オトーサンの2001年その2

ほのぼの映画批評

前口上

この映画批評は、映画そのものを楽しみ、
見る前後の暮しも楽しもうというものです。
今年も、映画三味で人生を心豊かに過ごしましょう。
そうだ、映画をみよう!
みんな、映画館に行こう!
近所のビデオ店にあるVHSやDVDは、ほぼ収録しました。
ビデオ選びの参考にしてください。

目次/映画の採点簿へ

301 ファイナルファンタジー
300 駅馬車(DVD1939)
299 ウォール街(DVD1987)
298 蝶の舌
297 市民ケーン(DVD1941)
296 夏至 295 ドリヴン 294 許されざる者(DVD1992) 293 北北西に進路をとれ(DVD1959) 292 ジュラシック・パークV
291 カサブランカ(DVD1942) 290 マイ・フェア・レディ(DVD1964) 289 ウエストサイド物語(DVD1961) 288 巴里のアメリカ人(DVD1951) 287 JFK(DVD1991)
286 ライト・スタッフ(DVD1983) 285 グランド・ホテル(DVD1932) 284 雨の朝、パリに死す(DVD1954) 283 オズの魔法使い(DVD1939) 282 国民の創生(DVD1915)
281 もののけ姫(DVD1997) 280 ニュー・シネマ・パラダイス(DVD1988) 279 バージニア・ウルフなんかこわくない(DVD1966) 278 ジャニスのOL日記 277 点子ちゃんとアントン
276 猿の惑星 275 千と千尋の神隠し 274 メンフィス・ベル(DVD1990) 273 彼女を見ればわかること 272 電話で抱きしめて(DVD2000) 271 じゃじゃ馬ならし(DVD1967)
270 ローズ家の戦争(DVD1989) 269 パール・ハーバー 268 みんなのいえ 267 クロコダイル・ダンディー in L.A.
266 夜霧のマンハッタン(DVD1986) 265 ジェイン・エア(DVD1996) 264 ベートーベン(DVD1992) 263 ヘリコップ(TV/DVD1998) 262 すべての美しい馬
261 ティン・カップ(DVD1996) 260 パナマの仕立て屋 259 ザ・コンテンダー 258 戦場にかける橋(DVD1957) 257 A.I.
256 第3の男(DVD1949) 255 ホタル 254 ディア・ハンター(DVD1978) 253 男たちの挽歌(DVD1994) 252 摩天楼<ニューヨーク>はバラ色に(DVD1997)
251 ホーム・アローン2(DVD1992) 250 誘拐犯 249 ザ・リバー(DVD1984) 248 8月のメモワール(DVD1994) 247 ハムナプトラ2 黄金のピラミッド
246 ウエールズの山(DVD1995) 245 めぐり逢い(VTR1957) 244 ギフト 243 マジソン郡の橋(DVD1995) 242 ホーム・アローン(DVD1990)
241 デンジャラス・ビューティー 240 山の郵便配達 239 炎のランナー(DVD1981) 238 brave heart(DVD1995) 237 ジャガー(DVD1996)
236 マレーナ 235 犯行予告(DVD1989) 234 アメリカン・プレジデント 233 リトル・ニッキー 232 カジノ(DVD1995)
231 コンコルド(DVD2000) 230 クイルズ 229 恋人たちの予感(DVD1989) 228 ブルー・ストリーク(DVD1999) 227 ロゼッタ(DVD1999)
226 ザ・ダイバー 225 タワリング・インフェルノ(DVD1974) 224 プロポーズ(DVD1999) 223 黒いジャガー(DVD1971) 222 JSA
221 ディープ・エンド・オブ・ザ・オーシャン(DVD1999) 220 スタンド・バイ・ミー(DVD1986) 219 ブレスレス(DVD1983) 218 ミリオンダラー・ホテル 217 隣りのヒットマン
216 ナバロンの要塞(DVD1961) 215 15ミニッツ 214 グッドモーニング・ベトナム(DVD1987) 213 ジュエルに気をつけろ 212 心のままに(DVD1993)
211 レナードの朝(DVD1990) 210 ガールファイト 209 グッバイ・ラバー(DVD1999) 208 あの空のどこかに(DVD1999) 207 オネーギンの恋文(DVD1999)
206 隣人は静かに笑う(TV1999) 205 マルタの鷹(DVD1941) 204 天使のくれた時間 203 ボルケーノ(DVD1997) 202 8MM(DVD1999)


駅馬車

オトーサン、
若いひとに聞いてみました。
「フィナルファンタジー、見に行ったかい?」
「見にいきません。失敗作らしいから」
ケイタイで悪評判が伝播しているようです。

もうひとり、ゲーム狂のひとに聞きました。
「フィナルファンタジー、見に行ったかい?」
「いや、映画じゃしょうがないでしょう」
ゲーム狂は、映画なんて関心がなさそうです。

ロンドンにいる娘も一足先に試写会に行って、
「ありゃ失敗作よ、やっぱり顔の表情が不自然よ」
と宣告していました。

オトーサン、
普通のひとなら、
これだけ悪評判を耳にすれば、
ムダ金を使おうなんて思わないはずですが、
生来、あまのじゃくなので、
「よーし、この目でどこが失敗作なのか
確かめてみようじゃないか」
と張り切ります。

ファイナルファンタジー FINAL FANTASY
Genre:SF,drama
上映時間:106分
原作・監督:坂口 博信
脚本:アル・ライナー

坂口 博信さんの経歴をみてみましょう。
1962年生まれ。
代表作は、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ。
国内で2060万本、全世界で3100万本を売り、
熱狂的に迎えられた。
そのほか、数多くのゲームのプロデュースを手掛ける。
スクウェア設立以来、同社開発部門を統括。
今回の映画進出は、大画面でのCG技術開発を実験する
ハワイ・プロジェクトの第一弾という位置づけ。

あらすじ;
2065年、人類はファントムの脅威にさらされ、
巨大シェルターのなかの都市に暮らしていたが、それも限界。
人類滅亡の時が迫っていた。
このとき、シド博士が、あと3つの生体波動を入手すれば
フンアトムと対抗できることに気付く。
博士の助手、若き女性科学者アキは
廃墟と化したニューヨークに降り立ち、生体波動を探す。
間一髪、ファントムの襲撃から逃れるものの、
彼女たちの仮説は、ハイン将軍によって一笑に付される。
かれは、ゼウス砲でファントムの根拠地を叩くしかない
と信じている。
しかし、それは人類滅亡につながる危険な賭けだった。
アキは、ハイン将軍の追っ手から逃れ、
あくまでも命あるものを信じることで、
人類を救おうとする。

声優:
ミン・ナ 
アレック・ボールドウィン
スティーブ・ブシェミ
ビング・レイムズ
ドナルド・サザーランド
ジェームズ・ウッズ 

声優に『ムーラン』のミン・ナ(アキ)、
『レッド・オクトーバーを追え!』の
アレック・ボールドウィン(グレイ)など
ハリウッドの俳優を起用したので、
CG画像にリアリティが出ています。  

user rating:
imdbでは、まだ評価が出ていないので、
YAHOOムービーで代用しましょう。
2.7×2=5.4
ときわめて低い評価です。

user comments
これも同じように、
YAHOOムービーで代用しましょう。
名誉毀損すれすれ、悪口言い放題のサイトと
化していました。

inaba00さん
2001年09月20日
期待はずれ...。
見たい映画があったけど子供の付合いで話題にもなってたし
昨日見てきました。
ホント皆さんが言ってるとおり「CG」は 素晴らしかった!!!
でもストーリーが...,いまいち良くわからない。
連れて行った子供も いまいちの反応でした。
せっかく行ったのになァ〜...。  

yukinojoe_hanausagiさん
2001年09月20日
クズ、カス、いやゴミ... 
久し振りに金と時間をドブに捨てました。  

venus66jpさん
2001年09月20日
坂口は無能。
自らの無能さを明らかにしてしまった。 とてもがっかり。 
全米に無能さをさらけ出してしまって、 
なにか自分まで恥ずかしくなってきた。 とても不愉快な映画だ。  

yuzukirinoaさん
2001年09月20日
心残り... 
CGはすごかったんだけど、内容が... 
最後なんて、ちょっと納得いかないです...
ファンタジ−世界だよね...FFって...
やっぱ、FFには魔法や召喚獣は必要かと思います...
嫌に現実的で、どうしようもない内容でした...  


オトーサン、
見終わって、
「それにしてもプログラムは高かったなあ。
900円なんて、気狂いじみてる」
と回顧しました。

宣伝文句では、
・スーパー・リアリスティックCG映像、
人間の表情や感情までもフルCGで表現
・3年の歳月を費やし、
世界22カ国から160人を超えるスタッフが
ホノルルのスタジオに集結
・「タイタニック」「マトリックス」を手がけた
ハリウッドのスタッフが集結
・『アポロ13』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされた
アル・ライナーを起用
・コロンビア・ピクチャーズが世界配給を決定
 アメリカ映画として全米2500館と過去最大の公開規模
と大変な意気込みでした。 

さて、手短に結論をいうと、
「映画って、人数を集めりゃ、いいものじゃない」
「監督が不慣れで、スタッフをまとめきれなかったなあ。
アキとシド博士以外の人物の画像は担当が違ったために、
明らかに水準が低く、ぎこちない動きだった」
「アル・ライナーの脚本も手抜き。
筋が分からないし、つまらない。
高いカネ払ったんだろうなあ」
「それに、あのarc en cielのわめき声は、ひどい。
いたたまれなかった」

聞くところによると、
制作費180億円に対し、
興行収入はたったの50億円。
スクエアの株価は、暴落。
でも、これにこりずに
スクエアでは、別のきちんとした監督や脚本家を起用して
映画づくりを続けてほしいものです。
若いひとたち、がんばれ。
日本に、
もうひとりくらい
宮崎駿監督がいたっていいじゃぁ、
あーりませんか。


駅馬車

オトーサン、
同時多発テロの記者会見で、
ブッシュ大統領が、
西部劇の言葉を引用して
「オサマ・ビンラディンが
死んでいようと生きていようと
こちらに引き渡せ」
という勇ましい発言をしたので、
びっくりしました。
「おいおい、一国のトップの発言は節度をもてよ。
西部劇の時代じゃないんだから」
そう思うと同時に、
善悪対決で物事をスッキリさせる
西部劇の伝統を感じました。

原題:Stagecoach (1939)  
監督:John Ford  
原作:Ernest Haycox 
脚本:Dudley Nichols  
Color: Black and White  
Genre: Western
上映時間:96分

あらすじ:
駅馬車の旅は滑り出しは順調に見えたが、
インディアンのジェロニモが前途に立ちはだかり、
事態は一変して。 
乗客にはさまざまなひとがいた。 
飲んだくれの医者、妊婦、
お客のお金を着服して逃亡中の銀行マン、 
しかも、かの有名なリンゴ・キッドもいた。 

出演者: 
John Wayne ....  The Ringo Kid  
Claire Trevor ....  Dallas  

ジョン・ウェイン、いいですねえ。
経歴をみましょう。

JOHN WAYNE ジョン・ウェイン 
誕生日 1907/5/26-1979 
出身 米アイオワ州 
出演作
1925年「大学のブラウン」
1926年「剣侠時代」
1927年「最後の一蹴」
1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」
1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」
1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」
1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」
1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」
         「流線怪盗列車」「テキサスの若武者」
         「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」
1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」
         「紅唇罪あり」「南方の騎士」
1934年「ユタから来た男」
1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」
1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」
     「荒野の激斗/モンタナの掟」
1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」
1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」
1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」
1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」
         「西部の顔役」「ならず者戦斗機隊」「男性都市」
1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」
1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」
1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」
         「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」
1946年「恋愛超特急」
1947年「拳銃無宿」「タイクーン」
1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」
1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」
         「黄色いリボン」「硫黄島の砂」
1950年「リオ・グランデの砦」
1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」
1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」
1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」
1954年「紅の翼」
1955年「男の魂」「中共脱出」
1956年「征服者」「捜索者」
1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」
         「失われたものの伝説」
1958年「黒船」
1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」
1960年「アラモ」「アラスカ魂」
1961年「コマンチェロ」
1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」
         「史上最大の作戦」「西部開拓史」
1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」
1964年「サーカスの世界」
1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」
         「エルダー兄弟」
1966年「巨大なる戦場」
1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」
1968年「グリーン・ベレー」
1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」
         「大いなる男たち」
1970年「チザム」「リオ・ロボ」
1971年「100万ドルの決斗」
1972年「11人のカウボーイ」
1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」
1974年「マックQ」
1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」
1976年「ラスト・シューティング」 

若いひとは知らないでしょうが、
かれは、膨大な数の映画に出演していたのです。


その他の出演者:
Andy Devine (I) ....  Buck  
John Carradine ....  Hatfield  
Thomas Mitchell (I) ....  Dr. Josiah Boone  
Louise Platt ....  Lucy Mallory  
George Bancroft (I) ....  Sheriff Curly Wilcox  
Donald Meek ....  Samuel Peacock  
Berton Churchill ....  Henry Gatewood  
Tim Holt ....  Lieutenant Blanchard  
Tom Tyler (I) ....  Luke Plummer  
 
User Rating:  8.1/10 (2200 votes)
top 250: #225
やはり名作ですね。
でも、この名作、
オスカーを1つしか取れなかったのです。

1939年度(第12回)
作品賞 風と共に去りぬ
 *駅馬車はノミネート
監督賞 ビクター・フレミング(風とともに去りぬ)
 *ジョン・フォードはノミネート
主演男優賞 ロバート・ドーナット(GOODBYE,MR.CHIPS)
主演女優賞 ビビアン・リー(風と共に去りぬ)
助演男優賞 トーマス・ミッチェル(駅馬車)
助演女優賞 ハティ・マクダニエル(風と共に去りぬ)
主題歌賞 OVER THE RAINBOW(オズの魔法使) 

当時のアカデミー賞は、
ボスの意向にふりまわされていたために
ジョン・ウェインは
ノミネートすらされなかったのです。
のんだくれの医師を演じた
トーマス・ミッチェルが
助演男優賞をとっただけに終わりました。

User Comments:
mikefive
Sao Paulo, Brazil
1998年10月29日
駅馬車でのいろんなひと、危険なとき。
駅馬車の長い旅。
そこにはいろんな人とその人生が乗っていた。 
いろんな性格のひとがいる。 
クレア・トレバーは、商売女。
ジョン・ウェインは、無法者。 
その二人が、恋に落ちるのだ。 
この西部劇は、後に続く西部劇のお手本になった。 
(The High and the Mighty, Hotel, Airport,etc) 
だから、過小評価したくなるかもしれないが、 
この映画がつくられたのは、1939年だということを考えてほしい。
当時としては、なんと画期的な映画だっただろう。

オトーサン、
西部劇は大好きです。
名監督ジョン・フォードの
この名作では、
勇壮な主題歌が流れ、
突撃ラッパが鳴り、
6頭立ての馬車が疾駆し、
宿場では、必ず事件が起き、
個性的な、ほとんど野性的といっていい
登場人物が勢ぞろい。
その個性のぶつかり合いが
ドラマを産む。
インディアンが襲ってくると、
ドラマの緊張は、
ほとんんど失禁寸前の
エクスタシー。

でも、
最近、すこし見方が変わってきました。
アラスカに行って、
エスキモーやインディアンといった
先住民族がすばらしい文化をもって
おだやかに自然環境と調和を保ちながら
暮らしている土地に、白人が侵入してきて、
抵抗したり、抗議すると迫害され、
何百万人もが情け容赦なく殺戮されたという
事実を知りました。
西部劇は、殺戮を正当化する映画だったのです。

オトーサアン、
「インディアン、かわいそう」
と深く同情します。
インディアンなんて、悪い奴ら。
虫けら同然、殺してあたりまえという
感覚にはもうなれなくなりました。
その延長でしょうか、
こんなことを考えます。

ブッシュ大統領は
「イスラムのひとなら、
虫けらのように殺していいのか?」
そんな声にも耳を傾けてほしいものです。
憎むべきは過激派です。 
双方が、
殺戮と憎しみの歴史を振り返って
人類はみな兄弟という方向で
融和策に英知と勇気をふりしぼるべきです。
大勢の無辜のひとを
巻き添えにしない解決を求めます。

われらが首相・小泉さんが、
ブッシュさんのお先棒をかついで
ひたすら「仕返しに」に専念している姿をみて、
哀れで哀れで....(涙)。


ウォール街

オトーサン、
何遍もウォール・ストリートにいきました。
NYSE(ニューヨーク証券取引所)も見学しました。
昔、オランダ人が
インデイアンの攻撃をふせぐために
築いた壁(Wall)がその名前の由来です。
いまや世界の金融の中心地、
壁という警戒心を忘れたので、大被害。
NYSEが1週間近くも閉鎖されたので、
サア大変。
案の状、取引再開の9月17日は、
前面安で、
ダウ平均株価は、8920ドルと
2年9月ぶりの大幅安。
いよいよ世界同時不況か思いましたよー。
でも、東京も欧州も平穏で一安心。

そんなことで
TSUTAYAで、
このビデオを借りてきました。
「おお、自由の女神だ、
その後ろに、世界貿易センターが写っている!」
もう2度とこの風景はみられないのです。

原題:Wall Street (1987)  
監督:Oliver Stone  
脚本:Stanley Weiser & Oliver Stone  
Genre: Crime / Drama
上映時間:125分
あらすじ:
バッド・フォックスは、
成功願望に取りつかれている
ウォール街の若い株式ブローカーである。
昼間は会社のために働くが、
空いた時間を使って、何とかして
成功した株式ブローカー、
ゴードン・ゲッコーに接近しようとする。
彼は、ようやくゲッコーと会うことができる。
ゲッコーは、「どん欲が良い」という彼の哲学を説明する。
このアドバイスを受け入れ、
ゲッコーのために働くことになって、
彼は、いかがわしいビジネス取引にかかわって
「良い生活」を送る「ヤッピー」の世界に入りこむ。
速い動きの金、女性たちとの情事...、
それは、彼の家族、彼が育てられかたとは異質なものだった。

出演者: 
Michael Douglas ....  Gordon Gekko  
Charlie Sheen ....  Bud Fox  
マイケル・ダグラスは、
非情な株式ブローカーを好演、
アカデミー主演男優賞を取りました。
チャーリー・シーンも熱演しています。
このふたりの経歴を見てみましょう。

MICHAEL DOUGLAS 
誕生日 1944/9/25 
出身 米ニュージャージー州プランズウィック 
俳優カーク・ダグラスの息子。
6才の時に両親が離婚し、ニューヨークとコネチカットで過ごす。
夏休みには父の映画撮影地に出かけ、映画作りにひかれる。
カリフォルニア大学では演劇を専攻し、学生劇に出演。
大学で学位を取得後も、ネイバーフッド・プレイハウス、
アメリカン・プレイス・シアターで演技の勉強を続け、
舞台や映画で活躍。
テレビ・シリーズでは「サンフランシスコ捜査線」で人気に。
映画は88年「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞。
他「危険な情事」「氷の微笑」など主演作は多数。
自身の映画製作会社ビッグ・スティック・プロダクションで
製作した「カッコーの巣の上で」はアカデミー賞作品賞など5部門を受賞した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1969年「ヒーロー」
1970年「アダム」
1977年「コーマ」
1979年「チャイナシンドローム」
1980年「ランニング」
1983年「密殺集団」
1984年「ロマンシングストーン秘宝の谷」◇「スターマン」
1985年「コーラスライン」「ナイルの宝石」◇
1987年「危険な情事」◇
     「ウォール街」◇
1989年「ブラックレイン」◇「ローズ家の戦争」◇
1992年「氷の微笑」◇「嵐の中で輝いて」
1993年「フォーリング・ダウン」◇
1994年「ディスクロージャー」◇
1995年「アメリカン・プレジデント」◇
1997年「ゴースト&ダークネス」◇「ゲーム」◇
1998年「ダイヤルM」◇
2000年「ワンダー・ボーイズ」◇「トラフィック」◇
2001年「ジュエルに気をつけろ!」
 
「へえ、カーク・ダグラスの息子なんだ。
演技力は6つ星!道理で、うまいわけだ」

CHARLIE SHEEN チャーリー・シーン
本名 カルロス・アーウィン・エステベス 
誕生日 1965/9/3 
出身 米ニューヨーク 
父はマーティン・シーン、兄はエミリオ・エステベス、
妹はレネー、弟はラモンという芸能一家。
95年にモデルのドナ・ピールと結婚し、翌年離婚。
映画は「地獄の黙示録」のエキストラが最初だが、
正規には84年「グリスビー2」がデビュー作。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1979年「地獄の黙示録」
1984年「グリスビー2」「若き勇者たち」
1985年「ブロークン・ジェネレーション」
1986年「ルーカスの初恋メモリー」
     「フェリスはある朝突然に」
     「処刑ライダー」「ウイズダム/夢のかけら」
     「プラトーン」
1987年「ハートビートで追いかけて」
     「ノーマンズ・ランド」
     「ウォール街」
1988年「ヤングガン」「エイトメン・アウト」
     「ハートに火をつけて」
1989年「メジャーリーグ」
     「チャーリー・シーン/アルプスを越えて」
1990年「ルーキー」◇「ネイビー・シールズ」
     「ミリタリー・ブルース」
     「メン・アット・ワーク」「レッドボーダー」
1991年「ホットショット」◇
1993年「キング・オブ・ハーレー」
     「ローデッド・ウエポン1」
     「プロフェッショナル」「ホット・ショット2」◇
     「三銃士」◇
1994年「ザ・チェイス」「ターミナル・ベロシティ」◇
     「メジャーリーグ2」◇
1996年「天使のわんちゃん/チャーリーとイッチー」
     「アライバル/侵略者」◇
1997年「ザ・ターゲット」◇「ランナウェイ」
     「プレッシャー/壊れた男」◇
1998年「フルブラント」◇「フリーマネー」◇
     「ポスト・モーテム/検死台」
1999年「マルコヴィッチの穴」◆
     「ファイブ・エイセス」


その他の出演者:
Martin Sheen ....  Carl Fox  
Tamara Tunie ....  Carolyn  
Franklin Cover ....  Dan  
Chuck Pfeiffer ....  Chuckie  
John C. McGinley ....  Marvin  
Hal Holbrook ....  Lou Mannheim  
James Karen ....  Lynch  
Leslie Lyles ....  Natalie, Gekko's Secretary  
Faith Geer ....  Natalie's Assistant  
Frank Adonis ....  Charlie  
John Capodice ....  Dominick  
Suzen Murakoshi ....  Girl on Bed  
Dani Klein ....  Receptionist  

 
User Rating:  7.0/10 (4737 votes) 
高いスコアです。
  
User Comments:
Kill~Goreさん
USA
2001年9月3日
人間の価値は、
財布の大きさによって評価されるべきだろうか?

ウォール街では、
物質的な富が、
モラルよりも優先される。
これは貪欲またはモラルの2つの
いずれかを求めて奮闘する
人間の物語である。

バッド・フォックスは、
ひたすら良い生活をしたいと望む
若き株式ブローカーである。
彼の父親、カールは、
利益よりも、
人間の生命や健康を優先する道義的な考えの男である。
ウォール・ストリートで、
バッドの導師となったゴードン・ゲッコーは
無情で鳴らす有名な仲買人で、
バッドの父親とは完全に対立する価値観の持ち主。
その間に立って、
バッドは父親の航空会社を救おうとして、
会社をゲッコーの手に渡す。
そうすれば、皆がリッチになれると信じたからである。
ところが、
ゲッコーは、会社のバラ売りを狙っていた。
バッドは、道徳的な父親のような生き方を取るか、
それとも貪欲な導師ゲッコーを取るかの
瀬戸際に立たされてしまう。

この映画の監督は完ぺきであり、
出演者も素晴らしい。
オリバー・ストーン監督は、
この物語の重要な点をよく掌握し、
道義面、経済面、そして法律面の意味を解き明かす。
マイケル・ダグラスは、
非情なゴードン・ゲッコー役を好演して、
主演男優賞を獲得した。
父親役のマーチン、息子役のチャーリー、
親子間の感情的な対立を見事に演じきっている。
観客は、ふたりが、傷つけあい、自負心を誇りあい、
恥ずかしさにうめくのを目撃する。
バッドの同僚として出演している
ジョン・カラット・マッキンリーは、
オリバー・ストーン映画の常連であるが、
ここでも、ユニークな性格を演じ、光っている。
この映画は、
才能ある個人の努力と弱さが見事に描き、
必見の映画となった。
満点。

オトーサン、
あらためて、
オリバー・ストーン監督の力量に
感心しました。
このところ、ずうっとNHKの
平板なテロ報道をみていたので、
つい妙な感想を持ちました。
「オリバー・ストーンに、
NHKを改革させれば、 
もっと面白いTV局になるのになあ」
映画は、写真+演劇。
オリバー・ストーン監督は、
そのことを誰よりもよく分かっているのです。


蝶の舌

オトーサン、
8月21日に「夏至」を見て以来、
およそ1ケ月ぶりに映画館に行きました。
今夏は、
「千と千尋」の大ヒットのおかげで
「AI」など他の大作も好調で、
観客動員数は、3155万人を超え、
「タイタニック」がヒットした
98年を上回ったそうです。

凄惨なテロ事件の画像を
昼夜の別なく、
たっぷり見たあとだけに、
「こうやって、
のんびり映画をみていられるって
幸せだなあ」
としみじみ思いました。

でも、
映画館だって、
テロから安全というわけではないのです。
イラン革命は、
映画館爆破事件を契機に起こったのですから。

オトーサン、
最近、高層ビルをみると、
TVでの崩壊シーンが浮かんで、
「あのビルも、ひとたまりもないなあ」
なんて思うのです。
高層ビルが繁栄の象徴、
そんな時代が終わったような気がします。

原題:Lengua de las mariposas, La (1999)  
監督:Jose Luis Cuerda  
脚本:Rafael Azcona / Jose Luis Cuerda  
上映時間:95分
Rated R for a strong sex scene. 
あらすじ:
舞台はスペインのガルシア地方。
喘息持ちのために
少年モンチョは、
遅れて入学することになった。
初日、不安でいっぱい少年は、
みなに笑われて家に逃げ帰る。
しかし、優しい老教師グレゴリオのお陰で
モンチョは学校生活に馴染んでいく。
老教師と2人で昆虫採取に出掛けたりもする。
しかし、内乱勃発と同時に、
老教師との友情は、引き裂かれてしまう。

出演者: 
Fernando Fernan Gomez ....  Don Gregorio  
Manuel Lozano (II) ....  Moncho  

フェルナンド・フェルナン・ゴメス、
すごい俳優がいるものです。
子役のマヌエル・ロサノ、
可愛いですねぇ。

その他の出演者:
Uxia Blanco ....  Rosa  
Gonzalo Uriarte ....  Ramon  
Alexis de los Santos ....  Andres  
Jesus Castejon ....  D. Avelino  
Guillermo Toledo ....  Otis  
Elena Mar Fernandez ....  Carmina  
Tamar Novas ....  Roque  
Tatan ....  Roque Padre  
Roberto Vidal ....  Boal  
Celso Parada ....  Macias  
Celso Bugallo ....  Cura  
Tucho Lagares ....  Alcalde  
Milagros Jimenez ....  Nena  
   
User Rating:  7.8/10 (411 votes) 
スゴイ高い点です。
Yahooムービーの評価では、
4.5点×2で、9.0と高得点です。
  
User Comments:
Ramiro-4さん
Lugo, Galiza
1999年9月28日
スペイン内戦についての最高の映画。
この映画はほんとうによく出来ている。
原作の脚色もいいし、解釈もいい。 
ガリシア人のスケッチもいいし、 
1936年のガルシア地方を髣髴させる。 
ほとんど完璧。

コメントがみじかいので、
YAHOOムービーのコメントも
ご紹介しましょう。
 
gpz900rninnja17さん
2001年9月17日
久々に感動した。
長編小説のように後半まで抑揚がないけど、
ラストシーンに全てが込められていて!
たぶんこの子は一生、
最後には尊敬する人さえ
自分らが生き延びるために捨ててしまう人の弱さと、
人を愛すること、自由であることなど
大きな事を考えて生きていくのではと思う。
ファシズムがはびこるスペインの時代背景と
その中での子供の成長していく姿など
すごくうまく表現していると思う。
素晴らしい。 

オトーサン、
あのとき、
8歳の少年でした。 
1945年8月15日の夕方。
天皇のラジオ放送があって、
日本の敗戦を知らされた日の夕方のことです。
福井の山村に疎開していて、
祖母がいいました。
「米軍が攻めてきて、
日本人は皆殺しにされるかもしれない。
山へ逃げよう」
そして、
教科書を燃やすのを手伝わされたのです。

この「蝶の舌」でも、
内戦が勃発するやいなや、
母親は、
殺されないために、
家族を守るために
支持していた政党の書類を燃やすのです。

これから
アフガニスタンでも、
世界の各地でも、
同様のことが起こるでしょう。
歴史は繰り返すのです。
いつも被害者は民衆、
とりわけ幼い子供たち。
タリバンでは子供が兵士。
聖戦だから死が名誉。


市民ケーン

オトーサン、
このほのぼの映画批評を、
評判の「夏至」をご紹介して、
中断するつもりでした。
観たあと、劇場の階段で
中年の2人連れのご婦人が、
「ああいう暮らしもいいわねえ」
「そうなのよね。緑が豊かで、のんびりしていて」
と言い合っていました。
オトーサン、その一言で
この映画が評判になった理由がわかりました。
日本の中年女性たちは、
なかなか思うようにならなかったわが人生を、
この映画に託していたのです。
でも、それって、何か哀れじゃありませんか。
オトーサン、
途中で、監督の意図や手法が分かったので
居眠りしました。
「どうも、フィナーレが小品では物足りないなあ」
そんなことで、
最後にお届けするのは、最高傑作「市民ケーン」です。
渋谷のTSUTAYAで、DVDを3500円で買いましたよ。


原題:Citizen Kane (1941)  
監督:Orson Welles 
脚本:Herman J. Mankiewicz / Orson Welles  
Genre: Drama
Color: Black and White  
上映時間:119分
あらすじ:
億万長者、新聞王チャールス・フォスター・ケーンが、
かれの帝国ザナドゥーで孤独な死を迎えた。 
最後の言葉は、 "Rosebud"(バラのつぼみ)だった。 
この言葉の意味を探るべく、 
記者は、ケーンと一緒に働き、暮らしたひとびとを追跡する。 
かれらは、ケーンの人生の秘密について、回想してくれる。 
しかし、彼のダイイング・メッセージの意味を
解き明かすことはできなかった。 


出演者: 
Orson Welles ....  Charles Foster Kane  

この天才の経歴を見ましょう。
なお、*印は、監督作品です。
(ナ)はナレーション。
かれの声のすばらしさも、また、有名です。

ORSON WELLES オーソン・ウェルズ 
誕生日 1915/5/6-1985/10/10 
出身 米ウィスコンシン州 
出演作
1941年「市民ケーン」*
1942年「偉大なるアーバンソン家の人々」(ナ)*
1943年「恐怖への旅」*
1944年「ジェーン・エア」
1946年「離愁」
         「オーソン・ウェルズ in ストレンジャー」*
1947年「上海から来た女」*
1948年「白昼の決闘」(ナ)「マクベス」*
1949年「第三の男」「狐の王子」
1950年「黒ばら」
1951年「オセロ」*
1953年「トレント最後の事件」「人間と野獣と美徳」
1954年「谷間の争い」
1955年「ナポレオン」「秘められた過去」*
1956年「白鯨」
1957年「長く暑い夏」「悪魔に支払え!」
1958年「黒い罠」*
         「自由の大地」「南海の大冒険」(ナ)
     「ヴァイキング」(ナ)
1959年「脅迫/ロープ殺人事件」「香港定期船」
         「ダビデとゴライアス」
1960年「鏡の中の犯罪」
         「ナポレオン/アウステルリッツの戦い」
1961年「審判」*
         「ロゴパグ」「キング・オブ・キングス」(ナ)
1963年「予期せぬ出来事」
1964年「マルコポーロ大冒険」
1965年「パリは燃えているか」
1966年「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」*
         「わが命つきるとも」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
         「ジブラルタルの追想」「明日に賭ける」
1968年「サファリ大追跡」「非情の切り札」
1969年「ネレトバの戦い」「004/アタック作戦」(ナ)
1970年「ワーテルロー」「クレムリンレター」
1971年「キャッチ22」
1972年「ウィッチング」「宝島」
1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」*
         「そして誰もいなくなった」(声)
1976年「さすらいの航海」
1979年「マペットの夢見るハリウッド」
1980年「将軍」(ナ)
1981年「珍説世界史PARTT」(ナ)
1983年「双子の鶏フン大騒動」(ナ)
1984年「トニー・カーチスの発明狂時代」
1986年「トランスフォーマー/ザ・ムービー」(ナ)
 

その他の出演者:
Joseph Cotten ....  Jedediah Leland/Newsreel Reporter  
Dorothy Comingore ....  Susan Alexander Kane  
Agnes Moorehead ....  Mrs. Mary Kane  
Ruth Warrick ....  Emily Norton Kane  
Ray Collins (I) ....  Boss James 'Jim' W. Gettys  
Erskine Sanford ....  Herbert Carter/Newsreel Reporter  
Everett Sloane ....  Bernstein  
William Alland ....  Jerry Thompson/"News on the March" Narrator  
Paul Stewart (I) ....  Raymond  
George Coulouris ....  Walter Parks Thatcher  
Fortunio Bonanova ....  Matiste  
Gus Schilling ....  Headwaiter  
Philip Van Zandt ....  Rawlston  
Kathryn Trosper ....  Reporter  


User Rating:  8.8/10 (24425 votes)
top 250: #4
おお!8.8! 24425!
世界の名画の第4位!
でも、NO.1ではありませんでした。
オトーサン、
ひそかに絶対に1位はこの作品だと思っていたので、拍子ぬけ。
「風とともに去りぬ」かなあ、と思って、
Gone with the windと入力したら、122位。
1位は、ほんとうに、何なのでしょうね?


今回は、
映画批評の内幕を明かしましょう。
最初がimdbの原文。
次に、翻訳ソフトの訳文、
http://www.excite.co.jp/world/text
最後が、オトーサンの訳文です。

User Comments:
QulkSiLvRさん
Princeton, New Jersey
2001年7月19日
間違いなく、アメリカ最高の映画。

(imdbの原文)
Citizen Kane, the film, is many things. 
It is a brilliantly crafted series of flashbacks and remembrances. 
It is an engaging story of a dynamic man in a dynamic world. 
It is a remarkable statement for the wide range of time periods that it covers. 
It is a deceptively simple story 
centering on perhaps the most meaningful word in all of moviedom. 
Behind all that, Citizen Kane is the American cinema. 
There is not a major director today 
who has not been influenced by the genius Orson Welles 
put forth in his debut masterpiece. 
The film centers around a group of reporters 
investigating the origin of the dying newspaper tycoon 
(loosely based on Garrison Hearst),
Charles Foster Kane's last word: Rosebud. 
The movie begins with an unforgettable newsreel montage summarizing the man's life.
From there on, the viewer is thrown into a gloriously chaotic world
of flashbacks upon flashbacks, 
in which the viewer slowly learns 
just about everything about Charles Foster Kane's enthralling life. 
From his trying childhood to his rise to power 
to the pinnacle of his success to his marital difficulties 
to his fall from grace, 
the story of Charles Foster Kane is presented for the viewer
in a way that few other movies can offer: 
magically. 
Citizen Kane, undeniably, is THE triumph of the American cinema, 
and one of the greatest films every created. 

(翻訳ソフトの訳文)
市民ケーン(Citizen Kane)(映画)は多くのものです。
それはフラッシュバックと記憶のぴかぴかと巧妙に作られたシリーズです。
それは動的な世界の動的な人の愛敬のある話です。
それがカバーすることは時間ピリオドの広い範囲のための
著しいステートメントです。
それは恐らく映画界のすべてで最も意味のある単語中の一見単純な物語センタリングです。
すべてのその後ろに、市民ケーン(Citizen Kane)はアメリカの映画です。
オーソン・ウェルズが彼のデビュー傑作の中で出す天才によって影響を及ぼされていない、
今日の主な監督はいません。
死ぬ新聞巨頭、チャールズ・フォスター・ケーンの決定的な一言
(緩くギャリソン・ハーストに基づいた)
の出所を調査するリポーターのグループのまわりの映画・センター:
バラのつぼみ。
映画は、その人の生活を要約する忘れがたいニュース映画モンタージュから始まります。
そこから、見る人はフ?宴bシュバック
(それの中でちょうどチャールズ・フォスター・ケーンの魅惑する生活に関する
すべてについて見る人はゆっくり知る)
上のフラッシュバックの荘厳に無秩序な世界に投げ込まれます。
彼のつらい幼年期から、
彼の失墜への彼の結婚の障害への彼の成功の頂上へ動力を供給する彼の上昇まで、
他のほとんどの映画が提示することができないチャールズ・フォスター・ケーンの話は、
見る人用にある意味では示されます:
不思議に。
市民ケーン(Citizen Kane)は紛れもなく、
アメリカの映画のTHE勝利です。
また、最も大作すべての映画のうちの1つは作成しました。


(オトーサンの訳文) 
多くを語る映画、
それが、この「市民ケーン」だ。
この映画は、フラッシュバックと記憶のメカニズムを駆使して、
精巧に作られている。
ダイナミックな世界に生きたダイナミックな人物についての
魅力的な話である。
その人物の長い人生の物語でもある。
映画界で最も有名な単語 "rose bud" に光をあてた物語でもある。
そして、何よりも、
この「市民ケーン」は、アメリカ映画なのだ。
オーソン・ウェルズという天才、
そのデビュー作「市民ケーン」に影響されない監督は、存在しない。
死にゆく新聞王、
(実在した新聞王ハーストを思わせる)
チャールズ・フォスター・ケーンの
ダイイング・メッセージ、
「バラのつぼみ」
そのゆえんを調査する記者たちに焦点をあてている。
彼の人生を要約するニュース映画の
モンタージュから始まって、
観客は、
フラシュバックに次ぐ、フラシュバックによって
チャールズ・フォスター・ケーンの
魅惑的な人生、荘厳かつ無秩序な世界に投げ込まれる。
彼のつらい幼年期、
権力の獲得、結婚と離婚、
そして栄光の絶頂からの転落まで、
そのすべてが解き明かされる。
チャールズ・フォスター・ケーンの物語は、
他の映画は決して示すことができない
意味を魔法のように示してくれる。
「市民ケーン」は、
紛れもなくアメリカ映画の勝利であり、
映画史上に輝く偉大な作品である。

では、
みなさん、
残された短い夏を
楽しくお過ごしください。


夏至

オトーサン、
NYに行くので、
しばらく映画はみられません。
「最後の見納めに何を見るかなあ」
独り言をいっていたら、
「何、バカなこと言ってるの、縁起の悪い」
と奥方に聞きとがめられました。
もちろん、NYで映画が見られないことはないのですが、
重いパソコンを運ぶのは面倒なので、
2週間ほど旅行に専念させていただきます。
さて、この「夏至」ですが、
93年、『青いパパイヤの香り』で
カンヌ国際映画祭でカメラドール、
2作目の『シクロ』で
95年ヴェネチア国際映画祭グランプリを獲得した
トラン・アン・ユン監督の期待の新作です。
東急文化村のルシネマで見ました。


原題:A la verticale de l'ete(2000)  
At the Height of Summer/ Vertical Ray of the Sun  
監督・脚本;Anh Hung Tran  
Genre: Drama
Rated PG-13 for thematic elements and some sex-related material.  
上映時間;112分
あらすじ:
ヴェトナム、ハノイ。
母の命日に集まった3姉妹。
それぞれ相手に言えない心の秘密を抱えていた。
長女スオンはカフェの女主人。
幼い息子がいるが、夫には愛人と子供がおり、
自分も行きずりの青年と逢瀬を重ねていた。
次女カインは新婚、
ライターの夫は処女小説に行き詰まっている。
妊娠が判ったが、今は夫と二人の秘密にしておきたい。
三女リエンは学生で、アパート暮らし。
恋人とは最近うまくいっていない。
命日の酒宴で母の初恋の話が明かされる。
貞節な理想の夫婦を見ていた3姉妹は、
父以外の男性に抱いていた母の恋心に戸惑う。
彼女たちが抱える心の秘密も、
夏の陽に晒されるように、
少しずつあらわになっていく。  

出演者; 
Tran Nu Yen-Khe ....  Lien  
Nhu Quynh Nguyen ....  Suong  
Le Khanh ....  Khanh  

その他の出演者:
Quang Hai Ngo ....  Hai  
Chu Hung ....  Quoc  
Manh Cuong Tran ....  Kien  
Le Tuan Anh ....  Tuan  
Ngoc Dung Le ....  Huong  

  
User Rating:  7.4/10 (193 votes) 
ヴェトナム映画なので、
見ているひとは少ないようですが、
高いスコアですね。

User Comments:
Julian Lunaさん
Paris, France
2000年6月14日
夢は、寝ている間にやってはこない...

この映画は、長いゆったりとした至福の夢だった。
私は、説明できないほど感動した。
それは、スクリーンの上に投射されるものを越えていた。
朝、目覚めて、窓を開け、深く呼吸する。
そうした単純な喜びのように、
心の一番奥の感覚、ほとんど忘れていた感覚に訴えてくる。
パリに住んでいるおかげで、
幸運なことに、リエンに出会えた。
しかも、トラン・アン・ユン監督とも
個人的に話をすることができた。
(注:このふたりは夫婦です)
なぜこの映画が心の深いところに響くのか理解できた。
ひとことでいえば、
それは大いなる誠実さと敏感さの表われだったのだ。
さて、出会ったお二方は、
まるで「パパイヤの青い香り」のようだった。
その単純さに魅惑された。
毎日の暮らしのなかのさりげない仕草のなかにも
いつも美しい単純さを追求しておられた。
目を覚ますことは、私の習慣である。
この映画を見た後、それは、毎朝の新たな喜びとなった。
私はこれまで、ゆったりとして流れるような至福の
ほとんど儀式のような動きの価値を理解していなかった。
「夏至」は、分かりやすい映画ではない。
すべてが、突然、観客に投げつけられる。
観客はただ呆然として口を開け、
投げつけられたものを飲みこむだけである。
このシビアな映画は、
あなたが映画にのめりこみ、
他のすべてを忘れるようにと要求してくる。
映画に没頭する努力をするならば、
この映画は、あなたにイメージや気晴らしなんかより
もっと大きなものをもたらしてくれるだろう。
見た人たちの心には、
この映画は永久に留まるだろうと信じる。
私は、これまで4回見たが、あきることがない。
この映画の問題は、ただひとつ。
現実世界に戻ることが難しくなることである。
それゆえ、私は何度も見に行く。
時には、生活が夢であり得ると信じたい。


オトーサン、 
実は、東急BUNKAMURAの
ル・シネマは	
はじめてです。
「なんーんだ、小劇場なんだ」
たった150席。
椅子も小さいくて、座り心地も悪いのです。
でも、場所がいいので、
変に気取っていて、エラソーです。
入場整理券を出していて、
オトーサンの番号は58番。
航空機の搭乗案内みたいに、
女性係員が
「では、1番から10番までの方」
なーんて、呼び込むのです。
観客は、女性ばかり。
まるで女風呂に入っているみたいです。
しょうがないので、
一番前の席の中央に座りましたよ。

映画そのものは、
まあまあでした。
imdbの評価は? 
少し高すぎます。
グリーンを基調にした画面で、
女性の肌をきれいに丁寧にとっていました。
筋も、女性好み。
でも、ハノイの情感たっぷりでした。
オトーサン、
見終わって、ヴェトナム観光客気分になって
東急本店はす向かいのヴェトナム料理店へ。
きしめんに牛肉がのったものを食べました。
「で、味は?」
まあ、答えないほうがいいでしょう。


ドリヴン

オトーサン、
銀座・東劇へ、自転車で全速力。
初日の上映開始が10時15分。
ぎりぎり間に合いました。
ハアハア、ゼーゼー。
勝鬨橋の登りがきつかったせいです。
「ドリヴン」imdbの評価は、
5.4と低かったのですが、十分堪能しました。
だって、世界中のレース開催都市の観光ができるのですもの。
日本は、ツインリンクもてぎ。
栃木県の山奥にホンダがつくったレース場です。
絵にならないので、
渋谷駅前の「三千里薬品」の看板を写していましたよ(笑)
この映画、モータースポーツフアンなら
涙を流して喜ぶでしょう。

原題:Driven (2001)  
監督:Renny Harlin  
原作:Jan Skrentny
脚本:Neal Tabachnick  
Genre: Action / Thriller / Drama
Rated PG-13 for language and some intense crash sequences. 
上映時間:116分
あらすじ:
いまをときめく若きドライバーが、
チャンピオン・シップをかけたシーズンの
真只中というのに、不調である。 
かれにアドバイスするために、
前カートレースのチャンピオンが呼ばれる。


出演者:
Sylvester Stallone ....  Joe Tanto  

オトーサン、
「ロッキー」をみて、
すっかりスタローンのフアンになりました。
フィラデルフィアでは、
ロッキーと同じように、
美術館の長い階段を駆けのぼりました。
息が切れましたけどね。
経歴をみましょう。

SYLVESTER STALLONE シルヴェスター・スタローン 
誕生日 1946/7/6 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ○→ 
両親の離婚から少年時代は素行が悪く、
ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。
スイスの大学時代に俳優を志し、
マイアミ大学演劇科に編入したが中退する。
69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。
75年、クローズド・サーキッドで観た
ヘビー級チャンピオン戦に刺激されて
三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として
自ら主役を演じ、大ヒット。
以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで
アクション・スターとしての地位を不動のものにする。
私生活ではサーシャ夫人とは二児をもうけたが、離婚。
ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、
現在は三人目。 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1971年「ザ・イタリアン・スタローン」
     「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」
1974年「ブルックリンの青春」
1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」
1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」
     「ロッキー」◇
1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇
1980年「勝利への脱出」◇
1981年「ナイトホークス」◇
1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇
1983年「ステイン・アライブ」
1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」
1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇
1986年「コブラ」◇
1987年「オーバー・ザ・トップ」◇
1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇
1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇
1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇
1991年「オスカー」◇
1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇
1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇
1994年「スペシャリスト」◇
1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇
1996年「デイライト」◇
1997年「コップランド」◇
1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」
2000年「追撃者」◇
2001年「ドリヴン」◇ 


その他の出演者:
Kip Pardue ....  Jimmy Bly  
Estella Warren ....  Sophia Simone  
Burt Reynolds ....  Carl Henry  

売り出し中のキップ・パルデュー:下手。
エステラ・ウォーレン:ど下手。
バートレイノルズ:うまい役者さんです。

Stacy Edwards ....  Lucretia "Luc" Jones  
Til Schweiger ....  Beau Brandenburg  
Gina Gershon ....  Cathy Moreno  
Cristian de la Fuente ....  Memo Moreno  
Brent Briscoe ....  Crusher  
Robert Sean Leonard ....  DeMille Bly  
Michael Boisvert ....  Race Reporter  
rest of cast listed alphabetically  
Jean Alesi ....  Jean Alesi (himself)  
Kenny Brack ....  Himself  
Verona Feldbusch ....  Nina  
Adrian Fernandez (II) ....  Himself  
Mark Finney ....  Pit Mechanic  
Chip Ganassi ....  Team Owner  
Memo Gidley ....  Himself  
Renny Harlin ....  Replacement driver  
Brian Jennings ....  Toronto Reporter  
Michel Jourdain Jr. ....  Himself  
Tony Kanaan ....  Himself  
Juan Pablo Montoya ....  Himself  
John Sanford Moore ....  Track Announcer  
Roberto Moreno (II) ....  Himself  
Max Papis ....  Himself  
Jacques Villeneuve ....  Jacques Villeneuve (himself)  
Jasmin Wagner   
  
User Rating:  5.4/10 (1124 votes) 
5.4とは、
低いですねえ。
変ですねえ。
字幕翻訳をあの戸田奈津子さんがやっているのにねえ。
ほんとうに変です。

User Comments:
moonlightreflectionsさん
Las Vegas, NV, USA
2001年5月16日
芸術作品ではないが、そう悪くもない。

他のユーザーコメントを読むと、
シルベスター・スタローンの映画は、陳腐なアートだという。
全国公開にならないのだから、
大した映画ではないというのだ。
何というたわごと。
では、どういう映画が配給元に受けるのか?
映画批評を見てから、どんな映画だろうかと考えてみた。
典型的な善人対悪人、栄光のための争い、
勝利がすべて、最終対決で失敗...。
驚いたことに、私はもう少し深い試みに出会った。
このジャンルの映画では
あまり触れられることのなかった
人間関係の側面をさり気なく探究している。
「ようこそ、ヒューマン・レースへ」
という宣伝文句は、いい線をいっている。
映画の内容をズバリ表している。
この映画の設定で奇妙なのは、
の他の映画と異なって、
このジャンルの定石を採用していないことである。
ここには、善人も悪人もいない。
ただ完璧を追求するレースがある。
我々の多くは、そうした生き方に憧れはするものの、
実際にはそうはいかないのだが...。
そういう生き方を採用することは難しいが、
もし注意深く見るならば、
この映画の登場人物たちの理想を追求する生き方は
その対話以上のことを物語っている。
この映画が多くの聴衆に、
そのメッセージを誤解させるのは、
プレゼンテーションの仕方のせいである。
熱狂的で、うるさく、発散させ、魅力的なために、
特定の観客にアッピールする。
監督が多用するショット、
パン、ズーム、スピン、スパイラルなどの手法は
スポーツの手触りをあじわわせてくれ、
スピーディで、非常に創造的である。
とはいえ、早さに負けずに、ついていくのが難しい。
登場人物たちの対話が終わらないうちに、
もう次のシーンへ飛んでいるので、
何を感じたか分からないままに終わってしまう。
ロック音楽がガンガン鳴り響き、
1、2秒の合間さえ与えられないので、
スクリーンに何を見ているのか、サッパリ分からない。
つまり、サウンドトラックの商業化のほうに目がいって、
肝心のスポーツのほうはどこかへ飛んでいってしまうのである。
冒頭シーンのように
取材されるジミー・ブライの立場から
メディアが活写されているなど、
生き生きと熱中させてくれるシーンもあるが、
そのほかのシーンでは、感情移入がしにくいのである。
すべてを記録・追跡せよ。
しかし、要するに、
この映画を見ようとする主な理由は、レースである。
特に、時速200マイルでのミスによって起きる事故である。
その点は、立派なもので、本物のすごいシーンがある。
レースに参加しているように感じさせるために
多くの面白いカメラ・ポジションや見せ場がある。
特殊効果は一流である。
ほかの映画でよくある
コンピュータ・グラフィックスを使っての
安っぽい笑わせる動きがないのは大したものである。
(ちょっとおかしなシーンもあったが)
芸術的に見て、
必ずしもリアルではなく、
極端に単純化してもいないが、
満足できるレベルにある。 
ときどき、こんなこともできるのかと思う
魅力的なシーンもある。
この映画は、大事な点を忘れたり、
若干の筋書きのポイントを論じ損なったりしており、
また、女性たちは、平面的にしか描かれていない。
しかし、クルーがレースを見ていたり、
小さい頭上のモニターからのカメラ・アングルでの画像も
あなたは気にかけないだろう。
映画は、まじめに、面白く、撮られている。
どんな受け取り方をするかは、視聴者に委ねられている。
最初は、ちょっと飲み込みにくいかもしれないが、
やがて、あなたはこの映画の極上の香りを評価しはじめるだろう。
最後に、スタローンが
根気よく映画づくりを続けるよう願いたい。
もっと多くの映画を!
10点満点で8点。


オトーサン、
その昔、サーキット場の設計に
ちょっぴり参加したことがあります。
F1を見に行き、
「スタート ユア エンジンズ」のあとの
あの突然湧き上がる轟音にしびれました。
ルマンで入賞した関谷選手にお逢いして、
ほんのチョッピリですが、
レーサー心理にも触れることができました。
「そうか、レーサーって、
みんな心のやさしいひとなんだ」
そうなのです。
一流スポーツ選手って
みんな、どこか哲学的なところがあるのです。
だって、生死をかけてやっているのですから。
人間にやさしくなるしかないのです。
ゴクミも伊達公子さんも、
レーサーにほれるはずです。


許されざる者

オトーサン、
老優クリント・イーストウッド、
そうキライではありません。
「いい年して...、そろそろ活動屋から足を洗って、
政治家になったら」
イーストウッドは、確か、カーメル市長もやったはずです。
でも、かれの映画への純粋な情熱は、
誰もが認めるところです。
この映画、新西部劇誕生ということで、
アカデミー作品賞を受賞した名作です。

原題:Unforgiven (1992)  
監督:Clint Eastwood  
イーストウッドは、
この作品でアカデミー賞を受賞しているので、
監督としても、なかなか大したものなのです。

監督作
1971年「恐怖のメロディ」
1973年「荒野のストレンジャー」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」
1977年「ガントレット」
1980年「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」
         「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「バード」
1990年「ルーキー」
     「ホワイトハンター・ブラックハート」
1992年「許されざる者」
1993年「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1996年「目撃」
1997年「真夜中のサバナ」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」
 
脚本:David Webb Peoples
Genre: Thriller / Drama / Western 
上映時間:131分
あらすじ:
ウィリアム・マニーは、
悪名高き殺人者だったが、
いまでは、2人の子供たちと一緒に
農場暮らしをしている。
家畜が病気にかかって、苦しい時期である。
女を切り刻んだ2人のカウボーイを殺すと、
500ドルもらえるという申し入れがあって、
かれは渋々ながら、金目当てに、その話に乗る。
その賞金かせぎを申し出た
若いならず者スコーフイールド・キッドと一緒に、
昔からのパートナー、ネッドを誘う。
彼らは町に入るが、
そこは悪徳保安官、リトル・ビルの天下だった。
かつての西部が、実際には
どのようなものであったかを
ほろ苦くリアルに物語る。

出演者: 
Clint Eastwood ....  William Munny  
Gene Hackman ....  Little Bill Daggett  

イーストウッドは、長い下積みのあと、
1971年の「ダーティハリー」で
ブレークしました。

CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 
誕生日 1930/5/31 
出身 米サンフランシスコ 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
     「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」
         「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」
         「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」
         「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」
         「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」
     「ルーキー」
1992年「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」
         「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」 

もうひとり、
名優ハックマンの経歴をみましょう。
すごい!6つ星です・
この作品で、助演男優賞、
フレンチ・コネクションで主演男優賞を受賞!

GENE HACKMAN ジーン・ハックマン 
誕生日 1931/1/30 
出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1961年「機関銃を捨てろ」
1964年「リリス」
1966年「ハワイ」
1967年「体当たり決死隊」
     「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」
1968年「汚れた7人」
1969年「暴動」「さすらいの大空」
     「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」
1970年「父の肖像」
1971年「さらば荒野」
     「フレンチ・コネクション」◇アカデミー主演男優賞
1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」
1973年「スケアクロウ」
1974年「カンバセーション…盗聴…」
     「ヤング・フランケンシュタイン」
     「西部に来た花嫁」
1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」
     「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」
1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」
     「ドミノ・ターゲット」
1978年「スーパーマン」◆
1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」
1982年「錆びた黄金」
1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」
     「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声)
1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」
1986年「勝利への旅立ち」
1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆
1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇
     「ブルーウォーターで乾杯」
     「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」
1989年「ザ・パッケージ」
1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」
     「ハリウッドに口づけ」
1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」
1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞
     「ザ・ファーム/法律事務所」◆「ジェロニモ」
     「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆
     「ゲット・ショーティ」
1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」
     「ボディバンク」
1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」
2000年「リプレイスメント」◆
2001年「ザ・メキシカン」◆  


その他の出演者:
Morgan Freeman ....  Ned Logan  
Richard Harris ....  English Bob  
Jaimz Woolvett ....  The "Schofield Kid"  
Saul Rubinek ....  W.W. Beauchamp  
Frances Fisher ....  Strawberry Alice  
Anna Levine (I) ....  Delilah Fitzgerald  
David Mucci ....  Quick Mike  
Rob Campbell ....  Davey Bunting  
Anthony James (I) ....  Skinny Dubois  
Tara Dawn Frederick ....  Little Sue  
Beverley Elliott ....  Silky  
Liisa Repo-Martell ....  Faith  
Josie Smith ....  Crow Creek Kate  

 
User Rating:  8.0/10 (12085 votes)
top 250: #133
133位です。
多くのひとが見て、投票しています。  
1992年の第65回アカデミー賞では 
1)作品賞 
2)監督賞 クリント・イーストウッド 
3)助演男優賞 ジーン・ハックマン 
4)編集賞 
の4部門で受賞しています。

なお、この年、
名誉賞が、フェデリコ・フェリーニ監督に 
ジーン・ハーショルト友愛賞が、
オードリー・ヘプバーンとエリザベス・テイラーに
授与されています。
「へえ、そうなんだ」  

User Comments:
Rob Smithさん
England
1999年1月30日
イーストウッドとヒックマンが輝いている。

この作品は、
クリント・イーストウッドの作品、
"A Fistful of Dollars"のような
ファンタジー神話とは遠いところに位置する。
ガンマンたちには、
19世紀の技術的正確さ、
公明正大なプレーへの願望、
同一条件での敵との対決もない。
背中を撃てるなら、撃て。
イーストウッドは、死んだ妻のおかげで
盗みと殺人に明け暮れる人生から救われて、
殺人をやめたマーニー役を見事に演じている。
いま、かれは、まったく収入がない。
子供たちを養うために、
酔っぱらった野蛮なカウボーイに
大事な顔を傷つけられた
売春宿の女性たちが提供する懸賞金を手に入れようとする。
ふたたび殺人への誘惑に駆られたのである。
彼は、亡き妻の切なる願いを守るか、
子供たちを食べさせるために殺人を犯すか、
その二つの感情の間でもがく。
もしかすると、殺人欲は自分本来の性質であるかもしれない。
映画は、こうした葛藤に悩むイーストウッドを追う。
一方、懸賞金の知らせは、あたり一帯に広がる。
町の保安官(ジーン・ハックマン)が
町に乗りこんでくる無法者たちを手なづけようとしても、
事態は、もはやコントロールできなくなってしまう。
助演俳優たちはみな優秀である。
とくに、残忍な保安官を演じるジーン・ハックマンの演技は、
オスカーをとっただけあって、
さすがのイーストウッドに顔負けである。
かれは、有名な賞金稼ぎの1人、
イギリスのボブ(リチャード・ハリス)を
死にそうになるまで殴りつける。
そして、ついてきたジャーナリストに
かれやマーニーが、なぜ冷静な殺人者なのか説明する。
映画のハイライトシーンのひとつである。
ムードは、軽い冗談から生命にかかわる重大事に変わる。
さて、話を戻そう。
振りかえってみて、この映画は、
今までに作られた最も素晴らしい西部劇の1つだろうか?
そのとおり。
とはいえ、事実は、西部劇が二の次なのである。
本当は、これは悪と人間性の物語である。
イーストウッドは、物語を劇的にするために
西部劇の神話と現実の間のギャップを
最高のスタイルで、映画化した。


オトーサン、
2週間ぶりに山荘へ。
庭の手入れ、畑の収穫などで、
朝から晩まで働らきづくめです。
おかげで、このHP、
いつもは朝にUPするのですが、
今日は、ついに夕方。
「あーあ、許されざる者になっちゃった」


北北西に進路をとれ

オトーサン、
北北西っていうのは、
たしか"norh-northwest"だったよなあ。
この映画の原題 "North by Northwest"は、
直訳すると「北西によっての北」となる。
それを「北北西に進路をとれ」とは、
一体、何のこっちゃ?
映画をみているうちに、
疑問が氷解しました。
「ノースウエスト航空で北へ」という意味なのです。
8月下旬アメリカに行きますが、
ノースウエスト航空を使います。
運賃はタダ。
実はマイレージが溜まってタダになったのです。
娘は、アラスカに行こうと言っていますので、
それこそ、"North by Northwest"ということになりそうです。

原題:North by Northwest (1959)  
監督:Alfred Hitchcock  
脚本:Ernest Lehman  
Genre: Thriller
上映時間:136分
あらすじ:
マジソン・アベニューで広告代理店を経営する
ロジャー・ソーンヒルは、
スパイのギャングによって
政府のエージェントとまちがえられる。
彼は、一連の不運な出来事に巻きこまれるが、
美しい金髪女性が手助けしてくれる。
しかし、スパイと政府の両方によって、
アメリカの外れまで追いかけられる。


出演者: 
Cary Grant ....  Roger O. Thornhill/George Kaplan  
Eva Marie Saint ....  Eve Kendall

名優ケリー・グラント、
そしてブロンド美人エヴァ・マリー・セイント
この二人の経歴を見てみましょう。  

CARY GRANT ケーリー・グラント 
誕生日 1904/1/18-1986 
出身 英ブリストル 
出演作
1932年「その夜」「明日は晴れ」
         「我らは楽しく地獄へ行く」
     「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」
         「七月の肌着」「お蝶夫人」
1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」
         「鷲と鷹」「海の密室」
     「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」
1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」
         「お嬢様お耳拝借」
1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」
1936年「男装」「アメリカの恐怖」
         「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」
1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」
1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」
1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」
1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」
         「明日への戦ひ」「フィラデルフィア物語」
1941年「愛のアルバム」「断崖」
1942年「恋の情報網」
1943年「ミスター・ラッキー」
1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」
1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」
1947年「独身者と女学生」
1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」
         「恋はかくの如く」
1949年「僕は戦争花嫁」
1950年「危機の男」
1951年「うわさの名医」
1952年「モンキー・ビジネス」
1955年「泥棒成金」
1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」
1958年「無分別」「月夜の出来事」
1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」
1960年「芝生は緑」
1962年「ミンクの手ざわり」
1963年「シャレード」
1964年「がちょうのおやじ」
1966年「歩け!走るな」
1970年「エルビス・オン・ステージ」 

EVA MARIE SAINT エバ・マリー・セイント 
誕生日 1924/7/4 
出身 米ニュージャージー州ニューアーク 
活躍度 △↓ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1954年「波止場」アカデミー助演女優賞
1956年「すてきな気持」
1957年「夜を逃れて」「愛情の花咲く樹」
1959年「北北西に進路を取れ」
1960年「栄光への脱出」
1964年「36時間」
1965年「いそしぎ」
1966年「アメリカ上陸作戦」「グラン・プリ」
1969年「レッド・ムーン」
1985年「パットン将軍最後の日々」
1986年「恋のじゃま者」
2000年「永遠のアフリカ」
 

その他の出演者:
James Mason ....  Phillip Vandamm  
Jessie Royce Landis ....  Clara Thornhill  
Leo G. Carroll ....  The Professor  
Josephine Hutchinson ....  Handsome Woman (Mrs. Townsend)  
Philip Ober ....  Lester Townsend  
Martin Landau ....  Leonard  
Adam Williams (I) ....  Valerian  
Edward Platt ....  Victor Larrabee, Thornhill's Attorney  
Robert Ellenstein ....  Licht  
Les Tremayne ....  Auctioneer  
Philip Coolidge ....  Dr. Cross  
Patrick McVey ....  Chicago Policeman  
Ed Binns ....  Captain Junket, Nassau County Detectives  


 
User Rating:  8.6/10 (14301 votes)  
top 250: #21
おお、世界の名画のうち、21位です!  

User Comments:
Ian Harrisonさん
Dartmouth, Nova Scotia
2000年12月25日
40年もたったのに、
第一級のサスペンス・冒険映画である!

今年のクリスマス、
私は最初にDVDを買った。
それが、このヒッチコックの古典
「北々西に進路をとれ」である。
40年以上たったのに、
この胸踊らせる冒険スリラーは
いまだにパンチ力があって、
大画面で見ると、さらに偉大に見える。
"VERTIGO"や"PSYCHO"といった傑作と同じく
巨匠の復活期に出現したものであるが、
この映画のサスペンス世界への小旅行は
ヒッチコックがその時期までに作った
他の映画とは、大きく異なっている。
長時間、シートに座っていられるかどうか
巨匠が挑戦したわけではなかろうが、
135分はあっという間に経ってしまう。
それは、ただ、映画のマジックとしかいいようがない。
ケーリー・グラントは、映画フアンにとって
恋に落ちるか、深くうらやましがられる俳優の1人である。
彼の礼儀正しさは、この映画でも立証される。
危機に陥って、どんな男でも気が狂いそうな
手に汗をかくようなシーンでも、礼儀正しい。
ロジャー・ソ−ンヒル(ケーリー・グラント)と
イブ・ケンダル(エバ・マリー・セイント)が
交わす対話は、あまりにも陽気過ぎるが、
女性だったら、だまされてみたくなるだろう。
単なる推測だが、アーネスト・リーマンの脚本は
気楽だが、非常に不気味である。
この映画でグラントは、
困難や落とし穴に直面しながらも
そのなかでコメディーを見出す。
それがグラントの大きな魅力である。
私は競売シーンが好きである。
かれは、自分が逮捕されるように仕向けるために、
8ドル以下の変な値段をつけたり、
何の価値もないがらくたを売ると
競売人を非難したりする。
シカゴへの列車で、セイントとからむシーンも面白い。
私は、危うくグラントの会話をメモしたくなったが、
そうか、これは映画なんだと思い直した。
ヒッチコックは、いろいろな事件を背景に、
いつも死を恐れぬシーンを見せることで、有名だあった。
この映画でのラッシュモア山のシーンは、
今後、決して見られないだろう。
悪名高きナイフ投げシーンを見てしまうと、
後ろをふりかえらずに、国連ビルには入れなくなる。
また、あえていうが、
軽飛行機がさっと舞い降りられるような
ハイウェーは決して歩かないだろう。
ラシュモア山のシーンで、
グラントが、2人の前妻が、
あなたが死ぬほど退屈なひとだから、
出ていくわと言われたと白状するくだりも好きである。
ぴったりだねえ。
ヒッチコックの多くの映画は、
それぞれ、かれの個人的体験に基づいていると言われる。
サスペンスの巨匠は、
この映画では、追跡と逃亡にある。
神秘的な金髪は、エバ・マリー・セイントによって演じられるが、
多くのヒッチコック映画の定石である。
この点、セイントは、グレイス・ケリー(泥棒成金などに出演)や
ティッピ・ヘドレン(鳥で映画デビュー)と同じである。
グラントは、ふだんは異性に臆病だが、
危険に直面すると、異常なほどカジュアルになる
またマザー・コンプレックス気味で、
絶えず母親に相談したり頼ったりする。
もちろん、macguffin も再び楽しませてくれる。
政府秘密もそうだ!
「逃亡者」やジェームス・ボンド・シリーズのような
今日的なアクション満載の叙事詩的映画は、
いつも、この映画と比較されて見劣りするように思われる。
ヒッチコックがこの長い旅の間中、
観客を手中に収める手腕は、実にお見事というほかない。
グラントが、警察やだましやすい男として選んだ諜報部員から
逃亡を図るとき、我々はすっかりグラントになってしまう。
しかし、口喧嘩のせりふによって、
我々はグラントが、この遠出に酔っていることに気が付く。
ちょうど我々が、1分間も腕時計を見ないで、
追跡が続くように望むのと同じである。
しかし、ロジャー・ソーンヒルが
生まれつきの冒険家ではないのが、魅力的である。
彼はまた不可能な状況から逃れるセンスを
持っている考古学者でもない。
我々は、みんな何らかのケーリー・グラント的体験をしている。
敵から逃れ、相手が何を考えているか、
何を欲しているかサッパリわからないというような...。
これは何かの象徴的表現なのだろうか?
でも、そんなことはどうでもいい。
映画を見なさい、そして楽しみなさい!


オトーサン、
ヒッチコックの作品は、
「泥棒成金」「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」で
すっかりフアンになったのですが、
その後、「サイコ」や「鳥」をみたら恐かったので、
以後、敬遠してきました。
でも、ひさしぶりに、
かれの作品をみて、考えが変わりました。
やはり天才監督です。
最後に、かれの経歴をみて、終わりにしましょう。

ALFRED HITCHCOCK アルフレッド・ヒッチコック 
誕生日 1899/8/13-1980 
出身 英ロンドン 
監督作
1926年「山鷲」
1927年「リング」
1928年「シャンパーニュ」「農夫の妻」
1929年「ヒッチコックの恐喝」
1930年「エルストリー・コング」「殺人!」
1931年「スキン・ゲーム」
1932年「第十七番」「おかしな成金夫婦」
1934年「暗殺者の家」
1935年「三十九夜」
1936年「サボタージュ」「間諜最後の日」
1937年「第3逃亡者」
1938年「バルカン超特急」
1939年「厳窟の野獣」
1940年「海外特派員」「レベッカ」
1941年「スミス夫妻」「断崖」
1942年「逃走迷路」
1943年「疑惑の影」
1944年「救命艇」
1945年「白い恐怖」
1946年「汚名」
1948年「パラダイン夫人の恋」「ロープ」
1949年「山羊座のもとに」
1950年「舞台恐怖症」
1951年「見知らぬ乗客」
1953年「私は告白する」
1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」
1955年「泥棒成金」「ハリーの災難」
1956年「知りすぎていた男」
1957年「間違えられた男」
1958年「めまい」
1959年「北北西に進路を取れ」
1960年「サイコ」
1963年「鳥」
1964年「マーニー」
1966年「引き裂かれたカーテン」
1969年「トパーズ」
1972年「フレンジー」
1976年「ファミリー・プロット」 

蛇足になりますが、
ケリー・バックで有名なグレース・ケリーは、
ヒッチコックの映画に出て、有名になりました。
モナコ王妃になったので、
出演作は少ないのですが、
以下の全作品のうち、
1952年「真昼の決闘」
1953年「モガンボ」
1954年*「ダイヤルMを廻せ!」*「裏窓」
     「喝采」アカデミー主演女優賞
     「緑の火エメラルド」「トコリの橋」
1955年*「泥棒成金」
1956年「白鳥」「上流社会」
*をつけたヒュチコックの作品に出演しています。


ジュラシック・パークV

オトーサン、
有楽町マリオンの
日本劇場に映画見物へ。
7月25日に「ジャニスのOL日記」
をみて以来、半月ぶりです。
朝イチバン、9時50分からの
上映開始というのに、30分前にながーい行列。
「やはり、夏休みだなあ。
家族連れで楽しそうにしているなあ」
恐竜映画なんて、昔なら、
お祭りのお化け屋敷の見物というところ。
夏の風物詩です。

原題:Jurassic Park III (2001)  
監督:Joe Johnston  
原作:Michael Crichton 
脚本:Peter Buchman  
Genre: Horror / SF / Adventure / Thriller / Action
Rated PG-13 for intense sci-fi terror and violence. 
上映時間:92分
あらすじ:
イングレン事件から8年後。
アラン・グラント博士は、恐竜から逃れて、
化石を相手にする生活に満足していた。
だが、研究費が不足していたので、
裕福な実業家ポール・カービーの申し出を受け入れる。
イングレンの第2番の研究サイトがある
孤島Isla Sornaの上を低空飛行すれば、
長期間にわたって研究資金を出そうというのである。
グラント博士が知らなかったことは、
カービー夫妻が、
恐竜専門家を探していて、
パラグライダーの最中に墜落した
14歳になる息子エリックの捜索を
手伝わせようとしていたことだった。
博士が疑いつつも、信じたくなかった事実は、
恐竜ヴェロキラプタル が、
いまや霊長類よりも頭が良くて、
コミュニケートできる種に進化していることだった。

出演者: 
Sam Neill ....  Dr. Alan Grant 
Tea Leoni ....  Amanda Kirby  
Trevor Morgan ....  Eric Kirby  
オトーサン、
サム・オニールは、まあまあの演技ですが、
あとは大根役者ばかり。
とくに、やたら金切り声をあげる
ティア・レオーニには、むかつきました。
子役のトレバー・モーガンも、
まったく可愛くありません。

SAM NEILL サム・ニール 
誕生日 1947/9/14 
出身 アイルランド 
カンタベリー大学在学中に演劇に目覚め、
卒業後、国立映画ユニットで
ドキュメンタリーの演出及び舞台俳優として活躍する。
77年「テロリストたちの夜」で映画デビュー。
89年に結婚した
日本人メーキャップ・アーティストの妻と2人の娘がいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1977年「テロリストたちの夜/自由への挽歌」
1979年「わが青春の輝き」
1981年「特別奇襲戦隊Z」「オーメン最後の闘争」
     「ポゼッション」
1982年「エニグマ奇襲指令」
1984年「他人の血」
1985年「プレンティ」
1987年「普通の女」
1988年「デッドカーム/戦慄の航海」
1990年「レッド・オクトーバーを追え」
1991年「夢の涯てまでも」「チャイナシャドー」
1992年「透明人間」「ダーティ・ゲーム/堕ちた工作員」
1993年「ピアノ・レッスン」「ジュラシック・パーク」
1994年「泉のセイレーン」「ジャングル・ブック」
     「ヴィクトリー/遙かなる大地」
1995年「マウス・オブ・マッドネス」「恋の闇 愛の光」
1996年「革命の子供たち」
     「コリン・マッケンジー/もうひとりのグリフィス」
1997年「スノーホワイト」「イベント・ホライゾン」
     「モンタナの風に抱かれて」
1998年「エクスカリバー 聖剣伝説」
1999年「アンドリューNDR114」
2001年「ジュラシック・パークV」

TEA LEONI ティア・レオーニ 
誕生日 1966/2/25  
出身 米ニューヨーク 
サラ・ローレンス・カレッジで人類学と心理学を専攻。
卒業後、ブロードウェイで舞台デビュー。
91年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」で映画デビュー。
97年デビッド・ドゥカブニーと結婚し、一児をもうける。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1991年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」
1992年「プリティ・リーグ」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「バード・ボーイズ」◇
1996年「アメリカの災難」
1998年「ディープ・インパクト」◇
2000年「天使のくれた時間」◇
2001年「ジュラシック・パークV」◇

その他の出演者:
William H. Macy ....  Paul Kirby  
Alessandro Nivola ....  Billy Brennan  
Michael Jeter ....  Udesky  
John Diehl ....  Cooper  
Bruce A. Young ....  Nash  
Laura Dern ....  Ellie  
Taylor Nichols ....  Mark  
Mark Harelik ....  Ben Hildebrand  
Julio Oscar Mechoso ....  Enrique Cardoso  
Blake Michael Bryan ....  Charlie  
Sarah Danielle Madison ....  Cheryl  
Linda Park ....  Hannah  

User Rating:  6.3/10 (4301 votes) 
6.3。
ちょっと低いかなあ。
恐竜娯楽映画、まあ、こんなものでしょうか。

User Comments:
Ron Panarottiさん
Brick, NJ
2001年7月25日
誰も作れぬ恐竜映画...

私が子供の頃、
独立局が毎週、呼び物として
古いモンスター映画をやっていた。
それは、キングコングや
マイティ・ジョー・ヤング、
日本から輸入したゴジラや
スモッグ・モンスターの奇妙な生物、 
モスラやメカゴジラだった。
人々は、どこかの島に閉じ込められて
踏みつけられたり、
食べられたりすまいと
ひたすら逃げ回っていた。
そんな映画が子供たちを喜ばせたのだ。
大人も童心に帰って喜んだりしていた。
スリル、笑い、ふつうの映画では見られない
安っぽい楽しみを提供してくれたからである。
「ジュラシック・パークV 」は、
大予算の恐竜シリーズの最新版だが、
こうしたモンスター映画の伝統を受け継いでいる。
モンスターの数は増え、ひしめきあい、
孤島は、ありとあらゆる種類の危険に満ちている。
およそ95分間、恐竜が歓迎攻めにしてくれる。
第1作から出演しているサム・ニールが
研究資金を必要としている
化石学者アラン・グラント博士として、再び出演。
ティオ・レオーニとウィリアム・H.メーシィ夫妻は、
博士がいかにも飛びつきそうな好条件を提示する。
「ジュラシック・パーク」の第2作に登場する
恐竜が棲息する「サイトB」まで連れていってくれたら、
お礼に、無制限の報酬を差し上げようというのである。
ところが、夫妻の目的は、いいかげんなもので、
実際は、パラグライダーの最中に行方不明になった
レオーニの息子を捜索することだった。
やがて、 博士もレオーニも
その新しい婚約者もみんな一緒に
島で立ち往生する羽目になる。
出演者たちは、いい仕事をしている。
とくに、サム・ニールは、
経験豊かな恐竜専門家をうまく演じている。
しかし、この映画の本当のスターは誰かといえば、
それは、もちろん、恐竜である。
すべてのショットは、説得力がある。
前作でスリリングだったラプターやティラノザウルスに加えて
今度は、スピノザウルスと呼ばれる恐竜が登場する。
2足歩行で、ティラノザウルス・レックスを
昼食用の肉にするほどどでかい奴である。
また、映画のハイライトであった
テロダクティルのシーンもある。
これはまったくの夏向き映画である。
あなたは、恐竜のことなんかあまり気にならない。
というのは、奥さんか愛人・恋人だか知らないが、
新しい恐竜が襲ってくるたびに、
あなたの腕をつかんでくるからである。
ノン・ストップ・アクション。
唯一の苦情は、ティア・レオーニが
いらいらさせることだった。
彼女は、飛行機が地上に墜落する瞬間から
息子の名前を叫び始める。
回りにじゅうに恐竜がいるというのに、
馬鹿な女だ。
私は、「この女、恐竜に食べられてしまえ」と思った。
ほんとうである。
この映画は、楽しい驚きに満ちている。
どんなシリーズでも3作目になると、
つまらなくなるものだが、
この映画は、大いに興奮させてくれるし、
「ジュラシック・パーク:ロストワールド」(1979)
よりも面白い。
恐竜の風景は、1993年のオリジナルほど
新鮮でもないし、息をのむこともない。
しかし、この映画は、丁寧な職人仕事によって
我々にローラー・コースター・ドライブを提供してくれる。
お見事。

オトーサン、
CG技術の発達で
恐竜が巨大化するだけでなく、
見事な陰影や重量感をもつようになったのに感心しました。
CG処理をした場面は
第1作では、5分程度だったのが、
この3作目では、全体の3分の2を占めるそうです。
もうCGなしでは映画はできない時代になったのかもしれません。
でも、同じCGを使っても、良し悪しの差がでるのは、
やはり、このユーザー・コメントをしてくれた
Ron Panarottiさんのいわれるように、
クラフトマンシップの有無ということになるでしょう。
技が冴えるというやつです。
「ジュラシックパークV」、おすすめです。

そうそう、最後に日本劇場(東宝系)に注文。
映画本体が、92分と短いのをいいことに、
25分も予告編をやるというのは、
どうかと思います。
まあ、お盆のかきいれどきなので、
各地で、ぼったくり商法が横行しているようですが...
小恐竜ラプターみたいですねえ。


カサブランカ

オトーサン、
何かいい映画はないかと
DVDの売り場をウロウロ。
「あった、昔見たっけ。
それも何度も見たことがある。まあ、いいか」
と買ったのが、この「カサブランカ」。
「イングリッド・バーグマン、輝くような美しさだった。
こんな名画が、2000円で買えるのだから、
安くなったもんだ」
1回映画館に行けば、1800円+プログラム代。
交通費だってかかるでしょう。
2000円は越えます。しかも1回限りのぜいたく。
ところが、DVDならば、家族で見られるし、
こうした名画なら何回も見たくなるからトクなのです。


原題;Casablanca (1942)  
監督:Michael Curtiz  
台本:Murray Burnett
脚本:Joan Alison  
Genre: Drama / Romance
上映時間:102分
あらすじ:
第二次世界大戦中のカサブランカ。
リック・ブレインは
町で最も人気が高いナイトクラブをやっていた。
かれは、追放されたアメリカ人で、
以前は自由の闘士だった。
冷笑的で1匹狼のリュックは、
たまたま2通の貴重な移民手紙を手にする。
ナチの市長・ストレーザーが、
カサブランカに到着したとき、
お追従する警部ルノーは、かれを喜ばせるために
チェコの地下組織のリーダー、
ビクター・ラチェロをを拘留しようとする。
リックが驚いたことに、
ビクターがやってきたが、イルザと一緒だった。
イルザは、何と、リックがかって愛した女性だった。
最穂のうち、リックはイルザに冷たかった。
パリで彼を見捨てたからだ。
しかし、彼女がそのわけを話したあと、
彼らは仲直えいし、移民ビザを使って、
一緒に逃亡することを計画する。
まあ、それは彼らのもともとの計画だったのだ。

出演者: 
Humphrey Bogart ....  Richard "Rick" Blaine  
Ingrid Bergman ....  Ilsa Lund Laszlo  

稀代の名優、夢の共演です。
ふたりの経歴をみましょう。

HUMPHREY BOGART ハンフリー・ボガート 
誕生日 1899/1/23-1957 
出身 米ニューヨーク 
出演作
1930年「哄笑の世界」「河上の別荘」
1931年「肉と霊」「各国の女」「モダーン西部王」
1932年「舗道の三人女」
1936年「化石の森」「弾丸か投票か!」「太平洋横断機」
1937年「黒の秘密」「札つき女」「倒れるまで」
     「デッドエンド」「身替り花形」
1938年「犯罪博士」「汚れた顔の天使」
1939年「オクラホマ・キッド」「愛の勝利」
         「彼奴は顔役だ!」「前科者」
1940年「ヴァジニアの決闘」「ニューヨークの顔役」
         「夜までドライブ」
1941年「ハイ・シエラ」「マルタの鷹」
1943年「カサブランカ」「北大西洋」「サハラ戦車隊」
1944年「渡洋爆撃隊」「脱出」
1946年「三つ数えろ」
1947年「大いなる別れ」「第二の妻」「潜行者」
1948年「黄金」「キー・ラーゴ」
1949年「暗黒への転落」「東京ジョー」
1950年「孤独な場所で」
1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」「アフリカの女王」
1952年「デッドラインU.S.A.」
1954年「悪魔をやっつけろ」「ケイン号の叛乱」
     「麗しのサブリナ」「裸足の伯爵夫人」
1955年「俺たちは天使じゃない」「必死の逃亡者」
1956年「殴られる男」
 

INGRID BERGMAN イングリッド・バーグマン 
誕生日 1915/8/29-1982 
出身 スウェーデン・ストックホルム 
出演作
1934年「ムンクブローの伯爵」
1935年「スウェーデンイェルム家」
         「ワルプルギスの夜」
1936年「間奏曲」
1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」
1939年「別離」
1940年「六月の夜」
1941年「四人の息子」「天国の怒り」
         「ジキル博士とハイド氏」
1942年「カサブランカ」
1943年「誰が為に鐘は鳴る」
1944年「ガス燈」アカデミー主演女優賞
1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」
1946年「汚名」
1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」
1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」
1952年「ヨーロッパ一九五一年」
1953年「われら女性」「イタリア旅行」
1954年「不安」
1956年「恋多き女」
         「追想」アカデミー主演女優賞
1958年「無分別」「六番目の幸福」
1961年「さよならをもう一度」
1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」
1969年「サボテンの花」
1970年「春の雨の中を」
1973年「クローディアと貴婦人」
1974年「オリエント急行殺人事件」
1976年「ザ・スター」
1978年「秋のソナタ」 

そうか、バーグマンは、
アカデミー主演女優賞を2度もとっているんだ。

その他の出演者:
Paul Henreid ....  Victor Laszlo  
Claude Rains ....  Captain Louis Renault  
Conrad Veidt ....  Major Heinrich Strasser  
Sydney Greenstreet ....  Senor Ferrari  
Peter Lorre ....  Ugarte  
S.Z. Sakall ....  Carl, the Headwaiter  
Madeleine LeBeau ....  Yvonne  
Dooley Wilson ....  Sam  
Joy Page ....  Annina Brandel  
John Qualen ....  Berger  
Leonid Kinskey ....  Sascha  
Curt Bois ....  Pickpocket  

 
User Rating:  8.8/10 (27504 votes)
top 250: #5  
おお、何と世界の名画250選のうちで
第5位!
こんな上位は、はじめてです。
オトーサン、
思わず、疑問をもらします。
「何が第1位なのかなあ?」
分かったひとがいたら、ぜひ教えてください。

User Comments:
Rob Stewartさん
Delaware, USA
2000年11月29日
私が30年間愛しつづけた映画。

カサブランカは、
戦争と職業がもたらした
個人的な悲劇についての物語である。
一方の側の抑圧、
もう一方の側の英雄的行為と自己抑制
について語る。
日和見主義者から孤立主義者、
愛国者から幻滅している愛人たちまで
映画は、男も女も楽しめる要素のすべてを持っている。
勇敢さ、勇気、陰謀、ロマンス、美しさ、愛。
主演俳優たちは、いかようにでも愉しませてくれる。
この映画を見ることは、もはや存在しない世界へのステップである。
しかし、存在しないからといって、知らなくていいものではない。
それはいまだ一度も生きたことはないが、
実にリアルな人生を経験させてくれる。
あなたは、痛みと喜び、自負と憐憫を登場人物に抱く。
フィクションではあるが、
あなたは彼らの物語を生き、
同じように道に迷うことになる。
驚くべき出演者、忘れ難い対話、忘れられない物語。
この映画によって、
カサブランカは、いつも私の心に住むようになった。
登場人物たちは、私の家族となった。
見はじめると、ロマンスがはじまる。
映画が終わっても、あなたは理想を生きることになる。


オトーサン、
「いいものはいい」
名作をみた後、妙に力んでおります。
「名作と凡作・駄作・愚作を分けるのは何か?
いいものとそうでないものをわけるのは何か?
それは、つまり、研ぎすまされた美的感覚の有無だ」

昔、食器棚を探しまわったことがあります。
百貨店の家具売り場からはじまって数多くの家具屋、
さらには、アンティーク家具の倉庫にまで、足を運びました。
「これ、いいじゃん。120万円だ」
オトーサンが指さしたのは、
ヴィクトリア調の彫り物が多い食器棚でした。
「何言ってんのよ。1ケタちがうわよ」
ため息をつきっぱなしの奥方に怒られました。
見ると、1200万円でした。
「いいものはいいんだ。上を見ると、キリがない」
映画も同じです。
この「カサブランカ」、
言ってみれば、
1億2000万円の家具。
いやいや、
そうした家具をふんだんに置いた部屋なのです。


マイ・フェア・レディ

オトーサン、
晴海に引っ越しての楽しみのひとつが、
映画館のメッカ、銀座・有楽町・日比谷が近いので、
徒歩や自転車で、映画見物に行けること。
「ジュラシック・パークV」を見たいのですが、
夏休みで混んでいそうです。
敬遠して、のんびり寝ころがって、
DVDで映画見物。
今日も、ミュージカルを。
名作「マイ・フェア・レディ」を鑑賞しましょう。


原題:My Fair Lady (1964)  
監督:George Cukor  
脚本:Alan Jay Lerner  
Genre: Musical / Romance
上映時間:172分
あらすじ:
コベント・ガーデンに、
ロンドン訛りの花売娘エリザ・ドリトルがいた。
ヘンリー・ヒンギス教授が、
ピカリング大佐に言う。
あの娘に上流階級の話す英語を教えれば、
公爵夫人として通用するだろうか?
翌日、エリザ・ドリトルが、
ヒンギス教授の家に現れる。
教授は、英会話の授業料を払う気になっていた。 
エリザは、驚くほど利発な生徒で、
教授の母親とフレディ・アインスフォードに好印象を与えた。
その後、念娘は、舞踏会で上流社会に正式に紹介される。
それは記念すべき夜になった。
しかし、エリザは気落ちする。
というのは、教授が賭けに勝って大喜びし、
大佐から賭け金をせしめる場面を見てしまったからである。


出演者: 
Audrey Hepburn ....  Eliza Doolittle  
Rex Harrison ....  Professor Henry Higgins  

オードリー・ヘップバーン!
オトーサンも、一時、猛烈なフアンでした。
最穂に見たのは、「ローマの休日」
この世に、こんなに清純な女性がいるものか?
それほど強い印象を受けて、、
彼女の出る映画は、みな見ようと決めました。
でも、フアンがほかに沢山いることが
分かってからは、身を引きました。
軽口はこの辺にして、
経歴を見ましょう。

AUDREY HEPBURN オードリー・ヘプパーン 
誕生日 1929/5/4-1993 
出身 ベルギー・ブリュッセル 
出演作
1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」
1951年「ONE WILD OAT」
         「YOUNG WIVES TALE」
         「LAUGHTER IN PARADISE」
     「THE LAVENDER HILL MOB」
         「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」
1952年「初恋」
1953年「ローマの休日」アカデミー主演女優賞
1954年「麗しのサブリナ」
1956年「戦争と平和」
1957年「パリの恋人」
         「昼下がりの情事」
1959年「緑の館」「尼僧物語」
1960年「許されざる者」
1961年「ティファニーで朝食を」
1962年「噂の二人」
1963年「シャレード」
1964年「パリで一緒に」
         「マイ・フェア・レディ」
1966年「おしゃれ泥棒」
1967年「いつも二人で」
         「暗くなるまで待って」
1976年「ロビンとマリアン」
1979年「華麗なる相続人」
1981年「ニューヨークの恋人たち」
1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」
1989年「オールウェイズ」 


1993年、ヘップバーン死去。
オトーサン、
ニュースを聞いて、
いい時代が終わったように感じました。


その他の出演者:
Stanley Holloway ....  Alfred P. Doolittle  
Wilfrid Hyde-White ....  Colonel Hugh Pickering  
Gladys Cooper ....  Mrs. Higgins  
Jeremy Brett ....  Freddie Eynsford-Hill  
Theodore Bikel ....  Zoltan Karpathy  
Mona Washbourne ....  Mrs. Pearce  
Isobel Elsom ....  Mrs. Eynsford-Hill  

 
User Rating:  7.8/10 (5757 votes)  
top 250: #228
世界の名作の228位です。

1964年、
第37回アカデミー賞で
何と8部門で受賞しました。 
1)作品賞 
2)監督賞 ジョージ・キューカー 
3)主演男優賞 レックス・ハリスン 
4)美術監督装置賞(カラー)  
5)撮影賞(カラー)  
6)音響賞  
7)音楽編曲賞  
8)衣装デザイン賞(カラー)  

いまでは、誰でも、この映画、
オードリー・ヘップバーンの映画みたいに思っているのに、
彼女は、アカデミー主演女優賞ももらえなかたし、
ノミネートもされなかったのです。
さて、ここでクイズ。
どうしてでしょうか?


User Comments:
movie_lover_gurlさん
America
2001年6月26日
愛らしき映画!

この映画は、
機知に富むミュージカルである。
対話が素晴らしい。
ヘンリー・ヒンギス教授(レックス・ハリソン)が、
花売り娘エリザ、ドリトル(オードリー・ヘップバーン)を
上流婦人に変えられるかどうかという賭けをして、
物語は始まる。
ヒンギス教授は、まさに上流気取りのいい例である。
どういうわけか、彼は、仕事にのめり込んでしまう。
この映画が、性的差別だというひともいるが、
それはまったく正反対である。
かれは、まったくのところ、性的差別など示していない。
エリザとヒンギス教授の関係について
そんなことをいうのは、おかしい。
彼らは、お互いに全く違うから、
ヘンリーとエリザは、恋に落ちるのは
疑問だなどというのは、おかしい。
正反対だからこそ、相手に引き付けられるのだ。
もとになった演劇 Pygmalion には、
反夢想家という断り書きがあるが、
エリザとヒンギス教授が、
最後にお互いのために生きようとするのは
明らかである。
映画は、だから Pygmalion とは異なっている。
ミュージカル仕立てにしなかった
Pygmalion の映画版があるが、
これは退屈である。
レックス・ハリソンは、
ヘンリー・ヒギンズ教授を実に巧みに演じている。
彼の役は、これっぽっちも退屈ではない。
ジュリー・アンドリューズが
ブロードウェーでエリザの役を演じていたが、
オードリー・ヘップバーンの演技もまた素晴らしい。
吹替えだから、
役割をきちんと演じたことにならない
と言うのも、アンフェアである。
助演陣もまた一流である。
この映画は、良いなんてものではない、
それはそれは素晴らしい。
まだ見ていないなら、絶対見るべきである!
完全な5つ星。


オトーサン、
このひとのコメントのおかげで、
オードリー・ヘップバーン
なぜ、好演しているのに、
アカデミー主演女優賞に
ノミネートすらされなかったか
その理由が分かりました。
「そうか、吹き替えを使ったからか」
でも、歴史は、
アカデミー賞委員会が
間違っていたと告げています。
だって、
オードリー・ヘップバーンは、
アカデミー賞を超えた存在になったのですから。

オトーサン、
この映画に出てくる歌のひとつ、
「君住む街に」については
ある思い出があります。
フレディがエリザに一目ぼれして
花束をもって、
家の周りをうろうろしがら歌うのです。
その高音の美声がたまらなく魅力的で、
恋をしたい気持ちにさせるのです。
オトーサン、
この歌が大好きで、
独身寮の自室で、よく歌っていました。


前にも歩いた この道
固い舗道を踏みしめて
今 僕の足は空を翔ける
君が歩く道かと思えば

町の中にはリラが香り
ひばりの歌が聞こえる
家々が魔法をかけられたのか
いや 君がいる町だから

空高く舞い上がる心
君が近くにいる それだけで
胸 ときめかせて待つ
君がいつ姿をみせるかと

人の視線も気にならぬ
僕がいたいのは ここだけ
空しく時が過ぎても
悔いはしない
君が住む この町にいる限り


オトーサン、
力いっぱい声を張り上げ、
誰と決まったひとがいるわけでもないのに、
恋心が届けとばかりに毎晩歌っていました。

「人の視線も気にならぬ
君がいたのはここだけ...」

独身寮のとなりの部屋のKくんが
たまらず引っ越していきました。
それからでしょうか、
オトーサンが、
人の視線を気にするようになったのは...

今日は、こんなところで。


ウエストサイド物語

オトーサン、
「巴里のアメリカ人」のDVDで味をしめて、
昔、見たことのあるミュージカル映画を
何本か、買うことにしました。
ワーナーの2000円シリーズについで、
フォックも2500円シリーズを発売したのです。
今回は、「ウエストサイド物語」。
よかったあ、ですよ。
リチャード・バーンスタインの名曲「トゥナイトー」が素敵。

オトーサン、
独身寮の廊下でよく歌ったものです。
もっとも、聞くに堪えないというひとばかりでしたっけ。


原題:West Side Story (1961)  
監督:Jerome Robbins、Robert Wise  
舞台台本:Jerome Robbins
脚本:Arthur Laurents  
Genre: Musical / Romance
上映時間:151分
あらすじ:
「ロミオとジュリエット」を
NYを舞台に翻案したミュージカル映画。
ライバルのストリート・ギャング団、
””と”Sharks”が
面子をかけたテリトリー争いをしている。 
Jetsの前リーダー、トニーと 
Sharksのリーダー、ベルナルドの妹、マリアの
運命の恋は果たして成就するだろうか?

出演者: 
Richard Beymer ....  Tony 
Natalie Wood ....  Maria  
George Chakiris ....  Bernardo  
Rita Moreno ....  Anita  
名の通った主演男優と女優よりも、
助演男優と助演俳優のほうがいいという
作品です。


その他の出演者:
Russ Tamblyn ....  Riff  
Simon Oakland ....  Lieutenant Schrank  
Ned Glass ....  Doc  
William Bramley ....  Officer Krupke  
Tucker Smith (I) ....  Ice  
Tony Mordente ....  Action  
David Winters (I) ....  A-Rab  
Eliot Feld ....  Baby John  
Bert Michaels ....  Snowboy  
David Bean ....  Tiger  
Robert Banas ....  Joyboy  

 
User Rating:  7.7/10 (5908 votes)
top 250: #249
名作250選にすべりこみ当選という感じですが、
この作品、1961年度、第34回アカデミー賞
10部門を総なめしたのです。 
1)作品賞    
2)監督賞 ロバート・ワイズ 
3)助演男優賞 ジョージ・チャキリス 
4)助演女優賞 リタ・モレノ 
5)美術監督装置賞(カラー)  
6)撮影賞(カラー)  
7)音響賞 
8)ミュージカル映画音楽賞  
9)衣装デザイン賞(カラー)  
10)編集賞 
  

User Comments:
Reneeさん
Chicago, Illinois
2001年7月2日
ウエストサイド物語は永遠の傑作。

この1961年の古典的ミュージカルの
ファンが若い10代であることを知っていますか?
なぜ、ど多くの高校で、
この作品が上演されるのでしょうか?
なぜ、多くのドラマの教師たちが、
この作品にこだわるのでしょうか?
リフやトニーの役をもらえないと
なぜ、少年たちが泣いたり、
慰めもきかないほど、怒ったりするのでしょうか?
なぜなら、ウエストサイド物語は
すべての世代にとって、
永遠の傑作だからなのです。
それは愛、憎悪と復讐の感情をよび起こします。
彼らは、こうした感情をすでに体験ずみなのです。
やがて、登場人物のうちの誰かになったように感じるのです。
我々は、みな、後悔をしたり、
ショックのあまり言葉もない出来事に遭遇します。
ウエストサイド物語は、
その音楽、その踊り、忘れられない登場人物。
それらすべてを足し合わせた何かなのです。
まさに、映画というより、経験!
1,000語を費やしても、
あなたが感じとったことを
要約することはできません。
この映画を、一言でいえば、永遠。


オトーサン、
はじめて、この映画をみたとき、
ジョージ・チャキリスの印象が強烈でした。
あまりにも身のこなしが鮮やかだったからです。
どんなに激しい踊りをしても、
身体の中心線がぴたっと決まっていて、
頭がまったくぶれないのです。

でも、
オトーサン、
今回見て、
やはり感動したのは、
トニーとマリアが
鉄骨の外階段の上で
頬と頬をよせあって、
"Tonight"を歌うシーンでした
その歌詞を紹介して終わりにしましょう。

トゥナイト
トゥナイト
今夜すべては始まる
あなたを見て世界が変わる

トゥナイト
トゥナイト
すべてはあなただけ
あなたの姿、しぐさ、声

今日一日中 
感じていた
奇跡が起こる事を
それは起こった

出会うまで...
今までの世界は小さな星
トゥーナイト


トゥナイト
トゥナイト
世界は光に満ちている
太陽と月にあふれている

トゥナイト
トゥナイト
世界は激しく動く
狂おしく火花が空に散る
今日まで世界はただの場所
平凡に生きるためだけの

出会うまで...
今までの世界は小さな星
トゥーナイト

オトーサン、
すこし体験しましたが...,
恋をすると、
世界って変わるものなのです。
引っ越したばかりの
晴海トリトンから
東京湾大華火蔡を見物しました。
花火を間近でみれられて、
それはそれで大満足でしたが、
若いカップルたちの熱気に圧倒されて、
奥方と声をそろえて、
つい愚痴ってしまいました。
息子が彼女とラブラブで
見にきていたという事情もあります。
「いいなあ、若いって」
何もかんの言ったって
これから、世界が変わる体験ができるんだもの。


巴里のアメリカ人

オトーサン、 
ここ数本、シアリアスな映画をみてきたので、
その反動でしょうか、
無性にミュージカル映画を見たくなりました。

渋谷のドンキホーテで、
このDVDを2000円のところを
1780円で買いました。
100円ショップのダイソーにも寄って、
包丁をなんと100円で買いました。
ポトス、コーヒーの木、サンデリアーナの小鉢も、
みんな100円!

えーと、本題は何でしたっけ? 
そうそう、引越しではなく、
映画の話でした。
「雨に歌えば」同様、
この映画のジーン・ケリーの踊りは、素敵でした。
セーヌ川などパリの風景も、なつかしかったですよ。
「そういえば、しばらくパリに行っていないなあ」


原題:American in Paris, An (1951)  
監督:Vincente Minnelli  
原作:脚本:Alan Jay Lerner
Genre: Musical / Romance
上映時間:113分
あらすじ:
ジェリー・マリガンは、
パリに住む売れないアメリカ画家。
ジェリーの芸術よりも彼自身に興味をもつ
画廊に影響力のある女性実業家がパトロンになる。
ジェリーは、若きフランス女性リズに恋するが、
彼女は、すでにショー歌手アンリと婚約中だった。
ジェリーは親友アダムと冗談を言い、歌い、そして踊る。
アダムは、コンサート・ピアニスト志望で
辛らつで、ロマンチックな男である。

出演者: 
Gene Kelly ....  Jerry Mulligan  
Leslie Caron ....  Lise Bouvier  
何といっても、
この映画は、ジーン・ケリーのもの。
そのダンス、タップ・ダンスはバツグン。
そして、天性の明るさ。
オーラを放っています。
早速、経歴をみましょう。

GENE KELLY ジーン・ケリー 
誕生日 1912/8/23〜1996/2/2
出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ 
出演作
1943年「デュバリイは貴婦人」「ローレンの反撃」
1944年「カバーガール」「クリスマスの休暇」
1945年「錨をあげて」
1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」
1948年「踊る海賊」「三銃士」「言葉と音楽」
1949年「私を野球へつれてって」「踊る大緋育」
1950年「サマー・ストック」
1951年「巴里のアメリカ人」
1952年「雨に唄えば」「赤い唇」
1954年「ブリガドーン」「我が心に君深く」
1955年「いつも上天気」
1956年「舞踏への招待」
1957年「ハッピー・ロード」「魅惑の巴里」
1958年「初恋」
1960年「聖書の反逆」「恋をしましょう」
1964年「何という行き方!」
1967年「ロシュホールの恋人たち」
1973年「エーゲ海の旅情」
1974年「ザッツ・エンタテインメント」
1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」
1977年「ビバ・ニーベル」
1980年「ザナドゥ」
1985年「ザッツ・ダンシング!」
1994年「ザッツ・エンタテインメントPART3」 

オトーサン、
小さな叫びをあげます。
「そうか、1996年2月2日に死んだのか、
あのチョー元気なひとがなあ」 

その他の出演者:
Oscar Levant ....  Adam Cook  
Georges Guetary ....  Henri Baurel  
Nina Foch ....  Milo Roberts  
それぞれ、みな好演していますが、
失意の天才ピアニストを演じるアダムが
いいですねえ。
若い頃は彼を馬鹿にして見ていましたが、
いま見ると、
しみじみと、いいですねえといえます。
人生の哀歓をただよわせて...

  
User Rating:  7.5/10 (1327 votes) 
アカデミー賞に輝く作品としては
いまひとつスコアが高くないのが残念です。
「世界の名画250の中に入っても
おかしくないのになあ」

この映画が、
1951年、第24回アカデミー賞で
受賞した7部門をご紹介しましょう。
1)作品賞
2)オリジナル脚本賞 
3)美術監督装置賞(カラー)
4)撮影賞(カラー)
5)ミュージカル映画音楽賞 
6)衣装デザイン賞(カラー) 
7)名誉賞(ジーン・ケリー)

*ちなみに、
この年の名誉賞は、
黒沢明監督の羅生門も受賞したのです。
国をあげての大騒ぎでしたっけ。


User Comments:
idletonyallenさん
London, ENGLAND
1999年7月5日
完璧なミュージカル

私が、まだ学校に通っていた頃、
この映画が上映され、すっかり夢中になった。
次の日もまた見に行き、
それ以来、映画館やテレビで見た回数は数え切れない。
20世紀の偉大で人気が高い作曲家、
ジョージ・ガーシュインの最良の音楽と歌が聞け、
ハリウッドの歴史に残る偉大な俳優ジーン・ケリーと
女優レズリー・キャロンのダンスが呼び物である。
助演陣には、個性派のピアニスト、オスカー・レバント、
歌手のジョルジュ・ゲータリーがいる。
(なぜ彼はもっと多くの映画に出ないのか?)
そして、富豪ミロを演じるニーナ・フォックが最高。
輝いていて、同情をひく役柄である。
終わりのバレエ・シーンは、
タイトル音楽と素晴らしくマッチしており、
パリの風景と音、
印象派・後期印象派の画家が描く
イメージを巧みに用いている。
ガーシュインの歌は、美しく演奏されるが、
最も忘れ難い曲は、
"It's Very Clear"と"I Got Rhythm" 
(セーヌ河畔でのキャロンとケリー)
そして、"Une Chanson Americaine"である。
(ジーン・ケリーとパリの子供たち)
あなたがパリを愛するなら、この映画を見なさい。
一度もパリに行ったことがないなら、ぜひ見なさい。
とにかく、見なさい!


オトーサン、
この映画、見るのは3度目でしょうか。
でも、記憶って不思議ですね。
今日見終わって、
3つに分かれていることに気付きました。
1)ずっと記憶に残っているシーン、
2)見てはじめて思い出すシーン、
3「あれっ、こんなのあったっけ」というシーン。
そして、
1)のシーンの代表が、セーヌ河畔。
ジーン・ケリーがレズリー・キャロンに
恋の告白をし、歌い、かつ踊るシーン。
「セーヌ河畔って、
ロマンティックな場所だなあ。
ああ、せめて一度、死ぬ前に、
セーヌのほとりにたたずんでみたいものだ」

10年後、ようやく念願かなって
セーヌ河畔に行ってみれば、
犬のクソだらけで、臭くて臭くって...
散歩どころではありませんでした。
「ああ、夢と現実は、かくも落差があるものか」
オトーサン、
その瞬間に、夢見る青年から大人になりました。

でも、
パリ市の名誉のために、
パリ観光に関係する業者の利益のために
付け加えておくと、
最近は、セーヌ河畔は
すっかりキレイになりましたよ。


JFK

オトーサン、
1963年11月22日、
J.F.ケネディ大統領が
ダラスでパレードの最中に
狙撃され、重傷を負ったニュースを聞いて
愕然としました。
その後、まもなく死亡のニュース。
独身寮は、この話題で持ちきりでした。
ケネディは、小泉首相も及ばない
リベラルな若い政治家でした。
その改革路線に抵抗する勢力も多く、
それが凶弾を招いたのです。
JFKは、この事件の真相を究明する
第一級の有名な映画です。


原題:JFK (1991)  
監督:Oliver Stone  
原作:Jim Marrs  (book)
脚本:Jim Garrison (I)  
Genre: Drama / Mystery / Thriller 
Color: Black and White / Color  
上映時間:189分
206分 (director's cut) 
あらすじ:
ジョン・F.ケネディ大統領暗殺の
調査を引き受けたジム・ギャリソン、
ニューオーリンズ地方検事の行動を詳述する。
1963年、ダラス、テキサスでのケネディ。
ギャリソン検事は、
FBIによって提出された公式説明に
大いに疑問を抱いている。
調査済みのこと、
その後調査した事実に基づき
大衆が噂しているように、
隠された真実があると信じる。


出演者: 
Kevin Costner ....  Jim Garrison  
何といっても、ケビン・コスナーの
当たり役です。

Kevin Bacon ....  Willie O'Keefe  
Tommy Lee Jones ....  Clay Shaw  
Laurie Metcalf ....  Susie Cox  
Gary Oldman ....  Lee Harvey Oswald  
Beata Pozniak ....  Marina Oswald  
Michael Rooker ....  Bill Broussard  
Jay O. Sanders ....  Lou Ivon  
Sissy Spacek ....  Liz Garrison  
Brian Doyle-Murray ....  Jack Ruby  
Gary Grubbs ....  Al Oser  
Wayne Knight ....  Numa Bertel  
Jo Anderson (I) ....  Julia Ann Mercer  
Vincent D'Onofrio ....  Bill Newman  
Pruitt Taylor Vince ....  Lee Bowers  

User Rating:  7.7/10 (9855 votes) 
top 250: #222
名作です。
  
User Comments:
Anton Handlさん
Prague,Czech Republic
1999年12月1日
真実を見いだすことを望む
すべての人々にとって重要な映画。

JFKは、
映画の可能性を示す作品。
メディアがいかにして大衆を管理し、
社会が戦争に支配されるとき、
何が起きるかを示している。
ジョン・F.ケネディは、
ベトナム戦争を止めることを望み、
米ソ間のコミュニケーションの仕方を変えようとした。
それが、力、権力、戦争の世界に住む人たちにとって
ケネディが脅威となった理由である。
彼は完ぺきではなかったが、
彼が実現しようとした考えは、きわめて興味深い。
リー・ハービー・オズワルド?
5階から木の間を通して、
数秒で男を殺そうとし、
自動拳銃ではない武器で撃った?
1階のスナックをコーラ片手に
9秒かけて、ゆっくりと歩き、警官に目撃される?
信じられない。
JFKは映画だが、
我々に陰謀理論を見せてくれる。
それは陰謀ではないかもしれない。
でも、この映画を見た後に、
あなたは必ずいうだろう。
「OK。はたして、それは真実なのだろうか?」
誰が犯人だったかは、さほど重要ではない。
犯人がマークされたあとでも、
ひとびとが疑いの念を忘れないことこそ、重要である。
メディア、政府、ウォーレン報告の類、
これらが我々の意見に影響を与えている。
我々は聞かされる。
リー・ハービー・オズワルドがアメリカ大統領を撃ったと。
それでおわり。
リー・ハービー・オズワルドがアメリカの大統領を撃ったと
あなたはニュースで聞く。
けれども、今や、ここに映画JFKがある
我々は、果たしてそれが真実であるかどうか考える。
巧みに作られ、重要な映画だ。
それがこの「JFK」である。
ドキュメンタリーではない。
見事な編集、撮影、音楽、演技は、
この映画が、信じがたいほど長時間だ
という事を忘れさせてくれる。
偉大な映画。
できれば、見てほしい。


オトーサン、
オズワルドが逮捕された数日後、
意外なニュースに唖然としました。
警官70人が囲むなかで、
犯人と目されたオズワルドが
腹部を撃たれて死亡したのです。
撃ったのは、
ジャック・ルビー。
マフィアではないかともいわれています。
これで、真相はまったく闇の中になりました
オトーサン、
このニュースを聞いて、
アメリカの闇の深さを垣間見ました。
当時から、キューバ侵攻作戦を中止させた
ケネディを恨んだCIAの謀略ではないかという
説が流れていました。 
この映画、
とにかく編集が見事です。
カラーとモノクロをうまく使い分けています。
ギャリソン地方検事が、
事件の3年後に、ようやく解決のヒントを得て、
つぎつぎと事件の関係者を尋問したり、
狙撃現場で事件を再現したりするシーンが
実にうまく編集されているのです。
いやあ、お見事。
さすが、オリバー・ストーン監督です。

追記:
オトーサン、
この映画で新事実を知りました。
ケネディが反対して命を落とした
ヴェトナム戦争で、
アメリカ人58000人、
アジア人2000000人が死んだこと、
投下爆弾は850万トン、
戦費は2200億ドルで軍需産業が大いに
潤ったということです。
すべての非公開資料が明らかになるのは、
2029年。
オトーサンは、
もう生きていないでしょうから、
この映画をみた若いひとは、
ぜひ真相を究明してください。


ライト・スタッフ

オトーサン、
晴海に引っ越して、
早速、築地の魚市場へお買い物散歩。
金目鯛とイカと石垣貝の生きのいいのをゲット。
夜は、月島商店街のもんじゃ焼きのお店へ。
十数軒もひしめいていて、若いひとで満員。
「へえ。もんじゃって、若いひとに人気があるんだ」
下町らしく、店員もみな元気。
まさに、ライト・スタッフ。

原題:Right Stuff, The (1983)  
監督・脚本:Philip Kaufman  
Genre: Drama
上映時間:193分
あらすじ:
アメリカの宇宙計画の歴史を書いた
トーマス・ウォルフの本は、
あたかも小説のように読むことができたが、
この映画もノン・フィクションの手ごたえがある。
当時のアメリカは、
どうやって宇宙計画を進めればよいか、
どういうひとが適切なひと(ライト・スタッフ)なのか、
誰も分からず、暗中模索していた。
例えば、宇宙飛行士チャック・イェーガーは
マーキュリー7を駆って、
音速の壁を破るのが担当だった。
スリル満点、面白く魅力的で興奮させる映画である。

出演者: 
Sam Shepard ....  Chuck Yeager  
Scott Glenn ....  Alan Shepard  
Ed Harris ....  John Glenn  
Dennis Quaid ....  Gordon Cooper  
Fred Ward ....  Gus Grissom  

宇宙飛行士の面々。
みんな信念をもったナイス・ガイです。
でも、人間だから、悩むこともあります。

その他の出演者:
Barbara Hershey ....  Glennis Yeager  
Kim Stanley (I) ....  Pancho Barnes  
Veronica Cartwright ....  Betty Grissom  
Pamela Reed ....  Trudy Cooper  
Scott Paulin ....  Deke Slayton  
Charles Frank (I) ....  Scott Carpenter  
Lance Henriksen ....  Walter Schirra  
Donald Moffat ....  Lyndon Johnson  
Levon Helm ....  Jack Ridley/Narrator  
Mary Jo Deschanel ....  Annie Glenn  

 
User Rating:  8.0/10 (5939 votes) 
top 250: #162
宇宙飛行士ものとして、
すでに古典です。

  
User Comments:
tfrizzellさん
United States
2001年8月4日
1983年のすばらしい映画。

この映画は、
4つのアカデミー賞を受賞し、
スコーセスの"Raging Bull"に次いで、
80年代最高の映画といわれている。
映画は、190分プラスアルファア。
マーキュリー7宇宙飛行士の活躍を記念して、長くなっている。
オールスター・キャストは、
オスカーにノミネートされたチャック・イェーガ−を演じる
サム・シェパード、エド・ハリス・(ジョン・グレン)、
スコット・グレン・(アラン・シェパード)、
フレッド・ウォード・(ガス グリソン)、
ランス・ ヘンリクセン(ウォルター・シーラ)、
デニス・クエイド(ゴードン・クーパー)
そしてドナルド・モーファ(リンドン・ベインズ・ジョンソン)。
あらゆる面で、手固く作られた映画である。。
それは細心の注意を払って、劇とユーモアを創造し、
望んだ通りに成功している。
ベロニカ・カートライト、バーバラ・ハーシー、パメラ・リード、
キャシー・ベイカーとメアリー・ジョー・デシャネルは、
夫を失う恐怖にさらされながら、
毅然として生き抜こうする妻を演じている。
この映画は、物語性にまったく欠点を見いだせない。
巧妙で、説得力がある歴史の教訓となっている。
監督・脚本のフィリップ・カウフマンは、
この傑作をやすやすと創造し、生涯でいちばんいい仕事をした。
シンシナティ・ベンガル・ファーマー・ホールを
もらったアントニー・ムノズが特別出演している。
80年代の最良の映画であり、
「愛情表現用語」の点でも
1083年度のオスカー受賞作品に価する。
文句なしの5つ☆。

オトーサン、
みなさん、ベタぼめの映画でしたが、 
あまり感動しませんでした。
「なんか、国威発揚の映画だなあ」
アメリカは、当時、
ソ連に人工衛星打ち上げで
先を越されて、
宇宙開発に血道をあげたのです。
でも、いまやこの分野では、
ナンバーワン。
80年代に日本に経済の分野で先を越されて
強烈な巻き替えし。
これも成功して、
ナンバーワン。
「ガッツがある国なんだ。
ライト・スタッフに恵まれているんだ」


グランド・ホテル

オトーサン、
TSUTATAで、
このDVDを借りました。、
引越しが終わると、
住所が遠くなってしまう関係で
大急ぎで返さねばなりません。
そこで、大急ぎで見ました。
おかげで、伝説的女優グレタガルボの
写真を撮るひまもありませんでした。
ようやく淀川長治さんのページで
画像を2つみつけました。
ちがう映画のものですが、
これでご勘弁を。


原題:Grand Hotel (1932)  
監督:Edmund Goulding  
劇作:Vicki Baum 
脚本:William A. Drake  
Genre: Drama
Color: Black and White  
上映時間:112分

あらすじ:
グランド・ホテルは、
Otternschlag博士の言葉によれば、
「人々が来り、去り、すべて平穏、事もなし」
という最高級ホテルである。
博士は、いつも酔っているので、
フォン・ガイゲン男爵が
実は、文なしで
有名バレエ・ダンサー、
グリンスカヤの真珠のネックレスを
盗もうとしていることに気付かない。
男爵は、真珠を盗みに部屋に入って、
悲嘆にくれる彼女の心情を盗み聞きして、
ダンサーと恋仲になってしまう。
一方、ドイツの実業家プレイシングは、
買収交渉の最中である。
彼は、下っぱの簿記係クリンゲルンが
身分不相応にも、
グランド・ホテルに宿泊しているのに
出くわし、かれを殴る。
結局、すべてのカードを持っていたのは、
末期がんを病んで、
憧れのホテルに宿って、
全財産を蕩尽しようとしていた
クリンゲルンだった。
また、プレイシングの情婦、
フレミチェンは、男爵に夢中になるが、
結局、彼女は、誰とも添い遂げることは
できなかった。


出演者: 
Greta Garbo ....  Grusinskaya  
Joan Crawford ....  Flaemmchen  
John Barrymore ....  Baron Felix von Geigern  

淀川長治さんの解説によれば、
バレエダンサー、グリンスカヤを演じたクレタガルボと
男爵の情婦フレミチェンを演じたジョン・クロフォードは、
犬猿の仲で、撮影中一度も顔を合わさなかったそうです。
グレタガルボの経歴をみてみましょうか。

GRETA GARBO グレタ・ガルボ
グレタ・ロビッサ・グスタフン 
誕生日 1905/9/18 
出身 スウェーデン・ストックホルム 
スウェーデン王立演劇アカデミーで学び、
マウリツ・スティルレルに認められ、
彼と共に渡米し、25年ハリウッドデビュー。
主演作はことごとくヒットし、人気スターに。
41年の「奥様は顔が二つ」を最後に36歳で引退。
カムバックすることはなかった。
生涯独身。 
出演作
1924年「イエスタ・ベルリングの伝説」
1925年「喜びなき街」
1926年「イバニエズの激流」「明眸罪あり」
1927年「肉体と悪魔」「アンナ・カレニナ」
1928年「女の秘密」
1929年「恋多き女」「野生の蘭」「船出の朝」「接吻」
1930年「アンナ・クリスティ」「ロマンス」
1931年「インスピレーション」「スーザン・レノックス」
1932年「マタ・ハリ」
1933年?「グランド・ホテル」
1934年「お気に召す儘」
1935年「クリスチナ女王」「彩られし女性」
          「アンナ・カレニナ」
1937年「椿姫」「征服」
1939年「ニノチカ」
1941年「奥様は顔が二つ」

どうもこれだけでは、
グレタ・ガルボのすばらしさが伝わってこないので、
淀川長治さんの映画批評を引用させてもらいましょう。
http://www.ivc-tokyo.co.jp/yodogawa
/database/AnnaChristie/text.html

アンナ・クリスティ (Anna Christie)
1930/アメリカ

監督:クラレンス・ブラウン
脚本:フランシス・マリオン
出演:グレタ・ガルボ
   チャールズ・ピックフォード            
 
ガルボのトーキーなんですね。
スウェーデンのなまりのきついガルボ。
トーキーになったらガルボの命とりだ、
もうガルボはこれでダメだ。
世間でそういってたんですね。
MGMはガルボトーク、
ガルボが本当にしゃべるんだというので
宣伝に大きく出したんですね。
で、ガルボは
この映画『アンナ・クリスティ』に主演したんですね。
この映画、おもしろいことにガルボの役が、
女で、はやーくから家出して、
船の船長、小さな船の船長の家、
おとっちゃんのとこから家出して、
五年六年たってから帰ってきたのね。
そっから始まるの。
いかにもあばずれ女になって入ってくるなり、
「あたい、ウイスキー飲みたいわ」
それが第一声なのね。
「あたい、ウイスキー飲みたい」っていってきたのね。
その言葉が「ヴァイ・ヴォント・ヴィスキー」っていったのね。
もうね、びっくりしたね。
ちょうどそれが、ちょうどぴったりあったのね。
すっかりつかれてつかれて
夜飲んで疲れて故郷に帰ってきたのね。
そういう時に彼女のスウェーデンのなまりが
「アイ・ウオント・ウイスキー」といえないのね。
「ヴァイ・ヴォント・ヴィスキー」だったのね。
大変なミステイクだ。
だからそれがうまーくぴったりあたったのね。
というわけでガルボーのトーキーは
本当にまぐれあたりだったけれども、
『アンナ・クリスティ』でパス。
これでよくなった。
それからは、どんどんどんどんトーキーで
ガルボは有名になりましたね。
グレタガルボとディートリッヒ、よく対立しますね。
ディートリッヒは粋な人、ガルボは粋といえないのね。
ガルボ帝国なんていう名前つけられて、
スフィンクスの女王みたいな評判とったんですね。
で、ガルボは本当にアメリカの映画の歴史の中で
不思議なガルボ帝国の女王なのね。
というような感じの女で
ガルボは見事な見事な女優ですね。
「アイ・ワオント・ウイスキー」
というふうに女くさいところがだめなのね。
で、ガルボにインタビューしたときに
あんたの一番つらい映画はなんでしたか
というと「椿姫」ですといったのね。
あの巴里の淫売、そういう役は絶対にだめなの。
わたしキライなの。
そう言ったくらいガルボは
女のにやけた、やわらかいのはぜったいにだめなのね。
そういうわけで
ガルボはアンナ・クリスティに選ばれたことは
ひとつの幸いでしたね。
そういうわけで
ガルボはおもしろい性格の女で、
とうとう一生ひとりもんでしたね。
『西部戦線異状なし』のあの若い兵隊になったリュー・エアーズ、
あれをちょっと愛しました。
愛しましたけれども可愛いがったほうですね。
でもどんな男が求婚してもノーノーノーノーで
誰とも結婚しなかったというのが
ガルボの不思議な生涯でしたね。
 
その他の出演者:
Wallace Beery ....  Preysing  
Lionel Barrymore ....  Otto Kringelein  
Lewis Stone ....  Dr. Otternschlag  
Jean Hersholt ....  Senf  
Robert McWade ....  Meierheim  
Purnell Pratt ....  Zinnowitz  
Ferdinand Gottschalk ....  Pimenov  
Rafaela Ottiano ....  Suzette  
Morgan Wallace ....  Chauffeur  
Tully Marshall ....  Gersten Korn  
Frank Conroy (I) ....  Rohna  
Murray Kinnell ....  Schweimann  
 

User Rating:  7.4/10 (483 votes)   
見ている人、少なそうですねえ。

User Comments:
Ryan J. Gilmerさん
Delano, Minnesota, USA
1999年3月11日
かつての素晴らしい映画は、いまも良い。

1932年に
素晴らしかった映画、
1999年のいまも良い映画である。
グランド・ホテルでは、
「人々が来り、去り、すべて平穏、事もなし」
これは、ホテルでのある一日の物語である。
ごく普通のことしか起きない。
飲酒、賭博、三角関係...。
この映画は、
1920〜30年代で
大予算の「スタジオ」で製作された
最後のハリウッド映画の1つだった。
場面と撮影術の両面で、
後輩監督たちの研究対象になった作品である。
(例えば、回転ドアを利用したシーン)
2時間10分は、見る価値が十分ある。
ライオネル・バリモアの演技も忘れ難い。


オトーサン、
映画史上にその名も高きグレタ・ガルボを
DVDのおかげで見ることができました。
「グランドホテル」は1932年の映画だから、
1905年生まれの
グレタガルボ、28歳。
1904年生まれの
ジョーン・クロフォード、29歳。
同じ年頃だったので、なおさら、
ライバル意識が強かったんだろうな。
もっとも、もうふたりとも生きていない。
天国で仲よくやっているかしらん?」
とつぶやきます。
「死ねばみんな仏様か」
今回は、
引越しの後片づけもまだ終わっていないので、
この程度にしましょう。


雨の朝、パリに死す

オトーサン、
「雨の朝、パリに死す」
いい題名だなあと思いました。
誰が、こんなしゃれた日本語の題名を
考えついたのでしょうか。
大好きな花の都、
パリでのしっとりした人生模様が浮かんできます。
ところが、
原題は"The Last Time I Saw Paris"。 
「最後にパリを見たとき」とは、至って平凡です。
でも、大好きなリズが出演しているので、
気に入りました。

原題:Last Time I Saw Paris, The (1954)  
監督・脚本:Richard Brooks (I)  
脚本:Julius J. Epstein  
Genre :drama
上映時間:116分

あらすじ:
チャールズは、パリに戻る。
戦後ドイツから解放されたパリでの生活を追憶するために。
マリオンとヘレン姉妹に出会った頃、
彼は「「スターズ・アンド・ストライプス」」の記者だった。
彼はパリにとどまり、現地の報道機関で働くことにする。
ヘレンと結婚し、一緒に暮らし、幸せになろうとする。
素晴らしい小説を書こうとするが、
それが、次第に妻と娘との亀裂をもたらす。


出演者: 
Elizabeth Taylor ....  Helen Ellswirth  
Van Johnson ....  Charles Wills  
リズは、先日、前みた
「バージニア・ウルフなんか恐くない」よりも
若くて、魅力たっぷりでした。

その他の出演者:
Donna Reed ....  Marion Ellswirth  
George Dolenz ....  Claude Matine  
Walter Pidgeon ....  James Ellswirth  
Eva Gabor ....  Lorraine Quarl  
Kurt Kasznar ....  Maurice  
Roger Moore ....  Paul  
Sandy Descher ....  Vicki  
Celia Lovsky ....  Mama  
Peter Leeds ....  Barney  
John Doucette ....  Campbell  
Odette ....  Ginger  
 
User Rating:  6.0/10 (131 votes) 
思ったより低い点です。
恋の破局が失望を誘ったのかもしれません。  


User Comments:
anonanonさん
USA
2000年8月1日
時間を費やすに足る悲劇的で嬉しい映画。
 
この映画は、
初めっから、私の気に入りました。
何故かというと、ヴァンとリズの体型が、
パパとママを思い出させてくれたからです。
最初にみたのは、80年代でしたが、
見始めてすぐに、
私はこの物語自体にほれ込んでしまいました。
この映画は、あなたを悲嘆にくれさせるでしょう。
今日の映画は、あまりにも速いペースで
主人公の心理や物語展開に焦点を当てる
傾向がありますが、
古い映画のように、
徐々に物語世界に没頭させるようにしてくれるなら、
心の奥底まで悲嘆にくれさせることができるはずです。
性急に物語の結末を知りたがるような、
そんなあなたは、精神科医にかかるべきです。
シェークスピア劇のような壮大な悲劇は必要ありません。
結末は、きわめて妥当で、必要にして十分です。 
裏面の宣伝文句よりも、ずっと信じられます。
現実のもっともらしさから逃れるために
映画を見に行くというのに、
筋書きのもっともらしさを重視するというのは、
おかしな話ですよね。
でも、この映画の場合、
より真実に近づこうとしているのです。
人生が台無しになるような物語など見たくはないし、
私は、他の人たちや回りの世界が、
苦しみで満ちているなどイヤですよね。
そんなこと、マゾヒステイックで、冷酷で、
ケチ臭く、子供じみています。
あなたが、もし不幸にして
そんな状態だったたとしたら、
自分と世界を救い出すようにしてほしいものです。
ああ、この世は、
より納得のいく幸せな終末を必要としているのです。
この映画、若きロジャー・ムーアが、
ポール役で出演していますし、
マリオン(ドナ・リード)の夫を演ずる
クロードという名前の人物をチェックしてください。
彼の名前は、ジョージ・ドレンツ。
聞いたことがある名前ですって?
彼は"Monkees"に出ている
Micky Dolenz の父なのです!

 
オトーサン、
anonanonさんの難解なコメントを訳していて、
「そうか、昔の映画は、端役にご注目!か
はじめて気がついた」
と、うなりました。
007といえば、
昔はジェームス・ポンドと
決まっていたようなものですが、
最近では、ロジャー・ムーア。
かれしか知らないひとも増えてきました。
「あたし、大フアンなの。
かれのすべてを知りたいの」
なんていうひとには、
この映画、たまらないかもしれません。

オトーサン、
おなじように、
かつて大フアンだった
リズ(エリザベス・テイラー)に出会え、
幸せなひとときを過ごすことができました。
リズは、1932年生まれですから、
この映画の製作年度1954年から引き算すると、
リズは、まだ22歳!
物語の暗さには、閉口しましたが、
若きリズを拝めたので、
そんなことは帳消しというものです。


オズの魔法使い

オトーサン、
この映画、
TSUTAYAで、
いつも気になっていました。
「買おうかなあ」と思ったこともあります。
一家団欒で、こういう楽しい映画を見るなんて、
いいじゃありませんか。
ところが、子供たちも大きくなって、
めったに顔も合わさないとなると、
こういう映画、なかなか見る機会がないものです。
「まあ、いいか。夏休み記念だ」
こじつけて見ましたが、十分楽しめましたよ。

原題:Wizard of Oz, The (1939)  
監督:Victor Fleming  
原作:L. Frank Baum  (novel)
脚本:Noel Langley  
Genre: Family / Fantasy / Adventure / Musical
上映時間:112分

あらすじ:
意地悪な大地主のおばさんが愛犬を殺そうとする。
ドロシーは愛犬トトを連れて、家出する。
竜巻が現われ、魔法の地に彼女を運ぶ。
家に戻りたいと願い、
彼女は素晴らしい魔法使いオズが
住みというエメラルドの都へと向かう。
途中で、
彼女は脳を必要とするかかし、
ハートを欲しがる錫男、
勇気が必要な臆病なライオンに出会う。
彼らはみんな邪悪な魔女が追いつく前に、
オズの魔法使いが手を差し伸べてくれるのを
待っている。

出演者: 
Judy Garland ....  Dorothy Gale  

その他の出演者:
Frank Morgan (I) ....  Professor Marvel/
         Emerald City Doorman/
         The Cabbie/
         Guardian of the Emerald City Gates/
        The 'Wizard of Oz'  
Ray Bolger .... Hunk/Scarecrow  
Jack Haley .... Hickory/Tin Woodsman  
Bert Lahr ....  Zeke/Cowardly Lion  
Billie Burke ....  Glinda, the Good Witch of the North  
Margaret Hamilton ....  Miss Almira Gulch/
                        The Wicked Witch of the West  
Charley Grapewin ....  Uncle Henry Gale  
Clara Blandick ....  Aunt Emily 'Auntie Em' Gale  
Pat Walshe ....  Nikko, the Wicked Witch's Head Winged Monkey  
rest of cast listed alphabetically  
Lois Clements ....  Munchkin  
Abe Dinovitch ....  Apple Tree/Munchkin  
Zari Elmassian ....  Munchkin  
 
User Rating:  8.4/10 (15870 votes)
top 250: #42
8.4!
すごーい。
1939年、
オトーサンが生まれた頃の作品を
1万5870人もが見ている!
世界の名作のうち、42位ですよ。
42位!
1939年のアカデミー賞の
歌曲賞を"Over the Rainbow"が、
作曲賞をハーバート・ストサナーが、
そしてもちろん、
われらが愛するジュディ・ガーランドが
特別賞・子役賞を受賞しています。

User Comments:
llihillohさん
2000年12月8日
私も、黄色いレンガ道を歩きたい。

この映画をみたのは数年前。
CBSが年に1度だけオンエアしたときである。
この映画は、いまや、2大ネットワークで
しばしば放映されるようになった。
家族向けの素晴らしい映画である。
オズの魔法の地に旅行したいと
望まないひとはいるだろう?
この映画が長い年月をへても、
まったく新しい作品のように感じられるのは、
素晴らしいことだと思う。
最初に上映されてから、もう62年もたち、
永遠の命をもつに至っている。
1930年代に作られた映画を回顧し、
今日作られた映画と比較するのは、実に楽しい。
この映画は、永久の命をもった映画である。
オズの魔法使いは、すべての年齢の人々が楽める。
この映画を思い浮かべると、私はつい微笑してしまう。
話をする木や小人たちの国に
魔法で飛んでいくなんて、素敵じゃありませんか?
もちろん、そうですよね。
飛ぶ猿たち、話をするライオン、
驚くようなルビーのスリッパ、
その他もろもろが、
スクリーンにマジックを解き放つ。
雰囲気もセットも、素晴らしい。
この映画が、感動的なのは、そのせいである。
森も、魔女の城も、農場も、本当に上手に設計されている。
配役をもっとよいものにできたなんていうひともいるが、
私には、到底そうとは思えない。
ジュディ・ガーランドは、
無邪気なカンザスの少女として光っている。
彼女が、踊って歌うと、物語全体が光り輝く。
ライオン、錫男、かかしが驚異的な能力を発揮する。
誰もが、上手に演技している小人たちに魅了されるだろう。
これは、万人向けの映画だが、
やはり、子供向けという範疇に入るだろう。
脚本は、非常に単純な筋と問題をうまく扱っているものの、
少し複雑である。
かといって、退屈で眠ってしまうようなことはない。
さて、何か言い残したことはあるだろうか?
衣装、特殊効果、音楽的な才能、有名な黄色のレンガ道、
他のすべてが実に良く組み立てられている。
オズは、まるで完ぺきな世界のように思えてくる。
この映画はいかに年をとろうと、
われわれは、このよく出来た映画を楽しむことができる。
古典は、決して死なない。
名声が残るからである。

 
オトーサン、
古い世代ですから、
「虎は死して皮を残し、
ひとは死して名を残す」
という格言に幼少の頃に接してから、
この言葉が耳に残って離れません。
「おれって、もういい歳。
後世に名が残りそうもないなあ...」
でも、「オズの魔法使い」は、
永遠の命をもつでしょう。
とくに、
名曲「虹の彼方に」の調べが、
忘れられることはないでしょう。


♪虹の向こう
空のどこかに
子守唄で聞いた国がある
虹の向こう
そこはいつも青空
そこではどんな希望もかなう

「いいですねえ。
昨今、暗い話ばかり」
みんなが株価、為替、金利、
新商品の売れゆき、新首相の靖国参拝で
一喜一憂しているご時世。
オトーサン、
「この世には、永遠なんてないのだ」
そう思いはじめた矢先に、
この不朽の名作に出逢いました。 
「やっぱり永遠のものってあるのだ」
...もうすこし歌を聞きましょう。

♪星に願いをかけ
目を覚ますと雲がずっと上に
そこでは心配事は
ドロップのように溶けてしまう
煙突より高い
鳥が虹を越えるなら
あたしだってできるはず
そんな所に私はいるの

♪虹の向こう
そこには青い鳥が飛んでいる
鳥が虹を越えるなら
あたしだってできるはず

答えは、希望。
それは、永遠の願いごと。


国民の創生

オトーサン、
DVDを2本買い、3本借りました。
「これで、1週間はもちそうだ」
最初に見たのが、J.W.グリフィスの名作「国民の創生」。
映画史上に燦然と輝くこの作品、上映されたのは、何と1915年。
モノクロ、無声映画ですが、その見事な出来栄えに、息をのみます。
南北戦争では、白人同士、そして白人と黒人が戦いました。
リンカーン大統領がフォード劇場で暗殺されたのは、
戦後すぐの1985年4月14日夜のことでした。
"one and unseparable now and forever"なる合言葉のもとに
アメリカが一つになるには、長い時間がかかったのです。
「日本再生」だって、時間がかかるのです。

原題:Birth of a Nation, The (1915)  
監督:D.W. Griffith  
原作・脚本:Thomas F. Dixon Jr.
Genre: Drama
Color: Black and White  
Sound Mix: Silent  
上映時間:165分

あらすじ:
フィルとテッドのストーン兄弟は、
サウス・カロライナのピードモントに住む
友人・キャメロンを訪ねる。 
かれらの友情は、南北戦争によって影響される。
というのは、両家は別の陣営に加わるからである。
南北戦争の結果、
かれらの人生は、
リンカーン大統領の暗殺、 
クー・クラックス・クランの誕生といった
主要な歴史的事件によって
大きく変わる。 

出演者: 
Lillian Gish ....  Elsie Stoneman  
Henry B. Walthall ....  Colonel Ben Cameron  

その他の出演者:
Elmer Clifton ....  Phil Stoneman  
Robert Harron ....  Tod Stoneman  
Ralph Lewis (I) ....  Austin Stoneman  
Josephine Crowell ....  Mrs. Cameron  
Spottiswoode Aitken ....  Dr. Cameron  
George Beranger ....  Wade Cameron  
Mae Marsh ....  Flora Cameron  
Miriam Cooper ....  Margaret Cameron  
George Siegmann ....  Silas Lynch  
Mary Alden ....  Lydia Brown  
Walter Long (I) ....  Gus  
Wallace Reid ....  Jeff, the blacksmith  
Joseph Henabery ....  Abraham Lincoln/13 other bits  

  
User Rating:  7.4/10 (853 votes) 
7.4。
評価の分かれるところです。
1915年という大昔の映画にしては、
見ているひとが多いですねえ。


User Comments:
Francisco Huertaさん
Mexico City
2001年7月16日
耐えられないほど見るのがつらく不名誉な映画。

われわれは、
どのようにして映画の価値を測るのだろうか?
技術的な素晴らしい才能を考慮に入れる?
道徳的な教訓を高く評価する?
娯楽的な価値で測る?
技術的に完璧な映画であっても、
これまでに作られたもののなかで、
最も人種攻撃的な映画を評価すべきだろうか?
これらが、
いま私の心のなかで渦巻いている疑問である。
私は、このひどい映画を見る心の準備をしていなかった。
いまだに、この映画によって惹起された
怒りを押し殺すことができない。
私は、アフリカ系アメリカ人でも、その子孫でもない。
合衆国の市民でもない。
しかし、私を激怒させたのは、
この映画が、大衆に
人種差別と憎悪を呼び起こすからである。
人種対立について無知なひとが、
この映画を見るならば、
黒人は、召使としては誠実で従順であり、
戦争では、despoticな無法者であり、
生きのびだけの知性しか持っていない存在であると
思いこむかもしれない。
事実、主演俳優は白人で、
黒人に変装している。
K.K.K.(クー・クラックス・クラン)が英雄的に描かれ、
大勢の苦しんでいるアフリカ系黒人は、
ただの群集としてあしらわれ、 
最低の屈辱を受けて苦しんでいる。
他の黒人たちからご主人である白人を守っている
黒人奴隷たちは、高貴な存在として描かれている。
議会での黒人たちは
単純で、横柄で、ひどい服装をしていて、
行儀が悪く、まったく教育を受けていない。
あなたがこの映画を1930年代のナチの宣伝と
同じように考えてくれはじめたならば、
このレビューも無駄でなかったことになる。
多くの人々は、後世に過去を語り伝えるべきである
と信じたがるだろう。
この映画は、それが惹起した人種間憎悪によってではなく、
その芸術的で技術的な素晴らしい才能によって
記憶されてほしいという人もいるだろうが、
かれらは、いまだに白人の優越感を心の底で信じ、
黒人への恐怖感を抱いているのだ。
それは、
ナチ映画がアーリア民族の優越感を
誇示しているのとまったく変わらない構図である。 
その結果、過去の失敗を、再び繰り返すことになる。
この映画が7.4もの評価を受けるのは、
恥ずかしいことである。
私は、言論の自由の信奉者ではあるが、
このひどい人種差別のはきだめのような映画を
賞賛するひとは、もっと事実を直視すべきと思う。


オトーサン、
もうひとりの意見を聞くことにしました。

eff Johnstonさん
st. john's college, santa fe
2001年7月4日
アメリカ映画の原型。

私は、ただ短くコメントする。
「国民の創生」は、興味深いことに、
アメリカ映画のパラダイムを創造した。
素晴らしいショットで満ちあふれ、
すばらしい撮影技術があり、
見て面白く、楽しませるために、あらゆる方法を駆使し、
真に熱烈で感動的な映画である。
その核心部分では、不正で、魂がなくて、そして邪悪である。
「国民の創生」がハリウッドを作り、
ハリウッドはその伝統を受け継いできた。
彼らの座右の銘はこうである。
どんな手を使ってもいいから、
観客を愉しませよ、感動させよ、夢中にさせよ、
絶対に映画のより深い意味などについて考えさせるな。
「映画産業複合体」は、素晴らしい撮影、クールなショット、
衝撃的なビジュアル、うまい演技、上手に書かれた音楽などを
いくらでも買うことができる。
彼らは、真実と深い意味以外のすべてを買うことができるのだ。
われわれは、映画が誠実であれと祈る。
真なるものを伝えようとしない映画は、 
どんなにお金にものをいわせても、
すべての努力が水泡に帰すといいたい。
真の芸術を!

オトーサン、
これ以上、
何も付け加えることはありません。
「国民の創生」
問題の多い映画ですが、
映画づくりを志ざすひとは、
一度は見ておくべきでしょう。
そして、ハリウッドのある
西方浄土に向かって
「いい映画を!もっともっといい映画を!」
とみんなでお祈りしましょう。


もののけ姫

オトーサン、
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」をみて、
「ああ、いい映画だなあ」とは思いましたが、
ちょっと復古調が鼻について、
映画批評の採点簿では、
5つ☆でなく4つ☆にしました。
ところが、その後、新聞をみていると、
上映1週間で、観客動員と興行収入の双方で
新記録を達成したと出ています。
「5つ☆にしておけばよかったかも...」
反省がてら、IMDBに
"sen to chihiro no kamikaushi"と
ローマ字入力をしたら、ちゃんと出てきました。
「じゃあ、"mononoke hime"といれたら、
どうかなあ、出るかな?」
ジャーン、出てきましたよー。
そうそう、ディズニーによって
99年10月から全米公開されたのでしたっけ。

原題:もののけ姫 Mononoke Hime (1997) 
(英語版)Princess Mononoke (1999)
監督・脚本:宮崎駿  
英語脚本:Neil Gaiman
Genre: Action / Fantasy / Adventure / Animation
Rated PG-13 for images of violence and gore.
上映時間: (USA)133分  

あらすじ:
王家の血筋をひく少年アシタカは、
猪神に死の呪いをかけられ、
穢れを浄める方法を探しに、旅に出る
呪いをとり除く治療法を見つけないと、
彼は死んでしまうのだ。
彼は、ひたすら西へと向かう。
ようやく鹿神の助けを得たとき、
彼は、戦争の真っ只中にいたのだった。
森の住民である動物たちと、
森を破壊している製鉄集団が戦っているのだ。
森の動物たちの先頭に立って戦っているのは、
山犬によって育てられたもののけ姫・サンだった。


声の出演者: 
アシタカ   :松田洋治
サ ン    :石田ゆり子
エボシ御前  :田中裕子
ジコ坊    :小林 薫
甲 六    :西村雅彦
ゴンザ    :上條恒彦
ト キ    :島本須美
タタリ神   :佐藤 允
牛飼い    :名古屋章
モロの君   :美輪明宏
ヒイさま   :森 光子
乙事主    :森繁久彌

声の出演者(英語版): 
Claire Danes ....  San, The Princess Mononoke  
Billy Crudup ....  Prince Ashitaka  
Minnie Driver ....  Lady Eboshi 
Gillian Anderson ....  Moro  
John DeMita ....  Kohroku  
John Di Maggio ....  Gonza
Jada Pinkett ....  Toki 
Keith David (I) ....  Okkoto  
Tress MacNeille .... Ironworker 
Billy Bob Thornton ....  Jigo    
 

User Rating:  8.4/10 (4791 votes)
top 250: #114
8.4!
すごーい。  
しかも、世界の名画の114位とは。
世界の宮崎駿監督じゃないですか。


User Comments:
Chris Ushko
Alberta, Canada
2001年5月17日
これまでで見た最高の映画!

映画フアンは、
題名の”Princess Mononoke”に
だまされてはいけない。
この映画は、子供向けではない。
日本からやってきた、
このアニメ映画は生き生きしていて、素晴らしい。
ものすごい量のアドレナリンを分泌させてくれる!
舞台は、中世日本。
主要人物、小年アシタカは、
あばれ回っている猪神から
村を救ったために、
致命的な毒を盛られてしまう。
毒が彼の身体中に回るまえに
少年は悪魔の起源を発見し、
治療をせねばならないが、
もはや残された時間はすくない。
彼は、はるかな鉄鋼石採掘場のある町へと行き着く。
そこで彼は、自分が戦いの真っ只中にいるのを発見する。
エボシ御前の配下のライフルマンたちと
もののけ姫によって率いられる大侍一族や
山犬たちが戦っているのだった。
少年アシタカは、
森林の中心部が破壊される前に、
平和を実現するという使命を帯びたキーマンになる。
私は、この映画を見る前は、
日本アニメ(Japanimation)のファンではなかった。
ある日、たまたま映画チャンネルで
偶然見てから、やみつきになったのだ。
「タイタンA.E.」以来、
多くの作品において、固い決意が
一連の行動を可能にするのを見てきた。
いくつかのシーンは、CGIのように見えるほど、
美しく表現されている。
運動エネルギーの連続は、信じ難いほどである。
武道のシーンは、
「Crouching タイガー / Hidden ドラゴン」よりも良い。
とはいえ、この映画は、アクションだけではない。
この映画は人を泣かせ、笑わせることができる。
また、何でもやってのけられる。
さらに、これまで見たなかで
もっとも嬉しいエンデイングが待っている。
エボシ御前の鉄鋼町を動かす
売られてきた少女たちがその一例であるが、
少年アシカタが出会う風変わりな人物たちは
戦争や環境破壊といった
重い主題をコミカルニしてくれる。
(彼女たちは、男たちを陽気に破壊してしまう)
サウンド・トラックも、また、素晴らしい。
私は、アカデミーが、
この映画は一見の価値もないとしたことに驚いている。
この映画は、多くの賞に値する。
作曲賞、オリジナル脚本賞、監督賞、撮影賞。
声優賞があったら、この映画は、それも獲得するだろう。
声は、英語版のために吹き変えられている。
"Minnie Driver"と "Gillian Anderson"に出演している
有名俳優が起用され、全員がいい仕事をしている。
もし、ビデオ店の棚の上、
あるいはテレビ欄で
見かけたら、そして2時間あったら、ぜひ見なさい。
私は、もう12回以上見ている。
いつ見ても、はじめて見たときのように感動的である。
絶対、この珠玉の作品を無視してはいけない。
この映画は、人々が映画に求めるもののすべてを
いや、それ以上のものを備えている。


オトーサン、
4年前にこの映画をみて
感動しました。
宮崎監督のメッセージが
しばらくの間、心のなかで重く響いていました。
「世界全体の問題を解決しようというのではない。
荒ぶる神々と人間との戦いにハッピーエンドは
あり得ないがらだ。
しかし、憎悪と殺戮のさ中にあっても、
生きるに値する事はある。
素晴らしい出会いや美しいものは存在し得る」

参考サイト;
http://www.asahi-net.or.jp/~hn7y-mur/mononoke/index.htm
もののけ姫公式ホームページ

さて、
打ち明け話になりますが、
大学で映画研究会の
お世話をさせてもらっています。
ほんとうは、名前だけで、
何もしていませんが、
映画批評のおかげで、
若いひとたちとの交流も出てきました。
先日、映画研究会の部長だった
卒業生のWさんから、
ひさしぶりにメールをもらいました。
ご紹介しましょう。

先週末、
「千と千尋の神隠し」を見てきました。
いやー、童心に戻ってしまいました。
小学校のときに図書館で出会った、
変だけど夢中になって読んでしまう
ファンタジーの本みたいな感じでした。
「もののけ姫」みたく強烈なメッセージとかなくて、
楽に見れましたし、
いい意味でめちゃくちゃなキャラクターとか
ダイナミックな展開とか、とにかく楽しめました。
僕が見てて、注目したのが街の背景などの美術でした。
日本って言う感じでもない。
色も赤い感じが目立つし。
で、一番おもったのが油屋の外から見た感じ、
とくに窓ガラスの形が僕の実家の近くの
大好きな形の家とそっくりで、なんか嬉しかったです。
襖の絵とか独特で、
パンフレットによると
二条城と道後温泉がモチーフとのこと。
ここ2,3年、狩野派などの日本画にはまってる
僕にはたまらないものがありました。
見た後、いい映画の後の独特の寂しさが長い時間ありました。
本当に最高の作品だと思います。
先生のホームページの感想読ませていただきました。
こどもの「もう終わっちゃったの?」という気持ちは
僕も思っちゃいました。
この作品は、宮崎さんの集大成かもしれないな、と思いました。
でも、「集大成」というほど堅苦しくないところが、
逆に集大成であることの証明かなとおもいます。
 
いいですねえ。 
奥行きのある見事な批評です。
さすが、映画監督を目指している俊英・Wさん、
頑張ってください。


ニュー・シネマ・パラダイス

オトーサン、
引越しの大騒動の合間をぬって、
念願の「ニュー・シネマ・パラダイス」を鑑賞。
上映版は124分ですが、
完全オリジナル版(director's cut)は
175分もあります。
なかなか見終わらないので、
何回かに分けて鑑賞。
「いいなあ。何か、見るのが惜しいなあ」。
「聞いたことのある題名だな」と
思う方もおられるでしょう。
このホームページのタイトルは、
実は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
この名画の題名からいただいたもののなのです。
何度みてもいい映画です。
映画好きなら、きっと
忘れられない作品になるでしょう。

原題:Nuovo cinema Paradiso (1988)  
監督・脚本:Giuseppe Tornatore  
脚本:Peter Fernandez  (English version)
Genre: Drama / Romance
Rated R for some sexuality. (director's cut) 
上映時間:124分
175分(director's cut) 

あらすじ:
有名な映画監督が
30年後に初めて
シシリアの村にある家に帰る。
彼は、映画館"Cinema Paradiso"で
過ごした少年時代を追憶する。 
そこで、映写技師アルフレードの導きで、
映画好きになったのだった。
彼は、また、
ローマに出発するときに
置き去りにしてきた10代の時の恋人、
エレナのことを思い出す。

出演者: 
Philippe Noiret ....  Alfredo  
Salvatore Cascio ....  Salvatore (Child)  
Marco Leonardi ....  Salvatore (Adolescent)  
Jacques Perrin ....  Salvatore (Adult)  
Agnese Nano ....  Elena (Adolescent)  
Brigitte Fossey ....  Elena (Adult)

映写技師のアルフレード、名優です。
名優なんていうものではありません。
人生の哀歓がすべてにじみでています。 
お次は、愛称トト。
子役のサルヴァトーレ・カシオが最高に素敵ですが、
青年役も、大人役も
それぞれ味があって、いいですねえ。
最後に、トトの永遠の恋人、エレナ。
若い頃のエレナ、可憐ですねえ、
年老いても、可愛いですねえ。
ほんとうに、みんな、いいですねえ。

ここでは、やはり老いた名優の
長い経歴を味わいたいものです。

PHILIPPE NOIRET フィリップ・ノワレ 
誕生日 1931/10/1 MAN 
出身 仏ノール・リール 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1960年「地下鉄のザジ」
1961年「素晴らしき恋人たち」「悪い女」
1965年「レディL」「城の生活」
1966年「ポリー・マグーおまえは誰だ?」
     「将軍たちの夜」「タヒチの男」
     「女と女と女たち」
1969年「ぐうたらバンザイ!」「世界殺人公社」
     「トパーズ」
     「アレキサンドリア物語」
1971年「甘い告白」「マーフィーの戦い」
1972年「君に愛の月影を」「影の暗殺者」
1973年「エスピオナージ」「最後の晩餐」
     「凶悪犯誘拐大追跡」
1974年「暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ」
1975年「追想」「危険な戯れ」
1976年「限りなく愛に燃えて」「タタール人の砂漠」
1977年「紫のタクシー」
1978年「料理長殿ご用心」
1983年「フォート・サガン」
1984年「フレンチ・コップス」
1986年「女たちのテーブル」「ラウンド・ミッドナイト」
     「モスクワの追跡者」
1987年「ラ・ファミリア」「フェラーラ物語」
     「ソフィー・マルソーの愛/革命に生きて」
     「木を植えた男」(ナ)
1988年「モーメント・オブ・ラブ」
     「ニュー・シネマ・パラダイス」
     「トスカニーニ」
1989年「パレルモ」「素顔の貴婦人」
1991年「深夜カフェのピエール」
     「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」
1992年「魚のスープ」「タンゴ」
     「マックス&ジェレミー/危険な友情」
1994年「イル・ポスティーノ」「他人のそら似」
1995年「ソフィー・マルソーの三銃士」
     「パトリス・ルコントの大喝采」
     「運転手つき幽霊」
1996年「キュリー夫人/その愛と情熱」


その他の出演者:
Antonella Attili ....  Maria (Young)  
Pupella Maggio ....  Maria (Old)  
Enzo Cannavale ....  Spaccafico  
Isa Danieli ....  Anna  
Leo Gullotta ....  Usher  
Leopoldo Trieste ....  Father Adelfio  
Tano Cimarosa ....  Blacksmith  
Nicola Di Pinto ....  Village Idiot  
Roberta Lena ....  Lia  
Nino Terzo ....  Peppino's Father  
Enzo Cannavale ....  Spaccafico  
Isa Danieli ....  Anna  
Leo Gullotta ....  Usher  
Pupella Maggio ....  Maria (Old)  
Leopoldo Trieste ....  Father Adelfio  
Tano Cimarosa ....  Blacksmith  
Nicola Di Pinto ....  Village Idiot  
Roberta Lena ....  Lia  
Nino Terzo ....  Peppino's Father  

  
User Rating:  8.2/10 (5925 votes)
top 250: #115
8.2は高い得点です。
世界の名画250作品のうち、
115位!
90年にアカデミー賞最優秀外国語映画賞
を受賞しています。

User Comments:
michaelsjmurphyさん
Illinois
1999年11月29日
ここまで映画はいいものなのか。

映画は、劇場の暗い席に座る人たちに
奇妙な力を行使することができる。
映画は、素晴らしいいことに、
あなたの現実認識を操って
不信感を拭い去り、
最後に人生観を変えたり、
補強したりする。
それがまさに、この「ニュー・シネマ・パラダイス」である。
ほとんど完ぺきといえるほど、
監督、演技、脚本、サウンドトラック、撮影が融けあっている。
フィリップ・ノワレとサルバトーレ・カシオは
天与のひらめきで演じでいる。
助演俳優たちは、すべて純血シシリア人のように見える。
ロケのシーンは、見事に、この作品に深さと現実味を加えている。
エンニオ・モリコーネの音楽は、
私が今までに聞いたなかで
劇場のなかで聞く喜びをもっとも味あわせてくれた。
トルナトーレの監督・脚本は、
喜びであり、新鮮な外気を吸ったような気にさせてくれる。
何遍見ても、この物語はいい。
また、ちょっとがっかりさせる点もあるが、
このエンディングは見逃せない。
私は、この映画でついてすべて語ったつもりだが、
実際に、この映画を見ると、
自分の言ったことなど、
すべて他愛のないことのように思えてくる。
この映画をひたすら見て、
物語に魅入られて、
最後に、あなたは変わる。
こんな経験をしたことはないと悟るだろう。


オトーサン、
この映画、ほんとうに
中身の濃い映画だと思いました。
映画館が舞台ですから、
数々の名画の名場面、名優たちが登場し、
見ていてあきることがありません。
映画の観客の示す表情や身振りを
これだけ見事に撮った映画もはじめてみました。
ラストシーン、
親代わりの映写技師アルフレードが
トトに形見に遺した映画をみるシーン、
笑ってしまいました。
この映画を見ると、
芭蕉の句をもじって、
「哀しうて やがて嬉しき 迂回かな」
とでも詠みたくなります。
人生、なかなか
思ったようには、行かないものです。
就職も、仕事も、恋愛も、子育ても、
その時は、悔しくて、
切なくて、胸がはりさけそうになります。 
でも、いろんな迂回があったおかげで、
最後に、幸せになれたら、
人生、それでいいじゃないですか!


バージニア・ウルフなんかこわくない

オトーサン、
先日「じゃじゃ馬ならし」で、
リズとバートンを紹介し、
明日は「バージニア・ウルフなんてこわくない」を
紹介すると固くお約束しました。
ところが、買ってきた中古DVDが、写りません。
新品をタワーレコードで購入するまでに、
数日かかりました。
そんなことで、ついに念願のこの映画の批評をします。
遅れてごめんなさい。

原題:Who's Afraid of Virginia Woolf? (1966)  
監督:Mike Nichols  
劇作:Edward Albee
脚本:Ernest Lehman  
Genre: Drama
Color: Black and White  
上映時間:134分
あらすじ:
新任の生物学教授ニックと妻のハニーは
くたびれた感じの歴史教授ジョージと
がみがみうるさい妻マーサの自宅を深夜に訪問する。
挨拶も終わらないうちに、
ジョージとマーサの間に険悪な言い争いがはじまる。
お客を前に、お互いをののしりはじめたのだ。


出演者: 
Elizabeth Taylor ....  Martha  
Richard Burton ....  George  
George Segal ....  Nick  
Sandy Dennis ....  Honey  

この映画の主役は、
何といっても、リズ。
1932年にロンドンで生まれ、、
1957年「愛情の花咲く樹」、
翌58年「熱いトタン屋根の猫」
さらに翌59年「去年の夏突然に」に
もアカデミー主演女優賞ノミネートされましたが、
ついに、60年に「バタフィールド8」で
さらに66年に、
この「バージニア・ウルフなんかこわくない」で
アカデミー主演女優賞を受賞したのです。
天才子役、大女優、そして8度の結婚、離婚と
その生涯は波乱万丈。
最後のスターといわれています。 
どんなに熱演したか、半端じゃありません。
美人女優の殻を完全に破っています。

User Rating: 8.2/10 (2820 votes)
top 250: #169

8.2、名作の評価です。
 
User Comments:
rwalker-2さん
California
2000年7月3日
いまだにパワフルで、痛ましい映画。

これは、1960年代につくられた
並外れた映画である
明らかに形容詞で柔らげてはいるものの、
言葉は率直で、手荒い。
ジョージのアイスピックのような言葉と
マーサのボディ・ブローのような言葉が拮抗している。
エドワード・リーマンの見事な舞台劇が
エドワード・アルビーの手によって、
映画台本になったが、
閉所恐怖症を惹き起こす雰囲気は、
健在である。
マイク・ニコルスの最初の監督作品だが、
技巧をこらしていないのが、ショッキングである。
監督がカメラを回し、役者を観察しているだけとは思えない。
4人の俳優は、ゲームにのめりこみ、
お互いを激しく攻撃する。
この映画でジョージ・シーガルが果たした役割は
仕事はあまりにも過小評価されている。
きまじめに見えて、最後にがっぱりさせる役を演じた
その演技は、すべての若い俳優が学ぶべきものである。
サンディー・デニスの若妻ハニーの演技もいい。
お世辞たらたらの演技は、予想以上だった。
リチャード・バートンはよろよろしたジョージを演じる。
彼の演技は、いい役をもらうと、
まるで魔術をみているようだ。
エリザベス・テイラーの奮闘には驚かされる。
彼女が老けたマーサになるために
行った肉体の変貌には、驚く。
彼女の演技は、
あたかもハリケーンの力と激怒をもっている。
陽気で、突然、気狂いになり
それから、最後に疲れ果て、打ちのめされる。
その演技は、彼女の最高の演技である。
映画は安易なものではなく、
「ハリウッド映画」らしくもない。
聴衆は、登場人物と同様に最後には疲れ果てている。
しかし、これは映画が描く理想的な結婚像への
さわやかで必要不可欠な解毒剤である。
映画史上にそびえ立つ名作!

オトーサン、
これだけの名演技をしたリズのことを
もっと知りたくなりました。
YAHOOで検索すると、
たくさんリズの記事が出てきます。
そのなかで、
リズがマイク・トッドと結婚した話が出ていました。
マイクは、「八十日間世界一周」や「オクラホマ!」
のプロデューサーとしてハリウッドを制覇した名物男です。
ところが、彼は、50歳代の働き盛りに
飛行機事故で亡くなってしまうのです。 
遺された若き妻、リズの悲嘆はいかばかりでしょうか。
唯一、離婚しなかった相手がマイク。 
この悲劇以後、リズは本格派女優になったのです。 

参考サイト:
1)エリザベス・テイラー
http://www2.biglobe.ne.jp/~majin/kojin/actress/taylor.htm

2)Elizabeth Tailer's World http://www3.justnet.ne.jp/~a_matsu/e-taylor.HTM
3)バートンがリズに贈った有名なダイヤモンド http://www.japan.forevermark.com/jewelry/famous_taylor.html


ジャニスのOL日記

オトーサン、
「OL日記?冴えないタイトルだなあ」
しかも、配給元はというと,,,
「大映。あれっ、つぶれたんじゃないの?」
関係者が聞いたら、
怒りだすようなことをつぶやいています。
ところが、imdbの評価点は、とても高いのです。
「変だなあ、確かめてみようか。
この暑さだ、映画館に涼みにいくか」
そんな不逞な気分で見にいったのですが、
これが誤算も誤算、大外れ。
それも、予想と反対に、すごく面白い映画でしたよ。
「”ジャニスのOL日記”というより、
”ジャニスのスパイ大作戦”だなあ」

原題:Janice Beard:45 Words Per Minute (1999)  
監督・脚本:Clare Kilner  
脚本:Ben Hopkins (I)  
Genre: Comedy
上映時間:81分

あらすじ:
ジャニスは、スコットランドの田舎娘。
鬱病に悩む母親と2人暮らし。
お金儲けをしようとロンドンに出て、会社勤め。
ぼさぼさ頭に、カラフルな柄物の服。
スコットランドなまりまるだしで、
ホラ話ばかりして、周囲の反感を買う。
お局のジュリア、ジンクスOLのヴァイオレット、
そして産業スパイのショーンに翻弄されるが、
ジャニスの“普通 ”になろうと努力が
やがて報われる時がくる。


出演者: 
Eileen Walsh ....  Janice Beard  
Patsy Kensit ....  Julia  
Rhys Ifans ....  Sean  

主人公ジャニス、
お局のジュリア、
そしてジャニスの恋人、ショーン、
この3人を見てみましょう。

EILEEN WALSH アイリーン・ウォルシュ 
誕生日 ? 
出身 	アイルランド生まれ 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1999年「ジャニスのOL日記」◇

ものすごい悪い評価で、
この1作で終わりみたいな評価になっています。
たしかに、ブスだし、女優とは思えません。
でも、ものすごい存在感です。
それに対して、
お局のバッツイは、超美人。
華やかな経歴ですが、まあ並みの女優さん。
 
PATSY KENSIT パッツィ・ケンジット 
誕生日 1968/3/4  
出身 英ロンドン 
4才の時にCMモデルとして芸能界入り。
「華麗なるギャッビー」で
ミア・ファローの娘役で映画デビュー。
「青い鳥」でチルチル役などを演じる。
10代に兄が結成した「エイス・ワンダー」の
女性ボーカリスとして活動し、
「ステイ・ウィズ・ミー」などのヒット曲を出す。
86年「ビギナーズ」で歌うヒロインを演じてから、
女優業に専念。
89年「リーサル・ウェポン2」では
大使秘書のヒロイン役で濃厚なラブシーンを見せた。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1974年「華麗なるギャッビー」「ゴールド」
1975年「怒りの日」
     「モンティ・バイソン・アンド・ホーリー・グレイル」
1976年「青い鳥」
1979年「ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど」
1986年「ビギナーズ」
1988年「浮気なシナリオ」
1989年「リーサル・ウェポン2/炎の約束」
     「ダブル・チェイス/俺たちは007じゃない」
1990年「ハマー・スミスの六日間」
     「デス・ウィンズ/沈黙の航海」「ブルー・トルネード」
1991年「私たちが結婚した理由」「21」
     「タイムボンバー」「ベルボーイ狂騒曲」
1992年「ホワイト・ナイトメア」
1993年「ブロンドの標的」「シュリンジ」
1994年「ブロンドの獲物」「第一容疑者」
1995年「変態愛 インセクト」
1996年「グレイス・オブ・マイ・ハート」
1999年「ジャニスのOL日記」

さて、
オトーサン、
このひとが、あのジュリア・ロバーツと
「ノッティング・ヒルの恋人」で共演した
イカレ男とは夢にも思いませんでした。
「リプレイスメント」や「リトル・ニッキー」 
にも出演していたのかあ。
味のある俳優です。
 
RHYS IFANS リス・エヴァンス 
誕生日 1968/7/22 
出身 英ウェールズ 
弟は俳優のリル・エヴァンス。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1996年「AUGUST」
1997年「ツイン・タウン」
1998年「DANCING AT LUGHNASA」「YOU'RE DEAD」
1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◆
          「ジャニスのOL日記」
     「ロンドン・ドッグス」「ハート」
2000年「リプレイスメント」◆
         「リトル・ニッキー」 


その他の出演者:  
Carlton Jarvis ....  Crash Team Doctor  
Laura Lumley ....  Young Violet  
Eddie Marsan   
David O'Hara (I)   

  
User Rating:  7.5/10 (30 votes) 
マイナーなイギリス映画だけに
見ているひとは少ないようですが、
非常に高い得点です。

User Comments:
Megan McLeodさん
Ottawa, ON, Canada
1999年10月28日
純真で面白い映画。

私は、エディンバラ国際映画祭のプレミア・ショウで
幸運にも、この映画を見ることができた。
原作の「ブリジット・ジョーンズの日記」に似て、
深遠でも、巧妙でもなかったものの、
ときどき笑い出さずにはおられなかった。
パッツィ・ケンジットの性格は、意地悪であるべだった。
彼女の出番が回ってくると、すこしいらいらさせられた。


オトーサン、
ハリウッド映画では、
主人公が美男美女で
仰ぎ見る存在という公式がありますが、
もう、そんなのにはみんながあきていると思います。
ハリウッドで超一流といわれるスターは、
何でも2000万ドルは取るそうですから、
平均的な映画の制作費5000万ドルの大半を
かれらが、分捕っていくのです。
役柄にも文句たらたら。
ヌードだって、危険なシーンもすべて代役。
「ちょっと、ついていけないなあ」
みんなが、そんな感じになっているのではないでしょうか。

だから、
等身大のスターが要求されているのです。
自分と同じか、ちょっと上程度。
「ギャラも安そう。頑張ってるから見てあげよう」
ところが、
この「ジャニスのOL日記」の
アイリーン・ウォルシュときたら、どうでしょう。
等身大どころか、それ以下。
「あたしのほうが、恵まれているわ。
いちおう、10人並みだし、正社員だし...」
そうなのです、 
ジャニスは、ブスで不器用、
しかも派遣社員なので、
いつ首になるかもしれません。
原題にある
45MPMというのは、
45 Words Per Minute、
1分間に45文字しかタイプできない
最低技能の持ち主でもあるのです。  
ワープロ検定なら落第。
ブラシュアップが必要でしょう。

しかし、
ドラマの力学からすると、
負の位置からスタートして、
正の位置へ飛躍するのは、
大変スリリングです。
いわば、シンデレラ・ストーリーです。
この映画、
最後のシーンで、ジャニスは大手柄を立てます。
でも、
このシンデレラ物語にも、
みんな、ちょっと見飽きています。
そこで、監督がひねりをいれました。
月面宙返り、ひねり飛びっていうやつ。

その素敵な監督の名は、Clare Kilner  
1964年生まれ、
派遣社員をしっかり経験したそうです。
「OLの世界だって、波乱万丈なのよ、
みんな精一杯頑張って生きているのよ」
そのメッセージが、みんなに伝わって、
この映画が誕生したのです。
いい話じゃありませんか。(涙)

ところで、
冒頭で、
オトーサン、
大喜びで「ジャニスのスパイ大作戦」と
命名すべきだといいましたが、
何の産業スパイなのかは、
ここではタネ明かしをしません、
見てのお楽しみということにしておきましょう。
若いサラリーマンにもおすすめします。


点子ちゃんとアントン(1999)

オトーサン、
戦時中、このケストナーの原作を
愛読していました。
おそらく小学校にあがる前だった
と記憶しています。
「点子ちゃんとアントンかあ。
思い出すなあ。なつかしいいなあ」
福井に疎開するために乗った列車は、満員。
身動きできず、トイレにもいけないので、
オバーチャンが用意したビンに、
みんなのみている前で、
オシッコをさせられました。
「あれは、恥ずかしかったなあ」

原題:P・ktchen und Anton (1999)  
監督・脚本:Caroline Link  
原作:Erich Kastner
Genre: Family
上映時間:107分

あらすじ:
点子ちゃんとアントンは、親友。 
点子ちゃんは、お金持ちの外科医の娘で、 
豪邸に住んでいる。. 
母親は、いつも海外旅行をしている。 
ボランティアのためよと称して 
母親役を放棄している。 
一方、アントンは、
シングルマザーのひとり息子。
母親は気管支炎で病床につき、お金がない。 
アントンは、学校が終わったあと、
夜遅くまで働いている。 
点子ちゃんは、
誰も手を差しのべようとはしないので、
親友を助けるために、
夜、駅の構内で歌いはじめる。
トラブルが起きる。
アントンが、
点子ちゃんの家に招かれたときに、
誘惑に抗しきれず、
金のライターを盗んでしまったのだ。 
点子ちゃんの夜の秘密のバイトも
両親に見つかってしまう。
問題児を抱えた2つの家族は、
ようやく何が必要なのか分かってくる。

出演者: 
Elea Geissler ....  Annaluise / P・ktchen  
Max Felder ....  Anton  
この二人、
文句なしに、かわいいですねえ。

その他の出演者:
Juliane Kohler ....  Bettina Pogge  
August Zirner ....  Richard Pogge  
Meret Becker ....  Elli Gast  
Sylvie Testud ....  Laurence  
Gudrun Okras ....  Dicke Bertha  
Benno Furmann ....  Carlos  
Michael Hanemann ....  Professor Bremser  
Helmfried von Luttichau ....  Giovanni  
Thomas Holtzmann ....  Man in the pawnshop  
Vincent Aydin ....  Ricky  
Florian Wiechmann ....  Charly  
Hubert Mulzer ....  Police officer  
Andreas Heinzel ....  Police officer  

User Rating:  8.0/10 (31 votes) 
高得点。
ただ、ドイツ映画なので、
アメリカのimdbを見ているひとは
少ないようです。

  
User Comments:
Martin Kimmigさん
Germany
1999年3月10日
すばらしい魔法の映画。

子供たちだけでなく、
家族向けのすばらしい映画。 
エーリッヒ・ケストナーが
1931年に書いた物語を 
脚本は、若々しく新鮮にリフレッシュした。 
カロリーヌ・リンク、
あなたは、ほんとうに物語を知り尽くしている。 
ありがとう。
出演者たちは、すばらしかった。
音楽は、ファンタスティックだった。 


オトーサン、 
なつかしく思い出しました。
「そうそう、
”エミールと探偵たち”も
むさぼるように読んだっけ。
高橋健二さんのは名訳だったなあ」

でも、ドイツ人作家、ケストナーの作品が、
当時、日本で数多く翻訳された背景には、
日独伊・軍事同盟といった追い風が
吹いていたことも忘れてはならないのです。
「鬼畜米英」なんていう言葉、
若いひとは知っているでしょうか?

待ちに待つたる 時は來た 
腕が鳴る鳴る 血は踊る 
サア來い アメリカ 
サア來い 英國 
正義の旗の 輝くところ 
ハワイの堅壘 
なにものぞ なにものぞ 

降るよ血の雨 鐵の雨 
疾うに覺悟は 出來てゐる 
サア來い 空襲 
サア來い 敵艦 
一億生命を 捧げるところ 
烏合の敵勢 
なにものぞ なにものぞ 

神の亞細亞を 白人の手から 
亞細亞を取り戻す 
尊い使命だ 光榮ある戰だ 
八紘一宇 理想の前に 
汚れし米英 
なにものぞ なにものぞ 

こんな相手と、いまや
日米軍事同盟を結んでいるのですから、
時代は変わるものです。

いずれにせよ、
戦争の荒野に咲いた
一輪の花として、
「点子ちゃんとアントン」を読むと、
かれらが、一層、いとおしくなるはずです。

参考サイト:
1)エーリッヒ・ケストナー
http://member.nifty.ne.jp/ikeguchi/juvenile/ErichKastner.html

2)ケストナー裏話
http://www.geocities.com/Tokyo/Courtyard/5623/kaest20.html


猿の惑星

オトーサン、
ひとりで、大はしゃぎ。
「猿の惑星、見た? 
オレ見たよ、面白かった」
「だって、7月28日からでしょう、上映は」
「先行オールナイトっていうのがあって、
1週間前に見られるんだ!
しかも、全世界同時上映だから、
世界一早く見られたんだ」
「でも、試写会のほうが早いでしょう」
「うーん、そりゃそうだけど、
でも、スッゲエ面白かった」

原題:Planet of the Apes (2001)  
監督:Tim Burton  
原作:Pierre Boulle
脚本:William Broyles Jr.  
Genre: Action / Adventure / SF / Drama

あらすじ:
西暦2029年。
宇宙飛行士
レオ・デビッドソン(マーク・ウォルバーグ )は
いつもの偵察任務のため
宇宙ステーションでクルーザーに乗り込む。
しかし、宇宙時間を突然迂回したために 
彼は、奇妙な惑星の上に不時着する。
そこでは、何と、話をする猿が
人類を統治しているのだ。
アリ という名前の
同情的なチンパンジー
(ヘレナ・ボンハム- カーター)と
一団の反抗者たちの助けを借りて、
レオは、テード大将(ティム・ロス)と
その信頼する戦士、
アター(マイケル・クラーク・ダンカン)に
率いられるゴリラ陸軍の追撃から逃れようとする。
いまや、その逃亡劇は
惑星の禁じられた地域にある神聖な寺院
人類の過去のショッキングな秘密、
ひいては未来へのカギの発見へと迫っていく。

出演者:
Mark Wahlberg ....  Leo Davidson  
Tim Roth ....  General Thade  
Helena Bonham Carter ....  Ari  
Michael Clarke Duncan ....  Attar 

宇宙飛行士レオを演じたマーク・ウォルバーグ
レオと会う人間の美女エステラ・ウォーレン
後者は、はっきり言って、下手でした。
マークはまあ、熱演というところ。

ところが、
猿の将軍を演じたティム・ロス、
人間びいきのチンアパンジー、アリを演じた
ヘレナ・ボナム=カーターは、お見事!
メーキャップ技術が優れているので、
猿といってもみな個性があって
表情がちがって、感情もきちんと伝わってくるのです。

ここでは、
猿を相手にとことん頑張っていたマークと、
イチオシのヘレナ・ボナム=カーターの
経歴を見ましょう。
「猿の経歴、海外俳優マガジンにでてるかなあ?」
なーんちゃって...。

MARK WAHLBERG マーク・ウォルバーグ 
誕生日 1971/6/5  
出身 米マサチューセッツ州ドーチェスター 
下層階級の貧しい9人家族で育ち、
少年時代はストリートの不良少年だった。
12歳の時にブレイク・ダンサーとして活躍し始め、
14歳の時にはエレクトリック・ジェネレイションに所属していた。
一時は、万引で逮捕され、
ドチェスー青少年救済センターに通っていた。
その後、ハイスクールを9年生で中退し、
兄のドニー達と結成したニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックで
芸能界デビューし、
2000年現在、2枚のヒットアルバムをリリース。
94年「勇気あるもの」で映画デビュー。
96年「悪魔の恋人」が初主演。
他ジョージ・クルーニーと共演した
「スリー・キングス」「パーフェクト・ストーム」がある。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1994年「勇気あるもの」
1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」
1996年「悪魔の恋人」◇
1997年「フェイクディール 偽札」「ブギーナイツ」
1998年「ビッグ・ヒット」「THE YARD」
1999年「スリー・キングス」◆「NYPD15分署」◇
2000年「パーフェクト・ストーム」◇
2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」 

HELENA BONHAM CARTER ヘレナ・ボナム・カーター 
誕生日 1966/5/26 
出身 英ロンドン 
曾祖父は、元首相アスキス卿、叔父は「予期せぬ出来事」の
監督アオンソニー・アスキスという名門の生まれ。
サウス・ハムステッド校で演劇を学び、
舞台「マイフェア・レディ」でイライザ役を演じる。
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1983年「A PATTERN OF ROSES」
1985年「レディ・ジューン/愛と運命のふたり」◇
         「眺めのいい部屋」◇
1987年「モーリス」▲「THE VISION」
1988年「ラ・マスケラ」
1989年「フランチェスコ」◇「GETTING IT RIGHT」
1990年「ハムレット」◆
1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」◇
1992年「ハワーズ・エンド」◆
1993年「暗殺調書」◇
1994年「フランケンシュタイン」◆
1995年「誘惑のアフロディーテ」◇「死の愛撫」◇
1996年「恋人たちのポートレイト」◇「十二夜」◇
1997年「鳩の翼」◇
1998年「ヴァージン・フライト」◇
1999年「ファイト・クラブ」◆
2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」
 

その他の出演者: 
Kris Kristofferson ....  Karubi  
Estella Warren ....  Daena  
Paul Giamatti ....  Limbo  
Cary-Hiroyuki Tagawa ....  Krull  
Erick Avari ....  Tival  
Luke Eberl ....  Birn  
Evan Dexter Parke ....  Gunnar  
Freda Foh Shen ....  Bon  
David Warner ....  Sandar  
Glenn Shadix ....  Senator Nado  
Lisa Marie (I) ....  Nova  


User Rating: awaiting 5 votes.
まだ、imdbでは、見たひとが少ないのです。
上映は、日本が一番早いので、
YAHOO!ムービーをみてみました。
その評点では、5点満点で3.5でした。
10点満点に換算して、7.0。
とても高いスコアです。

ps:ところが、翌22日の夜みたら、
YAHOO! moviesの評点は、
5点満点で3.0に急落していました。
10点満点に換算すると、6.0。
小泉首相の支持率も80%から、
70%に落ちたそうです。
60%も間近。
変化の激しい時代ですねえ。


User Comments:
mayo69さん
2001年7月21日
はっきり言って、
AIやパールハーバーに比べて面白いと思います
結構テンポもいいし、
ただ最後は2作目(*?)も狙ってるのか?って
カンジでおいおいって、
もう半ひねり欲しかったですね  
全体的にお子さんにも分かり易くて、
夏休みは是非ご家族で見に行って下さい、
PS、最後の方でのチンパン君の活躍に
招待されていたデーブ・スペクターが
一人で拍手喝采のおおはしゃぎでした、(^_^) 

trentreznorisnin517さん 
2001年7月21日
猿に支配されても、猿は猿(笑)!!
試写会、観に行ってきました♪
昔の「猿の惑星」と切り離して観た方が楽しめます♪(*?)
猿達がとてもリアルで感情表現が細かいです。
ティム・バートン節の効いた
ブラック・ユーモアーの仕上がりだったと思います♪
ただ最後の所は、前作の方が衝撃だった。
今回のは、裏付けが明確にされていたので解かりやすく
「フムフム・・・なるほど!」ってカンジで
楽しく観る事が出来ました♪  


オトーサン、
「スリーピー・ホロウ」を見て以来、
このティム・バートン監督を高く買っております。
「あの時は、帽子を紛失してしまったからなあ。
首なし騎士が活躍するホラー映画でした」
ですから、今夜は、しっかりと帽子をかばんにしまいました。
このティム・バートンのいいところは、
昔、ディズニーでストーリー・ボード・アーチストを
やっていただけあって、絵がうまいのです。
この映画のタイトルに出てくる渦巻き模様なんか、
自分で描いたものだそうです。
だから、ひとつひとつのシーンがよく練ったものになります。
完璧主義者です。
自分の世界をつくるのが得意と言っていいでしょう。

「猿の惑星」の初の映画化は、1967年。
ピエール・ブールのSF小説を、
フランクリン・J・シャフナー監督が
チャールストン・ヘストン主演で撮って
大ヒット。
3人の宇宙飛行士が猿の惑星に不時着、
追跡から逃れた飛行士は
自由の女神の残骸を発見して
すべてを悟る、というものでした。
その後、リメイクが続きます。
「続・猿の惑星1970」
「新・猿の惑星1971」
「猿の惑星 征服1972」
「最後の猿の惑星1973]

ティム・バートン監督は、
このリメイクを引き受けるにさいして、
「リ・イマジネーションならいい」
と言ったそうです。
自分の世界をつくるには、
それが絶対に必要と思ったのでしょう。
大したものです。
そして、結末がお見事でした。
地球に戻った宇宙飛行士が見たものは、
何とワシントンのリンカーン大統領の巨大な石像!
かと思いきや....

あとは、見てのお楽しみです。
YAHOO!ムービーに
投稿しているひとに
言いたいのですが、
まあ、映画はひとそれぞれ、
どんな愉しみ方をしようと勝手ですが、
背景を知っておいたほうが、
もっと深く楽しめるのです。
例えば、
(*?)をつけた部分ですが、
リンカーンが黒人奴隷を解放したことを
知っていると、もっと興味が湧くはずです。

また、1967年の大ヒットの背景には、
当時、吹き荒れた公民権運動があったのも有名な話です。
これは、黒人差別を撤廃しようとする運動で、
反対する白人には、黒人がゴリラのように見えたのです。
「もう白人の天下じゃなくなったんだ」
そんな感情が底流に流れていて、ヒットしたのです。

オトーサン、
バブル後の失われた10年のいま、
「もうジャパン・アズ・NO.1じゃなくなったんだ」
という思いがこみあげてきました。
「若いひとたちが、
こんなに不勉強じゃなあ。
先が思いやられる。
大勢のひとが読むんだから、
インターネットを見て、
少しは勉強してから、投稿しろよ」
なーんて、エラそうな小言もいいたくなります。

参考サイト:
1)猿の惑星と公民権運動
http://user1.allnet.ne.jp/~kura/Magazine/mov001.htm
2)「猿の惑星」について私が思うニ、三の事柄
http://www.bekkoame.ne.jp/~hiro.f/planet/idea.html

さらに、もうひとつ。
原作者のピエール・ブールが、
第2次世界大戦で、
日本軍の捕虜になり、
「戦場にかける橋」や
この「猿の惑星」を書いたという事実も
知っておくといいと思います。
当時の日本人は、
あまりに無知で傲慢だったので、
「あんたは猿だ」
と思われていたのです。


千と千尋の神隠し

オトーサン、
4年ほど前に、宮崎駿監督の
アニメ「もののけ姫」を見ました。
面白かった印象が残っています。
でも、この作品、
予告編を何度も見ているうちに、
もう見たような気になっていました。
「日本映画も、アニメも、
原則として、見ないことにしているんだ」
そう、若いひとに言ったら、
「いいものは見たほうがいいですよ」
とアドバイスされました。
そこで、夏休みの初日、
家族連れで大混雑の映画館へ足を運びましたよ。
見終わった後も、主題歌が頭にこびりついています。
「いい歌だなあ」


監督・原作・脚本:宮崎駿
音楽:久石譲 
genre:drama / romance
上映時間:125分

あらすじ:
10歳の少女、千尋は
両親とクルマで引越しの途中、
トンネルをぬけた後、
謎の町に迷い込む。
そこは神さまが訪れる温泉町だった。
彼女は人間の名前を奪われ、
“千”として巨大な湯屋で下働きすることになる。
人生経験豊かなボイラー焚きの釜爺、
先輩のリン、謎の美少年ハクに励まされて、
千尋は懸命に、そして生き生きと働く。
眠っていた千尋の「生きる力」が
しだいに呼び醒まされてゆく。
生きている実感とはこういうものか。
それは千尋にとってはじめての感覚だった。
湯屋に現れた仮面の男カオナシ。
「さみしい、さみしい」
カオナシは他人と交流できない男。
「欲しい、欲しい、千、欲しい」
金をばら撒き、思い通りにする男。
「食べたい、食べたい、千、食べたい」
上手くいかないと暴れる乱暴な男。
ひたむきで一所懸命な千尋の存在がカオナシを変える。
健気で一途な千尋がカオナシの魂を解放に導く。
一方、湯婆婆の姉・銭婆の為に傷ついたハク。
己の危険を顧みず、
千尋は敢然とハクを救う唯一の方法に挑む。
それは「他人のために何かをすること」。
与えられるのではなく、与えることを
千尋は生まれて初めて知る。

主な出演者 [声]:
柊瑠美 .....千尋
入野自由 ...ハク
菅原文太 ...釜爺
夏木マリ ...湯婆婆、銭婆
内藤剛志 ...お父さん
沢口靖子 ...お母さん
上條恒彦 ...父役
小野武彦 ...兄役

ここは、やはり国民的映画作家、宮崎駿の
経歴をみておきましょう。

宮崎 駿 Hayao Miyazaki
1941年1月5日、東京生まれ。
都立豊多摩高校へ入学した頃からマンガ家を志す。
「白蛇伝」('58年、東映動画)を観て、アニメに興味。
1963年、学習院大学を卒業。東映動画入社。
初参加作品は「わんわん忠臣蔵」
「狼少年ケン」、「ガリバーの宇宙旅行」、
「少年忍者 風のフジ丸」、「ハッスルパンチ」を手伝う。

1966年「太陽の王子」に参加。場面設計・原画。
      「魔法使いサリー」の原画。
     「長靴をはいた猫」の原画。
1969年「空飛ぶゆうれい船」の原画、
      「ひみつのアッコちゃん」の原画
1971年「アリババと40匹の盗賊」の原画
      「ルパン三世」途中から参加。
1972年「赤胴鈴之助」の絵コンテ。
   「パンダコパンダ」の原案・脚本・場面設定・原画。
1973年「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」の
       脚本・美術設定・画面構成・原画。
   「荒野の少年イサム」「侍ジャイアンツ」の原画。
1974年「アルプスの少女ハイジ」の場面設定・画面構成。
1975年「フランダースの犬」の原画を手伝う。
1976年「母をたずねて三千里」の場面設定・レイアウト。
1977年「あらいぐまラスカル」の原画
1978年「未来少年コナン」演出。 
1979年「赤毛のアン」の場面設定・画面構成。
      「ルパン三世 カリオストロの城」の
    監督・脚本・絵コンテ。
1982年「名探偵ホームズ」演出。
1984年「ナウシカ」
      「名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻」
1986年「天空の城ラピュタ」監督・脚本・絵コンテ。
      「続・名探偵ホームズ ミセスハドソン人質事件
    /ドーバー海峡の大空中戦」
1988年「となりのトトロ」原作・脚本・監督。
1989年「魔女の宅急便」プロデューサー・脚本・監督。
1992年「紅の豚」原作・脚本・監督。
1994年「平成狸合戦ぽんぽこ」(監督・高畑勲)の企画。
1995年「耳をすませば」(監督・近藤喜文)の
    脚本・絵コンテ・製作プロデューサー。
1997年「もののけ姫」原作・脚本・監督。
2001年「千と千尋の神隠し」原作・脚本・監督。


User Rating:
もちろん、imdbには出ていないので、
YAHOO!ムービーのスコアを見てみましょう。
5点満点で、4.6!
ということは、10点満点では、9.2となります。 
  
User Comments:
これもYAHOO!ムービーから
いくつか、
採択させていただきました。


neoyumi2000さん
2001年7月21日
泣いてしまいました

すばらしい映画でした。 
それに比べて
ハリウッド映画はもういいやって感じです。  


madoka_chihoさん
2001年7月18日 
楽しめました

試写会で観ました。
いつもの事ですが
今回は、特に
宮崎駿監督の「想像力」に感服しました。
ひとつひとつのキャラクターが
実に活き活きとしていて
純粋に楽しめましたよ。
今回はメッセージ性があまり強くなかった気がする。
判らなかっただけかな。(笑)  
 
 
これまでの宮崎作品にない後味
port2000さん
2001年7月11日 
  
試写を観ました。
これまでの宮崎作品のような、
観終わったあとの
「ああ、よかったぁ」的な清涼感ではない、
ちょっと異質な後味の作品に仕上がっていました。
言うなれば、
宮崎版『不思議の国のアリス』ですね。
でも、伝えたいメッセージは
しっかり込められている、
といったような…。
というより、
逆に「こうあってほしい」というような
“願い”に近いメッセージなのかもしれません。
僕は、本来『ラピュタ』のような
わかりやすい冒険活劇が好きなのですが、
この物語もまた、別の形の、
もっと等身大の女の子の、
冒険嘆なのだと思います  
 

オトーサン、
最後はやはり寝てしまいました。
だって、監督と同世代なので、
風景がみなみたことがあるものばかりだったのです。
後ろの席の女の子が、
「あら、もうこれで終わりなの」
という声で目がさめた次第です。
ですから、批評をする資格はないので、
耳に残っている主題歌の素敵ないつも何度でも
作詞/覚和歌子 作曲・歌/木村 弓
歌詞を紹介して
おわりにしましょう。

「いつも何度でも」

作詞/覚和歌子
作曲・歌/木村 弓

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

悲しみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから


メンフィス・ベル

オトーサン、
「パール・ハーバー」が
いまいちだったので、欲求不満。
「戦争もので何かいいものないかなあ」
と例によって、TSUTAYAへ。
「あった、あった!」と選んだのが、
この「メンフィス・ベル」でした。
メンフィスといえば、
エルヴィス・プレスリーの生まれたところ。
南部の都市で、ミシシッピー川のそば。
でも、この題名は、彼とは関係なく
「メンフィス美人」という意味。
兵士たちが、搭乗する爆撃機につけた愛称でした。
大迫力の空中戦シーンを満喫しましたよ。
「パールハーバー」なんかメじゃありません。

原題:Memphis Belle (1990)  
監督:Michael Caton-Jones  
脚本:Monte Merrick 
Genre: Action / Drama / War 
上映時間:107分
あらすじ:
この"Memphis Belle"とは、
第二次世界大戦の爆撃機で、
若いクルーによって操縦され、
ヨーロッパで危険な爆撃を行った。
クルーは、もう1回爆撃さえすれば、
義務を終えて、家族のもとに帰ることができる。
かれらは、最後のフライト前の
ブリーフィング(状況説明)で
その日の目標がドレスデンであり、
そこは、難攻不落の防御で
知られるドイツの都市であることを知る。

出演者: 
Matthew Modine ....Capt. Dennis Gilmore, Pilot  
若い兵士10人の群像劇です。
そのリーダー格のマシゥ−・モディーンの
経歴をみてみましょう。

MATTHEW MODINE マシュー・モディーン 
誕生日 1959/3/22 
出身 米カリフォルニア州ローマ・リンダ 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「ベイビー・イッツ・ユー」
         「プライベート・スクール」
     「ストリーマーズ/若き兵士たちの物語」
1984年「ホテル・ニューハンプシャー」
         「バーディ」「燃えつきるまで」
1985年「ビジョン・クエスト/青春の賭け」
1987年「フルメタル・ジャケット」
1988年「愛されちゃってマフィア」「ギャンブル」
1989年「メディカル・レッスン/青春解剖学」
1990年「メンフィス・ベル」
         「パシフィック・ハイツ」
1992年「ウィンズ」「堕ちた恋人たちへ」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「明日に向かって…」「バイバイ・ラブ」
1995年「フルーク」「カットスロート・アイランド」
1997年「ブラックアウト」「リアル・ブロンド」◇
         「ザ・メイカー」◇
     「耳の聞こえない男が聞いた話」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
 

その他の出演者:
Eric Stoltz ....  Sgt. Danny Daly, 
          Radioman  
Tate Donovan ....  1st Lt. Luke Sinclair, 
          Copilot  
D.B. Sweeney ....  Lt. Phil Lowenthal, 
          Navigator  
Billy Zane ....  Lt. Val Kozlowski,
         Bombardier  
Sean Astin ....  Sgt. Richard "Rascal" Moore, 
         Ball turret  
Harry Connick Jr. ....  Sgt. Clay Busby, 
                       Tailgunner  
Reed Diamond (I) ....  Sgt. Virgil "Virge the Virgin" 
             Hoogesteger, Top turret  
Courtney Gains ....  Sgt. Eugene McVey, 
           Left waist gunner  
Neil Giuntoli ....  Sgt. Jack Bocci, 
           Right waist gunner  
David Strathairn ....  Col. Craig Harriman, 
            Commanding Officer  
John Lithgow ....  Lt.Col. Bruce Derringer, 
          Public relations officer  
Jane Horrocks ....  Faith, Rascal's girl at dance  
Mac McDonald (I) ....  Leo  
Jodie Wilson ....  Singer at dance  


User Rating:  6.7/10 (1458 votes) 
もうすこし高い点かとおもいましたが、
女っ気がまったくないので、こんなものでしょうか。
「パール・ハーバー」が、6.0でしたから、
それよりずっといいことはいいのですが...。
  
User Comments:
Jonathan Hornerさん
Stockton-on-Tees, England
2000年6月3日
戦争のおそろしさ!

これは、非常に良い映画である。
感動的で、エキサイティングで、面白い。
多国籍の勇敢な兵士たちにとって 
第2次大戦における空中戦が
どのようなものであったかを物語っている。
欧州戦の終わりに近づいた頃であるが、
「メンフィス・ベル」
と名付けられた爆撃機に乗る
10人の勇敢なクルーが、
「空飛ぶ要塞」を駆って、
もう1回出動するという
危険きわまりない任務を命じられる。
彼らにとって、これが25回目の出動である。
彼らは、成功裏に任務を完了せねばならない。
この映画は感動的であると同時に、
ユーモアにあふれている。
それが、見て楽しい映画にしている。
空中戦のスペクタクルなど、アクション全開である。
これまでで最良の戦争映画の1つ。
10点満点で9点としたい。

オトーサン、
ここだけの話ですが、
100歳になったら、
自家用機の免許を取ろうと思っています。
あるとき、ひとに話したら、
思いっきり馬鹿にされました。
「だって、蝶々だって、雀だって、空を飛べるんだぜ」
眼下に雲海。
排気ガスに汚されない原始のまっ青な大空!
「うーん、いいなあ」
文部科学省の未来予測では、
2020年には、
宇宙旅行が大衆化されるそうですから
オトーサンでも、
宇宙飛行士のように、
「地球は青かった」
なんていえるかも知れないのです。
でも、ムリかなあ。
若いひとがうらやましいなあ。


彼女を見ればわかること

オトーサン、
たまにYAHOOムービーをみます。
ユーザーレビューに「観た方感想をきかせて〜 」
というcal000さんの投稿が掲載されていました。
「何度も劇場前まで行くのですが、
いつも満席でまだ入れずじまい。
そんなにプロモーションしてなさそうなのに、
人気なのかなぁ。
観た方是非感想教えてください〜」
試写会の切符をもらったのですが、
用事もあってパスした作品でした。
「ほんとかなあ。じゃ、見てあげる」
ということで、行ってまいりました。

原題:Things You Can Tell 
Just by Looking at Her (2000)  
監督・脚本:Rodrigo Garcia (I)  
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated PG-13 for mature thematic elements, 
sexual content and language. 
上映時間:109分

あらすじ:
この映画は、5つのお話からなっている。
5つは、どこかでつながっている。 
違った職業、違った立場、違った悩みを
かかえている女性たちを扱っている。
第一話は、キーナー博士(グレン・クローズ)。
有能な女医である彼女は、
年老いて病弱な母親を介護しているが、
自分の人生がむなしく過ぎていくのに
焦燥感を覚えている。
第2話は、レベッカ(ホリー・ハンター)。
銀行の支店長にまでのぼりつめているが、
仕事中毒の男と不倫をして、妊娠する。 
ホームレスのメキシコ女性から、 
「あんたの人生は、ニセモノだ」といわれてしまう。。
第3話は、ローズ( キャシー・ベーカー) 
中学生になった子供と暮らしている。
隣家に引越してきた男性は、背が低いが、素敵なひと。
道路を横切って、花を持っていくが、出てこない。
裏庭に回って覗きこむと、ちょうど就寝中。
でも、なぜか突然、目を覚まして彼女をみつめる。
以下、第4話、第5話とつづく。

出演者: 
Glenn Close ....  Dr. Elaine Keener  
Holly Hunter ....  Rebecca  
Kathy Baker ....  Rose  
Cameron Diaz ....  Carol  

オトーサン、
プログラムに、
このすばらしい脚本にひかれて、
有名女優さんたちが大勢駆けつけてきたとあったのですが、
キャメロン・ディアス以外は、知らない女優さんたちでした。
気になったグレン・クローズとホリー・ハンターの
経歴を覗いてみましょう。

GLENN CLOSE グレン・クローズ 
誕生日1947/3/19 
出身 米コネチカット州グリーンウィッチ 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1982年「ガープの世界」
1983年「再会の時」
1984年「THE STONE BOY」
     「グレイストーク/ターザン伝説」(声)
         「ナチュラル」
1985年「白と黒のナイフ」
1987年「危険な情事」
1988年「危険な関係」「LIGHT YEARS」(声)
1989年「この愛の行方」
1990年「運命の逆転」「ハムレット」
1991年「ミーティング・ヴィーナス」「フック」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「ザ・ペーパー」
1995年「ANNE FRANK REMEMBERED」
1996年「ジキル&ハイド」「マーズ・アタック!」
         「101」
1997年「エアフォース・ワン」「パラダイス・ロード」
1999年「クッキー・フォーチュン」
         「彼女を見ればわかること」
2000年「102」
 
HOLLY HUNTER ホリー・ハンター 
誕生日 1958/2/2 
出身 米ジョージア州コンヤーズ 
高校1年の時から演劇を始め、
高校演劇コンクールに出演している時、
審査員だったアトランタのストック劇団の監督に勧められ、
同劇団に参加。
ピッツバーグのカーネギー・メロン大学で演技の勉強をする。
87年「ブロードキャスト・ニュース」で
アカデミー主演女優賞にノミネート。
93年「ピアノ・レッスン」で
アカデミー主演女優賞とカンヌ映画祭主演女優賞を受賞した。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「バーニング」
1984年「スイング・シフト」
1987年「赤ちゃん泥棒」「ハロー・マイ・トレイン」
     「ブロード・キャスト・ニュース」
         「ルイジアナの夜明け」
1989年「ミス・ファイヤークラッカー」
         「ANIMAL BEHAVIOR」
     「オールウェイズ」
1991年「ワンス・アラウンド」
1992年「愛を奏でて」
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」
     「ピアノ・レッスン」
1995年「コピー・キャット」
         「ホーム・フォーザ・ホリデイ」
1996年「クラッシュ」
1997年「普通じゃない」
1999年「美しき家政婦」「彼女を見ればわかること」
     「マンハッタンで抱きしめて」
2000年「オー・ブラザー!」  


その他の出演者:
Calista Flockhart ....  Christine Taylor  
Amy Brenneman ....  Kathy  
Valeria Golino ....  Lilly  
Matt Craven ....  Walter  
Gregory Hines ....  Robert  
Miguel Sandoval (I) ....  Sam  
Noah Fleiss ....  Jay  
Danny Woodburn ....  Albert  
Penelope Allen ....  Nancy  
Roma Maffia ....  Debbie  
Elpidia Carrillo ....  Carmen  

User Rating:  7.3/10 (284 votes) 
見ているひとは少なそうですが、
高い得点です。
 
User Comments:
celso1さん
Buenos Aires, Argentina
2001年2月3日

この映画の最もいい点は、
カメラが、物語と登場人物に
寄り添っているところにある。
ダイアログ(会話)に頼ることなく、
ゆっくりと、しかし容赦なく、
同時に、滑稽かつ残酷に
7人の素晴らしい女優の矛盾したひそやかな感情に
焦点をあてていく。
こうして、注意深く彼女たちを観察すると、
「あのひとって、こうなのよ」と話す材料が集まる。
この映画は、実は、何を語ろうとしているのだろうか?
一見すると、無邪気な頽廃、レスビアン、致命的な病気、
妊娠中絶、孤独、自己主義、差別などである。 
女性が主役の「フェミニスト映画」という
レッテルを貼られてしまいがちである。
私は、そんな映画ではないと思う。
これは、傷つきやすく思慮がある男性と女性が
気に入る映画である。


オトーサン、
このcelso1さんのコメントを読んで、
いたく反省しました。
というのは、自分では、
「傷つきやすく思慮がある男性」
とこれまで思ってきたのですが、
この映画、第3話までみていたら、
その先の”トーン、マナー、キャラクター”も
読めてきたので、
急に睡魔に襲われました。
気がつくと、終了。
周囲は女性ばかりで、ちょっと恥ずかしかったですよ。
いつの間にか、打たれ強く無分別な男性に
なってしまったようです。
でも...、この映画、
どう考えても、
傷つきやすく思慮がある女性向けだと思います。 

オトーサン、
あとで、ちょっと考えたのですが、
ワイドショーのあの”頓馬なキャラクター”、
何とかなりませんかねえ。
せめて、1局くらい、
このロドリゴ・ガルシア監督をまねて
今様にモデルチェンジしてほしいものです。
そうしたら、
オトーサンも、
まじめに見るとおもいます。
「へえ、ノーベル文学賞をとった
ガブリエル・ガルシア・ロドリゲスの息子さんなのか
道理で、純文学の香りがしたわい」


電話で抱きしめて

オトーサン、
メグ・ライアンの
フアンのひとりです。
愛称メグ。
大きな瞳が特徴。
表情豊かで、動きもしなやか。
とにかく、愛らしいのです。
ですから、メグのフアンは大勢いて、
みな彼女の新作を待ちわびているのです。
この映画、出来はイマイチですが、
メグ・フアンには必見。
若い女性も必見です。
最近、何かと電話する機会が多いでしょう?
そんなとき、どんな風にすると、魅力的になるのか、
そのコツが分かりますよ。

原題:Hanging Up (2000)  
監督:Diane Keaton  
原作・脚本:Delia Ephron
Genre: Comedy / Drama
Rated PG-13 for language and some sex-related material. 
上映時間:94分
あらすじ:
to whom none of them was particularly close.
三姉妹が死にちかづいていく気難しい父親を前にして結束する。
3人とも、そんなに父親と親しくなかったのだが...。

出演者: 
Meg Ryan ....  Eve  
Diane Keaton ....  Georgia  
Lisa Kudrow ....  Maddy  
Walter Matthau ....  Lou  

メグ、そして、三姉妹の長女を演じ、
監督でもあるダイアン・キートンの
経歴をみてみましょう。

MEG RYAN メグ・ライアン 
誕生日 1961/11/19  
出身 米コネチカット州フェアフィールド 
ジャーナリスト志願でニューヨーク大学で学んでいたが、
エージェントに見いだされ女優に。
映画デビューは1981年「ベストフレンズ」で
キャンディス・バーゲンの娘役。
1991年にデニス・クエイドと結婚。
「恋人たちの予感」(1988)「めぐり逢えたら」(1993)で
ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。 
メグ・ライアンはといえば、
ラブコメ映画に欠かせない金髪でショートヘア、
クリッとした瞳の女優。
いくつになっても少女のようなかわいらしい笑顔と
若々しい爽やかな演技は、
どんな映画でも観客を自分のペースに取り込んでしまう
不思議な魅力を持っている。
もちろん、コメディばかりでなく、
「戦火の勇気」の謎の死を遂げた兵士や
「男が女を愛する時」の
アル中の主婦アリス役のような感情の起伏の激しい役や
「シティ・オブ・エンジェル」の
女医役で見せたような大人の演技でも、
十分存在感を見せている。
彼女の明るいイメージからか、
あまり感動大作への出演に恵まれないため、
賞歴はないが、自分の個性を貫ける天性の演技力は、
アカデミー賞女優には決して劣ってはいない。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「ベストフレンズ」デビュー
1983年「悪魔の棲む家3」
1986年「トップガン」「私立ガードマン/全員無責任」
1987年「インナースペース」◆
     「プロミストランド/青春の絆」◆
1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」◇
     「プレシディオの男たち」◆
1989年「恋人たちの予感」◇
1990年「ジョー、満月の島へ行く」◇
1991年「ドアーズ」◆
1992年「キスへのプレリュード」◇
1993年「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方」◇
     「めぐり逢えたら」◇
1994年「男が女を愛する時」◇「星に想いを」
1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」◇
1996年「戦火の勇気」◇
1997年「アナスタシア」(声)◇「恋におぼれて」◇
1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇
     「ユー・ガット・メール」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◆
2000年「電話で抱きしめて」◇
     「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 


DIANE KEATON ダイアン・キートン 
誕生日 1946/1/5  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
19歳の時、ニューヨークに移り、
ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。
77年「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞受賞。
87年長編ドキュメンタリー「HEAVEN」で初監督。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1970年「ふたりの誓い」
1972年「ゴッドファーザー」「ボギー!俺も男だ」
1973年「スリーパー」
1974年「ゴッドファーザーPARTU」
1975年「愛と死」
1976年「可愛い女」「ニューヨーク・一獲千金」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
     「アニー・ホール」◇アカデミー主演女優賞
1978年「インテリア」
1979年「マンハッタン」
1981年「レッズ」
1982年「WHAT DOES DORRIE WANT?」「シュート・ザ・ムーン」
1984年「リトル・ドラマー・ガール」「燃えつきるまで」
1986年「ロンリー・ハート」
1987年「ラジオ・デイズ」「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」
1988年「情熱の代償」
1990年「THE LEMON SISTERS」「ゴッドファーザーPARTV」
1991年「花嫁のパパ」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
     「ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「ラスト・フライト」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「マイ・ルーム」「ファーストワイフ・クラブ」
1997年「イン・マイ・ライフ」
1999年「カーラの結婚宣言」
2000年「電話で抱きしめて」 

それから、
老いた父親役のウォルター・マッソーが
なかなかの名演技をみせてくれましたので、
かれの経歴もみてみましょう。

WALTER MATTHAU ウォルター・マッソー 
誕生日1920/10/1 
出身 米ニューヨーク 
出演作
1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」
1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」
1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」
1960年「逢う時はいつも他人」
1962年「脱獄」「浮気の計算書」
1963年「シャレード」
1964年「さよならチャーリー」「未知への非行」
1965年「蜃気楼」
1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」
1968年「おかしな二人」「キャンディ」
1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」
1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」
     「コッチおじさん」
1973年「おかしな結婚」「突破口!」
     「マシンガン・パニック」
1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」
     「フロント・ページ」
1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」
     「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「がんばれ!ベアーズ」
1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」
1979年「ホップスコッチ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「わたしは女優志願」
1983年「大奮戦サバイバル特訓」
1985年「映画の作り方教えます」
1986年「ポランスキーのパイレーツ」
1988年「カウチ・トリップ」
1991年「JFK」「わんぱくデニス」
1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」
1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」
1997年「カリブは最高!」
1998年「おかしな二人2」
2000年「電話で抱きしめて」 

オトーサン、
「そうか、この作品を最後に2000年に
なくなられたのか」
ご冥福をお祈りいたします。

その他の出演者:
Adam Arkin ....  Joe  
Duke Moosekian ....  Omar Kunundar  
Ann Bortolotti ....  Ogmed Kunundar  
Cloris Leachman ....  Pat  
Maree Cheatham ....  Angie  
Myndy Crist ....  Dr. Kelly  
Libby Hudson ....  Georgia's Assistant  
Jesse James (I) ....  Jesse  
Edie McClurg ....  Esther  
Tracee Ellis Ross ....  Kim  
Celia Weston ....  Madge Turner  
 
User Rating:  4.6/10 (1407 votes) 
低いスコアです。
オトーサンもそうですが、
死にちかづいていく気難しい親がいると、
電話が鳴るたびに、訃報かと思います。
そんな設定ですから、
コメディと思って期待していると、
素直に楽しめないかもしれません。 

User Comments:
Lonnie-3さん
Los Angeles, CA
2000年2月13日
もっと適切なタイトルは、「抗議して立ち去るべし」 

エフロン三姉妹が、また、失敗した。
「マイケル」を製作した不愉快な二人組が、
さらにいっそう悪い映画をつくった。 
ダイアン・キートンが、どういうわけか、
「電話を抱きしめて」と題する新しい映画をつくった。
もっと適切なタイトルは、「抗議して立ち去るべし」だろう。
映画にどこか悪い点があるというのではない。
すべてが間違っているのだ。
この映画は、常識を欠いている。
存在しない観客を狙っていて、
メロドラマ調のお涙ちょうだいものでもなければ、
騒々しい喜劇でもない。
出演者たちは、しょっちゅう電話をかけまくっている。
とくに、メグ・ライアン。 
こんな風なら、どの女性がやっても同じだ。
何も彼女が出演する必要もないような
くだらない演技をしている。 
数多くのほかの映画から
彼女のイメージをコピー&ペーストしたのだろうか。
脚本は、新味がなく、平凡で、予測可能である。
この映画は、父親が正体不明の病気で死んでいくのを
見守る三人姉妹の苦悩を描く。
「高齢」か「病気」のせいかわからないが、
父親は、物忘れがひどく、怒りっぽく、
涙もろく、つむじ曲がりで、いらいらさせる。
アルツハイマー病か多種人格症かも?
我々は、メグ・ライアンと
リサ・クードロウとダイアン・キートンが
三姉妹であると信じるよう期待されている。
ダイアン・キートンは、
リサ・クードロウより年齢が2倍も上なのだ。
まあ、それはいいとしても、
我々は、三姉妹が「みな同じ頃に子供」であると
信じねばならないのである。
ダイアン・キートンとリサ・クードロウのふたりが、
一緒に遊ぶ少女だったのは、
一体何年だったのか?
1950年?
それとも1975年?
ダイアン・キートンが
年齢をごまかし、エゴ丸出しで、
こういう役割を演じるのは、
ばかげている。
狂っている。
ウッディーは非常に怒っているに違いない。
これが彼女のキャリアになるとすると。
どんなことがあっても、見逃すべき映画である。


オトーサン、
どんな映画にも、
取り柄はあると思うので、
酷評は翻訳しないことにしているのですが、
これほど手荒い批評に出会ったのははじめてなので、
あえて翻訳・掲載してみました。
でも、これだけ長文を書くのは、
映画を愛しているからに相違ありません。


じゃじゃ馬ならし

オトーサン、
若い頃、エリザベス・テイラーのフアンでした。
愛称リズ。
それはそれは、
きれいで生き生きした女優さんでしたよ。
マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンよりも
有名なくらいでした。
それが、結婚ー離婚を幾度となく繰り返していって、
”姥桜”に変っていくのを目のあたりにして、
何かわびしい思いになったものです。
でも、この映画では、35歳の女盛り。
全盛期のリズが見られます。
相手役のリチャード・バートンも、
確かリズと一度結婚したはずです。

原題:Taming of the Shrew, The(1967)   
監督:Franco Zeffirelli  
脚本:Suso Cecchi d'Amico Paul Dehn  
Genre: Comedy
上映時間:122分
あらすじ:
バートンとテイラーが、
ペトルーチオとカテリーヌを演じる。
現代の役者が、あのシェイクスピア劇の言葉を
しゃべるというのは、かなり厳しい試みである。
しかも、この新作では、屋外風景も加えている。 

出演者: 
Elizabeth Taylor ....  Katharina  
Richard Burton ....  Petruchio  
ふたりとも、演技というより
まるで実在の人物みたいでした。
昔は、こういういい役者さんがいたのです。

ELIZABETH TAYLOR エリザベス・テイラー 
誕生日 1932/2/27 
出身 英ロンドン 
活躍度 △↓ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1943年「家路」
1944年「ジェーン・エア」「ドーヴァーの白い崖」
     「緑園の天使」
1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」
1948年「スイングの少女」「奥様武勇伝」
1949年「若草物語」
1950年「花嫁の父」
1951年「クォ・ヴァディス」「可愛い配当」
     「陽のあたる場所」
1952年「黒騎士」
1954年「ラプソディー」「巨象の道」
     「雨の朝巴里に死す」
1956年「ジャイアンツ」
1957年「愛情の花咲く樹」
1958年「熱いトタン屋根の猫」
1959年「去年の夏突然に」
1960年「スペインの休日」
     「バタフィールド8」
          アカデミー主演女優賞
1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」
1965年「いそしぎ」
1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」
      アカデミー主演女優賞
1967年「じゃじゃ馬ならし」
     「ファウスト悪のたのしみ」
     「禁じられた情事の森」「危険な旅路」
1968年「夕なぎ」「秘密の儀式」
1970年「この愛にすべてを」
1972年「ある愛のすべて」
1974年「夜を見つめて」「別離」
     「ザッツ・エンタテインメント」
1976年「青い鳥」「エンテベの勝利」
         「イッツ・ショータイム」
1979年「大統領の堕ちた日」
1980年「クリスタル殺人事件」
1988年「トスカニーニ〜愛と情熱の日々〜」
1994年「フリント・ストーン/モダン石器時代」
 
オトーサン、
この長い芸歴をみて、
あらためてその偉大さに気付きます。
そうか、リズはアカデミー主演女優賞を
2度もとっているのか。
「バタフィールド8」
「バージニア・ウルフなんか恐くない」
おっ、後者は先週買った中古DVDじゃないか。
早速、明日見てみようっと。

RICHARD BURTON リチャード・バートン
誕生日 1925/11/10 
出身 英南ウェールズ・ポントリドフェン 
出演作
1952年「謎の佳人レイチェル」
1953年「砂漠の鼠」「聖衣」
1955年「凶弾の舞台」「雨のランチプール」
1956年「アレキサンダー大王」「わかれ」
1958年「にがい勝利」
1959年「怒りを込めて振り返れ」
1960年「許されざる愛情」「北海の果て」
1962年「史上最大の作戦」
1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」「ベケット」
1964年「イグアナの夜」「ズール戦争」(ナ)
1965年「いそしぎ」「寒い国から帰ったスパイ」
     「何かいいことないか子猫チャン」
1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」
     「じゃじゃ馬ならし」
1967年「悪のたのしみ」「夕なぎ」「危険な旅路」
1968年「荒鷲の要塞」「キャンディ」
1969年「ふたりは恋人」「1000日のアン」
1971年「ロンメル軍団の叩け」「ロンドン大捜査線」
1972年「暗殺者のメロディ」「青ひげ」
1973年「風雪の太陽」「裂けた鉤十字」
1974年「旅路」「クランスマン」「逢びき」
1977年「エクソシスト2」「エクウス」
1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」
     「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」
     「ワイルド・ギース」
1980年「レッスン・イン・ラブ」
1981年「告発の罠」
1984年「1984」
 
その他の出演者:
Cyril Cusack ....  Grumio  
Michael Hordern ....  Baptista  
Alfred Lynch ....  Tranio  
Alan Webb ....  Gremio  
Giancarlo Cobelli ....  The Priest  
Vernon Dobtcheff ....  Pedant  
Ken Parry ....  Tailor  
Anthony Gardner (I) ....  Haberdasher  
Natasha Pyne ....  Bianca  
Michael York ....  Lucentio  
Victor Spinetti ....  Hortensio  
Roy Holder ....  Biondello  
Mark Dignam ....  Vincentio  
 
User Rating:  6.3/10 (213 votes) 
もっと多くのひとに見て欲しい映画です。
何度もリメイクされているので、
おそらく票が分散したのでしょう。

User Comments:
Rosabelさん
Massachusetts
1999年7月2日
面白く機知に富んだ活発なシェイクスピア劇。

これは、まさに、
シェークスピアが生きていたら、
喜んだであろう映画である。
面白くて、娯楽性に富んでいる。
セットや衣装に見られる素晴らしい色は、
陽光きらめくイタリアで物語が進んでいることを確認させる。 
こうした明るい気楽な喜びを理解できるのは、
おそらくイタリア人監督しかないだろう。
俳優たちは素晴らしい。
シェークスピア劇の節回しが
日常会話のように聞こえるほど自然である。
ペトルーチオを演じるリチャード・バートンは完璧!
最初は、自信に満ちて威張っている武骨者だが、
優しい夫になるように馴らされていき、
最後には、妻を誇りに思い、幸福な自分を見出す。
女優としてのエリザベス・テイラーは、
シエイクスピア好みではないかも知れないが、
せりふよりも行動で見せ、
それなりにいい味を出している。
ゼフィレッリ監督は、
ビジュアル面で素晴らしい仕事をした。
最初のシーン、厳粛な礼拝が、
突然、熱狂的なカーニバルに変わるので、
驚ろかされる。
この意外性が、
シェークスピア劇への
視聴者の典型的な反応である。
厳粛で権威あるアートを前に退屈しはじめると、
突然、陽気で騒々しい遊びに巻き込まれるのである。
黒っぽい髪のかわいい姉妹への求婚者たちが、
巨大で奇怪なブロンド女の一瞥に
怖れをなして退散するシーンなどは、
この映画の機知に富んだ要約となっている。
よく出来たシェークスピア入門。
これまでシェイクスピア劇をみたことのないひとに
おすすめしたい。
シェイクスピアは、
専門家や学者以外には理解できないものと
思いこんでいるひとたちにとっては、
いい解毒剤になるだろう。

オトーサン、
いま思いだしましたが、
シェイクスピアとの出会いは、中学生のとき。
たまたま、父が遺した全集があったので、
難しそうだなあと思いながら、
そのうちの1冊「ロミオとジュリエット」を読みました。
坪内逍遥さんの翻訳は、
文語調で、難解でしたが、
筋が面白かったので、
「マクベス」
「リア王」
「真夏の夜の夢」
というようにして、全巻読破。
何か、ほこらしい気分になりました。
「じゃじゃ馬ならし」
も読んだはすです。
今はもう筋書きも内容も覚えていません。

映画では、
バートンがリズというじゃじゃ馬を
乗りこなすようになるまでの
長い苦労話が描かれています。
オトーサン、
見ながら,
何度も若かりし頃のわが身を
反省いたしました。
馬も、女性も、そしてクルマも、
うまく乗りこなせるようになるには
とてつもなく長い時間がかかるのではないでしょうか。


ローズ家の戦争

オトーサン、
期待の「パール・ハーバー」が、
3時間もの長さだというのに、
男女3人の人間模様を深める
こともできずに終わって、ガッカリ。
面白いのは、戦争シーンをCG処理した
40分だけでした。
「これじゃ、
アーケードゲームをやったほうが安上がりだ」
そこで、
うまい役者が出ている映画を
DVDでみることにしました。
「ローズ家の戦争」!
ただの離婚騒動ですが、
このほうがよほど戦争らしい映画です。


原題:War of the Roses, The (1989)  
監督:Danny DeVito  
原作:Warren Adler
脚本:Michael Leeson  
Genre: Comedy / Drama
上映時間:116分
あらすじ:
ローズ家のバーバラとオリバーは、夫婦。
楽しく暮らしている。
バーバラは、
「オリバーなしの生活なんか考えられない」
といっていたのだ。
歳月がたって...、
ふたりの関係は一変。
ふたりともこの家が大好きなので、
相手のほうが退去するように、訴訟を起こす。
争うふたりの間にはさまれたのが、
離婚調停弁護士のダマト。
ふたりが果てしなく傷つけあっていくのを
ただ見守るだけだった。

出演者: 
Michael Douglas ....  Oliver Rose  
Kathleen Turner ....  Barbara Rose  
Danny DeVito ....  Gavin D'Amato  

この3人、名だたる芸達者ぞろい。
マイケル・ダグラスとキャスリン・ターナー
夫婦の争いは、身体を張っての演技がすさまじく、
じつに見応えがありました。
この夫婦の間にはさまれて苦労する
離婚弁護士ダマトを演じたのは、
ダニー・デビート。
監督でもあり、2作目とか。
3人の華々しい経歴をみましょう。

MICHAEL DOUGLAS 
誕生日 1944/9/25 
出身 米ニュージャージー州プランズウィック 
俳優カーク・ダグラスの息子。
6才の時に両親が離婚し、
ニューヨークとコネチカットで過ごす。
夏休みには父の映画撮影地に出かけ、映画作りにひかれる。
カリフォルニア大学では演劇を専攻し、学生劇に出演。
大学で学位を取得後も、ネイバーフッド・プレイハウス、
アメリカン・プレイス・シアターで演技の勉強を続け、
舞台や映画で活躍。
テレビ・シリーズでは「サンフランシスコ捜査線」で人気に。
映画は88年「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞。
他「危険な情事」「氷の微笑」など主演作は多数。
自身の映画製作会社ビッグ・スティック・プロダクションで
製作した「カッコーの巣の上で」は
アカデミー賞作品賞など5部門を受賞した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1969年「ヒーロー」
1970年「アダム」
1977年「コーマ」
1979年「チャイナシンドローム」
1980年「ランニング」
1983年「密殺集団」
1984年「ロマンシングストーン秘宝の谷」◇「スターマン」
1985年「コーラスライン」「ナイルの宝石」◇
1987年「危険な情事」◇
     「ウォール街」◇
1989年「ブラックレイン」◇「ローズ家の戦争」◇
1992年「氷の微笑」◇「嵐の中で輝いて」
1993年「フォーリング・ダウン」◇
1994年「ディスクロージャー」◇
1995年「アメリカン・プレジデント」◇
1997年「ゴースト&ダークネス」◇「ゲーム」◇
1998年「ダイヤルM」◇
2000年「ワンダー・ボーイズ」◇「トラフィック」◇
2001年「ジュエルに気をつけろ!」

 
KATHLEEN TURNER キャスリン・ターナー 
誕生日 1954/6/19 
出身 米ミズーリ州スプリング・フィールド 
外交官だった父の仕事の関係で、カナダ、キューバ、ベネズエラ、
イギリスで10代を過ごす。
ウエスト・ミズーリ大学からメリーランド大学に移り、
ここで芸術の学位を取得。
卒業後はブロードウェイの舞台「ジェミニ」に出演。
テレビでは昼のドラマ「THE DOCTOR'S」で売り出し、
「カリフォルニア・ドールズ」のオーディションを蹴って、
81年「白いドレスの女」で悪女を演じ映画デビュー。
以後、アクションからコメディまで幅広く活躍している。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「白いドレスの女」
1983年「二つの頭脳を持つ男」
1984年「孤高の戦士」「クライム・オブ・パッション」
     「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」◇
1985年「ナイルの宝石」◇「女と男の名誉」◇
1986年「ペギー・スーの結婚」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
     「ジュリア・ジュリア」
1988年「偶然の旅行者」「スイッチング・チャンネル」
     「ロジャー・ラビット」
1989年「ロース家の戦争」◇
1991年「私がウォシャウスキー」◇
1993年「心の扉」
     「アンダー・カバー・ブルース/子連れで銃撃戦」◇
1994年「シリアル・ママ」◇
     「ネイキッド・イン・ニューヨーク」
1995年「ムーンライト&ヴァレンチノ」
1997年「シンプル・ウィッシュ」◇「リアル・ブロンド」◆
1998年「スキャンダル」
1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆「ベイビー・トーキング」  


DANNY DeVITO ダニー・デビート 
誕生日 1944/11/17 
出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク 
ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・
ドラマチック・アーツで演劇を学び、
60年代にユージーン・オニール財団で仕事をしている時、
マイケル・ダグラスと出会う。
マイケル・ダグラス製作の75年「カッコーの巣の上で」で
舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。
テレビ・シリーズでは78年の「Taxi」で人気を得た。
映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、デビュー。
妻は女優リー・パールマン。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1969年「くちづけ」
1975年「カッコーの巣の上で」
1976年「カー・ウォッシュ」
1977年「爆笑!世紀のスター誕生」
1978年「ゴーイング・サウス」
1983年「愛と追憶の日々
1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」
     「マシンガン・ジョニー」
1985年「ナイルの宝石」
1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」
1987年「鬼ママを殺せ」(V)
     「テインメン 事の起こりはキャデラック」
1988年「ツインズ」
1989年「ローズ家の戦争」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)
     「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」
     「ベイピートーク3 ワンダフルファミリー」
1994年「ジュニア」「勇気あるもの」
1995年「ゲット・ショーティ」
1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」
     「スペース・ジャム」(声)
1997年「ヘラクレス」(声)「L.A.コンフィデンシャル」
     「レインメーカー」
1998年「アウト・オブ・サイト」「THE KISS」
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆
         「ヴァージン・スーサイズ」◆
2000年「60セカンズ」◆「MONA 彼女が殺された理由」 

すごい組み合わせですね。
マイケル・ダグラスは、☆6つ、キャサリン・ターナーが☆4つ、
そして、ダニー・デビートが☆5つ。

その他の出演者:
Marianne Sagebrecht ....  Susan  
Sean Astin ....  Josh at 17  
Heather Fairfield ....  Carolyn at 17  
G.D. Spradlin ....  Harry Thurmont  
Peter Donat ....  Larrabee  
Dan Castellaneta ....  Man in Chair  
Gloria Cromwell ....  Mrs. Marshall  
Harlan Arnold ....  Mr. Dell  
Mary Fogarty ....  Mrs. Dell  
Rika Hofmann ....  Elke  
Patricia Allison ....  Maureen  
Peter Brocco ....  Elderly Mourner  


User Rating:  6.4/10 (3455 votes) 
もっと高いスコアだとおもいましたが、
離婚騒動は不愉快に思うひとも多いのでしょうか、
6点台になってしまいました。


User Comments:
marhasheiderさん
Plain, Wisconsin
2001年5月9日
この映画は、愛と憎悪の間を見事に描く。

ダニー・デビート監督の
「ローズ家の戦争」は、
結婚生活についての痛烈で意地の悪い風刺である
おお!「離婚」という酷い言葉が含まれているのだ。
マイケル・ダグラス
(「トラフィック」、「ワンダー・ボーイズ」)、
キャスリーン・ターナー
(「ヴァージン・スーサイズ」)
が主演している。
デビート監督も、語り手として出ている。
オリバーとバーバラ・ローズ
(ダグラスとターナー)夫婦の穏やかな生活が、
いやらしく残忍なものになっていく物語である。
どうして、こんなハプニングが起きるのだろう?
答えは、シンプル。
戦争が勃発したのは、
オリバーとバーバラのふたりが、離婚手続き中に、
家は自分がもらうと
がむしゃらに要求しはじめたからである
家を分けあい、物理的には一緒にくらすことにし、
言葉も交わさず、身体に触れるのも避けることにするが、
それが、不幸にも事態をもっと悪化させた。
語り手で、
オリバーの親友で離婚弁護士を演ずるデビートは
ローズ家がまきこまれた進行中の裁判を解決するために
この方法を薦めたのだった。
愛憎劇の合間に素晴らしい語りを挿入することで、
デビート監督は、この映画を知的なものとした。
同じく、意外なシーンがいくつかある。
ターナーが、
友人を招待して陽気に魚料理を出そうすると、
ダグラスが魚料理の鍋に特別な味を加えてしまうのである。
以後、家は戦闘地帯になってしまう。
デビートは、
法律上の戦いを「恋愛小説」と定義している。
かれらの演技は、よかったし、
ステファン・H.ブラム(「アンタッチャブル」)の撮影も、
小粋で、素晴らしかった。
この映画は、ウォーレン・アドラーの小説を脚色したものである。


オトーサン、
離婚を経験したことはありませんが、
どうも大変なことのようです。
ミーハーですから、
離婚話には興味しんしん。
最近では、
飯島直子、宇多田ヒカルの両親でしょ...
そうそう郷ひろみと二谷由利恵は
長引きましたね。まだやっています。
ワイド・ショウを見るだけでは満足できず、
「愛される理由」「ダディ」を読みました。
さすがに二谷さんの近作は、
ばかばかしいので題名も忘れました。
それまで愛しあってきて、
お互いの弱みも熟知していた同士が
争うとなれば、どうしたって、
相手の弱みをすべてさらし出し、
抉り出すような羽目になります。
実生活では実にいたましいことですが、
ドラマとしては、
「面白いの何の」とあいなります。

この映画では、離婚弁護士のダマトが、
いいことを言っています。
「女は手ごわく、残酷な生き物と心得よ」
「人間はもとは泥。ドロドロした本質は消えない」
「離婚裁判は、負けの度合いの勝負だ」
「円満な離婚、この言葉自体が自己矛盾だ」
「別れようと思うときもあるだろうが、
青春を捧げた人への”愛のかけら”を探すのだ。
たとえ、どんなに小さなかけらでも」

オトーサン、
大いに感心しました。
この映画、6つ☆だあ。


パール・ハーバー

オトーサン、
半年ほど前から
何度も予告編を見させられています。
日の丸をつけてゼロ戦闘機が爆撃を開始すると、
アナウンサーが重々しく、
”December 7, 1941 - It Was A Sunday Morning...”と叫ぶのです。
もう、この部分の英語は、すっかり覚えてしました。
「たしか、第二次世界大戦がはじまったのは、12月8日だったよなあ」
でも、時差の関係で、
アメリカでは、December 7(12月7日)だったのです。
上映前からいろいろの評判のあった映画ですから、
見ないわけにはいきません。


原題:Pearl Harbor (2001)  
監督:Michael Bay  
脚本:Randall Wallace
Genre: Drama / Action / War / Romance
Rated PG-13 for sustained intense war sequences, 
images of wounded, brief sensuality and some language. 
上映時間:182分

あらすじ:
日本に真珠湾に爆弾を投下した。
このとき、2人の友人(ベン・アフレックととジョシュ・ハートネット)は
合衆国を第二次世界大戦に引き込む大事件に巻き込まれる。
ひとりは、米国陸軍航空部隊に参加し、
もうひとりは、英国空軍に参加する。
ふたりとも、同じ女性(ケイト・ベッキンセール)に恋してしまう。

出演者: 
Ben Affleck ....  Captain Rafe McCawley  
Josh Hartnett ....  Captain Danny Walker  
Kate Beckinsale ....  Evelyn Johnson  

まあ、ベンアフレックが、がんばっていました。

BEN AFFLECK ベン・アフレック 
誕生日 1972/8/15 
出身 米カリフォルニア州バークレー 
俳優として8歳の頃から活動。
92年「青春の輝き」が映画デビュー。
弟にケイシー・アフレックがいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1992年「青春の輝き」「バフィ/ザ・バンパイア・キラー」
1993年「バッド・チューニング」
1995年「モール・ラッツ」
1997年「グッド・ウィル・ハンティング」◆
     「チェイシング・エイミー」◇
     「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◇
1998年「アルマゲドン」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇
         「200本のたばこ」◇「ファントム」◇
1999年「恋は嵐のように」◇「ドグマ」◇「ディセプション」
2000年「レインディア・ゲーム」◇「偶然の恋人」◇
2001年「パールハーバー」◇ 

KATE BECKINSALE ケイト・ベッキンセール 
誕生日 1974 
出身 英 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1993年「から騒ぎ」
1994年「UNCOVERED」
1995年「COLD COMFORT FARM」「月下の恋」
     「ホーンテッド」◇
1997年「シューティング・フィッシュ」
1998年「ブレークダウン・パレス」◇
     「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」◇
2001年「パール・ハーバー」

その他の出演者:
Alec Baldwin ....  Lt. Colonel Jimmy Doolittle  
Ewen Bremner ....  Red Winkle  
Jon Voight ....  President Franklin Delano Roosevelt  
William Lee Scott ....  Billy  
James King (IV) ....  Betty  
Greg Zola ....  Anthony Fusco  
Michael Shannon (V) ....  Gooz  
Cuba Gooding Jr. ....  Petty Officer Doris "Dorie" Miller  
Jennifer Garner ....  Sandra  
Catherine Kellner ....  Barbara  
Mako ....  Admiral Isoroku Yamamoto  
Tom Sizemore ....  Sergeant Earl Sistern  

 
User Rating:  6.0/10 (7387 votes) 
意外に低いですねえ。
ジャパン・パッシングの時代は終わって、
このバブルの10年で日本の評判はとみに低下し、
ジャパン・ナッシングといわれるくらいだから、
真珠湾攻撃なんてあまり興味ないのかもしれません。

User Comments:
Jens Hollanderさん
Amsterdam
2001年7月13日
思ったよりよかった。

この映画についての悪口を聞いていた。
つくりが退屈で、
日本人を困らせるシーンがあり、
爆撃シーンが短すぎる。
彼女と一緒に映画を見に行ったとき、
期待にわくわくしていた。
私は常にブラッケン・ハイマー/マイケル・ベイの甘い視点、
ランドル・ウォレスの手になる脚本は、問題がないと知っていた。
実際、そのとおりだった。
面白い時間を過ごせた。
はじめのほうのテンポがのろいとも思わなかった。
というのは、その時代についての多くの情報を与えてくれ、
登場人物を描いていたからである。
期待したとおり、アレック・ボールドウィンの演技はよかった。
もちろん、アレックは頑強だった。士官だもの!
私は映画をみて泣かなかった。
そんなに、影響を受けなかった。
戦闘シーンがいくらかジーンズのコマーシャルに似ていたが、
全体的にみて映画は満足できるもので面白かった。

オトーサン、
「ハンニバル」にせよ、「A.I.」にせよ
今年の話題作がみな駄作であるのはなぜか、
考えてみました。
答えは、営利主義です。
大金を賭けるのですから、
絶対ヒットさせねばならない。
そのためには、空前の規模の宣伝費をかける必要がある。
一方、製作コストを極力切り詰める。
そうすると、売上ー原価=利益ですから、
儲けがたっぷりとなる。

たまたま、
1ケ月ほどまえのニューズウィークをみていたら、
この映画製作の舞台裏がでていました。
「アルマゲドン」のコンビ、
プロデューサーのブラッケンハイマーと出会ったとき、
マイケル・ベイ監督が思いつきを口にします。
「次は、パール・ハーバーでどうですか?」
ブラッケンハイマーがニヤッと笑って、
「パールハーバー?...うん、面白いかもしれない
タイタニックを超える悲劇ということでいくか」
ブラッケンハイマーは、
ディズニーのCEOアイズナーに話をもちかけます。
「おたくで、パール・ハーバーやりませんか?」
「ああ、考えておこう」
アイズナーは、腹のなかで、
「連中、ハリウッドで大物面しているが、
アルマゲドンは金食い虫だった。
今度は絶対連中の思う壷には、はまらないぞ」
と思っていたようです。

さて、ブラッケンハイマーは、
早速、脚本家のランドル・ウォレスを呼んで、
「アイズナーのOKをとった。書いてくれ」
「ああ、いいよ」
そんなことで、発端はとんとん拍子だったのですが、
製作しはじめたら、
ディズニー側が、制作費をどんどんカット。
マイケル・ベイ監督がアイズナーに直訴したりしても、
「じゃあ、やめだ」
監督は、乗りかかった船、やめるわけにはいかず、
主演のベン・アフレックに頼みこんで
出演料を、ただ同然にしてもらい、
また、出演料の安い俳優に切り替え、
実際の撮影はお金がかかるので、その代わりに、
コンピュータ・グラフィックスをふんだんに使ったそうです。
そんなことで、
粗製乱造の結果は、いかに。
みなさん、ご覧のとおりです。
日本の描き方なんて、めちゃめちゃ。
これでは、新たな歴史教科書問題、発覚です。


みんなのいえ

オトーサン、
有楽町のマリオンへ。
いくつもの映画館があるので、
みていない映画も上映しているだろうと思ってのこと。
ところが、
洋画は「A..I.」、「ハムナプトラ」、「マレーナ」など、
見てしまったものばかり。
暑いし、日比谷まで歩くのも億劫になっていました。
「しょうがないなあ。
じゃ、日本映画だけど、見るかあ」
そんな不真面目な気分でみた映画でしたが、
「いやあ、面白かった。久しぶりに何度も笑った」
これから家を建てようと思っているひとだけでなく、
建ててしまったひとにも、老若男女すべてのひとに、
おすすめの映画です。
何といったって、
日本人は家を建てるために働き、
一生を終わるようなものですから、
そこに、悲喜劇が生じるのも当然です。

監督・脚本:三谷幸喜
genre:drama / comedy
上映時間:115分
プログラムにも、ネットのHPにも記載がありません。
これって、ルール違反ではないでしょうか?

さて、この映画の成功は、
三谷さんの力量のたまものです。
経歴をみましょう。

1961年7月8日 東京都生まれ。
日本大学芸術学部演劇学科に入学。
大学在学中の1983年に劇団、
東京サンシャインボーイズを旗揚げ。
演劇の世界で長年活躍。
テレビ番組の構成も手がけ、
「やっぱり猫が好き」(90年〜91年)で注目を集める。
1991年 「12人の優しい日本人」(脚本のみ)  
1994年 テレビドラマ 「警部補 古畑任三郎」
1995年 テレビドラマ 「王様のレストラン」
1997年 「ラヂオの時間」  

あらすじ:  
飯島直介は脚本家。
妻民子と家を建てるので夢いっぱい。
設計を頼んだのは、新進気鋭のインテリア・デザイナー柳沢英寿。
施工は、民子の父で大工の棟梁、岩田長一郎。
娘夫妻の頼みとあって力が入る。
妥協を許さないアーチスト感覚の柳沢と、
職人としてなんとしても納期に間に合わせようとする長一郎。
ぶつかり合う2人の間でおろおろする直介。
完成直前の家が暴風雨に見舞われる。
心配して夜中に家をみにいって出でくわす長一郎と柳沢。
ハプニングが発生するが、やがて家は完成に向かう。 

出演者:
唐沢寿明... 柳沢英寿(インテリア・デザイナー)
田中邦衛... 岩田長一郎(棟梁)
田中直樹(ココリコ)...飯島直介(脚本家) 
八木亜希子...飯島民子(妻、岩田の娘) 

田中邦衛さんは、
「北の国から」で有名で、やはり芸達者でした。
あとの若手の3人の演技を心配していたのですが、
「うまい、うまい!」
と思わず叫んでしまいました。
田中直樹くんは、漫才で活躍とか。
見事に多くの笑いを生んでいました。
唐沢くんは、日本の映画界を代表する若手で、
華があります。
八木さんはフジテレビのアナウンサーの頃からも
そうでしたが、好感度バツグンです。

その他の出演者:
吉村実子...岩田光代(長一郎の妻) 
清水ミチコ...青沼実栄子(直助の姉) 
山寺宏一... 青沼菊馬(実栄子の夫)
野際陽子...飯島セツ子(直介の母) 

User Rating:  7.2/10 (55 votes) 
imdbには掲載されていないので、
YAHOO! moviesを借用しましょう。
5点満点を10点満点に直してあります。
すごくいいスコアです。

user commnets
osugi_xさん
2001年7月2日
解り易くていいですね
  
仕事をしていく上で重きを置く価値観が
相互に逆転しているデザイナーと大工。
どこの職場でもありえるこの人間関係を
「家を作る」という誰もが想像したことのある
テーマで解り易く表現されていましたね。
最後の方ではお互いを理解し合い、
理想的な関係を築き上げる。
本当にプライド持ってないとできない事だなと思います。
ただ笑いを求めて見に行くと期待外れかも。
建築の知識があると面白さは何倍にもなりますね。  
10点満点で10点。

オトーサン、
この映画をみて、
トヨタホームの最初のカタログを
製作したときのことを思い出しました。
まだ1軒も家をつくったことがなかったので、
まったくの他人まかせ。
機械製品みたいなカタログになってしまったので、
評判の悪かったこと。
家というのは、自動車とちがうということを
骨身にしみて思い知らされました。
その後、家を2軒つくり、
息子も積水ハウスに入社しました。
「お金のないひとほど、設計変更が多い」とか、
「最後の土壇場で、風水が登場して、設計変更になる」
などと,息子がこぼしているのをよく聞きました。
まさに、この映画そっくり。

家づくりを振り返えると、
奥方との価値観のちがい、
子供たちの意見など、聞いていたらキリがありません。
ほんとうに家づくりは、難しいのです。
この映画を三谷監督が思いついたのは、
はじめて家をつくったときのドタバタ騒ぎからだったそうですが、
経験がなまなましい分だけ、リアリティがありました。
この映画は、家が出来て終わっていますが、
実は、その後の家具やカーテンなどの選定が
これまた非常に難しいのです。
何といっても、日本人は和風生活と洋風生活のあいだで
揺れ動いているからです。
それに、最後のほうは、お金も底をついているので、
家具にはお金をかけられないという事情もあります。
ウサギ小屋脱出には2世代ほどかかりそうです。


クロコダイル・ダンディー in L..A.

オトーサン、
1986年の「クロコダイル・ダンディー」の
大ヒットをよく覚えています。
その直後に、オーストラリアに出張したからです。
人間よりもカンガルーや羊のほうが多いせいか、
みんな、おおらかでのびのびしていました。
大英帝国の植民地だったこともあって、
英語圏ですが、その訛りのきつさには驚かされました。
"today"(今日)をトゥデイと発音せずに、
トゥダイ"to die"というのですよ。
そして、"OK"は、オッケーではなく、オッカイというのです。
カルチャーショックとは、まさに、このことです。

原題:Crocodile Dundee in Los Angeles (2001)  
監督:Simon Wincer  
脚本:Paul Hogan、Matthew Berry  
Genre: Comedy / Drama 
Rated PG for some language and brief violence. 
上映時間:92分

あらすじ:
ジュラシック・パーク風の爬虫類の目が
大写しという冒頭のショットから、
あなたは、野生の世界に旅立つことになる。
ポール・ホーガン演じるクロコダイル・ダンディーは、
カヌーに乗って、あの有名なナイフを研いでいる。
沼地の深みのどこかに怪物のようなワニが潜んでいるのだ。
突然、ワニが襲ってきてボートを引き裂き、
ミックとその相棒(アレック・ウィルソン)は、
沼に張り出した枝につかまって難を逃れる。
ワニ猟が禁止され、ミックの生活は一変した。
帰宅すると、長年の連れ合いのスーの父親(新聞経営)が
電話でロサンゼルス支局を手伝ってくれと頼んできたところだった。
ミックは、観光客相手の商売には見切りをつけて
現代都市ロサンゼルスで働くほうが、
記者のスーにも、息子のミッキーのためにもいいと判断し、
一緒にワイルドなロサンゼルスに行くことにする。
そして、ほんとうの冒険がはじまる。 
ミックとその相棒のジャッコは、
カウボーイ・バーに集う連中が、生白いやつらだったり、 
ハリウッドの映画関係者のパーティで、 
自分はメル・ギブソンの友達で、
実はあいつは2度も投獄されたんだというと、
みんながいっせいに注目してくれることに気付く。
(注:実は、メル・ギブソンちがい。
有名なオーストラリア出身の俳優ではなく、
ただマル・ギブソンという名の隣人の噂話をしただけ)
スーは、いかがわしい映画プロデューサーの取材をはじめる。
取材を手伝って、ミックはスタジオにもぐりこみ、
手馴れたチンパンジーの飼育係の職を得る。
彼の調査は、映画プロデューサーの不行跡を暴露することになる。

出演者: 
Paul Hogan ....  Michael J. 'Crocodile' Dundee  
Linda Kozlowski ....  Sue Charlton  

この二人、映画でも実生活でも、いい連れあい。
似合いの"ほのぼの"夫婦です。
うらやましいことです。

PAUL HOGAN ポール・ホーガン 
誕生日 1940/10/8 
出身 オーストラリア・シドニー 
高校卒業後、職を転々としたが、
テレビのタレント発掘番組でタップダンスをしながら
ナイフ投げをするという特技を披露し、人気になり、
77年には「ザ・ポール・ホーガン・ショー」という番組を持つ。
86年「クロコダイル・ダンディー」のミック・ダンディー役で
ゴールデン・グローブ主演男優賞獲得、
脚本でもアカデミー賞脚本賞にノミネートされた。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1985年「クロコダイル・ダンディー」◇
1988年「クロコダイル・ダンディー2」◇
1990年「Mr.エンジェル/神様の賭け」◇
1996年「フリッパー」
2001年「クロコダイル・ダンディー IN L.A.」◇ 

LINDA KOZLOWSKI リンダ・コズラウスキー 
誕生日1958  
出身 米コネチカット州 
81年にニューヨークのジュリアード音楽院を卒業し、女優の道へ。
ダスティン・ホフマン主演の
舞台「セールスマンの死」の相手役に選ばれ、舞台に進出。
そのダンティン・ホフマンの推薦で
「クロコダイル・ダンディー」にヒロイン役で出演。
主演のポール・ホーガンとは共演をきっかけに結婚した。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1985年「クロコダイル・ダンディー」◇
1987年「アーメン・ホラー・ショー/霊感商法をブッとばせ」
1988年「クロコダイル・ダンディー2」◇
1990年「Mr.エンジェル/神様の賭け」
1993年「B.S.J./バック・ストリート・ジャスティス」
         「ザ・ネイバー/恐怖の館」
1995年「光る目」◆
2001年「クロコダイル・ダンディー in L.A.」 

その他の出演者:
Jere Burns ....  Arnan Rothman  
Jonathan Banks ....  Milos Drubnik  
Alec Wilson ....  Jacko  
Serge Cockburn ....  Mikey Dundee  
Gerry Skilton ....  Nugget O'Cass  
Steve Rackman ....  Donk  
Aida Turturro ....  Jean Ferraro  
Paul Rodriguez (I) ....  Diego  
Kaitlin Hopkins ....  Miss Mathis  
David Ngoombujarra ....  Arthur  
George Hamilton ....  Himself  
Mike Tyson ....  Himself  
Hal Fishman ....  Himself  

User Rating:  5.4/10 (374 votes) 
案外、よくないですねえ。

User Comments:
karlos-9さん
Newcastle, NSW
2001年3月28日
まじめに取り組むと、大事な点を見逃す。

オーストラリアでは多くのひとが、
「おやおや、もういいだろう」と考えはじめている。
いまや、クロコダイル・ダンディ風の映画が
大手をふってハリウッドでまかり通っているからだ。
こうした映画とまじめにつきあって、
固定観念に染まったオーストラリア文化の前に立ちすくむなら、
それは、視聴経験を損ない、自分を見くびることになる。
これは、ちょっと愚かにみえるものの、コメディである。
ミックのさらなる冒険の舞台は、
なんと、今度はアメリカ、それもロサンゼルスである。
アメリカで最も気味が悪い偽物だらけの場所という常識とは裏腹に、
ロサンゼルスは、ほんものの正直者ミックの真価を示すには、
とてもすばらしい場所なのである。
しかも、彼は子連れで行くのだ。
では、宿題。この映画を見て、楽しみなさい。
この映画は傑作ではないが、面白い。


オトーサン、
この映画、とても気にいりました。
競争、進歩、スピード万能。
世の中、とげとげしくなる一方です。
そうしたなかで、アメリカ文明を風刺しているのが、
とても気にいりました。

例えば、ハイウェイを走行中、
ミックの息子が路肩に小動物を発見して、急停車します。
この一時停車、
クルマの少ないオーストラリアでは、
どうってこたぁないのですが、
ロスのハイウェーは、たちまち大渋滞。
クラクションが鳴り止みません。
パトカーが何台もすっとんでくるわ、ヘリも出動!
子供の誘拐事件ということで、TV中継も。
でも、実際は、スカンクをみつけて抱きあげたかっただけ。

文明は、問題の本質を見失って、
ものごとを複雑にしているだけではないか
という問題提起が実に新鮮です。
クロコダイル・ダンデーのミックが、
「ロサンゼルス(Los Angels) って、
天使(Angel)を見失う(Loss)街だねえ」
というダジャレを吐いているのも、
大変気にいりました。


夜霧のマンハッタン

オトーサン、
「夜霧のマンハッタン」とは、
なんて素敵なロマンティックな題名だろう
と思いました。
「しばらく、マンハッタンにもご無沙汰だなあ」
ハリウッド映画をしょっちゅうみていると、
NYが舞台のものが多いので、
滞在しているような気分になっていましたが、
考えてみれば、もう1年半も行っていません。
「今年の夏は、久しぶりに行こうかなあ?
とはいえ、先立つものがないし....」

原題:Legal Eagles (1986)  
監督:Ivan Reitman  
原作・脚本:Jim Cash (I) 
Genre: Comedy / Crime / Romance
上映時間:116分
あらすじ:
地方検事トム・ローガンは、
より高いオフィスに引っ越す予定だった。
ところが、被告側弁護士ローラ・ケリーと
その気まぐれなクライアントであるチェルシー・ディアドンと
関わることになって事態は一変する。
チェルシーの犯罪は、
高価な絵画の盗みであるように思われたが、
女性たちがローガンにさらに調査するように、
公安筋をごまかすようにと頼み込むと、
がぜん不吉な筋書きが出現しはじめたのだった。

出演者: 
Robert Redford ....  Tom Logan  
Debra Winger ....  Laura Kelly  
Daryl Hannah ....  Chelsea Deardon  

ロバート・レッドフォードの経歴は省略して、
ローラ・ケリーを好演したデブラ・ウィンガーだけみて
みましょう。

DEBRA WINGER デブラ・ウィンガー 
誕生日 1955/5/16  
出身 米オハイオ州クリーブランド 
大学在学中、バイト先の遊園地で事故に遭い、半身不随に。
リハビリ後、演技を学び、TVシリーズ「ワンダー・ウーマン」の
ヒロインの妹役などで活躍。
「愛と青春の旅立ち」「愛と追憶の日々」「永遠の愛に生きて」で
三度アカデミー主演助演女優賞にノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1977年「恋のスランバー・パーティ」
1978年「イッツ・フライデー」
1979年「フレンチ・グラフィティ」
1980年「アーバン・カウボーイ」
1982年「愛と青春の旅立ち」「E.T.」(声)
1983年「愛と追憶の日々」
1984年「マイクス・マーダー」
1986年「夜霧のマンハッタン」
1987年「ブラック・ウィドー」「メイド・イン・ヘブン」
1988年「背信の日々」
1990年「もうひとつのラブ・ストーリー」
         「シェルタリング・スカイ」
1992年「奇蹟を呼ぶ男」
1993年「ワイルダー・ナパーム」「欲望」
     「永遠の愛に生きて」
1995年「彼と彼女の第2章」
 
その他の出演者:
Brian Dennehy ....  Cavanaugh  
Terence Stamp ....  Victor Taft  
Steven Hill (I) ....  Bower  
David Clennon ....  Blanchard  
John McMartin ....  Forrester  
Jennifer Dundas ....  Jennifer Logan  
Roscoe Lee Browne ....  Judge Dawkins  
Christine Baranski ....  Carol Freeman  
Sara Botsford ....  Barbara  
David Hart (I) ....  Marchek  
James Hurdle ....  Sebastian Dearden  
Gary Howard Klar ....  Hit Man  

User Rating:  5.6/10 (988 votes) 
よくないですねえ。

User Comments:
David Fioreさん
Verdun, Quebec
1999年4月9日
面白い!

なんて素敵な映画なんでしょう! 
この映画は、「The Thin Man」のように、
昔ながらのロマンチック・コメディに謎をからませた映画です。
一番良かったのは、
地方検事のロバート・レッドフォードと
愛憎関係になる被告側弁護士のローラ・ケリーを
演じたデブラ・ウィンガーでした。
人々は、この映画が好きではないようですが、私は理解に苦みます。
この映画には、感情移入できる登場人物が出てくるし、
そのうえ面白い謎があります。
そのどこが悪いんでしょう?

オトーサン、
「お答えしましょう」
と胸を張ります。
「だって、
ロバートレッド・フォードが
いくら好人物だとしても、
2人の美人と寝るような設定は、
男なら誰だって頭にくるでしょう」
「....」
「それに、謎解きがわかりにくい」
「....」
「大体、日本語の題名がインチキ。
夜霧のマンハッタン、よく言うよ。
どこにもそんな霧が出ていなかったじゃないか」
「....」


ジェイン・エア

オトーサン、
この熱さで心がひからびてきたためか、
無性にしっとりした名作映画をみたくなっています。
「ジエイン・エア」。
原作は、有名な女性作家、
英国のシャーロッテ・ブロンテ。
imdbに「Jane Air」と入力しましたが、出ません。
「おかしいなあ。スペルがちがっているはずないし...」
DVDのタイトルを見直して、
「Jane Eyre」と入力すると、データが出てきました。
「ふーん、1914年。古い映画なんだなあ」
ところが、見ているDVDほうの俳優名がちがうのです。
「おかしいなあ。変だなあ。どうしてだろう?」
いろいろ他の資料にあたってみて、
ようやくその理由がわかりました。
「ジエイン・エア」は1914年に初めて映画化され、
それ以後、何回もリメイクされて、
オトーサンが見ているのは、
1996年につくられた第6作目だったのです。

原題:Jane Eyre (1996)  
監督:Franco Zeffirelli  
原作:Charlotte Bronte
脚本:Hugh Whitemore  
Genre: Drama / Romance
上映時間:116分
あらすじ:
ジエイン・エアは、孤児。
叔母のリード夫人にいじめられ、
息のつまりそうな女子慈善学校に送られる。
10年後、ここを出て、家庭教師になろうとする。
彼女の広告に ソーンフィールド・ホールの家政婦
ミセス・フェアファクスが応じてきた。
そこでは、新しい生活が待っているはずだった...。

出演者:
William Hurt ....  Rochester  
Charlotte Gainsbourg ....  Jane Eyre  
Anna Paquin ....  Young Jane Eyre  

ロチェスター伯爵を演じるウイリアム・ハート、
なかなかの役者さんです。

WILLIAM HURT ウィリアム・ハート 
誕生日 1950/3/20  
出身 米ワシントンDC 
父親が国連の信託統治領の監督官をやっていたことから、
少年時代は南太平洋地域を転々とした。
ボストンのタフツ大学で進学を勉強していたが、演劇に転向。
ロンドンで1年間芝居の勉強をし、
ニューヨークのジュリアード学院で学んだ。
舞台では「わが人生」でオビー賞受賞。
映画は80年「アルタード・ステーツ」でデビュー。
85年「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞と
カンヌ映画祭演技賞を受賞。
86年「愛は静けさの中に」、
87年「ブロードキャスト・ニュース」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1979年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」
1981年「目撃者」「白いドレスの女」
1983年「再会の時」
1985年「蜘蛛女のキス」
1986年「愛は静けさの中に」
1987年「ブロードキャスト・ニュース」
1988年「デスティニー/愛は果てしなく」
     「偶然の旅行者」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「アリス」
1991年「ドクター」「夢の涯てまでも」
1992年「プレイグ」
1993年「最高の恋人」
1994年「セカンド・ベスト」「カウガール・ブルース」
      「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)「脅迫」
1995年「スモーク」
1996年「ジェイン・エア」「カウチ・イン・ニューヨーク」
     「マイケル」
1997年「ダーク・エンパイア」
     「シェイクスピアズ・シアター」
1998年「ダーク・シティ」◆「ロスト・イン・スペース」◇
     「母の眠り」◇
1999年「小さな目撃者」◇「4thフロアー」◇
     「第一の嘘」◇
2000年「バイオ・ディザスター」
2001年「A.I.」 

オトーサン、
「そうか、やはりアカデミー賞をとっていたか。
おれの眼に狂いはないな」
と自慢しかけて、ガックリ。
だって、見たばかりの「A.I.」に出ていたのに、
気付きませんでした。

その他の出演者:
Joan Plowright ....  Mrs. Fairfax  
Geraldine Chaplin ....  Miss Scatcherd  
Billie Whitelaw ....  Grace Pool  
Maria Schneider ....  Bertha  
Fiona Shaw ....  Mrs. Reed  
Elle Macpherson ....  Blanche Ingram  
John Wood (I) ....  Mr. Brocklehurst  
Amanda Root ....  Miss Temple  
Samuel West ....  St. John Rivers  
Josephine Serre ....  Adele  
Leanne Rowe ....  Helen Burns  
Nic Knight ....  John Reed  

User Rating:  6.5/10 (546 votes) 
まあまあのスコアでしょうか。
物語が古いのが影響しているかも。
例えば、ジエイン・エアのせりふ。
「あなたと一心同体。心臓の鼓動まで一緒」
なんて いまどきの女性がいうでしょうか?
  
User Comments:
goldmund-2さん
1998年10月31日
生き生きした脚色。

私は、シャーロッテ・ブロンテの小説のフアンである。 
最初にみた映画は、メロドラマ調に解釈したジエイン・エアだった。
でも、このバージョンを見てうれしくなった。
これは、著者が意図したのものに近い。
ジエインは、本当に平凡で不器量な娘である。
しかし、その平凡さのなかに美しさが輝く娘である。
いやだったのは、サウンドトラックで、
シーンを誇張したり、ドラマを劇的にしようとし過ぎていた。
見るべき映画である。

オトーサン、
この名作を読んでいません。
高校時代に「嵐が丘」を読みはじめて、
途中で放棄しました。
「女性作家が書くと、
どうして、こうネチネチするのだ」
さんざん虐げられた少女が成人し、
さまざまな紆余曲折のあと、幸せを手にする。
がんばれば、幸せになれるなんて、大間違いです。
この世の中、そんなに甘くはありません。

オトーサン、
そう、言い切ってから反省しました。
「いいじゃないの、ひととき夢をみるくらいは」
まあ、女性版の水戸黄門だと思えばいいのかも。
印籠の代わりに、この映画では、
思いがけない遺産が転がりこんでくるのです。
「遺産ねえ...」
思わず狸の皮算用にふけりました。

「しまった」
オトーサン、UPしてから気付きました。
ジエイン・エアを演じた女優さんの経歴を
紹介し忘れていました。
「あまりうまくはなかったけどなあ」

CHARLOTTE GAINSBOURG シャルロット・ゲンズブール 
誕生日 1971/7/21  
出身 英ロンドン 
父はセルジュ・ゲンズブール、
母はジェーン・バーキンの俳優一家。
84年「残火」で映画デビュー。
「なまいきシャルロット」でセザール賞有望若手女優賞。
イヴァン・アタルと結婚し、一児を出産。
99年「ブッシュ・ド・ノエル」でセザール賞助演女優賞を受賞した。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1984年「残火」
1985年「なまいきシャルロット」「イザベルの誘惑」
1986年「シャルロット・フォーエバー」
1987年「カンフー・マスター!」
     「アニエス.vによるジェーン.b」
1988年「小さな泥棒」
1989年「太陽は夜も輝く」
1991年「メルシー・ラ・ヴィ」「愛を止めないで」
1992年「シャルロット・ゲンズブール/愛されすぎて」
1993年「ルナティック・ラブ/禁断の姉弟」
1994年「他人のそら似」
1995年「ジェイン・エア」
1996年「ラブetc.」「アンナ・オズ」
1999年「LA BUCHE/ブッシュ・ド・ノエル」
 
オトーサン、
また問題発言をします。
「なーんだ、主婦業中心か」


ベートーベン

オトーサン、
「たまには、音楽映画もいいか」
と思って、このDVDを借りました。
ところが、どっこい。
ベートーベンというのは、ドイツの楽聖のお名前ではなく、
なんと、セント・バーナード犬につけられた名前なのでした。
しかし、考えてみると、セント・バーナードというのも、
カソリックのあまたある聖人のお名前のひとつ、
おそれおおいことです。
でも、この映画、犬好きの家族向けの
肩のこらないコメディでした。

原題:Beethoven (1992)  
監督:Brian Levant  
脚本:John Hughes Amy Holden Jones  
Genre: Family / Comedy 
上映時間:87分
あらすじ:
ニュートン一家は
快適な暮らしを営んでいるが、
何かが欠けていた。
その欠落は、子犬が家にやってきて
家中が、明るくなることで満たされる。
ベートーベンと命名された子犬は
大きな犬、セント・バーナードに成長する。
地元の獣医、ヴァニック医師は、
秘密の恐ろしい副業を持っている。
かれは、実験のためにたくさんの犬を必要とする。
ベートーベンは悪徳医師のリストにのってしまったのだ。

出演者: 
Charles Grodin ....  George Newton  
Bonnie Hunt ....  Alice Newton  
Dean Jones (I) ....  Dr. Herman Varnick  

その他の出演者:
Nicholle Tom ....  Ryce Newton  
Christopher Castile ....  Ted Newton  
Sarah Rose Karr ....  Emily Newton  
David Duchovny ....  Brad
  
Oliver Platt ....  Harvey  
Stanley Tucci ....  Vernon  
Patricia Heaton ....  Brie  
Robi Davidson ....  Mark  
Laurel Cronin ....  Devonia Pest  
O-Lan Jones ....  Biker Woman  
Nancy Fish ....  Miss Grundel  
Craig Pinkard ....  Homeless Man  


User Rating:  5.1/10 (1233 votes)  
残念ながら、あまりスコアではありません。
すこし悪ふざけの度が過ぎたのかも。

User Comments:
Jordan Myersさん
Tempe, AZ
1999年1月4日
紳士淑女の諸君、
サー・チャールス・グローディンのお出ましですよ。

チャールズ・グローディンが出る映画、愉しんでますか?
オーバーなおふざけ、ばかげた道化、
吐き気をもよおすほどの面白さと絶妙なタイミングでの機知。
おお、いま、「ベートーベン」がやってきました!
映画館でベートーベンを見るのは、素晴らしい。
私と友人は、たまたま75分遅れで
劇場にやってきたモルモン教徒の家族に出会ったが、
かれらはしかめっつらをし、皮肉たっぷりに見ていた。
しかし、この映画は、「Blankman」が
オスカーを取ると思うような人たちの映画である。
注*ブランクマン・フォー・エバー」(1994)
    Daymon Wayans 主演のコメディ。

デイビッド・ドゥカブニー*への通告:
子供たちが、「Xファイル」**をみる年頃になる前に、
このコピーを買いなさい。
信頼性というものをよく調べなさい。
注)* この映画には端役で出ているが、Xファイルの主役。
        1960/8/7生まれ、プリンストン大学時代は
    バスケット・ボールで活躍し、イエール大学に進んで、
    英文学の修士号を取得。その後、テレビに出演し、
    89年「NEW YEAR'S DAY」で映画デビュー。
    テレビ・シリーズ「X−ファイル」の主役の
    FBI捜査官フォックス・モルダー役が有名。
    「ツイン・ピークス」でも性転換したFBI捜査官を演じている。 
注)**サイコや怪異現象を扱った若者に大人気のTVシリーズ。


オトーサン、
このユーザーコメント、
わかりにくいので、注をたくさんつけました。
さて、本題にもどりましょう。
犬を飼っていた頃のことを思いだしました。
いまは楽しい思い出だけしか残っていませんが、
この映画に出ているように、
大変なこともたくさんあったのです。
1)飼いはじめの頃のおしもの世話
2)つらい雨の日の散歩
3)洗ってる最中に全身をゆするのでビショビショにされた
4)泥足で歩くので、家のなかは足跡だらけ
5)クツをくわえていって、どこかへ隠す 
6)ヨダレで洋服がよごれる
7)怒って噛みつかれた
楽しい思い出のほうは、長くなるので省略しましょう。
この映画にたくさん出てきますので、お楽しみに。

オトーサン、つぶやきます。
「いろいろあったけど、
引退したら、また犬を飼いたいなあ」
この映画大好評で、
翌1993年には、続編も出ました。
ベートーベンに4匹の子犬が生まれて、
またまた大騒動。
そうそう、このセントバーナード、
「アルプスの少女ハイジ」に出ていた犬ですよ。


ヘリコップ

オトーサン、
何の気なしに、このDVDを借りてきたのです。
「ふーん、ヘリコップ。一度みたかもなあ、
helicopter(ヘリコプター)と
cop(警官)をもじったしゃれた題名だなあ」
ところが、imdbに「helicop」と入力しても、
出てきません。
字幕には、ドイツ語らしき題名が出てきます。
「FEUERTRUFE FUR AK1」と入力しても、
出てきません。
いったん、あきらめて、また元気回復して再挑戦。
「CHRISTOPH SCHREWE」という文字を
入力して、ようやくこの監督にたどりつきました。
俳優名も字幕のとおなじですから、大丈夫でしょう。
「TV番組?映画ではないのか?」

原題:HeliCops
- Einsatz ・er Berlin (1998) (TV)  
監督:Christoph Schrewe  
脚本:Kai-Michael Majewski  
Genre: Action / SF
上映時間:91分
あらすじ;
女性捜査官のジェニーは、
同僚のティモと恋仲。
逮捕したロシア人ボロディンに懲役刑が言い渡されて
喜びあうのも束の間、刑務所に移送される途中、
ボロディンはヘリで逃亡する。
ジェニーは、テイモを失い悲嘆にくれるが、
上司のハーゲンの支援を受け、ボロデインを追う。
そこに強力な助っ人として現れたのが、
ヘリの操縦士チャーリーだった。

出演者:
Doreen Jacobi ....  Jenny Harland  
Peter Simonischek ....  Hagen Dahlberg  
Christoph M. Ohrt ....  Charly  
Rudolf Bissegger ....  Borodin  

女性捜査官を演じるドーリーン・ジャコビ
しなやかな身体の動き、喜怒哀楽の感情表現、
ともにたいへん魅力的でした。
その上司のハーゲンを演じるピーター・シモニセック、
安定感があって、なかなかの名優とお見受けしました。
ヘリの名操縦士チャーリーを演じるクリストフ・M・オフト、
ロシアの悪い実業家を演じるルドルフ・ビッセガーも、
なかなかの役者さんでした。
ところが、残念ながら、
以上の名前、すべて舌をかみそうな発音でしたが、
4人とも、すべて海外俳優マガジンに掲載されていませんでした。

その他の出演者:
Matthias Matz ....  Stephan Rubelli  
Christoph Grunert ....  Thorwald  
Brigitte Karner ....  Dr. Claudia Jokostra  
Dietrich Hollinderbaumer ....  Dr. Koch  
Ronald Nitschke   
Christian Tasche   

User Rating:  5.1/10 (8 votes)  
ドイツのTV番組では、人気シリーズのようですが、
たった8人しか投票していません。 
また、いつもの、user commentsも掲載されていません。
翻訳しないですむので楽ですが、
さびしいことです。

オトーサン、
結構、このTV番組を楽しみました。
いままで、カーチェイスは映画で何度も見てきましたが、
ヘリのチェイスシーンなんていうのは、はじめてです。
みなさん、ヘリに乗ったことありますか?
オトーサン、何度もヘリに乗るチャンスがあったのですが、
恐いので、乗りませんでした。
「竹とんぼが、いつまでも滞空しているはずないだろ」
ときどき、事故がおきると、胸をなでおろします。
ところで、このTV番組に出てくる最新型のAK1というヘリは、
防弾になっていて、小型のミサイルも発射できるのです。
いかにも、機械好きのドイツ人らしい発想です。
オトーサンとしては、
そんなことよりも、舞台がベルリンらしいので、
観光旅行をちょっぴり楽しみました。
オトーサン、御満悦です。
「異国と飛び道具の組み合わせ。
まるで007みたいじゃないか。
まあ、面白かった。まあ、よかったんじゃないの」
こんな批評で興味をもたれた人がいたら、不思議ですが、
ドイツのTV番組なんていうレア物を見るのも、
たまには、いいのではないでしょうか。


すべての美しい馬

オトーサン、
どの新聞か忘れましたが,
この映画の批評が出ていて、
好意的に書いてありました。
「すべての美しい馬」
なんていうのも魅力的な題名です。
「よーし、見にいこう」と日比谷のスカラ座へ。
この劇場、最近できたので、
床はじゅうたん、スタジアム・シートと豪華。
ところが、観客は中年女性だけで、ガラガラ。
「しまった、一部の好事家向けの映画だったか」

原題:All the Pretty Horses (2000)  
監督:Billy Bob Thornton  
原作:Cormac McCarthy
脚本:Ted Tally  
Genre: Drama / Western
 Rated PG-13 for violence and some sexuality. 
上映時間:116分
あらすじ:
テキサスの2人の若いカウボーイが
1940年代に、新しい経験を求めて、メキシコに向かう。
彼らは、美しく、神秘的であると
同時に残酷で、無情で混沌とした国を発見する。
その国では、死はつねに気まぐれな仲間だった。


出演者: 
Matt Damon ....  John Grady Cole  
Penelope Cruz ....  Alejandra  
青春映画のスターといえば、マット・デイモン。
かれが若き青年を好演しています。
売り出し中のペネロペ・クルスも
花を添えています。
この2人の経歴をみましょう。

MATT DAMON マット・デイモン 
誕生日 1970/10/8 
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
ハーバード大学在学中、
「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。
大学を休学して、「青春の輝き」
「ジェロニモ」などに出演した。
「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。
しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、
幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を
自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。
紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。
この作品でマットは
アカデミー主演男優賞にノミネートされ、
脚本賞を受賞した。
その後は「ラウンダーズ」「リプリー」など
主演作に恵まれ、順調な俳優としてのキャリアを積んでいる。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「ミスティック・ピザ」
1992年「青春の輝き」
1994年「ジェロニモ」
1996年「戦火の勇気」◆
1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆
     「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇
1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇
1999年「ドグマ」◇「マイノリティ・レポート」
     「オール・ザ・プリティ・ホーシズ」
2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇
     「バガー・ヴァンスの伝説」◇
          「小説家を見つけたら」◆
     「すべての美しい馬」◇ 

PENELOPE CRUZ ペネロペ・クルス 
誕生日 1974/4/28 
出身 スペイン・マドリード 
14才でモデルとしてデビュー。
マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。
テレビタレントして活躍した後、映画に進出。
92年「ハモンハモン」で
ゴヤ賞主演女優賞にノミネートされる。
スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と
同映画のリメイク「VANILLA SKY」で同じ役を演じている。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1990年「CRONICAS URBANAS」
1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」
1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」
1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」
1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇
     「A CORNER OF PARADISE」
1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」
     「LA NIOA DE TUS OJOS」
     「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」
1999年「TODO SOBRE MI MADRE」
          「オール・アバウト・マイ・マザー」◆
2000年「ウーマン・オン・トップ」◇
          「すべての美しい馬」◇ 

その他の出演者:
Henry Thomas ....  Lacey Rawlins 
Lucas Black (II) ....  Jimmy Blevins  
Ruben Blades ....  Rocha  
Miriam Colon ....  Dona Alfonsa  
Bruce Dern ....  Judge  
Robert Patrick ....  Cole  
Sam Shepard ....  J.C. Franklin  
Elizabeth Ibarra ....  Maria  
Lonnie Rodriguez ....  Esteban  
Augustin Solis ....  Manuel  
Julio Oscar Mechoso ....  Captain  
Angelina Torres ....  Luisa  
J.D. Garfield ....  Carlos  
  
User Rating:  6.3/10 (884 votes)
低いスコアです。
見ているひとも少なそうです。


User Comments:
mcd2002さん
Baltimore, MD
2000年12月25日
これまで見た最高によくできた映画!

2日前、私はプレミア・ショーで
マット・デイモンとビリー・ボブ・ソーントンに会った。
かれらは、この映画を作って非常に満足していると述べ、、
10人のひとがよろこんでくれるだけでも、
この映画を創った意味があるといった。
私自身は、その10人のうちの1人である。
ソーントンは見事な監督ぶりをみせたし、
マット・デイモン、ブラック、クルーズの演技は見事だった。
私はこの意見をぜったい変えないだろう。
何年も前に感動した映画をいまでも忘れないように...。
批評家が、「彼らは、もうこのような映画を作らないだろう」
と言ったが、それは本当である。
この映画を見れば、あなたも、絶対10人のうちのひとりになる。


オトーサン、
どうやら10人のひとりではなかったようです。
途中、盛んに居眠りをしました。
だって、テンポがのろいし、椅子は寝心地がいいし、
筋書きもよめるし...。
「新しいタイプの、失敗した西部劇だなあ」
ところが、このUser Commentsを読むと、
絶賛しているではありませんか。
でも、こういう批評を書くひとの気持ち、
とてもよく、分かるような気がします。 
義理人情というやつです。
オトーサンだって、
監督や主演俳優が目の前にやってきて、
作品の解説や内幕を話してくれたうえに、
「この映画のよさを分かってくれるのは、あなただけだ」
なんて耳元で囁かれれば、
「そうか、いい映画だったんだ」と
考え直してしまいそうです。
そして、1週間くらいは、有頂天になって、
周囲のみんなに、褒めちぎることになるでしょう。

最後に蛇足を一言。
オトーサン、
名作「E.T.」(1982)の
エリオット少年の可愛さを覚えています。
この映画のなかで、
「下手な役者だなあ」と思って見ていた
ヘンリー・トーマスが、
あとで500円で買ったプログラムを読むと、
何と、あのエリオット少年でした、
もう立派な大人になって、
マットの相棒を演じていたのです。
当時10歳だったが、この映画では28歳。
「末は博士か大臣か」といわれた天才少年が、
いまやただの凡人というわびしさを覚えました。
「あんなに輝いていたのに...」
世の中って、なかなか思いどおりにならないものですねえ。
かれの経歴を紹介しておきましょう。

HENRY THOMAS ヘンリー・トーマス 
誕生日 1972  
出身 米テキサス州サン・アントニオ 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1980年「RAGGEDY MAN」
1982年「E.T.」◇
1984年「ウィンター・ローズ」
1989年「恋の掟」
1993年「ファイヤー・イン・ザ・スカイ 未知からの生還」
1995年「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」
1999年「悪魔の棲む部屋」
2000年「すべての美しい馬」◆
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」


ティン・カップ

オトーサン、
そのゴルフ下手は世界的に有名です。
道具だって、その辺で買った安物です。
でも、ひとつだけ自慢できるものをもっています。
パターです。
聞いてくださいな。
何と、日本TVのUさんにもらったもの。
ところが、いかにUさんが実力者でも、
巨人戦の視聴率は上げられないように、
オトーサンのゴルフは、風まかせ、運頼みです。
そんな状態でみたゴルフ映画でしたが、、
腕がよいと、トロフィーだけでなく、
美人も手に入れられるということでしたので、、
チョッピリ、心が動きました。
「また、ゴルフでもやるかあ」

原題:Tin Cup (1996)  
監督:Ron Shelton  
脚本:John Norville Ron Shelton  
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated R for language and brief nudity. 
上映時間:135分
あらすじ:
テキサスの小さな町のプロゴルファーの
ロマンティックなコメディ。
かれは、ようやくUSオープンに出場し、
ライバルのガールフレンドの尊敬と愛を勝ち得ようとする。

出演者: 
Kevin Costner ....  Roy 'Tin Cup' McAvoy  
Rene Russo ....  Dr. Molly Griswold  

相変わらず、ケビンのうまいこと。
一方、レネは、その辺にいくらでもいる娘。
どうして、ケビンがお熱をあげるかわかりませんが、
まあ、絵空事ですから、いいでしょう。

KEVIN COSTNER ケビン・コスナー 
誕生日 1955/1/18  
出身 米カリフォルニア州リンウッド 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1981年「黒の殺人リスト」(未)
1982年「ギャンブラーズ/最後の賭け」
     「ラブinニューヨーク」「女優フランセス」
1983年「5人のテーブル」「再会の時」(場面カット)
     「テスタメント」
1985年「シルバラード」「ファンダンゴ」
     「アメリカン・フライヤーズ」
1986年「マリブ・ビーチ物語」
1987年「アンタッチャブル」◇「追いつめられて」◇
1988年「さよならゲーム」「ドリーム・リーグ」
1989年「ガンランナー」
     「フィールド・オブ・ドリームス」◇
1990年「リベンジ」「ダンス・ウイズ・ウルブズ」◇
1991年「ロビン・フッド」◇
     「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「JFK」◇
1992年「ボディガード」◇
1993年「パーフェクトワールド」◇
1994年「ワイアット・アープ」◇「チャイナ・ムーン」
     「8月のメモワール」
1995年「ウォーターワールド」◇
1996年「ティン・カップ」◇
1997年「ポストマン」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
     「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◇
2000年「13デイズ」◇

 
RENE RUSSO レネ・ルッソ 
誕生日 1955  
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
18才の時、ローリング・ストーンズの
コンサートを見に行った先でスカウトされ、
ファッション・モデルになる。
1970年代後半から1980年代にかけて、
”ヴォーグ”、”コスモポリタン”といった
一流ファッション誌の表紙を飾り、
トップ・モデルの地位にいた。
その後、演技を学び、女優に転身。
1989年「メジャーリーグ」で、
主演トム・ベレンジャーの別れた妻の役で
映画デビューを果たす。
夫ダン・ギルロイが脚本した
「フリー・ジャック」(1989)にも出演。
1992年「リーサル・ウエポン3」で女刑事役で
メル・ギブソンと共演して以降、
「ザ・シークレット・サービス」や「アウト・ブレイク」
「ゲット・ショーティ」など人気作に出演。 
知的で行動力のある気丈な女性を演じさせたら、
必ず期待に応えてくれる女優。
モデル出身のなせる技か、
洋服の着こなしのうまさも絶品で、
特にセーターを着させたら、そのセンスはNO.1。
ただ、恋愛部分で情熱的な女性を演じることが多い割には、
それほど野性味や色気といった感情的な訴えかけが弱く、
どこか演技に計算されたものを感じてしまう。
言い換えると、教科書的な演技というところか。 
彼女なりに自分位置づけを決めてしまうところがあるのか、
主演を押しのけて自分が前面に出る部分がなく、
相手男優を立ててしまうところがある。
映画のヒロインとしては理想的だが、
彼女のキャリアに
いつまでも主人公役がないのは気になるところ。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「メジャーリーグ」
1989年「フリージャック」
1990年「Mr.デスティニー」
1991年「ニューヨーク・ジャスティス」
1992年「リーサル・ウエポン3」◆
1993年「ザ・シークレット・サービス」
1995年「アウトブレイク」「ゲット・ショーティ」
1994年「きっと忘れない」
1996年「ティン・カップ」◇「身代金」◇
1997年「愛しのバディ 瞳を見つめて」
1998年「リーサル・ウエポン4」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇

この海外俳優マガジンの筆者、
ただデータを提供しているだけかと思いきや、
ときどきお熱をあげている俳優(女優)さんがいると、 
この解説が長くなるのです。
だいぶ、レネにお熱をあげているみたいです。

その他の出演者:
Don Johnson ....  David Simms  
Cheech Marin ....  Romeo Posar  
Linda Hart ....  Doreen  
Dennis Burkley ....  Earl  
Rex Linn ....  Dewey  
Lou Myers ....  Clint  
Richard Lineback ....  Curt  
George Perez ....  Jose  
Mickey Jones (I) ....  Turk  
Michael Milhoan ....  Boone  
Gary McCord ....  Himself  
Craig Stadler ....  Himself  
Peter Jacobsen (I) ....  Himself  

User Rating:  6.3/10 (3318 votes)   
オトーサンのゴルフのように
たいしたスコアではありません。
ハーフで63?

User Comments:
George-22さん
Santo Domingo,
Dominican Republic
2001年2月4日
恐ろしい映画

この映画を見て、
「必見の映画」と思わないひとは、
ゴルフを知らないか、
人生を放棄したひとだ。
この映画、こたえられない映画である。
我々ゴルファーがコースで
直面するさまざまな小さな瞬間を描いている。
別に、全米オープンのタイトルがかかっている
ということはないが、
ボールを打つ度に、
ゴルフは、常に自分を知るチャンスを与えてくれる。
安全サイドでいくか?
チャレンジするか?
おれは勝利者か、
それとも敗者か?
タフな神経を持っているか?
それとも、ただバテテいるだけか?
この映画は、単純な形ではあるが、
ロイ・マカボイとその相棒の目を通して
人生についての洞察に満ちている。
否応なしにビデオをまた借りにいきたくなる映画である。
ロマンスや女性の話は、たいしたことはない。
歌も、景色も、対話も素晴らしいけれども、
何といっても、教訓に満ちた素晴らしいスポーツ映画である。
ゴルフも人生も、その最終コールをするのは、あなた。
良い電話は、成功を意味する。
「良くない電話をしてしまった」って?
それがどういう結果になるか、
もちろん分かっているだろ?

オトーサン、
このひとのコメントを読んで、
また考えが変わりました。 
いくつもの屈辱の瞬間が走馬灯のように
思い浮かんできたからです。
「ゴルフは人生だって? 冗談じゃない。」
もしそうなら、ゴルフが下手なひとは、
生きるのが下手なひとということになります。
そして、ゴルフをやらないひとは、
人生を生きていないことになります。
オトーサン、
つぶやきます。
「まあ、当分ゴルフは、お預けだなあ。
やりたくなるようなゴルフ映画が現れるまでは...」


パナマの仕立て屋

オトーサン、
007のフアンです。
ほぼすべての作品をみているのではないでしょうか。
とくに、初代ジェーム・ボンドのショーン・コネリーは
大好きでした。
ところが、かれが引退してからは、
どういうわけか、ロクな俳優しかボンドにならないのです。
この映画に出ている5代目も、はっきり言って,下手。
それでも、現代を代表する作家、
ジョン・ル・カレがこの映画の脚本も書いたというので、
ものすごく愉しみにして、見にいきました。

原題:Tailor of Panama, The (2001)  
監督:John Boorman  
原作:John Le Carre
脚本:Andrew Davies (I)  
Genre: Comedy / Drama / Thriller
Rated R for strong sexuality, language and some violence. 
上映時間:109分T

あらすじ:
ジョン・ル・カレのスパイ・スリラーを映画化したもの。
英国の諜報部員が、大使の愛人と情事をしたことが発覚して
パナマに追放される。
彼は、現地で、暗い前歴をもつ仕立屋をはじめ、
政治破壊分子やギャングたちと接触する。
仕立屋の妻は、パナマ大統領に仕え、巨額の負債を払いつづけている。
諜報部員のミッションは、アメリカ大統領が、
パナマ運河をどうしようとしているのかを探ることだった。
2人は、共謀して架空の物語を仕立てる。
かつての活動家が政府を倒すために、
英国とアメリカ合衆国と協力しようとしているというものだった。
その結果...。


出演者: 
Pierce Brosnan ....  Andrew 'Andy' Osnard  
Geoffrey Rush ....  Harold 'Harry' Pendel  
Jamie Lee Curtis ....  Louisa Pendel  

この3人の経歴をみましょう。

PIERCE BROSNAN ピアース・ブロスナン 
誕生日 1953/5/16 
出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 
11才の時に家族と共にロンドンへ移住。
CMイラストレーターなどの仕事を経て、
実験演劇ワークショップで俳優修行。
フランスやオランダの舞台に立ち、キャリアを積んだ。
映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。
ブロスナンは「ノーマッズ」(1985)「テロリスト・ゲーム」
「ライブワイヤー」「バーチャル・ウォーズ(1992)など
主演作は非常に多く、アクション俳優として活躍していたが、
大作には恵まれず、知名度は低かった。
どちらかといえば、TVドラマ「レミントン・スティール」の
スティール役として有名だったが、
1995年、「ゴールデンアイ」で
5代目ジェームズ・ボンドを襲名。
以降、「マンハッタン・ラプソディ」「マーズ・アタック!」
「ダンテズ・ピーク」といった大作への出演が相次ぎ、
1999年も、レネ・ルッソと共演の
「トーマス・クラウン・アフェアー」の公開が控えている。 
シリアスな中に洒落っけを持ち合わせたヒーローという
キャラを独自に確立している二枚目俳優。
アクションもこなせ、演技もうまいし、
主役もはれる俳優だが、どの出演映画を観ても、
キャラが同じ感じなので、
初期の頃はB級映画の万能主役俳優のような使われ方が多かった。
しかし、「ゴールデンアイ」のボンド役は
これまで築いてきたブロスナンの役柄とぴったりとはまり、
彼の知名度を大きく上げた。
もともと才能のある俳優なので、時間はかかったが、
これからはA級映画の主役俳優として活躍することだろう。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇
1981年「THE MANIONS OF AMERICA」
1985年「ノーマッズ」◇
1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇
1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇
     「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇
     「M&A/タイパンと呼ばれた男」
1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆
1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇
     「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇
1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆
1994年「めぐり逢い」◆
1995年「ゴールデンアイ」◇
     「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇
1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆
1997年「ダンテズ・ピーク」◇「トゥモロー・ネバー・ダイ」◇
1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇
     「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
2001年「テイラー・オブ・パナマ」

 
GEOFFREY RUSH ジェフリー・ラッシュ 
誕生日 1951/7/6  
出身 オーストラリア・クイーンズランド州トゥーンバ 
クイーンズランド大学在学中から舞台に立ち、
卒業後、パリへ渡り、
ジャック・ルコット・スクール・オブ・マイム・ムーブメント
&シアターで演技を学ぶ。
オーストラリアに戻ってからは
過去20年間に渡り70を超える舞台で活躍、
94年にシドニー・マイヤー舞台芸術賞を獲得。
映画では95年「シャイン」でアカデミー主演男優賞を獲得、
98年「恋に落ちたシェイクスピア」では
アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1982年「スターストラック」
1995年「シャイン」◇アカデミー主演男優賞
1996年「革命の子供たち」
1997年「オスカーとルシンダ」
1998年「レ・ミゼラブル」「エリザベス」◆
          「恋に落ちたシェイクスピア」◆
1999年「TATARI」◇「ミステリー・メン」◆
2000年「クイルズ」◇
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇

 
JAMIE LEE CURTIS ジェイミー・リー・カーティス 
誕生日 1958/11/22  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
トニー・カーティスとジャネット・リーの次女。
パシフィック大学で法律と演技を学び、
TVを経て、78年「ハロウィン」でデビュー。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1978年「ハロウィン」
1980年「ザ・フォッグ」「プロムナイト」
          「テラー・トレイン」
1981年「ロード・ゲーム」「ハロウィン2/ブギーマン」
1983年「ラブ・レター」「大逆転」
1984年「グランドビューUSA」
1985年「パーフェクト」
1987年「サイレント・ボイス/愛を虹にのせて」
     「ア・マン・イン・ラブ」
1988年「ニッキーとジーノ」「ワンダとダイヤと優しい奴ら」
1990年「ブルースチール」
1991年「クイーン・ロジック/女の言い分、男の言い訳」
     「マイ・ガール」
1992年「フォー・エヴァー・ヤング/時を超えた告白」
1994年「マイ・ガール2」「マザーズ・ボーイ/危険な再会」
     「トゥルー・ライズ」◇
1996年「パーフェクト・ファミリー」◇
          「フィアーズ・クリーチャーズ」「ハウス・アレスト」
1997年「危険な動物たち」
1998年「ワイルド・スモーカーズ」「ニコラスの贈りもの」
1999年「ヴァイラス」◇
2000年「MONA 彼女が殺された理由」
2001年「テイラー・オブ・パナマ」
 
その他の出演者:
Leonor Varela ....  Marta  
Brendan Gleeson ....  Michelangelo 'Mickie' Abraxas  
Harold Pinter ....  Uncle Benny  
Catherine McCormack ....  Francesca Deane  
Daniel Radcliffe ....  Mark Pendel  
Lola Boorman ....  Sarah Pendel  
David Hayman ....  Luxmore  
Mark Margolis ....  Rafi Domingo  
Martin Ferrero ....  Teddy  
John Fortune (I) ....  Maltby  
Martin Savage ....  Stormont  
Edgardo Molino ....  Juan-David  
 
User Rating:  6.7/10 (922 votes) 
いまいちです。

User Comments:
huggybear-2さん
Birmingham, England
2001年6月26日
おなじみのスパイ劇が楽しめる。

この映画は、
標準的なスパイ・スリラーの要素を満載している。
虚偽、陰謀、嘘、ひねり、セックスと金。
パナマの休日に、いまも進行している典型的な物語。
この映画を凡百のスリラーと隔てるのは、
優しいゆっくりとしたペースである
物語は、いかにもそれらしいふりをしないで
ゆっくりと滑っていく。
俳優たちは、それに従って演技する。
ピアース・ブロンソンは、愛すべきいたずらっ子であり、
ジェフェリー・ラッシュは、自信満々の仕立屋、
そしてジェイミー・リー・カーティスは、
うまく二人にからんでいる。


オトーサン、
この批評とまったく正反対の印象をもちました。
この映画、ミス・キャストの典型だと思います。
英国諜報部員を演じるのは、
007のジェームスボンド役で有名な
ピアース・ブロスナン。
その相棒をつとめるのが、
「クイルズ」でサド侯爵をやった
アカデミー賞俳優のジェフリー・ラッシュ。
一見すると、絶妙な組みあわせですが、
所詮は、このふたりは水と油。
まったく噛み合いません。
「どっちがうまかった?」と聞かれれば、
「ジェフェリー・ラッシュ」と即答します。
そもそも、「寒い国からきたスパイ」といった
ジョン・ル・カレのような複雑なスパイ心理を描く作家の本に
007が登場するはずはないのです。
でも、それでは地味すぎて映画が売れないから、
ボンド俳優を起用してイロをつけようというのです。 
商業主義がせっかくの名作を台無しにしてしまいました。
残念です。


ザ・コンテンダー

オトーサン、
完全無欠、正真正銘のミーハーですから、
田中真紀子さんの外相としての資質はともかく、
彼女がいじめられているのを見ると、
無性に腹が立つひとなのです。
この映画、初の女性副大統領になろうとする
女性がめちゃめちゃにいじめられるというもの。
真紀子いじめを彷彿させて、
実にいいタイミングでの上映です。
ジョアン・アレンは、この映画での名演技で
アカデミー主演女優賞にノミネートされています。

原題:Contender, The (2000)  
監督・脚本:Rod Lurie  
Genre: Drama
Rated R for strong sexual content and language. 
上映時間:126分
あらすじ:
女性上院議員レイン・ハンソン
に関する政治劇をテーマにしたスリラー。
彼女は、前任者の死によって
副大統領に指名されようとしているが、
資格審査中に、”性的逸脱”というデマが流され、
彼女のプライバシーに関することが、猛攻撃にさらされる。
反撃すべきだとすすめられるが、
彼女は、自らのポリシーを固く守って、
その件について求められるコメントを拒絶する。
それは、容易ならざる事態だった。
しかし、最後に、彼女は報われることになる。


出演者: 
Gary Oldman ....  Sheldon "Shelly" Runyon  
Joan Allen ....  Sen. Laine Hanson  
Jeff Bridges ....  President Jackson Evans  

ここでは、田中さんと小泉さんにあたる
ジョアン・アレンとジェフ・ブリッジスの紹介をしましょう。
鈴木宗男さんのような敵役を演じる
ゲイリー・オールドマンの紹介は、やめておきます。
オールドマンなんて”守旧派”みたいな名前ですねえ。

JOAN ALLEN ジョアン・アレン 
誕生日 1956/8/20 
出身 米イリノイ州 
95年「ニクソン」のニクソン夫人役、
96年「クルーシブル」でアカデミー助演女優賞にノミネート。
2000年「ザ・コンテンダー」で
アカデミー主演女優賞にノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「ペギー・スーの結婚」
         「刑事グラハム/凍りついた欲望」
1988年「タッカー」
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」
1993年「ボビー・フィッシャーを探して」
         「哀愁のメモワール」
1995年「ニクソン」
1995年「マッド・ラブ」
1996年「クルーシブル」
1997年「フェイス/オフ」「アイス・ストーム」
1999年「イッツ・ザ・レイジ」
2000年「ザ・コンテンダー」◇
 
JEFF BRIDGES ジェフ・ブリッジス 
誕生日 1949/12/4  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父のロイド、兄もボーも俳優という芸能一家。
8歳の時、父のテレビ番組に出演。
大人になってからは
ニューヨークのスティーブン・バーコフの
スタジオで演技を勉強する。
「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」
「ザ・コンテンダー」でアカデミー助演男優賞ノミネート、
「スターマン」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
自身の製作会社アシス・プロダクションでは
「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。
俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1970年「怒りを胸にふり返れ!」
1971年「ラスト・ショー」
1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」
1973年「ロリ・マドンナ戦争」
         「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
1974年「サンダーボルト」
1975年「荒野にさすらう若者たち」「ステイ・ハングリー」
1976年「キングコング」
1978年「シャレード’79」
1979年「大統領の堕ちた日」
1981年「男の傷」「天国の門」
1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」
1984年「カリブの熱い夜」「スターマン/愛・宇宙はるかに」
1985年「白と黒のナイフ」
1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」
1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」
1988年「タッカー」
1989年「いくつもの朝を迎えて」
         「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
     「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」
1990年「新ラスト・ショー」
1991年「フィッシャー・キング」
1992年「アメリカン・ハート」
1993年「失踪」「フィアレス」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」
1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」
1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」
2000年「ザ・コンテンダー」 


その他の出演者:
Christian Slater ....  Reginald Webster  
Sam Elliott ....  Kermit Newman  
William L. Petersen ....  Gov. Jack Hathaway  
Saul Rubinek ....  Jerry Tolliver  
Philip Baker Hall ....  Oscar Billings  
Mike Binder ....  Lewis Hollis  
Robin Thomas (I) ....  William Hanson  
Mariel Hemingway ....  Cynthia Charlton Lee  
Kathryn Morris (I) ....  Special agent Paige Willomina  
Kristen Shaw ....  Fiona Hathaway  
Douglas Urbanski ....  Makerowitz  
Noah Fryrear ....  Timmy  

User Rating:  7.1/10 (2294 votes) 
高いですねえ。  
たまたま、YAHOOムービーをみたら
このimdbのまねをして、
ユーザーコメントを掲載しているのですが、
この映画については、最低ランクの評価でした。
オトーサン、素直ですから、
ひととおり批評を読んでみました。
そして、批評のあまりの程度の低さに
ガッカリしました。
投稿するひとが、映画批評を中傷誹謗と
勘違いしているように思いました。

User Comments:
Brigid O Sullivanさん
Toronto, Canada
2001年6月29日
緊張した政治的なスリラー。

私は、政治的事件を取上げ、
いい仕事をやったハリウッドを賞賛したい。
暗い過去をもった女性が、
アメリカの副大統領になる機会を待っている
というのは、大変難しい設定です。
ジョアン・アレンは、新鮮で、知的で、
尊厳と名誉を画面にもたらしてくれました。
どうしたって、彼女を応援したくなります。
ジェフ・ブリッジスは、
大統領を見事に演じています。
一見、ひとあたりのよい、にこやかな物腰の裏には、
鉄の意思と知能の人物が隠れているのです。
すばらしい演技です。
助演者の演技もすばらしいものがあります。
ソール・ルビネック、
これまで知らなかった
ゲーリー・オールドマンが見事です。
彼は、まさにドラマの中心に位置し、
息もつがせぬ演技をしていました。
唯一の欠点は、いかにもありきたりの結末です。
いま一度、民主主義を賞めたたえよう
そういうお説教のあと、
悪い奴が部屋から逃げ出すなんて...。
ああ、勘弁して。
このくだりは、まったく映画のトーンと合いません。
尊敬すべき強い女性レーン・ハンソン(ジョアン・アレン)の
イメージ・ダウンにすらなっています。
男がのさばって、女の将来を決めるなんて。
これは、優れた映画です。
10点満点で8点。
脚本の8割は、大変優れたものでした。
  

オトーサン、
この映画での女性副大統領候補のいじめをみて、
つくづく田中真紀子さんは、大変だなと思いました。
親が首相、それも名宰相だっただけに、
幼時から、周囲からあがめたてまつられたり、
へつらわれたり、陰でくさされたりと、
いろいろな目にあってきたことと推察します。
その重圧のなかで、のびのびと育って、
いまや外務大臣までなられたのですから、たいしたものです。
普通にしゃべったことでも、
有名人だと、尾ひれがついて何倍にも拡大されます。
そんなことにめげては、ダメ。
周囲に惑わされずに、自分をしっかり保つことが大事です。
ですから、この映画を見て、
「最後に勝つ」という事例を研究し、
自分のやりかたに、強い自信をもってほしいものです。
外務省という伏魔殿に巣くう御殿女中を
一掃するのは自分しかできない、
機密問題で相手の弱みのあるいまを逃しては
2度とチャンスはないと思ってほしいのです。
できれば、参院選挙前に人事の刷新を
断行してください。
何よりも、改革には、スピードが肝心です。


戦場にかける橋

オトーサン、
「A.I.」が物足りなかったので、
無性に名画を見たくなりました。
そこで、何度も見た戦争映画の傑作
「戦場にかける橋」を借りました。
主題歌の「クワイ川マーチ」が流れてきました。
「なつかしいなあ。一番最初は、いつ見たのかなあ」
日本人士官を演じる早川雪舟、
ハリウッド映画で大活躍ということで、
誇らしく思ったことがあります。
中学生のときだったのかなあ。

原題:Bridge on the River Kwai, The (1957)  
監督: David Lean  
原作:Pierre Boulle   
Genre: Drama / War 
上映時間:161分
あらすじ:
第二次世界大戦で
日本軍の捕虜になった英国人が、
捕虜収容所の所長から、
アジアのジャングルで
鉄道橋を架ける任務を与えられる。
典型的な英国士官、
コル・ニコルソン率いる捕虜たちは、
橋を架けるだけではなく、
完成セレモニーも行ない、
日本人に対して道義的な勝利を勝ち得た。
その時、ニコルソンは知らなかったが、
同盟軍の破壊チームがオープニングにあわせて
壮大な橋の爆破を計画していた。

出演者: 
William Holden ....  Commander/Major Shears  
Alec Guinness ....  Colonel Nicholson  
Sessue Hayakawa ....  Colonel Saito  

オトーサン、
やはり日本人です。
ウィリアム・ホールデンやアレック・ギネスといった
アカデミー賞俳優と伍して、
早川雪舟さんが、
対等かそれ以上の演技をみせているのをみると、
とても誇らしい気になります。
戦前生まれの日本人のもっていた
気骨や威厳がここには残っているのです。

WILLIAM HOLDEN ウィリアム・ホールデン 
誕生日 1918/4/17 
出身 米イリノイ州オファロン 
カリフォルニア州パサデナ短大から
パサディナ・プレイハウスに入り演劇を学んだが、
パラマウント社からスカウトされ、
39年「ゴールデン・ボーイ」で映画デビュー。
大戦中に空軍に入隊、戦後再び映画界に復帰。
53年「第17捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞。
代表作は「麗しのサブリナ」「パリで一緒に」など。 
出演作
1939年「ゴールデン・ボーイ」「前科者」
1940年「我等の町」「アリゾナ」
1941年「空の要塞」「掠奪の町」
1943年「俳優志願」
1947年「ハリウッド・アルバム」「恋文騒動」
1948年「コロラド」「荒原の女」
1949年「テキサス決死隊」
1950年「ボーン・イエスタデー」「サンセット通り」
     「武装市街」
1951年「太平洋の虎鮫」「戦場の誓い」
1952年「黒い街」
1953年「月蒼くして」「第17捕虜収容所」「女性よ永遠に」
     「ブラボー砦の脱出」
1954年「重役室」「トコリの橋」「麗しのサブリナ」「喝采」
1955年「慕情」「ピクニック」
1956年「ロケット・パイロット」「誇りと冒涜」
1957年「戦場にかける橋」
1958年「鍵」
1959年「騎兵隊」
1960年「スージー・ウォンの世界」
1961年「偽の売国奴」
1962年「誘惑の夜」「ライオン」
1963年「パリで一緒に」
1964年「第7の暁」
1966年「アルバレス・ケリー」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「コマンド戦略」
1969年「クリスマス・ツリー」「ワイルド・バンチ」
1971年「夕陽の挽歌」
1972年「復讐の荒野」
1973年「愛のそよ風」
1974年「タワーリング・インフェルノ」「ダーティハンター」
1976年「ネットワーク」
1978年「オーメン2/ダミアン」「悲愁」「オフサイド7」
1979年「アシャンティ」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アドベンチャーロード」「S・O・B」
 

ALEC GUINNESS アレック・ギネス 
誕生日 1914/4/2 
出身 英ロンドン 
出演作 1933年「夕暮れの歌」
1946年「大いなる遺産」
1948年「オリヴァ・ツイスト」
1952年「地中海夫人」
1953年「マルタ島攻防戦」
1955年「マダムと泥棒」
1956年「白鳥」
1957年「戦場にかける橋」アカデミー主演男優賞
1959年「ハバナの男」
1962年「戦艦デファイアント号の反乱」
     「アラビアのロレンス」
1964年「ローマ帝国の滅亡」
1965年「戦場はどこだ!」「ドクトル・ジバゴ」
1966年「さらばベルリンの灯」
1967年「危険な旅路」
1969年「クロムウェル」
1970年「クリスマス・キャロル」
1972年「ブラザーサン/シスター・ムーン」
1973年「アドルフ・ヒトラー/最後の10日間」
1976年「名探偵登場」
1977年「スター・ウォーズ」
1980年「レイズ・ザ・タイタニック」
     「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」「小公子」
1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」
1984年「インドへの道」
1988年「ハンドフル・オブ・ダスト」
1991年「KAFKA/迷宮の悪夢」
1995年「ミュート・ウィットネス」
 
そして、われらが日本人初のハリウッド俳優、
早川雪舟さんの登場です。
長い間、主役がもらえず、苦労されていますねえ。
そういえば、
ちょい役しかもらえず、日本に舞いもどってきた
女優さんがいましたね。

SESSUE HAYAKAWA 早川雪州 
誕生日 1889/6/10 
出身 千葉県安房郡 
出演作
1914年「火の海」「タイフーン」
1915年「チート」
1916年「異郷の人」
1917年「ヴィクトリア勲章」「黒人の意気」「徳利の鬼」
         「ジャグワーの爪」「男子の意気」
1918年「隠されたる真珠」「黄泉の国」
         「異郷の親」「生まれたからには」
1919年「桜の花」「明暗の人」「男を感じて」
         「勇気ある卑怯者」「男の血」
     「血の力」「蚊竜を描く人」「輝く公爵」「死線の勇者」
1920年「奮起の王国」「阿修羅の如く」「悪魔の要求」
         「アラビアの闘士」「燃え立つ義勇」「伝説の祭壇」
1921年「怒髪点を衝いて」「黒薔薇」「男一匹の意地」「スワンブ」
1922年「かげろふの命」「朱色の画筆」
1923年「ラ・バタイユ」
1924年「愛国の軍使」
1925年「犠牲」
1929年「大和魂」
1931年「竜の娘」
1935年「唐人お吉」
1936年「ヨシワラ」「新しき土」
1941年「女ざかり」
1949年「東京ジョー」
1950年「レ・ミゼラブル」
1953年「悲劇の将軍・山下泰文」
1954年「日本敗れず」
1955年「東京暗黒街・竹の家」
1957年「戦場にかける橋」
1958年「底抜け慰問屋行ったり来たり」
1959年「緑の館」
1960年「戦場よ永遠に」「南海漂流」 

その他の出演者:
Jack Hawkins ....  Major Warden, Demolition Expert Force 316  
James Donald (I) ....  Major Clipton, Medical Officer  
Geoffrey Horne ....  Lieutenant Joyce  
Andre Morell ....  Colonel Green, Commander Force 316  
Peter Williams (II) ....  Major Reeves  
John Boxer (II) ....  Major Hughes  
Percy Herbert ....  Grogan  
Harold Goodwin (II) ....  Baker  
Ann Sears ....  Nurse Dating Shears at Mount Lavinia Hospital, Ceylon  
Heihachiro Okawa ....  Captain Kanematsu  
Keiichiro Katsumoto ....  Lieutenant Miura  
M.R.B. Chakrabandhu ....  Yai  


User Rating:8.4/10 (8685 votes)
top 250: #46
8.4は高い得点で、
世界映画史上で、46位というのは
スゴイ成績です。

User comments:
qpalzmさん
Armenia
2001年6月26日
すばらしい結末が愉しみ

この映画はウィリアム・ホールデンが
強制収容所から出て、英国陸軍と接触するや、
乱雑なものになってしまった。
これは、それほど面白くもないことや、
不必要な長さを加えただけだった。
幸いに、 リーン監督は、壮大なシーンを結末で用意していた。
それまで我慢して座り続けた価値があるというものだ。
私は、とくに、アレック・ギネスの演技を称賛したい。
この映画は、おそらく現代で最もあがめられた戦争映画である。
より心理的なシーンに満ちた戦争映画を見たいなら、
首尾一貫しないが、効果的なマリックの
「シンレッド・ライン」を見るといい。

オトーサン、
中学生のときに見て以来、
「戦場にかける橋」ほど優れた戦争映画はないと
思い込んできましたが、
このアルメニアのqpalzmさんのおかげで、
その後、多くの優れた戦争映画ができたことに
気付かされました。
第2次世界対戦のあと、
朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、湾岸戦争をはじめ、
各地で、独立戦争やゲリラ戦が起こりました。
アルメニアだって戦場になったのです。
それをベースに
「地獄の黙示録」
「シンドラーのリスト」など
いい戦争映画がたくさん出てきたのです。
でも、題材が増えたことを単純に喜んでいいのでしょうか?
21世紀の人類は、
はたして忌まわしい戦争癖と決別できるのでしょうか?


A.I.

オトーサン、
完全無欠、正真正銘のミーハーですから、
半年以上前から、「A.I.」に注目。
新聞には、映画館に長蛇の列と出ていました。
雨のなか、AIAI傘をさしているひともいたとか。
オトーサン、用事で、初日に見られなかったので、
万障繰り合わせて、3日目に「A.I.」を見にいきました。
平日の朝一番というのに映画館は超満員。
こんなこと、はじめてです。
みなさん、ほんとうにスピルバーグ作品が
好きで見にいくのでしょうか?

原題:A.I. Artificial Intelligence (2001)  
監督:Steven Spielberg  
脚本:Ian Watson (VII)  (screen story) 
   Brian Aldiss  
Genre: Drama / SF
PG-13  
上映時間:?
あらすじ:
21世紀半ば、 
人類は新種のコンピュータを開発していた。 
自己認識ができるようになっていたのである。 
地球温暖化によって、
沿岸の多くの都市は水没してしまったが、
このコンピュータは、
こうした事態を打開するためのものだった。
ロボットには人工知能が用いられた。 
新型ロボット少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は 
感情をもっていて、それまの機械にはできない
愛を持とうとしていた。 

出演者: 
Haley Joel Osment ....  David Swinton  
Jude Law ....  Gigolo Joe  
Frances O'Connor (II) ....  Monica Swinton  

なんといっても、人工知能をもった
オスメント少年の愛に飢えた姿が感動的です。
オトーサンは、天才少年と思っているのですが、
海外俳優マガジンの評価は低いままです。
即刻、訂正を求めます。
演技力は、☆☆☆☆★★とすべきです。 

HALEY JOEL OSMENT ハーレイ・ジョエル・オスメント 
誕生日 1988/4/10 
出身 米ロサンゼルス 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◆
         「ミックス★ナッツ/イブに逢えたら」
1995年「ダーク・ボガートの求婚物語」
1996年「僕のボーガス」
1999年「シックス・センス」◇「リメンバー・エイプリル」◇
2000年「ペイフォワード 可能の王国」◇
2001年「A.I.」 


オトーサンが
「リプリー」で注目し、
「スターリングラード」で花開いた俳優です。
でも、この「A.I.」での、演技は?

JUDE LAW ジュード・ロウ 
誕生日 1971/12/29
出身 英ロンドン 
彼の名前はビートルズの”ヘイ・ジュード”と
ハーディングの小説”JUDE”にちなんでつけられた。
12歳の時から演技を始め、
17歳の時グラナダTVのドラマ”FAMILIES”に
出演するチャンスを得て、高校を辞める。
92年からロンドンで多くの舞台を経験、
オリビエ賞の新人賞を受賞する。
ロンドンで「恐るべき親たち」を上演した後、
ブロードウェイでの再演では
トニー賞の助演男優賞にノミネートされた。
ブロードウェイの活躍でアメリカ映画に進出。
97年「ガタカ」「オスカー・ワイルド」などに出演した。
97年9月、「ショッピング」で共演したサディ・フロストと結婚。
その彼女と友人のユアン・マクレガーらと
映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。
99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の一話を
監督として担当した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1994年「ショッピング」
1996年「プラトニック・ゲーム」
1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」
         「真夜中のサバナ」     「ベント」
1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇
     「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇
1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆
         「ロンドン・ドッグス」
2000年「スターリングラード」◇
2001年「A.I.」
 
オスメント少年の母親役。
実の子供、ロボットと、
それぞれ愛憎を表現仕分けるのは
大変難しいのでうが、まあまあうまく演じていました。

FRANCES O'CONNOR フランシス・オコーナー 
誕生日 
出身 オーストラリア 
「ラブ&カタストロフィ」の大学生役で映画デビュー。
「キス・オア・キル」で流れ者ニキの演技で
モントリオール映画祭主演女優賞受賞。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1996年「ラブ&カタストロフィ」デビュー
1997年「キス・オア・キル」
2000年「悪いことしましョ!」
2001年「A.I.」
 
その他の出演者:
Sam Robards ....  Henry Swinton  
Jake Thomas ....  Martin Swinton  
Brendan Gleeson ....  Lord Johnson-Johnson  
Daveigh Chase   
William Hurt ....  Professor Hobby  
Jack Angel (I) ....  Teddy  
rest of cast listed alphabetically  
Clara Bellar   
Keith Campbell (I) ....  Road Warrior  
Emmanuelle Chriqui   
Kelly Felix ....  Butler Mecca  
John Harmon (III) ....  Medic Mecca  
Ben Kingsley ....  Narrator  
Katie Lohmann   
Paul Isaac Martin ....  Crash Test Dummy  
Kathryn Morris (I)   
Miguel Perez (I) ....  A.R.T Repairman  
Adam Scott   
Kirk B.R. Woller   

User Rating:  7.7/10 (1046 votes) 
1週間ほど前には、
投票数(votes)が少な過ぎて
点数がつかなかったのですが、
7.7と出ました。
  
User Comments:
dylan_cuthbertさん
Tokyo, Japan
2001年6月24日
目に見える以上のものがある。

私は、
幸いにも
東京で先行上映をみることが出来た。
そこで、私の考えたことや意見を申しのべたい。
これは、奇妙な映画である。
ある面では、暖かな感情であなたを包み、
別の面では、不器用にもがいているような気にさせる。
こうした相反する感情の間で揺れ動きながら、
観客は、スピルバーグ監督のチームの
すばらしい技術力に畏敬の念を抱き、
最も写実的な「近未来」を見せてもらっている
という気持ちを経験する。

とはいえ、いい点ばかりではない。
そもそも、この映画では「説明」が多すぎる。
あるシーンでは、キューブリック監督の墓を
掘り起こしているような気がする。
モノローグは、8歳の子供向けなのか?
「エピローグ」も長すぎる。
半分でいい。
書き直して、不必要な対話を削るといいのだ。
映画の最初の3分の1も長過ぎるうえに、冷めた過ぎる。
中盤のシーンは、明らかにカットされている。
最後のシーンを盛りあげるためにカットしたのではないか。
キューブリックのオリジナル脚本では、
母親がロボットを捨てに行こうと決心したものの、
ストレスにかかり、それをまぎらすためにアル中になる。
このほうが、もっと自然ななりゆきで、
冷たい母親像を描けたと思うが、そうはなっていない。
対話をもうすこし掘り下げることができたなら、
もっと面白いキューブリック映画の世界に入りこめたはずである。
あるシーンでは、観客は首筋にキューブリック監督の氷の指を感じ、
ショックを感じるにちがいない。
もう1つ注意しておきたいのは、
この映画は、子供向けの映画ではないということである。
というのは、subliminally(潜在意識に働きかける)
恐しいシーンがあるのである。
ほんとうは、子供の衣類をまとっている成人映画なのである。
興味深いことに、スピルバーグは、
エピローグまでは、自分らしさを出さなかった。
「E.T.」の焼き直しだから、最初の3分の1は見ないほうがいい。

最後に、音楽は、最良のものの1つである。
「未知との遭遇」以来、スピルバーグ映画の音楽を聞いてきたが、
キューブリックの「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせ、
背筋をひやりとさせるシーンを盛り上げている。
こんなアラ探しを楽しむために、
私は、また、この映画をみにいくだろう。

 
オトーサン、
「A.I.」には大変期待していました。
ところが、
たったの68日で撮ったためか
編集が荒っぽく、筋がギクシャクしています。
俳優も安いひとを使ったので、
オスメント少年以外は見るべき演技がなく、
がっかりしました。
特撮でびっくりさせようという魂胆が丸見えです。
特撮技術はどんどん進歩していますから、
10年もたてば、この映画は忘れ去られる運命にあります。

したがって、
オトーサン
dylan_cuthbertさんの手厳しいコメントの
ひとつひとつをうなずきながら読みました。
「幸いにも東京で先行上映」というくだりですが、
6月30日に日米同時公開され、このひとは、
1週間前の23日に先行上映で見たので、
翌日の24日にコメントして、喜んでいるようです。
また、コメントにやたら、キューブリックの名が出てきますが、
それには深い事情があります。
というのは、この映画は、
急死したキューブリック監督に長年温めていたテーマを
スピルバーグが遺言のような形で
代わりに監督したという経緯があるからです。

スピルバーグ監督のプロフィールを
紹介して終わりにしましょう。
1946年12月18日、オハイオ州生まれ。
両親はユダヤ人なので、子供の頃、いじめにあった。
中悪時代から8mm映画を撮るのが趣味。
高校のとき、両親が離婚して、
父親と一緒にロサンゼルスへ。
成績不良のため映画学科のある有名大学には進学できず、
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校へ。
ユニバーサルスタジオで無給の仕事をして映画づくりを学んだ。
「ジョーズ」「未知との遭遇」で大ヒット。
最近では、「プライベート・ライアン」と
「シンドラーノリスト」でアカデミー監督賞を受賞。
いまやハリウッドで2番目の大金持ちで 
親友のジョージ・ルーカスとならんで、
20億$(2000億円強)の資産家だそうです。 
7人の子持ちですが、
いそがしすぎて
あまりいい父親ではないそうです。

スピルバーグは、
ユダヤ人、お金のありがたさを骨身にしみて
知っているひとなのです。
日本での「A.I.」の宣伝費は、空前の18億円、
上映スクリーンも450と全国の2割を確保し、
興行収入NO.1を狙っているそうです。
みなさんも、ぜひ、見に行って
蓄財に協力してあげてください。


第3の男

オトーサン、
TSUTAYAで
DVDを3本しか借りなかったので、
今日の分の批評をする映画がありません。
仕方がないので、買い置きしてあるDVDを物色。
「そうだ、第3の男がある!
久しぶりに見てみよう」
昔、大学生の頃、場末の映画館でみた記憶があります。
それ以来、何年たったことでしょう。
オーソン・ウエルズが、若いのにびっくり。
「そうか、かれは
1985年に70歳で死んでしまったのだ」

原題:Third Man, The (1949)  
監督:Carol Reed  
原作:Graham Greene (I)
脚本:Alexander Korda  
Genre: Film-Noir / Mystery / Thriller
上映時間:93分
Color: Black and White  

オトーサン、
しばらくして、気付きます。
「ああ、そうか白黒映画なんだ。
戦後間もない頃の映画は白黒だったんだ」

あらすじ:
失業中の三文小説家、ホーリー・マーチンは
英国やソ連など勝利した連合軍4ケ国によって
分割統治されている戦後のウィーンにやってくる。
物資が不足しているので、
ブラック・マーケットは繁盛している。
到着後、彼はすぐ、
学校時代の友人で仕事を提供してくれた
ハリー・ライムが、
奇妙な交通事故で死んだことを発見する。
ライムの友人たちやパートナーの話の筋が
通っていないことに気付いて、
ハリー・ライムに
一体何が起きたのかを調べようと決心する。

出演者: 
Orson Welles ....  Harry Lime
Alida Valli ....  Anna Schmidt  
Joseph Cotten ....  Holly Martins  

あのオーソン・ウエルズが
「第3の男」として
スクリーンに顔を出しています。
また、ハリー・ライムの恋人役で、
映画史上に残る名ラストシーンを彩る
アリダ・バリが出演しています。

でも、今日は、伝説的人物、
オーソン・ウエルズの経歴に集中しましょう。

ORSON WELLES オーソン・ウェルズ 
誕生日 1915/5/6 
出身 米ウィスコンシン州 
出演作
1941年「市民ケーン」
1942年「偉大なるアーバンソン家の人々」(ナ)
1943年「恐怖への旅」
1944年「ジェーン・エア」
1946年「離愁」
     「オーソン・ウェルズinストレンジャー」
1947年「上海から来た女」
1948年「白昼の決闘」(ナ)「マクベス」
1949年「第三の男」「狐の王子」
1950年「黒ばら」
1951年「オセロ」
1953年「トレント最後の事件」「人間と野獣と美徳」
1954年「谷間の争い」
1955年「ナポレオン」「秘められた過去」
1956年「白鯨」
1957年「長く暑い夏」「悪魔に支払え!」
1958年「黒い罠」「自由の大地」「南海の大冒険」(ナ)
     「ヴァイキング」(ナ)
1959年「脅迫/ロープ殺人事件」「香港定期船」
     「ダビデとゴライアス」
1960年「鏡の中の犯罪」
     「ナポレオン/アウステルリッツの戦い」
1961年「審判」「ロゴパグ」
     「キング・オブ・キングス」(ナ)
1963年「予期せぬ出来事」
1964年「マルコポーロ大冒険」
1965年「パリは燃えているか」
1966年「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」
     「わが命つきるとも」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
     「ジブラルタルの追想」「明日に賭ける」
1968年「サファリ大追跡」「非情の切り札」
1969年「ネレトバの戦い」「004/アタック作戦」(ナ)
1970年「ワーテルロー」「クレムリンレター」
1971年「キャッチ22」
1972年「ウィッチング」「宝島」
1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」
     「そして誰もいなくなった」(声)
1976年「さすらいの航海」
1979年「マペットの夢見るハリウッド」
1980年「将軍」(ナ)
1981年「珍説世界史PARTT」(ナ)
1983年「双子の鶏フン大騒動」(ナ)
1984年「トニー・カーチスの発明狂時代」
1986年「トランスフォーマー/ザ・ムービー」(ナ)

この作品リストだけでは、
かれのすごさが分からないので、
imdbに掲載されている
ミニ・バイオグラフィをみてみましょう。

彼の父親は裕福な発明者で、
母親は、美しいコンサート・ピアニストでした。
彼は子供の頃から多くの芸術分野
(マジック、ピアノ、絵画)で才能を発揮していました。
母親が死んだ時、彼は8歳でしたが、
父親と世界旅行をしました。
父親が死んだ時、12歳でしたが、
彼は、シカゴのモーリス・バーンスタイン博士の
庇護を受けることになりました。
1931年に、イリノイ州ウッドストックの
Todd Schoolを卒業しました。
アイルランドのスケッチ旅行をしたいので、
大学からの勧誘を断りました。
モロッコとスペイン(ここでは、闘牛場で戦いました)、
に旅行したあと、
ロンドンとブロードウェイの舞台に
出演しようとしましたが、失敗に終わりました。
ソーントン・ワイルダーと
アレグサンダー・ウルコットの推薦で
キャサリン・コーネルの旅回り劇団に入り、
1934年にTybaltとして、
ニューヨーク・デビューを飾りました。
結婚したのも同じ年で、短編映画を監督しました。
また、ラジオにも初めて出演しました。
ジョン・ハウスマンと仕事をはじめ、
37年には、一緒にMercury Theatreをつくりました。
39年には、ハロウィーンの冗談として
ラジオで「宇宙戦争」のバージョンを放送しましたが、
ひとびとは、実際に火星人が攻撃してくると思って
パニックが起き、一躍、有名になりました。
最初の映画は、
「市民ケーン:Citizen Kane(1941)」
15万ドルの損失を出し、
商業的には失敗でしたが、
最良の映画と今日では見なされています。
彼の映画の多くは商業的には失敗しました。
48年、かれはヨーロッパに亡命しました。
56年には、「黒い罠(1958)」を監督しました。
米国では失敗しましたが、
58年のブリュッセル世界博覧会で受賞しました。
75年には、映画の興行が失敗続きだったのに、
アメリカ映画協会(American Film Institute)の
ライフタイム達成賞(Lifetime Achievement Award)を
受けました。
84年には、アメリカ監督ギルド(Directors Guild)から
最高の名誉あるグリフィス賞(D.W. Griffith Award))
を授与されました。
その後、映画製作者としての彼の評判は、
着実に上がっていきました。

その他の出演者:
Trevor Howard ....  Major Calloway  
人情味のある大尉キャロウェイを見事に演じています。
名作というのは、決まって、いい脇役がいるのです。

Paul Horbiger ....  Porter  
Ernst Deutsch ....  "Baron" Kurtz  
Erich Ponto ....  Dr. Winkel  
Siegfried Breuer ....  Popescu  
Hedwig Bleibtreu ....  Old Woman  
Bernard Lee (I) ....  Sergeant Paine  
Wilfrid Hyde-White ....  Crabbin  
 
User Rating:  8.6/10 (6631 votes)  
top 250: #36
8.6!  
スゴーイ。
世界の名作映画の36位です。
オトーサン、
ほんとうは、第1位かと思っていました。

User Comments:
andyrogersさん
London
2001年5月24日
偉大なる映画。

少年のとき以来、
母親が映画の最後のシーンについて
コメントしているのを、私はいまだに覚えています。
「オーソン・ウェルズの指が
マンホールの蓋の穴から地上に突き出て
うごめいているシーン、大キライよ」
すみませんママ、おじいちゃん、
終末は陳腐ですが、
私は、この映画が大好きなのです。
この映画のすべては名人の手になるもので、
つねに軽快なペースで進み、
サスペンスの糸が切れることはありません。
素晴らしい小道具があります。
ウエルズが"cuckoo clock" スピーチを書くなど、
しゃれた技の切れ味を味わうこともできます。
簡潔に設定された世界に、
我らが英雄で大好きな俳優、
ジョセフ・コットンがホーリー・マーチン役で
登場してきます。
ひとつ疑問が残るのは、
逃げるライムを追跡するシーンにくらべて
アリダ・バリを追いかけるシーンを、
なぜもっと多くしないのか?ということです。
何回か映画を見た後でないと、分からないのですが、
初めのうちは、彼女が闇屋のハリー・ライムに
夢中になっているのに目をうばわれて、
このことに気付かないのです。
脇役陣は、みな素晴らしかったですよ。
マーチンを殺人犯と指差す横柄な子供でさえ
すばらしい演技をしています。
この映画のシーンのあちこちには、
コットンが危っかしい"little dawg"と呼ぶ
暗く怪しげなヨーロッパ人たちが登場します。
ハリー・ライムは、犯罪者の頭目で、
危っかしい取引にのめりこんでいるというのに、
なぜか親近感を覚えてしまって、
かれが悲惨な結末を迎えるのがとても残念に思えます。
ねずみと一緒に下水管のなかで、人生を終えるなんて,,,。
多分、この映画のほんとうのスターは
高潔な陸軍軍人を演ずるトレバー・ハワードでしょう。
かれは、この悲劇に飽き飽きしており、
すべては、ばかげたことだと思っているのです。
かれの部下の巡査部長が
ハワードの鼻の上に食らわせたパンチは
こうるさい厄介なアメリカ人を皮肉ったものでしょう!
この映画を見逃してはいけません。
周囲に誰もいないとき、私はビデオのスイッチを入れて
戦後ウィーンのモノクロ画面の世界に浸るのです。
この映画「第3の男」を見てしまったら、
一体、誰が「パール・ハーバー」に
出演しているブリジット・ジョーンズなんかを
見たいと思うでしょうか?

オトーサン、
この映画を見終わって
淀川長治さんの解説通りだと思いました。
「ムダなカットが1ケ所もないから、
なぜか長いこと、好きになれなかった」
すべてはテキパキと畳かけるように進み、
最後の悲劇のシーンになだれこんでいくのです。
さて、この映画は、
何といっても、オーソン・ウエルズです。
ミニバイオグラフィでお分かりのように、
かれは、商業的成功などは眼中になく、
ほんものの映画を極めるべく、
まっしぐらに突き進んでいったのです。
すばらしい人生でした。


ホタル

オトーサン、
日本映画はパスしていますが、
ホタルは見てしまいました。
「AI」を見に行こうと誘ったら、
奥方が、こういうのです。
「AIなんて大キライ。スピルバーグなんて大キライ。
...ホタルならいいわ」
オトーサン、慨嘆いたしました。
「おお、世界を代表する
スピルバーグに向かって何というたわごとを!」

題名:ホタル(2001)
監督:降旗康男
原作:竹山洋
脚本:竹山洋、降旗康男
genre:drama 
上映時間:115分

あらすじ:
鹿児島の果てで、
激動の時代の傷跡を背負って
静かに暮らす夫婦。
余命いくばくもない妻を、
力強く支えて生きる男は特攻の生き残りだった。

主な出演者:
高倉健...元特攻隊員
田中裕子...その妻
奈良岡朋子...山本富子、富屋食堂の女主人

オトーサンと奥方のやりとりをご紹介しましょう。
「なあ、高倉健よかったなあ」
「そう?ヨボヨボじゃない。
それより、田中裕子のほうが上手だったわ」
「....」 
「奈良岡朋子、うまかったなあ」
「ありゃ、化けものだわ」

その他の出演者:
小澤征悦...特攻隊員、金山文隆。本名キム・ソンジェ。
井川比佐志...元特攻隊員、昭和が終わると、自決。 
このふたりもなかなかよかったですよ。

夏八木勲
水橋貴己 
高杉瑞穂
今井淑未 
小林綾子
中井貴一
原田龍二
石橋蓮司
小林稔侍 

user comments:
今回は、日本映画なので、
imdbとは無縁。
そこで、高倉健さんのメッセージを
代わりに掲載しましょう。

生きていく哀しみを共有できて
観終わった後もう一度頑張ろうと思えるような
映画が出来ないだろうか…。
ちょっと欲張りすぎかなと思ったのですが
降旗監督から
『昭和という激動の時代を生きてきた我々が、
今、活動屋として
21世紀に語り継がれる作品を作ればいいですね』
といっていただいて、
この作品がスタートしました。
今、語り継がないと忘れられてしまうようなことも
“映画”なら残していけるんですよね。
“一生懸命生きる男”を演じたいですね。
テーマを声高に訴えるのではなく、
映画を見ていただいた方に
感じていただけたらと思っています。  
 
オトーサン、
戦争末期に、
敵の戦艦に体当たりして
海の藻屑と消えていった特攻隊の青年たちが
可哀想で、不憫で、何度も泣きました。
とくに、
特攻隊員の世話をした山本富子が
老人ホームに入ることになって
送別会の席で挨拶に立って、
普段は物静かな口調なのに、
絶叫するシーンに、とても感動しました。
「お国のために死んでいった
若いひとのことを忘れてはいかんよー」
高倉健さんも、抑制された演技で、
特攻隊員の心の傷を訴えていました。 
「そうだったのか、
この悲劇を後世に伝えたい一心で
最後の映画出演のつもりで、
健さんは70歳の老体に鞭打って
この役を引き受けたんだ」 

奥方が、最後にいいことを言いました。
「だんだん、いい俳優さんが消えていくねえ」


ディア・ハンター

オトーサン、
いつも、DVDのディスクの題名をみます。
今回は、なぜか日本語の題名だけで
英語の題名が載っていません。
imdbに「Dear Hunter」(親愛なる狩人)
と入力してみました。
2000年、フランス短編映画とあり、
User Rating: awaiting 5 votes*とあるだけです。
(*5人投票するのを待ってます)
「そんなはず、ないんだがなあ」
そこで、「Deer  Hunter」(鹿の狩人)
と入力したら、正解でした!
無事、以下のデータが出てきました。

原題:Deer Hunter, The (1978)  
監督・脚本:Micael Cimino  
Genre: Drama / War 
上映時間:183分
何と3時間の大作ですが、
この長さが、また、いいのです。

あらすじ:
マイケルとスチーブンとニックは、
ベトナム戦争に召集された
ペンシルバニア出身の若い労働者である。 
出征前に、スティーブンは
妊娠中のアンジェラと結婚する。
その結婚式は参列する男たちのお別れパーティーでもある。
時が過ぎ、恐ろしい目にあった後、
3人の友人たちはベトコンにつかまって、
強制収容所に連行され、
ロシアン・ルーレット*を強制される。
(*ピストルの弾倉に1発だけ弾をこめて
引き金を引き、生か死かの運を試す遊び)
マイケルの力でかれらは脱出に成功するが、
まもなく別れ別れになる。

出演者: 
Robert De Niro ....  Michael Vronsky  
John Savage ....  Steven  
Christopher Walken ....  Nick  
Meryl Streep ....  Linda  

オトーサン、
「うーん、うまいなあ」と唸ります。
デニーロとストリープの演技は、神業です。
映画界に神がつかわした天使のようです。

その他の出演者:
John Cazale ....  Stan  
George Dzundza ....  John  
Chuck Aspegren ....  Axel  
Shirley Stoler ....  Steven's Mother  
Rutanya Alda ....  Angela  
Pierre Segui ....  Julien  
Mady Kaplan ....  Axel's Girl  
Amy Wright ....  Bridesmaid  
Mary Ann Haenel ....  Stan's Girl  
Richard Kuss ....  Linda's Father  
Joe Grifasi ....  Bandleader  


User Rating:  8.1/10 (9792 votes)
top 250: #100
8.1はスゴイ得点。
なんと、世界名画の100番目!
 
User Comments:
d_bezerさん
Toronto Ontario
2001年6月21日
戦争映画の傑作。

私が見たうちで、
最高の戦争映画である。
戦争シーンの見事さというよりは、 
戦争に巻き込まれたひとびとに、
限りない愛情をそそいでいる映画である。 
とにかく、よく出来ていて、 
まるで、ほんとうに映画の中にいるような気がした。 
ウォルケンが入魂の演技をみせてくれている。 
とくに、まだこの映画をみていないひと、
絶対、この映画を見るべきである。 
もう一度見たって、絶対に古くならない映画である.


オトーサン、
実は、User Commentsを手抜きしました。
いつもは最新のコメントを翻訳するのですが、
今回のは、頭がクラクラするほど長文だったので、
短いコメントを選びました。
コメントとしては、垢抜けしないものですが、
「一度見るべし」とメッセージが、
強く伝わってくるではありませんか。
オトーサンも、この映画をみて、
戦争はドンパチを写せばいいものではない
ということを、心の奥底から納得させられました。
ヴェトナム戦争を描いた映画では、
「地獄の黙示録」
「グッドモ−ニング・ヴェトナム」
とともに、この映画は、永遠に記憶に残るでしょう。
ほんとうに、何度も繰り返しみたい名画です。
そこで一句。
「面白うて、やがて哀しき映画かな」


男たちの挽歌

オトーサン、 
この2、3日の真夏日で
夜中に汗ビッショリで目覚めたりしました。
何か、ぱーっと行こうという気分になっております。
こういう時には、何といっても、香港映画。
ドンパチがあって、スッキリします。
今日見るのは、
香港フィルム・ノワールの名作
「男たちの挽歌」。
シリーズものが、沢山つくられて、
香港映画の代名詞になっています。
いままで見なかったのが不思議なくらいです。


原題:Xin ying xiong ben se (1994)  
   Return to a Better Tomorrow
   英雄本色

香港映画なので、各国語の題名があります。
 
監督・脚本:Jing Wong  
ジョン・ウー監督は、最近、ハリウッド進出を果たし、
「ミッション・インポシブル2」を監督しました。

Genre: Action / Comedy 
上映時間:118分
あらすじ:
暗黒街の暗い地下室をえぐる戦慄活劇。  
3人の義侠心にとむギャングが、
首領の強力な締め付けから抜け出そうとする。 
目をみはる出演者には、ポップスターの
Dior Cheng, sauve Michael Wong, 
有名なAndy Lau、セクシーな新人Chinguy Yauがいる。


出演者:
Ekin Cheng ....  Tong Chun  
John Ching ....  Chiu  
Paul Chu (I) ....  Uncle  
Paul Chun ....  Fred Simon  
Ben Lam ....  Lui Wei  
Andy Lau   
Ching Wan Lau ....  Big Lobster  
Meng Lo ....  Black Ox  
Sing Ngai ....  Holland Boy  
James Wong (I) ....  Wong  
Michael Wong (I) ....  Duke Simon  
Parkman Wong ....  But  
Chinguy Yau ....  Chili  

オトーサン、
上記の出演者名リストにお手上げです。
だって、映画の字幕では、
チョウ・ユンファ:ホー(主人公のヤクザ)
レスリー・チェン:マーク(親友)
と思われますが、上掲リストに名前が載っていません。
弟の恋人役のチンギー・ヨウは、字幕ではジャッキーなのに
上のリストでは、 Chili となっています。
そして、ホーの弟は、
字幕に「キッド」とありますが、
上のリストには見当たりません。


User Rating:  7.0/10 (20 votes) 
香港映画なので、
見ているひとは少ないようですが、
高得点です。
  
User Comments:
Pascal Grenierさん 
Montreal, Canada
1998年19月23日
ジョン・ウー監督の最高傑作

もう「男たちの挽歌」シリーズは終わったが、
この映画はいまだに強い印象を与える。
チョウ・ユンファの名演技が光る粋なアクション映画である。
香港の検閲官によるカテゴリー III 評価を避けるために、
ひどくカットされているものの、この映画は時に非常に残忍である。
もちろん、ジョン・ウー監督らしい仕事が多く見られる。
彼らしいスタイルとシーンが随所にあって成功している。
ジョン・ウー監督は、生身の人物をストレートに描きだす。
より現実的で悲しいアプローチを選んで、
いつもの程度が低い若者向けのユーモアを避けている。
大いにお勧めしたい映画だ。


オトーサン、
この映画、見るのにものすごく苦労しました。
俳優名が分からないだけでなく、
”TSUTAYA病”が再発して、
何度も画面がストップするのです。
みんなが借りているので、DVDが荒れているのでしょう。
ポータブルのDVDを何度もゆすって画面を動かしました。
でも、ラスト・シーン、よかったですよ。
激しい銃撃戦のなかで、
兄弟が土壇場で和解するのです。
そして、やさしい音楽が流れます。
画面がストップしたおかげで、
歌詞を容易に書きとめることができました。

君のやさしさとほほえみが
勇気と幸せを与えてくれる
たとえ道のりは遠くても
理想を探して歩こうよ
陽の光のように明るく歩きながら

画面はストップして、
緑色に変色していましたが、
オトーサンのまぶたには、
香港のスターフェリーからの青い海原と
対岸の高層ビル群がくっきりと見えました。
「ああ、また香港で船旅を楽しみたいなぁ」


摩天楼<ニューヨーク>はバラ色に

オトーサン、 
「ホームアローン2」で
NY見物をしましたが、物足りません。
そこで、NYを舞台にしたコメディを
もう1本見ることにしました。
原題を直訳すると、「私の成功の秘密」ですが、
これを「摩天楼<ニョーヨーク>はバラ色に」と
訳したのには恐れいりました。
ほめているのではありません。
長すぎます。せいぜい5文字以内にしないと、
題名なんて誰も覚えてくれないのに、
映画会社は、バカなことしてるなあと思ったのです。

原題:Secret of My Succe$s, The (1987)  
監督:Herbert Ross  
原作:AJ Carothers
脚本:Jim Cash (I)  
Genre: Comedy 
上映時間:110分
あらすじ;
カンサス生まれで、
大学出のブラントリーは、 
NYに出て、大金持ちになろうと計画する。 
ところが、不幸なことに、
彼に約束されていた就職先は
合併によって消えうせてしまった。 
そこで、しょうがないので,
遠い親戚筋のハワードに頼ることにする。 
かれは世界的大企業の社長だった。 
下積みからスタートするのは、
ブランドリーの流儀ではなかったので、
かれは役員だと偽る。 
「伯父」と称するハワードの秘密を握り、 
ピカピカの女性、クリスティの心を得ようとする。

出演者:
Michael J. Fox ....  Brantley Foster aka Carlton Whitfield  
Helen Slater ....  Christy Wills  
Richard Jordan (I) ....  Howard Prescott  

野心的な青年ブランドリーを演じる
マイケル・J・フォックスはなかなか好感をもてました。



その他の出演者:
Margaret Whitton ....  Vera Prescott  
John Pankow ....  Fred Melrose  
Christopher Murney ....  Barney Rattigan  
Gerry Bamman ....  Art Thomas  
Fred Gwynne ....  Donald Davenport  
Carol Ann Susi ....  Jean  
Elizabeth Franz ....  Grace Foster  
Drew Snyder ....  Burt Foster  
Susan Kellerman ....  Maureen  
Barton Heyman ....  Arnold Forbush  
Mercedes Ruehl ....  Sheila  
Ira Wheeler ....  Owens  


User Rating:  6.0/10 (1961 votes) 
まあまあのスコアでしょう。

User Comments:
Craig Porterさん
Toowoomba, Queensland, Australia
1999年10月19日
This film is OK

マイケル・J・フォックスは、いい。 
信頼性に欠けるのが残念である。 
オフィス内を書類を配達して回るシーンはよくない。
社長がそんな仕事に親戚の若者をつかせるはずがない。
言葉や契約書もなしに、何の確認もせずに、 
上司が新人を受け入れるだろうか? 
ところどころ面白かったが、
まあ、私の採点は5点どまりである。 


オトーサン、
この映画をみて、
あらためて米国における
パーティの重要性を知りました。
青年は、配達係兼ニセ重役になりすますのですが、
社長の奥方に気にいられ、
パーティで大株主に紹介された機会を活用して
自分の会社再建計画をとうとうと話して、賛同を得ます。
翌日には、現社長をクビにして、自分が社長になってしまうのです。
こんなこと、日本ではありえませんでした。
でも、これからは、違います。
社長になったって、無能なら、
いつクビが飛ぶか分からない時代になったのです。
これって、野心的な若者にとって
願ってもいないチャンスではないでしょうか。
実力さえあれば、何も下から組織の階段を延々と這い上がる
必要なんてないのですから。


ホームアローン2

オトーサン、 
ヒットした「ホームアローン」を見た後だったので、
TSUTAYAで「ホーム・アローン2」を見かけると、
迷わず借りました。
ヒットした第1作を見ると、第2作を見たくなるのは人情です。
ところで、2作目をつくる監督はどういう心境なのでしょうか?
「柳の下にどじょうが2匹、シメシメ」
そんな感じなのでしょうか。
それとも、最初から、
「ハムナトラ2」のように、
用意周到に2作目も考えていたのでしょうか。
どうも、この「ホームアローン2」は
前者の「シメシメ」だったような気がします。

原題:Home Alone 2: Lost in New York (1992)  
監督:Chris Columbus  
脚本:John Hughes  
Genre: Family / Comedy
上映時間:120分
あらすじ:
マカリスター一家は、クリスマス休暇にフロリダへ行く。
ケビン少年は、空港ではぐれてしまい、
何とか航空機に乗り込んだが、それはNY行きだった。
でも、念願のいきたかったプラザホテルに
パパのクレジットカードで泊まり、 
おおいにエンジョイする。
でも、不運なことに,泥棒たちが脱獄して、
NYにやってきていた。 
クリスマスイブにNY最大の玩具店で
盗みをやろうというのだ。
ケビン少年は、それを発見し、 
泥棒2人組の計画をおじゃんにしようとする。 
一方、泥棒2人組のほうは、
「これ以上邪魔だてさせんぞ」と、 
これまで禁じ手だったことに踏み切る。
「少年を殺してしまおう」

出演者: 
Macaulay Culkin ....Kevin McCallister  
Catherine O'Hara ....Kate McCallister  
John Heard ....Peter McCallister  
Joe Pesci ....Harry  
Daniel Stern ....Marv  

前作同様、
ケビン少年、ご両親、そして泥棒2人組が
出演します。
みんな前作の成功のせいか、
うれしそうに張り切っています。

その他の出演者:
Devin Ratray ....  Buzz McCallister  
Hillary Wolf ....  Megan McCallister  
Maureen Elisabeth Shay ....  Linnie McCallister  
Michael C. Maronna ....  Jeff McCallister  
Gerry Bamman ....  Uncle Frank McCallister  
Terrie Snell (I) ....  Aunt Leslie McCallister  
Jedidiah Cohen ....  Rod McCallister  
Senta Moses ....  Tracy McCallister  
Daiana Campeanu ....  Sondra McCallister  
Kieran Culkin ....  Fuller McCallister  


User Rating:  4.6/10 (4108 votes)
低いですねえ。
ケビン少年のNY見物などは、
まったくのお上りさん向け。
安易なつくりだったかも。
 
User Comments:
Overlord-4さん
Australia
1998年10月17日
いいけどなあ...

この映画は面白い。
いろいろな仕掛けがある喜劇である。
でも、この泥棒たちが、なぜ苦しみに耐えているのか、
ギブアップしないのは、なぜか?
マーブは、衝撃を受けたあとなのに、すぐ立ち直る。
ハリーもそうだ。
でも、まあ面白い映画だ。


オトーサン、
見終わって、ガッカリ。
泥棒たちをケビン少年がやっつけるシーンは、
快感を呼び起こすはずなのに、そうではないのです。
例えば、屋上からレンガを投げ落として、
泥棒がのびてしまうシーンがあります。
それが何度も何度も泥棒の顔に当たるのを見ると、
ケビン少年の機転をほめるより、
可哀そうな泥棒への同情心が先になってしまいます。
しかも、Overlord-4さんのいう通り、
この泥棒たち、すぐに立ち直って、
ケビン少年を追いかけまわすではありませんか。
そして、趣向を変えて、また同じようなシーンが
繰りかえされるのです。
これでは、喜劇を通り越して悲劇になります。

オトーサン、
どうして、第2作がこれほどまでに堕落したのか、
理解に苦しみます。
「少年は、相変わらず達者で可愛いのに、
第2作で打ち止めになるとは、惜しいなあ」
とても同じ監督、脚本家の仕事とは思えません。
製作時期をみると、前作は1990年、本作は1992年。
2年で映画をつくるのは、やはりムリなのでしょう。
「せいては事を仕損ずるか」

小泉改革も、
断行というと聞こえはいいですが、
いそぎすぎで、ひどい結果にならなきゃいいのですが。
「まかせるけど、やっつけ仕事はやめてね」


誘拐犯

オトーサン、 
「誘拐犯」という題名を聞いて、
イヤーな感じがしました。
犯罪のなかでも、もっとも卑しいものです。
ひとの弱みをえぐって、
大金をせしめようというのですから。
同じ大金ねらいでも、昔でいえば、
鼠小僧次郎吉のような大泥棒ならゆるせます。
とはいえ、「トラフィック」で
アカデミー賞助演男優賞をとったばかりの旬の俳優、
ベニチオ・デル・トロが誘拐犯をやるとなれば、
話は別です。
早速見にいきました。

原題:Way of the Gun, The (2000)  
監督・脚本:Christopher McQuarrie  
Genre: Crime / Thriller
Rated R for strong violence/gore, language and some sexuality.
上映時間:119分
あらすじ:
ふたりのチンピラが、 
100万 ドル払って代理母になっている少女を誘拐する。
ふたりのチンピラは赤ん坊をさらったあと
大金を要求するが、
ほかの無情な人物たちが現れて、
彼らを追ってメキシコまで追いかけていく。
話し合いよりも、銃弾で解決しようとしているのだ。

出演者: 
Benicio Del Toro ....  Longbaugh  
Ryan Phillippe ....  Parker
Juliette Lewis ....  Robin  

「トラフィック」で
アカデミー賞助演男優賞をとった
ベニチオ・デル・トロの初主演作です。
代理母役のジュリエット・ルイスが、
大きいお腹をかかえて頑張っていました。

BENICIO DEL TORO ベニチオ・デル・トロ 
誕生日 1967/2/19 
出身 米プエルトリコ 
13歳の時にペンシルバニアへ移る。
弁護士を目指しカリフォルニア大学に入学し、
経営学を学ぶが、1年生の時に演劇科に転じる。
その後、ニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエア演劇学校と
ストラ・アドラー・コンサーパトリー、
ロサンゼルスのアクターズ・サークル・シアターで本格的に演技を学ぶ。
テレビ「マイアミ・バイス」のゲスト出演を経て、
88年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」で映画デビュー。
2000年「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」
1989年「007/消されたライセンス」
1990年「ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争」
1991年「インディアン・ランナー」「チャイナ・ムーン」
1992年「1492・コロンブス」
1993年「フィアレス」
1995年「ザ・プロデューサー」「天使の涙」
         「ユージュアル・サスペクツ」
1996年「バスキア」「フューネラル/流血の街」「ザ・ファン」
1997年「エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち」
1998年「ラスベガスをやっつけろ」
2000年「スナッチ」「トラフィック」「誘拐犯」 


JULIETTE LEWIS ジュリエット・ルイス 
誕生日 1973/6/21  
出身 米カリフォルニア 
12才の時、テレビの"HOMEFRIES"に主演し、女優の道に。
91年「ケープ・フィアー」で
アカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。
父は俳優ジェフリー・ルイス。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「花嫁はエイリアン」「ライフ・オン・ジ・エッジ」
1989年「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」
1991年「ケープ・フィアー」「ねじれた家族」
1992年「恋に焦がれて」「夫たち、妻たち」
1993年「カリフォルニア」「ギルバート・グレイブ」「蜘蛛女」
1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
     「ミックス・ナッツ/イブに逢えたら」
1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」「ストレンジ・デイズ」
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「夕べの星」
1998年「サム・ガール」◇
1999年「カーラの結婚宣言」◇「4thフロアー」◇
2000年「誘拐犯」

その他の出演者:
脇役も頑張っていました。
James Caan ....  Joe Sarno  
Taye Diggs ....  Jeffers  
Nicky Katt ....  Obecks  
Scott Wilson (I) ....  Hale Chidduck  
Dylan Kussman ....  Dr. Allen Painter  
Kristin Lehman ....  Francesca Chidduck  
Geoffrey Lewis (I) ....  Abner  
Armando Guerrero (I) ....  Federale #1  
Andres Orozco ....  Federale #2  
Jose Perez (II) ....  ?  
Neil Pollock ....  Interviewer  
Henry Griffin (II) ....  P Whipped  
 

User Rating:  6.8/10 (2149 votes)   
かなりの高得点です。
若者受けしたのでしょう。

User Comments:
Gustavo Martinezさん
Queens, New York
2001年1月30日
いい映画だと思う。

この映画には、
たった1つだけケチをつけたいシーンがある。
シーンの強烈さを強調するのはいいとしても、
最も劇的でクライマックス・シーンに使うならばわかるが、
金がはいった袋をトラックに放りこんで、
運転して立ち去る場面のために
オーケストラを使うのはどうかと思う。
私もガールフレンドも困惑した。
だって、音楽だけがどんどんエスカレートして、
クライマックスになったからである。
ふたりとも、変だねといった。
とはいえ、この映画はほんとうにすばらしい。
ベニチオ・デル・トロは、 クールな輝きをもっているし、
ライアン・フィリップもまた注目に値する仕事をした。
ほとんど会話のないシーンもあったが、表情の演技が見事だった。
まさに、俳優たちの真価が試されるところだ。
ゆれにゆれる心のゲームが、楽しく、魅惑的だった。
脚本は、ひねりにひねってあって、
まったく予測不可能なものだった。
用語はみな目新しかった。
まるで、実際に現場に居合わせているかのようだった。
これは考えさせる映画である。
そうでないひともいるかも知れないが。
クリエーティブなカー・チェイス・シーンは、
非情なアクション・ファンでも、きっと満足させるだろう。
この映画は、ほんとうにクールだ。

オトーサン、
長く生きてくると、
世の中、正義とか真理とか努力とか
いろいろな人間が決めた立派な価値はあるものの、
正義が最後に勝つわけでもないし、
真理が尊重されるわけでもないし、
努力が報われるわけでもないことが、
だんだん,分かってまいりました。

「あんなにいいひとが早死にするなんて」
という裏には、
「悪い奴ほど長生きする」
という厳然たる事実が潜んでいるのです。
ですから、この映画で、
ベニチオ・デル・トロが誘拐犯を演じ、
何とも思わずに次々と人を殺す様子をみて、
こう言うことをいうと、
大いに誤解されるかもしれませんが、
ある種の爽快感を覚えました。

でも、
ベニチオ・デル・トロが、いくらアカデミー賞俳優だとしても、
これだけ悪事を重ねれば、ただではすまないはずと思いました。
昔の西部劇でもあるまいし、
「白人、いつも正しく、インディアン、いつも悪い」
ということもあるまいと思っていましたら、
案の状、ベニチオ・デル・トロが
最後に射殺されるシーンがあって、妙に納得しました。
やはり、勧善懲悪でないと、かっこうがつかないものです。


ザ・リバー

オトーサン、
旅行先にPCアダプターを持っていくのを
忘れました。
デジカメで撮った画像を、パソコンに取り入れることが
できないのです。、
ですから、すばらしい川の画像は夕方まで、お預け。
代わりに、今日6月25日は、国連エイズ特別総会が開催される日なので、
それを記念して、ベネトンの有名な広告を掲載しましょう。
エイズ患者の臨終の写真を広告に使ったということで、
大反響をよんだものです。


原題:River, The (1984)  
監督:Mark Rydell  
原作・脚本:Robert Dillon (III)
Genre: Drama
上映時間:122分
あらすじ:
農民の家族がひどい嵐と戦っている。
銀行が、農場を没収しようとしているのだ。
自分たちの農場を確保するためには、
もっと過酷な時間が待ち受けていた。

出演者: 
Mel Gibson ....  Tom Garvey  
Sissy Spacek ....  Mae Garvey  

これが、記念すべき、
メル・ギブソンの映画デビュー作です。
メル・ギブソンって
すごい役者さんだと思います。
メルの妻役のシシー・スペイセク、
いいですね。健気で、可愛らしくて。
経歴をみてみましょう。

SISSY SPACEK シシー・スペイセク 
誕生日 1949/12/25  
出身 米テキサス州クイットマン 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1970年「TRASH」
1972年「PRIME CUTS」「ブラック・エース」
1973年「GINGER IN THE MORNING」「地獄の逃避行」
1976年「キャリー」◇
1977年「WELCOME TO L.A.」「三人の女」
1980年「HEARTBEAT」
     「歌え!ロレッタ愛のために」◇アカデミー主演女優賞
1981年「RAGGEDY MAN」
1982年「ミッシング」
1984年「ザ・リバー」
1985年「目撃者マリー」
1986年「すみれは、ブルー」「'NIGHT MOTHER」
     「ロンリーハート」
1990年「ロング・ウォーク・ホーム」
1991年「いつも隣にいてほしい」「JFK」
1994年「マミー・マーケット」
1996年「グラスハーブ/草の竪琴」
1997年「白い刻印」◆
1999年「ストレイト・ストーリー」◆
     「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◆ 

道理で、うまいと思いました。
アカデミー主演女優賞をとっていたのです。

その他の出演者:
Shane Bailey (I) ....  Lewis Garvey  
Becky Jo Lynch ....  Beth Garvey  
Scott Glenn ....  Joe Wade  
Don Hood ....  Senator Neiswinder  
Billy Green Bush ....  Harve Stanley  
James Tolkan ....  Howard Simpson  
Bob W. Douglas ....  Hal Richardson  
Andy Stahl ....  Dave Birkin  
Lisa Sloan ....  Judy Birkin  
Larry D. Ferrell ....  Rod Tessley  
Susie Toomey ....  Sally Tessley  
Kelly Toomey ....  Lisa Tessley  
Frank Taylor (I) ....  Zemke  
 
  
User Rating:  6.1/10 (413 votes) 
まあまあですが、
古い映画は、名画でも、
みているひとが少ないのは残念です。


User Comments:
MovieFan-48さん
California
1999年7月24日
マーチンの要約は、的外れ。

最近、この映画のビデオを借りた。
メル・ギブソンのファンだからだ。
見る前に、このimdbに載った
レオナルド・マーチンのコメントを読んだ。
かれは、こんなことを書いている。
「けれども、ギブソンの性格が
非常に冷淡に頑固であるので、共感することは難しい」
メル・ギブソン演じる農民の性格が冷酷だという。
まさか。
かれは共鳴できないほど頑固な男ではない。
”Mosquito Coast”のハリソン・フォードは、
そんな男だが、メル・ギブソンは善良な男である。
ただ、自分自身が正しいと信じること、 
家族のために正しいことをしようとしているだけである。
私は彼を冷酷などとは思わない。
もう一度言おう。
冷たく、頑固で、愛情のない父親を探しているならば、
”Mosquito Coast”を当たればいい。
農民についての良い映画をみたいなら、
この映画をおすすめする。
かれは、天候に苦しめられ、
隣人からも憎まれている。
実に見事な撮影で、きれいな映画である。
欲をいえば、
川のシーンは、大クリーンでじっくりと見たかった。
シシー・スパセクは、もちろん素晴らしかった。

オトーサン、
長野県の田中知事の脱ダム宣言が
全国的なひろがりをみせるなかで、
ついに国土交通省も同調したという記事を読んでいたので、
この映画をみて、深く考えさせられました。
メル・ギブソン演じるところの
主人公、農民のガーヴィは、
洪水と戦っていますが、
ダム建設には絶対反対です。
自分の先祖代々の農地が湖底に沈み、
川が、コンクリートで塗り固められるのには、
耐えられないのです。
それなら、死力を尽くして、
土嚢を積んで、堤防の決壊を防ごうとします。
自分や家族だけでは、ダメな場合には、
隣人も総動員して、トラクターで土を運び、積み上げます。
それでも、天候は神のみぞ知る。
雨が激しければ、それで終わりです。 
でも、あの静かな美しい川が欲しい...。
なぜなら、
それはかれや家族にとって、
切り離せない身体の一部のようなものですから。


8月のメモワール

オトーサン、
洋画嫌いのひとに、
その理由を聞くと、
「外国の俳優の名前って、覚えにくいよ」
といわれました。
オトーサンも、
この映画に出ている父親役のケビン・コスナーと
出ていないケビン・スペイシー
の見分けがつきませんでした。
ふたりとも、名優なので,
何本も出演作を見ているはずですから、
そろそろ見分けがついてもよい頃なのですが...。

原題:War, The (1994)  
監督:Jon Avnet  
脚本:Kathy McWorter
Genre: Adventure / Drama / War
上映時間:127分
あらすじ:
ヴェトナム戦争の復員兵コスナーは、
息子とその友達との戦争
そして別の子供グループとの戦争に直面する。
かれはまた自分自身の雇用を求める戦争にも
直面している。 
戦争の後遺症である精神不安定を治療するために
入院歴が邪魔になるのだった。


出演者: 
Kevin Costner ....  Stephen  
Elijah Wood ....  Stu Simmons  
子役のイライジャ・ウッドが目立ちました。
いまや若手の有望な俳優になっています。

ELIJAH WOOD イライジャ・ウッド 
誕生日 1981/1/28 
出身 米アイオワ州 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「バック・トウ・ザ・フューチャーPART2」
1990年「背徳の囁き」「ナイトチャイルド」
     「わが心のボルチモア」
1991年「愛に翼を」
1992年「フォー・エヴァー・ヤング」◆「ラジオ・フライヤー」
1993年「危険な遊び」「ハックフィンの大冒険」
1994年「ノース 小さな旅人」「8月のメモワール」
1996年「フリッパー」
1997年「アイス・ストーム」
1998年「ディープ・インパクト」◇「パラサイト」◇
2002年「ロード・オブ・ザ・リング」
 

その他の出演者:
Mare Winningham ....  Lois  
Lexi Randall ....  Lidia  
LaToya Chisholm ....  Elvadine  
Christopher Fennell ....  Billy  
Donald Sellers ....  Arliss  
Leon Sills ....  Leo  
Will West (II) ....  Lester Lucket  
Brennan Gallagher ....  Marsh  
Adam Henderson ....  Chet  
Jennifer Tyler ....  Ula  
Lucas Black (II) ....  Ebb  
Justin Lucas ....  Willard  
Raynor Scheine ....  Mr. Lipnicki  
 

User Rating:  6.5/10 (698 votes)   
あまりいいスコアではありません。
ケビン・コスナーの末路も哀れですし、
妻を演じた役者さんもうまいとはいえません。
子供たちにケンカの作法を教えるのに
ケビンのヴェトナム戦争での苦い教訓を
あてはめるのはちょっと無理があります。
重いテーマに子供たちを
登場させるのはいかがなものでしょうか。

User Comments:
Morlockさん
Orlando, FL
1999年1月26日
外の戦争、内なる戦争...

大衆も、評論家も、ベトナム戦争は、
アメリカで最も人気のない戦争と言ってきた。
この映画は、
戦争をちょっとちがった意味で描いている。
タイトル通り、ベトナム戦争ものであるが、
(戦争シーンは、少ししかない)
それだけにはとどまらずに、
アイデンティティを求めての子供たちの間の戦争、
彼らがその中で戦いぬく比喩的な戦争を取上げている。

複雑で多層な物語、
感動的でリアルな演技、
ホームドラマの郷愁に満ちた映像、
すみからすみまで美しく作りあげられた映画である。
この映画は、「フォレスト・ガンプ 」の最良の部分と
"Fried Green Tomatoes."の郷愁をミックスしている。
青年期の純真さとナイーブさ、ユーモア、
自らの意思決定と行動がもたらす結果、
そして人生の悲劇を描いている。
また2つの短い「ミュージカル」まである。
この映画の構成は、非常にしっかりしていて、
私の大好きな"To Kill a Mockingbird" に似ている。
その映画では、グレゴリー・ペックというスターを
クローズアップしないかったが、この映画も同様で、
ケビン・コスナーをスター扱いしていない。
脇役を演じさせることで、効果をあげている。
両方とも、女性を語り手にしており、
回想形式で物語が進行する。
語り手は、父や兄についての物語を語る。
彼らの成長、父や兄から何を学びとったかを語るのである。

「ああ、あのとき、ああすればよかった」
あなたも時には、自分の人生について、
反省させられることがあるかも知れない。
そんな反省のきっかけとなるようないい映画が、
きわめて少ないのが現状である。
いまだに多くの問題が、世界に残っている。
何という適切なテーマを扱った映画なのだろう。

オトーサン、
地球温暖化、核拡散防止など、
世界中に重要な問題が山積しているのは、
十分承知しておりますが、
ここでは、
ケビン・コスナーとケビン・スペイシーは間違えやすいという
オトーサンにとって現在最大の問題について
抜本的解決に取り組む所存であります。
おなじみの経歴データで比べて見ましょう。

ケビン・コスナー
1955年カリフォルニア州生まれ
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
映画デビュー 1981年
代表作:「フィールド・オブ・ドリームス」
    「JFK」
最新作:2000年「13デイズ」

ケビン・スペイシー 
1959年ニュージャージー州生まれ
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
映画デビュー 1986年
代表作:「セブン」
    「ユージュアル・サスペクツ」アカデミー助演男優賞
    「アメリカン・ビューティー」アカデミー主演男優賞
最新作:2000年「ペイ・フォワード 可能の王国」 

ケビン・コスナーは、
実力はあるのに、
スペイシーに較べて、どうも運に恵まれないようです。
「俺は奴より、年は4つ上、
映画デビューも5年前なのに
奴は、アカデミー賞を2回もとった。
コンチクショー」
なんていっているかも。
(いうハズないか。ぼやくような人柄ではなさそうです)
この「8月のメモワール」でベトナム戦争復員後、
鉱山事故で死ぬなんていう役を引き受けたのが
ケチのつきはじめだったのかも...。

高校生にとって、大学選びが大事、
若いひとにとって、パートナー選びが大事なように、
俳優にとって、出演作選びってほんとうに大事ですよね。


ハムナプトラ2 黄金のピラミッド

オトーサン、
目下、DVDの名作に心を奪われています。
でも、少しは、新作映画もみなければと決心しました。
「ハムナプトラ2」 
この映画、劇場は満員とまではいきませんが、
意外にも、老若男女、幅広い観客が見にきていました。
題名を言えないおじいさんが、
切符売り場で「トラ1枚」と言って買っていました。
「そうか、やっぱりヒットしているんだ」
見ている間はスカットしますが、
見終わると何も残らない映画です。
でも、最新のCGを駆使した
ミイラ軍団やサソりの大群は迫力満点ですし、
サービス精神旺盛なこと、香港映画も顔負けです。
「こりゃ、話題になるはずだわい」

原題:Mummy Returns, The (2001)  
監督・脚本:Stephen Sommers (I)  
Genre: Adventure / Action / Thriller / Fantasy
Rated PG-13 for adventure action and violence. 
上映時間:133分

あらすじ:
時は、1933年。
第1作から10年後。
リック・オコーネルは、いまエヴリンと結婚している、
8歳の息子アレックスを育てて、ロンドンに住んでいる。
イムホテップの死体が大英博物館の暗闇のなかで
生き返えろうとしている。
ミイラになったイムホテップは、もう一度地球に戻って
永遠の命を手にして世界を征服しようとしていた。
しかし、同じ頃、もう1つの邪悪な力が世界に解き放たれた。
古代のエジプトの神秘主義の最も暗い儀式から生まれた、
イムホッテップよりも、さらに強い邪悪な力。
2つの力が激突するとき、世界の運命は尽きる。
オコーネルは、手遅れにならないうちに息子を救い、
世界を悪の力から救わねばならない。

出演者: 
Brendan Fraser ....  Rick O'Connell  
Rachel Weisz ....  Evelyn 'Evie' Carnahan O'Connell
         /Princess Nefertiri  

手に汗にぎる戦争シーンや悪役の活躍に食われていますが、
一応、この主役2人の経歴をのぞいてみましょう。

BRENDAN FRASER ブレンダン・フレイザー 
誕生日 1968/12/3 
出身 米インディアナポリス 
12歳の時からロンドンの舞台に出演するようになり、
トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、
シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで
演技の美術学士号を取得した。
映画デビューは「恋のドッグファイト」。
「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1991年「恋のドッグファイト」
1992年「原始のマン」「青春の輝き」
1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」
1996年「くちづけはタンゴの後で」
1997年「ジャングル・ジョージ」
1998年「いつかあなたに逢う夢」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
     「ゴッドandモンスター」
     「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇
2000年「悪いことしましョ!」◇
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇
 
RACHEL WEISZ レイチェル・ワイズ 
誕生日 1971/3/7 
出身 英ロンドン 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1993年「赤と黒」
1994年「デスマシーン」
1996年「魅せられて」「チェーン・リアクション」◇
1997年「ベント/堕ちた饗宴」▲
     「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇
1998年「輝きの海」◇「アイ・ウォント・ユー」◇
     「スカートの翼広げて」◇
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
     「チューブ・テイルズ」◇
2000年「スターリングラード」
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」

 
その他の出演者:
Patricia Velazquez ....  Meela/Anck Su Namun  
悲運の美女を演じたパトリシア・ヴェラスケス、
いいですねえ。ちょっと経歴見ましょうよ。

PATRICIA VELASQUEZ パトリシア・ヴェラスケス 
誕生日 1971/1/31 
出身 ベネズエラ 
父がユネスコに勤めていた関係で
子供の時はパリやメキシコで暮らした。
ベネズエラに家族と戻り、
父がユネスコとの契約を切られてからは苦しい生活が続いた。
17才の時、イタリアのモデル・エージェントにスカウトされ、
ミラノに移り、モデルのトレーニングを受けた。
その後、イタリア、スペイン、日本、フランスでモデルとして活躍し、
ニューヨークでスーパーモデルの地位に上りつめた。
97年にモデルを辞め、ロサンゼルスで演技の勉強を始めた。
「ハムナプトラ」シリーズのアナクスナムン役が有名。 
活躍度 ▲↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1996年「ジャガー」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」
 
John Hannah ....  Jonathan Carnahan  
Arnold Vosloo ....  High Priest Imhotep  
Oded Fehr ....  Ardeth Bay  
Patricia Velazquez ....  Meela/Anck Su Namun  
Freddie Boath ....  Alex O'Connell  
Alun Armstrong ....  Curator  
Dwayne Johnson ....  The Scorpion King  
Adewale Akinnuoye-Agbaje ....  Lock-Nah  
Shaun Parkes ....  Izzy  
Bruce Byron ....  Red  
Joe Dixon (III) ....  Jacques  
Tom Fisher (I) ....  Spivey  
Aharon Ipale ....  Pharoah Seti I  
 
  
User Rating:  6.7/10 (5640 votes) 
まあ高い点です。
第1作「「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」を
見たひとも多いかもしれません。

User Comments:
Jeffさん
L.A. CA
2001年4月25日
アクションと冒険、満載!

出だしの30分から
雄大な戦い、死と欺瞞、ロマンスと危機一髮がある!
ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイスがカンバックしてきた。
今度は、単なる古代のママではない。
今度は、イムホテップの悪しき追従者、 
不死の軍隊、そしてピグミーとスコーピオン・キングがいる。
ペースは、急テンポである。
これは、まるでローラーコースターに乗ったようである。
あなたは、上下し、回転し、逆さになり、もう1回転して
放り出される。
スタントは見事で、特殊効果はものすごく、
そして物語もまた素晴らしい。
友人たちと一緒に見に行くといい。
完ぺきな夏の映画である。
チケットを受けとって、ソフトドリンクを手に、
深く椅子に座って、楽しむとよい。
すばらしく、面白い映画である!


オトーサン、
映画そのものは他愛ないものなので、
大音響も続きすぎると、
刺激がなくなって、途中熟睡していました。

ところで、
この映画に飛行船が出てくるのは、
とても面白いアイディアだと思いました。
戦前は、ドイツの飛行船・ツェッペリン号が
日独同盟を結んでいた関係で、日本にもやってきたので、
皆,外に出て、空を仰いだそうです。
オトーサンは、その頃は、まだ生まれていませんでしたが、
祖母ちゃんや伯父さんたちから何度も聞かされたものです。
「そりゃあ、お前、国中、大騒ぎだったんだぞ」
もはや、知るひともほとんどいないので、
YAHOOでサーチした資料をご紹介しましょう。

「1929年8月29日、
ドイツ製飛行船「グラーフ・ツェッペリン」号が
世界一周に成功した。

1783年11月21日、
モンゴルフィエ兄弟の生み出した熱気球によって、
人類は初めて空を飛んだ。
このフランス人兄弟が生み出した技術は、
20Cには形を変えて飛躍的に進歩していた。
その継承者とも言える人物が
フェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵。
飛行船の父とも呼ばれている人物である。

従来の風まかせの気球に対して、
推進器となるプロペラを備える飛行船の研究は盛んに行われ、
ガソリン・エンジンが実用化されるとこれに注目が集まった。
しかし、初期の飛行船はガスの漏れにくい布で作った袋の中に、
水素ガスを詰め込む軟式飛行船が主流である。
エンジンを載せるには巨大な船体が必要だが、
1立方メートルにつき、1キログラムしか浮力をもてない為、
軟式飛行船では限界があった。

そこでツェッペリン伯は、
ジュラルミンでガーダーを組み立て、
その中にいくつものガス袋を入れた
「硬式飛行船」を生み出したのだ。
1900年には第1号機LZ−1の初飛行に成功。
その運送能力や実用性に注目され、
以後硬式飛行船は飛躍的に発達していく。

そして、1929年8月8日、
ツェッペリン型飛行船LZ−127、
通称グラーフ・ツェッペリン号(ツェッペリン伯号)が、
アメリカのレークハーストから世界一周の旅へ出発。
ドイツ、日本の霞ヶ浦、ロサンゼルスを経て8月29日に帰着。
全行程33,632q、実飛行時間273時間27分の
世界一周に成功したのであった。

しかし飛行船の黄金時代は長く続かなかった。
1936年3月、ツェッペリン号より更に巨大な
LZ−129ヒンデンブルク号が完成し、
欧州・南米間に定期就航したりした。
しかし、1937年5月6日、
レークハーストで謎の大爆発を起こし炎上。
これ以後、飛行船の役割は航空機に取って代わられ、
博物館へと収められていく事となる。
時代は飛行船の優雅な旅から、
時間を貴ぶスピードを求める時代へと向かうのであった」

オトーサンが思うに、
一時は、すたれていた船旅も復活してきたので、
飛行船で優雅に世界一周というのも、
また流行するかもしれませんよ。
この映画の飛行船は、
ジェット噴射といういい加減な設定になっていますが、
技術も進歩しているので、あるいは実現するかもしれません。
目を丸くするほど巨大で、安全な機体も開発できそうです。

「飛行船が主人公の映画,誰かつくらないかなあ」


ウエールズの山

オトーサン、
今週もTSUTAYAでDVDを3本借りました。
1日1本のペースで、内訳は、
新作2本、VTR2本、DVD3本,合計7本です。
先週DVDクリーナーを買って、そうじをしたので、
その結果を確認するのも楽しみです。
果たして、きちんと最後まで写るかどうか?
(残念ながら、また不良品でした)
ところで、この「ウエールズの山」、原題は非常に長いのです。
"The Englishman Who Went Up a Hill But Came Down a Mountain"
「丘を登って、山を降りてきた」
一体、何のこっちゃ?

原題:Englishman Who Went Up a Hill 
   But Came Down a Mountain, The (1995)  
監督:Christopher Monger  
原作・脚本:Ifor David Monger
Genre: Comedy / Romance
Rated PG for mild language. 
上映時間;99分

あらすじ:
2人の英国人地図製作者が、
「ウェールズに入って最初の山はどれか」
を決めるために、南ウェールズの小さな村を訪問する。
1917年のことで、ヨーロッパではまだ戦争が続いていた。
村人たちは、「山」を非常に誇りに思っていたが、
実際には「丘」に過ぎないことを知られて、
無理もないことだが、失望し、激怒した。
規則を決めるのは英国人である。
そこで、かれらの裏をかくために、
村人たちは、「丘」を「山」に作り変えはじめる。
そのため、英国人の退去を阻止しなくてはならない。


出演者: 
Hugh Grant ....  Reginald Anson(測量士)  
Tara Fitzgerald ....  Betty(婚約する娘)  
Colm Meaney ....  Morgan the Goat(酒場の好色な主人)  

オトーサンがみた限りでは、
ヒュー・グラントは、あまりよくありませんでした。
ジュリア・ロバーツと共演した「ノッティングヒルの恋人」は
素敵なはまり役でした。

またタラ・フィッツジェラルドも
コルム・ミーニーも、そううまい役者さんとは
思いませんでした。
でも、脇役の多くの愛すべき村人たちが
とても印象的でした。

HUGH GRANT ヒュー・グラント 
誕生日 1960/9/9 
出身 英ロンドン 
オックスフォード大学で英文学を学ぶ。
卒業後にノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、
84年からテレビに進出。
87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞獲得。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1982年「オックスフォード・ラブ」
1987年「モーリス」「白い炎の女」
1988年「ベンガルの夜」「幻の城」
1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」
1990年「スピリット/傷だらけの栄光」
1991年「即興曲」
1992年「赤い航路」
1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」
1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」
1995年「9か月」「いつか晴れた空に」
         「ウェールズの山」
     「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」
1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」
1998年「リラクタント・グルーム」
         「アザーワイズ・エンゲージド」
1999年「ノッティングヒルの恋人」
         「恋するための3つのルール」
2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」 


その他の出演者:
Kenneth Griffith ....  Rev. Robert Jones 
Ian McNeice ....  George Garrad  
Ian Hart ....  Johnny Shellshocked (Jones)  
Tudor Vaughan ....  Thomas Twp 
Hugh Vaughan ....  Thomas Twp Too  
Robert Pugh ....  Williams the Petroleum  
Robert Blythe ....  Ivor the Grocer  
Garfield Morgan ....  Davies the School  
Lisa Palfrey ....  Blod Jones  
Dafydd Wyn Roberts ....  Tommy Twostrokes  
Ieuan Rhys ....  Sergeant Thomas  
Anwen Williams ....  Mavis  


User Rating:  6.5/10 (1316 votes) 
思ったより低いスコアです。  
やはりスター不在のせいでしょうか?
時代外れのテーマのせいでしょうか。

User Comments:
bahrom1さん
2001年3月27日
知られざる珠玉のコメディ

私の周辺では、
この映画を知らないひとばかりだった。
それは恥ずかしいことだ。
映画は、絵のようなウエールズのカントリーを背景に
ゆったりとしたペースで進み、私を完全に魅了した。 
おとなしいユーモア、カラフルで美しい登場人物たち。 
私は、ヒュー・グラントの大フアンではないが、
うまく演技している。
しかし、この映画を面白くしているのは、彼ではない。
素敵なのは、助演陣である。
Thomas Twpとベティを演じたTara Fitzgerald、
そして、2人の敵役、Rev. JonesとMorgan the Goatがいい。
Colm Meanyは、なんかの映画とTVでみたことがある。
(確か、スター・トレック・シリーズだった)
うまい役者と思ったことはないが、
Morgan役は、ほんとうに笑える。
さて、この映画は何をテーマにしているのだろうか
プロットは複雑ではないし、大したことはない。
眠ったようなウェールズの村の
高貴ともいえる理由が、関係しているとだけ指摘しておきたい。
理由は何か?
高貴と感じられるかどうか。
映画をみて、自分で判断してみてほしい。

オトーサン、
この映画、
登場人物がみなひょうひょうとしていて
大変、気にいりました。
大体、305メートル以上が「山」、
それ以下は「丘」といわれて
村人が、カンカンになるっていうのが、 
可愛いじゃないですか。
そこで、頂上まで村人総出で
土運びをして、6mほど土を盛り、
丘を山にしてしまうというのが、いいじゃないですか。
道路やダムは時代遅れ、
かといって、いい知恵も浮かばないようですから
オトーサンが、新手の公共工事を提案します。
富士山を4000mにするっていうのは、
いかがでしょう。
なにでも、エベレストのあるネパールでは、
3000m級は「山」とはいわないそうです。
ただの「丘」ということだそうです。
「富士山」は、
「富士が丘」に過ぎなかったのです。
いま、日本人に必要なのは、
みんながひとつの目標に向かって力を合わせること。
愛知万博も、地方博どまりに終わるようですから、
新しい事業が必要です。
エジプトのピラミッドづくり、
ヒットラーのアウトバーンづくりに匹敵する
後世に名を残すシンボル事業が必要です。
平成小泉の大事業!
富士が丘を富士山に!
国民ひとりひとりが、バケツ1杯の土を頂上へ!


めぐり逢い

オトーサン、
デオデオと合併するエイデンのお店を
久しぶりに覗いてみました。
コジマ、ヤマダ電機についで、
業界第3位の家電専門店になるので、
店員の士気があがっているように思えました。
その後、近くのホームセンターに行くと、
CDやVTR、パソコンソフトも売りはじめていました。
「ふーん、エイデンも大変だなあ。
強敵が、つぎからつぎへと出てくるからなあ」
と思いながら、980円だったので買ったのが、
この「めぐり逢い」でした。
思いがけず、グラントとカーに逢えたのも、
何かの巡りあわせでしょうか。


原題:Affair to Remember, An (1957)  
監督・原作Leo McCarey  
レオ・マッケリーは、「我が道を行く」で
アカデミー賞を受賞した名匠です。
脚本:Mildred Cram  
Genre: Romance
上映時間:119分

あらすじ:
ハンサムなプレイボーイのニッキー・フェランテ、 
美しいナイトクラブ歌手のテリー・マッケイの間に、
ヨーロッパからNYへの船旅の間にロマンスの花が咲いた。 
他のひとと婚約していたにも関わらず、
ふたりは、エンパイア・ステートビルで、
半年後に再会することを約束する。 
ところが,不運にも交通事故のせいで、
テリーはニッキーに再会できなくなる。 
ニッキーは、彼女が結婚してしまったか、
自分をもはや愛していないのではないかと思う。 
彼は、テリーがこられなかった真相を発見し、 
生涯で唯一の真実の恋を成就できるだろうか、 
無情にも、その機会は消えてしまうのか? 


出演者: 
Cary Grant ....  Nickie Ferrante  
Deborah Kerr ....  Terry McKay  

オトーサン、
若い頃、感激。
ケーリー・グラントには、
「泥棒成金」で惚れました。
「シャレード」も見て、惚れ直しました。
世の中には、こんなにいい男がいるのか!
デボラ・カーには、
「王様と私」でうっとりしました。
「地上より永遠に」も見て、
世の中には、こんなにいい女がいるのか?
その面影が、心に深く刻みこまれました。

なつかしの名優たちに、
いまになって再会できるとは、
まさか夢にも思いませんでした。
かれらは、もう地上にはいないけれど、
VTRで永遠に生き続けていて、
いつでも好きな時に再会できるのです。

CARY GRANT ケーリー・グラント 
誕生日 1904/1/18-1986 
出身 英ブリストル 
出演作
1932年「その夜」「明日は晴れ」
     「我らは楽しく地獄へ行く」
     「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」
     「七月の肌着」「お蝶夫人」
1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」
     「鷲と鷹」「海の密室」
     「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」
1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」
     「お嬢様お耳拝借」
1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」
     「最後の駐屯兵」
1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」
     「結婚の贈物」
1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」
     「新婚道中記」
1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」
1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」
1940年「ヒズ・ガール・フライデー」
     「ママのご帰還」「明日への戦ひ」
     「フィラデルフィア物語」
1941年「愛のアルバム」「断崖」
1942年「恋の情報網」
1943年「ミスター・ラッキー」
1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」
     「毒薬と老嬢」
1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」
1947年「独身者と女学生」
1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」
     「恋はかくの如く」
1949年「僕は戦争花嫁」
1950年「危機の男」
1951年「うわさの名医」
1952年「モンキー・ビジネス」
1955年「泥棒成金」
1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」
     「よろめき休暇」
1958年「無分別」「月夜の出来事」
1959年「北北西に進路を取れ」
     「ペティコート作戦」
1960年「芝生は緑」
1962年「ミンクの手ざわり」
1963年「シャレード」
1964年「がちょうのおやじ」
1966年「歩け!走るな」
1970年「エルビス・オン・ステージ」 


DEBORAH KERR デボラ・カー 
誕生日 1921/9/30 
出身 スコットランド・ヘレンズバー 
イングランドはバレエ学校に学び、
野外劇に出演したところを
カブリエル・パスカル監督の目に留まり、
41年に映画で初主演を果たした。
「わが息子エドワード」「地上より永遠に」
「王様と私」「白い砂」「旅路」「サンダウナーズ」で
6度もアカデミー賞にノミネートされるが、
受賞に至らず。
94年にアカデミー特別名誉賞が贈られた。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1943年「老兵は死なず」
1947年「黒水仙」
1949年「わが息子エドワード」
1950年「キングソロモン」
1951年「クェ・ヴァディス」
1952年「ゼンダ城の虜」
1953年「東方の雷鳴」「悲恋の王女エリザベス」
     「ジュリアス・シーザー」
     「地上より永遠に」
1955年「情事の終わり」
1956年「怒りと冒涜」「王様と私」「お茶と同情」
1957年「白い砂」「めぐり逢い」
1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」
1959年「旅」「悲愁」
1960年「サンダウナーズ」「芝生は緑」
1961年「六年目の疑惑」「回転」
1964年「ドーヴァーの青い花」「イグアナの夜」
1965年「結婚専科」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「天使のいたずら」
1969年「さすらいの大空」
     「アレンジメント/愛の旋律」
 

その他の出演者:
Richard Denning (I) ....  Kenneth  
Neva Patterson ....  Lois  
Cathleen Nesbitt ....  Grandmother Janou  
Robert Q. Lewis ....  Announcer  
Charles Watts (I) ....  Hathaway  
Fortunio Bonanova ....  Courbet  

  
User Rating:  7.1/10 (1407 votes) 
高いスコアです。
でも、
1957年の映画となると、
さすがに投票するひとは少ないですねえ。


User Comments:
Tim Coxさん
Marietta, OH
1999年3月4日
ここには癒しがある。

おセンチな映画だが、まいりました。 
グラントとカーに、脱帽。 
嫌いになろうたって、なれません。
ほんとうに愛すべき役柄。 
中だるみもあったが、 
エンディングは、おセンチの極みではあるものの、
ほんとうに素晴らしかった。
マッカーリー監督は、お見事。
ヴィック・デイモンの音楽は、まったくロマンティック。 
この映画、ほんとにロマンティックな古典である。 


オトーサン、
ひさしぶりにノンビリした時の流れに
身を置きました。 
50年代、フィフィティーズは、
いい時代だったのですねえ。
エンパイア・ステートビルが
世界一の高さを誇っていた時代。
当時のひとびとは、
天国に一番近いビルと言いあっていたのです。
甘い音楽、生き生きしていたひとびと、
クルマも交通事故も、まだ少なかった時代。
セックス一偏倒ではなく、ロマンスがあった時代。
流行の言葉でいえば、
癒しの機会がふんだんにあった時代でした。
このビデオ、癒しにいいですよ...。


ギフト

オトーサン、
腕組みして唸ります。
「メリル・ストリープと
ケイト・ブランシェット、
どちらの演技が巧いだろうか?」
この「ギフト」を見るまでは、
そんな疑問はまったくわきませんでした。
断然、メリル・ストリープでした。
だって、海外俳優マガジンで、6つ星ですから。
この「ギフト」での彼女の目の演技をみると、
只者ではありません。
「このひとの感情のダムは深いぞ。
まさに、目は口ほどに物を言い、だ」
感情を表現する天与の才能をもっている
と感嘆いたしました。


原題:Gift, The (2000)  
監督:Sam Raimi  
脚本:Billy Bob Thornton & Tom Epperson  
Genre: Drama / Thriller / Horror
Rated R for violence, language, and sexuality/nudity. 
上映時間:111分
あらすじ:
ある女性が、超能力をもっている。 
頼まれて、失踪した若い女性を発見する手伝いをする。

出演者:
Cate Blanchett ....  Annie Wilson 
この映画、ケイトのための映画ですが、
「マトリックス」のキアヌ・リーブス、
アカデミー主演女優賞のヒラリー・スカンクという
脇役が充実しています。
Keanu Reeves ....  Donnie Barksdale   
Hilary Swank ....  Valerie Barksdale  

CATE BLANCHETT ケイト・ブランシェット 
誕生日 1969/5/14 
出身 オーストラリア・メルボルン 
92年オーストラリア国立演劇学校卒業後、
シドニー・シアター・カンパニーに加わり舞台で活躍し、
93年「シドニー演劇批評家協会新人賞・
ローズモンド最優秀女優賞を一年のうちにダブル受賞する。
映画デビューは「パラダイス・ロード」。
「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート、
イギリスのBAFTA主演女優賞を受賞した。
ジャンルを問わず、活躍できる女優である。 
活躍度 △↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1997年「パラダイス・ロード」
          「オスカーとルシンダ」
     「THANKS GOD HE MET LIZZY」
1998年「エリザベス」◇
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇
          「リプリー」◆
2000年「ギフト」◇ 


その他の出演者:
Giovanni Ribisi ....  Buddy Cole  
Katie Holmes ....  Jessica King 
掘り出し物が、ジョバンニ・リビシと
ケイティ・ホームズです。

Greg Kinnear ....  Wayne Collins  
Michael Jeter ....  Gerald Weems  
Kim Dickens ....  Linda  
Gary Cole (I) ....  David Duncan  
Rosemary Harris ....  Annie's Granny  
J.K. Simmons ....  Sheriff Pearl Johnson  
Chelcie Ross ....  Kenneth King  
John Beasley ....  Albert Hawkins  
Lynnsee Provence ....  Mike Wilson  
Hunter McGilvray ....  Miller Wilson  
 
User Rating:  6.8/10 (1614 votes)   
かなり高いスコアです。


User Comments:
Aman Verjeeさん
Boston, MA
2001年3月6日
身の毛もよだつ。

これは、ほとんど完全な映画である。 
サム・ライミ監督は、
背筋も凍りつくおそろしい映画をつくった。
脚本は、「シンプル・プラン」と同様、
ビリー・ボブ・ソーントンである。
この映画は、全面的に堅実な演技、
スリル満点の仕掛け、
すてきな結末を呼び物にしている。
とくに、ケイト・ブランシェットがすばらしい、
彼女は「エリザベス」で、
男性優位の世界で独立した女性を演じて、
オスカーにノミネートされている。
また、オスカーを受賞したヒラリー・スカンクの
素晴らしい演技は特筆すべきである。
彼女は、夫(キアヌ・リーブス)に殴られる女性を演じる。
ゲーリー・コール、グレッグ・キナー、
ケイティ・ホームズも傑出した出演者である。
ブランシェットは、占い師を演じる。
超能力でも、超自然の才能でもないが、
ある種の「天与の才能物」を持っているので、
クライアントの話に耳をかたむけ、彼らの問題を理解し、
そして常識でアドバイスを与える。
ライミ監督は、大仕事をやってのけた。
あなたを夢中にさせて、
ひとりを有罪、もうもう1人も有罪と思わせ、
そして、再びそうではないと考えさせるのである。
この映画では、スワンクから
悪夢におののくジョバンニ・リビシにいたるまで
話しかたや登場人物は正常であるものの、
基本的には、いつ爆発するか分からない時限爆弾なのである。
この映画の脚本は、天才的であり、
登場人物は、カラフルで、張りつめており、
監督は、巧妙であり、
そしてブランシェットが断然光っている。
これは、犯罪映画である。
とはいえ、プロットを重視すると
彼女の演技がぼやけることになる。
だから、彼女を中心の物語構成にしているのである。


オトーサン、
この映画の製作費が1000万ドルと
聞いて驚きました。
だって、
話題の「パール・ハーバー」は、
当初、監督が2億800万ドルを予定していたところ、
ディズニー側に、
削りに削られて1億3500万ドルになってしまい、
主演のベン・アフレックの出演料も
通常は、1200万ドルのところを25万ドルになったと、
ニューズ・ウィークで読んでいたからです。
ケイト・ブランシェットだって、
キアヌ・リーブスだって、
どう考えてもベン・アフレックよりも高給取り。
彼らが、ギャラを大幅に削ってまでも、
サム・ライミ作品に出たがったということは、
スゴイことです。
いかに、サム・ライミが魅力的な監督か分かります。
ここから透けてみえるのは、
ハリウッドがいい作品をつくるよりも、
大ヒットを狙う大金を賭ける博打になっていることです。 


マジソン郡の橋

オトーサン、
昔、この原作が大流行したころ、
小馬鹿にしていました。
「すべての女性の紅涙を絞る」
風の宣伝文句に反発したからです。
ワーナーがDVDを普及させるために、
2000円シリーズを売り出したので、
「何かいいのにかなあ」と思ってみていたら、
これがあったのです。
一言でいえば、「短くも美しく燃え」の
甘美ななかに物思いにふけらせるラブ・ストーリーでした。
名俳優クリント・イーストウッドと
名女優メリル・ストリープの演技を堪能できますよ。


原題:Bridges of Madison County, The (1995)  
監督:Clint Eastwood  
原作:Robert James Waller
脚本:Richard LaGravenese  
Genre: Drama / Romance
Rated PG-13 on appeal for some sexuality and brief strong language. 
上映時間:135分

あらすじ:
フランチェスカ・ジョンソンの未来は
もう決まっていた。 
通りがかりの見知らぬひとが、彼女のすべてを変えた。 
運命の出会いは、1965年の夏。
ちょうど、夫と息子と娘が 
アイオワ州のステート・フェアにでかけて不在の時だった。
ロバート・キンカイドは、ジョンソン農場を通りかかり、
フランチェスカにローズマン・ブリッジの場所を聞いたのだ。 
ナショナル・ジオグラフイック誌の仕事で、
マジソン郡の橋を撮影して回っているところだという。 
彼女は、橋まで案内することを引き受ける。
こうして、甘く切なく、はかないロマンスが花開いた。 
秘密の恋、別離と孤独の苦しみを通して、 
彼女は、そのすみずみまでを生涯を通じて反芻する。 
たった4日の恋の物語を三冊の日記に書きとめる。 
日記は、フランチェスカとロバート・キンケイド
双方の死んだ後に、彼女の遺言書のなかに発見される。
息子と娘が汲み取ったメッセージは、 
人生で幸せを掴みとるためには、
必要なことは何でもやるべきだということだった。 
ロバート・キンケイドの遺灰も橋のうえから撒かれたこと、
そして母親の希望も、同じようにしてくれというものだった。 
子供たちは、母親の希望とおり、
マジソン郡の橋の上から遺灰を撒くか、
それとも予定通り、父親と一緒のお墓に埋葬すべきか
決めねばならなかった。 
ロバート・ウォラーの原作を脚本化した、 
この映画は、人生たった一度の恋物語である。
もしかしたら、あなたも。 


出演者: 
Clint Eastwood ....  Robert Kincaid  
Meryl Streep ....  Francesca Johnson  

この名優ふたりの経歴をみましょう。

CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 
誕生日 1930/5/31 
出身 米サンフランシスコ 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
     「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」
     「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」
     「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」
     「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」
     「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」
     「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」
     「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」 


名女優メリル・ストリープ。
オトーサン、演技力で6つ星のひとなんて
みたことがありません。

MERYL STREEP メリル・ストリープ 
誕生日 1949/6/22  
出身 米ニュージャージー州サミット 
ヴァッサー・カレッジの演劇科と
イエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、
舞台俳優としてスタート。
映画は77年「ジュリア」がデビュー。
「ディア・ハンター」ほかアカデミー賞に
ノミネートされたのは12回。
「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞、
「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、
「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞獲得。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1977年「ジュリア」
1978年「ディア・ハンター」
1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」
     「クレイマー、クレイマー」アカデミー助演女優賞
1981年「フランス軍中尉の女」
1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」アカデミー主演女優賞
1983年「シルクウッド」
1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」
1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」
1986年「心みだれて」
1987年「黄昏に燃えて」
1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」
1989年「シー・デビル」
1990年「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」
1992年「永遠に美しく…」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「激流」
1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」
1996年「マイ・ルーム」
1998年「母の眠り」
1999年「ミュージック・オブ・ハート 


その他の出演者:
Annie Corley ....  Caroline  
Victor Slezak ....  Michael Johnson  
Jim Haynie ....  Richard Johnson  
Sarah Kathryn Schmitt ....  Young Carolyn  
Christopher Kroon ....  Young Michael  
Phyllis Lyons ....  Betty  
Debra Monk ....  Madge  
Richard Lage ....  Lawyer  
Michelle Benes ....  Lucy Redfield  
Alison Wiegert ....  Child  
Brandon Bobst ....  Child  
Pearl Faessler ....  Wife  
R.E. 'Stick' Faessler ....  Husband  
 

User Rating:  6.7/10 (3400 votes)   
もう少し、高くてもいいと思いましたが。
それに、もっと多くのひとが見るといいのですが...。

User Comments:
Benjamin Costelloさん
Ithaca, NY
1998年9月14日
内面のポートレート...

クリント・イーストウッドが
監督として内面の世界を描きあげた。
いくつかの素晴らしく感動的なシーンがある。 
メリル・ストリープとクリント・イーストウッドの
間の結晶作用があなたを圧倒する。
ふたりの誠実さと信頼には疑問を呈する余地はない。 
ストリープは、典型的な輝かしい演技をしている。 
イーストウッドは、驚くほどロマンティックで暖かい人柄である。 
いつもの荒っぽい性格とはまったく違う。
この映画で残念なのは、現代のシーンで、 
そこでは、フランチェスカの子供たちが、 
亡くなった母親の遺品を整理して、情事を発見するくだりである。 
イ−ストウッド監督は、かれらが母親の情事を理解し、
それを自分たちの現在の状況にあてはめることを狙っているが、 
アニー・コーリーとヴィクター。スレザックの演技が下手なので、
ぶち壊しになっている。 
とはいえ、見たほうがいい映画にはちがいない。
マジソン郡の橋は、ふたりの心の内面にあなたを導き入れて
かれらといつまでも一緒にいたい気にさせてくれる。 
主演俳優の演技は、古典劇さながらであり、 
流れるようであり、感動的で、実に人間的である。 
この素敵な映画を見逃すべきではない。

オトーサン、
平凡なようですが、こんな結論に達しました。
「やはり,世間で評判になったものは、一応見ておくべきだ」


ホーム・アローン

オトーサン、
題名を勘違いしました。
「ホームローン?」
ホームローン、教育ローン、カードローン。
「ホーム・アローン?」
ひとりっ子、カギッ子、いじめられっ子
最近の世相を反映してか、
どうも暗い話題を連想しがちです。
でも、この映画は、コメディなのです。
8歳の天才坊やが大活躍して
見事に泥棒2人を撃退するという
とっても愉快な物語なのです。

原題:Home Alone (1990)  
監督:Chris Columbus  
脚本:John Hughes
Genre: Family / Comedy
上映時間:105分
あらすじ:
8歳のケビン・マカリスター少年は、
家族がクリスマス休暇をフランスで過ごそうと
大慌てで出発したたため、
不運にもひとり家に置き去りにされた。
一人ぽっちになったことを知り、
少年は、何とかひとり暮らしをしようとする。
ちょうどケビンが住むシカゴ郊外の家々を狙って
ドロボウに入ろうとしている2人組がいた。
少年は、泥棒ハリーとマービーに対抗して
断固、わが家を守ろうとする。
ケビンの母親、ケイトは
息子をうっかりシカゴに残してきたと気付いて
気が狂ったようになる。
彼女は、ガス・ポリンスキーという名の
ポルカのバンドリーダーの手助けを得て、
できるかぎり早くシカゴに戻ろうとする。


出演者: 
Macaulay Culkin ....  Kevin 'Kev' McCallister  

ケビン小年、実に見事な演技です。
表情も豊かです。

Joe Pesci ....  Harry  
Daniel Stern ....  Marv  
泥棒の2人組も健闘していました。
間抜けぶりもなかなかのもの。
名コンビです。

その他の出演者:
John Heard ....  Peter McCallister  
Roberts Blossom ....  Old Man Marley  
Catherine O'Hara ....  Kate McCallister  
Angela Goethals ....  Linnie McCallister  
Devin Ratray ....  Buzz McCallister  
Gerry Bamman ....  Frank McCallister (Uncle Frank)  
Terrie Snell (I) ....  Leslie McCallister (Aunt Leslie)  
Hillary Wolf ....  Megan McCallister  
Larry Hankin ....  Sergeant Larry Balzak  
Michael C. Maronna ....  Jeff McCallister  
Kristin Minter ....  Heather  
Daiana Campeanu ....  Sandra  
 
  
User Rating:  6.1/10 (7355 votes)
意外に低いですね。
どうしてでしょうか?
でも、大勢のひとがみています。

User Comments:
RaveCulkさん
New York
1998年11月20日
これまでで最高のコメディ。

この映画は、いろんな面でクラシックである。 
マッカレイ・カルキンは、当たり役を得て輝いている。
この映画を何度も見て、 
かれの天才、信じがたい才能に飽きることはなかった。
こんなに幼い子が、ごく自然に、またつきぬ執念で
映画を演じられるなんて。 
いろいろな面で面白い。
お気軽なドタバタ劇としても、 
現代家族の欠陥を批評してものとしても、
また、若い世代の独立心のお手本としても。 
カルキンは、天才だ! 


オトーサン、
この8歳のカルキンくん、
天才はオーバーにしても、
見事な自然な演技で感心しました。 
それに、脚本のよさにも感心しました。
カルキンくんと泥棒との丁々発止の掛け合いも、
普通なら子供が大の大人に勝てるはずはありませんが、
子供が思いつきそうなうまい仕掛けを
よくも次から次へと考えついたものです。
おかげで、大笑いさせていただきました。

また、見るまえには、
親がそんなに簡単に子供を置き去りにするか?
いい加減な話だなあと思っていましたが、
そんなことはありませんでした。
さすがに脚本は、よく考えぬかれたものでした。
クリスマスという誰もがウキウキしている時期、
親戚の子供など15人が泊まりにきて、
パリに出かける朝は、停電もあって
目覚し時計が鳴らずに、みんなが朝寝坊。
あわてふためいて、みんなを叩き起こし、
おおいそぎで旅支度をさせて、
大家族が2台のヴァンに分乗して出かけるとなれば、
もう1台のクルマにケビンが乗っているものと思うのも
ムリはありません。
空港では、出発時刻に間にあわせるべく、駆けっこ。
しかも、大人はビジネスクラスで
子供たちはエコノミーと別れて乗ったので、
子供のひとりを置き去りにしたのに気付くのは
しばらく後、雲の上だったというのもごく自然です。

オトーサン
昔、家族で海水浴の帰りに、
愛犬を、海岸に置き去りにした経験があります。
帰りの道は混むと気がせいていましたし、
3人のこどもたちが大騒ぎしたり、
普段はもっていない水着の片付けに気をとられて、
つい愛犬を置き去りにしてしまいました。
気がついて、家族全員、真っ青。
「もう、2度と会えないかもね」
愛犬チロとの短いが充実した暮らしが走馬灯のようによぎりました。
幸い、1時間ほど走って戻ったら、チロは海岸でウロウロしていました。
みなでかわるがわる抱きしめました。
あまりオトーサンをうらんでいないようなので、安心しましたよー。

すっかり忘れていたあの夏の日のことを
思い出させてくれた、この映画に乾杯!


デンジャラス・ビューティー

オトーサン、
不遇ななかで
頑張っているが好きです。
政界でいえば、社民党の土井さん。
一時は、山をも動かす勢いでしたが、
いまや孤軍奮闘。
やるっきゃない。
この映画の主演女優、サンドラ・バロックもおなじ。
「スピード」で、キアヌと共演。
目をみはる切れ味のいい演技で、大スターへ。
ところが、以後、すうっと鳴かず飛ばずでした。
久しぶりに大ヒットした映画だというので、
見にいきました。


原題:Miss Congeniality (2000)  
監督:Donald Petrie  
脚本:Marc Lawrence (II) & Katie Ford (II)  
Genre: Action / Comedy (more)
Rated PG-13 for sexual references and a scene of violence. 
上映時間:109分

あらすじ:
連続殺人魔がいる。
彼の次の目標は、
ミス・アメリカの美人コンテストである。
FBIは、秘密捜査官を
コンテストの参加者として送りこむことを決定する。
候補者探しをすると、
不平たらたらの女性捜査官
グレイシー(サンドラ・バロック)以外に
適任者がいないことが分かった。
彼女の上司は女遊びで鳴らすベン・ブラット。
不承不承、彼女にチームに加わせることを承諾する。
でも、サンドラ・バロックの新しい役割に乗り気ではない。
それでも、彼女は、
ポルノ映画に出演したという理由で、
降板させたミス・ニュージャージーの代わりに
ミス・コンテストに出場することになる。
主催者のキャンディス・バーゲンは、
サンドラ・バロックが現れて仰天するが、
マイケル・ケインに依頼して、
彼女が入賞すべく入念かつ迅速に人間改造をすることになる。
不運にも、まだ、彼女は不平たらたら。
ところが、急転直下、殺人者が逮捕されて、
それまでの努力は、灰燼に帰すことになる。
しかし、彼女は、まだ何かあると確信して上司を説得するが、
却下される。
彼女は、主催者のキャンディス・バーゲンが
21年間若い人たちのために頑張ってきたといっているが、
それは表面だけで、実際には怪しいことを発見する。

出演者: 
Sandra Bullock ....  Gracie Hart/Gracie Lou Freebush  
この映画は、
サンドラ・バロックの
サンドラ・バロックによる
サンドラ・バロックのための映画です。
彼女、「スピード」1994 でブレイクしたあと、
長い間、鳴かず飛ばずでした。
今回は、FBI捜査官グレイシーとして、
またあ、プロデューサーとしても大活躍。
脇役陣も、すごいメンバーを集めましたよ。

Michael Caine ....  Victor Melling  
Candice Bergen ....  Kathy Morningside  


SANDRA BULLOCK サンドラ・ブロック 
誕生日 1967/7/26  
出身 米バージニア州アーリントン 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1987年「ハングマン」
1989年「RELIGION,INC」「WHO SHOT PATAKANGO?」
     「恋人たちの街角」
1992年「ジェラシー/もう一度あの頃のように」
     「ラブ・ポーションNO.9」
          「恋人はマフィア」
1993年「愛と呼ばれるもの」
     「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
          「失踪」「デモリションマン」◇
          「サンドラ・ブロック IN アマゾン」
1994年「スピード」◇「恋人はマフィア」
1995年「あなたが寝てる間に」◇「恋人たちの街角」
     「ザ・インターネット」◇
1996年「恋する泥棒」「評決のとき」◇
          「ラブ・アンド・ウォー」◇
1997年「スピード2」◇
1998年「微笑みをもう一度」◇
          「プラクティカル・マジック」◇
     「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「恋は嵐のように」◇「EXACTLY 3:30」
2000年「28DAYS」◇「ガンシャイ」◇
2001年「デンジャラス・ビューティー」◇

お次は、マイケル・ケイン。
FBI捜査官で、仕事一筋、
色気なし、しゃれ気なし、化粧っ気なし
と三拍子揃ったサンドラ・ブロックを
ミス・アメリカに数日間で仕立てあげる役を
見事に演じています。
さすが、アカデミー賞を2度もとった名優です。

MICHAEL CAINE マイケル・ケイン
誕生日 1933/3/14 
出身 英ロンドン 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1956年「韓国の丘」
1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」
1958年「鍵」
1961年「カイロ作戦命令」
1962年「新泥棒株式会社」
1964年「ズール戦争」
1965年「国際諜報局」
1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」
          「アルフィー」
1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」
          「10億ドルの頭脳」
1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」
          「大侵略」
1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」
1970年「燃える戦場」「最後の谷」
1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」
1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」
1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」
1975年「ケープタウン」「愛と哀しみのエリザベス」
          「王になろうとした男」
1976年「ニューヨーク一攫千金」
     「鷲は舞い降りた」
1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」
1978年「スウォーム」「アシャンティ」
          「カリフォルニア・スイート」
1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」
1980年「殺しのドレス」「アイランド」
1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」
1982年「デストラップ/死の罠」「ジグソーマン」
          「リタと大学教授」
1983年「愛と名誉のために」
     「アバンチュール・イン・リオ」
1985年「レゲエ de ゲリラ」「第三大国の遺産」
1986年「くたばれ!ハリウッド」
     「影の軍隊」「モナリザ」
     「ハンナとその姉妹」アカデミー助演男優賞
     「ハーフムーン・ストリート」
1987年「恋はお手上げ」「ジョーズ87/復讐編」
     「第四の核」
1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」
     「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」
     「マネーゲームで大逆転」(声)
1990年「殺意のシステム/ショック・トゥ・ザ・システム」
          「Mr.ディスティニー」
     「ダブルチェイス/俺たちは007じゃない」
1992年「ブルー・アイス」
          「カーテン・コール/ただいま舞台は戦闘状態」
     「クリスマス・キャロル」「永遠に美しく」
1994年「沈黙の要塞」
1997年「ブラッド&ワイン」
1998年「リトル・ヴォイス」
1999年「サイダーハウス・ルール」アカデミー助演男優賞
     「ニューヨークの亡霊」
2000年「追撃者」「クイルズ」
2001年「デンジャラス・ビューティー」 

 
ミスコン主催者を演じるのが、
このひと、キャンディス・バーゲン。
もうお年ですなあ。
でも、活躍度 △↓は、ひどいですよ。

CANDICE BERGEN キャンディス・バーゲン 
誕生日 1946/5/8 
出身 米カリフォルニア州ビバリーヒルズ 
テレビでは「マーフィー・ブラウン」の
アンカー・ウーマン、マーフィ役で主演。 
活躍度 △↓ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1966年「グループ」「砲艦サンパブロ」
1967年「パリのめぐり逢い」「魚が出てきた日」
1970年「冒険者」「…YOU…」「ソルジャー・ブルー」
1971年「愛の狩人」「さらば荒野」「愛はひとり」
1974年「新・おしゃれ泥棒」
1975年「風とライオン」「弾丸を噛め」
1977年「ドミノ・ターゲット」
1978年「続ある愛の詩」
1979年「結婚ゲーム」
1981年「ベストフレンズ」
1982年「ガンジー」
1985年「バート・レイノルズのスティック」
2001年「デンジャラス・ビューティー」

 
その他の出演者:
Benjamin Bratt ....  Eric Matthews
サンドラ・バロックの相手役ですが、
そんなにうまいとはおもえませんでした。
  
William Shatner ....  Stan Fields  
Ernie Hudson ....  Harry McDonald  
John DiResta ....  Agent Clonsky  
Heather Burns ....  Cheryl "Rhode Island"  
Melissa De Sousa ....  Karen "New York"  
Wendy Raquel Robinson ....  Leslie "California"  
Steve Monroe ....  Frank Tobin/Frank Morningside  
Deirdre Quinn ....  Mary Jo Wright/'Miss Texas'  
Asia De Marcos ....  Hawaii  
Ken Thomas ....  Agent Harris  
Gabriel Folse ....  Agent Grant  

 
User Rating:  6.8/10 (3421 votes) 
まあまあ。  
宣伝文句では、
「世界各国で初登場第1位!
新世紀のサンドラ・ブロックは何かが違う!」
とありますが、それほどではありません。

User Comments:
Fresh-17さん
Mexico City
2001年5月1日
時がたつのも忘れて、まだ笑っている。

正直にいうと、あまり期待していませんでした。
悪いと思ったのではなく、
最近はこの映画批評を読むと、
映画の出来が事前に分かってしまうからです。
それで、おかしな部分を
みな知っているような気になっていました。
でも、間違ってました。
この映画は、本当に愉快で、快適なんです。
筋書きが分かっているのに、
こんなに面白い映画をみたことはありません。
私たちが、映画を見に行くのは、
楽しい時間を過ごして、
よく笑って、
日常の心配事を忘れるためでしょう?
この映画は、まさにそうでした。
おめでとう!サンドラ・バロック。
あなたは、プロデューサーとしても、主演女優としても
大きな仕事を成し遂げました。
驚くべき映画です。
10点満点で10点。
 

オトーサン、
「そんなにいいかなあ」 
と漏らします。
たしかに、ひさしぶりに劇場で何回か笑いました。
そんな映画、しばらくありませんでしたから、
大したものです。
でも、何かひっかかるのです。
心の底から笑えないのです。
最近の田中真紀子さんの笑顔のようなもの。
そこで、公式ホームページをみていたら、
サンドラ・バロックのこんな言葉が
載っていました。
「グレイシーの中には、
私の地が半分くらい混じってる。
私もよく注意されるの、
『そのハイエナみたいな笑い方、なんとかしなさい』って」 
彼女、小さいときから、お転婆娘だったようです。 
まあ、ヒットして何よりです。

なお、前にも書きましたが、
映画評論家のみなさん、
Sandra Bullockを、
サンドラ・ブロックと訳すのは、やめましょう。 
サンドラ・バロックにしましょう。
だって、ほんとは、彼女、美人なんだもの。
いくら何でも、ブロックはひどいやね。


山の郵便配達

オトーサン、
漢詩が好きです。
とくに杜甫のこの詩は有名。意訳してみました。

昔聞洞庭水 洞庭湖は有名だ
今上岳陽楼 いま岳陽楼に登っている
乾坤日夜浮 ここでは天と地が見晴らせる
親朋無一字 私は孤独、親も友もいない
老病有孤舟 老いて病んだ身をひとり舟に横たえている
戎馬関山北 関山の北は馬も登れないときく
憑軒涕泗流 もはやこれまで、ただ涙があふれるだけだ

「山の郵便配達」の舞台は、湖南省。
いまなお近代化から取り残された山村の部落があります。
そこで働く老いた郵便配達夫とその息子のお話です
オトーサン、杜甫のように泣きました。
憑軒涕泗流
男なら泣くべきです。
昨日の大雨のように泣くべきです。

原題:那山、那人、那狗
英語では、Postmen in the Mountains (1999)  
監督:Jianqi Huo  
原作:Pen Jianming
脚本:Si Wu 
監督の奥さんです。
Genre: Drama
上映時間:93分
あらすじ:
imdbには記載がないので、作文しましょう。

1980年代はじめ、湖南省の山間の村。
小さな村には段々畑がひろがっている。
父親は郵便配達夫。1週間に1度、2泊3日で
120kmの道のりを歩いて、郵便を配達してきた。
足を傷めたこともあって、退職することになり、
その後を息子に託すことになった。
物語は、2人が犬の「次郎坊」と連れだって
引継ぎがてら2泊3日の旅をたんたんと描く。
旅の終わりになってようやく
息子は、父親を「オトーサン」と呼ぶ...。

出演者:
Ten Rujun ....父親
Lin Ye ....息子
Zhao Xiuli ....母親
Gon Yehang ....五婆さん
Chen Hao ....トン族の娘
Li Chunhua ....村の書記
Yan Weiwei ....ツォンワー少年
  
いいですねえ。
演技以前にみんなの顔つきがいい。
もはや日本ではお目にかかれない顔と顔です。
近代化で失ってしまった真人間の顔です。

User Rating:  8.7/10 (12 votes) 
8.7と高い得点。
見たひとは、みな心を洗われて感動の涙。
でも、たった12人しか投票していません。
これは、中国映画のために、
日本、香港、韓国、台湾だけで上映され、
アメリカなどではまだ上映されていないせいでしょう。

User Comments:
lulu88さん
Hong Kong
2000年5月9日
Simply excellent!

物語は、ごく単純。 
2人の山の郵便配達夫、
父と息子と犬の旅の記録である。 
父は退職し、息子が後を継ぎ、
犬の次郎坊が何かと役立ってくれる。
でも、ちょっと待って...
もし、Zhang Yimouの
ドキュメンタリー映画"Not One Less"が好きなら、 
この映画も好きになるだろう。 
同じようなテクニックを使っているが、
レベルはきわめて高い。
「物語ろう」とはしていない。 
ただ、父と息子の旅の間の
事実と葛藤とわだかまりを描くだけである。
リアルで、登場人物の名前さえ述べられず、
郵便配達夫と息子と呼ばれる。
息子役は、最近の中国の役者ではめずらしく
キュートな顔つきで高水準の演技をしている。
撮影も見事である。 
照明が貧弱な中国映画と比べると、格段の差がある。 
でも、驚くことはないのだ。
この映画の監督は、撮影監督だったからだ。
1990年代はじめの中国が舞台である。
私は、驚いた。
まだ、こんな原始的なやりかたで郵便配達をしているんだろうか。 
でも、私は郵便配達夫を尊敬している。 
ひとびとが、お互いにコミュニケートし、
世界をより小さく、より幸せな場所にするように
日夜、頑張っているのだから。
 

オトーサン、
この映画の場合、
ハリウッド映画ではなく、
2500万円の低予算でつくったほどですから、
当然のことながら、公式ホームページもなく、
パンフレットもロクな画像を載せていないので、
YAHOOで「郵便配達夫」といれてサーチしてみました。
すると、「郵便配達夫シュヴァルの理想宮」
を紹介したホームページに行き当たりました。
とても面白かったので、ご紹介します。

フランス第二の都市、リヨン近郊に
オートリーヴという小さな村があります。
100年ほど前、そこにシュヴァルさんという郵便配達夫がおりました。
当時、村の郵便配達は毎日30数キロの道のりを
歩いて配達する大変なものでしたが、
無口で偏屈なところのあるシュヴァルおじさんには似合いの仕事でした。
独りぼっちで重い郵袋をかつぎ野山を歩き続けるうち、
彼の頭の中にいろいろな空想がぽかりぽかりと花開いたものです。
ある日配達の途中、シュヴァルおじさんは大きな石にけつまずきます。
とても奇妙な形をした石で、いっぺんに気に入ってしまいました。
と同時にその石が、
シュヴァルさんのもやもやとした空想にはっきりとした形を与えたのです。
「こんな石をたくさん集めて、理想の宮殿を建ててやろう」 
その日からシュヴァルおじさんは配達の仕事を終えた夜も、
昼間のうちに見つけておいた石を拾いに歩きまわるようになりました。
最初はポケットにつめこんで、お次はずだ袋に、最後には手押し車いっぱいに。
そして自宅の庭でセメントや漆喰を練り、
石を積み上げて理想の宮殿を建て始めたのです。
たった独りで誰にも手伝ってもらわずに。
村の人々は噂しました。
「あの郵便配達、とうとうおかしくなったぞ」
「変なモノを建ててやがる。気味が悪い」
完成まで33年。
シュヴァルじいさんと呼ばれる歳になり、
配達の仕事を退職した後は全てを理想宮建築に捧げ尽くした彼の願いは、
宮殿の地下室に愛する家族ともども葬られることでした。
しかしこの願いは村からきっぱりと拒絶されます。
仕方なしにシュヴァルじいさんは、
村はずれの墓所に一族の墓を作りました。
これには7年かかりました。
墓の完成後ほどなく亡くなり、
今は家族とともに自作のお墓に眠っていらっしゃいます。 

引用サイト:
呑氣堂

誰でも、
長いことコツコツやれば、
なんとかなるものです。
いまは、流行らないけど、
「一隅を照らす」って、大事なことですねえ。


炎のランナー

オトーサン、
TSUTAYAで、今週借りた3本目に挑戦。
「炎のランナー」、
20年前に一度みたことがあります。
冒頭のシーン、砂浜を走っていく学生の一団に魅了されました。
「若いっていいな」
流れる音楽に記憶が、まざまざとよみがえります。
「そうだ、昔、この音楽に酔ったのだ」
おおげさな言いかたになりますが、
ビデオやDVDの発明ってスゴイですねえ。
毎晩の観劇が楽しみです。
おかげで、TVは、ほとんど見なくなりました。
この映画、アカデミー賞をたくさん取っている名画です。

原題:Chariots of Fire (1981)  
監督:Hugh Hudson  
脚本:Colin Welland  
Genre: Drama
上映時間:124分
あらすじ:
2人の英国の陸上競技走者の実話。
1924年夏のオリンピックに出場した。
オーブリーは、神のために走るスコットランドの敬虔な宣教師。
ハロルドは、ユダヤ人のケンブリッジ大学の学生で、
走る目的は、名声と人種偏見から逃れるためだった。 


出演者: 
Ben Cross ....  Harold M. Abrahams  
Nicholas Farrell ....  Aubrey Montague  

パリで開催されて第8回オリンピックの
100mと400mで優勝したふたり。
熱い友情が、そして厳しい試練を乗り越える
2人の気力と執念に、誰もが体が震わすことでしょう。


その他の出演者:
Ian Charleson ....  Eric Liddell  
Nigel Havers ....  Lord Andrew Lindsay  
Ian Holm ....  Sam Mussabini  
John Gielgud ....  Master of Trinity  
Lindsay Anderson ....  Master of Caius  
Nigel Davenport ....  Lord Birkenhead  
Cheryl Campbell ....  Jennie Liddell  
Alice Krige ....  Sybil Gordon  
Dennis Christopher ....  Charles Paddock  
Brad Davis ....  Jackson Scholz  
Patrick Magee (I) ....  Lord Cadogan  
Peter Egan ....  Duke of Sutherland  
Struan Rodger ....  Sandy McGrath  
 

User Rating:  7.2/10 (3149 votes)   
かなり高い点ですが、投票数が少ないですね。
1981年と20年も前の映画は、
忘れさられていく運命にあるのかも。

User Comments:
Helen Eversさん
Cornwall, England
2002年6月7日
美しい映画。

ほんとうに、久しぶりに、この映画をみました。
2回も見ました。
2回とも、ものすごく感激した。
でも、みんなとは違う理由なの。
というのは、この映画が私にとって特別なのは、
ハロルド・アダムスが、私の伯父だったから。
ほんとうよ、偉大なひとだった。
シビル(Sybil)も、私のおばあちゃんの妹だった。
音楽もすっごくよかったわ。
いくつかの風景、
例えば、エディンバーグのアーサーの椅子はきれいだった。
この映画は、最初から私を夢中にさせました。
ビーチーを走る選手の一団からはじまって、
最後の最後まで。


オトーサン、
imdbのたくさんのユーザー・コメントのなかから、
このヘレンさんのものを見つけました。
彼女の伯父さん、ハロルド・アダムスは
オリンピックで優勝し、
死んだ時には、英国中が喪に服したのです。
「スゴイなあ」
映画の主人公の身内のコメントなんて,
めったにお目にかかれるものではありません。

オトーサン、
自分の知っているひとがTVに出てくるだけで、
「あのひと知ってる。一度お会いしたことがある。
いや、食事も一緒にしたな」
なーんて、奥方相手に、はしゃぐミーハーです。
有名人と知り合いだと、
なんだか自分までえらくなったような気がしますよね。
「ああ、田中真紀子ね。めんこい頃から知っとる。
むかしから、勝気な娘やった、今も変わらんなあ」
なんて会話をしているひとが、新潟には大勢いそうです。

ところで、大事なご報告を忘れそうになりました。
この映画は、アカデミー賞の作品賞、オリジナル脚本賞、
作曲賞、衣装デザイン賞を受賞しています。
静かですが、炎の映画でした。


brave heart

オトーサン、
TSUTAYAで
今週借りた2本目に挑戦。
「brave heart」。
何かわけの分からない題です。
勇敢な心とでも訳すのでしょうか。
ところが、大当たり!
メル・ギブソンが活躍する
スコットランド独立戦争をテーマにした史劇。
まるで、「グラディエーター」のようでした。
でも、あの主演は、ラッセル・クロウでしたよね。
メル・ギブソンと間違えてしまいました。
俳優の名前を覚えるのって、苦労しますね。

原題:Braveheart (1995)  
監督:Mel Gibson
メル・ギブソン、主演そして監督と大張りきり。  
脚本:Randall Wallace
Genre: Drama / War / Romance / Action
Rated R for brutal medieval warfare. 
上映時間:177分

あらすじ:
ウィリアム・ウォーレスは、スコットランドの反逆者。 
かれは、残忍な英国国王エドワードに謀反を起こす。 
エドワードの野望は、スコットランド王にもなることだった。 
ウォーレスが幼いとき、
父も兄も、スコットランドの自由を求めて戦い
命を落とした。 
その後、恋人も命を奪われている。 
かれは、自由を求めて長い戦いに挑む。 
最後に、ブルース卿の助けもあって...。 

出演者: 
Mel Gibson ....  William Wallace 
Sophie Marceau ....  Princess Isabelle  
Catherine McCormack ....  Murron  
Patrick McGoohan ....  Longshanks - King Edward I  

ここは、メル・ギブソンの経歴、
そして2人の美女、
殺された恋人役のキャサリン・マコーマック、
皇太子妃を演じたソフィー・マルソーの経歴をみておきましょう。

国王エドワードを演じた
パトリック・マックグーハンも
なかなかの出来でしたが、
ただひたすら憎らしかったので省略。

MEL GIBSON メル・ギブソン 
誕生日 1956/1/3 
出身 米ニューヨーク 
11人兄弟の中に育ち、12歳の時にオーストラリアに移住。
高校を卒業すると、姉の薦めでシドニーの国立演劇学校に入学。
舞台を経て在学中の1977年、「SUMMER CITY」で映画デビュー。
彼を一躍スターダムに押し上げたのは、
1979年「マッド・マックス」(ジョージ・ミラー監督)。
暴漢に妻子を殺され、復讐に燃える警官マックスを演じ、注目を集めた。
1980年、ビデオ映画「ティム」(1979)と「誓い」(1981)で
オーストラリア映画協会最優秀男優賞を受賞。
1984年「ザ・リバー」からアメリカ映画界へ進出。
1993年「顔のない天使」で初監督・主演をつとめ、
続く監督・主演作品「ブレイブハート」(1995)で
1996年度アカデミー作品賞と監督賞を受賞。 
メル・ギブソンは、人間の感情というものを強く前面に押し出し、
観客を魅了させることの出来る舞台俳優に近い映画俳優である。 
彼はアクション映画一つとっても、ただのアクションにとどまらず、
表情や演技からあふれ出る感情を観る者にぶつけてくる。
特に怒りに対する表現力は突出していて、
「マッド・マックス」のマックスや
「リーサル・ウエポン」のリッグス、
「ブレイブハート」のウィリアムの復讐劇に観客が同化できるのも、
彼の演技力のなせる技であろう。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1977年「SUMMER CITY」
1978年「メル・ギブソンの青春グラフィティ」
1979年「マッドマックス」◇「ティム」
1980年「THE CHAIN REACTION」
1981年「誓い」「マッドマックス2」◇
1982年「危険な年」「ATTACK FORCE Z」(特別奇襲戦隊Z)
1984年「ザ・リバー」「燃えつきるまで」
     「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マッドマックス/サンダードーム」◇
1987年「リーサル・ウエポン」◇
1989年「テキーラ・サンライズ」「リーサル・ウエポン2」◇
1990年「エア・アメリカ」「バード・オン・ワイヤー」
     「ハムレット」
1992年「フォーエバー・ヤング/時を超えた告白」◇
     「リーサル・ウエポン3」◇
1993年「顔のない天使」◇
1994年「マーヴェリック」◇
1995年「ブレイブハート」◇
         「ポカホンタス」(声)◇「キャスパー」△
1996年「身代金」◇
1997年「陰謀のセオリー」◇「ファーザーズ・デイ」△
     「フェアリーテイル」△
1998年「リーサル・ウエポン4」◇
1999年「ペイ・バック」◇
2000年「パトリオット」◇「ハート・オブ・ウーマン」◇
         「ミリオンダラー・ホテル」「チキン・ラン」(声)


ついで、美女2人。 
CATHERINE McCORMACK キャサリン・マコーマック 
誕生日 WOMAN 1972/1/1
出身 英ハンプシャー州アルトン 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1994年「LOADED」
1995年「フリーズ/地獄の相続人」◆「ブレイブハート」◆
1998年「スカートの翼広げて」◇「娼婦ベロニカ」◇ 


SOPHIE MARCEAU ソフィー・マルソー 
誕生日 1966/11/17 
出身 仏パリ 
13歳の時に「ラ・ブーム」で映画デビュー。
その後、フロラン演技学校で演技を勉強。
85年「狂気の愛」でマドリード映画祭主演女優賞受賞。
「ブレイブハート」以降、アメリカ映画にも進出。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「ラ・ブーム」◇
1982年「ラ・ブーム2」◇「パシフィック通り」
1983年「フォート・サガン」
1984年「ソフィー・マルソー/窓にくちづけ」◇
1985年「狂気の愛」「刑事物語」
1986年「地獄に堕ちて」
1988年「スチューデント」「愛、革命に生きて」
1989年「私の夜はあなたの昼より美しい」
1990年「パシフィック通り」
1991年「熱砂に抱かれて」
     「ソフィー・マルソーの愛人日記」
1993年「恋人たちのアパルトマン」
1994年「ソフィー・マルソーの三銃士」
1995年「ブレイブ・ハート」◆
1996年「愛のめぐりあい」
1997年「ファイヤーライト」◇「アンナ・カレーニナ」◇
1999年「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇「真夏の夜の夢」
 
オトーサン、
腕組みします。
メル・ギブソンの身になって考えてみました。
「2人の美女のうち、どっちがいいかなあ」
キャサリン・マコーマックは、
昔好きだったひとにどこか似ているようだし、
ソフィー・マルソーは、
なんかシャープでラブリーな、はかなさがいいし...。

そろそろ梅雨入り、
こういうのを「雨夜の品定め」というのです。

その他の出演者: 
James Robinson (II) ....  Young William  
Sean Lawlor ....  Malcolm Wallace  
Sandy Nelson (II) ....  John Wallace  
James Cosmo ....  Campbell  
Sean McGinley ....  MacClannough  
Alan Tall ....  Elder Stewart  
Andrew Weir ....  Young Hamish  
Gerda Stevenson ....  Mother MacClannough  
Ralph Riach ....  Priest No. 1  
Mhairi Calvey ....  Young Murron  
Brian Cox ....  Argyle Wallace 
Peter Hanly ....  Prince Edward  

 
User Rating:  8.3/10 (37014 votes)  
top 250: #60  
ウォー!8.3はスゴイ。
世界の名画のうちで60位です。

User Comments:
Reinier Verhoefさん
The Hague, The Netherlands
2000年4月27日
私の5番目によい映画。

この映画は、ウィリアム・ウォーレスの物語である。
かれは、1300年、スコットランドに自由を求めて戦う。 
メル・ギブソン監督は、
大群衆シーン、スコットランドと英国との
戦闘シーンを見せてくれる。 
時に、ロマンスやセンチメンタルなシーンがある。
英国王を演じるパトリック・マックゴーハンは、
すばらしい演技を見せる。 
メル・ギブソンもソフィー・マルソーも、とてもいい。 
監督も撮影も圧倒的である。 
ジェームス・ホーナーの音楽もファンタスティック。 
時に、映画のテンポがのろいが、
数分後には、ものすごい戦闘シーンが出てくるので、 
そのことをすぐ忘れさってしまう。
時におおざっぱ、時におかしいこの映画は、
1990年代最高の映画のひとつである。

オトーサン、
「そんなにいい映画だったかなあ」
と思います。
実話を元にしているので、
ストーリーがもうひとつ面白みに欠けるのです。
でも、この映画が、1996年度の
アカデミー賞の作品賞と監督賞だけでなく、
撮影賞、音響効果賞、メイクアップ賞も
受賞したと知ると、
「そうか、やっぱりいい映画なのか」
と心がゆれます。 
まあ、先入観念なしに、
一度ご覧になってください。


ジャガー

オトーサン、
また、TSUTAYAで
今週分4本のDVDを借りました。
「ジャガー」。
よい題です。ジャン・レノが出ています。
ところが、期待はずれ。
まるで、戦前の日本の南洋映画のようでした。

原題:Jaguar, Le (1996)  
監督・脚本:Francis Veber  
Genre: Adventure
上映時間:100分

あらすじ:
南米熱帯雨林の呪術師がフランスを訪問。 
環境保護のPRのためである。 
パリのホテルのエレベーターのなかで、
呪術師は、名前をペランという若者を気に入ってしまう。 
ペランのアパートにまでついていき、 
呪術師にさほど興味もないのに、 
ペランは、泊めてやる。 
翌日の公式会議のあと、呪術師は心臓発作で倒れる。 
病院のベッドに横たわり、ほとんどしゃべれないなかで、
呪術師は、ペランに逢いたいという。
ペランは、ちっとも逢いたくはないが、 
ふたりは霊的に結びついてしまったので、
逢わないのは敵意があるとみなされるというのである。

出演者:: 
Jean Reno ....Campana(通訳)  
Patrick Bruel ....  Francis Perrin(若者)  
Patricia Velazquez ....  Maya(現地の美女)  
Harrison Lowe ....  Wanu(呪術師)  
Danny Trejo ....  Kumare(悪者)  

この映画は、エキゾシズムが売り。
南米のジャングルや土人たちの奇怪な風習が売りです。
ドラマの中心は、呪術師ワヌと悪者クマラの対決。
そこにワヌ身代わりに起用されたペランが、
通訳を演じるジャン・レノとともに、
大活躍するという他愛ない活劇です。
知り合った現地の美女が、マヤ。

ジャン・レノの経歴をみてみましょう。
JEAN RENO ジャン・レノ 
誕生日 1948/7/30 
出身 モロッコ・カサブランカ 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1979年「CLAIR DE FEMME」
1982年「サンスーシの女」
1983年「最後の戦い」
1984年「真夜中のミラージュ」「サブウェイ」
1988年「グラン・ブルー」◇「I LOVE YOU」
1990年「ニキータ」
1992年「パリの大泥棒」◇「オペレーション」
1993年「グランマスクの男」◇「おかしなおかしな訪問者」
     「フライト・フロム・ジャスティス」
1994年「レオン」◇
1995年「愛のめぐりあい」「フレンチ・キス」
     「ボクサー/最後の挑戦」◇
1996年「ジャガー」「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「ロザンナのために」
     「奥サマは魔女」◇
1998年「GOZILLA/ゴジラ」◇
     「VISITOR/おかしなおかしな訪問者2」
     「RONIN」◇
2000年「クリムゾン・リバー」◇
 

その他の出演者:
Roland Blanche ....  Moulin  
Francois Perrot   
Francis Lemaire ....  Stevens  
Gil Birmingham   
Christian Bouillette   
Alain Bouzigues   
Michel Caccia   
Emmanuel Courcol   
Gregory Norman Cruz   
Gerard Dauzat   
Richard L. Duran   
Manuel Ferreira   
Edgar Givry   
Lisandro Jimenez   
Valerie Labro   
Pierre-Alain Leleu   
Bob Martet   
Pierre Martot   
Raphael Molina   
Jacqueline Noelle   
Michel Oniga   
Christian Pereira   
Luc Thuillier   
Alexandra Vandernoot   
Alexandre Zacchia   

  
User Rating:  5.8/10 (131 votes)
まあ、こんなものでしょう。
フランス映画だと、見るヒトも少ないようです。

User Comments:
Mario Bergeronさん
Cap-de-la-Madeleine, Canada
1999年9月9日
面白い。

このビデオを借りたとき、
フランシス・バーバー(Francis Veber)の
監督・脚本作品とは思わなかった。 
バーバーは、
1970年代、80年代に
コミックを沢山作っている。
Pierre Richardものが代表作。 
バーバーは、また
陽気な「Le dinner de cons(1998)」もつくっている。 
そこで、この映画は、
バーバー映画の要素をみなもっている。 
天才的ではないが、
シチュエーションの想像力が豊かであり、 
若者ペランが、
思いもよらぬ状況にまきこまれて 
南米のジャングルにまでいく羽目になる。 
窮地に陥ると、
決まってジャン・レノが助けてくれるのである。 
この映画やバーバーの映画をみて、にこっと笑うといい。 
ジャン・レノは、相変わらず好演している。 

オトーサン、
見終わってガックリ。
他愛のない映画で貴重な時間を空費してしまいました。
でも、この「ジャガー」、
新作DVDのコーナーにあったせいか、
DVDの画像が止まることがありませんでした。
このところ、しょっちゅう、
TSUTAYAで借りるDVDは
画像が途中で止まるのですが、
オトーサンのDVDが壊れているのではなかったのです。
DVDプレイヤーを買い換えないですみました。
やれやれ。
はるばる南米まで旅した甲斐がありました。


マレーナ

オトーサン、
この「マレーナ」の上映を楽しみにしていました。
予告編で、マレーナのあでやかな姿にひとめぼれしました。
そして、文庫本で「マレーナ」を買いました。
読み終えて、「そうか、そんな話か」と
たかをくくっていましたが、
映画ってスゴイですねえ。
画像と音楽がつくと、別の生き物になるのです。
話しは、ムッソリーニの動乱の時代に、
マレーナにひとめぼれした少年のイタ・セクスアリス。
運命に翻弄されるマレーナに涙しないひとはいないでしょう。


原題:Malena (2000)  
監督・脚本:Giuseppe Tornatore  
Genre: Drama / Romance
Rated R for sexuality/nudity, language and some violence. 
上映時間:92分
あらすじ:
"Bella e impossibile", Maddalena, detta Malena, 
si aggira per le stradine di Montecuto, in Sicilia. 
オトーサン、
ここまで読んで、どうもよくわからんな、
英語ではなさそうだ、そうかイタリア語だと気付きました。
imdbで、こんなことはじめて。
しょうがないので、あらすじを作文しましょう。

時は、1940年の春。
12歳の少年が、町で女神のような美人に出逢う。
町一番の美人マレーナだった。
マレーナに一目ぼれした少年は、
買ってもらったばかりの自転車に乗って、
彼女の行く先々で待ち伏せして、その姿をみようとする。
彼女は結婚し、夫が死に、
そして戦争の混乱のなかで娼婦にまで転落する。
彼女を守ってあげたいと思うものの、少年は無力で何もできない。
やがて戦争が終わって、死んだはずの彼女の夫が帰ってきた。
町の誰も夫にマレーナのゆくえも真相も言おうとしない。
小年は決心して、夫に手紙を書く。

出演者: 
Monica Bellucci ....  Malena Scordia  
Giuseppe Sulfaro ....  Renato Amoroso  

この映画は、モデルだったモニカ・ベルッチを
監督が見初めたことで成立する映画です。
演技なんか気にせずに、
彼女の美貌、見事な歩きかただけみていればいいのです。
経歴をみたら、
中田選手が一時在籍していたペルージャの出身ですね。
出逢ったかも。

MONICA BELLUCCI モニカ・ベルッチ 
誕生日 1968/9/30  
出身 イタリア・ペルージャ 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1992年「ドラキュラ」
1995年「アパートメント」
1997年「ドーベルマン」
2000年「マレーナ」 


その他の出演者:
Luciano Federico ....  Renato's Father  
Matilde Piana ....  Renato's Mother  
Pietro Notarianni ....  Professor Bonsignore  
Gaetano Aronica ....  Nino Scordia  
Gilberto Idonea ....  Avvocato Centorbi  
Angelo Pellegrino ....  Segretario politico  
Gabriella Di Luzio ....  Mantenuta del Barone  
Pippo Provvidenti ....  Dott. Cusimano  
Maria Terranova ....  Moglie Dott. Cusimano  
Marcello Catalano ....  Lieutenant Cadel  
Elisa Morucci ....  Lupetta  
Domenico Gennaro ....  Farmacista  
Vitalba Andrea ....  Moglie farmacista  
   
User Rating:  7.2/10 (524 votes) 
高い評点です。

  
TOMATO KIDさん
Mexico City
2001年5月24日
生き生きしたひとりの女性、そしてシシリ−島。

この映画をビデオではなく、
上映中に見られてハッピーだった。
いろいろな映画批評で、この映画は知られている。 
でも、ひとこと言っておきたい。
この映画は、人間的で美しい映画だ。 
スターづくりの映画は、見ないことにしているが、
この映画は特別だ。
モニカ・ベルッイが、あまりにも美人で、
心痛む存在だからである。 
映画の語り部は、
レナート・アモローソという思春期になった少年。
かれは、最初のうちは、
マレーナのゴージャスな肢体に欲情するが、 
やがて、この女性が美しいだけでなく、
悲しく,さびしいひとであることを発見する。
町中のひとは、彼女を意識し、嫉妬し、渇望する。
それが主題である。 
とはいえ、見逃してはいけないポイントがある。 
トークショウを見れば分かるように、
ひとは、他人の生き方をみて、
自分の生き方をきめがちだということである。 
マレーナは、いつも何かしら町の話題の中心だった。 
女性たちは、彼女を憎んだ。
美しいからではない、何者か分からなかったからである。
いわば、町のフランケンシュタインだったからだ。
何といっても、終わりがいい。
含蓄があって、感動させる。
映画好きなら、この映画をみるべきだ。 
そこでは、感情や人間性が主題である。
大好きになるだろう。


オトーサン、
この映画をみて、
地中海の海の青さに染まったような
シシリー島への旅心をそそられました。
パレルモ、タオルミーナ、シラクーサなど
主な小都市を心ゆくまで散策してみたいものです。
シシリーは、ジュセッペ・トルナトーレ監督の故郷。
そのせいか、風景の選択、撮影の仕方、
どれをとっても思い入れを感じさせます。
率直に語った自分の少年時代の思い出が泣かせます。
さらに、「海の上のピアニスト」同様、長い付き合いの
巨匠エンニオ・モリコーネの音楽が
セリフ以上に少年の心根を哀しく歌いあげるのです。
最後なんか、「第3の男」のラストシーンを思わせました。
あの輝く太陽のように美しかったマレーナは、
いまや、目じりに皺がより、小太りになって、
重いスーパーの買い物袋を両手にさげて、
心持ち疲れた足取りで歩き去っていくのですが、
少年は以前と変わらぬ賛美の念で見送っています..。
愛は年の差を超えて、
残酷な時間の歩みをとめることができるのでしょうか?

ところで、
みなさん、ご存知ですか?
オトーサンのこのHPの題名は、
「シネマ・パラダイス of  オトーサン」になっていますが、
実は、ジュセッペ・トルナトーレ監督の
出世作「ニュー・シネマ・パラダイス」に因んだものなのです。
いい映画でした。


犯行予告

オトーサン、
週末は、新作を見ようと思っていたのに、旅行。
海辺の景色、温泉、人情、グルメを満喫したのはよかったのですが、
旅先に持っていったDVDの選択に失敗。
殺伐とした犯罪ものでした。
旅情あふれる映画を選べばよかったのですが、
旅支度のドサクサで失敗しました。

原題:Angel's Dance (1999)  
監督・脚本:David L. Corley  
Genre: Action / Comedy 
Rated R for violence, sexuality and language. 
上映時間:102分
あらすじ:
トニーは、マフィアのヒットマン志望。
でも、その前に、師匠のスティーブから学ばねばならい。 
カリフォルニア風のクールさ、
野菜バーガー、哲学者ニーチェの引用...。 
トニーは、スティーブのスタイルになじめないが、
とはいえ、訓練を終えねばならない。 
もどって、マフィアの証拠をにぎっている会計士
を殺す仕事が待っているのである。 
最後のテストは、電話帳で無作為に抽出したひとを殺すのである。 
ターゲットは、エンジェル・チェイストだった。 
彼女は、死体置き場の門番で、 
人形を実の娘と信じ込んでいる。 
小さい頃、母親に置き去りにされたのである。 
基本的に、エンジェルは、問題児なのだ。 
トニー、エンジェル、スティーブが衝突するとき、
かれらの人生は一変する。 

出演者:
James Belushi ....  Stevie "The Rose" Rossellini  
Sheryl Lee ....  Angelica Chaste  
Kyle Chandler ....  Tony  

このジェームス・ベルーシさん、
なかなかの役者です。

JAMES BELUSHI ジェームス・ベルーシ 
誕生日 1954/6/15 
出身 米イリノイ州シカゴ 
兄は故ジョン・ベルーシ。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1978年「フューリー」
1981年「真夜中のアウトロー/ザ・クラッカー」
1983年「大逆転」
1985年「赤い靴を履いた男の子」「サルバドル/遙かなる日々」
1986年「きのうの夜は…」「ジャンピングフラッシュ」
     「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
1987年「暴力教室’88」「キツイ刑事」
1988年「レッドブル」
1989年「K−9 友情に輝く星」「天使が降りたホームタウン」
     「名探偵ハリーにまかせろ!?」
1990年「ハーレーダビッドソン&クレイジーライダー」
     「Mr.ディスティニー」「ファィロファックス」
         「エイリアン・チェイサー」
1991年「パレルモ」「オンリー・ザ・ロンリー」
         「錆びついた銃弾」
1992年「モンテカルロ殺人事件」「赤い殺気」「カーリー・スー」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「ロイス」
1994年「多重人格」
1995年「ジョン・キャンディの大進撃」「ジョニー・デスティニー」
     「デザート・ストーム 新サハラ戦車隊」
1996年「ジングル・オール・ザ・ウェイ」
         「ストーカー/狂気の罠」「レース・ザ・サン」
1997年「ギャングシティ」「レトロアクティブ」
         「おもちゃの国を救え!」「リバース」
     「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」
1999年「犯行予告」「ブルズ・アイ」
2000年「この胸のときめき」 

シェリル・リーも前半はブスだったのに、
後半は美人になってアクション全開と、
まったくちがうイメージで活躍していました。

SHERYL LEE シェリル・リー 
誕生日 1967/4/22 
出身 米コロラド州ボルダー 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」
     「ワイルド・アット・ハート」
1992年「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の七日間」
     「ロックン・ルージュ」
1993年「バック・ビート」
1995年「男たちの危険な午後」
1996年「ファイヤー・ワークス」
1997年「インモラル・ビーチ 灼熱の貞操帯」
1998年「ヴァンパイア・最期の聖戦」「楽園のキス」
 
その他の出演者:
Frank John Hughes ....  Nick  
Ned Bellamy ....  Police Detective  
Mark Carlton ....  Bob  
Mac Davis (I) ....  Norman  
Jon Polito ....  Uncle Vinnie  
David Bickford ....  Accountant  
Timo Flloko ....  The Shank  
Joe Luis Garcia ....  Johnnie  
John Bigham ....  Young Priest  
Chris Barnes (V) ....  Irish Priest  
Cameron Corley ....  Choir Boy  
Kevin Cooney (I) ....  Theodore Chaste  

User Rating:  4.7/10 (101 votes) 
低いですねえ。
  
User Comments:
Saxさん
Chico,CA
1999年5月15日
最初のうちは我慢しなさい。やがてよくなる。

最初の15分は、のろのろ。
でも、次の銃と射撃のシーンは、ほんとによいし、本当らしい。
脚本は平均的である。
しかし、ベルーシは、ほんとうのプロだけあって、
映画を面白くしている。
いかにも確信ありげで、おかしい。
でも、他の役者は、ちょっとお粗末。
見事な演技で、上出来のドタバタ劇にできたのに、
ベルーシが、わざわざ、映画を悪くしたようにも思える。
映画には、思いもよらぬ面白いヒネリもある。
見たら時間のムダということはない。


オトーサン、
この映画の失敗の理由は、
脚本が悪いせいだとおもいます。 
だって、最初のうち、主人公に思えた
カイル・チャンドラーは、
いつの間にか、背景に溶け込んでしまいました。
演技も、はっきりいって、下手くそ。
監督は、観客との約束を守る必要があります。
勝手にルールを破って主役を交代させてはいけません。
交代させてもいいのですが、
それには納得させるだけの理由がいります。
結局、編集段階で、時間切れになったのでしょうか。
出だしの部分を撮りなおすべきでした。


アメリカン・プレジデント

オトーサン、
クリントン大統領が好きでした。
若くて、きさくで、クラリネットを吹いたりして。
アーカンソー州なんていう南部のど田舎の知事から、
大統領にのしあがるなんて、大したものです。
奥さんのヒラリーさんだって、整形美人でした。
でも、かれがモニカ・ルィンスキーといい仲になって
公の場で情事の詳細について証言が行われました。
内容は、まるでポルノ映画そのもの。
「大統領も所詮ひとの子、下半身もあるでよ」
では、すまされないような気になりました。
そんなテーマに真正面から挑んだ映画が、これです。

原題:American President, The (1995)  
監督:Rob Reiner  
脚本:Aaron Sorkin
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated PG-13 for some strong language.
上映時間:114分
あらすじ:
クリントン大統領を思わせる大統領が
ホワイト・ハウスにいる。
かれは、妻をなくした同情票で当選したのだった。 
いまや、就任3年目。
かれは、また女性とデートしはじめる。 
お相手は、環境保護運動のロビストとあって、
ゴシップに火がつき、政治問題化する。 

出演者: 
Michael Douglas ....  President Andrew Shepherd  
Annette Bening ....  Sydney Ellen Wade  

ほんとうに、マイケル・ダグラスは、
大統領のよく似合う役者さんです。
でも、環境保護運動家のサンディを演じる
アネット・ベニングって、魅力的な女性です。
彼女が出演すると、画面に花が咲いたようです。

ANNETTE BENING アネット・ベニング 
誕生日 1958/5/29 
出身 米カンザス州ピーカ 
ハイスクール時代から地方劇団に出演。
サンフランシスコ州立大学卒業後、
アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学び、
87年「COASTAL DISTURBANCES」で
クラーレンス・ダーウェント新人賞受賞。
88年「大混乱」で映画デビュー。
90年「グリフターズ」で
アカデミー助演女優賞にノミネートされた。
92年3月、ウォーレン・ビーティと結婚し、
94年8月に男児が生まれた。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「大混乱」
1989年「恋の掟」
1990年「グリフターズ/詐欺師たち」
          「ハリウッドに口づけ」
1991年「真実の瞬間」「心の旅」「バグジー」
1994年「めぐり逢い」
1995年「アメリカン・プレジデント」◇
          「リチャード三世」
1996年「マーズ・アタック!」◆
1998年「イン・ドリームス 殺意の森」◇
1999年「アメリカン・ビューティー」◇
          「マーシャル・ロー」◇
 
その他の出演者:
Martin Sheen ....  A. J. MacInerney  
Michael J. Fox ....  Lewis Rothschild  
Anna Deavere Smith ....  Robin McCall  
Samantha Mathis ....  Janie  
Shawna Waldron ....  Lucy Shepherd  
David Paymer ....  Leon Kodak  
Anne Haney ....  Mrs. Chapil  
Richard Dreyfuss ....  Senator Bob Rumson  
Nina Siemaszko ....  Beth Wade  
Wendie Malick ....  Susan Sloan  
Beau Billingslea ....  Agent Cooper  
Gail Strickland ....  Esther MacInerney  
Joshua Malina ....  David  
 
  
User Rating:  7.0/10 (5566 votes)  
非常に高い得点です。

User Comments:
Dan Grantさん
london ontario
1999年6月30日

ロブ・ライナー監督が、
手がけて成功しなかったジャンルなんて
なかったのではないか。
「The Sure Thing」では、コメディを美しく撮ったし、 
「This is Spinal Tap」では、音楽がすばらしかった。 
ホラー映画はどうかって? じゃあ、「Misery」はどう? 
「A Few Good Men」での法廷劇は身の毛もよだつ感じ。 
そして、今度は、政治・喜劇ドラマで勝負。 
この才人、やれないことってないんじゃないか?

この映画に異議をとなえるひともいる。 
あまりに政治的だというのだ。 
どうしてかって分かるでしょ。 
これは、アメリカ合衆国大統領についての映画である。
だから、どうしたって政治がからむ。
そして、いま取り組んでいる銃規制問題は、
ひとの生命にかかわる問題だから 
うまく立ちまわれば、拍手喝采間違いなしである。

オーケー、その問題はおいておこう、
問題は、映画それ自体だ。
なぜって、すばらしいからだ。 
おもしろくって、うまい演技で、
脚本は、よく調べて書かれている。
出演者は、ほかの監督がうらやましがるだろう。
オリバー・ストーンやアルトマン監督もそうだが、
どんな俳優も望みのままだ。 
この映画では、ダグラスが大統領、
彼の引き立て役に、
いきなマイケル・J・フォックスとサマンサ・マチス、
そしてシドニー役のアネット・ベニング、
さらに、私の好きなリチャード・ドレフィスが
上院議員としてたまらない演技を披露する。

物語が進展するにつれて、大統領の資質が問題になる。 
男やもめがガール・フレンドといい仲になる!
監督は、この問題を実に見事にさばいている。
これは何といっても、微妙な問題である。
脚本のアラン・ソアキンは、
大統領であり、かつガールフレンドをもつためには、
何が正しく、何が間違っているのかを
真正面から取りあげたのである。
この映画の政治問題の扱い方は実にいいと思う。
大統領は、かれに向けられた中傷を無視することに決める。
最後の最後に、かれは国民に向けて演説する。
これは、これまで映画でみた最高のスピーチだと思う。
彼が決然としてマイクの前に立つとき、
私は、かれのみなぎる力を、
わが国大統領の演説を体中で感じて、感動した。
これは偉大な映画であり、絶対見ておいたほうがいい。


オトーサン、
このDan Grantさんのいうように、
偉大なスピーチのもつ力ってあると思います。 
結婚式のスピーチひとつとっても、
うんざりさせるもの、
お涙頂戴でへきえきするものが
ほとんどじゃないですか。
国会の演説なんて、まるで、官僚の作文の棒読み。
「俯いて読んで、
ときどきこちらを盗み見るような仕草をする。
大体、自分の信念を披露するのをメモ頼みというのは情けない。
そいつに飛びかかり、胸ぐらを締め上げて、
一撃のもとに張り倒してやりたくなる」と
先日なくなられた団伊久磨さんが、どこかで書いておられました。

10年続きの不況をスピーチひとつで吹き飛ばすような
政治家が現れてほしいこのごろです。
この点、小泉首相は、どうでしょう?
Dan Grantさん、いかがでしょうか??
団伊久磨さん、小泉さんは及第点でしょうか??? 


リトル・ニッキー

オトーサン、
先日「リトル・ニッキー」は、
見ないことにするといいましたが、
旅先で、たまたま時間が空いていたので、
見てしまいました。
メール・マガジンで激賞しているひとがいたのです。
もしかして、よい作品を見逃すようでは、
「映画評論家」のはしくれとして問題だと思いました。
で、どうだったかというと、
11位、5.0という低い点の通りでした。
面白くも何ともありませんでした。

原題:Little Nicky (2000)  
監督:Steven Brill  
脚本:Tim Herlihy & Adam Sandler  
Genre: Fantasy / Comedy / Horror
Rated PG-13 for crude sexual humor,
some drug content, language and thematic material. 
上映時間:90分

あらすじ:
リトル・ニッキーは、地獄でお父さんのお気に入り。
かれは、おじいさんのルシファーから
地位をひきついだ父・大魔王の息子である。 
大魔王は、引退しようとしていたが、
どの息子も後継者としては力不足。 
カシアスは、大きくて力が強いものの、善良さに欠けている。 
アドリアンは、ハンサムで頭もいいが、まったくの悪人。 
では、ニッキーはどうかというと、
気立てはいいものの、邪悪さに欠けている。 
彼は、悪を解き放つようにと大魔王に言われる。
パパを救うためにも、それは必要である。
カシアスとアドリアンは、地獄を脱出するが、
その際、魂を地獄に送りこむ壁を凍らせてしまった。 
魂がはいってこないと、大魔王は死ぬことになる。 
そこで、ニッキーが地上に行った
兄たちをフラスコにいれて、
無理やり地獄に連れもどすことが必要となった。
それも、できるだけ早く
大魔王が消滅するまえでなけばならない。 
ニッキーは、地上で死ぬと、 
凍った壁を通りぬけることができる。 
残された時間は、1週間。
しかも、アドリアンもカシウスも
ニッキーよりづっと強いのである。

出演者: 
Adam Sandler ....  Nicky  
Patricia Arquette ....  Valerie  
これは、何といっても、
アダム・サンドラーのひとり芝居というか,独断場。
経歴をみてみましょう。

ADAM SANDLER アダム・サンドラー 
誕生日 1966/9/9 
出身 米ニューヨーク州ブルックリン 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1991年「殺人ピエロ狂想曲」(V)
1993年「コーン・ヘッズ」
1994年「ハードロック・ハイジャック」
1995年「ビリー・マジソン/一日一善」(V)
1996年「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」(V)
     「ダーティ・ボーイズ」(V)
1998年「ウェディング・シンガー」◇「ウォーターボーイ」◇
1999年「ビッグダディ」◇
2000年「リトル・ニッキー」◇

 
その他の出演者:
Harvey Keitel ....  Satan  
Rhys Ifans ....  Adrian  
Tom 'Tiny' Lister Jr. ....  Cassius  
Rodney Dangerfield ....  Lucifer  
Allen Covert ....  Todd  
Peter Dante ....  Peter  
Jonathan Loughran ....  John  
Robert Smigel ....  Mr. Beefy  
Reese Witherspoon ....  Holly  
Dana Carvey ....  Referee  
Jon Lovitz ....  Peeper  
Kevin Nealon ....  Gatekeeper  
Michael McKean ....  Chief of Police  

User Rating:  5.0/10 (1442 votes)   
非常に低い点です。
その理由は、以下のコメントを読むと
よく分かります。

SOstahowskさん
United States
2001年6月3日
教師のパパもびっくり仰天。

私は、ふたりの10代の息子をもつ高校の先生。 
この映画に大変腹を立てている。 
これは、10代を対象にした、実にくだらない映画である。 
地獄が、いかす場所として描かれている。 
ヒットラーが出ていて、これは例外。 
毎日、お仕置きに尻の穴にパイナップルを突っこまれるのである。 
麻薬やセックスといった罪深いライフスタイルが、
クールで面白く描かれている。 
天国はというと、美しい女性の天使が住んでいるが、 
頭が空っぽで、こんがらがっているとして描かれている。
とくに、腹が立ったのは、地獄でのセックス・シーン。 
ゴリラと頭に乳房をつけた獣が交わる。 
10代の子供たちに見せてどうするの??? 
PG-13指定だったので、息子たちに見せてしまったが、 
こんなにセクシャルで、不道徳な映画とは思わなかった。 
R指定にすべきでないのか???


オトーサン、
こんなことをいうと、
アダム・サンドラーの熱狂的フアンに叱られそうですが、
あまり好きになれませんでした。
だって、顔が歪んでいるのが、不自然です。
声も、わざとらしい囁き声なのです。
それが、ずうっと気になって、素直にとけこめませんでした。

オトーサン、
どうも、コメディは肌に合いません。
われわれの感覚では予想もつかないバカさ加減に
いちおう感心はするのですが、それ以上の気持ちにはれないのです。
どうしてでしょうか?
生理的・文化的に肌合いが、ちがうのでしょうか?


カジノ

オトーサン、
ラスベガスには、
何回か行ったことがあります。
最初に行ったのは,70年代。
この映画にあるように、
砂漠のなかの怪しげな賭博場という感じ。
最近行ったら、まあ、家族向けのディズニーランド
に変貌していました。
3泊したルクソール・ホテルなどは、
外観が、ピラミッドとスフィンクスという風変わりなものです。
エレベータも,なんと斜めに移動するのです。
でも、オトーサンのご機嫌は、斜めにならずにすみました。
スロットル・マシンで100ドルほど儲けたおかげです。

原題:Casino (1995)  
監督:Martin Scorsese  
原作・脚本:Nicholas Pileggi
Genre: Crime / Drama
Rated R for strong brutal violence, 
pervasive strong language, drug use and some sexuality. 
上映時間:178分

あらすじ:
このマーティン・スコーセス監督作品は
ラスベガスのヤヌス神のような面を描いている。
−残忍で残酷な顔と光り輝く魅惑的な顔の2つを持っている。
エース・ロスタインとニッキー・サントーロと
暴力団員たちは島を作るためにラスベガスに移ってきて、
この逆説的な世界で生き、働くことになる。
彼らの目を通して、それぞれ引き立て役として、
1970年代と80年のカジノにおける暴力団のかかわりが
明らかにされる。
エースは、タンジール・カジノの運営を任されている。
他方、少年時代の友人でタフな男であるニッキーは、
地元の人を強奪したり、ゆすったりする。
しかし、彼らはそれぞれに悲劇的な傷を負うことになる。
ハスラーのジンジャーを愛したエース、
そして麻薬と暴力のらせんに陥っていくニッキー。

出演者: 
Robert De Niro ....  Sam "Ace" Rothstein  
Sharon Stone ....  Ginger McKenna-Rothstein  
Joe Pesci ....  Nicholas "Nicky" Santoro Sr.  

ロバート・デ・ニーロが、
カジノ経営者として出演。
小悪魔のジンジャー(シャロン・ストーン)に
恋して、裏切られる男を好演しています。
ストーンといい仲になってしまうニッキー役の
ジョー・ペッシも、なかなか迫力ある演技をしていました。

ここでは、小悪魔ぶりが、バツグンだった
シャロン・ストーンの経歴をみてみましょう。

SHARON STONE シャロン・ストーン 
誕生日 1958/3/10  
出身 米ペンシルバニア州ミードビル 
大学を中退し、CMのモデルをしながら、女優を志す。
1992年に「氷の微笑」が大ヒット。
1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。
マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、
ロバート・デ・ニーロと共演し、
ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、
アカデミー賞にもノミネートされた。 
野性的な美貌と引き締まった美しい肉体を武器に、
映画の役を勝ち取ってきた俳優といえる。
「キング・ソロモンの秘宝」では主演とはいえ、
お世辞にも演技で選ばれた俳優とは思えなかったが、
アクションが出来る俳優というイメージが備わり、
「イヤー・オブ・ザ・ガン」までアクション女優として
主演クラスで活躍したことは大きな実績になった。
しかし、女優としての名を高めたのは「氷の微笑」のキャサリン役であろう。
この役の境に彼女はハリウッドの人気俳優となり、
以後の作品で一流俳優と共演する機会に恵まれるようになった。
「氷の微笑」のイメージから役どころも色気を武器にするような
悪女の役が多くなり、少々伸び悩みの感もあるが、
死刑囚(「ラスト・ダンス」)や母親(「マイ・フレンド・メモリー」)役の
彼女を見る限り、まだまだ新たな可能性を秘めている女優である。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1980年「スターダスト・メモリー」デビュー
1981年「死霊の祝福」
1982年「愛の哀しみのボレロ」
1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」
1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇
1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇
1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」
1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」
     「刑事ニコ/法の死角」
     「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」
1989年「宇宙への選択」「血と砂」
1990年「トータル・リコール」◆
1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲
     「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」
     「シザース/氷の誘惑」
1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇
1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」
1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇
1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇
1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇
1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇
      「マイ・フレンド・メモリー」◆
1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇
2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇ 


その他の出演者:
James Woods ....  Lester Diamond  
Don Rickles ....  Billy Sherbert  
Alan King (I) ....  Andy Stone  
Kevin Pollak ....  Phillip Green  
L.Q. Jones ....  Commisioner Pat Webb  
Dick Smothers ....  Senator  
Frank Vincent (I) ....  Frank Marino  
John I. Bloom ....  Don Ward  
Pasquale Cajano ....  Boss Remo Gaggi  
Melissa Prophet ....  Jennifer Santoro  
Bill Allison ....  John Nance  
Vinny Vella ....  Artie Piscano  


User Rating:  7.6/10 (9532 votes) 
非常に高い得点です。

User Comments:
(famsmith@swbell.net)
Dallas, Tx
2000年10月28日
スコ−テッシ監督の古典だが、過小評価されている。

もしあなたが、まだ、「カジノ」を見ていなかったならば、
何はさておき、近くのビデオ店に急行して、借りて、見るべきである。
「Mean Streets」もそうだが、この「カジノ」も、
スコーセス作品のなかでは、過小評価されている。
私は、この作品は、恐らく彼の最も意欲的な映画だといいたい。
映画は、ある時期とある雰囲気を扱っており、
それらを正確に描く切るのに成功している。
アート・ディレクションは、すばらしい。
今までのスコーセス作品のなかでも最良のものである。
演技も素晴らしい。
私は「カジノ」を見るまでは、
ペッシのダイナミックな演技のなかで
一番いいのは、「Raging Bull」だと思っていた。 
私は、この映画を見るたびに、ほれ直している。
この時期のラスベガスについて、きわめて正直に描写がなされている。
スコーセスの監督は、完ぺきである。
私は、スコーセスやキューブリック作品を
たくさん見てきたせいかも知れないが、
プロットにあやつられる映画がキライになっているし、
安直な満足を与える典型的な映画ではなく、
自由さがあふれる映画に魅了されるようになっている。
シャロン・ストーンはこれまでで最良の演技をしている。
脚本についても同様で、長い間の仲間たちの協力によって
いいチームワークが築かれている。
要するに、天才・スコーセス監督は、
彼の映画づくりを通じて首尾一貫して、
すべてのレベルで素晴らしい協力者を求めつづけてきた。
「カジノ」は、スコーセス監督作品の最良というだけではなく、
それ以上のものである。
まさに珠玉の作品である。

オトーサン、
この映画の冒頭シーンで、
ロバート・デ・ニーロがクルマに乗り込んだ途端
爆破されるシーンでビックリ仰天。
主役、それも超大物の主役を殺してしまうなんて、
スコーセス監督って、超大物なんだと尊敬しました。
それに、ただ壮絶美人のシャローン・ストーンが、
狂気丸出しで暴れるシーンにもびっくり。
この監督、スゴイ演出をやるなあと感嘆しました。
やはり監督って重要なのですねえ。


コンコルド

オトーサン、
コンコルドと聞くと血が騒ぐのです。
フランスが誇るNYとパリを
4時間で結ぶ超音速航空機です。
ところが、墜落事故を起こして、運航中止。
もう乗りたくても乗れなくなりました。
でも、この映画でみると、
じつに流麗で優美なデザイン。
感動的です。

原題:Mach 2 (2000)  
監督:Fred Olen Ray  
脚本:Steve Latshaw  
genre:  crime / drama
Rated R for violence. 
上映時間:?
あらすじ:
副大統領と対抗する大統領候補が、
バルカン半島への旅行を計画する。
捕虜になっているサービスマンの釈放を図るためである。 
離陸前に、かれは1つの証拠文書を入手する。 
内容は、副大統領がアメリカ経済を浮揚させるために 
バルカン半島で戦争を引き起こそうというものだった。 
大統領候補は、事態打開のために、
この証拠文書を両陣営に公開しようとする。 
しかし、シークレット・サービスが、
コンコルドをハイジャックして
パイロットたちを殺害する。 
着陸作業の成否は、
すべて綽名が”操縦不能” という
空軍士官の手にゆだねられる。
かれは飛行機を操縦できないのだ。

出演者: 
Brian Bosworth (I) ....  Captain Jack Tyree  
Shannon Whirry ....  Shannon  
あまりうまくないひとたちです。
海外俳優マガジンには、経歴がでていませんでした。

その他の出演者:
Bruce Weitz   
Cliff Robertson ....  Vice President Pike  
Lance Guest ....  Keith  
Michael Dorn ....  Rodgers  
David Hedison ....  Senator Stuart Davis  
Andrew Stevens ....  Captain Stevens  
Robert Pine ....  Pilot  
Ai Wan ....  Wendy Carson  
Clark Reiner ....  Vice Presidential Aide  
Jennifer Hammon   
Amir Aboulela ....  Terrorist  

User Rating:  4.3/10 (9 votes)   
昨日見たら、4.0点で過去最低でした。
しかも、8人しか投票していないのです。
まるで、レア物。
今日みたら、4.3にアップしていました。
投票したひとも1人増えて、9人。


User Comments:
snyder-4さん
Nicosia
2000年6月23日
昨夜、TVで観たあと、この映画、
前にどこかで見たことなかったっけと思った。 
実際は、TV初登場だった。
私のようなアクション映画のフアンなら 
このようなストーリーは、ごまんと見てきているはずだ。 
女性のようなNeve Campbellは
エキサイティングだったが、それだけだけのことだ。


オトーサン、
この映画がメチャメチャにけなされているので、 
気の毒になりました。
ほかにほめているユーザーがいないかどうか
imdbをチェックしてみました。

そうしたら、ほめているひともいましたよー。
まさに、
「世の中捨てる神もあれば、拾う神あり」
という諺どおりです。
どんな駄作でも、映画を1本つくるのは
大変なことなのですから、
切り捨てるのはやめましょうよ。

Garridonさん
2001年4月7日
観る価値がある。
思ったよりいい映画だ。 
予算を沢山かけないで作ったのだから、立派なものだ。 
コンコルドのショットは、
ミアチュアだが、まあまあ見られた。 
R指定だが、TV番組よりもおとなしい。 
罰当たりな表現がところどころにあるが、
削除すべきだった。 
ブライアン・ボスワースは、
事態がどんどん悪化するなかで
空軍士官として立派に演技していた。 
マイケル・ドーンも輝いていた。 
デイビット・ヘジソンは、
上院議員をうまく演じていた。 
本当の航空機のなかを歩いているように見える
ただひとりの俳優だった。 
秘書役のシャノン・ホワイリーは、 
アクションもやれることを実証した。 
国家安全局(NSA)局員のシーンも、とてもよかった。 


クイルズ

オトーサン、
非常に迷いました。
「クイルズ」にするか、
「リトル・ニッキー」にするか。
imdbの評点を見ると、
前者が7.6、後者が5.0
と断然「クイルズ」が上でした。
単館上映で、
サディズムの語源となった
サド侯爵を描いたものらしいので、
濡れ場たっぷりのポルノ映画かもと
心配しながら見にいきました。
ところが、ところが,,,,、
アカデミー賞俳優そろいぶみの名画でしたよ。
原題:Quills (2000) 監督:Philip Kaufman 脚本:Doug Wright (II) Genre: Drama Rated R for strong sexual content including dialogue, violence and language. 上映時間:123分 あらすじ: これは、モル・フランダースとトム・ジョーンズの 伝統にもとづくわいせつな物語である。 舞台は、侯爵が投獄されている精神病院、 1790年代のことだった。 サド侯爵は、司祭アベ・クルミエに気に入られている。 というのも、カタルシス治療に役立つ 劇作を提供しているからである。 洗濯女のマドレーヌは、侯爵のポルノ作品を こっそりと病院の外に持ち出し、 民衆は、その作品をむさぼり読んでいる。 悪名高き新作「ジュスティーヌ」は、 皇帝の目にとまり、皇帝は烈火のごとく怒る。 皇帝は、サドの治療のために ロワイエ・コラール博士を精神病院に派遣する。 ゆびねじり、水責め椅子、安楽椅子が用いられる。 筆記用具を奪われたサド侯爵は、血で演劇を書き、 マドレーヌの出版の努力は大きな危険にさらされる。 博士は、好色で、女子修道院から15歳の花嫁を迎え、 毎晩彼女に馬乗りになる。 サド侯爵は、風刺劇を書き、 博士のセックス・ライフをからかう。 患者たちは、大騒ぎをして愉しむが、 司祭アベ・クルミエの立場は危うくなる。 侯爵、マドレーヌ、司祭アベの間で三角関係が発展する。 患者の1人が、侯爵の最後の劇作を実演してしまい、 茶番劇は最高潮に達するものの、 悲劇が待っていた。 出演者: Geoffrey Rush .... The Marquis de Sade Kate Winslet .... Madeleine Joaquin Phoenix .... Abbe Coulmier Michael Caine .... Dr. Royer-Collard サド侯爵を演じるは、 アカデミー賞俳優のジェフリー・ラッシュ、 洗濯女マドレーヌを演じるのは、 あの「タイタニック」のヒロイン、ケートウィンスレット、 そして、司祭アベは、 「グラディエーター」で皇帝を演じたホアキン・フェニックス。 「サイダーハウス・ルール」でアカデミー助演男優賞の マイケル・ケインが、博士役で出演。 実に、豪華な出演者です。 ジェフェリー・ラッシュの経歴をみましょう。 GEOFFREY RUSH ジェフリー・ラッシュ 誕生日 1951/7/6  出身 オーストラリア・クイーンズランド州トゥーンバ クイーンズランド大学在学中から舞台に立ち、 卒業後、パリへ渡り、 ジャック・ルコット・スクール・オブ・マイム・ムーブメント &シアターで演技を学ぶ。 オーストラリアに戻ってからは過去20年間に渡り 70を超える舞台で活躍、 94年にシドニー・マイヤー舞台芸術賞を獲得。 映画では95年「シャイン」でアカデミー主演男優賞を獲得、 98年「恋に落ちたシェイクスピア」では アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「スターストラック」 1995年「シャイン」◇アカデミー主演男優賞 1996年「革命の子供たち」 1997年「オスカーとルシンダ」 1998年「レ・ミゼラブル」「エリザベス」◆      「恋に落ちたシェイクスピア」◆ 1999年「TATARI」◇「ミステリー・メン」◆ 2000年「クイルズ」◇ 2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇ その他の出演者: Billie Whitelaw .... Madame LeClerc Patrick Malahide .... Delbene Amelia Warner .... Simone Jane Menelaus .... Renee Pelagie Stephen Moyer (I) .... Prouix Tony Pritchard .... Valcour Michael Jenn .... Cleante Danny Babington .... Pitou George Yiasoumi .... Dauphin Stephen Marcus .... Bouchon Elizabeth Berrington .... Charlotte User Rating: 7.6/10 (2109 votes) 高い得点です。 User Comments: zetesさん Beloit, WI 2001年5月14日 カウフマン監督が、またよい仕事をやった! この映画は、2000年の最高の映画である。 これまで見たなかで、最高の監督、演技、製作、脚本だった。 この映画では、複雑でないような性格の登場人物などいない。 取上げられている問題は、きわめて重要である。 この映画が成功したのは、 当時だけではなく、いまわれわれが生きている世界についても 的確な見方をしているからである。 言論の自由、創造力、痴呆、体罰、宗教、性的興味...。 とくに政治が驚くべき方法で映画のなかにちりばめられている。 政治は、まさに最近の大統領スキャンダルの寓話そのものである。 とはいえ、2つの欠点、大きなものと小さなものがある。 小さなものは、エピローグである。 よくないし、不必要である。 余分で、予測可能である。 大きい欠点は、どんな映画でもダメにするだろう。 目立たなくしてはいるが、よく考えたら、大きな問題である。 なぜマドレーヌがサド侯爵に尽くすのか? しかし、その他があまりにもいいので、 こうした欠点は、映画を損なってはいない。 もし、それらがなければ、完ぺきだっただろう。 ちょっとぐらい欠点があったって、傑作は傑作なのである。 10点満点で10点。 オトーサン、 若い頃、 サドの「悪徳の栄え」を 読んだことがあります。 男色とか娼婦を集めての乱チキパーティとか、 純情なオトーサンはドキドキしながら読んだものです。 ヘキエキしたというのが正直なところでした。 時代がたって、 男色がホモといわれて市民権をもつようになり、 財務省(大蔵省)の官僚たちが、 ノーパンシャブシャブで遊ぶ時代になりました。 そして、そんなのはケチな小悪で、 世のなかには、 巨悪がゴロゴロしていることも分かってきました。 サド侯爵の時代は、王族の腐敗がきわまり、 フランス革命でギロチンがうなっていた時代です。 まさに、巨悪がごろごろしていたのです。 そんななか、 時代証言を綴ったサド侯爵の執念が いまの時代に再評価されるのは、 当然ではないでしょうか。 サド侯爵は、 羽根ペンとインキと紙を奪われると、 鳥の骨とワインでシーツに物語を書きます。 それも奪われると、 ガラスの破片と血と洋服に物語を書きます。 さらに縛りつけられると、 自分の糞尿と指で壁一面に物語を書くのです。 いま、そんな書き手が日本にいるでしょうか。 巨悪をめぐる時代証言の材料は、 まわりに、ゴロゴロしているというのに...。


恋人たちの予感

オトーサン、
日曜日の夕方、
なじみの喫茶店に行きました。
ここのブルー・マウンテンが好きです。、
一度飲んだら、二度と忘れられない味。
途中、小さなビデオ屋があって、
店先の台で中古ビデオを売っていました。
「どうせロクなものないだろう、500円では」
そこで発見したのが、このビデオ。
掘り出し物でした。

原題:When Harry Met Sally... (1989)  
監督:Rob Reiner  
脚本:Nora Ephron
Genre: Comedy / Romance 
上映時間:96分

あらすじ:
ハリーとサリーは、
シカゴ大学の同期生。
出逢ったのは、
卒業後、サリーがハリーを
NYまで送っていった時だった。
ふたりは、別々の人生を送るが、 
愛を求めては、失敗する。 
何度か出くわすこともあったが、
やがて、ふたりの間に友情が花咲き、 
最後に、ふたりは、セックスをしてしまう。 
そこで、問題意識が頭をもたげる。
「男と女は、
セックスぬきの、
友だちになれるだろうか?」 
 

主な出演者: 
Billy Crystal ....  Harry Burns  
Meg Ryan ....  Sally Albright  

この11年も
愛しまでにかかった
素敵な恋人たちの経歴をみましょう。
ビリー・クリスタルもなかなかの役者ですが、
でも、この映画の魅力は
何といっても、
メグ・ライアンの愛らしさ、
そして若さのもつ輝やきでしょう。

BILLY CRYSTAL ビリー・クリスタル 
誕生日 1948/3/14 
出身 米ニューヨーク・ロングビーチ 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1978年「RABBIT TEST」デビュー
1984年「スパイナルタップ」
1986年「シカゴ・コネクション/夢見て走れ」
1987年「プリンセス・ブライド・ストーリー」
          「鬼ママを殺せ」
1989年「恋人たちの予感」
1991年「シティ・スリッカーズ」
1992年「ミスター・サタデー・ナイト」
1994年「シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え」
1995年「彼と彼女の第二章」
1996年「ハムレット」
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「地球は女で回っている」
1998年「マイ・ジャイアント」◇
1999年「アナライズ・ミー」◇

オトーサン、 
「アナライズ・ミー」をみましたが、
まさか、このビリー・クリスタル
同じ役者さんとは、思いもよりませんでした。
10年の歳月で、すっかり貫禄がつきました。

メグ・ライアンは、おなじみです。
念のためにもう一度、ご紹介しましょう。

MEG RYAN メグ・ライアン 
誕生日 1961/11/19 
出身 米コネチカット州フェアフィールド 
1991年にデニス・クエイドと結婚。
「恋人たちの予感」(1988)、
「めぐり逢えたら」(1993)で
ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「ベストフレンズ」デビュー
1983年「悪魔の棲む家3」
1986年「トップガン」
     「私立ガードマン/全員無責任」
1987年「インナースペース」◆
     「プロミストランド/青春の絆」◆
1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」◇
     「プレシディオの男たち」◆
1989年「恋人たちの予感」◇
1990年「ジョー、満月の島へ行く」◇
1991年「ドアーズ」◆
1992年「キスへのプレリュード」◇
1993年「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方」◇
     「めぐり逢えたら」◇
1994年「男が女を愛する時」◇「星に想いを」
1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」◇
1996年「戦火の勇気」◇
1997年「アナスタシア」(声)◇「恋におぼれて」◇
1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇
     「ユー・ガット・メール」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◆
2000年「電話で抱きしめて」◇
     「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 

「キャスティング・ディレクター」や
「プルーフ・オブ・ライフ」を見ましたが、
彼女も、もう40歳。
さすがに、年を感じさせますねえ。

その他の出演者:
Carrie Fisher ....  Marie  
Bruno Kirby ....  Jess  
Steven Ford ....  Joe  
Lisa Jane Persky ....  Alice  
Michelle Nicastro ....  Amanda Reese  
Gretchen Palmer ....  Stewardess  
Robert Alan Beuth ....  Man on Aisle  
David Burdick ....  9 Year Old Boy  
Joe Viviani ....  Judge  
Harley Jane Kozak ....  Helen Helson  
Joseph Hunt ....  Waiter at Wedding  
Kevin Rooney ....  Ira Stone  
Franc Luz ....  Julian  
 
  
User Rating:  7.6/10 (11631 votes)
高得点です。
そして1万人を超える投票者!
いかにメグが愛されているかの証拠です。

User Comments:
danさん
Tufts University Boston MA
1999年1月15日
ロマンスの天才。

私は、このジャンルに詳しくないが、
この映画は、もっとも機知に富み、
奇妙にロマンチックな作品だと思う。
ウッディ・アレンの
たくさんの素晴らしい映画と同様に、、
この映画もビデオでその世界に浸るといい。 
若いときに見ておけばよかったと思う。
友人たちと議論するいい素材になっただろう。
1989年の上映だったが、
当時、何らかの理由で、
私は、これが子供向きと思ってしまったのだ。
すべての良い青春映画のように、
この映画は、多くの機知に富んだ対話と
あまりセンチメンタルでない頭のよさで勝負する。
つまり、きわめて辛らつなシーンと
残酷でおどけた息抜きのシーンとが
実によく釣り合いがとれているのである。
もちろん、俳優たちは、
映画の成功や魅力に大きく関係している。
ライアンとクリスタルは、完璧な演技をした。
カリスマ性と新鮮な息吹きをスクリーンに
運び込んでいる。
クリスタルは、不本意にも、
ライアンを愛さざるを得ないという役回りを、
申し分なく演じている。
一方、ライアンは、いつものように愛らしい。
映画が取り組む問題は、大変、重要である。
普遍的に重要な問いがある。
すなわち、「女と男は、友達になれるか?」
若いあなたは、友人たちとぜひ、
この問いをめぐって、話し合ってほしいものだ。
私は、しばらくの間、こう言いつづけるつもりだ。
いくつもの風変わりで面白い対話、
ノラ・エフロンの見事な脚本、
ロブ・ライナーの明快な監督によって、
この映画は、大いに楽しめる映画になった。
だから、上映後10年たっても、
時を超える力をもっているのである。

オトーサン、
このdanさんの最後の一言、
「時を超える力」に、感じるところがありました。
若さは、いつまでも続かない。
神が定めた、そういう運命のなかで、
ヒトは、精一杯の反抗をしてきました。
美容に熱中したり、
アスレチッククラブに通ったり、
食事療法をしたり...。 
しかし、それには限界があります。
そこで、最後の切り札として登場するのが、
アートではないでしょうか。
中世の貴族や近世の豊かな市民は、
有名な画家に肖像画を依頼しました。
ルノワールの若い少女たちが、そのいい例。
彼女たちは、永遠の命を獲得したのです。 
でも、肖像画を残す風習がなくなったいま、
どうしたらいいのでしょうか?
写真?ビデオ?
女優さんなら、記念ヌード写真集を残せますが、
普通のひとでは、身近なひとしか見てくれません。
つまり、
われわれは
歴史に名をとどめることはできないのです。
さびしいなあ。

オトーサン、
原宿の表参道の裏手に
3月22日にオープンした
「YAHOO!cafe」で
高速接続を無料で体験してきました。
インターネットの時代、
それもブロードバンド時代がきたのを実感。
「そうか」
併設されているスターバックスの豪華ソファに
腰をおろしているときにひらめきました。
年来の疑問が氷解しました。
これからは、
誰でも、デジタルビデオで簡単に編集して、
ちょっと努力してHPで青春映画を公開すれば、
この映画のメグ・ライアンのように
自分の若さの輝きを永遠に語り伝えることができるんだ。
オトーサンだったら、
もう若さの輝きを残すことはムリだけども、
生きていた証拠くらいなら、残せるんだ。
ああ、動画時代、待ち遠しいなあ。


ブルー・ストリーク

オトーサン、
TSUTAYAで先週借りた
最後の1本が、このDVDでした。
これは、途中でストップしませんでした。
テンポよく動きます。
おかげで、
見事なコメディ、
とくにマーティン・ローレンスの
テンポのよい切れ味のよい演技を堪能できました。
何でも、この映画は、
「ビバリーヒルズ・コップ」のリメイク版だそうです。
「ブルー・ストリーク」なんていう題だけ見ていると、
借りたいとは思いませんがねえ。

原題:Blue Streak (1999)  
監督:Les Mayfield  
脚本:Michael Berry & John Blumenthal  
Genre: Comedy / Action 
上映時間:94分

あらすじ:
マイルス・ローガンは、宝石泥棒。
巨大ダイヤモンドを盗んで隠す。
つかまったものの、いい気持ち。
ところが、2年の服役後、
その隠し場所は、何と警察の建物になっていた。
何とか、ダイヤモンドを手にいれようと、
かれは、警官になりすます。

出演者: 
Martin Lawrence ....  Miles Logan  
Luke Wilson ....  Carlson(同僚の警官)  

ローレンスが、大活躍。
はじめてお目にかかりました。
表情も豊か、身振り手振りも見事です。
大変な喜劇役者です。

MARTIN LAWRENCE マーティン・ローレンス 
出身 メリーランド
誕生日 1965/4/16
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」
1990年「ハウス・パーティ」
1991年「ハウス・パーティ2」
1992年「ブーメラン」◆
1995年「バッド・ボーイズ」◇
1997年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇
1999年「ブルー・ストリーク」◇
          「エディ&マーティンの逃走人生」
2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◇

では、同僚の新米警官を演じている
ウィルソンは、どういう経歴でしょうか。

LUKE WILSON ルーク・ウィルソン 
誕生日 1971/9/21  
出身 米テキサス州ダラス 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「BOTTLE ROCKET」
1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」
1997年「17 セブンティーン」「スクリーム2」
1998年「100万回のウィンク」「ドッグ・パーク」
1999年「ブルー・ストリーク」
2000年「チャーリーズ・エンジェル」
     「マイ・ドッグ・スキップ」

ローレンスに食われて、
損な役回りだなあと思いましたが、
どうも、ハンサムですが、
あんまりうまくない役者さんのようです。 

その他の出演者:
Peter Greene (I) ....  Deacon  
David Chappelle ....  Tulley  
Nicole Ari Parker ....  Melissa Green  
Graham Beckel ....  Rizzo  
Robert Miranda ....  Glenfiddish  
Olek Krupa ....  LaFleur  
Saverio Guerra ....  Benny  
Richard C. Sarafian ....  Uncle Lou  
Tamala Jones ....  Janiece  
Julio Oscar Mechoso ....  Diaz  
Steve Rankin ....  Agent Gray  
Carmen Argenziano ....  Captain Penelli  
John Hawkes (I) ....  Eddie  

User Rating:  6.0/10 (2479 votes) 
もうすこしいい点が出るとおもいましたが...。

User Comments:
Fletch-35さん
Portland, OR
1999年9月13日
ローレンス、もう1点ゲット。

この映画のプレビューのキップを手にいれて、
この映画が、「ラッシュアワー」や「Bad Boys」でなく
オリジナル作品の「ビバリーヒルズ・コップ」よりも
よく出来ているのには驚いた。 
数多いジョークと、見事なアクションのおかげで、
ベスト10の上位を確保できそうである。
助演陣もいい。
しかし、この映画、何といってもローレンスに尽きる。
宝石の泥棒は、2年前に行われたという設定で、
釈放されたあと、かれは宝石を取り戻しに行く。
ところが、そこは警察の中になっていた。
ローレンスは、警官になりすますが、
それが、笑える、笑える。
かれの次作が待ち遠しい。
10点満点で10点だあ。

オトーサン、
この映画をみて、
映画の魅力は、
やっぱり役者さんだなあと思いました。
マーティン・ローレンズ、
目に輝きがあります。
映画に出られて、
「オレ、主役張ってるんだぜ」
という喜びが、体中からあふれています。
喜劇というと、
わざとらしく笑わせようとしがちですが、
本当は、自分が心底から楽しくなければ、
画面から喜びが伝わってこないのではないでしょうか。

最近、政治が面白くなってきて
国会中継が巨人戦より視聴率がいいのも、
やはり役者がいいからではないでしょうか?


ロゼッタ

オトーサン、
TSUTAYAで、
何の気なしに借りたのが、このDVD。
途中でストップして、見直しの連続です。
「おい、TSUTAYA、検品しっかりやれよ」
怒りがこみあげてきます。
DVDを床に叩きつけたくなります。
この映画、
素人が、家族総出でつくりあげた映画。
「仕事がほしい」と18歳のロゼッタが
ひたすら職探しをするのです。
最近の若者の就職活動と同様に、
主人公ロゼッタの職さがしも、
いつも断わられて、出直し続きなのです。
でも、何とか就職しなくてはと駆けづり回ります。
ロゼッタは、
この世の不条理に
いつも怒っています、全力で闘っています。
この叫びが現代的で、明確なために
低予算ですが、とてもいい映画が出来ました。

原題:Rosetta (1999)  
監督・脚本:Luc&Jean-Pierre Dardenne 
リュックとジャン・ピエールは、兄弟のようです。  
Genre: Drama 
Rated R for language. 
上映時間:93分

あらすじ:
最初のシーンは争い。
他のほとんどのシーンもそう。
工場勤務の18歳の少女は、
試用期間終了という口実で、簡単に解雇される。
ロゼッタは、頭にきて荒れる。
警官が彼女を逮捕するために呼ばれる。
彼女には、働かねばならない理由がある。
アルコール中毒の母親と一緒にキャラバンに住んでいるからだ。
まるで戦争に行くように、彼女は仕事を探しに行く。
殺人を冒すわけではないが、
殺意は、いつも彼女の心のなかにある。

出演者:
Emilie Dequenne ....  Rosetta  
Fabrizio Rongione ....  Riquet  

ふたりともフツーの若者。
何といっても、ロゼッタが秀逸です。
彼女は絶えず、駆け、怒り、反抗しています。
名前からすると、監督の娘さんなのでしょうか。

その他の出演者:
Anne Yernaux ....  The Mother  
Olivier Gourmet ....  The Boss  
Bernard Marbaix ....  The Campgrounds Manager  
Frederic Bodson ....  The Head of Personnel  
Florian Delain ....  The Boss's Son  
Christiane Dorval ....  First Saleswoman  
Mireille Bailly ....  Second Saleswoman  
Thomas Gollas ....  The Mother's Boyfriend  
Leon Michaux ....  First Policeman  
Victor Marit ....  Second Policeman  
Colette Regibeau ....  Madame Riga  
Claire Tefnin ....  Girl in Locker Room  
Sophie Leboutte ....  Fired Woman  
 
User Rating:  7.0/10 (499 votes)   
この低予算映画で、7点とはスゴイものです。

User Comments:
Gregoire Dubostさん
Cannes, France
1999年7月5日
A truly moving war film

私は、1999年のカンヌ映画祭で、この映画を見た。
この映画のことをよく覚えているのは、
最後に見たからではない。
上映中の最初の印象は、
どちらかというと奇妙な感じだった。
肩の位置に置かれ、
登場人物をクローズアップする
カメラワークのせいで、ちょっと船酔い状態になった。
そのため、監督のダケンヌ兄弟が、
我々どこに導いていこうとしているか、分からなかった。
やがて、絶望的に仕事を探す若い少女、
ロゼッタの物語が大きくあらわれてきて、
以後、決して消えていくことはなかった。
ドラマは、反抗からはじまる。
そこからスタートして、
ダケンヌ監督の映画は、道徳的な緊張の連続だった。
最後のほうの感動の連続たるや、忘れられないものである。
監督は、この映画は「戦争映画」だという。
ちょっと誇張しているけれども、
その言い回しは、本当である。


オトーサン、
うめきました。
このグレゴリー・デュボストさん、
「うらやましいなあ。カンヌ映画祭に行ったんだ」
何でも、カンヌ映画祭は、
2週間もつづくそうです。
連日、何本も映画を見続けるのは、
それは、それで大変なことのようですが、
「でも、一度、体験してみたいなあ」
カンヌ映画祭は、
オトーサンのようなひとでも
参加できるのでしょうか。
それとも、出品映画の監督や出演者、
それに映画を買い付けにきたひとや、
有名な映画評論家でないとダメなのでしょうか。


ザ・ダイバー

オトーサン、
また、デ・ニーロの映画か。
よく映画に出るな。
あまり出過ぎて、演技が荒れなければいいが。
余計な心配をしております。
まあ、仕事があるっていいじゃないですか。
それに、名優と共演できて、
若い俳優たちには大きな刺激になるだろうし...。
デ・ニーロ、やはり、うまい役者さんです。
そして、キューバ・グッディング、
デ・ニーロに負けていません。
黒人俳優として、とても有望です。

原題:Men of Honor (2000)  
監督:George Tillman Jr.  
脚本:Scott Marshall Smith
Genre: Drama
Rated R for language.
上映時間:128分

あらすじ:
この物語は、
2人の誇り高き男を描いている。 
かれらの関係、
ひとりひとりの挫折、
ふたり組んでの挫折と勝利。 
カール・ブラシアは、
人種差別が激しい時期に、
最初にアフリカ系アメリカ人として
海軍ダイバーになろうと決心した男である。
意地悪教官、ビリー・サンデーは
絶対、かれを落第させようと狙っている。 
運命、挑戦、諸事情が、
このふたりを結びつけ、翻弄し、
そして最後には勝利をもたしたのだった。 


出演者: 
Robert De Niro ....  Leslie W. "Billy" Sunday  
Cuba Gooding Jr. ....  Carl Brashear  
Charlize Theron ....  Gwen Sunday  

ご存知、デ・ニーロが鬼教官役で、
ひさしぶりにピりッとした演技をみせています。
それに対して、
グッディングが、若いひと特有の上昇気流にのって
負けずに好演しています。
この2人のアカデミー賞男優のやりとりが見物です。
以下では、グッディングの経歴だけ、ご紹介しましょう。

CUBA GOODING Jr. キューバ・グッディングJr. 
誕生日 1968/1/2 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」
1989年「ロック・イン・ブルックリン」
1991年「ファイティング・キッズ」
         「ボーイズ’ン・ザ・フッド」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1993年「ジャッジメント・ナイト」「デイブレイク」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ブラインド・ヒル」「アウトブレイク」
          「代理人」
1996年「ザ・エージェント」
1997年「恋愛小説家」
1998年「コンフェッション」◇「奇蹟の輝き」
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇
2000年「ザ・ダイバー」◇
2001年「パール・ハーバー」 

話題の「パールハーバー」に出演していますが、
どんな役どころなのでしょうか。

その他の出演者:
Aunjanue Ellis ....  Jo  
Hal Holbrook ....  Mr. Pappy  
Michael Rapaport ....  Snowhill  
Powers Boothe ....  Captain Pullman  
David Keith ....  Captain Hartigan  
Holt McCallany ....  Rourke  
Joshua Leonard ....  Isert  
Dennis Troutman ....  Boots  
Joshua Feinman ....  DuBoyce  
Theo Nicholas Pagones ....  Mellegrano  
Ryan Honey ....  Yarmouth  
David Conrad (I) ....  Hanks  

User Rating:  6.7/10 (1821 votes) 
まあまあの得点です。
  
User Comments:
the unemployed criticさん
2000年11月7日
誇ってよいが、偉大ではない映画。

チャールス・ブラスターについての実話。
かれは、米海軍で最初のアフリカ系アメリカ人
マスター・ダイバーになった男。
ブラシアを演じるのが、キューバ・グッディング。
ロバート・デニーロが、ビリー・サンデーを演じる。
サンデーは、はじめのうち、ひどい鬼教官で、
チャールスの昇進をじゃまするが
やがて、この断固とした若い男を認めるようになり、
ともに、ゆっくりと勝利をめざして進んでいく。
スコット・マーシャル・スミスの脚本、
ジョージ・ティルマン監督の、この作品は、
穏やかな気晴らしを提供してくれる。
堂々と「自信」を描けばいいのに、
あまりにも頼りなげな点が気になるが、
丁寧に監督しているので、
そうひどい作品にはならなかった。
配役とロケーションのせいか、
流行遅れの軍隊ドラマになり、
観客を喜ばせようと、
誰でも予測できるような結末にしたのは、
いかにもわざとらしい。
売らんがために、魂を売りわたしたのだろうか。
最近の「CHILL FACTOR」のような大惨事映画に
出演しているキューバ・グーディングを見ると、
良い俳優であることを忘れてしまうが、
「ザ・エージェント(JERRY MAGUIRE)」で
アカデミー助演男優賞をとったのは、
まぐれではなかった。
グッディングは、
冷酷な目と、恐ろしい動物のような動きで
この映画では、好演している。
共演者のロバート・デ・ニーロのおかげで、
かすんでしまうところを、
チャールズ・ブラシアの傷つきやすく
痛々しいほど人間的な肖像画を作りあげている。
デ・ニーロは、控えめな演技をしている。
デニーロは、南部なまり丸出しで、
彼の「CAPE FEAR」での演技を思い出させる。
ハードな部分と道化師の部分をぴったりバランスさせるあたり
デ・ニーロは、やはり、映画の珠玉である。
期待外れは、シャーリ−ズ・セロンの共演部分だった。
(「ヴァガーバンスの伝説」や「THE YARDS」でも同様)
2人は、非常に奇妙な夫婦で、
いくらかの笑いと涙を誘う。
ティルマン監督が、その部分に深入りせず、
ブラシアにしっかり焦点をあてて、
物語を進めていった点は、よかったと思う。
ティルマン監督は、「ソウル・フード」で、
堅実なストーリー・テラーであることを示した。
この映画では、ブラシアの悲劇と勝利を通して
物語が展開する。
いつもは感情的なビートをつくりあげるのが
上手なのに、この映画は、
感情的にゆさぶられないし、感動的でもない。
深海の”ロッキー”版のような
クライマックスすら演出しようとしている。
こうしたシーンが、この映画の汚点で、
肝心のブラシアの正義感が、ちっとも盛り上がらないのである。
10点満点で7点。

オトーサン、
この批評をした
”the unemployed critic”さんに
たいへん好感を持ちました。
しゃれたペンネームじゃないですか。
誰からもお金をもらっていないから、
言いたいことを遠慮せずに言えます。
そして、素人とちがうから、
ほかの作品もたくさん見ているし、
内容もきちんと紹介し、批評もできる。
オトーサンもあやかりたいものです。
ロバート・デ・ニーロとキューバ・グッディングをほめて、
シャリーズ・セロンをけなしているのは、さすがです。
オトーサンも同感です。
この女優さん、思いっきり浮いていました。

それから、最後の聴聞会のシーン、
重い潜水服を着て、
義足をつけたばかりのグッディングが踏んばって歩くシーン、
そんなに悪くはないと思いました。
いまどきの日本の若い男、
「頑張る」ってこと、しなくなったじゃないですか。
流行らないじゃないですかあ。
その点、劇場の観客は、女性がほとんどで、
みな素直に感動していました。
若い男性諸君!
女性は、やさしいだけの男でなく、
頑張る男を待っているのを忘れないように。


タワリング・インフェルノ

オトーサン、
海外にいくと、
高層ビル時代になったなあと思います。
昔は、NYのマンハッタンだけでしたが、
最近は、上海などでもニョキニョキ。
日本は、後進国の様相を呈してきました。
最上階に上ると、まるで飛行機にのっているようです。
でも、火事や地震が起きたら、
「このビルでも、1万人は死ぬだろうなあ」
そんなことを、たまに考えます。
この映画を見て、いつか大惨事が起きることを確信しました。
傲慢になった人類に、天罰テキメンの大惨事。

原題:Towering Inferno, The (1974)  
監督:Irwin Allen John Guillermin  
原作:Richard Martin Stern  (novel)
脚本:Thomas N. Scortia  
Genre: Action / Thriller / Drama
上映時間:165分

あらすじ:
建築家のダグ・ロバーツは
超高層ビルの完成を期待して
長い休暇から戻ってきた。
彼は、その夜パーティに行く。
配線が仕様書通りに出来ていないので
ショートするかもしれないと心配しながら。
出火のあと、
消防責任者のマイケル・オハレランは
あまりにも建物が高いので、
恐怖の救出活動になることに気づく。

主な出演者:
William Holden ....  James Duncan   
Steve McQueen ....  Michael O'Hallorhan  
Paul Newman ....  Doug Roberts  
Faye Dunaway ....  Susan Franklin  

ウィリアム・ホールデン、
スティーブ・マックウィーン
ポール・ニューマン、
フェイ・ダナウェイ、
映画史に残る名優ぞろい。
でも、今日は、
いまは亡き名優ウィリアム・ホールデンに
敬意を表して、
かれひとりだけ経歴をご紹介しましょう。

WILLIAM HOLDEN ウィリアム・ホールデン 
誕生日 1918/4/17-1981/11/16  
出身 米イリノイ州オファロン 
カリフォルニア州パサデナ短大からパサディナ・プレイハウスに入り
演劇を学んだが、パラマウント社からスカウトされ、
39年「ゴールデン・ボーイ」で映画デビュー。
大戦中に空軍に入隊、戦後再び映画界に復帰。
53年「第17捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞。
代表作は「麗しのサブリナ」「パリで一緒に」など。 
出演作
1939年「ゴールデン・ボーイ」「前科者」
1940年「我等の町」「アリゾナ」
1941年「空の要塞」「掠奪の町」
1943年「俳優志願」
1947年「ハリウッド・アルバム」「恋文騒動」
1948年「コロラド」「荒原の女」
1949年「テキサス決死隊」
1950年「ボーン・イエスタデー」「サンセット通り」
     「武装市街」
1951年「太平洋の虎鮫」「戦場の誓い」
1952年「黒い街」
1953年「月蒼くして」「第17捕虜収容所」「女性よ永遠に」
     「ブラボー砦の脱出」
1954年「重役室」「トコリの橋」「麗しのサブリナ」「喝采」
1955年「慕情」「ピクニック」
1956年「ロケット・パイロット」「誇りと冒涜」
1957年「戦場にかける橋」
1958年「鍵」
1959年「騎兵隊」
1960年「スージー・ウォンの世界」
1961年「偽の売国奴」
1962年「誘惑の夜」「ライオン」
1963年「パリで一緒に」
1964年「第7の暁」
1966年「アルバレス・ケリー」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「コマンド戦略」
1969年「クリスマス・ツリー」「ワイルド・バンチ」
1971年「夕陽の挽歌」
1972年「復讐の荒野」
1973年「愛のそよ風」
1974年「タワーリング・インフェルノ」「ダーティハンター」
1976年「ネットワーク」
1978年「オーメン2/ダミアン」「悲愁」「オフサイド7」
1979年「アシャンティ」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アドベンチャーロード」「S・O・B」

オトーサン、
うめきます。
「なつかしいなあ。
かれ、ずいぶん年とったなあ。
まるで別人のようだ。
慕情も、
戦場にかける橋も、
007/カジノ・ロワイヤルも、
みんなよかったなあ」


その他の出演者:
Fred Astaire ....  Harlee Claiborne  
Susan Blakely ....  Patty Simmons  
Richard Chamberlain ....  Roger Simmons  
Jennifer Jones (I) ....  Lisolette Mueller  
O.J. Simpson ....  Harry Jernigan  
Robert Vaughn ....  Senator Gary Parker  
Robert Wagner ....  Dan Bigelow  
Susan Flannery ....  Lorrie  
Sheila Allen (I) ....  Paula Ramsay  
Norman Burton ....  Will Giddings  
Jack Collins (V) ....  Mayor Robert Ramsay  
 

User Rating:  6.2/10 (2141 votes)   
意外に低得点です。
これだけの大作で、名優ぞろいで
どうして?
ちょっと長すぎたかも。
それと、この映画1974年の作品。
その後、特撮技術が発達したので、
いま見るとちょっとチャチなのでしょう。

User Comments:
Nathaniel Smithさん
Halifax, Nova Scotia, Canada
1998年8月3日
最高・最大の大惨事映画

この作品「そびえ立つ地獄」は、
大惨事映画の中でも最大級のものである。
「大惨事の帝王」と呼ばれる
アーウィン・アレンが構想し
この映画は、その時代の最良の作品である。
世界最大「ガラスタワー」の最上階で
開会式が行われている時に
85階の貯蔵部屋で火災が発生する。
火が建物の上のほうに広がるにつれて
最上階にいた人々は、
死ぬか生きるかの瀬戸際にあることを悟る。
これは、最も良い特殊効果のアクション満載の映画である。
俳優たちは最高。
これは、前代未聞の最良の大惨事映画で
時を超えた作品だ。

オトーサン、
海外にいくと、必ず高層ビルに上ります。
「バカと煙は高いところが好き」
見下ろすと、下のひとやクルマがありんこのように見えます。
いい気持ちです。
有名建築家を、時々、TVで見ますが、
毎日、こんな経験をしているせいでしょうか、
とても傲慢に見えます。
会社のトップの多くも、おなじ種族に思えてなりません。
地上におりてきてほしいものです。
この映画で、変な高層ビルを建てたトップが
死ななかったのは、気にいりませでした。
いくら名優でも、この際、責任をとって、死ぬべきです。


プロポーズ

オトーサン、
TSUTAYAで、
この「プロポーズ」を借りるのは、2度目。
「そんなに、よかったの?」
「いいえ、壊れていて、途中で見るのを断念しました」
でも、幸い、お店に別のものがあったので、借りました。
ところが、これも、また途中で壊れていました。
TSUYAYA、どうなってるの?
でも、ラブコメディ、なかなか楽しめました。
独身者には、花嫁選びの参考になります。

原題:Bachelor, The (1999)  
監督:Gary Sinyor  
脚本:Roi Cooper Megrue(play)
   Jean C. Havez  
Genre: Romance / Comedy
Rated PG-13 for language.
上映時間:101分

あらすじ:
ジミーは、
かれの友人が次々と結婚していくのを見た。 
あんまりあせってはいなかったが、
親友マルコの結婚式で慣例となっている
花束投げごっこで、
ガールフレンドのアンが、
花束をキャッチしたとき 
急にかれの独身願望は終わりをつげた。 
かれはプロポーズすることにするが、 
緊張のあまり、口ごもって、あらぬせりふを吐いてしまう。 
侮辱されたと思った彼女は、 
結婚よりも仕事を選んで、町を離れていく。 
彼女が去ったあと、病気だったおじいさんが死んで、 
遺産が1億ドルもあることが判明する。 
条件付きで、30歳の誕生日までに結婚していたらというもの。 
なんと、それは明日だった。
本命のアンには会えず、 
ジミーは、昔交際していて振った
ガールフレンドに妻にならないかと次々と打診する。 

出演者: 
Chris O'Donnell ....  Jimmie Shannon  
Renee Zellweger ....  Anne  

この本命の2人の経歴をみておきましょう。
ふたりとも、有望株のようです。

CHRIS O'DONNELL クリス・オドネル 
誕生日 1970/6/26 
出身 米イリノイ州ウィトネカ 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「メン・ドント・リーヴ」
1991年「フライド・グリーン・トマト」
1992年「青春の輝き」
         「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」
1994年「三銃士」「ブルースカイ」
1995年「サークル・オブ・フレンズ」
         「バッマン・フォーエヴァー」
     「マッド・ラブ」
1996年「チェンバー/凍った絆」
         「ラブ・アンド・ウォー」
1997年「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」」
1999年「クッキー・フォーチュン」「プロポーズ」
2000年「バーティカル・リミット」

オトーサン、思い出しました。
「そうだ、バーティカル・リミットに出ていたっけ」
 
RENEE ZELLWEGER レニー・ゼルウィガー 
誕生日 1969/4/25 
出身 米テキサス州ケイティ 
両親は60年代のアメリカに移住したスカンジナビア系。
テキサス大学で英文学を専攻。
演劇クラスを受講したことから女優を目指し、
在学中から舞台やCMに出演。
トム・クルーズのヒロイン役を演じた
「ザ・エージェント」でブレイクした。
「ベティ・サイズモア」で
ゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル部門)主演女優賞に輝いた。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1993年「バッド・チューニング」
1994年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」
     「リアリティ・バイツ」
         「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」
1995年「エンパイア・レコード」
1996年「ザ・エージェント」◇「草の上の月」
1997年「ライヤー」◆
1998年「母の眠り」◇
1999年「プロポーズ」◇
2000年「ふたりの男とひとりの女」◇
         「ベティ・サイズモア」
2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」 

オトーサン、
思い出しました。
「そうか、どこで見た顔と思ったら、母の眠りだった」

その他の主演者:
Artie Lange ....  Marco  
Edward Asner ....  Gluckman  
Hal Holbrook ....  O'Dell  
James Cromwell ....  Priest  
Marley Shelton ....  Natalie  
Peter Ustinov ....  Grandad  
Katharine Towne ....  Monique  
Rebecca Cross ....  Stacey  
Stacy Edwards ....  Zoe  
Mariah Carey ....  Ilana  
Sarah Silverman ....  Carolyn  
Jennifer Esposito ....  Daphne  
Brooke Shields ....  Buckley  

 
User Rating:  5.1/10 (1243 votes) 
低いですねえ。
いい加減にせいよ、ジミーっていうことでしょう。 
男は1億ドルの遺産をもらったのが気にいらないし、
女性は、物あつかいされて、不機嫌になるはず。

User Comments:
janeさん
1999年11月6日

この映画はとってもキュート。
クリス・オドネルって、はまり役だわ。 
あたし、無声映画をみたわ。 
この映画、バスター・キートンが出ている
"Seven Chances"のリメイクなのよ。
とっても、面白くて、バスターの最高傑作よ。 
まさかリメイクを考えるひとがいるなんて思わなかった。 
でも、実現してうれしいわ。 
レニー・ゼルウィガーも、はまり役ね。 
彼女のおかげで、いい映画になったわ。 
オドネルのガールフレンドとしては、似合っているし、可愛いいし。 
ときどき、スローなのが気になったけど、最後でリカバーしてる。 
出演者も豪華版よ。 
こんなにスターがたくさん出るなんて信じられない。 
オドネルのガールフレンドって、ほんとにおかしいのよ。
警官でしょ、オペラ歌手でしょ、
学生、コックさん、株のブローカー、Buckley and Zoey.
要するに、この映画、カンペキなの。


オトーサン、
昔のサイレント映画、
あまり見たことがありません。
でも、このjaneさんが
バスターキートンをほめているので、
いずれ、見てみようと思いました。
なお、
独身男性のひとにアドバイス。
この映画をみれば分かることですが、
素敵なムードのあるレストラン、
婚約指輪、花束だけでなく、
すてきなプロポーズの言葉を
練習しておくことをおすすめします。


黒いジャガー

オトーサン、
DVDで「シャフト」が
発売になったと聞きました。
昨年、見ていますが、
このリメイク版ではなく、
最初の作品を見てみたいと思いました。
2000円で売っていたので、買いました。
1971年の作品ですが、
古さを感じさせない、なかなかの傑作です。
一度、比べてみるのも、
面白いかもしれませんよ。

原題:Shaft (1971)  
監督:Gordon Parks  
原作・脚本:Ernest Tidyman
Genre: Action
上映時間:
あらすじ:
ジョン・シャフトは、
物柔らかな物腰の黒人。
私立探偵で、最高の奴である。
最初に、ハーレムの帝王、バンピーと対決、
お次は、国軍派と対決。
そのボスのベンと一緒に、 
今度は、白人マフィアと対決する。
奴らは、バンピーの娘を誘拐し、 
脅迫しようとしているのだ。 

出演者: 
Richard Roundtree ....  John Shaft  
シャフトを演じたリチャード・ラウンドツリーは、
なかなかのナイスガイです。
ケンカに強く、やたら女にもてる。
そのうえ、白人には負けないという役。
映画にはじめて登場した黒人ニューヒーローです。

Moses Gunn ....  Bumpy Jonas  
Christopher St. John ....  Ben Buford  
この2人ももちろん、黒人です。

その他の出演者:
Charles Cioffi ....  Vic Androzzi  
Gwenn Mitchell ....  Ellie Moore  
Lawrence Pressman ....  Sergeant Tom Hannon  
Victor Arnold (II) ....  Charlie  
Sherri Brewer ....  Marcy  
Rex Robbins ....  Rollie  
Camille Yarbrough ....  Dina Greene  
Margaret Warncke ....  Linda  
Joseph Leon ....  Bryan Leibowitz  
Arnold Johnson ....  Cul  
Dominic Barto ....  Patsy  
George Strus ....  Carmen  


User Rating:  6.4/10 (1311 votes) 
思ったより低い点数です。
ブラックパワーが吹き荒れた1970年代を
象徴して、はじめて
黒人俳優、黒人製作陣による
黒人のための映画が誕生という
歴史に残る作品としては
点数が低いようです。
投票するひとも少ないのは残念です。

User Comments:
mealsさん
Fairport, New York
1998年10月16日
黒人映画好きなら、
シャフトを好きになるだろう。

このジャンルは、私のお好みである。
シャフトは、私がこの手のものをみた最初である。
主人公の1人称で話が展開される。 
シャフトを演じる
リチャード・ラウンドツリーは、アクション全開。
そのうえ、主題歌がすばらしい。 
CDを持っているさ。 
いいたいことは、ただひとつ。
借りるべし。


オトーサン、
このひとと同様に、
シャフトの主題歌に胸を打たれました。
ご紹介しましょう。

何も縛るものはなく
何も得るものはなく
自由に生まれたはずなのに
肌が黒いというだけで
もう何年もスラム暮らし
仕事はみんな逃げていく
そこで頼りは福祉事務所
嫌なら悪事をするしかない
腹がへっても食べ物はなく
家賃を2か月ためている
屋根が落ちそうな木賃宿
靴がないのに買う金がない
あげくは町でタタキをやり
ついつい麻薬に手を伸ばす
ヘロイン1回分50ドル
現実逃避の乗車賃
ハイにはなれてもーーー
青い空とはもう縁なしに
西曜日にはシスターが祈る
ハレルヤ ハレルヤ
そう神様にーーー
彼らの声が届くといい
心の底から信じている
いつかは神が
このみじめさを終わらすと
ソウルズビルで
ソウルズビルで
ーーーーーーー
ーーーーーーー


JSA

オトーサン、
韓国で大ヒットした
「シュリ」を上回るヒットという
JSAを見にいきました。
雨あがりの5月の光は、
まぶしく、新緑もあざやかです。
こんなよい日和に、
わざわざ、暗い部屋に入って、
暗い映画を見るのもなあ。
でも、いい映画でした。
その証拠に、映画が終わっても、観客は椅子に金縛り。
ワールドカップ日韓共同開催がちかづいています。
お祭りを機会に仲良くなるためにも、
若いひとに、この映画を通じて、
隣国のひとの心を知ってほしいと思いました。

原題:Gongdong gyeongbi guyeok jsa (2000)  
監督:Chan-wook Park  
脚本:Seong-san Jeong Hyeon-seok Kim  
Genre: Drama / Mystery 
上映時間:110分

あらすじ:
38度線のきわめて微妙な共同警備区域(JSA)で
16発の銃弾が発射され、
2人の軍人(1人は北朝鮮、1人は韓国人)が死んだ。
どんな細部も明らかにすることを拒否する
1人の韓国軍人が
中立的立場にあるスイス軍チームによって調査される。
皮肉でショッキングな真実が
ゆっくりと解明されはじめる。

出演者: 
Kang-ho Song ....  Sgt. Oh Kyeong-pil  
「シュリ」にも出ていた韓国で売れっ子の俳優です。
人間味ある北朝鮮兵士をうまく演じていました。

その他の出演者:
Yeong-ae Lee ....  Major Sophie E. Lang  
Byung-heon Lee ....  Sgt. Lee Soo-hyeok  

Tae-woo Kim ....  Nam Sung-shik  
Ha-kyun Shin ....  Jeong Woo-jin  
  
User Rating:  8.1/10 (83 votes) 
高得点です。
もっとも、いまのところ、83人しか投票していませんが。

User Comments:
yumikangさん
korea
2000年9月30日
Date: 30 September 2000
変化の風

朝鮮戦争のあと、韓国人は、
北朝鮮のひとは、みな赤い魔物だということを学んだ。
いつ何時、また侵略してくるかも知れない。
しかし、事態は変わってきた。
両国は、元来ひとつの国だった。
分断されたのは、
列強の巨大な力と異なるイデオロギーのせいだった。
いまや、
われわれは、
同一民族であることを強く意識しはじめている。
北朝鮮首脳と韓国首脳が北京で会談するに至っている。
これは、まことにショッキングな出来事である。
なぜなら、これまでなら全く考えられないことだからだ。

この映画の舞台は、共同警戒区域である。
ここは、分断された両国にとって、
まことに微妙な場所である。
ここでは、ちょっとした事件が戦争に発展しかねない。
韓国軍兵長の李は、パトロール中に仲間とはぐれ、
不幸にも地雷を踏み、身動きできなくなった。 
その時だった。北朝鮮兵士2名と出会ったのは。 
お互いに武装していたが、
驚いたことに北朝鮮兵士は、
地雷からかれを助けだしてくれた。 
その後、李は北朝鮮兵士に会う機会ができ、
挨拶を交わす仲になる。 
次第に友情が生まれ、手紙やタバコのやりとりがはじまる。
お互いを知るにつれて、双方の兵士は人間であり、
友人や家族であると思い始める。 
しかし、かれらの友情は長くは続かない。
悲劇的な事故が起きてしまうからである。

この映画は、北朝鮮を特別な観点から描いている。
この映画では、ヒューマニズムを感じる。
その点、「シュリ」とはまったくちがうのは、皮肉である。
シュリは、過去を重視しているが、
この映画は、韓国に咲きはじめた明日の心を代表している。
この2つの映画を比較してみるならば、
もっと興味が湧くだろう。
誓ってもいい。


オトーサン、
両国の境界線である
板門店の実情をみて、
恐怖をおぼえました。
影が境界線を超えただけでも、大問題。
乾いた森、つまり一触即発の場所なのです。
また、この映画の主題歌に感動しました。
それをご紹介して、終わりにしましょう。
歌っているのは、
31歳で自殺した反戦歌手、
キム・グアァンソク。

「お前の肩を抱きとめて
たったひとつ尋ねたいことがある
どうしてあなたは死んだのか
どうしてあなたは敗れたのか

重い扉を開けるように
夜明けの闇を照らすように
つきあげる思いをうたいつづけた
あふれる涙が川になり
叫んだ言葉が鳥にかわる
求めあう心が
いつかとどくだろう
愛と自由が出逢うとき

根を切られても花は咲き
草はふまれても空をみる
美しく生きていたいのに
人はどうして生きられない
暗闇のなかを流れ流れて

あふれる笑顔が壁を破り
ひびきあう歌が空をこえて
求めあう心が
いつかとどくだろう
愛と自由が出逢うとき
愛と自由が出逢うとき」

この主題歌の名は、「宛てのない手紙」。
加藤登紀子さんが訳しています。


ディープ・エンド・オブ・ザ・オーシャン

オトーサン、
この映画の題名をみて、 「グラン・ブルー」のような 海洋冒険映画かと錯覚しました。 全然、ちがいました。 こんなにまちがえやすい題名も めずらしいのではないでしょうか。 3歳の子供が誘拐されて顛末を描いた、 この地上を舞台にしたホームドラマでした。 でも、母親役のミシェル・ファイファーという美人女優、 すてきでしたよ。 演技もうまいし、ひともよさそうだし、 誰にでも好かれそうなタイプのひとです。 原題:Deep End of the Ocean, The (1999) 監督:Ulu Grosbard 原作:Jacquelyn Mitchard) 脚本:Stephen Schiff Genre: Drama Rated PG-13 for language and thematic elements. 上映時間:108分 あらすじ: この映画は、ある家族の反応についてのものである。 一番年下の息子のベンが誘拐されて、 10年後に発見された。同じ町に住んでいたのだ。 出演者: Michelle Pfeiffer .... Beth Cappadora ここは、泣かせる名演技の ミシェル・ファイファーさんの経歴を しっかりと見ておかねばなりません。 MICHELLE PFEIFFER ミシェル・ファイファー 誕生日 1958/4/28 出身 米カリフォルニア州サンタアナ ファウンテン・バレー高校で演技を学び、 卒業後ロスへ。 映画デビューは80年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」 「マンハッタン・ラプソディー」 1981年「オリエンタル探偵殺人事件」 1982年「グリース2」 1983年「スカーフェイス」 1985年「眠れぬ夜のために」「レディホーク」 1986年「くたばれ!ハリウッド」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 「アメリカン・パロディ・シアター」 1988年「愛されちゃってマフィア」 「テキーラ・サンライズ」      「危険な関係」 1989年「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」 1990年「黒い果実」「ロシア・ハウス」 1991年「恋のためらい/フランキー&ジョニー」 1992年「バットマン・リターンズ」「ラブ・フィールド」 1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」 1994年「ウルフ」 1995年「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」 1996年「逢いたくて」「アンカー・ウーマン」 1997年「シークレット/嵐の夜に」「素晴らしき日」 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「ディープエンド・オブ・オーシャン」◇ 「真夏の夜の夢」      「ストーリー・オブ・ラブ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇ その他の出演者: Treat Williams .... Pat Cappadora Whoopi Goldberg .... Candy Bliss Jonathan Jackson .... Vincent (age 16) Cory Buck .... Vincent (age 7) Ryan Merriman .... Sam Karras/Ben Cappadora Alexa Vega .... Kerry (age 9) Michael McGrady .... Jimmy Daugherty Brenda Strong .... Ellen Michael McElroy (I) .... Ben Tony Musante .... Angelo Rose Gregorio .... Rosie John Kapelos .... George Karras Lucinda Jenney .... Laurie John Roselius .... Bastokovich User Rating: 6.0/10 (1109 votes) ミシェルの夫、子供たちの演技が いまひとつ物足りないようです。 User Comments: Andrew Albertさん Haddonfield, New Jersy 1999年3月5日 お母さん、感涙。 涙? そう。 いやだわ。どんどん涙があふれてくるのよ。 とっても悲しい映画なの。 お芝居は上手よ。 ミシェル・ファイファーって、素敵。 この映画、おすすめよ。 でも、ティシュ・ボックス、 何箱も用意しておくといいわよ。 オトーサン、 このひとのいうほど、 涙は出ませんでした。 この映画、 家族とは何かを考えさせる映画です。 誘拐されて10年後に戻ってきた子供は、 実の親にちっとも心を許そうとしません。 失われた10年は、それほど大きいのです。 でも、そんなに感動しなかったのには、 理由があります。 ひとつは、 新潟で8年間も監禁されていた少女の存在です。 事件後にはさまざまな報道がされて、 オトーサンも食い入るようにテレビをみたほうですが、 その後、どうなったのでしょうか。 心の傷は,すこしは癒されたのでしょうか。 ふたつ目は、 ハンセン病の患者。 小泉首相の英断で、名誉回復がされました。 このなかには それこそ8歳で発病して、 70歳になるまで、 60年以上も隔離されていたひとがいました。 「人生を返してほしい」 その叫びに胸をうたれないひとはいないでしょう。 監禁もされていないのに、 人生を無為に送ってきた オトーサンなどは、 ハンセン病の患者の 「人生を返せ」の叫びの前に、ただうなだれるだけです。 現実は、下手な映画よりも ずっとドラマティックなのですねえ。


スタンド・バイ・ミー

オトーサン、
今日は、その名も高き作品を鑑賞。
駄作続きのあと、名画をみるのも、
なんとも、またオツな気分になれるもんです。
この映画、少年たちの冒険旅行を描いただけの
たんたんとした映画です。
セックスシーンも、妙なカメラワークもありません。
でも、なぜか心にしみる映画なのです。
「友よ、友よ、
いつもそばにいておくれ、
いつまでもぼくのそばに...」
この映画の主題歌は、
おそらく誰でも一度は耳にしたことのある
忘れられない名曲でしょう。

原題:Stand by Me (1986)  
監督:Rob Reiner  
原作:Stephen King
脚本:Raynold Gideon  
Genre: Adventure / Drama
上映時間:89分
あらすじ:
4人の少年が、冒険旅行をする。
ゴーディ、クリス、テディとバーンである。
かれらは、失踪した若者を探しに行き、
不良たちに見つかってしまう。
少年たちは、危ない目にあうなかで
成長していく。

出演者: 
Wil Wheaton ....  Gordie Lachance(ゴーディ)  
River Phoenix ....  Chris Chambers(クリス)  
Corey Feldman ....  Teddy Duchamp(テディ)  
Jerry O'Connell ....  Vern Tessio(バーン)  

この少年4人組、
冒険旅行の合間に、
しょっちゅう喧嘩しては、
仲直りしているのが、可愛いいのです。
不良たちと喧嘩したって、負けません。
そこが、また実に、健気なのです。

その他の出演者:
Kiefer Sutherland ....  Ace Merrill  
Casey Siemaszko ....  Billy Tessio  
Gary Riley (I) ....  Charlie Hogan  
Bradley Gregg ....  Eyeball Chambers  
Jason Oliver (I) ....  Vince Desjardins  
Marshall Bell ....  Mr. Lachance  
Lee McCain ....  Mrs. Dorothy Lachance  
Bruce Kirby ....  Mr. Quidacioluo  
William Bronder ....  Milo Pressman  
Scott Beach ....  Mayor Grundy  
Richard Dreyfuss ....  Gordon Lachance (Adult)
             /Narrator  
 
User Rating:  7.8/10 (11791 votes) 
top 250: #188  
スゴイ高得点。
名作中の名作。
だれでも少年時代を思い出して、
感動するでしょう。

オトーサン
中学時代の友人を思い出しました。
4人で、渋谷から自転車で多摩川の土手まで行ったなあ。
あの時の4人組のひとり、Hくんはもういません。
ご冥福を祈ります。

User Comments:
Michael DeZubiriaさん
Davis, California
2001年4月2日
スティーブン・キング作品を最高に脚色!

この映画は、
史上どんな作家も敵わないほど
作品が数多く映画化された作家、
スティーブン・キングの作品を映画化したものである。
主要人物は、ゴルディ・ラチェットで、
かれが、語り手である。
あきらかに、彼はスティーブン・キングそのひとである。
映画の内容もそうだが、主人公の風貌も彼に似ている。

この映画には、有名な俳優たちが数多く出演している。
少年バーンを演じたジェリー・オコネルは、
何年もの間、成功を収めてきた。
リバー・フェニックスは、もし死ななかったら、
デカブリオよりも、ビッグな存在なっていただろう。 
コーリー・フェルドマンは、
かけがえのない存在感のある俳優になった。 
キーファー・スーザーランドは、
すぐれた有名な俳優になった。
ジョン・キューザックもゴーデイの兄貴役として
端役で登場しているし、 
もちろん、リチャード・ドレフィスは
ナレーターをやり、
大人になったゴーディ役も演じているが、
この映画ができる前、
また脚本が書かれる10年も前から、有名だった。

この作品は、1959年夏に書かれた。
スティーブン・キングが最も油がのっていた時期である。
4人の少年が、
列車に轢かれて死んだ子供の死体を発見しにいく。
発見したら、一躍、有名人になれるだろう、
不幸にも、町の不良たちも、
同じことを考えて、死体を発見しようとしている。
その競争の結果はいかに?
映画のクライマックスは、いやがうえに盛り上がる。

これは、少年が純粋無垢を失い、
堕落した大人になっていく過程を描いた傑作である。
クラシックな映画になりえたのは、
何といっても、少年たちの性格付けの素晴らしさ、
信じがたいほど真に迫った演技のおかげである。
少年たちが主演して、こんなに感動的で、
すごい映画ができるというのは、信じがたいことだ。
この少年たちの一人ひとりが、
創造的かつスムースに造形されているので、
映画の終わりの頃には、知リ合いだったように感じる。
バーンは、肥っていて、いつもいじめられている。
テディもクリスも、不良の兄と虐待する父親に悩んでいる。
ゴルディは、3カ月前悲惨な事故で兄を失い、
それ以来ずっと父親に無視され続けてきた少年である。
忘れ難いシーンがある。
ゴルディが父親のテディの軍での手柄話や
ストーブに頭を当てられて耳を焼かれたことを
泣きながら打ち明けるシーンである。
3歳のときにシンクの下で漂白剤を食べているのを
見つかって殴られて以来、父親をうらんできたのだった。

スティーブン・キングは、映画のなかで、
何度も自分の技をからかっている。
ゴルディが熱っぽくいう、”くだらん書物だ”を手始めに、
”作家になんかなろうとは思わない。
時間の愚かな浪費だ!”
というくだりもそうである。
それだけではない。
もうひとつ、
面白い技を仕掛けているくだりがある。
少年たちが、冒険旅行の途中で
誰も食物を持ってこなかったことに気づいて、
テディが言うせりふである。
「素晴らしい。 で、どうする? 
歩く(feet)? それとも食べる(eat)?」
映画をぼんやり見ていたひとは
気づかなかったかもしれないが、
原作を実際に読んだ人ならば、しゃれに気がづくだろう。

また、映画「キャスト・アウエイ」は、
このキングの短編小説、「Survivor Type」の
プロットの主要な部分を借用しているのである。
それなのに、あなたは、なぜ、かれの本を読まないのか?
「スタンド・バイ・ミー」のもとになった
「The Body」は、たった148ページの長さだから、
2時間で読み終えることができるだろうに。
その読書体験は、まったく映画と異なっている。
さらにいっそう不安にさせるのは、
「The Body」が、キングの他の有名なホラー物語、
「Apt Pupil」と
「`Rita Hayworth and the Shawshank Redemption」が
同じ本に収録され、出版されていることである。

「スタンド・バイ・ミー」は、
たった1つの出来事が
いかに人生を変えるかという物語である。
一見すると、
友達がどんなに大事なものかというテーマに思える。
しかし、この思い込みは、
映画の終わりのナレーションによって見事に覆えされる。
「時が経った。
テディとバーンに会うこともなくなった。
結局、彼らは、
廊下に飾った絵の2つの顔のようになってしまった」
そんなものだ。
レストランのウエイターのように、
友人たちは、
あなたの人生の前を出たり入ったりするものなのだ。
この映画は、
人生を変える経験というものがあることを教えてくれる。
人生を実際に変えたり、
何らかの影響を及ぼして人生のコースを変えたりする経験。
映画は、このことを強調して終わる。

私にとって、
これは永遠の映画である。
スティーブン・キングの物語は、
ロブ・ライナー監督の手で巧みに映画化された。
1950年代が、あざやかによみがえってきた。
スティーブン・キングは、彼の小説になかに
いつも、てかてかしたオールバックの髪や
ホットロッド、映画、すぐれたサウンド・トラックを用いる。
登場人物や物語だけに感心してはいけない。
この背後には、この物語を書いた
ものすごい才能をもった男がいるのだ。

オトーサン、
このマイケルさん
スティーブン・キングの大フアンとみました。
コメントは、なかなか含蓄に富んでいましたが、
長文だけに訳すのに2時間もかかってしまいました。
したがって、終わりは手短に。
スタンド・バイ・ミーの主題歌の
歌詞の一部を紹介して終わりとしましょう。

「夜の闇があたりを包み、
月明かりしか見えなくても、
ぼくはこわくない。
こわくはないさ。
君がそばにいてくれるなら
友よ、友よ、
いつもそばに...いておくれ。
いつまでも、ぼくのそばに」

オトーサン、
これからちょっと外出します。
「いつまでも、ぼくのそばに」
いてはくれなかったHくんを
思い出させてくれた
「スタンド・バイ・ミー」のCDを買いに...。


ブレスレス

オトーサン、
また、適当に選んだDVDを鑑賞しました。
今日は、リチャード・ギアもの。
「ブレスレス」という題では、
何のことやらさっぱりわかりませんが、
息せき切ってという意味でしょうか。
まさか、窒息ではないでしょうねえ。
ギアものとしては不出来でしたが、
フランスの若い女優さんに負けずに、
ギアが脱いでいるのが、まあ、見ものです。

原題:Breathless (1983)  
監督:Jim McBride  
脚本:L.M. Kit Carson Jim McBride  
Genre: Action / Drama / Romance / Thriller
上映時間:96分

あらすじ:
ジェシーは、ラスベガスからすぐ出て行かなければならない
L.A. にドライブするために自動車を盗み、
途中で警官を撃ってしまう。
L.A. に到着すると、彼は、モニカの家に泊まる。
この数日で知りあっただけの少女である。
話が進むにつれて、警察の手が迫ってくる、
そして犯罪はエスカレートする。


出演者: 
Richard Gere ....  Jesse Lujack  
Valerie Kaprisky ....  Monica Poiccard  

リチャード・ギアの紹介は、いいでしょう。
女優さんの経歴をみてみましょう。

VALERIE KAPRISKY バレリー・カプリスキー 
誕生日 1962/8/19  
出身 仏ヌイイ 
80年代前半に
ブリジット・バルドーの再来と謳われた女優。
父はトルコ系とアルゼンチン系の血を引いていて、
母はポーランド系。
幼少から女優を志し、
17才の時からモデルのバイトをしながら、演劇学校に通う。
TVCMなどに出演中にスカウトされ、
81年「LES HOMMES PREFERENT LES GROSSES」の端役でデビュー。
映画で脱ぐのには積極的で「聖女アフロディーテ」
「ブレスレス」でも美しいヌードを披露した。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作
1982年「聖女アフロディーテ」
1983年「ブレスレス」
1984年「私生活のない女」
1985年「サロメの季節」
1986年「彼女はジタン」
1995年「世界でいちばん好きな人」
 
その他の出演者:
Art Metrano ....  Birnbaum  
William Tepper ....  Professor Paul Silverstein  
John P. Ryan ....  Lieutenant Parmental  
Lisa Jane Persky ....  Salesgirl  
Garry Goodrow ....  Berrutti  
Robert Dunn (V) ....  Sig Enright  
James Hong ....  Grocer  
Eugene Lourie ....  Dr. Boudreaux  
Waldemar Kalinowski ....  Tomachoff  
Jack Leustig ....  Highway patrolman  
Georg Olden ....  Kid  
Miguel Pinero ....  Carlito  
Henry G. Sanders ....  Man with pipe  

  
User Rating:  5.3/10 (582 votes) 
オトーサン、
「こりゃあ、評価が低いの当たり前だわ」
とつぶやきました。
そうんなのです。
ポルノ映画まがいのシーンがありました。
バレリー・カプリスキーの脱ぎっぷりのいいこと。
リチャード・ギアのフアンも、ご安心を。
かれの全身ヌードがみられます。
(ただし、後ろから) 

User Comments:
MAX80さん
1998年12月14日

やましい喜び!

批評家は、この映画を酷評した。
不公平にも、クラシックなオリジナルと比較したのだ。
基本的な筋は同じ。
警官を殺した自動車泥棒(リチャード・ギア)が
かれをロスに置きざりにした
可愛いフランス人学生(バレリー・カプリスキー)
の家に隠れる。
驚いたことに、彼らは再び恋に落ちる。
もっとも、彼女は自分の生活を混乱させて、
彼と一緒に子羊状態になることを望んではいない。
この映画のテーマは、明らかにやましい喜びである!
オリジナルのファンは好きではないかも知れないが
そんなに悪い映画ではないのだ。
リチャード・ギアの活動的な演技は見るに価する。
この映画の欠点は、カプリスキーの貧弱な演技である。
キューカードの通りにせりふを読んでいるような口振りである。
しかし、そんなことは問題ではない。
やましい喜びの探求者は、
美しいスター、そして、ギアとカプリスキーが着替える衣装、
そして、安手の物語を楽しめばいいのだ。

オトーサン、
このかたの言っておられる
クラシックなオリジナルって何かなあと思って、
「映画大全集」メタモル出版 1998
をみてみました。
洋画・邦画あわせて2万2000タイトルの
紹介がされている電話帳みたいに分厚い本です。
そうしたら、
「勝手にしやがれ」1959仏の
リメイク版だと書いてありました。 
ジャン・リュック・ゴタール監督の作品で、
ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ主演で、
ヌーベル・バーグ(新しい波)として一世を風靡したものです。
オト−サンも学生時代にみて、感心したものです。
ひょうひょうとしていて、いつ死んでもいいやという
なげやりな感じのベルモンドのマネもしました。
でも、このマネをリチャード・ギアがやると、
なんとなくエルヴィス・プレスリーにそっくりなのです。
リメイクって、
投資家の目でみると、安全牌ですが、
われわれ観客のほうからすると、
前作とくらべてしまって、
出来不出来がはっきりしてしまうので、
なかなか難しいものですねえ。


ミリオンダラー・ホテル

オトーサン、
頑張って、もう1本、
単館上映の映画を見にいきました。
The Internet Movie Database(imdb)
の観客評価は、6.1と低いのですが、
魅力的なタイトルにひかれて、
見にいくことにしました。
さて、見たあとの感想はというと、いいぞ。
泥沼に咲いたハスの花!
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の
ヴィム・ヴェンダース監督、いいぞ。

原題:Million Dollar Hotel, The (2000)  
監督:Wim Wenders  
原作:Bono
Genre: Drama / Romance
Rated R for language and some sexual content. 
上映時間:122分
あらすじ:
U2のボノが書いたこの映画は、
億万長者の息子が、
ドヤ街のホテルで死んだのが発見されて
幕をあける。
FBI捜査官は、他殺か自殺かを見分けよう懸命になる。
その結果、ホテルに住みついている
風変わりな住民たちはアタフタすることになる。

出演者: 
Jeremy Davies ....  Tom Tom  
Milla Jovovich ....  Eloise  
Mel Gibson ....  Detective Skinner  

おなじみメル・ギブソンがFBI捜査官を巧演。
知恵遅れの青年を、ジェレミイ・デイヴィスが好演。
また、その恋人役をミラ・ジョヴォヴィッチが熱演。
ここでは、若い2人を紹介しましょう。

JEREMY DAVIES ジェレミー・デイビス 
誕生日 1969/10/28  
出身 米オハイオ州 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1992年「ガンクレイジー」
1994年「SPANKING THE MONKEY」◇
     「GOING ALL THE WAY」「THE LOCUST」
     「ネル」
1996年「ツイスター」
1997年「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇
     「ザ・ローカスト/あばかれた夏」
1998年「プライベート・ライアン」
1999年「ラビナス」「ミリオンダラー・ホテル」◇ 

MILLA JOVOVICH ミラ・ジョヴォヴィッチ 
誕生日 1975/12 
出身 ウクライナ・キエフ 
ユーゴスラビア人の医者の父と旧ソ連人の女優の間に生まれた。
5歳の時、一家で南カリフォルニアに移住。
11歳の時「トゥー・ムーン」でデビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1988年「トゥー・ムーン」
1991年「ブルーラグーン」◇
1992年「カフス」「チャーリー」
1997年「フィフス・エレメント」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◆
1999年「ジャンヌ・ダルク」◇
         「ミリオンダラー・ホテル」◇
2002年「バイオハザード」◇ 

この女優さん、ガンバリ屋さんです。
だって、「ジャンヌ・ダルク」と
「ミリオンダラー・ホテル」は
180度正反対の役なのに、
合格レベルにまで持っていきました。
外国で働く女優さんって、ハングリーですねえ。
頭がさがります。

その他の出演者:
Jimmy Smits ....  Geronimo  
Peter Stormare ....  Dixie  
Amanda Plummer ....  Vivien  
Gloria Stuart ....  Jessica  
Tom Bower (I) ....  Hector  
Donal Logue ....  Charley Best  
Bud Cort ....  Shorty  
Julian Sands ....  Terence Scopey  
Conrad Roberts ....  Stix  
Harris Yulin ....  Stanley Goldkiss  
Charlayne Woodard ....  Jean Swift  
Ellen Cleghorne ....  Marlene  

 
User Rating:  6.1/10 (1160 votes) 
ハリウッド映画を期待した
観客は拍子ぬけだったのでしょう。  

User Comments:
Jrg M・lerさん
Duesseldorf, Germany
2000年2月24日

あまく、切ない。
昨日、この映画を見たあと、悲しくなった。
ハッピーな映画ではない。
これは、愛とさまざまな感情の物語であり、
底辺に住むひとがアメリカン・ドリームの分け前に
あづかろうと苦闘する物語である。
ハリウッドの典型的なラブ・コメディではない。
トム・ハンクスがメグ・ライアンに出会ったりしないのだ。
静かで、スローテンポでなので、
退屈するひとも多いかもしれない。
でも、それは違う!
トムトムと、
かよわく心乱れて悲しい顔のエロイーズの恋物語。
エロイーズを演じたミラ・ジョボビチは、
なんてすばらしいのだろう。 
そして、メル・ギブソンもすばらしい。
お決まりの間抜けな警官キャラにしては。
この映画、必見である。
一味ちがう。

オトーサン、
この映画の題名が、
「100万ドル・ホテル」ですから、
さぞかし豪華なホテルを舞台にした映画かと思いました。
ところが、大間違いでした。
ロサンゼルスの下町にあるこのホテルは、
1917年にオープンした当初こそは、
時の大統領も泊まった豪華ホテでしたが、
いまや、廃墟と化しているそうです。
出演者や監督たちは、
撮影中にションベン臭い匂いに鼻をつまみ、
這い回るゴキブリにギクッとさせられたそうです。

製作のきっかけは、なんでも、
有名なロックバンドU2のボノが、
このホテルの屋上に音楽ビデオの撮影にきて、
屋上から身を投げた若者が、地上に激突する直前に、
「人生は最高だ。生きることはすばらしい」
と強く思うシーンを思いついたからだそうです。
爆弾テロのアイルランドで育ち、
この世の負け犬、世渡り下手のひとの気持ちを、
ロックで歌いつづけてきたボノならではの発想です。
昨年は、第三世界がかかえている債務を
先進国が帳消しにするように政治運動も行ったボノ。
弱いものに無限の愛をそそぐボノ、
かれの祈りはいつになったら実現するのでしょうか。


隣りのヒットマン

オトーサン、
この映画をみるのは、
もう、あきらめていました。
GWも、その後も見る映画がたくさんあって、
とても手が回らなかったのです。
でも、何とか時間をつくって映画館にいきました。
「ありゃ、ロバート・デ・ニーロの映画じゃなかったんだ」
完全に錯覚していました。
主演は、ブルース・ウィリスだったのです。
うまい役者さんですが、
よくお目にかかるので、あきあきしていました。
でも、助演陣がなかなか個性的だったので、
面白く見ることができましたよ。

原題:Whole Nine Yards, The (2000)  
監督:Jonathan Lynn  
脚本:Mitchell Kapner
Genre: Comedy / Crime 
上映時間:98分

あらすじ:
オズは、モントリオールの歯科医。
負債を返さないと、妻とも離婚できない。
おたがい相手を嫌っている。
オズの妻は、新しい隣人がヒットマンであることを知る。
ジミー・ザ・チューリップという名で、
懸賞金がかかっている。
オズの妻は、シカゴのマフィアのボス、ヤンニに
ジミーの居場所を教えて、懸賞金をもらおうとして、
夫のオズを無理やりシカゴに行かせる。
彼のアシスタントのジルは、
それはチャンスじゃないの、
あんな奥さんとは別れなさいとすすめる。
シカゴでは、ヤンニの配下の1人が、
ホテルでオズを待ち受けていた。
オズは、ヤンニの前で、知っていることを、
無理やり吐かされてしまう。
一方、オズの妻は、愛想をつかしたオズを
ジミーに殺してもらうように依頼する。
なんと、オズが密告しにシカゴに行ったと吹き込むのだ。
オズが死ねば、巨額の生命保険が手に入るからである。
そのオズも、ヤンニの捕虜になっているジミーの妻に
すっかりほれこんで、みんなを裏切ろうとする。
気のいいジルも、何か企んでいる。

出演者: 
Bruce Willis ....  Jimmy Tudeski  
Matthew Perry ....  Nicholas 'Oz' Oseransky  
Rosanna Arquette ....  Sophie Oseransky  
Amanda Peet ....  Jill St. Claire  

ブルース・ウィリスは、「ダーティ・ハリー」、
「アルマゲドン」「シックスセンス」などで
すでにおなじみ。ハリウッドの売れっ子俳優です。
いまさら、経歴をみる必要もないでしょう。
若手でおおいに笑わせてくれたマシュー・ベリー、
その悪妻ぶりがものすごいロザンナ・アークエット、
ジュリアロバーツを若くした元気なアマンダ・ピートの順に
みていきましょう。

MATTHEW PERRY マシュー・ペリー 
誕生日 1969/8/19  
出身 米マサチューセッツ州ウィリアムタウン 
カナダのトロントで育ち、
15歳の時、プロ・テニス・プレイヤーを目指し、
俳優の父ジョン・ベネット・ペリーの住む
ロサンゼルスに移るが、次第に俳優にも興味を持ち、
高校時代は学生演劇で活躍。
テニスでも全国大会のダブルスで3位に。
高校卒業と同時に
テレビ・シリーズ「BOYS WILL BE BOYS」の主役を獲得。
その後「愉快なシーバー一家」や
「フレンズ」のチャンドラー役でスターに。
映画は「ジミー/さよならのキスもしてくれない」でデビュー。
97年「愛さずにはいられない」で
サルマ・ハエックと共演し、初主演。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1987年「ジミー/さよならのキスもしてくれない」
1989年「テンプテーション15才」
1997年「愛さずにはいられない」
1998年「オールモスト・ヒーローズ/進め!アメリカ横断冒険野郎」
1999年「スリー・トゥ・タンゴ」
2000年「キッド」「隣のヒットマン」

 
ROSSANNA ARQUETTE ロザンナ・アークェット 
誕生日 1959/8/10  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1979年「アメリカン・グラフィティ2」
1980年「G.O.R.P.」
1981年「S.O.B.」「ロングウェイ・ホーム」
          「OFF THE WALL」
1983年「ベイビー・イッツ・ユー」
1985年「アフター・アワーズ」「シルバラード」
     「マドンナのスーザンを探して」◇
          「アビエーター」
1986年「800万の死にざま」「NOBODY'S FOOL」
1987年「アメリカン・パロディ・シアター」
1988年「グラン・ブルー」◇
1989年「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「ウェンディの見る夢は」
          「恋人たちのパリ」
1991年「ブラック・レインボウ」
          「イントルーダー/怒りの翼」
1992年「ニューヨーク恋泥棒」「海辺の殺人者」
     「殺人愛好症の男」
1993年「ボディ・ターゲット」
          「カンヌ映画殺人事件」△
     「愛の拘束」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「サーチ&デストロイ」
1996年「クラッシュ」◆
1997年「ライアー」◆「ゴーン・フィッシン’」
1998年「微笑みをもう一度」
          「バッファロー66’」◆
     「TABOO タブー」
1999年「ポイズン」
2000年「隣のヒットマン」

 
AMANDA PEET アマンダ・ピート 
誕生日 1972 
出身 米ニューヨーク 
 −− 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1996年「彼女は最高」
1997年「素晴らしき日」
1999年「ボディ・ショット」「ザ・ハッカー」
          「バニラ・フォグ」
2000年「隣のヒットマン」
 
このアマンダちゃん、有望です。
この元気さは、並ではありません。

その他の出演者:
Michael Clarke Duncan ....  Frankie Figs  
「グリーンマイル」の囚人役の大男、
うまい役者さんです、大相撲のファンだとか。

Natasha Henstridge ....  Cynthia Tudeski  
Kevin Pollak ....  Janni Gogolack  
Harland Williams ....  Agent Hanson  
Carmen Ferland ....  Sophie's Mom  
Serge Christianssens ....  Mr. Boulez  
Renee Madeline Le Guerrier ....  Waitress  
Jean-Guy Bouchard ....  Mover  
Howard Bilerman ....  Dave Martin  
Johnny Goar ....  Hungarian Hood  
Deano Clavet ....  Polish Pug  

User Rating:  6.7/10 (5671 votes) 
なかなかの点ではないでしょうか。  

User Comments:
bnl771さん
Leesburg, VA
2000年2月21日

メッチャ、ファンタスティック!
この映画、いうことなし。
よくできた登場人物、お腹がねじれるほどの喜劇。 
とにかく脚本がいい。 
笑いが絶えない。 
コメディとしては、まことによく出来た映画だ、
劇場にいって、お金を払う気になる喜劇って
めずらしいんじゃないだろうか。 
ビデオが待ち遠しい。 
ほんとにいい映画だ。

オトーサン、
この映画では、ナイアガラの滝もみられたし、
カナダのモントリオールも舞台になっていたので、
観光映画としても楽しめました。
疲れていたので、途中、何度かウトウトしました。
そのせいか、筋書きが込み入っているように思いました。
原題の"The Whole Nine Yards"というのは、
直訳すると「全9ヤード」
なんでも、「丸ごとひとりじめ」という意味だそうです。
それを「隣りのヒットマン」と訳したのは、
いかがなものでしょうか。 
ヒット祈願の題名は、成功したのでしょうか?

この映画でGWの新作はみな見たことになるので、
あとは夏の大作3本が待ち遠しくなりました。
「AI」「パールハーバー」「ジェラシック・パーク3」
このうち、どれがヒットするのでしょうか?


ナバロンの要塞

オトーサン、
1週間に1回のTSUTAYA通い。
「ナバロンの要塞」という題名をみて、
「たまには西部劇もいいか」と借りてみました。
グレゴリー・ペックが出ています。
DVDを手にして、しばし回想にふけります。
「ローマの休日」はよかったなあ、
オードリー・ヘップバーンは輝くようだったなあ。
新聞記者を演じたグレゴリー・ペックもすてきだったなあ。
これ以来、映画で夢心地になるクセがついたのです。

原題:Guns of Navarone, The (1961)  
監督:J. Lee Thompson  
原作:Alistair MacLean
脚本:Carl Foreman  
Genre: Action / Drama / War 

上映時間:158分
あらすじ;
2つの強力な大砲が
ナバロンの要塞にすえつけられ、
ギリシャの島を制圧している。
そのために隣接する島で危険にさらされた
英国兵の退去が不可能になっている。
航空攻撃は役立たない。
そこで6人の連合軍兵士とギリシャ軍のチームが
パルチザンと協力して、島に上陸し、
大砲を爆破するように命じられる。
このミッションは、大変危険である。
島にいるドイツ軍はかれらの上陸を待ち構えているのだ。

オトーサン、
「ありゃ、西部劇じゃなかったんだ」

出演者:
Gregory Peck ....  Captain Keith Mallory  
David Niven ....  Corporal Miller  
Anthony Quinn ....  Colonel Andrea Stavros  

映画史に輝く3名優のそろいぶみ。
ぜいたくな配役です。
長くなるので、2人だけ経歴をみましょう。
目もくらむような見知らぬ名画のオンパレード。
デヴィット・ニーブン、
こういう渋い演技のできる役者が減りましたねえ。

GREGORY PECK グレゴリー・ペック 
誕生日 1916/4/5 
出身 米カリフォルニア州 
活躍度 △↓ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」
1945年「愛の決断」「白い恐怖」
1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」
1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」
     「パラダイン夫人の恋」
1948年「廃墟の群盗」
1949年「頭上の敵機」
1950年「拳銃王」
1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」
     「愛欲の十字路」
1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」
1953年「ローマの休日」
1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」
1955年「紫の平原」
1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」
1957年「バラの肌着」
1958年「大いなる西部」
1959年「勝利なき戦い」「悲愁」
1960年「渚にて」
1961年「ナバロンの要塞」
1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」
1963年「ニューマンという男」
1964年「日曜日には鼠を殺せ」
1965年「蜃気楼」
1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」
1968年「レッドムーン」
1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」
     「宇宙からの脱出」
1971年「新・ガンヒルの決闘」
1974年「荒野のガンマン無宿」
1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」
1977年「マッカーサー」
1978年「ブラジルから来た少年」
1980年「シーウルフ」
1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」
1989年「私が愛したグリンゴ」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
     「ケープ・フィアー」
1993年「愛のポートレイト」
1998年「モビー・ディック」 


DAVID NIVEN デビッド・ニーブン 
誕生日 1910/3/1 
出身 スコットランド・キリミューラ 
軍人だった父の跡を継ぎ、士官学校で学んだ。
その後、除隊して、カナダへ渡り、様々な職業に就いた。
役者としては長く伸び悩んだが、
徐々に気品とユーモアのセンスが認められるようになり、
ついに58年「旅路」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 
出演作
1935年「南海征服」「過去から来た男」
     「バーバリ・コースト」「生活への道」
1936年「ローズ・マリー」「孔雀夫人」
     「進め竜騎兵」「市街戦」
1937年「紳士ギャング」「ゼンダ城の虜」
     「素晴らしき接吻」
1938年「青髭8人目の妻」「四人の復讐」
     「突撃爆撃隊」
1939年「嵐が丘」
1940年「犯人は誰だ」
1942年「スピット・ファイヤー」
1944年「最後の突撃」
1945年「天国への階段」
1946年「アメリカの恋人」
1947年「気まぐれ天使」「いのち短し」
1948年「魅惑」
1949年「怪傑紅はこべ」
1950年「銀の靴」
1953年「月蒼くして」
1956年「陽気のせいデス」「八十日間世界一周」
     「潮風のいたずら」
1957年「いとしの殿方」
1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」
1959年「恋の売り込み作戦」
1960年「ママは腕まくり」
1961年「ナバロンの要塞」「ミサイル珍道中」
     「好敵手」
1962年「暗黒の銃弾」
1963年「北京の55日」
1964年「ピンクの豹」「地上最笑の作戦」
     「寝室ものがたり」
1965年「レディL」
1966年「スパイがいっぱい」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「天使のいたずら」「素敵な年頃」
1969年「大頭脳」
1972年「眠れる棺の美女」
1974年「太陽にかける橋」
1976年「名探偵登場」
1977年「キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝」
1978年「ナイル殺人事件」
1979年「オフサイド7」「ラフ・カット」
1980年「シー・ウルフ」
1982年「コート・ダジュール・ドリーム」
1983年「ピンク・パンサー5」

その他の出演者:
Stanley Baker ....  Private "Butcher" Brown  
Anthony Quayle ....  Major Roy Franklin  
James Darren ....  Private Spyros Pappadimos  
Irene Papas ....  Maria Pappadimos  
Gia Scala ....  Anna  
James Robertson Justice ....  Commodore James Jensen RN  
Richard Harris ....  Squadron Leader Howard Barnsby RAAF  
Bryan Forbes ....  Cohn  
Allan Cuthbertson ....  Captain Baker  
Michael Trubshawe ....  Weaver  
Percy Herbert ....  Sergeant Grogan  
George Mikell ....  Sessler  


User Rating:  7.4/10 (1455 votes)  
高いですねえ。

User Comments:
Bill Kellyさん
U.S.A.
1998年12月18日

J.リー・トンプソン監督の
「ナバロンの要塞」は
最も素晴らしいアクション活劇である。
物語は、第二次世界大戦中のこと。
ドイツは、エーゲ海で連合軍艦船の通過を妨害するため
2つの大砲をすえつけた。
物語はときに動きが遅くなるが、
アクションは一流。
専門家チームが、銃座を破壊するために雇われる。
グレゴリー・ペック、
デイビッド・ニーブン、
アンソニー・クィンは
この素晴らしい戦争映画ですばらしい演技をしている。
8点だ。

オトーサン、
この1961年の映画をみて思いました。
「映画って、やはり俳優が決め手なんだ」
最近は、「15ミニッツ」や「トラフィック」のように
ザラザラした手ぶれ画面など多用したものが流行のようですが、
いい俳優をきちんと使うのが、やはり基本だと思います。
いい俳優を使えというのは、若手美男俳優の
デカブリオやブラッド・ピットを
主役にすればいいというのではありません。
デビット・ニーブンのような
存在感のある俳優がほしいということです。
脇役って、つい軽視しがちですが、実は大事なのです。
制作費が決まっていて、主役が巨額の出演料をとると、
あとのひとには、お金が回らなくなって、
勢いのいい脇役が育たなくなる。
すると、せっかくの映画全体が台無しになるというのが
最近のハリウッド映画の問題点です。
脇役たちの活躍が主役を引き立てるだけでなく、
映画に奥行きを与えるのです。
相撲でいえば、モンゴル出身の朝青龍。
野球でいえば、メッツの新庄。
こうした脇役の活躍が
どんなに大事かを物語る身近な例です。


15ミニッツ

オトーサン、
今週は、デ・ニーロ出演の映画が2本。
どちらにしょうか迷いました。
「噂のヒットマン」にしょうか、
「15ミニッツ」か?
結局、こちらにしました。
正解。面白かったですよ。
客入りもよく、老若男女の差がないのは、
ヒット作の特徴です。
ところで、好きな女優さんが出ていました。
「オータムイン・ニューヨーク」で
リチャード・ギアの奥さんに収まったひとです。
このヴェラ・ファミーガ、
ウクライナ系米国人だそうです。
原題:15 Minutes (2001) 監督・脚本:John Herzfeld Genre: Crime / Thriller / Action Rated R for strong violence, language and some sexuality. 上映時間:120分 あらすじ: 東欧の犯罪者オレグとエミールが大金獲得をもくろんで、 花のニューヨークにやってくる。 オレグは、ビデオカメラを盗んで、彼らの悪事を撮影しはじめる。 かれらはTVをみて、いかにアメリカのメディアが 残虐な殺人犯を賛美し、大金持ちにしたてあげるかを知る。 かれは、殺人をし、放火する。 その捜査にあたる有名な殺人課刑事エディ・フレミングと 消防局放火捜査員のジョーディ・ワーソーを殺そうとし、 その映像を、地方局のテレビ番組ショー 「トップ・ストーリー」に売ろうとしている。 出演者: Robert De Niro .... Eddie Fleming Edward Burns (I) .... Jordy Warsaw Vera Farmiga .... Daphne Handlova 若手2人を紹介しましょう。 エドワード・バーンズとヴェラ・ファミーゴ。 ロバート・デ・ニーロは、あまりにも有名なので、 省略。この映画では、なんと途中で消えてしまいます。 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」 この有名なせりふを知っていますか? 知っているひとは、そうとうなお年です。 EDWARD BURNS エドワード・バーンズ 誕生日 1968/1/29 出身 米ニューヨーク・クイーンズのウッドサイド ロング・アイランドで育つ。 父はニューヨーク警察に27年間勤務し、 市警本部で15年間スポークスマンを勤めた。 叔父や親戚にも警官が多い。 姉メアリーと弟ブライアンがいて、 子供の頃からカトリック教徒としてしつけられ、 カトリック・グラマー・スクールで学ぶ。 文才に恵まれ、6歳の時に書いた詩がコンクールで受賞。 高校時代はバスケット・ボールに夢中だったが、 そのうち映画のシナリオを書くようになる。 オネオンタ大学とSUNYアルバニーで学んだ後、 映画を作るため、ニューヨークのハンター大学に転校して映画学を専攻。 卒業後、フォックスTVの7時のニュース・スタッフになり 本業のかたわら、92年「BRANDY」を監督し、 インディペンデント映画マーケットで試写。 27歳の時、父が退職金を提供し製作総指揮を務めた 「マクマレン兄弟」で製作・監督・脚本・主演を担当し、 サンダンス映画祭グランプリなど多くの賞に輝いた。 「彼女は最高」「ノー・ルッキング・バック」でも 監督・主演を担当している。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1995年「マクマレン兄弟」◇ 1996年「彼女は最高」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆ 「ノールッキングバック」◇ 2001年「15ミニッツ」◇ ヴェラ・ファミーガ、 このひとの評価すこし厳しいですねえ。 オトーサンは、好きなタイプなんだけども。 それに出身が分からないというのも、 謎めいていて、いいじゃないですか。 VERA FARMIGA ヴェラ・ファミーガ   誕生日 WOMAN 出身 -- 活躍度 ▲↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「RETURN TO PARADISE」 1999年「デッド・レイン」 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」 2001年「15ミニッツ」 その他の出演者: Karel Roden .... Emil Slovak Oleg Taktarov .... Oleg Razgul この東欧からきた悪人ふたり、大活躍でした。 Kelsey Grammer .... Robert Hawkins Avery Brooks .... Leon Jackson Melina Kanakaredes .... Nicolette Karas John DiResta .... Bobby Korfin James Handy .... Captain Duffy Darius McCrary .... Tommy Cullen Bruce Cutler .... Himself Kim Cattrall .... Cassandra David Alan Grier .... Mugger Vladimir Mashkov .... Milos User Rating: 6.4/10 (1286 votes) あまり高くない理由は、はっきりしています。 さっきも言ったように、 デニーロが途中から消えたからです。 ニューヨークでかれが経営している NOBUやトライベッカ・グリルで騒ぎがあった と思えばいいのにねえ。 User Cmment Jasonさん 2001年4月22日 素晴らしい映画ではないが、良い映画だ。 アクションはいいし、知的レベルも高い。 出演者はみんな非常に良い。 特に、エドワード・バーンズとケルシー・グラマーがいい。 もちろん、デニーロは非常に良い。 悪党のカレル・ローデンもオレグ・タクタロフも良い。 面白コンビのうえに、殺人犯としてもうまい。 ジョン・ハーツフェルド監督は、まあ普通である。 とはいえ、決して悪くはない。 脚本は、非常に良い。 彼は、何がポイントかをよく知っている。 全体的に、私はこの映画を楽しんだ。 良いアクションと良いポイントを持っている。 この映画は、メディア批判に成功している。 おすすめする。 この映画は、劇的にあなたの生活を変えないかもしれないが あなたに少しの間何かを考えさせるだろうから。 評価:8点。 オトーサン、 たまたま、この映画をみた後、 ひさしぶりに、AERAを買いました。 創刊13周年記念号でした。 そこに、この映画のことが出ていました。 「メディアの毒を告発。 敏腕刑事の殺害ビデオを売りつける犯人、 その映像を放映するテレビマン。 一見陳腐だが、その筋書きを無視できるのか。 ありえない、と言い切れない。 そこまできている、との警告か」 長野県の田中康夫知事が、 記者クラブを批判していましたが、 いいかげんな記者が多くなってきたのは、 どうやら事実のようです。 われわれも、他人事のように考えるのではなく メディアのありかたを厳しく見る必要があるようです。


グッドモーニング・ベトナム

オトーサン、
アメリカという国が、
いままで戦争に負けたことがないのは、
よくもあり、悪くもあることと思っています。
いい点は、自国の力を信じることができるということ。
悪い点は、ときおり他国に対して傲慢になること。
そういう意味で、ベトナム戦争は勝ったとはいえ、
アメリカの世論は2分され、リーダーの権威が失墜しました。
その苦しみのなかから、地獄の黙示録のような名画が生まれました。
この映画も、名画といえるでしょう。

原題:Good Morning, Vietnam (1987)  
監督:Barry Levinson  
脚本:Mitch Markowitz  
Genre: Comedy / Drama / War
上映時間:119分

あらすじ:
新しいディスクジョッキーが
クレタ島からベトナムに転勤になる。
ユーモアを軍のラジオに吹き込んで、
兵士の士気を向上させるためである。
彼は、スタジオの注目をあび、
兵隊に絶大な人気を博すことになる。
しかし、上司の中間管理職たちは、かれを認めず、
もめごとが起きる。
放送の合間にベトナムの少女と出会ったかれは、
ラジオでは絶対に報道してはいけない
ベトナム戦争の悲惨な現状を放送してしまうのだ。

出演者: 
Robin Williams ....  Adrian Cronauer  
いやあ、名優!
と掛け声をかけたくなる名ディスク・ジョッキーです。
テンポのいい、風刺とシモネタ満載の報道に
前線の兵士たちが、大笑いしていました。

その他の出演者:
Forest Whitaker ....  Edward Garlick  
Tung Thanh Tran ....  Tuan (A.K.A. Phan Duc To)  
Chintara Sukapatana ....  Trinh  
Bruno Kirby ....  Lieutenant Steven Hauk  
Robert Wuhl ....  Marty Lee Dreiwitz  
J.T. Walsh ....  Sergeant Major Phillip "Dick" Dickerson  
Noble Willingham ....  General Tayler  
Richard Edson ....  Private Abersold  
Juney Smith ....  Phil McPherson  
Richard Portnow ....  Dan "The Man" Levitan  
Floyd Vivino ....  Eddie Kirk  
Cu Ba Nguyen ....  Jimmy Wah  
Dan Stanton ....  Censor #1  
Don Stanton ....  Censor #2  
 
  
User Rating:  7.0/10 (6066 votes)
やはり高いスコアです。

User Comments:
Blake Frenchさん
USA
2000年11月14日

ロビン・ウィリアムズがやった。
喜劇であるのに、深く考えさせられる。
ウィリアムズは舞台でのコメディと比べて遜色がなかった。
ベリー・レビンソン監督が思うようにやらせてくれたおかげで、
この映画は、並みの風刺映画をはるかに越えることができた。
he portrays his character with interactive zest.
並はずれたユーモアセンス、前向きの性格とおしゃべり上手を
駆使して、かれはなんともいえない役柄を創りだした。
誰だって「お早うございますベトナム」と叫ぶ
ウィリアムズの声で目覚めないわけにはいかない。
これは、時の試練に耐える名画である。
この映画は、ベトナム戦争の間、軍のラジオで働いていた
元気なディスクジョッキーの物語である。
ロビン・ウィリアムズは、猛烈な早口であり、
だれも、彼以上の演技などできっこない。
この人物は、その1面しか紹介されない。
彼の背景、結婚相手、
どこから来たか、何をしたかについては紹介されない。
しかし、映画のなかで、彼が次第により深い、
より有意義な人物に変わっていくのは、スゴイ。
物語は順調に進展する。
それぞれのシーンが次のシーンに関連していて、
一貫性がある。
勢いやサスペンスはすくないけれども、
映画は、スタンレー・キューブリックの作品に
しばしば見られるいくつかの特徴を持っている。
風刺と譲歩しない点である。
ユーモアとジャズは、ベトナム戦争で
軍の堅苦しい雰囲気を打破することができたが、
また、それは、軍の中間管理職を当惑させたのである。
映画は、かれらの対立と緊張によって、スリリングになる。
at some points my interest wandered.
ウィリアムズの行動に反対している人々を除いては
物語には、さほど緊張するシーンは見られない、
だから、いくらか面白みにかける。
この映画は、いつも喜劇を演じてきた
ロビン・ウィリアムズの肖像画であり、
不幸にも、その肖像画の部分は、すぐに古くなってしまうが、
大多数の聴衆は、長い間、そのユーモアを
記憶にとどめるだろう。
「グッドモーニング、ベトナム」は、
確かに完ぺきな映画ではないが、
我々は主人公に共感し、各シーンは、戦時中の
ひとびとの態度や気分をよく伝えている。
会話も、脚本もすぐれている。
バリー・レビンソン監督は、素晴らしい喜劇を創造した。
大いに笑わせることはできなかったが、
大いに考えさせる映画をつくった。

オトーサン、
多くの無邪気な若者が戦争に駆り立てられていく
シーンに、思わず落涙。
指導者がまちがえることはよくあることですが、
開戦という誤謬ほど、おそろしいものはありません。
だから間違った指導者がでてきても、
そう簡単にやりたい放題にさせないような
抑止力が必要なのです。
この映画では、
ディスクジョッキーがその役を果たしています。
いまの日本のマスコミは大丈夫でしょうか。
大東亜戦争のときには、
まったく役立たずだったことは
ご存知の通りです。


ジュエルに気をつけろ

オトーサン、
今週は、映画館で新作2本、
DVDを5本、計7本見ました。
このくらいは見ないと、映画評論家としては落第です。
とはいえ、毎日、映画を見つづけるって大変なことです。
オトーサンが、運に恵まれて、あと20年の間、毎日のように
映画を見つづけられたとして、365日×20年=7300本。
ところが、91歳になる映画評論家の方が、生涯で
2万本ご覧になったという記事を読んでガックリきました。
映画評論家への転身?が、遅すぎたのです。
せめて、20代から映画評論をめざさなくては...。

原題:One Night at McCool's (2001)  
監督:Harald Zwart  
脚本:Stan Seidel 
Genre: Comedy 
Rated R for violence, sexuality and language.
上映時間:93分

あらすじ:
また、つらい夜が終わろうとしていた。
そのとき、バー、マックルーズのバーテン、
ランディは、ジュエルに出くわした。
男心をそそる女は、レイプを逃れたばかりだった。
男がまた襲ってくると、女は男を撃つ。
ランディはジュエルを連れて家に戻り、そこで
ふたりは激しいセックスをする。
ジュエルは、欲張ったガールフレンドだった。
彼女は素敵な家と最新DVD装置を欲しがっている。
そのために、犯罪を犯そうとし、
ランディに相棒になることを迫ってくる。
ランディのいとこのカールも
信じられないほどセクシーなジュエルに出会ってから
頭がおかしくなる。
殺人事件を調査しているデリング刑事も同じである。
事態は、手がつけられなくなっていき、
ランディは、殺し屋に頼んで問題を解決しようとする。
この殺し屋のバーマイスターだけが、
いまや混乱を収拾してくれるように思われる...。

出演者: 
Liv Tyler ....  Jewel(魔性の女)  
Matt Dillon ....  Randy(ランディ)  
Paul Reiser ....  Carl(弁護士)  
John Goodman ....  Detective Dehling(刑事)  
Michael Douglas ....  Mr. Burmeister(殺し屋)  

オトーサン、
リブ・タイラーが、イメージ・チェンジというので、
「どういう役だろう」と楽しみにしていました。
でも、これはやりすぎ。
「オネーギンの恋人」で、近寄り難い美女だったのが、
映画がはじまって彼女が登場して数分もたたない間に、
激しいファックシーンとは、おそれいりました。

その他の出演者:
Reba McEntire ....  Dr. Naomi Green  
Richard Jenkins (I) ....  Father Jimmy  
Andrew Dice Clay ....  Utah/Elmo  
Tim De Zarn ....  Detective Ertagian  
Leo Rossi (II) ....  Joey Dinardo  
Andrea Bendewald ....  Karen  
Ric Sarabia ....  Uniformed Cop at Bar  
Anthony Winsick ....  Ethan  
Eric Schaeffer ....  Greg Spradling  
Donielle Artese ....  Carl's Assistant  
 
 
User Rating:  6.8/10 (513 votes)  
まあまあの点です。

User Comments:
utzutzutzさん
Santa Fe, NM
2001年5月1日

ハリウッドがまたやった。

私は、映画批評を仕事にしている。
そうでなければ、
この種の映画は見に行かなかっただろう。
ハリウッド映画が、心底から女性を憎んでいるとは
気付かなかったにちがいない。
女優たちは、好きかきらいかはともかく、
スクリーンで太腿を丸出しにする。
さて、この映画には、
うわべは、甘く、罪がなく、美しい女性だが、
強力な武器を持っている女性が出てくる。
男どもは、そのキラキラするセクシーな眼つきに
だまされてはいけない。
実は、凶暴な目をした野獣が横たわっていて、
油断すると、生き地獄の50マイル以内に引きずりこまれる。
それが、今月のおすすめ、
赤いドレスの小悪魔、
ジュエル・バレンタイン(リブ・タイラー)である。
彼女は、マイホ−ム、裏庭の噴水、そして最新のAV機器を
手に入れることを生きがいにしている単純で強い女である。
最初の犠牲者、ランディ(マット・ディロン)は
薄暗い電球のバーで、バーテンとして働いていた男。
死んだ母の家で暮らしている。
肉体的になぐさめあう相手もいない。
トイレのタンクで冷やしたビールを飲みような男で、
母親の思い出がつまっているスノーグローブを収集している。
ある晩、ランデイは、レイプされかかった美女を助ける。
ところが、この美女は、小悪魔で、強盗の相棒を探していたのだった。
一方、ランディの従兄弟のカールは、自信満々の弁護士。
(大都市セントルイス・サイズの自我を持っている)
同じバーで、赤いドレスの小悪魔に出会う。
数時間後、次には、気のいいやもめ刑事(ジョン・グッドマン)も
赤いドレスの小悪魔と出会う。
その結果、3人の男性とも、
たちまち赤いドレスの小悪魔にのぼせあがって
ふつうならば決してやらないことをやってしまう。
赤新聞の第1面のトップ記事の犯人の話?
男性なら分かるだろう。他人事ではないのだ。
いかに男は、性衝動に突き動かされてしまうものか、
自分自身の体験や思い出を振り返ってみれば、実感できるだろう。
3人の男性たちは、
ジュエルといると天にも上るような気になると親友に打ち明ける。
およそ70分後に、映画は、かなり愉快なエンディングを迎える。
たとえがいいかどうかはともかく、
ポップコーンにバター味がするような結末である。
この映画は、スウェーデンのコマーシャルと
ミュージック・ビデオを手がけてきた
ハロルド・ザワート監督の初作品である。
この監督、ファンタジーの合間に、
洗車場や石けんやホース(つまらない日常の出来事)
の話を交えて喜ぶ手合いである。
この作品は、また、ビンゴ・パーラーの殺し屋として
登場するマイケル・ダグラスがオーナーの新プロダクションから
送り出される初めての作品でもある。
マット・ディロンもリブ・タイラーも、
この作品でトロフィーを勝ち取ることはないだろう。
フィルム・ノワール・タイプの
オーバーな役柄を与えられているが、それはかれらのせいではない。
この映画には、脇役で意外な俳優が出ている。
リーバ・マッケンタイアーは、カールの精神科医を演ずる、
アンドリュー・ダイス・クレイは、無法者ユタと
彼の兄弟の両方の役をやっている。
この映画は、男性と女性、あるいは男性とその母親の間の
力関係について饒舌にしゃべっている。
結局のところ、普遍的で永続的な人間心理の真実を述べようとしている。
この映画は、最近の他の作品よりもずっと良く、
ずっと面白く、いっそう洗練された作品である。
今年は、特に不作続きなのだろうか?
ユーザー評価の最も低い作品をベースにして、
それよりすこし評価のいい映画を見るというのも、さびしいことだ。

オトーサン、
この映画、まったく気にいりません。
マイケル・ダグラスが
苦労してためたお金で独立プロデューサーになって
「ファーサー・フルムズ」として
世に送り出す第1弾ですから、
思い切った勝負に出たい事情は、
よーく分かっているつもりです。
制作費を節約するために、自分が出演するというのも
まあ、いいでしょう。
名優ですから、殺し屋を演じるのもいいでしょう。
しかし...しかしですよ。
プロデューサーの権限で
最後に、あの清純・無垢なリブ・タイラーを
ちゃっかり物にするようなエンディングにするのは、
男として、とうてい許せません。
外務省の機密費以上に許せません。
こういうのを、公私混同、職権乱用というのです。


心のままに

オトーサン、
「心のままに」という題名をみて、
冴えないタイトルだなあと思いました。
出演者にリチャード・ギアとあったので、借りました。
このひとの映画は、大体、ラブ・ストーリーものです。
疲れたときのネスカフェ一杯みたいに味わえばいいのです。
でも、この作品、賞味期限切れという感じでした。

原題:Mr. Jones (1993)  
監督:Mike Figgis  
原作・脚本:Eric Roth  
Genre: Drama / Romance 
上映時間:110分
あらすじ:
躁鬱病の男、ミスター・ジョーンズと
かれに医師としての関係をこえて
好意を感じてしまう女医の物語。

出演者: 
Richard Gere ....  Mr. Jones  
Lena Olin ....  Dr. Libbie Bowen  

名優リチャード・ギアにまけない
演技をしている相手役。
誰かなあ。
レナ・オリンでした。
どこかでお目にかかったように思いました。
「なーんだ、ショコラで合ったばかり」
ちょっとヒラリー夫人に似ています

この女優さん、
ギアとのロマンスのさいにみせる
若やいだ表情はとても素敵なのですが、
ときどき、目じりの皺を意識させられます。
老残、老いの進行の無残さ。
ラブ・ストーリーの相手役としては、
いわば、賞味期限切れ。

RICHARD GERE リチャード・ギア 
誕生日 1949/8/31 
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1975年「ニューヨーク麻薬捜査線」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
1978年「天国の日々」「愛の断層」
1979年「ヤンクス」
1980年「アメリカン・ジゴロ」
1982年「愛と青春の旅立ち」
1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」
1984年「コットンクラブ」
1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」
1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」
1988年「マイルズ・フロム・ホーム」
1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇
1991年「八月の狂詩曲」
1992年「愛という名の疑惑」
1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」
1994年「わかれ路」
1995年「トゥルーナイト」
1996年「真実の行方」◇
1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇
1998年「レッド・コーナー」◇
1999年「プリティ・ブライド」◇
2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇


LENA OLIN レナ・オリン 
誕生日 1955/3/22 
出身 スウェーデン・ストックホルム 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1976年「鏡の中の女」
1983年「ファニーとアレクサンデル」
1985年「愛の逃避行」
1987年「友達」
1988年「存在の耐えられない軽さ」
1989年「敵、ある愛の物語」
1990年「ハバナ」
1993年「心のままに」「蜘蛛女」
1994年「欲望の華」◇
1997年「自由な女神たち」◇「NY検事局」◆
1999年「ナインスゲート」◆
2000年「ショコラ」
 

その他の出演者:
Anne Bancroft ....  Dr. Catherine Holland  
Tom Irwin (II) ....  Patrick  
Delroy Lindo ....  Howard  
Bruce Altman ....  David  
Lauren Tom ....  Amanda  
Lisa Malkiewicz ....  Susan  
Thomas Kopache ....  Mr. Wilson  
Peter Jurasik ....  Dr. Rosen  
Leon Singer ....  Hot Dog Vendor  
Anna Maria Horsford ....  Judge Harris  
Edward Padilla ....  Bellboy  
Baha Jackson ....  Son  
Epatha Harris ....  Daughter  


   
User Rating:  5.3/10 (357 votes)   

User Comments:
X-Tremeさん
Minneapolis
1999年4月8日

この映画に自分をみた。
完全に異常な人のほうが、
「正常」なひとよりも、美しいということを楽しく描いている。
頭がおかしいことは、この映画で示されているように、
けっして良いことではない。
私のように、少し頭がおかしいと感じるひとに
この映画を見るようすすめたい。
いわゆる正常なひとは、はたで見るほど、正常ではないのだ。
生活を楽しんだり、苦しんだりする能力は
我々の中にある狂気のレベルに比例している。
恐らくこの映画をみたあと、
あなたは正常になるために、錠剤を飲むことをやめるだろう。
ところで、私の「医者」はアルゼンチンにいる。
恐らく彼女は、いつかこれを読むであろう。


オトーサン、
このコメントを読んで
思わず笑ってしまいました。
医者にいわれた薬をわざと飲み忘れたこと
ありませんか?

このところ毎朝3時におきて、
このHPを作成しています。
「からだに悪いよ。しっかり寝たら」
と忠告されても、
オトーサン、
「分かっちゃいるけど、やめられない」
状態が続いています。
相変わらず早起きが続いていて、
今朝なんか2時半に起床。
「ほんとに、何とかしたほうがいいよ」
でも、やめられないのです。

「やめられない、カッパエビセン」
ではありませんが、
カッパエビセンをやめられないひと、
タバコをやめられないひと、
お酒をやめられないひと、
女遊びをやめられないひと、
お金もうけをやめられないひと、
メール殺人をやめられないひと、
世の中、ほんとに、へんなひと、変人が多いですねえ。 
でも、考えてみれば、
そんな狂気、そんな邪気があるから、
世の中も、人生も、
面白くて波乱万丈、
なかなかやめられないのではないでしょうか...。
「変人」が首相になって支持率8割。


レナードの朝

オトーサン、
この題名をTSUTAYAで何度もみかけたので
大いに気になっていました。
でも、レナードなんていうひと知らないし...
と敬遠していました。
でも、「噂のヒットマン」は、
デニーロ主演映画なのにパスすることにしたので、
代わりに、
デニーロ主演のこのDVDを見ることにしました。
いやあ、よかった、よかった。
掘り出し物、名画でした。

原題:Awakenings (1990)  
監督:Penny Marshall  
原作:Oliver Sacks
脚本:Steven Zaillian  
Genre: Drama
上映時間:121分

あらすじ:
医者の新しい赴任先は、
昏睡状態の患者でいっぱいの病棟だった。
今までどんな治療法もきかず、
何の希望もなく何十年間も生気がないままだった
という事実を前にして、かれはとまどい、悩む。
化学的な治療法の手がかりを発見した彼は
院長からひとりの患者に実験する許可を受ける。
患者が目覚める。
いまは成人だが、10代の初期に昏睡に入ったのだった。
覚醒したときの患者の喜び、
そして親たちの反応!
映画は、そうした喜びに満ちあふれる...。

出演者: 
Robert De Niro ....  Leonard Lowe  
Robin Williams ....  Dr. Malcolm Sayer  

ふたりの名演技ぶり、
何と形容したらいいのでしょう。
ロバート・デ・ニーロの経歴紹介は、
何度もやっているので、省略。
物静かな研究者肌の医者を演じた
ロビン・ウィリアムスをみてみましょう。
このひと、
「グッド・ウィル・ハンティング」で
アカデミー助演男優賞をとっていたのです。 

ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 
誕生日 1952/7/21  
出身 米イリノイ州シカゴ 
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の
ゲスト出演がブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」で
アカデミー助演男優賞。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」
     「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(ナ)
     「グッドモーニング・ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」
     「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」「3人のエンジェル」
1996年「バードケージ」「ジャック」「ハムレット」
     「シークレット・エージェント」
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」
     アカデミー助演男優賞
     「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
     「アンドリューNDR114」


その他の出演者:
Julie Kavner ....  Eleanor Costello  
Ruth Nelson ....  Mrs. Lowe  
John Heard ....  Dr. Kaufman  
Penelope Ann Miller ....  Paula  
Alice Drummond ....  Lucy  
Judith Malina ....  Rose  
Barton Heyman ....  Bert  
George Martin (II) ....  Frank  
Anne Meara ....  Miriam  
Richard Libertini ....  Sidney  
Laura Esterman ....  Lolly  
Dexter Gordon (I) ....  Rolando  
Jane Haynes ....  Frances  
 

User Rating:  7.4/10 (5062 votes)   
もっと高くていいと思いましたが、
ラストシーンで、厳しい現実に直面して
がっかりしたひとが多かったのかも。

User Comments:
daswitzerさん
usa
2000年7月19日

ブラボー。
これまで観たサイコーの映画。
心が引きさかれて、涙があふれてとまらなかった。
3回もたてつづけに見てしまった。
みんなに薦めたが、みんながいいといってくれた。
これまでロビン・ウィリアムズの演技がいいなんて
思ったことはないが、
この映画の彼は素晴らしかった。
ロバート・デニーロには、 びっくりした。
かれの演技がすきだが、これはベストの演技だ。
母親役のルース・ネルソンは、心が傷む役を演じている。
ペーネローペ・アン・ミラーは、それはそれは優しかった。
レオナルドの母親が部屋に入ってきて
奇跡的に直ったレオナルドが母親に話しかけるシーンでは、
すすり泣いてしまった。
美しいシーンだった。
悲しいことに、この映画は実話である。
レオナルドも他の精神病患者も、
一度は回復したかに見えたが、結局、治癒されなかった。
私は、ただ彼らに起きたことのすべてを知りたいと
思うだけである。
この物語がフクションだったら、
半分も楽しめなかったにちがいない。
現実とは、かくも残酷で、悲しいものなのか。

オトーサン、
この映画をみて、
「レインマン」1988でのダステイ・ホフマンの
自閉症の患者の名演技を思い出しました。
この「レナードの朝」1990では、 
おなじような患者をデニーロが演じています。
ふたりとも、アカデミー賞俳優。
でも、正直いって、
オトーサンとしては、
ダスティ・ホフマンのほうがよかったように思います。
デニーロのほうが、痙攣がオーバー気味でした。
まあ、いろいろ観ていると、 
つまらない比較をしたくなります。


でも、誤解のないように。
デニーロはすごい役者だと
ここで、はっきり申しあげておきます。
というのは、この夏、NYに行く予定ですが、
そのさい、デニーロのレストランに行ってみようと思います。
もし彼に出会ったら、
「あなたのフアンだ」というつもりです。
出演映画のカタログをさしだせば、
気軽にサインしてくれるかなあ。 

”Hi,Robert!
I came from Japan,Tokyo
I love your cinema
especially "Awakenings" in1990.
I think i'ts a best pefomance of your cinema.
Sign here please.”

なんか怪しげな英会話ですね。 
われながら。 
こんなんで、サインしてくれるかしら?


ガールファイト

オトーサン、
連休後に2本新作映画が上映されるのを知りました。
この「ガールファイト」と「ジョエルに気をつけろ」です。
2本とも洋画データベース(imdb)をチェックすると、
かなりいい評点です。
したがって、どうやら「隣りのヒットマン」は
見送りになりそうです。
ミシェル・ロドリゲス、素敵です。
いい顔をしています。
いまどきめずらしいことですが、
ハングリー精神にあふれています。

原題:Girlfight (2000)  
脚本・監督:Karyn Kusama  
新人女性監督クサマの第1作です。
女性の地位向上にかける執念はすさまじいものです。
彼女、ボクシングをやっていたそうです。
Genre: Drama 
Rated R for language. 
上映時間:110分

あらすじ:
18歳のダイアナは、けんか腰で毎日を送っている。
けんかばかりしているので、高校から追放されそうである。
それというのも、
母親が自殺し、父親は不機嫌そのものという家庭だからである。
高校で人気が高い少女たちも、彼女に敵意をもっているし、
男性たちは彼女を痛めつける。
父親を喜ばせるために
ボクシングをしている弟を車で送っていったとき、
そのブルックリンのジムで自分もトレーニングしたくなる。
こうるさいコーチが、彼女を教えることになる。
やがてダイアナが才能を持っていることが分かって、
コ−チは、彼女を懸命に訓練する。
ダイアナは、若い選手アドリアンと
一緒に時間を過ごすようになるが、
かれには、ガールフレンドがいる。
しかし、彼はダイアナにの興味を抱き、恋に落ちる。
彼女も、また、彼のために、とかく強情で、皮肉に流れがちな
自分の感情を抑えるようになっていく。

出演者: 
Michelle Rodriguez ....  Diana  
Santiago Douglas ....  Adrian  
この恋人同士のダイアナとアドリアンが
アマチュア・ボクシングの決勝戦で対決します。
最初は手加減していたふたりですが、
その後は、全力で戦いあいます。

ミシェル・ロドリゲス、
この女性ボクサーを演じた少女は、
まったくボクシングも映画も、ド素人。
アメリカではまだ差別されているヒスパニック。
社会の下層から這い上がろうという
ハングリー精神には、ものすごいものがあります。
たった5ケ月の特訓で、
素人があんなにも早いパンチの連打を
繰り出せるようになるのでしょうか。
すごい面だましいです。
彼女がスクリーンに登場するだけで、圧倒されます。


その他の出演者:
Jaime Tirelli ....  Hector  
Ray Santiago ....  Tiny  
Paul Calderon ....  Sandro  
Elisa Bocanegra ....  Marisol  
Alicia Ashley (I) ....  Ricki Stiles  
Thomas Barbour ....  Ira  
Louis Guss ....  Don  
J.P. Linton ....  Mr. Price  
Iris Little Thomas ....  Ms. Martinez  
Herb Lovelle ....  Cal  
Jack R. Marks ....  Pawnbroker  
Diane Martella ....  Gym Coach  
Belqui Ortiz ....  Karina  


User Rating:  7.2/10 (432 votes)   
高い点数です。

User Comments:
Shiva-11さん
Vancouver, BC
2000年9月17日

貧乏は、素晴らしい平等をもたらす。
この映画をみれば、みんながそう思うだろう。
金融不安の時代に、
あなたが若いラテン・アメリカ系の女性だと考えてみよう。
前途にまったく希望をもてず、機会も与えられず、
手本にするひともいない。
学校でも落ちこぼれで、いつキレルか分からない。
ダイアナ・グスマンの人生に、ようこそ。
口紅やボーイフレンドについて話したがらない、
意見が食い違うと、すぐ殴りかかる。
そんなことがなかったとしても、
ダイアナは、高校で、はぐれ狼である。
4度目の喧嘩の後、校長はダイアナに警告する。
もし、もう1度喧嘩したら、おしまい、退学だよ。

頭にきて、家に帰ると、
父親に用をいいつけられて、
汚いアスレチック・クラブに行かされる。
ジムに入ると、
そこには、汗とテストステロンの入り混じった匂い。
男性ボクサーたちの熱気に、
彼女はすっかり魅せられる。
雰囲気にはまった彼女は、
弟に捨てぜりふをいったボクサーをなぐり倒す。
ここははジム。
そんな彼女をいじめるのではなく、
男たちは、彼女に一目を置くのだ。
こんなことは、
彼女が今まで経験したことがなかった。
すっかりいい気分になって、
彼女はついに自分の居場所をみつけたことを知る。
彼女は、懐疑的で優越主義のトレーナーに金を払って
ジムに入門する。
娘を虐待し、軽蔑するアルコール中毒の父親への
反感も隠すように努める。
まあ、やってやれないことではなかった。

ミシェル・ロドリゲスを
女性版「ロッキー」と思ったひとは失望するかもしれない。
「ガール・ファイト 」は、
栄光やスローモーション・ボクシングの連続シーンや
骨の押しつぶされる音が、呼び物ではない、
そんなものは、映画の背景でしかないのである。
映画は、適切にも、きたるべき時代を描く。
しかし、ダイアナは、
こうしたジャンルの典型的な若者よりも複雑である。
彼女は、我々が青春期と結びつけるような
気詰まり、帰属願望、熱いホルモンなどよりも、
差別や激怒や周囲の期待と戦っている。
ダイアナはトレーニングが進むにつれて、
人間的に成長し、怒りをコントロールし、
自信を持ってゆったりと歩き、自分が何者であるかも知って
微笑し、ロマンスに踏み出す余裕ができるようになる。
演技は素晴らしい。
ミッシェル・ロドリゲスは素晴らしい。
最初のにらみつける姿から、
スクリーンに君臨してしまう。
彼女は、エキストラの経験しかなかったのに、
数百人もの俳優のなかから選ばれた。
ダイアナ役に不可欠な敵対的な強烈さと無関心さの
双方を身につけていて、存在感があったからである。
ダイアナの人物像を磨きあげるだけではなく、
4カ月間半の猛特訓で、
必要なボクシング技能と体格も身につけた。
その結果、できあがった演技は、目を見張るものだ。
ヒラリー・スワンクの「少年たちは泣かない」役の
オスカーをとった名演技よりもいいといってよい。
ロドリゲスは、強力な出演者にも恵まれた。
彼女のトレーナーのヘクターを演じるハイメ・ティレル 、
恋愛相手でリングのパートナー、
アドリアンを演じるサンチャゴ・ダグラス。
この映画は、ロケーションも撮影も、
まるでドキュメンタリー映画のような感じがする。
こきれいなハリウッド映画のような
顔つきをしていないのがいい。
薄汚いジムの壁には、ボール紙に
「チャンピオンは生まれるものではない。作られるものだ」
などとたくさんのモットーが書かれている。
ダイアナが住んでいる崩壊しかけた
アパートの部屋も、また、
実際のヒスパニックの生活そのものである。
クサマ監督は、ボクシング映画の定石となっている
むち打ち症になりそうな
スローモーションの連続撮影ではなく、
スパーリングのさいに、
グラブが視聴者の顔にまっすぐに向かってくるよう
一人称で撮っている。
だから、何度も、ぎくっとさせられる。
デートで観にいくか、ひとりで見に行くか
どちらでもいい。
いずれにしても、
いろんな面ですばらしく、
失望させない映画であることは間違いない。

オトーサン、
この数ケ月、毎日のように
imdbの洋画データベースをクリックして、
英文の映画紹介を呼び出し、
コリャ英和という翻訳ソフトで和文にして、
わけのわからない機械翻訳を
読みやすい日本文に直しています。
まあ、ミシェル・ロドリゲスにたとえれば、
毎日、ジムでスパーリングの練習をやっているようなもの。

でも、コツコツ英文和訳をやっていると、
ふしぎなもので、英文の長いのに出会っても、
たじろがなくなりました。
いずれ、論文執筆にそなえて、
英文を沢山読むつもりなので、うれしい兆候です。
「継続とは力なり」という諺は
いいことをいっています。
また、映画見物は、英語のヒアリングの勉強にもなります。
すこしづつ、映画のせりふが聞こえるようになってきました。
夏休みにアメリカにいく予定ですが、
本場の映画館で映画を見聞きするのが愉しみです。

ところで、今回、英語ってむずかしいなあと
つくづく思いました。
「girl fight」とimdbに入力しても、
目的のデータが出てこないのです。
girlもfightも難しいスペルではありませんから、
入力ミスということは、ありえません。
いろいろやってみたあと、
たまたま「girlfight」と入力してみました。
すると、データが出てきました。
girlとfightの間にスペースをとってはいけなかったのです。
「なーんだ」

ガール・ファイト、オンナのコも戦う時代です。
オトーサンも、すこしは英語と戦わなければ...。


グッバイ・ラバー

オトーサン、
TSUTAYAで
手当たり次第にDVDを借りていると、
思いがけない掘り出し物にぶつかって、
1日うれしかったりします。
ところが、たまに、
駄作がまじっているのです。
そんなときは、
時間の浪費をしたような気分になります。
それでも、世のなか、
捨てる神あれば拾う神ありで、
貴重な発見をしました。
あの名優ニコラス・ケイジの
奥方に出会えたのですよ。

原題:Goodbye Lover (1999)  
監督:Roland Joffe  
原作・脚本:Ron Peer  (story)
Genre: Comedy / Crime / Thriller
Rated R for sexuality, language and violence. 
上映時間:104分
あらすじ:
ベンと男心をそそる女、サンドラはいい仲。
だが、サンドラは、弟ジェイクの妻なのだ。 
まもなく、情事が弟にばれて...

出演者: 
Patricia Arquette ....  Sandra Dunmore(弟の妻)  
Ellen DeGeneres ....  Sergeant Rita Pompano(女性刑事)  

ここでは悪女2人だけ経歴をみてみましょう。
あまりうまい演技でもなかったので、
紹介なんかやーめよと思ったのですが、
驚いたなあ。
「パトリシア・アークエットが、ニコラス・ケイジの妻?」 
そして、2度びっくりです。
「エレン・デジュネレスが、アン・ヘッシュと同性愛?」


PATRICIA ARQUETTE パトリシア・アークエット 
誕生日 1968/4/8 
(妻)ニコラス・ケイジ 
出身 米イリノイ州シカゴ 
パトリシアは祖父、父、
ほかの姉弟(ロザンナ、アレクシス、デイビッド)と
3代揃っての俳優一家で、6歳で初舞台を踏んでいた。
映画デビューは1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」。
1991年「インディアン・ランナー」や
1993年「トゥルー・ロマンス」で注目を浴びる。
1995年5月にニコラス・ケイジと結婚した。 
特徴のないのが特徴というつかみどころのない俳優。
特に色気があるわけでもなく、
アクションやラブロマンスでも秀でているわけではないが、
彼女の演技には常に清純さが漂い、
どんな役をやっても嫌みが感じられない爽やかさがある。
役柄的には、明るくさばけたキャラ、
不倫関係にあるキャラ、気丈で真面目なキャラが多い。
クリスチャン・スレイターと共演した
「トゥルー・ロマンス」での陽気で
ちょっとイカレタ感じのコールガール、
アラバマ役はかなりインパクトがあったが、
ユアン・マクレガーと共演した「ナイト・ウォッチ」での
気丈な大学院生の演技も捨てがたい。
「グッバイ・ラバー」と「スティグマータ」は主役。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」
1988年「エンゼル・ショット/戦慄のバイブル」
1991年「インディアン・ランナー」
     「ローラー・ボーイズ」
1992年「INSIDE MONKEY ZETTERLAND」
1993年「哀愁のメモワール」
     「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」
     「トゥルー・ロマンス」◇「愛の疑惑」
1994年「ホーリー・ウェディング」「エド・ウッド」
1995年「ラングーンを越えて」
1996年「アメリカの災難」「インフィニティ/無限の愛」
     「シークレット・エージェント」
     「ナイト・ウォッチ」◆「ロスト・ハイウェイ」
1998年「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」◇
     「ハイロー・カントリー」◆
1999年「救命士」◇「スティグマータ 聖痕」◇
2000年「リトル・ニッキー!」

 
ELLEN DeGENERES エレン・デジュネレス 
誕生日 WOMAN 
出身 米ニューオリンズ 
TVシリーズ「ELLEN」の主役。
「グッバイ・ラバー」の刑事役や
「エドtv」の番組プロデューサー役など、
助演ながら印象の強い演技を見せる。
私生活ではアン・ヘッシュと同性愛の関係にある。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1993年「コーンヘッズ」
1996年「ミスター・クレイジー」
1998年「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」◆
1999年「エドtv」◆
2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇ 


その他の出演者:
Don Johnson ....  Ben Dunmore(兄) 
Dermot Mulroney ....  Jake Dunmore(弟)  
Mary-Louise Parker ....  Peggy (兄の彼女)
Ray McKinnon ....  Rollins  
Alex Rocco (I) ....  Detective Crowley  
Andre Gregory ....  Reverend Finlayson  
John Neville ....  Bradley  
Jonelle Kennedy ....  Evelyn  
Akane Nelson ....  Receptionist  
Kevin Cooney (I) ....  Company Man #1  
Will Foster Stewart ....  Dennis  
Nina Siemaszko ....  Newscaster  
David Brisbin (I) ....  Mr. Brodsky  
 
  
User Rating:  5.6/10 (505 votes) 
低いですね。
そうでしょうねえ。

User Comments:
James Culverさん
Spokane, WA
1999年4月17日

さらば、できそこない。
私は、「スピード2」や
「郵便配達は2度ベルを鳴らす」のフアンである。
どんな映画にも、きわめて寛大である。
しかし、このひどく、退屈で不快なこの映画だけは許せない。
この映画では、すべての殺人が予想できる。
何か面白いこと、オリジナリテイのあることが
起きるのではないかと期待するが、裏切られるのである。
ベンを演じるドン・ジョンソンは、
映画のなかで唯一面白い人物であるが、
彼はすぐに画面から消えて、どんどんつまらなくなっていく。
この種の映画がキライというわけではない。
私が去年みた映画で好きだったのは、
”Wild Things”だった。
スマートで、面白くて、愉快な登場人物がいた。
この失敗作は、そのいずれも持ちあわせていない。
冗談はまったつまらないし、すじがきはまったく面白くない。
パトリシア・アルケットは、魔性の女を演じたが、
なりきれなかった。
エレン・デジネールは、偉大な女優で、
スマートで、面白く演じることができるはずなのに、
退屈で、いらいらさせ、見ていて気がめいる演技だった。
例えば、モルモン教徒の同僚をからかうシーンがあったが、
無礼なだけで、スマートでもなく、面白くも何ともなかった。
私が、この映画に興味を持って理由は
大きくひねりのきいた筋書きが面白いと聞いていたからだった。
注意しよう、それは、まったくのウソである。
かけらもない。
面白い、ひねった構想の映画を見たかったら、
西部劇やサスペンス映画を借りにいくといい。
間違っても、この映画を借りてはならない。
大体、製作される値打ちもなかった駄作である。

オトーサン、
駄作は寸評ですませましょう。
久しぶりの2つ星です。


あの空のどこかに

オトーサン、
何の予備知識もなく、
TSUTAYAでこの映画を借りました。
「October Sky:10月の空」の和訳が、
「遠い空のむこうに」とは、なかなかの名訳です。
この映画、
大自然アドベンチャーものか、
はなればなれになった恋人たちを描いた
ラブ・ストーリーなのかと思いました。
まさか、ロケット少年たちの青春映画とは
思いもよりませんでした。
でも、うれしい誤算でした。
若いって、いいなあ。

原題:October Sky (1999)  
監督:Joe Johnston  
原作:Homer H. Hickam Jr.
脚本:Lewis Colick  
Genre: Drama
Rated PG for language, brief teen sensuality 
and alcohol use, and for some 
上映時間:108分

あらすじ:
これは、実話である。
コールウッドという1950年代の炭鉱町。
ホーマー・ヒックマンは子供だったが、
その未来は、すでに決まっていた。
父親のように炭坑夫になることだった。
しかし、1957年10月、
ソ連の最初の人工衛星
スプートニックの打ち上げ成功で
かれの運命はがらりと変わった。
この壮挙に感激して、ホーマーは、
ロケットづくりを学びはじめる。
友人たちと一緒になって、
数々の試行錯誤を行う。
不幸にも、町のひとびとも、
とりわけホーマーの父親も、
そんなことは、時間の浪費だと考える。
高校の1人の教師だけが
彼らの努力を理解してくれて、
全米科学博覧会のコンペに応募し、
優勝すれば大学の奨学金がもらえる
ということを教えてくれる。
さあ、彼らは、技能を結集し、
直面する多くの難問を解決して、
何としても優勝しなければならない。


出演者: 
Jake Gyllenhaal ....  Homer Hickam(少年)  
Scott Miles (II) ....  Jim Hickam(父)
Natalie Canerday ....  Elsie Hickam(母)    
Chris Cooper (I) ....  John Hickam(兄)  

その他の出演者:
Laura Dern ....  Miss Frieda Riley(教師)  
Chris Ellis (I) ....  Principal Turner(校長)  
Chris Owen (I) ....  Quentin Wilson(仲間)  
William Lee Scott ....  Roy Lee Cook  
Chad Lindberg ....  Sherman O'Dell  
Randy Stripling ....  Leon Bolden  
Elya Baskin ....  Ike Bykovsky  
Courtney Fendley ....  Dorothy Platt  
David Dwyer ....  Jake Mosby  
Terry Loughlin ....  Mr. Dantzler  
Kailie Hollister ....  Valentina Carmina  
 

User Rating:  8.0/10 (4938 votes)  top 250: #187
すごい高得点です。
187位の秀作。

User Comments:
NJMoonさん
Budd Lake, NJ
1999年8月22日

ロケット少年の人生が一変。

私は、
この映画を見るのをためらった。
だから、
この映画が映画館で大当たりしなかった
理由がよく分かる。
「10月の空」は、
とってもいい感じの映画である。
そうなのだ。
いまや、巧みな筋書きや
感情表現は、他の映画がすでに開発してしまっている。
しかし、どこかで見たことがあるような気がしたとしても
この映画は、ハリウッド映画よりはすべての点で勝っている。
スプートニクの打ち上げに、
少年は魂を奪われ、ロケットづくりをスタートする。
スティーブン・ソンデームのミュージカル
”MERRILY WE ROLL ALONG”のように、 
アパート屋根のてっぺんで、
新しい世代がやってくるのを待つようなものだ。
「それを何と呼ぼう? 奇跡と呼ぼう」
スプートニクは、この実話のロケット少年たちに
同じような感動を呼び覚ました。
1950年代の石炭町の疲れ切ったひとびとは
スプートニック・ショックを軽く受けとめるが、
ホーマーは、炭鉱夫人生からの脱出キップと思う。
見事な監督の采配と配役が、
ロケット少年ホーマーと彼の仲間の冒険を
新鮮で新しく見せてくれる。
特に感動的なのは、病気がちな教師に関係する部分である。
そのデリケートな関係を控えめに描写している。
また、目にとまるのは、父親と息子の相克の部分である。
いズれも見事な演技である。
ホーマーのママも、ありきたりでないいい演技をみせる。
彼女が夫に最後通牒を突きつける演技は
威厳があって、心をうつ。
「マートルビーチ」はすべてを言っている。
私が大きらいなビデオチェーンがこんな看板を出していた。
この映画はきっとあなたを魅了する、
そうでなかったら、お金を返す。
そう、一度だけ同意しよう。

オトーサン、
1957年10月に
ソ連がスプートニックの
打ち上げに成功した時に、
アメリカ人が受けたショックを
こんなによく描いている
映画があるなんて、知りませんでした。
冷戦激化のなかで、
自国の優位を夢疑わなかったアメリカ人は、
頭上を朝に夕べに飛ぶ流れ星のような
人工衛星を振り仰いで
敵に常時偵察されている。
あるいは、いつ何時、爆撃されるかもしれないという
恐怖におびえたのです。
ロシアへの対抗策を躍起になって進める政府に対して
あるひとは、
「天上のことよりも、地上の煩いに目を向けよ」といい、
あるひとは、
「宇宙へ!人間の無限の可能性を試そう」と言ったのです。 
フォン・ブラウン博士もそのひとりです。
ひとの受け取りかたって、さまざまでしょうが、
若いひとにはぜひ見てほしい映画です。


オネーギンの恋文

オトーサン、
若い頃、ドストエフスキーなど
ロシア文学に耽溺しました。
なんて人間心理を深く掘り下げているのだろう!
マルクス主義全盛時代で、
学生運動にも加わりました。
ところが、一度、行って、
その理想と現実の落差に幻滅しました。
いまや宇宙船もボロボロだし、
北方4島はなかなか返さないし。
でも、このロマンティックな映画をみると、
いいなあと思ったりして...。

原題:Onegin (1999)  
監督:Martha Fiennes  
脚本:Peter Ettedgui Michael Ignatieff  
Genre: Drama
Rated R for brief violence and a sexual image. 
上映時間:106分

あらすじ:
帝政ロシア時代のペテルスブルグ。
オネーギン(レイフ・ファインズ)は、
頽廃的な若い貴族である。
ときおり同情心に欠け、
物悲しい不安におそわれ、
その結果、後悔の念に苦しむ。
オネーギンは、
親友のレンスキーを通して、
可憐なタチアナ(リブ・タイラー)
を紹介される。
情熱的で純粋な少女タチアナは、
新しく田舎にやってきたオネーギンに
ひと目ぼれし、かれに率直に愛を告白する。
かれはその唐突な申し出を拒絶する。
その直後、図らずも決闘で親友を殺す事件も起きる。
かれは、国をすてて異国をさまよう。
6年後、帰国したかれの前に現れたのは、
公爵夫人となっていたタチアナだった。
悲劇は頂点に達し、愛は実らない。


出演者: 
Ralph Fiennes ....  Evgeny Onegin  
Liv Tyler ....  Tatyana Larina  

この悲恋のふたり、
絵に描いたような美男美女ですねえ。
まずは、
哀愁をたたえた目の演技がうまい
レイフ・ファインズ。

RALPH FIENNES レイフ・ファインズ 
誕生日 1962/12/22  
出身 英サフォーク 
父は写真家、母は小説家であり画家、
妹はCM・映画監督、弟マグナスは作曲家、
弟ジョセフは俳優という芸能一家。
最初は画家を志すが、俳優志望に転じ、
ロイヤル・アカデミーで演技を学ぶ。
85年に卒業し、ナショナル・シアターや
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで
「ヘンリー6世」「リア王」などの舞台に立った。
その後、
91年テレビ映画「ロレンス1918」でロレンス役、
92年「嵐が丘」のヒースクリフ役で映画デビュー。
「シンドラーのリスト」と
「イングリッシュ・ペイシェント」で
二度アカデミー賞候補に。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1991年「ロレンス1918」
1992年「嵐が丘」◇
1993年「シンドラーのリスト」◆
     「ベイビー・オブ・マコン」
1994年「クイズ・ショウ」
1995年「ストレンジ・デイズ」
1996年「イングリッシュ・ペイシェント」◇
1997年「オスカーとルシンダ」
1998年「アベンジャーズ」◇
     「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「オネーギンの恋文」◇「ことの終わり」◇
 

LIV TYLER リブ・タイラー 
誕生日 1977/7/11 
出身 米ニューヨーク州 
メイン州ポートランドで育つ。
父はロック・バンドのエアロ・スミスの
スティーブン・タイラー。
母は70年代に活躍した
トップモデルのベベ・ビュエル。
14歳の時、知人が彼女の写真を
エージェントへ送ったのがきっかけで
モデルの仕事を始める。
94年、エアロ・スミスのミュージック・ビデオに
アリシア・シルバーストーンと一緒に出演。
同年、「精神分析医J.」で映画デビュー。
95年「君に逢いたくて」で初主演。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1994年「精神分析医J」
1995年「エンパイア・レコード」
          「君に逢いたくて」
1996年「魅せられて」「すべてをあなたに」
1997年「秘密の絆」「Uターン」
1998年「アルマゲドン」◆
1999年「クッキー・フォーチュン」◇
          「プランケット&マクレーン」◇
     「オネーギンの恋文」◇
2001年「ジュエルに気をつけろ!」◇ 

わおっ、今度見る映画に出ているんだ。

その他の出演者:
Toby Stephens ....  Vladimir Lensky  
Lena Headey ....  Olga Larin  
Martin Donovan (II) ....  Prince Nikitin  
Alun Armstrong ....  Zaretsky  
Harriet Walter ....  Mme. Larina  
Irene Worth ....  Princess Alina  
Jason Watkins ....  Guillot  
Francesca Annis ....  Katiusha  
Simon McBurney ....  Triquet  
Geoffrey McGivern ....  Audrey Petrovitch  
Gwenllian Davies ....  Anisia  
Margery Withers ....  Nanya  
Tim McMullan ....  Dandie  

 
User Rating:  6.7/10 (423 votes)   
ロシア映画のせいか、
上映館がかぎられ、
見るひとが少ないせいでしょうか、
投票するひとも少ないですねえ。

User Comments:
FlickJunkieさん
Atlanta, GA
2000年7月31日

これは本当に素晴らしい映画である。
19世紀ロシアを代表する詩人
アレクサンダー・プーシキンの
ロマンチックな詩を脚色したもので、
ユーゲニー・オネーギン(レイフ・ファインズ)
とタチアナ・ラリーナ(リブ・タイラー)との間の
悲劇的な情事が主題である。
ユーゲニーは、叔父の土地・財産を
相続することになったので、
その手続きのために田舎に行く。
彼はウラジミール( トビー・スティーブンス)と仲良くなり、
その許婚の姉であるタチアナに紹介される。
タチアナは、ユーゲニーと恋に落ちるが、
彼は残酷にも彼女を拒絶し、
ペテルスブルグへと去ってしまう。
何年か後、かれは彼女が結婚していることを知る。
かつての拒絶を悔やんだものの、もはや手遅れである。
しかし、彼女への情熱的な愛は冷めることなく、
かれは、日夜、妄想に身を焦がすことになる。

この映画についてはある種の批判がある。
レイフ・ファインズが、彼の姉マーサ(監督)
と弟のマグナス(オリジナル音楽)に
仕事を与えるためにつくられたというのである。
ファインズの縁者びいきのおけげで、
作品が、高い品質のものになるようなら、、
そうした共同作業はおおいに結構なことである。
マーサ・ファインズ監督は、
このデビュー作となった長編映画に
息を呑むイメージ、正確な時代考証、
革新的なカメラワーク、
劇的な照明を与えることに成功した。
ロケーションの選定、セット、
衣装、小道具は伝説的ともいえるものである。
私は特に家具が好きである。
霧におおわれた製粉所のそばのふ頭での
決闘シーンは、不気味で、ぞっとさせる。
ボートで本を読んでいるリブ・タイラーに
葦をかきわけながらカメラが近寄っていくシーンは、
さながら一幅の名画だった。
ラブレターを書くシーンでの
極端なまでのクローズアップは、
まるで激情を描いているようだった。
レミ・アデファラーシン(エリザベス)の
ドラマテイックな撮影は、
映画製作者の殿堂入り確実だ。
レイフ・ファインズも、素晴らしい演技をした。
はじめのほうのシーンでは、
かれは、卑劣で、無頓着で、自己中心的で、横柄である。
タチアナを拒むといの残酷さは氷のようだった。
後半のシーンでは、彼は哀れであり、
愛によってひどく苦しめられている人物を演じ、
われわれは同情を禁じえなくなる。
リブ・タイラーはこれまでで一番いい演技をした。
泰然自若とし、優美で、素晴らしく、
そして非常に威厳がある演技をしてくれた。
この役をこなして、
不安な10代役を乗り越えて、
存在感あふれる人物を演技できることを証明した。
知的で感動的な映画である。
9点をつけたい。
テンポがのろいのはキライという
アクション映画常習者には、この映画は向かないが、
素晴らしいイメージのラブストーリーを
味わいたい人にとって、これは見逃せない映画である。

オトーサン、
この映画をみて、
一度、ロシアに行って、
ロシアバレエを見たり、
エルミタージュ美術館を見学したくなりました。
ひさしぶりにロシア文学を読み直してみようかしらん。
ロシア民謡も歌ってみようか。
「雪の白樺並木、夕日が映える。
走れトロイカ、軽やかに....」
あの歌声喫茶はもうどこにもないだろうなあ。
時は流れゆき、2度と戻ってこないのです。
青春も繁栄もおなじこと。


隣人は静かに笑う

オトーサン、
たまたま木曜洋画劇場で、
この映画をやっているので
VTRに撮りました。
めったにTVでは映画をみません。
理由は2つ。CMがやたらウルサイこと。
日本語の吹き替えが下手で、そうぞうしいこと。
でも、見たら結構面白かったので、
取上げることにしました。
たまには、いいでしょう。

原題:Arlington Road (1999)  
監督:Mark Pellington  
脚本:Ehren Kruger
Genre: Thriller / Action / Drama
Rated R for violence and some language. 
上映時間:

あらすじ:
ここにひとり
やもめの大学教授がいる。
FBIの捜査官だった妻が
反テロリスト作戦で誤って殺されたのだ。
かれは歴史を教えているが、
こうした危険なグループの文化と裏社会に取りつかれている。
新しい隣人が引越してきた。
建築家だという。
息子が隣人の子供と仲良くなって
彼は、久しぶりに社交的で友好的な気持ちを取り戻した。
彼は、教え子の女性とのデートもはじめる。
隣人との親交が深まるなかで、
隣人がある種の品物や図面を見られたくないのを知って
かれは何か奇妙だなと思い始める。
隣人はテロリストなのではないか?
そういう彼に、
付き合いはじめた女性は、
奥さんを失ったストレスからはくるパラノイアよ
といって取り合わない。
しかし...。

出演者: 
Jeff Bridges ....  Michael Faraday  
Hope Davis ....  Brooke Wolfe  
Tim Robbins ....  Oliver Lang 

大学教授を演じるジェフ・ブリッジス、
テロリスト?の隣人、ティム・ロビンスは
まあまあの演技ですが、
デート相手の女性を演じるホープ・デイビスは
まるでド素人。
3人分まとめて経歴をご紹介しましょう。

JEFF BRIDGES ジェフ・ブリッジス 
誕生日 1949/12/4  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父のロイド、兄もボーも俳優という芸能一家。
8歳の時、父のテレビ番組に出演。
大人になってからはニューヨークのスティーブン・バーコフ
のスタジオで演技を勉強する。
「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」で
アカデミー助演男優賞ノミネート、
「スターマン」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
自身の製作会社アシス・プロダクションでは
「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。
俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1970年「怒りを胸にふり返れ!」
1971年「ラスト・ショー」
1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」
1973年「ロリ・マドンナ戦争」
     「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
1974年「サンダーボルト」
1975年「荒野にさすらう若者たち」
     「ステイ・ハングリー」
1976年「キングコング」
1978年「シャレード’79」
1979年「大統領の堕ちた日」
1981年「男の傷」「天国の門」
1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」
1984年「カリブの熱い夜」
     「スターマン/愛・宇宙はるかに」
1985年「白と黒のナイフ」
1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」
1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」
1988年「タッカー」
1989年「いくつもの朝を迎えて」
     「恋の行方/アンビュラス・ベイカー・ボーイズ」
     「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」
1990年「新ラスト・ショー」
1991年「フィッシャー・キング」
1992年「アメリカン・ハート」
1993年「失踪」「フィアレス」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」
1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」
1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」
2000年「ザ・コンテンダー」 


HOPE DAVIS ホープ・デイビス 
誕生日・性別 WOMAN 
出身 -- 
代表作は「隣人は静から笑う」での大学院生ブルック役。 
活躍度 ▲↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1990年「ホーム・アローン」
     「フラット・ライナーズ」
1995年「死の接吻」
1998年「隣人は静かに笑う」 

TIM ROBBINS ティム・ロビンス 
誕生日 1958/10/16  
出身 米カリフォルニア州ウエストコヴィーナ 
ニューヨーク大学、UCLAの演劇科で勉強した後、
ジョン・キューザックらと劇団アクターズ・ギャングを作る。
「ザ・プレイヤー」でカンヌ映画祭主演男優賞。
「ショーシャンクの空に」の脱獄囚役も評価された。
92年「ボブ・ロバーツ」で監督デビュー。
監督二作目の「デッドマン・ウォーキング」では
アカデミー監督賞の候補にも挙がる。
私生活ではスーザン・サランドンがパートナー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1984年「恋人ゲーム」「トイ・ソルジャー」
1985年「シュア・シング」
1986年「ハワード・ザ・ダッグ/暗黒魔王の陰謀」
1988年「テープヘッズ」
     「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」
     「メイド・イン・ヘブン」「さよならゲーム」
1989年「ミス・ファイアー・クラッカー」
     「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」
1990年「ジェイコブズ・ラダー」「キャデラックマン」
1991年「ジャングル・フィーバー」
1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「未来は今」「星に想いを」
         「ショーシャンクの空に」◇「プレタポルテ」
1995年「デッドマン・ウォーキング」◇
1998年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇「隣人は静かに笑う」◇
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇
         「ハイ・フィデリティ」◆
 
その他の出演者:
Mason Gamble ....  Brady Lang  
Joan Cusack ....  Cheryl Lang  
Robert Gossett ....  F.B.I. Agent Whit Carver  
Spencer Treat Clark ....  Grant Faraday  
Stanley Anderson ....  Dr. Archer Scobee  
Viviane Vives ....  Nurse  
Lee Stringer (I) ....  Orderly  
Darryl Cox ....  Troopmaster (Conspirator)  
Loyd Catlett ....  Delivery Man (Conspirator)  
Sid Hillman ....  Phone Technician (Conspirator)  
Auden Thornton ....  Hannah Lang  
Mary Ashleigh Green ....  Daphne Lang  
 
User Rating:  7.2/10 (6041 votes) 
かなりの高い得点です。

User Comments:
Blake Frenchさん
Michigan, USA
1999年8月9日

ひどく不安な終末がある
筋金入りハイ・オクタンのスリラー。

この映画は、今年の傑作。 
上映中、あなたは息をひそめて
ハイ・オクタンの緊張とサスペンスに見入る。
一流の演技、理解しやすく明確な脚本、
最良のスリラーだろう。
映画は、アーリントン通りをよろよろ歩く
ブレイディ・ラングという名前の少年を写す。
血が、少年の体からしたたり落ちている。
マイケル・ファラディという大学教授を演ずるジェフ・ブリッジィズは
テロリズムについて教えているが、
ドライブ中に、この怪我した子供を見つける。
彼は、少年を助けるためにクルマから飛び降りる。
近くの病院にブレイディを急いで運び、
その生命は救われる。
その結果、彼はいつもなら気にもとめない
人々との出会いが生まれる。
うわぉ、
なんとわくわくさせる冒頭シーンだろう。
少し度が過ぎているかもしれないが、
それは残忍な血に飢えた映画にふさわしい導入部なのである。
この映画は若い視聴者向きではない。
気が弱いか、ショックを受けやすい性質ならば、
事前に検査しておいたほうがいい。
この映画は、他の「恐しい」映画とちがって、
きまじめに受けとめるべき映画である。
ブレイディ・ラングの家族は、
ファラデイの家からブロックの下に住んでいる。
友好的なパパ、風変わりな妻のシェリル、
そして子供たちから成り立っている。
パパのオリバーは、どこか奇異な感じがする。
何かを隠しているかのように、
かれらは、静かで、疑い深い。
マイケルと彼のガールフレンド、ブルックは、
ラング一家を訪問する。
命を救けてあげた息子に紹介され、
夕食に招待され、家のなかを見せてもらう。
オリバーは建築家で、
町のどこかにショッピングモールを建設しようとしている。
ちょっと、待って!
マイケルは、モールの青写真を見るが、
それがモールではなく、オフォスの図面であることに気づく。
マイケルは、新しい隣人に疑念を抱く。
とくに、郵便が誤配されて、
名前がちがうことに気づいたあとでは、
いっそう疑念が深まるのである。
なぜか、過去に名前を変えたようなのだ。
彼は、ブルックにそういうが、
彼女は妄想だと一笑にふす。
仕事のしすぎじゃないの?
オリバーの経歴調査をするように頼んだ
知人のFBI捜査官のウィット・カーバーも同じ意見である。
マイケルが、ついに友好的な隣人の秘密をあばくとき、
事態は緊迫する。
映画ポスターと新聞広告にヒントがあったのだ。
予告と映画批評が秘密を暴く。
そして3番目の行為の結果、事態は意外な展開をみせる。
マイケルは、オリバー・ラングが普通の人かもしれないと思っていたのだが...。
映画は、マイケルの過去の結婚については触れようとしない。
その代わり、彼の感情や回想を振り返ることで
マイケルという人物をたくみに浮かびあがらそうとする。
マイケルとブルックとのロマンチックな恋も語ろうとしない。
お互い好き合っていると示唆する程度にとどめている。
これもうまいやりかたである。
物語は、すこしづつ展開する。
すべてのシーンは、一度にほんの少し展開するだけである。
完全に構造化され、完ぺきに計画されたスリラーなのである。
ジェフ・ブリッジズの演技はすばらしい。
我々は、パラノイアの筋書きに入りこんでしまい
最後のほうでは、マイケルが心配で心配でたまらなくなる。
立派にオスカーものの演技である。
しかし、最後がこの作品を駄目にしている。
信じ難いほど最悪な最後の20分。
ラストシーンは、
不正、不公平を呼び物にしており、理解しがたい。
まだラストシーンについて説明していないが、
今後も絶対に明かさないだろう。
この映画、私は大キライである。
多くの観客も見終わったら、私と同意見になるだろう。
あごがガクンと落ち、床に当たるのだ。
しかし、結末や主題の構造化などの点で
映画の慣例に従わななかったのはスゴイと思う。
普通の映画のように、予測可能な終わり方をしたなら
みんなが不平を言うのも間違いない。
それほど、登場人物がどうなるか気になるのだ。
ちがう撮り方をしたら、
もっとよくなったはずの映画だった。
惜しい。

オトーサン、
木村奈保子さんの解説をはじめて知りました。
東京12Chのサイトを覗くと、
映画評論家、エッセイスト、映像企画・制作プロデューサー。
テレビ東京系「木曜洋画劇場」の解説を10年以上つとめるほか、
映画、女性論、心理治療の研究家として執筆・講演活動中、
とありました。

今回は、
彼女の解説を覗くことで
終わりにしましょう。

あなたのハートに何が残りましたか?
いかがでしたか。
怖いですねえ、あのサイコ人間の振り返る瞬間! 
怪しい人物のあとをそうっとつけていったつもりが、
急に振り返られて視線が合ってしまうときの感じ、ね。
ドキ〜ッとしながら、
履いてもいない運動靴の紐をしめなおす振りをして、
かがみこむ・・・
え? そんな経験ない? 
わたしはありますよ、けっこう。
映画の中のキャラクターに、何故かいろいろ出会っています。
サイコ・モンスターは、ロジカルな人間から見ると、
想像できないような言動をする。
それがミステリアスに思えるけれども、
結局この根拠のない魅力は、
詐欺師や悪女と同じように、意図があるんですね。
まじめでまっすぐな人間からは
計り知れない非論理的頭で動いているようで、
実は計算されていることが多い。
誰よりも理解力があるような姿勢を見せ、
時折、えっと驚かせる言動で事実を煙にまく...
その謎めいたテクが上手い。
彼らの正体を暴くには、まさに命がけです。

今作はオープニングから、うさんくさかった。
子供が血みどろで走り、それを助けることになる主人公
・・・そこから、もうサイコマンの策略にかかってたんですねえ。
ティム・ロビンス、ぴったしキャストでしたね。
『デッドマン・ウォーキング』を監督して、
生涯の恋人、ひとまわりも年上の名女優スーザン・サランドンに
アカデミー主演女優賞をとらせた器の広い天才。
正体を見せてゆく後半にわくわくさせられました。
妻役、J・キューザックの意味ありげな笑いも見事でした。
にこにこしながらやばいことを考えている、
あたりのいい人々...こそ要注意。
犯罪者は身近なところから、信頼した者にこそ裏切られる...
この教訓を繰り返し言い聞かせましょう。
相手は、決してあなたが嫌いだったりするわけではありません。
狙われたあなたに悪い原因があるわけでもありません。
乾いた社会生活のなかであなたが見せる、
ちょっとしたこころの隙...にまんまと入り込む、
誰も気づかないサイコモンスター。 
そんなヤバい、サイコ時代に突入しているのです。

解説=木村奈保子でした。
無断引用=オトーサンでした。


マルタの鷹

オトーサン、
ハード・ボイルド小説の愛好者です。
むかし、この原作を文庫本、
それも古本で読みました。
この名作が映画になっていると知ったのは、
つい最近のこと。
早速、TSUTAYAで借りました。
いやあ、名画とはこのことか、
名優の名演技とはこのことか。
目からウロコが落ちました。

91歳になられた
映画評論家の双葉十三郎さんが
週刊文春でいっておられました。
最近の映画は、つまらなくなった。
「特殊技術があまりにも発達しすぎて、
役者は白とかブルーのバックの前で
ちょこっと芝居して、あとはラボにお任せでしょう」
昔の名画は、
「地道に話をもっていって、絵をそのまま見せて、
役者のうまさや魅力がこっちに伝わって
それが感動の基になる」
2万本の映画をごらんになった方の
貴重なご指摘です。

そういう目で見ると、
この「マルタの鷹」は
まさに映画の王道を示す映画でした。
名優、それも旬の名優が共演し、
脇役陣も負けす劣らず。
いいなあ。

原題:Maltese Falcon, The (1941)  
監督:John Huston  
原作:Dashiell Hammett
脚本:John Huston  
ジャンル: Film-Noir / Mystery
上映時間:101分

あらすじ:
サム・スペードは、私立探偵である。
彼のパートナーが、男を尾行する間に、
あっけなく殺されてしまう。
警察は、かれを犯人と疑って、激しく追求する。
サムに男のゆくえを探してくれと頼んだ女は、
自分の正体を言おうとしない。
「マルタの鷹」、
宝石がちりばめられた純金の鷹の像はいずこ?

出演者: 
Humphrey Bogart ....  Sam Spade  

おお、ハンフリー・ボガード。
これが記念すべき当たり役だったとか。
輝いています。
生き生きしています。
生きることの喜びを放っています。
映画史に永遠に残る俳優です。
2年後に出演した
名作「カサブランカ」での
イングリット・バーグマンとの悲恋は、
いまもオールドファンの魂を
ゆさぶり続けています。
巨人軍は永遠でないかもしれませんが、
この映画は永遠そのものなのです。

HUMPHREY BOGART ハンフリー・ボガート 
誕生日 1899/1/23  
出身 米ニューヨーク 
出演作
1930年「哄笑の世界」「河上の別荘」
1931年「肉と霊」「各国の女」
         「モダーン西部王」
1932年「舗道の三人女」
1936年「化石の森」「弾丸か投票か!」
         「太平洋横断機」
1937年「黒の秘密」「札つき女」「倒れるまで」
     「デッドエンド」「身替り花形」
1938年「犯罪博士」「汚れた顔の天使」
1939年「オクラホマ・キッド」「愛の勝利」
         「彼奴は顔役だ!」「前科者」
1940年「ヴァジニアの決闘」
         「ニューヨークの顔役」「夜までドライブ」
1941年「ハイ・シエラ」「マルタの鷹」
1943年「カサブランカ」「北大西洋」
         「サハラ戦車隊」
1944年「渡洋爆撃隊」「脱出」
1946年「三つ数えろ」
1947年「大いなる別れ」「第二の妻」「潜行者」
1948年「黄金」「キー・ラーゴ」
1949年「暗黒への転落」「東京ジョー」
1950年「孤独な場所で」
1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」
         「アフリカの女王」
1952年「デッドラインU.S.A.」
1954年「悪魔をやっつけろ」「ケイン号の叛乱」
     「麗しのサブリナ」「裸足の伯爵夫人」
1955年「俺たちは天使じゃない」「必死の逃亡者」
1956年「殴られる男」

Mary Astor ....  Brigid O'Shaughnessy
       /Miss Wonderly/Miss LaBlanc  
このいくつもの名前をもつ
正体不明な謎の女を演じる
メアリ・アスターの経歴は、
海外俳優マガジンには載っていませんでした。
あまりにも昔の女優さんだからでしょうか。
そこで、洋画データベースで調べました。
オトーサン、叫びます。
「ああ、これが、
ハリウッドを象徴する
女優なるものの典型的な生涯なんだ」

メアリー・アスターは、
1906年5月3日、
ドイツ移民の両親の間に
イリノイ州で生まれた。
本名は、Lucile Vascincellos Langhanke。
両親は、メアリーの美しさに気づき、
この手持ちのカードをうまく駆使したら、
娘を有名にできると野心を燃やした。
そこで、
メアリーをさまざまな美人コンテストに応募させた。
14歳のとき、メアリーは、、
あるコンテストで幸いなことに
ハリウッド大御所の目にとまった、
最初の映画は1920年、端役だった。
しかし、それが始まりだった。
1921-1923年に、
多くの映画に脇役で出演した。
1924年、メアリーはチャンスをつかんだ。
「BEAU BRUMMEL」という映画で、
偉大な俳優、ジョン・バリーモアの
相手役を獲得したのだった。
それがメアリーをスターダムに押し上げ、
バリーモアともいい仲になった。
しかし、情事は終わった、
メアリーが、彼と「ドンファン」で再び共演するのは
1926年になってからである。
映画館を満員にできるので、
いまやメアリーは超売れっ子だった。
1920年代の終わり頃、、
映画産業では、音楽革命が起きていた。
メアリーは、声のよさとスクリーンでの強い存在感のために
「トーキー」への移行に成功した幸運な女優の1人になった。
メアリーのキャリアは頂点へと向かっていた。
RED DUST (1932), CONVENTION CITY (1933), 
MAN OF IRON (1934), THE PRISONER OF ZENDA (1937)
でスター街道を驀進した。
1938年、メアリーは5つもの長編映画に出演して、
衆目を一身に集めた。
その後、メアリーは、いろいろな映画に出演した。
1941年、彼女は「THE GREAT LIE」に出演し、
アカデミー助演女優賞を獲得した。
同年、彼女はかの有名な映画「マルタの鷹」に出演した。
それが絶頂だった。
3回の離婚、最初の夫の飛行機墜落事故死、
アルコール中毒、自殺未遂、そして持病の心臓病のため、
メアリーは、端役しかもらえなくなっていった。
1950年代は、たった5本に出演しただけである。
銀幕への最後の出演は、
HUSH, HUSH SWEET CHARLOTTE(1964)だった。
彼女は、この最後の映画までに、
何と、123本もの映画に出演したのだった。
その後のメアリーは、
ずっと家(Motion Picture Country Home)に
ひきこもっていた。
1987年9月25日、81歳、心臓発作で死んだ。


その他の出演者:
Sydney Greenstreet ....  Kasper Gutman 
Peter Lorre ....  Joel Cairo 

この脇役2人、いいですねえ。
シドニー・グリーンストリートは
巨躯の持ち主。
ピーター・ローレは、
すばしっこいこと、この上なしの男。
オトーサン、
思わず、このふたりも出ていて、
関係者全員がそろっているシーンを
DVDで撮影して、
表紙に掲載してしまいました。

Gladys George ....  Iva Archer  
Barton MacLane ....  Detective Lieutenant Dundy  
Lee Patrick ....  Effie Perine  
Ward Bond ....  Detective Sergeant Tom Polhaus  
Jerome Cowan ....  Miles Archer  
Elisha Cook Jr. ....  Wilmer Cook  
James Burke (I) ....  Luke, House Detective Hotel Belvedere  
Murray Alper ....  Frank Richman, Driver  
John Hamilton (I) ....  District Attorney Bryan  

User Rating:  8.5/10 (7595 votes)  
top 250: #36

おお、36位!
名作中の名作です。
白黒映画なのにカラー映画みたいでした。
せりふがいい。
コクがあってキレもあるのです。

User Comments:
Matthew Ignoffoさん
Eatontown, NJ, USA
1998年7月31日

これぞ、
フィルム・ノワールの古典。
ジョン・ヒューストン監督は、
我々を嘘と混乱の迷路に引き込む。
彼あるいは彼女が誰であるか定かではない。
ようやく何が起きているか分かったと思うと、
突然あなたは驚かされる。
つまり、これは人生そのものについての比喩。
シドニー・グリーンストリートは
犯罪の偉大なるサルタンであり、
スターウォーズ三部作での
Jabba 、Hutなど多くの登場人物の原型になっている。
登場人物は、みんな陰謀の影を宿している。
大騒ぎのもとになる神秘的なマルタの鷹とは?
はたしてそれは実在するのか?
みんな自分で称しているような人物なのか、
ほんとうにそうなのか?
それを発見しようと思ったら、映画を見なければならない。
要するに、この映画は
人間のどん欲についての素晴らしい研究なのである。

オトーサン、
しばらくの間、
名画の余韻にしたっていました。
原題は、「The Maltese Falcon」  
っていうんだよなあ。
マルチーズをマルタと訳していいのかなあ。
そこでYAHOOをクリックして
「マルチーズ」と入力してみました。
以下の記述を発見しました。

”マルチーズ”は原産国マルタ島の
白い絹糸状の長い毛をもつ小型犬です。
なんといっても「かわいい!」
というのは子犬の時期。
そして成犬になるにつれ
優雅な気品がでてくるのです。

そうなんだ。
この映画の題名は、
正しく訳すと
マルチーズの鷹なんだ。
??? 


天使のくれた時間

オトーサン、
連休中に見損なった
「隣りのヒットマン」と「天使のくれた時間」の
どちらを見ようか、おおいに迷いました。
結局、ニコラス・ケイジに惹かれて
後者にしました。
ニューズ・ウィーク(日本語版)にも
映画評がのっていて、
「主役2人の絶妙の相性」とほめていましたし...。

原題:Family Man, The (2000)  
監督:Brett Ratner  
脚本:David Diamond (VI) & David Weissman (II)  
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated PG-13 for sensuality and some language. 
上映時間;125分

あらすじ:
大手投資銀行の社長(ニコラス・ケイジ)は、
何不自由ない独身生活を謳歌している。
ひょんなことで、
別の人生を歩んだらどうなったかをみる機会を与えられる。 
目覚めると、スポートカーのフェラーリは消え、
ミニバンになっている。
そして、ガールフレンドの代わりに、
なんと妻子がいたのだった。

出演者: 
Nicolas Cage ....  Jack Campbell  
Tea Leoni ....  Kate Reynolds  
Don Cheadle ....  Cash  

芸達者なニコラス・ケイジが
大手投資銀行の社長とタイヤ屋のセールスマンの2役を
見事に演じわけています。
黒人俳優のドン・チードルもやたら元気でした。
役柄がちょっと決まっていない感じなのが気の毒。
でも、「トラフィック」よりは、活躍しています。

NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ 
誕生日 1964/1/7 
(妻)パトリシア・アークェット 
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ・ロングビーチ 
高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの
夏期コースに参加。
82年「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。
95年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞受賞。
1995年5月、パトリシア・アークェットと結婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1982年「初体験/リッジモント・ハイ」
1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」
1984年「CITY GIRL」?「コットン・クラブ」「バーディ」
     「月を追いかけて」
1986年「ボーイ・イン・ブルー」
     「ペギー・スーの結婚」
1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」
1988年「バンパイア・キッス」「ハートにびんびん火をつけて」
1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」
     「ワイルド・アット・ハート」
1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」
     「ザンダリーという女」
1992年「ハネムーン・イン・ベガス」
     「レッドロック/裏切りの銃弾」
1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」
1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」
     「不機嫌な赤い薔薇」
1995年「リービング・ラスベガス」◇アカデミー主演男優賞
     「死の接吻」◇
1996年「ザ・ロック」◇
1997年「コン・エアー」◇「フェイス/オフ」◇
1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇「スネーク・アイズ」◇
1999年「8mm」◇「救命士」◇
2000年「60セカンズ」◇「天使のくれた時間」◇ 

ニコラス・ケイジの妻を演じるティア・レオーニ、
このひとは初対面です。
経歴をみてみましょう。
今度、「ジュラシック・パーク3」に出るので、
うまいとか下手とかいうのは、
それを見てからのことにしましょう。

TEA LEONI ティア・レオーニ 
誕生日 1966/2/25 
夫 デビッド・ドゥカブニー 
出身 米ニューヨーク 
サラ・ローレンス・カレッジで人類学と心理学を専攻。
卒業後、ブロードウェイで舞台デビュー。
91年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」で映画デビュー。
97年デビッド・ドゥカブニーと結婚し、一児をもうける。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1991年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」
1992年「プリティ・リーグ」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「バード・ボーイズ」◇
1996年「アメリカの災難」
1998年「ディープ・インパクト」◇
2000年「天使のくれた時間」◇
2001年「ジュラシック・パーク3」◇
 
その他の出演者:
Jeremy Piven ....  Arnie  
Saul Rubinek ....  Alan Mintz  
Josef Sommer ....  Peter Lassiter  
Jake Milkovich ....  Josh  
Ryan Milkovich ....  Josh  
Lisa Thornhill ....  Evelyn Thompson  
Harve Presnell ....  Big Ed  
Mary Beth Hurt ....  Adelle  
Amber Valletta ....  Paula  
Francine York ....  Lorraine  
Ruth Williamson ....  Mrs. Peterson  
John F. O'Donohue ....  Tony the Doorman  

User Rating:  6.5/10 (1766 votes) 
思ったより低い点数です。
どうしてでしょうか。

User Comments:
The Gov'norさん
Austin, Texas
2000年12月4日

今週のいい映画。
いいかい、
このインターネットデータベースを見ているなら、
賭けてもいい。
もちろん、あなたは「天使のくれた時間」の
映画評をみているはずだ。
この映画は、
"It's A Wonderful Life" 、 "Mr. Destiny"のような名作と
フランク・コッポラ作品のものまね映画の中間に位置する。
いろんな意味で、そうなのだ。
正直に言って、ニック・ケイジが気の毒だ。
私が楽しんだかれの映画をあげると、
「コン・エアー」「8mm」「救命士」「60セカンズ」だ。 
ケイジは奥行きのある作品に向いているのだ。
こんな映画では、彼は自分に必要なものを手に入れられない。
「天使のくれた時間」は、今週の手触りの良い映画である。
来週には、この映画の代わりの映画が上映されているだろう。
もちろん、この映画にもいくらか面白い部分があるが
喜劇なのか、シリアス・ドラマなのか、ちっともはっきりしない。
ユーモアの大部分は、ニコラス・ケイジが、
不慣れな亭主役をやらされるシーンだけに集中している。
ハリウッドはターゲットとする観客層を研究している。
この映画が無理やり映画館に連れこもうとしているのは
奥様方とその亭主たちである。
奥様方は、シャツを脱いだニック・ケイジを見に、
亭主たちは、ティア・レオーニを見に行く。
(ヌードシーンがなくて、すまんね)
この映画は、やけに細部を丁寧に描いているが、
まるで聴衆が馬鹿じゃないかといわんばかりである。
説明されなくたって、男と女の間のことなど、
すぐわかるというのに。
それに最後の30分は長過ぎたし、重たい。
そう、「天使がくれた時間」には若干の問題がある。
今年上映された他の90%の映画よりはましだが、
はっきり言って物足りない。


オトーサン、
このひとが怒っている理由が
飲み込めてきました。
映画のタイトルがわるいのです。
「The Family Man」
意訳すると、マイホーム・パパ。 
これじゃあ、なんだか中産階級の典型みたいで、
イヤ気がするのも、もっともです。
日本語の題名は、
「天使のくれた時間」
これって、名訳です。
字幕翻訳は、栗原とみ子さんとありました。
もし、彼女の知恵ならたいしたものです。
もっとも、観客は、女性だけでした。


ボルケーノ

オトーサン、
この「ボルケ−ノ」、
数年前に見損なった映画です。
古くは、火山の爆発で都市が滅びましたし、
最近でも、雲仙普賢岳、有珠山、三宅島が噴火。
スゴイ噴煙と溶岩。逃げまどうひとびと。
映画に仕立てるには、どうするのかなあ。
どこかの火山を撮影にいくのかなあ。
それとも、どんな画像でも合成できるCG技術を駆使するのかなあ。
この映画は、どこかウソ臭くみえました。
おそらく合成だったからでしょう。
しかも、高層ビルを倒して、溶岩流のゆくえを変えるなんて...
脚本もいい加減だなあ。
被災者がみたら、怒るかも。


原題:Volcano (1997)  
監督:Mick Jackson (II)  
原作・脚本:Jerome Armstrong
Genre: Action / Thriller / Drama
Rated PG-13 for intense depiction of urban disaster 
and related injuries.
上映時間;104分

あらすじ:
マイク・ロークは、
緊急安全局の部長である。
火山が思いがけなくもロサンゼルス(LA)で噴火した。
彼は任務を果たすために、
家にいる幼い娘から離れなければならなくなる。
溶岩は、途中のビルやクルマなど、
すべてを焼き尽くして、
LAの道路を進み、地下鉄のトンネルを駆けくだる。
ロークは、彼の右腕のエミ・リース、
地震学者エイミー・バーンズ博士の助けを借りて、
溶岩の奔流と戦わなくてはならない。


出演者: 
Tommy Lee Jones ....  Mike Roark  
Anne Heche ....  Dr. Amy Barnes  

この2人が主役でしょう。
トミー・リー・ジョーンズは
アカデミー助演男優賞をとっている達者な役者ですが、
主役には向かないと思います。

TOMMY LEE JONES トミー・リー・ジョーンズ 
誕生日 1946/9/15 
出身 米テキサス州サンサバ 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1970年「ある愛の詩」
1976年「ジャクソン・ジェイル」
1977年「ベッツィー」「ローリング・サンダー」
1978年「アイズ」
1980年「歌え!ロレッタ・愛のために」
1983年「キャプテン・ブーリーの大冒険」
1986年「ブラック・ライダー」
1987年「ビッグタウン」
1988年「ストーミー・マンディ」
1989年「ザ・パッケージ 暴かれた陰謀」
1990年「アパッチ」
1991年「JFK」
1992年「沈黙の戦艦」
     「ハウス・オブ・カート 心の扉」
1993年「逃亡者」アカデミー助演男優賞
     「天と地」
1994年「依頼人」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
     「ブルー・スカイ」
     「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」
     「ワイルドメン」
1995年「タイ・カップ」
     「バットマン・フォーエヴァー」
1997年「ボルケーノ」「メン・イン・ブラック」
1998年「追跡者」「スモールソルジャーズ」(声)
1999年「ダブル・ジョパディー」
2000年「英雄の条件」「スペース・カウボーイ」 

この女優さんは、
初対面です。
繊細で、壊れそうな感じです。
ただ、地震学者には見えません。

ANNE HECHE アン・ヘッシュ 
誕生日 1969/5/25 
出身 米オハイオ州オーロラ 
十代の頃から演劇の世界に入る。
ジョン・グッドマンと共演したTNTの
「KINGFISH:A STORYOF HUEY P.LONG」で注目され、
NBCテレビのソープオペラ「ANOTHER WORLD」で
エミー賞に輝いた。
監督・脚本では「STRIPPING FOR JESUS」がある。
近作は「サイコ」(98)。
プライベートでは女優のエレン・デジュネレスとの
同性愛宣言をして、話題となった。 
色白で、中世の肖像画のような美貌を持つ俳優。
演技的には、役柄に合わせるタイプで、
あまり自分の個性をアピールする感じがなく、
映画の中での印象度としては弱い。
ただし、演技には幅があり、
どのような役柄でもそつなくこなす、器用な役者でもある。
出演作に同じような役が少ないことから見ても、
積極的に新しい役柄に挑戦していることが伺える。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「ハックフィンの冒険」
1994年「ミルク・マネー」「ハリウッド・トラブル」
1995年「THE WILD SIDE」「PIE IN THE SKY」
1996年「陪審員」◆「WALKING AND TALKING」
     「IF THESE WALLS COULD TALK」
1997年「フェイク」◆「ボルケーノ」◆
     「ラストサマー」◆
     「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆
1998年「6デイズ7ナイツ」◇
     「サイコ」◆「リターン・トゥ・パラダイス」 


その他の出演者:
Gaby Hoffmann ....  Kelly Roark  
Don Cheadle ....  Emmit Reese  
Jacqueline Kim ....  Dr. Jaye Calder  
Keith David (I) ....  Police Lieutenant Ed Fox  
John Corbett (I) ....  Norman Calder  
Michael Rispoli ....  Gator Harris  
John Carroll Lynch ....  Stan Olber  
Marcello Thedford ....  Kevin  
Laurie Lathem ....  Rachel  
Bert Kramer ....  L.A. Fire Chief  
Bo Eason ....  Bud McVie  
James MacDonald (I) ....  Terry Jasper  
Dayton Callie ....  Roger Lapher  
 
  
User Rating:  5.3/10 (3690 votes)  
低いですねえ。
やはり脚本が、火山の描写に気をとられて
人物像やドラマを描ききれていないので、
不満がのこるのでしょう。

User Comments:
fofmlさん
Germany
2000年6月12日

ほんとうに、かなりの映画!
オーケー、
私はアンネ・ヘッシュが見たいので
この映画を見ることにした。
しかし、芳しくない批評やコメントが出ていたので、
あまり多くを期待していなかった。
しかし、今、私はそれが不当だと言わざるをえない。
つまり、これはアクション映画なのだ!
今までに見た最良の映画ではなかったし、
多くの賞も取れなかったが、
アクション映画としては非常に良くできている。
火山や溶岩などの特殊効果はすばらしい。
すべてが本当に見えた。
この物語は、ファンタジーに富んでいる、
それはアクション映画のためには必要なものである。
映画は非常に面白い。
私はすばらしい時間を過ごすことができた。
脚本の出来が悪く、
俳優たちの才能を発揮させる余地がなかったにしては、
アンネ・ヘッシュは
いつもながら、すばらしかった。
もし、もっといい役の彼女をみたいなら、
「リターン・トゥ・パラダイス」をみるのをおすすめする。
全体的にみて、いいアクション映画だった。
8点と評価したい。

オトーサン、
この映画を面白くするには
やはりゴジラが登場したり、
バットマンが活躍する必要があると思います。
大自然の猛威に人間が刃向かうなんて、ムリです。
トミー・リー・ジョーンズさん、
お疲れさまでした。


8MM

オトーサン、
連休中にようやく
目標の100本を達成しました。
1月1日スタートで、
31+28+31+30+6=126日かかって
100本見たので、
1日あたり、約0.8本見たことになります。
いままで、こんなに映画を見たことはありませんでした。
これからも、もうこんなに見ることはないでしょう。
小さな空前絶後というやつです。

さて、銭勘定のほうですが
DVDレンタル代1本当たり300円
映画シルバー料金1100円として、
100本だと、
DVDだけだと、3万円
映画だけだと、11万円になります。
その他に映画のパンフレットが最低500円かかります。
実際に数えてみると、
映画40本、DVD(VTR含む)60本でしたから、
費用は、映画代6万4000円+DVD代1万8000円
合計8万2000円となります。
これを高いと見るか安いとみるか。
4ケ月世界各地で時間旅行を愉しみ、
さまざまな美人・変人・軍人に出会ったと思えば、
まあ安いものです。
英語の翻訳とヒアリング能力も少しは改善されたし...。

さて、
今日の映画は
コワーイ映画です。

原題:8MM (1999)  
監督:Joel Schumacher  
脚本:Andrew Kevin Walker
ジャンル: Mystery / Thriller
Rated R for strong perverse sexuality 
and violence, and for strong language. 
上映時間:123分

あらすじ:
8mm映画のプラスチックのリール、
そこにあった一見無害な小さな画像が、
小さな町の私立探偵トム・ウェリス
(ニコラス・ケイジ )を
暗く、戦慄に満ちた袋小路へと誘う。
アダルト・ビデオ店でバイトをしているマックス
(ジョアキン・フェニックス)の助けを借りて
ウェリスは、見知らぬ人の命を容赦なく奪う
犯罪者たちの証拠集めをする。
仕事にのめりこんだかれは、
妻(キャスリーン・キーナー)と赤子と暮らす
シンプルライフからますます遠ざかっていき、
犯罪組織のなかを放浪することになる。

出演者: 
Nicolas Cage ....  Tom Welles
Catherine Keener ....  Amy Welles    
Joaquin Phoenix ....  Max California  
James Gandolfini ....  Eddie Poole  

アカデミー俳優、
ニコラス・ケイジの演技は
折り紙つきですので、経歴は省略しましょう。
あまり有名ではありませんが、
アダルトビデオ店の店員のマックスを演じた
ヨアキン・フェニックスと
悪質ビデオ製作業者を演じた
ジェームス・ガンドルフィーニの演技は
たいしたものでした。

あまりパッとしない演技でしたが、
ホッとさせる唯一の存在である妻アミーを演じた
キャスリーン・キーナーの経歴だけを
ここでは、みておきましょう。

CATHERINE KEENER キャスリーン・キーナー 
誕生日 1961 
 (夫)ダーモット・マルロニー 
出身 米フロリダ州マイアミ 
83年マサチューセッツ州のウィートン・カレッジを卒業。
86年「きのうの夜は……」で映画デビュー。
99年「マルコヴィッチの穴」で
アカデミー助演女優賞にノミネートされた。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作
1986年「きのうの夜は…」
1989年「バックトラック」
1991年「ジョニー・スエード」
     「スウィッチ/ボクと彼女の関係は?」
1992年「ベティ・ルーは犯罪者?」
1994年「リビング・イン・オブリビオン/悪魔の撮影日誌」◇
1996年「BOYS」
1997年「リアル・ブロンド」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◆「8mm」◆
1999年「マルコヴィッチの穴」◇「背信の行方」◆
 
その他の出演者:
Anthony Heald ....  Daniel Longdale  
Don Creech (I) ....  Mr. Anderson  
Anna Gee Byrd ....  Senator Michaelson  
Christopher Bauer ....  George Higgins/Machine  
Myra Carter ....  Mrs. Christian  
Amy Morton ....  Janet Mathews  
Jenny Powell (I) ....  Mary Ann Mathews  
Jack Betts ....  Butler  
Peter Stormare ....  Dino Velvet  
Rachel Singer ....  Neighbor  
Luis Oropeza ....  Archive Director  
Norman Reedus ....  Warren Anderson  
 
  
User Rating:  5.9/10 (6417 votes) 
  
User Comments:
Viper2さん
Helsinki
1999年2月27日

よく出来た映画
不安がいっぱいなので、要注意。

私はまったく期待しないで、
この前の金曜日に映画館に出かけた。
すでに噂は聞いていて、
「もうひとつのセブンだ」と思っていた。
脚本家は同じ。
しかし、私は間違っていた。
私は頑丈な胃袋をもっているので、
リアリスティックな残酷シーンの間でも、
ポップコーンを食べても、いつも何ら問題がない。
しかし、この映画は別。
コーラを飲めなくなった。
8MMでは、
残虐で 凶暴なシーンが続くわけではないが、
映画を作ったやり方は
映画会社がやったことのない空白ゾーンを
狙うことだった。
注意深く見ると、
思った以上に多くの空白ゾーンを発見できる。
マックスがいうように、
「悪魔はあなたを変える」
8MMで示された人間の心のゆがみ、
変質者たちの腐った心は、あなたを悩ますだろう。
あなたは悟る。
「死体陵辱映画は、実在するのだ」
それを楽しみ、製作するねじれた根性の
ウジ虫どもがいるんだ。
そしてまずいことに
こういう連中は、モンスターのように見えない。
彼らは、あなたのパパ、あなたの息子、あなたの兄弟、
そしてあなた自身のようにさえ見える。
多分、ちょっと太り過ぎの近視の男性たちである。
もし用心しないと
郊外の家で、妻、娘とシェップという名の犬と
いくら一緒に幸せに暮らしていようと
変態と腐敗の穴の中に飛び込む可能性は十分あるのだ。
結論を言おう。
すばらしい音楽、完璧な演技、いい脚本がある。
必見!
ただし、ポップコーンを持ってきてはダメ。
見終わって
気分を害されたあなたは、
こう自問自答する。
周りをぶらぶら歩いている人たちは、
だいじょうぶかなあ。
おれもダイジョウブかなあ。

オトーサン、
あまりの残忍な映像に
目をつぶりたくなりました。 
むかし、アメリカにはじめて行ったとき、
みんなでロスの下町へ繰り出して、
トップレス・バーに行ったことがあります。
バーのカウンターの上で、
全裸の踊り子が踊っているではないですか。
目を丸くして眺めたものです。
ヘアーの丸出しの写真を買って、
羽田空港でつかまったこともあります。
いまは、日本もヘアー解禁で、
女性の裸もどうっていうことはなくなりましたが、
当時は、まさに戦利品でした。
会社にもっていくと、凱旋将軍みたいでした。
でも、この映画をみると、
アダルト・ビデオの世界は、日進月歩。
どんどん過激になっているようで、驚きました。
限りなき頽廃というべきか、
道徳律の壁を取り払っていると見るべきか、
もう年だから、どうでもいいけど...。
若いひとはどう考えているのでしょうねえ。


映画の採点簿

8MM           ***   ボルケーノ         ***   天使のくれた時間      ****  マルタの鷹         ***** 隣人は静かに笑う      ****  オネーギンの恋文      ****  あの空のどこかに      ****  グッバイ・ラバー      **    ガールファイト       ****  レナードの朝        ****  心のままに         ***   ジュエルに気をつけろ    ***   グッドモーニング・ベトナム ***** 15ミニッツ        ****  ナバロンの要塞       ****  隣りのヒットマン       **** ミリオンダラー・ホテル   ****  ブレスレス    ***   スタンド・バイ・ミー ***** ディープ・エンド・オブ・ザ・オーシャン*** JSA           ****  黒いジャガー        ****  プロポーズ         ***  タワリング・インフェルノ  **** ザ・ダイバー        ****  ロゼッタ          ****  ブルー・ストリーク     ****  恋人たちの予感       ***  クイルズ          ***** カジノ           ****  リトル・ニッキー      ***  アメリカン・プレジデント  **** 犯行予告          ***  マレーナ          ***** ジャガー          ***  brave heart   **** 炎のランナー        ***** 山の郵便配達        ***** デンジャラス・ビューティー  **** ホーム・アローン      ***** マジソン郡の橋       ***** ギフト           ****  めぐり逢い         ****  ウエールズの山       ****  ハムナプトラ2 黄金のピラミッド**** 8月のメモワール      ***  ザ・リバー         ***** 誘拐犯           ****  ホームアローン2      ***  摩天楼<ニューヨーク>はバラ色に*** 男たちの挽歌        ****  ディア・ハンター      ***** ホタル           ****  第3の男          ***** A.I.           ****  戦場にかける橋       ***** ザ・コンテンダー      ****  パナマの仕立て屋      ***  ティン・カップ       **** すべての美しい馬      ***  ヘリコップ       ***  ベートーベン      **** ジエイン・エア      ***  夜霧のマンハッタン      ***  クロコダイル・ダンディーinL.A.**** みんなのいえ      **** パール・ハーバー      ***  ローズ家の戦争       ***** じゃじゃ馬ならし      ***** 電話で抱きしめて      ***  彼女を見ればわかること   ***  メンフィス・ベル      ****  千と千尋の神隠し      *****  猿の惑星          ***** 点子ちゃんとアントン    ***** ジャニスのOL日記     ****  バージニア・ウルフなんかこわくない***** ニュー・シネマ・パラダイス ***** もののけ姫 ***** 国民の創生 ***** オズの魔法使い ***** 雨の朝、パリに死す ***** グランド・ホテル  ***** ライト・スタッフ  ****  JFK       ***** 巴里のアメリカ人  ***** マイ・フェア・レディ ***** カサブランカ      ***** ジュラシックパークV **** 北北西に進路をとれ   ***** 許されざる者      ***** ドリヴン        ****  夏至          ****  市民ケーン       ***** 蝶の舌        **** ウォール街      ***** 駅馬車        ***** ファイナルファンタジー   ***

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