オトーサンの2001年その3

ほのぼの映画批評

前口上

この映画批評は、映画そのものを楽しみ、
見る前後の暮しも楽しもうというものです。
今年も、映画三味で人生を心豊かに過ごしましょう。
そうだ、映画をみよう!
みんな、映画館に行こう!
近所のビデオ店にあるVHSやDVDは、ほぼ収録しました。
ビデオ選びの参考にしてください。

目次/映画の採点簿へ

402 2001年宇宙への旅(DVD1968)
401 バンディッツ
400 時計仕掛けのオレンジ(DVD1971)
399 現金に体を張れ(DVD1956)
398 カリートの道(DVD1993)
397 耳に残るは君の歌声
396 バニラ・スカイ 395 エルマー・ガントリー(DVD1960) 394 ハムレット(DVD1948) 393 千年の恋 ひかる源氏 392 暴走特急(DVD1995)
391 ボディガード(DVD1992) 390 チャンス(DVD1979) 389 アトランティス:失われた帝国 388 聖なる嘘つき(DVD1999) 387 シュレック
386 ホーム・アローン3(DVD1997) 385 グローリー(DVD1985) 384 スパイ・ゲーム 383 草原の輝き(DVD1961) 382 テキーラ・サンライズ(DVD1988)
381 スパイ・キッズ 380 アウト・オブ・サイト(DVD1998) 379 ショーシャンクの空に(DVD1994) 378 クレイジー・モンキー(DVD1979) 377 ネバー・エンディング・ストーリーU(DVD1990)
376 サイモン・バーチ(DVD1998) 375 チキ チキ バン バン(DVD1968) 374 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(外伝)(DVD1993) 373 傷だらけのランナー(DVD1991) 372 ネバー・エンディング・ストーリー(DVD1984)
371 ケイプ・フィアー(DVD1991)> 370 妹の恋人(DVD1993) 369 苺とチョコレート(DVD1993) 368 アウトロー(DVD1976) 367 アメリ
366 恐怖の岬(DVD1962) 365 クロッシング(DVD1999) 364 イギリスから来た男(DVD1999) 363 ハリー・ポッターと賢者の石 362 踊れ、トスカーナ(DVD1996)
361 フルメタル・ジャケット(DVD1987) 360 若草物語(DVD1994) 359 ポワゾン 358 脱出(DVD1972) 357 私の夜はあなたの昼よりも美しい(DVD1989)
356 裏切り者 355 大統領の陰謀(DVD1976) 354 ソフィー・マルソーの三銃士(DVD1994) 353 スーパーマンU(DVD1980) 352 ダイヤルM(DVD1998)
351 グラス・ハープ(DVD1995) 350 スーパーマン(DVD1978) 349 ムーラン・ルージュ 348 トッツィー(DVD1982) 347 エアフォース・ワン(DVD1997)
346 サンダーハート(DVD1992) 345 コットン・クラブ(DVD1984) 344 エボルーション 343 理由なき反抗(DVD1955) 342 バットマン(DVD1989)
341 スライディング・ドア(DVD1998) 340 赤い橋の下のぬるい水 339 Uターン(DVD1997) 338 ボーイズ’ン・ザ・フッド(DVD1991) 337 不時着(DVD1999)
336 偽造(DVD2000) 335 ソードフィッシュ 334 ワイルド スピード 333 デザート・スコーピオン(DVD1999) 332 キャラバン(DVD1999)
331 スウィート・ノベンバー 330 7月4日に生まれて(DVD1989) 329 卒業白書(DVD1986) 328 トレーニング・デイ 327 ファイアートラップ(DVD2001)
326 ガープの世界(DVD1982) 325 エンパイア・レコード(DVD1995) 324 ドラキュリア 323 トゥームレイダー 322 バックドラフト(DVD1991)
321 フィアレス:恐怖の向こう側(DVD1993) 320 17歳のカルテ(DVD1999) 319 ジェットローラー・バス(TV:DVD1997) 318 ツイスター(DVD1996) 317 ブロウ
316 バード・オン・ワイアー(DVD1990) 315 スコア 314 天と地(DVD1993) 313 ブリキの太鼓(DVD1979) 312 チャイナ・シンドローム(DVD1979)
311 アメリカン・ジゴロ(DVD1980) 310 コレリ大尉のマンドリン 309 忘れられない人(DVD1993) 308 警察故事(DVD1985) 307 ブリジット・ジョーンズの日記
306 ラッシュアワー2 305 君がいた夏(DVD1998) 304 ノアズ・アーク(DVD;TV1999) 303 デイライト(DVD1996) 302 トルネード エクスプレス(DVD1999)


2001年宇宙への旅

オトーサン、  記念すべき300本目がイマイチだったので、 もう1本追加して、301本で2001年を締めくくることにしました。 その301本目は、キューブリック監督の「2001年:宇宙への旅」 何と1968年に製作された2001年のお話しでした。 まさに未来が、われわれの目の前にあるのです。 原題:2001: A Space Odyssey (1968) 監督・脚本:Stanley Kubrick 原作:Arthur C. Clarke Genre: SF/ Adventure 上映時間:139分 あらすじ: アーサー・C・クラークのSF短編小説の映画化。 これはスキキライがはっきりする映画である。 主に宗教的な見地から、いろいろな解釈がされてきたが、 キューブルックは、混乱を避けるために、 質問に答えることを避けてきた。 もっとも有名な "movie computers" HALが この映画で重要な役割を負っている。 ハルのオペレーターであるデイブ・ブラウンとの関係は、 何度もパロディ化されている。 月への着陸は、あのニール・アームストロングが着陸するよりも前に 創造され、キューブルックは、見事に成就させている。 論議されること自体が、すべて意味がある。 出演者: Keir Dullea .... Dr. David 'Dave' Bowman その他の出演者: Gary Lockwood .... Dr. Frank Poole William Sylvester .... Dr. Heywood R. Floyd Daniel Richter (I) .... Moonwatcher Leonard Rossiter .... Smyslov Margaret Tyzack .... Elena Robert Beatty (I) .... Dr. Halvorsen Sean Sullivan (I) .... Michaels Douglas Rain .... HAL 9000 Frank Miller (I) .... Mission Controller Bill Weston Ed Bishop (I) .... Lunar shuttle captain Glenn Beck Alan Gifford .... Poole's Father Ann Gillis (I) User Rating: 8.3/10 (32412 votes) top 250: #54 この作品も、 世界の名作250に入っています。 54位。 キューブリックって、すごい監督です。 User Comments: lee huntさん manchester , england 2001年10月2日 過去最高の映画。 この映画は、過去最高の映画であり、 ほかに例をみない。 これからも作られることはないだろう。 この映画の目玉は、監督、監督がスターなのだ。 この映画がすくられた1968年以降、 多くの技術的な進歩がなされたが、 ヴィジュアルな輝きはいまだ衰えていない。 物語を構成するに最低限の会話のみで、 あとは完全に振り付けられた音とビジュアルである。 この映画では、音楽が非常に重要な役割を負っている。 ジョージイ・リゲッッティ、アラム・ハチャトリアン、 ヨハン・シュトラウス、リチャード・シュトラウス といった有名な作曲家の曲が使われている。 とくに、デイブ・ブラウンがstargateに入るシーンでの リゲッティの雰囲気は、忘れられない。 映画のはじめから終わりまで、感覚を襲う何かがある。 多くのひとが、この映画は退屈だという。 この映画をきちんと鑑賞するには、 人生のすばらしいことを味わうのと同様に、 少々、想像力がいるのだ。 真の古典作品。 多くのひとが参考にしたSF映画である... 何といったって、最高! オトーサン、 静かなひとの声のほとんどしない画面を しんみりと見つづけました。 考えてみれば、宇宙全体からすれば、 ひとの声なんて、わずかなもの。 あたりまえといいえば、あたりまえ。 でも、それを知ったうえで、 映画化できるのは、キューブリック監督。 でも、ひとの声って、うれしいですねえ。 たとえば、こんな声! 「今年も、御世話になりました。 ...あなたも、いいお年を。 いえ、あなたこそ、いいお年を!」 「じゃ」 「じゃ、また」


バンディッツ

オトーサン、 
記念すべき300本目は、
やはり劇場で見ようと突如心変わり。
丸の内ルーブルの初日、初回。
入口では、業界関係者が20人ほど見守っていました。
客の入りや、客層を見ようというのでしょう。
銀行強盗映画という前宣伝のためか、男ばかり。客足もいまひとつ。
スタイリッシュなクライム・ムービーという売り込みをすべきでした。

原題:Bandits (2001)  
監督:Barry Levinson  
脚本:Harley Peyton 
Genre: Comedy / Crime / Drama / Romance 
PG-13 for some sexual content, language and violence. 
上映時間:122分
あらすじ:
カリスマ的な囚人(ブルース・ウィリス)と
神経症の囚人(ビリー・ボブ・ソーントン)が
ミキサー車を奪って、刑務所を脱出するや、
銀行強盗にとりかかる。
「お泊まり強盗」として知られる2人は、
銀行の支店長を誘拐し、
強盗に入る前の晩にはその家族と一緒に夜を過ごす。
翌朝に家族ともども銀行に行き、無事、現金を入手する。
魔抜なスタントマン(トロイ・ガリティ)を
逃走用の運転手と見張りとして使い、、
3人は、成功裏に仕事を終える。
この鮮やかな手口は、TVの犯罪番組で注目される。
結婚に失敗した退屈な主婦(ケイト・ブランシェット)が、
家出をしようとして、犯罪者たちの手中に落ちる。
ウィリスに一目ぼれした彼女は、ソーントンともベッドインし、
ロマンティックな3角関係が始まる。
かれらは強盗を続けるが、
銀行の支店長たちが、強盗たちが非暴力で
従業員に対すし脅迫はしないことと知ると、
強盗行為は、壁にぶつかる。
アラモ銀行で荒稼ぎしようとしたが、
最初からケチがつき、事態は奇妙なことになっていく

出演者:
Bruce Willis ....  Joe Blake  
Billy Bob Thornton ....  Terry Lee Collins  
Cate Blanchett ....  Kate Wheeler  

この3人の配役は、なかなかの出来です。
ブルース・ウィリスは、毎度おなじみの演技。
ケイト・ブランシェットは、豹変。
あの「エリザベス」と同じ女優さんとは思えません。
ここでは、名優2人にヒケをとらぬ演技をみせた
ビリー・ボブ・ソーントンの経歴を見てみましょう。

BILLY BOB THORNTON ビリー・ボブ・ソーントン 
誕生日 1955/8/4  
出身 米アーカンソー州ホット・スプリング 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「運命の引き金」◇「フォー・ザ・ボーイズ」
1992年「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」
1993年「トゥーム・ストーン」
1994年「幸福の条件」「沈黙の要塞」
1995年「デッドマン」「ヘンリエッタに降る雪」
1996年「スリング・ブレイド」「ザ・ウィナー」
1997年「Uターン」
1998年「アルマゲドン」◆
     「パーフェクト・カップル」「シンプル・プラン」◆
     「ワイルド・スモーカーズ」◆「アラン・スミシー・フィルム」
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「PRINCESS MONONOKE」(声)
2001年「バンディッツ」◇ 

オトーサン、
めらめらめらと嫉妬の炎。
「あのアンジェリーナ・ジョリーの旦那だってた?
本当かよー。一体、どうやってくどいたんだ?」 

その他の出演者:
Troy Garity ....  Harvey Polard  
Brian F. O'Byrne ....  Darill Miller  
Stacey Travis ....  Cloe Miller  
Bobby Slayton ....  Darren Head  
January Jones (I) ....  Hitch-hiker ('Pink Boots')  
Azura Skye ....  Cheri  
Peggy Miley ....  Mildred Kronenberg  
William Converse-Roberts ....  Charles Wheeler  
Richard Riehle ....  Lawrence Fife  
Micole Mercurio ....  Sarah Fife  
Scott Burkholder ....  Wildwood Policeman  
Anthony Burch ....  Phil  


User Rating:  7.0/10 (1774 votes) 
高いスコアです。 
  
User Comments:
Tangelo218さん
2001年10月3日

あなたはすくみあがるだろう。
気が狂いそうになり、また観たくなるだろう。

トップ100リストにはなれないが、
この映画は、驚異的に面白く、元気な演技が光る物語だった。
予期されたように演技は、説得力があった
登場人物たちは、上手に描かれ、真に迫っていた。
おそらく、あなたか私か、誰かに似ている。
ちょうど sappy 伝奇物語の少数の smidges を持っている行動の
この映画のアクションと、物語、喜劇とのコンビネーションは
少々ロマンスの味付けがされて、なかなかの出来栄えである。
2人の銀行強盗、「お泊り強盗」は、奇妙にも何度も成功する。
奇想天外な結末、ほとんどドキュメンタリー調の
ナレーションに味付けされて、
この映画は、あなたの心をぐんぐん惹きつける。
そして、夢中にさせ、たじろがせ、笑わせ、
見終わった後には、非常な満足をもたらす。
これは、また観たくなる映画である。
 

オトーサン、
業界関係者になったつもりで、
観客の反応を観察しました。
劇中、何度か笑う場面がありました。
「ふーん、なかなかの映画じゃないか」
途中、そう思ったりしましたが、
最後にどんでん返しがあって、
「なるほど、しゃれているなあ」
と感激しそうになりましたが、
いまひとつ腑に落ちませんでした。
映画が終わらないうちに起立するひとが多かったのが、
とても気になりました。
「いまいちかなあ。
記念すべき300本目としては寂しかったなあ」
残念ながら、そういう結論になりました。
あっけない結末でゴメンサイ。


時計仕掛けのオレンジ

オトーサン、
「あと2本だけ」と思うと、
気がせいて、1日2本も見てしまいました。
それが、この「時計仕掛けのオレンジ」。
奇妙な題名で、一度、聞いたら忘れられなくなります。


原題:Clockwork Orange, A (1971)  
監督・脚本:Stanley Kubrick  
原作:Anthony Burgess
Genre: Crime / Drama / SF
Black and White / Color  
上映時間:137分

あらすじ:
未来の英国。
ティーン・エージャーのギャングらが、
毎晩、騒ぎを起こしに行き、
哀れな犠牲者を殴ったり、強姦したりする。
首謀者の少年が内紛を鎮めたが、
その後、仲間に殴り倒され、放置される。
それを警官がみつけ、刑務所へ。
彼は、服役期間を短くするために
「嫌悪療法」を試みることに同意する。
彼は暴力を憎むようになり、
無事釈放されるが、
ギャングらの残党が、彼の後をつけていた。


出演者: 
Malcolm McDowell ....  Alex DeLarge〔主人公) 
Patrick Magee (I) ....  Frank Alexander(反体制作家) 
Sheila Raynor ....  Mrs. DeLarge (Em) (母親) 

この映画で、
キューブリック監督に散々しごかれただろう
不良青年アレックス、ご苦労さん。
熱演したマルコム・マクダウェルの経歴をみましょう。

MALCOLM McDOWELL マルコム・マクダウェル 
誕生日 1943/6/13 
出身 英ヨークシャー州 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1969年「ifもしも……」
1971年「時計じかけのオレンジ」
     「ベッドかざりとほうき」
1973年「オー!ラッキーマン」
1975年「ローヤル・フラッシュ」
1976年「スカイエース」
1977年「さすらいの航海」
1979年「タイム・アフター・タイム」
1980年「カリギュラ」
1982年「キャット・ピープル」
1983年「ブルー・サンダー」
     「SFキング・オフアーサー魔剣伝説」
1988年「キャデラック・カウボーイ」
1990年「MOON44」「クラス・オブ・1999」
     「沈黙のリベンジ」
1992年「処刑特急 テロリストの罠」
1993年「サイボーグ3」「からみつく愛欲の罠」
1994年「ジェネレーションズ」「ミルク・マネー」
1995年「北斗の拳」「タンク・ガール」
     「不死身の男」
1996年「サイキック・ターゲット」「ハイドロスフィア」
     「TOO BEAUTIFUL TO KILL」
     「機甲戦虫記LEXX」「精神病棟」
1997年「Mr.マグー」「HUGO POOL ヒューゴ・プール」
1999年「ガーデン」「ザ・リミット」
2001年「ブラックホール」

オトーサン、
叫びます。
「おお、よく社会復帰できたなあ。
よくぞ、俳優として生き延びられたな」

その他の出演者:
Warren Clarke ....  Dim/Officer Corby  
Michael Gover ....  Prison Governor  
Michael Bates (I) ....  Chief Guard Barnes  
John Clive ....  Stage Actor
Carl Duering ....  Dr. Brodsky  
Clive Francis ....  Joe the Lodger  
Paul Farrell ....  Tramp  
Miriam Karlin ....  Cat Lady  
James Marcus (II) ....  Georgie  
Aubrey Morris ....  P.R. Deltoid  
Godfrey Quigley ....  Prison Chaplain  
Adrienne Corri ....  Mrs. Alexander   

 
User Rating:  8.3/10 (28554 votes)  top 250: #58

スゴーイ、キューブリック。
今度は、世界の名作の58位じゃありませんか。
  
User Comments:
John696さん
NY
2001年12月13日
かつてないスゴイ映画。

これより良い映画は作られたことがなかったし、
これからも作られることは、もうないだろう。
稀有なことだが、原作よりも映画のほうがよいのだ。
完ぺきな脚本、信じ難いほどの撮影手法、
優れた演技、そして素晴らしい監督。
傑作中の傑作。
「市民ケーン」が最高の映画と思う人たちは
これまで、この映画を見なかったにちがいない。


オトーサン、
こんなにほめたコメントをはじめて読みました。
「キューブリックの作品って、
どこかちがうんだよなあ
意表をつくんだよなあ。
ドリルで脳みそを刺激されるんだよなあ。
...ああ、疲れた。
300本目もいい映画だといいなあ」


現金に体を張れ

オトーサン、 
冬休み用にとTSUTAYA新橋店で
借りた6本のうち、2本目に挑戦。
これから年間300本達成までの
記念すべき3本を慎重に選びました。
3本いずれも、あの天才監督、
スタンレー・キューブリックの作品です。

原題:Killing, The (1956)  
監督・脚本:Stanley Kubrick  
Genre: Crime / Thriller / Film-Noir
Black and White  
上映時間:85分
あらすじ;
出所後、ジョニー・クレイは、
レース場強盗の首謀者になる。
しかし、彼の案に関与した
銀行出納係(ジョージ・ピーティ)の妻、
妻のボーイフレンド、
空港の規則や小さい犬のために
事態は、こんがらがっていく。

出演者: 
Sterling Hayden ....  Johnny Clay(主人公)  
Coleen Gray ....  Fay(その恋人) 
Elisha Cook Jr. ....  George Peatty(競馬場の窓口係)  
Marie Windsor ....  Sherry Peatty(その性悪女房)  

みな個性的な俳優が大勢そろっていました。
これらの俳優の経歴は、残念ながら
海外映画俳優マガジンに載っていませんでした。

その他の出演者:
Jay C. Flippen ....  Marvin Unger(金貸し)
Dorothy Adams ....  Ruthie O'Reilly(その病弱の妻)    
Ted de Corsia ....  Randy Kennan(一味の警官)  
Kola Kwariani ....  Maurice Oboukhoff(プロレスラー)  
Timothy Carey ....  Nikki Arcane (狙撃犯) 
Vince Edwards ....  Val Cannon  Joe Sawyer ....  Mike O'Reilly  
James Edwards (I) ....  Parking Attendant  
Jay Adler ....  Leo  
Joe Turkel ....  Tiny  
Tito Vuolo ....  Joe  



User Rating:  8.3/10 (2484 votes)
              top 250: #181

おお、8.3!
世界の名作250の181位です。  

User Comments:
MeYesMeさん
Missouri
1998年8月9日
ドンパチだらけの強盗物語に
あなたは、席に釘付けにされる。

スタンレー・キューブリックの古典的強盗物語には、
スキというものがない。
皮肉屋のピーティー夫人として出演している
マリー・ウィンザーの演技は一流である。
物語は、スクリーンを一杯にひろがり、 
上映時間は90分以下。
本当にムダというものがない。
私は、ひねりにひねった作品
"earlier that day" などが好きである。
これは、クエンティン・タランチーノが
Jackie Brown, Pulp Fiction, Reservoir Dogsで、
見事に利用している。
この映画が製作されたのは、
キューブリックの代表作
"WWI marvel"と"Paths of Glory"のちょうど前で、
両作品とも、彼の天才ぶりがよく現れている。
無駄な言葉もアクションもない。
終わりが素敵だった!


オトーサン、
「うまい! お見事!」
感嘆しきりでず。
あらためて、この天才監督の経歴を知りたくなりました。
いつものように「海外映画俳優マガジン」のなかの
海外映画監督データベースを探します。
ついでに、IMDBも参照して、
データ(*)を補っておきました。

STANLEY KUBRICK スタンリー・キューブリック 
誕生日 1928/7/26-1999/3/7*  
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
監督作
1950年 "Day of the Fight"* 
1951年 "Flying Padre" *
1953年 "The Seafarers" *
1955年「非情の罠」(Killer's Kiss) 
1956年「現金に体を張れ」(The Killing) 
1957年「突撃」(Paths of Glory7)
1960年「スパルタカス」
1962年「ロリータ」
1964年「博士の異常な愛情
または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」
1968年「2001年宇宙への旅」
1971年「時計じかけのオレンジ」
1975年「バリー・リンドン」
1980年「シャイニング」
1987年「フルメタル・ジャケット」
1999年「アイズ・ワイド・シャット」
 
なお、もっと、スタンリー・キューブリックについて
お知りになりたいかたは、以下のサイトをごらんください。
追悼:スタンリー・キューブリック監督特集

オトーサン、
つぶやきます。
「こうなると、キューブリックの全作品を見たくなるよなあ。
たった12本なのに、TSUTAYAに揃ってないのは、残念至極。
これって、商売上の”機会損失”じゃない?
”関連販売”という手法、営業のエライひと、知ってるのかなあ?」
いずれにせよ、フアンとしては、
TSUTAYAに、映画狂と営業狂が集まって、
いい作品をどんどん貸し出すようになってほしいものです。


カリートの道

オトーサン、 
冬休みは、都心で過ごすことにしたので、
DVDをレンタルすべく、
TSUTAYAの本社に電話しました。
「DVDをたくさん置いてある都心のお店を
紹介してほしいのですが,,,」
どこかの会社などは、
たらい回しされましたが、
TSUTAYAは、いいですねえ。
「渋谷店が一番DVDの本数が多いです。
次は、都心では新橋店になります」
昨日、新橋店を探し当てて、6本借りました。
店ごとに入会金を払うのは、困ったものです。
でも、年末年始は12泊レンタルとのこと。
「そうか...
ナンバーワンは、やはり工夫しているなあ」


原題:Carlito's Way (1993)  
監督:Brian De Palma  
原作:Edwin Torres 
脚本:David Koepp
Genre: Crime / Drama 
上映時間:144分
あらすじ:
プエルトリコ人の犯罪者が
以前手を染めていた麻薬取引から引退すると誓うが、
過去のつながりや世間知らずの親友の弁護士の申し出が原因で
結局、もとの生活に逆戻りしてしまう。
ニューヨークから逃げ出す十分な資金を集めようと
カリートは、ナイトクラブ運営という仕事を引き受け、
ダンサーたちと協力して、赤字を黒字に変えたものの、
昔からのパートナーの影響、
そして自己の本性の赴くまま、、
暴力と不信の世界の中に舞い戻ってしまう。


出演者: 
Al Pacino ....  Carlito Brigante  
Sean Penn ....  Kleinfeld  
Penelope Ann Miller ....  Gail  

やはり、ここでは、名優アルパチーノを紹介すべきでしょう。

AL PACINO アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25  
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇アカデミー主演男優賞
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇ 


その他の出演者;
John Leguizamo ....  Benny Blanco  
Ingrid Rogers ....  Steffie  
Luis Guzman ....  Pachanga  
James Rebhorn ....  Norwalk  
Joseph Siravo ....  Vinnie Taglialucci  
Viggo Mortensen ....  Lalin  
Richard Foronjy ....  Pete Amadesso  
Jorge Porcel ....  Saso  
Frank Minucci ....  Tony Taglialucci  
Adrian Pasdar ....  Frankie  
John Ortiz (I) ....  Guajiro  
Angel Salazar ....  Walberto  

   
User Rating:  7.3/10 (4861 votes) 
高いスコアです。

User Comments:
John Paul Youngさん
Toronto, CANADA
2001年2月8日
すばらしい、とくに"Scarface (1983)"フアンなら必見。

この映画は、素晴らしい作品である。
更生した魂、カリートを演じるパチーノは、
絶えざる世俗の誘惑を前にして、
大いなる苦悩を味わっている。
かれは、昔からのなじみや内輪の仲間にとっては、
伝説的な男だったのだ。
ショーン・ペンは、カリートのの代理人弁護士として
目を見張るような演技をしている。
演じている人物になりきる才能には、瞠目すべきものがある。
カリトーの人生において長く続いた愛の対象である
ペーネローペ・アン・ミラーは、
劇的で、視覚的にも魅惑的である。
配役は完ぺきである。
助演陣も素晴らしいし、映画に厚みを加えている。
脚本は、文学的でアクティブである。
筋書きも、登場人物たちも、対話も、テーマも、サブ・テキストも
この作品を、非常に注目すべき映画にしている。
ここには、このジャンルに必要なすべてがある。
アクション、サスペンス、暴力、対決、追跡、舞台となる街路、
うまい対話、ひときわ目立つうぬぼれ屋たち。
監督も、この映画を偉大なものにした。

これは、典型的なギャング映画であって、
その基本は、譲っていない。 
ラブ・ストーリーではあるが、
少年が少女に出会ったり、広告によくある風のものではない。
運命のいたづらによって、
5年前の現実へと引き戻されてしまう
友人間の運命的な愛を描いている。
ひとりは、精神性を
もうひとりは、対照的に、モラルの崩壊を経験する。

この映画は、
芸術的に微妙なベールをかけたジャンル・ミックスである。
私見だが、「カサブランカ」にテーマが似ているように思う。
この映画を見て、私は監督が、
"Scarface(1983)"のかわいそうな年がいったトニー・モンタナを
復活させようとしているような感じを受けた。
「柳の下にドジョウが2匹」を期待したのだろうか。
あるいは、素晴らしい映画に再び近づく手段だったたのかもしれないし、
あるいは、同じようなテーマで、才能あるひとたちをまた集めて
素晴らしいアンサンブルを楽しもうとしたのかも知れない。
同じジャンルで、見劣りしない続編が出来上がった。
"Scarface"からちょうど10年。
比較しやすい年月が流れたのである。
10年後のデ・パルマ監督と名優パチーノの共演。
オリバー・ストーンがいないのは淋しいが、
もう別のいい脚が出来上ったのは、喜ばしいことである。
この映画で、パチーノは、
再び、ヒスパニックの麻薬成金を演ずる。
前は、マイアミでのキューバ人、
今度は、ニューヨークでのプエルトリコ人。
この映画では、麻薬成金は更生しようとする。
ところが、"Scarface"では、麻薬成金は、
映画のはじめから超現実主義な終わりまで
後悔するまで薬づけになっている。
"Scarface" では、
クラシックなギャング映画の
代わりにある一定の必要条件があった。
たとえば、底辺からの脱出、出世、上司の目から見た信頼と好感、
それらは、彼の帝国でもある女性
(ミッシェル・ファイファー)を獲得することにもなり、
結局は、彼を殺すことにもなる。

愛する?
それは、前作とは、同じではない。
カリートは、真実の愛によって、
結びつきたかったのである。
永久に彼を失い、悲嘆にくれる彼女への
せめてもの償いとして。
もし、カリートの親友であるコークの中毒の弁護士の
お節介がなかったら、そんなことは起きなかっただろう。
カリートは、彼の愛を実証したかった。
本当に正直で、誠実な人間に変わったことを証明しようとしていた、
さらに、ふたりが、一生ずっと楽しく生きられるプランも持ってると
言いたかった。
カリートと彼の少女の関係は、好ましい。
この映画を見ていると、
かれらが、絶望的な状況から逃れられるようにと、
祈りたくなる。
八頭の大蛇のようなストリートに生きている限り、
幸わせをみつけることも、幸わせにも価しないのだ。
しかし、ド・パルマ監督の映画では、
死の天使が隠されているものの、
根気よく待てば、
どこかに救いの手の影が差し伸べられている。
この映画では、
"Scarface" の助演陣も、大勢復帰している。

"Scarface"と"Feeling"が似ているもう1点は、
感情が、カリートとトニー・モンタナの
アキレス腱であることである。
両方の映画とも、
マスコミに馬鹿にされ過ぎていると思う。
しかし、一般大衆が投票すれば、
いずれも「クラシック」と思うだろう。
私は、この映画に9点を与える。
10点満点にでもしようものなら、
人生を変える出来事ということになる。


オトーサン、
長文翻訳で疲れ果てました。
「日本のYAHOOムービーの書き込みは短いが、
このIMDBのは、
時々、びっくりするほど長文の書き込みがあるなあ。
興味あるエピソードの紹介、
他の映画との比較、鋭い専門的批評
あれやこれや、世界中の批評が読めて、
とてもいい勉強になるけれども、
長いのには、正直参るなあ。
...まあ、今日は、映画批評が1本だけだから
挑戦してみたけど。
こんな辛い仕事、
オレがボランティアでやるのではなく、
TSUTAYAが、
顧客サービスとして
IMDBと契約し、翻訳者も雇って、
自社のホームページで、無償で提供すべきだよなあ」


耳に残るは君の歌声

オトーサン、 
昨日、有楽町の日比谷シャンテの前を通りかかって、
「耳に残るは君の歌声」という題名に、ひどく魅了されました。
「何て素敵な題名なんだろう!」
ところが、原題を探すと、「泣く男」。
これを「耳に残るは君の歌声」と翻訳したひとは、
只者ではありません。
字幕翻訳者をみたら、やはり、戸田奈津子さんでした。

原題:Man Who Cried, The (2000)  
監督・原作・脚本:Sally Potter  
Genre: Drama 
Rated R for sexuality. 
上映時間:97分
英仏合作
あらすじ:
ロシアの小作農が
アメリカに移住する。
落ち着いたら、
母親と娘を呼ぶという約束だった。
幼い娘は、すぐ後を追ったが、
イギリスに向かう船に乗ってしまい、
スージーと名づけられ、
英国の家族の手で育てられることになる。
何年か経って、スージーは、
歌って踊る才能のおかげで、
パリのダンス一座に加わり、
モスクワからやってきたダンサー、ローラと親友となる。
そこには、傲慢不遜のテノール歌手、ダンテや
ハンサムで情熱的なジプシー、チェーザーもいた。
こうして、ナチがパリに進軍してくるまでは、
すべてはうまくいったのだが、
ロシア系ユダヤ人というバック・グラウンドのために
スージーは、危険な状況に陥る。
彼女は、チェーザーや友人たちと別れて、
アメリカに行き、父親探しをする。

出演者: 
Christina Ricci ....  Suzie  
Cate Blanchett ....  Lola  
John Turturro ....  Dante Dominio  
Johnny Depp ....  Cesar  

オトーサン、
驚きました。
「4大スターが揃い踏みだ!」
ここでは、主人公のスージーを演じたクリスティーナ・リッチ
とその妖艶な親友を見事に演じたケイト・ブランシェット、
この2人をご紹介しましょう。

CHRISTINA RICCI  クリスティーナ・リッチ 
誕生日 1980/2/12  
出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 
8才の時、校内のクリスマス劇で見せた演技が
地元で評判となり、演劇評論家の薦めで演技の道に。
90年「恋する人魚たち」で映画デビュー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1990年「恋する人魚たち」
1991年「アダムス・ファミリー」◆
1993年「アダムス・ファミリー2」◆
1995年「キャスパー」◇「ゴールド・ディガーズ」
         「DEARフレンズ」
1997年「誘拐騒動 ニャンタッチャブル」◇
     「バスタード・アウト・オブ・カロライナ」
1998年「アイスストーム」◆「熟れた果実」
     「スモールソルジャーズ」(声)
     「バッファロー’66」◇「I love ペッカー」◇
         「200本のたばこ」◆「ラスベガスをやっつけろ」◆
     「エド・ウッドのクレイジー・ナッツ 早く起きてよ」
1999年「スリーピー・ホロウ」◇「デザート・ブルー」
     「クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル」
2000年「ブレス・ザ・チャイルド」◆「耳に残るは君の歌声」  


CATE BLANCHETT ケイト・ブランシェット 
誕生日 1969/5/14  
出身 オーストラリア・メルボルン 
92年オーストラリア国立演劇学校卒業後、
シドニー・シアター・カンパニーに加わり舞台で活躍し、
93年「シドニー演劇批評家協会新人賞・ローズモンド最優秀女優賞を
一年のうちにダブル受賞する。
映画デビューは「パラダイス・ロード」。
「エリザベス」では、主演のエリザベスを演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート、
イギリスのBAFTA主演女優賞を受賞した。
ジャンルを問わず、活躍できる女優である。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」
     「THANKS GOD HE MET LIZZY」
1998年「エリザベス」◇
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆
2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」「バンディッツ」 

オトーサン、
驚きました。
「このひと、天才だ。
エリザベスを演じたひとと
同一人物とはとても思えない!」

その他の出演者:
Danny Scheinman ....  Man in Suit  
Harry Dean Stanton ....  Felix Perlman  
Anna Tzelniker ....  Mother of Man in Suit  
Barry Davis (II) ....  Man in Village  
Oleg Yankovsky ....  Father  
Claudia Lander-Duke ....  Young Suzie  
Thom Osborn ....  Man in Village  
Frank Chersky ....  Man in Village  
Daniel Hart (II) ....  Man in Village  
Peter Majer ....  Man in Village  
Hana Maria Pravda ....  Grandmother  

 
User Rating:  6.2/10 (327 votes) 
「変だなあ」
もっと高いスコアで、いいはずです。
  
User Comments:
Josh Munstermanさん
Austin, TX
2001年12月23日
主人公が成長していく物語。
ここには、見事な演技、音楽、そして撮影がある。

この映画を借りた理由は、出演者のためである。
クリスティーナ・リッチ、ケイト・ブランシェット、 
ジョン・タトゥーロ、そして、ジョニー・デップ。
俳優はいずれも目を見張るような顔ぶれであり、
あふれるような才能の持主である。
こうした偉大な俳優たちが一緒に登場する
映画を見るのは、大いなる楽しみである。
しかし、ここにはおまけのセックスも、
速いテンポも、機知に富んだダイアログも、カー・チェイスもない。
問題は、登場人物たちである。
そのために、多くのひとは、
筋運びが遅く、退屈であると思うかも知れない。
この映画は、大衆向けに作られたのではない。
多のひとは、この映画は、美しく、有意義であると知るだろう。
他方、他の人たちは、最初の30分間は、我慢して座り続けるだろう。
そう言ったうえで、私は、どんなにこの映画が好きか言いいたい。
視覚的にも衝撃的な演技があり、
音楽はそれに素晴らしくマッチしている。
私は、いつもクリスティーナ・リッチを楽しみ、
非常に魅力的な女優であるとは思っていたが、
この映画ほど美しい彼女を見たことがない。
ケイト・ブランシェットは、いつも素晴らしいが、
この作品で、最も自在で説得力がある女優であることを証明した。
ジョニー・デップとジョン・タトゥーロは、その役をみごとに演じた。
全体的に、私は、この映画をみんなに勧めたい。
主人公が成長し、すばらしい演技を披露しているからだ。

オトーサン、
ギリギリに劇場にかけつけたので、
最前列でした。
水曜日は女性サービスデイだったので、
女性で満員でした。
そんな悪条件下でみたのですが、
冒頭の歌声に激しく心を揺さぶられました。
フランスの作曲家ビゼーのオペラ「真珠採り」のアリア、
「耳に残るは君の歌声」でした。
以後、途切れることなく名曲が続き、
さながら演奏会場にいるようでした。
終わってから、すぐCDを買いました。
こんなに気持ちが高揚したのは、ひさしぶりです。
一押しの映画です。

このさい、YAHOOムービーの評も紹介しちゃいましょう。
ciderhousemanさん 
2001年12月24日 
郷愁を感じる映画

いくらでも重くできるテーマを
詩的な構成で大胆にまとめて描く。
数多く映画を観てきた方が、
あわただしい歳末、総仕上げにみるに適度なボデイ。
ふたたび再会できるはずのない親子が
劇的でもないしみじみとした出会いを実現できた。
その結末には象徴的なものとして、
困難な時代にも人々の可能性に託すことにした
そんな監督の思いを
まずは異をとなえず受け止めておこう。  

ねえ、いい映画でしょう。
東京でしか見られないのは、残念です。


バニラ・スカイ

オトーサン、 
「ムーラン・ルージュ」の
妖艶なニコール・キッドマンを見て、
「こんな美人を手放すとは、
トム・クルーズって、どういう男だ」と
思いました。
でも、新しいお相手が、ペネロペ・クルスと知って、
「そうかあ、そうだなあ。止むを得ないかあ」
と妙に納得してしまいました。
この映画を見に行ったのは、
ただ、2人の関係がどのくらい進展しているかを
確かめるためでした。

原題:Vanilla Sky (2001)  
監督:Cameron Crowe  
脚本:Alejandro Amenabar & Mateo Gil 
Genre: Romance / Thriller / Drama 
Rated R for sexuality and strong langua気にge. 
上映時間:
あらすじ:
女たらしが、強烈なしっぺ返しに会う。
というのおも、振られた恋人が、
クルマを木に激突させて、
彼を負傷させたからである。
彼の美貌は、みる陰もなくなってしまうのだ。
医者は、顔を直せると知らせてから、
彼の運が変わり始める。
親友のガールフレンドが、愛を自白してくれる。
しかし、その後、事態は奇妙なものとなる。

出演者: 
Tom Cruise ....  David Aames  
Penelope Cruz ....  Sofia Serrano  
Cameron Diaz ....  Julie Gianni  

TOM CRUISE トム・クルーズ 
誕生日 1962/7/3 
出身 米ニューヨーク州シラキューズ 
10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。
ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、
ケガで断念。俳優を志す。
卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、
81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに
「タップス」で大役を得る。
87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、
90年に離婚。
90年に現在の妻ニコール・キッドマンと結婚するが、
2001年8月離婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」
1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」
     「卒業白書」「栄光の彼方に」
1985年「レジェンド/光と闇の伝説」
1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇
1988年「カクテル」◇「レインマン」
1989年「7月4日に生まれて」◇
1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇
1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇
1996年「ザ・エージェント」◇「ミッション・インポッシブル」◇
1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇
1999年「マグノリア」◇
2000年「M:I−2」◇
2001年「バニラ・スカイ」◇


人名 PENELOPE CRUZ ペネロペ・クルス 
誕生日 1974/4/28  
出身 スペイン・マドリード 
14才でモデルとしてデビュー。
マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。
テレビタレントして活躍した後、映画に進出。
92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞にノミネートされる。
スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と
同映画のリメイク「VANILLA SKY」で同じ役を演じている。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1990年「CRONICAS URBANAS」
1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」
1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」
1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」
1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇
     「A CORNER OF PARADISE」
1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」
     「LA NIOA DE TUS OJOS」
     「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」
1999年「TODO SOBRE MI MADRE」「オール・アバウト・マイ・マザー」◆
2000年「ウーマン・オン・トップ」◇「すべての美しい馬」◇
2001年「ブロウ」「コレリ大尉のマンドリン」「バニラ・スカイ」 


その他の出演者:
Kurt Russell ....  Dr. Curtis McCabe  
Jason Lee (I) ....  Brian Shelby  
Noah Taylor ....  Edmund Ventura  
Timothy Spall ....  Thomas Tipp  
Tilda Swinton ....  Rebecca Dearborn  
Michael Shannon (V) ....  Aaron  
Delaina Mitchell ....  David's Assistant  
Shalom Harlow ....  Colleen  
Oona Hart ....  Lynette  
Ivana Milicevic ....  Emma  
Johnny Galecki ....  Peter Brown  
Jean Carol (I) ....  Woman in New York  


User Rating:  7.5/10 (1930 votes) 
まあまあのスコアでしょう。

User Comments:
Professr-4さん
Saint Hill
2001年12月24日
目を覚ませだって?

あまりにも長く、退屈で、紛らわしく、無意味。
プロデューサーとスターに質問したいことがある。
デイビッド・エイムスが女性とセックスしている
2つの主なシーンがある。
最初のほうでは、女性から逃げられない。
2番目のほうでは、結局、彼女を殺すことになる。
精神科医が、「ふーん、それでどうした」という。
もう1つのシーンでは、エイムスは「おい、私は無実だ」と叫ぶ。
後に相手は、エイムスに、実は、夢に過ぎないと説明する。
延命術と生命科学の区別は分かったけれど、
そんなことに一体どういう意味があるのだ?


オトーサン、
ほんのミーハー気分で
見に行ったものですから、
まったくシアリアスな展開になって、
意表を突かれました。
だって、トム・クル−ズといったら、
明るく元気というイメージでしょう。
それが、まったく違うイメージで
勝負しているので、ひときわ驚きました。
「トム・クルーズ版、ジキルとハイドだなあ」
ところで、
トム・クルーズとペネロペ・クルスの仲の件ですが、
だいぶ、進んでいると見受けました。
「だって、ラブシーンなんか、
とても見ちゃおれなかったもん」


エルマー・ガントリー

オトーサン、
香港で買ってきた2本目に挑戦。
中国語の字幕にも大分慣れてきました。
この作品、アメリカ映画をだ表する
名優バート・ランカスターの
代表作なのです。

原題;Elmer Gantry (1960)  
監督・脚本:Richard Brooks (I)  
Genre: Drama 
上映時間:146分
あらすじ:
エルマーガントリーは、セールスマンである。
伝道師シャロン・ファルコナーと組んで
1920年代のアメリカに宗教を売り込もうとしている。
彼らは、寺院を建てられるほどお金を儲け、
伝道師シャロンは、エルマーに惚れる。
しかし、エルマーは、
「1人の女のもの」になるような
そんな男ではなかった。

出演者:
Burt Lancaster ....  Elmer Gantry  
Jean Simmons ....  Sister Sharon Falconer
Shirley Jones (I) ....  Lulu Bains, Prostitute

オトーサン、
叫びます。
「ジーン・シモンズって、
昨日、ハムレットのオフィーリア役を
やっていた女優さんじゃないか!
香港でたまたま買ったDVD2枚に同じ女優さんが
出ているとは。
これは、偶然の一致か? 神のお導きか?
こわいものがあるなあ」
ここでは、主演のバート・ランカスターと
ジーン・シモンズの経歴を見ましょう。


BURT LANCASTER バート・ランカスター 
誕生日 1913/11/2-1994/10/20  
出身 米ニューヨーク 
サーカスの花形だったが、負傷し映画界へ。
46年「殺人者」での映画デビュー。
翌年、ハロルド・ヘクトと組み、独立プロを設立。
サーカスの経験を生かし、
「怪傑ダルド」「真紅の海賊」などで
数々のアクション映画で活躍。
60年「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞受賞。
後年はイタリアのビスコンティ監督の
「山猫」「家族の肖像」にも出演。
94年、心臓麻痺で亡くなった。 
出演作
1946年「殺人者」
1947年「真昼の暴動」「砂漠の怒り」
     「ハリウッド・アルバム」▲「暗黒街の復讐」
1948年「私は殺される」「暴れ者」
1949年「裏切りの街角」「欲望の砂漠」
1950年「怪傑ダルド」
1951年「復讐の谷」「アメリカ野郎」「タルファ駐屯兵」
1952年「真紅の盗賊」「愛しのシバよ帰れ」
1953年「南海ピンク作戦」「地上より永遠に」「白人酋長」
1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」
1955年「ケンタッキー人」「バラの刺青」
1956年「空中ブランコ」「雨を降らす男」
1957年「OK牧場の決闘」「成功の甘き香り」
1958年「深く静かに潜航せよ」「旅路」
1959年「悪魔の弟子」
1960年「許されざる者」「エルマー・ガントリー」
1961年「明日なき十代」「ニュールンベルグ裁判」
1962年「終身犯」
1963年「愛の奇跡」「秘密殺人計画書」▲「山猫」
1964年「5月の7日間」「大列車作戦」
1965年「ビッグ・トレイル」
1966年「プロフェッショナル」
1968年「インディアン狩り」「泳ぐひと」
1969年「大反撃」「さすらいの大空」
1970年「大空港」
1971年「迫撃のバラード」「追跡者」
1972年「ワイルド・アパッチ」
1973年「スコルピオ」「ダラスの熱い日」
1974年「真夜中の男」
1975年「家族の肖像」
1976年「1900年」「ビッグ・アメリカン」
     「エンテベの勝利」
1977年「カサンドラ・クロス」「合衆国最後の日」
     「ドクター・モローの島」
1978年「戦場」
1979年「ズールー戦争/野望の大陸」
1981年「狂える戦場」「アトランティック・シティ」
1983年「ローカル・ヒーロー」「バイオレント・サタデー」
1985年「トレジャーinメキシコ」
1986年「タフガイ」
1988年「ジブラルタル号の出帆」
1989年「フィールド・オブ・ドリームス」
1999年「ビートニク」


JEAN SIMMONS ジーン・シモンズ 
誕生日 1929/1/29  
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1945年「シーザーとクレオパトラ」
1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」
1947年「黒水仙」
1948年「ハムレット」
1949年「青い珊瑚礁」
1952年「アンドロクレスと獅子」
1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」
1954年「エジプト人」「デジレ」
1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」
1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」
1959年「太陽の谷」
1960年「エルマー・ガントリー」「魅せられた男」
     「スパルタカス」「芝生は緑」
1967年「ジェリコ」
1971年「昨日にさようなら」
1984年「マイ・ディア・ボディガード」
1985年「未来警察」
1986年「WANTED ウォンテッド」
1987年「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」
1988年「青い夜明け」
1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」
1991年「ラルフ一世はアメリカン」
1995年「キルトに綴る愛」


その他の出演者:
Arthur Kennedy (I) ....  Jim Lefferts, 
      Reporter for Zenith Times Dispatch  
Dean Jagger ....  William L. Morgan  
Patti Page ....  Sister Rachel  
Edward Andrews (I) ....  George F. Babbitt  
John McIntire (I) ....  Reverend John Pengilly  
Hugh Marlowe ....  Reverend Philip Garrison  
Joe Maross ....  Pete  
Philip Ober ....  Reverend Planck  
Barry Kelley ....  Police Captain Holt  
Wendell Holmes (I) ....  Reverend Ulrich  
Dayton Lummis   
rest of cast listed alphabetically  
Budd Buster ....  Valet  
Marjorie Stapp


User Rating:  7.9/10 (678 votes) 
高いスコアです。

User Comments:

bongtalkさん
Indianapolis, IN
1999年3月15日
これは、スティーブ・マーティンが
"Leap of Faith"を作ったときに、
作ろうとしていた映画である。

主人公は、冷笑的で、しがないハスラーである。
かれは、旅回りの復活ショーに参加し、詐欺を見つける。
それが縁で、ショーをリードするカリスマ的で器量よしの
婦人伝導師に出会う。
この映画のいい点は、主人公が成長して、
次第に良い誠実なキリスト教徒になっていくところである。
とくに、シャーリー・ジョーンズと彼の関係のあたりに
よく現れている。
彼女は、映画が始まる前に、
父親に勘当された説教師の子供である。
彼女は、それ以来、売春婦になった。
エルマーに、仕返しする機会を窺っている。
そうだ、私はこれらの人々を知っている。
少なくとも、彼らと似たようなひとが、この世に数多くいる。
この映画は、アメリカの中心部で
カリスマ的な影響力をもっている
キリスト教の実態をよく示している。
表面的な敬虔さの下には、
強い性的緊張がどろどろしているのだ。
おお、私は、ジミー・スワガートが
彼らがやっていることを知っていたものと確信する。

オトーサン、
「ふーん、
1960年の映画なんだ。
アカデミー賞をとったって?」
そこで、当時の受賞作品を見たくなりました。

第33回アカデミー賞一覧 
作品賞      アパートの鍵貸します
監督賞      ビリー・ワイルダー(アパートの鍵貸します) 
主演男優賞    バート・ランカスター(エルマー・ガントリー) 
主演女優賞    エリザベス・テーラー(バターフィールド8) 
助演男優賞    ピーター・ユスティノフ(スパルタカス) 
助演女優賞    シャーリー・ジョーンズ(エルマー・ガントリー) 
オリジナル脚本賞 アパートの鍵貸します  
脚色賞      エルマー・ガントリー/魅せられた男  
美術監督装置賞(カラー) スパルタカス 
美術監督装置賞(白黒)  アパートの鍵貸します 
撮影賞(カラー)     スパルタカス 
撮影賞(白黒)      息子と恋人  
音響賞          アラモ 
劇・喜劇映画音楽賞    栄光への脱出  
ミュージカル映画音楽賞  わが恋は終りぬ  
主題歌賞         NEVER ON SUNDAY(日曜はダメよ) 
特殊効果賞        タイム・マシン/80万年後の世界へ 
衣装デザイン賞(カラー) スパルタカス 
衣装デザイン賞(白黒)  よろめき珍道中 
編集賞          アパートの鍵貸します 

オトーサン、
題名をみていると、
当時の雰囲気がよみがえってきます。
そうそう、「日曜はだめよ」という歌が流行して
そして、その言葉も流行したっけ。
当時、独身でしたから、女性から
そんなことを言われたこともありました。
断られたあとは、しょうがないので、
ひとりで映画を見にいったりしました。
そういえば、
昨日は、クリスマス。
いかがお過ごしでしたか?
「耶誕快楽」なんて
言ってくれるひといましたか?
この映画では、
行きずりの一夜をともにした女性が
まだ、寝ているので、
バートが、鏡に口紅で、
Merry Xmas
なんて書き置いて、姿を消すのです。
すると、このDVDの字幕には、
耶誕快楽という中国語が出てきたりして...

「いいなあ、若いひとって、
いろいろあって」


ハムレット

オトーサン、
香港に行った目的のひとつは、
安いDVDの入手。
「女人街で売っていないかなあ。
1本100円くらいで」
ところが、世の中、そんなに甘くありません。
VCDしかないのです。
香港のHMVでは、日本より高いくらい。
それでも、探しまわって、ようやく2本ゲット。
そのなかの1本が、この「ハムレット」
「中国語の字幕だけど、
筋がわかっているから、だいじょうぶだろう。
35HK$。600円。安い!
でも、このDVD、ほんとに映るかなあ」
心配でした。
帰国してすぐにチェック。
「あっ、映った!
何だ、もっと買っておけばよかった」

ところが、
IMDBで探すと、
ハムレットは、何と40本近くも製作されているのです。
カバーを目を皿のようにして読んで、
ようやく、1948年の作品と分かりました。


原題:Hamlet (1948)  
監督:Laurence Olivier  
原作:William Shakespeare
Genre: Drama
Black and White  
上映時間:155分
あらすじ:
このシェークスピアの古典劇では、
叔父が親を殺して、王となり、王妃と結婚する。
そのとき、デンマークの王子は、復讐を決意する。
その過程で、ハムレットは恋人をはねつけ、
母親をののしり、自殺を考え、そして、親族たちを殺す。

出演者:
Laurence Olivier ....  Hamlet, Prince of Denmark  
Jean Simmons ....  Ophelia, daughter of Polonius  

この映画は何といっても、名優・オリビエ。
アカデミー主演男優賞を受賞しました。

LAURENCE OLIVIER ローレンス・オリビエ 
誕生日 1907/5/22-1989/7/11 
出身 英サリー州ドーキング 
出演作
1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」
1937年「淑女は離婚がお好き」
1939年「嵐が丘」
1940年「レベッカ」
1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」
1943年「ヘンリー五世」
1948年「ハムレット」アカデミー主演男優賞
1952年「黄昏」
1953年「三文オペラ」
1955年「リチャード三世」
1957年「王子と踊子」
1960年「スパルタカス」「客席芸人」
1962年「可愛い妖精」
1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」
1966年「カーツーム」
1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ)
1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」
1970年「さすらいの旅路」
1971年「ニコライとアレクサンドラ」
1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」
1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」
1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
1977年「遠すぎた橋」
1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」
1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」
1980年「ジャズ・シンガー」
1981年「タイタンの戦い」
1983年「ジグソーマン」
1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」
1985年「ワイルド・ギースU」
1988年「戦争レクイエム」
 

その他の出演者:
Basil Sydney ....  Claudius, The King  
Eileen Herlie ....  Gertrude, The Queen  
Norman Wooland ....  Horatio, his friend  
Felix Aylmer ....  Polonius, Lord Chamberlain  
Terence Morgan (II) ....  Laertes, son of Polonius  
John Laurie (I) ....  Francisco  
Esmond Knight ....  Bernardo  
Anthony Quayle ....  Marcellus  
Niall MacGinnis ....  Sea Captain  
Harcourt Williams ....  First Player  
Patrick Troughton ....  Player King  
Tony Tarver ....  Player Queen  
Peter Cushing ....  Osric  
Stanley Holloway ....  Gravedigger  
Russell Thorndike ....  Priest  


User Rating:  7.9/10 (645 votes) 
昔の映画だから
見ているひとは少ないようですが、
スコアは高いですねえ。 
人間の魂の奥底に迫る
シェイクスピア劇の醍醐味を
堪能し、評価しての高さなのでしょう。

User Comments:
Joseph Popperさん
2000年8月23日
重要な点を忘れているし、
ジーン・シモンズについての記述も間違っている。

オリビエの「ハムレット」のリメイクについての
ユーザー・コメントを読んだが、その多くが、
厳密に現代の基準で見ての評価ではあるものの、
ポイントをついている。
しかし、彼らが見落としているのは、
1948年に、シェークスピア劇を
大勢の映画フアンに見せようと
オリビエが新しいことを試みていたということである。
限られた予算もあって、
かれは、ハムレットの性格を単純化し、
大幅に原文をカットした。
かれの52年におよぶ努力を、
現在の映画テクニックと単純に比較するのは、
映画芸術の本質的な進化のプロセスを否定することになる。
歴史の否定につながる。
もう1つのポイントは、
ジーン・シモンズは、
1948年だろうが、その後だろうが、まったくのところ、
オリビエの妻であったことはなかった。
何年もの間、多くのひとが、彼女のクラシックな美しさを
オリビエの2番目の妻だったヴィヴィアン・リーと混同している。
しかし、彼女が「上司と結婚していた」から、
シモンズが、オフィーリアの役をもらったというのは
間違っているし、アンフェアである。


オトーサン、
いろいろあるコメントの中から、
このユーザー・コメントを選びました。
「ふーん、風とともに去りぬの
ヴィヴィアン・リーって、
オリビエと結婚していたのか?」

真正面から批評するのもいいですが、
たまには、こうやって、
ミーハーごっこするのも、
また楽しいですね。


千年の恋 ひかる源氏

オトーサン、 
日本映画は、原則的に見ないことにしています。
Yahooムービー!には、
松田聖子が歌ってる、オエーッとあります。
「そんな源氏物語あるかよー。
やーめた、やーめた、絶対見ないっ」
ところが、奥方が500円の割引券を2枚ゲット。
「それなら話は、別だ。
どんな映画にも、取り得はあるさ」
と、心変わり。

原題:千年の恋
監督:堀川とんこう
脚本:早坂暁 
上映時間;143分
あらすじ:
今から1000年前の
「源氏物語」の世界を映画化。
藤原道長に請われ、
その娘、彰子の教育係として
京都に向かった紫式部。
彰子に作法を教えながら
『源氏物語』を紡ぎ、語っていった。
稀代のプレイボーイ、
光源氏の華やかで哀しい物語を...

主な出演者
吉永小百合...紫式部
天海祐希  ...光源氏
常盤貴子  ...紫の上
渡辺謙    ...藤原道長

その他の出演者:
森光子...清少納言
高島礼子...藤壺中宮
かたせ梨乃...大后 
松田聖子...揚げ羽の君  
南野陽子...朧月夜
細川ふみえ...明石の君
竹下景子...六条御息所
風間トオル...頭の中将
竹中直人...明石の入道
片岡鶴太郎...絵師
水橋貴巳...彰子

User Rating:  2.6/5 (645 votes) 
やはりスコアは低いですねえ。 

User Comments:
natsu8_88さん 
2001年12月23日 
コレはちょっと・・・。

源氏物語が好きだったので同じように 
源氏物語好きの友達と見に行ってきました。 
とにかく展開が早すぎで、 
源氏物語をある程度知っていないとわからないし、 
知っているとまた「コレが違うだろう」とつっこみたくなります。 
映画館を出て最初に友達と交わした会話は 
「松田聖子の意味は・・・?」でしたね。 
六条の御息所は完全に悪役扱いだし、 
紫の上は思いっきり誘拐されてます。 
衣装の美しさに2点ってとこでしょうか。  


with2jpさん 
2001年12月23日
なんとも言えない...
天海さんの男役だから観に行ったんですが。
とってもかっこよかったです。
fanにはタマラナイ一品ですよ。ホレボレしてますもん。
でも、評価5でないわけは、松田聖子の唄です。
あれはいただけない。
だって、観客の人達笑ってました。
そして、細川ふみえの海のシーンもカットですね。
一番ショックだったのは、
老いた光源氏を出してしまったこと。
あれはいらなかったような...
美しいままでおわらせてほしかったです。
衣装等はすごかった...  


オトーサン、
丸の内東映の客あしらいに、ご立腹。
「大して混んでもいないのに、
階段に長い間、並ばせやがって」
女性用トイレなんか、30人くらい行列。 
「日本映画は、これだから、ダメなんだ。
東映もこんな調子じゃつぶれるなあ」

でも、映画のほうは、まあまあ。
衣装と日本の四季の美しさを堪能できましたし、
吉永小百合、天海祐希、常盤貴子、渡辺謙は
それぞれ持ち味を出していました。
そのなかで、
ひときわ、オエーッが、
やはり、松田聖子。
オトーサンが確認したのだから、
間違いありません。
「歌だけだったらいいのに、
顔まで出すなよ」
奥方が、いいました。
「あのひと、
どういう神経してるのかしらね」


暴走特急

オトーサン、 
「こりゃ、いかにも、くだらなそうな映画だなあ」
暴走特急という題名とケバケバしいデザインが目を引きます。
でも、セガール大活躍!とあります。
「セガールって、誰? 知らないなあ」
安売りのDVDなので、つい予備に買ってしまいました。

原題:Under Siege 2: Dark Territory (1995)  
監督:Geoff Murphy  
J.F. Lawton  (characters) 
脚本:Richard Hatem  
Genre: Action / Thriller
Rated R for strong violence and language. 
上映時間:99分
あらすじ:
カセイ・ラバック(スティーブン・セガール)は、
姪(カテリーヌ・ヘイゲル)汽車の旅をしている。 
ところが、テロリストたちにハイジャックされてしまう。 
かれらは、衛星から受信し、その途中ならどこでも
核爆発を起こせる移動本部を必要としていたのである。 
政府は、かれらを阻止し、
ワシントンを破壊し、数百万人を殺す核爆発装置を
没収することができない。 
カセイ・ライバックは、
海軍の訓練所で鍛えた腕を発揮し、
目まぐるしいアクションによって、
テロリストたちすべてをやっつける。

出演者:
Steven Seagal ....  Casey Ryback  

ここは、セガールがすべてです。
経歴をみましょう。

STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 
誕生日 1950/4/10  
出身 米ミシガン州ランシング 
サウスカロライナで育ち、
7才の頃から武道に興味を持ち、
隣町の日本武道の道場で合気道を習得する。
17才の時、日本に移り住み、
自分で道場を構えるまでに熟達し、32才で帰国した。
87年「ABOVE THE LAW」の警官役で映画デビュー。
この時の武道を使ったアクションが注目され、
以後の映画でセガール・アクションを生み出した。
94年「沈黙の要塞」で初監督。
96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。
息子に俳優の剣太郎・セガール、娘に女優に藤谷文子がいる。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆★★★★★ 
出演作 
1988年「刑事ニコ/法の死角」◇
1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇
1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇
1992年「沈黙の戦艦」◇
1994年「沈黙の要塞」◇
1995年「暴走特急」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「グリマーマン」◇
1997年「沈黙の断崖」◇
1998年「マイ・ジャイアント」◆
     「沈黙の陰謀」◇
2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 


その他の出演者:
Eric Bogosian ....  Travis Dane  
Katherine Heigl ....  Sarah Ryback  
Morris Chestnut ....  Bobby Zachs  
Everett McGill ....  Penn  
Peter Greene (I) ....  Merc #1  
Patrick Kilpatrick ....  Merc #2  
Scott Sowers ....  Merc #3  
Afifi ....  Female Merc  
Andy Romano ....  Admiral Bates  
Brenda Bakke ....  Linda Gilder  
Sandra Taylor ....  Kelly  
Jonathan Banks ....  Scotty  
David Gianopoulos ....  David Trilling  
Royce D. Applegate ....  Ryback's Cook  

 
User Rating:  4.9/10 (2499 votes) 
悪いスコアです。  

User Comments:
cecilparksさん
Montreal
2001年9月30日
過去最悪の映画。

細かいことはいわない。
どこをとっても信じがたいほど馬鹿げた映画だ。
なんで、エリック・ボゴシアンは、
そんな悪夢に荷担するのだ?
どうして、誰も、こんなアホ映画を
途中で葬ることができなかったのだ。
アクション映画というものは、
観客が油断している隙に、
少なくとも2回は驚かせるものなのだ。
まったく救い難いことに、
すべて予測可能だった。
こんな状態で、
どうして、観客がわくわくしたり、
興奮するものか、
とても想像もできない。
最悪なのは、名ばかりの悪役で演技する
かわいそうなモーリス・チェストナットである。
最初のシーンから、
彼ががおどけた息抜き役であって、
最後には死ぬことが分かっている。
評価は、ゼロ!
まったく救いようがない!


オトーサン、
驚きます。
「過去最高の悪口!」
実は、もっと長文のコメントもあったのですが、
それも悪口の連続だったので、採用しませんでした。
コメントの日付をみると、
酷評は、9.11事件後のものでした。
「そうか、テロ直後かあ。
みんな怒っていたんだろうな。
評価が低いのは、そのためか」

「でも、特急列車が渓谷を走る
俯瞰撮影なんかいいんじゃない。
岩を噛む川の波、キレイだった。
アラスカ旅行を思い出すなあ」
この映画、
NASAの人工衛星打ち上げシーンにはじまって
列車を攻撃するステルスすら爆破され、
あわや国務省が核ミサイル攻撃まで、
息もつかさぬスリルの連続でした。
「どうせ、絵空事、底が割れているから、
気軽に見られていいんじゃないの」

セガールの経歴を見ると、
日本びいきで、子供は何と日本名でした。
「こりゃぁ、セガールを大事にしてあげにゃぁ...」
映画そのものは、
まるでテロを推奨しているようで気になりますが、
セガールは、007のジェームス・ボンド役のようなもの。
ひさしぶりに、大好きなボンド映画を見たような気がして、
チョッピリ、楽しい時間をもてました。
...どんな映画にも、取り得はあるのです。


ボディガード

オトーサン、
香港にいくので、気ぜわしいのですが、
「映画もちゃんと見ておかないと...」
とすっかり中毒症状です。
今日も、新幹線とバスのなかで、
DVDを見ましたよ。
途中、何と、「用心棒」の
三船敏郎が出てきて、たまげました。
とても、ボディガードの参考になるようです。

原題:Bodyguard, The (1992)  
監督:Mick Jackson  
脚本:Lawrence Kasdan 
Genre: Action / Romance / Drama / Thriller
上映時間:130分
あらすじ:
ポップ・シンガーが、脅迫状を受け取っていた。
マネージャーは、良い仕事で知られるボディガードを雇う。
彼女の取り巻き連中が思うよりも、
さらなる安全強化に励むので、
歌手のご機嫌を損ねる
ボディガードは、レーガン大統領の護衛だったが、
狙撃事件のとき、たまたま母親の葬儀で不在だった。
やがて、ボディガードと歌手はいい関係になる。
歌手は、脅迫者が、家にやってき攻撃したとき、
はじめて用心が必要であることが分かる。

出演者: 
Kevin Costner ....  Frank Farmer  
Whitney Houston ....  Rachel 'Rach' Marron  

かの有名なホイットニー・ヒューストンの映画。
ケビンを起用して箔をつけた感じです。

WHITNEY HOUSTON ホイットニー・ヒューストン 
誕生日 1963/8/9  
出身 米ニュージャージー州イーストオレンジ 
歌手でも女優でも成功を収めたアーティスト。
初主演の「ボディガード」のサントラで、
6曲歌ったアルバムは全世界で2000万枚という売り上げ。
シングル「アイ・オールウェイズ・ラブ・ユー」は
14週連続全米NO.1であった。
母親はゴスペル歌手シシー・ヒューストン、
ディオンヌ・ワーウィックは叔母、夫はボビー・ブラウン。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「ボディ・ガード」
1995年「ため息つかせて」
1996年「天使の贈りもの」


今回は、引き立て役でしたが、
うまい俳優さんです。

KEVIN COSTNER ケビン・コスナー 
誕生日 1955/1/18  
出身 米カリフォルニア州リンウッド 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「黒の殺人リスト」(未)
1982年「ギャンブラーズ/最後の賭け」
     「ラブinニューヨーク」「女優フランセス」
1983年「5人のテーブル」「再会の時」(場面カット)
     「テスタメント」
1985年「シルバラード」「ファンダンゴ」
     「アメリカン・フライヤーズ」
1986年「マリブ・ビーチ物語」「世にも不思議なアメージング・ストーリー」
1987年「アンタッチャブル」◇「追いつめられて」◇
1988年「さよならゲーム」「ドリーム・リーグ」
1989年「ガンランナー」「フィールド・オブ・ドリームス」◇
1990年「リベンジ」「ダンス・ウイズ・ウルブズ」◇
1991年「ロビン・フッド」◇「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「JFK」◇
1992年「ボディガード」◇
1993年「パーフェクトワールド」◇
1994年「ワイアット・アープ」◇「チャイナ・ムーン」
     「8月のメモワール」
1995年「ウォーターワールド」◇
1996年「ティン・カップ」◇
1997年「ポストマン」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
     「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◇
2000年「13デイズ」◇

その他の出演者:
Gary Kemp ....  Sy Spector  
Bill Cobbs ....  Bill Devaney  
Ralph Waite ....  Herb Farmer  
Tomas Arana ....  Greg Portman  
Michele Lamar Richards ....  Nicki Marron  
Mike Starr (I) ....  Tony Scipelli  
Christopher Birt ....  Henry  
DeVaughn Nixon ....  Fletcher 'Fletch' Marron  
Gerry Bamman ....  Ray Court  
Joe Urla ....  Minella  
Tony Pierce (I) ....  Dan  
Charles Keating (I) ....  Klingman  
Robert Wuhl ....  Oscar Host  
 
User Rating:  5.2/10 (5181 votes) 
ホイットニーのフアンでないと、
スコアは低くなるかも。  

User Comments:
Chubbs-2さん
1999年8月10日
面白いロマンチック・スリラー

久しぶりに、この映画を見た。
いい映画だったのを思い出した。
コスナーは、 プロ意識過剰なボディガードを完璧に演じ、
ヒューストンの最初の映画出演は、流れるようだった。
ストーカーが、有名歌手を襲い、
ボディガードが、あらゆる手段を講じて
彼女を守ろうとするお話は、
最近の映画にひけをとらない、
なかなか目新しい手法である。
ミック・ジャクソン監督のこの作品は、
何度も何度もみるに価する映画である。
ちょうどいい推理小説を愉しむように。
 

オトーサン、
「まあ、映画としては?だけど、
ホイットニー・ヒューストンって,素敵な歌手だなあ」
と、惚れなおしました。
歌い出すと、目の輝きが増し、
身体全体からオーラが出て、
普段はおばさんのようにみえるのに、
それが急に魔女に変身するのだから不思議です。
プロって、そんなものでしょうか。


チャンス

オトーサン、 
このDVD、
レコード店で安く売っていたので、
予備にと買いました。
あまり、期待もしなかったのですが、
これが面白いの何の。
ひとりで、何度もクスクス笑ってしまいました。
「退職したら、
庭の手入れをして、
TVとニラメッコの生活をするか。
そうすれば、心の平穏も保てるし、
お金も使わずにすむし...」

原題:Being There (1979)  
監督:Hal Ashby  
原作・脚本:Jerzy Kosinski
Genre: Drama / Comedy 
上映時間:130分
あらすじ:
素朴な心の持ち主である庭師のチャンスは、
ずうっと、ワシントンDCの老人の家で暮してきた。 
老人が死ぬと、かれは、街に放り出された。
TVをみて知っていること以外は、 
外の世界のことなど何も知らないのだ。 
リムジンに轢かれて、
ある女性(イブ)の客人となる。 
イブの夫、ベンは、大統領にも影響力のあるビジネスマンであるが
いまは病気にかかっている、
かれは、チャンシー・ガードナー(Chauncey Gardner)と呼ばれ、 
チャンスは、ベンの友人、信頼のおける話し相手になる。 
そして、政治的重要人物になってしまう。

出演者: 
Peter Sellers ....  Chance  
Shirley MacLaine ....  Eve Rand  
Melvyn Douglas ....  Benjamin Rand  

ピーター・セラーズは、
名優と聞いていましたが、
ほんとに、ほんとうに巧い役者さんです。
シャーリー・マクレーンも、
ちょっと色香を漂わせた名演技。
メルヴィン・ダグラスもうまい!
この作品で、アカデミー助演男優賞を受賞。
この3人の名優の経歴を見ましょう。

PETER SELLERS ピーター・セラーズ 
誕生日 1925/9/8-1980/7/24 
出身 英サウスシー 
出演作
1955年「マダムと泥棒」
1958年「親指トム」「転覆騒動」
1959年「ピーター・セラーズのマ・ウ・ス」
1960年「泥棒株式会社」「飛んだり跳ねたり止まったり映画」
     「喰いついたら放すな」「求むハズ」
1962年「ミサイル珍道中」「ロリータ」
1963年「ピンクの豹」「新・泥棒株式会社」
1964年「博士の異常な愛情」「暗闇でドッキリ」「マリアンの友だち」
1965年「何かいいことないか子猫チャン」
1966年「007/カジノ・ロワイヤル」
     「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」
1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」「パーティ」
1968年「太ももに蝶」
1969年「マジック・クリスチャン」
1972年「不思議な国のアリス」
1973年「別れの街角」
1974年「おとぼけパイレーツ」
1975年「ピンクパンサー2」
     「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」
1976年「名探偵登場」
1977年「ピンクパンサー3」
1978年「ピンクパンサー4」
1979年「ゼンダ城の虜」「チャンス」
1980年「天才悪魔フー・マンチュー」
 

SHIRLEY MACLAINE シャーリー・マクレーン 
誕生日 1934/4/24  
出身 米バージニア州リッチモンド 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」
1956年「80日間世界一周」
1958年「縄張り」「THE MATCHMAKER」「HOT SPELL」
1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」
         「果てしなき夢」
1960年「オーシャンと11人の仲間」
         「カンカン」「アパートの鍵貸します」
1961年「凡ては夜に始まる」「TWO LOVES」
1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」「すれ違いの街角」
1963年「あなただけ今晩は」
1964年「何という行き方!」「黄色いロールス・ロイス」
1965年「JOHN GOLDFARB PLEASE COME HOME」
1966年「泥棒貴族」
1967年「女と女と女たち」
1968年「THE BLISS OF MRS.BLOSSOM」
1969年「スイート・チャリティ」
1970年「真昼の決闘」
1971年「DESPERATE CHARACTERS」
1972年「THE POSSESSION OF JOEL DELANEY」
1973年「THE YEAR OG THE WOMAN」
1975年「THE OTHER HALF OF THE SKY」
1977年「愛と喝采の日々」
1979年「チャンス」
1980年「ラヴィング・カップル」「LOVEシーズン」
1983年「愛と追憶の日々」アカデミー主演女優賞
     「キャノン・ボール2」
1988年「マダム・スザーツカ」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」▲
1992年「迷子の大人たち」
1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
1994年「不機嫌な赤いバラ」
1995年「セルロイド・クローゼット」
1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」
1999年「ぼくが天使になった日」
2000年「ヴァージン・ブレイド」 


MELVYN DOUGLAS メルヴィン・ダグラス 
誕生日 1901/4/5-1981/8/4 
出身 米ジョージア州 
63年「ハッド」と79年「チャンス」でアカデミー助演男優賞受賞。 
出演作 
1931年「今宵ひととき」
1932年「翼破れて」
1932年「お気に召す儘」「魔の家」
1933年「ナガナ」「巨人登場」
1935年「愛の弾丸」「社長は奥様が好き」「Gウーマン」
     「アニー・オークレー」
1936年「山小屋の一夜」「紅薔薇行進曲」「花嫁凱旋」「豪華一代娘」
1937年「我は海の子」「巴里で逢った彼」「天使」
1938年「奥さんは嘘つき」「年ごろ」
1939年「ニノチカ」
1941年「淑女超特急」「ノイローゼ夫人」「女の顔」「奥様は顔が二つ」
1947年「大草原」「ウチの亭主と夢の宿」
1951年「禁じられた過去」
1962年「ハッド」「奴隷戦艦」
1963年「うしろへ突撃!」
1964年「卑怯者の勲章」
1965年「かもめの城」
1966年「ホテル」
1970年「バート・レイノルズの復讐」(TM)「父の肖像」
1972年「候補者ビル・マッケイ」
1974年「必殺!殺し屋刑事/裏切り者はだれだ!」(TM)
     「安楽死」(TM)
1976年「テナント/恐怖を借りた男」
1977年「合衆国最後の日」
1979年「チャンス」「チェンジリング」
     「或る上院議員の私生活」
1981年「泥棒貴族U」「ゴースト・ストーリー」
 
その他の出演者:
Jack Warden ....  President 'Bobby'  
Richard A. Dysart ....  Dr. Robert Allenby  
Richard Basehart ....  Vladimir Skrapinov  
Ruth Attaway ....  Louise  
David Clennon ....  Thomas Franklin  
Fran Brill ....  Sally Hayes  
Denise DuBarry ....  Johanna (Thomas Franklin's wife or girl friend)  
Oteil Burbridge ....  Lolo (Boy on corner)  
Ravenell Keller III ....  Abraz (Kid with knife)  
Brian Corrigan ....  Policeman (by White House)  
Alfredine P. Brown ....  Old Woman (Asked for lunch)  
Donald Jacob ....  David (Chauffeur)  

 
User Rating:  7.9/10 (4942 votes)
        top 250: #231
スゴイ! やはり名作でした。
  
User Comments:
Marc Healyさん
Chicago, USA
2000年9月5日
よく保たれた秘密。

この映画は、珠玉の宝石。
is the exact opposite of the film itself.
主役は、ピーター・セラーズだが、
これが、映画とはまったく正反対なのである。
チャャンシー/ チャンスは、
素朴で、味気なくて、無関心で、自己認識を欠く人物だが、
ぶざまで、打算的で、そして複雑なひとが多いなかで、
ひときわ光り輝く。
この映画は、ひとをあざむくほど素朴であるが
実際には、よく考えられた豊かで複雑な作品である。
得体の知れぬ映画である。
タイトルでさえも、意味がないように思われる。
いろいろな解釈ができる。
これは、見た後で、話をし合わねばならない類の映画である。
つい考えこんでしまうだろう。
この映画は、それ以上のものである。
歴史的に残る魅力的な作品である。
つまり、映画、本、舞台裏の陰謀、
エリートたちのいる場所、そして著者と監督、
これらが、この作品を例外的に面白く楽しい映画にしている。

 
オトーサン、
「これから高齢社会になっていくのだから、
もっと老人に勇気を与える映画がでてきていいなあ」
そう思いました。

では、みんさん、
「元気なうちに海外旅行」ということで、
オトーサンは、数日の間、日本を留守にします。
無事帰国したら、また、お目にかかりましょう。


アトランティス;失われた帝国

オトーサン、
「ディズニー生誕100周年記念作品か、
張り切っているな」
ディズニーには「白雪姫」などの映画見物、
ディズニー・ワールド招待など
御世話になっていますから、
見ないわけにはいきません。
「張り切りすぎて、
空振りにならなきゃいいがなあ」
「で、どうでした?」
「いやあ、半分以上、寝てたました」

原題:Atlantis: The Lost Empire (2001)  
監督:Gary Trousdale & Kirk Wise  
失敗しちゃいけないと、監督が2人。

脚本:Tab Murphy
Genre: Animation / Fantasy / Adventure / Action 
Rated PG for action violence. 
上映時間:95分
あらすじ:
1914年、偉大なサディアス・サッチの孫である
マイロ・サッチは、博物館のボイラー室で働いていた。
彼は、アトランティスが実在する、
神秘的な「羊飼いの日誌」の助けを借りれば、
そこにたどり着くことができると確信していた。
しかし、彼には、旅行資金の援助者が必要だった。
雇い主は、彼が奇妙な男と思い、
そんな途方もない考えに資金を出すはずはなかった。
アパートに帰宅したら、そこにはひとりの女性がいた。
彼女は、かれの彼の祖父の旧友である
プレストン・B・ウィットモアを紹介してくれた。
彼は、羊飼いの日誌も、潜水艦と優秀な乗組員も与えてくれた。
彼らは、大西洋を航海し、
途中、レバイアサンと呼ばれる巨大なロブスターに出会い、
最後にアトランティスに到着する。
しかし、アトランティスの乗組員の目的は
果たして、その発見だったのだろうか?
それとも、何か別の目的があったのだろうか?

出演者: 
Michael J. Fox ....  Milo James Thatch  
James Garner ....  Commander Lyle Tiberius Rourke  
Cree Summer ....  Princess 'Kida' Kidagakash  
Don Novello ....  Vincenzo 'Vinny' Santorini  
Phil Morris ....  Dr. Joshua Strongbear Sweet  
Claudia Christian ....  Helga Katrina Sinclair  
Jacqueline Obradors ....  Audrey Rocio Ramirez  
Florence Stanley ....  Wilhelmina Bertha Packard  
David Ogden Stiers ....  Fenton Q. Harcourt  
John Mahoney ....  Preston B. Whitmore  
Jim Varney ....  Jebidiah Allardyce 'Cookie' Farnsworth  
Corey Burton ....  Gaetan 'Mole' Moli鑽e  
Leonard Nimoy ....  King Kashekim Nedakh  
Natalie Strom ....  Young Kida  
Jim Cummings ....  Additional Voices  
 

User Rating:  6.8/10 (1759 votes) 
まあまあのスコアでしょうか。

User Comments:
plichtさん
USA
2001年11月21日
かなりおもしろい。

この映画は、すばらしい。
誰もが、毎回、この映画評のコラムで、
子供向きかどうか議論しているが、 
そんなことは、どうだっていいのだ?! 
私は、おとなだが、このミュージカルでない形式は救いだった。 
これは、美しいアニメ冒険物であり、
ディズニー映画のアニメーターたちが、実験に挑み、
子供向けの枠を越えた作品である。
今後、もっと大人向けのアニメが出てきていいのだ。  
たしかに、この映画、借り物が目立つ。
しかし、アイディアやスタイルを借用しない映画なんてあるか? 


オトーサン、
この映画が、
実験精神に飛んでいることは、認めます。
でも、「海底2万哩」と「スターワォーズ」を
張り合わせただけの映画になってしまいました。
目がくらむいろいろな映像、超速度でのめまぐるしい動き。
ボッーとして思考停止になります。
おかげで、筋も?
肝心の「アトランティス」の謎も?
これでは、やはり空振りといわざるをえません。
観客不在、上層部のはりきりに応えただけの
壮大にして空虚な映画になってしまったのです。
映画づくりって、難しいものですね。 

オトーサン、
念のために、
Yahooムービーのコメントを読んだら、
ブーイングの嵐でした。
評価も5点満点で、1.4。
これでは、
デイズニーも
お墓のなかで泣いているでしょう。


聖なる嘘つき

オトーサン、 
オトーサン、
何度もTSUTAYAに行って、棚に並んだ作品をみました。
そのなかで、いつも気になっていたのが、この題名。
「聖なる嘘つき」聖人と嘘つきは、まったく反対概念。
「なんか、ハッタッリきかせた題名だなあ。見てソンしそうだ」
ところが、ところが、いい作品でしたよ。
自由と人間の尊厳、そして希望を訴えた見事な作品でした。

原題:Jakob, der L・ner (1974)  
監督:Frank Beyer (I)  
原作・脚本:Jurek Becker
上映時間:100分

オトーサンがみたのは、
以下のリメイク版です。
原題:Jakob the Liar (1999)  
監督:Peter Kassovitz  
原作:Jurek Becker
脚本:Peter Kassovitz
Genre: Comedy / Drama
Rated PG-13 for violence and disturbing images. 
上映時間:114分
あらすじ:
第2次世界大戦中、強制収容所の出来事。
ジェイコブスは、たまたまドイツ軍の本部で、
ラジオニュースを耳にする。
ソ連軍が、近くのベザニカまで迫っているというのだ。
その噂は、収容所内にひろがり、
かれがラジオをもっているという噂が真実となった。
かれは希望を捨てさせぬために、
聖なるウソを吐きつづける。
ラジオの所時は、銃殺刑。
かれの生命は風前の灯火だった。

オリジナル版の出演者: 
Vlastimil Brodsky ....  Jakob Heym  
Friedrich Richter ....  Dr. Kirschbaum  
Henry Hubchen ....  Mischa  
Manuela Simon ....  Lina  

その他の出演者:
Blanche Kommerell ....  Rosa Frankfurter  
Erwin Geschonneck ....  Kowalski  
Dezso Garas ....  Frankfurter  
Zsuzsa Gordon ....  Mrs. Frankfurter  
Margit Bara ....  Josefa  
Reimar J. Baur ....  Herschel Schtamm  
Armin Mueller-Stahl ....  Roman Schtamm  
Hermann Beyer   
Klaus Brasch   
Jurgen Hilbrecht   
Paul Lewitt   

リメイク版の出演者:
Robin Williams ....  Jakob Heym
Armin Mueller-Stahl ....  Kirschbaum  
Liev Schreiber ....  Mischa  
Hannah Taylor-Gordon ....  Lina Kronstein  

その他の出演者:  
Eva Igo ....  Lina's Mother  
Istvan Balint ....  Lina's Father  
Justus von Dohnanyi ....  Preuss  
Kathleen Gati ....  Hooker  
Bob Balaban ....  Kowalsky  
Alan Arkin ....  Max Frankfurter  
Michael Jeter ....  Avron  
Mark Margolis ....  Fajngold  
Janos Gosztonyi ....  Samuel  
Adam Rajhona ....  The Whistler  
Antal Leisen ....  Peg-leg  
 
オリジナル版のUser Rating:  7.6/10 (64 votes) 
高いスコアです。

リメイク版のUser Rating:  5.8/10 (868 votes) 
低いのは、変ですね。

オリジナル版のUser Comments:
carioca-6さん
Rio de Janeiro, Brazil
2000年8月16日
アカデミー賞を受賞したオリジナル作品。

これは、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた
最初の、そして唯一の東ドイツ映画である。
他の多くの賞も勝ち取って、
現在、まだ活躍中の3人の俳優の出演が売り物である。
世界中でビデオが発売されている。
アマゾンに注文して、私も見た。
この映画は、おおいに称賛されたので、
私は、ハンガリーの大虐殺(ホロコースト)の
生存者である監督の手になるアメリカのリメイク版を楽しんだ。
批評家が、このリメイク版を批判したことを知っているが、
奇妙にも批評家たちは、オリジナル版も非難している。
いずれにせよ、オリジナル版はいい。
リメイク版を見た後だと、失望するかもしれないが。
この映画で、我々は、有名なチェコの俳優V.Brodskyに逢える。
かれは、まだ、映画やTVで活躍している。
我々は、また、若い、といっても30代後半だが、
Armin Mueller-Stahlにも逢える。 
彼は、共産党の東ドイツから亡命した男だ。
興味深いことに、彼はリメイク版で、60代の医者を演じた。
リメイク版では、L.Schreiberが演じている
若い夢想家は、いまも活躍しているHenry Hubchenが演じている。
ドイツのヒット映画" SONNENALLEE"に出たりしている。
私見では、この映画は、後知恵よはいえ、好奇心を満たす価値がある。
多くのひとは、これが記念碑的作品であると感じるだろう。
ぜひ、見てほしい。自分がどう考えるか、検討してほしい。


リメイク版のUser Comments:
Braveheart1626さん
Falls Church, Virginia.
2001年9月7日
心をゆさぶる映画。

この作品は、偉大な映画ではないが、
一見の価値がある。
唯一の欠点は、あまりにも悲しいということである。
若干明るい部分があるとはいえ、
殺戮と死刑に取って代わるだけの明るさはない。
ロビン・ウィリアムズは、すばらしい演技をみせる。
ほかの俳優たちも同様である。
全員が、見事な演技をしているのに驚いた。
ハンナもうまい。
私は、彼女が素晴らしい女優になると思う。
もし、この映画を見ていなかったなら、
悲しい映画だが、絶対に見るべきである。


オトーサン、
ぶつぶつ。
「1日3本。
この忙しいさなかに、オリジナル版とリメイク版と
2つの映画批評を紹介するなんて」 
それでも、
「いい勉強になった。
頑張って、いい映画を紹介できてよかった」
そう自己満足しました。


シュレック

オトーサン、 
この映画、実は、9月初旬に
アメリカから帰る機内でみていたのです。
娘から、
「いま、アメリカでは大評判なのよ」
といわれて、見ました。
もともとアニメはあまり好きでないので、
「ほんとうかなあ」と思いました。
imdbを見ると、
やはり、評点は7.4と案外低いのです。
ところが、実は大チョンボ。
90年のSHREKと勘違いしていました。
ゴメンなさい!

原題:Shrek (2001)  
監督:Andrew Adamson & Vicky Jenson  
原作:William Steig
脚本:Ted Elliott (I)  
Genre: Animation / Fantasy / Family / Comedy 
Rated PG for mild language and some crude humor. 
上映時間:90分
あらすじ:
人里離れた沼のほとりに暮す大男、
その名は"シュレック"。
村人も恐がって手を出せない。
ある日、おとぎ話のキャラが集められ、
魔女に売り渡されようとしていた。
そのなかにロバのドンキーもいた。、
危機一髪!
森に逃げ込んだドンキーの前に
現れたのは、あの怪物シュレック。
こうしてシュレックたちの旅がはじまる。 
一方、王国建設に燃えるファークアード卿は、
ドラゴンの城に囚われているフィオナ姫と結婚しようとしていた。
そこへ辿り着いたのシュレックたちは、
ファークアード卿の戦士に勝ち、
ドラゴンと戦い、姫を連れ戻すなら、
おとぎ話のキャラたちを返し、
シュレックに平穏な生活を約束してもらう。
シュレックとドンキーの行く手には、
火を吹く凶暴なドラゴン、
そしてフィオナ姫が... 


出演者: 
Mike Myers ....  Shrek/Blind Mouse  
Eddie Murphy ....  Donkey  
Cameron Diaz ....  Princess Fiona  
John Lithgow ....  Lord Farquaad  
Vincent Cassel ....  Monsieur Hood  
Peter Dennis ....  Ogre Hunter  
Clive Pearse ....  Ogre Hunter  
Jim Cummings ....  Captain of Guards  
Bobbie Block ....  Baby Bear  
Chris Miller (VII) ....  Geppetto/Magic Mirror  
Cody Cameron ....  Pinnochio/Three Pigs  
Kathleen Freeman (I) ....  Old Woman  
Michael Galasso (I) ....  Peter Pan  
Christopher Knights ....  Blind Mouse/Thelonious  
Simon J. Smith ....  Blind Mouse  


User Rating:  8.3/10 (14361 votes)
        top 250: #77

高いですねえ。世界の名作250のなかの77位です。

User Comments:
Renee Williamsさん
United States
2001年9月12日
すべての年代が楽しめる!

シュレックは,他に例をみない映画である。
すべての年代に魅力的で
コメディ、ロマンスと創造的な筋書きを提供する。
シュレックは、怪物、元気な姫、機知に富んだロバ、
そして堅苦しい支配者についての喜劇である。
この映画は、素晴らしい筋書きを持っている。
怪物が冒険の旅のなかで、 
ヒステリックな危険や喜劇に出会いながら、
友情と愛を見いだすのである。
筋書きは、いろいろなレベルの解釈ができる。
すべての年代の人にとって楽しい映画である。
シュレックが、観客のご機嫌を取るために使うのは、
他のおとぎ話とその揶揄である。
1つのシーンを紹介しよう。
フィオナ姫の歌は、ルリツグミを爆発させる。
もうう1つのシーンは、白雪姫の魔法の鏡。
「姫は7人の男性たちと一緒に住んでもよい。
でも、だまされてはいけない、彼女は手強い」
こうした記述が、大人を愉しませる一方で、
子供たちを楽しませるシーンもある。
怪物が沼に向かって静かに座っていて、おならをする。
映画オープニングにある単純なユーモアである。
シュレックの声優たちは、いい仕事をしている。
エディー・マーフィー、マイク・マイヤースらは、
喜劇を観客の期待通りに頑張っている。
シュレックは、楽しいアニメ映画で、
大人も子供も、みんなが愉しめるだろう。


オトーサン、
最近、いろいろ見たおかげで、
ヒット作の要件が分かってきたように思います。
従来のように、
大スターを使い、大掛かりな海外ロケを敢行すれば、
一丁あがりというわけにはいかなくなってきました。
1つは、ブランドの信頼性。
この映画では、スピルバーグというビッグネームが製作したということ。
2つ目は、技術の進歩。
CG、カメラワーク、音楽編集など表現の可能性が広がっています。
3つ目は、人間心理。
最近でいええば、家族愛や友情といった普遍的な心理。
4つ目は、丁寧な作りこみ。
いい脇役を選ぶ、小道具も粗末に扱わない。品質保証が大事です。
こうしたことによって、
ヒット作が、できあがるのです。 


ホーム・アローン3

オトーサン、
「うんうん、これなら、
いくら何でもまだ見ていないだろう」
ホーム・アローンは、
確か2までしか見ていないハズ。
「柳の下にドジョウが3匹」ということはないので、
シリーズ3作目は敬遠していたのです。

原題:Home Alone 3 (1997)  
監督:Raja Gosnell  
脚本:John Hughes 
Genre: Family / Comedy
Rated PG for slapstick violence, language and mild sensuality. 
上映時間:102分
あらすじ:
4人のハイテク産業スパイ、
ブープレ、アリス、 ジャーニガン、アンガーは、
極秘のマイクロチップを盗み、
税関をだますために、
リモコンの玩具用の自動車のなかに隠すした。
空港で、手荷物が混乱して、
不機嫌なオールドミスのミセス・ヘスが
玩具を手に入れて、隣人の8歳のアレックスに与えた。
クライアントが腹を立てる前に、スパイたちは玩具を取り戻し
チップを発見するために、アレックスの近所のすべての家に
盗みに入ることに決めた。
しかし、アレックスは、もう彼らの訪問に備えていた。

出演者: 
Alex D. Linz ....  Alex Pruitt 
Haviland Morris ....  Karen Pruitt(母)  
Marian Seldes ....  Mrs. Hess(隣人)  

やっぱり、このシリーズでは、
主人公の子役の勇敢さと知的さが
とても可愛らしいのです。

その他の出演者:
Olek Krupa ....  Petr Beaupre  
Rya Kihlstedt ....  Alice Ribbons  
Lenny von Dohlen ....  Burton Jernigan  
David Thornton (I) ....  Earl Unger  
Kevin Kilner ....  Jack Pruitt  
Seth Smith ....  Stan Pruitt  
Scarlett Johansson ....  Molly Pruitt  
Christopher Curry ....  Agent Stuckey  
Baxter Harris ....  Police Captain  
James Saito ....  Japanese Mob Boss  
Kevin Gudahl ....  Techie  
Richard Hamilton ....  Taxi Driver  


User Rating:  3.6/10 (1163 votes) 
おお、低いなあ。
  
User Comments:
Gary Doyleさん
Liverpool, England
1999年11月14日
一体、何考えてるの?

もう1つの「ホーム・アローン」とは良い考えだと思った人は
誰でも頭がどうかしているのではないか。
同じ筋書き、ちがう子役、まったく愚かな多くの悪党。
他の2つの「ホーム・アローン」も良くなかったが、
これは、ひどい。
この映画、みな同じだから、
見たいひとは、他のを見た方がいい。

オトーサン、
この酷評を読んで覚悟してみたためか、
「案外面白いなあ」と思いましたよ。
なお、表紙の香港のシーンは、
この「ホーム・アローン3」の冒頭シーンでした。
もうすぐ香港に行き、
この100万ドルの夜景を見るのが楽しみです。


グローリー

オトーサン、
オトーサン、
TSUTAYAで3本借りました。
これと、「心のままに」と「ターザン」。
「ありゃ」
 映画の総索引をみると、
何と、あとの2本はすでに見たやつ。
「これからは、
総索引をプリントアウトして、
借りるときにチェックせねば」
でも、この映画、
好きな俳優のデンゼルが出ているので、
ゴキゲンになりました。

原題:Glory (1989)  
監督:Edward Zwick  
手紙:Robert Gould Shaw 
原作:Lincoln Kirstein 
Genre: Drama / War 
上映時間:122分
あらすじ:
ロバート.G.ショー大佐の手紙の映画化。
ショーは、アメリカの南北戦争での連邦陸軍の士官で、
黒人部隊をはじめて率いようと申し出た人物である。
ショーは、2つの敵に直面する。
ひとつは、黒人部隊の指揮官を殺すよう命令されていた敵兵、
もうひとつは、仲間の士官の偏見との対決である。

出演者: 
Matthew Broderick ....  Colonel Robert Gould Shaw  
Denzel Washington ....  Private Trip  
Cary Elwes ....  Major Cabot Forbes  
Morgan Freeman ....  Sergeant Major John Rawlins  
Jihmi Kennedy ....  Private Jupiter Sharts  

オトーサンの好きな黒人俳優、
デンゼル・ワシントンが、
アカデミー助演男優賞を獲得した記念すべき作品です。

DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 
誕生日 1954/12/28  
出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 
父は牧師、母はゴスペル歌手。
フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、
やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。
その後、ニューヨークへ戻り、
プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。
テレビでは77年「ウィルマ」や6年続いたシリーズ
「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。
映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。
89年「グローリー」でアカデミー助演男優賞受賞。
「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞にノミネート、
「マルコムX」のマルコムX役で
アカデミー主演男優賞にノミネートされている。
私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」
1984年「ソルジャー・ストーリー」
1986年「キングの報酬」
1987年「遠い夜明け」
1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」
1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞
     「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」
1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」
1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「マルコムX」◇
1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇
1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇
     「バーチュオシティ」
1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」
1997年「悪魔を憐れむ歌」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◇
1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇
         「ザ・ハリケーン」◇
2000年「タイタンズを忘れない」
2001年「トレーニング・デイ」 

その他の出演者:
Andre Braugher ....  Corporal Thomas Searles  
John Finn ....  Sergeant Major Mulcahy  
Donovan Leitch ....  Captain Charles Fessenden Morse  
JD Cullum ....  Henry Sturgis Russell  
Alan North ....  Governor John Albion Andrew  
Bob Gunton ....  General Harker  
Cliff De Young ....  Colonel James M. Montgomery  
Christian Baskous ....  Edward L. Pierce  
RonReaco Lee ....  Mute Drummer Boy  
Jay O. Sanders ....  General George Crockett Strong  


User Rating:  8.1/10 (10374 votes)
              top 250: #99
スゴイ!
世界の名作250のうちの99番目!


User Comments:
Brad K.さん
Wisconsin
1999年3月21日
驚くべき、最高の戦争映画。

私の好きな映画は、戦争映画である。 
随分沢山のいい映画をみてきた。 
ヴェトナム戦争では、 
プラトーン、フルメタル・ジャケット、Hamburger Hill, ディア・ハンター。 
第2次世界大戦では、 
プライベート・ライアン, When Trumpets Fade, シンレッド・ライン。
そして南北戦争の映画のなかでは、
この映画が、信じられないほどいい映画である。 
初の黒人部隊である第54連隊を描いている。 
マシュー・ブロデリックは、
連隊を指揮する白人、ロバート・ショー役を演じる。 
ケアリー・エルウェスは、副隊長である。
デンゼル・ワシントンは、 
54連隊の逃亡奴隷として見事な演技をみせる。 
いつも素晴らしいモーガン・フリーマンは、 
兵隊たちの精神的リーダーとして秀逸である。 
ほんとうに、この映画には、欠点が見当たらない。 
ブロデリックの演技については、批判するひともいるが、 
そうは思わない。
かれは、ちょっと若くみえるが、
すばらしい演技をしている。 
ケアリー・エルウィスは、これまで過小評価されてきた。
この作品でも同じだが、いい助演をしていると思う。
ジェームス・ホーナーの音楽も忘れられない。
必見の映画。

オトーサン、
戦争の栄光と悲惨。
グローリーとミザリーを目撃しました。
リンカーン大統領が、
黒人解放を命令。
敗色濃厚だった北軍には、
18万人の黒人が戦争に参加して勝利。
この映画にとりあげられた第54連隊は、
いわば、その実験部隊だったのです。
実験は、成功し、
連隊は賞賛され、栄光をうけます。
しかし、その陰には、
連隊長以下半数の死亡という悲惨な事実が
あったのです。
ヒトは、戦争以外には
問題解決の手段をもちえない
哀しい生き物なのでしょうか?


スパイ・ゲーム

オトーサン、
昨日、「スパイ・キッズ」を見たので、
その流れで、「スパイ・ゲーム」を見に行きました。
imdbを見ると、評点は7.5と「シュレック」よりも高いのです。
「やあ、楽しみだなあ。天気もいいし...外出するか」

原題:Spy Game (2001)  
監督:Tony Scott  
原作・脚本:Michael Frost Beckner
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller
Rated R for language, some violence and brief sexuality. 
上映時間:126分
あらすじ:
CIAのエージェント、ネイサン・ミュアー(レッドフォード)は
新入りの頃から面倒を見てきた新人トム・ビショップ(ピット)が
中国でスパイ活動の容疑で逮捕されたことを知る。
ちょうど退職する日だった。
CIAの上層部には策略が渦まいている。 
ミュアーは、ビショップを自由にするため
自分の持てるすべての技能を駆使し、大胆不敵な作戦を敢行する。
ビショップを自由にする使命は果たすべく、
ミュアーは、ベトナム戦争の時代に
どのように新人を採用し、訓練したかを思い出す。
あのときは、同僚との友情を壊しかけた女性もいたのだった。
ほんとうに、乱気流の時代だった。

出演者: 
Robert Redford ....  Nathan Muir  
Brad Pitt ....  Tom Bishop  
Catherine McCormack ....  Elizabeth Hadley  

レッドフォードは、勿論巧いのですが、
ピットがいい。見直しました。
先輩と後輩の間にある尊敬と親愛と
そして反抗心にゆれる気持ちを
ものの見事に演じています。

その他の出演者:
Stephen Dillane ....  Charles Harker  
Larry Bryggman ....  Troy Folger  
Marianne Jean-Baptiste ....  Gladys Jennip  
Matthew Marsh ....  Dr. Byars  
Todd Boyce (I) ....  Robert Aiken  
Michael Paul Chan ....  Vincent Vy Ngo  
Garrick Hagon ....  Cy Wilson  
Andrew Grainger ....  Andrew Unger  
Bill Buell (I) ....  Fred Kappler  
Colin Stinton ....  Henry Pollard  
Ted Maynard ....  CIA Administrator  
Tom Hodgkins ....  CIA Lobby Guard  
 
User Rating:  7.5/10 (1756 votes) 
高いスコアです。  


User Comments:
snake77さん
Portland, OR
2001年12月5日
ハリウッドの高品質スリラー映画

この作品は、ハリウッド映画に期待できる
すべてをもっている。
夢中にさせ、知的で、うまい脚本、よい演技とよい監督。 
しかし、それ以上なのだ。 
これまでで最高の映画である。 
ピットは、実にいいし、 
レッドフォードは、ここ数年で最高の出来である。 
これは、トニー・スコット監督の功績である。 
もし、力量の劣る監督がやったら、
この映画は、「ミッション・インポシブル」になってしまっただろう。 
しかし、老練なスコット監督は、狙いを定め、 
面白がらせ、登場人物を発展させ、 
ほとんど完全なペースを保っている。 
また、時代の先端を行っている。
早い動き、リバース・ズーム、奇妙なレンズといった 
現代的なカメラ・テクニックのすべてを駆使しており、
この作品をつまらない作品と峻別しているのは、
会話がごく自然で、 
すべての俳優たちが、いい仕事をしていて、 
誰も、そこかの映画や演技から盗んでいないからである。 
物語は、興味深く、途中でダレることもない。 
現代の大手映画会社のように
超暴力やおセンチものに流されることもない。 
スゴイ技術を思いのままに操れる 
CIAの活動は、ほんとうはこうなんだと思える。 
しかし、この組織を生かしているのは、
何といっても、使命を果たし、チャンスを生かす
最前線のひとたちなのだ。
ほんとうに愉しかった。 
これが偶然ではなく、
今後、続々といい映画が出てきてほしい。


オトーサン、
まったく同感です。
この映画、ざらざらした画像を駆使し、
ビートの利いた音楽がズンズンと鳴りひびくなか、
香港、中国、ベトナム、ベイルート、西ベルリン
とめまぐるしく舞台が変わっていきす。
その小気味いいこと。
「いい映画を見れば、元気になる。
人類は、滅亡に向かっているのでなく、
進歩しているのだと信じられる」

見終わって、
映画に影響されて、「外食作戦GO!」
ゴキゲンに天丼の店にはいったら、混んでいました。
たまたま相席になった老人に、ビールをすすめたら、
喜んでくれて、ぼやくことぼやくこと。
「自分より能力のないやつらが、
えばり腐っている。とくに50代が、いかん」
たまたま、この映画でのもうひとつのみどころ、
緊迫したCIAの会議室のシーンで
退職寸前のレッド・フォードへの
執拗ないじめをみた後なので、
老人に賛意を表しました。
意識的ないじめは勿論のこと、無意識でも、
いじめは、いじめ。
人間として卑劣な行為は許せません。
「もしかして、この映画がこんなに見事なのは、
トニー・スコット監督の最後の抵抗かもな」

終わりに、経歴をご紹介しておきましょう。
誕生日は記載がなかったので、
別の資料から補っておきました。

TONY SCOTT トニー・スコット 
誕生日・性別 1944.7.21  
出身 英ニューキャッスル 
監督作
1983年「ハンガー」
1986年「トップガン」
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」
1990年「デイズ・オブ・サンダー」「リベンジ」
1991年「ラスト・ボーイスカウト」
1993年「トゥルー・ロマンス」
1995年「クリムゾン・タイド」
1996年「ザ・ファン」
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」
2001年「スパイ・ゲーム」


草原の輝き

オトーサン、
繁華街に出たついでに、思い切って、DVDを1枚買いました。
1961年「草原の輝き」。1961年といえば、大学卒業の年。
古い、旧い、昔の映画です。
「黄金の60年代、なつかしいなあ。
あの頃は、女の子の手を握っただけで、胸キュンだったっけ」
「いけないわ、そんなことしちゃ」なんていわれた時代。
そんな昔の映画の価値が、いま再び見直されているのです。

原題:Splendor in the Grass (1961)  
監督:Elia Kazan 

オトーサン、
うめきます。
「エリア・カザン!
なつかしいなあ」
もし、みさんのなかに
まだ「エデンの東」をみていないひとがいたら
あなたは、とてもシアワセなひとです。

ELIA KAZAN エリア・カザン 
誕生日 1909/9/7 
出身 トルコ・コンスタンチノープル 
監督作
1945年「ブルックリン横丁」
1947年「影なき殺人」「紳士協定」「大草原」
1950年「暗黒の恐怖」
1951年「欲望という名の電車」
1952年「革命児サバタ」
1953年「綱渡りの男」
1954年「波止場」
1955年「エデンの東」
1956年「ベビードール」「群集の中の一つの顔」
1960年「荒れ狂う河」
1961年「草原の輝き」
1963年「アメリカ アメリカ」
1969年「アレンジメント/愛の旋律」
1976年「ラスト・タイクーン」


脚本:William Inge 
Genre: Drama 
上映時間:124分
あらすじ:
ディーニーは、バッドと一緒にいられるなら
どんな危険でも冒すだろう。
バッドは、1928年の小さなカンザスで
町一番の強い男である父親を恐れている。
ディーニーは、バッドがエール大学の4年を終えるまで
待たねばならない。
その間、彼は彼女と一緒に多くの時間を過ごすことができない、
なぜなら、ディーニーは、身持ちの堅い少女だからである。
彼の姉、ギニーが、シカゴから戻っていて、
不良少女とはどういうものかを思い出させてくれる。

オトーサン、
1928年について、
ちょっと解説しておきたくなりました。
1929年は、大恐慌がはじまった年です。
この映画でも、株がどんどん値上がりし、
ある日、大暴落した情景が描かれています。
「パーク・アベニューでは、
ビルから身投げするひとが多すぎて、
よけるのに大変」
なんていうジョークも出ていましたよ。

出演者:
Warren Beatty ....  Bud Stamper
Pat Hingle ....  Ace Stamper (父)
Natalie Wood ....  Wilma Dean Loomis 
Audrey Christie ....  Mrs. Loomis(母)

ジャケット・カバーには、
「ウォーレン・ベイティー鮮烈のデビュー作」とありました。
若者を見事に演じています。
でも、オトーサンは、
ナタリー・ウッドのほうが、なつかしかったのです。
「ウエストサイド物語。よかったなあ。
あっ。彼女、もう地上にいないの?
それも、事故死?
あの強い瞳の色がもう消えてしまったのか,,,
運命って、不思議だなあ」

NATALIE WOOD ナタリー・ウッド 
誕生日 1938/7/20-1981/11/29  
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 
子役出身のスター女優。
61年「草原の輝き」
63年「マンハッタン物語」でアカデミー主演女優賞に、
55年「理由なき反抗」では助演女優賞にノミネートされた。
子役から大人の女優への転身を上手く果たしたが、
70年代に低迷する。
81年、撮影中のボートの転覆事故により
不遇な死を遂げる。 
出演作 
1946年「離愁」
1947年「三十四丁目の奇蹟」「幽霊と未亡人」
1948年「嵐の園」「日曜は鶏料理」
1949年「緑に誓う」
1950年「われら自身のもの」
1951年「青いヴェール」
1954年「銀の盃」
1955年「理由なき反抗」
1956年「捜索者」「果てしなき決闘」
1957年「B52爆撃隊」
1958年「初恋」「最後の接吻」
1959年「札束とお嬢さん」
1960年「夜が泣いている」
1961年「草原の輝き」「ウエスト・サイド物語」
1962年「ジプシー」
1963年「マンハッタン物語」
1964年「求婚専科」
1965年「グレース・レース」「サンセット物語」
1966年「雨のニューオリンズ」「美人泥棒」
1969年「ボブ&キャロル&テッド&アリス」
1972年「候補者ビル・マッケイ」
1975年「ジェームス・ディーンのすべて/青春よ永遠に」
1978年「メテオ」
1983年「ブレインストーム」


WARREN BEATTY ウォーレン・ベイティー 
誕生日 1937/3/30 
妻 アネット・ベニング 
出身 米バージニア州リッチモンド 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1961年「草原の輝き」
     「ローマの哀愁」
1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」
1967年「俺たちに明日はない」
1970年「この愛にすべてを」
1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」
1973年「パララックス・ビュー」
1974年「シャンプー」
1975年「おかしなレディ・キラー」
1978年「天国から来たチャンピオン」
1981年「レッズ」
1987年「イシュタール」
1989年「ピックアップ・アーチスト」
1990年「ディック・トレイシー」
1991年「バグジー」「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」
1994年「めぐり逢い」
1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」
2001年「フォルテ」

オトーサン、
怒ります、嫉妬で燃えます。
「何?アネット・ベニングが妻?」

その他の出演者:
Charles Robinson (III) ....  Johnny Masterson  
Barbara Loden ....  Ginny Stamper  
Zohra Lampert ....  Angelina
Fred Stewart ....  Del Loomis  
Joanna Roos ....  Mrs. Stamper  
John McGovern ....  Doc Smiley  
Jan Norris ....  Juanita Howard  
Martine Bartlett ....  Miss Metcalf  
Gary Lockwood ....  Toots  
Sandy Dennis ....  Kay  
Crystal Field ....  Hazel  


User Rating:  7.6/10 (868 votes) 
オトーサン、
「不思議だなあ。
なぜ、こんないい映画が、
世界の名作250のなかに入っていないなんて」

User Comments:
zidsさん
Philadelphia
2001年2月16日
甘くせつない恋愛が去っていく!

この映画のなんと痛切なこと。
ディーニーとバッドの幼い愛。
親というものは、いつも
子供が不幸な目に会わないようにと願っている。
それが裏目に出るなんて。
私は、1967年、12歳の女の子だったときに、
はじめて、この映画を見た。
私は、2人の恋愛にうっとりしながら、
自分にはそんなことは起こり得ないと思っていた。
私は泣いた。
二人は、どんなに悲しかっただろうと思って、泣いた。
今、成人した女性になったが、
まだ、同じように感じる。
先日の夜、見た後で、私は、また泣いてしまった。
私は、ナタリー・ウッドが好きだが、
彼女とウォーレン・ビーティーは
ほんとうに恋をしたのだと思う。
この映画で飛び散った火花がきっかけで
現実にも恋をしたのではないかと思っている。
そして、同じく、この時代が象徴的に映画に写し出されている。
のんびりした「怒れる若者たち」の時代。
その後、突然、憂うつで厳しい現実が襲ってきたのだ。
エリア・カザンの素晴らしい仕事!


オトーサン、
齢ン歳の老人ですが、
まだ枯れていません。
「だって、まだ涙が出るんだもの」
この映画、ほんとうにいい映画です。
なつかしい青春映画です。
ワーズワーズの詩の一節が出てきます。
ご紹介しましょう。

草原の輝き、花の栄光
再びそれは還らずとも嘆くなかれ
その奥に秘めたる力を見出すべし

「買ってよかったなあ。
これからは、何時でも、何度でも
好きなときにタダで見られるからなあ」
アメリカでは、DVDの価格が下がってきたので、
レンタル業者にも影響が出てきているようです。
「TSUTAYAの輝きも一時かも、
いまのうちに、何か手を打っておかなくては」


スパイ・キッズ

オトーサン
「この映画、楽しそうだな」とおもって
TSUTAYAで借りました。
「だって、メル・ギブソンが出ているし、
テキーラなんてメキシコのお酒。
異国情緒も楽しめるかも知れない」
ところが、imdbでユーザーコメントを読むと、
酷評の羅列。
「見たってしょうがない」とあるじゃぁ、ござんせんか。
「...だって、TSUTAYAから借りてきてしまったんだぜ」〔涙)


原題:Tequila Sunrise (1988)  
監督・脚本:Robert Towne  
Genre: Action / Romance / Thriller 
上映時間:116分
あらすじ:
マック・マックーシックは
まっ正直に生きたいと望むドラッグ・ディーラーである。
昔なじみの親友、ニック・フレシアは、
いまや警官になっていて、
かれを調査し、裁判にかける任務を割り当てられている。
マックは、粋なレストランの所有者である
ジョー・アンに魅せられている。
ニックは、マックの麻薬取引相手である
メキシコのディーラー、カルロスとの関係を探るために
ジョー・アンに近づく。
カルロスは、マックに会おうとやってきているのだ。
ニックは、また、ジョー・アンの魅力にだまされ、
マックとの友情は、危険に瀕していた。

出演者: 
Mel Gibson ....  Dale McKussic  
Michelle Pfeiffer ....  Jo Ann Vallenari  
Kurt Russell ....  Detective Lt. Nick Frescia, 
          Head of Narco Div. L.A. County Sheriff  

ここでは、
主演俳優と女優を省いて、
助演のカート・ラッセルを紹介しましょう。

KURT RUSSELL カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17 
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)
のプレスリー役でエミー賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
数々のアクション大作映画に出演し、
アクション・スタートしての地位を固める。 
どんな役柄にも対応できる演技幅の広いアクション俳優。
ともすれば、映画の中で二大アクション・スターが共演すると、
バランスが悪くなることが多いが、ラッセルの場合、
どんな俳優と組んでも、自分の役柄に合わせた演技が出来、
映画を壊すことは決してない。
押し引きの演技を実に心得ている。
S・スタローンと組んだ「デッド・フォール」(1989)、
ウィリアム・ボールドウィンと組んだ「バックドラフト」(1991)、
スティーブン・セガールが早々に抜けてしまったにもかかわらず、
映画を壊さなかった「エグゼクティブ・デシジョン」などがいい例である。
しかし、ラッセルが最も力を発揮するのは、
自分が主役の映画となった時である。
彼は、まわりが無名の俳優でも、自分一人で映画を引っ張るだけの演技力と
ふきかえなしのアクションをするだけの力を持っている。
最近の「ブレーキ・ダウン」、「ソルジャー」は
彼の存在で映画がなりたっているといっても、過言ではない。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」 

その他の出演者:
Raul Julia ....  Carlos/Escalante, Mexican Federal Police  
J.T. Walsh ....  Agent Hal Maguire DEA  
Arliss Howard ....  Gregg Lindfroff, Nick's Cousin  
Gabriel Damon ....  Cody McKussic  
Arye Gross ....  Andy Leonard  
Garret Pearson ....  Arturo, Bartender at Vallenari's  
Eric Thiele ....  Vittorio  
Tom Nolan ....  Leland  
Dawn Martel ....  Sin Sister  
Lala Sloatman ....  Sin Sister #2  
Budd Boetticher ....  Judge Nizetitch  
Ann Magnuson ....  Shaleen  
 
User Rating:  5.8/10 (2532 votes) 
よくないですね。

User Comments:
Kjettoさん
1999年1月3日
つまらん映画

この映画を見ていると、
まるで1970年代に死んだような気分になる。 
筋書きは、くだらない。
善良な男を選ぶか、悪い男を選らぶか
ジレンマに陥っている女を描いている。
メル・ギブソンは、最低の演技。 
役柄にまったく注意を払っていない。 
カート・ラッセルは、毎度のことだが、
真っ正直な顔をして、はまり役である。 
しかし、カートの演技力をもってしても、
この映画は救いようがない。 
ウチに居るべし。

 
オトーサン、
見終わって、ポツン。
「そんなにヒドイ映画かなあ。
ミシェル・ファイファーが素敵だった。
彼女を見ているだけで、オレは堪能したなあ。
そうそう、彼女の経歴を見忘れた。
ハリウッドきっての美人女優だというのに」

MICHELLE PFEIFFER ミシェル・ファイファー 
誕生日 1958/4/28 
出身 米カリフォルニア州サンタアナ 
ファウンテン・バレー高校で演技を学び、
卒業後ロスへ。
映画デビューは80年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」「マンハッタン・ラプソディー」
1981年「オリエンタル探偵殺人事件」
1982年「グリース2」
1983年「スカーフェイス」
1985年「眠れぬ夜のために」「レディホーク」
1986年「くたばれ!ハリウッド」
1987年「イーストウィックの魔女たち」「アメリカン・パロディ・シアター」
1988年「愛されちゃってマフィア」「テキーラ・サンライズ」
     「危険な関係」
1989年「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
1990年「黒い果実」「ロシア・ハウス」
1991年「恋のためらい/フランキー&ジョニー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ラブ・フィールド」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
1994年「ウルフ」
1995年「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」
1996年「逢いたくて」「アンカー・ウーマン」
1997年「シークレット/嵐の夜に」「素晴らしき日」
1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「ディープエンド・オブ・オーシャン」◇「真夏の夜の夢」
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇
 

オトーサン、
最後に、もうひとこと。
「ユーザーコメントのひと、
えらく機嫌が悪くて、
メル・ギブソンに当たり散らしていたけど、
その理由は、
どうも2人の仲に嫉妬したためじゃないかなあ。
オレもキミの気持ち、よく分かるよ」


スパイ・キッズ

オトーサン、
ジャッキー・チェンの
「アクシデンタル・スパイ」を見に行きました。
「あれ、やっていないや。変だなあ。
しょうがないから、別の映画でも見るか」
話題の「シュレック」も、
「アトランティス」を上映している映画館が近くになく、
止むを得ず選んだのが、この子供向け映画。
あまり期待もせずにみたのですが、
意外に面白く見ることができました。

原題:Spy Kids (2001)  
監督・脚本:Robert Rodriguez  
Genre: Action / Family / Comedy 
上映時間:88分
あらすじ:
カルメンとジュニは、
両親は退屈なひとたちと思っている。 
子供たちは知らなかったが、
グレゴリオとイングリッドは、
それぞれの国でナンバーワンのスパイだったのだ。 
子供を育てるために、仕事を辞めたのだ。 
いま、昔の同僚が行方不明になったので、
コルテス一家は、引退なんかしていられなくなった。 
想像もしなかったことだが、
子供たちもまた、立派なスパイの血を引いていた。 

出演者: 
Alexa Vega ....  Carmen Cortez  
Daryl Sabara ....  Juni Cortez  
子役2人が頑張っています。
姉のカルメンは、キャリアを積んだ12歳。
弟のジュニは、8歳、これが初出演。

Antonio Banderas ....  Gregorio Cortez  
Carla Gugino ....  Ingrid Cortez  
大人のほうは、
アントニオ・バンデラスとカーラ・グギーノが好いカップル。
ここでは、美人の経歴だけをみましょう。

CARLA GUGINO カーラ・グジーノ 
誕生日 1971/8/29  
出身 米フロリダ州サラソタ 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1989年「TROOP BEVERLY HILLS」
1993年「ボーイズ・ライフ」
     「カントリー・ファーム/招かれざる婿!?」◇
1995年「マイアミ・ラプソディ」
1996年「マイケル」◆
1998年「スネーク・アイズ」◆
2001年「スパイキッズ」◇ 

その他の出演者:
Alan Cumming ....  Fegan Floop  
Tony Shalhoub ....  Mr. Alexander Minion  
Teri Hatcher ....  Ms. Gradenko  
Cheech Marin ....  'Uncle' Felix Gumm  
Robert Patrick ....  Mr. Lisp  
Danny Trejo ....  Uncle Isadore 'Machete/Izzy' Cortez  
Mike Judge ....  Donnagon/Donnamight  
Richard Linklater ....  Cool Spy  
Guillermo Navarro ....  Pastor  
Johnny Reno ....  Agent Johnny  
Shannon Shea ....  FoOglie #1/Flower  

 
User Rating:  6.7/10 (2216 votes) 
思ったより高いスコアです。  


User Comments:
0rbita1さん
2991年7月10日
こんなに楽しいスパイたちなんか見たことない。

ロバート・ロドリゲス監督に拍手喝采を送りたい。
かれは、子供映画を作った最初の人ではない。
娯楽映画としては、
'Desperado', 'The Faculty' and 'From Dusk Till dawn' があり、 
流行遅れだが、'Toy Story 2'や'The Jungle Book'といった
家族向きの娯楽映画もある。
それでも、この活動的で心はずませるおかしな映画を見ると、
ロドリゲス監督は、何でも撮れるひとであり、
そのトレードマークであるサスペンスとアドレナリンを
注射する才能を持っていることが分かる。
壮大な冒頭シーンから、ラスト・シーンまで
この映画は、奇想天外なトリックにあふれている。
お互いを殺そうとした2人のスパイが恋に落ちて、
家庭を持つなんて、トリックみたいだ。
こうした映画に付きものの小物たちや
世界を乗っ取ろうとする悪党どもが活躍しているし、
俳優たちは、みな、それそれの役割を見事に演じている。
アクションとユーモアの均衡がよくとれていて
ギャグは、陽気で視覚的であり、脚本は、鮮烈である。
バンデラスは、「強く物静かなラテン・アメリカ人」という
イメージとは異なったタイプを巧みに演じている。
いかにも子供映画だというのではなく、
正真正銘のオリジナル作品になっている。、
親指軍人やTVキャスターに変身しているスパイは、
"Goldeneye-meets-Willy Wonka"や
ティム・バートン監督の"the Chocolate Factory-meets-Any"
を思い出させる。
実は、子供たちに重荷になりそうな
超現実的な瞬間や特殊効果がときどき現れるが、
そう多くはない。
オーケー、子供向け映画の証明書を発行しよう。
これは、今年の最良の映画の1つ、
イースター中にで公開された映画としては、最高である。
ぜひ見に行って、楽しんできなさい。
10点満点で8点。


オトーサン、
途中でウツラウツラ。
この映画は、「007」+「ディズニー映画風」
といった感じなので、
007のほうは、まことに面白いのですが、
ディズニー映画風の場面は苦手で、つい眠くなるのです。
子供向け映画にしては、子供の観客はたったの1人。
受付で記念にレゴをもらいましたが、
近くの新聞販売店の子供さんにあげてしまいました。

この映画、観客は若いひとが多く、
ゲームで育った世代。
そして、バンデラスのフアンとお見受けしました。


アウト・オブ・サイト

オトーサン、
もうバテてきました。
「いくら何でも、1日2本はムリだ。
8時間かかりっきり」
そうはいうものの、
「努力せよ」と
さきほど「ショーシャンクの空で」教わったばかり。
「妙な作品だと、もう気力が失せるかも	...」
そう思いましたが、幸い、美男美女の出ている
元気の出る映画でした。

原題:Out of Sight (1998)  
監督:Steven Soderbergh  
原作:Elmore Leonard 
脚本:Scott Frank (I)
Genre: Comedy / Crime / Drama / Romance
上映時間:123分
あらすじ:
キャリアを積んだ銀行強盗(クルーニー)が
相棒(ラーメス)の助けを借り、刑務所を脱出した。
しかし、どさくさ騒ぎのなかで、
連邦保安官(ロペス)を誘拐してしまう。
2人の犯罪者は、最後の大きな詐欺を成功させるために
デトロイトを目指していたが、
すでに、署長は彼らを逮捕する手筈を調えていた。
しかし、彼女は、クルーニーに惹かれてしまったので、
彼らを逮捕するのをためらう。

出演者: 
George Clooney ....  John Michael 'Jack' Foley  
Jennifer Lopez ....  Karen Sisco  
Ving Rhames ....  Buddy Bragg  
Don Cheadle ....  Maurice 'Snoopy' Miller  

オトーサン、
このジョージ・クルーニーを 
「パーフェクト・ストーム」で見て、
あまり大したこのない役者だなとおもいましたが、
この作品では好演。
見直しました。

GEORGE CLOONEY ジョージ・クルーニー 
誕生日 1961/5/6 
出身 米ケンタッキー州レキシントン 
アメリカン・ムービー・クラシック局の
ホスト役として有名なニック・クルーニーが父、
祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、
従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。
俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。
不遇の1年をハリウッドで過ごした後、
数々のテレビドラマに出演し、
中でもNBCの「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、
一躍スターとなる。
このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、
映画俳優組合賞を受賞した。
映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから
本格的に主役を演じるようになった。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1984年「グリズリー2」
1988年「ハイスクールはダンステリア」
1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」
     「レッド・サーフ」
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇
1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇
     「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇
1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇
2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)
     「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」
2001年「オーシャンズ11」 


JENNIFER LOPEZ ジェニファー・ロペス 
誕生日 1970/7/24  
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。
ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。
歌手としても99年ファースト・アルバム
「ON THE 6」でミリオン・ヒット。
映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。
2001年9月29日、
音楽ビデオの収録で知り合った
振り付け師のクリス・ジャッドと結婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「リトル・マイ・ガール」
1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」
1996年「ジャック」
1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆
      「セレナ」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声)
2000年「ザ・セル」◇
2001年「ウェディング・プランナー」◇

おなじロペスでも、
このひと、トム・クルーズとアツアツの仲になった
ペネロペ・クルスとは違います。
念のため。

その他の出演者:
Mike Malone (II) ....  Bank Customer  
Dennis Farina ....  Marshall Sisco  
Albert Brooks ....  Richard 'Dick the Ripper' Ripley  
Nancy Allen ....  Midge, Ripley's Maid  
Catherine Keener ....  Adele Delisi  
Isaiah Washington ....  Kenneth 'Kenny'  
Steve Zahn ....  Glenn Michaels  
Luis Guzman ....  Jose Portencio 'Chino' Chirino  
Keith Loneker ....  White Boy Bob  
Jim Robinson (I) ....  Mr. Gwendon, Assistant Bank Manager  
Donna Frenzel ....  Loretta Randall, Teller  
 
User Rating:  7.5/10 (9927 votes) 
おお、高いですね。
7.5!

User Comments:
ianos999さん
Dublin, Ireland
1999年12月8日
クールで、情熱的

この映画は、すべての点で優れていると
自慢できる稀な映画の1つである。
監督、脚本、撮影、デザインと衣装は、
非常に鋭く、自然な感じを出している。
エルモア・レオナードの原作の映画化は、
こうした人たちしでは成功しなかっただろう。
しかし、演技は、それとは別世界でである。
ファリーナ、キートン、ラーメス、チードル、ザーンは
みな、深さとコメディーと知性を備えていた。
しかし、ジェニファー・ロペスと
ジョージ・クルーニーのカップルの前には
ほかのみんなが霞んでしまった。
クルーニーは、眉をさげてじっと凝視することもなく、
アクションで成功したが、その効果は絶大である。
この役を演じるために生まれたようなものだ。
カリスマ性が感じられるだけでなく、
ある種の説得させる持ち味を出している。
「アナコンダ」でのすさまじい発作的演技を披露した
ロペスだが、ここでもセクシャルで知的な演技をみせている。
彼女の演じるシスコは、美しさと殺意が入り混じって、
よだれが出そうなほどである。
われわれは、まさにスター誕生の瞬間を目撃しているのだ。
クルーニーとロペスを起用する。
これは、まさにプロデューサーにとっての夢である。


オトーサン、
楽しくみました。
暖かいマイアミ、
冬の陰鬱なデトロイト観光もさせてもらったし、
美男美女の甘美なラブシーンも堪能したし、
スタイリッシュな撮影やテンポも快適でした。
でも、あとに何が残ったかといえば、?
まあ、娯楽映画はそんなものです。
この映画、上出来の娯楽映画でした。


ショーシャンクの空に

オトーサン
TSUTAYAで3泊4日で借りたDVDの3本目を手にとります。
「地味な題名だなあ。何の映画なんだろう?」
早速、"THE SHAWSHANK REDEMPTION"とimdbに入力。
すんなり出てきました。ところが、評点をみたところ、「アッ!」
どうしてなのかは、批評でお確かめください。

原題:Shawshank Redemption, The (1994)  
監督:Frank Darabont  
原作:Stephen King
 (短編小説:刑務所のリタ・ヘイワース) 
脚本:Frank Darabont
Genre: Drama
上映時間:142分
あらすじ:
アンディー・デュフレーンは、
若くしてき成功した銀行家であるが、
その人生は、妻とその恋人を殺して
終身刑を宣告されて、劇的に変わる。
1940年代。
映画は、アンディーが、
友人、レッド(刑務所内の調達屋)の助けを借りて
どうやって慣例に従わない囚人になったかを示す。

出演者: 
Tim Robbins ....  Andy Dufresne, Inmate 37927  
Morgan Freeman ....  Ellis Boyd 'Red' Redding, Inmate 30265/Narrator  

ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、熱演。
早速、2人の経歴をみましょう。

TIM ROBBINS ティム・ロビンス 
誕生日 1958/10/16 
出身 米カリフォルニア州ウエストコヴィーナ 
ニューヨーク大学、UCLAの演劇科で勉強した後、
ジョン・キューザックらと劇団アクターズ・ギャングを作る。
「ザ・プレイヤー」でカンヌ映画祭主演男優賞。
「ショーシャンクの空に」の脱獄囚役も評価された。
92年「ボブ・ロバーツ」で監督デビュー。
監督二作目の「デッドマン・ウォーキング」では
アカデミー監督賞の候補にも挙がる。
私生活ではスーザン・サランドンがパートナー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「恋人ゲーム」「トイ・ソルジャー」
1985年「シュア・シング」
1986年「ハワード・ザ・ダッグ/暗黒魔王の陰謀」
1988年「テープヘッズ」
     「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」
     「メイド・イン・ヘブン」「さよならゲーム」
1989年「ミス・ファイアー・クラッカー」
     「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」
1990年「ジェイコブズ・ラダー」「キャデラックマン」
1991年「ジャングル・フィーバー」
1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「未来は今」「星に想いを」「ショーシャンクの空に」◇
     「プレタポルテ」
1995年「デッドマン・ウォーキング」◇
1998年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇「隣人は静かに笑う」◇
1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」▲
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇「ハイ・フィデリティ」◆
2001年「サベイランス/監視」「ヒューマンネイチュア」
 
MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン 
誕生日 1937/6/1 
出身 米テネシー州メンフィス 
カリフォルニアのカレッジで舞台芸術を学ぶ。
卒業後は舞台で活躍、70年代以降映画に出演。
「N.Y.ストリート・スマート」で
アカデミー助演男優賞にノミネート。
「ドライビング・ミス・デイジー」と
「ショーシャンクの空に」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」
1980年「ブルベイカー」
1984年「ハリー&サン」「りんご白書」
1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」
1987年「N.Y.ストリート・スマート」
1988年「偽りのヘブン」
1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」
      「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」
1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」
1991年「ロビン・フッド」
1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆
1994年「ショーシャンクの空に」
1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇
1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」
1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇
1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇
2000年「ベティ・サイズモア」 

その他の出演者:
Bob Gunton ....  Warden Samuel Norton  
William Sadler ....  Heywood, Inmate 32365  
Clancy Brown ....  Captain Byron Hadley  
Gil Bellows ....  Tommy Williams, Inmate 46419  
Mark Rolston ....  Bogs Diamond, Inmate 31804  
James Whitmore ....  Brooks Hatlen  
Jeffrey DeMunn ....  1946 D.A.  
Larry Brandenburg ....  Skeet  
Neil Giuntoli ....  Jigger  
Brian Libby ....  Floyd  
David Proval ....  Snooze  
Joseph Ragno ....  Ernie  
Jude Ciccolella ....  Guard Mert  

 
User Rating:  9.0/10 (60926 votes)
top 250: #2
9点!
高い!!
世界の名作の第2位!!!
オトーサン、
こんなに評価の高い映画をみたのは、
生まれてはじめてです。
外を眺めると、
ちょうど曇り空が一転して、
明るい日が差し込んできました。
「おお、今日はいい日になりそうだ」
 
User Comments:
Si Coleさん
Oxford, England
2001年8月3日
過去最高の映画。

心からお勧めする。
この映画は、過去最高の映画である。
これから、その理由をご説明しよう。
ティム・ロビンズは、
妻とその恋人を殺した罪で不運にも有罪を宣告された
アンディー・デュフレーンという名の都市銀行家を演ずる。
彼は、1947年にショーシャンク刑務所に送られ
そこで犯罪をおかして、2倍の終身刑を受ける。
アンディーは、どういうわけか
「レッド」(モーガン・フリーマン)と
馬があって、いろいろなものを入手する。
アンディーは、刑務所でいろいろのことに挑戦するが、
番人と仲良くなったりもする。
というのも、銀行業務での経験を生かして、
所長の不正蓄財を手伝ったからである。
物語は、展開する。
私は、脇道にそれた話でさえも、
監督が、敬意と注意を払って描いているのに、
大変、感銘を受けた。
演技は、世界的水準である。
ティム・ロビンズの演技は、空前絶後。
モーガン・フリーマンも、おそらくそうだろう。
(まあ、「セブン」の演技も、よかったが)
この映画の筋書きは、よく知られているが、
予想外のひねりがあった。
少々、見栄を張っており、陳腐だったけれども、
正真正銘のオリジナルだった。
撮影は、壮大で、表情豊かだった。
刑務所のおそろしいほどの大きさを、
真に迫まるように描写していた。
しかし、この映画を、他の映画よりも
際立たせているのは、物語への注目度である。
この映画の成功は、
物語とそれが解明される方法のためであ。
これは、パワフルで、痛烈で、
考えさせ、挑戦的にさせる映画である。
もし、アンディーが、この映画の批評をするなら、
こういうにちがいない。
「必死に死ね、それがイヤなら、必死に見ろ」
彼のアドバイス通りだ。


オトーサン、 
この最後の言葉に感動しました。
「そうだ、そうだ。
死んでしまったら、
2度と、忙しくなんかなれないのだから、
やっぱり生きている間中、
必死で何かに打ち込まなければ...
勉強、仕事、恋愛、育児...、
自分の場合は、必死に映画を見つづけねば...」

この映画、
人生の意味、自由のありがたさ、努力の大切さを深く考えさせます。
超おすすめです。


クレイジー・モンキー

オトーサン、
「おお、ジャッキー・チェンか、
久しぶりにお目にかかろうか。
...でも、なあ」
少し迷いながら、TSUTAYAで、
この「クレイジー・モンキー」を借りました。
「やっぱりなあ」
imdbにCrazy Monkey と入力しても、
出てこないのです」
Jackie Chanと入力して、
かれの全作品を表示させて、探してみました。 
「うわーっ、何って、作品が多いのだ。
....Crazy Monkeyなんて、ないぞ」 
一旦、あきらめかけましたが、
海外俳優マガジンで、ジャッキー・チェンを検索。
「あった!1979年のクレージー・モンキー笑拳かも」
ところが、英語の原題は、以下の2つ。
どこにも、Crazy Monkeyなんてないのです。
「これって、一体、どうなってるの?」


原題:Hsiao chuan yi chao (1979)  
   Fearless Hyena, The  

監督:Jackie Chan & Wei Lo  
Genre: Action 
上映時間:90分
あらすじ:
ジャッキー・チェンは、
人里離れた村に爺と一緒に暮らしている。
祖父は、彼にカンフーを教えてくれる。
他人にカンフーをみせびらかさないように警告するが、
ジャッキーは、争いに巻きこまれてばかりいる。
たたきのめしたゴロツキたちに尊敬され、
カンフーの形意門道場の師範を務めることになる。
道場の名声がひろがったために、
ジャッキーの祖父の旧敵「任」が現われて、祖父を殺す。
手ごわい相手に、仇討ちができるように、
ジャッキーは、祖父の友人の師匠から猛特訓を受ける。


出演者:
Jackie Chan ....  Shing Lung  
James Tien ....  Grandpa(爺)  
Sai-kun Yam ....  Yen(任)  

JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 
誕生日 1954/4/7 
出身 香港九龍 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」「アクシデンタル・スパイ」
 


その他の出演者:
Kuen Li ....  The Master  
Hui Lau Chan ....  The Unicorn  
Dean Shek ....  The Coffin Seller  


User Rating:  7.1/10 (158 votes) 
高いスコアです。
  
User Comments:
SelfFateさん
Winnipeg, Canada
2000年5月14日
信じ難いほど見事な決闘!

さて、ジャッキーについて何を言おうか。
彼は、この映画では、ピエロである。
私は、吹替えられた英語版を見た。
出演者は、みな、英国のアクセントを持っていて、
「モンティ・パイソン」のように、絶叫ばかり。
映画の品質は、かなり程度が悪く、
決闘シーンの振り付けは巧いが、
スペクタクルというほどではない。
ジャッキーのクラシックなユーモアは、健在。
女装して、そのバストで、相手の男をたたきのめすのだ。
また、食事中に繰広げられるジャッキーと師匠との間の肉片を
箸で取り合うシーンは信じられないほど見事である。
何という離れワザ!
これは,一度見ないと想像もできないものだ!
マーシャル・アーツのほうは、10点満点で、65。
全体の評価は、5点。


オトーサン、
題名がおかしく、
最初はムカムカしていましたが、
映画をみはじめてからは、
おかしくて、おかしくて
笑い転げました。
それにしても、
カンフーって、見事な技です。
流水の構え、
中元の構え、
タマツブシ 
喜怒哀楽の必殺ワザ...
「香港に行ったら、
ジャッキーのこのビデオを買ってこようかなあ。
プレミアム・マーケットで売り出すか?」


ネバー・エンディング・ストーリー

オトーサン
連日のTSUTAYA通い。今日はまた5本借りました。
「やあ、おととい見たネバー・エンディング・ストーリーの続編があった」
シリーズの第2作目以降は、おおむね不作に決まっていますが、
この第2作は、例外であってほしいものです。

原題:Never Ending Story II: The Next Chapter, The (1990)  
監督:George Miller (I)  
原作:Michael Ende 
脚本:Karin Howard  
Genre: Family / Adventure / Fantasy (more)
上映時間:90分
あらすじ:
再び、バスチアンは、 
ファンタジーの世界に入りこむ。
破壊からそれを守ろうとしているのだ。 
しかし、その地は、悪の女王ザイードによって 
もう破壊されつつあり、 
かれは、アトレーユとともに
「無」と対決することになる。 

出演者: 
Jonathan Brandis ....  Bastian  
Kenny Morrison ....  Atreyu  
Clarissa Burt ....  Xayide  


その他の出演者:
John Wesley Shipp ....  Barney  
Martin Umbach ....  Nimbly  
Alexandra Johnes ....  Childlike Empress  
Thomas Hill ....  Koreander  
Helena Michell ....  Bastian's Mother  
Christopher Burton ....  Tri Face  
Patricia Fugger ....  Instrument Spinster  
Birge Schade ....  Windbride  
Claudio Maniscalco ....  Lavaman  
Andreas Borcherding ....  Mudwart  
Ralf Weikinger ....  Mudwart  
Colin Gilder ....  Rockbiter Junior  
 
  
User Rating:  4.2/10 (615 votes) 
随分、低いスコアですね。

User Comments:
Gmork-2さん
Colorado
1998年9月24日
おそらく、意味がわからないだろう。

人間心理と精神を扱う
こうした映画のもつ意味は、
おそらく、多くの人に分からず仕舞いだろう。
子供向け映画だ。
彼らはファンタジーの看板を見て、すぐそう考える。
しかし、これは万人向け映画であり、
オリジナル映画(ネバー・エンディング・スト−リー1)と比べて、
同じぐらい良くないといっているが、
実は、誰も見ていないのだ。
もし、彼らが見たら、
これは、多くのひとびとの心のなかに
入り込める映画というにちがいない。


オトーサン、
見終わって、まあ満足。
「だって、バスチアンもアトレーユも可愛いんだもの」
悪の女王ザィーラも美人だし、
第1作で活躍した一飛び数千里のフアルコンにも再会できたし...、
それに、何といっても、
「われわれは、みんな果てしない物語の一部」という
この映画のメッセージが大好きです。
オトーサンがたとえ居なくなっても、
誰かが、きっと後を継いでくれる。
そう思うと、気持ちが楽になります。

それというのも、
原作者ミヒャエル・エンデが、素敵なひとだからです。
かれの代表作「モモ」をお読みになりましたか?

モモ(岩波、1976)

おおきな都会の街はずれ、
古びた円形劇場に小さな女の子がある日住み着くようになる。
じぶんでつけたという彼女の名前はモモ。
穏やかでゆとりある街の人々とのくらしに、
「時間貯蓄銀行」から来たという灰色の男たちが介入してくる。
ゆとりある生活は全く無意味、
人生の無駄遣いをしないために時間を貯蓄せよと説得する。
いつしか街は灰色になり、人々はどんどん不機嫌に、怒りっぽくなってゆく。
友を失ってゆくモモは、ふしぎなカメ・カシオペイアとともに
盗まれた時間を人々に取り戻すべく長い道のりを歩き出す。
時間のなんたるか、
また生死とはどういうものか、
ふかく考えさせられる作品。
ベストセラーになって日本にエンデの名を知らしめ、
話題を沸騰させた。

オトーサン、
深くうなづきます。
「そうなんだよなあ。
いまの時代風潮、まちがっている。
若い頃には、一見無駄遣いの時間が大事なんだよなあ。
これが、歳をとった時に、役立つんだ。
こういう大事なこと、若いひとに伝えなければ...」


サイモン・バーチ

オトーサン、
2本立ての3日目となると、もうフラフラ。
ひさしぶりに、お風呂に入りました。
「今日は、オレのン歳目の誕生日だものなあ。少しは休まなくては...」
それでも、NYの長女から、動画入りのお祝いメールをもらって元気回復。
「よーし、見るぞう!批評も書くぞ!」

原題:Simon Birch (1998)  
監督・脚本:Mark Steven Johnson  
原作:John Irving (I)  
Genre: Drama 
Rated PG for language, emotional thematic elements, and an accident scene. 
上映時間:113分
あらすじ:
サイモン・バーチは、
自分は英雄的な使命を果たすために
神が創造された特別な存在と信じている。
サイモンと彼の親友、ジョー・ウエントワースは、
ニューイングランドの小さな町で育った。
ジョーは、町随一の美人レベッカの私生児であり、
サイモンは、12歳ながら小人なので、
教会のクリスマス野外劇では
無理やり幼児・キリストの役を演じさせられる。
1964年の夏びある日、
野球のチビッコ・リーグの選手であるサイモンが
ファウルボールを打った。
これは、友情の強さを験す機会となった。
というのも、その打球が運悪く
ジョーの母親レベッカの頭を直撃して、
死に至らせたからである。
ジョーはサイモンと一緒になって
身元不明の父親を探しだそうとする。
まさに、それが成功しようとしたとき、
サイモンが信じる使命を果たすときがやってきた。
英雄 − 小さな英雄 − を必要とする状況になったのである。

出演者: 
Ian Michael Smith ....  Simon Birch  
Joseph Mazzello ....  Joe Wenteworth  
この2人子供のが主人公です。
それぞれ、いい持ち味を出しています。

Ashley Judd ....  Rebecca Wenteworth  
このひと、美人です。
早速、経歴をみてみましょう。

ASHLEY JUDD アシュレイ・ジャッド 
誕生日 1968/4/19 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
4歳の時に両親が離婚し、
歌手の母や姉とともに各地を転々とする少女時代を送る。
その後、母ナオミと姉ウィノナは
カントリー・ミュージックのバンド”ジャッズ”で成功を収めた。
ケンタッキー大学でフランス語を専攻。
卒業後はピース・コープスに就職が決まっていたが、
友人たちの勧めで女優を志し、ハリウッドへ。
ウェイトレスやエージェントのアシスタントをする傍ら、
演技教室で数年間演技を学ぶ。
91年、NBCの”SISTERS”でレギュラーに起用され、注目を集める。
1992年「カフス」で映画デビュー。
当初は大きな役でオファーされていたが、
ヌード・シーンがあるため、断り、端役での出演だった。
93年「RUBY IN PARADISE」で
インディペンデント・スピリット主演女優賞受賞。
2000年4月にカーレーサーのダリオ・フランチッティと婚約。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「カフス」
1993年「ディープ・ジョパディー」
1995年「スモーク」 「ヒート」 「聖なる狂気」
1996年「評決のとき」「ノーマ・ジーンとマリリン」
     「ボディ・リップス」
1997年「ザ・ローカスト あばかれた夏」
1998年「コレクター」◇「サイモン・バーチ」
     「氷の接吻」◇
1999年「ダブル・ジョパディー」◇
2000年「あなたのために」◇
2001年「恋する遺伝子」

オトーサン、
ぼやきます。
ぼやいても、どうなるものでもないのですが、
「どうして、美人って、レーサーと結婚したがるんだ?
ゴクミもナカムラも...それからダテも」 

その他の出演者;
Oliver Platt ....  Ben Goodrich  
David Strathairn ....  Rev. Russell  
Dana Ivey ....  Grandmother Wenteworth  
Beatrice Winde ....  Hilde Grove  
Jan Hooks ....  Miss Leavey  
Cecilley Carroll ....  Marjorie  
Sumela Kay ....  Ann  
Sam Morton ....  Stuart  
Jim Carrey ....  Adult Joe Wenteworth  
John Mazzello ....  Simon Wenteworth  
Holly Dennison ....  Mrs. Birch  
Peter MacNeill (I) ....  Mr. Birch  


User Rating:  7.0/10 (2274 votes) 
かなり高いスコアです。

User Comments:
Steve Bakerさん
Cairns Australia
1999年5月3日
混乱している。
 
これは、自分が運命的存在であると信じる
12歳の小人についての映画である。
ジョン・アービングの原作、
"The World According To Garp"や
"The Hotel New Hampshire"を脚色した
2本の映画は、両方とも、いい出来だった。
急いで付け加えたいが、
この映画は、他の2作品とはちがう。
この映画は、子供も、おとなも、
満足させられるとは、思われない。
若きサイモン(イアン・マイケル・スミス)は
アメリカの典型的な小さな町、ニューハンプシャーで
のけ者になっている。
彼は、身長1メートル、そのうえ不格好である。
そのハンディを穏やかで皮肉で懐疑的な物の見方や、
例えば、日曜学校で大声で、
当意即妙に話す能力によってカバーしている。
両親は、彼を可愛がってはくれない。
かれは、また、町の権威者、
とくにラッセル司祭(デイビッド・ストラテリン)
を軽蔑している。
彼の仲間は、同じくのけ者のジョーである。
(ジョセフ・マッゼロ:ジュラシック・パークに出演)
彼のママは、
(アシュリー・ジャッド、"Kiss The Girls"に出演)
パパの名前を明かさそうとしない。
それは、アメリカのこの小さな町では、許されないことである。
とにかく、若きサイモンは、キュートで、
障害があるゆえに面白い人物である。
サイモンは、記憶に残る演技をし、
アシュリー・ジャッドときたら、ひたすら美しい。
彼の悲惨な誕生シーンは、正真正銘、面白い。
小人を主役にしたいくつかの映画のことを思い浮かべると、
この映画は、"The Tin Drum" や 
"The Year Of Living Dangerously"
と較べると、印象が薄いような気がする。
"Grumpy Old Men movies"を書いた 
マーク・ステーヴン監督は、 
"Garp and The Hotel New Hampshire"の
冷笑的で風刺の効いた作品スタイルと
子供映画のおおげさな作り方との
ちょうど中間の作風の映画をつくりだそうとしたようだが、
結果として、極めて少数のひとしか喜ばないような
スタイルの映画をつくってしまった。


オトーサン、
このUser Commentsに賛成です。
身体障害者が主人公の映画って、
表向き大声では「つまらない」とはいいにくいけれども、
美人が出ている映画と較べると、ハンデがあります。
つまり、そのハンデのぶんだけ、
ドラマ性を高める必要が出てくるからです。
いい例が、ヘレンケラー物語。
障害を克服していく努力に、涙、涙の連続。
ところが、この映画の主人公は、
現実の障害者がそうであるように
あまり愛されたり、同情される性格ではないのです。
ある意味では、当然のこと。
身障者といったって、身体の一部だけがひととちがうだけで、
あとの99%はフツーのひと。
いやな点だってたくさんあるし、
自己主張も強いのです。
そのことを改めて認識させられたのが、この映画です。
面白くはないが、でも、とてもいい映画です。


チキ チキ バン バン

オトーサン
すこし、息抜きにこの映画のDVDを選びました。
チキチキバンバンという題名だけで、あの有名な歌曲が浮んできます。
しかし、原題をよく見ると、"Chitty Chitty Bang Bang"となっています。 
「あれっ、チキチキ・バンバンでなく、チティチティ・バンバンなの?」
それから、チティチティ・バンバンは、クルマの名前であることも知りました。

原題:Chitty Chitty Bang Bang (1968)  
監督:Ken Hughes (I)  
脚本:Roald Dahl& Ken Hughes (I)  
Genre: Family / Comedy / Musical / Fantasy
上映時間:144分
あらすじ:
風変わりな教授が風変りな機械を発明する。
しかし、ロクな結果にならない。
かれが、革命的な自動車を発明すると、
外国政府が興味を持って、入手するために 詐欺行為に及ぶ。

出演者: 
Heather Ripley ....  Jemima  
Adrian Hall (I) ....  Jeremy  
この2人の子供、可愛いですね。

Dick Van Dyke ....  Caractacus Potts  
Sally Ann Howes ....  Truly Scrumptious  
Lionel Jeffries ....  Grandpa Potts  

この発明家、よきパパを演じ、
歌って踊って大活躍の陽気なヂィックの経歴をみましょう。

DICK VAN DYKE ディック・ヴァン・ダイク 
誕生日 1925/12/18 
出身 米ミズーリ州ウエストプレーンズ 
テレビ・シリーズ「Dr.マーク・スローン」で
主人公マーク医師役を演じた。
バリー・ヴァン・ダイクの父。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1963年「バイ・バイ・バーディ」
1964年「メリー・ポピンズ」
1965年「恋するパリジェンヌ」
1967年「怪盗大旋風」
1968年「チキ・チキ・バン・バン」
 
オトーサン、
怒ります。
「ちょっと、この評価、低すぎない?」


その他の出演者:
Gert Frobe ....  Baron Bomburst  
Anna Quayle ....  Baroness Bomburst  
Benny Hill ....  Toymaker  
James Robertson Justice ....  Lord Scrumptious  
Robert Helpmann ....  Child Catcher  
Barbara Windsor ....  Blonde  
Davy Kaye ....  Admiral  
Alexander Dore ....  First Spy  
Bernard Spear ....  Second Spy  
Stanley Unwin ....  Chancellor  

 
User Rating:  6.2/10 (1257 votes) 
オトーサン、
ふたたび、怒ります。
「ちょっと、この評価、低すぎない?」
ちょっと長すぎて後半がだれたようです。
144分を90分くらいに再編集すれば、
世界の名作になったかもしれません。
  
User Comments:
njsukさん
Hampshire, England
2001年10月28日
完全にお子様映画。
それから、チティチティ・バンバンは、クルマの名前であることも知りました。
これは、始めから終りまで 子供たちを夢中にするだろう。 これは、親たちが製作者に感謝する映画である。 素晴らしい、そして完全な娯楽作で、 幼年時代ってどんな世界かを示している! しかし、要注意。 子供の誘拐シーンは、幼い子供たちには、 恐ろしすぎる。 オトーサン、 1日2本という目標で、映画批評の仕事がすこし雑になってきました。 「おいおい、この映画のUser Comments、どれもこれも長文だ」 そこで、一番短いのを選びました。 でも、ちょっと寂しいコメントです。 参考までに、長文を原文そのまま掲載しましょう。 ヒマなかたは、翻訳してください。 User Comments: Dave Hoganさん Los Angeles, Ca 2001年6月22日 James Bond goes to Romper Room I'm one of many thirty-somethings that grew up on this movie and later suffered nightmares featuring the Child Catcher. To this day, I still feel an uneasy chill when I hear the words "kiddie-winkies". Bit I still love this film on several levels. I loved it as a child because it's great cinema for children. I love it as a film student because it's a well-crafted,timeless fairytale. And I love it as an adult because it full of suggestive double meanings, much like the Warner Bros cartoons of the 1940s - the type of things that shoot straight over kids' heads and make adults snicker knowingly. With a screenplay penned by Ian Fleming, this should come as no surprise. Dick Van Dyke is Caractacus Potts, a wacky inventor who inexplicably lives in England with his two inexplicably English children. Caractacus Potts...wacky inventor,,,get it? Hoo hah! Potts and his two children (whose pictures may be seen in the dictionary next to the word "moppet") live with the senior Mr. Potts in a windmill/labratory. Caractacus rescues a junked motorcar from rusting in a field and restores it to new - meet Chitty Chitty Bang Bang, named for the sounds the car makes. Soon thereafter in one of those Pipi Longstocking-esque child-arranged dates, Potts and his two children go on a picnic with local richgirl Truly Scrumptious - possibly the best Bond Girl name since Pussy Galore. As the day winds down, Potts tells the children a story, in which the foursome embark on a great adventure in the resplendent Chitty Chitty Bang Bang which Potts as rigged to fly, float, drive itself, and perform other turn-of-the-century Batmobile-like functions. Our heroes end up in a far away kingdom ruled over by the Baron and Baroness Bomburst(Gert Frobe and Anna Quayle), a terribly sad place where children have been outlawed, rounded up, and kept in a dungeon. The gang and Chitty invade the kingdom to rescue Potts' father, who has mistakenly been identified as the inventor of the flying car and kidnapped. There, they befriend a toymaker (played by Benny Hill in one of his stock characters from his TV show) who hides the children while they attempt to spring grandpa Potts. Enter the Child Catcher, who lures the children with free lollipops and takes them away to the dungeon. Potts and the toymaker (who now only makes toys for the child-like king) hatch a plan to infiltrate the castle, rescue the elder Potts and the twin moppets, and free all the other children as well. I have two favorite scenes in this film. One is the musical number in the castle, where Truly and Potts are disguised as huge toys for the Baron's birthday. Truly is a wind-up doll on a music box, and Potts is a marionette who does a dance number that not only convinces you that he really is on strings, but that Dick Van Dyke is one of the most talented performers ever to be caught on film. My other favorite scene, I admit with guilt, is the one where the Baron and Baroness are readying themselves for bedtime, and prancing around the room in nightclothes calling each other by ultra-gooey-cute pet names. However, whenever the Baroness isn't looking, Baron Goldfinger takes a swing at her with an axe. It's the most entertainingly erotic scene in a kiddie flick since Natalie Wood was covered in cream pies while wearing only frilly turn-of-the-century underwear in "The Great Race". This film is a rare treat. It's a film that appeals to kids and keeps adults interested at the same time. Let your kids watch it, watch it with them, or just watch it yourself when you're in the mood for some pure, escapist fun. And try not to think about the Child Catcher when you go to bed afterward. オトーサン、 通読してニヤリとします。 「ね、ずいぶん、このひと感動しているでしょ。 ディック・ヴァン・ダイクも素晴らしいと書いてあるでしょう」 Dick Van Dyke is one of the most talented performers ever to be caught on film. (かれの出演映画のなかでは、最高の演技をしている)


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(外伝)

オトーサン、
この映画の題名をimdbに入力しても、出てこず、イライラ。
いくつも、おなじような作品があるのです。どうやらシリーズもの。
「なんだ、香港映画かあ。道理で、英語表記なのに、チンプンカンプンだ」
そうなのです。この香港映画は、中国語では少年黄飛鴻鉄馬。アイアン・モンキー。
何が何だかわかりません。
「まあ、見ているうちに次第に分かってくるだろう」

原題:Siunin Wong Fei-hung tsi titmalau (1993)  
   Iron Monkey  (USA)
監督:Woo-ping Yuen  
脚本:Tai-Muk Lau&Cheung Tan  
Genre: Action 
Rated PG-13 for martial arts action/violence and brief sexuality. 
上映時間:85分
あらすじ:
ロビン・フッド物語の香港版。 
中国のある村の出来事。
不正行為をしている高官は、
いつも孫悟空の仮面をかぶった義賊の侵入を受ける。
義賊の名は、慈悲深い神によって名づけられた
「アイアン・モンキー」である。
すべての方策が失敗した後、
政府は、若い旅回りの医者(Donnie Yen)に
義賊を発見するように迫る。
悪い修道僧もやってくる。
医者とアイアン・モンキーは、
力を合わせて不正な政府高官と戦う。

出演者: 
Rongguang Yu ....  Dr. Yang/Iron Monkey  
Donnie Yen ....  Wong Kei-Ying(若い旅回りの医者)  
James Wong (I) ....  Governor Cheng  

この3人、とにかくマーシャル・アーツの達人です。

その他の出演者:
Jean Wang ....  Orchid Ho  
Yee Kwan Yan ....  Hiu Hing  
Hou Hsiao ....  Disfigured Swordsman  
Sze-Man Tsang ....  Young Wong Fei-Hung  
Sai-kun Yam ....  Hin Hung  
Shun-Yee Yuen ....  Master Fox  
Fai Li ....  Witch  


User Rating:  7.8/10 (887 votes) 
非常に高いスコアです。
マーシャル・アーツの最高峰だからでしょうか。
  
User Comments:
Blake Matthewsさん
Stockton, California
2000年9月5日
世界最高峰のマーシャル・アーツ映画。

ユエン・ウーピン監督とドニー・ユエンが、
ふたたび協力して、現存するカンフー映画の最高作品を創りあげた。
物語は、「アイアン・モンキー」を名乗る
ロビン・フッドらしきマーシャル・アーツの達人が
Wong Kei Yingと組んで、政府の腐敗と戦うというものである。 
映画それ自体は、シリーズものの先行編である。
いろいろな面で、シリーズのなかでは、
出来のよい作品となった。 
この映画は、一応、友情、強欲、腐敗、家族愛を
テーマにしているが、
勿論、マーシャル・アーツものである。 
対戦シーンは、Yuen Woo Pingの振り付けである。 
かれは、ベスト振付師の栄誉にノミネートされた。 
かれが受賞しなかったのは、奇異なことである。 
Donnie Yen, Yu Rong Gwong、
その他の助演陣もマーシャル・アーツの様々な形を披露してくれる。 
私の好きなファイト・シーンは、 
Donnie Yenが、悪い修道僧らと戦うところである。 
かれのフットワークは恐るべきものがある。 
この業界で最高のものである。 
すべては、印象的な結末につながっていき、 
Donnie Yen と Yu Rong Gwong は、
燃え盛る旗竿の森のてっぺんで戦うのだ。 
まるで本当のことのようだ。
すばらしい映画。 
ここには物語があり、テーマもモラルもある。
そして、何といっても偉大なファイトがある。 
ほんとうの古典作品。


オトーサン、
アカデミー賞をとった「グリーン・ディスティニー」での
マーシャル・アーツの見事さに驚嘆いたしましたが、
この映画のマーシャル・アーツのすごさを見て、
お口あんぐり。
「世の中に、こんなにすごい武術があったのか、
そして、それを撮影する技術水準の高さ!
こりやあ、香港映画、馬鹿にしてはいけないなあ」

オトーサン、
実は、年末に香港に行きます。
そのため、その間、映画が見られないので、
年間300本達成も危ぶまれているのです。
「歯を食いしばっても、毎日、2本見よう。
香港に行ったら、中国語はチンプンカンプンだけど、
記念に、1本くらい香港映画を見てこようっと!」


傷だらけのランナー

オトーサン
「ブラビ」こと、ブラッド・ピット、そう好きな俳優ではありません。
最近作の「ファイト・クラブ」、「マルコヴィッチの穴」、「スナッチ」、
「ザ・メキシカン」...みんな見ましたよ。
もうじき上映の「スパイ・ゲーム」も見ますが、どうも好きにはなれません。
でも、若手有望株にはちがいありません。輝いています。女性フアンも多いのです。
そこで、研究のために、かれの初期の作品を見ることにしました。

原題:Across the Tracks (1991)  
監督:Sandy Tung (I)  
脚本:Sandy Tung (I)  
Genre: Drama
上映時間:100分
あらすじ:
ビリーが少年鑑別所から戻ってきたとき、 
前の高校とはちがう町の反対側の高校に入れられた。
かれは白紙にもどってやり直すつもりだったが、 
昔の喧嘩相手はそうさせてくれなかった。 
悪友のバディもヤクをやろうと持ちかける。 
かれの兄のジョーは、ビリーとちがって、 
いいランナーだった。 
陸上競技で大学の奨学金をもらおうと決心していた。 
かれはビリーに自分の高校の陸上競技部に入らないかという。 
兄弟は、こうして練習に励む... 


出演者: 
Brad Pitt ....  Joe Maloney  
Rick Schroder ....  Billy Maloney  
Carrie Snodgress ....  Rosemary Maloney  

ここでは、
若き日のブラット・ビットが活躍。
やはり経歴紹介は、ブラビでしょう。

BRAD PITT ブラッド・ピット 
誕生日 1964/12/18 
出身 米オクラホマ州ショーニー 
ピットは、ミズーリ州スプリングフィールドで過ごし、
ミズーリ大学に入学。
卒業後はロサンゼルスに移り住み、
ロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。
デビュー作は1988年「リック」。
いきなり主演で、日光に当たると死んでしまう
病気の青年リックを演じている。
旧ユーゴで撮影され、一度は内乱でお蔵入りしかけた作品。
ブルース・ウイリス主演、テリー・ギリアム監督
「12モンキーズ」(1995)で精神異常者役を演じ、
ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。
2000年7月にジェニファー・アニストンと結婚した。 
ルックスは正当派二枚目俳優の顔立ちながら、
出演する映画の役柄は常にクセがあり、観客を戸惑わせる。
そのクセのある演技も単一のものではなく、
映画によって、違った演技を見せている。
それだけに彼の映画は観る側によって、
かなり評価が別れるが、
主演の映画よりも助演ながら枠にはまらない役柄の方が
彼の演技力は生かされている。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1988年「リック」◇
1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」
1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」
1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」
     「ヒミツのお願い」
1992年「クール・ワールド」「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇
     「ブラッド・ピットの君にメロメロ」
1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆
     「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇
1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆
1996年「スリーパーズ」◆
1997年「デビル」◇
     「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇
1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」
2000年「スナッチ」◇
2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇「オーシャンズ11」 


David Anthony Marshall ....  Louie  
Thomas Mikal Ford ....  Coach Walsh  
John Linton ....  Brad  
Cyril O'Reilly ....  Coach Ryder  
Jack McGee ....  Frank  
Annie Dylan ....  Linda  
Bebe Drake ....  Mrs. Fischer  
Kent Lipham ....  Big Ed  
Jaime Gomez (I) ....  Bobby (Teammate #1)  
Larron Tate ....  Ronnie (Teammate #2)  
Ron Marquette ....  Paulie (Brad's Friend #1)  
Andrew Zeller ....  Tiny (Brad's Friend #2)  

 
User Rating:  5.7/10 (167 votes) 
低いですね。
単調だったかも、
名作「炎のランナー」とつい較べたくなります。
  
User Comments:
Jay Stulerさん
Ohio
2001年9月17日
走れ、リッキー、走れ

リッキー売り出し映画。
シュローダーと27歳のブラッド・ピットは、
高校生を演じている。 
ここには大した話はない。 
何が、売りかのかよく分からない。
ある意味ではいい映画だが、 
脚本は、面白くも何ともない。 
映画でなく、TVシリーズで売り出すべきだたかも。 
退屈だと思っても、当然。 
ブラビやリック・シュナイダー、そして陸上競技のフアンなら
ビデオを借りてもいいのではないか。 
 

オトーサン、
見終わって、
「ブラビ、やっぱり、いいじゃん」
若く売り出しはじめのブラビ、いいですねえ。
「こりゃぁ、やっぱり人気が出るはずだ」


ネバー・エンディング・ストーリー

オトーサン、
映画を1日に2本も見ると決めると、大忙し。
それなのに、このDVD、タイトルを入力しても
IMDBに見当たらないのです。
「しょうがないなあ。
ドイツ映画かもな。
監督名で検索してみよう」
その結果、ようやく、このデータを探り当てたのです。
「1日2本、こりゃあ、楽じゃないなあ」

原題:Unendliche Geschichte, Die (1984)  
   NeverEnding Story, The(USA) 
監督:Wolfgang Petersen  
原作:Michael Ende
脚本:Wolfgang Petersen  
Genre: Fantasy / Adventure / Family
上映時間:94分
あらすじ:
バスティアンは、ワルガキ3人組にいじめられて、
憂うつな生活を送っている少年である。
ある時、彼は本屋に逃げこみ、
年老いた書店主から古い童話の本を教えてもらう。
それは、読むと危いといわれる本である。
その後、彼は、本を借りて学校の屋根裏で読み始める。
かれは、ファンタジーの神秘的な世界に引き込まれる。
そこでは、破壊からひとびとを救う英雄が待望されていた。

出演者: 
Barret Oliver ....  Bastian  
Noah Hathaway ....  Atreyu  
本の世界に耽溺するバスティアン
幻想の世界で活躍する少年、アトレーユ、
ふたりとも、いいですねえ。
健気で。

その他の出演者:
Drum Garrett ....  1st Bully  
Darryl Cooksey ....  2nd Bully  
Nicholas Gilbert ....  3rd Bully  
Gerald McRaney ....  Bastian's Father  
Thomas Hill ....  Koreander  
Deep Roy ....  Teeny Weeny  
Tilo Pruckner ....  Night Hob  
Moses Gunn ....  Cairon  
Alan Oppenheimer ....  Falkor  
Sydney Bromley ....  Engywook  
Patricia Hayes (I) ....  Urgl  
Tami Stronach ....  The Childlike Empress  
 
User Rating:  7.0/10 (2442 votes) 
高いスコアです。  
当然です。
オトーサン、
叫びます。
「こりゃ、5つ星だ」


User Comments:
JohYowzaさん
Denmark
2001年7月23日
その秋の午後、僕の人生が変わった...

この映画は、ファンタジー物のなかで最高の作品である。 
トップといってもいい。 
当時、ある寒い秋の日、僕は、親父と一緒に見て、 
その日以降、僕の人生は変わった。 
この映画は、世の中には、ほんとうにすばらしい場所や
ひとたちがいることを教えてくれた。 
求めよ、さらば与えられんである。. 
いま、23歳になっていて、コンピュータ産業で働いているが、 
この映画のテーマ音楽をCDでよく聴いているし、 
夢想にふけっている...
この映画は、かつてないほど美しく感動的である。 
すばらしいひとたちと、ファンタジーの目くるめく風景に満ちた
時を超えた物語である。 
魅力的で、かんぺきな音楽が、心をとらえ、
映画が終わるまで、釘付けにされるだろう。 
そして、2時間ちかく泣いていたのに気付くだろう。 
僕は、ほんとうに幸運だった。 
世界は、あなたがつくるんだと呼びかける
このすばらしい映画を若いときに見られてよかった。 
この9月、運良く、DVDで見ることができた!!
何といっても、これは傑作である。


オトーサン、
このユーザーコメントを映画を見る前に
先に翻訳してしまったので、
「人生が変わる映画?本当かよ?」
懐疑的でした。
でも、見終わったいま、感動しています。
「いやぁ、いい映画だった。
日本の絶望しているすべてのひとたちに
見せたいな」
テーマ音楽が、こだましています。

ふりむいて
よくよく見るんだよ
見つめてごらん
夢を写す鏡を
どこへでも思いのまま
その秘密はどこに
ページをめくれば、
答えが分かるよ
ネバー・エンディング・ストーリー
果てしない物語


ケイプ・オブ・フィアー

オトーサン
あせりました。
あせって、パニックになりかけました。
「ありゃっ、同じDVDを借りてきてしまったのかも」
「ケイプ・オブ・フィアー」と「恐怖の岬」、
同じ映画です。
しばらくして、気持ちが冷静になり、
やがて、喜びに変わりました。
「どうして?」
「それは、映画批評を見てのお楽しみ!」

原題:Cape Fear (1991)  
監督:Martin Scorsese  

この名監督の経歴をみておきましょう。

MARTIN SCORSESE マーティン・スコセッシ 
誕生日 1942/11/17  
出身 米ニューヨーク 
監督作 
1968年「ドアをノックするのは誰?」
1972年「明日に処刑を…」
1973年「ミーン・ストリート」
1974年「アリスの恋」
1976年「タクシー・ドライバー」
1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」
1978年「ラスト・ワルツ」
1980年「レイジング・ブル」
1983年「キング・オブ・コメディ」
1985年「アフター・アワーズ」
1986年「ハスラー2」
1988年「最後の誘惑」
1989年「ニューヨーク・ストーリー」(挿話)
1990年「グッドフェローズ」
1991年「ケープ・フィアー」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス汚れなき情事」
1995年「カジノ」
1997年「クンドゥン」
1999年「救命士」
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」

原作:John D. MacDonald
脚本:James R. Webb 
Genre: Horror / Thriller
上映時間:128分
あらすじ:
マックス・ケイデイは、
レイプの罪で投獄され、
いま釈放されたばかりの精神異常者である。 
かれは、当時のボーデン弁護士を深く恨み、
復讐の念に燃えている。 
というのも、ボーデンが裁判中に、
彼を無罪にするかもしれない重要な証拠を
葬り去ったからである。 
かれは、ボーデンとその妻、
さらには、15歳の娘ですら脅迫しようとしている。

出演者: 
Robert De Niro ....  Max Cady  
Nick Nolte ....  Sam J. Bowden  
Jessica Lange ....  Leigh Bowden  
Juliette Lewis ....  Danielle Bowden  

やはりデニーロが大熱演、
負けず劣らずの演技をニック・ノルティもやっています。
ボデンの妻のジェシカ・ラングも
ュリエッタ・レヴィスもなかなかです。

ここでは、
ニックとジェシカの経歴をみましょう。

NICK NOLTE ニック・ノルティ 
誕生日 1941/2/8  
出身 米ネブラスカ州オマハ 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1975年「グッバイ・ドリーム」
1977年「ザ・ディープ」
1978年「ドッグ・ソルジャー」
1979年「ノース・ダラス40」
1982年「48時間」◇
1983年「アンダー・ファイア」
1984年「りんご白書」
1985年「ヒバリーヒルズ・バム」
1987年「ウィーズ/塀の中からブロードウェイ」「ダブルボーダー」
1988年「3人の逃亡者」
1989年「もうひとつのラブ・ストーリー」「戦場」
     「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「殺人調書/Q&A」「48時間PART2」◇
1991年「ケープ・フィアー」「サウス・キャロライナ」
1992年「ザ・プレイヤー」△「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「アイ・ラブ・トラブル」「ハリウッド・トラブル」
1995年「ある大統領の情事」
1996年「狼たちの街」「マザーナイト」
1997年「ナイト・ウォッチ」◆「Uターン」「アフターグロウ」◇
     「白い刻印」◇
1998年「シン・レッド・ライン」◆
1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」「背信の行方」◇
2000年「金色の嘘」 

JESSICA LANGE ジェシカ・ラング 
誕生日 1949/4/20  
出身 米ミネソタ州クロケット 
演劇を専攻したミネソタ大学を中退。
その後、ニューヨークに出て、
ソーホーの小さなモダン・バレエ団に入る。
実験劇場などの舞台を踏みながら、
マイムにとりつかれ、
パリに赴き、エティエンヌ・デュクローに師事する。
74年にニューヨークに戻り、
モデルやウェイトレスをしながら、
アクターズ・スタジオに学んだ。
76年「キングコング」で映画デビュー。
82年「トッツィー」のジュリー役でアカデミー助演女優賞、
94年「ブルースカイ」でアカデミー主演女優賞を受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1976年「キングコング」
1979年「オール・ザット・ジャズ」
1980年「ひと妻窃盗団」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
1982年「女優フランシス」
     「ペニーズ・フロム・ヘブン」
     「トッツィー」
1984年「カントリー」
1985年「スウィート・ドリーム」
1986年「ロンリー・ハート」
1988年「熱き愛に時は流れて」「ファーノース」
1989年「ミュージック・ボックス」「メン・ドント・リープ」
1991年「ケープ・フィアー」
1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」
1994年「ブルー・スカイ」
1995年「代理人」「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」
1997年「シークレット/嵐の夜に」
1998年「従妹ベット」「沈黙のジェラシー」
1999年「タイタス」

その他の出演者:
Joe Don Baker ....  Claude Kersek, Private Investigator  
Robert Mitchum ....  Lieutenant Elgart  
Gregory Peck ....  Lee Heller, Cady's Attorney  
Martin Balsam ....  Judge  
Illeana Douglas ....  Lori Davis  
Fred Dalton Thompson ....  Tom Broadbent  
Zully Montero ....  Graciella, The Bowden's Maid  
Craig Henne ....  Prisoner  
Forest Burton ....  Prisoner  
Edgar Allan Poe IV ....  Prisoner  
Rod Ball ....  Prisoner  
 
User Rating:  7.0/10 (6977 votes) 
かなりの高いスコアです。

User Comments:
Jamesさん
New York
2001年11月17日
非常に手堅い作品

この映画については、
言いたいことが山ほどあるが、
どこからはじめたものか分からない。 
ジュリエッタ・レヴィスは、素晴らしい。
デ・ニーロは、いつものようにファンタスティックだし、 
ニック・ノルティは、大したものだ。 
スコセッシの一番いい監督作品ではないか。 
かれは、モノクロ映画で、
俯瞰スタイルのオリジナル映画を一変させて、
まったく正反対のカメラ・アングルと
ファンタスティックな特殊効果と美しい色の映画に仕立てた。 
まさに巨匠である。 
この映画は、オリジナル作品での問題を解決したうえ、
サスペンスとアクションは堅持した。 
暴力に彩られてはいるが、やりすぎではない。 
マックス・ケイデイの心理状態を正確に示すためである。 
必見の映画。 
デニーロとスコセッシのフアンは
見逃すべきではない。


オトーサン、
このスコセッシが監督したリメイク作品と
1962年のリー・トンプソン監督のオリジナル作品と
どちらがいいか、品定めをします。
たしかに、白黒とカラーのちがい、
CGの有無、撮影技術の進歩など
1962年から1991年へ
ほぼ30年の時代の差を感じます。
この点は、圧倒的にスコセッシの勝ち。
しかし、出所した男が弁護士一家に復讐すること
自宅や恐怖の岬が舞台という設定のなかで、
どちらが、より恐怖を感じるかというと
オリジナル作品の勝ちです。
というのは、リメイク作品は、
あの愛すべきデニーロを脅迫者にしたので、
単なる悪人にはできず苦労しています。
いろいろ工夫したものの、、
どこかにムリが生じているような気がします。
こうしてみると、
リメイクというのは、
なかなか難しいものです。


妹の恋人

オトーサン、
「何とか、今年中に300本見られないかなあ」
日夜、秘策を練ってまいりました。
ある夜、ひらめきました。
「そうだ、1日2本づつ見ていけばいいのだ」

原題:Benny & Joon (1993)  
監督:Jeremiah S. Chechik  
原作・脚本:Barry Berman & Lesley McNeil
Genre: Comedy / Romance
上映時間:98分
あらすじ:
ベニーは、自動車修理屋をやっている。
精神不安定の妹、ジューンの面倒を見ている
辞めたがる家政婦を何とか引き留めようとして苦労している。
監視していないと、妹は放火するなど、
大騒動を起こしてしまうからだ。
ある晩、彼らは、ポーカーで負けて、
奇妙な性格の友人の従兄弟サムを
迎え入れる羽目になった。
ジューンとサムが恋に落ちたあと、
ベニーは、もはや妹から必要とされていず、
妹を施設に入れる計画も
危うくなってきたことに悩む。

出演者:
Aidan Quinn ....  Benny Pearl
Julianne Moore ....  Ruthie  
修理屋のベニーとその恋人ルーシー、
なかなかお似合いのカップルです。

Johnny Depp ....  Sam  
Mary Stuart Masterson ....  Juniper 'Joon' Pearl  

ここでは、ちょっとおかしい
妹・ジューンとその恋人・サム、
この絶妙なカップルの経歴をみましょう。

JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 
誕生日 1963/6/9 MAN
出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「エルム街の悪夢」◆
1985年「マイアミ・ホット・リゾート」
1986年「プラトーン」
1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇
1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇
1994年「エド・ウッド」◇
1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」
      「ニック・オブ・タイム」
1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇
1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇
     「ビートニク」◆
2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」
2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇ 


MARY STUART MASTERSON メアリー・スチュアート・マスターソン 
誕生日 1966/6/28 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父は俳優で監督のピーター・マスターソン、
母は女優のカリン・グリン。
8才の時に父と共演した「THE STEPFORD WIVES」で
映画デビュー。
代表作は「恋しくて」「妹の恋人」「マンハッタン花物語」など。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力 ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ ☆☆☆★★★ 
出演作 1975年「THE STEPFORD WIVES」
1985年「パニック・スクール/冒涜少年団」
1986年「ロンリー・ブラッド」「マイ・リトル・ガール」
     「世にも不思議なアメージング・ストーリー」
1987年「友よ風に抱かれて」「恋しくて」
1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」
1989年「ワン・モア・タイム」「この愛の行方」
1990年「ベイビー・ウォンテッド」
1991年「フライド・グリーン・トマト」「蒼い月」
1993年「妹の恋人」「マンハッタン・ラブ」「THE LAST PARTY」
1994年「バッド・ガールズ」
     「衝撃生放送!ラジオ殺人事件」
1996年「マンハッタン花物語」「ヘブンズ・プリズナー」
1997年「ドックタウン」「ディギング・トゥ・チャイナ」
     「ウィズ・ユー」

その他の出演者:
Oliver Platt ....  Eric  
CCH Pounder ....  Dr. Garvey  
Dan Hedaya ....  Thomas  
Joe Grifasi ....  Mike  
William H. Macy ....  Randy Burch  
Liane Alexandra Curtis ....  Claudia  
Eileen Ryan ....  Mrs. Small  
Don Hamilton (I) ....  UPS Man  
Waldo Larson ....  Waldo  
Irvin Johnson ....  Orderly  
Shane Nilsson ....  Orderly


User Rating:  6.6/10 (2966 votes) 
まあまあのスコアです。

User Comments:
taneskalさん
Campbell, California
1998年12月28日
誰が何と言おうと、
おかしいけど、ありうるお話し。

最初、この映画にはまったく期待していなかった。
でも、今や、私はVTRを買って、
数えきれないくらい何度も見た。
評論家たちは、この映画をつくった連中は、
精神病についてまったく分かってない、
第一、ジューンの病名についての
診断がされていないじゃないか
と非難しているらしい。
しかし、 私には、この映画は、
精神的に悩んでいる普通の人にとって、
他のどんな映画よりもより有益だと思える。
確かに、ここには、
「固定概念」についての議論もないし、
「治療法」についての甘い期待もない。
しかし、サムが、妹について
「ちょっと精神的に不安定だけど、
それが普通なんじゃないの」
と述べたのは、この至言だと思う。
それが、ジョーンの病名の診断がない理由なのだ。
彼女は、精神病のためや
不当な扱いをされているために思うような生活ができない
われわれの代弁者である。
彼女は、見事な演技をしている。
マンネリに見えるほどだ。
もし彼女に病名のレッテルを貼るなら、
強迫観念、心的外傷、ストレス障害、
あるいは精神分裂症か二重人格とするだろう。
しかし、そんなことをしたら、
ちょっとおかしなひとは、みな精神病者になってしまう。
この映画は、私の家族に驚きをもたらした。
見るや否や、我々みんなが
「こりゃ、ウチの家族のことだ!」と言って、
大笑いした。
この映画は、大いなる希望をもたらしてくれる。
病院や医者の抑圧から逃れ、
自分たちのアパートをもち、
愛すべき物わかりがよい風変わりな友人と暮らす、
それが一番の治療法なのだ。
この映画を見る度に、笑い転げる。
ジューンは、いまやわが家の家族同然。
私は、みんなに、
特に精神病者とその家族に
この映画を見ることを推奨する。
とはいえ、この映画をみても
病状は和らぐものの、
いやなことから逃げるわけにはいかない。


オトーサン、
ふと思いました。
「オレの映画狂いも精神病のひとつかな」
1年に300本見るぞという強迫観念
300本見ずに終わると一生後悔して
それが心的外傷(トラウマ)になる
という思い込みからくるストレス障害。
そして,映画を見ているときと
日常生活を送っているときの気分の違いは、
まさに二重人格。
「爆弾テロ、たんそ菌、狂牛病、
不況、リストラ、不良債権...、
世の中、狂ってる。
これじゃあ、精神病にならないほうが、精神病だ!」


苺とチョコレート

オトーサン
「苺とチョコレート」という題をみて、
イタリア映画かな?フランス映画かな?と思いました。
食いしん坊なひとなら、クリスマス・ケーキを思い出すかも。
ところが、原題が”Fresa y chocolate”なので、?
実は、キューバ映画だったのです。
それも、弾圧に苦しんだキューバ人監督の手になる
反体制の痛烈な風刺映画だったのです。

原題:Fresa y chocolate (1993)  
監督:Tomas Gutierrez Alea &Juan Carlos Tabio  
原作・脚本:Senel Paz
Genre: Drama
Rated R for brief strong sexuality, and for language. 
上映時間:108分
あらすじ:
ディエゴは、洗練された同性愛の懐疑的な若者である。
彼は、偏見と原理主義的な考えで凝り固まった
若いホモ・セクシャルの共産主義者と恋に落ちる。
最初に拒否と疑念がうまれるが、
やはり相手に魅せられている。
この映画は、大きな友情の物語である。
2人の男の間の偉大な愛の物語でもある。
愛は、最後に理解不足と不寛容に打ち勝つのだ。

出演者: 
Jorge Perugorria ....  Diego  
Vladimir Cruz ....  David
Mirta Ibarra ....  Nancy  

ディエゴ、うまいですねえ。
ダビド、いい青年ですねえ。
ナンシー、愛を求めている。
オトーサン、
不自由で貧しい国で、
必死に生きようとしている
3人の若者の青春に涙しました。

その他の出演者:
Francisco Gattorno ....  Miguel  
Joel Angelino ....  German  
Marilyn Solaya ....  Vivian  
Andres Cortina ....  Santeria Priest  
Antonio Carmona ....  Boyfriend  
Ricardo Avila ....  Taxi Driver  
Maria Elena del Toro ....  Passenger  
Zolanda Ona ....  Passenger  
Diana Iris del Puerto ....  Neighbour  


User Rating:  7.3/10 (562 votes) 
かなり高いですね。

User Comments:
Jos Ariel Camiloさん
Dominican Republic
1998年11月26日
この映画は注意深く見るべき。
単純なお話ではない。ご用心!

この映画は、
フィデル・カストロ政権下で起きた
キューバによくある問題を示そうとしている。
この映画の問題点は、
キューバ人だけがよく分かる
あるシンボルを用いていることである。
この映画を見るまえに、
ぜひキューバについての本を読むか、
キューバ人と話すことをお勧めする。


オトーサン、
ここは、素直にいわれた通りにしてみました。
早速、「キューバ」と入力して
YAHOOでリサーチしてみました。
なかなかみつかりませんでした。
キューバ音楽とか観光旅行の話だけ。
そこで、「フィデル・カストロ」と入力。
すると、何やら難しい名前のサイトが出てきました。

http://l-gff.gender.ne.jp/2001/cuba.html

映画「猥褻行為〜キューバ同性愛者強制収容所」上映に寄せて
〜同性愛者とふたつの革命、そして革命なき国・日本〜 
(2001/7/1)

...一人はキューバの作家レイナルド・アレナスだ。
貧しい農村で生まれたアレナスが15歳のとき、革命が起きる。
彼は解放に胸をときめかせてカストロ支持のゲリラ組織に参加し、
1960年代には作家としてデビュー。
その一方で、彼は自分がゲイであることを早くから自覚していた。
彼はラテン・アメリカ文学の旗手として海外でもてはやされたが、
国内では不遇だった。
さらに、当時のカストロ政権の反ゲイ性・マッチョ性(*1)
に反発した彼は、次第に反体制的な表現に傾斜するようになっていく。
それは折しも、カストロ政権が詩人パディージャに
自己批判を強要するなど、
国内の主要作家に対する攻撃を開始した時期と重なっていた。
同性愛者であり、反体制作家であることを理由として、
アレナスは1973年に逮捕され、刑務所や再教育センターに収容され、
さまざまな屈辱を受ける。 
彼は76年には釈放されるが、
結局1980年に難民船に乗ってキューバを逃れ、
アメリカ合衆国にわたることになるのである。
しかし、アメリカは彼にとって、「魂のない国 」だった。
HIVに感染した彼は、孤立して、
90年に孤独な自死を遂げる

*1)
1970年代までのキューバ共和国の同性愛者政策は
基本的に男性同性愛者のみを対象としており、
実際の性的指向についてではなく、
ステレオタイプな「男」としてのふるまいが可能かどうかを
基準に行われていたといわれる。
たとえば「男はマッチョたるべき」とする公教育政策のなかで、
ステレオタイプな男性を演じられない男子生徒は
同性愛者として特殊学級に入れられ、
戦争ごっこや男性的なスポーツを強制された。
それでも「矯正」されない場合、
擁護学校や再教育キャンプに収容されたといわれる。
これらの政策は、教育行政の見直しの中で問題となり、
1980年代には撤廃された。
しかし今度は保健行政において、
悪名高いAIDS患者・HIV感染者の強制収容政策が開始されることになる。
(Marvin Leiner, Sexual Politics in cuba,
 (Boulder, Westview Press, 1994)
 
 オトーサン、
 あらためて、現実に気付きます。
「そうだ、オレたちは
革命なき国、愛なき国に住んでいるんだ。
あるのは、せいぜい、改革、 
それも破綻しつつある改革だけ」


アウトロー

オトーサン、
「アメリ」のような名作を見たあと、
駄作を見るとガッガリ。
「このDVD、だいじょうぶかなあ」
心配そうに、「アウトロー」という題名をみます。[
「クリント・イーストウッドが製作・主演か。
それなら、大丈夫だろう」
そうなんです。
信用って、大事ですよね。
「ほのぼの映画批評なら
日代わで映画批評が掲載されている」
これも、まだたいしたことはありませんが、信用のひとつ。
「ブランドになるには、
血の出るような努力の歳月がいるんだろうなあ」

原題:Outlaw Josey Wales, The (1976)  
監督:Clint Eastwood  
原作:Forrest Carter
脚本:Sonia Chernus  
Genre: Western / Drama
上映時間:135分
あらすじ:
ジョーゼイ・ウェルズは
南北戦争の後、
意義のある人助けをする人生を送ろうと
決心して西部に向かった。
彼は、そこで移住者のグループに加わった。
彼のようなタフで経験豊かな男の保護を必要としていたのだ。
不幸にも、過去は、あなたをどこまでも追ってくる。
ジョーゼイは、お尋ね者だったのである。

出演者: 
Clint Eastwood ....  Josey Wales  
Chief Dan George ....  Lone Watie  
Sondra Locke ....  Laura Lee  
Paula Trueman ....  Grandma Sarah  

やはり、ここでは、クリント・イーストウッドの
長い映画人生をご紹介する必要があるでしょう。

CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 
誕生日 1930/5/31 
出身 米サンフランシスコ 
1930年5月31日、カルフォルニア州生まれ。
陸軍に在籍中、映画のロケ隊と話をしたことが
きっかけになり、除隊後に俳優を志願。
58年から7年半続いた「ローハイド」のカウボーイ役で、
TVスターへ。
60年代は、「荒野の用心棒」(64)を皮切りに
ウェスタンブームの立役者として活躍する。
71年には、「ダーティハリー」の大ヒットをとばし、
一躍ドル箱スターへ。
同年の「恐怖のメロディ」以降は、監督と俳優をこなす。
88年、監督のみに専念した「バート」がカンヌ映画祭で絶賛。
フォレスト・ウィテカーが主演男優賞を受賞。
自身もゴールデングローブ賞監督賞に輝いた。
92年には、「許さざる者」が
アカデミー賞の作品・監督賞をはじめとする4部門を受賞。
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
     「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」
     「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」 

その他の出演者:
Paula Trueman ....  Grandma Sarah  
Bill McKinney ....  Terrill  
John Vernon (I) ....  Fletcher  
Sam Bottoms ....  Jamie  
Geraldine Keams ....  Little Moonlight  
Woodrow Parfrey ....  Carpetbagger  
Joyce Jameson ....  Rose  
Sheb Wooley ....  Travis Cobb  
Royal Dano ....  Ten Spot  
Matt Clark (I) ....  Kelly  
John Verros ....  Chato  
Will Sampson ....  Ten Bears  

 
User Rating:  7.6/10 (3277 votes) 
かなりの高い得点です。
  
User Comments:
Scott Petersonさん
Rolla, MO
1998年12月28日
究極の西部劇ではないが、かなり近い。

クリント・イーストウッドの西部劇は、
通常「無名の男」で、
悪いやつらをみんな殺す孤独な男を呼び物にしてきた。
ジョーゼイ・ウェルズも同じで、
家族が殺された南部の軍人である。
Not only does the main character have a name and history to him
かれは、有名で、経歴もすごい。
映画には、忘れ難い人物がたくさん登場する。
例えば、チーフ・ダン・ジョージ演じる老いたチェロキー、
大騒ぎするサラばあさん、
いつも汚れてしまうのに白いスーツを着ている輸入業者。
南北戦争後の南部は、いろいろな形で、
映画にも小銃にも表現されてきたが、
より正確な描写となっている。
これは究極の西部劇である
"the good, the bad, and the ugly" には及ばないが、
大いに面白く、見る価値がある。

オトーサン、
見終わって、しみじみ思いました。
「お尋ね者として、逃げ回っていて、よくぞ助かったものだ。
ほんとに、イーストウッドってヤツは、たいしたものだ」
そこで、Yahooで「クリント・イーストウッド」と入力して
サーチしてみました。
すると、
かれのフアンがいて、
主な出演作のチラシを収集しているのです。

http://www1.odn.ne.jp/~cab31630/movie/clint.htm


PHOTO:荒野の用心棒(1965)のチラシ

「へえ、よくもこれだけ集めたものだなあ」
どんな世界にも、スゴイひとがいるものです。
「オレもがんばらなくっちゃ」


アメリ

オトーサン、
新聞か何かで
「アメリ」がフランスで大ヒットしたと知りました。
その後、アメリカでもアメリ・ブームが起き、
日本にも波及か。
Yahoo!ムービーを覗くと、
「これ大好きです♪ 」、
「オシャレ&キュート!」
「いかにもフランス映画ってかんじで」
と絶賛の嵐、5点満点で4.7。
「imdbはどうかとみると、
10点満点で、何と9.1!」
久しぶりに奥方を誘って、
有楽町駅前のシネ・ラ・セットへ。
「いまだに、こんなにボロイ映画館があったか?
まるで場末のアルサロ。ほんとうに上映しているのかなあ?」

原題:Fabuleux destin d'Amrie Poulain, Le (2001)  
監督:Jean-Pierre Jeunet  
脚本:Guillaume Laurant&Jean-Pierre Jeunet
Genre: Comedy/ Romance
Rated R for sexual content. 
上映時間:122分
あらすじ:
アメリは愛を求めている。 
おそらく、生きる意味も。 
彼女は、機能不全の家庭に育って、
ユニークな娘になる。
パリの都心のウエイトレスうぃしながら、
隣人たちやお客さんたちと交流する。 
捨てたインスタント写真の収集家とも知り合う。
かれは、実に奇妙な写真に凝っているのだ。 
アメリは幸せになるには、一歩踏み出し、
相手の懐に飛び込まねばならないことを知る。

出演者: 
Audrey Tautou ....  Amrie  
Mathieu Kassovitz ....  Nino Quincampoix  

アメリを演じたオドレイ・トトゥは、
美人じゃありません。
それが強い共感を呼び起こすのです。


その他の出演者:
Rufus ....  Rapha・ Poulain, Amrie's Father  
Yolande Moreau ....  Madeleine Wallace, Concierge  
Artus de Penguern ....  Hipolito, The Writer  
Urbain Cancelier ....  Collignon, The Grocer  
Maurice Benichou ....  Bretodeau, The Box Man  
Dominique Pinon ....  Joseph  
Claude Perron ....  Eva, The Strip Teaser  
Michel Robin ....  Old Man Collignon  
Isabelle Nanty ....  Georgette  
Clotilde Mollet ....  Gina  
Claire Maurier ....  Suzanne  
Serge Merlin ....  Dufayel  
Jamel Debbouze ....  Lucien  

みんな一癖も二癖もある登場人物ばかり。
かれらが全体としてかもし出す絶妙のハーモニー。

User Rating:  9.1/10 (5588 votes)  top 250: #21
おお、世界の名画250の21位!
信じられません。
  
User Comments:
rogierrさん
Amsterdam, Netherlands
2001年12月6日
ジュネ監督は、暗闇から抜け出した。

アメリは、
不気味な人たちや陰気な暗闇から抜け出して、
自分の運命を変えようとする
薄幸であったが、
仕事をするなかで、
他人に手を貸そうとしている。
この映画は、"Delicatessen (1991)" や
"City of the lost children (1995)"
より良くないけれども、
より親近感を覚える物語に仕上がっている。
そしてあまりにも剥き出しの裸も出てこない。
おかしなことに、この映画は
ほんとうは、クリスマス映画にふさわしいのに、
夏に公開されて、記録的なヒットになった。
他のクリスマス映画がお涙頂戴ものなのに
この映画は、微妙なタッチのおかげで成功したのである。
こんな映画はめずらしい。
誰しも、人生で、夢や失望、そして偶然を期待する。
この映画では、日常生活での
超現実的な映像が次々と出現してくるが、、
それは、ブリュノ・デルボネルの
想像を超えるカメラ・アングルと
ダイナミックな撮影の賜物である。
これは、"ファイトクラブ(1999)"の 
アクロバティックな撮影や
 "マグノリア(1999)"の
目くるめくイメージと似ている。
アメリの心温まる世界を
語り尽くすには、
120分ではとても足りない。
それに、どこから
オドレイ・トトゥのような
魔法のような目つきと唇をもった
女優を探し出してきたのだろう?
こんな女優は、ほかにいない。
強いていえば、
"Stealing Beauty, Lord of the Rings"の
リブ・タイラーだけが近づくことができる。
ビデオのカバーは 
受賞作品にふさわしくない。
10点満点で9点。


オトーサン、
無事,面白く見終わりました。
満員で座れるかとおもいましたが、
何とか前方から5番目くらいの席に。
9割方は、女性客。
「愛」がテーマの映画って、女性って好きですね。
劇場を出たのが午後1時半。
お腹がすいたので、近くの甘味屋へ。
「何食べようか?」
「おはぎはどうかしら」
つぶし、ごま、きなこ、さくらの
4種類がありました。
それぞれ1ケずつ注文したら、すぐ持ってきました。
「大きい!暖かい、これ作りたてね」
「うん、うまい!」
そんなことで、このお店、おすすめです。
お名前は、「愛子」
いや、元へ、
名前は、「おかめ」でした。


恐怖の岬

オトーサン、
ポータブルDVDプレイヤー用のバッテリーを買って、
虎視眈々と新幹線の車中、映画を見る機会を窺っていました。
今日、ようやく、空いた席を確保して、周りの視線を気にせずに、
映画三昧の至福の時間をもつことができました。
モノクロ映画でしたが、お気に入りの名優グレゴリーペックが
活躍するので、時間はあっという間に過ぎていきました。

原題:Cape Fear (1962)  
オトーサン、
叫びます。
「1962年か。
大学を出て、会社に入った頃の映画だ。
そういえば、あの頃、よく映画を見にいったなあ。
残業続きのなかで、年間100本見ようと
一念発起して、
休日には、4本見たこともあったっけ。
流石に、めまいがしたなあ」

監督:J. Lee Thompson  
原作:John D. MacDonald
脚本:James R. Webb  
Genre: Crime / Film-Noir / Thriller
上映時間:105分
あらすじ:

小さな町の弁護士
サム・ボーデンの生活は、
マックス・ケイデイが、再びやってきたとき以来、 
苦悩に満ちたものになる。
若い女性に暴行したとボーデンが証言したために
ケイデイは、8年も刑務所に入っていたのだった。 
いまや、彼は釈放されて、
ボーデンとその家族を脅す。
特に娘のナンシーを狙っているのだ。 
最初のうちケイデイは、刑務所で覚えた法律の知識をひけらかすが、
やがてボーデンが可愛がっていたイヌが毒殺される。 
次に狙われるのは、誰か? 

出演者: 
Gregory Peck ....  Sam Bowden  
Robert Mitchum ....  Max Cady  
Polly Bergen ....  Peggy Bowden  

オトーサン、
グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム、
二人の名優の名演技にすっかり酔いました。
ペックは、「ローマの休日」、
ミッチャムは、「眼下の敵」が代表作でしょう。
「それにしても、たくさん出演しているなあ」

GREGORY PECK グレゴリー・ペック 
誕生日 1916/4/5 
出身 米カリフォルニア州 
活躍度 △↓ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」
1945年「愛の決断」「白い恐怖」
1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」
1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」
1948年「廃墟の群盗」
1949年「頭上の敵機」
1950年「拳銃王」
1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」
1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」
1953年「ローマの休日」
1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」
1955年「紫の平原」
1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」
1957年「バラの肌着」
1958年「大いなる西部」
1959年「勝利なき戦い」「悲愁」
1960年「渚にて」
1961年「ナバロンの要塞」
1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」
1963年「ニューマンという男」
1964年「日曜日には鼠を殺せ」
1965年「蜃気楼」
1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」
1968年「レッドムーン」
1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」
1971年「新・ガンヒルの決闘」
1974年「荒野のガンマン無宿」
1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」
1977年「マッカーサー」
1978年「ブラジルから来た少年」
1980年「シーウルフ」
1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」
1989年「私が愛したグリンゴ」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」
1993年「愛のポートレイト」
1998年「モビー・ディック」 


ROBERT MITCHUM ロバート・ミッチャム 
誕生日 1917/8/6-1997/7/1 
出身 米コネチカット州 
出演作 
1940年「曠野の逆襲」
1943年「駆潜艇K225」「町の人気者」「大空に生きる」
     「ごくらく珍商売」「海底の墓標」
1944年「東京上空三十秒」「ネヴァダ男」
1945年「G・Iジョー」
1946年「青春よふたたび」「危険な女」
1947年「追跡」「十字砲火」「過去を逃れて」
1948年「月下の銃声」「荒原の女」
1949年「ママの青春」「赤い子馬」「仮面の報酬」
1950年「ゼロへの逃避行」
1951年「禁じられた過去」「脅迫者」「替え玉殺人計画」
1952年「死のロディオ」「零号作戦」「マカオ」「天使の顔」
1953年「第二の機会」「蛮地の太陽」「セラーズ先生今日は」
1954年「血ぬられた爪あと」「帰らざる河」
1955年「町中の拳銃に狙われる男」「見知らぬ人でなく」
     「狩人の夜」
1956年「外国の陰謀」「叛逆者の群れ」
1957年「白い砂」「眼下の敵」「海の荒くれ」
1958年「死の驀走」「追撃機」
1959年「怒りの丘」「メキシコの暴れん坊」
1960年「サンダウナーズ」「肉体の遺産」「芝生は緑」
1961年「おかしな兵隊物語」
1962年「恐怖の岬」「この愛の終わりに」「史上最大の作戦」
     「ランページ」
1963年「秘密殺人計画書」▲
1964年「何という行き方!」「銃殺指令」
1965年「ジャングル・モーゼ」
1967年「アンツィオ大作戦」「大西部への道」「エル・ドラド」
1968年「戦うパンチョ・ビラ」「5枚のカード」「秘密の儀式」
1969年「国境のかなたに明日はない」「悪党谷の二人」
1970年「ライアンの娘」
1972年「サンタマリア特命隊」
1973年「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」
1974年「ザ・ヤクザ」
1975年「さらば愛しき女よ」
1976年「ミッドウェイ」「ラスト・タイクーン」
1977年「アムステルダム・キル」
1978年「マチルダ」「大いなる眠り」
     「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」
1980年「Theエージェンシー」「ナイトキル」
1982年「栄光の季節」「パラレルデス/殺しの真相」
     「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」
1984年「マリアの恋人」「ジェノサイド・ストーム」
1986年「ロバート・ミッチャム/男たちの勲章」
1987年「クライムシティ2/消えたマコール」
1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」「3人のゴースト」
1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」
1991年「ケープ・フィアー」▲
1993年「トゥーム・ストーン」「デッドボディ」
1994年「バックファイアー!」
1995年「デッドマン」
1996年「傷・心/ジェームズ・ディーン愛の伝説」
1999年「ビートニク」
 

その他の出演者:
Lori Martin (I) ....  Nancy Bowden  
Martin Balsam ....  Police Chief Mark Dutton  
Jack Kruschen ....  Dave Grafton  
Telly Savalas ....  Charles Sievers  
Barrie Chase ....  Diane Taylor  
Paul Comi ....  Garner  
John McKee (II) ....  Officer Marconi  
Page Slattery ....  Deputy Kersek  
Ward Ramsey ....  Officer Brown  
Edward Platt ....  Judge  
Will Wright (I) ....  Dr. Pearsall  
Joan Staley ....  Waitress  
 
User Rating:  7.6/10 (1242 votes) 
高いスコアですね。

User Comments:
jimguyさん
Providence, RI
1998年8月15日
スコ−セシ監督の作品を
最初に見てしまったとしても、
鑑賞に耐える偉大な作品である。

スコーセス監督による
リメイク作品は2度も見たというのに
私は、今日まで一度もこの1962年の
オリジナル作品を見たことがなかった。
トンプソン監督の手綱さばきは、お見事というほかない。
ロバート・ミッチャムの脅しにはぞっとする。
デニーロが演じた暴力的なケイデイ役を
まさにミッチャムが演じていたと知って驚いた。
トンプソン監督が、映倫の制限ぎりぎりで
映画づくりをせざるを得なかったことを考えると、
この映画は、かなり迫力がある。
スコーセス監督は、オリジナル作品を越えて、
物語に広がりをもたせるのに成功したが、
この1962年のオリジナル作品は
素晴らしい暗黒映画(フィルム・ノワール)である!

オトーサン、
あらためて、グレゴリー・ペックと
ロバート・ミッチャムの演技に魅せられました。 
「なんて、生き生きしているんだ。
こういう演技をみると、
最近の俳優は、動物園の檻に入った動物が
演技しているように思える。
動きが鈍いし、目の光が鈍い。
でも、考えてみれば、
ミッチャムが女性を追い回すという設定は、
ストーカー規制法が誕生した現代日本では、もはやありえない。
犯罪人が野放しになっている
社会だからこそのリアリティ。
...でも、管理社会もよしあしだなあ。


クロッシング

オトーサン、
今週分として7泊8日で借りた5本のうち最後に残しておいたのが、このDVD。
「残り物に福がある」なんてよく言われますが、さあ、どうかなあ?
半分期待、半分期待せずの自然体で臨みましたが、どうも期待はずれ。
何本も見ていると、出だしで、作品の質が分かるようになりました。
そういう点では、この作品、
冒頭から殺人鬼が大活躍、殺人の連続。
殺人鬼は、死刑宣告されてガス室送りのシーンへ。
「アメリカ人って、残酷だなあ」
「どうして?」
だって、アメリカでは、関係者が死刑に立ち会い、
死刑囚が、口から泡を吹いて死ぬところを
じっと見守るのです。


原題:Blowback (1999)  
監督:Mark L. Lester  
脚本:Randall Frakes (I)&Jeffrey Goldenberg (II)  
Genre: Thriller
Rated R for strong violence and gruesome images, sex/nudity and language. 
上映時間:91分
あらすじ:
IMDBは、大した作品でないと、
あらすじを掲載しないようです。
仕方がないので、IMDBに代わって、
オトーサンが、あらすじをご紹介しましょう。

ドン・モレリ刑事は、連続殺人犯を追いつめて、
死刑判決や死刑執行にも立ち会う。
あまりに残忍な殺人現場を見てきたトラウマで
仕事を休職し、妻とも別れる。
新しい恋人ができ、ようやく事件の痛手から回復してきたとき、
同じ手口の連続殺人事件が起こる。
なぜか、被害者はみな死刑宣告をした陪審員たちだった。
復職したモレリ刑事は、この事件を引き受ける。
「まさか、あの死刑囚が生き返ったのではないか?」
新たな連続殺人事件のあまりの残忍さ、
あまりの手口の類似性に、モレリ刑事の苦悩は深まる。
しかも、殺人鬼の魔手は、かれの別れた妻に迫っていた。

出演者: 
Mario Van Peebles ....  Inspector Don Morrell
Gladys Jimenez ....  Charlotte Hart-Morrel(元妻)  
Sharisse Baker-Bernard ....  Detective Monica Ricci  
James Remar ....  John Matthew Whitman/Schmidt  

ドン・モレリ刑事は熱演していると思います。

その他の出演者:
David Groh ....  Captain Barnett  
Stephen Caffrey ....  Fake Agent Norwood  
Stephen Poletti ....  Judge Paul Gant  
Peter Allas ....  Ed Ackers  
Leslie Harter ....  Sandra Carlow  
Jamie Kailani Bayot ....  Denise Greer  
Simon Rhee ....  Henry Dang  
David Wright (I) ....  Mr. Carlow  
Tony Noakes ....  Detective Swanson  
Leonard Kelly-Young ....  Warden  
Erynn Dana Dalton ....  Woman  

 
User Rating:  4.6/10 (78 votes) 
低レベルの得点です。  
やたらひと殺しのシーンが多く、SMっぽいので、
良識あるひとたちが、悪い点をつけたのでしょう。

User Comments:
Falcon-51さん
South Carolina
2000年4月15日
本当に下らぬ映画。

出来の悪い刑事物である。
最初に、担当刑事が猟奇殺人事件の真相に迫る。
第二に、署長が刑事を事件の担当から外す。
第三に、刑事は、規則を破って、独力で事件を解決しようとする。
第四に、刑事の愛するひとが殺人鬼に狙われる。
この作品でも、以上のような要素が盛られている。
どこが他の映画と違うかといえば、精神病患者のタイプである。
この場合は、宗教的な精神異常者である。
残念ながら、演技が下手だったし、
サスペンスも盛り上がらなかった。
マリオ・ヴァン・ピーブルスは、中途半端な演技で、
彼の起用は、失敗だ。
この映画の上映中、我慢して座り続ける必要はない。
もし、不満だが、見続けようと思ったとしよう。 
まず、子供を部屋から追い出すことだ。 
女性の緊縛裸体が出てくるし、 
銃器やナイフでの怖いシーンも多い。
教育上よくない。


オトーサン、
映画をけなした批評に対しては、
「せっかく一生懸命創ったのだから、
すこしは見所もあるだろうに」
とかばうようにしていますが、この作品は別。
どこか品性下劣なのです。
それも品性下劣な観客に迎合しようという魂胆が丸見えなのです。
監督に、物申したいと思います。
「観客満足を狙うのは大事なことだ。
だけど、大事なことを見落としてはいませんか?
相手にしてはいけない観客もあるんぜ。
例えば、SM愛好者。
映画は、影響が大きいのだから、
善悪の見極めぐらいは、しろよ。
それに殺人鬼が聖書の文句を記した紙を
被害者の口に入れておくという趣向も、どうかと思うよ。
刑事は元牧師志望だったので、
殺人鬼のメッセージが聖書のどの一節か分かる?
どうして、そんなのが面白いの?
ただ変わっているだけじゃないか。
ちっともドラマの盛り上げに役立っていないじゃないか。
同じ連続殺人鬼でも、名作「セブン」は、
なぜか観客の心を打つ。
どうしてなのか、よーく考えてほしい、
せっかくの才能を、つまんない仕事で浪費するなよなー。
お互い、人生1回しかないんだぜ」

この作品、星3つがいいところ。
あるいは、星2つかも。


イギリスから来た男

オトーサン、
最初、このDVDの原題「LIMEY」の
意味がわかりませんでした。
辞書を引くと、
英米の俗語で「英国人」ということでした。
「そうだよなあ。
英国人って、いつも、こうなんだよ」
昨日見たハリー・ポッターもそうだけど、
頑固で頑固でどうしょうもないのです。
JOHN BULLといって、
ブルドッグみたいに噛み付いたら離しませんし、
それでいて、ジェントルマンの国だから、
背筋がきちんと伸びて、格好いいのです。
しかも、保守的に見えて、
結構、ビートルズみたいに過激なときもあるのです。
「ほんと、イギリス映画って、味があるなあ」


原題:Limey, The (1999)  
監督:Steven Soderbergh  
この監督には、ご注目。
最も期待される監督です。

STEVEN SODERBERGH スティーブン・ソダーバーグ 
誕生日 1963/1/14  
出身 米ジョージア州アトランタ 
監督作 
1989年「セックスと嘘とビデオテープ」
1991年「迷宮の悪夢」
1994年「蒼い記憶」
1998年「アウト・オブ・サイト」
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」「トラフィック」
2001年「オーシャンズ11」 

オトーサン、
imdbの監督のデータをチェックして
海外俳優マガジンのミスを発見しました。
1999年「英国から来た男」が抜けている!

 Full Frontal (2002) 
 Ocean's Eleven (2001) 
 Traffic (2000) 
 Erin Brockovich (2000) 
*Limey, The (1999) 
 Out of Sight (1998) 
 Schizopolis (1996) 
 Gray's Anatomy (1996) 
 Underneath (1995) 
 "Fallen Angels" (1993) TV Series 
 King of the Hill (1993) 
 Kafka (1991) 
 Sex, Lies, and Videotape (1989) 
 Winston (1987) 
 Yes 9012 Live (1986) (V) 

ごらんの通り、もっと多くの作品を監督しているのです。

脚本:Lem Dobbs
Genre: Crime / Drama 
Rated R for violence and language. 
上映時間:90分
あらすじ:
刑務所から出たばかりの前科者(テレンス・スタンプ)は、
誰が彼の娘を殺したかを探るためにロサンゼルスに行く。
しかし、彼は、この地の文化がまったく理解しがたく、
自分が完全に場違いの存在であることに気付く。
もう1人の前科者(ルイス・グスマン)が
彼の調査を手助けしてくれる。
彼らは、娘がレコード・プロデューサー(ピーター・フォンダ)と
情事をしていたことを知る。
その男は、現在、別の若い女性と情事をしているのだ。
娘を知っている老いた女優(レズリー・アン・ウォーレン)は、
彼自身が父親として犯した失敗を直視するようにいう。
seldom slips into an action piece.
映画は、登場人物の人間関係とそのドラマに
焦点を合わせており、
ほとんどアクションまでには発展しない。


出演者: 
Terence Stamp ....  Wilson  
Luis Guzman ....  Ed Roel  
Lesley Ann Warren ....  Elaine  
Peter Fonda ....  Terry Valentine, Record Producer  

テレンス・スタンプ、いいですねえ。
最高です。しびれます。

TERENCE STAMP テレンス・スタンプ 
誕生日 1938/7/22  
出身 英ロンドン 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1962年「可愛い妖精」「奴隷戦艦」
1965年「コレクター」
1966年「唇からナイフ」
1967年「遙か群衆を離れて「世にも怪奇な物語」
1968年「血と怒りの河」「夜空に星があるように」「テオレマ」
1971年「ランボー 地獄の季節」
1976年「悦楽の闇」
1978年「スーパーマン」「バグダッドの盗賊」
1979年「抱いて…」「注目すべき人々との出会い」
1981年「スーバーマンU・冒険篇」「怪獣島の秘密」
1982年「コリンヌ・クレリーのヌード・ダンサー」
1984年「殺し屋たちの挽歌」「狼の血族」
1985年「リンク」
1986年「夜霧のマンハッタン」「アンダー・ザ・チェリームーン」
1987年「シシリアン」「ウォール街」
1988年「エイリアン・ネイション」「ヤングガン」
1989年「ザ・リスク/甘く危険な賭け」
1993年「ブロンディー/女銀行強盗」
1994年「プリシラ」
1996年「私家版」「超能力者 ユリ・ゲラー」
1997年「BLISS」「ラブ・ウォーク・イン」「楽園のキス」
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」
     「イギリスから来た男」「ビッグムービー」
2000年「レッド・プラネット」 


その他の出演者:
Barry Newman ....  Jim Avery, Valentine's Head of Security  
Joe Dallessandro ....  Uncle John  
Nicky Katt ....  Stacy, Avery's Hitman  
Amelia Heinle ....  Adhara  
Melissa George ....  Jennifer Wilson  
William Lucking ....  Warehouse Foreman  
Matthew Kimbrough ....  Tom From Seattle  
John Robotham ....  Rick, Valentine Bodyguard  
Steve Heinze ....  Larry, Valentine Bodyguard  
Nancy Lenehan ....  Lady on Plane  
Wayne Pere ....  Pool Hall Creep  


User Rating:  7.4/10 (3490 votes) 
かなり高いスコアです。 
  
User Comments:
perperさん
Stockholm, Sweden
2000年11月24日
忍耐強い観客が報われる映画。

娘の死を引き起こした男への復讐を誓う
前科者についての静かなスリラー、ドラマである。
ソダーバーグ監督は、非常に面白く魅力的な映画を創った。
この映画では、多くの眼差しが出てくる。
辛抱強い観客は、大いに報われるだろう。
私が見るところ、これは、人生を見つめなおす映画である
すなわち、2人の間に起こった出来事を理解しようと
思い出に浸るのは、現実に適応するということでもあるのだ。
どのような行動をとったのか、
どういう意思決定をしたのか、
それが、我々の人生に長期的には影響するのだ。
この映画は、監督も、編集も素晴らしく、
本当に生き生きしており、
純粋な映画マジックとトリックを見せてくれる。
音楽は、完ぺきである。
演技も、すばらしい。
主演のテレンス・スタンプは、驚くべき演技をした。
製作者が、対話と独り言を重ねていく手法は魅力的である。
60代フランス映画のヌーベル・バーグ(新たな波)を
思い出させてくれる。
この映画は、注意深く見ることを要求されるので、
明らかに、誰でも味わえる類の映画ではない。
ソダーバーグ監督の最良の映画の1つ。
評価は、10点満点で9点。

 
オトーサン、
この前科者で、娘の復讐をしようとする
主人公を演じたテレンス・スタンプは、
すごい俳優だと思いました。
物静かで、とても殺人を犯す人間には見えません。
たんたんと復讐を行うのです。
最後になって、
娘を殺した相手から真相を聞き出します。
すると、相手を殺さずに、
静かに立ち去るのです。
英国へ戻る航空機のなかで
隣り合わせの乗客と世間話をします。
相手の女性がこういいます。
「そんなに長く働いてきたのですか。
それじゃあ、休暇が必要ですね」
彼は、うなずきます。
「そうかも知れませんね」

オトサーン、
このエンディング・シーンをみて、
ひとりうなづきました。
「そうだ、そうだ、オレだって、同じ心境だ」


ハリー・ポッターと賢者の石

オトーサン、
天邪鬼で偏屈者ですから、
ベストセラーというとすぐ敬遠します。
原作の「ハリー・ポッターと賢者の石」も
本屋に山積みされているのを
横目でみながら、
この数年を過ごしてまいりました。
勿論、読んでいません。
映画の予告編も何回もみましたが、
気にいりませんでした。
でも、前評判はいいし、
PRの量も、ものすごいものがあるし、
上映館数も340館となると、
見ないで過ごすわけにはまいりません。
せいぜい、「吹替版は見ないぞ、
字幕版だ」と抵抗した程度。
映画館は、平日の朝一番というのに超満員。
老若男女と広い支持で、
ヒットの予感がします。

原題:Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001)  
監督:Chris Columbus  
原作:J.K. Rowling
脚本:Steven Kloves
Genre: Adventure / Fantasy / Family 
上映時間:152分
あらすじ:
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は
人生の最初の10年間を少年をキライな
ヴァーノン伯父さんとペチュニア伯母さんのもとで、
階段下の物置で育てられていた。 
そして、ある日、ハグリットという名の巨人がやってきて、
ホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証を差し出す。 
ハリーは、2つの世界があることを知る。
ひとつは、かれが育った非魔法使いの退屈な世界。 
もうひとつは、魔法とファンタジーの世界。 
かれは、後者の世界に住むべき運命だったのである。

出演者: 
Daniel Radcliffe ....  Harry James Potter  
Rupert Grint ....  Ronald 'Ron' Weasley  
Emma Watson (II) ....  Hermione Granger
主人公のハリー・ポッターは、健気、
ロンは、気弱、
ハーマイオニーは、おしゃまの
学友3人組が好演しています。
でも、経歴なんて、まだ、ありません。
これからが楽しみ。

Robbie Coltrane ....  Gamekeeper Rubeus Hagrid  
Richard Harris ....  Headmaster Albus Dumbledore  
Maggie Smith ....  Professor/Deputy Headmistress Minerva McGonagall  
脇役にアカデミー賞クラスの名優が揃い、
映画に奥行きもたらしています。

その他の出演者:
John Cleese ....  Sir Nicholas De Mimsy-Porpington 
                  (aka Nearly Headless Nick)  
Warwick Davis ....  Professor Filius Flitwick  
Richard Griffiths (I) ....  Uncle Vernon Dursley  
Ian Hart ....  Professor Quirrell  
John Hurt ....  Mr. Ollivander  
Alan Rickman ....  Professor Severus Snape  
Fiona Shaw ....  Aunt Petunia Dursley  
Julie Walters ....  Mrs. Molly Weasley  
Zoe Wanamaker ....  Madame Hooch  

 
User Rating:  8.0/10 (5885 votes)  top 250: #199
高いスコアですね。
世界の名作250の195位!  


User Comments:
Lokuztさん
Hermosillo, Sonora Mexico
2001年12月1日
キュート。でも、原作の偉大さからは程遠い。

HPは面白かった。
この映画は原作のイメージを忠実に脚色したとあるが、
とんでもない。
原作の登場人物の感情を伝えることができなかった。
失望以外の何物でもない。
どうしてだろうか?
「スターウォーズ・エピソード1」と同じ理由である。
コンピュータ・グラフィックの悪しき使用例なのである。
乱用され、必要でないキーポイントで
悪いことにふんだんに使用されている。 
このため、ファンタジーがぶち壊され、
せっかくいい気持ちになりかけると、
妙な特殊効果で混乱してしまう。
この技術的欠陥によって、イメージは深く傷つけられたものの、
この映画は、そう悪い映画ではない。
誇大宣伝通りではなかったし、
原作シリーズのような楽しみをもたらすことはないだろう。
5満点で3点というところだろうが、
原作を読んでいたので、
比べてしまうと、5点満点で2点がいいところだろう。


オトーサン、
原作を読んでいないので、
コメントしにくいのですが、
結論をいうと、そうたいしたことはない映画でした。
クリス・コロンバス監督の作品としては、
「ホーム・アローン」のほうが、ずっと愉しめました。
でも、社会現象って面白いですね。
映画を見たあと、本屋に寄って、
「ハリー・ポッターと賢者の石」を探しましたが、ありません。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」も、ありません。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」がありました。

オトーサン、
「ふーん、分厚い本だなあ。
ほんとうに全世界で1億部も売れたのかなあ」
そういい捨てて、本屋を出ようとしたときでした。
ベージュのコートに赤いマフラーの女子大生から声をかけれらました。
「ねえ、ハリー・ポッター、見ました?」
「???」
もうひとり、中年の男性も振り向きました。
「あらっ」
その女子大生は、どうも人違いしたようです。
まるでハリーポッターの魔法にかけられたみたいに
声をかけたお友達の女子学生が移動していたためでした。

オトーサン、
「ええ、見ましたよ。
さっき見てきたところです」
そう、胸を張って答えました。
流行現象って、こんなものです。
「見た?」
「まだ」
と答えるよりも、
「見た,見た」
と答えたほうがいいに決まってます。

でも、こういった具合に、
みんなが見ることになると、
次は、ひとよりも詳しい知識をもつことが重要になります。
そういう方に、朗報!
以下のサイトをみてください。
http://www.harrypotterfan.net/frame/index.html


踊れ、トスカーナ

オトーサン、
この映画を見て、イタリア旅行で、
延々とひまわり畑を走ったことを思いだしました。
そして、ぽつんぽつんとキレイな小都市が現れるのです。
「イタリア周遊8日間、12万円!へえ、安いなあ」
テロと不況で、イタリアもぐっと身近になってきました。
でも、この映画をみると、暮らしのなかに入っていけます。

原題:Ciclone, Il (1996)  
監督:Leonardo Pieraccioni  
脚本:Leonardo Pieraccioni&Giovanni Veronesi  
Genre: Comedy 
上映時間:93分
あらすじ:
レヴァンテは、イタリアのトスカーニ地方の
フローレンスに近い小都市に住む。
平凡な暮らしで、ちょっと退屈である。
しかし、ある日、旋風が巻き起こったた。
スペインのフラメンコ・ダンサーたちが乗ったバスが、
やってきて、レヴァンテの家族を混乱させる。 

出演者: 
Leonardo Pieraccioni ....  Levante Guarini  
Lorena Forteza ....  Caterina 

この愛し合うことになる
2人、なかなかの好演です。

その他の出演者: 
Barbara Enrichi ....  Selvaggia Guarini  
Massimo Ceccherini ....  Libero Guarini  
Sergio Forconi ....  Osvaldo Guarini  
Alessandro Haber ....  Naldone  
Tosca D'Aquino ....  Carlina  
Giovanni Pellegrino ....  Nello  
Ana Valeria Dini ....  Ines  
Paolo Hendel ....  Pippo  
Natalia Estrada ....  Penelope  
rest of cast listed alphabetically  
Alessio Caruso ....  Alejandro  
Patrizia Corti ....  Franca  
Corinna Locastro ....  Maura  
Pilar Marin ....  Dancer  
Benedetta Mazzini ....  Isabella  
Mario Monicelli ....  Gino  

  
User Rating:  6.8/10 (328 votes) 
まあ、こんなところでしょう。

User Comments:
Zombie-16さん
Nowhere. Now here. 
1999年3月25日
魅力的でおかしい

まったく、もう甘いの何の。
甘い映画、甘い登場人物、甘い恋愛物語。 
「ツイスター」のイタリア版を期待しているなら、
お門違いで、お気の毒。
軽やかで心躍る娯楽映画を見たいのだったら、
まさに、これがそうである。
ジョークはほんとにおかしい。 
最近の「コメディ」の
ありきたりなスタイルとは違う。 
設定は美しい。
演技も悪くない。
登場人物たちは、おかしい。 
ここには、ほんとうの登場人物が存在する。 
一方的なステレオタイプな登場人物なんかいやしない。
ほんとうに、多くの2時間の時間つぶしに較べると、
問題なく、おもしろい。 
あんたたち馬鹿なアメリカ人が
「コメディ」を装ったアホ映画に
よく付き合っていられると思うよ。 
イタリア人、万歳!

オトーサン、
ユーザーコメントの主、
Zombie-16さん
ちょっと、アンフェアだと思います。
ゾンビだなんていう変なペンネームを使って、
ひとを攻撃。
(具体的な名前が載っていましたが、削除しました)
これは、言葉のテロです。
Nowhere. Now here. 
この住所不明というのも、アンフェア。
国籍と住所をいわずに反米感情ムキダシ。
ハリウッド映画のなかに、
ばかばかしい映画があるのは、
誰でも知っていることです。
反米感情が世界にひろがっているのも、
常識。
堂々と、批評すればいいのです。
これじゃ、ほめられたイタリア人も
お気の毒です。

でも、楽しい映画でしたよ。


フルメタル・ジャケット

オトーサン、
「キューブリックの作品か、少し疲れるかもなあ」
みなさん、99年に亡くなったこの巨匠をご存知ですか?
「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」
なんて長いタイトルの映画をご覧になりましたか?
スティーブン・スピルバーグが、尊敬して止まなかった監督だということを知っていますか?
そんな巨匠の傑作が、この作品なのです。

原題:Full Metal Jacket (1987)  
監督:Stanley Kubrick  

やはり、ここは、
巨匠の作品の系譜を
見てみましょう。

STANLEY KUBRICK スタンリー・キューブリック 
誕生日 1928/7/26-1999 
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
監督作
1955年「非情の罠」
1956年「現金に体を張れ」
1957年「突撃」
1960年「スパルタカス」
1962年「ロリータ」
1964年「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」
1968年「2001年宇宙への旅」
1971年「時計じかけのオレンジ」
1975年「バリー・リンドン」
1980年「シャイニング」
1987年「フルメタル・ジャケット」
1999年「アイズ・ワイド・シャット」

12作品中、10作品は見ているな。
案外、寡作だったんだ。
でも、みな傑作。
たいしたものです。
 
原作:Gustav Hasford
脚本:Michael Herr  
Genre: Action / Drama / War 
上映時間:116分
あらすじ:
2人の兵士がみたベトナム戦争時代の
海兵隊員に対する軍の固定観念と戦争の効果についての考察。
前半は、懲罰的態度で臨むハルトマン軍曹の下で、基礎訓練に励む新兵グループを追う。
後半は、それらの新兵のひとり
ジョーカーが、スターズ・アンド・ストライプス紙の通信員として
テト攻撃に焦点を合わせての戦争報道ぶりをす。

出演者: 
Matthew Modine ....  Private Joker
           (Private/Sergeant J.T. Davis)/Narrator  
Vincent D'Onofrio ....  Private Gomer Pyle (Leonard Lawrence)  
R. Lee Ermey ....  Gunnery Sergeant Hartman, 
          鬼教官(Drill Instructor)  
Adam Baldwin ....  Animal Mother  

ジョーカー役を演じるマシューの経歴を見ましょう。
MATTHEW MODINE マシュー・モディーン 
誕生日 1959/3/22  
出身 米カリフォルニア州ローマ・リンダ 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「ベイビー・イッツ・ユー」「プライベート・スクール」
     「ストリーマーズ/若き兵士たちの物語」
1984年「ホテル・ニューハンプシャー」「バーディ」「燃えつきるまで」
1985年「ビジョン・クエスト/青春の賭け」
1987年「フルメタル・ジャケット」
1988年「愛されちゃってマフィア」「ギャンブル」
1989年「メディカル・レッスン/青春解剖学」
1990年「メンフィス・ベル」「パシフィック・ハイツ」
1992年「ウィンズ」「堕ちた恋人たちへ」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「明日に向かって…」「バイバイ・ラブ」
1995年「フルーク」「カットスロート・アイランド」
1997年「ブラックアウト」「リアル・ブロンド」◇「ザ・メイカー」◇
     「耳の聞こえない男が聞いた話」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
 

その他の出演者:
Dorian Harewood ....  Private Eightball  
Arliss Howard ....  Private Cowboy  
Kevyn Major Howard ....  Private Rafterman  
Ed O'Ross ....  Lieutenant Walter J. 'Touchdown' Tinoshky  
John Terry (I) ....  Lieutenant Lockhart  
Kieron Jecchinis ....  Crazy Earl  
Bruce Boa ....  Pogue Colonel  
Kirk Taylor ....  Private Payback  
Jon Stafford ....  Doc Jay  
Tim Colceri ....  Door Gunner  
Ian Tyler ....  Lieutenant Cleves  
 
  
User Rating:  8.1/10 (18776 votes)  top 250: #95
スゴイ! 8.1!
世界の名作の95番目です。

User Comments:
Rick Peachさん
USA
1998年12月10日
Date: 10 December 1998
キューブリックは、天才だ。

スタンレー・キューブリックのこの映画は、
未完成映画のように思われる。
しかし、私には、それはアメリカが完成できなかった戦争に対する
詩的な正義を示しているように思える。
映画は、不快である。
ベトナムにおけるアメリカ軍の残虐行為から目をそむけない。
キューブリックは、映画での雰囲気づくりの正真正銘の巨匠である。
彼は、あたかも、あなたがそこにいるように感じさせる。
私の友達は、前半が好きで、
後半は、バラバになっているとコメントした。
私は、ちがうと思う。
後半で、戦争中に兵士たちが感じた生命の恐怖を理解できるように
キューブリックは、前半で入念に準備をしたのだ。
いろいろな生き方があるのだから、
我々のすべてが、残虐行為に共感するわけでもない。
我々のすべてが、戦争に参加したわけではない。
キューブリックは、巨匠である。


オトーサン、
この映画をみて、
キューブリックの言わんとしていることが
よく分かりました。
前半では、たるみきった新兵を
一人前の海兵隊員に育てるのがどんなに大変なことか
よく分かりましたし、
後半では、
戦争がどんなものかを教えてくれていると感じました。 
要するに最後は、ただの殺し合いなのです。
いかに美名に飾られようとも、
最前線では、ただの殺し合い。
女も子供もお構いなし。
殺るか殺られるか。
要するに、
「私は如何にして心配するのをやめて殺戮を愛するようになったか」
そのことが、よく分かりました。


若草物語

オトーサン、
昨日見た「ポワゾン」に、ガッカリ。
「...時間の浪費だった」と後悔。
「いい映画をいい劇場でみたい。
感動して、拍手喝采。そんな映画館ないかなぁ」
まずいメシばかり食べていると、
ときどき松坂牛のステーキを食べたくなるのと同じ心境です。
「狂牛病で、ステーキにも、
ずっとご無沙汰しているなあ」
コレステロールを意識して、
オトーサン、
この10年ほど、ほとんど鶏肉だけ。
狂牛病、関係ないといえばないのですが、
人並みに気にはなります。
「若草物語に
ステーキを食べるシーンって、
あったっけなあ」

原題:Little Women (1994)  
監督:Gillian Armstrong  
原作:Louisa May Alcott
脚本:Robin Swicord  (screenplay)
Genre: Drama / War 
上映時間:115分
あらすじ:
父親が南北戦争に出征したので、 
ジョー、メグ、ベス、アミーの4姉妹は
ちょっと寂しい環境で、母親に育てられた。 
姉妹の結びつきは堅いものの、
必然的に喧嘩も悲劇も起こる。
後に、男友達ができて、
家族に加わることになっても、
姉妹の堅い絆がこわれることはない。

出演者:
Winona Ryder ....  Josephine 'Jo' March  
Gabriel Byrne ....  Friedrich 'Fritz' Bhaer  
Claire Danes ....  Elizabeth 'Beth' March  
Eric Stoltz ....  John Brooke  

オトーサン、
ウィノナ・ライダー、
このひとタイプです。
大好きです。
ちょっと大昔の恋人に似ています
なーんちゃって。

WINONA RYDER ウィノナ・ライダー 
誕生日 1971/10/29  
出身 米ミネソタ州ウィノナ 
12才の時、オーディションに合格したのがきっかけで芸能界に。
86年「ルーカスの初恋メモリー」で映画デビュー。
90年、コッポラ監督に「ゴッドファーザーPARTV」に起用されるが、
過労で降板し、92年「ドラキュラ」で再び起用された。
93年「エイジ・オブ・イノセンス」で
ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。
94年「若草物語」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「ルーカスの初恋メモリー」
1987年「スクエアダンス」
1988年「ビートルジュース」「1969」
1989年「グレード・ボールズ・オブ・ファイヤー」
     「ヘザース/ベロニカの熱い日」
1990年「ウィノナ・ライダー/悲しみよさようなら」◇
     「恋する人魚たち」「シザーハンズ」
1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」◇
1992年「ドラキュラ」◇
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
     「愛と精霊の家」
1994年「リアリティ・バイツ」「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
1996年「ボーイズ」「リチャードを捜して」「クルーシブル」
1997年「エイリアン4」◇
1998年「セレブリティ」◆
1999年「17歳のカルテ」◇「マルコヴィッチの穴」
2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇
         「ロスト・ソウルズ」◇

「17歳のカルテ」
「マルコヴィッチの穴」
「オータム・イン・ニューヨーク」
みんなよかったなあ。
このひとのひたむきさが何ともいえないのです。
裏目に出ると、不器用ってことになりますが...

その他の出演者:
Trini Alvarado ....  Margaret 'Meg' March  
Samantha Mathis ....  Older Amy March  
Kirsten Dunst ....  Younger Amy March  
Christian Bale ....  Theodore ^モLaurie^ヤ/Teddy^ヤ Lawrence  
John Neville ....  Grandpa Lawrence  
Mary Wickes ....  Aunt March  
Susan Sarandon ....  Marmee March  
Florence Patterson ....  Hannah  
Robin Collins ....  Carriage Boy  
Corrie Clark ....  Belle Gardiner  
Rebecca Toolan ....  Mrs. Gardiner  

 
User Rating:  7.0/10 (3755 votes) 
高いスコアです。  

User Comments:
Rekha Tulsiramさん
Nepean, Ontario, Canada
1999年7月31日
何ていいんでしょう。

この映画、あたしの大好きな映画、
ほんとにそうよ。 
ストーリー、
もしかして、あなた知らないかもね。
マーチ家の家族のお話なの。
それも姉妹の。
1800年代に、
マサチューセッツ州のコンコルドっていうところで
姉妹は育ったのよ。 
原作は、ルイス・メイ・オルコット。 
全4巻のうちの最初の本が映画になって、
次女のジョーが、話し手になってるのよ。 
この映画、どんなに素敵かうまくいい表せない。 
まだ、夢中になってる。
何か、ジョーの身内になってしまったみたいなのよ。
ジョーの性格があたしに影響してしまったみたい。
それも、いい方によ。 
ウィノマ・ライダーのお芝居、もうカンペキ!
こんなにすばらしい演技のできる若手なんか
いままで、見たことないわよ。 
まるで実在しているひとみたい。
クレ−ル・デーンもそう。
彼女じゃなくて、三女のベスがいるみたいなの。 
登場人物、みんな実在しているみたいだった。
ほんとに感動したわ。
どう説明したらいいのかしら。 
わかんない。
この映画、どこも素敵なの。
ジョークも、'wild theatricals'も、姉妹の関係も。
まだ見てらっしゃらなかったら、
絶対見るべきよ。
きっと大好きになるはず。 
見ないと、何か特別で、感動的なもの
を永久に見逃すことになると思う。

オトーサン、
見はじめて、
最初のうち、気分が乗りませんでした。
ルノワールの絵にある貴婦人のシーンなんて、
まったくの絵空事という感じ。
姉妹4人と母親の会話も、
オトーサンの家は弟と2人だけで、
姉妹はいなかったので、
「ふーん、女ばかりの家って、
あんな風なのか。
ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ、
洋服と髪型と隣家の男の子の行状についての
おしゃべりばかり」

でも、娘たちが育っていって、
負傷した父親が帰宅し、母親も一安心。
長女は、故郷で幼なじみと結婚して、双子を出産。
主人公の次女のジョーは、作家めざしてニューヨークへ。
三女のベスは、伯母のおともで南仏で絵を描き、
4女のアミーは、病気にかかって不幸な死。
それぞれの人生が分かれていきます。
そして...歳月が流れて
かつての恋人ジョンが、何と、妹のベスと結婚!
でも、家族は家族。
家族って、おおきな宝石箱。
血がつながっているだけでなく
思い出や価値観がいっぱい詰まった宝石箱。
その強いメッセージに打たれました。

オトーサン、
くやしがります。
「そうか、
若草物語って、名作だったんだ。
いやぁ、行っておけばよかった」
ボストン郊外のコンコルドにせっかく行ったのに、
当時は、自然保護の父、ソローに夢中で、
かれが暮らした湖畔の小屋を訪ねたくて、頭が一杯。
「若草物語を書いたオルコットの生家?
そんなもの見たってしょうがないだろう」
娘と奥方の願いを却下してしまったのです。
「ああ、オレの人生って、
ひょとしたら、書き損じの紙がいっぱい
詰まったゴミ箱かも...」
激しく、後悔しております。 

でも、立ち直りも早いのです。
「よーし、
勤めをやめて、ヒマになったら、
もう一度、コンコルドに行こうっと」


ポワゾン

オトーサン、
「ポワゾン?地味な題名だな。
成人向け映画?誰が、そんなもん見るか?」
でも、万が一、名画を見逃してはという思いから、ネットで検索。
「おお!アンジェリーナ・ジョリー主演だ。
いま旬の女優さん。
昨日みたジョン・ボイトの愛娘」
imdbを見ると,酷評されていますが、
彼女に一目逢うだけでもと駆けつけました。
「アンジェリーナが、
famme fatalleを演じられるかなあ?」


原題:Original Sin (2001)  
(米国での題名)Dancing in the Dark
監督・脚本:Michael Cristofer  
原作:Cornell Woolrich
Genre: Thriller / Comedy / Fantasy
Rated R for strong sexual content and some violence. 
上映時間:116分
あらすじ:
若者が、魔性の女を追跡していくなかで、
ごまかし、裏切り、間違った自己認識の人生に投げこまれる。
かれは、決して女の本心を掴むことができなかった。

出演者: 
Antonio Banderas ....  Luis Antonio Vargas  
Angelina Jolie ....  Julia Russell/Bonny Castle  

アンジェリーナの紹介は、省略。
トゥーム・レイダーを見てください。
美男子のアントニオ・バンデラスの
経歴をみましょう。 

ANTONIO BANDERAS アントニオ・バンデラス 
誕生日 1960/8/10  
出身 スペイン・マラガ 
地元の演劇学校に学び、
卒業と同時に小劇団に入団する。
81年、マドリッドに移り、
アンサンブル・メンバーとして
スペイン国立劇団に加わる。
82年「セクシリア」で映画デビュー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1982年「セクシリア」
1984年「ロス・ザンコス/竹馬の男」
1985年「マタドール<闘牛士>」
     「炎のレクイエム、凶弾」
1987年「欲望の法則」「最も危険な男」
1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」
1990年「アタメ」「インセスト/近親相姦」
     「暴走遊戯」
1992年「マンボ・キングス/わが心のマリア」
1993年「愛よりも非情」◇
1994年「愛の奴隷」「フィラデルフィア」◆
     「愛と精霊の家」◆
     「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」◆
1995年「暗殺者」◇「デスペラード」◇
     「マイアミ・ラプソディー」◇「フォー・ルームス」◆
1996年「あなたに逢いたくて」「ストレンジャー」◇
     「エビータ」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
1999年「13ウォーリアーズ」◇
2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇「ポワゾン」◇
2001年「スパイキッズ」◇ 

「マスク・オブ・ゾロのソロの役、かっこよかったな。
スペイン人か、いい味している、情熱的で」


その他の出演者:
Thomas Jane ....  Billy/Walter Downs/Mephisto  
Jack Thompson (I) ....  Alan Jordan  
Gregory Itzin ....  Colonel Worth  
Allison Mackie ....  Augusta Jordan  
Joan Pringle ....  Sara  
Cordelia Richards ....  Emily Russell  
James Haven (I) ....  Faust (Stage)  
Pedro Armendariz Jr. ....  Jorge Cort駸  
Mario Ivan Martinez ....  Cuban Priest  
Harry Porter ....  Stage Manager  
Fernando Torre Laphame ....  Wedding Priest  
Shaula Vega ....  Dressmaker Girl  
Lisa Owen ....  Margareta (Stage)  

 
User Rating:  6.0/10 (778 votes) 
低いですね。

  
User Comments:
David Montenさん
Adelaide South Australia
2001年3月19日
すばらしい出演者 - がっかリする結果

Louis B Mayerは、
きっとお墓の中で怒り狂っているだろう。 
バンデラスとアンジェリーナが主演するので、
この作品は、MGMスタイルの面白いドラマかと期待して見にいった。
でも、裏切られた。
物語は、ダイナミックな可能性を秘めているが、 
ソフトポルノに流れて、すっかり台なしになってしまった。
助演俳優のジャック・トンプソンがいい。
シーンからシーンへと
フォーカスが頻繁に切り変わる。 
1900年代後半の雰囲気をよくかもしだしているが、
色彩は、ちょっと泥臭い。 
音楽のほうは、すばらしい。
観客は、大体、30代から50代。 
みんながっかりしていた。 


オトーサン、
見終わっての感想は
コメントしたひととまったく同じでした。
まず、題名のポワゾンは、
まったくの失敗。
「翻訳すると、毒だけど、
アンジェリーナ、
ちっとも、毒のある女に見えないなあ」

アイリッシュの原作にある
famme fatalle(宿命の女)になっていないのです。
ひたすら男を愛して、ひたすら男から逃げる役、
そんな相矛盾する役を演じるのは、
この若さでは、まだムリ。
ひたすら愛から逃げる女という性格にしたほうが
分かりやすいし、
共感が呼べただろうにと思いました。

オトーサン、
もうひとつ、
映画会社の宣伝方針がわかりません。
「ソフト・ポルノ?
それじゃあ、中年男性狙いだろうに、
アンジェリーナ、実際は、ちっとも脱いでないじゃないか」
それに、観客は、ほとんどOL。
それもちょっと男とうまくいっていない風。

この映画、
まあ007といったほうが適切です。
ドンパチ、豪華な邸宅、数々の衣装。
美男美女が世界の観光地を股にかけての
愛とスリル満点の物語。
メキシコのお祭りも、モロッコの風景も、
なかなかいい観光PRになっています。
バンデラス・フアンのご用達映画、
アンジェリーナ・ファンのご用達映画、
それに徹すればよかったのです。

結局、何が何だか、
サッパリ分からない映画になりました。
脚本では、ピューリツァー賞もとったこともある
マイケル・クリストファー監督ですから、
敬意を払いたいのは、山々ですが、
やっぱり失敗作。
欲を出しすぎたのです。
「こりゃあ、まさに
才子、才に溺れるって奴だなあ」


脱出

オトーサン、
このDVD、何の気なしに借りました。
題名は「脱出」。
潜在意識に、オサナ・ビン・ラディンのことがあったかも...。
「アメリカの海兵隊の捜索活動から逃れて、
無事、パキスタンに脱出できたかな?」
何でも、アメリカ軍とおなじ暗視鏡をもっていて、
夜毎に、居場所を変えているようです。
影武者が何十人もいうるので、
本物とニセモノの区別はつかないそうです。
万一つかまったら、自爆するそうです。
まさに死物狂いの逃避行。
毎日、毎時、毎瞬、
この映画と同じような緊迫感があるのでしょう。
そこへいくと、オトーサンたち、
まあ、幸せではないでしょうか。

原題:Deliverance (1972)  
監督:John Boorman  
原作・脚本:James Dickey
Genre: Adventure / Thriller
上映時間:109分
あらすじ:
4人の都会の男たちは、
カヌーで川下りをしていて、
田舎の妙な男たちと出くわす。
渓谷に流れ込んだために、
妙な男たちから逃げ出すこともできず、
事態は緊迫化してきた。

出演者: 
Jon Voight ....  Ed Gentry  
Burt Reynolds ....  Lewis Medlock  
Ned Beatty ....  Bobby Trippe  
Ronny Cox ....  Drew Ballinger  

ひどい目にあった
4人の都会の男たち、
ハラハラ、ドキドキ。
この際、4人組ですから
選ぶのも何ですから、
全員の経歴を見てしまいましょう。
オトーサンと同年輩のひとたちばかりですから、
まあ、浮世の戦友ということで。

JON VOIGHT ジョン・ボイト 
誕生日 1938/12/29  
出身 米ニューヨーク州ヨンカース 
高校時代から演劇を学び、
22才の時、オフ・ブロードウェイにデビュー。
67年映画デビュー。
「真夜中のカーボーイ」で
ニューヨーク批評家協会賞と英国アカデミー賞受賞。
「帰郷」でカンヌ映画祭主演男優賞とアカデミー主演男優賞受賞。
娘に俳優のアンジェリーナ・ジョリーがいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「スーパーヒーロー/M」◆「Jr.フランク」
        「墓石と決闘」「青春の渚」
1969年「真夜中のカーボーイ」
1971年「キャッチ22」「脱出」
1974年「コンラック先生」「オデッサ・ファイル」
1975年「殺意の行方」
1978年「帰郷」◇アカデミー主演男優賞
1979年「チャンプ」
1982年「大狂乱」
1983年「五人のテーブル」
1985年「暴走機関車」
1986年「デザート・ブルーム」
1990年「エタニティ/永遠の愛」
1994年「傷だらけのカーボーイ」
1995年「ヒート」
1996年「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「アナコンダ」◇「ローズウッド」「レインメーカー」◆
     「クロスゲージ」
1998年「Uターン」「フランダースの犬」◆
         「エネミー・オブ・アメリカ」◆
     「ジェネラル/天国は血の匂い」
1999年「バーシティ・ブルース」◆
2001年「パール・ハーバー」◆
         「トゥームレイダー」◆ 

オトーサン、
叫びます。
「そうか、このひと、オレと同い年だったんだ。
娘が、あのアンジェリーナ・ジョリー?
そうそう、トゥームレイダーで,親子共演していたんだ」


BURT REYNOLDS バート・レイノルズ
誕生日 1936/2/11  
出身 米ジョージア州ウェイクロス 
TVシリーズ「夜間捜査官ホーク」で主役。
映画デビューは61年「奇蹟の天使」。
70年代から80年代前半のアクション俳優。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1961年「奇蹟の天使」「機工兵団」
1965年「虐殺部隊」
1966年「さすらいのガンマン」
1968年「夏の日にさようなら」
1969年「賭けの報酬」「黄金の銃弾」
         「100挺のライフル」「恐怖のダイビング/鮫と金塊」
1970年「類人猿捜索隊」
1972年「複数犯罪」「脱出」
     「ウディ・アレンの誰でも知りたがってるくせに
           ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」
1973年「シェイマス」「キャット・ダンシング」「白熱」
1974年「ロンゲスト・ヤード」
1975年「デキシー・ダンスキングス」「ラッキー・レディ」「ハッスル」
1976年「サイレント・ムービー」「ゲイター」「ニッケルオデオン」
1977年「トランザム7000」「タッチダウン」
1978年「グレート・スタントマン」
1979年「結婚ゲーム」
1980年「ラフ・カット」「トランザム7000VS激突パトカー軍団」
1981年「キャノンボール」「結婚しない男」「シャーキーズ・マシーン」
1982年「テキサス1の赤いバラ」「結婚しない族」
1983年「グッバイ、デイビッド」「ストローカーエース」
         「キャノンボール2」
1984年「シティヒート」
1985年「スティック」
1987年「ビッグヒート」「マローン/黒い標的」
1988年「レンタ・コップ」「スイッチング・チャンネル」
1989年「ブレイキング・イン」「天使のわんちゃん/チャーリーのお話」
     「証人を消せ/レンタ・コップ2」
1992年「ザ・プレイヤー」
1993年「コップ&ハーフ」
1994年「冷たい夜は死の匂い」
1996年「素顔のままで」「フランケンシュタインと僕」
     「バート・レイノルズ/ザ・コマンド」
         「マッドドッグ」「CITIZEN RUSH」
1997年「ブギーナイツ」「ビーン」「ビッグ・シティ・ブルース」
1999年「パップス」◆「ミステリー、アラスカ」◇
2000年「マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ」
2001年「ドリヴン」

オトーサン、
どこかで見た顔でなあと思いました。
「そうか、
ドリヴンだ、
F1の選手役、かっこ良かったなあ」

 
NED BEATTY ネッド・ビーティ 
誕生日 1937/7/6  
出身 米ケンタッキー州 
テレビでは93年からのシリーズ「ホミサイド 殺人捜査課」の
ボランダー刑事役でレギュラー。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1972年「脱出」
1973年「おかしなおかしな大泥棒」「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
     「白熱」
1975年「ナッシュビル」
1976年「ネットワーク」「大統領の陰謀」
     「弾丸特急ジェット・バス」
     「マイキー&ニッキー/裏切りのメロディ」
1978年「スーパーマン」
1979年「1941」
1981年「縮みゆく女」
1983年「ストローカーエース」
1986年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」
1987年「スパイ大混戦」
     「ローリング・ベンジェンス/復讐のモンスタートラック」
1988年「スイッチング・チャンネル」
     「レンタ・コップ2/証人を消せ」
1989年「ミニストリー・オブ・ベンジェンス/炎の復讐」
     「テネシー・ナイツ」
1990年「キャプテン・アメリカ/帝国の野望」
1991年「ヒア・マイ・ソング」「ピンク・ノーベンバーを追え!?」
1992年「キスへのプレリュード」
1993年「ルディ/涙のウイニング・ラン」
     「バディ・ハイウェイ/相棒いっちょやったろうぜ」
1995年「理由」
1998年「ラスト・ゲーム」
1999年「クッキー・フォーチュン」 

「知らんなあ、この人。
豚みたいに太って、愛嬌がある」


RONNY COX ロニー・コックス 
誕生日 1938/8/23  
出身 米ニューメキシコ州クラウドクロフト 
イースタン・ニューメキシコ大学卒業後、
ワシントンのアレス・ステージ・カンパニーで6年過ごし、
「ガラスの動物園」などの舞台に立った。
69年ニューヨークのジョゼフ・パップ・パブリック・シアターに移り、
ブロードウェイに進出。
72年「脱出」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1972年「脱出」
?年   「ある種の英雄」
1976年「わが心のふるさと」
?年   「勇気」
?年   「黒いダリア」
?年   「私は犯された/エレン夫人の裁判」
1981年「タップス」
1984年「ビバリーヒルズ・コップ」
1987年「ロボコップ」◆「ビバリーヒルズ・コップ2」
     「ランボー者」
1990年「キャプテン・アメリカ 帝国の野望」
     「トータル・リコール」
     「シンシア・ギブのあの頃に恋して」「キャノンズ」
1997年「ホワイトハウスの陰謀」
1999年「恋は嵐のように」
 
オトーサン、ひとこと。
「海外俳優マガジンでも、?マークのことってあるんだ。
無名なんだ。気の弱いところはオレみたい」


その他の出演者:
Ed Ramey ....  Old Man  
Billy Redden ....  Lonny  
Seamon Glass ....  First Griner  
Randall Deal ....  Second Griner  
Bill McKinney ....  Mountain Man  
Herbert 'Cowboy' Coward ....  Toothless Man  
Lewis Crone ....  First Deputy  
Ken Keener ....  Second Deputy  
Johnny Popwell ....  Ambulance Driver  
John Fowler (II) ....  Doctor  
Kathy Rickman ....  Nurse Lilley  
 
User Rating:  7.8/10 (6129 votes)  top 250: #199
スゴイ!スゴイ!!
7.8なんて高得点、ひさしぶりです。
世界の名作250のうちの199番目。

User Comments:
eastieさん
Tsu City, Japan
1999年9月13日
前代未聞の最も不安をかきたてる映画の1つ。

他の映画は、
人間がイヌを噛む風の 
むきだしの不愉快さによって
あるいは、まったくの暴力によって
スリルを感じさせるが、 
この映画は、もっともらしさによって
ショックを与える。
確かに、同性愛の場面は
かなりストレートで、不愉快だが、
映画は、ゆっくりと恐怖をかきたてるように進み、
事態が悪化するにつれて、
4人の男たちを取り巻く孤独感は、ますます強まっていく。
カヌーが、橋の上の子供の下を通過する。
一緒に音楽を演奏したというのに、
気づきもしないし、愛情のひとかけらも見せない。
近代映画で、最も不吉な情景のヒトコマである。
カヌー旅行が進むにつれて、緊張感はいや増していく。
観客は、映画が終わっても、耐えなければならないのだ。
というのも、
エンディングが、
登場人物たちの受難を
最もかきたてるところだからである。
映画のもっともらしさは、
登場人物たちの巧みな演技によって、
さらに高められる。
犠牲者を演じるネッド・ビーティーも、
気の進まない英雄を演じるジョン・ボイトがいい。
バート・レイノルズも、いい。
こんなに生きのよい演技を見たことないほどだ。
この映画の文化的な影響は,
'banjo territory' を
みたことがあるひとたちなら、分かるだろう。
多分、Get Carterだけが、この地域の観光産業について、
効果的な酷評をしたからだ。
見終わった後で、ひどく憂うつになった
映画は、ほんのひと握りしかないが、
この映画は、強いていえば、
「セブン」の息がつまる雰囲気に似ている。
しかし、この映画は、ずっと古典的であって、
他に例をみないほどの優れた作品となっている。
実に、ユニークな作品である。


オトーサン
昔、アウトドアに狂っていて、
カヌーも習ったことがあります。
本栖湖で夜に漕ぎ出したときなどは、
満天の星空の下、ひたひたと湖面の波音。
...宇宙に溶け込んだようでした。

この映画、半分くらいまでは、
アウトドアを満喫できました。
川下りでは、急流になると、
みんなで声をかけあって、岩をよけるのです。
そして、一休み。
テントを張って
夜中、仲間とランプの下でのおしゃべり、
いいもんです。
「楽しかったなあ」

ところが、
この映画、
後半は、メチャメチャ怖いのです。
暴漢に襲われ、殺人を犯す羽目になり、
激流ではカヌーが壊れてしまいます。
ひとりが行方不明、
ひとりが負傷。
残った2人も、生還できるか、どうか。
手に汗にぎる展開となってきましたよー。

オトーサン、
気が弱いものですから、
見るのを中断して、
いま一息入れて、ミカンをたべたところです。
「画面から脱出してしまったが、
こんな体たらくで、映画批評家としてやっていけるのだろうか?
...でも、これ以上見るの怖いしなあ」


私の夜はあなたの昼よりも美しい

オトーサン、
DVDのカバーに、
「ヘア解禁版」という文字をみて、ドキッ。
題名は、
「私の夜はあなたの昼よりも美しい」
と長ったらしいのです。
原題は、
"Mes nuits sont plus belles que vos jours"
とフランス語。 
学生時代に習っただけのフランス語ですが、
この程度なら翻訳できます。
「大島渚監督の愛のコリーダみたいな作品か。
たまには、いいだろう」
見はじめて驚きました。
つい先日みたソフィー・マルソー主演の映画でした。
何でも、監督は彼女のパートナー。
「ちぇ、うまいことやってんの」
でも、日本でも大島渚監督+女優・小山明子、
篠田浩監督+岩下志麻がそう。
「職場結婚か。
旦那のために、気持ちよく脱ごうっていうわけか」

原題:Mes nuits sont plus belles que vos jours (1989)  
監督・脚本:Andrzej Zulawski  
Genre: Drama / Romance
上映時間:110分
あらすじ:
ルカは、新しいコンピュータ言語を発明した。 
だが、同時期に、かれは不治の病を宣告された。 
次第に、記憶を失っていったのである。 
その後まもなく、かれはブランシェに出会う。 
彼女は、旅回りのショウで、奇妙な霊媒役を演じているのだ。  
死に行くルカは、彼女を追いかけて海辺のリゾートに行く。 
ふたりは、数日間一緒に過ごす。

出演者: 
Sophie Marceau ....  Blanche
Jacques Dutronc ....  Lucas  
経歴は先日紹介したばかりなので省略しましょう。

その他の出演者:
Valerie Lagrange ....  Blanche's m鑽e  
Myriam Mezieres ....  Edwige  
Laure Killing ....  Ines  
Francois Chaumette ....  Concierge  
Sady Rebbot ....  Fran輟is  
Salim Talbi ....  Page  
Jean-Pierre Hebrard ....  Michel  
Michael Goldman (I)   
Marc Zammit   
Christophe Luthringer   
Isabelle Illiers   
Isabel Schiffmacker   
Jean Dolande   


User Rating:  6.6/10 (78 votes) 
スコアはあまり高くありません。
ルカが奇妙なせりふを連発するので、
とまどったひとが多かったのでしょう。

User Comments:
amikus2000さん
Marburg
2000年7月24日
忘れ難き愛の映画。

この映画は、
哀しくはじまり、
哀しい雰囲気が続き、
結末も哀しい。 
しかし、狂気のはざまに、
フランス風ポスト・モダンがあふれる。 
途方もない作品だが、
ソフィー・マルソーは、
この映画で、ひとまわり大きくなった。 
時々、P. Greenawayを思い出した。 
Damage/Fatale (1992)に似ている
興味深いエロティックな映画である。 
哀しいシーンが多く、
よい俳優陣と女優陣が出演している。 
もっとうまく演じられるとしたら、
J. Binoche (Damage) か、S. Marceauくらいか !


オトーサン、
YAHOOに
「大島渚 愛のコリーダ」と入力しました。
そうしたら、以下のクイズが出てきました。
オヒマなかたは、回答してください。
なお、「定」というのは、
男のアソコを切り取った女性の名前です。
 
あなたのなかの「定」度はどのぐらい???
以下の診断テストにお答え下さい。
 
Q1.あなたの彼が、他の女と2人で食事している現場を発見! 
・その場に乱入し、男の頬を2,3発張って連れ帰る
・「お待たせ!」と言いながら、空いている席に座る
・別に気にしない。後で「あの人誰?」と聞く
・食事が済むのを待って、店から出てきた女をブスリ! 

Q2.あなたの彼が、他の女とセックスしている現場を発見! 
・その場に乱入し、男を刺して、自分も死ぬ
・その場に乱入し、水をかけて2人を引き剥がす
・泣きながら帰る
・自分も裸になって、仲間に入る 

Q3.あなたの彼の携帯電話の着信履歴が、全部他の女のものだった! 
・メモリーに登録されている電話番号に片端から無言電話をかけまくる
・登録されているメモリーを全部消す
・電話を捨てる
・メモリーに登録されている電話番号を、全部自分の番号に入力し直す 

Q4.セックスの最中に、知人が部屋に入ってきた! 
・これ見よがしに、行為を続ける
・やめるわけにいかないので、そのまま続ける
・恥ずかしいから止める
・「あなたもいかが?」と誘う 

Q5.3年以上付き合った相手が、突然「別れよう」と言い出した 
・許さない。その場で相手を刺す
・慰謝料を請求し、相手が払うと言ったら別れてもOKかな
・泣きながら、「考え直して」。だめならしょうがない
・ニッコリ微笑み、手首を軽く切ってみせる 

オトーサン、
「まだあるのか、バカバカしい」
ペースト+コピー作業を中止しました。
あと5問ありますから、ご興味のあるかたは、
勝手にやってください。


裏切り者

オトーサン、
「マイナーな映画だな。
でも、映画評論家としては、見ておかないと」
そういう義務感から、映画館に足を運びました。
観客は、老人ばかり。
「どうして、老人に人気があるんだろう?
...そうか、
長い人生で裏切ったり、
裏切られたりしてきたからか」
暗い画面続きで、眠くなりました。
でも、最後はよかったですよ。
光と影の画家、
ジョルジュ・ラ・トゥールの絵のような
厳粛なシーンでした。
「田中くんに、知らせねば。
監督がラ・トゥールのフアンだってことを」
学生時代の後輩、田中英道さんは
東北大教授で、当代きっての美術評論家。
かれは、ラ・トゥールの評論で世に出たのです。


原題;Yards, The (2000)  
監督;James Gray (I)  
脚本:James Gray (I) & Matt Reeves
Genre: Crime / Drama 
Rated R for language, violence and a scene of sexuality. 
上映時間;115分
あらすじ:
NY・クイーンズの地下鉄操車場では、
請負会社が車両を修繕し、使えるようにしている。
こうした契約は儲けが大きいので、
不正利得と汚職が、はびこっている。
レオ・ハンドラーは、刑務所から出所したが、
伯母の再婚相手のフランク・オルチンが
大手の請負会社を経営していることを知る。
伯父は、契約死守をするため、
少数民族が株を所有する会社と対抗している。
かれの親友、ウィリー・グティエレスは、
フランクの懐刀で、プエルトリコ人の所有する修理会社の
仕事を真夜中に破壊するクルーを率いている。
レオは、仕事にありつかねばならない。
ウィリーが、金を払ってくれるというので
破壊活動の支援を引き受けることにする。
しかし、物事はうまくいいかないもので、
ある晩、警官を殴って危篤状態にしてしまい、
指名手配されてしまう。
心臓病の母親、いとこのエリカ、
誰がレオを立ち直らせることができるだろうか?


出演者: 
Mark Wahlberg ....  Leo Handler  
Joaquin Phoenix ....  Willie Gutierrez  
Charlize Theron ....  Erica Stoltz  
若手3人組がなかなかいい演技をしています。

助演陣:
James Caan ....  Frank Olchin  
Ellen Burstyn ....  Val Handler  
Faye Dunaway ....  Kitty Olchin  
助演陣がまたまた豪華で
達者な役者さんばかりです。


その他の出演者;
Chad Aaron ....  Bernard Stoltz  
Andrew Davoli ....  Raymond Price  
Steve Lawrence (I) ....  Arthur Mydanick  
Tony Musante ....  Seymour Korman  
Victor Argo ....  Paul Lazarides  
Tomas Milian ....  Manuel Sequiera  
Robert Montano (I) ....  Hector Gallardo  
Victor Arnold (II) ....  Albert Granada  
Louis Guss ....  Nathan Grodner  

 
User Rating:  6.8/10 (1247 votes) 
かなり高いスコアです。
  
User Comments:
li2304さん
paris, france
2000年5月21日
まあ、そうか...

この映画をカンヌ映画祭で見た。 
なぜ、この映画がコンペ作品に選ばれたか理解に苦しむ。 
俳優たちは、いい。
ブラボ!シャーリーズ・セロン。
そして勿論、ジェームス・カーンも。 
残念ながら、脚本がお粗末なので、名画にならなかった。 
監督のジェームス・グレイは、いい監督で、 
前途有望である。 
しかし、この映画のつくりかたは、
あまりにも保守的だl


オトーサン、
この監督が、1969年まれというので、
驚きました。
32歳!
作品を見た限りでは、とてもそんな風には思えません。
巨匠の作品という風格があるのです。
カンヌ映画祭にだしたのは、
ハリウッド映画らしくない地味な作風ということと、
若い監督にチャンスを与えようというものでしょう。
まだ、これが第2作目。
将来が愉しみです。


大統領の陰謀

オトーサン、
この映画のDVDを有楽町に新しくオープンした
ソフマップで、1480円でゲット。
アカデミー4部門受賞というし、
ダスティン・ホフマンも出ているので、買ったのです。
途中まで見てから気付きました。
「えっ、ウォーターゲート事件の映画なのか」
ワシントン・ポスト紙の新人記者が、
ニクソンを大統領の座から引きづり下ろしたのです。
「ウチの娘も、このくらい大活躍しないかな。
でも、ディープ・スロートが出てこないとなあ」
ディープ・スロートというのは、
内部告発者のことですが、当時は流行語になったものです。

原題:All the President's Men (1976)  
監督:Alan J. Pakula  
このひと、なかなかの名監督です。
作品を見ておきましょう。

ALAN J. PAKULA アラン・J・パクラ 
誕生日 1928/4/7-1998 
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
監督作 1969年「くちづけ」
1971年「コールガール」
1974年「パララックス・ビュー」
1976年「大統領の陰謀」
1978年「カムズ・ア・ホースマン」
1979年「結婚ゲーム」
1981年「華麗なる陰謀」
1982年「ソフィーの選択」
1986年「ドリーム・ラバー」
1987年「オーファンズ」
1989年「いくつもの朝を迎えて」
1990年「推定無罪」
1992年「隣人」
1993年「ペリカン文書」
1997年「デビル」


原作・Carl Bernstein 
脚本:Bob Woodward (I)
Genre: Drama / Thriller 
上映時間:138分
あらすじ:
1972年の大統領選挙の最中。 
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワード記者は、 
民主党本部へのちいさな侵入事件を担当していた。 
取材に行って、驚いたのは、トップクラスの弁護士がすでに
弁護団に加わっていることだった。 
共和党の選挙資金の住所氏名を探っていくと、 
疑惑はますます深まっていった。 
ポスト紙の編集主幹は、この事件を追うことに決め、 
ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインを担当にする。 
二人は、事件がどんどん上層部に波及していって 
最後には、ホワイトハウスにまでつながっていることを発見する。 

出演者: 
Dustin Hoffman ....  Carl Bernstein, Reporter Washington Post  
Robert Redford ....  Bob Woodward, Reporter Washington Post  
この名優2人の経歴紹介はいいでしょう。

Jason Robards ....  Ben Bradlee, Executive Editor Washington Post  
Jane Alexander ....  Judy Hoback, Bookkeeper  
助演陣が大活躍していますので、その経歴を見てみましょうか。

JASON ROBARDS ジェイソン・ロバーズ 
誕生日 1922/7/26-2000/12/27  
出身 米イリノイ州シカゴ 
父シニアもサイレント期に活躍した俳優。
39年ハイスクール卒業後、海軍に入隊して太平洋戦争へ従軍。
除隊後、アメリカ演劇アカデミーで学び、
58年「LONG DAYS JOURNEY INTO NIGHT」でブロードウェイ・デビュー。
翌年NY演劇批評家賞を受賞。
58年「旅」で映画デビュー。
77年「ジュリア」でアカデミー助演男優賞を受賞。
元妻に女優のローレン・バコールがいる。 
出演作 1944年「ナチスに挑んだ女」
1946年「恐怖の精神病院」
1958年「旅」
1961年「愛するゆえに」「夜は帰ってこない」
1962年「夜への長い旅路」
1965年「裏街・太陽の天使」
1966年「水曜ならいいわ」「テキサスの5人に仲間」
1967年「マシンガン・シティ」「墓石と決闘」
1968年「ウエスタン」
1969年「裸足のイサドラ」
1970年「ジュリアス・シーザー」「ジュド」「砂漠の流れ者」
     「トラ!トラ!トラ!」「愛のさざなみ」
1971年「ジョニーは戦場へ行った」「モルグ街の殺人」
1972年「おかしな関係/絶体絶命」「シシリー要塞異常なし」
1973年「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」
1976年「大統領の陰謀」「少年と犬」
1977年「ジュリア」アカデミー助演男優賞
1978年「カムズ・ア・ホースマン」
1979年「ハリケーン」
1980年「太陽のエトランゼ」「レイズ・ザ・タイタニック」
1982年「何かが道をやってくる」
1983年「キャッシュ・マン」「ザ・デイ・アフター」
1987年「スクエアダンス」
1988年「再会の街」「情熱の代償」
1989年「ドリーム・ドリーム」「バックマン家の人々」
     「リユニオン/再会」
1990年「クイック・チェンジ」
1991年「ブラック・レインボウ」「都合の悪い女/ジェラシー・ゲーム」
1992年「トライアル/審判」「ストーリービル/秘められた街」
1993年「フィラデルフィア」「ハック・フィンの冒険」
1994年「ザ・ペーパー」「リトル・ビッグ・フィールド」
     「アメリカが沈むとき」
1995年「クリムゾン・タイド」
1997年「シークレット 嵐の夜に」
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」
1999年「マグノリア」
 
JANE ALEXANDER ジェーン・アレキサンダー 
誕生日 1939/10/28 
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
映画デビュー作「ボクサー」で
アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
75年、映画監督エドウィン・シェリンと結婚。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1970年「ボクサー」
1972年「センチュリアン」
1976年「大統領の陰謀」
1978年「ベッツィー」
1979年「クレイマー、クレイマー」
1980年「ブルベイカー」
1981年「気球の8人」
1983年「テスタメント」
1984年「シティヒート」
1987年「スクエアダンス」
1999年「サイダーハウス・ルール」◆ 

その他の出演者:
Jack Warden ....  Harry M. Rosenfeld, Metro Editor Washington Post  
Martin Balsam ....  Howard Simons, Managing Editor Washington Post  
Hal Holbrook ....  Deep Throat  
Meredith Baxter ....  Debbie Sloan  
Ned Beatty ....  Martin Dardis  
Stephen Collins ....  Hugh W. Sloan Jr., Former Nixon Reelection Treasurer  
Penny Fuller ....  Sally Aiken  
John McMartin ....  Foreign Editor  
Robert Walden ....  Donald H. Segretti, Lawyer  
Frank Wills ....  Frank Wills, Watergate Security Guard  
F. Murray Abraham ....  Sergeant Paul Leeper, arresting officer #1  


User Rating:  7.9/10 (5690 votes)  top 250: #191
スゴイ!7.9!
世界の名作250に入っている!
191位だ。

User Comments:
3rdManさん
NYC, NY
1999年1月11日
偉大な政治スリラー...

日付を書くタイプライターの激しい音。
出だしから、ワシントン・ポストが結末をあばくまでを 
この映画の監督は、秀逸である。 
また、ウォーターゲート事件の発生から隠蔽工作までの
ウッドワードとバーンスタインの演技もいい。
製作者でもあるレッドフォードとパクラ監督は、
最高の出演者を選んでいる。
ロバーズ、ワーデン、バルサムがいいし、
ジェーン・アレクサンダーは、簿記係の端役だが、うまい。 
この映画は、政治スリラーのベストである。
パクラ監督の代表作「パラレックス・ビュー」や
「Manchurian Candidate」と同じぐらい魅力的である。


オトーサン、
1976年の第49回アカデミー賞ノミネート
作品の一覧を見てみました。 
この「大統領の陰謀」は、4部門で受賞しています。
・助演男優賞:ジェイソン・ロバーツ 
・脚色賞
・美術監督装置賞
・音響賞

そして、
作品賞
監督賞:アラン・J・パクラ
助演女優賞ジェーン・アレキサンダー 
編集賞
の4部門にノミネートされています。  

オトーサン、
クビをひねります。
「変だなあ。
主演のダスティン・ホフマンとマイケル・ダグラスが
まったくノミネートされていないのは?」

「おお、
この年は、ロッキー(ROCKY)が作品賞を取ったんだ」 
でも、変だな。
シルベスター・スタローンが主演男優賞を取れなかったのは」

 主演男優賞:ピーター・フィンチ(ネットワーク) 
 ノミネート:ロバート・デ・ニーロ(タクシー・ドライバー) 
           ジャンカルロ・ジャンニーニ(セブン・ビューティーズ) 
           ウィリアム・ホールデン(ネットワーク) 
           シルベスター・スタローン(ロッキー) 

「まあ、世の中、いろいろあるわな。
ニクソンが大統領になったりするんだから」


ソフィー・マルソーの三銃士

オトーサン、
題名に騙されました。
「三銃士」とあったので、
「懐かしい!」と借りたのです。
「ダルタニアンと
アトス、アラミス、ポルトスの三銃士の物語なら、
もう一度見てもいいな」
ところが、あとで、よく読むと
小さな字で「ソフィーマルソーの」とあるじゃないですか。
でも、よかったですよ。
間違ったおかげで、
意外なひとに久しぶりにお目にかかりました。
「そのひと、誰?」
「フリップ・ノワレですよー、知ってるでしょ」
「分からないわ。...ねえ、そのひと、誰?」
「...ダルタニアンですよ」
「???」
ジュセッペ・トルナドーレ監督の
「ニューシネマ・パラダイス」で、
忘れがたい演技をした名優が、
この映画では老いたダルタニアンを演じ、
ソフィー・マルソーの父親を見事に演じているのです。
「ほら、このホームページのタイトル
「シネマ・パラダイス」の由来、
もう分かったでしょ?」

原題:Fille de d'Artagnan, La (1994)  
監督:Bertrand Tavernier  
脚本:Jean Cosmos Michel Leviant  
Genre: Adventure / Comedy
上映時間:125分
あらすじ:
物語は、南フランス、1654年の秋に始まる。
エロイーズは、修道院に住んでいる。
彼女は、有名な父親にそこに放置されたのである。
彼女は、もちろん名誉、誠実さを愛し、
貧しい人々へに愛情を注ぎ、
そして人生にひたむきである。
修道院長が殺されたとき、彼女は無力さ感じる。
院長は、悪い主人、「赤い令夫人」から逃げてきた
使用人を救おうとしたのが原因である。
エロイーズは、怒りに燃えた。

出演者: 
Sophie Marceau ....  Elo・e d'Artagnan  
Philippe Noiret ....  D'Artagnan  
Claude Rich ....  Duke of Crassac  

SOPHIE MARCEAU ソフィー・マルソー 
誕生日 1966/11/17 
出身 仏パリ 
13歳の時に「ラ・ブーム」で映画デビュー。
その後、フロラン演技学校で演技を勉強。
85年「狂気の愛」でマドリード映画祭主演女優賞受賞。
「ブレイブハート」以降、アメリカ映画にも進出。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「ラ・ブーム」◇
1982年「ラ・ブーム2」◇「パシフィック通り」
1983年「フォート・サガン」
1984年「ソフィー・マルソー/窓にくちづけ」◇
1985年「狂気の愛」「刑事物語」
1986年「地獄に堕ちて」
1988年「スチューデント」「愛、革命に生きて」
1989年「私の夜はあなたの昼より美しい」
1990年「パシフィック通り」
1991年「熱砂に抱かれて」
     「ソフィー・マルソーの愛人日記」
1993年「恋人たちのアパルトマン」
1994年「ソフィー・マルソーの三銃士」
1995年「ブレイブ・ハート」◆
1996年「愛のめぐりあい」
1997年「ファイヤーライト」◇「アンナ・カレーニナ」◇
1999年「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇「真夏の夜の夢」
     「ライラ フレンチKISSをあなたに」
2000年「女写真家ソフィー」◇

 
PHILIPPE NOIRET フィリップ・ノワレ 
誕生日 1931/10/1 
出身 仏ノール・リール 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1960年「地下鉄のザジ」
1961年「素晴らしき恋人たち」「悪い女」
1965年「レディL」「城の生活」
1966年「ポリー・マグーおまえは誰だ?」
     「将軍たちの夜」「タヒチの男」「女と女と女たち」
1969年「ぐうたらバンザイ!」「世界殺人公社」「トパーズ」
     「アレキサンドリア物語」
1971年「甘い告白」「マーフィーの戦い」
1972年「君に愛の月影を」「影の暗殺者」
1973年「エスピオナージ」「最後の晩餐」「凶悪犯誘拐大追跡」
1974年「暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ」
1975年「追想」「危険な戯れ」
1976年「限りなく愛に燃えて」「タタール人の砂漠」
1977年「紫のタクシー」
1978年「料理長殿ご用心」
1983年「フォート・サガン」
1984年「フレンチ・コップス」
1986年「女たちのテーブル」「ラウンド・ミッドナイト」
     「モスクワの追跡者」
1987年「ラ・ファミリア」「フェラーラ物語」
     「ソフィー・マルソーの愛/革命に生きて」
     「木を植えた男」(ナ)
1988年「モーメント・オブ・ラブ」
         「ニュー・シネマ・パラダイス」
     「トスカニーニ」
1989年「パレルモ」「素顔の貴婦人」
1991年「深夜カフェのピエール」「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」
1992年「魚のスープ」「タンゴ」「マックス&ジェレミー/危険な友情」
1994年「イル・ポスティーノ」「他人のそら似」
         「ソフィー・マルソーの三銃士」
1995年「パトリス・ルコントの大喝采」
     「運転手つき幽霊」
1996年「キュリー夫人/その愛と情熱」
 

その他の出演者:
Sami Frey ....  Aramis  
Jean-Luc Bideau ....  Athos  
Raoul Billerey ....  Porthos  
Charlotte Kady ....  Eglantine de Rochefort  
Nils Tavernier ....  Quentin la Mis鑽e  
Luigi Proietti ....  Mazarin  
Jean-Paul Roussillon ....  Planchet  
Pascale Roberts ....  Mother Superior  
Emmanuelle Bataille ....  Sister F駘icit・ 
Christine Pignet ....  Sister C駘ine  
Fabienne Chaudat ....  Sister Fr馘馮onde  
Josselin Siassia ....  Slave  

 
User Rating:  6.3/10 (307 votes) 
オトーサン、
フランス映画びいきですから、
imdbで投票するのは、アメリカ人が多いので
低くなっているのではないかと、ひがみます。
「もうすこしいい点だと思うけどなあ」
  
User Comments:
Haplo-4さん
V舖ter蚶, Sweden
1999年8月20日
素晴らしい。

これは、私がみた最高のフランス映画だ。 
登場人物たちは、真実味があるし、面白い。 
会話もひとひねりしてあるし、筋書きも素敵である。 
ソフィー・マルソーは、ダルタニアンの娘として完璧で、
フランス一の女優であることを立証した。
監督は、ユーモアと、アクションと冒険と愛を
うまくミュクスしている。 
ほかの監督ではマネが出来ない。 
「ニキータ」のリメイクがそうだったからいいたいが、
ハリウッドが、この脚本をもとに映画をつくって、
メチャメチャニしないように望みたい。
監督に「ブラボー!」」といいたい。 
もっと、かれの映画を見たい。
10点満点で、10点。


オトーサン、
老優、フィリップ・ノワレに感心しました。
かれは,1931年生まれ。
1988年に「ニュー・シネマ・パラダイス」で
老人の役を演じたとき、よぼよぼ。
それから、6年の歳月が流れて...
この映画を撮ったときは、すでに63歳。
「信じられない」
その歳で、若い頃に負けない
剣の腕前を披露するのですから。
「やっぱり、一流の役者ってスゴイなあ
オレも、そろそろ同い年。
ガンバラナクッチャ。
来年は、映画ばかり見ていないで、
身体を鍛え直すか」


スーパーマンU

オトーサン、
例のごとくTSUTAYA通い。
「あった!スーパーマンIIだぁ!」
誰でも、第1作が面白かったら、
第2作の出来が気になるじゃないですか。
「で、どうでした?第2作?」
「ウーン、面白いことは面白いけど、でもなあ」
スターウォーズでも、ジュラシックパークでも、
やはり第1作って、スゴイですよね。
2作目以降は、ひとひねり、ふたひねりを加えるのですが、
そこを面白がるかどうか...
「まあ、ひとによって見方が違ってもいいんじゃないの」
と無責任になりました。.

原題:Superman II (1980)  
監督:Richard Lester  
漫画:Jerry Siegel (I)
脚本:Joe Shuster  
Genre: Adventure / Fantasy / SF/ Action
上映時間:127分
あらすじ:
宇宙での核爆発で、
クリプトン星の3人の極悪人が
ファントム・ゾーンから解放されてしまった。 
かれらは、地球にやってきて、地球を支配する。 
スーパーマンは、どうした?
かれをスーパーマンと見破った
同僚のロイス・レーンと熱愛中だったのだ。
レックス・ルーサーも脱獄し、
スーパーマンを破滅させようとして、
3人の極悪人に力を貸すことにする。
危うし地球、
危うしスーパーマン! 

出演者;
Christopher Reeve ....  Superman/Clark Kent  
Margot Kidder ....  Lois Lane 
Gene Hackman ....  Lex Luthor
Terence Stamp ....  General Zod  

前回、スーパーマンはご紹介したばかりなので、
今回は、極悪人、ゾラ将軍を演じた
テレンス・スタンプの経歴をみましょう。

TERENCE STAMP テレンス・スタンプ 
誕生日 1938/7/22 
出身 英ロンドン 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1962年「可愛い妖精」「奴隷戦艦」
1965年「コレクター」
1966年「唇からナイフ」
1967年「遙か群衆を離れて「世にも怪奇な物語」
1968年「血と怒りの河」「夜空に星があるように」「テオレマ」
1971年「ランボー 地獄の季節」
1976年「悦楽の闇」
1978年「スーパーマン」「バグダッドの盗賊」
1979年「抱いて…」「注目すべき人々との出会い」
1981年「スーバーマンU・冒険篇」「怪獣島の秘密」
1982年「コリンヌ・クレリーのヌード・ダンサー」
1984年「殺し屋たちの挽歌」「狼の血族」
1985年「リンク」
1986年「夜霧のマンハッタン」「アンダー・ザ・チェリームーン」
1987年「シシリアン」「ウォール街」
1988年「エイリアン・ネイション」「ヤングガン」
1989年「ザ・リスク/甘く危険な賭け」
1993年「ブロンディー/女銀行強盗」
1994年「プリシラ」
1996年「私家版」「超能力者 ユリ・ゲラー」
1997年「BLISS」「ラブ・ウォーク・イン」「楽園のキス」
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」
     「イギリスから来た男」「ビッグムービー」
2000年「レッド・プラネット」 


その他の出演者:  
Ned Beatty ....  Otis  
Jackie Cooper (I) ....  Perry White  
Sarah Douglas (I) ....  Ursa  
Jack O'Halloran ....  Non  
Valerie Perrine ....  Eve Teschmacher  
Susannah York ....  Lara  
Clifton James ....  Sheriff  
E.G. Marshall ....  The President  
Marc McClure (I) ....  Jimmy Olsen  
Leueen Willoughby ....  Leueen  
Robin Pappas ....  Alice  

 
User Rating:  6.3/10 (4700 votes) 
まあ、こんなものでしょうか。

  
User Comments:
BigMartyさん
Boston, Massachusetts
1998年12月15日
やあ、面白いの何の。

スーパーマン物のなかで、
私は、これがベストだと思う。 
最初のは、よかったけれども、
特殊効果が貧弱だったし、 
いくつかのシーンは演技過剰で、メロドラマだった。 
第3作は、女性が機械に変身しようがしまいが、 
Richard Pryor自身が cornyだった。 
第4作は、哀しいジョークとしか思えない。 
おそらくスーパーマンのフアンと
その商業帝国を撃滅しようとしたのだろう。 
 (何故、こんなにヒドイことを考えたのだろう)
こうした仕組みが続く限り、
私は、愉しむことができる。 
クリンプトン星から逃れて、スーパーマンと対決する 
ゾッド将軍(テレンス・スタンプは才能あるな)と 
かれの仲間たちは、お見事だった。 
スーパーマンが魔力を失なって、
生身の人間のようにロイスを愛するという
サブ・プロットもいい。 
これはなかなかのアイディアで、 
ならずものに元スーパーマンが、
ざんざんやっつけられてしまうなんて、皮肉である。 
みんないい仕事をしている。
(とくに、リーブとスタンプ) 
特殊効果もよかったし、 
筋書きもうまい運びだったし、いい感じだった。 
あらゆる娯楽映画のなかの傑作、 
スーパーマン物のなかでのベスト。 
(だって、このジャンルでは敵なしなのだ)


オトーサン、
3連休とあって、久しぶりに
山荘で、薪ストーブにあたりながら
「スーパーマン」を鑑賞。
ここまでは、サイコーの気分だったのです。
スーパーマンと一緒に、天にも上るようないい気分。
ところが、この映画批評を書くための材料集めに
ネットに接続しようとすると、
回線使用中でつながらないのです。
つながると、パスワードがちがうと出てきます。
「パスワードなんて忘れてしまったし....。
こんなとき、
スーパーマンが出てきて、
教えてくれるといいんだがなあ」
一晩、もんもんとして
翌朝は4時起きで、
ようやくつながりました。
そして、また、次の心配。
「一旦、切ってしまったけど、
UPできるかなあ」


ダイヤルM

オトーサン、
「これって、あのヒッチコック映画かなあ。
でも、グレイス・ケリーが出ていないなあ」
その代わりに、当代きっての美人女優
グイネス・パルトロウが主演しています。
そして、何と、スクリーンには、
世界貿易センタービルも写っているではないですか。
「ヒッチコックが生きていたら、
ビン・ラディンのそっくりさんを出演させる
スリラー映画をつくるかもなあ」


原題:Perfect Murder, A (1998)  
監督:Andrew Davis  
舞台脚本:Frederick Knott
脚本:Patrick Smith Kelly  
Genre: Thriller (more)
上映時間:107分
あらすじ:
若い妻が、画家と寝ている。
彼女よりずっと年がいった夫は、威張りくさっている。
金持ちで国際的な投資家だが、いまや資金繰りに窮している。
やがて、夫は若い妻が画家と恋愛中であることを知る。
画家のほうは、夫から愛人が
莫大な財産をもっていることを聞かされる。
夫は、画家に妻殺しの完全犯罪を依頼する。
だが、練りに練ったはずの計画は、
うまくいかなかった。

出演者: 
Michael Douglas ....  Steven Taylor  
Gwyneth Paltrow ....  Emily Bradford Taylor  
Viggo Mortensen ....  David Shaw  
夫を演じるマイケル・ダグラスも、
若い妻を演じるグィネス・パルトロウも、
そして画家をヴィッゴ・モーテンセンも、
3人とも見事な演技です。
マイケル・ダグラスとグィネス・パルトロウの
経歴は何度も見ていますので、
あまり経歴を見たことがない
ヴィッゴ・モーテンセンの
経歴を見てみましょう。

その他の出演者:
David Suchet ....  Mohamed Karaman  
Sarita Choudhury ....  Raquel Martinez  
Michael P. Moran ....  Bobby Fain  
Novella Nelson ....  Ambassador Alice Wills  
Constance Towers ....  Sandra Bradford  
Will Lyman ....  Jason Gates  
Maeve McGuire ....  Ann Gates  
Stephen Singer ....  Effete Man at Met  
Laurinda Barrett ....  Met Woman #1  
Aideen O'Kelly ....  Met Woman #2  
Reed Birney ....  Merchant Prince #1  
Vincent Smith ....  Merchant Prince #2  
 

User Rating:  6.4/10 (4450 votes) 
7点台の作品ですが、
妻殺し、夫殺しというモラルに反するお話しなので、
その分、減点されたようです。

User Comments:
pro-andyさん
Helsingborg, Sweden
1999年4月25日
偉大なスリラー...

これは非常に面白い映画である。
俳優たち、大変うまい。
特に、マイケル・ダグラスがいい。
妻を殺すために彼女の恋人を雇う
スティーブン・タイラーを完璧に演じている。
物事が思うようにいかなかったので、
いまや、スティーブンは、もう何もできない。
この映画は、リメイクだが、
ヒッチコックの最初の映画と同じぐらい良い出来である。
ジェームズ・ニュートン - ハワードの音楽もまた良い。
私は、グイネス・パルトロウのファンではないが、
この映画での彼女は、かなりよかった。
「エマ」と「スライディング・ドア」での演技はあまりよくなかったが。
ヴィッゴ・モーテンセンは、スティーブンに雇われ、
彼の妻を殺すデイビッド・ショーを演じたが、非常によかった。
デイビッド・サチェットは、皆が彼が善人と思っているのに
スティーブンを彼を信用しない疑い深い刑事を演じているが、素晴らしい。
この映画は見た後、頭から離れなくなるはずである。
マイケル・ダグラスは、こういった種類の映画で、
彼の実力をいかんなく発揮する。
「ウォール街」、「ゲーム」、そしてこの映画は、
ダグラス主演映画の最高のものである。
この映画でのダグラスはずっと良い。
スコアは、10点満点で7.5。


オトーサン、
こわがりですから、
スリラー映画は好みません。
昔、名監督・ヒッチコックの「鳥」をみたときなんか、
思わずスクリーンから目をそむけたほどです。
数年前、ロスのユニバーサル・スタジオに行ったとき、
「鳥」の撮影舞台となった
無気味な家のセットがそのまま残されていて、
古くなっているものですから、
映画よりも気持ちが悪く、
背筋が凍りつきました。
「あれって、USJに持ってきたのかなあ?」


グラス・ハープ

オトーサン、
ぶつぶつ言っています。
「ほんとうに、今週は端境期だなあ。
ロクな映画がありゃしない」
しょうがないので、DVD三昧といきましょう。
戦争やテロは、もう見飽きたので、
文芸作品といきましょう。
ところで、
トルーマン・カポーティという作家、
知ってますか?
「ティファニーで朝食を」「冷血」を書いた作家です。
かれの自伝「グラス・ハープ」(草の竪琴)を
映画化したのが、この映画なのです。

原題:Grass Harp, The (1995)  
監督:Charles Matthau  
原作:Truman Capote
脚本:Stirling Silliphant  
Genre: Drama
Rated PG for mild language and thematic elements. 
上映時間;107分
あらすじ:
母の死後、コリン・フェンウィックは、 
お金持ちだが、強欲で威張りくさった叔母と
おとなしい伯母のドーリーが暮らす家に引き取られる。  
妙に都会ずれした人が町にやってきて、
叔母のヴェレーナに、ドリーの特産トニックを
市場に出すよう依頼したが、
流石にドリーはそれに反対して、
ノウハウを明かすことを拒む。
少年コリン、忠実な召使のキャサリンは、
家を出て、ツリーハウスに住むことにする。
町の権力を握っている叔母のヴェレーナは、
さからう者を法律で罰しようとする。
ドリー、キャサリンとコリンは、
ドリーに気のある退職した判事、
チャーリー・クールが
支持者となってくれることを知る。
ヴェレーナの悪意が勝つのだろうか?
あの都会ずれした人は、どう出てくるだろうか?

出演者:
Edward Furlong ....  Collin Fenwick  
Piper Laurie ....  Dolly Talbo  
Walter Matthau ....  Judge Charlie Cool  
Sissy Spacek ....  Verena Talbo  

ふとっちょで小柄。
中年になったのに、まだ独身。
周囲からは、頭がちょっとおかしいひとと思われています。
でも、自然を愛することでは誰にも負けず、
素敵な男性に心をときめかす純真さはまだ失っていません。
つまりは、そこらにいくらでもいるオバサン。
それが、伯母のドリーです。
まあ、ハリウッド女優という感じはまったくありません。
そんなドリー役を演じたパイパー・ローリー、
何か、妙な魅力があります。
「経歴、出てるかなあ」

PIPER LAURIE パイパー・ローリー 
誕生日 1932/1/22  
出身 米ミシガン州デトロイト 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1950年「LOUISA」「THE MILKMAN」
1951年「盗賊王子」「FRANCIS GOES TO THR RACES」
1952年「NO ROOM FOR THE GROOM」
     「HAS ANYBODY SEEN MY GAL?」
         「アリババの復讐」
1953年「ミシシッピの賭博師」「王者の剣」
1954年「雪原の追跡」「ジョニー・ダーク」
         「DAWN AT SOCORRO」
1955年「SMOKE SIGNAL」「奥様はジャズがお好き」
1957年「KELLY AND ME」「UNTIL THEY SAIL」
1961年「ハスラー」
1976年「キャリー」
1977年「RUBY」
1978年「THE BOSS'S SON」
1979年「ティム」
1985年「オズ」
1986年「愛は静けさの中に」
1987年「歪んだ殺意」
1988年「死海殺人事件」「故郷への遠い道」
1989年「ドリームドリーム」
1990年「MOTHER MOTHER」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
1992年「ストリートビル/秘められた街」
1993年「トラウマ/鮮血の叫び」「リッチ・イン・ラブ」
     「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
1995年「クロッシング・ガード」
1996年「グラス・ハープ 草の竪琴」
1998年「バラサイト」
 

その他の出演者:
Nell Carter (I) ....  Catherine Creek  
Jack Lemmon ....  Morris Ritz  
Mary Steenburgen ....  Sister Ida  
Sean Patrick Flanery ....  Riley Henderson  
Joe Don Baker ....  Sheriff Junius Candle  
Charles Durning ....  Reverend Buster  
Roddy McDowall ....  Amos Legrand  
Grayson Fricke ....  Young Collin  
Scott Wilson (I) ....  Eugene Fenwick  
Bonnie Bartlett ....  Mrs. Buster  
Mia Kirshner ....  Maude Riordan  

 
User Rating:  6.5/10 (233 votes) 
地味な作品ですから、
まあ、こんなところでしょうか。

  
User Comments:
ruthgeeさん
Darien, Ct.
2000年7月3日
楽しい映画。

トルーマン・カポーティが
南部で過ごした少年時代の思い出を描く。 
それは、甘く、悲しい。 
演技は、すばらしい。
孤児の自由な魂をもった伯母を演じる
パイパー・ローリーは、素晴らしい。 
もうひとりの叔母を演じる
シスレー・スぺイセックも素晴らしい。 
当時の雰囲気がよみがえってくる。 
やさしい心をもったひとには
必見の映画である。


オトーサン、
ふと「虹の彼方に」を思いだしました。

世界が無残に崩れ落ち、
雨に閉ざされても、  
窓の外にかかる虹の橋を渡れば、
お日様の向こう側に渡れる。

狂牛病、2頭目発見、
老朽化した原発で事故、
炭そ菌で、新たに老女死亡、
アフガン治安悪化、無政府状態、
そんな無残な世界からふと目をそらして
この映画を見ると、
無垢の自然、無垢のオバサンの恋。

オトーサン、
ほんのひととき、、
お日様の向こう側に生きていました。


スーパーマン

オトーサン、
獅子座流星群を見たあと、
この映画を見ました。
「おいおい、スーパーマンって、
獅子座流星群からやってきたのか」
そう勘違いするほど、
冒頭シーンがそっくりなのです。
「スーパーマン」、
なつかしい題名の映画ですが、
若いひとは「スーパースター」しか
知らないかもしれません。

原題:Superman (1978)  
監督:Richard Donner  
漫画&脚本:Serry Siegel (I) 
脚本:Joe Shuster  
Genre: Action / Fantasy / Family / Adventure / SF
Rated PG for peril, some mild sensuality and language. 
上映時間:151分
あらすじ:
この星が間もなく破滅することを
元老たちに納得させることができず、 
科学者ジョ-エルは、
クリプトン星人の子孫を残すために
最後に劇的な手段に訴える。 
かれは産まれたばかりの息子のカル-エルを
なんと地球に送るのだ。 
太陽の黄色い光からパワーを得て、 
カル・エルは、農場主のケント夫妻に育てられ
真理と正義のチャンピオン、クラーク・ケントになる。 
彼は、その能力を善のために使おうと決心し、 
長じるや、メトロポリスに赴むく。 
うわべは、デイリープラネット紙ののろまな記者になるが、
スーパーマンとしてのかれの驚くべき活躍が
メトロポリス中の話題をさらうことになる。
一方、世界最大の犯罪者、レックス・ルーサーは、
前代未聞の最大規模の不動産詐欺をたくらんでいる。
鉄の男、スーパーマンは、
はたして、
この極悪人の企みを
食い止めることができるだろうか?

出演者:
Marlon Brando ....  Jor-El  
Gene Hackman ....  Lex Luthor  
Christopher Reeve ....  Superman/Clark Kent  

名優マーロン・ブランドが
スーパーマンの父の科学者役。
悪役ルーサーを名優ジーン・ハックマンが
コミカルに演じていました。
でも、かれらに引けを取らずに
大活躍したスーパーマン役の
クリストファー・リーブ。
早速、かれの経歴を見てみましょう。 

CHRISTOPHER REEVE クリストファー・リーブ 
誕生日 1952/9/25 
出身 米ニューヨーク 
大学教授の父、ジャーナリストの母の間で生まれる。
4才の時に両親が離婚。
サマー・ストックで演劇活動を開始し、
コーネル大学卒業後、ジュリアードの演劇科へ。
ロンドンに演劇留学した後、ブロードウェイ・デビュー。
78年、端役でデビュー後、
200人の候補者の中から選ばれた「スーパーマン」の
スーパーマン役で大人気に。
95年、落馬事故で首から下が不随となるが、
俳優への活動は諦めていない。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「原子力潜水艦浮上せず」
     「スーパーマン」
1980年「ある日どこかで」
1981年「スーパーマンU・冒険篇」
1982年「デストラップ」
1983年「スーパーマン3・電子の要塞」
1984年「アビエーター」「ボストニアン」
1985年「ジャクリーン・ビセットのアンナ・カレーニナ」
1987年「N.Y.ストリート・スマート」
     「スーパーマン4・最強の敵」
1988年「スイッチング・チャンネル」「大脱走2」
1989年「バチカンの嵐」
1991年「渇きの代償」「デス・ドリームス」
1992年「カーテン・コール」「シーウルフ」
     「新ハリウッド・ナイトメア」
1993年「日の名残り」
1994年「眠れない夜はあなたと」「偽証」
1995年「光る眼」
1997年「QUEST FOR CAMELOT」(声)
1999年「裏窓」(TM) 

「お気の毒に。スーパーマンなら
落馬なんかしないはずなのになあ」

その他の出演者:
Ned Beatty ....  Otis  
Jackie Cooper (I) ....  Perry White  
Glenn Ford ....  Jonathan Kent  
Trevor Howard ....  First Elder  
Margot Kidder ....  Lois Lane  
Jack O'Halloran ....  Non  
Valerie Perrine ....  Eve Teschmacher  
Maria Schell ....  Vond-Ah  
Terence Stamp ....  General Zod  
Phyllis Thaxter ....  Ma Kent  
Susannah York ....  Lara  
Jeff East ....  Young Clark Kent  

 
User Rating:  7.0/10 (7794 votes) 
なかなか高いスコアです。  

User Comments:
James J. Choiさん
California, USA
2001年9月11日
時代を超えた有名漫画の映画化。

この映画は、
おそらく史上最も名高い漫画を脚色したものである。
無名の新人クリストファー・レーブを抜擢した配役は、お見事。
これまでスクリーンでは、多くの伝説が創られてきたが、
間違いなくこの映画は、その偉業で知られることになる。
ジョン・ウィリアムズの素晴らしい音楽!
あなたは、本当に男が飛べるのを確信できるだろう。
この映画は、リチャード・ドナーと
クリストファー・リーブがいなかったら
成功しなかっただろう。
二人は、漫画映画の伝統を破り、
真実味を出すことによって、
漫画映画のイメージを打破した。


オトーサン、
スーパーマンの大活躍を見て、
胸がすっきりしました。
だって、高層ビルから落下する女性を
空中でひらりと救いとめるや、
飛行中の大統領専用機のエンジン故障を空中修理。
さらには、カリフォルニアの大地震で決壊したダムの
濁流で犠牲になる大勢の村人たちだって救うのです。
そして、愛する女性の命を救うために
地球の時間まで元に戻してしまうのです。

勇壮な音楽に乗って
赤いマントをひるがせて、
空を矢のように飛ぶ
スーパーマンが出現!
勇気を出そう、真実を見つめよう!!
われわれは、チームを組んでいるのだ!!!
時は、1929年。
大不況に悩むアメリカ人を
スーパーマンの活躍が救ったのです。
歴史的な出来事です。

「いいなあ、
日本にもスーパーマンが
現れてくれるといいんだがなあ...」
「家貧しくして孝子出ず」という
有名な格言もあるくらいですから、
落ちるところまで落ちれば、
日本にもスーパーマンが出現するかもしれません。


ムーラン・ルージュ

オトーサン、
おすぎが、
週刊文春の映画批評で、
めずらしく絶賛しているのを目にしました。
「B.ラーマンらしい華麗で豪華で美しく哀しい恋愛物語。
大好きであります。美術、衣装、撮影も音楽もすばらしい」
そうかなあ、
見解の相違ってことがなければいいがと
日劇プラザに出かけました。
ところが...ああ!いい!うう!ええ!おお!

原題:Moulin Rouge! (2001)  
監督:Baz Luhrmann  
脚本:Baz Luhrmann & Craig Pearce  
Genre: Drama / Musical / Romance
Rated PG-13 for sexual content. 
上映時間;127分
あらすじ:
1899年、パリ。
クリスチャンは、若いボヘミアン詩人志望者である。
父親に反抗して、いまや有名となった
ムーラン・ルージュの暗く幻想的な暗黒街に住み、
いろいろな仲間と出会う。
このみすぼらしいセックスとドラッグと
新たに発明された電飾物の天国のなかで
無邪気な詩人は、サティーヌとの
情熱的で、最後には悲劇的な情事に巻き込まれる。
彼女は、このクラブで最高のスターであり、
パリで最も有名な高級売春婦である。
彼らのロマンスは、悪名高きクラブの秩序を破壊する。 
そのクラブは、貴族や成金といった上流階級と
労働者や芸術家、ボヘミアンや女優、
そして高級売春婦といった下層階級が
入り乱れる場所であった。

出演者: 
Nicole Kidman ....  Satine  
Ewan McGregor ....  Christian  

いいですねえ。
ふたりとも生涯最高の演技ではないでしょうか。
いい作品と出会う、
これって役者冥利に尽きます。
早速、経歴を見ましょう。

NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン 
誕生日 1968/6/20   
出身 米ハワイ州 
ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。
14才で映画デビュー。
89年「デッドカーム戦慄の後悔」がトム・クルーズの目にとまり、
「デイズ・オブ・サンダー」で共演。
90年12月結婚。
しかし、2001年8月、離婚した。
娘が二人いる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1982年「BUSH CHRISTMAS」
1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」
1984年「BMXアドベンチャー」
1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」
1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」
1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」
         「NIGHT MASTER」
1989年「デッドカーム戦慄の後悔」「最も危険な悪女」
         「囚われた女」
1990年「デイズ・オブ・サンダー」
         「ニコール・キッドマンの恋愛天国」
1991年「ビリー・バスゲイト」
1992年「遙かなる大地へ」◇
1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆
1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇
1996年「ある貴婦人の肖像」
1997年「ピースメーカー」◇
1998年「プラクティカル・マジック」◇
         「アイズ・ワイド・シャット」◇
2001年「ジ・アザーズ」◇
         「ムーラン・ルージュ」 

EWAN McGREGOR ユアン・マクレガー 
誕生日 1971/3/31 MAN 
出身 英スコットランド・クリーフ 
16歳で学校を卒業し、
パース・レパートリー・シアターで
裏方の仕事に従事しつつ、舞台の経験を積む。
その後、ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。
92年テレビドラマ「カラーに口紅」の主役に
抜粋され俳優デビュー。
93年「BEING HUMAN」で映画デビュー。
ダニー・ボイル監督の「シャロウ・グレイブ」や
「トレインスポッティング」で注目され、
同監督の「普通じゃない」にも出演。
99年「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、
監督デビューを果たした。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」
     「ピーター・グリーナウェイの枕草子」
1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス」
1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇
1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇
     「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇
     「マネートレーダー銀行崩壊」◇
1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇
2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇
2001年「ムーラン・ルージュ」
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/アタック・オブ・ザ・クローンズ」

その他の出演者:
John Leguizamo ....  Toulouse-Lautrec  
Jim Broadbent ....  Harold Zidler  
Richard Roxburgh ....  Duke of Monroth  
Garry McDonald (I) ....  Actually was NOT the doctor  
Jacek Koman ....  The Unconscious Argentinean  
Matthew Whittet ....  Satie  
Kerry Walker ....  Marie  
Caroline O'Connor ....  Nini Legs-in-the-Air  
David Wenham ....  Audrey  
Christine Anu ....  Arabia  
Natalie Jackson Mendoza ....  China Doll  
Lara Mulcahy ....  Mome Fromage  
Kylie Minogue ....  Green Fairy  
 
User Rating: 8.3/10 (9528 votes) 
       top 250: #101
スゴイ!
オトーサン、
こんなことはじめてです。
だって、登場した途端に、
世界のトップ250番に入る映画なんて
そうザラにはありません。
  
User Comments:
Robさん
New York, NY
2001年8月31日
ムーラン・ルージュにゾツコン!

私は、これまで「ムーラン・ルージュ」のような
映画を見たことがない。
これは単なる映画ではない。
これは、一度もあじわったことのない映画体験である。
物語、音楽、アクション、視覚イメージは、
かって経験したことがないほど私の身体をゆさぶった。
映画でこんなことが可能だなんて考えたこともなかった。
疑いなく、これまで見た最も素晴らしい映画芸術だった。
目がくらむようであり、気が狂いそうになり、
そして、美しく、かつ悲痛だった!
音楽は狂喜し、
ユアン・マアクレガーと
ニコール・キッドマンの声は
完全に調和しあい、
物語は完璧だった。
それは、あたかも神話のレベルに達しており、
心の通いあった2人のスターを包み込む
音楽とイメージは、息もつけないほど見事さだった。
音楽もそうだが、物語は偉大で、巨大で、オペラのようだった。
素晴らしいスコアは、巧みに多く現代で人気が高い歌を選んでおり、
グランド・オペラの域に達している。
この映画には、これまで見たことがないイメージが存在する。
演技は、絶対的に素晴らしい。
特に、ニコール・キッドマン!
私は心からこの2人に同情し、
彼らが演技ではなく、愛しあっていると感じた。
この映画を見るたびに、私の心は千々に乱れる。
私は、8回も見たのだ。
これは、絶対に息もつがさぬ映像の傑作であり、
この映画を見て、
どの映画も同じだと不平を言う
アメリカの批評家の目は、節穴であるに違いない。
このようにオリジナリティがあって、
大胆でショッキングな映画が現われると
彼らは、どうしてよいか分からなくなるのだ。
もう一度言おう。これは単なる映画ではない。
私は、この映画以外の映画に感動したことはない。
私の心の琴線に触れるような映画ということで、
強いてあげるならば、「オズの魔法使い」だけである。
そう、物語は哀しい!
でも、なんという切実な心の旅を経験させてくれるのだろう。
繰り返し、繰り返し、体験するだろう心の旅。
 
オトーサン、
映画の出だしから、
「これはCG革命だ!」と舌を巻きました。
つまり、CGで恐竜や宇宙戦士を見せる時代が
この映画をもって終わったのです。
CGの偉大な可能性は、
人間の感情の深奥にあるダイヤモンドを
無限に加工できるところにあったことが、
この映画で再発見されたのです。
むかし、トーキー映画が発明されて、
列車が轟音を立てて近づいてきたとき、
農婦が恐怖のあまり失神したそうですが、
この映画をみて、はじめて
エクスタシーの何たるかをわかったひとも
多いのではないでしょうか。

「めくるめく」
この言葉が、真の映像体験であることを
久しぶりに思い出せてくれました。
傑作!必見!5つ☆!
そのくらい、いい映画です。


トッツィー

オトーサン、
ダスティン・ホフマンのフアンでもあります。
「いろんな俳優のフアンですね。まるで見境なしだ」
...そんなこと、いわないでください。
ダスティン・ホフマンの「レインマン」や
「クレイマー、クレイマー」をみたら、
誰だって、軽蔑ー同情ー尊敬と感情が変化し、
最後には、生涯のフアンになるハズ。
「いい映画って、やっぱり役者次第だなあ」

原題:Tootsie (1982)  
監督:Sydney Pollack  
原作・脚本:Larry Gelbart 
脚本:Murray Schisgal  
Genre: Comedy / Romance
上映時間:119分
あらすじ:
マイケル・ドーセイは、
仕事に就けずに絶望していた。
かれはソープ・オペラで女役を得て、有名になった。 
もちろん、誰も、この新しいブラウン管のスターが、
男だとは知らない。 
やがて、かれは、TVのシリーズ・ドラマの女優と恋に落ちる。 
そこで、大問題。
どうやって愛を告白すべきか。 
彼女がマイケルを女だとばかり思っているのに? 

出演者: 
Dustin Hoffman ....  Michael Dorsey/Dorothy Michaels  
Jessica Lange ....  Julie Nichols  

この2人、ほんとに巧いわ。
神業だあ。

DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 
誕生日 1937/8/8  
出身 米ロサンゼルス 
幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、
ロサンゼルス音楽院を経て、
サンタモニカ・カレッジへ。
パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、
58年カレッジを卒業。
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、
生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、
皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。
舞台でも長く活躍できず、
"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で
8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。
67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。
同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でもノミネートされ、
79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。
88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。
私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優アン・バーンと結婚。
80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1967年「TIGER MAKES OUT」「100万ドル大捜査」
     「卒業」
1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」
1970年「小さな巨人」
1971年「ケラーマン」「わらの犬」
1972年「アルフレード・アルフレード
1973年「パピヨン」
1974年「レニー・ブルース」
1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」
1978年「ストレート・タイム」
1979年「アガサ 愛の失踪事件」
     「クレイマー、クレイマー」
1982年「トッツィー」
1987年「イシュタール」
1988年「レインマン」
1989年「ファミリービジネス」
1990年「ディックトレーシー」
1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」
1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」
1995年「アウトブレイク」
1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」
1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」
1998年「スフィア」
1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」
 

JESSICA LANGE ジェシカ・ラング 
誕生日 1949/4/20 
出身 米ミネソタ州クロケット 
演劇を専攻したミネソタ大学を中退。
その後、ニューヨークに出て、
ソーホーの小さなモダン・バレエ団に入る。
実験劇場などの舞台を踏みながら、
マイムにとりつかれ、パリに赴き、
エティエンヌ・デュクローに師事する。
74年にニューヨークに戻り、
モデルやウェイトレスをしながら、
アクターズ・スタジオに学んだ。
76年「キングコング」で映画デビュー。
82年「トッツィー」のジュリー役でアカデミー助演女優賞、
94年「ブルースカイ」でアカデミー主演女優賞を受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1976年「キングコング」
1979年「オール・ザット・ジャズ」
1980年「ひと妻窃盗団」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
1982年「女優フランシス」
     「ペニーズ・フロム・ヘブン」
     「トッツィー」
1984年「カントリー」
1985年「スウィート・ドリーム」
1986年「ロンリー・ハート」
1988年「熱き愛に時は流れて」「ファーノース」
1989年「ミュージック・ボックス」「メン・ドント・リープ」
1991年「ケープ・フィアー」
1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」
1994年「ブルー・スカイ」
1995年「代理人」「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」
1997年「シークレット/嵐の夜に」
1998年「従妹ベット」「沈黙のジェラシー」
1999年「タイタス」
 
ふたりとも、
アカデミー賞を2回受賞だ!
苦労して苦労して、
映画界の頂点にのぼりつめたんだ。

その他の出演者:
Teri Garr ....  Sandy Lester  
Dabney Coleman ....  Ron  
Charles Durning ....  Les Nichols  
Bill Murray ....  Jeff Slater  
Sydney Pollack ....  George Fields  
George Gaynes ....  John Van Horn  
Geena Davis ....  April  
Doris Belack ....  Rita  
Ellen Foley ....  Jacqui  
Peter Gatto ....  Rick  
Lynne Thigpen ....  Jo  
Ronald L. Schwary ....  Phil Weintraub  
Debra Mooney ....  Mrs. Mallory  

User Rating:  7.5/10 (6866 votes) 
高い得点ですねえ。
世界の名作にベスト250に入っても
いいくらいです。
  
User Comments:
All American Girlさん
1999年12月27日
ダスティン最高の瞬間。

これは、女装している男についての映画だが、
ほんとうに素晴らしい映画である。
この映画で、ダスティン・ホフマンは
いかにも奇妙な(oh-so-very-different)役を演じると、
誰の追従も許さないことを実証した。
レインマンの役も、
この映画のマイケル役も
どちらも忘れ難いが、
彼は、一風変わったひと、
並でない人物を演ずるときに、光り輝く。
この映画が笑わせてくれるのは、確かである。
しかし、この映画の素晴らしさは
普段の生活を送っていくなかでは、
まず、ほとんど考えたことのないだろう事柄、
自分をほんとうに幸せにしてくれるものは何かを
考えさせてくれる。

オトーサン、
見終わって、ため息。
「ダスティン・ホフマンって、
ほんとうにうまい役者さんだなあ」
役者というのは、
人間の感情のひだひだをくまなく表現できる
技術者であることは知っていましたが、
これだけの表現のバリエーションをもつには、
やはり経歴にあるように、
長い下積み時代に
ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、
皿洗い、ビルの掃除人など職を転々したことが
生きているようです。
小柄なダスティン・ホフマンの
活躍をみていると、
「人生、最後まで捨ててはあかんよ」、
そういうメッセージが伝わってきます。

「なんか癒されるんだよなあ」
以上、平凡な人生を歩んできた
オトーサンの眠りにつくまえのつぶやきでした。


エアフォース・ワン

オトーサン、
ハリソン・フォードのフアンです。
「昔、見損なった映画だ。
ハリソン・フォードも出ているし」
そんな理由で、
TSUTAYAでDVDを借りたところ、
またまたテロのことを思い出させられました。
冒頭から、カザフスタンで殺戮を繰り返す
将軍を逮捕するシーンなのです。
「1997年の映画かあ、
もうこの頃から、テロが映画になっていたんだ」

原題:Air Force One (1997)  
監督:Wolfgang Petersen  
脚本:Andrew W. Marlowe
Genre: Action / Thriller / Adventure / Drama 
Rated R for violence. 
上映時間:124分
あらすじ:
アメリカ大統領はモスクワでの演説を終えて
帰国途中だったが、新聞記者を装った
ロシアのハイジャック犯に専用機を乗っ取られた。
犯人はロシアに電話して、
ラデック将軍を釈放するよう要求する。
かれらは、大統領は脱出していたと勘違いしていたが、
大統領は専用機に踏みとどまり、
損傷した航空機をコントロールし、
妻と娘を救おうとしていたのだった。

出演者: 
Harrison Ford ....  President James 'Jim' Marshall  
Gary Oldman ....  Egor Korshunov  
Glenn Close ....  Vice President Kathryn Bennett  

ここは、名演技をみせたので、
3人ともご紹介してしまいましょう。

HURRISON FORD ハリソン・フォード 
誕生日 1942/7/13  
出身 米イリノイ州シカゴ 
ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、
夏休み中に舞台に立つようになる。
映画俳優になるべくロスに移り、
64年「現金大作戦」で映画デビュー。
「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や
「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。
妻は「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスン。
子供にベンジャミン、ウィラード、マルコムがいる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1966年「現金作戦」
1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」
1970年「……YOU…」
1973年「アメリカン・グラフィティ」◆
1974年「カンバセーション…盗聴」◆
1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇
1978年「ナバロンの嵐」◇
1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆
     「フリスコ・キッド」◇
1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇
1981年「レイダース/失われたアーク」◇
1982年「ブレード・ランナー」◇
1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇
1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇
1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇
1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇
     「ワーキング・ガール」◇
1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇
1990年「推定無罪」◇
1991年「心の旅」◇
1992年「パトリオット・ゲーム」◇
1993年「逃亡者」◇
1994年「今そこにある危機」◇
1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲
1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇
1998年「6デイズ7ナイツ」◇
1999年「ランダムハーツ」◇
2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇
 
GARY OLDMAN ゲーリー・オールドマン 
誕生日 1958/3/21  
出身 英ロンドン・ニュー・クロス 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「シド・アンド・ナンシー」
1987年「トラック29 天国列車で行こう」「プリック・アップ」
1989年「灰色の容疑者」
1990年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
     「理由なき発砲」
1991年「JFK」「ステート・オブ・グレース」
1992年「ドラキュラ」
1993年「トゥルー・ロマンス」
1994年「蜘蛛女」「告発」
     「不滅の恋/ベートーヴェン」「レオン」◆
1995年「スカーレット・レター」
1996年「バスキア」
1997年「エアフォース・ワン」◇「フィフス・エレメント」◆
1998年「キャメロット」「ロスト・イン・スペース」◆
     「シン・レッド・ライン」▲
2000年「ザ・コンテンダー」◇
2001年「ハンニバル」◆
 
GLENN CLOSE グレン・クローズ 
誕生日 1947/3/19  
出身 米コネチカット州グリーンウィッチ 
カレッジ・オブ・ウィリアム&メアリー大学卒業後、
ニューヨークで舞台デビュー。
82年「ガープの世界」で映画デビューし、
アカデミー賞にノミネートされる。
他に「再会の時」「ナチュラル」「危険な情事」「危険な関係」でも
アカデミー賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「ガープの世界」
1983年「再会の時」
1984年「THE STONE BOY」
     「グレイストーク/ターザン伝説」(声)「ナチュラル」
1985年「白と黒のナイフ」
1987年「危険な情事」
1988年「危険な関係」「LIGHT YEARS」(声)
1989年「この愛の行方」
1990年「運命の逆転」「ハムレット」
1991年「ミーティング・ヴィーナス」「フック」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「ザ・ペーパー」
1995年「ANNE FRANK REMEMBERED」
1996年「ジキル&ハイド」「マーズ・アタック!」「101」
1997年「エアフォース・ワン」「パラダイス・ロード」
1999年「クッキー・フォーチュン」「彼女を見ればわかること」
2000年「102」

その他の出演者:
Wendy Crewson ....  Grace Marshall  
Liesel Matthews ....  Alice Marshall  
Paul Guilfoyle (II) ....  Chief of Staff Lloyd 'Shep' Shepherd  
Xander Berkeley ....  Agent Gibbs  
William H. Macy ....  Major Caldwell  
Dean Stockwell ....  Defense Secretary Walter Dean  
Tom Everett ....  National Security Advisor Jack Doherty  
Jurgen Prochnow ....  General Ivan Radek  
Donna Bullock ....  Deputy Press Secretary Melanie Mitchel  
Michael Ray Miller ....  A.F.O. Pilot Colonel Axelrod  
Carl Weintraub ....  A.F.O. Co-Pilot Lieutenant Colonel Ingrahams  
Elester Latham ....  A.F.O. Navigator  


User Rating:  6.4/10 (12728 votes) 
まあ、こんなところでしょうか。
もう少し高くてもいいいようにも思いますが。

User Comments:
Wild-2さん
1998年8月6日
たのしい時間をもてた。

この映画は、別にオリジナルなものではない。 
「ダイハード」と「Passanger 57」を合体させたようなものだ。 
でも、特殊効果、アクション、演技はすばらしい。
フォード、オールドマン、グローブを見るだけでも、
この映画は欠かせない。


オトーサン、
新聞で9.11以降、
アメリカ人は外出を控え、
家にこもるようになったという記事をよみました。
なんでも、ビデオデッキよりも
DVDプレイヤーの出荷台数が上回ったとか。
「おれって、すすんでいるんだ」
新幹線の車中、持ち込んだ
ポータブルDVDプレイヤ−で
ハリソン・フォードの大活躍をみて、
得意になっていました。
ところが...、
睡魔には勝てず、いつの間にか、ウトウト。
どうやら、新幹線に乗ったら寝る
そういうクセがついてしまっているようです。


サンダーハート

オトーサン、
TSUTAYAで借りた今週のDVD、
みな見ごたえがありました。
「最後の4本目、どうかな、面白いといいのだけれど...」
サンダーハート。直訳すると、カミナリの心。
インディアンやアイヌが名づけた言葉には、
みな匂いがあるような気がします。
「ピリカメノコって、どういう意味か知ってますか?」
「それって、きれいな娘っていう意味じゃなーい?」
「正解!よう分かったのう」
映画のほうも、当たりでした。

原題:Thunderheart (1992)  
監督:Michael Apted  
脚本:John Fusco
Genre: Crime / Mystery / Thriller 
上映時間:119分
あらすじ:
サウスダコタ州のバッドランドにある
スー族の居留地で、一連の神秘的な殺人があった。
アメリカ先住民の居留地内で起きた殺人の調査は、
FBIの管轄である。
しかし、FBIは、スー族から情報を集めることが
難しいことに気付く。
レイ・Levoi は、
たまたま4分の1だけ、スー族の血が混じっている
前途有望だが、経験不足のフィールド・エージェントであるが、
調査を手伝うよう招集される。
だが、より深く事件を調べていくにつれて、
スー族への忠誠心とFBIへの忠誠心との間で、
彼の心はちじに乱れる。

出演者: 
Val Kilmer ....  Ray Levoi  
Sam Shepard ....  Frank Coutelle  
Sheila Tousey ....  Maggie Eagle Bear  
Graham Greene (II) ....  Walter Crow Horse  

インデイアンの古老の強烈な存在感
とどうしても対比してしまうので、
主演俳優が、ちょっと見劣りしました。
でも、ARMの女性活動家、
マギーを演じたシーラ・ツーセイの存在、
ちょっと気になりました。
演技がうまいというより、
オトーサンの好きなタイプのせいかも?
海外俳優マガジンで、経歴を探しましたが、
見当たりませんでした。

代わりに、FBIのベテラン捜査官クーテルを演じた
渋いサム・シェパードの経歴をみましょう。
SAM SHEPARD サム・シェパード 
誕生日 1943/11/5 
出身 米イリノイ州フォート・シェリダン 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1970年「砂丘」
1978年「レナルド&クララ」「天国の日々」
1980年「レザレクション/復活」
1982年「女優フランシス」
1983年「ライトスタッフ」
1984年「カントリー」
1985年「フール・フォア・ラブ」
1986年「ロンリー・ハート」
1987年「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」
1989年「マグノリアの花たち」
     「ブライト・エンジェル」「ディフェレンス/密会」
1991年「ボイジャー」
1992年「サンダーハート」
1993年「ペリカン文書」
1994年「運命の絆」「ワイルドメン」
1997年「イン・マイ・ライフ」
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」
2000年「ハムレット」「すべての美しい馬」
2001年「ソードフィッシュ」 

「そうか、
ヒマラヤ杉に降る雪、
すべての美しい馬、そして
最近、ソードフィッシュで見たばかりだった」 

その他の出演者:
Fred Ward ....  Jack Milton  
Fred Dalton Thompson ....  William Dawes  
Ted Thin Elk ....  Grandpa Sam Reaches  
John Trudell ....  Jimmy Looks Twice  
Julius Drum ....  Richard Yellow Hawk  
Sarah Brave ....  Malsy Blue Legs  
Allan R.J. Joseph ....  Leo Fast Elk  
Sylvan Pumpkin Seed ....  Hobart  
Patrick Massett ....  Agent Mackey  
Rex Linn ....  FBI Agent  
Brian A. O'Meara ....  FBI Agent  
 
User Rating:  6.5/10 (1216 votes)   
まあ高いスコアです、

User Comments:
max-64さん
California
1998年10月10日
数年内に、また、この映画を絶対見るぞ。

いま、6年ぶりに、この映画を2度目に見たところ。 
オリジナル作品同様、神秘的で、ミステリアスで、夢のようだ。 
居留地の壮大でパノラミックな風景、
オンボロ・グルマ、荒れ果てた家々。 
でも、かれらをとりまく環境の自然美は、圧倒的である。
人間の手なんかでは、創れないものだ。

 
オトーサン、
インディアンの哀れな運命に涙しました。
だって、かつては全米を支配し、自然と共生し、
すばらしい文化を築いていたのに、
白人に鳥や獣のように皆殺しにされて、
いまでは砂漠のそばの居留地に、
細々と暮らして,死を待つばかりの状態だからです。

ホームページで、
インデイアンの迫害に関する資料を探し当てました。
インデイアンの森

ワシントンーBIA(インディアン行政管理局)175周年記念のなか、
アシスタント・セクレタリーであるケビン・ゴバーは、
過去におけるBIAのインディアンに対する扱いについて謝罪し、
出席者を驚かせた。 
演説の中でゴバー氏は、
今は祝うときではなく反省と変革のときであると
感情を込めて訴えた。
また、過去のインディアンに対する差別、政策を振りかえり、
BIAの歴史をに対する怒りと悲しみを聴衆に訴えた。
BIAの職員や部族のリーダーたちはこの演説に共感し、
総立ちで涙ぐんで語るゴバー氏を称えた。

“我々はBIAの働きが、
本来守らなければいけない人々を
傷つけてきた事実をみとめなければならない”
とゴバー氏は訴え、
“これらは、数々の良心的な人々の反対にも関わらず行われてきた。
我々はまずその事実を認める事から、
癒しを始めるべきだ”

BIAはリザベーションが形作られた当初に、
国防省の一部として生まれ、
インディアンをアメリカの国土から消し去る事を目的として活動してきた。
そしてつい近年まで、
正式にBIAの存在目的はインディアンの民族浄化にあったのだ。

“われわれの存在が与えてきたダメージを考えれば
我々は許しを請える立場ではない。
しかし、共に癒しの道を模索する事はできる。
それぞれの部族に戻ったら伝えてほしい。
死を待つ時代は終わったと…”
ゴバーはこの謝罪はBIAを代表したもので、
アメリカ政府の見解ではないとしている。
しかし、クリントン大統領の側近で
インディアン関連についての主席顧問である
リン・カトラー(Lynn Cutler)は、
この謝罪に特に異議はないとコメントしている。

この謝罪については大変な意義があると
インディアン部族の間では評価が高かったが、
現在も続くインディアン自治へのBIAの干渉問題や
アメリカ政府からの正式な謝罪など、
問題はいまだに山積み状態だ。
リザベーション(居留地)に移るにあたり、
アメリカ全土の部族が条約の遂行にその生活を委ねたが、
それが実行されなかったことは、ゴバー氏も指摘した通りだ。

BIAの方向変換問題はその予算の編成に焦点がしぼられる。
現在までは国防省の予算から計上されてきた
この予算がインディアンの生活を守る立場に変換することにより、
国防省の管轄からその意義を失う事になるからだ。

現在BIAはその90%の職員がネイティブ・アメリカンである。
過去の過ちはより良い未来への道しるべになるだろうとゴバー氏は語った。
過去の差別や過ちを認め、改革を目指し、
差別や言葉、伝統、儀式、教育、宗教の自由をニ度と奪う事はない、
と演説を締めくくった。

"若者に、怒りを希望と愛に変えよと伝えてください。
共に7世代にわたって流されてきた涙をぬぐう時が来たのです"


オトーサン、
つびやきます。
「国際社会が、アフガンの難民たちに
謝罪するのはいつの日になるかなあ、
オレの目の黒いうちはムリだろうなあ」
アメリカ政府は、
インディアンを7世代にわたって
迫害してきたのに、
まだ正式に謝罪していないのです。


コットン・クラブ

オトーサン、
先日、映画館に行ったら、
お正月映画の予告編をたくさん見せられました。
「おお!」
そのなかに、フランシス・コッポラ監督の
「地獄の黙示録」があったのです。
ヴェトナム戦争を描いた歴史的名作のリバイバルです。
「あのときは、しびれたなあ。
あの映画がきっかけで、映画狂になったのかもなあ」
そして、この「コットン・クラブ」も、
F.コッポラ監督の映画なのです。
「ああ、しびれる。映画って、スゴイなあ」

原題:Cotton Club, The (1984)  
監督:Francis Ford Coppola  
原作:William Kennedy (II)
脚本:Francis Ford Coppola  
Genre: Crime / Musical 
上映時間:127分
あらすじ:
コットン・クラブとは、
ハーレムにある有名なクラブである。 
物語は、このクラブを訪れたひとびと、
運営している人々を追う。 
ここを有名にしたジャズが流れ、
いい感じに仕上がっている。

出演者: 
Richard Gere ....  Dixie Dwyer  
James Remar ....  Arthur 'Dutch Schultz' Flegenheimer  
Diane Lane ....  Vera Cicero  

ギアは何度も経歴をご紹介しているので、
マフィアの残忍なボスを演じたジェームス・レマーと
その情婦のダイアン・レインをご紹介しましょう。
ギアの運命は、この二人に翻弄されるのです。

JAMES REMAR ジェームズ・レマー 
誕生日 1953/12/31  
出身 米マサチューセッツ州 
15歳の時にボストンの高校を中退し、
全国を巡業して回るロックバンドの一員となる。
その後、復学して高校を卒業後、
ニューヨークに出て
ネイバーフッド・プレイハウスに学び、
アンサンブル・スタジオ劇団の一員として
舞台を踏んだWPA劇団の後、
ミュージカル「グリース」のメンバーとして全国を巡業した。
ウォルター・ヒル監督作品の常連。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1979年「ウォリアーズ」
1980年「ロング・ライダーズ」「ウィンドウォーカー」
1982年「48時間」
1984年「コットン・クラブ」
1987年「レンタ・コップ」
1989年「ドラッグストア・カウボーイ」
1991年「ホワイトファング」「ウェドロック」
1992年「フォーリン・エンジェル 最後の24時間」
1994年「勇気あるもの」「34丁目の奇跡」
         「ブリンク 瞳が忘れない」
1995年「ボーイズ・オン・ザ・サイド」「ワイルド・ビル」
     「ジャッジ・ドレッド」
1996年「クエスト」
1998年「サイコ」
2000年「ホワット・ライズ・ビニース」
         「ラスト・ソルジャー」
 

DIANE LANE ダイアン・レイン 
誕生日 1965/1/22  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1979年「リトル・ロマンス」デビュー
1980年「ラスト・レター」
     「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」
1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,THE FABULOUS STAINS」
     「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」
1982年「幸福のチェッカー」
1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」
1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」
1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」
1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」
1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」
1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」
     「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」
1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」
1995年「ジャッジ・ドレッド」「ワイルド・ビル」
1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」
1997年「ホワイトハウスの陰謀」
1998年「デッド・ロイヤル」
1999年「マイ・ドッグ・スキップ」
2000年「パーフェクト・ストーム」◇

その他の出演者:
Nicolas Cage ....  Vincent 'Mad Dog' Dwyer  
Gregory Hines ....  Sandman Williams  
Lonette McKee ....  Lea Rose Oliver  
Bob Hoskins ....  Owney Madden, Cotton Club Owner  
Nicolas Cage ....  Vincent 'Mad Dog' Dwyer  
Allen Garfield ....  Abbadabba Berman  
Fred Gwynne ....  Frenchy Demange  
Gwen Verdon ....  Tish Dwyer  
Lisa Jane Persky ....  Frances Flegenheimer  
Maurice Hines ....  Clay Williams  
Julian Beck ....  Sol Weinstein  
Novella Nelson ....  Madame St. Clair  
Laurence Fishburne ....  Bumpy Rhodes  

その他の出演者と分類しましたが、
名優ニコラス・ケイジがギアの弟役で
出ているのです。
実は、かれ、コッポラ監督の甥なのです。

User Rating:  6.1/10 (1144 votes) 
もっと高くていいと思うけどなあ。
F.コッポラ監督に失礼です。
それに、リチャード・ギアにだって失礼です。
  
User Comments:
lyolyaさん
San Diego, CA
2001年5月4日
魅力的で絵のような情熱のドラマ。

これって、過去サイコーの映画じゃん。
今晩、また見ちゃったよ。
何十回目かなあ....
また、しびれちゃったぜ。 
見るたびに、ビリビリってくるんだ.... 
情熱と悲劇がたくさんあってさぁ、 
そいでもって、最後は、ハッピーエンドなんだぜ!
出てくるひとがちょっと並っぽいけど、 
まあ、監督が1920年代を描くのにワザとやったと思うんだ.... 
ダイアン・レインとリチャード・ギア、
まるで魔法を見てるようだった。 
誰だって、この映画、見逃せないと思うぜ! 
何て、すばらしいショウなんだ! 

 
オトーサン、
こんな手放しのユーザーコメントって、
読んだのは、はじめてです。
「まあ、いいじゃん。
ギアのフアンなんだろう。
いや、ダイアン・レインのほうかも」
そう突き放してみましたが、
やはり、いいのです。
しびれるのです。
何度も繰り返し見たくなくなるのです。
ほんとうにすばらしい映画です。
メロドラマ+ギャング映画+ミュージカル。
「なんて贅沢な映画なんだろう!」
今年みたなかでは、一番感動しました。
もちろん、5つ☆です。


エボルーション

オトーサン、
ふてくされています。
「エボルーション? 
オフィシャル・サイトもないぞ。
やーめた」
毎年、いまの時期は不作です。
年末年始にならないと、
本命映画が出てこないのです。
「それまでは、DVD三昧で過ごすかあ」
でも、映画館にいかないと、落ち着かないので、
思い切って行きました。
「で、どうでしたか?」
「いやあ、面白かったの何の」

原題:Evolution (2001)  
監督:Ivan Reitman  
原作:Don Jakoby 
脚本:David Diamond (VI)  
Genre: Action / Comedy / SF
Rated PG-13 for crude and sexual humor, and for sci-fi action. 
上映時間:101分
あらすじ:
現代のアリゾナ州のグレン渓谷。
ウェインは、砂漠で消防士試験の準備中に、
隕石が落下するのを目撃した。 
翌日、グレン渓谷コミュニティ・カレッジの
生物学の教師、アイラ・ケーン博士と
地質学教師のハリー・ブロックは、  
陥没した洞窟の底に落下した隕石を採取しようとする。 
サンプルを採取すると、
薄い青い液体が流れでているのを発見する。 
その直後、アイラ・ケーンは、液体のなかに
無数の単細胞の生命体を発見する。 
彼が見ている間にも信じられない速度でそれは進化していく。 
「こりゃ、ノーベル賞ものだ」と思ったのも束の間、
悪夢が生まれる。 
というのは、細胞は信じられない速度で進化し、
地球に適応していったからである。 
エイリアンたちが拡散していくので、
ついに軍が出動する。 
いまや、ダーウィンが進化論でのべたように、 
適者生存の法則が現実になってきた。 
対抗するよいアイディアも思い浮かばなかった... 

出演者: 
David Duchovny ....  Dr. Ira Kane  
Julianne Moore ....  Dr. Allison Reed  
Orlando Jones ....  Dr. Harry Block  
Seann William Scott ....  Wayne Gray  

この4人、なかなか演技が巧みです。
「ハンニバル」のジュリアン・ムーアまで
出演しているほどの豪華俳優陣です。
でも、ここは、やはり、舌を噛みそうな名前の
主演俳優の経歴をみてみましょうか。

DAVID DUCHOVNY デビッド・ドゥカブニー 
誕生日 1960/8/7  
出身 米ニューヨーク 
プリンストン大学時代はバスケット・ボールで活躍し、
イエール大学に進んで、英文学の修士号を取得。
その後、テレビに出演し、
89年「NEW YEAR'S DAY」で映画デビュー。
テレビ・シリーズ「X−ファイル」の主役の
FBI捜査官フォックス・モルダー役が有名。
「ツイン・ピークス」でも性転換した
FBI捜査官を演じている。
97年、ティア・レオーニと結婚。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ワーキング・ガール」
1990年「悪影響/バッド・インフルエンス」
1991年「ドリーム・ガール/ママにはないしょの夏休み」
     「ジュリアと2人の恋人」「愛に渇いて」
1992年「チャーリー」「ジャック・ルビー」「ベートーベン」
1993年「カリフォルニア」
1994年「ジェラシーに溺れて」「盗聴のエクスタシー」
1997年「プレイング・ゴッド」「不法執刀」
1998年「Xファイル/ザ・ムービー」
2000年「この胸のときめき」
2001年「エボリューション」

その他の出演者:
Ted Levine ....  General Woodman  
Ethan Suplee ....  Deke  
Michael Bower ....  Danny  
Pat Kilbane ....  Officer Johnson  
Ty Burrell ....  Flemming  
Dan Aykroyd ....  Governor of Arizona  
Katharine Towne ....  Nadine  
Gregory Itzin ....  Cartwright  
Ashley Clark ....  Lt. Cryer  
Michelle Wolff ....  Carla  
Sarah Silverman ....  Denise  
 
User Rating:  6.2/10 (3324 votes) 
まあ、こんなものでしょうか。

User Comments:
dromascaさん
Herzlya, Israel
2001年10月27日
面白いSFコメディ?

こんなことって、あり?
映画を見た後、この質問には、いい答えが浮ばない。 
SF文学は、何人かの有名人を生み出した。
Douglas Adamsとか, Terry Pratchettとかである。
かれらは、よき文学、よきSF、面白いファンタジーを書いた。 
その3つをミックスしたいい映画を、いま、見ることができた。
デイビット・ドゥカブニーは、なかなかいい。 
Xファイルのように渋いいい演技だった。 
脚本は、そう悪くないが、 
お定まりの登場人物やお定まりの手法での
お定まりの撮影が多すぎる。 
ひまをもてあましていて、
キップとポップコーンを買えるご身分なら
まあ、後悔することはないだろう。 
そうでなかったら、
わざわざ、見にいくほどのことはない。


オトーサン、
「そうかなあ。
エボルーション(進化)、
めちゃめちゃ面白かったけどなあ」
と反論します。
というのは、このSF映画で、
脚本家が、ダーウィンの進化論に
異議を唱えているからです。
背景には、ダーウィンの画期的な学説、
「突然変異ー生存競争ー淘汰ー新種の誕生」が
DNA(遺伝子)レベルで研究する
分子生物学の発達によってゆらいでいることがあります。
「神が6日で生物を創り給う」という説は、
もはや誰も信じていませんが、
ダーウィンだってもう古いのです。
この映画にあるように、
46億年分の進化を30日で起こすことだって、
ありえないことではないのです。

大体、ダーウィンの突然変異説なんて
怪しいものです。
だって...
爬虫類がどうして急に空を飛べる鳥類になれるのでしょう?
そんな大進化は、ちょっとした突然変異では起こりません。、
いっせいに多くの遺伝子が変化しなければ、
急に空を飛べるようになるはずがありません。
だから、突然変異をある方向に起こす遺伝子が
存在しないと説明できないのです。
実は、そんな遺伝子があるのです。
「.....?」
遺伝子には動く遺伝子というのがあるのです。
「....?」
エイズ・ウィルスとガン・ウィリスがそれです。
「えっ....?」
ですから、進化はあらかじめ決定されているのです。
「....?」
ねえ、SFって面白そうでしょ?
「.....?」


理由なき反抗

オトーサン、
TSUTAYAでニコッ。
「へぇー、こんなものもあるんだ」
ジェームス・ディーンのDVD「理由なき反抗」です。
「昔、エデンの東、みたなあ。
うまい新人俳優が出てきたなと思ったら、
すぐ死んでしまった。」
「日本でも、赤木圭一郎っていう役者が、
マネして死んじゃったっけ」
「...そんなこともあったかなあ」
1955年というと、もう忘却の彼方です。

原題:Rebel Without a Cause (1955)  
監督:Nicholas Ray  
原作:Nicholas Ray  (story)
脚本:Stewart Stern  
Genre: Drama 
上映時間:111分
あらすじ:
ジム・スタークは、町の新入り。
どの町でも問題児だった。 
両親は引越せば、何とかなると思っている。 
新しい町で、かれは「愛」を見出そうとしていた。 
それは、中流階級の家族からは得られないものだった。 
ようやく、ジュディとの恋、プレイトーからは尊敬、
レイからは本物の友情を得ようとしていた矢先、
「ひよっこ」といわれないために、
ジムは、飛び出しナイフでの決闘に応じ、
断崖めがけてクルマを疾走させ寸前で飛び降りるレースにも応じる。
相手に自分の勇気を見せるためだ。

出演者: 
James Dean ....  Jim Stark  
Natalie Wood ....  Judy  

「カッコいいなあ。
死んでしまったこともあって、
ひときわオーラを発しているなぁ。
生きていれば、もう70歳!」

JAMES DEAN ジェームス・ディーン 
誕生日 1931/2/8-1955/9/30  
出身 米インディアナ州マリオン 
永遠の青春俳優。
幼い時に母を亡くし、父とも離れ、
叔母夫婦に育てられる。
後に歯科医の父に引き取られ、
カリフォルニア大学の演劇部に学ぶ。
俳優を目指し、「底抜け艦隊」など
数本の映画で端役出演した後、
ブロードウェイを目指し、
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入る。
そして、エリア・カザン監督に認められ、
55年「エデンの東」で主役キャル役をつかむ。
続く「理由なき反抗」では主役のジムを演じ、
赤のスウィング・トップにブルー・ジーンズという
ディーンの伝説的イメージを作り上げた。
55年、カリフォルニア州パソ・ローブルの路上で
衝突事故を起こし、
愛車ポルシェ・スパイダーと共に、
この世を去った。 

「そうか、ポルシェをぶっ飛ばしていたんだ。
何が、かれを暴走させたんだろう」

出演作
1951年「折れた銃剣」
1952年「底抜け艦隊」
1953年「勝負に賭ける男」
1955年「エデンの東」「理由なき反抗」
1956年「ジャイアンツ」 

その他の出演者:
Sal Mineo ....  John 'Plato' Crawford  
Jim Backus ....  Frank Stark, Jim's Father  
Ann Doran ....  Jim's Mother  
Corey Allen ....  Buzz Gunderson  
William Hopper (I) ....  Judy's Father  
Rochelle Hudson ....  Judy's Mother  
Dennis Hopper ....  Goon  
Edward Platt ....  Juvenile Officer Ray Fremick  
Steffi Sidney ....  Mil  
Marietta Canty ....  Plato's Nurse  
Virginia Brissac ....  Jim's Grandmother  
Beverly Long ....  Helen  
Ian Wolfe ....  Dr. Minton, Lecturer at Planetarium  


User Rating:  7.8/10 (5477 votes) 
        top 250: #239
おお!
世界の名画250作品のうち、
239番目です。  

User Comments:
John G. Olsonさん
Elk River, Minnesota
2001年10月4日
ジェームス・ディーンから
赤いジャケットを借りたかった。

ジェームズ・ディーンには
カリスマ性がある。
彼は無法者、地獄に落ちた霊魂だった。
私たちの世代は、
みんな、彼のようになろうとして、
なれなかった。
映画は流石に古くなっているが、
認められたいという声にしたがって
行動する若者についての
優れた青春描写になっている。
ディーンが演じるジムは、
あまり社交的な若者ではないが、
自分が何物かであるかを示すためには、
悪ガキが、かれを標的にして
彼の名誉を脅かそうとすれば、
ナイフの前に、
自分の柔らかいお腹をさらけだすことも辞さない。
手応えの感じられない父親、
息子がトラブルに巻き込まれている事実すら
認めたがらぬ態度の母親を前に、
彼は、ますます家族から距離を置き、内向的になる。
そこへ、サル・ミネオ(プレイトー)が現れる。
彼もまた、親から捨てられたために、
暴力に走りがちな若者である。
ナタリー・ウッドは不良少女で、
家族を憎んでいる。
彼女は、2人の若者、
そして3人の若者を愛そうとするが
結局、それは実現しない。
みんな、環境がよかったら、幸せになれただろう。
根は、いい若者たちなのだ。
見栄を張ること、
チキンレースをやること
「一丁やったろうじゃないか」といったりするのは、
今日、いまだに形を変えて存在する
サブカルチャーである。
一瞬の楽しさ、
異なった世界への憧れ、
そして誤解にもとづく喧嘩は、
死やそれを上回る絶望を招くのである。
私は、ジェームズ・ディーンがもし生きていたら、
その天賦の才能をどのように開花させたか
といつも想像する。

オトーサン、
つぶやきます。
「この評者、オレと同じ年頃なのかなあ?」
若い頃、
「怒れる若者」という言葉が流行しました。
若者は、いつの時代でも、
大人や既存の社会のありように
ノー!を言い続けるものですが、
オトーサンたちの世代の心のなかは、
原爆を日本に投下し、日本に軍事基地を置く
アメリカ帝国主義への憎しみで満ち満ちていたのです。
アメリカ憎しでみんなが一致している間は、
みんな仲がよかったのですが、
抗議行動にあきてくると、
内ゲバという名の果てしない内部抗争がはじまりました。
...理性と本能との間のせめぎあいで、いつも勝つのは本能でした。

赤いジャケットを
仲間にかけてやるやさしさがあるというのに、
一時の怒りに駆られて、
そのやさしさが隠れてしまうのは、残念なことです。
アメリカ人は、彼の生き方から
何も学ばなかったのでしょうか。
ジェームス・ディーンのように、
いつまでたっても
大人になれない国家が残念でなりません。


バットマン

オトーサン、
有楽町にできたソフマップの
DVDコーナーが
すっかりお気に入り。
量は多いし、安売りしているし。
現に、このDVDも1480円!
「バットマンか。昔、話題を呼んだな。
でも見損なった。
B級映画だけど、見るか。
ジャック・ニコルソンが出てる。
それなら、面白いこと保証ずみだ」
そして...
見終わった後の、
オトーサンの感想は?
「やあ、素晴らしかった。
こりゃあ、久しぶりの5つ☆だぁ!」

原題:Batman (1989)  
監督:Tim Burton  
キャラクター(Batman characters) :Bob Kane  
脚本:Sam Hamm  
Genre: Action / Crime / Thriller / Fantasy 
上映時間:126分
あらすじ:
少年は、ゴッタム市の路上で両親が殺されるのを目撃した。
彼は成人して、犯罪者と対等に戦えるバットマンになった。
バットマンは、市民の目から見ると神秘的な存在だった。
彼が最初に現れるのは、ジョーカーの影としてである。
ジョーカーは、ボスに復讐しようとする男で、
楽しい時を過ごすのも好きなサイコ人間である。
しかし、バットマンが誰なのかは分からない。
おそらく百万長者のブルース・ウェインと
カメラマンのビッキー・ベールが
バットマンの正体を発見するのに
一番近い立場にいるのかも知れない

出演者:
Jack Nicholson ....  The Joker/Jack Napier  
Michael Keaton ....  Batman/Bruce Wayne  
Kim Basinger ....  Vicki Vale  

3人とも名優ですが、
やっぱりジョーカーを演じる
ジャック・ニコルソンは名優中の名優です。
オトーサン、その演技ぶりに惚れ惚れしました。

ここでは、名女優、キム・ベイジンガーの経歴を
ご紹介しましょう。
彼女のアクの強さは相当なものです。

KIM BASINGER キム・ベイシンガー 
誕生日 1953/12/8  
出身 米ジョージア州アセンズ 
81年に映画デビュー。
93年「ボクシング・ヘレナ」の主演を
途中降板したことで、訴えられ、
損害賠償金を支払い、破産宣告を受けた。
「L.A.コンフィデンシャル」でアカデミー助演女優賞を受賞。
93年8月のアレック・ボールドウインと結婚。
2001年現在、離婚調停中。娘が一人いる。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「HARD COUNTRY」
1982年「大金塊」
1983年「グッバイ、デイビッド」
         「ネバーセイ・ネバーアゲイン」
1984年「ナチュラル」
1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」
1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」
1987年「ブラインド・デート」
     「ナディーン/消えたセクシーショット」
1988年「花嫁はエイリアン」
1989年「バットマン」
1991年「あなたに恋のリフレイン」
1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」
1993年「ウェインズ・ワールド2」「ブロンディー/女銀行強盗」
1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」
1997年「L.A.コンフィデンシャル」◆アカデミー助演女優賞
2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」◇
 
その他の出演者:
Robert Wuhl ....  Alexander Knox  
Pat Hingle ....  Police Commissioner Gordon  
Billy Dee Williams ....  Harvey Dent, Gotham District Attorney  
Michael Gough ....  Alfred Pennyworth  
Jack Palance ....  Boss Carl Grissom  
Jerry Hall ....  Alicia  
Tracey Walter ....  Bob the Goon  
Lee Wallace ....  Mayor Borg  
William Hootkins ....  Lt. Eckhardt  
Richard Strange ....  Goon  
Carl Chase ....  Goon  
Mac McDonald (I) ....  Goon  
 
User Rating:  7.2/10 (15730 votes) 
高いですね。
当然です。
この成功で、この後、
シリーズ作品が続々と誕生したのですから。

User Comments:
Matt Mさん
Bristol, England
1998年8月15日

このバットマン・シリーズの
最初の作品は最も暗く、
そして私見では、けた違いに出来の良い作品である。
ティム・バートン監督は、TVシリーズ風ではなく、
どちらかと言うと、黒い漫画雑誌風の演出である。
後の作品がどんどん下劣になっていくのにくらべ、
この作品は、すばらしい出来である。
キートンは、優秀で、これまでで最高のバットマンである。
(Val KilmerとGeorge Clooneyのバットマンは?)
ジョーカーを演じたニコルソンは、迫真の演技が光り、
キム・ベイジンガーは、素敵な恋人を演じている。
きわめて楽しい映画であり、
ティム・バートンの暗く血なまぐさい監督が成功している。
5点満点で3点。

オトーサン、
911を境に
昨日とはまったく違った世界にいるような気がします。
そして、映画の見方も変わってしまった。
例えば、このバットマン。
ほぼ10年前の
1989年にマンガをもとにつくられたもの。 
悪と対決するバットマン。
人類を救いに現れる!
それがうけたのです。

この映画の悪は、
ニコルソン演じるジョーカー。
ボスの命令で、
化学薬品の液が入ったタンクに突き落とされ、
顔にひどい損傷を負ってしまい、
それがトラウマとなって
決定的な悪人になります。
でも、コミカルな悪人ですから、
一見いいこともやります。
市の発足200年祭のパレードで
群集に紙幣をばらまくのです。
熱狂する大群集。
すると、突然、ピノキオの形をした巨大風船から
有毒ガスが噴出してきて、
群集がばったばったと倒れ、
ジョーカーは、無差別殺人に酔いしれるのです。

そこへ、登場するのが、
バットマン。
いままでなら、
「やったぁ」
となるのですが、
オトーサン、
もはや素直に喜べないのです。
ニコルソンにも同情したくなるのです。
「...どっちも、どっちだよなあ」


スライディング・ドア

オトーサン、
あとから振り返って、
「あれが運命を変える瞬間だった」
と思うことがあります。
みなさんは、いかがですか?
「あの時、あんなこと言わなきゃよかった」
「あの時、株を買っておけば、今頃は...」
「あの時、株を売っておけば...」
この映画では、グウィネス・パルトロウが演じる
OLのヘレンが、こう言うのです。
「あの時、地下鉄に間にあっていれば...」
「あの時、地下鉄に乗り遅れていたら...」
時として、神様って、人間にいたづらをするんですよね。

原題:Sliding Doors (1998)  
監督・脚本:Peter Howitt (II)  
Genre: Comedy / Romance 
Rated R for some sexuality and language. 
上映時間:99分
あらすじ:
若いヘレンはPR会社をクビになる。
地下鉄のスライディング・ドアが閉まろうとしていた。
彼女が電車に飛び乗れたら、
あるいは、乗れなかったら、
彼女の運命は、どう違っていだろうか。

出演者:
Gwyneth Paltrow ....  Helen Quilley  
John Hannah ....  James Hammerton(今の恋人)  
John Lynch ....  Gerry(元の恋人)  

この映画、グウィネス・パルトロウのための映画です。
ひさしぶりに経歴でも、みましょうか。

GWYNETH PALTROW グウィネス・パルトロウ 
誕生日 1972/9/28  
出身 米ロサンゼルス 
脚本家・監督・プロデューサーのブルース・バルトロウを父に、
女優のブライス・ダナーを母に、米・ロサンゼルスで生まれる。
11才の時、一家でニューヨークに移る。
美術史を学ぶため、カリフォルニア大学に進学するが、
女優になるために中退。
映画デビュー作はジェームズ・ウォルターズ主演「過ぎゆく夏」。
しかし、ここでは端役で、
注目を集めるのはメグ・ライアン、デニス・クエイド夫婦共演の
恋愛映画「フレッシュ・アンド・ボーン」あたりから。
初主演は1996年の「エマ」でエマ役。
ジョン・マッデン監督の「恋に落ちたシェイクスピア」(1998)で
アカデミー賞主演女優賞を受賞。
私生活では「セブン」で共演したブラッド・ピットと
婚約まで行ったが、結婚寸前で破局した。 
グウィネス・バルトロウは、
どこか陰のある女性と
思いっ切りあか抜けた女性を
自在に演じることが出来る天才肌の俳優。
その演技の幅を広さを見事に示したのが「恋に落ちたシェイクスピア」。
どちらかというと、明るいキャラを演じる時の方が
彼女の良さは引き出されていると思うが、
陰のあるキャラを演じる時は、
彼女の寂しげな美しさが引き出されていて、
それなりに個性を出している。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「過ぎゆく夏」「フック」
1993年「冷たい月を抱く女」
     「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「ムーンライト&バレンチノ」「JEFFERSON IN PARIS」
     「セブン」◆
1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇「HARD EIGHT」
1997年「大いなる遺産」
1998年「スライディング・ドア」◇「沈黙のジェラシー」
     「ダイヤルM」◇
     「恋に落ちたシェイクスピア」◇アカデミー主演女優賞
1999年「リプリー」◇
2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲「デュエット」◇
2001年「アニバーサリーの夜に」 


その他の出演者:
Jeanne Tripplehorn ....  Lydia  
Zara Turner ....  Anna  
Douglas McFerran ....  Russell  
Paul Brightwell ....  Clive  
Nina Young ....  Claudia  
Virginia McKenna ....  James' Mother  
Kevin McNally ....  David  
Terry English ....  Kind Cabbie  
Paul Stacey ....  Man on Tube  
Peter Howitt (II) ....  Cheeky Bloke  
Joanna Roth ....  Suspicious Girl  
Neil Stuke ....  Defensive Bloke  
 

User Rating:  7.0/10 (6111 votes)   
高いですねえ。
やっぱり、パルトロウの熱狂的フアンが多いのでしょう。

User Comments:
proseさん
Adelaide, Australia
2001年10月17日
ひどい!

上映されて以来、私はこの映画を見たかったが、
テレビで放映されたので、後で見るために録画した。
いま、私は、映画館で10ドルも払わずにすんで、
ほんとうによかったと思う。
私が、この映画のターゲットでなかったからかも知れない。
最初の20分かそこらで見るのをやめた。
子供の頃からの映画フアンのこの私がである。
脚本は、陳腐だし、
パルトロウのアクセントは痛々しかった。
明らかにいくつかの場所をごちゃまぜにしていた。
ハンナは困っていたように見えたし、
ジョン・リンチは、トルコで何やってるの?って感じだった。
何度も、モンティパイソンの文句を引用していたが、
(注:宗教裁判にかかることをおもえば、それよりマシだ)
これは、オリジナル作品への冒涜である。
オリジナル作品は、ほんとうによかったのに。
いい材料が与えられていたのに、
演技は、よくなかった。
ひどい脚本とさらにいっそうひどい会話のせいである。
リチャード・カーティスとベン・エルトンは
これまで、こんなにひどい作品を書いたことはなかっただろう。
観客がせっかく熱くなろうという時に、
儲けをたくらんでいる典型的なケースである。


オトーサン、
久しぶりに酷評を読みました。
「User Ratingでは、7.0/10と高いのに、何故?
このひと、パルトロウが2人の男の間でゆれているので、
嫉妬してるんじゃないの?」
オトーサンなんか、
ノーテンキのミーハーですから、
パルトロウの喜怒哀楽を存分に楽しみました。
「キスシーンだけは、ちょっと目をそむけたけどね」
アフガンでの連日の空爆で、
ひとが死んでいくのに、
こんなキスシーン見ていていいのかなと思ったのです。


赤い橋の下のぬるい水

オトーサン、
原則として、日本映画を見ません。
「おれ、日本映画ってキライ。陰湿で、小さくまとまっていて...
いい役者がいなくって、せりふがキザで...」
でも、年に数本かは、見るのです。
今回は、今村昌平監督作品というので、早速、見にいきました。
「で、見終わっての感想は?」
「...ったく、監督ときたら、スケベ・ジジイなんだから」

原題:赤い橋の下のぬるい水
監督:今村昌平

まず、ここは何といっても
巨匠・今村監督のプロフィールを見て
おきましょう。 
1926年9月15日、東京都生まれ。
1951年に松竹大船撮影所に入社、
小津安二郎や川島雄三のもとで助監督につく。
54年に日活に移り、脚本家の山内久と共に
『幕末太陽傳』(川島雄三監督)のシナリオを担当。
58年、『盗まれた欲情』で監督デビューを果たす。
『にっぽん昆虫記』(63)
『赤い殺意』(64)
『神々の深き欲望』(68)など、
一貫して"人間の性"を追求した作品を次々と発表。
65年には今村プロダクションを設立。
70年代に入るとTVドキュメンタリーという形で
自身のテーマの完成を試みるようになる。
79年『復讐するは我にあり』で
日本アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、
キネマ旬報ベスト・ワン、監督賞、脚本賞、
ブルーリボン作品賞、監督賞など、
国内の映画賞を総ナメ。
83年には『楢山節考』で
カンヌ国際映画祭のパルム・ドールに輝き、
その名を世界に知らしめた。
96年『うなぎ』では再びカンヌ国際映画祭の
パルム・ドールを受賞。
2回受賞した監督は日本人では初、
世界でも4人目という快挙となった。  

フィルモグラフィー  
『人間蒸発』(67)
『神々の深き欲望』(68)
『にっぽん戦後史・マダムおんぼろの生活』(70)
『復讐するは我にあり』(79)
『ええじゃないか』(81) 
『楢山節考』(83) 
『女衒・ZEGEN』(87)
『黒い雨』(89)
『うなぎ』(97)
『カンゾー先生』(98) 他  

原作:辺見 庸
脚本:冨川元文 天願大介  
Genre: Drama
上映時間:119分
あらすじ:
能登半島のある漁港の町に、
リストラされて人生を失った男・陽介が流れ着く。
陽介はそこで祖母と二人きりで暮らす
妙齢の美女サエコと出会い
二人は恋に溺れる…。
陽介は、サエコが生まれ持つ「いけない秘密」を知り、
その秘密に何故か癒されていく。
サエコのために東京を捨て漁師になることを決意し、
第二の人生を生きる誓いを立てた陽介。
しかし、サエコの「いけない秘密」は
次第にその輝きをなくしていくのだった…。

出演者:
役所広司.....笹野陽介 
清水美砂.... 逢沢サエコ

この2人の経歴をみましょう。  

役所広司
1956年1月1日、長崎県生まれ。
83年NHK大河ドラマ「徳川家康」の
織田信長役で脚光を浴び、
エランドール新人賞を受賞する。
88年『アナザーウェイ』(山下耕作監督)で
映画初主演をつとめ、
『オーロラの下で』(後藤俊夫監督)で
90年日本アカデミー賞優秀主演男優賞を、
『KAMIKAZE TAXI』(原田眞人監督)で
95年度毎日映画コンクール主演男優賞を受賞した。
数々の映画、TVドラマに出演し、
飛び抜けた演技力が高く評価される。
96年度には『shall we ダンス?』(周防正行監督)
『眠る男』(小栗康平監督)
『シャブ極道』(細野辰興監督)などで
キネマ旬報日本映画男優賞をはじめ
14の映画賞で主演男優賞を受賞。
97年には『shall we ダンス?』が
全米でも公開され大ヒット、
200万人を超える動員を記録した。
97年カンヌ国際映画祭で
パルム・ドールを受賞した『うなぎ』でも主演。
また97年東京国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した
『CUREキュア』や『カリスマ』(00)など
最近立続けに主演している
黒沢清監督作品が欧州でにわかに注目を集めだし、
また昨年のカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した
「EUREKA」(青山真治監督)でも主演している。
いまや海外でも最も注目される日本の俳優である。 
 
清水美砂
1970年9月25日、東京都生まれ。
87年、山田大樹監督作品『湘南爆走族』で
ヒロインデビュー。
江口洋介、織田裕二らと共演し、一躍話題にのぼる。
91年、桑田佳祐監督作品『稲村ジェーン』で
第14回日本アカデミー賞新人賞を受賞。
可憐さと強さを合わせ持ったキャラクターで、
観客を大いに魅了した。
続いて92年『シコふんじゃった。』「周防正行監督)
『おこげ』(中村丈博監督)『未来の思い出』(森田芳光監督)で
第17回報知映画賞最優秀主演女優賞を筆頭に
年間7つの映画賞の受賞という快挙を成し遂げる。
以降数々の映画、TVドラマに出演し
女優としてのキャリアを重ね、
確かな演技力が高く評価される。
96年度にはNHKドラマ「涙をたたえて微笑せよ」(96)
「百年の男」(96)で放送文化基金賞、
同ドラマ「月の船」で月間ギャラクシー賞を受賞。
97年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品『うなぎ』で主演。
同作品で98年第21回日本アカデミー賞優秀女優賞、
第21回山路ふみ子賞女優賞を受賞した。
その細身の肢体からみなぎる艶のある存在感を、
本作でもスクリーンいっぱいにアピールしている。
次回作は『海は見ていた』
(黒沢明脚本、熊井啓監督、2002年公開予定)で、
気風のいい遊女役に挑戦している。 
 
その他の出演者:
倍賞美津子.... 逢沢ミツ  
北村和夫 ..... タロウ
中村嘉葎雄.... 黒眼鏡.釣りの老人
坂本スミ子.... 山田昌子
夏八木勲.....  魚見正之
北村有起哉.... 魚見新太郎
ミッキーカーチス
ガダルカナルタカ
モハメド・ラミン

User Rating  5.0 (1)
imdbにはでていないので、
YAHOOムービーで代用しましょう。
でも、コメントしたひとは、
uldeosさん、たったひとりです。
 
User Comments 
uldeosさん 
2001年11月8日
舞台挨拶目当てでなかってけれど
満員の劇場で邦画を観るのいはひさしぶりでした。
自由喜劇であると監督のおっしゃる意味がよく分かりました。
超お薦めです。  

オトーサン、
何十年ぶりかで、今村作品の世界に浸りました。
俳優たちの使い方がバツグンです。
「監督の映画は昔と同じだなあ。
もう77歳だって? 元気な爺さんになったもんだ。
美砂の祖母を演じる倍賞美津子ったら、
下町の太陽を歌った倍賞千恵子の妹だった。
確か、アントニオ猪木と熱愛して、離婚したよなあ」

観客は、中年男女にまじって、
若い女性がチラホラ。
オトーサン、
観たあと、劇場でプログラムを買って
開いて、またブツブツ。
「元歌手の坂本スミ子も出てたのか、
あの宿屋の汚い婆さんがそうだったのか。
ミッチーカーチスも出てた?
ほんとかなあ」
映画評論家というより、
まるで、時代遅れのミーハーでした。

「何点になってるかなあ」
1日後に、またYahooムービーを見ると、
相変わらず満点の5点。
書き込みが2件、加わっていました。

kosumosu07さん 
2001年11月09日
最後まで飽きずに観れました 
感想を一言で表現すれば「アメージングストーリー!」 
なかだるみのない楽しく愉快な作品でした。
まったく現実離れしている体質の持ち主を演じる清水美紗が
何とも言えず良い味だしてます。
役所広司のイメージが役柄と正反対だったので意表をつかれたな〜。
映画館に足を運びお金を払って観る価値は十分にあります!!  

tunachankorochanさん 
2001年11月09日
不思議なエロチック 
エロチックなのに品がある不思議な魅力の作品です。
端役の役者さんまでの全員がいきいきしてます。
とくに北村和夫ジュニアは、若い漁師役で粋で素敵!
お父さん役の夏八木勲も! 
あっけらかんと演じてる清水理沙も良かった。
女の元へと走る役所こうじも笑えます。 
邦画を劇場で見たのは、何年ぶりかなあ。
足を運ぶ価値ありです!  

オトーサン、
上記のお二人のコメントにおおむね同意します。
「若いひとが、
最近、日本映画に戻ってきているのはうれしいな。
でもなぁ、
最近の若いひとの日本語は、乱れてるよなあ。
清水美紗? 清水理沙?...美砂の間違いだろ。
役所こうじ?...広司と漢字で書けよ。
...ったく、最近の若いものときたら、
主演俳優と女優の名前もしっかり書けないんだから」 


Uターン

オトーサン、
「Uターン? 就職の話かなあ?」
でも、ちがいました。クルマのUターンの話です。
Uターンしたら、警察につかまったのではなく、
運命が変わってしまったというお話です。
これを、「JFK」のオリバー・ストーン監督が撮ると、
一味も二味もちがう映画になります。

原題:U Turn (1997)  
監督:Oliver Stone  
原作・脚本:John Ridley (I)  
Genre: Drama / Thriller 
Rated R for strong violence, sexuality and language. 
上映時間:125分
あらすじ:
ボビーの車のブレーキが砂漠で故障した。.
2本の指をノミ屋たちに切断されて、逃げ回っている最中だった。
そこで、彼は、これまで出会った誰よりも奇妙なひとがいる
近くの小さな町に閉じこめられる。
そこで、ボビーは若い既婚女性と知り合ったが、
彼女の夫は、彼女を殺そうとボビーに持ちかける。
ところが、その後、彼女のほうが、夫を殺してくれと
ボビーを雇う。

出演者:
Sean Penn ....  Bobby Cooper  
Jennifer Lopez ....  Grace McKenna  
Nick Nolte ....  Jake McKenna  

この3人、名優ぞろいです。
オリバー・ストーン監督の作品なら出たいという
俳優女優が多いので、よりどりみどりというのでしょうか。
ショーン・ペンも、ニック・ノルティとも個性派。
美人女優ジェニファー・ロペスの妖艶なこと!

思いきって、3人の経歴をみてしまいましょう。
SEAN PENN ショーン・ペン 
誕生日 1960/8/17  
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
父は演出家のレオ・ペン、
母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。
サンタモニカ・ハイスクール卒業後、
ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで
助手を務めながら、演技の勉強を始め、
ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。
映画デビューは81年「タップス」。
95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で
アカデミー主演男優賞ノミネート。
97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、
「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。
最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。
現在の妻はロビン・ライト・ペン。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「タップス」
1982年「初体験リッジモント・ハイ」
1983年「バッド・ボーイズ」
1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」
     「コードネームはファルコン」
1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」
     「上海サプライ」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」
     「恋人たちのキャンバス」△
1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」
1990年「ステート・オブ・グレース」
1993年「カリートの道」
1996年「デッドマン・ウォーキング」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇
1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」
     「ギター弾きの恋」◇
2000年「夜になるまえに」◆ 

JENNIFER LOPEZ ジェニファー・ロペス 
誕生日 1970/7/24  
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。
ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。
歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」で
ミリオン・ヒット。
映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。
2001年9月29日、
音楽ビデオの収録で知り合った振り付け師のクリス・ジャッドと結婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「リトル・マイ・ガール」
1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」
1996年「ジャック」
1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆
      「セレナ」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声)
2000年「ザ・セル」◇
2001年「ウェディング・プランナー」◇
 

NICK NOLTE ニック・ノルティ 
誕生日 1941/2/8  
出身 米ネブラスカ州オマハ 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1975年「グッバイ・ドリーム」
1977年「ザ・ディープ」
1978年「ドッグ・ソルジャー」
1979年「ノース・ダラス40」
1982年「48時間」◇
1983年「アンダー・ファイア」
1984年「りんご白書」
1985年「ヒバリーヒルズ・バム」
1987年「ウィーズ/塀の中からブロードウェイ」「ダブルボーダー」
1988年「3人の逃亡者」
1989年「もうひとつのラブ・ストーリー」「戦場」
     「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「殺人調書/Q&A」「48時間PART2」◇
1991年「ケープ・フィアー」「サウス・キャロライナ」
1992年「ザ・プレイヤー」△「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「アイ・ラブ・トラブル」「ハリウッド・トラブル」
1995年「ある大統領の情事」
1996年「狼たちの街」「マザーナイト」
1997年「ナイト・ウォッチ」◆「Uターン」「アフターグロウ」◇
     「白い刻印」◇
1998年「シン・レッド・ライン」◆
1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」「背信の行方」◇
2000年「金色の嘘」 


その他の出演者:
Billy Bob Thornton ....  Darrell, Mechanic at Harlin's Garage  
Powers Boothe ....  Sheriff Virgil Potter  
Claire Danes ....  Jenny, Toby's Girlfriend  
Joaquin Phoenix ....  Toby N. Tucker a.k.a. TNT  
Jon Voight ....  Blind Man  
Abraham Benrubi ....  Biker #1  
Julie Hagerty ....  Flo, Waitress in Club  
Bo Hopkins ....  Ed, Club Patron  
Valeri Nikolayev ....  Mr. Arkady  
Richard Rutowski ....  Biker #2  
Aida Linares ....  Jamilla  
Sean Stone ....  Boy at Grocery Store  

User Rating:  6.4/10 (4210 votes) 
評価が意外に低いのは、
話が陰惨で、ハッピーエンドでないからでしょう。
オリバー・ストーン監督の作品としては、
あまりよくない作品です。

User Comments:
centurymantra-2さん
Michigan USA
2000年7月25日
暗くひねりの効いたシネマ・ノワール

素晴らしく幻想的な撮影、
完ぺきな音楽、
暗くいらいらした人物たちが繰り広げる
葛藤をたくみにミックスさせたシネマ・ノワール。
オリバー・ストーン監督の長い経歴のなかでも
ハイライトとなる作品である。
アリゾナ砂漠を背景にした、何かが起こりそうな雰囲気は
ストーン作品の「Natural Born Killers」よりも、
いっそう微妙で、趣味が良い作風である。
しかし、彼はこの映画で、社会的「メッセージ」を発信するのではなく、
蒸し暑い雰囲気のなかで、我らが不運な友人が、
個人的な崩壊に向かっていく過程を丁寧に描き切っている。
ニック・ノルティ 、ショーン・ペン、ジェニファー・ロペスは
見事な演技を披露してくれる。
そして、ビリー・ボブ・ソーントンの演じる風変わりな人物像は
端役かもしれないが、そうとはまったく思えない重要な役柄となっている。
いくらか暗くひねった味を持つ近代的なシネマ・ノワールであり、
深く調べてみる価値のあるテーマである。
こうしたことに興味を持っている人ならば、
私が何を言いたいか分かるだろう。


オトーサン、
この一風変わった映画をみて、
受験失敗、リストラなどで挫折して、
悩みを聞いてもらったり、相談したりする相手もなく、
長い間、部屋に引きこもっていたり、
暴力行為に走ったり、
自殺を図るひとのことを思い出しました。
「救いようがないひとを、どうやったら救えるのか?」 
この映画で、オリバー・ストーン監督は、
社会常識とはちがう判断をしていて、
「救えない!救うべきではない」と断言しています。
いわば、滅びの美学を歌っているのです。
厳しいですねえ。

でも、そういう人が、この映画をみたら、
「そうか、おれよりヒドイひとが世の中にいるんだ!」
と逆に救われるのかもしれません。
あるいは、オリバーストーン監督のこと、
そこまで計算しているのかもしれません。


ボーイズ’ン・ザ・フッド

オトーサン、
TSUYAYAで大いそぎで4本借りたので、
混乱状態。
「ボーイズン・ザ・フッド? 
一体何の映画なの?」
ところが、意外な収穫で、
imdbの評価は、何と7.7!
スラムに住む黒人たちの生態を
活写した迫真のルポでした。
「貧困と無知を根絶しない限り、
暴力の連鎖は収まらない。
平和を増やそう!」
そういう明確なメッセージがある映画です。

原題:Boys in the Hood (1991) 
監督・脚本:John Singleton  
Genre: Crime / Drama 
上映時間:107分
あらすじ:
都心の過密地区ロサンゼルスでの社会問題を
ジョン・シングルトン監督が描いた作品。
一緒に大人になっていく3人の友人たちの物語の形式をとっている。
ダグビーとリッキー・ベイカー兄弟は、
直面する人生に対して異なったアプローチで臨んでおり、
そのためお互いの性格の違いがくっきり浮き彫りにされている。
リッキーは、スポーツに救いを見出し、
All-Americanの選手となってフットボールの奨学金を得て、
名門大学に進学しようとしている。
一方、ダグビーは、まわりの環境に染まって
暴力、アルコール、犯罪で死ぬ運命にあるが、
強い自負心と道徳心をもっている。
これらの2人と仲がいいのは、トレである。
かれは幸いなことに
正しいことをせよ、自分の行動について責任をとれと教えてくれる
父親のフュリアス・スタイルをもつ運のよい若者だった。

出演者: 
Cuba Gooding Jr. ....  Tre Styles  
Laurence Fishburne ....  Furious Styles  
Hudhail Al-Amir ....  Ricky Baker  
Ice Cube ....  Doughboy  
Nia Long ....  Brandi  

全員、黒人です。
あまりうまいとは思えませんが、
存在感バツグンなのが、トレを演じた
キューバ・グッディング.Jrでしょうか。
経歴をみましょう。

CUBA GOODING Jr. キューバ・グッディングJr. 
誕生日 1968/1/2  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」
1989年「ロック・イン・ブルックリン」
1991年「ファイティング・キッズ」
     「ボーイズ’ン・ザ・フッド」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1993年「ジャッジメント・ナイト」「デイブレイク」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ブラインド・ヒル」「アウトブレイク」「代理人」
1996年「ザ・エージェント」
1997年「恋愛小説家」
1998年「コンフェッション」◇「奇蹟の輝き」
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇
2000年「ザ・ダイバー」◇「チル・ファクター」◇
2001年「パール・ハーバー」◆ 

オトーサン、
思い出します。
「そうか、ザ・ダイバーとパール・ハーバーで
出会ったのかぁ」 

その他の出演者:
Lloyd Avery II ....  Knucklehead #2  
Mia Bell ....  Female Club Member  
Lexie Bigham ....  Mad Dog  
Kenneth A. Brown ....  Little Chris  
Angela Bassett ....  Reva Devereaux  
Tyra Ferrell ....  Mrs. Baker  
Nicole Brown (I) ....  Brandi Age 10  
Ceal ....  Sheryl  
Desi Arnez Hines II ....  Tre Age 10  


User Rating:  7.7/10 (4554 votes) 
高いですねえ。
ほんとうに高いですねえ。

User Comments:
Michael Singhさん
1998年12月22日
ロス郊外の犯罪地帯での魅惑的な物語。

この物語は、私にとって特別な意味をもっている。
というのは、私に起こったことと、そっくりだからである。 
2人の主要人物、トレとリッキーは
若い少年として紹介される、ふたりは固く結ばれた友達になる。
現状を考えると、これら2人の登場人物の
先行きに、われわれは、個人的な痛みさえ感じる。
トレは、別居した母親と父親の間に引き裂かれる。
LAの暗黒街の殺人ゾーンの真っ只中で暮らしながら
大人になっていく。
リッキーは、家族にもっと良い生活を送ってもらうため
フットボールでのキャリアを追い求め、名門大学に入ろうとする。
友人たちがお互いの心の声に耳をかたむけ、
互いに、相手がどう感じているか知っていて、
お互いの関係を本当に大切にしたいならば、
さよならを言わねばならない時がるのだ。
もし、あなたが親友を持っていたら、
必見の映画である。
あなたは手遅れにならないうちに
友情のひびわれを修復したいと思うにちがいない。
10点満点で8点。 

オトーサン、
友情について考えます。
すぐには、いい定義もうかばないので、
YAHOOで友情と入力してみました。
「あるもんだなあ。
袖触り合うも他生の縁。
あなたはもう私の友達です。
...なーんて書いているひとがいるんだ。
インターネット時代になると、
親や先生や友人よりも、
赤の他人の友情のほうが頼りになる
そんな時代になったのかもなあ」

人生はひとつのチャンス 人生からなにかをつかみなさい
人生はひとつの美 人生を大事にしなさい
人生はひとつの喜び 人生をうんと味わいなさい
人生はひとつの挑戦 人生を受けてたちなさい
人生はひとつの責任 人生をまっとうしなさい
人生はひとつのゲーム 人生を楽しみなさい
人生は富 簡単に失わないように
人生は神秘 そのことを知りなさい
人生は悲しみ それを乗り越えなさい
人生は冒険 大胆に挑みなさい
人生は幸運 その幸運をほんものにしなさい
人生はかけがえのないもの こわしてしまわないように
人生は人生 立ち向かいなさい
− マザー・テレサ −

オトーサン、
あらためてマザー・テレサは、
偉大なひとだったと思います。
「近頃、こんなこと、
言ってくれるひと、
まわりにいなくなったよなあ」


不時着

オトーサン、
TSUYAYAで大いそぎで4本借りたので、混乱状態。
「不時着? あれっ、こんな映画、借りたかなあ?」
見はじめたら、3人の美人女優競演で、意外に面白いので、ひと安心。
でも、imdbのユーザー・コメントでは、けなしてありました。

原題:Three Secrets (1999) (TV)  
監督:Marcus Cole (I)  
脚本:Martin Rackin and Gina Kaus  
Genre: Drama
上映時間:89分
あらすじ:
3人の女性が、はかない望みをかけている。 
航空機墜落事故で助かった8歳の子供
赤子の時に、養子に出してしまったわが子ではないかと。  
1950年の同名作品のリメイクである。 

出演者: 
Jaclyn Smith ....  Diane  
Tyne Daly ....  Shelley  
Nicole Forester ....  Kelly  

オトーサン、
この3人の女性の境遇をうまく描きわけた
配役と脚本の巧みさにまず感心しました。
そして、TVキャスター、ダイナアの顔と
並みの母親の顔をうまく演じわけた
ジャクリーン・スミスに関心を持ちました。
経歴をみましょうか。

JACLYN SMITH ジャクリーン・スミス 
誕生日 1947/10/26  
出身 米テキサス州 
大学では演劇と心理学を専攻。
芸能界入り後は数多くのCMで活躍。
テレビ・シリーズ「チャーリーズ・エンジェル」の
ケリー・ギャレット役がヒット。
81年、撮影監督のトニー・リッチモンドと結婚。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1970年「冒険者」
1972年「コンピューターマン」(TM)
1973年「警部マクロード/セントラルパークの対決」(TM)
1976年「チャーリーズ・エンジェル/ぶどう園乗っ取り殺人事件」(TM)
1977年「チャーリーズ・エンジェル/エンジェル・イン・パラダイス」(TM)
1978年「チャーリーズ・エンジェル・ニュー・スペシャル/エンジェル・イン・ベガス」(TM)
1979年「エンジェル・イン・カリブ」
1980年「ナイト・キル」(TM)
1981年「ジャクリーン・ケネディ物語」(TM)
1983年「天使の自立」(TM)
1984年「デジャ・ヴ/夢の女」「新センチメンタル・ジャーニー」(TM)
     「ジョージ・ワシントン」(TM)
1986年「運命の扉」(TM)
1988年「スナイパー/狙撃者」(TM)「神々の風車」(TM)
1991年「ナイト・トラップ」(TM)「ダニエル・スティール/密会」(TM)
1997年「過去をえぐる女」(TM)
1999年「不時着」「エア・スピード」(TM)

オトーサン、
「そういえば、彼女、
ジャクリーン・ケネディに少し似ているなあ」
 
その他の出演者:
Katy Boyer ....  Cassie  
Jason Brooks ....  Garrett  
John O'Hurley ....  Paul Holdrith  
Scott Plank ....  Gil  
Robert Curtis-Brown ....  Todd  
Kevin Brief ....  Alex Spillman  
Cameron Finley ....  Spencer  
Steve Eastin ....  Vince  
rest of cast listed alphabetically  
Burt Bulos ....  Billy  
Matt Carmody ....  Evan  
Bok Yun Chon ....  Reporter #2  
Rick Cramer ....  Pilot Sam  
Stacey Gualandi ....  Field Reporter  
Tim Haldeman ....  Reporter #1  
Kevin Jacobsen ....  Kyle  
Greg Kean ....  Pilot Ray  
Loren Menkin ....  Reporter #4  
Karen Mistal ....  Spencer's Mom  
Jason Mulheisen ....  Reporter #3  
James C. Victor ....  Bartender  


User Rating:  6.0/10 (13 votes) 
オトーサン、
美人女優3人の競演を楽しませてもらいました。
  
User Comments:
E. Barry Bruyeaさん
1999年5月11日
筋書きが時代遅れ。

このプロットは、
1950年にはもっともらしかったかも知れないが、
墜落した飛行機の位置を定める方法が
いまとなっては、あまりに古すぎる。
TVの視聴者のお涙頂戴がみえみえである。
山岳地帯での捜索状況を手に汗にぎって待つくらいなら、
なぜ、女性たちは、弁護士に直接電話して、
養子に出した実の子供なのかどうか尋ねないのだろう?


オトーサン、
こういう風に
あからさまにケチをつけたコメントを見ると、
無性に腹が立ちます。
「いいじゃないの。すこしくらい食い違っていたって」
「お涙頂戴。いいじゃないの」
だって、人間の行動なんて、
すべて論理的に割り切れるものではありません。
戦争がいい例、もう感情丸出しです。
離婚や喧嘩など、男女間の愛憎のもつれも、
論理では片づきません。 
自分の人生が根本から覆りそうな限界状況では、
いちいち意地悪な弁護士に
問い合わす余裕なんかないはずです。
そんなことは、
捜索活動が一段落して、息子の無事が確認できた後で
ゆっくりやればいいことです。


偽造

オトーサン、
「偽造なら、
通貨の偽造だろう、
テロには関係ないよな」
このDVDを借りてきました。
ところが、パスポートの偽造で、
テロに関係おおありでした。
テロリストたちに1通、1.5万ドルで売る
ボロイ商売があるのです。
アフガンでも、いたって簡単に
偽造パスポートは入手できるそうです。
この映画の舞台は、パリのアメリカ大使館。
そして、やっぱり...、
大使の狙撃事件が起こるのです。

原題:Falling Through (2000)  
監督:Colin Bucksey  
脚本:Ian Corson  
   Nick Villiers  
Genre: Thriller 
上映時間:87分
あらすじ:
パリの米国大使館に赴任したきた国務省の
調査官ピーターは、忠誠心を試されることになる。
というのは、実の親のように思っている上司のルーが、
偽造旅券のブラック・マーケットと関係していることを
偶然、知ってしまったのである。
どちらの側につくか、かれの悩みは深い。

出演者: 
Gordon Currie (I) ....  Peter
Peter Weller ....  Lou  
Yekaterina Rednikova ....  Kateryna  
Steve Nicolson ....  Dmitri  

ゴードン・カーリー、
はじめてお目にかかりますが、
なかなか熱演しています。
カテリーナのならずものの兄も
熱演といえましょう。


その他の出演者:  
James West (IX) ....  Groom  
Marjo Baayen ....  Bride  
Eric Connor ....  Poletch  
Roy Scheider ....  Earl  
Judy Parfitt ....  Ambassador  
R.J. Adams ....  Embassy Agent  
Nadia Cameron ....  Linda  
Carrie O'Brien ....  Ambassador's Assistant  
Lee Danner ....  Sally  
Patrick Dean (III) ....  Businessman  
Chris Anthony (V) ....  Immigration Officer #1  
  
  
User Rating:  4.6/10 (25 votes)
まあ、こんなものでしょう。 

User Comments:
rsoonsaさん
Los Angeles
2001年3月12日
ありきたりの映画ではない。

才能ある英国人監督、
コリン・バックセイの手になるこの映画は、
パリの米国大使館の警備計画強化を準備することになった
国務省調査官の物語である。
彼はさまざまな制約を無視して、
ひたすら任務に専念しようとする。
ここでは、退屈な映画にならないように、
ほんものの努力がされている。
観客は、コンセプトもあり、
いい視点もありと映画を愉しむことができる。
ただし、中盤は、アクション愛好者にとっては、
幾分陳腐かも知れない。
主役4人の組み合わせは、適切である。
カリスマ的なクリスチャン・ニコルソンには、
俳優名誉賞を贈呈したい。
彼の家族との関係のあいまいさを巧みに演じている。
ただ、エカテリーナの覚えたての
奇妙な英語のアクセントだけはいただけない。
撮影技師、ピーター・シンクレアは、 
バクセイ監督とともに、すべりだしの部分では、
独自の興味深いシーンを撮っている。
無謀な行動によってもたらされる
意外な結末が興味深く、
もう一度、見たいと思わせてくれる。


オトーサン、
NHKニュースがマンネリ化しているので、
見なくなりました。
今夜は、テロとはちがうお話。
「クイズ。
戦後、GHQが入っていたビルの名前は何でしょう?」
「.....?」
「ヒント。占領軍は、皇居近くのビルを抑えて、
にらみをきかしたのです」
「分かんねえなあ。そんな昔のこと」 
「そうかもなあ...。忘却とは忘れ去ることなり」
「何それ?」
「まあ、いいでしょう。正解は、第一生命ビル」
「ああ、他の保険会社はつぶれると言いふらした保険会社?」
「いえいえ、風評被害で法の裁きをうけたのは、日本生命」
「一体、何を言いたいの?」

随分、勿体ぶりましたが、
オトーサン、今夜、晴海トリトンに
10数年ぶりに復活した第一生命ホールの
お披露目に出席したのです。
新しく設計された767席のクラシックホールの音色の妙なること!
その後、バックステージ・ツアーに参加して、
楽屋のソファに腰をおろして、演奏家気分を味わいました。

主催者のかたが、
このホールは赤字経営で、
寄付やボランティアの支援が必要と訴えていました。
「政府はお金の使い道を間違っているよねぇ」
そんな声も聞かれました。
「ところで、イージス艦1隻で、
スタンウェイのピアノが何台買えると思います?」
答えは、1000台です。
スタンウェイが1500万円で、
イージス艦は1500億円だからです。


ソードフィッシュ

オトーサン、
こう考えていました。
「ジョン・トラボルタ、
俳優生命はもう終りかなぁ」
バトルフィールド・アースなど最近の出演作品は、
不人気のうえに酷評されました。
ところが、この主演映画の評をみると、
この夏一番人気とあるじゃないですか。
「驚愕の特殊効果、息が詰まるような興奮、
思いもよらぬ展開、最高の魅力が詰まった傑作!
トラボルタの第一声を聞いた瞬間、この映画の虜になっていた。
VFXもものすごい!」なーんて書いてあります。
「ほんまかいな。
宣伝文句に踊らされては、たまりまへんな」

原題:Swordfish (2001)  
監督:Dominic Sena  
脚本:Skip Woods 
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller
Rated R for violence, language and some sexuality/nudity. 
上映時間:99分
あらすじ:
麻薬取締局が、
暗号名ソードフィッシュと名づけられた
ダミー会社を1986年に解散したとき、 
会社は4億ドルもの資金を溜め込んでいた。
その後、何もしないまま時が過ぎて、
15年の複利で資金は、95億ドルにまで増えていた。
物静かなガブリエルによって率いられた
ブラック・セルと呼ばれる覆面反テロリスト組織は、 
国際的なテロリズムに対する戦いの資金調達を手伝うために
その資金を取り戻そうとしたが、
それは、難解な暗号によって隠されてしまっていた。
ガブリエルは、有罪を宜告されたハッカー、
スタンレー・ジョンソンを起用する。
ジョンソンの望みは、
ただ、娘のホーリーに再会したいだけである。
しかし、政府のメインフレームに侵入するには
リーガル・フィーが必要だった。

出演者: 
John Travolta ....  Gabriel  
Hugh Jackman ....  Stanley  
Halle Berry ....  Ginger  
Don Cheadle ....  Roberts  

新鋭ヒュー・ジャックマンも頑張っていますが、
この種の作品は、やはりトラボルタの独壇場。
かれの経歴をみましょう。

JOHN TRAVOLTA ジョン・トラボルタ 
誕生日 1954/2/18  
出身 米ニュージャージー州イングルウッド 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1975年「魔鬼雨」
1976年「キャリー」◆
1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」
1978年「グリース」
1979年「年上の女」
1980年「アーバン・カウボーイ」
1981年「ミッドナイト・クロス」
1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」
1985年「パーフェクト」
1988年「エキスパーツ」
1989年「ベイピートーク」
1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」
     「MYベスト・フレンズ」
1991年「過ぎゆく夏」
1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」
1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇
     「ブロークン・アロー」◇
1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」
     「マッド・シティ」◇
1998年「パーフェクト・カップル」◇
     「シン・レッド・ライン」「シビル・アクション」◇
1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇
2000年「バトルフィールド・アース」◇
     「ラッキー・ナンバー」◇「ソードフィッシュ」◇

その他の出演者:
Sam Shepard ....  Senator Reisman  
Vinnie Jones ....  Marco  
Drea de Matteo ....  Melissa  
Rudolf Martin ....  Axl Torvalds  
Zach Grenier ....  A.D. Joy  
Camryn Grimes ....  Holly  
Angelo Pagan ....  Torres  
Chic Daniel ....  Swat Leader  
Kirk B.R. Woller ....  Lawyer  
Carmen Argenziano ....  Agent  
Tim DeKay ....  Agent  

 
User Rating:  6.6/10 (3764 votes) 
まあまあのスコアでしょう。  
個人的には、もっと高いスコアをあげたい気がします。

User Comments:
the unemployed criticさん
2001年6月6日
オトーサン、
ニヤッとします。
「こんなに長い文章、
しょうがないなあ。手間がかかって。
でも、おれと同じ失業中の映画批評家!
面倒だけれど、翻訳するか」


まったく胡散臭くなくて、いい時間がもてた。
(Nothing fishy here)

ひねりにひねったこの映画は、
昨年のベン・アフレックが主演した映画
「レインディア・ゲーム」を思い出させる。
あらすじや外見は同じではないが、
ともに、やくざなB級スリラーだが、
どういうわけか、A級の俳優とお金が投入されている。
ひとことでいうと、
この映画は、信じられないほどファン・テク・スリラーである。
過剰なまでの資源をうまく注ぎ込んでいる。

90億ドル以上の極秘の贈賄資金が、
麻薬取締局(DEA)のコンピュータに暗号化されて隠されている。
ガブリエル(ジョン・トラボルタ)は
政府のトップクラスのエージェントである。
外国のテロリストの活動を阻止するために
自前の傭兵をもっていて、その資金を必要としている。
かれは、ヅタンレー・ジョブソン(ヒュー・ジャックマン)に
目をつける。
スタンレーは、もとハッカ−だが、 
法的に最愛の娘と会うことを禁じられ、 
コンピューターにちかづくことも禁じられている。
アシスタントのジンジャー(ヘイル・ベリー)の助けを借りて
スタンレーは、DEAのコンピュータに侵入し、
金を奪うようにと説得される。
彼らを追っているのが、
疲れ切ったサイバー・犯罪エージェント(ドン・チードル)で、
いつもあと一歩というところで、
ガブリエルとその一味を取り逃がしている。

ジェリー・ブラッケンハイマーの魔手から独立した
「60セカンド」のドミニク・セナ監督は、
この映画で、いくばくかの自由を得て、自分らしさを発揮している。
PG13という評価になることを恐れず、
1970年代の破壊好きの古典映画をリメイクすることもなく、
セナ監督は、この新しい成人映画で
アイデンティティと動機づけの問題に焦点を合わせている。
時も場所も、明らかに使い古された物語形式を用いているが、 
オープニングから過去に時間を遡って、
セナ監督は、「マトリックス」に刺激された特殊効果、
(360度の「銃弾時間」のショット)を駆使する。
私は、神経質にこう考えたものだ。
もう1つ別のいらいらさせる特殊効果のスリラーの中に
踏み出したのかと思ったのである。
セナ監督は、大見得を切るような特殊効果の使用をやめて
まもなく楽しそうに、カンフー的冒険談ではなく、
もっと登場人物の望みに焦点を当てる。
「60セカンズ」のクルーを再編成して、
セナ監督は、同じ南カリフォルニアの薄霧のなかに
映画の雰囲気を浸すのである。
私は、ひとつの映画から次の映画に移るにつれて
監督が、少しずつ、映画の外見を変えることを希望している。
だから、「60セカンド」と視覚的に同じような退屈な光で
今度の映画をつくったのには、失望した。
アクションは、前よりよくないし、
物語の筋が読めるのもがっかりさせる。
この映画の登場人物は、善人か悪人だけである。
観客には、誰が誰のために働いているか
分かってしまう。
登場人物が、そうした灰色の陰を持っているからである。

「The Usual Suspects」とはちがって
この映画の登場人物のデザインは驚くほど複雑である。、
かれらは、アメリカ国旗を打ち振ることはしないが、
そのバックグラウンドは、愛国者なのである。
(マイケル・ベイ監督、あなたのことを指しているんだ!)
トラボルタ演じるガブリエルは、悪いことをやっている。
とはいえ、心の中では、彼は称賛に値することをやっていると信じている。
つまり、アメリカを地球上で最も恐れられる国にするために
テロリストを殺そうとしているのである。
よくある狂人話に陥ることなく、
温和な悪党に仕立てているところが、
この映画の楽しいところである。
ガブリエルの考えが、
あまりにも道徳を超えているので、
観客は、心のなかで葛藤を覚える。
「フェイス・オフ」も「ブロークン・アロー」でもそうだが、
トラボルタが悪党を演じる時、いつも素敵な時間が流れる。
(「バトルフィールド・アースだけは例外)
この映画で、トラボルタは権威者でありながら
いかがわしい役割を喜んで演じている。
トラボルタは、毎度姿を変えながら、楽々とスクリーンを占領する。
それは彼のカリスマ性のせいなのか、
あるいは大スターの魔力のせいなのか、 
トラボルタの垂れ髪と精神を垣間見るのは、重要なことである。

ヒュー・ジャックマンは、不安におののくクラッカー、
スタンレーを見事に演じている。
アメリカ映画出演作、第3作にして
このオーストラリアの新進俳優は、主演男優の頂点に立ってしまった。
ブライアン・シンガーの「Xメン」のように
フィジカルな役柄だが、
会話の多い対話の場面でも、強暴なシーンでも、
ヒュー・ジャックマンは、緊張感のある演技を披露してくれる。
大きい予算のアクション映画に出演する代わりに、
ジャックマンは、映画を自分の意のままにする方法を発見した。
この役柄と演技には、セナ監督も、
アクションについてもダメを出さないはずである。

これは、ジョエル・シルバー・プロダクションの作品で、
「リーサル・ウエポン」、「ダイハード」、
「ロメオ、マスト・ダイ」「マトリックス」を送りだしている。
だから、都市バスがロサンゼルス上空を
飛ぶようにしなければならないのだ。
ヘリに乗って警官から逃れる壮絶なクライマックスシーンを
効果的であらしめるためには、
ガブリエルは、車に鎖でしばりつけられていなければならないのである。
ほんとうに、ハリウッド監督の才能はなかなかのものである。
例えば、次のアイディアもなかなかいい。
ジャックマンが追跡されて、3人の警官と一緒に崖の斜面を転げ落ちる
コミカルなシーンである。
この映画は、知的でも深遠でもないが、
実に面白い。
10点満点で8点。


オトーサン、
この映画が、アメリカでは、
同時多発テロの前に上映されていたのを
知って、妙な気持ちになりました。
この映画をみたアメリカ人はみな
「デジャビュ(既視感)」の感じを抱いたのではないでしょうか。
そして、もう一度、この映画のビルの爆破シーンを見たいと
思ったのではないでしょうか。
作中で、ガブリエルがこういいます。
「事実は小説より奇なのだ」
「結末は犯人逮捕っていうことにはならないんだ」
これって、すごいセリフじゃありませんか。


ワイルド スピード

オトーサン、
最初に、こう考えていました。
「ワイルド スピード? 
どうせ暴走族の映画だろ。やーめた」
でも、定期購読している
ニューズ・ウィーク(日本語版)の映画評をみると、
この夏、アメリカで予想外の大ヒット、
「A.I.」より動員数が多いとありました。
「そうか、それじゃぁ、見ておかないと、
映画評論家としてはマズイな」
たいして期待もせずに、見にいったのですが、
やあやあ、スゴイ映画でした!
改造した日本車、スープラ、三菱エクリプス、
マツダRX−7などが続々登場。
それが、F1レースさながら轟音をひびかせて、
街のなかを突っ走るのです。
「いやぁ、いいなあ」
スピード、スリル、セックスの3S満載の若者映画でした。
おりから、東京モーターショー。
クルマ好きにはこたえられないこの秋です。

原題:Fast and the Furious, The (2001)  
監督:Rob Cohen  
雑誌記事:ken Li 
脚本:Gary Scott Thompson (I)  
Genre: Thriller / Action 
Rated PG-13 for violence, sexual content and language. 
上映時間:107分
あらすじ:
この映画は、日本車を真夜中に暴走させる
ストリート・クラブについての雑誌記事をヒントに作られた。 
ドミニック・トレントをヴィン・ディーゼルが演じている。 
かれは、ストリート・ギャングのリーダーで、
高価なエレクトロニクス製品を盗んでいる嫌疑がかかっている。
ポール・ウォーカーは、覆面捜査官を演じていて、
犯行現場を取り押さえようとしている。 
しかし、ドミニックの妹(ジョーダナ・ブリュースター)と
恋に落ちる。 

出演者: 
Paul Walker (I) ....  Brian Earl Spilner/Officer Brian O'Conner  
Vin Diesel ....  Dominic 'Dom' Toretto  
Jordana Brewster ....  Mia Toretto  

オトーサン、
この3名の無名役者が輝いているのに、一驚!
なかでも、ヴィン・ディーゼル、いいですねえ。
マイク・タイソンみたいに
恐いもの知らずの風体をしながら、毒気一切なし。

あの「ガールファイト」で衝撃的なデビューをした
女優ミシェル・ドロリゲスも出ていましたが、
彼女よりもジョーダナ・ブリュースターのほうが
ずっと存在感があるのに、驚き。
これもうれしい発見でした。
有望女優の新登場です。

3人の経歴をみましょう。

PAUL WALKER ポール・ウォーカー 
誕生日 1973/9/12  
出身 米カリフォルニア州 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1986年「モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔」
1998年「カラー・オブ・ハート」
     「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」
1999年「バーシティ・ブルース」◆
     「ブロークダウン・パレス」
     「シーズ・オール・ザット」◆
2000年「ザ・スカルズ 髑髏の誓い」
2001年「ワイルド・スピード」「ロードキラー」
 

VIN DIESEL ヴィン・ディーセル 
誕生日 1967/7/18  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆★★★★★ 
出演作
1998年「プライベート・ライアン」
2000年「ピッチブラック」◇
     「アイアン・ジャイアント」(声)
     「マネー・ゲーム 株価大暴落」
2001年「ワイルド・スピード」◇ 

JORDANA BREWSTER ジョーダナ・ブリュースター 
誕生日 1980/4/26  
出身 パナマ共和国パナマ市 
昼のドラマ「AS THE WORLD TURNS」で
95年から3年間、レギュラーを務める。
98年「パラサイト」で映画デビュー。
「姉のいた夏、いない夏」では主役のフィービー役を好演。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作
1998年「バラサイト」◇
2000年「姉のいた夏、いない夏」◇
2001年「ワイルド・スピード」
 

その他の出演者:
Michelle Rodriguez ....  Letty  
Rick Yune ....  Johnny Tran  
Chad Lindberg ....  Jesse  
Johnny Strong (II) ....  Leon  
Matt Schulze ....  Vince  
Ted Levine ....  Sgt. Tanner  
Ja Rule ....  Edwin  
Vyto Ruginis ....  Harry  
Thom Barry ....  Agent Bilkins  
Stanton Rutledge ....  Muse  
Noel Gugliemi ....  Hector  
R.J. de Vera ....  Danny Yamato  

 
User Rating:  6.6/10 (3615 votes) 
かなりの高スコアです。  

User Comments:
moviesickさん
Tallinn, Estonia
2001年10月28日
平均的なアクション映画よりもいい。 

誕生日を友達と過ごそうとしていて、 
ヒマだから映画でも見に行こうということになった。 
ふたりとも、この映画を見たかったので、 
キップを買い、待たないで見ることができた。
驚いたことに、ひとりしか知っている俳優がなかった。
ヴィン・ディーゼルだけである。 
こういった映画で、普通、
観客の大部分が見たがるのは、速いクルマであるが、 
美人が登場して、いいアクションが加われば、 
いうことなしである。 
でも、その場合、間違いやすいのは、
筋書きがごちゃごちゃになってしまうことである。 
だから、あまり期待していなかったが、
あまりによく組み立てられていて、びっくりした。 
俳優たちもけなす点はない。
ほんとうに巧みだった。
この種の映画でありがちな、いやみなマッチョもいなかったし、
アドレナリンがほとばしるシーンもいくつかあった。
並みの映画と較べると、 
この映画は、格段に出来がいい。
10点満点で7点をあげたい。
そのくらい良い出来だ。 

オトーサン、
その昔、誘われて、
シブシブ、F1を見に行ったことがあります。
でも、あのエンジンの轟音、
内臓まで騒ぎ出すあの快感を
一度味わって、すっかりやみつきになりました。
やがてF1誘致やコース設計にも
タッチすることになりました。
「どうせ作るなら、
ドラックカー・レースもやれるように
設計しようや」
残念ながら、そのプロジェクトは流れましたが、
トヨタが御殿場の富士スピードウェイを買収して
F1に出ると聞いて、うれしくなりました。
そして、この映画をみると、アメリカの西海岸で、
日本車主体のドラッグ・レースが流行しているのを
知って、もっとうれしくなりました。

オトーサンの巨大メーカーへの
メッセージは、シンプルです。
「M&Aやコスト削減もいいけれど、
クルマの世界をもっと面白くしなけりゃ。
そうすりゃ、若者の支持を得て、
もっと儲かるはずなんだ」


デザート・スコーピオン

オトーサン、
最近、中近東という文字に
非常に敏感になっています。
「中近東ファッション」なんていう文字を見ると、
「えっ、何だって?
あのビン・ラディンの着ている長衣が流行ってるの?
そんなもの、街中で見たことないなあ」
今秋は、長いショールが流行っているそうですが、
それが中近東ファッションの一環だそうです。
そして、このDVD、
中近東+核戦争というコピーが踊っていました。
メガトン級で、好奇心を刺激するじゃないですか。


原題:Delta Force One: The Lost Patrol (1999)  
監督:Joseph Zito  
脚本:Herschel F. Rubin  
Genre: Action 
上映時間:93分
あらすじ:
エリート将校が、平和維持軍の救出に向かう。
相手は、非情な国際的な武器商人だった。

出演者: 
Gary Daniels....J.ウェルズ大尉
Michell Kapeta....エリクソン衛生兵
Orr Marka....少年・タミール
John Rhys-Davies....武器商人・イヴァン
Bentley Mitchum....ニコルズ軍曹   
Mike Norris....モートン軍曹   
Ze'ev Revach....ユセフ

出演者は、
imdbのリストが未完成なので、
字幕から作成しました。

主役のウェルズ大尉は、
運動神経バツグン。
でも、役者として疑問です。
「でも、一応経歴を見ておくか」

GARY DANIELS ゲイリー・ダニエルズ 
誕生日 1963 
出身 英ロンドン 
マーシャル・アーツの達人 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作
1993年「シティ・ハンター」
1995年「北斗の拳」
1995年「共犯者」
1998年「エネミーアクション」
1999年「GEDO 外道」「デザート・スコルピオン」
2000年「エネミーアクション2」

むしろ敵役の武器商人のほうが
演技がまかったなあ。
 
JOHN RHYS-DAVIES ジョン・リス・デイビス 
誕生日 1944/5/5  
出身 英サリスバリー 
ウェールズと東アフリカで育つ。
コーンウォールのトゥルロ・スクールに在学中、
演技に目覚め、15歳で舞台に立つ。
卒業後、東アングリア大学に学び、そこの演劇クラブに参加。
英語と歴史の学位を取得し卒業。
学校の先生をした後、王立演劇芸術学院に入り、
69年卒業し舞台俳優となる。
映画は「インディ・ジョーンズ」シリーズの
インディの相棒サラー役が有名。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「スフィンクス」「レイダース 失われたアーク」
1982年「ビクター/ビクトリア」
1984年「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」
1988年「トスカニーニ〜愛と情熱の日々〜」
1989年「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
1992年「サイボーグ・コップ」「ダークビヨンド/死霊大戦」
     「バーチャル・ウエポン」「ハードラック」
1994年「ハイ・クルセイド」
1999年「デザート・スコルピオン」
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」


User Rating: awaiting 5 votes. 
評点なし。

User Comments:
なし。

オトーサン、
imdbを見ると、
見たひとがすくないらしくて、
出演者リストも、評点も、ユーザー・コメントもありません。
「さびしいなあ。
でも、中近東の実情を知るためには
いい勉強になる良い映画なんだけどなあ。
洞窟が軍事基地になっているんだ。
それも横穴じゃないんだぜ、
縦穴なんだ」

オトーサン、
唯一の被爆国の国民のひとりとして
パキスタンとインドが争っていて、
こうした国までが核を持ち、
核実験競争をやっているのを
かねて苦々しく思っております。
ですから、日本政府が抗議して
経済制裁をやったのは大賛成でした。
ところが、
今度のアフガン戦争で、両国の支援を得るために
あっという間に、わが政府は、援助を再開してしまいました。
そんな無原則なことでいいのでしょうか。

この映画を見ると、
核拡散の恐さがよく分かります。
トルクメンから入手したことになっていますが、
ありうる話です。
ソ連邦崩壊で、核兵器が盗み出され、
オサマ・ビン・ラディンが入手を試みたという噂もあります。
もしこの噂が本当で、使用されたら、大変です。
「同時多発テロの被害なんて、ちいせぇ、ちいせぇ」
っていうことになりかねません。
広島の原爆投下では、死傷者10万人でしたが、
いまは、性能が向上しているので、
ボストンバック大の核兵器で、
10万人を殺すのは簡単でしょう。

10月30日、
アメリカのリッジ国土安全保障局長が、
来週にかけて新たなテロが予想されるので、
最高度の警戒をせよと国民に呼びかけました。
自家用機の原子力発電所付近の飛行を禁止したそうです。
自家用機が原子炉に体当たりを心配しているのでしょうが、
まさか、テロリストによる小型核爆弾の投下を
警戒しているのではないでしょうね?

陰のCIAといわれるストラットフォー社によれば、
テロの攻撃目標は、原子力発電所だけはなく、
港湾、五大湖周辺の橋、大規模な半導体工場、
ヒューストンの石油精製工場、そして
インターネットの基幹であるサーバーなどがあるそうです。

詳しくお知りになりたいかたは、下記の超人気サイトへ。
ストラットフォー社のサイト

オトーサン、
肩をすくめます。
「週末は家でじっとしているかぁ」


キャラバン

オトーサン、
最近、読書にも精を出しています。
「タリバン」(光文社新書)と
「オサンビン・ラディン」(竹書房)の
2冊を買って読みました。
両方とも、緊急出版とかで、
発行日より早く出版されて、読み終えました。
これって意外に快感です。
そして、このチベット人の映画を見ました。
アフガンのひとたちの生活も似たようなものでしょう。
「大体、事情は分かった。
こりゃぁ、アメリカが勝てないはずだ」

原題:Himalaya - l'enfance d'un chef (1999)  
監督:Eric Valli  
脚本:Nathalie Azoulai
   Olivier Dazat  
Genre: Adventure / Drama
上映時間;104分
あらすじ:
村長のラクバが死んで、村は2分された。
父親を失った少年の祖父・ティンレたち長老たちと
若きカルマが率いる若者たちである。
いよいよキャラバン出発の時期が迫ってきた。
塩を売り、麦を入手するための交易の旅である。
後継者と目されたカルマは、ティレルの反対で、
村長に選ばれなかったこともあって、
年寄りと女子供を残して、早々に出発してしまう。
少年は、遅れて、祖母や母と一緒に旅に出る。
ヒマラヤ山脈や砂漠を抜ける旅は、
想像を絶する苦難の旅だった。
断崖絶壁、激しい吹雪...

出演者: 
Thilen Lhondup ....  Tinle  
Gurgon Kyap ....  Karma  
Lhakpa Tsamchoe ....  Pema  

その他の出演者:
Karma Wangel ....  Passang  
Karma Tensing ....  Norbou/Urgien  
Labrang Tundup ....  Labrang  
Jampa Kalsang Tamang ....  Jampa  
Tsering Dorjee ....  Rabkie  
Rapke Gurung ....  Tundup  
Pemba Bika ....  Tensing  
Karma Chhewang ....  Meme/Paljor  
Tenzen Charka ....  Chopga  
Yangzom ....  Dawa  
Gyalsen Gurung ....  Chewan  
Phuti Bika ....  Deld  

User Rating:  7.4/10 (471 votes) 
高い!7点台なんてひさしぶりです。

User Comments:
radlovさん
luxembourg
1999年11月10日
自負と忍耐力の一大叙事詩

素晴らしい映画!
ヒマラヤの暗くそびえる山脈を舞台に、
チベットの牧夫たちの伝統的な生活をカラフルに写す。
未来の村長の少年期の物語である。
少年は、山を登り、砂漠を通りすぎるキャラバンを経験する。
これは、自負と忍耐力の一大叙事詩である。
もし生涯にあなたがこの映画を見る機会に恵まれたら、
そのチャンスを逃してはならない!


オトーサン、
冒頭からびっくり。
だって、葬式のときの読経の声が
朗々と響き渡るのです。
そして、すぐに鳥葬のシーン。
「そうか、遺体をぶった切って、
鳥が食べやすいようにしてるんだ。
遺体をそのま放置するんじゃなかったんだ」
まるで、NHKのドキュメンタリー、
「生きもの自然紀行」みたいな感じでした。

そして、もうひとつの驚き。
「そうか、アフガンのひとは、幼い頃から
こういう厳しい自然のなかで暮らしているんだ。 
そのうえ、戦争続きで、生まれたときから兵士。
近代文明の温室のなかで、
ぬくぬくと育ってきたド素人アメリカ兵が
勝てるはずないよなあ」

さらに、もうひとつの驚き。
オトーサン、
3年前に買ったポータブルDVDプレイヤーが
壊れてしまったので、思い切って買い替えました。
シャープ製、8.7型、115万画素。
画像のなんて美しいこと!
ヒマラヤ山脈の神々しい白さに感動しました。
そこを横切っていくキャラバン隊の雄々しさにも感動!
...でも、忘れてはいけません。
オサマ・ビンラディンは、このキャラバン隊に
勇猛果敢な兵士と凶悪な武器を忍び込ませる名人なのです。

さらに、さらに驚き。
アフリカのソマリアでビン・ラデインは、
あらゆる種類の戦闘、暴行、暗殺、爆破を教えこむ軍事キャンプをつくり、
アメリカ軍2万8000人と戦って勝利したのです。
その余勢を駆って、長年にわたってアフガンの地で準備を重ね、
アメリカ兵をおびき寄せようとしているのです。
同時多発テロで血がのぼったアメリカは、
見境もなくアフガンへ、
そして空爆も効果なく、ついに地上戦へ。
まんまとビン・ラディンの罠にかかってしまったのです。

オトーサン、
ため息をつきます。
「本にはそう書いてあるけど、本当かなあ」


スウィート・ノベンバー

オトーサン、
予告編を見ました。
甘い音楽にのって、今年唯一の恋愛映画というので、
相当、気合が入って見に行きました。
映画館は、老若女性で満員。
期待の大きさをひしひしと感じました。
同時多発テロ、そして狂牛病や炭そ菌騒動で
荒れた気持ちをいやそうというのです。
ところが...

原題:Sweet November (2001)  
監督:Pat O'Connor (I)  
脚本:Herman Raucher  (1968 screenplay) 
   Paul Yurick  
Genre: Comedy / Drama / Romance 
Rated PG-13 for sexual content and language. 
上映時間:119分
あらすじ:
ネルソンは、サンフランシスコで
広告代理店の仕事に打ち込んでいる。
ある日、ちょっと時間を割いて、
運転免許証の更新試験にいく。
そこで、サラに出会う。
いままで会ったどの女性とも違っていて、
かれの不注意で、彼女は試験に落第して、
1ケ月もクルマの運転ができなくなる。
その日遅く、彼女はその償いをさせようとして
かれの家を探り当てる。
そして、かれの仕事中毒で、
さびしい独身生活を1ケ月間だけでもいから、
変えてみようと語りかける。 

出演者: 
Keanu Reeves ....  Nelson Moss  
Charlize Theron ....  Sara Deever  

当代きっての美男・美女のコンビ。
誰だって1+1=3と思うじゃないですか!
ところが、1−1=0でした。
恋人同士になっていかないのです。

その他の出演者:
Jason Isaacs ....  Chaz  
Greg Germann ....  Vince  
Liam Aiken ....  Abner  
Robert Joy (I) ....  Raeford Dunne  
Lauren Graham ....  Angelica  
Michael Rosenbaum ....  Brandon  
Frank Langella ....  Edgar Price  
Jason Kravits ....  Manny  
Ray Baker (I) ....  Buddy Leach  
Tom Bullock (I) ....  Al  
Adele Proom ....  Osiris  
L. Peter Callender ....  DMV Proctor  
June Lomena ....  Beatrice  
 
  
User Rating:  5.4/10 (1098 votes) 
おそまつな映画です。 
 
User Comments:
Hotoilさん
2001年2月8日
この映画って、ジョークなの?

この映画の1968年版をみたことがないが、
そのほうが、これよりよかったのではないかという気がする。
そうでなくては困る。
2001年版は、キアヌ・リーブズとシャーリーズ・セロン
に更新したわけだが、これがまたお粗末! 
毎月、新たな男に一緒に住もうという女性の物語である。 
その男に、まったく新しいライフスタイルを教えてあげようというのだ。
(どうぞ、ご心配なく。そんなにラディカルではないから、 
ほとんどの観客はキュートだなんて思わないだろう) 
そして、突然、ある11月に 
彼女は、キアヌを招き入れ、驚いたことに 
恋に陥り、かれと別れられなくなるのだ! 
そして、物語は急展開する。 
でも、もう映画評をみたりして、
広告のポイントになっているから
結末を知っているのだ。 
映画の舞台がいいなあと思ったりしたとしても、 
企んだよりも、出来が悪いことに気付くだろう。 
演技も納得できない。 
シャリーズ・セロンは、ちっともリーブスの気を引いていない。 
今年、最悪の忘れ去るべき映画である。

オトーサン、
まったく、その通りだと思いました。
久しぶりの☆☆☆です。
でも、
「あたし、絶対見に行くわ。
もう、お友達と約束しちゃったから」という女性も
大勢、いそうですので、
Yahoo Movie!のややマシなコメントも
ご紹介しておきましょう。
 
ja500102さん 
2001年10月29日
見どころは、サンフランシスコの美しい街並、
シャーリーズセロンの演技力、
この曲に合せて映画を作ったのではないか?
と思わせる「ONLY TIME」でしょうか。
ストーリーも、シンプルだけど素敵でした。 
ただ、始めは困惑しながらもサラに影響され、
ネルソンが人生観を変えていく過程、
そしてサラも(他の男とは違って)ネルソンに惹かれていく様子を
もう少し丁寧に撮って欲しかったかな。 


7月4日に生まれて

オトーサン、
連日のトム・クルーズ詣です。
「7月4日に生まれて」って、すてきな題名ですし、
あの名匠・オリバーストーン監督の作品というのも素敵です。
「なんで、いままで見逃していたんだろう?」
...そうそう、山荘のそばで、鹿2頭と雉を見かけました。
「よーし、今年の冬は、狐も見逃ないぞ」

原題:Born on the Fourth of July (1989)  
監督:Oliver Stone  
原作・脚本:Ron Kovic
脚本:Oliver Stone  
Genre: Drama / War 
上映時間;142分
あらすじ:
Ron Kovicの自伝。
ヴェトナム戦争で半身麻痺になったかれは
反戦主義者になり、人権運動の活動家になった。 
彼がそのために戦った国家に裏切られたからである。

出演者: 
Tom Cruise ....  Ron Kovic  
トム・クルーズが頑張っています。
経歴は昨日見たばかりなので、省略。

その他の出演者:
Bryan Larkin ....  Young Ron  
Raymond J. Barry ....  Mr. Kovic  
Caroline Kava ....  Mrs. Kovic  
Josh Evans ....  Tommy Kovic  
Seth Allen (II) ....  Young Tommy  
Jamie Talisman ....  Jimmy Kovic  
Sean Stone ....  Young Jimmy  
Anne Bobby ....  Suzanne Kovic  
Jenna von Oy ....  Young Suzanne  
Samantha Larkin ....  Patty Kovic  
Erika Geminder ....  Young Patty  
Amanda Davis (I) ....  Baby Patty  
Kevin Harvey Morse ....  Jackie Kovic  
Kyra Sedgwick ....  Donna, Ron's Girlfriend  

User Rating:  6.9/10 (5009 votes) 
高いですねえ。
流石に、オリバー・ストーン監督です。 
  
User Comments:
Jake Lamkinsさん
Arkansaw
1998年11月29日
力強く感動的な映画

60年代後半と70年代初頭を思い出させてくれる。
ヴェトナム戦争と人種対立でアメリカが分裂していた頃である。
よく出来ており、オリバー・ストーン監督は、オスカーものである。
Kovicの原作にかなり忠実であり、
かれもまた、脚本賞をオリバー・ストーンと分かち合った。
ゴールデングローブ賞もとった。
必見の作品。

オトーサン、
物足りないので、もうひとりのコメントを読みました。
同時多発テロの直後のアメリカ市民の意見です。

dpmorettiさん
LA
2001年9月18日
いま見ると、気色悪い

私は、ポール・ニューマンが、
「トップガン」のような好戦的な映画とバランスをとるために、
トム・クルーズにこの映画への出演を薦めたのを知っている。
この映画、はじめてみたときには、たいして感動しなかった。 
でも、何と時代は変わってしまったのだろう。
勇敢な消防士たちを失い、
クルマの窓々には星条旗を掲げている現在、 
われわれが戦争の汚い側面を忘れがちだということを
この映画は思いださせてくれる。 
しかし、今日、時代は変わり、事態は複雑になっている。 
ヴェトナムと反対に、わが国が攻撃されたのだ。 
そして罪のない市民たちが犠牲になったのだ。
ビン・ラディンとその仲間たちは、60ケ月前に 
アメリカの弱体化した軍事力が
自分たちを勇気づけてくれると言っていた。 
一体、我々はどうしたらいいのか? 
私にはわからない。 
毎日、奇跡が起こることを神に祈るだけである。 
ほかにやることなんてあるだろうか?

オトーサン、
こういうコメントを読むと、
もう付け加えることがありません。
「......」
アメリカとタリバンの情報合戦、
いずれが狸か狐か分からない今日この頃です。


卒業白書

オトーサン、
山荘の近くのホームセンターへ。
玄関のドア・ノブのネジがなくなったので。
ところが、肝心のネジはいいのがなく、
何とDVDを安売りしていました。
2000円のを1800円、
たまらず買ってしまいました。
「卒業って確か名作だったなあ。
家に置いておいてもいいか」
ところが、題名をよく見ると
「卒業白書」でした。
しかも「卒業」ならもう批評済み。
あーあ。
最近、どうも頭のネジが狂ってきたようです。

原題:Risky Business (1983)  
監督:Paul Brickman  
脚本:Paul Brickman  
Genre: Action / Comedy 
上映時間:99分
あらすじ:
シカゴ郊外の10代の若者の両親が休暇に出発する。
若者は、いい気になって、
無断で父親のポルシェを乗りまわすが、
お金が沢山いるようになる。
ちょっとびっくりするようなやり方での金儲けに走る。 

出演者: 
Tom Cruise ....  Joel Goodson  
Rebecca De Mornay ....  Lana Scharf  

DVDのカバーには、
トム・クルーズ記念すべき主演第1作!!とありました。
経歴をみてみましょう。

TOM CRUISE トム・クルーズ 
誕生日 1962/7/3 
出身 米ニューヨーク州シラキューズ 
10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。
ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、
ケガで断念。俳優を志す。
卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、
81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに
「タップス」で大役を得る。
87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。
90年に現在の妻ニコール・キッドマンと結婚するが、
2001年8月離婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」
1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」
     「卒業白書」「栄光の彼方に」
1985年「レジェンド/光と闇の伝説」
1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇
1988年「カクテル」◇「レインマン」
1989年「7月4日に生まれて」◇
1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇
1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇
1996年「ザ・エージェント」◇
     「ミッション・インポッシブル」◇
1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇
1999年「マグノリア」◇
2000年「M:I−2」◇
2001年「ヴァニラ・スカイ」◇

 
その他の出演者:
Joe Pantoliano ....  Guido the Killer Pimp  
Richard Masur ....  Bill Rutherford - Princeton Recruiter  
Bronson Pinchot ....  Barry  
Curtis Armstrong ....  Miles  
Nicholas Pryor ....  Joel's Father  
Janet Carroll ....  Joel's Mother  
Shera Danese ....  Vicki  
Raphael Sbarge ....  Glenn  
Bruce A. Young ....  Jackie  
Kevin Anderson ....  Chuck  
Sarah Partridge ....  Kessler  
Nathan Davis ....  Business Teacher  
Scott Harlan (I) ....  Stan Licata  

User Rating:  6.7/10 (3950 votes) 
まあ、こんなところでしょうか。

User Comments:
Steveさん
1998年10月11日
高校は最後のフロンティア

この映画は、80年代の怒れる若者映画
というジャンルでは高い水準である。 
コールガールが登場する点では、
"The Graduate" とほとんど同じ。
ジョエル・グッドソンがいる。いわゆる大学生で、
未来に不安を抱いている。
成績が、他の1500人の学生よりよくないからである。
ある週末、両親が外出し、友人がこういう。
「なあ、遊ぼうよ」
酒をのみ、音楽を鳴らし、
父親のクルマを乗り回し、女遊びをする。
この映画には、自由時間が少ししかなく、
実社会に入る前に、
多くの種まきを強いられている学生たちについての
素晴らしい描写がある。
トム・クルーズは、見栄ぱりで、
理想主義のジョエルを演じて、いい仕事をしている。
かれは、売春婦のレベッカ・ドゥ・モーネイから愛を学び、
トラブルに巻き込まれる。
大学受験準備中のシニアにとては、
相対的に重要なテーマであり、
ある種のメッセージがこめられている。
このカテゴリーのなかではいいが、
まったく魅力のない映画である。 
まあ、5点か。

オトーサン、
この高校生ジェフェリーくんが、
親の留守をいいことに、
やりたい放題をしはじめたので、
「おいおい、そこまでやるのかよー」
とハラハラ、ドキドキ。
隣家に忍び込んで、
女性がシャワーを浴びているのを盗み見る。
「よかった、白昼夢だった」
ところが、そんなのは手はじめ。
コールガールを自宅に呼ぶ無軌道ぶり。
さらには、
原題にあるリスキー・ビジネスに手を出します。
「どんなビジネス?」
「いわないほうがいいでしょう。
人類最古の商売です」

ところが...
自宅で大乱交パーティをやっている最中に、
何と名門プリンストン大学のリクルーターが訪問。
ジェフェリーくん、成績不良ですから、
プリンストンなんて、まったくの高根の花。
親のコネで何とか面接だけは、
受けさせてもらう手筈になっていたのです。
そんな最中ですから、
面接もボロボロ。
ところが、窮余の一策で、
ジェフェリーくんときたら、
リクルーターに女性をあてがってしまうのです。
「で、結果は?うまくいったの?」
「いわないほうがいいでしょう」
「でも、そこはそれ、ヒントくらいくれたって」
では、お答えしましょう。
ジェフェリーくんを演じているのは、誰でしたっけ?
どうやったって、悪いようにはなりせん。


トレーニング・デイ

オトーサン、
週末、どの映画から見ようかなあと迷いました。
若いひとに聞くと、
「ロック・ユター」が面白いということですが、
やはり、デンゼル・ワシントン主演の映画にしました。
だって、黒人俳優NO.1の彼の出演作品ときたら、
まったく当たり外れがないのです。
弱きを助け、ワルをぶちのめすのが、彼の役柄。
そして、4児のやさしい父親。

原題:Training Day (2001)  
監督:Antoine Fuqua  
脚本:David Ayer
Genre: Drama / Crime / Action
Rated R for brutal violence, pervasive language, 
drug content and brief nudity. 
上映時間:120分
あらすじ:
若い警官(イーサン・ホーク)は、
ロサンゼルス警察の麻薬捜査官になることを夢見る。
しかし、教育訓練係(デンゼル・ ワシントン)が
不正を行っていることを知って、
その夢は、悪夢になる。
月日が経つにつれ、若い士官はあらゆる汚職にさらされ、
コカインを吸うことを強いられ、
殺人の介助役までさせられる。
すべては、古参の警官が仕組んだことだった。
というのも、大金を持っていかないと
真夜中までに殺されるからである。
ロシアのマフィアと一緒にやってしまったミスを
カバーするためだった。


出演者: 
Denzel Washington ....  Alonzo Harris  
Ethan Hawke ....  Jake Hoyt  

やはり、この名優2人の経歴を
押さえておきましょう。

DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 
誕生日 1954/12/28  
出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 
父は牧師、母はゴスペル歌手。
フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、
やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。
その後、ニューヨークへ戻り、
プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。
テレビでは77年「ウィルマ」や
6年続いたシリーズ「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。
映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。
89年「グローリー」でアカデミー助演男優賞受賞。
「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞にノミネート、
「マルコムX」のマルコムX役で
アカデミー主演男優賞にノミネートされている。
私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」
1984年「ソルジャー・ストーリー」
1986年「キングの報酬」
1987年「遠い夜明け」
1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」
1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞
      「刑事クイン 妖術師の島」
          「リユニオン 再会」
1990年「モ’・ベター・ブルース」
          「私の愛したゴースト」
1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「マルコムX」◇
1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」
          「ペリカン文書」◇
1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇
     「バーチュオシティ」
1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」
1997年「悪魔を憐れむ歌」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◇
1999年「マーシャル・ロー」◇
          「ボーン・コレクター」◇「ザ・ハリケーン」◇
2000年「タイタンズを忘れない」
2001年「トレーニング・デイ」 

オトーサン、
われながら感心します。
デンゼルの映画、よく見ているなあ。
「マーシャル・ロー」、「ボーン・コレクター」、
「ザ・ハリケーン」、「タイタンズを忘れない」
最近の作品は、みな見ている。
みんないい映画ばかりだった。

ETHAN HAWKE イーサン・ホーク 
誕生日 1970/11/7  
出身 米テキサス州オースティン 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1985年「エクスプロラーズ」
1989年「いまを生きる」「晩秋」
1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」
     「真夜中の戦場」
1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」
1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」
     「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」
1995年「恋人までの距離」「サーチ&デストロイ」
1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇
1998年「ニュートン・ボーイズ」◇
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇
2000年「ハムレット」
2001年「トレーニング・デイ」 

うまいなあ。若手の有望株だ。
そうか、「ヒマラヤ杉に降る雪」の
主人公だったんだ。
ところで、工藤由貴ちゃん、
その後、どうしたんだろう。鳴かず飛ばずだな。

その他の出演者:
Scott Glenn ....  Roger  
Tom Berenger ....  Stan  
Cliff Curtis ....  Smiley  
Snoop Doggy Dogg ....  Sammy  
Macy Gray ....  Sandman's Wife  
Eva Mendes   
Charlotte Ayanna ....  Lisa Hoyt  
Harris Yulin ....  Doug Rosselli  
Raymond J. Barry ....  Lou Jacobs  
Emilio Rivera ....  Veterano  
rest of cast listed alphabetically  
Samantha Becker ....  Letty  
Raymond Cruz ....  Smiley's thug  
Dr. Dre ....  Paul  
Mimi Fletcher   
Jaime Gomez (I) ....  Mark  
Peter Greene (I)   
Sarah Danielle Madison   
Cle Shaheed Sloan   
Will Foster Stewart   
Julie Stranahan ....  Female Cop  
 

User Rating:  7.5/10 (1092 votes)   
高いですねえ。
これだけの名演技、そうザラにはありません。

User Comments:
jaysikuraさん
Toronto, Canada
2001年9月11日
驚くべきよい刑事もの。

正直なところ、私はあまり期待せずに
トロント映画祭に、この映画を見にいった。
見終わった後、私は上手に書かれ、見事に監督され、
そして信じられないほど上手に演じられた
ロサンゼルスの警官スリラーを見ることができて
好印象をもった。
物語は、イーサン・ホークに焦点を合わせている。
麻薬捜査官に昇進した後、
型破りのベテラン警官、デンゼル・ワシントンと一緒に
ある日トレーニングに外出するのである。
プロットについては、これ以上を言わないが、
ふたりの俳優は、大変上手に演じていた。
ワシントンが度が過ぎているのに対し、
ホークは、非常におとなしかった。
映画は心地よい速いペースで進行し、
終わりまで、画面に釘づけにさせられる。
欠点がないというわけではないが、
このジャンルの映画としては、それは極めて目立たない。
もし、あまり七面倒臭いことを考えないで、
2時間、面白く過ごそうというのなら、
外出して、この映画を見なさい。

オトーサン、
見終わって、ブチのめされました。
ひところ、
新潟県警、
神奈川県警、
大阪府警などで、
警官の不祥事が相ついで、
顰蹙をかったことがあります。
当時、オトーサンは、
「正義の味方がなんていうことを」
大学の同窓生で、
当時の某県警本部長の友人に
怒ったものです。
ところが、この映画を見ると、
「そうか、
巨悪をくじくには、
自分の身を危険にさらしても
悪を演じねばならないのか。
警官って大変だなあ」
なーんて、思うようになりました。

この映画、
デンゼル・ワシントン、イーザン・ホーク、
どちらがアカデミー賞をとっても不思議ではありません。
結構、見ているひとは多かったですよ。


ファイアートラップ

オトーサン、
まだ、同時多発テロの映像の後遺症が残っていて、
ビル火災の写真がカバーに載っているDVDを借りてしまいました。
アメリカでも、ひとびとは、外出を避け、もっぱらビデオ鑑賞とか。
「これじゃあ、景気が冷え込むはずだよなあ」

原題:Firetrap (2001)  
おお、2001年の作品なんだ。
日本では公開されず、DVDだけ発売かも。

監督:Harris Done  
脚本:Diane Fine Richard Preston Jr.  
genre:記載なし
まだ準備中なのかも。
Action / Drama / Thrillerかなあ。
Rated R for violence
上映時間:97分
あらすじ;記載なし
泥棒コンビ、マックスとポールは、
絶妙なパートナーシップで順調に泥棒稼業を続けている。
ところが、侵入したビルの6階で火災が発生。
マックスは、一旦は、避難するが、
目的達成のために、警官を装って再びビルに舞戻る。
火災は激しさを増していく。

出演者: 
Dean Cain ....  Max Hooper  
Richard Tyson ....  Paul Brody 
Vanessa Angel ....  Beth Hooper   

マックスの妻役のVanessa Angelは、
海外映画俳優マガジンに経歴が載っていませんでした。 
まだ無名なのでしょう。
マックスは元気だけが取り柄です。

DEAN CAIN ディーン・ケーン 
誕生日 1966/7/31  
出身 米ミシガン州 
元全米プロアメフトチーム
”バッファロー・ビルズ”の選手だったが、
膝の故障で俳優に転身。
テレビ・シリーズ
「ヒバリーヒルズ高校生白書」の演技が認められ、
「新スーパーマン」のスーパーマン役に。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2000年「ファイアートラップ」「ファイナル・ウォー」
     「氷の疑惑 ノー・アリバイ」
     「ブロークン・ハーツ・クラブ」

その他の出演者:  
Dale Godboldo ....  Vinnie  
Clay Donahue Fontenot ....  Firefighter Winston  
Jenna Gering ....  Traci  
Mel Harris ....  Cordella Galloway  
John O'Hurley   
Lori Petty ....  Lucy  
Elena Sahagun ....  Kaitlin  
Jim Storm ....  Jack Galloway  
Harry Van Gorkum   
Steven Williams (I) ....  Firefighter Chief  
  
User Rating:  5.3/10 (13 votes) 
スゴイですねえ。
13人しか投票していないなんて、

User Comments:
Wayne Huffmanさん
Honolulu, Hawaii
2001年3月17日
タワリング・インフェルノよりいい。

これ、かなりいい映画だと思うよ。 
いくつか脚本に欠陥があるけどなあ。 
(警報システムが作動したのに、 
どうして煙が除去されないの? 
水を止めたら、水圧低下が水圧計で分かるはずだけどなあ? 
スプリンクラーはどこに行ってしまったの?) 
でも、火災シーンは、いままでで最高。
(いくつかのシーンで、消火剤が見えたりしたけどなあ)
消火活動については、まだ、ミスがあるよ。 
誰も道路から火災の起きている6階に放水しないなんて。
長いはしごは、何のためにあるんだ!
でも、脚本はいいと思うよ。 
マックスを演じたディーン・ホッパーはいいと思う。 
いいシリーズものになるんじゃないかな。

オトーサン、
このUser Commentsを書いた
Wayne Huffmanさんは、
消防関係者であるとにらみました。
映画評というよりも、
火災シーンの監督みたいです。
でも、imdbのUser Commentsの面白さは、
思いもかけぬひとに出会えること。
「同時多発テロで、
ハワイは観光客が減ったというけれど、
大丈夫かなあ。
Wayne Huffmanさんのところは?」 


ガープの世界

オトーサン、
この映画、名作と聞いていましたが、
ようやくめぐりあえました。
見るのが勿体なくて、
何度も途中でDVDのstopボタンを押しました。
ロビン・ウィルアムス、グレン・クローズ、
ほんとうにうまい役者さんです。
物色中の郊外住宅に、
目の前で、軽飛行機が突っ込むシーンがありました。
「こういうことが起こる確率はゼロに限りなく近いから、買おう!」
オトーサン、ロビンのせりふを聞いて、
目からウロコ。
「フーン、そういう発想もあるのか!」

原題:World According to Garp, The (1982)  
監督:George Roy Hill  
原作:John Irving (I)
脚本:Steve Tesich  
Genre: Comedy / Drama / Romance
上映時間;131分
あらすじ:
ジョン・アーヴィンの原作にもとづく 
この映画は、T S Garpとその母Jennyの自叙伝である。 
ガープは、 "serious" 作家だが、 
ジェニーは、フェミニスト宣言を書いた。 
タイミングがよく、
彼女は、抑圧された女性たちのシンボルになった。 

出演者: 
Robin Williams ....  Garp  
Glenn Close ....  Jenny Fields  
ガープを演じるロビン・ウィリアムズ、
その母を演じるグレン・クローズ
うまい!
ふたりとも、ほんとうに巧い!

早速、経歴をみましょう。
ロビン・ウィリアムスは、
「グッドモーニング、ヴェトナム」の名演技でおなじみ。
グレン・クローズは初対面かも。
でも、どこかで見たような顔です。

ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 
誕生日1952/7/21 
出身 米イリノイ州シカゴ 
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の
ゲスト出演がブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」でアカデミー助演男優賞。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(ナ)
     「グッドモーニング、ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」▲
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」「3人のエンジェル」▲
1996年「バードケージ」「ジャック」「ハムレット」
     「シークレット・エージェント」▲
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」アカデミー助演男優賞
     「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
     「アンドリューNDR114」
2001年「A.I.」(ナ)


GLENN CLOSE グレン・クローズ 
誕生日・性別 1947/3/19 
出身 米コネチカット州グリーンウィッチ 
カレッジ・オブ・ウィリアム&メアリー大学卒業後、
ニューヨークで舞台デビュー。
82年「ガープの世界」で映画デビューし、
アカデミー賞にノミネートされる。
他に「再会の時」ナチュラル」「危険な情事」「危険な関係」でも
アカデミー賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「ガープの世界」
1983年「再会の時」
1984年「THE STONE BOY」
     「グレイストーク/ターザン伝説」(声)「ナチュラル」
1985年「白と黒のナイフ」
1987年「危険な情事」
1988年「危険な関係」「LIGHT YEARS」(声)
1989年「この愛の行方」
1990年「運命の逆転」「ハムレット」
1991年「ミーティング・ヴィーナス」「フック」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「ザ・ペーパー」
1995年「ANNE FRANK REMEMBERED」
1996年「ジキル&ハイド」「マーズ・アタック!」「101」
1997年「エアフォース・ワン」「パラダイス・ロード」
1999年「クッキー・フォーチュン」「彼女を見ればわかること」
2000年「102」

そうか、
「危険な情事」や「彼女を見ればわかること」
でお目にかかっているんだ。 


その他の出演者:
Mary Beth Hurt ....  Helen Holm  
John Lithgow ....  Roberta Muldoon  
Hume Cronyn ....  Mr. Fields  
Jessica Tandy ....  Mrs. Fields  
Swoosie Kurtz ....  The Hooker  
James McCall ....  Young Garp  
Peter Michael Goetz ....  John Wolfe  
George Ede ....  Dean Bodger  
Mark Soper ....  Michael Milton  
Nathan Babcock ....  Duncan  
Ian MacGregor (I) ....  Walt  
Warren Berlinger ....  Stew Percy  
Susan Browning ....  Midge Percy  

 
User Rating:  7.0/10 (2989 votes) 
高いですねえ。

User Comments:
joeyramone78さん
kentucky
2001年9月27日
私の大好きな映画のひとつ!

"ガープの世界" は、
私に子供の頃のいくつかのことを思い出させてくれる。 
まず、ビートルズ。冒頭の歌がそうだ。
ロビン・ウィリアムス、
そう、彼のことはあまり知らないが、
彼の演技はドラマティックで、 
悲しみの何たるかを気付かせてくれる。 
本当のところ、ジョン・アーウィンの原作を読んでいないが、
いつか必ず読むことになるだろう。 
この映画、ほんとに愉しませてもらった。
そして、いま、世の中の見方が変わった。 
見事な演技、脚本、撮影で、 
"Garp" は、見るたびに感動させてくれる。 
これまでのところ、
Robin Williams も Glenn Closeも、
この映画ほどいい演技はみせてくれていない。 
Robertaを演じるJohn Lithgowは、まったくのhootだ。 
この映画は、あまくほろ苦い世界にもどらせてくれ、 
ある時は、涙、ある時は、笑いをとどけてくれる。 
ちょうど現実の人生のように。 
明らかに、おなじような効果がある映画は、
過剰なほど存在するなかで、 
この映画を大好きになった理由は、 
ドラマティックだけれども重たくなく、
おかしいけれども、皮肉っぽくない。
 "The World According To Garp"は、
単純で完璧な映画体験をさせてくれる。

オトーサン、
冒頭からビートルズの歌に魅了されました。
ご紹介しましょう。

僕が老いて
髪が抜け落ちても
この想いを忘れずに
僕に愛のプレゼントを
夜中に帰っても閉め出さずに
64歳になっても
愛しておくれ

オトーサン、
若きビートルズの
軽妙な歌声を聞いて、
うめきます。
「何て残酷な歌なんだ。
オレ、もうそろそろ
63歳の誕生日なんだぜ」


エンパイア・レコード

オトーサン、
久しぶりに、京都の三千院へ。
そう、あの歌で有名なお寺です。
「京都、大原、三千院。恋に疲れた女がひとり...」
日曜日で時代祭りの前日ということもあって、
バスも満員、交通渋滞でした。
帰りの新幹線も満員。とにかく疲れました。
そんななか、旅館の浴衣で、このDVDをみたのですが、
全然ムードがちがって、あまり愉しめませんでした。

原題:Empire Records (1995)  
監督:Allan Moyle  
脚本拒否:Carol Heikkinen
Genre: Comedy / Drama
Rated PG-13 for sexual situations, language and a drug issue. 
上映時間:99分
エンパイア・レコードは、町のレコード店。
大きなチェーンに売却されようとしている。
店員のルーカスが
その日の売上をもとに金儲けに失敗したあと、 
店員たちは、みんなが結束して、
金儲けのために乱チキ・パーティを企画する。 
しかし、こうした日々を通じて、 
彼らは、自分が何者なのか、
何をしようとしているのかを知る。
これは、愛と個人的悲劇と真の自己発見の物語である。 
ロックンロールも、かなり聞くことができる。 

出演者: 
Anthony LaPaglia ....  Joe  
Rory Cochrane ....  Lucas  
Renee Zellweger ....  Gina  

みんななかなか元気ですが、
ここでは、やはりボスのジョーを演じた
の経歴をみましょう。
どこかで、お目にかかった顔です。

ANTHONY LAPAGLIA アンソニー・ラパグリア 
誕生日 1959/1/31  
出身 オーストラリア 
教師や靴のセールスマンなど、
様々な仕事を転々とした後、
84年に渡米して舞台で活躍。
89年「ニューヨークの奴隷たち」で映画デビュー。
テレビでは「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」でブレイク。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「ニューヨークの奴隷たち」
1990年「本日はお日柄もよく ベッツィの結婚」
1991年「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」
     「ニューヨーク・ジャスティス〜許された犯罪〜」
1992年「イノセント・ブラッド」「奇跡が降る街」
     「暗闇のささやき」
1993年「ハネムーンは命がけ」
1994年「依頼人」
1995年「エンパイア・レコード」
1996年「トゥリーズ・ラウンジ」
1997年「コマンドメンツ」
1998年「フェニックス」
1999年「ギター弾きの恋」「サマー・オブ・サム」
2000年「オータム・イン・ニューヨーク」
 
「そうか、オータム・イン・ニューヨークだったんだ。
ちょっと苦労してるひとって感じの役が似合ているな」

その他の出演者:
Debi Mazar ....  Jane  
Maxwell Caulfield ....  Rex Manning  
Johnny Whitworth ....  A.J  
Robin Tunney ....  Debra  
Ethan Embry ....  Mark  
Coyote Shivers ....  Berko  
Brendan Sexton III ....  Warren  
Liv Tyler ....  Corey  
James 'Kimo' Wills ....  Eddie  
Ben Bode ....  Mitchell  
Gary Bolen ....  Croupier  
Kimber Sissons ....  Woman at Craps Table  

 
User Rating:  6.0/10 (4287 votes) 
かなり高いスコアでしょう。
  
User Comments:
tori popeさん
North Carolina, USA
2001年9月18日
ちょっと変わった駄作

これは古典的な青春映画である。 
でも、このジャンルの他の映画とは一風変わっている。 
ファンタジックなシーン、はやいテンポのおかげで、 
 "Reality Bites", "The Breakfast Club", "Suburbia"といった
映画とは異なって、ユニークである。
登場人物たちは、記憶に残る。
かれらのからみあいは、この映画を特別のものにしている、 
とくに、店長のジョーといかれた店員たちの関係は、親子みたいである。 
90年代の最高の映画のひとつ。. 

オトーサン、
このDVDで、唯一、面白かったことがあります。
「おお、レニーが出てる!」
そうなのです。
「ブリジット・ジョーンズの日記に
主演しているレニー・ゼルウィガーが、
端役で出ているのです。
まだ若いし、太っていますが、
愛くるしい感じは、そのまま。
「この映画で、認められたのかなあ」
ほんとに、有名になるきっかけって
何だか分からないものです。

最後に、ひとつ。
三千院はもう俗化して、混んでいますので、
穴場を教えましょう。
おとなりの実光院。
紅葉と不断桜が一緒にみられます。
お座敷に座って、山をながめ、お抹茶を飲めます。
静かです。

でも、この文章がきっかっけで、
このお寺が有名になるはずなんて、
やっぱ、ないよなあ...、


ドラキュリア

オトーサン、
狂牛病の安全宣言を聞いて、怒り心頭。
「どこが安全なんだ。
原因も分からずに。
何万頭もの牛を縦に切ったときに
飛び散った血肉の始末は、どうなんだ?」
そんなご時世ですから、
吸血鬼ドラキュラの映画なんて、もう恐くありません。
窓口で「ドラキュラ」というと、
お嬢さんに「ドラキュリアです」と訂正されました。
「何でドラキュリアなんて、命名するんだよ。
ちっとも恐くないじゃないか」>
でも、恐かったですよ。
最後の30分くらい、ほんと、逃げ出したかった...。

原題:Dracula 2000 (2000)  
「ねっ、お嬢さん、
原題は、やっぱりドラキュラでしょ」

監督:Patrick Lussier (I)  
原作:Joel Soisson
Patrick Lussier (I)  
Genre: Horror 
Rated R for violence/gore, language and some sexuality. 
上映時間:99分
あらすじ: 
これは、古典的ゴシック様式のホラー映画のミレニアム版。
ウィリアム・ヴァン・ヘルシング教授(パルマー)は、
イギリスの骨董品ディーラーであるが、
過去に、ドラキュラ伯爵(バトラー)と争っていた。
甥のサイモン(ミラー)は、
見習中の吸血鬼ハンターである。
ヴァン・ヘルシングとサイモンは、
強敵ドラキュラからヴァン・ヘルシングの娘である
メアリー(ワーデル)を救うために
ロンドンからニューオーリンズに飛ぶ。

出演者: 
Gerard Butler ....  Dracula  
Christopher Plummer ....  Abraham/Matthew Van Helsing  
Jonny Lee Miller ....  Simon Sheppard  
Justine Waddell ....  Mary Heller/Van Helsing  

みんなあまりうまくないなあ。
強いていえば、
ドラキュラ役のジェラード・バトラーかも。
ちょっと、キアヌ・リーブス似です。
経歴、一応チェックしておきましょうか。
    
GERARD BUTLER ジェラード・バトラー 
誕生日 1969/11/13 
出身 英スコットランド・グラスゴー 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1997年「トゥモロー・ネバー・ダイ」
2000年「ドラキュリア」
2001年「騎馬大王アッティラ/平原の支配者」 

その他の出演者:
Jennifer Esposito ....  Solina  
Omar Epps ....  Marcus  
Colleen Fitzpatrick (I) ....  Lucy Westerman  
Jeri Ryan ....  Valerie Sharp  
Sean Patrick Thomas ....  Trick  
Danny Masterson ....  Nightshade  
Lochlyn Munro ....  Eddie  
Shane West ....  J.T  
Tony Munch ....  Charlie  
Tig Fong ....  Dax  
Jonathon Whittaker ....  Detective Gautreaux
  
User Rating:  5.2/10 (1588 votes) 
低いですね。

User Comments:
Mr Movie Buff 666 さん
Ipswich, England
2001年6月18日
とてつもない馬鹿映画。

まず言っておきたい。
見に行く前に、傑作を期待してはいけない。
がっかりするからである。
これは、仲間と土曜日の夜に一緒に見る映画である。
座って、リラックスして、何も考えないという時がいい。
いっぱいパッケージが入っている。
美しい女性たち、セックス、戦い、血の塊、アクション
そして驚くべきヘビメタ・サウンド・トラック。
冒頭、ハイテク装備の泥棒の一団が、
骨とう品のプライベート・コレクションに押し入る。
しかし、古い棺以外の何も見つかられなかった。
少なくとも、棺のなかには貴金属があると思って、
泥棒たちは、棺を持ち出し、蓋を開ける。
その途端、厳重に警備されている宝物であった理由が分かる。
ドラキュラ伯爵自身が入っていたのである。
ドラキュラ伯爵は、逃亡し、
若い花嫁を探しに、夜の闇の中に消える。
彼の長年の強敵、
ヴァン・ヘリシング教授(クリストファー・プランバー)と
その若きパートナー、
サイモン・シェパード(ジョニー・リー・ミラー)は、
伯爵につかまった不運な少女を発見しようとする。
プロットは単純だが、素晴らしいアクションが連続する。
安っぽいホラー映画である。
脚本は、まあ最悪といっていいだろう。
監督は、ところどころスタイリッシュである。
エンディングがまた最悪、
妙にクレバーであろうとしているからである。
おかげで、本来のよさがなくなり、大混乱。
サウンド・トラックは、
Slayer, Incubus, Static-X, powerman 5000を収めており、
ヘビメタが素晴らしい。
十分堪能できる。

オトーサン、
ドラキュラ映画での傑作といわれる
1992年の作品を無性に見たくなりました。  
監督は、あのフランシス.F.コッポラ。  
ヴァン・ヘルシング教授に、アンソニー・ホプキンズ、
因みに、User Ratingは、6.9/10 (8406 votes) 

あの淀川長治さんの映画評もみましたよ。
http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/92/921229ydg.html
今どき何故『ドラキュラ』(一九九二年)。
しかも恋に狂ったドラキュラ。
まったくおセンチ・コッポラ。
華麗。
ドラキュラのゲイリー・オールドマン、
姫のウィノナ・ライダー、
加えて若きキアヌ・リーブス、
教授のアンソニー・ホプキンズ。
すべて悪かろうはずはない。
ただし再び口に出る、コッポラ、何故にドラキュラなるや?

「ねえ、スゴイでしょう」
是非、再上映してほしいものです。
そうそう、ドラキュリアって、ルーマニア語だそうです。


トゥームレイダー

オトーサン、
この映画、予告編を何度も見ましたが、
どうも見る気にはなれませんでした。
だって、特撮だらけで、
女性007が大活躍するだけ。
ところが、数日前に「17歳のカルテ」をみて、
アンジェリーナ・ジョリーの演技のすばらしさに感動し、
俄かフアンに。
「こりゃ、早速、見にいかなくては」
映画館、平日の午後だというのに、
若い女性で混んでいました。
「おお、ヒットしているんだ」

原題:Lara Croft: Tomb Raider (2001)  
監督:Simon West (I)  
原作:Sara B. Cooper
脚本:Mike Werb  
Genre: Action / Adventure / Mystery 
Rated PG-13 for action violence and some sensuality. 
上映時間:100分
あらすじ:
これは、人気が高いビデオゲーム・シリーズ、
「トゥームレイダー」を映画化したもの。
古代の遺物ハンターララ・クロフトの冒険談である。
彼女は古代の地下埋葬所や
古代帝国の遺跡に残る残骸のなかから
貴重品や細工物を探しに、
エキゾチックな場所を旅行する。
きつい衣装で死に反抗することに対して、
女インディ・ジョーンズ、 
ララ・クロフトの探検は、贅沢きわまりない。
アクション、危険、陰謀、サスペンスにあふれ、
迫り来る死から、さまざまな特技を駆使して、逃れる。

出演者: 
Angelina Jolie ....  Lady Lara Croft  
Iain Glen ....  Manfred Powell  
Jon Voight ....  Lord Richard Croft  

何といっても、
アンジェリーナの映画です。
経歴を見ましょう。

ANGELINA JOLIE アンジェリーナ・ジョリー 
誕生日 1975/6/4  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父はジョン・ボイト。
名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学ぶ。
最初の結婚は「サイバーネット」で共演したジョニー・リー・ミラー。
2000年5月に「狂っちゃいないぜ!」で共演した
ビリー・ボブ・ソーントンと再婚。
ビリー・ボブ・ソーントンの名前をいくつも入れ墨している。
1999年「17歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞を受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1993年「サイボーグ2」
1995年「サイバーネット」
1997年「不法執刀」
1999年「狂っちゃいないぜ」◆「ボーン・コレクター」◇
     「17歳のカルテ」◇アカデミー助演女優賞
     「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇「第一目撃者」◇
2000年「60セカンズ」◇「ボワゾン」◇
2001年「トゥームレイダー」◇ 


その他の出演者:
Daniel Craig (I) ....  Alex West  
Noah Taylor ....  Bryce  
Chris Barrie ....  Hillary the Butler  
Julian Rhind-Tutt ....  Mr. Pimms  
Leslie Phillips (I) ....  Wilson  
Richard Johnson (I) ....  Distinguished Gentleman  
Robert Phillips (I) ....  Assault Team Leader  
Rachel Appleton ....  Young Lara  
Henry Wyndham ....  Boothby's Auctioneer  
David Cheung (I) ....  Head Laborer  
David K.S. Tse ....  Head Laborer  
Ayla Amiral ....  Little Cambodian Girl  

User Rating:  5.5/10 (6178 votes) 
ちょっと低すぎませんか?  
6.5くらいはあると思います。

User Comments:
cjphilliさん
2001年6月14日
大好きな女優が、 
大好きなゲームをよみがえらせた。 
それも、すごいやり方で!!!!!

この映画はショッキングだ!
私はゲームとアンジェリーナ・ジョリー
双方の熱烈なファンである。
ビデオゲームがよみがえってきた。
アクションは激しく、周到に計画されていた。
この映画をインディ・ジョーンズと比べるひとがいるが、
そんなのは、問題外。
物語の神話的な要素は素晴らしかったし、
特殊効果も素晴らしかった。
しかも、人間ドラマもあった。
彼女を馬鹿にするひともいるが、
ララを実在する人物と感じることができるじゃないか。
アンジェリーナ・ジョリーと
父親のジョン・ボイトがはじめて共演しているが、
二人は、本当にこの役柄に生気を注ぎこむことができた。
最後に言っておこう。
ぜひ、
アンジー!
ララ!
「トゥーム・レイダー2」を作ってほしい!!!


オトーサン、
うらやましくなります。
「ふーん、親子共演かあ。いいなあ」
そこで、急に実の親のジョン・ボイトの
経歴も見ておきたくなりました。

JON VOIGHT ジョン・ボイト 
誕生日 1938/12/29 
出身 米ニューヨーク州ヨンカース 
高校時代から演劇を学び、
22才の時、オフ・ブロードウェイにデビュー。
67年映画デビュー。
「真夜中のカーボーイ」でニューヨーク批評家協会賞と
英国アカデミー賞受賞。
「帰郷」でカンヌ映画祭主演男優賞と
アカデミー主演男優賞受賞。
娘に俳優のアンジェリーナ・ジョリーがいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「スーパーヒーロー/Mr.フランク」
         「墓石と決闘」「青春の渚」
1969年「真夜中のカーボーイ」
1971年「キャッチ22」「脱出」
1974年「コンラック先生」「オデッサ・ファイル」
1975年「殺意の行方」
1978年「帰郷」◇アカデミー主演男優賞
1979年「チャンプ」
1982年「大狂乱」
1983年「五人のテーブル」
1985年「暴走機関車」
1986年「デザート・ブルーム」
1990年「エタニティ/永遠の愛」
1994年「傷だらけのカーボーイ」
1995年「ヒート」
1996年「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「アナコンダ」◇「ローズウッド」
         「レインメーカー」◆「クロスゲージ」
1998年「Uターン」「フランダースの犬」◆
         「エネミー・オブ・アメリカ」◆
     「ジェネラル/天国は血の匂い」
1999年「バーシティ・ブルース」◆
2001年「パール・ハーバー」◆
         「トゥームレイダー」◆ 

オトーサン、
ジョン・ボイトの生年月日をみて、
びっくり。
「オレと同い年じゃん。
しかも、同じ月じゃん。
あちらは有名、こちらは無名。
あちらは、アカデミー賞をとったのに、
こちらは、ノーベル賞にも無縁。
あちらの娘は、26歳で再婚。
こちらの娘は、28歳で独身。

強いて威張れることがあるとすれば、
あちらは離婚で、
こちらは離婚せずというくらいか。
でも、それって、
甲斐性なしってことかもなあ...」


バックドラフト

オトーサン、
題名をみて「バックドラフトって何じゃい?」
と訝ります。
原題をそのまま日本語の題名にされると、
無学なものは、大変困るのです。
「バックは後ろだ。
ドラフトはドタフト会議だから、選抜だ。
いや、ドラフト・ビアもあるぞ。
そうすると、後ろ選抜? 何じゃあこりゃあ」

原題:Backdraft (1991)  
監督:Ron Howard  
脚本:Gregory Widen 
Genre: Action / Drama / Mystery / Thriller
上映時間:132分
あらすじ:
一連の放火・殺人事件の調査に参加し、
新人消防士が兄と他の消防士から認められようとする。
消防士の任務と私生活の詳しいレポートは、
当然のことながら広範囲にわたる
華麗なテクニックや特殊効果を呼び物にする。

出演者: 
William Baldwin ....  Brian McCaffrey  
Kurt Russell ....  第17小隊長
          Stephen 'Bull'McCaffrey
Robert De Niro ....消防調査隊長 
                   Donald 'Shadow' Rimgale  
Donald Sutherland ....  放火魔、Ronald Bartel  
J.T. Walsh ....  市会議員Marty Swayzak  

名優デニーロも脇役という豪華な出演者たちです。
ここでは、駆け出しの消防士で
弟のウイリアム・ボールドウィンと
兄の第17小隊長カート・ラッセル
という2人の経歴をみてみましょう。

WILLIAM BALDWIN ウィリアム・ボールドウィン 
誕生日 1963/2/21  
出身 米ニューヨーク州マサペクア 
95年に歌手のチャイナ・フィリップと結婚。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1989年「7月4日に生まれて」
1990年「背徳の囁き」「フラットライナーズ」◆
1991年「バックドラフト」◇
1993年「硝子の塔」◇「スリー・オブ・ハーツ」◇
1995年「恋する放火犯」「フェアゲーム」◇
1996年「フェティッシュ」「悪夢の破片」
1999年「ヴァイラス」◇「ブラザーフッド/殺人結社」◇
     「N.Y.殺人捜査線2」 

KURT RUSSELL カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17 
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など
10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)
のプレスリー役でエミー賞候補となり、
以後本格的に俳優活動を再開。
数々のアクション大作映画に出演し、
アクション・スタートしての地位を固める。 
どんな役柄にも対応できる演技幅の広いアクション俳優。
ともすれば、映画の中で二大アクション・スターが共演すると、
バランスが悪くなることが多いが、
ラッセルの場合、どんな俳優と組んでも、
自分の役柄に合わせた演技が出来、
映画を壊すことは決してない。
押し引きの演技を実に心得ている。
S・スタローンと組んだ「デッド・フォール」(1989)、
ウィリアム・ボールドウィンと組んだ「バックドラフト」(1991)、
スティーブン・セガールが早々に抜けてしまったにもかかわらず、
映画を壊さなかった「エグゼクティブ・デシジョン」などがいい例である。
しかし、ラッセルが最も力を発揮するのは、
自分が主役の映画となった時である。
彼は、まわりが無名の俳優でも、
自分一人で映画を引っ張るだけの演技力と
ふきかえなしのアクションをするだけの力を持っている。
最近の「ブレーキ・ダウン」、「ソルジャー」は
彼の存在で映画がなりたっているといっても、過言ではない。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「ヴァニラ・スカイ」 

オトーサン、
「ありゃあ、ダメだ。
2人の作品、一本も見ていない!」

その他の出演者:
Jennifer Jason Leigh ....  Jennifer Vaitkus  
Scott Glenn ....  Firefighter John 'Axe' Adcox  
Rebecca De Mornay ....  Helen McCaffrey  
Jason Gedrick ....  Tim Krizminski  
Anthony Mockus Sr. ....  Chief John Fitzgerald  
Cedric Young ....  Grindle  
Juan Ramirez (I) ....  Ray Santos  
Kevin Casey (I) ....  Nightingale  
Jack McGee ....  Schmidt  
Mark Wheeler (I) ....  Pengelly  

 
User Rating:  6.5/10 (6084 votes) 
まあまあのスコアです。  

User Comments:
armand_frostさん
St. Louis
2001年10月3日
5つ星。
4つのアラームの傑作。

まず、言っておきたいのは、、
カート・ラッセルが今日最も評価されていない俳優の1人
だということである。
そう言っても、気付かない視聴者にいいたいが、
これは、彼の最も素晴らしい演技の見られる映画である。
ロン・ハワード監督は、彼を指導しただけではない、
よく選んだ助演者たちで彼を囲んであげた。
ビリー・ボールドウィンは例外である。
こう言ってはなんだが、
この役は、ステファンのほうが,
ボールドウィンよりうまく演じられたと思う。
現場は、夏のシカゴ。
長い間争ってきた兄弟が再会し、
英雄が同じ仕事についている。
失われた愛が、再び燃え上がり、
復讐心に燃えた放火犯人が破壊活動をする。
さらにいいのは、英雄が実在する男性たちであり、
もしかすると最後の最も偉大な英雄である消防士だということである。
私は、常にカート・ラッセルが現代のカウボーイだと考えている。
サム・エリオットみたいではダメ。
神秘性があってはダメである。
彼は、道路にひとり立って、
原則にちょっとでも反することがあれば、
それを許さず、決して目をそらすことはない。
彼の周りの世界は崩壊している。
そして崩壊の先頭に立っている1人は
彼が理解できない弟である。
デニーロ、ドナルド・サザーランド、J.T.ウォルシュは
素晴らしい演技を披露している。
助演陣で最高なのは、
レベッカ・デ・モーネーとスコット・グレンである。
これは、素晴らしい役者たちが出た作品であり、
絶対に古典作品である。
これまで作られた最も素晴らしい映画の1つと
名付けないわけにはいかない。
5つ星。

オトーサン、叫びます。
「この映画、5つ星だあ。
脚本もいいし、
出演者もそれぞれ生きているし、
特殊撮影も見事」
バックドラフトの意味もわかりましたよ。
火災現場のドアを破ると、
猛烈な炎が飛び出してくるのです。
「はねかえる」という意味でしょう。

そうした危険な職場で働く消防士は、
「死が2人を分かつまで」とでもいうべき
強い連帯感で結ばれています。
オトーサン、
その男の友情の強さに感激しました。

そして、
もうひとつ付け加えましょう。
9月上旬、NYの娘のアパートで留守番していたとき、
猛烈なサイレンの音が続きました。
「シャッターチャンスだ!」
階段を駆け下りて、街路に出ると、
1ブロックはなれたアパートから煙。
消防車がたくさん、消防隊員がうようよ。
"What the matter?"
話しかけましたが、若い消防士のひとは、無言。
幸い、ボヤだったので、延焼を免れました。

2日ほど予定を早めて帰国。
すれすれでテロに遭わずにすみましたが、
TVでは、貿易センタービルの突然の崩壊で、
消防士約200名が殉職と報道していました。
あるいは、あの無言の消防士が、
ほんとうに無言になってしまったのかも...。

オトーサン、
あらためて、ご冥福を祈ります、


フィアレス:恐怖の向こう側

オトーサン、
炭そ菌だの、狂牛病だの、誘拐事件だの、
恐いこわいことだらけの時代に生きのびております。
「こんなとき、恐いもの知らず、不死身になれたら、どんなにいいだろう」
そんなことをチラッと思って、このDVDを借りてきました。
とうもろこし畑に航空機が墜落。
「どこかで見た画像だなあ...そうか、同時多発テロの4機目だったっけ」

原題:Fearless (1993)  
監督:Peter Weir  
原作・脚本:Rafael Yglesias
Genre: Drama 
上映時間:122分
あらすじ:
恐ろしい航空機墜落事故のあと、
生存者のマックス・クラインは、人が変わってしまう。
以前の生活や妻のローラには戻れず、 
神になったように感じ、びくともしない。
精神医のビル・ペリマンは、
マックスを助けることができない。
そんな時、マックスは、
生存者のひとりカーラ・ロドリゲスと出会う。
彼女は事故で愛児を失った悲しみに打ちひしがれている。

出演者: 
Jeff Bridges ....  Max Klein  
Isabella Rossellini ....  Laura Klein  
John Turturro ....  Dr. Bill Perlman
Rosie Perez ....  Carla Rodrigo  

やはり、この映画は、
ジェフ・ブリッジスの一人芝居の感があります。
経歴を見ましょう。

JEFF BRIDGES ジェフ・ブリッジス 
誕生日 1949/12/4 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父のロイド、兄ボーも俳優という芸能一家。
8歳の時、父のテレビ番組に出演。
大人になってからはニューヨークの
スティーブン・バーコフのスタジオで演技を勉強する。
「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」「ザ・コンテンダー」で
アカデミー助演男優賞ノミネート、
「スターマン」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
自身の製作会社アシス・プロダクションでは
「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。
俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1970年「怒りを胸にふり返れ!」
1971年「ラスト・ショー」
1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」
1973年「ロリ・マドンナ戦争」
         「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
1974年「サンダーボルト」
1975年「荒野にさすらう若者たち」「ステイ・ハングリー」
1976年「キングコング」
1978年「シャレード’79」
1979年「大統領の堕ちた日」
1981年「男の傷」「天国の門」
1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」
1984年「カリブの熱い夜」「スターマン/愛・宇宙はるかに」
1985年「白と黒のナイフ」
1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」
1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」
1988年「タッカー」
1989年「いくつもの朝を迎えて」
         「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
     「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」
1990年「新ラスト・ショー」
1991年「フィッシャー・キング」
1992年「アメリカン・ハート」
1993年「失踪」「フィアレス」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」
1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」
1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」
2000年「ザ・コンテンダー」 

そうか、
「ザ・コンテンダー」以来、
久しぶりにジェフにお目にかかったわけだ。
あの映画の主人公は、
女性上院議員。
副大統領に指名されるのを妨害されていて、
まるで田中真紀子いじめと思ったものでした。
その彼女を支えたのが、
ジェフ・ブリッジス演じる大統領。
「小泉さんも、
最近は、真紀子さんに冷たいな。
まるで、手のひらを返したようだ。
総裁選ではあんあに世話になったのになあ...」

  
その他の出演者:
Tom Hulce ....  Brillstein  
Benicio Del Toro ....  Manny Rodrigo  
Deirdre O'Connell ....  Nan Gordon  
John de Lancie ....  Jeff Gordon  
Spencer Vrooman ....  Jonah Klein  
Daniel Cerny ....  Byron Hummel  
Eve Roberts ....  Gail Klein  
Robin Pearson Rose ....  Sarah  
Debra Monk ....  Alison  
Cynthia Mace ....  Cindy Dickens  
Randle Mell ....  Peter Hummel  
 
User Rating:  7.1/10 (2236 votes) 
かなり高いスコアです。
ドラマとして上質だからでしょう。
  
User Comments:
sydanさん
Helsinki, Finland
2001年9月8日
1990年代のアメリカを代表する数すくない名画。

フィンランドの放送局が、
この映画を再上映していた。
93年に見て以来、これが4、5回目だった。
これは確かに時折、見直すべき映画である。
控え目に言っても、カタルシスの効果がある!
ジェフ・ブリッジズ(私のお気に入り)は、
またいい仕事をした。
ロージー・ペレスもそうだ。
イザベラ・ロゼリーニも、すばらしい仕事をしている。
「冷たく、よそよそしい」が、彼女の持ち味だが、
それよりもいい!
ピーター・ウェア監督は、アウトサイダーとしての
卓越した洞察力を持っている。
モーリス・ジャーレの音楽は天才的。
忘れられない!

オトーサン、
あわてていたので、パソコンに
フロッピー・デスクを入れたまま、起動。
画面が何やら真っ黒になって、
SAFE MODEなる表示。
「ありゃっ、どうしたもんだろう。
下手にキーボードを叩くと、修復不可能になるかも」
そこで、じっとキーボードを眺めました。
「大分、汚れているな。
まさか炭そ菌が、付着していないだろうなあ」
そんなことで、
この映画をみたにもかかわらず、
オトーサン、いまだに、
恐怖のこちら側におります。


ジェットローラー・バス

オトーサン、
imdb依存症にかかっています。
毎日この映画のデータバンクをみないと落ち着かないし、
データがみつからないと、パニックに陥ります。
このDVD、「Bus 152」と入力しても、出ないのです。
ようやく、監督名から検索できましたが、データはほとんどなし。
そんなことで、今日のは、泣く泣くまとめた映画批評です。

原題:Todesbus, Der (1997) (TV)  
     Bus 152 
監督:Richard Huber  
脚本:Nicholas Niciphor  
Genre: Thriller
上映時間:90分
あらすじ:
マーカスは、道路工事の責任者。
いつも仕事に追われて、家族サービスなし。
離婚か、親子3人で旅行かを妻に迫られている。
運の悪いときには、悪いことが重なるもので、
水漏れ事故で、道路陥没。
たまたま息子ピーターの乗ったバスが通りかかって
道路から転落,死者数名、負傷者多数。
残された乗客たちは、あとは水没死を待つばかり。
そこへ、救助にマークスが駆けつける。

出演者: 
Hannes Jaenicke ....  Markus Voss  
Pierre Britz ....  Peter Voss  
Maria Bachmann ....  Maria  
親子3人、まあまあの演技です。

その他の出演者:
Stefan Jurgens ....  Thomas Hansen  
Luis Lamprecht ....  Schneider  
Gunter Schos ....  Krause  
  
User Rating:  6.0/10 (6 votes) 
6人しか投票していません。
スコアも、まあ、こんなものでしょう。

user comments:記載なし

オトーサン、
最近の大規模なテロに慣れてしまってか、
この程度の事故ではビクともしません。
97年の作品というのに、
もう20年も前の映画を見ている気分でした。
唯一、最近の作品だと思うシーンは、
乗客のおばあさんが、
ケイタイをもっているところくらい。
車内の死傷者の状況を報告していました。

「うん、いま駅についたところ」
たいした用事でもないのに、
電車のなかで人目をはばからず
電話しているひとがいて、
ほんとにイライラさせられますが、
こういう非常時にはケイタイは必需品です。

そういえば、同時多発テロで
墜落したハイジャック機でも、
乗客が「愛している。元気でな」と
家族に電話していましたっけ。
こういうときにケイタイは、
ほんとうにライフラインです。

オトーサン、
そんなことで、
このご時世、何があるか分からないので、
最近、またケイタイを持ちはじめました。


ツイスター

オトーサン、
「ツイスター」という題名をみて、
大昔、ツイストという踊りが流行していたころ、
独身寮で開いたパーティで
踊り狂ったことを思い出しました。
その日は同期生に悪い奴がいて、
トイレット・ロールを糊づけにしたので、
先輩が、怒り狂って、
お尻丸出しでトイレから出てきましたっけ。
当時は、バカな遊びをたくさんやったものです。

原題:Twister (1996)  
監督:Jan de Bont  
原作:Michael Crichton
脚本:Anne-Marie Martin  
Genre: Action / Thriller 
Rated PG-13 for intense depiction of very bad weather. 
上映時間:113分
あらすじ:
TVの天気予報士ビル・ハーディングは
竜巻ハンターである妻、ジョーに追いて、
離婚届にサインしてもらおうとしている。
ガールフレンドのメリッサと
結婚することができるようするためである。
しかし、母なる自然は、意地悪である。
オクラホマを荒らし回っている
一連の激しい嵐がやってきたのだ。
3人は、革命的な測定装置を
非常に強い竜巻の中心に置こうとしている
観測隊に加わる。

出演者: 
Helen Hunt ....  Jo Harding  
Bill Paxton ....  Bill Harding  
Jami Gertz ....  Dr. Melissa Reeves 
 
ヘレン・ハント以外は,ダイコン役者でした。

HELEN HUNT ヘレン・ハント 
誕生日 1963/6/15 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
9才から子役としてテレビ出演。
77年映画デビュー。
92年からのテレビ・シリーズ「MAD ABOUT YOU」の
ジェイミー役でエミー賞コメディ部門の主演女優賞を4度受賞。
97年「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞受賞。
99年7月にハンク・アザリアと結婚するが、翌年離婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1986年「ペギー・スーの結婚」
1987年「プロジェクトX」
1988年「シューター もう一つのベトナム」「君がいた夏」
     「マイルズ・フロム・ホーム」
1991年「ウォーター・ダンス」「オンリー・ユー」
1992年「ミスター・サタデー・ナイト」
1995年「死の接吻」
1996年「ツイスター」◇
1997年「恋愛小説家」アカデミー主演女優賞
2000年「ペイフォワード 可能の王国」◇
     「ハート・オブ・ウーマン」◇
         「キャスト・アウェイ」◆
 
その他の出演者:
Cary Elwes ....  Dr. Jonas Miller  
Lois Smith ....  Aunt Meg  
Philip Seymour Hoffman ....  Dusty  
Alan Ruck ....  Rabbit  
Sean Whalen ....  Sanders  
Scott Thomson (I) ....  Preacher  
Todd Field ....  Beltzer  
Joey Slotnick ....  Joey  
Wendle Josepher ....  Haynes  
Jeremy Davies ....  Laurence  
Zach Grenier ....  Eddie  
Gregory Sporleder ....  Willie  

 
User Rating:  5.9/10 (14948 votes) 
低いですねえ。
とても竜巻が面白かったのですが。

User Comments:
Bagiさん
Lincoln NE
1998年9月1日
特殊効果だらけで、
肝心の筋書きを忘れてしまう。

竜巻が、野原を荒らしまわって、
牛を空に巻き上げるのを見たとき、 
混乱のあまり、筋書きを忘れてしまった。 
何というガタクタの寄せ集め! 
唯一のいい俳優は、竜巻で、
他は、たいしたことはない。 
続編を作っているらしいが、
本当に恐しいことだ。
 
オトーサン、
みなさんに質問します。
「ハリケーンと台風、どう違う?」
「同じようなものじゃないの?」
答えは、以下のサイトをご覧ください。
http://www.fl-news.com/97-8/k2.html

ハリケーンと台風

台風に慣れている日本人は
ハリケーンを軽く見る傾向があるが、
台風とハリケーンは同じようで、違う。
まず、立地条件も違えば、建築様式も違う。
立地条件からすると、フロリダは海抜0に近い平坦地。
ハリケーンには高潮、大波がつきもので、
津波と同じくらい被害を受ける。
二メートルから三メートルの高さで海水が襲ってくる。
ハリケーン・アンドリューの時、
海岸沿い、特に湾内での被害は相当なものだった。
三階に駐車してあった車が
西側の壁に張りつけになったシーンもあれば、
積み重なったものもあった。

地震の多い日本では
建築様式も風にも強く出来ているが、
ここフロリダの建物はそれほど頑強ではない。
それに、庭の木も気候の良い熱帯の木の上、
下が砂地なので根が深くはっていない。
ハリケーン・アンドリューはマイアミ近辺の樹木の
半分以上を根こそぎ倒している。

生活態度の違いも考慮すべきことだ。 
日本では台風に始終見舞われているので、
それなりの心構えも出来ている上、
日本人は前もって準備することに慣れている。
ここフロリダではハリケーンの警告、
ウオッチと呼ばれる時点では
ほとんどの人が「来ないだろう」と構え、
準備する気配を見せない。
二十四時間以内に上陸の可能性ありと言う
ハリケーン・ウオーニングが出て始めて
慌てて買い物に出かけ、
車にガソリンを入れに行く。
ハリケーンが来た時点で準備が出来ていない 

このような条件下でハリケーンを迎えるとなると、
台風とハリケーンの違いは規模の問題ではない。
最悪条件下で準備をしなければいけないという心構えを持つと
被害も最小限にとどめられるかも知れない。

・立地条件から 
海岸近くに住んでいる人は海水をかぶることを覚悟。 
避難することを考える。 
大きな木は倒れるものと思うこと。

・建築様式から
屋根は吹き飛び、ガラス窓は割れるものと思うこと。 
豪雨で雨漏りがし、屋内が水浸しになるものと覚悟する。

・生活環境から 
ハリケーン・ウオッチからウオーニングに変わった途端に
買い物に行ったら店は空っぽになっていると覚悟、
ガソリンも長蛇の列が出来ることを覚悟 

オトーサン、
ボソッとつぶやきます。
「日本人は、テロや狂牛病にも慣れないといけないのかぁ」


ブロウ

オトーサン、
ようやく「ブロウ」をみてきました。
日比谷のスカラ座。本日限り。
おとなりは、東京宝塚劇場。
中年のおばさま族が
どうっと出てこられたところでした。
「あのひとたちは、
こんな麻薬密売王の映画なんて
一生見ることないだろうなあ」

原題:Blow (2001)  
監督:Ted Demme  
原作:Bruce Porter (II)  
脚本:David McKenna  
Genre: Crime / Drama 
Rated R for pervasive drug content and language, 
some violence and sexuality. 
上映時間:124分
あらすじ:
ジョージ・ユングは、
苦闘する小さな会社オーナーの息子。
両親の絶え間ない争いや破産をみて、
ジョージは決して親とは同じ運命をたどるまいと誓う。
カリフォルニアに移って、
小売店をはじめ、成功したものの、
ひょんなことで投獄されてしまう。
刑務所で、コカインは儲かるぞ、
新しいマーケット開拓に協力してくれと誘う同房者に出会う。
釈放されるやいなや、ジョージ・ユングは、
米国にコカイン市場をつくるために奔走する。
1970年代の供給量の約85%を獲得したと豪語し、
信じ難い富と権力を得たものの、
そのきわめて危険な職業は、間尺に合うものではなかった。
彼は、深く傷つくことになったのである。

出演者: 
Johnny Depp ....  George Jung  
Penelope Cruz ....  Mirtha Jung  

ジョニー・デップ、
「ショコラ」では浮きまくっていましたが、
こういう危ない話になれば、水を得た魚です。
ペネロ・ペクルスは、
壮絶な悪女を演じて、お見事。
その経歴は、「コレリ大尉のマンドリン」で
紹介したばかりなので、省きましょう。

JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 
誕生日1963/6/9 
出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1984年「エルム街の悪夢」◆
1985年「マイアミ・ホット・リゾート」
1986年「プラトーン」
1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇
1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇
1994年「エド・ウッド」◇
1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」
      「ニック・オブ・タイム」
1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇
1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇
         「ナインス・ゲート」◇「ビートニク」◆
2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆
         「耳に残るは君の歌声」
2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇ 


その他の出演者:
Paul Reubens ....  Derek Foreal  
Franka Potente ....  Barbara Buckley  
Rachel Griffiths (I) ....  Ermine Jung  
Jordi Molla ....  Diego Delgado  
Cliff Curtis ....  Escobar  
Miguel Sandoval (I) ....  Augusto Oliveras  
Ethan Suplee ....  Tuna  
Ray Liotta ....  Fred Jung  
Kevin Gage ....  Leon Minghella  
Max Perlich ....  Kevin Dulli  
Jesse James (I) ....  Young George  
Miguel Perez (I) ....  Alessandro  
Dan Ferro ....  Cesar Toban  


User Rating:  7.1/10 (3492 votes) 
まあ、高いスコアです。

User Comments:
lebowski37さん
Philadelphia, PA
2001年3月15日
何も新しいものはない。
悲しいが、本当の物語。

「ブロウ」は、
30年間に及ぶジョージ・ユングの人生を追う。
彼は、1970年代に、
パブロ・エスコバールのコロンビア人カルテルと
合衆国とのコカイン取引の道を最初につけた密売人だった。
ジョニー・デップは、ユングの役を演じている。
かれは、その確かで面白い演技によって、
こまぎれで、あちこちに飛ぶ平凡な脚本を、
何とか救っている。
「ブロウ」は、
ユングの人生の栄光と没落とともに
その家庭生活の崩壊をゆっくりと不器用にまとめている。
予測可能な筋書きのために、大勢の助演者たちに
記憶に残るような演技の余地を与えることができなかった。
ペネロペ・クルズは、
ひたすら意地悪な女、ユング夫人を演じ、
ポール・ルーベンスは、
かつて、TV番組の当たり役ピーウィで輝いていたが、
逮捕され、ようやくこの映画でカムバックしてきた。
ユングの友人であるゲイのディーラーを演じているが、
そう巧い演技とはいえない。
デップの微妙な演技は、感動的である。
たとえば、ユングと彼の父親、そして彼の娘とのシーン。
しかし、栄光と没落で彩られた
麻薬ディーラーの家庭生活やプロの生活については、
家にいて、ビデオで、
「 Scarface 」や「Goodfellas」を見たほうがいい。
もっとよい永遠の長編歴史物語が見られるだろう。

 
オトーサン、
買ったプログラムに、
妙な記述を発見しました。
コーラには、
麻薬のコカインが入っていたようなのです。
「ほんとかよ」
帰宅して、好奇心から、
光ファイバーでの常時接続を利用して
「コカコーラ」と「コカイン」に
関するサイトを
2時間がかりで目を通してみました。

分かった事実を箇条書きにしてみましょう。

1 コカインはコカという灌木の葉が原料。
   原産地は南米で、インディオにとって貴重な植物だった。
  コカの葉を傷口に添布すると痛みが軽減され、
   葉を噛むと空腹をいやし、疲労感から解放されたのである。

2 1868年、アトランタの薬剤師ペンバートンが
  鎮静強壮効果のある飲み物の開発に成功。
  コカの葉のエキスにカフェインを含むコーラナッツの抽出物、
  炭酸水、さらにカラメルをブレンドした。
  これが、コカコーラの誕生である。

3 1903年、依存性や中毒症状が指摘されて、
  コカコーラからコカ葉のエキスは除かれた。

4 コカインは、休養を司る神経である副交感神経を
  ブロックし、交感神経を促進し、陶酔感をもたらす。
  「一回やっただけで、もののみごとに虜になるクスリ」である。

5 ペルー、コロンビア及びボリビアの3カ国が主要生産地。
  年間30万トン以上のコカ葉が不正に栽培・収穫され、
    コロンビアの密造工場に運ばれて、1千トンが精製され、
  犯罪組織が密輸している。

6 コカインは年間、全世界で1300万人が乱用。    
  押収量でみると、アメリカが75%、欧州が20%。

7 エジソン、フロイドなどがコカインを使っていた。
   スチブンソンが、「ジギル博士とハイド氏」の原稿を
  3日3晩で書き上げたエピソードは有名。
  昂揚作用の反動として、重い抑鬱・無力状態が生まれ、
  心理的依存が形成され、常用者となる。

8  アメリカ旅行でコカインを覚えた30歳の女性は、
  中毒になった。
  天井から「おまえは死ね」という声が聞こえ、
  食欲もなく、力もわかず、一歩も外に出られない状態に
  なってしまった。
  逮捕されたときは、「これでコカイン地獄から抜け出せる」
  との安堵感が先に立ったことを今でも忘れられませんという。

9 医学者の指摘:
  主に鼻の粘膜から吸いこんで摂取するため、
  鼻が炎症を起こし、肺も侵される。
  この麻薬のもっとも特徴的な中毒症状には、
  皮膚と筋肉の間に虫がはいまわるような感覚が起こる
  皮膚寄生虫妄想がある。
  脳への影響も大きく、痴呆状態となる。

10  治療法の研究も進みはじめている。
  コカイン類似物質を動物に注射し,抗体を作らせ、
  コカインを分解する試みである。.

11  ハワード・ヒューズ医学研究所の科学者たちは、、
  ショウジョウバエをモデルにコカイン中毒の
  メカニズム解明を急いでいる。
  ハエは、低コストで大量に利用でき、世代交代が速く、
  遺伝形質の選択がしやすいからである。

12  コカインの作用は以下のようである。
  神経伝達物質は、脳が発する化学的指令を
  ニューロンからニューロンへと配達する役目を果たす。
  そのひとつで、快感に関連するドーパミンは、
  コカインの影響を受ける化学物質である。
  コカインは、体内に投与されると、ドーパミンを回収する
  トランスポーター分子に付着する。
  すると、この分子が機能せず、ドーパミンは回収されずに
  神経系に蓄積し、陶酔感が生まれるのである。

オトーサン、
「そうか、コーラは飲んでも大丈夫なんだ」
とりあえず、ホッとしました。


バード・オン・ワイアー

オトーサン、
「何だか分からない映画だけれど、
メルが出ていれば間違いはないだろう」
そう確信して、このDVDほか3本を
TSUTAYAで借りてきました。
3本を1週間借りて、
料金はたったの210円!
「教えておしえて、
そんな安いお店、どこにあるの?」
東京の深川あたりで、
安値戦争が勃発しているようですが、
オトーサンの場合は、
先週借りたのが、1本傷物でタダ、
しょゅちゅう借りるので、
500円のタダ券を貰ったためでした。

原題:Bird on a Wire (1990)  
監督:John Badham  
原作:Louis Venosta
脚本:Eric Lerner  
Genre: Action / Adventure / Comedy / Romance / Thriller
上映時間:110分
あらすじ:
リックは、FBIの手で新しい身分を与えられた。
麻薬を売買するFBIエージェントの不正を暴いたためである。 
15年後、昔の婚約者が偶然かれに出会う。
FBIのリュックの担当者は、
不正なエージェントに取って代わられていた。
麻薬売買のFBIのエージェントと
その共犯者は、復讐心にもえて、
リックのゆくえを突き止めようとする
リックとガールフレンドがなじみの場所を訪ねると、
追っ手が必ず現れる。

出演者: 
Mel Gibson ....  Rick Jarmin  
Goldie Hawn ....  Marianne Graves  

メルも何度もご紹介しているので、
今回は、ゴルディ・ホーンだけ見てみましょう。

GOLDIE HAWN ゴールディ・ホーン 
誕生日 1945/11/21  
出身 米ワシントンD.C. 
68年「ファミリー・バンド」で映画デビュー。
69年「サボテンの花」でアカデミー助演女優賞受賞。
これまで3度結婚し、離婚。
3度目の結婚相手で歌手のビル・ハドソンとの間に
出来た娘に女優ケイト・ハドソンがいる。
俳優カート・ラッセルとの間にも一児がいる。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1968年「ファミリーバンド」
1969年「サボテンの花」アカデミー助演女優賞
1970年「THERE'S A GIRL IN MY SOUP」
1971年「バンクジャック」
1972年「バタフライはフリー」
1974年「続・激突!カージャック」
         「THE GIRL FROM PETROVKA」
1975年「シャンプー」
1976年「THE DUCHESS AND THE DIRTWATER FOX」
1978年「ファール・プレイ」
1979年「VIAGGIO CON ANITA」
1980年「プライベート・ベンジャミン」「昔みたい」
1982年「結婚しない族」
1984年「スイング・シフト」
         「ゴールディ・ホーンのアメリカ万才」
1986年「ワイルドキャッツ」
1988年「潮風のいたずら」
1990年「バード・オン・ワイヤー」
1991年「幸せの向う側」「トワイライト・サマー」
1992年「ハウスシッター/結婚願望」「永遠に美しく…」
1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」
         「ファースト・ワイフ・クラブ」
1999年「アウト・オブ・タウナーズ」

オトーサン、
大いに慌てます。
「おれって、
ダメな映画評論家だなあ。
彼女の作品、1本も見ていないやー。
彼女ときたら、金髪、青い大きな瞳、細身。
大勢の男心をゆさぶる
こんな美人女優を知らなかったなんて...」

 
その他の出演者:
David Carradine ....  Eugene Sorenson  
Bill Duke ....  Albert Diggs  
Stephen Tobolowsky ....  Joe Weyburn  
Joan Severance ....  Rachel Varney  
Harry Caesar ....  Marvin  
Jeff Corey ....  Lou Baird  
Alex Bruhanski ....  Raun  
John Pyper-Ferguson ....  Jamie  
Clyde Kusatsu ....  Mr. Takawaki  
Jackson Davies ....  Paul Bernard  
Florence Patterson ....  Molly Baird  
Tim Healy (II) ....  Paul  
Wes Tritter ....  Scottie  
 
User Rating:  5.1/10 (2211 votes) 
それにしても、低いスコアです。  
「もっと高くてもいいと思うんだけどなあ」

User Comments:
sarah.leanさん
Scotland
2000年12月23日
大いに笑える

この映画って、とても面白いぜ! 
めちゃめちゃ笑った。
この映画のゴルディ・ホーンっていいぜ、
彼女とメル・ギブソン、ほんとにいいカップルだよ。
スタントもいい。
ゴルディの衣装ときたら、びっくりさせるぜ! 
絶対、この映画見ないとソン!

オトーサン、
アフガン空爆で
いっそうとげとげしくなった世の中ですが、
たまに少しは笑わないと息がつまりそうです。 
メルとホーンの演技はコミカルで
大いに笑いましたが、
一方で悪役を演じるFBIのエージェントにも
同情しました。
「だって、
ビン・ラディン一派の犯行を
見逃したので、面目丸つぶれ。
炭そ菌の捜索もしなければならないし...
大変だよなあ」

日本では、
サリン事件の記憶が風化しようとしていますが、
バイオテロはこれからが本番。
生物兵器としては、
炭そ菌だけでなく、
ペスト菌、ポツリヌス菌、コレラ菌、
それに昔流行した天然痘もあります。
化学兵器としては、
アリン、マスタードガス、シアン化合物、催涙ガス、
神経ガスのソマン、毒ガスのホスゲンもあります。
「ガスマスク、買っておこうかなあ」

映画のラストシーン、
題名となった哀切な歌が流れていました。

電線にとまる鳥のように、
夜のしじまの酔っ払いのように
俺は懸命に
自由を求めた

針にかかった魚のように
古びた物語の騎士のように
俺は一途にきた
君だけ

もし俺が冷たくしても
どうか忘れてほしい
許してくれ
たとえ俺が誠実でなくても
わかってくれ
君に対してじゃない

鳥のように
自由
鳥のごとく
自由に...

死んで生まれた子のように
角をもつけもののように
俺は大切な人々の心を
引き裂いてきた

だけど俺はこの歌に誓う
俺のしてきた罪にも誓おう
きっと償ってみせる
君のため
もう泣かないでくれ
頼むから
すべては終わったんだ
済んだんだよ

鳥のように
自由
鳥のごとく
自由に...

オトーサン
祈ります。
みんながテロから自由になる日、
恐怖と憎しみの連鎖から自由になる日は
いつになったらやってくるのでしょうか?
「早くやってきてほしいなあ」


スコア

オトーサン、
ためしに、若いひとに聞いてみました。
「マーロン・ブランドって知ってるかい?」
「聞いたことないなあ。
それって、アパレルのブランドですか?」
そうなのです。
オトーサンたちが、かれに熱狂したのは、
もう40年以上も前のこと。
「若き獅子たち」1958を見たのです。
彼、ニヒルで、強くて、素敵でした。
「そうか、まだ生きていたのか」
1924年生まれですから、もう77歳。
それなのに名演技を見せるのですから、
ヒトを単純に年齢だけで判断してはいけません。

原題:Score, The (2001)  
監督:Frank Oz  
原作:Daniel E. Taylor 
脚本:Kario Salem  
Genre: Crime / Drama / Thriller 
Rated R for language. 
上映時間:123分
あらすじ:
ニック・ウェルズは、プロの犯罪者だが、
最後の仕事で捕まりそうになったので、
永久にビジネスから手を引くことに決める。
モントリオール・ジャズクラブ NYC を経営し、
彼女であるダイアンと一緒に平和に暮らそうとしていた。
その矢先、親人で非合法事業でのパートナーである
マックスがニックに断り切ない申し出をしてきた。
密輸入品の中に、歴史的にも貴重な
フランスの王しゃくが発見されたというのである。
その品物は、モントリオール税関の大規模な監視下にあって、
フランスに返還されようとしている。
この貴重品を獲得して、
これからは、お金の問題で悩まないですむためには、
マックスの仲間の泥棒で、
若くて才能があるものの、向こう見ずな
ジャッキー・テラーと協力せねばならなくなった。
たった1つの問題が残っている。
誰が、誰の分け前をだまし取るかである?


主な出演者: 
Robert De Niro ....  Nick  
Edward Norton ....  Jack Teller/Brian  
Marlon Brando ....  Max  
Angela Bassett ....  Diane  

デ・ニーロは、何度も経歴を紹介していますので、
今回は、若手のノートンと
老優マーロン・ブランドの経歴をみてみましょう。

EDWARD NORTON エドワード・ノートン 
誕生日 1969/8/18 
出身 米メリーランド州コロンビア 
高校時代から演劇活動を開始し、
イェール大学史学科を卒業後、ニューヨークに移る。
94年にエドワード・オルビー作「fragment」の初演に
キャスティングされ、
以降シグニチャー・シアター・カンパニーのメンバーとして
数多くの舞台に立つ。
映画デビューは96年「真実の行方」。
アカデミー助演男優賞にノミネートされ、
ゴールデン・グローブ助演男優賞を手にした。
98年「アメリカン・ヒストリーX」では
アカデミー主演男優賞にノミネートされる。
彼の父は連邦主席検察官で母は元高校教師。
建築家である祖父の仕事の関係で、
大学卒業後に大阪に住んでいた時期もある。 
活躍度 △↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1996年「真実の行方」◇
     「ラリー・フリント/裸の星条旗」◆
     「世界中がアイ・ラヴ・ユー」◆
1998年「シン・レッド・ライン」▲
     「アメリカン・ヒストリーX」◇
     「ラウンダーズ」◆
1999年「ファイト・クラブ」◇
2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇
2001年「スコア」◇ 


MARLON BRANDO マーロン・ブランド 
誕生日 1924/4/3 MAN 
出身 米ネブラスカ州オマハ 
女優志願の姉の影響を受け、
19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、
ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。
20才の時にブロードウェイで初舞台。
54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で
二度アカデミー賞を受賞しているが、
60年代から関わった公民権運動で
アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1950年「男たち」
1951年「欲望という名の電車」
1952年「革命児サバタ」
1953年「ジュリアス・シーザー」
1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」
     「波止場」
1955年「野郎どもと女たち」
1956年「8月15日の茶屋」
1957年「サヨナラ」
1958年「若き獅子たち」
1959年「蛇皮の服を着た男」
1960年「片目のジャック」
1962年「戦艦バウンティ」
1963年「侵略」
1964年「寝室ものがたり」
1965年「モリツリ」
1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」
     「チャップリンの伯爵夫人」
1967年「禁じられた情事の森」
1968年「キャンディ」
1969年「私は誘拐されたい」
1970年「ケマダの戦い」
1972年「ゴッドファーザー」
     「妖精たちの森」
     「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
1976年「ミズーリ・ブレイク」
1978年「スーパーマン」
1979年「地獄の黙示録」
1980年「ジェネシスを追え」
1989年「白く渇いた季節」
1990年「ドン・サバティーニ」
1992年「コロンブス」
1995年「ドン・ファン」
1996年「D.N.A」
1997年「ブレイブ」
1998年「フリーマネー」
1999年「ビートニク」
2001年「スコア」

 
その他の出演者:
Gary Farmer ....  Burt  
Jamie Harrold ....  Steven  
Paul Soles ....  Danny  
Serge Houde ....  Laurent  
Jean-Rene Ouellet ....  Andre  
Martin Drainville ....  Jean-Claude  
Claude Despins ....  Albert  
Richard Waugh ....  Sapperstein  
Mark Camacho ....  Sapperstein's Cousin  
Marie-Josee D'Amours ....  Woman in Study  
Gavin Svensson ....  Man in Study  

 
User Rating:  7.2/10 (2825 votes) 
高いスコアです。

User Comments:
Seth Pauloさん
Windsor Locks, CT
2001年7月18日
各世代で最高の俳優が輝く。

「スコア」は、
いくらかゆっくりと始まるように思われるが、
この映画のスピードが、実は重要である。
それは、デ・ニーロが演じる役柄にとって、
彼の暮らしぶりと、
彼の生活術がプロットに欠くことができないからである。
「もう1つ」という欲張った考えかたは、
彼が何年間もこれまで言い続けてきたことである。
しかし、今回、彼は絶対に問題がこじれないように
何でもしようとしている。
エドワード・ノートンの性格は、ボブを深く悲しませる。
というのは、ノートンがまっすぐに飛ぶかどうか、
確かでないからである。
ノートンの演技は、すごい、
この俳優のアクションを見たことがないひとは、
大事な時間を失っている。
マーロン・ブランドは、鍵になる5つのシーンに登場して
うまくフィットして、若干おどけた息抜きを提供している。
本当に良い映画であり、
聴衆は、うつむいてしまうだろう。

オトーサン、
この映画をみて、
久々に「老壮青の結合」
という言葉を思い出しました。
これって、確か、
中国で晩年の毛沢東が暴君化して、
若者暴力集団の紅衛兵をおだてて、
文化大革命をやって大失敗したあと、
次に出てきた世代が、
強く叫んだ概念でした。
社会は、
老年、壮年、青年が
バランスよく配置されて
はじめて健全に発展する、
確かそういった概念だったかと思います。

そういう意味で見ると、
この映画では、
エドワード・ノートン(32歳)が、青年、
ロバート・デニーロ(58歳)が、壮年、
マーロン・ブランド(77歳)は、老年
という組み合わせになります。
この老壮青3人が協力しあうと、
いい映画ができるという心強い証拠です。
...ハリウッドも成熟してきたものです。


天と地

オトーサン、
オリバー・ストーン監督を尊敬しています。
例えば、「JFK」。
ケネディ暗殺事件の背後をえぐった映画ですが、
身の危険を顧みず、これだけの力作をつくれるのだから、
たいしたものです。
この映画だって、反戦映画、
それも、強烈なヴェトナム戦争批判です。
今度のアフガン空爆、
オリバー・ストーンはどう考えているのでしょうか?

原題:Heaven & Earth (1993)  
監督:Oliver Stone  
原作:Le Ly Hayslip
脚本:Jay Wurts  
Genre: Action / Drama / War 
上映時間:140分
あらすじ:
オリバー・ストーンの
ヴェトナム3部作の最終篇は、
ヴェトナム戦争中、そして戦後の
苦難を生き延びた村娘を描く。 
自由の闘士として、妾として、若い母親として
時には売春婦、そしてアメリカ海軍兵士の妻として生きた
彼女の男との関係は、
まさに女役としてのヴェトナムと
男役としてのアメリカの関係を
示唆している。 


主な出演者:
Hiep Thi Le ....  Le Ly  
Tommy Lee Jones ....  Steve Butler   
Haing S. Ngor ....  Papa  
Joan Chen ....  Mama  
レ・リー、好演!
ハイウッドの性格俳優トミー・リー・ジョーンズも
好演。

その他の出演者:
Bussaro Sanruck ....  Le Ly (age 5)  
Supak Pititam ....  Buddhist Monk  
Thuan K. Nguyen ....  Uncle Luc  
Lan Nguyen Calderon ....  Ba  
Thuan Le ....  Kim  
Dustin Nguyen ....  Sau  
Khiem Thai ....  Brother In Law  
Liem Whatley ....  Viet Cong Captain  
Michelle Vynh Le ....  Viet Cong Cadre Woman  
Tuan Tran ....  Rapist  
Aron Starrat ....  Helicopter Soldier  
Peter Duong ....  Republican Colonel  
 
  
User Rating:  6.2/10 (775 votes) 
オトーサン、
アメリカ人でありながら、
敢然とアメリカのありように
異議を唱えたオリバー・ストーンの勇気に敬服しますが、
そうでないアメリカ人も多いのでしょう。
「そのせいかなあ、意外にスコアが低いのは」

User Comments:
Snatchyさん
Seattle, WA
2000年3月20日
ヴェトナム戦争への新視点

オリバー・ストーンは、2つのヴェトナム映画、
「プラトーン」と「7月4日に生まれて」において、
ヴェトナム戦争のすさまじい破壊についての物語を作りあげた。
この「天と地」が、ストーンのこれらの作品や
他のヴェトナム戦争についての映画と違ってユニークなのは、
ヴェトナム女性の目から描かれていることである。

この映画は、Le Ly Hayslipの2冊の自伝に基づいている。
彼女は、中央ベトナムの素朴な農村に住んでいたが、
ヴェトナム戦争の狂気によって、
その運命は翻弄され、数奇な生涯をたどる。
もっとも、それは彼女だけではなく、
ほとんどのヴェトナム女性の運命でもあった。

映画としての評価は...、
悪くはないが、素晴らしくはない。
上映時間は、2時間半を超え、
広範囲の物語をカバーするために
大がかりになりすぎている。
最初の30分はナレーションで、
だいぶ後にならないと、物語は動き出さない。
これは、原作が、長い物語だから仕方がないのかもしれないが、
後になってようやく、我々はドラマに巻き込まれる。

トミー・リー・ジョーンズは、
戦場に背を向けない生粋の軍人として、
残酷で現実的な演技を見せてくれる。
主人公のヴェトナム女性を演じたHiep Thi Ly はよかった。
トミー・リー・ジョーンズのようなプロの演技ではないが、
見事に非常に難しい役を演じた。
私は、彼女が配役を広く募集した後、
ようやく選ばれたアマチュア女優だったと知ったが、
プロの女優を選ばずに、
実際の若いベトナム女性に決めたことを喜んでいる。
たいした差にはならなかったかもしれないが、
主役を本物のベトナム系アメリカ人を起用したのは、
私にとって、確かに「リアル」だった。

オリバー・ストーン監督は、
美しいベトナムの農村風景から、
戦争のすさまじい破壊へ、
そして、一転してアメリカの豊かな郊外生活に移る
ムードの変換ぶりやカメラワークは見事の一言である。
時折もたもたするものの、
全体的にみて、この映画は、
ヴェトナム戦争の映画の描写に強力で重要な貢献をした。
10点満点で8点としたい。

私は、映画に触発されて、
原作である2冊の本、
「天と地が故郷を変えた時」と
「戦争の子供、平和の女性」を読んだ。
上映時間内に収めるために
多くの出来事を圧縮しなければならなかったのが分かった。
例えば、トミー・リー・ジョーンズという人物は、
3人の異なった男性たちに基づいた創造物となっている。
しかし、いくつかの重要なシーンでの対話は、
一語、一語、原作に忠実に引用されている。
その結果、ハリウッド映画としては
めずらしく、物語の精神が実に巧みに再現されていると思った。

私は、戦争に興味を持ったひとが
みな、この映画を見ること、
そして、この原作を読むことを強くすすめたい。
オリバー・ストーン監督は、
アメリカの歴史上、重要な映画三部作を作った。
この偉業を称えたい。


オトーサン、
ヴェトナム戦争を振りかえります。
最初の頃は、空爆だけなので、
軍の損害も軽微で威勢がよかったのですが、
いざ、地上軍を投入すると、泥沼。
相手のベトコンは、都市では雑踏にかくれ、
農村では、昼間は味方を装う始末。
そのため、死傷者が急増しました。
遠隔地での戦争長期化で、 
本土に送りかえされる遺体袋が増加するにつれ、
国論は分裂、経済も低迷。
結局、引き分けという形ですが、
実際は敗戦したのです。

その教訓に学んでイラク相手の湾岸戦争では、
空爆だけで大勝利。
今度も、そのやりかたで勝とうとしています。
オトーサン、
9日時点で死者37名、負傷者81名、
うち国連NGO4人が死亡というニュースをみます。
「そうか、また民間人の死者が出たか。
軍人もテロリストも死なず、死ぬのは民間人ばかり」
戦争では、昔は、死ぬのは軍人ばかりと決まっていました。
ところが、第一次大戦以降、民間人の比率が急増。
これが現代の戦争の特色なのです。
われわれ、「関係ないや」と思っている民間人が、
実は、兵士なのです。


ブリキの太鼓

オトーサン、
この「ブリキの太鼓」、
どこかで見たことがある題名だなあと
思って、借りてきました。
映画をみると、
原作者がギュンター・グラスとあるので、
「ああ、山下肇先生だ」と懐かしく思い出しました。
学生時代に文学研究会の顧問をしておられた
先生は独文学がご専門で、
ギュンター・グラスの翻訳をしておられました。
ところが、不肖の弟子である
オトーサンは、いまだに、
その本を読んでいないのです。
「ああ...山下先生、お元気でいらっしゃるかなあ?」

原題:Blechtrommel, Die (1979)  
Tin Drum, The (1979) (USA) 
監督:Volker Schlondorff  
脚本:Jean-Claude Carriere & Volker Schlondorff  
Genre: Drama
Country: Germany / Poland / Yugoslavia / France  
4ケ国共同製作です。
上映時間:142分

あらすじ:
1920〜30年代のダンツィヒ。
オスカル・マッツェラーは、
地元ディーラーの息子で
異常な少年である。
彼は、知的な子供であるがゆえに、
3歳の誕生日にもはや成長しないと決心する。
時は、第二次世界大戦の前夜、
周りのばかげた世界を見てしまったからである。
彼は社会を拒絶する。
ブリキの太鼓は
家族や近所の中流階級のひとびとに対する
彼の抗議を象徴している。
当時のひとびとは、
ナチス・ドイツに対して受身だった。
しかし、誰も彼の抗議に耳をかたむけず、
破局がやってくる。

出演者: 
David Bennent ....  Oskar Matzerath  
Katharina Thalbach ....  Maria Matzerath  
オスカル役のデイビット・ベネット
何という、名演技でしょう。
こんな渋い子役、初めてみました。
母親で美人で浮気女、そして狂い死にする
マリアをカテリーナ・タルバックが好演。

その他の出演者:
Mario Adorf ....  Alfred Matzerath  
Angela Winkler (I) ....  Agnes Matzerath  
Daniel Olbrychski ....  Jan Bronski  
Tina Engel ....  Anna Koljaiczek (young)  
Berta Drews ....  Anna Koljaiczek (old)  
Roland Teubner ....  Joseph Koljaiczek  
Tadeusz Kunikowski ....  Uncle Vinzenz  
Andrea Ferreol ....  Lina Greff  
Heinz Bennent ....  Greff  
Ilse Page ....  Gretchen Scheffler  
Werner Rehm ....  Scheffler  
Kate Jaenicke ....  Mother Truczinski  
Helmut Brasch ....  Old Heilandt  

 
User Rating:  7.8/10 (1125 votes) 
高いスコアです。
これまでみたことがない映像体験でした。  

User Comments:
Oliver Blomqvistさん
Helsinki, Finland
1999年1月21日
グロテスクだが、美しい。

私は、ギュンター・グラスの
新奇で生命力に満ちた原作を読んでいるが、
この映画は、多くの理由で見るに価いすると信じる。
理由1:
最も重要な理由は、
一体、オスカー役をどうやって探したかである?
監督は、12歳にして、すでに老人である
才知にたけた俳優をオスカー役に起用したうえ、
天才ぶりをいかんなく発揮させた。
(何で少年がそうなれたのか、驚かざるをえない)

理由2:
一体、この監督以外の誰が、
原作の奇怪で混沌とした光景を映画化できただろうか?
彼は、素晴らしい何かを思いついたのだ。
シーンを可能な限り写実的にし、
映倫を気にせず、
観客が心臓発作を起こそうと気にかけず、
過剰を恐れない。
可能な限り各シーンに魔力を注ぎこんだ。
そして見事に成功したのだ。

理由3:
いかにして原作の多層的世界の雰囲気を再現できたのか?
監督は、原作にひたすら忠実で、
ギュンター・グラスのビジョンを再現するために
カメラ・アングル、照明効果、音楽を完璧に使ったのだ。

これが、明白な理由である。
こうして、映画は素晴らしくなった。
唯一の欠点は、物語を未完成のままにしたことだろう。
しかし、原作を読んでいないひとは、それに気付かないだろう。
実に面白く、粋で、報われる映画体験である。
 
オトーサン、
yahooに「ギュンター・グラス」と入力して
調べてみました。
大江健三郎さんが、
受賞の際に
「ぼくよりノーベル賞にふさわしい作家がいる」と
言っておられましたが、その通りになりました。
昨年、ギュンター・グラスは
ノーベル文学賞を受賞しました。
その名声からすると、遅すぎた受賞です。

オトーサン、
「でも、オレ、読んでないから、
エラそうなこといえないんだよなあ」
そうしたら、すごいサイトが見つかりました。
http://www.din.or.jp/~a_ohno/pages/DeuMeinjahr.htm

ギュンター・グラス「私の二十世紀」

ギュンター・グラスの名前は以前から気にかかっていた。
もちろん有名な作家である。
毒を含んだ寓話などでノーベル賞を貰ったことも,
また最近では正書法の改正に異を唱えたことも知っていた。
そしてあの「ブリキの太鼓」という有名な映画の
原作者だということも知っていた。
ただ,著書は読んだことがなかった。

「ブリキの太鼓」はドイツで2度見た。
なんだか解らない映画だった。
何故これが絶賛されるのか正直言って解らなかった。
解らないながら,あの壊れた弦楽器を弾くような
ビロロロ〜ンという効果音だけが妙に印象に残っている。
最後の方で老婆が「カシュバイ」がどうのこうのと
呟くシーンも印象に残っている。
だけどそれがどういう意味を持つのか
今日まで解らずに心に引っかかったままである。
多分,母親の血がスラブ系の少数民族カシューブ人ということと
関係があるんだろうけど・・・。

そんなグラスの Mein Jahrhundert を出張の帰りの
飛行機の睡眠薬代わりにとハンブルグ空港の書店で
衝動買いしたのが思えば間違いだった。
いつかは何かを読んでみなければ思っていた作家の本で,
またこの世紀末に,彼が20世紀を総括した内容...
これは是非...と思ったのだが。

400ページ程の本の内容は
20世紀の100年間を1年を一編とした短編小説の
100編の集合体で表現したものである。
それぞれの年にドイツで起こった
エポックメーキングな出来事に
直接間接に関わった人々が
そのことに関するエピソードを語るという形式となっている。
ドイツのあらゆる場所で,
100年間に亘って,
かつ老若男女,右左,上流中流下層あらゆる層の
(多くの場合)名もない人々が語る
個人的エピソードの集積の奥に有るモノ,
言い換えれば空間的,時間的,社会的な3次元の座標空間に
100個の点をプロットして,
それをレンダリングすると見えてくるポリゴン
...それがグラスにとっての20世紀のドイツだということになる。

こんな構成の物語は見たことがない。
彼の構想力には恐れ入るばかりである。
更に言えば,ドイツという舞台にして初めて,
その構想力が 
Geschichte (物語・歴史)として実現できたのだと思う。
日本の百年を描くのにこの手法は可能だろうか?
アメリカの20世紀を描くのにこの手法は意味をなすだろうか?
空間的,時間的,社会的な軸にプロットされた
100個の点それぞれがまた,
別の世界の何かと関わり続けたドイツにして初めて
この手法が活きたと思うのである。

飛行機の中でパラパラとめくって
読み始めて面食らったことがある。
何が書いてあるのかは概ねわかる。
だが翻訳を意識して個々の文章を分析的に読むと
全く歯が立たないものがあるのだ。
そもそもこの100年のドイツに起こった事件の数々と
その背景を知らないとかなり厳しい。
それに加えて数々の方言が出てくる。
更に「語り口調」が多いために
必ずしも書き言葉を基にした型どおりの文法に
沿わないものも多いと思われる。
1900年頃の流行言葉で
今は辞書にも載らない死語もあるかも知れない。
とっさの思いつきだけどなにやら感じが伝わる
という翻訳不能な語法もある。
そんなあれやこれやを謎解きのように考えながら
読みふけっていたらあっという間に成田に着いてしまった。
睡眠薬のつもりがとんだ覚醒剤だったワケである。

オトーサン、
感心しきりです。
「へえ、ドイツ語で
ギュンター・グラスの原書を読むひとがいるんだ!」


チャイナ・シンドローム

オトーサン、
たまたま「原発」の映画を借りてきました。
「原発が安全」という意見をまったく信用していません。
説得力があるほど、「あやしいなあ」と思います。
だって、考えてみてごらんなさい。
頭のいいひとが、原発をつくったのでしょうが、
実際にそれを稼動させているひとは、
危険を承知で働いている
頭のそうよくない人たちに決まっているからです。
だから、バケツでウランを運ぶような
考えられないことが起こるのです。
頭のいいひとだって、信用できません。
お金や立場に目をくらんで、
事故を未然に防ぐ努力を怠ることがあるからです。
そして、テロリストがいます。
オサナビン・ラディン氏は、すでに
スーツケース型の原爆をもっているとも伝えられています。

原題:China Syndrome, The (1979)  
監督:James Bridges (I)  
脚本:Mike Gray (I) & T.S. Cook  
Genre: Drama / Thriller
上映時間:122分
あらすじ:
代替エネルギーについてレポートをしている最中に、
日和見主義の記者、キンバリー・ウェルズは、
原子力発電所における事故を目撃する。
ウェルズは、事件を公表しようと決心したが、
まもなくこの事故を秘密にしようとする
不吉な陰謀に巻き込まれていることを発見する。

出演者: 
Jane Fonda ....  Kimberly Wells  
Jack Lemmon ....  Jack Godell  
Michael Douglas ....  Richard Adams  

オトーサン、
ジェーンとレモンの演技をみて
感嘆しました。
「ふたりとも、うまいねえ。
地球上にこんなにスゴイ役者がいたのか?」

JANE FONDA ジェーン・フォンダ 
誕生日 1937/12/14 
出身 英ロンドン 
活躍度 △↓ 
父は名優ヘンリー・フォンダ。
弟は俳優で監督のピーター・フォンダ。
59年からモデルとなり、
舞台女優、雑誌のカバーガールを経て
60年「のっぽ物語」で映画デビュー。
71年「コールガール」と
78年「帰郷」でアカデミー賞主演女優賞を2度受賞。
65年に結婚したロジェ・バディム監督とは73年に離婚。
同年に反戦運動家のトム・ヘイドン氏と再婚したが
89年に離婚。
91年にテッド・ターナー氏と結婚し、
92年に映画界からの引退を表明。
その後はボディ・エクササイズ講師としても活躍。
2001年離婚。  
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1960年「のっぽ物語」
1962年「荒野を歩け」「チャップマン報告」
1964年「ニューヨークの休日」「危険がいっぱい」
     「輪舞」
1965年「キャット・バルー」
1966年「逃亡地帯」「獲物の分け前」「水曜ならいいわ」
1967年「夕陽よ急げ」「裸足で散歩」
1968年「世にも怪奇な物語」「バーバレラ」
1969年「ひとりぼっちの青春」
1971年「コールガール」アカデミー主演女優賞
1972年「万事快調」
1973年「人形の家」
1976年「青い鳥」
1977年「おかしな泥棒・ディック&ジェーン」「ジュリア」
1978年「帰郷」アカデミー主演女優賞
     「カムズ・ア・ホースマン」
     「カリフォルニア・スイート」
1979年「出逢い」「チャイナ・シンドローム」
1980年「9時から5時まで」
1981年「黄昏」「華麗なる陰謀」
1985年「アグネス」
1986年「モーニング・アフター」
1987年「ビル・コスビーのそれ行けレオナルド」
1989年「私が愛したグリンゴ」
1990年「アイリスへの手紙」
 
JACK LEMMON ジャック・レモン 
誕生日 1925/2/8-2001/6/27 
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
出演作
1955年「私の夫は二人いる」「ミスタア・ロバーツ」
1956年「夜の乗合自動車」
1957年「海の荒くれ」
1958年「カウボーイ」「媚薬」
1959年「お熱いのがお好き」
1960年「南太平洋ボロ船作戦」
     「アパートの鍵貸します」「ペペ」
1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」
1963年「あなただけ今晩は」「ヤムヤム・ガール」
1964年「ちょっとご主人貸して」「女房の殺し方教えます」
1965年「グレート・レース」
1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」
1968年「おかしな二人」
1969年「幸せはパリで」
1970年「おかしな夫婦」
1972年「おかしな関係/絶体絶命」「お熱い夜をあなたに」
1973年「セーブ・ザ・タイガー」
1974年「フロント・ページ」
1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」
1979年「チャイナ・シンドローム」
1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「ミッシング」
1984年「青春の祈り・司祭への道」
1985年「マカロニ」
1989年「晩秋」
1991年「JFK」
1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」
1993年「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・ザ・シアター」
1994年「ラブリー・オールドメン」「ショーツ・カッツ」
1996年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」
     「ハムレット」
     「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」
1997年「カリブは最高!」
1998年「おかしな二人2」
2000年「バガー・ヴァンスの伝説」
 

その他の出演者:
Scott Brady (I) ....  Herman DeYoung  
James Hampton ....  Bill Gibson  
Peter Donat ....  Don Jacovich  
Wilford Brimley ....  Ted Spindler  
Richard Herd ....  Evan McCormack  
Daniel Valdez ....  Hector Salas  
Stan Bohrman ....  Pete Martin  
James Karen ....  Mac Churchill  
Michael Alaimo ....  Greg Minor  
Donald Hotton ....  Dr. Lowell  
Khalilah Ali ....  Marge  
Paul Larson ....  D.B. Royce  

 
User Rating:  7.2/10 (1953 votes) 
かなりのスコアですが、  
もっと高くてもいいと思います。
みんなが見ておくべき映画ではないでしょうか。
オトーサン、
福井と茨城の原子力発電所を
見学したことがあります。
きわめて静かな施設で、
海に暖かい水を排出するので、
魚の育ちがいいという説明を聞きました。
でも、こんなご時世になると、
「オサナ・ビン・ラディン氏が
原発を乗っ取ったら大変だ。
警備は大丈夫なのかしらん」


User Comments:
meeblyさん
Denver, CO
1998年11月11日
原発反対運動のドラマ、 
政治的であり、知的である。

高度に政治的なドラマであり、偏見もあるが、
非常によく出来ている知的な映画である。
説教臭くはないが、
次第に、原発の脅威を知るようになる
世間知らずのTVリポーターの物語である。
彼女は、原発固有の脅威よりも、
その影響を受ける食品業者の安全性により興味を持っている。
多くの人々は、ジェーン・フォンダとマイケル・ダグラスのような
超リベラル派によって作られた政治的な映画と見て、
この映画を嫌った。
しかし、ドラマとして見るならば、
これは魅惑的で、面白く、よく出来た、
個性的な登場人物にあふれ、極めて衝撃的で
サスペンスに富んだ現代のスリラーである。

歴史的なメモ:
ハリスブルグの地下鉄エリアのエネルギー産業と住民にとって
これは、あまりにも住宅地のそばで起きた事故であった。
この映画が上映された1週間後に、
スリーマイル島の原子力発電所において
破壊的な爆発事故が起きたのである。


オトーサン、
「チャイナ・シンドロームって何だろう?」
ジャキー・チェンの映画くらいに思って借りたのです。
でも、原発反対の映画でした。
映画のなかでは、
「炉心が溶融して、
灼熱の太陽が地球を突き抜けて
中国にまで走る」という説明がありましたが、
いまひとつハッキリしません。

そこで、YAHOOに入力して調べてみました。
「限りなく資本主義に近い社会主義」
という論文が出てきました。
「どうも、これじゃなさそうだなあ」
そう思って下のほうを探すと、
「ジャーナリストの使命とは?
原発の本質鋭く突く 
生中継のカメラに涙をこらえて...」
というタイトルが飛び込んできました。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/1541/china.html
書いておられるのは、新聞記者の方のようです。
いい文章なので、以下に収録させていただきます。

原子力発電所の本質を、
これほど鋭く突いた映画をほかに見たことがない。
それでいながら一級の娯楽作品に仕上がり、
約二時間を飽きさせないのだ。 

1978年、アメリカ。
映画「チャイナ・シンドローム」は
スリーマイル島の原発事故を予見するかのように製作された。 
ジェーン・フォンダ演ずる女性TVキャスター、
キンバリー・ウェルズの原発訪問から映画は始まる。
見学中に振動が起きた。
鳴り響く警報サイレン。
発電所に緊張が走る。 
契約カメラマンのリチャード(マイケル・ダグラス)は、
その様子の一部始終を録画しており、
それを専門家に見せた。
「チャイナ・シンドロームだ。
炉心が露出して大爆発を起こす寸前だったんだよ」と、
専門家は言った。
「スクープだ!」。
局に駆け戻るキンバリーら。
しかし、電力会社の横やりで、放送は中止になった。 

一方、発電所のジャック・コデル(ジャック・レモン)も
実は、発電所の異常に気付いていた。
工事・検査に手抜きがあり、このまま運転すると大事故になる。
コデルは会社に再検査を進言するが、
「操業を休むことになり損益につながる。だめだ」
と相手にされない。
だれのための発電所か。
資本の論理優先の電力会社の姿勢。 

キンバリーの取材に心を開いたコデルは、
証拠書類の提供を約束するが、
手抜き工事をした建設会社は公聴会への証拠提出を力で阻んできた。
身の危険を感じたコデルは発電所に逃げ込み、制御室に立てこもる。
呼ばれたキンバリーが制御室から生放送を始めた途端、
コデルは踏み込んできた警官隊に射殺される。 

次々に駆け付ける他社の記者に、
発電所の広報担当者は「コデルは精神錯乱だった」と発表した。
「あんな正常な男はほかにはいない。
彼は発電所の危険を知っていた。
彼こそ英雄だったんだ」。
会社に気遣ってコデル逮捕に協力した同僚の一人から、
そんな言葉を引き出したキンバリーは、
生中継のカメラに涙をこらえて真相究明を訴えるのだった。 

現場で、何が真実かを見極めたリポート。
キンバリーは単なる美人キャスターではなくなった。
伝えるべき事実を伝えるジャーナリストとしての仕事をやり遂げたのだった。 

カラーバーがスクリーンいっぱいに映し出されたラストシーンを見た後、
興奮で体の震えがしばらく止まらなかった。
さすが。
あくまでも娯楽映画の線は崩さず、それでいて本質に迫る。
アメリカ映画の底力に参った。 

映画館に入り浸っていた学生時代、
最も影響を受けた映画の一つだ。
元気がなくなった時には、この映画を見ることにしている。
再びやる気にさせてくれるからだ。 


アメリカン・ジゴロ

オトーサン、
前にも書きましたが、
リチャード・ギアのフアンです。
この秋、NYに行ったときなんか、
ヴィレッジの彼の家を探したほど。
彼の主演する「アメリカ・ジゴロ」の
DVDを買う時、迷いました。
「4700円!高い止めようかな。でもなあ...」
買った理由は、実をいうと、
「アルマーニの研究」を手がけているからなのです。
その理由は、映画批評の後半でご覧ください。

原題:American Gigolo (1980)  
監督・脚本:Paul Schrader  
Genre: Drama 
上映時間:117分

あらすじ:
ジュリアンはロサンゼルスで年増女たちをエスコートとして
贅沢な暮らしをしている。
報酬を期待せず、彼は地元政治家の妻、ミシェルと関係する。
彼のクライアントの1人が殺される。
そしてサンデー刑事が、彼のほかの顧客について
細部にわたって聞き取りをはじめた。
否応なしに、彼は、自分の仕事の性質を考えざるをえなくなる。
ジュリアンは、自分が罪を着せられていると思い始める。
一方、ミッシェルは彼と恋に落ちる。

出演者: 
Richard Gere ....  Julian Kaye  
Lauren Hutton ....  Michelle Stratton  
Hector Elizondo ....  Detective Sunday  


その他の出演者:
Nina Van Pallandt ....  Anne  
Bill Duke ....  Leon James  
Brian Davies (I) ....  Charles Stratton  
K Callan ....  Lisa Williams  
Tom Stewart ....  Mr. Rheiman  
Patricia Carr ....  Judy Rheiman  
David Cryer ....  Lieutenant K. Curtis  
Carole Cook ....  Mrs. Dobson?  
Carol Bruce ....  Mrs. Sloan  
Frances Bergen ....  Mrs. Laudner  
Macdonald Carey ....  Hollywood Actor  
William Dozier (I) ....  Michelle's Lawyer  
 

User Rating:  5.6/10 (987 votes) 
あとで述べますが、
スコアの低さなんて、
この際、問題ではありません。

User Comments:
MAX80さん
1998年12月14日
ギアがすごい!

いろんな楽しい登場人物が出ているので、
スリラーとしてよりもロマンスとして良くできている。
ジュリアン(リチャード・ギア)は、
色男の売春夫だが、顧客の1人で、
有名な政治家の妻(ローレン・ハットン)と恋に落ちる。
ほぼ同じ頃、ジュリアンは、キリーを殺した罪に問われ、
警察に手配されていることを知る。
ハットンは、アリバイを与えられる唯一の人物であるが、
証言すると、夫を恥ずかしい目にあわせることになる。
この映画、たいしたスリラーでもないが、
リチャード・ギアの素晴らしい演技のおかげで、
卓越した作品となっている。
彼は、激しく、幾分安っぽく、
それでいて傷つきやすく、世間知らずの性格を演じている。
彼の演技、そして彼がハットンとのコンビでつくりだす
独特の雰囲気のおかげで、映画はよい出来ばえになっている。
ギアは、これまでの20年間で最も面白い登場人物を作った。


オトーサン、
このDVDを買ったのは、
ギアが色とりどりのシャツを
引き出しから出して
ベッドに並べるシーンを見たかったからです。 
襟の内側のアルマーニのラベルが
映画館の大画面でははっきり見えたのです。
このシーンによって、アルマーニは、
大衆のレーダーに引っかかったといわれています。
ハリウッド・スターや有名人、
ウォール街のひとびとやキャリア・ウーマン、
みんなが、アルマーニのフアンになったのです。
かれの服は、素材がよく、カッティングも見事、
美しいシルエットで、着やすく、誰が着ても引きたち、
仕事場からそのままパーティ会場に直行できるということで、
評判になったのです。

1985年、パートナーのセルジオ・ガレオッテイが死ぬと、
その悲しみを振り払うために、
かれは、デザイナー&マーケッターから飛躍して、
経営者への道をまっしぐらに歩みはじめたのです。
・エンポリオ・アルマーニ
・アルマーニ・コレツィオーニ
・アルマーニ・ジーンズ
・アルマーニ・エクスチェンジ
と次々に製品ラインを拡大してきました。

1990年、91年には
そのセクシーな服の魅力にほれこんで
アルマーニを着た俳優ばかりが、
アカデミー賞授賞式にあらわれたために、
オスカーは、「アルマーニ賞」とまで呼ばれたそうです。
その後、ハリウッド・マーケティングに成功した
アルマーニは、世界中にブティックを開きました。

イタリアはミラノ生まれの
白髪で紅ら顔のジョルジオ・アルマーニは、
今年67歳だというのに
冬でも濃紺のTシャツを着て、
ほとばしるエネルギーで事業を拡大しています。
「もうそろそろお年だから、お疲れでしょう。
あなたの会社、売りませんか?高く買いますよ」
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)や
グッチからの買収話も断って、
昨年は、アルマーニのライフスタイルすべてを扱う
店をミラノにオープンし、
今年の秋は、ロスとNYにインテリアショップを
オープンしました。
化粧品、靴、宝石、家具、フローリストにまで
製品ラインを広げようとしています。

世界33ケ国、200店舗をもち
メガ・ブランドの事業家、
年商10億ドル、
世界長者番付で292位(フォーブス誌)の
帝王アルマーニの誕生は、
まさに、この映画が発端だったのです。


コレリ大尉のマンドリン

オトーサン、
音痴で楽器なんか弾けませんから、
マンドリンという題名を聞いて、
即座に「パス」しました。
でも、念のためにサイトを覗くと、
黒柳徹子さんが「何て深い愛、そして人生。
何度も何度も泣きました」といっておられます。
アフガニスタンの難民キャンプも訪問した黒柳さんが
ほめておられるなら、見ないわけには行きません。

原題:Captain Corelli's Mandolin (2001)  
監督:John Madden  
脚本:Shawn Slovo
Genre: Drama / Romance / War 
Rated R for some violence, sexuality and language. 
上映時間:127分
あらすじ:
1941年、イタリーはドイツと連合する。 
そして、非情にも弱い国、ギリシャを征服する。 
ギリシャの孤島では、イタリア人の砲兵守備隊員が
命令をまもるべく任務につく。 
コレリ大尉は、ギリシャ人と相互信頼の態度を示し、 
音楽祭を開催し、
地方の医師の娘に言い寄る。 
しかし、1943年、イタリーが連合軍に降伏して、 
立場が一変すると、
コレリ大尉は、ドイツの侵入に対して 
ギリシャの孤島を防衛しなければならなくなった。 

出演者: 
Nicolas Cage ....  Captain Antonio Corelli  
Penelope Cruz ....  Pelagia  
John Hurt ....  Dr. Iannis  

名優ニコラス・ケイジの経歴は何度か紹介しているので、
今回は、ペネロペ・クルスを調べてみましょう。
オトーサン、
冒頭のシーンでは、
「また、よりによって不美人を主人公にしたものだなあ」
と思いましたが、
音楽祭のシーンでの彼女の奔放な踊りをみて、
ガーン。
すっかり、彼女のファンになってしまいました。

PENELOPE CRUZ ペネロペ・クルス 
誕生日 1974/4/28  
出身 スペイン・マドリード 
14才でモデルとしてデビュー。
マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。
テレビタレントして活躍した後、映画に進出。
92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞に
ノミネートされる。
スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と
同映画のリメイク「VANILLA SKY」で同じ役を演じている。 

活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1990年「CRONICAS URBANAS」
1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」
1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」
1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」
1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇
     「A CORNER OF PARADISE」
1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」
     「LA NIOA DE TUS OJOS」
     「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」
1999年「TODO SOBRE MI MADRE」
          「オール・アバウト・マイ・マザー」◆
2000年「ウーマン・オン・トップ」◇
          「すべての美しい馬」◇
2001年「ブロウ」「コレリ大尉のマンドリン」
          「ヴァニラ・スカイ」 

「ああ、結構、彼女の出演作を見ているなあ。
オール・アバウト・マイ・マザー、
ウーマン・オン・トップ、
すべての美しい馬、
コレリ大尉のマンドリン、
4つも見ている!」
    
その他の出演者:
Christian Bale ....  Mandras  
David Morrissey ....  Captain Weber  
Irene Papas ....  Drosoula  
Patrick Malahide ....  Colonel Barge  
Aspasia Kralli ....  Mrs. Stamatis  
Michael Yannatos ....  Kokolios  
Gerasimos Skiadaressis ....  Stamatis  
Dimitris Kaberidis ....  Father Arsenios  
Vicky Maragaki ....  Elena (Pelagia's Friend)  
Pietro Sarubbi ....  Velisarios (The Strongman)  
Martin Glyn Murray ....  Officer  
Joanna-Darla Adraktas ....  Lemoni (Younger)  
  
User Rating:  6.8/10 (912 votes) 
オトーサン、怒ります。
「こんな名作に、こんな低い点をつけることはないだろう。
投票したひとの目は節穴か?」
この映画、「恋に落ちたシェイクスピア」で
アカデミー賞作品賞を取った
名監督の放つ自信作なのです。

User Comments:
Robert Mansfieldさん
London
2001年4月24日
偉大な作品。でも、原作を期待するな。

イギリスに行くと、 
決まって地下鉄で、誰かがこの原作を読んでいる。 
「この小説をどうやって映画にするんだろう」
読んだひとは、必ず、そうつぶやいているに違いない。
私もそう思ったが、失望したわけではない。 
ギリシャのケファロニア島を舞台に、 
この作品は、ペラギア(ペネロペ・クルス)と
アントニオ・コレリ大尉(ニコラス・ケイジ)の
第2次大戦下の恋物語を描いている。 
原作を若干変えているが、(そうすべきだ) 
よくなっているし、知的に感情豊かに、そして美しく撮っている。
演技が素晴らしい。 
注目すべきは、ジョンハートの演技。 
そう、この映画は原作に忠実ではなく、
歴史を歪曲しているものの、
素晴らしいし、夢中にさせ、感動的である。
たとえ、
「原作とちがうな」と思っていても、
絶対に見にいくべし。


オトーサン、
この映画、すっかり気にいりました。
ひとつは、歌がいい。
コレリ大尉のマンドリンの妙なる調べ、
音楽隊員の歌う「オーソレミオ」の合唱、
エンド・クレジットのテノールのすばらしさ!
むかし、ベニスでゴンドラにのって大運河で
ゴンドリエの歌声を聞いて以来の感動です。
身が打ち震えました。

もうひとつは、
ギリシャの海原のぬけるような青さ。
「ああ、この青だ。
この青に出会えたら、死んでもいい」

そして、何よりも
戦争の真只中だというのに、
恋に生き、歌に生き、食べることに
熱心なイタリア人の生き方。
「うらやましいなあ」


忘れられない人

オトーサン、
ニューヨークの5番街とソーホーで
話題のH&Mを見てきました。
日本では、ユニクロが安くて品質がいいので
ブームになっていますが、
このH&Mというスェーデンの小売業者は、
そのうえ最新流行なのでず。
そこで興味をもって、研究に取りかかりましたが、
長文翻訳で少し疲れました。
そこで、気の置けない映画ということで、
この映画を借りてきました。
1993年の映画ですから、
「ブリジット・ジョーンズの日記」ほど、
現代女性の好感を得られないと思いますが、
それでも、いつの時代も同じ、
若い女性の悩みや喜びをよく描いています。

原題:Untamed Heart (1993)  
監督:Tony Bill  
脚本:Tom Sierchio
Genre: Drama / Romance
上映時間:102分
あらすじ:
キャロラインのボーイフレンドは、
みな彼女を置き去りにするか、裏切る。
帰宅途中、2人の男性にキャロラインは強姦されそうになるが、
同僚の内向的な男性、アダムが彼女を救う。
アダムは孤児で、ヒヒの心を持っていると言われている。
アダムはキャロラインと打ち解け、一緒にいると安心できる。
アダムとキャロラインは一緒にいると幸せだが、
レイプ犯はアダムに仕返しをしようとする、
誰もアダムのような追放者を受け入れてはくれないのだ。

出演者: 
Christian Slater ....  Adam  
Marisa Tomei ....  Caroline  
Rosie Perez ....  Cindy  

主演男優と女優の経歴をみてみましょう。

CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 
誕生日 1969/8/18 
出身 米ニューヨーク 
父親は、テレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、
別名マイケル・ホーキンス、
母はキャスティング・ディレクターのメアリー・ジョー・スレーター。
5才の時に母親が離婚し、母方につく。
ドルトン・スクールとプロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、
7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。
9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。
続いて「マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」などの舞台に出演。
その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの「クリスマス・キャロル」
や「LANDSCAPE OF THE BODY」「DRY LAND」などの
オフ・ブロードウェイの舞台や、
サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。
本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。
「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、
その後は数々の大作・話題作に出演。
監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の短編「MUSEUM OF LOVE」。
映画での活躍とは裏腹に、
プライベートでは婚約破棄や暴行事件などで
マスコミを賑わせることたびたびである。 
クリスチャン・スレーターはベビーフェイスながら、
年齢に左右されず、さらに役柄にも囚われず自在に演じられる演技派俳優。
映画の一キャラとしての同化が巧みなため、
スレーターらしい個性というものが見えないが、
恋愛、コメディ、アクション、サスペンスと
どんな映画でも遜色のない演技を見せてくれる。
特に孤独な青年役(「忘れられない人」「ジュリアン・ボーの涙」等)を
やらせたら秀逸。
ただし、ラブシーンに関しては、
女性のリードの仕方があまり得意ではないようで、
キスシーンやベッドシーンでは
あまり女性へのいたわりや優しさというものが
映像から伝わってこない部分がある。
映画としては、
恋愛ものなら、「忘れられない人」。
コメディなら「カフス」、
アクションなら、「ブロークン・アロー」や「フラッド」、
サスペンスなら「バジル」「告発」などがある。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V)
1986年「薔薇の名前」
1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」
1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」
    「ヘザース/ベロニカの熱い日」
1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」
    「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー 三つの闇の物語」
1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇
     「スタートレックY未知の世界」▲
1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)
     「ハートブレイクダウン」
1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」
     「ジミー・ハリウッド」
1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇
1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇「オースティン・パワーズ」◆
1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇
2000年「ザ・コンテンダー」

 
MARISA TOMEI マリサ・トメイ 
誕生日 1964/12/4 
出身 米ニューヨーク市ブルックリン 
ボストン大学在学中に「フラミンゴ・キッド」で映画デビュー。
ニューヨーク大学に移り、本格的な演技の勉強を始める。
92年「いとこのビニー」でアカデミー助演女優賞受賞。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作
1984年「フラミンゴ・キッド」デビュー
1991年「オスカー」「ザンダリーという女」
1992年「いとこのビニー」アカデミー助演女優賞「チャーリー」
1993年「堕ちた恋人たちへ」「忘れられない人」
1994年「ザ・ペーパー」「オンリー・ユー」「フォー・ルームス」
1995年「太陽に抱かれて」
1996年「ミルドレッド」
1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」
1998年「Fカップの憂うつ」
2000年「ザ・ウォッチャー」「ハート・オブ・ウーマン」
2001年「恋する遺伝子」


その他の出演者:
Kyle Secor ....  Howard  
Willie Garson ....  Patsy  
James Cada ....  Bill #1  
Gary Groomes ....  Bill #2  
Claudia Wilkens ....  Mother Camilla  
Pat Clemons ....  Sister Helen  
Lotis Key ....  Nun  
Vanessa Hart (I) ....  Nun  
Charley Bartlett ....  Young Adam  
Vincent Kartheiser ....  Orphan Boy  
Wendy Feder ....  Orphanage Nurse  
Nancy Marvy ....  Carolines Mom  


User Rating:  6.5/10 (1315 votes) 
まあまあのスコアかも。
でも、名優2人の名演技からすると、
そして、流れる音楽の見事さを考えると、
もっと高くてもいい気がします。


User Comments:
Lucy 
Holland
1998年10月27日
素晴らしい配役!
14歳のとき、私は、
この5年前の映画について聞いたことがある。
10代向けの雑誌で読んだのだが、
その記事を読んで以来、
すうっとこの映画を見たいと思っていた。
そう、ようやく私は昨夜この映画を見た。
期待したように、いい映画だった。
今や、それは本当ではなかった。
私は、ハッピーエンドが好きなのだが、
この映画の結末を見て落ち込んだ。
でも、それでもこれは、素晴らしい映画であり、
百万回見ることができる映画の1つであり、
毎回見ても好きになれるだろう。
私はクリスチャン・スレーターのファンだから、
当然、この映画の彼は大好きである。
しかし、嬉しい驚きは、
ロージー・ペレスとマリサ・トーメイで
彼らは、本当に良かった!
是非、この映画を見てほしい!

オトーサン、
「ブロードバンドって何だ?」と思って、
この夏、原宿のYAHOO CAFEで体験しました。
「これじゃあ、ウチのISDNと大差ないや」
という結論に達しました。
その後、晴海トリトンに入居したら、
光ファイバーでネットに接続できるようになっていると知りました。
実験中で無料ですが、毎月アンケートを提出が義務。
「面倒だなあ、LANカードも買わなくてはならないし、
設定だってチンプンカンプン。しばらく放っておこう」

「お前、何やってるんだ。
光ファイバーを使っているひとは、
全国で、まだ1万人もいないんだぞ。
しかも、常時接続でタダなんだろ」
と友人に怒鳴られました。
先週末、ようやく重い腰をあげて接続に挑戦しました。
ようやく2日がかりで接続に成功しましたよー。
早速、手当たり次第に、
映画の予告編やNHKニュースをダウンロードして見ました。
「うーん、早い! 100メガの威力はスゴイ!
ADSLの8メガなんて較べものにならないなあ」
とはいえ、
せっかくの超高速を生かせる動画コンテンツは、
まだまだ限られているのが現状です。
「この忘れられない人など、
好きな映画が自由に見られるようになるのは、
いつの日かなあ」


警察故事

オトーサン、
9月30日は、TV漬け。
「尚子は走る」「風の娘」の
女子マラソン中継が終わると、
「巨人軍は永遠に不滅です」の
長嶋巨人の野球中継。
思わず、力が入りました。
ところで、アメリカではテロ事件後、
癒しを求めてビデオを借りるひとが急増したとのこと。
オトーサンも癒しを兼ねて、
ジャッキー・チェンの「警察故事」を見ました。

原題:Ging chaat goo si (1985)  
   Jackie Chan's Police Story
   香港警察
   警察故事
「題名いろいろあるなあ」

監督:Jackie Chan  
脚本:Edward Tang  
Genre: Action / Comedy / Thriller
上映時間;90分
あらすじ:
ケビン・チェンは、香港警察の刑事。 
最初の大手柄を立てた。 
事実上、独力で麻薬マフィアのボスを逮捕したのだ。
もちろん、麻薬マフィアが黙っているはずはない。 
だから、他の刑事を殺して嫌疑をかけさせる。 
ケビンは、汚名を晴らし、 
殺人や逮捕から自分の身を守らねばならないし、 
ガールフレンドが、逃げないようにもしなければならない。

出演者; 
Jackie Chan ....  Kevin (Jackie) Chan Ka Kui  
Brigitte Lin ....  Selina Fong  
Cho Yeun....Boss 

やはり、チェンの経歴を見ておきましょう。
JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 
誕生日 1954/4/7 
出身 香港九龍 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」
     「ポリス・ストーリー/香港国際警察」*警察故事
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」
 

その他の出演者: 
Maggie Cheung ....  May   
Charlie Cho ....  John Ko  
Yuen Chor ....  Tom Ku  
Hark-On Fung ....  Danny Ko  
Hing Ying Kam ....  Inspector Man  
Ben Lam ....  Thug  
Kwok-Hung Lam ....  Raymond, the Superintendent  
Chi-Wing Lau ....  Cheung, the Lawyer  
Siu-Tin Lei ....  Man Trying to Park Car  
Money Lo ....  Television Interviewer  
Mars ....  Kim  
Po Tai ....  Lee  
Ken Tong ....  Tom  
Bill Tung ....  Inspector Bill Wong  
Fat Wan ....  Mad Wing  
Fung Woo ....  Shau Tau Kok Station Commander  

  
User Rating:  7.4/10 (558 votes) 
なかなかのスコアです。
かれの出世作だけあって力作です。

User Comments:
Jack Yan
Wellington, New Zealand
1999年6月19日
ジャッキー・チェンの作品中、ベスト。

おそらくジャッキー・チェンの
1980年代の最高の映画。 
かれを有名にした映画である。 
かれが自分で監督した映画は、
出だしから結末まで
何といってもスケールが大きい。 
スラムやショッピングモールが破壊されるのだ。
しかし、香港版と英語版では明らかに異なっている。 
後者では、ジョークの効き目がなくなっている。 
また、オリジナルとは感じが違う声優を起用したのは、
興冷め。
実際、吹替えで修正したのは法廷シーンだけである。
植民地・香港での裁判は英語で行われたが、
オリジナルでは広東語なのである!
それでも、チェンのファイティング・スタイルと
武道の振付けは面白く、
広東人でない聴衆でも、
存分にユーモアをあじわうことができる。
結局のところ、せりふが問題ではない。
チェンがすばらしいのは、
アクションとかれが受ける苦痛である。
物語は、分かりやすい。
チェンが、暗黒街のゴッドファーザー( Cho Yeun )を追いかけ
秘書の証人( Brigitte Lin )を守り通そうとする
金なんかでは買収されない香港警察の刑事を演ずる。
アクションは、初めから終わりまで素晴らしい。
そして息つぎをするひまもないほどである。
考えたりする余裕もない。
しかし、とにかく面白く、手に汗にぎる映画である。
おそらく、最良の武道映画の1つであろう。

オトーサン、
「この映画、一度見たような気がするなあ」
と思いました。
冒頭の香港のスラムでの壮絶なアクション・シーン
最後のショッピング・モールでのアクション・シーン。
でも、
この映画のヒットで、
続編がいくつも出来ているので、
あるいはそれらを見ての印象かもしれません。
全編を通して、印象的だったのは、
チェンの若さ。
この映画は、1985年に製作されていますから、
1954年生まれのチャンは、当時、31歳。
若いですねえ。
そして、先日みた「ラッシュアワー2」では、
もう47歳。
「時間って、残酷だなあ、
容赦なくやってくる」


ブリジット・ジョーンズの日記

オトーサン、
土曜日に、有楽町マリオンの「日劇プラザ」へ。
朝10時上映開始なので、
全席自由席という看板が出ています。
「おお!」
早速、白いカバーのついている特別席の
空いたところへもぐりこみました。
いい気分です。
広い豪華な劇場のいい席でみるのは、
何十年ぶりでしょうか。
若い頃にデートでおごった時以来かも...。

原題:Bridget Jones's Diary (2001)  
監督:Sharon Maguire    
原作:Helen Fielding 
脚本:Helen Fielding  
      Andrew Davies (I) 
      Richard Curtis (I)   
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated R for language and some strong sexuality. 
上映時間:97分
あらすじ:
ブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は
30代の独身女性。
自分の年齢、体重、仕事、男友達がいないこと、
そして多くの自分の欠点を改めようと、
がんばっている平均的女性である。
彼女は、新しい年の元日に
そんな冴えない事態を打開を図るべく、
常に真実を語る日記をつけよう!
そして自分の生活をコントロールしようと決心する。
魅力的だが、女癖の悪い上司(ヒュー・グラント)が
彼女に興味を持ったことで、トラブルがはじまる。
彼らの関係は、好調期と低迷期が入れ替わり、
陽気で、そして感動的でさえある。
彼女は、少し風変わりな友人たちとつきあい、
また、気難しい知人(コリン・ファース)と付き合うが、
次第に彼のいぶし銀のような静かな魅力にひきつけられていく。

出演者: 
Renee Zellweger ....  Bridget Jones  
Hugh Grant ....  Daniel Cleaver  
Colin Firth ....  Mark Darcy  

ヒュー・グラントも、
コリン・ファースもなかなかよかったですよ。
でも、何といっても、
この映画は、レニー・ゼルウィガーの
素晴らしい演技が見物です。
「アカデミー主演女優賞ものだぁ」
早速、経歴をみましょう。

RENEE ZELLWEGER レニー・ゼルウィガー 
誕生日 1969/4/25  
出身 米テキサス州ケイティ 
両親は60年代のアメリカに移住したスカンジナビア系。
テキサス大学で英文学を専攻。
演劇クラスを受講したことから女優を目指し、
在学中から舞台やCMに出演。
トム・クルーズのヒロイン役を演じた
「ザ・エージェント」でブレイクした。
「ベティ・サイズモア」でゴールデングローブ賞
(コメディ・ミュージカル部門)主演女優賞に輝いた。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1993年「バッド・チューニング」
1994年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」
     「リアリティ・バイツ」
         「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」
1995年「エンパイア・レコード」
1996年「ザ・エージェント」◇「草の上の月」
1997年「ライヤー」◆
1998年「母の眠り」◇
1999年「プロポーズ」◇
2000年「ふたりの男とひとりの女」◇
         「ベティ・サイズモア」◇
2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 


その他の出演者:
Jim Broadbent ....  Bridget's Dad  
Gemma Jones ....  Bridget's Mum  
Sally Phillips ....  Sharon 'Shazzer  
Shirley Henderson (I) ....  Jude  
James Callis ....  Tom  
Embeth Davidtz ....  Natasha  
Celia Imrie ....  Una Alconbury  
Honor Blackman ....  Penny Husbands-Bosworth  
James Faulkner ....  Uncle Geoffrey  
Charmian May ....  Mrs. Darcy  
Paul Brooke (I) ....  Mr. Fitzherbert  
Felicity Montagu ....  Perpetua  

User Rating:  7.5/10 (5028 votes) 
この映画は、題名は地味ですが、
脚本も音楽もいいし、傑作です。  
オトーサン、
久しぶりに「5つ星だぁ」と叫びました。

User Comments:
Judith Kesnerさん
Clarion, PA
2001年4月25日
素晴らしい!

独身者についての議論なんて
世界中どこに行ったって、同じよ。
独身女性のひとりとして白状するが、
私は最初、くだらない映画をやってるなと思っていた。
舞台はイギリス。
筋の運びは、原作と少し違っているが、
その本質においては忠実で、トーンも同じである。
私は女友達と一緒に見に行ったが、
聴衆には多くの男性たちがいた。
彼らは、5分もしないうちに、この映画に引きづりこまれて、
女性たちよりも大笑いしていた。
この映画は、確かにくだらない映画ではない。 
レネー・セルウィガーは、完璧にブリジットになりきっていた。
彼女がこの役を演じると聞いたとき、
私は、はじめは懐疑的だった。
しかし、見た後(実は2度もみたが)感動した!
皮肉で、しかも無邪気な女優なんて、
彼女以外、誰も想像できない。
ヒュー・グラントとコリン・ファースという配役もいい。
ブラボー!
この映画がオスカーを取らないなんて、考えられない。

オトーサン、
この映画を見る気になったのは、
予告編の大いなる力です。
ブリジット・ジョーンズが、
自宅のアパートの居間のソファに座っています。
パジャマ姿で、くつろいで音楽を聴いています。
そのうち、興に乗ってきて、
手近かにある雑誌を丸めるや
マイクに見立てて歌い出すのです。
音楽がクライマックスになると、
丸めた雑誌を棒に見立ててドラムを叩くのです。
思うようにならない人生に対する憤りを
全身でぶつける。
「いいなあ、青春してるなあ。
おれにもあんな時代があったっけ」

帰宅して、
ロンドンから一時帰国している娘に
「ブリジット・ジョーンズの日記見てきたよ」というと、
「見たかったなあ。ロンドンで見損なったんだ」
とのことでした。 
そういえば、観客には30歳近い独身女性の含有率が
多いように思えました。

オトーサン、
この映画を推薦します。
青春の真只中で悩んでいるすべての人に、
そして、
娘が片づかないで悩んでいるすべての親御さんに、
あるいは、
かつて青春時代に悩んだすべての年老いた方々に
この映画は極上の喜びを与えるでしょう。


ラッシュアワー2

オトーサン、
今週の新作映画、
「ブリジット・ジョーンズの日記」、
「ラッシュアワー2」、
「ブロウ」
どれを見ようか、迷いました。
結局、上映時間の都合がよかった「ラッシュアワー2」へ。
ジャッキー・チェン、
今度はどういう大立ち回りをみせてくれるかなあ、
観客は、みなリラックスしています。
ノスタルジックな期待であふれているという感じ。
ところが、開始早々、爆弾テロ。
まわりの観客がみな凍りつきました。
といっても、
スクリーンだけのこと。
助かりました。
アメリカ大使館が爆破されたのです。

原題:Rush Hour 2 (2001)  
監督:Brett Ratner  
原作:脚本:Ross LaManna  
脚本:Jeff Nathanson  
Genre: Action / Comedy 
Rated PG-13 for action violence, language 
and some sexual material. 
上映時間:90分

あらすじ:
ジェームス・カータ−刑事は休暇中。 
リー刑事と一緒に香港の夜を大いに楽しもうとしている。 
パーティでは、かれのほうは
可愛い子ちゃんに巡り会おうと必死なのに、 
リーのほうは、アメリカ大使館爆破で館員2人を
殺害した香港マフィアを捜査している始末。 
事態は複雑化する。
というのも、ロスのマフィア、スティーブン・レインが
企む紙幣偽造事件に巻き込まれてしまうからである。
さらに、リーの父、スローは、
香港マフィア、ヒュー・リーとの縄張り争いに
巻き込まれて死んだが、どうも香港マフィアの
リッキー・タンもこの事件に関係しているようなのだ。 
二人は、ロスに飛ぶ途中で痛い目にあい、
生命の危険にさらされる。 
しかし、ロスへの旅は、
爆破事件の謎、
紙幣偽造事件の謎、
セクシーで忠誠心あふれる関税調査官イザベラの謎
に迫り、それらを一挙に解明することになりそうである。
事態は、カーターが休暇で期待していたよりも
ずっと刺激的になっていったのだった。 

出演者: 
Jackie Chan ....  Chief Inspector Lee  
Chris Tucker ....  Detective James Carter  
John Lone ....  Ricky Tan  
Ziyi Zhang ....  Hu Li  
Roselyn Sanchez ....  Isabella  

その他の出演者:
Harris Yulin ....  Agent Sterling  
Alan King (I) ....  Steve Reign  
Kenneth Tsang ....  Captain Chin  
Lisa Lo Cicero ....  Receptionist  
Meiling Melacon ....  Girl in Car  
Maggie Q ....  Girl in Car  
Patricia Chan ....  Club Hostess  
Gelbert Coloma ....  Karaoke Singer  
Lucy Lin ....  Massage Parlor Hostess  
Cindy Lu ....  Hostess No. 2  

 
User Rating:  7.3/10 (3281 votes) 
かなり高いスコアです。
よくできた香港+ハリウッド合作映画です。

User Comments:
Gazzer-2さん
USA
2001年9月6日
前作同様に、よい出来だ!

香港警察のリー刑事(ジャッキー・チェン)と
ロス警察のおしゃべりなカーター刑事(クリス・タッカー)は、
ふたたびリーのホーム・グラウンドの香港に戻ってきた。
リーの死んだ父親を裏切った奴を
連行しようというのが目的である。
「ラッシュアワー2」では、ふたたび、
ジャッキー・チェンと
クリス・タッカーの名コンビが活躍する。
第一作同様、かれらは素晴らしい火花を散らしあう。
チェンのスクリーン一杯の魅力と武道が、
タッカーの魔法のようにおそろしく早口のコメディが
見事にコンビネーションしている。
当然のことだが、タッカーのかん高いおしゃべりに
慣れるのには時間がかかるが、
チェンとのコンビのおかげで、とても面白い。
"The Fifth Element"よりも、
ずっとこの映画のほうがいい。
FBIのエージェント、イザベラを
ロザリン・サンチェスが演じ、
「グリーン・ディスティニー」のチャン・ツィーが
狂気の暗殺者を演じる。
ふたりとも、すごい美人だし、
タフな役柄を実に見事に演じている。 
(ツィーは、明らかに、一躍スターになった
「グリーン・ディスティニー」ほど
いい役柄を与えられてはいないが、
彼女は、この映画でとても楽しい存在感を示している)
ジャッキー・チェンとクリス・タッカーという
息のあったコンビによって
「ラッシュアワー2」は、
第1作の「ラッシュアワー」と同じぐらい面白い
アクション・コメディになった。
「ラッシュアワー3」が待ち遠しい。


オトーサン、
香港には、何度か行きましたが、
(HP:「香港天空滞在記」参照)
日本なんか顔負けの高層ビルの林立に驚きました。
そして工事現場の足場は普通材木が使われているのに、
香港では竹が使われているのも、面白く思いました。
この映画の冒頭シーンで、
ジャッキー・チェンがこの足場のあちこちで、
悪漢どもと大乱闘。
竹がしなって、宙ぶらりん。
ほんとうは、手に汗握るところですが、
思わず、笑いましたよ。
地上に落下して激突・死亡!
ところが、
そこはそれ、
ジャッキーは不死身で、無事、地上に降り立つのです。
観客は、そこのところを、ちゃんと分かっていて
スリルよりも、かれが考えた
新しいアイディアに大喝采。

そんなシーンがたくさんありました。
香港映画は、サービス満点が身上なのです。
終わったかと思うと、NGシーンの上映があったりして、
香港映画って素敵です。
それにハリウッドの財力が加わったのですから
画質もよくなって、まさに鬼に金棒。
面白くないはずはありません。

でも、ジャッキーの表情をみて
かれが年とってきたのか大変気になりました。
長島監督が辞任しましたが、
ジャッキーには、
いつまでもがんばってほしいものです。


君がいた夏

オトーサン、
流石にテロを扱った映像に飽きてきました。
だってTVをつけ、新聞をみると、テロの話題ばかり。
NYの娘にその後の状況を聞くメールを送ると、早速返事。
「すこし落ちついてきました。
いま、ニューヨークっ子の話題は、これ。
怖い物見たさの人のみ、見てください。
http://63.208.24.134/Terrorism/kenny6.htm
AP通信の配信した写真の煙の中に人の顔が見えます!」

でも、「煙の中のひと」よりも、
「おぼろげな初恋のひとの顔」のほうが見たいなあ。
そんなことで選んだのが、このDVDです。

原題:Stealing Home (1988)  
監督:Steven Kampmann & William Porter  
原作:Steven Kampmann
脚本:Steven Kampmann & William Porter  
Genre: Drama
PG-13  
上映時間:98分
あらすじ:
マーク・ハーモンは、
野球選手になるのを夢みる青年だった。 
彼は母の電話で初恋のひとが自殺したことを知り、
遺言で、その灰を託される。 
その灰をどうしようか考えていくなかで、 
かれは過去のことを、 
二人がともに過ごした時間を思い出す。 
その過程で、かれは自分を再発見する。 

出演者: 
Mark Harmon ....  Billy Wyatt  
Jodie Foster ....  Katie Chandler  
William McNamara ....  Teenage Billy Wyatt  

ここでは、知られざるマーク・ハーモンと
名女優ジョディ・フォスターの経歴をみてみましょう。

MARK HARMON マーク・ハーモン 
誕生日 1951 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作
1978年「カムズ・ア・ホースマン」
1987年「サマースクール」◇
1988年「君がいた夏」◇「プレシディオの男たち」◆
1989年「3人の婚約者」◇
1990年「ゴールド・レイダース」◇
1991年「新・疑惑の影」◇
1992年「コールド・ヘブン/悪夢の再会」◇
1994年「ワイアット・アープ」◆
1995年「マジック・ダイナソー」◇
     「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◆
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◆
1999年「リメンバー・エイプリル」◆ 

JODIE FOSTER ジョディ・フォスター 
誕生日 1962/11/19 
出身 米カリフォルニア州ロサンセルス 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1972年「ナポレオンとサマンサ」
         「カンサスシティの爆弾娘」
1973年「トム・ソーヤの冒険」「リトル・インディアン」
1974年「アリスの恋」
1976年「白い家の少女」「ダウンタウン物語」
     「タクシードライバー」「別れのこだま」
1977年「キャンドルシューセント・エドモントの秘宝」
     「避暑地のラブストーリー」
     「フリーキー・フライデー」「MOI FLEUR BLEUE」
1980年「フォクシー・レディー」「CARRY」
1982年「O'HARA'S WIFE」
1984年「他人の血」「ホテル・ニューハンプシャー」
1986年「ヴィクトリア」
1987年「シェスタ」
1988年「君がいた夏」
         「告発の行方」アカデミー主演女優賞
     「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」
1989年「ハートに火をつけて」「バックトラック」
1991年「羊たちの沈黙」アカデミー主演女優賞
     「リトルマン・テイト」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ジャック・サマースビー」
     「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ)
1994年「ネル」「マーヴェリック」
1997年「コンタクト」
1999年「アンナと王様」

 
その他の出演者:
Blair Brown ....  Ginny Wyatt  
Jonathan Silverman ....  Teenage Alan Appleby  
Harold Ramis ....  Alan Appleby  
Richard Jenkins (I) ....  Hank Chandler  
John Shea (I) ....  Sam Wyatt  
Christine Jones ....  Grace Chandler  
Beth Broderick ....  Sexy Neighbor  
Jane Brucker ....  Sheryl  
Ted Ross (I) ....  Bud Scott  
Thacher Goodwin ....  Young Billy Wyatt  
Yvette Croskey ....  Young Robin Parks  
Ollie Davidson ....  Robin Parks  

User Rating:  6.4/10 (558 votes) 
まあまあのスコアです。 
  
User Comments:
Jake Lamkinsさん
Arkansaw
1998年9月18日
かなりいい映画、7点あげる。

いつもは、マーク・ハーモンなんて気にかけたことはなかった。 
でも、この映画のハーモンはいい。 
ウィリアム・マクマナラも、ジョディ・フォスターもいい。 
ビリーがケイティの灰をどうするかを推理する小説のようだった。 
素敵な、ノスタルジックな人生の一側面、
ハッピーエンドも、またよし。

オトーサン、
マーク・ハーモンとジョディ・フォスターの
経歴を再度見直して、
ふたりの運命の岐路を痛感します。
ふーん、「君がいた夏」の次の作品で
ふたりの運命が決定的に違ってしまったんだ。
マークのほうは、その後、鳴かず飛ばず。
ジョディのほうは、
「告発の行方」でアカデミー主演女優賞!
その後は、トントン拍子で大女優の道。
運命のいたづらって不思議だなあ。
ありゃ、ジョデイのほうは、もうひとつ取っている。
「羊たちの沈黙」で2度目のアカデミー主演女優賞だ。
そういえば、「ハンニバル」の出演を断ったんだから、たいしたもんだ。

オトーサン、
「煙の顔」をみて、
つくづく思います。
運命って不思議だなあ。
世界貿易センタービルの南館の館内放送を
信じたひとが死んで、
疑ったひとが助かる。
上司とケンカして、
生まれてはじめて
会社をサボったひとが生き延びて、
まじめに働きにいったひとが死ぬ... 


ノアズ・アーク

オトーサン、
このところ好戦論者が、
やけに、はしゃいでいるような気がしてなりません。
内なるテロには、
「後方支援」なんていうレトリックは通用しません。
いつだって前方支援。
テロ組織に対して、何の備えもしないまま、
日本が宣戦布告したのが現状です。
これじゃあ、日本がテロの次の標的になりかねません。
「新幹線大丈夫かなあ?」
「またもや、地下鉄でサリンが撒かれないかなあ?」
すでに大量の難民が出て、
人間同士の憎みあいはエスカレートする一方です。
そんななかでみつけたのが、このDVD。
「ノアの箱舟」という題名に興味をもちました。
旧約聖書では、
人々が悪いことばかり考えているのを嘆いて、
神様が地上の生物すべてを殺すことを決心したとあります。
しかし、善良なノアとその家族だけは、
生き残らせることにしたのです。
われわれすべては、ノアの子孫。
でも、神様は、いつまでガマンしてくれるかなあ?

原題:Noah's Ark (1999) (TV)  
監督:John Irvin  
脚本:Peter Barnes (I)
Genre: Drama / Adventure / Fantasy / Romance
上映時間:178分
あらすじ:
聖書の物語を非常にルーズに改作した作品。
創世記では、ノアが巨大な箱舟で彼の家族と動物を救ったあと
神が世界を水浸しにするが、
このシリーズでは、物語を引き伸ばすために
多くの筋書きが、付け加えられている。
竜巻や罪人の積みこみなど。

出演者: 
Jon Voight ....  Noah  
Mary Steenburgen ....  Naamah  

その他の出演者:
F. Murray Abraham ....  Lot  
Carol Kane ....  Sarah  
James Coburn ....  Peddler  
Mark Bazeley ....  Shem  
Jonathan Cake ....  Japhet  
Alexis Denisof ....  Ham  
Emily Mortimer ....  Esther  
Sydney Tamiia Poitier ....  Ruth  
Sonya Walger ....  Miriam  
rest of cast listed alphabetically  
Paul Bertram ....  Joel  
Jonathan Biggins ....  First Priest  
Clarence Biyan ....  Pirate 1  
Daniel Daperis ....  Young Shem  
Julie Day ....  Bertha  
William Dayble ....  Young Japheth  
Jonathan Encavey ....  Young Ham  
Robert Essex ....  Old Zur  
Denni Gordon ....  Ruth's Mother  
Evelyn Krape ....  Esther's Mother  
Dino Marnika ....  Rufus  
Monica Maughan ....  Rachel  
Terry Norris ....  High Priest  
Michael O'Malley ....  Pirate 2  
Max Phipps ....  Jezer  
Linda Ross ....  Micah's Wife  
Joseph Spano ....  Micah  
Howard Stanley ....  Tola  
  
User Rating:  3.4/10 (132 votes) 
最低のスコアです。
出だしの戦闘シーンひとつとっても
エキストラが手抜き。声も身振りも、衣装も手抜き。
まじめに見ようとしていたので、
ガッカリしました。

User Comments:
Scott-12さん
AZ
1999年5月3日
全くの時間の浪費

この作品をTVで見たとき、
脚本家が、ほんとうに聖書を読んだのか
問いたくなるだろう。
聖書から取っているのは、主要人物の名前ノアと、
洪水があり、ノアが大舟を作ったということだけ。
それ以外は、脚本家はすべての歴史的事実を無視している。
ソドムとゴモラの話が洪水の後、1000年とか、
若い女性が当時は存在していなかった寺院で
生贄にされそうになったとか、
ノアと舟に乗ったものだけが、唯一の生存者だとか...。
海賊もいないし、商人もいない。
こうした歴史的不正確さに目をつぶったとしても、
会話がおそまつで、筋書きがひどいのに憤りを覚えた。
NBCは、この作品を数ケ月もまじめな叙事詩と宣伝してきた。
まるで、インチキ星占いみたいだ。 
それは間違っている。
私は、NBCともあろう局が貴重な放送時間を
こんな駄作に割く神経がとても理解できない。


オトーサン、
気を取り直して、インターネットで
「ノアの箱舟」を検索してみました。
どうも、牧師さんのお話のようです。
http://members.aol.com/kuni2sato/message/noa.htm
以下は、その引用です。

神は、ノアに命じて言われます。
14節「ゴフェルの木の箱船を造りなさい」。
そして箱船の大きさが指示されています。
長さ300アンマ、
幅50アンマ、
高さ30アンマと指定されています
(15節)。
1アンマは、ひじから指先までの長さと言われていますから、
およそ45センチで、換算してみると、
長さ約135メートル、幅22.5メートル、
高さ13.5メートルということになります。

さて、ノアは、
このような大型船を、
どこで造ったのでしょう。
彼の活動の舞台は砂漠、
あるいは荒れ野と言われる海から離れた乾燥地帯です。
そこで、135メートルもの長さの
建造物の建設作業が、
ノアとその息子セム、ハム、ヤフェト
そしてその妻たちによって始まりました。
長さ135メートルと言えば、
現代の建築物に当てはめても、
かなりのビルになります。
高さから言えば、
およそ5階建てのビルに匹敵するでしょう。
これを、荒野の真ん中で造り始めた訳ですから、
みんなびっくりしたことでしょう。
しかも、完成するのに、数年は要したはずです。
おそらく、評判になり、
見物人が集まって来たに違いありません。
「何だ、何だ」と大騒ぎになったことでしょう。
ノアは、きっと神様から聞いたこと、
神様がしようとしておられることを、
親切に人々に話して聞かせたはずです。

ある人は、あざ笑い、
ある人は「それは大変だ。
自分も手伝うから、箱船に乗せてくれ」
と願ったでしょう。
ノアは、きっと親切に
それらの申し出を受け容れたに違いありません。
暑いさなかでの、木の切り出し、運搬、組立て、
そして人々が嘲笑する中のでの作業です。
しかも、空には一点の雲も無く、
洪水など起こりそうにありません。
一緒に働いていた人たちも、一人去り、また一人去り、
そして誰もいなくなってしまったことでしょう。

やがて大雨、そして大洪水です。
皆が箱船に駆けつけた時には、
おそらく箱船は生き物たちを載せて、
浮き上がっていたに違いありません。
あとのまつりでした。
聖書は皆「ことごとく息絶えた」と言っています
(7章21節以下)。

オトーサン、
つぶやきます。
この機会に聖書でも読んでみるか。
手遅れかもしれないけどなあ...。


デイライト

オトーサン、
このところテロ騒ぎのニュースにはまっています。
でも、これはオトーサンだけでなく、
国民一般のようです。
だって、ビンラディン氏が
聖戦を呼びかける声明を出したというし、
アメリカは着々と武力行使の準備を進めていて、
2週間たって、いよいよ事態は緊迫。
そんななかでみつけたのが、このDVD。
しかも、シルベスタ・スタローンが主演です。
惨劇の舞台はNY、
オトーサンが恐怖に脂汗を流した
あのトンネル、あの大渋滞。
しかも、スタローンと世界貿易センタービルが
バッチリ写っているシーンがあるじゃないですか。

原題:Daylight (1996)  
監督:Rob Cohen  
脚本:Leslie Bohem 
Genre: Drama / Action / Adventure / Thriller
Rated PG-13 for disaster-related peril, death and destruction. 
上映時間:115分
あらすじ:
宝石強盗が逃亡し、
マンハッタンとニュージャージーを結んでいる
トンネル内で激突する。
爆薬満載のトラックに衝突し、惨事が襲う。
衝撃の後、トンネルは崩壊し、両方の出口がふさがれ、
生存者が置き去りにされる。
キットはちょうどトンネルに入っていくところで、
この惨事に出くわし、即座に行動をとる。
彼は任務に復帰して、救出のためにトンネル内部に入るが、
もはや残された時間はない。
トンネルが水びたしになる前に、
かれは生存者を外に連れ出すことができるだろうか?

出演者: 
Sylvester Stallone ....  Kit Latura  
Amy Brenneman ....  Madelyne Thompson  

スタローンの紹介はいいでしょう。
「ドリヴン」で紹介したばかりですから。
相手役のエイミーが、好演していました。
経歴をみましょう。

AMY BRENNEMAN エイミー・ブレネマン 
誕生日 1964/6/22 
出身 米コネティカット州ニューロンドン 
11才の時、ミュージカル「ミュージック・マン」に
コーラスの一人として出演し、演技に興味を持つ。
ハーバード大学で比較宗教学を専攻。
ネパールに半年留学して、仏教舞踊を学ぶ。
在学中にコーナーストーン劇団を旗揚げし、
プロとアマの俳優の合同公演を行う。
93年「NYPDブルー」のジャニスの役で有名に。
他に「JUDGING AMY」などがある。
映画は「デイライト」のヒロイン役が有名。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1995年「バイ・バイ・ラブ」「キャスパー」
1996年「ヒート」「デイライト」「悪魔の恋人」
1999年「彼女を見ればわかること」
 

その他の出演者:
Viggo Mortensen ....  Roy Nord  
Dan Hedaya ....  Frank Kraft  
Jay O. Sanders ....  Steven Crighton  
Karen Young (I) ....  Sarah Crighton  
Claire Bloom ....  Eleanor Trilling  
Vanessa Bell Calloway ....  Grace  
Renoly Santiago ....  Mikey  
Colin Fox (I) ....  Roger Trilling  
Danielle Harris ....  Ashley Crighton  
Trina McGee-Davis ....  LaTonya  
Marcello Thedford ....  Kadeem  
Sage Stallone ....  Vincent  
Jo Anderson (I) ....  Bloom  
 

User Rating:  5.4/10 (2955 votes) 
点数は低いですが、
テロ事件のあとで見ると、
7.4くらいに感じます。
  
User Comments:
Karenさん
New York
1998年9月26日
いいぜ
この映画好きだ。
シルベスタ・スタローンも好きだ。
好きな役者だ。
息子のSage Stalloneも好きだ、
キュートだから。
この映画でのシルベスターの役が人助けというのもよかったし
あきらめないといのもよかった。
かれはすばらしい俳優だ。
とんでもないよい俳優だ。
息子もきっといい俳優になるだろう。 

オトーサン、
このユーザー・コメント(1998年)をみて
「3年前のニューヨークっ子は、ノーテンキだったんだなあ」
とつくづく思いました。
世界紡績センターの最初の爆破テロが1993年。
この映画でスタローンは、
ブロンクスのビル火災で救出のためにビルに突入し、
同僚3名が死亡した責任をとって辞職した消防士という役ですが、
トンネルへのテロにそなえて何度も訓練のシミュレーションを
やったことになっています。
そんな背景もあるのに、一般人はノーテンキ。
「テロなんかもう起こるはずないわよ」
そう思っていたのです。
あちこちでウラミを買っていたのに、
まるで有事への備えがなっていなかったのです。

さて、
オトーサン、
数日前、スタローンをみました。
4大ネットワークがアーチストの協力をえて
テロの被災者追悼のためにCMなしで製作した特別番組です。
スタローンが一生懸命、視聴者からの電話を受けていました。
この「デイライト」で惨劇を主演した関係もあって、
さぞ、因縁を感じたことでしょう。
そして、大好きなジュリア・ロバーツもいましたよー。
ニューヨークっ子の彼女、
赤十字などを通じて、なんと200万ドルを寄付したそうです。
「200万ドル?」
2億円、いま1ドル116円として2億32百万円です。
オトーサン、
まざまざと立場の差を思い知らされました。
「へえ、ジュリアって、お金持ちなんだなあ」


トルネード エクスプレス

オトーサン、 
このところ
テロ騒ぎのニュースにはまっています。
でも、これはオトーサンだけでなく、
国民一般がそのようです。
昨日のスポーツ報知なんか、
巨人が勝ったのを一面に乗せないで、
新庄が感動したという大リーグの試合再開の模様を
一面に掲載していました。>
アメリカでは水も危険、ガスも危険などテロ恐怖症が蔓延。
そんななかでみたのが、この映画です。
舞台はドイツ。
核廃棄物輸送列車のハイジャック。
犯人は、ビンラディン氏ではありませんが、
この列車がベルリンに突入して、
燃料漏れが起きれば、
半径15km以内のひとは死亡。
NYのテロどころではない被害が生じるという筋書きでした。

原題:CASTOR(1999)
監督:Jorg Lohdorff
脚本:Jeen Klober
Genre:Thrller / Drama
上映時間:90分
あらすじ:
警官マーチンは、
大学生の娘ジェシカを溺愛。
しかし、娘はかれの制止をふりきって、
核廃棄物輸送反対デモに出かけてしまい
テロリストに人質にされてしまう。
かれは離婚した妻ナディアが
指揮するテロ対策司令部へ急行する。
しかし、事態はすでに彼女の手を離れていて、
国防大臣が指揮をとっており、
人命よりは国家目的遂行を重視する事態になっていた。

出演者:
Jorg Schottauf
Claudia Michelsen
Frank Roth
Denise Zich
Jorgen Schornager
Vadlav Knop
Jarsolav Gmid

この映画、
なぜかimdbにデータが載っていないのです。
”CASTOR”といれても、
”TORNADE  EXPRESS"と入力しても、出てきません。

ですから、
出演者名はDVDを何度も一時停止にして
何とかドイツ語を書き写したものの、
だれがどの人名にあたるか分かりません。
また、当然のことながら、
User RatingもUser Commentsも出てきません。
オトーサンの映画批評の
201作目というのに、残念なことです。
まさに非常事態。
とりあげるのはやめようかとも思いました。

しかし、
大きなテロ事件の直後だし
「まあ、いいか。これも何かの運命」
そう思い直しました。
でも最後に、おもいついて
YAHOOで
「トルネード エクスプレス」で検索してみました。

「あったあ」
アマゾンがDVDを売っている関係で、
すこしデータがあったのです。
トルネード・エクスプレス
価格(税別): ¥4,800
本、CD、DVD、ビデオすべて国内配送無料! 
アメリカで起きた同時多発テロ事件の影響で、
商品の発送可能時期が下記の表示と異なる場合があります。
ご了承ください。
発送可能時期:通常2〜3日以内に発送します。

また、
KURUCANというかたのHPでの
コメントも発見しました。

久々に手に汗握るビデオでした。
ストーリーは、核輸送している列車が
ハイジャックされるというもの。
このハイジャック犯、放射能の影響で
娘を亡くしているという裏に悲しいお話が。
ここで絡んでくるのが、
政府と核を輸送している企業。
また、デモに出かけた娘が偶然にも
ハイジャックされた列車に人質として乗っているのだ。
娘を助ける為に父親が離婚した妻(警官)と
ぶつかりながら助けだすというもの。
裏に政治的な事も絡んでます。
ハイジャック犯は身代金の他に核輸送に関する
重大なレポートの公表を要求。
しかし、政府はそれを拒否。
とまぁ、こんな感じでお話はポンポンと進みます。
見た人は分かるかと思いますが...
エンディングに素朴な疑問が残ります。
レポートはいったいどこへ?
記者はどうなったの?ってなね(笑)
人質が助かって一件落着ですが、
私的にはその方が気になったカモΣ( ̄ 

そんなことで、
寂しい映画批評になりましたが、
これも非常事態ということでお許しください。


映画の採点簿

トルネード エクスプレス  ****  
デイライト        ****  
ノアズ・アーク      **    
君がいた夏        ****  
ラッシアワー2      ****  
ブリジット・ジョーンズの日記*****
警察故事         ****  
忘れられない人      ****  
コレリ大尉のマンドリン  *****
アメリカン・ジゴロ    ****  
チャイナ・シンドローム  *****
ブリキの太鼓       ****  
天と地          ****  
スコア          ****  
バード・オン・ワイアー  ****  
ブロウ          ****  
ツイスター        ****  
ジェットローラー・バス  ***   
17歳のカルテ      ****  
フィアレス:恐怖の向こう側****  
バックドラフト      *****
トゥームレイダー     ****  
ドラキュリア       ****  
エンパイア・レコード   ****  
ガープの世界       *****
ファイアートラップ    **** 
トレーニング・デイ    *****
卒業白書         **** 
7月4日に生まれて    *****
スウィート・ノベンバー  ***  
キャラバン        **** 
デザート・スコーピオン  **** 
ワイルド スピード     *****
ソードフィッシュ     *****
偽造           ***  
不時着          **** 
ボーイズ’ン・ザ・フッド **** 
Uターン         **** 
赤い橋の下のぬるい水   **** 
スライディング・ドア   **** 
バットマン        *****
理由なき反抗       *****
エボルーション      **** 
コットン・クラブ     *****
サンダーハート      **** 
エアフォース・ワン    **** 
トッツィー        *****
ムーラン・ルージュ    *****
スーパーマン       **** 
グラス・ハープ      **** 
ダイヤルM        **** 
スーパーマンU      **** 
大統領の陰謀       *****
裏切り者         **** 
私の夜はあなたの昼よりも美しい**** 
脱出           *****
ポワゾン         ***  
若草物語         *****
フルメタル・ジャケット  *****
踊れ、トスカーナ     ****  
ハリー・ポッターと賢者の石****  
イギリスから来た男    *****
クロッシング       **   
恐怖の岬         *****
アメリ          *****
アウトロー        **** 
苺とチョコレート     **** 
妹の恋人         **** 
ケイプ・フィアー     **** 
ネバー・エンディング・ストーリー*****
傷だらけのランナー    ***  
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(外伝)**** 
チキ チキ バン バン   **** 
サイモン・バーチ     **** 
ネバー・エンディング・ストーリーU**** 
クレイジー・モンキー   **** 
ショーシャンクの空に   *****
アウト・オブ・サイト   **** 
スパイ・キッズ      **** 
テキーラ・サンライズ   **** 
草原の輝き        *****
スパイ・ゲーム      *****
グローリー        *****
ホーム・アローン3    **** 
シュレック        *****
聖なる嘘つき       *****
アトランティス:失われた帝国*** 
チャンス         *****
ボディガード       **** 
暴走特急           ***   
千年の恋 ひかる源氏      ***   
ハムレット         *****
エルマー・ガントリー    *****
バニラ・スカイ       **** 
耳に残るは君の歌声     *****
現金に体を張れ       *****
時計仕掛けのオレンジ    *****
バンディッツ        **** 
2001年宇宙への旅    *****

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