この映画批評は、映画そのものを楽しみ、
見る前後の暮しも楽しもうというものです。
今年も、映画三味で人生を心豊かに過ごしましょう。
そうだ、映画をみよう!みんな、映画館に行こう!
目次
602 ワイルドシングス(DVD1998)> 601 ガタカ(DVD1997) 600 ワンス&フォーエバー 599 スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 598 マジェスティック
597 バーバー 596 ジェロニモ(DVD1993) 595 ペイル・ライダー(DVD1985) 594 ストレンジャー(DVD1995) 593 殺しのドレス(DVD1980)
592 父の祈りを(DVD1993) 591 ウルフ(DVD1994) 590 エレファント・マン(DVD1980) 589 ザ・エージェント(DVD1996) 588 きっと忘れない(DVD1994)
587 アリス(DVD1990) 586 ミステイック・ピザ(DVD1988) 585 奇人たちの晩餐会(DVD1998) 584 アイ・アム・サム 583 バッド・ボーイズ(DVD1995)
582 月の輝く夜に(DVD1987) 581 パッチ・アダムス(DVD1998) 580 マネー・トレイン(DVD1995) 579 バクシー(DVD1991) 578 スカーフェイス(DVD1983)
577 フレンチ・コネクション U(DVD1975) 576 フレンチ・コネクション(DVD1971) 575 ジョーズ(DVD1975) 574 ミス・ダイヤモンド(DVD TV2000) 573 自由な女神たち(DVD1998)
572 ゴッドファーザーPart V(DVD1990) 571 ゴッドファーザーPart II(DVD1974) 570 ゴッドファーザー(DVD1972) 569 アンタッチャブル(DVD1987) 568 ケイン号の叛乱(DVD1954)
567 ALI 566 スパイゲーム(DVD1999) 565 007/ トゥマロー・ネバーダイ(DVD1997) 564 007/ ゴールデンアイ(DVD1995) 563 007/ リビング・デイライツ(DVD1987)
562 007/ 黄金銃を持つ男(DVD1974) 561 パニック・ルーム 560 007/ ムーンレイカー(DVD1979) 559 007/ 私を愛したスパイ(DVD1977) 558 女王陛下の007(DVD1969)
557 スリング・ブレイド(DVD1996) 556 007/消されたライセンス(DVD1989) 555 フォー・ユア・アイズ・オンリー(DVD1981) 554 007/ドクター・ノオ(DVD1962) 553 ファーゴ(DVD1996)
552 クライム アンド パニッシュメント(DVD2000) 551 真夜中のカーボーイ(DVD1969) 550 スパイダーマン 549 ネバーセイ・ネバーアゲイン(DVD1983) 548 美しき獲物たち(DVD1985)
547 オクトパシー(DVD1983) 546 死ぬのは奴らだ(DVD1973) 545 サンダーボール作戦(DVD1965) 544 狼 男たちの挽歌 最終章(DVD1989) 543 男たちの挽歌 V(DVD1989)
542 男たちの挽歌 U(DVD1987) 541 アザーズ 540 007は2度死ぬ(DVD1967) 539 ダイヤモンドは永遠に(DVD1971) 538 ゴールドフィンガー(DVD1964) 537 ロシアより愛をこめて(DVD1963)
536 ジュリアン(DVD1999) 535 ロンドン・ドッグス(DVD200) 534 ハンギング(DVD2000) 533 ギター弾きの恋(DVD1999)
532 陽だまりのグラウンド 531 虚栄のかがり火(DVD1990) 530 ファウスト(DVD2000) 529 デンジャラス・ウーマン(DVD1999) 528 ドクトル・ジバゴ(DVD1965)
527 セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ(DVD2000) 526 家路 525 光の旅人 KーPAX 524 アメリカン・サイコ(DVD2000) 523 マイ・フレンド・メモリー(DVD1998)
522 ドライビング・ミス・デイジー(DVD1989) 521 バスケットボール・ダイアリーズ(DVD1995) 520 もういちど(DVD2000) 519 シュガー・ヒル(DVD1993) 518 インシデント(DVD2000)
517 アフター・ザ・ストーム(DVD2001) 516 ラスト・ソルジャー(DVD2000) 515 コン・エアー(DVD1997) 514 アイアン・イーグル(DVD1996) 513 列車大作戦(DVD1964)
512 夜の大捜査線(DVD1967) 511 ブラックホーク・ダウン 510 6デイズ7ナイト(DVD1998) 509 ビューティフル・マインド 508 マーヴェリック(DVD1994)
507 オーシャンと11人の仲間(DVD2000) 506 ロック・ユー(DVD2001) 505 ギルバート・グレイプ(DVD1993) 504 地上(ここ)より永遠に(DVD1953) 503 アパートの鍵、貸します(DVD1960)
オトーサン、
このDVD、あまり期待もしないでみはじめました。
南フロリダの高校が舞台。
美男子のカウンセラーが女子高校生たちにモテモテです。
「お定まりの青春物語だな」
そう思ったら、とんでもないスリラーでした。
原題:Wild Things (1998)
監督:John McNaughton
脚本:Stephen Peters
Genre: Crime / Thriller
Rated R for strong sexuality, nudity, language and some violence.
上映時間:108分
あらすじ:
南フロリダの高校のカウンセラー、
サムは、まあ快適な毎日を過ごしている。
しかし、ある日、突然、レイプされたと
富豪の不良娘ケリーとその悪友から告訴される。
事件は和解に至り、ケリーは、多額の慰謝料を受け取る。
警官は、この事件に陰謀を感じとり、
真実を発見するために、
貪欲さと密告がからむ、
精巧で邪悪なクモの巣に飛び込む。
出演者:
Matt Dillon .... Sam Lombardo(サム)
Denise Richards .... Kelly Lanier Van Ryan(ケリー)
Kevin Bacon .... Sgt. Ray Duquette(レイ:刑事)
善良なモテモテの高校カウンセラーに扮する
マット・ディロンが好演しています。
その相手役の不良娘ケリーを演じた
デニース・リチャーズの経歴も見てみましょう。
MATT DILLON マット・ディロン
誕生日 1964/2/18
出身 米ニューヨーク
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1978年「レベルポイント」
1980年「リトル・ダーリング」「マイ・ボディガード」
1982年「マット・ディロンの初恋物語」「テックス」
1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」
1984年「フラミンゴキッド」
1985年「レベル」「ターゲット」
1986年「ネイティブ・サン」
1987年「ビックタウン」
「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「ドラッグストア・カウボーイ」
「カンザス/カンザス経由→N.Y.行き」
1989年「ワン・ナイト・オブ・ブロードウェイ」
1991年「死の接吻」
1992年「シングルス」
1993年「聖者の眠る街」「最高の恋人」
1995年「誘う女」「フランキー・スターライト」
1996年「ビューティフル・ガールズ」
「アルビノ・アリゲーター」
「グレイス・オブ・マイ・ハート」
1997年「イン&アウト」
1998年「メリーに首ったけ」「ワイルドシングス」
2000年「ジュエルに気をつけろ!」
DENISE RICHARDS デニース・リチャーズ
誕生日 1972/2/17
出身 米イリノイ州ダウナーズ・グローブ
89年エル・カミーノ・ハイスクール卒業後、モデルとして活躍。
東京、パリ、ニューヨークで仕事をした後、女優に転身。
テレビでは「ビバリーヒルズ高校白書」「メルローズ・プレイス」
「新スーパーマン」などに出演。
映画では「ローデッド・ウェポン1」がデビュー。
「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では
ボンドガールとしてクリスマス・ジョーンズ博士役を演じた。
2002年、チャーリー・シーンと結婚。
活躍度 △↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1993年「ローデッド・ウエポン1」
1994年「TAMMY AND THE T-REX」
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「ノーウェア」
1998年「ワイルドシングス」
1999年「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
「テールライトは眠らない」◇
「わたしが美しくなった100の秘密」
2001年「バレンタイン」
「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」
その他の出演者:
Theresa Russell .... Sandra Van Ryan
Daphne Rubin-Vega .... Det. Gloria Perez
Neve Campbell .... Suzie Marie Toller
Bill Murray .... Kenneth Bowden
Robert Wagner .... Tom Baxter
Carrie Snodgress .... Ruby
Jeff Perry (I) .... Det. Bryce Hunter
Cory Pendergast .... Jimmy 'Jimbo' Leach
Marc Macaulay .... Walter
Toi Svane .... Nicole Beach
Dennis Neal .... Art Maddox
Eduardo Yanez .... Frankie Condo
User Rating: 6.7/10 (10086 votes)
思ったよりも高いスコアです。
User Comments:
bbc-2さん
Zagreb, Croatia
1998年8月24日
これはヒッチコックだ。90210
もし犯罪スリラーが、
アーロン式スペルで撮影できるならら、
誰でも映画がつくれるはずだ。
みんなが善人にみえる。
筋書きは2転3転する。
しかし、最後にすべてがあるべき所に落ち着く。
サスペンス、興奮、陰謀、
そして、多くの女優たちのクローズアップが見られる。
そう悪くもない。
オトーサン、
この1月愉しませてもらったW杯で、
ドンデン返しを何遍も目撃しました。
日本がロシアに勝ったのも、ドンデン返し。
韓国のベスト8進出も、ドンデン返しの連続。
決勝では、ドイツのカーンが球をポロリ、
ロナルドが蹴りこんでのまさかのドンデン返し。
ドンデン返しが続くと、マヒしてきます。
この映画、ドンデン返しの連続。
そこが、みどころでしょう。
ガタカ
オトーサン、
このDVD、正直のところ、あまり期待していません。
「本数かせぎは邪道だけど...」
週末にせっせと映画館に通ったおかげで、
200本が目前に迫ってきました。
「半年で200本には届かなかったけど...
ガタカタ言うまい」
原題:Gattaca (1997)
監督・脚本:Andrew Niccol
Genre: Drama / SF / Thriller
Rated PG-13 for brief violent images, language, and some sexuality.
上映時間:101分
あらすじ:
ガタカ社は、未来の航空宇宙会社である。
この時代になると、社会はあなたのDNAを分析して、
どこに帰属するかを決定してしまう。
イーサン・ホーク演じる主人公は、先天的な心臓疾患があって、
宇宙旅行のチャンスを奪われている。
そこで彼は、宇宙旅行の夢を実現するために
よき遺伝子を持っている運動選手になりすまそうとする。
出演者:
Ethan Hawke .... Vincent Freeman (ビンセント)
Uma Thurman .... Irene Cassini (アイリーン)
Jude Law .... Jerome Eugene Morrow (ジェローム)
オトーサン、
正直言って、この主演の2人とも、
あまり好きになれませんでした。
「だって、何か心の奥底に冷たいところがあるんだもの」
その後、経歴をみて、びっくり。
「えっ、このふたりが、夫婦?」
ETHAN HAWKE イーサン・ホーク
誕生日 1970/11/7
出身 米テキサス州オースティン
ニュージャージー州プリンストンで育つ。
地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、
85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。
一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。
89年、ニューヨーク大学に入学し、
89年「いまを生きる」で映画界に復帰、
ティーン・アイドルとなる。
98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、一児がいる。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1985年「エクスプロラーズ」
1989年「いまを生きる」「晩秋」
1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」
「真夜中の戦場」
1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」
1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」
「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」
「カッティング・エッジ」
1995年「恋人までの距離」「サーチ&デストロイ」
「モール・ラッツ」
1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇
1998年「ニュートン・ボーイズ」◇
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇「グッバイ・ジョー」
2000年「ハムレット」◇
2001年「トレーニング・デイ」◇
UMA THURMAN ユマ・サーマン
誕生日 1970/4/29
出身 米マサチューセッツ州ボストン
心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。
ニューイングランドの学校に在学中の時、
15歳でニューヨークのエージェントに見出され、
女優を目指してニューヨークのプロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。
映画デビューは87年。
夫のイーサン・ホークとの間に一児がいる。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1987年「ミッドナイト・ガール」
1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」
1989年「バロン」
1990年「女神たちの季節」
「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」
1991年「ロビン・フッド」
1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」
1993年「恋に落ちたら」
1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」
1995年「湖畔のひと月」
1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」
1997年「ガタカ」◆
「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆
1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」
1999年「ギター弾きの恋」◆
2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇
2002年「チェルシー・ホテル」
その他の出演者:
Gore Vidal .... Director Josef
Xander Berkeley .... Dr. Lamar
Jayne Brook .... Marie Freeman
Elias Koteas .... Antonio Freeman
Maya Rudolph .... Delivery Nurse
Una Damon .... Head Nurse
Elizabeth Dennehy .... Pre-School Teacher
Blair Underwood .... Geneticist
Mason Gamble .... Younger Vincent
Vincent Nielson .... Younger Anton
Chad Christ .... Young Vincent
William Lee Scott .... Young Anton
User Rating: 7.4/10 (13198 votes)
オトーサン、
びっくり。
「せいぜい5点台かと思ったら、7点台とは」
User Comments:
The Rebelさん
Israel
2002年6月19日
Statistics Anxiety.
統計的不安。
この素晴らしい映画を見た後には、
我々は、以下の事実を思い起こさねばならない。
称賛しようが、けなそうが、統計値と呼ばれる科学的な真実は
すべての他の科学的な「事実」と同様に、神の手ではない。
われわれの運命を決めるわけではないのだ。
私は、世界が、特に病気と障害を妨ぐために、
遺伝子研究に積極的に投資すべきだと信じる。
しかし、我々は忘れてはならない。
意志と幸運という2つの小さいけれども、
非常に重要な未知のものについても、
遺伝子と同様に注意と敬意を払われるべきであるということを。
前に言及したように「事実と真実」として、考慮されるべきである。
この映画を見て想起された、こうした哲学的な議論はさておいて、
この映画は、ショッキングで、非現実的である。、
それゆえに、討論を誘発し、意義ある芸術になっている。
楽しみなさい!
オトーサン、
反省しきりです。
「おれの映画批評って問題含みだなあ」
主演のふたりも、気に入らなかったし、
流行のDNAをテーマにしたあざとさも、
気に入らなかったのです。
でも、このふたり、このSF映画、
若いひとたちには、どういうわけか、受けがいいようです。
「そうか、おれって、未来志向じゃないものな」
若いひとたちは、自分たちが住む未来について
猛烈に知りたがっています。
でも、オトーサンは、
会社の入退出にいちいちDNA検査を受けるような管理社会、
こんな冷たい男女が住むような世界には住みたくありません。
でも、こんな声も聞こえます。
「ダイジョウブ、それまで生きていないから」
オトーサン、
宇宙塵となって、亡き母たちと一緒に、
じっくり未来の人間社会のさまを見てみようと思います。
「若い頃は、考えたこともなかったけれど、
..年をとってくると、死者から手招きされるように感じる。
これって、本当なのだな」
ワンス&フォーエバー
オトーサン、
イトーヨーカ堂の木場店の3階に
シネマ・コンプレックスを発見!
晴海からクルマで10分、駐車場は無料。
「こりゃいいや、便利だ。おお、劇場もきれいだ」
そんなことで、この映画も見る気になってしまいました。
原題:We Were Soldiers (2002)
監督:Randall Wallace
原作:Harold G. Moore & Joseph L. Galloway
Genre: Drama / War
Rated R for sustained sequences of graphic war violence, and for language.
上映時間:138分
あらすじ:
まもなく死の谷として知られる場所、
狭い森林開拓地が着陸地点X-レイだった。
ここに、航空騎兵連隊大佐ハル・ムーア(メル・ギブソン)以下、
400人の若き父親、夫、兄弟、息子たちが降り立った。
アメリカ各州から招集された、このエリート軍団は、
たちまち2,000人の北ベトナム正規軍に包囲されてしまう。
それに続く戦いは、合衆国史上、最も残酷なものの1つとなった。
この映画は、戦火にさらされたものたちの
気高さと並外れた勇気への賛辞であり、
戦友への忠誠心と家族愛の物語である。
出演者:
Mel Gibson .... Lt. Colonel Hal Moore (ハル大佐)
Madeleine Stowe .... Julie Moore (ジュリー)
Barry Pepper .... Joseph Galloway(ギャロウェイ:報道カメラマン)
この映画、やはり泣かせるシーンは、
メル・ギブソンならではです。
大勢の部下を死に追いやったと、
かれが肩をゆすって泣くシーンではみな泣いていました。
銃後を守り、いつ、夫が戦死を知らせる電報がくるかと
怯え暮らす妻を、マデリン・ストウが好演しています。
危険を覚悟の報道カメラマンを演じた
バリー・ペパーもなかなかの好演です。
MEL GIBSON メル・ギブソン
誕生日 1956/1/3
出身 米ニューヨーク
ニューヨークに生まれ、
11人兄弟の中に育ち、12歳の時にオーストラリアに移住。
高校を卒業すると、姉の薦めでシドニーの国立演劇学校に入学。
舞台を経て在学中の1977年、「SUMMER CITY」で映画デビュー。
彼を一躍スターダムに押し上げたのは、
1979年「マッド・マックス」(ジョージ・ミラー監督)。
暴漢に妻子を殺され、復讐に燃える警官マックスを演じ、注目を集めた。
1980年、ビデオ映画「ティム」(1979)と「誓い」(1981)で
オーストラリア映画協会最優秀男優賞を受賞。
1984年「ザ・リバー」からアメリカ映画界へ進出。
1993年「顔のない天使」で初監督・主演をつとめ、
続く監督・主演作品「ブレイブハート」(1995)で
1996年度アカデミー作品賞と監督賞を受賞。
メル・ギブソンは、人間の感情というものを強く前面に押し出し、
観客を魅了させることの出来る舞台俳優に近い映画俳優である。
彼はアクション映画一つとっても、ただのアクションにとどまらず、
表情や演技からあふれ出る感情を観る者にぶつけてくる。
特に怒りに対する表現力は突出していて、
「マッド・マックス」のマックスや「リーサル・ウエポン」のリッグス、
「ブレイブハート」のウィリアムの復讐劇に観客が同化できるのも、
彼の演技力のなせる技であろう。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1977年「SUMMER CITY」
1978年「メル・ギブソンの青春グラフィティ」
1979年「マッドマックス」◇「ティム」
1980年「THE CHAIN REACTION」
1981年「誓い」「マッドマックス2」◇
1982年「危険な年」「ATTACK FORCE Z」(特別奇襲戦隊Z)
1984年「ザ・リバー」「燃えつきるまで」
「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マッドマックス/サンダードーム」◇
1987年「リーサル・ウエポン」◇
1989年「テキーラ・サンライズ」「リーサル・ウエポン2」◇
1990年「エア・アメリカ」「バード・オン・ワイヤー」
「ハムレット」
1992年「フォーエバー・ヤング/時を超えた告白」◇
「リーサル・ウエポン3」◇
1993年「顔のない天使」◇
1994年「マーヴェリック」◇
1995年「ブレイブハート」◇「ポカホンタス」(声)◇「キャスパー」△
1996年「身代金」◇
1997年「陰謀のセオリー」◇「ファーザーズ・デイ」△
「フェアリーテイル」△
1998年「リーサル・ウエポン4」◇
1999年「ペイ・バック」◇
2000年「パトリオット」◇「ハート・オブ・ウーマン」◇
「ミリオンダラー・ホテル」「チキン・ラン」(声)
2001年「ワンス&フォーエバー」◇
2002年「サイン」◇
MADELEINE STOWE マデリーン・ストウ
誕生日 1958/8/18
出身 米カリフォルニア州イーグルロック
コスタリカ人の母とアメリカ人の父の間に生まれる。
南カリフォルニア大学で映画とジャーナリズムを学び、
ビバリーヒルズの劇場で実習生となる。
そこでリチャード・ドレイファスと出会ったのが縁で
87年「張り込み」で映画デビュー。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1987年「張り込み」◆
1988年「トロピカル・スノウ」
1989年「3人の婚約者」
1990年「リベンジ」「黄昏のチャイナタウン」
1991年「クローゼット・ランド」「チャイナ・ムーン」
1992年「ラスト・オブ・モヒカン」◇「不法侵入」
1993年「ショート・カッツ」「張り込みプラス」◆
1994年「ブリンク/瞳が忘れない」◇「バッド・ガールズ」◇
1995年「12モンキーズ」◇
1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◆
「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2001年「クローン」「ワンス&フォーエバー」
BARRY PEPPER バリー・ペッパー
誕生日 1970/4/4
出身 カナダ・ブリティッシュコロンビア
5歳の時から約5年間の間、
家族とともに南太平洋の島々をヨットでまわりながら、過ごした。
大学卒業後、バンクーバー・アクターズ・スタジオに所属し、
カナダのテレビシリーズ「madison」で人気を博す。
映画では「バトルフィールド・アース」が初主役。
活躍度 △↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆★★★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1994年「URBAN SAFARI」
1998年「ファイアーストーム」「プライベート・ライアン」◆
「エネミー・オブ・アメリカ」◆
1999年「グリーン・マイル」◆
2000年「バトルフィールド・アース」◇
2001年「61*」「ワンス&フォーエバー」
その他の出演者:
Greg Kinnear .... Major Bruce 'Snakeshit' Crandall
Sam Elliott .... Sergeant Major Basil Plumley
Chris Klein .... 2nd Lieutenant Jack Geoghegan
Keri Russell .... Barbara Geoghegan
Ryan Hurst .... Sergeant Ernie Savage
Jsu Garcia .... Captain Tony Nadal
Marc Blucas .... 2nd Lieutenant Henry Herrick
Blake Heron .... Specialist Galen Bungum
Josh Daugherty .... Specialist Robert Ouellette
Edwin Morrow .... Private 1st Class Willie Godboldt
Robert Bagnell .... 1st Lieutenant Charlie Hastings
Don Duong .... Lt. Colonel Nyugen Huu An
User Rating: 7.6/10 (3445 votes)
高いスコアです。
アカデミー賞の呼び声が高いそうです。
User Comments:
Kobus Harmseさん
Jo'burg South-Africa
2002年6月28日
「シン・レッド・ライン」が玩具の兵隊に見える。
まず、指摘しておきたいのは、
メル・ギブソンとランドル・ウォレスは、
ドン・シンプソンとジェリー・ブラッケンハイマー以来の
最良のチームだということである。
これまで見たなかで、最も感動した映画である。
私は23歳の男性だが、
劇場から出て歩きながら4カ月間の赤ん坊のように大声で泣いた。
古いタイプと呼んでもらっても構わない。
エンド・クレジットで映された戦死者に捧げられた墓銘碑は、
おそらくて最も感動的な体験だった。
この映画は、再び、メル・ギブソンは、
この惑星に出現した最良の俳優であることを証明したと思う。
嘘だと思うならば、どうか、この映画を見るまえに、
かれの出演作「身代金」、「ブレイブ・ハート」、
「パトリオット」を見てほしい。
スクリーンに登場人物を蘇らせる彼の能力に納得がいくだろう。
そうそう、「リーサル・ウエポン」も忘れてはいけない。
この映画の出演者とプロデューサーを祝福したい。
今や「プラトーン」、「地獄の黙示録」、「プライベート・ライアン」と
同様に、歴史に残る傑作が誕生した。
私を悩ませるのは、全部に、クリス・クレインが出演していることである。
間違ってはいけない、彼は非常に良い俳優であり、
大いに彼が好きである。
端役だが、彼は、出演場面で、例外的に良い演技をした。
しかし、彼がアクション・ヒーローに向いているとは思わない。
私の意見では、彼は柔らかい人柄で、おしゃべりがうまいが、
ロマンチック・コメディ向きだと思う。
要するに、この映画は、問題なく10点満点で12点を得る。
もし、戦争映画が好きなら、映画館の大画面で見るべきである。
ビデオやDVDで見たのでは、迫力は感じられないだろう。
オトーサン、
こんなに戦争を実感できる映画をはじめてみました。
目の前にいる兵士を刺し殺し、
この腕に焼けただれた戦友を抱くのです。
そして、爆撃で、ウンカのように敵兵が死んでいくのです。
「戦争は止めようよ、どんなことがあっても」
そう思いました。
若いひとにぜひ見てほしい映画です。
最後のシーン、
ヴェトナム戦争の死者の墓銘碑が写りました。
「あっ、見たことがある!」と叫びました。
ワシントンに行ったときに、お参りしてきました。
ヴェトナム戦争の死者は、米軍5万8200人、
ヴェトナム人は、約300万人といわれます。
「兵士が戦争をはじめたりはしない。戦争を始めるのは政治家たちだ。
兵士たちは戦い、そして死んでゆかねばならないのだ」
慰めの言葉も出てきませんが、
映画のなかの以下のせりふが心に残りました。
「きみの存在が死者の世界を豊かにしてくれるだろう」
スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
オトーサン、
この映画の公開を待ちわびていました。
思い起こせば、このほのぼの映画批評の第1作が、
このスターウォーズ、99年の夏でした。
若いひとがいいました。
「今週末、見に行きますよ」
「えっ?7月13日だろう、公開は?」
「先々行オールナイトがあるんですよ」
原題:Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002)
監督・原作・脚本:George Lucas
Genre: SF / Adventure / Action
Sound Mix: DTS / Dolby EX 6.1 / SDDS
Rated PG for sustained sequences of SF action/violence.
上映時間:143分
あらすじ:
ナブー星を脅かした「ファントム・メナース」から、
はや10年。
パドメ・アミダラ王女は、
いまやナプーを代表して元老院議員になっていた。
ドゥークー伯爵に率いられる政治的分離主義者たちは、
アミダラ王女を殺害しようとする。
この脅威から共和国を守りぬくには、
ジュダイの人数が不足していた。
そこで、パルパティーン最高議長は、
賞金稼ぎ、ジャンゴ・フェットの助けを借りて、
この状況を乗り切れるべくクローンの軍隊の応援を求める。
一方、オビワン・ケノービは、
若きジュダイ、アナキン・スカイウォーカーを訓練する。
アナキンは、アミダラ王女と恋に落ちるが、
ジュダイの戒律が恋愛をを禁止していることに悩む...
出演者:
Ewan McGregor .... Obi-Wan Kenobi
Natalie Portman .... Senator Padme Amidala
Hayden Christensen .... Anakin Skywalker
オビワン・ケノービを演じるユアン、マクレガーは
相変わらず見事な演技です。
アミダラ王女のナタリー・ポートマンは、演技はまあまあですが、
その美貌と才知で許しましょう。
許せないのは、その相手役のアナキンという重要な役を演じる
ハイデン・クリスチャンセン。
これドがつく素人。
おかげで映画がめちゃめちゃになりました。
EWAN McGREGOR ユアン・マクレガー
誕生日 1971/3/31
出身 英スコットランド・パース州クリーフ
16歳で学校を卒業し、
パース・レパートリー・シアターで裏方の仕事に従事しつつ、
舞台の経験を積む。
その後、ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。
92年テレビドラマ「カラーに口紅」の主役に抜粋され俳優デビュー。
93年「BEING HUMAN」で映画デビュー。
ダニー・ボイル監督の「シャロウ・グレイブ」や
「トレインスポッティング」で注目され、
同監督の「普通じゃない」にも出演。
99年「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、
監督デビューを果たした。
活躍度 ○↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1993年「ユアン・マクレガーの赤と黒」(TM)
1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」
「ピーター・グリーナウェイの枕草子」
1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス!」
1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇
1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇
「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇
「マネートレーダー銀行崩壊」◇
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇
2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇
2001年「ムーラン・ルージュ」◇「ブラックホーク・ダウン」
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
NATALIE PORTMAN ナタリー・ポートマン
誕生日 1981/6/9
出身 イスラエル・エルサレム
活躍度 △→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1994年「レオン」◇
1995年「ヒート」◆「ビューティフル・ガールズ」◇
1996年「マーズ・アタック!」◆「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆
1999年「スターウォーズ・エピソード1/ファントム・メナス」◇
「地上より何処かで」◇
2000年「あなたのために」◇
2002年「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
HAYDEN CHRISTENSEN ヘイデン・クリステンセン
誕生日 1981/4/19
出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー
「スター・ウォーズ エピソード2」で
アナキン・スカイウォーカー役に抜擢される。
活躍度 ▲↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆★★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1995年「マウス・オブ・マッドネス」
1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」
1999年「ヴァージン・スーサイズ」「海辺の家」
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
その他の出演者:
Christopher Lee .... Count Dooku
Samuel L. Jackson .... Mace Windu
Frank Oz .... Master Yoda D' Kana the Whill
Ian McDiarmid .... Supreme Chancellor Palpatine
Temuera Morrison .... Jango Fett
Jack Thompson (I) .... Cliegg Lars
Jimmy Smits .... Senator Bail Organa
Pernilla August .... Shmi Skywalker
Joel Edgerton .... Owen Lars
Leanna Walsman .... Zam Wesell
Ahmed Best .... Jar Jar Binks (voice)/Achk Med-Beq
Bonnie Piesse .... Beru Whitesun/Lars
User Rating: 7.8/10 (25913 votes) top 250: #238
スターウォーズとしては、まあまあ。
一応、世界の名画238位です。
User Comments:
needcatscanさん
Va, US
2002年6月24日
悪い演技、つまらん脚本、のろいテンポ。
だが、すばらしい特殊効果。
まあ、間違いなく指摘できるのは、アナキンの演技だ。
ジェイク・ロイドは、演技ができない、
少なくとも、彼らは、ヘイドン同様、演技が下手だった。
彼はバカで、大部分は WHINEY だった!
こんなこと5年ぶりだが、
ヒューという音も聞こえなかった。
「オビワンが、僕を邪魔してる!僕に嫉妬しているんだ」
オビワンとアナキンが、アミダラ王女を前にして、
喧嘩でもはじめるのかと思ったものだ。
同様に、物語の展開がのろい。
前半は、クリスチャンセンとポートマンが、
空疎な感情を交し合っているだけだった。
せりふはこんな風だ。
「(そんなに見つめちゃ)混乱するじゃないの」?
悪いけど、牧草地のシーンで、
二人が座っている様は、まるで「サウンド・オブ・ミュージック」だ。
あの音楽が聞こえてくるのを待っているかのようだった。
およそ1時間半後に、ようやくクローンの軍隊が到着し、
映画は、面白くなる。
クラシックなスターたちが登場する。
ジュダイの交戦シーンは壮観だ。
ヨーダの交戦シーンもすばらしい。
言うまでもないが、ナタリー・ポートマンが、
次第に衣装を脱いでいくのも、プラス要因だ。
最後の45分間で唯一問題があるとすれば、C−3POだ。
そのご機嫌取りの間抜けなユーモア
(これがユーモア?)には、言葉も出ない。
3POのユーモアは、7、8歳の子供向けのレベルだ。
10点満点で5点。
特殊効果だけでも、5ドル払って見る価値はある。
ルーカスにひとつだけ提案したい。
「クリスチャンセンに演技指導をしなさい!」
オトーサン、
苦労して20時50分からのキップを手にいれました。
でも、最前列の左隅という劣悪なシート。
画面が歪んでみえます。
ナタリー・ポートマンの美貌が、ゆがむのです。
「こんな席、売るなよ、マツオカ」
マツオカは、社長名です。
場内は若いひとの熱気でムンムン。
みんな上機嫌。
「おれ、選ばれたひとなのよ、
あたしフアンなのよ、
おれたちみんなサポーターなのよ」という感じ。
いよいよ上映開始。
場内シーン。
あの勇壮なテーマ音楽とともに
真っ暗な宇宙空間いっぱいに、黄色の文字群が広がると、
場内いっせい、「ウォー」という喚声があがりました。
「いいな、いいな」
オトーサン、感激しましたよ。
普通、この時間帯なら居眠りするところですが、
息もつかさぬ展開で、あっという間に2時間半が過ぎ去りました。
「うーん、まあまあだな」
終わると、今度は、拍手喝采といいたいところですが、
拍手は、いまひとつ盛り上がりを欠きました。
オトーサン、
深夜、雨なのでタクシーを奮発。
帰宅して奥方と次女に報告。
「よかったよ。
今度は、家中で見に行こうよ。
よーし、次回はいい席をゲットするぞ」
奥方の反応は、いちじるしく盛りあがりに欠けました。
「韓国が負けたのよ」
「...そうか、相手はトルコだったよな」
W杯3位決定戦の夜でもあったのです。
マジェスティック
オトーサン、
たまに雑誌で、おずぎの映画批評を読みます。
「時代が古い話しなので若者には
しっくりこないかもしれないが、
ダラポンらしい、やさしい良質の映画です」
もうひとりのひとは、
「キャプラを万引きし、50年代映画を詐取し、
人工調味料で固めた駄作」
こんな調子では、見る気も失せますが...
原題:Majestic, The (2001)
監督:Frank Darabont
脚本:Michael Sloane (I)
Genre: Drama / Romance
Rated PG for language and mild thematic elements.
上映時間:152分
あらすじ:
ピーター・アップルトンは、脚本家。
1950年代は、多くのハリウッドの映画人が
共産党員と疑われた時代である。
ドライブの途中で、
彼は自動車事故にあい、記憶を喪失する
小さなカリフォルニアの町にたどりつく。
そこで、彼は荒れ果てた映画館に住むことになる。
彼は、映画体験のマジックを学ぶ
まもなく、赤狩りのメンバーはかれを発見し、
上院の聴聞会で証言するように迫る。
出演者:
Jim Carrey .... Pete/Luke(ルーク)
Laurie Holden .... Adele Stanton(アデーレ)
Martin Landau .... Harry Trimble (ハリー)
オトーサン、
ジム・キャリーといえば、
「グリンチ」しか思い浮びません。
だから、途中まで、ミスキャストだなと思っていました。
でも、なかなかよかったですよ。
JIM CARREY ジム・キャリー
誕生日 1962/1/17
出身 カナダ・オンタリオ州
15歳にして学校生活をやめ、トロントに出る。
4年間に渡ってカナダ各地のコメディ・クラブを回って、
人気を得た後、ロサンゼルスに移住。
サンセット・ストリップにある
ミッツィ・ショアーズ・コメディ・ストアに腰を落ち着けた。
NBCのコメディ・シリーズ「THE DUCK FACTORY」でレギュラー。
映画は95年「ジム・キャリーはMr.ダマー」が
3億5千万ドルの興業収益を上げるヒットで一躍スターに。
活躍度 ◎↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1984年「マネーハンティングUSA/500万ドルを追いかけろ」
1985年「ワンス・ビトゥン/恋のチューチューバンパイア」
1986年「ペギー・スーの結婚」
1988年「ダーティー・ハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」「ボクの彼女は地球人」
1990年「ハイ・ストラング」
1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」◇
「エース・ベンチュラ」◇「マスク」◇
1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆
「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」◇
1996年「ケーブルガイ」◇
1997年「ライアー・ライアー」◇
1998年「トゥルーマン・ショー」◇
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◇「グリンチ」◇
2000年「ふたりの男とひとりの女」◇
2001年「マジェスティック」◇
その他の出演者:
Bob Balaban .... Majority Counsel Elvin Clyde
Jeffrey DeMunn .... Ernie Cole
Hal Holbrook .... Congressman Doyle
Ron Rifkin .... Kevin Bannerman
Brent Briscoe .... Sheriff Cecil Coleman
David Ogden Stiers .... Doc Stanton
Gerry Black .... Emmett Smith
Susan Willis .... Irene Terwilliger
James Whitmore .... Stan Keller
Catherine Dent .... Mabel
Brian Howe .... Carl Leffert
Chelcie Ross .... Avery Wyatt
User Rating: 6.7/10 (1992 votes)
まあ、こんなものでしょうか。
User Comments:
pkcaktusさん
Oregon
2001年12月12日
勇敢な努力
私は最近プレビューでこの映画を見た。
ジム・キャリーにおめでとうと言いたい。
すばらしい演技だった。
彼は、ドラマも喜劇もこなせる本当に素晴らしい俳優である。
アカデミー賞委員会が、今回、彼に気付き、
才能豊かだという事実を認めないならば、
つまり、彼をアカデミー賞にノミネートしないならば、
ジムは、もう賞のことなど忘れたほうがいい。
自分自身のために演技しはじめるべきだ。
そう思う。
本当にそうじゃないか!
卑劣だ、そうじゃないか。
ジムは、尊敬に値する役者のはずだ。
映画についてだが、かなり良い。
幾分、退屈でありきたりのところもあるが、
正直のところ泣かせる場面もある。
全体的に少々安っぽい。
映画を持たせているのは、ジムである。
彼がこの作品でオスカーを家に持って行くことを希望する!
オトーサン、
この映画、大変感動しました。
いくつか理由があります。
第1は、50年代にハリウッドで吹荒れた
非米活動委員会による赤狩りのおそろしい実態が
忠実に描かれているということです。
911以降、ブッシュ大統領に逆らうものは、
アメリカ人ではないような風潮がありますが、
言論・思想の自由が失われているのに、
皆が黙っているのは、当時と似ています。
ダラポン監督は、そういう風潮に警告しているように
思えてなりませんでした。
第2は、映画への愛が大きなテーマになっていることです。
「巴里のアメリカ人」など、昔の映画がたくさん出てくるし、
随所に映画文化のすばらしさが歌われています。
「ひとりでTVを見るなんてつまらない。
みんなで映画館で喜怒哀楽を共有しよう!」
そんなせりふにも共感しました。
そして、町おこしの中心に映画館の再建が取りあげられて、
町中のひとびとが協力するシーンも、感動的でした。
第3は、戦争の傷あとの生々しさです。
第2次大戦では、欧州や沖縄で多くの若者が戦死しました。
「生きて帰ってきてほしい」
そういう親や娘たちの願いもむなしく、
この映画の舞台となった町でも、お墓が林立しました。
そして、いまでも、息子の帰りを待っている
老人たちのわびしい姿が描かれていました。
オトーサンも、実は、同じようなことを体験しました。
子供の頃、3人のおじさんたちが
戦地からなかなか帰ってこなかったのです。
オトーサンは、3人を出征した場所にちなんで
満州おじさん、ビルマおじさん、ボルネオおじさんと呼んでいました。
祖母が「生きて帰ってきてほしい」と繰り返していました。
あの叫び、あの表情は、いまでも忘れることができません。
第4は、ルークの父ハリーが心臓発作で倒れ、
自宅でルークに最後を見とられ死んでいくシーンです。
「自宅のベッドで死ねるのは幸福だ」という
せりふが電撃のようにオトーサンをうちのめしました。
「...母には気の毒なことをした。
家に帰りたいとあんなに言っていたのに、
望みをかなえてあげられなかった。
急なことで、死に目にも会えなかった!」
オトーサン、
映画館の暗闇のなかで泣きました。
TVの前では明るすぎて泣けなかったことでしょう。
映画館は、もうひとりの自分や
亡き母やおじさんたちに会える聖地だったのです。
バーバー
オトーサン、
予告編をみて、小品だなという印象をもちました。
「見るのをやめとこう」と放っておいたのですか、
同僚がベタボメするので、IMDBを覗きました。
「おお、世界の名画250に入っている」
そんなことで、急遽、見に行きました。
原題:Man Who Wasn't There, The (2001)
Barber Project, The (2000) (USA: working title)
監督:Joel Coen
脚本:Joel Coen & Ethan Coen
Genre: Comedy / Drama / Crime
Rated R for a scene of violence.
Color: Black and White
上映時間:118分
あらすじ:
1949年、カリフォルニア州、サンタ・ローザ。
退屈な生活から逃れようとした男の物語である。
この物語には、姦通、恐喝、犯罪、死、
都会ずれした人、人種的中傷、発明された戦争、
大げさな言動、剃られた足、 ピアニスト、エイリアン、
そして、Heisenbergの不確定原理が出てくる。
エドは、親戚の床屋で理髪師をやっている。
ヘビースモーカーで、偏平足でもある。
彼の妻は飲んだくれで、
おそらく彼女の上司、デブのデイブと情事をしている。
そのデイブは、2番目のデパートに投資しようと
1万ドルもの大金を持っている。
エドは、偶然、新しく登場した
ドライクリーニング業に興味を持ち、
それに投資をしようと、その1万ドルを奪おうとする。
恐喝と投資のまたとない機会が出現する。
幸い、誰もかれが犯人とは知らない。
シートに座って、聞き耳を立てるといい。
出演者:
Billy Bob Thornton .... Ed Crane(エド)
Frances McDormand .... Doris Crane (ドリス)
James Gandolfini .... David Allen 'Big Dave' Brewster(デブのデイブ)
ビリー・ボブ・ソーントン、
これは、かれの最高の演技でしょう。
ハンフリー・ボガートに似ていました。
その妻を演じるフランシス・マクドーマンドは、
「どこかで見たなあ」と思ったら、
「ファーゴ」で女性刑事を演じて、
アカデミー主演女優賞を獲得していました。
(「553 ファーゴ」の映画批評では、
監督のコーエン兄弟の経歴を紹介してありますので、
ご興味のあるかたは、どうぞ)
ここでは、寡黙目な理髪師を演じた
ビリー・ボブ・ソーントンの経歴をみましょう。
BILLY BOB THORNTON ビリー・ボブ・ソーントン
誕生日 1955/8/4 MAN
出身 米アーカンソー州ホット・スプリング
父は高校でスポーツのコーチ。
エルビス・プレスリーの映画を観て、
映画スターか、ロック・シンガーの道に憧れ、
アーカンソー、テキサス、カリフォルニア州で
ロックシンガー、トラマーとして数年過ごす。
83年、ロサンゼルスに移って演劇教室に通い、下積み生活を送る。
92年のテレビ・シリーズ「hearts afire」で三期レギュラー出演。
映画は91年「運命の引き金」で注目される。
初監督も務めた「スリング・ブレイド」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
「シンプル・プラン」では同賞助演男優賞にノミネートされ、
ロサンゼルス映画批評家協会助演男優賞受賞。
現在の妻は「狂っちゃいないぜ」で共演したアンジェリーナ・ジョリー。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1987年「ハンターズ・ブラッド」
「エリオット・バーンズの帰還」(TM)
1991年「運命の引き金」◇「フォー・ザ・ボーイズ」
1992年「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」
1993年「トゥーム・ストーン」「キリング・ボックス」
「ブラッド・イン ブラッド・アウト」「幸福の条件」
1994年「沈黙の要塞」「カッティング・エッジ」
1995年「デッドマン」「ヘンリエッタに降る雪」
1996年「スリング・ブレイド」「ザ・ウィナー」
1997年「Uターン」
1998年「アルマゲドン」◆
「パーフェクト・カップル」「シンプル・プラン」◆
「ワイルド・スモーカーズ」◆「アラン・スミシー・フィルム」
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「PRINCESS MONONOKE」(声)
2001年「バンディッツ」◇「バーバー」◇「チョコレート」
その他の出演者:
Michael Badalucco .... Frank Raffo
Katherine Borowitz .... Ann Nirdlinger
Jon Polito .... Creighton Tolliver
Scarlett Johansson .... Rachael 'Birdy' Abundas
Richard Jenkins (I) .... Walter Abundas
Tony Shalhoub .... Freddy Riedenschneider
Christopher Kriesa .... Persky
Brian Haley .... Krebs
Jack McGee .... Burns
Gregg Binkley .... The New Man
Alan Fudge .... Diedrickson
Lilyan Chauvin .... Medium
User Rating: 8.0/10 (6059 votes) top 250: #190
オトーサン、
「おお、世界の名画だ。
190位だ!」
User Comments:
pc_deanさん
Arlington, VA
2001年11月26日
白、黒、灰色
ビリー・ボブ・ソーントンは、
フィルム・ノワールに向いている。
彼のゴツゴツした落ち窪んだ眼窩、凝視する眼差し、
漆喰から作られたかとすら思える頬。
特に、白黒映画だと、彼の顔は、影が変わる風景になる。
彼は筋肉を動かさない。
じっと座って、前方を凝視している間ですら、
彼は、彼自身と戦っているという印象を与える。
気に触るアクセントがなければ、
まさに、ジェレミー・アイアンズである。
コーエン兄弟は、
このスターの花崗岩のような人相のおかげで大いにトクしている。
ありきたりのナレーションが進むなかで、
画面は、至るところでタバコを吸いながら
イースター島の彫刻のようにあらぬ方を凝視している
ソーントンにカメラを向けている。
同じく、彼の声は、完璧である。
ある種の物静かさが、抑制された響きがある。
信じがたい事件を語りながらも、動転していない。
ソーントンは「私は無口だ」と言う。
実に魅力的なので、彼を凝視せざるを得ない。
コーエン兄弟は、 フィルム・ノワールの会議で、こう語った。
時代背景を1940年代に設定し、白黒映画で撮ったと。
40年代の白黒映画に慣れたものにとって、
カラー映画は少し気味悪く見えると。
物語は、古典的である。
ソーントンは、ヒッチコックが一時期夢中になっていた
カリフォルニアの小さな町サンタ・ローサの理髪師を演じている。
彼は、金集めの案を思いつき、
その結果、予期せぬ事件が起こる。
ここまでが、私が、言えるすべてである。
筋書きは、途方もない展開をする。
ほんとうに、途方もないのだ。
ダシール・ハメットや"Earth vs. the Flying Saucers"の
世界に連れていくのだ。
でも、これまでに、コーエン兄弟の映画を1つでも見たことがあるなら、
何を期待するべきかは分かるだろう。
どん欲、暗い秘密、中折れ帽、タバコの煙、ライター、
そして、不徳を断ち切る殺人...。
この世界では、何も確実なものはない。
結局、馬鹿が幻影を追いかけているだけなのだ。
ソーントンが、いくら素晴らしくても、
彼ひとりで映画ができるわけではない。
幸い、彼は、よく知られたコーエン兄弟のベテラン・スタッフをはじめ、
一流の出演者によって取り囲まれている。
この映画がすばらしいのは、このためである。
マイケル・バダルコは、ソーントンの義兄として陽気な役を演じ
フランシス・マクドーマンドは、エドの脆い妻を演じ、
ジェームズ・ガンドルフィーニは、不作法なでタフな男を演じる。
光っているのは、鉄砲のように早口のサクラメントの弁護士を演じる
トニー・シャルーブだろう。
かれが、Heisenberg について論じるくだりは、
それだけで1幕物の芝居のようである。
クリストファー・クリーサとブライアン・ヘイリーは
頓馬な警官コンビを演じているが、
出る場面は短いものの、マイレージ・ポイントを獲得している。
ジョエル・コーエン監督は、首尾一貫して面白く仕上げている。
白黒撮影によるほのかな灰色は、視覚技術の成功例だろう。
コーエンは、1930年代をテーマにした「オー、ブラザー」では
カラーで撮ったが、今回は、白黒撮影にこだわった。
よりいっそう空想的で、超現実的ではなくなった。
彼は、白黒の特徴を最大限に活用すべく、
慎重にイメージをコントロールし、光と影をうまく生かした。
実際のところ、強いて、この映画に欠点を探すなら、
イメージがやや精巧すぎるほど細工されていることだろう。
純粋なフィルム・ノワールとして巧みに撮影されてはいるが、
バック・グラウンドのいたるところに、知性がにじみ出ている。
この映画がどれほどすごいかを知るには、何回か見たほうがいい。
コーエンは、彼の芸術家気取りを隠し切れないでいる。
最後に、お楽しみを用意しているはずである。
お手本とした昔の映画のすばらしさを再現するには、
きれい過ぎるかも知れない。
おそらく、それを分かっているからだろう。
コーエン兄弟は、フィルム・ノワールの会議では、おどけてみせた。
多くの面白いシーンがあった。
でも、笑うのがあなただけだったとしても、驚いてはいけない。
さらに、映画館であなたがたった1人の観客だったとしても、驚いてはいけない。
この映画を見るには、辛抱強さがいる。
ペースは、激しいが、非常に遅い。
そして、物語は酔っぱらい運転手のようにフラつく。
ひねりにひねったプロットがある。
問題が、解決に向かっているかどうかは、分からない。
そもそも、解決そのものが重要なのかすら、分からない。
そこには、議論の余地がある。
この映画は、悪ふざけと思われたからこそ、成功したのだ。
「オレに何が分かる? オレは、ただのアホだ」
(サム・スペード)
オトーサン、
映画館で何回か笑いました。
でも、笑ったのは、オトーサンだけ。
「まずかったか、笑うのは不謹慎か?」
欧米の映画館なら、笑うのは礼儀です。
それで、思い出しましたが、W杯サッカーの応援について
外国記者のコメントが愉快でした。
「応援の仕方が、まるで分かっていない」
「礼儀ただしい、感動した」
このふたつに分かれるのです。
いよいよ決勝戦は、ドイツ対ブラジル。
サッカーは、格闘技というより戦争のようなもの。
観客のみなさん、もっと熱い応援をしましょう。
ジェロニモ
オトーサン、
昨日見た西部劇があまりに面白かったので、
もう1本西部劇を見ることにしました。
「ジェロニモ」とは、有名なインデイアンの酋長です。
コロンブスがアメリカ大陸を発見したときに200万人いた
インディアンは、白人に迫害されて1時は25万人まで激減。
その圧制に対して起ちあがったのが、ジェロニモなのです。
3大酋長のひとりといわれています。
原題:Geronimo: An American Legend (1993)
監督:Walter Hill
原作・脚本:John Milius
Genre: Drama / Western
上映時間:115分
あらすじ:
アパッチ族は、渋々、合衆国政府が承認した
居留地に落ち着くことに同意した。
とはいえ、すべてのアパッチ族が、
トウモロコシ農民の暮らしに順応できるはずはない。
特に、ジェロニモは、憤った。
政府が約束を破り、不必要な介入をしたために、
追い詰められたジェロニモとその30人の戦士は、
襲撃部隊を結成し、決起した。
自分達の土地の返還を要求し、
政府に一泡ふかせた。
出演者:
Jason Patric .... 1st Lieutenant Charles B. Gatewood(ゲイトウッド中尉)
Gene Hackman .... Brigadier General George Crook(クルック将軍)
Wes Studi .... Geronimo(ジェロニモ)
ケイトウッド中尉はいい役ですが、演技がいまいち。
ジーン・ハックマンは、巧いの何の。
ジェロニモ、かわいそう。
GENE HACKMAN ジーン・ハックマン
本名 ユージン・アルディン・ハックマン
誕生日 1931/1/30
出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ
父は旅行記者。
1才でイリノイに移住。
16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。
除隊後、ニューヨークに出て、
トラックの運転手、靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々とする。
30代でテレビ局のADとなり、この頃、本格的に俳優になることを決め、
パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。
サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。
60年代から映画にも出演し、
71年「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、
92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。
その他では「スーパーマン」シリーズの悪役レックス・ルーサー役が有名。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1961年「機関銃を捨てろ」
1964年「リリス」
1966年「ハワイ」
1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」
1968年「汚れた7人」
1969年「暴動」「さすらいの大空」
「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」
1970年「父の肖像」
1971年「さらば荒野」
「フレンチ・コネクション」◇アカデミー主演男優賞
1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」
1973年「スケアクロウ」
1974年「カンバセーション…盗聴…」
「ヤング・フランケンシュタイン」
「西部に来た花嫁」
1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」
「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」
1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」
「ドミノ・ターゲット」
1978年「スーパーマン」◆
1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」
1982年「錆びた黄金」
1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」
「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声)
1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」
1986年「勝利への旅立ち」
1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆
1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇
「ブルーウォーターで乾杯」
「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」
1989年「ザ・パッケージ」
1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」
「ハリウッドに口づけ」
1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」
1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞
「ザ・ファーム/法律事務所」◆
「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆
「ゲット・ショーティ」
1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」
「ボディバンク」
1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」
2000年「リプレイスメント」◆
2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆
「エネミー・ライン」◆
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇
「ザ・プロフェッショナル」◇
WES STUDI ウェス・ステュディ
誕生日 1947/12/17
出身 米オクラホマ州
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆★★★★★
出演作
1990年「ダンス・ウィズ・ウルブズ」◆
1992年「ラスト・オブ・モヒカン」◆
1993年「ジェロニモ」◆
1994年「ストリート・ファイター」◆
1995年「ヒート」◆
1998年「ザ・グリード」◆
その他の出演者:
Matt Damon .... 2nd Lieutenant Britton Davis/Narrator
Robert Duvall .... Al Sieber, Chief of Scouts
Rodney A. Grant .... Mangas
Kevin Tighe .... Brigadier General Nelson Miles
Steve Reevis .... Chato
Carlos Palomino .... Sergeant Turkey
Victor Aaron .... Ulzana
Stuart Proud Eagle Grant .... Sergeant Dutchy
Stephen McHattie .... Schoonover
John Finn .... Captain Hentig
Lee de Broux .... City Marshal Joe Hawkins
Rino Thunder .... Old Nana
User Rating: 6.2/10 (634 votes)
オトーサン、
怒ります。
白人が低いスコアをつけるからいけないんだ。
「先祖の悪口いわれりゃ、腹立つのも分かるが」
User Comments:
Inge Fossenさん
Norway
1999年1月3日
素晴らしい叙事詩
この緩急自在で驚くほど見事な映像をもったこの作品は
有名なアパッチの酋長ジェロニモの生きた時代を取り上げている。
私の見解では、あまりに過小評価されていると思う。
近代的なインディアン映画のジャンルで卓越した叙事詩である。
スタディとハックマンの素晴らしい演技に加えて、
水準を超えているのは、
アクション物の導師ウォルター・ヒル監督の演出である。
ヒル監督は、白人の残酷さとインディアンの報復に走る怒りの両方を
実に率直なやりかたで、描き出している。
観客に押し付けがましくしないため、
映画は、よりいっそう感動的になった。
ヒル監督のジェロニモへの敬意は、映画全体に満ちている。
しかし、監督は、"Soldier Blue" や "Dances With Wolves"のように
感傷的にもならず、極端に単純化した正義感に訴えることはしなかった。
本当に魅力的な人物像を掘り下げ、
ネオ西部劇として完成させている。
他の多くの映画の水準を超えている。
オトーサン、
ジェロニモが1886年9月4日、
抵抗をあきらめて降伏。
その後、22年服役したことを知りました。
合衆国政府が、家族のもとへ返すという約束を
反故にしたことも知りました。
「世界を得ても、
魂を失ったら、何になるのか?」
ブッシュさんに贈りたい言葉です。
また、インターネットで、
インディアンの歴史を調べていて、
いいサイトを発見しました。
アメリカ合衆国史─1 インディアン─迫害の歴史
1時は、25万人まで減った人口が、140万人まで
回復してきたことを知って、すこし安心しました。
ペイル・ライダー
オトーサン、
ときどき無性に西部劇を見たくなります。
「疲れたときの西部劇」という感じ。
この西部劇は、インデイアンは出てきませんが、
西部の魂が存分に出ている名画です。
原題:Pale Rider (1985)
監督:Clint Eastwood
脚本:Michael Butler (II) / Dennis Shryack
Genre: Western
上映時間:115分
あらすじ:
カリフォルニアの山麓にある金採鉱キャンプが
彼らの権利を盗もうとする隣接する土地所有者に包囲される。
牧師が、土地所有者に攻撃を断念するよう説得する。
あらゆる手段を尽くして、説得するのだが。
出演者:
Clint Eastwood .... The Preacher(牧師)
Michael Moriarty .... Hull Barret (ハル)
Carrie Snodgress .... Sarah Wheeler (サラ)
やっぱり、
クリント・イーストウッド、
カッコいいですねえ。
CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド
誕生日 1930/5/31
出身 米サンフランシスコ
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」
「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」
その他の出演者:
Richard A. Dysart .... Coy LaHood
Chris Penn .... Josh LaHood
Richard Kiel .... Club
Doug McGrath (I) .... Spider Conway
John Russell (I) .... Stockburn
Charles Hallahan .... McGill
Marvin J. McIntyre .... Jagou
Fran Ryan .... Ma Blankenship
Richard Hamilton (I) .... Jed Blankenship
Graham Paul .... Ev Gossage
Chuck Lafont .... Eddie Conway
User Rating: 6.8/10 (2177 votes)
高いスコアです。
User Comments:
Timothy R. Smithさん
Lompoc, California
1998年9月27日
西部魂を描く
この映画は、古きよき時代の金採鉱キャンプの
埃くさい雰囲気をとらえた
ほんのひと握りの優れた映画の1つである。
イーストウッド監督というクレジット、
すべての俳優によるシャープで印象的な演技が光る。
各国のなまりによって、観客は、
彼らがみな金を発見するために
各地からやってきたことが分かるだろう。
演技は、見事である。
シドニー・ペニーは、娘役をリアルに演じ、
ちょっと変わった味を出している。
脚本は、単純に見えるかもしれないが、
素晴らしく、性格をよく描き出している。
観客は、砂金とり、洗鉱樋、
そして水力学について学ぶことができる。
登場人物や演技に加え、撮影もいい。
しばしば息を呑む。
これは、上映後10年たっても、
楽しいオリジナル作品であり、大いなる娯楽である。
オトーサン、
西部劇の撃ち合いも愉しみましたが、
それ以上に背景となっているロッキー山脈の
雪山の美しさ、神々しさにほれぼれしました。
「そうだ、母の遺骨の一部をあそこに撒いてあげよう」
そんなことまで考えてしまいました。
ストレンジャー
オトーサン、
このところ、TSUTAYAで、見ていない映画がなくなってきて、
見慣れない題名があれば、飛びつくように借りてしまいます。
この映画も、後から考えれば、きらいなホラー映画の棚にあったもの。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
当たれば儲けものですが、果たして、凶と出るか吉とでるか。
W杯サッカーの予想も外れっ放しですので、「予想はよそう!」
原題:Never Talk to Strangers (1995)
監督:Peter Hall (I)
脚本:Lewis A. Green / Jordan Rush
Genre: Thriller
Rated R for violence, language and some strong graphic sexuality.
Country: Germany / USA / Canada
上映時間:86分
あらすじ:
サラ・テイターは、警察に所属する心理学者である。
連続殺人鬼の心理鑑定に当たる日々を送っている。
そんななか、神秘的で女心をそそる若い男、
トニー・ラミレスに出会って、突然、恋に落ちる。
この関係によって、彼女は人格が変わってしまう。
得体の知れぬ電話がかかったりしてくるのだ。
出演者:
Rebecca De Mornay .... Dr. Sarah Taylor(サラ)
Antonio Banderas .... Tony Ramirez (トニー)
Harry Dean Stanton .... Max Cheski (マックス:連続殺人鬼)
サラとトニーのカップルは、美男美女。
サラとトニーの愛のゆくえは、とても正視できません。
この2人の経歴を見ましょう。
REBECCA DEMORNAY レベッカ・デモーネイ
誕生日 1961/8/29
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1982年「ワン・フロム・ザ・ハート」
1983年「卒業白書」「テスタメント」
1985年「スラッガーズ・ワイフ」「バウンティフルへの旅」
「暴走機関車」
1986年「モルグ街の殺人」
1988年「可愛い悪女」「マドンナ★コップ」
1989年「ディーラーズ」
1990年「ラスト・カウントダウン 大統領の選択」
1991年「バックドラフト」「都合の悪い女〜ジェラシー・ゲーム〜」
1992年「ゆりかごを揺らす手」
1993年「ギルティ/罪深き罪」「三銃士」
「ビジター/欲望の死角」
1995年「ストレンジャー」
1996年「THE WINNER」
2000年「ダブル・テンプテーション」
ANTONIO BANDERAS アントニオ・バンデラス
誕生日 1960/8/10
妻 メラニー・グリフィス
出身 スペイン・マラガ
13才から地元の演劇学校に学び、
卒業と同時に小劇団に入団する。
81年、マドリッドに移り、
アンサンブル・メンバーとしてスペイン国立劇団に加わる。
82年「セクシリア」で映画デビュー。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1982年「セクシリア」
1984年「ロス・ザンコス/竹馬の男」
1985年「マタドール<闘牛士>」
「炎のレクイエム、凶弾」
1987年「欲望の法則」「最も危険な男」
1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」
1990年「アタメ」「インセスト/近親相姦」
「暴走遊戯」
1992年「マンボ・キングス/わが心のマリア」
1993年「愛よりも非情」◇
1994年「愛の奴隷」「フィラデルフィア」◆
「愛と精霊の家」◆
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」◆
1995年「暗殺者」◇「デスペラード」◇
「マイアミ・ラプソディー」◇「フォー・ルームス」◆
1996年「あなたに逢いたくて」「ストレンジャー」◇
「エビータ」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
1999年「13ウォーリアーズ」◇
2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇「ポワゾン」◇
2001年「スパイキッズ」◇
その他の出演者:
Dennis Miller (I) .... Cliff Raddonson
Len Cariou .... Henry Taylor
Eugene Lipinski .... Dudakoff
Martha Burns .... Maura
Beau Starr .... Grogan
Phillip Jarrett .... Spatz
Tim Kelleher (I) .... Wabash
Emma Corosky .... Young Sarah
Susan Coyne .... Alison
Joseph R. Gannascoli .... Carnival Attendant
Reg Dreger .... Flight Attendant
Frances Hyland (II) .... Mrs. Slotnick
User Rating: 4.8/10 (610 votes)
低いですねえ。
いい映画だと思うのですが。
やはり、映倫に引っかかるシーンがあると、
スコアは途端に落ちるようです。
User Comments:
David Laoide-Kempさん
Wicklow, Ireland
2000年10月11日
確かに、そう悪くはない
そう、時々、筋書きが見え見えになる。
そう、映画の最初の段階から、
結末がどうなるかヒントは明らかである。
そう、何人かの演技はよくない。
しかし、そんなに悪い映画ではない。
私は、心理学的な方面に詳しくないが、ちょっと信じ難いとは思うが。
主演の2人の演技に関して言えば、失望した。
もっといい仕事ができるはずだ、
しかし、そう責めるほどのこともない。
オトーサン、
この映画、結構愉しめました。
多重人格がテーマです。
多重人格については、何冊かの本を読んだ記憶があります。
でも、忘れてしまいました。
冒頭、連続殺人犯のマックスが出てきます。
このマックスが、果たして多重人格者かどうかを鑑定するために
サラが対面調査をするのですが、彼女が博士だというのに、
あまりにも若く無垢な美女なので、意外に感じました。
そのおかげで、ユーザーコメントが指摘するような
多重人格殺人についての伏線を見逃してしまいました。
多重人格殺人というのは、一方の人格が殺人者で、
他方の人格は、純粋無垢であったりするのです。
幼児期などに大きなショックを受けて
それから逃れるために、もう一つの人格が形成されます。
この殺人鬼には、罪の意識などありません。
別人格に移行するので、殺人の記憶など残っていないのです。
殺人犯なのに、平気な顔をしているわけです。
さて、この多重人格殺人犯の心理鑑定にあたる
サラは、楚々たる美女で、しかも肩書きはドクター。
「たいしたもんだなあ」
ところが、そのセックス・ライフたるや、自由奔放。
オトーサン、仰天しました。
ラテン男の熱気ムンムンのアントニオ・バンデラスを
相手に繰広げるプレイは、ポルノ映画以上かも。
オトーサン、いまだにウブですから、
「おお、女は、夜、変わるって本当なのだ」
と変なところで、感動してしまいました。
でも、本当は、そんなところで感動していてはダメで、
ここにも実は、結末への伏線があったのです。
多重人格がテーマのこの映画、
オトーサン、ふりまわされっぱなしでした。
「どうも映画批評は難しいな。
対象との間合の取りかたが難しいなあ」
殺しのドレス
オトーサン、
ブライアン・デ・パルマ監督作品が好きです。
華麗な作風で、いかにもしゃれたハリウッド映画です。
「ミッション:インポッシブル」といえば、分かるでしょう。
原題:Dressed to Kill (1980)
監督・脚本:Brian De Palma
BRIAN DE PALMA ブライアン・デ・パルマ
誕生日 1940/9/11
出身 米ニュージャージー州ネワーク
監督作
1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」
1970年「ブルーマンハッタン/哀愁の摩天楼」
1973年「悪魔のシスター」
1974年「ファントム・オブ・パラダイス」
1976年「キャリー」「愛のメモリー」
1978年「フューリー」
1979年「悪魔のファミリー」
1980年「殺しのドレス」
1981年「ミッドナイトクロス」
1983年「スカーフェイス」
1984年「ボディダブル」
1987年「アンタッチャブル」
1989年「カジュアリティーズ」
1990年「虚栄のかがり火」
1992年「レイシング・ケイン」
1993年「カリートの道」
1996年「ミッション:インポッシブル」
1998年「スネーク・アイズ」
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」
Genre: Horror / Thriller / Mystery
上映時間:105分
あらすじ:
ケインが演じるのは、映画の開始早々に殺される女性の精神科医だった。
彼は、はじめ、警察を助ける気にならない。
殺人事件を調べる探偵は、殺人を目撃した売春婦と故人の息子に調査を任せて
何もしないですむので、喜んでいる。
出演者:
Michael Caine .... Doctor Robert Elliott (エリオット博士)
Angie Dickinson .... Kate Miller (ケイト)
Nancy Allen .... Liz Blake (リズ)
オトーサン、
若きマイケル・ケインを見られて、
幸せな気分になりました。
ここで、禁を破って筋書きをバラしてしまいますが、
一体、誰が、精神科医のエリオット博士が
性倒錯者だと思うでしょうか。
「サイダーハウス・ルール」を見た観客は、、
善良な慈父のごときマイケル・ケインが強烈な印象で残っているはずです。
誰が、一体、かれが、下劣な殺人鬼の役を演じると思うでしょうか。
アカデミー助演男優賞の名優にも、売れない時期があったのです。
というより、ずっと鳴かず飛ばずだったのです。
ようやく晩年になって、花開いたのです。
そう思ってみると、この映画ますます興味が湧いてきます。
MICHAEL CAINE マイケル・ケイン
本名モーリス・ジョゼフ・ミクルホワイト・ジュニア
誕生日 1933/3/14
出身 英ロンドン
サセックス州ホーシャムでの舞台監督助手の仕事で自信をつけ、
名前をマイケル・ケインに変える。
ロンドンの演劇学校で学び、舞台でプロデビュー。
56年「韓国の丘」で映画デビュー。
63年「ズール戦争」の中尉役で注目され、
65年「国際諜報局」のハリー・パーマー役で一躍有名となった。
66年「アルフィー」でニューヨーク批評家協会最優秀男優賞受賞。
86年「ハンナとその姉妹」、
99年「サイダーハウス・ルール」でアカデミー助演男優賞を受賞。
88年「ペテン師とサギ師」、
98年「リトル・ヴォイス」でゴールデン・グローブ賞を手にした。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1956年「韓国の丘」
1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」
1958年「鍵」
1961年「カイロ作戦命令」
1962年「新泥棒株式会社」
1963年「ズール戦争」
1965年「国際諜報局」
1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」「アルフィー」
1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」「10億ドルの頭脳」
1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」「大侵略」
1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」
1970年「燃える戦場」「最後の谷」
1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」
1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」
1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」
1975年「ケープタウン」「愛と哀しみのエリザベス」「王になろうとした男」
1976年「ニューヨーク一攫千金」「鷲は舞い降りた」
1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」
1978年「スウォーム」「アシャンティ」「カリフォルニア・スイート」
1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」
1980年「殺しのドレス」「アイランド」
1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」
1982年「デストラップ/死の罠」「ジグソーマン」「リタと大学教授」
1983年「愛と名誉のために」「アバンチュール・イン・リオ」
1985年「レゲエ de ゲリラ」「第三大国の遺産」
1986年「くたばれ!ハリウッド」「影の軍隊」「モナリザ」
「ハンナとその姉妹」
「ハーフムーン・ストリート」
1987年「恋はお手上げ」「ジョーズ87/復讐編」「第四の核」
1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」
「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」
「マネーゲームで大逆転」(声)
1990年「殺意のシステム/ショック・トゥ・ザ・システム」「Mr.ディスティニー」
「ダブルチェイス/俺たちは007じゃない」
1992年「ブルー・アイス」「カーテン・コール/ただいま舞台は戦闘状態」
「クリスマス・キャロル」「永遠に美しく」
1994年「沈黙の要塞」
1997年「ブラッド&ワイン」
1998年「リトル・ヴォイス」
1999年「サイダーハウス・ルール」
「ニューヨークの亡霊」
2000年「追撃者」「クイルズ」「デンジャラス・ビューティー」
2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」
その他の出演者:
Keith Gordon .... Peter Miller
Dennis Franz .... Detective Marino
David Margulies .... Dr. Levy
Ken Baker (II) .... Warren Lockman
Susanna Clemm .... Betty Luce
Brandon Maggart .... Cleveland Sam
Amalie Collier .... Cleaning Woman
Mary Davenport .... Woman in Restaurant
Anneka Di Lorenzo .... Nurse
Norman Evans (II) .... Ted
Robbie L. McDermott .... Man in Shower
Bill Randolph (I) .... Chase Cabbie
User Rating: 6.9/10 (1685 votes)
かなり高いスコアです。
User Comments:
johnm_001さん
USA
2000年10月13日
最高のスリラー。
「殺しのドレス」は、
これまで作られた最も良いスリラーの1つである。
セックスと暴力を扱っているので、成人映画である。
ブライアン・デ・パルマ監督は、カメラを実に巧みに操る。
これは、他の監督が真似できない手腕である。
彼は、会話のない多くのシーンを指揮している。
彼のビジュアルとピーノ・ドナージオの素晴らしい音楽によって、
見事に、多くを物語ってみせる。
撮影はパナビジョン。
デ・パルマ監督は、映像をスクリーン一杯に使っているので、
ワイドスクリーンでみないと面白くない。
縮小版のビデオは、ほとんど価値がない。
出演者たちの堅実な演技、素晴らしい監督、
そして、おそらく、これまでで最高の映画音楽がある
この映画は、必見である。
オトーサン、
冒頭の女性がシャワーを浴びているシーン、
夫とセックスしているシーン、
美術館のなかで知り合った男とのタクシーでのセックス・シーン、
そして、エレベーターのなかで惨殺されるシーン、
息もつかさない展開に固唾を飲みました。
「おお、さすが、ブライアン・デ・パルマだ!」
一見ポルノ映画風でありながら、
いじましさはかけらもなく、絢爛豪華なのです。
しかも、底から、人間のさがの悲しさが浮かび上がってくるのです。
後半のなめるようにゆったりと動く画像は、
恐怖をかきたてるのに充分でした。
オトーサン、
再三再四、感嘆させられました。
「おお、さすが、ブライアン・デ・パルマだ」
父の祈りを
オトーサン、
喪中ですので、「母に祈りを」
という題名の映画でもあれば、飛びつくところですが、
似たような題名のDVDを発見して、借りてきました。
宗教関係の映画かと思ったのですが、
冒頭からサッカー観戦で賑わっているパブが爆破されたので、
びっくり仰天しました。「しまった、ちがうジャンルの映画だった」
W杯サッカーの幻影が終わると、否応なく醜い現実が待っていたのです。
原題:In the Name of the Father (1993)
監督:Jim Sheridan
自伝:Gerry Conlon
脚本:Terry George ほか
Genre: Drama
Country: Ireland / UK
上映時間:133分
あらすじ:
ベルファーストからロンドンにやってきた
コソ泥のジェリー・コンロンは、
IRAのテロでパブにいた人々を爆破した事件の犯人にされる。
英国警察は、彼とその友人4人に
有罪を自白するよう強要する。
ジェリーの父親もロンドンにいる親戚も巻き込まれる。
14年の禁固刑を宣告され、刑に服すなかで、
英国の弁護士、ガレス・パースの助けを借りて、
自分と父親の無罪を証明しようとする。
これは、実話である。
出演者:
Daniel Day-Lewis .... Gerry Conlon
Emma Thompson .... Gareth Peirce
誤まって逮捕された主人公の若者を演じた
役者さん、あまり見たことがありません。
フツーの若者が一転して
無実の罪に苦しむさまを熱演していました。
DANIEL DAY-LEWIS ダニエル・デイ・ルイス
誕生日 1957/4/29
出身 英ロンドン
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1971年「日曜日は別れの時」
1982年「ガンジー」
1984年「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」
1986年「眺めのいい部屋」「風の中の恋人たち」
1988年「存在の耐えられない軽さ」
「イングリッシュマンinニューヨーク」
1989年「マイ・レフトフット」「エバー・スマイル・ニュージャージー」
1992年「ラスト・オブ・モヒカン」
1993年「父の祈りを」「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
1996年「クルーシブル」
1997年「ボクサー」
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」
その他の出演者:
Alison Crosbie .... Girl in Pub
Philip King (I) .... Guildford Soldier
Nye Heron .... IRA Men
Anthony Brophy .... Danny
Frankie McCafferty .... Tommo
Paul Warriner .... Soldier
Mark Sheppard .... Paddy Armstrong
Julian Walsh .... Soldier
Stuart Wolfenden .... Soldier
Jo Connor .... Bin Lady
Karen Carlisle .... Female Rioter
Seamus Moran .... IRA Men
Billy Byrne (II) .... IRA Men
User Rating: 7.7/10 (6478 votes)
「おお、高いスコアだ」
User Comments:
lucyさん
Ireland
2001年12月26日
過去最高の映画
これは、魅惑的で、腹立たしくもあり、
これまでになく考えさせる映画である。
私は、最初、知らなかったが、実話と知って驚いた。
すばらしい言葉を引用したい。
それは、ガレスを演じるエマ・トンプソンが法廷で述べる言葉である。
「彼らが犯した唯一の過ちは、
彼らが、まさに元気なアイルランド人だったということだ」
あなたは、それは政治的なたわごとだと思うだろうか?
偏見を持った人はすべてイギリス人だったという事実に気付いただろうか?
テロについて、アイルランド人にも責任はあるかも知れない。
しかし、イギリスが4人の無実のアイルランド人を
スケープゴートに仕立てたという事実は、依然として残る。、
彼らは、真犯人を発見できなくたってよいのだ。
真犯人を発見した後でも、彼らは、動こうともしなかった。
真実が歪められてはならない。
全般的に見て、これまでみた最も良い映画のひとつだと思う。
また見たい。
オトーサン、
ほかにも多くのコメントがあったのですが、
政治的映画についてのコメントは、
身に危険が及ぶ可能性もあって無記名が多かったのですが、
渦中にあるのに記名で投稿した勇気あるアイルランド人の
コメントをあえて選びました。
やはり、当事者の映画評は一味ちがいます。
テロというと、アメリカの911事件、
そして果てしないイスラエルの軍事侵攻に対する
パレスティナ・ゲリラの自爆テロが思い浮びますが、
実は、IRAによるテロも長い間続きました。
幸いなことにようやく話し合いによる
平和的解決へと向かっているようです。
イスラエルのいまの首相シャロンは
どうしようもない好戦主義者で、
事態をますます悪化させていますが、
前首相のラディンさんが生きておられたらと残念でなりません。
含蓄のあるいい言葉を残しておられます。
「平和は味方と作るものではない。敵と作っていくものだ」
ウルフ
オトーサン、
このところの出来事で、
すっかりホラー映画がキライだったことを忘れていました。
「ジャック・ニコルソンとミシェル・ファイファーの組み合わせか、
ふたりとも実力があるから、だいじょうぶだろう」
ところが、狼人間のお話しでした。
こわかったですよ。
原題:Wolf (1994)
監督:Mike Nichols
脚本:Jim Harrison (I) / Wesley Strick
Genre: Drama / Horror
上映時間:125分
あらすじ:
疲れきり、運にも見はなされて
年取った編集人ウィル・ランダールは、
ロープ際に追いつめれれていた。
可愛がっていた部下がかれの鼻先から
仕事と妻を奪っていたのだ。
しかし、狼に噛まれて、
ウィルは、突然、エネルギーに満ち、
これまでになく競争的になり、
驚異的な鋭い感覚を備えるようになった。
やはて、かれの狡猾なボスの娘がかれを恋しはじめる。
彼女は、かれが次第に狼に変身していくのに
気づかない。
出演者:
Jack Nicholson .... Will Randall (ウィル)
Michelle Pfeiffer .... Laura Alden (ローラ)
James Spader .... Stewart Swinton(スチュワート)
狼に変身していく編集者を
見事に演じたジャック・ニコルソンの
経歴を見てみましょう。
ミシェル・ファイファーの経歴は、
「584 アイ・アム・サム」でご紹介したばかりなので、
省略しましょう。
JACK NICHOLSON ジャック・ニコルソン
誕生日 1937/4/22
出身 米ニュージャージー州ネプチューン
大学卒業後、MGMの動画部門で働き、
56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。
「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」でアカデミー主演男優賞、
「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。
「イージーライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、
「さらば冬のかもめ」などで7度アカデミー賞にノミネートされている。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1956年「お茶と同情」
1961年「青春のさまよえる時」
「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」
1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」
1965年「ミスタア・パルバー」
1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」「マシンガン・シティ」
1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」
1969年「イージーライダー」
1970年「晴れた日に永遠が見える」
「ファイブ・イージー・ピーセス」
1971年「愛の狩人」
1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「トミー」
「さすらいの二人」
1976年「おかしなレディキラー」「カッコーの巣の上で」
「ミズーリ・ブレイク」「ラスト・タイクーン」
1978年「ゴーイング・サウス」
1980年「シャイニング」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」
1982年「ボーダー」
1983年「愛と追憶の日々」
1985年「女と男の名誉」
1986年「心みだれて」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
「ブロードキャスト・ニュース」「黄昏に燃えて」
1989年「バットマン」
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1992年「お気に召すまま」「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」
1994年「ウルフ」
1995年「クロッシング・ガード」
1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」
1997年「恋愛小説家」
1999年「ビートニク」
2001年「プレッジ」◇
その他の出演者:
Kate Nelligan .... Charlotte Randall
Richard Jenkins (I) .... Detective Bridger
Eileen Atkins .... Mary
Christopher Plummer .... Raymond Alden
Ron Rifkin .... Doctor
David Hyde Pierce .... Roy
Om Puri .... Dr. Vijay Alezias
Prunella Scales .... Maude
Brian Markinson .... Detective Wade
Peter Gerety .... George
Bradford English .... Keyes
Stewart J. Zully .... Gary
User Rating: 5.8/10 (3962 votes)
ありや、意外に低いなあ。
User Comments:
kohutさん
sulov, slovakia
1998年11月19日
世界を狼人間の目で見た。
この映画に触発されて、
私は、狼人間になったつもりで、
この世界を見てみた。
勿論、血に飢えた狼ではなく、
センンシティブで情熱的な狼である。
超能力を駆使し、乱用し、悩むこともある。
この映画と較べると、
ホラー映画に出てくる狼人間は、実にバカバカしい。
ニコルソンは、最高!
ジェームス・スペイダーも、
ミシェル・ファイファーも同様である。
10点満点でない理由は、
最後のシーンの狼人間同士の戦いが、
まるで、昔の狼人間もののようだったからである。
しかし、ミシェル・ファイファーの狼になっていく目で見た
エピローグは、ほんとうに怖い体験だった。
オトーサン、
「惜しいなあ。
せっかく名画になるはずだったのに」
有終の美ということがあります。
何事もそうですが、最後まで気をぬいてはいけません。
ムネオさんだって、
最後がお気の毒でした。
若い頃は、この映画に出てくる
ウィルの後釜を狙うステュワートのように、
すこしは悪いことでもしないと、
のし上がれないでしょうが、
いつまでも同じでは芸なしです。
金銭欲と権力・名声欲には、キリがありません。
ある程度の地位になったら、
次の諺を座右の銘にすべきでしょう。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」
昔のひとは、いいことを言いますねえ。
エレファント・マン
オトーサン、
「エレファント・マン?
象人間? 気持ち悪いー。
どうせ、俗悪な怪奇映画だろうに」
でも、ウサ晴らしに見ることにしました。
ところが...、
「人は見かけによらぬもの」という諺がありますが、
題名から受ける印象と、まったくちがった白黒名画でした。
原題:Elephant Man, The (1980)
監督:David Lynch
脚本:Eric Bergren /Christopher De Vore
Genre: Drama
Country: UK / USA
Color: Black and White
上映時間:124分
あらすじ:
先天的奇形症に悩む19世紀の英国人、
ジョン・メリックの実話に基づいている。
親切なフレデリック・トレバス博士の助けを借りて、
メリックは、見世物にされて過ごした数年後、
失った威厳を取り戻そうと試みる。
出演者:
Anthony Hopkins .... Dr. Frederick Treves,(医師)
Surgeon at London Hospital
John Hurt .... John Merrick (エレファントマン)
Anne Bancroft .... Mrs. Kendal(社交界の花形)
オトーサン、
唸ります。
「うーん、巧い!なんてうまいんだ」
名優アンソニー・ホプキンスが
親切な医師トレバスを演じています。
そして、エレファント・マンだって
うまいものです。
さらに、ちょっと出てくるだけですが、
社交界の花形、ケンダール夫人のあでやかで優雅な身のこなし!
「誰が演じているのだろう?」
アン・バンクロフト、
ヘレンケラー物語、「奇跡の人」で、
家庭教師を演じてアカデミー賞をとった名女優さんでした。
3人の経歴をみましょう。
ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス
誕生日 1937/12/31
出身 英ウェールズ州マーガム
パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。
17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、
カーディフにある
ウェルシュ・カレッジ・オブ・ミュージック&ドラマの奨学金を得る。
2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。
61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、
63年に銀勲位授与者として卒業する。
卒業後は舞台で活躍。
映画は67年「冬のライオン」のリチャード役から本格的にデビュー。
91年「羊たちの沈黙」のレクター役でアカデミー主演男優賞を受賞した。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1967年「冬のライオン」
1969年「ハムレット」
1970年「鏡の国の戦争」
1971年「八点鐘が鳴る時」
1972年「戦争と冒険」
1973年「人形の家」
1974年「ジャガー・ノート」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」
1978年「インターナショナル・ベルベット」「マジック」
1980年「エレファントマン」「LOVEシーズン」
1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」
1986年「チャーリング・クロス街84番地」
1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」
1990年「逃亡者」
1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演男優賞
1992年「チャーリー」「トライアル審判」
「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」「フリー・ジャック」
1993年「日の名残」「永遠の愛に生きて」
「愛の果てに」
1994年「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」
「ケロッグ博士」
1995年「ニクソン」
1996年「サバイビング・ピカソ」
1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇「タイタス」◇
2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ)
2001年「ハンニバル」◇「アトランティスのこころ」◇
2002年「9デイズ」◇
JOHN HURT ジョン・ハート
誕生日 1940/1/22
出身 英ダービシャー州チェスターフィールド
牧師の父とアマチュア女優の母の間に生まれる。
リンカーン州のリンカン・スクールで学び、
リンカン・レパートリー劇団の演出助手を務めながら、
セント・マーチン・スクールで美術を学んだ後、
奨学金を得て、ロンドンの王立演劇学校に入学。
62年にロンドンのアート・シアターで初舞台を踏んだ。
同年「ワイルド・アンド・ウィリング」で映画デビュー。
78年「ミッドナイト・エクスプレス」で
ゴールデン・グローブ賞最優秀助演男優賞受賞。
80年「エレファントマン」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1962年「ワイルド・アンド・ウィリング」
1966年「わが命つきるとも」
1967年「ジブラルタルの追想」
1969年「華麗なる悪」
1971年「10番街の殺人」「ハメルンの笛吹」
1972年「二人だけの白い雪」
1974年「ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇」
1977年「殺しに愛のバラードを」
1978年「ミッドナイト・エクスプレス」「ザ・シャウト」
「ウォーターシップダウンのウサギたち」(声)
「指輪物語」(声)
1979年「エイリアン」
1980年「エレファントマン」
1981年「気球の八人」「天国の門」
「メル・ブルックス/珍説世界史PART1」
1982年「パートナーズ」
1983年「バイオレント・サタデー」
1984年「殺し屋たちの挽歌」「1984」「チャンピオンズ」
1985年「コルドロン」(声)
1987年「アリア」「白い炎の女」「スペースボール」
1988年「ベンガルの夜」
1989年「スキャンダル」
1990年「ザ・フィールド」「フランケンシュタイン/禁断の時空」
「ラルフ一世はアメリカン」「あどけない殺意」
1993年「モノリス」
1994年「カウガール・ブルース」
「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)
「セカンド・ベスト/父を探す旅」
1995年「デッドマン」「レジェンド・オブ・ヒーロー/ロブ・ロイ」
「ワイルド・ビル」
1997年「コンタクト」「ラブ&デス」
1998年「ノーエスケープ」「ブルート」「ギャング・オブ・UK」
2000年「ロスト・ソウルズ」「銃撃犯」
2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ハリー・ポッターと賢者の石」
ANNE BANCROFT アン・バンクロフト
誕生日 1931/9/17
出身 米ニューヨーク市ブロンクス
アクターズ・スタジオで演技を学び、
52年「ノックは無用」で映画デビュー。
59年舞台「奇跡の人」でアニー・サリバンを好演。
62年の映画「奇跡の人」でアカデミー主演女優賞受賞。
67年「卒業」のロビンソン夫人役でも注目された。
79年には監督としてもデビュー。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1952年「ノックは無用」
1953年「TONIGHT WE SING」「ゴールデン・コンドルの秘宝」
「THE KID FROM LEFT FIELD」
1954年「GORILLA AT LARGE」「ディミトリアスと闘士」「THE RAID」
1955年「紐育秘密結社」「A LIFE IN THE BALANCE」「THE NAKED STREET」
「シャロンの屠殺者」
1956年「WALK THE PROUD LAND」
1957年「NIGHTFALL」「THE RESTLESS BREED」
「THE GIRL IN BLACK STOCKINGS」
1962年「奇跡の人」アカデミー主演女優賞
1964年「女が愛情に渇くとき」
1965年「いのちの紐」
1966年「荒野の女たち」
1967年「卒業」
1972年「戦争と冒険」
1975年「THE PRISONERS OF SECOND AVENUE」「ヒンデンブルグ」
1976年「リップスティック」「サイレンムービー」
1977年「愛と喝采の日々」「ナザレのイエス」
1980年「愛と食欲の日々」「エレファントマン」
1983年「メル・ブルックスの大脱走」
1984年「ガルボトーク/夢のつづきは夢……」
1985年「アグネス」
1986年「'NIGHT MOTHER」「チャーリングクロス街84番地」
1988年「トーチソングトリロジー」
1989年「ハリウッド、夢、夢物語」
1991年「ブロードウェイ・バウンド」
1992年「ハネムーン・イン・ベガス」「ラブ・ポーションNO.9」
1993年「心のままに」「冷たい月を抱く女」
「アサシン/暗殺者」
1995年「キルトに綴る愛」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」
「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」
1996年「心の指紋」
1997年「大いなる遺産」「G.I.ジェーン」
1998年「アンツ」(声)
2000年「僕たちのアナ・バナナ」
2001年「ハートブレイカー」
その他の出演者:
John Gielgud .... Carr Gomm, Governor London Hospital
Wendy Hiller .... Mothershead
Freddie Jones .... Bytes, Elephant Man's Owner
Michael Elphick .... Night Porter
Hannah Gordon .... Mrs. Anne Treves
Helen Ryan (I) .... Princess Alex
John Standing (I) .... Dr. Fox
Dexter Fletcher .... Bytes's Boy
Lesley Dunlop .... Nora
Phoebe Nicholls .... Merrick's Mother
Pat Gorman .... Fairground Bobby
Claire Davenport .... Fat Lady
User Rating: 8.1/10 (7879 votes) top 250: #149
「スゴイ。
世界の名画だ。143位」
User Comments:
Conrado Oliveiraさん
San Jose, CA
2001年1月30日
歪んだ社会に対する人間の勝利を描く傑作.
長い間映画をみてきたが、
これは、最高の映画である。
異様なまでに奇形の男、ジョン・メリックの物語。
容貌だけでなく、姿も奇形であるが、
魂は、純真無垢である。
この映画を見たすべてのひとは、
社会的偏見や無知について想起するだろう。
個人的には、ジョン・メリックは、,
かれを嘲笑するどんなひとよりも美しいと思う。
出だしのシーンを見て、
これはすばらしい映画だと直感した。
トレベス医師が、影のなかにその姿をあらわす。
アンソニー・ホプキンスのクローズ・アップで、
その目には涙がこぼれんとしている。
まるで、映画を見ながら泣き通しだった私の姿の
予告編のようだった。
考えられぬほどよく出来ている。
「エレファントマン」は、きっと長く心に残るだろう。
真に美しいものなのに、
理解できないものに直面したとき
ひとが往々にしてみせる
偽善や卑怯さに負けぬようにしたいものである。、
オトーサン、
エレファントマンを嘲笑するひとびとの姿に
憤りと戦慄を覚えました。
鈴木宗男さんに贔屓するつもりは
毛頭、ありませんが、
かれを叩いて売上を伸ばした
イエロー・ジャーナリズムの狂奔ぶりも
決して誉められたものではありません。
何でもショーに仕立あげないと満足しない
われわれにも責任があります。
「それにしても、変態ヤマタクについて
なんで、週刊誌は、もっと騒がないのかなあ」
オトーサン、
田中真紀子さんと同じようなことをつぶやいています。
オトーサンも、また、懲りない面々のひとりのようです。
ザ・エージェント
オトーサン、
「ジェリー・マグワイア? 何だろう?この映画?」
でも、トム・クルーズとサブタイトル風に書いてあったので、借りました。
「バニラ・スカイ」以来、かれの映画は見ていません。
「じゃあ、借りるか」
原題:Jerry Maguire (1996)
監督・脚本:Cameron Crowe
Genre: Comedy / Drama / Romance
Rated R for language and sexuality.
上映時間:138分
あらすじ:
ジェリー・マグワイアは、
典型的なスポーツ・エージェントだった。
クライアントたちのために巨額の契約を取り、
また、自分のためにいい報酬を得るために、
何でもやってのけた。
しかし、ある時、突然、
これまで自分がやってきたことを反省する。
「金もうけを考えず、選手に尽くそう」
この考えをメモにまとめ、社内配布したが、
クビになり、クライアントたちも失うハメになる。
自尊心肥大のフットボール・プレイヤーの
ロッドだけがクライアントとして残った。
はたして、ジェリーは、キャリアを取り戻し、
自分の信念を貫けるだろうか?
出演者:
Tom Cruise .... Jerry Maguire(ジェリー)
Renee Zellweger .... Dorothy Boyd Maguire(ドロシー)
Cuba Gooding Jr. .... Rod Tidwell (ロッド)
主演のトム・クルーズ、
相手役のレネ・ゼルウィガー、
そして、フットボール選手を演じたキューバ・グーデイング・Jr.
みんな見事な演技です。
TOM CRUISE トム・クルーズ
誕生日 1962/7/3
出身 米ニューヨーク州シラキューズ
10歳の時に両親が離婚し、
母に引き取られて育つ。
ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、
ケガで断念。俳優を志す。
卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、
81年「エンドレス・ラブ」の端役を
きっかけに「タップス」で大役を得る。
87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。
90年に現在の妻ニコール・キッドマンと結婚するが、
2001年8月離婚。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」
1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」
「卒業白書」「栄光の彼方に」
1985年「レジェンド/光と闇の伝説」
1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇
1988年「カクテル」◇
「レインマン」
1989年「7月4日に生まれて」◇
1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇
1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇
1996年「ザ・エージェント」◇
「ミッション・インポッシブル」◇
1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇
1999年「マグノリア」◇
2000年「M:I−2」◇
2001年「バニラ・スカイ」◇
2002年「マイノリティ・レポート」
「スペース・ステーション」(ナ)
RENEE ZELLWEGER レニー・ゼルウィガー
誕生日 1969/4/25
出身 米テキサス州ケイティ
60年代のアメリカに移住した
ドイツ系スイス人とスウェーデン人の母の間に生まれる。
高校時代はドラマクラブに所属。
テキサス大学で英文学を専攻。
演劇クラスを受講したことから女優を目指し、
在学中から舞台やCMに出演。
トム・クルーズのヒロイン役を演じた
「ザ・エージェント」でブレイクした。
「ベティ・サイズモア」でゴールデングローブ賞
(コメディ・ミュージカル部門)主演女優賞に輝いた。
活躍度 ◎↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1993年「バッド・チューニング」
1994年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」
「リアリティ・バイツ」
「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」
1995年「エンパイア・レコード」
1996年「ザ・エージェント」◇「草の上の月」
1997年「ライヤー」◆
1998年「母の眠り」◇「しあわせ色のルビー」◇
1999年「プロポーズ」◇
2000年「ふたりの男とひとりの女」◇「ベティ・サイズモア」◇
2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇
その他の出演者:
Kelly Preston .... Avery Bishop
Jerry O'Connell .... Frank Cushman
Jay Mohr .... Bob Sugar
Bonnie Hunt .... Laurel Boyd
Regina King .... Marcee Tidwell
Jonathan Lipnicki .... Ray Boyd
Todd Louiso .... Chad the Nanny
Mark Pellington .... Bill Dooler
Jeremy Suarez .... Tyson Tidwell
Jared Jussim .... Dicky Fox
Benjamin Kimball Smith .... Keith Cushman
Ingrid Beer .... Anne-Louise
User Rating: 7.3/10 (20706 votes)
オトーサン、
「おお、いいスコアじゃないか」
User Comments:
Ian Harrisonさん
Dartmouth, Nova Scotia, Canada
1998年10月2日
いい脚本で、出演者みんなが輝く。
トム・クルーズは、アカデミー賞のライバルが
うらやましがるほど、よい作品に出演してきた。
「レインマン」「7月4日に生まれて」
「トップガン」「デイズ・オブ・サンダー」など。
今や、彼は、深く感動的な人物を演じ、
それに感情と人間性を注入できることを証明した。
「ジェリー・マグワイア」は、すばらしい勝利である。
助演陣のキューバ・グーデイングも
レニー・ゼルウィガーも素晴らしい。
それだけでなく、喜劇映画として機知に富み、
本物の味とドラマ性も備えている。
必見。90年代を代表する傑作である。
アカデミー賞の有力候補になってもおかしくない!
オトーサン、
トム・クルーズを見直しました。
「そうか、ミッション・インポシブルがヒットして、
アクション映画スター路線に転換してから、
すこし演技の質が低下しているんだ。
...人気というものも、怖いものだなあ」
そういえば、身の回りにも、
賞味期限切れの食品だけでなく、
歌手、俳優、政治家、そして
会社もたくさんありますね。
きっと忘れない
オトーサン、
「いい題名だなあ。
キミのことは、きっと忘れない。
W杯サッカーの日本チームの活躍は、きっと忘れない。
鈴木宗男の恫喝、きっと忘れない」など
いろいろな場面で使えそうです。
原題:With Honors (1994)
監督:Alek Keshishian
脚本:William Mastrosimone
Genre: Comedy / Drama
上映時間:103分
あらすじ:
モンティは、ハーバード大学の学生。
コンピュータがクラッシュし、
卒業論文のペーパーコピーだけが残った。
彼は、それをなくしたら大変と、コピーに走る。
けつまずいて、格子の下に落としてしまう。
建物の地下にあるボイラー室を捜索すると、
ホームレスのサイモンが卒論(88p)のコピーを
燃やそうとしていた。
サイモンはモンティに言い渡す。
ここで毎日、食事を出すなど快適に過ごさせてくれれば、
卒論を1ページづつ返そう。
出演者:
Brendan Fraser .... Montgomery 'Monty' Kessler(モンティ)
Moira Kelly (I) .... Courtney(コートニー)
Joe Pesci .... Simon Wilder (サイモン)
オトーサン、
このひと、どこかで見た顔だなあ。
「まさか、あの彼じゃなかろうなあ」
BRENDAN FRASER ブレンダン・フレイザー
誕生日 1968/12/3
出身 米インディアナポリス
12歳の時からロンドンの舞台に出演するようになり、
トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、
シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで
演技の美術学士号を取得した。
映画デビューは「恋のドッグファイト」。
「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」
1992年「原始のマン」「青春の輝き」
「風と共に去る20ドル!?」
1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」
1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」
「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲
1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」
1996年「くちづけはタンゴの後で」
1997年「ジャングル・ジョージ」
1998年「いつかあなたに逢う夢」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
「ゴッドandモンスター」
「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇
「ダドリーの大冒険」◇
2000年「悪いことしましョ!」◇
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」
「そうか、あのハムナプトラのにやけた冒険男か」
その他の出演者:
Patrick Dempsey .... Everett
Josh Hamilton .... Jeffrey
Gore Vidal .... Proffesor Pitkannan
Deborah Lake Fortson .... Homeless Woman
Marshall Hambro .... Security Guard
Melinda Chilton .... Helga
Harve Kolzow .... Harvard Cop
James Deuter .... Judge
Caroline Gibson .... Donation Student
M. Lynda Robinson .... Newspaper Purchaser #1
Richard Auguste .... Newspaper Purchaser #2
Patricia B. Butcher .... Librarian
User Rating: 6.2/10 (1610 votes)
まあまあのスコアです。
User Comments:
jericho31さん
trenton, nj
2002年3月25日
大満足
この映画は、私の大好きな映画の1つである。
なぜか理由は、言えない。
私は、ブレンダン・フレイザーの性格が好きである。
ときに、お説教っぽくなるが、鋭く知的な会話がいい。
出演者は、みなよい。
特に、パトリック・デンプシーがいい。
みんながいい映画なんて珍しい。
私はブレンダン・フレイザーは、才能があり、
この映画で非常に敏感で知的な演技を見せていると思う。
彼は、馬鹿な映画に出て、馬鹿な役を演じるのをやめてくれるなら、
もっと良い評判を得るだろう。
この映画についての厳しいコメントを読んだが、
リラックスして、映画を楽しんでほしいと言っておきたい。
この映画は、本当に私を夢中にさせてくれる。
これ以上もう言うことはない。
10点満点で8点。
オトーサン、
「W杯サッカー、
運のいい奴を投入すべきだったよな。
中山とか、森島とか」と、
まだ、未練がましく、ブツブツ。
このブレンダン・フレイザーという役者さんも、
真面目な役も演じられるのに、
なまじ、「ハムナプトラ」がヒットしたために、
上記のユーザー・コメントで
「馬鹿な映画に出て、馬鹿な役を演じるな」なんて
揶揄されてしまうのです。
俳優が役に恵まれるかどうかは、
本人の資質、努力によるところも大きいのでしょうが、
最後は、運命の女神の気分次第のような気がします。
アリス
オトーサン、
この映画、ウディ・アレンの監督作品というので借りました。
ニューヨークを舞台にしたおシャレな都会派の軽妙なコメディです。
「W杯、やっぱり勝ってほしかったなあ」
この作品を見ると、アリスのように透明人間になって、
いつの間にかゴールを決めてしまうシーンが思い浮ぶのです。
原題:Alice (1990)
監督・脚本:Woody Allen
Genre: Romance / Drama / Fantasy / Comedy
上映時間:102分
あらすじ:
アリス・テートは、
2人の子供の母親で、結婚16年目。
ハンサムなサックス奏者のジョーにほれる。
彼女は、腰痛に悩んでいる。
オリエンタル・ハービストのヤン博士に診てもらうが、
博士は、彼女の腰痛の背後には、心の悩みがあると診断する。
ヤン博士の神秘的なハーブは、
アリスに驚くべき能力を与え、ジレンマから救い出してくれる。
出演者:
Mia Farrow .... Alice (アリス)
William Hurt .... Doug (ダグ:夫)
Joe Mantegna .... Joe(ジョー:恋人)
ゆれる女心を好演したミァローの経歴をみましょう。
MIA FARROW ミア・ファロー
誕生日 1945/2/9
出身 米カリフォルニア州ハリウッド
母は女優のモーリン・オサリヴァン。
父は監督のジョン・ファロー。
62年、ニューヨークで演技とバレエと音楽を学ぶ。
オフ・ブロードウェイの初舞台が20世紀フォックスの目にとまり、
テレビシリーズ「ペイトン・プレイス物語」の
アリソン・マッケンジー役に抜擢される。
66年、フランク・シナトラと結婚するが、68年、離婚。
70年、作曲家アンドレア・プレヴィンとも結婚するが、離婚した。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1959年「大海戦史」「バタシの鬼軍曹」
1968年「殺しのダンディー」「ローズマリーの赤ちゃん」
「秘密の儀式」
1969年「ジョンとメリー」
1971年「見えない恐怖」
1972年「フォロー・ミー」「ジャン・ポール・ベルモンドの交換結婚」
1974年「華麗なるギャツビー」
1976年「ジュリア/幽霊と遊ぶ女」
1978年「アバランチ/白銀の恐怖」「ウエディング」
「ナイル殺人事件」
1979年「ハリケーン」
1982年「サマーナイト」
1983年「カメレオンマン」
1984年「ブロードウェイのダニー・ローズ」「スーパーガール」
1985年「カイロの紫のバラ」
1986年「ハンナとその姉妹」
1987年「ラジオ・デイズ」「セプテンバー」
1988年「私の中のもうひとりの私」
1989年「ウディ・アレンの重罪と刑罰」「ニューヨーク・ストーリーズ」
1990年「アリス」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」
1995年「マイアミ・ラプソディー」
オトーサン、
「ふーん、フランク・シナトラの奥さんだったんだ。
何で別れたのかな? どうせ、シナトラの女遊びのせいだろう」
その他の出演者:
June Squibb .... Hilda
Marceline Hugot .... Monica
Dylan O'Sullivan Farrow .... Kate
Matt Williamson .... Dennis
Julie Kavner .... Decorator
Billy Taylor (I) .... Trainer
Holland Taylor .... Helen
Michael-Vaughn Sullivan .... Hairstylist
Robin Bartlett .... Nina
Linda Wallem .... Penny
Gina Gallagher .... Joe's Daughter
Patience Moore .... School Teacher
User Rating: 6.5/10 (939 votes)
かなり高いスコアです。
User Comments:
Robert D. Ruplenasさん
Weymouth, Mass.
1999年6月16日
無駄な努力
私は、ウッディ・アレンの最新作をみた。
彼のファンで、かれの全作品を見てきた。
批評家たちは、失望することになると言っていた。
彼らのいう通りだ。
これは、中年女性の危機についての喜劇、
ロマンチックなファンタジーかドラマ、
そのいずれであるかを決めかねる困った映画である。
その3つとも失敗している。
アリスは、大富豪と結婚した落ち着かない中年女性。
退屈な夫と2人の子供たちと一緒に、
目的もない贅沢三昧な生活を送っている。
このごく世俗的なプロットは、
年老いた中国のハービストの出現で、俄然、面白くなる。
かれは、魔法のハーブを処方し、
その結果、彼女は透明人間になったり、
マンハッタンの上を飛行機で飛ぶ昔の恋人の幽霊に出会ったりする。
このコメントだと、素晴らしい映画かと思うが、
肝心のサクソホン奏者との情事の平凡さはどうだろう?
こんなに混乱させて、一体、何を言おうとしているのか、分からない。
ほんのひと握りの本当におかしい瞬間がある。
エンディングは、実に途方もない出来である。
この映画を見るくらいならば、
代わりに、"Crimes and Misdemeanors"を見るといい。
コメディと倫理とモラルをみごとにミックスさせた映画だ。
あるいは、"Annie Hall" か "Manhattan"を見るといい。
オトーサン、
中年になると、誰でも、死を意識し、
「わたしの人生って、何だったの?」
という深刻な疑問に出会います。
その問題に対して、挑戦するというのは、
確かにいいアイディアです。
魔法の処方薬が出てくるのも、なかなかのアイディアです。
問題は、その乱用。
人生の諸問題が、クスリですべて解決するなんて、
こんなにイージーな解決はありません。
「わたしの人生って、何だったの?」
この問題への処方箋なんてないのです。
あなたが、誰の助けも借りずに、解くべき問題なのです。
よく言われるではないですか。
「石の上にも3年」
「プロになるには、最低10年」
ミスティック・ピザ
オトーサン、
予想とおり、W杯サッカーで日本はトルコに負けました。
オトーサンの暮らしでは、映画が娯楽の1位に返り咲きます。
「おお、ジュリア・ロバーツが出ている!」
フアンとしては、文句なしに、これは借りるべしです。
それも初期の出演作となれば、レア物です。
「楽しみだなあ」
原題:Mystic Pizza (1988)
監督:Donald Petrie
原作・脚本:Amy Holden Jones
Genre: Comedy / Drama / Romance
上映時間:104分
あらすじ:
カットとデイジー姉妹は、
コネチカット州ミスティックのピザ屋で、
ジョージョと一緒に働いている。
キャットは、まもなくエール大学に行き、
そこで、ベビーシッター先の地元の建築家に惹かれる。
他方、彼女の気の毒な姉は、お金持ちの男とデートしはじめる。
ジョジョのほうは、男と別れる。
彼を愛しているものの、結婚に縛られたくないのだ。
一方、ピザ屋は、どんどん有名になっていく。
何か神秘的なものを含んでいるようにすら思われる。
出演者:
Annabeth Gish .... Katherine 'Kat' Arujo(キャット)
Julia Roberts .... Daisy Arujo(デイジー)
Lili Taylor .... Josephina 'Jojo' Barboza(ジョジョ)
ここは、何といっても
若きジュリア・ロバーツでしょう。
「いいなあ、ウン、いいなあー」
エコ贔屓と思われるかもしれませんので(笑)、
妹のキャット役を演じた生真面目なアナベス・ギッシュと
ウエイトレス仲間のジョジョを軽妙に演じてくれた
リリ・テイラーの経歴も見ておきましょう。
JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ
誕生日 1967/10/28
出身 米ジョージア州スルミナ
演技学校を経営していた両親の影響で
幼い頃から演技に目覚める。
16才の時、俳優の兄エリック・ロバーツの
「パッショネイト/悪の華」のロケを見学し、
女優になる決意を固める。
88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で兄と共演し、映画デビュー。
89年「マグノリアの花たち」でアカデミー助演女優賞にノミネート、
ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」で
アカデミー主演女優賞とゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にした。
私生活では91年キーファー・サザーランドと挙式予定三日前に婚約破棄。
93年、歌手のライル・ロベットと結婚するが、95年離婚。
最近では、ベンジャミン・ブラットと破局した。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」「サティスファクション」
「ミスティック・ピザ」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「愛が壊れるとき」「フラットライナーズ」
「プリティ・ウーマン」◇
1991年「愛の選択」「フック」
1992年「ザ・プレイヤー」
1993年「ペリカン文書」◇
1994年「アイ・ラブ・トラブル」「プレタポルテ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ジキル&ハイド」「世界中がアイ・ラブ・ユー」
「マイケル・コリンズ」
1997年「陰謀のセオリー」◇
「ベスト・フレンズ・ウェディング」◇
1998年「グッドナイト・ムーン」◇
1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◇「プリティ・ブライド」◇
2000年「エリン・ブロコピッチ」◇
2001年「ザ・メキシカン」◇「アメリカン・スウィートハート」◇
「オーシャンズ11」
ANNABETH GISH アナベス・ギッシュ
誕生日 1971/3/13
出身 米ニュー・メキシコ州
テレビでは「スカーレット」でレット・バトラーの妻を演じる。
映画では「ワイアット・アープ」の最初の妻、
「ニクソン」でのジュリー・ニクソン役、
「ダブル・ジョパディー」のアンジー役など。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1985年「デザート・ブルーム/キノコ雲と少女」デビュー
1987年「ウォンテッド・ハイスクール あぶない転校生」
1988年「ミスティック・ピザ」
1989年「シャグ」「ラスト・サマー・グラフィティ」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「ニクソン」
1996年「ビューティフル・ガールズ」
1997年「スティール」「ロード・トゥ・ヘブン」
1999年「ダブル・ジョパディー」◆
LILI TAYLOR リリ・テイラー
誕生日 1967/2/20
出身 米イリノイ州
活躍度 △→
10歳からテレビや舞台で活動。映画デビューは「ミスティック・ピザ」
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1988年「ミスティック・ピザ」
1989年「7月4日に生まれて」「セイ・エニシング」
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1993年「ショートカッツ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」「プレタポルテ」
1995年「COLD FEVER」「GIRLS TOWN」「アンディ・ウォホールを撃った女」
「フォー・ルームス」
1996年「身代金」◆「イル・タウン」
1997年「ステューピッド・イン・ニューヨーク」
1998年「I LOVE ペッカー」◆「インポスターズ」◇
1999年「ホーンティング」◇
2000年「ハイ・フィデリティ」◆「ガウディ アフタヌーン
その他の出演者:
Vincent D'Onofrio .... Bill
William R. Moses .... Tim
Adam Storke .... Charles Gordon Windsor Jr. (segment "Charlie")
Conchata Ferrell .... Leona
Joanna Merlin .... Mrs. Arujo
Porscha Radcliffe .... Phoebe
Arthur Walsh .... Manny
John Fiore .... Jake
Gene Amoroso .... Mr. Barboza
Sheila Ferrini .... Mrs. Barboza
Janet Zarish .... Nicole
Louis Turenne .... Everyday Gourmet
User Rating: 6.1/10 (2048 votes)
まあまあのスコアでしょうか。
User Comments:
TxMike
Houston, TX
2000年12月25日
3人のウエイトレスとそのオーナーの物語。
「ミスティック・ピザ」は、
ジュリア・ロバーツが、デイジー役で出演し、
有名女優になることが約束された映画である。
題名は、コネチカット州の地名−ミスティックのピザ屋から来ている。
ここは、ポルトガル移民が集まっている漁村である。
マット・デイモンが、金持ちのボーイフレンドの弟、
スティーマーとして、端役で出演している。
この映画の4人の女性たち、
3人のウエイトレスとピザ店のオーナーは、
重大な壁にぶつかっている。
ピザ屋は潰れる寸前で、
料理評論家が素晴らしい批評でもしてくれないと
事業の将来は危うい。
デイジーは、多くの才能を持っているものの
誰かが指示してくれないと何もできない。
金持ちの男がいま言い寄ってきているところである。
姉のほうは、エール大学に入ったものの、お金に困っている。
ママがイギリスで働いているので、
彼女をベビーシッターとして雇った父親との親密な関係が
事態をややこしくしている。
もうひとりは、ボーイフレンドから結婚するよう迫られている。
でも、縛られたくないので困っている。
みんな演技がうまい。
そして、シアリアスで面白い状況がある。
すぐに感情移入できる映画であるが、
終わると、何かが完成したような満足感が得られる。
びっくりするような映画ではないが、
私としては、10点満点で7点強と評価したい。
オトーサン、
何遍もいますが、ジュリア・ロバーツのフアンです。
随分、彼女の出演作を見ましたよ。
ここ数年の出演作は、すべて見ています。
でも、この映画は1988年製作のもの。
ジュリアは、1968年生まれですから、まだ21歳!
若さがはちきれんばかりです。
ひたむきさ、残酷さ、そして、ある種の危うさもあります。
それらをすべてひっくるめて、いまよりずっとステキです。
ジュリアは、もう34歳になっています。
女盛り。噂も絶えません。
「心配だなあ。早く、いい相手をみつけてほしいな」
...これって、映画批評になっているのでしょうか?
奇人たちの晩餐会
オトーサン、
「奇人たちの晩餐会か。妙なタイトルだなあ」
かつて、田中真紀子さんが、自民党総裁選に出た3人を
「奇人、変人、軍人」と呼んだことがあります。
「変人」は小泉首相、「奇人」は小渕元首相、軍人は梶山さんでしたっけ?
ところで、"con"は、奇人というよりも「馬鹿者」と訳すべきでしょう。
あるいは、「変人」とでも訳したほうがいいのかも。
原題:Dinner de cons, Le (1998)
監督・脚本:Francis Veber
Genre: Comedy
Rated PG-13 for language.
Country: France
上映時間:90分
あらすじ:
毎週、ピエールと友人たちは、
「奇人たちの晩餐会」を開いている。
ゲストとして、最高に変な奴を見つけて、連れてくるのが義務である。
ピエールは、フランシス・ピニョンが最高に変な奴で、
その場を独り占めにできると考えたが...。
出演者:
Thierry Lhermitte .... Pierre Brochant(ブロシャン)
Alexandra Vandernoot .... Christine Brochant(クリスティーヌ:妻)
Jacques Villeret .... Francis Pignon (ピニョン)
Francis Huster .... Just Leblanc (ジュスト)
男性3人とも、なかなかの喜劇役者です。
とくに、目をひくのが、
こけにされるためにディナーに招待されたピニョンさん。
禿げの中年男を、なかなか軽妙に演じていました。
でも、海外映画俳優マガジンには、経歴が出ていませんでした。
やはり、フランスの映画俳優は、対象外のようです。
その他の出演者:
Daniel Prevost (I) .... Cheval
Catherine Frot .... Marlre
Benoit Bellal .... Host 1
Jacques Bleu .... Host 3
Philippe Brigaud .... Tanner (boomerang thrower)
Michel Caccia .... Guest 1
Laurent Gendron .... Guest 2
Mykhael Georges-Schar .... Host 2
Edgar Givry .... Cordier
Pierre-Arnaud Juin .... Boissonade
Daniel Martin (IV) .... Messignac
User Rating: 7.6/10 (1647 votes)
高いですね。
でも、一部の愛好家のせいかも。
User Comments:
Danie-6さん
Vancouver, B.C.
1999年9月24日
晩餐会を仕切っているのは誰か?
映画の舞台は、パリの壮観な景色を望むアパートの居間。
ここに集うのは、だまされやすい男や
間違った自己認識をもった男などである。
1カ月に1度、裕福でハンサムな出版社の社長、
ピエール・ブロシャンは、友人たちとディナー・パーティを開く。
誰が、最も「馬鹿者」を招待できるか、名誉をかけて競争している。
だまされやすい男を見つけるのに必死のピエールは
フランシス・ピニョンという名の男を発見する。
このマッチ棒だけでエッフェル塔など精巧な物をつくる趣味があり、
その友人には、税務検査官もいる。
彼の作品についての本を出版したいともちかけ、
ピエール・ブロシャンは、ピニョンを家に招く。
ところが、運悪くピニョンの到着寸前に
ぎっくり腰になってしまう。
彼は夕食を作れない。
あるいは、作りたくないのかも?
それは、自分でご判断ください。
すったもんだの挙句、こけにされるはずのピニョンと
彼と役割は逆転する。
ビニョンは、ちょっとした不注意で、
ブロシャンのぎっくり腰の症状を悪化させてしまう。
ブロシャンの妻クリスティーンも、情婦マリルも去ってしまい、
税務検査官も非常に腹を立てて、検査をはじめることになる。
これは明るく完全に分かりやすい古典的なフランス喜劇である。
ご馳走さま!(Bon appetit)
オトーサン、
その昔、フランス喜劇の第一人者モリエールの作品を
いくつか読んだことがあります。
市民社会に生きるひとびとを痛烈に風刺していました。
読んだあと、周囲のひとを見ると、
えらそうなひとや高貴な職業のひとを見ると、
滑稽な感じがしてなりませんでした。
「もし、いま、モリエールが生きていて、
奇人・変人・軍人という題名の喜劇を書いたら
どんな風になるだろうなあ」
おそらく、彼の作風からすると、
いつの間にか奇人が変人に、変人が軍人に変わってしまうでしょう。
でも、それはあくまでも喜劇でのお話し。
小泉首相は、ぜひ有事関連法案を流産させて、
変人のまま、無事、退陣してほしいものです。
...以上、凡人・小人・素人のオトーサンが
W杯サッカーをみながら、お送りしました。
アイ・アム・サム
オトーサン、
2週間ぶりに映画館へ。
「アイ・アム・サム」は、一部の映画館では、立ち見が出るほど。
知的障害者の父とその娘の愛情を描き、とにかく泣ける映画と評判です。
「そうかなあ、ほんとに泣けるかなあ」
そう疑いつつも、丸の内ピカデリー1に足を運びました。
原題:I Am Sam (2001)
監督:Jessie Nelson
脚本:Kristine Johnson & Jessie Nelson
Genre: Drama
Rated PG-13 for language.
上映時間:132分
あらすじ:
サムの精神年齢は7歳、スターバックスで働いている。
ビートルズに狂っている。
ホームレスの女性との間に娘ができるが、
彼女は、病院を出るやいなや、サムと娘を捨ててしまう。
娘にルーシー・ダイヤモンドという名をつけるが、
これは、ビートルズの歌にならったものである。
娘が7歳になったが、
サムの知能では、学校の授業の相談に乗ってやれない。
学校当局は、彼女をサムから遠ざけようとし、
娘は、彼より頭が良く見えないように努める。
サムの弁護士リタ・ハリソンは、
最初のうちサムを小馬鹿にしていたが、
やがて、サムの生き方に学ぶようになる。
というのも、サムは娘に単なる知識ではなく、
愛が、大事だということを教えているのだ。
出演者:
Sean Penn .... Sam Dawson (サム)
Michelle Pfeiffer .... Rita Harrison(リタ)
Dakota Fanning .... Lucy Dawson (ルーシー)
サムを演じたショーン・ペンが、
うまいですね。
芸術品という評もあります。
ミシェル・ファイファーも好演ですが、
愛らしい子役ルーシーを演じたダコタ・ファニングが素敵でした。
脇役陣も好演でした。
SEAN PENN ショーン・ペン
誕生日 1960/8/17
出身 米カリフォルニア州バーバンク
父は演出家のレオ・ペン、
母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。
サンタモニカ・ハイスクール卒業後、
ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで助手を務めながら、
演技の勉強を始め、ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。
映画デビューは81年「タップス」。
95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で
アカデミー主演男優賞ノミネート。
97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、
「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。
最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。
現在の妻はロビン・ライト・ペン。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1981年「タップス」
1982年「初体験リッジモント・ハイ」
1983年「バッド・ボーイズ」
1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」
「コードネームはファルコン」
1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」
「上海サプライ」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」
「恋人たちのキャンバス」△
1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」
1990年「ステート・オブ・グレース」
1993年「カリートの道」
1996年「デッドマン・ウォーキング」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇
1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」
「ギター弾きの恋」◇
2000年「夜になるまえに」◆
2001年「アイ・アム・サム」◇
その他の出演者:
Dianne Wiest .... Annie
Loretta Devine .... Margaret Calgrove
Richard Schiff .... Turner
Laura Dern .... Randy Carpenter
Brad Allan Silverman .... Brad
Joseph Rosenberg .... Joe
Stanley DeSantis .... Robert
Doug Hutchison .... Ifty
Rosalind Chao .... Lily (the Hooker)
Ken Jenkins (I) .... Judge McNeily
Wendy Phillips .... Miss Wright
Mason Lucero .... Conner Rhodes
User Rating: 7.1/10 (1868 votes)
オトーサン、
叫びます。
「おお、7点台だ」
User Comments:
Rod-88さん
Dallas TX
2002年1月21日
欠点もあるが、全体的には感動的な映画。
この映画には欠点もあるが、感動した。
6歳の娘をもっているからかもしれないが、
父親と娘の間の、つまり、サムとルーシーの愛情に感動した。
ショーン・ペンは、精神薄弱の男サムを演じる。
病院を出るやいなや、妻が、かれらを見捨てたので、
シングル・ファーザーになってしまうのだ。
隣人のダイアナ・ウィーストの助けを借り、
何とか娘を育てる。
8歳になると、児童保護局が娘を連れ去る。
娘が、サムの知能を上まわったことは明らかだからである。
娘は、クラスメイトや友人たちがサムを馬鹿にするのに耐える。
サムは、娘ルーシーの面倒を充分見られるだろうか?
私が見る限り、答えはノーだった。
そこが、この映画の問題点である。
この知恵遅れの男が、一人だけで、
この子供を育てることができるとは到底思えない。
ショーン・ペンの演技が称賛に価いするのは確かであるが、
以前、そんな演技を見たことがある。
レオナルド・ディカプリオの
「ギルバート・ブレイク」の演技のほうがもっと良かったと思うし、
ミッキー・ルーニーの"`Bill"も、良かったと思う。
ペンがいまいち良くなかったのは、
役柄の描きかたにも問題がある。
もし彼の幼年時代、母親との彼との関係、
あるいはルーシーの母親との関係が提示されていたならば、
いっそう説得力のある役となったにちがいない。
彼は、ルーシーへの愛を示すために一生懸命である。
ルーシーとサムの関係は、感動的である。
ティッシュが必要になるだろう。
ルーシーを演じた新人ダコタ・ファニングは素晴らしかった。
ルーシーは、キュートで、愛らしい。
サムにとって、人生の宝物である。
彼女は希望である。
彼女は美しい。
サムにとって、すべてである。
彼女が無理やり父親から引き放すされるとき、
観客の心も張り裂ける。
ミッシェル・ファイファーが、
弁護士のリタを演じたのは、楽しい驚きだった。
リタは、虚栄心が強く、同僚の手前、サムの訴訟を引き受けてしまうのだ。
彼女は、忙しすぎて、自分の家族にも構っておられない。
ひたすら勝利をめざしている。冷酷ですらある。
しかし、サムに目を開かせられて、成長するのだ。
彼女は、ルーシーが学校で報告をするチョウのように、
正真正銘の英雄になる。
映画音楽は素晴らしかった。
ビートルズのファンなら、この映画を大好きになるだろう。
ビートルズの歌は、安らぎと快適さを伝えてくれる。
よく知られた歌で、いやしの効果がある。
サムの混沌とした世界をビートルズは落ち着かせてくれる。
私の大好きな歌 "Across the Universe" も使われている。
世間常識とはすこしちがうかもしれないが、
この映画の心からのメッセージは伝わるとと思う。
ローラ・ダーンも優秀な演技を見せてくれる。
最後のシーンは、新鮮で、意外だった。
この映画が、法廷シーンで終わらなくて、本当によかった!
10点満点で7点。
オトーサン
いま少しで泣きそうになりました。
全体によく出来た映画ですが、
最後は、大甘でちょっとがっかりしました。
こういうあたりは、女性監督の脇の甘さでしょう。
もうすこし、登場人物と距離を置くべきです。
そのほうが、説得力が出てくるはずです。
バッド・ボーイズ
オトーサン、
日本決勝リーグ進出という快挙に酔いました。
その後、この警官コメディ「バッド・ボーイズ」を鑑賞。
それにしても、W杯の影の主役、フーリガンを封じ込めた
日本の警察官たちはたいしたものです。
バッド・ボーイズに見事勝ちました。
原題:Bad Boys (1995)
監督:Michael Bay
原作:George Gallo
脚本:Michael Barrie ほか
Genre: Action / Comedy / Thriller
Rated R for intense violent action and pervasive strong language.
上映時間:118分
あらすじ:
マーカスは、恐妻家のマイホーム主義者。
マイクは、勝手気ままで奔放な女たらし。
ふたりともマイアミの警官である。
警察の目と鼻の先で盗まれてしまった麻薬を奪い返すには、
72時間の猶予しかないが、状況は複雑である。
殺人の唯一の目撃者ジュリーの協力を得るために、
彼らは、お互いに相手のふりをしなければならない。
出演者:
Martin Lawrence .... Marcus Burnett(マーカス)
Will Smith .... Mike Lowrey (マイク)
Tea Leoni .... Julie Mott (ジュリー)
これが映画初出演という
ウィル・スミス、初々しい感じでした。
ティア・レオーニ、美人女優ですが、いまいち。
WILL SMITH ウイル・スミス
誕生日 1968/9/25
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア
当初はミュージシャンとしての方が有名で、
1986年にジェフ・タウンズと共に、
D.J.ジャジー・ジェフ・アンド・ザ・フレッシュ・プリンスを結成。
グラミー賞を2回、
アメリカン・ミュージック・アワードを3回それぞれ受賞し、
ラップ・ミュージックのトップスターとして、
不動の地位を築いている。
90年にTV界に進出。
「ベルエアのフレッシュ・プリンス」に出演。
これがきっかけで1992年、青春映画「ハートブレイク・タウン」で映画デビュー。
「私に近い6人の他人」「メイド・イン・アメリカ」(1993)での演技力を認められ、
1995年「バッド・ボーイズ」で主演デビューとなった。
その後は、「インデペンデンス・デイ」(1996)、
「メン・イン・ブラック」(1997)と主演作が次々とヒットした。
ウイル・スミスは、黒人俳優の中ではナンバー1のアクション俳優。
エディ・マーフィーのようなマシンガントークも
ローレンス・フィッシュバーンのような重厚な演技も出来ないが、
切れのいいアクションと陽気で正義感あふれるキャラを確立し、
アクション映画には欠かせない俳優となった。
(WIFE)ジェイダ・ピンケット
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1992年「ハートブレイク・ダウン」
1993年「メイド・イン・アメリカ」「私に近い6人の他人」
1995年「バッドボーイズ」◇
1996年「インデペンデンス・デイ」◇
1997年「メン・イン・ブラック」◇
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◇
1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◇
2000年「バガー・ヴァンスの伝説」◇
2001年「アリ」
2002年「メン・イン・ブラック2」◇
TEA LEONI ティア・レオーニ
誕生日 1966/2/25
出身 米ニューヨーク
サラ・ローレンス・カレッジで人類学と心理学を専攻。
卒業後、ブロードウェイで舞台デビュー。
91年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」で映画デビュー。
97年デビッド・ドゥカブニーと結婚し、一児をもうける。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1991年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」
1992年「プリティ・リーグ」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「バード・ボーイズ」◇
1996年「アメリカの災難」
1998年「ディープ・インパクト」◇
2000年「天使のくれた時間」◇
2001年「ジュラシック・パークV」◇
その他の出演者:
Tcheky Karyo .... Fouchet
Joe Pantoliano .... Captain Howard
Theresa Randle .... Theresa Burnett
Marg Helgenberger .... Alison Sinclair
Nestor Serrano .... Detective Sanchez
Julio Oscar Mechoso .... Detective Ruiz
Michael Imperioli .... Jojo
Saverio Guerra .... Chet The Doorman
Anna Levine (I) .... Francine
Vic Manni .... Ferguson
Frank John Hughes .... Casper
Mike Kirton .... Andy
User Rating: 6.3/10 (6594 votes)
まあまあのスコアです。
予選リーグ2位通過という感じ。
User Comments:
Dan Grant さん
london ontario
1999年7月26日
最近のベスト、アクション・コメディ映画。
この映画には、私が好きなブラックユーモアがある。
下手な暗いユーモアではない。
黒人俳優・アーチストによる本当のユーモアである。
私は、エディー・マーフィーやリチャード・プライヤーを面白がるし、
ウーピー・ゴールドバーグが舞台や映画に出ると、釘付けになる。
クリス・ロックは、滑稽で、前途有望な天才である。
ところで、この映画に出演しているふたりは、
スクリーンに登場する度に笑わせてくれる。
マーティン・ローレンスは、陽気な迷走ぶりを好演。
ウィル・スミス演じる独身プレーボーイとは、好対照である。
ウィル・スミスは、この映画で、映画界にデビューしたのだ。
"The Fresh Prince"TVでショーでも沸かせたが
この映画でも、コメディ向きの資質を披露してくれる。
この2人は、すばらしい。
マーティン・リッグズとロジャー・マートー以来
最良の警官コンビではないか。
この映画は、親友が殺されるのを目撃した女性を
何とか守ろうとする2人の警官の物語である。
彼女の親友は、麻薬がらみの重大犯について何か知っているようだ。
今や、この2人のヒーローには、
この犯罪に挑戦し、相手をうちのめし、
多くの困難を乗り越えることが求められている。
この映画には、多くの陳腐なところがあるが、
時にいいせりふが混じるし、いい俳優ならなおさらである。
警官映画の常として、異なった性格の相棒が設定されているが、
互いに相手を尊重している。
いやな警察署長が出てくる。
こいつときたら、部下に「お前ら、ごくつぶしだ」とわめき、
早く事件を解決しろ、そうでないと、
気をつけろ、停職処分にするぞ、というだけである。
魅力的で、礼儀正しいが、ガラガラヘビのような
非情な外国訛りの悪役が登場する。
警官映画としては、「リーサル・ウエポン」、 "Stakeout"、
「ビバリーヒルズ・コップ」などがある。
みんな同じテーマだが、
良い映画の必要条件は、どう上手く演技されるかである。
スミスとローレンスは、たいしたものだが、
やはり、マイケル・ベイ監督の功績は大きい。
彼は、新人監督だったが、アクション映画に向いていることを証明した。
スミスのアパートからはじまって、路上で終わる
チェース・シーンでは、ローレンスが死にそうになるが、
感動的で、これまでの警官コメディ物のなかでは最良のものである。
「リーサル・ウエポン2」を思い出した。
最後のシーンで、リッグスは、南アの悪役と戦いで
てっきり死んだのかと思ったのである。
パワフルだったが、この映画はそれよりも良い。
「バッド・ボーイズ」は、面白い作品である。
スミスとマイケル・ベイ監督は、
今や、ハリウッドの主要なプレーヤーになった。
この映画が、すべてのはじまりである、
まだ見ていなかったひとに、大いに勧めたい。
この映画、面白く、アクション満載、素敵である。
見て損することはない。
映画好きなら、この映画を好きにならないわけにはいかないだろう。
すばらしい映画だ。
オトーサン、
この長文を翻訳して、疲れました。
病院のお見舞い、W杯サッカー2試合鑑賞、そして翻訳。
「でもなあ、ここは、やはり、マイケル・ベイ監督について
触れるべきだろうなあ」
まず、海外映画俳優マガジンから。
MICHEL BAY マイケル・ベイ
誕生日 1965/2/17
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス
監督作
1995年「バッドボーイズ」
1996年「ザ・ロック」
1998年「アルマゲドン」
2001年「パールハーバー」
これだけでは、物足りないので
IMDBの経歴紹介もみましょう。
「バテタ。翻訳ヤーメタ」
関心のあるかたは、ご一読ください。
A graduate of Wesleyan University,
Bay spent his twenties working on advertisements and music videos.
His first projects after film school were in the music video business.
He created music videos
for Tina Turner, Meatloaf, Lionel Richie, Wilson Phillips,
Donny Osmond and the DiVinyls.
His work has won him recognition and a number of MTV award nominations.
He also filmed advertisements
for Nike, Reebok, Coca Cola, Budweiser and Miller Lite.
He won the Grand Prix Clio for Commercial of the Year
for his Got Milk/Aaron Burr commercial.
At Cannes, he has won the Gold Lion
for The Best Beer campaign for Miller Lite,
as well as the Silver for Got Milk.
In 1995, Bay was honored by the Directors Guild of America
as Commercial Director of the Year.
In 1995, he also entered into feature films
when his first movie 'Bad Boys',
starring Will Smith and Martin Lawrence,
grossed more than $160 million worldwide.
His follow-up film,
'The Rock (1996)', starring Sean Connery and Nicolas Cage,
was also hugely successful making Bay the director du jour.
月の輝く夜に
オトーサン、
重たい心で新幹線に乗ります。
今日の東京行きは、母の見舞い。気が重い旅です。
駅では、トヨタの張社長をおみかけしました。
取り巻きが大勢で、近寄ってお話しをするどころではありませんでした。
車中で、DVDをみはじめました。すると、どうでしょう。
この世の憂さがあっという間に消えていくではありませんか。
「映画って、いいなあ。いい映画って、いいなあ」
原題:Moonstruck (1987)
監督:Norman Jewison
脚本:John Patrick Shanley
Genre: Comedy / Romance
上映時間:102分
あらすじ:
婚約者がマザコンで結婚に手間取っている間に、
ロレッタ(シェール)は、
婚約者の弟(ニコラス・ケイジ)と恋に落ちる。
かれは、パン職人で、オペラと人生を愛している。
出演者:
Cher .... Loretta Castorini (ロレッタ)
Nicolas Cage .... Ronny Cammareri (ロニー)
Olympia Dukakis .... Rose Castorini (ローズ)
オトーサン、
驚きの声をあげます。
「おお、すごいうまい役者だ、
ロレッタを演じているこの女優さん、一体、誰だ?
あの流し目、ぞくっとするな。独特の色気があるなあ。
あっ、ニコラス・ケイジも出てる!」
CHER シェール
誕生日 1946/5/20
出身 米カリフォルニア州エルセントロ
10代でソニー・ボノに会い、
64年に結婚してデュオ・グループ”ソニーとシェール”を結成。
「アイ・ガット・ユー・ベイブ」は300万枚のヒット。
その後、ソニーと別れ、ソロ・シンガーとして活躍した。
映画は65年「WILD ON THE BEACH」がデビュー。
85年「マスク」でカンヌ映画祭主演女優賞、
87年「月の輝く夜に」でアカデミー主演女優賞受賞。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1965年「ソニーとシェールのグッド・タイムス」
1983年「シルクウッド」
1985年「マスク」
1987年「月の輝く夜に」アカデミー主演女優賞
「イーストウィックの魔女たち」「容疑者」
1990年「恋する人魚たち」
1992年「ザ・プレイヤー」
1995年「プレタ・ポルテ」
1999年「ムッソリーニとお茶を」
NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ
誕生日 1964/1/7
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ・ロングビーチ
甥にフランシス・フォード・コッポラ、
叔母にタリア・シャイアがいる。
高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの夏期コースに参加。
82年「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。
95年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞受賞。
1995年5月、パトリシア・アークェットと結婚し、
2001年5月18日、正式離婚。
ニコラスと元女優でガールフレンドのクリスティーナ・フルトンとの間に92年に
生まれたウェストン・コッポラ・ケイジと
ポール・ロシィとの間に生まれたパトリシアの連れ子で
エンゾ・アークエットの二人の子供がいる。
現在はエルビス・ブレスリーの娘
リサ・マリー・プレスリー(33)と噂になっている。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1982年「初体験/リッジモント・ハイ」
1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」
1984年「コットン・クラブ」「バーディ」
「月を追いかけて」
1986年「ボーイ・イン・ブルー」「ペギー・スーの結婚」
1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」
1988年「バンパイア・キッス」「ハートにびんびん火をつけて」
1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」
「ワイルド・アット・ハート」
1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」
「ザンダリーという女」
1992年「ハネムーン・イン・ベガス」
「レッドロック/裏切りの銃弾」
1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」
1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」
「不機嫌な赤い薔薇」
1995年「リービング・ラスベガス」「死の接吻」
1996年「ザ・ロック」
1997年「コン・エアー」「フェイス/オフ」
1998年「シティ・オブ・エンジェル」「スネーク・アイズ」
1999年「8mm」「救命士」
2000年「60セカンズ」「天使のくれた時間」
2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ウインドトーカーズ」
その他の出演者:
Vincent Gardenia .... Cosmo Castorini
Danny Aiello .... Mr. Johnny Cammareri
Julie Bovasso .... Rita Cappomaggi
John Mahoney .... Perry
Louis Guss .... Raymond Cappomaggi
Feodor Chaliapin Jr. .... Old Man
Anita Gillette .... Mona
Leonardo Cimino .... Felix
Paula Trueman .... Lucy
Nada Despotovich .... Chrissy
Joe Grifasi .... Shy Waiter
Gina DeAngeles .... Old Crone
User Rating: 7.1/10 (3842 votes)
オトーサン、
驚きます。
「おお、こりゃぁ高いスコアだ」
User Comments:
Wayne Malinさん
Boston MA
2000年9月8日
美しい、ロマンティック
素敵なロマンティック・コメディ。
あるイタリアの寡婦(シェール)が
かのじょにやさしくしてくれる男(Danny Aiello)と
結婚しようとしている。
ところが、いかつく怒っぽい弟(ニコラス・ケイジ)に出会って、
恋に落ちる。
脚本は、いくつもの素敵な場面があり、
演技は最高。
アクセントも、まあ、かんぺき。
撮影は、お見事。
スクリーンに、ニューヨークが
こんなに素敵に見えたことはないのではないか。
シェールとオリンピア・デュカキスは必見。
ふたりとも、ファンタスティックで、お見事である。
アカデミー賞にふさわしい。
うつくしくおもしろい映画。
必見!
オトーサン、
「いい映画だったなあ。
問題なく5つ☆だ。
この映画、どの部門で受賞しているか
第60回アカデミー賞ノミネート一覧で見てみよう」
作品賞:ノミネート
監督賞:ノーマン・ジェイソン:ノミネート
主演女優賞:シェール:受賞
助演男優賞:ビンセント・ガーディニア:ノミネート
助演女優賞:オリンピア・デュカキス受賞
オリジナル脚本賞:受賞
「そうか、
主人公の母親を演じたオリンピア・デュカキスが
アカデミー助演女優賞をもらっているんだ。
こりゃ、経歴を見ておかねば」
OLYMPIA DUKAKIS オリンピア・デュカキス
誕生日 1931/6/20
出身 米マサチューセッツ州
活躍度 △→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1987年「月の輝く夜に」◆アカデミー助演女優賞
1989年「ベイビートーク」◆「マグノリアの花たち」◆「晩秋」◆
1990年「ベイビートーク2/リトル・ダイナマイツ」◆
「霊感コメディ/イン・ザ・スピリッツ」◆
1993年「ベイビートーク3/ワンダフル・ファミリー」◆
1994年「アイ・ラブ・トラブル」◆
1995年「陽の当たる教室」◆
1996年「誘惑のアフロディーテ」◆
1997年「ピクチャー・パーフェクト 彼女が彼に決めた理由」
1998年「ラスト・ギフト/幻がくれた絆」◇
オトーサン、
ぶつぶつ。
「月の輝く夜に...いい映画だった。
そういえば、オレの月をテーマにした小説、
ヒマになったら、手を加えなくては」
おヒマな方は、このHPに掲載してある「月夜の来訪者」を
ご一読ください。62歳の作品です。
パッチ・アダムス
オトーサン、
失敗したDVD選びに再挑戦。
「今度こそ、まちがえないで借りるぞ」
新しくプリント・アウトした「映画の題名索引」を持参。
「だいじょうぶだな、間違いないな、過去に見ていないな」
そんなことで、借りてきたのが、この作品です。
「ロビン・ウィリアムス主演だから、作品の質のほうも間違いないだろう」
かれは、アカデミー賞の司会者をやるなど大活躍しているのです。
原題:Patch Adams (1998)
監督:Tom Shadyac
原作:Patch Adams / Maureen Mylander
Genre: Comedy / Drama
Rated PG-13 for some strong language and crude humor.
上映時間:115分
あらすじ:
ロビン・ウィリアムスが、
この実話のヒーロー、パッチ・アダムスを演じる。
かれは、人助けが好きなので、医者になろうとする。
残念ながら、医学界は、かれの患者を愉しませて
治療するやりかたを認めなかった。
しかし、実際の患者達、医者たち、看護婦たちは、
パッチ・アダムスのやりかたを認めていた。
誰も、かれのように患者の心を
うまく開かせることはできなかったからだ。
出演者:
Robin Williams .... Hunter 'Patch' Adams (パッチ・アダムス)
Monica Potter .... Carin Fisher (カーリン)
Harve Presnell .... Dean J.P. Anderson(アンダーソン学部長)
立て板に水のようなしゃべり方、
これぞ、ロビン・ウィリアムスの特技です。
その恋人役は、あまり冴えない女優さんですが、
ふたりの経歴をご紹介しましょう。
ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス
誕生日 1952/7/21
出身 米イリノイ州シカゴ
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」のゲスト出演が
ブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」でアカデミー助演男優賞。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(ナ)
「グッドモーニング、ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」▲
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」「3人のエンジェル」▲
1996年「バードケージ」「ジャック」「ハムレット」
「シークレット・エージェント」▲
1997年「ファーザーズ・デイ」
「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」アカデミー助演男優賞
「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
「アンドリューNDR114」
2001年「A.I.」(ナ)
2002年「インソムニア」
MONICA POTTER モニカ・ポッター
誕生日 1971/6/30
出身 米オハイオ州クリーブランド
活躍度 △↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1997年「コン・エアー」◆
1998年「パッチ・アダムス」◆「マーサ・ミーツ・ボーイズ」◇
1999年「クールドライプレイス」◇
2001年「恋にあこがれて in N.Y.」「スパイダー」
その他の出演者:
Daniel London .... Truman Schiff
Philip Seymour Hoffman .... Mitch Roman
Bob Gunton .... Dean Walcott
Josef Sommer .... Dr. Eaton
Irma P. Hall .... Joletta
Frances Lee McCain .... Judy
Daniella Kuhn .... Adelane
Peter Coyote .... Bill Davis
James Greene (I) .... Bile
Michael Jeter .... Rudy
Harold Gould (I) .... Arthur Mendelson
Bruce Bohne .... Trevor Beene
User Rating: 6.2/10 (6824 votes)
まあまあのスコアでしょう。
User Comments:
Kev-2000さん
New Zealand - Christchurch.
2002年1月2日
感動的
おおいなる期待をもって、
今夜、はじめてみました。
好きだとかキライだとかいうつもりはないわ。
とても感動したけど、ちがった感動ね。
「パッチって、どういうひとかしら?」って、
最初、とっても期待していたんだけど、
でも、その後、何が何だかわからなくなってしまったのよ。
ちょうど1時間経ったあたりだったわ。
終わりはどうなるんだろうとワクワクしてきた。
焦点がぴたりと合ったときは映画に感動し、
焦点がぼけたときには、がっかりしました。
でも、この映画、おすすめよ。
第一、面白いの。
40男の道化が気にならず、
実話に流れる気分を信じられればという条件つきだけど。
オトーサン、
この映画にとても共感しました。
私事になりますが、老母がガンで手術。
身内としては、おろおろ。
ところが、大病院の医師は、冷酷で、
そんな気持ちにお構いなく、
すぐ退院しろと矢のような催促をするのです。
「告発してやろう」と思ったほどです。
「でも、あいつも気の毒ではあるな。
毎日、死ぬ奴の顔を見てから夕食じゃ、
気が滅入るのもムリはない。
でも、この万事がせちがらい世のなか、
もっと多くのパッチ・アダムスがいてくれたらなあ」
この実在の医師、パッチ・アダムスは、
すたもんだの末に、ようやく念願の医者になって
いまは、アメリカのウエスト・バージニアの町医者として
15000人以上の患者を無料で診察しているそうです。
そして、かれの「生活の質」を高めようという運動に共鳴した
1000人以上の医師がボランティアで応援にかけつけています。
「これからの日本、高齢化が進み、
年金も減るし、保険料も値上がりするし、税金は増える。
だからこそ、政府に甘い期待などしないで、
みんなで助けあっていくことが必要になる」
マネー・トレイン
オトーサン、
「何か変な題だなあ、何だろうなあ」
そう思いながら、この「マネー・トレイン」を借りました。
現金輸送車と同じように現金輸送列車もあるのです。
その日の各駅での売上げを本社に回収する列車。
「現金輸送車というと、つい襲撃したくなるよな。
どうせ、そんな内容の映画なんだろう」
原題:Money Train (1995)
監督:Joseph Ruben
原作・脚本:Doug Richardson
Genre: Action / Comedy / Drama
Rated R for pervasive strong language, violence and a sex scene.
上映時間:103分
あらすじ:
里子の兄弟は鉄道公安官である。
兄貴は、順調に暮らしているのに、
弟のほうは、ダメ人間。
職を失い、兄貴にも見捨てられて
度重なる借金を返済するために、
高利貸しにそそのかされるようにして、
「現金輸送列車」を襲う計画を立てる。
ニューヨークで週に1回その売上を運んでいる地下鉄である。
しかし、事態が悪化したとき、
兄貴は、彼を救うことができるだろうか?
間に合うだろうか?
出演者:
Wesley Snipes .... John(ジョン)
Woody Harrelson .... Charlies (チャーリース)
Jennifer Lopez .... Grace Santiago (グレース)
この映画で、目立つのは、
兄貴ジョンを演じる黒人俳優です。
WESLEY SNIPES ウェズリー・スナイプス
誕生日 1962/7/31
出身 米フロリダ州オルランド
ニューヨーク州立大学で演劇を専攻、
卒業後舞台デビューを果たす。
映画デビューは「ワイルド・キャッツ」。
活躍度 ◎→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆☆
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1985年「ワイルド・キャッツ」
1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」
「ニューヨーク ベイサイド物語」
1989年「メジャー・リーグ」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」
「ジャングル・フィーバー」
1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇
「ポイリング・ポイント」
1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」
「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」
1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」
1995年「3人のエンジェル」◇
「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」
1996年「ザ・ファン」◇
1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇
1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇
2000年「アート・オブ・ウォー」◇「フェイス・イン・ラブ」(TM)
2002年「ブレイド2」◇
その他の出演者:
Robert Blake .... Donald Patterson
Chris Cooper (I) .... Torch
Joe Grifasi .... Riley
Skipp Sudduth .... Kowalski
Scott Sowers .... Mr. Brown
Vincent Laresca .... Subway Robber
Nelson Vasquez .... Subway Robber
Vincent Patrick (II) .... Bartender Frank
Aida Turturro .... Woman on Platform
Alvaleta Guess .... Woman on Platform
Vincent Pastore .... Gambler
David Tawil .... Gambler
User Rating: 5.0/10 (2438 votes)
低いですね。
User Comments:
MNhockeyさん
Minnesota
1998年9月19日
この映画、つくるべきじゃなかった!
これまで見たサイテーの映画。
単純な筋書き、物語、下手な演技と監督。
オトーサン、
「そんなにケナスこともないだろうに。
もうひとつ他のコメントを見てみよう」
User Comments:
Big Woody Fanさん
2002年5月8日
驚嘆に値する!
これは、ただ壮大な映画である。
ウッディーは、魅力的で温和で愚かな「普通の男」の役を演じ切っている。
彼は、輝かしく、その役づくりには説得力がある。
彼の演技は、"Palmetto"や "Doc Hollywood"、
そして "Cowboy Way"や "The Hi-Lo Country"の
忘れられない演技と同じレベルにランクされるのではないか。
彼がは、我々の時代の素晴らしい俳優の1人だと思わせてくれる。
脚本は、才知に長け、予想もできないアクションに富んでいる。
機知に富んだ会話は、独創的で際立っていて、驚異的ですらある。
ジェニファー・ロペスは、良い歌手であり、良い女優である。
そして、ウェスリー・スナイプスは、里子の兄弟、鉄道公安官として
際立った演技を披露してくれる。
ロバート・ブレイクは、頭が変な地下鉄公団のボスを演じている。
彼も素晴らしく、"Barretta."以来、最高の演技ではないか。
頭を使ったアクション映画であり、、
最後に兄弟が「現金輸送列車」の暴走から生き延びるというのもよい。
黒沢明監督の映画、「第3の男」や「真夜中カウボーイ」の映画ファンは、
疑いなくこの映画が好きになるだろう。
これは、間違いなく皆が好きになる映画だ!
オトーサン、
両極端で、正反対のユーザーコメントを前に、
思わず考えこんでしまいます。
「うーん、どちらが正しいのかなあ。
拾う神あれば、捨てる神あり。
...世の中、オレが思っているより、広いなのかも。
どちらに軍配を上げるかは、神さまにお任せしよう。
本当の評価は、死後決まるとしておこうや」
バグシー
オトーサン、
このところ、すでに見た映画を借りてばかりいます。
今日は、「シュガーヒル」。
「映画の題名索引」をもってTSUTAYAに行ったのですが、
「ああ、載ってないや」と確認して借りたのです。
帰宅して、みはじめると、どう考えても見た記憶があります。
「そうか、映画の題名索引が古い版をもっていったんだ!」
そんなことで、ピンチヒッターが、この映画。
でも、この映画、なかなかのものでしたよ。
原題:Bugsy (1991)
監督:Barry Levinson
原作:Dean Jennings
脚本:James Toback
Genre: Drama
上映時間;134分
あらすじ:
ニューヨークのベン・シーゲルは、
ロサンゼルスに短い旅行をする。
いい格好しいのこの女たらしは、短気で、
衝突した相手を殺すことも、かたわにするのもためらわない。
ロスでの素敵な生活、映画俳優たちとの交流、
そして駆け出しの新人女優バージニアとの出会い。
家族がみな彼の帰宅を待っているというのに、
かれのロス滞在は延びに延びる。
砂漠にぽつんとたっている賭博場に立ち寄ったとき、
かれは、ビッグ・アイディアを思いつく。
後年のラスベガス誕生の瞬間である。
出演者:
Warren Beatty .... Bugsy Siegel (シーゲル)
Annette Bening .... Virginia Hill (バージニア)
ふたりとも熱演しています。
呼吸もぴったりあっています。
ハリウッドを代表する美男美女の経歴をみましょう。
WARREN BEATTY ウォーレン・ベイティ
誕生日 1937/3/30
出身 米バージニア州リッチモンド
姉は女優のシャーリー・マクレーン。
61年「草原の輝き」で映画デビュー。
以後「俺たちに明日はない」「天国から来たチャンピオン」「レッズ」
「ディック・トレイシー」「バグジー」「ブルワース」などで14度、
アカデミー賞にノミネートされる。
「天国から来たチャンピオン」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。
92年、アネット・ベニングと結婚。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1961年「草原の輝き」「ローマの哀愁」
1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」
1967年「俺たちに明日はない」
1970年「この愛にすべてを」
1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」
1973年「パララックス・ビュー」
1974年「シャンプー」
1975年「おかしなレディ・キラー」
1978年「天国から来たチャンピオン」
1981年「レッズ」
1987年「イシュタール」
1989年「ピックアップ・アーチスト」
1990年「ディック・トレイシー」
1991年「バグジー」「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」
1994年「めぐり逢い」
1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」
2001年「フォルテ」
ANNETTE BENING アネット・ベニング
誕生日 1958/5/29(5/5)
出身 米カンザス州ピーカ
ハイスクール時代から地方劇団に出演。
サンフランシスコ州立大学卒業後、
アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学び、
87年「COASTAL DISTURBANCES」で
クラーレンス・ダーウェント新人賞受賞。
88年「大混乱」で映画デビュー。
90年「グリフターズ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。
92年3月、ウォーレン・ビーティと結婚し、
94年8月に男児が生まれた。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1988年「大混乱」
1989年「恋の掟」
1990年「グリフターズ/詐欺師たち」「ハリウッドに口づけ」
1991年「真実の瞬間」「心の旅」「バグジー」
1994年「めぐり逢い」
1995年「アメリカン・プレジデント」◇「リチャード三世」
1996年「マーズ・アタック!」◆
1998年「イン・ドリームス 殺意の森」◇
1999年「アメリカン・ビューティー」◇「マーシャル・ロー」◇
2000年「2999年異性への旅」
オトーサン、
叫びます。
「そうか、この2人は夫婦なんだ。
なーんだ」
その他の出演者:
Harvey Keitel .... Mickey Cohen
Ben Kingsley .... Meyer Lansky
Elliott Gould .... Harry Greenberg
Joe Mantegna .... George Raft
Richard C. Sarafian .... Jack Dragna
Bebe Neuwirth .... Countess di Frasso
Gian-Carlo Scandiuzzi .... Count di Frasso
Wendy Phillips .... Esta Siegel
Stefanie Mason .... Millicent Siegel
Kimberly McCullough .... Barbara Siegel
Andy Romano .... Del Webb
Robert Beltran .... Alejandro
Bill Graham (I) .... Charlie Luciano
User Rating: 6.6/10 (2406 votes)
まあまあ高いスコアです。
User Comments:
Brian W. Fairbanksさん
Cleveland, Ohio
1999年4月4日
浅薄な男の魅力的な肖像画。
ベンジャミン・シーゲルは、暴力団員、
ニックネームはバグシー、あまり好きでない名前を頂戴している。
バリー・レビンソン監督の映画、「バクシー」(1991)は、
どうしてシーゲルにバクシーという綽名がついたか説明していないが、
そんな綽名にいらつく彼の肖像を描いている。
綽名を呼んだおかげで、何人かがぶん殴られる。
ベン・シーゲルは、暴力好きというよりも、
自己開発に強い関心をもっているのだ。
彼は、発声法を改善しようと語句を繰り返したり、
若く見えるように冷たいクリームを顔に塗りたくったり、
キュウリのスライスをまぶたの上に当てたりする。
友人のジョージ・ラフトのように
自分も映画スターになれると思ったりするのだ。
この映画は、ロサンゼルス映画評論家協会によって、
1991年の最優秀作品賞を獲得した。
この映画は、浅薄な男の魅力的な肖像画である。
汚い金を稼ぐやいなや、すぐ遣ってしまう。
日焼けした自分の写真を周囲に見せびらかしたりするなど、
恥知らずの男である。
ウォーレン・ベイティの演技は、お見事。
時折みせる野蛮さよりも、
シーゲルの性的魅力や丁重さをより効果的にみせてくれる、
市長カンスキーを演じたベン・キングレイもうまいし、
シーゲルを狂わすバージニアを演じたアネット・ベニングもうまい。
不運な友人を演じたエリオット・グールド、
ミッキ−・コーエンを演じたハービー・ケイテルも、実にいい。
ジョージ・ラフトを演じたジョー・マンテグナは、あまりよくない。
賭博上のお金をぶちまけるようなタフな男の感じが出ていない。
声も物腰も、ソフトすぎる。
しかし、全体としてみれば、こんなことは、小さな欠点である。
シーゲルはその自己の脆さゆえに、、
かえってヒットラーのように、
自分の記念碑を記念碑を建てよう、
何らかの「不滅」を見つけようとして
懸命の努力をすることになるのだ。
シーゲルの記念碑は、
不毛のネバダ砂漠に建てたフラミンゴ・ホテルだった。
シーゲルのビジョンは、壮大だったが、
砂漠の中のオアシスへの過剰投資に激怒した
金融業者の手にかかって、彼は殺される。
もし、この映画が真実ならば、
かれがラスベガスというギャンブル・娯楽資本を生んだのである。
当然、この意見に異議を唱える人たちもいるだろうが、
ファンタジーか、事実かはともかく、これは一流の娯楽映画である。
オトーサン、
新規事業で苦労したこともあるので、
このシーゲルがネバダ砂漠のど真中に
巨大ホテルを建てる新事業への挑戦に感動しました。
「まるでプロジェクトXだ」
当初予定していた事業費は100万ドル。
それが3倍になり、最終的には6倍の600万ドル。
「ホテルが出来さえすればいい」と資金調達のために、
シーゲルは、自分の建てたホテルを手放さざるを得なくなります。
そして、ようやくオープンにこぎつけます。
「オープンすれば、何とかなる」
ところが、かれは厄病神にとりつかれています。
激しい雷雨で、オープニング・パーティの最中に停電。
ホテルのオープンは、先伸ばしとなります。
前途多難です。
出資者は怒り狂い、シーゲルを殺させます。
でも、その後の10年間に、
このホテルは、1000万ドルを稼ぎ、
現在のラスベガスの繁栄の基礎を築くのです。
「そうなんだよなあ。
新規事業というのは、数多くの失敗があってはじめて成功するんだ。
ちょうど、汚い沼地だから咲く睡蓮の花のように」
スカーフェイス
オトーサン、
例によって、TSUTAYAで今週分として4本借りました。
「題名索引をもっていこう!」
そのおかげで、先週のように見てしまった映画を借りないですみました。
W杯サッカー観戦もあるし、今週はいそがしくなりそうです。
原題:Scarface (1983)
監督:Brian De Palma
脚本:Oliver Stone
Genre: Action / Crime / Drama
上映時間:170分
あらすじ:
アル・カポネをモデルにした犯罪映画の傑作
「暗黒街の顔役」(1932)のリメイク。
トニー・モンタナが殺戮を繰り返し、麻薬密売で、
暗黒街のボスに立身出世する物語。
かれはキューバ移民で、友人のマニー・レイと一緒に
1980年代初期のマイアミで強大な犯罪帝国を築いた。
出演者:
Al Pacino .... Antonio 'Tony' Montana(トニー:暗黒街のボス)
Steven Bauer .... Manuel 'Manny' Ray (マニー:相棒)
Michelle Pfeiffer .... Elvira Hancock (エルビラ:トニーの情婦)
アル・パチーノの演技は、
稀代の悪党を演じきって、スゴイの一言。
その経歴は、ゴッドファーザーで見たばかりなので、
省略しましょう。
ここでは、久しぶりに美人女優を紹介しましょう。
一日中、着替えして化粧して、
気が向くとファックする悪女を演じています。
MICHELLE PFEIFFER ミシェル・ファイファー
誕生日 1958/4/28
出身 米カリフォルニア州サンタアナ
ファウンテン・バレー高校で演技を学び、卒業後ロスへ。
映画デビューは80年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1980年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」「マンハッタン・ラプソディー」
1981年「オリエンタル探偵殺人事件」
1982年「グリース2」
1983年「スカーフェイス」
1985年「眠れぬ夜のために」「レディホーク」
1986年「くたばれ!ハリウッド」
1987年「イーストウィックの魔女たち」「アメリカン・パロディ・シアター」
1988年「愛されちゃってマフィア」「テキーラ・サンライズ」
「危険な関係」
1989年「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
1990年「黒い果実」「ロシア・ハウス」
1991年「恋のためらい/フランキー&ジョニー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ラブ・フィールド」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
1994年「ウルフ」
1995年「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」
1996年「逢いたくて」「アンカー・ウーマン」
1997年「シークレット/嵐の夜に」「素晴らしき日」
1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「ディープエンド・オブ・オーシャン」◇「真夏の夜の夢」
「ストーリー・オブ・ラブ」◇
2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇
2001年「アイ・アム・サム」
オトーサン、
今週見る予定の映画に出演しているので、
偶然を喜びました。
「おお、"アイ・アム・サム"に出ている!」
その他の出演者:
Mary Elizabeth Mastrantonio .... Gina Montana
Robert Loggia .... Frank Lopez
Miriam Colon .... Mama Montana
F. Murray Abraham .... Omar Suarez
Paul Shenar .... Alejandro Sosa
Harris Yulin .... Bernstein
Angel Salazar .... Chi Chi
Arnaldo Santana .... Ernie
Pepe Serna .... Angel Fernandez
Michael P. Moran .... Nick the Pig
Al Israel .... Hector the Toad
Dennis Holahan .... The Banker
User Rating: 7.6/10 (9103 votes)
オトーサン、
「いいスコアだなあ。
ブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演じゃ、
悪い映画になるはずないよ」
User Comments:
mclechさん
rochester, ny
2001年10月8日
マイアミの麻薬帝国についての鋭い洞察
「ゴッドファーザー」の伝統にのっとって、
ブライアン・デ・パルマ監督が、オリバー・ストーンの作品を映画化した。
トニー・モンタナという名の若きキューバの難民の典型的な立身出世物語である。
アル・パチーノは、この役をこなすだけではなく、
モンタナの無情さやコカインを扱う暗黒街のすさまじさを描き出した。
モンタナの人生は、
究極的には、悪人ではあるが
その堅い決意は、尊敬に値する。
デ・パルマ監督は、モンタナの内部世界の奥底だけではなく、
観客を彼が創造した世界をリアルに描いている。
オトーサン、
「さすが、ブライアン・デ・パルマ監督!」
華麗というか、ド派手というか、
麻薬商売で入ってきたお金を数えているシーンなどは、そのよい例。
部屋中に紙幣。札束を勘定する機会がブーンとうなっているのです。
つい連想してしまいます。
「FIFAの事務局は、いま、あんな感じなんだろうなあ。
世界からチケットの売上やTV放映料、
オフィシャル・スポンサー・フィーが流れこんで」
フレンチ・コネクション U
オトーサン、
若いひとに質問します。
「日本海を韓国のひとが、どう呼んでいるか知ってる?」
「...そりゃ、日本海は、勿論、日本海でしょう」
「じゃ、韓国のひとが、韓国海と呼んだら、どういう気がする?」
「あまり気持ちがよくないなあ。...相手のものみたいで」
W杯サッカーは、日韓共催で異常な盛り上がりをみせていますが、
まだ、韓国が日本海を「東海」と呼んでいることは知られていません。
このように国際理解というのは、難しいものです。
この映画でも、フランス人とアメリカ人の間で
似たようなことが起きていました。
原題:French Connection II (1975)
監督:John Frankenheimer
「あらあら、監督が変わった!」
JOHN FRANKENHEINER ジョン・フランケンハイマー
誕生日 1930/2/19
出身 米ニューヨーク
監督作
1957年「孤独の青春」
1961年「明日なき十代」
1962年「終身犯」「影なき狙撃者」
1964年「5月の7日間」「大列車作戦」
1966年「セコンド」「グラン・プリ」
1968年「フィクサー」
1969年「さすらいの大空」
1971年「ホースメン」
1974年「華麗なる挑戦」
1975年「フレンチ・コネクション2」
1977年「ブラック・サンデー」
1979年「プロフェシー」
1986年「デス・ポイント」
1989年「サンタモニカ・ダンディ」
1990年「対決」
1996年「イヤー・オブ・ザ・ガン」
1996年「D.N.A」
1998年「RONIN」
1999年「レインディア・ゲーム」
脚本:Laurie Dillon/ Robert Dillon (III)
Genre: Action / Crime / Drama
上映時間:119分
あらすじ:
ニューヨークの麻薬捜査官 "ポパイ" こと、
ドイル刑事は、フレンチ・コネクションの足跡を追う。
フランスで、首謀者を追い詰め逮捕するために現地の刑事と組む。
出演者:
Gene Hackman .... Jimmy 'Popeye' Doyle (ポパイ)
Fernando Rey .... Alain Charnier(アラン・シャルニエ)
Bernard Fresson .... Inspector Henri Barthelemy(アンリ:刑事)
オトーサン、
「あれっ、まだアラン・シャルニエ、生きていたのか?
確か、前作の最後に銃声がしたから、
ポパイが追い詰めて射殺したのかと思ったのに」
今回は、アラン・シャルニエを演じる
フェルナンド・レイの経歴を見てみましょう。
FERNANDO REY フェルナンド・レイ
本名 フェルナンド・アラムビレット
誕生日 1917/9/20-1994/3/9
出身 スペイン・ガルシア
出演作
1959年「ポンペイ最後の日」
1961年「ビリディアナ」
1963年「シェラザード」「竜騎兵総攻撃」
1964年「黄金の男」
1966年「フォルスタッフ」「エル・グレコ」「続・荒野の七人」
「さすらいのガンマン」
1968年「新・荒野の七人」
1969年「哀しみのトリスターナ」
1970年「冒険者」「冷酷なる瞳」
1971年「荒野のライフル」「フレンチ・コネクション」
「世界の果ての大冒険」
1972年「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」
「アントニーとクレオパトラ」
1973年「名犬ホワイト/大雪原の死闘」「超犯罪ハイクライム」
1974年「赤いブーツの女」「哀しみの伯爵夫人」
1975年「フレンチコネクション2」
1976年「セブン・ビューティーズ」「ローマに散る」
「さすらいの航海」「ザ・スター」
1977年「欲望のあいまいな対象」「将軍暗殺」
1979年「クインテット」
1980年「太陽のエトランゼ」
1981年「禁断のインモラル」「欲望の中の女」
1982年「バチカンの嵐」「コリンヌ・クレリーのヌード・ダンサー」
1984年「殺し屋たちの挽歌」「アンテルディ 禁じられた愛」
1985年「Mr.早射ちマン」「わが父/パードレ・ヌエストロ」
1986年「法王の旅」「スター・ナイト」
「要塞帝国/SS最終指令」
1987年「巴里ホテルの人々」
1988年「にぎやかな森」「傷つけるほど愛して」
1990年「パラドールにかかる月」
1991年「ネイキッド・タンゴ/剥き出しの愛」
1992年「1492コロンブス」
オトーサン、
思い出します。
「そうそう、このひと、フランス人かと思ったら、
スペイン人で、フランス語をしゃべれないんだ。
何だ、馬鹿野郎と、前作では監督が怒っていたっけ。
この映画では、スペイン語訛りだけど、
フランス語をしゃべってる!
猛勉強したのかも」
その他の出演者:
Jean-Pierre Castaldi .... Inspector Raoul Diron
Charles Millot .... Inspector Miletto
Cathleen Nesbitt .... The Old Lady at Hotel Des Colonnades(ex-Hotel Tanger)
Pierre Collet (I) .... Old Pro
Alexandre Fabre .... Young Inspector Tailing Doyle
Philippe Leotard .... Jacques, Drug Dealer
Jacques Dynam .... Inspector Genevoix, Barthelemy's Supervisor
Raoul Delfosse .... Dutch Captain of SS Tarron
Patrick Floersheim .... Manfredi
Andre Penvern .... Henri the Bartender at Le Florida Cafe
Ed Lauter .... Brigidier General William Brian, Charnier's Accomplice
Daniel Verite .... 1st Guard Hotel Tanger
User Rating: 6.3/10 (774 votes)
「ありゃありゃ、低いスコアだ。
監督が変わると、こんなこともあるんだ。
麻薬中毒のシーンが重たすぎたかも」
User Comments:
Robert Rossneyさあん
Boulder, Colorado
1998年9月30日
力強く激しいタフな映画。
この映画は、
多くのアクション・サスペンス映画とはちがって、
爆発やクライマックスでの戦いシーンだけでなく、
知性とエネルギーをもっている。
なかなか手ごわい映画である。
スピーディに事態が展開し、
マルセイユの汚い道路でつぎつぎと事件が起きていく。
ハックマンの演技は、これまでで最も良いものの1つである。
"ポパイ"は、あたかもクズリのようである。
醜くく、残忍で、他の誰よりもいっそう邪悪なために
邪悪な世界で生き残る。
彼の麻薬常習者シーンは、そのジャンルで最良のものの1つである。
彼は、誰も英語が話せないこのイヤな街で途方にくれるが、
獲物を追いつめるためには、
何を知るべきかを知っており、それで十分なのだ。
映画は、マルセイユをポパイの立場から見ているので、
観客もまた途方にくれる。
面白く、魅力的な映画である。
だから、繰り返し見る価値がある。
オトーサン、
このところ、1日1本映画は見なければならないし、
W杯サッカーは見たいし、大忙しです。
日本は、ベルギ−戦は負けるかと思ったら、引き分け。
ロシア戦は負けると思っていたら、奇跡の勝利。
「稲本! ナカタ!」と声援に力がはいります。
そのほか、ジダンを欠いて地団太踏んでいるフランス、
ベッカムが帰ってきたイングランドの戦いぶりなど、
学生時代にサッカーをやったことがあるので、
TV観戦ながら、つい力が入ります。
スカイ・パーフエクトTVでは、
23台のカメラからとらえた映像を放映していて、
俯瞰図のような画像専門チャネル、
両軍のベンチ専用チャネルもあって、
興味が尽きません。
英国から帰国したばかりの娘は、
W杯サッカー準決勝のチケットをゲットして
舞いあがっています。
「キャーッ、ベッカム、カッコいい!」
「ねえ、ちょっと聞いていい?
そのチケット、どういうルートで入手したの?」
「ヒミツ」
「へえ、入場券って、こんなデザインなんだ」
「案外きれいなデザインでしょ」
「いくらしたの?」
「700$」
「へえ...、おれの分、ないの?」
「ナカタ、何やってんのよー。
ないの」
「何かいいルートない?」
「いま、忙しいから後にして!」
オトーサン、
ぼやいて、ぶつぶつ独り言。
「おれだって、フレンチ・コネクションを利用すれば、
プラチナ・チケットをゲットできるかも」
フレンチ・コネクション
オトーサン、
週末の映画に目ぼしいものがないので、
DVDで名画を愉しもうと、有楽町のソフマップへ。
たまたまみつけたのが、
「フレンチ・コネクション」DVDコレクターズBOX。
定価6480円の1割引、税込で6121円。
「どうしようかなあ。買おうか。それとも他のにするか?」
中古DVDも見ましたが、ロクなものしかありません。
「特典映像もあるし、ディスク3枚なら、まあ安いほうか」
そんなことで入手したシリーズ2作を
今日、明日と続けてお送りしましょう。
原題」French Connection, The (1971)
監督」William Friedkin
原作:Robin Moore (I)
脚本:Ernest Tidyman
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller
上映時間:104分
あらすじ:
アカデミー賞史上最年少受賞監督、
ウィリアム・フリードキンによる粗くリアルな傑作映画。
タフなニューヨーク市警の刑事の名コンビ、
"ポパイ"と"クラウディ"が、
フランスからのヘロインの密輸を食い止めようと奮闘する。
刑事と麻薬密輸人とのコントラストが面白い。
ひとりは、ジミー・ドイル刑事。
アル中で短気で偏屈な男だが、仕事に体を張っている。
もうひとりは、その強敵であるアラン・シャルニエ。
一見、柔らかで上品な紳士だが、
アメリカに純粋なヘロインを密輸する犯罪者である。
監視から逮捕に至る過程で、
フリードキンは、史上最高の魅惑的で忘れ難い
カー・チェイス・シーンをみせてくれる。
出演者:
Gene Hackman .... Detective Jimmy 'Popeye' Doyle(ジミー・ドイル:刑事)
Roy Scheider .... Detective Buddy 'Cloudy' Russo (バディ・ラッソー:刑事)
Fernando Rey .... Alain Charnier (アラン・シャルニエ:麻薬密輸人)
敏腕刑事、
"ポパイ"こと、
ジミー・ドイルを名演した
ジーン・ハックマンの経歴をみましょう。
綽名の"ポパイ"の由来は、
ホウレンソウを食べると急に強くなるポパイではなく、
"POP EYE"、つまり、
"いい女にすぐ目をつける"男からきているそうです。
なお、相棒のバディ・ラッソー刑事の
綽名、"クラウディ" は、
陰気な性格から、"曇り空"とつけられたそうです。
GENE HACKMAN ジーン・ハックマン
本名 ユージン・アルディン・ハックマン
誕生日 1931/1/30
出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ
父は旅行記者。1才でイリノイに移住。
16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。
除隊後、ニューヨークに出て、
トラックの運転手、靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々とする。
30代でテレビ局のADとなり、
この頃、本格的に俳優になることを決め、
パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。
サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。
60年代から映画にも出演し、
71年「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、
92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。
その他では「スーパーマン」シリーズの悪役レックス・ルーサー役が有名。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆☆★
出演作
1961年「機関銃を捨てろ」
1964年「リリス」
1966年「ハワイ」
1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」
1968年「汚れた7人」
1969年「暴動」「さすらいの大空」
「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」
1970年「父の肖像」
1971年「さらば荒野」
「フレンチ・コネクション」◇アカデミー主演男優賞
1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」
1973年「スケアクロウ」
1974年「カンバセーション…盗聴…」
「ヤング・フランケンシュタイン」
「西部に来た花嫁」
1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」
「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」
1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」
「ドミノ・ターゲット」
1978年「スーパーマン」◆
1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」
1982年「錆びた黄金」
1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」
「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声)
1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」
1986年「勝利への旅立ち」
1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆
1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇
「ブルーウォーターで乾杯」
「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」
1989年「ザ・パッケージ」
1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」
「ハリウッドに口づけ」
1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」
1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞
「ザ・ファーム/法律事務所」◆
「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆
「ゲット・ショーティ」
1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」
「ボディバンク」
1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」
2000年「リプレイスメント」◆
2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆
「エネミー・ライン」◆
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇
「ザ・プロフェッショナル」◇
その他の出演者:
Tony Lo Bianco .... Sal Boca
Marcel Bozzuffi .... Pierre Nicoli, Charnier's Hit Man
Frederic de Pasquale .... Henri Devereau, Charnier's French TV Star Accomplice
Bill Hickman .... Bill Mulderig, Federal Officer Narcotics Bureau
Ann Rebbot .... Mrs. Marie Charnier
Harold Gary .... Joel Weinstock, Money laundering & Narcotics broker
Arlene Farber .... Angie Boca, Sal Boca's wife
Eddie Egan .... Walt Simonson, Commander Narcotics Bureau NYPD
Andre Ernotte .... La Valle
Sonny Grosso .... Bill Klein, Federal Officer
Ben Marino .... Lou Boca, Sal's brother
Patrick McDermott .... Howard, Weinstock's Chemist
User Rating: 7.8/10 (5103 votes)
「あれっ、世界の名画でない?
そりゃ、おかしいよ、絶対おかしいよ」
User Comments:
Michael Scott Adamsさん
Morth Carolina, USA
2002年3月24日
素晴らしい刑事映画
この映画は、
1962年の史上最大の麻薬密輸事件に基づいている。
しかし、有名な高架下のカー・チェイスと
地下鉄での追跡シーンは、架空のものである。
ジーン・ハックマンは、
監督から散々ハードな役を演じられぬとけなされたが、
見事にアカデミー主演男優賞を勝ち取った。
さて、この映画の成功の裏には、
何があったのだろうか?
それは、過激で、ドキュメンタリー調だったからだ。
ジーン・ハックマンとロイ・シャイダーは、
ハードボイルドの刑事を演じている。
フランス人密売者を追跡し、麻薬組織のメンバーを逮捕するのだ。
この映画と関係ある若干の面白い事実を披露しよう。
まず、フランス人が、
アメリカへの最初の主要な麻薬密売者だったという事実だ。
これは、とくに第二次世界大戦後に激しくなった。
次に、この映画の影響で、
リチャード・ニクソン大統領が、
突然、麻薬排斥派に鞍替えしたことだ。
この映画は、莫大な興行収入をあげた。
ジーン・ハックマンはアカデミー最優秀監督賞と作品賞を取った。
ハックマンは、非常に激しい役を演じ切り、
シャイダーもレイも、いい仕事をしている。
すばらしい。
チェース・シーンは、いまでも魅力的である。
大いに推薦したい映画だ。
オトーサン、
「うれしいなあ」
このDVD、特典映像が実に豊富です。
とくに、BBCのドキュメンタリーは秀逸で、
狂気の撮影現場に案内してくれます。
無許可で、高架下を時速145kmで突走り、
死亡事故寸前だったとか...。
監督が、主演のジーン・ハックマンを毛嫌いしており、
撮影中、ふたりは、喧嘩のしっぱなしだったとか、
麻薬密輸人を演じたフェルナンド・レイを起用したものの、
実は、まったくのひと違いで監督が激怒したとか...。
なお、解説パンフに、腑に落ちない記述がありました。
ジミー・ドイル刑事が、売人のチンピラを追い詰めて、
「お前はポーキプシーにいたことがあるな」
このせりふは、
意味のない質問をして容疑者を混乱させ、
その結果、真相を吐かせる尋問テクニックだったとあります。
この記述では、誤解されるかもしれないので、
すこし補っておきましょう。
実は、このポーキプシー、
レッキとした実在する地名です。
NY郊外のPOUGHKEEPSIEという小さな田舎町。
オトーサン、
通過したことがあるので、面白く思いました。
そんなことにも、ご興味を抱かれた方は、
オトーサンの愉快な旅行ガイド「NYでご入浴」
その5「オトーサン、ホテルの部屋を変える」を
ご一読ください。
ジョーズ
オトーサン、
その昔、この映画を見ました。
「人食いザメ、怖かったなあ」という記憶だけ残っています。
でも、スピルバーグの監督作品だなんて、当時は意識していませんでした。
「どうして?」「だって、まだ有名じゃなかったもの」
そんなことで、もう一度見ることにしました。
原題:Jaws (1975)
監督:Steven Spielberg
原作:Peter Benchley
脚本:Carl Gottlieb (I)ほか
Genre: Horror / Thriller
上映時間:124分
あらすじ:
巨大な白いサメがアミティという町の
小さなビーチ・リゾートをエサ場にすることにしたので、
警察署長は、おおいに悩まされることになる。
ビーチを閉鎖して、サメを追い出そうとするが、
夏場の稼ぎ時とあって、町長の反対にあう。
やがて、犠牲者が続き、町長はようやく軟化する。
科学者フーパーとボロディ署長が
年取った猟師クイントと一緒にサメ退治に乗り出す。
出演者:
Roy Scheider .... Chief Martin Brody(ブロディ:署長)
Robert Shaw .... Quint(クイント:漁師)
Richard Dreyfuss .... Matt Hooper(フーパー:科学者)
3人とも、なかなかの役者です。
ここでは、渋い演技をみせる署長の経歴をみてみましょう。
ROY SCHEIDER ロイ・シャイダー
誕生日 1932/11/10
出身 米ニュージャージー州
テレビでは「シークエスト」の艦長ブリッジャー役。
映画は「ペーパー・ライオン」でデビュー。
「ジョーズ」の署長役が有名。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1968年「栄光のタッチダウン」
1969年「スター!」「USAブルース」
1970年「ルーという女」
1971年「コールガール」「フレンチ・コネクション」
1973年「ザ・セブン・アップス」
1975年「ジョーズ」◇
1976年「マラソンマン」
1977年「恐怖の報酬」
1978年「ジョーズ2」◇
1979年「オール・ザット・ジャズ」「LAST EMBRACE」
1982年「殺意の香り」
1983年「ブルーサンダー」◇「ファイナル・イブニング」
1984年「2010年」
1986年「メンズクラブ/真夜中の情事」
1987年「デス・ポイント/非情の罠」
1989年「ジャッカー」「青春!ケンモント大学」
「ナイトゲーム/殺意のスタジアム」
1990年「対決」「ロシア・ハウス」「ウォッチャー」
1991年「裸のランチ」
1993年「ロイ・シャイダーIN炎の追撃」◇
1994年「蜘蛛女」
1996年「エグゼクティブ・ターゲット」「ピースキーパー」◆
1997年「ザ・キーパー」「ミス・オブ・フィンガープリンツ」
「ザ・レイジ」「レインメーカー」「デストラクション 制御不能」
1998年「エグゼクティブ・エクスプレス プリズンブレイク」
1999年「偽造」◆
2000年「デイブレイク」◇「死霊の門」◇
その他の出演者:
Lorraine Gary .... Ellen Brody
Murray Hamilton .... Mayor Larry Vaughn
Carl Gottlieb (I) .... Ben Meadows
Jeffrey Kramer .... Deputy Len Hendricks
Susan Backlinie .... Chrissie Watkins
Jonathan Filley .... Cassidy
Ted Grossman (I) .... Estuary Victim
Chris Rebello .... Michael Brody
Jay Mello .... Sean Brody
Lee Fierro .... Mrs. Kintner
Jeffrey Voorhees .... Alex M. Kintner
Craig Kingsbury .... Ben Gardner
User Rating: 8.2/10 (24374 votes) top 250: #75
「おお、世界の名画75位だ!」
User Comments:
WehoSteveさん
2001年9月23日
並みの釣り物語ではない...
「ジョーズ」は、
真夏映画のベストセラー時代をつくった。
その年、批評家にもっとも称賛された映画の1つだった。
アカデミー賞最優秀作品賞、編集賞、作曲賞も獲得した。
主演俳優賞や助演俳優賞を受賞できなかった理由は、
出演者がみな良過ぎて、絞りきれなかったからである。
個人的には、ロバート・ショーが最優秀男優賞にノミネートされるべきだったと思う。
ロイ・シュナイダーは、 ニューヨークから
小さい沿岸の町に転居してきた警察署長、
マーティン・ブロディを演じているが、
カナヅチなのに、海に乗り出していく演技は、すばらしかった。
リチャード・ドレファスは、サメの専門家役だが、
途中、本当におかしな演技をみせてくれる。
スティーブン・スピルバーグ監督が最初に選んだ俳優だったと言う
ロレイン・ゲーリーは、心配している妻(母親)役を巧みに演じている。
最後に、住民の安全よりも町の経済について心配している
ヴォーン市長として最高の演技をしたマーレー・ハミルトンがいる。
このヴォーンは、悪党で、とてつもなく頑固だ。
スピルバーグの監督と同様に、
ピーター・ベンチュリーらの脚本もしっかりしている。
サメの模型がうまく作動しないためか、
それとも、監督の意図なのかわからないが、
映画の終わりまで、サメをほとんど見ることができない。
希少価値というアイディアは、成功している。
特に、冒頭のシーンでちらっと見せたのは、効果的で、
いまもなお肝が冷える。
つけ加えておきたいことがある。
もし、自宅で、この映画を見るならば、
ワイドスクリーン版を買うか借りるかすべきである。
フルスクリーン版やスキャン版は、
スピルバーグとカメラマンがせっかく作った
素晴らしいカメラワークを台無しにしている。
いつもワイドスクリーン版を勧めているが、
特に、この「ジョーズ」では、それが肝心である。
「カッコーの巣の上で」のフアンに反対するわけではないが、
この映画こそ、アカデミー賞をとるべきだった。
評価は A+ 。
オトーサン、
ここで、この名作をつくった
名監督の経歴を見ておきたくなりました。
STEVEN SPIELBERG スティーブン・スピルバーグ
誕生日 1947/12/18
出身 米オハイオ州シンシナティ
監督作
1971年「激突!」
1974年「続・激突!カー・ジャック」
1975年「ジョーズ」
1977年「未知との遭遇」
1979年「1941」
1980年「未知との遭遇・特別編」
1981年「レイダース/失われたアーク」
1982年「E.T.」
1983年「トワイライトゾーン」(挿話)
1984年「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」
1985年「カラーパープル」
1987年「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(挿話)
「太陽の帝国」
1989年「オールウェイズ」「インディジョーンズ最後の聖戦」
1991年「フック」
1993年「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」
1997年「アミスタッド」「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」
1998年「プライベート・ライアン」
2001年「A.I.」
これだけでは、不十分なので、
IMDBの経歴紹介をみてみましょう。
恐らく過去最高の商業的影響力を持った監督であり、
かれの映画の稼ぎは、トップ10に多く入っている。
スピルバーグのいい点は、子供らしい好奇心と
効果的でイメージ喚起力のある職人芸(専門的テクニック)とを
併せもっているところにある。
少年時代から映画づくりに手を染めていた。
21歳の時、ユニバーサル映画と7年契約を結んで、
そのプロフェッショナル・キャリアを開始した。
彼の才能は、ジョン・クロフォードが網膜移植を受ける盲目の女性を演じた
TV映画"Night Gallery" (1969)において、直ちに発揮された。
特に注目を浴びたのは、TVシリーズ「今週の映画」の"Duel(1971)で、
デニス・ウィーバーと巨大なディーゼル・トラックが呼び物のサスペンス・ドラマだった。
他のTV映画としては、"Something Evil" (1972) や "Savage (1973)"がある。
最初の劇場映画は、"The Sugarland Express" (1974)で、
そのロード・ストーリーで、前途有望な新人と目された。
大予算をかけ、悪夢のような製作トラブルに見舞われたのが、
「ジョーズ」(1975)である。
危うくクビになりかけたが、上映ぎりぎりまで手直しをしたおかげで、
公開されるやいなや、陰口はぴたっとやんだ。
最高水準の身も凍るスリラー映画だった。
一夜明ければ、スピルバーグは、時の人になっていた。
「未知との遭遇」(1977)は、ちょっと毛色の変わった叙事詩的SF映画だった。
これによって、はじめてアカデミー賞にノミネートされた。
(この映画の、とくに中盤が気にいらず、
後に、1980年に「限定版」として作り直している)
次作「1941」は、同じく叙事詩であり、喜劇でもあった。
不幸にも、これはスピルバーグ最初の失敗作となった。
彼は、次にジョージ・ルーカスと組み、
アクション・アドベンチャー大作を作った。
古いタイプの手に汗にぎる映画の最良の要素を合成したものだった。
ルーカスが製作者となり、スピルバーグ監督で
「レイダース/失われたアーク」(1981)を世に問うたが、
大ヒットして、2度目のアカデミー賞にノミネートされた。
その続編である「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984)も、
「インディジョーンズ 最後の聖戦」(1989)もヒットした。
「E.T.」(1982)は、
スピルバーグの想像力の頂点を示すもので、
核家族の愛につつまれた子供が主人公である。
宇宙からメシアともいえる訪問者がやってきて、優しく接してくれる。
その神秘的な力に刺激されて、子供の想像力はいやがうえにも高揚する。
歴史上、どの映画もこの傑作のもつ神話の力には敵わなかった。
これまで作られたなかで、最も高い利益をあげる映画になったのである。
ふたたびアカデミー賞にノミネートされたが、
意外にも、彼自身も、異常人気を呼んだこの映画も受賞できなかった。
甘い映画「トワイライトゾーン 挿話」(1983)を作ったあと、
彼は、より大人向けの映画を作った。
それが、「カラーパープル」(1985)で、
アリス・ウォーカーの物議をかもした小説を脚色したもので、
若い黒人女性が長い冒険旅行のあと、
女らしさと自己認識にたどりつくというものである。
多くの雑誌に歓迎されたが、「E.T.」と同様に、
動きまわるカメラワークや豊かな音楽で砂糖づけした素材を
ただそのまま提供しただけだと攻撃する批評家もいた。
同じ批判は、「太陽の帝国」(1987)にも向けられた。
これは、J.G.バラードの自伝小説に基づいた
戦乱に引き裂かれた中国の少年の体験を扱った長編叙事詩だった。
誰もスピルバーグの職人技やストーリーテラーとしての才能は疑わなかったが
スタイルとテーマの重要性が調和していないように思われたが、
1987年のアカデミー賞授与式では、
高名なアービング.G.Thalberg 賞を授与された。
続いて、少年時代のお気に入り映画だった
センチメンタルなロマンティック・ファンタジー映画
"A Guy Named Joe" (1943)をリメイクした作品、
「オールウェイズ」(1989)を製作したが、ヒットしなかった。
ピーターパンの物語「フック」(1991)も、商業的に成功したが、
何人かの批評家たちからは、中身が空虚な映画だ、
すごい才能があるのに、それを浪費した最悪の作品だとコメントされた。
そして、1993年がやってきた。
最初につくったのが、「ジュラシック・パーク」である。
ありきたりな恐竜冒険談だったが、
その特殊効果で観客の度肝をぬいた。
観客は、恐竜の群れが疾駆するシーンに拍手喝采し、
前代未聞の興行収入をもたらされた。
その映画を編集する間に、かれは、同時並行的に、
より個人的な映画をクラコフで撮影していた。
10年間暖めていた作品で、それが「シンドラーのリスト」(1993)である。
戦時中のポーランドで1000人以上のユダヤ教徒を救済した男の実話だった。
スピルバーグは、アメリカに帰化したユダヤ教徒だった。
これまで一度も、自分の民族について語ったことがなかったが、
この作品ではじめて、暗く、悲痛な自分を露出してみせた。
そんな能力があると考えていなかった批評家たちは、打ちのめされた。
白黒映画で、「ハリウッド」流の虚飾もかなぐり捨てたのに、
この作品は、待望のアカデミー賞最優秀監督賞と最優秀作品賞をもたらし、
スピルバーグのキャリアの輝かしいイページを加えることになった。
この成功によって、これまで強く待ち望んでいた
映画を自由に個人的に監督することが可能となった。
かれは、"Poltergeist"(1982)の共同制作、共同脚本を行った。
監督も手伝ったといわれる。
Amblinというバナーを掲げて、
いろいろな映画のエクゼクティブ・プロデューサーにもなった。
"I Wanna Hold Your Hand" (1978)、 "Used Cars" (1980),
"Continental Divide" (1981)、 「トワイライトゾーン」(1983),
「グレムリン」 (1984)、 「バック・トー・ザ・フュ−チャー」,「グーニーズ」,
"Young Sherlock Holmes" (以上1985),
"The Money Pit" (1986)、 "Innerspace" (1987),
「バック・トー・ザ・フュ−チャー Part II"、 "Dad "(1989),
「バック・トー・ザ・フュ−チャーpart III", "Joe Versus the Volcano",
"Arachnophobia", 「グレムリン2」、"The New Batch" (以上 1990),
"The Flintstones" (1994)、「 キャスパー」 (1995).
”Dinosaur's Story (1993).
熱狂的なアニメ・ファンであるスピルバーグは、
同じく、漫画映画も製作した。
"An American Tail" (1986)、"The Land Before Time" (1988)、
そして、ライブ・アクション・アニメ "Who Framed Roger Rabbit (1988)である。
自分の所有するAmblimationスタジオから、,
"An American Tail: Fievel Goes West" (1991)を送り出した。
そして、ようやく「ジュラシック・パーク」(1993)に戻った!
彼は、また、エクゼクティブ・プロデューサーとして
いくつかの活気があるTVシリーズを作った。
"Tiny Toon Adventures" (1990- )、 "Family Dog" (1993)、
そして、 "Animaniacs" (1993- )である。
スピルバーグの最も野心的な大予算のTVアンソロジー・シリーズは、
"Amazing Stories" (1985-87) で、
主演俳優も、カメラワークもすごかったが、期待はずれだった。
(スピルバーグ自身も、ケビン・コスナー主演で、
1時間ものの "The Mission" を監督したのだが)
かれは、また、エクゼクティブ・プロデューサーとして
"Screenworks" 傘下で、脚本家として、一連のTV映画に携わった。
David Mametの "The Water Engine" (1992)、
南北戦争を扱った "Classoc of '61" (1993)、
家族向きの未来的な海底もの "seaQuest DSV "である。
スピルバーグは、"The Blues Brothers" (1980)と「グレムリン」(1984)
にも特別出演している。
1995年、 スピルバーグが高名な経営者 David Geffenや Jeffrey Katzenbergとともに、
マルチメディア帝国、ドリームワークスを設立したニュースが世界中に報道された。
オトーサン、
スピルバーグの輝かしい経歴を翻訳して、ぐったり。
「すごいひとだなあ。全作品をみたくなった。
せめて、TSUTAYAに、
スピルバーグ映画のコーナーを設ける器量があれば...。
そのほうが、TSUTATAだって、儲かるだろうになあ」
ミス・ダイヤモンド
オトーサン、
「また、だまされた。映画じゃないじゃないか」
これは、ドイツのTV番組で劇場未公開。
「M:D−2だってさ。
Mi:2にあやかろうという魂胆。
商魂たくましいというか、いやしいというか」
原題:Wenn Manner Frauen trauen (2000) (TV)
Trivial Pursuit
監督:Curt M. Faudon
脚本:Don Bohlinger / Philipp Weinges
Genre: Comedy / Crime
Country: Germany
上映時間:93分
あらすじ:
美しい女泥棒アナは25カラットのダイヤモンドを盗むため、
資産家ジャンの家に侵入し、ダイヤ奪取に成功するが、
ピストルが暴発しジャンを殺してしまう。
だがハンサムなポールに助けられ、
ポールと共に行方をくらまそうとするアナ。
しかし、ポールはダイヤモンドに掛けられた多額の保険金の調査員だった。
そして、死んだはずのジャンが生きていたことが分かる。
いったい誰が味方で敵なのか?
一人で陰謀を暴こうとするアナだったが、
それは想像を超える絶体絶命の罠・罠・罠の始まりだった・・・。
出演者:
Tobias Moretti .... Paul (ポール:保険金調査員)
Jule Ronstedt .... Etje(エジェ:女泥棒)
Thomas Heinze .... Jan(ジャン:資産家)
海外映画俳優マガジンには、
経歴が出ていませんでした。
よほど有名でないと、ドイツ人俳優は収録しないようです。
ポールを演じたトビアス・モレッティは、
1959年7月11日、オーストリア、チロル地方のインスブルグ生まれで、
演劇と音楽を学んだ。子供が1人いて、イタリア語とドイツ語を話せるそうです。
魅力的な美人女優エジェを演じた
ユーレ・ロンシシュテットについては、
1971年生まれとしか分かりませんでした。
その他の出演者:
Kai Lentrodt .... Pelzer
Gottfried Breitfuss .... Brettschneider
Gregor Seberg .... Der Unbekannte
Hans-Jurgen Silbermann .... Juwelier
User Rating: awaiting 5 votes.
見ているひとが少なく、
スコアが出ていませんでした。
「3 エントラップメント」が、6.1ですから、
そのあたりでしょうか。
「でも、ショーンコネリーが出ていないから、
その分を差し引くと、5.8がいいところかも」
User Comments:
そんなもの掲載されていません。
しょうがないので、ネットを探したら、
前作「ミス ダイヤモンド」のコメントが載っていました。
それで代用しましょう。
http://www2.cc22.ne.jp/~yasuhiro/missd1.html
「エントラップメント」より危険で「キャッツアイ」より刺激的。
こんなキャッチフレーズのついた日本未公開のドイツの映画です。
はっきりいってこの作品は全然期待してませんでした。
なぜ観ようと思ったのかと言うと、実はこの映画になんと
続編ミスダイヤモンド2が作られています。
最初この続編に興味が湧いたのですが、新作で料金が高くて
そこまでして観ようとは思ってなかったのですが、
ふと見てみると”ミスダイヤモンド”があるではないか!
観てみたいと言う衝撃に負けて借りてしまいました。
この映画小道具がなかなか面白いです。
シャープのビューカムが透視カメラになっていたり
普通の携帯電話が衛星とつながり金庫のパスワードを破ってくれたり
ガラスを割らずに通り抜けできるスプレーとか
なにかと強引なアイテムばかりです。
ダイヤを盗むところなどトムクルーズのミッションインポシブルそっくり!
カーアクションもすごいです
ミスダイヤモンド操るポルシェvs警備員の操る大衆車!
どう見ても勝負ありなのに
延々とバトルを繰り返してました…
最後の方で相棒が銃で腹を撃たれます。
普通死んでしまいます。
死ななくても動けません。
でも元気でした…
こんな感じで
話は進んでいくのですが
なんか面白かったです。
やはりヒップホップ調のミスダイヤモンドのテーマ曲にやられたのかもしれない。
キャッチフレーズの件ですが
このキャッチフレーズを確かめる為に「エントラップメント」を見たのですが
なぜかミスダイヤモンドのほうが危険に見えてしまいました。
もちろんキャッツアイ(多分実写版の方だと思うのですが)よりも刺激的です。
(漫画・アニメのほうだとわかりませんが)
よってこのキャッチフレーズは正解!
オトーサン、
そう悪い作品ではなかったので、ひと安心しましたが、
TV番組を映画として売買・賃貸する行為は、詐欺行為です。
もう一度、関係者にいいたいと思います。
「業者のキミたち、虚偽表示はやめろ。
真面目に映画市場を育てる気があるのか?
M:D−2なんて、Mi:2と紛らわしい題名表示をするな。
もし、トム・クルーズにバレたら、巨額の損害賠償を要求されるぞ」
「映画フアンよ、黙ってないで、怒ろうよ」
「マスコミよ、この悪徳商法を告発ないのか!」
「公取よ、怠けていないで、ソフトの取締まりもやれ!」
かつての家電の2重価格問題、クルマのリコール隠し、
最近では食品業界の相次ぐ不正行為。
日本人って、いつの間に、こんなに卑しくなってしまったのでしょうか?
自由な女神たち
オトーサン、
007シリーズ、ゴッドファーザー3部作を見終えて、
ちょっと虚脱状態になりました。
「また、くだらん映画とつきあうのか。
TSUTAYAは、早いところ、DVDの品質管理体制を築けよなあ。
そうでないと、ライバルのゲオに乗り換えるぞ」
原題:Polish Wedding (1998)
監督・脚本:Theresa Connelly
Genre: Comedy
Rated PG-13 for mature thematic elements, sensuality and language.
上映時間:105分
あらすじ:
この映画は、ポーランドの大家族を描く。
ジャージアは、母親で、家族の支配者。
子供が5人いる。
ボレックと幸せな結婚生活を送っているが、
長い間、ローマンとの情事を続けている。
娘のハーラは、近所の警官ラッセルと関係し、妊娠した。
ラッセルは、ハーラと結婚しろと迫られる。
出演者:
Claire Danes .... Halczia 'Hala, Halina' Pzoniak (ハーラ)
Jon Bradford .... Sailor(水兵:恋人)
Lena Olin .... Jadzia Pzoniak(ジャジア:母親)
この映画で、魅力的なのは、このひとクレア・デーンズ。
母親役のレナ・オーリン、あまり好きになれませんでした。
だって、清掃婦が男性トイレで情夫とセックスするなんて。
CLAIRE DANES クレア・デーンズ
誕生日 1979/4/12
出身 米ニューヨーク
テレビでは「アンジェラ/15才の日々」の少女役。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1994年「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「ロミオ+ジュリエット」◇
1997年「レインメーカー」◆「自由な女神たち」◇「Uターン」◆
1998年「レ・ミゼラブル」◆
1999年「ブロークダウン・パレス」◇「モッドスクワッド」◇
「PRINCESS MONONOKE」(声)
その他の出演者:
Ramsey Krull .... Kris
Gabriel Byrne .... Bolek Pzoniak(ボレック)
Daniel Lapaine .... Ziggy Pzoniak (ジギー)
Rachel Morrin .... Ziggy & Sofie's Baby
Rebecca Morrin .... Ziggy & Sofie's Baby
Mili Avital .... Sofie Pzoniak
Steven Petrarca .... Witek
Brian Hoyt .... Kaz
Christina Romana Lypeckyj .... Kaszia
Peter Carey (II) .... Piotrusz
Robert Daniels .... Roman's Business Partner
Rade Serbedzija .... Roman
User Rating: 5.4/10 (494 votes)
低いですねえ。
User Comments:
ArtFilms3000 さん
Valparaiso, IN
2002年3月10日
いい映画をつくるって、難しいんだなあ。
(MaKiNg A GoOd FiLm Is HaRd To Do)
これは、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ向けに、
テレサ・コネリー監督がつくった退屈な低予算映画である。
クレア・デーンズが、主演女優である。
彼女は、色っぽく、自由な感じだが、うさんくさい演技をみせる。
母親のジャディガは情事を続けている。
父親のほうは、古いタイプで、「万事平穏が一番」という男である。
監督は、細部、ささいなアクション、動き、表現などの点では優れているが、
大きな全体的な絵をみせるという点は下手。
全体的に、この映画は、非常にいらいらさせて、退屈だった。
良い映画を見ようとするならば、
"Boys Don't Cry"か、 "Being John Malkovich"を見るといい。
それらは、きれいで良い映画である。
10点満点で4点。
オトーサン、
出だしの西洋名画のタイトルバックは気にいったのですが、
その後は、不愉快でした。
「女性監督らしいなあ。
大画面が要求する情報量に追いつけないんだ。
身辺雑記の私小説では、映画にならないだろうが」
強いてほめるなあらば、女性世界を垣間みることができます。
デート、キス、男の胸板、下腹部の張り、セックス...、
妊娠、結婚、ウエディングドレス、出産、赤子の感触...
男の品さだめ、男性不要論...
バラ園、ヒロイン幻想...
ゴッドファーザーPart V
オトーサン、
テーマ音楽が聞こえてくると、胸が締めつけらます。
ところが、この映画ではマイケルの息子が音楽家になって、
父親のためにと言ってギターを演奏しながら歌うのです。
マイケルと同様、涙が出てきました。
ニノ・ロータの名曲の、最高のシーンでした。
原題:Godfather: Part III, The (1990)
監督:Francis Ford Coppola
脚本:Mario Puzo & Francis Ford Coppola
Genre: Crime / Drama
上映時間:162分
あらすじ:
ゴッドファーザー三部作の最終作。
老いたドン・マイケル・コレリオーネは、
それまでの犯罪事業を清算し、合法化し、暗黒街から逃れよとする。
しかし、若者の野心によって引き戻される。
コルレオーネ家の財政をバチカンに結びつけようとするなかで、
マイケルは、既存のマフィア・メンバーの秩序を転覆しようとする
飢えたギャングたちの陰謀や若き庇護者と娘との情事に直面する。
出演者:
Al Pacino .... Don Michael Corleone (マイケル)
Sofia Coppola .... Mary Corleone (メアリー)
Andy Garcia .... Vincent Mancini (ヴィンセント)
オトーサン、ため息。
「アルパチーノ、老けたなあ。
糖尿病、怖い病気なんだ。
ビンセントもメアリーも、若いなあ。
メアリーを演じているソフィア・コッポラは、監督の娘さんか。
道理で堂々としているはずだ」
ANDY GARCIA アンディ・ガルシア
誕生日 1956/4/12
出身 キューバ・ハバナ
5歳の時、フィデル・カストロがキューバで政権を執り、
両親が国外追放され、アメリカのマイアミ・ビーチへ移住。
そこでフロリダ国際大学に入学。
「ゴッドファーザーPARTV」のヴィセント・マンシーニ役で
アカデミー賞にノミネートされる。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1979年「地上より永遠に」(TM)
1983年「ナイト・イン・ヘブン」
1984年「ロンリー・ガイ」「殺しの季節」
1986年「800万の死に様」
1987年「アンタッチャブル」◆
1988年「アメリカン・ルーレット」「堕ちこぼれの天使たち」
1989年「ブラック・レイン」
1990年「背徳の囁き」「テロリストを撃て」
「ゴッドファーザーPARTV」
1991年「愛と死の間で」
1992年「靴をなくした天使」「ジェニファー8」
1994年「男が女を愛する時」
1995年「デンバーに死す時」
1996年「悪魔たち天使たち」
1997年「N.Y.検事局」「絶対×絶命」◇
「奴らに深き眠りを」「デス・イン・グラナダ」
「ザ・ロスト・シティ」「ロルカ、暗殺の丘」
1998年「ピース・ア・ケイク」「スカルパー」
1999年「揺れる評決」◇「ラストチャンスをあなたに」
2000年「消滅水域」
2001年「オーシャンズ11」
その他の出演者:
Diane Keaton .... Kay Adams
Talia Shire .... Constanzia 'Connie' Corleone-Rizzi
Eli Wallach .... Don Altobello
Joe Mantegna .... Joey Zasa
George Hamilton .... B.J. Harrison, Corleone Family Attorney
Bridget Fonda .... Grace Hamilton
Raf Vallone .... Cardinal Lamberto
Franc D'Ambrosio .... Anthony Corleone
Donal Donnelly .... Archbishop Gilday
Richard Bright .... Al Neri
Helmut Berger .... Frederick Keinszig, Chief Accountant for Vatican Bank
Don Novello .... Dominic Abbandando
User Rating: 7.2/10 (8411 votes)
オトーサン、
「並みの映画になってしまったな」
User Comments:
Howlin Wolfさん
Liverpool, England
2001年5月15日
よく知っているシリーズの主役について、もっと知ろう。
これが、私のお気に入りの理由
あえて言うが、この第3部がシリーズの中で最も良い。
間違っていたら、厳しく非難してくれ。
私は3部作すべてに8点と同じ評価をした。
他の2作が、何人かに時間を分けようとしているのに対して
この映画は、むしろ1人の人物により強い視線を当てている。
そこがいいのだ。
その人物は、もちろんマイケル・コレリオーネである。
パチーノのようなAクラスの俳優が演じれば、失敗はありえない。
マイケルはシリーズを通じて、最も面白い人物である。
最初に「ドン」を演じたマーロン・ブランドーよりも、
かれを中心に、シリーズが回っている。
かれが、父親をマネして、「家族」のよき長になろうとしている
イベントの展開を見るのは、実に魅力的である。
私は、勧められた通りに3部作を連続して見た。
他の2作がどんなに良いか忘れてしまったので、
この第3作が一番いいという結論は、なかなか説明しがたいところである。
これは、実に良い内容をもった映画である。
15年間の中断を感じさせない。
ヴィンセントを演じるアンディ・ガルシア、
そしてメアリーを演じるソフィア・コッポラの新登場が、
素晴らしさを盛り上げている。
彼女は、実に美しい。
三部作は、映画ファンすべてによって見られるべきである。
第3部は、他の2作ほど輝かしくないが、
豊かな品質が付け加わっている分、魅了される。
オトーサン、
この3部作を見終わって、
コッポラ監督について無性に知りたくなりました。
まずは、海外映画俳優マガジン。
FRANCIS FORD COPPOLA フランシス・フォード・コッポラ
誕生日 1939/4/7
出身 米ミシガン州デトロイト
監督作 1961年「グラマー西部を荒らす」
1963年「ディメンシャ13」
1967年「大人になれば」
1968年「フィニアンの虹」
1969年「雨の中の女」
1972年「ゴッドファーザー」
1974年「カンバセーション…盗聴…」「ゴッドファーザーPartU」
1979年「地獄の黙示録」
1982年「ワン・フロム・ザ・ハート」
1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」
1984年「コットンクラブ」
1986年「キャプテンEO」(短編)「ペギー・スーの結婚」
1987年「友よ、風に抱かれて」
1988年「タッカー」
1989年「ニューヨーク・ストーリー」(挿話)
1990年「ゴッドファーザーPartV」
1992年「ドラキュラ」
1996年「ジャック」
1997年「レインメーカー」
ネットで以下の記事を発見しました。
■コッポラ、新たな活路を見い出す
ワイナリー、自身の製作会社…夢は副業の成功
USA TODAY/カリフォルニア州ナパバレー 97.12.18
映画監督のフランシス・フォード・コッポラ(58)の
35年間の半生は20本の映画を製作し、
オスカー受賞5回、倒産3回、神経衰弱1回…と、ま
さに波乱万丈、向こう見ずである。
60年代にカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCL.A.)の
映画専攻科卒業と同時にデビュー、大きな賭けに出た。
評論家の批判を浴びながらも「ゴッドファーザー」(72年)
「地獄の黙示録」(79年)で莫大な興行収入をあげた。
それを「ワン・フロム・ザ・ハート」(82年)
「コットンクラブ」(84年)に投じ、そして無一文になった。
しかし、ハリウッドを離れ、
ナパバレーで見事なワイナリーを構える農夫に転身する。
それだけに、最新作「ザ・レインメーカー」の製作は、驚きである。
原作はベストセラー、ジョン・グリシャム
(グリシャム原作映画は計5本、興行収入4億7400万ドル)
勢いのある製作姿勢は昔と変わらないコッポラも、
最近の撮影所側の創造性に欠ける
過度な規制を強いるやり方に不満のようだ。
広大なブドウ畑を見渡せるヴィクトリア調の自宅で、
手作りパスタと、赤ワインの昼食をとりながらコッポラは語る。
「昔のように、自分で脚本を書いて、前例のない映画作りを志向する。
そういう方向を模索し続けて行きたい。
撮影所側はベテランより、囲って飼い慣らす若手の作品に力を入れている。
プロデューサーなどに迎合し、操られてメガホンをとるなんてご免だ」と。
しかし、「ザ・レインメーカー」は
双方のグリシャム評価が一致して作られた。
「この本には、今までに見たことのない世界があった。
グリシャム原作のなかでも奇異な存在で、
CIAや人殺しをするマフィアなどの脅迫者がいない。
コメデイーとドラマの二面性がある。特に登場人物に注目して欲しい」
コッポラは役者指導でも有名で、入念なリハーサルや即興が多い。
「役作りのために数週間を割いた。
テクニックやゲーム、方法論を役者とやることを何年も続けてきている」
作品内容は、法学部を卒業したばかりのマット・デイモンが
闇の弁護士(ミッキー・ローク)のもとで働くことを決意し、
救急車追撃者(ダニー・デビート)とコンビを組み、
大手保険会社が貧困層から金を騙しとっていることを知り……というもの。
「理想的な裁判の構造を提示することで、
実際に弁護士がいかに重要かわかる。
法律は素晴しいシステムで、いま最も大切にすべきもの」と、
自身もワーナーブラザースを相手に、
「ピノキオ」と「コンタクト」で企画に携わったものの、
撮影の段階で外されたとして、
契約違反と名誉毀損で訴訟経験のあるコッポラは言う。
夢はワイナリー、自身のテレビ・映画製作会社、
レストラン、リゾートホテルなどの副業の成功。
「ワイナリー事業が軌道に乗って、
私の創作意欲も湧いてきたから、家族に安全と富を与えられそうだ。
何年もただ生活のために働き、
財政問題を片づけてきたけど、もう自由の身。
狂気の監督として、再デビューするよ」
また、名曲を書いたニーノ・ロータについても
調べてみました。
http://www4.justnet.ne.jp/~eden/FC/rota.htm
ニーノ・ロータ Nino Rota 1911〜1979
早崎 隆志
★ モリコーネと並ぶ、イタリア最大の映画音楽作曲家。
フェリーニ作品と『ゴッドファーザー』シリーズで有名だが、
150本以上の映画に音楽を付けている。
音楽的基礎がしっかりしているだけでなく、
泣かせるメロディも書けるので、大衆的人気も集めた。
その流麗な旋律美とペーソスは比類がない。
ミラノ音楽院でピッツェッティに学んだのち、
ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でカセッラに師事。
ストラヴィンスキーとも親交を持ち、
現代のさまざまな技法をイタリア的感性と結合させた新鮮な作風を確立した。
ロータ自身は、本業はあくまでクラシックの作曲であり、
映画音楽は趣味にすぎないと言っていたが、
彼の名は映画音楽の分野で永久に残るだろうし、
最近は純音楽作品も脚光を浴び始めた。
★ 「ゴッドファーザー」
言わずと知れたF.コッポラ監督のマフィアを描いた名作です。
ロータによれば、
「コッポラの音楽的感覚は英知に満ち、
彼の父カーマインが歌やワルツを、私がテーマと劇音楽を担当した。
巨額の収入をもたらし、巨額の税金を支払う結果となった」
ということですが、すぐれた音楽的は彼の担当個所にあります。
中でも「ゴッドファーザー・ワルツ」と「愛のテーマ」が有名です。
「愛のテーマ」は今ではロータの代名詞のように良く知られていますが、
オリジナルの「愛の場面」自筆譜には、
次のようなメモが残されています。
「シチリアのロマンスかオペラに出てくるようなモティーフ」
「マンドリンとギターの音は外で演奏されるべし」
「愛のテーマ」に対し、
ロータが本来はどんなイメージを持っていたかが分かりますね。
但し、この「愛のテーマ」は、
彼の映画音楽の旧作『Fortunella』 (1957) からの転用です。
名曲は「ワルツ」「愛のテーマ」に限りません。
タイトル曲なども、切なくて、鼻のツーンとしてきます。
ロータの音楽がなかったら、
『ゴッドファーザー』という映画も
これほどの名画の地位を確保できたかどうか分からないと思います。
★ 『ゴッドファーザー PART II (The Godfather: Part II) 』 (1974)
『ゴッドファーザー』 (1972) の続編で、
多くの素材 (「愛のテーマ」を含む) を
『ゴッドファーザー』から持ってきていますが、
音楽としてはむしろこちらの方が出来がいいように思われます。
アカデミー作曲賞を受賞。
「メイン・タイトル/移民」は、トランペットがソロで吹く
「ゴッドファーザー・ワルツ」の主題で始まり、
オーボエが新たな哀切のメロディで訴えてきます。
これは『ゴッドファーザー PART II』のメイン・テーマです。
するとすぐにクラリネットが「ゴッドファーザー・ワルツ」
の変形で明るく行進を始めます。
そして弦が大きく『PART II』メイン・テーマを取り上げ、
管楽器が「ワルツ」主題の断片で絡みます。……
このように音楽的にも充分に考えられ、
しかも心に強く訴えて深い感動を呼び起こす素晴らしいスコアなのです。
ゴッドファーザーPart II
オトーサン、
ゴッドファーザーをみました。
「面白いなあ、長いなあ。
次は、Part IIか。ありゃ、ディスクが2枚もある!」
上映時間は、何と3時間20分!
でも、面白かったですよ、一日中、その世界に浸っていました。
原題:Godfather: Part II, The (1974)
原作:Mrio Puzo
監督・脚本:Francis Ford Coppola/ Mrio Puzo
Genre: Crime / Drama
上映時間:200分
あらすじ:
コルレオーネ・ファミリーの大河ドラマの続編。
ここでは、若きビトーが、シシリアで大きくなり、
1910年代のニューヨークで過ごす物語である。
かれは、ファミリー・ビジネスを拡張しようとして、
ラスベガス、ハリウッド、キューバに進出する。
出演者:
Al Pacino .... Michael Corleone (マイケル)
Robert Duvall .... Tom Hagen(トム)
Diane Keaton .... Kay Corleone(ケイ)
アル・パチーノ、最高!
お約束していた通り、その輝かしい経歴をみましょう。
AL PACINO アル・パチーノ
誕生日 1940/4/25
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザー PartU」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇アカデミー主演男優賞
「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇
その他の出演者:
Robert De Niro .... Young Vito Corleone
John Cazale .... Frederico 'Fredo' Corleone
Talia Shire .... Constanzia 'Connie' Corleone
Lee Strasberg .... Hyman Roth
Michael V. Gazzo .... Frankie Pentangeli
G.D. Spradlin .... Senator Pat Geary
Richard Bright .... Al Neri
Gastone Moschin .... Fanucci, Boss of Little Italy
Tom Rosqui .... Rocco Lampone
Bruno Kirby .... Young Peter Clemenza
Frank Sivero .... Genco
Francesca De Sapio .... Young Carmella 'Mama' Corleone
User Rating: 8.9/10 (29308 votes) top 250: #4
「おお、4位か!」
User Comments:
taimur74さん
2001年5月9日
続編と呼ぶのはおかしい。
この映画にゴッドファーザーの続編というラベルをはるとは、
ご立派なことである。
どちらかと言うと、これはオリジナルの切り離せない仲間であり、
お互いを高めあう関係にある。
若きビトーの出世、マイケルのモラル低下を示している。
ロバート・デニーロとアル・パチーノは、不思議な能力をもっている。
まるで、実存する人生のようだ。
この2人が良い俳優であると言うことは、
あたかも核爆弾がうるさい騒音を発するというようなものだ。
この映画で、彼らは、なぜスーパースターなのかを証明した。
アル・パチーノは、役者陣のなかで、際立っている。
彼の目つきが、第1部からいかに変わったかには驚かざるをえない。
彼らは、いまや、冷たく、無感動で、非情である。
マイケルが権力を得るために支払った対価は、無に帰す。
この映画を見よう。
この映画が、何故、前代未聞のギャング映画なのかを知ろう。
オトーサン、
人生の上昇期、成熟期、そして衰退期を
たくさん見てまいりました。
もう年ですから、自分でも経験してきました。
しかし、この映画を見ると、
すさまじいまでの人生の盛衰に息を呑みます。
「おれの人生なんて、平凡の一字だなあ」
つくづく思います。
いまから一花パーッと咲かせようとしても、
もう手遅れでしょう。
「でも、映画と知りあえてよかった。
これからも、誰も味わえないほど、多くの人生を体験できる。
映画が、アメリカ人にとって、
実人生以上の宝物だというのは、こういうことなんだ」
ゴッドファーザー
オトーサン、
新しい書店が出来たので、見学。
ビデオもDVDのレンタルもやっています。
そして、DVDも1割引で売っています。
「おお、ゴッドファーザーのパックが安い!
CD5枚で1万1200円なら」
週末を愉しもうと、買ってしまいました。
原題:Godfather,The(1972)
原作:Mario Puzo
脚本:Francis Ford Coppla / Mario Puzo
Genre:Crime / Drama
上映時間:175分
あらすじ:
ドン・ビトー・コルレオーネは、
ニューヨークのマフィア・ファミリーの首領である。
かれは、賭博や護衛といった仕事に命をかけて、
金儲けをやってきた。
娘の結婚式という幸せな日に、問題が起きる。
別のマフィア・ファミリーをバックにしたギャング、
ソロッツォがニューヨークで麻薬を売りたいと言い出したのだ。
ドン・ビトーは、麻薬嫌いなので、その申し出を断わる。
それに対して、ソロッツォは、ビトーのアドバイザーのひとりを誘拐し、
邪魔になるビトーを狙撃し、その息子から麻薬売買の承認を得ようとする。
しかし、計画はうまくいかなかった。
ソロッツォは、ビトーが生きていたのことに気付くのだ。
出演者:
Marlon Brand.......Don Vito Corleone(ビトー)
Al Pachino..........Don michael Corleone(マイケル)
Diane Keaton......Kay Adams Corleone(ケイ)
ドンを演じるマーロン・ブランド、
いいですねえ。
神のような存在感があります。
マイケルを演じるアル・パチーノ、
はじめはただの甘い男だったのが、
後半からまるで別人のように非情な首領に変身。
ここでは、
マーロン・ブランドの経歴を見ておきましょう。
アルパチーノの経歴は、明日のお楽しみです。
MARLON BRANDO マーロン・ブランド
誕生日 1924/4/3
出身 米ネブラスカ州オマハ
女優志願の姉の影響を受け、
19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、
ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。
20才の時にブロードウェイで初舞台。
50年「男たち」で映画デビュー。
54年「波止場」アカデミー主演男優賞を受賞、
72年「ゴッドファーザー」で二度目のアカデミー主演男優賞を受賞したが、
60年代から関わった公民権運動で、
アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1950年「男たち」
1951年「欲望という名の電車」
1952年「革命児サバタ」
1953年「ジュリアス・シーザー」
1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」
1955年「野郎どもと女たち」
1956年「八月十五夜の茶屋」
1957年「サヨナラ」
1958年「若き獅子たち」
1959年「蛇皮の服を着た男」
1960年「片目のジャック」
1962年「戦艦バウンティ」
1963年「侵略」
1964年「寝室ものがたり」
1965年「モリツリ」
1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」
「チャップリンの伯爵夫人」
1967年「禁じられた情事の森」
1968年「キャンディ」
1969年「私は誘拐されたい」
1970年「ケマダの戦い」
1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
1976年「ミズーリ・ブレイク」
1978年「スーパーマン」
1979年「地獄の黙示録」
1980年「ジェネシスを追え」
1989年「白く渇いた季節」
1990年「ドン・サバティーニ」
1992年「コロンブス」
1995年「ドン・ファン」
1996年「D.N.A」
1997年「ブレイブ」
1998年「フリーマネー」
1999年「ビートニク」
2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」
2001年「スコア」
オトーサン、
「アカデミー賞を辞退するなんて、スゴイじゃん。
よかったなあ、地獄の黙示録も」
その他の出演者:
Robert Duvall .... Tom Hagen
James Caan .... Santino 'Sonny' Corleone
Talia Shire .... Constanzia 'Connie' Corleone-Rizzi
Richard Conte .... Don Emilio Barzini
Al Lettieri .... Virgil 'The Turk' Sollozzo
John Cazale .... Alfredo 'Fredo/Freddie' Corleone
Robert De Niro .... Young Vito Corleone
John Cazale .... Frederico 'Fredo' Corleone
Lee Strasberg .... Hyman Roth
Michael V. Gazzo .... Frankie Pentangeli
G.D. Spradlin .... Senator Pat Geary
Richard Bright .... Al Neri
Gastone Moschin .... Fanucci, Boss of Little Italy
Tom Rosqui .... Rocco Lampone
Bruno Kirby .... Young Peter Clemenza
Frank Sivero .... Genco
Francesca De Sapio .... Young Carmella 'Mama' Corleone
User Rating: 9.0/10 (55335 votes) top 250: #1
オトーサン、
叫びます、震えます、感激します。
「おお、1位だ。ついに1位がみつかった。
そうか、ゴッドファーザーが世界の名画の1位だったんだ」
User Comments:
b-a-hさん
2002年5月5日
もうひとつの家族映画。
この映画は、数少ない映画である。
何遍見ても、監督、演技、筋書き、音楽、どこにも弱点がない。
この映画は、既に世界的古典といわれており、
世界の名画のトップ5に入っているのも、驚くに足りない。
映画技法という点では、
「市民ケーン」ほど革命的でないかもしれないが、
映画界に与えた影響は、それに匹敵する。
「ギャング映画」というジャンルを切り開いたという点だけでなく、
その影響は広範囲に及ぶ。
いまも組織的ギャング映画に影響を見てとることができるし、
過去数年のギャングが出るコメディにも及んでいる。
イタリア系アメリカ人の古いタイプのギャングの
首領であるドン・ビトー・コルレオーネは、すでに名声を確立している。
しかし、この映画を、ただ「影響が大きい」といったり、
「ギャング映画」といっただけでは、その本質を説明したことにはならない。
マフィアは、確かに、物語の中心である。
しかし、この映画のなかには、心理的、社会的文脈が豊富に盛り込まれており、
それは、見過ごすことができないものである。
社会的環境が、いかにわれわれを変え、モラルが他人の目には違ったものに見え、
暴力が人間の魂を破滅させ、権力がいかに個人を堕落させるか、
そうしたことを、この映画はまざまざとみせてくれるのだ。
その結果たるや、驚くほど効果的で信頼できる。
演出やストーリーがよいのと同様に、
この映画の主演俳優の演技は、
まさに映画の金字塔といえるほどすばらしいものである。
アメリカ映画史上、最高の配役だと多くの人が言う通りである。
その他の俳優たちも、複雑で立体的な登場人物を演じきっている。
マーロン・ブランドによるビトー、
アルパチーノによるマイケルの演技、
トム・ヘーゲンを演じたロバート・デュバル、
サンティーノ・コルレオーネを演じたジェームス・カーン、
ケイ・アダムスを演じたダイアナ・キートン、
アル・レチィエリ演じる非情なヴァージル・ソロッツォ...
みんな類い稀な演技である。
まるで、全員が俳優ではなく、実在の人物のようなのだ。
我々は、中心人物のまわりの不出来な役者たちを見ないですむ。
マイケル・コルレオーネが、最も多くスクリーンに出てくるが、
全員が、彼らなりのやり方で、この映画世界のなかで中心を占める。
この映画では、観客がいろいろな人物に同感することができる。
彼らの性格と物語がどのようにフィットするか観察することもできる。
これまでの数年で上映された多くの慢心した
複雑な筋書きの映画よりも、ずっと効果的なのだ。
映画は、
ビトーの娘、コニーの結婚式からはじまる。
ビトーは、強い男である。
彼がその人生を歩むなかで、この地位を達成するためには
暴力を使わなけばならないことがたびたびあった。
結婚式のシーンは、ビトーの権力が、
どこで、どのように広がってきたかを完璧に物語っている。
近所の労働者、人気の高い歌手、政治家の友人たち、
そして、無情な殺人者ですらも、
ビトーと何らかの関係があり、彼の友情を求めている。
ある者は信頼でき、ある者はそうではない。
しかし、その知性と直感のおかげで、
ビトーは、その両者を見分けることができる。
この時代は、1946年である。
しかし、時代は変化している。
犯罪ビジネスで働いている若い人々の多くにとって、
ビトーの考え方は、もはや時代遅れになっている。
ビトーは、麻薬ビジネスという新潮流はあまりにも危険だと思っている。
それを扱えば、ファミリーが結局は破滅すると信じている。
彼のファミリーは、長い間、アルコールと賭博で取引をしてきた。
政府と法の執行機関の一部ともよい関係を保ってきた。
しかし、麻薬というのは、まったくの別物である。
今日まで、彼は経済的、政治的な力を維持してきた。
しかし、強力な麻薬ディーラー、ソロッツォが、
この業界に参入してきたとき、事態は、残酷にも一変する。
ビトーの非協力、そしてソロッツォの汚ない手口のために、
マフィア間の戦争に火がつき、多くの生命が犠牲になる。
その結果、末息子のマイケル・コルレオーネは、
それまでファミリー・ビジネスに背を向けていたのに、
ついに父親ビトーの敵に復讐するために、
無邪気さを失い、無情なギャングたちと戦うなかで、
より非情なマフィアへと変身するのだ。
前もって筋書きを知らないほうが楽しめると信じるので、
私は、故意に筋書きに触れないできた。
信じられないことだが、一度もこの映画を見たことがない人が多いのだ。
ここには、数多くの信じがたい緊張と種々のひねったシーンがある。
他の傑作のように、この映画も、物語全体を知って見ることもできるが、
初めて見て、その多くのクライマックスを楽しむことは、
絶対、大いなる喜びをもたらしてくれるだろう。
このような短いコメントで
複雑な登場人物たちや熱い思いの物語を概説することは不穏当だろう。
マリオ・プーゾの原作にあるようなことが、
実際に起きたのかどうかについては、多くの説がある。
多くのひとは、例えば、ジョニー・フォンテーヌは、
フランク・シナトラだと信じている。
そして、他の登場人物の多くが、
実在の人々をモデルにして作られている。
率直に言って、フランク・シナトラ説は、正しいと思うが、
私は、そうした議論には立ち入りたくない。
この映画の撮影は、暗く、趣味が良い。
色彩は、その時代の本当の感触を与えている。
ここには、多くの暴力シーンがある。
「ゴッドファーザー」は、
無論、私の推薦など必要としない。
この映画は、広く一般に時代を越えて最高の作品として知られている。
パチーノとブランドの演技は、伝説的なものである。
オトーサン、
実は、この映画、はじめてみました。
上映された1972年頃は、
石油危機で仕事もいそがしく、
個人的には、念願のパリに行ったリするなど、
映画から遠ざかっていた時期だったのです。
「いやあ、いい映画だ。
もうほかの映画は見たくなくなるほどだ。
どの映画が好きですか?
そう聞かれたら、これからは、
絶対、このゴッドファーザーをすすめよう!」
もし、DVDを買うなら、絶対、この
ゴッドファーザーDVDコレクションを買ってください。
文句なしのイチオシです。
繰り返し見ることができ、一生愉しめるでしょう。
アンタッチャブル
オトーサン、
若い頃、アメリカのTV番組の放映が流行していました。
「パパは何でも知っている」、「奥様は魔女でした」、
「刑事コロンボ」、「コンバット」、「ペリー・メイソン」などが大人気。
そのなかのひとつが、このシカゴを舞台にした犯罪ドラマ。
エリオット・ネスがマフィアをやっつけるというもの。
毎回、手に汗を握ってみたものです。
「おお、映画になっていたのか!」
原題:Untouchables, The (1987)
監督:Brian De Palma
原作・脚本:Oscar Fraley / Eliot Ness
Genre: Action / Crime / Drama
上映時間:119分
あらすじ:
連邦調査官エリオット・ネスは、
マフィアと戦う個人的なチームを集める。
1920年代のマフィア戦争で、
尋常でない手段を駆使して
そして、シカゴの犯罪のボス、アル・カポネを
法の裁きの下におこうとする。
このアル・カポネの逮捕劇は、
スタイルも、撃ち合いも激しい。
最後のショットは、
ベビーカーの階段シーンである。
これは、エイゼンシュタインの戦艦ポチョムキンに
ヒントを得ている。
出演者:
Kevin Costner .... Eliot Ness(エリオット・ネス)
Sean Connery .... Jim Malone (ジム・マローン)
Robert De Niro .... Al Capone (アル・カポネ)
オトーサン、
「うまいなあ。
みんなまだ若いなあ」
ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、
そしてデ・ニーロ。
名優そろいです。
何度も紹介したので、
経歴は省略しましょう。
その他の出演者:
Charles Martin Smith .... Agent Oscar Wallace
Andy Garcia .... Agent George Stone
Richard Bradford (I) .... Police Chief Mike Dorsett
Jack Kehoe .... Walter Payne
Brad Sullivan .... George
Billy Drago .... Frank Nitti
Patricia Clarkson .... Catherine Ness
Vito D'Ambrosio .... Bowtie Driver
Steven Goldstein (I) .... Scoop
Peter Aylward .... Lieutenant Anderson
Don Harvey (I) .... Officer Preseuski
Robert Swan .... Mountie Captain
User Rating: 7.8/10 (15354 votes) top 250: #215
「おお、世界の名画!
215位だ」
User Comments:
mr_doright11さん
Gresham, Oregon
2001年12月14日
かなりよい。
歴史的正確さを気にしなければ!
オーケー、これは良いアクション映画である。
恐らくデ・パルマ監督の最上のものだろう。
(「スカーフェース」は、見るのが辛かった)
ただ、もし、この映画で
アンタッチャブルやアル・カポネについて学ぼうというなら
実際に起きたことではないから、歴史チャネルを見るほうがいい。
1つには、アンタッチャブルのメンバーの誰も、
カポネやギャングたちの手で殺されなかった。
また、ウィスキー輸送箱の木枠を壊すのは別だが、
派手なアクションなどしなかった。
最も不正確なのは、エリオット・ネスが
フランク・ニッティを法廷の屋根から突き落とすシーンである。
事実は、カポネが「休暇に行ってくるよ」と入獄したあと、
フランク・ニッティは、カポネ帝国を引き継いだのである。
思い出してほしい。
私は、これは良いアクション映画だと言った。
デ・ニーロは、恐ろしいアル・カポネを演じていた。
彼は新聞記者の前では平静を装ったが、
ビジネスに影響してくると、冷酷になった。
私は、いつもデニーロの演技が好きであるが、
この映画も例外ではなく、彼を見るのは楽しかった。
私は、最初のシーンが好きである。
カメラは天井からひとびとを見下ろしている。
床屋がアル・カポネのひげを剃っていて、
あやまって、切り傷をつけてしまう。
回りの手下たちは、ショックを感じ、
ボスが、次にどうでるか固唾を飲んで見守る。
床屋は、心臓発作でも起こさんばかり。
アル・カポネは、血をぬぐって、
「これしきのことで、心配するな」と言う。
ケビン・コスナーは、最高の俳優である。
この映画で、それを見せた。
ネスは、人々がTVで、自分について話をしているのを見る。
そして、自分のことが書かれている新聞を読む。
まるで、ケビン・コスナー自身が、
それらに、釘付けになっているような感じがする。
ショーン・コネリーは、この映画でアカデミー賞助演男優賞をとった。
アイルランド出身の非情な巡査を演じている。
マフィアについて熟知し、手荒いが、
その扱いかたを知っているので、
アンタッチャブルの一員になる。
彼は、私の大好きな俳優である。
ショーン・コネリーは、ジム・マローン役を見事にやってのけた。
全般的に見て、素晴らしいアクションの連続がいい。
なかでも、駅での銃撃戦が出色である。
素晴らしい演技があり、
舞台は、まさしく1930年代のシカゴである。
シカゴは、私の大好きな都市。
以上のような次第なので、ぜひ見てほしい。
しかし、正しい歴史だと思ってはいけない。
間違った情報通になってしまう。
10点満点で8点。
オトーサン、
「面白いなあ」
すっかり昔のTV鑑賞時代に戻ります。
この禁酒法というやつ。
アメリカ開拓時代には、日頃の疲れや鬱憤をはらすのに
お酒は必需品でした。
でも、ピューリタンからすると、堕落そのもの。
そこで、禁酒法ができたのです。
ところが、酒を飲みたいという需要は厳然としてあるわけですから
法の網をくぐってのビジネスが大繁盛。
当然、マフィアが目をつけ、独占的販売権を握ります。
いまも、酒税局が高い税金をとっているから、
似たようなもの。
まあ、時代は変わっても
悪代官には事欠かないですね。
ケイン号の叛乱
オトーサン、
またまたTSUTAYAにいます。
近所のTSUTAYAのDVDはあらかた見たので、遠征。
「ケイン号の叛乱?どこかで見たような題名だなあ」
それに、名優ハンフリー・ボガートが出演している
というので、早速、借りてしまいました。
原題:Caine Mutiny, The (1954)
監督:Edward Dmytryk
原作:Herman Wouk
脚本:Stanley Roberts
Genre: Drama / War
上映時間:124分
あらすじ:
第2次世界大戦中に、
士官達は新艦長を迎えた。
新艦長は前任者とちがって、
規律に神経質で、とても正気とは思えない。
部下を無用の危険にさらすのではないか?
艦長の座から引きずり落とすことができるのだろうか?
反乱罪で有罪を宣告されるのではないか?
出演者:
Humphrey Bogart .... Lieutenant Commander(新艦長)
Philip Francis Queeg,
Captain U.S.S. Caine DMS-18
Robert Francis (I) .... Ensign Willis 'Willie' Seward Keith,(キース)
Assistant Communications/Moral Officer U.S.S. Caine
Van Johnson .... Lieutenant Steve Maryk,(スティーブ)
Executive Officer U.S.S. Caine
Fred MacMurray .... Lieutenant Tom Keefer,(キーファー)
Communications Officer U.S.S. Caine
Tom Tully (I) .... Lieutanant Commander/Commander DeVriess(前艦長)
ここは、当然、名優ハンフリー・ボガートの出番でしょう。
HUMPHREY BOGART ハンフリー・ボガート
誕生日 1899/1/23-1957/1/14
出身 米ニューヨーク
出演作
1930年「哄笑の世界」「河上の別荘」
1931年「肉と霊」「各国の女」「モダーン西部王」
1932年「舗道の三人女」
1936年「化石の森」「弾丸か投票か!」「太平洋横断機」
1937年「黒の秘密」「札つき女」「倒れるまで」
「デッドエンド」「身替り花形」
1938年「犯罪博士」「汚れた顔の天使」
1939年「オクラホマ・キッド」「愛の勝利」「彼奴は顔役だ!」
「前科者」
1940年「ヴァジニアの決闘」「ニューヨークの顔役」「夜までドライブ」
1941年「ハイ・シエラ」「マルタの鷹」
1943年「カサブランカ」「北大西洋」「サハラ戦車隊」
1944年「渡洋爆撃隊」「脱出」
1946年「三つ数えろ」
1947年「大いなる別れ」「第二の妻」「潜行者」
1948年「黄金」「キー・ラーゴ」
1949年「暗黒への転落」「東京ジョー」
1950年「孤独な場所で」
1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」「アフリカの女王」
1952年「デッドラインU.S.A.」「パリ島珍道中」
1954年「悪魔をやっつけろ」「ケイン号の叛乱」
「麗しのサブリナ」「裸足の伯爵夫人」
1955年「俺たちは天使じゃない」「必死の逃亡者」
1956年「殴られる男」
オトーサン、
うなずきます。
「カサブランカよかったなあ。
何回も見たから、確か、
この映画批評に収録したよなあ」
その他の出演者:
Jose Ferrer .... Lieutenant Barney Greenwald,Maryk's Defense Attorney
May Wynn .... May Wynn, Willie's Girl
E.G. Marshall .... Lieutant Commander Challee, Prosceuting Officer
Arthur Franz .... Lieutenant JG H. Paynter Jr., Medical Officer U.S.S. Caine
Lee Marvin .... Seaman Meatball
Warner Anderson .... Captain Blakely
Claude Akins .... Seaman Horrible
Katherine Warren .... Mrs. Keith
Jerry Paris .... Ensign Barney Harding
Steve Brodie (I) .... Chief Budge
User Rating: 8.0/10 (2482 votes)
オトーサン、
叫びます。
「おお、8点台。...なんで世界の名画250に入っていないんだ?」
User Comments:
Kayt Rさん
Madison, WI
2000年8月18日
5つ星の配役で、スゴイ映画ができた
「サスペンス・スリラー」として宣伝されたどんな映画よりも、
いっそう激しく、そして心理的に考えさせる映画である。
私は、戦争映画のファンではない。
多くのドキュメンタリー映画を見たが、
その多くは、"Atomic Caf"のように、我慢して座り続けた。
この映画での「戦争」の扱い方は、
アメリカは絶対にまちがえないというのではない。
それは激しいプレッシャーのもとでの人間の反応を扱っている。
戦時下の緊張と権力が、精神的安定や忠誠心を
いかにして、崩壊させることができるかを示している。
そして、それはめったないことなのだ。
新人キースのケイン号に乗り込むやいなや、
キーファー(マッカーリー)は、現状をまくしたてられる。
彼は、機知に富み、知的で、自分の判断に自信をもっており、
慎重であり、横柄である。
マッカーリーは、この複雑な性格をはうまく演じきっている。
もし、ボガートのクィーグ役がいまいちだったとすると、
それは、マッカーリーに喰われたからだと思う。
それから、ヴァン・ジョンソン演じるスティーブ、
ホセ・フェレール演じるグリーンワルドも完ぺき、
見事な演技を披露してくれる。
アンサンブルは、ほとんどかんぺきである。
もうすこし、それについて触れたい。
ご存知のように、新艦長を演じたボガートは、魅力的である。
彼の士官たちへのお説教は、
キーファーの実況放送と同じぐらい早口で、自信に満ちている。
映画が進むにつれて、ボガートは、その特異な性格を露呈する。
その結果、マッカ−リーと衝突するのである。
ボガートの法廷シーンは、
"A Few Good Men"での、ジャック・ニコルソンの演技を思い出させた。
そんなに悪くはない。
私が一番驚いたのは、
彼の手がそわそわしたり、目がキョロキョロしたりするのを
写したカメラのショットではなかった、
「こんなに背の低いひとなのか」
そういう驚きである。
無視されたのか、避けられたのか、
冗談ぽくコメントされたのか知らないが、
彼のそれまでの映画のでは、
一度もこうした見事な演出は見られなかった。
出演しているすべてのシーンで、
彼は、周りの人たちとくらべて、背が低い。
席についているときですら、そうである。
これによって、彼の変質狂ぶりが、微妙に視覚的に確認される。
そして、だんだんダメになっていくところも?
映画には、何の意味もないロマンチックな筋書きもある。
早送りしてくれ、いやポップコーンを買いにロビーに行こうか
という気分になる。
ロマンチックな登場人物たちが、深みのある演技でもしてくれれば、
そんなに迷惑でもなかろうが、そうでないのが、残念である。
キース少尉(ロバート・フランシス)は、
もっと説得力のある役者を起用すべきだった。
はじめは、無邪気だが、やがて責任ある立場に変わるのだから。
フランシスの演技は、平板である。
彼は、元気がない話しぶりで、陰気でハンサムな顔立ちは、
Starship の州警察官を思い出させる
それは、残念なことである。
原作を読んだことがないので、
脚色について、コメントすることはできない。
強面の新艦長クィーグ大尉が、
突然、弱みをみせて家庭生活について語るのを聞くシーンでは、
おそらく観客は、悪名高きニクソン大統領の
チェッカー・スピーチを思い出すにちがいない。
「ああ、そんなことがあったっけなあ」
オトーサン、
この長文のユーザー・コメントを
興味深く読みながら、翻訳しました。
「サンセイ。でも、ここはチョットなあ」
その部分は、下線を引いたところです。
このキース少尉は、母ひとり子ひとり。
マザコンで、名門プリンストン大学出身、
母親の期待を一身に浴びているので、
彼女も寄りつかないほど。
でも、名門大学出ということで、
勉強以外の点では、まったく無能なのに、
海軍でも、出世してどんどんエラクなっていくのです。
歴史的にみて、開拓者時代が終わると
勉強好きというだけの人物が、
アメリカ中に増殖してくるのです。
「でも、戦争になれば、役立たず」
話は、飛びますが、
いまの日本の大企業、官僚の多くが、
このタイプではないでしょうか?
最後に、上記コメントでは、
ニクソン大統領がクビになる直前、
お涙ちょうだいの演説をしたとあります。
それで、思い出したのですが、
かつては人気絶頂だった、
小泉さんのお涙頂戴演説は、いつ聞けるのでしょうか?
夏でしょうか、秋でしょうか?
それとも、年を越せるのでしょうか?
記者:
「首相、在任中を振りかえられて、自己採点されると、
何点ですか?」
首相:
「そうだなあ、30点だ。
有事法案も個人情報保護法案も通らなかったし、
郵政関連4法案も守旧派の抵抗で骨ぬき、
靖国神社の参拝も中韓の怒りを買って腰くだけだったし、
景気もさっぱりよくならなかったし
発言も後半は何を言っても、
受けなかったからなあ」
女性記者:
「やはり、田中外相更迭が響いたのじないですか?」
首相:
「まあな」
女性記者:
「でも、ハンセン病患者への対応は、
よかったじゃないですか?」
首相:
「そうだな、健康保険法案とあれくらいかな」
オトーサン、
この「ケイン号の叛乱」、
リーダーのありかたを描いた傑作映画なので、
つい、柄にもない観測記事を書いてしまいました。
小泉2世議員に国難が解決できるほど、
甘い状況ではなかったということではないでしょうか。
「...結局、われわれ国民も甘ちゃんだったということだ」
ALI
オトーサン、
1週間ぶりに映画館へ。
平日の夕方は、すいています。
「アリ」
ボクシング映画なんかということでしょうか、観客はチラホラ。
指定席開放で、中央の一番いいところでみました。
まるで、リングサイド。10万円の席という感じです。
原題:Ali (2001)
監督:Michael Mann
原作:Gregory Allen Howard
脚本:Stephen J. Rivele ほか
Genre: Action / Drama
Rated R for some language and brief violence.
上映時間: 156分
あらすじ:
あるスポーツマンの人生ドラマ。
ボクシングは、もっとも崇拝されたスポーツであり、
前代未聞の論争の的となったスポーツでもある。
この映画は、カシアス・クレイとして知られ、
後に、モハメド・アリと改名した男の10年間の人生を描く。
出演者:
Will Smith .... Cassius Clay/Cassius X/Muhammad Ali(アリ)
Jon Voight .... Howard Cosell(ハワード)
Michael Michele .... Veronica (ベロニカ)
この映画、何といっても
ウィル・スミスがどこまで、
実在のあのアリに迫れるのか、興味しんしん。
1年かけて増量し、猛特訓の甲斐あって
すっかりボクサーの体型になったなんて、
すごいじゃないですか。
アカデミー賞主演男優賞ノミネートもむべなるかな。
「おお、これで、ウィル・スミスは
脇役から脱皮して、偉大な俳優になったなあ」
ジョン・ボイトも、渋くてひょうきん演技で好演。
かれもアカデミー賞助演男優賞にノミネートです。
この2名の経歴をみましょう。
WILL SMITH ウイル・スミス
誕生日 1968/9/25 (WIFE)ジェイダ・ピンケット
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア
当初はミュージシャンとしての方が有名で、
1986年にジェフ・タウンズと共に、
D.J.ジャジー・ジェフ・アンド・ザ・フレッシュ・プリンスを結成。
グラミー賞を2回、
アメリカン・ミュージック・アワードを3回それぞれ受賞し、
ラップ・ミュージックのトップスターとして、不動の地位を築いている。
90年にTV界に進出。「ベルエアのフレッシュ・プリンス」に出演。
これがきっかけで1992年、青春映画「ハートブレイク・タウン」で映画デビュー。
「私に近い6人の他人」「メイド・イン・アメリカ」(1993)での演技力を認められ、
1995年「バッド・ボーイズ」で主演デビューとなった。
その後は、「インデペンデンス・デイ」(1996)、
「メン・イン・ブラック」(1997)と主演作が次々とヒットした。
ウイル・スミスは、黒人俳優の中ではナンバー1のアクション俳優。
エディ・マーフィーのようなマシンガントークも
ローレンス・フィッシュバーンのような重厚な演技も出来ないが、
切れのいいアクションと陽気で正義感あふれるキャラを確立し、
アクション映画には欠かせない俳優となった。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1992年「ハートブレイク・ダウン」
1993年「メイド・イン・アメリカ」「私に近い6人の他人」
1995年「バッドボーイズ」◇
1996年「インデペンデンス・デイ」◇
1997年「メン・イン・ブラック」◇
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◇
1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◇
2000年「バガー・ヴァンスの伝説」◇
2001年「アリ」
2002年「メン・イン・ブラック2」◇
その他の出演者:
Jamie Foxx .... Drew 'Bundini' Brown
Mario Van Peebles .... Malcolm X
Ron Silver .... Angelo Dundee
Jeffrey Wright (I) .... Howard Bingham
Mykelti Williamson .... Don King
Jada Pinkett Smith .... Sonji
Nona M. Gaye .... Belinda Ali
Joe Morton .... Chauncey Eskridge
Paul Rodriguez (I) .... Dr. Ferdie Pacheco
Barry Shabaka Henley .... Herbert Muhammad
Giancarlo Esposito .... Cassius Clay, Sr.
Laurence Mason .... Luis Sarria
User Rating: 6.4/10 (3026 votes)
思ったより低いスコアですね。
やはり、黒人差別を扱った重いテーマだけに、
白人映画フアンには抵抗があったのかも。
User Comments:
Kyleさん
2002年1月3日
これは単なるボクシング映画ではない。
記念碑的映画だ。
そう、もしボクシング映画をみようとしたら、
失望するだろう。
しかし、素晴らしい映画を見たいと思って行ったならば、
大当たりだ。
誇大宣伝は、無用。
見事な演技、見事な監督、素晴らしい物語の相乗効果で、
この「アリ」は、記念碑的な映画に仕上がっている。
社会的にも重要である。
というのは、20世紀で最も著名人でありながらも、
ずっと過小評価されてきたアリを顕彰するものだからである。
多くのひとびとが、アリのことを
単なるおしゃべりボクサーだと思っていたが、
この映画は、彼の実像を示してくれる。
実は、20世紀の最も偉大な人権運動家のひとりだったのだ。
アリと他の人権運動家との微妙な関係も描いている。
著名なマルコム・Xやマーティン・ルーサー・キング博士との
関係に光を当てて、アリへの影響を探っている。
このテーマは、アリがアフリカの道路を走っていると、
地元の子供達が、彼の名前を歌って追いかける美しいシーンで
クライマックスを迎える。
この瞬間、観客は、
アリが名声や富のために戦ったのではなく、
合衆国と世界において、
すべての黒人の権利のために戦ったということを理解するだろう。
どの映画も、こんなやり方で、
アリの影響を示すことはできなかった。
見事な映画だ。
アリは、私の大好きな映画の1つになるだろう。
これからすっと、私は、主演俳優と監督の栄誉をほめたたえることになるだろう。
彼らの努力に拍手したい。
オトーサン、
20世紀を飾った偉大なる世界ヘビー級チャンピオン、
モハメド・アリを尊敬しています。
ほぼ、同世代。
いまは、パーキンソン氏病で、
オリンピックの開会式に姿を表わす程度。
「気の毒になあ。...昔を思い出すなあ」
オトーサン、
アリが、23歳でデビューし、
戦う前の予想をくつがえし、
当時の世界チャンピオン、
ソニー・リストンを破った華麗な戦いは、
いまもまぶたに焼きついています。
Float like a butterfly, Sting like a bee
喋のように舞い、蜂のように刺す。
この歴史に残る言葉が示すように、アリは、
重量級ボクサーのイメージを完全に壊したのです。
その後、
いろいろあって、
父祖の地、アフリカでの戦い。
相手は、史上最強といわれたチャンピオンのジョージ・フォアマン。
アリは、すでに32歳。
誰もが、アリの負けを、さらには死すら懸念しました。
ゴングが鳴って、
アリには昔日のフットワークはありません。
ロープを背に、打たれっぱなし。
まるで、人間サンドバック。
オトーサン、
1974年10月30日
衛星中継で、この試合を見ていました。
第2ラウンド、第3ラウンド、第4ラウンド...
アリの足はまったく動かず、手数も極端にすくないのです。
「もうダメだ」
第7ラウンドもおなじ。
「もうダメだ、ああ」
第8ラウンドのゴングが鳴りました。
「おっ、別人のような動きだ!」
アリは、蝶のように舞い、蜂のように刺すどころか、
象に躍りかかるライオンのように
フォアマンをぶちのめしたのです。
「KOだぁ」
オトーサン、
この瞬間、見てはならないものをみたのです。
奇跡を。
いままでこれっぽっちも信じたことのなかった奇跡を。
ゾクゾクしました。
体中が熱くなりました。
オトーサン、
これ以降、奇跡を信じる男になったのです。
スパイゲーム
オトーサン、
TSUTAYAのDVDコーナーで、
007シリーズの隣に、
この「スパイゲーム」を見つけました。
「あるいは、007の番外編かも」
帰宅して、映画の索引をチェック。
「しまった。既に見ていた!」
ところが、IMDBに、"SPY GAME"と入力しても出てきません。
実は、原題は、名画「歴史は夜つくられる」とおなじでした。
既に見た映画でなかったのは、ありがたかったのですが、
「ややこしいなあ、一体、どうなってるんだ」
原題:History Is Made at Night (1999)
監督:Ilkka Jarvi-Laturi
原作・脚本:Patrick Amos
Genre: Romance
Rated R for strong sexuality, and for violence and language.
Country: UK / France / Germany / Finland
上映時間:95分
あらすじ:
ロマンティックサスペンス・コメデイ。
CIAの諜報員ハリーとSVR(KGB)の諜報員ナターシャは、
世界を救い、自分たちの命を救をうと戦う。
冷戦後のヘルシンキを舞台に秘密の恋が燃えあがる。
出演者:
Bill Pullman .... Harry Howe/Ernie Halliday(ハリー)
Irene Jacob .... Natasha Scriabina/Anna Belinka (ナターシャ)
Bruno Kirby .... Max (マックス)
主演のビル・プルマン、イレーヌ・ジャコブ、
なかなか、好感がもてます。
BILL PULLMAN ビル・プルマン
誕生日 1953/12/17
出身 米ニューヨーク州ホーネル
マサチューセッツ大学で演出を専攻し博士号を取得。
その後、モンタナ州立大学で舞台を製作したり
教鞭を執りながら二年の間、演劇部門を率いた。
映画デビューは86年「殺したい女」。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1986年「殺したい女」
1987年「スペースボール」
1988年「偶然の旅行者」「ゾンビ伝説」「ジブラルタル号の出帆」
1989年「チキンハート・ブルース」
1990年「マージョリーの告白」「ブライト・エンジェル/旅立ちの予感」
1991年「ピンク・ノベンバーを追え!?」
1992年「シングルズ」「ニュージーズ」「プリティリーグ」
「愛を奏でて」
1993年「ノンストップ・クレイジー/大迷惑な人々」「めぐり逢えたら」
「ジャック・スマースビー」「心のままに」「冷たい月を抱く女」
「甘い毒」
1994年「秘密のお願い」「ワイアット・アープ」
1995年「あなたが寝てる間に」「キャスパー」◇
「犯罪指令」
1996年「インデペンデンス・デイ」◇「ミスター・クレイジー」
1997年「ロスト・ハイウェイ」「エンド・オブ・バイオレンス」
「ミストライアル」
1998年「シン・レッド・ライン」△「ゼロ・エフェクト」◇
1999年「ブロークダウン・パレス」◇「U.M.A./レイク・プラシッド」◇
「スパイゲーム」◇「バッド・スパイラル 運命の罠」
2000年「タイタンA.E.」(声)「ラッキー・ナンバー」◆
IRENE JACOB イレーヌ・ジャコブ
誕生日 1966/7/15
出身 スイス・ジェネーブ
ジュネーブのコンセルバトワールで学ぶ。
85年、バリに移り、名門国立高等芸術演劇学校に入学。
3年間、演技を学んだ後、87年「さようなら子供たち」で映画デビュー。
91年「ふたりのベロニカ」でカンヌ映画祭主演女優賞受賞。
活躍度 △→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1987年「さよなら子供たち」「彼女たちの舞台」
1991年「ふたりのベロニカ」◇カンヌ主演女優賞
1994年「トリコロール/赤の愛」
1995年「愛のめぐりあい」「ヴィクトリーはるかなる大地」
「ALL MEN ARE MOTAL」「BEYOND THE CLOUD」
1996年「オセロ」
1997年「迷宮のレンブラント」◇「フーリッシュ・ハート」
1998年「追跡者」◆
1999年「スパイゲーム」
その他の出演者:
Glenn Plummer .... Dave
Udo Kier .... Ivan Bliniak
Andre Oumansky .... Yuri
Feodor Atkine .... Romanov
Janne Kinnunen .... Pekka
Linda Gyllenberg .... Maija
Jevgeni Haukka .... Slava
Marcia Diamond (I) .... Lauren
Henry Saari .... Porn Man
Louise Hodges .... Porn Woman
Bob Sherman .... CIA Elder
Kimmo Eloranta .... Bodyguard
User Rating: 4.3/10 (153 votes)
オトーサン、びっくり。
「低いスコアだ。今年、最低じゃないか」
User Comments:
Kyle Milliganさん
Toronto, Canada
1999年9月20日
冷戦が終わり、諜報員たちは失業
冷戦の残照を扱ったこの映画は、
ときに面白く、知的でオリジナルである。
この映画は、トロント国際映画祭に出品された。
いくつもの興味ある場所を見ることができる。
ヘルシンキ、セント・ペテルスブルグ、そしてニューヨーク。
諜報員にはまだやるべき仕事が残っている時代である。
ビル・プルマンとイレーヌ・ジェイコブは、
ロシアとアメリカの対立する立場にある諜報員である。
図らずも芽生えた恋は、紆余曲折するが、
ふたりは、お互いの存在の意味を確かめようとする。
不思議なコード化されたポルノ・テープが輸送中に奪われる。
CIAは、時間と競争しながら、その解読を試みる。
革新的な試みと古典喜劇がまじりあった筋書きは、複雑である。
映画の過失のせいか、あるいは劇場の音響システムのせいか、
ときどき、フィンランド俳優の重いアクセントを理解できなかった。
ビル・プルマンの"Zero Effect"での
コミカルな演技は、過小評価されているが、
この同じようだが異質な作品でも、暖かい演技を披露してくれる。
彼を見るのはいつも楽しい。
ブルーノ・カービーも、また、不機嫌なFBI要員として
堅実でこっけいな演技を披露している。
KGBのエージェントとして出世を狙っているのは、
イレーヌ・ジェイコブ。
彼女は、驚くほど、美しく、スクリーンを彩る。
映画上映後の質疑応答の場面で、
Jarvilaturi監督は、きわめて丁重な態度で
音楽の選択とその役割について多くを語っていた。
1人の観客が、微妙で適切な台本の誤りを指摘した。
それに対して、彼は、すでに気付いていた、直すつもりだと言った。
このエピソードは、映画が出来たてのホヤホヤで、
映画祭に間にあわせるために、
映画に悪影響したかの証拠である。
オトーサン、
「惜しいなあ。
いい舞台、いい俳優、いい脚本がそろっているのに、
台無し。
007シリーズのヒット作になっても、
おかしくないくらいなのに...」
原因は、はっきりしています。
編集のまずさ。
つまり、仕上げの時間がなかったのです。
肝心の諜報員の悲恋が、盛り上がらずに終わったのは
とても残念でした。
「それから、関係者が多すぎたようだなあ。
みんなでいじり回したんだろう。
受け狙いで、
ポルノ・シーンを増やしたりしたんだろうな」
冒頭で見たように、
Country: UK / France / Germany / Finland
3ケ国で共同制作というのは、
資金調達を狙ってのものなのでしょうが、
スポンサーからは、お金だけでなく、口も出されたのでしょう。
「本当に惜しいな。リメイクしてほしいなあ」
007/ トゥマロー・ネバーダイ
オトーサン、
ようやくTSUTAYAで007のDVDを発見。
「さあ、これでようやくきれいな画像が見られる!」
この映画、007シリーズの第18作で
ピアース・ブロスナンの第2作という位置付けになります。
原題:Tomorrow Never Dies (1997)
監督:Roger Spottiswoode
脚本:Bruce Feirstein
Genre: Action / Adventure / Thriller
Country: UK / USA
上映時間:113分
あらすじ:
メディアの大御所、エリオット・カーバーは
誇大妄想狂である。
彼は、自らのグローバルな通信帝国を完成するには、
中国での放送権を必要としていた。
中国は、しかし、頑固だった。
そこで、彼は中国を屈服させるために、
イギリスと中国の間で戦争を始めさせるという
単純な手段によって目的を達するという悪企みを考えついた。
英国の戦艦が中国領海で沈没し、積荷が盗まれる。
ジェームス・ボンドは、真実を発見するため
時間と競争しながら、危険なミッションに乗り出す。
中国も、事件が起きたことを知って、
そのエージェントであるリンを派遣し、
ジェームス・ボンドと競わせる!
出演者:
Pierce Brosnan .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Jonathan Pryce .... Elliot Carver(カーバー)
Michelle Yeoh .... Colonel Wai-Lin (リン)
Teri Hatcher .... Paris Carver (カーバー夫人)
ピアース・ブロスナンは、いいですねえ。
あとの役者は?
カーバーは、これだけの悪事をする割にには、
線が細すぎるし、
中国のエージェント、リンは、アクションはお見事ですが、
美人とはいえず、ボンドガールの資質に欠けます。
カーバー夫人を演じた
テリ・ハッチャーがいいなと思ったのですが、
ジェームス・ボンドの昔の恋人だった関係で
はじまってすぐに、殺されたのは、
いかにも残念です。
その他の出演者:
Ricky Jay .... Henry Gupta
Gotz Otto .... Mr. Stamper
Joe Don Baker .... Jack Wade
Vincent Schiavelli .... Dr. Kaufman
Judi Dench .... M
Desmond Llewelyn .... Q
Samantha Bond (I) .... Miss Moneypenny
Colin Salmon .... Charles Robinson
Geoffrey Palmer .... Admiral Roebuck
Julian Fellowes .... Minister of Defence
Terence Rigby .... General Bukharin
User Rating: 6.5/10 (11114 votes)
まあ、こんなものでしょう。
User Comments:
Maxime Bruleinさん
Santa Monica, CA
2001年11月5日
ボンドは死なず(Bond Will Never Die)
3つのブロンソン出演作のなかでは、これが最高である。
6年も待って「ゴールデンアイ」を見たが、
どちらかと言うと、失望した。
私が好きなのは、エキゾチックな場所や
BMWロードスターだが、
このクルマはたった2分しか出てこなかった。
また、ボンドのテーマ音楽も悪かった。
でも、間違っては困る、まだ好きなのだから。
そう、私は大のボンドフアンである。
私はもっと悪い映画、例えば「殺しのライセンス」だって
好きだ。
ようやく「トゥモロウ・ネバーダイ」がやったきた。
昔のままだ。
まず、007が、ヨーロッパで多くの時間を過ごすのがいい。
ヨーロッパ風のボンド映画である。
非常に古いスタイル、非常にシックな感情がある。
カジノも訪問していない!
筋書きはよく、信じられる。
カーバーを演じたジョナサン・プライスは、
頭が変な悪党を演じているが、ちょっとやり過ぎである。
カーター元大統領に似ている。
ミッシェル・ヨーは、これまでで一番いいボンドガールである。
大好きだったボンドガールのバーバラ・バッハに匹敵する。
「私を愛したスパイ」にトリプルX役で出ていた。
ボンドガールは、いつも007を必要とするわけではない、
そうだろうが!
リモート・コントロールのBMWは、
これまでで最高のボンド・カーのシーンをみせてくれる。
なんでみんなが、シェリル・クロウの歌に不平を言うのか?
いい歌じゃないか!
この映画は、アクション満載で、
古いジェームス・ボンド映画のスタイルである。
楽しいじゃないか!
オーケー、 KDラングの歌はもっと良かった、
でも、私は、それが好きだ。
デイビッド・アーノルドの曲は、
ジョン・バリー時代に戻ったようで、目を見張るようだ。
この映画にテリー・ハッチャーが出ていたのは、
クレイジーではない。
いい女優だからこそ言っておくが、
ボンド・ガールとして出演したのは、無意味だったと思う。
プロデューサーが、この役を演じるには、
彼女、年をとり過ぎているって、言っていたって?
おやおや、みんな盲目か?
私は、彼女が4番目のピアース・ブロスナンのボンド映画に
是非、出演してほしいと思う。
オトーサン、
冷戦が終わって、
ボンドの活躍する舞台がなくなってきたなかで
ボンド映画の新テーマとしてマスコミを取りあげたのには、
感心しました。
「ボンド映画には、こういう方向もあっていいのじゃないかな」
でも、最近、マスコミ、いい気になってない?」
すこし威張りすぎているという感じをもっています。
先進諸国では、立法、司法、行政の3権に
マスコミを加えて4権分立といわれています。
事実を明らかにし、大衆の意見を反映させる点で
マスコミの日々の報道は、
たった数年に1度の選挙での民意の反映よりも有効。
いくら悪いことをしても、
金をばらまいて、地盤を固めていれば、
警察の手が及ばない。
そういう意味では、
最近の鈴木宗男さんをはじめ、
代議士が次々とマスコミの総力をあげての
パッシングで駆逐されるのは歓迎すべきでしょう。
でも、その強大なマスコミの力がさらに強くなるとどうなるか。
劇場型民主主義ということになります。
マスコミ受けを狙った大衆迎合の政治が流行するのです。
当然、短期的視野であり、みんなにいい顔。
この映画のメディアの帝王、カーバーは、
さらに、その先を行きます。
ニュースを製造するのです。
そのためには、世界大戦だって引き起こす。
当然、特ダネの連発。
まあ、007が活躍したおかげで、
メディアの暴走が阻止されましたが、
はたして現実にはどうなのでしょうか?
メディア規制法案が必要なのでしょうか?
007/ ゴールデンアイ
オトーサン、
このところ連日の007シリーズの鑑賞で、飽きてきました。
この映画は、シリーズ第17作、
5代目ボンドのピアース・ブロスナンが初登場です。
でも、ビデオの画像が悪く、このホームページに使う
たった4枚の画像のために数十枚もデジカメで撮って、
比較的よい画像を選ぶ作業にも疲れてきました。
「ああ、早く、DVDで007シリーズを見たい!
TSUTAYAよ、DVDの扱い本数を増やせ!!」
原題:GoldenEye (1995)
監督:Martin Campbell (I)
原作:Ian Fleming (characters)
Michael France
脚本:Jeffrey Caine and Bruce Feirstein
Genre: Action / Crime / Thriller / Adventure
Rated PG-13 for a number of sequences of action/violence,
and for some sexuality.
Country: UK / USA
上映時間:130分
あらすじ:
ジェームス・ボンドは、
盗まれた GoldenEye を捜し、ロシアと競争する。
これは、秘密の宇宙兵器で、電子サーキットですべてを破壊する。
間違った者の手に渡ると、政府を倒し、劇的に世界を変え、
混沌とした状況を引き起こすこともあり得る。
手に負えないエージェントが
ロンドンを破壊するのを阻止するために
ボンドは、ナターリアと組む。
出演者:
Pierce Brosnan .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Sean Bean .... Alec Trevalyan (アレックス)
Izabella Scorupco .... Natalya Fyodorovna Simonova(ナターリア)
Famke Janssen .... Xenia Zaragevna Onatopp (オナトップ)
オトーサン、
「今度のボンド役は、なかなかいいじゃん」
それに、ボンドガールが2人ともなかなかいいのです。
ボンドの右腕になるロシアのプログラマー、ナターリアは愛嬌があるし、
ボンドを翻弄するロシアのエージェント、オナトップときたら、
絶世の美女で、ベッドでも男を締めあげるのです。
彼女の活躍のおかげで、この映画、007シリーズで
初のPG-13(映倫もの)となりました。
ボンドを好演したピアース・ブロスナンと
美女オナトップを演じたファムケ・ヤンセンの
経歴をみましょう。
PIERCE BROSNAN ピアース・ブロスナン
誕生日 1953/5/16
出身 アイルランド・カウンティ・ミース州
11才の時に家族と共にロンドンへ移住。
CMイラストレーターなどの仕事を経て、
実験演劇ワークショップで俳優修行。
フランスやオランダの舞台に立ち、キャリアを積んだ。
映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。
ブロスナンは「ノーマッズ」(1985)「テロリスト・ゲーム」
「ライブワイヤー」「バーチャル・ウォーズ(1992)など
主演作は非常に多く、アクション俳優として活躍していたが、
大作には恵まれず、知名度は低かった。
どちらかといえば、
TVドラマ「レミントン・スティール」のスティール役として有名だったが、
1995年、「ゴールデンアイ」で5代目ジェームズ・ボンドを襲名。
以降、「マンハッタン・ラプソディ」「マーズ・アタック!」
「ダンテズ・ピーク」といった大作への出演が相次ぎ、
1999年もレネ・ルッソと共演の
「トーマス・クラウン・アフェアー」の公開が控えている。
私生活では90年に子宮癌で妻を亡くし、
2001年8月4日、
94年から交際していた元モデルで
テレビ・リポーターのキーリー・シェイ・スミスと再婚した。
シリアスな中に洒落っけを持ち合わせたヒーローという
キャラを独自に確立している二枚目俳優。
アクションもこなせ、演技もうまいし、主役もはれる俳優だが、
どの出演映画を観ても、キャラが同じ感じなので、
初期の頃はB級映画の万能主役俳優のような使われ方が多かった。
しかし、「ゴールデンアイ」のボンド役は
これまで築いてきたブロスナンの役柄とぴったりとはまり、
彼の知名度を大きく上げた。
もともと才能のある俳優なので、
時間はかかったが、
これからはA級映画の主役俳優として活躍することだろう。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇
1981年「THE MANIONS OF AMERICA」
1985年「ノーマッズ」◇
1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇
1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇
「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇
「M&A/タイパンと呼ばれた男」
1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆
1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇
「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇
1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆
1994年「めぐり逢い」◆
1995年「ゴールデンアイ」◇
「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇
1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆
「ロビンソン・クルーソー」
1997年「ダンテズ・ピーク」◇「トゥモロー・ネバー・ダイ」◇
1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇
オトーサン、
ひとこと。
「ボンド俳優は、5人もいるけれど、
ショーン・コネリーが1番で、
2番目は誰かというと、
ロジャー・ムーア派と
このピアース・ブロスナン派に分かれるだろうけれど、
そうだなあ。
オレは、ピアース・ブロスナン派かもなあ」
FAMKE JANSSEN ファムケ・ヤンセン
誕生日 1964/1/1
出身 オランダ
美貌とスタイルを生かしてヨーロッパでモデルとして活躍した後、
84年にアメリカに移住し、
コロンビア大学で創作と文芸を専攻する傍ら、
ハロルド・ガスキンのもとで舞台演技を学ぶ。
92年、「FATHERS AND SONS」で映画デビュー。
出世作は95年「ゴールデン・アイ」の暗殺者ゼニア・オナトップ役。
作品的には、主演男優の相手役という役柄が多いが、
知的で気の強いしっかりとした女性という個性をしっかりとアピールしている。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1992年「FATHERS & SONS」「海辺の殺人者」
1995年「ロード・オブ・イリュージョン」「007ゴールデンアイ」◆
1997年「相続人」◆「バッドデイズ」◇
「RPMエキゾースト・ヒート」
1998年「ザ・グリード」◇「ラウンダーズ」◆「セレブリティ」◆
「バラサイト」◆
1999年「TATARI」◇
2000年「X−メン」◇「サーカス」
2001年「サウンド・オブ・サイレンス」
2002年「メン・イン・ブラック2」
オトーサン、
「ふーん、またスクリーンで会えるんだ。
今年の夏公開の"メン・イン・ブラック2"で」
その他の出演者:
Joe Don Baker .... Jack Wade
Judi Dench .... M
Robbie Coltrane .... Valentin Dmitrovich Zukovsky
Tcheky Karyo .... Defense Minister Dmitri Mishkin
Gottfried John .... Colonel/General Arkady Grigorovich Ourumov
Alan Cumming .... Boris Grishenko
Desmond Llewelyn .... Q
Samantha Bond (I) .... Miss Moneypenny
Michael Kitchen .... Bill Tanner, Chief of Staff
Serena Gordon .... Caroline
Simon Kunz .... Severnaya Duty Officer
User Rating: 6.7/10 (12346 votes)
オトーサン、
不満です。
「もっと高いスコアじゃないの?
せめて7点台に乗せなければ。
あの凄いセックス・シーンで減点したひとも多かったかも」
User Comments:
Gazzer-2さん
USA
2000年2月11日
007が戻ってきた!
「殺しのライセンス」(1989)以来、
007シリーズは、6年もの長きにわたって、中断されていた。
公式発表では、法的な争いがMGM/UAとDanjaq社との間に起こり、
両者が和解するまで、ボンド映画を作ることをできないいうことだった。
1994年に法的な争いが終わって、
17番目のジェームス・ボンド映画を作る時がやってきた。
しかし、007役のティモシー・ドルトンは、
既に他の映画に出ることに決めていたので、
また新しいジェームス・ボンドをつかまえなければならなくなった。
その時、製作者の頭に浮んだのは、
ただ1人の俳優、ピアース・ブロスナンだった。
NBCが、TVシリーズ「レミントン・スティール」に
引き続き主演するように強要したので、
1986年にボンド役を引き受ける寸前で破談になったのだった。
8年後、ようやくブロンソンが007役を引き受ける時がやってきた。
新しいジェームス・ボンド映画である
"Goldeneye"は、007シリーズ再建という
ものすごいプレッサーにさらされ、それを跳ねのけた映画だった。
007を最後に見てから、6年もの長い年月が過ぎ去っていた。
時代は変わり、冷戦は終わった。
最初の頃にボンドが住んでいたのとは、まったく異なる世界になっていた。
007は、まだ、英雄たり得るだろうか?
観客は、覚えているだろうか?
彼らは覚えていた。
この映画は、大成功だった。
そして、その時点までで最高の利益をあげたボンド映画になった。
この作品によって、007シリーズは蘇った。
90年代に、精神、センス、そして知性豊かなジェームス・ボンドが帰ってきたのだ。
ボンドと同僚の006アレックは、
ともに、ロシアの神経ガス施設を破壊する使命を果たそうとしていた。
二人が施設に侵入したが、まもなく発見される。
006は、ウルモフ大将により殺害される。
ボンドは施設を爆破し、逃げるのに成功するが、
アレックの死を宣告される。
9年後、ボンドは、魅力的な女性がドライブしているのを見つける。
いや、狭い道路でふたりはレースするのだ。
カジノまで後をつけ、その名がオナトップだと知る。
ペテルブルグの犯罪シンジケートに関係するソ連人の元戦闘機パイロットなのだ。
セックス中に男を絞め殺す気が狂った殺人者でもある。
ボンドが暴露するその陰謀とは、
Goldeneye と呼ばれる強力な人工衛星を無力化する装置を盗むことである。
そして、死んだと思ったボンドの同僚アレックが
ショッキングにもカムバックしてくる。
ボンドは、まもなく発見する。
アレックはもう友人でも同僚でもなく、
率先して陰謀に加担しているのだ。
強暴な映画「殺しのライセンス」の後、6年も待ったあとで
スクリーンに、ジェームス・ボンドが帰ってきて、
スリルと興奮とスタイルをもたらした。
過去の素晴らしいボンド映画の精神がこの映画にはある。
同時に、90年代に007を刷新して、新たな彼を作リ出した。
まったくの綱渡りであるが、うまく行った。
ピアース・ブロンソンは、第1打席でヒットを打った。
彼は、ルックスもよく、アクション・シーンもうまくこなし、
クールさや性的な魅力や微妙なユーモアで知られた彼自身のブランドを
ジェームス・ボンドに付与した。
進歩する余地がなにでもないが、
全体的みて、ボンド役のデビューは見事である。
もっと良くなるにちばいない。
新しいジェームス・ボンドとともに、
M役で新しい女性(ジュディ・デンチ)と
新しい秘書のマネーペニイ(サマンサ・ボンド)が着任した。
デンチは、ボンド・ファミリーに打ってつけである。
彼女のMは威厳があり、かといって柔らかい側面がなくもない。
そして、美人、サマンサ・ボンドは、
ボンド好みの秘書として非常に魅力的である。
ロイス・マックスウェルは、彼女を誇りに思うべきだ!
ショーン・ビーンは、006アレック役として熟練した演技を披露している。
スパイ活動で、ボンドの同僚であることを誰も疑わないが、
実は、彼は、小憎らしいまでの悪党に変身するのだ。
ボンドガールたちは、一流である。
ファムケ・ヤンセンが、熱狂的な演技を披露して、
ボンドガールの殿堂入りをした。
彼女はゴージャスで、驚くほど性的で
無茶クチャ悪い女であるが...、
私は大好きである!
性的なスリルだけでなく、
マシンガンでも、観客をなぎ倒すのだ。
良いほうのボンドガールを演じるのは、
ナターリア(イザベラ・スコルピオ)であり
とても美しく、とても知的で、ブロンソンとお似合いである。
息抜きのおどけ役では、
ソ連の陰気なコンピュータ・プログラマー、
ボリスを演じるアラン・カミングがなかなかよい。
同僚のナターリアを裏切って、アレックと組んで悪さをするのだ。
彼の朗らかな叫び声がいい。
「おれは無敵だ!」
これは、ボンドの「有名な引用文」の歴史の一部となっている。
アクション・シーンは、驚嘆に値する。
そして007シリーズの最高に位置する。
ボンドの飛行機によるロシアの神経ガス施設からの逃亡は、
絶対ありえないが、見ている分には面白い。
ボンドの見事な射撃の腕前、
オルモフ大将の手から彼とナターリアが逃げる方法、
ペテルブルグの街路での戦車による気狂いじみたチェース・シーン、
キューバの巨大サテライト・アナテナの頂上での
アレックとボンドの素晴らしい1対1の格闘シーン
これらが、立派に振り付けられ編集されている。
若干、ペースが遅いのが不利だが、
それ以外は、優秀である。
この映画は、偉大なボンド映画のようにワクワクさせてくれる。
ピアース・ブロンソンは、007として良いデビューを飾ったし、
90年代にジェームス・ボンドを生き返らせた。
世界中のファンにとっては、ありがたいことである。
ボンドが戻ってきた!
オトーサン、
この長文の熱心なユーザーコメントの翻訳に疲れました。
でも、訳してよかったなあと、思いました。
「フアンって、ありがたいものだ!」
007シリーズのような20数本ものロングセラーは、
映画史上でもまれな存在です。
独自のアクション映画市場を創造したのですから。
その成功の秘密は、
いい映画づくりのために資金調達に奔走し、
現場を愛した製作者のブロッコリーの変わらぬ情熱、
テレンス・ヤングをはじめとする歴代監督・
脚本家・撮影監督の頭や腕の冴え、
世界各地へのロケハンや複雑なセットをつくった美術監督らの奮闘、
ショーン・コネリーをはじめとするボンド役者の熱演、
対抗する悪役陣や個性的な脇役陣やスタントマン、
MやQ、マネーペニイといった常連の活躍、
歴代のボンドガールたちの輝き、
音楽監督のセンス、
こうした製作チームの頑張りがあってこそです。
でも、ここで忘れがちなのは、
フアンの存在ではないでしょうか。
最近のハリウッドは、
巨額の制作費を前にして、
何とかヒットさせねばと鵜の目、鷹の目。
売らんかな、儲けようかなで、
メジャーでは、マーケティングの全盛時代です。
でも、かれらは、間違ったマーケティング概念の
虜になっているような気がします。
「マーケティングとは、
大スターの起用と派手な演出、配給先の確保、大がかりな宣伝」
そう錯覚しているのではないでしょうか?」
そこでは、フアンとは、
単に観客動員数や第1週の売り上げ数字でしかないのです。
しかし、いまや、著名な経営学者ドラッカーのいうように、
マーケティングの再定義が必要になってきました。
「マーケティングとは、企業(製作・配給)と消費者(フアン)との
共同作業による市場創造活動である」
ハリウッドは、フアンの存在を大事にしてほしいと思います。
フアンの集まり〔市場)が、映画を支持し、育てるのです。
シェアの分捕り合いに明け暮れて市場創造を忘れ、
今日の低迷を招いた日本企業のマネをしてほしくありません。
007/ リビング・デイライツ
オトーサン、
007シリーズの残りに挑戦。
「リビング・デイライツ」は、シリーズの15作目で、
4代目ティモシー・ダルトンが初主演という位置づけです。
「ようやく、あと残り2本まできたか」
原題:Living Daylights, The (1987)
監督:John Glen (II)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaumほか
Genre: Action / Adventure
Country: UK
上映時間:130分
あらすじ:
訓練作戦中に、00要員のひとりが
どういうわけか殺害される。
英国情報部員ジェームス・ボンドは、
ソ連の将軍コズロフの亡命を支援する。
かれは、KGBのエージェント全員を殺す計画だと明かす。
ボンドは、この筋書きに疑いをもったが、
いかんせん、首謀者であるKGB士官を殺す命令を
受けていたのだった。
出演者:
Timothy Dalton .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Maryam d'Abo .... Kara Milovy(カーラ)
Jeroen Krabbe .... General Georgi Koskov(コズロフ将軍)
John Rhys-Davies .... General Leonid Pushkin(プーシキン将軍)
オトーサン、
「4代目ドルトン、やっぱり違和感があるなあ」
ボンドガール、名チェリストのカーラは、
魅力的ですが、所詮は、お嬢さん芸といったところ。
ロシアの将軍は、ふたりともぱっとしません。
その他の出演者:
Joe Don Baker .... Brad Whitaker
Art Malik .... Kamran Shah
Andreas Wisniewski .... Necros
Thomas Wheatley (I) .... Saunders
Desmond Llewelyn .... Q
Robert Brown (I) .... M
Geoffrey Keen .... Minister of Defense
Walter Gotell .... General Anatol Gogol
Caroline Bliss .... Miss Moneypenny
John Terry (I) .... Felix Leiter
Virginia Hey .... Rubavitch
User Rating: 6.4/10 (3932 votes)
まあ、スコアは、こんなものでしょう。
User Comments:
Joldaxさん
USA
1999年12月6日
Best Bond Ever, Actor and Movie
一度見ただけで、
このボンド俳優がいいか、
このボンド映画がいいかを判断するのは難しい。
勿論、例外もあるが。
最初、私は、ティモシー・ドルトンは、
他のボンド俳優とおなじようなものと思っていた。
しかし、TVでやっていた007シリーズを見た後で、
ドルトンは最高のボンド俳優ではないかと思った。
そして、この映画は過去最高のボンド映画だと思った。
この「リビング・デイライツ」にはすべてがある。
よいアクション、筋書き、ロマンス。
ドルトンは、あるときは暗く、あるときは生真面目であり、
また、同時に、スムースで軽やかである。
唯一の問題は、かれが2作しか出演しなかったということだ。
オトーサン、
「ふーん、捨てる神あれば拾う神ありか。
あまり面白くなかったけれど、
このひとは、好きだったみたいだ。
ところで、007シリーズ全作品の
IMDBのスコアは、
どうなっているのかな?」
1 ドクター・ノオ 7.1
2 ロシアより愛をこめて 7.2
3 ゴールドフィンガー 7.7
4 サンダーボール作戦 6.8
5 007は二度死ぬ 6.8
6 女王陛下の007 6.6
7 ダイヤモンドは永遠に 6.6
8 死ぬのは奴らだ 6.6
9 黄金銃を持つ男 6.3
10 私を愛したスパイ 6.9
11 ムーンレイカー 5.8
12 フォー・ユア・アイズ・オンリー 6.7
13 オクトパシー 6.3
14 美しき獲物たち 5.9
15 リビング・デイライツ
16 消されたライセンス 6.1
17 ゴールデンアイ 6.4
18 トゥモロー・ネバー・ダイ 6.5
19 ワールド・イズ・ノット・イナフ 6.5
20 ビニース・ザ・アイス
なお、BEYOND THE ICE は BEEATH THE ICEの誤り。
2002年現在、製作中だそうです。
その他
1 カジノ・ロワイヤル 5.3
2 ネバーセイ・ネバーアゲイン 6.1
3 スパイメーカー(TV) 6.1
オトーサン、
苦労して作成したリストを見て、にっこり。
IMDBのスコアでのランキングは、
以下のようになります。
1位 ゴールドフィンガー 7.7
2位 ロシアより愛をこめて 7.2
3位 ドクター・ノオ 7.1
4位 私を愛したスパイ 6.9
5位 フォー・ユア・アイズ・オンリー 6.7
6位 女王陛下の007 / ダイヤモンドは永遠に / 死ぬのは奴らだ 6.6
9位 トゥモロー・ネバー・ダイ / ワールド・イズ・ノット・イナフ 6.5
まだ、007シリーズを見ていないかたは、
せめて、第1位の「007/ ゴールドフィンガー」は見てください。
007/ 黄金銃を持つ男
オトーサン、
007シリーズの残りに挑戦。
「黄金銃を持つ男」は、シリーズ第11作目で、
3代目ロジャー・ムーアの第2作目という位置づけです。
「ところで、あと何本残ってるのかなあ?」
原題:Man with the Golden Gun, The (1974)
監督:Guy Hamilton (I)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaumほか
Genre: Action
Country: UK
上映時間:125分
あらすじ:
サラマンガは、ヒットマンで、
100万ドルで、殺しを引き受ける。
かれは、強力な太陽発電装置を開発した
科学者の死に関係している。
ジェームス・ボンドが捜査に呼び出され、
グッドナイトと協力して、サラマンガを追う。
驚いたことに、サラマンガは、ジェームス・ボンドを大変尊敬していた。
とはいえ、それが最終解決に役立つのだろうか?
出演者:
Roger Moore .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Christopher Lee .... Francisco Scaramanga (スカラマンガ:悪党)
Britt Ekland .... Mary Goodnight (グッドナイト:女性捜査官)
Herve Villechaize .... Nick Nack(ニックナック:小人)
オトーサン、
悪党スカラマンガが出てきて、
「あれっ、ボンドそっくりだあ」
この悪党を見事に演じた
名優クリストファー・リーの経歴をみましょう。
それから、小人のニック・ナイトもなかなかいい味でした。
CHRISTOPHER LEE クリストファー・リー
誕生日 1922/5/27
出身 英ロンドン
ホラー映画俳優として有名で、
58年「吸血鬼ドラキュラ」のドラキュラ役や
「フランケンシュタインの逆襲」の怪物役などがある。
世界で最も映画に出演した国際俳優として
ギネス・ブックに記載されている。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1948年「ハムレット」「死せる恋人に捧ぐる悲歌」「南極のスコット」
1950年「撃滅戦車隊3000粁」「舞姫夫人」
1951年「船長ホレーショ」「鷲の谷」
1953年「真紅の盗賊」「赤い風車」「浮気は巴里で」
1955年「王女アナ・メンドーサ」「覆面の騎士」
1956年「ナイルを襲う嵐」「生き残った二人」「豹の瓜」「戦艦シュペー号の最後」
1957年「将軍月光に消ゆ」「フランケンシュタインの逆襲」「にがい勝利」
1958年「二都物語」「吸血鬼ドラキュラ」「V1号作戦」
1959年「バスカヴィル家の犬」「ミイラの幽霊」
1960年「死霊の町」「狂っちゃいねえぜ」「地獄の罠」「ジキル博士の二つの顔」
1961年「恐怖」「血の河」
1963年「白い肌に狂う鞭」「海賊船悪魔号」「顔のない殺人鬼」「生きた屍の城」
1964年「妖女ゴーゴン」
1965年「テラー博士の恐怖」「炎の女」「怪人フー・マンチュー」「がい骨」
「凶人ドラキュラ」
1966年「白夜の陰獣」「パリの連続殺人」
「怪人フー・マンチュー/連続美女誘拐事件」
1967年「ドラゴン捜査網」「高熱怪物の恐怖」「吸血魔のいけにえ」
1968年「悪魔の宴」「帰ってきたドラキュラ」「女奴隷の復讐」
1969年「マジック・クリスチャン」「悪徳の快楽」
1970年「バンパイア・キラーの謎」「ジュリアス・シーザー」「ドラキュラ血の味」
「呪われた棺」「ドラキュラ復活・血のエクソシズム」
「シャーロック・ホームズの冒険」「怪奇!血のしたたる家」「ドラキュラ伯爵」
1971年「怪奇!二つの顔の男」「女ガンマン・皆殺しのメロディ」「ドラキュラ’72」
「バンパイア・ラヴァーズ」「ゾンビ特急”地獄”行」
1972年「デビルナイト」「三銃士」「ウィッカーマン」
1973年「新ドラキュラ・悪魔の儀式」
1974年「007/黄金銃を持つ男」「四銃士」
1975年「ダイヤモンドの犬たち」「悪魔の性!キャサリン」
1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」「第四次宇宙戦争」
1978年「サイレント・フルート」「パッセージ/死の脱出山脈」
1979年「ジャガーNO.1」「オーロラ殺人事件」「1941」「くるみ割り人形」(声)
1981年「キャプテン・ザ・ヒーロー/悪人は許さない」
1982年「魔人館」
1984年「ローズバッド・ビーチホテル」
1985年「ハウリングU」「仮面の殺意」
1986年「魔・少・女/ザ・ガール」「パッコン学園」
1988年「ミオ」「青春探偵/ファースト・キッスは殺人現場で」
1989年「サンタリアの復活」
1990年「グレムリン2/新・種・誕・生」「兜/KABUTO」「ハネムーン・アカデミー」
1993年「テロリスト・ゲーム」
1994年「ポリス・アカデミー’94/モスクワ大作戦」「ファニーマン/血染めのジョーカー」
1996年「ステューピッド おばかっち地球防衛大作戦」
1997年「オデッセイ」
1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」
1999年「スリーピー・ホロウ」
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」
2002年「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
オトーサン、
叫びます。
「7月13日公開のスターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃に出ているんだ!
いよいよ、公開が楽しみだなあ」
その他の出演者:
Maud Adams .... Andrea Anders
Clifton James .... Sheriff J.W. Pepper
Richard Loo .... Hai Fat
Soon-Tek Oh .... Lieutenant Hip
Marc Lawrence (I) .... Rodney
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Bernard Lee (I) .... M
Desmond Llewelyn .... Q
Marne Maitland .... Lazar
James Cossins .... Colthorpe
Chan Yiu Lam .... Chula
User Rating: 6.3/10 (3534 votes)
「スコアか。まあ、こんなものかなあ」
舞台は、ベイルート、香港、中国の孤島など、
ボンドガールは、いまいち。
アクションは、空手、モーターボート・チェース、
カーチェースとジャンプ、
秘密兵器は、ファンルーム、翼の生えたクルマなど。
User Comments:
James Bondさん
London, England
1998年8月9日
「ふーん、嫉妬深いのね?」
ロジャー・ムーアは、007シリーズの
この第9作で、ボンド役に慣れはじめた。
(訳注:米ソの冷戦終了もあって)
永遠の敵なるソ連を題材にするのに飽きて、
この映画は、ソ連にほとんど触れずに、
多方面に触手を伸ばしている成功した悪党、
フランシスコ・スカラマンガに焦点を合わせている。
ボンドは、殺害を命じられた男が、
自分に似た洗練された紳士でありながら、
許可証なしの、ヒットマンであることに憤慨したにちがいない。
アクションが時々不足しているが、
黄金銃をもつ男の" funhouse "は、
ボンド映画のなかで、最も素晴らしいセットの1つである
非常識で、ひねりがきいていて
観客を席に釘付けにするだろう。
息抜きに、コミカルな役をQが演じている。
第8作「死ぬのは奴らだ」以来、久しぶりである。
それから、ペッパー保安官も面白い。
また、驚くべきバンジー・ジャンプが
カー・チェイスの際に行われている。
音響効果でダメにされてはいるが、見事なシーンである。
オトーサン、
「007シリーズ、
これでほとんど見たと思うけど
どうかなあ?
見逃した作品ないかなあ?」
ということで、調査を開始。
映画題名、邦題、製作年、主演俳優名、監督名の
リストを作成してみました。
「20本+α。あと4本かあ」
*印は、オトーサンが、既に見た作品です。
* 1 DR.NO ドクター・ノオ 1962
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:テレンス・ヤング
初公開時のタイトルは、「007は殺しの番号」
* 2 FROM RUSSIA WITH LOVE 1963 ロシアより愛をこめて
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:テレンス・ヤング
初公開時のタイトルは、「007危機一髪」
* 3 GOLDFINGER ゴールドフィンガー 1964
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:ガイ・ハミルトン
* 4 THUNDERBALL サンダーボール作戦 1965
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:テレンス・ヤング
* 5 YOU ONLY LIVE TWICE 007は二度死ぬ 1967
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:ルイス・ギルバート
* 6 ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE 女王陛下の007 1969
主演:2代目ジョージ・レイゼンビー / 監督:ピーター・ハント
* 7 DIAMONDS ARE FOREVER ダイヤモンドは永遠に 1971
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:ガイ・ハミルトン
* 8 LIVE AND LET DIE 1973 死ぬのは奴らだ
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ガイ・ハミルトン
* 9 THE MAN WITH THE GOLDEN GUN 黄金銃を持つ男 1974
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ガイ・ハミルトン
*10 THE SPY WHO LOVED ME 私を愛したスパイ 1977
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督;ルイス・ギルバート
*11 MOONRAKER ムーンレイカー 1979
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ルイス・ギルバート
*12 FOR YOUR EYES ONLY ユア・アイズ・オンリー 1981
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ジョン・グレン
*13 OCTOPUSSY 1983 オクトパシー 1983
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ジョン・グレン
*14 A VIEW TO A KILL 美しき獲物たち 1985
主演:3代目ロジャー・ムーア / 監督:ジョン・グレン
15 THE LIVING DAYLIGHTS リビング・デイライツ 1987
主演:4代目ティモシー・ダルトン / 監督:ジョン・グレン
*16 LICENCE TO KILL 消されたライセンス 1989
主演:4代目ティモシー・ダルトン / 監督:ジョン・グレン
17 GOLDEN EYE ゴールデンアイ 1995
主演:5代目ピアース・ブロスナン / 監督:マーティン・キャンベル
18 TOMORROW NEVER DIES トゥモロー・ネバー・ダイ 1997
主演:5代目ピアース・ブロスナン / 監督:ロジャー・スポティスウッド
*19 THE WORLD IS NOT ENOUGH ワールド・イズ・ノット・イナフ 1999
主演:5代目ピアース・ブロスナン / 監督:マイケル・アプテッド
20 BYOND THE ICE ビヨンド・ザ・アイス 2001
主演:5代目ピアース・ブロスナン / 監督:リー・タマホリ
その他
1 CASINO ROYALE カジノ・ロワイヤル 1967
主演:ピーターセラーズほか / 監督:デビット・ニーブン
007シリーズのパロディ
* 2 NEVER SAY NEVER AGAIN ネバーセイ・ネバーアゲイン 1983
主演:初代ショーン・コネリー / 監督:アービン・カーシュナー
サンダーボール作戦のリメイク
3 SPYMAKER THE SECRET LIFE OF IAN FREMING スパイメーカー 1990
主演:ジェイソン・コネリー / 監督:フェルディナンド・フェアファックス
原作者イアン・フレミングの生涯を描く
パニック・ルーム
オトーサン、
10日ぶりに映画館へ。
お目当ては、名女優ジョディ・フォスター。
ところが、見ている途中でパニックをきたしました。
「映画がこわかったから?ホラー映画がきらいだから?」
ところが、そうではないのです。
途中で、無性にトイレに行きたくなったのです。
この暑さで、ジュースを飲みすぎたためか、
映画のなかのジョディのオシッコの音に刺激されたためか?
原題:Panic Room (2002)
監督:David Fincher
脚本:David Koepp
Genre: Drama / Thriller / Crime
Rated R for violence and language.
上映時間:112分
あらすじ:
これは、ニューヨークの褐色砂岩ビルの中で
猫と鼠ゲームに夢中になっている
30代の離婚した女性とその娘の話である。
3人の窃盗犯が隠された現金を探しにやってくる。
母と娘は、「パニック・ルーム」に隠れる。
それは、こうした有事のために設計された秘密の部屋である。
ふたりは、生き延びるために、そこで戦うハメになる。
出演者:
Jodie Foster .... Meg Altman (メグ:離婚女性)
Kristen Stewart .... Sarah Altman (サラ:その娘)
Forest Whitaker .... Burnham(バーナム:犯人のひとり)
オトーサン、
不朽の名作「羊たちの沈黙」をみて、
にわかに、ジョディ・フォスターに注目。
その続編ともいうべき話題作「ハンニバル」への出演を
彼女が断わったというので、仰天しました。
「ふーん、しっかりしてるんだ。
自分のポリシーがあるんだ」
考えてみれば、たったの13歳でスター!
虚名をはねのけ、演技ができる女優へと必死の努力。
お相手が誰かを明かさないシングル・マザー。
いまや、ひとに使われるのがいやで、
ひとを使う監督へと大変身。
「分かるなあ、その気持ち」
JODIE FOSTER ジョディ・フォスター
誕生日 1962/11/19
出身 米カリフォルニア州ロサンセルス
2歳の時にCM出演。
13歳の時、「タクシードライバー」の少女売春婦役で、
アカデミー助演女優賞にノミネートされる。
その後、88年「告発の行方」、91年「羊たちの沈黙」で、
2度アカデミー主演女優賞受賞。
90年には自身の製作会社を設立し、
「リトルマン・テイト」で監督デビュー。
長男チャーリーと次男キットがいる。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1972年「ナポレオンとサマンサ」「カンサスシティの爆弾娘」
1973年「トム・ソーヤの冒険」「リトル・インディアン」
1974年「アリスの恋」
1976年「白い家の少女」「ダウンタウン物語」
「タクシードライバー」「別れのこだま」
1977年「キャンドルシューセント・エドモントの秘宝」
「避暑地のラブストーリー」
「フリーキー・フライデー」「MOI FLEUR BLEUE」
1980年「フォクシー・レディー」「CARRY」
1982年「O'HARA'S WIFE」
1984年「他人の血」「ホテル・ニューハンプシャー」
1986年「ヴィクトリア」
1987年「シェスタ」
1988年「君がいた夏」「告発の行方」アカデミー主演女優賞
「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」
1989年「ハートに火をつけて」「バックトラック」
1991年「羊たちの沈黙」アカデミー主演女優賞
「リトルマン・テイト」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ジャック・サマースビー」
「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ)
1994年「ネル」「マーヴェリック」
1997年「コンタクト」
1999年「アンナと王様」
2001年「パニックルーム」
それから、3人の犯人のうち、
優しいバーナムを演じたフォレスト・ウィテカーの
経歴もみておきましょう。
FOREST WHITAKER フォレスト・ウィテカー
誕生日 1961/7/15
出身 米テキサス州ロングヒュー
ロサンゼルスで育ち、南カリフォルニア大学在学中は
オペラ歌手になろうとしたが、
同時に興味のあった俳優志願に転向。
卒業後、地方の劇団をまわり、演技を磨く。
88年「バード」でカンヌ映画祭最優秀男優賞に選ばれた。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1982年「初体験リッジモント・ハイ」
1985年「青春の賭け/ビジョン・クエスト」
1986年「プラトーン」「ハスラー2」
1987年「張り込み」「グッドモーニング、ベトナム」
1988年「バード」「ブラッド・スポーツ」
1989年「ジョニー・ハンサム」
1990年「ダウンタウン」
1991年「レイジ・イン・ハーレム」「錆びついた銃弾」
1992年「隣人」「ドク・ソルジャー/白い戦場」
「クライング・ゲーム」
1993年「バング・ラバー」「ラッシュ・ナイフ」
「ボディ・スナッチャーズ」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」「プレタポルテ」
1995年「スピーシーズ/種の起源」「スモーク」
1996年「フェノミナン」
1997年「ボディ・カウント」
1998年「ホープ・フローツ」
1999年「ゴースト・ドッグ」◇
2000年「バトルフィールド・アース」◆
「ウィットネス・プロテクション 証人保護」
2001年「パニックルーム」「フォース・エンジェル」
その他の出演者:
Dwight Yoakam .... Raoul
Jared Leto .... Junior
Patrick Bauchau .... Stephen Altman
Ann Magnuson .... Lydia Lynch
Ian Buchanan .... Evan Kurlander
Andrew Kevin Walker .... Sleepy Neighbor
Paul Schulze .... Officer Keeney
Mel Rodriguez .... Officer Morales
Richard Conant .... SWAT Cop
Paul Simon (II) .... SWAT Cop
Victor Thrash .... SWAT Cop
Ken Turner (IV) .... SWAT Cop
User Rating: 7.4/10 (6824 votes)
かなり高いスコアですね。
やはりジョディは、たいしたものです。
User Comments:
sharron albert
Fairbanks, Alaska
2002年5月13日
ジョディ・フォスターのフアンは必見。
この映画には、非常に満足した。
スリラー/ミステリー・ジャンルにおいては、
嫌なことに、大馬鹿者がつくりたがる
妙な装置が出てくることが多い。
さて、あなたは、周囲にパニック・ルームに
閉じ込めてしまいたいような奴がいるだろうか?
部屋をつくるなら、早めにやったほうがいい。
この映画では、入居したばかりの段階で
事件が起こるので、手の打ちようがない。
犠牲者と犯罪者双方が問題を抱えることになる。
犯罪者のほうだって、それなりの事情がある。
彼らは、まだ、誰かが引っ越してきたことを知らないし、
欲しいものがパニックルームに置いてあるのに
肝心のキーが使えないのである。
犯人たちは、犠牲者をなだめようと試みるが、
その過程で、内部対立が起こる。
つぎからつぎへと、恐怖が湧いてくる。
それは、ごく自然な反応であって、筋書きからではない。
ジョディは、いつも良い脚本を選んで、強い女性たちを演じようとする。
私は、そんなジョディ・フォスターを尊敬している。
彼女は、娘を守り、ジレンマをどう乗り切ろうか
必死に考える母親役を見事に演じきった。
完ぺきな性格ではないが、パニックにならず、頭をフルに使おうとする。
その演技が実にすばらしい。
この映画、大スクリーンで見たほうが、熱中できるだろう。
オトーサン、
出だしのNYの高層ビルの圧迫感に感動。
そのビルのサインのようにして、出演者名やタイトが浮びあがるのです。
「うわー、素敵な新機軸。しびれるなあ」
そこで、にわかに監督さんに興味をもちました。
まずは、海外映画俳優マガジンで。
DAVID FINCHER デビッド・フィンチャー
誕生日 1962
出身 米コロラド
監督作
1992年「エイリアン3」
1995年「セブン」
1997年「ゲーム」
1999年「ファイト・クラブ」
2001年「パニックルーム」
次に、IMDBで。
簡単な英語なので、今日は翻訳するのを
やめましょう。
David Fincher was born in 1962 in Denver, CO,
and was raised in Marin County, CA.
When he was 18 years old,
he went to work for John Korty at Korty Films in Mill Valley.
He subsequently worked at ILM (Industrial Light and Magic) from 1981 - 1983.
Fincher left ILM to direct TV commercials and music videos
after signing with N. Lee Lacy in Hollywood.
He went on to found Propaganda in 1987
with fellow directors Dominic Sena, Greg Gold, and Nigel Dick.
Fincher has directed TV commercials for clients that include
: Nike, Coca-Cola, Budweiser, Heinekin, Pepsi, Levi's, Converse, AT & T, and Chanel.
He has directed music videos for
: Madonna, Sting, The Rolling Stones, Michael Jackson, Aerosmith,
George Michael, Iggy Pop, The Wallflowers, Billy Idol, Steve Winwood,
The Motels, and most recently, A Perfect Circle.
As a film director he has achieved huge success
with Se7en (1995), Fight Club (1999)
and most recently Panic Room (2002),
which achieved one of the biggest ever opening grosses in the USA.
オトーサン、
ポツリ。
「この映画が大ヒットした原因は、
9.11後のニューヨークっ子の気分にあったのかも。
パニックルームが流行するなんて、
イヤな世の中だなあ。
いかにもアメリカ的といえば、アメリカ的。
でも、日本でも、おれたちの子供の頃。
流行したよなあ、あの防空壕!」
007/ ムーンレイカー
オトーサン、
今日は、007シリーズ、第11作。
昨日みた「007/ 私を愛したスパイ」のあとの作品です。
ところが、この映画、悪評さくさくなのです。
「どうしてかなあ?自分の目で確かめよう!」
原題:Moonraker (1979)
監督:Lewis Gilbert (II)
原作:Ian Fleming
脚本:Christopher Wood (I)
Genre: Action / SF / Romance
Country: UK / France
上映時間:126分
あらすじ:
スペース・シャトルを乗せた
ボーイング747が大西洋に墜落した。
英国がアメリカから借りたものだった。
英国は、早速機体を回収したが、
スペース・シャトルは、まったく見当たらなかった。
そこで、ジェームス・ボンドを
スパース・シャトルの製造会社ドラックス社に派遣して、
捜査にあたる。
出演者:
Roger Moore .... James Bond
Lois Chiles .... Dr. Holly Goodhead(グッドヘッド博士)
Michael Lonsdale .... Hugo Drax(ドラックス)
Richard Kiel .... Jaws(ジョーズ)
オトーサン、
「おお、またジョーズが出ている!」
このチョー大男、007シリーズの人気者です。
その他の出演者:
Corinne Clery .... Corinne Dufour(コリンヌ)
Bernard Lee (I) .... M
Geoffrey Keen .... Sir Frederick Gray, Minister of Defense
Desmond Llewelyn .... Q
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Toshiro Suga .... Chang
Emily Bolton .... Manuela
Blanche Ravalec .... Dolly, Jaws' Girlfriend
Irka Bochenko .... Blonde Beauty
Mike Marshall (I) .... Colonel Scott
Leila Shenna .... Hostess Private Jet
User Rating: 5.8/10 (4777 votes)
低いですねえ。
007シリーズのなかでは最低かも。
User Comments:
Big Movie Fanさん
England
2002年5月7日
なぜ、この映画はガラクタといわれるのか?
この映画は、ボンド・シリーズのなかで優秀なほうだと思う。
しかし、ほめるひとに一度も出会ったことがないのも事実である。
ちょっと非現実的と思えるが、でも、私は好きだ。
ボンド映画は、あくまでフィクションだから、素晴らしいのだ。
この映画で、ボンドはエクゾティックな場所に行く、
しかも、宇宙にまで行くのだ。
この映画は、最初からアクション満載である。
ボンドが、パラシュートなしで飛行機から飛び出すシーンがあるのだ。
(お前は頭がおかしいというひとがいるかも知れないが、
いつも、私は一度は、そうしてみたいと思っている)
宇宙旅行というのは、人類の究極の夢なのだ。
ロジャー・ムーアは、例によってうまく演じている。
また、ジョーズを演じるリチャード・キールもいい。
ジョーズは、この映画でより人間的になっている。
(彼は、数秒間で少女と恋に落ちる)
そして、今回、かれはまったく無敵である。
誰も彼を傷つけることなんかできない。
パラシュートが開かず、サーカスのテントに落下する。
サーカスのテントに落ちても、普通は怪我をすると思うが...)
ジョーズときたら、彼の乗ったケーブルカーが建物に激突し、
滝から落っこちたって、生き残るのだ。
最後に、彼は善人に変わる。
悪党ヒューゴ・ドラックスは、
目的を達成した途端、自分を見捨てると
007に言われて、はたと気付いたからである。
ボンド映画は、現実逃避が売り。
007が地球を救うために、
不可能を可能にするのを見るのは、実に楽しい。
また、ロジャー・ムーア時代のテーマ・ソングは、みな素晴らしい。
楽しげに歌っているのは、シャーリー・バッシーである。
これは、素晴らしい映画だ。
ロジャー・ムーアは、明らかに愉しんで演じていた。
全般的に見て、良い映画だと思う。
ところで、ジョーズは、007シリーズに、
いつになったらカムバックするのだろうか?
ピアース・ブロンソンとジョーズとのバトルを見たいものである。
オトーサン、
「案外、面白いじゃん。
007は、相変わらずボンドガールたちを相手に、
濡れ場を繰広げるし、
ベニス、リオ、宇宙都市など、
世界中の珍しい観光地に連れていってくれるし、
Qの開発した秘密兵器は、なかなかのアイディアだし...」
強いていえば、
ボンドガールは、最初に登場した
ドラックス社の女性パイロットのコリンヌがよかったのに、
呆気なく殺されてしまうのは不満です。
代わりに、グッドヘッド博士なる女性がボンドガールに就任。
でも、この才色兼備の美女。
あまりオトーサンのタイプではありません。
このGood Headという名前、おかしいですねえ。
頭デッカチの女性を皮肉っているのです。
最後に、ひとこと。
この第11作の見どころは、
第10作「007私が愛したスパイ」でちょっとしか出てこなかった
世界一の大男ジョーズが大活躍するところでしょう。
でも、製作者のアルバート・ブロッコリは、
(オトーサン、
昨夜、ブロッコリをゆでていて、クスッと笑いました。
なんでも、イタリアのブロッコリの名産地の出なので
そういう苗字になったそうです)
でも、ブロッコリさん、
この映画の不入りに懲りて、
第12作「007/ ユア・アイズ・オンリー」以降、
007の原点に回帰。
そのあおりを受けて、ジョーズは、登場しなくなってしまうのです。
007/ 私を愛したスパイ
オトーサン、
今週は、007シリーズを3本見る予定です。
今日は、第10作「私を愛したスパイ」というしゃれた題名です。
ボンド役は、ロジャー・ムーア。
面白そうな映画ですが、お断りがあります。
DVDがなかったので、VTRで見ています。
そのため、写真の画質が非常に悪くて、ゴメンナサイ。
原題:Spy Who Loved Me, The (1977)
監督:Lewis Gilbert (II)
原作:Ian Fleming
脚本:Christopher Wood (I) ほか
Genre: Action
Country: UK
上映時間:125分
あらすじ:
誰かが水中の潜水艦追跡システムを完成して、
最高入札者に技術供与を申し出ていることを、
英国が発見する。
16の核弾頭が設置された英国海軍ポラリス潜水艦が
パトロール中に姿を消し、国際的危機が勃発する。
英国は、エージェントのジェームス・ボンドを派遣する。
盗まれた船を見つけ、追跡システムを確認し、
ミサイルがNYとモスクワに向け発射されるのを
未然に防ぐという任務である。
出演者:
Roger Moore .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Barbara Bach .... Major Anya Amasova (アマソワ少佐)
Curd Jurgens .... Karl Stromberg (ストロンバーム)
Richard Kiel .... Jaws(ジョーズ:鋼鉄男)
今回は、冷戦終了と緊張緩和のなかで、
イギリスの中佐007と
お相手のボンド・ガール、ソ連のアマソワ少佐との
愛と憎しみのヒューマン・ドラマが秀逸でした。
それに加えて、よくできた悪漢が2名。
ストロンバーグは、海底王国を築こうとする海運王、
ジャックリーヌ・ケネディが再婚したオナシスさん風。
もうひとりの悪漢、鋼鉄歯をもった男ジョーズは、
怪力でチョー大男。
フランケンシュタインや吸血鬼風です。
今回は、悪漢2名の経歴をみましょう。
CURD JURGENS クルト・ユルゲンス
誕生日 1912/12/13-1982/6/18
出身
独ミュンヘン
出演作
1935年「ワルツの季節」
1954年「悪の決算」「遠い道」
1956年「反乱」「眼には眼を」「スパイ」「素直な悪女」
1958年「にがい勝利」「眼下の敵」「年頃ですモノ!」「六番目の幸福」
「ダニー・ケイの戦場のドン・キホーテ」
1959年「嘆きの天使」「香港定期船」
1962年「史上最大の作戦」「白馬奪回作戦」「三文オペラ」
1963年「スェーデンの城」
1964年「ロード・ジム」
1967年「アルデンヌの戦い」「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」
1968年「激戦地」
1969年「ネレトバの戦い」「砂漠の戦場/エル・アラメン」「空軍大戦略」
「ガラスの墓標」「世界殺人会社」
1970年「ハロー・グッドバイ」
1971年「殺し」「ニコライとアレクサンドラ」「悪魔のワルツ」
1973年「墓場にて」
1975年「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」
1976年「ザ・ツイスト」「007/私を愛したスパイ」
1978年「戦場の黄金律・戦争のはらわたU」「クルーズ・ミサイル」「ジャスト・ア・ジゴロ」
1979年「ゴールデン・ガール」「替え玉作戦」
1981年「テヘラン」
RICHARD KIEL リチャード・キール
誕生日 1939/9/13
出身 米デトロイト
両親はドイツ系。
墓石セールスマンやナイトクラブの用心棒を経て、
60年テレビ「風雲クロンダイク」で芸能界入り。
61年「EAGAN」の穴居人役で映画デビュー。
身長218センチの世界一の巨漢俳優。
007の敵役ジョーズ役が有名。
ダイアン夫人と子供が三人。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1961年「幻の惑星」
1963年「名犬ラッシーの大冒険」
1974年「ロンゲスト・ヤード」
1975年「バギーチェイス」
1976年「大陸横断超特急」
1977年「007/私を愛したスパイ」
1978年「ナバロンの嵐」
1979年「ヒューマノイド/宇宙帝国の陰謀」「007/ムーンレイカー」
1981年「恋のジーンズ大作戦 巨人の女に手を出すな」
1982年「新・ハロウィン」
1983年「キャノンボール2」
1984年「皇帝密使」
1985年「ペイルライダー」
1986年「悪漢笑撃隊」
1990年「バーバリアン・ブラザーズのシングビッグ」
1996年「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」
1999年「GO!GO!ガジェット」
その他の出演者:
Caroline Munro .... Naomi
Walter Gotell .... General Anatol Gogol
Geoffrey Keen .... Sir Frederick Gray, Minister of Defense
Bernard Lee (I) .... M
George Baker (I) .... Captain Benson
Michael Billington .... Sergei
Olga Bisera .... Felica
Desmond Llewelyn .... Q
Edward de Souza .... Sheikh Hoseim
Vernon Dobtcheff .... Max Kalba
Valerie Leon .... Hotel Receptionist
User Rating: 6.9/10 (3893 votes)
まあまあのスコアでしょう。
User Comments:
James Bondさん
London, England
1998年8月9日
誰もこれ以上うまくやれない。
1977年になると、実世界と同様に
女性たちが、ボンド映画のなかで独立を達成した。
典型的なボンドガールは、もはや、007によって何度も救われ、
「おお、ジェームズ、助けて」なんていうほど無力ではない。
アマソーバ少佐は、ジェームス・ボンド中佐より優秀であり、
ボンドは、彼女が新世代の女性たちのひとりであることを思い知らされる。
Qが、ボンドに彼の3台目のクルマを与える。
その名も、ロータス・エリート。
しかし、ちょっと目にはいいが、古きよきアストン・マーチンには勝てない。
悪漢・ストロンバーグは、「007/ダイヤモンドは永遠に」の
ブローフェルドといい勝負である。、
パンチを繰り出すよりも、
海底王国アトランティスのソファに、じっと座って、
音楽を聞いているほうが好きなタイプである。
でも、この老いた悪党は、米ゾに代わって世界を征服しようとしている。
また、幸いにも、クルト・ユルゲンス演じるストロンバーグには、
子分としてバットマンのライバルのような鋼鉄男ジョーズがいるのだ。
オトーサン、
「やあ、面白かった!
007シリーズでは、一番の出来じゃないかなあ」
この映画では、エジプトが出てきます。
ギザのピラミッド、ナイル川、クレオパトラを思わせる美女、
そして、アラビアのロレンスのような衣装。
「うーん、エジプトにも行きたいなあ」
007シリーズを見ていると、
海外旅行の希望先が、どんどん増えてくるのです。
女王陛下の007
オトーサン、
今週も、ろくな映画がないので、がっかり。
「よーし、007シリーズ、残りを見るぞー」
今日は、第6作。「女王陛下の007」となかなかいい題名です。
2代目ボンドの新人ジョージ・レーゼンビーの活躍が焦点。
「新人で、ショーン・コネリーのあとが勤まるかなあ?」
原題:On Her Majesty's Secret Service (1969)
監督:Peter R. Hunt (I)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum
Genre: Action / Adventure
Country: UK
上映時間:140分
あらすじ:
英国情報部員ジェームス・ボンドは、
休暇中に、若い娘トレーシーが自殺しようとしているところを助けた。
彼女の父親、ドラコは、強力な犯罪シンジケートのボスだったが、
ボンドのひととなりに感銘を受け、結婚して娘を守ってくれと頼む。
その代わり、007の最大の敵ブロフエルドについての
情報を提供しようというのだ。
ボロフェルドを殺すという目的を達成するために、
ボンドは、その申し出を受け入れるが、
やがてトレーシーを本当に愛するようになる。
ブロフェルドが、死病ウィルスによって
人類を絶滅させようとしていることを英国が知る。
その結果、007は、祖国への忠誠心と
トレーシーと結婚したいという気持ちとの間で揺れ動く。
出演者:
George Lazenby .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Diana Rigg .... Tracy(トレ−シー)
Gabriele Ferzetti .... Draco(ドラコ)
2代目ボンドが大活躍。
ここでは何といっても、
その経歴を見ておきたいところです。
「ちょっと、ケーリー・グラントに似てるな」
横顔は、初代ボンドのショーン・コネリーに似てるかも」
ボンド・ガールは、
残念ながらオトーサンのタイプではありませんでした。
GEORGE LAZENBY ジョージ・レーゼンビー
誕生日 1939/9/5
出身 オーストラリア
ハイスクールを出て機械工になった後、
車のセールスマンになったが、
64年に世界的視野を広めようとイギリスに向けて船出。
ロンドンでファッション・モデルをしていた時、
「女王陛下の007」の製作者ハリー・サルツマンの目にとまり、
二代目ボンドに抜擢された。
その他の代表作にジミー・ウォング相手に
暗黒街のボスを演じた「スカイ・ハイ」がある。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1969年「女王陛下の007」
1974年「暗黒街のドラゴン/電撃ストーナー」
1975年「密室の人妻襲撃事件」「スカイ・ハイ」
1977年「ケンタッキー・フライド・ムービー」
1978年「ハイジャック’78/米三大都市核攻撃全滅計画」
1982年「ラスト・ハーレム/美女学園に隠された愛欲の罠」
1983年「0011ナポレオン・ソロ2」(TM)
1986年「ネバー・トゥ・ヤング」
1988年「ヘル・ハンター」
1992年「ビホルダー/狂気の暴走」
1996年「トゥモロー・ネバー・デッド/007は殺しの番号」
その他の出演者:
Telly Savalas .... Blofeld
Ilse Steppat .... Irma Bunt
Lois Maxwell .... Moneypenny
George Baker (I) .... Sir Hilary Bray
Bernard Lee (I) .... M
Bernard Horsfall .... Campbell
Desmond Llewelyn .... Q
Yuri Borionko .... Grunther
Virginia North .... Olympe
Geoffrey Cheshire .... Toussaint
Irvin Allen .... Che Che
Terence Mountain .... Raphael
User Rating: 6.6/10 (3643 votes)
まあまあのスコアでしょうか。
User Comments:
craig bryson carruthersさん
2001年9月22日
前作より、はるかによく、はるかに立派。
予想以上の出来だ!
この映画は、ひとによって見方が違う。
ショーン・コネリーこそボンドだ、
いや、そうではないという問題の映画である。
いろいろな意味で、この映画は変則的である。
多分、すべてのボンド映画のなかで最も過小評価されている。
世界中で最も有名な映画の役に無名俳優を起用して、
シリーズ中で最良の映画の1つを製作したことは
製作陣が誇りにしてよい。
明らかに、レーゼンビーが世界で最も良い俳優とはいえない。
素晴らしい脚本のサポートや
前作のエディターであるピーター・ハント監督の感動的な演出がなければ、
これは、惨めな失敗作になったはずである。
特に、このフレミングの原作を手直ししたのは、懸命な選択だった。
その結果、ボンドの新しい側面を明らかにすることができた。
ただ、多くのコネリー・フアンには、違和感があったかもしれない。
他方、もしコネリーがこの役をやったら
どうなっただろうかと考えてみるのと興味深い。
この映画は、すべてのボンド作品中で、最も登場人物のが大事な作品である。
そのほかのボンド役者であるドルトンもブロンソンもそうだが、
ボンド・シリーズに、まったく新しい見方をもたらしてくれている。
もし、レーゼンビーが力不足ならば、
少なくとも助演陣が頑張らねばならないはずである。
ダイアナ・リグが演じたトレーシーは、美しい。
利己的で、傷ついたプレイガールであり、頑固で自負心に富む。
ボンドがまさにほれ込むだろうタイプの女性である。
そしてテリー・サバラスは、悪党のボロフェルドを控え目に演じている!
しかし、この映画のプラス・アルファは、
その後ろにいる独創的なチームにある。
リチャード・メイバウムは、皆の懸念をよそに、
フレミングの物語を実に見事に根気よく料理したし、
スタントマンたちは、信じがたく畏敬の念を起こさせるほど
スキーチェースを見事にやってのけた。
ジョン・バリーの音楽は、確かにすべてのボンド映画のなかで最良のものである。
そして、全員が情熱的に頑張った成果がスクリーンの上に出ている。
有名なエンディングでは、
ルイ・アームストロングが「世界は二人のもの」を歌っている。
完全な出来栄えで、決して感傷に流れていない。
アクション映画ファンにとって素晴らしい映画であり、
ボンド映画の進化に興味を持つすべてのひとに必見の映画である。
オトーサン、
「新人で、ショーン・コネリーのあとが勤まるかなあ?」
と最初は思ってみはじめたのですが、
「うーん、なかなかよくやりじゃん」と
その後の大活躍で、意見がまったく変わりました。
トレ−シーとの出会い、
いさかい、さまざさまな場所でのデート、
危機一髪のシーンからの脱出、
そして、華やかな結婚式とハネムーン。
「そうか、このひとがボンドの奥さんになったひとなんだ」
それに愛娘を気遣う父親の表情や仕草。
この映画、アクション映画としてだけでなく、
なかなかのヒューマン・ドラマなのです。
観光映画としても第1級です。
オトーサン、
スイスを舞台にした素敵な景色にすっかり魅せられてしまいました。
ロープウエイ、展望台、アルプスルームからの雪山の展望、
「すげえ、月に来ているようだ」
ウィンター・スポーツのシーンも見ごたえがあります。
スキー、ボブスレイ、カーリング、雪道のラリー、
きわめつきが、スキーリゾートでのクリスマス風景...。
「スイスに行かなくては。
行くなら、冬のほうがいいかもなあ」
スリング・ブレイド
オトーサン、
TSUTAYAの新作コーナーに警戒心をまだもっています。
「スリング・ブレイド? 何だか、あやしいなあ」
DVDをみはじめて18分。ようやく英語題名が出てきました。
「こんなに題名が遅く出ているのは、はじめてだ」
原題:Sling Blade (1996)
監督・脚本:Billy Bob Thornton
Genre: Drama
Rated R for strong language, including descriptions of violent and sexual behavior.
上映時間:135分
あらすじ:
カール・チルダーは、今や成人になった。
母親とその愛人を殺したため、
12歳から入院していた精神病院から釈放される。
幼年時代を過ごした町に戻って、
精神障害というハンデはあるが、
地元の修理屋で小さいモーター修理の職を得る。
カールは、少年フランクと仲良くなって、
やがて、少年の母親リンダから
「うちのガレージに引っ越さない」と誘われる。
カールとフランクの間の絆が強くなるにつれて、
虐待したり、暴力をふるうリンダのボーイフレンド、
ドイルとの対立が激化する。
出演者:
Billy Bob Thornton .... Karl Childers(カール)
Lucas Black (II) .... Frank Wheatley (フランク少年)
Natalie Canerday .... Linda Wheatley (リンダ)
Dwight Yoakam .... Doyle Hargraves (ドイル)
カールを演じたビリー・ボブ・ソーントン、
監督・脚本・主演と大活躍です。
BILLY BOB THORNTON ビリー・ボブ・ソーントン
誕生日 1955/8/4 (WIFE)アンジェリーナ・ジョリー
出身 米アーカンソー州ホット・スプリング
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1991年「運命の引き金」◇「フォー・ザ・ボーイズ」
1992年「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」
1993年「トゥーム・ストーン」
1994年「幸福の条件」「沈黙の要塞」
1995年「デッドマン」「ヘンリエッタに降る雪」
1996年「スリング・ブレイド」「ザ・ウィナー」
1997年「Uターン」
1998年「アルマゲドン」◆
「パーフェクト・カップル」「シンプル・プラン」◆
「ワイルド・スモーカーズ」◆「アラン・スミシー・フィルム」
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「PRINCESS MONONOKE」(声)
2001年「バンディッツ」◇「バーバー」◇「チョコレート」
その他の出演者:
J.T. Walsh .... Charles Bushman
John Ritter .... Vaughan Cunningham
James Hampton .... Jerry Woolridge
Robert Duvall .... Mr. Childers
Rick Dial .... Bill Cox
Brent Briscoe .... Scooter Hodges
Christy Ward (I) .... Melinda
Sarah Boss .... Marsha Dwiggins
Kathy Sue Brown .... Theresa Evans
Wendell Rafferty .... Melvin
Bruce Hampton (II) .... Morris
User Rating: 8.0/10 (11921 votes) top 250: #135
オトーサン、
「おお、スゲエ!」
世界の名画250本のうちの
第135位。
User Comments:
Evoraさん
Guelph, Ontario, Canada
1998年10月20日
感動的で、考えさせる素晴らしい映画。
ハリウッド的なアクションはないが、
この映画は美しく表現された映画である。
豪華であるだけでなく、多くの感情を呼び起こす。
そして、それはほかの映画からは得られないものである。
その演技は、強力である。
登場人物の表面的な単純の下には、複雑な感情が秘められている。
プロットも単純で、奇妙であるが、
実にリアルに感じられる。
その演技、プロットと撮影によって、
この映画は、極めて感動的である。
オトーサン、
殺人の怖さを痛感しました。
先日見たのは、「罪と罰」の無差別殺人。
今日見たのは、自己犠牲からの殺人。
人間が人間を殺すというのは、あってはならないはず。
でも、この映画は、それがごく自然に思えてしまうから、
不思議です。映画力でしょう。
なお、スリング・ブレイドとは、
芝刈り機の刃と字幕に出ていました。
007/消されたライセンス
オトーサン、
今日は、007シリーズの第16弾。
ロジャー・ムーアではなく、ティモシー・ドルトン。
「このひと、はじめて。ピンとこないなあ」
日替わりボンド役者では、混乱しますよね。
原題:Licence to Kill (1989)
監督:John Glen (II)
脚本:Michael G. Wilson / Richard Maibaum
Genre: Action
Country: UK
上映時間:133分
あらすじ:
麻薬手入れの直後、
CIAのエージェントであるフェリックス・ライターが結婚。
彼が逮捕した麻薬のボスが逃走し、復讐。
ライターはサメに足を食われ、彼の妻は殺される。
旧友ジェームス・ボンドは、復讐を誓う。
Mは、007に新任務を命令するが、
ボンドは、秘密諜報部を去り、
殺人に責任がある連中を殺すために
広大な世界へと乗り出していく。
出演者:
Timothy Dalton .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Carey Lowell .... Pam Bouvier (パム)
Desmond Llewelyn .... Q (Q)
どうもティモシー・ドルトンの007は、
ピンときません。
ボンドガールもいまいち色気が不足です。
いつも秘密兵器を開発しているQが、
また出てきたので安心しました。
「もう、いい年だなあ」
Robert Davi .... Franz Sanchez (サンチェス)
Benicio Del Toro .... Dario (ダリオ)
悪役陣のサンチェス、
「まあ、こんなものかなあ」
オトーサン、叫びます。
「おっ、ベニチオ・デル・トロだ!」
サンチェスの手下として出演。
若いのに、不思議な存在感がありました。
では、新しい007のティモシー、そしてベネチオ。
2人の経歴を見ましょう。
TIMOTHY DALTON ティモシー・ダルトン
誕生日 1946/3/21
出身 英ウェールズ州コルウィン・ベイ
父は広告代理店の重役。
64年、イギリスの劇団ナショナル・ユース・シアターに出演。
ロンドンの王立演劇学校を卒業し、
シェイクスピア劇で認められる。
68年「冬のライオン」で映画デビュー。
「007/リビング・デイライツ」「007/消されたライセンス」で
ジェームズ・ボンド役を務めた。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1968年「冬のライオン」◆
1970年「クロムウェル」「嵐が丘」
1971年「クイン・メリー/愛と悲しみの生涯」
1975年「殺しの許可証」
1978年「セクス・テット/結婚狂奏曲」
1979年「アガサ・愛の失踪事件」
1980年「フラッシュ・ゴードン」
1981年「ココ・シャネル」
1985年「贖われた7ポンドの死体」
1987年「007/リビング・デイライツ」◇
1988年「ブレンダ・スター」「この命尽きるまで」
1989年「007/消されたライセンス」◇
1990年「仮面の愛/マスカレード」
1991年「ロケッティア」◇
1993年「ネイキッド・イン・ニューヨーク」
1997年「美容師と野獣」「アンダー・フィールド」
1998年「ブルズ・アイ」
1999年「レジェンド・オブ・エジプト」(TM)
2000年「エクソシスト/トゥルー・ストーリー」
BENICIO DEL TORO ベニチオ・デル・トロ
誕生日 1967/2/19
出身 米プエルトリコ
13歳の時にペンシルバニアへ移る。
弁護士を目指しカリフォルニア大学に入学し、
経営学を学ぶが、1年生の時に演劇科に転じる。
その後、ニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエア演劇学校と
ストラ・アドラー・コンサーパトリー、
ロサンゼルスのアクターズ・サークル・シアターで本格的に演技を学ぶ。
テレビ「マイアミ・バイス」のゲスト出演を経て、
88年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」で映画デビュー。
2000年「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞した。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1988年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」
1989年「007/消されたライセンス」
1990年「ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争」
1991年「インディアン・ランナー」「チャイナ・ムーン」
1992年「1492・コロンブス」
1993年「フィアレス」
1995年「ザ・プロデューサー」「天使の涙」「ユージュアル・サスペクツ」
1996年「バスキア」「フューネラル/流血の街」「ザ・ファン」
1997年「エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち」
1998年「ラスベガスをやっつけろ」
2000年「スナッチ」「トラフィック」「誘拐犯」
2001年「プレッジ」
その他の出演者:
Talisa Soto .... Lupe Lamora
Anthony Zerbe .... Milton Krest
Frank McRae .... Sharkey
Everett McGill .... Killifer
Wayne Newton .... Professor Joe Butcher
Anthony Starke .... Truman-Lodge
Pedro Armendariz Jr. .... President Hector Lopez
David Hedison .... Felix Leiter
Priscilla Barnes .... Della Churchill
Robert Brown (I) .... M
User Rating: 6.1/10 (4381 votes)
低いですねえ。
低すぎますねえ。
ティモシー・ダルトンもそれなりに頑張っていて、
筋書きも波乱万丈で面白い映画だと思うのですが。
「そんなに低いスコアの映画じゃないだろうに」
User Comments:
GaryMookさん
New Hampshire, USA
1999年1月1日
フレミングのボンドが帰ってきた
007シリーズで最も過小評価されている映画。
イアン・フレミングの原作から
題名をもらっていない最初の映画であるのに、
その精神において、フレミングの原作に最も近いというのは、皮肉である。
題名だけが、以前からフレミングの原作との掛け橋になっていた
ロジャー・ムーアものは、フレミングのボンドらしくなかった。
この映画は、「007/リビング・デイライツ」以降の
ダルトンものである。
今回のダルトン=ボンドは、
もの柔らかなスーパー・エージェントであるが、
むらっ気があって、無謀そのものである。
つまりは、人間的といえようか。
ボンドは、麻薬貴族サンチェスの手にかかった友人、
フェリックス・ライターとその妻殺しへの復讐を誓う。
サンチェスを演じるロバート・ダビは素晴らしい。
ボンドは、CIAのエージェント、パムに支援される。
バムを演じるのは、カーリー・ローウェル。
彼女は、ボンドガール中でトップ5のリストに入る。
この映画は、
フレミングの短編小説 "The Hildebrande Rarity" から
ストーリーの一部を借りている。
サンチェスの不運な手下、ミルトン・クレストは、
短編小説に出ている人物そのものである。
サンチェスと彼のガールフレンドであるルペとの関係は、
まったくのオリジナルであるが、
原作にあるクレストとその妻リズの関係からヒントを得ている。
また、フレミングの物語から
ライターがサメに喰われる陰謀シーンにある
"生かしておけ、死ぬほど苦しめ」(Live and Let Die)
というせりふが引用されている。
もうひとつは、
「フォー・ユア・アイズ・オンリー」にある、
「高速モーターボートで環礁の上を引っ張られる」シーンである。
こうした印象的で効果的なシーンがある
LALD の場所を発見できなかったとは、
EONの権力者たちは、一体、何をやってたんだと思う。
この映画は、リアルで信じられる物語を呼び物にしている。
それに、ボンドを演じるドルトンと
サンチェスを演じるダビ、このふたりの見事な冷酷ぶりを
加味するならば、長い目で見て、
007シリーズにおける最良の映画と言ってもいいのではないか。
オトーサン、
シリーズ007のDVDには、
3、40分もの特典映像がついていて、
時間をとられるのは困るのですが、
製作の内幕が分かるので、必ず見ています。
今回の作品は、メキシコが舞台。
何でも、007シリーズも後のほうなると、
そう大ヒットばかりしないので、
製作者のアルバート・ボロッコリから制作費削減命令が出たそうです。
そこで、人件費の安いメキシコへ。
ところが、その撮影所は地震で壊れて、雨漏りがする始末。
高地で空気は薄いうえに、排気ガスが充満。、
おまけに午後4時になる雨。
途中でブロッコリが急病になるなど散々だったそうです。
そして、公開されると、不入り。
オトーサン、
そうした事実を知ってしまうと、
「よく頑張ったなあ。
せめてオレだけでも、いいスコアをつけてあげなくては」
そう思ってしまうのです。
007/ユア・アイズ・オンリー
オトーサン、
今日は、007シリーズの第12弾目。
これは、ショーン・コネリーでなく、ロジャー・ムーア。
「まあ、見慣れてしまえば、違和感ないなあ」
それに、シリーズ第1作の「ドクター・ノオ」と較べれば、
格段にセットも豪華になっているし、垢抜けています。
原題:For Your Eyes Only (1981)
監督:John Glen (II)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum ほか
Genre: Action
Country: UK
上映時間:127分
あらすじ;
英国の電波監視船が、
ワルシャワ条約加盟国の海岸沖で
なぜか撃沈された。
船上には、英国がポラリスへの指示に使う
ATACと呼ばれるミサイル誘導装置が乗っていた。
英国は、その捜査のため、ジェームス・ボンドを派遣する。
ソ連も気付いている。
かれらが奪う前に、
どんな犠牲を払っても、装置を取り戻さねばならない。
出演者:
Roger Moore .... James Bond(ジェームス・ボンド)
Carole Bouquet .... Melina Havelock(メリナ)
Topol .... Columbo (コロンボ)
ボンドガールのメリナ、
「おお、美人だ」
フランス一の美人だそうです。
オトーサンのタイプでもあるので、
経歴を見てみましょう。
CAROL BOUQUET キャロル・ブーケ
誕生日 1957/8/18
出身 仏ニュイイシュールセーヌ
コルセルヴァトワールで演技を学ぶ。
在学中の77年「欲望のあいまいな対象」で映画デビュー。
89年「美しすぎて」でセザール賞主演女優賞受賞。
活躍度 △↓
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1977年「欲望のあいまいな対象」
1981年「007/ユア・アイズ・オンリー」「愚か者の日」
1983年「アバンチュールはデュエットで」
1985年「フレンチ・ポリス」
1987年「デ・ジャ・ヴュ」
1989年「バンカーパレス・ホテル」
「ニューヨーク・ストーリー」「美しすぎて」
1992年「タンゴ」
1993年「他人のそら似」「恋の選択」
1996年「愛の破片」
1998年「天使の肉体」
2001年「WASABI」
「WASABIで末広涼子と共演していたっけ?」
007に出演したのが、1981年、24歳。
WASABIに出たのが、2001年、44歳。
オトーサンが気づかなったのは、
もはや、昔の面影がなかったからでしょうか。
その他の出演者:
Lynn-Holly Johnson .... Bibi Dahl
Julian Glover .... Aristotle Kristatos
Cassandra Harris .... Countess Lisl
Jill Bennett (I) .... Jacoba Brink
Michael Gothard .... Emile Locque
John Wyman .... Erik Kriegler
Jack Hedley .... Havelock
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Desmond Llewelyn .... Q
Geoffrey Keen .... Sir Frederick Gray, Minister of Defense
Walter Gotell .... General Anatol Gogol
James Villiers .... Bill Tanner, Chief of Staff
User Rating: 6.7/10 (4160 votes)
オトーサン、
首をかしげます。
「変だなあ。
潜水シーンはかったるかったけど、
あとは手に汗にぎるシーンばかりだったけどなあ」
User Comments:
James Bondさん
London, England
1998年10月15日
「みんな何処に行ったんだ?」
この映画は最もベーシックなボンド映画である。
しかし、最も忘れられたボンド映画の1つでもある。
1981年になると、
ムーアはボンド役に慣れ過ぎて、
目立たなくなってしまった。
昔からのボンドフアンにはうれしいことだが、
製作者のアルバート・ブロッコリは、原点に戻るべく、
この映画では、ファンタジーの要素をややカットして、
その分、アクションに力を入れることにした。
スキー、ロック・クライミング、銃撃シーンなど
ひとひねりした筋書き満載である。
無敵の悪党はいないのは物足りないが、
そういう意味では、登場人物は、
鼻を殴られて、痛がっている!あたりは、
「サンダーボール作戦」のラルゴや
「FRWL」のレッド・グラントに似ている。
それから、昔からのボンドフアンは、
アーネスト・ボロフェルドの老いた代理人が死んで、
がっかりしたのではないか。
オトーサン、
こうした昔ながらのボンドフアンの
ユーザーコメントを翻訳しようとすると、
困ることがあります。
何しろ、
「サンダーボール作戦」のラルゴや
「FRWL」のレッド・グラントに似ている」
と書かれても、何のことか分からないからです。
そこで、苦しいときのインターネット頼み。
前にご紹介した素敵なボンド・サイトで調べてみました。
007シリーズ解説
「そうか、
FRWLは、ロシアより愛をこめて
"From Russia With Love" の略だったんだ」
この映画、
ボンドの大活躍を見ることができ、
かつ、フランスきっての美人が拝めるうえに
ギリシャの僧院の内部、
エーゲ海の島々でのクルージング、
イタリアのスキー・リゾ−トの情景描写など、
観光客が普通は見られないものが見られて、
オトーサン、ゴキゲン。
「こりゃあ、観光映画としても一級だあ」
007/ドクター・ノオ
オトーサン、
週に1度は映画館に行くことにしているのですが、
ゴールデンウィーク明けは、いい映画がありません。
IMDBで見ても、スコアの低い映画ばかり。
「コラテラルダメージ」「キューティブロンド」「スパイダー」
そこで、この週末は、007シリーズに回帰することにしました。
今日の「ドクター・ノオ」は第1作、明日は第12作、あさっては第16作、
いづれもシリーズ中の名作です。
原題:Dr. No (1962)
監督:Terence Young
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum ほか
Genre: Action / SF
Country: UK
上映時間:110分
あらすじ:
英国諜報機関の要員、ジェーム・ボンドが、
西インド諸島に同僚が殺されて事件の捜査のために派遣される。
かれの到着は、誰にも歓迎されなかったが、
やがて、かれは殺人者の跡をたどっる。
その結果、秘密の化学者、ドクター・ノオにたどりつく。
しかし、分かったことは、予想もつかぬ重大事だった...
出演者:
Sean Connery .... James Bond (ジェームス・ボンド)
Ursula Andress .... Honey Ryder(ハニー・ライダー)
Joseph Wiseman .... Dr. No(ドクター・ノオ)
やはり、ボンドが出てくるとうれしいものです。
「若いなあ。ウブだなあ。俊敏だなあ」
初代ボンド・ガールのウルスラ・アンドレスは、
あまりうまい演技だとは思いませんし、
オトーサンのタイプでもありませんが、
記念すべき登場人物なので、
やはり経歴を見ておきましょう。
URSULA ANDRESS ウルスラ・アンドレス
誕生日 1936/3/19
出身 スイス・ベルン
16才の時、美術留学生としてパリに渡り、
翌年ローマに移る。そこでスカウトされ、
54年、映画デビュー。
マーロン・ブランドの勧めでパラマウントと契約し、ハリウッドへ。
62年「007/ドクター・ノオ」で初代ボンドガールを務めた。
活躍度 ▲→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1962年「007/ドクター・ノオ」
1963年「アカプルコの海」「テキサスの四人」
1965年「炎の女」「何かいいことないか子猫チャン」
「華麗なる殺人」「カトマンズの男」
1966年「ブルー・マックス」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「サファリ大追跡」
1971年「レッド・サン」
1975年「アフリカ特急」
1976年「白衣に秘められた幻想」「サファリ特急」
1979年「ピンクのルージュ」
1981年「タイタンの戦い」
Dr. No(ドクター・ノオ)のジョセフ・ワイズマンは、
予想以上に知的な役者さんでした。
「ワイズマン=賢者。名は体を表すというからなあ」
JOSEPH WISEMAN ジョセフ・ワイズマン
誕生日 1918/5/15
出身 カナダ・モントリオール
活躍度 △→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1951年「探偵物語」
1952年「革命児サバタ」
1954年「銀の盃」
1955年「プロディガル」
1962年「楽しい泥棒日記」「007/ドクター・ノオ」
1968年「グッバイ・ヒーロー」
1969年「USAブルース」
1970年「追跡者」
1972年「バラキ」「暗殺・サンディエゴの熱い日」(TM)
1974年「怒りの凶弾」(TM)
1977年「ワールドシリーズ殺人事件」(TM)
1979年「25世紀の宇宙戦士キャプテン・ロジャース」(TM)
1981年「炎の砦マサダ」(TM)
1983年「天使の自立」(TM)
1986年「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「クライム・ストーリー」(TM)
1988年「レディ・スカーフェイス」(TM)
その他の出演者:
Jack Lord .... Felix Leiter
Bernard Lee (I) .... M
Anthony Dawson (I) .... Professor Dent
Zena Marshall .... Miss Taro
John Kitzmiller .... Quarrel
Eunice Gayson .... Sylvia Trench
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Peter Burton .... Major Boothroyd
Yvonne Shima .... Sister Lily
Michel Mok .... Sister Rose
Marguerite LeWars .... Photographer
William Foster-Davis .... Superintendent Duff
User Rating: 7.1/10 (5847 votes)
オトーサン、
「高いスコアだなあ、やはり」
User Comments:
Ron Panarottiさん
Brick, NJ
2001年5月25日
007シリーズの記念すべきスタート...
最初のボンド映画は、やや荒削りである。
例えば、タバコに火をつけるところで
ボンドのテーマ音楽が鳴り響いたりする。
とはいえ、見ごたえがあることには変わりはない。
現代の基準で見ても、実際、暴力的な映画の1つである。
ショーン・コネリーは、他のボンド俳優とは比べものにならないほどよい。
彼が姿を見せ、そして
物柔らかな性的魅力と誰も勝てない男らしさを披露してくれる。
本当によかったのは、ピーター・ハントの手になる速いペースの編集である。
比較的短い上映時間だが、よりスリムで、より効果的なボンド映画となった。
(一番短いのは、「ゴールド・フインガー」)
後に続くボンド映画では、007が駆けずり回りすぎると思う。
ウルスラ・アンドレスは、忘れ難い形で登場する。
まるでギリシャの女神のように海から立ち上がる。
後に続く数多くのボンドガールのお手本を示してくれた。
ドクター・ノオを演じたジョセフ・ワイズマンは、
後半になるまで、登場してこない。
この男は誰なのか、
一体、こんなに恐ろしい悪事をやる奴は
どんな奴なのか、想像がふくらんでしまう。
この結果、劇的緊張が高まり、映画が面白くなる。
そのワイズマンは、控え目だが、ぞくぞくさせる演技をしている。
ジャック・ロードは、最良のフェリックス・ライター役を演じている。
ボンド・シリーズに対する私の不満は、
かれが、いつも異う俳優によって演じられるように見えることである。
この映画、比較的低予算で作られたのだが、そうは見えない。
この「ドクター・ノオ」は、007の冒険への旅立ちとして見事な作品であり、
実際シリーズのなかでよく出来た映画である。
オトーサン、
このユーザーコメントを書いたRon Panarottiさんは、
相当の007(ダブル・オー・セブン)のフアンだと思いました。
また、鑑賞眼もなかなかです。
「ウルスラ・アンドレスは、忘れ難い形で登場する。
まるでギリシャの女神のように海から立ち上がる」
という記述などは、お見事です。
でも、正直言って、
この第1作、セットがお粗末でした。
女性の髪型もお化粧もいかにも昔のもの。
出てくるクルマだって、
60年代だから、いかにも古臭いのです。
「テールフィンだものなあ」
「...テールフィンってなあに?」
60年代に流行したサイドボディのラインで、
さめの背びれのようになっているのです。
流体力学の見地から、ジェット機に採用されたのを
早く走るイメージづくりのためにクルマに採用したのです。
ファーゴ
オトーサン、
これもTSUTAYAの新作コーナーで借りてきたもの。
昨日の「罪と罰」の現代版が結構面白かったので、
「もしかして、今日は外れかもなあ」と警戒してみはじめました。
ところが、ところが、予想に反して、これが大当たり!
原題:Fargo (1996)
監督・脚本:Joel Coen & Ethan Coen
Genre: Drama / Crime / Thriller
Rated R for strong violence, language and sexuality.
Country: UK / USA
上映時間:98分
あらすじ:
ジェリー・ランディガードは、
お金に困って、絶望の底で、自分の妻を誘拐して、
その裕福な父親から身代金を要求して、
分けあう仲間を雇う計画を思いつく。
ジェリーは、さほど狡猾ではないくせに、
ノース・ダコタのファーゴなる凍りついた北の大地で
2人の敗残者を雇う。
そして、事態はますます悪化しはじめる。
だが、ジェリーは、腕をこまねいて見守るしかない。
出演者:
William H. Macy .... Jerry Lundegaard(ジェリー)
Frances McDormand .... Marge Gunderson (マギー:女性刑事)
Steve Buscemi .... Carl Showalter (カール:誘拐者)
Peter Stormare .... Gaear Grimsrud (ゲア:誘拐者)
上記の2名とも、いままで見たことのない
個性的な役柄をうまく演じていて、感心しました。
ウィリアム・H・メイシーは、
お金ほしさに妻の誘拐をもちかける男、
フランシス・マクドーマンドは、
妊娠中で画家の夫と熱愛中の女性刑事、
経歴をみましょう。
WILLIAM H.MACY ウィリアム・H・メイシー
誕生日 1950/3/13
出身 米フロリダ州マイアミ
TVシリーズでは「ER 緊急救命室」のモーガン・スターン医師役で活躍。
「ファーゴ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
活躍度 △↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1987年「ラジオ・デイズ」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ボビー・フィッシャーを探して」
1994年「依頼人」
1995年「告発」「陽のあたる教室」
1996年「ミシシッピーの亡霊」「ファーゴ」◆
1997年「エアフォース・ワン」◆「ブギーナイツ」
1998年「カラー・オブ・ハート」「サイコ」◆
「シビル・アクション」◆
1999年「ミステリー・メン」「マグノリア」◆
2001年「ジュラシック・パークV」◇
FRANCES McDORMAND フランシス・マクドーマンド
誕生日 1957/6/23
出身 米イリノイ州
イェール大学の演劇学部で学ぶ。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1984年「ブラッドシンプル」
1987年「赤ちゃん泥棒」
1988年「ミシシッピーバーニング」
1990年「ミラーズ・クロッシング」▲「ダークマン」
1991年「夢の降る街」
1992年「お葬式だよ全員集合!」「愛を奏でて」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「ワイルドメン」
1995年「ラングーンを越えて」「パルーカヴィル」
1996年「ファーゴ」「真実の行方」「ローンスター」
1997年「モンタージュ/証拠死体」「パラダイス・ロード」
1998年「MADELINE」「TALK OF ANGELS」
1999年「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」◇
2000年「ワンダー・ボーイズ」◆
「あの頃ペニー・レインと」
2001年「バーバー」
その他の出演者:
Kristin Rudrud .... Jean Lundegaard (ジーン:誘拐される妻)
Harve Presnell .... Wade Gustafson
Tony Denman .... Scotty Lundegaard
Gary Houston .... Irate Customer
Sally Wingert .... Irate Customer's Wife
Kurt Schweickhardt .... Car Salesman
Larissa Kokernot .... Hooker #1
Melissa Peterman .... Hooker #2
Steve Reevis .... Shep Proudfoot
Warren Keith (I) .... Reilly Diefenbach
Steve Edelman .... Morning Show Host
User Rating: 8.2/10 (36550 votes) top 250: #65
オトーサン、
まったく期待していなかったので、
「おー! 世界の名画の65位!
ほんとうかよ」
User Comments:
Andrew Harmonさん
Washington, DC
2001年4月2日
ブーブー言うな!
「このひと、どんな風に見える?」
「ああ、つまらない人、でも、ちょっと面白いひとよね」
「ええ、どんな風に?」
「まあ、普通よね」
これが、警官ブレイナードMNと証人が犯罪捜査で交わす会話である。
これが、コーエン兄弟監督の最も素晴らしい映画での
重要な対話のひとつである。
勿論、彼らの他の作品と比べることができる。
「ブラッド・シンプル」「赤ちゃん泥棒」
「バートン・フィンク」「ビッグ・リボウスキ」
しかし、これは、感情的にも、他の映画よりも
ずっと筋書きもアートもドラマもコーエン兄弟風である。
この映画では、好ましい人物ではないが、
忘れ難い人物たちが登場する。
筋書きは、はじめは単純にみえるが、やがて混沌としてくる。
それが、実に自然なのだ。
映画のはじめに、ジェリーがバーでカールたちに誘拐をもちかける
これは、いかにも大げさな会話である。
そして、雪に埋もれたノ−スダコタのファーゴという町を淡々と描き、
最後に、マージが材木細断機で相棒を粉砕している犯人と対決するシーンが
これまた淡々と描かれる。
フランセス・ マクドーマンドも、当然、オスカーに価する演技である。
よくバランスがとれて、知的で妊娠している警官を演じており、
奇妙な行方不明者の捜査において単純ながら自分自身の手法に
自信をもっている。
そしてウィリアム・H.メイシーは、その演技で
ワンツーパンチを繰り出している。
しがない中古車のセールスマンとして
注目されやすいやりかたで金もうけに熱中している演技が最初のパンチ。
次には、告発されて怖がっている男の演技で2度目のパンチ。
映画での2つの最も良いシーンは、
マージが出ているものである。
ブレナード殺人事件と盗難車両について
彼女は、ジェリーに、尋ねる
この女優が、生真面目に、どこかコミカルに
「彼はインタビューから逃げている!」と
叫ぶ演技は、すばらしい。
誰も、こんなにうまい演技はできないだろう。
また、カールとゲアを演じている
スティーブ・バセミとピーター・ストアマーレも、なかなかうまい。
金に困っているジェリーが義理の父をだますのを手伝う
2人のヒットマンである。
バセミは映画史上もっとも強暴で、破天荒な行動をし、
ストマーレは、その沈黙ぶりにしかめっ面をするシーンがある。
ここには、コミカルで素晴らしい才能を見ることができる。
クリスティン・ラドラッドは、
ジェリーの誘拐された妻ジーンの無力さを演じて、際立っている。
この地球上で、さほど知的でない毎日を送っていて、
こうした知的な作品を正当に評価することができるひとならば、
1時間半充分楽しむことができるだろう。
オトーサン、
この知的な洗練された映画をつくった
コーエン兄弟監督に興味をもちました。
JOEL COEN ジョエル・コーエン(誕生日 1954/11/29)
ETHAN COEN イーサン・コーエン(誕生日 1957/ 9/21)
出身 米ミネソタ州ミネアポリス
監督作
1984年「ブラッド・シンプル」
1987年「赤ちゃん泥棒」
1990年「ミラーズ・クロッシング」
1991年「バートン・フィンク」
1994年「未来は今」
1996年「ファーゴ」
1998年「ビッグ・リボウスキ」
1999年「ブラッド・シンプル/ザ・スリラー」
2000年「オー・ブラザー!」
2001年「バーバー」
では、IMDBでもう少し詳しく。
コーエン兄弟という名前ですべての映画を監督する。
ジョエルとイーサンが、一緒に映画を監督することはよく知られている。
彼らは、また一緒に脚本を書き、プロデュースもする。
イーサンは、しっかりと兄と一緒に働く。
彼は、冗談で「2つ頭の監督」といわれる。
兄弟は、マサチューセッツ州グレートバーリントンにある
サイモン・ロック大学を卒業した。
この大学は、高校卒業前に、
16歳で入学する学生のための公認大学である。
ペドロという名前の赤ん坊を養子にした。
才気溢れた兄弟監督の今後の作品が
楽しみです。
真夜中のカーボーイ
オトーサン、
TSUTAYAの新作コーナーをチェック。
この新作コーナーは玉石混交で、警戒しているのです。
「ドストエフスキーの現代版か。面白そうだな」
借りてきましたが、またまたIMDBでの題名探しに一苦労しました。
"Crime and Punishment"と入力すると、何本も出てくるのです。
ようやく監督名で探しあてました。
原題:Crime and Punishment in Suburbia (2000)
監督:Rob Schmidt
脚本:Larry Gross
Genre: Comedy / Drama
Rated R for brutal violence, strong sexuality, language and substance abuse.
上映時間:100分
あらすじ:
ドストエフスキーの「罪と罰」に基づいた現代の寓話。
ロザンヌ(モニカ・キーナ)は、
外見上は完ぺきで人気のある10代の女性。
しかし、彼女は継父に暴行され、
復讐することを決心した。
やがて起こる事件は、
暗いユーモアと現代的なモラルがまじりあう。
ロザンヌは、郊外に住む仲間たちだけではなく、
自分自身の良心とも向き合うことになる。
出演者:
Monica Keena .... Roseanne Skolnik(ロザンナ:10代の主人公)
Vincent Kartheiser .... Vincent (ヴィンセント:友人)
Michael Ironside .... Fred Skolnik(フレッド:継父)
Ellen Barkin .... Maggie Skolnik (マギー;母親)
オトーサン、
ロザンナを演じた若手女優、
「どこかで見たことがあるような気がするなあ」
お次は、ロザンナの母親マギーを演じた女優さん。
「いいなあ。素敵なおばさんだなあ」
そう思って、経歴をチェック。
「レブロンのオーナーと結婚か。
...うまいことやったなあ」
MONICA KEENA モニカ・キーナ
誕生日 1979/5/25
出身 米ニュージャージー
ニューヨークのブルックリンで育ち、
13才でラガーティアにあるフェーム演劇学校に入学。
「BURNING LOVE」というショート・フィルムで俳優デビュー。
映画は97年「スノーホワイト」で初の主役。
テレビでは「ドーソング・クリーク」のアビー役。
活躍度 △↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1995年「あなたが寝てる間に」
1996年「RIPE」
1997年「スノーホワイト」◇「ディアボロス/悪魔の扉」
1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」
2000年「クライム・アンド・パニッシュメント」◇
ELLEN BARKIN エレン・バーキン
誕生日 1954/4/16
出身 米ニューヨーク州ブロンクス
ハンター大学で2年間、歴史を勉強する傍ら、
ロイド・リチャーズに3年間、演技を学ぶ。
その後、ウェイトレスを経て、82年「ダイナー」で映画デビュー。
「ザ・ファン」ではブロック・バスター賞助演女優賞を手にした。
88年に「シエスタ」で共演したガブリエル・バーンと結婚し、
99年離婚。
2000年レブロンのオーナー、ロン・ペレルマンと再婚した。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1982年「ダイナー」
1983年「テンダー・マーシー」「DANIEL」「エディ&クルーザーズ」
「ENORMOUS CHANGED AT THE LAST MINUTE」
1984年「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」「ハリー&サン」
1985年「TERMINAL CHOICE」
1986年「デザート・ブルーム」「ダウン・バイ・ロー」
1987年「ビッグ・イージー」「シェスタ」「メイド・イン・ヘブン」
1989年「シー・オブ・ラブ」「ジョニー・ハンサム」
1991年「スウィッチ/素敵な彼女」
1992年「お気にめすまま」
1993年「MAC」「ボーイズ・ライフ」「白馬の伝説」
1994年「バッド・カンパニー/欲望の危険な罠」
1995年「WILD BILL」
1996年「ザ・ファン」
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◆
1999年「わたしが美しくなった100の秘密」
2000年「クライム・アンド・パニッシュメント」
2001年「恋する遺伝子」
その他の出演者:
James DeBello .... Jimmy
Jeffrey Wright (I) .... Chris
Blake Shields .... Moznick
Conchata Ferrell .... Bella
Marshall R. Teague .... Coach
Nicki Lynn Aycox .... Cecil
Christian Payne .... Dean
Anthony C. Chow .... Teacher
Bonnie Somerville .... Stuck Up Girl
Lucinda Jenney .... Vincent's Mom
Jim Boyce .... Mr. Dwyer
User Rating: 5.6/10 (344 votes)
あまり高いスコアではありません。
出だしがいきなりセックス・シーン。
これでは、B級映画と思ってしまいます。
User Comments:
carlofaricciottiさん
Milan, Italy
2000年7月18日
新しい人生
この映画を見て、最初こう思った。
「なんだ、アメリカン・ビューティのパロディじゃないか」
しかし、見ているうちに、いま見ているのは、
奇妙で心をかき乱す良い映画だと気付いた。
ちょうどわれわれの人生のように、
この映画では、自己処罰、暴力、美と愛と犯罪が
すべて混ざり合っている。
マイケル・アイアンサイドは、
輝かしいB級映画のスターであり、
私は、かれがみだらで、悩みぬいている人物を
演じたのを見たのは、はじめてだった。
涙と血を経験してはじめて新しい人生をつかむ。
これは、宗教的な映画であり、
マーチン・スコーセック監督や
サム・メンデス監督の手になるかのような映画である。
オトーサン、
マイケル・アイアンサイドの経歴を
見るつもりはなかったのですが、
ユーザー・コメントを書かれたミラノのひとがほめているので、
チェックしておくことにしましょう。
うまい役者ですが、脇役に徹しているようです。
MICHAEL IRONSIDE マイケル・アイアンサイド
誕生日 1950/2/12
出身 カナダ・オンタリオ州トロント
オンタリオ芸術大学で学んだ後、
ナショナル・フィルム・ボードで演技の勉強を始める。
どんな役でもワイルドな個性を発揮している。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1981年「スキャナーズ」「面会時間」
1983年「スペースハンター」
1987年「ダブルボーダー」「プロムナイト2」◇
1988年「ウォッチャーズ/第3生命体」◆「怒りの裁き」◆
1989年「頭脳警察」◇「夜ごとの殺人」◆
1990年「トータル・リコール」◆「900万ドルの脱獄囚」◆
1991年「マクベイン」◆「チェイン・ジャンクション」◇
「バトルトラック2053」◇「ハイランダー2/甦る戦士」◆
「キラーイメージ」◇
1992年「ガンクレイジー」◆「殺意の瞬間<とき>」◆
「バーグラント」◆
1993年「ナイト・トラップ/戦慄の銃弾」◆「キリング・マシーン」◆
「フリー・ウィリー」◆「依頼殺人」◆「ボディーハード」◆
1994年「ベストキッド4」◆「レッド・スコルビオン2」◆
「グラス・シールド」◆
1995年「灼熱の甘い夜」◇
「デイモン・ウェイアンズはメジャー・ペイン」◆
「サイコ・アイ/売春婦連続惨殺事件」◇
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」◆「メタル・イーグル」◆
1999年「シカゴ・ドライバー」◆「ザ・リミット」◇
「へヴィメタルFAKK2」(声)
2000年「パーフェクト・ストーム」◆「囁く女」
「クライム・アンド・パニッシュメント」
さて、
オトーサン、
学生時代に、ドストエフスキー研究会に所属していて
盛んに、ロシアの文豪の作品を読みふけりました。
「作家ノートも読んだなあ。
罪と罰についての論文も書きましたよー。
題名、忘れたけどなあ」
青年、ラスコルニコフによる動機なき老婆殺人事件について
その動機を研究したのです。
「なぜ、お前は罪なき老婆をを殺したのか?」
「むしくしゃしたから」
そんな現代的な殺人をすでに文豪は予想していたのです。
真夜中のカーボーイ
オトーサン、
銀座の山野楽器に行って、007シリーズを探しました。
棚に6本並んでいましたが、見てしまったものばかり。
店員に聞いても、それ以上は、在庫がありませんとのこと。
「しょうがないなー、では代わりを」ということで、
アメリカン・ニューシネマの傑作と書いてあったこのDVDを購入しました。
題名が「真夜中のカーボーイ」となっているのが、気になります。
「カーボーイなら、Car Boyになってしまうだろうに」
原題:Midnight Cowboy (1969)
監督:John Schlesinger
原作:James Leo Herlihy
脚本:Waldo Salt
Genre: Drama
上映時間:113分
あらすじ:
「カウボーイ」こと、ジョーは、
テキサスからニューヨークにやってくる。
お金持ちのパーク・アベニューに住む女性たちに
サービスを提供するハスラーになって、
金儲けをしようとしたのだ。
到着直後、彼は20ドルでマネージャーをやってやると
声をかけてくれたホームレスの詐欺男リッヅォに騙される。
金を取り戻すことを決意して、ジョーは、
リッヅォを追いかける。
しかし、かれはよれよれ。
気の毒に思って、世話をしてやろうと
誰も使っていない建物にあるリッヅォの部屋に引越す。
リッヅォがジョーの手助けをすれば、
金づるが見つかるだろうと、2人は楽観的である。
しかし、都会のジャングルのなかで、もうやっていけないことが
まもなく明らかになる。
出演者:
Dustin Hoffman .... Ratso(リッヅォ)
Jon Voight .... Joe Buck(ジョー)
ふたりとも名優ですが、
ジョン・ボイトは、まるで不良のカウボーイそのもの。
代表作ではないでしょうか。
かれが年取った映画しか見ていなかったので、
その若さに驚きました。
「かれにも若いときがあったんだ!」
さて、もうひとり。
ダスティン・ホフマンの演技力は、折り紙つきです。
ふたりの経歴をみましょう。
JON VOIGHT ジョン・ボイト
誕生日 1938/12/29
出身 米ニューヨーク州ヨンカース
高校時代から演劇を学び、
22才の時、オフ・ブロードウェイにデビュー。
67年映画デビュー。
「真夜中のカーボーイ」でニューヨーク批評家協会賞と英国アカデミー賞受賞。
「帰郷」でカンヌ映画祭主演男優賞とアカデミー主演男優賞受賞。
娘に俳優のアンジェリーナ・ジョリーがいる。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1967年「スーパーヒーロー/Mr.フランク」「墓石と決闘」「青春の渚」
1969年「真夜中のカーボーイ」
1971年「キャッチ22」「脱出」
1974年「コンラック先生」「オデッサ・ファイル」
1975年「殺意の行方」
1978年「帰郷」◇アカデミー主演男優賞
1979年「チャンプ」
1982年「大狂乱」
1983年「五人のテーブル」
1985年「暴走機関車」
1986年「デザート・ブルーム」
1990年「エタニティ/永遠の愛」
1994年「傷だらけのカーボーイ」
1995年「ヒート」
1996年「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「アナコンダ」◇「ローズウッド」「レインメーカー」◆
「クロスゲージ」
1998年「Uターン」「フランダースの犬」◆「エネミー・オブ・アメリカ」◆
「ジェネラル/天国は血の匂い」
1999年「バーシティ・ブルース」◆
2001年「パール・ハーバー」◆「トゥームレイダー」◆「アリ」
DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン
誕生日 1937/8/8
出身 米ロサンゼルス
幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、
ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。
パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、
58年カレッジを卒業。
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、
生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。
舞台でも長く活躍できず、
"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。
67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。
同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でもノミネートされ、
79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。
88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。
私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優アン・バーンと結婚。
80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1967年「TIGER MAKES OUT」「100万ドル大捜査」
「卒業」
1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」
1970年「小さな巨人」
1971年「ケラーマン」「わらの犬」
1972年「アルフレード・アルフレード
1973年「パピヨン」
1974年「レニー・ブルース」
1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」
1978年「ストレート・タイム」
1979年「アガサ 愛の失踪事件」
「クレイマー、クレイマー」
1982年「トッツィー」
1985年「セ−ルスマンの死」
1987年「イシュタール」
1988年「レインマン」
1989年「ファミリービジネス」
1990年「ディックトレーシー」
1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」
1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」
1995年「アウトブレイク」
1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」
1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」
1998年「スフィア」
1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」
その他の出演者:
Sylvia Miles .... Cass
John McGiver (I) .... Mr. O'Daniel
Brenda Vaccaro .... Shirley
Barnard Hughes .... Towny
Ruth White (II) .... Sally Buck
Jennifer Salt .... Annie
Gilman Rankin .... Woodsy Niles
Gary Owens (I) .... Little Joe
T. Tom Marlow .... Little Joe
George Eppersen .... Ralph
Al Scott .... Cafeteria Manager
Linda Davis (I) .... Mother on the Bus
J.T. Masters .... Old Cow-hand
User Rating: 8.0/10 (6524 votes) top 250: #180
オトーサン、
叫びます。
「おお、世界の名画の180位だ!」
この映画、アカデミーシ賞の
監督賞、作品賞、脚本賞を受賞し、
ジョン・ボイドもダステイン・ホフマンも
ノミネートされた名画なのです。
User Comments:
Max Gordonさん
Ardsley, New York
2002年5月5日
都会の不安な迷路。
シンプルな筋書きである。
テキサスの若者が、1070年代のニューヨークで、
男性売春婦として金儲けをしようとする。
実に、シンプル。
しかし、この映画は、単に、
人々について、
人生について、
生き残るとはどういうことかについて
教えてくれるだけではない。
映画史上、最も忘れ難い友情というものを見ることができるのである。
この映画のショットをじっくり見ていると、
リッヅォとジョーの間に友情以上のものを見ることができる。
そのシーンについて言及したい。
"O'Daniel" で気持ちの悪い体験をした後、
ジョーは、リッヅォを追いかけはじめる。
そのシーンでは、リッヅォはジョーのすぐそばにいるものの
ふたりの心は離れている。
ジョーが地下鉄でリッヅォを捕まえようとしているシーンも面白い。
二人の間には、大勢の乗客たちがいる。
しかし、ジョーがようやく乗客たちの間を通り抜けると、
もはや地下鉄の車内にはリッヅォ以外、誰もいない。
ジョーが追いかけ、リッヅォが逃げようとしているときに、
ジョーの過去の出来事が速いショットで浮んでくる。
それが、次のパラグラフで言及したい点である。
ジョーは、リッヅォの首を締めつける。
頭に来ているので、何をやらかすのか自分でも分からない状態になっているのだ。
このシーンでは、面白い音楽があり、興味倍増である。
音楽は、都会という憎悪が壁のように立ちはだかる迷路に
吐け気を催し、揺れるような効果音を加えている。
是非、もう1つのシーンに言及しておきたい。
ジョーの人生をゆがめてしまった過去の体験を見るシーンがある。
彼は、過去と現在のはざまでゆれ動く。
その一例だが、彼らがジョーのガールフレンドを連れ去るとき、
最初、テキサスで彼女がクルマのなかにいる時、彼が追いかけていくシーンがある。
そして、彼は、裸の彼女をNYで追いかけている。
警察が、ジョーのガールフレンドがレイプされたと気付いてやって来たとき、
群衆のなかに、リッヅォがいる。
まるで、彼の後をつけてきたようである。
あるいは、リッヅォが恐怖の源であるかのように見える。
同じシーンで、ボールが建物にぶつかる。
その直後、ジョーがフェンスの中で殴られているシーンがある。
再び、そのシーンでは、奇妙なことが起こる。
壊れたガラス瓶で、ジョーを傷つけようとしている
リッヅォのショットが写る。
彼は、目を覚まさなければならない。
素晴らしいが、混乱させる出来事である。
ジョーとリッヅォの友情は、
ハンフリー・ボガートとクロード・レイン、
ジャック・レモンとトニー・カーティス
ウィル・サンプソンとジャック・ニコルソン
そうした有名な友情と同様に映画の歴史に残るだろう。
しかし、彼らの友情には違いがある。
ジョーは、リッヅォが自分を助けようとしているのか
あるいは、他のひとびとと同様に傷つけようとしているのか
それが、最後までわからないのである。
オトーサン、
見終わって、世界の名作とは思えませんでした。
この映画がつくられたのが、1969年。
それから40数年という長い時間が過ぎていきました。
もはや、この映画は、風変わりな小品という位置付けに
なってしまったのではないでしょうか。
スパイダーマン
オトーサン、
最初、この映画、完全に馬鹿にしていました。
「蜘蛛男?気持ち悪い。バットマンの焼き直しかね?」
予告編を見ただけでは、そんな感じがしたのです。
ところが、ソニー・ピクチャーズの提供で、
日米同時公開の快挙と知ると、日本人として悪い気持ちはしません。
「よーし、見にいくぞ!」日曜日の朝8時40分に日劇に駆けつけました。
もう窓口に行列。わかいひとで超満員でした。
原題:Spider-Man (2002)
監督:Sam Raimi
原作漫画:Stan Lee / Steve Ditko
Genre: Action / SF / Adventure / Thriller
PG-13 for stylized violence and action.
上映時間:
あらすじ:
実に奇妙なことが、冴えない高校生ピーター・パーカーに起こる。
放射性のクモに噛まれた後、身体機能が劇的に変わって、
壁を登り、天井に張りつくことができるようになったのだ。
危険の接近を予知する独特の「クモ感覚」も発達してきた。
ピーターは、最初、この能力を金儲けに使うが、
伯父が犯罪者の手にかかって殺された後は、
巨悪と戦うためにその能力を使うことを誓う。
同じ頃、科学者兼実業家のノーマン・オズボーンは、
実験中に神経ガスにやられて、怪物に変身した。
怪力無双のグリーン・ゴブリンになったのだ!
ピーターは、今や、3つのものと戦わねばならない。
神経質なボスのもとで地方紙での新しい仕事を続けるか、
怪物のグリーン・ゴブリンにどうしたら勝てるか、
無二の親友であり、怪物の息子でもあるハリー・オズボーンと戦って、
美しい同級生ジェーン・メアリーの愛情を勝ち取ることができるか?
この挑戦は、スパイダーマンにとっても対応不可能なのだろうか?
出演者:
Tobey Maguire .... Spider-Man/Peter Parker(スパイダーマン/ピーター・パーカー)
Willem Dafoe .... Green Goblin/Norman Osborn(グリーン・ゴブリン /ノーマン・オスボーン)
Kirsten Dunst .... Mary Jane Watson(メリー・ジェーン)
トビー・マグワイアが熱演していて、はまり役。
相手役の怪物を演じるウィリアムデフォーの演技は、たいしたもの。
恋の相手、メリー・ジェーンは、まあまあの演技です。
TOBEY MAGUIRE トビー・マグワイア
誕生日 1975/6/27
出身 米カリフォルニア州サンタモニカ
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1993年「ボーイズ・ライフ」デビュー
1994年「S.F.W.」
1995年「DUKE OF GROOVE」
1996年「JOYRIDE」
1997年「アイス・ストーム」「地球は女で回っている」
1998年「カラー・オブ・ハート」◇「ラスベガスをやっつけろ」◆
1999年「サイダー・ハウス・ルール」◇「楽園をください」◇
2000年「ワンダー・ボーイズ」◇「あのころ僕らは」
2001年「キャッツ&ドッグス」(声)
2002年「スパイダーマン」◇
その他の出演者:
James Franco .... Harry Osborn(ハリー・オスボーン)
J.K. Simmons .... J. Jonah Jameson
Michael Papajohn .... The Burglar
Randy Poffo .... Bone Saw McGraw
Joe Manganiello .... Eugene 'Flash' Thompson
Rosemary Harris .... Aunt May
Ted Raimi .... Hoffman
Cliff Robertson .... Uncle Ben Parker
Bill Nunn .... Joe 'Robbie' Robertson
Bruce Campbell (I) .... Ring Announcer
User Rating: 8.1/10 (335 votes)
高いスコアですねえ。
蜘蛛男が自在にNYの摩天楼を飛び回るのは、
実に快感でした。
User Comments:
sdjonesさん
United States
2002年5月2日
面白い!
私は、映画館で、この映画をとても楽しんだ。
夢中になれる映画だった。
サム・ライミ監督は、アクションのテンションを高く保つだけでなく
物語のなかの人間性を強く打ち出している。
トビー・マグワイアは、最初、ぱっとしない若者として登場し、
放射性の遺伝子組み換えの蜘蛛に噛みつかれてからは、
アスリートでアクロバットを演じられるスーパー・ヒーローに変身する。
この超能力を発見したときの男の子らしい喜びようは、
観客全員に伝わって、多くの笑いが起きていた。
私は、映画化での原作の変更が気にならなかった。
例えば、スパイダーマンの蜘蛛の糸(Web)が、
ピーター・パーカーが発明したマンガとはちがって
彼の手首から出てくるようにしたことも気にならなかった。
メイ叔母さんを演じたローズマリー・ハリス、
ベン・パーカー伯父を演じたクリフ・ロバートソンもよかった。
また、悪魔になったノーマン・オズボーンを演じたウィレム・デフォー
ハリー・オズボーンを演じたジェームズ・フランコも、
メアリー・ジェーン・ワトソンを演じたキルスティン・ダンストも、とても良かった。
端役だったが、新聞発行人を演じたJ.K.シモンズは忘れ難い。
ヨナ・ジェームソンも陽気だった。
完璧な配役である。
また、特殊効果も非常に良かった。
この映画が、コンピュータ合成のイメージだと分かっていても、
楽しみが減るということはなかった。
私は6歳の息子と一緒にこの映画を見に行ったが、
これは大失敗だった。
息子は、グリーン・ゴブリンをとても怖がったのだ。
(ウィレム・デフォーの演技は、実に見事だった)
10歳以下の子供たちをこの映画を見に連れて行かないよう忠告したい。
原作のいかすスパイダーマン(The Amazing Spider-Man)は、
私の子供の頃のお気に入りのマンガだった。
正直、サム・ライミ監督は、よくやったと言いたい!
次回は、怖がっていた6歳の息子抜きで
この映画を見に行くつもりである。
オトーサン、
「この映画、5つ☆だ!」
おとなも子供も楽しめると思います。
青春ドラマとしても、
またマンガの映画化としても
両方のフアンが楽しめるように仕上がっていました。
オトーサンは、
マンガ世代でないので、
電車の中でマンガを読んでいるサラリーマンを見かけると
「お前、ちょっとは勉強しろよ!」といいたくなります。
コミックに弱い世代なので、
この「スパイダーマン」も知りませんでした。
何でも、このキャラクターは、
1962年に登場して今年で生誕40周年。
毎月400万部も売りあげる雑誌のスーパー・ヒーローなのだそうです。
ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントは、この大ヒットで、
ディズニーにならってアニメ映画部門をつくることにしたそうです。
「アニメなら、いまやCGで簡単にできる。
人件費もロケ費もかからないから、経営再建にはいいかもね」
でも、オトーサンのような
007好きの古い世代からすると、
有名俳優や豪華なセット、そして海外ロケといった
ハリウッド映画ならではの楽しみが資本主義の原理から
次第に減っていくのは、とても悲しい気がします。
ネバーセイ・ネバーアゲイン
オトーサン、
007シリーズは、やはりショーン・コネリーという立場です。
ロジャー・ムーアのほうがいいというのは少数派でしょう。
その待望のコネリーがカムバックしてきたのが、この映画です。
本家「オクトパシー」と同時に公開されました。
ところが、この元祖「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のほうは、
不入りだったそうです。
原題:Never Say Never Again (1983)
監督:Irvin Kershner
原作:Kevin McClory /Jack Whittingham
Genre: Action / Adventure
Country: UK / West Germany / USA
上映時間:134分
あらすじ:
ブローフェルドの命令を受けたエージェントが
ドイツにあるアメリカ空軍基地に潜入する。
2機のトマホーク巡航ミサイルを盗み、
巨額の代金をNATOに要求してきた。
イギリスは、「00」要員たちを出動させ、
最後に、冷遇しているジェームス・ボンドを派遣することになる。
ボンドは、戦争を企むものたちを逮捕し、ブローフェルドを殺す。
出演者:
Sean Connery .... James Bond/007(ボンド)
Klaus Maria Brandauer .... Maximillian Largo/#2(ラルゴ)
Barbara Carrera .... Fatima Blush (ファティマ)
Kim Basinger .... Domino Petachi (ドミノ)
ショーン・コネリー、さすがに老いたりという感じです。
悪役のラルゴは、ちょっとソフトバンクの孫さんに似ています。
われらがボンドをいじめるという損な役割です。
おなじみボンドガールは、2人。
フィオナを演じるバーバラ・カレラと
ドミノを演じるキム・ベイジンガーですが、
無名の前者のほうが、華やかで素敵でした。
その他の出演者:
Max von Sydow .... Ernst Stavro Blofeld (ブローフェルド)
Bernie Casey .... Felix Leiter
Alec McCowen .... Q 'Algy' Algernon
Edward Fox .... M
Pamela Salem .... Miss Moneypenny
Rowan Atkinson .... Nigel Small-Fawcett
Valerie Leon .... Lady in Bahamas
Milos Kirek .... Kovacs
Pat Roach .... Lippe
Anthony Sharp .... Lord Ambrose
Prunella Gee .... Patricia Hearing
User Rating: 6.1/10 (3884 votes)
ショーンコネリーが再当板した割には、
スコアが低いですね。
User Comments:
James Bond さん
London, England
1998年10月15日
一見の価値あり
昔からのボンドファンは、
ショーン・コネリーがカムバックしてきたので、
わくわくしている!
映画音楽は、お粗末で、クライマックスがないのが残念だが、
ショーン・コネリーが出ているだけで、
「サンダーボール作戦」を見たものは、
たとえリメイクだ知っていても、
席に釘づけになり、有頂天になって映画を見守るだろう。
コネリーは、幸い、ユーモアのセンスもパンチ力もまだ失ってなかった。
オリジナルの「サンダーボール作戦」よりも大いに進歩している。
1980年代に、レーザー腕時計や角膜の移植といった
いっそう進歩した技術のおかげである!
見所は、世界制覇ゲームとヘルスクラブでの格闘シーンである。
しかも、キム・ベイジンガーが出演している!
オトーサン、
ショーン・コネリーとともに過ごす時間を楽しみました。
でも、映画そのものは、
ユーザーコメントが触れているように、
平板で、釘づけになるようなシーンもありませんでした。
不愉快だったのは、
ボンドが年下の上司に再三いじめられるシーン。
「そりゃないだろう。おまえ。
どんなにボンドがエラかったのか、お前知ってるのか?」
腹が立って、そいつを張り倒したくなったほどです。
馬鹿な上司に、ボンドが従順なのも、不愉快でした。
「会社やめちゃえよ。
お前の力と名声があれば、どこだって食べていけるよ」
そうアドバイスしたいところです。
「007警備保障でも設立すれば?」
セコムよりも繁盛することは間違いないのではないでしょうか。
美しき獲物たち
オトーサン、
「今度の007の邦題は、いいなあ」
シリーズも第14作目になると、製作陣にも疲れが出てくるのでしょう。
コネリーに代わったロジャー・ムーアも、もう年になりました。
原題:View to a Kill, A (1985)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum
Genre: Action
Country: UK
上映時間:126分
あらすじ:
ソ連からマイクロ・チップを入手したが、
それは、核爆発の放射能に耐えられるように
英国がつくったプロトタイプと同じ設計だった。
イギリスは、実業家マックス・ゾーリンが
デザインの細部をロシア人に漏らしたのではないかと疑う。
ジェームス・ボンドが捜査に派遣される。
彼は、ゾーリンが、マイクロ・チップを備蓄し、
奇妙にも、サンアンドレアス溜池の近くで
ボーリングしていることに気付く。
出演者:
Roger Moore .... James Bond(ボンド)
Tanya Roberts .... Stacey Sutton (サットン)
Fiona Fullerton .... Pola Ivanova (ポーラ)
Christopher Walken .... Max Zorin(ゾーリン)
Grace Jones .... May Day(メイデイ:殺し屋)
その他の出演者:
Patrick Macnee .... Sir Godfrey Tibbett
Patrick Bauchau .... Scarpine
David Yip .... Chuck Lee
Manning Redwood .... Bob Conley
Alison Doody .... Jenny Flex
Willoughby Gray .... Dr. Carl Mortner/Hans Glaub
Desmond Llewelyn .... Q
Robert Brown (I) .... M
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Walter Gotell .... General Anatol Gogol
User Rating: 5.9/10 (4337 votes)
オトーサン、
「おやおや、このほうが低いや」
User Comments:
James Bondさん
London, England
1998年10月15日
"Face to face, in secret places. Feel the chill."
驚嘆すべき音楽、おとなしい筋書き、
健全だが、さほど気の散らないファンタジーによって
007シリーズは、ムーア時代を飾った!
配役は完璧である!
クリストファー・ウォルケンは、
これまでのボンド映画で、
最も凶暴な精神病の悪党を演ずる。
しかし、この映画は、
「ゴールドフィンガー」の焼き直しだと非難されている。
そうかもしれないが、よく出来ている。
類似点は、かなり明白であるが、
そうした非難を無視できるほど、
アクションも、アドベンチャーも面白い。
ジョン・スティールがボンドのお抱え運転手になりすますあたりも
この映画がボンド映画のなかで変わっている点である。
なお、ピール夫人は、すでにボンドの妻として殺されている。
オトーサン、
北極、サンフランシスコの金門橋、
パリのエッフェル塔、ロワール川沿いのシュノンソー城など
観光名所の旅を楽しみました。
この映画批評で、007シリーズは8本目になりますが、
もうすこし資料をそろえたくなりました。
「あった!ボンド・フアンって、いるんだなあ」
発見したのは、下記のサイト。
全作品の解説がついた労作です。
007シリーズ解説
「そうか、この映画をもって、ロジャー・ムーアも引退かあ」
オクトパシー
オトーサン、
007シリーズの第13作を鑑賞。
「オクトパシー」は、タコ! 足がたくさん、にょろにょろ。
ボンド映画の出演女優さんたちも、ひとには題名を言えなかったそうです。
放題も「007 タコ」にしたら、誰も見に行かないでしょうね。
原題:Octopussy (1983)
監督:john Glen (II)
原作:Ian Fleming
脚本:George MacDonald Fraser
Genre: Action
Country: UK
上映時間:131分
あらすじ:
「00」要員が、ベルリンの壁を越えて
ファベルジェの「レディーの卵」を大使館に持ちこんだところで、
ばったりと息絶える事件が起きた。
イギリスはその事態を怪しみ、ジェームス・ボンドを派遣する。
007は、この高価な卵の密輸作戦の背後には、
第三次世界大戦を起こそうとしているソビエトの将軍による
陰謀が存在することを発見する。
出演者:
Roger Moore .... James Bond(ボンド)
Maud Adams .... Octopussy(オクトパシー)
Louis Jourdan (I) .... Kamal Khan (カマル)
ボンドガールのなかでは、オクトパシーを演じる女優さんは、
なかなかうまい演技をしていると思いました。
2度も出演したのは、彼女だけだそうです。
その他の出演者:
Kristina Wayborn .... Magda
Kabir Bedi .... Gobinda
Steven Berkoff .... Orlov
David Meyer .... Twin One
Tony Meyer (I) .... Twin Two
Desmond Llewelyn .... Q
Robert Brown (I) .... M
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Michaela Clavell .... Penelope Smallbone
Walter Gotell .... Gogol
Vijay Amritraj .... Vijay
Albert Moses (II) .... Sadruddin
User Rating: 6.3/10 (4190 votes)
これまで見たシリーズのなかでは、
最低のスコアです。
でも、なかなか面白かったですよ。
User Comments:
Mikew3001さん
Hamburg, Germany
2002年4月5日
ジェームス・ボンド、異郷に行く
この映画は一風変わっている。
一方で、ドイツ編のプロットは、素晴らしいスパイ物語になっている。
他のボンド映画「ロシアから愛をこめて」、「私を愛したスパイ」
「ユア・アイズ・オンリー」、「リビング・デイライツ」 そして「ゴールデンアイ」。
ソビエトの将軍が、西欧のサーカスに原爆を持ち込みという陰謀や
スリリングなスパイの対決がテーマである。
他方、映画には2度のインド編があり、
50年代風のエキゾティックなB級映画仕立になっている。
ジャングル、インド人の女空手使いたち、邪悪な首長、
ヨーヨーのような殺人用チェーンソーを持っている子分たち、
船、ワニ、トラ、そして豪華な東洋の宮殿には
タコの形をしたウォーターベッドがあるといった按配である。
ロジャー・ムーアのアドベンチャーには、
非常にスリリングな瞬間がある。
007が大勢にトラ狩のように追われるシーンとか
時間切れになる前に原爆を発見し、起爆装置を止めねばならないシーンなど。
また、同時に、ばかばかしい瞬間もある。
たとえば、007は、ピエロやジプシー芸術家の
衣装をまとったりもする。
全般的に見て、これは007の映画シリーズのなかでは
最もエキゾチックな設定となっている。
家族向きの娯楽作品である。
オトーサン、
007シリーズのDVDには
質の高い特典映像がついていて
それをみるのが毎回愉しみです。
今回は、製作の裏話が愉快でした。
なんでも、この映画13作目と不吉な数字。
コネリー主演のライバル映画も出てきて、
危機感は相当強かったようです。
撮影を開始すると、不吉なことが沢山起こりました。
美術監督の乗った航空機がハイジャック、
走る列車の屋根上でのアクション・シーンの
スタントマンが6ケ月の重傷etc。
オトーサン、
この映画に出てきたカール・ファベルジェ(1846-1920)
のイースター・エッグについては、思い出があります。
「ファベルジェ」は、ロシア皇帝御用達の宝石工芸細工人。
彼の造った工芸品は、ロシアや欧州の皇族たちに好評でした、
なかでも有名なのが「ファベルジェの卵」。
ロシア革命で、英国王室やアメリカの富豪などの手に渡ったおかげで、
「ロマノフの秘宝」「人類最高の工芸品」と大評判。
オトーサンも、一目見たさに、
NYのフォーブス・ギャラリーに通いました。
5番街と12th Streetにあり、無料で一般公開。
ただし、開館日は火、水、金、土の午前10時から午後4時まで。
開館日を知らずに、2度も空振りしました。
ようやくめぐり合え、その見事さに、息を呑みました。
ファンレターを下さった
かわむらひろみさん、
もし、またNYに行かれるようでしたら、
せひ、フォーブス・ギャラリーにも足を運んでください。
死ぬのは奴らだ
オトーサン、
007シリーズのなかでは、この日本語題名は最低だと思います。
英国らしい気品もユーモアも感じられないではありませんか。
ショーン・コネリーが、降板してロジャー・ムーアというのも、
気落ちさせる出来事です。
何でも、コネリーは、もう望み通りの2つのものを手に入れたので、
出演したくないと言っていたそうです。
「その2つって、なあに?」
原題:Live and Let Die (1973)
監督:Guy Hamilton (I)
原作:Ian Fleming
脚本:Tom Mankiewicz
Genre: Action / Adventure
Country: UK
上映時間:113分
あらすじ:
数人の英国諜報員が、麻薬事件の捜査中に
奇妙な環境下で次々と殺されていく。
いずれも、ハーレムの犯罪組織の顔役ビッグと
外交官カタンガに関連しているように思われる。
英国は、ジェームス・ボンドを捜査に送りこむ。
ボンドは、NYに到着したとき、
ビッグの手下にあやうく殺されそうになる。
しかし、この事件を機に主導権を握ったボンドは,
やがてアメリカ本土を10億ドル相当のヘロインで
汚染しようとする陰謀を暴く。
出演者:
Roger Moore .... James Bond (ボンド)
Yaphet Kotto .... Kananga/Mr. Big (カタンガ/ビッグ:悪漢)
Jane Seymour .... Solitaire(ソリテール:巫女)
新007のムーアもなかなか見ごたえがあります。
ここで、ちょっとイタズラ。
R O GER
M O ORE
007
縦に読んでも007という文字が浮びあがってくるでしょう。
ROGER MOORE ロジャー・ムーア
誕生日 1927/10/14
出身 英ロンドン
父は警察官。
美術学校を出て、動画スタジオのトレーサーとなったが、
勧められて映画「シーザーとクレオパトラ」にエキストラ出演。
それをブライアン・D・ハースト監督に認められ、
王立演劇学校で学んだ。
大戦末期、軍務につき、19才で陸軍中尉まで任官した後除隊。
芸能界に戻り、A・ランク・スタジオの大部屋俳優から再スタート。
その後、ハリウッドに渡り、MGMと契約。
74年「007/死ぬのは奴らだ」から「007/美しき獲物たち」まで
ジェームズ・ボンド役を演じている。
テレビでは「アイバンホー」「マーベリック」「セイント」などに出演。
私生活では二度離婚後、
イタリア女優ルイザ・マッティオリと69年結婚。
活躍度 △→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1945年「シーザーとクレオパトラ」
1953年「拾った女」
1954年「雨の朝巴里に死す」
1955年「わが愛は終わりなし」
1959年「奇蹟」
1960年「セブン・セントの決闘」
1961年「サービスの掠奪」
1970年「大逆転」「悪魔の虚像」
1973年「007/死ぬのは奴らだ」
1974年「ゴールド」「007/黄金銃を持つ男」
1975年「ラッキー・タッチは恋の戦略」
1976年「冒険野郎」「シシリアン・クロス」
1977年「007/私を愛したスパイ」
1978年「ワイルド・ギース」
1979年「オフサイド7」「北海ハイジャック」「007/ムーンレイカー」
「シーウルフ」
1980年「サンデー・ラバーズ」
1981年「007/ユア・アイズ・オンリー」「キャノンボール」
「ピンクパンサー5」
1983年「007/オクトパシー」
1985年「007/美しき獲物たち」「顔のない男(露骨な顔)」
1990年「サマー・シュプール」
「ダブル・チェイス/俺たちは007じゃない」
1993年「不死身の男」
1996年「クエスト」
1997年「スパイス・ザ・ムービー」
その他の出演者:
Clifton James .... Sheriff J.W. Pepper
Julius Harris .... Tee Hee
Geoffrey Holder .... Baron Samedi
David Hedison .... Felix Leiter
Gloria Hendry .... Rosie Carver
Bernard Lee (I) .... M
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Tommy Lane .... Adam
Earl Jolly Brown .... Whisper
Roy Stewart (II) .... Quarrel Jr.
Lon Satton .... Strutter
Arnold Williams .... Cab Driver
User Rating: 6.6/10 (3932 votes)
あまりスコアがよくないですね。
User Comments:
jhaggardjrさん
Chicago, Illinois
2002年3月24日
ロジャー・ムーの007デビュー。
ボンド映画の第8作。
この映画は、ロジャー・ムーアが
ジェームス・ボンドとしてデビューした記念作である。
007のシリーズで最良のものではないが、
なかなか面白いアドベンチャーものである。
今回、ボンドはニューヨークのハーレム、
ルイジアナのスワンプ、カリブ海の島を舞台に
カタンガという名のヘロインの密輸人を追う。
捜索中に、たまたま悪役のために働いているソリテールに出会う。
彼女はタロットカード占いの巫女である。
この映画では、この悪党カタンガと美女ソリテールの演技が中心を占めるが、
ムーアも、007としてなかなかお似合いである。
しかし、他の俳優たちは、印象に残らない。
特に、クリフトン・ジェームズは、
ルイジアナ州の保安官を演じているが、風変わりな演技を見せている。
この男は、まるでマンガそのもの。
このキャラは笑える。
彼が道をふさいでのろのろ走っているカキを積んだトラックを運転している年寄りに、
「お前、免許証あるんか?」と叫んだ瞬間は、笑いころげた。
他の助演男優のカタンガ役は下手。
でも、この映画、まだまだ、面白いシーンがいろいろある。
アクション・シーンは、なかなかうまい。
全体として、映画も面白い。
それから、タイトル・ソングがいい。
ポール・マッカートニーが歌っている。
私は1つの疑問を感じた。
一体、Qはどこにいるのか?
4点満点で3点。
オトーサン、
この映画がいまいちなのは、3つのイのせいだと思います。
1)いじましい ...ニューオーリンズが舞台なのに、肝心のカーニバルを撮らない
2)陰険 ... ひっきりなしに、監視役やスパイが登場する
3)インチキ ... ボンドが窮地を逃れる手口がインチキ臭い
そして、これは監督交代のせいだと睨んでおります。
明るくて開放的なテレンス・ヤング監督から
暗く粘着質のガイ・ハミルトン監督へのバトンタッチが
この作風にそのまま出ています。
オトーサン、
それでも、結構愉しめました。
「そうそう、ニューオリンズ観光でスワンプに行ったっけ」
スワンプというのは、ヤナギが垂れ下がった沼地で、
ニューオリンズの街の外は、すべて湿地帯になっています。
ボートの運転手が、ショウをやってくれました。
チキンを餌にワニを釣ってみせるのです。
ワニが水面を滑るように現れてきて、
突然ジャンプしてチキンに飛びつきます。
「おお!」
観光客のどよめき。
運転手が、オトーサンにも釣り竿をもたせてくれましたが、
ワニの重いこと、眼つきのこわいこと。
「ありゃあ、こわかったなあ」
「あなた、顔が引きつってたわよ」
その点、007がワニを舟に見たてて
義経の八艘飛びをやったシーンには、大変、感心しました。
「踏み外したら、お陀仏。よく挑戦したもんだ。
ボンド役者は命がけだ」
そんなことで、ショーン・コネリーが、
007で有名になり、
お金とゴルフざんまいの時間の2つを手にいれたら、
もうワニなんかと遊ぶ気にならなくなったというのも、
分かるような気がします。
「007は、ショーンでないとつまらんなあ」
...でも慣れとは恐ろしいもの。
しばらく我慢してつきあっていると、
「水戸黄門が、東野英二郎でなくてもいいや、
石坂浩二もなかかな似合うじゃん」
という心境になってくるのと似たようなものです。
サンダーボール作戦
オトーサン、
ふたたび007シリーズ鑑賞に復帰。
今回は、TSUTAYAにあった6本を借りてきました。
「しまった。すでに見ていた!」
「30 ワールド・イズ・ナット・イナフ」を借りてきてしまいました。
それでは、残り5本を上映順に見ていきましょう。
この「サンダーボール作戦」は、シリーズ第4作になります。
前回見た日本ロケの「540 007は2度死ぬ」が第5作でしたから、
ひとつ前に遡るわけです。
原題:Thunderball (1965)
監督:Terence Young
このDVDには、テレンス・ヤング監督への
インタビューが特典映像として入っていました。
なかなか面白かったですよ。
どうも彼が、007シリーズ全体の路線を決めたようです。
ボンドガールとして出演した女優さんいわく。
「監督って、まるで007みたいですね。
知的で、チャーミングで」
監督いわく。
「いや、かれほど精力絶倫でないよ」
人名 TERENCE YOUNG テレンス・ヤング
誕生日 1915/6/20-1994/9/7
出身 中国・上海
監督作 1950年「撃滅戦車隊3000粁」
1951年「鷲の谷」
1953年「赤いベレー」
1955年「王女アナ・メンドーサ」
1956年「死の猛獣狩」「ナイルを襲う嵐」(共)
1957年「虎の行動」「熱砂の舞」
1958年「今は死ぬ時ではない」
1959年「若き飛行の群れ」
1960年「ブラック・タイツ」「地獄の罠」
1962年「007は殺しの番号」
1963年「007/危機一髪」
1965年「モール・フランダースの愛の冒険」「007/サンダーボール作戦」
「秘密大戦争」
1966年「悪のシンフォニー」
1967年「残虐の掟」「トリプルクロスむ「暗くなるまで待って」
1968年「うたかたの恋」
1969年「クリスマス・ツリー」
1971年「夜の訪問者」
1972年「レッド・サン」「バラキ」
1973年「アマゾネス」
1974年「クランスマン」
1979年「華麗なる相続人」
1984年「ジグソーマン」
原作:Ian Fleming
脚本:Kevin McClory
Genre: Action / Adventure
Country: UK
上映時間:130分
あらすじ:
スペクターは、最も大胆なプロットを企てた。
そのエージェントが2つの原子爆弾で武装した
英国のヴァルカン爆撃機をハイジャックして、
1億ドルをNATOに要求するのだ。
イギリスかアメリカの主要都市で爆発させるという
スペクターの脅迫が実行される前に、
イギリスは、弾頭を取り戻さねばならない。
そこで、ジェームス・ボンドをはじめ、
すべての「00」要員を各国に派遣する。
出演者:
Sean Connery .... James Bond(ボンド)
Luciana Paluzzi .... Fiona Volpe(フィオナ)
Adolfo Celi .... Emilio Largo (ラルゴ)
Claudine Auger .... Domino(ドミノ)
スペクターのNo.2、ラルゴは、眼帯で目立つだけ。
ボンドガールのドミノとフィオナは、
いずれもあまり印象に残りませんでした。
その他の出演者:
Rik Van Nutter .... Felix Leiter
Guy Doleman .... Count Lippe
Molly Peters .... Patricia Fearing
Martine Beswick .... Paula Caplan
Bernard Lee (I) .... M
Desmond Llewelyn .... Q
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Roland Culver .... Foreign Secretary
Earl Cameron (I) .... Pinder Romania
Paul Stassino .... Major Francois Derval/Angelo Palazzi
Philip Locke .... Vargas
User Rating: 6.8/10 (3920 votes)
まあまあのスコアです。
でも、上映当初は、ビートルズと並ぶ
社会現象を巻き起こしたのです。
User Comments:
bwaynefさん
Cleveland, Ohio
1998年3月28日
究極のボンド映画
レオナルド・マルチンは、正しい。
水中シーンの評判は地に落ちているものの、
それでもなお、これは究極のボンド映画として
私のお気に入りである。
この映画は、あらゆる意味で、
シリーズ最初の長編映画だった。
切符売場で記録的な成功を収めた。
インフレーションは考慮に入れないで、
「過去最大のボンド映画」であることに変わりはない。
その複雑な筋書きと途方もなく大がかりな水中での
アクション・シーンが評判を呼んだ。
しかし、リメイク作品の
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のほうは、
まるで浴槽で撮影されたように見える。
会話は、シリーズのなかで最も機知に富んだものである
フィオナは、助手席にボンドを座らせて、こう話しかける。
「乗るのがお嫌い?」
それに対してボンドは、こう答える。
「僕は、乗せるのが趣味だ」
そして、ボンドの同僚フェリックス・ライターは、
ボンドの女漁りにただ感銘する役として
設定されたとしか思えない。
なお、記録のために言っておくが、
オリジナル・ポスターは、最高である。
オトーサン、
「この映画、失敗作だなあ。
お金をかけただけのことはあって、
お金がたくさん入ってきたから、
興行的には成功したというべきなのだろうけれども」
この映画が、シリーズのなかでは、
出来の悪いほうに属すると思う理由は、
原爆、航空機、船舶といった大掛かりな機材、
ボンドを守る秘密兵器、おなじみボンドカー、
カリブ海のリゾート地ナッソーとカーニバル、
水中撮影を駆使した水中での戦い、サメの来襲など
あまりに盛りだくさんすぎて、
肝心の人間ドラマがおざなりになってしまったことでしょう。
オトーサン、
自慢じゃありませんが、
最後まで、ボンドガールの2人、
ドミノとフィオナの区別がつきませんでした。
「やっぱり130分は長すぎるな。
100分でも長く感じるのだから、
90分以内にしっかり収めてほしいところだ」
狼 男たちの挽歌 最終章
オトーサン、
この映画、表題に「狼」とついているので、
「業者にだまされてはいかんぞ。狼には気をつけよう」
まるで赤頭巾ちゃんのようにおそるおそるこのDVDを借りました。
でも、正解でした。それも、大正解でした。
原題:Die xue shuang xiong (1989)
The Killer,
喋血隻雄
監督・脚本:John Woo
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller
R-rated
Country: Hong Kong
上映時間;104分
あらすじ:
バイオレントな香港アクション映画。
これは、暗殺者、ジェフリー・チョウの物語である。
彼は、この仕事を最後に引退して、
ガールフレンドのジェニーの面倒をみようとしている。
彼を雇った男が裏切ったので、
彼を追っているリー刑事といやいや組むことになる。
ふたりは、友人となり、彼らを殺そうとしているギャングと
最終対決をすることになる。
出演者:
Yun-Fat Chow .... Jeffrey Chow(ジェフェリー;殺し屋)
Danny Lee (I) .... Inspector Li (リー;刑事)
Sally Yeh (I) .... Jennie (ジェニー:歌手)
Kong Chu .... Sydney(シドニー:親友のギャング)
チョウ・ユンファには、敵いませんが、
健闘した2人の俳優さんの経歴を紹介しましょう。
DANNY LEE ダニー・リー 李修賢
誕生日 1953
出身 中国・上海
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1976年「実録/ブルース・リーの死」
1977年「北京原人の逆襲」
1984年「狼の烙印」「漆黒」
1985年「九龍都市バイス/無法都市H・K」
1986年「男たちの絆」「大蛇大戦」
1987年「愛と銃弾の掟」「友は風の彼方に」
「愛と復讐の挽歌」
1988年「香港極道/狼仁義」
1989年「狼/男たちの挽歌・最終章」
「ワイルド・ヒーローズ 暗黒街の狼たち」
「悪漢探偵X 最後のミッション」
1990年「聖戦」
1993年「野獣特捜隊」「ユン・ピョウIN妖刀秘伝」
「八仙飯店之人肉饅頭」
SALLY YEH サリー・イップ 葉倩文
誕生日 1961/9/30
出身 台湾台北
4歳の時にカナダに移住し、
18歳で帰国したところをスカウトされ、映画デビューした。
ツイ・ハーク監督の常連。
活躍度 △↓
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1980年「一根火紫」
1984年「上海ブルース」「新Mr.Boo!鉄板焼」
「チョウ・ユンファの悪霊退治 デビル・バスダーズ」
1985年「プロテクター」「迷宮少女/サイキック・ガール」
「スペクターX」
1986年「北京オペラブルース」
1988年「ロボフォース/鉄甲無敵マリア」「レーザーマン/激光人」
「大丈夫日記」
1989年「狼/男たちの挽歌・最終章」
その他の出演者:
Kenneth Tsang .... Sergeant Randy Chang
Fui-On Shing .... Johnny Weng
Wing-Cho Yip .... Tony Weng
Fan Wei Yee .... Frank
Barry Wong .... Chief Inspector Tu
Parkman Wong .... Inspector Chan
Siu-Hung Ng .... A Killer
Sing Yeung .... Bodyguard A
Siu Hung Ngan .... Bodyguard B
Kwong Leung Wong .... Wong Tong/Eddie Wong
User Rating: 8.2/10 (4422 votes) top 250: #175
オトーサン、
叫びます。
「おお、香港映画が世界の名作の第175位だ!」
User Comments:
Anardilさん
Toronto, Canada
1999年7月12日
ジョン・ウーは、巨匠だ。
香港で製作された
このジョン・ウー映画を見る前に、
私は、アクションとは何か、
アクション映画というジャンルで何ができるか知ってると思っていた。
私は、間違っていた。
この映画は、これまで見てきたなかで
最も立派で畏敬の念すら起こさせるクション映画である。、
あらゆるジャンルのなかでも、私の大好きな映画の1つである。
私の映画リストのなかで、No.2の座を占める。
なぜか?
まず、強烈なアクション・シーンで知られる
詩的な暴力に満ち溢れ、
エキサイティング極まりない映画である。
絶え間ない撃ち合いが続く。
振り付けられた流血と荒々しい感情は、
最良のハリウッドのアクション映画すら、
恥ずかしくなるほど圧倒的である。
今日のハリウッドのアクション映画を見よ。
ほとんどすべてのハリウッドの最良のアクション映画は、
この「英雄流血映画」からの盗作である。
クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲス。
ジョン・ウーのトレードマークであるスタイリッシュな暴力を真似している
最も明かなケースである。
そして、いずれもウーには敵わない。
登場人物と物語は、この映画を迫力を加え、出色のものとしている。
強情な警官と邪悪な殺し屋の物語は、
19世紀にコナン・ドイルとエドガー・アラン・ポーがつくり出した
探偵小説の歴史のひとこまであり、
今日のテレビの警官ドラマは、みなその延長線上にある。
英雄と悪党はほとんど同じである。
彼らは、ただ法律と呼ばれる任意の線で分けられるだけである。
専門家には誤解されているが、
ジェフェリーとリー刑事は、2人ともきわめて有能である。
動機は異なるが、ともに殺し屋の本能を持っている。
結局、似た者同士であると分かって、
ともに戦うことになる2人というクラシックな筋書きは、
以前にもたくさんあったが、この映画ほど効果的に使われたことはない。
兄弟の間柄、密告と忠誠というウーのよく知られたテーマは、
この映画でも同じであるが、その頂点に極めている。
観客は、アクション・シーンの展開に期待するだけでなく、
登場人物の人生を生きる。
これこそが、典型的なハリウッド映画に最も欠けている要素である。
最後の撃ち合いシーン。
これは、想像もできぬほど暴力的で、壮麗かつ心をゆさぶるものである。
奇妙に美しいアクション・シーンが満載である。
そして最後に言いたいのは、
チョウ・ユンファの信じられないほどパワフルな存在感である。
クールさの権化そのもの。
彼の惜しみないリードと、共演のダニー・リーの熱演によって
手に汗にぎる映画となった。
ほとんど完ぺきなアクション映画に仕上がったといっていい。
この映画は、熱狂的なアクション映画ファンに勧めたい。
ハード・ボイルド映画フアンにも勧めたい。
しかし、ウーがアメリカでつくった映画は、
これまでのところ香港での作品を超えてはいない。
10点だ。満点だ。
オトーサン、
「こりゃあ、スゴイ映画だ。
ジョン・ウー監督の代表作だ」
そこで、いつものように
海外映画俳優マガジンで経歴を見てみました。
JOHN WOO ジョン・ウー 呉宇森
誕生日 1946/5/1
出身 中国
監督作
1973年「少林門」
1981年「滑稽時代」
1986年「男たちの挽歌」「ソルジャー・ドッグス」
1987年「男たちの挽歌2」
1990年「ワイルド・ブリット/喋血街頭」
1991年「狼たちの絆/縦横四海」
1992年「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌/辣手神探」
1993年「ハード・ターゲット」
1996年「ブロークン・アロー」
1997年「フェイス/オフ」
1999年「キングの身代金」
2000年「ミッション:インポッシブル2」
オトーサン、
クビを傾げます。
1989年「狼 男たちの挽歌 最終章」が抜けてる!
そこで、IMDB。
中国南部で生まれ、香港で育った。
1968年、Shaw Brothers Studiosで助監督として仕事をはじめた。
最初の監督映画は、1973年の「少林門」である。
以後、ひろい分野で多くの作品を監督した。
「男たちの挽歌」(1986)で、名声を確立した。
超暴力的なギャング映画を精巧で息を呑むアクション・シーンで描くのが得意である。
アメリカでは、「狼 男たちの挽歌 最終章」が、カルトに評判になり、
ハリウッドから契約の申し出があった。
アメリカに滞在し、働くことを計画している。
男たちの挽歌 V
オトーサン、
「男たちの挽歌U」がよかったので、Vが楽しみです。
舞台は、ヴェトナム。
ヴェトナム戦争を描いたハリウッド映画には、
「452 地獄の黙示録」「361 フルメタル・ジャケット」
「214 グッドモーニング・ヴェトナム」など名作が沢山ありますが、
中国人の目で描いたのは、少ないのです。
戦争末期って、どんなことでも、起こりうる。
暴力シーンを自在に操るために考えた舞台設定だと思います。
原題:Yinghung bunsik III (1989)
A Better Tomorrow III: Love and Death in Saigon
監督・脚本:Hark Tsui
Genre: Action
Country: Hong Kong
上映時間:101分
あらすじ:
ヴェトナム戦争の末期、チェンは、サイゴンにいく。
伯父といとこを母国・香港に連れて帰ろうというのである。
サイゴンで、チェンは、ギャングの美しいボスであるチョウに出会う。
無事帰国するために、彼女の支援を仰ぐ。
かれと従兄弟とチョウとの三角関係、
そしてチョウが事態をさらにややこしくする。
ギャングのボスで、チョウの愛人だったホーが現れたのだ。
ホーは、従兄弟をつけ狙い、伯父を殺す。
チェンは、その復讐のために従兄弟とともにヴェトナムに戻る。
一方、チョウとホーも、地元の無法者たちと対決していた。
チョウは、戦いを止めさせようとしたが、
無法者たちは、チョウとホーを殺した。
チョウの死の前に、
彼女は、従兄弟に2枚の航空機の切符を手渡していた。
最後のヴェトナム発の便だったのだ。
出演者:
Yun-Fat Chow .... Mark Gor(マーク)
Tony Leung Ka Fai .... Cheung Chi Mun(チェン)
Anita Mui .... Chow Ying Kit(チョウ)
Saburo Tokito .... Ho Cheung Ching/Tanaka(ホー)
Kien Shih .... Pat
マーク、コミカルなのに、
一旦戦闘モードに切りかえると、闘志ギラギラ。
なかなか好感もてるキャラです。
時任三郎さんが、ギャングのホー役で出演しています。
「24時間戦えますか?」
そんなコマーシャルが、一時流行しましたっけ。
「へえ、かれ、香港映画に出ていたんだ」
でも、この映画の主役は、
ギャングの女王チョウを演じる名優アニタ・ムイでしょう。
そう美人でもないのに、
マシンガンをぶっぱなすシーンでの動きは、
「マトリックス」のキアヌ・リーブス以上です。
やはり若い頃から、鍛えられたせいでしょうか。
ANITA MUI アニタ・ムイ 梅艶芳
誕生日 1964
出身 香港
母親が広東オペラに造詣が深く、
その影響を受けて4歳の頃から歌舞伎の舞台に立った。
82年、香港TVBが主宰したコンテストをトップで通過、
18歳で歌手デビューし、同年の音楽祭で新人賞、
翌年の東京音楽祭でアジア音楽賞を受賞。
84年、「緑分」で映画に進出。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1984年「緑分」
1985年「新Mr.Boo!お熱いのがお好き」
1986年「新Mr.Boo!香港チョコ・コップ」「殺したい妻たちへ」
「サイキック・アクション 復讐は夢からはじまる」
1987年「ときめき美少女隊」「夫婦前妻」
「ツイ・ハークのゴースト・ホーム−13日の金曜日の妻たちへ−」
1988年「ルージュ」
1989年「奇蹟/ミラクル」
1990年「愛と欲望の街/上海セレナーデ」「富貴兵團」
「アゲイン/明日への誓い」「川島芳子」
1991年「さよならわが愛」「アンディ・ラウ 神鳥伝説」
1993年「マッド・モンク/魔界ドラゴン・ファイター」
「ツイ・ハーク THE マジック・クレーン」
「ワンダー・ガールズ 東方三侠」「ワンダーガールズ 東方三侠2」
1994年「酔拳2」
1995年「D&D/完全黙秘」「レッド・ブロンクス」
1996年「ボクらはいつも恋してる・金枝玉葉2」
User Rating: 5.8/10 (182 votes)
オトーサン、
「変だなあ。もっといいスコアだと思ったのに」
User Comments:
Likie Limさん
new zealand
1998年9月22日
マジックは消えた...
この映画は、有名な登場人物マーク 、
シリーズ第3作というタイトル、
そして、チョウ・ユンファの名声で
さらなる金儲けをしようという虫のいい試みである。
もし、ホー、ルン、ケンの人生について、
別の映画をつくったら、見るに耐えるものになったかもしれない。
しかし、ベトナム戦争をテーマに、
このシリーズを延命させようとして、
Hark Tsui 監督は、決定的な過ちを犯した。
チョウ・ユンファは、カリスマ的なマークを演じている。
しかし、ハードボイルド映画のあと、この映画を見るならば、
アクション・シーンは、本当にひどいものである。
ハリウッド映画なら許せるが、これは香港である!
誰だって、この映画以上のものを作れる。
しかし、このシリーズのファンでないひとには、
マークとアニタが繰広げる風変わりなロマンスは
満足できるものだろう。
メインの観客には期待外れだが、
忠実な香港アクション映画フアンには、
満足してもらえるだろう。
オトーサン、
「俺は、大満足だった。
すると、このユーザー・コメントによれば、
忠実な香港映画フアンではないということになる。
当たっているなあ」
戦争の悲惨さ、
そして、生き延びることの難しさ
戦時下の恋。
「いい映画だったな。よかったなー」
男たちの挽歌U
オトーサン、
007シリーズにつづいて、男たちの挽歌シリーズに挑戦。
ところが、「しまった、見ていた!」
そこで、読者のみなさまには「253 男たちの挽歌」を
再読していただくことにして、
「男たちの挽歌U」を見ることにしましょう。
このシリーズ、香港映画の代表作、楽しみです。
原題:Yinghung bunsik II (1987)
A Better Tomorrow II
英雄本色II
監督・脚本:John Woo
原作:Hark Tsui
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller
Country: Hong Kong
上映時間:105分
あらすじ:
レストラン・オーナーの
ケン(チョウ・ユンファ)は、
マークと双子の兄弟である。
ギャングによって殺された
旧友ルン(ディーン・シック)の娘のあだ討ちをするために、
刑事 キット(レズリー・チャン)と
前科者で苦闘するその兄、ホーと組む。
出演者:
Yun-Fat Chow .... Ken Gor/ Mark Lee(マーク)
Leslie Cheung .... Kit Sung/ Billie(キット)
Lung Ti .... Ho Tse Sung(ホー)
Dean Shek .... Si Lung(シ・ルン)
オトーサン、
ディーン・シックもうまいなあと思いました。
でも、ここでは、やはり、ハリウッドで成功した
名優、チョウ・ユンファの経歴をみておきましょう。
「そうか、香港は、南Y島の出身なのか。
潮風に吹かれながら食べた海鮮料理、うまかったなあ。
やせた子供たちがいたけど、あのなかのひとりが
ハリウッド俳優になったんだ」
CHOW YUENFAT チョウ・ユンファ
誕生日 1955/5/18
出身 香港
香港南Y島生まれ。
4人兄妹。祖父は漁師、父親はタンカーの船員で、
子供の頃は貧しく痩せていたので、
周囲から”細駒”のあだ名で呼ばれていた。
父と死別してからは、母に苦労して育てられる。
中学卒業後の73年、TVBの俳優養成所に入り、
昼間はカメラ屋でアルバイト、
夜は養成所で演技や歌、中国舞踊を学ぶ。
TVシリーズ「上海灘」で注目され、
76年に「投胎人」で映画デビュー。
81年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」で
香港電影金像奨主演男優賞を受賞。
86年「男たちの挽歌」、87年「友は風の彼方に」、
89年「過ぎゆく時の中で」でも、金像奨を受賞。
84年「風の輝く朝に」
87年「誰かがあなたを愛してる」ではゴールデン・ホース主演賞受賞。
恋愛ものからギャング映画まで幅広く主演を務めている。
実生活では18人の孤児を養い、
老人ホームに演技賞で獲得した賞金を寄付するなど、
社会福祉にも力を入れている。
90年代にはB型肝炎による闘病や子供の死産など不幸が続いたが、
95年に渡米し、ハリウッドへ進出。活躍の場を広げた。
チョウ・ユンファは男のタフさと色気を兼ね備えた俳優。
映画に応じて威圧感のある険しい表情と甘い笑顔を見事に使い分け、
どんな映画でも違和感なく役を演じられる。
一見、個性派に観られがちだが、かなり芸域は広い。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1976年「投胎人」
1978年「0女」
1981年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」
1982年「傾城の恋」「風の輝く朝に」「終わらない愛を探して」
「真夜中のヘッドハンター/殺しの報酬」
1984年「チョウ・ユンファの悪霊退治 デビル・バスターズ」
1985年「サイキックSFX/魔界戦士」
1986年「夢中人」「殺したい妻たちへ」「男たちの挽歌」
「傷だらけのメロディー」「セブンス・カース」「相続ゲーム」
「地下情/追いつめられた殺意」「友は風の彼方に」
「ローズ・ウォンの青春」「密会」「ストーリー・ローズ/恋を追いかけて」
1987年「愛と復讐の挽歌」「愛と復讐の挽歌<野望編>」「男たちの挽歌U」
「男たちのバッカ野郎」「サイキック・アクション/復讐は夢からはじまる」
「誰かがあなたを愛してる」「マカオ極道ブルース」
「ファントム・ブライド/鬼新娘」「プリズン・オン・ファイヤー」
「タイガー・オン・ザ・ビート」
1988年「大丈夫日記」「チョウ・ユンファ+ジョイ・ウォンのパラダイス・パラダイス」
1989年「チョウ・ユンファ/俺たちは天使じゃない!」
「アゲイン/明日への誓い」「いつの日かこの愛を」
「狼/男たちの挽歌・最終章」「黒社会」「ゴッド・ギャンブラー」
「過ぎゆく時の中で」「チョウ・ユンファ/非情の街」
「ゴッド・ギャンブラーU」「チョウ・ユンファ/ゴールデン・ガイ」
1991年「狼たちの絆」「プリズン・オン・ファイヤー2」
1992年「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」「フル・コンタクト」
「恋のトラブルメーカー」
1994年「フル・ブラッド」「ゴッド・ギャンブラー 完結編」
1995年「大陸英雄伝」
1997年「ゴッド・ギャンブラー 賭神伝説」
1998年「リプレイスメント・キラー」「王様の身代金」
1999年「NYPD15分署」「アンナと王様」
2000年「グリーン・ディスティニー」
その他の出演者:
Emily Chu .... Jackie Sung
Fui-On Shing .... Ko's Man
Kenneth Tsang .... Ken
Regina Kent .... Peggy Lung
Sing Chau Wai
Marco Wo
Ken Boyle .... Bearded Crime Boss
Ming Yan Lung .... Chong
Sammy Lee (IV)
Chindy Lau
San Kwan .... Ko
User Rating: 7.1/10 (605 votes)
高いスコアです。
User Comments:
jrj512さん
DFW, Texas
2001年10月31日
ジョン・ウー映画にしては出来が悪い。
私はジョン・ウー映画のファンであり、
特に、"The Killer"が好きである。
しかし、この映画はあまり面白くなかった。
映画製作者のせいではないが、
DVDの字幕の翻訳は下手だった。
最大の問題は、監督と俳優がマイペースで
やっているように思われることである。
ショットのすべては非常に陳腐であり、
多くが切り離されているように思われた。
良くないと思ったのに、批評をみるとみな良い。
だから、もしかして、ある種のjunky版を
借りてきたのかも知れない。
念のために言っておくが、評判が良い業者のものである。
これは、下手な編集のせいだと思う。
物語も、同様に、特にウーの映画としては浅薄である。
ウーの映画での登場人物が、
通常、持っている激しい感情が
この映画では、完全に欠けていた。
しかし、それは、前に言ったとおり
下手な編集のせいだと思う。
その総仕上げは、双子の兄弟の部分だった。
つまらぬショットである。
チョン・ユンファが、
続編で、どういう演技をしてくれるか
楽しみにしたい。
オトーサン、
この映画は、やはり傑作だと思います。
人間の感情、喜怒哀楽をこれほどまでに
極限まで見事に描いた作品は数少ないからです。
さすがジョン・ウー監督です。
たとえば、NYの中華料理店でのシーン。
香港を逃れて、アメリカに移民したケンの中華料理店に
白人ヤクザがやってきて、巨額のショバ代を要求します。
ケンは、なけなしの25ドルを差し出します。
当然、ヤクザは受け取りません。
「じゃあ、チャーハンでも、食べていってください」
「こんなまずいもの喰えるか!」と
ヤクザは、チャーハンを皿ごと床に投げすてます。
ケンは、あたらしいお皿をもってこさせます。
「どうして、こんなもの喰ってるんだ!」
今度は、ケンに向かって投げつけます。
ケンの顔は、米つぶだらけ。
それでも、ケンは怒らずに、微笑んでいます。
床に落ちたチャーハンを這いつくばって食べます。
そしてテーブルに座り直して、白人ヤクザにいいます。
「お米は、われわれを養ってくれる母親なんだ。
母親を粗末にしてはいけない。
頼むから、一粒残さず食べてくれ」
あとは、お定まりの暴力シーンですが、
その伏線が見事なので、暴力が快感に変わるのです。
アザーズ
オトーサン、
ようやく時間をつくって、映画館へ。
「おい、おい、どうなっているんだ。行列とは」
中年のオバサン軍団が殺到。
「そうか、ゴールデン・ウィークだからなあ」
ようやく最前列のひとつを確保してみはじました。
予告編が長くて、ウツラウツラ、
ニコール・キッドマンの悲鳴で眼がさめました。
もうはじまっていたのです。
原題:Others, The (2001)
監督・脚本:Alejandro Amenabar
Drama / Thriller / Horror
Rated PG-13 for thematic elements and frightening moments.
Country: France / Spain / USA
上映時間:101分
あらすじ;
グレイスという名前の女性が、
ニュージャージーの大邸宅に、
2人の子供と一緒に引きこもっている。
第二次世界大戦が終わろうとしており、
彼女は、夫が戦地から帰国するのを待っている。
子供たちは、重度の光アレルギーにかかっていて、
実に奇妙な宗教的ともいえる規則を甘受せねばならない。
例えば、どの部屋のドアも、いつも閉め切っておくのだ。
ところが、3人の使用人を雇うことになって、
彼らが到着してからは、
意外なことに、もろもろの規則が崩壊しはじめる。
出演者:
Nicole Kidman .... Grace(グレイス)
Fionnula Flanagan .... Mrs. Bertha Mills(ミセス・ミルズ)
Alakina Mann .... Anne(アン)
オトーサン、
叫びます。
「今年のニコールは、いいなあ」
超のつく美人がホラー映画に出ると、
妖艶+凄惨という感じがにじみでてくるのです。
この映画、そして「ムーラン・ルージュ」も当たり役です。
トム・クルーズと別れて、ふっきれたのか、演技開眼。
「それにしても、オーストラリア演劇学校は
名優を生んでいる。いいところみたいだなあ」
それから、メイド役のフィオヌラ・フラナガンは、
ベテランの味を十分発揮していました。
また、子役のアンを演じたアラキン・マンは、
ふてぶてしくて可愛いという大人顔負けの見事な演技でした。
NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン
誕生日 1968/6/20
出身 米ハワイ州ホノルル
父は生物学の教師、母は看護婦。
ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。
幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。
14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。
映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、
フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。
89年「デッドカーム戦慄の後悔」がトム・クルーズの目にとまり、
「デイズ・オブ・サンダー」で共演。
90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。
娘が二人いる。
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1982年「BUSH CHRISTMAS」
1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」
1984年「BMXアドベンチャー」
1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」
1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」
1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」「NIGHT MASTER」
1989年「デッドカーム戦慄の後悔」「最も危険な悪女」「囚われた女」
1990年「デイズ・オブ・サンダー」「ニコール・キッドマンの恋愛天国」
1991年「ビリー・バスゲイト」
1992年「遙かなる大地へ」◇
1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆
1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇
1996年「ある貴婦人の肖像」
1997年「ピースメーカー」◇
1998年「プラクティカル・マジック」◇「アイズ・ワイド・シャット」◇
2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」
その他の出演者:
Christopher Eccleston .... Charles
James Bentley .... Nicholas
Eric Sykes .... Mr. Edmund Tuttle
Elaine Cassidy .... Lydia
Renee Asherson .... Old Lady (Psychic)
Gordon Reid .... Assistant
Keith Allen (I) .... Mr. Marlish
Michelle Fairley .... Mrs. Marlish
Alexander Vince .... Victor Marlish
Ricardo Lopez .... 2nd Assistant
Aldo Grilo .... Gardener
User Rating: 8.1/10 (10148 votes) top 250: #139
オトーサン、
叫びます。
「おお、世界の名画の139位だ」
User Comments:
steveさん
London, England
2002年4月24日
過去最高のホラー映画。
この映画がどんなに良いか、述べることすら難しい。
すべてがある。
これまでで最高の正真正銘のホラー映画であり、
実にぞっとさせてくれる。
ハリウッド流の光沢や特殊効果はないが、
その代わ、すべての登場人物が一流であり、監督も一流である。
最も重要なことは、見えないものを観ようと
自分自身の想像力を駆使せねばならないところである。
筋書きも重要で、予想よりずっと巧妙である。
何が起こったのかを理解するためには、
注意深く最後まで見つめなければならない。
これは、本当に魅惑的で恐しい映画である。
もし、あなたがスポック氏でないならば、鳥肌が立つだろう。
時々、キンタマが縮むだろう。
この映画をほんとうに愉しもうと思ったら、
気を散らさずに、はじめから終わりまで見ることである。
物語に釘づけになるので、
とくに最後の30分になる前には、
もし、やりかけていたならば、
アイロンがけを終えておいたほうがいい。
ホラー映画が好きなら、絶対に見るべし。
10点満点で10点。
オトーサン、
もう70代になられる先輩の日記の愛読者です。
それを読むと、身内、知人、学友が
次々とこの世を去っていく様子が、手に取るように分かります。
そして、しばしば、昔の思い出話に花が咲きます。
年を取ると、死者と過ごした日々のほうが、
はるかにリアリティがあるのです。
いわば毎日、死者と対話し、共存しているのです。
これは若いひとには、理解しにくい感覚かもしれません。
オトーサン、
そんなことが頭にありますから、
この映画のエンディングも
たいしてこわくありませんでした。、
「誰にも話さないほうがいいって
プログラムに書いてあるけれど、
どうってことないじゃん」
いつもホラー映画は敬遠しているのですが、
この映画、ちっとも怖くありませんでした。
...ところどころ寝ていたせいかも知れません。
007は2度死ぬ
オトーサン、
TSUTAYAへ「ドクター・ノオ」を借りにいきましたが、
誰かが借りていて、ありません。
「しょうがないなあ。じゃ、これにしよう」
これは、シリーズ第5作。
日本が舞台で、丹波哲郎さんや浜美枝さんが出ているのです。
007がつかうボンド・カーは、何とトヨタ200GTですよ。
この名車をデザインした野崎さん、
唐津に引退されたと聞いていますが、
相変わらず、お元気ですか? お酒、のみ過ぎないように!
原題:You Only Live Twice (1967)
監督:Lewis Gilbert (II)
原作:Ian Fleming
脚本:Roald Dahl
Genre: Action / SF
Country: UK
Language: English / Japanese
上映時間;117分
あらすじ;
アメリカのスペース・カプセルが何物かに飲み込まれた。
ロシアの宇宙船の仕業ではないかと思って
第3次世界大戦が勃発しそうになった。
しかし、英国政府は、ほかの勢力の仕業ではないか、
日本上空にスペクターがいたから、
かれらが盗んだのではないかと睨んだ。
それがジェーム・ボンドが発見したことだったが、
問題は動機で、それがまったくわからなかった。
そこで、かれはスペース・カプセルが隠された場所を
特定せねばならなかった。
アメリカとロシアの間の世界大戦の危機が迫っていた。
出演者:
Sean Connery .... James Bond
Akiko Wakabayashi .... Aki
Mie Hama .... Kissy
007は、相変わらずの大活躍ですが、
シリーズ第5作ともなると、バテ気味。
DVDの付録である特典映像での製作秘話によると、
ショーン・コネリーは、007役を降りたいと言い出したそうです。
日本を舞台にしたので、日本人俳優を使おうということになって
丹波哲郎は、空手の達人で英語もしゃべれるので、
スンナリ決まったのですが、問題は女優2名。
演技がうまくて英語がしゃべれる女優がいないので、
浜美枝と若林瑛子を抜擢し、英国で特訓したそうです。
若林は上達が早いのですが、浜美枝は下手。
「降ろすから、説得してくれ」と監督が丹波に依頼。
「そんなことされるなら、ホテルの窓から飛び降りるわ」
製作者のアルバート・ブロコリイが、
「まあ、いいじゃないか、使ってやれや」
その一語で、急遽、せりふの少ない若林瑛子の役と
交代して、出演が決まったそうです。
オトーサン、
むかし、この映画をみたとき、若かったので
浜美枝のはつらつとした肢体に魅了されました。
ゴクっとつばきを飲んだのを、
昨日のことのように覚えています。
その他の出演者:
Karin Dor .... Helga Brandt
Donald Pleasence .... Blofeld
Tetsuro Tamba .... Tiger Tanaka
Teru Shimada .... Mr. Osato
Bernard Lee (I) .... M
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Desmond Llewelyn .... Q
Charles Gray (I) .... Henderson
Tsai Chin (I) .... Chinese Girl (Hong Kong)
Peter Fanene Maivia .... Car Driver
Ronald Rich .... Blofeld's Bodyguard
Burt Kwouk .... Spectre 3
User Rating: 6.8/10 (3953 votes)
案外高いスコアです。
User Comments:
James Bond さん
London, England
1998年8月8日
"これは、わが第2の人生だ"
ある意味で、この映画から、ボンド映画の2番煎じがはじまった。
コアになる要素は同じだが、
(終わりのシーンでは、海の真ん中のいかだの上で美女と一緒)
著者の想像力は、ボンドをけばけばしいライトと驚くべき装置からなる
新しい世界へと突入させた。
例えば、それまでの単純な地下のねぐらは、
ロケットと地下でモノレールが走る火山の地下のねぐらになる。
− すべて金属製の湖の下なのだ!
この大変化は、新たに脚本を書くよう依頼された
イアン・フレミングの親友、ロアルド・ダールのおかげである。
ダールの惜しみない想像力と創造力によって、
物語の諸要素は、より大きく、いっそう真に迫ってきた。
しかも、007のスゴミや使命のほうが
薄手になってもいない。
オトーサン、
さっきも書いたように、浜美枝さんのフアンです。
海外映画俳優マガジンには彼女の経歴が出ていませんでした。
Yahooで探すと、出演歴と現況が分かりました。
現況をみると、第2の人生を満喫されているようです。
出演歴
1960.03.22 若い素肌 東宝
1960.04.10 爆笑嬢はん日記 宝塚映画 ... 原田千鶴
1960.06.15 サラリーガール読本 お転婆社員 東宝
1960.06.22 サラリーマン目白三平 女房の顔の巻 東宝
1960.07.05 サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻 東宝
1960.07.12 新・三等重役 亭主教育の巻 東宝 ... 藤沢洋子
1960.07.26 若旦那奮戦す 宝塚映画
1960.09.13 遠い一つの道 東京映画
1960.09.18 自由ケ丘夫人 東京映画
1960.12.11 金づくり太閣記 東宝
1961.01.03 暗黒街の弾痕 東宝 ... 小松杏子
1961.01.09 縞の背広の親分衆 東京映画 ... 久野敦子
1961.01.15 銀座の恋人たち 東宝
1961.02.01 情無用の罠 東宝 ... せつ子
1961.04.25 社長道中記 東宝 ... 同幸子
1961.05.30 続社長道中記 女親分対決の巻 東宝 ... 同幸子
1961.07.01 香港の夜 A NIGHT IN HONGKONG 東宝=キャセイ・オーガニゼイション
1961.07.23 守屋浩の三度笠シリーズ 泣きとうござんす 東宝 ... お七ちゃん
1961.08.06 守屋浩の三度笠シリーズ 有難や三度笠 東宝 ... お光
1961.08.29 トイレット部長 東宝
1961.09.17 アッちゃんのベビーギャング 東宝 ... 同百合子
1961.09.17 ゲンと不動明王 東宝 ... 娘 光子
1961.10.29 B・G物語 二十才の設計 東宝
1961.11.12 二人の息子 東宝 ... さち
1961.12.24 アワモリ君西へ行く 宝塚映画
1962.03.07 旅愁の都 宝塚映画
1962.05.15 吼えろ脱獄囚 東宝 ... ユキ
1962.05.22 女性自身 東宝 ... 藤原悠美子
1962.07.07 重役候補生No.1 東宝
1962.08.11 キングコング対ゴジラ 東宝 ... 桜井ふみ子
1962.09.29 新・狐と狸 宝塚映画
1962.10.20 若い季節 東宝
1962.11.03 忠臣蔵 花の巻 雪の巻 東宝 ... 赤穂の女
1962.12.08 暗黒街の牙 東宝 ... 相原ユキ
1963.02.08 サラリーマン無鉄砲一家 東宝
1963.02.16 にっぽん実話時代 東宝 ... 二宮英子
1963.03.01 続社長漫遊記 東宝 ... 芸者ポン太
1963.04.28 五十万人の遺産 宝塚映画=三船プロ ... イゴロットの女(山崎の現地妻)
1963.05.15 あの娘に幸福を 東宝
1963.05.29 青島要塞爆撃命令 東宝 ... 揚白麗
1963.06.30 若い仲間たち うちら祇園お舞妓はん 宝塚映画
1963.07.13 日本一の色男 東宝 ... 相川ナオミ
1963.07.28 続雲の上団五郎一座 宝塚映画
1963.10.26 クレージー作戦 くたばれ!無責任 東宝 ... 前川恵子
1963.10.26 大盗賊 東宝 ... 弥々姫
1963.12.22 香港クレージー作戦 CRAZYCATS GO TO HONGKONG 東宝 ... 浜野ミエ
1964.01.15 乱れる 東宝 ... 幸司の恋人
1964.05.16 僕はボディガード 宝塚映画
1964.05.30 君も出世ができる 東宝
1964.06.11 日本一のホラ吹き男 東宝 ... 南部可那子
1964.07.11 無責任遊侠伝 東宝 ... 泉カネ子
1964.08.28 西の王将 東の王将 東宝
1964.10.04 世界詐欺物語 日本篇 ユリウスプロ=東宝 ... 佳江
1964.10.14 万事お金 東宝
1964.10.31 ホラ吹き太閣記 東宝 ... 寧子
1964.12.09 団地七つの大罪 宝塚映画 ... ゆかり、ゆかり
1965.02.14 暗黒街全滅作戦 東宝 ... 青柳千加子
1965.05.29 日本一のゴマすり男 東宝 ... 細川眉子
1965.06.20 続・西の王将東の王将 東宝
1965.10.23 国際秘密警察 鍵の鍵 東宝
1965.12.05 100発100中 東宝 ... 沢田ユミ
1966.01.03 無責任清水港 東宝=渡辺プロ ... お雪
1966.02.12 女は幾万ありとても 東宝
1966.03.16 日本一のゴリガン男 東宝=渡辺プロ ... 左右山百合子
1966.04.03 若い娘がいっぱい 東宝
1966.04.28 奇巌城の冒険 東宝=三船プロ ... その娘クレーヤ
1966.06.22 じゃじゃ馬ならし 東宝
1966.07.13 怒濤一万浬 三船プロ ... 戸川洋子
1966.08.14 てなもんや東海道 東宝=宝塚映画=渡辺プロ ... 奴の小万
1967.04.01 坊ちゃん社員 青春は俺のものだ! 東宝
1967.04.29 クレージー黄金作戦 東宝=渡辺プロ ... 海野月子
1967.05.20 坊ちゃん社員 青春でつっ走れ! 東宝
1967.07.22 キングコングの逆襲 東宝 ... マダム・ピラニヤ
1967.10.28 クレージーの怪盗ジバコ 東宝=渡辺プロ ... 姫野ナナ
1967.11.18 乱れ雲 東宝 ... 常務の娘・淳子
1968.04.27 クレージーメキシコ大作戦 東宝=渡辺プロ ... 村山絵美
1968.06.22 昭和のいのち 日活 ... 佐久良那美
1968.10.23 砂の香り 東宝
1968.11.02 日本一の裏切り男 東宝=渡辺プロ ... 日見子
1969.12.31 嵐の勇者たち 日活 ... 志摩亜紀子
1970.05.01 捨て身のならず者 東映東京
1970.06.13 喜劇 負けてたまるか! 東宝=渡辺プロ
1970.09.12 ひらヒラ社員 夕日くん 東宝
1970.12.31 日本一のワルノリ男 東宝=渡辺プロ ... 高野友紀子
1971.05.22 3000キロの罠 田宮企画 ... 曽根崎朝子
1975.07.12 がんばれ!若大将 東宝映画 ... 水沢百合子
1989.10.29 キッチン 光和インターナショナル
現況:
アウトドアライフを楽しみながら、時々講演。
うらやましい後半生です。
http://www.joqr.co.jp/hama/html/hama2.html
「ところで、浜さん、英語はうまくなりましたか?」
ダイアモンドは永遠に
オトーサン、
「"ドクター・ノオ"を借りにいかなくては。
やはり、シリーズものは、順番にみて行かなくては」と思いつつ、
このシリーズ第7作を見ます。
第6作で、新人レーゼンビーが007に起用されましたが、
この第7作で、ショーン・コネリーが再び登場したのです。
原題:Diamonds Are Forever (1971)
監督:Guy Hamilton (I)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum
Genre: Action / Adventure / SF
Country: UK
上映時間:125分
あらすじ:
ブロフェルドを消すという使命に成功して
ボンドは、凱旋帰国するが、
彼を待っていたのはある事件だった。
というのも、大量のダイヤモンドが南アの鉱山から盗まれて
2人の風変わりな暗殺者が、密輸組織のメンバーを
次々と殺しているというのだ。
ボンドは、ピーター・フランクスという偽名で
ダイヤモンドの密輸人になりすます。
発見したことは、衝撃的だった。
密輸組織のボスは、ほかでもないアーネスト・ブロフェルドだったのだ!
今や、ボンドは、美しい密輸人ケイスの誘惑に負けずに、
ブロフェルドの不吉なプロットを暴露し、
ウィントとキッドという配下の暗殺者の企みから
生き残らなくてはならない。
出演者:
Sean Connery .... James Bond (ボンド)
Jill St. John .... Tiffany Case (ケイス)
Charles Gray (I) .... Blofeld (ブロフェルド)
その他の出演者:
Bruce Glover (I) .... Mr. Wint(ウィント)
Putter Smith .... Mr. Kidd (キッド)
Lana Wood .... Plenty O'Toole
Jimmy Dean .... Willard Whyte
Bruce Cabot (I) .... Saxby
Norman Burton .... Leiter
Joseph Furst .... Dr. Metz
Bernard Lee (I) .... M
Desmond Llewelyn .... Q
Leonard Barr (I) .... Shady Tree
Lois Maxwell .... Moneypenny
Margaret Lacey .... Mrs. Whistler
User Rating: 6.6/10 (4230 votes)
これは前2作に比べると低いスコアですね。
User Comments:
Jeffさん
Jacksonville, FL
2002年3月4日
まやかし的で、陳腐。でも、楽しめる。
この映画は、ショーン・コネリーの数あるボンド映画のなかで
風変わりだが、かなり楽しい作品である。
ブロフェルドが、最後の審判の日のためのレーザーを作れるように、
スペクターは、ダイヤモンドを盗み、輸送するのがテーマ。
ダイヤモンドの交換とそれに続く殺人は、組織的でなかなか面白い。
ウィントとキッドは、悩ましいが面白い暗殺者である。
コネリーは、「ドクター・ノオ」での
デビュー当時と比べると、少しくたびれているように見える。
ボンドのVIP待遇が、はっきり窺える。
チャールズ・グレイ演じるブロフェルドは、
キザで、なよなよしている。
脚本は、非常に面白く、機知に富み、
表現豊かにコネリーとグレイを見せてくれる。
グレイは、ずっとリラックスしており、
ブロフェルドを見事に演じている。
前作ほどクールではないが、
コネリーもボンド役を同じくリラックスして演じている。
ティファニー役のジル・セント・ジョンは
いらいらさせるボンドガールである。
ジミー・ディーンは、ウィラード・ホワイトを演じているが、
堅苦しくて、うるさい。
この映画のいいところは、機知であり、完ぺきな筋書きであり、
ボンドが活躍する舞台として完璧なラスベガスだということである。
演技は、まあまあだが、やや退屈である。
偉くなったコネリーを背負ったボンドを見るといい。
オトーサン、
ジェームス・ボンドの
国際的なファンクラブ(JBIFC)があることを知りました。
その名も『ジェイムス・ボンド007インターナショナル・ファンクラブ』
発足は1979年。会員は世界40カ国に5000人。
『JBIFCアーカイブ』(資料室)は、世界有数の質と量を誇り、
007に関してはスペクターの持つ資料に負けない内容だそうです。
会誌『ダブル・オー・セブン』を年3回、
『007ニュースレター』を年2回発行。
クラブ外のイベントに協力したり、
出演俳優や制作スタッフと交流したり本格的なクラブのようです。
会長はグラフィック・デザイナーのグラハム・ライ。
11才のとき父に連れられ、封切りロードショーで
『ドクター・ノオ』を見て以来のボンドファンだそうです。
引用サイト:
・http://auto.ascii24.com/auto24/issue/2000/0201/03rot_kt0201_01.html
参考サイト:
JBIFCのホームページ
オトーサン、
このDVDについていた特典映像、
製作者のブロッコリさんの生涯を描いた
ドキュメンタリー映画に感動しました。
30年間に17作という化け物シリーズがなぜ誕生したのか、
その背景が赤裸々に描かれています。
「へえ、苦労したんだなあ。執念の映画シリーズなんだ」
ゴールドフィンガー
オトーサン、
007のテーマ音楽が鳴りひびくと、いつも心が騒ぎます。
「マントヴァーニ・オーケストラだ。一流だからいいのかなあ」
タイトルの映像も、実にセクシーでゴージャスです。
それと、毎回ボンドのお相手の美女が変わるのも、楽しみ。
さらに新秘密兵器。
これを開発する英国諜報部のR&D部長が
実にマニアックなお方なのです。
今回は、名車アストンマーチンDB5。「頼むから壊さんでな」
すると、ボンドが、にやっと笑って「現場の苦労がわかっていないな」
こんなジョークも英国ならでは。ボンド映画の楽しみのひとつです。
原題:Goldfinger (1964)
監督:Guy Hamilton (I)
原作:Ian Fleming
脚本:Richard Maibaum
Genre: Action / Adventure / Comedy
Country: UK
上映時間:112分
あらすじ:
英国銀行は、何者かが膨大な量の金を
保有していることを発見する。
どうも、国際的な地金ディーラー、
オーリック・ゴールドフィンガーが関係している模様である。
そこで、銀行は英国諜報機関にジェームス・ボンドを
捜査のために派遣するようにと要請する。
ボンドは、未曾有の経済的大混乱をもたらそうとする
ゴールドフィンガーの「世紀の犯罪」計画を暴露する。
出演者:
Sean Connery .... James Bond(ボンド)
Honor Blackman .... Pussy Galore(プッシー)
Gert Frobe .... Auric Goldfinger(ゴールドフィンガー)
Harold Sakata .... Oddjob(オッドジョブ)
今回の俳優陣はいまいちでした。
ゴールドフィンガー役のオナー・ブラックマン、
憎らしいだけでした。
ボンドガールもいまいち。
ただ、ハロルド・坂田がボディガード役として
活躍していました。
この帽子、ただの帽子ではないのです。
その他の出演者:
Shirley Eaton .... Jill Masterson
Tania Mallet .... Tilly Masterson
Bernard Lee (I) .... M
Martin Benson .... Martin Solo
Cec Linder .... Felix Leiter
Austin Willis .... Simmons
Lois Maxwell .... Moneypenny
Bill Nagy .... Midnight
Michael Mellinger .... Kisch
Peter Cranwell (I) .... Johnny
Nadja Regin .... Bonita
User Rating: 7.7/10 (10950 votes)
オトーサン、
叫びます。
「おお、第2作よりもスコアが高い!」
User Comments:
Daniel STAEBLERさん
Geneva, switzerland
1998年12月24日
冗談好きのボンド。
ボンド映画の第3作"GOLDFINGER"は、
テレンス・ヤング監督に代わって
ガイ・ハミルトンが監督した。
第1作が「ドクター・ノオ」
第2作が「ロシアより愛をこめて」だった。
この映画は、より人間的で、よりシニカルではない。
ハミルトン監督の作風だろうが、
この点は、前作よりよくなっていて、楽しい。
実際のところ、Mは、ボンドの無軌道を修正すべく
すばやく介入しなければならないのだ。
今回のボンドは、冗談好きである。
ショーン・コネリーとハミルトンは、、
ボンドの人物像について大分話しあったにちがいない。
この映画では、かなり多くの個人的な冗談がある。
ラジオのリポーターが
大統領が非常に喜んでいると述べている最中に
ボンドときたら、マリリン・モンローのそっくりさんと
ベッドのなかでいちゃついているのだ。
性的な比喩のシーンが多く、
これが明るく快適なく感じを強めている。
前2作ほど良くはないが、
ボンド神話に3〜4の映画をつけ加える力はある。
DVD化も、フアンの裾野を広げるだろう。
注: MGMが、この3作で大儲けしたことをつけくわえておこう。
オトーサン、
「しまった、やはり第1作の"ドクター・ノオ"から
みはじめるべきだった。」
でも、これは後の祭り。
「そのうち見ることにしよう」
ボンド映画は、いつどこから見ても面白いのです。
ショーン・コネリーに代わって
2代目ボンドにレーゼンビー
3代目ボンドにロジャー・ムーア、
4代目ボンドがピアーズ・ブロスナンになったって、
やはり面白いのです。
参考データ:007のテーマ音楽リスト
1.ジェイムス・ボンドのテーマ(マントヴァーニ・オーケストラ)
2.ロシアより愛をこめて(マントヴァーニ・オーケストラ)
3.ネヴァーセイ・ネヴァーアゲイン(マントヴァーニ・オーケストラ)
4.ゴールド・フィンガー(マントヴァーニ・オーケストラ)
5.ダイヤモンドは永遠に(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
6.死ぬのは奴らだ(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
7.黄金銃を持つ男(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
8.007 ムーン・レイカー(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
9.女王陛下の007(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
10.「サンダーボール作戦」~ミスター・キス・キス・バンバン(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
11.「カジノ・ロワイヤル」~ルック・オブ・ラヴ(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
12.「007は殺しの番号」~マンゴの木の下で(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
13.「女王陛下の007」~愛はすべてを越えて(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
14.サンダーボール作戦(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
15.007 危機一髪(ロシアより愛をこめて)(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
16.「私を愛したスパイ」~アトランティスの襲撃(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
17.私を愛したスパイ(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
18.007は二度死ぬ(フィルム・スタジオ・オーケストラ)
ロシアより愛をこめて
オトーサン、
昨日の「ジュリアン」に懲りて、今週は、名作を観ます。
「007シリーズ。30年間に17作! これなら間違いなしだ」
第1回は、「ロシアより愛をこめて」
すでに、あのしゃれたタイトルとテーマ音楽が響いてきます。
原題:From Russia with Love (1963)
監督:Terence Young
原作:Ian Fleming
脚本:Johanna Harwood
Genre: Thriller / Adventure / Action
Country: UK
上映時間:115分
あらすじ:
ジェームス・ボンドは、イスタンブールに派遣される。
逃亡したロシアの諜報部員からレクターという名の
ロシアの新型暗号解読機を得るのが、今回の使命である。
しかし、それは、シリーズ第1作で死んだノオ博士の
あだ討ちのため007を罠に誘い込む策略だったのだ。
出演者:
Sean Connery .... James Bond (007)
Daniela Bianchi .... Tatiana Romanova (タチアナ)
Pedro Armendariz .... Kerim Bey (ケリム)
オトーサン、
数十年ぶりに007に出会って感動します。
「若いなあ」
ここは、映画史の名を残した007(ダブル・オー・セブン)
英国諜報部員NO1のジェームス・ボンド役者である
ショーン・コネリーの経歴をみてみましょう。
SEAN CONNERY ショーン・コネリー
誕生日 1930/8/25
出身 英エディンバラ
13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。
病気のため、除隊した後、鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、
体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。
その後、舞台「南太平洋」のコーラスボーイの
オーディションに合格し、国内ツアーに参加。
55年に映画デビュー後、
62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で人気スターに。
86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、
87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。
99年にナイトの称号が与えられ、
サー・ショーン・コネリーとなった。
妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。
前妻ダイアン・シレントとの間の息子のジェイソン・コネリーも俳優。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」
1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」
1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」
1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇
「史上最大の作戦」
1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇
1964年「わらの女」「マーニー」
「007/ゴールドフィンガー」◇
1965年「丘」「素晴らしき男」
「007/サンダーボール作戦」◇
1967年「007は二度死ぬ」◇
1968年「シャラコ」
1969年「赤いテント」
1970年「男の闘い」
1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇
「007/ダイヤモンドは永遠に」◇
1973年「怒りの刑事」
1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」
「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」
1975年「風とライオン」
1976年「王になろうとした男」
「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」
1977年「遠すぎた橋」
1978年「大列車強盗」
1979年「メテオ」「さらばキューバ」
1981年「アウトランド」「バンデットQ」
1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」
1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」
1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」
1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞
1988年「プレシディオの男たち」
1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆
「ファミリー・ビジネス」
1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」
「ハイランダー2/蘇る戦士」
1991年「ロビン・フッド」△
1992年「ザ・スタンド」◇
1993年「ライジング・サン」
1994年「グッドマン・イン・アフリカ」
1995年「理由」「トゥルーナイト」
1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声)
1998年「アベンジャーズ」◇
1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「小説家を見つけたら」◇
その他の出演者:
Lotte Lenya .... Rosa Klebb/#3
Robert Shaw .... Donald 'Red' Grant
Bernard Lee (I) .... M
Eunice Gayson .... Sylvia Trench
Walter Gotell .... Morzeny
Francis De Wolff .... Varva (Gypsy leader)
George Pastell .... Train Conductor
Nadja Regin .... Kerim's Girl
Lois Maxwell .... Miss Moneypenny
Aliza Gur .... Vida (Gypsy fighting girl)
Martine Beswick .... Zora (Gypsy fighting girl)
Vladek Sheybal .... Kronsteen/#5
User Rating: 7.2/10 (5064 votes)
流石に、
007第2作のスコアは、
高いですねえ。
User Comments:
Gislefさん
Iowa City, IA
1998年12月7日
フレミングの原作よりいい!
信じられないことに、この映画は、
ほんとうに、フレミングの原作を改良している。
レクター作戦は、フレミングの原作では、
ロシア人がボンドを罠にかけるという単純な筋書きであったが、
ここでは、スペクターが初登場して、組織としてより複雑な動きをする。
筋書きは、このため、かなり改善された。
映画は、俳優たちを見せるように頑張っている。
ショーン・コネリーは、光り輝くようであり、
しかも、信用できる演技をしている。
この映画は、いつもとちがう。
誰も、世界中の人間を抹殺したり、金の供給ルートを破壊したり、
あるいは、潜水艦を盗んだりしようとはしない。
これは精巧なオペレーションに焦点をあてた
静かで小さな筋書きである。
終わりまで、ペースはどちらかと言えば遅い。
だから、20分毎に必ずスタントマンが活躍するのに慣れた
多くの現代の観客を失うかもしれない。
オトーサン、
「やっぱり、007はいいなあ」
おなじみのMや秘書にも会えたし、
猫を抱く謎の人物にも再会できました。
いながらにして、毎回とびきりの美女と戯れたり、
世界の観光地を旅することができるのです。
今回の舞台のイスタンブールは、
一度行ってみたい場所。
アジアとヨーロッパが出会う場所。
イスラムの文化の香りが強烈に味わえる場所。
ギリシャから汽車で長旅をして、
イスタンブールの街に入ると、
とつぜん、巨きなブルーモスクの勇姿が見えてくるそうです。
「行きたいなあ。金角湾に沈む夕陽もみたいし、
バザ−ルで玄関マットも買いたいしなあ」
ジュリアン
オトーサン、
このDVDも深く考えないで借りてしまったものです。
「だいじょうぶかなあ?」
みはじめてすぐに後悔しました。
だって、画面がザラザラして、やけに動くのです。
「何が何だかサッパリ分からん!」
原題:Julien Donkey-Boy (1999)
監督・脚本:Harmony Korine
Genre: Drama
Rated R for language, some sexuality and disturbing images.
上映時間:101分
あらすじ:
中心的なテーマは、
精神分裂症が家族に及ぼす影響の素描。
出演者:
Ewen Bremner .... Julien(ジュリアン)
Werner Herzog .... Julien's Father (父親)
Evan Neumann .... Chris(クリス:弟)
せめて、主役のジュリアンを演じた
ユエン・ブレンナーの経歴くらいみておきましょうか。
EWEN BREMNER ユエン・ブレンナー
誕生日 MAN
出身 −−
85年、映画デビュー。
活躍度 △→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1985年「The Gospel According to Vic」
1990年「CONQUEST OF THE SOUTH POLE」
1992年「ネイキッド」「AS YOU LIKE IT」
1994年「ジャッジ・ドレッド」
1996年「トレインスポッティング」
1997年「MOJO」「LIFE OF STUFF」
1998年「アシッドハウス」
1999年「ジュリアン」
2000年「スナッチ」
2001年「パールハーバー」「ブラックホーク・ダウン」
その他の出演者:
Chloe Sevigny .... Pearl
Joyce Korine .... Grandma
Chrissy Kobylak .... Chrissy
Brian Fisk .... Pond Boy
Miriam Martinez (I) .... Teenage Girl
Edgar Erikkson .... Bearded Man
James Moix .... Dancing Man
Victor Varnado .... Rapper
Oliver A. Bueno .... Bowler
Roger Harris (I) .... Bowler
Ruby Rodriguez .... Partygoer
Josseph Padilla .... Bowler
User Rating: 5.6/10 (421 votes)
オトーサン、
もっとひどいと思いましたが、5点台後半確保という
スコアをみて「まあ、こんなもんか」と納得。
画面ザラザラの実験映画ということや、
精神病者を扱った勇気をどう評価するかで、
スコアが変わるのでしょう。
User Comments:
BranLtnFamさん
USA
2002年3月26日
94分、時間のムダ!
ちょうど、この"映画"を見終えたところだ。
ひとつ質問がある。
一体、こいつは何なんだ?!?
人生の94分をムダ遣いしてしまった。
もう2度と戻ってこない貴重な時間だというのに。
この映画のジョークは、わがサイテー映画リストの1位だ。
オトーサン、
こんなに観るのが辛い映画は、はじめてでした。
女性監督のひとりよがりの白昼夢の世界につきあわされました。
ついに最後の7分で、見るのをやめました。
「くだらん!」
ちょっと事情をつけ加えておきます。
この映画の上映時間は、日本版は101分、
アメリカでは、94分となっているのです。
ですから、日本版のほうが一見トクですが、
人生のさらに貴重な「7分」を浪費することになります。
オトーサン、
気を取り直して、ぶつぶつ。
「まあ、連休をどう過ごすかの問題だけどね。
遊ぶか、映画を見るか、どこかへ遊びに行くか」
前にもいいましたが、
黄金週間というネーミングは、
映画界がつけたもの。
いまは、映画のかきいれどきなのです。
ロンドン・ドッグス
オトーサン、
娘のひとりが、ロンドンから帰国したきたばかりなので
「ロンドン・ドッグス」という題名に惹かれて借りました。
これも、題名がいくつかありましたが、無事IMDBにたどりつきました。
「ロンドンが舞台か。どんな種類の犬が出てくるのかな?」
...これは冗談。イヌは警官ではなく、ヤクザたちのことでしょう。
原題:Love, Honour and Obey (2000)
London Dogs (2001) (Japan: English title)
監督:Dominic Anciano /Ray Burdis
脚本:Dominic Anciano /Ray Burdis
Genre: Drama
Rated R for strong violence, sexuality, language and some drug content.
Country: UK
上映時間:103分
あらすじ:
レイは、北ロンドン最強の暴力団を率いている。
甥のジュードはメンバーのひとりで、洗練された優秀な男である。
親友のジョニーが、ジュードを訪ねてきて
あるアイディアを売り込む。
公私混同には気が進まなかったが、
ジュードは、ジョニーをボスのレイに引きあわせる。
レイは、ジョニーを雇うことになり、
クレジットカードを盗むさいの運び屋として使う。
しかし、まもなくジョニーがとんでもない男だと分かる。
暴力団員たちが、争いや破壊行為よりも、
ボスのレイの結婚式のプランに熱中していたのだが、
暴力大好き人間のジョニーは、
南ロンドンのほうのシマで、
何度もトラブルを起こそうとする。
彼は成功するだろうか?
もし、そうしたら、ヤクザ戦争に勝ち、
栄光に輝くだろうか?
出演者:
Ray Winstone .... Ray (レイ)
Jonny Lee Miller .... Jonny (ジョニー)
Jude Law .... Jude (ジュード)
Sadie Frost .... Sadie(サディ)
この映画では、サディは、レイのお相手になっていますが、
実生活では、ジュード・ロウの妻なのです。
では、ジュード・ロウ夫妻の経歴をみてみましょう。
そのあと、レイとジョニーを演じた俳優2人の経歴も。
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JUDE LAW ジュード・ロウ
誕生日 1971/12/29
出身 英ロンドン
彼の名前はビートルズの”ヘイ・ジュード”と
ハーディングの小説”JUDE”にちなんでつけられた。
12歳の時から演技を始め、
17歳の時グラナダTVのドラマ”FAMILIES”に
出演するチャンスを得て、高校を辞める。
92年からロンドンで多くの舞台を経験、
オリビエ賞の新人賞を受賞する。
ロンドンで「恐るべき親たち」を上演した後、
ブロードウェイでの再演ではトニー賞の助演男優賞にノミネートされた。
ブロードウェイの活躍でアメリカ映画に進出。
97年「ガタカ」「オスカー・ワイルド」などに出演した。
97年9月、「ショッピング」で共演したサディ・フロストと結婚。
その彼女と友人のユアン・マクレガーらと
映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。
99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の一話を監督として担当した。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作 1994年「ショッピング」
1996年「プラトニック・ゲーム」
1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」「真夜中のサバナ」
「ベント」
1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇
「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇
1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆「ロンドン・ドッグス」
2000年「スターリングラード」◇
2001年「A.I.」
SADIE FROST サディ・フロスト
誕生日 1968/3/27
出身 英ロンドン
89年「ダイヤモンド・スカル」で映画デビュー。
97年9月、「ショッピング」で共演したジュード・ロウと結婚。
彼の友人のユアン・マクレガーらと
映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作 1989年「ダイヤモンド・スカル〜華麗なる殺意〜」
1990年「ザ・クレイズ/冷血の絆」
1992年「ドラキュラ」
1994年「ショッピング」
1997年「ベント 堕ちた饗宴」
1998年「理想の結婚」「ファイナル・カット」
1999年「ロンドン・ドッグス」
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RAY WINSTONE レイ・ウィンストン
誕生日 1957/2/19
出身 英ロンドン北東ハックニー
12才でボクサーとしてデビューし、
10年間で80回以上もの優勝経験を持つ。
コロナ・スクールで演技を学び、
テレビドラマを経て、79年、「SCUM」で映画デビュー。
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1979年「さらば青春の光」
1994年「レディバード・レディバード」
1997年「フェイス」「ニル・バイ・マウス」
1998年「マーサ・ミーツ・ボーイズ」「素肌の涙」
1999年「ファイナル・カット」◆
「チューブ・テイルズ」「ロンドン・ドッグス」
2000年「リトル・ストライカー」
JONNY LEE MILLER ジョニー・リー・ミラー
誕生日 1972/11/15
出身 英キングストン
祖父に俳優のバーナード・リーがいる。
95年「サイバーネット」で映画デビュー。
「トレインスポッティング」のシック・ボーイ役が有名。
製作会社ナチュラル・ナイロンのメンバー。
「サイバーネット」と共演したアンジェリーナ・ジョリーと
95年に結婚していたが、99年離婚。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1995年「サイバーネット」
1996年「トレインスポッティング」
1997年「アフターグロウ」
1999年「プランケット&マクレーン」◇「サイコ2001」◇
「ロンドン・ドッグス」◇
2000年「ドラキュリア」◇
その他の出演者:
Kathy Burke .... Kathy
Sean Pertwee .... Sean
Denise Van Outen .... Maureen
Rhys Ifans .... Matthew
Dominic Anciano .... Dominic
Ray Burdis .... Ray
John Beckett (I) .... John
Trevor Laird .... Trevor
William Scully (II) .... Bill
Perry Benson .... Perry 'Fat Alan'
Mark Burdis .... Mark
User Rating: 5.7/10 (285 votes)
まあ、こんなものでしょうか。
User Comments:
Mattさん
Oxford, England
2000年4月14日
批評など気にせず、自分で決めろ!
私は、公開初日に、この映画を見に行った。
どんな筋書きかも知らなかったが、
なかなかいい出演者がそろっていることは知っていた。
実際、正真正銘の「brit映画」のように見えた。
これまで見た一番面白い映画の1つだった。
この映画は みんながよく比較する" LockStock"よりも、ずっといい。
真実味があり、すべての登場人物は、
他の人たちを演じている俳優よりもリアルに見える。
映画のペースがいい。
もう一度見たくなるほど十分に面白い瞬間がある。
「頭の穴のシーン」は、実に面白かった、
私は、お腹が痛くなるほど笑い転げた。
アドバイスしよう。
この映画をけなそうと待ち構えている人々を無視したほうがいい。
あなた自身の眼で見るといい。
あそらく、あまり好きになれないかも知れないが、
がっかりしないのは、確かである!
オトーサン、
この映画、ドラマというよりも、
落語のように感じました。
ポルノショップをやらされているヤクザのひとりが、
ジョニーとケンカしてお腹を刺されたシーンなどは、
普通の映画なら、クローズ・アップしていくところを
3コマ・マンガでパッパッパツと大写しにしていくのです。
そのほか、ギャングを登場人物に選んだおかげで、
きわどいジョーク(インポ、自慰など)や
愉快なアクションもあって、大いに笑えました。
「こうした映画、ロズあたりで見たら面白いだろうなあ」
日本では、みんな静かに鑑賞するのですが、
あちらでは、ギャーギャー騒ぎながら観るのです。
この映画が、まあ、寄席に行ったような気分で見ると
いいかもしれません。
ハンギング
オトーサン、
みずほの前田頭取が大トラブルを引き起こしたのに、
「顧客に実害は出ていない」と国会で述べたとき、怒り狂いました。
「お前、窓口に並んだことあるか?
忙しいのに、えんえんと待たされたことないか?
ようやく自分の番になったら、お客様、お間違えになってますなーんて。
お前のとこなんかと、もう金輪際、取引してやらねえぞ。つぶれろ!」
DVDの題名の不当表示も、同様に問題含みです。
今回の場合は、なかでも最低、おかげで、1時間半も損しました。
原題:????
このDVDの日本語タイトルは、「ハンギング」
ご丁寧にも、英語題名風に、Hangingと書いてあります。
DVDの画面には、Final Descent。
IMDBで探すと、「あった!」
そこで、長い時間かけて翻訳しました。
ところが、どうも筋書きや俳優名がちがうのです。
いろいろ調べて、Final Ascent (2000) (TV)であることが判明。
さらに、North Face (2000) (TV) (USA: working title)
でもあると出ていました。
「一体全体、どうなってるの?」
監督:David W. Smith
脚本:Jeff Yonis / Rob Kerchner
Genre: Action / Drama
Country: Canada / USA
上映時間:90分
あらすじ:
登山家のポールは、
娘2人とロッキーの North Face(北峰)を登頂中に
ザイルが切れて、妹のほうが転落死。
残された父娘は2度と登山をしないと誓う。
ところが、娘ベスの恋した相手は登山ガイドだった。
父親の制止をふりきってベスは、山に登る。
ガイドした生徒のなかに、凶悪な犯人たちがいた。
かれらは、軽飛行機からロッキー・マウンテンに投げ落とした
大金入りのトランクを回収しようとしていたのだ。
窮地に立たされた娘を救うために、
ポールは、登山の再開を決意する。
出演者:
Jurgen Prochnow .... Paul(ポール:父親)
Heidi Lenhart .... Beth(ベス:娘)
Patrick Muldoon .... Viggo(ヴィーゴ:悪漢)
うまいのは、ユルゲン・プロホノフくらい。
娘も悪漢も?
でも、3人の経歴をみてみましょう。
JURGEN PROCHNOW ユルゲン・プロホノフ
誕生日 1941/6/10
出身 独ベルリン
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1975年「カタリーナ・ブルームの失われた名誉」
1981年「Uボート」
1983年「ザ・キープ」
1984年「砂の惑星」
1986年「キリング・カー」「さらばロンリーウルフ/非情の恋」
1987年「デビルズ・パラダイス/悪魔の楽園」
「ビバリーヒルズ・コップ2」「ターミナス」
1988年「第七の予言」
1989年「白く渇いた季節」
1990年「対決」「デスウインズ/沈黙の航海」
1991年「ハリケーン・スミス」「ロビン・フッド」(20FOX)
1992年「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の七日間」
「インターセプター」
1993年「BODYボディ」「ラスト・ボーダー」
1995年「ジャッジ・ドレッド」「マウス・オブ・マッドネス」
1996年「イングリッシュ・ペイシェント」
1997年「エアフォース・ワン」「D.N.A2」
1999年「ウィング・コマンダー」「ポイズン」
2000年「スノー・ステーション」「ハンギング」
「GEKICHIN 撃沈」
2001年「RIPPER リッパー 地獄からの手紙」◇
「犯罪心理鑑定人」
HEIDI NOELLE LEUHART ハイジ・ノエル・レンハート
誕生日 1973/8/22
出身
テレビ・シリーズ「カリフォルニア・ドリーム」で主人公マットの妹を演じる。
活躍度 ▲→
演技幅 適応
演技力 ☆☆★★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆★★★★
PATRICK MULDOON パトリック・マルドーン
誕生日 1968/9/27
出身 米カリフォルニア州
活躍度 ▲↑
演技幅 適応
演技力 ☆☆★★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」◆
1998年「アライバル2」◇
1999年「スティグマータ 聖痕」◆「レッド・チーム」
2000年「ハンギング」
2002年「ジェラティノス」
その他の出演者:
Antonio Sabato Jr. .... David(デイビット)
Colin Cunningham (I) .... Wayne
Birgit Stein .... Fran
Ty Olsson .... Colin
J. Douglas Stewart .... Agent Burrard
Brent Chapman .... Lance
Kimberley Warnat .... Mary
Kelly Dean Sereda .... Billy
Byron Lucas .... Ray
Colin Lawrence .... Agent Matthews
Russell Porter (III) .... Gary
Lisa Calder .... Patty
User Rating: 4.7/10 (27 votes)
オトーサン、
「もうすこし、よくてもいいのじゃないか?」
User Comments:
singingbabiesさん
Los Angeles
2001年7月2日
よく出来たTV映画。
父娘のいい関係を描いている。
最愛の妹を失った父娘のゆれる心模様を描いている。
もう言葉を交わすこともなく、
ふたりは、悪漢たちとともに戦う。
登山家たちは、この映画を好むだろう。
すばらしいひねりがあり、何人かの面白い登場人物がいる。
ビデオか、Fox Familyクラブで借りよう!
オトーサン、
IMDBの数あるユーザーコメントのなかから
毎回1つを選んで翻訳しています。
原則として、一番新しい書き込みを選んでいます。
時々、妙なものがあるので、
遡って調べて別のものを選んでいます。
今回のも、そうでした。
書き込みって、どんどん悪口競争になっていって、
誰も援護するひとがいなくなる場合もあるのです。
上記のユーザーは、少数の援護派でした。
同じように感じたので選んでみました。
オトーサンは登山家ではありませんが、
一時アウトドアに狂いました。
勢いで10年ほど前に八ケ岳に山荘をつくりました。
この週末も、そこで映画批評を書いています。
カラマツが芽吹き、遅い山桜が満開。
朝もやのなかで、うぐいすが盛んに鳴いています。
今日は、朝10時からこの別荘地のひとが集まって
クヌギの丸太にキノコ菌を打ち込みます。
山荘からも南アルプス連峰が見渡せますが、
この映画の舞台となったロッキー・マウンテンの
白雪に輝く絶壁は、尋常なものではありません。
「森と山、おなじような素材だけれども、
アメリカの国立公園は、もっと壮大だ。
今夏は、ヨセミテで、トレッキングでもしてみたいなあ」
なーんて、思ってしまうのです。
ギター弾きの恋
オトーサン、
このことろ、くだらないDVDばかりで、がっくり。
「よーし、口直しに、絶対、いいDVDを借りるぞ」
昨年、名画座で見損なった映画をTSUTAYAで発見しました。
それがこの映画。主演は、ショーン・ペン。
「ションベン?汚ねえ」
そういわないでください。名前なのですから。うまい役者ですが、
あの有名な歌手のマドンナに、たびたび暴力を振ったことでも有名です。
原題:Sweet and Lowdown (1999)
監督・脚本:Woody Allen
Genre: Comedy / Drama
Rated PG-13 for sexual content and some substance abuse.
上映時間:95分
あらすじ:
1930年代のジャズ・ギタリスト、
レイ・エメットの人生に焦点を合わせた喜劇。
レイは、世界中で最もうまいギタリストであったが、
無責任で、無駄遣いをし、横柄で不愉快でアル中の惨めな人間だった。
レイの人生を追ってみよう。
酔っぱらう、ネズミを撃つ、通過する列車を見ることが好き。
変な趣味である。
彼の夢は名声と富。
世界最高のギタリスト、ジャンゴ・ラインハールトへの対抗心
そして勿論、美しい音楽を演奏したがっている。
出演者:
Sean Penn .... Emmet Ray(エメット)
Samantha Morton .... Hattie(ハッティ)
Uma Thurman .... Blanche(ブランシュ)
ショーン・ペン
(ついションベンと発音したくなりますが)
うまいですねえ。
まるでチャップリンみたいです。
あと2人の女優さんも好感がもてました。
3人の経歴をみましょう。
SEAN PENN ショーン・ペン
誕生日 1960/8/17
出身 米カリフォルニア州バーバンク
父は演出家のレオ・ペン、
母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。
サンタモニカ・ハイスクール卒業後、
ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで
助手を務めながら、演技の勉強を始め、
ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。
映画デビューは81年「タップス」。
95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で
アカデミー主演男優賞ノミネート。
97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、
「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。
最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。
現在の妻はロビン・ライト・ペン。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1981年「タップス」
1982年「初体験リッジモント・ハイ」
1983年「バッド・ボーイズ」
1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」
「コードネームはファルコン」
1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」
「上海サプライ」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」
「恋人たちのキャンバス」△
1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」
1990年「ステート・オブ・グレース」
1993年「カリートの道」
1996年「デッドマン・ウォーキング」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇
1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」
「ギター弾きの恋」◇
2000年「夜になるまえに」◆
2001年「アイ・アム・サム」◇
SAMANTHA MORTON サマンサ・モートン
誕生日 1977/5/13
出身 英ノッティンガム
セントラル・ジュニア・テレビジョン・ワークショップで
演技の指導を受け、13歳の時からテレビで活躍。
2000年5月、俳優チャーリー・クリード・マイルズとの間に娘が生まれた。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆★★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1997年「アンダー・ザ・スキン」
1999年「ギター弾きの恋」
2002年「マイノリティ・レポート」
UMA THURMAN ユマ・サーマン
誕生日 1970/4/29
出身 米マサチューセッツ州ボストン
心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。
ニューイングランドの学校に在学中の時、
15歳でニューヨークのエージェントに見出され、
女優を目指してニューヨークのプロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。
映画デビューは87年。
夫のイーサン・ホークとの間に一児がいる。
活躍度 ○→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1987年「ミッドナイト・ガール」
1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」
1989年「バロン」
1990年「女神たちの季節」
「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」
1991年「ロビン・フッド」
1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」
1993年「恋に落ちたら」
1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」
1995年「湖畔のひと月」
1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」
1997年「ガタカ」◆
「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆
1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」
1999年「ギター弾きの恋」◆
2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇
その他の出演者:
Woody Allen .... Himself
Ben Duncan .... Himself
Daniel Okrent .... A.J. Pickman
Dan Moran (I) .... Boss
Anthony LaPaglia .... Al Torrio
Gretchen Mol .... Ellie
Brian Markinson .... Bill Shields
Tony Darrow .... Ben
James Urbaniak .... Harry
Christopher Bauer .... Ace (Pool Player)
John Waters .... Mr. Haynes
Constance Shulman .... Hazel (Hooker #1)
User Rating: 7.3/10 (2690 votes)
高いスコアですね。
オトーサン、
ジャズの名演奏に酔いました。
User Comments:
Mike Fisherさん
delran, nj
2002年4月11日
ウッディ・アレンの傑作、ほんとに。
私は、ウッディ・アレンのファンである。
今日まで、彼の映画をおよそ20本も見た。
最近見たのが、この映画である。
世界で最も偉大なジャズ・ギタリストだった
エメット・レイをショーン・ペンが主演している
なかなかよく出来た映画である。
この映画を製作したのは、ウッディ・アレンで、
かれの天才をもってして、はじめて出来た映画である。
演技はすばらしい。
ペンもいいし、最優秀助演女優賞にノミネートされた
サマンサ・モートンもいい。
ウッディ・アレンの最高傑作ではないかもしれないが、
「アニー・ホール」と「ウディ・アレンの重罪と刑罰」
に並ぶものだろう。
これは、彼の作品のトップ3に入る可能性がある。
ウッディ・アレンの映画はいつもいい。
オトーサン、
ここまでウッディ・アレンの熱狂的なフアンがいるとは思いませんでした。
「じゃ、監督の経歴を見ておくか」
WOODY ALLEN ウディ・アレン
誕生日 1935/12/1
出身 米ニューヨーク・ブルックリン
監督作
1969年「泥棒野郎」
1971年「バナナ」
1972年「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに
ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」
1973年「スリーパー」
1975年「ウディ・アレンの愛と死」
1977年「アニー・ホール」
1978年「インテリア」
1979年「マンハッタン」
1980年「スターダスト・メモリー」
1982年「サマー・ナイト」
1983年「カメレオンマン」
1984年「ブロードウェイのダニー・ローズ」
1985年「カイロの紫のバラ」
1986年「ハンナのその姉妹」
1987年「ラジオ・デイズ」「セプテンバー」
1988年「私の中のもうひとりの私」
1989年「ウディ・アレンの重罪と刑罰」
「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「アリス」
1992年「夫たち、妻たち」「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
1994年「ブロードウェイと銃弾」
1995年「誘惑のアフロディーテ」
1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」
1997年「地球は女で回っている」
1998年「セレブリティ」
1999年「ギター弾きの恋」
陽だまりのグラウンド
オトーサン、
「マトリックス」を見て以来、キアヌ・リーブスのフアンです。
それ以来、かれの作品はみんな見ています。
「88 リプレイスメント」「125 ザ・ウォッチャー」「244 ギフト」
「331 スウィート・ノベンバー」と題名索引に載っています。
それから、出世作の「126 スピード」もみましたよ。
でも、このところ、あまり感心しない演技が続いています。
「今日の映画は、どうだろうなあ。だいじょうぶかなあ」
まるで、出来の悪い息子の学芸会参観にいくような気分です。
原題:Hardball (2001)
監督:Brian Robbins (I)
原作:Daniel Coyle
脚本:John Gatins (screenplay)
Genre: Drama
Rated PG-13 for thematic elements, language and some violence. (re-rating)
Country: Germany / USA
上映時間: 106分
あらすじ;
どうしようもない若い男(キアヌ・リーブス)がいる。
ダフ屋をやり、ギャンブルと酒で身を持ち崩している。
金策のあてもなく、最後に出世した学友を訪ねる。
「お金は払うから、少年野球のコーチを引き受けてくれ」
黒人少年野球チームを引き受けたものの、
はじめのうちは、その下手さ加減にあきれ果てる。
いつやめようかと思う毎日である。
しかし、次第に少年達の熱意にほだされて、
ともに地区優勝をめざすようになる。
その過程で、女性教師(ダイアン・レイン)からも
力をもらって、かれは、立ち直っていく。
出演者:
Keanu Reeves .... Conor O'Neill (コナー)
Diane Lane .... Elizabeth Wilkes (エリザベス)
fふたりの経歴をみましょう。
例によって、海外俳優マガジンの引用ですが、
このかた、キアヌのフアンのようで、
長い紹介文になっています。
KEANU REEVES キアヌ・リーブス
誕生日 1964/9/2
出身 レバノン・ベイルート
父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。
オーストラリア、ニューヨークと引っ越し、
6才からカナダのトロントに移り住む。
高校時代はアイス・ホッケーの選手で
シアター・アーツ・スクールに通いながら夜間の演技塾で学ぶ。
大学でもアイス・ホッケーの選手として活躍したが、
プロの誘いを断り、俳優になることを決め、俳優学校へ通う。
16才で地元のテレビ番組に初出演。
映画デビューは、アイスホッケー映画のカナダ作品「栄光へのフィニッシュ」(1985)。
その後、ヒッチハイクでハリウッドに行き、俳優として本格的活動を始めた。
「リバース・エッジ」「パーマネント・レコード」など
初期の作品ではナイーブで青年を演じ、
「ビルとテッドの大冒険」での脳天気な高校生テッド役が受け、
全米の人気アイドルに。
1994年「スピード」の大ヒットで大スターとなる。
1991年にはロックバンド「ドッグ・スター」を結成し、
ライブ活動を開始。バンドではベースを担当。左利き。
1995年には、カナダのウィニペグで「ハムレット」の舞台に立ち、
ハムレットを演じた。
キアヌ・リーブスは平均点俳優。
ずば抜けて優れた演技力を持ち合わせているわけではないが、
どんなジャンルの映画でもそつなくこなしてしまう。
彼の魅力は端整な顔立ちもさることながら、
個性を強調しない素朴な演技にある。
出演映画のジャンルが変われば、演技も変わるものだが、
彼は自分のキャラを変えないまま、
上手くその映画の役に溶け込ませる才能を持っている。
キアヌの出演映画は1本単位ではそれほど印象のある俳優ではないが、
トータルで見ると、非常に魅力あふれる俳優となる。
ただ、路線が現在でもはっきりしない上に、
人気スターなのに傲慢さがなく、
いまだに素朴な演技を続けるキアヌ・リーブスは、
どう評価していいのか非常に難しい。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1985年「栄光へのフィニッシュ」
1986年「栄光のエンブレム」
1987年「リバース・エッジ」
1988年「ミッドナイトをぶっとばせ!」
「パーマネント・レコード」「旅立ちの季節」
「プリンス・オブ・ペンシルバニア」「危険な関係」
1989年「ビルとテッドの大冒険」◇「バックマン家の人々」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」
「ラジオタウンで恋をして」
1991年「ハートブルー」◇「ビルとテッドの地獄旅行」◇
「マイ・プライベート・アイダホ」
1992年「ドラキュラ」
1993年「から騒ぎ」「カウガール・ブルース」
「ミュータント・フリークス」
1994年「リトル・ブッダ」「スピード」◇
1995年「雲の中で散歩」◇「JM」◇
1996年「チェーン・リアクション」◇「フィーリング・ミネソタ」◇
1997年「死にたいほどの夜」◇「ディアポロス/悪魔の扉」◇
1998年「ミー&ウィル」
1999年「マトリックス」◇
2000年「リプレイスメント」◇「ザ・ウォッチャー」◇「ギフト」◆
2001年「スウィート・ノベンバー」◇「陽だまりのグラウンド」◇
DIANE LANE ダイアン・レイン
誕生日 1965/1/22
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1979年「リトル・ロマンス」デビュー
1980年「ラスト・レター」
「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」
1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,THE FABULOUS STAINS」
「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」
1982年「幸福のチェッカー」
1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」
1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」
1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」
1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」
1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」
1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」
「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」
1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」
1995年「ジャッジ・ドレッド」「ワイルド・ビル」
1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」
1997年「ホワイトハウスの陰謀」
1998年「デッド・ロイヤル」
1999年「マイ・ドッグ・スキップ」
2000年「パーフェクト・ストーム」◇
2001年「陽だまりのグラウンド」「グラスハウス」
その他の出演者:
John Hawkes (I) .... Ticky Tobin
Bryan Hearne .... Andre Ray Peetes
Julian Griffith (I) .... Jefferson Albert Tibbs
Michael B. Jordan .... Jamal
A. Delon Ellis Jr. .... Miles Pennfield II
Kristopher Lofton .... Clarence
Michael Perkins .... Kofi Evans
Brian M. Reed .... Raymond 'Ray Ray' Bennet
DeWayne Warren .... Jarius 'G-Baby' Evans
Carol Hall (II) .... Pearla Evans
Jacqueline Williams .... Lenora Tibbs
Freeman Coffey .... Darryl Mackey
D.B. Sweeney .... Matt Hyland
User Rating: 6.1/10 (941 votes)
まあ、こんなものでしょう。
User Comments:
wrygrassさん
Washington State
2001年9月9日
小さな奇跡;リアルで感動的。
この映画は、シカゴの少年野球リーグ・プロジェクトのおかげで
結成された少年野球チームの少年たちのある夏の出来事を描いている。
少年たちが置かれた環境は、暴力の恐怖が充満し、
物質的な腐敗が進んでいる。
この映画は、たじろぐことなく、その状況を活写する。
そして、人生の美しさ、
挑戦することの重要性を示している。
このド素人の少年たちは、見事な演技をみせてくれる。
コーチを演じるキアヌ・リーブズの感動的な演技とよくマッチしている。
リーブズは、これまでで最も感情がこもった演技である。
子供たちと一緒にいるなかで、
自分のことばかりでなく、他人を思いやることによって
自分自身が癒されていく。
スポーツ愛好者でなくても、誰でも
素晴らしい映画体験ができるだろう。
オトーサン、
上映前にパンフを買って解説を読んだところ、
原作の翻訳者の寺尾まち子さんが、
涙がとまらずハンカチをにぎりしめたと書いていました。
「よーし、オレは男の子だから、絶対泣かないぞ!」
そう決心して、みはじめました。
「で、どうでした?泣きました?」
「はい、1回だけ泣きました。
でも、隣の若い女性は4回泣いていましたよ」
「...あの、今週号の週刊文春で
自民党のY幹事長と若い女性の交際記事が出ていたけど...
もしかして、オトーサンが一緒に行った女性も?」
「何を聞きたいのか知らないけれど...
若い女性は、たまたま隣合わせただけだよ」
オトーサンもひとの子ですから、
私的な交際というか、
異文化コミュニケーションというか、
その種のことに、
まったく興味がないわけではないのですが、
あいにく機会に恵まれません。
「それに最近は、そんなことする気力も失せたし...
映画で美人女優を見ていたほうが、癒されるし」
虚栄のかがり火
オトーサン、
このところ不作続きなので、名誉挽回を試みます。
このDVD、2大俳優の競演です。
トム・ハンクスとブルース・ウィリス、どうです。スゴイでしょう。
しかも、監督が、あのブライアン・デ・パルマ。
「ミッション・インポシブル」や「アンタッチャブル」を手がけた監督さん。
この映画、楽しみです。
原題:Bonfire of the Vanities, The (1990)
監督:Brian De Palma
経歴を見ておきましょう。
BRIAN DE PALMA ブライアン・デ・パルマ
誕生日 1940/9/11
出身 米ニュージャージー州ネワーク
監督作
1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」
1970年「ブルーマンハッタン/哀愁の摩天楼」
1973年「悪魔のシスター」
1974年「ファントム・オブ・パラダイス」
1976年「キャリー」「愛のメモリー」
1978年「フューリー」
1979年「悪魔のファミリー」
1980年「殺しのドレス」
1981年「ミッドナイトクロス」
1983年「スカーフェイス」
1984年「ボディダブル」
1987年「アンタッチャブル」
1989年「カジュアリティーズ」
1990年「虚栄のかがり火」
1992年「レイシング・ケイン」
1993年「カリートの道」
1996年「ミッション:インポッシブル」
1998年「スネーク・アイズ」
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」
原作:Tom Wolfe
脚本;Michael Cristofer
Genre: Comedy
上映時間:123分
あらすじ:
ウォ−ル街で「宇宙の支配者」と豪語するシャーマンは、
情夫のマリアが、彼の自動車で黒人少年をはねて
得意の絶頂から転落していく。
イエロー・ジャーナリスト、ピーターは、
タブロイド紙の記事で事故をとりあげ、世論を煽りたてる。
この事件は、牧師ベーコンや市長候補ワイスのような
日和見主義者たちに利用される。
出演者;
Tom Hanks .... Sherman McCoy (シャーマン)
Bruce Willis .... Peter Fallow (ピーター)
Melanie Griffith .... Maria Ruskin(マリア)
この映画、
トム・ハンクスは、熱演しています。
メラニー・グリフィスは、色気たっぷり。
残念ながら、ブルース・ウィリスが浮いています。
あとのふたりの経歴をみましょう。
TOM HANKS トム・ハンクス
誕生日 1956/7/9
出身 米カリフォルニア州オークランド
カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。
80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。
84年「スプラッシュ」で注目され、
「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。
93年「フィラデルフィア」と
94年「フォレストガンプ/一期一会」で
二年連続アカデミー主演男優賞受賞。
96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。
私生活では在学中の演劇クラスで
スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、
77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。
78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。
87年に長い調停の末、離婚。
88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。
別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、
治療費の援助を行っている。
弟は俳優のジム・ハンクス。
活躍度 ◎→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1980年「血塗られた花嫁」
1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇
1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」
1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇
1987年「さよならは言わないで」◇
1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇
「メイフィールドの怪人たち」◇
1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇
1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇
1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ)
1993年「めぐり逢えたら」◇
「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞
1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」
「トイ・ストーリー」(声)◇
1996年「すべてをあなたに」◇
1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇
1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声)
2000年「キャスト・アウェイ」◇
MELANIE GRIFFITH メラニー・グリフィス
誕生日 1957/8/9
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1973年「青い接触」
1975年「SMILE」「ナイス・ムーブス」
1976年「新・動く標的」
1977年「ワン・オン・ワン」「セクシー・ジョイライド」
1981年「パーキング・ボーイズ」「ロアーズ」
1984年「処刑都市」「ボディ・ダブル」
1986年「サムシング・ワイルド」
1988年「チェリー2000」「ミラグロ/奇跡の地」「ストーミー・マンディ」
「ワーキング・ガール」
1990年「虚栄のかがり火」「イン・ザ・スピリッツ」「パシフィック・ハイツ」
1991年「愛に翼を」
1992年「嵐の中で輝いて」「刑事エデン/追跡者」
1993年「ボーン・イエスタデイ」
1994年「ミルク・マネー」「ノーバディーズ・フール」
1995年「DEARフレンズ」「あなたに逢いたくて」
1996年「狼たちの街」「TWO MUCH」
1997年「ロリータ」◆
1998年「疑惑の幻影」◇
「アナザー・デイ・イン・パラダイス」◇「セレブリティ」◆
「クレイジー・イン・アラバマ」
2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇
2002年「スチュアート・リトル2」(声)
その他の出演者:
Kim Cattrall .... Judy McCoy
Saul Rubinek .... Jed Kramer
Morgan Freeman .... Judge Leonard White
John Hancock (I) .... Reverend Bacon
Kevin Dunn (I) .... Tom Killian
Clifton James .... Albert Fox
Louis Giambalvo .... Ray Andruitti
Barton Heyman .... Detective Martin
Norman Parker (I) .... Detective Goldberg
Donald Moffat .... Mr. McCoy
Alan King (I) .... Arthur Ruskin
Beth Broderick .... Caroline Heftshank
User Rating: 4.7/10 (2021 votes)
オトーサン、
「変だな、
この顔ぶれなら、6点台にはなると思ったのに」
User Comments:
Antonio Cuomoさん
Rome
1998年11月10日
どうしてウィリスなの?
多分、ブルース・ウィリスを記者役に起用したのは、間違いだ。
個人的な考えだが、代わりの役者として、
シュワルツネガーやスタローン、
あるいは、Van Damme 芸術学部出身の俳優のほうがいいと思う。
ウィリスが、カメラマンだなんて信じられる?
オトーサン、
映画のキャスティング(配役)って大事だなあと思います。
お見合いや恋愛でも、「相性」って大事ですよね。
何でも、60億人もいる人類のなかから相手をみつけるときには、
その人のもっている60兆もの細胞が大活躍するそうです。
松田聖子さんのいうように、「ピピッときた」というのは、
どうも的確な表現のようなのです。
その点、この映画でのブルース・ウィリスと
トム・ハンクスの相性は、まったくダメ。
双方熱演してはいるものの、共倒れという感じでした。
ファウスト
オトーサン、
昨日の「デンジャラス・ウーマン」は、あまりにくだらないので
すこしは文化の香りのたかい映画を見たくなりました。
「ファウストといったら文豪ゲーテの代表作。口直しにいいかも」
と最初は、楽しみでした。ところが...
「しまった、ホラー映画だ」
原題:Faust: Love of the Damned (2000)
監督:Brian Yuzna
脚本:Tim Vigil & David Quinn (III)
Genre: Horror
Rated R for strong violence/gore, sexuality and language.
Country: Spain / USA
上映時間:98分
あらすじ:
男が悪魔に魂を売り渡す。
オトーサン
「えっ、たったこれだけ?
IMDBもあきれて手抜きか?」
でも、いかにも寂しいので、
一行つけ加えましょう。
男が悪魔に魂を売り渡す。
殺人鬼になった男を女医が救おうとする。
出演者;
Mark Frost (II) .... John/Faust(ファウスト)
Isabel Brook .... Jade de Camp(デキャンプ医師)
Jeffrey Combs .... Lt. Dan Margolies (マーゴリス刑事)
Monica Van Campen .... Claire(クレア)
オトーサン、
ぼやきます。
「たいした役者もいないなあ。
スペインでつくった低予算ホラ−映画というわけだ」
ひとりも海外映画俳優マガジンに経歴が載っていませんでした。
その他の出演者:
Andrew Divoff .... M(悪魔)
Jennifer Rope .... Blue
Leslie Charles (III) .... Newscaster
Fermin Reixach .... Commissioner Marino
Junix Nocian .... Dr. Yuri Yamoto
Robert Paterson .... S.W.A.T. Team Leader
Marc Martinez (I) .... Hapi
Clare Leach .... Nurse Ida
Francisco Maestre .... Baez
Ronny Svensson .... Beef
Alex Sarr .... Don
User Rating: 4.7/10 (217 votes)
低いスコアです。
User Comments:
Steev Hopperさん
Dublin, Ireland
2002年1月23日
一体全体、子供にどうしてくれる?
頼むから、
誰か、
このブライアン・ユズナ監督から
映画製作の許可証を取りあげてくれないか?
彼は、一度もいい映画を作ったことがない。
そして、この映画ときたら、
どこも、
ほんとうにまったく、
いつものバーゲン最低映画
以下なのだ。
「金切り声を上げる」狂ったジョージ、
こいの名前は、
「特殊効果のパンツ」ノジョージと
改名したほうがいいのじゃないのか?
ブライアンとジョージよ!
正義と善を愛するひとのために、
もうこれ以上、映画をつくらないでくれ!
オトーサン、
このユーザー・コメントに賛成です。
「惜しいなあ。ところどころ、いいセンスがあるのに」
悪魔に魂を売り渡した男が、赤いマントをひろげるシーンなどは
まるで黄金バット。
「なつかしいなあ」
性欲のシンボルであるクレアが悪魔に反抗して、
どんどん乳房が大きくなり部屋に入りきれなくなるシーンなども
「へえ、面白い映像手法だなあ」
でも、それだけのこと。
2日連続で、映画の採点簿は寂しい☆が並びました。
「デンジャラス・ウーマン」
「ファウスト」
借りてはいけません。
デンジャラス・ウーマン
オトーサン、
「どうせ、デンジャラス・ウーマンではimdbに出ていないだろう」
そう見当をつけて、DVDでタイトルをチェック。
"CORRUPTION EMPIRE"とありました。でも、入力しても出てきません。
監督名 Matthew Pennを入力しても出てきません。
念のために、俳優名 Benjamin Brat、Juria Roberts、Jerry Orbachもトライ。
最後に、Yahooに「デンジャラス・ウーマン」と入力したら、出てきました。
TVドラマ "LAW & ORDER" シリーズ、日本先行でDVD化したとか。
3月22日DVD発売&レンタル開始とありました。
「道理で、分からんはずだ」
原題:LAW & ORDER:CORRUPTION EMPIRE(1999 TVseries)
監督:Matthew Penn
脚本:脚本:ロバート・パーム、ガードナー・スターン
上映時間:92分
あらすじ:
以下は、imdbに載っていなかったので、
Yahooから転載。
ファンドマネージャーのカトリーナ(ジュリア・ロバーツ)は、
友人のスペクターから大実業家のサンダースを紹介され、
彼に従うがまま、サンダースの飲み物に精力増進剤を混入してしまう。
心臓病を患うサンダースはそのまま突然死に。
心臓疾患を知りつつ、
薬を畝むようにし向けたスペクターは殺人容疑で逮捕され、
カトリーナにも疑惑が寄せられてしまう。
追い詰められたカトリーナは、
不正の濡れ衣を昔の相棒から着せられた同僚を救うべく
独自の捜査を進める
殺人課のカーティス刑事(ベンジャミン・プラット)に助けを求め、
一世一代の賭けに出るが…。
出演者:
Benjamin Brat.....レイ・カーティス:
Juria Roberts....カトリーナ・ラドゥロー
このふたり、私生活でもいいところまでいったそうです。
「それにしても、ベンジャミン・ブラットをお相手に
選ぶとはなあ」
BENJAMIN BRATT ベンジャミン・ブラット
誕生日 1963/12/16
出身 米カリフォルニア州
カリフォルニア大学を優秀な成績で卒業後、
アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学ぶ。
テレビでは「法と秩序」のレイ・カーティス刑事役でエミー賞候補に。
サンフランシスコ映画祭で最優秀作品賞に選ばれた
「FOLLOW ME HOME」では製作と主演を務めた。
2002年、タリサ・ソトと結婚。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1991年「ニューヨーク・ジャスティス〜許された犯罪」
1993年「デモリションマン」「ブラッド・イン・ブラッド・アウト」
1994年「激流」「今そこにある危機」
2000年「2番目に幸せなこと」「レッド・プラネット」「トラフィック」
「デンジャラス・ビューティー」◇
2001年「アフター・ザ・ストーム」
JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ
誕生日 1967/10/28
出身 米ジョージア州スルミナ
演技学校を経営していた両親の影響で
幼い頃から演技に目覚める。
16才の時、俳優の兄エリック・ロバーツの
「パッショネイト/悪の華」のロケを見学し、女優になる決意を固める。
88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で兄と共演し、映画デビュー。
89年「マグノリアの花たち」でアカデミー助演女優賞にノミネート、
ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」でアカデミー主演女優賞と
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にした。
私生活では91年キーファー・サザーランドと
挙式予定三日前に婚約破棄。
93年、歌手のライル・ロベットと結婚するが、95年離婚。
最近では、ベンジャミン・ブラットと破局した。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」「サティスファクション」
「ミスティック・ピザ」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「愛が壊れるとき」「フラットライナーズ」
「プリティ・ウーマン」◇
1991年「愛の選択」「フック」
1992年「ザ・プレイヤー」
1993年「ペリカン文書」◇
1994年「アイ・ラブ・トラブル」「プレタポルテ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ジキル&ハイド」「世界中がアイ・ラブ・ユー」
「マイケル・コリンズ」
1997年「陰謀のセオリー」◇
「ベスト・フレンズ・ウェディング」◇
1998年「グッドナイト・ムーン」◇
1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◇「プリティ・ブライド」◇
2000年「エリン・ブロコピッチ」◇
2001年「ザ・メキシカン」◇「アメリカン・スウィートハート」◇
「オーシャンズ11」
その他の出演者:
Jerry Orbach...レニー・ブリスコー
Jack Maccoy....サム・ウォ一夕ーソン
User Rating:記載なし
オトーサン、
勝手にスコアをつけます。
「まあ、6.0かなあ」
User Comments:
これも、IMDBには出ていませんでした。
オトーサン、
「あっ」
だって、途中で終わってしまうのです。
このDVD、映画ではなくTVシリーズだったのです。
「不当表示だ!」
怒り心頭とはこのことです。
以下の文章をかいた会社の名前を知りたくなりました。
アメリカで既に10年以上も放送されている大人気ドラマ
『LAW & ORDER』(『法と秩序』)の2エピソード
『CORRUPTION EMPIRE』(1988年第9シーズン)に、
当時ジュリア・ロバーツと恋人関係にあった
ベンジャミン・プラットが刑事役としてレギュラーだった
同作品に200回記念ゲストとして出演した日本未放映の貴重な作品!
『オーシャンズ11』『アメリカン・スイート・ハート』と大作が続く
ジュリア・ロバーツが『エリン・プロコビッチ』を坊佛させるヒロインを演じ、
男性刑事達を翻弄させるというレア度100%の傑作を
日本先行で初ビデオ&DVD化!
オトーサン、
でも、大好きなジュリア・ロバーツが出ているので、
「まあ、いいか」
そんなことで、一生懸命みたのは、
ベンジャミン・ブラットとジュリア・ロバーツのからむシーンのみ。
「当時は、愛しあっているようにみえるな。
でも、何となく火花が散っているようにもみえるし...
ジュリア、やっぱり、彼と別れてよかった。
ほんとうに、そのほうがよかったよ」
そんなことで、
今回は、あまり熱を入れて書く気になれませんでした。
こんな中途半端なDVDを、いかにもすごい映画のように
売り出しているアマゾンが妖怪変化のように見えてきました。
ドクトル・ジバゴ
オトーサン、
有楽町のそごうの後に入居して大繁盛のビックカメラへ。
インク・カ−トリッジを買ったついでに、DVD売り場へ。
「おお、あるある、安いのが!(DVD2枚組で2814円)」
ということで買ったのが、この特別版DVD。
200分もの長さで、しかも、特典映像130分つき。
「内容テンコ盛り、楽しみだなあ」
原題:Doctor Zhivago (1965)
監督:David Lean
原作:Boris Pasternak
脚本:Robert Bolt
Genre: Drama / Romance
Rated PG-13 for mature themes.
上映時間:197分
あらすじ:
舞台は、革命さなかのロシア。
語り手は、ドクトル・ジバゴの兄イエフグラフ将軍。
冒頭シーンで、将軍は、ジバゴとラーラの娘かもしれない
若い女性を呼び、かれらの消息を尋ねている。
そして、物語は冬のモスクワへ。
コマロフスキーは、
「誰がロシアを動かすようになっても、俺は生き残る」
と豪語する羽振りのいい実業家である。
情夫であるにもかかわらず、
17歳になった娘のラーラに手を出す。
ラーラは、かれの魔手から逃れ
革命に燃える男パーシャとともに田舎に落ちのびて、
かれの情熱に逆らえず、結婚することになる。
その後、彼女は、パーシャとはぐれて看護婦となって
ジバゴと出会う。
ジバゴは、医者であり、著名な詩人である。
妻のトーニャを愛しているが、
ラーラに詩心を刺激される。
ラーラのほうもジバゴに真実の愛の対象を見出す。
ジバゴとふたりの女性との愛のゆくえは?
出演者:
Omar Sharif .... Yuri Zhivago(ジバゴ)
Julie Christie .... Lara (ラーラ)
Geraldine Chaplin .... Tonya(トーニャ)
ジバゴを演じる主演男優のオマール・シャリフ、
「何かパッとしないなー」と思ったら、
特典映像のインタビューのなかで、すごい裏話を披露していました。
ほかの役者に食われているので、悩んでいたら、
デイビット・リーン監督から、こう言われたそうです。
「俺を信頼しろ。何も演技をするな、そうすれば、歴史に名が残る」
確かに、同時に、二人の女性を愛して、
世間から非難されないという奇跡は、
かれが終始受身の演技をしたから可能になったのです。
さすが、デイビット・リーン、すごい計算ですね。
女優陣で出色なのは、
ラーラを演じたジュリー・クリスティーヌ。
アカデミー賞主演女優賞を、この年「ダーリング」で取っています。
この「ドクトル・ジバゴ」で取っても、おかしくないくらいです。
トーニャを演じるジェラルディン・チャップリンは、
あの有名な喜劇王チャップリンの娘です。
では、主役3人の経歴をみましょう。
なお、この映画、助演俳優がなかなか健闘しています。
Tom Courtenay .... Pasha/Strelnikov(パ−シャ)
Rod Steiger .... Komarovsky(コマロフスキー)
Alec Guinness .... Gen. Yevgraf Zhivago(エフグラフ)
とくに、若き革命家パーシャを演じたトム・コートニー、
いいですねえ。
アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しています。
OMAR SHARIF オマー・シャリフ (マイケル・シュブーブ)
誕生日 1932/4/10
出身 エジプト・アレキサンドリア
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1962年「アラビアのロレンス」
1964年「ローマ帝国の滅亡」「日曜日には鼠を殺せ」
「黄色いロールスロイス」
1965年「マルコ・ポーロの大冒険」「ジンギスカン」「ドクトル・ジバゴ」
1966年「悪のシンフォニー」「将軍たちの夜」
1967年「イタリア式奇蹟」
1968年「ファニーガール」「うたかたの恋」
1969年「マッケンナの黄金」「約束」「ゲバラ!」
1970年「最後の谷」
1971年「ホースメン」「華麗なる大泥棒」
1972年「ミステリー島探検・地底人間の謎」
1974年「夕映え」「ジャガーノート」
1975年「ファニー・レディ」「愛欲の切札」
1976年「結婚詐欺師は殺さない」「ピンクパンサー3」
1978年「アシャンティ」
1979年「華麗なる相続人」
1980年「新ハスラー」「名探偵ベンジー」「S.H.E.クレオパトラ・ジャガー」
1981年「ココ・シャネル」「エメラルド大作戦」
1984年「トップ・シークレット」
1988年「レディ・ブルー/愛欲」「悪霊」
「自由の代償/ラビリンスを脱出せよ」
1990年「愛と欲望のナイル」
1992年「デザート・ソルジャー」「天国の大罪」
1997年「女帝キャサリン」
1999年「13ウォーリアーズ」
JULIE CHRISTIE ジュリー・クリスティ
誕生日 1941/4/14
出身 インド・アッサム州
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1965年「ダーリング」アカデミー主演女優賞
「ドクトル・ジバゴ」
1966年「華氏451」
1967年「遙か群衆を離れて」
1968年「華やかな情事」
1971年「窓」「ギャンブラー」
1973年「赤い影」
1975年「シャンプー」「ナッシュビル」
1977年「デモン・シード」
1978年「天国から来たチャンピオン」
1981年「親の国の”D”」「戦場の罠」
1983年「熱砂の日」
1986年「キングの報酬」「ミス・メリー」
1990年「フールズ・オブ・フォーチュン」
1996年「ドラゴン・ハート」「ハムレット」
2001年「ルーヴルの怪人」
GERALDINE CHAPLIN ジェラルディン・チャップリン
誕生日 1944/7/31
出身 米カリフォルニア州サンタモニカ
チャールズ・チャップリンの娘
活躍度 △→
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1952年「ライムライト」
1964年「ある晴れた朝突然に」
1965年「ドクトル・ジバゴ」「哀しみは星影と共に」
1967年「ペパーミント・フラッペ」「伯爵夫人」
1970年「大洋のかなたに」
1971年「赤ちゃんよ永遠に」
1972年「新スキャンダル」「国際殺人局K/ナンバーのない男」
1975年「ナッシュビル」「カラスの飼育」
1976年「ロサンゼルス・それぞれの愛」
1977年「ローズランド」
1978年「ウエディング」
1979年「ママは百歳」「二人の女」
1980年「クリスタル殺人事件」
1981年「愛と哀しみのボレロ」
1984年「地に堕ちた愛」
1987年「白い炎の女」
1988年「モダーンズ」
1989年「新・三銃士/華麗なる勇者の冒険」
1992年「チャーリー」「季節のはざまで」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
1995年「鳥の歌」「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「クライムタイム」「ジェイン・エア」
1998年「従妹ベッド」
1999年「ベレジーナ スイス最後の日」
その他の出演者:
Siobhan McKenna .... Anna
Ralph Richardson .... Alexander Gromeko
Rita Tushingham .... The Girl
Jeffrey Rockland .... Sasha
Tarek Sharif .... Yuri: younger
Bernard Kay .... Bolshevik
Klaus Kinski .... Kostoyed
Gerard Tichy .... Liberius
Noel Willman .... Razin
User Rating: 7.8/10 (5482 votes)
高いスコアです。
「世界の名画になっていないなあ。
どうしてだろう?」
User Comments:
Spleenさん
Canberra, Australia
2002年4月12日
完ぺきな美しさ。
たとえ、リーン監督の最高傑作でなかったとしても。
デイビッド・リーン監督は、
最も偉大な映画を2本撮っている。
「戦場にかける橋」と「アラビアのロレンス」である。
「ドクトル・ジバゴ」は、
それらには敵わないが、傷物とは絶対に言えない。
もちろん、前2作は、異様なほど力強い物語である。
一方、「ドクトル・ジバゴ」は、波乱万丈というわけではない。
この映画のポイントは、革命時代を辛うじて生き延びた
数多くの人々の人生を描くことである。
それは、あたかも大河の広がりのなかに浮ぶ
半ダースもの木片を見るようである。
多くの偶然が作用して、木片は交差しあうのだ。
当時、モーリス・ジャールの音楽について批判するひとが多かった。
しかし、この音楽*は、実に魅力的で、それに加えて、
それは、今日の知的で趣味の良い音楽のモデルともなっている。
*訳注:
名曲「ラーラのテーマ」いいですねえ。
特典映像でのインタービューによれば、
何度もリーン監督からダメが出て、頭をかかえていたら、
「週末に山登りをしろ、そして、恋人のことを思って作曲せよ」
といわれたそうです。
スッキリした気分でつくったのが名曲「ラーラのテーマ」というわけ。
ボルトの脚本は、「アラビアのロレンス」ほど面白くはないが、
完ぺきで精巧な出来である。
とくに、物語のギャップが良い。
我々に、わからないのは、
この映画がはじまる前のイエフグラフ将軍の人生であり、
パーシャが、ジバゴの近所に住んでいないときに起きた事件である。
それらを推測するしかないが、
そのために、見ているよりも、より大きな衝撃を感じるのである。
この映画は、実に美しい。
いくつかのロケーションでは、息を呑むような映像が見られる。
(ロシアでなく、スペイン**やフィンランドで撮ったとしても)
訳注:
特典映像で撮影を担当したロバート・ボルトが、
インタビューに答えてこう話していました。
ロシアでは原作が発禁ということで撮影不可能でした。
そこで広い風景がほしい、鉄道が走っていないと困るということで
スペインを選びました。
雪に閉ざされた家は、ロウをとかして雪模様にしたのです。
同様に、時の試練に耐えるかどうかは、
登場人物たちが、実在していたかのように
感じられるかどうかにかかっている。
彼らが、ロシアの大地(モスクワや田舎)に触れて、
そこに足跡を残しているかどうかである。、
今日においても、こうした印象を与えることができるならば、
この映画は、いまだに傑作でありつづけるだろう。
オトーサン、
この映画をより愉しむためには、
原作者、ロシアの文豪パステルナークについて
知っておいたほうがいいでしょう。
ご興味の湧いた方は、以下のサイトを見てください。
文豪パステルナークの生涯
また、この映画をより深く愉しむためには、
名監督デビッド・リーンについて知る必要もあります。
まずは、海外映画俳優マガジンで。
DAVID LEAN デビッド・リーン
誕生日 1908/3/25-1991/4/16
出身 英クロイドン
監督作
1944年「幸福なる種族」
1945年「陽気な幽霊」「逢いびき」
1946年「大いなる遺産」
1948年「オリヴァ・ツイスト」
1949年「マデリーン/愛の旅路」「情熱の友」
1952年「超音ジェット機」
1954年「ホブスンの婿選び」
1955年「旅情」
1957年「戦場にかける橋」
1962年「アラビアのロレンス」
1965年「ドクトル・ジバゴ」
1970年「ライアンの娘」
1984年「インドへの道」
さらに詳しくは、IMDBで。
完ぺきで洗練された作風で知られる著名な英国の映画製作者、
同時代の映画作家としては多作であり、誰よりも職人気質だった。
彼が注目されたのは、時間と場所を現前させる才能であり、
出演者から完ぺきな演技を引き出することであり、
とにかく、映画に惜しみなき労力を注いだことだった。
リーンは、1920年代後半に映画産業に入った。
最初は、カメラマンのためにclapper boyとして働き、
やがて、それを卒業して、カッティングルームで働き、
最後にメガホンを取って、"In Which We Serve" (1942)を撮った。
かれの名声を高め、またオスカーにノミネートされた作品は、
「逢いびき」(1945)だった。
これは、主婦(セリア・ジョンソン)が、
医者(トレヴァー・ハワード)と情事を繰り広げる
叙情的でロマンチックな物語である。
ディケンズの原作を脚色した「大いなる遺産」(1946)と
「オリヴァ・ツイスト」(1948)は、
この労作の決定的な映画化作品であった。
前作で2回目の最優秀監督賞にノミネートされた。
つねに細心の注意を払う監督は、
2番目の妻であり、女優のアン・トッドを
どの映画に出演させるかについて、
期間、ムード、性格付けに、神経質なまでに拘った。
「サマータイム」(1955)は、
キャサリン・ヘップバーンが主演し、
ベニスに住むアメリカの未婚女性を演じたが、
再び、リーンは、オスカーにノミネートされた。
「戦場にかける橋」(1957)は、彼の傑作である。
7部門***で受賞し、リーンは監督賞を獲得した。
***訳注:作品賞、監督賞、主演男優賞(アレックス・ギネス)、
脚色賞、撮影賞、作曲賞、編集賞
「258 戦場にかける橋」は、映画批評に収録済。
批評家にも好評で、商業的にもヒットして、
リーンは、一連の大予算の叙事詩を撮ることになった。
なかでも「アラビアのロレンス」(1962)は、
得体の知れぬ第1次世界の英雄、
T.E.ローレンス(ピーター・オトゥール)を描いた壮大な叙事詩だった。
「ドクトル・ジバゴ」(1965)は、
クラシックなロマンス物語の1つである。
リーンは、前者で、オスカーを獲得し、
後者では、ふたたびオスカーにノミネートされた。
また「インドへの道」(1984)は、
E.M.フォスターの小説を映画化した作品であるが、
これもまたオスカーにノミネートされた。
1980年代はじめ、「バウンティ」の製作準備に
1年かけたが、結局、これは、ほかの監督の手に渡った。
彼は、また、よき協力者ロバート・ボルトと一緒に、
何年間も、ジョセフ・コンラッドの"Nostromo"の
製作準備に携わったが、撮影がはじまる少し前に死んだ。
オトーサン、
「いい監督だったなあ。いい映画だったなあ」
そうつぶやいてから、
DVDのパッケージをしげしげ眺めます。
アカデミー賞5部門受賞とあります。
そこで、確認してみました。
第38回(1965)アカデミー賞ノミネート一覧
http://www1.harenet.ne.jp/~sato2000/movie/academy/1965.html
これによると、
「ドクトル・ジバゴ」は、
脚色賞、美術監督装置賞(カラー)、
オリジナル作曲賞、衣装デザイン賞(カラー)
の4部門しか受賞していませんでした。
ノミネートは、作品賞、監督賞、
助演男優賞トム・コートニー、音響賞、編集賞の5部門でした。
撮影賞を受賞と書いてあったのですが、
受賞したのは、「愚か者の船」で、
「ドクトル・ジバゴ」は、ノミネートすらされていませんでした。
どうして、こうした間違いが起きたのでしょうか?
セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ
オトーサン、
「おいおい、キワモノ映画みたいだ。
だいじょうぶだろうなあ」
びくびくしながら、借りてきました。
DVD市場が拡大するにつれて、
一頃のアダルト・ビデオ・ブーム同様、
キワモノDVDで一山あてようという業者が出てきているのです。
「ひょっとしたら面白いかも」
ロトでも買ったような気分です。
原題:Cecil B. DeMented (2000)
監督・脚本:John Waters
Genre: Comedy
Rated R for strong crude sexual content, violence, language and drug use.
上映時間:87分
あらすじ:
ボルティモアで、ゲリラ映画製作者セシル・B.デメンティッドと
かれが率いる革命的撮影班は、ハニー・ウィトロックを誘拐する。
ハニーは、意地悪で落ち目の映画スターだが、
大予算のつまらない映画に出ている。
セシルは、ハリウッドを批判する自分がつくる映画に、
彼女に出演してもらいたいのだ。
かれらは、いろいろなシーンを撮ろうとしている。
シネマ・コンプレックスへの電撃攻撃シーン 、
メリーランド映画委員会の記者会見シーン、
そして「フォレスト・ガンプ」の続編セットのシーンなど。
彼は、撮影中は、全員セックスから遠ざかることを強く要求する。
出演者とクルーよ、性的エネルギーを仕事に向けろ!
セシルたちは、警察に追われる。
家族の一員となっている頭がおかしいトラック運転手、
ポルノ映画やカンフー映画、そしてドライブイン・シアターの観客にも
手伝ってもらって何としても、映画を完成せねばならない。
ハニーは、どうだろうか?
彼女は、逃げ出すだろうか、
それとも、演技を拒否するだろうか?
あるいは、彼女は、記念碑的作品に出演して
スクリーンにカムバックできるだろうか?
出演者:
Melanie Griffith .... Honey Whitlock(ハニー)
Stephen Dorff .... Cecil B. Demented(セシル)
Alicia Witt .... Cherish(チェリッシュ)
MELANIE GRIFFITH メラニー・グリフィス
誕生日 1957/8/9
(夫)アントニオ・バンデラス
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク
活躍度 ○↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1973年「青い接触」
1975年「SMILE」「ナイス・ムーブス」
1976年「新・動く標的」
1977年「ワン・オン・ワン」「セクシー・ジョイライド」
1981年「パーキング・ボーイズ」「ロアーズ」
1984年「処刑都市」「ボディ・ダブル」
1986年「サムシング・ワイルド」
1988年「チェリー2000」「ミラグロ/奇跡の地」「ストーミー・マンディ」
「ワーキング・ガール」
1990年「虚栄のかがり火」「イン・ザ・スピリッツ」「パシフィック・ハイツ」
1991年「愛に翼を」
1992年「嵐の中で輝いて」「刑事エデン/追跡者」
1993年「ボーン・イエスタデイ」
1994年「ミルク・マネー」「ノーバディーズ・フール」
1995年「DEARフレンズ」「あなたに逢いたくて」
1996年「狼たちの街」「TWO MUCH」
1997年「ロリータ」◆
1998年「疑惑の幻影」◇
「アナザー・デイ・イン・パラダイス」◇「セレブリティ」◆
「クレイジー・イン・アラバマ」
2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇
STEPHEN DORFF スティーブン・ドーフ
誕生日 1973/7/29
出身 米ジョージア州アトランタ
米ジョージア州アトランタ生まれ。
父は映画音楽の作曲家。
9才から演技を始め、
「ファミリー・タイズ」などのTVドラマを経て、
87年にカナダ映画「ザ・ゲート」と映画デビュー。
92年に二千人以上の候補者の中から選ばれて
主役の高校生ボクサーを演じた「パワー・オブ・ワン」で注目される。
94年の「バック・ビート」での早逝したビートルズ五人目の男
スチュアート・サトクリフ役も高く評価された。
スティーブン・ドーフは、デビュー時からルックスの良さでは、
ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオを上回る美形俳優である。
しかし、ルックスを売りするのを嫌ってか、
イメージにとらわれず、様々な役に挑戦している。
95年の「I SHOT ANDY WARHOL」でのゲイの役、
96年の「ブラッド&ワイン」での母を事故死させた
養父(ジャック・ニコルソン)と対決する息子ジェイソン役、
97年「バッド・デイズ」の凶悪な犯罪者スキッパー、
98年「ブレイド」でウェズリー・スナイプスと戦う敵吸血鬼フロスト役、
99年「ウィズ・アウト・ユー」での映画監督ジェイク役など
常に新しい役を選んでいるところに彼の演技への向上心の高さが伺える。
ただ、華やかなデビュー時と比べると、
演技派に固執するあまり、確かに演技力はあるが、
年々地味な俳優にシフトしていっているのが気になるところ。
もう少しルックスの良さをアピールしても損はないと思うのだが。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1987年「ザ・ゲイト」
1991年「わたしを助けて/レスキュー・ミー」「この愛を忘れない」
1992年「パワー・オブ・ワン」◇
1993年「ジャッジメント・ナイト」
1994年「バック・ビート」◇「S.F.W メディアへの銃弾」◇
「イノセント・ライズ」
1995年「I SHOT ANDY WARHOL」
1996年「スペース・トラッカー」「ブラッド&ワイン」
1997年「バッド・デイズ」
1998年「ブレイド」◇
1999年「ウィズアウト・ユー」◇
2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇
その他の出演者:
Adrian Grenier .... Lyle
Larry Gilliard Jr. .... Lewis
Maggie Gyllenhaal .... Raven
Jack Noseworthy .... Rodney
Mink Stole .... Mrs. Mallory
Ricki Lake .... Libby
Patricia Hearst .... Fidget's Mother
Michael Shannon (V) .... Petie
Kevin Nealon .... Himself
Eric Barry .... Fidget
Zenzele Uzoma .... Chardonnay
Erika Lynn Rupli .... Pam
User Rating: 6.2/10 (1548 votes)
低いですね。
一般の観客にとって、これほどまでの
ハリウッド批判は、心地よくなかったのでしょう。
User Comments:
Ryan Petersonさん
Nampa, Idaho
2002年4月15日
映画のアンチ・ヒーロー。
私は、悪党や英雄のいない映画が好きである。
"The Boondock Saints"で、
2人のカソリックの兄弟がアンチヒーローを演じて以来、
ひさしぶりに驚くべきアンサンブルを見た。
私は、映画学科の学生であり、
ハリウッド・システムへの批判者なので、
この映画は、私のために作られたものみたいだった。
腹を立てたティーン・エージャーが
ひとを攻撃する場合には単語でののしるよりも、
もっと多彩な表現を駆使したほうがよいに決まっているが、
ジョン・ウォーターズ監督の場合は、
ヒステリックに笑い飛ばすという手法をとった。
この映画は「映画製作」が、
もはやアートではなくなってきたことを示している。
それは、資本主義と商業主義によって傷めつけられた
もう1つの芸術的な表現形式となってしまっているのだ。
良い俳優と良い女優よりも、
きれいな顔をした男や女のほうがよいのだ。
メラニー・グリフィスは、ハニーを演じ、
そうした役柄を完璧に体現している。
彼女は、無分別で愚かなハリウッド女優を演じた。
彼女がどう振る舞おうと、彼女の演技力は、永久の謎だろう。
何人かの歴史に名をとどめる監督たちの名が出てくる。
ケネス・アンガー、サム・パッキンパス、オットー・プレミンガー、
そして個人的に好きなデイビッド・リンチといった名前が、
このアウトロー映画においては、呪いの対象となっている。
この映画においてジョン・ウォーターズ監督が示した
冷笑的でユーモアのあるセンスには、誰も敵わないだろう。
この事態を招きよせたのは、ハリウッドの責任である。
ジョン・ウォーターズは、
ハリウッドを風刺する指揮官役を引き受け、
見事に成功したのだ。
オトーサン、
「案外、面白いじゃん」
この破天荒な映画をつくった監督に興味を覚えました。
まずは、海外映画俳優マガジンで。
JOHN WATERS ジョン・ウォーターズ
誕生日 1946/4/22
出身 米メリーランド州ボルチモア
監督作
1970年「モンド・トラッショ」「マルチプル・マニアックス」
1972年「ピンク・フラミンゴ」
1975年「フィメール・トラブル」
1977年「デスペレート・リビング」
1981年「ポリエステル」
1988年「ヘアスプレー」
1990年「クライ・ベイビー」
1994年「シリアル・ママ」
1999年「I LOVE ペッカー」
2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」
より詳しくは、IMDBで。
深夜映画で、お気に入りの監督。
気が狂った歪んだ世界観の持ち主ともいわれている。
多くの映画フアンは彼のどこがいいのか分からないが、
しかし、彼がポスト・ベトナム時代において
最もオリジナルで風変わりな映画を送り出したことを
誰も否定することはできない。
ウォーターズはボルティモアに生まれ、
中流の上の階級で育てられた。
10代の頃から、アマチュア映画を作り始めた。
(ほとんどの映画は、ここで製作され、かれもまだここで暮らしている)
興味を持った友人や隣人を集めて会社を作った。
この会社のだんとつのスターが、Harris Glenn Milsteadである。
高校時代の親友で、自分を神であると宣伝していた
300-pound cross-dresserだった。
初期の映画には、「モンド・トラッショ」(1970)と
「マルチプル・マニアックス」(1971)がある。
ボルティモア以外では知られることがなかったが、
次作の奇妙な「ピンク・フラミンゴ」(1972)が、
(伝えられるところによれば、たったの1万ドルでつくられた)
商魂たくましい配給業者に拾われ、
当時、急成長していた深夜映画市場に売りこまれた。
たむろしていたのは、酔払った大学生たちだった。
かれのポップ・カルチャー的な風刺、
「伝統的家族の価値」への正面攻撃、
グラフィックで味気ない絵が受けて
一部のカルトのお気に入りになった。
これは、また次の作品群の青写真でもあった。
「フィメール・トラブル」(1975)、「デスペレート・リビング」(1977)
「ポリエステル」(1981)である。
この最後の作品は、かれのトレードマークである無礼さが
ややおさまったこともあって、マーケットを広げることになった。
「ヘアスプレー」(1988)、「クライ・ベイビー」(1990)は、
あきらかにかれの感受性を一般の映画フアンに認めさせる意図で製作され、
ウォーターズの狂気のエネルギーや凝ったテーマを損なうことなく
味気なさからは決別した。
彼の最新作は、キャスリーン・ターナー主演の
「シリアル・ママ」(1994)である。
ウォーターズは、俳優として"Something Wild" (1986)と
"Homer & Eddie" (1990)にも出演している。
面白いエッセイも書いていて、
"Shock Value" (1981)と題して出版されている。
"Crackpot: The Obsession of John Waters" (1986)という本もある。
家路
オトーサン、
若い頃、フランス語を専攻したので、勉強がてら
シャンソンくらい原語で歌えるようになりたいなと思いました。
この映画では「パリの空の下」が流れています。
「sous le ciel de Paris...なつかしいなあ」
でも、あとの歌詞は忘れてしまいました。
学生時代に暗記したことって、まあ、はかないものです。
原題:Je rentre a la maison (2001)
I'm Going Home
監督・脚本:Manoel de Oliveira
脚本:Jacques Parsi (文芸顧問)
Genre: Comedy / Drama
Country: France / Portugal
上映時間:90分
あらすじ:
ジルヴェール・バランスは、
舞台と映画で活躍中の老優。
イヨネスコの「瀕死の王」の公演終了後に、
妻と娘夫婦が交通事故で亡くなったと知らされる。
孫との2人暮らしは、それなりに幸せだったが、
次第に演技力の衰えを感じるようになる。
出演者:
Michel Piccoli .... Gilbert Valence (ジルベール)
John Malkovich .... John Crawford(ジョン・クロフォード)
Catherine Deneuve .... Marguerite(マルグリット)
ミシェル・ピコリ、老優をごく自然に演じていました。
マルコヴィッチもうまく監督役を演じていました。
オトーサンが期待していたカトリーヌ・ドヌープは、
劇中劇の「瀕死の王」の王妃役で、ちょい役でした。
ミシェル・ピコリの経歴は、
海外映画俳優マガジンには出ていませんでした。
その他の出演者:
Antoine Chappey .... George
Leonor Baldaque .... Sylvia
Leonor Silveira .... Marie
Ricardo Trepa .... Le Garde
Jean-Michel Arnold .... Le Medecin
Adrien de Van .... Ferdinand
Sylvie Testud .... Ariel
Isabel Ruth .... La laitier
Andrew Wale .... Stephen
Robert Dauney .... Haines
Jean Koeltgen .... Serge, l'enfant
Mauricette Gourdon .... Guilhermine
User Rating: 7.0/10 (123 votes)
かなり高いスコアです。
でも、アメリカ人が主体のIMDBでは、
見ているひとがすくないのです。
アメリカン・フィルム・フェスティバルで
上映されただけだったからのようです。
User Comments:
claytonloweさん
Columbus, Ohio, U.S.A.
2001年9月28日
「家路」は、
93歳のマノエル・オリヴィエラ監督の手になる
喪失感に苦しむ老人のエレガントな告白。
「家路」は、
偶然にも、劇中劇で取上げられた
イヨネスコの前衛劇 "瀕死の王"の公演終了後に、
パリの劇場で上映された。
老いた国王を演じているのは、有名なパリ生まれの俳優
ジルベール・バランス(ミシェル・ピコリ)である。
長いキャリアが終わりに近づいているものの、
かれは、なかなか舞台の仕事から離れられない。
そこへ、友人たちが、彼に悪いニュースを知らせる。
妻と娘夫婦が、交通事故で死んだというのだ。
いまや、残された家族は、幼い孫しかいない。
この非常に飾らない映画で、
オリヴィエラ監督は、ロングテイク(長回し)を使っている。
ほとんど動かないカメラと自然なBGMが
俳優たちの顔の変化を追い、何が起こっているかを示す。
夏の映画シーズンでは、 "Fast and Furious"や
「ラットレース」、「ラッシュアワー2」の馬鹿騒ぎを愉しんだが、
その後、「家路」でテンポを落として、
映画芸術の微妙なニュアンスを堪能できたのは、幸運だった。
この映画での大事なシーンのひとつは、
ピコリが、ジェームズ・ジョイスの小説「ユリシーズ」ににもとづいた
英語版の映画に起用されたときに起きた。
劇中劇の監督として特別出演したジョン・マルコヴィッチが、
ピコリがせりふ回しに困っているのを悲しげに見守っている。
クローズアップのシーンが撮リ続けられる。
そして、最後のショットは、孫の顔のロングテイクである。
2階の寝室へと続く階段の途中で、祖父がひと休みしているのを、
孫がじっと心配そうに見守っている。
「家路」は、スコット・ヒックス監督の新作映画
「アトランティスでの心」とおなじようなテーマであるが、
よりいっそう豊かでロマンチックな映画である。
オトーサン、
思い出に、体がゆさぶられました。
この映画でのパりのカフェのシーンです。
ピコリは、いつも新聞を片手にお気に入りの席につきます。
なじみのウエイターにカフェ・オレを頼みます。
ゆっくりと飲みながら、行き交う人々を眺めます。
そして、小銭を置いて、立ち去ります。
すると、待ちかねたように一人の男が、その席に座るのです。
かれにとっても、お気に入りの席なのでしょう。
オトーサン、
1973年の冬、パリのカフェに座っていました。
学生の頃は貧しくて、パリに行きたくてしょうがないのに
お金もヒマもなく、もんもんと毎日を過ごしていました。
ようやく念願がかなったのは、35歳。
妻が妊娠中なのに、制止を振り切ってひとりで渡仏。
歩き疲れて、カフェで休んでいました。
眼の前をソルボンヌ大学の学生たちが通り過ぎていきます。
なかには、黒人学生もいて、眼がキラキラ。
「ソルボンヌで学びたかったなあ」
口惜しくって、不意に涙がでてきたことを、
この年になっても、鮮明に覚えています。
ああ、青年老いやすく学なりがたし。
光の旅人 KーPAX
オトーサン、
ようやく念願の「光の旅人 KーPAX」をみました。
アカデミー賞俳優のケビン・スペイシー主演ですから、期待も大。
しかも、久しぶりに戸田奈津子さんが字幕翻訳を引き受けています。
「光の旅人」なんて素敵なタイトルじゃありませんか。
「舞台もNYのようだし、楽しみなだなあ」
原題:K-PAX (2001)
監督:Iain Softley
原作:Gene Brewer
脚本:Charles Leavitt (I)
Genre: Family / Adventure / Drama / SF / Fantasy
Rated PG-13 for a sequence of violent images,
and brief language and sensuality.
Country: Germany / USA
上映時間:120分
あらすじ:
不思議な精神病患者(ケビン・スペイシー)の物語。
彼は、K−PAXという遠い星からやってきたという。
精神科医(ジェフ・ブリッジス)は、何とか彼を治療しようとする。
その過程で、どうやらこの自称エイリアンには、
他の患者たちを癒す大きな力をもっているということに気付く。
出演者:
Kevin Spacey .... Prot(プロート)
Jeff Bridges .... Dr. Mark Powell(マーク)
Mary McCormack .... Rachel Powell(レイチェル)
ケビン・スペイシーと
ジェフ・ブリッジスという
当代きっての名優のそろいぶみです。
うまい役者とかねがね思っていましたが、
「こりゃあ、大変な巧さだ、代表作になるだろう」
と感嘆しました。
ふたりとも、何度もとりあげていますが、
一応経歴を再確認しましょう。
KEVIN SPACEY ケビン・スペイシー
誕生日 1959/7/26
出身 米ニュージャージー州サウスオレンジ
カリフォルニアのノースリッジ士官学校に入るが、
クラスメイトを殴り退学。
チャッツワース・ハイスクールに入学。
ロサンゼルス・ヴァレー・カレッジで学んだ後、
高校の同級生だったヴァル・キルマーのすすめで、
ニューヨークの名門演劇学校、
ジュリアードで演技の勉強をする。
81年にニューヨークのシェイクスピア・フェスティバルで
本格的な初舞台を踏む。
映画デビューは86年「心みだれて」。
95年、ブライアン・シンガーが彼のために脚本を書いた
「ユージュアル・サスペクツ」で足の不自由な犯罪者を演じ、
アカデミー助演男優賞を受賞。
同年の「セブン」でも殺人鬼役で印象を残す。
99年「アメリカン・ビューティー」で普通のサラリーマンを演じ、
アカデミー主演男優賞受賞。
96年「アルビノ・アリゲーター」で監督デビューを果たした。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆☆★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1986年「心乱れて」
1988年「ジブラルタル号の出帆」「ワーキング・ガール」
1989年「見ざる聞かざる目撃者」「晩秋」
1990年「テロリストを撃て」
「私を愛した男と女/ヘンリー&ジューン」
1991年「告発弁護人」
1992年「摩天楼を夢見て」「隣人」
1994年「白銀に燃えて」
「サイレント・ナイト こんな人質もうこりごり」
1995年「ザ・プロデューサー」「セブン」「アウト・ブレイク」
「ユージュアル・サスペクツ」アカデミー助演男優賞
1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」
「評決のとき」
1998年「L.A.コンフィデンシャル」◆「真夜中のサバナ」
「交渉人」◇「バグズ・ライフ」(声)
1999年「アメリカン・ビューティー」アカデミー主演男優賞
「キャスティング・ディレクター」◇「ビッグ・チャンス」◇
2000年「私が愛したギャングスター」◇
「ペイ・フォワード 可能の王国」◇
2001年「シッピング・ニュース」◇「光の旅人 K−PAX」◇
JEFF BRIDGES ジェフ・ブリッジス
誕生日 1949/12/4
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス
父のロイド、兄ボーも俳優という芸能一家。
8歳の時、父のテレビ番組に出演。
大人になってからはニューヨークのスティーブン・バーコフの
スタジオで演技を勉強する。
「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」「ザ・コンテンダー」で
アカデミー助演男優賞ノミネート、
「スターマン」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
自身の製作会社アシス・プロダクションでは
「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。
俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。
活躍度 ○→
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1970年「怒りを胸にふり返れ!」
1971年「ラスト・ショー」
1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」
1973年「ロリ・マドンナ戦争」「ラスト・アメリカン・ヒーロー」
1974年「サンダーボルト」
1975年「荒野にさすらう若者たち」「ステイ・ハングリー」
1976年「キングコング」
1978年「シャレード’79」
1979年「大統領の堕ちた日」
1981年「男の傷」「天国の門」
1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」
1984年「カリブの熱い夜」「スターマン/愛・宇宙はるかに」
1985年「白と黒のナイフ」
1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」
1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」
1988年「タッカー」
1989年「いくつもの朝を迎えて」「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」
1990年「新ラスト・ショー」
1991年「フィッシャー・キング」
1992年「アメリカン・ハート」
1993年「失踪」「フィアレス」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」
1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」
1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」
2000年「ザ・コンテンダー」
2001年「光の旅人 K−PAX」
その他の出演者;
Alfre Woodard .... Claudia Villars
David Patrick Kelly .... Howie
Saul Williams (I) .... Ernie
Peter Gerety .... Sal
Celia Weston .... Mrs. Archer
Ajay Naidu .... Dr. Chakraborty
Tracy Vilar .... Maria
Melanee Murray .... Bess
John Toles-Bey .... Russell
Kimberly Scott (I) .... Joyce Trexler
Conchata Ferrell .... Betty McAllister
Vincent Laresca .... Navarro
User Rating: 7.2/10 (3942 votes)
オトーサン、
舌打ちします。
「低いなあ」
でも、高いほうのスコアです。
User Comments:
shoeless-1さん
2002年4月13日
魅力的な隠された宝石。
どうしてこのような映画が誕生できたか、
私は、不思議でならない。
自動車の衝突事故もないし、爆発もない。
金切り声を上げ合う演技もない
「どうかオスカーに指名してください」
というような陳情のかけらもない。
我々はゆったりと座って、
物静かで、途方もなく魅力的で、
善意に満ちた映画を見ることができる。
見事な演技、美しい撮影は、もちろんだが、
きわめて重要な物語に立ち会うことができるのだ。
この映画は、ハリウッドの「常識」にとらわれず、
もろもろの下らないことから離れて、
ひたすらよい映画づくりに専念している。
素晴らしい物語、感動的な物語。
もう話す必要もないだろう。
映画フアンは、
主題の深さや重大性を正当に評価できるSFファンから
映画からメッセージを受けとる生真面目なフアンまで
様々に分類できようが、
この映画は、多くのひとびとから称賛されるだろう。
エイリアンのプロートという人物造形をはじめ、
この映画は、異なった要素を見事に融合させている。
科学、ドラマ、メッセージ、心理的諸側面など。
そして新鮮な目で、悪意のない映画をつくろうとしている。
撮影は、ときに、美しく魅惑的である。
イアン・ソフトリー監督は、原作を非常に尊重している。
物語の語り口、俳優を通して控えめに単純に物語ること、
そして、観客に同じように感じてもらうために、
ジェフ・ブリッジスとケビン・スペイシーの
信じ難い演技をじっくり見せることに専念することなど。
演技は美しく、魅惑的である。
ケビン・スペイシーが演じるプロートは、
物事をよく理解しているアウトサイダーが持っている
あの優しさが漂う飾り気のない性格の持ち主である。
彼は、静かでどう見ても全能のひとである。
だから、最後のほうのシーンで、
彼が感情を爆発させるのを見ると、
観客は、痛ましい気持ちにさせられる。
プロートは、エイリアンだから、
その優れた知性から人間の愚行にはあきれている。
だが、かれは、それとなく愚行からひとを救おうと努める。
ジェフ・ブリッジスは、
スペイシーの静かな他者性とは対照的に、
暖かく疲れていて冷笑的ではあるが、
まだ人間存在に望みを持った役を演じている。
ジェフ・ブリッジスは、
この映画におけるキーマンである。
知的で、本質的に善良であろうとしているものの、
日常生活に疲れきって、道に迷った
アメリカ*の多くのひとびとの代表である。
彼は、難しい質問をし、
眼の前の精神病患者と対決する。
しかし、彼は、また、かれを助けようとするのだ。
彼が探しているのは、
彼の希望に火をつける何らかの手がかりである。
この映画は、人々の心のなかに
良書と同じようなスペースを占めると思う。
毎年、夏になると、実にお粗末でくだらない映画が、
熊手で観客と大金をかき集めているというのに、
このよい映画が大ヒットしないのは、なぜだろう。
しかし、映画愛好者に支援されて、
口コミで、新しい観客を見いだしていくと思われる。
見たものには、新しい視点をもたらしてくれるだろう。
これは、優しく魅力的で静かな映画である。
観客の心に訴えかけていく手法は、
編集技術や演技や金切り声によるのでなく、
映画にとって最も基本的であるものの
忘れられがちな芸術を通してなのである。
*訳注:アメリカと訳しました。
原文は、first world nationとあります。
このユーザーは、衒学的なひとのようです。
オトーサン、
久しぶりに大画面を楽しみました。
映画館は、おばさんばかり。
「若い女性がいないのは、どうしてかなあ?」
YAHOOムービーのコメントをみてみました。
「不完全燃焼な作品でしたね」
「作り手の意図が伝わってこない」
「何もかも中途半端」
とありました。
このサイトは、若いひとの溜まり場ですから、
この映画の重大なメッセージや
陰影のある微妙な美しさが分からなかったようです。
「お前ら、そんなに刺激に飢えているのかよー。
マンガばかり読んで、コンビニ弁当ばかり食べてるから、
感覚器官がどんどんマヒしているのじゃないのか?
世のなか、赤・青・黄色の3原色だけだったら、
面白くも何ともないだろうが」
と毒づきたくなりました。
この映画のよさが分からないひとは、
日常生活そのもののありようを見直すべきです。
たまには、K−PAX星のある夜空をみようよ。
感覚を磨きあげ、研ぎ澄まして、
あらためて、この世の中を見回すと、
まだまだ、いいものが、周囲にもたくさん転がっています。
アメリカン・サイコ
オトーサン、
このDVD、深く考えずに借りてしまいました。
近所のTSUTSYAに置いてあるDVDは、
あらかた見終わってしまって、残りわずか。
えり好みなどできません。
VTRなら多く置いてあるのですが、荒い画像はイヤです。
「DVDをたくさん置いてある店は、どこにあるのかなあ?」
原題:American Psycho (2000)
監督・脚本:Mary Harron (I)
原作:Bret Easton Ellis
Genre: Horror / Drama / Thriller
Rated R for strong violence, sexuality, drug use and language.
上映時間:101分
あらすじ:
パトリックは、ウォ−ル街の有名企業に勤めている。
実は、殺人鬼である。
殺人の理由については、議論の余地がある。
同僚への極端な嫉妬、物質欲、純粋な憎悪、それ以外の何物か。
彼の愚行は、どんどんエスカレートしていく。
そのプロセスで、少なくとも20人は殺す。
40人かもしれない。
モデル、ホームレス、同僚、友人のアレン、
怒りや嫉妬の対象になったひと...、
彼がムカツクすべての人が殺しの対象になる。
彼が唯一殺しを思いとどまったのは、秘書のジーンだ。
愚鈍なほど従順で平凡な女性だが、やはり殺してみたくなる。
パトリックは、この殺人が現実に起こっている出来事なのか、
それとも、ただ問題が引き金になって生じた妄想の一部なのか
いまとなっては、もうわからない。
出演者:
Christian Bale .... Patrick Bateman(パトリック)
Chloe Sevigny .... Jean(ジーン、秘書)
Reese Witherspoon .... Evelyn Williams(イヴリン、婚約者)
異常な殺人鬼パトリックを、
クリスチャン・ベールが、見事に演じています。
経歴をみましょう。
CHRISTIAN BALE クリスチャン・ベール
誕生日 1974/1/30
出身 英ウェールズ・ペンブロークシャー
父は金融アドバイザーで、母はダンサー。
音楽を志す姉の影響で、幼い頃から演技の道に進み、
TVのCMやドラマに出演。
「太陽の帝国」で初の主役。
子役からの転身を見事に遂げた俳優。
活躍度 ○↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆★★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1987年「太陽の帝国」「ミオ」
1989年「ヘンリー五世」
1990年「デビルズ・パイレーツ」
1992年「ニュージーズ」
1993年「スウィング・キッズ」
1994年「若草物語」
1995年「ポカポンタス」(声)
1996年「ある貴婦人の肖像」「シークレット・エージェント」
1997年「ベルベッド・ゴールドマイン」
1998年「コーンウォールの森で」
1999年「真夏の夜の夢」
2000年「シャフト」「アメリカン・サイコ」
2001年「コレリ大尉のマンドリン」
その他の出演者:
Willem Dafoe .... Donald Kimball
Josh Lucas .... Craig McDermott
Samantha Mathis .... Courtney Rawlinson
Matt Ross (I) .... Luis Carruthers
Bill Sage .... David Van Patten
Jared Leto .... Paul Allen
Cara Seymour .... Christie
Justin Theroux .... Timothy Bryce
Guinevere Turner .... Elizabeth
Stephen Bogaert .... Harold Carnes
Monika Meier .... Daisy
Reg E. Cathey .... Homeless man
User Rating: 6.7/10 (9346 votes)
エロ映画の下品さと
上質・複雑なサイコ・スリラーが
入り混じった不思議な映画です。
案外、スコアは高いですね。
User Comments:
onebrooksbrothersさん
Arizona
2001年2月19日
オトーサン、
映画美−すべての基準で勝利。
私にとって、
これは映画なんていう生易しいものではなかった。
完璧な体験ともいうべきものだった。
すべての感覚に訴え、すべての点で成功している。
監督、製作、そして俳優たちの素晴らしい演技、
すべての点で、こんなに満足した映画は、久しぶりだ。
映画を見た後で、原作を読んで(いつもの逆だ!)
いまだに感動している。
最近のハリウッドで映画化される原作は、
その多くが期待外れである。
だが、メアリー・ハーロン監督とその仲間たちは、
与えられた原作をうまくこなして、傑作に仕立てあげた。
これは、驚くべき映画である。
冷たいカメラの凝視を通して、1980年代の孤立主義を感じる。
スクリーンは、パトリックのアパートのショットを写す。
家の中のすべてを見ることはできないが、
かれのアパートの不気味なほどの清潔さは、感じとれる。
演技も、また素晴らしい。
主役に選ばれたのが、ディカプリオでなくて、
クリスチャン・ベールだったのは、ほんとうによかった。
ベールは、かれの最高の演技をした。
非情で、もやもやして、傷ついたパトリック像は、
きっとあなたの頭に焼きつくだろう。
観客は、彼が犯す強暴な行為を見て、彼を嫌うだろうが、
同時に、奇妙にも、この人物に魅せられ、許してやりたくなる。
ちょうど、ゴードン・グレコが演じた「ウォール街」のように。
パトリックは、ある意味では、われわれなのである。
いつもは隠されているが、われわれの願望そのものなのである。
彼は、ファンタジーどころか、実存のひとなのだ。
人々が、苛立ち、落胆し、意気消沈している時代である。
そういうとき、その思いを我々に代わって行動に移してくれた
彼に感謝したくなる。
私は、自分がパトリックであると既に信じている。
だから、鏡に写るのは、私ではなくパトリックなのだ。
私は、彼に共感する。
私は、いま住んでいる社会の一員として
生真面目に、かつ楽しく過ごしている。
しかし、1980年代のパトリックのように、
社会のありようについては批判的である。
パトリックが、犯したこと、感じたことが
悪いとは、到底思えない。
われわれ全員に、
アメリカン・サイコになる権利があるのだ。
すくなくとも、私自身はそう思っている。
オトーサン、
このすさまじい映画、
そして、ユーザー・コメントのすごさに圧倒されました。
まるで、地球のマグマの噴出を目撃したかのようです。
「こりゃ、あかん。
時代は進歩すると学校で教わったけど、
ありゃ、ウソだ。
技術だけは、進んでいるから
ごまかされるけれども、
精神のほうは、どんどん退化しているのだ。
この映画の主人公がいい例だ。
男なのに女性以上にお化粧し、
死物狂いで、アスレチックに励み、
輸入物のスーツを何ダースもそろえ、
名刺の紙質や字体にまで凝り、
毎晩、有名レストランでデート...、
うわべだけ見ていると、すごい男だけれども、
中身は、腐りきって腐臭が漂っている。
どこかの国の首相や企業経営者や政治家と同じ。
こんな状態では、おれの生きている間に、
景気がよくなることも、
殺人や戦争がなくなることも、
絶対ないなー」
マイ・フレンド・メモリー
オトーサン、
「マイ・フレンド・メモリーか、
これ恋愛映画かなあ?」と思って借りました。
IMDBに入力しても出ません。
DVDを映して、題名を確認。
"The Mighty"とあり、入力しましたが出ていません。
「しょうがないなあ」
"Peter Chelsom"と監督名を入力して、
その作品リストから"The Mighty"を発見。
「なんだ、あるじゃん。さっきはなかったのに。
...IMDBもチョンボすることがあるんだ」
"The Mighty"の意味は、勇者たち。
どんな活躍が見られるのでしょうか?
原題:Mighty, The (1998)
監督:Peter Chelsom
原作:Rodman Philbrick
脚本:Charles Leavitt (I)
Genre: Drama
Rated PG-13 for elements of violence and peril.
上映時間:100分
あらすじ:
これは、2人の男の子の物語である。
マックスは、図体は大きいが動きが鈍く、
本もロクによめない脳なし。
ケビンのほうは、難病にかかっているが、知的な身障者。
ケビンは、マックスの隣に住んでいて、
ある日、読書クラスの家庭教師として
マックスを教えることになる。
ふたりは、一緒に「アーサー王と騎士」を読み、
冒険旅行に乗り出す。
出演者;
Elden Henson .... Narrator/Maxwell 'Max' Kane (マックス)
Kieran Culkin .... Kevin Dillon (ケビン)
Sharon Stone .... Gwen Dillon (グエン)
百貫デブのマックスと
天才少年ケビンのコンビは絶妙です。
マックスの図体とケビンの頭脳が合体して、
真の勇者が誕生したのです。
そうそう、
昔、バーナード・ショウという老作家がいて、
マリリン・モンローをくどきました。
「私の頭脳ときみの肉体が合体したら、
すばらしい子供ができるはずだ」
モンロー、答えていわく。
「あたしの頭脳とあなたの貧弱な肉体が結合したら、
ひどい子供が生まれるわ」
さて、経歴ですが、
少年たちは、まず出ていないとおもうので、
オトーサンの好きなセクシー女優、
シャロン・ストーンの経歴をみましょう。
SHARON STONE シャロン・ストーン
誕生日 1958/3/10
出身 米ペンシルバニア州ミードビル
大学を中退し、CMのモデルをしながら、女優を志す。
1992年に「氷の微笑」が大ヒット。
1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。
マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、
ロバート・デ・ニーロと共演し、
ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、
アカデミー賞にもノミネートされた。
野性的な美貌と引き締まった美しい肉体を武器に、
映画の役を勝ち取ってきた俳優といえる。
「キング・ソロモンの秘宝」では主演とはいえ、
お世辞にも演技で選ばれた俳優とは思えなかったが、
アクションが出来る俳優というイメージが備わり、
「イヤー・オブ・ザ・ガン」までアクション女優として
主演クラスで活躍したことは大きな実績になった。
しかし、女優としての名を高めたのは「氷の微笑」のキャサリン役であろう。
この役を境に彼女はハリウッドの人気俳優となり、
以後の作品で一流俳優と共演する機会に恵まれるようになった。
「氷の微笑」のイメージから役どころも色気を武器にするような悪女の役が多くなり、
少々伸び悩みの感もあるが、
死刑囚(「ラスト・ダンス」)や
母親(「マイ・フレンド・メモリー」)役の彼女を見る限り、
まだまだ新たな可能性を秘めている女優である。
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1980年「スターダスト・メモリー」デビュー
1981年「死霊の祝福」
1982年「愛の哀しみのボレロ」
1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」
1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇
1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇
1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」
1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」
「刑事ニコ/法の死角」
「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」
1989年「宇宙への選択」「血と砂」
1990年「トータル・リコール」◆
1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲
「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」
「シザース/氷の誘惑」
1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇
1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」
1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇
1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇
1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇
1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇
「マイ・フレンド・メモリー」◆
1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇「ヴァージン・バンド」
2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇
その他の出演者:
Gena Rowlands .... Susan 'Gram' Pinneman
Harry Dean Stanton .... Elton 'Grim'/Elt' Pinneman
Gillian Anderson .... Loretta Lee
James Gandolfini .... Kenneth 'Kenny' Kane
Meat Loaf .... Iggy
Joseph Perrino .... Blade Fowler
Jenifer Lewis .... Mrs. Addison
Eve Crawford .... Mrs. Donelli
Carl Marotte .... Doctor
Douglas Bisset .... Homeless Man
Dov Tiefenbach .... Doghouse Boy #1
Michael Colton (I) .... Doghouse Boy #2
User Rating: 7.3/10 (1509 votes)
高いスコアですねえ。
「いいものはいい」
User Comments:
Mike Kahnさん
Chicago,Illinois,USA
1999年12月14日
"Mighty"以上だ、すばらしい!
これは、本当に忘れられた映画である。
友人からかなり良かったと聞いた。
真っ正直な友人だから信用していい。
この映画、すべて徹底的に楽しい。
物語は魅了させる。
撮影も特殊効果も素晴らしい。
演技についていうと、ハリー・ディーン・スタントンも、
ジーナ・ローランドも、いつものようにいい仕事をしているし、
少年たち、マックスを演じるエルデン・ラトリフと
ケビンを演じるキーラン・カルキンも、すばらしい。
ミートローフとギリアム・アンダーソンを見るのも楽しい。
そして、シャロン・ストーンは、予想外の演技を見せてくれた。
全般的に、みんないい仕事をしている。
サウンド・トラックもしびれる。
徹底的に音楽を楽しんだ。
もしこの映画に問題ありとするならば、
ちょっと同情を呼び物にしてる気がしないでもないが、
気になるほどのものではない。
以前、こんな風の筋書きを
どこかで見たことがあるような気がするが、
うまくやっているので、気にはならなかった。
ぜひ、見るとよい。
オトーサン、
途中で気付きました。
「あれっ、この天才少年ケビンを演じている
めっちゃうまい子役、誰だったけなあ?
どこかで見たことがあるぞ」
早速、海外映画俳優マガジンをチェック。
「おお、出てる!」
KIERAN CULKIN キーラン・カルキン
誕生日 1982/9/30
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク
カルキン一家の三男。
兄は俳優のマコーレー・カルキン。
父は俳優のクリストファー・カルキン。
「ホーム・アローン」で映画デビュー。
「マイ・フレンド・メモリー」で初主演。
活躍度 △↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆☆☆★★
出演作
1990年「ホーム・アローン」◆
1991年「花嫁のパパ」「オンリー・ザ・ロンリー」
1992年「ホーム・アローン2」◆
1993年「ボディ・ターゲット」
1994年「トラブル・ファミリー」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「AMANDA」
1998年「マイ・フレンド・メモリー」◇
「レプリコーン 妖精伝説」(TM)
1999年「シーズ・オール・ザット」◆
「サイダーハウス・ルール」◆
「ミュージック・オブ・ハート」◆
オトーサン、納得。
「そうか、ホーム・アローンのぼうやだ」
「242 ホーム・アローン」も、
「251ホーム・アローン2」も、おすすめです。
「386 ホームアローン3」には、カルキンくん出ていません。
それから、このカルキンくん、
もう20歳になりましたが、
ちょっと女出入りが激しいと聞きました。
「...あまり早く有名人になるのも考えものだなあ」
ドライビング・ミス・デイジー
オトーサン、
このDVD、何回もみかけた題名だったので、
「2度借りたらソンするなあ」と警戒しながら借りました。
帰宅して、題名索引をみたら、出ていませんでした。
「よかった。これからは、TSUTAYAに行くとき、
題名索引をプリント・アウトして持っていこうっと」
そう決心しました。
原題:Driving Miss Daisy (1989)
監督:Bruce Beresford
原作・脚本:Alfred Uhry
Genre: Drama (more)
上映時間:99分
あらすじ:
アトランタに住む年配のユダヤの未亡人は、
高齢のため、もうドライブはできない。
息子は、運転手を雇うように強くすすめる、
しかし、1950年代にあっては、運転手は黒人男性だった。
彼女は、生活がちょっとでも変わるのに抵抗する。
運転手のホークは、息子によって雇われたのに、
最初のうち、彼女が車に乗るのを拒むのでヒマをもてあます。
しかし、ホークは、生来の良いマナーによって、
徐々に信頼関係を築いていく。
この映画は、ヒットした舞台を映画化したもの。
20年以上も一緒に暮らした二人の生活を描いている。
出演者:
Jessica Tandy .... Daisy Werthan (デイジー)
Morgan Freeman .... Hoke Colburn(ホーク:運転手)
Dan Aykroyd .... Boolie Werthan(ブーリー、デイジーの息子)
孤独な老婦人デイジーを演じるジェシカ・タンディ、
温和な運転手ホークを演じるモーガン・フリーマン、
ふたりとも見事な演技です。
経歴をみましょう。
JESSICA TANDY ジェシカ・タンディ
誕生日 1909/6/7-1994/9/11
出身 英ロンドン
16才で舞台デビュー。
ブロードウェイではトニー賞を三度受賞。
89年「ドライビング・ミス・デイジー」で
史上最高齢の80才でアカデミー主演女優賞獲得。
出演作
1945年「愛の決断」
1946年「育ちゆく年」「呪われた城」
1947年「永遠のアンバー」
1948年「モナリザの微笑み」
1951年「旅愁」「砂漠の鬼将軍」
1958年「開拓者の血」
1962年「青年」
1963年「鳥」
1981年「フロリダ・ハチャメチャ・ハイウェイ」
1982年「ガープの世界」「殺意の香り」
「結婚しない族」
1984年「ボストニアン」
1985年「コクーン」
1986年「ニューヨーク東8番街の奇跡」
1988年「事件を追え」「コクーン2/遙かなる地球」
1989年「ドライビング・ミスデイジー」アカデミー主演女優賞
1991年「フライド・グリーン・トマト」
1992年「迷子の大人たち」
1994年「カミーラ/あなたといた夏」「ノーバディーズ・フール」
MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン
誕生日 1937/6/1
出身 米テネシー州メンフィス
カリフォルニアのカレッジで舞台芸術を学ぶ。
卒業後は舞台で活躍、70年代以降映画に出演。
「N.Y.ストリート・スマート」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
「ドライビング・ミス・デイジー」と
「ショーシャンクの空に」でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
活躍度 ◎↑
演技幅 個性
演技力 ☆☆☆☆☆☆
アクション ☆☆☆★★★
コメディ ☆☆★★★★
出演作
1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」
1980年「ブルベイカー」
1984年「ハリー&サン」「りんご白書」
1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」
1987年「N.Y.ストリート・スマート」
1988年「偽りのヘブン」
1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」
「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」
1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」
1991年「ロビン・フッド」
1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆
1994年「ショーシャンクの空に」
1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇
1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」
1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇
1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇
2000年「ベティ・サイズモア」◆
2001年「スパイダー」◇
2002年「ハイ・クライムズ」◇
その他の出演者:
Patti LuPone .... Florine Werthan
Esther Rolle .... Idella
Jo Ann Havrilla .... Miss McClatchey
William Hall Jr. .... Oscar
Alvin M. Sugarman .... Dr. Weil
Clarice F. Geigerman .... Nonie
Muriel Moore .... Miriam
Sylvia Kaler .... Beulah
Carolyn Gold .... Neighbor Lady
Crystal R. Fox .... Katie Bell
Bob Hannah (I) .... Red Mitchell
Ray McKinnon .... Trooper #1
User Rating: 7.3/10 (4660 votes)
高いスコアですねえ。
User Comments:
conspracyさん
denmark
2000年5月19日
単純で美しい映画。
「バトル・フィールド・アース」を思い浮かべてほしい。
巨大セット、大爆発、多くの阿鼻喚声に頼って、
荒っぽい筋書きしか持っていない。
そんな映画は、必要だろうか?
「 セブン」のような暗い長編歴史物語であろうが、
「ロック」のようなアクション映画であろうが、
あるいは、この静かな短編映画「ドライビング・ミス・デイジー」であろうが、
最良の映画は、主役中心のものである。
この映画を見るのは、20年間の人生を垣間見るのと似ている。
壮大な筋書きもないし、水素爆弾で月を爆破するぞと脅す
エイリアンもテロリストもいない。
頑固で偏見を持った年配の婦人(ジェシカ・タンディー)が、
息子が高齢の彼女のために雇った黒人運転手(モーガン・フリーマン)を拒み、
やがて、かれを受け入れ、最後には好きになるという物語である。
単純過ぎる?
その通りである。
退屈?
まったく違う。
見ないと損する。
オトーサン、
この老い先短い名優の競演を楽しみました。
でも、最後のほうで、デイジーのボケが進んで、
「生徒の答案をなくしてしまった。どうしよう、大変だ」
と大昔の小学教師に戻ってしまったあたりから、
他人事ではなくなってきました。
まるで、母親のボケを見ているようなのです。
「あんた誰?」
訪ねていくと、最近そう聞かれることがあります。
「あんた誰って、自分の息子だろ。おれくらい覚えておいてよ」
そう叫びたくなります。
この映画でも、運転手のホークがいいます。
「私が分かるときと、分からないときがあります」
それを聞いて、実の息子なのに、
久しぶりに老人ホームを訪問するブーリーが、怯えます。
「もしかして、自分を覚えていなかったらどうしよう」
赤の他人のほうが、母親に好かれている。
ショックです。
他人事ではありません。
なお、この映画、アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、
脚色賞、メーキャップ賞を受賞しています。
バスケットボール・ダイアリーズ
オトーサン、
今週は、TSUTAYAで、5本借りました。
「1日1本見よう」が今年の悲願なので、
今週は、残り2本は、新作でも見ようかと思っています。
これは「タイタニック」でブレークしたディカプリオの出世作。
なかなかいい演技をしていると聞いたので、借りてみました。
さあ、出来はどうでしょうか?
原題:Basketball Diaries, The (1995)
監督:Scott Kalvert
原作:Jim Carroll (I)
脚本:Bryan Goluboff
Genre: Drama
Rated R for graphic depiction of drug addiction
with related strong violence,sexuality and language.
上映時間:102分
あらすじ:
これは、ストリートにたむろする連中を描いた
ジム・キャロルの同名実話小説にもとづいた映画である。
麻薬中毒者が痛ましい世界へ堕ちていく状況を
あたかも万華鏡のように描く。
負けを知らない高校バスケットボール部の
メンバーであるジムは、バスケットボールに熱中していた。
コートは、彼にとって世界そのものだった。
しかし、一番の親友が白血病で死に、
ホモのコ−チが関係を迫ってくるという事件がもとで
放校処分を受ける。
仲間たちは、性的不安にとりつかれ、
次々と、体をむしばむヘロインに走っていく。
これらすべてが、スター選手になろうという
ジムの夢を打ち砕いていったのだった。
息子の行状を心配する母の目から逃れて、
彼は、もはや家に帰らない。
まもなく、ニューヨークのストリートの物陰が、
かれにとっての棲家になる。
唯一の現実逃避の手段は、いまやヘロインになった。
彼は、盗み、強奪し、売春する。
時々一緒にバッスケット・ゲームをやった
昔なじみの近所の先輩だけが、更正の手を差しのべる。
思い余った母親が警察に通報して、少年院送りとなる。
...健常者に戻るための長い旅がはじまる。
出演者:
Leonardo DiCaprio .... Jim Carroll(ジム)
Lorraine Bracco .... Jim's mother(母親)
Bruno Kirby .... Swifty(コーチ)
オトーサン、
ディカプリオのすばらしい演技に感心しました。
経歴を確認しておきましょう。
LEONARDO DICAPRIO レオナルド・ディカプリオ
誕生日 1974/11/11
出身 独アーケンシュミット 米ロサンゼルス説もあり
彼の名前は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵の前で
母の胎内にいた彼が動いたことからつけられた。
イタリア系の父とドイツ人の母の間に生まれたが、
幼い頃、離婚し、母子家庭でハリウッドで育つ。
子供の頃から俳優を目指して、エージェントに所属する。
14歳からコマーシャルに出演し始めて、
徐々に活躍の場をテレビ・ドラマへ。
91年「クリッター3」で映画デビュー。
TVでは「GROWING PAINS」でレギュラーだった。
代表作は「タイタニック」のジャック役や
「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役など。
ディカプリオは「バスケットボール・ダイアリーズ」のジム役や
「ボーイズ・ライフ」のトバイアスなどの少年役を演じていた頃は、
思春期の心の機微を表現することにたけた俳優だったが、
最近は役柄にあまり方向性が感じられないのが気になるところ。
私生活ではモデルのアンバー・バレッタや
ヴィルジニー・ルドワイヤンなど新しい恋人の噂が絶えず。
現在はブラジル・モデル、ジゼル・ブンチェンと交際中だが……
活躍度 ◎↑
演技幅 自在
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆★★
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1991年「クリッター3」
1992年「ボディヒート2」
1993年「ギルバート・グレイブ」「ボーイズ・ライフ」
1995年「クイック&デッド」◆「太陽と月に背いて」
「バスケットボール・ダイアリーズ」◇
1996年「マイ・ルーム」◇「ロミオ&ジュリエット」◇
1997年「タイタニック」◇
1998年「仮面の男」◇「セレブリティ」◆
1999年「ザ・ビーチ」◇
2000年「あのころ僕らは」(1995年撮影)
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」
その他の出演者:
marilyn Sokol .... Chanting Woman
James Madio .... Pedro
Patrick McGaw .... Neutron
Mark Wahlberg .... Mickey
Roy Cooper .... Father McNulty
Jimmy Papiris .... Iggy
Nick Gaetani .... Referee
Alexander Gaberman .... Bobo
Ben Jorgensen .... Tommy
Josh Mostel .... Counterman
Juliette Lewis .... Diane Moody
Michael Imperioli .... Bobby
User Rating: 6.6/10 (3076 votes)
まあ、スコアはこんなものでしょうか。
やはり暗い物語だと、スコアは伸びないようです。
User Comments:
Michiel Waaijerさん
Holland
2000年2月26日
麻薬撲滅宣言。
これは、リアルで非常に重要な映画である。
若者が、麻薬中毒になっていく道を示している。
1週間に1度、麻薬を摂取することからはじまって、
毎日、いつも、麻薬を摂取するようになる。
ディカプリオは、バスケットボール選手だが、
悪い道を歩くハメになる若者(ジム・キャロル)を演じている。
彼は、まず、ちょっと麻薬を験してみる。
だが、それは、引き返せない道であり、
悲惨な状態に落ちこんでいくのだ。
麻薬を買うお金欲しさに、年配の婦人から金を盗み、
また店に押し入って金を盗み、泥棒になる。
その生活は、生き地獄そのものである。
コーチは、かれにセックスを迫る。
拒んだ結果、チームからも学校からも追い出される。
その後、事態は、どんどん悪化していく。
すばらしい脚本である。
ディカプリオの演技は、素晴らしい。
「ギルバートグレイプ」で、
アカデミー賞にノミネートされただけのことはある。
彼が見事に演じているのは、麻薬中毒患者の少年である。
難しい役である。
人生崩壊のさまをディカプリオ以上に、
より深く考え、よりうまく演技できるものはいないだろう。
この映画は、パワフルに訴えている。
麻薬中毒は、ほんとうに恐ろしい!
通常、人々は麻薬中毒について、セミナーやTVショウで学ぶ。
しかし、そんなものは、何の役にも立たない。
注目もされず、理解もされないからだ。
ディカプリオの驚くべき演技、
実話に基づいているという事実、
映画そのものの持つリアリティ、
それがこの映画を輝かしいものにしている。
10点満点で9点に値する。
オトーサン、
さきに「505 ギルバート・グレイプ」の映画批評で、
こう書きました。
...レオナルド・ディカプリオ。
実は、このひと、あまり評価してきませんでした。
「タイタニック」でブレイクしたのですが、
マスクはいいが、みんながキャーキャーいうほどではないなーと
思っていたのです。
「50 ザ・ビーチ」も、いまいち。
でも、この映画での知恵遅れで小汚いアーニー(18歳)の演技は、秀逸です。
まさか、あのデカプリオが演じているとは、途中まで気付きませんでした。
「そうか、結構、演技派なんだ」
この映画でのディカプリオの演技は、
実に素晴らしいものでした。
とくに禁断症状になって、
部屋がぐるぐる回りだし、
うわごとのようにクスリを求め、
よだれは垂れっぱなし。
全身ががたがた震え出すあたりになると、
もはや鬼気迫る演技でした。
最近、わが国でも、芸能人に麻薬が流行しています。
何か格好いいことのように思っている若者、
「一度くらい経験してもいいんじゃないの?」という好奇心、
そんな若気の至りが、取り返しのつかないことになるのです。
今後は、ゆとり教育の悪い側面として、
学校と家から追い出されて、
ストリートをうろうろする少年が急増することが予想されます。
ゲーセン、売春などストリートは、悪の巣窟。
麻薬の魔の手にかかる少年はきっと増えていくでしょう。
麻薬の怖さについて、もっと知らしめる努力が必要ではないでしょうか。
文部科学省のゆとり教育推進者に是非見せたい映画です。
もういちど
オトーサン、
先週は、あまり考えずに7本借りたので、はずれが多く、
この最後のDVDも、実は、あまり期待していませんでした。
「もういちど」なんて平凡なタイトル、いつもなら借りないでしょう。
でも、うれしい誤算でした。「老いらくの恋」がテーマ。
この年になると、切実?なテーマですが、
若いひとには、まだ、早過ぎるかもしれませんね。
原題:Innocence (2000)
監督・脚本:Paul Cox (I)
Genre: Drama
Country: Australia / Belgium
オトーサン、
「おお、オーストラリア製だ」
みなさんも映画先進国、
オーストラリアに注目してください。
ラッセル・クロウ、キアヌ・リーブス、
ケイト・ブランシェットなどの名優を輩出しています。
その背景には、この映画にも資金を出している
サウス・オーストラリアン・フィルム・コーポレーションなどの
活動が大きく貢献しているのです。
上映時間:95分
あらすじ:
アンドレアスは、男やもめの音楽家。
40年以上も音信不通になっていたクレアと再会する。
ふたりは、昔、愛し合っていた頃のように、
無謀で激しい情事を繰りひろげる。
クレアには、夫ジョンがいた。
ふたりの情事は、面倒な事態を招く。
クレアの夫ジョンは、衝撃のあまり錯乱する。
そして...迫りくる重病と避け得ぬ死。
出演者:
Julia Blake .... Claire(クレア)
Charles 'Bud' Tingwell .... Andreas(アンドレアス)
Terry Norris .... John(ジョン)
この3人ともうまい役者さんです。
「年の功」を感じさせます。
とくに、クレアは、70歳近いというのに、
こんなに美しくていいのかしらという感じでした。
残念ながら、海外映画俳優マガジンには
どういうわけか経歴が出ていませんでした。
その他の出演者:
Robert Menzies .... David
Marta Dusseldorp .... Monique
Kristien Van Pellicom .... Young Claire
Kenny Aernouts .... Young Andreas
Chris Haywood .... Minister
Norman Kaye .... Gerald
Joey Kennedy .... Sally
Liz Windsor .... Maudie
User Rating: 7.8/10 (231 votes)
オトーサン、
びっくりします。
「高いスコアだなあ」
User Comments:
proseさん
Adelaide, Australia
2001年1月23日
純粋な喜びを経験!
私は、固唾を飲んで、この映画を見た。
長編映画で感動したのは、久しぶり、おそらく何年ぶりかだ。
ポール・コックス監督は、この映画で自分をさらけ出した。
10年前にかれがつくった映画、
"A Woman's Tale"を見てから数年たつ。
そこでは、人生、死、愛が取上げられていた。
特に、死が人生の一部であることは、
かれの一貫したテーマで、この映画でも同様である。
ティンゲル、ブレイク、ノリスの演技は見事である。
二人が寄り添うシーンは、趣味が良く、美しい。
オーストラリアのシーンは、アデレードで撮影された。
わが街は、見事にお化粧され、物語に真実味を与えている。
コックス監督は、得意のヴィジュアル・シーンを使いこなしている。
ガラス扉の向こうの顔、水面の反射、風鈴、鳥かご、
そして、紅葉のなかで木立ちの向こうで話す人々。
アンドレアスがパイプ・オルガンで「エルサレム」を弾く
教会のシーンは、涙が出るほど感動的った。
すばらしい映画だ。
これまで見た最も信じられるラブ・ストーリーだ。
オトーサン、
この映画を見て、ゆくりなくも、
昔の恋人たちの顔をいくつか思い出しました。
「いくつか?そんなに遊び人だったの?」
「社交ダンスをやっていたからね、その関係で」
まあ、若い頃は誰でも恋人のひとりやふたりはいるでしょう。
老いらくの恋をテーマにした映画は、
「243 マジソン郡の橋」などもそうですが、
自分たちが、死と生の狭間にあることを
あらためて強く意識させてくれる名作が多いようです。
「生と死の狭間って、どういう意味?」
「そうねえ...、死期がちかづくと、
最後にパーッと一花咲かせたくなるでしょ」
「そんなものなの?」
「そう、そんなものなの」
シュガー・ヒル
オトーサン、
「Sugarは砂糖、Hillは丘。
砂糖ケ丘? 一体、何のこっちゃ?」
映画を見はじめて、答えがわかりました。
「高級住宅街」でした。
成功の甘き香りが漂う街ということでしょうか。
この映画の舞台は、ニューヨークの黒人街、ハーレム。
かつては、麻薬、犯罪、殺人が横行する街として有名でした。
最近は、比較的、安全になったそうですが...。
原題:Sugar Hill (1993)
監督:Leon Ichaso
脚本:Barry Michael Cooper
Genre: Drama
Color: Black and White / Color
上映時間:123分
あらすじ:
一切妥協せぬ非情なドラッグ・ディーラーのロメロ。
かれは、人間の屑のような職業をやめようと決心する。
ガールフレンドと新生活をはじめたいからだ。
まもなく近所に外出することすら容易でなくなっていることに気付く。
事態はどんどん悪化し、悲劇へと突き進む。
出演者:
Wesley Snipes .... Roemello Skuggs (ロメロ)
Michael Wright (I) .... Raynathan Skuggs〔兄)
Clarence Williams III .... A.R. Skuggs(父親)
Theresa Randle .... Melissa(恋人・メリッサ)
オトーサン、
ロメロを演じたウェズリー・スナイプス
これまでお眼にかかったことがありません。
なかなかうまい若手黒人俳優です。
下記の経歴では、アクションで6つ☆です。
WESLEY SNIPES ウェズリー・スナイプス
誕生日 1962/7/31
出身 米フロリダ州オルランド
ニューヨーク州立大学で演劇を専攻、
卒業後舞台デビューを果たす。
映画デビューは「ワイルド・キャッツ」。
活躍度 ◎→
演技幅 適応
演技力 ☆☆☆☆★★
アクション ☆☆☆☆☆☆
コメディ ☆☆☆★★★
出演作
1985年「ワイルド・キャッツ」
1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」
「ニューヨーク ベイサイド物語」
1989年「メジャー・リーグ」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」
「ジャングル・フィーバー」
1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇
「ポイリング・ポイント」
1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」
「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」
1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」
1995年「3人のエンジェル」◇
「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」
1996年「ザ・ファン」◇
1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇
1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇
2000年「アート・オブ・ウォー」◇
2002年「ブレイド2」◇
その他の出演者:
Khandi Alexander .... Ella Skuggs
DeVaughn Nixon .... Raynathan (Age 11)
Marquise Wilson .... Roemello (Age 10)
O.L. Duke .... Tutty
Abe Vigoda .... Gus Molino
Anthony Thomas (IV) .... Worker
John Pittman .... Lucky
Steve Harris (I) .... Ricky Goggles
Michael Guess .... Y.G. (Young Gun)
Kimberly Russell .... Chantal
Abdul Mutakabbir .... Bouncer
User Rating: 5.2/10 (204 votes)
この低いスコア、絶対、変です。
黒人映画ということもあるでしょうし、
終わりが弱かったのかも。
User Comments:
Deon10さん
Los Angeles, CA
2002年3月23日
並みのギャング映画とはちがう。
この映画は、ほんとうに楽しい。
暗黒街への旅行に楽しみを見出せなかったひとは、
質の高い映画のファンではないのだろう。
数ある並みのギャング映画とは違って、
この映画は、シェークスピア劇のように、
悪党たち、快楽主義の誘惑、精神的苦痛がもつれあう。
「父親の時代のギャング映画」だということが、
この映画をより楽しいものにしている。
ゆっくりとしたペースが、時に気になるものの、
物語は、張り詰めた劇的な第3幕へと勢いよく流れていく。
登場人物たちは、みなリアルな個性を発揮している。
自由な意志で生きているつもりなのだろうが、
実は、運命に弄ばれている連中ばかりなのだ。
ギャング映画でおなじみの陳腐な登場人物など期待しないほうがいい。
新世代のギャング映画が提供する今日の知性を探求してほしい。
恐れ、後悔、そして悲痛で満ち満ちたひとびとと共にあれ!
眼にシアワセをもたらしてくれる。
知力を尽くして見るべき映画だ!
オトーサン、
この映画の低音でゆっくりとした
語り口に好感を持ちました。、
回想シーンは、セピア色。
そして現在進行形のシーンは、勿論カラー。
昔は、黒人が都会で生きていこうとしたら、
ボクサーになるか、ミュージシャンになるか、
あるいは、この兄弟のように、
麻薬の売人になるしか道はなかったのです。
そして、貧しさが黒人同士の憎しみを呼び、
果てしない殺しあいへと発展していったのです。
ちょうどアラブとイスラエルの抗争のように。
「ひとは、かくも哀しい存在である」
この映画に使われているジャズは、
あたかもその悲しみを歌っているようでした。
「このCD、買いたいなあ」