オトーサンの2002年その4

ほのぼの映画批評

前口上

この映画批評は、映画そのものを楽しみ、
見る前後の暮しも楽しもうというものです。
今年も、映画三味で人生を心豊かに過ごしましょう。
そうだ、映画をみよう!みんな、映画館に行こう!

映画の採点簿へ

目次

803 日の名残り(DVD 1993)
802 プリシラ(DVD 1994)
801 大いなる遺産(DVD 1998)
800 Yamagasi(DVD 2001)
799 ベティ・ブルー/インテグラル(DVD 1986)
798 グレースと伯爵
797 続・世界残酷物語(DVD 1964) 796 世界残酷物語(DVD 1962) 795 ギャング・オブ・ニューヨーク(DVD 1962) 794 禁じられた遊び(DVD 1952) 793 女と男のいる鋪道(DVD 1962)
792 素敵な歌と舟が行く(DVD 1999) 791 冒険者たち(DVD 1967) 790 ポネット(DVD 1996) 789 大いなる西部(DVD 1958) 788 ウエルカム・トゥ・サラエボ(DVD 1997)
787 K−19 786 8日目(DVD 1998) 785 8人の女たち 784 仕立て屋の恋(DVD 1993) 783 太陽はひとりぽっち(DVD 1962)
782 ミセス・ダウト(DVD 1993) 781 フォロウイング(DVD 1998) 780 GARGOYLE 779 サイコ(DVD 1960) 778 π(パイ)(DVD 1998)
777 デストラップ/ 死の罠(DVD 1982) 776 マイノリティ・リポート 775 デッド・レイン(DVD 2000) 774 チャイナタウン(DVD 1974) 773 サイコ2001(DVD 2000)
772 サイコ(DVD 1998) 771 何がジェーンに起こったか(DVD 1962) 770 ファミリー・プロット(DVD 1976) 769 フレイルティ/妄執 768 引き裂かれたカーテン(DVD 1966)
767 モンテ・クリスト伯 766 ハリーの災難(DVD 1955) 765 逃走迷路(DVD 1942) 764 疑惑の影(DVD 1943) 763 ハリーポッターと秘密の部屋
762 フレンジー(DVD 1972) 761 マーニー(DVD 1964) 760 トパーズ(DVD 1969) 759 知りすぎていた男(DVD 1956) 758 鳥(DVD 1963)
757 ロープ(DVD 1948) 756 見知らぬ乗客(DVD 1951) 755 マーキュリー・ライジング(DVD 1998) 754 ザ・リング 753 ショウタイム
752 秘密の花園(DVD 1993) 751 たそがれ清兵衛 750 デッドマン・ウォーキング(DVD 1995) 749 ある歌い女の思い出(DVD 1994) 748 ハーモニーベイの夜明け(DVD 1999)
747 パパってなに?(DVD 1997) 746 略奪された7人の花嫁(DVD 1954) 745 フォレスト・ガンプ/一期一会(DVD 1994) 744 特殊部隊フォース・メジャー(DVD 2000) 743 チェンジング・レーン
742 ブロークン・アロー(DVD 1996) 741 プロフェシー 740 プレシディオの男たち(DVD 1988) 739 ロビンソン・クルーソー(DVD 1996) 738 ブロンコ・ビリー(DVD 1960)
737 コーカサスの虜(DVD 1996) 736 ラスト・イン・イングランド(DVD 1987) 735 ラスベガス万才(DVD 1964) 734 ハイロー・カントリー(DVD 1998) 733 フォーエバー・ヤング/時を超えた告白(DVD 1992)
732 ブロードウェイと銃弾(DVD 1994) 731 マッド・シティ(DVD 1997) 730 トリプルX 729 クレイマー、クレイマー(DVD 1979) 728 マンハッタン(DVD 1979)
727 乙女の祈り(DVD 1994) 726 ミスタア・ロバーツ(DVD 1955) 725 カラヴァッジオ(DVD 1986) 724 天井桟敷の人々(DVD 1945) 723 9デイズ
722 悪魔を憐れむ歌(DVD 1998) 721 聖衣(DVD 1953) 720 アバランチ(DVD 1999) 719 アメリカン・ヒストリーX(DVD 1998) 718 アサシン(DVD 1993)
717 アイスランド(DVD 2000) 716 ジャスティス(DVD 1979) 715 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア 714 英雄の条件(DVD 2000) 713 リベラ・メ(DVD 2000)
712 王様と私(DVD 1956) 711 イージーライダー(DVD 1969) 710 オデッセイ2000(DVD 2000) 709 パリ、テキサス(DVD 1984) 708 ハムナプトラ/失われた砂漠の都(DVD 1999)
707 ジャスティス 706 あの子を探して(DVD 1999) 705 ブラックホール(V 2001) 704 ロード・トゥ・パーディション 703 プラトーン(DVD 1986)


日の名残り

オトーサン、
「ついに年間401本達成!」
本年最後の映画の題名にこだわりました。
「こんなに沢山の映画を見ることは、
この先、もうないだろうなあ」
まさに心境は、日の名残りそのもの。

原題:Remains of the Day, The (1993)     
監督:James Ivory
原作:Kazuo Ishiguro
オトーサン、
「おお、日本人の原作なんだ」

脚本:Ruth Prawer Jhabvala 
Genre: Drama / Romance 
Country: USA / UK 
Language: English 
上映時間:138分
あらすじ:
舞台は、大戦後の英国。
ルールに厳格な執事頭スティブンスの
マナーや上品さが試されることになる。
新しいハウス・キーパー、ケントンが、
かれを恋するようになるからだ。
芽生えかけるロマンス、
仕える主人のナチへの傾倒への疑問、
かれの注意深く育くんできた執事人生への
脅威があらわれてきたのだった。

出演者:
Anthony Hopkins ....  James Stevens
           (スティーブンス) 
Emma Thompson ....  Miss Sally Kenton 
           (ケントン) 
James Fox (I) ....  Lord Darlington 
           (ダ−リントン卿)
オトーサン、
「うーん、さすが、ホプキンスだ!」
どの演技も、お見事で、1点のゆるぎもありません。
相手役のエマ・トンプソンもたいしたもの。
二人ともアカデミー賞後の全盛期だからでしょうか。

ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス 
誕生日 1937/12/31 
出身 英ウェールズ州マーガム 
パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。
17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、
カーディフにあるウェルシュ・カレッジ・オブ・
ミュージック&ドラマの奨学金を得る。
2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。
61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、
63年に銀勲位授与者として卒業する。
卒業後は舞台で活躍。
映画は67年「冬のライオン」のリチャード役から
本格的にデビュー。
91年「羊たちの沈黙」のレクター役で
アカデミー主演男優賞を受賞した。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「冬のライオン」
1969年「ハムレット」
1970年「鏡の国の戦争」
1971年「八点鐘が鳴る時」
1972年「戦争と冒険」
1973年「人形の家」
1974年「ジャガー・ノート」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」
1978年「インターナショナル・ベルベット」
     「マジック」
1980年「エレファントマン」
     「LOVEシーズン」
1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」
1986年「チャーリング・クロス街84番地」
1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」 
1990年「逃亡者」
1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演男優賞
     「スポッツウッド・クラブ」
1992年「チャーリー」「トライアル審判」
     「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」
     「フリー・ジャック」
1993年「日の名残り」「永遠の愛に生きて」
     「愛の果てに」
1994年「レジェンド・オブ・フォール
      果てしなき想い」
     「ケロッグ博士」
1995年「ニクソン」
1996年「サバイビング・ピカソ」
1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
     「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇
     「タイタス」◇
2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ)
2001年「ハンニバル」◇
     「アトランティスのこころ」◇
2002年「9デイズ」◇「レッド・ドラゴン」◇ 


EMMA THOMPSON エマ・トンプソン 
誕生日 1959/4/15 
出身 英ロンドン 
89年「彼女がステキな理由」で映画デビュー。
92年「ハワーズ・エンド」で
アカデミー主演女優賞を受賞。
89年、ケネス・ブラナーと結婚するが、
95年、離婚。
母は女優フィリダ・ロウ、
妹は女優ソフィー・トンプソン 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「彼女がステキな理由」「ヘンリー五世」
1991年「即興曲」「愛と死の間で」
1992年「ハワーズ・エンド」
     「ピーターズ・フレンド」
1993年「から騒ぎ」「日の名残り」
     「父の祈りを」
1994年「恋人はパパ/ひと夏の恋」「ジュニア」
1995年「いつか晴れた日に」「キャリントン」
1997年「ウインター・ゲスト」
1998年「パーフェクト・カップル」


その他の出演者:
Christopher Reeve ....  Congressman Jack Lewis 
Peter Vaughan ....  Father William Stevens 
Hugh Grant ....  Reginals Cardinal 

オトーサン、
脇役だけど、この3人も最高だった。

Michael Lonsdale ....  Dupont D'Ivry 
Tim Pigott-Smith ....  Tom Benn 
Patrick Godfrey (I) ....  Spencer 
Peter Cellier ....  Sir Leonard Bax 
Ben Chaplin ....  Charlie 
Paul Copley ....  Harry Smith 
Peter Eyre ....  Lord Halifax 
Lena Headey ....  Lizzie Hull 
Brigitte Kahn ....  Baroness 

User Rating:  7.8/10 (7,235 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ。
世界の名画リストに入ってもおかしくないなあ」

User Comments:
tfrizzellさん
United States
2001年1月9日
あらゆる面で傑出している。

1993年は、
「シンドラーのリスト」が評判で、
その影にかくれたものの、
これは、すばらしい映画である。
「日の名残り」は、傑出した映画であり、
2人の英国の使用人の関係を描いている。
この演技で、ふたりともアカデミー賞に
ノミネートされている。
ふたりとも相手に好意をもっているが、
義務、名誉、社会に束縛されるている。
ホプキンスは、心の奥にある感情を
他人とわかちあうタイプではない。
一方、トンプソンは、 ホプキンスへの
密かな恋愛感情を分かちあおうとするものの、
さまざまな理由で、それを恐れている。
映画は、回想形式で進むが、
舞台が、第2次世界大戦の英国の参戦の
直前だったという事実が、緊迫感を盛り上げ、
興味溢れるものとしている。
今日の映画の常識からすると、
ホプキンスとトンプソンは、
最後にお互いの愛情を告白することになるだろうが、
最後まで不確かなままに終わる。
Ruth Prawer Jhabvalaの脚本は、お見事! 
James Ivoryの監督は、
やや精彩を欠き、焦点がぼけている。
要するに、この映画を盛り上げているのは、 
ホプキンスであり、トンプソンである。
1990年代の最高の映画のひとつである。
5点満点で、5点。


オトーサン、
「ある時代の終り。分かるなあ」
長く生きてくると、誰でも栄光の時期があります。
そして、夕日の残照を味わう時期もつきものです。
日本でもいずれ、バブルの栄光や
バブル後の残照を描く映画が出てくるでしょう。
この映画に出てくる執事なんていうものも、
大英帝国の全盛期の遺物のひとつでしょう。
「そうか、執事っていうのは、
秘書室長兼総務部長みたいなもんだ。
黒子に徹する大変な役だなあ」
この映画が、いま新鮮なのは、
過度の感情表現をよしとする風潮のなかで、
それに背を向け、抑制することで逆に
見事な感情表現に成功したことでしょう。
この映画のDVD、特典映像が豊富です。
原作者の石黒さんの英語も見事ですし、
何といっても主演女優のエマや製作者たちによる
映画解説が楽しいのです。
機会があったら、ぜひ見てください。


オトーサン、
「過ぎたるは及ばざるなり。
1日1本鑑賞は、きつかったなあ。
正直、味わうどころじゃなかった。
...来年は、2日に1本のペースにするか」


プリシラ

オトーサン、
「おお、この映画の舞台はオーストラリアだ」
いまちょうどゴールドコーストにいるので、
偶然とはいえ、妙な感じがします。
オーストラリアは、三大ブスの産地ですが、
ハリウッド映画に大勢の俳優を供給しています。
「おお、ニコール・キッドマンか?」
そんな美女もみかけましたよ。

原題;Adventures of Priscilla, 
   Queen of the Desert, The (1994) 
監督・脚本:Stephan Elliott
Genre: Comedy / Drama 
Country: Australia 
Language: English 
上映時間:104分
あらすじ:
女装の男2人アンソニーとアダム、
それに、性転換者のラルフが加わり、
オーストラリアの人里離れたリゾートタウン
アリス・スプリングのリゾートでショウをする
契約を結ぶ。
ラベンダー色に塗り変えたバス"プリシラ"に乗って
シドニーから西をめざす。
その途中、契約した相手がアンソニーの妻と分かる。
バスの故障を修理してくれたボブが旅仲間に加わる。

出演者:  
Terence Stamp ....  Ralph/Bernadette Bassenger
         (ラルフ)
Hugo Weaving ....  Anthony 'Tick' Belrose
         /Mitzi Del Bra (アンソニー)
Guy Pearce ....  Adam Whitely/Felicia 
        Jollygoodfellow (アダム)

オトーサン、
この主役の3人、実に個性的です。
ゲイの奇抜な衣装のかげに、
それぞれの人生の影が次第に見えてきます。
「アダム、うまいなあ。
えっ、ガイ・ピア−ス?あの007の?」

その他の出演者:
Bill Hunter (I) ....  Bob(ボブ)
Rebel Russell ....  Logowoman 
John Casey (II) ....  Bartender 
June Marie Bennett ....  Shirley 
Murray Davies (I) ....  Miner 
Frank Cornelius ....  Piano Player 
Bob Boyce ....  Petrol Station Attendant 
Leighton Picken ....  Young Adam 
Maria Kmet ....  Ma 
Joseph Kmet ....  Pa 
Alan Dargin ....  Aboriginal Man 
Julia Cortez ....  Cynthia 


User Rating:  7.2/10 (5,295 votes)  
オトーサン
「おお、高いスコアだ!」


User Comments:
leask81さん
Adelaide, Australia
2001年9月4日
「ムーラン・ルージュ」が好きなら..

この映画の成人指定は正しい。
15歳以下のひとには、お薦めしない。 
該当するからとか、くだらないからとかではなく、
15歳以下には分からないだろうからである。
これはオーストラリア映画の記念碑である。
その奥地の衝撃的な風景や大男たち、
すばらしいセットと衣装デザインを組み合わせて
一時期、評判になった映画である。
観客を、その贅沢さや光沢で唸らせたのだった。 
勢いのよい物語展開も、すばらしく、
1990年代初期のオーストラリアの
中流のひとびとにはタブーのゲイ文化が主題だが、
3人の主役は、プロそのものの見事さで
受けもった役を演じている。
3人にとって過去最高の演技だろう。
この映画、基本的にはゲイを推奨しているが、
下劣な感じではない。
Head OnやアメリカからきたShampoo Hornsも
こうしたタイプの映画とはちがって、
暖かさや真実味を見せている。
ホモをしょっちゅう想像させるものの、
すばらしい物語性が損なわれてはいない。


オトーサン、
「うーん、いい映画だなあ」
オーストラリア砂漠の断崖絶壁は、
大自然の圧倒的な迫力で迫ってきます。
奇抜な衣装で現れたゲイの3人も、
その前では、チッポケな存在にしか過ぎません。
この豪州大陸は、
いわばアメリカから消えたフロンティアのような
気がします。
「そうなんだよなあ。
ブスだろうが、ゲイだろうが、貧乏人だろうが、
みんあ人間、カンガルーじゃないんだ。
お互い人間だ、大事にしあおうぜ!」
そんな豊かなメッセージが、
この大陸には流れているようです。

オトーサン、
「日本でダメでも、ここならOK!」
生きがいをなくした若者たちに、
この映画を見てほしいと思いました。


大いなる遺産

オトーサン、
「これって、名画じゃなかったかなあ」
そう錯覚して、借りてしまいました。
「大いなる幻影」か何かの間違いでした。

原題:Great Expectations (1998)     
監督:Alfonso Cuaron
原作:Charles Dickens
脚本:Mitch Glazer
Genre: Drama / Romance 
Rated R for language and some sexuality.
上映時間:111分
あらすじ:
チャールズ・ディケンズの名作に基づく
手の届かぬ女性へのある男の愛の物語。
物語は、現代のNYに舞台を移し、
つつましく生きてきた男が
お金持ちの女性エステラに恋することになる。
ミステリアスな慈善家が
かれの夢を正夢にしてくれたおかげで、
エステラが彼を恋するようになる...

出演者:
Ethan Hawke ....  Finnegan 'Finn' Bell (フィン)
Gwyneth Paltrow ....  Estella (エステラ)
Anne Bancroft ....  Ms. Nora Dinsmoor (ノラ)
Robert De Niro ....  Arthur Lustig (アーサー)

オトーサン、
「こりゃ、すごいや」
海から出てきたたこ坊主のデニーロ、
タンゴの名曲を踊る老婦人アン、
いずれも度肝をぬくすごさでした。

「イーサン・ホーク、
グウィネス・パルトロウ、
ふたりとも、いまいちだったな」
この映画、脇役であるデニーロと
アン・バンクロフトの映画でした。

ETHAN HAWKE イーサン・ホーク 
誕生日 1970/11/7  
出身 米テキサス州オースティン 
ニュージャージー州プリンストンで育つ。
地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、
85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。
一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。
89年、ニューヨーク大学に入学し、
89年「いまを生きる」で映画界に復帰、
ティーン・アイドルとなる。
98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、
一児がいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1985年「エクスプロラーズ」
1989年「いまを生きる」「晩秋」
1990年「ミステリー・デイト」
     「ホワイト・ファング」
     「真夜中の戦場」
1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」
     「秘密」
1994年「リアリティ・バイツ」
     「クイズ・ショウ」
     「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」
     「カッティング・エッジ」
1995年「恋人までの距離」
     「サーチ&デストロイ」
     「モール・ラッツ」
1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇
1998年「ニュートン・ボーイズ」◇
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇
     「グッバイ・ジョー」
2000年「ハムレット」◇
2001年「トレーニング・デイ」◇
     「ウェイキング・ライフ」 


GWYNETH PALTROW グウィネス・パルトロウ 
誕生日 1972/9/28
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
脚本家・監督・プロデューサーの
ブルース・バルトロウを父に、
女優のブライス・ダナーを母に持つ。
11才の時、一家でニューヨークに移る。
美術史を学ぶため、カリフォルニア大学に
進学するが、女優になるために中退。
映画デビュー作はジェームズ・ウォルターズ主演
「過ぎゆく夏」。
しかし、ここでは端役で、注目を集めるのは
メグ・ライアン、デニス・クエイド夫婦共演の
恋愛映画「フレッシュ・アンド・ボーン」
あたりから。
初主演は1996年の「エマ」でエマ役。
ジョン・マッデン監督の
「恋に落ちたシェイクスピア」(1998)で
アカデミー賞主演女優賞を受賞。
私生活では「セブン」で共演したブラッド・ピットと
婚約まで行ったが、結婚寸前で破局した。 
グウィネス・バルトロウは、どこか陰のある女性と
思いっ切りあか抜けた女性を自在に演じることが
出来る天才肌の俳優。
その演技の幅を広さを見事に示したのが
「恋に落ちたシェイクスピア」。
どちらかというと、明るいキャラを演じる時の方が
彼女の良さは引き出されていると思うが、
陰のあるキャラを演じる時は、
彼女の寂しげな美しさが引き出されていて、
それなりに個性を出している。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「過ぎゆく夏」「フック」
1993年「冷たい月を抱く女」
     「フレッシュ・アンド・ボーン
      /渇いた愛のゆくえ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「ムーンライト&バレンチノ」
     「ジェファソン・イン・パリ
      /若き大統領の恋」
     「セブン」◆
1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇
     「ハードエイト」
1997年「大いなる遺産」
1998年「スライディング・ドア」◇
     「沈黙のジェラシー」
     「ダイヤルM」◇
     「恋に落ちたシェイクスピア」
      ◇アカデミー主演女優賞
1999年「リプリー」◇
2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲
     「デュエット」◇
2001年「アニバーサリーの夜に」◆
     「愛しのローズマリー」◇
     「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
2002年「オースティン・パワーズ 
      ゴールド・メンバー」 

その他の出演者:
Hank Azaria ....  Walter Plane 
Chris Cooper (I) ....  Uncle Joe 
Josh Mostel ....  Jerry Ragno 
Kim Dickens ....  Maggie Bell 
Nell Campbell ....  Erica Thrall 
Gabriel Mann ....  Owen (as Gabriel Mick) 
Jeremy James Kissner ....Finnegan Bell at Age 10 
Raquel Beaudene ....  Estella at Age 10 
Stephen Spinella ....  Carter Macleish 
Marla Sucharetza ....  Ruth Shepard 
Isabelle Anderson (I) ....  Lois Pope 

User Rating:  6.3/10 (4,898 votes)  
オトーサン
「まあ、こんなものか」

User Comments:
artzauさん
Sacramento, CA
2001年3月22日
警告!実につまらない。

これは断じてディケンズではない。
これは、ハリウッドであり、
19世紀の小説をめちゃめちゃにしている。
デニーロやアンバンクロフトによる
すばらしい演技にもかかわらず、
パルトロウもホークも、頼りない演技をしている。
ホークは、とまどっており、
パルトロウは、退屈しきっている。
クリス・クーパーは、ちょっとやりすぎだが、
すばらしい演技をみせている。
アラリアも、狂ったすばやい演技で魅了させる。
もっとも近いバスルームがどこか教えてくれる。
しかし、スポーツ・ファンとしては、
物語はひねりすぎで、同僚の目をしのぶ
淫猥な表情が気になる。
映像的には問題のない映画だが、
筋書きをはしょりすぎて
ディケンズでも、現代小悦でもなくなっている。
映画中毒でもなければ、買わないだろう。
一言でいえば、がっかりした。
さらにいえば、大変がっかりした。
興行的にも失敗した理由が分かるような気がする。


オトーサン、
「惜しいなあ。
いい映画になるはずだったのに」
前半はよかったのですが、
後半どんどんくだらなくなっていくのです。
大英帝国の厳然たる階級社会を
現代NYに移すのは、まったくのムリ。
さらに主役のフィンは、子役がよくぎて、
そのイメージを引きづって
成人後のフィンを演じたイーサン・ホークは
ソンをしています。
そのうえ、脇役のデニーロとアンに食われて、
バルトロウからも相手にされず、お気の毒でした。
この映画、脚本とキャスティングの失敗でしょう。


Yamagasi

オトーサン、
「ヤマガシって何だろうな、
山岸くんじゃなさそうだし...」
こんな風に、突然、昔の知人名が
とびだしてくることってありませんか?

原題;Yamakasi 
  - Les samourai des temps modernes (2001)     
監督:Ariel Zeitoun / Julien Seri
原作・脚本:Luc Besson ほか
Genre: Drama / Crime 
Country: France / Spain 
Language: French 
上映時間;90分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDBに出てない。
...しょうがない、書くか」

パリに7人のワルガキがいた。
奴等のすばしっこいこと、
またたく間にビルをよじのぼり、
警官が駆けつけると、あっという間に姿を消す。
ふとしたことで、心臓病の子供を知って、
その巨額の手術代を稼ぐかために、
義賊となって、大金持ちの屋敷に侵入する。
手術当日、あと10万ドル足りない。
さて...、

出演者:
Chau Belle Dinh ....  Baseball 
Williams Belle ....  L'Araignee 
Malik Diouf ....  La Belette 
Yann Hnautra ....  Zicmu 
Guylain N'Guba-Boyeke ....  Rocket 
Charles Perriere ....  Sitting Bull 
Laurent Piemontesi ....  Tango 
Maher Kamoun ....  Vincent 
Bruno Flender ....  Michelin 
Afida Tahri ....  Fatima 
Amel Djemel ....  Aila 
Nassim Faid ....  Djamel 
Frederic Pellegeay ....  Fretin 
Gerald Morales ....  Chief doctor Le Tronc 
Pascal Leger ....  Commissaire Orsini 

オトーサン、
「人数が多すぎるなあ」
名前を覚えられないままに見終りました。

User Rating:  5.2/10 (444 votes)  
オトーサン、
「低いスコアだ、低すぎないか?」

User Comments:
sander-22さん
Hengelo, The Netherlands
2001年8月6日
ハリウッド映画のスタイルと一味ちがう新鮮さ。

この映画には、ハリウッド映画のスタイルと
一味ちがう新鮮さがある。
これは、ベッソン監督の傑作ではないし、
物語も、あのオリジナルではない。
だが、音楽がいいし、クールなアクションがいいし、
新鮮なスタイルであって、一見の価値がある。
物語は、7人の現代のサムライ、Yamagashiが、
死にそうな子供を救おうとするもので、
お金持ちからカネを盗んで、 
心臓移植に必要なお金を調達しようというものだ。
アクションは、そんなに多くはなく、
yamakasiは、逃亡し、ビルを登り、 
きちがいじみたジャンプをし、
そのほか、歩行者を巻き込む
いろいろなスタントを披露してくれる。
10点満点で7点。


オトーサン、
「ベッソン監督って、愉快なやつだな」
経歴をみておきましょう。
まずは、海外映画監督マガジンで、

LUC BESSON リュック・ベッソン 
誕生日 1959/3/18 
出身 仏パリ 
監督作 
1984年「最後の戦い」
1985年「サブウェイ」
1988年「グレート・ブルー」
          「グラン・ブルー
            /グレート・ブルー完全版」
1990年「ニキータ」
1991年「アトランティス」
1994年「レオン」
1995年「マリン・ブルーの瞳」
1997年「フィフス・エレメント」
2000年「ジャンヌ・ダルク」

次に、IMDBで。

リュツク・ベッソンは、子供の頃、
スキューバ・ダイビングのインストラクタ−だった
父親に連れられて世界中を回った。
海一色の生活だった。
若い頃から驚異的なクリエイティビティがあり、
学校がつまらないので退屈しのぎに、
「グラン・ブルー」や
「フィフス・エレメント」の草稿を書いていた。
海洋生物学者になって、
イルカを研究しようと思っていたが、
17歳のとき、ダイビングの事故で
もう海に潜ぐれなくなってしまった。
そこで、生まれた場所であるパリに戻り、 
18歳で、都会生活やテレビと接する。
そこで、映画こそが、彼のすべての関心事を
結びつける手段であると自覚し、
いりいろな映画で奇妙な仕事に手を染める。
3年間アメリカに渡って、フランスに戻り、
Les Films de Loups なるプロダクションをつくる。
後年、この会社は、Les Films de Dauphinsと改名。 
いま、かれはまた潜ることができるようになった。

オトーサン、
「リュック・ベッソンって、
ユニークなひとだなあ。、
こういうひとだからこそできる映画って
あるんだよなあ。
この”Yamagashi”、
黒沢明監督の七人の侍にヒントを得たものの、
ベッソン独自の世界ができあがっています。
「...いい映画だと思うがなあ」


ベティ・ブルー/インテグラル

オトーサン、
「よーし、あと5本で年間401本達成だ。
頑張るぞ、旅行先でも見続けるぞ!」
悲壮な覚悟で、このDVDを借りました。
この映画、喜劇か悲劇か、はっきりしません。

原題:37°2 le matin (1986)     
   Betty Blue  (USA) 
監督・脚本:Jean-Jacques Beineix
原作:Philippe Djian
Genre: Comedy / Drama
Rated 12 (France)
Country: France 
Language: French 
上映時間:185分
あらすじ:
ゾルグは、バンガローの修理をするフランスの職人。
一生懸命働き、ヒマなときには物を書いて、
平穏無事な生活を送っている。
ある日、若い女ベティがやってきた。
美人だが、気性が荒く、何をやるか予想もできない。
ゾルグのボスと喧嘩した後、彼等は家を焼き払い、
レストランで働くことになる。
ベティは、ゾルグの書いたものを激賞し、
出版したらというが、断られる。
ベティは怒り狂い、手がつけられなくなる。
ゾルグは、愛する女性が精神異常者に
なっていくのを見守る。
最悪の事態になろうと、愛は勝つのか?

出演者:
Jean-Hugues Anglade ....  Zorg 
Beatrice Dalle ....  Betty 
Gerard Darmon ....  Eddy 

オトーサン、
「やあ、ベティは手が負えないな。
いくら美人でも、セックス上手でも、
オレはゴメンだなあ。
ゾルグよ、いい加減に目を覚ませ!」
完全に感情移入してしまいました。
そのくらい、ふたりの演技は本物です。
経歴をみましょう。

JEAN-HUGUES ANGLADE
ジャン・ユーグ・アングラード 
誕生日 1955/7/29 
出身 仏ドゥーセーブル・トゥアール 
父は獣医。
幼少から音楽好きで、後に”レ・ジプシー”という
バンドでプロを目指す。
その後、役者志望となり、
二十歳から5年、パリのコンセルバトワールで学び、
82年デビュー。
「傷ついた男」でセザール賞最優秀新人賞受賞。
「サブウェイ」で同賞助演男優賞にノミネート、
「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」で
同賞主演男優賞にノミネート。
94年「王妃マルゴ」で同賞助演男優賞受賞。
89年、「インド夜想曲」の共演を機会に
女優パメラ・スーと結婚。
97年にはパメラ・スーを主演に
「裸足のトンカ」で監督デビューを飾った。
結婚以前はマチルダ・メイ他
数々の女優との噂があった。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「傷ついた男」
1985年「サブウェイ」
1986年「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」
1987年「恋の病」
1989年「インド夜想曲」
1990年「ニキータ」「真夜中の恋愛論」
1991年「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」
     「ラストファンタジー」
     「ベティ・ブルー/インテグラル」
1992年「鯨の中のジョナ」
1993年「キリング・ゾーイ」「メランコリー」
1994年「王妃マルゴ」
1995年「とまどい」「世界で一番好きな人」
     「君が、嘘をついた」
1996年「マキシマム・リスク」
1997年「裸足のトンカ」
2000年「プリンセシーズ」「青い夢の女」
     「甘い嘘」 

BEATRICE DALLE ベアトリス・ダル 
誕生日 1964/12/19 
出身 仏ルマン 
繊細で感情表現豊かなセクシー女優。
18歳の時「フォト・レビュー」誌に
写真が掲載されたことがきっかけで映画界へ。
86年ジャン・ジャック・ベネックス監督
「ペティー・ブルー/愛と激情の日々」の
ベティ役で主演映画デビュー。
その他の代表作は「シメール」「サバス」など。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1986年「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」
1988年「サバス」
1989年「ボブ・ノワール/魅惑の館」
     「シメール」
1990年「女の復讐」
1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」
1992年「ベティ・ブルー/インテグラル」
     「ブリジット/女が男を奪う時」
1994年「彼女たちの関係」「パリ18区、夜。」
1996年「L・S・D」
1997年「ブラック・アウト」
2001年「ガーゴイル」

その他の出演者:
Consuelo De Haviland ....  Lisa 
Clementine Celarie ....  Annie 
Jacques Mathou ....  Bob 
Vincent Lindon ....  Richard le jeune policier 
Jean-Pierre Bisson ....  Le commissaire
Dominique Pinon ....  Le dealer/Dope dealer
Bernard Hug ....  Catherine D'At
Claude Aufaure ....  Le medecin 
Louis Bellanti ....  Mario 
Dominique Besnehard ....  Client pizzeria 
Raoul Billerey ....  Le vieux policier 


User Rating:  7.1/10 (1,881 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」

User Comments:
Blade-36さん
Liverpool
1999年2月20日
これは私のお気に入り映画。 
見るべし、決まり。

この映画は、まさに雄弁で心を奪う。
フランス映画を好きになる必要はないが、
誰かを深く愛し、彼女のためなら何でもしよう
というひとの気持ちを知る必要がある。
この映画には、2つのバージャンがある。
完全版のほうを薦める。
ジャン・ユーグ・アングラードは、すばらしい。
私は、数時間魅了されたが、
それが及ぼす影響を大事にしたいと思った。
ところで、これは悲劇的なラブストーリーであり、
ロメオとジュリエットの現代版であり、
ベティの狂気への転落を描いている。
私が泣いた唯一の映画であり、
映画史に残る傑作である。


オトーサン、
「いやぁ、びっくりした。
冒頭から激しいセックス・シーン。
オールヌード。
フランスで12歳以下観覧禁止だけど、
日本だったら、ヘアをカットしないと
上映禁止じゃないのかな。
原題は、37度2分ですが、
オトーサンの体温は、
見ていて38度近くまで上がりました。
若いひとなら、40度を超えるかも。


グレースと公爵

オトーサン、
評判を聞いて、日比谷シャンテへ。
「月曜日なのに、なぜ行列なんだろう?」
そうでした。祭日なのでした。
老年夫婦がうれしそうに切符を買っていました。

原題:Anglaise et le duc, L' (2001)     
監督・脚本:Eric Rohmer
原作:Grace Elliott (II)  
   Memoir Journal of My Life 
      During the French Revolution)
Genre: Drama 
Rated PG-13 for some violent images.
Country: France 
Language: French 
上映時間:129分
あらすじ:
原作は、フランス革命時代に
オルレアン公の愛人だった英国女性
グレース・エリオット(1760-1823) が書いた逸話。
1790年、かれらは、もはう愛人同士ではなく、
親しい友人になっていた。
フランス革命が激化し、
公爵は、彼女にフランスを離れろと忠告する。
彼女の方は、公爵にフランス革命から離れろという。
1792年、彼女は徒歩でパリから逃れるが、
その数ケ月後、ある使者の知らせでパリに戻り、
大いなる勇気で、チュイルリー宮の指揮官を救うが、
窮地に陥った彼女を救ったのは、公爵だった。
1973年はじめ、王党派であった彼女は、
公爵にルイ14世死刑投票が行なわれる
国民議会に行かないように頼むが、
かれが従わなかったので、烈火のごとく怒る。
4月、公爵は、彼女に司直の手が伸びていると警告。
彼女は逮捕され、革命委員会の場に引き出される。
公爵もまた反革命の容疑者にされていた。
ギロチンが待っていた。

出演者:
Jean-Claude Dreyfus ....  Philippe, 
         the Duke of Orleans 
          (オルレアン公)
Lucy Russell ....  The Lady, Grace Elliott 
          (グレース)  

オトーサン、
「ふたりともうまいなあ」
しかし、海外映画俳優マガジンには、
経歴が出ていませんでした。

その他の出演者:
Alain Libolt ....  Duc de Biron 
Charlotte Very ....  Pulcherie the Cook 
Rosette (I) ....  Fanchette 
Leonard Cobiant ....  Champcenetz 
Francois Marthouret ....  Dumouriez 
Caroline Morin ....  Nanon 
Helena Dubiel ....  Madame Meyler 
Laurent Le Doyen ..  Section Miromesnil: Officer 
Georges Benoit (II) ....  Section Miromesnil
             : President 
Serge Wolfsperger ....  Section Miromesnil: Aide 
Daniel Tarrare ....  Justin the Doorman 
Marie Riviere ....  Madame Laurent 
Michel Demierre ....  Chabot 

User Rating:  6.9/10 (295 votes)  
オトーサン、
「こりゃぁ、いい映画だ。
7点台でもおかしくないぞ!」

User Comments:
ali-112さん
2002年3月10日
他者の目で見る

私が思うに、この映画、
とても知的で考えもつかないものでした。
こんな映画、見たことがありません。
ロメール監督は、グレースの目を通して
私たちが彼女が生きていた世界を見ることに
成功しました。
彼女は、優雅な水彩画のなかで、
都市を俯瞰し、田園生活や社交生活を送り、
フランス革命を戯画化し、
その政治的プロパガンダを風刺しています。
監督は、グレースの世界を水彩画で飾るだけでなく
戯画でも飾ったのです。
この映画では、
グレースの周辺で本当は何が起きていたかは、
問題ではありません。
残酷さと恐怖だけ提示すれば、それでよいのです。
というのも、グレースは、6年間、帰国していて、
その間、パリの民衆にどんな変化が起きていたかに
ついて知ろうともしなかったひとだったからです。
ロメール監督は、おそろしいほどの明晰さで、
その様子を描き切っています。
あの有名なTVシリーズ
 'Let them eat cake'を創ったような 
冷静な目や、明晰な脳が、そこにはあるのです。
監督は、歴史眼をもった誰もが
考えもしなかったことを突然、やってのけました。
いまやミレニアウムだというのに、
18世紀の貴族の偏見をもった眼になって、 
当地の世界を見ることができるなんて
想像もできません。 
頭の一部では、そうした世界観に抗議し、
反対してはいても、没頭させられてしまうのです。
事態の進行から眼をそらせなくなるのです。
グレースは、頑固なまでの歪んだ世界観をもっていて
ロメール監督も決然とそれを主張するので、
誰もがその世界観から離れられなくなるのです。
さあ、私は映画館を出ました。
周囲には、汽車に乗ろうと走っている人がいて、
誰かが時事問題について議論していました。
私は、グレースが生きていたら何と言うかなと
思いました。
彼女でなくて、ほんとうによかった!
2時間の間、ロメール監督は、
私をすっかりグレースにならせてくれましたが、
私は、2度とそのような目にあいたくありません。
でも、この映画を見たおかげで、
確かに、以前よりも物事をクリアにみつめることが
できるようになったように思います。


オトーサン、
「すべての画面が水彩画とは!」
思いもよらぬ手法に驚嘆しました。
18世紀のひとびとが、その水彩画の世界を
スイスイ歩くのです。
「そうか、こんなCGの使い方があったんだ」
さすが、印象派を生んだフランス人!
ハリウッドでは、誰も考えつかないでしょう。

オトーサン、
ユーザー・コメントにも感心しました。
「他者の眼で物事を見るって、面白いな」
18世紀の貴族と21世紀の庶民では、
まったく立場も環境もちがいます。
映画の世界は絵空事に決まっていますが、
あらためて、そう指摘されると、
絵空事と現実と間の落差、
つまり虚実皮膜の間がアートであることに
あらためて気づかされます。

オトーサン、
この映画をみて個人的にうれしかったのは、
ミロメニル通りという名前が出てきたこと。
「おっ、あそこ行った、行った!」
さびれた通りだなと思いながら歩いたのですが、
グレースが住んでいた館がある通りと分かると、
何かトクをしたような、
過去の人生が豊かになったような気がします。
以前、パリ滞在中に、ホテルへの行き帰りに、
何度も歩いた通りでした。

参照:オトーサンの愉快な旅行記「パリ・グルメ探訪」


続・世界残酷物語

オトーサン、
「続きか。同じようなものかもなあ」
その通りでした。
ヴェトナム反戦運動で焼身自殺したタイの僧侶の
画像は、衝撃的でした。
「戦う仏教徒というのも、あっていいはずだ」

原題:Mondo cane 2 (1964)     
監督:Gualtiero Jacopetti
   Franco E. Prosperi
Genre: Documentary 
Country: Italy 
Language: Italian 
上映時間:
あらすじ:
衝撃的な前作の続編は、世界中の
人間と動物の人生についてのエピソードを扱う。
ニューギニア、ドイツ、シンガポール、
ポルトガル、オーストラリア、アメリカほか。
今回は、生体解剖、
西洋古代のリンチのレクリエーション、
葬儀屋学校への訪問、服装倒錯者、
セックス・クラブ、 ワニ狩りなどである。

出演者:なし

User Rating:  6.4/10 (30 votes)  
オトーサン、
「前作よりは高いスコアだな。
おとなしくなった分かも」

User Comments:
sick_boy420xxxさん
Buffalo, NY
2001年6月13日
よりおとなしい続編。

有名な衝撃的ドキュメンタリーの
第2作は、前作に比べると、
暴力的でも、人騒がせでもない。
しかし、スゴイ瞬間があり、
悲鳴をあげたがる観客にパンチを与えてくれる。
奇妙な風習としては、
小石食い、アフリカの奴隷売買、戦争、
滅び行く種族がある。
この最後のシーンは、ほんとうに悲しいが、
ほかのシーンは、もうひとつの奇妙なネタを
まとめんがためのもので、2番煎じである。
いくらか教育的でもあるが、
ネタ漁りが丸見えで、信憑性が薄くなっている。
でも、第1作が好きなら... 

オトーサン、
「もう、第3作は、見たくないなあ」
この程度の代物ならば、
NHKの地球紀行とか、「世界まるごと新発見」を
見たほうがいいように思います。


世界残酷物語

オトーサン、
中学生のとき、映画を見に行きました。
確か、渋谷・道玄坂のテアトル・ハイツ。
「ここに泉あり」を授業の一環としてみたのです。
ひとりで映画を見にいくのは「不良」でした。
この映画なんか見に行こうものなら、補導ものです。

原題:Mondo cane (1962)     
監督・脚本:Paolo Cavara
   Gualtiero Jacopetti ほか
Genre: Documentary 
Country: Italy 
Language: Italian 
上映時間:108分
あらすじ:
一応ドキュメンタリー。
この映画では関係ないシーンが続く。 
一例をあげれば、
南太平洋の貨物飛行機信仰、 
部族民が踊って祈る雄牛の虐殺信仰、
ペット墓地への訪問,,,。
すべてが不気味で、センセーショナルで、
エキセントリックである。

出演者:
Rossano Brazzi ....  Himself 
Stefano Sibaldi ....  Narrator (voice) 
オトーサン、
「記録映画だから、俳優なしか」


User Rating:  5.3/10 (189 votes)  
オトーサン、
「低いスコアだ。
分かる気もするけれど、
もっと評価されてもいいような気もするし」

User Comments:
IRVIN8さん 
St. Monica, CA
2002年11月9日
大人になって...

この映画をみたのは、20歳のとき。
ドライブインでみたが、
覚えているのは、ガールフレンドのことだけ。
映画のことは、ほとんど覚えていない。
つまらなかったし、何という騒ぎなんだと思った。

今夜、30年ぶりに見た。
これまでの人生で学んだことは、
動物虐待は、最大の罪のひとつだということだ。
75歳のウミガメの本能が
米軍のビキニ環礁の原爆実験の放射能で狂わされる。
産卵して海に帰るのではなく、 
陸地をさまよい、苦痛の死を迎える。
目は乾き、砂まみれになり、息が荒くなる。
スローモーションでその動きがとらえられている。
40年前、このシーンは何の意味もなかったが、
今日、私は気持ち悪くなった。
まるで、子供がさいなまれているようだ。

「世界残酷物語」には、
明らかに救いはない。
緑色のペンキが鋪道にひろがっていくように
この映画は、グロテスクといわれるものの
すべてを病的に覗きまくる。

出だしからして、おぞましい。
1匹の犬が狂ったようにほえながら、
無数の犬がいる金網の前を引きづられていく。
処分場で殺されることになるのだろうが、
観客は、残酷シーンに固唾を飲む。 

不吉な一例は、ありを炒った夕食。
誰だ、そんな料理を食べてみたい奴は...?

自虐行為にも心を痛める。
イタリア人は成人式で、
イエスの受難を追体験するために、
自分の体をガラスで傷つけ、
おびただしい血が流れるのを確認するのは、
実に苦痛だった。

犬のバザールも正視に耐えれなかった。
檻に閉じ込められて...、
どの犬を食べようかという人々に取り囲まれ、
檻から取り出され、殺され、皮を剥がされ、煮られ、
大皿に盛りつけられて、お客に提供される。

次に、ローマのカタコンブ。
子供たちが、骸骨の手入れをしている。
ブラシをかけ、布で拭き、ほこりを吹き飛ばす。
その粉はきれいなのだろうか?
明らかに、体に悪いはずである。

あまりにも残酷な描写もある。
アフリカ人は、断食した後で
野生の豚をグロテスクにも撲殺する。
悲鳴、死を前にした痙攣、
内臓がやられたので、口から血が流れ出すが、
それをみんなが見て楽しむのだ。

痛み、血のり、マゾヒズムにも限界がある。
私は、見終わることなくテープをとめた。
この映画、買ってはいけない。
結論。
殺戮願望は、青少年にとって有害である。
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や 
環境団体の言うとおり、人類は、そろそろ、
この映画が描く原始の混沌から
抜け出してもよいはずである。


オトーサン、
有楽町を歩いていたら、
青年たちが街頭演説し、
署名運動をやっていました。
演説の内容は、以下のようでした。
「イラク人を虐殺するな、たかが石油利権のために」


ギャング・オブ・ニューヨーク

オトーサン、
予告編をみて、俄然、興味をもちました。
19世紀のマンハッタンが舞台とは、珍しい。
公開2日目とあって、800円!のパンフを買うと、
レオ様の写真つきの大きな紙袋をくれました。
それを持って有楽町を歩いていたら、みんなが注目。
前宣伝が派手だったせいでしょうか。

原題:Gangs of New York (2002)     
監督:Martin Scorsese
原作・脚本:Jay Cocks ほか
Genre: Crime / Drama 
Rated R for intense strong violence, 
sexuality/nudity and language.
Country: USA / Germany / Italy 
     / UK / Netherlands 
上映時間:168分
あらすじ:
この映画は、1846年にはじまり、
1863年の暴動で終わる。
舞台は、NYのファイブ・ポイント。
当時、世界で、最も物騒な場所だった。
物語は、アングロ・サクソンの白人たちと、
アイルランド系移民との間で起こる死闘。
ひとりの少年が、殺された父親への復讐を誓う。

出演者:
Leonardo DiCaprio ....  Amsterdam Vallon
            (アムステルダム)
Daniel Day-Lewis ....  Bill the Butcher(ビル) 
Cameron Diaz ....  Jenny Everdeane(ジェニー) 

オトーサン、
「おお、レオ様、なかなかいいな」
もうひとり、みんがほめていますが、
ビル役のダニエル・デイ・ルイスが好演。
ジェニー役のキャメロン・ディアスは、
最後まで違和感がつきまといました。
紹介は、上記の2人だけとしましょう。

LEONARDO DICAPRIO レオナルド・ディカプリオ 
誕生日 1974/11/11  
出身 独アーケンシュミット  
彼の名前は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵の前で
母の胎内にいた彼が動いたことからつけられた。
イタリア系の父とドイツ人の母の間に生まれたが、
幼い頃、離婚し、母子家庭でハリウッドで育つ。
子供の頃から俳優を目指して、
エージェントに所属する。
14歳からコマーシャルに出演し始めて、
徐々に活躍の場をテレビ・ドラマへ。
91年「クリッター3」で映画デビュー。
TVでは「GROWING PAINS」でレギュラーだった。
代表作は「タイタニック」のジャック役や
「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役など。
ディカプリオは「バスケットボール・ダイアリーズ」
のジム役や「ボーイズ・ライフ」のトバイアスなどの
少年役を演じていた頃は、
思春期の心の機微を表現することにたけた
俳優だったが、
最近は役柄にあまり方向性が感じられないのが
気になるところ。
私生活ではモデルのアンバー・バレッタや
ヴィルジニー・ルドワイヤンなど新しい恋人の噂が
絶えず。
現在はブラジル・モデル、ジゼル・ブンチェン
と交際中だが…… 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「クリッター3」
1992年「ボディヒート2」
1993年「ギルバート・グレイブ」
          「ボーイズ・ライフ」
1995年「クイック&デッド」◆
          「太陽と月に背いて」
      「バスケットボール・ダイアリーズ」◇
1996年「マイ・ルーム」◇
          「ロミオ&ジュリエット」◇
1997年「タイタニック」◇
1998年「仮面の男」◇「セレブリティ」◆
1999年「ザ・ビーチ」◇
2000年「あのころ僕らは」(1995年撮影)
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」


DANIEL DAY-LEWIS ダニエル・デイ・ルイス 
誕生日 1957/4/29  
出身 英ロンドン 
ブリストル・オールド・ヴィグ養成所で学び、
70年代から80年代前半まで
ブリストル・オールド・ヴィグ・シアター・
カンパニーなどで舞台俳優として活躍。
89年「マイ・レフト・フット」で
作家クリスティ・ブラウン役で
アカデミー主演男優賞受賞。
「父の祈りを」でもアカデミー主演男優賞に
ノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1971年「日曜日は別れの時」
1982年「ガンジー」
1984年「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」
1986年「眺めのいい部屋」「風の中の恋人たち」
1988年「存在の耐えられない軽さ」
     「イングリッシュマンinニューヨーク」
1989年「マイ・レフトフット」
          「エバー・スマイル・ニュージャージー」
1992年「ラスト・オブ・モヒカン」
1993年「父の祈りを」
          「エイジ・オブ・イノセンス
            /汚れなき情事」
1996年「クルーシブル」
1997年「ボクサー」
2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」 

その他の出演者:
Jim Broadbent ....  Boss Tweed 
John C. Reilly ....  Happy Jack 
Henry Thomas ....  Johnny Sirocco 
Brendan Gleeson ....  Monk 
rest of cast listed alphabetically 
Roger Ashton-Griffiths ....  P.T.Barnum 
Salvatore Billa ....  Native 
Barbara Bouchet   
Gerry Robert Byrne ....  Draft Official 
Brennan Caitlin ....  Hot Corn Girl 
Liam Carney ....  Fuzzy 
Eliane Chappuis   
Lucy Davenport ....  Miss Skimmerhorne 
Ilaria D'Elia ....  Jenny's Girl 
Brando De Sica   
Andrew Gallagher ....  Young Johnny Sirocco 
Robert Goodman (I) .... Forty Thieves Gang Leader
Stephen Graham (I) ....  Shang 
David Hemmings (I)   
Yoon C. Joyce   
Ford Kiernan   
Gary Lewis (III) ....  Charles McGloin 
Gary McCormack ....  Stick 
Liam Neeson ....  Priest Vallon 
Raffaella Ponzo ....  Johnny's girlfriend 
Cara Seymour ....  Hellcat Maggie 
Donald Stewart (III) ....  Anatomist 
Dominique Vandenberg (I) ....  Tommy 
Massimo Vanni   


User Rating:  7.2/10 (217 votes)  
オトーサン、
「どんどんスコアが低くなっていくなあ。
昨日は、たしか 7.5 だった」

User Comments:
Jaymayさん
Los Angeles
2002年12月16日
叙事詩の失敗作

いま、Writer's Guild screening から
戻ってきたところである。
この映画、あまりよくない。
いいシーンも多いが、全体に出来がわるい。
面白くないのだ。 
主な理由は、衒学的なアプローチのせいだろう。
まるで、大学の歴史の授業みたいで眠くなる。
南北戦争当時のNYにおける社会対立について
長々と俯瞰している。
解説がかぶさってくるが、
いま観ていることをなぞっているだけである。
核になるドラマがない。
白人愛国者たちは理想を追い求め、
市民の義務を声高く叫ぶが、
実際には、この国は移民たちの手によって
創られた。
わが国の裏面史を描くの狙いのようだが、
もし歴史を教えたいならば、劇映画ではなく
ドキュメンタリー映画にすべきだ。
巨匠の権威を見せるためか語りを入れている。
監督がそれが大好きというのは分かるが、
効果的とは到底言えない。
ヘンリー・ヒルのナレーションは、
犯罪に淫した男にはふさわしくないし、
ディカプリオの語りも、かったるく、
日曜学校の説教のようだ。 
もっと悪いことに、アクセントもちがう。
言葉は、ただアクションを伝えるだけで、
ドラマを感じさせず、華やかすぎる。
脚本家たちは、感動させようとしてしくじっている。
監督は、2人テストして、3人目を雇ったが、 
そのケン・ロネーガンがつけくえた語りが疑問だ。
どうして、そんなことをしたのだろう?
浅薄そのもので、映画を損なっている。

さて、演技についてだが、
実は、これがもっとひどい代物である。 
みんなが、ダニエル・デイ・ルイスがいいというが、
もっと冷静になってほしい。 
ルイスは、確かにカリスマ的だが、
半分くらいデニ−ロのまねだった。
映画が進むにつれて、妙に印象的になり、
テイム・ロスの "Rob Roy" 並みの演技になっていく。
何 ? 
知らないって? 
そうでしょうねえ。
キャメロン・ディアスは、馬鹿みたいだ。
好きな女優なので、酷な言い方になるが、 
いつもは役の選択がうまい女優なのに、
今回は失敗している。
売春婦でスリの孤児役なんて!
がんばって、ユーモアや輝きを出そうとしているが、
おお! 両方ともダメだった。
どんなことをしたって、
186年代のNYストリートが、
どんなに粗野で悲惨なところだったか、
いまのひとたちに分からせるのは無理だ。
キャメロン・ディアスをスリに見せるなんて
出来っこない。
レヴロンのコマーシャルを終えたばかりというのに!
人々は、暴力がきらいで怖がる。
私は、暴力など怖くないし、
暴力シーンは、気にならなかったが、
問題は、それが予測でき、陳腐だということだ。
多くの人物が登場し、その多くが殺される。 
最後のほうになると、どうでもいいようになる。
つまり、こういうことだ。
マーティン・スコティッシ監督よ。
多きは尊からず、少なきが尊いことを知るべきだ。
この映画は、3時間に及ぶ大作ということで、
ひとびとを欺いている。
叙事詩だ、芸術作品だというわけだ。
言い変えれば、
アカデミー賞の最優秀作品賞狙いなのだ。
誰もがほめる前に、先取りしてあおろうという
魂胆がよくない。 
30分ほど縮めたら、ずっとよくなっただろうに。
3人の主役たちの物語に絞ったら、
すくなくとも、メロドラマとして成功しただろう。
歴史物語の部分をやたらに引き伸ばしたがために、
ドラマがなく、泥臭く退屈で複雑になってしまった。
何もマーチン・スコセッシ監督がキライではない。
どんなに偉大な人物だって、1度はミスする。
この映画、
時間に余裕のないひとは、観ないほうがいい。
多くの過ちに気づかなく済む。


オトーサン、
長文翻訳で疲れました。
いい映画でしたよ。
でも、あまりに長いので、
途中、2度ほど居眠りしてしまいました。
この映画、最後がいいので見逃さないように。
マンハッタンの高層ビル街が、
形成されていくシーンは、感動的です。
U2の歌が素敵です。
最後に現代NYの騒音を流すという趣向も、、
なかなかしゃれていました。


禁じられた遊び

オトーサン、
「禁じられた遊びか。いい映画だったなあ」
これも、この映画批評には欠かせない名画です。
ところが、この名画の監督レネ・クレマンは
不運なひとだったようです。

原題:Jeux interdits (1952)     
   Forbidden Games  (USA) 
監督:Rene Clement 
脚本(dialogue):Jean Aurenche 
         Pierre Bost ほか
Genre: Drama / War 
Country: France 
Language: French 
Color: Black and White 
上映時間:102分
あらすじ:
19400年。
幼い娘がパリを占領したナチから逃げまどうなか、
機銃掃射によって両親と愛犬を失う。
娘は近隣の農夫に拾われ、息子と仲よしになる。
愛犬を埋葬していたふたりは、
動物墓地をつくろうと思い立つ。
お墓の十字架を得るために、
すべてをやり遂げるのだった。

出演者; 
Georges Poujouly ....  Michel Dolle
           (ミシェル) 
Brigitte Fossey ....  Paulette 
           (ポーレット)  
オトーサン、
「この子たち、可愛いなあ」

その他の出演者:
Amedee ....  Francis Gouard 
Laurence Badie ....  Berthe Dolle 
Madeleine Barbulee   
Suzanne Courtal ....  Madame Dolle 
Lucien Hubert ....  Dolle, the Father 
Jacques Marin (I) ....  Georges Dolle 
Pierre Merovee ....  Raymond Dolle 
Violette Monnier   
Denise Peronne ....  Jeanne Gouard
Fernande Roy   
Louis Sainteve ....  Priest 
Andre Wasley ....  Gouard, the Father 

User Rating:  7.5/10 (508 votes)  
オトーサン、
「あれっ、
世界の名画に入っていない。
こりゃ、変だ!」

User Comments:
nicholasさん
Paris, France
2002年5月18日
Difficult to Take

これは、アイディア満載のオリジナルな映画で
あるが、見ていて、つらいものがある。
第一の理由は、 Narciso Yepes のギターの調べが
胸をかきむしるからである。
第ニに、映画のはじめの旅の途中で、
幼い娘の両親が目の前で航空機の機銃掃射で
殺されるからである。
第三に、娘が孤児になり、他人に引きとられて
その息子と仲良くなって、
禁じられた遊びをするからである。
動物たちのお墓をつくるといった..
映画の前半は、
明らかに後半よりも感動的であるが、
あまり長い映画ではないので、
観客には、感動がそのまま残る。
画質はよくないが、 
最近、フランスで修復された
DVDの出来はよい。
英語版やスペイン版も同様にしてほしい。
Brigitte Fossey のほうは、
いまでも、よくTVでみかけるが、
Georges Poujoulyのほうは、
可哀想に、この1作しか出演できず、
数年前、この世を去ってしまった !! 


オトーサン、
「....」
この世の不運な星のもとに生まれた
ひとびとに黙祷を捧げました。
「この不運な監督さん、
きちんと調べてあげよう」
ますは、海外映画俳優マガジンから。

RENE CLEMENT ルネ・クレマン 
誕生日 1913/3/18  
出身 仏ボルドー 
監督作 
1936年「左側に気をつけろ」
1946年「鉄路の闘い」
1947年「海の牙」
1949年「鉄格子の彼方」
1950年「ガラスの城」
1951年「禁じられた遊び」
1954年「しのび逢い」
1956年「居酒屋」
1958年「海の壁」
1960年「太陽がいっぱい」
1961年「生きる歓び」
1964年「危険がいっぱい」
1966年「パリは燃えているか」
1970年「雨の訪問者」
1971年「パリは霧にぬれて」
1972年「狼は天使の匂い」
1975年「危険なめぐり逢い」

次に、IMDB。

レネ・クレマンは、
第二次大戦後のフランスを代表する監督。 
時代を描く数々の名画を世に問うた。
「鉄路の闘い」(1946)、 
「禁じられた遊び」 (1952)、
「生きる歓び」 (1962)である。 
どの後、監督としては忘れさられ、
再び注目を浴びたのは、
叙事詩「「パリは燃えているか」 (1966)だった。 
(大勢の有名な俳優たちが出演した)
しかし、批評家たちには、酷評された。
60年代、70年代と、
いつものように活気があり、
技術的にも優れた国際的映画を創ったが、
注目されなかった。
レネ・クレマンの映画の特徴は、
あまりよくない脚本を使わざるを得ないときでも、
監督は息をのむような出来栄えであり、
創造的で、技術的にも優秀で、
特殊効果の使い方がうまかった。
すばらしい脚本とかれの監督術が結びついたとき、
「禁じられた遊び」のような傑作が生まれた。
私が思うに、レネ・クレマンは、
実在する最も優秀で、不運な監督だった。
不運なキャリアを歩み、
1996年3月、この世を去った。

オトーサン、
「考えてみれば、
レネ・クレマン監督って、
幸せなひとだったよなあ。
何たって、歴史に名を残したんだから」


女と男のいる鋪道

オトーサン、
「監督がゴタールか、
昔、"勝手にしやがれ"が話題を呼んだなあ。
1本くらいは、この映画批評に加えておかないと」
そんな義務感から見た映画でしたが、
改めて、スタイリッシュな映像に魅了されました。

原題:Vivre sa vie: 
   Film en douze tableaux (1962)     
   My Life to Live (USA) 
監督:Jean-Luc Godard
原作:Marcel Sacotte 
   Jean-Luc Godardほか
Genre: Drama 
Country: France 
Language: French 
Color: Black and White 
上映時間:80分
あらすじ:
この映画は、パリの女が
売春婦に転落していく様を描いている。
12章から成っていて、
各シーンは、原則として独立しており、
最初に概要が言葉で示される。


出演者:  
Anna Karina ....  Nana Kleinfrankenheim
         (ナナ)
オトーサン、
「ナナにはじまって、ナナに終わる。
これは、アンナ・カリーナのための映画だな。
実にきれいに撮っている」
彼女の経歴をみたら、その理由が分かりました。
監督の奥さんでした。

ANNA KARINA アンナ・カリーナ 
誕生日 1940/9/22 
出身 デンマーク・コペンハーゲン 
アンナ・カリーナの名は
ココ・シャネルによって付けられる。
18歳の時、コペンハーゲンで短編映画に出演。
その後、パリへ移り、石鹸CMなどのモデルを経て、
ジャン・リュック・ゴダールに見出され、
60年「小さな兵隊」でデビュー。
61年ゴダールと結婚、
「女は女である」「女と男のいる舗道」
「アルファヴィル」「気狂いピエロ」などの
ゴダール作品に出演し、
気まぐれで男を振り回す新しいヒロイン像を確立。
しかし、ジャック・ペランと恋に落ち、
ゴダールと離婚。
73年には監督業にも進出した。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1960年「小さな兵隊」デビュー作
1961年「女は女である」ベルリン映画祭女優賞
     「5時から7時までクレオ」
1962年「女と男のいる舗道」「シェラザード」
1964年「輪舞」「はなればなれに」
1965年「スタンダールの恋愛論」
     「アルファヴィル」
     「気狂いピエロ」「国境は燃えている」
1966年「メイド・インUSA」「修道女」
1967年「異邦人」「愛すべき女・女たち」
1968年「THE MAGUS」
1969年「BEFORE WINNER COMES」
     「悪魔のような恋人」
     「アレキサンドリア物語」
1972年「ザルツブルグ・コネクション」
1973年「VIVRE ENSEMBLE」
1976年「シナのルーレット」
1987年「タンジール/復讐の熱い夏」
1988年「黒の過程」
1995年「パリでかくれんぼ」 

その他の出演者:
Sady Rebbot ....  Raoul (ラウール) 
Andre S. Labarthe ....  Paul(ポール) 
Guylaine Schlumberger....Yvette (イヴェット)
Gerard Hoffman ....  Le chef 
Monique Messine ....  Elisabeth 
Paul Pavel ....  Journaliste 
Dimitri Dineff ....  The Guy 
Peter Kassovitz ....  Jeune Homme 
Eric Schlumberger ....  Luigi
Brice Parain ....  The Philosopher 
Henri Attal ....  Arthur
Gilles Queant ....  Homme 
Odile Geoffroy ....  Barmaid 
Marcel Charton ....  A Policeman 

User Rating:  7.4/10 (499 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」

User Comments:
mdamien13さん
West Lafayette, IN
2000年9月20日
過去最高の映画のひとつ。

フランスのニュー・ウエーブは、
映画史上、最高にすばらしい時代だった。
ジャン・リュック・ゴタールは、
この時代に登場した最も革新的な映像作家だった。
そして、この作品は、最高のものである。、
昔からホンコン映画は、
実存はスタイルでは示せないことを証明してきたが、
ゴタールは、それをやってのけた。 
この映画は、ある女性の売春婦への転落を
描いたものである。
物語は、映画評に出ているようなものではない。
ゴタールは、ハリウッド映画のルールを 
すべて破壊し、素敵に作り変えた。
もし、ハリウッド映画の伝統が壊れるのを見たいなら
本物の映画監督を見たいなら、
この映画を借りるとよい。


オトーサン、
「映画史に残る監督だから、経歴を見ておこう」
まず海外映画俳優マガジンを見てみました。

JEAN-LUC GODARD ジャン・リュック・ゴダール 
誕生日 1930/12/3  
出身 仏パリ 
監督作 
1958年「水の話」(共)
1960年「勝手にしやがれ」「小さな兵隊」
1961年「女は女である」
          「新・七つの大罪」(挿話)
1962年「ロゴパグ」「女と男のいる舗道」
1963年「軽蔑」「カラビニエ」
1964年「立派な詐欺師」「恋人のいる時間」
1965年「アルファヴィル」「気狂いピエロ」
          「パリところどころ」(挿話)
1966年「メイド・イン・USA」「男性・女性」
      「彼女について私が知っている
            二、三の事柄」
1967年「ベトナムから遠く離れて」(挿話)
          「中国女」「ウィークエンド」
1970年「ワン・プラス・ワン」
1972年「万事快調」(共)
          「ヒア&ゼアこことよそ」
1980年「勝手に逃げろ/人生」
1982年「パッション」
1983年「カルメンという名の女」
1985年「ゴダールの探偵」「ゴダールのマリア」
1986年「映画というささやかな商売と
            映画と衰退」
1987年「アリア」(挿話)「ゴダールのリア王」
          「右側に気をつけろ」
1989年「ゴダールの映画史 第1章・第2章」
1990年「ヌーヴェルバーグ」
1991年「ゴダールの新ドイツ零年」
1993年「ゴダールの決別」
1995年「JLG/自画像」

オトーサン、
「そうか。こんなに沢山の映画をつくっていたのか」
"勝手にしやがれ"が、代表作と思っていましたが、
ニューウエーブを生涯貫き通して数々の名画を
つくったひとだったのです。
本屋に行ったら、かれの分厚い映画史の本が
置いてありました。
「本気で映画を作り変えようとしたんだ!
「もっと詳しく知りたくなってきたな」

そこで、IMDBを。
でも...、あまりに長文なので、
全文翻訳は、あきらめました。
翻訳するだけで、2時間はかかりそうです。
ゴメンナサイ。

Andrew Sarris once wrote 
that Godard was "the most disconcerting 
of all contemporary directors, 
a veritable paragon of pardoxes, 
violent and yet vulnerable, 
the most elegant stylist 
and the most vulgar polemicist, 
the man of the moment 
and the artist for the ages.
(アンドレ・サーリスは、こう書いた。
ゴタールは、現代作家のうちで、
もっとも狼狽させる監督だった。
パラドックスの模範であり、
激しさと穏当さをあわせもち、
もっともスタイリッシュで、
俗受けのする論客だった。
時の人であり、
時代を代表する芸術家だった)

"After making several shorts in the 1950s, 
this Swiss educated former film critic 
helmed his first feature, 
Breathless (1959), 
which galvanized the international film scene. 
An offhand tribute not only 
to the whole film noir tradition 
but also to more conventional Hollywood cinema 
(Godard remarked that Jean Seberg's character 
in the picture could just as well have been 
the woman she portrayed 
in Preminger's 1958 Bonjour Tristesse. )
its jump cuts and hand-held shots 
delighted some with their spontaneity 
while outraging others for whom seamless editing 
and an unshakable camera are sacrosanct.
 (It also made lead actor Jean-Paul Belmondo 
a star.) 

From that point on, 1960s film seemed 
to belong to Godard
; his films were incredibly varied 
(he would go from a low-budget black-and-white 
satire like Les Caribiniers to a lush, 
wide-screen color production 
with an international cast 
like Contempt within less than a year) 
and, while widely controversial, 
were always eagerly awaited and studied. 

These included Le Petit Soldat
 (The Little Soldier 1960), 
banned by France's Ministry of Information 
because of its attitude towards the Algerian war
; A Woman Is a Woman (1961), 
with Godard's then-wife Anna Karina 
as a stripper turning to two men for a baby
; My Life to Live (1962), 
with Karina as a prostitute;
Band of Outsiders (1964), 
an extremely enjoyable reinterpretation 
of American gangster films
; A Married Woman (1964), 
again with Karina dallying amongst lovers
; and Alphaville (1965), 
a fascinating combination of the science fiction 
and detective genres. 

By the time of Pierrot le Fou (1965), 
Godard was embracing 
a more politically committed cinema 
and continually striving 
to subvert, annihilate, 
and reinvent the narrative form. 
Made in USA (1966) was a pseudo-thriller awash 
in political and pop references
; Masculine-Feminine (1966), 
a loose, fragmented look at 
"the children of Marx and Coca-Cola"
; La Chinoise (1967), 
a dialogue of revolution 
among Parisian students; 
and Weekend (1968), 
a brilliant attack on violent, consumer culture 
that remains one of Godard's most dazzling 
achievements.

After the Paris student rebellion in May 1968, 
Godard's involvement with far left factions 
became all-consuming 
and he began a new phase of his career, 
creating-or trying to create-a new cinema 
from the bottom up 
(frequently with collaborator Jean-Pierre Gorin)
Some of these pieces were successful, 
some were not, 
and some were just bewildering
; none of them was widely seen. 
The first was Le Gai Savoir (1968), 
featuring a political discourse 
between two people 
that lasts the duration of the film. 
In Pravda (1969), voices discuss events 
after the 1968 Czech invasion 
while appropriate images are shown
; in Tout va bien (1972), 
journalist Jane Fonda and filmmaker Yves Montand 
are "radicalized" by striking workers
; in A Letter to Jane (1972), 
Godard and Gorin discuss the meaning 
of a photograph of Jane Fonda 
shown on screen for the film's length. 

After this period, Godard concentrated on 
experiments with video for several years 
before returning to "commercial" film 
with the acclaimed Every Man for Himself (1980), 
about dispirited people coping with 
their place (and status) in the world.
Most interestingly, 
Every Man featured a character named Godard, 
a character who says, 
"I make movies to keep myself busy. 
If I had the strength, I'd do nothing.
" Such autobiographical, selfcritical
 (and self-defeating) flourishes 
were also present in Passion (1982), 
First Name: Carmen
 (1983, with Godard himself playing a
 washed-up director) 
and The Rise and Fall of a Little Film Company 
from a novel by James Hadley Chase 
(1986, made for French TV), 
which confronts the impossibility 
of making a film with any significance 
in the modern era.

He achieved some of his greatest latterday 
notoriety for Hail Mary (1985), 
a typically idiosyncratic 
and iconoclastic modern nativity story 
that was praised by some 
and denounced by many others 
(including Pope John Paul II).

An abortive collaboration with Norman Mailer 
eventually resulted in the absolutely 
wacko English-language King Lear (1987), 
featuring Mailer and his daughter, 
theatrical director Peter Sellars, 
Brat Packer Molly Ringwald, 
veteran actor Burgess Meredith, 
Woody Allen, and Godard himself. 

His excellent 1990 film, 
Nouvelle Vague failed 
to get any U.S. distribution. 
More recently, he debuted Helas pour moi (1993), 
Germany Year 90 Nine Zero 
and the pseudo-autobiographical JLG by JLG 
(both 1994).


素敵な歌と舟が行く

オトーサン、
「面白い邦題だなあ」
題名に興味をもって借りてみました。
監督はロシアから亡命したひと。
実に風変わりな手法で撮られた映画です。

原題:Adieu, plancher des vaches! (1999)     
   Farewell, Home Sweet Home (USA) 
監督・脚本:Otar Iosseliani
Genre: Comedy / Drama
Country: France / Switzerland / Italy 
Language: French 
上映時間:118分
あらすじ:
ニコラスは、郊外に住む裕福な家庭の長男。
実業家の母親は、ヘリコプターで飛び回り、
仕事のパートナーと情事にふけるなど、大忙し。
陽気でアル中の父親は、
大好きな犬と玩具の電気機関車を相手に
部屋に閉じこめられている。
ニコラスは、両親にはだまって
パリのカフェで窓拭きや皿洗いのバイトをしている。
いまは、近所のカフェの娘に夢中。
ところが、娘には口汚いボーイフレンドがいるのだ。
ある夜、ニコラスは、アル中の浮浪者数人を
自宅のワインセラ−に連れこむ。
思わぬことに、父親にみつかり、そして、
父親ときたら、侵入者たちと仲良くなってしまう。

出演者:
Nico Tarielashvili ....  Son(息子) 
Lily Lavina ....  Mother (母親)
Otar Iosseliani ....  Father(父親)

オトーサン、
「誰も海外映画俳優マガジンに出ていないや」
それもそのはず、監督が父親役で出演し、
あとの役者さんは、現実感を出すために、
ご近所の素人さんばかり、
それも台本は撮影直前に渡すという徹底ぶりです。

その他の出演者:
Philippe Bas ....  Moto driver
Stephanie Hainque ....  Girl at bar 
Mirabelle Kirkland ....  Maid 
Amiran Amiranashvili ....  Hobo 
Joachim Salinger ....  Beggar 
Emmanuel de Chauvigny ....  Lover 
Narda Blanchet ....  Old lady 
rest of cast listed alphabetically 
Mathieu Amalric ....  A drinker at bar 
Yannick Carpentier ....  Serveur 
Vincent Darasse   
Alix de Montaigu ....  Patronne de cafe 


User Rating:  7.0/10 (150 votes)  
オトーサン、。
「それにしても、みんな見ていないなあ」


User Comments:
Eric Sayettatさん
Auckland, New Zealand
2000年7月12日
平凡な人生に反抗しよう !

この映画は、多くのひとびとを描いている。
みんな自分の人生に不満足で、
もっと面白く、いい人生がほかにあると思っている。
アルコールを飲む、怠惰、けちな犯罪、かっぱらい、
はしけでの情事、ロック・クライミング、
飲んで我を忘れるなど...
そんなひと時、平凡な人生から逃避できるのだ。
面白いテーマではある。
しかし、お定まりの日常生活やつまらぬ人生から
抜け出して面白がらせてくれるどころか、
この映画をみると、もっと退屈になる。
退屈から逃げようとしているひとの物語を見て
退屈するなんて、最低だ。


オトーサン、
退屈どころか、興味しんしんでした。
「面白い映画をつくる監督だなあ」
IMDBにも海外映画俳優マガジンにも
経歴が出ていないので、
DVD付属のデータを転載しましょう。

1934年2月2日、
旧ソ連邦グルジア共和国のトリビン生まれ。
トリビシ高等音楽院の作曲科で優れた成績を修め、
モスクワ大学応用数学を専攻後、
モスクワの国立映画大学の監督科に入学。
58年よりゲオルギア・フィルムで
短編劇映画を数本監督。
62年に長編第1作「四月」を監督するも、
「抽象的、形式主義的」という理由で、
一般公開は禁じられる。
一度は映画監督としての道を断念した
イオセリアーニだったが、
「落葉」(68)でカンヌ映画祭国際批評家連盟賞、
「田園詩」(76)ではベルリン映画祭国際批評家連盟賞
をそれぞれ受賞し、
在住芸術家としての権利を手に入れ、
79年よりパリ在住。
「月の寵児たち」(84)、「蝶採り」(92)、
「群盗、第7章」(96)の3作品がいずれも
ヴェネツイア映画祭審査員特別大賞を受賞。
ヨーロッパでの人気を揺るぎないものにする。
「素敵な歌と川は行く」は、
99年カンヌ映画祭で特別上映された後、
ルイデリュック賞、ヨーロッパアカデミー選出による
年間最優秀批評家連盟賞を受賞。
2000年のカンヌ映画祭では
カメラドール審査員長を務める同時に、
「4月」の復元版が上映。
全作品が上映され、話題となる。
最新作は、2002年ベルリン映画祭で
銀熊賞と国際批評家連盟賞をダブル受賞した
「Monday Morning」(02年3月日本公開予定)

オトーサン、
「何かお数珠のような映画だな」
それぞれ独立してみえる多数のシーンが、
実は、ヒモで微妙につながっているのです。
さすが、モスクワ大学で応用数学を専攻しただけの
ことはあります。、
「ちゃんと計算しつくしてるんだ!」
この微妙なズレが
映画通には、何ともいえず新鮮なのです。


冒険者たち

オトーサン、
このところ、フランス映画に凝っています。
今日は、アラン・ドロンの主演映画です。
この映画、何とも変わった映画です。
要塞島なんて、実在するのでしょうか?

原題:Aventuriers, Les (1967)     
監督:Robert Enrico
原作:Jose Giovanni 
脚本:Robert Enrico ほか
Genre: Thriller / Adventure / Drama / Romance 
Country: France / Italy 
Language: French 
上映時間:112分
あらすじ:
冒険者2人は、親友。
ローランとマヌーは、冗談に乗せられて、
凱旋門を軽飛行機で潜り抜けようとして失敗し、
マヌーは、航空免許を取り上げられる。 
その冗談を言った連中は、
見え透いた言い訳だろうが、
コンゴの沖合いに撃墜された航空機が沈んでいて、
巨万の富が海底に眠っているという。
冒険者たちは、早速、真に受けて海底を探る。
同行したのは、レティシアという名の女性芸術家、 
鉄板でオブジェをつくるのが得意だ。
かれらは、たちまち兄弟姉妹のような仲になる。
彼女の夢は、プロヴァンスの沖合いにある
要塞島を買い取ること。
コンゴの連中が裏切るなか、
冒険者たちは、発見した宝を守りぬこうとする。
南仏への旅が、物語りを終結させる。

出演者;
Lino Ventura ....  Roland(ローラン) 
Alain Delon ....  Manu (マヌー)
Joanna Shimkus ....  Laetitia (レティシア)

オトーサン、
「アラン・ドロンもいいけど、
今回は、ほかの役者さんがうまいなあ」
経歴は、味のあるローランと
快活なお嬢さんレティシアを演じた
お二人をご紹介しましょう。

LINO VENTURA リノ・バンチェラ 
誕生日 1919/7/14-1987/10/22  
出身 イタリア・パルマ 
出演作 
1954年「現金に手を出すな」
1955年「筋金(やき)を入れろ」
1956年「街の仁義」「罪と罰」
1957年「火薬に火」「赤い灯をつけるな」
     「死刑台のエレベーター」
1958年「殺人鬼に罠をかけろ」
     「モンパルナスの灯」
     「脱獄十二時間」
1959年「情報(ネタ)は俺がもらった」
     「野獣は放たれた」
     「自殺への契約書」「彼等を殺せ」
     「学生たちの道」
1960年「墓場なき野郎ども」
1961年「飾り窓の女」「港街」
     「ヒッチ・ガール」
1962年「地獄の決死隊」「フランス式十戒」
1963年「禁じられた肉体」「三文オペラ」
1964年「太陽の下の10万ドル」
1966年「帰ってきたギャング」
     「女王陛下のダイナマイト」
     「ギャング」
1967年「冒険者たち」
1968年「ベラクルスの男」
1969年「シシリアン」「影の軍団」
     「最後のアドレス」
1971年「ラムの大通り」
1972年「冒険また冒険」「バラキ」
     「死にゆく者への調べ」
1973年「男と女の詩」
1976年「ローマに散る」
1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」
1980年「サンデー・ラバーズ」
1982年「遅れてきた死神」「冒険野郎」
1983年「レ・ミゼラブル」
1984年「7thターゲット/第7の標的」
     「100日の凶弾」
1987年「ラ・ルンバ」

JOANNA SHIMKUS ジョアンナ・シムカス 
誕生日 1943/10/30  
出身 カナダ・ハリファックス 
活躍度 ×↓ 
16歳の頃に雑誌のモデルになり、
18歳で単身パリへ。
雑誌のカバー・ガールから65年、映画デビュー。
67年「冒険者たち」のヒロインや
68年「若草の萌えるころ」の少女役などで
スターの座に。
68年「失われた男」で共演した
シドニー・ポワチエと同棲し、二児をもうける。
71年に映画界を引退し、
76年にポワチエと結婚する。 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1965年「スタンダールの恋愛論」
     「パリところどころ」
1966年「ポリー・マグーおまえは誰だ」
1967年「冒険者たち」
1968年「若草の萌えるころ」「夕なぎ」
     「オー!」
1969年「失われた男」


その他の出演者:
Serge Reggiani ....  Pilot 
Hans Meyer (I)   
Therese Quentin ....  La tante 
Robert Fleury   
Patrick Bernhard   
Jean Darie   
rest of cast listed alphabetically 
Paul Crauchet ....  L'assureur 
Guy Delorme ....  Un tueur 
Raoul Guylad   
Valery Inkijinoff   
Jean Lambier   
Odile Poisson ....  Yvette 
Irene Tunc ....  La secretaire de Kyobaski 


User Rating:  7.3/10 (151 votes)  
オトーサン、

User Comments:
trixter-2さん
2002年1月26日
私のお気に入りのカルト映画。

これは、古典的なカルトで、
私の最初のお気に入り映画である。
私の友人など、この映画を30回以上見た。
いまでも覚えているが、 
最後の上映はハンガリーで、、
劇場の支配人が、皆に見せたがっていて、
灯火管制などお構いなしだった。
私などは、立ち見だった。 
ほかのカルト映画と同様、
時を超えて語りかけてくる。
何を語っているか、どう感じるか、
そんなことはどうでもいいのだ。 
この映画を批評するのは、難しい。
というのも、いまだに感動するからだ。
若い頃を思い出し、ノスタルジーを覚える。
60年代を生きたひとでなければ、
この気持ちは分からないかもしれない。
とくに、アメリカの観客には。
カルト映画は、映画史で褒められることはない。
映画史の本でも滅多にお目にかからない。
この映画が示す時代を理解しようとしたら、
これに勝るものはない。
これは、まさに60年代映画そのものである。 
ちょうど70年代の代表が
「イージーライダー」だったように。 
究極の必見の映画だ。


オトーサン、
この批評者ほど、感動しませんでしたが、
「そうだなぁ、
この映画、60年代の気分がよく出ていたかも」
時代時代の気分って、ありますよね。
長く生きていると、それがよく分かります。
「いまは、ウツの時代だろうな。
色調でいえば、ダーク・オリーブ・グリーン。
60年代は、ライトブルーだった。
気分は、爽快そのもの。
明るい明日が待っていたんだ」


ポネット

オトーサン、
「おいおい、ガキかよ。
お涙チョーダイは、困るぜ」
そういいながらも、引きつけられてしまって、
見終わったときには、もうダメでした。
「逝く冬や、老人の目に涙」

原題:Ponette (1996)     
監督・脚本:Jacques Doillon
Genre: Drama
Country: France 
Language: French 
上映時間;97分
あらすじ:
極めて魅惑的な映画。 
幼女が母の死と折り合いをつけるまでを描く。
彼女は、周囲のすべての人から遠ざかり、
母が戻ってくるのをひたすら待つ。 
母がやってこないとわかると、
魔法の歌を歌い、神に祈り、
さらには神に影響力のある神の子となろうとする。
すべてが徒労に帰し、切望に打ちひしがれるが、 
そのとき母が帰ってくるのだ!

出演者:
Victoire Thivisol ....  Ponette(ポネット) 
Matiaz Bureau Caton ....  Matiaz (マシアス)
Xavier Beauvois ....  Father(父親) 

オトーサン、
「この子、どうして、こんなにうまいんだ!
いとおしくてしかたなくなるんだろう?」
経歴を紹介しましょう。
「スゴイ!」

人名 VICTOIRE THIVISOL 
ヴィクトワール・ティヴィソル 
誕生日 1991/7/6 
出身 仏 
96年「ポネット」で
4才でヴェネチア映画祭主演女優賞を受賞。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「ポネット」
1999年「年下のひと」
2000年「ショコラ」

その他の出演者:
Delphine Schiltz ....  Delphine 
Leopoldine Serre ....  Ada 
Marie Trintignant ....  Mother 
Claire Nebout ....  Aunt 
Aurelie Verillon ....  Aurelie 
Henri Berthon ....  The Teacher 
Carla Ibled ....  Carla 
Luckie Royer ....  Luce 
Antoine du Merle ....  Antoine 
Marianne Favre ....  Marianne 


User Rating:  7.4/10 (917 votes)
オトーサン、
「高いなあ。
アメリカ人、見ていないなあ」
底の浅いディズニー映画を10本見るくらいなら
この映画を10回見るべきです。

User Comments:
SKubrick-5 さん
Scranto, Pa
1999年3月13日
私が泣いた最初の映画。

この映画の幼い女優はよかった。
心を鷲づかみにする映画をつくろうと
天才監督は、その生涯をかけて追及してきた。
この映画について、それ以上のことを語るのは、
意味のないことに思える。
主演のポネットが、この映画の99%を占めており
ほかのうまい俳優たちを圧倒している。
映画芸術を愛するアメリカの監督の誰かが、
彼女をシャーリー・テンプルのような
ビッグスターに育ててくれることを切望する。


オトーサン、
3歳のとき、父を亡くしました。
「これほど深い喪失感に陥ったのかなあ?」
当時の記憶はまったくありません。
でも、4歳の時の記憶はあります。
何か悪いことをしたのでしょうか、
母親に叱られて家から閉め出されました。
闇のなかで泣き叫び、怒りに全身が震えました。
「一生かけて、仕返ししてやるぞ!」
そのくらい激しい憤りを鮮明に記憶しています。
その後、長じるにつれて、
当地の母の気持ちを思いやる余裕が出てきました。
「夫を失い、2人の子供を抱えて、
むしゃくしゃしていたんだろうなあ」
その母も今年の6月に亡くなりました。
「逝く冬や、老人の目に涙」

この映画について、詳しく知りたいかたは、
下記のサイトへどうぞ。
http://www.hagi.or.jp/filmart/5th/films/ponette.html


大いなる西部

オトーサン、
「大いなる西部、いい題名だ。
グレゴリーペック主演というのもいいな。
久しぶりに西部劇でも見るかー」
でも、白人がインデイアンをやっつけるという
よくあるパターンではありませんでした。

原題:Big Country, The (1958)     
監督:William Wyler
原作:Donald Hamilton 
脚本:Jessamyn West ほか
Genre: Drama / Romance / Western
Language: English / Spanish 
上映時間:165分
あらすじ:
引退した船長マッケイは、
パットと結婚するため、大いなる西部に到着する。
牧童頭リーチには、
マッケイの価値観や流儀は不可思議に見え、
たちまち、マッケイをきらいになる。
パットは、甘ったれ娘で、
まだ裕福な父親のテリルから自立できないでいる。
テリルは、荒くれ一族の長ルーファスと
牧場の水利権をめぐて争っている。
そこで、テリルもルーファスも
水のある土地の所有者ジュリーを
何とか味方につけようとする。

出演者:  
Gregory Peck ....  James McKay(マッケイ) 
Jean Simmons ....  Julie Maragon (ジュリー)

オトーサン、
「いいな、いいな。
主演のグレゴリー・ペック。
ローマの休日の都会的な男性像だけでなく、
荒馬も乗りこなし、決闘もするなんて」
名花ジーン・シモンズも、まあまあ。
助演陣が、これまた、いいのです。
有名なチャールストン・ヘストンも出ていますが、
かれの影が薄くなるほど、他の役者がいいのです。

Burl Ives ....  Rufus Hannassey(ルーファス) 
Chuck Connors (I) ....  Buck Hannassey (バック)
Charles Bickford.... Major Henry Terrill(テリル)
Carroll Baker ....  Patricia Terrill (パット)
Charlton Heston ....  Steve Leech(リーチ)

でも、重たくなるので
名優2人の経歴だけをご紹介しましょう。

GREGORY PECK グレゴリー・ペック 
誕生日 1916/4/5 
出身 米カリフォルニア州 
活躍度 △↓ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」
1945年「愛の決断」「白い恐怖」
1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」
1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」
          「パラダイン夫人の恋」
1948年「廃墟の群盗」
1949年「頭上の敵機」
1950年「拳銃王」
1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」
          「愛欲の十字路」
1952年「世界を彼の腕に」
          「キリマンジャロの雪」
1953年「ローマの休日」
1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」
1955年「紫の平原」
1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」
1957年「バラの肌着」
1958年「大いなる西部」
1959年「勝利なき戦い」「悲愁」
1960年「渚にて」
1961年「ナバロンの要塞」
1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」
          「西部開拓史」
1963年「ニューマンという男」
1964年「日曜日には鼠を殺せ」
1965年「蜃気楼」
1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)
          「アラベスク」
1968年「レッドムーン」
1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」
          「宇宙からの脱出」
1971年「新・ガンヒルの決闘」
1974年「荒野のガンマン無宿」
1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」
1977年「マッカーサー」
1978年「ブラジルから来た少年」
1980年「シーウルフ」
1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」
1989年「私が愛したグリンゴ」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
          「ケープ・フィアー」
1993年「愛のポートレイト」
1995年「想い出のロジャー・ムーア」
1998年「モビー・ディック」 

JEAN SIMMONS ジーン・シモンズ 
誕生日 1929/1/29 
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1945年「シーザーとクレオパトラ」
1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」
1947年「黒水仙」
1948年「ハムレット」
1949年「青い珊瑚礁」
1952年「アンドロクレスと獅子」
1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」
1954年「エジプト人」「デジレ」
1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」
1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」
1959年「太陽の谷」
1960年「エルマー・ガントリー 魅せられた男」
     「スパルタカス」「芝生は緑」
1967年「ジェリコ」
1971年「昨日にさようなら」
1984年「マイ・ディア・ボディガード」
1985年「未来警察」
1986年「WANTED ウォンテッド」
1987年「ハロウィン1988 
            地獄のロック&ローラー」
1988年「青い夜明け」
1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」
1991年「ラルフ一世はアメリカン」
1995年「キルトに綴る愛」
 
JEAN SIMMONS ジーン・シモンズ 
誕生日 1929/1/29 
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1945年「シーザーとクレオパトラ」
1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」
1947年「黒水仙」
1948年「ハムレット」
1949年「青い珊瑚礁」
1952年「アンドロクレスと獅子」
1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」
1954年「エジプト人」「デジレ」
1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」
1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」
1959年「太陽の谷」
1960年「エルマー・ガントリー 魅せられた男」
     「スパルタカス」「芝生は緑」
1967年「ジェリコ」
1971年「昨日にさようなら」
1984年「マイ・ディア・ボディガード」
1985年「未来警察」
1986年「WANTED ウォンテッド」
1987年「ハロウィン1988 
      地獄のロック&ローラー」
1988年「青い夜明け」
1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」
1991年「ラルフ一世はアメリカン」
1995年「キルトに綴る愛」

その他の出演者:
Alfonso Bedoya ....  Ramon Guiteras 
Chuck Hayward ....  Rafe Hannassey 
Buff Brady ....  Dude Hannassey 
Jim Burk ....  Blackie Hannassey 
Dorothy Adams ....  Hannassey Woman 
Chuck Roberson ....  Terrill Cowboy 
Bob Morgan (I) ....  Terrill Cowboy 
John R. McKee ....  Terrill Cowboy 

User Rating:  7.5/10 (942 votes)  
オトーサン、
「世界の名画に入ってもいいはずだが。
ちょっと長過ぎたかも」

User Comments:
smatysiaさん
Houston, Texas
2001年11月13日
偉大な映画

ほんとうにいい映画だ。
驚くべき風景描写とともに、みごとな演技がある。
監督術もお見事!ワイラー監督は、
アクション・シーンを大いなる西部を描くために、
巨大な風景のなかに収めるという手法をとっている。
ペックは、西部に行った船長役として
いい仕事をしている。
西部人にとって、
東部からやってきた彼は、子供じみた変人に見える。
ペックのほうも、
未知の場所で暮らすのがいかに大変か分かってくる。
かれの許婚のパットは、甘ったれ娘で、
ボルティモアで見初めたのか、不思議なくらいだ。
彼女と父親は、奇妙なほど堅く結ばれている。
お互いをダーリンなんて呼びあうのだ。
父親のテリルを演じるのは、Charles Bickfordで、
実にうまい。 
ジーン・シモンズは、ジュリーを演じており、
登場すると、スクリーンがひときわ明るくなる。
しかし、素晴らしいのは助演陣だ。
ドラ息子を演じた Chuck Connors、 
その親父のBurl Ives(アカデミー賞助演男優賞)
そして、 チャールストン・ヘストンは、 
牧童頭リーチを演じているが、あまり似合わない。
よく引き受けたものだ。
この映画、筋書きも会話も、まったくすばらしい。
大いに薦めたい。
Grade: A だ。


オトーサン、
「いい映画だ!」
俳優たちの演技、
西部の大自然の描写も素敵ですが、
何よりも、事態を武力によらずに、
平和的に解決しようとするテーマがいいのです。
「ブッシュやフセインに見てもらいたいなあ」
今度のイラク戦争も、サラエボの内戦のように、
無関係な大勢のひとを巻き込むのではなく、
いっそふたりが丸腰で取っ組みあいの喧嘩をし、
それで勝敗を決めるのはどうでしょうか。
「ところで、小泉さん、金正日に勝てるかなあ?」


ウエルカム・トゥ・サラエボ

オトーサン、
「サラエボがテーマか。
いま、内戦はどうなったかなあ?
...もっと早くみておけばよかった」
サラエボの悲劇は、終わったようですが、
世界中で、いまも同じような出来事が
起きており、また起きようとしているのです。
「こわいなあ」

原題:Welcome to Sarajevo (1997)     
監督:Michael Winterbottom
原作:Michael Nicholson (II)
脚本:Frank Cottrell Boyceほか
Genre: Drama / War 
Rated R for brutal images/war atrocities 
and language.
Country: USA / UK 
Language: English / Serbo-Croatian 
上映時間:113分
あらすじ:
アメリカからきた記者フリンと、
イギリスからきた記者マイケルは、
サラエボでボスニア内戦に出くわし、
前線近くのミセス・サビックが
献身的に運営する孤児院の取材に出かけた。 
そこで、マイケルは、内戦中の子供たちの
悲惨な状況を目撃し、そのひとりエミーラを
不法を承知で、英国に連れ出すことを決意する。
助けてくれたのは、米国援助団体のニーナだった。

出演者: 
Stephen Dillane... Michael Henderson(マイケル)
Woody Harrelson ....  Flynn (フリン)
Marisa Tomei ....  Nina(ニーナ) 

オトーサン、
「俳優たち、目立たなかったな。
戦争が主人公だったせいだろう」
でも、活躍してくれた2人の記者の
経歴をみましょう。

STEPHEN DILLANE スティーブン・ディレイン 
出身 英ロンドン 
エゼター大学で政治と歴史を学ぶ。
地方紙の記者となったが、その後、演技に目覚め、
ブリストル・オールド・ヴィグで勉強する。
87年「レイ・オフ/女の名のもとに」で
映画デビュー。
昔気質な感じの男性を演じるとうまい俳優。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1987年「レイ・オフ/女の名のもとに」
     「ビジネス・アズ・ユージュアル
1990年「ハムレット」
1996年「サンドラ・ブロックの恋する泥棒」
1997年「ファイヤーライト」◇
     「ウェルカム・トゥ・サラエボ」◇
1999年「私が愛したギャング・スター」
     「ハロー、アゲイン」
2001年「スパイ・ゲーム」


WOODY HARRELSON ウディ・ハレルソン 
誕生日 1961/7/23 
出身 米テキサス州ミッドランド 
押しの強い強烈な個性が魅力の俳優。
オハイオ州レバノンで育ち、
インディアナ州ハノーヴァー大学で
舞台芸術と英語を専攻した。
卒業と同時に俳優を志して、ニューヨークに移り、
1年後にニール・サイモンの
「ビロクシー・ブルーズ」で舞台デビューを果たす。
TVシリーズ「チアーズ」のバーテンダー役が有名。
映画は「ワイルド・キャッツ」がデビュー作。
96年「ラリーフリント」でアカデミー主演男優賞に
ノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「ワイルド・キャッツ」
1988年「恋人たちのキャンパス」「結婚の条件」
1991年「ドク・ハリウッド」
     「L.A.ストーリー/恋が降る街」
1992年「ハード・プレイ」
1993年「幸福の条件」
1994年「ナチュラルボーン・キラーズ」
     「ハリウッド・トラブル」
     「カウボーイ・ウェイ
      /荒野のヒーローNYへ行く」
1995年「マネートレイン」
1996年「キングピン・ストライクへの道」
     「心の指紋」
     「ラリー・フリント/裸の星条旗」
1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」
1998年「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆
     「シン・レッド・ライン」◆
     「パルメット」◇
     「ハイロー・カントリー」◇
1999年「エドtv」◇
     「オースティン・パワーズ:デラックス」
2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇ 


その他の出演者:
Emira Nusevic ....  Emira 
Kerry Fox ....  Jane Carson 
Goran Visnjic ....  Risto Bavic 
James Nesbitt ....  Gregg 
Emily Lloyd ....  Annie McGee 
Igor Dzambazov ....  Jacket 
Gordana Gadzic ....  Mrs. Savic 
Juliet Aubrey ....  Helen Henderson 
Drazen Sivak ....  Zeljko 
Vesna Orel ....  Munira 
Davor Janjic ....  Dragan 
Vladimir Jokanovic   


User Rating:  6.7/10 (876 votes)  
オトーサン
「見方によっては、もっと高くてもいいかも」

User Comments:
John Taylorさん
Bedfordshire,England
2001年10月2日
みんなが知らぬふりをする戦争物語

この映画は、劇中劇ともいうべきもの。
主人公は、国際ジャーナリストで、
ボスニアで取材している間に、
戦争がますます悪化するなかで、
母親によって孤児院に置き去りにされた
ボスニアの娘を救おうとする。
この物語を見ると、
ボスニアでの戦争がいかなるものかが分かる。
記者たちが、TV会社のエライさんたちに
戦争がどんなに悲惨なものか分からせるために、
いかに苦労したかもわかる。
スラブ民族がイスラム民族を殺しまくり、
収容所に連行した囚人の扱いがいかなるもか、 
ナチが第2次世界大戦でやったことと
そっくりだったことがわかる。
私が衝撃を受けたのは、
こうした悪事が重ねられているというのに、
わが祖国・英国では、
報道すらされなかった事実だった。
おそらく、この事実を知らせることが、
この映画制作者たちの狙いだったのだろう。
ウディ・ハレルソンが演じる登場人物は、
こう言っている。 
「もし、殺されているのが、
イスラム教徒でなく、キリスト教徒だったら、
世界は、もっと注目しただろう」
その通りだと思う。
映画は、いろいろな角度から撮られ、
見事に戦争の実態をとらえており、
この映画は傑作である。
演技もよい。
スティーブン・ディレインは、
ときに、やや投げやりな演技をみせるが、
それが、かれの流儀なのだろう。
この映画に欠けているものがあるような気もするが、
文句をいうほどのことではない。
長すぎなかったのもよい。
10点満点で7点。


オトーサン、
「ヴェトナム戦争の映画は多いけど、
サラエボの戦争を扱った映画は、珍しいなあ」
この映画では、殺戮が日常茶飯事。
「戦争が必要悪というのは、ウソだ!」
とくに、いくら何でも無差別殺人は許されません。
戦争は、狂気を正当化するのです。
気違いに刃物どころか、
気違い軍団にミサイルをもたせたら、
結果は、どうなるかは分かりきっています。


K−19

オトーサン、
初日のスカラ座へ。
ツアーの団体客が向かっているのは、宝塚劇場。
こちらは、スカラ座。
「行列なし、よかった」と思ったら、ロビーが満員。
初日だったので、配給会社や製作会社、
そして、広告やマスコミ関係者が、
客数や客層を確認しにきているのでした。
肝心の客数は少なく、中年男性がほとんどでした。
「ハリソン・フォードのフアンなんだろうなあ」

原題:K-19: The Widowmaker (2002)     
監督:Kathryn Bigelow
原作:Louis Nowra 
脚本:Christopher Kyle
Genre: Drama / Thriller  
Rated PG-13 for disturbing images.
Country: USA / UK / Germany 
上映時間:138分
あらすじ:
1961年、ソ連初の原子力潜水艦が、
北極海に処女航海中に原子炉事故が発生した。
乗組員たちを率いるのは、
アレクセイ・ヴォストリコフ艦長で、 
チェルノボリ級の原子力事故を防ぐために、
時間との戦いを迫られる。 
事故を防がなければ、乗組員の生命だけでなく、
超大国間の大戦の引き金となる恐れすらあった。

出演者:
Harrison Ford ....  Captain Alexei Vostrikov 
          (ヴォストリコフ艦長)
Liam Neeson ....  Captain Mikhail Polenin 
         (ポレーニン艦長)
Peter Sarsgaard ....  Vadim Radtchenko
           (ヴァディム) 

オトーサン、
「変だなあ」
お目当てのハリソン・フォードの経歴が
海外映画俳優マガジンに出ていないのです。
「大分、食われたな」
ハリソン・フォードよりも、格好のよかった
リーアム・ニーソンの経歴をみましょう。

LIAM NEESON リーアム・ニーソン 
誕生日 1952/6/7 
出身 北アイルランド・バリメナ 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「エクスカリバー」
1984年「銀河伝説クルール」
     「バウンティ/愛と反乱の航海」
1986年「デュエット・フォー・ワン」
     「ミッション」
1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」
1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」
     「ブランケット城への招待状」
     「サティスファクション」
1989年「パトリック・スウェイジ
      /復讐は我が胸に」
1990年「スピリット/傷だらけの栄光」
     「ダークマン」◇
1991年「疑惑に抱かれて」
1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」
     「嵐の中で輝いて」
1993年「シンドラーのリスト」◇
     「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」
1994年「ネル」
1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」
1996年「マイケル・コリンズ」◇
     「判決前夜
      /ビフォア・アンド・アフター」
1998年「レ・ミゼラブル」◇
1999年「スターウォーズ エピソード1
      /ファントム・メナス」◇
     「ホーンティング」◇
2000年「ガンシャイ」◇
2002年「K−19」
     「ギャング・オブ・ニューヨーク」
     「スター・ウォーズ エピソード2
      /クローンの攻撃」(声)

その他の出演者:
Christian Camargo ....  Pavel Loktev 
Sam Spruell ....  Dimitri Nevsky 
Peter Stebbings ....  Kuryshev 
Roman Podhora ....  Lapinsh 
Sam Redford ....  Vasily Mishin 
Steve Nicolson ....  Yuri Demichev 
Ravil Issyanov ...Igor Suslov (as Ravil Isyanov) 
Tim Woodward ....  Konstantin Partonov 
Lex Shrapnel ....  Mikhail Kornilov 
Shaun Benson ....  Leonid Pashinski 
Kristen Holden-Reid ....  Anton Malahov 
Dmitry Chepovetsky ....  Sergei Maximov 

User Rating:  6.8/10 (2,513 votes)  
オトーサン、
「お金をかけた割には、スコアが低いなあ」

User Comments:
Povl D. Rasmussenさん
Aalborg, Denmark
2002年10月5日
入り混じった体験。

私は、今夜この映画を見に行ってきた。
入り混じった感じをもっている。
ここデンマークにおける批評もさまざまだが、
私なりの意見を述べさせてもらおう。
私は、いつもハリソンフォードの映画を見るのを
楽しみにしている。
批評でケチがついたのは、
かれのロシア語のアクセントが悪いというものだが、
そんなことは無視すべきだ。
アメリカ人が、ロシア人のように話せるわけがない。
観客なら、許せる範囲のことだ。
この映画は、スロースタートだったので、
前半には、失望した。
何も起きないのに、あまりにも長すぎる。
後半は、事件が起きて、
映画は積極的に動きはじめる。
これ以上話すのは、
映画を見る楽しみを損なうのでやめておこう。
俳優たちの演技は、よかった。
映画も、まあまあよく監督されていた。 
映画を見ている間中、
潜水艦の中にいるような気がしていた。
その中がすべての舞台なのだ。
この映画は、平均的な映画である。
長すぎる。
採点は、10点満点で6点というところ。


オトーサン、
「がっかりしたなあ、期待していたのに」
上のユーザー・コメントとまったく同じ意見です。
前半は寝ていました。
何度も時計を見て、
「早く終わらないかなあ」と思っていました。
テーマは、重大ですが、ドラマとしては、
盛り上がりにかけました。


8日目

オトーサン、
「はーい、質問でーす!
神様は、6日間で万物を創造しました。
では、7日目はどうされたのでしょうか?
分かるひと、手あげて」
「7日目は、日曜日。安息日に決まっとる」
「それでは、もう一問。
8日目には、何をお創りになられたのでしょうか?
分かるひと、手あげて」
「?」
答えは、この映画を見てのお楽しみ。

原題:Huitieme jour, Le (1996)     
監督・脚本:Jaco van Dormael
Genre: Drama
Country: France / Belgium / UK 
Language: French 
上映時間:118分
あらすじ:
ジョルジュは、ダウン症候で
精神病院で暮らしている。 
ハリーは、多忙なビジネスマンで、
若手セールスマンを指導している。
ビジネス人生では、成功しているものの、 
家庭生活は、地獄そのもの。
妻が離婚し、2人の子供まで連れていってしまう。
今週末は、彼に会いに、
子供たちが列車でやってくることになっているが、
ハリーは、例のごとく、仕事にかまけて
駅に迎えにいくのを失念してしまう。
その後、子供たちも、妻も、
もう2度と彼に会おうとはしない。
かれは、苦しみに耐えかねて、
田舎道をドライブするが、
あやうくジョルジュをひきそうになる。
ジョルジュは、精神病院を脱走したところだった。
ほかの患者は、みな両親が迎えにきて、
家で過ごせるのに、かれだけがダメだったからだ。
母親が死んでしまったからだ。
ハリ−は、何とかジョルジュを避けようとするが、
ジョルジュは、新しい友人から離れようとしない。
やがて、特別の友情がふたりの間に芽生え、
ハリーは、これによって、ちがう人間になるのだ。

出演者:
Daniel Auteuil ....  Harry(ハリー) 
Pascal Duquenne ....  Georges(ジョルジュ) 
Miou-Miou ....  Julie(ジュリー)

オトーサン、
「ハリーは、リアリテイがあるなあ」
最近よく見かける肌が荒れた中年ビジネスマンです。
「ジョルジュ、いいなあ。
感動的な演技というよりも、
地で演じたというか、
存在そのものが奇跡のようです」
このふたりが、カンヌ国際映画祭で
男優賞を取ったのです。
経歴紹介は、残念ながら、ハリーだけです。
「どうして、ジョルジュは載せないの?」
「だって...」

DANIEL AUTEUIL ダニエル・オートゥイユ 
誕生日 1950/1/24 
出身 アルジェリア 
オペラ歌手の父の故郷アヴィニヨンで育つ。
初舞台は6歳。
アヴィニヨン演劇祭でチェーホフ劇に出演。
17歳でオペレッタに出演した後、
パリの演劇学校で演技コースを受講する。
映画デビューは74年「ヘルバスター」。
「愛と宿命の泉」でセザール賞主演男優賞、
「八日目」でカンヌ国際映画祭男優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1974年「ヘルバスター」
1979年「夢追い」
1980年「ザ・カンニング IQ=0」
          「華麗なる女銀行家」
     「サンデー ラバーズ」
1981年「ザ・カンニング2/アルバイト情報」
1983年「ファースト・ブラッド/追悼の流儀」
1984年「優しく愛して」
1985年「愛と宿命の泉Part1
            /フロレット家のジャン」
     「愛と宿命の泉Part2/泉のマノン」
     「アスファルト・ウォリアーズ
            /鮮血ストリート殺人」
1987年「僕と一緒に幾日か」
1989年「ロミュアルドとジュリエット」
1992年「愛を弾く女」
1993年「私の好きな季節」
1994年「王妃マルゴ」
1995年「フランスの女」
1996年「夜の子供たち」「八日目」
          「見憶えのある他人」
     「悪魔の囁き」
1997年「リュシー・オブラック」
          「愛と復讐の騎士」
1998年「橋の上の娘」
1999年「ロスト・サン」「サン・ピエールの命」
2000年「メルシィ!人生」


その他の出演者: 
Henri Garcin ....  Company Director 
Isabelle Sadoyan ....  Georges' Mother 
Michele Maes ....  Nathalie 
Fabienne Loriaux ....  Fabienne 
Helene Roussel ....  Julie's mother 
Alice van Dormael ....  Alice 
Juliette Van Dormael ....  Juliette 
Didier De Neck ....  Fabienne's husband 
Marie-Pierre Meinzel   
Sabrina Leurquin ....  Serveuse du snack 
Laszlo Harmati ....  Luis Mariano 
rest of cast listed alphabetically 
Harry Cleven ....  Educateur 
Jean-Henri Compere ....  Educator 
Jo De Backer ....  Mannequin 
Josse De Pauw ....  Policier 
Stephane Keyser   
Serena Ruspoli   
Andre Simon (I)   
Laurette Vankeerbergen ....  Nettoyeuse 
Alexandre von Sivers ....  'Doc' Harry 
Pauline Zerla


User Rating:  7.3/10 (829 votes) 
オトーサン、
「まあ、いいスコアだ」

User Comments:
Juan Pablo Murgaさん
Guatemala, Guatemala
1999年3月5日
感動的な映画。

これは、アメリカではできない映画だ。
だから、みんなが外国映画を借りるのだ。
すばらしいストーリーだ。
知恵遅れのひとといえども、
空虚な人生を送っているひとに、
人生を再発見するきっかけを与えてくれる。
誰もが、ジョルジュから学ぶことができるのだ。
この映画は、精神的に追い詰められた男が、
人生において、いかに苦しみぬくかを描いている。
それも、実に、リアルな様子で描いている。
外国映画のクラシックの常として、
この映画の結末も、bittersweet であるが
そのことで、いい映画になっている。


オトーサン、
「これって、
フォレスト・ガンプの2番煎じじゃん!」
はじめのうち、馬鹿にしていたのですが、
次第に引き込まれていきました。
最後には、
「そうなんだよなあ。
この世の中、エリートばかりじゃ息がつまる」
流石、神様、おやりになることは違います。
そうなのです。
神様は、万物を無事創り終えた満足感に
浸っておられたのですが、
8日目に、考え直されて、こうつぶやいたのです。
「しまった。ジョルジュを創り忘れた!」

オトーサン、
バブルの真最中の日本を
神様がみておられて、
こうつぶやかれたような気がしてきました。
「しまった! 不況を創り忘れた!」


8人の女たち

オトーサン、
「おお、やってるじゃん」
奥方を誘って銀座1丁目のテアトル・シネマへ。
「おお、おばんばかりだ。男はオレひとり?」
整理券を渡され、長い行列で待たされ、
その後、10名づつ番号で呼び出され、
ようやく座れました。
「おいおい、ここは、配給制かよー、
旧政ロシアじゃあるまいし...」

原題:8 femmes (2002) 
監督:Francois Ozon
脚本:Francois Ozon /Robert Thomas (I)...
Genre: Musical / Comedy / Crime / Mystery
Rated R for some sexual content.
Country: France 
Language: French 
上映時間:103分
あらすじ:
ある朝、事業家のマルセルが、
自室で、刺されて死んでいるのが発見された。
8人の女は、みな潜在的な殺人者だった。
妻のギャビー、長女のスゾン、次女のカトリーヌ、
祖母のマミー、義理の妹のオーギュスティーヌ、
妹のピエレッタ。
そして、調理人のシャネルとメイドのルイーズ。
吹雪で家に閉じ込められ、
電話線は切断されている。 
8人のうちの誰かが犯人なのだ。
お互いの猜疑心が嵩じるにつれて、
それぞれの人生の秘密が暴露されていった。

出演者:
Danielle Darrieux ....  Mamy(マミー)
Catherine Deneuve ....  Gaby(ギャビー) 
Isabelle Huppert....Augustine(アウグステイーヌ)

オトーサン、
「やあ、8人みな活躍の場を与えられているなあ。
見事なもんだ。歌もいいなあ」
シャンソンの名曲を8人がそれぞれ歌うのですが、
なかでも、一番お年を召したダニエル・ダリューの
"Il n'y a pas d'amour heureux"は、
見事な歌いっぷりで感動しました。
今年、おん年85歳の彼女、
元祖「歌う女優」だったそうです。
「幸わせな愛はない。
人生全体を振りかえれば、そうなのかもな」
経歴は、熟女ドヌーブもあわせて
ご紹介しましょう。

DANIELLE DARRIEU ダニエル・ダリュー 
誕生日 1917/5/1 
出身 フランス・ボルドー 
活躍度 △↓ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1931年「ル・バル」
1934年「不景気さようなら」
1935年「恋愛交差点」
1936年「うたかたの恋」「隊長ブーリバ」
     「禁男の家」「旅順港」「不良青年」
1937年「背信」
1938年「カチアの恋」「暁に帰る」
     「巴里の評判娘」
1947年「モロッコ守備隊」「ルイ・ブラス」
1950年「輪舞
1951年「快楽」
1952年「五本の指」「愛すべき御婦人たち」
1953年「たそがれの女心」
1954年「ナポレオン」「赤と黒」
1955年「チャタレイ夫人の恋人」
1956年「忘れえぬ慕情」「アレキサンダー大王」
1957年「奥様ご用心」
1958年「夜の放蕩者」「自殺への契約書」
1959年「45回転の殺人」「いまだ見ぬ人」
1962年「女になる季節」「悪い女」
     「フランス式十戒」「青髭」
1967年「ロシュホールの恋人たち」
1968年「ペルーの鳥」「哀愁のみずうみ」
1986年「肉体と財産」
1988年「僕と一緒に幾日か」

CATHERINE DENEUVE カトリーヌ・ドヌーブ 
誕生日 1943/10/22 
出身 仏パリ 
両親と姉フランソワーズ・ドルレアックも俳優
という芸能一家。10代から映画に出演。
「シェルブールの雨傘」のヒットでスターに。
「終電車」「インドシナ」でセザール賞主演女優賞、
「ヴァンドーム広場」で
ベネチア国際映画祭主演女優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1956年「LES COLLEGIENNES」
1959年「LES PETITS CHATS」
1960年「LES PORTES CLAQUENT」
1961年「パリジェンヌ」
1963年「悪徳の栄え」
1964年「VACANCES PORTUGAISES」
     「シェルブールの雨傘」
     「LA CHASSE A L'HOMME」
     「世界詐欺物語」「ピストン野郎」
1965年「反撥」「LA CHANT DU MONDE」
1966年「城の生活」「LES CREATURES」
1967年「ロシュホールの恋人たち」「昼顔」
1968年「めざめ」「恋のマノン」
     「うたかたの恋」「別離」
1969年「幸せはパリで」
     「暗くなるまでこの恋を」
1970年「哀しみのトリスターナ」
1971年「ロバと王女」「哀しみの終わるとき」
1972年「ひきしお」「リスボン特急」
1973年「モン・パリ」
1974年「TOUCHEZ PAS LA FEMME BLANCHE」
     「赤いブーツの女」「哀しみの伯爵夫人」
1975年「L’AGGRESSION」「うず潮」
     「恋のモンマルトル」「ハッスル」
1976年「愛よもう一度」
1977年「ANIMA PERSA」
     「避暑地のラブ・ストーリー」
     「MARCH OR DIE」
1978年「銀行」「ECOUTE VOIR…」
1979年「夢追い」「ILS SONT GRAND CES PETITS」
1980年「終電車」「JE VOUS AIME」
1981年「ヘルバスター」「海辺のホテルにて」
1982年「最後の標的」
1983年「L'AFRICAN」「ハンガー」
1984年「LE BON PLAISIR」「フォート・サガン」
     「残火」
1985年「女たちのテーブル」
1986年「LE LIEU DU CRIME」
1988年「FREQUENCE MEURTRE」「夜のめぐり逢い」
1989年「HELMUT NEWTON:FRAMES FROM THE EDGE」
1991年「恋路」
1992年「インドシナ」
1993年「私の好きな季節」
1995年「メフィストの誘い」「夜の子供たち」
     「百一夜」
1998年「ヴァンドーム広場」
     「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」
1999年「ポーラX」「見出された時」
     「夜風の匂い」
2000年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「家路」
2001年「ヤング・ブラッド」
2002年「8人の女たち」 


その他の出演者:
Emmanuelle Beart ....  Louise 
Fanny Ardant ....  Pierrette 
Virginie Ledoyen ....  Suzon 
Ludivine Sagnier ....  Catherine 
Firmine Richard ....  Madame Chanel 
Dominique Lamure ....  Marcel, the husband 
Romy Schneider ....  Woman in the photo 

User Rating:  7.3/10 (1,484 votes)  
オトーサン、
「やあ、堪能したなあ。
もっと高いスコアでもいいかも」
奥方の評価をお伺いすると、
「歌がつまらないので、寝てたわ」
「おいおい、フランスでも
ドイツでも、大ヒットしたんだぜ」
この映画、
ベルリン国際映画祭で、共演した8人全員の
アンサンブルがお見事ということで、
8人全員に対して、銀熊賞「最優秀芸術貢献賞」
が授賞されたのです。

User Comments:
meejoirさん
Newcastle, England
2002年12月3日
こんな映画みたことない! 

何て奇妙な作品ができたことやら。
すばらしいフランス女優を召集し、
アガサ・クリスティばりの密室に置いて
そして、やおら、ミュージカルにするなんて? 
おやまあ!
ほんとうに面白いことを考えついたものだ。
筋が進むにつれて、
すべての暗い秘密やねじまがった意図が暴露されて
それが、意味を帯びてくるので、
私は、正直、この先どうなるのやらと思った。
私は、映画に必要なのはアイディアだと考えている。
そして、この映画は、本当に変わっている。
歌のいくつかは、やや馬鹿馬鹿しかったが、
笑わせてくれた。
衣装デザインは、ファンタスティックだった。
とくに、色彩がファンタステイックだった。
オリジナリテイに対しては、10点満点で10点。
しかし、全体的には、7点といったところ。
こんな映画、この先、まず見ることはないと
保証できる。


オトーサン、
「フランス語って、きれいだなあ」
とくに、選りすぐりの女優さんたちの
発音をふんだんに聞けたせいかもしれません。
「美しい言葉をつくリ、話そうとする気持ち、
これが文化であり、教養なんだよなあ」
せっかく先祖が「万葉集」をつくったのに、
いまのひとたちは、何と貧しく汚らしい言葉しか
吐けないのでしょう。


仕立て屋の恋

オトーサン、
「これ、題名がいいなあ。...でも」
心配したのは、フランス映画ということ。
俄然、IMDBで探し辛くなってしまうのです。
今回も、主演俳優の名前から
ようやく探し出しました。

原題:Monsieur Hire (1989)     
監督:Patrice Leconte
原作:Georges Simenon 
脚本:Patrice Leconte ほか
Genre: Crime / Thriller 
USA:PG-13 
Country: France 
Language: French 
上映時間:81分
あらすじ:
ハイヤーは、フランスに住む不器用な中年男。
ひとに話かけるのが不得意。
若い娘が殺され、刑事はハイヤーを疑う。
理由は、単純。
近所のひとたちが、あのひとは変わってるわと
言うからである。

出演者:
Michel Blanc ....  Monsieur Hire(イール)
Sandrine Bonnaire ....  Alice(アリス) 
Andre Wilms ....  Inspector(刑事)

オトーサン、
最初、"Monsieur Hire"は
ハイヤーと訳すのかと思っていました。、
しかし、映画の字幕では、イールと出ています。
そうそう、フランス語では、Hは発音しないのでした。
「このひと、誰かに似てるなあ」
しばらく考えていたら、プーチンさんでした。
ロシアの大統領で、元KGB。
冷徹を絵に描いたような辣腕政治家。
あらためて、思いました。
「同じような顔をしていても、
ひとは、中身がまったくちがうんだ」

オトーサン、
「アリス役の説明を忘れていた!
まあ、あんまり印象に残らなかったけど」
経歴紹介は、この二人にしましょう。

MICHEL BLANC ミシェル・ブラン 
誕生日 1952/6/16
出身 仏パリ 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1975年「ジュ・テーム」
1978年「レ・ブロンゼ 日焼けした連中」
1979年「レ・ブロンゼ スキーに行く」
          「ジャンヌ・モローの思春期」
     「替え玉大作戦」
1980年「恋の邪魔者」
1981年「夢見るシングルズ」
1983年「愛しのエレーヌ 
            ルルーとペリシエの事件簿」
1984年「ネモの不思議な旅 
            異次元惑星のプリンセスを救え!!」
     「スペシャリスト」
1986年「タキシード」
          「3人の逃亡者 
            銀行ギャングは天使を連れて」
1989年「ハネムーンはモンテカルロで」
          「仕立屋の恋」
1990年「アフガン・ボーダーを超えろ!!」
          (TM)
1991年「メルシー・ラ・ヴィ」
          「ブロスベローの本」
1992年「美女と時計とアブナイお願い」
1993年「可愛いだけじゃダメかしら」
1994年「ロベルト・ベニーニの
            Mr.モンスター」「プレタポルテ」
     「他人のそら似」
1996年「パトリス・ルコントの大喝采」


SANDRINE BONNAIRE サンドリーヌ・ボネール 
誕生日 1967/5/31 
出身 仏クレルモフェラン 
80年「ラ・ブーム」で映画デビュー。
83年「愛の記念に」の主演で
セザール賞有望若手女優賞受賞。
85年「冬の旅」で同賞主演女優賞を最年少で受賞。
ウィリアム・ハートとの間に一児がいる。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「ラ・ブーム」
1982年「ザ・カンニング/アルバイト情報」
     「ラ・ブーム2」
1983年「愛の記念に」
1984年「蒼い暴走」
1985年「冬の旅」
          「ふたりの女/ブランシュとマリー」
     「さすらう女」
1987年「悪魔の陽の下に」
1988年「僕と一緒に幾日か」「仕立屋の恋」
1991年「プレイグ」
1992年「プラハ」
1994年「ジャンヌ/愛と自由の天使」
     「ジャンヌ/薔薇の十字架」
1995年「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」
1998年「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」
          「嘘の心」
2001年「マドモアゼル」

その他の出演者:
Luc Thuillier ....  Emile(エミール) 
Eric Berenger
Marielle Berthon
Philippe Dormoy 
Marie Gaydu 
Michel Morano
Nora Noel 
Cristiana Reali
Bernard Soufflet 
Andre Bauduin  
Rozeen Landrevie 


User Rating:  7.4/10 (566 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」


User Comments:
dwillisさん
2000年4月20日
私を、さびしく、ひとりにしておいて...

私がこれまで見たなかで
もっともすばらしく、
また憂鬱になる映画である。
最低の予算で、この傑作が誕生した。
俳優たちは、ひとつのシーンのなかに
セクシュアリティと冷淡さを体現する。
単なる覗きではなく、
ヌードは、セクスアリテイを描くために
必ずしも必要ではないことを立証している。
同時に、人生の小さな真実を明らかにしている。
われわれは、みな愛し、愛されることを
必要としているということを。


オトーサン、
「イールって、哀れな男だなあ。
つまらん人生だなあ。
家庭もなく、人とも会話せず、仕立てをし、
楽しみといったら、
自分の部屋の明かりを消して、
相手に気づかれぬように、
アパートの向こうの窓を覗くことだけ。
空虚さを絵に描いたような人生。
こういう人に限って、
死を華々しく演出したくなるんだよなー
...そういってしまえば、実もフタもないか」


太陽はひとりぽっち

オトーサン、
「しまった!」
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」と勘違い。
でも、この映画、題名こそ、ちがっていましたが、
アラン・ドロンの数多い主演映画のひとつでした。
ミケランジェロ・アントニオーニの代表作です。

原題:Eclisse, L' (1962) 
監督:Michelangelo Antonioni
脚本:Michelangelo Antonioni/Elio Bartoliniほか
Genre: Drama
Country: Italy / France 
Language: French / Italian 
Color: Black and White 
上映時間:118分
あらすじ:
ヴィットリアは、
恋人のリカルドと喧嘩し、別れることにする。
母親の株式市場での投機につきあって、
そこで、若くハンサムな株のブローカーである
ピエロと出会う。
誘惑され、最初は抵抗するが、 
すこしずつ、惹かれていき、
やがて、彼を愛するようになる。 
この映画は、監督お得意のテーマを扱っている。
カップルの愛と対話の不可能さ
そして孤独。

出演者:
Alain Delon ....  Piero (ピエロ)
Monica Vitti ....  Vittoria (ヴィットリア)
Francisco Rabal ....  Riccardo(リカルド) 
オトーサン、
「アラン・ドロン、すてきだなあ。
デカプリオより、美男子だ」
あと、注目したのが、ヴィットリアを演じた
モニカ・ビッテイです。
「見事な演技だなあ。
まあ、監督のおかげかも知れないが」

ふたりの経歴をみましょう。

ALAIN DELON アラン・ドロン 
誕生日 1935/11/8 
出身 仏パリ 
海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、
カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、
セルズニックに認められたものの、
途中で契約を破棄し、
57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。
60年「太陽がいっぱい」で人気に。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」
1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」
     「お手やわらかに!」
1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」
1960年「生きる歓び」「若者のすべて」
1961年「素晴らしき恋人たち」
     「太陽はひとりぼっち」
     「フランス式十戒」
     「地下室のメロディー」
1963年「黒いチューリップ」「山猫」
     「危険がいっぱい」
1964年「さすらいの狼」
     「黄色いロールスロイス」
1965年「泥棒を消せ」
1966年「テキサス」「パリは燃えているか」
     「名誉と栄光のためでなく」
     「冒険者たち」
1967年「悪魔のようなあなた」
     「あの胸にもう一度」「サムライ」
     「世にも怪奇な物語」
1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」
     「ジェフ」
1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」
1970年「仁義」「栗色のマッドレー」
     「もう一度愛して」
1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」
     「暗殺者のメロディ」
1972年「高校教師」「ショック療法」
     「スコルピオ」
     「リスボン特急」
1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」
     「燃えつきた納屋」
1974年「愛人関係」「個人生活」
     「ボルサリーノ2」
1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」
     「ル・ジタン」
1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」
     「ブーメランのように」
1977年「プレステージ」「チェイサー」
     「ナイトヒート」
1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」
1979年「エアポート’80」「テヘラン」
1980年「ポーカー・フェイス」
1981年「危険なささやき」
1982年「最後の標的」
1983年「スワンの恋」「鷹」
1984年「真夜中のミラージュ」
1985年「凶悪の街/刑事の勲章」
1988年「アラン・ドロン/私刑警察」
1990年「ヌーヴェルバーグ」
1992年「カサノヴァ最後の恋」
1995年「百一夜」
1998年「ハーフ・ア・チャンス」

MONICA VITTI モニカ・ビッティ 
誕生日 1931/11/3 
出身 イタリア・ローマ 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1960年「情事」
1961年「夜」
1962年「太陽はひとりぼっち」
     「地上最笑の作戦」
1963年「スェーデンの城」
1964年「赤い砂漠」「私は宇宙人を見た」
1965年「バンボーレ」
1966年「唇からナイフ」
1967年「花ひらく帝操帯」
1968年「結婚大追跡」
1970年「ジェラシー」
1974年「自由の幻想」
1979年「ピンクのルージュ」「カンヌの恋人」
1983年「FLIRT」


その他の出演者:
Louis Seigner ....  Ercoli 
Lilla Brignone ....  Vittoria's Mother 
Rosanna Rory ....  Anita (as Rossana Rory) 
Mirella Ricciardi ....  Marta 


User Rating:  8.0/10 (282 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな。もっとも、
見ているひとは、少なそうだが...」

User Comments:
jmaciさん
Cambridge, MA
2000年4月18日
心の残る謎の旅

この映画は、いろいろな面で、
アントニオーニが旬だった時代の重要な映画である。
ただし、「情事」よりは劣る。
人間の疎遠さを追求している。
監督はいう。
技術的進歩がもたらす文明の行き過ぎによって 
人間は、完全に結びつくことはできなくなっている。
セックスだけが、人間が自然と接点をもてる
最後のミステリアスな領域となっている。
このため、かれの映画の多くの登場人物たちは
深くかかわりあうことなく、性的遍歴を繰り返すが、
こうした試みは不毛である。
真に世界とむすびつくことは、もはやありえない。
人類は、世界に、冷たい効率的な表面を創り出し、
心の通いあいは、不可能である。
何とか心を通わせ、理解しあおうとして、
登場人物たちは、絶えず手探りし、もがく。
この映画が忘れ難いのは、
愛の試みと現代の殺伐とした都市生活を
併置して描いているところだろう。
とくに、株式市場の立会いシーン、
クルマが川に飛び込んだシーン。
あるいは、アフリカのダンスを踊るシーンや
化石になった植物のシーン。
そして、最後のシーンが圧倒的である。
索漠とした都市空間に閉じ込められた
人間の影を、まるでSFのように描いている。
ヴィットリアは、アントニオーニ監督作品の
女優としては完璧である。
その人物そのものになって、
監督の扱うレーマを演じ切っている。
アラン・ドロンは、そう美男子にはみえないが、
精神的に空虚な株のブローカーを見事に演じている。
残念ながら、フィルムの状態がよくない。
「夜」もそうだが、
高い技術水準にふさわしいように修復すべきだろう。


オトーサン、
「なぜか心にしみる映画だなあ。
この監督さん、どういう経歴なのだろう?
まずは、海外映画俳優マガジンだな」

MICHELANGELO ANTONIONI
ミケランジェロ・アントニオー二 
誕生日 1912/9/29  
出身 伊フェルラーラ 
監督作 
1950年「愛と殺意/ある恋の記憶」
1955年「女ともだち」
1957年「さすらい」
1960年「情事」
1961年「夜」
1962年「太陽はひとりぼっち」
1964年「赤い砂漠」
1966年「欲望」
1970年「砂丘」
1975年「さすらいの二人」
1982年「ある女の存在証明」
1995年「愛のめぐりあい」(共) 

次に、IMDB。
長文なので、さわりだけ翻訳します。

世代はちがうが、
195、60年代に世界に旋風を巻き起こした
フランスとイタリアのニューウエーブの仲間と
目されていた映画監督。
代表作は、「情事(1960)」
ちょうどニューウエーブ旋風の真只中に上映された。
パッソリーニ、ゴタール、トリュフォーが、
まだ駆け出しの頃に、すでに旬の監督だった。
短編ドキュメンタリーや何本かの映画を撮っていた。

次に、注目を浴びたたのが、「欲望(1966)」。
アカデミー賞の最優秀監督賞と脚本賞に
ノミネートされました。
それがきっかけで、渡米。
「さすらいの2人(1975)」が、代表作。
ジャック・ニコルソンの名演技と
美しい風景描写が光ったものの、
評判は芳しくなく、やがてイタリアに戻るのです。

オトーサン、
「そうか、アメリカの技術文明とは、
結局、肌が合わなかったようだ。
でも、ムリに長居することはないよなあ」
この映画の主題歌「太陽がひとりぽっち」も
有名です。


ミセス・ダウト

オトーサン、
「TSUTAYAも、
たまには、いい映画置いてるな」
ちょっと、見直して、また借りに行きました。
「ミセス・ダウトフルか?
ロビン・ウィリアムスなら、さぞ、面白かろう」

原題:Mrs. Doubtfire (1993)  
監督:Chris Columbus
原作:Anne Fine 
脚本:Randi Mayem Singer ほか
Genre: Comedy / Family / Drama 
上映時間:125分
あらすじ:
失業したロビン・ウィリアムズは、
突然離婚されたことを知る。
しかも、子供の養育権も奪われてしまう。
この問題を解決するために、
かれは、スコットランドの乳母に化けて、
別れた妻に雇われて、子供たちに近づく。

出演者:  
Robin Williams ....  Daniel Hillard/
          Mrs. Iphagenia Doubtfire
          (ダニエル/ミセス・ダウト) 
Sally Field ....  Miranda Hillard (ミランダ)
Pierce Brosnan..Stuart'Stu' Dunmeyer(スチュー) 

オトーサン、
「ロビン・ウィリアム、
しゃべりは、相変わらす、絶妙だなあ」
「インソムニア」では、アル・パチーノに比べて
明らかに重い演技では見劣りしましたが、
こういうコミカルな役をやらせたら、
天下一品です。
別れた妻のミランダは、まあまあ。
ミランダに言い寄るプレイボーイには、
異色の配役で007のピアース・ブロスナン!
「ちょっと浮いてるな、そういう役なのかも」

ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 
誕生日 1952/7/21 
出身 米イリノイ州シカゴ 
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の
ゲスト出演がブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」で
アカデミー助演男優賞。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの
            大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」
          「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」
          (ナ)
     「グッドモーニング、ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」▲
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」
          「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」
          「3人のエンジェル」▲
1996年「バードケージ」「ジャック」
          「ハムレット」
     「シークレット・エージェント」▲
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」
            アカデミー助演男優賞
     「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
     「アンドリューNDR114」
2001年「A.I.」(ナ)
2002年「インソムニア」「ストーカー」


その他の出演者:
Harvey Fierstein ....  Uncle Frank Hillard 
Polly Holliday ....  Gloria Chaney 
Lisa Jakub ....  Lydia 'Lydie' Hillard 
Matthew Lawrence (I) .... Christopher 
            'Chris' Hillard 
Mara Wilson ....  Natalie 'Nattie' Hillard 
Robert Prosky ....  Mr. Jonathan Lundy 
Anne Haney ....  Mrs. Sellner 
Scott Capurro ....  Aunt Jack 
Sydney Walker ....  Bus Driver 
Martin Mull ....  Justin Gregory 
Terence McGovern ....  A.D.R. Director Lou 
Karen Kahn ....  Employee 

User Rating:  6.4/10 (11,226 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかなあ」


User Comments:
Monika-5
2000年2月28日
オーケー。

これは、ロビン・ウィリアムズとしては
上出来の映画ではない。
ひとり2役を演じており、
ダニエルとミセス・ダウトをうまく演じわけ、
見事に老婆に扮している。
最高によかったのは、
かれのナレーション、 
弟のゲイ役のフランクの演技、
そして、レストランでの2役早変わりのシーン。
ダニエルは、子供を愛する父親であり、
そのためには何でもやろうとしている。
この映画では、その辺がよく出ている。
私は、元妻のミランダがきらいだ。
お高くとまっているし、馬鹿だ。
ダニエルがいたづら電話をしても、
元の夫と分からないような始末である。
15年間も一緒に暮らしたというのに??? 
まあ、いいや!
要するに、これは平凡な映画である。
しかし、実に面白い瞬間がある。
ほかのひとのコメントも見てください。


オトーサン、
「愉快な映画だ。やはり、ロビンのひとり舞台。
それにしても、馬鹿と書かれたミランダは、
お気の毒でした。
「かわいそうだ。損な役を演じただけなのに」

そのサリー・フィールドの経歴を見ましょう。
「アカデミー賞を2度もとった
女優さんじゃないか!」

SALLY FIELD サリー・フィールド 
誕生日 1946/11/6 WOMAN 
出身 米カリフォルニア州パサディナ 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1967年「大西部への道」
1976年「ステイ・ハングリー」
1977年「トランザム7000」「幸福の旅路」
1978年「グレート・スタントマン」
1979年「ノーマレイ」アカデミー主演女優賞
     「ポセイドン・アドベンチャー2」
1980年「トランザム7000VS
      激突パトカー軍団」
1981年「スクープ/悪意の不在」
1982年「キスミー・グッバイ」
1984年「プレイス・イン・ザ・ハート」
      アカデミー主演女優賞
1985年「マーフィのロマンス」
1987年「恋はお手上げ」
1988年「パンチライン」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「星の流れる果て」
1991年「ソープディッシュ」
1993年「奇跡の旅」(声)「ミセス・ダウト」
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」
1996年「奇跡の旅2/サンフランシスコ大冒険」
2000年「あなたのために」
2001年「ギリーは首ったけ」


フォロウイング

オトーサン、
ひさしぶりにTSUTAYAへ。
「この店、ロクなDVDないなあ、
どうせ、これもつまらん映画だろう」
そんな思いで借りたのですが、意外や意外...

原題:Following (1998)     
監督・脚本:Christopher Nolan
Genre: Crime 
Rated R for language and some violence.
Country: UK 
Color: Black and White 
上映時間:69分
あらすじ:
老人が若者ビルの話に耳を傾けている。
ビルは作家志望。
ヒマをもてあましたあまり、
見知らぬひとをロンドン中つけ回し、観察する。
ある日、いかにも頼りになりそうな男が、
ビルにおれの後をつけてきただろうと言う。
その男の名は、コッブ。職業は泥棒。
どうやって家に侵入するか、その手口を教えるといい
とある女性のアパートに侵入する。
ビルは、彼女に関心を抱く。
彼女の後をつけて、
彼女の別れた夫が経営するバーでおしゃべりする。
話がはずんで、彼女のリビング・ルームで、
何者かが金槌で殺されたという話しになる。
まもなく、ビルは、彼女のいいなりになって、
家宅侵入を繰り返すようになる。
ところで、
老人は、なぜ、ビルの知らないことまで
どうして知っているのだろうか?

出演者:
Jeremy Theobald ....The Young Man(若者)
Alex Haw ....  Cobb(コッブ)
Lucy Russell ....  The Blonde(金髪女) 

オトーサン、
「ふーん、奇妙な映画だなあ。
でも、なんか不思議な魅力がある」
役者さんは、みな無名のようです。

その他の出演者:
John Nolan (V) ....  The Policeman 
Dick Bradsell ....  The Bald Guy 
Gillian El-Kadi ....  Home Owner 
Jennifer Angel ....  Waitress 
Nicolas Carlotti ....  Barman 
Darren Ormandy ....  Accountant 
Guy Greenway ....  Heavy #1 
Tassos Stevens ....  Heavy #2 
Tristan Martin ....  Man at Bar 
Rebecca James (I) ....  Woman at Bar 
Paul Mason (VI) ....  Home Owner's Friend 
David Bovill ....  Home Owner's Husband 


User Rating:  7.6/10 (1,461 votes)  
オトーサン、
「案外、高いスコアだなあ」

User Comments:
Scottさん 
Ca
2002年10月17日
「メメント」よりいい。

これはひとりの男の話である。
かれは、人生に飽きて、
ひとびとの後をつけることにする。
別に攻撃したり、殺したり、話かけるためでもない。
ただ、何をしているのか、どこへ行くのか、
誰に会うのか知りたいだけである。 
しかし、問題が生じる。
コッブという男、かれにちょっと似た男の後を
つけていたときだ。
もし、コッブとビルの関係がより深まれば、
子の映画はもっとドラマティックになっただろう。
でも、このままでも素晴らしい。
もひとつ残念なのは、たったの70分しかないこと。
面白いのは、「メメント」とやや似たようなシーンが
あることである。
クリス・ノーラン監督は、おそらく、
いつの日かこの映画をリメイクし、
何かを付け加えるだろう。
このままでは、未完成のような感じがする。
傑作になるには、最後の一筆が不足している。
10点満点で9点。


オトーサン、
「この監督って、どんなひとかな」
まずは、海外映画俳優マガジンから。

CHRISTOPHER NOLAN クリストファー・ノーラン 
誕生日 1970/7/30  
出身 英ロンドン 
監督作
1998年「フォロウイング」
2000年「メメント」
2002年「インソムニア」

次に、IMDBから。

1970年、ロンドンに生まれる。
7歳のとき、すでに父親の8ミリ・カメラを
使って、アクション映画を撮った。
やがて、実在人物を撮るようになり、
8ミリの短編'tarantella' が、
1989年 PBS' 'image union' で放映された。 
ロンドン大学で英文学を学び、
16ミリ映画を撮りはじめた。
1969年、短編映画'larceny' が
ケンブリッジ映画祭で上映された。
3分間のシュールリアル映画を含む
ほかの16ミリ映画'doodlebug'も上映された。

オトーサン、
表紙右に、
クリストファー・ノーラン監督の
写真を掲載しました。
「若いなあ」
まだ、3本しか映画を撮っていませんが、
いずれも秀作です。
「414 メメント」は、記憶障害者がテーマ。
ガイ・ピアースの好演もあって、
スコアは、8.8。
何と世界の名画10位でした。
「676 インソムニア」は、不眠症患者がテーマ。
名優アル・パチーノの演技が冴えわたって、
スコアは、7.8。

オトーサン、
「末おそろしい監督だ。
ヒッチコックを超えるかも。
...それにしても、若いなあ」


GARGOYLE

オトーサン、
「8人の女たち、面白そうじゃん」
単館上映のフランス映画で、前評判も上々。
「うむ、うむ、とても魅力的な匂いがする」
勢いこんで、出かけたのですが、ガーン。
「お客様、上映は、来週からです」
しょうがないので、この映画を見ました。
「GARGOYLE???」

原題:Trouble Every Day (2001)     
Gargoyle (2002/II) (Japan: English title) 
監督:Claire Denis
脚本:Claire Denis / Jean-Pol Fargeau 
Genre: Horror / Thriller 
Country: France / Germany / Japan 
上映時間:101分
あらすじ:
シェーンと新妻のジューンは、
パリにハネムーンにやってきた。
同じ頃、パリでは、気違い女が、 
セックス中に、相手を殺し、肉を食いちぎるという
おぞましい欲望にふけっていた。
シェーンも同じような病癖をもっていた。
かれは、必死に、その衝動と戦っていたのである。
実は、シェーンと気違い女の夫である医師との間には
不思議なつながりがあった。
物語は、シェーンの抑えがたい欲望と
その治療探索との激しいせめぎあいとして展開する。

出演者:
Vincent Gallo ....  Shane(シェーン)
Beatrice Dalle ....  Core (コレ)
Tricia Vessey ....  June (ジューン)

オトーサン、
「異常者をきちんと演じることができる俳優って、
最近とみにいなくなったなあ」
映画俳優になるひとは、両家の子女で
演劇学校出身の優等生が増えてきたので、
ソツなく役を演じることは出来るのですが、
いまひとつ物足りないのです。

「そこへいくと、この2人は一味違うなあ」
もともと、ビンセント・ギャロも、
ベアトリス・ダールも、異常な感じのひとです。
俳優にならなかったら、刑務所行きでしょう。

それから、
ジューンを演じたトリシア・ヴェッセイ、
清純極まりない新妻を演じているのですが、
妙なことに気づきました。
「ウィノナ・ライダーにそっくり!」
彼女、演技派の清純な女優と思われていましたが、
実は、万引きの常習犯だと判明し、
最近、判決が下って、3年の保護観察処分になった
そうです。

オトーサン、
「おい、危ない映画ばかり出るな。
その気になって、道を踏み外すかもよ」


VINCENT GALLO ビンセント・ギャロ 
誕生日 1962/4/11 
出身 米ニューヨーク州バッファロー 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「THE WAY IT IS」
1987年「DOC'S KINGDOM」
1990年「グッドフェローズ」
1991年「KEEP IT FOR YOURSELF」
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1994年「愛と精霊の家」「U.S. GO HOME」
1996年「ネネットとボニ」「フューネラル」
     「パルーカヴィル」「バスキア」△
1997年「気まぐれな狂気」
1998年「バッファロー66」◇「GO!GO!L.A.」◇
     「パトリシア・アークエットの
      グッバイ・ラバー」◆
1999年「トリック・ベイビー」◇
     「TROUBLE EVERY DAY」
2000年「コード」◆「ダウンタウン81」
2001年「ガーゴイル」「ストランデッド」


BEATRICE DALLE ベアトリス・ダル 
誕生日 1964/12/19 
出身 仏ルマン 
繊細で感情表現豊かなセクシー女優。
18歳の時「フォト・レビュー」誌に
写真が掲載されたことがきっかけで映画界へ。
86年ジャン・ジャック・ベネックス監督
「ペティー・ブルー/愛と激情の日々」のベティ役で
主演映画デビュー。
その他の代表作は「シメール」「サバス」など。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1986年「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」
1988年「サバス」
1989年「ボブ・ノワール/魅惑の館」
     「シメール」
1990年「女の復讐」
1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」
1992年「ベティ・ブルー/インテグラル」
     「ブリジット/女が男を奪う時」
1994年「彼女たちの関係」「パリ18区、夜」
1996年「L・S・D」
1997年「ブラック・アウト」
2001年「ガーゴイル」


その他の出演者:
Alex Descas ....  Leo 
Florence Loiret ....  Christelle
Nicolas Duvauchelle ....  Erwan 
Raphael Neal ....  Ludo 
Jose Garcia (I) ....  Choart 
Helene Lapiower ....  Malecot 
Marilu Marini ....  Friessen 
Aurore Clement ....  Jeanne 
Bakary Sangare ....  Night Guard 
Lionel Goldstein ....  Receptionist 
Celine Samie ....  Woman in Bra 
Arnaud Churin ....  Truck Driver 


User Rating:  6.0/10 (295 votes)  
オトーサン、
「案外、高いスコアだな。
この映画、好き嫌いが分かれるだろうなあ」

User Comments
matthew wilderさん
los angeles
2001年12月3日
あなたを食べたい。

フランスの女性監督クレール・ドュニは、
尊敬すべき存在である。
カメラのレンズを通して、俳優たちに触わり、
われわれを、その皮膚、髪の毛、ほくろ、そして
唾液のスープや血のしたたりを味わせてくれる。
仕掛けは、単純である。
愛人たちは、みなウィルスに感染して
噛みつき、吸血し、人肉を食らうようになったのだ。 
ドニュ監督は、カメラを通すだけでなく、
きわめてリッチな Godardian サウンドを
デザインして、世界に働きかけてくる。
つまり、ドニュ監督は、
博物館に収まるような旧式でおとなしい
ホラー映画をつくろうなどとは、毛頭考えなかった。
この映画でのドニュ監督の
男の体への偏執狂のような眼差しは魅力的である。
ひとびとは、ドニュ監督を、あくびをするひと、
じろじろ見るひと、ひとを流し目で見るひと、
さらには、ガラス目の自閉症患者だとまで言う。
しかし、ドニュ監督は、われわれ凡人のように、
事物を一瞬のまばたきのように見過ごすことはない。
じっと凝視し続ける。
そこが、また、何ともいえず魅力なのである。


オトーサン、
「カーゴイルって、何だ?
なんで、わざわざ邦題を英語にするんだ?」
パンフレットを読むと、西洋の伝承にある
背中に翼を生やした怪物とあります。
「ラストシーンのシャワールーム、
こりゃぁ、ヒッチコックのマネだ。
ヒッチって、やはりエライ。
いろんな映画に影響を与えているんだから」
この映画では、浴室のカーテンから
一滴血がしたたり落ちていくのです。
「でも、あんまり怖くないな」
というのも、その前に散々大量の流血シーンを
見せられているからです。
ヒッチコックの観客の想像をかきたてる手法を
まったく理解していないのです。


サイコ

オトーサン、
「あった!」
ようやく3度目の正直で、
ゲオで、ほんものの「サイコ」を発見しました。
「楽しみだなあ。世界の名画のなかの名画」

原題:Psycho (1960)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Robert Bloch 
脚本:Joseph Stefano 
Genre: Horror / Thriller 
Color: Black and White 
上映時間:109分
あらすじ:
フェニックスのOLマリオンは
人生が空虚に過ぎていくのにうんざりしていた。
愛人のサムと昼休みだけモーテルで逢う。
結婚もできない。
というのも、サムは別れた妻に
慰謝料や扶養手当を払わねばならないからだ。
金曜日、マリオンは、社長に
$40,000 を銀行に預けに行けといわれる。
それは、大金を手にいれ、
サムとの新生活をはじめる絶好のチャンスだった。
マリオンは、町を離れて、
サムのいるカリフォルニアへと向かう。 
長旅に疲れ、嵐に出会ったので、
新道を離れて、旧道をゆっくり走ることにする。
見かけたのが、The Bates Motelだった。 
モーテルの主は、物静かな若者でノーマンと名乗った。
どうやらマザコンのようである。

出演者:
Anthony Perkins ....  Norman Bates(ノーマン) 
Janet Leigh ....  Marion Crane (マリオン)
Martin Balsam ....  Detective Milton Arbogast  
          (私立探偵:アーボガスト)

オトーサン、
「アンソニー・パーキンスいいなあ。
生真面目ながら、狂気を醸し出していくあたり、
たいした役者だ、当時27才、スゴイなあ」
「ジャネット・リー、いいなあ。
横顔がマリリン・モンローにそっくりだ」

オトーサン、
ANTHONY PERKINS アンソニー・パーキンス 
誕生日 1932/4/14-1992/9/12 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 −− 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1956年「友情ある説得」
1957年「ロンリーマン」「楡の木陰の欲望」
     「栄光の旅路」「胸に輝く星」
1958年「海の壁」「花嫁売込み作戦」「緑の館」
1959年「渚にて」
1960年「のっぽ物語」「サイコ」
1961年「さよならをもう一度」
1962年「死んでもいい」「真夜中へ五哩」
     「審判」
1964年「俺は知らない」
1966年「パリは燃えているか」
1968年「殺意」「かわいい毒草」
1970年「キャッチ22」
1971年「扉の影に誰かいる」
1972年「ロイ・ビーン」
1974年「オリエント急行殺人事件」
1975年「マホガニー物語」
1979年「大統領の堕ちた日」「ブラックホール」
     「第三の標的」
     「トゥワイス・ア・ウーマン」
1980年「北海ハイジャック」
1983年「サイコ2」
1984年「クライム・オブ・パッション」
     「グローリー・ボーイ」
1986年「サイコ3/怨霊の囁き」
1988年「殺人マシーン/デストロイヤー」
1989年「ジキルとハイド」
1990年「サイコ4」
1991年「わが目の悪魔」
1992年「殺人愛好症の男」 


JANET LEIGH ジャネット・リー 
誕生日 1927/7/6 
出身 米カリフォルニア州マーセド 
15才で駆け落ち結婚するも、4か月で破局。
18歳でパシフィック・カレッジに進み、
音楽の道を目指すが、翌年同級生と結婚。
47年、映画デビュー。
2年で離婚し、51年、
俳優のトニー・カーティスと結婚し、63年、離婚。
二人の間に生まれた子供で
女優のジェイミー・リー・カーティスがいる。
現在の結婚は4度目。
映画は「サイコ」の殺される女性が有名だが、
「若草物語」の長女メグ役もある。 
活躍度 ×↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1948年「故郷の丘」
          「ワーズ・アンド・ミュージック」
1949年「暴力行為」「若草物語」「傷心の愛」
     「フォーサイト家の女」
          「赤きダニューブ」「ママの青春」
1952年「血闘」
1953年「裸の拍車」「魔術の恋」
1954年「炎と剣」「底抜けニューヨークの休日」
     「フォルウォスの黒楯」「悪徳警官」
1955年「皆殺しのトランペット」
1956年「死の猛獣狩り」
1957年「ジェット・パイロット」
1958年「黒い罠」「ヴァイキング」
          「休暇はパリで」
1960年「奥様ごめんなさい」「サイコ」「ペペ」
1962年「影なき狙撃者」
1963年「バイ・バイ・バーディ」
1966年「動く標的」「底抜け替え玉作戦」
     「殺しの逢びき」
     「0011ナポレオン・ソロ
            対シカゴ・ギャング」
1968年「盗みのプロ部隊」
1980年「ザ・フォッグ」
1998年「ハロウィンH20」

その他の出演者:
John Gavin ....  Sam Loomis(サム)
Vera Miles ....  Lila Crane(ライラ)
John McIntire (I) ....  Sheriff Al Chambers 
Simon Oakland ....  Dr. Richmond 
Vaughn Taylor ....  George Lowery 
Frank Albertson ....  Tom Cassidy 
Lurene Tuttle ....  Eliza Chambers 
Patricia Hitchcock.. Caroline
John Anderson (I) ....  Charlie 
Mort Mills ....  Highway Patrolman 


User Rating: 8.6/10 (32,362 votes)
        top 250: #20 

オトーサン、
「おお、世界の名画の20位か!」

User Comments:
Brett Walterさん
Santa Clarita, CA
2002年10月18日
かってないスリラー。

よーし、これを見よう! 
雨の夜で、午前1時、何か見たかった。
「サイコ」をみつけ、見ることにした。
まだ見たことがなかったし。
その夜、勿論、眠れなくなった。
髪の毛が逆だった。
ノーマンの母親に会いに行った後、
私立探偵が消えた。
保安官がリラとサムにいう。
「ノーマンの母親は、数年前死んで
埋葬されているはずだが...。
すると、あんたが窓で見かけた女性が
ノーマンの母親とすると、
グリーン・ロング墓地に埋められているのは、
一体、誰なんだ ? 」

オトーサン、
リメイクを先に見てしまって、
その後、オリジナルを見たので、びっくり。
「こりゃあ、99%同じだ」
でも、「772 サイコ(1998)」の
ユーザー・コメントを読み直しました。
「...確かに、まったくちがっているなあ」

「おいおい、お前、言ってることが支離滅裂だ、
同じなのか、そうでないのか、どっちなんだ?」
お怒りはごもっともですが、実際そうなのですから、
仕方ありません。
真相を究明したくなった方は、
オリジナルとリメイクを比較分析してください。
きっと、変わった映画体験ができるでしょう。

オトーサン、
DVDの特典映像である製作秘話を楽しみました。
見せ場であるシャワールーム殺人シーンでは、
殺されたマリオンの虚ろな目を写すのに
1週間を費し、20回も撮影し直したそうです。
1分足らずのシーンを何と90カットから構成して
緻密に恐怖をつくりあげたとか。
シャワールームは、いわば恐怖の実験室。
この完璧主義こそ、ヒッチの天才を示すものです。
「まさに、細部に神は宿るだなあ」


π(パイ)

オトーサン、
「π=3.14だよなあ。後は忘れたけど」
記憶力のいい方は、3.141592くらいまでは
覚えているでしょう。
新しい教科書では、π=3までしか教えないそうです。
「子供がだんだん馬鹿になるなあ」

原題:Pi (1998)     
監督:Darren Aronofsky
原作:Darren Aronofsky & Sean Gullette ほか
Genre: Thriller / SF
Rated R for language and some disturbing images.
上映時間:84分
あらすじ:
マックスは、天才数学者。 
自宅にスーパーコンピューターを作って
事物・存在を解明するキーを探している。
ユダヤ神秘教団とウォルストリートの権力者が、
前者は神の秘密、後者は株価を予測するために
かれの頭脳を探り、はては誘拐する。

出演者;
Sean Gullette ....Maximillian Cohen(マックス) 
Mark Margolis ....  Sol Robeson (ソル)
Ben Shenkman (II)..Lenny Meyer(レニー;数学者)

オトーサン、
「役者らしい役者はいないなあ」
     
その他の出演者:
Pamela Hart (II)...Marcy Dawson from Lancet Percy
Stephen Pearlman ....  Rabbi Cohen 
Samia Shoaib ....  Devi, Max's nextdoor neighbor 
Ajay Naidu ....  Farroukh, Devi's boyfriend 
Kristyn Mae-Anne Lao ....  Jenna, 
    Max's neighbor girl with calculator 
Espher Lao Nieves ....  Jenna's Mom 
Joanne Gordon ....  Mrs. Ovadia 
Lauren Fox (I) ....  Jenny Robeson 
Stanley Herman ....  Moustacheless Man 
Clint Mansell ....  Photographer 
Tom Tumminello ....  Ephraim 
Ari Handel ....  Kabbala Scholar 


User Rating:  7.5/10 (10,318 votes)  
オトーサン
「高いスコアだ。
こんな風変わりな映画を大勢が見ているなんて、
不思議だなあ」

User Comments:
Kyle Milliganさん
Toronto, Canada
1999年5月24日
偏執狂の天才数学者が、
π(パイ)の力を解明しようとして
錯乱する典型的なラブストーリー。

私は、数学ギライなのが弱点だと思っていた。
この映画を見るまではそうだった。
いまや、天才数学者であっても、
身の破滅が生じることが分かった。
パパラッチやリムジンに付きまとわれるのだ。
でも、アホよりマシだろう。
私は、いま、この映画の製作者が推奨する
強力なコンピュータを用いている。
この映画は、サンダンス映画祭で好評で
最優秀監督賞を受賞した。
ざらざらした白黒映画である。
$35,000 の超低予算でつくられた。
正確にいうなら、
すべての費用はキャストとクルーが拠出し、
監督の母親が仕出しをやっていた。
数学キライで知識不足だが、 
この映画が技巧的で革新的であるのは分かる。
時に、カメラアングルが不快な感じになるが、
しょっちゅうではないし、そう長い間でもない。
それなりの理由もある。
この物語の主役のマックスは、
知り合いになりたくはないが、
かなり共感できる男である。
だって、誰だってマックスのように、
ひとりになりたい時もある。
かれは、いつも不安にかられ、監視されていると思い
π(パイ)と格闘している。
非常に暗い映画で、どんどん暗さが増していく。
ターゲットとした観客をハッピーエンドで
もてなす類の映画ではない。
この製作者が、次にどんな映画をつくるか楽しみだ。
ぜひ、期待に応えてほしい。


オトーサン、
最近πの世界記録が更新されたという記事を
読みました。
数字は忘れましたが、2061億5843万桁以上である
ことは間違いありません。
「よーし、オレの生年1938を探すぞ」

PI=3.
1415926535 8979323846 2643383279 5028841971
6939937510 5820974944 5923078164 0628620899
8628034825 3421170679 8214808651 3282306647
0938446095 5058223172 5359408128 4811174502
8410270193 8521105559 6446229489 5493038196
4428810975 6659334461 2847564823 3786783165
2712019091 4564856692 3460348610 4543266482
1339360726 0249141273 7245870066 0631558817
4881520920 9628292540 9171536436 7892590360
0113305305 4882046652 1384146951 9415116094
3305727036 5759591953 0921861173 8193261179
3105118548 0744623799 6274956735 1885752724
8912279381 8301194912 9833673362 4406566430
8602139494 6395224737 1907021798 6094370277
0539217176 2931767523 8467481846 7669405132
0005681271 4526356082 7785771342 7577896091
7363717872 1468440901 2249534301 4654958537
1050792279 6892589235 4201995611 2129021960
8640344181 5981362977 4771309960 5187072113
4999999837 2978049951 0597317328 1609631859
5024459455 3469083026 4252230825 3344685035
2619311881 7101000313 7838752886 5875332083
8142061717 7669147303 5982534904 2875546873
1159562863 8823537875 9375195778 1857780532
1712268066 1300192787 6611195909 2164201989
3809525720 1065485863 2788659361 5338182796
8230301952 0353018529 6899577362 2599413891
2497217752 8347913151 5574857242 4541506959
5082953311 6861727855 8890750983 8175463746
4939319255 0604009277 0167113900 9848824012
8583616035 6370766010 4710181942 9555961989
4676783744 9448255379 7747268471 0404753464
6208046684 2590694912 9331367702 8989152104
7521620569 6602405803 8150193511 2533824300
3558764024 7496473263 9141992726 0426992279
6782354781 6360093417 2164121992 4586315030
2861829745 5570674983 8505494588 5869269956
9092721079 7509302955 3211653449 8720275596
0236480665 4991198818 3479775356 6369807426
5425278625 5181841757 4672890977 7727938000
8164706001 6145249192 1732172147 7235014144
1973568548 1613611573 5255213347 5741849468
4385233239 0739414333 4547762416 8625189835
6948556209 9219222184 2725502542 5688767179
0494601653 4668049886 2723279178 6085784383
8279679766 8145410095 3883786360 9506800642
2512520511 7392984896 0841284886 2694560424
1965285022 2106611863 0674427862 2039194945
0471237137 8696095636 4371917287 4677646575
7396241389 0865832645 9958133904 7802759009

9465764078 9512694683 9835259570 9825822620
5224894077 2671947826 8482601476 9909026401
3639443745 5305068203 4962524517 4939965143
1429809190 6592509372 2169646151 5709858387
4105978859 5977297549 8930161753 9284681382
6868386894 2774155991 8559252459 5395943104
9972524680 8459872736 4469584865 3836736222
6260991246 0805124388 4390451244 1365497627
8079771569 1435997700 1296160894 4169486855
5848406353 4220722258 2848864815 8456028506
0168427394 5226746767 8895252138 5225499546
6672782398 6456596116 3548862305 7745649803
5593634568 1743241125 1507606947 9451096596
0940252288 7971089314 5669136867 2287489405
6010150330 8617928680 9208747609 1782493858
9009714909 6759852613 6554978189 3129784821
6829989487 2265880485 7564014270 4775551323
7964145152 3746234364 5428584447 9526586782
1051141354 7357395231 1342716610 2135969536
2314429524 8493718711 0145765403 5902799344
0374200731 0578539062 1983874478 0847848968
3321445713 8687519435 0643021845 3191048481
0053706146 8067491927 8191197939 9520614196
6342875444 0643745123 7181921799 9839101591
9561814675 1426912397 4894090718 6494231961
5679452080 9514655022 5231603881 9301420937
6213785595 6638937787 0830390697 9207734672
2182562599 6615014215 0306803844 7734549202
6054146659 2520149744 2850732518 6660021324
3408819071 0486331734 6496514539 0579626856
1005508106 6587969981 6357473638 4052571459
1028970641 4011097120 6280439039 7595156771
5770042033 7869936007 2305587631 7635942187
3125147120 5329281918 2618612586 7321579198
4148488291 6447060957 5270695722 0917567116
7229109816 9091528017 3506712748 5832228718
3520935396 5725121083 5791513698 8209144421
0067510334 6711031412 6711136990 8658516398
3150197016 5151168517 1437657618 3515565088
4909989859 9823873455 2833163550 7647918535
8932261854 8963213293 3089857064 2046752590
7091548141 6549859461 6371802709 8199430992
4488957571 2828905923 2332609729 9712084433
5732654893 8239119325 9746366730 5836041428
1388303203 8249037589 8524374417 0291327656
1809377344 4030707469 2112019130 2033038019
7621101100 4492932151 6084244485 9637669838
9522868478 3123552658 2131449576 8572624334
4189303968 6426243410 7732269780 2807318915
4411010446 8232527162 0105265227 2111660396

6655730925 4711055785 3763466820 6531098965
2691862056 4769312570 5863566201 8558100729
3606598764 8611791045 3348850346 1136576867
5324944166 8039626579 7877185560 8455296541
2665408530 6143444318 5867697514 5661406800
7002378776 5913440171 2749470420 5622305389
9456131407 1127000407 8547332699 3908145466
4645880797 2708266830 6343285878 5698305235
8089330657 5740679545 7163775254 2021149557
6158140025 0126228594 1302164715 5097925923

0990796547 3761255176 5675135751 7829666454
7791745011 2996148903 0463994713 2962107340
4375189573 596145890
1938

オトーサン。
「あったぁ!
4500桁目からはじまるのです。
...これ、乱数表みたいだ。
暗証番号を決めるのにいいかもなあ。
まず、見破られないだろう」

俄然、数学に興味がわいた方は、
以下のサイトをどうぞ。
πの部屋
http://www1.coralnet.or.jp/kusuto/PI/index.html


デストラップ/ 死の罠

オトーサン、
ときどき、安手の映画を借りて、激しく後悔します。
IMDBに載っていなかったりするのです。
今回、"Death Trap"と入力しても、見当たりません。
「もしかして...」と思って、
"Deathtrap"と入力したら、OKでした。

原題:Deathtrap (1982)  
監督:Sidney Lumet
台本:Ira Levin 
脚本:Jay Presson Allen 
Genre: Comedy / Mystery 
上映時間:116分
あらすじ:
シドニーは、有名な劇作家。
近年、スランプが続いている。
教え子のクリフが台本を送ってくる。
はじめて書いたので、まず先生に読んでほしい
というのだが、この出来が、すばらしいのだ。
「死の罠」という作品で、登場人物が5人、 
2幕構成のスリラーである。
シドニーは、唸る。
「天才監督でも、手を加える余地がない」
絶望的な状況下で、生来の台本仕立て好みが
前に出て、かれは予想だにせぬ台本を思いつく。
妻のマイラと共謀して、教え子を殺し、台本を奪い、
再びブロードウエィに復活しようと考えたのだ。
しかし、クリフが台本を持ってやってくると、
事態は、考えたのとはちがう展開になる。
隣人でこうるさい霊媒師のヘルガも、
シドニーの弁護士ミルグラムも、 
どこに真実と欺瞞の境があるのか、分からなくなる。

出演者:
Michael Caine ....  Sidney Bruhl (シドニー)
Christopher Reeve....Clifford Anderson (クリフ)
Dyan Cannon ....  Myra Bruhl (マイラ)
Irene Worth ....  Helga Ten Dorp (ヘルガ)
オトーサン、
「この4人、うまいなあ」
立て板に水という言葉を思い出しました。
舞台劇の映画化なので、せりふ回しも軽妙で
大いに楽しめました。
「マイケル・ケイン、若いなあ」
「えっ、クリフ役は、あのスーパーマンの?」
「マイラは、愛嬌あるなあ。でも、殺されちゃう」
「霊媒師のヘルガが、最後に勝つとはなあ」
4人全員の経歴をご紹介しましょう。

MICHAEL CAINE マイケル・ケイン
本名モーリス・ジョゼフ・ミクルホワイト・ジュニア 
誕生日 1933/3/14 
出身 英ロンドン 
サセックス州ホーシャムでの舞台監督助手の仕事で
自信をつけ、名前をマイケル・ケインに変える。
ロンドンの演劇学校で学び、舞台でプロデビュー。
56年「韓国の丘」で映画デビュー。
63年「ズール戦争」の中尉役で注目され、
65年「国際諜報局」のハリー・パーマー役で
一躍有名となった。
66年「アルフィー」でニューヨーク批評家協会
最優秀男優賞受賞。
86年「ハンナとその姉妹」、
99年「サイダーハウス・ルール」で
アカデミー助演男優賞を受賞。
88年「ペテン師とサギ師」、
98年「リトル・ヴォイス」で
ゴールデン・グローブ賞を手にした。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1956年「韓国の丘」
1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」
1958年「鍵」
1961年「カイロ作戦命令」
1962年「新泥棒株式会社」
1963年「ズール戦争」
1965年「国際諜報局」
1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」
          「アルフィー」
1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」
          「10億ドルの頭脳」
1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」
          「大侵略」
1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」
1970年「燃える戦場」「最後の谷」
1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」
1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」
1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」
1975年「ケープタウン」
          「愛と哀しみのエリザベス」
          「王になろうとした男」
1976年「ニューヨーク一攫千金」
          「鷲は舞い降りた」
1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」
1978年「スウォーム」「アシャンティ」
          「カリフォルニア・スイート」
1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」
1980年「殺しのドレス」「アイランド」
1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」
1982年「デストラップ/死の罠」
          「ジグソーマン」「リタと大学教授」
1983年「愛と名誉のために」
          「アバンチュール・イン・リオ」
1985年「レゲエ de ゲリラ」
          「第三大国の遺産」
1986年「くたばれ!ハリウッド」「影の軍隊」
          「モナリザ」
     「ハンナとその姉妹」
     「ハーフムーン・ストリート」
1987年「恋はお手上げ」
          「ジョーズ87/復讐編」「第四の核」
1988年「ペテン師と詐欺師
      /だまされてリビエラ」
     「迷探偵シャーロック・ホームズ
            /最後の冒険」
     「マネーゲームで大逆転」(声)
1990年「殺意のシステム
            /ショック・トゥ・ザ・システム」
          「Mr.ディスティニー」
     「ダブルチェイス
            /俺たちは007じゃない」
1992年「ブルー・アイス」
          「カーテン・コール
            /ただいま舞台は戦闘状態」
     「クリスマス・キャロル」
          「永遠に美しく」
1994年「沈黙の要塞」
1997年「ブラッド&ワイン」
1998年「リトル・ヴォイス」
1999年「サイダーハウス・ルール」
     「ニューヨークの亡霊」
2000年「追撃者」「クイルズ」
          「デンジャラス・ビューティー」
2002年「オースティン・パワーズ 
            ゴールドメンバー」

CHRISTOPHER REEVE クリストファー・リーブ 
誕生日 1952/9/25 
出身 米ニューヨーク 
大学教授の父、ジャーナリストの母の間で生まれる。
4才の時に両親が離婚。
サマー・ストックで演劇活動を開始し、
コーネル大学卒業後、ジュリアードの演劇科へ。
ロンドンに演劇留学した後、
ブロードウェイ・デビュー。
78年、端役でデビュー後、
200人の候補者の中から選ばれた
「スーパーマン」のスーパーマン役で大人気に。
95年、落馬事故で首から下が不随となるが、
俳優への活動は諦めていない。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「原子力潜水艦浮上せず」
          「スーパーマン」
1980年「ある日どこかで」
1981年「スーパーマンU・冒険篇」
1982年「デストラップ」
1983年「スーパーマン3・電子の要塞」
1984年「アビエーター」「ボストニアン」
1985年「ジャクリーン・ビセットの
            アンナ・カレーニナ」
1987年「N.Y.ストリート・スマート」
          「スーパーマン4・最強の敵」
1988年「スイッチング・チャンネル」
          「大脱走2」
1989年「バチカンの嵐」
1991年「渇きの代償」「デス・ドリームス」
1992年「カーテン・コール」「シーウルフ」
          「新ハリウッド・ナイトメア」
1993年「日の名残り」
1994年「眠れない夜はあなたと」「偽証」
1995年「光る眼」
1997年「QUEST FOR CAMELOT」(声)
1999年「裏窓」(TM) 

DYAN CANNON ダイアン・キャノン 
誕生日 1937/1/4 
出身 米ワシントン州 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1969年「ボブ&キャロル&テッド&アリス」
1971年「ラブ・マシーン」「盗聴作戦」
1973年「シーラ号の謎」「シェイマス」
1978年「ピンクパンサー4」
          「天国から来たチャンピオン」
1980年「忍冬(すいかずら)の花のように」
1982年「デス・トラップ/死の罠」
          「喝采の陰で」
1988年「結婚の条件」「ボールズ・ボールズ2」
1992年「フライング・ピクルス」
     「アーノルド・シャワルツェネッガーの
           キッチン・ウォーズ/彼女の恋は五ツ星」

IRENE WORTH アイリーン・ワース 
誕生日 1916/6/23-2002/3/10 
出身 米ネブラスカ州 
 1943年ブロードウェーにデビュー。
優雅な演技と美声で知られ、
65年に「タイニイアリス」でトニー賞を受賞した。
シェークスピア演劇に数多く出演し、
ピーター・ブルック演出の「リア王」では
迫真の演技が評価された。
「スイート・バード・オブ・ユース」(76年)と
「ロスト・イン・ヨンカーズ」(91年)でも
同賞に輝いた。 
出演作
1982年「デス・トラップ/死の罠」
1999年「オネーギンの恋文」

その他の出演者:
Henry Jones (I) ....  Porter Milgrim 
Joe Silver ....  Seymour Starger 
Tony DiBenedetto ....  Burt the Bartender 
Al LeBreton ....  Handsome Actor 
Francis B. Creamer Jr. ....  The Minister 
Stewart Klein ....  Himself 
Jeffrey Lyons (I) ....  Himself 
Joel Siegel ....  Himself 
Jenny Lumet ....  Stage Newsboy 
Jayne Heller ....  Stage Actress 
George Peck ....  Stage Actor 

User Rating:  6.7/10 (1,125 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
midnightraneさん 
Deep South
2002年1月28日
ヒッチコック、現代によみがえる...

誰も、この映画を批判などできない! 
すごい映画だ! 
Ira Levin 好みの脚本で、
クリストファー・リーブが
そのキャリアの中で最高の演技をしている。
マイケル・ケインの最高の演技とあいまって
ただすばらしい映画が出来上った。
できれば、どこかで舞台を見てみたいものだ。
おそらく、いつかは.... 
過小評価され、見過ごされているので、
どう位置づけするかは難しいが、
私は、ヒッチコック映画の系譜にあって、
かれのファンには必見だと思う。
アガサ・クリスティのフアンにも必見だろう。
そう簡単に筋書きが読めない数少ない映画である。
2,3回みたくなる映画である。
この映画は、10点満点で9点だ。
稀有の作品であり、 
こういう映画がもっとあってよい! 

オトーサン、
「そういえば、
ブロードウェイにも、久しく行っていないなあ。
オペラ座の怪人以来かも。
ライオン・キングは、切符が取れなかったし」
そこで、代わりにというか、
開店したヤマダ電機を見学に行ってきました。
「おお、広いな、明るいなあ。
洗濯+乾燥の新型洗濯機が安い!
パソコンもデジカメも品数豊富だ」
DVD売り場お見学しました。
「何だ、たいしたことないなあ」
買ったのは、Paint Shop Pro7Jというソフト。
早速、今日から使用開始しました。
表紙右の画像が一味ちがうのにお気づきでしょうか?
舞台劇の映画化を示そうと、
画像に観客のシルエットを貼りつけました。


マイノリティ・リポート

オトーサン、
ハリポタに食われて、前評判はイマイチですが、
「マイノリティ・レポート」上映を待っていました。
何たってスピルバーグ監督、トム・クルーズ主演とは
豪華です。

原題:Minority Report (2002) 
監督:Steven Spielberg
原作:Philip K. Dick (short story)
脚本:Scott Frank (I) ほか
Genre: Action / Fantasy / SF / Thriller 
   / Crime / Drama / Mystery 
Rated PG-13 for violence, brief language, 
      some sexuality and drug content.
Language: English / Swedish 
上映時間:146分
あらすじ:
Philip K. Dick の短編小説をもとにした
この映画は、未来の警察で働く警官が主人公で、
透視技術を活用して、殺人者が殺人を犯す前に
逮捕するのだ。 
トム・クルーズ演じる主人公は、
殺人者を逮捕する任務中に、
何と自分が次の殺人者のリストにあるのに気づく。
彼は、真相をを突き止め、
殺人事件を未然に防がなければならない。

出演者:
Tom Cruise.... Detective John Anderton (ジョン)
Samantha Morton ....  Agatha(アガサ)
オトーサン、
「トム・クルーズ、うまいなあ」
妙に自己顕示せず、きちんと役をこなすあたりは、
たいしたものです。
ダニー役の若手有望株のコリン・ファレル、
「あまりよくなかったなあ」
ブラット・ビットがダイエットでバテた感じ。

TOM CRUISE トム・クルーズ 
誕生日 1962/7/3 
出身 米ニューヨーク州シラキューズ 
10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。
ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、
ケガで断念。俳優を志す。
卒業後、ディナーショーのミュージカルに出演して
いたが、81年「エンドレス・ラブ」の端役を
きっかけに「タップス」で大役を得る。
87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、
90年に離婚。
90年にニコール・キッドマンと結婚するが、
2001年8月離婚。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」
1983年「アウトサイダー」
          「爆笑!恋のABC体験」
     「卒業白書」「栄光の彼方に」
1985年「レジェンド/光と闇の伝説」
1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇
1988年「カクテル」◇「レインマン」
1989年「7月4日に生まれて」◇
1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇
1992年「ア・フュー・グッドメン」◇
          「遙かなる大地へ」◇
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇
1994年「インタビューウイズ・ヴァンパイア」◇
1996年「ザ・エージェント」◇
          「ミッション・インポッシブル」◇
1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇
1999年「マグノリア」◇
2000年「M:I−2」◇
2001年「バニラ・スカイ」◇
2002年「マイノリティ・リポート」
     「スペース・ステーション」(ナ)
     「オースティン・パワーズ 
            ゴールド・メンバー」

その他の出演者:
Colin Farrell (I) ....  Detective Danny Witwer
Max von Sydow ....  Director Lamar Burgess 
Lois Smith ....  Dr. Iris Hineman 
Peter Stormare ....  Dr. Solomon 
Tim Blake Nelson ....  Gideon 
Steve Harris (I) ....  Jad 
Kathryn Morris (I) ....  Lara Anderton 
Mike Binder ....  Leo Crow 
Daniel London (I) ....  Wally the Caretaker 
Neal McDonough ....  Officer Gordon 'Fletch' 
                     Fletcher 
Jessica Capshaw ....  Evanna 
Patrick Kilpatrick ....  Officer Jeff Knott 
Jessica Harper ....  Anne Lively 

User Rating: 8.1/10 (18,560 votes)  
      top 250: #116 
オトーサン、
「おお世界の名画入り、
116位とはたいしたものだ」

User Comments:
kjayeさん
England
2002年12月4日
「ブレードランナー」以来の傑作。

このコメント欄で、みんながごちゃごちゃと
批判しているが、その理由が分からない。
私は、数日前に見たところである。 
これは、これまでみた最高のSF映画だと思う。
撮影も特殊効果もすばらしい。
演技もきびきびしていて面白いし、
全編を通じてテンションが持続する。
トム・クルーズは、すばらしい演技をした。
人々は、先が読めると批判するが、
私には結末がは読めなかった。
エキサイティングなローラー・コースターに
乗っているような気分だった。
筋書きは2転3転し、結末のクライマックスに向けて
ひた走る。
未来予知者たち、特にアガサは幽霊みたいに気味悪く
この映画に神秘的な感じを醸しだしていた。
私は、この映画を堪能した。
翌日の夜も見にいき、また見にいこうと思っている。
こんなに興奮させる映画は久しぶり、
傑作だ。絶対、見るべきだ!

オトーサン、
「これはいい。流石スピルバーグ監督!
最高のスタッフを集め、ムードたっぷりのトーンや
流れるようなテンポを演出していました。
よく勉強するひとなので、
スリラーやSFのつぼもきちんと押さえています。
「ヒッチコックの影響もあるなあ、
見たら、感激するだろうなあ」
恐怖も、突然のとじわじわを巧みに混ぜています。
最新の特撮シーンも自然ですし、
スト−リーも手をぬいていません。

オトーサン、
このほか、感心したのが、パンフレットの出来。
700円と高いのですが、実によく出来ています。
イントロダクション、ストーリー、スター紹介、
そして、撮影秘話もふんだんに盛り込まれています。
音楽についても、きちんと解説しています。
「そうか、冒頭シーンで流れていたのは、
シューベルトの未完成交響曲だったんだ」
欲をいえば、
いい画像が掲載されていないこと、
出てきたフューチャーカー、レクサスについての
説明も不足でした。


デッド・レイン

オトーサン、
「これも、気味悪い題名だなあ」
井伏鱒二さんの小説「黒い雨」を連想しました。
ヒロシマに落とされた原爆後に黒い雨が降りました。
それを書いた名作です。
ところで、イージス艦派遣は、不安です。
野中元幹事長が、バリ島のディスコ爆破に匹敵する
テロを覚悟して決めたのかと噛み付いていましたが、
まったく同感です。
早速、インドネシアでトヨタのショールームが
爆破されました。
いまや、政府の短慮のために、
死の雨は、いっそう身近なものになりました。

原題:Opportunists, The (2000)
監督・脚本:Myles Connell 
Genre: Comedy / Crime / Drama 
Rated R for language.
Country: USA / UK 
上映時間:89分
あらすじ:
ヴィクは、自動車修理工。
多額の負債と過去の挫折に苦しんでいる。
恋人が、バーをやっていて、
かれの借金返済に改築費用を提供しようと
言ってくれているが、気が進まない。
行方不明だった従弟がアイルランドから
戻ってきて、二人で強盗を計画する。

出演者:
Christopher Walken .... Victor Kelly (ヴィク)
Cyndi Lauper ....  Sally Mahon(サリー)
Peter McDonald (I).... Michael Lawler(マイケル)

オトーサン、
「ヴィックを演じるクリストファー・ウォーケン、
渋い、いい役者だなあ」
恋人役のシンディ・ローパーも妖艶です。
この2人の経歴をみましょう。

CHRISTOPHER WALKEN クリストファー・ウォーケン 
誕生日 1943/3/31  
出身 米ニューヨーク・クイーンズ 
活躍度 ○↑ 
母が熱心なステージママであったため、
幼い頃から演技とダンスを学び、
テレビで二人の兄と共に子役として活躍。
59年、ブロードウェイ・デビュー。
ホストフラ大学進学で一時俳優活動を休止後、
舞台に復帰。
その後、アクターズ・スタジオで学び、
71年「盗聴作戦」で映画デビュー。
78年「ディア・ハンター」で
アカデミー助演男優賞受賞。 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1971年「盗聴作戦」
1972年「マインド・スナッチャー/
      恐怖の人体実験」
1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」
1977年「アニー・ホール」「センチネル」
     「ローズランド」
1978年「ディアハンター」
1980年「天国の門」「戦争の犬たち」
1981年「ペニーズ・フロム・ヘプン」
     「アステカの秘宝」
1982年「アクターズ・ラブ」
1983年「デッド・ゾーン」
     「ブレイン・ストーム」
1985年「007/美しき獲物たち」
1986年「ロンリー・ブラッド」
     「ウォーゾーン/虐殺報道」
1988年「ミラグロ/奇跡の地」「ホームボーイ」
     「ブルースが聞こえる」
1989年「コミュニオン/遭遇」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」
     「迷宮のヴェニス」
1991年「マクベイン」
     「ミッドナイトチェイサー」
     「ミストレス」
1992年「バットマンリターンズ」◆
1993年「ウェインズ・ワールド2」「流血の絆」
     「トゥルー・ロマンス」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「デンバーに死す時」
     「サーチ&デストロイ」
     「ゴッド・アーミー/復讐の天使」
     「ニック・オブ・タイム」
     「アディクション」◆
1996年「フューネラル」「バスキア」
     「ラストマン・スタンディング」◆
     「ワイルド・サイド」
1997年「TOUCH<タッチ>」
     「エクセス・バゲッジ」
     「マウス・ハント」◆
1998年「イルミネイト」「アンツ」(声)
     「メビウス」◇
     「天井桟敷のみだらな人々」
1999年「タイムトラベラー/
      きのうから来た恋人」◆
     「スリーピー・ホロウ」◆
     「シシリアン 虐殺の地」
2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆
     「アメリカン・スウィートハート」◆
2002年「スチュアート・リトル2」(声)

CYNDI LAUPER シンディ・ローパー 
誕生日 1953/6/22 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「バイブス/秘宝の謎」
1991年「マイアミ・ムーン」
1993年「ライフwithマイキー」
1999年「デッド・レイン 


その他の出演者:
Vera Farmiga ....  Miriam Kelly 
Donal Logue ....  Pat Duffy 
Jose Zuniga ....  Jesus Del Toro 
Tom Noonan ....  Mort Stein 
Anne Pitoniak ....  Aunt Diedre 
Olek Krupa ....  Ted Walikaki 
Paul D'Amato ....  Dylan 
Wally Dunn ....  Harry 
Patrick Fitzgerald ....  Kevin 
Chuck Cooper (I) ....  Arnon Morris 
Claudia Shear ....  Gladys 
Kate Burton (I) ....  Rest Home Sister 

User Rating:  6.2/10 (213 votes)  
オトーサン、
「もっと高いスコアでもいいはず」

User Comments:
zzoaozz
Greeneville, Tennessee
2002年8月14日
すばらしく感動的

映画館に行ったものの、
この映画が好きになれるかどうか自信はなかった。
前科者は、親戚から矢のように借金返済を迫られて、
ついに強盗を決意する。
この筋書き自体は、どうっていうことはないが、
クリストファー・ウォーケンのフアンなので、 
とにかく見てみることにしたのだった。
でも、すぐに夢中になった。
ウォ−ケン演じるヴィックは、
真面目な自動車修理工で、
痴呆の母親を州立病院ではなく、
きちんとした施設に入れるために、
借金に苦しみながら、
娘と恋人とささやかな生活を営んでいる。
この哀れな男がかかわると、
すべてがうまくいかないのだ。
顧客がへまをしたことをなじるときに、
かれの顔に浮かぶ苦しみと自責の念を見ると、
観客は、ヴィックのために泣きたくなる。
経済的困窮と感情のもつれが嵩じて、
ついに、彼は「最後の仕事」に同意する。 
このため、彼は人生において
もっとも重要な恋人と自尊心を失ってしまう。
その後の展開については、述べないが、
様々な出来事がスパイラル状に起き、 
手がつけられなくなる。 
事態を改善するために、
そうした残酷で希望の失せた世界から、
彼を自分の手で救い出してやりたくなる。
結末も、驚くべきものである。
もっとよい解決があるだろうにと思う。
でも、じっと見守るしかない。
感動的な映画であり、 
登場人物の性格付けは、見事である。
モラル的には、よくないが、
やはり、すばらしい映画である。

オトーサン、
「かわいそうになあ。
老母をかかえ、借金で家も追い出され...」
いま、日本にもゴマンといる中年男たち、
一体、彼らはどうしているのでしょうか?
自殺者は過去最高とか。
電車に飛びこんだりするくらいなら、
人質をとって立てこもったり、
コンビニ強盗をしたりしてもいいから、
生き続けてほしい。
でも、それは、やはりいけないことなのでしょうか?
イージス艦を買うお金、
クルマの走らぬ田舎に道路をつくるお金、
どこかの政府や銀行のムダ金、
道路公団のファミリー企業に流れるお金、
そのうちのわずかなお金をまわせば、
可哀想な中年男を救えるのではないでしょうか?
「ほんとうに、かわいそうだなあ」
この映画、主人公が暗闇の中に灯る
恋人の待つバーへ歩み寄るラストシーンが
とても印象的でした。


チャイナタウン

オトーサン、
「口直しに名画を見るか」
ゲオも、TSUTAYAもそうですが、
アカデミー賞コーナーを置いてほしいものです。
現状はアイウエオ順、ジャンル別、話題の新作程度。
「いい映画を見てもらい、フアンを増やそう」
そういう気配がないのは、まことに残念です。
オトーサンなら、IMDBのスコア順に並べます。

原題:Chinatown (1974) 
監督:Roman Polanski
脚本:Robert Towne ほか
Genre: Crime / Mystery / Thriller
上映時間:131分
あらすじ:
ホリス・マウレーは、水源電力局の主任技師。
アイミーは、かれの妻だと偽って、 
私立探偵のジェイクに浮気現場を
撮影するようにと依頼する。
ジェイクは、ホリスが若い女性といる写真を撮り、
捜査を進めようとした時、ホリスが殺される。
事態は、想像を超えていた。
水のない安価な土地を買い叩き、
水道を引き、販売して、百万長者になった奴がいた。
この筋書きを考えたのが、クロスだ。
かれは、エブリンの父親で、殺されたホリスとは、
かつての仕事仲間だった。
ジェイクは、捜査を進めていくなかで、
エブリンと恋に落ち、父親のクロスと喧嘩する。
ふたりとも、エブリンの少女時代に
関心をもっていた。

出演者:
Jack Nicholson ....  J. J. (Jake) Gittes(ジェイク)
Faye Dunaway ....  Evelyn Cross Mulwray(イブリン)
John Huston ....  Noah Cross (クロス)
オトーサン、
「ジャック・ニコルソンか。
37歳、脂の乗った頃だなあ」
脚本もかれを想定して書かれただけあって、
喧嘩早い性格がよく出ています。
運命の女、フェイ・ダナウェイの美貌も
冴えわたっています。
当時、33歳。
利権にからみ、娘を犯した真底悪い男を
ジョン・ヒューストンが演じて、
アカデミー賞助演男優賞に輝いています。
3人の経歴を見ましょう。

JACK NICHOLSON ジャック・ニコルソン 
誕生日 1937/4/22 
出身 米ニュージャージー州ネプチューン 
大学卒業後、MGMの動画部門で働き、
56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。
「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」で
アカデミー主演男優賞、
「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。
「イージーライダー」、
「ファイブ・イージー・ピーセス」、
「さらば冬のかもめ」などで
7度アカデミー賞にノミネートされている。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1956年「お茶と同情」
1961年「青春のさまよえる時」
      「ジャック・ニコルソンの
            ダーティ・ライダー」
1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」
1965年「ミスタア・パルバー」
1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」
          「マシンガン・シティ」
1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」
1969年「イージーライダー」
1970年「晴れた日に永遠が見える」
     「ファイブ・イージー・ピーセス」
1971年「愛の狩人」
1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」
          「トミー」「さすらいの二人」
1976年「おかしなレディキラー」
          「カッコーの巣の上で」
     「ミズーリ・ブレイク」
          「ラスト・タイクーン」
1978年「ゴーイング・サウス」
1980年「シャイニング」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
          「レッズ」
1982年「ボーダー」
1983年「愛と追憶の日々」
1985年「女と男の名誉」
1986年「心みだれて」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
     「ブロードキャスト・ニュース」
          「黄昏に燃えて」
1989年「バットマン」
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1992年「お気に召すまま」
          「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」
1994年「ウルフ」
1995年「クロッシング・ガード」
1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」
1997年「恋愛小説家」
1999年「ビートニク」
2001年「プレッジ」◇

FAYE DUNAWAY フェイ・ダナウェイ 
誕生日 1941/1/14 
出身 米フロリダ州バスコム 
幼少の頃から女優を志す。
フロリダ州立大学からボストン大学演劇科に移り、
フルブライト奨学金を取得、
ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学を果たした。
エリア・カザンに見出され、
62年「わが命つきるとも」で
ブロードウェイ・デビュー。
67年「真昼の衝動」で映画デビューを飾る。
67年「俺たちに明日はない」、
74年「チャイナタウン」で
アカデミー主演女優賞にノミネートされ、
76年「ネットワーク」でついに
アカデミー主演女優賞を受賞した。
98年「ジーア/裸のスーパーモデル」で
ゴールデングローブ助演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1967年「真昼の衝動」「夕日よ急げ」
     「俺たちに明日はない」
1968年「華麗なる賭け」
1969年「THE EXTRAODINARY SEASON」
     「恋人たちの場所」
     「アレンジメント/愛の戒律」
1970年「ルーという女」「小さな巨人」
1971年「ドク・ホリデー」「パリは霧にぬれて」
1973年「オクラホマ巨人」
1974年「三銃士」「チャイナタウン」
     「タワーリングインフェルノ」
1975年「四銃士」「コンドル」
1976年「さすらいの航海」「ネットワーク」
1978年「アイズ」
1979年「チャンプ」
     「ARTHUR MILLERON HOME GROUND」
1980年「FIRST DEADLY SIN」
1981年「MOMMIE DEAREST」
1983年「2つの顔の貴婦人」
1984年「スーパーガール」
     「ドーバー海峡殺人事件」
1987年「バーフライ」
1988年「ウィーンに燃えて」
     「ミッドナイト・クロッシング」
     「ギャンブル/愛と復讐の賭け」
1989年「HELMUT NEWTON : FRAMES」
     「ムーンリットナイト」
     「ウィンター・テイル」
1990年「闇の聖母/侍女の物語」
     「黄昏のチャイナタウン」
1992年「DOUBLE EDGE」
1993年「派遣秘書」「アリゾナ・ドリーム」
1995年「ドンファン」
1996年「DUNSTON CHECKS IN」
     「アルビノ・アリゲーター」
1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」(V)
1999年「ジャンヌ・ダルク」
     「トーマス・クラウン・アフェアー」◆
2000年「裏切り者」

JOHN HUSTON ジョン・ヒューストン 
誕生日 1906/8/5-1987/8/28  
出身 米ミズーリ州 
父は俳優ウォルター・ヒューストン。
娘に女優のアンジェリカ・ヒューストンがいる。 
出演作
1962年「枢機卿」
1963年「秘密殺人計画書」
1966年「天地創造」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「キャンディ」
1969年「異常な快楽」
1970年「マイラ」「秘境の果てを行く」
     「デザーター/特攻騎兵隊」
1971年「荒野に生きる」
1972年「ロイ・ビーン」
1973年「最後の猿の惑星」
1974年「チャイナタウン」
1975年「ブレイクアウト」「風とライオン」
1976年「ロジャー・ムーア/シャーロック・
            ホームズ・イン・ニューヨーク」
1977年「テンタクルズ」「ザ・ビッグ・バトル」
1979年「ライネマン・スパイ作戦」
          「ジャガーNO.1」
     「ザ・ビジター」「大統領の堕ちた日」
1983年「ヤング・ジャイアンツ/
            奇跡のイレブン」
1986年「モモ」 

その他の出演者:
Perry Lopez ....  Lieutenant Lou Escobar LAPD 
John Hillerman ....  Russ Yelburton, 
                  Deputy Chief of Water Department 
Darrell Zwerling ....  Hollis I. Mulwray 
Diane Ladd ....  Ida Sessions 
Roy Jenson (I) ....  Claude Mulvihill 
Roman Polanski ....  Man with Knife 
Richard Bakalyan ....  Detective Loach LAPD 
Joe Mantell.... Lawrence Walsh, Gittes' Operative
Bruce Glover (I) ....  Duffy, Gittes' Operative 
Nandu Hinds ....  Sophie, Gittes' Secretary 
James O'Rear ....  Lawyer 
James Hong ....  Kahn, Evelyn's Butler 

User Rating: 8.4/10 (14,653 votes)  
      top 250: #40 
オトーサン、
「おお、世界の名画だ。
しかも、40位!
やったぁ」
何で、「やったぁ」なのか分からないでしょう。
名画に出会えた雄たけびの声と思ってください。

User Comments:
raysondさん
Chapel Hill,North Carolina
2002年8月6日
名画100選に入る傑作。

1974年は、記憶すべき年である。
いくつかの映画が、大成功を収めた。
フランシス・コッポラの
「ゴッドファーザー:Part II」、
アラン・パクラの政治スリラー
"The Parallex View",
ロバート・アルドリッチの"The Longest Yard",
勿論、大災害映画「タワリング・インフェルノ」
マーク・ロブソンの「大地震」、
それから「カンバセーション:盗聴」も、
忘れてはいけない。
「華麗なるギャツビー」もすばらしかった。
しかし、そのなかで、聳え立っているのが、
この「チャイナタウン」である。
見れば、一目瞭然、名画100選に入ることが
分かるだろう。

ジャック・ニコルソンは、
このすばらしく微妙なフィルム・ノワールでの
卓越した探偵役の演技で、スターになった。
監督は、70年代に活躍した
ロマン・ポランスキーで、
残虐なやくざ役でカメオ出演もしているが、
映画史上、忘れ難い有名な鼻の演技をさせている。
Robert Towneのアカデミー賞を得た脚本は、
見事に1940年代のロサンゼルスを描いている。
そこでは、きらめく汚水池があり、
殺人が、近親相姦が、不正な土地取引がある。
フェイ・ダナウェイは、
魅惑的な運命の女の脳裏に焼きつく演技で
画面を独占する。
そして、ジョン・ヒューストンは、
気味の悪い百万長者の演技で、
皮膚を毛ばだたせてくれる。
そして驚くべき結末が、観客に
感動的な一撃を与えてくれる。

オトーサン、
「そうか、1974年は、映画の当たり年か」
そこで、第47回アカデミー賞ノミネート一覧を
参照してみました。
「ゴッドファーザーが圧勝だけど、
このチャイナタウンも健闘しているなあ」
*印が受賞作です。
 
作品賞
*ゴッドファーザーPARTU
 チャイナタウン
 カンバセーション:盗聴
 レニー・ブルース
 タワーリング・インフェルノ

監督賞
*フランシス・フォード・コッポラ
 (ゴッドファーザーPARTU) 
  ジョン・カサベテス(こわれゆく女) 
  ボブ・フォッシー(レニー・ブルース) 
  ロマン・ポランスキー(チャイナタウン) 
  フランソワ・トリュフォー
 (映画に愛をこめて/アメリカの夜) 

主演男優賞
*アート・カーニー(ハリーとトント) 
 アルバート・フィニー(オリエント急行殺人事件) 
 ダスティン・ホフマン(レニー・ブルース) 
 ジャック・ニコルソン(チャイナタウン) 
 アル・パチーノ(ゴッドファーザーPARTU) 

主演女優賞
*エレン・バースティン(アリスの恋) 
 ダイアン・キャロル(愛しのクローディン) 
 フェイ・ダナウェイ(チャイナタウン) 
 バレリー・ペリン(レニー・ブルース) 
 ジーナ・ローランズ(こわれゆく女) 

助演男優賞 
*ロバート・デ・ニーロ(ゴッドファーザーPARTU) 
 フレッドアステア(タワーリング・インフェルノ)  
  ジェフ・ブリッジス(ランナウェイ) 
 マイケル・V・ガッツ(ゴッドファーザーPARTU) 
 リー・ストラスバーグ(ゴッドファーザーPARTU) 

助演女優賞
*イングリッド・バーグマン
  (オリエント急行殺人事件) 
 バレンチナ・コルテーゼ
  (映画に愛をこめて/アメリカの夜) 
 マデリーン・カーン(ブレージングサドル) 
 ダイアン・ラッド(アリスの恋) 
 タリア・シャイア(ゴッドファーザーPARTU) 

オリジナル脚本賞
*チャイナタウン  
 アリスの恋  
 カンバセーション:盗聴
 ハリーとトント  
 映画に愛をこめて アメリカの夜 

脚色賞
*ゴッドファーザーPARTU  
 THE APPRENTICESHIP OF DUDDY KRAVITZ  
 オリエント急行殺人事件  
 ヤング・フランケンシュタイン 
 レニー・ブルース  

美術監督装置賞
*ゴッドファーザーPARTU  
 タワーリング・インフェルノ  
 チャイナタウン 
 大地震 
 地球の頂上の島 

撮影賞
*タワーリング・インフェルノ 
 オリエント急行殺人事件  
 チャイナタウン 
 レニー・ブルース 
 大地震 

音響賞
*大地震 
 カンバセーション:盗聴
 タワーリング・インフェルノ 
 チャイナタウン 
 ヤング・フランケンシュタイン 

作曲賞
*ゴッドファーザーPARTU  
 SHANKS  
 オリエント急行殺人事件  
 タワーリング・インフェルノ  
 チャイナタウン 

歌曲・編曲賞
*華麗なるギャツビー  
 ファントム・オブ・パラダイス 
 星の王子さま 

主題歌賞
*WE MAY NEVER LOVE LIKE THIS AGAIN
 タワーリング・インフェルノ) 
 I FEEL LOVE(ベンジー) 
 BLAZING SADDLES(ブレイジングサドル) 
 LITTLE PRINCE(星の王子さま) 
 WHEREEVER LOVE TAKES ME(ゴールド) 

衣装デザイン賞 
*華麗なるギャツビー  
 DAISY MILLER 
 オリエント急行殺人事件 
 ゴッドファーザーPARTU 
 チャイナタウン 

編集賞
*タワーリング・インフェルノ  
 チャイナタウン 
 ブレージングサドル 
 ロンゲスト・ヤード 
 大地震 


サイコ2001

オトーサン、
「この映画、やばそうだなあ」
サイコ2001なんて、ヒッチの傑作の題名を
気軽にパクっているので、変な予感がしたのです。

原題:Complicity (2000) 
監督:Gavin Millar
原作:Iain Banks 
脚本:Bryan Elsley 
Genre: Thriller / Drama 
Rated R for graphic violence, strong sexuality, 
language and drug use.
Country: UK 
上映時間:99分
あらすじ:
コリーは、スコトランドの若い記者。
金持ちや権力者の犯した悪事を暴くことに、
興味をもっている。
生活は、快適だったが、退屈だった。
しかし、誰かが彼の記事にもとづいて、
残忍なやりかたで次々と殺人をしはじめる。
すべての証拠は、コリーを示している。
かれは、果たして、有罪なのだろうか?

出演者;
Jonny Lee Miller....Cameron Colley (コリー)
Brian Cox....Inspector McDunn (マックダン刑事)
Paul Higgins (I) ....  Andy(アンディ) 

オトーサン、
「このコリー役の主演俳優は、若いな、
これから伸びるかも」
経歴を見ましょう。

JONNY LEE MILLER ジョニー・リー・ミラー 
誕生日 1972/11/15 
出身 英キングストン
祖父に俳優のバーナード・リーがいる。
95年「サイバーネット」で映画デビュー。
「トレインスポッティング」のシック・ボーイ役が
有名。
製作会社ナチュラル・ナイロンのメンバー。
「サイバーネット」と共演したアンジェリーナ・
ジョリーと95年に結婚していたが、
99年離婚。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「サイバーネット」
1996年「トレインスポッティング」
1997年「アフターグロウ」
1999年「プランケット&マクレーン」◇
          「サイコ2001」◇
     「ロンドン・ドッグス」◇
2000年「ドラキュリア」◇
2001年「脱獄者」◇

その他の出演者:
Keeley Hawes ....  Yvonne
Jason Hetherington ....  William 
Bill Paterson (I) ....  Wallace Byatt 
Samuel West ....  Neil 
Laura Ellis (II) ....  McCormack's mistress 
Alan Sinclair ....  Sir Toby McCormack 
Alex Norton ....  Kenny Garnet 
Valerie Edmond ....  Josephine Boyle 
Paul Young (I) ....  Frank 
Katy Hale ....  Librarian 
Alex Purves ....  Persimmon 
Rachael Stirling ....  Claire 


User Rating:  4.9/10 (77 votes)  
オトーサン、
「4点台とは、低いな。
でも、そうなんだろうなあ」

User Comments:
jellyneckrさん
Virginia
2001年5月24日
見るに耐えない。

私がこの映画を見ようと思ったのは、
ほかでもないジョニー・リー・ミラーが
出ているからだ。
「サイバーネット」と「ドラキュリア」を見て、
すばらしいと思ったからだ。
そこで、この映画も悪くはなかろうと思ったのだ。
でも、間違っていた。ひどい映画だった。 
前半がひどい。後半は分からない。 
というのも、見るのをやめてしまったからだ。
正直言って、この映画は、これまで見たなかで
最低の映画である。
2度と見ないだろう。


オトーサン、
このユーザーのように、
半分見てやめたわけではないのですが、
正直いうと、前半の半分は寝てしまいました。
すこし頭が冴えてきたので、
後半は、しっかりと見ました。
そのあと、前半も見直しての結論です。
「後半のほうが、面白いなあ」
どんな映画でも、最後まで見届けてあげるべき。
「一生懸命つくっているんだからなあ」

原題の Complicity は「複雑さ」。
これでは売れないのでサイコにしたのでしょうが、
もうひと工夫してほしいものです。
オトーサン、
順調に人生を送ってきた主人公が、
犯罪に巻きこまれた途端、
「人生は複雑だなあ」とつぶやくシーンがあって、
思わず笑ってしまいました。
なぜっていうと、身に覚えがあるからです。
北の大地、スコットランドの寒々とした風景が
印象的でした。


サイコ(1998)

オトーサン、
「ヒッチのサイコないかなあ」
ゲオの棚をうろうろ。相変わらず、貸し出し中。
「しょうがないなあ」
リメイクのDVDを先に借りてしまいました。

原題:Psycho (1998) 
監督:Gus Van Sant
原作:Robert Bloch 
脚本:Joseph Stefano 
Genre: Horror / Thriller
Rated R for violence and sexuality/nudity.
上映時間:105分
あらすじ:
アルフレッドヒッチコックの「サイコ」のリメイク。
主人公は、マリオン。
現金4万ドルを盗み、
旅の途中、ベイツ・モーテルに泊まる。 
そこで、出会ったのは、マザコンとしか思えぬ
変態男ベイツだった。 


出演者:
Vince Vaughn ....  Norman Bates(ベイツ)
Anne Heche ....  Marion Crane(マリオン) 
Julianne Moore ....  Lila Crane (リラ)
Viggo Mortensen ....  Samuel 'Sam' Loomis(サム) 
オトーサン、
「変な映画だなあ。
主演俳優よりも、助演俳優のほうが
名が売れていて、演技もうまいなんて」
でも、主演の2人だけ紹介しましょう。

VINCE VAUGHN ヴィンス・ヴォーン 
誕生日 1970/3/28  
出身 米ミネソタ州ミネアポリス 
18歳の時にロサンゼルスに移る。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「ルディ/涙のウイニング・ラン」
1996年「スウィンガーズ」
1997年「ロスト・ワールド/
      ジュラシック・パーク」◆
     「ザ・ローカスト/あばかれた夏」
1998年「ムーンライト・ドライブ」◇
     「リターン・トゥ・パラダイス」◇
     「サイコ」◇
1999年「THE GELFIN」
     「クール・ドライ・プレイス」◇
2000年「ザ・セル」◇
2001年「ドメスティック・フィアー」
     「ズーランダー」▲

ANNE HECHE アン・ヘッシュ 
誕生日 1969/5/25 
出身 米オハイオ州オーロラ 
十代の頃から演劇の世界に入ったアン・ヘッシュは
ジョン・グッドマンと共演したTNTの
「KINGFISH:A STORYOF HUEY P.LONG」で注目され、
NBCテレビのソープオペラ「ANOTHER WORLD」で
エミー賞に輝いた。
映画での主な作品には「ミルク・マネー」(94)
「ハリウッド・トラブル」(94)「陪審員」(96)
「フェイク」(97)「ボルケーノ」(97)
「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」(97)
「6デイズ7ナイツ」(98)がある。
監督・脚本では「STRIPPING FOR JESUS」がある。
近作は「サイコ」(98)。
プライベートでは女優のエレン・デジュネレスとの
同性愛宣言をして、話題となったが、
2000年に破局。
2001年9月1日、カメラマンのコールマン・
ラフォーンと結婚した。 
色白で、中世の肖像画のような美貌を持つ俳優。
演技的には、役柄に合わせるタイプで、
あまり自分の個性をアピールする感じがなく、
映画の中での印象度としては弱い。
ただし、演技には幅があり、どのような役柄でも
そつなくこなす、器用な役者でもある。
出演作に同じような役が少ないことから見ても、
積極的に新しい役柄に挑戦していることが伺える。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「ハックフィンの冒険」
1994年「ミルク・マネー」
     「ハリウッド・トラブル」
1995年「THE WILD SIDE」「PIE IN THE SKY」
1996年「陪審員」◆「WALKING AND TALKING」
     「IF THESE WALLS COULD TALK」
1997年「フェイク」◆「ボルケーノ」◆
     「ラストサマー」◆
     「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆
1998年「6デイズ7ナイツ」◇
     「サイコ」◆
     「リターン・トゥ・パラダイス」
2002年「ジョンQ」 


その他の出演者:
William H. Macy ....  Milton Arbogast 
Robert Forster ....  Dr. Fred Simon 
Philip Baker Hall ....  Sheriff Al Chambers 
Anne Haney ....  Mrs. Eliza Chambers 
Chad Everett ....  Tom Cassidy 
Rance Howard ....  Mr. Lowery 
Rita Wilson ....  Caroline 
James Remar ....  Patrolman 
James LeGros ....  Charlie the Car Dealer 
Steven Clark Pachosa ....  Police Guard 
O.B. Babbs ....  Mechanic 

User Rating:  5.1/10 (4,458 votes)  
オトーサン、
「5点台はひどいな。」
あと1ポイントあげてもいいのじゃないでしょうか。


User comments
tony etchellsさん
Manchester, England
2002年11月26日
It's only a movie!

大勢のひとが、この映画は、全シーンが
すべてレプリカだと文句をいっている。
もし、オリジナルを本当に見ているなら、
あらゆる点で、ちがっているのに気づくだろう。
私は、オリジナルを何度も見ている。
DVDを買った。
せりふの一語一語を言えるくらいだ。
ハーマンの音楽を Danny Elfmanが編曲しており、
その波立つような曲に、私は完全に魅了された。
オープニングタイトルもすばらしい!
大スクリーン、カラー、ドルビーサウンドで
見聞きするのはスリリングである。
そう、まるでオリジナルそっくりに見えるが、
全くというわけではない。
役者はちがう。
みんなそれなりに個性を打ち出している。
同じようなせりふを言ってはいるが、
自分なりの抑揚をつけて、しゃべっている。
主演俳優のヴィンス・ボーガンへの批評:
なぜ、アンソニー・パーキンスのマネをするのか?
というのは解せない。
かれのほうがノーマルにみえるし、
人好きがするし、だからこそより致命的である。
私が、ジャネット・リーなら、
パーキンスを見ただけで、車に引き返すだろう。
同様に、マリオンを演じるアン・ヘッシュは、
ファンタステイックである。 
時代は、1998年だから、
リーの苦痛に満ちた自意識は通用しないだろう。
ヘッシュは、犯罪を犯したことを知っているが、
ただ、好きな男に盗んだカネを貢ぎたい一心で、
荷造りをし、羞恥心などひとかけらもないのだ。
私は、またリラを演じたジュリアン・ムーアの
演技を堪能した。
これまた Vera Milesの苦衷に満ちた人物造詣とは、
好対照だった。
ヴィーゴ・モーテンセンは、
人柄のよいニセ・カウボーイ風で、
これまたストイックなJohn Gavinとは異なっていた。
どこがオリジナルと似ているというのだ?
基本的には、同じ話だが、かなり楽しめる。
見るといい! 


オトーサン、
「やはり、オリジナルを先に見るべきだったなあ」


何がジェーンに起こったか?

オトーサン、
「これもヒッチコックの映画かなあ」
ちがいました。
別の監督の手になるものでした。
スリラー映画の古典でした。

原題:What Ever Happened to Baby Jane?(1962)
監督:Robert Aldrich
原作:Henry Farrell 
脚本:Lukas Heller 
Genre: Drama / Horror / Thriller 
Color: Black and White 
上映時間:134分
あらすじ:
ジェーンは、子役スター。
大きくなるにつれて、忘れ去られる。
代わりに、姉のブランシュが、
ハリウッド女優として有名になる。
不思議な自動車事故のあと、
ブランシュは、体が不自由になった。
部屋にこもったきりで、
ジェーンが介護せねばならぬ。 
だが、ジェーンはブランシュを憎んでいた...

出演者:
Bette Davis ....  Jane Hudson(ジェーン) 
Joan Crawford ....  Blanche Hudson(ブランシュ) 

オトーサン、
「ジェーンもすごいなあ。
車椅子の姉をいじめぬくあたり」
この2大女優のやりあいたるや、
想像を絶するすさまじいものでした。
「姉を生き埋めにするなんて」
2人の経歴をみましょう。

BETTE DAVIS ベティ・デイビス 
誕生日 1908/4/5-1989/10/6 
出身 米マサチューセッツ州ローウェル 
あらゆる役に挑み続けた演技派名女優。
ハリウッドのファースト・レディとも呼ばれた。
ニューヨークの小さな劇団から出発し、
31年に映画デビュー。
35年「青春の抗議」38年「黒蘭の女」で
アカデミー主演女優賞を受賞するが、
同賞のノミネートは「愛の勝利」「月光の女」など
8回もある。
37年「札つき女」で
ベネチア映画祭主演女優賞受賞。
50年「イヴの総て」で
カンヌ映画祭主演女優賞受賞。
生涯ジョーン・クロフォードをライバルとし、
汚れ役や難役に果敢に挑戦した。
89年、癌で死去。 
出演作
1931年「母性」「ウォタルウ橋」
1932年「母」「暁の耕地」「舗道の三人娘」
1933年「春なき二万年」「落下傘」
          「失踪者三万人」
1934年「流行の王様」「めりけん商売」
          「偽者紳士」「痴人の愛」
1935年「国境の町」「日かげの花」「特高警察」
     「青春の抗議」アカデミー主演女優賞
1936年「化石の森」
1937年「札つき女」「倒れるまで」「或る女」
          「恋愛合戦」
1938年「黒蘭の女」アカデミー主演女優賞
          「黄昏」
1939年「愛の勝利」
1940年「凡てこの世も天国も」「月光の女」
1941年「偉大なる嘘」「偽りの花園」
1942年「情熱の航路」
1943年「ラインの監視」「旧友」
1944年「ハリウッド玉手箱」
1945年「小麦は緑」
1946年「盗まれた青春」「愛憎の曲」
1948年「花嫁の季節」
1950年「イヴの総て」
1959年「大海戦史」
1961年「ポケット一杯の幸福」
1962年「何がジェーンに起こったか?」
1964年「禁じられた抱擁」
          「誰が私を殺したか?」
     「愛よいずこへ」
1965年「ふるえて眠れ」「妖婆の家」
1976年「家」
1978年「ナイル殺人事件」
1980年「呪われた森」
1987年「8月の鯨」


JOAN CRAWFORD ジョーン・クロフォード
誕生日 1904/3/23-1977/5/13 
出身 米テキサス州サンアントニオ 
出演作
1925年「夜の女」「腕自慢」「美人帝国」
     「古着屋クーガン」「三人の踊子」
1926年「踊る英雄」「初陣ハリー」「巴里」
1927年「荒原の勝利者」「知られぬ人」
     「密輸入者の恋」
1928年「ローズマリー」「シンガポール」
     「四つの壁」「踊る娘達」
1929年「若殿頑張る」「ハリウッド・レヴュー」
     「花嫁修業」
1930年「モンタナの月」「デパートの横顔」
1931年「暴露戦術」「暗黒街に踊る」
     「笑ふ罪人」「蜃気楼の女」
1932年「グランド・ホテル」「令嬢殺人事件」
     「雨」
1933年「今日限りの命」「ダンシング・レディ」
1934年「蛍の光」「私のダイナ」「結婚十分前」
1935年「男子牽制」「私の行状記」
1936年「豪華一代娘」「空駆ける恋」
1937年「真珠と未亡人」「花嫁は紅衣装」
1941年「女の顔」
1944年「ハリウッド玉手箱」
1945年「ミルドレッド・ピアース」
     「深夜の銃声」
1946年「ユーモレスク」
1947年「失われた心」「哀しみの恋」
1949年「美しさ故に」
1950年「悪党は泣かない」
1952年「突然の恐怖」
1954年「大砂塵」
1957年「光は愛とともに」
1959年「大都会の女たち」
1962年「何がジェーンに起こったか?」
1964年「血だらけの惨劇」
1967年「姿なき殺人」
     「0011ナポレオン・ソロ
      /ミニコプター作戦」
1969年「四次元への招待」
1970年「地底の原始人・キングゴリラ」

その他の出演者:
Victor Buono ....  Edwin Flagg 
Wesley Addy ....  Marty the Director 
Julie Allred ....  Young Jane Hudson 
Anne Barton ....  Cora Hudson 
Marjorie Bennett ....  Mrs. Dehlia Flagg 
Bert Freed ....  Producer Ben Golden 
Anna Lee (I) ....  Mrs. Bates 
Maidie Norman ....  Elvira Stitt 
Dave Willock ....  Ray Hudson 
William Aldrich   
Ernest Anderson (I)   
Russ Conway (I) ....  Police Officer At the End 
Maxine Cooper   


User Rating:  7.7/10 (2,226 votes)  

オトーサン、
「結構、高いスコアだなあ」

User Comments:
DJ Infernoさん
2002年5月22日
2人の名女優が競演!

ヒッチコックの「サイコ (1960) 」は、
現代ホラー映画のルーツであるとすれば、
ロバート・アルドリッチの傑作は、
すべてのサイコ・スリラーの祖母である。
絶妙のサスペンスと暗く恐ろしい雰囲気がある。
それ以上かもしれない。 
この映画は、すばらしいフィルム・ノワールであり、
また、暗いコメデイであり、姉妹のドラマである。
主演女優は、すばらしい。
ジョン・クロフォードは、体が不自由になって
絶望的になったブラシュ・ハドソンを好演する。
ベティ・デイビスの演技は、圧倒的で、
映画全体を支配する! 
女性の変質狂の原型ともいうべきものである! 
レベッカ・デ・モーネイや
ジェニファー・ジェイソン・レイが
いかに素晴らしかろうとも、
ベティ・デイビスには敵わない! 
勿論、いいサイコ・スリーラーである。
たとえ、結末が気持ち悪かろうと... 
そう、これは、もうひとつの映画の至宝である! 


オトーサン、
「どこかで、この2人の喧嘩話を読んだなあ」
川本さんの本*をみつけて、
ジョーン・クロフォードの伝記を読みました。
二人とも、ひと一倍プライドが高く、
負けん気なので、ついに撮影中に大喧嘩し、
以後、口も利かなくなったそうです。
「まるで、レスリングのレフェリーだった」
と監督が述懐するほどでした。
撮影が終わっても、つばせりあいが続きました。
というのも、ベティ・デイビスだけが、
アカデミー賞にノミネートされて、
ジョーン・クロフォードは怒り心頭。
「奇跡の人」のアンクロフトが舞台で
授賞式に出られないのを知って、
受賞の代理人をやり、ベティの鼻をあかしました。
ベテイの怒ったこと。
「2大老醜スターの共演!」で、話題になったため、
マスコミ取材が殺到しました。
ふたりは、相手の悪口をいい放題。
生涯のライバルというか、まったくの敵でした。

*川本三郎「ハリウッド大通り」平凡社 1991


ファミリー・プロット

オトーサン、
「これ、ヒッチコックの最後の映画か。
どうしようかなあ、見るのは後にしようかな?」
大分、迷いました。

原題:Family Plot (1976) 
監督:Alfred Hitchcock
原作:Victor Canning 
脚本:Ernest Lehman 
Genre: Comedy / Thriller
上映時間:122分
あらすじ:
霊媒師ブランシュと
そのボーイフレンドのタクシー運転手は、
インチキ占いで生計を立てている。
老婦人レインバードに雇われ、
行方不明の甥っ子を探すことになる。
何年も前のことで、スキャンダルで
家名が汚されることを恐れて捨てたのだ。
一方、サンフランシスコでは、
まことに抜け目ないカップルが、
一連の誘拐事件を引き起こしていた。
二組のカップルの道が交錯し、混乱が起こる。 
ヒッチコック、最後の映画である。


出演者:
Bruce Dern ....  George Lumley (ジョージ)
Barbara Harris ....  Blanche Tyler(ブランチ) 
William Devane ....  Arthur Adamson (アーサー)
Karen Black ....  Fran (フラン)

オトーサン、
「俳優がどうもなあ」
あとで、製作秘話をみると、
アル・パチーノを起用しようという案があったのに、
低予算で抑えたかったヒッチの反対で、
陽の目を見なかったそうです。

その他の出演者:
Cathleen Nesbitt ....  Julia Rainbird 
Ed Lauter ....  Joe Maloney 
Katherine Helmond ....  Mrs. Maloney 
Warren J. Kemmerling ....  Grandison 
Edith Atwater ....  Mrs. Clay 
William Prince ....  Bishop 
Nicholas Colasanto (I) ....  Constantine 
Marge Redmond ....  Vera Hannagan 
John Lehne ....  Andy Bush 
Charles Tyner ....  Wheeler 
Alexander Lockwood ....  Parson 


User Rating:  6.6/10 (1,181 votes)  
オトーサン、
「ヒッチにしては、低いスコアだな」


User Comments:
TexMetal4JCさん
Conn.
2002年1月11日
偉大なキャリアのよき最後

これはヒッチコックの最終作で、いい映画である。
面白いし、興味深い。
演技もいいし、監督も手堅い。
勿論、映画によくマッチした
かなり穏やかな筋運びも見られる。
この映画の問題は、
それがよい作品ではないということではなく、
偉大な作品ではなかったというところにある。
というのも、ヒッチコックの手になる映画に、 
観客は、最低限、"GREAT"を期待するからだ。
ヒッチコックが、成功を収めた理由は、
いい取り巻きに囲まれたいたからではない。
そんなことを言いふらす奴の気が知れない。
成功の理由は、観客を操り、映画に引き込む
名人だったからである。
たしかにハーマンの曲が役立ったかもしれない。
しかし、ハーマンがすべての作品を手伝ったという
わけでもない。
例えば、「レベッカ」は、彼なしで、
アカデミー最優秀作品賞を取った。
ヒッチコックお気に入りの撮影監督だって
そうだ。
"The Lodger",「知りすぎていた男」、
「バルカン超特急」、「39夜」は、
傑作といわれているが、すべて英国でつくられた。 
ヒッチコックは、英国で最高の監督といわれた。
「マーニー」が製作される頃になると、
ヒッチコックは、スターと対立するようになり、
ティッピ・ヘドレンとの確執で
もう映画製作への情熱が消えてしまい、
その後の映画は、ヒッチコックらしさが消え、
その代わりに、天才の片鱗がある特定のシーンに
だけ見られるようになった。
「引き裂かれたカーテン」での殺人、
「トパーズ」での紫色のドレス、
「フレンジー」の階段。
一方、「サイコ」、「めまい」、「裏窓」、 
「見知らぬ乗客」「汚名」「レベッカ」... 
などは、映画全体が輝いている。
この映画では、ヒッチコックの天才のかけらも
感じられない。
ヒッチコックらしい歴史に残るシーンもない、
ただのいい映画になってしまった。
栄光に輝いたキャリアの悲しい結末である。
天才の映画を「よい」としか言えないのは、悲しい。
10点満点で5点。


オトーサン、
「この映画、けっこう面白いんだけどなぁ」
クルマのブレーキが利かなくなって、
急な坂道のカーブを猛スピードで下っていくシーン
これが、見せ場なのでしょうが、
いまでは、こんな特撮シーンはありふれているので、
色あせてみえます。
「ヒッチも時代の変化には勝てなかったか」


フレイルティ/妄執

オトーサン、
「知らなかったなあ、この映画」
週刊文春の映画のコラムで、
おすぎさんもほめていたので、見にいきました。
場所は、銀座・三原橋のシネパトス。
200席の小さな場末の映画館です。
地下鉄が通過すると、轟音が響いてくるのです。

原題:Frailty (2001) 
監督:Bill Paxton
脚本:Brent Hanley 
Genre: Horror / Thriller 
Rated R for violence and some language.
上映時間:100分
あらすじ:
フェントン・ミークスは、FBIに自首する。
弟のアダムが、自ら「神の手」と呼ぶ
連続殺人犯かも知れないというのだ。
映画は、ミークス兄弟が父親と一緒に過ごした
子供の頃を回想する。
父親は、自分は人間の身体をした悪魔を破滅させる
使命を神から授けられていると信じている。
兄のフェントンは、父親を悪人と思い、 
弟のアダムは、英雄と思っている。

出演者:
Bill Paxton ....  Dad Meiks (父親:ビル)
Levi Kreis ....  Fenton Meiks (兄:フェントン)
Matthew McConaughey .... Adam Meiks(弟:アダム)
Powers Boothe....Agent Wesley Doyle(ドイル刑事)

オトーサン、
「父親役のビルうまいなあ」
子供たちもなかなかのものです。

BILL PAXTON ビル・パクストン 
誕生日 1955/5/11 
出身 米テキサス州フォートワース 
米テキサス州フォートワース生まれ。
幼い頃から熱狂的な映画マニアで、
十代の頃にはスーパー8ミリで映画を作っていた。
1973年、ハワード・ホークス監督宛の父ジョンの
紹介状を持ち、ハリウッドに出る。
1974年、ロジャー・コーマンのニューワールド
映画製作の「クレイジーママ」の装置係として
映画界に入り、長く下積みを経験。
ニューヨークに勉強に出て、78年にロスに戻ると、
端役で映画に出演するようになった。
 一時、鬱病を患い、フランスの外人部隊に志願する
など映画界から遠ざかったが、
この経験を1991年の「運命の引き金」の保安官役で
生かし、L.A.批評家協会賞の新人賞を獲得。
「アポロ13」ではアカデミー賞候補に挙がった。 
 ビル・パクストンはとにかく下積み生活の長い
大器晩成型の俳優。
映画によって様々な顔を見せ、
これがビル・パクストンという個性はないが、
アクション、コメディ、サスペンスと
ジャンルを問わず、
それなりの演技が出来る演技幅の広い俳優で、
メジャー映画の脇役としてはお馴染みの顔。
ただし出演役と役者の顔が結びつかないことが多い。
演技力はあるのに、個性のアピールが弱いため、
主演の時は脇役の時に比べると、
なぜか存在感の薄い主人公になってしまうのが残念。
印象度としては「トゥルーライズ」での弱虫で
失禁してしまう詐欺師役、
「タイタニック」のトレジャー・ハンター役、
「アポロ13」の宇宙飛行士がある。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「クレージー・ママ」(V)
1983年「モーチュアリー」
          「影の私刑(リンチ)」
1984年「インパルス」
          「ストリート・オブ・ファイアー」
     「ターミネーター」
1985年「ときめきサイエンス」
1986年「エイリアン2」
1987年「ニア・ダーク/月夜の出来事」
     「アーメン・ホラー・ショー/
            霊感商法をぶっとばせ」
1989年「風の惑星/スリップストリーム」
     「パトリック・スウェイジ/
            復讐はわが胸に」
1990年「プレデター2」「ネイビー・シールズ」
1991年「ワンダー・アーム・ストーリー」
1992年「トレスパス」「運命の引き金」
          「バーグラント」
1993年「モノリス」
          「インディアン・サマー」(V)
     「ボクシング・ヘレナ」
          「トゥームストーン」
1994年「トゥルーライズ」◆
          「フューチャー・ショック」
1995年「アポロ13」
          「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」
1996年「夕べの星」「ツイスター」◇
1997年「タイタニック」◆「Uターン」
          「フェイク・ディール/偽札」◇
1998年「シンプル・プラン」◇
          「マイティ・ジョー」◇
          「U.S.プラトーン」◇
2000年「U−571」◆ 
          「バーティカル・リミット」◇
2001年「フレイルティー−妄執−」◇


その他の出演者:
Matthew O'Leary .... Young Fenton 
Jeremy Sumpter ....  Young Adam 
Luke Askew ....  Sheriff Smalls 
Derk Cheetwood ....  Agent Griffin Hull 
Missy Crider .... Becky Meiks (as Melissa Crider)
Alan Davidson ....  Brad White 
Cynthia Ettinger ....  Cynthia Harbridge 
Vincent Chase (I) ....  Edward March 
Gwen McGee ....  Operator 
Edmond Scott Ratliff ....  The Angel 
Rebecca Tilney ....  Teacher 


User Rating:  7.5/10 (3,666 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ。かなり大勢見ているし」


User Comments:
zetesさん
Beloit, WI
2002年4月26日
すごい物語と演技、 
血も凍るショットがほしい。

この映画は、すばらしい画期的な脚本であり、
2002年終わりのアカデミー賞の時期が
やってきたら、ノミネートされるかも知れない。
ビル・パクストンも、マシュー・マコノヒーも、
すばらしい。 
とくに、監督もやっているパクストンがいい。
最高の演技をしている。
かれの傑作は、「シンプル・プラン」だが、
これは、それに匹敵する。
これまで、マコノヒーを買っていなかったが、
この映画では、彼もなかなかよい。
若い頃のフェントンを演じた
マシュー・オリアリーも、素晴らしい。 
実にリアルな登場人物を創造している。
幼いアダムを演じたジェレミー・サンプターも、
実によい。
この映画について、注文があるとすれば。
ヒットするホラー映画やスリラー映画にするには、
もっと恐怖があってもよいということだ。
このままでは、興味深い連続殺人犯のドラマで、
最後にひとひねりしただけの映画で終わってしまう。
2ケ所、ドキッとしたところがあったが、
震えあがることはなかった。
リアルなサスペンスはなかったものの、
この映画は、独創的な脚本なので、
一見の価値がある。 
10点満点で、7点。


オトーサン、
ホラー映画嫌いは、ご存知の通り。
「あまり怖くなかった。少し震えたけど」
「変なこというなあ。奮えたなら怖かったんだろう」
「いえいえ」
実は、この映画館、地下鉄のそば。
ゴーっと通過して、イスが震えるのです。
さて、冗談はともかく、
オトーサン、途中から、
「この映画、ホラー映画じゃない」と確信しました。
これは、「父と子が向きあうこと」の大事さを
ちがう形で訴えた映画なのです。
それも、対話や説教なんかでなく、
「命=体」を張って向きあうことの大事さ。
日本の多くの父親たちは、
仕事にかまけて、子育てから逃げて、
その結果、戦後、ロクでもない子供が
大勢出現しました。
周囲の大人子供のいかがわしさはどうでしょう。
この映画の父親=殺人鬼は、ずっとまともに
子供に向き合っています。
この映画の怖さの正体は、
子育てから逃げ回っている
自分自身の姿に気づかされる怖さなのです。

低予算のため、プログラムはありませんでした。
もっとお知りになりたいかたは、
http://www.uipjapan.comへ


引き裂かれたカーテン

オトーサン、
「へえ、ヒッチコック映画に、
ジュリー・アンドリュースが出演?
しかも、ポール・ニューマンとコンビ?
そんな組み合わせって、あるの?」

原題:Torn Curtain (1966)
監督:Alfred Hitchcock
脚本:Brian Moore (III) 
Genre: Thriller 
Language: English / German / Swedish / Norwegian 
上映時間:128分
あらすじ:
アメリカのロケット科学者
マイケル・アームストロングと
かれの秘書で婚約者のサラ・シャーマンは、
ノルウエーの学会に出席する。
マイケルの行動がおかしいので、 
サラは、かれを追って東ベルリンまでいく。
かれは、明らかに敵に加担しようとしていた。

出演者:
Paul Newman ....  Professor Michael Armstrong 
         (マイケル)
Julie Andrews ....  Sarah Sherman (サラ)
Wolfgang Kieling ....  Hermann Gromek
          (グロメック)

オトーサン、
「ニューマンも、ジュリーも?マークだなあ」
昔から、ジュリー・アンドリュースって、
大根役者ではないかという疑問をもっていました。
「サウンド・オブミュージック」のマリア役には、
感動して、「何って素敵だ。歌がうまいんだ」
その後、いい演技にお目にかかれないのです。


JULIE ANDREWS ジュリー・アンドリュース 
誕生日 1935/10/1 
出身 英サリー州ウォルトンオンテームズ 
「メリー・ポピンズ」でアカデミー主演女優賞受賞。
「サウンド・オブミュージック」のマリア役など。
活躍度 ▲→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1964年「卑怯者の勲章」
     「メリー・ポピンズ」
1965年「サウンド・オブ・ミュージック」
1966年「ハワイ」「引き裂かれたカーテン」
1967年「モダン・ミリー」
1968年「スター!」
1970年「暁の出撃」
1974年「夕映え」
1979年「テン」
1981年「S.O.B.」
1982年「ビクター・ビクトリア」
1983年「グッバイ、デイビッド」
1986年「デュエット・フォー・ワン」
1992年「アフタヌーンティーはベットで」
2001年「プリティ・プリンセス」

PAUL NEWMAN ポール・ニューマン 
誕生日 1925/1/26 
出身 米オハイオ州クリーブランド 
大きな運動具店の息子として生まれたが、
家業は継がず、ケニヨン・カレッジから
イェール大学に進学。
52年にアクターズ・スタジオに入学。
54年「銀の盃」で映画デビューを飾るが、
第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、
映画界を去るが、56年「傷だらけの栄光」で復帰。
「熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」
「暴力脱獄」でアカデミー賞にノミネートされ、
「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
初監督は68年「レーチェル・レーサー」
妻はジョアン・ウッドワード。
長男を麻薬中毒でなくし、
麻薬撲滅運動にも参加した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1954年「銀の盃」
1956年「傷だらけの栄光」
1957年「追憶」
1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」
          「熱いトタン屋根の猫」
1959年「都会のジャングル」
1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」
1961年「パリの旅愁」「ハスラー」
1962年「渇いた太陽」「青年」
1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」
1964年「暴行」「何という行き方!」
1965年「レディL」
1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」
1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」
1968年「脱走大作戦」
1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」
1971年「わが緑の大地」
     「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」
1972年「ロイ・ビーン」
1973年「スティング」「マッキントッシュの男」
     「タワーリング・インフェルノ」
1975年「新・動く標的」
1976年「ピック・アメリカン」
          「サイレント・ムービー」
1977年「スラップ・ショット」
1979年「クインテット」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アパッチ砦ブロンクス」
          「スクープ・悪意の不在」
1982年「評決」
1984年「ハリー&サン」
1986年「ハスラー2」
1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」
1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」
     「マジック・アワー」
1998年「トワイライト」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
2000年「ゲット・ア・チャンス」◇
2002年「ロードトゥパーディション」 


その他の出演者:
Hansjorg Felmy ....  Heinrich Gerhard
Tamara Toumanova ....  Ballerina 
Lila Kedrova ....  Countess Kuchinska 
Ludwig Donath ....  Professor Gustav Lindt 
Gunter Strack ....  Professor Karl Manfred 
David Opatoshu ....  Mr. Jakobi 
Gisela Fischer ....  Dr. Koska 
Mort Mills ....  Farmer 
Carolyn Conwell ....  Farmer's Wife 
Arthur Gould-Porter ....  Freddy 
Gloria Gorvin ....  Fraulein 


User Rating:  6.3/10 (1,299 votes)  
オトーサン、
「ヒッチにしては、低いスコアだなあ」


User Comments:
bearbryant84さん
Canada
2001年12月16日
演技の失敗

この平均以下の映画について、
ヒッチコックを責めるのは、難しい。
ポール・ニューマンとジュリー・アンドリュースが、 
もっとリアルで人好きのする演技をしたならば、
もっと面白いものになっただろう。
観客は、ジュリーを好きになれない。
あまりに悩みすぎ、陰気で、プリミティブである。
ポール・ニューマンは、 
抑圧された裏切り者にしては、軽薄な表情だった。
石のような人間像では、本物らしく見えない。
ところで、投稿者が次のように言っていたが、
それは間違いだ。
ヒッチが、アンドリュースに
出演を懇願したという事実はない。
当時、彼女が有名になっていたので使うように、
パラマウント映画の上層部から指示されただけだ。
ヒッチは、たいていの役者とうまくやっていたが、
ジュリーだって、その例外ではなかった。
しかし、彼女は、その役にはふさわしくなかったし、
うまく演じたわけでもなかった。
ヒッチコックのすばらしさは、
カメラが迫っていくシーンによく出ている。
そうしたシーンでは、演技なんかどうでもよくなる。
グロメックの殺害シーンが、いい例である。
グロメックが、美術館の中でニューマンを追う。
そのとき、聞こえるのは、かれの足音だけである。
スゴイ!、 
バスのシーンは、ハーマンの音楽があったら
もっとよくなっただろうし、
リア・スクリーン投影法があったら、
もっとリアルになっただろう。 


オトーサン、
「スリル満点だなあ。
引き裂かれたカーテンて、こういう意味だったんだ」
冷戦時にソ連・東欧と西側諸国は、
鉄のカーテンで隔てられていたのです。
この映画では、東ドイツに亡命したと見せかけて
核爆弾の秘密を盗むスパイが描かれています。
東ベルリンでの悲惨な暮らしや、
自由を求める組織に属する人々の活躍ぶりも
鮮やかに描かれていました。
スパイの味わう数々の恐怖が、
つまり、複数形ではスパイス?なのでしょうが、
激辛で迫ってきた映画です。
現実の重みというスパイスが効きすぎて、
ヒッチお得意のスリラーの味が消えてしまいました。


モンテ・クリスト伯

オトーサン、
「へえ、厳窟王か。なつかしいなあ」
子供の頃、アレクサンドル・デュマの原作を
夢中になって読みました。
「信念、岩をも穿つ。よーし、ボクもいつかは...」
この映画で、今年見た映画は365本になりました。
年初の誓いが、実現!
これもエドモン・ダンテスのご利益でしょう。


原題:Count of Monte Cristo, The (2002) 監督:Kevin Reynolds (I) 原作:Alexandre Dumas pere 脚本:Jay Wolpert Genre: Action / Drama / Adventure / Thriller Rated PG-13 for adventure violence/swordplay and some sensuality. Country: USA / UK 上映時間:131分 あらすじ: この映画は、アレクサンドル・デュマ原作の 同名映画のリメイクである。 ダンテス役は、ジム・カヴィーゼルで、 不正に告発された船員を演じている。 ダンテスの恋人に目がくらんで、 親友を裏切った貴族モンテーゴを ガイ・ピアースが演じている。 恋人のメルセデス役は、 新人女優ダグマーラ・ドミンスクである。 ダンテスは、イフ城に13年間幽閉される。 そこで、自分を裏切ったものへの復讐計画を練る。 助けてくれたのは、 名優リチャード・ハリス扮するファリア神父。 かれも、また無実の罪で投獄されていたのだ。 ダンテスは、島を脱出し、 やがて、大金持ちのモンテ・クリスト伯となって 復讐に着手する。 出演者: Jim Caviezel .... Edmond Dantes(エドモン・ダンテス) Guy Pearce ....Fernand Mondego, Count of Morcerf        (フェルナン・モンテーゴ) Dagmara Dominczyk .... Mercedes Iguanada(メルセデス) Richard Harris .... Abbe Faria(ファリア神父) オトーサン、 「役者がそろった映画って、いいなあ」 ダンテス役のジム・カヴィーゼルも光っているし、 親友で裏切り者の貴族モノテーゴを演じた ガイ・ピアースも熱演でした。 「メルセデスもいいなあ」 別にベンツ車が出てくるのではなく、 運命に翻弄される女の名前がメルセデスなのですが、 ダグマーラは、きれいな女優さんでした。 演技のほうも、まあまあ。 そして、ハリポタの校長役のリチャード・ハリスが、 ここでは神父役をやっています。 「これがまた、やっぱり、うまいんだなあ」 JIM CAVIEZEL ジム・カヴィーゼル 誕生日 1968/9/26 出身 米ワシントン州マウントヴァーノン 厳格なカソリック信奉家族の中で育つ。 コミュニティ・カレッジでバスケットで活躍し、 スポーツ選手としてワシントン大学へ行くことを 目指していたが、怪我のため断念。 以後、役者を目指す。 91年「マイ・プライベート・アイダホ」で 映画デビューだが、 役を得るためにアメリカに来たイタリア移民と偽り 空港のチケット・カウンターの職員の役を得た。 その後、ジュリアード学院の演劇科に入学するが、 「ワイアット・アープ」でワイアットの弟役を 得たこともあり、ハリウッドへ移住。 98年「シン・レッド・ライン」の 主役ウィット役あたりから注目され、 「オーロラの彼方へ」の主役にも繋がった。 暴力性を内に秘める寡黙な男を演じさせる上手い。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1991年「マイ・プライベート・アイダホ」 1994年「ワイアット・アープ」 1996年「ザ・ロック」 1997年「G.I.ジェーン」 1998年「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「楽園をください」◆ 2000年「オーロラの彼方へ」◇ 「ペイ・フォワード 可能の王国」◆ 2001年「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇ 「モンテ・クリスト伯」◇ GUY PEARCE ガイ・ピアース 誕生日 1967/10/7 出身 英 活躍度 ○↑ パイロットだった父の仕事の関係で 3歳の時にオーストラリアに移り、 メルボルン近郊の街で育つ。 ティーン時代にはボディ・ビル大会で ジュニア・ミスターに選ばれる。 高校卒業と同時にテレビ・シリーズ「NEIGHBOURS」に 4年に渡り主演を務めオーストラリアでアイドルに。 映画は89年「HUNTING」でデビュー。 97年「L.A.コンフィデンシャル」の 刑事エド役で注目される。 「ラビナス」でもジョン・ボイド大尉役で 主役を演じている。 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「プリシラ」 1996年「月に願いを」 1998年「L.A.コンフィデンシャル」◇ 1999年「ラビナス」◇ 2000年「英雄の条件」◆「メメント」◇ 2001年「記憶のはばたき」◇ 2002年「タイムマシン」◇ 「モンテ・クリスト伯」◇ その他の出演者: James Frain .... Villefort Michael Wincott .... Dorleac Luis Guzman .... Jacopo Helen McCrory .... Valentina Villefort Freddie Jones .... Col. Villefort Christopher Adamson (I) .... Maurice JB Blanc .... Luigi Guy Carleton .... Mansion Owner Barry Cassin .... Old Dantes Henry Cavill .... Albert Mondego Briana Corrigan .... Casino Prostitute User Rating: 7.5/10 (5,786 votes) オトーサン、 「もっと高くていいんじゃないの?」 User Comments: ivmeerさん Shanghai, China 2002年10月21日 原作とはちがう、どうだっていいじゃないか? 私が、この映画を見たのは、 主演俳優が好きだったからである。 見にいって、満足し、何度も見た。 ジム・カヴィーゼルがいい。 ガイ・ピアースは、悪いやつだ。 ダグマーラ・ドミンスクには、 はじめてお目にかかったが、すばらしかった。 剣戟シーンは、よくできていたし、 映画音楽は、なんかパッとしなかったが、 全体として、いい気晴らしになったし、 じつに実りある映画だった。 原作を読んだフアンへの警告: 映画は、原作とは大違いである。 デュマの原作に忠実な方は、がっかりするかも。 つまり、映画は映画なりにいい点があって楽しい。 当然、ちがってしかるべきなのだ。 私は、映画を見たあと、原作を読んだ。 それぞれよかった。 オトーサン、 「古い映画だなあ、30年前の映画みたいだ。 でも、こういう映画って、貴重だよなあ」 デュマの生誕200年記念の冒険活劇だけあって お金もかかっています。 オトーサンが、気にいったのは、 イフ城が断崖絶壁の島にそびえているシーン。 地中海のぬけるような青と断崖の白との コントラストに目をうばわれました。 「フランスで大ヒットしたのも、分かるなあ」 日本では、日比谷スカラ座だけの単館上映でしたが、 2週間の続映が決まったそうです。


ハリーの災難

オトーサン、
「面白そうなタイトルだ」
災難という言葉には、軽い意味合いがあります。
自爆テロとか、拉致といった深刻さはないようです。

題名:Trouble with Harry, The (1955)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Jack Trevor Story 
脚本:John Michael Hayes 
Genre: Mystery / Comedy  
上映時間:99分
あらすじ:
静かなニューイングランドの小さな町で災難が起きる。
ハリーの死体が森の中で発見されたのだ。
問題は、町の誰もが、その死に関係していると
思い込んだことだった。

出演者:  
Edmund Gwenn ....  Captain Albert Wiles 
         (ワイル船長)   
John Forsythe ....  Sam Marlowe(マーロウ)
Shirley MacLaine ....  Jennifer Rogers 
           (ジェニファー)

オトーサン、
「へえ、このジェニファーを演じた女性、
若きシャーリー・マクレーンだったんだ」
ハリーが死んだのに、妻だというのに、
「へえ」と言って、
現場を、あのお澄まし顔で立ち去るのです。
「それから、ワイル船長を演じた老俳優さん、
いい味出しているなあ」
このお二人の経歴を見ましょう。

SHIRLEY MACLAINE シャーリー・マクレーン 
誕生日 1934/4/24 WOMAN 
出身 米バージニア州リッチモンド 
弟は俳優ウォーレン・ベイティ。
55年「ハリーの災難」で映画デビュー。
83年「愛と追憶の日々」で
アカデミー主演女優賞受賞。
99年「ぼくが天使になった日」では初監督を務めた。
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」
1956年「80日間世界一周」
1958年「縄張り」「THE MATCHMAKER」
          「HOT SPELL」
1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」
          「果てしなき夢」
1960年「オーシャンと11人の仲間」「カンカン」
          「アパートの鍵貸します」
1961年「凡ては夜に始まる」「TWO LOVES」
1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」
          「すれ違いの街角」
1963年「あなただけ今晩は」
1964年「何という行き方!」
          「黄色いロールス・ロイス」
1965年「JOHN GOLDFARB PLEASE COME HOME」
1966年「泥棒貴族」
1967年「女と女と女たち」
1968年「THE BLISS OF MRS.BLOSSOM」
1969年「スイート・チャリティ」
1970年「真昼の決闘」
1971年「DESPERATE CHARACTERS」
1972年「THE POSSESSION OF JOEL DELANEY」
1973年「THE YEAR OG THE WOMAN」
1975年「THE OTHER HALF OF THE SKY」
1977年「愛と喝采の日々」
1979年「チャンス」
1980年「ラヴィング・カップル」
          「LOVEシーズン」
1983年「愛と追憶の日々」アカデミー主演女優賞
     「キャノン・ボール2」
1987年「アウト・オン・ア・リム/自分探しの旅」
1988年「マダム・スザーツカ」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」
          「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」▲
1992年「迷子の大人たち」
1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
1994年「不機嫌な赤いバラ」
1995年「セルロイド・クローゼット」
1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」
1997年「スマイル・ライク・ユアーズ」
1999年「ぼくが天使になった日」
2000年「ヴァージン・ブレイド」
     「シャーリー・マクレーン/銀幕に輝いて」

EDMUND GWENN エドムンド・グウェン 
誕生日 1875/9/26-1959/9/6 
出身 英ウェールズ 
47年「三十四丁目の奇蹟」で
アカデミー助演男優賞受賞、
50年「MISTER 880」で同助演男優賞ノミネート。 
出演作
1931年「スキン・ゲーム」
1933年「十三日の金曜日」「空襲と毒瓦斯」
          「着かない港」
1935年「男装」
1936年「風雲児アドヴァース」「歩く死骸」
1938年「響け凱歌」
1941年「美しき生涯」
1943年「提督の館」「家路」
1944年「霧の中の戦慄」「王国の鍵」
1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」
          「大地は怒る」「三十四丁目の奇蹟」
     「荒原の夕焼」
1948年「故郷の丘」
1950年「特ダネ女史」
1951年「北京超特急」
1954年「放射能X」「皇太子の初恋」
1955年「ハリーの災難」


その他の出演者:
Mildred Natwick ....  Miss Ivy Gravely
Mildred Dunnock ....  Mrs. Wiggs 
Jerry Mathers ....  Arnie Rogers 
Royal Dano ....  Deputy Sheriff Calvin Wiggs 
Parker Fennelly ....  Millionaire 
Barry Macollum ....  Tramp 
Dwight Marfield ....  Dr. Greenbow 


User Rating:  7.3/10 (1,956 votes)  
オトーサン、
「うん、結構いいスコアだな」

User Comments:
Snow Leopardさん
Hilliard, Ohio
2001年7月17日
ヒッチコックの風変わりな娯楽映画 

この映画は、一風変わっているので、
ヒッチコックの熱狂的なフアンには、
物足りないかもしれない。 
しかし、ヒッチコックの英国の微妙なユーモアを
楽しんだらよいのだ。
ほかにブラック・コメディもあるが、
この映画は、かなり面白いし、
数々の仕掛けがある。
ハリーが現れるのは、冒頭、死体としてだけである。
それもきれいなニューイングランドの町外れで。 
何人もの住民が、ハリーの死に責任があると思う。
そう、そこに住んでいるというだけで。
ハリーは、かれらの人生に忘れがたい思い出を
残していたのだ。 
大笑いは期待できないが、
しゃれた機知がちりばめられている。 
状況がひとびとにもたらす
自分自身や他者への様々な観点である。
出演者は、かなりいいし、景色は美しく、
ヒッコック映画の最上の部類である。
フアンが大好きなアクションもサスペンスもないが、
ヒッチコックのユーモアのセンスを楽しめるだろう。
たとえば、彼がよくテレビのショウ番組で披露する
猟奇趣味的な批評である。
まあ、見てください。


オトーサン、
「こりゃあ、変わってる!まるで、舞台劇」
丘の上の原っぱが、舞台。
そこにハリーの死体が横たわっていて、
次々と目撃者が現れ、悲喜劇を繰り広げるのです。
死体を埋めたり、掘ったり、いそがしいこと。
「人の死を何と思っているのだ」
そう言って怒るひともいるかも知れませんが、
そう言うひとは、ヒッチの世界とは無縁の輩です。
クールでなければ、ユーモアは生まれません。


逃走迷路

オトーサン、
「サボタージュ、なつかしい言葉だなあ」
左翼の政治用語でしたが、学生の頃、これを略して、
しょっちゅう、授業を"サボ"っていました。
最近の若いひとは、サボることは知っていても、
語源の方は、知らないのではないでしょうか。

原題:Saboteur (1942)     
監督:Alfred Hitchcock
脚本:Peter Viertel & Joan Harrison ほか
Genre: Thriller  
Color: Black and White 
上映時間:108分
あらすじ:
航空機工場がサボタージュで破壊され、
工場労働者のバリー・ケーンは、
犯罪行為をしたと間違って非難される。 
名誉挽回のため、犯人を捜す。
真犯人は、不思議な人物 Mr. Fryだと思い、
西部の砂漠からニューヨークまで追いかける。
自由の女神のてっぺんで、ふたりは対決する。

出演者: 
Robert Cummings ....  Barry Kane(バリー)
Priscilla Lane ....  Patricia Martin(パトリシア)
Norman Lloyd ....  Frank Fry (フライ)

その他の出演者:
Otto Kruger ....  Charles Tobin 
Alan Baxter (I) ....  Mr. Freeman 
Clem Bevans ....  Neilson 
Alma Kruger ....  Henrietta Sutton 
Vaughan Glaser ....  Phillip Martin 
Dorothy Peterson ....  Mrs. Mason 
Ian Wolfe ....  Robert the Butler 
Murray Alper ....  Mac, Truck Driver 
Kathryn Adams (II)....Mrs. Brown, Young Mother 
Pedro de Cordoba ....  Bones 
Billy Curtis (I) ....  'Major,' the Midget 
Marie LeDeaux ....  Tatania, the Fat Woman 

User Rating:  7.3/10 (953 votes)  
オトーサン、
「これもまた高いなあ」

User Comments
djfosterさん
Philadelphia
2001年9月2日
ヒッチコックの過小評価された
珠玉の作品。

"Lifeboat" や"Foreign Correspondent"と同様に、
この映画は、戦争を賛美し、
説教臭く、あちこちで国旗がはためいているものの、
その真髄は、純粋なヒッチコックものである。 
大好きな悪人のテーマに復帰した 
ヒッチコックにとって、
生粋のアメリカ人、カミングは理想的な俳優だった。
多くの観客は、カミングの白人臭さを
映画の失敗とかんちがいしている。
事実、ヒッチコックは、
主役の底抜けな明るさを利用して、
隣のおにいちゃんが
悪人にされてしまうことがあると言い、
カニングの魅力で、同情を引こうとした。 
ヒッチの道具の使い方はさすがだ。
自由の女神でてっぺんでのクライマックス、
ラジオシテイ・ホールでの撃ち合い、
サーカスのクルマの列の停車のシーンなど、
ただお見事!というしかない。


オトーサン、
「うーん、いまいちだなあ。
すばらしいシーン満載なのですが、
悪が滅びるというのは、当たり前すぎて、
ヒッチらしくありません。
もうひとひねりしなくては。
でも、ラストシーンの自由の女神は堪能しました。
「ああ、あそこに上ったなあ」
でも、この映画の格闘シーンが展開される
松明をもった手にある展望台までは行けませんでした。
「いい眺めだった。
対岸のワールドセンタービルが見えたりして...」
でも、この映画では、見えませんでした。
「なぜ?」
この映画が撮影された頃、
つまり、第2次世界大戦がはじまった
1941年には、まだ建造されていなかったのです。


疑惑の影

オトーサン、
「白黒か。すると、ヒッチコックの初期の作品。
疑惑の影、タイトルもいいな。楽しみだなあ」
ゲオの棚には、12本のヒッチコック映画が
並んでいました。
「もう6本見た。ここまでくると全作品を見たいなあ」

原題:Shadow of a Doubt (1943)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Gordon McDonell 
脚本:Thornton Wilder ほか
Genre: Film-Noir / Thriller  
Color: Black and White 
上映時間:108分
あらすじ:
ニュートン一家は、
北カリフォルニア州サンタ・ローザの町で
静かに暮らしていた。 
長女のチャーリーは、
こんな退屈な暮らしはイヤだわと思って、 
チャーリーおじさんと連絡を取って、
家に滞在してもらおうとする。
電話局に電報を打ちに行くと、 
おじさんが、既にこちらに向かっていることを知る。
しかし、チャーリーおじさんは、 
2人の刑事に追われており。
"The Merry Widow Murderer"とみなされていた 
東海岸の何人かの金持ちの未亡人の死に関係している
悪い絞殺者だったのだ。 


出演者:  
Teresa Wright ....  Young Charlie(娘) 
Joseph Cotten ....  Uncle Charlie(チャーリー) 
Macdonald Carey .... Detective Jack Graham(刑事)
オトーサン、
チャーリーも味のあるいい役者でしたが、
若い娘を演じたテレサ・ライトに感心しました。
「すごいなあ。
別人のように表情も仕草もちがってくる」
おじさんに恋こがれていた頃
殺人犯という疑惑が芽生えた時、
そして殺人犯と分かった後。


その他の出演者:
Henry Travers ....  Joseph Newton 
Patricia Collinge ....  Emma Newton 
Hume Cronyn ....  Herbie Hawkins 
Wallace Ford ....  Fred Saunders 
Edna May Wonacott ....  Ann Newton 
Charles Bates (I) ....  Roger Newton 
Irving Bacon ....  Station Master 
Clarence Muse ....  Pullman Porter 
Janet Shaw (I) ....  Louise 
Estelle Jewell ....  Catherine 
 

User Rating:  8.2/10 (2,854 votes)
        top 250: #180 
オトーサン、
「おお、世界の名画の180位だ!
やったあ」
別に、オトーサンがつくったわけでも、
関係者でもないのですが、
いい映画に出くわした喜びの声ですので、
お許しください。

User Comments:
Michael O'Keefeさん
Muskogee OK
2000年10月18日
ひとは見かけによらぬもの

巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作で、
私のお気に入り映画である。
サンタ・ローザの眠っているような町は、 
颯爽とした人がやってくれば、明るくなるだろう。 
娘は、大好きなおじさんの到着を待っていた。 
チャーリーおじさんは、町で出会うすべてのひとを魅了した。
しかし、姪っ子は、かれにまつわるすべての断片から
空白を埋めようと努力しはじめる。
アマチュア探偵たちが手伝ってくれたおかげで、
大好きだったおじさんが、
実は、金持ちの未亡人殺しだと分かる。
コットンとライトは、見事な演技を披露する。 
このほか、Hume CronynとHenry Traversno
の演技も見事である。


オトーサン、
見終わって、ため息をつきました。
「やはり、いい映画は、ちがうなあ。
ハリポタなんかよりも、すっといい。
あれは、子供だましに過ぎないけれども、
こちらは大人の鑑賞に耐えるし、何度見ても新鮮!
やはり名画は一味ちがうなあ。
冷静になって考えると、脇役がすごいのです。
若い娘の家族たち、母と子供たち。
とくにこまっしゃくれた妹。
アマチュア探偵ごっこに興じるパパとその知人、
2人の刑事、
町で出会うひとですら、ひとりひとり味があるのです。
2段構え、3段構えで脇を固めた映画って、
ほとんどお目にかかりません。
「やっぱり、ヒッチコックって、天才だ」


ハリーポッター と秘密の部屋

オトーサン、
ようやく時間をつくって、ハリポタへ。
「うわーっ、すごい行列だなあ」
若いひとばかり。上映2日間の興行新記録とか。
話題の映画は、ひとより先に見ないと損です。

原題:Harry Potter and the Chamber of Secrets (2002)     
監督:Chris Columbus
原作:J.K. Rowling 
脚本:Steven Kloves
Genre: Fantasy / Adventure / Family 
Rated PG for scary moments, some creature violence 
and mild language.
上映時間:161分
あらすじ:
ハリー・ポッターは、
ボグワーツ魔法学校の2年目を迎える。
ドビーという名の奴隷妖精がやってきて、 
学校へ戻るなと警告する。 
ハリーは、警告を無視して、学校に戻る。 
かれは、相変わらず有名だったが、
スネイプやマルフォイ、そしてスリザリンといった
連中には嫌われていた。 
何か奇妙なことが次々と起きてくる。 
ひとが石になってしまうのだ。
それでいて、どうしたらよいのか、誰も分からない。 
ハリーは、声を聞く.. 
壁の中から聞こえてくる奇妙な声である。 
そして、秘密の部屋について古い物語を聞かされる。
スリザリンの真の後継者のみが、
秘密の部屋を開けることができるというのだ。 
ハリーは、突然、Parsel舌になる。 
すなわち、ヘビ語を聞き分けるようになったのだ。 
誰もが、ハリーが秘密の部屋を開けると思う。
ハリーは、きっとスリザリンにちがいない。

出演者:  
Daniel Radcliffe ....  Harry James Potter
           (ハリーポッター) 
Emma Watson (II) ....  Hermione Granger
           (ハーマイオニー)
Rupert Grint ....  Ron Weasley(ロン) 

オトーサン、
「子供3人組、可愛いなあ、でも...」
言い淀んだのは、前作の成功で、
子役が、みんな自信満々、それも堂々たるもの。
まあ、子役にいちゃもんつけてもしょうがないので、
ハリーの経歴をチェックしておきましょう。

DANIEL RADCLIFFE ダニエル・ラドクリフ 
誕生日 1989/7/23  
出身 英ロンドン 
父はアラン・ラドクリフ、
母はキャスティング・ディレクターのマーシャ・グレシャム。
「ハリー・ポッターと賢者の石」で主役を演じる。 
活躍度 ▲↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「デビッド・コパーフィールド」(TM)
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◆
          「ハリー・ポッターと賢者の石」◇
2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」◇


その他の出演者:
Maggie Smith ....  Professor Minerva McGonagall
         (マクゴナガル先生)
Richard Harris ....  Albus Dumbledore
         (ダンブルドア校長)
Robbie Coltrane ....  Hagrid(ハグリッド) 

オトーサン、
「この脇役3人がいいなあ」
いずれも名優ぞろいで、
控え目な演技が、これまた、実にいいのです。
 
Kenneth Branagh ....  Gilderoy Lockhart 
Alan Rickman ....  Professor Severus Snape 
Warwick Davis ....  Professor Filius Flitwick 
Sean Biggerstaff ....  Oliver Wood 
Shirley Henderson (I) ....  Moaning Myrtle 
Miriam Margolyes ....  Professor Sprout 
Alfred Burke ....  Headmaster Armando Dippet 
Sally Mortemore ....  Madam Irma Pince 
David Bradley (IV) ....  Groundskeeper Argus Filch

User Rating:  8.2/10 (1,131 votes)  
オトーサン、
「第2作目で、8点台。
これは、たいしたものだ」

User Comments:
StarCastle99さん
Las Vegas, NV
2002年11月17日
特殊効果のオンパレード

オーケー、「ハリポタ」が好きだって?
いまさら何もいう必要はないかもなあ。 
私は、映画製作者、だから、
この映画は、単なる特殊効果のショーケースとしか
思えなかった。 
俳優たちは、主演陣を除くと、とんだお笑い草。 
大人なら、2時間40分の長さに疲れ果てるだろう。
私は、もうこれ以上「ハリーポッター」をみようと
思わない。
監督のクリス・コロンバスに、
あまりにもプレッシャーがかかり過ぎている。
その他のメンバーは、前作並み。 
もし、第3作のペースがより早くなったら、 
筋肉痛になってしまうだろう。
子供たちには、気の毒だが、 
映画って、最終的には、演技とストーリーなんだよ。
特殊効果っていうのは、オーケストラみたいで、 
景気づけにはいいけど、あまり大音響だと、 
会話も聞こえなくなるだろう。
それとおんなじ。
10点満点で4点。 


オトーサン、
「面白いな、長いな、辛いなあ」
2時間40分は、年寄りには、長すぎました。
途中、何度も眠ってしまい、大音響で目覚めました。 
「...そういっちゃ、実もフタもないけど、
やっぱり、ヒッチコックの名作のほうがいいなあ」

それから、ひとつ注文を。
「何だ。このプログラム。写真だけ。
サイテー。700円もしたのに...」
スト−リーも、
プロダクション・ノートも、
映画評論家のコメントも
何ひとつ掲載されていないのです。
こういう思慮のない行為が、映画産業をダメにするのです。


フレンジー

オトーサン、
また、ゲオに行って、今週分6本を借りました。
「1日1本の勘定だなあ」
「それって、おかしくない? 一週間は7日でしょう」
そうなのです。よくぞ、指摘してくれました。
あと1本は、映画館で見るつもりです。
今週末なら「ハリーポッター」も空いているでしょう。

原題:Frenzy (1972)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Arthur La Bern
脚本:Anthony Shaffer 
Genre: Thriller 
上映時間:116分
Country: UK 
あらすじ:
ロンドンは、ネクタイ殺人鬼として知られる
邪悪な殺人鬼に震えあがっている。
先妻が無残な殺され方をしたので、
とことん運の悪いリチャード・ブラニーは、 
警察から殺人鬼ではないかと疑われる。 
彼は逃亡し、無実を晴らそうとする。

出演者:  
Jon Finch ....  Richard Blaney(リチャード) 
Anna Massey ....  Babs Milligan(バーバラ) 
Barry Foster ....  Robert Rusk(ラスク) 

オトーサン、
「主人公は、荒削り。新人かも。
殺人鬼のラスクを演じた俳優はベテランかも。
それにしても、女優はブスばかりだ」

JON FINCH ジョン・フィンチ 
誕生日 1941/3/2  
出身 英サリー州 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1971年「フレンジー」「マクベス」
1973年「レディ・カロライン」
1976年「華麗な関係」
1978年「ナイル殺人事件」
1992年「地底人アンダーテイカー」

その他の出演者:
Billie Whitelaw ....  Hetty Porter 
Alec McCowen ....  Chief Inspector Oxford
Barbara Leigh-Hunt ....  Brenda Blaney 
Bernard Cribbins ....  Felix Forsythe 
Vivien Merchant ....  Mrs. Oxford 
Michael Bates (I) ....  Sergeant Spearman 
Jean Marsh ....  Monica Barling 
Clive Swift ....  Johnny Porter 
John Boxer (II) ....  Sir George 
Madge Ryan ....  Mrs. Davison 
George Tovey ....  Mr. Salt 
Elsie Randolph ....  Gladys 

 
User Rating:  7.3/10 (1,964 votes)  
オトーサン、
「おお、7点台だ。
後期の作品にしては、高いスコアだなあ」

User Comments:
Spleenさん
Canberra, Australia
1999年7月12日
冷酷

警告。
この映画には、
映画史上もっとも残忍な
レイプ殺人のシーンがある。 
美しく撮影されているので、
そう思わないかも知れないが、
ほんとうに、恐ろしいシーンだ。 
その後、ヒッチコック特有のすごいショットが続く。
部屋の中からカメラが引いていって、 
人ごみのうるさい街路へ、
そしてビルが写って 
その多くの部屋のひとつで、
たったいま、殺人が起きたことが分かる。
これが、「熱狂(Frenzy)」の正体である。 
これは、ヒッチコックのもっともよく出来た
手に汗にぎる映画であるが、冷酷無残でもある。 
ロンドンの住人は、みな醜くみえるし、 
ヒーローから悪漢まで、
登場人物たちは、みんな醜い人々である。
そう、ハッピーエンドを期待してはならない。 
ハッピーエンドになりかけるのだが、
惜しいところで、ちがう結末を迎える。 


オトーサン、
「後期の作品にしては、出来がいいなあ」
そう意外に感じましたが、特典映像をみて、
この映画が、21年ぶりに英国に凱旋帰国した
ヒッチコックが復活した作品であることが分かりました。
「こんなシーン、撮っていいの?」
そのくらい、ネクタイ殺人シーンは、リアルでした。


マーニー

オトーサン、
「マーニー? マネーって聞こえるが、何だろうな?」
この映画、何と大好きなショーン・コネリーが出ているのです。
「この映画では、髪も黒々。若いなあ。いくつなんだろう?」

原題:Marnie (1964)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Winston Graham 
脚本:Jay Presson Allen 
Genre: Drama / Thriller 
上映時間:130分
あらすじ:
マーニーは、冷たい心の常習犯。 
雇い主の気をひくような格好をして信頼され、 
その後で盗みを働き、身分を変えるという手口。 
彼女が愛するのは、馬と母親だけ。 
でも、母親との関係は、問題含みである。 
マーニーは、フィラデルフィアの出版社
マーク・ラットランド社に就職する。
マークは、彼女の正体を見抜く。 
というのも、前の雇い主のクライアントだったので、
彼女が逃走したのを知っていたからである。 
しかし、マークは、警察に突き出す代わりに、
しばらく彼女の様子を見張ることにする。. 
 
出演者:  
Tippi Hedren ....  Marnie Edgar(マーニー) 
Sean Connery ....  Mark Rutland (マーク)
Louise Latham ....  Bernice Edgar(マーニーの母親) 

オトーサン、
「また、ティッピ・ヘドレンが出ている。
ヒッチコック監督のお気に入りなのかなあ。
おお、007のショーン・コネリーも出ている!
火を噴くような早口のせりふ回し。
すごい、すごい!」
それから、マーニーの母親役、
ルイーズ・レイサムの迫真の演技も見事でした。


その他の出演者:
Diane Baker ....  Lil Mainwaring 
Martin Gabel ....  Sidney Strutt 
Bob Sweeney ....  Cousin Bob 
Milton Selzer ....  Man at Track 
Mariette Hartley ....  Susan Clabon 
Alan Napier ....  Mr. Rutland 
Bruce Dern ....  Sailor 
Henry Beckman ....  First Detective 
S. John Launer ....  Sam Ward 
Edith Evanson ....  Rita 
Meg Wyllie ....  Mrs. Turpin 
rest of cast listed alphabetically 
John Hart (I)   
 
User Rating:  7.1/10 (2,364 votes)  
オトーサン、
「うん、高いスコアだ」

User Comments:
TexMetal4JCさん
Conn.
2001年7月13日
もうひとつの過小評価作品

「マーニー」については、ある噂が流れている。 
1950年から64年までのヒッチコック映画の
全盛期が、この作品で終わったというものである。
その理由のすべては、ヒッチコック監督が、
前年に「鳥」で主演女優に起用した
ティッピ・ヘドレンに執着したからだといわれている。
この映画が終わる頃には、ヒッチコック監督は、 
ヘドレンと口もきかなくなり、名前も呼ばなくなった。 
友人が言うには、この映画は、
ヒッチコックが精魂を傾けて撮った最後の映画だった。
こうした噂でにぎやかだったにもかかわらず、
この映画は、興行的には失敗し、忘れ去られてしまった。
最近、DVD発売を機に、ほかの傑作と同様に
すばらしい作品として再評価されるようになった。 
「見よ!マーニーがある」というわけだ。 
マーニーを演じるのは、ヘドレンであり、
ショーン・コネリーは、彼女を愛してしまう男を演じる。
この映画では、常習犯でうそつきの名人が
コネリーにつかまり、俺と結婚しろと迫られる。
コネリーは、彼女が異常なほど、
赤い色とカミナリ、そして男に触れられるのが苦手で
ドアをノックされると妙な夢にうなされるのを発見する。 
コネリーは、マーニーを警察の手から守り、 
何が原因で、こんな風になったのか探ろうとする。
これは、すばらしいヒッチコック映画である。
観客は、かれがサイレント映画時代にスタートし、 
犯罪のシーンでは、巧みに沈黙を活かしていることに気づくだろう。 
マーニーの回想シーンは、実に見事で、 
典型的なヒッチコック映画そのものである。
驚くべきクライマックスへとゆっくりと向かっていく。
お墨付きの「ヒッチコック古典映画」ではないが、
赤色にフェードしていくテクニックは、いまも色あせていない。
乗馬シーンは、あまりよくないし、 
背景は明らかに本物ではなく描きものだが、 
ヒッチコックは意図的にそうしたのだ。
(後に、後悔したようだが...) 
基本的な構成も、演技も、監督も第一級である。 
ヒッチコックの過小評価された作品である。
10点満点で8点。


オトーサン、
「すごい映画だ。もしかして、最高傑作かも」
特典映像も面白く、すっかり内幕話に引き込まれてしまいました。
ヒッチコック監督は、最初、マーニー役に
あのモナコ王妃グレース・ケリーを予定していたそうです。
彼女も受諾したいたのに、途中で王家の事情で断われらて、
一大ラブストーリーの路線は、流産。
そこで、「鳥」の撮影中に、ヘドレンに急遽主演を依頼。
「女優冥利に尽きるなあ」
ヘドレンは、ヒッチコック監督の手で、
喜怒哀楽あらゆる演技を引き出されて熱演しました。
人物を描きこんだ映画が少ないだけに、
この映画は、貴重品です。
フランソワ・トリュフォーが絶賛したというのも、
分かるような気がします。


トパーズ

オトーサン、
「トパーズっていえば、黄色い宝石。
11月の誕生石。言葉は希望と友情か。
まあ、おれには、関係ないなあ。12月生まれだもん」

原題:Topaz (1969)     
監督:Alfred Hitchcock
脚本:Samuel A. Taylor 
原作:Leon Uris
Genre: Thriller / Crime  
上映時間:127分
あらすじ:
ロシアの高官がアメリカに亡命する。
かれを尋問するのは、マイケル・ノードストローム。 
高官は、トパーズなるフランス・スパイ秘密組織があり、
NATOの秘密をロシアに漏らしていると明かす。 
マイケルは、フランスの友人、アンドレ・デブローを訪ね、 
スパイ組織を暴くように要請する。 

出演者:  
Frederick Stafford (I) ....  Andre Devereaux(アンドレ) 
Karin Dor ....  Juanita de Cordoba(ジャニータ) 
John Forsythe ....  Michael Nordstrom(マイケル) 

オトーサン、
「まるで007だ。美男美女競演!」
...ありゃ、経歴が出ていない!。
おそらくフランスの俳優を起用したからでしょう。
経歴紹介がないとさびしいので、
今回は、ヒッチコック監督の経歴をご紹介しましょう。 

ALFRED HITCHCOCK アルフレッド・ヒッチコック 
誕生日 1899/8/13-1980/4/29 
出身 英ロンドン 
監督作
1926年「山鷲」
1927年「リング」「ダウンヒル」
1928年「シャンパーニュ」「農夫の妻」
1929年「ヒッチコックの恐喝」
1930年「エルストリー・コング」「殺人!」
1931年「スキン・ゲーム」
1932年「第十七番」「おかしな成金夫婦」
1934年「暗殺者の家」
1935年「三十九夜」
1936年「サボタージュ」「間諜最後の日」
1937年「第3逃亡者」
1938年「バルカン超特急」
1939年「厳窟の野獣」
1940年「海外特派員」「レベッカ」
1941年「スミス夫妻」「断崖」
1942年「逃走迷路」
1943年「疑惑の影」
1944年「救命艇」
1945年「白い恐怖」
1946年「汚名」
1948年「パラダイン夫人の恋」「ロープ」
1949年「山羊座のもとに」
1950年「舞台恐怖症」
1951年「見知らぬ乗客」
1953年「私は告白する」
1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」
1955年「泥棒成金」「ハリーの災難」
1956年「知りすぎていた男」
1957年「間違えられた男」
1958年「めまい」
1959年「北北西に進路を取れ」
1960年「サイコ」
1963年「鳥」
1964年「マーニー」
1966年「引き裂かれたカーテン」
1969年「トパーズ」
1972年「フレンジー」
1976年「ファミリー・プロット」


その他の出演者:
Dany Robin ....  Nicole Devereaux(ニコール) 
John Vernon ....  Rico Parra 
Claude Jade ....  Michele Picard 
Michel Subor ....  Francois Picard 
Michel Piccoli ....  Jacques Granville 
Philippe Noiret ....  Henri Jarre 
Per-Axel Arosenius ....  Boris Kusenov 
Roscoe Lee Browne ....  Philippe Dubois 
Sonja Kolthoff ....  Mrs. Kusenov 
Tina Hedstrom ....  Tamara Kusenov 
Donald Randolph ....  Luis Uribe (as Don Randolph) 
John Van Dreelen ....  Claude Martin 


User Rating:  6.0/10 (991 votes)
オトーサン、
「ありゃ、低いスコアだ」


User Comments:
Eric-62さん
Wheaton, IL
1999年8月31日
過小評価のヒッチコック作品

私の前にコメントしているひとと同意見だ。
「トパーズ」は、while not in the same ballpark 
依然としてヒッチコックの傑作で、過小評価されている。
that's gotten too much of a bum rap. 
この映画が、カストロ政権の内情を
正確に描こうとしている事実に共感する。 
緊迫したシーンがある。
ロスコーが、キューバの高官を買収して、
重要書類を入手するシーンだが、 
遠方から、撮っていて、話し声は聞こえず、 
ただ、路上の騒音が聞こえる。 
これは、ヒッチコックの最高のシーンだろう。 
キューバのレジスタンスのリーダー、
ジャニータを演じたカリン・ドールは、
妖艶で、勇気に満ちている。 
終わりは、やや唐突で弱い。 
レーザーディスクの特典映像には、
2つの結末が紹介されていたが、
私なら、最初のほうを選ぶ。


オトーサン、
「キューバ危機か。危なかったなあ」
若いひとは、ご存知ないかもしれませんが、
ソ連がアメリカの目と鼻の先の
社会主義国キューバに核ミサイルを持ち込み、
危うく第3次世界大戦勃発という事態になりかけました。
アメリカはケネディ、ソ連はフルシチョフ、
ぎりぎりで、世界は破滅から救われたのです。
「それにしても、ヒッチコックがキューバ危機をテーマに
映画をつくっていたなんて知らなかった」
この映画、作風もいつものヒッチコック風ではなく、
007のジェームス・ボンド映画みたいでした。 


知りすぎていた男

オトーサン、
「知りすぎていた男か。しゃれた題名だなあ」
知りすぎたのが、裏目に出て、
時の権力者から遠ざけられたり、
消されたりしたひとは大勢いますが、
この映画の主人公は、何を知りすぎていたのでしょうか?

原題:Man Who Knew Too Much, The (1956)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Charles Bennett (I)/ D.B. Wyndham-Lewis ほか
Genre: Adventure / Thriller / Drama 
上映時間:120分
あらすじ:
ベン・マッケナ博士、その妻ジョー、息子のハンクは、
アフリカを休暇で旅行中に、
バスのなかで、ルイ・ベルナールなる不思議な男に出会う。 
翌日、ベルナールは、市場の雑踏のなかで殺される。 
死ぬ際に、かれは殺人がロンドンで起こると予告する。
その計画が漏れることを恐れて、殺人者たちは、 
ハンクを誘拐して、夫妻を黙らせようとする。
ベンとジョーは、ロンドンに行き、
事件を自分たちの手で解決しようとする。


出演者:  
James Stewart ....  Doctor Ben McKenna(ベン) 
Doris Day ....  Jo McKenna (ジョー)
Daniel Gelin ....  Louis Bernard(ルイ・ベルナール) 

オトーサン、
「へえ、ドリス・デイが主演か。
この歌声は、おなじみだけど、
顔を見るのははじめて。
そう、けっこう美人なんだ!」
主演男優のジェームス・ステュワートの
経歴は、「ロープ」で見たばかりなので
割愛します。

DORIS DAY ドリス・デイ 
誕生日 1924/4/3 
出身 米オハイオ州シンシナティ 
ハスキーボイスとそばかす顔を売りにした女優。
音楽教師の父を持ち、
高校時代からナイトクラブやラジオに出演し、
歌手としての才能を発揮。
「センチメンタル・ジャーニー」でトップ歌手に。
48年に「洋上のロマンス」で映画デビュー。
「知りすぎていた男」では主演
と同時に主題歌「ケ・セラ・セラ」をヒットさせる。
「夜を楽しく」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 
活躍度 ×↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1948年「洋上のロマンス」
1950年「情熱の狂想曲」「二人でお茶を」
1953年「カラミティ・ジェーン」
1955年「情欲の悪魔」
1956年「知りすぎていた男」「影なき恐怖」
1957年「パジャマ・ゲーム」
1958年「先生のお気に入り」「愛のトンネル」
1959年「夜を楽しく」
1960年「ママは腕まくり」「誰かが狙っている」
1961年「恋人よ帰れ」
1962年「ミンクの手ざわり」「ジャンボ」
1963年「スリルのすべて」「女房は生きていた」
1964年「花は飾らないで」
1965年「ただいま熱愛中」
1966年「マーメイド作戦」
1967年「おしゃれスパイ/危機連発」
1968年「ニューヨークの大停電」 


その他の出演者:
Brenda De Banzie ....  Lucy Drayton 
Bernard Miles ....  Edward Drayton 
Ralph Truman ....  Buchanan 
Mogens Wieth ....  Ambassador 
Alan Mowbray (I) ....  Val Parnell 
Hillary Brooke ....  Jan Peterson 
Christopher Olsen (I) ....  Hank McKenna 
Reggie Nalder ....  The Assassin 
Richard Wattis ....  Assistant Manager 
Noel Willman ....  Woburn 
Alix Talton ....  Helen Parnell 
Yves Brainville ....  Police Inspector 


User Rating:  7.4/10 (2,734 votes) 
オトーサン、
「これも高いスコアだな」

User Comments:
tripper0さん
Canada
2001年9月22日
出だしがのろいので、ちょっと興ざめだが.....

残念ながら、出だしがのろい。
だから、ヒッチコックの最高傑作だとはいえない。
しかし、すばらしい映画であることには変わりない。 
主演は、ジミー・ステュワートとドリス・デイで、 
政治的な暗殺事件に巻き込まれて、
誘拐された息子を取り戻そうという役を演じている。 
ふたりとも、当然のことだが、すばらしい演技をみせている。 
しかし、ほんとうに感動したのは、 
ヒッチコック魔術の部分だ。 
最後のオペラハウスでは、
ほんもののオーケストラが使われていて、 
音楽とサスペンスの両方が、同時にクライマックスになる。
ファンタスティックなサスペンスがこのシーンではじまるなんて
天才の仕業としか思えない。
また、ドリス・デイの歌 "Que Sera, Sera"もいい。 
映画の終わりに流れるというのが、また憎いではないか。 
そう、この音楽の使い方は、ヒッチコック映画のなかで最高である。
残念ながら、スローな出だしがなければ、
もっといい点をつけて、お薦めしただろう。 
でも、見る価値は充分にある。
10点満点で8点。


オトーサン、 
「この映画、楽しいなあ」
ユーザーコメントでは、
出だしがのろいと批判されましたが、
アフリカは、どこの国でしょうか、
マラケシュの市場風景の描写が素敵でした。
「もっと写してほしいなあ」
映画フアンもいろいろですねえ。

そうそう、ドリス・デイの歌声って、
素敵ですねえ。
「ケ、セラ、セラー」の発音なんか
聞きほれてしまいましたよー。
ペギー葉山さんのケセラセラもいいですが、
「やっぱ、本物はちがうわ!」
この後に続く歌詞をご存知でしょうか?
"What ever will be will be"
(なるようになれ!)ですよ。
小泉さんの景気対策みたいですね。


オトーサン、
「おお、バーズがある!」
数あるヒッチコック作品のなかで、
とりわけ印象的だったのが、この作品。
「だって、撮影に使われた屋敷も見たしなあ」

原題:Birds, The (1963)     
監督:Alfred Hitchcock
原作:Daphne Du Maurier 
脚本:Evan Hunter 
Genre: Horror  
上映時間:119分
あらすじ:
メラニーは上流階級のいたずら好きで有名な女性。
サンフランシスコのペット・ショップでミッチと出会う。
ミッチは、妹の誕生日記念に、ペアの鳥を買おうとしていた。
ミッチは、その後、ボデガ湾に面する 静かな海岸の町へ戻り
母と娘と一緒に週末を過ごす。
訪れたメラニーは、その直後カモメに襲われる。
ますます増えてくる鳥たちによる攻撃の始まりだった。


出演者:  
Tippi Hedren ....  Melanie Daniels(メラニー) 
Rod Taylor ....  Mitch Brenner(ミッチ) 
Jessica Tandy ....  Lydia Brenner(リンダ) 

オトーサン、
「チッ・ピヘドレンとロッド・テイラ−、
息がぴったりあっている」
ジェシカ¥タンディの演技力の見事なこと。
でも、この映画の主役は、やはり鳥でしょう。
「どうやって、こんなシーンを撮ったのかなあ?」

TIPPI HEDREN ティッピ・ヘドレン 
誕生日 1928/1/19  
出身 米カリフォルニア州ラファイエット 
モデルとしてスタートし、
テレビCM出演中にヒッチコックの目に留まり、
「鳥」で映画デビュー。
娘はメラニー・グリフィス。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1963年「鳥」
1964年「マーニー」
1967年「伯爵夫人」
1973年「青い接触」「怒りの戦場」
1981年「ロアーズ」
1982年「フォックスファイヤー・ライト」
1990年「パシフィック・ハイツ」
1991年「新・疑惑の影」(TM)
1992年「壁の中の歪んだ愛」(TM)
1993年「新・鳥」(TM)
1998年「エド・ウッドのクレイジー・ナッツ 早く起きてよ」
1999年「ダークリング」「赤い標的 THE BREAK UP」(TM)

ROD TAYLOR ロッド・テイラー 
誕生日 1929/1/11  
出身 オーストラリア・シドニー 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1954年「海賊島」
1955年「地獄の埠頭」
1956年「ジャイアンツ」
1957年「愛情の花咲く樹」
1958年「旅路」
1959年「恋の売込み作戦」「アマゾンの女王」
1960年「タイムマシン」
1961年「101匹わんちゃん大行進」(声)「海賊魂」
1963年「ニューヨークの休日」「ミサイル空爆戦隊」
     「鳥」「予期せぬ出来事」「36時間」
1965年「ただいま熱愛中」「殺しのエージェント」
1966年「マーメイド作戦」「ホテル」
1967年「戦争プロフェッショナル」「砦のガンベルト」
1968年「アフリカ大空輸」「群集の中の殺し屋」
1969年「砂丘」
1970年「闇の閃光」
1973年「大列車強盗」「トレイダー・ホーン」「死の追跡」
1974年「ヘルリバー」
1977年「ゴールドハンター」
1985年「仮面の殺意」「(秘)ホット・スポット」
     「タイム・トゥ・ダイ」
1986年「荒野のタイム・ドロッパーズ」
1997年「ウープ・ウープ」 

JESSICA TANDY ジェシカ・タンディ 
誕生日 1909/6/7-1994/9/11  
出身 英ロンドン 
16才で舞台デビュー。
ブロードウェイではトニー賞を三度受賞。
89年「ドライビング・ミス・デイジー」で
史上最高齢の80才でアカデミー主演女優賞獲得。 
出演作
1945年「愛の決断」
1946年「育ちゆく年」「呪われた城」
1947年「永遠のアンバー」
1948年「モナリザの微笑み」
1951年「旅愁」「砂漠の鬼将軍」
1958年「開拓者の血」
1962年「青年」
1963年「鳥」
1981年「フロリダ・ハチャメチャ・ハイウェイ」
1982年「ガープの世界」「殺意の香り」
     「結婚しない族」
1984年「ボストニアン」
1985年「コクーン」
1986年「ニューヨーク東8番街の奇跡」
1987年「別れの時」(TM)
1988年「事件を追え」「コクーン2/遙かなる地球」
1989年「ドライビング・ミスデイジー」アカデミー主演女優賞
1991年「フライド・グリーン・トマト」
     「おばあちゃんの贈り物」(TM)
1992年「迷子の大人たち」
1993年「白い犬とワルツを」(TM)
1994年「カミーラ/あなたといた夏」
     「ノーバディーズ・フール」

その他の出演者:
Suzanne Pleshette ....  Annie Hayworth 
Veronica Cartwright ....  Cathy Brenner 
Ethel Griffies ....  Mrs. Bundy 
Charles McGraw ....  Sebastian Sholes 
Ruth McDevitt ....  Mrs. MacGruder 
Lonny Chapman ....  Deke Carter 
Joe Mantell ....  Traveling Salesman 
Doodles Weaver ....  Fisherman 
Malcolm Atterbury ....  Deputy Al Malone 
John McGovern (I) ....  Postal Clerk 
Karl Swenson ....  Doomsayer in Diner 
Richard Deacon ....  Mitch's City Neighbor 

 
User Rating:  7.8/10 (11,468 votes)  top 250: #234 
オトーサン、
「おお、世界の名画234位だ。
当然だ!」

User Comments:
gridoonさん
1999年11月25日
ヒッチコックの傑作?

「鳥」が「サイコ」よりも遥かにいいというひとがいるが、
それは多くのフアンからすると犯罪のようなものだ。 
しかし、私はあえて犯罪を犯そうと思う。
「鳥」はいい。何遍見てもいいからだ。 
「サイコ」のほうは、最後のどんでん返しが分かってしまうと、
いまひとつ面白くない。
「鳥」は、最初ほどショックを感じなくなるが、
ヒッチコックの映画術の完璧さをじっくり味わうことができる。
監督は、巨匠であり、論理的なペースで物語が進む。
そこには、いくつもの驚きや天才的な状況がある。
ヘドレンの背後に数多くの鳥が集まってくるシーンなどは、 
監督の最高のシーンではないだろうか。
タイラーとヘドレンは、暖かくリアルなコンビを演じている。
編集や音響効果もすばらしい。 
結末は、地獄絵のようなすばらしさだ。. 
第一級の撮影だ。 
多くのひとが、この「意味」について、
心理的、または形而上学的な解釈をしている。 
そんな面倒なことをせず、単純に楽しめばいいのだと思う。 
そんなに中身が濃いわけではない。
完璧なホラー映画なのだ。
しかも、恋の成就があり、ユーモアもある。
 

オトーサン、
数年前、ユニバーサル・スタジオのツアーで、
ヒッチコックが「鳥」で使った気持ち悪い屋敷を見ました。
「へえ、こんな昔のものまで保存しているんだ」
その1年後、英国の湖水地方に行きました。
夕方早めに、湖のそばのレストランで食事を終えて、
宿まで街路樹の間をのびる湖畔の散策路に足を運びました。
薄暗くなってきて、ちょうど鳥の大群がねぐらに戻る時間でした。
「うわーッ」奥方が悲鳴をあげました。
われわれを襲うかのように数千羽の鳥が、
街路樹に一斉に舞い降りてきたのです。
オトーサン、
「もしかしたら、ヒッチコック監督も、
この場所で、同じような体験をしたのかも。
きっとそうだ、そうに決まっている!」


ロープ

オトーサン、
「これもヒッチ・コックか。聞いたことないなあ」
ロープ(縄)あるいは、CODE(コード)、
一体、何に使うのでしょうか?

原題:Rope (1948)     
監督:Alfred Hitchcock
脚本:Patrick Hamilton
脚色:Hume Cronynほか
Genre: Thriller 
上映時間:80分
あらすじ:
ブランドンとフィリップ、 
若い2人は、NYのアパートをシェアしている。
友人のデイビッドを馬鹿にしきっていて、
ついにロープで絞め殺してしまう。
古いチェスト(蓋つき大箱)の中に死体を置いて、
その上にテーブルクロスや燭台を置き、
食事を並べ、こじんまりとしたパーティを開く。 
ゲストは、何と殺されたデビットの父親とそのフィアンセ、
昔から凡人は死ぬべしと主張していた老教師ルパート。 
ブランドンが、どんどん大胆になっていくなかで、
フィリップは、気弱になり、
ルパートのほうは、ますます疑いを深めていく。 

出演者:  
James Stewart ....  Rupert Cadell, Publisher(ルパート) 
John Dall ....  Brandon Shaw, Murderer(ブランドン) 
Farley Granger ....  Phillip Morgan, Murderer(フィリップ) 
Joan Chandler (I) ....  Janet Walker, David's Fiancee(ジャネット) 
 

オトーサン、
「若い役者と老優が
実に、いいハーモニーを醸し出しているなあ」
主演格のジェームス・スチュワートは、
教師役、探偵役のバランスがとれず、
ちょっととまどっているように思いました。

JAMES STEWART ジェームス・スチュワート 
誕生日 1908/5/20-1997/7/2 
出身 米ペンシルバニア州 
プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。
すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、
MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。
35年「舗道の殺人」で映画デビュー。
第二次大戦時には空軍に入隊。
40年「フィラデルフィア物語」でアカデミー主演男優賞受賞。
授賞式会場には軍服で駆けつけた。
84年、アカデミー名誉賞受賞。
97年、心臓発作で死去。 
出演作
1935年「舗道の殺人」
1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」
     「妻と女秘書」「小都会の女」
     「超スピード時代」「豪傑一代娘」
     「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」
1937年「第七天国」「最後のギャング」「海の若人」
1938年「我が家の楽園」「モーガン先生のロマンス」
1939年「スミス都へ行く」「砂塵」
1940年「桃色の娘」
     「フィラデルフィア物語」アカデミー主演男優賞
1941年「美人劇場」
1946年「素晴らしき哉、人生!」
1947年「魔法の町」
1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」「ロープ」
1949年「燃える熱球」
1950年「ウィンチェスター銃’73」「折れた矢」「ハーヴェイ」
1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」「カービン銃第一号」
1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」
1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」
1955年「遠い国」「戦略空軍命令」「ララミーから来た男」
1956年「知りすぎていた男」
1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」
1958年「めまい」「媚薬」
1959年「或る殺人」「連邦警察」
1960年「戦略爆破命令」
1961年「馬上の二人」
1962年「リバティ・バランスを射った男」「H氏のバケーション」
1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」
1964年「シャイアン」
1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」
1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」
1967年「ファイヤークリークの決斗」「バンドレロ」
1968年「愚者の行進」「テキサス魂」
1974年「ザッツ・エンタテインメント」
1976年「ラスト・シューティスト」
1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」
1978年「ラッシー」「大いなる眠り」
1980年「アフリカ物語」
1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) 


その他の出演者:
Cedric Hardwicke ....  Mr. Kentley (as Sir Cedric Hardwicke) 
Constance Collier ....  Mrs. Atwater, Kentley's Sister-In-Law 
Douglas Dick (I) ....  Kenneth Lawrence 
Edith Evanson ....  Mrs. Wilson, the Housekeeper 
Dick Hogan ....  David Kentley, Murder Victim 


User Rating:  7.7/10 (4,341 votes) 
オトーサン、
「ヒッチコック映画にしては、低いスコアだ」

User Comments:
Don Comptonさん
Batavia, NY
2002年10月31日
なぜ、この映画のスコアがもっと高くないのだ?

なぜ、スコアが低いのか分からない。
私の大好きなヒッチコック映画だというのに。 
そう、カメラワークは、実験的とはいえ、お見事。 
サスペンスいっぱい、ユーモアもいい。 
ジョン・ダールのどもりは、古典となった。 
後に「サイコ」でも使われる。 
カメラワークの見事さ、
これがこの映画を卓越したものにしている。 
ジェームス・ステュワートのせりふを聞こう。
映画のなかで、何が起きたのかについて語る部分だ。
カメラは、かれの想念を追う。 
このシーンがすばらしいだけではない。 
でも、これは、まさにトーキー映画だ。 
ひととこに踏みとどまってじっと見つめる視線がある。 
しかし、私の言うことなど聞かなくてもいい。 
ほかのケチをつけるひとたちの言い分も同じだ。
自分で判断しよう。 


オトーサン、 
「うーん、ヒッチコックはすごい!
まるでブロードウェイの舞台劇を見るようだ」
初のカラー映画というのに、
色調が抑制されているのも、大いに気に入りました。
アパートの窓に映りこむネオンサインの
色調が殺人者の動揺を誘うように点滅したりするのです。
殺しに使ったロープは、初版本をくくるのに使われるなど、
小道具が見事に駆使されています。
CGもそうですが、テクノロジーや道具は、
派手に使えば使うほど、シラケるものです。
殺人時の高揚感が、次第に減退していって、
最後には、錯乱状態になっていく様子を
それこそミリ単位でカメラが追っていきます。
脚本がよほどよく出来ているのにちがいありません。
その後、撮影余話を見て、納得しました。
「そうか、よく出来た原作をもとにして、
脚本家、脚色家、そして仕上係までいるんだ!」
ただ、原稿用紙のマス目を埋めれば完成!
というような安易なものではないようです。
「やっぱり巨匠は、一味も二味もちがうなあ...」


見知らぬ乗客

オトーサン、
TSUTAYAを見限って、ゲオへ。
「おお、あるある!」
ヒッチコック監督の名画がずらり。
今週分として、6本も借りてしまいしたよー。

原題:Strangers on a Train (1951)     
監督:Alfred Hitchcock
脚本:Raymond Chandler 
脚色:Whitfield Cook ほか
Genre: Thriller / Film-Noir 
Rated PG for some violence and tension.
Black and White
上映時間:101分
あらすじ:
ブルーノは、ママっ子の精神病者でる。 
列車で有名なテニス選手ガイに出会う。
ガイは、将来、政界入りをしようとしていて、
上院議員の娘とつきあっている。
妻と離婚話を進めている。
一方、ブルーノは父親を殺そうとしているが、 
動機があるから、逮捕されるだろうと思っている。
ブルーノは、かれとガイが交換殺人したらどうかと夢想する。
ガイは冗談と受け取るが、 
ブルーノのほうは、真剣で、どんどん段取りを進めていく。 

出演者:  
Farley Granger ....  Guy Haines(ガイ) 
Ruth Roman ....  Anne Morton (アン)
Robert Walker (I) ....  Bruno Antony (ブルーノ)

オトーサン、
「ガイを演じた俳優さん、ハンサムだなあ。
いまなら、ディカプリオよりも人気が出るかも。
その相手、美人だ。グレース・ケリーにそっくり。
殺人犯のブルーノも、いい」
上記3人の経歴をみましょう。
うち、2人は、故人です。

FARLEY GRANGER ファーリー・グレンジャー 
誕生日 1925/7/1 
出身 米カリフォルニア州 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1943年「電撃作戦」
1948年「ロープ」
1949年「夜の人々」「山のロザンナ」「魅惑」
1950年「われら自身のもの」「恐怖の一夜」
1951年「我が心の呼ぶ声」「見知らぬ乗客」
1952年「人生模様」「アンデルセン物語」
1953年「三つの恋の物語」
1954年「夏の嵐」
1955年「夢去りぬ」
1969年「チャレンジャー」
1970年「風来坊/花と夕日とライフルと…」
1971年「地獄のシャイニング」
1972年「ソー・スウィート、ソー・デッド」
1973年「エスピオナージ」
1981年「ローズマリー」
1984年「デスマスク」
1985年「メディア/虚構の世界」


RUTH ROMAN ルース・ローマン 
誕生日 1923/12/23-1999/9/9  
出身 英ロンドン 
出演作 
1944年「君去りし後」
1946年「恋愛超特急」「マルクス捕物帖」「ギルダ」
1947年「夜は千の眼を持つ」
1948年「善人サム」「大時計」
1949年「森の彼方に」「窓」「テレヴィジョンの王様」
     「チャンピオン」
1950年「ダラス」「西部のバリケード」「三人の秘密」
1950年「拳銃(コルト)45」
1951年「見知らぬ客」「殺人波止場/殺人逃亡者」
1952年「マニラ」
1953年「吹き荒ぶ風」
1954年「遠い国」「タンガニイカ」「暗黒街脱出」
1955年「次はお前だ!」
1956年「瓶の底(脱獄囚)」「硝煙」
1957年「にがい勝利」
1965年「アカプルコの出来事」
1972年「ザ・ベイビー/呪われた密室の恐怖」
1973年「変質犯テリー/殺人コレクターの甘いうずき」
1974年「キラー・インパルス/殺しの日本刀」
1977年「アニマル大戦争」


ROBERT WALKER ロバート・ウォーカー 
誕生日 1918/10/13-1951/8/28 
出身 米ユタ州ソルトレイクシティ 
出演作
1943年「キューリー夫人」
1944年「東京上空三十秒」「君去りし後」
1947年「始めか終りか」「大草原」「愛の調べ」
     「雲晴れるまで」
1948年「ヴィナスの接吻」
1951年「復讐の谷」「見知らぬ乗客」


その他の出演者:
Leo G. Carroll ....  Senator Morton 
Patricia Hitchcock ....  Barbara Morton 
Kasey Rogers ....  Miriam Joyce Haines (as Laura Elliott) 
Marion Lorne ....  Mrs. Antony 
Jonathan Hale (I) ....  Mr. Antony 
Howard St. John ....  Police Capt. Turley 
John Brown (I) ....  Professor Collins 
Norma Varden ....  Mrs. Cunningham 
Robert Gist ....  Leslie Hennessy 
 

User Rating:  8.3/10 (5,647 votes)  top 250: #87 
オトーサン、
「おお、世界の名画の87位だ」
ヒッチコック監督って、すごいなあ。

User Comments:
The Movie Buff1さん
NyC
202年4月13日
ヒッチコックの傑作のひとつ

この映画は、すごい。 
絶対、ヒッチコック映画のベスト5に入る。
監督とカメラはほとんど完璧。
(犬が男たちの手をなめるシーンは、
明らかにスローモーションだと分かってしまうが) 
脚本はよく書かれていて、リアルである。
無実のひとが、こんな罠にかかっていくという話も
信じられる。
ブルーノは、ヒッチコック作品で、
2番目に興味深い人物だと思う。
(勿論、batesが一番だ) 
ロバート・ウォーカーは、見事に変質狂を演じた。 
演技がオーバーでないのが、実にいい。
(perkinsも同様だった) 
全体に、これはすばらしい映画だ。
ヒッチコックフアンなら、必見である。


オトーサン、
「いやあ、ほんとうに至福の時間だった。
よどみなく、たのしい時間が流れていくのです。
DVDにある解説をみると、
ヒッチコックは、この映画の脚本を、
最初、ハシール・ダメットに依頼して断られたので、
レイモンド・チャンドラーに持っていったとあります。
彼が書いたのも気にいらなくて、
何人かの脚本家に手直しさせたとありました。
「おいおい、チャンドラーの書いたのを手直し?
そんなバカな。恐れ多い」
チャンドラーといったら、歴史に名を残す
推理小説の名手。
「どこまでもぜいたくな映画だなあ」
映画の全盛期だから、こんな贅沢ができたのでしょう。


マーキュリー・ライジング

オトーサン、
ひさしぶりにTSUTAYAへ。
「お客様、会員カードの有効期限が過ぎました。
すみませんが、もう一度入会申込書に記入願います」
そして、200円とられました。
「こりゃあ、TSUTAYAは、あかんわ」


原題:Mercury Rising (1998)     
監督:Harold Becker
原作:Ryne Douglas Pearson 
脚本:Lawrence Konnerほか
Genre: Action / Drama / Thriller  
Rated R for violence and language.
上映時間:108分
あらすじ:
アメリカ政府は、最新の暗号システムを開発した。
絶対に破れないと考える自信作である。 
ところが、この暗号が9歳の自閉症の子供によって
簡単に解読されてしまう。 
さあ、大変。
NSU(国家安全保障局)は、
秘密保持のために行動を開始する。

出演者:  
Bruce Willis ....  FBI Agent Arthur 'Art' Jeffries(アート) 
Alec Baldwin ....  Lt.Col. Nicholas Kudrow NSA(クドロー) 
Miko Hughes ....  Simon Lynch(サイモン) 

オトーサン、
「このサイモンって、天才少年か?」
ダスティン・ホフマンが名演した
「レインマン」の自閉症患者の子供版です。
「...さすがのブルース・ウィルスも食われたなあ」


BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 
誕生日 1955/3/19  
出身 西ドイツ 
母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。
2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。
モントクレア州立大学を中退し、
ニューヨークでバーテンをしながら、
音楽と演劇活動をする。
テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。
映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。
88年「タイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役が
ヒットし、大スターに。
87年、デミ・ムーアと結婚し、
3児の父となるも、2000年離婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「第一の大罪」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「評決」
1987年「ブラインド・デート」
1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇
     「ベイビー・トーク」(声)◇
1990年「ダイ・ハード2」◇
     「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇
     「虚栄のかがり火」◇
1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇
     「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇
1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」
1993年「スリー・リバーズ」◇
1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆
     「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇
1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇
     「フォー・ルームス」◆
1996年「ラストマン・スタンディング」◇
1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇
1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
     「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」
2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇
2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス 


その他の出演者:
Chi McBride ....  FBI Agent Thomas 'Bizzi' Jordan 
Kim Dickens ....  Stacey Siebring 
Robert Stanton (II) ....  Dean Crandell, NSA Cryptographer 
Bodhi Elfman ....  Leo Pedranski, NSA Cryptographer (as Bodhi Pine Elfman) 
Carrie Preston ....  Emily Lang, Leo's Girlfriend 
Lindsay Ginter ....  Peter Burrell, NSA Assassin (as L.L. Ginter) 
Peter Stormare ....  Stayes 
Kevin Conway (I) ....  FBI Chief Lomax, Art's Boss 
John Carroll Lynch ....  Martin Lynch 
Kelley Hazen ....  Jenny Lynch 
John Doman ....  Supervisor Hartley, FBI Special Agent In Charge 
Richard Riehle ....  Edgar Halstrom, North Dakota Bank Robber 

 
User Rating:  5.6/10 (4,878 votes)  
オトーサン、
「ブルース・ウィリスが出ている割には、
スコアが低いなあ」
どうも、このIMDBのスコア、
最初に書いたユーザーコメントに左右されるようです。

User Comments:
Darth Sidiousさん
England
2000年7月18日
ひとりの好演で救われた映画。

少年が、この映画の破滅を救っている。
マイコ・ヒューズは、
恐ろしいくらい感動的な演技をやってのけた。 
かれのおかげで、おそろしく平凡なスリラーにならずに済んだ。
ブルース・ウィルスは、ときどき退屈させる。
脚本が登場人物を掘り下げていない。 
恋愛も、お粗末。 
はじめから、面白くなくてもいいと思っていたのではないか。 
アレック・ボールドウィンは、
もうちょっとい演技ができるはずだが、 
この悪役は、怖くもないし、面白くもない。
John Barryの音楽は、ナイス。
監督もいいが、脚本がお粗末すぎた。 
ワイドスクリーンで見るといい。

 
オトーサン、
「そんなこというけど、
おれは、面白かったけどなあ」
登場人物の掘り下げ不足について、ひとこと。
DVDには、編集上カットした映像が収録されていましたが、
カットしなければ、
もっといい映画になっていたかも知れません。


ザ・リング

オトーサン、
「ザ・リングか。見たよ。日本映画で」
いまさら、物好きなアメリカ人がつくった
リメイク作品など見たくありません。
「ハリウッドもよほど題材に飢えているんだなあ」
そんな風に懐疑的だったのですが、
IMDBのスコアがすごくいいのです。


原題:Ring, The (2002)     
監督:Gore Verbinski
原作:Koji Suzuki (鈴木光司)
脚本:Ehren Kruger ほか
Genre: Drama / Horror / Mystery / Thriller  
Rated PG-13 for thematic elements, disturbing images, 
language and some drug references.
Country: USA / Japan 
上映時間:115分
あらすじ:
姪が奇妙なビデオテープを見た後、恐怖で死ぬ。
事件に懐疑的なジャーナリストは、
オリジナル・テープを捜すために太平洋の北西部に旅行する。
そこで、一連の自殺者のリンクを発見する。

出演者:  
Naomi Watts ....  Rachel Keller 
Martin Henderson (I) ....  Noah 
David Dorfman (I) ....  Aidan Keller 

オトーサン、
「ナオミ・ワッツって、日系かなあ?」
残念ながら、ちがいました。
この映画が、大ヒットしたので、
親友のニコール・キッドマンが
わがことのように喜んだそうです。
「よかったなあ、ナオミちゃん」
オトーサン、こうした人情話に弱いのです。

NAOMI WATTS ナオミ・ワッツ 
誕生日 1968/9/28  
出身 英 
ピンク・フロイドのサウンド・エンジニア
兼ツアー・マネージャーのピーター・ワッツの娘。
幼少の頃、オーストラリアに移住。
シドニー・アクターズ・センターで学ぶ。
テレビでは「スリープウォーカーズ」でレギュラー。
86年「FOR LOVE ALONE」で映画デビュー。
映画は95年「タンク・ガール」のジェット・ガール役
や「マルホランド・ドライブ」のベティ役の好演で
注目されるようになった。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1990年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」
1993年「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」
     「過失」(TM)
1995年「タンクガール」「ミラクル・アイランド」(TM)
1996年「ラスト・ウェディング」「監視」「アーバン・ハーベスト2」
1998年「娼婦ベロニカ」「ベイブ 都会へ行く」(声)
2001年「デンジャラス・ビューティー」「マルホランド・ドライブ」◇
     「ダウン」◇
2002年「ザ・リング」◇ 


その他の出演者:
Brian Cox ....  Richard Morgan 
Jane Alexander ....  Dr. Grasnik 
Lindsay Frost ....  Ruth 
Amber Tamblyn ....  Katie 
Rachael Bella ....  Becca 
Daveigh Chase ....  Samara Morgan 
Shannon Cochran ....  Anna Morgan 
Sandra Thigpen ....  Teacher 
Richard Lineback ....  Innkeeper 
Sasha Barrese ....  Girl Teen #1 
Tess Hall ....  Girl Teen #2 
Adam Brody ....  Male Teen #1 
 
User Rating:  7.9/10 (3,950 votes)  
オトーサン、
「ほんとかよ。
こんなに高いスコアかなあ?」

User Comments:
Filmjack3さん
2002年10月25日
ポルターガイストにヒントを得た
オリジナル映画のほうがよい。

ドリームワークスとゴア・ベルビンスキー監督による
「リング」のリメイクが持つ難点は、
13歳以下でも鑑賞OKというアプローチをとったこと。
こうしたフォーマットにしてしまうと怖くもないし、
「シックス・センス」のもつ健康な感覚も失う。
悪夢のようなイメージなのに、
こんな高いスコアだという事実には全く驚く。
主流である恐怖映画を無視して
芸術的な映画をつくろうとしているのだ。
そんな考え方もあってもいいが、
このリメイクでは、巧みというよりも平板である。
さて、主演のナオミ・ワッツだが、
「マルホランド・ドライブ」のほうが、5倍はいい。
評価はC。


オトーサン、
ホラー映画は好きでありません。
日本のオリジナル「リング」も見ましたが、
映画館は、女子高生御用達という感じで占拠されていて、
「何だ、下らん!ガキを怖がらせてどーするの?」
と正直のところ思いました。
この映画、以下のサイトのほうが楽しめました。
ナオミ・ワッツの来日記者会見の模様です。
「一夜明けると、有名人」
という感じが実によく出ています。

http://www.yomiuri.co.jp/life/movie/archive/thering.htm


ショウタイム

オトーサン、
「SHOW TIMEか。どこかで聞いたような名前だなあ。
そうそう、NYのブルーミングデールのレストランだ」
NYにいくと、必ず昼飯に行くところです。
でも、この映画の舞台は、ロサンゼルス。
「ウエスティン・ボナベンチャー・ホテルか。
一度あのエレベーターに乗ってみたいものだ」

原題:Showtime (2002)     
監督:Tom Dey
原作:Jorge Saralegui 
脚本:Keith Sharon ほか
Genre: Action / Comedy  
Rated PG-13 for action violence, language 
and some drug content.
上映時間:95分
あらすじ:
ロス市警のミッチ・プレストン刑事、
かれの関心事は、仕事と陶芸である。
トレイ・セラーズ巡査は、
舞台俳優になりたくて、仕事は日雇い感覚。
ひょんなことで、ミッチとコンビを組むことになる。
ミッチが麻薬の売人を装っているのをみて、
てっきり本物の売人と錯覚したトレイは、
事件に巻き込まれ、珍しいマシンガンで撃たれる。
事件に注目したメディアが、現場に駆けつける。
ミッチは、カメラマンに撮影するなと警告するが、
聞き入れないのでカメラを撃ってしまう。
それがもとで、1千万ドルの訴訟になる。
そこで、市警はテレビ局の要求に屈して
新番組「ショウタイム」のために
ミッチの犯罪捜査ぶりを追跡取材させることに同意する。
視聴者好みの型にはまらぬ警官を演じるよう命じられ、
真面目人間だったミッチの生活は一変する。
トレイとのコンビも続く。

出演者:  
Robert De Niro ....  Detective Mitch Preston(ミッチ)
Eddie Murphy ....  Officer Trey Sellars(トレイ) 
Rene Russo ....  Chase Renzi(レンジー) 

オトーサン、
「ボケとツッコミだ」
寡黙なデニ−ロと口先から生まれたエディが
繰り広げる漫才に笑いころげました。
「レネ・ルッソ、タイプだなあ」
そんなことで、3人の経歴をみましょう。

OBERT DE NIRO ロバート・デ・ニーロ 
誕生日 1943/8/17  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1965年「マンハッタンの哀愁」
1968年「ブルー・マンハッタンU/黄昏のニューヨーク」
1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」
1970年「血塗れのギャング・ママ」
     「ブルー・マンハッタンT/哀愁の摩天楼」
1971年「わが心の天使」「生き残るヤツ」
     「ロバート・デ・ニーロのスワップ」 
1973年「バング・ザ・ドラム」「ミーン・ストリート」
1974年「ゴッドファーザーPART2」◆アカデミー助演男優賞
1976年「1900年」「タクシードライバー」「ラスト・タイクーン」
1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」
1978年「ディア・ハンター」
1980年「レイジング・ブル」◇アカデミー主演男優賞
1981年「告白」
1982年「エリア・カザンの肖像」
1983年「キング・オブ・コメディ」
1984年「恋に落ちて」
     「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
1985年「未来世紀ブラジル」
1986年「ミッション」
1987年「アンタッチャブル」◆「エンゼル・ハート」
     「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「ミッドナイト・ラン」
1989年「俺たちは天使じゃない」「ジャックナイフ」
1990年「アイリスへの手紙」「グッドフェローズ」
     「レナードの朝」
1991年「ケープ・フィアー」◇「真実の瞬間」
      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」
      「バックドラフト」「ミストレス」
1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」
1993年「恋に落ちたら」「ブロンクス物語/愛に包まれた街」
     「ボーイズ・ライフ」
1994年「フランケンシュタイン」◇
1995年「カジノ」◇「ヒート」◇「百一夜」
1996年「マイ・ルーム」「ザ・ファン」◇「スリーパーズ」◆
1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」「大いなる遺産」
     「コップランド」◇「ジャッキー・ブラウン」◇
1998年「RONIN」◇
1999年「アナライズ・ミー」◇「フローレス」◇
2000年「ミート・ザ・ペアレンツ」◇「ザ・ダイバー」◇
2001年「15ミニッツ」◇「スコア」◇
2002年「ショウタイム」「容疑者」 


EDDIE MURPHY エディ・マーフィ 
誕生日 1961/4/3 
出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1982年「48時間」◇
1983年「大逆転」◇
1984年「おかしな関係/絶体絶命」
1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇
1986年「ゴールデン・チャイルド」◇
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇
1989年「ハーレム・ナイト」◇
1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇
1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇
1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇
1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇
1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇
1997年「ネゴシエーター」◇
1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」
1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」
2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇
2001年「ドクター・ドリトル2」「シュレック」(声)
2002年「ショウタイム」 


RENE RUSSO レネ・ルッソ 
誕生日 1954/2/17  
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
18才の時、ローリング・ストーンズの
コンサートを見に行った先でスカウトされ、
ファッション・モデルになる。
1970年代後半から1980年代にかけて、
”ヴォーグ”、”コスモポリタン”といった
一流ファッション誌の表紙を飾り、トップ・モデルの地位にいた。
その後、演技を学び、女優に転身。
1989年「メジャーリーグ」で、
主演トム・ベレンジャーの別れた妻の役で映画デビューを果たす。
夫ダン・ギルロイが脚本した「フリー・ジャック」(1989)にも出演。
1992年「リーサル・ウエポン3」で女
刑事役でメル・ギブソンと共演して以降、
「ザ・シークレット・サービス」や
「アウト・ブレイク」「ゲット・ショーティ」など人気作に出演。 
知的で行動力のある気丈な女性を演じさせたら、
必ず期待に応えてくれる女優。
モデル出身のなせる技か、洋服の着こなしのうまさも絶品で、
特にセーターを着させたら、そのセンスはNO.1。
ただ、恋愛部分で情熱的な女性を演じることが多い割には、
それほど野性味や色気といった感情的な訴えかけが弱く、
どこか演技に計算されたものを感じてしまう。
言い換えると、教科書的な演技というところか。 
彼女なりに自分位置づけを決めてしまうところがあるのか、
主演を押しのけて自分が前面に出る部分がなく、
相手男優を立ててしまうところがある。
映画のヒロインとしては理想的だが、
彼女のキャリアにいつまでも主人公役がないのは気になるところ。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「メジャーリーグ」
1989年「フリージャック」
1990年「Mr.デスティニー」
1991年「ニューヨーク・ジャスティス」
1992年「リーサル・ウエポン3」◆
1993年「ザ・シークレット・サービス」
1994年「メジャーリーグ2」
1995年「アウトブレイク」「ゲット・ショーティ」
1994年「きっと忘れない」
1996年「ティン・カップ」◇「身代金」◇
1997年「愛しのバディ 瞳を見つめて」
1998年「リーサル・ウエポン4」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇
2002年「ショウタイム」

その他の出演者:
Pedro Damian ....  Vargas 
Mos Def ....  Lazy Boy 
Frankie Faison ....  Winship (as Frankie R. Faison) 
William Shatner ....  Himself 
Nestor Serrano ....  Ray 
Drena De Niro ....  Annie 
Linda Hart ....  Waitress 
T.J. Cross ....  ReRun 
Judah Friedlander ....  Julio 
Kadeem Hardison ....  Kyle 
Peter Jacobson ....  Brad Slocum 
Ken Hudson Campbell ....  Cop in Gym (as Ken Campbell) 


User Rating:  5.8/10 (2,861 votes)   
オトーサン、
「面白かった。6点台のはずだがなあ」


User Comments:
Emerencianoさん
Campina Grande, Brazil
2002年11月15日
いやあ、こりゃ面白い。

この映画に何を期待するって? 
デニーロ、マーフィ、ルッソが共演してるって? 
いやあ、ほんとに面白い! 
愉快なアクション・シーンが満載で、 
これまでみたコメディのなかでは最高のひとつ。
筋書きなんて、この映画じゃ大事じゃない。
お互いが相手を毛ぎらいしているが、 
これは、デニーロとマーフィのキャラのちがいを
妙ちきりんな状況下で浮かび上がらせて、 
観衆を笑わせるためだ。 
採点は、10点満点で7点。


オトーサン、
「この映画のプログラム、いいなあ」
小型で、見た目は、どうってこたぁないのですが、
デニーロとエディのキチガイが、
その全作品のコメントをしているのには、驚きました。
「フアンって、ありがたいなあ」


秘密の花園

オトーサン、
「何か、あやしい雰囲気の題名だなあ。
ひょっとして、ポルノ映画かも」	
そんな心配をしながら、借りましたが、
とんでもない!
少年少女向きの名作を映画化したものでした。

原題:Secret Garden, The (1993)     
監督:Agnieszka Holland
原作:Frances Hodgson Burnett
脚本:Caroline Thompson (I) (screenplay)
Genre: Drama / Family 
上映時間:102分
あらすじ:
英国の少女がインドで暮らしていたが、
伯母が大地震(elephant stampede)で死んだために、 
英国に戻って伯父の広大な屋敷で暮らすことになる。. 
伯父は、数年前に妻を亡くして、
それ以来人間ギライになっていた。
少女は、屋敷を探検しはじめ、
閉鎖され、放置された庭園を発見する。 
召し使いの子供に教えられて、 
庭園の手入れをする。
そんな折、この屋敷のほかの秘密を発見する。 

出演者:
Maggie Smith ....  Mrs. Medlock(メドロック)   
Kate Maberly ....  Mary Lennox(メアリー) 
Heydon Prowse ....  Colin Craven(コリン) 
Andrew Knott ....  Dickon(ディコン) 

オトーサン、
「子役3人もなかかなだけど、
やはりマギー・スミスだ。
ほんとうに、風格があるなあ」
下記の経歴にあるような大女優です。

これまでに、
オトーサンがみたのは、
「天使にラブ・ソングを…」
「天使にラブ・ソングを2」
「ムッソリーニとお茶を」
「ニューヨークの亡霊」
「ハリー・ポッターと賢者の石」
ぐらいでしょうか。

MAGGIE SMITH マギー・スミス 
誕生日 1934/12/28 
出身 英イルフォード 
52年、オックスフォード大学の
演劇部の舞台で初舞台を踏む。
59年にオールド・ヴィク劇団に入団。
69年「ミス・ブロディの青春」で
アカデミー主演女優賞受賞。
77年に「カリフォルニア・スイート」で
アカデミー助演女優賞を手にした。
ほか、アカデミー賞は五度ノミネートされている。
「眺めのいい部屋」「ムッソリーニとお茶を」では
BAFTA主演女優賞受賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1963年「予期せぬ出来事」
1964年「女が愛情に渇くとき」
1965年「オセロ
1967年「三人の女性への招待状」
1969年「ミス・ブロディの青春」
     「素晴らしき戦争」
1976年「名探偵登場」
1978年「ナイル殺人事件」
     「カリフォルニア・スイート」
1981年「タイタンの戦い」「カルテット」
1982年「地中海殺人事件」「コート・ダ・ジュール・ドリーム」
     「ストップ・ザ・売春天国」
1984年「最強最後の晩餐」
1985年「眺めのいい部屋」
1991年「フック」
1992年「天使にラブ・ソングを…」
1993年「秘密の花園」「天使にラブ・ソングを2」
1995年「リチャード三世」
1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」
1998年「ムッソリーニとお茶を」
1999年「ニューヨークの亡霊」
     「デビッド・コパーフィールド」(TM)
2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」「ゴスフォード・パーク」


その他の出演者:
Laura Crossley ....  Martha 
John Lynch ....  Lord Craven 
Walter Sparrow (I) ....  Ben Weatherstaff 
Irene Jacob ....  Mary's Mother/Aunt 
Frank Baker (III) ....  Government Official 
Valerie Hill ....  Cook 
Andrea Pickering ....  Betty Butterworth 
Peter Moreton ....  Will 
Arthur Spreckley ....  John 
Colin Bruce (I) ....  Major Lennox 
Parsan Singh ....  Mary's Ayah 
 

User Rating:  7.1/10 (1,762 votes)  
オトーサン、
「おお高いスコアだな」

User Comments:
avdveldenさん
The Hague, Netherlands
2000年3月16日
忘れえぬ深い体験

この映画を見たのは、 
この映画の監督 Agnieszka Hollandの
祖国ポーランドでだった。 
バカンス旅行のはじめてすぐに、
暴漢に襲われ、金品を盗まれて
暗い気分をひきづっていた時だった。
映画をみたが、眼鏡がこわれてたので、
片目は閉じていなければならなかった。
私は、この童話に感動して、
涙が溢れ出るのをとめることができなかった。 
すべてがすばらしい世界だった。 
そして、私は直感した。
この映画体験は忘れ難いものになると。 
物語は、よく知られている。
結末は、かなり信じ難いが、 
童話の最後はみんなこんなものだろう。
この映画をすばらしいものにしているのは、
ポーランドの作曲家 Zbigniew Preisner の音楽である。 
ためしに音楽だけを聞いてみよう。
なぜ、感動できたかが分かる。
この作曲家の映画音楽と同様にCDになっている。 
"Trois couleurs"
"Dekalog" 
"At play in the fields of the Lord"
など。


オトーサン、
「ディズニー映画みたいだなあ」
とあまり感動しませんでした。
「子供が球根を植えたりするかなあ?
そうか。英国の子供はちがうか。
小さいときからガーデニング好きなのかも。
日本の子供は、TVゲームばかり」

オトーサン、
そんなことで、映画そのものよりも、
ご紹介したオランダ人のコメントに感動しました。
「どういうシチュエーションで
映画を見るか、それが問題なんだよなあ」
多くの映画批評は、
映画そのもの、時代背景、ストーリー
演技、照明、美術などの解説に終始していますが、
それでは知識が得られるだけではないでしょうか。
開かれた映画批評にするには、
自分の体験とどうかかわっているか、
自分をさらけ出す覚悟で、批評せねばなりません。
そういう意味で、YAOO!とはちがって
このIMDBのユーザー・コメントは、
世界各国のひとが寄稿してくるので、
多彩な映画批評が見られるのです。
目の肥えた観客が増えれば、
お定まりのパターン映画がと減るのではないでしょうか。


たそがれ清兵衛

オトーサン、
「うん、藤沢周平さんか、時代小説の名手。
山田洋次さんか、あの寅さんでおなじみの名監督。
出演者が、宮沢りえ? やーめた」
そんなことで、敬遠していましたが、
奥方に誘われて渋々お供しました。

以下、IMDBとは無縁ですので、
いつもと形式がちがっています。
ご勘弁を。

監督:山田洋次
原作:藤沢周平
脚本:山田洋次、朝間義隆 
Genre:Drama
上映時間:127分
あらすじ:
妻に先立たれた下級武士清兵衛。
2人の娘と母を養うが生活は貧しい。
幼なじみの武家の娘朋江が横暴な夫と離縁したと聞く。
藩命で果たし合いをすることになり、
その前夜、清兵衛は朋江を呼び出す

出演者:
真田広之  ...... 清兵衛
宮沢りえ  ...... 朋江
田中泯    ...... 余吾善右衛門

オトーサン、
「ウワーッ、
りえちゃんって、
こんなに芝居うまかったっけ?
苦労したのがよかったんだ。

真田広之って、いい役者じゃん。
殺陣の名人だったんだ。
田中泯? 知らんなあ。
すごい殺陣の迫力だ。
お主、尋常なひとではないな」
このひと、前衛舞踏家でした。
「...泯って、どう読むんだろう?」
どなたか、分かるひとは教えてください。 

では、真田広之さんと宮沢りえさんの
経歴をみましょう。

真田広之
1960.10.12 東京生まれ。A型。  
幼い頃から劇団ひまわりに所属し、
テレビや雑誌のモデルとして活躍。
日本舞踊玉川流で名取りとなり“玉川大輔”と名乗る。 
日本大学芸術学部映画学科入学。
アクション時代劇「柳生一族の陰謀」“ハヤテ”役で
本格的に映画デビュー。
NHK大河ドラマ「太平記」で主役“足利尊氏”を演じる。
TVドラマ、舞台、CMで大活躍。

≪主な出演作品≫ 
魔界転生 (1981年) 
伊賀忍法帳 (1982年) 
里見八犬伝 (1983年) 
麻雀放浪記(1984年) 
カムイの剣 (1985年) 
つぐみ (1990年) 
眠らない街 新宿鮫 (1993年) 
忠臣蔵外伝 四谷怪談 (1994年) 
写楽 (1995年) 
リング (1998年) 
らせん (1998年) 
リング2 (1999年) 
みんなのいえ (2001年) 
陰陽師 (2001年) 
助太刀屋助六 (2002年) 
たそがれ清兵衛 (2002年) 
ラスト・サムライ(2003年) 


宮沢(みやざわ)りえ
1973.4.6.東京生まれ。B型。
87年「三井のリハウス」のCMで芸能界デビュー。
一躍脚光を浴びる。
88年「ぼくらの七日間戦争」で映画主演デビュー。
90年発売のカレンダーで「ふんどしルック」を披露。
91年には写真集「Santa Fe」(篠山紀信撮影)で
オールヌードにもなり世間を驚かせた。
92年に貴花田(横綱貴乃花)と婚約するが解消。
95年フジテレビ「北の国から 95秘密」などに出演。
96年に渡米して以降ロスで4年間を過ごす。
99年NHK大河ドラマ「元禄繚乱」に出演。
01年「釣りバカ日誌」で6年ぶりに映画出演。
以後「うつつ」「遊園驚夢」に出演。

その他の出演者:
小林稔侍 ..... 久坂長兵衛
丹波哲郎 ..... 井口藤左衛門
岸恵子 ...... 晩年の以登
大杉漣 ...... 甲田豊太郎
吹越満 ...... 飯沼倫之丞
伊藤未稀 ..... 井口萱野
橋口恵莉奈 ...  井口以登


User Rating:4.4(5点満点)
オトーサン、
「しょうがないなあ。
Yahoo Movie!のスコアで代用するか。
しかし、高いスコアだなあ」


User Comments:
umitoaozoraさん 
2002年11月14日 
今年のナンバーワンですね 
真田広之さん,宮沢りえさん,
そして外の役者さんも落ち着いた演技でよかったですね.
雰囲気もよく,映像も良かった.時代劇らしい時代劇でした.
下級武士の生活観や飢饉の悲惨さもあり,
抑えたラブストーリーもあり,感動もありました.
生きることの大変さ,好きな人といることの大変さが,
映画に重みを出していたと思います.  

sorzokomiyaqqさん 
2002年11月14日 
まいりました
決闘シーン,あれほどの緊張感を
映画で感じたことはありません。
CGや,なまなましい映像の迫力で恐がらせるのと違い
あの場面,私は本当に恐怖を感じました。
素晴らしい作品だと思います 


オトーサン、
「こりゃ、
スゴイ映画だ!
日本人でも、まともな映画をつくれるんだ。
山田洋次監督って、やはり只者ではないよなあ。
時代劇がはじめて?本当かよ。
黒澤明監督と並ぶな!」

オトーサン、
これまで、日本映画がキライでしたが、
その悪癖がすべて解消されていたのでびっくり。
・不自然な大声や大げさな仕草 
・わざとらしい殺陣のシーン
・日本紹介(山、川、桜、雪、祭りなど)
「オレが、
日頃感じていたことは、
間違っていなかったんだ。
自分の感覚を大事にしよう。
自分の言葉で批評しよう」


デッドマン・ウォーキング

オトーサン、
「気持ち悪い題名。
借りるの、やめようか。
オレのキライなホラー映画かも」
ところが、これは名作だったのですから、
物事を表面だけで判断してはいけません。

原題:Dead Man Walking (1995)     
監督:Tim Robbins
原作:Helen Prejean 
脚本:Tim Robbins
Genre: Drama 
Rated R for a depiction(描写)of a rape and murder.
Country: USA / UK 
上映時間:122分
あらすじ:
思いやりのある修道女が、
死刑執行を避けようとする死刑囚から、
必死の手紙を受け取る。
修道女は、死刑執行までの手続きが進むなかで、
死刑囚を憐れむだけでなく、
犠牲者とその家族にも感情移入する。
結局、修道女は、彼の犯罪の凶悪さを理解しながらも、
死刑を宣告された男を気遣わねばならないという
パラドックスに陥る。

出演者:  
Susan Sarandon ....  Sister Helen Prejean(ヘレン) 
Sean Penn ....  Matthew Poncelet(マシュー) 
Robert Prosky ....  Hilton Barber(ヒルトン) 

オトーサン、
「普通のオバサンなんだけどなあ。
スザンサランドン、このひとアカデミー賞女優なんだ。
でも、その普通っていうのが、いまどき貴重なんだよなあ」
死刑囚を演じたションベン、
ああ、いい間違えましたショーン・ペンは
このほのぼの批評では常連ですが、
また経歴をご紹介しましょう。


SUSAN SARANDON スーザン・サランドン 
誕生日 1946/10/4  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 
ワシントンDCのカソリック大学を卒業後、
70年「ジョー」のヒロイン役でデビュー。
「アトランティック・シティ」「テルマ&ルイーズ」
「ロレンツォのオイル」「依頼人」で
4度アカデミー主演女優賞にノミネートされ、
95年「デッドマン・ウォーキング」の
シスター・ヘレン役でアカデミー主演女優賞受賞。
俳優クリス・サランドンと離婚後、ティム・ロビンスと同棲中。
二人の間に二児がいる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1970年「ジョー」
1972年「LA MORTADELLA」
1974年「LOVIN'MOLLY」「フロント・ページ」
1975年「華麗なるヒコーキ野郎」
     「ロッキー・ホラー・ショー」
1976年「クラッシュ!」「ドラゴンフライの幻想」
     「LAST OF THE COWBOYS」
1977年「真夜中の向こう側」「アドベンチャー・ラリー」
1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」
1979年「SOMETHING SHORT OF PARADISE」
1980年「アトランティック・シティ」
     「ラヴィング・カップル」
1982年「テンペスト」
1983年「ハンガー」
1984年「IN OUR HANDS」「バディ・システム」
1985年「ジュディスの告発」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
1988年「さよならゲーム」
1989年「スウィート・ハート・ダンス」「乙女座殺人事件」
     「白く渇いた季節」
1990年「THROUGH THE WIRE」(ナ)
     「ぼくの美しい人だから」
1991年「テルマ&ルイーズ」「ライト・スリーパー」
1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」
     「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「運命の絆」「依頼人」◇「若草物語」
1995年「セルロイド・クローゼット」
     「デッドマン・ウォーキング」◇アカデミー主演女優賞
1996年「ジャイアント・ビーチ」
1998年「グッドナイト・ムーン」◇
     「トワイライト」◇「天井桟敷のみだらな人々」
1999年「地上より何処かで」◇「クレイドル・ウィル・ロック」◇
2000年「ラグラッツのパリ探検隊」(声)
2001年「キャッツ&ドッグス」(声) 


SEAN PENN ショーン・ペン 
誕生日 1960/8/17  
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
父は演出家のレオ・ペン、
母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。
サンタモニカ・ハイスクール卒業後、
ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで
助手を務めながら、演技の勉強を始め、
ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。
映画デビューは81年「タップス」。
95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で
アカデミー主演男優賞ノミネート。
他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で
同賞ノミネート。
97年「シーズ・ソー・ラブリー」で
カンヌ映画祭主演男優賞、
「キャスティング・ディレクター」で
ヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。
91年に「インディアン・ランナー」で監督デビュー。
最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。
現在の妻はロビン・ライト・ペン。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「タップス」
1982年「初体験リッジモント・ハイ」
1983年「バッド・ボーイズ」
1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」
     「コードネームはファルコン」
1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」
     「上海サプライ」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「カラーズ/天使の消えた街」
          「ジャッジメント・イン・ベルリン」
     「恋人たちのキャンバス」△
1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」
1990年「ステート・オブ・グレース」
1993年「カリートの道」
1996年「デッドマン・ウォーキング」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇
1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」
     「ギター弾きの恋」◇
2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」
2001年「アイ・アム・サム」◇「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 


その他の出演者:
Raymond J. Barry ....  Earl Delacroix 
R. Lee Ermey ....  Clyde Percy 
Celia Weston ....  Mary Beth Percy 
Lois Smith ....  Helen's Mother 
Scott Wilson (I) ....  Chaplain Farley 
Roberta Maxwell ....  Lucille Poncelet 
Margo Martindale ....  Sister Colleen 
Barton Heyman ....  Captain Beliveau 
Steve Boles ....  Sgt. Neal Trapp 
Nesbitt Blaisdell ....  Warden Hartman 
Ray Aranha ....  Luis Montoya 
Larry Pine ....  Guy Gilardi 
 

User Rating:  7.7/10 (11,216 votes)  
オトーサン、
「すごい!7点台後半だぜ」

User Comments:
Gregory Goldlustさん
San Paulo, Brazil
2002年10月22日
強烈そのもの

俳優のティム・ロビンスが脚本を書き、
監督したこの映画は、
レイプ殺人犯のよき相談相手になった
修道女の実話に基づいている。 
彼女は、犯罪の犠牲者の家族にも深く同情する。
私の好きな映画ではない。
最初のうちは、テンポがのろく長するように感じたが、 
他方、最後の30分は、強烈な印象を残した。
この映画でもっとも見事なのは、
みんなが指摘するように、
よく出来た刑務所映画だからではない。 
そう、これは、モラルと死刑への偏見なき考察であり、
物事を裏表からバランスよく見ようという点がすばらしいのだ。 
死刑執行のぞっとするリアルなシーンは、
映画史上まれに見るものだ! 
原作は、ヘレン・プレジャン。


オトーサン、 
「おれもヒマになったら、ボランティアで、
このシスターみたいに困ってるひとを助ける仕事でも
やってみるかなあ」
友人に聞くと、こんないい加減な気持ちでは、ダメだそうです。
強い信仰心や体力がないと長続きしないそうです。
「...おれ、映画の見過ぎで、
このところ、運動不足だからなあ、
ボイランティアやるにしても、運動を再開しなくては。
ウォーキングでも再開するか。
傍からみると、この映画の題名みたいかも。

...それにしても、尚子ちゃん、
運動しすぎで、肋骨を折るなんて。
泣いていたけど、走りたいんだろうなあ」 
こういうやるせない時には、
やはり小出監督ではなく、
サランドンのようなシスターがそばにいると、
それだけで心が休まるような気がします。


ある歌い女の思い出

オトーサン、
「歌い女。うたいめと読むのか。
美空ひばりの映画かいなぁ」
とんでもない!
チュニジアの楽器ウードを弾く女性の物語でした。
彼女は、歌を死産させている歌手人生を呪っています。
「悲痛だ、チュニジア映画は、はじめて。
大体、アフリカのどの辺にあるのだろう?」

原題:Saimt el Qusur (1994)     
   Silences du palais, Les (1994) (France) 
監督:Moufida Tlatli
脚本:Nouri Bouzid /Moufida Tlatli 
Genre: Drama 
Country: France / Tunisia 
Language: Arabic 
上映時間:127分
あらすじ:
チュニジアがフランスの植民地だった頃、
美しい召使ケデージャの娘アリヤは、
王宮で育てられる。 
アリヤは、母親や他の召使が
王宮で性的慰みものだということに気づく。 

出演者:  
Amel Hedhili ....  Khedija(ケディージャ) 
Hend Sabri ....  Young Alia (アリヤ)
Kamel Fazaa ....  Sidi Ali(シド) 

オトーサン、
「女性監督か。
女の情念と生理の描写がなまなましいなあ」
演技というより、みな地でやってるみたいで、
正視できませんでした。
もちろん、経歴はIMDBに出ていません。


その他の出演者:
Sami Bouajila ....  Lofti
Ghalia Lacroix ....  Adult Alia 
Najia Ouerghi ....  Khalti Hadda 
Hichem Rostom ....  Si Bechir 
Helene Catzaras ....  Fella 
Sonia Meddeb ....  Jneina 
Michket Krifa ....  Memia 
Kamel Touati ....  Houssine 
Fatma Ben Ammar ....  Habiba 
Fatima Ben Saidane ....  Mroubia 
Zahira Ben Ammar ....  Habiba 
Sabah Bouzouita ....  Schema 
 

User Rating:  7.2/10 (103 votes)  
オトーサン、
「見ているひとは、少ないけど、
7点台。高いスコアだ。
こりゃあ、どこかの賞をとってるな」

User Comments:
anonymousさん
Helsinki, Finland
1999年7月13日
沈黙が胸を打つ

この映画は、独立をしようとした頃の
チュニジア文化を理解する手引きである。 
主人公は、若い娘で、王宮に住んでいるが、
皇女ではない。 
事実、彼女の母親は、一種の奴隷であって
報酬を支払われることもなく、
王宮から出ていくこともできない。
母親は、娘に父親が誰だとも言おうとしない。 
王宮の外では、チュニジアは、
フランスの植民地から脱しようとする動きがあった。
これは、ともに働き、互いに支えあう強い母娘の物語である。 
ふたりは、欧米のスターのように美しくはないが、
とてもセクシーで女らしい。 
かれらは、自分の性を恐れている。 
欲望を抑えきれないからだ。 
周囲の権力者たちの欲望をそそるからだ。 
王宮から出ていくための唯一の方法は結婚しかない。 
しかし、王宮には、数少ない男しかいないのだ。 
観客は、この映画は、あまりにもペシミスティックだ
と思うかも知れない。
しかし、女たちの愛と音楽は、希望を育くみ、
相手を選ぶ新世代の誕生を予感させてれるのだ。


オトーサン、
「うーん、
いい映画だ、
いい音楽だ、
悲惨な人生だ」
今日は、筆が進みません。
どこで受賞したかは、
以下のサイトでお確かめください。

http://www.eigafan.com/abroad/worldcinema/2001/0112/aw_0112.html 

オトーサン、
「うーん、オサマが生きていたのか」
12日夜のカタールの衛星放送、アルジャディーラで
5分間オサマ・ビン・ラデインのビデオが流されました。
モスクワ劇場事件、バリ島のディスコ爆破事件、
イエメン沖のフランスのタンカー沈没など、
すべては「イスラムの息子たち」の偉業であると称え、
英米仏独伊、そして豪州はイスラムの敵であり、
今後も苦しみを味わうだろうと結んでいます。
「確か、チュニジアでも事件を起こしていたよなあ」
調べたら、そうでした。
今年4月、チュニジアでユダヤ教の礼拝堂に
トラックが突っ込んで爆発し、
ドイツ人観光客ら19人が死亡したのです。 
「これで、イラクとの戦争は必至だ。
一体、人類はどこへ向かっているのだろう?
生まれようとしていた和平は、死産することになる」


ハーモニーベイの夜明け

オトーサン、
「いい題名だなあ。
ハーモニーは、調和。ベイは湾。
夜明けの海は静かだろうなあ」
英語の題名を探すのに一苦労しました。
原題は、本能。ハーモニーベイは、刑務所名でした。
「これだけ内容とかけはなれている邦題も、珍しいなあ」

原題:Instinct (1999)     
監督:Jon Turteltaub
脚本:Gerald Di Pego ほか
Genre: Drama / Thriller 
Rated R for some intense violent behavior.
上映時間:126分
あらすじ:
アフリカでほぼ2年を過ごしていた
有名な人類学者イーサン・パウエル博士は、
ゴリラの捕獲者たちを発見し、攻撃する。
そのため、彼はフロリダの刑務所に収監される。
野心的な若い心理学者、テオ博士は、
指導教授のベン博士に頼んで、
イーサンの訴訟前の精神鑑定を担当することになる。
イーサンは、ゴリラに夢中で、
まるで夢の世界に住んでいるようである。
テオは、ようやくイーサンと打ち解けることができ、
かれが2人のゴリラ捕獲者を殺した理由を発見する。
テオは、一般人の理解を越える世界に案内される。
存在の真の意味とは?
人間がすべてを制御するのは、幻想に過ぎず、
存在することの価値は簡単には分からないことを知る。
こうしてイーサンによってテオの人生観が変わる。

出演者:  
Anthony Hopkins ....  Ethan Powell(イーサン) 
Cuba Gooding Jr. ....  Theo Caulder(テオ) 
Donald Sutherland ....  Ben Hillard (ベン)

オトーサン、
「名優ホプキンス、文句のつけようがない演技だ。
キューバ・グディング、一見、気のいい若い男だけれど、
真に迫った演技もできるんだ!」

ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス 
誕生日 1937/12/31  
出身 英ウェールズ州マーガム 
パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。
17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、
カーディフにあるウェルシュ・カレッジ・オブ・
ミュージック&ドラマの奨学金を得る。
2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。
61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、
63年に銀勲位授与者として卒業する。
卒業後は舞台で活躍。映画は67年「冬のライオン」の
リチャード役から本格的にデビュー。
91年「羊たちの沈黙」のレクター役で
アカデミー主演男優賞を受賞した。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「冬のライオン」
1969年「ハムレット」
1970年「鏡の国の戦争」
1971年「八点鐘が鳴る時」
1972年「戦争と冒険」
1973年「人形の家」
1974年「ジャガー・ノート」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」
1978年「インターナショナル・ベルベット」「マジック」
1980年「エレファントマン」「LOVEシーズン」
1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」
1986年「チャーリング・クロス街84番地」
1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」 
1990年「逃亡者」
1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演男優賞
     「スポッツウッド・クラブ」
1992年「チャーリー」「トライアル審判」
     「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」「フリー・ジャック」
1993年「日の名残」「永遠の愛に生きて」
     「愛の果てに」
1994年「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」
     「ケロッグ博士」
1995年「ニクソン」
1996年「サバイビング・ピカソ」
1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
     「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇「タイタス」◇
2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ)
2001年「ハンニバル」◇「アトランティスのこころ」◇
2002年「9デイズ」◇「レッド・ドラゴン」◇ 


CUBA GOODING Jr. キューバ・グッディングJr. 
誕生日 1968/1/2  
出身 米ニューヨーク 
92年「ア・フュー・グッドメン」で
アカデミー助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」
1989年「ロック・イン・ブルックリン」
1991年「ファイティング・キッズ」「ボーイズ’ン・ザ・フッド」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1993年「ジャッジメント・ナイト」「デイブレイク」
1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」
1995年「ブラインド・ヒル」「アウトブレイク」「代理人」
1996年「ザ・エージェント」「ブレイクアウト」
1997年「恋愛小説家」
1998年「コンフェッション」◇「奇蹟の輝き」
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇
2000年「ザ・ダイバー」◇「チルファクター」◇
2001年「パール・ハーバー」◆「ラットレース」
     「ズーランダー」▲
2002年「スノー・ドッグ」 


その他の出演者:
Maura Tierney ....  Lynn Powell 
George Dzundza ....  Dr. John Murray 
John Ashton (I) ....  Guard Decks 
John Aylward ....  Warden Keefer 
Thomas Q. Morris ....  Pete 
Doug Spinuzza ....  Nicko 
Paul Bates (I) ....  Bluto 
Rex Linn ....  Guard Alan 
Rod McLachlan ....  Guard Anderson 
Kurt Smildsin ....  Guard #1 
Jim R. Coleman ....  Guard #2 
Tracey Ellis ....  Annie 
 
User Rating:  6.2/10 (3,637 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかなあ」

User Comments:
TxMikeさん
Houston, TX
2000年5月29日
ホプキンスとグッディングのおかげで
なんとか見られる映画になった。

この映画、最初の1時間は実に楽しい。 
ホプキンスは、過去2年間ゴリラと暮らしていて、
いまや、殺人罪で牢獄にいる。 
グッデイングは、熱心な若い心理学者で、
何とか、ホプキンスと仲良くなろうとしている。 
脚本家が失敗したので、 
どうやって、うまい終わりにしようか、
分からなくなってしまったように見える。 
刑務所内の決まり文句や親子のメロドラマといった
仕掛けがまったく機能していない。 
唯一のいいシーンは、 
ホプキンスとグッディングが、
自由と管理についての幻想を失うところである。
もし、かれらがいなかったら、 
この映画は、3点になるところだ。 
あと、美しい野外風景がいいので、6点だ。
 

オトーサン、
「面白いなあ、映画って」
たまたま、名古屋刑務所での看守による
虐待事件のあとに見たので、
刑務所のシーンがとても興味深いものになりました。
刑務所では、看守がスター、
好き放題、やれるのです。
ののしる、小突きまわす、警棒で殴る...、
その間、刑務所の所長は何をしているかというと、
一方的な看守の言い分を鵜呑みにするだけ。
「ほかの囚人、どうしてたのかなあ」
この映画では、イーサンの脱獄を支援するのですが、
名古屋刑務所の囚人たちは、
見て見ぬふりをしていたのでしょうか。
ホプキンスが演じなかたら、
脱獄は、許せなかったでしょうが、
彼の演技力のおかげで、
刑務所の問題点が浮かび上がりました。
そういう意味では、問題提起をしている映画です。


パパってなに?

オトーサン、
ゲオで1本95円で、このDVDを借りました。
「ロシア映画か、IMDBに載っていないかもな。
映画批評を書くのに苦労するだろうなあ」
でも、そんな勝手なことを言ってる場合ではありません。

原題:BOP(1997)
   The Thief
監督・脚本:パーヴェル・チュフライ
Genre:Drama
Country:Russia/France
上映時間;97分
あらすじ:
オトーサン、
やはり、うろたえます。
「IMDBに載っていない!」
しょうがないので、
インターネットで見つけたDVDの商品説明を
転載しましょう。

1952年、秋のロシア。
戦争で父を無くし、生まれた時から
母と2人きりだった6歳の少年・サーニャと
その若く美しい母・カーチャは列車の中にいた。
彼らはそこでトーリャという逞しい男と出会う。
カーチャはたちまちトーリャと恋に落ち、
その翌日から3人は一緒に暮らすようになる。
しかし、"父"というものを知らないサーニャには、
この男くさいトーリャとの暮しは戸惑う事ばかり。
なかなか彼を"パパ"と呼べない。
そんなある日、トーリャの驚くべき過去が明らかになり…。
父親のない1人の少年が、
初めて"父"と呼べる存在の男と出会った事によって、
その小さな胸の中に様々な葛藤が生まれる。
傷付きながらも成長していくサーニャの姿に
涙を誘われる感動作だ。
チュフライ監督は、父親とは、父性とは何か?
という問題に真正面から取り組み、
その真摯な問いかけは観る者の心を強く揺さぶる。

出演者:
ウラジーミル・マシコフ   ....トーリャ
エカテリーナ・レドニコワ ....カーチャ
ミーシャ・フィリブチュク ....サーシャ

オトーサン、
「このトーリャって、いい男だなあ。
世が世なら、軍人で成功しただろうに」
子供のサーシャも可愛いいし、
カーチャも健気でした。
「かわいそうに、変な男を愛してしまって...」

User Rating:-
オト−サン、
「勿論、載ってないよなあ。
7点台でしょう!」
この映画、
アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ、

1998年 ゴールデン・グローブ外国語映画賞ノミネート
1997年 ヨーロピアン・フィルム・アワード作品賞ノミネート
1997年 ヴェネツイア映画祭国際若手審査員賞受賞・
    ユニセフ賞受賞
1998年 NIKA(ロシア・アカデミー賞)
       作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・作曲賞受賞 
とたいしたものです。


User Comments:
オトーサン、
「困ったなあ。IMDBにない。
そうだ、その手でいこう」
Yahoo検索したら、出ていました。
山田真広さん
パパってなに?

今日、こういうロシア映画を観て来ました。
この映画は上映場所も限られていて...
他の地方ではどうか知りませんが、
関東でも新宿のシネマスクウエア東急でしかやってないので、
観るのもなかなか困難でしょうが...

内容は、スターリンが絶対的国父として君臨する
共産主義下のソ連が舞台で、
父親を戦争で亡くし、
今はいない父親の面影を追う少年が主人公です。
母親が軍人と出会い、恋に落ち、
母親と少年、母親の恋人兼少年の父親代わりの軍人との
共同生活が始まります。
母親とその軍人はとても激しい恋に落ちます。
(少年には刺激が強すぎる?)
相手の軍人は、実は偽軍人で、
いくら生きていくためとはいえ、
貧しいながらもつつましく生きて、
自分達に良くしてくれる隣人すらだまして、金品を奪う盗人でした。
少年の母親は恋の相手の軍人の正体がそんな人間で、
自分達も犯罪に巻き込まれながらも、
彼を愛するのをやめられないのが、やるせなく思いました。
偽軍人は、自業自得で少年や母親の努力も空しく、
結局は警察に捕まってしまい、
少年や母親と離れ離れになってしまいます。
しかも、少年は母親もじきに失い、
父親代わりの偽軍人にも結果として裏切られます。

非常に報われない内容の映画でしたが、
救いのある場面もありました。
父親代わりの偽軍人は粗野で荒っぽい性格ですが、
少年を暖かく見守りつつ、少年に
「殴られたら、殴り返せ」
「最後には絶対に勝て」
などという厳しい世の中を生きていく上で
大切なことを教えていくのです。
素晴らしいことだと思いました。
父親代わりの偽軍人が教えたことは、
たとえ、ふたりの間がどうなっても、
少年がこれから生きていく上で
少年の血となり、肉となり、役に立つのではいかと思いました。
偽軍人は少年を裏切り、悲劇が訪れますが、
たとえ、血は繋がっていなくても
俗に言う親父と言うのはああいうのを言うのかもしれませんね。
この映画は、報われない結末をむかえますが、
厳しい現実も直視する必要があるという点からも、
必ずしもハッピーエンドばかりでなく、
たまには、こういう映画を見るのもいいかもしれません。
私達もこれから生きていく上で
なかなか上手く行かなくて、
はたから見れば、格好悪いときもあるかもしれないけれども、
この映画の父親代わりの偽軍人のように、
少なくとも、誰かの役に立ち、人のために生きる
そんな人間になりたいものですね。
主人公の少年の名前はサーニャですが、
その母親と父親代わりの偽軍人の名前は何と、
カーチャとトーリャなんですよ。
何だか、とても不思議な感じがしますね。
http://www.globetown.net/~masa_yamada1/mhp0004.html

オトーサン、
「ごめんね。山田さん!」
誤字をみつけたのがきっかけで、
つい、その他の文章にも手を入れてしまいした。
内容は、かれの言うとおりです。
とても共感させられる映画でした。


略奪された7人の花嫁

オトーサン、
「この映画、昔、見たよなあ。
なつかしいなあ。ミュージカルか」
でも、見はじめたら、見ていないことに気づきました。
もう50年も前の映画です。

原題:Seven Brides for Seven Brothers (1954)     
監督:Stanley Donen
原作:Stephen Vincent Benet 
脚本:Albert Hackett ほか
Genre: Comedy/ Family/ Musical/ Romance/ Western  
上映時間:103分
あらすじ:
7人兄弟の長男アダムは、
花嫁をみつけに町へいく。, 
ミリーに会い、その日のうちに結婚する。 
ふたりは、森の家に戻るが、 
6人の弟がいて、みな同じ家に住んでいるのを知る。 
ミリーは、花嫁がきてくれないと心配している
荒くれ男たちを改造する。 
アダムは、サビーヌの女性たちがローマの捕虜になった
話を読んで、ハタと手を打つ。
弟たちの孤独を解消するには、 
そうだ、花嫁を略奪すればいいのだ! 
 
出演者:  
Jane Powell ....  Milly Pontipee(ミリー) 
Howard Keel ....  Adam Pontipee (アダム)

オトーサン、
「テノール、ソプラノ、
ふたりとも歌がうまいなあ」
アテレコかもしれませんが、たいしたものです。

JANE POWELL ジェーン・パウエル 
誕生日 1929/4/1  
出身 米オレゴン州ポートランド 
活躍度 ×↓ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1948年「スイングの少女」
1951年「恋愛準決勝戦」
1954年「我が心に君深く」「掠奪された七人の花嫁」
     「艦隊は踊る」
1957年「求婚大作戦」
1958年「恐怖の島」
1976年「メイデイ40,000フィート」

 
HOWARD KEEL ハワード・キール
誕生日 1919/4/13  
出身 米イリノイ州ギレスピー 
活躍度 ×↓ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1950年「アニーよ銃をとれ」
1951年「ショウ・ボート」「ミズリー横断」
1953年「荒原の疾走」「カラミティ・ジェーン」
     「キス・ミー・ケイト」
1954年「ローズマリー」「掠奪された七人の花嫁」
     「我が心に君深く」
1958年「大洪水」
1959年「聖なる漁夫」
1961年「機甲兵団」
1963年「人類SOS」
1966年「渡り者」
1967年「戦う幌馬車」
1968年「アリゾナの勇者」「赤いトマホーク」
1994年「ザッツ・エンタテイメントPART3」


その他の出演者:
Jeff Richards (I) ....  Benjamin Pontipee 
Russ Tamblyn ....  Gideon Pontipee 
Tommy Rall ....  Frankinsence (Frank) Pontipee 
Marc Platt (I) ....  Daniel (Dan) Pontipee 
Matt Mattox ....  Caleb Pontipee 
Jacques d'Amboise ....  Ephraim Pontipee 
Julie Newmar ....  Dorcas Gailen (as Julie Newmeyer) 
Nancy Kilgas ....  Alice Elcott 
Betty Carr ....  Sarah Kine 
Virginia Gibson ....  Liza 
Ruta Lee ....  Ruth Jackson (as Ruta Kilmonis) 
Norma Doggett ....  Martha 
Ian Wolfe ....  Rev. Elcott 

User Rating:  7.2/10 (1,833 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」
この映画、大ヒットしました。
第27回アカデミー賞でも、 
ミュージカル映画音楽賞受賞 
作品賞、脚色賞、撮影賞(カラー)、編集賞に  
ノミネートされた名作です。

User Comments:
Tommyさん
Baltimore, Maryland
1999年11月11日
すばらしいミュージカル映画。

最高のミュージカル映画ではないが、
(勿論、最高なのは"雨に唄えば"だが)
この映画には、すばらしいミュージカル映画の要素が
ふんだんに盛りこまれている。
カリスマ的ヒーロー、
美しい主演女優、多彩な助演陣、 
そして、たくさんの歌と踊りが、
見事に溶け合っている。
ハワード・キールの歌が最高である。
「私の花嫁:Bless Your Beautiful Hide」もいいし、 
「泣く女:Those Sobbin'Women」が実にいい。 
ジェーン・パウエルは、
最近は、ポリデントのコマーシャルに出ているが、
彼とぴったり息があっている。 
もし彼女の地声なら、すばらしい声だ。 
納屋づくりのダンス・シーンは、ほんとうに素晴らしい。
勿論、物語は、警察沙汰もので、 
フェミニズムの見地からしたらとんでもない。
だが、その素朴で古風な様式は、魅力的である。 
ミュージカル好きなら必見。 
そうでないひとにとっても、
家族向きのすばらしい映画である。


オトーサン、
この映画の監督スタンレードーネンは
当時、弱冠27歳!
ダンサーたちも俳優たちも女優たちもみな若いのです。
「若さが爆発してるなあ」
この映画がつくられたのは、
戦争が終わって、生活も楽になって、
ハリウッドがシネマスコープの大画面を出した頃。
「喜びに満ちているなあ」
50年の歳月を飛び越えて、
若さと喜びが、直接心に響いてくるのです。
「ああ、映画っていいなあ」


フォレスト・ガンプ/一期一会

オトーサン、
この名画、ずっと見たいと思ってきました。
「ビデオじゃイヤだしなあ」
DVDも値段が高くて買う気になれませんでした。
ついに、安売りDVDを発見しました。

原題:Forrest Gump (1994)     
監督:Robert Zemeckis
原作:Winston Groom 
脚本:Eric Roth
Genre: Drama / Comedy  
PG-13 
Black and White / Color  
上映時間:142分
あらすじ:
物語は、知能指数の低いフォレスト・ガンプの 
生涯と彼の生涯の恋人ジェニーとの出会いを描く。 
年代史風に、1950年代から70年代までの
人種騒動やヴェトナム戦争、そして
歴史上の有名人との偶然の出会いをおりまぜる。 
Elvis Presley, JFK, Lyndon Johnson, 
Richard Nixon etc. 
問題は、かれがバカなので、
自分のやっていることの意味が分からないことにある。 
フォレストは、何も知らずに人生を歩みはじめた 
ベビーブーマー世代の代表になった。 

出演者:  
Tom Hanks ....  Forrest Gump(フォレスト) 
Robin Wright Penn ....Jennifer 'Jenny' Curran(ジェニー) 
Gary Sinise ....  Lieutenant Dan Taylor(ダン中尉) 

オトーサン、
「トム・ハンクス、やっぱりうまい役者さんだ。
キャスト・アウェイでは、
ロビンソン・クルーソーになりきるために
減量に挑戦して話題になったけれど、
役づくりの研究がすごいのだろうなあ」
それから、ダン・テイラー中尉を演じた役者さんも
なかなかのものでした。

TOM HANKS トム・ハンクス 
誕生日 1956/7/9 MAN  
出身 米カリフォルニア州オークランド 
カリフォルニア州立大学在学中から
シェイクスピア劇団の舞台に立つ。
80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。
84年「スプラッシュ」で注目され、
「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。
93年「フィラデルフィア」と
94年「フォレストガンプ/一期一会」で
二年連続アカデミー主演男優賞受賞。
96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。
私生活では在学中の演劇クラスでスーザン・ディリンガム
(ルイス)と知り合い、
77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。
78年に結婚。
82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。
87年に長い調停の末、離婚。
88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも
二人の子供がいる。
別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、
治療費の援助を行っている。
弟は俳優のジム・ハンクス。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「血塗られた花嫁」
1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇
1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」
1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇
1987年「さよならは言わないで」◇
1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇
     「ビッグ」◇「メイフィールドの怪人たち」◇
1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇
1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇
1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ)
1993年「めぐり逢えたら」◇
     「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞
1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」
     「トイ・ストーリー」(声)◇
1996年「すべてをあなたに」◇
1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇
1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声)
2000年「キャスト・アウェイ」◇
2002年「ロードトゥパーディション」◇ 


GARY SINISE ゲーリー・シニーズ 
誕生日 1955/3/17  
出身 米イリノイ州ブルーアイランド 
17才から舞台に立ち、大学卒業後、
ステッペン・ウルフ劇団を設立し、演出兼役者として活躍。
94年「フォレスト・ガンプ」のダン中尉役で
アカデミー助演男優賞にノミネートされる。
88年「マイルズ・フロム・ホーム」で監督デビュー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「二十日鼠と人間」◇
     「真夜中の戦場/クリスマスを送ります」
1993年「ジャック・ザ・ベア/みんな愛してる」
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」
           ◆アカデミー助演男優賞
1995年「クイック・アンド・デッド」
     「アポロ13」◆
1996年「身代金」◆「アルビノ・アリゲーター」◆
1998年「スネーク・アイズ」◆
1999年「グリーンマイル」◆「大人たちのシーズン」「イッツ・ザ・レイジ」
     「ぼくが天使になった日」
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇「レインディア・ゲーム」◆
2001年「クローン」 


その他の出演者:
Mykelti Williamson ....  Benjamin 'Bubba' Bufford-Blue 
Sally Field ....  Mrs. Gump 
Rebecca Williams ....  Nurse at Park Bench 
Michael Conner Humphreys ....  Young Forrest 
Harold G. Herthum ....  Doctor (as Harold Herthum) 
George Kelly (II) ....  Barber 
Bob Penny ....  Cronie 
John Randall (I) ....  Cronie 
Sam Anderson (I) ....  Principal 
Margo Moorer ....  Louise, Mrs. Gump's Maid 
Ione M. Telech ....  Elderly Woman 
Christine Seabrook ....  Elderly Woman's Daughter 

 
User Rating:8.0/10 (50,760 votes)  
      top 250: #133 
オトーサン、
「おお、久しぶりに世界の名画に入っている。
133位か、たいしたもんだ」

User Comments:
aliさん
Iran
2002年9月11日
傑作

この映画は、多くのメッセージを持っている。
そのうち、いくつかは目立たぬものである。
しかし、最大のメッセージは、
人生を投げ出すなということである。
これは、彼の周囲のひとびとの生き方と
フォレストのそれを比べれば、分かる。
もうひとつの重要なメッセージは、
時がすべての傷をいやすということである。 
我々は、知っている。
時の経過とともに、苛立った心さえも 
喜びに震えるようになることを。
「人生って、チョコレート箱のようなもの。
味わってみないと、分からないでしょ」
そして、もうひとつのハッとする言葉。 
「ママは、いつも言っていた。
過ぎた事は忘れなさい、そして前に進むのよ」
そう、人生はあまりにも短い。
だから、いつも強く、同情心に富んだひとであれ。
そして、愛することを恐れるな。
愛は、尋常でない力を与えてくれるからだ。 
それが、かれがわれわれに教えてくれることだ。.


オトーサン、 
このユーザー・コメントを熟読しました。
「どこにアメリカへの風刺が隠されているのかなあ」
というのも、9.11のちょうど1周年に、
イラン人が書いたコメントだからです。
「強いて言えば、時はすべてを癒すというあたりかも」

ところで、
この映画、第67回アカデミー賞で
6部門受賞、7部門ノミネートの名作です。
その明細をみてみましょう。

アカデミー賞 
作品賞  
監督賞 ロバート・ゼメキス
主演男優賞 トム・ハンクス 
脚色賞
特殊視覚効果賞  
編集賞   

(ノミネ−ト)
助演男優賞 ゲイリー・シニーズ 
美術監督装置賞 
撮影賞 
音響賞 
作曲賞 
音響効果編集賞 
メイクアップ賞   


特殊部隊フォース・メジャー

オトーサン、
「これ、やばそうだなあ」
ゲオでアクション映画の棚にあったので、借りてみました。
「しまった。ドイツ映画だ、しかもTV映画。
これって、詐欺じゃないか?」

原題:Luftpiraten - 113 Passagiere in Todesangst (2000) (TV)     
Force majeure
監督:Joe Coppoletta
脚本:Thomas Hernadi /Kurt Schmeisser 
Genre: Action / Thriller 
Country: Germany 
Language: German 
上映時間:96分
あらすじ:
オトーサン、

「IMDBに載ってない。
しょうがないなあ。書くか。

フィリップとニコルは、恋人同士。
お互い、刑事とスチユワーデスという仕事の関係上、
なかなか逢う瀬もままならない。
ニコルが乗務したパリ行き309便が
ハイジャックされる。
フィリップは、元恋人で同僚のタマラ刑事と
ともに救助に向かうが...


出演者:  
Frank Stieren ....  Philipp Neuss(フィリップ) 
Alexandra Maria Lara ....  Nicole(ニコル) 
Anja Freese ....  Tamara Klansky(タマラ) 

オトーサン、
「しょうがないなあ。
海外映画俳優マガジンに経歴が出ていない」
でも、うまい俳優と女優さんたちでした。
「うーん、オレがフィリップなら、
ニコルよりタマラのほうを選ぶけどなあ」

その他の出演者:
Herbert Fritsch ....  Mack 
Tim Seyfi ....  Wilmer 
Pierre Semmler ....  Gessl 
Gerd Rigauer ....  Kaller 
Christof Wackernagel ....  Frydetzki 
rest of cast listed alphabetically 
Solveig Duda   
 

User Rating:  6.2/10 (6 votes) 
オトーサン、
「まあ、こんなものかも。
投票者総数、たったの6人!」


User Comments:
これもIMDBに載っていませんでした。

オトーサン、
「ドイツ人って、手抜きしないな」
TV映画と分かった途端に、
B級アクション映画を覚悟していましたが、
とんでもない。
ドイツ人監督らしい手堅い手抜きなしの映画でした。
「それにしても、テロの舞台が、
航空機というのは、古いなあ」 
オトーサン、
そうつぶやいて、自分の言ったことの意味に
気づいて、ゾッとしました。
高層ビル、ショッピングセンター、バス、
そして、ディスコ。
人の集まるところなら、どこでも。
「人気映画を上映中の映画館もやばいかも」


チェンジング・レーン

オトーサン、
「車線変更か。チクショー」
この映画の題名から思い出すのは、
つい先日の車線変更のイヤな思い出。
高速道路で車線変更して追いぬいたのが、
何と、覆面パトカー。
たちまち、お縄頂戴になりましたよー。

原題:Changing Lanes (2002)     
監督:Roger Michell
原作・脚本:Chap Taylor 
Genre: Drama / Thriller  
Rated R for language.
上映時間:99分
あらすじ:
弁護士は、法廷に急いでいた。 
数百万ドルの遺産相続の件が待っていた。 
そのとき、アルコール依存症の保険外交員と
接触事故を起こす。 
その男もまた子供の親権をめぐっての 
審理があって、急いでいたのだ。 
弁護士は、示談もせずに、
保険外交員を置き去りにし、 
審理に間に合わなくさせてしまう。 
事故後の口論のなかで、
弁護士は、法廷に提出すべき重要な書類を
その場に置き忘れてしまう。 
裁判官は、その日の夕方までの猶予を与える。 
こうして、いがみあうふたりの間に、
ねづみと猫のゲームがはじまる。
憎しみが高じて、ふたりとも疑問のある行動に踏み切る。
やがて、ふたりは自分のやっていること、
自分の生き方について疑問を抱きはじめる。 
最後に、ふたりは、お互いを理解しあい、
何が大事なのか、あらためて問い直すなかで、
倫理的・道義的な方向に歩み出す。
やや暴力と神への冒涜がある。 

出演者:  
Ben Affleck ....  Gavin Banek(ギャビン) 
Samuel L. Jackson ....  Doyle Gipson(ギプソン) 
Toni Collette ....  Michelle(ミシェル) 

オトーサン、
「ベン・アフレック、いいなあ。
パールハーバーの青臭い演技とは別人みたいだ。
サミュエル・ジャクソンもいいなあ。
いつもの飢えた狼の感じがまったくない」

BEN AFFLECK ベン・アフレック 
誕生日 1972/8/15 
出身 米カリフォルニア州バークレー 
俳優として8歳の頃から活動。
92年「青春の輝き」が映画デビュー。
弟にケイシー・アフレックがいる。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1992年「青春の輝き」「バフィ/ザ・バンパイア・キラー」
1993年「バッド・チューニング」
1995年「モール・ラッツ」
1997年「グッド・ウィル・ハンティング」◆
     「チェイシング・エイミー」◇
     「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◇
1998年「アルマゲドン」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇
     「200本のたばこ」◇
     「ファントム」◇
1999年「恋は嵐のように」◇「ドグマ」◇「ディセプション」
2000年「レインディア・ゲーム」◇「偶然の恋人」◇
     「マネー・ゲーム 株価大暴落」◇
2001年「パールハーバー」◇
     「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」
2002年「トータル・フィアーズ」◇「チェンジング・レーン」◇ 


SAMUEL L.JACKSON サミュエル・L・ジャクソン 
誕生日 1948/12/21 
出身 米ジョージア州アトランタ 
アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。
94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役で
アカデミー賞ほかゴールデン・グローブ賞の
助演男優賞にノミネートされる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「ラグタイム」
1987年「エディ・マーフィー/ロウ」
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」
1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」
1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」
     「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」
     「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」
1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」
     「ブロンクス/破滅の銃声」◇
1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」
1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」
     「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」
     「トゥルー・ロマンス」
1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」
     「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」
1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」
1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆
     「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」
1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」
1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇
     「アウト・オブ・サイト」▲
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆
     「ディープ・ブルー」◆
2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇
2001年「ケイブマン」◇
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆
     「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇ 


その他の出演者:
Sydney Pollack ....  Stephen Delano 
Kim Staunton ....  Valerie Gipson 
Tina Sloan ....  Mrs. Delano 
Richard Jenkins (I) ....  Walter Arnell 
Akil Walker ....  Stephen Gipson 
Cole Hawkins ....  Danny Gipson 
Ileen Getz ....  Ellen 
Jennifer Dundas ....  Mina Dunne (as Jennifer Dundas Lowe) 
Matt Malloy (I) ....  Ron Cabot 
Amanda Peet ....  Cynthia Banek 
Myra Lucretia Taylor ....  Judge Abarbanel 
Bruce Altman ....  Joe Kaufman 

 
User Rating:  7.0/10 (4,187 votes)  
オトーサン、
「うん、うん、納得できるスコアだ」

User Comments:
George Parker
Orange County, CA USA
2002年9月12日
ネジとネジ穴のからみあい

この映画は、高速道路で出会う2人の男、
アフリックとジャクソンの物語である。
彼らは事故の後、不正工作にのめりこみ、
自分というものを問われる日々が続く。
...理想主義と現実主義のせめぎあい。
誰もが、システムや権威の前にひれふして、
人間嫌いになるような状況である。
みんな世の中をつま先立ちで不器用に歩いていて、
最後に現実の厳しさを知らされるのだ。
この映画では、このテーマがありふれた扱いにとどまり、
現実から出発せねばならないことが軽視されている。
しかし、この映画はスタイリッシュで、
アフリック以外の役者はなかなか見ごたえがあった。
評価は、Bマイナス。


オトーサン、
映画を見終わって、
罰金を払いに、テクテク銀行へ。
ところが、休日でどこもお休み。
銀行への怒りが、また、ぶりかえしてきました。
「罰金2万5000円は痛いなあ。
何とか銀行の不良債権みたいに
自分で払わずにすむ方法はないかなー。
...クルマの性能がよくなっているから、
誰だってスピード違反している。
坂道で3車線あって
その2車線目で追い越したって、
何の危険もないはずだ。
大体、覆面パトカーがいかん。
陰険だ」
でも、思い直しました。
あまり反省のそぶりをみせないと、
刑務所に放りこまれるかも知れません。
運が悪いと、革手錠をされて殺されるかも。
「現実は厳しい、厳しい。
拘束衣を着せたいひとが大勢いるのになあ」

この映画、観客は中高年でした。
長い人生を送っていると、
何かしら思いあたる節があるらしく、
見終わった後、みんなが不機嫌そうでした。


ブロークン・アロー

オトーサン、
ゲオで、最後まで借りようかどうか迷いました。
「ふーん、どうしようかなあ。
ジョン・トラボルタ主演はマイナス要因、
ジョン・ウー監督はプラス要因。
クリスチャン・スレーターが出ているのも、
プラス要因、まあ借りてみよう」

原題:Broken Arrow (1996)     
監督:John Woo
脚本:Graham Yost 
Genre: Action / Thriller  
Rated R for strong action violence and language.
上映時間:108分 
あらすじ:
「ブロークン・アロー」とは、
核兵器が紛失した事態を指す軍事用語。 
この映画では、核を搭載したミサイル2個が
悪い操縦兵デーキンスによって盗まれる。 
かれを追いかけるのは、同僚のパイロットのヘイルと
公園管理官のテリーだった。 
壮絶な手に汗にぎるアクションが
ユタ洲の峡谷で繰り広げられる。 

出演者:  
John Travolta ....  Major Vic Deakins(ディーキンス) 
Christian Slater ....  Captain Riley Hale(ヘイル) 
Samantha Mathis ....  Terry Carmichael(テリー) 

オトーサン、
「この映画のトラボルタ、いいな」
すっかり見直しました。
スレーターの演技は、冴えわたっています。

JOHN TRAVOLTA ジョン・トラボルタ 
誕生日 1954/2/18 
出身 米ニュージャージー州イングルウッド 
66年に12歳で舞台に立ち、
73年にブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。
75年「魔鬼雨」で映画デビュー。
77年「サタデー・ナイト・フィーバー」で
ディスコ・ブームを巻き起こす。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「魔鬼雨」
1976年「キャリー」◆
1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」
1978年「グリース」
1979年「年上の女」
1980年「アーバン・カウボーイ」
1981年「ミッドナイト・クロス」
1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」
1985年「パーフェクト」
1988年「エキスパーツ」
1989年「ベイピートーク」
1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」
     「MYベスト・フレンズ」
1991年「過ぎゆく夏」
1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」
1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇「ブロークン・アロー」◇
1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」
     「マッド・シティ」◇
1998年「パーフェクト・カップル」◇「シン・レッド・ライン」
     「シビル・アクション」◇
1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇
2000年「バトルフィールド・アース」◇「ラッキー・ナンバー」◇
2001年「ソードフィッシュ」◇「ドメスティック・フィアー」◇
2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」

 
CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 
誕生日 1969/8/18 
出身 米ニューヨーク 
父は舞台やテレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、
別名マイケル・ホーキンス、
母はキャスティング・ディレクターの
メアリー・ジョー・スレーター。
5才の時に母親が離婚し、母方につく。
ドルトン・スクールと
プロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、
7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。
9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。
続いて「マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」など
の舞台に出演。
その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの
「クリスマス・キャロル」や「LANDSCAPE OF THE BODY」
「DRY LAND」などのオフ・ブロードウェイの舞台や、
サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。
本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。
「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、
その後は数々の大作・話題作に出演。
監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の
短編「MUSEUM OF LOVE」。
映画での活躍とは裏腹に、
プライベートでは婚約破棄や暴行事件などで
マスコミを賑わせることたびたびである。 
クリスチャン・スレーターはベビーフェイスながら、
年齢に左右されず、さらに役柄にも囚われず
自在に演じられる演技派俳優。
映画の一キャラとしての同化が巧みなため、
スレーターらしい個性というものが見えないが、
恋愛、コメディ、アクション、サスペンスと
どんな映画でも遜色のない演技を見せてくれる。
特に孤独な青年役(「忘れられない人」
「ジュリアン・ボーの涙」等)をやらせたら秀逸。
ただし、ラブシーンに関しては、
女性のリードの仕方があまり得意ではないようで、
キスシーンやベッドシーンでは
あまり女性へのいたわりや優しさというものが
映像から伝わってこない部分がある。
映画としては、恋愛ものなら、「忘れられない人」。
コメディなら「カフス」、
アクションなら、「ブロークン・アロー」や「フラッド」、
サスペンスなら「バジル」「告発」などがある。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V)
1986年「薔薇の名前」
1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」
1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」
    「ヘザース/ベロニカの熱い日」
1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」
    「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー 三つの闇の物語」
1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇
     「スタートレックY未知の世界」▲
1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)
     「ハートブレイクダウン」
1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」
     「ジミー・ハリウッド」
1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇
1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇「オースティン・パワーズ」◆
1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇
2000年「ザ・コンテンダー」◆「クライム&ダイヤモンド」◇
2001年「ウインドトーカーズ」◆「スコーピオン」◆
     「ズーランダー」▲
 
その他の出演者:
Delroy Lindo ....  Colonel Max Wilkins 
Bob Gunton ....  Pritchett 
Frank Whaley ....  Giles Prentice 
Howie Long ....  Master Sergeant Kelly 
Vondie Curtis-Hall ....  Lt. Colonel Sam Rhodes 
Jack Thompson (I) ....  Chairman, Joint Chiefs of Staff 
Vyto Ruginis ....  Johnson 
Ousaun Elam ....  Lt. Thomas 
Shaun Toub ....  Max 
Casey Biggs ....  Novacek 
Jeffrey J. Stephen ....  Shepherd 
Joey Box ....  Frakes 
 
User Rating:  5.8/10 (9,266 votes)  
オトーサン、
「5点台はないだろう。7点台の映画なのに」

User Comments:
John Whiteさん
Muncie, Indiana
2002年6月23日
アクション映画としては、top 10 に入る名作。 
John Woo監督の最高傑作。

私の意見では、
これはジョン・ウー監督の最高傑作である。
この映画のアクションは、
かれの他の作品のように銃撃シーンが主ではないが、
すべてのアクション要素がパックされ、ミックスされている。
最高に面白い娯楽作品になっている。
私は、ジョン・トラボルタとスレーターが
繰り広げる機知に富んだやりとりや 
猫とねずみの死闘を繰り広げる様をおおいに楽しんだ。 
ストーリーについていえば、 
ほかの映画と同様に面白いし、 
よく出来ており、つめてあるし、
「ミッション・インポシブル」のように複雑でもない。 
しかし、ウー監督は、いい仕事をしている。 
話を面白く、かといって、筋を追いかけるのが
面倒ということもない。
10点満点で10点。


オトーサン、
「このひと、ウー監督をちょっとホメ過ぎかも」
でも、ジョン・ウー監督の作品には外れはないのです。
念のために、作品をあげておきます。

JOHN WOO ジョン・ウー 呉宇森 
誕生日 1946/5/1 MAN 
出身 中国広州省広東 
監督作
1973年「少林門」
1981年「滑稽時代」
1986年「男たちの挽歌」「ソルジャー・ドッグス」
1987年「男たちの挽歌2」
1990年「ワイルド・ブリット/喋血街頭」
1991年「狼たちの絆/縦横四海」
1992年「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌/辣手神探」
1993年「ハード・ターゲット」
1996年「ブロークン・アロー」
1997年「フェイス/オフ」
1999年「キングの身代金」
2000年「ミッション:インポッシブル2」
2002年「ウインドトーカーズ」

IMDBには、経歴が載っていました。
いちいち翻訳しませんが、
「男たちの挽歌」で香港映画の旗手に、
ついでハリウッドに進出し、'The Killer' (1989)で、
カルトのお気に入りになって、
以後、大作もまかされるようになったとあります。 
見事に組み立てられたアクション・シーンと
息もつがせぬかっこよさとあります。
 
Born in southern China,
 'John Woo' grew up in Hong Kong, 
where he began his film career 
as an assistant director in 1969, 
working for Shaw Brothers Studios. 
He directed his first feature in 1973, 
and has been a prolific director ever since, 
working in a wide variety of genres
before 'A Better Tomorrow' (1986) 
established his reputation 
as a master stylist specialising 
in ultra-violent gangster films and thrillers, 
with hugely elaborate action scenes shot 
with breathtaking panache. 
After gaining a cult reputation in the US 
with 'The Killer' (1989), 
Woo was offered a Hollywood contract.
He plans to stay working in the US. 


プロフェシー

オトーサン、
この映画、ずっと楽しみにしていました。 「何たって、リチャード・ギア主演だものなあ」 予告編では、思わせぶりなセリフが流れていました。 「その姿を見たメアリーは死んだ。 その声を聞いたゴードンは死んだ。 その夢を見たコニーは声を失った」 原題:Mothman Prophecies, The (2002) 監督:Mark Pellington 原作:John A. Keel 脚本:Richard Hatem Genre: Thriller / Mystery Rated PG-13 for terror, some sexuality and language. 上映時間:119分 あらすじ: ワシントン・ポスト紙の記者ジョンは、 妻が死んだ後、仕事を離れて、 ウエスト・バージニアの小さな町で 予言や不思議な蛾が出現する奇妙な事件に出会う。 ジョンは、巡査部長コニーと知り合い、 協力して、事件の解明に当たる。 もしかしたら、それはエイリアンの地球侵略かも 知れない... 出演者: Richard Gere .... John Klein(ジョン) Laura Linney .... Connie Parker(コニー) Will Patton .... Gordon Smallwood(ゴードン) オトーサン、 「やっぱり、ギアはいいなあ。 相手役も、うまいな。 初めてお目にかかる女優さんだが、 誰だろう?」 RICHARD GERE リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 マサチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、 中途退学して、プロビンスタウン・プレイハウスでの 夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」 「愛と青春の旅立ち」など恋愛映画の主人公役としては 確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇ LAURA LINNEY ローラ・リニー 誕生日 1964/2/5 出身 米ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「ロレンツォのオイル」「デーヴ」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」 1994年「SIMPLE TWIST OF FATE」 1995年「コンゴ」◇ 1996年「真実の行方」◇ 1998年「トゥルーマン・ショー」◆ 2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」 2001年「アイリス」(TM)「プロフェシー」 その他の出演者: David Eigenberg .... Ed Fleischman Bob Tracey .... Cyrus Bills Ron Emanuel .... Washington Post Reporter Debra Messing .... Mary Klein Tom Stoviak .... Real Estate Agent Yvonne Erickson .... Dr. McElroy Scott Nunnally .... Orderly Harris Mackenzie .... TV Journalist Lucinda Jenney .... Denise Smallwood Tom Tully (II) .... Motel Manager Zachary Mott .... Otto (as Billy Mott) Ann McDonough (I) .... Lucy Griffin User Rating: 6.6/10 (4,623 votes) オトーサン、 「いい、いい。 7点台でもおかしくないぞ」 User Comments: tedgさん Virginia Beach 2002年2月11日 蛾の目。 私が気に入る映画は、 その見せ方が物語の内容やトーンにマッチする時である。 物語そのものはたいしたことはないが、 多くの不可解なことや、 説明できない多くのことが次々と起こるので、 ある種のテクスチャーが感じられる。 それは弱点にならず、ミステリーに ある種の陰影を加えてくれる。 我々は、また知ろうともしなくなる。 そして、それがギアのキャラクターなのだが、 若干、明快すぎる瞬間もあるが、 後はそんなことはない。 彼は、誤った推論をするが、 彼の知識は、あたかも混乱の海の中の島のようだ。 われわれ観客も、混乱のなかに置いておかれる。 その混乱が心地良いのだ。 ペリントンの撮影は、自在で、天才的である。 彼がやってのけたことは、混乱の海のなかで 観客にある種の明快さを与えてくれたところにある。 物語とその見せかたが物語の内容を 反映しているところが、実にいい。 すばらしい、ほんとうに素晴らしい。 オトーサン、 この映画、とても気にいりました。 やはり、ギアがうまいのです。 それに撮影がほんとうに見事でした。 初体験の映像に出会えた醍醐味が感じられました。 オトーサン、 「そういえば、ギアの家を見つけ損なったなあ」 この夏、ニューヨークに行ったとき、 ニューヨーク大学のあたりをウロウロしましたが、 よく分かりませんでした。 「パーティで会ったよ」 「なにい?」 娘が事もなげに言ったので、一瞬、頭にきました。 「背の低いひとだね」 「えっ、そうなの?」 ニューヨークに住んでいると、 憧れの有名人に会えるチャンスが多そうです。 「そのうち、ヤンキーズの松井に会えるようになるかも」


プレシディオの男たち

オトーサン、
「おお、ショーン・コネリーとメグ・ライアン、
これは、理想的な組み合わせだ。
7点台かも、楽しみだな」

原題:Presidio, The (1988)     
監督:Peter Hyams
脚本:Larry Ferguson 
Genre: Action  
上映時間:97分
あらすじ: 
ジェイ・オースティンは、現在刑事だが、
コールドウェル大佐は、
酔ったドライバーの取扱いについて意見がちがったので
憲兵隊から去った時に所属していた部隊の指揮官だった。
現在、管区で頻発する殺人事件のために
彼らは再び一緒に働く羽目になる。
コールドウェルの娘との恋愛関係も、
関係改善には役立たなかった。

出演者:  
Mark Harmon ....  Jay Austin(オースティン) 
Sean Connery ....  Lieutenant Colonel Alan Caldwell(アラン) 
Meg Ryan ....  Donna Caldwell(ドナ)

オトーサン、
「うーん、コネリーうまいなあ。
メグもいいなあ。まだ若い頃だからなあ」
マーク・ハーモンは、
横顔がちょっとトム・クルーズに似てる」

SEAN CONNERY ショーン・コネリー 
誕生日 1930/8/25 
出身 英エディンバラ 
13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。
病気のため、除隊した後、
鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、体を鍛え、
ミスター・ユニヴァースに出場。
その後、舞台「南太平洋」のコーラスボーイの
オーディションに合格し、国内ツアーに参加。
55年に映画デビュー後、
62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で
人気スターに。
86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、
87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。
99年にナイトの称号が与えられ、
サー・ショーン・コネリーとなった。
妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。
前妻ダイアン・シレントとの間の息子のジェイソン・コネリーも俳優。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」
1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」
1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」
1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇
     「史上最大の作戦」
1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇
1964年「わらの女」「マーニー」
     「007/ゴールドフィンガー」◇
1965年「丘」「素晴らしき男」
     「007/サンダーボール作戦」◇
1967年「007は二度死ぬ」◇
1968年「シャラコ」
1969年「赤いテント」
1970年「男の闘い」
1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇
     「007/ダイヤモンドは永遠に」◇
1973年「怒りの刑事」
1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」
     「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」
1975年「風とライオン」
1976年「王になろうとした男」
     「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」
1977年「遠すぎた橋」
1978年「大列車強盗」
1979年「メテオ」「さらばキューバ」
1981年「アウトランド」「バンデットQ」
1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」
1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」
1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」
1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞
1988年「プレシディオの男たち」
1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆
     「ファミリー・ビジネス」
1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」
     「ハイランダー2/蘇る戦士」
1991年「ロビン・フッド」△
1992年「ザ・スタンド」◇
1993年「ライジング・サン」
1994年「グッドマン・イン・アフリカ」
1995年「理由」「トゥルーナイト」
1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声)
1998年「アベンジャーズ」◇
1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「小説家を見つけたら」◇
 

MEG RYAN メグ・ライアン 
誕生日 1961/11/19   
出身 米コネチカット州フェアフィールド 
ジャーナリスト志願でニューヨーク大学で学んでいたが、
エージェントに見いだされ女優に。
映画デビューは1981年「ベストフレンズ」で
キャンディス・バーゲンの娘役。
1991年にデニス・クエイドと結婚し、
2001年7月16日、
ラッセル・クロウとの不倫騒動により離婚した。
二人の間には一児(ジャック)がいる。
「恋人たちの予感」(1988)「めぐり逢えたら」(1993)で
ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。 
メグ・ライアンはといえば、
ラブコメ映画に欠かせない金髪でショートヘア、
クリッとした瞳の女優。
いくつになっても少女のようなかわいらしい笑顔と
若々しい爽やかな演技は、
どんな映画でも観客を自分のペースに取り込んでしまう
不思議な魅力を持っている。
もちろん、コメディばかりでなく、
「戦火の勇気」の謎の死を遂げた兵士や
「男が女を愛する時」のアル中の主婦アリス役のような
感情の起伏の激しい役や
「シティ・オブ・エンジェル」の女医役で見せたような
大人の演技でも、十分存在感を見せている。
彼女の明るいイメージからか、
あまり感動大作への出演に恵まれないため、
賞歴はないが、自分の個性を貫ける天性の演技力は、
アカデミー賞女優には決して劣ってはいない。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「ベストフレンズ」デビュー
1983年「悪魔の棲む家3」
1986年「トップガン」「私立ガードマン/全員無責任」
1987年「インナースペース」◆「プロミストランド/青春の絆」◆
1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」◇
     「プレシディオの男たち」◆
1989年「恋人たちの予感」◇
1990年「ジョー、満月の島へ行く」◇
1991年「ドアーズ」◆
1992年「キスへのプレリュード」◇
1993年「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方」◇
     「めぐり逢えたら」◇
1994年「男が女を愛する時」◇「星に想いを」
1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」◇
1996年「戦火の勇気」◇
1997年「アナスタシア」(声)◇「恋におぼれて」◇
1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇「ユー・ガット・メール」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◆
2000年「電話で抱きしめて」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇
2001年「ニューヨークの恋人」◇ 

MARK HARMON マーク・ハーモン 
誕生日 1951/9/2  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「カムズ・ア・ホースマン」デビュー
1987年「サマースクール」◇
1988年「君がいた夏」◇「プレシディオの男たち」◆
1989年「3人の婚約者」◇
1990年「ゴールド・レイダース」◇
1991年「新・疑惑の影」◇
1992年「コールド・ヘブン/悪夢の再会」◇
1994年「ワイアット・アープ」◆
1995年「マジック・ダイナソー」◇
     「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◆
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◆
1999年「リメンバー・エイプリル」◆ 


その他の出演者:
Jack Warden ....  Sergeant Major Ross Maclure 
Mark Blum ....  Arthur Peale 
Dana Gladstone ....  Colonel Paul Lawrence 
Jenette Goldstein ....  Patti Jean Lynch 
Marvin J. McIntyre ....  Military Policeman (M.P.) Zeke 
Don Calfa ....  Howard Buckely 
John DiSanti ....  Detective Marvin Powell 
Robert Lesser ....  Sergeant Mueller 
James Hooks Reynolds ....  George Spota 
Curtis W. Sims ....  Sergeant Garfield 
Rick Zumwalt ....  Bully in Bar 
Rosalyn Marshall ....  Lawrence's Secretary 
 

User Rating:  5.7/10 (2,024 votes)  
オトーサン、
「あれっ、7点台かと思ったら、
6点を割ってる」

User Comments:
stills-6さん
san jose, california
1999年10月8日

みんなが言うほど悪い映画ではない。
しかし、あまり期待しないほうがい。
マーク・ハーモンは、アクション俳優ではないが、
ショーン・コネリーのおかげで、いい演技をしている。
アクションの合間に、登場人物たちのかけあいがある。
時間をかけて登場人物のキャラクターを開発することは
とてもいいことだ。
さもなければ、物語の犯罪の部分が気にかからなくなるだろう。
ハーモンとコネリーの相性はとてもいい。
二人は、共演場面を楽しんでいるように見える。
私は、メグ・ライアンのキュートな演技のファンではないが、
この映画では、全体的な雰囲気を壊していないことは間違いない。
 

オトーサン、
「惜しいなあ」
親子の確執、
上司と部下の確執、
戦友間の確執、
折角の普遍的なテーマを取り上げ、
いいストーリーに役者もそろえたのに、
この映画、ただのアクション映画に、
それも香港映画風になってしまいました。
飲料工場での銃撃シーンを撮りたいがために
この映画を作ったぞ!
そんなレベルの喜びが一番伝わってきました。
監督の力量の限界なのでしょうか。
それとも、製作陣の志が低かったからでしょうか?
残念なことです。
そのうち誰かがリメイクしてほしいものです。


ロビンソン・クルーソー

オトーサン、
「ロビンソン・クルーソーか、懐かしいなあ。
小学生の頃、夢中になって読んだなあ。」
確か、トム・ハンクス主演映画がありました。
「題名、忘れた。何だったっけ?」

原題:Robinson Crusoe (1996)     
監督:Rod Hardy/ George Miller (I)
原作:Daniel Defoe 
脚本:Christopher Lofton
Genre: Drama / Adventure 
Rated PG-13 for adventure violence, and some sensuality.
上映時間:105分 
あらすじ:
IMDBに記述なしです。
誰でもわかっているので省略しましょう。
無人島に漂流して長年過ごした男の冒険談です。 

登場人物:
Pierce Brosnan ....  Robinson Crusoe  
William Takaku ....  Man Friday 
Lysette Anthony ....  Mrs Crusoe 

オトーサン、
「ジェームス・ボンドが
ロビンソン・クルーソーを演じるのは?だなあ」
でも、好感がもて、うまい役者さんです。
来年公開のボンド映画「ダイ・アナザー・デイ」が
いまから楽しみです。
フライデーを演じたウィリアム・タカク、
経歴が見つかりませんでした。


PIERCE BROSNAN ピアース・ブロスナン 
誕生日 1953/5/16  
出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 
11才の時に家族と共にロンドンへ移住。
CMイラストレーターなどの仕事を経て、
実験演劇ワークショップで俳優修行。
フランスやオランダの舞台に立ち、キャリアを積んだ。
映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。
ブロスナンは「ノーマッズ」(1985)「テロリスト・ゲーム」
「ライブワイヤー」「バーチャル・ウォーズ(1992)など
主演作は非常に多く、アクション俳優として活躍していたが、
大作には恵まれず、知名度は低かった。
どちらかといえば、TVドラマ「レミントン・スティール」の
スティール役として有名だったが、
1995年、「ゴールデンアイ」で5代目ジェームズ・ボンドを襲名。
以降、「マンハッタン・ラプソディ」「マーズ・アタック!」
「ダンテズ・ピーク」といった大作への出演が相次ぎ、
1999年もレネ・ルッソと共演の
「トーマス・クラウン・アフェアー」の公開が控えている。
私生活では90年に子宮癌で妻を亡くし、
2001年8月4日、94年から交際していた元モデルで
テレビ・リポーターのキーリー・シェイ・スミスと再婚した。 
シリアスな中に洒落っけを持ち合わせたヒーローという
キャラを独自に確立している二枚目俳優。
アクションもこなせ、演技もうまいし、主役もはれる俳優だが、
どの出演映画を観ても、キャラが同じ感じなので、
初期の頃はB級映画の万能主役俳優のような使われ方が多かった。
しかし、「ゴールデンアイ」のボンド役は
これまで築いてきたブロスナンの役柄とぴったりとはまり、
彼の知名度を大きく上げた。
もともと才能のある俳優なので、時間はかかったが、
これからはA級映画の主役俳優として活躍することだろう。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇
1981年「THE MANIONS OF AMERICA」
1985年「ノーマッズ」◇
1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇
1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇
     「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇
     「M&A/タイパンと呼ばれた男」
1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆
1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇
     「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇
1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆
1994年「めぐり逢い」◆
1995年「ゴールデンアイ」◇
     「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇
1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆
     「ロビンソン・クルーソー」
1997年「ダンテズ・ピーク」◇「トゥモロー・ネバー・ダイ」◇
1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇
     「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇
2002年「ダイ・アナザー・デイ」◇


その他の出演者:
Sean Brosnan ....  Cabin Boy 
James Frain ....  Robert/Defoe's Publisher 
Martin Grace ....  Captain Braga 
Ian Hart ....  Daniel Dafoe 
Damian Lewis (I) ....  Patrick 
Ben Robertson (I) ....  James/Patrick's Brother 
Polly Walker (II) ....  Mary McGregor 
 

User Rating:  5.5/10 (299 votes)  
オトーサン、
「案外、低いなあ」

User Comments:
stamperさん
The Netherlands
2000年8月28日

これは何だ?
デフォーが書いたのか?
そんなことはどうでもいい。
問題は、出来がいいかどうかだ。
よい出来だ!
ちょっと変えてはあるが、
孤独の友情、当時の社会についての物語である。
この点もどうでもい。
問題は、俳優がよいかどうかだ。
そして、製作がどうかだ。
私は、ウィリアム・タカク(フライデー役)が好きである。
実によい、見事に役を演じきっている。
そして、彼が出てくる最高のシーンは、
大分時間が経ってからになる。
クルーソーとフライデーの出会いの前に、
ちょっといいシーンもあるが、
の後のほうが、はるかによくできたシーンがある。
私の大好きなシーンはといえば、
埋葬シーン、ボートを準備するシーン、
島での決闘シーン。
付け加えられた最後のショット、
特に、最後の橋の上での戦いのシーン。
10点満点で7点だ。


オトーサン、
「何か物足りないなあ」
いくつか、いいシーンもありました。
熱帯雨林、海のぬけるような青さ、
原住民たちのお祭り、
帰国しての彼女との6年ぶりの再会。
「大英帝国全盛期の植民地主義の匂いがぷんぷんするなあ」
小学生の頃は、そんなもの知らないので、
ただ筋書きだけで楽しんだものです。
「無知のほうが、いいかもなあ」
最近はニュースなどで、イヤな話ばかり聞かされますが、
その昔は、全国ニュースなんかなくて、
いわば、全国民がロビンソンクルーソー状態だったのです。


ブロンコ・ビリー

オトーサン、
「これって、マカロニ・ウェスタンだろ。
懐かしいな、昔、流行したよなあ」
そう思って借りてきました。
ところが、クリント・イーストウッド作品でした。
「変だなあ。思いちがいか」

原題:Bronco Billy (1980)     
監督:Clint Eastwood
脚本:Dennis Hackin 
Genre: Adventure / Drama / Romance 
上映時間:116分
あらすじ:
ブロンコ・ビリーは、ワイルド・ウエスト・ショーで
旅興行をしているの誇り高いオーナーである。
商売は、うまく行っていない。
6ヵ月間も、従業員に給料を支払えないのだ。
かれは、ガソリンスタンドで、
金持ちの金髪娘アントワネットを拾う。
あまり高慢ちきなので、
新婚初夜に夫に逃げられて一文なしだった。
しかし、ブロンコは、彼女が気に入って、
自分のアシスタントとして雇う。
彼女は厄病神だった。
彼女が加わって以来、物事がすべて悪くなる。
耐えられぬほどの困難が襲う。
彼女は、もはや抵抗することなく、
ブロンコ・ビリーとともに新しい人生を歩み出す。

出演者:  
Clint Eastwood ....  Bronco Billy McCoy(ビリー) 
Sondra Locke ....  Antoinette Lily (リリー)

オトーサン、
「おお、いつものイーストウッドだ。
ちょっとマンネリ気味。
でも、スルメみたいだ。よく噛めば、味がある」
それから、相手役のリリ−を演じた
ソンドラ・ロック、なかなか達者な女優さんでした。

CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 
誕生日 1930/5/31  
出身 米サンフランシスコ 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
     「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」
          「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」
          「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」
          「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」
          「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」
     「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」
          「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」 


SONDRA LOCKE ソンドラ・ロック 
誕生日 1947/5/28 
出身 米テネシー州ジェルビービル 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1968年「愛すれど心さびしく」
1970年「濡れた欲望」
1971年「ウィラード」
1973年「恐怖の影」
1974年「THE SECOND」
1976年「アウトロー」
1977年「メイクアップ」「ガントレット」「チカラ」
1978年「WISHDONE CUTTER」「ダーティファイター」
1980年「ブロンコビリー」「ダーティファイター/燃えよ鉄拳」
1983年「ダーティハリー4」
1986年「ラットボーイ」
1999年「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」 


その他の出演者:
Geoffrey Lewis (I) ....  John Arlington 
Scatman Crothers ....  Doc Lynch 
Bill McKinney ....  Lefty LeBow 
Sam Bottoms ....  Leonard James 
Dan Vadis ....  Chief Big Eagle 
Sierra Pecheur ....  Lorraine Running Water 
Walter Barnes ....  Sheriff Dix 
Woodrow Parfrey ....  Dr. Canterbury, Head of Sanatorium 
Beverlee McKinsey ....  Irene Lilly, Antoinette's stepmother 
Doug McGrath (I) ....  Lt. Wiecker (as Douglas McGrath) 
Hank Worden ....  Gas Station Operator 
William Prince ....  Edgar Lipton, Irene Lilly's attorney 
Pam Abas ....  Mother Superior 

 
User Rating:  5.8/10 (696 votes)  
オトーサン、
「低いな」

User Comments:
jaykay-10さん
2002年11月1日
マイナーな古典

いろんなレベルで楽しめる
幾分哲学的な美しい映画である。
(実は、からかっているのだが)
気楽に臨めば、楽しめるだろう。
ファンタジーを交えた気まぐれを楽しめるなら、
失望することはないだろう。
この映画は、現実に疑問を呈し、
登場人物たちが自分のアイデンティティを守りながら、
どうやって人生をやり直すかを物語っている。
こんな野心的なテーマは少ないし、
苦境から脱出する方法をうまく教示できている映画は少ない。
この映画には、重たい話はない。
むしろ正反対である。
この映画が提供している特別な世界を楽しめばいいのだ。
感情的にも知的にも報いられるだろう。
私が何を言っているか分からなかったら、
"Finding Graceland" と "Pennies From Heaven"を
見ておいてください。

 
オトーサン、
「この映画、やはり脚本が弱いなあ」
クリント・イーストウッドが
製作・監督・主演の映画ですから、
「力が入っているなあ。言いたいこと分かるなあ」
と好意的に受け止められか、それとも
「お手盛りだなあ」と切りすてられるかは、
脚本の出来にかかっているからです。
どうせハッピーエンドになるに決まっているのですが
その持って行き方が、イマイチでした。


コーカサスの虜

オトーサン、
モスクワ劇場での事件はショックでした。
人質に100人を超える多数の死者が出ました。
事件を起こしたのは、チェチェン独立運動のひとたち。
この映画、150年も民族紛争が続くチェチェンが舞台。
「死者を思い、せめて夢に出てきてくれればと思うが、
それもかなわない…」
そんなセリフに誰もが胸を打たれる名作です。

原題:Kavkazskij plennik (1996) 
   Prisoner of the Caucasus     
監督:Sergei Bodrov
脚本:Arif Aliyev, Sergei Bodrovほか 
Genre: Drama / War 
Rated R for some violence and language.
Country: Russia / Kazakhstan 
上映時間:98分
あらすじ:
ワーニャはソビエト軍の新兵。
母を残して、イスラム分離主義者がゲリラ戦を行う
コーカサス山脈に送られる。
ワーニャのタンク・パトロールは、待伏せに出会うが、
ベテラン准尉サーシャとともに捕虜になる。
村長のムラトはロシア軍の囚人となっている息子と
二人を交換しようとして、生けどりにしたのである。
しかし、ロシアの指揮官は、捕虜交換をするほど神経が太くない。
そこで、ムラトはワーニャに母親に来てもらって、
捕虜交換を嘆願するように頼み、手紙を書かせる。
しかし、時間が敵となった。
サーシャは逃亡を図り、村人はムラトに二人を殺すようにと迫る。
しゃべれない見張り番や十代の娘ディナの望みを前に
ムラトの誠実さが試される。

出演者:  
Oleg Menshikov ....  Sacha Kostylin(サーシャ) 
Sergei Bodrov Jr. ....  Ivan (Vanya) Zhilin(ワーニャ) 
Dzhemal Sikharulidze ....  Abdul-Murat(ムラト) 
Susanna Mekhraliyeva ....  Dina(ジーナ) 

オトーサン、
「サーシャ、うまいなあ」
この監督の手になる「78 シベリアの理髪師」に出ていました。
オレグ・メンシコフの経歴をみましょう。
「海外映画俳優マガジンに出ているかなあ?」

OLEG MENSHIKOV オレグ・メンシコフ 
誕生日 1960/11/8  
出身 旧ソ連モスクワ・センポウコフ 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「絆」デビュー
1986年「パパの大好きなピエロ」
1994年「太陽に灼かれて」
1996年「コーカサスの虜」
1998年「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」
1999年「シベリアの理髪師」

オトーサン、
「☆の数が少なすぎだ」

その他の出演者:
Aleksandr Bureyev ....  Hasan 
Valentina Fedotova ....  Zhilin's Mother 
Aleksei Zharkov ....  Maslov, the Russian Commander 
rest of cast listed alphabetically 
Pavel Lebeshev  (as P. Lebeshev) 

User Rating:  7.3/10 (562 votes)   
オトーサン、
「おお、高いスコアだなあ」

1996年カンヌ映画祭国際映画批評家賞、観客賞
1996年カルロヴィヴァリ映画祭グランプリ
1996年ソチ映画祭グランプリ
第69回アカデミー賞外国語映画部門ノミネート

User Comments:
izumi kuremotoさん
nyc
1998年11月23日
西洋風のオフビートが効いたロシアの戦争映画。

ロシア人監督セルゲイ・ボドロフは、
西洋のオフ・ビートをうまくアレンジした。
いくぶんフランス・タッチもある。
脚本は、非常によく知られている戦争物語である。
この映画が、アカデミー賞にノミネートされたのは、
山に住むイスラム人の人生を描いたからである。
神に選ばれた人々だけが落ちつくことができた
乾いた空気の薄い高地での厳しい人生。
そして、ここにも、天使がいた。
厳しく禁欲的な少女−山の天使がいたのだ。


オトーサン、
この映画で、チェチェン人のせりふに息をのみました。
「吹きすさ風がよそ者を追い払う」
「奴等の血を最後の一滴まで絞ってやる」
よそ者、奴等とは、ロシア人のことです。
「すさまじい憎悪だ。
チェチェンはイスラム人の国なんだから、
所栓、ロシア人は、水と油。
早いところ、チェチェンを独立させてやればいいのに。
でも、石油がほしいのだろうなあ」
この後、ロシア・東欧文学者である
沼野充義さんのHPを発見しました。
「そうか、そうなんだ!」

異郷の想像力:コーカサスの戦争とロシア文学
これを読んで、すっかり納得しました。
「世の中には、よく勉強してる人がいるんだ!」
ご一読をおすすめします。


ラスト・イン・イングランド

オトーサン、
「"ラストタンゴ・イン・パリ"を思い出させる題名だ。
期待できそうだ。
監督は、デレク・ジャーマン?
聞いたことがあるな」

原題:Last of England, The (1987)     
監督・脚本:Derek Jarman
Genre:abstract?
UK:18 
Country: UK / Germany  
Color: Black and White / Color 
上映時間:87分
あらすじ:
アーチストの個人的感想。 
祖国の衰退について語る言葉は、
散文というより詩に近い。 
サッチャー政権下のロンドンでの暗い瞑想。 

出演者:  
'Spring' Rupert Audley   
Matthew Hawkins (I)   
Spencer Leigh   
Gerrard McArthur   
Tilda Swinton   
Nigel Terry   

オトーサン、
「これじゃあ、誰が誰だかわからん」
登場人物には名前がないのです。
それも断片的な映像として現れるだけ。
廃棄物処理場で鳩をむさぼり食う素っ裸の若者、
波止場でのドラム缶の焚き火の回りの若者たち
夕陽を浴びて踊るウェディング・ドレスの娘...
そして、インド占領、フォークランド紛争、
アイルランド独立派のテロの政治的?メッセージ、
合間に結婚式や湖水地方への旅の甘いホームビデオの画像...
 
User Rating:  6.1/10 (66 votes) 
オトーサン、
「こんな映画が6点もとれるの?」

User Comments:
GATOR Mcさん
EDINBURGH, SCOTLAND
2000年7月23日
怪しくも奇妙。

デイビット・リンチ監督の怪しさと
ジム・ジャームッシュ監督のLSDトリップを
奇妙に混ぜたのがこの映画である。 
筋は一向に進展しないし、登場人物の発展もない。
実在人物もいないし、物語もない。
ただ、嫌悪感を催す映像とゲイ・イメージが交錯するだけ。
映画の前半は、破壊された荒地でたくさんの浮浪者が出てくる。
かれらが、古い工場で暮らしているのか、 
世界が核爆発で破壊されてしまったのかも分からない。
これらのシーンは、赤、緑、青に着色されている。 
ひとびとはただ歩きまわるだけ。 
どうってことはない。. 
どうして劇場から逃げ出さなかったのだろう? 
どういうわけか分からないが、
明らかにいくつかのシーンが興味を引いた。 
もっと不思議なのは、この映画を他の人に推薦したことだ。
もし、映画好きなら、キライでもたまには
変な映画も見たほうがいいなーんて。
しかし、あなただって、なぜ、この映画がキライなのかは、
完全には説明できないはずだ。 
どうして、終りまで見ることができたのか分からない。
普通の映画にあるスクリプト、製作者、そして対話もなかったが
なぜか面白かった。


オトーサン、
「何だ、こりゃあ。
おれのホームビデオのほうが、まだマシだ」
途中で、何度も見るのをやめました。
「まあ、見ないほうがいいと思うよ」
そう書こうかとおもいました。

その後、DVDの解説で「725 カラバッジオ」
の監督がつくった映画と知りました。
「ははーん。あの手で来たな」 と納得。
西洋絵画史に詳しい方なら、
聖母子像を描いた中世、
市民や静物画を描いた近代絵画や印象派をへて、
ピカソたちがはじめたキュービズムや現代抽象画へ
という変化は、ご存知でしょう。
この映画で、デレク・レーマン監督は、
いわば抽象映画の開祖たらんとしているのです。
「だから、分からない、つまらない」は、当然。
でも、その筋には好評で、ロサンゼルス批評家賞を受賞しています。

オトーサン、
前言を撤回しましょう。
「分からなくてもいい、一度見ておいたら」


ラスベガス万才

オトーサン、
「エルビスの映画か、なつかしいなあ」
お年を召した方なら、エルビスを堪能。
お若い方なら、60年代のレトロ感覚を楽しめます。

原題:Viva Las Vegas (1964)     
監督:George Sidney (II)
脚本:Sally Benson (I)
Genre: Musical / Romance 
上映時間:85分
あらすじ:
ラッキーは、車を駆って町に到着する。
エンジンを買うお金があれば、
第1回ラスべガス・グランプリに参加できる。
簡単に金を稼げたが、
水泳クラブの素敵な女性マネージャーに心を奪われて、
お金を置き忘れてしまう。
レースも彼女も失ってしまいそうになるのだ。
しかも、仲間のレーサーで女たらしのエルモと
競争することになって、事態はさらに困難になる。
最後に、歌が彼を助けることになるが...

出演者:  
Elvis Presley ....  Lucky Jackson(ラッキー) 
Ann-Margret ....  Rusty Martin (ラスティ)

オトーサン、
「全盛期のエルビスってセクシーだなあ。
アン=マーグレットもセクシーだなあ。
それに何て見事に踊るんだ!」 

ELVIS PRESLEY エルビス・プレスリー 
誕生日 1935/1/8-1977/8/16  
出身 米ミシシッピー州テュペロ 
出演作
1956年「やさしく愛して」「さまよう青春」
1957年「監獄ロック」
1958年「闇に響く声」
1960年「GIブルース」「燃える平原児」
1961年「嵐の季節」「ブルー・ハワイ」
1962年「夢の渚」「恋のKOパンチ」「ガール!ガール!ガール」
1963年「ヤング・ヤング・パレード」「アカプルコの海」
     「キッスン・カズン」
1964年「ラスベガス万才」「いかすぜ!この恋」
1965年「ハレム万才」「フランキーandジョニー」
     「ハワイアン・パラダイス」
1966年「カリフォルニア万才」「GO!GO!GO!」
1967年「ブルー・マイアミ」「スピードウェイ」
1968年「バギー万才」「殺し屋の烙印」
1970年「エルビス・オン・ステージ」
1972年「エルビス・オン・ツアー」
1981年「THIS IS ELVIS ジス イズ エルビス」

 
ANN-MARGRET アン=マーグレット 
誕生日 1941/4/28  
出身 スウェーデン・ヴォルソビン 
二十歳の時にバンドを組み、
地方巡業中にジョージ・バーンズの目にとまり、
ラスベガスのショーで共演。
以後、テレビ・ショーで歌手として活動。
61年「ポケット一杯の幸福」で映画デビュー。
63年「バイ・バイ・バーディ」
64年「ラスベガス万才」などで注目される。
71年「愛の狩人」でゴールデン・グローブ主演女優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1961年「ポケット一杯の幸福」デビュー
1962年「ステート・フェア」
1963年「バイ・バイ・バーディ」「ラスベガス万才」
1964年「セクシー・ダイナマイト」「マドリードで乾杯」
1965年「シンシナティ・キッド」「泥棒を消せ」「帰郷」
1966年「メイド・イン・パリ」「サイレンサー第2弾/殺人部隊」
     「駅馬車」
1967年「スインガー」「カロリーナ」「CRIMINAL AFFAIR」
     「IL PROFECA」
1968年「SETTE UOMINI E UN CERVELLO」
1970年「C.C.ライダー」「REBUS」「R.P.M.」
1971年「愛の狩人」
1972年「大列車強盗」
1973年「パリから来た殺し屋」
1975年「Tommy/トミー」
1976年「ブルース・ダーンのザ・ツイスト」「JOSEPH ANDREWS」
1977年「Oh!外人部隊」
1978年「名探偵再登場」「マジック」
1979年「サボテン・ジャック」
1980年「MIDDLE AGE CRAZY」
1982年「大狂乱」「わたしは女優志願」「戦場の罠」
1983年「ファミリー」
1985年「燃えてふたたび」
1986年「デス・ポイント/非情の罠」
1987年「サマー・デイズ」
1988年「素晴らしきニューヨーカーたち」
1992年「ニュージーズ」
1993年「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVELOVE日記」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 

その他の出演者:
Cesare Danova ....  Count Elmo Mancini 
William Demarest ....  Mr. Martin 
Nicky Blair (I) ....  Shorty Fansworth 

 
User Rating:  5.9/10 (444 votes)  
オトーサン、
「おかしいなあ、このスコア」

User Comments:
olddiscsさん
fords,nj,usa
2002年2月13日
いいコンビだ!!

エルヴィスとアン=マーガレットの共演映画が
この映画の他にないのは残念だ。
彼らは、1960年代の
名コンビで知られるジャネット・マクドナルドと
ネルソン・エディのようなコンビになれたはずだ。
事実、フランキーとアネットのコンビよりも、優秀で魅力的だった。
ふたりは、この唯一の共演で、本当に興奮させる映画をつくった!
筋書きは他愛ないが、音楽も、衣装も、セットも、ローカルカラーも
60年代半ばの雰囲気を、実によく捉えている。
エルヴィスは、すばらしい。歌がうまい。
アンは、ダイナミックなエネルギッシュさでひきつける。
それに、あの美しい金髪!
ああ、あの頃のラスヴェガスが残っていたら。
今日では、大人のための醜いディズニーランドになってしまった。
ふたりが再び共演しなかったのには、驚く。
ふりかえってみると、
ふたりはマジカルでエロチックな関係を見せてくれた。
ああ残念だ!!

オトーサン、
「そうだ、そうだ、その通りだ」
この映画、確かに、筋書きはいい加減かもしれませんが、
そのいい加減さがまた何ともいえず、いいのです。
フラミンゴ、サハラ、スターダストのカジノとショウで
夜明けまで遊び狂い、恋に猛進する若者たち。
フーバーダムで水上スキー、
砂漠と岩山を駆けぬけるロードレース!
若者文化が花盛りだった60年代のアメリカ、
第2次大戦とヴェトナム戦争の谷間に咲いた大輪のユリの花。
この後、エルビスは、戦争に行って時間を空費し、
中年肥りで見る影もなくなるのです。


ハイロー・カントリー

オトーサン、
「たまには、息ぬきで西部劇でも見るか」
大草原をバックにカントリーソングが流れて
「いい感じの出だしだなあ。期待できそうだ」
ところが、世の中、そう甘くありません。
何もかも不完全燃焼で、ストレスが嵩じる一方なのです。
北朝鮮との交渉も同じですね。

原題:Hi-Lo Country, The (1998)     
監督:Stephen Frears
原作:Max Evans
脚本:Walon Green
Genre: Drama / Western  
Rated R for some sexuality, a scene of violence, 
and for brief language.
Country: USA / UK / Germany 
上映時間:114分
あらすじ:
貧しい暮らしをしている2人の男の強い絆を
広角レンズでとらえた物語。
舞台は、第二次大戦後のアメリカ西部。
もはやカウボーイの時代ではない。
ビッグボーイとピートは、大草原の地理を知り尽くしているが、
最後になって、より複雑微妙な地理に向きあうことになる。
それは人間心理である。

出演者:  
Woody Harrelson ....  Big Boy Matson(ビッグボーイ) 
Billy Crudup ....  Pete Calder(ピート) 
Patricia Arquette ....  Mona Birk(モナ) 
Penelope Cruz ....  Josepha O'Neil (ジョセファ)

オトーサン、
「ビッグボーイ、
熱演しているけれど、どうも好きになれないなあ。
親友のピートもいい奴だけど、愚図だし、
想いをよせるビッグボーイの彼女モナもいまいち」
そんなことで、期待が残るのはピートの恋人
ジョセファを演じるペネロペ・クルスだけとなります。
ところが、端役なのです。

WOODY HARRELSON ウディ・ハレルソン 
誕生日 1961/7/23 
出身 米テキサス州ミッドランド 
押しの強い強烈な個性が魅力の俳優。
オハイオ州レバノンで育ち、
インディアナ州ハノーヴァー大学で舞台芸術と英語を専攻した。
卒業と同時に俳優を志して、ニューヨークに移り、
1年後にニール・サイモンの「ビロクシー・ブルーズ」で
舞台デビューを果たす。
TVシリーズ「チアーズ」のバーテンダー役が有名。
映画は「ワイルド・キャッツ」がデビュー作。
96年「ラリーフリント」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「ワイルド・キャッツ」
1988年「恋人たちのキャンパス」「結婚の条件」
1991年「ドク・ハリウッド」「L.A.ストーリー/恋が降る街」
1992年「ハード・プレイ」
1993年「幸福の条件」
1994年「ナチュラルボーン・キラーズ」「ハリウッド・トラブル」
     「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローNYへ行く」
1995年「マネートレイン」
1996年「キングピン・ストライクへの道」「心の指紋」
     「ラリー・フリント/裸の星条旗」
1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」
1998年「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆
     「シン・レッド・ライン」◆「パルメット」◇
     「ハイロー・カントリー」◇
1999年「エドtv」◇「オースティン・パワーズ:デラックス」
2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇ 


PENELOPE CRUZ ペネロペ・クルス 
誕生日 1974/4/28 
出身 スペイン・マドリード 
14才でモデルとしてデビュー。
マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。
テレビタレントして活躍した後、映画に進出。
92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞にノミネートされる。
スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と
同映画のリメイク「バニラ・スカイ」で同じ役を演じている。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1990年「CRONICAS URBANAS」
1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」
1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」
1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」
1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇
     「A CORNER OF PARADISE」
1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」
     「美しき虜」
     「LA NIOA DE TUS OJOS」
     「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」
1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」◆
     「裸のマハ」
2000年「ウーマン・オン・トップ」◇「すべての美しい馬」◇
2001年「ブロウ」「コレリ大尉のマンドリン」「バニラ・スカイ」 


PATRICIA ARQUETTE パトリシア・アークエット 
誕生日 1968/4/8  
出身 米イリノイ州シカゴ 
パトリシアは祖父、父、ほかの姉弟(ロザンナ、アレクシス、デイビッド)と
3代揃っての俳優一家で、6歳で初舞台を踏んでいた。
映画デビューは1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」。
1991年「インディアン・ランナー」や
1993年「トゥルー・ロマンス」で注目を浴びる。
1995年5月にニコラス・ケイジと結婚し、
2001年5月に離婚。 
パトリシア・アークエットは特徴のないのが特徴という
つかみどころのない俳優。
特に色気があるわけでもなく、
アクションやラブロマンスでも秀でているわけではないが、
彼女の演技には常に清純さが漂い、
どんな役をやっても嫌みが感じられない爽やかさがある。
役柄的には、明るくさばけたキャラ、
不倫関係にあるキャラ、気丈で真面目なキャラが多い。
クリスチャン・スレイターと共演した「トゥルー・ロマンス」での
陽気でちょっとイカレタ感じのコールガール、
アラバマ役はかなりインパクトがあったが、
ユアン・マクレガーと共演した「ナイト・ウォッチ」での
気丈な大学院生の演技も捨てがたい。
「グッバイ・ラバー」と「スティグマータ」は主役。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」
1988年「エンゼル・ショット/戦慄のバイブル」
1991年「インディアン・ランナー」「ローラー・ボーイズ」
1992年「INSIDE MONKEY ZETTERLAND」
     「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」
1993年「哀愁のメモワール」
     「トゥルー・ロマンス」◇「愛の疑惑」
1994年「ホーリー・ウェディング」「エド・ウッド」
1995年「ラングーンを越えて」
1996年「アメリカの災難」「インフィニティ/無限の愛」
     「シークレット・エージェント」「ナイト・ウォッチ」◆
     「ロスト・ハイウェイ」
1998年「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」◇
     「ハイロー・カントリー」◆
1999年「救命士」◇「スティグマータ 聖痕」◇
2000年「リトル・ニッキー」
2001年「ヒューマンネイチュア」


その他の出演者:
Sam Elliott ....  Jim Ed Love(ジム)  
Cole Hauser ....  Little Boy Matson(リトルボーイ)
Enrique Castillo (I) ....  Levi Gomez(レヴィ) 
Darren E. Burrows ....  Billy Harte 
Jacob Vargas ....  Delfino Mondragon 
Robert Knott ....  Jack Couffer 
Sandy Baron ....  Henchman 
John Diehl ....  Les Birk 
Craig Carter (II) ....  Art Logan 
Walter C. Hall ....  Auctioneer 
James Gammon (I) ....  Hoover Young 
 

User Rating:  6.0/10 (659 votes)  
オトーサン、
「こりゃ、支離滅裂だ。
6点取れれば、よしとしなくては」


User Comments:
Apollo-14さん
1999年7月1日
出だしはよいが、終わってがっかり。

私は、ペネロペ・クルスが英語をしゃべるというので、
記念のために見にいった。 
物語自体については興味もなかったし、
また、事実、大したことなかった。
出だしはいい。
決闘、張り合い、牛追い。 
貧しいが意気軒昂なカウボーイ、ビッグボーイは
大地主の手下の妻モナといい仲になる。
金持ちの大地主の家畜商であるジムは、 
人間にも値段がつくと信じている男である。
小さな牧場経営などやめて、おれの下で働かないかという。
ビッグボーイは、牛を追ってタバコを噛む暮らしを捨てるのは
気が進まない。
映画は、この伝統と進歩というテーマを
発展させるかと思われたが、肩すかしをくらわせる。 
肝心のジムが消えてしまうのだ。
ビッグボーイとモナとの仲は、夫のレヴィに知られ、
こちらのほうの確執が前面に出てくる。 
ところが、話の焦点はまた変わって、
ビッグボーイとピートのモナをめぐっての葛藤に向かう。
そう思いきやビッグボーイと弟のリトルボーイとの兄弟喧嘩に向うのだ。
映画の約束事を無視している。 
私は、何だかタバコを吸いたい気分になった。
つまらん映画だ。
ところで、ペネロペ・クルスは、
ハリウッドで出世したかったら、もっと英語を勉強すべきだ。
やっぱり彼女はスペイン映画で見たい。

オトーサン、
「ペネロペ・ロペス、
このひとの英語の発音、ほんとにお粗末だなあ」
先日、外国人特派員クラブでノーベル賞を取った
田中耕一さんが英語で受け応えされていましたが、
彼のほうがずっとうまいと思いました。
「オトーサンと田中さんと、どちらがうまい?」
「そりゃ、決まってるだろう。田中さんに。
彼、イギリスに何年も駐在していたのだから。
でも、おれだって、ペネロペ・クルスよりは、
うまいと思うけどなあ」
オトーサン、
そう答えたものの、ハッと気づきました。
この映画を撮ったのは、1998年。
それから、もう4年も経っています。
「そうか、ハリウッドに4年もいれば、ぺらぺらだ」
ここ数年、IMDBを毎日翻訳しているので、
英文読解力はついてきたように思いますが、
「会話力はさっぱりだなあ。
今後は、日本語字幕を消して見ようかしらん」


フォーエバー・ヤング/時を超えた告白

オトーサン、
ゲオで適当に選びました。
「青春物かなあ。名画かも」
ところが、メルギブソン主演とあるので、
「訳すと、永遠に若くか。不老長寿かも?」

原題:Forever Young (1992)     
監督:Steve Miner
脚本:Jeffrey Abrams
Genre: Adventure / Romance / SF 
上映時間:102分
あらすじ:
1939年、あるテストパイロットが
親友に低温実験のモルモットになりたいという。 
ダニエルは、1年間の約束で冷凍人間になる。
恋人が事故にあって、ずっと昏睡状態だったからだ。 
しかし、子供のいたづらのせいで、
ダニエルが目覚めたのは、50年後の1992年だった。 

出演者:  
Mel Gibson ....  Capt. Daniel McCormick(ダニエル) 
Isabel Glasser ....  Helen (ヘレン)
Elijah Wood ....  Nat Cooper(ナット) 

オトーサン、
「メルはうまいなあ」
でも、子役は、いまいちでした。
ヘレンもそう美人でないし、ちょっと出っ歯?
新人女優なのか、経歴が出ていませんでした。

MEL GIBSON メル・ギブソン 
誕生日 1956/1/3  
出身 米ニューヨーク 
ニューヨークに生まれ、11人兄弟の中に育ち、
12歳の時にオーストラリアに移住。
高校を卒業すると、姉の薦めでシドニーの国立演劇学校に入学。
舞台を経て在学中の1977年、「SUMMER CITY」で映画デビュー。
彼を一躍スターダムに押し上げたのは、
1979年「マッド・マックス」(ジョージ・ミラー監督)。
暴漢に妻子を殺され、復讐に燃える警官マックスを演じ、注目を集めた。
1980年、ビデオ映画「ティム」(1979)と「誓い」(1981)で
オーストラリア映画協会最優秀男優賞を受賞。
1984年「ザ・リバー」からアメリカ映画界へ進出。
1993年「顔のない天使」で初監督・主演をつとめ、
続く監督・主演作品「ブレイブハート」(1995)で
1996年度アカデミー作品賞と監督賞を受賞。 
メル・ギブソンは、人間の感情というものを強く前面に押し出し、
観客を魅了させることの出来る舞台俳優に近い映画俳優である。 
彼はアクション映画一つとっても、ただのアクションにとどまらず、
表情や演技からあふれ出る感情を観る者にぶつけてくる。
特に怒りに対する表現力は突出していて、
「マッド・マックス」のマックスや「リーサル・ウエポン」のリッグス、
「ブレイブハート」のウィリアムの復讐劇に観客が同化できるのも、
彼の演技力のなせる技であろう。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1977年「SUMMER CITY」
1978年「メル・ギブソンの青春グラフィティ」
1979年「マッドマックス」◇「ティム」
1980年「THE CHAIN REACTION」
1981年「誓い」「マッドマックス2」◇
1982年「危険な年」「ATTACK FORCE Z」(特別奇襲戦隊Z)
1984年「ザ・リバー」「燃えつきるまで」
     「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マッドマックス/サンダードーム」◇
1987年「リーサル・ウエポン」◇
1989年「テキーラ・サンライズ」「リーサル・ウエポン2」◇
1990年「エア・アメリカ」「バード・オン・ワイヤー」
     「ハムレット」
1992年「フォーエバー・ヤング/時を超えた告白」◇
     「リーサル・ウエポン3」◇
1993年「顔のない天使」◇
1994年「マーヴェリック」◇
1995年「ブレイブハート」◇「ポカホンタス」(声)◇「キャスパー」△
1996年「身代金」◇
1997年「陰謀のセオリー」◇「ファーザーズ・デイ」△
     「フェアリーテイル」△
1998年「リーサル・ウエポン4」◇
1999年「ペイ・バック」◇
2000年「パトリオット」◇「ハート・オブ・ウーマン」◇
          「ミリオンダラー・ホテル」「チキン・ラン」(声)
2001年「ワンス・アンド・フォーエバー」◇
2002年「サイン」◇


その他の出演者:
Jamie Lee Curtis ....  Claire Cooper 
George Wendt ....  Harry Finley 
Joe Morton ....  Cameron 
Nicolas Surovy ....  John 
David Marshall Grant ....  Lt. Col. Wilcox USAF 
Robert Hy Gorman ....  Felix 
Millie Slavin ....  Susan Finley 
Michael A. Goorjian ....  Steven 
Veronica Lauren ....  Alice 
Art LaFleur ....  Alice's Father 
Eric Pierpoint ....  Fred 
Walt Goggins ....  Gate M.P. 

User Rating:  6.0/10 (3,781 votes)   
オトーサン、
「まあ、こんなものか」

User Comments:
Ron Kerriganさん
Whidbey Island, Washington
2000年2月25日
ストーリーが効果的。

旧式の映画だが、 
俳優たちは、みな魅力的である。 
この映画では、「リーサル・ウエポン」とは
まったく対照的なメル・ギブソンが見られる。 
この先、50年映画通に、なぜ、かれがそんなに
大スターなのか教えてくれるはずである。 
いろんな角度から楽しめる。


オトーサン、 
「うーん、いまいちだなあ」
ストーリーが分裂しています。
50年ぶりにお互いに死んだと思っていた
相思相愛のふたりが再会したのだから、
もっと感動していいはず。
ところが、海岸風景の夕日の輝きに目を奪われて、
ふたりの老醜の眼の輝きを撮り忘れています。


ブロードウェイと銃弾

オトーサン、
「しゃれた題名だなあ。誰が監督?」
ウディ・アレンでした。俳優だけでなく監督でもやります。
「728 マンハッタンは、まあまあだったけど」
半信半疑で見始めましたが、大当たり!

原題:Bullets Over Broadway (1994)     
監督:Woody Allen
脚本:Woody Allen / Douglas McGrath
Genre: Comedy / Romance 
上映時間:98分 
あらすじ:
舞台は、1920年代のニューヨーク。
理想主義的な若い劇作家デビッドの物語。
プロデューサーのジュリアンの尽力で
ギャングのニックから資金提供を受ける見返りに、
ニックのガールフレンドのオリーブに
精神科医を演じさせねばならない。
オリーブは、ひどい女優で、
精神科医役をやる演技力も教養もない。
また、主演男優ワーナー・パーセルの過食症、
出演部分をジャズ仕立てにしたがる往年の名女優ヘレン、
殺し屋でオリーブのボディガードである
チーチの口出しにもつきあわねばならない。
劇作家デビットは芸術か大事か、命が大事か
どちらにするか決めなければならない。

出演者:  
John Cusack ....  David Shayne(デビット)
Chazz Palminteri ....  Cheech (チーチ)
Dianne Wiest ....  Helen Sinclair(ヘレン) 
Jennifer Tilly ....  Olive Neal (オリーブ)

オトーサン、
「キューザック、熱演してるなあ。
うーん、うまいなあ。誰だろう、この女優さん。
ダイアン・ウィーストか」
このふたりの経歴をみましょう。

JOHN CUSACK ジョン・キューザック 
誕生日 1966/6/28  
出身 米イリノイ州シカゴ 
姉はアン・キューザック、ジョーン・キューザック、
兄はビル、妹にスージーがいる。全員俳優。
幼少からCMに出演。
ピヴン・シアター・ワークショップで学ぶ。
83年「恋のスクランブル」で映画デビュー。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1983年「恋のスクランブル」
1984年「グランビューU・S・A」「すてきな片思い」
1985年「シュア・シング」
1986年「スタンド・バイ・ミー」「やぶれかぶれ一発勝負」
     「ワン・クレイジー・サマー」「ナティ物語」
1987年「トラブル・バケーション」「ブロードキャスト・ニュース」
1988年「エイトメン・アウト」「テープヘッズ」
1989年「シャドー・メーカーズ」「セイ・エニシング」
1990年「グリフターズ/詐欺師たち」
1991年「トゥルー・カラーズ」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」「蜃気楼ハイウェイ」
     「ボブ・ロバーツ」「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」
1993年「心の地図」「ビッグ・マネー・ブルース」
1994年「ブロード・ウェイと銃弾」「ケロッグ博士」
1996年「訣別の街」「スマイル・ライク・ユアーズ」
1997年「アナスタシア」(声)「コン・エアー」◆
     「ポイント・ブランク」◇「真夜中のサバナ」
1998年「シン・レッド・ライン」◆「フィオナが恋していた頃」◆
1999年「狂っちゃいないぜ!」◇「マルコヴィッチの穴」◇
     「クレイドル・ウィル・ロック」◆「シカゴ・ドライバー」◇
     「ジャック・ブル」(TM)
2000年「ハイ・フィデリティ」◇
2001年「アメリカン・スウィートハート」◇「セレンディピティ」◇

 
DIANNE WIEST ダイアン・ウィースト 
誕生日 1948/3/28 
出身 米ミズーリ州カンザスシティ 
大学卒業後、ブロードウェイの舞台に立ち、
二度のオビー賞、クラレンス・ダーウェント賞、
シアター・ワールド賞で最優秀女優賞受賞。
80年「IT'S MY TURN」で映画デビュー。
86年「ハンナとその姉妹」でアカデミー助演女優賞受賞。
94年「ブロードウェイと銃弾」でアカデミー助演女優賞と
ゴールデングローブ助演女優賞を手にした。
ウディ・アレン監督作品には五本出演している。
ほか、89年「バックマン家の人々」で
アカデミー助演女優賞にノミネートされている。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1980年「IT'S MY TURN」
1982年「I'M DANCING AS FAST AS I CAN」「暗闇からの脱出」
1983年「夢追いかけて」
1984年「フットルース」「恋に落ちて」
1985年「カイロの紫のバラ」
1986年「ハンナとその姉妹」アカデミー助演女優賞
1987年「ラジオ・デイズ」「ロスト・ボーイ」「セプテンバー」
1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」
1989年「バックマン家の人々」「私のパパはマフィアの首領」
1990年「シザーハンズ」
1991年「リトルマン・テイト」
1994年「コップス&ロバーソン」
     「ブロードウェイと銃弾」アカデミー助演女優賞
     「スカウト」
1996年「バードケージ」
1998年「モンタナの風に吹かれて」「プラクティカル・マジック」
2001年「アイ・アム・サム」 


その他の出演者:
Jim Broadbent ....  Warner Purcell 
Jack Warden ....  Julian Marx 
Joe Viterelli ....  Nick Valenti 
Mary-Louise Parker ....  Ellen
Tony Sirico ....  Rocco 
Brian McConnachie ....  Mitch Sabine 
Edie Falco ....  Lorna 
Tracey Ullman ....  Eden Brent 
Hope W. Sacharoff ....  Hilda Marx 
Debi Mazar ....  Vi 

 
User Rating:  7.5/10 (4,311 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
thehumanduvetさん
2001年2月20日
かなり高い水準のウディ作品。

ウディ・アレン軍団からの魅力的でおかしな映画。 
ジョン・キューザックが、アレン映画でおなじみの
ナーバスで、クリエーティブな男を演じている。 
今回は、メグ・ティリーが書いた恐ろしいギャング物語で、
禁酒法の時代の脚本家がブロードウエィの舞台に
自分の作品を上演したくて、ギャングの情婦を出演させる。
脚本家キューサックと殺し屋チャズ・パルミンテリの
ふたりの関係が中心である。
さまざまな舞台俳優たちとギャング、
そして劇場の観客たちがからまって風変わりな事件が起こる。
キューサックは、才能は獲得するものではなく、
天与ののもので、自分には真の芸術的才能はないことを悟る。
アレン映画にいつもみられるように、
素晴らしいキャストが集められる。
音楽とセットは最高で、会話も言うことない。
脚本家=監督アレンの生涯で最高ではないかも知れないが、
よく出来た作品である。


オトーサン、 
「うまい!
ウディ・アレン、たいしたものだ。
役者もうまいし、舞台もきれい。
筋書きも面白い。
この映画、実にバランスがいい。
5つ☆だ」

第67回アカデミー賞ノミネート一覧では、
以下のようになっていました。

監督賞      ノミネート
助演男優賞    ノミネート(チャズ・パルミンテリ) 
助演女優賞 ダイアン・ウィースト 
同        ノミネート(ジェニファー・ティリー) 
オリジナル脚本賞 ノミネート  
美術監督装置賞  ノミネート 
衣装デザイン賞  ノミネート  


マッド・シティ

オトーサン、
「1500円か、買っておくか」
ワナーブラザースが、秋の特別価格で、
30タイトルを発売しています。
「...ウォルマートなら、もっと新作があるのに」
「スターウォーズ」通常価格24.98$のところを
15.95$(36%レス)で売っています。

原題:Mad City (1997)     
監督:Costa-Gavras
原作:Tom Matthews (I)  & Eric Williams (VII)
Genre: Drama / Thriller  
Rated PG-13 for depiction of a hostage situation, 
including violence and brief language.
上映時間:114分
あらすじ:
サム・ベイリーは、自然史博物館の警備員。
クビになって唖然とし、館長に復職を迫るものの
受けいれられず、見学に来ていた子供たちを人質にして
博物館に立てこもる。
ローカルTV局の取材記者マックス・ブランケットは、
事件が起きたとき、ちょうど博物館に居合わせて、
スクープをものにする。 
この事件は、全国ネタとしてみんなが話題にする。 
問題は、世間受けするニュースをどう仕立てるかになっていき、
事件を起こさざるを得なくなった犯人の理由も、
事件の背後にいる人々の悩みなどは問題ではなくなる。 

出演者:  
John Travolta ....  Sam Baily(サム) 
Dustin Hoffman ....  Max Brackett(マックス) 
Alan Alda ....  Kevin Hollander(ケヴィン) 

オトーサン、
「トラポルタといえば、
サタディ・ナイト・フィーバー。
でも、最近は期待はずればかりだな」
その印象を、特に強くしたのが、
ワースト映画に選ばれた
「バトルフィールド・アース」(2000)の演技。
昔の天才、今は凡人という感じなのです。
「...でも、この映画は、まあまあだった」

JOHN TRAVOLTA ジョン・トラボルタ 
誕生日 1954/2/18  
出身 米ニュージャージー州イングルウッド 
66年に12歳で舞台に立ち、
73年にブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。
75年「魔鬼雨」で映画デビュー。
77年「サタデー・ナイト・フィーバー」で
ディスコ・ブームを巻き起こす。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「魔鬼雨」
1976年「キャリー」◆
1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」
1978年「グリース」
1979年「年上の女」
1980年「アーバン・カウボーイ」
1981年「ミッドナイト・クロス」
1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」
1985年「パーフェクト」
1988年「エキスパーツ」
1989年「ベイピートーク」
1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」
     「MYベスト・フレンズ」
1991年「過ぎゆく夏」
1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」
1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇「ブロークン・アロー」◇
1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」
     「マッド・シティ」◇
1998年「パーフェクト・カップル」◇「シン・レッド・ライン」
     「シビル・アクション」◇
1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇
2000年「バトルフィールド・アース」◇「ラッキー・ナンバー」◇
2001年「ソードフィッシュ」◇「ドメスティック・フィアー」◇
2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」
 

その他の出演者:
Mia Kirshner ....  Laurie 
Robert Prosky ....  Lou Potts 
Blythe Danner ....  Mrs. Banks 
William Atherton ....  Dohlen 
Ted Levine ....  Lemke 
Tammy Lauren ....  Miss Rose 
William O'Leary (I) ....  CTN Junior Executive 
Raymond J. Barry ....  Dobbins 
Lucinda Jenney ....  Jenny 
Akosua Busia ....  Diane 
Ebbe Roe Smith ....  Bartholomew 
Bingwa ....  Nat Jackson 

User Rating:  6.0/10 (2,279 votes)  
オトーサン、
「6点台か、もっと高くてもいいな」


User Comments:
davideo-2さん
Birmingham,England.
1999年7月10日
かなり恐ろしい。

ダスティン・ホフマンのような偉大な俳優が
なぜ、こんな下らない映画に出るのか、不思議だ。
この映画は、おかしなことに、信念の問題を扱っている。
どこが出来が悪いか、並べたてる気にもならないが、
紛れもなく出来が悪い。
明らかに、手抜きで、のろのろしている。
長い間ビデオ化されなかったのも当然だ。
しかし、ジョン・トラボルタとホフマンが
異様な火花を散らしているのは見ものである。
ほかにも期待してよい登場人物がいる。
そう。要するに、この映画は、
アーノルド・コプラン・プロダクションの手になるものだ!
 

オトーサン、
「そうか、この映画、強烈なマスコミ批判が売りなんだ」
何でも、ダスティン・ホフマンが
自から出演したいと申し出たそうです。
そして、共演者には、ジョン・トラポルタを指名。
息の合った演技をみせています。
「これ、名作映画じゃないか!」
マスコミ批判のあまりの強烈さに、
映画化したワーナー・ブラザースが、
腰が引けてDVD化の発売が遅れたようです。

オトーサン、
恐竜の展示で有名なニューヨークの自然史博物館が
舞台になっているので、うれしかったのですが、
つい、最近の過熱報道の数々を思い浮かべてしまいました。
おかげで、今年、何人の政治家が失脚したでしょうか。
そして..北朝鮮の拉致事件。
直近では、横田めぐみさんの娘、
キム・ヘギョンさんの独占インタビュー。
日本のマスコミがいかに無神経かよくわかります。
自分たちのこれまでの報道姿勢、
まったく報道してこなかったことを覆い隠すかのように
今度は、過熱報道に走り、
北朝鮮の情報操作にまんまと引っかかってしまいました。
可哀想なのは、キム・ヘギョン。
取調べを受けているかのようです。
北のオトーサン、
日本のオカーサン、
その綱引きにあって体が引き裂かれそうです。
もっと気の毒なのは、
・北朝鮮に拉致され死んだひとびと、
・報道もされない拉致されたひとびと、
・北朝鮮に拉致されて死んだ韓国のひとびと、
・戦時中の日本軍の蛮行で死んだだろう北朝鮮の大勢の遺族たち。
マスコミには、こうした広角レンズが必要ではないでしょうか。


トリプルX

オトーサン、
「最近、ロクな新作ないなあ」
ぶつぶつ言っています。
北朝鮮に拉致された横田まゆみさんの遺児、
キムヘジョンの独占インタビュー中継のほうが、
ずっと面白いと思います。
「出来損ないの007映画らしいけど、
題名が面白いし、ヒマつぶしにはいいかも」
そんな軽い気持ちで見にいきましたが、面白いの何の!

原題:XXX (2002)     
監督:Rob Cohen
脚本:Rich Wilkes 
Genre: Adventure / Action / Thriller 
Rated PG-13 for violence, non-stop action sequences, 
sensuality, drug content and language.
Language: English / German / Spanish / Russian / Czech 
上映時間:124分
あらすじ:
ヴィン・ディーゼルがザンダー・ケイジを演じる。 
お定まりの怒りっぽい不良で、
こわいもの知らずで、態度もデカイ。 
そんなワルをアメリカ政府が雇って使命を与えるが、 
全然、動じない。 
彼の使命だが、世界を破壊しようと企む
組織についての情報を収集せよというもの。 
そのボスは、ニヒルなヨーギだ。

出演者:  
Vin Diesel ....  Xander Cage(ザンダー) 
Asia Argento ....  Yelena(エレーナ)
Marton Csokas ....  Yorgi(ヨーギ) 

オトーサン、
「スキンヘッドにタトゥー、
X世代のジェーム・ボンド新登場か。 
確かに、最近のボンドはつまらないからなあ。
ヴィン・ディーゼルはまあまあでしたが、
後の二人には、がっかり。

VIN DIESEL ヴィン・ディーセル 
誕生日 1967/7/18  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆★★★★★ 
出演作
1998年「プライベート・ライアン」
2000年「ピッチブラック」◇「アイアン・ジャイアント」(声)
     「マネー・ゲーム 株価大暴落」
2001年「ワイルド・スピード」◇
2002年「トリプルX」◇ 

その他の出演者:
Samuel L. Jackson ....  Agent Augustus Gibbons 
Michael Roof ....  Agent Toby Lee Shavers 
Eve (II) ....  J.J. 
Tom Everett ....  Senator Dick Hotchkiss 
Thomas Ian Griffith ....  Agent Jim McGrath 
Richy Muller ....  Milan Sova 
Werner Dahn ....  Kirill 
Petr Jakl ....  Kolya 
Jan Pavel Filipensky ....  Viktor 
Leila Arcieri ....  Jordan King 
William Hope ....  Agent Roger Donnan 
Joe Bucaro III ....  Virg (as Joey Bucaro) 

User Rating:  6.2/10 (4,416 votes)  
オトーサン、
「ストーリーはずさんだけど、
アクション・シーンは、迫力満点。
ガンガン鳴りひびくディスコシーンもOK!
それで5点台を免れたというわけだ」

User Comments:
Jason-Priestley-and-Paul-Walkerさん
2002年9月25日
このくだらん映画を見るくらいなら、
"Die Another Day"か、ほかのボンド映画をみよ。

もうすこしマシな映画かと思って
友人と一緒に見にいったが、期待外れもいいとこだ。
これまで見たなかで、サイテー。 
見て、ソンした。. 
ヴィン・ディーゼルもアーシア・アルジェントもひどい。
こえは、ボンド映画のコピーのうえに、 
さらに悪く仕上げた感じだ。 
見ないほうがよい。
ほかの映画を見るべきだ。.

 
オトーサン、
「おいおい、もう見てしまった。
いまさら見るなと言われてもなあ。
それにしても、吹き替え、ひどいなあ。
いかにも、吹き替えでございますという感じ」
この業界、そうした悪習というか伝統があるのでしょうか。
そのたまらなさを救ったのが、撮影地のプラハ。
とくにライトアップされた中世のお城などは綺麗でした。
「そうそう、サイレント・ナイトが怖かったなあ」
「何、それ?」
「生物化学兵器、毒ガス。これが使用されるんだ」
「で?」
「モククワ宮殿で使われたから、怖くなった。
人質救出にかこつけて、人体実験をしたかも知れないな。
特殊部隊の連中ならやりかねない」
「そういえば、人質が100人以上死んだよね、
毒ガスにやられて、吐寫物が喉に詰まって死んだ。
やっと救出にきたかと思ったら、殺されるなんて。
味方と思ったら、悪魔!
おおこわ」


クレイマー、クレイマー

オトーサン、
「おっ、こんな名画も置いてある!ゲオは、いいなあ。
ところで、中内さんは、最近、お元気かなあ」
ずいぶん昔の話になりますが、
ダイエーの中内さんがお元気な頃、この映画が封切られて、
仕事を放り出してまで見に行かれたと耳にしました。
これ以降、彼の心のなかで何かが変わったのです。
息子可愛さの念が猛然と湧きあがってきたのです。
それが、経営の私物化につながり、今日の有様。

原題:Kramer vs. Kramer (1979)     
監督・脚本:Robert Benton
原作:Avery Corman
Genre: Drama 
上映時間:105分
あらすじ:
テッド・クレイマーは、仕事人間。 
家族よりも仕事が優先だ。 
妻のジョアンナは、この状態に耐えられなくなって、
離婚することにする。
テッドは、いまや家事をし、自分だけでなく
息子の面倒まで見なければならない。 
この非常事態にようやく慣れた頃、 
ジョアンナがやってきて、ビリーを返せというのだ。 
テッドは、勿論、そんなことはさせたくない。
そこで、かれらは、裁判所で親権争いをすることになる。

出演者:  
Dustin Hoffman ....  Ted Kramer(テッド) 
Meryl Streep ....  Joanna Kramer(ジョアンナ) 
Justin Henry ....  Billy Kramer(ビリー) 

オトーサン、
「この親権争うをする主役2人は、
まさに入神の演技だなあ」
それから、息子がこれまた可愛いのです。

DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 
誕生日 1937/8/8  
出身 米ロサンゼルス 
幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、
ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。
パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、
58年カレッジを卒業。
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、
生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、
ビルの掃除人など職を転々。
舞台でも長く活躍できず、"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で
8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。
67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。
同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でもノミネートされ、
79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。
88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。
私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優アン・バーンと結婚。
80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1967年「TIGER MAKES OUT」「100万ドル大捜査」
     「卒業」
1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」
1970年「小さな巨人」
1971年「ケラーマン」「わらの犬」
1972年「アルフレード・アルフレード
1973年「パピヨン」
1974年「レニー・ブルース」
1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」
1978年「ストレート・タイム」
1979年「アガサ 愛の失踪事件」
     「クレイマー、クレイマー」
1982年「トッツィー」
1985年「セ−ルスマンの死」
1987年「イシュタール」
1988年「レインマン」
1989年「ファミリービジネス」
1990年「ディックトレーシー」
1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」
1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」
1995年「アウトブレイク」
1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」
1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」
1998年「スフィア」
1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」
 

MERYL STREEP メリル・ストリープ 
誕生日 1949/6/22  
出身 米ニュージャージー州サミット 
ヴァッサー・カレッジの演劇科と
イエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、
舞台俳優としてスタート。
映画は77年「ジュリア」がデビュー。「
ディア・ハンター」ほかアカデミー賞にノミネートされたのは12回。
「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞、
「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、
「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞獲得。
私生活では76年に舞台共演したジョン・カザールと同棲するが、
2年後に癌で死去。
その後、弟の親友の彫刻家ドン・ガンマーと結婚。
79年11月男児誕生。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1977年「ジュリア」
1978年「ディア・ハンター」
1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」
     「クレイマー、クレイマー」アカデミー助演女優賞
1981年「フランス軍中尉の女」
1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」アカデミー主演女優賞
1983年「シルクウッド」
1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」
1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」
1986年「心みだれて」
1987年「黄昏に燃えて」
1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」
1989年「シー・デビル」
1990年「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」
1992年「永遠に美しく…」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「激流」
1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」
1996年「マイ・ルーム」
1998年「母の眠り」
1999年「ミュージック・オブ・ハート」
2001年「A.I.」(声) 


その他の出演者:
Jane Alexander ....  Margaret Phelps 
Howard Duff ....  John Shaunessy 
George Coe ....  Jim O'Connor 
JoBeth Williams ....  Phyllis Bernard 
Bill Moor ....  Gressen 
Howland Chamberlain ....  Judge Atkins 
Jack Ramage ....  Spencer 
Jess Osuna ....  Ackerman 
Nicholas Hormann ....  Interviewer 
Ellen Parker (I) ....  Teacher 
Shelby Brammer ....  Ted's Secretary 
Carol Nadell ....  Mrs. Kline 

 
User Rating:  7.4/10 (4,228 votes)  
オトーサン、
「変だ!
世界の名画に入っていいのに。
どうしてなんだ?」

User Comments:
jhaggardjrさん
Chicago, Illinois
2000年6月8日
すばらしいドラマ

この映画は、夫と息子を置いて出ていった 
不幸な女性のおそろしいドラマである。 
夫には、息子の面倒をみる責任がある。
孤軍奮闘するなかで、親子は分かりあう。
そんなとき、妻であり、母である女性が戻ってきて、
急に息子の親権を要求するのだ。 
この映画には、多くのドラマがある。
実によい具合にコメディ部分が出てくる。 
ダスティン・ホフマンは、すばらしい演技で
はじめてアカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。 
多くのひとが、2番目の最優秀主演男優賞に輝いた
「レインマン」の演技のほうがいいという。
確かに、その通りかもしれないが、
私はちがう意見だ。
これが、最高の演技だ。
シーンを追うごとに、
ホフマンが現存する最高のアメリカ人俳優だと納得する。 
時々ほんとうにおかしい。 
同様に、すばらしい演技をしたのが、メリル・ストリープ。
彼女は、現在のように有名ではなかった。
ストリープは、ホフマンのように、
最初のアカデミー賞をとった。 
家出して、自分をとりもどそうとした妻(母親)を演じて
アカデミー最優秀助演女優賞を獲得したのだ。 
ジャステイン・ヘンリーは、当時、たったの8歳だったが、
ホフマンとストリープの子供役を名演した。 
かれは、アカデミー賞にノミネートされたが、
最優秀助演男優賞最年少ノミネートという記録は
今でも破られていない。 
ジェーン・アレクサンダーも、すばらしかった。
一家の親しい友人を演じ、最優秀助演女優賞にノミネートされ、
惜しくも、共演のストリープに受賞を譲った。 
この映画は、最初から最後まで、最高である。
脚本も書いたロバート・ベントン監督は、
絶対に忘れようもない映画をつくった。 
4点満点で****。

 
オトーサン、
DVDについている
この映画の製作余話も見ました。
「これが、また、映画そのものよりも面白いくらいなんだよなあ」
みんなに吹聴して回りたいほどの出来でした。
というのも、ダステイン・ホフマンも、
メリル・ストリープも、最初は、出演に乗り気ではなかったのです。
ホフマンは、離婚したばかり。
離婚をテーマにした映画に出るのは、傷口をえぐるようなもの。
ロンドンまで、製作者と監督が口説きに行っても、
「ロビーで会いましょう」と断るつもりでいました。
ところが、バーが満員で、しかたがなく、かれの部屋へ。
「役者として自分を演じるのが、一番難しい」
という監督のくどき文句にコロリ。
でも、離婚の苦しみにのたうちまわっていたときなので、
「こんな脚本ではダメ」と散々手直しをしたそうです。
その長い缶詰作業の間に、いいチームワークが生まれ、
現場での真に迫った数々のアドリブが、
いくつもの忘れられない名場面を生むことになりました。

一方、メリル・ストリープのほうも、
出演依頼に対して、まったくやる気なし。
昔の恋人が死んで落ちこみ、しかも妊娠中。
舞台がひとつ進行中。
端役ながら撮影中の映画も1本ありました。
そんなキツイ日程のなかで出演を承諾したわけは、
製作チームが醸しだす何ともいえぬよい雰囲気。
「この映画なら、自分らしい演技ができる!」
そう確信したそうです。

オトーサン、
「面白い話があるんだ。
 ところで、マンハッタン、見た?」
「見た、見た。ウディ・アレンのでしょう?」
「そうそう、メリルが同時に出ていたのは、その映画だったんだ」
「マンハッタン?!」
「そう。ウディは暴君で、言うとおりにやれといわれて、
メリルは、相当、むかついたそうなんだ。
でも、この映画では、セリフも自分なりに
書き変えることができて、とても幸せだった。
でも、ホフマンのアドリブには、相当頭にきたらしい」
「どうして?」
「レストランで和解の話し合い中に、
ホフマンが、激怒して、台本にはなかったのに、
ワイングラスを手で払いのけるシーンがある。
あやうく彼女に当たりそうになる」
「それって、アドリブでしょ」
「そう。でも、ホフマンは、別れた妻のことを思い出して、
ついかっとなったらしいんだ。
グラスが壁に当たって破片が飛び散り、洋服にはシミがつく。
「そうなのね。メリルにしてみれば、
何で、あたしがとばっちりを受けなければならないのよ!
そりゃ、怒るわよね。
その気持ち、とてもよく分かるわ」

バリ島のディスコ爆破事件、
ワシントンの銃撃事件、
モスクワ劇場事件、
そはそれなりに解決したようですが、
「何で、私が...」
そういう「とばっちり」が、最近とみに多くなりました。
ダイエーが倒産でもすれば、
またまた多くの「とばっちり」が出そうです。


マンハッタン

オトーサン、
このところ、題名当てクイズに凝っています。
題名を見ただけで、スコアを当てるのです。
「マンハッタンか。
何か、当たり前すぎて、つまらなそうだなあ。
せいぜい5点台か」

原題:Manhattan (1979)     
監督:Woody Allen
脚本:Woody Allen /Marshall Brickman 
Genre: Comedy / Drama / Romance 
Color: Black and White 
上映時間:96分
あらすじ:
アイザックは、42歳。
ジルと離婚したばかり。 
ジルは、コニーという女性と暮らしていて、 
本を書き、ふたりのプライバシーを暴露しようとしている。 
アイザックは、17歳のトレ−シーとの関係に手を焼いていたが、
親友のエールの彼女メリーに出会って、恋に落ちる。 
しかし、メアリーは、エールが好きで、
困ったことに、エールときたらエミリーと結婚しているのだ。 

出演者:  
Woody Allen ....  Isaac Davis (アイザック)
Diane Keaton ....  Mary Wilkie(メリー) 
Michael Murphy (I) ....  Yale(エール) 

オトーサン、
このところ、こう思っています。
「ウディ・アレンって、うまいなあ。
でも、鼻につくなあ。最近は、大御所面して」
財界人でも、学者でも、
そんなような人、たくさんいますよね。
たいした業績もないのに、マスコミにもてはやされて
何か勘違いしているひとって。

ところで、ウディ・アレンの相手役の女性が
すばらしい演技を披露してくれたので、びっくりしました。
「うまいな。
元妻ジルを演じるメリル・ストリープよりも
うまいくらいじゃないか。
このメリーを演じたダイアナ・キートンっていう女優さん、
一体、どんなひとなのだろう?」

WOODY ALLEN ウディ・アレン 
誕生日 1935/12/1 
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1965年「何かいいことないか子猫チャン」
1967年「007/カジノロワイヤル」
1969年「水は危険」「泥棒野郎」
1971年「ウディ・アレンのバナナ」
1972年「ボギー!俺も男だ」「セックスのすべて」
1973年「スリーパー」
1975年「ウディ・アレンの愛と死」
1976年「ザ・フロント」
1977年「アニー・ホール」
1979年「マンハッタン」
1980年「スターダスト・メモリー」
1982年「サマー・ナイト」
1983年「カメレオン・マン」
1985年「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」
1986年「ハンナとその姉妹」
1989年「ニューヨーク・ストーリー」
     「ウディ・アレンの重罪と刑罰」
1991年「結婚記念日」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
1996年「誘惑のアフロディーテ」
1997年「世界中がアイ・ラブ・ユー」「地球は女で回っている」
     「ワイルド・マン・ブルース」
1998年「アンツ」(声)◇「セレブリティ」「インポスターズ」
1999年「ギター弾きの恋」◆「ヴァージン・ハンド」
2000年「おいしい生活」◇ 


DIANE KEATON ダイアン・キートン 
誕生日 1946/1/5  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
19歳の時、ニューヨークに移り、
ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。
70年「ふたりの誓い」で映画デビュー。
77年「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞受賞。
「レッズ」「マイ・ルーム」でアカデミー賞にノミネート。
87年長編ドキュメンタリー「HEAVEN」で初監督。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1970年「ふたりの誓い」
1972年「ゴッドファーザー」「ボギー!俺も男だ」
1973年「スリーパー」
1974年「ゴッドファーザーPARTU」
1975年「愛と死」
1976年「可愛い女」「ニューヨーク・一獲千金」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
     「アニー・ホール」◇アカデミー主演女優賞
1978年「インテリア」
1979年「マンハッタン」
1981年「レッズ」
1982年「WHAT DOES DORRIE WANT?」「シュート・ザ・ムーン」
1984年「リトル・ドラマー・ガール」「燃えつきるまで」
1986年「ロンリー・ハート」
1987年「ラジオ・デイズ」「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」
1988年「情熱の代償」
1990年「THE LEMON SISTERS」「ゴッドファーザーPARTV」
1991年「花嫁のパパ」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
     「ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「ラスト・フライト」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「マイ・ルーム」「ファーストワイフ・クラブ」
1997年「イン・マイ・ライフ」
1999年「カーラの結婚宣言」
2000年「電話で抱きしめて」
2001年「フォルテ」 


その他の出演者:
Mariel Hemingway ....  Tracy 
Meryl Streep ....  Jill 
Anne Byrne ....  Emily 
Karen Ludwig ....  Connie 
Michael O'Donoghue ....  Dennis 
Victor Truro ....  Party Guest 
Tisa Farrow ....  Party Guest 
Helen Hanft ....  Party Guest 
Bella Abzug ....  Guest of Honor 
Gary Weis ....  Television Director 
Kenny Vance ....  Television Producer 
Charles Levin ....  Television Actor #1 


User Rating:  8.2/10 (7,098 votes)  top 250: #101 

オトーサン、
「おお、世界の名画101番目だ!」
こんなにいい映画だったとは。

User Comments:
Spleenさん
Canberra, Australia
2001年3月6日
ウディ・アレンぎらいのひとも、
一度は見ておくべし。

ウディ・アレンの映画には、
アイディアがあり、火花が散っている。 
誰が監督をしていようと、ある程度の火花が散る。 
"Zelig",
"The Purple Rose of Cairo", 
"Bullets Over Broadway"などには
普通のウディ・アレンが出ている映画である。 
そこでは、きつい言い方をすると、 
いつものお家芸が披露されて、 
結果は、かれが頑張ったかどうかで決まるのだ。 
最近の例では、
"Manhattan Murder Mystery",
"Everyone Says I Love You"
"Celebrity"がそうである。
もし、あなたが上掲の映画をみて
ウディ・アレンはつまらないと思っていたら、 
いまや、この映画を見る時が到来したのだ。 
ほかの映画ほど、頑張っているわけでもないのに、
実にうまいのだ。 語り口たるや、絶妙。
何かほっとさせてくれる。
ほかの映画では、それで終わるところだが、 
この映画では、これまたパンチがよく効いているのだ。 
サイド・ストーリーがよく出来ていて、
みんなが、うまい演技をしている。
筋書きは、ロマンス以上の何物でもないが、
バランスがよいので、気にならない。 
登場人物たちを知るにつれて楽しくなってきて、 
昔からの友人のような気になる。 
驚いたことに、私は、はじめて、
ウディ・アレンって、真面目ではないが、いい役者だと思った。 
みんなが言っているように、
この白黒映画の撮影は、本当にゴージャスである。
ウディ・アレンの映画をすべて見たわけでないが、 
あるとき、ある場所でのロマンチズムが売りである。
断言するが、この映画がいちばん良い。
撮影は、ゴードン・ウィルス。 
正直言って、ソープ映画で見た程度だったが、
イメージは、実に魅力的で、狙いをはずしていない。 
...この点については、前にも述べたので、 
なぜ、同じことを繰り返すのかと聞かれるかも知れないが、
それは最近つまらぬ映画ばかり見てきたせいだからだろう。
「マンハッタン」を見よう。 
そうすれば、私の言わんとすることを
信用してもらえるはずだ。

 
オトーサン、
「ウディ・アレン、NY大好きなんだなあ」
そう感じました。
白黒映画ということもあって、
パリを舞台にした古典映画をみているような気がします。
夜霧が濃くて、ロマンティックで。


乙女の祈り

オトーサン、
ゲオでまた5本借りました。498円。
「安いなあ。乙女の祈りか、どんな映画かなあ」
心配していたら、冒頭からニュージーランド!
「ああ、懐かしいなあ」
エイボン川が流れるハグリー公園や
寺院のあるカンタベリー広場が出てきました。
この映画の舞台となるのは、カンタベリー・ハイスクール。

原題:Heavenly Creatures (1994)     
監督:Peter Jackson
脚本:Frances Walsh  & Peter Jackson
Genre: Drama / Crime  
Rated R for violence and sexual content. 
Country: UK / Germany / New Zealand 
Language: English 
上映時間:99分
あらすじ:
ジリエットとポウリーヌの実話。 
ファンタジーと文学好きで馬が合う親友が、 
ふたりの親密で不健康な関係を終わらせようとした 
ポウリーヌの母親を共謀して殺そうとする。 

出演者:  
Melanie Lynskey ....  Pauline Yvonne Rieper(ポウリーン) 
Kate Winslet ....  Juliet Marion Hulme(ジュリエット) 
Clive Merrison ....  Henry Hulme(学長) 

オトーサン、
最初、ポウリーンとジュリエット、
この二人の娘の演技はお嬢さん芸と
馬鹿にしていましたが、とんでもない。
後半にかけてどんどんよくなってきました。
映画でも、ニュージーランドの娘さんらしい夢が語られていました。
「ハリウッドに行って、スターになるの」
それが実現したのですから、
運命って、不思議なものです。

MELANIE LYNSKEY メラニー・リンスキー 
誕生日 1977/5/16 
出身 ニュージーランド 
1994年の米・ニュージーランド映画
「乙女の祈り」で女子高生ポウリーン役で
いきなり主役デビューを果たした黒髪の女優。
共演のケイト・ウィンスレットは
「タイタニック」でブレイクし、先を越されたが、
彼女も日本では未公開ながら、
1999年には5本の映画に出演。
これからの成長が期待される。
日本での近作は、ドリュー・バリモア主演の「エバー・アフター」。
ここでも、ドリューを助ける妹役で
なかなか存在感のある演技を見せている。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「乙女の祈り」◇
1996年「さまよう魂たち」▲
1998年「エバーアフター」◆
1999年「VARYA」「MEASURELESS TO MAN」
     「FOREIGN CORRESPONDENTS」
     「GO!GO!チアーズ」
     「デトロイト・ロックシティ」
2000年「コヨーテ・アグリー」 


KATE WINSLET ケイト・ウィンスレット 
誕生日 1975/10/5  
出身 英レディング 
両親ともに俳優という演劇一家に育ち、
11才の時から地元のドラマ・スクールで学ぶ。
94年「乙女の祈り」で映画デビュー。
95年「いつか晴れた日に」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、
イギリスのアカデミー賞BAFTAの最優秀助演女優賞を受賞した。
97年「タイタニック」ではヒロイン役を演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート。
98年「グッバイ・モロッコ」の出演で知り合った
助監督のジム・スレプレトンと98年11月に結婚。
2000年10月12日に長女が生まれるが、
2001年12月13日、離婚した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1994年「乙女の祈り」
1995年「いつか晴れた日に」
1996年「タイムマスター/時空をかける少年」(V)
     「日陰のふたり」「ハムレット」
1997年「タイタニック」◇
1998年「グッバイ・モロッコ」◇
1999年「ホーリー・スモーク」
2000年「クイルズ」
2001年「アイリス」


その他の出演者:
Sarah Peirse ....  Honora Mary Parker 
Diana Kent (I) ....  Hilda Hulme 
Simon O'Connor (I) ....  Herbert Rieper 
Jed Brophy ....  John/Nicholas 
Peter Elliott (IV) ....  Bill Perry 
Gilbert Goldie ....  Doctor Bennett 
Geoffrey Heath ....  Reverend Norris 
Kirsti Ferry ....  Wendy Rieper 
Ben Skjellerup ....  Jonathon Hulme 
Darien Takle ....  Miss Stewart 
Elizabeth Moody ....  Miss Waller 
Liz Mullane ....  Mrs. Collins 
 

User Rating:  7.7/10 (6,931 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな」
思春期の娘とその親の心理がよく出ていました。
ヴェベチア映画祭銀獅子賞受賞作品です。

User Comments:
Alexさん
Christchurch, New Zealand
2002年3月25日
手に汗にぎる映画。

あたし、この映画、大好き!! 
深いし、混乱しておそろしいところが
とても面白い... 
ほんとに惹かれるのは、 
あたしがいま14歳で、 
ジュリエットヤプリーヌに似てるところがあるの。 
もちろん、おともだちと変な関係にあるわけではないのよ。 
いままで、すっとクライストチャーチで暮らしてきたから、 
あたしたちの学校が、50年代のように見えるは、 
とても変な感じ!! 
演技は、リアルで信じられるわ。 
チャールズとデボラについてふたりが夢見るシーンは素敵よ。 
でも、時々、変なところがあって、
がっかりするけど、でも大好きな映画よ。


オトーサン、
「もし、自分が14歳で、
自分が住んでいる街で撮影が行われたら
その映画、好きになるかなあ」 
と考えてみました。
「そりゃ、好きになるに決まってるよな」
さて、みなさん、
山本陽子さんという女優さん、
ご存知でしょうか?

オトーサン、
その昔、彼女と食事もしたことがあります。
そんなことで、共演する機会を与えられました。
会社の地下1階の喫茶店がTVドラマの収録舞台。
新調の背広を着て、撮影に臨みました。
もちろん、端役です。
彼女が俳優さんと会話しているときに、
後ろに座っている喫茶店のお客さんの
ひとりとして起用されたのです。
端役だろうが何だろうが、
TV初出演です。

オトーサン、
日頃タバコなど喫わないのですが、
このときばかりは、かっこづけに喫いました。
帰宅して、奥方や子供たちに、
「パパ、今度TVに出るからね!」
放映日も放映時間も確認して、ビデオを用意。

さて...、
当日は、TVの前に家族が全員集合しました。
「ありゃっ、出ていない!
オレ、出てない。
オレの影も形もない。
いや、煙が見える。煙だけ撮れている!」
オトーサン、
それ以来、山本陽子さんがキライになりました。
でも、これって彼女のせいではないですよね。
世の中、妙なことでひとを好きになったり
キライになったりすることがあります。


ミスタア・ロバーツ

オトーサン、
「こりゃ、面白そうだ」
最近は、題名をみただけで、
名画かどうかのカンが働くようになってきました。
「でも、つまらない映画だったら、どうしよう」

原題:Mister Roberts (1955)     
監督:John Ford Mervyn LeRoyほか
原作:Thomas Heggen
台本:Joshua Logan ほか
Genre: Comedy / Drama / War 
上映時間:123分
あらすじ:
ミスタア・ロバーツは、
アメリカの貨物船に乗り組んでいる士官。
第2次世界大戦で、太平洋上にいる。 
かれは、何としても退屈なこの船から脱出して、
戦闘に参加したいと思っている。 
問題は、艦長が、やや暴君で、
ロバアツの転勤願いにサインしてくれないのだ。 
この船には、パルヴァも乗っている。 
怠け者で、何とか仕事をさぼろることばかり考えている。
ウィスキーなどを売り買いして儲けている。 
ロバアツと、乗組員たちは、些細なことがきっかけになって、
しょっちゅう喧嘩ばかりしている。 

出演者:  
Henry Fonda ....  Lieutenant (jg) Doug A. Roberts(ダグ)
Jack Lemmon ....  Ensign Frank Thurlowe Pulver(フランク) 
James Cagney ....  Captain Morton(艦長) 

オトーサン、
「うれしいなあ。
名優勢ぞろい。
ヘンリー・フォンダは、全盛時代。
ジャック・レモンは、デビュー作。
キャグニーはいい味を出している。
それにしても、昔の俳優さんは1年に何本も出ているなあ」
3人の経歴を紹介しましょう。
...みな故人になられました。

HENRY FONDA ヘンリー・フォンダ 
誕生日 1905/5/16-1982/8/12 
出身 米ネブラスカ州 
出演作 
1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」
1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」
1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」
     「或る女」
1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」
     「北海の子」
1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」
     「モホークの太鼓」
1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」
1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」
1942年「男性」「運命の饗宴」
1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」
     「牛泥棒」
1946年「荒野の決闘」
1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」
1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」
1955年「ミスタア・ロバーツ」
1956年「戦争と平和」
1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」
     「胸に輝く星」
1958年「女優志願」
1959年「ワーロック」「断絶の嵐」
1961年「野望の系列」
1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」
1963年「スペンサーの山」
1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」
     「未知への飛行」
1965年「危険な道」「バルジ大作戦」
1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」
1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」
     「合併結婚」「絞殺魔」
1969年「ウエスタン」
1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」
1971年「わが緑の大地」
1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」
1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」
1976年「ミッドウェイ」
1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」
1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」
1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」
1981年「黄昏」

 
JACK LEMMON ジャック・レモン 
誕生日 1925/2/8-2001/6/27 
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
出演作
1955年「私の夫は二人いる」「ミスタア・ロバーツ」
1956年「夜の乗合自動車」
1957年「海の荒くれ」
1958年「カウボーイ」「媚薬」
1959年「お熱いのがお好き」
1960年「南太平洋ボロ船作戦」「アパートの鍵貸します」「ペペ」
1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」
1963年「あなただけ今晩は」「ヤムヤム・ガール」
1964年「ちょっとご主人貸して」「女房の殺し方教えます」
1965年「グレート・レース」
1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」
1968年「おかしな二人」
1969年「幸せはパリで」
1970年「おかしな夫婦」
1971年「コッチおじさん」
1972年「おかしな関係/絶体絶命」「お熱い夜をあなたに」
1973年「セーブ・ザ・タイガー」
1974年「フロント・ページ」
1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「寄席芸人」(TM)
1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」
1979年「チャイナ・シンドローム」
1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「ミッシング」
1984年「青春の祈り・司祭への道」
1985年「マカロニ」
1988年「七十年目の審判」(TM)
1989年「晩秋」
1991年「JFK」
1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」
     「大富豪、大貧民」(TM)「チャーリー」
1993年「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・ザ・シアター」
1994年「ラブリー・オールドメン」「ショーツ・カッツ」
1995年「グラスハープ 草の竪琴」
1996年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」「ハムレット」
     「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」
     「あやしい奴ら」
1997年「カリブは最高!」「12人の怒れる男」(TM)
1998年「おかしな二人2」
1999年「風の行方」(TM)「モリー先生との火曜日」(TM)
2000年「バガー・ヴァンスの伝説」

 
JAMES CAGNEY ジェームス・キャグニー 
誕生日 1899/6/17-1986/3/30  
出身 米ニューヨーク 
出演作
1930年「地獄の一丁目」
1931年「千萬長者」「民衆の敵」「夜の大統領」「腕の男」
1932年「タクシー」「群衆の歓呼」「挙闘のキャグネー」
1933年「駄々っ子キャグニー」「地獄の市長」
          「フットライト・パレード」「スター悩殺」
1934年「偽者紳士」「彼女の男」「これがアメリカ艦隊」「運ちゃん武勇伝」
1935年「太平洋攻防戦」「Gメン」「頑張れキャグニー」「真夏の夜の夢」
     「シスコ・キッド」「無限の青空」
1936年「グレート・ガイ」
1937年「キャグニーハリウッドへ行く」
1938年「汚れた顔の天使」
1939年「オクラホマ・キッド」「我れ暁に死す」「彼奴は顔役だ!」
1940年「熱帯」「栄光の都」
1941年「いちごブロンド」
1942年「空軍の暴れん坊」「ヤンキー・ドゥドゥル・ダンディー」
1943年「キャグニーの新聞記者」
1946年「鮮血の情報」
1949年「白熱」
1950年「明日に別れの接吻を」
1951年「六年目の疑」
1952年「栄光何するものぞ」
1955年「追われる男」「情欲の悪魔」
          「ミスタア・ロバーツ」「エディ・フォイ物語」
1956年「悪人への貢物」
1957年「千の顔を持つ男」
1959年「地獄で握手しろ」
1960年「太平洋紅に染まる時」
1961年「ワン・ツー・スリー」
1968年「アリゾナの勇者」(ナ)
1981年「ラグタイム」 


その他の出演者:
William Powell ....  Doc 
Betsy Palmer ....  Lieutenant Ann Girard 
Ward Bond ....  Chief Dowdy 
Philip Carey ....  Mannion (as Phil Carey) 
Nick Adams (I) ....  Reber 
Perry Lopez ....  Rodrigues 
Ken Curtis (I) ....  Yeoman 3rd Class Dolan 
Robert Roark ....  Insigna 
Harry Carey Jr. ....  Stefanowski 
Patrick Wayne ....  Bookser (as Pat Wayne) 
Frank Aletter ....  Gerhart 
Tige Andrews ....  Wiley (as Tiger Andrews) 
 

User Rating:  8.0/10 (2,427 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」

User Comments:
adam surafさん
dunkirk, NY
2000年8月8日
コメディの古典。

ヘンリー・フォンダは、
大戦終了前に何とか戦闘に加わりたいと思っているが、 
ジェームス・キャグニー演じるせこい艦長のために
貨物船に釘づけになっている。.
すばらしいコメディ映画だ。 
船医を演じる William Powell がおかしいし、 
ジャック・レモンは、卑怯だが、すばしこい洗濯係を演じて
アカデミー賞を取った。 
ジョンフォードと Mervyn Leroy監督は、監督賞を取った。 
どちらにせよ、映画はすばらしい監督で、 
演技も最高だった。
 

オトーサン、
「さすが、ジョンフォード監督!
のびやかで、流れるような演出だった。
この映画で、アカデミー賞を取ったのか」
そこで、第28回アカデミー賞ノミネート一覧を
チェックしてみました。 
「作品賞 ノミネート 
助演男優賞 ジャック・レモン 
音響賞 ノミネート」
という程度でした。

オトーサン、
この1955年のアカデミー賞に
「ミュージカル映画音楽賞 オクラホマ!」
という記述を発見しました。 
大学受験のあと、開放感に浸って、
新宿のミラノ座で見て、大感激した名画です。
「おっ!見たいなあ。
早くDVDが出ないかあ」

オトーサン、
この「オクラホマ!」のおかげで、
ヘンリー・フォンダが沖縄戦で
神風特攻隊にやられて戦士してしまったという
「ミスタア・ロバーツ」の余韻も味わうことなく、
心は、はやくも、いまだ見ぬ映画や
かつて見たすばらしき映画の世界探検へと
旅立ってしまうのです。


カラヴァッジオ

オトーサン、
この16世紀の狂気の画家に興味があります。
「でも、展覧会、見逃したしなあ」
そこで、ちょっと予備知識を仕入れてから見ました。
http://www.eonet.ne.jp/~maggot/revue/r020101.html
そのほうが面白く見られると思います。

原題:Caravaggio (1986)     
監督・脚本:Derek Jarman
Genre: Drama  
Country: UK 
上映時間:93分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDBの手抜きだ
あらすじが載っていない!」
しょうがないので、
http://homepage2.nifty.com/hanamizuki54/movie/karabattio.htm
から、概略を引用させてもらいました。

「16世紀、イタリア・ミラノ生まれの画家
ガラヴァッジオは、若いギャンブラーと愛人をモデルに絵を描いていた。
三角関係から殺人事件を起こし国を追放される。
時代考証は無視し、服装も現代的、オートバイが出てくる。
作品同様、光と闇の美しい映像が特色」

出演者:  
Nigel Terry ....  Caravaggio (カラヴァッジオ)
Sean Bean ....  Ranuccio (ラヌーチオ)
Michael Gough ....  Cardinal Del Monte(デルモテ枢機卿)  

オトーサン、
「主役の役者さんは美男子だけど、
ちょっと狂気に欠けるな。
それにしても、今回は、
IMDBだけでなく、
海外映画俳優マガジンもダメだなあ。
肝心の主役の経歴が載っていない」
しょうがないので、
ホモだちのラヌーチオを
熱演したひとの経歴だけみましょう。

SEAN BEAN ショーン・ビーン 
誕生日 1959/4/17 
出身 英ヨークシャー・シェフィールド 
父が経営する溶接工場で3年間働いていたが、
地元の芸術交流センターに通ったことがきっかけで演劇に傾倒し、
79年にロンドンの王立演劇アカデミー入学。
卒業後はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの公演や
ロイヤル・コート・シアター公演など舞台で活躍。
84年「ウィンターフライト」で映画デビュー。
92年「パトリオット・ゲーム」のテロリスト役や
「ゴールデン・アイ」の006、
「サウンド・オブ・サイレンス」の強盗団のボスなど
悪役としての印象も強い。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1984年「ウィンター・フライト」
1986年「カラヴァッジオ」
1988年「ストーミー・マンデイ」「ザ・フィールド」
1990年「パトリオット・ゲーム」◆
1992年「チャタレイ夫人の恋人」
1993年「ショッピング」
1994年「ブラック・ビューティー/黒馬物語」
1995年「ゴールデン・アイ」◇
1997年「アンナ・カレーニナ」
1998年「RONIN」◆
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」「サウンド・オブ・サイレンス」  

その他の出演者:
Noam Almaz ....  Boy Caravaggio 
Dexter Fletcher ....  Young Caravaggio 
Dawn Archibald ....  Pipo 
Jack Birkett ....  The Pope
Sadie Corre ....  Princess Collona 
Una Brandon-Jones ....  Weeping Woman 
Imogen Claire ....  Lady with the Jewels 
Robbie Coltrane ....  Scipione Borghese 
Garry Cooper ....  Davide 
Lol Coxhill ....  Old Priest 
Nigel Davenport ....  Giustiniani 
Vernon Dobtcheff ....  Art Lover 
Terry Downes ....  Bodyguard 


User Rating:  6.5/10 (203 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものか。
どうもホモっ気のある映画って、苦手だなあ」
でも、ベルリン国際映画祭銀熊賞の受賞作です。
 
User Comments:
Scoopy
Budapest
1999年3月7日
奇妙で、芸術的で、記憶に残る

これは、ありきたりの映画ではない。
本来は、画家カラヴァッジオの墓碑であるはずが、 
20世紀のふざけた時代錯誤のシーンが出てきて、混乱するだろう。 
17世紀の商人がハンドヘルド計算機を駆使し、
現代の楽器がパーティで演奏し、 
地方の速記者がタイプライターを使い、
召使が現代のディナー・ジャケットを着る。 
これが何を意味しているか分からない。 
まあ、各人が勝手に意味づけすればよいのだが。
もうひとつ、いらつくのは、監督が 
人間は、ホモの衝動に突き動かされると主張していることである。 
こうした問題提起ぶりは、ガラヴァッジオよりも
Derek Jarman監督のほうが激しいような気がする。 
そう、この映画が果たして
ガラヴァッジオを描こうとしているのか疑問である。 
要するにカラヴァッジオは、聖者列伝をねじまげて
時代にショックを与えたひとである。 
きれいな顔をした聖人の衣服は破れ、爪は汚い。 
おそらく、そのほうがリアルなのだろうが、常識破りである。 
長い絵画の伝統とは正反対である。 
さらに、カラヴァッジオは、現代絵画の先駆者だった。
主題に当てる光の衝撃を大事にしたのだ。
ところが、こうした大事な点が脚本から抜け落ちている。
しかし、おそらく観客は、こうしたことはどうでもよくなって
映画そのものを自然に受容することになる。
この映画は、かれの人生を反映して
かれの絵画のスタイルやムードを提示している。 
映画本来のヴィジュアルの正確な美を提示しているのだ。 
この映画は、もし1600年にカラヴァッジオが
映画を撮ったら、こういう風になるだろうを狙っているのだ。 
これは、いい映画なのだろうか? 
そんなこと、誰が分かるだろう? 
0年後に記憶に残る映画かどうか分からないが、 
カラヴァッジオのカンバスに新たな息を吹き込んだ
貴重な試みであることは間違いない。 
この映画は、傑作を生み出すためには
日常生活がどんなに妙なことになってしまうかを見せてくれる。
芸術的なみせかけや妙なレトリックは邪魔だが、
すばらしいヴィジュアルや雰囲気を楽しめるだろう。 
生き生きした記憶が残った。
みんなも同じ体験をするだろう。
 

オトーサン、
「ふーん、これを見ると、
中世って、重苦しい雰囲気だったんだな」
押しつぶされそうになって、
「絶望は恐れを知らず」という気分になるのが
分かるような気がします。
モスクワの劇場を占拠したチェチェン人たちも
同じ心境なのでしょうか。


天井桟敷の人々

オトーサン、
「おお、こんな名画を置いてある!ゲオはいい!」
最近は、すっかりゲオのファンになりました。
「100円で3時間楽しめるなんて、ほかにある?」

原題:Enfants du paradis, Les (1945)     
監督:Marcel Carne
脚本:Jacques Prevert 
Genre: Drama / Romance  
Country: France 
Language: French 
Color: Black and White 
上映時間:190分
あらすじ:
この悲劇は、
無言劇の役者バチスタと
クレアという女優、あるいは
ガランスという名の街の女との結ばれない愛を描いている。 
ガランスは、順番に他の3人の男に愛される。
勿体ぶった俳優フレデリック、 
泥棒のラスネール、そしてモンテレ−伯爵。 
物語をさらに複雑にするのは、
女優ナタリーで、彼女はバチスタを愛している。 
ガランスとバチスタの出会いは、 
ガランスが、紳士の財布を盗んだと間違った疑いをかけられた時だった。 
その後、ガランスは、ラスネールの犯罪に巻き込まれて
エドワード伯爵の庇護の下、余儀なくパリを離れることになる。 
6年間の別離の間、ガランスは伯爵と、
バチスタはナタリーと愛なき結婚をしていた。 
パリに戻ったガランスは、
バチスタが有名な無言劇役者になっていることを知って
かれに再会しようとする。
ふたりの逢引が露見し、ナタリーはバチスタを失う。 
バチスタはガラスを失い、ガランスは去っていく。 


出演者:  
Arletty ....  Garance/Claire Reine(ガランス) 
Jean-Louis Barrault ....  Baptiste Debureau(バチスタ) 
Pierre Brasseur ....  Frederick Lamaitre(フレデリック) 

オトーサン、
はじめてアルレッティがスクリーンに登場したとき、
「この恋多き運命の女性、もういい年じゃないの?」
そう思いました。調べると、もう47歳でした。
でも、目がキラキラ光って、ラブシーンなんか素敵です。
相手役のジャン・ルイ・バロー!
「何という役者だ!」
かれのパントマイムは、歴史に残る名演技です。
一世を風靡しました。
ふたりとも、もう故人です。

ARLETTY アルレッティ 
誕生日 1898/5/15-1992/7/24  
出身 仏クールベボワ 
秘書などの仕事に就いた後、モデルに。
20代は舞台中心だったが、30年に映画デビュー。
代表作は「悪魔が夜来る」「天井桟敷の人々」など。
66年に失明するも数本の映画でナレーターを務める。 
出演作
1930年「LA DOUCEUR D'AIMER」
1935年「ミモザ館」
1937年「王冠の真珠」
1938年「北ホテル」
1940年「あらし」
1942年「悪魔が夜来る」
1945年「天井桟敷の人々」
1954年「外人部隊」「われら巴里っ子」
1961年「ヒッチガール
1962年「史上最大の作戦」

 
JEAN-LOUIS BARRAULT ジャン・ルイ・バロー 
誕生日 1910/9/8-1994/1/22  
出身 仏セーヌ 
出演作 
1935年「みどりの園」「美しき青春」
          「ジェニイの家」「楽聖ベートーヴェン」
1942年「幻想交響楽」「泣きぬれた天使」
1944年「天井桟敷の人々」
1945年「しのび泣き」
1950年「輪舞」
1959年「コルドリエ博士の遺言」
1962年「史上最大の作戦」 


その他の出演者:
Pierre Renoir ....  Jericho 
Maria Casares ....  Nathalie (as Maria Casares) 
Gaston Modot ....  Fil de Soie 
Fabien Loris ....  Avril 
Marcel Peres ....  Director of the Funambules 
Palau ....  Stage manager of the Funambules (as Pierre Palau) 
Etienne Decroux ....  Anselme Debureau (as Etienne Decroux) 
Jane Marken ....  Madame Hermine (as Jeanne Marken) 
Marcelle Monthil ....  Marie 
Louis Florencie ....  Policeman 
Habib Benglia ....  Arab Attendant 
Rognoni ....  Director, 'Grand Theatre' 


User Rating:  8.1/10 (1,801 votes) 
オトーサン、
「8点台。高いスコアだなあ。
フランス人が選ぶ、ベスト1なのに。
世界の名画、ベスト10に入ってもいいのに」
IMDBは、フランス映画の評価が下手なようです。

User Comments:
Soledad-2さん
Miami, Florida
2001年7月12日
映画の詩 ...

この映画は傑作である。 
最初に見たのは、1981年。 
マイアミ大学の Beaumont Cinema だった。 
それ以来、この映画はいつも私のお気に入りである。 
友人の顔をみると薦めたが、
残念ながら何人かは、
この珠玉の作品を見る準備が出来ていないようだった。
映画芸術を、そして映画詩を愛するひとには、 
この映画は、必見である。 
ほかのどんな映画とも違う。
永遠に魂をゆさぶる何かがある。
 

オトーサン、
3時間超の大作を見終わって、
思わず「ふーっ」とため息をつきました。
「おれの人生って、何だったんだ?
おれの愛って、本物だったのだろうか?」
「...人生は芸術より短し」
おれが死んでも、この映画は北極星のように
夜空に輝いているだろうなあ。
もし、誰も、この星に気づかなくなったら、
人類からは心が消えて、
ロボットか何かになっている時なのだろう。


9デイズ

オトーサン、
久しぶりに、映画館へ。
初日で結構混んでいましたが、
ゲオで、1本100円の禁断の木の実を味わうと、
シニア料金の1100円も「高いな」と思ってしまいます。

原題:Bad Company (2002)     
監督:Joel Schumacher
原作:Gary Goodman (I) /David Himmelsteinほか
Genre: Action / Comedy / Crime / Thriller 
Rated PG-13 for intense sequences of violent action, 
   some sensuality and language.
Country: USA / Czech Republic 
上映時間:116分
あらすじ:
スーツ型核兵器の購入交渉の間に
CIAのエージェントが殺される。 
そのパートナーのオークスは、
エージェントの双子の弟ジェイクを身代わりにしようとする。
ジェイクは、まさか双子の兄がCIAで働いているとは
思っていなかった。 
兄の代役を無難につとめるのに、
残された日はたった9日しかなかった。
しかし、敵のテロリストたちは、かれの出生の秘密を知り、 
ガールフレンドを誘拐する。 
かれは、彼女を救い、NYを核テロリストの魔手から
守らねばならなかった。

出演者:  
Anthony Hopkins ....  Gaylord Oaks(オークス) 
Chris Rock ....  Jake Hayes/Kevin Pope(ジェイク/ケヴィン) 
Matthew Marsh ....  Dragan Adjanic(ドラガン) 

オトーサン、
「アンソニー・ホプキンス、がんばってるなあ。
でも、演技そのものの質は?
アクション・シーンは、これが最後だろうなあ」
相手役のクリス・ロックについては、
「まあ、これもがんばってるという程度」


ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス 
誕生日 1937/12/31  
出身 英ウェールズ州マーガム 
パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。
17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、
カーディフにあるウェルシュ・カレッジ・
オブ・ミュージック&ドラマの奨学金を得る。
2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。
61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、
63年に銀勲位授与者として卒業する。
卒業後は舞台で活躍。
映画は67年「冬のライオン」のリチャード役から
本格的にデビュー。
91年「羊たちの沈黙」のレクター役で
アカデミー主演男優賞を受賞した。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「冬のライオン」
1969年「ハムレット」
1970年「鏡の国の戦争」
1971年「八点鐘が鳴る時」
1972年「戦争と冒険」
1973年「人形の家」
1974年「ジャガー・ノート」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」
1978年「インターナショナル・ベルベット」「マジック」
1980年「エレファントマン」「LOVEシーズン」
1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」
1986年「チャーリング・クロス街84番地」
1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」 
1990年「逃亡者」
1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演男優賞
     「スポッツウッド・クラブ」
1992年「チャーリー」「トライアル審判」
     「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」「フリー・ジャック」
1993年「日の名残」「永遠の愛に生きて」
     「愛の果てに」
1994年「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」
     「ケロッグ博士」
1995年「ニクソン」
1996年「サバイビング・ピカソ」
1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇
     「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇「タイタス」◇
2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ)
2001年「ハンニバル」◇「アトランティスのこころ」◇
2002年「9デイズ」◇ 


CHRIS ROCK クリス・ロック 
誕生日 1966/2/7 
出身 米サウスカロライナ州アンドリュー 
ブルックリン育ち。
89年からNBCの「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、
人気者に。
HBOでは「クリス・ロック・ショー」という自分の番組を持っている。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」
1992年「ブーメラン」
1993年「CB4」
1995年「パンサー」
1998年「リーサル・ウエポン4」◆
1999年「ドグマ」◆
2000年「ベティ・サイズモア」◆
     「天国から来たチャンピオン2002」◇
2001年「A.I.」◆「プーティ・タン」
2002年「9デイズ」◇


その他の出演者:
Kerry Washington ....  Julie 
Peter Stormare ....  Adrik Vas 
Garcelle Beauvais ....  Nicole 
Gabriel Macht ....  Agent Seale 
Brooke Smith ....  Officer Swanson 
Daniel Sunjata ....  Officer Carew 
DeVone Lawson Jr. ....  Officer Parish 
Wills Robbins ....  Officer McCain 
Dragan Micanovic ....  Michelle 'The Hammer' Petrov 
John Slattery (I) ....  Roland Yates 
Marek Vasut ....  Andre 
Adoni Maropis ....  Jarma, Dragan's Henchman No. 1 
 

User Rating:  5.5/10 (1,542 votes)  
オトーサン、
「ちょっとまじめにやれよ」
あわや核爆発という重大問題を、
B級アクション映画仕立てにした姿勢に
批判票が出たのではないでしょうか。 

User Comments:
Rob Deschenesさん
Toronto, Ontario, Canada
2002年6月24日
クリス・ロックが、CIAのエージェントだって?
HA HA HA HA!

最初から、思わず笑ってしまった。
クリス・ロックの目玉が、
完全にCIAのエージェントのムードをぶち壊している。
映画そのものは、やや人間味のあるアクション・シーンもあり、
サスペンスもOKだ。
アンソニー・ホプキンスは、
「ハンニバル」の控えめな演技そのままだった。
ロックのお粗末な演技を救うまでには至らなかった。 
ロックの冗談のいくつかは面白かったが、 
どこにも題名の「悪い仲間 BAD COMPANY」という感じはない。
実際、筋書きがあまりにも旧式だ。
CIAのエージェントが殺される。
偶然にも、双子の弟がいて、生まれたときに別れていた。
CIAは、世界を救えという旧態依然たる考えをかれに吹き込む。
こんな調子である。
この映画は、世界貿易センタービルで撮影されるべき映画だった。
皮肉にも、この映画のなかで、
テロリストたちが、現実のテロリストたち同様に、
アメリカを呪っているからだ。
しかし、あまりにも平板な演技なので、
すぐに忘れられる映画になってしまったようだ。
 

オトーサン、
IMDBに"Nine Days"と入力しました。
「変だなあ、出てこない」
いろいろやって、ようやく"Bad Company"を発見。
「変な題名だなあ」
念のために、映画のサイトをのぞくと、
やたら重くて、頭にきました。
「サイトの製作者もそうだけど、
この映画の製作者も一体何を考えているのだろうなあ」
ひとの気持ちがわからないのでしょうか。


悪魔を憐れむ歌

オトーサン、
「何か、気味が悪いな。悪魔を憐れむ歌なんて」
そんなことで、この映画も見ないできました。
でも、このDVDを1500円で値引きしていたので、
つい買ってしまいました。

原題:Fallen (1998)     
監督:Gregory Hoblit
脚本:Nicholas Kazan 
Genre: Horror / Mystery / Thriller 
Rated R for violence and language.
Language: English / Aramaic 
上映時間:123分
あらすじ:
ジョン・ホブス刑事は、
凶悪犯エドガー・リースが処刑された時、
これからはもう心配する必要はなくなったと思った。 
しかし、かれの知人や街を歩いているひとたちが
リースがガス室で歌った歌を口ずさみ、 
憎むべき堕天使 Azazelが、
その背後にいて、彼をののしるのだ。 
Azazelは呪われた存在で、姿も形もない。 
接触すると、ひとの肉体に乗り移るが、
追跡は不可能である。 
ホブス刑事は Azazelに取り憑かれた男を殺すが, 
今度は、自分や家族の身が危うくなる。


出演者:  
Denzel Washington ....  John Hobbes(ホブス刑事)
Elias Koteas ....  Edgar Reese (リース)
Embeth Davidtz ....  Gretta Milano(グレタ・ミラノ) 

オトーサン、
「いいなあ。デンゼル、いつもいいなあ」
このひとの演技は、うまいというよりも
すがすがしいのです。

DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 
誕生日 1954/12/28  
出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 
父は牧師、母はゴスペル歌手。
フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、
やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。
その後、ニューヨークへ戻り、
プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。
テレビでは77年「ウィルマ」や
6年続いたシリーズ「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。
映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。
89年「グローリー」でアカデミー助演男優賞受賞。
「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞にノミネート、
「マルコムX」のマルコムX役で
アカデミー主演男優賞にノミネートされている。
私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作
1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」
1984年「ソルジャー・ストーリー」
1986年「キングの報酬」
1987年「遠い夜明け」
1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」
1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞
    「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」
1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」
1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「マルコムX」◇
1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇
1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇
     「バーチュオシティ」
1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」
1997年「悪魔を憐れむ歌」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◇
1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇
          「ザ・ハリケーン」◇
2000年「タイタンズを忘れない」
2001年「トレーニング・デイ」
2002年「ジョンQ」 

その他の出演者:
John Goodman ....  Jonesy 
Donald Sutherland ....  Lieutenant Stanton 
James Gandolfini ....  Lou 
Gabriel Casseus ....  Art 
Michael J. Pagan ....  Sam 
Robert Joy (I) ....  Charles 
Frank Medrano ....  Charles' Killer 
Ronn Munro ....  Mini-Golf Owner 
Cynthia Hayden ....  Society Woman 
Ray Xifo ....  Society Man 
Tony Michael Donnelly ....  Toby 
Tara Carnes ....  Teenage Girl 

 
User Rating:  6.6/10 (5,357 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかなあ」

User Comments:
Noel Baileyさん
Castle Hill, Sydney, New South Wales, Australia
2002年8月28日
アクション映画狂なら、刑務所に行け! 
ビデオのスタートボタンを押すな。

成功するための知的な方法!
これは非常に知的な映画であり、
美しい出来ばえで、素晴らしく物思いに誘う結末がある。
でも、これが、ほんとうの終わりなのだろうか?
誰かが、計算違いしたのかも知れないかも?
デンゼル・ワシントンは、献身的な刑事を演じる。
彼がとまどうのは、ひとが触れると悪霊に変わる連続殺人犯である。
どうやって、こうした能力を手に入れたかについての説明はあるが、
デンゼルには解けない問題として残る。
誰も、こんな風にして、人を殴らない!
この映画、助演陣がすばらしい。
ジョン・グッドマンは、長い間苦しんでいるパートナーを演じている。
下手な役者は登場してこない。
この映画、聞き、吸収し、評価する準備が出来ているならば、
建設的な何かを学ぶことができるだろう。
愚か者なら、心地よい眠りに誘われるだろう!
 

オトーサン、
「おれも愚か者だ」
ウトウトしてしまいました。
この映画に出てくる Azazel(アザゼル)は、
シリアのアラム語で「荒野の悪霊」という意味だそうです。
この悪霊、そうとう陰険です。
「遠くにあった恐怖がいま目の前であざ笑う」
というセリフが出てきますが、そんな感じなのです。

オトーサン、
「これって、映画世界だけではなく、
現実世界でも同じになってきた、こわいよなあ」
バリ島のような楽園リゾートで、
若者に人気のディスコを爆破するなんて
信じられません。
何でも、今年の冬は、厚手のコートを着たひとのそばには、
近づかないほうがいいそうです。
アルカイダが、爆発物検査装置を購入して、
中綿をとって、代わりに爆薬を仕込んでも検出されない
厚手のコートを研究中だそうです。


聖衣

オトーサン、
「聖なる衣服か。なつかしいなあ。
確か、名優リチャード・バートンの主演で、
シネマスコープ第1弾だったよなあ」

原題:Robe, The (1953)     
監督:Henry Koster
原作:Lloyd C. Douglas 
脚本:Gina Kaus ほか
Genre: Drama  
上映時間:135分
あらすじ:
マルセルスは、キリスト時代の護民官だった。 
かれは、キリストを捕らえる任務を負っていた。 
酔っ払ったかれは、磔にされたキリストの聖衣を手に入れる。
その出来事の後、かれは悪夢と妄想にとりつかれる。
自分がやってしまったことに何か意味をみつけようと
思いながらも、まだキリストを信じることができず、
パレスティナに戻り、自分が殺したお方のために
出来ることを考え、挑戦してみるのだった。 

出演者:  
Richard Burton ....  Marcellus Gallio(マーセラス) 
Jean Simmons ....  Diana (ダイアナ)
Victor Mature ....  Demetrius(デメトリウス) 

オトーサン、
「これがバートンか。若いなあ。もうこの世にいないんだ」
その恋人を演じたジーン・シモンズは好感がもてました。
「まだ、生きているのか」

RICHARD BURTON リチャード・バートン
誕生日 1925/11/10-1984/8/5 
出身 英南ウェールズ・ポントリドフェン 
出演作
1952年「謎の佳人レイチェル」
1953年「砂漠の鼠」「聖衣」
1955年「凶弾の舞台」「雨のランチプール」
1956年「アレキサンダー大王」「わかれ」
1958年「にがい勝利」
1959年「怒りを込めて振り返れ」
1960年「許されざる愛情」「北海の果て」
1962年「史上最大の作戦」
1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」「ベケット」
1964年「イグアナの夜」「ズール戦争」(ナ)
1965年「いそしぎ」「寒い国から帰ったスパイ」
     「何かいいことないか子猫チャン」
1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」
     「じゃじゃ馬ならし」
1967年「悪のたのしみ」「夕なぎ」「危険な旅路」
1968年「荒鷲の要塞」「キャンディ」
1969年「ふたりは恋人」「1000日のアン」
1971年「ロンメル軍団の叩け」「ロンドン大捜査線」
1972年「暗殺者のメロディ」「青ひげ」
1973年「風雪の太陽」「裂けた鉤十字」
1974年「旅路」「クランスマン」「逢びき」
1977年「エクソシスト2」「エクウス」
1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」
     「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」
     「ワイルド・ギース」
1980年「レッスン・イン・ラブ」
1981年「告発の罠」
1984年「1984」

 
JEAN SIMMONS ジーン・シモンズ 
誕生日 1929/1/29  
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1945年「シーザーとクレオパトラ」
1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」
1947年「黒水仙」
1948年「ハムレット」
1949年「青い珊瑚礁」
1952年「アンドロクレスと獅子」
1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」
1954年「エジプト人」「デジレ」
1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」
1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」
1959年「太陽の谷」
1960年「エルマー・ガントリー 魅せられた男」
     「スパルタカス」「芝生は緑」
1967年「ジェリコ」
1971年「昨日にさようなら」
1984年「マイ・ディア・ボディガード」
1985年「未来警察」
1986年「WANTED ウォンテッド」
1987年「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」
1988年「青い夜明け」
1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」
1991年「ラルフ一世はアメリカン」
1995年「キルトに綴る愛」


その他の出演者:
Michael Rennie ....  Peter 
Jay Robinson (I) ....  Caligula 
Dean Jagger ....  Justus 
Torin Thatcher ....  Senator Gallio 
Richard Boone (I) ....  Pontius Pilate 
Betta St. John ....  Miriam 
Jeff Morrow ....  Paulus 
Ernest Thesiger ....  Emperor Tiberius 
Dawn Addams ....  Junia 
Leon Askin ....  Abidor 


User Rating:  6.6/10 (557 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」
無理やり大画面をみせつけようとしているのが
とても気になります。

User Comments:
Spuzzumさん
Vancouver
1999年9月7日
確かに、大スペクタクル映画だ。

リチャード・バートン一派は、修道士のために
Cinemascopeで撮られる映画に挑戦した!
神聖な牛。
バートンは、前半、ひたすら演技し、演技し、演技する。
とくに、最初に聖衣に触れたとき、 
瞬間的に気がふれるのである。 
でも、このシーンには、思わず笑ってしまった。 
ヴィクター・メイチャーは、デミトリウスを演じるが、 
「スパルタカス」のトニーカーチスのものまねだった。 
念のために、再度見て確認したから、間違いない。 
カリギュラを演じたジェイ・ロビンソンの演技こそ
オーバーアクションの最たるものだった。 
一体全体、この連中は何を考えていたのだろう? 
確かに、色彩豊かな映画であるが、 
まあ、史劇だというだけの映画だ。
 

オトーサン、
「当時は大感激だったなあ」
いまとなると、シネマスコープということで、
こんなチャチなものに感激したのかと思います。
実に、不思議です。
「スター・ウォーズも、
そのうち、こんな風に見えるかもなあ」


アバランチ

オトーサン、
「アバランチ? 何のこっちゃ?」
辞書を引くと、雪崩とあります。
「イネフェルノ? 何のこっちゃ?」
これも辞書を引くと、地獄とありました。

原題:Avalanche (1999)     
監督・脚本:Steve Kroschel
Genre:thriller/drama
Rated PG-13 for disaster-related action and peril.
上映時間:105分
あらすじ: 
ヘリのパイロット、ニールは、
若夫婦のためにヘリを飛ばしている。
夫婦は、野生動物保護協会を運営している。
今日は、キタキツネにタグをつける日。 
突然、雪崩が起きて、夫のジャックは死ぬ。
しかし、ニールの忍耐強い捜索によって、
妻のリアのほうは救われる。 
2年後、アラスカの州都ジュノー北部、
そのツンドラ地帯を横切って
石油のパイプラインを敷設する会社に
ニールは雇われる。 
環境保護局の査察官となっていたリアは、
この工事によって雪崩が発生し、
街が大災害を蒙ると警告するが、
経営者たちは相手にしてくれない。 
パイロットのニールと再び組んで、 
必死の活動を行うが、うまくいかなかった。

出演者:  
Thomas Ian Griffith ....  Neal Meekin(ニール) 
Caroleen Feeney ....  Dr. Lia Freeman(リア) 
C. Thomas Howell ....  Jack(ジャック) 

オトーサン、
「みんないい人だけど、
まあ並みの役者さんだ」
海外映画俳優マガジンには、
どなたも経歴が載っていませんでした。

その他の出演者:
R. Lee Ermey ....  Gary 
John Ashton (I) ....  Kemp 
Geoffrey Lower ....  Jay Weston 
Hilary Shepard ....  Annie (as Hilary Shepard-Turner) 
Gary Kasper ....  Tiny 
Bill Bacon ....  Larry 
John Jabaley ....  Donahue 
Brett Baker ....  Peter 
rest of cast listed alphabetically 
Jeff Babcock ....  Pump Station Engineer 
Eva Barrington ....  Secretary 
Douglas Fesler ....  Rescue Captain 
Jerry Harper ....  Tom 
Thomas Jacobs ....  Harry 
Josh Johnson (I) ....  Helicopter Pilot 
Richard Reichman ....  Minister 
Paul Schweigert ....  Ross 
Aaron Wiseman ....  Oil Worker #1 

 
User Rating:  3.8/10 (46 votes)  
オトーサン、
「低いスコアだなあ」

User Comments:
GATOR Mcさん
Edinburgh, Scotland
2001年10月29日
過去最低の特殊効果!

"Vampires"に出た
Thomas Ian Griffithに期待して、
この映画を見たが、がっかりした。 
これは、悪徳企業が、
雪の多い山岳都市に石油のパイプラインを敷設しようとして
雪崩が起きて大混乱するというお話し。 
雪崩の特殊効果や編集の不手際があって、
過去最低の映画だった。 
どんなにひどいか見たらすぐに分かる。
一体、誰がこんなお粗末な映画をつくるのを許可したのだ?
TVで見るならいいが、ビデオを借りては損。 
ものすごく出来が悪い。 
10点満点で1点。
 

オトーサン、
「そこまでクサすこともないだろうに...
このひと、スコットランドのひとだろう。
ひょっとしたら、石油パイプラインの関係者かも。
北海油田の」
まあ、それはそれとして
結構楽しめました。
ニールとリアの恋物語もまあまあでした。
キタキツネをはじめ、シロクマやハクタカなど
いろいろな野生動物に出会えましたし、
アラスカ州の州都ジュノーの風景が見られたからです。
昨年、アンカレッジに行って、
「どうして、アンカレッジが州都ではないのだ。
ジュノーなんて人口が少ないし、州のはずれにあるのに」
ところが、この冒頭写真で、ご覧のように、
この街は、太平洋に面していて、
背後には雪山が間近に迫るすばらしい立地ではありませんか。
一度は行ってみたいリゾート都市です。
オトーサン、
「ビデオで見てしまったけれど、
100円で借りられたんだから
まあ、よしとしなくては」


アメリカン・ヒストリーX

オトーサン、
数年前、アカデミー賞を総なめにした
「51 アメリカン・ビューティ」を見たくてたまりませんでした。
同じ頃、この「アメリカン・ヒストリーX」も単館上映していたのですが、
「どうせ大したことないだろう」と無視しました。
ところが、この映画、なかなかの名画でした。

原題:American History X (1998)     
監督:Tony Kaye (I)
脚本:David McKenna 
Genre: Drama  
Rated R for graphic brutal violence including rape, 
pervasive language, strong sexuality and nudity.
Color: Black and White / Color 
上映時間:119分
あらすじ:
デレクは、刑務所から帰ってくる。 
弟のダニーが、かつての自分同様に、
人種差別の風潮にはまっていることに気づく。 
父親が任務遂行中に、マイノリティによって殺されたとき、 
デレクの人間観は変わる。 
刑務所のなかで、デレクは、
どんな人種にもいいやつと悪いやつがいることを悟る。 
いまや、かれの責務は、弟に自分が気づいたことを 
伝えることだった。 

出演者:  
Edward Norton ....  Derek Vinyard(デレク) 
Edward Furlong ....  Danny Vinyard(ダニー)
Ethan Suplee ....  Seth(セス)

オトーサン、
びっくり。
「デレクを演じているのが、
まさかコミカルな役の多いノートンだとは。
いいなあ、うまいなあ」

EDWARD NORTON エドワード・ノートン 
誕生日 1969/8/18  
出身 米メリーランド州コロンビア 
高校時代から演劇活動を開始し、
イェール大学史学科を卒業後、ニューヨークに移る。
94年にエドワード・オルビー作
「fragment」の初演にキャスティングされ、
以降シグニチャー・シアター・カンパニーの
メンバーとして数多くの舞台に立つ。
映画デビューは96年「真実の行方」。
アカデミー助演男優賞にノミネートされ、
ゴールデン・グローブ助演男優賞を手にした。
98年「アメリカン・ヒストリーX」では
アカデミー主演男優賞にノミネートされる。
彼の父は連邦主席検察官で母は元高校教師。
建築家である祖父の仕事の関係で、
大学卒業後に大阪に住んでいた時期もある。 
活躍度 △↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1996年「真実の行方」◇「ラリー・フリント/裸の星条旗」◆
     「世界中がアイ・ラヴ・ユー」◆
1998年「シン・レッド・ライン」▲「アメリカン・ヒストリーX」◇
     「ラウンダーズ」◆
1999年「ファイト・クラブ」◇
2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇
2001年「スコア」◇ 


その他の出演者:
Beverly D'Angelo ....  Doris Vinyard 
Jennifer Lien ....  Davina Vinyard 
Fairuza Balk ....  Stacey 
Avery Brooks ....  Dr. Bob Sweeney 
Elliott Gould ....  Murray 
Stacy Keach ....  Cameron Alexander 
William Russ ....  Dennis Vinyard 
Guy Torry ....  Lamont 
Joseph Cortese (I) ....  Rasmussen (as Joe Cortese) 
Jason Bose Smith ....  Little Henry 
Antonio David Lyons ....  Lawrence 
Alex Sol ....  Mitch McCormick 

 
User Rating:  8.4/10 (27,812 votes)  top 250: #58 
オトーサン、
またまたびっくり。
「ほんとかよ。
世界の名画に入っていて、しかも58位とは。
アメリカン・ビューティよりも、いい映画なんだ!」

User Comments:
Macさん
Beebe, Arkansas
2002年10月3日
過去最高の力強い映画。

これは、もっとも挑戦的な映画だ。 
これまで見たなかで、もっとも考えさせられる映画だ。
いつもは、腹わたを切り刻むような映画はみないようにしている。
私は、お説教よりもいい物語が好きだが、
この映画は、その双方をあわせ持っている。 
登場人物たちはリアルで、かれらの感情は、 
現代の若者と同じで、怖いものがある。 
主演のノートンは、間違いなく、その世代最高の役者である。 
その演技には非の打ちどころがなく、
かれのおかげで、この映画は、よいものになっている。.
信じられないほどの数々の暴力シーン、
おそろしい言葉やヌード・シーンがあるものの、
私は、必見の映画だと思う。 
アメリカの白人の男の子たちは、
自分たちが人種差別者だとはいわないだろうし、
いかなる形のナチズムにも真っ向から反対するだろうが、 
ダニーの抱く感情に共感することも事実である。 
食料品店の前で、またディナーの席での
デレクのせりふは、印象的である。
われわれの心をゆさぶる。 
かれの話を聞けば、
なぜ、ひとびとがそうしたイデオロギーを
持ってしまうのか分かるだろう。 
そして、われわれは、その結果を目のあたりにする。 
驚いたことに、われわれは、デレクが、
父親の死を前にTVの前で泣き叫ぶとき、同情してしまう。
かれは、こういうのだ。
「パパは、貧しく飢えているアメリカ人だったんだ」 
かれはバスケットのゲームに勝つために必死になる。
その瞬間、われわれは彼が好きになる。 
また、かれが食料品店のオーナーを殴ると、キライになる。 
かれが、残酷にも2人を殺すのをみると震えあがり、
心臓のあたりに刻んだ鉤十字の刺青に文句を言いたくなる。 
デリクは、われわれが見過ごしていた人種差別の感情を暴いてくれる。
なぜ、人種差別がおそろしいのか、 
人種差別主義者は、必ずしも恐ろしいひとたちではないことを 
映画のカラー撮影した部分で示してくれる。 
最後のシーンで、映画は一転して、ノックアウト・パンチを浴びせる。
この映画をみながら次第に感じてきたことについて、
われわれに、その過酷な現実を突きつけ、再評価をうながすのだ。 
この映画は、ほんとうに、忘れがたい芸術作品である。

    
オトーサン、
「この映画のせりふ、いいなあ」
なかなかのものでした。
例えば、
「おれは怒りをためて生きてきた」
「怒りは、君を幸わせにしたか?」
「二人、殺してきたけれど、怒りは消えなかった」
「怒りにまかせるには、人生は短すぎる」
などは、素直に心に響いてきますが、
では、次の言葉は、どうでしょうか。
「我々は、敵ではなく、友人である」
この言葉を素直に北朝鮮に対して言えるでしょうか。
おなじように、ブッシュさんもフセインさんも
お互いに、そう言い合えるでしょうか。
この映画のスゴイところは、
この点を鋭く問いかけているところです。


アサシン

オトーサン、
その昔「ニキータ」のDVDを買いました。
この映画が、そのリメイクだというので、
当然、映画批評もやっていると思ってチェックしましたが、
掲載されていませんした。
「変だなあ」

原題:Point of No Return (1993)     
監督:John Badham
原作映画:Luc Besson (「ニキータ」)
脚本:Robert Getchell ほか
Genre: Action / Romance 
上映時間:109分
あらすじ:
警官殺しの確信犯マギーは、
静脈注射で死刑を宣告される。 
しかし、刑の執行後、
マギーは自分が葬儀もやってもらったのに、
なぜか生きていることに気づく。 
その代償として工作員にならされる。 
マギーは、殺人依頼にあわせて人生を設計せざるをえなくなった。 

出演者:  
Bridget Fonda ....  Maggie Hayward/Claudia Anne Joran/Nina(マギー) 
Gabriel Byrne ....  Bob(ボブ) 
Dermot Mulroney ....  J.P.(J.P.)

オトーサン、
「ブリジット、がんばってるなあ」

BRIDGET FONDA ブリジット・フォンダ 
誕生日 1964/1/27  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
祖父ヘンリー、叔母ジェーン、
父がピーター・フォンダという三代に渡る芸能一家。
82年「パートナーズ」の端役で映画デビュー。
ニューヨーク大とリー・ストラスバーグ・シアターで演技を学び、
ハロルド・ガスキンのもとで修行を積み、
「アリア」で本格的に映画デビューする。
89年「スキャンダル」でゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。
個性を前面に出す俳優ではなく、
わりと役になりきるタイプで、出演ジャンルはこだわらない。
暗めの役が多かったが、
「U.M.A/レイク・プラシッド」では少し弾けるところも披露。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「パートナーズ」
1987年「アリア」
1988年「恋はあせらず」「シャグ」
1989年「スキャンダル」「ストラップレス」
          「ラスト・サマー・グラフィティ」
1990年「ゴッドファーザーPARTV」
     「フランケンシュタイン/禁断の時空」
1991年「レザー・ジャケット」「アイアン・メイズ/ピッツバーグの幻想」
     「アウト・オブ・レイン」「私の彼は問題児」「ドク・ハリウッド」
1992年「ルームメイト」「シングルス」
1993年「恋愛の法則」「アサシン」「キャプテン・スーパーマーケット」▲
     「リトル・ブッダ」
1994年「カミーラ/あなたのいた夏」「あなたに降る夢」
     「ケロッグ博士」
1995年「バルト」「ラフ・マジック」
1996年「訣別の街」「TOUCH<タッチ>」
1997年「ジャッキー・ブラウン」
1998年「シンプル・プラン」◇「グレイスランド」◆
     「赤い標的 THE BREAK UP」◇
1999年「U.M.A/レイク・プラシッド」◇
2001年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」◇「モンキーボーン」


その他の出演者:
Miguel Ferrer ....  Kaufman 
Anne Bancroft ....  Amanda 
Olivia d'Abo ....  Angela 
Richard Romanus ....  Fahd Bahktiar 
Harvey Keitel ....  Victor the Cleaner 
Lorraine Toussaint ....  Beth 
Geoffrey Lewis (I) ....  Drugstore Owner 
Mic Rodgers ....  Cop 
Michael Rapaport ....  Big Stan 
Ray Oriel ....  Burt 
Spike McClure ....  Johnny D 
Lieux Dressler ....  Johnny's Mom 

 
User Rating:  5.7/10 (2,904 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんな程度かも」

User Comments:
Alex Brownさん
Woking, England
2001年6月17日
馬鹿な話し。

殺人で死刑を宣告されたジャンキーが、
死を免れて、秘密工作員になる。 
暗殺者の任務を遂行するか、それとも殺されるか。 
そこで任務を遂行して、何人かを殺すが、 
彼女の正体を知らぬ男と恋に陥る。 
しかし、その後、彼女は同僚で掃除人の
Harvey Keitelに出会う。 
ブリジット・フォンダは、
タイトな衣服を着て活躍している。
そう、この点はいい!
しかし、全体は、バカな話しで、 
土曜の夜に座って見るのには、
まあいいのではないか。
すくなくとも、いくつかのシーンはよい。 
女性スターは、とくに魅惑的だった。

オトーサン、
連日の北朝鮮による
拉致家族のニュースをみながら
この映画を見ました。
「工作員か。
一旦死んだことにして、戸籍を消し、
別人格にして、犯行を重ねさせるのか。
そうなんだ。
すると、死んだことになっているひとは、
ひょっとすると生きているかも」
小泉首相は、殺されたと口をすべらせましたが、
もうひとつ、秘密工作員になっているという
可能性も排除すべきではないでしょう。


アイスランド

オトーサン、
TSUTAYAを見限ってゲオへ。
今日は、5本借りました。
「ア行から集中的に攻めるぞ」
7泊8日で、5本借りて、たったの498円!
地球上でもっとも安価な娯楽ではないでしょうか。

原題:New Alcatraz (2000)     
監督:Phillip J. Roth
原作:Phillip J. Roth 
脚本:Terri Neish 
Genre: SF / Thriller 
Rated R for language and some violence.
上映時間:96分
あらすじ:
世界各国の凶悪な囚人を収容する
警戒厳重なハイテク監獄をつくろうとして、 
作業チームは、まだ完全には死んでいなかった
古代の暴力的な生き物を堀り当てた。 
怪獣は、すべてのひとを殺しまわる。 
残ったのは、二人の親友。
最後の戦いに挑む。 
 

出演者:  
Dean Cain ....  Dr. Robert Trenton(ロバート)
Elizabeth Lackey ....  Dr. Jessica Platt-Trenton(ジェシカ) 
Mark Sheppard ....  Yuri Brescov(ユーリ) 

オトーサン、
「脇役が主役やってるようじゃなあ」
ディーン・ケーン、好青年で
別に悪いひとではないのですが、
それ、ひとには占めるべきところがあるはずです。

DEAN CAIN ディーン・ケーン 
誕生日 1966/7/31  
出身 米ミシガン州 
元全米プロアメフトチーム”バッファロー・ビルズ”の選手だったが、
膝の故障で俳優に転身。
テレビ・シリーズ「ヒバリーヒルズ高校生白書」の演技が認められ、
「新スーパーマン」のスーパーマン役に。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1997年「リスキー・ブライド/狼たちの絆」
2000年「ファイアートラップ」「ファイナル・ウォー」
     「氷の疑惑 ノー・アリバイ」
     「ブロークン・ハーツ・クラブ」
     「ブレイクスルー 極秘機動部隊」
2001年「アイスランド」「ラットレース」
     「パニック・イン・ザ・ダーク」


その他の出演者:
Dean Biasucci ....  Major Larsten 
Craig Wasson ....  Warden 
Grand L. Bush ....  Sgt. Quinn 
Richard Tanner ....  Peter Yuvol 
Amandah Reyne ....  Patricia 
Greg Collins (II) ....  Poluso 
Gary Hershberger ....  Goodman (as Garrison Hershberger) 
Dana Ashbrook ....  Kelly Mitich 
Robert Madrid ....  Jose 
Chris Ufland ....  Jenkins 
Christopher Michael ....  Captain Thomas 
Marcus Aurelius ....  C123 Pilot 


User Rating:  3.0/10 (83 votes)  
オトーサン、
「低いスコアだなあ。過去最低かも」


SamRagさん
Germany
2002年8月12日
いいアイディアの浪費!

この映画を見ながら、
いいアイディアが、どこでダメにされたか考えていた。
製作中か、脚本段階か。
物語そのものは、面白い。 
南極に警戒厳重な監獄をつくろう、
その作業中に深い深い洞窟から
巨大な蛇を生き返えらせてしまったというのだ。 
この素材がうまく消化されず、 
登場人物もリアリティがなく、
非常にお粗末なせりふと
面白くも何ともないアクションがすべてとなると、
いやはや。
先史時代の恐竜に詳しいはずの
わがヒーローたるや、何もできないのだ。 
そのほうが、大蛇の秘密よりも、もっと秘密っぽい。 
脚本の欠点はエンドレスで、 
あやしげな会話や、奇妙きてれつな編集がなされている。
これぞ、まさしくB級映画の特色である。 
見るな。とにかく見るな。
わが家のお掃除でもしていたほうが、ずっと面白い。 
10点満点で2点。


オトーサン、
ユーザー・コメントを翻訳して、
「その通りだなあ」
と思いました。
大体ヘビの大きさがシーン毎にちがうなんて
最低です。
でも、IRAの女性テロリストが収監されていて、
このひとのセリフには笑いました。
「アイルランドには、ヘビがいないのよ。
助けてぇー」
もしかしたら、最近イエメン沖でのタンカー爆破や
バリ島のディスコ爆破の犯人と目される
ビン・ラディンも、ヘビ嫌いかも知れません。
フセイン大統領もヘビ嫌いかも。
...このあたりに、抜本的なテロ対策の秘訣があるかも。
「ないだろうなあ」


ジャスティス

オトーサン、
「ジャスティス。
確か同じ題名の映画を最近見たなあ」
(「707 ジャステイス」)
どうも邦題のつけかたがいい加減ですが、
こちらは、アル・パチーノ主演の名画です。

原題:...And Justice for All (1979)     
監督:Norman Jewison
脚本:Valerie Curtin & Barry Levinson 
Genre: Drama / Thriller  
上映時間:119分
あらすじ:
腐敗した判事がレイプで訴えられたとき、 
アーサーは、かれの弁護人にさせられる。 
判事とは、過去にひと悶着あった。 
アーサーが弁護したジェフを
単に技術的な理由で、まちがって有罪にしたからだ。 
アーサーは、モラルと法的なジレンマに陥る。 
とくに、難しいのは、判事が自分を有罪と認めているからだ。

出演者:  
Al Pacino ....  Arthur Kirkland(アーサー) 
Jack Warden ....  Judge Rayford(レイフォード判事) 
Christine Lahti ....  Gail Packer(ゲイル) 

オトーサン、
「アル・パチーノ、うまいなあ。
この映画では、まだ若いなあ。
いくつの時の映画だろう?」
レイフォード判事役のジャック・ウオーデンや
ゲイル役のクリスティーン・ラーティも
いい味を出していました。

AL PACINO アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25 
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇
      アカデミー主演男優賞
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇
2002年「インソムニア」 


JACK WARDEN ジャック・ウォーデン 
誕生日 1920/9/18 
出身 米ニュージャージー州ニューアーク 
ハイスクール時代はボクシングやフットボールなどの
スポーツ選手として活躍。
第二次大戦中は落下傘部隊に入ったが、足を骨折し除隊。
俳優を志して47年ダラスのマーゴ・ジョーンズ劇団に入る。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1950年「アスファルト・ジャングル」
1951年「フロッグ・メン」
1953年「地上より永遠に」
1957年「暴力波止場」「十二人の怒れる男」「独身者のパーティ」
1958年「特効決死隊「「深く静かに潜航せよ」
1959年「悶え」「私はそんな女」
1961年「ザーレンからの脱出」
1963年「ドノバン珊瑚礁」
1964年「大突撃」
1965年「蜃気楼」
1966年「目かくし」
1967年「グッバイ・ヒーロー」
1970年「ブライアンの歌」
1971年「スポーツクラブ」「ケラーマン」
1973年「キャット・ダンシング」「荒野のガンマン無宿」
1975年「シャンプー」
1976年「大統領の陰謀」「さすらいの航海」(シーンカット)
1977年「ホワイト・バッファロー」「特効サンダーボルト作戦」
1978年「ナイル殺人事件」「天国から来たチャンピオン」
1979年「チャンプ」「ジャスティス」「ポセイドン・アドベンチャー2」
     「チャンス」
1980年「ユーズド・カー」
1981年「恋のジーンズ大作戦/巨人の女に手を出すな」「ハローダディ」
     「マペットの大冒険」
1982年「評決」
1984年「アビエーター」
1987年「セプテンバー」
1988年「プレシディオの男たち」
1989年「パーフェクト・ショット」「もうひとつのラブストーリー」
     「ミシシッピー・バーニング」
1990年「プロブレム・チャイルド/ウワサの問題児」
1991年「プロブレム・チャイルド2」
1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」「トイズ」「お葬式だよ、全員集合」
1993年「ギルティ/罪深き罪」
1994年「ブロードウェイと銃弾」
1995年「あなたが寝てる間に」「デンバーに死す時」「誘惑のアフロディーテ」
1997年「マイ・リトル・ガーデン」
1998年「フランダースの犬」◆「ブルワース」「ダーティー・ワーク」
2000年「リプレイスメント」


CHRISTINE LAHTI クリスティーン・ラーティ 
誕生日 1950/4/4  
出身 米ミシガン州バーミンガム 
テレビでは「シカゴホープ」で
新しい外科部長の椅子を狙う女医キャスリン役が有名。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1979年「ジャスティス」
1981年「この生命(いのち)誰のもの」
1984年「スイング・シフト」
1986年「デザート・ブルーム/キノコ雲と少女」
     「女ざかり/ホリーとサンディ」
1987年「シルビーの帰郷」
1988年「旅立ちの時」
1989年「ミス・ファイヤークラッカー」
1989年「メディカル・レッスン/青春解剖学」
1991年「ドクター」
1992年「フォーエバー・ロード」
1995年「あなたに逢いたい」「ハイダウェイ」


その他の出演者:
John Forsythe ....  Judge Fleming 
Lee Strasberg ....  Grandpa Sam 
Jeffrey Tambor ....  Jay Porter 
Sam Levene (I) ....  Arnie 
Robert Christian ....  Ralph Agee 
Thomas G. Waites ....  Jeff McCullaugh (as Thomas Waites) 
Larry Bryggman ....  Warren Fresnell 
Dominic Chianese ....  Carl Travers 
Craig T. Nelson ....  Frank Bowers 
Victor Arnold (II) ....  Leo Fasci 
Vincent Beck ....  Officer Leary 
Michael Gorrin ....  Elderly Man 

 
User Rating:  6.8/10 (1,373 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな。まあこんなものかも」

User Comments:
lateniteさん
Chicago, IL
2001年8月22日
よきメッセージ、適切だが、むらがある。

まさか、この映画で笑うなんて期待していなかったが、
ほんとに陽気な場面もある。 
筋書きは、あちこち移動するが、それはよくない。 
というのも、この映画は、より厳粛なものであって、 
うまく行けば、名作になったはずなのだ。
そのための重要な要素がある。 
よい演技、キャラ、ユーモア、ドラマなど... 
しかし、筋書きは、そうはならなかった。 
あまりにも多くのアイディアがあり、 
サブ・プロットが放りこまれている。 
まるでアイディアが溢れて、ちがった法律映画になろうとしている。 
驚いたことに、私は2時間まるまる楽しんだ。 
コメディ、残酷さ、ドラマのムラがあって、
胸に落ちぬ部分もある。 
もし、この映画が不正や法的システムの問題に集中していたならば、
もっと納得できただろう。 
これは、究極の "message movie"だからだ。 
いつもそうだが、アル・パチーノの演技を見るのは楽しい。
正直で、地についた弁護士を演じている。 
オープニングとクロージングの場面では、 
音を消したほうがい。
さもないと、ひどいディスコ音楽を聴かされる。


オトーサン、
「うーん、見事な批評だなあ」
登場人物がよく描かれていて、
俳優たちもみなうまいのは、いい映画の証拠です。
また、いろいろなシーンが工夫されていて、
眠くならずにすみました。
「ほんとうに、アル・パチーノは、うまいなあ。
若い頃から現代最高の俳優だったんだ」


クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア

オトーサン、
大いなる楽しみで、見に行きました。
だって、前作、「694 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」が
ものすごく面白かったからです。

原題:Queen of the Damned (2002)     
監督:Michael Rymer
原作:Anne Rice 
脚本:Scott Abbott ほか
Genre: Horror 
上映時間:111分
あらすじ:
棺おけのなかの長い眠りからさめた
吸血鬼レスタトは、世界が大きく変わっているのに気づく。 
世界の一部に加わりたいと願い、
信者たちを集めて、ロックスターになる。 
その結果、かれの音楽が古代の女王アカーシャを目覚めさせる。 
アカーシャは、かれを国王にしたいのだ...

出演者:  
Aaliyah ....  Queen Akasha(アカーシャ) 
Stuart Townsend ....  Lestat (レスタト)

オトーサン、
「アリーヤ、いいなあ。
スチュアート・タウンゼンドは、
前作のトム・クルーズよりは吸血鬼らしいなあ。
色白で」 

AALIYAH アリーヤ 
誕生日 1979/1/16-2001/8/25  
出身 米デトロイト 
14歳の時、プラチナ・アルバム
「エイジ・エイント・ナッシング・バット・ア・ナンバー」で
歌手デビュー。
2枚目のシングルカットがゴールド・ディスクに輝いたのに続き、
ツアーはソールド・アウトを記録。
96年に発売の2枚目のアルバム、
「ワン・イン・ア・ミリオン」も大ヒット。
シングル「イフ・ユア・ガール・オンリー・ニュー」も
R&Bのナンバーワン・ヒットに輝く。
映画では「アナスタシア」「ドクター・ドリトル」の
サウンド・トラックに参加。
「ロミオ・マスト・ダイ」のヒロイン、
トリシュ・オーデイ役でジェット・リーと共演し、
映画デビューを飾った。
全米チャート1位に輝いた「トライ・アゲイン」で
2001年のグラミー賞にノミネートされ、
7月に新作アルバム「アリーヤ」をリリースした。
2001年8月25日、音楽ビデオの撮影を終え、
帰国の際、バハマ北部アバコ島のマシュハーバー空港を
離陸した彼女を乗せた小型セスナ機が墜落し、亡くなった。 
出演作
2000年「ロミオ・マスト・ダイ」
2002年「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア 


STUART TOWNSEND スチュアート・タウンゼンド 
誕生日 1972/12/15N 
出身 アイルランド・ダブリン州ハウス 
ダブリンで演技を学ぶ。
96年の「TROJAN EDDIE」で映画デビュー。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1997年「シューティング・フィッシュ」◆
     「アンダー・ザ・スキン」◆
1998年「極悪人 RESURRECTION MAN」
1999年「ひかりのまち」◆
2002年「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」◇


その他の出演者:
Marguerite Moreau ....  Jesse 
Vincent Perez ....  Marius 
Paul McGann ....  David Talbot 
Lena Olin ....  Maharet 
Christian Manon ....  Mael 
Claudia Black (I) ....  Pandora 
Bruce Spence ....  Khayman 
Matthew Newton ....  Armand 
Tiriel Mora ....  Roger 
Megan Dorman ....  Maudy 
Johnathan Devoy ....  James 
Robert Farnham ....  Alex 
Conrad Standish ....  T.C. 

 
User Rating:  4.9/10 (2,442 votes)  
オトーサン、
「これ、低すぎない?」

User Comments:
Brandon L. Sitesさん
USA
2002年8月8日
10点満点で4点。

レスタトはほぼ1世紀の眠りから目覚める。 
ロック・シンガーになって、すぐヒットする。 
かれは、自分を吸血鬼と名乗るが、 
メディアも大衆も、それをPR文句と受け取る。 
しかし、吸血鬼の女王アカーシャは、 
事実を知り、数千年の眠りから目覚める。. 
国王を殺し、ただちにレスタトを国王にして、
世界を支配しようとする。
この映画の最初の3分の2は、かなり退屈で出来が悪い。 
その主な理由は、タウゼントの演技が下手で、 
ほかの連中もお粗末だからだ。 
脚本も薄っぺら。 
しかし、アリーヤが最後になってスクリーンに現れるやいなや、 
テンポがものすごく早くなり、 
彼女は圧倒的にセクシーで、みごとな演技を見せる。 
これだけで、この映画は見る価値がある。

 
オトーサン、
豪華プログラムを開いて、
「えっ、アリーヤ、
この映画の直後に死んだのか。
それもセスナ機の墜落事故で。
遺作というわけなんだ。
22歳か。
早いなあ、早過ぎるなあ。
神様に愛されすぎたのだろう」


英雄の条件

オトーサン、
「英雄?
いまどき英雄なんて流行らないよな。
いま言うなら、ヒーロー!」
そんな他愛ないことを思いながら借りました。

原題:Rules of Engagement (2000)     
監督:William Friedkin
原作:James Webb (III)
脚本:Stephen Gaghan
Genre: Thriller 
Rated R for scenes of war violence, and for language.
Country: USA / Germany / Canada / UK 
上映時間:128分
あらすじ:
ホッジスは、ヴェトナム従軍中に負傷し、
自分の軍人としてのキャリアが終わったことを悟る。
アメリカに帰国し、弁護士になるが、
戦友のチルダー大佐の弁護を引き受けたものの、困り果てていた。 
チルダー大佐は、女子供を含むデモ参加者多数を殺傷したかどで
軍事裁判にかけられていたのだ。
ホッジスは、死刑確実という形勢不利ななかで戦う。
もはや失うものなどなかったからだ。
その結果、チルダースは人生を取り戻し、
ヴェトナムの戦場へと戻っていく。 

出演者:  
Tommy Lee Jones ....  Colonel Hayes 'Hodge' Hodges (ホッジス)
Samuel L. Jackson ....  Colonel Terry L. Childers(テリー大佐) 
Ben Kingsley ....  Ambassador Mourain(ムーラン大使)

オトーサン、
「トミーが主役か。
へえ、ハーバート大学を出たんだ。
そんな秀才面には見えないなあ」
サミュエル・L・ジャクソンが好演しています。

TOMMY LEE JONES トミー・リー・ジョーンズ 
誕生日 1946/9/15  
出身 米テキサス州サンサバ 
油田に務める父と婦人警官の母との間に生まれる。
ダラスの予備校を卒業後、しばらく油田で働き、
ハーバート大学に入学。
優秀な成績で英文学の学位を取り、
フットボールの選手として活躍。
全米チームの一員に選ばれたこともあった。
俳優になる決心をしてニューヨークに移り、
数年間、オフ・ブロードウェイの芝居で演技を磨き、
「A PATRIOT FOR ME」でブロードウェイ・デビュー。
70年「ある愛の詩」で映画デビュー。
93年「逃亡者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1970年「ある愛の詩」
1976年「ジャクソン・ジェイル」
1977年「ベッツィー」「ローリング・サンダー」
1978年「アイズ」
1980年「歌え!ロレッタ・愛のために」
1983年「キャプテン・ブーリーの大冒険」
1986年「ブラック・ライダー」
1987年「ビッグタウン」
1988年「ストーミー・マンディ」
1989年「ザ・パッケージ 暴かれた陰謀」
1990年「アパッチ」
1991年「JFK」
1992年「沈黙の戦艦」「ハウス・オブ・カート 心の扉」
1993年「逃亡者」アカデミー助演男優賞
     「天と地」
1994年「依頼人」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
     「ブルー・スカイ」「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」
     「ワイルド・メン」(TM)
1995年「タイ・カップ」「バットマン・フォーエヴァー」
1997年「ボルケーノ」「メン・イン・ブラック」
1998年「追跡者」「スモールソルジャーズ」(声)
1999年「ダブル・ジョパディー」
2000年「英雄の条件」「スペース・カウボーイ」
2002年「メン・イン・ブラック2」「ハンテッド」 


SAMUEL L.JACKSON サミュエル・L・ジャクソン 
誕生日 1948/12/21  
出身 米ジョージア州アトランタ 
アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。
94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役で
アカデミー賞ほかゴールデン・グローブ賞の
助演男優賞にノミネートされる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1981年「ラグタイム」
1987年「エディ・マーフィー/ロウ」
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」
1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」
1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」
     「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」
     「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」
1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」
     「ブロンクス/破滅の銃声」◇
1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」
1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」
     「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」
     「トゥルー・ロマンス」
1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」
     「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」
1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」
1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆
     「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」
1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」
1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇
     「アウト・オブ・サイト」▲
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆
     「ディープ・ブルー」◆
2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇
2001年「ケイブマン」◇
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆
     「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇ 


その他の出演者:
Guy Pearce ....  Major Mark Biggs 
Bruce Greenwood (I) ....  National Security Advisor Bill Sokal 
Anne Archer ....  Mrs. Mourain 
Blair Underwood ....  Captain Lee 
Philip Baker Hall ....  General H. Lawrence Hodges 
Dale Dye ....  General Perry 
Amidou ....  Dr. Ahmar 
Mark Feuerstein ....  Tom Chandler 
Richard McGonagle ....  Judge Colonel E. Warner 
Baoan Coleman ....  Colonel Binh Le Cao 
Nicky Katt ....  Hayes Hodges, III 
Ryan Hurst ....  Corporal Hustings 

 
User Rating:  6.4/10 (4,522 votes)  
オトーサン、
「まあこんなスコアだろうな」

User Comments:
George Parkerさん
Orange County, CA USA
2000年11月11日
頭の弱いマッチョが活躍するつまらんお話し。

これは、 いい子になりたがりの映画である
いくらかよい演技があるものの、
お話がつまらないので、製作に失敗している。 
映画の3分の1は、戦闘シーン、
3分の1は、裁判のシーン、 
最後の3分の1は、うろうろしながら
どうすればいい映画になるか手探りしている。 
Okay to zone by.
 

オトーサン、
この最後の"Okay to zone by"という言葉、
どういう意味か分からず翻訳できませんでした。

それはさておき、
このアメリカ人の書いた
ユーザーコメントはちょっと乱暴です。
この映画、いろいろ考えさせられました。
舞台は、ヴェトナムからイエメンに移るのですが、
アメリカ大使館が暴徒たちに襲われ、
「アメリカ人を殺せ」の大合唱が起こるのです。
ムーラン大使は、チルダー大佐のおかげで命を救われて、
「一生、恩に着る」といったくせに、法廷では、
「群集は発砲しなかったのに、
チルダーは銃を乱射し、罪なきひとびと83名を殺害した」
という検察側の主張に沿う発言をするのです。
しかし、実際には、群集のなかには銃を持って
発砲したひとが大勢いたのです。

オトーサン、
あっけにとられます。
「えっ、あの可愛い足を切断された
女の子までもがテロリスト?」
アメリカに対する民衆の底知れぬ憎悪を感じました。
「こりゃ、アメリカ人が見れば、不愉快になるはずだ」
でも、この話し、日本人も巻き添えになった
バリ島のディスコでの爆破事件のように、
もはや他人事ではないのです。


リベラ・メ

オトーサン、
「リベラ・メって、どういう意味だろう」
見はじめると、ハングル文字の行列。
すぐに韓国映画だと分かりました。
「しまった! IMDBにデータがないかも」

原題:Libera me (2000)     
監督:Yun-ho Yang
脚本:Ji-na Yeo 
Genre: Action / Drama  
Country: South Korea 
Language: Korean 
上映時間:119分
あらすじ:
物語がはじまる20年前、
姉娘が口汚い父親から弟を守る。
姉と父親が喧嘩して疲れ果てていくのをじっと見守る。
頭の中に、放火の幻想を暖めていく。 
自分の収容された病院が猛火に包まれるのを想像する。 
物語がはじまる頃、少年は大人になっている。 
そして、放火犯になる。 
消防署は、次々と放火されるので、
てんてこまいになる。


出演者:  
Min-su Choi ....  Sang-woo Jo 
Seung-won Cha ....  Hee Yeo 
Ji-tae Yu ....  Hyun-tae Kim 

オトーサン、
頑張り屋の主役、Min-su Choiの経歴を
海外映画俳優マガジンで探しました。
「韓国人だからないかもなあ」
あることにはあったのですが、
なぜか、マット・ランダースの経歴が出てくるのです。

その他の出演者:
Gyu-ri Kim ....  Min-seong Hyun 
Sang-Myeon Park ....  Han-mo Park 
Ho-jae Lee ....  In-ho Kim 
Jun Jeong ....  Jun-seong Lee 


User Rating:  6.9/10 (18 votes)  
オトーサン、
「うわー高いなあ。
でも、見ているひとが少ないからかも」

User Comments:
shengさん
San Diego, CA
2001年8月31日
実に印象的....

巨費をかけた夏休み映画をみたいなら、 
この映画なら本当に楽しめる! 
動物的で、暴力的であり、 
面白い爆発シーンやすごい火事が見られる! 
"BACKDRAFT"のフアン必見! 
もし、この映画が好きなら、 
おなじようなタイトルの"SIREN"を見るとよい。
 

オトーサン、
「どうもこの映画、気にいらないなあ」
最初から火事のシーンばかりなのです。
消防士の仕事が大変だというのは分かりますが、
どうもウソっぽいのです。
俳優たちが、日本をやっつけた韓国の
サッカー選手たちに見えてしかたがありませんでした。
「すごい運動能力だなあ。キムチ食べてるからかも。
美容にも、いいらしいなあ」
NYのケネディ空港で仲良くなった
奥方は、在日韓国人のおばさんに
キムチの作り方を教わっていましたが、
まだ作っていません。


王様と私

オトーサン、
TSUTAYAは、ほぼ見尽くしたので、新興勢力のゲオへ。
「王様と私!なつかしいなあ。借りるっきゃないか」
しかも、キャンペーン中とかで、お値段は1本100円。
TSUTAYA,危うし!

原題:King and I, The (1956)     
監督:Walter Lang (I)
演奏:Oscar Hammerstein II 
原作:Margaret Landonほか 
Genre: Musical
上映時間:133分
あらすじ:
アンナとその息子は、バンコックに着いた。 
王家の子供たちに英語を教える仕事を引き受けたのだ。 
約束された家は使えず、帰国すると言い張るが、
時遅し、すでに彼女は子供たちの愛らしさにおぼれていた。 
国王の贈り物としてやってきた新しい奴隷が、
"Uncle Tom's Cabin"をシャムのバレエに翻案して 
国王とともにいる息苦しさを示す。
彼女は、愛人から逃れようとする。 
アンナと国王は恋に落ちるが、 
英国人としての誇りが、
国王のハーレムの一員になることを妨げる。 
彼女は、シャムを去ろうとする。 
その時、突然の国王の死の知らせを聞き、 
国王の息子や大好きなひとびとを助けて、
民を統べることを決心する。

出演者:  
Deborah Kerr ....  Anna Leonowens(アンナ) 
Yul Brynner ....  King Mongkut of Siam(国王) 

オトーサン、
「名優そろいぶみ、いいなあ」
ため息をつきました。ほれぼれしました。
...でも、とても信じられません。
こんなに元気な二人がもうこの世にいないなんて。

DEBORAH KERR デボラ・カー 
誕生日 1921/9/30  
出身 スコットランド・ヘレンズバー 
イングランドはバレエ学校に学び、
野外劇に出演したところを
カブリエル・パスカル監督の目に留まり、
41年に映画で初主演を果たした。
「わが息子エドワード」「地上より永遠に」
「王様と私」「白い砂」「旅路」「サンダウナーズ」で
6度もアカデミー賞にノミネートされるが、受賞に至らず。
94年にアカデミー特別名誉賞が贈られた。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1941年「バーバラ大佐」
1943年「老兵は死なず」
1947年「黒水仙」「自信売ります」
1949年「わが息子エドワード」
1950年「キングソロモン」
1951年「クェ・ヴァディス」
1952年「ゼンダ城の虜」
1953年「東方の雷鳴」「悲恋の王女エリザベス」
     「ジュリアス・シーザー」「地上より永遠に」
1955年「情事の終わり」
1956年「怒りと冒涜」「王様と私」「お茶と同情」
1957年「白い砂」「めぐり逢い」
1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」
1959年「旅」「悲愁」「愛ふたたび」
1960年「サンダウナーズ」「芝生は緑」
1961年「六年目の疑惑」「回転」
1964年「ドーヴァーの青い花」「イグアナの夜」
1965年「結婚専科」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「天使のいたずら」
1969年「さすらいの大空」「アレンジメント/愛の旋律」
1982年「検察側の証人」
1986年「炎のエマ」
 

YUL BRYNNER ユル・ブリンナー 
誕生日 1915/7/7-1985/10/10 
出身 旧ソ連・サハリン 
出演作
1949年「ニューヨーク港」
1956年「王様と私」「追想」
1957年「十戒」
1958年「カラマゾフの兄弟」
1959年「大海賊」「旅」「悶え」「ソロモンとシバの女王」
1960年「荒野の七人」「オルフェの遺言」
1962年「ザーレンからの脱出」「隊長ブーリバ」
1963年「太陽の帝王」「あしやからの飛行」
1964年「ガンファイトへの招待」
1965年「南太平洋爆破作戦/モリツリ」
1966年「巨大なる戦場」「悪のシンフォニー」
1967年「続・荒野の七人」「長い長い決闘」「トリプル・クロス」
1968年「ダブルマン」「戦うパンチョ・ビラ」「ネレトバの戦い」
1969年「シャイヨの伯爵夫人」「黄金線上の男」
     「マジック・クリスチャン」▲
1971年「大西部無頼列伝」「マーベリックの黄金」
1972年「世界の果ての大冒険」「複数犯罪」
1973年「エスピオナージ」「ウエストワールド」
1975年「SF最後の巨人」
1976年「殺人ライセンス」「未来世界」▲


その他の出演者:
Rita Moreno ....  Tuptim 
Martin Benson ....  Kralahome 
Terry Saunders (I) ....  Lady Thiang 
Rex Thompson ....  Louis Leonowens 
Carlos Rivas (I) ....  Lun Tha 
Patrick Adiarte ....  Prince Chulalongkorn 
Alan Mowbray (I) ....  British Ambassador Sir John Hay 
Geoffrey Toone ....  Sir Edward Ramsay 

 
User Rating:  7.4/10 (2,324 votes)  
オトーサン、
「スコア、高いなあ。
でも、何で世界の名画になっていないのだろう?」
 
User Comments:
Jeffさん
L.A. CA
2000年2月15日
驚くべきヴィジュアル

過去最高の華やかなミュージカル。 
この映画は、印象的な監督や豪華な衣装で
あなたの心をぎゅっとつかんで、
最後の音楽が終わるまで放さない。. 
作曲は、かの有名な Rodgers & Hammersteinで、 
ユル・ブリンナーの歌も、
デボラカーの吹き替えをやっている Mari Nixonの歌もよい。 
もし可能ならDVDでみるといい。 
というのも、オリジナルの Cinemascope-55を再現しているからだ。 
色合いもいい。 
だから、デボラ・カーの赤毛も
国王の衣装もよく再現されている。 
この映画を見るもうひとつの楽しみは、 
アンナと国王との関係である。 
彼は、誇大妄想気味だし、彼女は控え目だが、 
ふたりとも頑固きわまりない。 
でも、お互いを尊敬しあっているのだ。 
長いこと心に残る魅力的な映画である。


オトーサン、 
「この映画、くどいようだけれども、
世界の名画250、それも50位以内に入る名画だぞ」
そう主張したいと思います。
この夏、New York Historical Societyを訪問したら、
かの有名な作曲家 Richard Rodgersの特別展が開催されていて、
その目玉が、この「王様と私」でした。
ブロードウエイで上演された時に、
ユル・ブリンナーとデボラ・カーが着ていた
舞台衣装が展示されていました。
照明が暗かったものの、舞台の華やかさがしのばれました。
"Shall we dance"の名シーンが浮んできて感激しました。 


イージーライダー

オトーサン、
「なつかしいなあ。昔、流行ったなあ」
ヒッピーに共感して、みんな髪を伸ばしたものです。
オトーサンもそのひとりで、
かっこいいオートバイにもあこがれました。
でも、お金がなく、原付バイクで我慢しました。
「うーん、イージーなライダーで人生を終えそうだけど...
そう、一度でいいから、ハーレーを乗り回したいもんだ」

原題:Easy Rider (1969)     
監督:Dennis Hopper
脚本:Peter Fonda & Dennis Hopper ほか
Genre: Adventure / Drama  
Language: English / Spanish 
上映時間:94分
あらすじ:
ロスからやってきた2人の長髪のバイカーが、
ニューオリンズの Mardi Gras(謝肉祭)を
めざして大陸を横断する。 
その路上で、かれらは、変なひとびとに出会う。 
牧場主とその一家、 
ヒッチハイカーとそのヒッピー・コミューン、 
売春婦たちや田舎者たち。 
しかし、もっとも印象的だったのは、
ジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)だった。
この映画のアル中の弁護士役で、ニコルソンは、
一躍有名になった。 
デニス・ホッパーは、1969年のカンヌ映画祭で
最優秀新人監督賞(Best New Director)を受賞した。

出演者:  
Peter Fonda ....  Wyatt 'Captain America' Earp(キャプテン・アメリカ) 
Dennis Hopper ....  Billy(ビリー) 
Jack Nicholson ....  George Hanson(ハンソン) 

みんな長いキャリアを誇る名優ですが、
当時は、若者でした。
この3人のなかでは、
やはり、ジャック・ニコルソンが秀逸です。

PETER FONDA ピーター・フォンダ 
誕生日 1939/2/23  
出身 米ニューヨーク 
父はヘンリー・フォンダ、姉はジェーン・フォンダ。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「タミーとドクター」「勝利者」
1964年「若い恋人たち」
1966年「ワイルド・エンジェル」
1967年「白昼の幻想」「世にも怪奇な物語」
1969年「イージー・ライダー」
1971年「ラスト・ムービー」「さすらいのカウボーイ」
1973年「ふたり」
1974年「ダーティハンター」「ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー」
1975年「悪魔の追跡」「ダイヤモンドの犬たち」
1976年「怒りの山河」「未来世界」
1977年「アウトロー・ブルース」「ハイ・ローリング」
1978年「グランド・キャニオンの黄金」
1981年「キャノンボール」
1982年「スプリット・イメージ/人格分離」
1983年「ジャングル・ヒート」「だいじょうぶ、マイフレンド」
     「スパズムス/蛇霊の恐怖」
1985年「暴力天使」
1987年「勇者の大地/フリーダム・ファイター」
1989年「デッドロック/ベトナム死の掟」
1992年「レイジング・シティ/野獣捜査線」
1993年「恋愛の法則」
1994年「ガンズ・オン・ザ・ラン」
1995年「ナディア」
1996年「エスケープ・フロム・L.A.」
          「グレイス・オブ・マイ・ハート」(声)
1997年「木漏れ日の中で」
1999年「イギリスから来た男」
2000年「きかんしゃトーマス 劇場版/魔法の線路」 


DENNIS HOPPER デニス・ホッパー 
誕生日 1936/5/17 
出身 米カンザス州ダッジ・シティ 
第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、
この地で高校を卒業。
ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や、
初期のテレビ番組に出演。
86年「勝利への旅立ち」で
アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、
爆弾犯役の「スピード」など。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1954年「大砂塵」
1955年「理由なき反抗」
1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」
1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」
1958年「向う見ずの男」
1960年「四人の脅迫者」
1965年「エルダー兄弟」
1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」
1968年「奴らを高く吊せ!」「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」
1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」
1971年「ラスト・ムービー」
1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」
1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」「狂気の楽園」
1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」
1977年「トラックス」「アメリカの友人」
1979年「地獄の黙示録」
1980年「アウト・オブ・ブルー」
1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」
1982年「ヒューマン・ハイウェイ」
1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」
1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」
1985年「刑事スターク」(TM)「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」
     「マイ・サイエンス・プロジェクト」
1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」「ブルー・ベルベット」
     「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」
     「ラスベガス大捜査線」(TM)
1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」
1988年「ストレート・トゥ・ヘル」「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」
1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」
     「BACK TRACK/バック・トラック」
1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」「フラッシュバック」
1991年「インディアン・ランナー」
          「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」
     「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」
     「裏切りの代償」(TM)「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」
1992年「ミッドナイトヒート」「ハート・オブ・ジャスティス」(TM)
1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇「トゥルー・ロマンス」
     「レッドロック/裏切りの銃弾」「ポイリング・ポイント」
1994年「逃げる天使」「スピード」◇
          「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇
     「チェイサーズ」
1995年「サーチ&デストロイ」「密会」「ウォーターワールド」
1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」「スペース・トラッカー」◇
     「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ)
1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」「デッドエンド」
     「カジノ・ヒート」
1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」
1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」
     「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」
     「デニス・ホッパーin狙×撃×者」
2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」
     「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」
     「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」
     「地獄の黙示録〈特別完全版〉」
2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」
          「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」
 

JACK NICHOLSON ジャック・ニコルソン 
誕生日 1937/4/22  
出身 米ニュージャージー州ネプチューン 
大学卒業後、MGMの動画部門で働き、
56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。
「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」でアカデミー主演男優賞、
「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。
「イージーライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、
「さらば冬のかもめ」などで
7度アカデミー賞にノミネートされている。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1956年「お茶と同情」
1961年「青春のさまよえる時」
     「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」
1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」
1965年「ミスタア・パルバー」
1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」「マシンガン・シティ」
1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」
1969年「イージーライダー」
1970年「晴れた日に永遠が見える」
     「ファイブ・イージー・ピーセス」
1971年「愛の狩人」
1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「トミー」
     「さすらいの二人」
1976年「おかしなレディキラー」「カッコーの巣の上で」
     「ミズーリ・ブレイク」「ラスト・タイクーン」
1978年「ゴーイング・サウス」
1980年「シャイニング」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」
1982年「ボーダー」
1983年「愛と追憶の日々」
1985年「女と男の名誉」
1986年「心みだれて」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
     「ブロードキャスト・ニュース」「黄昏に燃えて」
1989年「バットマン」
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1992年「お気に召すまま」「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」
1994年「ウルフ」
1995年「クロッシング・ガード」
1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」
1997年「恋愛小説家」
1999年「ビートニク」
2001年「プレッジ」◇
 
その他の出演者:
Antonio Mendoza (II) ....  Jesus 
Phil Spector ....  Connection 
Mac Mashourian ....  Bodyguard 
Warren Finnerty ....  Rancher 
Tita Colorado ....  Rancher's Wife 
Luke Askew ....  Stranger on Highway 
Luana Anders ....  Lisa 
Sabrina Scharf ....  Sarah 
Robert Walker Jr. ....  Jack (as Robert Walker) 
Sandy Wyeth ....  Joanne 
Robert Ball (I) ....  Mime#1 
Carmen Phillips (I) ....  Mime#2 
Ellie Wood Walker ....  Mime#3 (as Ellie Walker) 


User Rating:  7.1/10 (5,474 votes)  
オトーサン、
「やはり高いスコアだ」

User Comments:
fiera121さん
El Paso, Texas (USA)
2002年9月8日
古典作品かもしれないが、筋書きが平凡だ!

私は、60年代に育ち、 
何十年も前から、この映画の評判を耳にしてきた。 
ある理由から、これまで見なかった。 
そして...ようやく見るのを果たして、非常に失望した。 
私は、バイク好きだし、
友人たちは、私が協調主義者でないことを知っている。 
でも、この映画は好きになれなかった。 
退屈だった。
おそらく筋運びが単調だからだろう。 
正直に言うと、ジャック・ニコルソンは別として、
ほかの俳優の演技はたいして良くなかった。
LSDのシーンの幻覚シーンは、
過去に体験したものにとっては、魔法っぽいだけ。 
この映画でよかったのは、音楽と撮影だけだ。 
そして、エンディングもありきたりだった。 
それでもなお、私はこの映画をみることをお勧めする。
ハーレイ・ダビットソンのバイクや
60年代のロック音楽に興味があるならば、 
借りるだけにしたほうがいい。
おそらく2度と見ないだろうから。


オトーサン、 
実は、この映画については、
すごい青春映画だったと記憶しています。
ところが、見ていて気づきました。
「この映画、昔、ほんとうに見たのかなあ?」
あの感動、あの熱気、あの共感が消えているのです。
どうしてかなと考えました。
西海岸発の60年代の長髪、
ヒッピー・コミューン、
そしてマリファナ吸引は、
当時は、命をかけた体制批判だったのです。
でも、いまでは、長髪なんか当り前、
すっかり日常的になってしまいました。
悲劇を招いた深南部と西海岸の文化的対立も
今日では、ほぼ解消しています。
でも、この文化的対立は、
グローバル・レベルでは依然として根強く残っています。
どこかの大統領は、
この映画の深南部の保安官と同じで
長髪ならぬアラブの長衣に我慢がならす、
撃ち殺したくてウズウズしているのです。


オデッセイ2000

オトーサン、
「オデッセイか、まさかホンダのクルマじゃないだろうな」
辞書を引くと、ホメロスの叙事詩の題名、
あるいは長い冒険旅行とありました。

原題:Epoch (2000) (TV)     
オトーサン、
「なーんだ、TV番組だ。
映画として貸すのは、詐欺だろうが」
監督:Matt Codd
Genre: SF 
Rated PG-13 for some language and violence.
上映時間:93分
あらすじ:
雷鳴とどろくなか、
突如ブータンに奇妙な巨岩が出現する。
巨岩は高さ800m、倒立している。
なぜか死んだ子供が生き返り、
地元民は、神の到来とあがめる。
アメリカの特別調査チームが編成され、  
それは何なのか、どこから来たのか、誰がやったのか、
真実を突き止めようとする。
一方、国境を接する中国は、巨岩を破壊しようとやってきて、
深刻な米中対立が生じる。

出演者:  
David Keith ....  Mason Rand(メイソン)
Stephanie Niznik ....  Dr. KC Czaban(ザバン博士) 
Brian Thompson (I) ....  Captain Tower(タワー大尉) 

オトーサン、
ぶつぶつ。
「似たような男が出てくるなあ。
誰が誰なのかサッパリわからん」
主演の2人の経歴を見てみましょう。
2人とも脇役人生を歩んできたようです。
「可哀想になあ。ステファニーときたら、
この映画に出てることすら書いていない」

DAVID KEITH デビッド・キース 
誕生日 1954/5/8 
出身 米テネシー州ノックスビル 
テネシー大学で演劇を専攻後、ニューヨークで舞台に立つ。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1978年「アニマルハウス」
1979年「ローズ」
1980年「ブルベイカー」
1982年「愛と青春の旅だち」◆ 
1983年「影の私刑」◇
1984年「炎の少女チャーリー」◇「脱走大陸」
1988年「ハートブレイク・ホテル」◇
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1991年「マイアミ・ムーン」◆「新・チェーンヒート 戦慄の女刑務所」◇
1992年「血族の罠」◇
1994年「メジャーリーグ2」◆
1995年「ボーン・ワイルド〜サバンナに生きて」◆「リトル・ヒーロー」◆
     「ゴールド・ディガーズ〜伝説の秘宝を追え」◆「ポイズン・ボディ」◆
1998年「犯罪心理捜査官2」◆「ノーエスケープ」◆
2000年「U−571」◆「ザ・ダイバー」◆
2001年「オデッセイ2001」「エネミー・ライン」 

STEPHANIE NIZNIK ステファニー・ニズニック 
誕生日? 
出身? 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
2001年「スパイダーズ2」 


その他の出演者:
Julia Levy Raul ....  Jose the Bandido 
Ryan O'Neal ....  Allen Lysander 
Steve Bond ....  Colonel Tell 
Craig Wasson ....  Hudson 
Michael Cavanaugh (I) ....  Williams 
Shannon Lee (I) ....  Pamela 
James Avery (I) ....  Dr. Solomon Holt 
James Hong ....  Ambassador Po 
Joe Kelly (V) ....  Control Tech 
Donald Li ....  Chinese Scientist 
William Zabka ....  Rover Driver Joe 
Marc McClure (I) ....  German Scientist 

User Rating:  4.4/10 (206 votes)  
オトーサン、
「低いなあ。4点台か
カネ返せというところだ」

User Comments:
bbrasher1さん
Chicago, Il., U.S.A.
2002年8月31日
何も書くことはない。 

この映画は、最初はいかにもすばらしく思えるが、
どんどん期待を裏切っていく類の作品である。
時の夜明けにある巨大な物体がブータンに出現する。
死んだ子供が生き返ったので、
現地では、畏敬の念をもって迎えられる。
アメリカは、その物体の秘密を解明しようとするが、
中国は、それを破壊しようとする。
その結果、両国の対立で第3次世界大戦が起こりそうになる。
まあ、言うのも何だが、ちっとも面白くなかった。
10点満点で5点。
 

オトーサン、
「これ、意外に面白いじゃん」
たまたま、微小物質ニュートリノの研究で
東大の先生がノーベル賞を受けた直後だったので、
宇宙からやってきた物体に、興味が湧いたせいでしょう。
ニュートリノはいまこの瞬間にも何万何十億と
われわれの体を突き抜けていっているそうなのです。
「それを実際に発見したのだから、
東大の小柴昌俊先生は、えらいものだ。
物理学科でビリだったというのも面白いなあ。
でも、この受賞、浜松ホトニクスのおかげだなあ」
カミオカンデで、素粒子ニュートリノの放つ
一瞬の光を捉えた超高感度光センサーは、
この会社が開発したものです。
「そういえば、視察に行ったとき、
月面からの懐中電灯の光でも感知できますよなんて、
水槽を見せながら、社長さんが自慢そうに言ってたっけ」
トヨタが出資するきっかけをつくったのは、
何とオトーサンだったのです。
その秘密を知りたい方は、メールをください。
「何だ、そんなことか」と思うでしょう。


パリ、テキサス

オトーサン、
「パリとテキサス?
一体どういう関係だ。姉妹都市かもなあ」
とんちんかんなことを考えてしまいましたが、
この映画、カンヌ映画祭パルムドールに輝いた名作でした。

原題:Paris, Texas (1984)     
監督:Wim Wenders
脚本:Sam Shepard & L.M. Kit Carson
(Sam Shepardは、ピューリッツァー賞受賞の脚本家で、
俳優でもある)
Genre: Drama  
Country: UK / France / West Germany 
上映時間:147分
あらすじ:
ひとりの男が、自分が誰かも分からず、
砂漠をさまよい歩いている。
弟がかれを発見し、その人生を思い出す手助けをする。
4年前、かれは妻と息子を置いて家出したのだ。 
記憶がもどってくると、 
過去のさまざまなひとびとと接触しようとする。 

出演者:
Harry Dean Stanton ....  Travis(トラヴィス) 
Nastassja Kinski ....  Jane(ジェーン) 
Hunter Carson ....  Hunter(ハンター) 

オトーサン、
「トラヴィスは哀愁のある中年男、
ジェーンは、美貌で独特の雰囲気があるし、
子役のハンターは、ひたすら可愛いなあ」

主演の2人の経歴を見ましょう。
HARRY DEAN STANTON ハリー・ディーン・スタントン 
誕生日 1926/7/14 
出身 米ケンタッキー州ウエスト・アービン 
ラファイエット高校卒業後、第二次大戦中、海軍に応召。
除隊後、ケンタッキー大学に入学し、学生劇に出演。
パサデナ・プレイハウスに4年学び、
テレビを経て、57年映画デビュー。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1957年「ララミー砦の反乱」
1958年「誇り高き反逆者」
1959年「勝利なき戦い」
1962年「西部開拓史」
1963年「現金お断り」
1967年「大いなる砲火」「暴力脱獄」
     「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」
1968年「ガンマンの対決」「地獄の暴走」
1970年「戦略大作戦」
1971年「断絶」
1971年「ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯」
1973年「デリンジャー」「愛の花咲く家」
1974年「ゴッド・ファーザーPARTU」「西部に来た花嫁」
1975年「さらば愛しき女よ」「ブルージーンズ・ジャーニー」
     「荒野にさすらう若者たち」
1976年「ミズーリ・ブレイク」
1978年「ストレート・タイム」「レナルドとクララ」
1979年「エイリアン」「ローズ」
1980年「プライベート・ベンジャミン」「ラッキースター」
         「ブラック・マーブル」「デス・ウォッチ」
1981年「ニューヨーク1997」
1982年「ワン・フロム・ザ・ハート」「病院狂時代」
1983年「クリスティーン」
1984年「レポマン」「パリ、テキサス」「若き勇者たち」
1985年「フール・フォア・ラブ」「クリスマスに届いた愛」
1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」
1987年「スラムダンス」「イングリッシュマンinニューヨーク」
     「ミスター・ノース/風を運んだ男」
1989年「最後の誘惑」「対決」「ツイスター/大富豪といかれた家族」
1990年「ワイルド・アット・ハート」
1992年「お気にめすまま」「ツインピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」
1994年「刺青IREZUMI」
1996年「潜望鏡を上げろ!」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「ストレンジャー」
     「沈黙の断崖」
1998年「マイ・フレンド・メモリー」「ラスベガスをやっつけろ」
1999年「グリーンマイル」「ストレイト・ストーリー」
2000年「耳に残るは君の歌声」
2001年「プレッジ」 

オトーサン、
「このひと、長年、脇役。
晩年になって、ようやくいい映画に出演してるなあ」


NASTASSJA KINSKI ナスターシャ・キンスキー 
誕生日 1961/1/24 
出身 独ベルリン 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「まわり道」
1976年「悪魔の性キャサリン」
1977年「レッスンC」
1978年「今のままでいて」
1979年「テス」◇
1982年「キャット・ピープル」◇「ワン・フロム・ザ・ハート」◇
1983年「EXPOSED」「哀愁のトロイメライ」「溝の中の月」◇
1983年「愛と死の天使」◇
     「クララ・シューマン物語 哀愁のトロイメライ」
1984年「ホテル・ニューハンプシャー」
     「殺したいほど愛されて」「パリ、テキサス」
     「マリアの恋人」
1985年「テラー・オン・テープ」「ハーレム」
     「レボリューション めぐり逢い」
1987年「恋の病」「マグダレーナ 美しき娼婦」
1989年「ムーンリットナイト」
1990年「TORRENTS OF SPRING」「太陽は夜も輝く」
1993年「時の翼に乗って/ファラウェイ・ソー・クロース!」
1994年「ハードジャッカー」「ターミナル・ベロシティ」◇
       「ブロンド」
1997年「ファーザーズ・デイ」「リトル・ボーイ・ブルー」
     「ワン・ナイト・スタンド」◇「ザ・タブー 暴かれた衝撃」
1998年「セイヴィア」◆「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」◇
1999年「マイ・ハート,マイ・ラブ」◆「ロスト・サン」◇
2000年「バイオ・クライシス」◇
2001年「フォルテ」「罠」(TM) 


その他の出演者:
Sam Shepard
Dean Stockwell ....  Walt   
Aurore Clement ....  Anne
Sam Berry ....  Gas Station Attendant 
Tom Farrell (I) ....  Screaming Man 
Justin Hogg ....  Hunter age 4 (home movie) 
John Lurie ....  Slater 
Claresie Mobley ....  Car Rental Clerk 
Sally Norvell ....  Nurse Bibs 

Socorro Valdez ....  Carmelita 
Bernhard Wicki ....  Doctor Ulmer 


User Rating:  7.5/10 (3,261 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ。
スライド・ギターの音楽が、いいなあ。
世界の名画になっていないのは、おかしい」

User Comments:
elshuefanさん
Glendale, AZ
2002年4月2日
人生で会える唯一の映画。

この映画は、絶対、珠玉の宝石だ。
多くのレベルで受けとめることができ、 
会話を聞きながら、そのひとなりの想像力を羽ばたかせることができる。 
ハリー・ディーン・スタントンとナスターシャ・キンスキーは、 
映画の後半で、催眠術をかけてくれる。 
私は、この映画を記録したVHS tapeを大事に扱っている。 
サム・シェパードに脱帽! 
何というライターだ!
 

オトーサン、
「この監督、なかなかのひとだなあ」
猛烈に経歴を知りたくなりました。
まず、海外映画俳優マガジン。

WIM WENDERS ビム・ベンダース 
誕生日 1945/8/4 
出身 独デュッセルドルフ 
監督作
1970年「都市の夏/キングスの捧ぐ」
1971年「ゴールキーパーの不安」
1973年「緋文字」「都会のアリス」
1975年「まわり道」
1976年「さすらい」
1977年「アメリカの友人」
1980年「ニックス・ムービー/水面に映る稲妻」
1982年「ことの次第」
1983年「ハメット」
1984年「パリ、テキサス」
1985年「東京画」
1987年「ベルリン・天使の詩」
1989年「都市とモードのビデオノート」
1991年「夢の生てまでも」
1993年「時の翼にのって/ファラウェイ・ソークロース!」
1995年「リスボン物語」「愛のめぐりあい」(共)
1997年「エンド・オブ・バイオレンス」
1999年「ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ」
     「ミリオンダラー・ホテル」

次に、IMDB。 
「長いなあ。翻訳は、やめとこう。
とにかく、欧州を代表する偉い監督さんなんだ」
小見出しをつけました。

(哲学専攻)
One of the most important directors 
on the international scene, 
Wenders first came to prominence with films 
that focused on postwar Germany 
and the Americanization of its culture; 
the rootlessness of his characters also 
addresses some deeper, philosophical concerns. 

(作品紹介:ロードムービー3部作)
This was certainly true of his first, critically praised feature, 
The Goalie's Anxiety at the Penalty Kick(1971), 
which he followed with an adaptation of The Scarlet Letter (1972). 
His three "road movies" of the 1970s 
(Wenders' own production company is called Road Movies), 
Alice in the Cities (1974), Wrong Move (1975), 
and the mammoth Kings of the Road (1976), 
deal with these issues and also convey Wenders' deep love of cinema 
and rock and roll. 
The American Friend (1977) featured American actor Dennis Hopper 
along with appearances by Wenders' directorial heroes Nicholas Ray 
and Samuel Fuller. 

(渡米:フランシス・フォード・コッポラとの確執)
When Wenders finally came to the country 
that had intrigued him so much, things didn't go at all smoothly; 
his film Hammett begun in 1978, was considerably altered 
after many conflicts with his producer,Francis Ford Coppola. 
It was finally released in 1983.
(He drew on that harrowing experience for his 1982 movie 
The State of Things which offered a bleak look at filmmaking.) 
Wenders also collaborated with Ray on a choppy film 
depicting Ray's final battle with cancer,Lightning Over Water (1980).

(パリ、テキサス)
Wenders won worldwide acclaim for 1984's Paris, Texas 
the story of a drifter making peace with his turbulent past, 
including a son he's never known; 
the film earned the Palme D'Or at Cannes. 

(ベルリン天使の詩)
Wenders then returned to Germany to direct Wings of Desire (1988), 
a fable of angels hovering over Berlin;
one of them falls in love with a circus acrobat 
and forsakes his immortal status, taking corporeal form to join her on Earth. 
A brilliant film that combines the fantastic appeal of Powell and Pressburger's Stairway to Heaven with a poetic, contemporary sensibility, 
Wings was roundly praised and earned Wenders a Best Director award at Cannes. 

(ドキュメンタリー:小津安二郎監督への傾倒)
Wenders worked on a couple of documentary projects 
before beginning his most ambitious production, 
1991's Until the End of the World a science-fiction drama shot 
in more than five countries 
and featuring an international cast led by William Hurt. 
In 1993 he surprised admirers by making a sequel to Wings of Desire 
called Faraway, So Close! 
with key original cast members reprising their roles. 
Wenders has also made unconventional documentaries over the years, 
including the visual diary Tokyo-Ga (1985), 
a tribute to filmmaker Yasujiro Ozu, 
and Notebook on Cities and Clothes (1989), 
ostensibly a profile of Yohji Yamamoto. 
He directed a music video for U2 called "Night and Day."


ハムナプトラ/失われた砂漠の都

オトーサン、
題名索引をもってTSUTAYAへ。
「そうか、シリーズの第1作を見逃していた」
そこで、嬉々として借りたのが、このDVDです。
「エジプトが舞台か。なんとなくロマンチックだなあ」	

原題:Mummy, The (1999)     
監督:Stephen Sommers (I)
脚本:Stephen Sommers (I) & Lloyd Fonviellehほか
Genre: Adventure / Action / Horror 
Rated PG-13 for pervasive adventure violence and some partial nudity.
上映時間:124分
あらすじ:
愛妾と寝て、セティ国王を殺したたたりで、
エジプトの大司祭イムホテップは、
生きたままミラにされ、呪いをかけられた。 
しかし、1923年、
かれはトレジャー・ハンターによって
不注意にも復活してしまう。
世界に最終復讐を加えようとする寸前、
それはストップされる。

出演者:  
Brendan Fraser ....  Richard 'Rick' O'Connell(オコーネル)
Rachel Weisz ....  Evelyn 'Evie' Carnahan(エヴリン) 
Arnold Vosloo ....  Imhotep(イムホテップ) 

オトーサン、
「みんな生き生きしている。いいなあ」
この元気が、第2作では見られなかったものです。
「247 ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」では、
たしか悪口を書いた記憶があります。

BRENDAN FRASER ブレンダン・フレイザー
誕生日 1968/12/3 
出身 米インディアナポリス 
12歳の時からロンドンの舞台に出演するようになり、
トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、
シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで
演技の美術学士号を取得した。
映画デビューは「恋のドッグファイト」。
「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」
1992年「原始のマン」「青春の輝き」
     「風と共に去る20ドル!?」
1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」
1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」
     「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲
1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」
1996年「くちづけはタンゴの後で」
1997年「ジャングル・ジョージ」
1998年「いつかあなたに逢う夢」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
     「ゴッドandモンスター」
     「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇
     「ダドリーの大冒険」◇
2000年「悪いことしましョ!」◇
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」

 
RACHEL WEISZ レイチェル・ワイズ 
誕生日 1971/3/7  
出身 英ロンドン 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「赤と黒」
1994年「デスマシーン」
1996年「魅せられて」「チェーン・リアクション」◇
1997年「ベント/堕ちた饗宴」▲
     「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇
1998年「輝きの海」◇「アイ・ウォント・ユー」◇
     「スカートの翼広げて」◇
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
     「チューブ・テイルズ」◇「太陽の雫」
2000年「スターリングラード」「ビューティフル・クリーチャー」
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇
2002年「アバウト・ア・ボーイ」

 
ARNOLD VOSLOO アーノルド・ボスルー 
誕生日 1962/6/16 
出身 南アフリカ 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆★★★★★ 
出演作 
南ア出演作
「BOETIE GAAN BORDER TOE」
「CIRCLES IN A FOREST」
1987年「バラクーダ」「壮絶!人質奪還/戦闘プロフェッショナル」
1989年「リターン・トゥ・ダイ/ニューヨーク殺人特急」
1990年「ルタンガ発、トップ・シークレット」
1991年「フィニッシング・タッチ」
1992年「1492 コロンブス」
1993年「ハードターゲット」
1994年「ダークマン2」
1995年「ダークマン3」「完全犯罪」
1996年「ゼウス&ロクサーヌ/イルカにのった犬」
1998年「スピーシーズ リターン/種の終焉」「ラフドラフト/殺人実況報道」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」


その他の出演者:
John Hannah ....  Jonathan Carnahan 
Kevin J. O'Connor ....  Beni Gabor 
Oded Fehr ....  Ardeth Bay 
Jonathan Hyde ....  Dr. Allen Chamberlain 
Erick Avari ....  Dr. Terrence Bey 
Bernard Fox (I) ....  Captain Winston Havlock 
Stephen Dunham ....  Mr. Henderson 
Corey Johnson (I) ....  Mr. Daniels 
Tuc Watkins ....  Mr. Burns 
Omid Djalili ....  Warden Gad Hassan 
Aharon Ipale ....  Pharaoh Seti I 
Patricia Velazquez ....  Anck Su Namun (as Patricia Velasquez) 
 

User Rating:  6.6/10 (19,572 votes)  
オトーサン、
「まあ、思ったより高いなあ」


User Comments:
lynda sheenさん
Pen-y-Bont South Wales
2002年8月30日
いすれ古典となる素晴らしい映画。

私は、
このIMDBの700を超える
ユーザーコメントを読んだ。
ほめたのもあるし、悪口もある。
この映画は、この年最高の映画である。
ジョン・バートンとILMの特殊効果がファンタスティックだし、
監督もスタントも見事だし、
すべての俳優たちが登場人物をいかにもそれらしく演じている。
特に、悪役を演じたケビン・オコナーとアーノルド・ボスルーがいい。
ヒーロー役のブレンダン・フレイザーは、
映画に水準の高いアクションをもたらした。
"Oded Frer"のようだ。 
そして、ヒロインのレイチェル・ワイスは、
頭もいいし、気立てもよく、適役だった。
恐怖のシーンの合間に、気晴らしになる
"tounge in cheek" のユーモアが入るのもいい。
悪口を書いたひとたちには、"get a life"と言おう。 
これは、最高の娯楽作品であり、
アクション、冒険、ロマンス満載である。
他の古典と同様、時の試練に耐えて古典になるだろう。 
私は、この映画を50回以上見て、どんなシーンでも覚えている。
だから、この映画は、"Oded Frer1" 同様、素晴らしいと言おう。

オトーサン、
「ふーん、このひと、
ユーザー・コメント700件を全部見たのか。
「ふーん、このひと、
この映画を50回以上見たのか」
オトーサン、
現在、鑑賞1000本達成を悲願に
速読ならぬ早い速度で映画を見ていますが、 
このコメントを読んで、ふと、
「気にいった映画を
じっくり繰り返し見るのもいいかも」
と思いました。
「...お金もかからないし、
あたりはずれで一喜一憂することもないし、
何回も何回も、至福の時間に浸れるのだから」
株なんか買って、一喜一憂しているひとの気がしれません。


ジャスティス

オトーサン、
「ジャスティス、英語で確か"Justice"だったよな。
IMDBに出ていないな」 
原題がまったくちがっていたのです。

原題:Hart's War (2002)     
監督:Gregory Hoblit
原作:John Katzenbach 
脚本:Billy Ray (I) ほか
Genre: Drama / War  
Rated R for some strong war violence and language.
Language: English / German 
上映時間:125分
あらすじ:
第2次世界大戦の最後の日々、
バルジの戦いでひとりのアメリカ軍将校が捕虜になった。
ドイツ軍捕虜収容所に送られたハート中尉は、
下士官と同じ宿舎に放りこまれる。 
そこでは、誰もが贈収賄の誘惑に駆られていた。 
2人のアフリカ系アメリカ人パイロットが、 
はじめて初の非白人兵士として宿舎にやってくるが、 
ひとりは殺され、
もうひとりは、白人軍曹を殺したかどで裁判にかけられる。
ハート中尉は、明らかに人種差別的なアメリカ人を前に
裁判で黒人パイロットを弁護することになる。 
しかし、かれは裁判自体が捕虜収容所の真の秘密を隠す盾に
過ぎなかったのを知らなかった。 

出演者:  
Bruce Willis ....  Col. William A. McNamara(マクナマラ大佐) 
Colin Farrell (I) ....  Lt. Thomas W. Hart(ハート中尉) 

オトーサン、
「やはり、ブルース・ウイルスは存在感があるなあ」
ハート中尉を演じた期待の新人については、
「うーん、ちょっとブラット・ピットに似ているなあ。
細面だけど」

BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 
誕生日 1955/3/19 
出身 西ドイツ 
母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。
2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。
モントクレア州立大学を中退し、
ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。
テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。
映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。
88年「タイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、
大スターに。
87年、デミ・ムーアと結婚し、
3児の父となるも、2000年離婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作
1980年「第一の大罪」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「評決」
1987年「ブラインド・デート」
1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇
     「ベイビー・トーク」(声)◇
1990年「ダイ・ハード2」◇
     「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇
     「虚栄のかがり火」◇
1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇
     「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇
1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」
1993年「スリー・リバーズ」◇
1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆
     「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇
1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇
     「フォー・ルームス」◆
1996年「ラストマン・スタンディング」◇
1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇
1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
     「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」
2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇
2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 


COLIN FARRELL コリン・ファレル 
誕生日 1976/3/31  
出身 アイルランド・ダブリン 
父イーモン、叔父トミーもサッカー・チーム、
シュムロック・ローバーズの選手。
幼い頃はサッカー選手を目指していたが、
演技に関心が移り、ダブリンのガイエティ演劇学校に入学。
映画は「素肌の涙」で注目され、
「タイガーランド」で主役のボズを演じ、
ボストン批評家協会賞主演男優賞を受賞した。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「素肌の涙」
2000年「私が愛したギャング・スター」
     「タイガーランド」◇
2001年「ジャスティス」◇
2002年「マイノリティ・レポート」 


その他の出演者:
Terrence Dashon Howard ....  Lt. Lincoln A. Scott (as Terrence Howard) 
Cole Hauser ....  Staff Sgt. Vic W. Bedford 
Marcel Iures ....  Col. Werner Visser 
Linus Roache ....  Capt. Peter A. Ross 
Vicellous Reon Shannon ....  Lt. Lamar T. Archer (as Vicellous Shannon) 
Maury Sterling ....  Pfc. Dennis A. Gerber 
Sam Jaeger ....  Capt. R.G. Sisk 
Scott Michael Campbell ....  Cpl. Joe S. Cromin 
Rory Cochrane ....  Sgt. Carl S. Webb 
Sebastian Tillinger ....  Pvt. Bert D. 'Moose' Codman 
Rick Ravanello ....  Maj. Joe Clary 
Adrian Grenier ....  Pvt. Daniel E. Abrams 
Michael Weston (I) ....  Pfc. W. Roy Potts 

 
User Rating:  6.4/10 (1,991 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかなあ」

User Comments:
IcePiratさん
Arizona
2002年2月18日
迫力不足。

この映画は、迫力不足で、まったく平凡である。
予想される筋書きの多くが、途中で消えてしまう。
例えば、上院議員の息子でイェール大学で学んだ
ハートが受けた拷問のことを偽るシーンなど。
ドイツ人大佐は、もっとも共感をよぶ登場人物である。
しかし、登場人物は、みんな、いまひとつよくない。
この映画、編集がまずかったのではないか。
あるいは、盛り上がりのない脚本だったのかもしれない。
まあ、お金を払って見た価値はあったものの、
時間の浪費だった。
とにかくスローテンポなのには、まいった。
 
オトーサン、
この映画、109木場シネマズに
日曜日の朝、見に行ったのですが、
ガラガラ。
「やはり、いまの時期は、
映画シーズンじゃないのかなあ」
でも、ユーザーコメントほどつまらない映画では
ありませんでした。
プラハで撮影したとかいう冬景色もよかったし、
強制収容所の寒々した雰囲気も、青い色調がよく効いていました。
出だしのシーンがアクション満開で、よく出来すぎていたので、
そのために後半がスローテンポに感じられたのかも知れません。


あの子を探して

オトーサン、
「たまには、ちがった映画もいいだろう」
と借りたのですが、字幕に中国語が出てびっくり仰天。
「しまった、こりゃ、IMDBにデータが載っていないかも」
ところが、この映画、世界の三大映画祭を制した
巨匠チャン・イーモウ監督の作品でした。
2度目のベルリン映画祭で金獅子賞を受けた名画なので、
IMDBに載っていたのです。

原題:Yi ge dou bu neng shao (1999)     
   Not One Less     
監督:Yimou Zhang
脚本:Xiangsheng Shi 
Genre: Drama  
Country: China 
Language: Mandarin 
上映時間:106分
あらすじ:
中国の山村で、先生が事情があって
1ケ月職場を離れなければならなくなった。
村長は、懸命に代用教員探しをしたが、
13歳の少女 Wei Minzhiしか見つからなかった。
先生は、毎日1本のチョークを使うこと、
戻ってきたときに生徒の数が減っていなければ、
10元あげると言い残して去っていく。
数日も経たないうちに、貧困のために
クラスのトラブルメーカーだったホエクーが、
働きに都会に出ていってしまう。
Minzhiは、扱いにくい子だったが、 
彼女は、彼を連れ戻そうと決心する。
残った26人の生徒たちに、その旅行費用の募金をする。
Jiangjiakou市までヒッチハイクし、生徒探しを開始する。
やがて、少年が迷子になって、物乞いしているのを発見する。
Minzhiの頑固さは、ホエクーも同様だった。
そして村の学校は、救われる。 

出演者:  
Minzhi Wei ....  Wei Minzhi(ウェイ:先生) 
Huike Zhang ....  Zhang Huike (ホエクー)
Zhenda Tian ....  Village Chief(村長) 

オトーサン、
「みんないいなあ。子供たちの目が輝いている」
なかでも、遠い都会まで教え子を探しにいく
13歳の代用教員を演じたMinzhi Weiの
ひたむきさが胸を打ちました。

Enman Gao ....  Teacher Gao 
Zhimei Sun ....  Sun Zhimei 
Yuying Feng ....  TV Receptionist 
Fanfan Li ....  TV Host 
Zhang Yichang ....  Mr Zhang, instructor 
Xu Zhanqing ....  Brick factory owner 
Hanzhi Liu ....  Zhang Huike's mother 
Ma Guolin ....  Bus station man 
Wu Wanlu ....  TV station manager 
Liu Ru ....  Train station announcer 
Wang Shulan ....  Stationery store clerk 
Fu Xinmin ....  TV station director 
 

User Rating:  7.4/10 (866 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
stanton-7さん
Glasgow, Scotland
2000年7月3日
ガラスの目にも涙!

単純さこそが、この魅力的な物語の真骨頂である。
少女が自分の教え子のクラスを守ろうとする
精力的な努力が胸を打つ。
生徒たちが1箱のチョークを大事にし、
1日に1本しか使えないことからも分かるように、
貧困が中国の地方を支配ししている。
映画の舞台は、村の学校である。
我々は教え子とさして年も変わらない代用教員に出会う。
彼女は自分で引き受けるには無理な
多くの責任を前に悪戦苦闘する。
特に1人の生意気な少年には手こずる。
彼が都市で働くために去っていったとき、
彼を連れ戻そうとする先生のために、
生徒たちは、バス代を集めようとする。
そのシーンからドラマは動きはじめる。
俳優たちはみなアマチュアであるので、
かなりつまらない話になるかと思ったが、
ユーモアもあり、ひどい貧困の現実を前にして
ストーリーは緊迫感を保って進行していく。
お金集めに子供たちは、一日中レンガを運ぶ。
報酬として得るのは、
25人に対してたった2本のコークの缶詰。
友達に缶を手渡していくときに浮かぶ
彼らの顔の表情は、真に感動的である。
これは、一見の価値がある映画であり、
心を打つ演技、いい感じの物語があり、
多くの魅力的で楽しい子供たちに出会える。


オトーサン、
「いいなあ。心にしみるなあ。
教えるというのは、知識じゃないなあ。
全身全霊を子供たちに捧げる崇高な行為になりうるのだ」
あらためて、そう感じました。    
「中国、おそるべしだなあ」 
スポーツ、映画、そしてITなどの先端産業でも、
日本は、もう中国に歯が立たなくなっています。
「中国に追いつけ、追い越せ」
遣唐使の初心に戻るべき時がやってきたようです。


ブラックホール

オトーサン、
「おいおい、IMDBに出ていないなあ」
邦題の「ブラックホール」が、原題ではなかったのです。
おまけに、映画ではなく、ビデオ作品でした。
「TSUTAYAよ、そうならそうと、
どこかで断っておけよ」

原題:Void, The (2001) (V)     
監督:Gilbert M. Shilton
脚本:Geri Cudia Barger & Gilbert M. Shilton
Genre: SF / Thriller 
Rated R for some sexuality.
上映時間:120分
あらすじ:
オトーサン、
「ありゃっ、IMDBに書いてない!」
しょうがないので、
YAHOO!JAPANで検索して、
「ビデオ ブラックホール」と入力して
ようやく発見しました。
その宣伝文句をそのままご紹介しましょう。
地上に出現した巨大ブラックホールが、
全てを吸い込む。
人が!ビルが!車が!街が!そして地球が!
巨大ブラックホールに地球が吸い込まれるまで
タイムリミットは、24時間!

出演者:  
Adrian Paul ....  Prof. Steven Price(スティーブ:教授) 
Amanda Tapping ....  Prof. Eva Soderstrom (エヴァ:教授)
Malcolm McDowell ....  Dr. Thomas Abernathy(アバナシー博士) 

オトーサン、
「ロクな役者がいなかったなあ。
でも、一応、主演の2人の経歴を見ておこうか」

ADRIAN PAUL エドリアン・ポール 
誕生日 1959/5/29  
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1964年「赤死病の仮面」
1992年「いとこのビニー」「ラブポーションNO.9」
     「ザ・オウル/激闘伝説」
1998年「フランダースの犬」◆
     「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」
2001年「ブラックホール」「ブラディ・ヴァンパイア」

 
AMANDA TAPPING アマンダ・タッピング 
誕生日 1965/8/28  
出身 英エセックス 
テレビでは「スターゲイト」に出演。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 −− 

オトーサン、
「可哀想に。まだ、映画出演の機会がないんだ」

その他の出演者:
Andrew McIlroy ....  Oscar 
Kirsten Robek ....  Christine Marshall 
Roger R. Cross ....  Detective 
Michael Rivkin ....  Dr. Jason Lazarus 
French Tickner ....  Dr. Soderstrom 
Desiree Zurowski ....  Grace 
Carlton Watson ....  Phil 
Apollonia Vanova ....  Tech #1 
Martin Budny ....  Tech #2 
Ulla Fris ....  Tech #3 
Frank Cipriano ....  Larry 
Adam Murphy (II) ....  Adam 
 

User Rating:  5.2/10 (20 votes)  
オトーサン、
「アイディアは、いいんだけどな」

User Comments:
Big Dave-2さん
Toronto
2002年7月28日
Stay Away - Far Away - 
or it will suck your brains out!!!

間違いなく、長年見てきたなかで、
もっとも欲求不満な映画のひとつだった。 
映画館で上映されないはずだ。 
俳優たちは、ひどい脚本にしたがっただけだった。 
どうしていいアイディアがこんなにひどいものになるのだ。 
最低の部分は、ブラックホールがどうっていうことがないことだ。 
ライターたちは、結末がどうなろうと構わなかったのだろうか。
The conclusion we are left with is 
as if the story had never happened. 
It's a good job I watched it on my VCR 
so I could fast forward through nearly 90% of it.
 

オトーサン、
「やっぱり安手の映画は、すぐ分かるな」
セットにお金をかけていませんし、
ラブシーンだけは、やたら丁寧に撮るのです。
肝心のブラックホールも、大きな電気掃除機ていどで
威力をまったく感じませんでした。
あらすじに紹介した宣伝文句のように、
「車も!街も!」なーんていうお金がかかるシーンは
ありませんでした。
「ふーん、こんなインチキ文句に騙されて
1万6000円も払ってビデオを買ったひとは気の毒だなあ」


ロード・トゥ・パーディション

オトーサン、
久しぶりに映画館へ。
今日は109シネマズ木場へ。
いわゆるシネマ・コンプレックスです。
「初日の朝一番にしては、不入りだなあ。
この映画、あまりヒットしそうもないな。
アカデミー賞も取れるかなあ?」

原題:Road to Perdition (2002)     
監督:Sam Mendes
原作:Max Allan Collins & Richard Piers Raynerほか
Genre: Crime / Drama 
Rated R for violence and language.
上映時間:117分
あらすじ:
舞台は、1931年冬のシカゴ。
マイケル・サリヴァンは、ギャングの殺し屋。 
ボスのルーニーを実の父親のように慕っている。 
しかし、息子が殺人現場を目撃し、
それを知ったボスの息子が彼の一家を襲う。
妻と次男が殺され、
辛うじて、彼と息子は生き残り、逃亡の旅に出る。
かれは、絶対に復讐しようと誓う。 
しかし、ジュード・ローがサリバン殺しのために
雇われて、かれらの行方を捜しはじめる。

出演者:  
Tom Hanks ....  Michael Sullivan(サリヴァン)
Paul Newman ....  John Rooney(ルーニー) 
Jude Law ....  Harlen Maguire(マグワイア) 

オトーサン、
「3人とも、うまいなあ」
老壮青、それぞれの持ち味がよく出ていました。
3人の経歴を年の順にご紹介しましょう」

PAUL NEWMAN ポール・ニューマン 
誕生日 1925/1/26  
出身 米オハイオ州クリーブランド 
大きな運動具店の息子として生まれたが、
家業は継がず、ケニヨン・カレッジからイェール大学に進学。
52年にアクターズ・スタジオに入学。
54年「銀の盃」で映画デビューを飾るが、
第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、
映画界を去るが、56年「傷だらけの栄光」で復帰。
「熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」で
アカデミー賞にノミネートされ、
「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
初監督は68年「レーチェル・レーサー」。
妻はジョアン・ウッドワード。
長男を麻薬中毒でなくし、麻薬撲滅運動にも参加した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1954年「銀の盃」
1956年「傷だらけの栄光」
1957年「追憶」
1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」「熱いトタン屋根の猫」
1959年「都会のジャングル」
1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」
1961年「パリの旅愁」「ハスラー」
1962年「渇いた太陽」「青年」
1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」
1964年「暴行」「何という行き方!」
1965年「レディL」
1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」
1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」
1968年「脱走大作戦」
1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」
1971年「わが緑の大地」
     「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」
1972年「ロイ・ビーン」
1973年「スティング」「マッキントッシュの男」
     「タワーリング・インフェルノ」
1975年「新・動く標的」
1976年「ピック・アメリカン」「サイレント・ムービー」
1977年「スラップ・ショット」
1979年「クインテット」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アパッチ砦ブロンクス」「スクープ・悪意の不在」
1982年「評決」
1984年「ハリー&サン」
1986年「ハスラー2」アカデミー主演男優賞
1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」
1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」
     「マジック・アワー」
1998年「トワイライト」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
2000年「ゲット・ア・チャンス」◇
2002年「ロード・トゥ・パーディション」 


TOM HANKS トム・ハンクス 
誕生日 1956/7/9  
出身 米カリフォルニア州オークランド 
カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。
80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。
84年「スプラッシュ」で注目され、
「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。
93年「フィラデルフィア」と
94年「フォレストガンプ/一期一会」で
二年連続アカデミー主演男優賞受賞。
96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。
私生活では在学中の演劇クラスで
スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、
77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。
78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。
87年に長い調停の末、離婚。
88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。
別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、
治療費の援助を行っている。弟は俳優のジム・ハンクス。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「血塗られた花嫁」
1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇
1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」
1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇
1987年「さよならは言わないで」◇
1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇
     「メイフィールドの怪人たち」◇
1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇
1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇
1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ)
1993年「めぐり逢えたら」◇
     「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞
1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」
     「トイ・ストーリー」(声)◇
1996年「すべてをあなたに」◇
1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇
1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声)
2000年「キャスト・アウェイ」◇
2002年「ロード・トゥ・パーディション」◇ 

JUDE LAW ジュード・ロウ 
誕生日 1971/12/29 MAN 
出身 英ロンドン 
彼の名前はビートルズの”ヘイ・ジュード”と
ハーディングの小説”JUDE”にちなんでつけられた。
12歳の時から演技を始め、
17歳の時グラナダTVのドラマ”FAMILIES”
に出演するチャンスを得て、高校を辞める。
92年からロンドンで多くの舞台を経験、
オリビエ賞の新人賞を受賞する。
ロンドンで「恐るべき親たち」を上演した後、
ブロードウェイでの再演ではトニー賞の助演男優賞にノミネートされた。
ブロードウェイの活躍でアメリカ映画に進出。
97年「ガタカ」「オスカー・ワイルド」などに出演した。
97年9月、「ショッピング」で共演した
サディ・フロストと結婚。
その彼女と友人のユアン・マクレガーらと
映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。
99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の一話を
監督として担当した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「ショッピング」
1996年「プラトニック・ゲーム」
1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」「真夜中のサバナ」
     「ベント」
1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇
     「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇
1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆「ロンドン・ドッグス」
2000年「スターリングラード」◇
2001年「A.I.」◆
2002年「ロード・トゥ・パーディション」

その他の出演者:
Jennifer Jason Leigh ....  Annie Sullivan
Tyler Hoechlin ....  Michael Sullivan, Jr. 
Liam Aiken ....  Peter Sullivan  
Daniel Craig (I) ....  Connor Rooney 
Stanley Tucci ....  Frank Nitti 
Ciaran Hinds ....  Finn McGovern 
Dylan Baker ....  Alexander Rance 
David Darlow ....  Jack Kelly 
Doug Spinuzza ....  Calvino 
Rob Maxey ....  Drugstore Owner 
Nicholas Cade ....  Boy Michael Fights 
Nicolas Cade ....  Boy Michael Fights 
 

User Rating:  8.2/10 (7,306 votes)  top 250: #132 
オトーサン、
「おお、世界の名画の132位だ!」

User Comments:
John DeSandoさん
Columbus, Ohio
2002年7月9日
「パーディションへの道」は、
岩だらけの復讐と救済への道である。 
ゴージャスなコンラッド・ホールの撮影がお見事。

トム・ハンクスは、1930年代のギャングの殺し屋。 
12歳の息子が殺人現場を目撃されてしまう。 
「アメリカン・ビューティ」のサム・メンデス監督は、
少年が冷酷な現実と折り合いをつけるようになるさまを描いている。 
ポール・ニューマンが演じるのは、ゴッドファーザー。 
ハンクスを父親のように溺愛している。
焦点が当てられるのは、3つの親子関係である。
最後は、ギャングならではの暴力シーンへとなだれこむ。 
ハンクスの息子は、父親に相反する感情を抱いている。 
やさしい父親への尊敬心と同時に殺し屋への嫌悪感。 
ニューマンの息子コナーは、
ソニー・コルレオーネのようであり、 
無分別なので、跡継ぎには向かない。
一方、ハンクスは、ニューマンの生き方に惚れている。
こうした関係が大きなビジネス組織の継続には、
必要不可欠なのである。
これは、暗色のパレットで塗りこめられたノワール映画であり、
比喩が重い衣装をまとっているようだ。 
ハンクスが殺人を犯すときの音楽は、
スタイリッシュで、控え目である。 
この映画は、コッポラ監督の「ゴッドファーザー」ほど
壮大な叙事詩ではないが、
「目には目を、歯には歯を」という古来からの
正義が貫徹されるやりかたを踏襲している。 
復讐というモチーフが、親子関係よりも優先されているのだ。
ハンクスの息子は、道義を学びとることで、 
父親の跡を継ごうと決心する。 
ハンクスの演技は、よく抑制がきいたものだった。
ポール・ニューマンは、 銀幕に、
もうひとりのすばらしいゴッドファーザーが存在しうることを示した。
 
オトーサン、
「ゴッドファーザーのほうがよかったなあ。
トム・ハンクスの3度目のアカデミー賞受賞は無理かもなあ」
でも、この映画、監督、主演男優、助演男優、撮影、音楽で
ノミネートされることは間違いないでしょう。
「そうそう、T型フォードがたくさん走っていたなあ」 


プラトーン

オトーサン、
この名画、とっくのとうに見たとばかり思っていました。
「もしや」とTSUTAYAで、プリントアウトした
700本収録の題名索引をチェックしてみました。
「ありゃ、まだ、見てなかったのかなあ?」

原題:Platoon (1986)     
監督・脚本:Oliver Stone
Genre: Action / Drama / War 
Language: English / Vietnamese 
上映時間:120分
あらすじ:
泥まみれで頭に血がのぼったアメリカ兵の姿。
パトロールし、戦闘し、死んでいく。 
これは、若い新兵の目でヴェトナム戦争をみつめた映画である。 
ふたりのベテラン大尉が衝突する。 
きっかけは、ヴェトナムの無辜の村人を射殺したため。
ベタラン、オリバー・ストーン監督の
ヴェトナム戦争三部作の第一作。 

出演者:  
Tom Berenger ....  Sgt. Barnes(バーンズ:軍曹) 
Willem Dafoe ....  Sgt. Elias (エリアス:軍曹)
Charlie Sheen ....  Chris Taylor(テイラー) 

みんな迫真の演技です。
目が恐怖にひきつっています。
なかでも、エリアスを演じたウィレム・デフォー、
最高の演技ではないでしょうか。


その他の出演者:
Forest Whitaker ....  Big Harold 
Francesco Quinn ....  Rhah 
John C. McGinley ....  Sgt. O'Neill 
Richard Edson ....  Sal 
Kevin Dillon ....  Bunny 
Reggie Johnson ....  Junior 
Keith David (I) ....  King 
Johnny Depp ....  Lerner 
David Neidorf ....  Tex 
Mark Moses ....  Lt. Wolfe 
Chris Pedersen ....  Crawford 
Tony Todd (I) ....  Sgt. Warren 

 
User Rating:  8.0/10 (18,717 votes)  top 250: #146 
オトーサン、
「そうか、やはり世界の名画だ。146位だ」

User Comments:
bassfiendさん
North of England
2002年6月27日
時を超え最高の身の毛もよだつ戦争映画。.

この映画は、単にアメリカのベトナムへの参戦を
描いただけではなく、特定の国の問題を超えて 
戦争のまったき恐怖を描いている。
この映画は、「地獄の黙示録」、
「フルメタル・ジャケット」、
そして多くのヴェトナム戦争映画が達成しえなかった境界を越えた。
低音のささやき、クラシック音楽が
戦争の残忍さをあますところなく伝えてくる。

いかに虚言をもてあそぶ政治家たちが
戦争の必要性を説き、それを正当化しようとしても、 
(不幸なことに、同じことが繰り返えされている)、
戦争のばかばかしさは、
戦場の悲惨な現実を見ればすぐ分かる。 
普通のひとが、毎日、死んでいくのだから。
この映画は、
単にヴェトナムでのアメリカの失敗を描いているのではなく、
将来起こるだろう戦争への警告が真の狙いである。
信じてほしい。 
私は、アメリカを叩いているのではない。 
これは、ほんとうにいい映画だ。


オトーサン、
DVDに収録されてあったメイキングを見ました。
「そうか、オリバー・ストーン監督は、
ヴェトナム戦争に従軍してたんだ!」
その体験が忘れられず、記録に残そうと思い立って
10年後に、NYで数週間で脚本を書きあげたそうです。
スポンサーをようやくみつけて、撮影開始。
出演者たちは、全員、フィリピンのジャングルで
2週間の軍事訓練で、死ぬ思いをさせられたのです。 
「そうか、それで、迫真の演技になったんだ」
公開は、1986年のクリスマス、
トム・クルーズの「トップガン」がヒット中。
関係者にしか受けないとあきらめていたのが、大ヒット。
日本でも、「プラトーン現象」といわれました。
アカデミー賞も4部門で受賞しました。
作品賞、監督賞、音響賞、編集賞 
そのほか、ノミネートされたのは、
助演男優賞にトム・ベレンジャーとウイレム・デフォー 
オリジナル脚本賞、撮影賞でした。 
 
オトーサン、
「この映画、ブッシュ大統領が
いま見るといいな」と思いました。
映画のなかで、以下のせりふがありました。
「おれたちの国は傲慢過ぎたよ。
罰が当たるところだ」
おそらくイラク攻撃がはじまるでしょう。
そして、成功してフセイン体制が崩壊するでしょう。
しかし、勝利を喜ぶのも束の間、
脆弱な専制政治体制ばかりの中近東諸国は、
次々と政府が倒れて、いたるところで戦争。
大混乱の時代がやってくるでしょう。
「地獄の蓋が開くのだ」


映画の採点簿

プラトーン               *****
ロード・トゥ・パーディション      *****
ブラックホール             ***  
あの子を探して             *****
ジャスティス              **** 
ハムナプトラ/失われた砂漠の都      **** 
パリ、テキサス             *****
オデッセイ2000            **** 
イージーライダー             *****
王様と私                 *****
リベラ・メ               ***  
英雄の条件                **** 
クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア        **** 
ジャスティス               *****
アイスランド              ***  
アサシン                 **** 
アメリカン・ヒストリーX        *****
アバランチ               ***  
聖衣                   **** 
悪魔を憐れむ歌              **** 
9デイズ                       **** 
天井桟敷の人々              *****
カラヴァッジオ              ****  
ミスタア・ロバーツ            *****
乙女の祈り                ****  
マンハッタン               ****  
クレイマー、クレイマー          *****
トリプルX                ****  
マッド・シティ              *****
ブロードウェイと銃弾           *****
フォーエバー・ヤング/時を超えた告白   ****  
ハイロー・カントリー           ****  
ラスベガス万才              *****
ラスト・イン・イングランド        ****  
ブロンコ・ビリー             ****  
ロビンソン・クルーソー          ****  
プレシディオの男たち           ****  
プロフェシー               ****  
ブロークン・アロー            *****
チェンジング・レーン           *****
特殊部隊フォース・メジャー        ****  
フォレスト・ガンプ/一期一会       *****
略奪された7人の花嫁           *****
パパってなに?              *****
ハーモニーベイの夜明け          ****  
ある歌い女の思い出            *****
デッドマン・ウォーキング         *****
たそがれ清兵衛              *****
秘密の花園                ****  
ショウタイム               ****  
ザ・リング                ****  
マーキュリー・ライジング         ****  
見知らぬ乗客               *****
ロープ                  *****
                    *****
知りすぎていた男             *****
トパーズ                 *****
マーニー                 *****
フレンジー                *****
ハリーポッターと秘密の部屋        ****  
疑惑の影                 *****
逃走迷路                 **** 
ハリーの災難               *****
モンテ・クリスト伯            *****
引き裂かれたカーテン           *****
フレイルティ/妄執             **** 
ファミリー・プロット           **** 
何がジェーンに起こったか?        **** 
サイコ(1998)                    ****  
サイコ2001              ***  
チャイナタウン              *****
デッド・レイン                  **** 
マイノリティ・レポート          *****
デストラップ/ 死の罠            ****
π(パイ)                              **** 
サイコ                  *****
GARGOYLE                        **** 
フォロウイング                         **** 
ミセス・ダウト              *****
太陽はひとりぽっち            *****
仕立て屋の恋               **** 
8人の女たち               *****
8日目                  *****
K−19                 **** 
ウエルカム・トゥ・サラエボ       *****
大いなる西部               *****
ポネット                *****
冒険者たち                *****
素敵な歌と舟が行く           **** 
女と男のいる鋪道             *****
禁じられた遊び              *****
ギャング・オブ・ニューヨーク      **** 
世界残酷物語               **** 
続・世界残酷物語             ***  
グレースと公爵              *****
ベティ・ブルー/インテグラル       *****
Yamagasi             ****  
大いなる遺産               ****  
プリシラ                 *****
日の名残り                *****

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