オトーサンの2003年その1

ほのぼの映画批評

前口上

1999年の夏から、精力的に映画をみはじめました。
この数年は、1日1本以上のハイペースです。
そう、映画のある生活って、すばらしい!

映画の採点簿へ

目次 903 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002) 902 わが谷は緑なりき(DVD 1941) 901 戦艦ポチョムキン(DVD 1925) 900 史上最大の作戦(DVD 1962) 899 アビス(DVD 1989)
898 ゴーストバスターズ2(DVD 1989) 897 ゴーストバスターズ(DVD 1984) 896 コンタクト(DVD 1997) 895 アポロ13(DVD 1995) 894 暗い日曜日(DVD 1999)
893 ラン、ローラ、ラン(DVD 1995) 892 リロ&スティッチ(2002) 891 アイアン・ジャイアント(DVD 1999) 890 ヘヴン(2002) 889 アメリカン・グラフィティ(DVD 1973)
888 愛と哀しみの果て(DVD 1985) 887 明日に向かって撃て(DVD 1969) 876 007/ダイ・アナザー・デイ(2002) 885 あの娘を自転車に乗せて(DVD 1998) 884 気狂いピエロ(DVD 1964)
883 道(DVD 1954) 882 さらば、わが愛 /覇王別姫(DVD 1993) 881 天安門(DVD 1995) 880 8月のクリスマス(DVD 1998) 879 ブロークダウン・パレス(DVD 1999)
878 ジターノ(DVD 2000) 877 ラブリー・オールドメン(DVD 1993) 876 ロシアン・ブラザー(DVD 1997) 875 フェア・ゲーム(DVD 1995) 874 シャンハイ・ヌーン(DVD 2000)
873 トランスポーター(2002) 872 猟奇的な彼女(2001) 871 さまよえる人々(DVD 1995) 870 ピクチャー・パーフェクト(DVD 1997) 869 アニマル・ファクトリー(DVD 2000)
868 アニバーサリーの夜に(DVD 2001) 867 すベてをあなたに(DVD 1996) 866 ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔(2002) 865 うちへ帰ろう(DVD 1999) 864 28DAYS(DVD 2000)
863 アレックス(2002) 862 カンダハール(DVD 2001) 861 世界中がアイ・ラブ・ユー(DVD 1996) 860 フレンチ・キス(DVD 1995) 859 ふたりのトスカーナ(2000)
858 ストーカー(2002) 857 私は目撃者(DVD 1971) 856 王子と踊り子(DVD 1957) 855 キル・ミー・レイター 崖っぷち逃避行(DVD 2001) 854 きれいなおかあさん(DVD 1999)
853 戦場のピアニスト(2002) 852 アマデウス(DVD 1984/2002) 851 カストラート(DVD 1994) 850 ディーバ(DVD 1981) 849 快盗ブラックタイガー(DVD 2000)
848 ザ・プロフェッショナル(DVD 2001) 846 テロリスト 少女戦士マッリ(TV DVD 1999) 845 レッドドラゴン(2002) 844 至福のとき(2001)
843 プレッジ(DVD 2001) 842 モスキート・コースト(DVD 1986) 841 フランティック(DVD 1988) 840 ビートニク(TV DVD 1999) 839 セイブ・ザ・ラストダンス(DVD 2001)
838 デュエット(DVD 2000) 837 シーズ・オール・ザット(DVD 1999) 836 ブラス!(DVD 1996) 835 レジョネア 戦場の狼たち(DVD 1998) 834 ワグ・ザ・ドッグ/ 噂の真相(DVD 1997)
833 運動靴と金魚たち(DVD 1997) 832 オールド・ルーキー(2002) 831 活きる(DVD 1994) 830 ボーン・アイデンティティ(2002) 829 カラー・パープル(DVD 1985)
828 コナン・ザ・グレート(DVD 1982) 827 太陽がいっぱい(DVD 1960) 826 逃亡者2001(DVD 1999) 825 私を野球につれてって(DVD 1949) 824 セント・オブ・ウーマン/夢の香り(DVD 1992)
823 運命の女(2002) 822 エア・レイジ(DVD 2001) 821 ウォーク・トゥー・リメンバー(2002) 820 マイ・レフトフット(DVD 1989) 819 デュラス 愛の最終章( 2001)
818 いまを生きる(DVD 1989) 817 若き勇者たち(DVD 1984) 816 デッドフォール(DVD 1989) 815 彼女は最高(DVD 1996) 814 溺れゆく女(DVD 1998)
813 愛しのローズマリー(DVD 2001) 812 ガウディ・アフタヌーン(DVD 2001) 811 ルーヴルの怪人(DVD 2001) 810 狼たちの午後(DVD 1975) 809 ロミオとジュリエット(VTR 1968)
808 ジミー(DVD 1988) 807 ファミリー・ゲーム(DVD 1998) 806 ロミオ+ジュリエット(DVD 1996) 805 恋する惑星(DVD 1994) 804 少林サッカー(DVD 2001)


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

オトーサン、
ニューズ・ウィークの最新号を開くと、
スピルバーグ監督、デカプリオ、トム・ハンクス、
3人の対談が出ていました。 
「ふーん、面白いかも」
戦争ニュースに釘づけになっていましたが、
思い切って、日曜日に見に行きました。
「満員だあ」

原題:Catch Me If You Can (2002)     
監督:Steven Spielberg
原作:Frank Abagnale Jr./Stan Redding
脚本:Jeff Nathanson 
Genre: Adventure /Thriller /Crime /Drama
Rated PG-13 for some sexual content 
and brief language.
Country: USA 
Language: English / French 
上映時間:141分
あらすじ:
実話に基づく。
FBIのエージェントが、
若い天才的な詐欺師を追跡し、逮捕する。
かれは、偽造小切手250万ドルを
26ケ国で使い、
巧みに変装して、パイロット、
医者、弁護士、歴史学教授になりすます。

出演者:
Leonardo DiCaprio ....  Frank Abagnale Jr. 
            (息子のフランク)
Tom Hanks ....  Carl Hanratty (カール)
Christopher Walken ....  Frank Abagnale, Sr.
             (父親のフランク) 
オトーサン、
「これは、デカプリオ映画だ」
あのトム・ハンクスが、かすんでいます。
むしろ、いつも渋い演技をするウォーケンが、
不肖の息子の傷ついた父親役として、
光っていました。
「分かるなあ、親の気持ち」

CHRISTOPHER WALKEN 
クリストファー・ウォーケン 
誕生日 1943/3/31  
出身 米ニューヨーク・クイーンズ 
活躍度 ○↑ 
母が熱心なステージママであったため、
幼い頃から演技とダンスを学び、
テレビで二人の兄と共に子役として活躍。
59年、ブロードウェイ・デビュー。
ホストフラ大学進学で一時俳優活動を休止後、
舞台に復帰。
その後、アクターズ・スタジオで学び、
71年「盗聴作戦」で映画デビュー。
78年「ディア・ハンター」で
アカデミー助演男優賞受賞。 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1971年「盗聴作戦」
1972年「マインド・スナッチャー
      /恐怖の人体実験」
1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」
1977年「アニー・ホール」「センチネル」
     「ローズランド」
1978年「ディアハンター」
      ◆アカデミー助演男優賞
1980年「天国の門」「戦争の犬たち」
1981年「ペニーズ・フロム・ヘプン」
     「アステカの秘宝」
1982年「アクターズ・ラブ」
1983年「デッド・ゾーン」
     「ブレイン・ストーム」
1985年「007/美しき獲物たち」
1986年「ロンリー・ブラッド」
     「ウォーゾーン/虐殺報道」
1988年「ミラグロ/奇跡の地」「ホームボーイ」
     「ブルースが聞こえる」
1989年「コミュニオン/遭遇」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」
     「迷宮のヴェニス」
1991年「マクベイン」
     「ミッドナイトチェイサー」
     「ミストレス」
1992年「バットマンリターンズ」◆
1993年「ウェインズ・ワールド2」「流血の絆」
     「トゥルー・ロマンス」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「デンバーに死す時」
     「サーチ&デストロイ」
     「ゴッド・アーミー/復讐の天使」
     「ニック・オブ・タイム」
     「アディクション」◆
1996年「フューネラル」「バスキア」
     「ラストマン・スタンディング」◆
     「ワイルド・サイド」
1997年「TOUCH<タッチ>」
     「エクセス・バゲッジ」
     「マウス・ハント」◆
1998年「イルミネイト」「アンツ」(声)
     「メビウス」◇
     「天井桟敷のみだらな人々」
1999年「タイムトラベラー
      /きのうから来た恋人」◆
     「スリーピー・ホロウ」◆
     「シシリアン 虐殺の地」
2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆
     「アメリカン・スウィートハート」◆
2002年「スチュアート・リトル2」(声)
     「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」

その他の出演者:
Martin Sheen ....  Roger Strong 
Nathalie Baye ....  Paula Abagnale 
Amy Adams (III) ....  Brenda Strong 
James Brolin ....  Jack Barnes 
Brian Howe ....  Earl Amdursky 
Frank John Hughes ....  Tom Fox 
Steve Eastin ....  Paul Morgan 
Chris Ellis (I) ....  Special Agent Witkins 
John Finn ....  Assistant Director Marsh 
Elizabeth Banks (II) ....  Lucy 
Nancy Lenehan ....  Carol Strong 
Ellen Pompeo ....  Marci 


User Rating:  7.6/10 (10,462 votes)  
オトーサン、
「まあ、高いスコアだ」

User Comments
pariskakas さん
Greece
2003年2月28日
まったく、がっかりした...

私は、スピルバーグの熱狂的ファンだ。
映画好きだし、見た映画から多くを学んだ。
この映画の評判はあちこちでいいし、
ヒットしているとも聞いた。
そこで、いい映画だと信じた。 
だから、ギリシャの公開初日に映画館へ走った。
どんなにがっかりしたか分かってもらえるだろうか。
私だけでなく、映画館にいた全員が
死ぬほど退屈していた! 
上映時間が半分くらいだったら、
もっとよかったかも知れない。
スピルバーグよ、残念だ。 
2度と失敗しないでくれ。 
「マイノリテイレポート」も長かったが、
素晴らしかった!!!! 
次作は、もとましなものにしてくれ!!! 


オトーサン、
「同感だ!」
名匠スピルバーグも、
このところ、駄作続きのようです。
この映画を見るくらいなら、
イラクのニュースや大相撲の千秋楽のほうを
見たほうがよかったと後悔しました。


わが谷は緑なりき

オトーサン、
イラクの砂漠を疾駆する戦車、
バクダットの空を焦がすきのこ雲を
目のあたりにしています。
「わが谷は緑なりき。
...目を閉じると、現在は消え、緑の谷が見える。
いいせりふだなあ。こんな時代に戻りたいなあ。
人類が現代を迎えたのは、大失敗だったのかも」

原題:How Green Was My Valley (1941)     
監督:John Ford
原作:Richard Llewellyn (I) 
脚本:Philip Dunne 
Genre: Drama / Romance
Country: USA 
Language: English / Welsh 
Color: Black and White 
上映時間:108分
あらすじ;
世紀の変わり目、ウェールズの炭鉱町で
モーガン一家は、炭鉱夫の息子たちを養い、
末っ子がいい暮らしが出来るように願っていた。
すばらしい景色を背景にした組合結成前の 
炭鉱夫たちへの叙情的な賛歌である。

出演者:
Donald Crisp (I)... Mr. Gwilym Morgan
          (父親、ギリム) 
Sara Allgood ....   Mrs. Beth Morgan
          (母親ベス)
Roddy McDowall ....  Huw Morgan, Youngest Son 
          (末っ子ヒュー) 
オトーサン、
「可愛いなあ、天使のようだ」
幼いヒュー、かれが恋する女性、そして素朴な両親。
みんな天使のようでした。
とりわけ、肥っちょ母さんのベス、
見事な安定感のある演技でした。
残念ながら、その経歴が出ていませんでした。
父親ギリム役のほうは、経歴がでていました。

DONALD CRISP ドナルド・クリスプ 
誕生日 1880/7/27-1974/5/25 
出身 英スコットランド 
出演作
1914年「ホーム・スイート・ホーム」
1915年「國民の創生」
1919年「散り行く花」
1921年「恐怖の家」
1924年「海底王キートン」
1925年「ドンQ」
1926年「ダグラスの海賊」
1929年「トレント大事件」
1931年「キック・イン」「悪魔スヴェンガリ」
1932年「紅塵」
1934年「小牧師」「ある女の一生」
1935年「戦艦バウンティ号の叛乱」
          「支那ランプの石油」
1936年「女性の反逆」「白衣の天使」
          「メアリー・オブ・スコットランド」
     「進め龍騎兵」
1937年「恋の挽歌」「ゾラの生涯」
          「告白・殺意の瞬間」
1938年「黄昏」「犯罪博士」「突撃爆撃隊」
          「黒蘭の女」「オクラホマ・キッド」
1939年「女王エリザベス」「嵐ケ丘」
1940年「偉人エーリッヒ博士」「シー・ホーク」
          「顔役」「栄光の都」
1941年「わが谷は緑なりき」
            アカデミー助演男優賞
     「ジキル博士とハイド氏」
1942年「三人姉妹」
1943年「家路」
1944年「呪いの家」
1945年「緑園の天使」「愛の決断」
1947年「復讐の二連銃」
1948年「ネブラスカ魂」「故郷の丘」
1950年「燃えつきた欲望」
1954年「炎と剣」「長い灰色の線」
1955年「ララミーから来た男」
1957年「地獄の拍車」
1958年「西部の旅がらす」「最後の歓呼」
1959年「ボクはむく犬」「フランダースの犬」
1960年「ポリアンナ」
1963年「スペンサーの山」

その他の出演者1;モーガン一家。
オトーサン、
「貧乏人の子沢山を地でいっているなあ」

Maureen O'Hara..Angharad Morgan, Eldest Daughter 
Anna Lee (I) .... Bronwyn Morgan, Ivor's Wife 
John Loder ....  Ianto Morgan 
Patric Knowles ....  Ivor Morgan 
Richard Fraser (I) ....  Davy Morgan 
Evan S. Evans ....  Gwilym Morgan Jr. 

その他の出演者2:
Walter Pidgeon... Mr. Gruffydd, Village Preacher 
Barry Fitzgerald...Cyfartha, Dai Banso's Partner 
Morton Lowry (I) ....  Mr. Jonas, 
           Sadistic Schoolmaster 
Arthur Shields ....  Mr. Parry, Church Elder 
Ann E. Todd ....  Ceinwen, Schoolgirl
Frederick Worlock ....  Dr. Richards 


User Rating:  8.0/10 (1,586 votes)  
オトーサン、
「おお、8点だ。
アカデミー賞ひとりじめだあ」

アカデミー賞:
作品賞
監督賞 ジョン・フォード 
助演男優賞 ドナルド・クリスプ
美術監督装置賞(白黒)、撮影賞(白黒)   

ノミネート; 
助演女優賞;サラ・オールグッド
脚色賞、音響賞、劇映画音楽賞、編集賞

User Comments:
tfrizzellさん
United States
2000年10月24日
混乱した世界に希望をもたらした
愛と家族の物語。

「わが谷は緑なりき」は、
ジャイアント・キラーとして名高い。
1941年のアカデミー賞で
かの有名な「市民ケーン」を破って、
最優秀作品賞に輝いたのだ。
この映画は、「市民ケーン」ほどよくない。
だが、「市民ケーン」を破ったという点で、
最も重要な映画となった。
世界が秩序を失いかけているという時期に
ちょうどタイミングよく現れたのだ。
ナチは、ヨーロッパだけでなく、
全世界の脅威となろうとしていた。
日本は力をつけ、真珠湾を攻撃し、 
アメリカを世界戦争に引きづりこんだ。
この映画は、じつに愛らしく、純粋で、
完全に仕上がっている。
否定的なことを言える材料など何もない。
ドナルド・クリスプは、
アカデミー賞の最優秀助演男優賞を獲った。
モーリーン・オハラは、生涯で一番の出来だろう。
ウォルター・ピジョンと
バリー・フィッツジェラルドは、 
これが最後の忘れ難い演技を見せてくれた。
だが、何といっても、ロディ・マクドエルがいい。
暗い時代においてすら、
愛と家族が勝つことを立証している。 
すばらしい映画だ。
5つ星なら、4.5だ。 


オトーサン、
IMDBの速報で、
24日の午前11時には、
アカデミー賞が「千と千尋」に
決まったのを知りました。
「よかった、よかった」
国家間の政治的背景、
監督や俳優への好き嫌い、
映画会社の圧力や宣伝方針など、
様々な事情を乗り越えての受賞。
「おめでとう、日本アニメ万歳!」

この「わが谷は緑なりき」に
歴史的名作の「市民ケーン」」が
負けたように大番狂わせもあります。
「1941年、もう60年以上前から
何遍も本命が落ちている」
そう考えると、
宮崎駿監督ら主な関係者が出席しないのに、
「千と千尋」が受賞できたのは、
まあ奇跡みたいなものです。


戦艦ポチョムキン

オトーサン、
「おお、戦艦ポチョムキンがある!」
前から、一度見たいと思っていた名画です。
これだけは、何としても、ほのぼの映画批評に
入れておかないといけません。

原題:Bronenosets Potyomkin (1925)     
      The Battleship Potemkin (USA) 
監督:Grigori Aleksandrov /Sergei M. Eisenstein
脚本:Nina Agadzhanova /Sergei M. Eisenstein 
Genre: Drama / War  
Country: Soviet Union 
Color: Black and White 
上映時間:66分
あらすじ:
歴史的事件に基づき、
この映画は、戦艦ポチョムキンの反乱を描く。
乗組員が夕食に腐った肉を出されたことを
引き金にはじまった抗議のストライキは、
反乱に発展した。
水平たちは、赤い旗を打ち振り、 
母港オデッサで、革命を引き起こそうとするが...

出演者: 
Aleksandr Antonov ....  Grigory Vakulinchuk, 
            Bolshevik Sailor 
           (水兵ワクリンチュク)
Vladimir Barsky ....  Commander Golikov 
                      (艦長ゴリコフ)
Grigori Aleksandrov ...Chief Officer Giliarovsky 
           (先任士官ギリャロフスキー)
オトーサン、
「この映画、
俳優がどうのこうのじゃないなあ。
革命の時代を生きたひとびとが主役だ。
いや、死んでいったひとが主役だ」
なお、神父役で、
セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の顔が見られます。
その他の出演者:
Mikhail Gomorov (I) ....  Sailor 
Ivan Bobrov ....  Sailor
Beatrice Vitoldi ....  Woman With Baby Carriage 
N. Poltavseva ....  Woman With Pince-nez 
Julia Eisenstein ....  Odessa Citizen 
Brodsky ....  Student 
Sergei M. Eisenstein ....  Odessa Citizen 
Andrei Fajt ....  Recruit
Konstantin Feldman ....  Student Feldman 
A. Glauberman ....  Aba 
Korobei ....  Legless Veteran 
Aleksandr Levshin ....  Petty Officer 
Marusov ....  Officer 
Prokopenko ....  Mother of Wounded Aba 
Protopopov ....  Old Man 
Repnikova ....  Woman on the Steps 
Vladimir Uralsky   
Zerenin ....  Student 


User Rating:  8.3/10 (3,296 votes)  
       top 250: #152  
オトーサン、
「スコアが、8.3!
世界の名画152位だ。
もっと高くてもいいのに...。
プロパガンダとみるひとが
低いスコアをつけたのだろう」

淀川長治さんは、
世界の名画の第一位は、
チャプリンの「黄金狂時代」。
だが、それに勝るとも劣らないのが、
この映画だと断言しています。

オトーサン、
「これは、神業だ!」
人間が創った映画というよりも、
時代が創った映画としかいいようがない。
まさに、現代のはじまりを告げる映画でした。

User Comments:
adam surafさん
niagara falls NY
1999年5月2日
記念碑的作品

セルゲイ・エイゼンシュタインによる
サイレント映画の傑作は、
世界中に影響を与えた
恐らく最も有名な記念碑的作品である。
多くの、実に多くのシーンがあるが、
とりわけ「オデッサの階段の惨劇」のシーンは、
映画史上、最高・最強のシーンであり、
これだけパワフルで興味深いシーンは、存在しない。
映画史上の記念碑的作品というだけでなく、
飢えたるリーダーたちに、
強烈な連帯のメッセージや権力を付与してきた。
この映画は、歴史の試練に耐えてきたが、
今後もそうだろう。
他のコメントも読んでほしい。


オトーサン、
「ようやく幻の名画が見られた!」
共産主義は滅びましたが、
このプロパガンダ映画が、世界中で、
ますます評価を高めているというのは、
まことに皮肉な事実です。
「人生は短し、されど芸術は永遠なリ」

この記念碑的作品について、
実によくまとめた解説が下記サイトにあります。
映画史に、興味のある方には、必読です。
ぜひ、ご一読ください。

http://www.asahi-net.or.jp/~IJ9S-UCYM/senkan.html


史上最大の作戦

オトーサン、
渋谷のTSUTAYAへ。
今週分として7本借りました。
「戦争はキライだけど、この映画ならいいだろう」

原題:Longest Day, The (1962)     
監督:Ken Annakin   (British exteriors)  
   Andrew Marton   (American exteriors)  
   Bernhard Wicki   (German scenes)  
   Darryl F. Zanuck   (uncredited) 
オトーサン
「監督が4人か、すごい!」 

脚本:Romain Gary / James Jones (I)ほか
Genre: Action /Drama /War  
Country: USA 
Language: English / German / French 
Color: Black and White 
上映時間:180分
オトーサン、
「3時間か、長いなあ」

あらすじ:
第2次世界大戦中のDデイの物語。
数十人の登場人物がいるものの、
そのうちの何人かは、ちらっと出るだけである。 
かれらは、別々の上陸地点で、
作戦成功につながる物語を紡ぐ。

出演者:
John Wayne ....  Lt. Col. Benjamin Vandervoort 
Robert Mitchum ....  Brig. Gen. Norman Cota 
Henry Fonda....Brig. Gen. Theodore Roosevelt Jr. 

オトーサン、
出演者リストを見ているうちに、
呆気に取られます。
「えっ、ジョン・ウェイン?
  ヘンリー・フォンダ?
 ロバート・ミッチャム?
 ショーン・コネリー?
 ジャン・ルイ・バロー?
 ポール・アンカも出ていたの?」

オトーサン、
「こんなにオールスター・キャストじゃ、
いちいち、経歴を紹介していたら、日が暮れる」
全くのお門ちがいですが、なつかしい歌手の
ポール・アンカの経歴だけ見ておきましょう。 

PAUL ANKA ポール・アンカ 
誕生日 1941/7/30  
出身 カナダ・オンタリオ州 
幼少より音楽に興味を持ち、独学で作曲。
単身、ハリウッドに乗り込み、
レコード・デビューするが、失敗。
その後、地道な売り込みでABCパラマウント・
レコードと契約。
57年、シングル曲「ダイアナ」が大ヒット。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1959年「非情の青春」
1962年「史上最大の作戦」
1992年「キャプテン・ロン」
1996年「マッド・ドッグス」
2001年「スコーピオン


その他の出演者:
Eddie Albert ....  Col. Thompson 
Paul Anka ....  United States Army Ranger 
Arletty ....  Madame Barrault 
Jean-Louis Barrault ....  Father Louis Roulland 
Richard Beymer ....  Pvt. Dutch Schultz 
Hans Christian Blech ....  Maj. Werner Pluskat 
Bourvil ....  Mayor of Colleville 
Richard Burton....RAF Flight Officer 
                  David Campbell 
Wolfgang Buttner....  Maj. Gen. Dr. Hans Speidel 
Red Buttons ....  Pvt. John Steele 
Pauline Carton ....  Maid 
Sean Connery ....  Pvt. Flanagan 
Ray Danton ....  Capt. Frank 
Irina Demick ....  Janine Boitard 
Fred Dur ....  Major of the Rangers 
Fabian ....  United States Army Ranger 
Mel Ferrer ....  Maj. Gen. Robert Haines 
Steve Forrest ....  Capt. Harding 
Gert Frobe ....  Sgt. Kaffekanne 
Leo Genn ....  Brig. Gen. Edwin P. Parker Jr. 
John Gregson ....  British Padre 
Paul Hartmann...Field Marshal Gerd von Rundstedt 
Peter Helm (I) ....  Young G.I 
Werner Hinz ....  Field Marshal Erwin Rommel 
Donald Houston (I)....  RAF Pilot at flight base 
Alexander Knox ... Maj. Gen. Walter Bedell Smith 
Peter Lawford ....  Lord Lovat 
Fernand Ledoux ....  Louis 
Christian Marquand....  Cmdr. Philippe Kieffer, 
                        commando leader 
Dewey Martin ....  Pvt. Wilder 
Roddy McDowall ....  Pvt. Morris 
Michael Medwin ....  Pvt. Watney 
Sal Mineo ....  Pvt. Martini 
Kenneth More ....  Capt. Colin Maud 
Richard Munch ....  Gen. Erich Marcks 
Edmond O'Brien ....  Gen. Raymond D. Barton 
Leslie Phillips (I).... Royal Air Force officer 
Wolfgang Preiss ....  Maj. Gen. Max Pemsel 
Ron Randell ....  Joe Williams 
Madeleine Renaud ....  Mother Superior 
Georges Riviere ....  Sgt. Guy de Montlaur 
Norman Rossington ....  Pvt. Clough, 
                        in river with padre 
Robert Ryan ....  Brig. Gen. James M. Gavin 
Tommy Sands ....  United States Army Ranger 
George Segal ....  1st commando up cliff 
Jean Servais ....  RAdm. Janjard 
Rod Steiger ....  Destroyer Commander 
Richard Todd (I) ....  Maj. John Howard 
Tom Tryon ....  Lt. Wilson 
Peter van Eyck ....  Lt. Col. Ocker 
Robert Wagner ....  United States Army Ranger 
Richard Wattis ....  British soldier 
Stuart Whitman ....  Lt. Sheen 
Georges Wilson ....  Alexandre Renaud 

その他の出演者:
Jean-Louis Barrault ....  Father Louis Roulland 
Richard Beymer ....  Pvt. Dutch Schultz 
Hans Christian Blech ....  Maj. Werner Pluskat 
Bourvil ....  Mayor of Colleville 
Richard Burton ....  RAF Flight Officer 
           David Campbell 
Wolfgang Buttner .... Maj. Gen. Dr. Hans Speidel 
Red Buttons ....  Pvt. John Steele 
Pauline Carton ....  Maid 
Sean Connery ....  Pvt. Flanagan 
Ray Danton ....  Capt. Frank 
Irina Demick ....  Janine Boitard
Fred Dur ....  Major of the Rangers 


User Rating:  7.6/10 (3,985 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ。
技術的にも、すばらしいなあ」

アカデミー賞受賞:撮影賞(白黒)特殊視覚効果賞  
ノミネート:作品賞、編集賞、
      美術監督装置賞(白黒) 

User Comments:
Aldo Pignotti さん
Boston, MA
2002年7月15日
過去最高の戦争映画か?

すばらしい出演者、舞台、撮影。
これは、これはありきたりの戦争映画ではない。
人目をひくための
「ミッドウェイ」風のラブ・ストーリーもなく、
誰も耳を傾けない仕官がいる
「バルジ大軍団」のような妙な物語でもない。
同時進行の一連の物語であり、
それによって、ノルマンディ上陸作戦を語っている。
舞台設定は、興味深い。
ファンタスティックな市街戦のショットがある。
この冒頭のショットは、
ヘリから撮ったにちがいないが、スムースで、
まるでクレーンから撮影したようだ。
市街戦がはじまる様子を淡々と撮っている。
それに続いて、大勢の兵士たちが
さまざまな街路を走りまわり、敵をやっつけるが、
最後に、重武装したドイツ軍の前で停止する。
この映画は、特殊効果を使っていない。
また、「プライベート・ライアン」のように
音響工学を駆使していないが、
戦闘についてのすばらしい俯瞰図を見せてくれる。


オトーサン、
「世の中、変わるもんだなあ。
まさに、昨日の敵は今日の友だ」
日本は、第2次大戦で鬼畜英米と戦ったのに、
いまは、英米は無二の友人と言っています。
「逆も真なり。昨日の友は、今日の敵だ」
小泉さんがいい例です。
だって、わずか1年前には、
北朝鮮に飛んで、友好条約と言っていたのに、
いまは北朝鮮を実質的に敵視しています。
イラクの戦争が終わったら、
アメリカが北朝鮮を叩くのを祈っている始末。
国連重視、平和外交の国是は、いずこ?
自由党の小沢さんが、嘆いていました。
「雰囲気で外交をやるのかよ」
ふらふらふらふら、まるでボーフラのようです。
世界平和を守るよりも、自国の損得。
国の尊厳を守るよりも、
自分の身を守ることしか考えていないから、
こういう惨めなことになるのです。


アビス

オトーサン、
「忙しいなあ。渋谷に行くヒマもない」
仕方なく20世紀フォックスのDVDを買いました。
2500円もしましたが、付録に、
非売品として、「マイノリティ・レポート」の
製作秘話がついていました。
「ふーん。
ところで、この会社、なぜ社名変更しないの?
いつまで20世紀フォックスで通すのかなあ?」

原題:Abyss, The (1989)     
監督・脚本:James Cameron
Genre; Action/ Adventure/ SF/ Thriller/ Drama 
上映時間;171分 (完全版) 
あらすじ:
アメリカの核搭載の原子力潜水艦が
冷戦中に深海で破損する。
海軍は、付近にいた石油探索船に協力を求め、
特殊部隊員のメンバーが、乗り込んで、
破損の原因を究明する。
かれらは、使命を果たそうとするが、
探索船が破損し、嵐により救助も遅れる。
深海での絶対絶命のピンチ。
だが、彼らは孤独ではないことを発見する。
そこには、誰かがいるのだ。

出演者;
Ed Harris....Virgil 'Bud' Brigman(ブリッグマン)
Mary Elizabeth Mastrantonio.... Lindsey Brigman 
                (リンゼー)
Michael Biehn ....  Lt. Hiram Coffey, (コフィ)
                  SEAL Team Leader 

オトーサン、
「エド・ハリス、
ウエット・スーツ着て、頑張ってるなあ。
いつもの3倍の出演料をもらっても合わないよなあ」
その別れ話を持ち出している妻の科学者を
演じているのは、長い長い名前の女性です。
「生意気な女だ。舌を引きぬいてやりたい」
メアリー・エリザベス・マストラントニオ 
娘と同じ年頃なのに、そう思わせたのですから、
これは、好演というべきでしょう。
2人の経歴を見ておきましょう。

ED HARRIS エド・ハリス 
誕生日 1950/11/28 
出身 米ニュージャージー州テナフライ 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「コーマ」
1980年「ボーダーライン」
1981年「ナイトライダーズ」
1982年「クリープショー」
1983年「アンダーファイア」「ライトスタッフ」
1984年「スイング・シフト」
     「プレイス・イン・ザ・ハート」
1985年「アラモベイ」
     「コードネームはエメラルド」
     「スウィート・ドリームス」
1987年「ウォーカー」
1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」
1989年「アビス」「ジャックナイフ」
1991年「ステート・オブ・グレース」
1992年「パリス・トラウト」「摩天楼を夢見て」
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」
     「ニードフル・シングス」
1994年「ワイアット・アープ」
     「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
     「チャイナ・ムーン」「ミルク・マネー」
1995年「アポロ13」「理由」「ニクソン」
1996年「ザ・ロック」
1997年「目撃」
1998年「トゥルーマン・ショー」
      アカデミー助演男優賞
     「グッドナイト・ムーン」
2000年「スターリングラード」
2001年「ビューティフル・マインド」 


MARY ELIZABETH MASTRANTONIO 
メアリー・エリザベス・マストラントニオ 
誕生日 1958/11/17 
出身 米イリノイ州オークパーク 
映画界入りのきっかけはイリノイ大学で
音楽を専攻したことから。
夫は映画監督のパット・オコナー。
舞台女優としては「アマデウス」「人間喜劇」
「フィガロの結婚」などに出演。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「キング・オブ・コメディ」デビュー
     「スカーフェイス」
1986年「ハスラー2」
1987年「スラムダンス」
1989年「乙女座殺人事件」「アビス」
1990年「フール・オブ・ラブ」
1991年「訴訟」「ロビン・フッド」
1992年「ホワイト・サンズ」「隣人」
1995年「WISH 夢がかなう時」
     「天国の約束」
1999年「最果ての地」
2000年「パーフェクト・ストーム」◆
     「ウィットネス・プロテクション
      証人保護」

その他の出演者;
Leo Burmester ....  Catfish De Vries 
Todd Graff ....  Alan 'Hippy' Carnes 
John Bedford Lloyd ....  Jammer Willis 
J.C. Quinn ....  Arliss 'Sonny' Dawson 
Kimberly Scott (I).... Lisa 'One Night' Standing 
Captain Kidd Brewer Jr. ....  Lew Finler
George Robert Klek ....  Wilhite 
Christopher Murphy (I) ....  Schoenick, 
              SEAL Team Member 
Adam Nelson (I)....Ensign Monk, SEAL Team Member 
Dick Warlock ....  Dwight Perry 
Jimmie Ray Weeks ....  Leland McBride 
J. Kenneth Campbell ....  DeMarco 

User Rating:  7.4/10 (15,595 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ。
技術的にスゴイ!
さすが、巨匠キャメロン」

アカデミー賞、特殊視覚効果賞受賞
ノミネート: 美術監督装置賞、撮影賞、音響賞

User Comments:
dcousquerさん 
paris
2002年8月24日
ウェット

技術的には、すばらしい出来である。
奇妙なことに、唯一惨めだったのは、
海上のシーンのボートで、明らかに模型だった。
さて、この映画では、欲張って、
2つの物語が展開する。
前半は、古典的なドラマである。
後半のエイリアンとの出会いは、やや失望させる。
アクション志向から突然、詩的になるのだ。
勿論、エイリアンは、よく出来ているが、
それに興味を持つ余裕もない。
そう、全体的にいい映画だが、
カンペキとは程遠い。 


オトーサン、
「長いなあ。この忙しいのに」
完全版だと、3時間近いのです。
普通だと、何回かに分けて見るのですが、
真夜中に一気に見終えてしまいました。
「この完全版だと、
パリの毒助(dcousquer)さんの言うような
手厳しいコメントには、ならないのじゃないかなあ」 
主人公二人の愛憎関係が実によく描かれていました。
「この女性、結構可愛いじゃん」
最後にそう思わせてくれてたのですから、
さすが、「タイタニック」のキャメロン監督です。
完全版のほうは、カンペキです。


ゴーストバスターズ2

オトーサン、
「ゴーストバスターズ2か。
第2作目はまず面白くないものと決まってるが、
今回はどうかなあ?」

原題:Ghostbusters II (1989)     
監督:Ivan Reitman
脚本:Dan Aykroyd /Harold Ramis ほか
Genre: SF/ Fantasy / Comedy 
上映時間:102分
あらすじ:
5年後、 ゴーストバスターズは、
訴訟に悩まされ、破産。
法廷では、業務停止命令。
ディナの赤ん坊オスカーを乗せた乳母車が、
突然走り出し、道路の真中で
危うくバスに轢かれそうになった。
どうやら、何かが起きはじめたようだ。
ゴーストバスターズは、
乳母車が止まった道路に穴を掘り、
NY市の下を流れるユーレイたちの川を発見するが、
公有財産を破壊したかどで逮捕され、
法廷に引き出される。 
しかし、裁判中に現れた2匹のユーレイを
処理したので、営業再開を許される。
だが、事業が軌道に乗ってたも束の間、
古代の破壊神ビーゴが、ディナの赤ん坊を狙う。
オスカーに乗り移ることで、再生できるからだ。
阻止できるのは、ゴーストバスターズしかない。

出演者;
Bill Murray ....  Dr. Peter Venkman(ピーター) 
Sigourney Weaver ....  Dana Barrett (ディナ)
William T. Deutschendorf...Baby Oscar(オスカー)
Henry J. Deutschendorf II ....  Baby Oscar(同)
オトーサン、
「ビリー・マーレイ、芸達者だなあ」
書き忘れましたが、
生真面目に見えてひょうきんな持味が評価されて、
第1作では、ゴールデン・グローブ賞の
最優秀主演男優賞を獲得しました。
赤ん坊のオスカーくんの名が2人ありますが、
疲労を避けるために、双子を起用したようです。
「オレも、わが家の双子を見分けられなかったなあ」

その他の出演者:
Dan Aykroyd ....  Dr. Raymond Stantz 
Harold Ramis ....  Dr. Egon Spengler 
Rick Moranis ....  Louis Tully 
Ernie Hudson ....  Winston Zeddemore 
Annie Potts ....  Janine Melnitz 
Peter MacNicol ....  Janosz Poha 
Harris Yulin ...Judge Stephen'The Hammer' Wexler 
David Margulies ....  Mayor Lenny 
Kurt Fuller ....  Hardemeyer 
Janet Margolin ....  The Prosecutor 
Wilhelm von Homburg ....  Vigo 

User Rating:  5.5/10 (9,130 votes) 
オトーサン、
「ありゃ! 低い」

この映画のコメントでは、
低い評価をするひとのほうが多かったのですが、
あえて、以下の高い評価のものを選びました。
「フアンって、ありがたいものだなあ」
このシリーズ、ぜひ復活してほしいものです。

User Comments:
Jerry Smithさん 
USA
2002年5月23日

いい映画だ。
ほんとうにいい映画だ。
ほんとに、ほんとに、いい映画だ。
いくらホメてもホメ足りないが、批評もしなくては。
この映画、まるごと素晴らしい。
演技だっていいし、 
何といっても、ゴーストバスターが帰ってきた!
シガニー・ウィーバーも帰ってきた。
いまや、一児オスカーの母。 
絵画が興味をもつ身になった。
変な言い回しだが、映画を見れば分かる。
ところで、ひとつ疑問がある。
自由の女神像は石で出来ているのに、
なぜ振り向くことができるのだろう? 
その理由は分かるものの、
見る毎に、どうしてだろうと思うのだ。
リック・モラニスとアニー・ポットも
戻ってきて、実に愉快に愛しあうのだ。
妙な緑のユーレイも戻ってきて、むさぼり食うのだ。
名前は忘れたが、(訳注:マシュマロマン) 
何で、まだいるのかと思った。
脚本は、シンプル。
絵画が、シゴニーの赤ン坊を欲しがり、
ピンクのサイレムが、
毛皮のコートのミンクを生き返らせ、
彼女を攻撃するのだ! 
何って愉快なアイディアだろう。
全体に、すばらしい映画だ。
第1作より、ややいいと思う。
採点は、10点満点で10点。


オトーサン、
「おお、WTCが出ている」
ラストシーン、
1989年の映画なので、
ワールド・トレードセンターが
ちゃんと写っています。
そして、沖合いに浮かぶ自由の女神像も。
この映画、ユーレイ退治の手が負えなくなって
ゴーストバスターズが担ぎ出すのが、
何と自由の女神なのです。
海を渡り、NYの市街を闊歩し、
松明を掲げた拳をユーレイめがけて振り下ろします。
そして、熱狂する市民の声で、
破壊神ビーゴは、退散。
実に、愉快なせりふがありました、
「でも、あれは、フランス女だ」
ビル・マーレイのせりふです。
「ハハハ」
オトーサン、
最近の国際情勢に照らして
思わず笑ってしまいました。

イラクへの戦争反対で、
超大国アメリカに盾ついたフランス。
「生意気だ。古い欧州のクセに」
アメリカ人は、
すっかりフランス嫌いになって、
フレンチ・トーストと呼ぶのは、シャクなので、
フリーダム・トーストと言い換えているそうです。
でも、そのフリーダム(自由)は、
フランスから教わったもの。
自由の女神も、フランスからもらったもの。
「自由イラクの実現」を旗印に開戦しても、
自由の本家フランスが反対では、?がつきます。

オトーサン、
深くため息をつきます。
「あんたの言う自由って、どんな自由?」
戦争を勝手にはじめる自由?
罪のないひとを大勢巻き込む自由?
そう、ブッシュさんに聞きたくなります。
「...せっかく先人が築いてきた
アメリカのフアンが世界中で減っていく。
惜しいなあ。
そんなことでいいのかしら?
今からでも遅くない、
いっそ、ブッシュ親子が亡命してくれたら、
戦争が早く終わるだろうに...」


ゴーストバスターズ

オトーサン、
昔、この愉快な映画を見ました。
ほのぼの映画批評に加えておきたい映画の
ひとつなので、再見することにしました。

原題:Ghost Busters (1984)     
監督:Ivan Reitman
脚本:Dan Aykroyd / Harold Ramis ほか
Genre: SF/ Fantasy / Comedy 
上映時間:107分
あらすじ:
大学を追いだされた超心理学者
スペングラー、スタンツ、ベンクマンは、 
幽霊を捕らえて、屋敷から放り出すという
ニュービジネスを起こすことにした。
はじめは、懐疑的なひとが多かったが、 
ビジネスはブームになった。
というのも、まだ死に切れない幽霊が
NYに大勢いて、それを取り除けたからだ。
だが、ダウンタウンの摩天楼は、
古代神ゴーザの棲家だった。、
こうなると、もはや、この問題は、
かれらの手には負えなかった。

出演者:
Bill Murray....Dr. Peter Venkman (ピーター)
Dan Aykroyd....Dr. Raymond Stantz (レイモンド)
Sigourney Weaver ....  Dana Barrett (ディナ)
オトーサン、
「こりゃ、全員の紹介できないなあ」
そこで、3バカ教授のうち、
ピーターだけに経歴紹介を絞り込みましょう。
それから、何といっても軽妙な演技だった
シガニー・ウィーバーの経歴も見ておきましょう。

BILL MURRAY ビル・マーレー 
誕生日 1950/5/21  
出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 
17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、
医者になるために入学したカレッジを一年で中退する
以後、様々な職を転々とした後、
シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り
コメディアンに。
テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を
買われ、79年「ミートボール」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」
1979年「ミートボール」
1980年「ボールズ・ボールズ」
1981年「アメリカ発・珍作映画情報」
1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」
1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」
1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」
1988年「3人のゴースト」
1989年「ゴーストバスターズ2」
1990年「クィック・チェンジ」
1991年「おつむてんてんクリニック」
1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」
1994年「エド・ウッド」
1996年「キングピン/ストライクへの道」
     「小さな贈りもの」
     「スペースジャム」▲
1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」
     「天才マックスの世界」
     「ウィズ・フレンズ」
1999年「クレイドル・ウィル・ロック」
2000年「ハムレット」
     「チャーリーズ・エンジェル」
2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 

SIGOURNEY WEAVER シガニー・ウィーバー 
誕生日 1949/10/8 
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 
エール大学演劇科に入学し、修士号を取得。
卒業後はアクターズ・ワークショップで演技を学び、
75年に舞台女優としてデビュー。
映画デビューは77年「アニーホール」。
87年「エイリアン2」のリプリー役で
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
88年「愛は霧の彼方に」と「ワーキングガール」で
アカデミー主演女優賞と助演女優賞に
ダブル・ノミネートされた。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1976年「MADMAN」
1977年「アニー・ホール」
1979年「エイリアン」◇
1981年「目撃者」
1983年「危険な年」「世紀の取引」
1984年「ゴーストバスターズ」◆
1985年「シガーニー・ウィバーの大発掘」◇
1986年「エイリアン2」◇
     「ハーフムーン・ストリート」
1988年「愛は霧の彼方に」
     「ワーキング・ガール」◆
1989年「ゴーストバスターズ2」◇
1992年「エイリアン3」◇
     「1492コロンブス」
1993年「デーヴ」
1994年「死と処女」◇
1995年「コピー・キャット」◇「ジェフリー!」
1997年「アイス・ストーム」◇
     「エイリアン4」◇「スノーホワイト」◇
1999年「マップ・オブ・ザ・ワールド」◇
2000年「ギャラクシー・クエスト」◇
     「CIAの男」◇
2001年「ハートブレイカー」


その他の出演者:
Harold Ramis ....  Dr. Egon Spengler 
Rick Moranis ....  Louis Tully/Vinz Clortho, 
          the Key Master 
Annie Potts ....  Janine Melnitz 
William Atherton ....  Walter Peck 
Ernie Hudson ....  Winston Zeddemore 
David Margulies ....  Mayor Lenny 
Steven Tash ....  Male Student 
Jennifer Runyon ....  Female Student Jennifer 
Slavitza Jovan ....  Gozer 
Michael Ensign ....  Hotel Manager 
Alice Drummond ....  Librarian Alice 
Jordan Charney ....  Dean Yeager 

User Rating:  7.4/10 (19,307 votes)  
オトーサン、
「アカデミー賞ノミネートだ」

1984年の映画です。
SFXが使えてうれしくてしょうがない感じが
画面に溢れ出ています。

アカデミー賞ノミネート:主題歌賞、特殊視覚賞

User Comments:
Jack Christal-Gattanellaさん
New Jersey
2000年3月5日
とっても愉快な映画
Human Sacrifice
主人公のベンクマンがいう。
「殺戮、犬と猫の共存、集団ヒステリー」
これが偉大な脚本家、
ダン・エイクロイドとハロルド・ライミスの
心に浮かんだ間抜けなコメディを言い表している。 
筋書きは、かなり面白い。
大学を追放された3人の科学者が、
プロフェッショナルで偏執狂的な捜査で
幽霊を突きとめて、NY中で有名になる。
ビル・マーレイが最高のおかしな演技をみせている。
あちこちに愉快な部分があるが、
大勢の幽霊たちが醸し出す効果には敵わない。
すばらしい脚本、監督、演技のおかげで
この映画は、すばらしいコメデイになった。
80年代で最高の映画のひとつである。


オトーサン、
「マシュマロマン、サイコー!
何度見ても、妙に楽しい映画だなあ」
特典映像で分かりましたが、
撮影中、監督が笑いぱなしだったそうです。


コンタクト

オトーサン、
「コンタクト?目にはめるヤツ?」
医者にすすめられて、試したことがありますが、
痛かったり、落としたりで、やめました。
そこで、この映画もいままで避けてきました。
「えっ、ジョディ・フォスター主演?」
「羊たちの沈黙」のクラリスにコンタクトできるなら
話しは別です。早速、借りました。

原題:Contact (1997)     
監督:Robert Zemeckis
原作:Carl Sagan 
Genre: Drama /SF/Romance/Adventure/Fantasy 
Rated PG for some intense action, 
mild language and a scene of sensuality.
Country: USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:153分
あらすじ:
カール・セーガンの小説が原作。
遠い宇宙からの知的通信をキャッチした
電波天文学者の自由な想像の物語である。
彼女とその同僚たちは、
メッセージを解読し、不思議なマシーンの
詳細な製造法を発見する。
そのマシーンは、果たして、
わが銀河宇宙の謎を解き明かし、
迷信を打破できるだろうか?
宇宙人の一員になれるだろうか? 
あるいは、はるばる出かけて、
宇宙人を驚かすだけに終わるのだろうか?

出演者:
Jodie Foster...Dr. Eleanor Ann 'Ellie' Arroway 
       (アロウエイ博士:愛称エリー)
Matthew McConaughey ....  Father Palmer Joss 
             (パルマー神父)  
Tom Skerritt...Dr David Drumlin(ドラムリン博士)

オトーサン、
「うまい!表情、語り、動き、どれをとっても、、
カンペキだ。目の輝きがすごい」
ベタボメの名女優の経歴を再確認しておきましょう。
ついでに、相手役の俗っぽい神父を演じた
マシュー・マコノヒーの経歴も見ておきましょう。 

JODIE FOSTER ジョディ・フォスター 
誕生日 1962/11/19 
出身 米カリフォルニア州ロサンセルス 
2歳の時にCM出演。
13歳の時、「タクシードライバー」の
少女売春婦役で、アカデミー助演女優賞に
ノミネートされる。
その後、88年「告発の行方」、
91年「羊たちの沈黙」で、
2度アカデミー主演女優賞受賞。
90年には自身の製作会社を設立し、
「リトルマン・テイト」で監督デビュー。
長男チャーリーと次男キットがいる。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1972年「ナポレオンとサマンサ」
     「カンサスシティの爆弾娘」
1973年「トム・ソーヤの冒険」
     「リトル・インディアン」
1974年「アリスの恋」
1976年「白い家の少女」「ダウンタウン物語」
     「タクシードライバー」「別れのこだま」
1977年「キャンドルシューセント・エドモント
      の秘宝」
     「避暑地のラブストーリー」
     「フリーキー・フライデー」
     「MOI FLEUR BLEUE」
1980年「フォクシー・レディー」「CARRY」
1982年「O'HARA'S WIFE」
1984年「他人の血」
     「ホテル・ニューハンプシャー」
1986年「ヴィクトリア」
1987年「シェスタ」
1988年「君がいた夏」
     「告発の行方」アカデミー主演女優賞
     「ファイブ・コーナーズ
      /危険な天使たち」
1989年「ハートに火をつけて」
     「バックトラック」
1991年「羊たちの沈黙」アカデミー主演女優賞
     「リトルマン・テイト」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ジャック・サマースビー」
     「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ)
1994年「ネル」「マーヴェリック」
1997年「コンタクト」
1999年「アンナと王様」
2001年「パニックルーム」
     「イノセント・ボーイズ」
 
MATTHEW McCONAUGHEY マシュー・マコノヒー 
誕生日 1969/11/4
出身 米テキサス州ウバルデ 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャッジメント 推定無罪」
1993年「MY BOYFRIEND'S BACK」
     「バッドチューニング」(V)
1994年「エンジェルス」
1995年「悪魔のいけにえ
      /レジェンド・オブ・レザーフェイス」
     「ボーイズ・オン・ザ・サイド」
     「ラージャー・ザン・ライフ」
1996年「小さな贈りもの」「評決のとき」◇
     「ローン・スター」
     「グローリー・デイズ 旅立ちの日」
     (TM)
1997年「コンタクト」◇「アミスタッド」
1998年「ニュートン・ボーイズ」◇
1999年「エドtv」◇
2000年「U−571」◇
2001年「ウェディング・プランナー」◇
     「フレイルティー−妄執−」◇
2002年「サラマンダー」◇


その他の出演者:
Jena Malone ....  Young Ellie 
David Morse ....  Ted 'Sparks' Arroway 
Geoffrey Blake ....  Fisher 
William Fichtner ....  Kent Clark 
Sami Chester ....  Vernon 
Timothy McNeil ....  Davio 
Laura Elena Surillo ....  Cantina Woman 
Henry Strozier ....  Minister 
Michael Chaban ....  Hadden Suit 
Max Martini ....  Willie 
Larry King ....  Himself 
Thomas Garner ....  Ian Broderick 


User Rating:  7.4/10 (27,331 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな。大勢見ているし。
でも、アカデミー賞は、たったのひとつ?
それも、音響賞ノミネートだけ?」  

User Comments:
gbheronさん
Washington, DC
1999年19月12日
ジョディ・フォスターがETを探し、 
すばらしい映画を発見した。

これは、すばらしい映画だ。
正確に言うと、
ジュディ・フォスターにとって、すばらしい映画だ。
彼女は、政府の助成金獲得競争のなかで、
政治的策謀の渦のなかに巻きこまれながらも、
地球外の生命を捜し求める勇敢な天文学者を
演じているが、離れ技のような演技だった。
彼女は、宇宙からのシグナルを聞きとる。
果たして、宇宙人はいるのか? 
ゼメキス監督、フォスター、そして
Tom Skerrit, Angela Bassett, John Hurtが
すばらしい演技をみせている。
宇宙旅行は、一見順調に見えるけれども、
究極的には、スリリングなものである。
ビデオを持っていないなら、借りるべきだ。


オトーサン、
そのむかし、
カール・セーガン博士に感動して
宇宙旅行にも憧れたことがあります。
「せめて、望遠鏡を買おう!
死ねば、極悪人のブッシュだって、
オトーサンだって、
みんな宇宙塵になるのです。
生前にお墓を見ておかない手はありません。
戦争がはじまったので、
そんなことをつい考えてしまいます。
65歳を機に仕事をやめたら、
記念に念願の望遠鏡を買って、
山荘でお目あての星を探すつもりです。
「宇宙塵になって、あの星に行くんだ」
最近の望遠鏡は、進歩していて、
星座を探すのが容易になりました。
データを入力すれば、自動的に星座を映すのです。

さて、
この映画については、
まずは以下のサイトをどうぞ。
宇宙物理学専攻の学生さんのものです。
「純粋でいいなあ」
映画「コンタクト」に思う:
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/opinion/contact.html

カール・セーガン博士に興味を抱かれた方は、
以下の定番サイトをご覧ください。
日本惑星協会、カールセーガン追悼特集:
http://www.planetary.or.jp/Sagan/


アポロ13

オトーサン、
最近「アポロ疑惑」に興味を持っています。
1969年7月20日、アポロ11号の
アームストロング船長が月面に降り立ちました。
当時、「人類初の偉業!」と感動したものです。
ところが、これが真っ赤なウソというのです。
「月面に、コーラのビンが落ちている!」
「ソ連に宇宙船スプートニク号に先を越されて、
あせってつくった映画だった」など...、
その疑惑を究明したDVDが売り出されていますし、
下記サイトでも、数々の疑惑をあげています。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2391/page_X_apollo_giwaku.html

原題:Apollo 13 (1995)     
監督:Ron Howard
オトーサン、
「へえ、あいつが監督かよ」
"アメリカン・グラフティ"の気弱な青年
スティーブが、若禿げの中年監督になっていました。

原作:Jim Lovell / Jeffrey Klugerほか
Genre: Drama 
上映時間:140分
あらすじ:
月面着陸を狙ったアポロ13号の
不運なミッションを描く。
宇宙飛行士のラベル、ヘイズ、スウィガートは、
アポロ14号に乗る予定だったが、
13号に変更された。
1970年のことである。
アメリカはすでに
月面着陸という目標を果たしていた。
このお定まりのフライトに、
国民もあまり関心を示すことはなかったが、
事故が起き、事態は悪化し、生還の可能性が
薄らいでくると、俄然、話題騒然となった。

出演者: 
Tom Hanks ....  Jim Lovell (ジム)
Ed Harris ....  Gene Kranz (ジーン)
Kathleen Quinlan ... Marilyn Lovell(マリリン) 
オトーサン、
助演男優賞ノミネートが、エド・ハリス、 
助演女優賞ニミネートが、キャスリーン・クインラン
と知ってから見ました。 
「みんなうまい!役になりきっている。
この3人のうち、ノミネートされなかったのは、
トム・ハンクスだけというのは、変だなあ」

その他の出演者:
Bill Paxton ....  Fred Haise 
Kevin Bacon ....  Jack Swigert 
Gary Sinise ....  Ken Mattingly 
Mary Kate Schellhardt ....  Barbara Lovell 
Emily Ann Lloyd ....  Susan Lovell 
Miko Hughes ....  Jeffrey Lovell 
Max Elliott Slade ....  Jay Lovell 
Jean Speegle Howard ....  Blanch Lovell 
Tracy Reiner ....  Mary Haise 
David Andrews (I) ....  Pete Conrad 
Michele Little (I) ....  Jane Conrad 
Chris Ellis (I) ....  Deke Slayton 

User Rating:  7.5/10 (29,517 votes) 
オトーサン、
「うーん、すばらしい映画だ」
前評判では、1995年のアカデミー賞を
独占する勢いだったそうですが、
2部門受賞にとどまりました。

アカデミー賞:音響賞、編集賞 
同ノミネート:作品賞、
助演男優賞(エド・ハリス)、 
助演女優賞 (キャスリーン・クインラン)、 
脚色賞、美術監督装置賞、オリジナル作曲賞
特殊視覚効果賞  


User Comments:
tfrizzellさん
United States
2000年6月25日
破滅寸前だった
アポロ13号についてのすばらしい映画。

ロン・ハワード監督の
「アポロ13」は、革新的で、興味深い映画である。
事実に基づいているので、、
何が起きたかみんなが知っているが、
それでも、ドラマティックである。
サスペンスが、途切れることがなく、
宇宙船のなか、地上にいるひとびとの
緊張感や恐怖心が伝わってくる。
いつもながら、トム・ハンクスの演技はすばらしい。
ケビン・ベーコン、ビル・パクストン、
そして、ノミネートされたエド・ハリスの 
ボスらしい演技もすばらしい。
地上の管制センターの混乱ぶりは、
映像づくりにおいて重要な要素を占めている。
キャスリーン・クインランは、
アカデミー賞にノミネートされたものの、
NASAの男性スタッフたちと比べると、
色あせてみえる。
ロン・ハワードの監督は、お見事。
映画のいくつかのシーンは、
実際に無重力状態で撮影されている。
特殊効果もすばらしい迫力だ。
いくつか欠点もあるが、
この映画は、いまでも新鮮である。
5点満点で4.5点。 


オトーサン、
今年2月のスペースシャトルの事故で
7人もの宇宙飛行士が死んだのを知って、
「宇宙飛行士って大変だなあ。
死と隣あわせなんだ」
この映画を見て、その思いがさらに深まりました。
大気圏への再突入の際の角度、断熱材の破損、
パラシュートの開閉、着水海域の気象状況
そのいずれがうまく行かなかくても
事故は起きるのです。

サイトを覗いていたら、
この事故の奥行きの深さに気づきました。
ひとつは、ローマ法王の声明。
「いかなる理由があっても、
生命を政治、商業、科学技術の材料として
扱ってはならない」というものでした。
http://www.vaticanradio.org/japanese/japnotizie0302a/japangeluscronaca030202.htm

もうひとつは、
アメリカの軍事的優越を確保すべく
NASAが推進している宇宙での核利用計画です。
スペーシャトルは、そのための邪悪な手段だ、
哀悼の意など表すべきではない、
というサイトもありました。
http://www1.jca.apc.org/aml/200302/31992.html


暗い日曜日

オトーサン、
このメロディが大好きです。
たまたま予告編で見て、「オッ、見よう!」
そう思ったのですが、ヤボ用で見逃しました。
それが、渋谷のTSUTAYAにあったので、
大喜びで借りてきました。
これも「ラン、ローラ、ラン」と同様に
ドイツ映画の秀作です。

原題:Gloomy Sunday
     - Ein Lied von Liebe und Tod (1999)     
      The Piano Player (USA) 
監督・Rolf Schubel
原作:Nick Barkow
脚本:Rolf Schubel ほか 
Genre: Romance / Drama  
Country: Germany / Hungary 
Language: German 
あらすじ:
1930年代のブタペスト。
レストランのオーナー、ラズロは、 
店で演奏するために、
ピアニストのアンドラーシュを雇う。
二人は、美しいウエイトレス、イロナを愛する。
イロナとの愛は、アンドラーシュを作曲に誘う。
その歌「暗い日曜日」は、
最初は、愛され、やがて、恐れられる。
そのメランコリックなメロディが、
自殺の引き金となる事態が続いたからだ。
(8週間で157人)
ドイツ人将校ハンスも、またイロナを恋する。
そして、3人のもろい三角関係は、暗転する。

出演者:
Erika Marozsan ....  Ilona (イロナ)
Joachim Krol ....  Laszlo (ラズロ)
Stefano Dionisi ....  Andras (アンドラーシュ)
Ben Becker ....  Hans Wieck(ハンス)

オトーサン、
「イロナ、美人だなあ」
あまり必要でもなさそうなベッドシーンで、
豊かな白い乳房が見えたときなど、
ヴィーナスの気品を感じて、妙に納得しました。
「これじゃぁ、監督が見せたがるはずだ」
残念ながら、経歴は、出ていませんでした。

その他の出演者:
Andras Balint ....  Ilonas Sohn 
Geza Boros ....  Geigenspieler 
Rolf Becker ....  Der alte Wieck 
Ilse Zielstorff ....  Frau Wieck 
Ferenc Bacs ....  Botschafter 
Julia Zsolnai ....  Frau Botschafter 
Aron Sipos ....  Arzt 
Ernst Kahl ....  Zeichner Torresz 
Jorg Gillner ....  Chefkoch Istvan 
Denis Moschitto ....  Lehrling Inas 
Istvan Miko ....  Kartoffelhandler 

User Rating:  7.4/10 (327 votes)  
オトーサン、
「ああ、やはり高いなあ」

User Comments:
Puckiさん
Berlin, Germany
1999年11月21日
驚いた、驚いた、これはいい!

私は、かならずしもこの映画に期待していなかった。
物語は、第2次世界大戦のナチ支配下が舞台。
ドイツ人がこの時代を描くと、どうしても、
政治的に肩肘張ったものになりがちである。
だが、まったく驚いたことに、
ドキュメンタリー映画を手がけていた
ロルフ・シュベール監督は、
初めての劇映画の背景にナチ支配下の
ブタペストを選び、興味ある4角関係を扱い、
自殺の聖歌として有名な「暗い日曜日」を
独創的に解釈している。 
みんなすばらしい演技だが、なかでも
ヨアヒム・クロールとベン・ベッカー*がよい。
全体に悲しい物語だというのに、
驚くほど、軽やかに仕上がっている。
(*彼は、いまだにドイツ映画の製作に携わり、
ナチは、怪物ではなく、結局、ただの悪者だったと
勇敢にも主張し続けている)
ドラマ、ユーモア、サスペンス、
そして、セックスもある。
(ただし、セックス・シーンは、不必要だ。
なくても、控え目にしたほうが、よかった)
忘れてはならないのは、すばらしい音楽。
「暗い日曜日」のいくつかのバージョンが
含まれている。
1999年の最高のドイツ映画だ。


オトーサン、
「なつかしいなあ」
もう何十年も前のことでしょうか、
名古屋のクラブで、
淡谷のり子さんの歌を聴きました。
そのひとつが、この「暗い日曜日」。
足元も隠れる黒いロングドレスを着ていました。
「背が低いひとだなあ。いい歌だなあ」
ダミアのレコードも買って聴いた記憶があります。
長い長いフアンですが、
自殺のほうは、しないですみました。

この歌の歴史についてのサイトを発見しました。
この歌のフアンは、多いようです。
http://www.chansonkame.com/p31_f.htm

この映画について、
もっと知りたいかたは、下記サイトをどうぞ。
http://www4.inforyoma.or.jp/~mai7665/2003/03.htm


ラン、ローラ、ラン

オトーサン、
「あった!さすがだ」
昨日「ヘヴン」を見て感激しました。
そして、ティクヴァ監督の名声を高めた
この映画をできれば見たいと思いました。
幸運にも渋谷のTSUTAYAにありました。

原題:Lola rennt (1998)     
      Run Lola Run(Australia/USA) 
監督・脚本:Tom Tykwer
Genre: Drama / Thriller / Action 
Rated R for some violence and language.
Country: Germany 
Language: German 
上映時間:81分
あらすじ:
マニは、ボスにいわれて、
裏金の20万マルクを運ぶことになった。
ボスが喜ぶし、小遣いかせぎにもなる。
だが、不運にも、地下鉄にお金を置き忘れる。
マニに残された時間は20分しかない。
さもないと、高飛びせねばならない。 
絶望的になった彼はガールフレンドのローラに電話。
彼女なら、どんなときでも助けてくれる。
果たして彼女は、20分の間に
10万マルクを調達できるだろうか。 
そう、そのためには、いくつかの途がある...

出演者:
Franka Potente ....  Lola (ローラ)
Moritz Bleibtreu ....  Manni(マニ)
Joachim Krol ....  Norbert von Au (ボス)
オトーサン、
ローラが走りに走る躍動感に感動しました。
「このローラ役の若い女優さん、
どんな経歴なのだろう?」
ところが、海外映画俳優マガジンには出ていません。
「しょうがないなあ」
相手役のマニのほうは、ありました。

MORITZ BLEIBTREU モーリッツ・ブライプトロイ 
誕生日 1971/8/13  
出身 独ミュンヘン 
アメリカで演劇の勉強後、
ハンブルグで役者としてスタートする。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「STADTGESPRACH」
1997年「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」
1998年「ラン・ローラ・ラン」◇「MONDVATER」
1999年「ルナ・パパ」
2000年「姉のいた夏、いない夏」
     「CLUBファンダンゴ.」
2001年「es[エス]」◇
 
その他の出演者:
Herbert Knaup ....  Lolas Vater 
Nina Petri ....  Jutta Hansen 
Armin Rohde ....  Herr Schuster 
Ludger Pistor ....  Herr Meier 
Suzanne von Borsody ....  Frau Jager 
Sebastian Schipper ....  Mike 
Julia Lindig ....  Doris 
Lars Rudolph ....  Kassierer Kruse 
Andreas Petri ....  Sanitater 
Klaus Muller (I) ....  Croupier 
Utz Krause ....  Casino-Manager 
Beate Finckh ....  Casino-Kassiererin 


User Rating:  8.2/10 (19,579 votes)  
       top 250: #90 
オトーサン、
「おお、世界の名画の90位!
この若さで、いきなり世界の名画入りだ」

サンダンス映画祭ワールドシネマ観客賞を
受賞しています。 

User Comments:
Joel Siegfried さん
San Diego, CA
1999年6月27日
激しいアクション、ダイナミックな音楽、
すばらしい編集に最初から釘づけ。

コンセプトは、シンプル。
われわれの行為が、人生にどう影響するか?
つきあうひとが、人生にどう影響するか? 
どんな機会が決定的な結果を生むのか? 
別の選択をすれば、ちがった結果になるのか? 
手短に言えば、何が現実なのか?
そう、実際には、そうシンプルではないにせよ、
この肥沃なテーマを
例えば、最近では映画「Go」や 
Paul Austerの小説をテーマに
「The Music of Chance」が扱っているが、
こうした普遍的で実存的な問題を
かくもあざやかに独創的に、すばやいテンポで、
どきどきするような音楽で扱った映画は
このドイツ映画の傑作以外にはなかった。
わずか90分の間に、
安手のアニメやシネマ・ベリテ、
気まぐれな登場人物たち、
状況や会話、
スローモーション映画や
多くのミュージック・ビデオのペースも
織り交ぜている。
同じ物語の3つのバージョンが展開され、
そのどれもが、度外れた予想外の結末を迎える。
観客は、最後の最後までどうなるのか分からない。
これは、映画界での稀有な出来事だ。
面白く、満足させ、夢中にさせてくれ、
完璧な演技、舞台、編集、製作、監督である。
ローラは、あざやかに駆け抜けた。
ほかのすべてのひとに砂塵を残して.... 


オトーサン、
「やられた!
こういう映画のつくりかたがあるんだ。
天才監督の出現だ!」 
感動して、サイトを探しましたが、
あまりありませんでした。
内容については、以下が一番マシのようです。
http://www.sankei.co.jp/mov/review/99/lola_rennt/

また、映画の舞台となったベルリン観光案内として、
以下のサイトが面白いと思いました。
http://vacance.jal.co.jp/europe/germany/berlin/lola_rennt/


リロ&スティッチ

オトーサン、
「アニメか」
オトーサンの世代は、
アニメ=子供だましというイメージがあります。
「でも、アカデミー賞最有力候補というからな。
"千と千尋"より、ほんとうにいいのかなあ?」

原題:Lilo & Stitch (2002)     
監督:Dean DeBlois / Chris Sanders (III)
脚本:Chris Sanders (III) ほか
Genre: Comedy / Family / Animation / SF
Rated PG for mild SF action.
Country: USA 
Language: English / Hawaiian 
上映時間:85分
あらすじ:
リロは、ハワイの5歳の女の子。
ちょっと変わっている。
可哀想な生き物に並外れた愛着をもっている。
例えば、ビーチで、空き缶やボトルを集めて、 
リサイクルし、そのお金で魚の餌を買い、
海にこぎだしていって、餌をやるのだ。 
一方、遠くの星では、 
エイリアンの政府が、凶悪犯を捕まえて、
そいつをロケットで地球に追放する。
それが、スティッチだ。

声の出演者:
Chris Sanders (III) ....Genetic Experiment 626
             / 'Stitch' (スティチ)
Daveigh Chase ....  Lilo (リロ)
Tia Carrere ....  Nani(ナーニ) 
オトーサン、
「ウーン、やっぱり、ディズニーだ。
リロは可愛く、スティッチはおそろしい」
このキャラの設定は、毎度おなじみ
水戸黄門ならぬディズニーそのものです。

その他の声の出演者:
Ving Rhames ....  Mr. Cobra Bubbles 
David Ogden Stiers ....  Dr. Jumba  
Kevin McDonald (I) ....  Agent Pleakley 
Jason Scott Lee ....  David 
Zoe Caldwell (I) ....  Grand Councilwoman 
      of the United Galactic Federation 
Kevin Michael Richardson ....  Captain Gantu  
Kunewa Mook ....  Hula Teacher  
Susan Hegarty ....  Rescue Lady  
Amy Hill ....  Mrs. Hasagawa 
Miranda Paige Walls ....  Myrtle Edmonds 


User Rating:  7.4/10 (5,473 votes)  
オトーサン、
「たかいなあ」
家族愛の部分が受けたのでしょう。

User Comments:
John Lindseyさん
Socorro, New Mexico USA.
2002年7月2日
すばらしいディズニー映画。

エイリアンのスティッチの物語。
かれは、エイリアンの科学者たちによって
実験的に製造され、地球に逃げてきて、
ハワイのリロという女の子のペットとなる。
だが、エイリアンたちが追いかけてくる。
面白く、変わっていて、スリリングだ。
水彩画のディズニー・アニメは、クール。
4番目の禁止指定のアニメである。
リロの姉を演じるティア・ガラリアの声がいい。
まった独創的な映画で、なお愉快だ。
要チェック。
10点満点で9点としたい。


オトーサン、
「これも悪くはないけれど...、
アカデミー賞とは、とても思えないなあ。
やはり、千と千尋のほうが数段上だ」
劇場でも、みんながそう言いながら出ていきました。


アイアン・ジャイアント

オトーサン、
「あれっ、アニメだ!
アニメも、アカデミー賞があったっけ?
ところで、千と千尋は受賞できるかなあ?」

原題:Iron Giant, The (1999)     
監督:Brad Bird
原作:Ted Hughes 
脚本:Brad Bird ほか
Genre: Family / Animation / SF
Rated PG for fantasy action and mild language.
上映時間:86分
あらすじ:
この映画は、
イギリスの詩人テッド・ヒューズの
「鉄の男(Iron Man 1968)を映画化したもの。
1958年、巨大な鉄の機械が
大空から降ってきた。、
メイン州の小さな町はパニックになったが、 
ホガースが友人となったおかげで、
鉄人はようやく人間味をもつようになり、
町の人々の恐怖と偏見は、取り除かれる。 

声の出演者:
Vin Diesel ....  The Iron Giant 
        (巨大な鉄人)
Eli Marienthal ....  Hogarth Hughes 
          (ホーガース)
Jennifer Aniston ....Annie Hughes 
           (アニー)   
オトーサン、
「今日は、声の出演だけだ」
英語ですから、あまりよく分かりませんが、
鉄人の声をやったビン・ディーゼル、
さぞかし、声帯を痛めたことでしょう。
「たしか、トリプルXで主演していたなあ」
でも、経歴の紹介は不要でしょう。

その他の声の出演者:
James Gammon (I) .... Marv Loach/Floyd Turbeaux
           /General Sudokoff  
Cloris Leachman ....  Mrs. Lynley Tensedge  
Christopher McDonald ....  Kent Mansley  
John Mahoney ....  General Rogard 
Harry Connick Jr. ....  Dean McCoppin 
M. Emmet Walsh ....  Earl Stutz  
Mary Kay Bergman ....  Additional Voices 
Oliver M. Johnston Jr. .... Train Engineer #1


User Rating:  7.9/10 (8,776 votes)  
       top 250: #213 
オトーサン、
「おお、世界の名画だ!」
でも、アカデミー賞には入っていませんでした。
「変だなあ」
調べたら、アニメ版のオスカーといわれる
アニー賞で9部門受賞していました。
「千と千尋の神隠し」が、4部門ですから、
これは、たいしたものです。

User Comments:
Gregory Bruce Carlsonさん
Fargo, North Dakota
1999年8月2日
銃は殺す。

テッド・ヒューズの児童書
「鉄の男(1968)」を映画化した
ブラッド・バード監督による野心作。
原作の寓話をよく生かした
心温まる友情物語となっている。 
1950年代のメイン州が舞台で、 
当時は、冷戦の最中だった。
孤独な父なし子*と
おそろしく巨大な金属の怪獣**
との間に生まれた友情を描いている。

*ベッドサイドに置かれた写真から、
父親が第2次世界大戦で戦死した
空軍パイロットであることが分かる。
**原作のほうは、この感じが想像力に
ゆだねられている。

ディズニーの人間味溢れるパターンと
原作のコミックのもつ誇張した感じが
ものの見事に調和している。
単なる想像を超えて、
子供も大人も面白く見ることができる。
アクション・アドベンチャーらしさと
モラルを訴える手堅い職人仕事との
バランスがよくとれている。


オトーサン、
このアニメをみていて、
今日も世界に流れている恐怖心と
偏見の強さと怖さを感じました。
「鉄人の脅威を取りのぞくために
最後には、原爆まで動員するんだからなあ」
鉄人の自己犠牲心がなかったら、
メイン州の人々は、
自分たちの政府が爆破させた原爆で
死滅していたでしょう。
同じようなたわけたことを、
いまも、誰かが考えているようです。


ヘヴン

オトーサン、
朝日新聞で、この映画を知りました。
東急文化村で、巨匠キェシロフスキの遺作を
集中上映していて、好評という記事でした。
その遺作脚本を新進監督が映画化したのが、
この映画だそうです。
「ケイト・ブランシェットが出ている!」

原題:Heaven (2002)     
監督:Tom Tykwer
脚本:Krzysztof Kieslowski / 
      Krzysztof Piesiewicz 
Genre: Drama 
Rated R for a scene of sexuality.
Country: USA / UK / France / Italy / Germany 
Language: Italian / English 
上映時間:96分
あらすじ:
舞台は、イタリアのトリノ。
主人公のフィリッパは、美しい女性。
警察のいい加減な態度に深く失望していた。
夫が麻薬で死んだ事件を捜査しようとしないのだ。
そこで、主犯のオフィスに爆弾を仕掛ける。
不幸にも、爆弾はちがう場所に運ばれて、
4人の無実のひとびとを殺してしまう。
彼女は逮捕され、その動機を問われて、
テロリストとみなされて、厳しく追及される。 
計画が失敗したと聞いて、彼女は失神する。
さて、フィリッポは、警察の通訳。
取り調べの間に、恋に落ちる。
彼女の有罪を知っているものの、逃亡を助ける。
逃亡者となった二人は、
いつまで逃げおおせるだろうか?

出演者;
Cate Blanchett ....  Philippa(フィリッパ) 
Giovanni Ribisi ....  Filippo (フイリッポ)

オトーサン、
「やっぱり、ケイトはいいなあ。
透き通るような美しさだ」
相手役は、彼女より背が低く幼い感じですが、
それが、かえって物語を引き立っていました。
ふたりの経歴をみましょう。

CATE BLANCHETT ケイト・ブランシェット 
誕生日 1969/5/14 
出身 オーストラリア・メルボルン 
92年オーストラリア国立演劇学校卒業後、
シドニー・シアター・カンパニーに加わり
舞台で活躍し、
93年「シドニー演劇批評家協会新人賞・
ローズモンド最優秀女優賞を
一年のうちにダブル受賞する。
映画デビューは「パラダイス・ロード」。
「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート、
イギリスのBAFTA主演女優賞を受賞した。
ジャンルを問わず、活躍できる女優である。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「パラダイス・ロード」
          「オスカーとルシンダ」
     「THANKS GOD HE MET LIZZY」
1998年「エリザベス」◇
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆
          「理想の結婚」◇「リプリー」◆
2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆
          「バンディッツ」◆
     「シッピング・ニュース」◆
          「シャーロット・グレイ」◇
2002年「ヘヴン」◇
          「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 


GIOVANNI RIBISI ジョバンニ・リビシ 
誕生日 1976/3/31
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
活躍度 △↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1996年「すべてをあなたに」
1997年「ポストマン」「ロスト・ハイウェイ」
1998年「プライベート・ライアン」◆
          「サム・ガール」◆
1999年「ヴァージン・スーサイズ」(ナ)
          「カーラの結婚宣言」◇
     「モッド・スクワッド」◆
          「イッツ・ザ・レイジ」
2000年「60セカンズ」◆「ギフト」◆
          「マネー・ゲーム 株価大暴落」
2001年「へヴン」◇ 

その他の出演者:
Remo Girone ....  Filippo's Father
Stefania Rocca ....  Regina 
Alessandro Sperduti ....  Ariel 
Mattia Sbragia ....  Major Pini 
Stefano Santospago ....  Mr. Vendice 
Alberto Di Stasio ....  The Prosecutor 
Giovanni Vettorazzo ....  The Inspector 
Gianfranco Barra ....  The Lieutenant 
Vincenzo Ricotta ....  Chief Guard 
Mauro Marino ....  Doctor 
Stefania Orsola Garello....  Vendice's Secretary 
Fausto Lombardi ....  Father High Rise 
Giorgia Coppa ....  Older Daughter 


User Rating:  7.4/10 (1,403 votes)  
オトーサン、
「高いなあ」

User Comments:
wilsonrik さん
Charlotte, USA
2002年11月7日
深い映画、1ケ月後も考えている。

3,4週間前に見たが、
いまだに、この映画について考えている。
そう、私は、
キェシロフスキの、
ブランシェットの
そして、ティクヴァ監督のフアンである...
そう、本にも書かれているように、
ほかのひとよりも、ちょっとウルサイのだ。
「ヘヴン(Heaven)」という言葉自体がいい。
冒頭のシーンは、感動的だった。
風景の美しさは、信じられないほどだった。
「目の前に繰り広げられている
このイメージは、一体、何なのだ?」 
最後のシーンも、まだ心に残っている。
すべては、輪廻のようだ。
かくも長い間、緊張を強いる
見事なペースは、何なのだろう? 
思い浮かばない。
私は、製作者たちを信頼している。
キェシロフスキが、存命で、
せめて「トリコロール」3部作の第1作の
監督として参加してくれたら、
どんなによかったことかと思う。
その三部作は、アメリカで上映されなかったから、
こういう形でもいいから、
他の2作も作られるとよいと思う。
キェシロフスキは、かつて言った。
第2作は、ロスが舞台だと。
ぜひ、そうしてほしい! 


オトーサン、
「サイコー!」
「エリザベス」でケイト・ブランシェットに
出会って以来、すべての作品を見てきましたが、
これが間違いなく最高の演技でした。
見終わって確信しました。
「これは、現代のアダムとイヴの物語だ」
はっとする映像や言葉に酔いしれました。
映像では、ラストシーンで、
遠くの丘の上でふたりが抱きあいます。
すると、ひとりのように見えました。
「まるで、アダムが分かれる前のイヴだ!」
また、言葉のほうでは、
フィリッポの父親が、こうつぶやくのです。
ふたりを助けに、身の危険を冒して
はるばるトスカーナまでやってきたのに、
既に死を覚悟しているふたりに断られてしまって、
「人間は、大事な瞬間に、決まって無力なのだ」
そうして、とぼとぼと去っていくのです。
「この監督は、若いけれども、
言いたいことをきちんともっている
稀有な監督のひとりだなあ」

詳しくは、以下のHPをご覧ください。
http://www.heaven-movie.com/fs-intro.html


アメリカン・グラフィティ

オトーサン、
「コッポラが製作して、ルーカスが監督!
スゴイ、スゴスギル、夢の組み合わせだ!」
60年代のヒットソングとクルマの組み合わせも
ステキでした。

原題:American Graffiti (1973)     
監督:George Lucas
脚本:George Lucas / Gloria Katz ほか
Genre: Comedy / Drama  
上映時間:110分
あらすじ:
2人の若者が高校を卒業。
世の中に疑問をもつ年齢である。
卒業前夜、クルマで町を走り回るなど、
明け方まで、やりたい放題で過ごす。
でも、今後の進路を決めなければならい。

出演者:  
Richard Dreyfuss ....  Curt Henderson(カート) 
Ron Howard ....  Steve Bolander (スティーブ)
Wolfman Jack ....  XERB Disc Jockey(DJ) 

オトーサン、
「青春群像、いいなあ」
何人もの後に有名になる俳優が出ています。
例えば、ハリソン・フォードまで出てるのです。
でも、一応、主役ということで、
結局別の進路を選ぶことになった
カートとスティーブを演じた
リチャード・ドレイファスとロン・ハワードの
経歴を見ましょう。 
なお、ウォルフマンは、
当時人気のディスクジョッキーでした。

RICHARD DREYFUSS リチャード・ドレイファス 
誕生日 1947/10/29 
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1967年「哀愁の花びら」「卒業」
1968年「海軍てんやわんや騒動記」
1969年「俺たちに鎖はない」
1973年「デリンジャー」
     「アメリカン・グラフィティ」
1975年「ジョーズ」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「未知との遭遇」
     「グッバイガール」アカデミー主演男優賞
1979年「私立探偵モーゼス」
1980年「未知との遭遇・特別編」
     「コンペティション」
1981年「この生命誰のもの」
1983年「バディ・システム」
1986年「ビバリーヒルズ・バム」
     「スタンド・バイ・ミー」
1987年「ティンメン」「張り込み」「ナッツ」
1988年「パラドールにかかる月」
1989年「オールウェイズ」「のるかそるか」
1990年「ワンス・アラウンド」
     「ハリウッドにくちづけ」
     「ローゼンクランツと
      ギルデンスターンは死んだ」
1991年「おつむてんてんクリニック」
     「逆転無罪」
1993年「ニール・サイモンのヨンカース物語」
     「張り込みプラス」
1994年「精神分析医J」
1995年「甘い囁き」「陽のあたる教室」
     「アメリカン・プレジデント」
1996年「ジャイアント・ピーチ」(声)
     「マッド・ドッグス」
1997年「N.Y.検事局」
2000年「マイアミ・ガイズ 
      俺たちはギャングだ」
     「クライム&ダイヤモンド」
2001年「レーガン大統領暗殺未遂事件」(TM) 


RON HOWARD ロン・ハワード 
誕生日 1954/3/1  
出身 米オクラホマ州 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1958年「旅」
1963年「けっさくなエディ」
1971年「ワイルド・カントリー」
1973年「アメリカン・グラフィティ」
1974年「スパイクス・ギャング」
     「いなご軍団襲来/大自然の狂った日」
     (TM)
1975年「ハックルベリー・フィンの冒険」
1976年「レーシング・ブル」
     「ラスト・シューティスト」
     「バニシングIN TURBO」
1979年「アメリカン・グラフィティ2」 


その他の出演者:
Paul Le Mat ....  John Milner
Charles Martin Smith ...Terry 'The Toad' Fields
Cindy Williams ....  Laurie Henderson 
Candy Clark ....  Debbie Dunham 
Mackenzie Phillips ....  Carol 
Bo Hopkins ....  Joe Young 
Manuel Padilla Jr....Carlos, Pharohs Gang Member 
Beau Gentry ....  Ants, Pharohs Gang Member 
Harrison Ford ....  Bob Falfa 
Jim Bohan ....  Officer Holstein 
Jana Bellan ... Budda, Carhop at Mel's Drive-in 
Deby Celiz ....  Wendy 

User Rating:  7.6/10 (8,436 votes)  
オトーサン、
「惜しいなあ、
あと一歩でアカデミー賞を逃している」

アカデミー賞ノミネート:
作品賞、監督賞
助演女優賞(キャンディ・クラーク) 
オリジナル脚本賞、編集賞 

User Comments:
Minsky95さん
San Diego
2002年7月10日
すばらしいミュージカル

この映画のすばらしい評判を聞いてきた。
そして、ついに、見た。
素晴らしかった! 
音楽がいい。
後のビッグ・スターたちが、
この映画に出演しているのも、ステキだ。
当時は、みんな何て若かったんだろう。
高校時代をリアルに思い起こさせてくれる。
当時、クルマで町を流すのが流行っていた。
音楽もクルマも、大人気だった。 
物語は、かなりクール。
一晩のうちに、すべてが起きる。. 
高校を卒業した若者の生態を描いている。
おかしいシーンが多い。 
ここで、出演者たちを褒めておきたい。
ジョージ・ルーカスは、すばらしい仕事をした。
とくに、オープニング・シーンがいい。
スクータ−をクルマにぶつけて、こう言うのだ。
「壊れてないよなあ」 
ぜひ、この映画、見てほしい。


オトーサン、
「この映画、好きなひとが多そうだなあ」
そんなことで、大好きなひとのサイトを
ご紹介しておきましょう。
http://www5.ocn.ne.jp/~jimmyboy/sub66.htm


愛と哀しみの果て

オトーサン、
「メリルが主演か。さぞ、名演技だろうな」
その通りでしたが、邦題のような甘い感じはなく、
アフリカに生きた白人女性の奮闘談でした。
NHK「生き物自然紀行」のような部分もあります。

原題:Out of Africa (1985)     
監督:Sydney Pollack
原作:Isak Dinesen (回顧録)
脚本:Kurt Luedtke 
Genre: Drama / Romance 
上映時間:150分
あらすじ:
アフリカで農園を拓いたカレン・ブリクセンの伝記。
彼女の人生は、手軽に選んだ夫のおかげで、
散々なものとなる。
冒険家デニスとの恋、トラブル続きの農園、
原住民の教育事業、戦争、
夫にうつされた梅毒...

出演者: 
Meryl Streep ....  Karen Blixen-Finecke
           (カレン)
Robert Redford ....  Denys Finch Hatton(デニス)
Klaus Maria Brandauer..Baron Bror Blixen-Finecke
             (ブロア)
オトーサン、
「 メリル、うまいなあ」
このひと、ちっとも美人ではないのですが、
演技力は抜群です。
「へえ、ロバート・レッドフォードが、
また出ている!」
昨日「明日に向かって撃て」で見たばかりなので、
経歴紹介は省略しましょう。

MERYL STREEP メリル・ストリープ 
誕生日 1949/6/22 
出身 米ニュージャージー州サミット 
ヴァッサー・カレッジの演劇科と
イエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、
舞台俳優としてスタート。
映画は77年「ジュリア」がデビュー。
「ディア・ハンター」ほか
アカデミー賞にノミネートされたのは12回。
「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞
「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、
「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞。
私生活では76年に舞台共演したジョン・カザールと
同棲するが、2年後に癌で死去。
その後、弟の親友の彫刻家ドン・ガンマーと結婚。
79年11月男児誕生。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1977年「ジュリア」
1978年「ディア・ハンター」
1979年「マンハッタン」
     「或る上院議員の私生活」
     「クレイマー、クレイマー」
1981年「フランス軍中尉の女」
1982年「殺意の香り」
     「ソフィーの選択」
1983年「シルクウッド」
1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」
1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」
1986年「心みだれて」
1987年「黄昏に燃えて」
1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」
1989年「シー・デビル」
1990年「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」
1992年「永遠に美しく…」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「激流」
1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」
1996年「マイ・ルーム」
1998年「母の眠り」
1999年「ミュージック・オブ・ハート」
2001年「A.I.」(声) 

その他の出演者:
Michael Kitchen ....  Berkeley 
Joseph Thiaka ....  Kamante 
Stephen Kinyanjui ....  Kinanjui 
Michael Gough ....  Delamere 
Suzanna Hamilton ....  Felicity 
Rachel Kempson ....  Lady Belfield 
Graham Crowden ....  Lord Belfield 
Leslie Phillips (I) ....  Sir Joseph 
Mike Bugara ....  Juma 
Shane Rimmer ....  Belknap 
Job Seda ....  Kanuthia 
Mohammed Umar ....  Ismail 


User Rating:  6.8/10 (4,489 votes)  
オトーサン、
「あれ? もっと高くてもいいはず。
アカデミー賞で7部門受賞というのになあ」

第58回アカデミー賞受賞
作品賞、監督賞(シドニー・ポラック)
脚色賞、撮影賞、美術監督装置賞、音響賞、作曲賞
同ノミネート:
主演女優賞(メリル・ストリープ)、編集賞、
衣装デザイン賞


User Comments:
TxMikeさん
Houston, Texas, USA, Earth
2002年1月2日
ハリウッド流「叙事詩」の好い例

回顧録5冊分をベースにした
ゆったりとしたテンポの長編映画である。 
すばらしいサハリの景色と登場人物の変容。
ストリープは、デンマーク女性を完璧に演じている。
彼女は、アフリカに行き、適当に結婚をして後悔し、
冒険家でパイロットの英国人に出会い、
真実の恋に落ちる。
私の好きなタイプの映画ではないが、
10点満点で8点は献上したい。
夕方、時間をもてあましているとき見るのには
ちょうどいいのではなかろうか。
景色も撮影もすばらしい。 
音楽も最高。 
観客は、20世紀はじめのアフリカに
滞在しているような気分になれるだろう。


オトーサン、
「サハリの大自然は、スゴイ!
何か、神様の存在を感じるなあ。
一度行ってみたいものだなあ」
とはいえ、そう簡単に行けるものでもないので、
下記のサイトで楽しみましょう。

http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/articles/20010927sc22.htm

オトーサン、
ふと疑問をもちました。
「ところで、この名画をつくった監督、
どういうひとなのだろう?」
IMDBで、そのあらましを見ましょう。

この才智溢れる監督は、第一級の俳優でもある。
だから、出演者たちと良好なコミュニケーションを
とることができるのだろう。
ポラックは、NYの Sanford Meisnerの
Neighborhood Playhouseで学び、 
短期間、演技指導員として働いた後に、
舞台やTVでのキャリアを開始した。
"War Hunt"(1962) に出演したときに、
スクリーンにデビューしたばかりの
ロバート・レッドフォーと仲良くなった。
ポラックが監督業に転じた後も、
ロバートは、一緒に仕事をしたがったので、
ふたりは、それ以後、7つの作品で協力しあった。
とくに、「愛と哀しみの果て」では、
アカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を
もらうことになった。
ポラックは、アカデミー賞にノミネートされている。
苦しい大不況時代のドラマ、
"They Shoot Horses, Don't They?" (1969) と
愉快なコメディ「トッツィー」(1982)である。 
ダスティン・ホフマンの懇願に応えて、
俳優に舞い戻ってきたのだが、
エージェント役を嬉々として演じた。
また、"Death Becomes Her"(1992) では、
メリル・ストリープのイカレタ主治医役で
愉快なシーンを演じている。
また、ウッデイ・アレンの"Husbands and Wives"でも
ジュディ・デイビスの浮気な夫役で、
生真面目でコッケイな役を見事に演じている。
近年は、監督業よりも製作のほうに力を入れている。
数多い作品を列挙すると、
Honeysuckle Rose (1980), 
Songwriter (1984), 
Bright Lights, Big City (1988), 
Major League(1989)
The Fabulous Baker Boys (1989)
Presumed Innocent(1990),
White Palace (1990), 
Dead Again(1991), 
King Ralph (1991), 
Searching for Bobby Fischer(1993)、 
Flesh and Bone (1993)である。
1993年には、ケーブルTVのシリーズもの
"Fallen Angels" の製作に携わり、
監督に戻って、
「ザ・ファーム/法律事務所」(1993)
「サブリナ」(1995)を手がけている

次に、海外映画俳優マガジンから、
作品歴を把握しましょう。

SYDNEY POLLACK シドニー・ポラック 
誕生日 1934/7/1 
出身 米インディアナ州ラファイエット 
監督作 
1966年「雨のニューオリンズ」
1968年「インディアン狩り」
1969年「大反撃」「ひとりぼっちの青春」
1972年「大いなる勇者」
1973年「追憶」
1974年「ザ・ヤクザ」
1975年「コンドル」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「出逢い」
1981年「スクープ・悪意の不在」
1982年「トッツィー」
1985年「愛と哀しみの果て」
1990年「ハバナ」
1993年「ザ・ファーム/法律事務所」
1995年「サブリナ」
1999年「ランダム・ハーツ」


明日に向かって撃て

オトーサン、
「よーし、アカデミー賞作品を全部見るぞ!」
そう勢いこんだものの、新橋のTSUTAYAは、
残り少なくなっています。
そこで、レンタル本数日本一といわれる
渋谷のTSUTAYAに行きました。
「おお、流石だ。5000本以上ある」
早速入会し、ア行の5本を借りてきました。

原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid
 (1969)
監督:George Roy Hill
脚本:William Goldman 
Genre: Western
Country: USA 
Language: English / Spanish 
Color: Black and White (Sepiatone) 
   / Color (DeLuxe) 
上映時間:110分
あらすじ:
ブッチとサンダンスは、壁の穴強盗団の
2人のリーダーである。
ブッチは、アイディアマン、
サンダンスは、アクションと技に長ける。
西部もどんどん開けてきて、 
ブッチとサンダンスが、
列車強盗を繰り返すにつれて
ユニオン・パシフィックの社長は頭にきて、
一流のプロを集めて捜査隊を結成する。
草の根を分けても、追跡し、殺せ。
岩山を越え、町を抜け、河を渡っても、
背後に捜査隊が迫ってくる。
幸運にも追っ手を逃れた後、
ブッチがあるアイディアを思いつく。
「ボリビアに行こう!」
ほぼ史実にもとづいている。

出演者:
Paul Newman ....  Butch Cassidy (ブッチ)
Robert Redford ....  The Sundance Kid
          (サンダンス) 
Katharine Ross ....  Etta Place (エッタ)
オトーサン、
「2人の相性が抜群だ」
ニューマンの演技は、実に味がありますし、
これが出世作になった若い頃の
ロバート・レッドフォードは、ブラビそっくり。
名優2人の経歴を見ましょう。

PAUL NEWMAN ポール・ニューマン 
誕生日 1925/1/26 
出身 米オハイオ州クリーブランド 
大きな運動具店の息子として生まれたが、
家業は継がず、ケニヨン・カレッジから
イェール大学に進学。
52年にアクターズ・スタジオに入学。
54年「銀の盃」で映画デビューを飾るが、
第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、
映画界を去るが、56年「傷だらけの栄光」で復帰。
「熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」
「暴力脱獄」でアカデミー賞にノミネートされ、
「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
初監督は68年「レーチェル・レーサー」。
妻はジョアン・ウッドワード。
長男を麻薬中毒でなくし、
麻薬撲滅運動にも参加した。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1954年「銀の盃」
1956年「傷だらけの栄光」
1957年「追憶」
1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」
     「熱いトタン屋根の猫」
1959年「都会のジャングル」
1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」
1961年「パリの旅愁」「ハスラー」
1962年「渇いた太陽」「青年」
1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」
1964年「暴行」「何という行き方!」
1965年「レディL」
1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」
1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」
1968年「脱走大作戦」
1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」
1971年「わが緑の大地」
     「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」
1972年「ロイ・ビーン」
1973年「スティング」「マッキントッシュの男」
     「タワーリング・インフェルノ」
1975年「新・動く標的」
1976年「ピック・アメリカン」
     「サイレント・ムービー」
1977年「スラップ・ショット」
1979年「クインテット」
1980年「世界崩壊の序曲」
1981年「アパッチ砦ブロンクス」
     「スクープ・悪意の不在」
1982年「評決」
1984年「ハリー&サン」
1986年「ハスラー2」アカデミー主演男優賞
1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」
1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」
     「マジック・アワー」
1998年「トワイライト」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
2000年「ゲット・ア・チャンス」◇
2002年「ロードトゥパーディション」 


ROBERT REDFORD ロバート・レッドフォード 
誕生日 1937/8/18 
出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 
ニューヨークで演技を学び、
舞台からキャリアを始める。
62年「戦場の追跡」で映画デビュー。
「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」
などの作品でスターダムに。
73年「スティング」でアカデミー主演男優賞に
ノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1962年「戦場の追跡」
1964年「戦場はどこだ!」
1965年「サンセット物語」
1966年「逃亡地帯」
1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」
1969年「夕日に向かって走れ」
     「明日に向かって撃て!」
     「白銀のレーサー」
1970年「お前と俺」
1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」
     「候補者ビル・マッケイ」
1973年「追憶」「スティング」
1974年「華麗なるギャツビー」
1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」
1976年「大統領の陰謀」
1977年「遠すぎた橋」
1979年「出逢い」
1980年「ブルベイカー」
1984年「ナチュラル」
1985年「愛と哀しみの果て」
1986年「夜霧のマンハッタン」
1987年「プロミストランド/青春の絆」
1990年「ハバナ」
1992年「スニーカーズ」
1993年「幸福の条件」
1996年「アンカー・ウーマン」
1997年「モンタナの風に抱かれて」
2001年「スパイ・ゲーム」
2002年「ラストキャッスル」 


その他の出演者:
Strother Martin ....  Percy Garris 
Henry Jones (I) ....  Bike Salesman 
Jeff Corey ....  Sheriff Steve Bledsoe 
George Furth ....  Woodcock 
Cloris Leachman ....  Agnes 
Ted Cassidy ....  Harvey Logan 
Kenneth Mars ....  Marshal 
Donnelly Rhodes ....  Macon 
Jody Gilbert ....  Large Woman 
Timothy Scott (I) ....  News Carver 
Don Keefer ....  Fireman 
Charles Dierkop ....  Flat Nose Curry 


User Rating:  8.2/10 (12,623 votes)  
       top 250: #100
オトーサン、
「おお、世界の名画だ。
大勢のひとが見ているなあ」
ご覧ください。
この華々しい受賞内容を。

アカデミー賞:
最優秀撮影技術賞、最優秀音楽賞、最優秀脚本賞
同ノミネート:
最優秀監督賞、最優秀映像賞、最優秀音響賞

User Comments:
Stephanieさん
Melrose,MA
2002年7月7日
最高の西部劇!

この映画を見るたびに、
心の底から温かい気持ちになる。
世界最高の俳優2人が出演している。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが、
コンビを組んで、映画に光彩を与えている。
ただただ、すばらしい。. 
最高の古典的シーンは、
二人が絶壁に追いつめられたシーンだ。 
ブッチが、サンダンス一緒に河に跳び降りよう。
まさに跳び降りようとして、レッドフォードがいう。
「そうだ、オレ、泳げないんだ」
映画は、美しく、シンプルで、心温まる。
私の好きな映画のトップだ。


オトーサン、
「昔の映画とは、思えないなあ」
映像も、ヒーロー像も新鮮です。
大いなる西部の時代の終りを生きるひとびと、
それは、いまのわれわれの写し絵のようです。
「しかも、自転車の名シーンがある!」
昨日見た「あの娘を自転車に乗せて」の
自転車に乗るシーンなんか、問題になりません。
映画史上、最高の名画面ではないでしょうか。

オトーサン、
鼻歌まじりに歌います。
"Raindrops keep falling on my head"
何て、ステキなメロディ群なのでしょう。
Burt Bacharachの名曲は。 
・サンダンス・キッド
・雨にぬれても
・捨てた家
・自由への道
・雨にぬれても
・二人の自転車
・太陽をつかもう
・オールド・ファン・シティ
・捨てた家(リプライズ)

オトーサン、
「うーん、勉強している人がいるなあ」
この60年代を代表する名画について
サイトを調べたら数多くありました。
なかでも、下記サイトは、秀逸です。
ぜひ、一度、ご覧ください。

http://kermit.pos.to/film/000324.html


007/ダイ・アナザー・デイ

オトーサン、
007の大フアン、1本残らず見ています。
当然、去年から首を長くして待っていました。
「007/ドクター・ノオ」から数えて、
シリーズ20本目、40周年記念作品です。
「長い寿命だなあ。いつまで続くのだろう?」

原題:Die Another Day (2002)     
監督:Lee Tamahori
原作:Ian Fleming 
脚本:Neal Purvis ほか
Genre: Action / Thriller / Adventure  
Rated PG-13 for action violence and sexuality.
Country: UK / USA 
Language: English / Korean / Cantonese / Spanish 
上映時間:132分
あらすじ:
物語は、北朝鮮と韓国の非武装地帯ではじまる。
高速ホバークラフトの目を奪うチェース・シーン。
香港、キューバ、ロンドンと、舞台は変わる。
ボンドは、2人の女性に出会うが、
彼女らは、犯人の身元を明かし、
破局的な結果を招く戦争を防ぐべく、
重要で異なる役割を果たす。
主犯の後を追って、
ボンドは、アイスランドへ飛び、 
面白い新兵器の威力を体験する。
そして、韓国に戻って、主犯と劇的対決をする。

出演者:
Pierce Brosnan ....  James Bond(ボンド) 
Halle Berry ....  Jinx (ジンクス)
Toby Stephens.... Gustav Graves (ギュスタブ)
オトーサン、
「ピアース・ブロスナンも、
007が板についてきたなあ」
今回は、ボンドガールとして、
黒人女優として、初のアカデミー賞に輝いた
ハルベリーが選ばれています。

PIERCE BROSNAN ピアース・ブロスナン 
誕生日 1953/5/16  
出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 
11才の時に家族と共にロンドンへ移住。
CMイラストレーターなどの仕事を経て、
実験演劇ワークショップで俳優修行。
フランスやオランダの舞台に立ち、
キャリアを積んだ。
映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。
ブロスナンは「ノーマッズ」(1985)
「テロリスト・ゲーム」「ライブワイヤー」
「バーチャル・ウォーズ(1992)など
主演作は非常に多く、
アクション俳優として活躍していたが、
大作には恵まれず、知名度は低かった。
どちらかといえば、
TVドラマ「レミントン・スティール」の
スティール役として有名だったが、
1995年、「ゴールデンアイ」で
5代目ジェームズ・ボンドを襲名。
以降、「マンハッタン・ラプソディ」
「マーズ・アタック!」「ダンテズ・ピーク」
といった大作への出演が相次ぎ、
1999年もレネ・ルッソと共演の
「トーマス・クラウン・アフェアー」の公開が
控えている。
私生活では90年に子宮癌で妻を亡くし、
2001年8月4日、
94年から交際していた元モデルで
テレビ・リポーターのキーリー・シェイ・スミスと
再婚した。 
シリアスな中に洒落っけを持ち合わせたヒーロー
というキャラを独自に確立している二枚目俳優。
アクションもこなせ、演技もうまいし、
主役もはれる俳優だが、どの出演映画を観ても、
キャラが同じ感じなので、
初期の頃はB級映画の万能主役俳優のような
使われ方が多かった。
しかし、「ゴールデンアイ」のボンド役は
これまで築いてきたブロスナンの役柄とぴったりと
はまり、彼の知名度を大きく上げた。
もともと才能のある俳優なので、時間はかかったが、
これからはA級映画の主役俳優として
活躍することだろう。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「クリスタル殺人事件」
     「長く熱い週末」◇
1981年「THE MANIONS OF AMERICA」
1985年「ノーマッズ」◇
1987年「フレデリック・フォーサイス
      /第四の核」◇
1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇
     「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇
     「M&A/タイパンと呼ばれた男」
1991年「疑惑の行方
      /アンダー・サスピション」◆
1992年「バーチャル・ウォーズ」◇
     「ファイナル・ゲーム」◇
     「テロリスト・ゲーム」◇
     「ライブ・ワイヤー」◇
1993年「ブロークン・チェーン」◇
     「ミセス・ダウト」◆
1994年「めぐり逢い」◆
1995年「007/ゴールデンアイ」◇
     「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇
1996年「マーズ・アタック!」◇
     「マンハッタン・ラプソディ」◆
     「ロビンソン・クルーソー」
1997年「ダンテズ・ピーク」◇
     「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」◇
1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆
1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇
     「007
      /ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」◇

HALLE BERRY ハル・ベリー 
誕生日 1966/8/14 
出身 米オハイオ州クリーブランド 
白人の母と黒人の父を両親に持ち、
4歳の時から看護婦の母親の元で育つ。
84年にミス・ティーン・オハイオに、
86年に準ミス・アメリカに選ばれ、
それをきっかけにTVのコメディー番組
「リビング・ドールズ」の主役に。
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
2001年1月、ミュージシャンの
エリック・ベネットと結婚した。
2001年「チョコレート」で死刑囚の妻を演じ、
黒人としては初めてアカデミー主演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」
     「ラスト・ボーイスカウト」
1992年「ブーメラン」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑」
     「クォーターバック」
1994年「フリントストーン/モダン石器時代」
1995年「代理人」
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」
     「ガール6」
     「レース・ザ・サン」「潜在殺意」
1997年「バップス」
1998年「ブルワース」
     「ホワイ・ドゥ・フールズ・
      フォール・イン・ラブ」
2000年「X−メン」
2001年「ソードフィッシュ」「チョコレート」
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」
2003年「X−MEN 2」


その他の出演者:
Rosamund Pike ....  Miranda Frost 
Rick Yune ....  Zao 
Judi Dench ....  M 
John Cleese ....  Q 
Michael Madsen ....  Damian Falco 
Will Yun Lee ....  Colonel Moon 
Kenneth Tsang ....  General Moon 
Emilio Echevarria ....  Raoul 
Mikhail Gorevoy ....  Vlad (as Michael Gorevoy) 
Lawrence Makoare ....  Mr. Kil 
Colin Salmon ....  Charles Robinson 
Samantha Bond (I) ....  Miss Moneypenny 

User Rating:  6.5/10 (10,096 votes)  
オトーサン、
「案外低いスコアだ。
宣伝とは大違いだなあ」

User Comments:
Lesley Markさん 
Wishaw, Scotland, UK
2003年2月8日
007シリーズの成功作

この映画で、ピアース・ブロスナンは
ボンド役に慣れて、役柄を発展させている。
これまでにない目をみはるようなシーンの
数々を楽しめる。
ボンドが、失敗したのは、これがはじめて...
タイトル・シーンで、
ブロスナンは、14ケ月もの間、拷問され、
毒を盛られたりするが、口を割らない。
(髪の毛が長く伸びているので分かる!) 
ますます疑惑がふくれあがるなか、
事態は、さらに悪化していく。
ホバークラフトのチェース・シーン、
これ以上の迫力がありうるだろうか...?
「トリプルX」など問題外だ。
ボンドは、文化性と知性を兼ね備えて、 
どんなヒーローにもない凶暴性を持っている。
尊敬しなくては....! 


オトーサン、
木場109シネマズへ。
「混むかな、日曜日は?」
10時半上映で、30分も並びました。
「こんなに行列したのは、久しぶりだなあ」
それなのに、劇場は3分の1くらい空席でした。
「そうか、他の映画か」
子供映画と「ロード・オブ・ザ・リング」が
みんなは、お目当てのようでした。
「観客層も、年取ったなあ」

オトーサン、
次から次へと迫力あるシーンがあるので、
かえって目が疲れて、途中、ウトウトしました。
「期待しすぎたかも、失敗作だ」
そんなことで、あまり熱の入らぬ批評になりました。
でも、もっと知りたいという方は、
以下のサイトをご覧ください。
今回の舞台となった北朝鮮が抗議声明を出したことも
実にうまくまとめられています。
http://s-video.hp.infoseek.co.jp/S/list_SE0001021.html

また、これまでのボンド映画のパンフレットの
画像を満載したサイトもあります。
http://www3.ctktv.ne.jp/~y-nagai/


あの娘を自転車に乗せて

オトーサン、
「キルギスって、どこにあったっけ?」
キルギス共和国は、ソ連の崩壊で出来た国。
貧しい国なので、独立後7年目にして
仏の協力でようやく長編映画を製作できました。
当地で、大ヒットし、主人公ベシュケンピールの
ヘアスタイルや養子縁組みの儀式が流行するなど、
社会現象を巻き起こしたそうです。

原題:Beshkempir (1998)     
   The Adopted Son (English title)
監督:Aktan Abdykalykov
脚本:Aktan Abdykalykov / Avtandil Adikulov/ 
      Marat Sarulu
Country: Kyrgyzstan / France 
Language: Kyrgyz 
Color: Black and White / Color 
あらすじ:
キルギスの村。
5人の老女によって
養子縁組みの儀式が行われていた。
12年の歳月が流れ、ベシュケンピールは、
思春期に入った。
おばあさんのいうように荒っぽくなったのだ。
友達と遊び、馬を駆り、セックスに興味を抱き、
屋外映画を見に行く。
働き、釣りをし、泥で煉瓦をつくる。
そして、少女を見初める。
親友と喧嘩し、自分が捨て子と知らされ、
驚愕し、落ち込む。
おばあさんが死んだ。
その遺言で葬式の喪主を務める。
大人にならねばと、涙をこらえる。
親友と仲直りをし、
自転車を借りて、アユヌーラをたずねる。
そして、交際がはじまる。

出演者:
Mirlan Abdykalykov ....  Beshkempir
          (ベシュケンピール) 
Adir Abilkassimov  ....  Aynura
            (アユヌーラ)
オトーサン、
「時間がゆったり流れているなあ」
出演者は、みな素人ですが、演技よりも、
昔の日本の農村風景を見るようで、
なつかしさがつのりました。

オトーサン、
7歳の時、福井県の田舎に疎開して、
おばあちゃんと一緒に、
この映画のような暮らしをしました。
木々の間をやさしい風が流れ、鳥が鳴き、
川がサラサラ流れ、家畜が餌を食べています。
電化製品もクルマも一切ない暮らし。
「いいなあ。こんな暮らし。
いまは、便利になったけど、
失ったものが多すぎる!」

その他の出演者:
Mirlan Cinkozoev   
Bakit Dzhylkychiev   
Albina Imasheva   
Talai Mederov   

User Rating:  7.1/10 (96 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

この映画、世界各地で評判になりました。
「いろいろな映画祭があるもんだなあ」

1998年ロカルノ国際映画祭銀豹賞
1998年ユーラシア国際映画祭グランプリ
1998年ヴィエンナーレ国際映画祭観客賞
1998年東京国際映画祭アジア映画賞特別賞
1998年モントリオール国際映画祭正式出品作品
1999年サンダンス国際映画祭正式出品作品
1999年ロッテルダム国際映画祭正式出品作品 

User Comments:
Arjanさん
the Netherlands
2000年3月23日
平和

この映画には、平和がある。
われわれが、物質主義にあまりに依存している
ことを示してくれる。
映画の雰囲気は、息を呑むようである。 
とくに、何かが起きるのでもないが、。 
かといって、つまらないわけでもない。
白黒とカラー画面が見事に交錯する。 
10点満点で8点。

オトーサン、
「このコメントだけでは
物足りないひともいるかも」
そこでサイトを探索しました。
「おお、力の入った辛口コメントだ!」
http://cinema-today.net/0009/10r.html

REVIEW:
色鮮やかなカラーの映像で始まった映画が、
モノクロ(というよりセピア色)の画面に転じ、
そして、それは延々続く。
時々思い出したようにカラーの画面が挿入される。
監督の自伝的作品であることを知っていれば、
セピア色の記憶のなかに
鮮明に残っているカラーの記憶を
強調する意図だということはわかるけれど、
それがどれほどの効果を生んでいるのか? 
どれほどの意味があるのか? 
確かにやりたいことはわかる。
自分の記憶を映像に定着させ、
それが自分だけのものではないことを
実証して見せること。
それは映画監督の誰しもがやることではある。
しかし、このやり方はあまりに自慰的ではないか? 
自分の分身である主人公の心理を
さらけ出すことなしに、
美しいものを美しく描くだけ。 
こんなに素朴で純粋であるはずがないと思うのは、
都市国家に住む汚れた心の
うがった見方なのだろうか?
このパートカラーはちょっとうなずけないが、
この監督の映像に対する感性はなかなか。
砂で作った女の人を牛が踏んでいくシーンとか、
最初の老婆たちがフレームに一人また一人と
入ってくるシーンとか、
かなり「はっ」とさせられるシーンはあった。
となると、むしろ全編カラーで見てみたかった
という気がしてくる。
これだけいい画が撮れるんだから、
しかも色彩をすごく鮮やかに撮れるのだから、
カラーのめくるめく映像美を見てみたかった。
最後に、ストーリーははっきり言って退屈。
「養子」ということがテーマになっているのは
わかるけれど、それに対してクライマックスが
あるわけでもなく
(あるとすれば、網戸を張るシーンかな)、
かつ話はずるずると女の子の方へと移行してしまう。
おばあちゃんの葬儀のシーンも
ちっとも感動的じゃなかったし。
というわけで、可もあり、不可もあり、
秋の夜長にはいいかもしれない。  


気狂いピエロ

オトーサン、
「今日は、フランス映画だ。
日替わりでちがう国の映画を見るのは、疲れるなあ。
世界一周早回り旅行のようだ」
でも、美しい南フランスの風景を堪能しました。

原題:Pierrot le fou (1965)     
監督:Jean-Luc Godard
脚本;Jean-Luc Godard /Lionel White 
Genre: Drama
Country: France / Italy 
Language: French 
上映時間:110分
あらすじ:
ピエロは、退屈な生活から逃げ出し、
パリから地中海へと旅する。
一緒に旅をするのは、マリアンヌ。
アルジェリアからのヒットマンに追われる身。 
かれらは、いつも逃亡しながら、
尋常でない人生を送る。

出演者;
Jean-Paul Belmondo ....  Ferdinand Griffon,
             'Pierrot'(ピエロ) 
Anna Karina ....  Marianne Renoir(マリアンヌ) 

オトーサン、
「うまいな。誰もマネできない境地だ」
ジャン・ポール・ベルモンドと相手役の
アンナ・カリーナの経歴を見ましょう。

JEAN-PAUL BELMONDO ジャン・ポール・ベルモンド 
誕生日 1933/4/9  
出身 仏パリ近郊ヌーイ 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1957年「歩いて馬で自転車で」
1958年「黙って抱いて」「危険な曲り角」
     「シャルロットとジュール」
1959年「勝手にしやがれ」「二重の鍵」
1960年「墓場なき野郎ども」
     「フランス女性と恋愛」
     「雨のしのび逢い」
1961年「ふたりの女」「ビアンカ」
     「女は女である」「素晴らしい恋人たち」
     「勝負をつけろ」「大盗賊」
1962年「冬の猿」「いぬ」
1963年「波止場」
     「史上最大の喜劇/地上最笑の作戦」
     「バナナの皮」
1964年「リオの男」「太陽の下の10万ドル」
     「黄金の男」「ダンケルク」
1965年「ある晴れた朝、突然に」
     「カトマンズの男」「気狂いピエロ」
1966年「パリは燃えているか」「タヒチの男」
1967年「パリの大泥棒」
     「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「オー!」
1969年「大頭脳」「暗くなるまでこの恋を」
     「あの愛をふたたび」
1970年「ボルサリーノ」
1971年「コニャックの男」「華麗なる大泥棒」
1972年「交換結婚」「ラ・スクムーン」
1973年「相続人」
1974年「おかしなおかしな大冒険」
     「薔薇のスタビスキー」
1975年「恐怖に襲われた街」
     「ベルモンドの怪人二十面相」
1976年「追悼のメロディ」「危険を買う男」
1977年「ムッシュとマドモアゼル」
1979年「警視コマンドー」
1980年「道化師」
1981年「プロフェッショナル」
1982年「エースの中のエース」
1983年「パリ警視J」
1984年「恋にくちづけ」
1987年「ライオンと呼ばれた男」
1995年「レ・ミゼラブル」「百一夜」
1998年「ハーフ・ア・チャンス」
1999年「パリの確率」 

ANNA KARINA アンナ・カリーナ 
誕生日 1940/9/22 
出身 デンマーク・コペンハーゲン 
アンナ・カリーナの名は
ココ・シャネルによって付けられる。
8歳の時、コペンハーゲンで短編映画に出演。
その後、パリへ移り、石鹸CMなどのモデルを経て、
ジャン・リュック・ゴダールに見出され、
60年「小さな兵隊」でデビュー。
61年ゴダールと結婚、
「女は女である」「女と男のいる舗道」
「アルファヴィル」「気狂いピエロ」などの
ゴダール作品に出演し、気まぐれで男を
振り回す新しいヒロイン像を確立。
しかし、ジャック・ペランと恋に落ち、
ゴダールと離婚。
73年には監督業にも進出した。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1960年「小さな兵隊」デビュー作
1961年「女は女である」ベルリン映画祭女優賞
     「5時から7時までクレオ」
1962年「女と男のいる舗道」「シェラザード」
1964年「輪舞」「はなればなれに」
1965年「スタンダールの恋愛論」
     「アルファヴィル」
     「気狂いピエロ」「国境は燃えている」
1966年「メイド・インUSA」「修道女」
1967年「異邦人」「愛すべき女・女たち」
1968年「THE MAGUS」
1969年「BEFORE WINNER COMES」
     「悪魔のような恋人」
     「アレキサンドリア物語」
1972年「ザルツブルグ・コネクション」
1973年「VIVRE ENSEMBLE」
1976年「シナのルーレット」
1987年「タンジール/復讐の熱い夏」
1988年「黒の過程」
1995年「パリでかくれんぼ」 


その他の出演者 (uncredited) :
Aicha Abadir ....  Herself 
Pascal Aubier ....  Second Brother  
Raymond Devos ....  L'homme qui peur 
Roger Dutoit ....  Le type 
Samuel Fuller ....  Himself  
Graziella Galvani ....  La femme de Ferdinand 
Pierre Hanin ....  Third Brother  
Jimmy Karoubi ....  Dwarf
Jean-Pierre Leaud ...Young Man in Movie Theatre  
Hans Meyer (I) ....  Gangster
Christa Nell ....  Mme Staquet
Dirk Sanders (I) ....  Fred, le frere de Marianne 

User Rating:  7.5/10 (816 votes)  
オトーサン
「高いスコアだ」

User Comments:
cridi1さん
Marbella , Spain
2000年6月24日
ヨーロッパ、とくにフランスを愛する
インテリやロマンティストには、たまらない映画。 

ゴタ−ルの他の作品同様、筋書きは単純である。
すべてIMDBに書いてある。
だが、物語の語り口、イメージ、文章、引用は、
欧州の知識人たちにとって、何ともいえぬ味がある。
彼らは、フランスとその文化を愛し、
ゴタールの他の作家、画家、アーチストへの
オマージュに夢中になった"思い出"にうっとりする。
さらに、ゴタ−ルのカメラワークと 
Antoine Duhamelの音楽が至福の世界に導いてくれる。
傑作だ!!


オトーサン、
「やっぱり、ゴタールらしいなあ」
現代映画史を創った監督らしい映画でした。
実験好きでした。
例えば、画像とセリフの関係ですが、
どうしても情報量の多い画像に目を奪われます。
彼は、話法を工夫して、セリフを一新したのです。
朗読、歌うようなせりふ、モノローグ、
詩、隠喩、かけ言葉など多彩な話法が、
美しい鮮烈な画面を背景に火花を散らすのです。

まずは、IMDBから。
その監督紹介のさわりを翻訳しましょう。

Andrew Sarris は、かつてこう書いた。
ゴタールは、
現代の監督のうちで最も困惑させる作家である。
パラドックスのお手本であり、刃にして、傷であり、
もっとも洗練されたスタイリストであり、
もっとも低俗な論客であり、
時の人であり、時代を超えたアーチストである。

次に、海外映画俳優マガジンで、
その作品歴を見ましょう。
「勝手にしやがれ」が代表作です。

JEAN-LUC GODARD ジャン・リュック・ゴダール 
誕生日 1930/12/3 
出身 仏パリ 
監督作
1958年「水の話」(共)
1960年「勝手にしやがれ」「小さな兵隊」
1961年「女は女である」「新・七つの大罪」
     (挿話)
1962年「ロゴパグ」「女と男のいる舗道」
1963年「軽蔑」「カラビニエ」
1964年「立派な詐欺師」「恋人のいる時間」
1965年「アルファヴィル」「気狂いピエロ」
     「パリところどころ」(挿話)
1966年「メイド・イン・USA」「男性・女性」
     「彼女について私が知っている
      二、三の事柄」
1967年「ベトナムから遠く離れて」(挿話)
     「中国女」「ウィークエンド」
1970年「ワン・プラス・ワン」
1972年「万事快調」(共)
     「ヒア&ゼアこことよそ」
1980年「勝手に逃げろ/人生」
1982年「パッション」
1983年「カルメンという名の女」
1985年「ゴダールの探偵」「ゴダールのマリア」
1986年「映画というささやかな商売と
      映画と衰退」
1987年「アリア」(挿話)「ゴダールのリア王」
     「右側に気をつけろ」
1989年「ゴダールの映画史 第1章・第2章」
1990年「ヌーヴェルバーグ」
1991年「ゴダールの新ドイツ零年」
1993年「ゴダールの決別」
1995年「JLG/自画像」


オトーサン、
「おお、道がある!」
これは、フェリーニ監督、入魂の名画です。
もう50年も前に、深い感動をもって見ました。
「まだ、感動する力が残ってるかなあ?」

原題:Strada, La (1954)     
監督:Federico Fellini
脚本:Federico Fellini / Ennio Flaiano 
Genre: Drama 
Country: Italy 
Language: Italian 
Color: Black and White 
上映時間:108分
あらすじ:
ジェルソミーナは、
貧しい母によって、わずかなお金目当てで
大道芸のレスラー、ザンパノに売られ、 
旅興行を手伝わさせる。
ザンパノの仕打ちはひどいものである。
綱渡り芸人のフールに出会い、
従いて行きたくなるものの、踏んぎりがつかない。
というのも、ザンパノを愛しているのではないかと
プールに問われたからである...

出演者:
Giulietta Masina.... Gelsomina (ジェルソミーナ)
Anthony Quinn ....  Zampano(ザンパノ)
Richard Basehart ....'Fool' (フール)

オトーサン、
「マシーナ、いいなあ」
彼女が演じているのは、ジェルソミーナ。
チビでブス、そのうえ、無学で貧乏。
自分には何の取得もない、、
伴侶とは別れよう、
いっそこんな辛い人生なら死んでしまおうと
思いつづけている女性です。

その伴侶を演じるのが、
アンソニー・クインです。
金で買ったジェルソミーナを牛馬のように扱い、
愛情のひとかけらも示さない
粗暴な男を見事に演じています。

GUILIETTA MASINA ジュリエッタ・マシーナ 
誕生日 1920/2/22-1994/3/23 
出身 イタリア・ジョルジオディピアノ 
出演作
1946年「戦火のかなた」
1950年「寄席の脚光」
1951年「白い酋長」
1952年「ヨーロッパ一九五一年」
1954年「道」
1955年「崖」
1956年「カビリアの夜」
1958年「街の中の地獄」
1959年「女」
1965年「魂のジュリエッタ」
1969年「フェリーニ/サテリコン日誌」
     「シャイヨの伯爵夫人」
1985年「ジンジャーとフレッド」
1991年「木漏れ日」

ANTHONY QUINN アンソニー・クイン 
誕生日 1915/4/21-2001/6/3 
出身 メキシコ・チワワ 
出演作
1936年「殺人都市」「ロイドの牛乳屋」
     「仇敵」「平原児」
1937年「スイング」「ワイキキの結婚」
     「マドリッド最終電車」
     「ほろ酔い市長候補」
1938年「海賊」「恐怖のハイウェイ」
     「センチメンタルな殺人」
     「11人の脱獄者」
1939年「大平原」
1940年「シンガポール珍道中」「栄光の都」
     「ならず者の紐」「特別機動隊出動せよ」
     「緊急待機命令」
1941年「血と砂」「壮烈第七騎兵隊」
1942年「海への征服者」「モロッコへの道」
     「牛泥棒」
     「詐欺請負会社」
1944年「西部の王者」
     「フルメタル・コマンド・パターン」
1945年「パターンを奪回せよ」
1946年「カリフォルニア」
1947年「船乗りシンドバッドの冒険」
     「タイクーン」
1952年「革命児サバタ」アカデミー助演男優賞
     「世界を彼の腕に」 
     「すべての旗に背いて」
1953年「海底の大金塊」「最後の酋長」
     「荒原の疾走」「吹き荒ぶ風」
     「ユリシーズ」「侵略者」
1954年「道」「指紋なき男」
1955年「灼熱の勇者」「黄金の都」
1956年「炎の人ゴッホ」アカデミー助演男優賞
     「テキサスの暴れ者」「デルリオの決闘」
1957年「断崖の河」「インディアン峠の死闘」
     「ノートルダムのせむし男」
     「野生の息吹」
1958年「大海賊」
1959年「黒い蘭」「ガンヒルの決闘」
     「ワーロック」
1960年「バレン」「西部に賭ける女」
     「黒い肖像」
1961年「ナバロンの要塞」「バラバ」
1962年「アラビアのロレンス」
1964年「マルコ・ボーロの大冒険」
     「日曜日には鼠を殺せ」
     「訪れ」「その男ゾルバ」
1965年「海賊大将」
1966年「名誉と栄光のためでなく」
1967年「残虐の掟」「25時」「真昼の衝動」
     「怪奇と幻想の島」
1968年「サンセバスチャンの攻防」
     「栄光の座」
1969年「サンタ・ビットリアの秘密」
     「オリンポスの詩」
     「春の雨の中を」
1970年「最後のインディアン」「RPM」
1972年「110番街交差点」
     「灰色のハイウェイ」
1973年「ロス・アミーゴス」「ファミリー」
1974年「マルセイユ特急」
1976年「沈黙の官能」「ブラッフ」
     「ジャガーは跳んだ」「ザ・メッセージ」
     「魔術師フェリーニ」「大統領誘拐作戦」
1977年「ナザレのイエス」
1978年「愛はエーゲ海に燃ゆ」「キャラバン」
     「パッセージ 死の脱走山脈」、
1980年「砂漠のライオン」
     「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」
1987年「スター・レジェンド」
1988年「海運王オナシス」
1989年「ゴースト・ラブ」
1990年「リベンジ」「老人と海」
1991年「オンリー・ザ・ロンリー」
     「ジャングル・フィーバー」
     「モブ・スターズ/青春の群像」
1992年「立証責任」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」
     「バレンチナ物語」
1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」
     「ヘラクレス 魔境の女戦士」
1995年「雲の中で散歩」
1996年「ゴッチ・ザ・マフィア」 

その他の出演者:
Aldo Silvani (I) ... Il Signor Giraffa-Mr 
Giraffe Marcella Rovere ....  La Vedova-The Widow 
Livia Venturini ....  La Suorina-The Sister 


User Rating:  8.2/10 (2,785 votes)  
       top 250: #209 
オトーサン、
「おお、やっぱり世界の名画だ!」

User Comments:
artzauさん 
Sacramento, CA 
2001年2月9日
素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい!

この映画を見たのは、1954年。
以後、フェリーニ映画はみな見ている。
フェリーニ監督の巧みな監督術によって、
バスハートとクイーンが、
無垢なマシーナ像を引き立てている様は、
信じ難いほどである。
これは、フェリーニの最高傑作である。
すべてがうまく出来ている。
エキストラで雇われた農民たちもそうだが、
レスラーの力強さを引き立てるために
クインが履いているゴム靴といった
細部に至るまで、神経が行き届いている。
撮影中、フェリーニは、マシーナを 
ほとんど狂気に追いやった...
何週間も、風呂に入ることも、
髪を洗うことも許さなかったのだ...。
その成果がどうか、それは言うまでもない。
このユーザー・コメント欄でも、
すばらしいコメントが寄せられている。
ぜひ、読んでほしい。
私が言いたいのは、
これは傑作だということだ。


オトーサン、
「フェリーニは、名監督だ。
現代人が忘れた何かを訴えている!」
ざっと、経歴を見ておきましょう。
なお、詳しい経歴は、「カリートの夜 485」
の末尾に掲載してあります。

FEDERICO FELLINI フェデリコ・フェリーニ 
誕生日 1920/1/20-1993/10/31 
出身 伊リミニ 
監督作
1950年「寄席の脚光」
1951年「白い酋長」
1953年「青春群像」
1954年「道」
1955年「崖」
1957年「カビリアの夜」
1959年「甘い生活」
1962年「ボッカチオ’70」(挿話)
1963年「フェリーニの8 1/2」
1965年「魂のジュリエッタ」
1968年「世にも怪奇な物語」(挿話)
1969年「サテリコン」
1970年「フェリーニの道化師」
1972年「フェリーニのローマ」
1973年「フェリーニのアマルコルド」
1976年「カサノバ」
1979年「オーケストラ・リハーサル」
1981年「女の都」
1983年「そして船は行く」
1985年「ジンジャーとフレッド」
1987年「インテルビスタ」
1990年「ボイス・オブ・ムーン」

オトーサン、
しばしば思うことがあります。
「自分の人生って、
これで正しいのだろうか?」
同じように、、
「このひとと一緒に暮らし続けていて、
果たして、いいのだろうか?」
そんな疑問は、誰しも抱くものでしょうが、
この映画をみると、
少なくとも、自分の活き方について
深く反省させられる何かがあります。、
それは、路傍の石ひとつをとっても、
存在する意味があるということかもしれないし、
「人生の原点って何?」という想いかも知れません。


さらば、わが愛 /覇王別姫

オトーサン、
「おお偶然って、あるんだ」
清朝崩壊、日本軍占領、終戦、国民党逃亡、
共産党支配、文化大革命、そして現在と
50年にわたる中国史を描いていました。
期せずして「天安門」の兄弟分のような映画でした。

原題:Ba wang bie ji (1993)     
   Farewell My Concubine
監督:Kaige Chen
原作:Lillian Lee (II) 
脚本:Lillian Lee (II) / Wei Lu 
Genre: Drama / Romance 
Rated R for language and strong depiction 
of thematic material.
Runtime: 171 min 
Country: China / Hong Kong 
Language: Mandarin 
上映時間:171分
あらすじ:
これは、2つの交錯しあう物語である。
京劇(Peking Opera)の舞台俳優である
兄と弟の愛憎と角逐、
板ばさみになる悲劇の女性を描く。 
同時に、3時間の枠のなかに、
20世紀中国政治史を凝縮している。

出演者:
Leslie Cheung ....  Cheng Dieyi (蝶衣) 
Li Gong ....  Juxian(菊仙) 
Fengyi Zhang ....  Duan Xiaolou (小楼)

オトーサン、
「うーん、名優だ」
レスリー・チャンが、
京劇の女形を演じているのですが、
ぞっとするほどの色気を感じました。
「へえ、コン・リーも出ている!」
彼女は、中国を代表する名女優です。
ふたりの経歴を見ましょう。

LESLIE CHEUNG 
レスリー・チャン(張國栄) 
誕生日 1956/9/12 
出身 香港 
13才でイギリスに留学。
その後、リーズ大学に入学。
香港へ帰国後、
RTV主催の歌謡コンテストに出場し、準優勝。
RTVと契約し、
77年より歌手、タレントとして活動開始。
83年「モニカ」のヒットでアイドルに。
78年「紅樓春上春」で映画デビュー。
90年「欲望の翼」で
香港電影金像奨主演男優賞受賞。
91年、芸能界を引退し、カナダに移住。
しかし、程なくカムバックした。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「男たちの挽歌」
1987年「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
          「男たちの挽歌U」
1988年「ルージュ」
1989年「悪漢探偵X 最後のミッション」
1990年「欲望の翼」
         「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」
1991年「狼たちの絆」
1993年「さらば、わが愛〜覇王別姫」
          「白髪魔女伝2」「大英雄」
1994年「楽園の瑕」
          「金玉満堂/決戦!炎の料理人」
     「君さえいれば/金枝玉葉」
          「月夜の願い」
1995年「夜半歌聲/逢いたくて、逢いたくて」
          「花の影」
1996年「恋する天使」「上海グランド」
          「夢翔る人・色情男女」
     「ボクらはいつも恋してる!金枝玉葉2」
1997年「ブエノスアイレス」
1998年「アンナ・マデリーナ」「追憶の上海」
1999年「もういちど逢いたくて・星月童話」
          「流星」
2000年「恋戦。OKINAWA RENDEZ-VOUS」
          「ダブルタップ」
2002年「カルマ」

GONG LI コン・リー 鞏俐 
誕生日 1965/12/31  
出身 中国遼寧省 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1987年「赤いコーリャン」
1988年「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」
1989年「続・西太后」
1990年「テラコッタ・ウォリア/秦俑」「菊豆/チュイトウ」
1991年「ゴッド・ギャンブラー3」「紅夢」
1992年「秋菊の物語」
1993年「さらば、わが愛/覇王別姫」
     「画魂/愛、いつまでも」
1994年「項羽と劉邦/その愛と興亡」「活きる」
1995年「上海ルージュ」
1996年「花の影」
1997年「チャイニーズ・ボックス」
1998年「始皇帝暗殺」
1999年「きれいなおかあさん」 

その他の出演者:
Qi Lu ....  Master Guan 
Da Ying ....  Manager 
You Ge ....  Master Yuan 
Chun Li ....  Xiao Si (in his teens) 
Han Lei ....  Xiao Si (adult) 
Di Tong ....  Zhang the Eunuch 
Mingwei Ma ....  Douzi as a Child 
Yang Fei ....  Shitou as a Child 
Zhi Yin (I) ....  Douzi as a Teenager 
Hailong Zhao ....  Douzi as a Teenager 
Dan Li (II) ....  Laizi/Peking Opera schoolboy 
Wenli Jiang ....  Douzi's Mother 

User Rating:  7.6/10 (2,021 votes)   
オトーサン、
「高いスコアだ!」 
それもそのはず、
カンヌ映画祭でパルムドールに輝き、
また国際批評家連盟賞を受賞しています。
アカデミー賞の最優秀撮影賞にもノミネート。

User Comments:
Hyunsoo Moonさん
Acton, MA
1999年12月29日
美しい、大胆、すさまじい。

歴史的に残る名画がある。
美しく、仰天させてくれ、
観客を感動させ、映画が終わっても
胸の鼓動がおさまるまで
10分間は、じっと座っている映画である。
そう、私にとって、これがその映画である。
撮影は美しく、筋書きもよく、
記憶すべき登場人物がおり、配役もいい。
私だけの意見かも知れないが、
この脚本は、スタンリー・キュービックが
「ロリータ」で採用したパターンである。
貶めるために言っているのではない。
いい映画をつくるために、
他の映画を参考にすることは悪いことではない。
それによって、ますます映画がよくなって、
次世代に受け継がれるからである。
とにかく、見てほしい。
これ以上、この映画について語るつもりはない。
というのも、言葉にならない感動があるのだ。


オトーサン、
映画のなかの京劇を楽しく見ました。
舞台衣装もすばらしいし、
役者もステキ、その所作もお見事!
「おお、四面楚歌か、
昔、漢文の授業で習ったなあ。
なつかしい言葉だ!」
でも、繰り返し、見せられているうちに、
登場人物である覇王と別姫に感情移入して、
とても悲しくなってきました。

「四面楚歌」とは、
敵の中に孤立して、味方がいないこと。
周囲が反対者ばかりで味方がいないこと。
と辞書には書いてあります。
「...まあ、落ち目の小泉さんだ」

「史記」に出ています。
中国秦代の末期、項羽なる勇者がいました、
名は籍、字は羽。
楚の勇将、項燕の孫です。
叔父の項梁と挙兵して、
秦を滅ぼし、覇王となりました。
だだ、欠点は、自分の力だけしか信じないこと。
亥下の戦いで、漢の高祖に包囲されます。
堅守して戦いはいつやむとも思えません。
漢の高祖は、一計を案じます。
深夜、四面の漢軍に楚国の歌を歌わせるのです。
それを聞いた覇王は、
多くの自国の民が漢軍に降ったのかと驚き、
まはやこれまでと嘆き、自決を決意するのです。
愛する別姫(べっき)と愛馬に、
自分と別れて、逃れ落ちよといいます。
だが、愛馬も別姫も、立ち去ろうとしません。
そこで、覇王は別姫にいいます。
「虞や虞や、汝をいかんせん」
烏江で自害し、別姫も喉首を切って果てるのです。

天安門

オトーサン、
「へえ、こんなDVDもあるんだ」
パッケージを手にとって眺めると、
天安門事件の記録映画のようです。
「日替わりで世界各国の映画を見てきたけど、
今日は、中国にしよう」

原題:Gate of Heavenly Peace, The (1995)     
監督:Richard Gordon (II)/ Carma Hinton
脚本:John Crowley (I) 
Genre: Documentary 
上映時間:180分
あらすじ:
1989年6月4日未明、
「民主」「自由」を合言葉に
抗議運動に立ち上がった学生、労働者に軍が発砲。
死者は200人とも2000人とも言われる。
人民を人民解放軍が虐殺する!
改革開放路線に成功したケ小平の恥部である。
中国で生まれ育ったカーマ・ヒントンが
6年におよぶ調査と250時間を越す長さの
資料映像を収集・分析して構成したもの。
天安門事件は未だ解決せず、当局が蓋をしただけだ。
「この事件をこのまま終わらせてはならない」
という執念が伝わってくる。

出演者:
オトーサン、
「またか」
IMDBには、出演者も、
User Commentsも掲載されていないのです。

中国全土を震撼させたドキュメンタリーですので、
大勢のひとが出てきます。
ケ小平、毛沢東、周恩来、李鵬、趙紫陽などの
政治指導者の顔や行動も見られます。
ここでは、天安門事件のときに学生運動の
指導者だった紫玲のプロフィールだけを
ご紹介しましょう。

紫玲 チャイ・リン
1966年、山東省日照市に生まれる。
1987年北京大学心理学科卒業後、
北京大学児童心理研究所の修士コースに進学。
民主化要求運動では、ハンスト発起人のひとりとなり
天安門広場ハンスト団、天安門広場防衛指導部の
総指揮者を務める。
天安門事件後、政府に指名手配される。
1990年、中国大陸を脱出、
10ケ月の逃亡生活を経て、パリに到着。
のちにプリンストン大学で修士号を取得。
その後は、ボストンに在住。

User Rating:  6.6/10 (42 votes)  
オトーサン、
「高いなあ。でも、42人とは」
米国にはDVDが、出回っていないのでしょうか。

User Comments:
奥主榮
Japan
1997年6月15日
「天安門」と悲劇の構図

BOX東中野で、
ドキュメンタリー映画「天安門」を見た。
十年前に起き、最低限一世紀の間は、
機会があるごとに語られる事件を
検証した映画であった。
3時間強に及ぶにも関わらず、
映像として記録に残っているものを、
可能な限り収めようとしたようなこの映画で、
画面から注意力が逸れる瞬間は、全くなかった。
関係者の証言と、報道映像として残されたものとを
緻密に編集した「映画」は、
圧倒的に「誰もが体験し得る悲劇」を、
見ている私自身に突きつけてきた。

天安門」に関して、
事件が起こった当時報道されていたのは、
「解放」や「民主化」を主張した学生が、
国によって弾圧される姿であったと記憶している。
しかし、この映画が描いているのは、
そうした政治の次元でのプロパガンダではなく、
もっと神話的な、歴史の「悲劇」の構図なのでは
ないだろうか。

映画は、導入の映像以降は、
「天安門広場」という存在が、「中華人民共和国」
という国にとって、どのような歴史的背景を負った
場所であるかという検証をまず描く。
そこから、一つの国の歴史をなぞり、
さらに十年前の事件の詳細について、
残されている記録を編集していく。
必要な場合には過去にもう一度戻り、
検証を繰り返す。歴史的な事件について、
愚直なまでに正面から内部へと切り込んでいく。

その中で浮かび上がってくるのは、
「救国」という理念に囚われた学生達が、
疑うことなく純粋に、あきれるほどに救いよう無く
非大局的であることによって、
自分達自身の着地点を見失ったまま、
自滅へと突っ走ってしまう姿である。
余りに強く掲げられすぎた理念は、
政治というシステムの中では、個人の思惑など超えて
弄ばれる対象でしかない。
国というシステムと、個人という思惑に囚われた存在
との間の齟齬が、避けようのない事態へと至る過程は
神話的な悲劇の構図のように思えてならなかった。

事件の後日について描いた最終部分は、
余りに不明解な結論に終始しているようでありながら
記録映像の発し手の結論が曖昧であることによって、
かえって受け手の解釈の自由度を容認しているようで
心地よかった。


オトーサン、
「紫玲は、樺美智子みたいだ。
日本の労働者はすっかり元気がなくなった。
やっぱり、あの時、勝っていればなあ」
当時の詳しい事情をお知りになりたい方は、
このHPに掲載されている
オトーサンが学生時代に書いた
「ブリュメール1960」をご一読ください。
日本の大衆運動が頂点に達した
安保闘争について書かれています。

8月のクリスマス

オトーサン、
「韓国映画か。"シュリ"風かな?
それとも、"猟奇的な彼女"風かなあ?」
まったく、ちがっていました。
「へえ、こんな大人の映画もつくれるんだ!」

原題:Palwol ui Christmas (1998)     
   Christmas in August
監督:Jin-ho Hur
脚本:Jin-ho Hur / Seung-ook Oh ほか
Genre: Drama / Romance
Country: South Korea 
Language: Korean 
上映時間:97分
あらすじ:
オトーサン、
「また、IMDBがさぼっている。
韓国映画だからか?
しょうがないなあ。自分で書こう」

ジョンウォンは、写真屋さん。
死期が迫っている30代半の男性である。
一時期悩んだが、
今は元気に赤いスクーターを乗りまわし、
気さくに顧客と応対している。
ある日、元気な娘が店に現像を頼みにくる。
以後、頻繁に店を訪れるようになる。
そんな娘に彼は好意を抱くものの、
想いを打ち明けることができない。
クリスマスを数日後に控え、
彼は倒れて入院、帰らぬ人になる。
そんな事情を知らぬ娘が、
写真館を訪れると、出張中の札が揺れている。
店の中を覗き込んだ娘は、
陳列棚に自分の写真が飾られているのをみて、
笑みがこぼれる...

出演者:
Suk-kyu Han ....  Jung-won (ジョンウォン)
Eun-ha Shim ....  Da-rim (タリム)
Goo Shin ....  Jung-won's father(父親) 
オトーサン、
「ハン・ソッキョ、い俳優だなあ」
笑顔も、声もステキです。
経歴は、海外映画俳優マガジンに出ていません。
1997年の映画賞では、主演男優賞を総なめ、
出演作はすべてヒットしてきた人気俳優だとか。
相手役のシムは、この作品で、一躍スターに。 

その他の出演者:
Ji-hye Oh ....  Jung-sook 
Han-wi Lee ....  Chul-goo 
Mi-sun Jun ....  Ji-won 
Hye-won Kwon ....  Hyo-jung 


User Rating:  8.0/10 (253 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」
見終わったら、すっかり忘れてしまう
映画が大部分のなかで、これは特別です。
深い余韻が残るのです。

User Comments:
ceadee25さん 
manila, philippines
2002年11月30日
これまで見たうちで最高のアジア映画。

この映画を2度、CATVで見た。
正直、これまでで最高のアジア映画である。
ハリウッドのありきたりの
ラブ・ストーリーではない。
単純だが、深い重みのあるラブ・ストーリーだ。
見終わった後、私は、すっかり、
女優シムに恋してしまった。
ネットサーフィンをやって、
彼女の写真や情報、そして映画の情報も集めた。
これは、アジアだけが生み出せる映画である。
韓国映画の監督たちは、この映画に表われたように、
充分成熟してきたと思う。
私はシムの熱狂なフアンになった! 


オトーサン、
2度、涙が出そうになりました。
最初は、おばあさんが、
着飾って自分の遺影を撮りにきたシーンです。
そのあと、帰宅した主人公は、
ごろんと親父の横に寝ころぶのです。

もうひとつは、ラスト・シーン。
「愛は遠ざかり、思い出になる。
でも、僕の場合は違う。
愛を胸に秘めたまま旅立たせてくれた君に、
ありがとうの言葉を残します」
というジョンウォンのメッセージが流れました。

韓国で大ヒットした
この静かな映画にご興味をもたれた方は、
以下のサイトをどうぞ。
より多くの感動に近づけるでしょう。

http://www.seochon.net/korean_movie/movie/8gatunokurisumasu.htm


ブロークダウン・パレス

オトーサン、
「ブロークダウン・パレス、何だろう?
破壊された宮殿のことかしら?」
映画を見ているうちに、意味が分かりました。
卒業記念旅行の女子高生ふたりが、落ち着く先が、
Brokedown Palace(女子刑務所)だったのです。
しかも、タイの刑務所ですよ。

原題:Brokedown Palace (1999)     
監督:Jonathan Kaplan (I)
原作・脚本:Adam Fields (I) / David Arata ほか
Genre: Drama
Rated PG-13 for brief strong language, 
drug related material and some violent content.
Country: USA 
Language: English / Thai 
上映時間:100分
あらすじ:
アリスとダーリーンは、親友。
高校の卒業記念旅行に、
ハワイは、ありふれているので、
タイに行くことにする。
旅先で、ふたりは、ニックと仲良くなる。
魅力的なオーストラリア人だが、悪い奴で、
週末に香港に小旅行をしよう、
先に行くからといって、荷物を託すが、実は麻薬。
ふたりは空港で麻薬密輸罪で逮捕されてしまい、
簡易裁判所で、33年の刑を言い渡される。
絶望に正気を失ったふたりは、
タイ在住の弁護士ヤンキー・ハンクと接触する。
この男は、金目当てで有名な弁護士だったのだが...

出演者:
Claire Danes ....  Alice Marano(アリス) 
Kate Beckinsale....  Darlene Davis (ダーリーン)
Bill Pullman...'Yankee' Hank Green
              (ヤンキー・ハンク) 
オトーサン、
「アリスもダーリーンも、可愛い盛りだなあ。
何で、タイを卒業旅行先に選んだのだろう」
このふたりと、ヤンキー・ハンク−の
経歴を見てみましょう。

CLAIRE DANES クレア・デーンズ 
誕生日 1979/4/12  
出身 米ニューヨーク 
テレビでは「アンジェラ/15才の日々」の少女役。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
     「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「ロミオ+ジュリエット」◇
1997年「レインメーカー」◆
     「自由な女神たち」◇「Uターン」◆
1998年「レ・ミゼラブル」◆
1999年「ブロークダウン・パレス」◇
     「モッドスクワッド」◇
     「PRINCESS MONONOKE」(声)
2003年「ターミネーター3」


KATE BECKINSALE ケイト・ベッキンセール 
誕生日 1973/7/26 
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1993年「から騒ぎ」
1994年「UNCOVERED」
1995年「COLD COMFORT FARM」「月下の恋」
     「ホーンテッド」◇
1997年「シューティング・フィッシュ」
1998年「ブレークダウン・パレス」◇
     「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」◇
2000年「金色の嘘」
2001年「パール・ハーバー」
     「セレンディピティ」

BILL PULLMAN ビル・プルマン 
誕生日 1953/12/17  
出身 米ニューヨーク州ホーネル 
マサチューセッツ大学で演出を専攻し博士号を取得。
その後、モンタナ州立大学で舞台を製作したり
教鞭を執りながら二年の間、、演劇部門を率いた。
映画デビューは86年「殺したい女」。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「殺したい女」
1987年「スペースボール」
1988年「偶然の旅行者」「ゾンビ伝説」
     「ジブラルタル号の出帆」
1989年「チキンハート・ブルース」
1990年「マージョリーの告白」
     「ブライト・エンジェル/旅立ちの予感」
1991年「ピンク・ノベンバーを追え!?」
1992年「シングルズ」「ニュージーズ」
     「プリティリーグ」
     「愛を奏でて」
1993年「ノンストップ・クレイジー
      /大迷惑な人々」「めぐり逢えたら」
     「ジャック・スマースビー」
     「心のままに」「冷たい月を抱く女」
     「甘い毒」
1994年「秘密のお願い」「ワイアット・アープ」
1995年「あなたが寝てる間に」「キャスパー」◇
     「犯罪指令」
1996年「インデペンデンス・デイ」◇
     「ミスター・クレイジー」
1997年「ロスト・ハイウェイ」
     「エンド・オブ・バイオレンス」
     「ミストライアル」
1998年「シン・レッド・ライン」△
     「ゼロ・エフェクト」◇
1999年「ブロークダウン・パレス」◇
     「U.M.A./レイク・プラシッド」◇
     「スパイゲーム」◇
     「バッド・スパイラル 運命の罠」
2000年「タイタンA.E.」(声)
     「ラッキー・ナンバー」◆ 

その他の出演者:
Jacqueline Kim ....  Yon Greene 
Lou Diamond Phillips ....  Roy Knox 
Daniel Lapaine ....  Nick Parks 
Tom Amandes ....  Doug Davis 
Aimee Graham ....  Beth Ann Gardener 
John Doe (I) ....  Bill Marano 
Kay Tong Lim ....  Chief Detective Jagkrit 
Beulah Quo ....  Guard Velie 
Henry O ....  Emissary to Crown 
Bahni Turpin ....  Jamaican Prisoner 
Amanda De Cadenet ....  English Prisoner 
Intira Jaroenpura ....  Prisoner Shub 


User Rating:  6.0/10 (2,358 votes)  
オトーサン、
「まあ、スコアは、こんなものかも」
バンコックの観光シーンは、楽しかったのですが、
後半の女子刑務所のシーンは、重苦しい感じ。
それが足を引っぱったのかも。

User Comments:
Ivv1616さん 
Ontario, Canada
2001年11月20日
真の友情物語..

ある日、親友からこの映画のことを聞いた。
勿論、彼女が見せてくれたので、
すばらしい映画であることが分かった。
とくに、演技がすばらしいのに驚いた。
物語は、2転3転する。
私は、映画キチガイだが、
次に何が起きるのか、まったく分からなかった。
最後にアリスがやったことを見て驚いた。 
すべての俳優たちがすばらしい! 
ふたりの友人が、タイの刑務所で体験するすべて、
そして、ふたりの友情を詳しく描いている。
多くの映画に欠けているすばらしい筋書きがある。
私の大好きな映画である。
10億回見たし、DVDも買った。
物語のすべてを熟知しているし、
タイの少女たちが学ぶ言葉も覚えたほどだ。


オトーサン、
「この映画、必見だ!」
とくに、卒業旅行を予定している若いひとは、
事前に見ておいたほうがいいと思います。
その昔の息子の失敗談をご披露しましょう。
卒業旅行で学友と欧州へ。
見るもの聞くもの、みな目新しく、
ゴキゲンな旅の毎日だったそうです。
さて、ローマへ。
現地の若者と仲良くなりました。
「いい穴場があるよ、案内しようか?」
「ええ、お願いします!うれしいなあ」
仲間と一緒だしと安心してついていったら
ボッタクリ・バー。
「旅行が続けられない!」とまっ青に。
息子は、人間不信で海外ギライに。
10年くらい、言い続けていました。
「絶対、海外旅行なんかしない!」

また、数年前、バリ島でのこと。
空港で出会った人のよさそうな若いカップルが
いかにも元気がないので、声をかけました。
クタ・ビーチで、編み髪にしてもらおうと、
ついていったら、そこは路地裏、
有り金を巻きあげられたとのことでした。
「もう、バリ島は、コリゴリです」

でも、こんなのは軽微な被害。
33年の実刑もありえますし、
エイズにかかることもありますし、
殺される若者だっています。
旅行会社は、商売柄注意しようとしないし、
若者たちも、家の延長気分で行くので、
手ひどい目にあうのは当たり前なのです。

最後に、バンコックについて
オトーサンの経験談をご披露しましょう。
この映画では、若者が安宿に泊まって
ひどい目にあっていますが、
定年を迎えた日本人にとって、
バンコック暮らしは、検討の余地があります。
日本人が10万人もいるのは、世界でここだけ。
食生活や医療など、不自由ありません。
生活費も、月10万から15万あれば、OK。
年金生活でも、貯金が出来ます。
70歳になったら、帰国すればいいのです。
「でも、暑いでしょう」
よく、タイの季節は3シーズンある、
それは、"HOT、HOTTER、HOTTEST"だと
冗談まじりに言われます。
たしかに、暑いことは暑いのですが、
日本の蒸し暑い真夏ほどは耐え難くないのです。
でも、正直言えば、タイの真夏はキツイ。
だから、お花見と新緑の季節の4、5月だけ、
日本に一時帰国すればいいのです。

ジターノ

オトーサン、
迷いました。「ジプシーの映画か」
その昔、ケルンの大聖堂を見学に行ったとき、
ジプシーの集団に襲われそうになったからです。
「助けてくれた彼、いまどうしてるだろうな?」

原題:Gitano (2000)     
   Gypsy (English title) 
監督:Manuel Palacios (IV)
脚本:Manuel Palacios (IV) / Arturo Perez-Reverte
Genre: Drama 
Country: Spain 
Language: Spanish 
上映時間:106分
あらすじ:
アンドレはフラメンコ・ミュージシャン。
敵方のジプシー集団の娘、ルシアと結婚する。
だが、無実の罪を着せられて投獄される。
出所した彼を、ルシアは待ってはいなかった。
何と、彼を陥れた男の妻になっていたのだ。
抗争のなか、彼は、黒幕探しに明け暮れる。
そんな彼をじっと見守っていたのは、
ルシアの姉ロラだった。

主な出演者:  
Joaquin Cortes (II)... Andres Heredia(アンドレ)
Laetitia Casta ....  Lucia Junco (ルシア)
Marta Belaustegui ....  Lola Junco(ロラ) 

オトーサン、
「うん、いい男だ。
ジプシーのイメージが変わる」
アンドレを演じたホアキン・コルテスは、
野性味のある水もしたたるいい男でした。
早速、経歴をみましょう。

JOAQUIN CORTES ホアキン・コルテス 
誕生日 1969 
出身 スペイン・コルドバ 
フラメンコ・ダンサー。
ジプシーの家系に生まれ、
子供の頃から舞踏に親しむ。
15才でスペイン国立バレエ団に入団。
20才で第一舞踏手になる。
90年に退団後、ホアキン・コルテス・
フラメンコ・バレエを設立。
初めてのショー”シバジ゜が
ヨーロッパ全土で好評を得る。
98年には”ジプシー・パッション”で来日。
映画デビューは「私の秘密の花」。
「ジターノ」で初主演。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「私の秘密の花」「フラメンコ」
2000年「ジターノ」 


その他の出演者:
Gines Garcia Millan ....  El Peque 
Manuel de Blas ....  Isidoro Heredia 
Jose Manuel Lorenzo ....  El Chino 
Juan Fernandez (I) ....  Manfredi 
Lola Cardona ....  Carmen Heredia 
Pilar Bardem ....  Pepa Molina 
Jose Luis Gomez (I) ....  Manuel Junco 
Antonio Carmona ....  Romero 

User Rating:  4.4/10 (44 votes)  
オトーサン、
「低いなあ、惜しいなあ」
決闘シーンや濡れ場など見せ場を
あまりに意識しすぎています。
編集の不手際のせいでしょうか、
監督のせいでしょうか?

User Comments:
eric wobmaさん
amsterdam
2001年11月27日
フラメンコ・スター総出演の
フィルム・ノワール。

魅力的な世界から2人のスターが出演している。
フラメンコのヒーロー、ホワキン・コルテスと
スーパーモデルのレイシア・カスタ。 
この映画、一体、何かと思うだろう。
フィルム・ノワールなんていうものは、
決まり文句の鎖でしかないが、
この場合は、真珠の首飾りどころか、
24カラットの純金ネックレスである。
撮影のハンス・バーマンは、すばらしい。
光を残酷にも、クレバーにも、使いわけており、
創造的で、美しい。
カメラの動きも、いい。
クレーンからのも、固定カメラからのショットも、
大いに楽しませてくれる。
グラナダなどの美しいロケーションに加え、
アントン・ラグーナの手になるセットも、
格別の味がある。 
編集は、実に丁寧であり、
物語は、底が浅いが、展開が早い。
いい雰囲気に満ち満ちているが、
これはマヌエル・パラシオス監督の手腕だろう。
この映画には、多くの音楽がある。
(例えば、"Tomatito"、"Rosario"など) 
多すぎる? 
そう、この映画が描くジプシーの世界では、
音楽が最後のよりどころだから、
ネックレスが短すぎるくらいなのだ... 
美しく、血のしたたるような娯楽作品である。


オトーサン、
ジプシーについて俄然、興味がわきました。
いいサイトを発見しました。
http://gadjo.tripod.co.jp/newpage2.html

「へえ、そうなんだ!」
知らないことばかりでした。
・語源は「エジプシャン」からきている。
・ジプシーというのは、差別用語。
・フラメンコを生んだ。
・チゴイネルワイゼンももとはジプシーの曲。
・トランプもそう。

「えっ、人口の3分の1(50万人)が
ナチに虐殺された?」


ラブリー・オールドメン

オトーサン、
これも、気軽に借りた1本ですが、
「大当たり!」
死ぬまで悪さをしあった2人の老人のお話し。
この愛すべき老人たちの病気自慢や
「15年も、ご無沙汰してる」というせりふに、
思わず笑いました。そんな年齢になったのか。

原題:Grumpy Old Men (1993)     
監督:Donald Petrie
脚本:Mark Steven Johnson 
Genre: Comedy 
上映時間:103分
あらすじ:
ジョンとマックスは、年寄り。
隣り合って暮らしている。
年中喧嘩しあう関係がもう50年も続いている。
ある日、アリエルが引っ越してくる。
ふたりとも、彼女に魅せられて
ライバル意識はいやがうえに高まっていく。

出演者:
Jack Lemmon ....  John Gustafson (ジョン)
Walter Matthau ....  Max Goldman (マックス)
Ann-Margret ....  Ariel Truax (アリエル)
オトーサン、
「えっ、これがジャック・レモン?」
若い時の溌剌としたイメージが頭にあるので、
びっくりしました。
ウォルター・マッソーのほうは、昔から、
老け役のイメージでした。
アン-マーグレットも、若づくりですが、
さすがに体型をみると、もう、いい歳。
あの若い娘のイメージは、もうありません。
「光陰、矢の如し」
年月って残酷ですねえ。

3人の人生の先輩に敬意を表して、
膨大な作品群を掲載しましょう。
「おお、もう亡くなっておられる!」
ジャック・レモンは、享年76歳、
ウォルター・マッソーは、享年80歳。
名優お2人のご冥福を祈ります。

JACK LEMMON ジャック・レモン 
誕生日 1925/2/8-2001/6/27  
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
出演作
1955年「私の夫は二人いる」
     「ミスタア・ロバーツ」
1956年「夜の乗合自動車」
1957年「海の荒くれ」
1958年「カウボーイ」「媚薬」
1959年「お熱いのがお好き」
1960年「南太平洋ボロ船作戦」
     「アパートの鍵貸します」「ペペ」
1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」
1963年「あなただけ今晩は」
     「ヤムヤム・ガール」
1964年「ちょっとご主人貸して」
     「女房の殺し方教えます」
1965年「グレート・レース」
1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」
1968年「おかしな二人」
1969年「幸せはパリで」
1970年「おかしな夫婦」
1971年「コッチおじさん」
1972年「おかしな関係/絶体絶命」
     「お熱い夜をあなたに」
1973年「セーブ・ザ・タイガー」
1974年「フロント・ページ」
1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「寄席芸人」(TM)
1977年「エアポート’77
      /バミューダからの脱出」
1979年「チャイナ・シンドローム」
1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「ミッシング」
1984年「青春の祈り・司祭への道」
1985年「マカロニ」
1988年「七十年目の審判」(TM)
1989年「晩秋」
1991年「JFK」
1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」
     「大富豪、大貧民」(TM)
     「チャーリー」
1993年「黄昏のブロードウェイ
      /ライフ・イン・ザ・シアター」
1994年「ラブリー・オールドメン」
     「ショーツ・カッツ」
1995年「グラスハープ 草の竪琴」
1996年「ラブリー・オールドメン
      釣り大将LOVELOVE日記」
     「ハムレット」
     「元大統領危機一髪
      /プレジデント・クライシス」
     「あやしい奴ら」
1997年「カリブは最高!」
     「12人の怒れる男」(TM)
1998年「おかしな二人2」
1999年「風の行方」(TM)
     「モリー先生との火曜日」(TM)
2000年「バガー・ヴァンスの伝説」

WALTER MATTHAU ウォルター・マッソー 
誕生日 1920/10/1-2000/7/1  
出身 米ニューヨーク 
出演作 
1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」
1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」
1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」
1960年「逢う時はいつも他人」
1962年「脱獄」「浮気の計算書」
1963年「シャレード」
1964年「さよならチャーリー」「未知への非行」
1965年「蜃気楼」
1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」
     「プレイラブ48章」
1968年「おかしな二人」「キャンディ」
1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」
1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」
     「コッチおじさん」
1973年「おかしな結婚」「突破口!」
     「マシンガン・パニック」
1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」
     「フロント・ページ」
1975年「ニール・サイモンの
      サンシャイン・ボーイズ」
     「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「がんばれ!ベアーズ」
1978年「すばらしき仲間たち」
     「カリフォルニア・スイート」
1979年「ホップスコッチ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「わたしは女優志願」
1983年「大奮戦サバイバル特訓」
1985年「映画の作り方教えます」
1986年「ポランスキーのパイレーツ」
1988年「カウチ・トリップ」
1991年「JFK」「わんぱくデニス」
1994年「星に想いを」
     「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン
      釣り大将LOVELOVE日記」
1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」
1997年「カリブは最高!」
1998年「おかしな二人2」
2000年「電話で抱きしめて」 

ANN-MARGRET アン=マーグレット 
誕生日 1941/4/28 
出身 スウェーデン・ヴォルソビン 
二十歳の時にバンドを組み、
地方巡業中にジョージ・バーンズの目にとまり、
ラスベガスのショーで共演。
以後、テレビ・ショーで歌手として活動。
61年「ポケット一杯の幸福」で映画デビュー。
63年「バイ・バイ・バーディ」
64年「ラスベガス万才」などで注目される。
71年「愛の狩人」で
ゴールデン・グローブ主演女優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1961年「ポケット一杯の幸福」
1962年「ステート・フェア」
1963年「バイ・バイ・バーディ」
     「ラスベガス万才」
1964年「セクシー・ダイナマイト」
     「マドリードで乾杯」
1965年「シンシナティ・キッド」「泥棒を消せ」
     「帰郷」
1966年「メイド・イン・パリ」
     「サイレンサー第2弾/殺人部隊」
     「駅馬車」
1967年「スインガー」「カロリーナ」
     「CRIMINAL AFFAIR」
     「IL PROFECA」
1968年「SETTE UOMINI E UN CERVELLO」
1970年「C.C.ライダー」「REBUS」「R.P.M.」
1971年「愛の狩人」
1972年「大列車強盗」
1973年「パリから来た殺し屋」
1975年「Tommy/トミー」
1976年「ブルース・ダーンのザ・ツイスト」
     「JOSEPH ANDREWS」
1977年「Oh!外人部隊」
1978年「名探偵再登場」「マジック」
1979年「サボテン・ジャック」
1980年「MIDDLE AGE CRAZY」
1982年「大狂乱」「わたしは女優志願」
     「戦場の罠」
1983年「ファミリー」
1985年「燃えてふたたび」
1986年「デス・ポイント/非情の罠」
1987年「サマー・デイズ」
1988年「素晴らしきニューヨーカーたち」
1992年「ニュージーズ」
1993年「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン
      /釣り大将LOVELOVE日記」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 

その他の出演者:
Burgess Meredith ....  Grandpa Gustafson 
Daryl Hannah ....  Melanie 
Kevin Pollak ....  Jacob Goldman 
Ossie Davis ....  Chuck 
Buck Henry ....  Snyder 
Christopher McDonald ....  Mike 
Steve Cochran (II) ....  Weatherman 
Joe Howard (I) ....  Pharmacist 
Isabell Monk ....  Nurse 
Buffy Sedlachek ....  Punky 
John Carroll Lynch ....  Moving Man 
Charles Brin ....  Fisherman 

User Rating:  6.6/10 (3,885 votes)  -
オトーサン、
「もっと高いスコアだろう。
7点台は、ぜひほしいところだ」

User Comments:
Clint Fordさん
Dallas, Texas
2001年11月5日
面白い映画ベスト10のひとつ。

歳月は流れ、はや2001年。
悲しいことに、この映画に出ていた
ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、
そして、Burgess Meredithの三人は、
もう亡くなっている。
だが、この映画は、あなた方の
黄金の日々の最良の演技をとどめている。
私は、この映画をはじめて見たとき、
すばらしく面白いという伝説的な評判を聞いて、
かえって疑いを抱いていた。
2人の老人が互いにののしりあう映画なんて
見たくなんかないと思ったのだ。
ある夜、両親がこれを借りてきた。
たまたま、両親の家に滞在していた。
そこで、ビデオデッキに入れて、見はじめた。
その夜、ベッドで痛みをこらえる羽目になった。
というのも、笑いすぎて、お腹が痛くなったからだ。
全部を見るのに、3時間もかかった。
というのも、おかしいシーンを何度も巻き戻して 
見たからだ。
出演しているのは、みんな旬の俳優たちだが、
彼らのことなど忘れて、
ジョンとマックスの出番だけを待つことになる。
このいたづら好きの老人は、
何と50年にわたって喧嘩しあってきた。
進むにつれて、映画は、
どんどんエキサイティングになっていく。
今度はどちらが、相手に悪さを仕掛けるか、
楽しみになっていくのだ。
... ジョンだろうか、それともマックス?
すばらしい筋書きに加えて、
この映画とその続編には、記憶に残る寸言がある。
なつかしい古い音楽が、散りばめられている。
なかでも、スエーデン人の居留地である
北部ミネソタ州ワバシャの町にふさわしい
陽気なポルカの曲が流れている。
もし、この映画をまだ見ていなくて、
ユーモアのセンスのあるひとなら、
ぜひ、このDVDを借りてほしい。
心温まるハッピーな映画で、、 
見終わった後、いい気持ちになること間違いない。
もはや亡きスターたちよ、安らかなれ!
だが、かれらはもういないけれど、
われわれは、彼らが残した贈り物を
楽しむことは出来るのだ。


オトーサン、
この映画を見ていて
「3人ともいい歳だろう、当時、何歳?」
調べてみました。
ジャック・レモンは、68歳。
ウォルター・マッソーは、73歳。
アン=マーグレットは52歳。
それなのに、心臓発作の後に結婚するのですから、
たいしたものです。
まさに「老いてますます盛んなり」です。

オトーサン、
ゆくりなくも、戦後まもなく起きた
「老いらくの恋」事件を思い出しました。
歌人の川田順(1862-1966)が66歳のときに
28歳年下の京大教授夫人・鈴鹿俊子
との恋に悩み、死を覚悟して家出したものの、
養嗣子に発見され、自宅に連れ戻されたもの。
有名な「老いらくの恋」は、
歌集のはじめの文章からきています。
「墓場に近き老いらくの恋は怖るる何もなし」

川田順氏の略歴は、以下の通りです。

1862年、備中松山藩主板倉侯に仕え、
のち宮中顧問官文学博士となった漢学者
川田甕江の庶子として誕生。
1907年東大法科卒、住友総本店入社、
36年常務理事で退社。
16歳から始めた和歌で名をなし、
戦時中は愛国歌人として活躍、
歌集『鷲』で、第1回芸術院賞を受賞。
1946年、東宮(現天皇陛下)作歌指導役。
1949年、弟子の鈴鹿俊子との恋愛事件で
一切の役職を辞任。
13歌集を遺し、源実朝や西行研究でも有名。

では、
歌集「東帰」収録の歌をご紹介しましょう。

・吾が髪の 白きに恥づる いとまなし
 溺るるばかり 愛しきものを
                順

・相触れて 帰りきたりし 日のまひる
 天の怒りの 春雷ふるふ
                順

・死なむと念ひ 生きむと願ふ 苦しみの
 百日つづきて 夏去りにけり
                順

・つひにわれ 生き難きかも いかさまに
 生きむとしても 生き難きかも
                順

・はしたなき 世の人言を くやしとも
 かなしとも思へ しかも悔なき
                俊子

その後、1949年、二人は結婚。
めでたし、めでたし。

・足柄の ふもとの田居に 肝太く 
 新らしき生を 創めなむとす

・いらいらと 終りに近き 波立ちて
 老は静かなるものとなし

1966年1月22日、動脈硬化症で永眠。
84歳、戒名は、泰順院諦道博文居士。
遺骨は、京都・法然院墓地に埋葬されましたが
北鎌倉・東慶寺にも分骨埋葬されています。
立派なお墓です。

オトーサン、
「ジャック・レモンも、
ウォルター・マッソーも、
そして、川田順もそうだけど、
死ぬまで命の炎を燃やし続けたんだ。
見習わなくては」

・落葉木の 下ゆくわれは 死ぬるまで
 休むことなき いのちを持てり
               順


ロシアン・ブラザー

オトーサン、
「フェア・ゲーム」に、KGBが出てきたので、
ロシア映画を見たくなりました。
冷戦後のロシアの惨状を冷静にとらえた名画です。
この2作を比べれば、誰だって、
ハリウッド映画の浅薄さを感じるでしょう。

原題:Brat (1997)     
Брат(Russia)/ The Brother(UK) 
監督・脚本:Aleksei Balabanov
Genre: Crime / Drama  
Country: Russia 
Language: Russian
上映時間:95分
あらすじ:
2年間の軍役を終え、
故郷の街に戻った若者ダニーラ。
久しぶりの故郷だが、仕事などない。
サンクトペテルブルクにいるという
兄を訪ねる。
だが、兄はプロの殺し屋だった。
かれは、兄にすすめられるままに、
心あらずも、暗殺者となる。
様々な出来事があり、兄を上回る
プロの暗殺者となっていくのだ…。

出演者:
Sergei Bodrov Jr. ....  Danila (ダニーラ)
Viktor Sukhorukov ....  Danila's Brother (兄)
Svetlana Pismichenko ....  Sveta (スヴェータ)
オトーサン、
「セルゲイ・ボロドフ Jr.、いいねえ」
低音でクールな声が、何ともいえない魅力です。
「コーカサスの虜 737」ではワーニャ役で初出演。
監督の息子というコネで、初心な感じでした。
でも、今回は堂々たるもの。
フィギュア・スケートで世界を魅了する
ロシア選手のような情感たっぷりの演技です。
見たいのに、経歴は出ていませんでした。

その他の出演者:
Mariya Zhukova ....  Cat 
Yuri Kuznetsov (I) ....  Nemets (The German) 
Vyacheslav Butusov ....  Butusov 
Irina Rakshina ....  Zinka 
Sergei Murzin ....  Kruglyj 
Anatoli Zhuravlyov ....  Nervous Bandit 
Igor Shibanov ....  Militiaman 
Andrei Fedortsov ....  Styopa 
Sergei Debizhev ....  Himself 
Aleksei Sevostyanov   
Renat Ibragimov   
Vladimir Yermilov   

User Rating:  6.6/10 (355 votes)  
オトーサン、
「ソ連邦崩壊後のうらさびしい現実!
そのやりきれなさに肉迫している。
いい映画だなあ」

1997年カンヌ映画祭‘ある視点’出品作品
1997年トリノ映画祭審査員特別賞、FIPRESCI賞
1997年シカゴ&ロシア映画批評連合最優秀俳優賞
       (セルゲイ・ボドロフ・ジュニア)

User Comments:
searchyさん 
antwerp, Belgium
1999年3月26日
"reservoir dogs"が好きなら、 
これも見にいくとよい。

これは、冷戦後のロシアで製作された
新世代のスタイリッシュルなすばらしい映画である。
資金不足のために安くつくられたが、かえって
そのために、本物のもつ感触が伝わってくる。
これは、ダニールの物語である。
彼は、凶暴な兄よりも、より凶暴になっていく。 
現代ロシア映画を見たかったら、
これを手始めにするといい。
古い暴力満載であり、
あなたのソックスを吹き飛ばすだろう。


オトーサン、
サイトを探検していて、発見。
「おお、ニューヨーク・タイムズの批評だ!」 
http://www.uplink.co.jp/film/russian/kaigai.html

アレクセイ・バラバノフ監督による
スタイリッシュなギャング映画、
「ロシアン・ブラザー」に描かれている
サンクトペテルブルクの姿を信じるならば、
その昔レニングラードと呼ばれた
この街がソ連崩壊を境に、
無法地帯へ変わってしまったと言うしかない。
西側のポップ・カルチャーに陶酔する若者。
そして法の秩序の崩壊。
この街は、さながら1930年代のシカゴの
東ヨーロッパ版に変化してしまったようだ。
主人公のダニーラは冒頭のシーンで、
ミュージック・ビデオの撮影を邪魔して
警備員とやり合ってしまう。
サンクトペテルブルクという街も
力がものを言う戦場のような街だ。
戦いの中心地は野外マーケット。
そこではギャングたちが弱い者たちから
金を巻き上げ、ライバルと抗争劇を繰り広げていた。
地域や民族的な対立も起きている。
ダニーラが親しくなったドイツ人は
「ロシアの利益はドイツの損害」と彼に語る。
ダニーラの兄ヴィクトルは、敵対しているギャングを
“タタール”と侮蔑して呼んでいる。
この作品には1930年代に作られた
アメリカのギャング映画を思わせるシニカルな
ユーモアがちりばめられている。
と同時に、マッチョなギャングスター・カルチャーを
皮肉交じりに、しかもきらびやかに描いた
「グッドフェローズ」などの作品に通じる箇所もある
ダニーラにとって銃よりも大切なのが
CDプレーヤーとミュージシャン、
ノーチラスのアルバムだ。
彼の無教養でお人よしな性格が表れるのは、
ノーチラスのライブビデオを買ったものの
中身を見てみると海賊版だったと知って怒る場面だ。
ボドロフ・ジュニア演じる
繊細で心優しい殺し屋のダニーラは、
家族を思う気持ちから人生の歯車を狂わせてしまう。
残酷な殺し屋の顔と、モラルを重んじる顔、
この2つの相反する顔を持ち合わせたキャラクターを
暴力をもって忠誠心を示す世界に登場させたこと、
これこそがこの作品最大のジョークではなかろうか。 

オトーサン、
ニューヨーク・タイムスの映画批評って、
やはり高級で、衒学的です。
「でも、タイムスよ、もしかして、
ロシア魂をみそこなってるんじゃないの?」
実は、この映画のなかで、監督は、
主人公のダニーラに、こう言わせているのです。
「アメリカ? ありゃ、ダメになっていく国だ!」
タイムスなら、この言葉について、
一言くらい触れてもいいのではないでしょうか?

最後に、
この映画を印象的にしている音楽、
主人公ダニーラなど若者たちが夢中になっている
バンド「ノーチラス」の歌詞をご紹介しましょう。
ロシア民謡風のメロディです。
この歌を読んだあと、もういちど、
タイムスの批評を読んでみてください。

僕らは畑のエンドウ豆
収穫されて食べられてしまう
でも待ってくれ 忘れるな
うぬぼれる気はないけれど、
育った末に辛酸なめるのは
食い物にされるためだけじゃない
虚しい人生 終えろというのか
鍋で煮られりゃ 即刻おだぶつ
じたばたしても 無駄なのか
弾けて跳んで この身鍛えて
豆はいつしか鉄砲弾


フェア・ゲーム

オトーサン、
TSUTAYA新橋店に通っています。
日本で2番目にDVDの本数が多いそうですが、
もう見残しが少なくなりました。
「えーい、面倒だ、片っぱしから見ていこう」
そんなことで、全然期待しないで借りました。

原題:Fair Game (1995)     
監督:Andrew Sipes
原作:Paula Gosling 
脚本:Charlie Fletcher 
Genre: Action 
Rated R for intermittent strong violence, 
language and a scene of sexuality.
上映時間:91分
あらすじ:
マックスは、優秀な警官。 
弁護士のケイトを抹殺しようとする
KGBの魔手から守るべく、その警備を引き受ける。
エキサイティングなチェースが続く。
KGBチームは、電子追跡システムをもっており、
3ウェイの会話盗聴装置で監視を続けている。
冷たいシャワーが熱感知装置を無効にするものの、
それもつかの間、次々と爆破が起きる。
ケイトの豪邸も、クルマも、船も、爆破されるのだ。

出演者:
William Baldwin....  Max Kirkpatrick (マックス)
Cindy Crawford ....  Kate McQueen (ケイト)
Steven Berkoff... Colonel Ilya Kazak (カザック)
オトーサン、
「まあ、この映画、気楽に見ることだ」
マックスの不死身の大活躍と
ケイトのスレンダーな肢体に
目をこらしていれば、ハッピーなのです。
経歴が、出ていました。

WILLIAM BALDWIN ウィリアム・ボールドウィン 
誕生日 1963/2/21 
出身 米ニューヨーク州マサペクア 
95年に歌手のチャイナ・フィリップと結婚。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「7月4日に生まれて」
1990年「背徳の囁き」「フラットライナーズ」◆
1991年「バックドラフト」◇
1993年「硝子の塔」◇
     「スリー・オブ・ハーツ」◇
1995年「恋する放火犯」「フェアゲーム」◇
1996年「フェティッシュ」「悪夢の破片」
1999年「ヴァイラス」◇
     「ブラザーフッド/殺人結社」◇
     「N.Y.殺人捜査線2」 

CINDY CRAWFORD シンディ・クロフォード 
誕生日 1966/2/20 
出身 米イリノイ州デカルブ 
1998年5月、ナイトクラブのオーナー、
ランディ・ガーバーさんと結婚。
99年7月には、第一子である長男プレスリー・
ウォーカーが誕生。
2001年9月に長女カヤ・ジョーダン誕生。  
活躍度 ▲↓ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1994年「アンジップト」
1995年「フェア・ゲーム」◇

その他の出演者:
Christopher McDonald ....  Lieutenant Meyerson 
Miguel Sandoval (I) ....  Emilio Juantorena 
Johann Carlo ....  Jodi Kirkpatrick 
Salma Hayek ....  Rita 
John Bedford Lloyd ....  Louis 
Olek Krupa ....  Zhukov 
Jenette Goldstein ....  Rosa 
Marc Macaulay ....  Navigator 
Sonny Carl Davis ....  Baker 
Frank Medrano ....  Graybera 
Don Yesso ....  Beanpole 
Paul Dillon (I) ....  Hacker 


User Rating:  3.8/10 (1,694 votes)  
オトーサン、
「低いなあ、5点台かと思ったのに」

User Comments:
calculo さん
Belgium
2002年8月28日
フェア? そんなことありえない!

マックスは、一種のロボコップである。
銃弾は絶対当たらないし、
運転技術も、カージャンプも、
アメリカ中の警官で最高だと思う。
地下駐車場のシーンが、凶暴でよかった。
これが最高のシーンだった。
KGB大佐イリヤ・カザックは、
FBIのすべての文書を見ることが出来る (?!)し、
FBIのカードを偽造し、職員に見せる。
そんなことあるはずないだろう。
また、KGBのエージェントが
外国でZZ印の銃弾を使うはずがない。
パソコンで簡単にビザ・カードの使用状況を
把握できるはずもない。
警官やKGBが、誰かの体にナイフを簡単に
突き刺せるなんて思うはずないし、
後ろから驚かしたり、撃つはずもない。
だいいち、何で防弾チョッキを着ていないんだ? 
列車のシーンは、10点満点だが、
またまた疑問が出てくる。
併走するクルマから列車に飛び移るのが
そう簡単だとは思えないのだ。
それから、ケイトは、...そう美人だ。
見ている分にはよいが、
どう考えたって、弁護士には見えないよ? 


オトーサン、
「アハハ」
このユーザーコメントには、
お腹をかかえて笑いました。
「アハハハハハ....生真面目なひとだなあ」
映画がつまらなくても、コメントが面白ければ、
お釣りがくることもありますが、
今回は、そのよいケースです。

オトーサン、
笑ってばかりいては、申し訳ないので、
ロシアのKGB(国家保安委員会)を研究しました。
この映画に出てくるような海外での破壊活動は、
その活動の一部にしか過ぎません。
確か、プーチン大統領は、
サントペテルスブルグのKGBに所属していました。
ご興味のある方は、下記サイトをご覧ください。

http://www.fan.hi-ho.ne.jp/kanai007/MINI/KGB/ACTION.htm


シャンハイ・ヌーン

オトーサン、
「トランスポーター」に出てくる武術が
物足りなかったので、本物を見ることにしました。
「ジャッキー・チェンか、久しぶりだなあ」 

原題:Shanghai Noon (2000)     
監督:Tom Dey
脚本:Miles Millar / Alfred Gough 
Genre: Action / Western / Comedy 
Rated PG-13 for action violence, 
some drug humor, language and sensuality.
Country: USA 
Language: English / Mandarin / Sioux 
上映時間:110分
あらすじ:
19世紀の西部劇で、Tom Deyが監督している。 
ジャッキー・チェンが、
中国皇帝に仕える世渡り下手な近衛兵ワンを演じる。
王女のペイペイが、禁紫城(Forbidden City)から
誘拐されて、 ワンは個人的に責任を痛感し、
王女救出作戦の一員に加えるよう懇願する。
王女はアメリカのネバダ州に連れ去られていた。
ワンは、他のメンバーから離れ、
まもなくロイと仲良くなる。
ロイは、自分が傑物と錯覚しているケチな野郎。
ふたりは一緒に王女の救出に向かうが、
次々に不運に見舞われる。

出演者:
Jackie Chan ....  Chon Wang (ワン)
Owen Wilson ....  Roy O'Bannon (ロイ)
Lucy Liu ....  Princess Pei Pei(王女) 

オトーサン、
「うまいなあ、やっぱり」
ほかの役者さんは、添え物でした。
王女は、目が釣りあがっていました。
西洋人が好きな中国美人像なのでしょうか。

JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 
誕生日 1954/4/7 
出身 香港九龍 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンの
      ファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンの
      ヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
     「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン
      /キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」
     「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」
     「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」
     「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!
      飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
     「ドランクマスター/酒仙拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」
     「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」
     「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」
     「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」
     「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス
      /失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」
     「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」
     「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」
     「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇
     「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△
     「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」
     「アクシデンタル・スパイ」
2002年「タキシード」

その他の出演者:
Brandon Merrill ....  Falling Leaves 
Roger Yuan ....  Lo Fong 
Xander Berkeley ....  Nathan Van Cleef 
Rongguang Yu ....  Imperial Guard 
Ya Hi Cui ....  Imperial Guard 
Eric Chen ....  Imperial Guard 
Jason Connery ....  Calvin Andrews 
Walt Goggins ....  Wallace (as Walton Goggins) 
Adrien Dorval ....  Blue (as P. Adrien Dorval) 
Rafael Baez ....  Vasquez 
Stacy Grant (I) ....  Hooker in Distress 
Kate Luyben ....  Fifi, Carson City Hooker 


User Rating:  6.8/10 (7,240 votes)  
オトーサン、
「ジャッキー、スコアが高いなあ。
いつも、サービス満点だもの」
アクション、コミックシーンが満載で、
そのうえ、最後にNG集まであるのです。

User Comments:
detroit442さん 
Georgia
2002年5月11日
香港らしさがないなんて

私は、70年代後半からの
ジャッキー・チェンのフアンである。
しかし、香港が倒産して以降、
かれの映画も不振になった。
香港映画には、良くも悪くも、
アメリカ映画にはない違った品質があった。
ジャッキーの場合、自分で全部やってのけるので
straight manも、共演者も不要である。
さて、映画についてだが、
ロイ役のOwen Wilsonが演じている部分は、
私には、問題外だった。
撮影と演技は、実によかった。
もし、ジャッキー映画でなくても
それなりの評価を受ける水準にある。
私が共に育っ中国映画の時代は、
もはや過去のものになったのだろう。

オトーサン、
「同感だなあ」
ジャッキーも、もう年です。
50近い男に、これまでのような
過激なアクションを期待しては気の毒です。
だから、アクションは控え目にして、
資金難を打破すべく、ハリウッド資本と組み、
大規模化の方に走ったのでしょう。
大規模化というよりも、空洞化だと嘆く
オールドフアンも大勢いるのではないでしょうか。


トランスポーター

オトーサン、
「運び屋の映画か。つまらん」
でも、いつまでも上映しているので、チェック。
「おっ、リュック・ベッソンが製作?
南フランスのニースが舞台?
それじゃ話が別だ」
上映最後の日とあって、観客はオトーサンだけ。
「おお、貸切だあ」

原題:Transporter, The (2002)     
監督:Louis Leterrier/ Corey Yuen
脚本:Luc Besson/ Robert Mark Kamen 
Genre: Action / Thriller / Crime
Rated PG-13 for violent sequences 
and some sensuality. 
上映時間:94分
あらすじ:
元特殊部隊員のフランクは、
南仏で、一見おだやかな生活をしている。
実は、高額報酬で何でも運ぶトランスポーター。
契約厳守、名前は聞かない、依頼品を開けない。
この3つのルールを完璧に守るプロの運び屋だ。
最新の仕事も、いつもと変わらぬように見えた。
雇い主は、アメリカの実業家ウォル・ストリート、
預かった荷物が動くのに気づいたフランクは、
ルールに背いて依頼品を開けてしまう。
そこには若い中国美人が! 

出演者:
Jason Statham ....  Frank Martin(フランク) 
Qi Shu ....  Lai Kwai (ライ)
Matt Schulze...Wall Street
      (ウォール・ストリート)
オトーサン、
「フランク、いいじゃん。
新鮮なボンド役者誕生!と言ってもいいくらいだ」
早速経歴をチェックしましたが、冴えない端役。
毛虫が蝶に生まれ変わったのでしょう。
相手役の女優スー・チーは、中森明菜みたいでした。
アジアを代表する香港女優だそうですが、
パッとしませんでした。
「WASABI」の広末涼子みたいに、
おどおどしていました。

JASON STATHAM ジェイソン・ステイサム 
誕生日 1972  
出身 英 
モデルとして活躍し、リーバイスのCMが
ガイ・リッチー監督の目にとまり、
「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で
映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「ロック、ストック
      &スモーキング・バレルズ」
2000年「スナッチ」
2001年「ザ・ワン」「ゴースト・オブ・マーズ」
     「ミーン・マシーン」
2002年「トランスポーター」

その他の出演者:
Francois Berleand ....  Tarconi 
Ric Young ....  Mr. Kwai 
Doug Rand ....  Leader 
Didier Saint Melin ....  Boss 
Tonio Descanvelle ....  Thug 1 
Laurent Desponds ....  Thug 2 
Matthieu Albertini ....  Thug 3 
Vincent Nemeth ....  Pilot 
Jean-Yves Bilien ....  Little Thug 
Jean-Marie Paris ....  Giant Thug 
Adrian Dearnell ....  Newscaster 
Alfred Lot ....  Cop 1 

User Rating:  5.8/10 (1,842 votes)  
オトーサン、
「低過ぎる!」
6点後半のスコアだと思いますが、
後半が泥臭い香港映画になってしまったのが、
残念です。

User Comments:
mm-39さん
Winnipeg
2002年10月17日
70年代の香港映画みたい! 

この映画、
80年代のチャック・ノリスや
ブルー・スリーの映画と似ている。
さほど悪いアクションでもないが、
良いストーリーというほどでもない。
「ドライバー」のようなものだが、
" Bradock Missing in Action"よりは進化し、
" Return of the Dragon"のリメイクにも思える。
面白いけれども、
お目当てだった「怒り」は取り除いている。
でも、自分を納得させた。
物語の一部を楽しめばいいのだ。
マーシャル・アーツが好きなら借りればいい。
それから、ロケット攻撃が好きなひとなら、
熱感知装置がオーブンの熱に反応することを
知っておくといい。
そうした細部はよく出来ている。
10点満点で6点。


オトーサン、
「おお、スタイリッシュだ」
冒頭、最高級車のBMW735が出てきて、
そのエンジン音にしびれました。
昔から、BMWのエンジン技術者は、
アルプスにこだまするホルンの音を参考にして
エンジン音を設計しているといわれます。
カーチェース・シーンも、いい出来で、
BMWの性能をよく知っていることが分かります。
そんな風に、実にいいすべりだしだったのですが、
そのあと、失速しました。
中盤は、
「またかよ、潜水シーン」
監督は、ルイ・レテリエ。
29歳にして初監督に抜擢されたせいか、
リュック・ベッソンのダイビング好きに媚びて
このシーンを入れたのでしょうか、冴えません。
後半は、
「何だ、できの悪い香港映画だ」
後半は、マーシャル・アーツが中心で、
共同監督の香港のCorey Yuenに遠慮したのか、
スタイリッシュなスピード感が消えてしまいました。
「リュック・ベッソンが、新監督にもっと任せたら、
さぞかし、いい映画になっただろうに...惜しいなあ」

オトーサン、
この映画、フランス人らしいところがあって、
とても気に入りました。
刑事が、フランクと冗談を言いあうなかで、
「プルーストなら、
いい刑事になれただろうな。
抜群の記憶力だから」
これは、「失われた時を求めて」の作家、
マルセル・プルーストが、抜群の記憶力によって
自分の過去を小説に再現したことを指しています。
「刑事が小説家について語るあたり、
いかにも、フランス人らしいなあ。
日本じゃ考えられない」

もうひとつ、
悪役のアメリカ人実業家の名前が、
ウォール・ストリートになっていたことです。
これなど、成金への反発ムキダシの命名。
リュック・ベッソンの反骨精神も、相当なものです。

オトーサン、
内心、こう考えています。
「ブッシュの戦争なんかに、つきあうな」
日本政府は、早々と、アメリカ追従を決定。
対イラク戦に猛反対しているシラク大統領は、
訪日を取りやめました。
それを聞いて、
小泉さん、何と言ったと思います?
「いろいろ、お忙しそうだから」
こんな他人事のような物言いはないでしょう。
無類の親日家を失おうとしているのですよ、

...でも、こんな考えのひともいるでしょう。
「北朝鮮が攻めてきたら、守ってくれるのは、
ブッシュだけだからなあ。
小泉さんだって、反対しづらいだろう」
それでも、なおかつ、日本がブッシュの戦争の
トランスポータになるのに、反対の方に朗報!
以下のサイトをご覧ください。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Bushwar/Bushwar_top.htm


猟奇的な彼女

オトーサン、
「陰惨な題名だなあ。それに韓国映画か。
こんなもの、誰がお金を払って見るんだろう?」
そう思って無視し続けてきましたが、
Yahoo! Movieを覗くと、評判がいいので、
遅ればせながら、渋々、見に行きました。
現代版の「ロミオとジュリエット」を見るべく、
若い人たちで、超満員でした、

原題:Yeopgijeogin geunyeo (2001)     
   My Sassy Girl ( English title) 
監督:Jae-young Kwak
原作:Ho-sik Kim 
Genre: Comedy / Romance  
Country: South Korea 
Language: Korean / English 
上映時間:123分
あらすじ:
キム・ホシクがインターネットに掲載し
彼女との関係を綴った実話に基づいている。
後に、ベストセラー小説になり、 
その後すぐに映画化された。
キョムは、地下鉄車内で
泥酔した見知らぬ少女と出会う。
知らん振りをしていると、ある乗客から
「お前の彼女だろう、介抱しろ」と言われる。
一度、助けると、義務感のようなものが沸いてきて、
彼女がどんなにひどい仕打ちをしても、
怒る気にならないのだった。

出演者:
Tae-hyun Cha ....  Kyun-woo(キョム)
Ji-hyun Jun ....  The Girl(猟奇的な彼女)
オトーサン、
「やあ、こんなに笑ったのは、久しぶりだ」
とくに、キョムが猟奇的な彼女に
何度もひっぱたかれて、つくり笑いしたり、
無理難題を言われても、おとなしく従うあたりの
コミカルな演技には、何度も吹き出しました。
客席にも、珍しく笑いが絶えませんでした。
「どんな役者さんなのだろう?」
残念ながら、海外映画俳優マガジンには、
経歴が載っていませんでした。

その他の出演者: 
IMDBには、掲載なしでした。
「外国映画は、徹底して手抜きするなあ」
パンフレットから転記しましょう。

キム・インヌン...キョヌの父親
ソン・オクスク...キョヌの母親
ヤン・グムソク...キョヌの叔母
ハン・ジンヒ  ...猟奇的な彼女の父親
ヒョン・スキ  ...猟奇的な彼女の母親
キム・イル    ...ラブホテルの主人
イム・ホ      ...猟奇的な彼女の見合いの相手

User Rating:  7.6/10 (491 votes)  
オトーサン、
「高いなあ」

User Comments:
d2army 
Chicago, Illinois
2003年5月13日
おかしいが、常套的。

これをファイナルで見た。
のんびりしたいと思ったからだ。
いい映画で、大いに笑った。 
だが、この映画について振り返るなら、 
そう、8点や9点はつけないだろう。
韓国映画"Il Mare"なら、
8点か9点つけてもいいところなのだが...。
出だしは、実に奇妙なのだが、
後半は、どんどんありきたりになっていく。
ロマンス映画きちがい以外は、へきえきするだろう。
アジアの十代向け映画では、
ロマンティックなシーンがないとダメなのだ。
そう、いまどきのアジア映画では、
主演男優は、内気でバカで負け犬、 
主演女優のほうは、不道徳で口うるさく、 
そして、可愛らしいのに決まっているのだ。
だから、話はどうしても...
ありきたりのものになる! 


オトーサン、
「このひと、ちょっと辛口だなあ」
でも、この映画、秀作には違いありません。
「韓国では、大ヒットしたし、
あのスピルバーグが、リメイク権を入手したそうだ」
なお、猟奇的というのは、
英語の題名では、sassyとなっています。
生意気という意味です。
このほうが、正しいでしょう。

オトーサン、
「おれなら、こんな娘、
張り倒してやるけどなあ」
見ている間中、そう息巻いていましたが、
わが家に帰って、生意気なわが娘に会うと、
もう何も言えずに、自室に引きこもりました。
「女子と小人は養い難し」という諺があります。
「ウチの娘は、女子+小人なのだから、
オレなんか、敵うはずないよなあ」

オトーサン、
この映画、HPが原作と知って、
「いいなあ、韓国は。
日本より、インターネットが普及してるからなあ。
俺のHPも評判にならないかなあ。
映画化の申し込みがこないかなあ」
一時、妄想にふけりました。
帰宅すると、こんなメールが入っていました。
------------------------------------------
いつも楽しく拝見させていただいております。
○○○の○○と申します。
本日は検索エンジンI-NAVIGATORから
「シネマパラダイス」を拝見させていただき
ご連絡させていただきました。
そこで早速ですが、貴サイトの空スペースに
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オトーサン、
とらぬ狸の皮算用をしました。
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月収36万円!
「俺でも、ネットで食べていけるかも」
こんなことを人前で言いふらすと、
あだ名が、sassyになりそうです。


さまよえる人々

オトーサン、
「これって、ワグナーのオペラかな」
確か、リヒャルト・ワグナーのオペラのひとつに、
「さまよえるオランダ人」というのがありました。
でも、原題の"Flying Dutchman"を直訳すると、
「空飛ぶオランダ人」となってしまい、
どう考えても「さまよえるオランダ人」や
「さまよえる人々」にはなりません。
「おかしいなあ。弱ったなあ」

原題:Vliegende Hollander, De (1995)     
   Flying Dutchman, The 
監督:Jos Stelling
脚本:Hans Heesen /Jos Stelling 
Genre:Drama/Fantasy
Country: Netherlands / Belgium / Germany 
Language: Dutch 
上映時間:128分
あらすじ:
オトーサン、
「仕方がない。自分で書くか」
IMDBは、アメリカ映画でないと、
手抜きして、あらすじを掲載していないのです。

16世紀、スペイン統治と
宗教戦争でゆれるフランドル地方が舞台。
ある村の丘の上に巨大な聖像があらわれる。
なかから這い出た異教徒に地主の妻が一目ぼれする。
男は殺され、女は既に子供を宿していた。
子供は成人し、吟遊詩人カンパネラから、
父親が海をめざし、片目の獅子像を船首につけた
巨大船に乗っていると告知される。
かれは、地主の娘と駆け落ちし、
自分のルーツを探す旅に出る。
ようやく船を発見するが、つかまって矯正院に
入れられてしまう。

出演者:  
Rene Groothof ....  Hollander(オランダ人) 
Veerle Dobbelaere ....  Lotte (ロッテ)
Nino Manfredi ....  Campanelli (カンパネラ)
オトーサン、
「役者も楽じゃないなあ」
とくに、主人公のオランダ人は、
巨大な肥溜めから宝塔を探しだすために、
クソまみれになったり、
井戸の底に閉じ込められたり、生傷が絶えません。
吟遊詩人のカンパネラ役も、同様なので
ご苦労様と、経歴を探しましたが、
載っていませんでした。

その他の出演者:
Bert Andre ....  Cackpot 
Tony Belis ....  Opkoper 
Gene Bervoets ....  Zoon van Netelneck 
Ronald de Keersmaeker ....  Jonge zoon Netelneck 
Josse De Pauw ....  Hoedelaar 
Ingrid De Vos ....  Moeder Hollander 
Daniel Emilfork ....  Ketterjager 
Michiel Groothof ....  Kleine Hollander 
Rene van 't Hof ....  dwerg 
Barbara Kosmal ....  Kleine Lotte 
Jeanne Pennings ....  Boerin 
Pedro Romero (I) ....  Spanjool 
Senne Rouffaer ....  Hennetaster 
Max Schnur ....  Voorman 
Jan Steen ....  Pisser 
Jenny Tanghe ....  Oudere vrouw 
Gerard Thoolen ....  gevangenisdirecteur 
Willy Vandermeulen ....  Netelneck 
Niels Vandormael ....  Kleine Netelneck 


User Rating:  7.6/10 (74 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」
見ているひとが少ないのが残念です。

User Comments:
the_Interpolatorさん
Valkenvania
2003年1月17日
An utterly mesmerizing nightmare.
まるで催眠術にかかっているような悪夢。

すばらしい演技、
賞賛に値するような演技だ。 
この映画を体験したものは、狭量ではありえない。 
長い旅である。
楽しもうと思ったら、莫大な感情のダムが必要だ。
怒り、震える苦痛、涙、 言葉にならぬ美しさ、
笑い、反逆罪、希望と絶望が、
作品のなかに詰めこまれている。
好きになるひとも、キライになるひともいるだろう。
奇妙な映画だと思う人もいるだろう。 
でも、ひとつやってはいけないことがある。
それは、見ようとしないことだ。
そうすれば、夢中になるだろう。
この芸術的で珠玉の作品は、夢の秘密に誘い、
あなたに夢見る時を与えてくれるだろう。
こういうと、不明瞭に思えるかも知れないが、
私がこの映画を見たのは、随分、昔のことなのだ。
あまりに大袈裟に思えるかもしれないが、
しかし、何と誠実なファンタジーなのだろう! 
この映画を見たときの歓喜の涙をいまも思い出せる。
そうなのだ...! 
見て、楽しみ、チェックしてほしい!


オトーサン、
この映画の風景に魅せられました。
オランダの画家たちの絵画を見ているようでした。
何でも、ヨス・ステリング監督は、
レンブラントの伝記映画を作ったひとだそうです。
それから、"Flying Dutchman"の意味が分かるまで、
サイトを探しまくりました。
「へえ、世のなかには、スゴイ物知りがいるんだ」

http://village.infoweb.ne.jp/~suzume/DerFliegendeHollander.htm

この"Dutchman"は、オランダ人ではなく
オランダ船、飛ぶように走るオランダ船=幽霊船と
いう意味のようです。
当時世界を制覇したオランダ船に遭遇した
イギリスの船乗りの恐怖心が、この伝説を産んだ
と書いてあります。

この映画、背景を知ってみたほうが、
確実に、楽しめます。
淀川長治さんの名解説もご覧ください。
http://www.magazine.co.jp/features/movies/yodogawa/1092lostPeople/home.html


ピクチャー・パーフェクト

オトーサン、
「ピクチャー・パーフェクト 
彼女が彼に決めた理由か。
長いタイトルだなあ。長すぎるなあ」
TSUTAYAの棚で、
コメデイを洗いざらい借りたなかの
1本がこの映画でした。
ジェニファーの笑顔に釣られたのです。

原題:Picture Perfect (1997)     
監督:Glenn Gordon Caron
原作:Arleen Sorkin  & Paul Slansky ほか
Genre: Comedy / Romance  
Rated PG-13 for sensuality and related dialogue.
上映時間:105分
あらすじ:
ケイトは、広告代理店マーサーに勤めている。
独身で,係累もないので、昇進を逃している。
そこで、友人の結婚式で出会ったばかりの
ニックと婚約したという話をでっちあげる。
事はうまく運び、昇進もし、成長株となる。
だが、劇的な出来事が起きたおかげで、
自称婚約者を社長に紹介せねばならなくなる...

出演者:
Jennifer Aniston ....  Kate Mosley (ケイト)
Jay Mohr ....  Nick(ニック) 
Kevin Bacon ....  Sam Mayfair(サム) 
オトーサン、
「へえ、このひとなんだ。
あのブラビの....」
経歴を見てください。
相手役のニックもサムも、イマイチの演技でした。

JENNIFER ANISTON ジェニファー・アニストン 
誕生日 1969/2/11 
出身 米カリフォルニア州 
ニューヨークのハイスクール・オブ・
パフォーミング・アーツの演劇科に学び、
卒業後はニューヨークで
オフ・ブロードウェイの作品に出演。
89年に「MOLLY」シリーズで
テレビにレギュラー出演。
ほか、テレビでは「フレンズ」のレイチェル役で
エミー賞助演女優賞にノミネートされる。
祖父は俳優テリー・サバラス。
2000年ブラッド・ピットと結婚 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「レプリコーン」◆
1996年「彼女は最高」◇
1997年「ピクチャー・パーフェクト
      /彼女が彼に決めた理由」
1998年「私の愛情の対象」◇「リストラ・マン」
1999年「アイアン・ジャイアント」(声)
     「ピンク・ピンク・ライン」
2001年「ロック・スター」

その他の出演者:
Olympia Dukakis ....  Rita Mosley 
Illeana Douglas ....  Darcy O'Neil 
Kevin Dunn (I) ....  Mr. Mercer 
Anne Twomey ....  Sela 
Faith Prince ....  Mrs. Mercer 
John Rothman ....  Jim Davenport 
Margaret Gibson (III) ....  Mrs. Davenport 
Paul Cassell ....  Brad 
Ivar Brogger ....  1st Ad Executive 
Peter McRobbie ....  2nd Ad Executive 
Bray Poor ....  3rd Ad Executive 
Daryl Edwards ....  4th Ad Executive 

User Rating:  5.6/10 (1,966 votes)  
オトーサン、
「低いけど、しょうがない」

User Comments:
Trudy Keenan さん
Dunedin, New Zealand
2000年5月28日
魅力的なロマンティック・コメディ

私は、この映画を楽しんた。
ロマンティック・コメディが好きだからである。
確かに筋書きは読めるし、ありふれている。
本当はワルのサムが好きなのに、言出だせない。
友人の結婚式で出合ったナイスガイのニックに
婚約者になりすましてもらう。
好きになれないニックだったが、最後に好きになる。
この映画が魅力的なのは、、
そんなストーリーが面白いからだし、
登場人物が映画に魅力を添えているからだし、
とくに、ジェニファー・アニストンが
完璧な演技を見せているからである。
彼女は、際立っている。
ニックを演じるジェイ・モアも、
やさしいハートの青年を自信満々演じている。
私の好きなのは、ディナー・パーティのシーン。 
時計を贈るあたりが、胸を打つ。
終りもよい。
ちょっと現実逃避をしたいなら、
この映画、楽しいだろう。


オトーサン
主人公のケイトを演じた
ジェニファー・アニストンはステキな美人でしたが、 
この映画は、全体としては、不出来だと思いました。
「あまり笑えないし、筋書きも不自然だ」
とくに、そう感じたのは、最後の結婚式のシーン。
いかに恋が成就するシーンだとしても、
見も知らぬひとの結婚式を邪魔するなんて、
品が悪すぎます。
「...、この馬鹿馬鹿しさが売りなのかも」


アニマル・ファクトリー

オトーサン、
「これも、俳優が監督をやっている映画だ」
96年に1本監督やって経験済みのせいでしょうか、
配役もよく、見事な出来でした。

原題:Animal Factory (2000)     
監督:Steve Buscemi
原作・脚本:Edward Bunker ほか
Genre: Drama 
Rated R for strong language, 
violence and drug use.
上映時間:90分
あらすじ:
ロンは、名門一家の若者。 
マリファナ売買のかどで刑を言い渡される。
どういうわけか、馬があって、
18年間服役中のア−ルを父親のように思い、
アールのほうも、息子のように庇護する。
映画は、ロンがアールの仲間に入って、
暴行やレイプに加わる様を描いている。
受刑者たちや看守による人種差別、
黒人受刑者たちのストライキ、
麻薬常習の様子も描かれている。
アールも、仮釈放になった。
弁護士は、一刻も早くロンを釈放しようとする。
だが、隣の独房には、死に瀕した受刑者がいる。
果たして、刑務所は、ロンをアニマルに
変えてしまったのだろうか?

出演者: 
Willem Dafoe ....  Earl Copen (アール)
Edward Furlong ....  Ron Decker(ロン) 
Steve Buscemi ....  A.R. Hosspack(ホスパック) 
オトーサン、
「やはり、ウィレム・デフォーはうまい!」
最近では、ヒットした「スパイダーマン」で
大活躍しています。
脇役人生だったのに、久々に主役ですから、
張り切ったのでしょう。

WILLEM DAFOE ウィレム・デフォー 
誕生日 1955/7/22  
出身 米ウィスコンシン州アップルトン 
外科医の父と看護婦の母の間の
7人兄弟の6番目の子として生まれる。
高校を中退して、ミルウォーキーの前衛劇団
シアターXに参加。
78年ニューヨークに出て、
エリザベス・ルコントが率いる劇団
ウースター・グループに加わって舞台活動を続ける。
映画デビューは81年「天国の門」。
83年「ラブレス」で初主演。
「プラトーン」でアカデミー助演男優賞に
ノミネートされた。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「天国の門」
1983年「ハンガー」「ラブレス」
1984年「ロードハウス66」
     「ストリート・オブ・ファイヤー」
1985年「L.A.大捜査線 狼たちの街」
1986年「プラトーン」
     「ディア・アメリカ」(声)
1988年「最後の誘惑」「サイゴン」
     「ミシシッピー・バーニング」
1989年「生きるために」「7月4日に生まれて」
1990年「イントルーダー怒りの翼」
     「クライ・ベイビー」
     「ワイルド・アット・ハート」
     「ドアーズ」
1991年「ライト・スリーパー」
1992年「BODY/ボディ」
     「ホワイト・サンズ」
1993年「時の翼に乗って
      /ファラウェイ・ソー・クロース」
1994年「愛しすぎて/詩人の妻」
     「今そこにある危機」
     「欲望の華」
1995年「ヴィクトリー/遙かなる大地」
1996年「イングリッシュ・ペイシェント」
     「スピード2」◆
     「FISHING WITH JOHN」「バスキア」
1997年「白い刻印」◆
1998年「ルル・オン・ザ・ブリッジ」
1999年「イグジステンズ」◆「処刑人」◆
2000年「アメリカン・サイコ」◆
     「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」◇
     「アニマル・ファクトリー」
2001年「ぼくの神様」
2002年「スパイダーマン」

EDWARD FURLONG エドワード・ファーロング 
誕生日 1977/8/2 
出身 米カリフォルニア州グレンデイル 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「ターミネーター2」◇
1992年「ペットセメタリー2」◇
          「アメリカン・ハート」
1993年「母の贈りもの」
1994年「ブレイン・スキャン」◇
1995年「リトル・オデッサ」
1996年「判決前夜
            /ビフォア・アンド・アフター」
     「グラス・ハーブ/草の竪琴」
1998年「アメリカン・ヒストリーX」◇
          「I LOVE ペッカー」◇
1999年「デトロイト・ロック・シティ」◇
2000年「アニマル・ファクトリー」 

その他の出演者:
Seymour Cassel ....  Lt. Seeman 
Mickey Rourke ....  Jan the Actress 
Tom Arnold ....  Buck Rowan 
John Heard ....  James Decker 
Danny Trejo ....  Vito 
Jake La Botz ....  Jesse 
Afemo Omilami ....  Captain Midnight 
Mark Boone Junior ....  Paul Adams 
Edward Bunker ....  Buzzard 
Mark Engelhardt ....  T.J. 
Christopher Bauer ....  Bad Eye 
Michael Buscemi ....  Mr. Herrell 


User Rating:  6.5/10 (975 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
Infofreakさん
Perth, Australia
2002年6月25日
主調低音だが、興味深い囚人ドラマ。
推薦したい。

私は、スティーブ・プシェーミのフアンだ。
(監督第一作の)過小評価された
「トゥリーズ・ラウンジ」(1996)に感激したし、
また、この映画の共演者たちにも共感している。
この映画を強く推薦する。
エドワード・バンカーの脚本なので、
対決色が濃く、荒々しい刑務所物語かと思った。
バンカーは、長期受刑囚で、
自分の体験談を小説にし、
彼を脚本家ジョン・ステップリングが助けて、
脚本化しているからである。
だが、この映画は、想像していたよりも
主調低音で、登場人物優先だった。
対決色は薄いものの、すばらしい映画だった。
ブシェーミ監督は、端役で出ている。
この映画の主役は、
経験豊富な長期受刑者を演じるウィレム・デフォーと
庇護される若い囚人エドワード・ファーロングだ。
デフォーとファーロングを取り囲むのは、
印象的で個性的な役者たちである。
ブシェーミの仲間である Seymour Cassel や
Mark Boone, Jr (「メメント」に出演)、 
そして、Rockets Redglareである。
みんな「トゥリーズ・ラウンジ」に出ていた
ベテラン俳優たちばかりである。
前科者のタフガイ Danny Trejo や
ジョン・ハードもいるし、
トム・アーノルドが神経異常のレイプ犯役で
カメオ出演しているのも印象的だ。 
ミッキー・ル−クの代表作は「The Pledge」だが、
この映画では、派手な服装倒錯者を演じている。
かれは、世代を代表するすばらしい俳優であり、
いい役さえ恵まれれば、もっと有名になれるはずだ。
この映画は、ブシェーミの監督第ニ作である。
かれは、ショーン・ペンや Vincent Galloと同じく、
有望な俳優であるが、
アメリカ映画をより豊かにすべく監督業に進出した。
まもなく、第3作が上映されることを望みたい。
今日、凡庸で子供だましの映画が氾濫するなかで、
彼らのような情熱と知性と完璧さをもった
製作者が出てくることが必要である。


オトーサン、
まったく、同感でした。
「そうだ、そうだ、もっと俳優が監督をやれやれ!」
スティーブ・ブシェーミの経歴は、 
「28DAYS 864」で見たばかりですが、
再度チェックしておきましょう。

STEVE BUSCEMI  スティーブ・ブシェーミ 
誕生日 1957/12/13 
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
米ニューヨーク・ブルックリン生まれ。
俳優を目指し、昼は消防署勤務、
夜はスタンダップ・コミックの舞台に立ち、
その合間にアクターズ・スクールに4年通う。
ジム・ジャームッシュ監督
「ミステリー・トレイン」(1989)、
「ミラーズ・クロッシング」(1990)以降の
コーエン兄弟の作品、
クエンティン・タランティーノ監督
「レザボア・ドッグス」(1992)など
多数のインディペンデント映画に出演。
1996年に「トゥリーズ・ラウンジ」で
初の主演・監督・脚本をつとめた。 
ブシェーミは映画の世界観の中にいて
自分の世界観で演じることができる個性派俳優。
本来、脇役は映画に出てくる大勢の登場人物の中の
一人として埋没してしまうものだが、
彼は少ない出番の中でも他の登場人物とは
一線を画する演技で存在感をアピールする。
その演技も単に目立とうとか、大げさにするとか
いうものではなく、出演映画に応じて、
その映画の雰囲気にそぐわない演技をする。
彼自身はルックスや声に特徴があるわけではなく、
普通の人なのだが、仕草やしゃべりで場の雰囲気に
なじまない異様な雰囲気を出すのが
実にうまく、時には主演俳優よりも
印象に残ってしまう不思議な俳優である。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1984年「THE WAY IT IS OR EURYDICE 
           IN THE QVENUE」
1986年「パーティング・グランス」
          「スリープ・ウォーク」
1987年「クロスカウンター」
1988年「真夜中にコール・ミー」
          「ハート・オブ・ミッドナイト」
     「バイブス/秘宝の謎」
1989年「ワン・ナイト・オブ・ブロードウェイ」
     「ニューヨーク・ストーリー」
          「ミステリートレイン」◆
     「フロム・ザ・ダーク・サイド・
            ザ・ムービー三つの闇の物語」
     「ニューヨークの奴隷たち」
1990年「ミラーズ・クロッシング」◆
1991年「レザボア・ドッグス」◆
          「バートン・フィンク」
     「ザンダリーという女」
          「キング・オブ・ニューヨーク」
     「ビリー・バスゲイト」◆
1992年「イン・ザ・スープ」
          「トワイライト・サマー」
1993年「風と共に去る20ドル?」
     「ラスト・アウトロー」
          「ライジング・サン」
1994年「ハードロック・ハイジャック」
          「未来は今」
     「パルプ・フィクション」
     「リビング・イン・オブリビオン
            /悪夢の撮影日誌」
     「サムバディ・トゥ・ラブ」
1995年「デスペラード」「デンバーに死す時」
1996年「エスケープ・フロム・L.A.」
          「ファーゴ」◇
     「トゥリーズ・ラウンジ」◆
          「片目のジミー」
1997年「コンエアー」◆「リアル・ブロンド」
1998年「アルマゲドン」◆
          「ビッグ・リボウスキ」◆
     「ウェディング・シンガー」◆
1999年「ビッグ・ダディ」◆
2000年「28DAYS」
     「アニマル・ファクトリー」
2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)
          「ゴースト・ワールド」◆
     「モンスターズ・インク」(声)
          「ドメスティック・フィアー」◆
     「灰の記憶」
2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」


アニバーサリーの夜に

オトーサン、
「これも、俳優が監督している映画だ」
最近のハリウッドの商業映画が物足りない俳優が
盛んに監督業に進出しています。
ある種のブームでしょうか。

原題:Anniversary Party, The (2001)     
監督・脚本:Alan Cumming /Jennifer Jason Leigh
Genre: Drama 
Rated R for language, drug use and nudity.
上映時間:115分
あらすじ:
名門一家のカップル、ジョーとサリーは、
結婚生活6年目にして、厳しい状況を迎えた。
ジョーの小説が、うんぐん売上を伸ばして、
ベストセラー・リストの上位にランクされたからだ。 
一方、女優サリーのほうは下り坂になっていく。
ジョーは、最新の本を監督する権利を獲得するが、
サリーを主演女優にして、復活させる代わりに、
その役をサリーのライバルのスカイにやらせて、
なお悪いことに、結婚記念パーティーに
スカイを招待してしまう。
かれらの結婚生活は、破綻するだろうか?

出演者:
Alan Cumming ....  Joe Therrian(ジョー) 
Jennifer Jason Leigh ....  Sally Nash (サリー)
Gwyneth Paltrow ....  Skye Davidson (スカイ)
Jane Adams (II) ....  Clair Forsyth(クレア) 

オトーサン、
「なかなか大したものだ」
共同監督のアラン・カミングも、
ジェニファー・ジェイソン・リー、
その他の俳優たちも、熱演しています。
やはり、なけなしのお金をはたいて映画をつくるから
ボランティアで出てくれる俳優も多いのでしょう。
そんな熱気が感じられました。

ALAN CUMMING アラン・カミング 
誕生日 1965/1/27 
出身 英スコットランド 
スコットランド王立演劇学校在学中に
テレビ「PASSING GLORY」でデビュー。
映画はアトランティック映画祭主演男優賞を受賞した
「プラハ」でデビュー。
「プランケット&マクレーン」のロチェスター卿や
「タイタス」の皇帝役など、
とにかく悪賢い貴族をやらせたら
並ぶものなしの俳優。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「プラハ」
1994年「セカンド・ベスト 父を探す旅」
1995年「サークル・オブ・フレンズ」
     「ゴールデンアイ」
1996年「エマ」
1997年「ロミーとミッシェルの場合」
     「スパイス・ザ・ムービー」
1998年「アイズ・ワイド・シャット」
1999年「プランケット&マクレーン」
     「タイタス」
2000年「追撃者」
     「フリントストーン2
      /ビバ・ロック・ベガス」
2001年「スパイキッズ」
     「アニバーサリーの夜に」
     「プッシーキャッツ」
2003年「X−MEN 2」


JENNIFER JASON LEIGH 
ジェニファー・ジェイソン・リー 
誕生日 1962/2/6 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「他人の眼」
1982年「シークレット・レンズ」
     「初体験リッジモンド・ハイ」
1983年「イージー・マネー」
1984年「グランドビューUSA」
1985年「グレート・ウォリアーズ」
1986年「ヒッチャー」「THE MEN'S CLUB」
1987年「アンダーカバー」「地獄のシスター」
1988年「ハート・オブ・ミッドナイト」
1989年「ハリウッドに挑戦」
     「ブルックリン最終出口」
1990年「マイアミ・ブルース」
1991年「ねじれた家族」「バックドラフト」
     「ラッシュ」
1992年「ルームメイト」
1993年「ショート・カッツ」
1994年「未来は今」
     「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「黙秘」「ジョージア」
     「カンザス・シティ」
1996年「冷たい一瞬を抱いて」
1997年「シークレット/嵐の夜に」
1998年「ラブレター/時を越えた恋人」
1999年「イグジステンズ」
2000年「キング・イズ・アライブ」◇
     「誘惑の接吻(キス)」
2001年「アニバーサリーの夜に」◇
2002年「ロードトゥパーディション」


その他の出演者:
Norizzela Monterroso ....  America 
Clara Demedrano ....  Rosa 
John Benjamin Hickey ....  Jerry Adams 
Parker Posey ....  Judy Adams 
Phoebe Cates ....  Sophia Gold 
Kevin Kline ....  Cal Gold 
Owen Kline ....  Jack Gold 
Greta Kline ....  Evie Gold 
Denis O'Hare ....  Ryan Rose 
Mina Badie ....  Monica Rose 
John C. Reilly ....  Mac Forsyth 
Steven Freedman ....  Yoga Instructor 

User Rating:  6.6/10 (1,824 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなところかも」

User Comments:
Rogue-32さん 
Rogue Central
2002年7月25日
Leigh and Cummings 
注目すべき脚本監督チーム誕生!

ジェニファー・ジェイソン・リーと
アラン・カミングが、
共同で脚本を書き、監督をした。
物語は、ある1日の出来事であり、
ゆっくりとすばらしい輝きをもって進行する。
映画は、ありきたりのものではないし、
妙な告白劇に堕してもいない。
そこには、ドラマがあり、 
問題の結婚記念パーティの夜に、
参加したひとたちの心理の襞がはぎとられていく。
登場人物たちは、実によく書きこまれており、
生き生きとした力をもっている。
全員が、実に複雑な情念の持ち主であり、
世間面の下にあるものを暴露していくのである。、 
しかし、全員にクローズアップの機会を与えるような
アンサンブル形式ではない。
この映画は、実に巧みに出来ていて、
真実味をもち、有機体のような質を持っている。
最後に、私自身が、このパーティに居あわせたら
どんなにいいだろうと思ったことを付記する。


オトーサン、
「オレは、ゴメンだなあ」
だって、マリファナかなんか飲んでハイになって、
プールに飛び込んで溺れそうになったり、
酔っぱらって、話に花が咲いてセックスしたり、
ハリウッドの俳優たちがやっていそうなことです。
「自分たちにとっての真実を描こう」
その気迫は買いますが、
その内容が、この程度では、さびしい気もします。
ハリウッド以外のひとがみると、
「役者たち、いい気なもんだなあ、バカ丸出し」
そんな風に見えるかも知れません。


すべてをあなたに

オトーサン、
「おお、トム・ハンクスが、監督進出だ!」
アカデミー賞を何度も受賞した俳優、
古い言葉でいえば、位人臣を極めた名優です。
「タケシも、映画づくりのために
ゴールドコストの家を手放したそうだけど、
映画監督って、そんなにやりたいものかなあ?」
奥方、「そりゃ、そうよ!」

原題:That Thing You Do! (1996)     
監督・脚本:Tom Hanks
Genre: Comedy / Musical / Drama 
上映時間:108分
あらすじ:
ビートルズのあと、1964年に、
アメリカ中を席巻したロック・バンドの寓話。
ジャズの熱狂的なフアンであるガイは、
家業の電気屋で働いていたが、
メンバーのドラマーであるチャックが
腕の骨を折ったので、急遽、スカウトされる。
バンド名は、Oneders(オニーダース)、
後に、Wonders(ワンダース)に改名される。 
ガイがアップ・テンポの Merseybeat リズムを
バンドに注入したおかげで、
リード・シンガーのジムのバラードは、
すばらしいポップの勢いをもつことになり、
ワンダースは、一躍成功への道を突っ走る。
ビートルズの侵入から立ち直り、
アメリカ生まれのロックン・ロールの
バンドが活躍する素地をつくったのである。

出演者:
Tom Everett Scott ....  Guy Patterson(ガイ)
Johnathon Schaech...  Jimmy Mattingly (ジミー) 
Liv Tyler ....  Faye Dolan (フェイ)
Tom Hanks ....  Mr. White (ミスター・ホワイト)

オトーサン、
「ガイ、なかなかいいなあ」
トム・エヴェレット・スコットが好演しています。
「フェイは美人だなあ」
フェイを演じたリブ・タイラーは、
「ロード・オブ・ザ・リング 2つの塔」で
お目にかかったばかりです。
「でも、やっぱり、主役じゃないけれど、
トム・ハンクスの経歴からチェックしていこう」

TOM HANKS トム・ハンクス 
誕生日 1956/7/9 
出身 米カリフォルニア州オークランド 
カリフォルニア州立大学在学中から
シェイクスピア劇団の舞台に立つ。
80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。
84年「スプラッシュ」で注目され、
「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネート。
93年「フィラデルフィア」と
94年「フォレストガンプ/一期一会」で
二年連続アカデミー主演男優賞受賞。
96年「すべてをあなたに」では
監督としてもデビューした。

私生活では在学中の演劇クラスで
スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、
77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが
生まれる。
78年に結婚。
82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。
87年に長い調停の末、離婚。
88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも
二人の子供がいる。
別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に
冒され、治療費の援助を行っている。
弟は俳優のジム・ハンクス。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「血塗られた花嫁」
1984年「スプラッシュ」◇
          「バチェラー・パーティ」◇
1985年「赤い靴を履いた男の子」◇
          「ピース・フォース」
1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇
1987年「さよならは言わないで」◇
1988年「ドラグネット/正義一直線」◇
          「パンチライン」◇「ビッグ」◇
     「メイフィールドの怪人たち」◇
1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇
1990年「虚栄のかがり火」◇
          「ジョー、満月の島へ行く」◇
1992年「プリティ・リーグ」◇
          「ラジオフライヤー」(ナ)
1993年「めぐり逢えたら」◇
     「フィラデルフィア」◇
            アカデミー主演男優賞
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇
            アカデミー主演男優賞
1995年「アポロ13」◇
          「セルロイド・クローゼット」
     「トイ・ストーリー」(声)◇
1996年「すべてをあなたに」◇
1998年「プライベート・ライアン」◇
          「ユー・ガット・メール」◇
1999年「グリーンマイル」◇
          「トイ・ストーリー2」(声)
2000年「キャスト・アウェイ」◇
2002年「ロードトゥパーディション」◇
          「キャッチ・ミー 
            イフ・ユー・キャン」◇ 


TOM EVERETT SCOTT
トム・エヴェレット・スコット 
誕生日 1970/11/4  
出身 米マサチューセッツ州
イースト・ブリッジウォーター 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「すべてをあなたに」
1997年「ファングルフ/月と心臓」
1998年「デッドマン・オン・キャンパス」
          「母の眠り」
2001年「パール・ハーバー」 


LIV TYLER リブ・タイラー 
誕生日 1977/7/11  
出身 米ニューヨーク州 
メイン州ポートランドで育つ。
父はロック・バンドのエアロ・スミスの
スティーブン・タイラー。
母は70年代に活躍したトップモデルの
ベベ・ビュエル。
14歳の時、知人が彼女の写真を
エージェントへ送ったのがきっかけで
モデルの仕事を始める。
94年、エアロ・スミスのミュージック・ビデオに
アリシア・シルバーストーンと一緒に出演。
同年、「精神分析医J.」で映画デビュー。
95年「君に逢いたくて」で初主演。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「精神分析医J」
1995年「エンパイア・レコード」
          「君に逢いたくて」
1996年「魅せられて」「すべてをあなたに」
1997年「秘密の絆」「Uターン」
1998年「アルマゲドン」◆
1999年「クッキー・フォーチュン」◇
          「プランケット&マクレーン」◇
     「オネーギンの恋文」◇
2000年「Dr.Tと女たち」
2001年「ジュエルに気をつけろ!」◇
          「ロード・オブ・ザ・リング」
2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 


その他の出演者:
Steve Zahn ....  Lenny Haise 
Ethan Embry ....  The Bass Player 
Charlize Theron ....  Tina 
Obba Babatunde ....  Lamarr 
Giovanni Ribisi ....  Chad 
Chris Ellis (I) ....  Phil Horace 
Alex Rocco (I) ....  Sol Siler 
Bill Cobbs ....  Del Paxton 
Peter Scolari ....  Troy Chesterfield 
Rita Wilson ....  Marguerite 
Chris Isaak ....  Uncle Bob 

User Rating:  6.6/10 (8,060 votes)  
オトーサン、
「もうすこし、高いスコアでもいいかも」

User Comments:
Vic-48さん
London, England
1999年11月27日
私の好きな映画

トム・ハンクスのどこが好きか言ってほしい。
今回、脚本を書き、監督し、演技したが、
ハリウッドにおける圧倒的な影響力を行使する
ことはなかった。
これは、ほめ言葉のごくひとつである。
このほか、魅力的ないい連中が出てくるし、
いい感じに仕上がっている。 
(タイトル・ソングでワンダースの歌が
流れるのを聞いて、
最初にラジオでその歌を聞いた登場人物と同様
あなたも興奮するにちがいない) 
すばらしいと言っても過言ではない。
唯一問題だったのは、唐突な終り方である。
だが、それにもかかわらず、
この映画は、実に好ましく面白かった。
長い間の Gerry Anderson のフアンとして、
TV番組で、"Fireball XL5"シリーズを見ると、
身震いする。
それから、リブ・タイラーが出てくるシーンは、
みんなステキだ。
愛すべき作品だ。


オトーサン、 
見終わって
「これって、トム・ハンクスの自伝映画かも」
勿論、かれは俳優で歌手ではありませんが、
名もない時期から、這い上がって、
アカデミー賞俳優になるまでの夢のような軌跡を
ヒット・チャートを駆け上るバンドに託している、
そんな気がします。
ガイやジミーやフェイたちが、
ヒット・チャートの第93位に、
はじめて自分たちのバンド名を見出したときの
喜びようは、ありません。
抱きついて、狂気乱舞するのです、
見ているほうも、うれしくなるほどです。
やはりアカデミー賞を受賞した体験が
ここに活きているのではないでしょうか。


ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔

オトーサン、
はじめて前売り券を購入しました。
席も指定しましたが、問題は誰が前に座るか。
背の大きな人、座高の高い人は、困ります。
「こればっかしは、予測できないんだなー」
ところが、木場109シネマズは、階段席で、
しかも指定したところが、最高の場所でした。
誰にも邪魔されず、鑑賞できました。
「ラッキー!」

原題:Lord of the Rings: 
   The Two Towers, The (2002)     
監督:Peter Jackson
原作:J.R.R. Tolkien 
脚本:Frances Walsh ほか
Genre: Fantasy / Adventure 
Rated PG-13 for epic battle sequences 
and scary images.
Country: USA / New Zealand / Germany 
Language: English / Sindarin 
上映時間:179分
あらすじ:
ホビト族のフロドとサムは、
指輪を捨てるという使命を果たすために、
ゴラムの囚人に道案内をさせ、
冥王サウロンがいる黒の国モルドールを目指す。
彼らの昔なじみの仲間、
アラゴルン、レゴラス、ギムリは
はぐれていたメリーとピピンにようやく追いつき、
森林破壊を怒る守護神エントたちと同盟を結ぶ。
人間の国ローハンの騎士たちと
道徳の国ゴンドールの戦士たちは、
鉄の砦アイゼンガルドに立てこもる。 
闇の勢力の大軍がゴンドールに押し寄せ、
いよいよ指輪をめぐる苛烈な戦争がはじまる。
中つ国に落ちる暗影が愈々濃くなっていく。

出演者:  
Viggo Mortensen ....  Aragorn (アラゴン)
Liv Tyler ....  Arwen(アルウィン) 
Elijah Wood ....  Frodo(フロド) 
Ian McKellen ....  Gandalf(ガンダルフ) 

オトーサン、
「ニュージーランドの大自然はスゴイ!」
目もくらむような高い雪山と深い谷、
果てしなく広がる森林と平野の風景、
それが、見るものすべてを圧倒するのです。
1万人の軍隊の戦闘シーンも、
CGのわざとらしさが全く感じられませんでした。
進歩したものです。たいしたものです。

さて、俳優のほうはというと、
みんなうまく演技をしていましたが、
「今回は、この2人が中心だろうなあ」
勇者アラゴンと王女アルウィンを演じた
ヴィーゴ・モーテンセンとリブ・タイラーが
主役のようなものです。
大自然の素晴らしさと戦争の残酷さのはざまに
咲いた儚い儚い恋物語が浮き彫りされていました。
フロドの従者サムやローハン国王のセオデンの
活躍も目立ちました。
残念だったのは、ケイト・ブランシェットの
出番が少なかったことぐらいでしょうか。

その他の出演者:
Sean Astin ....  Sam(サム)
Bernard Hill ....  Theoden (セオデン)
Cate Blanchett ....  Galadriel (ガラドリエル)
Christopher Lee ....  Saruman (サルマン)
Billy Boyd ....  Pippin (ピピン)
Dominic Monaghan ....  Merry (メリー)
Orlando Bloom ....  Legolas (レゴラス)
John Rhys-Davies ....  Gimli(ギムリ)
Bruce Allpress ....  Aldor 
John Bach (I) ....  Madril 
Sala Baker ....  Man Flesh Uruk        
Jed Brophy ....  Sharku/Snaga 
Sam Comery ....  Eothain 
Calum Gittins ....  Haleth 
Miranda Otto ....  Eowyn 
Bruce Hopkins ....  Gamling 
Karl Urban ....  Eomer 
Andy Serkis ....  Gollum 
Paris Howe Strewe ....  Theodred 
Hugo Weaving ....  Elrond 
David Wenham ....  Faramir 
Brad Dourif ....  Wormtongue 
Nathaniel Lees ....  Ugluk 
John Leigh ....  Hama 
Robbie Magasiva ....  Mauhur 
Robyn Malcolm ....  Morwen 
Craig Parker ....  Haldir 
Bruce Phillips (I) ....  Rohan Soldier 
Robert Pollock ....  Mordor Orc 
Olivia Tennet ....  Freda 
Ray Trickett ....  Bereg 
Stephen Ure ....  Grishnakh 


User Rating:  8.8/10 (36,251 votes)  
       top 250: #14 
オトーサン、
「スゴイ! 世界の名画の14位だ」
世界の14位とは思いませんが、
世界の名画に入ることは間違いありません。


User Comments:
grumpy-3 さん
london
2003年2月12日
すべての映画がこの水準だったらなあ。

第1作は、実にすばらしかったが、
いままた、ジャクソン監督は、
難しい位置づけの第2作に挑戦し、
すばらしさと深さの両方を備えた映画を送り出した。
ほかの映画もこんな水準だったらと思う。
第2作には、私自身も多くの観客も感動した。
見るのは、2度目だが、魅せられる。
何といっても、CGがすばらしい。
ゴラムがリアルで、周囲を圧倒している。
最優秀助演賞にノミネートされないのは、
どういうことかと思うほどだ。 
英国の映画評論家が指摘するように
ゴラムの2面性は、「スパイダーマン」の
恐ろしいウィレム・デフォーよりも真に迫っている。
このコメントを書いているのは、
アカデミー賞のノミネーションが発表された日だが、
この映画が、重要な部門でノミネートされないのは、
まことに不自然である。
たいした映画でもないのに、
(訳注;「ギャング・オブ・ニューヨーク」の)
マーティン・スコーセッシ監督が過大評価され、
ジャクソン監督が監督賞から外れたのはおかしい。
アカデミー賞審査委員会は、その歴史が示す通り、
いつも本当の才能や作品を見逃している。


オトーサン、
あっという間に見終りしました。
「迫力満点のいい映画だった、
もう一度ゆっくり見たいなあ」
11時半に予告編の上映開始、
すべて終わったのが、3時近く。
途中、用意したおにぎりを2ケ食べました。
見終わった後、トイレに駆けこみました。
やはり、3時間はつらいものがあります。

帰宅して、サイトをチェック。
「へえ、いろいろ騒動があったんだ」
ひとつは、戸田奈津子さんの字幕誤訳問題。
ニューラインシネマから声明が出されています。
http://www.lotr.jp/notice/

「そうか、戸田さんの字幕がダメだったから、
第2作では、原作の翻訳者、田中明子さんが訳し、
それを戸田さんが字幕に直す作業をしたのか」
戸田奈津子さんといえば、この世界の大御所。
晩節を汚すことにならなければいいのですが。

もうひとつは、世界的規模で
インターネット上での嘆願運動です。
2つの塔が、ワールド・トレードセンターを
想起させるので、変えてほしいというもの。
http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/L/020509-L.html

その趣旨をご紹介すると、
「ピーター・ジャクソンは、
続編を悪趣味にThe Two Towersという
タイトルをつけることに決めた。
このタイトルは明らかに世界貿易センターの攻撃を
指している。9月11日以降の世の中では、
こういうことは許せないことだ。
そのようなタイトルをつけるという考えは不快で、
また道徳的に反するものである」

それへの反論も紹介されています。
「The two Towersは
1954年に発売されたト―ルキンの小説の
タイトルで、ロード・オブ・ザ・リングの
3部作の2巻である。
したがって、タイトルは9月11日のテロ攻撃から
47年前につけられたものであり、
ピーター・ジャクソンは
最愛のトールキンの古典文学に忠実である以外は、
何かを指して言ったという事実はどこにもない」

オトーサン、
「まあ、早とちりだったようだ。
でも、話題騒然で、ひとりでも多くのひとが
見にいく気になれば、大成功だ!」
話題作です。
ぜひ、一度、ご覧ください。


うちへ帰ろう

オトーサン、
「この題名は、中国映画かも」
ところが、ごくフツーのアメリカ映画でした。
でも見始めると、尋常ならざるものがあるのです。

原題:Autumn Heart (1999)     
監督:Steven Maler
脚本:Davidlee Willson 
Genre: Drama 
上映時間:110分
あらすじ:
スクールバスの女性運転手が心臓発作を起こす。
3人の娘に、最後の頼みを聞いて!
長い間、顔も見ていない息子の消息を探してという。
16年前の離婚時に、弟は父親に引き取られたのだ。
長女が中心となった捜索の結果、行方が判明する。
みんなが貧乏暮らしにあえいでいる間に、
父親のほうは金持ちになり、
弟は、何とハーバード大学に在学していたのだ。

出演者:
Ally Sheedy ....  Deb (デイブ)
Davidlee Willson ....  Daniel (ダニエル)
Jack Davidson (III) ....  Lee (リー)

オトーサン、
「みんな実在の人物のようだ!」
三姉妹などは、演技というよりも、
世間の冷たい風にさらされてきた
その辺のおばさんたちを
そのままスタジオに連れてきたような感じです。
「うまいなあ」と思ったのが、
積年のうらみが険のある顔に出ている長女と、
長女からののしられ続けて耐えている父親です。
ふたりの骨肉の争いのすさまじさは、
さすがに正視できませんでした。
「運命とはいえ、不憫だなあ」
経歴のほうは、長女だけが出ていました。

ALLY SHEEDY アリー・シーディ 
誕生日 1962/6/12 
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
12才の時に出版した本がきっかけで
ジャーナリストの仕事を始める。
そのテレビ番組「MIKE DOUGLAS SHOW」で
テレビ・デビュー。
その後、テレビ・ムービーを中心に活躍。
83年「バッド・ボーイズ」で映画デビュー。
「ショート・サーキット」のヒロイン役が有名。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「バッド・ボーイズ」「ウォー・ゲーム」
1984年「ブレックファスト・クラブ」
     「オックスフォード・ブルース」
1985年「セント・エルモス・ファイヤー」
     「燃えてふたたび」
1986年「ブルー・シティ」
     「ショート・サーキット」
1987年「星に願いを」
1989年「想い出のハートブレイク・ホテル」
     「フィアー/超能力殺人ゲーム」
1990年「本日はお日柄も良く」
1991年「オンリー・ザ・ロンリー」
1992年「いちごヒーロー大作戦」
1993年「フライング・ピクルス」▲
1994年「未確認飛行物体MAX」
1995年「官能」
1998年「うちへ帰ろう」◇「ハイアート」◇
     「フューリー/怒りのポルターガイスト」◇

その他の出演者:
Tyne Daly ....  Ann 
Marla Sucharetza ....  Diane 
Marceline Hugot ....  Donna 
rest of cast listed alphabetically 
John Fiore ....  Bill Sullivan 
Lisa Keller (II)   
Zachary Lee ....  Brian 
Ariel Gabino Martinez Gonzalez ....  Steve 
Willy O'Donnell   
Bobbie Steinbach ....  Nurse 

User Rating:  6.3/10 (47 votes)  
オトーサン
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
nyramblerさん 
new york city
2003年1月29日
怖ろしい心温まる映画

これこそまさに、私が長年探し求めていた
インディペンデント映画だ。
この才能ある脚本家は、いい仕事をやってのけた。
多くのひとは、この映画に批判的だった。
というのも、ハリウッド映画によくある
離婚による心痛を扱っているからだ。
しかし、それは木を見て森を見ざるようなもの。
この映画は、離婚が家族にもたらした結果を描いた
物語であるが、観客は見ていくにつれて
すばらしい人物たちによって、心豊かになっていく。
我々の心のなかにあるいろいろな感情のひだを
刺激するのである。
我々は、森の中で様々な植物相を発見するように
この登場人物たちの多層な側面を発見する。
これこそが、この映画のすぐれた点である。
まだ、見ていなかったら、見るべし。
もう見ているなら、もう一度、見るといい。
2度目のほうが、よりリアルに感じられる。
インディペンデント映画の秀作。


オトーサン、
「この映画、変わってるなあ」
と思ったきっかけは、
弟の大学名が分かったときの三姉妹の反応でした。
普通は、「ハーバート大学に在学」というと、
「すごい!」とか「秀才なのね」といいますよね。
ところが、この三姉妹は、
「ムカツク!」と声を揃えるのです。
弟の婚約者が修士と聞くと、
また「イヤなオンナ!」と囁き合うのです。

オトーサン、
別にハーバード大学がキライではありませんが、
「世間って、そんなものだよなあ」
これは、ハリウッド映画に欠けている
世間のフツーの視線に溢れた貴重な映画でした。


28DAYS

オトーサン、
「サンドラの映画だ。借ーりた」
すでに、ご存知の方もあるでしょうが、
みんなが、Sandra Bullock(サンドラ・ブロック)と
訳すところを、あえてバロックと訳しています。
うら若い女性をブロックと呼ぶのは、気の毒です。

原題:28 Days (2000)     
監督:Betty Thomas (I)
脚本:Susannah Grant 
Genre: Drama  
Rated PG-13 for mature thematic elements 
involving substance abuse, language 
and some sensuality.
上映時間:103分
あらすじ:
姉の結婚式で泥酔して、
自動車事故を起こしたグエンは、
刑務所に入るか、更正施設に入るかを迫られる。 
更正施設のほうを選んだものの、 
更正プログラムに参加するのを拒む。
自分は、アルコール中毒なんかじゃないと
思っているからだ。
患者の何人かと仲良くなるなかで、
グエンは、次第に自分のやってきたことを
振り返り、問題があることに気づく。
更正への道は、容易でなく、保証されていないが、
グエンは、いま一歩を踏み出そうとする。

出演者:
Sandra Bullock ....  Gwen Cummings (グエン)
Dominic West ....  Jasper (ジャスパー)
Viggo Mortensen ....  Eddie Boone(エディ) 
Steve Buscemi ....  Cornell(コ−ネル)
オトーサン、
「サンドラ・バロック、いいじゃん」
相変わらず、キレのいい演技を見せてくれます。
ちょっと「17歳のカルテ」における
ウィノナ・ライダー風の役回りなのですが、
サンドラ風にアレンジしています。
あと、光っていたのが、更正施設の係員コーネルを
演じたスティーブ・ブシェーミ。 
「プシェミ」と呼ぶと、いやがるそうです。

SANDRA BULLOCK サンドラ・ブロック 
誕生日 1967/7/26 
出身 米バージニア州アーリントン 
父はボイス・トレーナー、母はオペラ歌手。
イースト・カロライナ大学を卒業後、
ニューヨークへ出て、ネイバーフッド・プレイハウス
で演技を学ぶ。
オフ・ブロードウェイの舞台やテレビドラマで活躍後
87年「ハングマン」で映画デビュー。
「スピード」のヒットでスター女優に。
最近では自身の製作会社FORTIS FILMSで
「微笑みをもう一度」「ガンシャイ」など
主演とプロデューサーを兼ねることが多くなった。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1987年「ハングマン」
1989年「RELIGION,INC」「WHO SHOT PATAKANGO?」
     「恋人たちの街角」
1992年「ジェラシー/もう一度あの頃のように」
     「ラブ・ポーションNO.9」
          「恋人はマフィア」
1993年「愛と呼ばれるもの」
     「潮風とベーコンサンドと
            ヘミングウェイ」「失踪」
     「デモリションマン」◇
          「サンドラ・ブロック IN アマゾン」
1994年「スピード」◇「恋人はマフィア」
1995年「あなたが寝てる間に」◇
          「恋人たちの街角」
     「ザ・インターネット」◇
1996年「恋する泥棒」「評決のとき」◇
          「ラブ・アンド・ウォー」◇
1997年「スピード2」◇
1998年「微笑みをもう一度」◇
          「プラクティカル・マジック」◇
     「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「恋は嵐のように」◇「EXACTLY 3:30」
2000年「28DAYS」◇「ガンシャイ」◇
          「デンジャラス・ビューティー」◇
2002年「完全犯罪クラブ」


STEVE BUSCEMI  スティーブ・ブシェーミ 
誕生日 1957/12/13 
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
米ニューヨーク・ブルックリン生まれ。
俳優を目指し、昼は消防署勤務、
夜はスタンダップ・コミックの舞台に立ち、
その合間にアクターズ・スクールに4年通う。
ジム・ジャームッシュ監督「ミステリー・トレイン」
(1989)、「ミラーズ・クロッシング」(1990)以降
のコーエン兄弟の作品、
クエンティン・タランティーノ監督
「レザボア・ドッグス」(1992)など
多数のインディペンデント映画に出演。
1996年に「トゥリーズ・ラウンジ」で
初の主演・監督・脚本をつとめた。 
ブシェーミは映画の世界観の中にいて
自分の世界観で演じることができる個性派俳優。
本来、脇役は映画に出てくる大勢の登場人物の中の
一人として埋没してしまうものだが、
彼は少ない出番の中でも他の登場人物とは
一線を画する演技で存在感をアピールする。
その演技も単に目立とうとか、大げさにするとか
いうものではなく、出演映画に応じて、
その映画の雰囲気にそぐわない演技をする。
彼自身はルックスや声に特徴があるわけではなく、
普通の人なのだが、仕草やしゃべりで場の雰囲気に
なじまない異様な雰囲気を出すのが
実にうまく、時には主演俳優よりも
印象に残ってしまう不思議な俳優である。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1984年「THE WAY IT IS OR EURYDICE 
           IN THE QVENUE」
1986年「パーティング・グランス」
          「スリープ・ウォーク」
1987年「クロスカウンター」
1988年「真夜中にコール・ミー」
          「ハート・オブ・ミッドナイト」
     「バイブス/秘宝の謎」
1989年「ワン・ナイト・オブ・ブロードウェイ」
     「ニューヨーク・ストーリー」
          「ミステリートレイン」◆
     「フロム・ザ・ダーク・サイド・
            ザ・ムービー三つの闇の物語」
     「ニューヨークの奴隷たち」
1990年「ミラーズ・クロッシング」◆
1991年「レザボア・ドッグス」◆
          「バートン・フィンク」
     「ザンダリーという女」
          「キング・オブ・ニューヨーク」
     「ビリー・バスゲイト」◆
1992年「イン・ザ・スープ」
          「トワイライト・サマー」
1993年「風と共に去る20ドル?」
     「ラスト・アウトロー」
          「ライジング・サン」
1994年「ハードロック・ハイジャック」
          「未来は今」
     「パルプ・フィクション」
     「リビング・イン・オブリビオン
            /悪夢の撮影日誌」
     「サムバディ・トゥ・ラブ」
1995年「デスペラード」「デンバーに死す時」
1996年「エスケープ・フロム・L.A.」
          「ファーゴ」◇
     「トゥリーズ・ラウンジ」◆
          「片目のジミー」
1997年「コンエアー」◆「リアル・ブロンド」
1998年「アルマゲドン」◆
          「ビッグ・リボウスキ」◆
     「ウェディング・シンガー」◆
1999年「ビッグ・ダディ」◆
2000年「28DAYS」
2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)
          「ゴースト・ワールド」◆
     「モンスターズ・インク」(声)
          「ドメスティック・フィアー」◆
     「灰の記憶」
2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」 

その他の出演者:
Elizabeth Perkins ....  Lily 
Azura Skye ....  Andrea 
Alan Tudyk ....  Gerhardt 
Mike O'Malley (I) ....  Oliver 
Marianne Jean-Baptiste ....  Roshanda 
Reni Santoni ....  Daniel 
Diane Ladd ....  Bobbie Jean 
Margo Martindale ....  Betty 
Susan Krebs ....  Evelyn 
Loudon Wainwright III ....  Guitar Guy 
Katie Scharf ....  Young Gwen 


User Rating:  6.1/10 (4,326 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなところかも」


User Comments:
gbheronさん 
Washington, DC
2002年7月7日
更正中のロマンス

この映画で、サンドラ・バロックは、
お得意の 「彼女ってキュートじゃない」
(ahh-ain't she cute)風のひとひねりした
ロマンティック・コメデイでグエンを演じている。
グエンときたら、大酒を飲んだ挙句、
更正施設に28日間も収容されることになるのだ。
私は、'edgy'という言葉があまり好きではないが、
この映画には、「鋭い(edgy)」部分がある。
グエンは、破滅型で、妄想気味である。
飲んだくれて姉の結婚式をメチャメチャにする
冒頭シーンは、見るのが辛かった。
しかし、更正し、the estrogen-ladenedし、
いい感じになり、立ち直ろうという自覚が出てくると
フツーのロマンスがはじまる。
最初の30分間、何が起きているか分からないなら
そう、あなたは、男で、眠っていたにちがいない。
でも、わが兄弟たちよ、
みんなが、ロマンティック・コメディに
魅入っているときに、眠っているとは。
しかも、3人掛けソファをひとり占めするとは。
そんな場合、この映画を見るのは、考えものだ。


オトーサン、
この映画の特典映像で、
女流監督Betty Thomas (I)の
コメントを興味深く見ました。
「バロックの多面性を引き出したかったの。
みんなが新しい見方ねといってくれたわ」
サンドラが男性よりも女性に人気がある秘密が
分かりました。
「いまは、戦う女が流行なんだ」
でも、監督のほうは、もっと戦ってほしいと
思いました。
「カッコーの巣の上で」のニコルソンほどの狂気を
サンドラから引き出せなかったのが残念です。


アレックス

オトーサン、
「アレックス?
ワールドカップで活躍した選手か?
ちがうだろうなあ。...どうせ下らん映画だろう」
ずっと無視していましたが、念のためにチェック。
「おっ!モニカが出てる!じゃ、話は別だ」
でも、Movie Yahoo!の書き込みをみると、
「途中で映画館を出てしまった」とあります。
でも、この映画、最後まで我慢すると、
間違いなく、幸せな気分になれるのです。

原題:Irreversible (2002)     
監督・脚本:Gaspar Noe
Genre: Action / Horror / Drama / Romance 
/ Crime / Thriller
Country: France 
Language: French 
上映時間:98分
あらすじ:
若い女性アレックスがレイプされる。
彼女の友人と元の亭主は、
自分たちの手で復讐することにする。

出演者:
Monica Bellucci ....  Alex(アレックス) 
Vincent Cassel ....  Marcus (マルキュス)
Albert Dupontel ....  Pierre (ピエール)
オトーサン、
「アレックスが、女性名!
しかも、あのモニカ・ベルッチだったとは。
思いもしなかったなあ」

オトーサン、
モニカ・ベルッチを
はじめて見たのは、「マレーナ」でした。
「おお、いい女だ、絶世の美女だ。
男なら、誰でも一度は抱きたいと思うだろう」
そう思ってみていたら、監督も同じ思いらしく、
彼女、いろんな男に抱かれてしまうのです。
ところが、今度は、レイプです。
それも、ゴミのちらかった地下道で
お尻に突きこまれ、血だらけ、
終わったあとは、顔がメチャメチャになるまで
蹴られまくるのです。
その陰惨なシーンが、何と10分ちかく続くのです。

オトーサン、
正視できませんでした。 
「やめてくれ! これじゃ、ポルノ映画だ。
ここまでやらないと話題にはならないのか」
隣のおじさんは、席を蹴って出ていきました。
オトーサン、
我慢して見つづけました。
終りになるにしたがって、
どんどん美しいシーンが出てきました。

MONICA BELLUCCI モニカ・ベルッチ 
誕生日 1968/9/30 
出身 イタリア・ペルージャ 
ペルージャ大学で法律を学んでいた
学生時代にモデルの仕事を始め、
”イタリアの宝石”と言われるほどの
国際的モデルになる。
90年テレビシリーズ「VITA COI FIGLI」に
レギュラー出演、
同年「LA RIFFA」で映画デビュー。
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「疑惑に抱かれて」
1992年「ドラキュラ」「情事」
1995年「アパートメント」
1997年「ドーベルマン」◆
2000年「マレーナ」◇
2001年「ジェヴォーダンの獣」◆
2002年「アレックス」◇ 

その他の出演者:
Philippe Nahon (I) ....  Philippe 
Jo Prestia ....  Le Tenia 
Stephane Drouot ....  Stephane 
Jean-Louis Costes ...  Man beaten 
        to death in club 
Mourad Khima ....  Mourad 
rest of cast listed alphabetically 
Christophe Lemaire ....  Le danseur 
avec la chemise hawaienne 
Gaspar Noe ....  Cameo 
 
User Rating:  7.1/10 (1,075 votes)  
オトーサン、
「おお高い。衝撃的だ!」
Movie Yahoo!のほうは、5点満点で3.1でした。 

User Comments
Yuri van Geestさん
Amsterdam, Netherlands
2002年12月30日
興味深く、ショッキングで、誤解されやすい。

私が思うに2002年の映画のなかで、
もっとも挑発的で創造的な映画である。
ベストではないが、見るべし。 
理由? 
1) 感情を大いに喚起する。
2) 演技も監督もいい。
3) 人生のはかなさを示している。 
一方に白と光、他方に黒と闇を対比すると、
そこには、微細な差異しかないのだ。
前者は、最後のシーンがそうだろうし、
後者は、最初のシーンであり、ナイトライフだろう。
この光と闇の並置は、最後のショットに集約される。
そこでは、ただストロボを見るだけなのだ。
この光は、人生の儚さを示していると思う。
時は、寸秒の間に人の命を奪う。
4) ポジティブとネガティブ、
その双方があるのが、人間である。
苦痛と怒りに目がくらむのは、人の常である。
それは、ぎこちないカメラワークに
端的に示されている。
5) マルクスが言うように愛憎の間は、微妙である。
レイプ犯もアレックスに同じことを言う。
この映画で、最も衝撃的な事柄である。
6) 運命と夢の役割。
そう、物語は実に単純であるが、 
その筋運びは、緻密で効果的で、納得できる。
採点すると、10点満点で9点としたい。

なお、時はすべてを破壊する。
これは、物理学の熱力学の第2法則である。
エントロピーは、時の経過とともに増大する。
これが、ちょうど、この映画にあてはまる。


オトーサン、
頭がボーとなって映画館を出て、
彷徨い歩きました。
雨があがって、抜けるような青空。
なぜか、アダムとイヴの話を思いだしました。
「アダムとイヴも、
アレックスとマリュキュスのように天真爛漫に
睦みあったのだろうなあ」

この映画、
後半に、すばらしいラブ・シーンがあります。
「いいなあ、うらやましいなあ。
それにしても、本物の夫婦の営みのようだ」
そう思って、調べてみると、
「なあーんだ。そうなんだ。道理で」
アレックス役のモニカ・ベルッティは、
マルキュス役のヴァンサン・カッセルと
結婚していたのでした。

オトーサン、
...それにしても、
モニカ、よく引き受けたもんだ。
超美人も楽じゃないなあ」
オトーサンの長い人生を通じての
観察結果によれば、(異論もあるでしょうが)、
程々の美人が、一番幸せなのではないでしょうか。


カンダハール

オトーサン、
「聞いたことのある地名だなあ」
アフガニスタンでのタリバン政権との
戦争中にしょっちゅう出てきた地名です。
「確か、テロリストが出演していて、
大騒ぎになったマル秘映画じゃないのか?」

原題:Safar e Ghandehar (2001)     
   The Sun Behind the Moon( English title) 
監督・脚本:Mohsen Makhmalbaf
Genre: Drama 
Country: Iran / France 
Language: Farsi / English / Polish 
上映時間;85分
あらすじ:
ナファスは、
アフガニスタン生まれのジャーナリスト。
子供の頃、両親と一緒にカナダに亡命した。
しかし、妹は、気の毒だった。 
小さいとき地雷で足を失って、
運悪く現地に取り残されてしまったのだった。 
ナファスは、妹からの手紙を受け取る。
そこには...、
20世紀最後の日に自殺すると書かれてあった。
妹の命を救うために、
ナファスは、アフガニスタンに急行する。
いろいろな理由で、戦争に引き裂かれた祖国へ
戻ろうとする難民のキャラバンにもぐりこむ。
ナファスが、妹を探す旅は、期せずして
タリバン政権がひとびとに及ぼした惨禍についての
正確で胸かき乱されるポートレートになっている。

出演者:
Niloufar Pazira ....  Nafas (ナファス)
Hassan Tantai ....  Tabib Sahid (サヒブ)
Sadou Teymouri ....  Khak (カーク)

オトーサン、
「主人公の女性ジャーナリスト、うまいなあ」
でも、ニルファー・パズィラは、実在のひとでした。

「こんな僻地で、
ボランティアの良心的な医者が活躍しているんだ。
出てくる少年たちの目がすばらしいなあ」
貧しい子供たち、
飢餓と病気に悩む女性たち、
地雷で足を失った男たち、
何とかして、豊かなひとから、
金をむしりとろうとする卑しさが目につきますが、
必死に生き延びようとする姿勢があわれです。

その他の出演者:
Hoyatala Hakimi ....  Hayat 
Monica Hankievich   
Zahra Shafahi   
Safdar Shodjai   
Mollazaher Teymouri   

User Rating:  6.7/10 (775 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」
短編ドキュメンタリーのような映画にしては、
高いスコアでしょう。

User Comments:
nbottさん
Washington DC
2002年1月8日
驚くべき傑作

私は、多くのイラン映画を見てきた。
みんな人生の現実を伝えようとする
勇気ある映画だった。
アメリカ映画にはない、また持ち得ないだろう
誠実さに満ちている。
女性蔑視のイスラム文化を描くこの映画に
出演するという勇気には感動した。
この映画芸術に携わった監督や関係者たちが
共有する強い信念を、残念ながら、
私たちは、持ち合わせていない。
われらが文明の時空から遥か彼方にある
現代世界の現実の断面に触れることができて、
うれしかった。
この映画の紹介が充分に出来ないで残念だ。
ぜひ、見て、学んでほしい。


オトーサン、
ユーザーコメントを訳していて、
「アメリカにも良識人がいるんだ。
...アフガニスタンのことなど、
誰も、もう言わなくなったなあ
9.11テロのあと、大騒ぎ。
なのに、いまでは、イラク問題だけ」

そんなつれなさにイヤ気がさしているので、
サイトを調べる気になりました。
いいサイトがありました。
http://www.asahi.com/culture/movie/K2002011101259.html
この映画が出来た背景が書いてあるので
大筋をご紹介しておきましょう。

ニルファー・パズィラは、
友人から自殺をほのめかす手紙をもらって、
イランのモフセン・マフマルバフ監督に
映画化の依頼をします。
「この映画を通じて、
アフガンの現実を世界に知らせたい」 
監督は、快諾し、彼女に出演を要請します。
でも、彼女は、ジャーナリズム活動に
支障が出るのではとためらったそうです。
「ばかげたことだった。
私自身がアフガンのために
だれも何もしてくれないと批判していたのに、
自分のできることをやらず、
キャリアを気にするなんて」 
彼女は、また、こう言っています。
「米国の空爆も復讐の思いを満たしているだけ。
正義の戦争なんてありえない」 

もうひとつ。
元読売新聞記者の武部好伸さんの
興味深いサイトの一部を引用しましょう。
ここに、実際のテロリストが
医師役で出演していたという記述があります。

http://www.yomiuri-you.com/you_b/cinema/kandahar.html

「なかでも印象的なシーンは
飛行機から大量の義足がパラシュートで
(砂漠に)落ろされる場面。
それらの義足を脚の不自由な人たちが
われ先に拾い求めようとする。
非常にシュールで美しい映像だけに、
いっそう胸にしみわたる。
あー、何ともおぞましいシーンなんだ」

オトーサン、
「アメリカは、また戦争が終わったら、
空からイラクの砂漠に義足や援助物質を
投下するだろう。
またまた、スゴクいいことしたような
気になるんだろうなあ」
イラクとの戦争がはじまれば、
126万人の子供が飢餓状態になると
ユニセフが発表していました。


世界中がアイ・ラブ・ユー

オトーサン、
「題名からすると、コメディだろう」
真面目な話、
世界平和を願うひとびとの願いもむなしく、
戦争準備にいそがしいひとがいるようですが、
そんな危なっかしいひとたちをみんな集めて、
この映画を見る会を開いたらいいかも知れません。

原題:Everyone Says I Love You (1996)     
監督・脚本:Woody Allen
Genre: Comedy / Musical / Romance 
Rated R for one use of strong language.
上映時間:101分
あらすじ:
ホールデンとスカイラーは熱愛中。
彼女は、マンハッタンの大家族の一員。
両親のボブといステッフィは、
長年連れ沿っている。
友人のジョーは、ステッフィとの間に、
DJという名の娘がいる。
いま、またジョーは、ひとりぽっち。
ヴェニスへ飛び、ヴォンに出会い、
自分こそが、理想の男性だと信じさせる。
しかし、その幸せはつくりものだったので、
ヴォンは、夫の許に戻ってしまう。
ステッフィは、チャリティ活動に夢中で、
刑務所から出所したばかりの
チャールスを家に連れてきて、
スカイラーとホールデンの仲をぶち壊す。

出演者:  
Woody Allen ....  Joe Berlin(ジョー) 
Julia Roberts ....  Von(ヴォン) 
Edward Norton ....  Holden Spence(ホールデン)
Tim Roth ....  Charles Ferry (チャーリー)

オトーサン、
「ウヮーオ!」
単なるミュージカルと思って借りたのに、
あのジュリア・ロバーツが
出ているではありませんか。
「メグもいいけど、ジュリアもいいなあ
華がある! 」
1日に2人のご贔屓の女優さんに、
映画の上とはいえ、また偶然とはいえ、
うれしいことです。
この映画、ウッディ・アレンの人脈を生かして
沢山のうまい役者さんが登場しています。
人のよい恋人役ホールデンを演じていたのが、
エドワード・ノートンとは、気がつきませんでした。
最新作「レッド・ドラゴン」では、
別人のようにうまい演技でしした。
それから、刑務所帰りの男チャールスが、
あのティム・ロスだとは、気づきませんでした。

JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ 
誕生日 1967/10/28 
出身 米ジョージア州スルミナ 
演技学校を経営していた両親の影響で
幼い頃から演技に目覚める。
16才の時、俳優の兄エリック・ロバーツの
「パッショネイト/悪の華」のロケを見学し、
女優になる決意を固める。
88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で
兄と共演し、映画デビュー。
89年「マグノリアの花たち」で
アカデミー助演女優賞にノミネート、
ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」で
アカデミー主演女優賞と
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にした。
私生活では91年キーファー・サザーランドと
挙式予定三日前に婚約破棄。
93年、歌手のライル・ロベットと結婚するが、
95年離婚。
最近では、ベンジャミン・ブラットと破局した。
2002年7月、カメラマンのダニエル・モダー
と再婚した。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」
     「サティスファクション」
     「ミスティック・ピザ」
1989年「マグノリアの花たち」
1990年「愛が壊れるとき」
     「フラットライナーズ」
     「プリティ・ウーマン」◇
1991年「愛の選択」「フック」
1992年「ザ・プレイヤー」
1993年「ペリカン文書」◇
1994年「アイ・ラブ・トラブル」
     「プレタポルテ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ジキル&ハイド」
     「世界中がアイ・ラブ・ユー」
     「マイケル・コリンズ」
1997年「陰謀のセオリー」◇
     「ベスト・フレンズ・ウェディング」◇ 
1998年「グッドナイト・ムーン」◇
1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◇
     「プリティ・ブライド」◇
2000年「エリン・ブロコピッチ」◇
2001年「ザ・メキシカン」◇
     「アメリカン・スウィートハート」◇
     「オーシャンズ11」 

その他の出演者: 
Drew Barrymore ....  Schuyler Dandridge 
Alan Alda ....  Bob Dandridge 
Goldie Hawn ....  Steffi Dandridge 
Natasha Lyonne ....  D.J. Dandridge 
Gaby Hoffmann ....  Lane Dandridge 
Paolo Seganti ....  DJ's Venice Date 
Scotty Bloch ....  Lynn Spence, Holden's Mother 
David Ogden Stiers ....  Arnold Spence, 
                         Holden's Father 

User Rating:  6.9/10 (4,924 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」

User Comments:
khouston86さん 
texas
2002年12月3日
すばらしいミュージカル。
おそらくウッデイ・アレンの最高傑作。

この映画は好きだ。
ミュージカルなんて好きなほうじゃないし、
ボクはまだ30歳だったから、
この映画にあるようなことは未体験だった。
この映画は面白い。
スマートで、愉快で、興味深い人物がおり、
ウッデイの会話がしゃれている。
歌もいい。
過去の歌だけれど、新鮮に聞こえる。
熱愛中のノートンと婚約者のバリモアの
組み合わせもいい。
ホーンも、アルダも、ジュリア・ロバーツも、
ウッディも、女性たちも、みんな豊かで
スマートで魅力的なNYっ子だ。
女子大生の青春の輝きがすばらしい。
また、ティム・ロスの演技も最高。 
「人生を楽しめよ、若いうちに楽しななきゃ」 
まだ見ていなかったら、ぜひ見てほしい。
ウッディ・アレンに勝る映画は少ないが、
これは、かれの最高傑作だろう。
歌は、永遠に心に残るだろう。


オトーサン、
この映画、確かにウディ・アレンものでは
いいほうなので、あらためて彼の経歴を
チェックしまhした。

WOODY ALLEN ウディ・アレン 
誕生日 1935/12/1 
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1965年「何かいいことないか子猫チャン」
1967年「007/カジノロワイヤル」
1969年「水は危険」「泥棒野郎」
1971年「ウディ・アレンのバナナ」
1972年「ボギー!俺も男だ」
          「セックスのすべて」
1973年「スリーパー」
1975年「ウディ・アレンの愛と死」
1976年「ザ・フロント」
1977年「アニー・ホール」
1979年「マンハッタン」
1980年「スターダスト・メモリー」
1982年「サマー・ナイト」
1983年「カメレオン・マン」
1985年「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」
1986年「ハンナとその姉妹」
1989年「ニューヨーク・ストーリー」
     「ウディ・アレンの重罪と刑罰」
1991年「結婚記念日」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
          「夫たち、妻たち」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
1996年「誘惑のアフロディーテ」
1997年「世界中がアイ・ラブ・ユー」
          「地球は女で回っている」
     「ワイルド・マン・ブルース」
1998年「アンツ」(声)◇「セレブリティ」
          「インポスターズ」
1999年「ギター弾きの恋」◆
          「ヴァージン・ハンド」
2000年「おいしい生活」◇
2001年「スコルピオンの恋まじない」◇ 

かれは、NYを舞台にした軽妙なドラマが
得意ですが、この映画のミュージカルも素敵でした。
表紙に乗せた写真は、なくなった父親たち、死人が
コミカルに舞踏するシーンです。
オトーサン、
「オククロを思いだしてしまうよ!」


フレンチ・キス

オトーサン、
「フレンチ・キスか、なつかしいなあ」
学生時代、渋谷の道玄坂にあった喫茶店で
福田章二くんから教わった記憶があります。
「普通のキスよりも、濃厚なんだよ」
シャンソン「ルナ・ロッサ(赤い月)」が
流れていたので、そんな話題になったのかも。

原題:French Kiss (1995)     
監督:Lawrence Kasdan
脚本:Adam Brooks
Genre: Comedy / Romance 
Rated PG-13 for some sexuality, 
language and drug references.
Country: USA / UK 
Language: English 
上映時間:111分
あらすじ:
ケイトは、大の飛行機ギライ。
でも、夫が他の女と一緒にパリにいると聞き、
夫を取り戻すためにパリへ飛ぶ。
隣の席に座ったのは、リュック。
不愉快なフランス人の犯罪者である。
ケイトのパリ初訪問は災難だった。
リュックは、紳士を装っていたが、 
盗品のダイヤを取り戻そうとしていた。
ケイトは、夫を取り戻そうとし、
リュックは盗品を取り戻そうとする。
...まるで道化芝居。

出演者:
Meg Ryan ....  Kate(ケイト) 
Kevin Kline ....  Luc Teyssier(リュック) 
Jean Reno ....  Jean-Paul (ジャン-ポール)

オトーサン、
期待せずに借りたDVDだったので、
狂喜乱舞の思いでした。
「いやあ、贅沢だなあ。
メグ・ライアンとジャン・レノ。
夢の共演だ」
それに、ケイトの相手役で、
悪役リュックを演じた俳優が、
まさか、あの端麗なケビンク・ラインとは...

MEG RYAN メグ・ライアン 
誕生日 1961/11/19 
出身 米コネチカット州フェアフィールド 
ジャーナリスト志願でニューヨーク大学で
学んでいたが、エージェントに見いだされ女優に。
映画デビューは1981年「ベストフレンズ」で
キャンディス・バーゲンの娘役。
1991年にデニス・クエイドと結婚し、
2001年7月16日、
ラッセル・クロウとの不倫騒動により離婚した。
二人の間には一児(ジャック)がいる。
「恋人たちの予感」(1988)
「めぐり逢えたら」(1993)で
ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。 
メグ・ライアンはといえば、
ラブコメ映画に欠かせない金髪でショートヘア、
クリッとした瞳の女優。
いくつになっても少女のようなかわいらしい笑顔と
若々しい爽やかな演技は、
どんな映画でも観客を自分のペースに
取り込んでしまう不思議な魅力を持っている。
もちろん、コメディばかりでなく、
「戦火の勇気」の謎の死を遂げた兵士や
「男が女を愛する時」のアル中の主婦アリス役
のような感情の起伏の激しい役や
「シティ・オブ・エンジェル」の女医役で
見せたような大人の演技でも、
十分存在感を見せている。
彼女の明るいイメージからか、
あまり感動大作への出演に恵まれないため、
賞歴はないが、自分の個性を貫ける天性の演技力は、
アカデミー賞女優には決して劣ってはいない。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「ベストフレンズ」デビュー
1983年「悪魔の棲む家3」
1986年「トップガン」
     「私立ガードマン/全員無責任」
1987年「インナースペース」◆
     「プロミストランド/青春の絆」◆
1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」◇
     「プレシディオの男たち」◆
1989年「恋人たちの予感」◇
1990年「ジョー、満月の島へ行く」◇
1991年「ドアーズ」◆
1992年「キスへのプレリュード」◇
1993年「フレッシュ・アンド・ボーン
      /渇いた愛の行方」◇
     「めぐり逢えたら」◇
1994年「男が女を愛する時」◇「星に想いを」
1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」◇
1996年「戦火の勇気」◇
1997年「アナスタシア」(声)◇
     「恋におぼれて」◇
1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇
     「ユー・ガット・メール」◇
1999年「キャスティング・ディレクター」◆
2000年「電話で抱きしめて」◇
     「プルーフ・オブ・ライフ」◇
2001年「ニューヨークの恋人」◇ 

KEVIN KLINE ケビン・クライン 
誕生日 1947/10/24 
出身 米ミズーリ州セント・ルイス 
インディアナ大学で音楽を専攻するが、
演劇を専攻し、ジュリアード学院演劇科を卒業。
その後、ブロードウェイにデビュー。
映画は82年「ソフィーの選択」でデビュー。
89年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」で
アカデミー助演男優賞受賞。
89年、フィービー・ケイツと結婚し、
オーウェンとグレタの一男一女がいる。
「アニバーサリーの夜に」では親子四人で出演。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「ソフィーの選択」
1983年「再会の時」
1985年「シルバラード」
1986年「すみれはブルー」
1987年「遠い夜明け」
1988年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」
     「乙女座殺人事件」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」
1991年「ソープディッシュ」「わが街」
1992年「チャーリー」「隣人」
1993年「デーヴ」
1994年「プリンセス・カラブー」
1995年「フレンチ・キス」
1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」
     「ノートルダムの鐘」(声)
1997年「危険な動物たち」「イン&アウト」
1998年「アイス・ストーム」
1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」
2000年「エル・ドラド 黄金の都」(声)
2001年「アニバーサリーの夜に」「海辺の家」
2002年「オレンジ・カウンティ」 

JEAN RENO ジャン・レノ 
誕生日 1948/7/30 
出身 モロッコ・カサブランカ 
両親はスペイン系フランス人。
パリのコンセルバトワールで学ぶ。
72年にテレビ・ドラマ・デビュー。
77年から81年にかけて、
舞台でヨーロッパを回る。
リュック・ベッソン監督と出会い、
83年「最後の戦い」に1000フランで
出演したことで、本格的にデビュー。
下積み時代に日本人と働いた経験から、
少し日本語が話せる。
「グラン・ブルー」や「ニキータ」「レオン」と
リュック・ベッソン作品には
欠かせない俳優となった。
「ミッション:インポッシブル」から
本格的にハリウッド映画にも出演。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「CLAIR DE FEMME」
1982年「サンスーシの女」
1983年「最後の戦い」
1984年「真夜中のミラージュ」「サブウェイ」
1985年「フレンチ・ノアール 
      真実と裏切りの掟」
1988年「グラン・ブルー」◇「I LOVE YOU」
1990年「ニキータ」
1992年「パリの大泥棒」◇「オペレーション」
1993年「グランマスクの男」◇
     「おかしなおかしな訪問者」◇
     「フライト・フロム・ジャスティス」
1994年「レオン」◇
1995年「愛のめぐりあい」
     「フレンチ・キス」
     「ボクサー/最後の挑戦」◇
1996年「ジャガー」
     「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「ロザンナのために」
     「奥サマは魔女」◇
1998年「GODZILLA/ゴジラ」◇
     「VISITOR
      /おかしなおかしな訪問者2」◇
     「RONIN」◇
2000年「クリムゾン・リバー」◇
2001年「WASABI」
     「マイ・ラブリー・フィアンセ」
2002年「ローラーボール」◇


その他の出演者:
Timothy Hutton ....  Charlie 
Francois Cluzet ....  Bob 
Susan Anbeh ....  Juliette 
Renee Humphrey ....  Lilly 
Michael Riley (I) ....  Campbell 
Laurent Spielvogel ....  Concierge 
Victor Garrivier ....  Octave 
Elisabeth Commelin ....  Claire 
Julie Leibowitch ....  Olivia 
Miquel Brown ....  Sergeant Patton 
Louise Deschamps ....  Jean-Paul's Girl 
Olivier Curdy ....  Jean-Paul's Boy 


User Rating:  6.2/10 (5,085 votes)  
オトーサン、
「もっと高くていいはずだよ!」

User Comments:
DeeDee-10さん
San Francisco
1999年7月19日
見るべし!

この軽快な心温まる映画は、笑いが一杯。
ステキな瞬間が多く、
いい映画に不可欠な要素を沢山もっている。 
愛を通して登場人物が変わっていく。
メグは、いつも陽気で、すばらしい喜劇女優である。
ケビン・クラインは、フランス人に見えないという
ひともいるようだが、そんなことはない。
かれは、フランス人そのものだ! 
100% フランス語のアクセントでなくたって、
まったくかまいやしない。
ジャン・レノは、 同情心のある刑事役で
素晴らしい演技を見せている!
かれを見るのは、いつも楽しみだ。
この映画は、いい。
心が弾み、おかしく、景色もすばらしい。


オトーサン、
この映画、なつかしいシャンソンが
たくさん聴けて、ご満悦でした。
「けっこう、うまいじゃん!」
ケビン・クラインが、エンドタイトルで、
「ラ・メール(La Mer)」を歌っています。
難しい"L"とR"の発音の違いもこなしています。
でも、その前後をプロの歌手で囲まれていては、
勝ち目がありません。
ルイ・アームストロングの
バラ色の人生(La Vie en rose)は、
はじめて聴きました。
「うーん、いい味出しているなあ」


ふたりのトスカーナ

オトーサン、
ハムレットみたいに迷いました。
「どうしよう、見るべきか、見ざるべきか」
IMDBのスコアが低いのに、評判はいいのです。
トスカーナが舞台、さぞいい景色でしょう。

原題:Cielo cade, Il (2000)     
   The Sky Will Fall
監督:Andrea Frazzi / Antonio Frazzi
原作:Lorenza Mazzetti (I) 
脚本:Suso Cecchi d'Amico 
Genre: Drama / War 
Country: Italy 
Language: German / Italian 
上映時間:102分
あらすじ:
オトーサン、
IMDBに掲載されていません。
「しょうがないなあ、自分で書くか」

ロレンツァ・マッツェッティの名作
「天が落ちてくる」を映画化したもの。
第2次世界大戦下のトスカーナ地方が舞台。
ユダヤ人姉妹が、両親を交通事故で失って
伯父夫婦のもとに引き取られる。
ペニーとベイビーの姉妹は、
魅力的な伯父さんと優しい伯母さんに
見守られながら、明るいトスカーナの夏を
思う存分楽しんだ。
仲間の子供たちと鬼ごっこや木登り
森の中で折り重なる大人の姿...、
人生は秘密でいっぱいだった。
しかし、楽しい日々は長くは続かなかった。
戦争の惨禍と無縁ではなかったのだ。

出演者: 
Isabella Rossellini ....  Katchen
          (ケッチェン:伯母)
Veronica Niccolai ....  Penny(ペニー) 
Lara Campoli ....  Baby (ベイビー)
オトーサン、
「へえ、こんな女優さんいたんだ!」
あの名女優イングリッド・バーグマンが母親、
あの名監督マーティン・スコセッシの奥さん。
親ゆずりのなかなかの名演技でした。

ISABELLA ROSSELINI イザベラ・ロッセリーニ 
誕生日 1952/6/18 
出身 イタリア・ローマ 
母は女優イングリッド・バーグマン、
父は監督ロベルト・ロッセリーニ。
双子のもう一人はイングリッド。
両親は5歳の時に離婚。
母のもとでローマに住み続け、時折父と会う。
13歳で脊柱側弯症に犯され、
2年間闘病生活を送り、
パリとローマで学業を終えた。
夏休みに父の作品で衣装の仕事を手がけ、
その後、ニューヨークでイタリア語を教え、
イタリアのテレビ局RAIのニューヨーク支社に
勤務した。
次いでイタリアのテレビ・リポーターとして
活躍した。
私生活では79年に結婚した
マーティン・スコセッシ監督と83年に離婚。
その後、ジョナサン・ワイドマンと結婚し、
エレットラ・イングランドをもうけた。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「時の問題」
1976年「ザ・スター」
1979年「IL PLATO」「小牧場」
1981年「IL PAP'OCCHIO」
1985年「ホワイト・ナイツ/白夜」
1986年「ブルー・ベルベット」
1987年「RED RISING HOOD」
     「タフガイは踊らない」「シェスタ」
1988年「ゼリーと私」
1989年「今ひとたび」
1990年「ワイルド・アット・ハート」
     「宮廷円舞曲」「アイボリー・ハンター」
1992年「永遠に美しく…」
1993年「フィアレス」「フライング・ピクルス」
     「愛の果てに」
1994年「ワイアット・アープ」
     「不滅の恋ベートーヴェン」
1996年「フューネラル/流血の街」
1997年「リストランテの夜」
2000年「ふたりのトスカーナ」 

その他の出演者:
Jeroen Krabbe ....  Wilhelm 
Barbara Enrichi ....  Rosa 
Gianna Giachetti ....  Elsa 
Luciano Virgilio ....  Arthur 
Bruno Vetti ....  Il parroco 
Mauro Marino ....  Cosimo 
Jonas Castelli ....  Filippo 
Bettina Giovannini ....  Signora Pinzauti 
Yelena Safonova ....  Maja 
Paul Brooke (I) ....  Mr. Pitt 

User Rating:  4.8/10 (27 votes)  
オトーサン、
「低いなあ。
あまりにまともすぎるからかも」
東京都知事推薦だそうです。
観客は清く正しく美しそうな女性ばかりでした。

User Comments:
omaworldさん
Melbourne Australia
2001年5月3日
第2次世界大戦下のイタリーが舞台の
忍耐と恐怖の感動的な物語

この映画のすばらしいところは、
戦時下のイタリアで
ユダヤ人姉妹が子供らしい遊びができ、
理想的な田舎の生活を送ることができたことを
描いているところにある。
召使たち、牧師、田舎のひとたちは、 
姉妹が何者か知っているが、差別はしない。
しかし、ドイツ軍が進駐してきて、
姉妹の人生は暗転する。
原作者マッツェッティの実話に基づいているが、
映画を見て、映画化した理由が納得できた。
よく出来た映画で、感動的である。


オトーサン、
「こんなにいい映画なのに、
スコアが低いのは、残念だ。
でも、いまいち完成度が低いなあ。
一番の見せ場がいまひとつ盛りあがりを欠きました。
ご興味をもたれた方は、
この映画について詳しく紹介している
サイトをご覧ください。

http://www.alcine-terran.com/data/ilcielocade/ilcielocade.htm

海外の批評のいくつかが掲載されています。

人物描写、リズムのセンス、
悲喜の絶妙なコントラスト、
そして、子供たちを含めた役者たちの演出は、
これが長篇デビューの監督とは思えない、
素晴らしい経験がうかがえる。
(Vivi Cinema)

イタリア映画には珍しい、笑いあり感動ありの作品。
イザベラ・ロッセリーニの演技は驚くに値し、
これまでのどの役より魅力的な女性を演じている。
それは母イングリット・バーグマンを
彷彿とさせるほど、感動的なものである。
(La Repubblica−Donne)

演出が素晴らしく、生気にあふれ感動的であり
インパクトがある。
いったいなぜ、カンヌ国際映画祭はこの作品を
ノミネートしなかったのだろうか。
(La Repubblica)


ストーカー

オトーサン、
「"ストーカー"か、こんな題名じゃ、
男一匹、映画館に入りにくいなあ」
あの好漢ロビン・ウィリアムスが好演!
と聞いていたので、勇気を出して入ってみました。
観客には、ストーカー風のひともいましたが、
実に真面目なよい映画でしたよ。

原題:One Hour Photo (2002)     
監督・脚本:Mark Romanek
Genre: Drama / Thriller 
Rated R for sexual content and language.
上映時間;96分
あらすじ;
サイは、20年間も 
写真の現像をやっていて、
写真技術については、知り尽くしている。
サブマートには、色々な顧客がやってくるが、
最大のお得意様は、ヨーキン一家。
写真で見る限りでは、何の不自由もなく、
幸福そのものに見える。
サイは、その一員に加わりたくて、
一家をスパイしはじめるが、やがて
見た目ほど完璧ではないことに気づき、
それを暴く修羅になる。

出演者: 
Robin Williams ....  Seymour Parrish (サイ)
Connie Nielsen (I) ....  Nina Yorkin (ニーナ)
Michael Vartan ....  Will Yorkin(ウィル) 

オトーサン、
「ロビン・ウィリアムス、
悪役もいいじゃん!
..."インソムニア"は、
お粗末だったけど」
ハリウッドを代表する好人物なだけに、
一度は悪役をやってみたかったようです。
「インソムニア」の悪役は、
アルパチーノに食われて失敗しましたが、
今回は、どうやら成功したようです。

さて、経歴紹介のほうは、
主人公のサイが好感をもったヨーキン一家の
主婦ニーナを演じた女優さんも紹介しましょう。
浮気をしているご主人ウィルは、
トム・クルーズのそっくりさんみたいでしたが、
演技力は、いまいちでした。

ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 
誕生日 1952/7/21 
出身 米イリノイ州シカゴ 
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の
ゲスト出演がブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」で
アカデミー助演男優賞。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの
      大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」
     「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ
      /戦場からの手紙」(ナ)
     「グッドモーニング、ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」▲
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」
     「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」
     「3人のエンジェル」▲
1996年「バードケージ」「ジャック」
     「ハムレット」
     「シークレット・エージェント」▲
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」
      アカデミー助演男優賞
     「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
     「アンドリューNDR114」
2001年「A.I.」(ナ)
2002年「インソムニア」「ストーカー」


CONNIE NIELSEN コニー・ニールセン 
誕生日 1964/7/3  
出身 デンマーク・コペンハーゲン 
15歳の時から地元の舞台やショーで
役者のキャリアをスタートさせ、
18歳の時に女優を志すためパリへ移り住む。
その後、ローマ、ミラノ、南アフリカ、
ニューヨークで本格的な活動をし、
7カ国語を話す国際派女優となる。
映画デビューは「ディアボロス」の
アル・パチーノの娘役。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「ディアボロス/悪魔の扉」◆
     「ソルジャー」◆
2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇
     「グラディエーター」◆
2002年「ストーカー」 

その他の出演者:
Dylan Smith (III) ....  Jakob Yorkin 
Erin Daniels ....  Maya Burson 
Paul H. Kim ....  Yoshi Araki 
Lee Garlington ....  Waitress 
Gary Cole (I) ....  Bill Owens 
Marion Calvert ....  Mrs. Von Unwerth 
David Moreland ....  Mr. Siskind 
Shaun P. O'Hagan ....  Young Father 
Jim Rash ....  Amateur Porn Guy 
Nick Searcy ....  Repairman 
Dave Engfer ....  Sav-Mart Clerk 
Jimmy Shubert ....  Soccer Coach 


User Rating:  7.4/10 (5,078 votes)  
オトーサン、
「おお、高いなあ」
ロビン・ウィリアムスの映画というだけで
高得点をつけるフアンが多いのでしょう。
なお、この映画に使われている音楽は、
「私は、目撃者」で聞いたばかりの
エンリコ・モリコ−ニに酷似していました。

User Comments:
stenssonさん 
Stockholm, Sweden
2003年1月26日
スリリングなスリラー!

マーク・ロマネク監督の名は、
この一作でアメリカ中に鳴りひびくだろう。
この映画は、すばらしい。
スリラーとしても、映画としても見事だ。
その成功は、一にかかって
シリアスな演技に挑戦し、成功した
ロビン・ウィリアムスのおかげである。
アカデミー賞ものだが、無理だろう。
というのも、あまり上映されなかったからだ。
しかし、ウィリアムスは、アメリカ映画では、
滅多にお目にかかれなぬ人物を演じている。
この写真屋には、ある種の鬱屈した感情が
あることは明らかである。
はじめは、彼は、魔法使いのようだが、
どんどん悪い人間になっていく。
ウイリアムスの抑えた演技が実に印象的である。
この映画は、ほんもののスリラーであり、
実に気味が悪く、次第にナーバスになる。
ロマネク監督は、トリックを熟知し、
観客は1時間半の間に何度も驚かされる。
それに加え、非人間性なやりかたへの鋭い風刺
も効果的である。
この冷たい社会では、弱者を気遣うよりも
お金のほうがもっと大事なのだ。


オトーサン、
「なんだ、この邦題は!」
そうはき捨てたり、腹の底から怒ったり、
別の邦題を考えたり、大忙しでした。

同じ気持ちのひとを
いくつもののサイトで発見しました。

http://www.eigaseikatu.com/topics/?no=53

なんだこの邦題は! ★★★★   
2003/02/12 >> いぬ
何人もの人がすでに指摘していますが、
邦題が酷すぎる。 
原題は「一時間でできる現像店one hour photo」。 
淋しい中年独身男が、
持ち込まれる幸せそうな家族写真に憧れ、
得られない心の充足を求めて苦悩する、
といった話なのですが、
「ストーカー」では
猟奇映画みたいではないですか。 
もちろん、結局犯罪行為としての
「ストーカー」になってしまうのですが、
これでは邦題自体が映画のネタばれを
やってしまっていることになる。

オトーサン、
「もうすこし題名を工夫したらなあ
邦題は、"リストラ"にしたら、よかったのに」
もっとあちこちの映画館で上映され、
ロングランにもなったでしょうに...、
残念です。

別のサイトには、
共感を呼ぶコメントが紹介されていました。
http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/ONE_HOUR_PHOTO.htm

...アメリカの階級格差、
現代社会の孤独と寂寞、
管理社会の解雇と失職、
利便性とプライバシー、
のぞき趣味と婚外性交渉、
豊かさに潜む家庭崩壊、
誕生日パーティとクリスマス、
サバービアの自己虫、
妄想・思い込みと
なりきることから生まれてくるストーカー行為、
そして一体しあわせとは?
今感じる幸福感とは?
そんな大袈裟なことを考えてしまう前に、
いつも利用させて頂いている
近所の45分写真屋さんのあの店員さんは
大丈夫かな?なんて思ってしまいます。


私は目撃者

オトーサン、
「目撃者か。見たかもなあ」
でも、索引をみたら、「小さな目撃者 147」と
勘違いしていました。見ていませんでした。
「小さな...」は、子供が事件を目撃したものの、
大人に取り合ってもらえないスリラー映画。
今回は、視力障害者が目撃者になるホラー映画。
見えないひとが"目撃"できるはずはないのですが、
心眼という言葉もあります。
さて結末は、どうなるのでしょうか?

原題:Gatto a nove code, Il (1971)     
監督:Dario Argento
原作・脚本:Dario Argento / Luigi Collo 
Genre: Crime / Drama / Horror / Mystery 
      / SF / Thriller 
Country: France / Italy / West Germany 
Language: Italian 
上映時間:112分
あらすじ:
アルノは、視覚障害者。
姪っ子と一緒に暮らしている。
クロスワードパズルをつくって生計を立てている。
ある夜、街を歩いていて、病院の前に駐車した
クルマの中に座っている2人の男の会話を漏れ聞く。
その病院は、遺伝子研究所でもある。 
同じ夜、何者かが研究所に侵入して守衛を殺す。
アルノは、記者のカルロの助けを借りて、
捜査を開始する。 

出演者:
Karl Malden ....  Franco Arno (アルノ)
James Franciscus ...  Carlo Giordani (カルロ)
Catherine Spaak ....  Anna Terzi (アンナ)

オトーサン、
「見慣れない役者ばかりだなあ」
でも、演技には、それなりの味があります」
カルロ役は、ボンド役者のような華やかさがあり、
アルノもアンナも、その暗さが実にいい感じです。、
思い切って、3人の経歴をみましょう。

KARL MALDEN カール・マルデン
実名マルデン・セクロビッチ) 
誕生日 1913/3/22 
出身 米イリノイ州シカゴ 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1946年「鮮血の情報」
1947年「影なき殺人」「死の接吻」
1950年「拳銃王」「地獄の戦場」
1951年「欲望という名の電車」「暁前の決断」
1952年「国務省の密使」「ルビー」
     「語らざる男」
1953年「あの高地を取れ」「私は告白する」
1954年「謎のモルグ街」「波止場」
1956年「ベビイドール」
1957年「栄光の旅路」「B52爆撃隊」
1958年「縛り首の木」
1960年「ポリアンナ」「片目のジャック」
     「おとぼけ先生」
1961年「二十歳の火遊び」
1962年「終身犯」「ジプシー」「西部開拓史」
     「翼のリズム」
1964年「誰が私を殺したか?」「シャイアン」
1965年「シンシナティ・キッド」
     「黄金作戦・追いつ追われつ」
1966年「ネバダ・スミス」
     「サイレンサー/殺人部隊」
1967年「ホテル」「10億ドルの頭脳」
1968年「血と怒りの河」
1969年「パットン大戦車軍団」「私は目撃者」
1971年「夕陽の挽歌」
1972年「サマータイム・キラー」
1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」
     「メテオ」
1983年「スティング2」
     「トワイライト・タイム」
1987年「ナッツ」 


JAMES FRANCISCUS ジェームズ・フランシスカス 
誕生日 1934/1/31-1991/7/8 
出身 米ミズーリ州 
出演作
1964年「若き日の恋」
1969年「地獄の艦隊」「恐竜グワンジ」
1970年「わたしは目撃者」「続・猿の惑星」
          「真夜中の目撃者」(TM)
1974年「アロハはさよならの意味」(TM)
1975年「他人の向う側
 /私の家に見知らぬもう一人の妻がいる」(TM)
1976年「ドーベルマン・ギャングV」
1977年「殺しのパズル」「暗黒暗殺指令」
1978年「キラーフィッシュ」
          「愛はエーゲ海に燃ゆ」
1979年「シティ・オン・ファイア」
          「コンコルド」
1980年「ナイトキル」「世界崩壊の序曲」
     「ジョージ・リターンズ」
1981年「ジャクリーン・ケネディ物語」(TM)
1991年「奇跡が降る街」 


CATHERINE SPAAK カトリーヌ・スパーク 
誕生日 1945/4/3 
出身 仏パリ 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1959年「穴」
1960年「17才よさようなら」
1962年「狂ったバカンス」「太陽の下の18歳」
     「追い越し野郎」
1963年「窓のなぎさ」「禁じられた抱擁」
1964年「輪舞」「愛してご免なさい」
          「ダンケルク」
1965年「女と男と金」
1966年「ホテル」
1967年「夜は盗みのために」「女性上位時代」
1969年「痴情の森」「火曜日ならベルギーよ」▲
1971年「私は目撃者」
1972年「タフガイ殺人ボクサー」「殺人代理人」
1975年「ワイルドトレイル」
1981年「欲望の中の女」
1984年「クラレッタ・ペタッチの伝説」

その他の出演者:
Pier Paolo Capponi ....  Police Supt. Spini 
Horst Frank ....  Dr. Braun 
Rada Rassimov ....  Bianca Merusi 
Aldo Reggiani ....  Dr. Casoni 
Carlo Alighiero ....  Dr. Calabresi 
Vittorio Congia ....  Cameraman Righetto 
Ugo Fangareggi ....  Gigi the Loser 
Tom Felleghy ....  Dr. Esson 
Emilio Marchesini ....  Dr. Mombelli 
Fulvio Mingozzi ....  Spimi's Man 
Corrado Olmi ....  Morsella 
Pino Patti ....  Barber 

User Rating:  6.0/10 (254 votes)  
オトーサン、
「案外低いなあ。暗いトーンだから?」

User Comments:
marquis de cinemaさん
Boston, MA
2000年10月11日
Gialloの監督の作品にしては平凡。

スローペースで、効率的すぎて、
監督自身も、この映画を好きでないように思える。
しかし、カール・マルデン演じるアルノは、
視覚障害者だが、周囲で何が起こっているかを
感じることは出来る。
私は、アクションに偏った、
ヒッチコック風の映画は、あまり好きでない。
エンリコ・モリコーネの音楽は、
イタリア西部劇風である。
この映画、最後の10分になるまでは、
あまり興味をそそらない。
この映画の映像的天才は、
殺人者の虹彩のクローズアップである。
それで彼の考えが分かるのだ。 
これは、POVショット(訳注参照)が多用された
アルジェント監督の最初の作品である。
殺人のショットも多い。
鉄道駅での死のシーンがハイライトである。
アルジェント監督のフアンにとっては、
欧州風のホラー映画のコレクションを増やすという
楽しみがある。


オトーサン、
この監督に興味を抱いて、経歴をみてみました。
まずは、海外映画俳優マガジンから。

DARIO ARGENTO ダリオ・アルジェント 
誕生日 1943/9/7  
出身 伊ローマ 
監督作
1969年「歓びの毒牙」
1970年「わたしは目撃者」
1971年「4匹の蠅」
1975年「サスペリア2」
1977年「サスペリア」
1980年「インフェルノ」
1982年「シャドー」
1984年「フェノミナ」
1986年「デモンズ」
1987年「オペラ座/血の喝采」
1990年「マスター・オブ・ホラー・悪夢の饗宴」
1993年「トラウマ/鮮血の叫び」
1995年「スタンダール・シンドローム」
2001年「スリープレス」

次に、IMDBで。
長いので、前半だけ翻訳しましょう。
まあ、これでこの映画をつくるに至るまでの
背景くらいは、分かるでしょう。
なお、ユーザーコメントの表題にあった
"Giallo"の意味が分かりました。
"violent mystery-thriller"ということのようです。
ダリオ・アルジェント監督の映画は、
安手のホラー映画という見方と、
個性的なアイディアの映画という見方と
真っ2つに分かれるようです。

DARIO ARGENTO:
1940年9月7日、ローマ生まれ。
有名なプロデューサーと
ブラジルのファッション・モデルの
間に生まれた。長男である。
映画づくりを志すきっかけは、
両親や叔母さんが寝る前に読んでくれた
イタリアのこわいお伽噺だった。
トラウマになったのだが、本人にいわせれば、
どうっていうことはなかったそうである。
また、グリム兄弟やアンデルセンの童話、
エドガ・アラン・ポーの作品も印象的だった。
カソリックの高校に在学中から、
映画記者としてスタートした。
大学に行かず、新聞のコラムニストになった。
映画に影響されて脚本家になり、何本か書いた。
そのうち、重要なのは、共同作業で書いた
"Cemetery Without Crosses (1968)"と
Sergio Leone の傑作、
"Once Upon a Time in the West (1969)"である。
その後、はじめて映画の脚本・監督に挑戦した。
"Bird with the Crystal Plumage (1970)"である。
 Frederick Brownの小説 "The Screaming Mimi"を
脚色したもので、製作は父親の会社だった。
自分で監督するようになった理由は、
他の監督がせっかく彼が書いた脚本を
めちゃくちゃにするのに耐えられなかったためだ。
この映画が国際的にヒットしたので、
次に2つのスリラーを撮った。 
ひとつが、「私は目撃者」 (1971)であり、
もうひとが、「四匹の蠅」 (1972)である。 
両方とも父親の Salvatoreが支援している。
彼は、次に TV ドラマ"Testimone oculare (1973)"
とTV 歴史ドラマ"Five Days of Milan, The (1973)
を監督した。.
次に手がけたのは、いわゆる "giallo" スリラーで、
"Deep Red (1975)"がはじまりである。 
これはバイオレント・ミステリー・スリラーで、
国際的なスリラー/ホラー監督の影響を受けている。
次の作品が「サスペリア」 (1977) である。
グリムやアンデルセンの童話に触発されたもので、
ガールフレンドで脚本家兼女優の
Daria Nicolodiと一緒だった。 
彼女は、"Deep Red "にも出演し、その後、
1980年代後半まで、
監督のほとんどの映画に出演している。

Argento advanced the unfinished trilogy 
with Inferno (1980), 
before returning to the giallo thrillers 
with Tenebre (1982), 
and then with Phenomena (1985).
The lukewarm reviews caused Argento 
to slip away from directing to producing 
and co-writing two Lamberto Bava horror flicks 
Demoni (1985) and Demoni 2 (1986). 
Argento returned to directing 
with the giallo thriller Opera (1987), 
which according to him was 
"a very unpleasant experience." 
A number of technical problems happened 
which delayed production, 
the lead actress Vanessa Redgrave dropped out 
before filming was to begin, 
Argento's father Salvador died during filming, 
and his long-term girlfriend Daria broke off 
their relationship. 
After the commercial box-office failure 
of Opera,
Dario Argento temporarily settled in the USA 
where he colaborated 
with director George A. Romero 
with the two-part horror-thriller 
_Two Evil Eyes (1991)_ . 
Argento had previously colaborated 
with Romero with the horror action thriller
Dawn of the Dead (1978) back in 1978. 
While still living in America, 
Argento acted in small movie roles 
and directed another violent mystery thriller 
Trauma (1993) 
which starred his youngest daughter 
Asia Argento from his long-term relationship 
with Daria Nicolodi. 
Argento returned to Italy in 1996 
where he made a comeback to the horror genere 
there with _Stendhal Syndrome, The (1996)_ 
and then by another version 
of Fantasma dell'opera, Il (1998) 
(Phantom of the Opera) 
both of which starred Asia. 
Most resently, Argento directed the thriller 
Non ho sonno (2001). 
His movies may be regarded by some 
as cheap and overly violent. 
But second or third vewings reguard him 
as a talented writer/director 
with a penchant for original ideas 
and creative directing.

(訳注)
なお、「POVショット」の意味が
?マークなので、サイトを探してみました。
「見た目のショット」ということのようです。

Jeremy Birn "digital LIGHTING & RENDERING"
http://www.gogo3d.com/products/d_lighting/toc.html
オトーサン、
この本の目次を見ただけで、クラクラしました。
「映画づくりって、大変なんだなあ。
撮影法だけでも、
こんなに勉強しなくてはならないのだから」

第1章 序文
第2章 ライティング・ワークフロー
第3章 3点照明
第5章 シャドウ(影)
第5章 光質
第6章 カラー(色)
第7章 露出(エクスポジャー)
第8章 構成と演出
第9章 マテリアルとレンダリング アルゴリズム
第10章 合成


王子と踊り子

オトーサン、
「おお、マリリンの主演映画があった!」
モンロー全集を思い切って買って、
全盛期の作品は、すべて見たはずですが、
この映画だけが残っていました。

原題:Prince and the Showgirl, The (1957)     
監督:Laurence Olivier
脚本:Terence Rattigan 
(also play The Sleeping Prince)
Genre: Comedy / Romance 
Country: UK / USA 
上映時間:115分
あらすじ:
カルパチア王国のチャールス殿下は
ジョージ5世の戴冠式に出席するため、
ロンドンに滞在している。 
旅の気晴らしに芝居を見にいき、
アメリカ人の踊り子エルシーに一目惚れ。
晩餐会に招待されたエルシーは、
礼儀知らずで、殿下のお熱は冷めかかる。
だが、エルシーは殿下を恋しはじめていた...

出演者: 
Marilyn Monroe ....  Elsie (エルシー)
Laurence Olivier.... Charles, the Prince Regent
           (チャールス殿下)
Jeremy Spenser (I) ....  King Nicolas
            (ニコラス:国王) 

オトーサン、
「モンローって、うまいなあ。
名優ローレンス・オリビエに、負けていないもの」

MARILYN MONROE マリリン・モンロー 
誕生日 1926/6/1-1962/8/5 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
スクリーンの中で男性たちの
セックス・シンボルであり続けた女優。
私生児として生まれ、
幼少期は親戚の家を転々とした。
雑誌のカバーガールを経て、47年映画デビュー。
53年「ナイアガラ」で見せたモンロー・ウォークが
話題となり、スターの座に。
「7年目の浮気」や「バス停留所」など主演作は
次々とヒットするが、
マリリン自身は不安症で精神の安定を欠き、
62年自宅で謎の死体となって発見された。 
出演作
1948年「嵐の園」「DANGEROUS YEARS」
     「LADIES OF THE CHORUS」
     「ラブ・ハッピー」
1950年「彼女は二丁拳銃」
     「アスファルト・ジャングル」
     「イヴの総て」
     「RIGHT CROSS」「THE FIREBALL」
1951年「HOMETOWN STORY」
     「AS YOUNG AS YOU FEEL」「LOVE NEST」
     「結婚しましょう」
1952年「CLASH BY NIGHT」
     「WE'RE NOT MARRIED」「ノックは無用」
     「モンキー・ビジネス」「人生模様」
1953年「ナイアガラ」「紳士は金髪がお好き」
     「百万長者と結婚する方法」
1954年「帰らざる河」
     「ショウほど素敵な商売はない」
1955年「七年目の浮気」
1956年「バス停留所」
1957年「王子と踊り子」
1959年「お熱いのがお好き」
1960年「恋をしましょう」
1961年「荒馬と女」
1994年「マリリン・モンロー
      /ライフ・アフター・デス」 

LAURENCE OLIVIER ローレンス・オリビエ 
誕生日 1907/5/22-1989/7/11 
出身 英サリー州ドーキング 
出演作
1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」
1937年「淑女は離婚がお好き」
1939年「嵐が丘」
1940年「レベッカ」
1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」
1943年「ヘンリー五世」
1948年「ハムレット」アカデミー主演男優賞
1952年「黄昏」
1953年「三文オペラ」
1955年「リチャード三世」
1957年「王子と踊子」
1960年「スパルタカス」「客席芸人」
1962年「可愛い妖精」
1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」
1966年「カーツーム」
1968年「栄光の座」
     「ロミオとジュリエット」(ナ)
1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」
1970年「さすらいの旅路」
1971年「ニコライとアレクサンドラ」
1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」
1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)
     「廃墟の中の恋」
1976年「マラソンマン」
     「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
1977年「遠すぎた橋」
1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」
1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」
1980年「ジャズ・シンガー」
1981年「タイタンの戦い」
1983年「ジグソーマン」
1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」
1985年「ワイルド・ギースU」
1988年「戦争レクイエム」

その他の出演者:
Sybil Thorndike ....  The Queen Dowager 
Richard Wattis ....  Northbrook 
Esmond Knight ....  Hoffman 
Paul Hardwick ....  Major Domo 
Rosamund Greenwood ....  Maud 
Aubrey Dexter ....  The Ambassador 
Maxine Audley ....  Lady Sunningdale 
Harold Goodwin (II) ....  Call Boy 
Andreas Malandrinos ....  Valet with Violin
Jean Kent ....  Masie Springfield 
Daphne Anderson ....  Fanny 
Gillian Owen ....  Maggie 

User Rating:  6.0/10 (352 votes)  
オトーサン、
「このスコアは、低過ぎる」

User Comments:
Heather Mageeさん 
Williamsburg, VA
1999年8月9日
熱狂的マリリン・モンローのフアンには、
大いなる喜び!

オリビエとモンロー、
まず考えられないような組み合わせだが、
オリビエの声高な傲慢さと
マンローのめまいがするような純情さが
驚くべき相性のよさを発揮している。
サー・ローレンスは、
このコメディで、冷血漢を見事に演じている。
一方、モンローのほうも、実に見事である。
愛らしいアメリカ人踊り子の役で、
一目ぼれした王子に招かれ、一夜を過ごすのだが、
よく考えられた演技で、迫力があり、
名だたるコメディの才能を駆使している。
それに、何といっても美しい...
簡素な白のイブニング・ガウンを着ているだけなのに
官能的に光り輝くのだ。
また、この映画を見事なものにしているのは、
外交官ノース・ブルックを演じた Richard Wattisと
皇太后を演じたSybil Thorndike の演技である。
戴冠式のシーンだけは、
もっとうまく編集できたはずだが、
そのほかは、よく撮られており、ペースもいい。
全般にストーリーもいいし、一貫性もある。 
われらが王子は、見かけほど冷酷で無口でもないし、
ミス・エルシーも、大きなお目々のおばかさんでは
なかった... 


オトーサン、
この映画の撮影が、
いちじるしく難航したと知って、
興味深く思いました。
モンローとオリビエは、
ことごとく対立したそうです。
ふたりとも、自分が一番と思っているので、
この確執は抜き差しならないものだったようです。
慣れないイギリスでの撮影ということもあって、
この映画の撮影を契機に、モンローの精神不安定に
拍車がかかり、睡眠薬、精神安定剤、アルコールの
摂取量が多くなり、その結果、
撮影現場での遅刻や早退がひどくなったようです。
これが、後年の悲劇につながっていくのです。

モンローの生涯について、
いいサイトを発見しました。
ただし、文中「荒馬と王子」(57)とあるのは、
ケアレス・ミスでしょう。
「王子と踊り子」です。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/m-monroe.html


キル・ミー・レイター 崖っぷち逃避行

オトーサン、
「しまった!
何で、こんなの借りてしまったんだろう?」
題名からして、いかにも安直です。
TV映画のほうが、マシかも。

原題:Kill Me Later (2001)     
監督:Dana Lustig
脚本:Annette Goliti Gutierrez /Dana Lustig 
Genre: Romance / Thriller 
Rated R for some language.
上映時間:89分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDBには、あらすじがないや、
よほど馬鹿にしてるのかも、
しょうがないから自分で書こう」

ショーンは、自殺願望の娘。
恋する相手は、銀行の副頭取。
だが、妻子がいる。
屋上から飛び降りる寸前、
銀行強盗のチャーリーに抱きとめられ、
人質になる。
「じゃ、あとできっと殺してね」と約束させる。
逃避行の間に、ふたりの間に恋が芽生える。

出演者: 
Selma Blair ....  Shawn Holloway (ショーン)
Max Beesley ....  Charlie Anders (チャーリー)
O'Neal Compton..Agent McGinley (マクギニー刑事)

オトーサン、
「下手な役者ばかり、けっ!
ま、経歴ぐらい見ておくか」

SELMA BLAIR セルマ・ブレア 
誕生日 1972/6/23  
出身 米ミシガン州サウスフィールド 
ミシガン大学で芸術と英語の学位を取得した後、
ニューヨーク大学へ。
写真家を目指していたが、演技に目覚め、
ステラ・アドラー芸術学院や
コラム・シアターの演劇クラスに通う。
97年「イン&アウト」で映画デビュー。
テレビでは99年から「ZOE, DUNCAN JACK & JANE」
のゾエ役を2年演じた。
2000年「キルミー・レイター」で初の主役。
私生活では俳優ジェイソン・シュワルツマンと
交際している。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「イン&アウト」
1998年「ブラウンズ・レクイエム」
          「待ちきれなくて…」
1999年「クルーエル・インテンションズ」◆
     「ガールズ・ガールズ」◆
2001年「キューティ・ブロンド」◆
          「キルミー・レイター」◇
     「ストーリーテリング」◇
2002年「クリスティーナの好きなコト」◆


MAX BEESLEY マックス・ビーズリー 
誕生日 1971 MAN 
出身 英マンチェスター 
父はジャズ・ドラマーのマクストン・ビーズリー、
母はジャズ・シンガーのクリス・マーロウ。
幼い頃、両親は離婚し、母のもとで育てられる。
11才の時に奨学金を得て、
マンチェスターのチェタムズ音楽学校に入学。
ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学んだ後、
ニューヨークでシーラ・グレイに演技を学んだ。
ミュージシャンとしては
チャカ・カーン、ジョージ・マイケルや
テイク・ザットらのキーボード奏者や
バック・コーラスを務めてきた。
テレビでは「THIEF TALKERS」「THE BROKER'S MAN」
「トム・ジョーンズ」(97)などがある。
映画は99年「THE MATCH」
「FIVE SECONDS TO SPARE」などあるが、
日本公開作では「グリッター・きらめきの向こうに」
のマライア・キャリー演じるビリーの恋人役
ジュリアン・ダイスを演じた。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
2001年「グリッター・きらめきの向こうに」◇
     「キルミー・レイター」◇
          「クレイジー・ワールド」◇ 

その他の出演者:
D.W. Moffett ....  Mathew Richmond 
Lochlyn Munro ....Agent Reed 
Brendan Fehr ....  Billy 
Tom Heaton ....  Jason 
David Adams (VI) ....  Ara 
Alex Zahara ....  Officer Larry 
Keegan Connor Tracy ....  Heather 
Pam Hyatt ....  Lucy 
Stacy Fair ....  Elizabeth Richmond 
Marcel Maillard ....  Lyle Holloway 
Keith Gordey ....  Elevator Cop 
Dana Lustig ....  Suzan Holloway 


User Rating:  6.2/10 (190 votes)  
オトーサン、
「へえ、6.2もあるのか」

User Comments:
George Parkerさん
Orange County, CA USA
2002年11月29日
面白い失敗作

これは、自殺願望の娘がテーマの
ロマチック・コメディである。
彼女は、銀行強盗ともしかれが逃亡に成功したら、
その後、撃ち殺してもらう約束をする。
その後慌しく続くシーンは、
サイドストーリーであり、アクションであり、
眠りそうになる目蓋をこじ開けるドタバタ劇。
多くの欠点があり、
不必要な特殊効果あり、
つまらぬ結末があり、
あまり役立たないKodak momentsがある。
スピードを落とす凸凹もある。
ソファの芯にはよいだろう。
評価は、 (C+) 


オトーサン、
「どうして、こんな映画つくるんだ?
よくスポンサーがみつかったもんだ」
お金持ちだが、音痴のご婦人が、
カーネギーホールで
一度だけ歌わせてもらうようなものでしょう。


きれいなおかあさん

オトーサン、
「これも、チャン・イーモウ監督作品だろう。
それなら、安心だ。いい映画に決まってる」
2月9日に「至福のとき 844」を見て、
「あの子を探して」、「初恋のきた道」の
「しあわせの三部作」を見終わったばかりです。
「だけど、こんな題名の作品あったっけ?」

原題:Piao liang ma ma (1999)     
   Breaking the Silence 
   (International: English title) 
監督:Zhou Sun
オトーサン、
「あれっ、ちがう監督だ」

脚本:Heng Liu / Xiaoli Shao ほか
Genre: Drama 
Country: China 
Language: Mandarin 
上映時間:90分
あらすじ;
舞台は、中国の地方都市。
離婚女性スン・リーの生きがいは、
耳の遠い息子を立派に育てること。
一緒に過ごす時間がほしくて、
会社をやめたところ、厳しい日々が続く。
販売許可を取らず露天商をやっては捕まり、
家政婦になると、レイプされそうになり、
おまけに前夫は、あっけなく死んでしまう。
ようやく買えた補聴器を息子は受けつけない。
絶望の日々、親子は少しずつ絆を深めていく。

出演者: 
Li Gong ....Sun Liying(スン・リー)
Xin Gao ....Zheng Da(ジョン・ダー)
Yue Guan ...Zheng Peidong(ジョン・ペイドン)

オトーサン、
「おお、コン・リーが出ている!」
今回は、ノーメイクだそうですが、
いつもの美人女優の冷たさが消えていたので、
これまでにない親しみを感じました。

その他の出演者:
Liping Lu ....  Jiao
Jing-ming Shi ..  Fang Zipin
Xiuqing Yue ....  Da He 
Chengru Li ....  Jia 
Quesheng Lei   
Qing Lin   
Yufeng Zhou   


User Rating:  7.0/10 (55 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな」

・第24回モントリオール世界映画祭
 最優秀主演女優賞・特別賞受賞 
・第20回中国金鶏賞最優秀主演女優賞受賞 

User Comments:
planet_mamoo さん
Shenzhen, China
2000年4月26日
現代中国の力強いが、まだ貧しい生活を描く。

中国映画の女神、コン・リーが、
現代北京のシングル・マザーを演じて、
耳の遠い息子を立派に教育しようと奮闘している。
ベルリン国際映画祭で有名になった
現代中国の奮闘ぶりを示す感動的な映画。
コン・リーは、この映画では、ノーメイクと
伝えられているが、母親役になりきっている。 
また、子役も魅力的である。
Zhou Sun 監督は、ドキュメンタリー映画の
迫真性を出すのに成功した。
音楽は少なく、街の騒音が鳴り響く。
映画に出てくるどの場所にも思い出がある。
ほとんどは廃墟となっている古い中国である。
要するに、これは、子供のために
よりよい未来を確実なものにしようという
庶民の戦いぶりを描いたすばらしい映画である。
でも、その戦いは、およそ勝つ望みもなく、
涙ぐましいものでしかない。
中国には、社会福祉サービスなどないのだ。
みんなが、生き延びることに精一杯で
政治活動をするヒマなどないのだ。


オトーサン、
「ふーん、中国って遅れてるなあ」
この映画のあらすじがIMDBにないので、
サイトであらすじを探しました。
すると、以下のサイトで、
"ヒアリングドッグ"という言葉を知りました。

http://www.kaigo-fukushi.com/110movie/movie/movie15.htm

そのあらましをご紹介しましょう。
ヒアリングドックとは、聴覚障害者
(聾者、難聴者、中途失聴者、老人性難聴など)
の生活音の発生を教え、心の支えとなる犬。
目覚し時計、ファックス、ノックする音を
聞き取り、主人の頬をなめたり、手で知らせる。
耳が不自由なひと30万人に対し、たったの19頭。
この現状を打破すべく、
「身体障害者補助犬法」が可決。
宿泊施設や飲食店などを障害者が利用する際に
「補助犬の同伴を拒んではならない」という
一見すると、実に前向きな法案です。
ところが、ヒアリングドッグの訓練事業は、
厚生労働省指定の団体や社会福祉法人に限定され、
資金のない民間団体は、はじき出されることに
なってしまったそうです。

オトーサン、
「へえ、そうなの。
厚生労働省の大臣といえば、
あの公明党で人情家で知られる坂口さん。
こんなヒドイ実態を知っているのかなあ?
役人にいいように操縦されているのかも」


戦場のピアニスト

オトーサン、
待ちに待った初日がやってきました。
10時5分からの初回に駆けつけました。
老若男女で超満員です。
映画が終わると、満場シーン。
席を立つひともいず、やがて拍手が鳴り響きました。
「やあ、いい体験させてもらった」

原題:Pianist, The (2002) 
監督:Roman Polanski
原作:Wladyslaw Szpilman
脚本:Ronald Harwood 
Genre: Drama / War 
Rated R for violence and brief strong language.
Country: UK / France / Germany / 
    Netherlands / Poland 
Language: English / German 
上映時間:148分
あらすじ:
この映画は、
ポーランド系ユダヤ人
才能豊かなピアニスト、シュピルマンによる
ナチのユダヤ人迫害を描いた回顧録に基づいている。
かれは、ユダヤ人居住区ゲットーで暮らしていた。
家族は逮捕され、絶滅収容所へ送られる。
そんななか、彼だけが逮捕を免れて、
ワルシャワの廃墟のなかで生き延びる。

出演者:
Adrien Brody ....  Wladyslaw Szpilman 
      (ウワディスワフ・シュピルマン)
Emilia Fox ....  Dorota (ドロタ)
Thomas Kretschmann ....  Captain Wilm Hosenfeld 
             (ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉)

オトーサン、
「シュピルマンを演じた俳優、
一世一代の名演技だ!」
何しろ、監督に起用されるや、
直ちにアメリカのマンションを売り払い、
身体ひとつで欧州に行き、減量10キロ、
ピアノの猛特訓を受けたそうです。

ADRIEN BRODY エイドリアン・ブロディ 
誕生日 1976/12/23  
出身 米ニューヨーク 
写真家シルヴィア・ブラーキを母に持ち、
幼少からカメラの被写体となる。
12歳から演劇のクラスに通い、
13歳でテレビ映画「HOME AT LAST」の
主役を射止める。
同年、リンカーン付属高校に入学し、演劇を専攻。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「ニューヨーク・ストーリー」
1993年「わが街セントルイス」
1994年「エンジェルス」
1996年「ハード・ブレッド/怒りの銃弾」
1997年「死にたいほどの夜」
1998年「シン・レッド・ライン」◆
          「ハード・デイズ」「レストラン」
1999年「サマー・オブ・サム」◆
          「人質」(TM)◇
2000年「ブレッド&ローズ」
2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆
2002年「ダミー」「戦場のピアニスト」


その他の出演者:
Ed Stoppard (I) ....  Henryk 
Maureen Lipman ....  Mother 
Frank Finlay ....  Father 
Jessica Kate Meyer ....  Halina 
Julia Rayner (I) ....  Regina 
Michal Zebrowski ....  Jurek
Wanja Mues ....  SS Slapping Father 
Richard Ridings ....  Mr. Lipa 
Nomi Sharron ....  Feather Woman 
Anthony Milner ....  Man Waiting to Cross 
Lucy Skeaping ....  Street Musician 
Roddy Skeaping ....  Street Musician 
Ben Harlan ....  Street Musician 

User Rating:  8.7/10 (2,947 votes)  
       top 250: #86 
オトーサン、
「スゴイ、スゴスギル。8.7とは。
世界の名画の86位だ。
アカデミー賞、いくつ取れるかなあ」

今年の第75回アカデミー賞では、
以下の部門でノミネートされています。
最優秀作品賞
最優秀監督賞:ロマン・ポランスキー
最優秀主演男優賞:エイドリアン・ブロディ
最優秀脚色賞
最優秀編集賞
最優秀衣裳・デザイン賞 

User Comments:
Gregory Goldlust さん
Sao Paulo, Brazil
2003年1月28日
ポランスキーの最も私的な映画。

これは、ポランスキーの最も私的な映画であり、
「ローズマリーの赤ちゃん」や
「チャイナタウン」以来の最高傑作である。
ウワディスワフ・シュピルマンの
回顧録を脚色している。
この映画は、 
有望なピアニストとしてのスタート、
ゲットーでの暮らし、
家族がトレブリンカ収容所に強制連行され、
苦悩に満ちた戦時中の暮らしを描いていく。
前半は、手に汗を握り、感動的で、力強い。
残念ながら、後半は時々もたつき、感動が薄い。
長編だが、さほど長くはない。
ポランスキー監督の力強い演出が光る。
それもそのはず、監督は母親をナチに殺されている。
主役のエイドリアン・ブロディは、お見事。


オトーサン、
2月6日のほのぼの映画批評で、
ロマン・ポランスキー監督の
「フランティック 841」を取り上げました。
監督の経歴を紹介しましたが、
その時、この「戦場のピアニスト」が、
最新作として掲載されていましたが、
あまり期待できないと思っていました。

「あんなことがあったからなあ」
それが何か、お分かリでしょうか。
実は、1969年、
愛妻である女優シャロン・テート(26)が、
チャールズ・マンソンにより惨殺されたのです。
「赤ちゃんが欲しいの、お願いだから殺さないで!」
と泣きながら懇願したシャロン・テートに対し、
「見たかメスブタ!お前に慈悲などない!」
と言い放ち、腹部を刃物で裂いて殺害したのです。
詳細は、以下のサイトをごらんください。

http://pine.zero.ad.jp/~zac81405/manson.htm

その後、傷心の監督は、欧州へ逃れ、
74年ふたたびハリウッドに戻ってきます。
すごい精神力です。
しかも、名作「チャイナタウン」をつくり、
アカデミー賞11部門ノミネートされるのです。

ところが、1977年、
何ということでしょう。
監督は、ロスで13歳の少女と性交渉をもち、
有罪判決を受けるのです。
ところが、刑に服することなく、欧州へと逃亡!
その後、一度もアメリカの土を踏むことなく、
今日に至っているのです。

オトーサン、
「かれは、もう落ち目」
そう思っていました。
でも、完全に間違っていました。
この「戦場のピアニスト」、
カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝くと、
満場の観客は、スタンディング・オベイションで、
拍手は10分間も鳴りやまなかったそうです。
そして、今回、アカデミー賞に7部門ノミネート、
ロマン・ポランスキー監督、完全復活!
「人生、山あり谷あり。
死ぬまで人生を投げてはあかんぜ」
そういう声が聞こえてくるようです。


アマデウス

オトーサン、
「このモーツァルトの映画、たしか昔見たけど、
ほのぼの映画批評に収録しておかねばなあ」
1984年の映画ですが、何と、2002年の
ディレクターズ・カット版が出ていました。

原題:Amadeus (1984) 
Amadeus: The Director's Cut (2002) (USA) 
監督:Milos Forman
台本・脚本:Peter Shaffer 
Genre: Drama 
Rated R for brief nudity.
上映時間:160分
あらすじ:
アントニオ・サルエリは、
モーツァルトの音楽は、神業だ、
自分もモーツァルトのような
すばらしい音楽家になりたいと願っている。
自分の曲によって、国王を称えることができる。
なぜ、神がモーツァルトのような俗物を
自らの楽器のごとく愛するのかを理解できない。
サルエリの嫉妬心は、ついに彼を神の敵にする。
彼は、復讐を誓うのだ。

出演者:
F. Murray Abraham... Antonio Salieri 
           (サリエリ)
Tom Hulce..,..Wolfgang Amadeus Mozart
          (モーツァルト)
Elizabeth Berridge ....  Constanze Mozart
           (妻:コンスタンツエ)

オトーサン、
「サルエリ役の俳優、うまいなあ」
モーツァルトのほうは、
イメージとちがうので、最初とまどいました。

F.MURRAY ABRAHAM 
F・マーレー・エイブラハム 
誕生日 1939/10/24 
出身 米テキサス州エルパソ 
     ペンシルバニア州説有り 
テキサス大学で学んだ後、ユタ・ヘイゲンのもとで
舞台演技を学ぶ。
65年、ロサンゼルスで舞台デビュー。
71年「THEY MIGHT BE GIANTS」で映画デビュー。
84年「アマデウス」のサリエリ役で
アカデミー主演男優賞を受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作
1973年「セルピコ」
1975年「ニール・サイモンの
            サンシャイン・ボーイズ」
1976年「大統領の陰謀」
1983年「スカーフェイス」
1984年「アマデウス」アカデミー主演男優賞
1986年「薔薇の名前」
1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」
     「宇宙への選択」
          「風の惑星/スリップストリーム」
     「イノセントマン」
1990年「虚栄のかがり火」
     「モブスターズ/青春の群像」
1991年「プリンス・マルコ」
          「ミリタリー・ブルース」
1992年「女神がそっと微笑んで」
1993年「ローデッド・ウェポン1」
     「ラスト・アクション・ヒーロー」
          「依頼殺人」
     「プリンス・マルコ/地中海の標的」
1994年「ベビーフェイス・ネルソン」
          「デリンジャーVSカポネ」
     「サバイビング・ゲーム」
          「ノストラダムス」
1995年「誘惑のアフロディーテ」
1996年「ミミック」「革命の子供たち」
1997年「ボルケーノ・クライシス」
1998年「スタートレック 叛乱」
1999年「ゴンゾ宇宙に帰る」
2000年「小説家を見つけたら」
          「ファルコーネ マフィア大捜査線」
2001年「13ゴースト」
2002年「アマデウス ディレクターズ・カット」


TOM HULCE トム・ハルス 
誕生日 1953/12/6 
出身 米ウィスコンシン州 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「9/30/55」「アニマルハウス」
1984年「アマデウス」
1986年「エコーパーク」
1987年「スラムダンス」
1988年「ニッキーとジーノ」
1989年「バックマン家の人々」
          「ブラックレインボウ」
1992年「映写技術は見ていた」
1994年「フィアレス」「フランケンシュタイン」
1995年「愛と勇気の翼」
1996年「ノートルダムの鐘」(声)
2002年「アマデウス ディレクターズ・カット」

その他の出演者:
Simon Callow ....  Emanuel Schikaneder 
Roy Dotrice ....  Leopold Mozart 
Christine Ebersole ....  Katerina Cavalieri 
Jeffrey Jones ....  Emperor Joseph II 
Charles Kay ....  Count Orsini-Rosenberg 
Kenny Baker (I) ....  Parody Commendatore 
Lisabeth Bartlett ....  Papagena 
Barbara Bryne ....  Frau Weber 
Martin Cavina ....  Young Salieri
Roderick Cook ....  Count Von Strack 
Milan Demjanenko ....  Karl Mozart 
Peter DiGesu ....  Francesco Salieri 

User Rating:  8.2/10 (23,686 votes) 
       top 250: #73 
オトーサン、
「うわっ、世界の名画73位だ!」

User Comments:
John さん
Middletown, NJ USA
2002年10月3日
傑作、主題にピッタリ。

1年前にブロードウェイで見た。
F・マーレー・エイブラハムが
サルエリを演じて、とても魅力的だった。 
その後、映画を見に行った。 
失望を覚悟していたが、
ステージに負けないくらい素晴らしかった。
驚くべき衣装。
当然のことながら音楽にも敬意を表したいが、
それ以上に良かったのは、驚くべき演技。
多くの映画のよさを数分に圧縮したような
演技の数々だった。
何と言っても音楽が信じられないほどよい。
もし疑うなら...、こう告白したい.
私は、70年代からのロックフアンである! 


オトーサン、
「記憶している以上に、すごい映画だ」
昔は、モーツァルトを俗物のように描いている
ところが耐えられなかったのですが、
今回見直すと、サリエリの目で描くことで、
いい映画になれたことが素直に分かりました。

第57回アカデミー賞で
10部門にノミネートされ、8部門で受賞。
以下、その内容をみてみましょう。

作品賞 
監督賞:ミロス・フォアマン
主演男優賞:F・マリー・エイブラハム
同賞ノミネート:トム・ハルス
脚色賞
美術監督装置賞
撮影賞:ノミネート 
音響賞
衣装デザイン賞
編集賞:ノミネート
メイクアップ賞

オトーサン、
オペラ「フィガロの結婚」
オペラ「ドン・ジョバンニ」
そして、レクイエムと同時期に書かれた
遺作となった「魔笛」に陶然としました。
この映画のDVDはイチオシです。
画像の鮮明なこと、音質のいいこと。
160分の長さなのに、一気に見てしまいました。
おまけに、特典映像である
監督と脚本家の解説つきのほうも見てしまいました。
モーツアルトやサリエリとともに過ごした
18世紀の至福の5時間半でした。


カストラート

オトーサン、
「カストラート?分からんなあ」
辞書を引くと、"去勢する"とあります。
それも犬猫ならともかく、人間を去勢する?
何のために?

原題:Farinelli: il castrato (1994)     
監督:Gerard Corbiau
脚本:Marcel Beaulieu (I)/ Andree Corbiau ほか
Genre: Musical / Drama (more) 
Rated R for depiction of adult themes 
and sexuality.
Country: Italy / Belgium / France 
Language: French / Italian 
上映時間;111分
あらすじ:
ファリネッリは、カルロ・ブロスキの芸名。
ヘンデルの時代に生きた若いオペラ歌手である。
かれは、子供の頃、そのボーイ・ソプラノを
保つために去勢されてしまった。
凡庸な作曲家の兄リカルドの助けで
有名になれたオペラ歌手だったが,,,

出演者;
Stefano Dionisi ....  Farinelli/Carlo Broschi 
                     (ファリネッリ / カルロ)
Enrico Lo Verso ...  Riccardo Broschi(リカルド)
Jeroen Krabbe..George Frideric Handel(ヘンデル)

オトーサン、
Stefano Dionisiの経歴を探しましたが、
海外映画俳優マガジンには出ていませんでした。
「..ああ、ようやく出会えた!」
ステファーノ・ディオニシは、
スタンダールの名作「赤と黒」の主人公、
ジュリアン・ソレルのイメージにそっくりなのです。
女という女が一目惚れをしてしまう、
自尊心が強く、人一倍傷つきやすい若者。
学生時代、フランス語で読み進むうちに、
次第にあるイメージが形成されてきました。
40年後のいまになって、
ようやくぴったりの若者に出会えました。
「...でも、こんな若者、ローマに行けば、
いくらでも、街で見かけるさ」
そんな声も聞こえてくるのは、年の功か?
それとも、馬齢を重ねた証拠かも。

その他の出演者;
Elsa Zylberstein ....  Alexandra 
Caroline Cellier ....  Margareth Hunter 
Marianne Basler ....  Countess Mauer 
Jacques Boudet ....  Philippe V 
Graham Valentine ....  Prince of Wales 
Pier Paolo Capponi ....  Le pere 
Delphine Zentout ....  Young Admirer 
Omero Antonutti ....  Nicola Porpora 

User Rating:  6.7/10 (751 votes)  
オトーサン、
「もっと高いスコアのはずなのに」

User Comments:
Blitzeさん
Philadelphia, PA
2001年7月23日
技巧的、でも、何を犠牲にして?

まず最初に、
どこの馬の骨が脚本を書いたんだ?
どこで"歴史考証"をやったんだ?
私は、長年ファリエッリの生涯について
関心を抱き続けてきた。
こんな映画が出来るずっと以前からだ。
私の知るところでは、
この映画の奇妙な3Pセックスや 
常習的な痙攣や失神症、ナイフを振りまわす兄、
そして、シンボリックな白い馬のイメージなど、
そんなくだらないものは、一切ありゃしない。
一体、脚本家は何を考えているんだ??? 
そう、お金目当てなのだろう。
さてと、この映画は、面白い。
すばらしい歌曲、華やかな衣装、18世紀の狂気。 
ファリネッリ役は、毎度のことだが、おいしい役だ。 
しかし、Stefano Dionisiは、あきらかに傲慢すぎる。
Enrico Lo Verso と Elza Zylderstein はいい。
全体に、この映画は見ていて面白いが、
真に偉大だった歌手 Carlo Broschi- Farinelliを
冒涜している。


オトーサン、
「こんなすばらしい美声が残るなら、
去勢もなかなかいいじゃないか」
まるで、歌の女神が乗り移っているような
美声でした。
「最近は、
去勢ならぬ
虚勢が流行しているなあ」
小泉首相は、ブッシュさんに去勢されているのに、
国会答弁では、民主党の管さんを相手に
虚勢を張っていました。
自分では、もう何ひとつ決められないのです。


ディーバ

オトーサン、
TSUTAYAで適当に6本借りたので、
駄作混りでもやむを得ないと覚悟していました。
「ディーバ?」
歌の女神のことのようです。

題名:Diva (1981)     
監督・脚本:Jean-Jacques Beineix
原作:Daniel Odier 
Genre: Action / Drama / Mystery 
   / Romance / Thriller 
Country: France 
Language: French / English 
上映時間:117分
あらすじ:
郵便配達夫の若いパリッ子ジュールは、
気ままに暮らしている。 
気のあった友人たちとだけつきあい、
オペラが大好きで、
とくに録音をさせないことで有名な
アメリカの歌の女神シンシアに狂っている。
あまりに惚れ込んでいるので、
コンサートで不法録音もやっている。
ところが、このテープが、
暴徒と関係のある政治家のテープと
間違われたために、身の危険が迫ってくる。
生きのびるために、彼はあらゆる知恵を動員する。
この映画の見どころは、
ニュー・ウエーブのスタイリッシュな映像と、
スクーターでのチェース・シーン。

出演者:  
Frederic Andrei ....  Jules (ジュール)
Wilhelmenia Fernandez .... Cynthia Hawkins
             (シンシア)  
Richard Bohringer ... Gorodish (ゴロディッシュ)
Thuy An Luu ....  Alba(アルバ) 
オトーサン、
「やあ、みんな個性的だなあ」
ジュールはオペラ・キチガイ。
シンシアはジュールが惚れている黒人オペラ歌手で、
録音ぎらい、歌は生で聞くものと主張。
万引きの天才で愉快な少女アルバ。
ヴェトナム難民の彼女を養っている
得体の知れぬ男、ゴロディシュ。
ここでは、かれの身元をしらべましょう。

RICHARD BOHRINGER リシャール・ボーランジェ 
誕生日 1942/1/16  
出身 仏ムーラン 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1977年「ムッシュとマドモアゼル」
1979年「夢追い」
1980年「ザ・カンニング[IQ=0]」
     「終電車」
1981年「ディーバ」「愛と哀しみのボレロ」
1985年「ゲームの殺人」「サブウェイ」
     「ディーゼル」
1986年「神風」
1987年「フランスの思い出」
1988年「エレベーターを降りて左」
1989年「フランスの友だち」
     「コックと泥棒、その妻と愛人」
     「スタン・ザ・フラッシャー」
1990年「宮廷円舞曲」「白い女王」
1991年「パリの天使たち」
1992年「伴奏者」「バルジョーで行こう!」
     「タンゴ」
1993年「オディールの夏」
1994年「イヴォンヌの香り」
1995年「川のうつろい」
1996年「パンチ!」
1997年「ティコ・ムーン」「原色パリ図鑑」
1999年「レンブラントへの贈り物」
2000年「ダーク・シークレット」 


その他の出演者:
Roland Bertin ....  Weinstadt 
Gerard Darmon ....  L' Antillais 
Chantal Deruaz ....  Nadia 
Jacques Fabbri ....  Jean Saporta 
Patrick Floersheim ....  Zatopek 
Jean-Jacques Moreau ....  Krantz 
Dominique Pinon ....  Le cure 
Anny Romand ....  Paula 
Raymond Aquilon   
Eugene Berthier   
Gerard Chaillou   

User Rating:  7.3/10 (2,165 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
dplatt72さん
2001年10月25日
次の飛行機でパリに行きたくなる。

この映画は、製作後、20年も経過したのに、
フランスのクールでセクシーな映画の代表として
依然、力を保っている。
映像にうっとりし、音楽に酔いしれる。 
すばらしいのは、
筋の運びがきちんとしていて、
エキサイティングであることである。
映像の美しさも見事である。
スキンヘッドのサングラスをかけた暗殺者、
台湾人の海賊盤製作者、
ゴロディッシュの一点のムダのないアパート...。 
1年後につくられたリドリー・スコット監督の
"Blade Runner"に明らかに影響を与えた映画である。
演技もよい。
とくに、流行に敏感で物憂い感じのゴディシュ役を
演じた Richard Bohringerがよい、
若い郵便配達夫と歌の女神との関係は、
感動的ですらある。
さらに、地下鉄の構内を駆けぬけるスクーターの
追跡劇まである。
この映画は、意味深いものではないが、
実存主義的な面白さがある。
あざといところがないのがよい。

オトーサン、
イラク戦が迫るなか、
フランスがアメリカに強硬に反発しているのをみて、
「映画もそうだけど、
ほんとうに、フランスって変わってるなあ」
つくづく感心します。
シラク大統領の姿勢は、小泉首相とは好対照。
個人でも、国家でも、自分の主張を押し通すには、
実に大きな勇気がいり、リスクも伴います。
ブッシュさんは、
「フランスは先見の明がない」と批判しました。
つまり、そんなに抵抗していると、
「イラクに勝ったあとの石油の分け前が減るよ」
そう言っているのです。
しかし、フランスは、人類の将来を思って
真剣に反対しているのではないでしょうか。
報道によると、この戦争で、もし、イラクが、
隠しもっている生物化学兵器を使った場合には、
アメリカが戦術核兵器を使う公算が強いそうです。

2001/9/18 
戦術核使用を選択肢に
報復作戦で米国防総省

米国は冷戦後の一九九○年代半ば、
いわゆる「ならず者国家」を対象に、
生物・化学兵器など大量殺りく兵器で
米国や同盟国に攻撃をかけた場合は
「核兵器の使用を除外はしない」
という方針を示した。
今回の戦術核使用の検討は、
こうした流れの延長線上にあるともいえる。

アメリカの保有する核兵器は、数万発。
軍部の「少しは使わせてよ」という気持ちも
分からないでもありませんが、
「核使用のタブーを破るための戦争」が
どこに行き着くかと思うと、恐ろしいことです。
それが、イラク戦の真の狙いだとすると、
アメリカは、核を北朝鮮にも使うことでしょう。
それを察知した北朝鮮が
日本に先制攻撃をし、核爆弾を落とす
可能性も否定できなくなってきました。
世界で唯一の原爆被爆国だというのに、
またもや核爆弾を落とされたのでは、
たまったものではありません。
「...いやだなあ、切ないなあ」
でも、われわれ庶民の手の届かないところで、
事態は急展開しているようなのです。


快盗ブラックタイガー

オトーサン、
「へえ、タイ映画がある。珍しいなあ。
IMDBに載っていなくてもいいや、借りよう」
題名も、劇画か、昔の紙芝居のような感じです。

原題:Fah talai jone (2000)     
   Tears of the Black Tiger 
監督・脚本:Wisit Sasanatieng
Genre: Action / Comedy 
Country: Thailand 
Language: Thai 
上映時間:110分
あらすじ:
タイの田舎で、ギャングが王国を騒がせている。
その中に、ハンサムな拳銃使いダムがいる。 
実は、心あらずもギャング人生を送っているのだ。
上流階級の娘ランプイと身分差を乗り越えて
時がくれば、結婚しようという契りを交わしている。
再会のときが来た。
しかし、ダムは銃撃戦に巻きこまれて間に合わない。
ランプイは絶望する。
父親は、彼女を警官と結婚させようとしている。
無口なダムは、ブラックタイガーと呼ばれているが、
決してランプイのことを忘れることができない。
死力を尽くして彼女と会おうとするが、
運命というものが邪魔をするのだ。
ギャングのボス、ファーイは、
かれを裏切り者と疑い、盟友も最大の敵になる。
二人の恋人は、はたして会えるだろうか? 
この質問に答えるべく、ドラマは展開する。
エキサイティングな音楽、
目をみはる銃撃シーンの数々、
そして英雄的な決闘。

出演者;
Chartchai Ngamsan ....  Black Tiger
(ブラックタイガー) 
Stella Malucchi ....  Rumpoey(ランプイ)
Sombat Metanee ....   Fai(ファーイ)
オトーサン、
「下手な役者たち。
臭いとしかいようがないなあ。
演技以前だ」
戦前の日本映画の美男美女がこんな風でした。

その他の出演者:
Suwinit Panjamawat ....  Dum (Black Tiger Youth) 
Supakorn Kitsuwon ....  Mahesuan 
Arawat Ruangvuth ....  Police Captain Kumjorn 
Pairoj Jaisingha ....  Phya Prasit 
Naiyana Sheewanun ....  Rumpoey's maid 
Kanchit Kwanpracha ....  Kamnan Dua 
Chamloen Sridang ....  Sergeant Yam 

User Rating:  7.3/10 (209 votes)  
オトーサン、
「このスコア、おかしいよ」
その昔、西部劇を茶化して
マカロニ・ウェスタンというのが一時流行しました。
これは、タイ式ウェスタンと言うか、
タイ式香港映画とでも言うべきものでしょうか。
まあ、奇妙キテレツな代物です。

User Comments:
jackzenさん
Wales, Cardiff
2001年9月19日
アート攻撃

この映画、映画通からみれば、
面白いところもないではないが、
おそろしく退屈な映画だろう。
シュールリアリズムの芸術映画が好きなひとが
みるならば、面白く、よく出来た映画と思うだろう。
「男も泣ける」映画というならば、
それは、上映中、じっと座って我慢しなければ
ならないからだろう。
私は、映画館から出ていかなかったが、
これは出ていくのには、絶好の映画である。
アカデミー賞をとった
"Crouching Tiger..." と比べようとしても、
題名が虎に因んでいる以外は、
まったく共通点がないと断言できる。
"Crouching Tiger..." を期待したら、
失望することになる。


オトーサン、 
上映中になつかしい音楽が流れてきて、
耳をそばだてました。
「遠き山に日は落ちて...」、
これだけでお分かりなら大したものです。
ドボルザークの交響曲「新世界」の小学唱歌。
「そういえば、Mちゃん、どうしているかなあ」
子供の頃遊んだ従兄弟ですが、
大学を中退したので、親と喧嘩別れ、
風の便りにタイに渡ったと聞いていました。

この映画を見た後、
思い切って昨年、母の葬儀のときに、
彼の妹から聞いた電話番号にかけてみました。
野太い中年男の声が聞こえてきました。
でも、なつかしい50年ぶりの声でもあります。
「そのうち、きっと行くからな!」
そう約束して、電話を切りました。
現地のひとと結婚して、
山田長政のように活躍しているようです。
オトーサン、
胸を撫で下ろしました。
「ブラック・タイガーになってなくてよかった!」


ザ・プロフェッショナル

オトーサン、
この映画の題名、頭にきました。
「ザ・プロフェッショナル」とあり、
ご丁寧に、英文で"The Professional"とあったので、
IMDBを探しました。
「ない!いくら探してもない!」

原題:Heist (2001/I)  
Vol, Le (2001) (Canada: French title)   
監督・脚本:David Mamet 
Genre: Action / Crime / Drama / Thriller  
Rated R for language and some violence.
Country: USA / Canada 
Language: English 
上映時間:111分
あらすじ:
デイビット・マメット監督は、
ひねりにひねった泥棒物語をつくった。
成功している部分もあるが、
そうでないところもある。
ジーン・ハックマンは、
ギャングの一団のすばらしいリーダーを演じた。
盗品の売りさばき屋である
ダニー・ヴィートの卑劣な妨害工作を出し抜こうと 
かれは、誰も予想できない知恵を働かす。
宝石泥棒を成功させた後、
ダニー・ヴィートは、スイスの金塊奪取を狙い、
息子をその犯罪の監視役に送り込む。 
いまや、誰も他人を信用できない。
すべての事態が奇想天外の展開をするのだ。

出演者:
Gene Hackman ....  Joe Moore(ジョー)
Danny DeVito ....  Bergman(バーグマン)
Rebecca Pidgeon ....  Fran Moore(フラン)
オトーサン、
「うーん、ジョーを演じた
ジーン・ハックマン、やっぱりうまいなあ!」
ダニー・デビートも、相変わらず芸達者です。
ところで、経歴をみたら、
ジョーの妻フランを演じたレベッカ・ピジョンが、
監督の奥方だとわかって、驚きました。

GENE HACKMAN ジーン・ハックマン
誕生日 1931/1/30
出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 
父は旅行記者。1才でイリノイに移住。
16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。
除隊後、ニューヨークに出て、
トラックの運転手、靴のセールス、レストランの
ドアマンなど職を転々とする。
30代でテレビ局のADとなり、
この頃、本格的に俳優になることを決め、
パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。
サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイや
ブロードウェイにデビュー。
60年代から映画にも出演し、
71年「フレンチ・コネクション」で
アカデミー主演男優賞を受賞、
92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を
受賞した。
その他では「スーパーマン」シリーズの
悪役レックス・ルーサー役が有名。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1961年「機関銃を捨てろ」
1964年「リリス」
1966年「ハワイ」
1967年「体当たり決死隊」
     「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」
1968年「汚れた7人」
1969年「暴動」「さすらいの大空」
     「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」
1970年「父の肖像」
1971年「さらば荒野」
     「フレンチ・コネクション」◇
      アカデミー主演男優賞
1972年「ブラック・エース」
     「ポセイドン・アドベンチャー」
1973年「スケアクロウ」
1974年「カンバセーション…盗聴…」
     「ヤング・フランケンシュタイン」
     「西部に来た花嫁」
1975年「フレンチコネクション2」◇
     「弾丸を噛め」
     「ナイト・ムーブス」
     「ラッキー・レデイ」
1977年「遠すぎた橋」
     「外人部隊フォスター少佐の栄光」
     「ドミノ・ターゲット」
1978年「スーパーマン」◆
1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」
1982年「錆びた黄金」
1983年「アンダー・ファイアー」
     「ウィンター・ローズ」
     「地獄の7人」
     「セカンド・チャンス」(声)
1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」
     「キングの報酬」
1986年「勝利への旅立ち」
1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆
     「追いつめられて」◆
1988年「傷だらけの青春」
     「ミシシッピー・バーニング」◇
     「ブルーウォーターで乾杯」
     「私の中のもうひとりの私」
     「BAT★21」
1989年「ザ・パッケージ」
1990年「カナディアン・エクスプレス」◇
     「キャノンズ」
     「ハリウッドに口づけ」
1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」
1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞
     「ザ・ファーム/法律事務所」◆
     「ジェロニモ」
     「ザ・ドキュメント・オブ・
      イーストウッド」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「クイック&デッド」◆
     「クリムゾン・タイド」◆
     「ゲット・ショーティ」
1996年「バード・ケージ」
     「チェンバー/凍った絆」
     「ボディバンク」
1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆
1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆
     「トワイライト」
2000年「リプレイスメント」◆
2001年「ザ・メキシカン」◆
     「ハートブレイカー」◆
     「エネミー・ライン」◆
     「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇
     「ザ・プロフェッショナル」◇  

REBECCA PIDGEON レベッカ・ピジョン 
誕生日 1963/10/10  
出身 米マサチューセッツ州 
ロンドンの国立演劇アカデミーで演技を学び、
アトランティック・シアター・カンパニー、
ケンブリッジ・シアター・カンパニーなどの
舞台で活躍。
夫はデビッド・マメット監督で
彼の作品に多く出演している。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1988年「青い夜明け」
1991年「殺人課」
1997年「スパニッシュ・プリズナー」
1999年「5シリングの真実」
2001年「ザ・プロフェッショナル」 

その他の出演者:
Delroy Lindo ....  Bobby Blane 
Sam Rockwell ....  Jimmy Silk 
Ricky Jay ....  Don 'Pinky' Pincus 
Alan Bilzerian ....  Fast food customer 
Richard L. Freidman ....  Counterman 
Robert Lussier ....  Fast food cook 
Mark Camacho ....  Jewellery store guard 
Michelle Sweeney ....  Waitress 
Elyzabeth Walling ....  Jewellery saleswoman 
Mike Tsarouchas ....  Coffee cart man 
Jim Frangione ....  D.A. Freccia 
Christopher Kaldor ....  Laszlo 

User Rating:  6.6/10 (4,257 votes)  
オトーサン、
「まあまあかも」
面白いのですが、
感動するほど、上出来ではありません。

User Comments:
Kevin Epsillionさん
Chicago, Illinois
2002年9月26日
完璧な犯罪... 
滑走路の突き当たりへの旅

出演者の顔ぶれをみたただけで、
この映画は、面白そうに見えるし、
実際そうだった。
しかし、興味は映画が終わる前に終わってしまう。
演技は、すばらしい。
-しかし、脚本家の才能は、
出演者の才能の大きさには及ばなかったようだ。
そう、その才能は、せいぜい、
フォーチュン・クッキ−頼みといった程度だ。
だからといって、悪いと言っているのではない。
ただ、結末がやりすぎということだ。 
トリックは、古風なものだが、面白い。
トリックにつぐトリックという手口の結末は、
白昼夢の終りに似ている。
この映画を弁護しておくと、
結末を心配しないですむ2流映画よりは、
ずっとよい。 
ただ、演技を楽しめばよいのだから。

オトーサン、
「惜しいなあ、
これだけの役者をそろえて、
こんな志の低い娯楽映画をつくるなんて」
ハリウッドが病んでいる証拠でしょう。
こんな印象を抱くのも、低予算のすばらしい
インド映画を2本見た後だったからかも。


モンスーン・ウェディング

オトーサン、
「しまった!これもインド映画だ」
別にインドを軽蔑しているわけではないのですが、
(仏教徒ですから、その聖地を軽蔑するなんて)
IMDBに、出ていない可能性があるからです。
でも、ちゃんと載っていて、一安心しました。

原題:Monsoon Wedding (2001)     
監督:Mira Nair
   ハーバート出のインド人女流監督です。
脚本:Sabrina Dhawan 
Genre: Comedy / Romance
Rated R for language, including some sex 
related dialogue.
Country: India / USA / France / Italy 
Language: English / Hindi / Punjabi 
上映時間:114分
あらすじ:
インドの中流上の階級が舞台。
携帯電話や西洋風のライフスタイル、
そして古い伝統が入り混じっている。
若い娘アディティは、
既婚のTVプロデユーサーとの情事が終わって、
結婚しようとしている。
花婿は、テキサスに住むインド人、 
双方の親戚が結婚式のためにニューデリーへと
遠方からやってくる。
なかには、モンスーンの季節だというのに、
オーストラリアからやってくるものもいる。
4日間の準備、そして挙式が慣習。 
ファミリーのパーティが行なわれ、
たくさんの音楽をみんなが歌う。
結婚式が滞りなく終わる前にドラマが起きる。
イベント・プロデユーサー、デュベイと
家政婦のアリスとのロマンスまで生まれる...

出演者;
Naseeruddin Shah ....  Lalit Verma(ラリット)
Vasundhara Das ....  Aditi Verma (アディティ)
Vijay Raaz ....  P.K.Dubey(デュベイ) 

オトーサン、
「花嫁の父親ラリット、
哀歓があっていいが、
中年の醜男、デュベイがすごくいいなあ」
イベントプロデユーサーを名乗っていますが、
他人の結婚式の演出しかできず、
同居する母親からバカ呼ばわりされている
中年独身男を好演しています。
めぐまれた娘、花嫁のアディティには、
感情移入できませんでした。

その他の出演者:
Lillete Dubey ....  Pimmi Verma
Tilotama Shome ....  Alice 
Shefali Shetty ....  Ria Verma
Parvin Dabas ....  Hemant Rai 
Kulbhushan Kharbanda ....  C.L.Chadha 
Kamini Khanna ....  Shashi Chadha 
Rajat Kapoor (I) ....  Tej Puri 
Neha Dubey ....  Ayesha Verma 
Kemaya Kidwai ....  Aliya Verma 
Ishaan Nair ....  Varun Verma 
Randeep Hooda ....  Rahul Chadha 
Roshan Seth ....  Mohan Rai 

User Rating:  7.6/10 (2,649 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなぁ」
豊かな色彩美、衣装や音楽のすばらしさ、
インド映画を再発見したような気分です。
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞とか。

User Comments:
Morganさん
Greensboro, North Carolina
2002年11月16日
混乱するが、えも言われぬ魅力

この映画は、私のお気に入り、絶対そうよ! 
でも、あたしもボーイフレンドも、
この映画に出ているひとの関係が分からないし、
筋運びがややこしくて、混乱してしまいました。
でも、見終わったとき、まるで誰かの人生の
証人になったような気がした。
ただの映画とはちがうの。
ひとを夢中にさせるところがあるのよ。
混乱するかも知れないけど、
最後に、すっごく
この家族に親しみを感じてしまうのよ。
自分の家族になってほしい!みたいな。
この映画のおかげで、
あたし、インド文化に関心をもつようになった。
勿論、bollywood industryの音楽もいいわ。 
それに、...楽しかった。
これから何度も借りることになると思う。
これって、あたしたちにとって珍しいことなの。
まだ見てなかったら、
すぐに借りて、見るべきよ。
きっと感動すると思うわ。


オトーサン、
この映画をみながら、
ウェディング・ムーンから帰ってきた
「息子夫婦は楽しくやってるかなあ。
さっぱり音沙汰がないけれど」
とぼやきました。
そして、このモーガンさんの
ユーザーコメントを女言葉で翻訳しようと
四苦八苦しているうちに馬鹿らしくなってきました。
「まあ、ボーイフレンドと仲良くやってよー、
いずれ結婚するんだろうけど。
こんなの映画批評じゃないよ、オノロケだよ」


テロリスト 少女戦士マッリ

オトーサン、
イラク戦が迫ってきてやきもきしています。
アメリカの傲慢な態度が友好国まで敵に回すのを見て
ブッシュは、一体何を考えているのかと思います。
こんなことでは、テロリストを退治するどころか、
反対に、世界中にアメリカの敵をつくって、
テロリストを増やしているような気がします。

原題:Terrorist, The (1999)     
監督・原作・脚本:Santosh Sivan
Genre: Drama 
Country: India 
Language: Tamil 
上映時間:95分
あらすじ:
マッリはインドの娘、 
少女時代に兄が政府に殺されてから、
テロ組織に育てられてきた。
いまや立派な娘になった彼女は、
進んで要人への自爆テロへの参加を志願する。
周到な準備をし、堅い覚悟をもって、
事件を起こす現場へと向かう。
しかし、決心をゆるがせ、
使命の遂行を妨げる出来事が起きる。
彼女は、はじめて、自分の行為によって
引き起こされる犠牲について考えはじめる。

出演者: 
Ayesha Dharker ....  Malli(マッリ) 
Parmeshwaran ....  Vasu (ヴァス)
Sonu Sisupal ....  Leader (リーダー)

オトーサン、
海外映画俳優マガジンをみました。
「全員、経歴が出ていないなあ」
でも、主演女優以外、全員アマチュアでも、
そのなかに本物のテロリストたちが
含まれていると思うと、背筋が凍る思いです。

その他の出演者:
K. Krishna ....  Lover
Vishwas ....  Lotus 
Bhavani ....  Old Lady 
Anuradha (I) ....  Sumitra
Gopal (III) ....  Gopal 
Saravana ....  Traitor 
Anna Durai ....  Photographer 
Bhanu Prakash (II) ....  Perumal 
Vishnu Vardhan ....  Thyagu 

User Rating:  7.4/10 (270 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ。当然だ」

User Comments:
Linda Linguvicさん
New York City
2000年2月8日
テロリストにみる人間の顔

これは、実に悲しく美しい映画である。
製作したのは、インドの Santosh Sivan。 
タミール語で、英語の字幕である。
Keralaとマドラスで17日間のロケで撮影された。 
低予算で、出演者は、主演女優のAyesha Dharkarだけ
が例外で、あとは、みなアマチュアだった。
しかしながら、テーマは重い。
主人公のマッリは、
テロリストのキャンプに住む19歳の娘で、
いまだ名もない国の独立のために戦っている。
目は大きく、表情は無邪気で意思が固そうである。
観客は、彼女が処刑に立ち会っているのを見るが、
それでも、彼女のフアンになってしまう。
マッリは、自爆テロのメンバーに選ばれたのを
誇りに思っている。
町にやってくるVIPの首に花輪をかける役を
引き受け、その機会に
腰にまいた爆弾のスイッチを押して、
相手を爆破しようというのである。
彼女は、果たしてボタンを押すだろうか?

彼女は、ゲリラのキャンプを出発し、
ロータス少年の案内で、地雷原をぬけていく。 
少年の目つきと男の子らしい勇気を通じて
観客は、戦争の恐怖を感じ取る。
次に、彼女は、船を降りて、
年とった農夫の家で数日を過ごす。
農夫は、彼女の使命を知らない。
最後の事件の日、
ドレスを着替えるとき、
彼女は不意に葛藤に身もだえする。
そのちょっとした仕草から、
観客は、彼女のジレンマを感じる。
だが、彼女の顔を伝う雨滴を
クローズアップするのは、技巧的すぎる。
ひとつひとつの動きを丁寧に追っていくのだが、
ちょっとのろい感じがしないでもない。
しかし、この映画の美しさは、
現実の物語の迫力もあるものの、
テロリストに人間の顔を与えた監督の力量に
よるところ大といえよう。 
薄明かりのムード、美しい撮影、
そしてドラマのなかに息づく
個々のひとびとの感情描写がすばらしい。
この映画、真の映画好きに勧めたい。
純粋さや悲しみに浸るのが好きなひと向き。
一般のひとには、きついかもしれない。

オトーサン、
「スゴイ!」 
見るべし、借りるべし!疑うなかれ!
この映画、カイロ映画祭で上映されました。
ジョン・マルコヴィッチが審査委員長。
かれは、感動して、最優秀作品賞など
数々の賞を与えるだけでなく、
わざわざ全米で上映する機会もつくりました。
連日、超満員だったそうです。


レッドドラゴン

オトーサン、
「楽しみだなあ」
あの「ハンニバル」よりも面白いという前評判。
待ちに待って、ようやく見ることができました。
「レクター博士、今度はどんな悪さをするのかな?」

原題:Red Dragon (2002)     
監督:Brett Ratner
原作:Thomas Harris 
脚本:Ted Tally 
Genre: Crime / Horror / Thriller
Rated R for violence, grisly images, 
language, some nudity and sexuality.
Country: USA / Germany 
Language: English 
上映時間:124分
あらすじ:
一連の凶悪殺人のために、
引退するはずだったFBI捜査官ウィルは、
殺人鬼の捜索に携わることになる。
そいつは、絵画のイメージに影響されて
殺人に及んでいるようなのだ。
かれが生き残り、成功する唯一の手段は、
もうひとりの狂人に助けてもらうことだった。
虜囚であるハンニバル・レクター博士だ。
過去の傷跡を思い出し、時の経過も忘れて, 
かれは、狂気の世界に入り浸り、
仕事も、家族も、自分の人生をも犠牲にして
邪悪に終止符を打とうとする。

出演者:
Anthony Hopkins ....  Hannibal Lecter(レクター)
Edward Norton ....  Will Graham (ウイル)
Ralph Fiennes ....  Francis Dolarhyde(D)
Emily Watson ....  Reba McClane (リーバ)

オトーサン、
「みんなうまい!」
うまいのは、アンソニー・ホプキンスと
エドワード・ノートンぐらいかと思っていたら、
とんでもない、芸達者をそろえました。
なかでも、盲目の女リーバを演じる
エミリー・ワトソンの演技には感心しました。
あえて、彼女の経歴だけみてましょう。

EMILY WATSON エミリー・ワトソン 
誕生日 1967/1/14  
出身 英ロンドン 
ブリストル大学で英文学を専攻、
大学院で演技を学ぶ。
ロイヤル・シェークスピア・カンパニーに所属し、
舞台で活躍。
映画デビュー作「奇蹟の海」で
アカデミー主演女優賞にノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1990年「奇蹟の海」デビュー
1997年「ボクサー」「METROLAND」
1998年「ほんとうの
            ジャクリーヌ・デュ・プレ」◇
1999年「アンジェラの灰」◇
          「グレイドル・ウィル・ロック」
2000年「愛のエチュード」
2001年「ゴスフォード・パーク」
2002年「レッド・ドラゴン」
          「パンチドランク・ラブ」

その他の出演者:
Harvey Keitel....  Jack Crawford 
Mary-Louise Parker ....  Molly Graham 
Philip Seymour Hoffman ....  Freddy Lounds 
Anthony Heald ....  Dr. Chilton 
Ken Leung (I) ....  Lloyd Bowman 
Frankie Faison ....  Barney 
Tyler Patrick Jones ....  Josh Graham 
Lalo Schifrin ....  Conductor 
Tim Wheater ....  Flautist 
John Rubinstein ....  Dinner Guest 
David Doty ....  Dinner Guest 

User Rating:  7.5/10 (8,459 votes)  
オトーサン、
「おお。やはり高い」

User Comments:
Toronto, Canada
2002年12月31日
身の毛のよだつ映画だが、短すぎる

そう、この映画で私はすくみあがった。
でも、最後の部分には、ちょっと驚いた。
もっと「Red Dragon」の性格や事件が
描きこまれていると思っていたのだ。
だが、それはムリだったようだ。
全体として、素晴らしい映画だと思うが、
描き切るには、ほぼ1時間短い。
私見では、
悪漢にもっと集中したほうがよかったのではないか。
10点満点で8点。
「ハンニンバル」よりもすっといいい。


オトーサン、
「名画だ。
脚本がいいし、俳優もうまい!」
見ているあいだじゅう、快感がありました。
どこに持って行かれるか分からない、おそろしさ。
見終わっても、みんな席に縛りつけられていました。
これは、名画の証拠です。
"ハンニバル"よりは、ずっといいけど、
でも、"羊たちの沈黙"には、かなわないなあ」
Dとリーバの人物像、そしてふたりの関係が
実に、よく描かれていますが、
その分、肝心のレクター博士とウィルの壮絶なドラマ
が霞んでしまったのではないでしょうか。


オトーサン、
「そうか、
ブルックリン美術館にあるんだ。
一度、見に行かなくては」
この映画の主題ともなっている英国の詩人&画家、
William Blake(1757−1823)の幻想画
「大いなる赤き竜と日をまとう女」が掲載されている
サイトを発見しました。
http://www.artcyclopedia.com/red-dragon-william-blake.html

「そういえば、ウィリアム・ブレイクは、 大江健三郎さんが大好きだったなあ。 もう一度、見にいくか。 背中のタトゥー」


至福のとき

オトーサン、
「宣伝にひっかかった」
というのは、チャン・イーモウ監督の
「しあわせの三部作」という宣伝です。
「あの子を探して」、「初恋のきた道」に
感動した以上、この映画も見ざるを得ません。

原題:Xingfu shiguang (2001) 
    Happy Times (2002) (USA)
監督:Yimou Zhang
Genre: Drama / Comedy 
Country: China 
Language: Mandarin 
上映時間:95分
あらすじ:
チャオは、中年独身男で失業中。
これまで恋をする機会に恵まれなかった。
何とか夢の女性に出会えたので、
自分は金持ち、結婚には障害はないと偽る。
親友リーは、チャオの窮状を見かねて
捨てられたバスを改装し、
プライバシーを求める若いカップルに
時間貸しすれば、金が儲かるだろうと助言する。 
残念ながら、このプランは、うまくいかなかった。
というのも、チャオは古風なタイプで、カップルが、
バスのドアを閉め切るのに耐えられなかったからだ。
ようやくチャオの婚約者が、その気になってきて、
バカ息子を引き合わせる段になるが、
盲の連れ子ウー・インの面倒を見てくれと頼まれる。
あんたが経営する Happy Times Hotel なら
何か適当な仕事があるだろうというのだ。
チャオは、しぶしぶ賛同して、
少女にマッサージ屋をやらせてみる。
何度もバレそうになるが、
友人を客に仕立てるなど、ウソ八百を並べたてて、
何とか少女を騙し続ける。
チャオとウーの関係は、欺瞞だらけだったが、
すべては、真剣な気持ちから出たものだったので、
やがて、ふたりの心が通いあうようになるが...

出演者:
Jie Dong ....  Wu Ying (ウー・イン)
Benshan Zhao ....  Zhao (チャオ)
Lihua Dong ....  Stepmother(継母)

オトーサン、
「この少女も、可愛いなあ」
チャン・イーモウ監督は、美少女探しの名人です。
この薄幸の少女をいとおいしむ中年独身男を
ベタラン喜劇俳優のチャオ・ベンシャンが好演。
寅さんとハナ肇さんを足して2で割ったような
キャラクターの持ち主でした。

その他の出演者:
Biao Fu ....  Little Fu 
Xuejian Li ....  Li 
Qibin Leng ....  Wu Ying's Stepmother 
Ben Niu ....  Old Niu 
Jinghua Gong ....  Aunty Liu 
Hongjie Zhang ....  Lao Zhang 
Bingkun Zhao ....  Lao Bai 

User Rating:  7.3/10 (234 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
twob_ornotさん
Southern Illinois
2002年3月31日
ほろ苦い

これは、チャン・イーモウ監督作品の
水準に達しており、他の映画と同様、
薄幸の女性をテーマにしている。
今回は、盲目の少女。
現代中国の大都会(大連)を舞台に、
他の作品よりは、軽いタッチである。
原作は、Mo Yanの 
"Shifu, You'll do Anything for a Laugh" だが、
主人公である中年の失業中の工場労働者も含め
大幅に書き直されている。
彼は、少女の継母に求婚しようとして、
かえってひどい事態を招いてしまうのだ。
盲目の少女とのその厳しく切ない関係の
背景には、現代中国の経済変化がある
できれば、アメリカ各地で上映してほしいし、
もっとよい題名をつけてほしい。


オトーサン、
「そうだ、そうだ、その通り!」
英語の題名"Happy Times"もそうですが、
邦題の「至福のとき」は、もっと不適切です。

実は、
上映中2回笑って、最後に1回泣きました。
差し引き1回笑い勝ちになりますが、
見終わって、とても辛い気持ちになりました。

というのも、
昔、池田首相が「貧乏人は麦を食え」といい、
ケ小平は「富める者から富め」といい、
いままた、小泉さんは、構造改革の美名の下、
「敗者は、早よ、死ね」と言っています。

オトーサン、
この映画を見終わって、
盲目の少女の運命と
経済失政で自殺する多くのひとびとの運命とが
重なってしまいました。


プレッジ

オトーサン、
DVDのケースを手にとってチェックします。
「へえ?ショーン・ペン初監督か。
そして、ジャック・ニコルソン主演、じゃ借りよう」
TSUTAYAの新作は、1泊2日で420円です。
「高いなあ」
、
原題:Pledge, The (2001)     
監督:Sean Penn
原作:Friedrich Durrenmatt 
脚本:Jerzy Kromolowski ほか
Genre: Drama 
Rated R for strong violence and language.
上映時間:124分
あらすじ:
ネヴァダ州の刑事ジェリーが引退する。
かれは、殺された少女の母親に
殺人者を発見すると誓う。
ジェリーは、警察が犯人を逮捕したのに
それを信じようとはしなかった。
かれは、数年前に、この地域で起きた
3つの事件に注目した。
被害者は、いづれも可愛くて
年の割には、小柄な金髪の少女だった。
かれは、殺人犯と思われる背の高い男を探すため
山の中の古いガソリン・スタンドを買う。
殺された少女の絵によれば、
男は、黒いステーション・ワゴンに乗り、
玩具のヤマアラシを子供にやって
自分を魔法使いと呼んでいた。
ジェリーの孤独な人生は、
ある女性とその小柄で金髪の娘と
知り合うことで、なごやかなものとなる。
ジェリーは、果たして
致命的な証拠を見逃していないだろうか?

出演者: 
Jack Nicholson ....  Jerry Black(ジェリー) 
Robin Wright Penn ....  Lori(ロリ) 
Pauline Roberts (II) ....  Chrissy (クリシー)

オトーサン、
「ジャック・ニコルソン、
相変わらずうまいなあ」
退職する日の肩を落とした姿、
静かな湖でひとり釣りを楽しむ姿、
クリシーに絵本を読んであげる姿、
殺人犯を狙撃しようと待機する凄まじい姿、
最後の酒びたりの狂気を漂わせる姿...

そして、ロビン・ライト・ペン、
手堅い演技で知られる女優さんですが、
ジャック・ニコルソンに食われました。
「えっ、監督の奥さん?」

JACK NICHOLSON ジャック・ニコルソン 
誕生日 1937/4/22
出身 米ニュージャージー州ネプチューン 
大学卒業後、MGMの動画部門で働き、
56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。
「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」で
アカデミー主演男優賞、
「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。
「イージーライダー」、
「ファイブ・イージー・ピーセス」、
「さらば冬のかもめ」などで
7度アカデミー賞にノミネートされている。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1956年「お茶と同情」
1961年「青春のさまよえる時」
     「ジャック・ニコルソンの
      ダーティ・ライダー」
1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」
1965年「ミスタア・パルバー」
1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」
     「マシンガン・シティ」
1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」
1969年「イージーライダー」
1970年「晴れた日に永遠が見える」
     「ファイブ・イージー・ピーセス」
1971年「愛の狩人」
1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」
     「トミー」
     「さすらいの二人」
1976年「おかしなレディキラー」
     「カッコーの巣の上で」
     「ミズーリ・ブレイク」
     「ラスト・タイクーン」
1978年「ゴーイング・サウス」
1980年「シャイニング」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
     「レッズ」
1982年「ボーダー」
1983年「愛と追憶の日々」
1985年「女と男の名誉」
1986年「心みだれて」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
     「ブロードキャスト・ニュース」
     「黄昏に燃えて」
1989年「バットマン」
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1992年「お気に召すまま」
     「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」
1994年「ウルフ」
1995年「クロッシング・ガード」
1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」
1997年「恋愛小説家」
1999年「ビートニク」
2001年「プレッジ」◇

ROBIN WRIGHT PENN ロビン・ライト・ペン 
誕生日 1966/4/8 
(HUS)ショーン・ペン 
出身 米テキサス州オースティン 
14歳の時、少女モデルとしてデビュー。
その後、地元の高校を卒業して
ヨーロッパ放浪の旅に出る。
アメリカに帰国後、俳優の勉強を始め、
テレビシリーズ「黄色いバラ」や
「サンタ・バーバラ」の
ケリー・キャップウェル役で出演。
映画デビューは
87年「プリンセス・ブライド・ストーリー」。
「フェレスト・ガンプ」のジェニー役が有名。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1987年「プリンセス・ブライド・ストーリー」
1991年「愛に渇いて」
          「ステート・オブ・グレース」
1992年「トゥルー・ラブ」「トイズ」
1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」
1995年「クロッシング・ガード」
1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「LOVED」
1998年「モル・フランダース」
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
          「キャスティング・ディレクター」
2000年「アンブレイカブル」
2001年「プレッジ」
2002年「ホワイト・オランダー」

その他の出演者:
Patricia Clarkson ....  Margaret Larsen 
Beau Daniels (I) ....  Rudy Karin 
Benicio Del Toro ....  Toby Jay Wadenah 
Dale Dickey ....  Strom 
Wendy Donaldson ....  Resort Owner
Adrien Dorval ....  Sheriff 
Aaron Eckhart ....  Stan Krolak 
Shawn Henter ....  Bus Driver 
Kathy Jensen ....  Store Clerk 
Taryn Knowles ....  Ginny Larsen 
Nels Lennarson ....  Hank 
Costas Mandylor ....  Monash Deputy 
J.J. McColl ....  Real Estate Agent 
Gordon May ....  Criminologist #1 

User Rating:  7.0/10 (5,596 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
tgtround さん
England
2002年9月10日
うまい演技だが、脚本が悪い

いい映画だが、限界がある。
というのも、物的証拠が殺人事件では不可欠に
なる前のドイツの小説に基づいていているからだ。
ジャック・ニコルソンは、すばらしい。
しかし、現代という設定にしては、
捜査プロセスは、あまりにもアマチュア的だ。


オトーサン、
この映画が初監督にしては、
俳優だったショーン・ペンがうまいので、
念のためにチェックしてみました。

SEAN PENN ショーン・ペン 
誕生日 1960/8/17 
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
監督作
1991年「インディアン・ランナー」
1995年「クロッシング・ガード」
2001年「プレッジ」 

「何だ!初めてではないじゃないか」
こういう悪徳商法はやめてほしいものです。


モスキート・コースト

オトーサン、
別のお店で、ワーナーの1500円の
DVDセル・コーナーをまたもチェック。
「おお、もう1本、ハリソン・フォードがある」
今回は、どんな事態で顔が引きつるのでしょう?

原題:Mosquito Coast, The (1986)     
監督:Peter Weir
原作:Paul Theroux 
脚本:Paul Schrader 
Genre: Adventure / Drama / Horror 
上映時間:117分
あらすじ:
アリーは、本を読んで物事を決めるような
男ではなかった。
熱心な発明家であり、激しい情熱と衝動に
突き動かされる問題の多い天才だった。
かれは、よきアメリカは失われたと言い放って
軽はずみにも、家族ともども
中央アフリカのジャングルに移住する。
かれが捨てたアメリカよりも
よい文明を創造することを決心したのだ。
かれの執念と狂気は、
家族全体を引っ張っていけるだろうか?
それとも、家族を離散させてしまうのだろうか?

出演者: 
Harrison Ford ....  Allie Fox (アリー)
Helen Mirren ....  Mother (その妻)
River Phoenix ....  Charlie (長男:チャーリー)

オトーサン、
「ハリソン・フォード、若いなぁ。
昨日見た"フランティック"よりも、
10歳くらい若くみえる。
何年につくられた映画だろう?」
念のため、昨日見たばかりの経歴を
チェックしてびっくり仰天!
「あリゃ、1986年、同じ年だ!」
...うまい役者って、本当に化け物なのですねえ。
まるで、別人のように見えるのです。
「その人物になりきれる演技力があるんだ!」
あらためて一流の役者のすごさを感じました。

ハリソン・フォードの経歴は、
前回見たばかりなので、省略しましょう。
ここでは、気まぐれな夫に従って、
遥々アフリカまで喜んで移住し、
ジャングル開拓に汗水たらす健気な妻を
好演している女優さんの経歴をご紹介しましょう。

HELEN MIRREN ヘレン・ミレン 
誕生日 1945/7/26 
出身 英ロンドン 
2001年「ゴスフォード・パーク」で
アカデミー助演女優賞ノミネート。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1968年「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」
1969年「としごろ」
1972年「狂えるメサイア」
          「オー!ラッキーマン」
1980年「カリギュラ」
          「天才悪魔フー・マンチュー」
     「失われた航海」
1981年「エクスカリバー」
1984年「2010年」
1985年「ホワイトナイツ/白夜」
          「奇蹟の教師ヴィック」
1986年「モスキート・コースト」
1988年「パスカリの島」
1989年「鯨が来た時」
     「コックと泥棒、その妻と愛人」
1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」
     「迷宮のヴェニス」
1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」
1994年「英国万歳!」
1996年「SOME MOTHER'S SON」
1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)
1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◇
2000年「グリーンフィンガーズ」
2001年「プレッジ」「ゴスフォード・パーク」 

その他の出演者:
Conrad Roberts ....  Mr. Haddy 
Andre Gregory ....  Reverend Spellgood 
Martha Plimpton ....  Emily Spellgood 
Dick O'Neill ....  Mr. Polski 
Jadrien Steele ....  Jerry 
Michael Rogers (III) ....  Francis Lungley 
Hilary Gordon ....  April 
Rebecca Gordon ....  Clover 
Jason Alexander ....  Clerk 
Alice Sneed ....  Mrs. Polski 
Tiger Haynes ....  Mr. Semper 
William Newman (I) ....  Captain Smalls 


User Rating:  6.4/10 (3,182 votes)  
オトーサン、
「いい映画なのに、
意外に低いスコアだ、なぜだろう?」
おそらく、
資源多消費型で堕落しきった
好戦的なアメリカへの歯に衣を着せぬ批判の言辞が
響いているのでしょう。

User Comments:
Dr Bob-3さん
Austin, TX
1999年5月6日
みんなに受けるスマートな男の物語。

すばらしい筋書き。
Paul Therouxの原作は、まるでお伽話。 
神のみぞ知る過小評価された狂気の男に
焦点を当てている。
理想に燃える発明家アリーは、
妻子を連れて、発明した製氷機をたづさえて
中央アフリカの深いジャングルに移住する。
抑えられない渇きに動かされる男は、
自分自身や家族だけでなく、
周囲のひとびとすべてを破壊する。 
かれの世界には、満足も、完成も、救済もない。
「イングリッシュ・ペイシェント」を製作した
Saul Zaentz が製作し、
"Truman Show"を監督した Peter Weirが監督し、
Paul Schrader が脚本を書いている。
この顔ぶれをみるだけで、この映画のよさが分かる。
ハリソン・フォードの演技は、すばらしい。
理想に燃えた発明家が自己陶酔に陥っていく様は
実に、見ごたえがある。
美しいジャングルの景色が興趣を添えている。
ただ、モラルの点では?

オトーサン、
「そうか、移住って大変なんだなあ」
ジャングルを切り開いて、家をつくり、
水を確保したりするのも大変なことですが、
問題は現地のひととの融和や不慮の出来事への対応。
この映画の主人公の末路はあわれです。
「ゴールドコーストへの移住を夢みたけれど、
こりゃあ、考えものだなあ。
それにしても、映画を1本見ただけで、
考えがぐらつくなんて、オレも意思薄弱だなあ」


フランティック

オトーサン、
また、ワーナーの1500円の
DVDセル・コーナーをチェック。
「おお、ハリソン・フォードだ、
しかも、舞台はパリ。儲けた!」
ハリソン・フォードの顔は、
またも引きつるのでしょうか?

原題:Frantic (1988)     
監督:Roman Polanski
脚本:Roman Polanski & Gerard Brach ほか
Genre: Crime / Mystery / Thriller
Country: USA / France 
Language: English / French 
上映時間:120分
あらすじ:
医者とその妻が、
学会で発表するため、パリに行く。
シャワーを浴びている間に、妻が消える。 
言葉も不自由であり、
そのうえ、妻が妙なやりかたで消えたので、
当局に捜査を依頼する気にもなれない。
彼は、妻を誘拐したと思われる
いかれた麻薬取引人たちの世界に分け入って、
彼女に何が起きたかを発見しようとする。

出演者:
Harrison Ford...Dr. Richard Walker(ウォーカー) 
Betty Buckley ....  Sondra Walker (妻)
Emmanuelle Seigner ....  Michelle (ミシェル)

オトーサン、
「相変わらずだなあ。
また、ハリソンがいじめられている。
まあ、高給取りだからしょうがないか」
パリのアパートの屋根から落ちそうになりながら、
大きなスーツケースを抱きしめるのです。
彼の妻の役をやっている中年女優さん、
かれの肩に頭を載せて甘えたり、
肩にあった糸くずをそっと取ったり、
細やかな演技が目を惹きました。
ハリソンフォードと冒険劇を演じるミシェル役の
若い女優さんは、可もなし不可もなし。
ここでは、おなじみハリソン・フォードの
経歴をご紹介しましょう。

HURRISON FORD ハリソン・フォード 
誕生日 1942/7/13  
出身 米イリノイ州シカゴ 
ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、
夏休み中に舞台に立つようになる。
映画俳優になるべくロスに移り、
64年「現金大作戦」で映画デビュー。
「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や
「インディ・ジョーンズ」シリーズの
インディ役が有名。
妻は「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスン。
子供にベンジャミン、ウィラード、マルコムがいる。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1966年「現金作戦」
1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」
1970年「……YOU…」
1973年「アメリカン・グラフィティ」◆
1974年「カンバセーション…盗聴」◆
1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇
1978年「ナバロンの嵐」◇
1979年「ハノーバー・ストリート」◇
     「地獄の黙示録」◆
     「フリスコ・キッド」◇
1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇
1981年「レイダース/失われたアーク」◇
1982年「ブレード・ランナー」◇
1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇
1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇
1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇
1986年「モスキート・コースト」◇
     「フランティック」◇
     「ワーキング・ガール」◇
1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇
1990年「推定無罪」◇
1991年「心の旅」◇
1992年「パトリオット・ゲーム」◇
1993年「逃亡者」◇
1994年「今そこにある危機」◇
1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲
1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇
1998年「6デイズ7ナイツ」◇
1999年「ランダムハーツ」◇
2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇
     「地獄の黙示録〈特別完全版〉」
2002年「K−19」◇

その他の出演者:
Djiby Soumare ....  Taxi Driver 
Dominique Virton ....  Desk Clerk 
Gerard Klein (I) ....  Gaillard 
Stephane D'Audeville ....  Bellboy 
Laurent Spielvogel ....  Hall Porter 
Alain Doutey ....  Hall Porter 
Jacques Ciron ....  Le Grand Hotel Manager 
Roch Leibovici ....  Bellboy 2 
Louise Vincent ....  Tourist 
Patrice Melennec ....  
Hotel Detective Le Grand Hotel 
Ella Jaroszewicz ....  Restroom Attendant 
Joelle Lagneau ....  Florist 
 
User Rating:  6.5/10 (4,512 votes)  
オトーサン、
「まあ、高いスコアだ」

User Comments:
BrunoCatさん
Oakland CA
2000年4月1日
出来のいいスリラー

これは、ポランスキー監督のベストではないが、
もう20年も監督業から離れていたのだから、
こうした映画を見られるだけで、幸せと思うべきだ。 
大掛かりな暴力的映画をつくることは避けて、
かれは、スーツケースを題材に、手ごたえのある
面白い物語をつくることができた。
ハリウッド流の結末を除けば、
これは、楽しめる映画である。
大きな問題は、監督の友人の Seigner で、
美しい密輸業者の役で出ているが、
あなたをうっとりさせてしまうことだろう...
おっと、ついハリウッドの宣伝文句を
引用してしまった。 
とにかく、この映画は、陰謀をテーマにした
映画が好きなひとには、見る価値がある。
ハリソン・フォードが、実によい。

オトーサン、
この見事なスリラーを撮った監督に
興味を抱きました。
「ローズマリーの赤ちゃん」が代表作でしょうか。

ROMAN POLANSKI ロマン・ポランスキー 
誕生日 1933/8/18  
出身 仏パリ 
監督作 
1958年「タンスと二人の男」(短編)
1959年「天使たちが失墜するとき」
1961年「太った男とやせた男」(短編)
1962年「水の中のナイフ」「哺乳動物たち」
1964年「世界詐欺物語」(挿話)
1965年「反撥/リパルジョン」
1966年「袋小路」
1967年「吸血鬼」
1968年「ローズマリーの赤ちゃん」
1971年「マクベス」
1973年「欲望の館」
1974年「チャイナタウン」
1976年「テナント 恐怖を借りた男」
1979年「テス」
1986年「パイレーツ」
1988年「フランティック」
1992年「赤い航路」
1994年「死と処女(おとめ)」
1999年「ナインス・ゲート」
2001年「戦場のピアニスト」

オトーサン、
ハリソン・フォードが泊まり、
事件の舞台となった高級ホテルが、
グランド・ホテルなので、びっくりしました。
「あっ、ここ、オレ泊まった!」
パリにこられた記念に、
思い切って高い金額を払って、
ひと晩だけ投宿したのです。
夕方になると、勇んで、隣のオペラ座へ。
日本の感覚でチケットを買ったものですから、
こんないい席がというくらい良い席でした。
ところが、みんなが着飾っているのに
オトーサンだけが、ジーパン姿。
「...あの時は、恥ずかしかったなあ」
映画には、こんなノスタルジックな楽しみ方も
あっていいのではないでしょうか。


ビートニク

オトーサン、
「なつかしいなあ。ケルアックだ」
ソ連が人類史上はじめて人工衛星を飛ばし、
「スプートニク・ショック」が起きました。
それに劣らぬ衝撃を米国社会に与えたのが、
ケルアックらが率いるビート・ゼネレーション。
そこから「ビートニク」という名がついたのです。

原題:Source, The (1999) (TV)     
監督・脚本:Chuck Workman
Genre: Documentary 
Color: Black and White / Color 
上映時間:88分
あらすじ:
1944年のコロンビア大学での
アレン・ギンズバーグと
ジャック・ケルアックの会合にはじまり、
1997年のギンズバーグとバロウズの死に
至るまでのビートニクの歴史をたどる。
3人の俳優が、これら3人の作家の作品を
ドラマティツクに解釈し、朗読する。
そして、映画は、かれらの友情、
アメリカの自覚への到達、その旅、
しばしば見せるパロディ、
ケルアックの死、ギンズバーグの政治志向
について語っていく。
かれらの運動は、
bebopやジョン・ケージの音楽、
抽象画、舞台劇と分かち難く結びついている。
近年のインタビューが収録されており、
ギンズバーグ、バロウズ、
Kesey, Ferlinghetti, ノーマン・メイラー、 
ジェリー・ガルシア、トム・ハイデン、 
ゲイリー・シュナイダー、エド・サンダースなどが
ビートニクの意味とインパクトについて
語っている。

出演者:
Johnny Depp ....  ジャック・ケルアック役
Jack Kerouac .... ジャック・ケルアック本人
Allen Ginsberg ...アラン・ギンスバーグ本人

オトーサン、
「こりゃ、すごいドキュメンタリー番組だ」
映画かと思って借りたら、TV番組だったので、
著しく気分を害したのですが、
見たら夢中になりました。
ケルアック役をジョニー・デップが演じていますが、
それよりも、フィルム・ライブラリ−から借りてきた
本人の貴重な映像が沢山出てくるのです。
オトーサンの好きな詩人ゲイリー・スナイダーの
インタビューもあって大満足でした。

JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 
誕生日 1963/6/9 MAN 
出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ 
フロリダで育つ。
音楽に傾倒し、ロック・バンド”キッス”に
参加したが、ロサンゼルスに移って
バンドが解散したため、俳優に転身。
84年「エルム街の悪夢」で映画デビュー。
90年「クライ・ベイビー」で初主演。
「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」で
ゴールデングローブ賞にノミネートされる。
97年「ブレイブ」で監督デビュー。
寡黙で心の内を見せないミステリアスな男の役を
やらせたら、天下一品の俳優。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「エルム街の悪夢」◆
1985年「マイアミ・ホット・リゾート」
1986年「プラトーン」
1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇
1991年「エルム街の悪夢 
      ザ・ファイナル・ナイトメア」△
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1993年「妹の恋人」◇
     「ギルバート・クレイブ」◇
1994年「エド・ウッド」◇
1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」
     「ニック・オブ・タイム」
1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇
     「ミー&ウィル」
1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇
     「ナインス・ゲート」◇
     「ビートニク」◆
2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆
     「耳に残るは君の歌声」
2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇ 

その他の出演者:
Dennis Hopper ....  William S. Burroughs 
John Turturro ....  Allen Ginsberg 
Gary Snyder (I) ....  Himself 
William S. Burroughs ....  Himself 
Bob Dylan ....  Himself 
Lyndon Johnson (I) ....  Himself
Martin Luther King ....  Himself

Ken Kesey ....  Himself  
Steve Allen ....  Himself 
William F. Buckley ....  Himself
Neal Cassady ....  Himself 
Walter Cronkite ....  Himself
Richard J. Daley ....  Himself 
Lawrence Ferlinghetti ....  Himself
Brion Gysin ....  Himself  
Timothy Leary ....  Himself 
Robert Motherwell ....  Himself
Peter Orlovsky ....  Himself 
John Sampas ....  Himself 
Ed Sanders (I) ....  Himself 

User Rating:  7.4/10 (160 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
dan-336 さん
1999年10月6日
好きなひとには...、たまらないはず。

この映画は、ビッグスクリーンで見た
はじめての記録映画で、実に楽しめた。
私は、これまで熱心にケルアックや
バロウズの作品を読んできた。
この映画を見たことによって、さらに
かれらの作品との恋に落ちることになった。
ビートニクは、すでにある味をもっているが、 
あなたが、自分探しをしているなら
かれらはその手助けをしてくれるだろう。 
かれらは、生き方というよりも、
よき人生の出発点を教えてくれるのだ。
この映画は、洞察に満ちており、
遊牧民のようなかれらの人生を追求している。
もしかれらの作品が好きなら、
この映画を楽しむべし。
まだ、読んでいないにしても、
とにかく見たほうがいい。 


オトーサン、
自由を満喫している
現代の若者たちにとって、
空気や水のように欠かせない存在でありながら、
すでに忘れ去られてしまった偉大な作家
ケルアックについて調べてみました。

http://www5c.biglobe.ne.jp/~miso/america/kerouac.htm

Jack Kerouac (1922-1969)
マサチューセッツ州生まれ。
コロンビア大学に入るが、
戦争が始まるとともに海軍に志願。
大戦後の放浪体験をもとに書き上げた
"On the raod "(路上 1957) によって
ビート・ジェネレーションの代表的作家として
世界的に知れ渡る。
47歳の若さで、孤独のうちにフロリダで死去。
かれの代表作「路上」は、
スピード、セックス、モダン・ジャズ、
そしてマリファナ...
既成の価値をふきとばし、
新しい感覚をたたきつけた
1950年代のアメリカの反逆者たち
「ビート・ジェネレーション」の
ビートやヒッピーのバイブルといわれた。
時代のヒーローとなったケルアックは、
ギンズバーグやバロウズらとともに
「ロスト・ジェネレーション」と
ならび称される文学世代を形成した。

オトーサン、
ゲイリー・スナイダーについても
大いに知ってほしいので、探しました。
ひょっとしたら人生観が変わるほどの
素敵なインタビューが載っています。

http://www.hotwired.co.jp/speakout/interview/980901/textonly.html

Gary Snyder(1930-)
1930年5月8日、サンフランシシコ生まれ。
オレゴン、ワシントンの森林地帯で
少年時代を過ごす。
リード大学で言語学、人類学を専攻。
同校卒業後、きこり、山林監視員、水夫などに
従事する一方、
カリフォルニア大学バークレー校で、
中国古典を学ぶ。
55年、ギンズバーグ、ケルアックらと出会い、
仏教やヨガといった東洋思想を伝える。
56年、来日。
通算八年間、京都の大徳寺などで
臨済禅の修業を体験。
禅のほかにヒンドゥー教、真言密教、
アメリカ・インデアンの神話などに造詣が深い。
59年、最初の詩集『Riprap』を発表。
75年に『亀の島』でピューリッツアー賞を受賞。
97年、ボリンゲン賞。
98年、仏教伝道文化賞。
現代アメリカを代表する詩人。


セイブ・ザ・ラストダンス

オトーサン、
「ひょっとしたら、この映画は見ているかも」
後で索引を調べると、「ダンサー 」と
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」があるだけ。
「...よかった、損しないですんだ」

原題:Save the Last Dance (2001)     
監督:Thomas Carter (II)
原作:Duane Adler
脚本:Duane Adlerほか
Genre: Romance / Drama
Rated PG-13 for violence, sexual content, 
language and brief drug references.
上映時間:112分
あらすじ:
サラは、バレリーナになりたかった。
母親が死んで、その夢は潰えた。
長く別れていた父親のもとへ行くが、
そこは、シカゴのスラム街だった。
転校先では、彼女だけが白人。
彼女の人生が好転したのは、
シェニールと仲良くなり、その後、
その弟デレクと恋に落ちてからである。

出演者:
Julia Stiles ....  Sara Johnson (サラ)
Sean Patrick Thomas ... Derek Reynolds(デレク) 
Kerry Washington..Chenille Reynolds(シェニール)

オトーサン、
「サラ、なかなかいいな。
ちょっと、ウィノナ・ライダーに似ている。
そういえば、彼女、万引きでつかまった後、
どうしているかなあ?」
デレク役のショーン・パトリック・トーマスは、
黒人好青年でした。 

JULIA STILES ジュリア・スタイルズ 
誕生日 1981/3/28 
出身 米ニューヨーク 
11才の時、ニューヨークの舞台でデビューを飾り、
「EVERYDAY NEWTBURMAN」「PHOTO OP」などの
舞台に出演。
97年に自らが手がけた脚本
「THE ANARCHISTS DAUGHTER」が
サンダンス・インスティテュート・ライターズ・ラブ
によって選出される12本の中の1本に選ばれる。
99年プロフェッショナル・チュードレン・スクール
を卒業。
映画は「プラトニック・ゲーム」でデビュー。
テレビでは「シックスティーズ」(99〜)など。
コロンビア大学に在学。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「プラトニック・ゲーム」
1997年「デビル」
1999年「恋のから騒ぎ」
2000年「ハムレット」◆
2001年「セイブ・ザ・ラストダンス」◇
「O[オー]」◆ 


SEAN PATRICK THOMAS 
ショーン・パトリック・トーマス 
誕生日 1970/12/17 
出身 米デラウエア州 
デラウェア州ウィルミントンで育ち、
ユニバーシティ・オブ・ヴァージニアに進んでから、
英文学の他、カウンセラーに勧められ、
パフォーミング・アーツも専攻に加えた。
その後、ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・
オブ・ジ・アーツで芸術修士号を取得した。
「セイブ・ザ・ラストダンス」で
主役のデレクを好演。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「THE SHAVING MAN」「戦火の勇気」
1997年「ピクチャー・パーフェクト」
          「陰謀のセオリー」
1998年「待ちきれなくて…」
1999年「クルーエル・インテンションズ」
          「ガールズ・ガールズ」
2000年「ドラキュリア」
2001年「セイブ・ザ・ラストダンス」
2002年「ハロウィン−レザレクション−」

その他の出演者:
Fredro Starr ....  Malakai 
Terry Kinney ....  Roy Johnson 
Bianca Lawson ....  Nikki 
Vince Green ....  Snookie 
Garland Whitt ....  Kenny 
Elisabeth Oas ....  Diggy 
Artel Jarod Walker ....  Arvel 
Cory Stewart ....  Lip 
Jennifer Anglin ....  Glynn 
Dorothy Martin (II) ....  Momma Dean 
Kim Tlusty ....  Lindsay Johnson 
Felicia Fields ....  Woman on Train 

User Rating:  6.2/10 (4,366 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなところかも」

User Comments:
harnquadさん
United States
2001年8月2日
私の大好きな映画のひとつ!

これは、私の大好きなもうひとつの映画よ。
 ( 私、MTV moviesの"Varsity Blues" や
"Election"が大好きなの) 
ジュリア・スタイルズのサラ役って、ステキ。
ショーン・パトリック・トーマスのデレク役も
ケリー・ワシントンのシェニール役もステキ。
 (このひと、デレクの姉なのよ)
MTV movies は、いつも私のお気に入りだし、
"10 Things I Hate About You"の
ジュリア・スタイルズも好き。 
この映画は、すっごくドラマティックで、
ロマンチックなの。
スゴイ映画、おすすめよ。
そうね、10点満点で10点!!!!!!!!! 


オトーサン、
「熱狂的なフアンもいるようだけど、
オレから見れば、まあ普通の十代映画だ」
でも、バレエとディスコ・ダンスの両方を
楽しめるというのは、売りでしょう。


デュエット

オトーサン、
「おお、グウィネス・パルトロウが出てる!
じゃ、借りよう!」 
ところで、この映画、カラオケがテーマなのですが、
果たして、グウィネスは、歌は上手なのでしょうか? 

原題:Duets (2000)     
監督:Bruce Paltrow
脚本:John Byrum 
Genre: Comedy / Drama 
Rated R for language and some sexuality.
上映時間:112分
あらすじ:
この映画は、
カラオケというあまり知られていない世界と
それにのめりこんでいる登場人物たちを
中心とする旅物語である。
そこには、大きな夢を抱いてあがく歌手、
思いがけぬ旅に出た欲求不満のセールスマン、
カラオケ詐欺師とその行方不明だった娘、
さらに天使の声をもった脱獄犯もいる。
全国カラオケ選手権大会が開催されるオマハに、
こうした種々雑多な歌い手たちが集まってきて、
必死になって覇を競うのだ。

出演者:
Huey Lewis ....  Ricky Dean (リッキー)
Gwyneth Paltrow ....  Liv (リヴ)
Paul Giamatti ....  Todd Woods(トッド)

オトーサン、
「グウィネス、独特の存在感がある!」
パパ役の詐欺師を演じたヒューイ・ルイスは、 
やつれているけど、歌い出すと若返えるのです。
悲しいセールスマン、トッドを演じた
ポール・ジャマッティは、コミカルでした。
旅の連続で航空機のマイレージが溜まって、
8万マイルになっていると自慢するくだりは、
思わず笑ってしまいました。

GWYNETH PALTROW グウィネス・パルトロウ 
誕生日 1972/9/28  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
脚本家・監督・プロデューサーの
ブルース・バルトロウを父に、
女優のブライス・ダナーを母に持つ。
11才の時、一家でニューヨークに移る。
美術史を学ぶため、
カリフォルニア大学に進学するが、
女優になるために中退。
映画デビュー作はジェームズ・ウォルターズ主演
「過ぎゆく夏」。
しかし、ここでは端役で、注目を集めるのは
メグ・ライアン、デニス・クエイド夫婦共演の
恋愛映画「フレッシュ・アンド・ボーン」
あたりから。
初主演は1996年の「エマ」でエマ役。
ジョン・マッデン監督の
「恋に落ちたシェイクスピア」(1998)で
アカデミー賞主演女優賞を受賞。
 私生活では「セブン」で共演したブラッド・ピット
と婚約まで行ったが、結婚寸前で破局した。 
グウィネス・バルトロウは、
どこか陰のある女性と思いっ切りあか抜けた女性を
自在に演じることが出来る天才肌の俳優。
その演技の幅を広さを見事に示したのが
「恋に落ちたシェイクスピア」。
どちらかというと、明るいキャラを演じる時の方が
彼女の良さは引き出されていると思うが、
陰のあるキャラを演じる時は、
彼女の寂しげな美しさが引き出されていて、
それなりに個性を出している。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「過ぎゆく夏」「フック」
1993年「冷たい月を抱く女」
     「フレッシュ・アンド・ボーン
           /渇いた愛のゆくえ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「ムーンライト&バレンチノ」
     「ジェファソン・イン・パリ
            /若き大統領の恋」
     「セブン」◆
1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇
          「ハードエイト」
1997年「大いなる遺産」
1998年「スライディング・ドア」◇
          「沈黙のジェラシー」
     「ダイヤルM」◇
     「恋に落ちたシェイクスピア」
            ◇アカデミー主演女優賞
1999年「リプリー」◇
2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲
          「デュエット」◇
2001年「アニバーサリーの夜に」◆
          「愛しのローズマリー」◇
     「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
2002年「オースティン・パワーズ 
            ゴールド・メンバー」 

HUEY LEWIS ヒューイ・ルイス 
誕生日 1950/7/5  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
ロックンロール・バンド
「ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース」のリーダー。
80年代に「パワー・オブ・ラブ」
「ディス・イズ・イット」などのヒット曲がある。
映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
音楽教師役や「デュエット」のリッキー役など。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
1993年「ショート・カッツ」
2000年「デュエット」 

その他の出演者:
Andre Braugher ....  Reggie Kane
Lochlyn Munro ....  Ronny Jackson 
Carol Alexander ....  Beth the Hostess 
Michael Rogers (III) ....  Tulsa Bartender 
Amanda Kravat ....  Redhead 
Ian Robison ....  Sales Guy 
Roger Haskett ....  Sales Guy 
John Payne (II) ....  Sales Guy 
Scott Speedman ....  Billy 
Tom Bougers ....  Desk Sergeant 
Marian Seldes ....  Harriet Gahagan 
Angie Phillips ....  Arlene 
Steve Oatway ....  Ralph Beckerman 
Erika von Tagen ....  Julie 

User Rating:  5.8/10 (1,443 votes)  
オトーサン、
「ありゃ、低いスコアだ」

User Comments:
Brandon L. Sitesさん
USA
2002年9月28日
4点満点で2点。

カラオケ王者になると、
5000ドルの賞金が貰える。
それを目当てに、一群のひとびとが
旅をするなかで、自分というものを発見する。
グウィネスのパパが、この映画を監督しているが、
洞察力にも性格づけにも、見るべきものがない。
良いのは、何人かのすばらしい歌と面白い配役。
グウィネスは、脚本のせいで、つまらぬ役なのに、
いつものように輝いており、歌も印象的だった。
歌を採点すると、R。

オトーサン、
このDVDの特典映像に感謝!
1つは、この映画の監督 Bruce Paltrowが、
グウィネスの父親と知ったこと。
2つ目は、グウィネスの歌は、あるいは、
吹き替えかと思いましたが、本物だったこと。
インタビューで、監督いわく。
「娘がすごい女優になって、心から誇らしく思う。
この映画は歌が中心なので、大勢のプロが出ている。
娘の歌については、まったく心配しなかった。
母親ゆずりの美声だし..
いつも家で歌っているのを聞いているから」

オトーサン、
「へえ、そうなの。下手クソなのに...
あれでうまいと思うなんて、親馬鹿だぁ。
どの家でも、父親は娘に甘いのかしらん」


シーズ・オール・ザット

オトーサン、
TSUTATAへ。
オンライン登録をすると、半額とのこと。
登録した後は、クーポンを印刷せよとの難題。
「こんなに手間がかかるんじゃ、うれしくないなぁ」

原題:She's All That (1999)     
監督:Robert Iscove
脚本:R. Lee Fleming Jr. 
Genre: Comedy / Romance 
Rated PG-13 for sexual content, crude humor, 
brief strong language and teen drinking.
上映時間:95分
あらすじ:
ザッチは、高校のスター、悪友たちと賭けをする。
イモ女のレイニーを、プロムの女王にできるどうか。
問題が起きる。というのも、ザックが、
レイチェルを好きになってしまったからだ。

出演者:
Freddie Prinze Jr. ....  Zach Siler(ザック) 
Rachael Leigh Cook ....  Laney Boggs(レイニー) 
オトーサン、
「下手な連中だなあ。
とても、She's All That(彼女は最高!)
とは言えない」

FREDDIE PRINZE,JR. フレディ・プリンツJr. 
誕生日 1976/3/8  
出身 米ニューメキシコ州アルブケルケ 
2002年に婚約中にあった
サラ・ミシェル・ゲラーと結婚。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「逢いたくて」デビュー
     「ザ・ハウス・オブ・イエス」
     「ストーム」「ラストサマー」◇
1998年「ラストサマー2」◇
1999年「ウイング・コマンダー」◇「VIG」
     「シーズ・オール・ザット」◇
2001年「恋にあこがれて in N.Y.」◇
     「スクービー・ドゥー」◇

RACHAEL LEIGH COOK レイチェル・リー・クック 
誕生日 1979/10/4 
出身 米ミネソタ州ミネアポリス 
ジョシュ・ハートネットと同じ
ミネアポリスのサウス高校に通った後、
ミネソタ州のローレルスプリングス・スクールで
演技を学ぶ。
5年間、モデルとして働いた後、
テレビの「ドーサング・クリーク」や
「アウター・リミッツ」のゲスト出演を経て、
映画へ。
「シーズ・オール・ザット」への主演で注目される。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「ベビー・シッター・クラブ」
     「トム・ソーヤの冒険」
1996年「ドタキャン・パパ」
1997年「オーメン18 エンジェル」◇
     「ロード・トゥ・ヘブン」
1998年「ガールズ・ルール!
      100%おんなのこ主義」
     「記憶の旅人」
1999年「シーズ・オール・ザット」◇
2000年「追撃者」◆
     「シャンプー台のむこうに」◆
2001年「サベイランス/監視」◇
     「プッシーキャッツ」◇
     「テキサス・レンジャーズ」◆
2002年「サリー 夢の続き」◇

その他の出演者:
Jodi Lyn O'Keefe ....  Taylor Vaughan 
Paul Walker (I) ....  Dean Sampson 
Matthew Lillard ....  Brock Hudson 
Anna Paquin ....  Mackenzie Siler 
Kevin Pollak ....  Wayne Boggs 
Usher Raymond ....  Ron James, Campus DJ 
Kimberly 'Lil' Kim' Jones ....  Alex DeLoya 
Kieran Culkin ....  Simon Boggs 
Elden Henson ....  Jesse Jackson 
Gabrielle Union ....  Katie 
Dule Hill ....  Preston 
Tamara Mello ....  Chandler 
Clea DuVall ....  Misty 

User Rating:  5.8/10 (7,403 votes)  
オトーサン、
「ピンとこないな」

User Comments:
lord_KRISHNAさん
Lisbon, Portugal
2002年9月12日
若者映画として最高。

90年代後半には、
馬鹿ばかしい十代映画が多かったが、
そのなかでは、1,2を争ういい映画だと思う。
そう、みにくいアヒルの子というテーマは、
今日では、なかなか想像しにくいが、
この映画は、オーラル・セックスどまりで、
前衛劇を入れて洗練された風にしているなど、
工夫が見られる。
真面目な映画フアンにとっては、
これは唯一の見るに耐える十代映画である。
ホラー映画などが好きなら、
ポルノ映画を借りたり、売春婦と遊べばいいのだ。
そのほうが、ずっと面白いだろう。 
ポルノ映画が好きなら、ストーリーなんか
いらないはずだ。

オトーサン、
「このユーザーコメント、
何だか知らないけど、猛烈に怒っているな」
IMDBには、数多くのユーザーコメントが
掲載されていて、みなそれを読んでから
投書するので、余程他の投書が頭にきたのでしょう。

オトーサン、
ちょっと興味を抱いて、
前のひとの投書を見てみました。
長文なので、結論部分だけを紹介しましょう。

全体として、まあまあの10代映画である。
しかし、良いとはとてもいえない代物である。
ストーリーには、キラメキもないし、
想像力も欠けている。
コメディも、面白いとはいえない。
残酷すぎるか、浅薄すぎるからだ。
見る価値はあるが、最高ではない。

オトーサン、
「まったく同感だ!」


ブラス!

オトーサン、
「映画の邦題にも、良し悪しあるなあ」
この「ブラス!」は悪いほう。
「何が何だか、サッパリ分からないじゃないか!」
「ブラス」が「ブラスバンド」と分かるのは、
ごく少数ではないでしょうか。

原題:Brassed Off (1996)     
監督・脚本:Mark Herman (I)
Genre: Comedy / Drama / Romance 
Rated R for language.
Country: UK / USA 
Language: English 
上映時間:109分
あらすじ:
ヨークシャーの小さな町は、
炭鉱閉鎖でゆれている。
町民の唯一の明るい話題は、
町の Grimley Colliery ブラスバンドが、
全国大会で優勝できるかどうかである。
誰もそんな可能性などないと思っていたが、
グロリアが、Flugelhornをもってやってきた。
最初は、女だてらにと馬鹿にされたが、
彼女がバンドが優勝する切り札であることが
すぐに判明する。
彼女は、また、
幼馴染のアンディとの仲を復活させる。 

出演者:
Pete Postlethwaite ....  Danny (ダニー)
Tara Fitzgerald ....  Gloria (グロリア)
Ewan McGregor ....  Andy (アンディ)

オトーサン、
「指揮者のダニー、
味がある役者さんだなあ」
グロリアのほうはいい役で、可憐さが光ります。
その恋人役のイアン・マクレガーは、イマイチ。
「"スターウォーズ"で、ブレイクしたのになあ」

PETE POSTLETHWAITE ピート・ポスルスウェイト 
誕生日 1945/2/7 
出身 英 
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員として
活躍。
77年「デュエリスト/決闘者」で映画デビュー。
93年「父の祈りを」のジュゼッペ・コンロン役で
アカデミー助演男優賞にノミネート。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1977年「デュエリスト/決闘者」
1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」
     「遠い声、静かな暮らし」
1990年「ハムレット」
1992年「秘密」「スプリット・セカンド」
     「ラスト・オブ・モヒカン」
     「エイリアン3」
1993年「父の祈りを」
1995年「調教師」◇
     「ユージュアル・サスペクツ」
1996年「ロミオ&ジュリエット」
     「ドラゴンハート」
     「クライムタイム」「ドリーム・ゴール」
     「ブラス!」
1997年「ロスト・ワールド 
      ジュラシック・パーク」
1998年「アミスタッド」
     「マイ・スウィート・シェフィールド」
2001年「シッピング・ニュース」  


TARA FITZGERALD タラ・フィッツジェラルド 
誕生日 1968/9/17 
出身 英ロンドン 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「ヒア・マイ・ソング」
1993年「泉のセイレーン」
1994年「マン・オブ・ノー・インポータンス」
     「ザ・ロンゲスト・デイ2」(TM)
1995年「ウェールズの山」
1996年「ブラス!」
1997年「プリンスは大学生」(TM)
2001年「ダーク・ブルー」 

その他の出演者:
Stephen Tompkinson ....  Phil 
Jim Carter (I) ....  Harry 
Philip Jackson (II) ....  Jim 
Peter Martin (III) ....  Ernie 
Sue Johnston ....  Vera 
Mary Healey ....  Ida 
Melanie Hill (I) ....  Sandra 
Lill Roughley ....  Rita 
Peter Gunn (I) ....  Simmo 
Stephen Moore (I) ....  McKenzie 
Kenneth Colley ....  Greasley
Olga Grahame ....  Mrs. Foggan 
 
User Rating:  7.1/10 (3,527 votes)  
オトーサン、
「なかなか気骨のある映画だ!」

User Comments:
Rene Hasekampさん 
the Netherlands
2002年7月25日
すばらしい映画

この映画で、英国は、ふたたび、
すぐれた映画づくりができることを示した。
社会劇であり、同時にコメディの要素もあって、
実に面白く、感動的である。
北イングランドの炭鉱町が舞台である。
いままさに炭鉱が閉鎖されようとしている。
炭鉱夫たちはブラスバンドをもっているが、
炭鉱が閉鎖されたら、いかにうまく演奏しようが、
いかによいフアンがついていようが、
バンドは解散するものと思っている。
すべての登場人物がうまく演技しているし、
ストーリーも信じられる。
ロマンスもあり、そのために、
見る価値がいっそう高くなっている。
お話が重たくなる前に、いくつかの喜劇や
ロマンスが、混じってくるのもよい。
すべてが、見事に調和している。
最後のシーンをみるひとは、
みんな感動するのではないだろうか? 
ほんとうにそう思う。
見るべし!
実在の村のバンドが演奏する音楽が
これまたすばらしい。
それを聞くだけでも、
この映画を見る価値がある。

オトーサン、
「この映画、スゴイ!」
感心した理由は、堂々たる政権批判。
サッチャーの炭鉱閉鎖政策を
コテンパンにやっつけるのです。
アルバニー・ホールで
炭鉱労働者たちのバンドが優勝して、
満場の拍手喝采のなか、授与式になります。
かれらは、トロフィーの受け取りを拒否し、
主人公のダニーが、アジ演説をぶつのです。
「英国人の誇りを失わせるような政策をやめよ」

オトーサン、
「ブラスバンドって、いいなあ」
運動会の行進曲「威風堂々」のように
威勢いいだけで芸術性は低いと思っていましたが、
ロドリーゴのアランフェス協奏曲の演奏を聞いて
まったく感じが変わりました。
「ああー。若い頃、バンドに入っておけばよかった」
音痴のひとでも、そう思うような力をもっています。
「それにしても、題名がなぁ。
題名を工夫したら、もっと多くのひとに
感動してもらえただろうに...」


レジョネア 戦場の狼たち

オトーサン、
その昔、外人部隊が
フランス植民地だったアルジェリアで
活躍していたのを覚えています。
この映画をみて、
何故、外人部隊を導入したのか、
その理由が分かりました。
流入する外国人労働者の治安維持と
領土拡張に自国民の血を流さずにすむという
一石ニ鳥の奇手だったのです。
「...日本もいずれマネする時がくるかも」

原題:Legionnaire (1998)     
監督:Peter MacDonald
原作・脚本:Sheldon Lettich 
   Jean-Claude Van Damme ほか
Genre: Action 
Rated R for battle violence.
上映時間:98分
あらすじ:
栄光の絶頂においてすら、
フランス外国人部隊は、
全世界から寄せ集められた屑だった。
北アフリカと南アジアの植民地で活動する
ならずものたちだった。
兵士たちは、
フランス国家にではなく、
所属する部隊や仲間に忠誠を尽くした。
兵士の過去を問わない代わりに、
希望を与えることもなかった...。
第二の人生のチャンスを得ることなど、
不可能に近かった。

出演者;
Jean-Claude Van Damme... Alain Lefevre(アラン) 
Ana Sofrenovic ...  Katrina (カトリーナ)
Steven Berkoff ...  Steinkampf (スタインカンプ)

オトーサン、
「この主人公アランを演じた
アクション映画俳優、なかなかいいじゃん。
シュワちゃんより、うまい」

JEAN-CLAUDE VAN DAMME
ジャン・クロード・バン・ダム 
誕生日 1960/10/18 
出身 ベルギー・ブリュッセル 
父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。
パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを
受けるが断り、18才でフィットネス・センター
『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。
80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオン
の座につく。
映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から
興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。
そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事を
しながら、下積み生活を送った後、
1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役で
ハリウッド・デビュー。
主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 
数あるアクション俳優の中でも、
本場香港のアクション・スターとでも
対等のアクションが出来るのは、
ヴァン・ダムだけであろう。
特に回し蹴りの切れの良さは半端じゃない。
蹴りだけが彼の生命線と言っても過言ではない。
演技は、どの映画もむっつりした真面目キャラで、
お世辞にも演技力があるとは思えないが、
A級、B級を問わず、アクション映画で主演なら
どんな映画でも出るのは潔い。
同列俳優にドルフ・ラングレンや
クリストファー・ランバート、
スティーブン・セガールがいるが、
彼は下手に個性を出そうとしないため、
俳優としては地味だが癖がない分、
彼の映画で失敗という作品は少ない。
もう今更、演技力を求めても仕方ないが、
一度でいいから、大作映画に出演して欲しいところ。
「プレデター」では、プレデター役で
シュワルツネッガーと戦ったが、
顔を出しての対決も是非見たい。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「シンデレラ・ボーイ」
     (ノーサレンダー)
1987年「プレデター」(エイリアン役)
1988年「ブラッド・スポーツ」
     「ブラック・イーグル」
1989年「サイボーグ」「キックボクサー」
1990年「ブルージーン・コップ」
1991年「ライオンハート」
     「ダブル・インパクト」
1992年「ユニバーサル・ソルジャー」
1993年「ボディ・ターゲット」
     「ラスト・アクション・ヒーロー」▲
     「ハード・ターゲット」
     「キックボクサー4」▲
1994年「タイム・コップ」
1995年「ストリート・ファイター」
1996年「サドン・デス」「クエスト」
     「マキシマム・リスク」
1997年「ダブル・チーム」
1998年「ノック・オフ」
     「レジョネア 戦場の狼たち」
1999年「ユニバーサル・ソルジャー
      /ザ・リターン」
     「ヴァン・ダムINコヨーテ」
2001年「レプリカント」
     「ファイナル・レジェンド
      −呪われたソロモン−」
2002年「ディレイルド 暴走超特急」

その他の出演者;
Adewale Akinnuoye-Agbaje ....  Luther 
Nicholas Farrell ....  Mackintosh 
Jim Carter (I) ....  Lucien Galgani 
Daniel Caltagirone ....  Guido Rosetti 
rest of cast listed alphabetically 
Anders Peter Bro ....  Lt. Chathier 
Tom Delmar (II) ....  Cpl. Legros 
Pilly de Vicente ....  Chanteuse 
Amrani Hanfine ....  Paulette 
David Hayman ....  Recruiting sergeant 
Mario Kalli ....  Rene Galgano 
Rob Kaman ....  Glock 
Kamel Krifa ....  Abd-El Krim 
Paul Kynman ....  Rolf Bruner 
Derek Lea ....  1st Gendarme 
Joseph Long (I) ....  Maxim 
Joe Montana (II) ....  Julot 
Vincent Pickering ....  Viktor 
Kim Romer ....  Capt. Rousselot 
Kelli Shaughnessy ....  Ivonne 
Andy Smart (I) ....  2nd Gendarme
Takis Triggelis ....  Cpl. Metz 
Charles Wood (II) ....  Watchtower Lookout 

User Rating:  4.5/10 (882 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
mike washen さん
Hey pal in Winnipeg
2002年3月2日
そう悪くはない。

私は歴史映画が好きなので、この映画も好きである。
Van Damm は、いつもと違った役をやっているが、
なかなかいい。
この映画は、興味深く付き合えた。
人々がなぜ結びついたか、
その理由が過酷さにあったことを知る。
TBSで放映されたら、
また、この映画を見るだろう。

オトーサン、
イラクのお勉強が進みました。
今回のイラク攻撃に出動すべく
ペルシャ湾、地中海、トルコ、クエ−ト、
そしてデイエゴ・ガルシア島などに展開する
アメリカ軍兵士の数は、2月末で15万人。
湾岸戦争の多国籍軍は85万人でしたから
今後、まだまだ増強されるのでしょう。
あのときの戦死者は、イラク側10万人。
多国籍軍はわずか500人とはいえ、
死者は死者、しかも自国民です。
わが恋人、わが夫、わが子、わが父です。
たとえ戦勝国民であっても、
日本のように誰も派遣しないのとは、
まったくわけがちがいます。

オトーサン、
この映画で、血なまぐさいシーンの合間に、
”Parlez moi d'amour"の歌声が流れて、
びっくりしました。
それは、なつかしいシャンソン
「聞かせてよ、愛の言葉を」でした。
外人部隊の兵士が恋人の写真を胸に抱いて
死んでいくのです。
また、同じ運命をたどる若者が出てきて、
嘆き悲しむひとが増えるのでしょう。
「切ないなあ」


ワグ・ザ・ドッグ/ 噂の真相

オトーサン、
「へえ、豪華な配役だ」
ダスティン・ホフマンとロバート・デ・ニーロ、
アカデミー賞俳優の豪華な組み合わせです。
「それにしては、題名がいい加減だなあ」

題名:Wag the Dog (1997)     
監督:Barry Levinson
原作:Larry Beinhart
脚本:Hilary Henkin ほか
Genre: Comedy
Rated R for language.
上映時間:97分
あらすじ:
選挙前にスキャンダルでゆれる大統領。
再選の目がなくなったように思われる。
アドバイザーのひとりが、
ハリウッドのトップ・プロデューサーに出会い、
アルバニアでの戦争をでっちあげる。 
マスメディアを翻弄して、
大統領を英雄に仕立てようというのだ。

出演者:
Dustin Hoffman ....  Stanley Motss (モッツ)
Robert De Niro ....  Conrad Brean(ブリーン)
Anne Heche ....  Winifred Ames (エイムス)

オトーサン、
「ハ、ハ、ハ」
デニーロがスキャンダルのもみけし役、
ホフマンがハリウッドのプロデューサー、
なかなかうまい配役です。
あい変わらず芸達者ぶりを発揮しています。
それに対してアン・ヘッシュ、
美人女優なのでしょうが、好きになれません。
「何か、不健康な感じがする」

DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 
誕生日 1937/8/8 
出身 米ロサンゼルス 
幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、
ロサンゼルス音楽院を経て、
サンタモニカ・カレッジへ。
パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、
58年カレッジを卒業。
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、
生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、
ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。
舞台でも長く活躍できず、
"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で
8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。
67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。
同年「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でも
ノミネートされ、
79年「クレイマー、クレイマー」で
アカデミー主演男優賞受賞。
88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。
私生活では69年元バリエ・ダンサーの
女優アン・バーンと結婚。
80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1967年「TIGER MAKES OUT」
     「100万ドル大捜査」
     「卒業」
1969年「真夜中のカーボーイ」
     「ジョンとメリー」
1970年「小さな巨人」
1971年「ケラーマン」「わらの犬」
1972年「アルフレード・アルフレード」
1973年「パピヨン」
1974年「レニー・ブルース」
1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」
1978年「ストレート・タイム」
1979年「アガサ 愛の失踪事件」
     「クレイマー、クレイマー」
1982年「トッツィー」
1985年「セ−ルスマンの死」
1987年「イシュタール」
1988年「レインマン」
1989年「ファミリービジネス」
1990年「ディックトレーシー」
1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」
1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」
1995年「アウトブレイク」
1996年「アメリカン・バッファロー」
     「スリーパーズ」
1997年「マッド・シティ」
     「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」
1998年「スフィア」
1999年「ジャンヌ・ダルク」
     「マルコヴィッチの穴」
 
ROBERT DE NIRO ロバート・デ・ニーロ 
誕生日 1943/8/17 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1965年「マンハッタンの哀愁」
1968年「ブルー・マンハッタンU
      /黄昏のニューヨーク」
1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」
1970年「血塗れのギャング・ママ」
     「ブルー・マンハッタンT
      /哀愁の摩天楼」
1971年「わが心の天使」「生き残るヤツ」
     「ロバート・デ・ニーロのスワップ」 
1973年「バング・ザ・ドラム」
     「ミーン・ストリート」
1974年「ゴッドファーザーPART2」
      ◆アカデミー助演男優賞
1976年「1900年」「タクシードライバー」
     「ラスト・タイクーン」
1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」
1978年「ディア・ハンター」
1980年「レイジング・ブル」
      ◇アカデミー主演男優賞
1981年「告白」
1982年「エリア・カザンの肖像」
1983年「キング・オブ・コメディ」
1984年「恋に落ちて」
     「ワンス・アポン・ア・タイム・
      イン・アメリカ」
1985年「未来世紀ブラジル」
1986年「ミッション」
1987年「アンタッチャブル」◆
     「エンゼル・ハート」
     「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」
      (声)
1988年「ミッドナイト・ラン」
1989年「俺たちは天使じゃない」
     「ジャックナイフ」
1990年「アイリスへの手紙」
     「グッドフェローズ」
     「レナードの朝」
1991年「ケープ・フィアー」◇「真実の瞬間」
     「ハート・オブ・ダークネス
      /コッポラの黙示録」
     「バックドラフト」「ミストレス」
1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」
1993年「恋に落ちたら」
     「ブロンクス物語/愛に包まれた街」
     「ボーイズ・ライフ」
1994年「フランケンシュタイン」◇
1995年「カジノ」◇「ヒート」◇「百一夜」
1996年「マイ・ルーム」「ザ・ファン」◇
     「スリーパーズ」◆
1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」
     「大いなる遺産」
     「コップランド」◇
     「ジャッキー・ブラウン」◇
1998年「RONIN」◇
1999年「アナライズ・ミー」◇「フローレス」◇
2000年「ミート・ザ・ペアレンツ」◇
     「ザ・ダイバー」◇
     「ロッキー・アンド・ブルウィンクル」
2001年「15ミニッツ」◇「スコア」◇
2002年「ショウタイム」「容疑者」 

その他の出演者:
Denis Leary ....  Fad King 
Willie Nelson ....  Johnny Dean 
Andrea Martin (I) ....  Liz Butsky 
Kirsten Dunst ....  Tracy Lime 
William H. Macy ....  CIA Agent Charles Young 
John Michael Higgins ....  John Levy 
Suzie Plakson ....  Grace 
Woody Harrelson ....  Sergeant William Schumann 
Michael Belson ....  President 
Suzanne Cryer ....  Amy Cain 
Jason Cottle (I) ....  A.D. 
David Koechner ....  Director 

User Rating:  6.9/10 (10,763 votes)  
オトーサン、
「ま、こんなものか」

User Comments:
Agent10 さん
Tucson, AZ
2002年6月21日
よくできた風刺

この映画を見てから大分たったが、
なぜ、この映画が好きなのか、理由を思い出した。
思慮深く、啓発されるからだ。
この映画は、政治の正体やからくりを
垣間みせてくれる。
映画史に残る最高の政治コメディである。
ド派手な調子だが、かといって
それによって何かが損なわれることはなく、
いかにもありそうな話に思える。
過激な攻撃を受けると、いかに
民衆の感情が操作しやすいかを示している。
人間はかよわく、そうした操作に影響されやすい。
この映画はそのよい例である。 
この映画の演技は、みなよかったが、
例外は、Anne Heche。 
最低だったのは、Mark Knopflerの音楽で、
まったくの場違いだった。

オトーサン、
「ハハハ」の後、
「イラク戦もおなじようなもんだろうな」
イヤーな気分になりました。
「石油目当て、再選目当てで
情報操作、大衆操作かぁ」


運動靴と金魚たち

オトーサン、
「童話みたいな題名だなあ」
そう思って借りたのですが、
イラン映画とは、思いもよりませんでした。
「また戦争か、また子供たちが犠牲になるなぁ」

原題:Bacheha-Ye aseman (1997)     
Children of Heaven, The (1999) (USA) 
監督・脚本:Majid Majidi
Genre: Comedy / Drama 
Country: Iran 
Language: Farsi 
上映時間:89分
あらすじ;
ザーラの運動靴がなくなる。
兄のアリがなくしたのだ。
貧しいので、ザーラの靴は、ほかにない。
あるアイディアが浮かぶ。
アリの靴を2人して履くのだ。
授業が、はじまろうとしている。 
そんな計画、うまく行くのだろうか?

出演者: 
Mohammad Amir Naji...Ali's Father(アリの父親)
Amir Farrokh Hashemian ....  Ali(アリ) 
Bahare Seddiqi ....  Zahra(ザーラ) 

オトーサン、
「子供たちが可愛いなあ」
勿論、無名の俳優なので、海外映画俳優マガジンに
経歴が載るはずもありません。、

その他の出演者:
Nafise Jafar-Mohammadi ....  Roya 
Fereshte Sarabandi ....  Ali's Mother 
Kamal Mirkarimi ....  Assistant 
Behzad Rafi ....  Trainer 
Dariush Mokhtari ....  Ali's Teacher 
Mohammad-Hasan Hosseinian ....  Roya's Father 
Masume Dair ....  Roya's Mother 
Kambiz Peykarnegar ....  Race Organizer 
Hasan Roohparvari ....  Race Photographer 
Abbas-Ali Roomandi ....  Shoemaker 
Jafar Seyfollahi ....  Green Grocer 
Qolamreza Maleki ....  Salt Seller 

User Rating:  7.5/10 (831 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ。胸を打つ小品だ」
1999年のアカデミー賞、
外国語映画賞のノミネートされました。

User Comments:
maerteさん
Freiburg, Germany
2000年1月17日
"自転車泥棒"のイラン映画版だが、最高。

イラン映画アカデミーでは、
デシーカ監督の「自転車泥棒」や
小津安二郎の初期の作品「東京の宿」が
熱心に教えられているが、成果はいまいち。 
この映画でも、その影響を見ることができるが、
結果は、まあ、すばらしいものだった
ほかのイラン映画とはちがって、 
陰鬱だったり、皮肉っぽくはなくて、
貧困の影響をコミカルに描いている。
勿論、それがひとの心に与える
破滅的な影響を忘れてはいない点で、
チャップリンの"The Tramp" を思い出させる。
(靴が重要な役割をもつというのも、
決して偶然ではないだろう).
この映画は、イランの人口の大部分が
陥っている苦い現実を妥協なく描いている。
この映画は、mostazafinの名の下に戦われた
イラン革命が、偽りだったことを暴露している。

オトーサン、
貧富の格差に、目まいがしました。
「うーん、いい映画だけど、
イランについては、分からないことばかりだなあ」
そこで、まずは、
「運動靴と金魚たち」と入力し、勉強開始。
とてもいいサイトがみつかりました。
http://www.asmik-ace.com/ChildrenOfHeaven/

「そうなんだ、悲しいもんやね」
イラン映画が、なぜ子供を主人公にするのか
その理由が分かりました。
1)子供の観客数が多い
  79年のイラン革命以来、
  倍増した人口の半分が子供たち。
2)検閲が厳しい。
  法律で、女性は肌を露出できないが、
  9歳以下の女の子ならOK。
3)政治問題の回避
  子供を描けば政治的問題になりにくい。

オトーサン、
急遽、中東研究を開始しました。
いよいよアメリカによるイランの隣国
イラク攻撃が目の前に迫ってきました。

1)別冊SAPIO「開戦前夜:一冊でわかる
  イラク・ショック」小学館 2003.2,22
2)酒井啓子「イラクとアメリカ」岩波新書 2002


オールド・ルーキー

オトーサン、
野球好きの奥方を誘ったのですが、
「ハッピーエンドだそうね。面白くなさそう」
と振られてしまいました。
でも、見終わった後、おばさん2人が、
「あたし、野球は全然分からないけど、
面白かったわ」と言っていました。
映画は、見なければ分からないのです。

原題:Rookie, The (2002)     
監督:John Lee Hancock
脚本:Mike Rich 
Genre: Drama 
上映時間:127分
あらすじ:
ジム・モーリスは、
マイナーリーグの投手だった。
肩を壊して、12年前に野球をやめ、
考えた挙句、コーチになった。
チーム・メンバーは、かれが
偉大な野球選手であったことを知っていて、
地区チャンピオンシップで勝ったら、 
もう一度マイナーリーグに挑戦すると
かれに約束させる。
チームは、何と、最下位から首位へ。 
ジムは、約束を守らざるを得なくなる。
投げられる状態が戻ってくると、
メジャーリーグで投げたいという夢も
また、よみがえってきた。

出演者;
Dennis Quaid ....  Jimmy Morris (ジミー)
Rachel Griffiths (I) ... Lorri Morris (ローリ)

オトーサン、
「デニス・クエイド、
メグ・ライアンに逃げられて、演技開眼したなあ」

DENNIS QUAID デニス・クエイド 
誕生日 1953/4/9   
出身 米テキサス州ヒューストン 
1991年にメグ・ライアンと結婚し、
2001年7月16日、離婚した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「クレイジー・ママ」
1977年「9/30/55」
1978年「勝利の季節/ウイニング・シーズン」
1979年「ヤング・ゼネレーション」
1980年「ロング・ライダーズ」
1981年「おかしなおかしな石器人」
     「さよならジョージア」
1983年「ザ・ファイト」「ジョーズ3」◇
     「ドリーム・スケープ」
     「ライトスタッフ」
1985年「第5惑星」
1987年「インナースペース」
     「ビッグ・イージー」
     「容疑者」
1988年「D.O.A/死へのカウントダウン」◇
     「熱き愛に時は流れて」
1989年「グレート・ボールズ・
            オブ・ファイヤー」
1990年「愛と哀しみの旅路」
     「ハリウッドに口づけ」
1993年「アンダーカバー・ブルース
           /子連れで銃撃戦」◇
     「フレッシュ・アンド・ボーン
           /渇いた愛のゆくえ」
     「ワイルダー・ナパーム」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ドラゴンハート」
1997年「ゴーイング・ウエスト」
          「ギャング・リレーテッド」
     「スイッチ・バック」◇
1998年「ファミリー・ゲーム」◇
          「セイヴィア」◇
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
          「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「オーロラの彼方へ」◇
          「トラフィック」
2002年「オールド・ルーキー」◇

その他の出演者:
Jay Hernandez (I) ....  Joaquin 'Wack' Campos 
Beth Grant ....  Jimmy's Mother 
Angus T. Jones ....  Hunter Morris 
Brian Cox ....  Jim Morris Sr. 
Rick Gonzalez (I) ....  Rudy Bonilla 
Chad Lindberg ....  Joe David West 
Angelo Spizzirri ....  Joel De La Garza 
Royce D. Applegate ....  Henry 
Russell Richardson (II) ....  Brooks 
Reiner Schone ....  Frank 
David Blackwell (I) ....  Cal 
Blue Deckert ....  Baseball Scout Dave Patterson 
Daniel Tucker Kamin ....  Durham Manager Mac 

User Rating:  7.4/10 (2,739 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
mm-39さん
Winnipeg
2002年11月8日
夢を信じよう

聖リタが言われるように、
強く願ったことは、かなう。
思いもかけぬことを、
神はかなえてくれるのだ。
この映画は、希望なき世界に
希望をよみがえらせてくれる。 
よきメッセージではないか。
すべてのひとにとって、心の躍る話ではないか。
これは、幸せな物語であり、
価値とひとびとについての物語である。
私が勤務している会社では、同僚たちが
みんな他人が失敗してくれることを願っている。
この映画は、支援してくれるひとたちが、
何ができるかを示している。 
10点満点で8点。 

オトーサン、
「 まあ、いい映画だった」
でも、ディスニーって、
どうして、こう甘く甘くしたがるのでしょう。
せっかく監督がリアルにしようと頑張っているのに、
音楽がやたら耳触りでした。
舞台はテキサス。

オトーサン、
「テキサス人は、
おおらかで大好きだったけど、
いまは、ブッシュが威張ってるからなあ
石油利権狙いで戦争なんて、フェアでないよなあ」
オトーサン、
TUTAYAで5本借りました。
「ああ、あの監督の映画か、なら間違いない。
でも、IMDBに出てるかなあ?」


活きる

原題:Huozhe (1994)     
Lifetimes /Living /To Live 
監督:Bin Wang / Xleochun Zhang/Yimou Zhang
原作:Wei Lu / Hua Yu 
Genre: Drama 
Country: China / Hong Kong 
Language: Mandarin 
上映時間:125分
あらすじ:
1940年代の中国。 
富貴は、賭博に狂っている。
妻の家珍は、そんな夫に我慢できず、実家に戻る。
家屋敷もとられた富貴は、すべてを失い、 
生き延びるために、影絵芝居で食べるようになる。
家珍が戻ってくる... 
中国の40年代から80年代までの歴史を、
富貴と家珍の一家を通して語る。
そして、いかに歴史というものがきまぐれであり、
日常生活に影響するかを追求している。

出演者:
You Ge ....  Xu Fugui (富貴)
Li Gong ....  Xu Jiazhen (家珍)
Guo Tao ....  Chunsheng (春生)

オトーサン、
「いいなあ、実在感がある!」
富貴は、賭博に狂い、影絵で歌い、
戦場で逃げまどい、文化革命のなかを生きのびる
あわれな男を見事に演じています。
その妻の家珍は、当地の耐える女そのもの。
病気や事故で、次々と子供を失っていくのです。
中国を代表する女優だというのに、
海外映画俳優マガジンには、出ていませんでした。

その他の出演者:
Ben Niu ....  Town Chief 
Ni Dabong ....  Long'er 
Deng Fei ....  Xu Youqing 
Wu Jiang ....  Wan Erxi 
Liu Tianchi ....  Xu Fengxia, as an adult 

User Rating:  7.8/10 (1,228 votes) 
オトーサン、
「わー、高いスコアだ」

User Comments:
Ian Alexander Martin さん
Vancouver, British Columbia, Canada
2000年5月8日
すばらしい、推奨したい!

友人がこの映画を推薦してくれた。
かれの言う通りいい映画だった。
物語にも登場人物にも夢中になった。
アクションも物語りもスローペースだが、
絶えず移り変わる世界で、家族がどのように
もがき苦しみながら、結びつきを保っていくのか
実感させてくれる。
普通の北米の映画にくらべて、
ひとつひとつのシーンが長いが、それによって、
登場人物たちの実在感を味わうことができる。
すばらしい撮影、美術監督、
(とくに、毛沢東の肖像を冷ややかにみつめる目)
卓越した監督、そして見事な演技。
この映画をみよう! 
いかに人生って単純なものかを学ぼう。
ひとはみな問題を抱えている。
ひとは死に、 あなたは、途方に暮れる...
でも、活きる方法をみつけよう。

オトーサン、
チャン・イーモウ監督のフアンです。
「あの子を探して」、「初恋のきた道」
「赤いコーリャン」などの名作を見ました、
感動して、涙がとまりませんでした。
子供を描いては、現代最高の監督でしょう。
その彼の経歴が、何ということでしょう。
海外映画監督マガジンには、載っていません。
しょうがないので、
IMDBをみましたが、
1950年西安生まれ、北京電影学院を卒業し、
文化大革命後に映画づくりをはじめた
第5世代とあるだけ。

オトーサン、
では、パートナーだったコン・リー
(Li Gong:この映画では家珍を演じている)    
の経歴をIMDBでみてみました。

遼寧省瀋陽に生まれ、山東省の済南で育つ。
経済学教授の娘で、子供の頃から音楽好き。
歌手になろうとしたが、
1985年、中国一の音楽学校の試験に落ち、
北京中央演劇院に入学し、89年卒業。
在学中に、チャン・イーモウ監督の目にとまり、
主演女優として「紅いコーリャン」(1987)に
抜擢される。
この映画は、監督の処女作でもあった。
(訳注:ベルリン映画祭で金熊賞受賞。
その後「菊豆」(1990)が、
アカデミー賞外国語映画賞にノミネート)
西側にもっともよく知られている女優であり、
「秋菊の物語」(1992)では、
第49回ヴェネツィア映画祭の最優秀女優賞を受賞。
(訳注:作品のほうは、金獅子賞を受賞)
チャン・イーモウ監督と組み、
何本ものヒット作を世に送り出した。
(訳注:「紅夢」(1991)は、
ヴェネツィア映画祭の銀獅子賞を受賞、
アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。
「活きる」も、カンヌ映画祭で審査員特別賞を
受賞)
この二人の蜜月関係は、1995年に終わる。 
(訳注:最後の作品が「上海ルージュ」1994)
コン・リーはタバコ会社の重役と結婚した。

オトーサン、
「かわいそうに女に振られたんだ。
映画監督なんて、貧乏だもんな」


ボーン・アイデンティティ

オトーサン、
「ボーン?骨(bone)かな、生まれる(born)かな?
身元不明の死体でも出てくる映画かなあ?」
ちがっていました。主人公の名が、BOURNE。	

原題:Bourne Identity, The (2002)     
監督:Doug Liman
原作:Robert Ludlum
脚本:Tony Gilroy (I) ほか
Genre: Action / Thriller  
Rated PG-13 for violence and some language.
Country: USA / Czech Republic / Germany 
Language: English / French / German / 
Swiss German
上映時間:119分
あらすじ:
ロバート・ラドラムの原作にもとづく映画。
主人公は、傷つき海に漂っている。
漁師に発見され、介護されて、健康を回復。
記憶喪失になっていて、お尻に埋め込まれていた
スイス銀行口座を手掛りに記憶を取り戻そうとする。 
まもなく、かれは追われていることに気づき、
偶然知り合ったマリーの協力で、記憶を取り戻し、
追われている謎を解こうとする。 

出演者:
Matt Damon ....  Jason Bourne (ボーン)
Franka Potente ....  Marie Kreutz (マリー)
Chris Cooper (I) ....  Conklin (コンクリン)

オトーサン
「マット・デイモン、すばらしいぞ!」
こういうひたむきに頑張る役がお似合いです。
ひょんなことで主人公を助けることになる
マリーを演じたドイツの女優さん、
フランク・ポテントも、地味ですが味があります。
隠密作戦に失敗した主人公を処分しようとする
冷酷な上司を演じるクリス・クーパーも、
手堅い演技を披露してくれました。

MATT DAMON マット・デイモン 
誕生日 1970/10/8  
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
ハーバード大学在学中、「ミスティック・ピザ」の
端役で映画デビュー。大学を休学して、
「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。
「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに
挑んだ。
しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、
幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を
自分たちが主役として出演することを条件に
映画化に奔走。
紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。
この作品でマットはアカデミー主演男優賞に
ノミネートされ、脚本賞を受賞した。
その後は「ラウンダーズ」「リプリー」など
主演作に恵まれ、順調な俳優としてのキャリアを
積んでいる。 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ミスティック・ピザ」
1992年「青春の輝き」
1994年「ワイルド・メン」(TM)
     「ジェロニモ」
1996年「戦火の勇気」◆
     「グローリー・デイズ 旅立ちの日」
      (TM)
1997年「レインメーカー」◇
     「チェイシング・エイミー」◆
     「グッド・ウイル・ハンティング
      /旅立ち」◇
1998年「プライベート・ライアン」◆
     「ラウンダーズ」◇
1999年「ドグマ」◇
2000年「タイタンA.E.」(声)◇
     「リプリー」◇
     「バガー・ヴァンスの伝説」◇
     「小説家を見つけたら」◆
     「すべての美しい馬」◇
2001年「オーシャンズ11」
     「恋の方程式 
      あなたのハートにクリック2」
     「マジェスティック」(声)
     「ケビン&サイレント・ボブ 
      帝国への逆襲」
2002年「ボーン・アイデンティティ」 

その他の出演者:
Clive Owen ....  The Professor 
Brian Cox ....  Ward Abbott 
Adewale Akinnuoye-Agbaje ....  Wombosi 
Gabriel Mann ....  Zorn 
Walt Goggins ....  Research Tech 
Josh Hamilton ....  Research Tech 
Julia Stiles ....  Nicolette 
Orso Maria Guerrini ....  Giancarlo 
Tim Dutton (I) ....  Eamon 
Denis Braccini ....  Picot 
Nicky Naude ....  Castel 
David Selburg ....  Marshall 

User Rating:  7.3/10 (8,962 votes)  
オトーサン、
「おお、やはり高いスコアだ」

User Comments:
Agent10さん
Tucson, AZ
2002年6月14日
映画がよくなるのは、
ちょっとした工夫なのだ。

アクション映画というジャンルが確立して
決まり文句のようになっているなかで、
これは、きたるべき映画を示す映画である。
微妙でありながら、真実味を保ち、
多くのアクションの決まりは守っている。
ファイト、クールな武器使用、チェースといった
シーンの数々。 
この映画は、新しい地平線を切り開いている。
まったく新しい波となる予感がする。

マット・デイモンが、記憶喪失になった
CIAの情報部員の役を選んだのは正解だった。
親友のベン・アフレックが、相も変わらず
くだらない映画に出ているのを見守るのは
つらいだろうが....
マットの演技は、信頼でき、リアルである。
ちょと読書狂のような風貌がよく出ている。
撮影のほうはやや平均的であるが、
真の不安をかもし出すのに成功した瞬間もある。
観客は、何かが起こることは感じているが、
その姿をとらえることは、まだ、できない。
登場人物たちの気配が、そうした瞬間を
興味深いものにしている。
アクションは平均的であるものの、
いい気分で、映画館を去ることができた。
マリー役は、もっと美人で才能のない女優が
演じても、勤まる役どころであるが、
フランク・ポテンツが、完璧に演じ切っている。
配役をした製作者たちを賞賛したい。
10点満点で7.4。 

オトーサン、
「おお、いいじゃん」
スパイ映画としては、007に似ています。
不死身の主人公、流麗なテンポ、
格闘やカーチェイス・シーン
そして、軽快な音楽に乗っての観光地めぐり。
この映画では、ハンブルグ、チューリッヒ、
ローマ、バルセロナ、マルセイユ、パリと
6ケ所の大サービスです。
とくに、パリがこれだけ舞台となっているのは
珍しいのではないでしょうか。

オトーサン、
「あっ、セーヌ川だ、ノートルダム寺院だ、
イルミネーション輝くシャンゼリゼ大通りだ!
凱旋門だ、新凱旋門だ、ポンヌフだ、
あっ、おれの泊まった安宿そっくりだ!」
と興奮しっぱなしでした。
一度、レンタカーでパリ市内を走って
こわーい思いをしたこともあるので、
カーチェイス・シーンには、手に汗をにぎりました。

オトーサン、
「OO7と似てないところもあるな」
まったく華麗とはいえない女性遍歴、
ひとをアッといわせる秘密兵器がないこと。
そして、追い詰められた人間心理が丁寧に
描かれていること。
「これだけ面白いと、続編がありうるかも」
アメリカで大ヒットしたので、
続編が企画されているそうです。
人気作家で多作のロバート・ラドラムも
この映画を気にいったようですから、
続編が成功するかどうかは、脚本家次第でしょう。


カラー・パープル

オトーサン、
ワーナーの1500円のDVDコーナーをチェック。
「掘り出し物はないかなあ」
「あった、スピルバーグ監督作品、
152分とは、お買い得だ」

原題:Color Purple, The (1985)     
監督:Steven Spielberg
原作:Alice Walker
脚本:Menno Meyjes 
Genre: Drama 
上映時間:154分
あらすじ:
この映画の主人公は、
1900年代初期に育っている黒人娘セリー。
登場したときの年齢は14歳。
父親によって妊娠させられている。
彼女の厳しい30年間の人生を見守る...。 

出演者;
Danny Glover ....  Albert (アルバート)
Whoopi Goldberg ....  Celie (セリ−)
Margaret Avery ....  Shug Avery (シャグ)
Oprah Winfrey ....  Sofia (ソフィア)

オトーサン、
「おお、すっごくリアルじゃん!」
ダニーが演じるアルバートの
粗暴さ、愚かさは、筆舌に尽くせません。
その反動もあって、
ウーピーが演じるセリーが、
「可哀想で、可愛くて...」となるのです。
彼女、不思議な魅力をたたえた女優さんです。

オトーサン、
「助演陣が見事な演技をみせている!」
アルバートと同棲して、
妻のセリーを家政婦のようにこき使う
シャグを演じる女優マーガレット・エブリー、
そして、気性が荒いソフィアを演じる
マーガレット・エブリー
「うまいなあ、みんなそろって名演技だ!」

上記4名の経歴をご紹介しよう
と思ったのですが、
残念ながら、海外映画俳優マガジンには、
マーガレット・エブリーとオプラ・ウィンフリーの
経歴は載っていませんでした。 

オトーサン、
「おかしいなあ。ふたりとも、この映画で、
アカデミー助演女優賞をとっているのに?」

DANNY GLOVER ダニー・グローバー 
誕生日 1947/7/22  
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「アルカトラズからの脱出」
1984年「アイスマン」
     「プレイス・イン・ザ・ハート」
1985年「カラーパープル」
     「刑事ジョン・ブック/目撃者」
     「シルバラード」
1987年「リーサル・ウエポン」◇
1988年「バット★21」
1989年「リーサル・ウエポン2」◇
1990年「イントルーダー/怒りの翼」
     「プレデター2」◇
1991年「レイジ・イン・ハーレム」「わが街」
     「ピュア・ラック」
1992年「リーサル・ウエポン3」◇
1993年「ボッパー」「聖者の眠る街」
1994年「マーヴェリック」◆「エンジェル」
1995年「ダンボ・ドロップ大作戦」
1997年「レインメーカー」◆
     「ゴーン・フィッシング」
     「スイッチ・バック」◇
     「バッファロー・ソルジャー」◇
1998年「リーサル・ウエポン4」◇
     「アンツ」(声)◆
     「ビラヴド/愛されし者」
2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」


WHOOPI GOLDBERG ウーピー・ゴールドバーグ 
誕生日 1949/11/13 
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 
8才の頃から児童劇団で活動。
74年にサンディエゴ・レパートリー劇団の
創設メンバーとなる。
85年「カラー・パープル」で映画デビューし、
一躍注目される。
86年「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に
主演するも、興行的に失敗し、
一時低迷を余儀なくされる。
90年「ゴースト/ニューヨークの幻」で
アカデミー助演女優賞受賞し、再び人気が再燃。
「天使にラブソングを…」もヒットさせた。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1985年「カラーパープル」
1986年「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」
1987年「バーグラー/危機一髪」「危険な天使」
1988年「ザ・テレフォン」
     「マイフレンド・クララ」
1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」
     「天使が降りたホームタウン」
     「ロング・ウォーク・ホーム」
1991年「ソープディッシュ」
1992年「ザ・プレイヤー」
     「天使にラブ・ソングを…」
     「サラフィナ!」
1993年「メイド・イン・アメリカ」
     「天使にラブ・ソングを2」
     「ローデッド・ウェポン1」
1994年「ネーキッド・イン・ニューヨーク」
     「ライオン・キング」(声)
     「THE LITTLE RASCALS」
     「コリーナ、コリーナ」
     「ジェネレーションズ」
     「THE PAGEMASTER」(声)
1995年「ボーイズ・オン・ザ・サイド」
     「ムーンライト&ヴァレンチノ」
     「セルロイド・クローゼット」
     「T−レックス」
1996年「エディー・勝利の天使」
     「レックス」「チャンス!」
     「ゴースト・オブ・ミシシッピー」
     「僕のボーガス」
1998年「ステラが恋に落ちて」
     「アラン・スミシー・フィルム」
     「レプリコーン 妖精伝説」(TM)
1999年「ディープ・エンド・オブ・オーシャン」
     「17歳のカルテ」
2001年「ラットレース」「モンキーボーン」
2002年「ネメシス S.T.X」

その他の出演者:
Willard E. Pugh ....  Harpo
Akosua Busia ....  Nettie 
Desreta Jackson ....  Young Celie 
Adolph Caesar ....  Old Mr. 
Rae Dawn Chong ....  Squeak 
Dana Ivey ....  Miss Millie 
Leonard Jackson ....  Pa 
Bennet Guillory ....  Grady 
John Patton Jr. ....  Preacher 
Carl Anderson (II) ....  Reverend Samuel 
Susan Beaubian ....  Corrine 

User Rating:  7.5/10 (6,651 votes)  
オトーサン、
「わぁ、高いスコアだ」
世界の名画に入っていないのが不思議です。

User Comments:
Special-K88さん
2002年11月20日
目が離せない感傷旅行

若い黒人娘の面白く夢中にさせる
試練と苦難の人生。
それにもかかわらず、彼女は希望を捨てない。
ゴーヅドバーグは、デビュー作で 
暖かく感動的な演技をみせるが、
第1級の助演陣に支えられている。
すばらしいセット・デザイン、 
すばらしい歌の数々。
迫力あり、心をなごませ、 
考えこませるドラマである。
繰り返し繰り返しみたくなる。 
4つ星。

オトーサン、
「こりゃあ、並みの映画じゃない」
原作は、ピューリッツアー賞受賞作、
スピルバーグが、
20世紀はじめの黒人社会の赤裸々な状況と
そのなかで必死に生きたひとたちの感情生活を
そのまま伝達しようと固く決意。
かれは、数々の名作を作っていますが、
かれの出世作で、さらにいえば、
一番いい映画ではないでしょうか。
監督作品リストをみてみましょう。

1971年「激突!」
1974年「続・激突!カー・ジャック」
1975年「ジョーズ」
1977年「未知との遭遇」
1979年「1941」
1980年「未知との遭遇・特別編」
1981年「レイダース/失われたアーク」
1982年「E.T.」
1983年「トワイライトゾーン」(挿話)
1984年「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」
1985年「カラーパープル」
1987年「世にも不思議なアメージング・
      ストーリー」(挿話)
     「太陽の帝国」
1989年「オールウェイズ」
     「インディジョーンズ最後の聖戦」
1991年「フック」
1993年「ジュラシック・パーク」
     「シンドラーのリスト」
1997年「アミスタッド」
     「ロスト・ワールド 
      ジュラシック・パーク」
1998年「プライベート・ライアン」
2001年「A.I.」
2002年「マイノリティ・リポート」
     「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」

オトーサン、
「こりゃ、絶対に
アカデミー賞を取っているはず」
と思いました。

アカデミー賞ノミネート 
作品賞 
主演女優賞:ウーピー・ゴールドバーグ 
助演女優賞:マーガレット・エブリー
      オプラ・ウィンフリー 
脚色賞
美術監督装置賞 
撮影賞  
作曲賞
主題歌賞 MISS CELIE'S BLUES 
衣装デザイン賞  
メイクアップ賞  

オトーサン、
「これだけの部門でノミネートされているのに、
アカデミー賞を取れなかったのか。
...さぞかし、悔しかっただろうなあ。
絶対、獲ってやる!と思っただろうなあ」
この思いが、8年後に実るのです。
ご存知、「シンドラーのリスト」です。


コナン・ザ・グレート

オトーサン、
「おお、なつかしいシュワちゃんだ」
かつて、一世を風靡した筋肉マンでした。
これは、彼が剣を振るって復讐を遂げる冒険活劇。

原題:Conan the Barbarian (1982)     
監督:John Milius
原作:Robert E. Howard 
脚本:John Milius 
Genre: Action / Fantasy / Adventure
上映時間;129分
あらすじ:
武術訓練をした野蛮人が、
盗賊たちと協力して、「鋼鉄」の謎を解き、
彼の身内を大量虐殺した魔法使いを探す。
Robert E. Howard's 原作の
剣と魔術の冒険譚を忠実に映画化したもの。 
この映画によって、ファンタジー映画ブームが起き、
1980年代初期の「キング・オブ・デストロイヤー
/コナンPART2」などが続いた。

出演者:
Arnold Schwarzenegger ....  Conan (コナン)
Sandahl Bergman ....  Valeria (バレリア)
James Earl Jones ....  Thulsa Doom (タルサ)

オトーサン、
「シュワちゃん、若いな,胸板スゴイな」
でも、演技ときたら、ド下手といていいでしょう。
「へえ、豪州出身だったのか」

ARNOLD SCHWARZENEGGER 
アーノルド・シュワルツェネッガー 
誕生日 1947/7/30  
出身 オーストリア・グラーツ。 
少年時代はサッカーと陸上競技に熱中。
15歳になると、重量挙げに打ち込み、
3年間の鍛錬の後、ボディ・ビルに転向。
20歳でミスター・ユニバースに優勝したのを
皮切りに13もの世界タイトルを獲得する。
妻は放送ジャーナリストのマリア・シュライヴァー。
キャサリン、クリスチナ、パトリック、
クリストファーという4人の子供たちがいる。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1970年「SF超人ヘラクレス」
1973年「ロング・グッドバイ」
1975年「ステイ・ハングリー」
1977年「アーノルド・シュワルツェネッガーの
      鋼鉄の男」◇
1979年「サボテン・ジャック」
1982年「コナン・ザ・グレート」◇
1984年「キング・オブ・デストロイヤー
      /コナンPART2」◇
     「ターミネーター」◇
1985年「コマンドー」◇「レッドソニア」◇
1986年「ゴリラ」◇
1987年「バトルランナー」◇「プレデター」◇
1988年「レッド・ブル」◇
1989年「ツインズ」◇
1990年「キンダガートン・コップ」◇
     「トータル・リコール」◇
1991年「ターミネーター2」◇
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」◇
     「ゴリラ2」△「デイブ」
1994年「ジュニア」◇「トゥルーライズ」◇
1996年「イレイザー」◇
     「ジングル・オール・ザ・ウェイ」◇
1997年「バットマン&ロビン 
      Mrフリーズの逆襲」◇
1999年「エンド・オブ・デイズ」◇
2000年「シックス・デイ」◇
2002年「コラテラル・ダメージ」◇
2003年「ターミネーター3」◇


その他の出演者:
Max von Sydow ....  King Osric 
Ben Davidson ....  Rexor 
Gerry Lopez ....  Subotai 
Mako (I) ....  The Wizard 
Valerie Quennessen ....  The Princess 
William Smith (I) ....  Conan's Father 
Luis Barboo ....  Red Hair 
Franco Columbu ....  Pictish Scout 
Leslie Foldvary ....  Sacrificial Snake Girl 
Gary Herman (I) ....  Osric's Guard 
Erick Holmey ....  Turanian War Officer 
Dr. Akio Mitamura ....  Mongol General 

User Rating:  6.4/10 (8,156 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものか」
ラッセル・クロウがやれば、
もっとスコアがよくなったでしょう。

User Comments:
glenmusherさん 
maidstone, england
2002年5月29日
アーニー*のセルロイドのような不死身...

私は、ほんとうに、この映画が好きだ。
60年代にポピュラーだった "sword and sandal"
(剣と魔術)というジェンルを復興させ、
最近では、「グラディエーター」のような
映画をよみがえらせたからである。
最近のアーニーの映画は、あまり製作会社受けは
しないが、セルロイドのように不死身となっていく
この変幻自在な演技者を見るのは、楽しい!
どこかの製作会社が、別の野蛮人を映画化しようと
考えたらすばらしいと思う。
例えば、Lin Carterの"Thongor" シリーズを 
「ロード・オブ・ザ・キング」風に
現代風にファンタジックにアレンジしたら、
ずっとそれよりよい映画になるだろう!  
*訳注)アーニーは、アーノルド・
シュワルツネガーの愛称。

オトーサン、
「鋼鉄」の謎か。
いいところに目をつけたな。
せちがらい現代から時空を飛び越えて
一気に鉄器時代の初期へ。
誰だってワクワクしますよね。
昔は、子供を育てるさいに、
「鉄は打たれるほど、強くなる」と
いって、厳しくしつけたものです。
ところで、聞きかじりですが、
鋼鉄が発見されたのは、青銅器時代の末期。
融点の低い青銅資源がなくなって、
青銅を取ったあとのカスばかり残りました。
あるとき、あるひとが、たまたま
それを加熱したら、鉄が溶け出てきました。
ノーベル賞級の発明です。
といっても当時そんなものはありませんでしたが
人類の暮らしは、飛躍的に変わりました。

オトーサン、
「スゴイ技術革新だったんだ。
でも、現代でも似たような話を聞くなあ」
例えば、廃棄パソコンを原料にした、
ビジネスが流行しているとか、
教育界でいえば、落ちこぼれの児童を対象に、
鍛え直す塾が流行しているとか。

「温故知新」って知っていますか?
昔のことを調べると沢山いいことがある
それを現代に蘇らそうという意味です。


太陽がいっぱい

オトーサン、
「太陽がいっぱい。昔、感激したな」
もう40年前にもなるでしょうか。
地中海を舞台に、純白の建物がまぶしく思えました。

原題:Plein soleil (1960)     
監督:Rene Clement
脚本:Rene Clement /Paul Gegauff 
Genre: Crime / Thriller 
Rated PG-13 for momentary violence and sexuality.
Country: France / Italy 
Language: French 
上映時間:112分
あらすじ:
トム・リプレイは、グリーンリーフ氏によって
そのドラ息子のフィリップに出会って、
アメリカに連れもどすことを依頼される。
報酬として、$5,000を受け取ることになっていた。
フリップは、アメリカに帰ると口では言うものの、
貧しいトムをからかうのに精を出す。
婚約者のマージと別れたり、
父親の頼みに耳を傾ける気など全くない。
時が流れ、グリーンリーフ氏は、
任務を果たせなかったとして、トムのクビを切る。
トムは、絶望のあまり、フィリップを殺し、
フィリップになりすまし、
金持ちのプレイボーイを演じる。
しかし、みんながフィリップの行方を捜しはじめ、
捜査の焦点は、トムに向かっていく。
やがて、家族がかれをみつけ、
トムは、やむを得ず、また殺人を犯してしまう。
じわじわと警察の捜査の輪が狭まっていく。

出演者:
Alain Delon ....  Tom Ripley (トム)
Maurice Ronet.. Philippe Greenleaf(フィリップ) 
Marie Laforet ....  Marge Duval (マージ)

オトーサン、
「アラン・ドロン、いいなあ。光輝いている!」
相手役のマリー・ラフォレも、味があります。

ALAIN DELON アラン・ドロン 
誕生日 1935/11/8 
出身 仏パリ 
海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、
カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、
セルズニックに認められたものの、
途中で契約を破棄し、
57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。
60年「太陽がいっぱい」で人気に。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」
1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」
     「お手やわらかに!」
1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」
1960年「生きる歓び」「若者のすべて」
1961年「素晴らしき恋人たち」
     「太陽はひとりぼっち」
     「フランス式十戒」
     「地下室のメロディー」
1963年「黒いチューリップ」「山猫」
     「危険がいっぱい」
1964年「さすらいの狼」
     「黄色いロールスロイス」
1965年「泥棒を消せ」
1966年「テキサス」「パリは燃えているか」
     「名誉と栄光のためでなく」
     「冒険者たち」
1967年「悪魔のようなあなた」
     「あの胸にもう一度」「サムライ」
     「世にも怪奇な物語」
1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」
     「ジェフ」
1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」
1970年「仁義」「栗色のマッドレー」
     「もう一度愛して」
1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」
     「暗殺者のメロディ」
1972年「高校教師」「ショック療法」
     「スコルピオ」
     「リスボン特急」
1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」
     「燃えつきた納屋」
1974年「愛人関係」「個人生活」
     「ボルサリーノ2」
1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」
     「ル・ジタン」
1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」
     「ブーメランのように」
1977年「プレステージ」「チェイサー」
     「ナイトヒート」
1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」
1979年「エアポート’80」「テヘラン」
1980年「ポーカー・フェイス」
1981年「危険なささやき」
1982年「最後の標的」
1983年「スワンの恋」「鷹」
1984年「真夜中のミラージュ」
1985年「凶悪の街/刑事の勲章」
1988年「アラン・ドロン/私刑警察」
1990年「ヌーヴェルバーグ」
1992年「カサノヴァ最後の恋」
1995年「百一夜」
1998年「ハーフ・ア・チャンス」

MARIE LAFORET マリー・ラフォレ 
誕生日 1941/10/5 
出身 仏スーラック 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1959年「太陽がいっぱい」
1960年「赤と青のブルース」
1961年「金色の眼の女」「素晴らしき恋人たち」
1962年「女は夜の匂い」
1965年「国境は燃えている
     「ジャガーの眼」
1967年「ダイヤモンド・ジャック」
1979年「警部」「エースの中のエース」
1980年「道化師ドロボー・ピエロ」
1985年「ソフィー・マルソー/恋にくちづけ」
     「タンゴ−ガルデルの亡命」
1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」
1995年「世界で一番好きな人」
1997年「プレイバック」「ティコ・ムーン」

その他の出演者:
Erno Crisa ....  Riccordi 
Elvire Popesco ....  Mrs. Popova 
Frank Latimore ....  O'Brien 
Billy Kearns ....  Freddy Miles 
Viviane Chantel ....  The Belgian lady 
Ave Ninchi ....  Signora Gianna 
Nerio Bernardi ....  Agency Director 
Barbel Pauger   
Lily Romanelli ....  Housekeeper 
Nicolas Petrov ....  Boris 

User Rating:  7.4/10 (743 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだ。
でも、おかしいなあ。
世界の名画のはずなのに。
フランス映画は、やはり不利かも」

User Comments:
eibon04さん
New York City, NY
2001年12月13日
アラン・ドロン、まさしく男のなかの男だ!

見事な出来栄えのフランスのスリラー映画。
リメイクよりも、すっとよい。
アラン・ドロンは、
すばらしいアンチ・ヒーローである。
「リプレー」のマット・デイモンよりもいい。
レネ・クレマン監督は、すばらしい。
スクリーンに不信とパラノイアの雰囲気を
醸しだしている。
この映画に勝るのは、レネ・クレマン監督の
唯一" Rider on the Rain(1969)"くらいだろう。 
アラン・ドロンは、" Purple Noon(1960)"で、
すばらしい演技を披露し、その後、
" Le Samurai(1967)"でさらによい演技を見せた。 

オトーサン、
海原に浮かぶヨットという密室。
そして、一転して、各地を転々とする逃亡劇。
ドロンやラフォレの魅力もさながら、
スリラーの舞台が、地中海、ローマ、ナポリと
多彩なのが、魅力です。
「一難去って、また一難。
犯罪者って、大変だなあ」
何しろ、40年前のこと、
多くのシーンは忘れていましたが、
ラスト・シーンだけは、よく覚えていました。
それほど戦慄的なのです。


逃亡者2001

オトーサン、
「このDVD、怪しげだなあ。
逃亡者2001なんて、何匹目かのドジョウ狙い」
その通りでした。99年上映のを2001年とは...
DVDをリリースしたMArubeni...は悪徳業者ですね。

原題:Bodywork (1999)     
監督・脚本:Gareth Rhys Jones
Genre: Crime 
Rated R for language, violence, sexuality 
    and drug use.
Country: UK 
Language: English 
上映時間:92分
あらすじ:
念願のジャガ−を中古で手にいれて、
恋人とルンルン気分でドライブするヴァ−ジル。
数キロも走らないうちに、故障。
訴訟には勝つものの、悪徳業者はわざと倒産。
争うなかで、ヴァージルには殺人容疑が。
逃亡するヴァージルは、奇妙な一家にかくまわれる。

出演者:
Hans Matheson ....  Virgil Guppy (ヴァージル)
Charlotte Coleman..Tiffany Shades(テイファニー)
Beth Winslet ....  Fiona Money (フィオナ)

オトーサン、
「主人公のヴァージルを演じたハンスは、
可も不可もなし。
へえ、ケイト・ブランシェットの妹が初出演。
演技もうまくないし、それにブスだなあ」
あと印象に残ったのが、主人公をかくまった
テイファニー役のシャーロット・コールマン。
経歴をみたら、早死にしていました。 
「惜しいなあ」

HANS MATHESON ハンス・マシソン 
誕生日 1975 
出身 英スコットランド 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「STELLA DOES TRICKS」
     「THE FUTURE LASTS A LONG TIME」
1997年「MOJO」
1998年「レ・ミゼラブル」
     「スティル・クレイジー」
1999年「チューブ・テイルズ」
2000年「逃亡者2001」◇ 

CHARLOTTE COLEMAN シャーロット・コールマン 
誕生日 1968/4/3-2001/11/14 
出身 英ロンドン 
94年「フォー・ウェディング」で、
ヒュー・グラントの同居人スカートレット役で
英国アカデミー賞(BAFTA)にノミネート。
2001年、ぜんそくの発作で自宅で死去。
妹は女優のリサ・コールマン。 
出演作
1990年「ベアスキン/都会の夜の一幕寓話」
1994年「グレアム・ヤング毒殺日記」
     「フォー・ウェディング」
1996年「ディファレント・フォー・ガールズ」
1998年「イフ・オンリー」
1999年「逃亡者2001」「ビューティフル」 


その他の出演者:
Peter Ferdinando ....  Alex Gordon 
Lynda Bellingham ....  Poppy Fields 
Clive Russell ....  Billy Hunch 
Michael Attwell (I) ....  David Leer 
Peter Moreton ....  Buddy Lear 
Simon Gregor ....  Legal 
Jordan Maxwell ....  Dolittle Shades 
Grahame Fox ....  Danny Sparks 
Jeremy Clyde (I) ....  Boss 
Frank Mills (II) ....  Sydney Greengrass 
Velibor Topic ....  Rudi Scott 
Rachel de Thame ....  Pamela Anwar

User Rating:  7.0/10 (18 votes)  
オトーサン、
「へぇ、こんなに高いスコアかなあ?」

User Comments:
dfcom さん
2000年10月23日
英国の出来の悪い犯罪映画

出来の悪い犯罪映画がまたやってきた。
すこし、コメディ・タッチ。
数名の登場人物たちが、白い部屋に座って、
かれらが出会うきっかけとなった事件を回顧する。
事件の発端は、ボロクルマの販売。
どんな名演技でも、この出来の悪い脚本を
救うことはできなかった。
きわめて不満足。

オトーサン、
「新スタイルの映画をつくろうという
意図は買うけど、土台、役者がなあ...。
面白いシーンもあったけど、惜しいなあ。
予算不足なのだろう」


私を野球につれてって

オトーサン、
「へえ、似たような題名の映画があったなあ。
"私をスキーにつれてって"だっけ」
大好きなジーン・ケリーのダンスを楽しみました。
NYに行った松井選手にも見てほしい映画です。

原題:Take Me Out to the Ball Game (1949)     
監督:Busby Berkeley
原作・脚本:Gene Kelly /Stanley Donen ほか
Genre: Musical
上映時間:93分
あらすじ:
野球チーム、ウォルブスは、大混乱。
オーナーが代って、K.C. Higginsになって、 
本腰を入れて、チームを立て直そうとするらしい。
しかし、K.C.は、何と若い美人で、
しかも、野球通であることが判明する。
2塁手のデニス・ライアン は、
彼女にひと目惚れする。
しかし、チームメイトのプレイボーイ、
エディ・オブライエンは、
新オーナーをどう扱うか、別の考え方をもっていた。
一方、野球賭博のボスたちも、
エディの扱い方について、別の考え方をもっていた。

出演者:
Gene Kelly ....  Eddie O'Brien (エディ)
Frank Sinatra ....  Dennis Ryan(デニス)
Esther Williams ....  K.C. Higgins (ヒンギス)

オトーサン、
「ジーン・ケリーのダンスは楽しいなあ。
フランクシナトラ、若いな、痩せてるなあ」
彼が、後にハリウッドの帝王になるとは、
当時、誰も分からなかったのではないでしょうか。
エスター・ウィリムス、てっきり男性かと
思っていましたが、素敵な女性でした。
3人の経歴を見ましょう。

GENE KELLY ジーン・ケリー 
誕生日 1912/8/23-1996/2/2 
出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ 
出演作
1943年「デュバリイは貴婦人」
          「ローレンの反撃」
1944年「カバーガール」「クリスマスの休暇」
1945年「錨をあげて」
1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」
1948年「踊る海賊」「三銃士」「言葉と音楽」
1949年「私を野球へつれてって」「踊る大緋育」
1950年「サマー・ストック」
1951年「巴里のアメリカ人」
1952年「雨に唄えば」「赤い唇」
1954年「ブリガドーン」「我が心に君深く」
1955年「いつも上天気」
1956年「舞踏への招待」
1957年「ハッピー・ロード」「魅惑の巴里」
1958年「初恋」
1960年「聖書の反逆」「恋をしましょう」
1964年「何という行き方!」
1967年「ロシュホールの恋人たち」
1973年「エーゲ海の旅情」
1974年「ザッツ・エンタテインメント」
1976年「ザッツ・エンタテインメント
            PART2」
1977年「ビバ・ニーベル」
1980年「ザナドゥ」
1985年「ザッツ・ダンシング!」
1994年「ザッツ・エンタテインメント
            PART3」

FRANK SINATRA フランク・シナトラ 
誕生日 1915/12/12-1998/5/14 
出身 米ニュージャージー州ホボーケン 
出演作
1944年「芸人ホテル」
1945年「錨を上げて」
1946年「雲晴れるまで」
1947年「下町天国」
1948年「奇蹟の鐘」
1949年「私を野球に連れてって」「踊る大紐育」
1951年「ダブル・ダイナマイト」
1953年「地上より永遠に」アカデミー助演男優賞
1954年「三人の狙撃者」
1955年「ヤング・アット・ハート」
          「見知らぬ人でなく」
     「野郎どもと女たち」
1956年「黄金の腕」
          「ラスヴェガスで逢いましょう」
     「八十日間世界一周」「上流社会」
1957年「誇りと情熱」「抱擁」「夜の豹」
1958年「最後の接吻」
1959年「走り来る人々」「波も涙も暖かい」
          「戦雲」
1960年「カンカン」
          「オーシャンと11人の仲間」
1961年「四時の悪魔」
1962年「荒野の3軍曹」「ミサイル珍道中」
          「影なき狙撃者」
1963年「ナイスガイ・ニューヨーク」
          「秘密殺人計画書」
     「テキサスの4人」
          「パリで一緒に」(声)
1964年「7人の愚連隊」
1965年「勇者のみ」「脱走特急」「結婚専科」
1966年「クイーン・メリー号襲撃」「オスカー」
     「巨大なる戦場」
1967年「裸のランナー」
          「トニー・ローム/殺しの追跡」
1968年「刑事」「セメントの女」
1970年「大悪党ジンギス・マギー」
1974年「ザッツ・エンタテイメント」
1980年「第一の犯罪」
1983年「キャノンボール2」


ESTHER WILLIAMS エスター・ウィリアムズ 
誕生日 1923/8/8  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
南カリフォルニア大学の競泳選手として、
38年全米大学選手権で世界記録を樹立。
40年、東京オリンピックに出場するはずだったが、
戦争で中止に。
39年、サンフランシスコ国際博覧会で
水中ショーに雇われ、
ジョニー・ワイズミュラーと共演。
これがきっかけでMGMと契約し、
42年「アンディ・リーディ」で映画デビュー。
以後、水中ミュージカルの女優として活躍した。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1944年「世紀の女王」
1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」
1947年「雲晴れるまで」▲「闘牛の女王」
1949年「私を野球に連れてって」「水着の女王」
1952年「百万弗の人魚」
1956年「狙われた女」
1961年「ビッグ・ショウ」
1994年「ザッツ・エンタテインメント
PART3」

その他の出演者:
Betty Garrett ....  Shirley Delwyn 
Edward Arnold ....  Joe Lorgan 
Jules Munshin (I) ....  Nat Goldberg 
Richard Lane (I) ....  Michael Gilhuly 
Tom Dugan (I) ....  Slappy Burke 

User Rating:  6.7/10 (229 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
Rose-35さん
PA
2000年6月26日
素晴らしいダンス満載の面白い映画!

「錨を上げて」の
シナトラとケリーは、すばらしかった。 
それ以上の演技は予想もできないほどだ。
これも愉快な映画で、
ケリーの素晴らしいダンス・ナンバーがあり、
シナトラの歌も聴ける。 
エスター・ウィリアムスもなかなかよかった。
笑いがほしかったら、
2分毎に、あくびが出なるような映画を
見たくなかったら、この映画を見るとよい。 


オトーサン、
「いい映画だけど、脚本が弱いな」
ジーン・ケリーが自分のダンスを披露するために
脚本も書き、主演した映画なのです。


セント・オブ・ウーマン/夢の香り

オトーサン、
「おお、アルパチーノ主演だ!」
しかも、アカデミー賞をとった記念碑的作品。
わくわくします。
わくわくしながら、この傑作を見ました。

原題:Scent of a Woman (1992)     
監督:Martin Brest
原作:Giovanni Arpino 
脚本:Bo Goldman ほか
Genre: Drama 
上映時間:157分
あらすじ:
フランクは、退職したアメリカ陸軍大佐。
盲目なので、暮らしていくのもやっと。
チャーリーは、高校生。
ハーバートに進学したいと願っている。
クリスマスに帰郷する費用をバイトで稼ごうと、
感謝祭にフランクの面倒を見ることにする。
フランクの姪は、簡単な仕事よといったが、
まさかフランクが、NYで過ごすようになるとは、
誰も夢にも思っていなかった。

出演者:
Al Pacino ....  Lieutenant Colonel Frank Slade(スレイド大佐)
Chris O'Donnell....  Charlie Simms (チャーリー)
Gabrielle Anwar ....  Donna(ドナ)
オトーサン
「うまいなあ、アル!神業だ!」
相手役のクリス・オドネルの
ナイーブな演技もなかなかのものでした。
この2人の経歴をみましょう。

AL PACINO アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25 
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」
     「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇
      アカデミー主演男優賞
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇
     「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」
     「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇
     「インサイダー」◇
2002年「インソムニア」 

CHRIS O'DONNELL クリス・オドネル 
誕生日 1970/6/26 
出身 米イリノイ州ウィトネカ 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「メン・ドント・リーヴ」
1991年「フライド・グリーン・トマト」
1992年「青春の輝き」
     「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」
1994年「三銃士」「ブルースカイ」
1995年「サークル・オブ・フレンズ」
     「バットマン・フォーエヴァー」
     「マッド・ラブ」
1996年「チェンバー/凍った絆」
     「ラブ・アンド・ウォー」
1997年「バットマン&ロビン 
      Mrフリーズの逆襲」」
1999年「クッキー・フォーチュン」
     「プロポーズ」
2000年「バーティカル・リミット」

その他の出演者:
James Rebhorn ....  Mr. Trask 
Philip Seymour Hoffman ....  George Willis, Jr.
Richard Venture ....  W.R. Slade 
Bradley Whitford ....  Randy 
Rochelle Oliver ....  Gretchen 
Margaret Eginton ....  Gail 
Tom Riis Farrell ....  Garry 
Nicholas Sadler ....  Harry Havemeyer 
Todd Louiso ....  Trent Potter 
Matt Smith (II) ....  Jimmy Jameson 
Gene Canfield ....  Manny 
Frances Conroy ....  Christine Downes 

User Rating:  7.3/10 (9,853 votes)  
オトーサン、
「7.3? 低すぎないか?」

User Comments:
tfrizzellさん
United States
2003年1月11日
Al Pacinoの歴史に残る演技。

高校生のクリスは、トラブルに巻き込まれる。
ジェームスたちの悪ふざけで、
犯人の仲間かもと校長に疑われたからである。
いまや、心は真っ暗闇。
学校から追放され、お金にも困りそうである。
そこで、姪の一家が週末の感謝祭を出かける間、
アルパチーノ演じる
( 忘れ難いアカデミー賞受賞の演技!)
気狂いじみた退役陸軍軍人の面倒をみることにする。
おお、アルパチーノは、盲人で、
ギスギスして、自殺志願だと言ったっけ? 
この映画は、古きよき時代のハリウッド映画を
新しい装いでよみがえらせてくれる。
アカデミー賞にノミネートされた
マーチン・ブレスト監督は、1984年、
「ビバリー・ヒルズ・コップ」
で受賞したときと同じワイルドなスタイルを
ここでも披露してくれる。
今回の内容は、より苦いものだが、
当然のことながら、アル・パチーノが、
すべてを価値あるものにしてくれる。
彼は、ど派手な演技によって、
主人公を、立体的にかつ興味深い人物に仕立てる。 
あなたは、かれを愛し、憎み、笑い、泣くのだ。
パチーノの映画は毎回よいが、今回は最高だ。
時間がすこし長すぎるのが欠点だが、
最後に、パチーノと新人オドネルの息がぴったりと
合うようになるのは、お見事。
5点満点で4点。

オトーサン、
「最近は、世代の断絶というのか、
若者と年寄りの対話が減ったなあ」
やる気はまんまんだけども、
まだ人生の何たるかを知らない未熟な若者に
優れた業績を残してきた老人が人生のエッセンスを
伝授する機会が減ったような気がします。
だから、文化がだんだん先細りになっていくのです。
責任の一端は、年寄りにもあります。
勇気をもって、厳しく指摘すべきなのです。
そこへいくと、アル・パチーノは、お見事。
毒舌家でなければ、もっと出世したのでしょうが、
自殺を思いとどまって、
若者に大事なメッセージを残すのです。
「肉体の一部を失っても、取り返しがつくが、
信念を失えば、人生のすべてを失うのだよ」
まさに、至言ではないでしょうか。


運命の女

オトーサン、
「この映画は、絶対見るぞ!」
リチャード・ギアのフアン。
NYでは、彼の家を探しに行ったことがあるほど。
今回は、どんな役で魅せるのかなあ?

原題:Unfaithful (2002)     
監督:Adrian Lyne
Claude Chabrol (film La Femme Infidele)
脚本:Alvin Sargent ほか
Drama / Thriller 
Rated R for sexuality, language 
    and a scene of violence.
上映時間:124分
あらすじ:
コニーは、恵まれている。
いい夫、きれいな家、すばらしい息子。
でも、欲を出した。 
ある日、タクシーを拾おうとしたとき、
ハンサムな男が近づいてきて、
かれに夢中になり、情事に発展する。
やがて軽はずみな行動のつけがくる。

出演者:
Diane Lane ....  Connie Sumner(コニー)
Richard Gere ....  Edward Sumner(エドワード) 
Olivier Martinez ....  Paul Martel(ポール) 

オトーサン、
「ダイアン・レインが圧倒的に、いい!」
おかげで、お目当てのギアの影が薄くなりました。

DIANE LANE ダイアン・レイン 
誕生日 1965/1/22 
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1979年「リトル・ロマンス」デビュー
1980年「ラスト・レター」
     「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」
1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,
           THE FABULOUS STAINS」
     「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」
1982年「幸福のチェッカー」
1983年「アウトサイダー」
          「ランブルフィッシュ」
1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」
          「コットン・クラブ」
1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」
1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」
1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」
1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」
     「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」
1993年「インディアン・サマー
            /タスクワの英雄たち」
1995年「ジャッジ・ドレッド」
          「ワイルド・ビル」
1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」
1997年「ホワイトハウスの陰謀」
1998年「デッド・ロイヤル」
1999年「マイ・ドッグ・スキップ」
2000年「パーフェクト・ストーム」◇
2001年「陽だまりのグラウンド」
          「グラスハウス」
2002年「運命の女」

RICHARD GERE リチャード・ギア 
誕生日 1949/8/31 
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 
ニューヨーク・シラキュースで育つ。
サチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、
中途退学して、プロビンスタウン・プレイハウスでの
夏期興行で舞台デビュー。
75年「警視総監への報告」で映画デビュー。
78年「天国の日々」で初主演し、
ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門
主演男優賞受賞。
賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」
「愛と青春の旅立ち」など恋愛映画の主人公役
としては確固たる地位を築いている。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「警視総監への報告」
          「ニューヨーク麻薬捜査線」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
1978年「天国の日々」「愛の断層」
1979年「ヤンクス」
1980年「アメリカン・ジゴロ」
1982年「愛と青春の旅だち」
1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」
1984年「コットンクラブ」
1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」
1986年「キングの報酬」
          「ノー・マーシィ/非情の愛」
1988年「マイルズ・フロム・ホーム」
1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇
1991年「八月の狂詩曲」
1992年「愛という名の疑惑」
1993年「ジャック・サマースピー」
          「心のままに」
1994年「わかれ路」
1995年「トゥルーナイト」
1996年「真実の行方」◇
1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」
          「北京のふたり」◇
1998年「レッド・コーナー」◇
1999年「プリティ・ブライド」◇
2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇
     「Dr.Tと女たち」◇
          「プロフェシー」◇
2002年「運命の女」◇

その他の出演者:
Erik Per Sullivan ....  Charlie Sumner 
Myra Lucretia Taylor ....  Gloria 
Michelle Monaghan ....  Lindsay 
Chad Lowe ....  Bill Stone 
Joseph Badalucco Jr. ....  Conductor 
Erich Anderson (I) ....  Bob Gaylord 
Damon Gupton ....  Other Businessman 
Kate Burton (I) ....  Tracy 
Margaret Colin ....  Sally 
Marc Forget ....  Cafe Bartender 
Larry Gleason (II) ....  Tim 
Dominic Chianese ....  Frank Wilson 

User Rating:  6.7/10 (3,040 votes)  
オトーサン、
「スコアは、こんなものかも」

User Comments
Vince Pruitt さん
L.A.
2003年1月9日
DIANE LANEの演技は忘れ難い。

「パーフクト・ストーム」のダイアン・レインが、
「危険な情事」のエイドリアン・ライン監督の
迫力があり魅惑的な映画に出たのは、意外だ。
演技は、忘れがたいもので、
ゴールデングローブ主演女優賞に
ノミネートされたことは、
まことに喜ばしい。
彼女が演じるコニーは、情事に溺れ、
我を忘れ、家庭を壊してしまう。 
DVDは、画像も音質もいいので、楽しめそうだ。
ためらわずに買い求めるつもりだ。

オトーサン、
「こりゃ、まるで危険な情事だ!」
雷に打たれたようなセックスの衝動。
そして、情事のあと、
ダイアン・レインが郊外鉄道に座って、
さっきの情事を思い出して、
身もだえする様子は、
下手なセックス・シーン以上に
セクシュアルで、白眉の演技でした。
「うまいなあ」
監督のエイドリアン・レイン、
この手の映画を撮らせたら、右に出る者はいません。

オトーサン、
「うまいなあ」
この白眉のシーンについての
ニューズウィーク日本語版の記述に感心しました。
「揺さぶられ、かき乱されて、
情事の後の陶酔に浸るコニー。
レインは、コニーの中に吹き荒れる感情の大嵐を、
セリフなして表現する。
欲望と不安、興奮と恥辱、苦悩と困惑とが、
重なり合う波のように彼女の顔に広がっていく」

このシーンは、映画史に残る名演技でしょう。


エア・レイジ

オトーサン、
これは、アクションもの。
たまには、いいかと借りてみました。
まあ、安手の映画ですが、それなりに楽しめます。
さて、昨日のクイズ。答えは、末尾に。

Air Rage (2001) (V)     
監督:Fred Olen Ray
脚本:Sean O'Bannon (I) 
Genre: Action / Adventure 
Rated R for violence and some language.
上映時間:100分
あらすじ:
IMDBには載っていませんでした。
しょうがないので、DVDの宣伝文句を引用。

プレスコット将軍が搭乗している
アトランティック航空777便が
テロ集団にハイジャックされた。
犯人は無実の罪を着せられ将軍への復讐に燃える
元海兵隊員のサイクスで、
彼は将軍の持つ極秘情報を狙っていた。
マーシャルを隊長とする特殊部隊がテロ制圧のため
出動するが、これに失敗。
ひとり生き残ったマーシャルは、
監視の目を逃れたスチュワーデスのケリーと共に
コックピットを奪回し、反撃に転じる。
しかし機密保持のため、
軍から777便撃墜命令を受けた戦闘機が
飛び立っていた…。

出演者:
Ice-T.....Marshall(マット)   
Cyril O'Reilly....Sykos (サイコス大佐)
KIM OJA....Kelly(ケリー)
オトーサン、
「奇妙な名前だな。
アイス・ティーとは」
なかなかうまい黒人俳優さんです。
何でも、ミュージシャンとか。
特殊部隊長のかれを助けた
ステュワーデス、ケリーの名前も
変わっていて、KIM OJA。
でも、彼女の名前は、
海外映画俳優マガジンに出ていませんでした。

ICE T アイス・T 
誕生日 1958/2/16  
出身 米ニュージャージー州 
幼くして孤児となり、
ロスでギャングの一員に加わる。
その後、4年間陸軍に在籍。
俳優として活躍する一方で、
ヒップホップ・ミュージックでも
グラミー賞を受賞するほどの活躍。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1984年「ブレイク・ダンス」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」
     「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「トレスパス」「CB4」
1994年「サバイビング・ゲーム」「JM」
1995年「タンク・ガール」
1997年「アリッサ・ミラノの堕落の園」
2000年「アブレイズ」「ディフェンダー」
2001年「沈黙のテロリスト」▲「スコーピオン」
2002年「スペース.オデッセイ」

その他の出演者:
Steve Hytner ....Morton  
GIL GERALD....Quinn
GLYNN TURMAN....Biglobe
MART ELIZABETH McGLYN....Gwen
CHICK VENNERA....Fishman
MARK HUMPHERY....Davis

User Rating:  3.7/10 (28 votes)  
オトーサン、
「うわっ、低い!
ちょっとヒドすぎませんか?」

User Comments:
HKFANさん
Maplewood, NJ
2001年8月6日
誰が金庫室のドアを開け放しにしたのか?

あるいは、製作会社のPhoenician Entertainmentは、
これまで溜め込んだフィルムで作品をつくることで、
金庫室のカギを発見したのだろうか?
最初に見たのは、
"SONIC IMPACT"...
そして "SUBMERGED"...
そしていま、この"AIR RAGE"。 
この映画の別の題名は、"Purple Heart"で 
下らん映画でまた儲けようというのだ。
いま目にしているのは、頭にきた海兵隊の大佐で、
国防長官候補が乗った航空機をハイジャックする。
事実、この大佐は、長官候補がもっている
ディスクを狙っているのだ。
その後すぐ、
お粗末な" Executive Decisionas”に出ていた
Ice-T が登場する。 
かれは、SR-71から航空機に乗り移って、
犯人グループを制圧する特殊部隊長なのだ。
まだ、何のことか分からないだろうが、
オリジナルの" EXECUTIVE DECISION "を見たあと、
眠れないときなどに
深夜のケーブル・テレビでこれを見ると、
すぐ眠りにつけること間違いなしである。

オトーサン、
このユーザー・コメントでは、
ボロクソでしたが、
"EXECUTIVE DECISION"を見ていないか、
すっかり忘れてしまったせいか、結構楽しめました。
「操縦経験のないケリーが、
ハイジャック機を無事に着陸させるとしたら、
ユタ砂漠くらいしかないなあ」
と思って、手に汗を握ってみていました。

さて、お約束のクイズの答えですが、
まずは、下の地図をご覧ください。


photo:☆はSALT LAKE CITY

この地図にあるのは、 ユタ州とアりゾナ州、そして コロラド州とニューメキシコ州です。 この4州が交わっている十字路が分かりますか? ☆印のついたソルト・レイク・シティの真上。 この十字路に立ち、 両手両足をそれぞれ4州の地面につけると、 あーら、不思議、 あなたは、同時に4ケ所に存在できるのです。 こんなことができる場所、 地球上に、ほかにあるでしょうか?


ウォーク・トゥー・リメンバー

オトーサン、
今日も映画館へ。
昨日は、団体貸切で見られなかったのです。
「誰が借り切ったの?」「定時制高校です」
観客は、恋に憧れる若い女性たちでしたが、
教育関係者にも好評のようです。

原題:Walk to Remember, A (2002)     
監督:Adam Shankman
原作:Nicholas Sparks 
脚本:Karen Janszen (screenplay)
Genre: Drama / Romance
Rated PG for thematic elements, language 
     and some sensual material.
上映時間:101分
あらすじ:
人気者で、元気一杯が取柄のランドンは、
問題を起こし、懲罰として、
高校の演劇サークルでドラマの主役をやらされる。
そこで、ジェイミーと知り合い、恋におちる。
彼女は、牧師の娘で、
その人生において、やりたいこと100リストを
持っており、また、大きな秘密も抱えていた。
そのため、ランドンから遠ざかろうとする。

出演者:
Mandy Moore (II) ....  Jamie Elizabeth Sullivan 
        (ジェイミー)
Shane West ....  Landon Rollins Carter 
        (ランドン)
Peter Coyote ....  Reverend Sullivan (牧師)

オトーサン、
「ジェイミー、純情そのもの。
いまどき珍しい。いいなあ」
経歴を見ておきましょう。

MANDY MOORE マンディ・ムーア 
誕生日 1984/4/10 
出身 米ニューハンプシャー州 
「SO REAL」
「I WANNA BE WITH YOU」
「MANDY MOORE」と三枚のプラチナ・アルバムを
リリースしているミュージシャン。
2001年「プリティ・プリンセス」のラナ役で
映画デビュー。
2002年「ウォーク・トゥ・リメンバー」で
初主演。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2001年「プリティ・プリンセス」◆
2002年「ウォーク・トゥ・リメンバー」◇ 

その他の出演者:
Daryl Hannah ....  Cynthia Carter 
Lauren German ....  Belinda 
Clayne Crawford ....  Dean 
Al Thompson (II) ....  Eric 
Paz de la Huerta ....  Tracie 
Jonathan Parks Jordan ....  Walker 
Matt Lutz ....  Clay Gephardt 
David Andrews (I) ....  Mr. Kelly 
Xavier Hernandez ....  Luis 
Marisa Miller (I) ....  Ms. Garber 
Paula Jones (I) ....  Sally 
Erik Smith (IV) ....  Eddie Zimmerhoff 

User Rating:  6.7/10 (2,872 votes)  
オトーサン、
「いいスコアだなあ」

User Comments:
Harisさん
Medan, Indonesia
2002年12月15日
驚くべきほどの出来栄え。

最初、この映画の前宣伝を聞いたとき、
いつものボテッとしたやりすぎの
10代映画かと思った。
決まり文句を並べたものかと思っていた。
しかし、私は間違っていた。
この映画は、驚くほど出来がいい。
いい脚本、いい登場人物、いい監督。
ほかにも、いい点ばかり。
この映画は、非常にスピリチュアルである。
見終わって家路につくと、
何か救われるような想いになった。
人生は、無為に終わってはならない。
もっと有意義に過ごさねばならない。
ほんとにそうなのだ。
この映画、決して、見て損はない。

追記:
マンディ・ムーアは、才能に溢れており、
私のお気に入りである。^_^
10点満点で8点。

オトーサン、
正直言って、ときどき白けました。
「話がうまく出来すぎている!」
でも、死を覚悟している若い娘が、
作った100のリストは、
きわめて参考になりました。
おれも、そろそろ生きている間に
やっておきたいことのリストを作らねば。

この映画では、
そのひとつで、
「同時に2ケ所に存在したい!」
というのがありました。
この難問を、
彼女の恋人はすぐに解き、
望みをかなえてあげるのです。
「どうやって?」
かれは、州境に彼女を連れて行き、
足を広げてみせます。
「ぼくと同じように、してごらん」

では、
みなさんに、応用問題。
「同時に4つの場所に存在するには、
どうしたらいいでしょう?」
答えは、明日のこのページで。


マイ・レフトフット

オトーサン、
この映画、正直まったく期待しないで借りました。
みなさんも、ご確認いただきたいのですが、
「私の左足」なんて、どうってことはないでしょ?
せいぜい「爪が伸びてきたな、切らなくては」
という程度。
ところが、これが大きなドラマと感動を生むのです。

原題:My Left Foot (1989)     
監督:Jim Sheridan
原作:Christy Brown (I)
脚本;Shane Connaughton ほか
Genre: Drama  
Country: Ireland / UK 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:
クリスティは、下肢麻痺症患者。
アイルランドの貧しい大家族に生まれた。
母親は、息子のなかに知性と人間性を見出した。
ほかのみんなが植物人間と思っていたのに。 
やがて、クリスティは、大きくなり、
つむじまがりの作家になる。
唯一使える左足の足指で書くのだ。

出演者:
Daniel Day-Lewis... Christy Brown (クリスティ)
Brenda Fricker ....  Mrs. Brown (母親)
Ruth McCabe (I) ....  Mary Carr (メアリー)

オトーサン、
「もしかして、この主人公を演じたのは、
あのギャング・オブ・ニューヨークに出ていた
役者さんか!」
この演技は、たいしたものです。

DANIEL DAY-LEWIS ダニエル・デイ・ルイス 
誕生日 1957/4/29 
出身 英ロンドン 
ブリストル・オールド・ヴィグ養成所で学び、
70年代から80年代前半まで
ブリストル・オールド・ヴィグ・シアター・
カンパニーなどで舞台俳優として活躍。
89年「マイ・レフト・フット」で
作家クリスティ・ブラウン役で
アカデミー主演男優賞受賞。
「父の祈りを」でもアカデミー主演男優賞に
ノミネートされる。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1971年「日曜日は別れの時」
1982年「ガンジー」
1984年「バウンティ/愛と反乱の航海」
1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」
1986年「眺めのいい部屋」「風の中の恋人たち」
1988年「存在の耐えられない軽さ」
     「イングリッシュマンinニューヨーク」
1989年「マイ・レフトフット」
     「エバー・スマイル・ニュージャージー」
1992年「ラスト・オブ・モヒカン」
1993年「父の祈りを」
     「エイジ・オブ・イノセンス
      /汚れなき情事」
1996年「クルーシブル」
1997年「ボクサー」
2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」 

BRENDA FRICKER ブレンダ・フリッカー 
誕生日 1945/2/17 
出身 アイルランド・ダブリン 
「マイ・レフトフット」で
アカデミー助演女優賞受賞。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「マイ・レフトフット」
1990年「ザ・フィールド」
1991年「愛は国境を越えて」(TM)
1992年「マイセン幻影」「ホーム・アローン2」
1993年「ハネムーンは命がけ」
1994年「マン・オブ・ノー・インボータンス」
     「エンジェルス」
1995年「ベス/愛の軌跡」
1996年「モル・フランダース」「評決のとき」
1997年「トラブルボーダー」
1999年「レザレクション/クレアの奇跡」
2000年「極悪人 RESURRECTION MAN」

その他の出演者:
Hugh O'Conor ....  Christy Brown (child) 
Ray McAnally ....  Mr. Brown 
Fiona Shaw ....  Doctor Eileen Cole 
この3人も忘れがたい演技です。
主人公の少年時代を演じたヒュー・コナー、
その父親を演じたレイ・マックナリー、
そしてアイリーンを演じたフィオナ・ショー、
みんな見事です。

Alison Whelan ....  Old Sheila 
Kirsten Sheridan ....  Sharon Brown 
Declan Croghan ....  Old Tom 
Eanna MacLiam ....  Old Benny 
Marie Conmee ....  Sadie 
Cyril Cusack ....  Lord Castlewelland 
Phelim Drew ....  Brian 
Patrick Laffan ....  Barman 
Derry Power ....  Customer in Bar 

User Rating:  7.5/10 (3,304 votes)  
オトーサン、
「高いスコアです」
2人もアカデミー賞を受賞しているのです。

User Comments:
digger_cさん
Brisbane, Australia
2001年9月7日
素晴らしい演技が、
この映画を偉大なものにした

クリスティの少年時代を演じた
Hugh O'Conorには仰天した。
もっと高く評価されていいいのではないか。
どんなにうまく演じたか信じられないほどだ。
もちろん、Daniel Day-Lewis は見事である。
私の好きなのは、
少年たちがサッカーをやっているシーンで、
クリスティは、ゴルキーパーとして
頭で球をとめ、ペナルティゴールまで決めてしまう。
少年時代、そして成人しての2人の
クリスティの演技がよかった。
もちろん、ほかの役者もよかった。

オトーサン、
「こんなに体が不自由なのに、
必死に生きている人がいる!
オレも、もう、ひとふんばりしなくては...」
実話をもとにした映画なので、
やや白けるシーンもありますが、
感動作であることには変わりはありません。
リストラされて、
飛び込み自殺でも考えているひとに、
ぜひ見てもらいたい映画です。
人生へようこそ、ガンバレ!


デユラス 愛の最終章

オトーサン、
「正月明けは、ロクな映画がないなあ」
たまには、劇場でもみたいのですが...、
ところが、定員たった40名の小劇場で、
この名画を上映しているのを発見しました。

原題:Cet amour-la (2001) 
監督:Josee Dayan
原作:Yann Andrea 
脚色:Josee Dayan 
Genre:Drama
Country: France 
Language: French 
上映時間:100分
あらすじ:
この映画は、ブルトンの海辺を舞台にした
作家マルグリット・デュラスとその伴侶の青年との
伝説的な情事のポートレートである。
それはまた、作家の著作の秘密を明らかにしている。

出演者:
Jeanne Moreau ....  Marguerite Duras(デュラス) 
Aymeric Demarigny ....  Yann Andrea (ヤン)

オトーサン、
「恋人たち」以来の
ジャンヌ・モローのフアンです。
再会してびっくり。
頬は削げ落ち、どう見たって老婆そのもの。
40数年の歳月には、あのモローですら、
打ち勝つことができないのでしょうか。
「でも、オフクロに出会ったようだった」

JEANNE MOREAU ジャンヌ・モロー 
誕生日 1928/1/23 
出身 仏パリ 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1948年「DERNIER」
1953年「寝台の秘密」「巴里の気まぐれ娘」
     「上級生の寝室」「現金には手を出すな」
1954年「バルテルミーの大虐殺」
1955年「狩込み」「地獄の高速道路」
1958年「死刑台のエレベーター」「絶体絶命」
     「恋人たち」
1959年「危険な関係」
1960年「雨のしのび逢い」「五人の札つき娘」
1961年「夜」「突然炎のごとく」
1962年「エヴァの匂い」「審判」
1963年「鬼火」「勝利者」
1964年「小間使の日記」「大列車作戦」
     「バナナの皮」
     「黄色いロールスロイス」
1965年「マタ・ハリ」「ビバ・マリア」
1966年「マドモアゼル」
     「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」
1967年「ジブラルタルの追想」
     「愛すべき女・女たち」
1968年「黒衣の花嫁」「キャサリン大帝」
1970年「モンテ・ウォルシュ」
1972年「ナタリー・グランジェ/女の館」
1974年「バルスーズ」「個人生活」
1976年「LUMIERE」「パリの灯は遠く」
     「ラスト・タイクーン」
1980年「スキャンダラス・ラブ」
1982年「ファスビンダーのケレル」
1990年「ニキータ」
1991年「厚化粧の女」「夢の涯てまでも」
     「こうのとり、たちずさんで」
     「海を渡るジャンヌ」
1992年「愛人/ラマン」
1993年「心の地図」
1995年「愛のめぐりあい」「百一夜」
1997年「奥サマは魔女」「愛と困惑」
1998年「エバー・アフター」
2000年「レ・ミゼラブル」(TM)
2001年「デュラス 愛の最終章」 

その他の出演者:
Christiane Rorato ....  La femme en blouse 
Sophie Milleron ....  L'infirmiere de nuit 
Justine Levy ....  L'employee de l'hopital 
Stanislas Sauphanor ....  Le serveur du buffet 
Didier Lesour ....  Le serveur du cafe 
Tanya Lopert ....  La femme de l'ambassadeur 

User Rating:  7.2/10 (38 votes)  
オトーサン、
「7点台。そうだろうなあ。
でも、見ているひとが、少ないのは残念だ」

User Comments
frankgaipaさん
Oakland, California
2002年10月4日
心地よく、元気づけられる

映画誌のインタビュアーが、モローに
作家のデュラスと親友ということは、
この役を演じるのに役立ったかと聞いたとき、
彼女はさえぎって、 
"Je n'ai pas pense a elle une seconde. 
Jamais!" 
(あのひとのことなんて、全然考えもしなかったわ、
ほんとうよ!)
「はい、スタート!」の声がかかって、
カメラが回りはじめると、演じているひとのことは
すっかり忘れるのよ」
私は、この映画を見ていて、生身の彼女の肉声を
聞くような気がした。
その才能に最大限の尊敬心を抱いているもものの、
私は、彼女を魅了的と考えたことはなかった。
そのげっそりやせた口元は、デスマスクを思わせ、
冷えびえとした気になった。
というのも、私は、死にたくないし、
死について考えたくもない俗人だからだ。
彼女は、トリフォー監督らとつきあうことで
ずっと賢くなったのだろう。そして...、
他の誰よりも死に親しむようになったのだろう。
この映画で興味深いのは、
モローが好ましい存在になっていることであり、 
悲しげな口元は、皴のなかに埋没している。
私は彼女よりも若いが、
この老女が私の肩越しにうなづき、
その落ち着きを授けてくれるのを感じる。
これこそが、この映画のエッセンスである。
きわめて心地よく元気づけてくれる
ジャンヌ・モロー。
もはや、デュラスに迫る必要はないのだ。
演じているのは、モローそのひとなのだから。
そして、モローのあの声。 
おだやかで陰影があって
私が、好ましく思う3人の老女の声がある。
この場合、何を語っているかは問題ではない。
KPFA's Judith Stone、 
Helen Caldicott、
Maryann Faithfulの3人である。
そして、フランス語を語っていようとも、
現在のモローを加えたい。
モローは、映画を超える。
彼女は、映画そのものである。
誰が何と言おうと、この映画は、彼女のものだ。

オトーサン、
この映画の3つのシャンソンを
聞いて、グッと胸がつまりました。
「雪が降る」「バラ色の人生」
そして、"Capri.c'est finis"
「ああ、なんてシャンソンって素敵なのだ!」
おそらく、胸をはずませて、
フランス語の勉強をはじめた頃のことを
思い出したからでしょう。
モローは、青春そのものでした。
そしていま、この映画を見た後では、
モローは、迫りくる死のように、
親しい存在になっってしまったのです。


いまを生きる

オトーサン、
「ロビン・ウィリアムス主演か。
それなら、まあ、間違いないだろう」
たまに、かれのしゃべりが鼻につくことがあります。
この映画、彼の明るいキャラもよく出ていました。

原題:Dead Poets Society (1989)     
監督:Peter Weir
脚本:Tom Schulman 
Genre: Drama (more) 
上映時間:128分
あらすじ:
おそろしいほど内気なトッドが入校する。
彼の兄は、卒業生総代だった。
ルームメイトのニールは、明るい人気者だが、
威圧的な父親のいいなりだった。 
ふたりは、他の学友たちとともに、
新任の英語担当のキーティング教授に出会う。
「死せる詩人の会」のことを語り、
権威への反抗を支援する。
かれらは、自分の内心の声にしたがって
人生の進路を変えようとする。

出演者:
Robin Williams .... John Keating (キーティング)
Robert Sean Leonard ....  Neil Perry (ニール)
Ethan Hawke ....  Todd Anderson(トッド) 

オトーサン、
「いいなあ、ロビン、
それに、若者たちがとびきりいい!
生々している」

ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 
誕生日 1952/7/21 
出身 米イリノイ州シカゴ 
ジュリアード学院で学ぶ。
テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の
ゲスト出演がブレイクのきっかけ。
80年「ポパイ」で映画デビュー。
97年「グッド・ウィル・ハンティング」で
アカデミー助演男優賞。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「ポパイ」
1982年「ガープの世界」
1983年「ロビン・ウィリアムスの
      大混乱サバイバル特訓」
1984年「ハドソン河のモスコー」
1985年「タッチダウン90’」
1986年「クラブ・パラダイス」
     「ミッドナイト・ニューヨーカー」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」
     (ナ)
     「グッドモーニング、ベトナム」
1989年「いまを生きる」「バロン」▲
1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」
     「レナードの朝」
1991年「フィッシャーキング」「フック」
1992年「トイズ」「アラジン」(声)
1993年「ミセス・ダウト」
1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」
     「3人のエンジェル」▲
1996年「バードケージ」「ジャック」
     「ハムレット」
     「シークレット・エージェント」▲
1997年「ファーザーズ・デイ」
     「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」
      アカデミー助演男優賞
     「フラバー」
1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
     「アンドリューNDR114」
2001年「A.I.」(ナ)
2002年「インソムニア」「ストーカー」

ROBERT SEAN LEONARDロバート・ショーン・レナード
誕生日 1969/2/28 
出身 米ニュージャージー州ウェストウッド 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「マンハッタン・プロジェクト」
     「ティーンバンパイア」◇
1989年「いまを生きる」
1990年「ミスター・アンド・ミセス・ブリッジ」
1991年「マンハッタン・ラブ−
      男と女のいい関係−」
     「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1993年「スウィングキッズ 引き裂かれた青春」
     「から騒ぎ」
     「エイジ・オブ・イノセンス
      /汚れなき情事」
1994年「運命の絆」
1995年「KILLER 第一級殺人」
1997年「プラトニック・ゲーム」
1998年「乱気流 グランド・コントロール」
2001年「ドリヴン」
2002年「チェルシーホテル」

ETHAN HAWKE イーサン・ホーク 
誕生日 1970/11/7  
出身 米テキサス州オースティン 
ニュージャージー州プリンストンで育つ。
地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、
85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。
一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。
89年、ニューヨーク大学に入学し、
89年「いまを生きる」で映画界に復帰、
ティーン・アイドルとなる。
98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、
一児がいる。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1985年「エクスプロラーズ」
1989年「いまを生きる」「晩秋」
1990年「ミステリー・デイト」
     「ホワイト・ファング」
     「真夜中の戦場」
1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」
     「秘密」
1994年「リアリティ・バイツ」
     「クイズ・ショウ」
     「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」
     「カッティング・エッジ」
1995年「恋人までの距離」
     「サーチ&デストロイ」
     「モール・ラッツ」
1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇
1998年「ニュートン・ボーイズ」◇
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇
     「グッバイ・ジョー」
2000年「ハムレット」◇
2001年「トレーニング・デイ」◇
     「ウェイキング・ライフ」 

その他の出演者:
Josh Charles ....  Knox Overstreet 
Gale Hansen ....  Charlie Dalton 
Dylan Kussman ....  Richard Cameron 
Allelon Ruggiero ....  Steven Meeks 
James Waterston ....  Gerard Pitts 
Norman Lloyd ....  Mr. Nolan 
Kurtwood Smith ....  Mr. Perry 
Carla Belver ....  Mrs. Perry 
Leon Pownall ....  McAllister 
George Martin (II) ....  Dr. Hager 
Joe Aufiery ....  Chemistry Teacher 
Matt Carey ....  Hopkins 

User Rating:  7.7/10 (29,756 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだな」
それもそのはず、アカデミー脚本賞を
受賞しています。

User Comments:
Christine Harthcockさん
Oxnard, CA
2001年3月19日
すばらしい映画。
撮影技法もたいしたもの。

この映画は、ラテン語でいう"Carpe Diem"、
「いまを生きよ」をテーマにしており、
全寮制の男子生徒たちが主人公である。
教師の Mr. Keatingは、かれらの情操を
伸ばすよう、権利を守るように励ます。
人生と詩心への愛を植えつけ、
それをふみにじる社会と戦うようにする。
Peter Weir監督は、様々なカメラ・ショットを
駆使して、美しい景色や巧みな技術で、
われわれを楽しませてくれる。
監督は、われわれをローラーコースターに乗せ、
イスのひじかけをぎゅっと握りしめさせる。
人生を楽しみ、自分の人生を"Carpe Diem"せよ。
憂鬱なシーンもあるが、
芸術的に処理され、自分の信念や権利に対して
勇敢なひとびとへの理解を深めてくれる。
イーサン・ホークは、
この映画に真実味を与えるのに寄与している。
ロビンは、「おお、船長、わが船長」なる綽名で
わくわくさせてくれる。
ロバート・ショーン・レオナルドは、
その情熱で観客を催眠術にかけてくれる。
私は、これを英語の授業で見たが、
すぐに夢中になった。 
あなたも、きっと好きになるだろう。

オトーサン、
「いいなあ。英国の全寮制中高一貫校は」
イートン校など大英帝国を支えるエリートを
育成した功績は大いなるものがあります。
「これを日本人が物真似すると、必ずや
失敗するんだよなあ」
理由は、簡単です。
1 有名校への進学率で評価される
2 昼夜、管理教育が展開される

実は、息子を大いなる理想に燃えて
そうしたところへ入れたのですが、
結果として、失敗でした。
いい先生に恵まれなかったのです。
理想と現実のギャップがあまりにも
大きすぎたのです。
とくに校長の人選ミス、
そして無理解・無見識な父兄たちが
理想実現のうえで大きな障害になりました。
慶応幼稚舎の金子さんの
実験失敗がそのいい例です。
成金の父兄が圧力をかける学校、
ぞっとしませんか?

オトーサン、
ポツリ。
「かわいそうに、
この映画のように、
また、子供の犠牲者が出るぞ」


若き勇者たち

オトーサン、
「アクション映画。題名はいい!」
ということで借りたのですが、驚きました。
だって、第3次世界大戦を描いているのです。
しかも、敵はアメリカ本土を占領したのです。

原題:Red Dawn (1984) 
監督:John Milius
脚本:John Milius /Kevin Reynolds (I) 
原作:Kevin Reynolds (I) 
Genre: Action / Fantasy / War
Country: USA 
Language: English / Russian / Spanish 
上映時間:114分
あらすじ:
第3次世界大戦が勃発し、
避難民となった中西部の高校生たちは、
やがて、ゲリラへと成長していく。
ソ連の侵略を撃退しようとする。

出演者:
Patrick Swayze ....  Jed Eckert(ジェッド) 
Darren Dalton ....  Daryl Bates (ダリル)
Lea Thompson ....  Erica(エリカ)
 
オトーサン、
「あまりうまい役者はいないな」
はっきり言うと、ド下手です。
ひとりだけ、ご紹介しましょう。

PATRICK SWAYZE パトリック・スウェイジ 
誕生日 1952/8/18 
出身 米テキサス州ヒューストン 
母は振付家のパッツィ・スウェイジ。バレエを学び、
ダンサーとして活躍。
ブロードウェイで「グリース」に出演後、
79年に映画デビュー。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1983年「アウトサイダー」
1984年「地獄の七人」「若き勇者たち」
          「グランドビューUSA」
1985年「栄光のエンブレム」
1987年「ダーティ・ダンシング」
     「スティール・ドーン/太陽の戦士」
1988年「故郷への長い道」
1989年「パトリック・スウェイジ
           /復讐は我が胸に」
     「ドライビング・フォース」
     「ロードハウス/孤独の街」
1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」◇
1991年「ハートブルー」◇
1992年「シティ・オブ・ジョイ」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑!?」
1995年「3人のエンジェル」
          「WISH/夢がかなう時」
1997年「レターズ・フロム・ア・キラー」
1998年「ブラック・ドッグ」◇
1999年「ボイスレター」◇
2001年「ドニー・ダーコ」◆  

その他の出演者:
Charlie Sheen ....  Matt Eckert 
C. Thomas Howell ....  Robert
Jennifer Grey ....  Toni 
Brad Savage (I) ....  Danny 
Doug Toby ....  Aardvark 
Ben Johnson (I) ....  Mason 
Harry Dean Stanton ....  Tom Eckert 
Ron O'Neal ....  Bella 
William Smith (I) ....  Colonel Strelnikov 
Vladek Sheybal ....  Bratchenko 
Powers Boothe ....  Colonel Andy Tanner 
Frank McRae ....  Mr. Teasdale 

User Rating:  5.7/10 (3,623 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
Wizard-8さん
Victoria, BC
1999年2月1日
80年代の魅力的な残照

私は、この映画を10代のときに見た。
最初にビデオが発売された直後だった。
今夜、再びTBSでそのほとんどを見た。
見ながら、若いときに抱いた感想を思い出していた。
好感を覚えると同時に、腑に落ちない点もあった。
アメリカは、そんなに弱かったのだろうか、
同盟軍もいなかったのか? 
そんなに簡単にやっつけられるようなものか?
でも、当時は、冷戦下であり、
2大強国が激突する恐怖が実在していたのだ。
私と同い年の10代のひとびとが、逃げまどい、
やがて、自由のために戦うようになる映画なんて、
前に一度も見たことがなかった。
だって10代といったら、sex comediesだもの。
この映画は、私にショックを与えた。
自分がそうした状況におかれたように感じ、
血に飢えた連中と戦い、やつらを殺していた。
再び、この映画を見て、興味深かった。
アクション・シーンは、依然としてよいし、
はやいテンポで話が進み、撮影も印象的である。
だが、タカ派のミリウス監督(脚本)が、
物事を重大に考えていないことに気づいた。
いい例が、タンクが小さなガソリン・スタンドを
押しつぶすシーンである。
"ding-ding!"と聞こえるのだ。
しかし、冷戦終了によって、
自分の視点が昔と大きく変わっていたのに驚いた。
いまも、恐怖や脅威を感じることができるだろうか? 
勿論、時代が変わった。 
しかし、..面白いもので、
15年後にもなると、ずいぶん感じがちがうものだ。
そこで、どうだろう。
いまから15年後になったら、
90年代後期のアクション映画を
われわれは、どう受け取るだろうか?
いまの敵は、アラブのテロリストたちなのだが。 
2014年にはちがう感じを抱いているだろうか? 
大いにありうることだ。

オトーサン、
こういうウソッポイ映画も、
北朝鮮がアメリカやその同盟国に宣戦布告し、
ノドンをアメリカ本土に落とすぞと恫喝している
いまの政治状況の下では、
なかなかリアルに思えるのです。
「北朝鮮が日本を攻めてきたら、
日本の若者は、武器を手にとって戦うだろうか?
それとも、仲間がみな殺しにされるのを黙って
見ているのだろうか?
拉致問題を見ずごしてきたわれわれと
同じ運命をたどるのだろうか?」 
わずか、60年前。
日本の若者たちは、いまの北朝鮮の若者同様、
特攻隊志願だったのです。

オトーサン、
ポツリ。
「変わるときは、変わるんだろうなあ。
180度。日本人って節操ないもの」


デッドフォール

オトーサン、
「デッドフォール?、何だか分からんなぁ」
大好きなシルベスタ・スタローン主演なので、
借りてみました。

原題:Tango & Cash (1989)     
監督:Andrei Konchalovsky / Albert Magnoli
脚本:Randy Feldman 
Genre: Action / Comedy 
上映時間:98分
あらすじ:
タンゴとキャッシュは、
ロス警察の超クールな警官。
悪漢ペレに謀られて、犯してもいない罪で
刑務所に送られる。 
ふたりは立ち上がり、無実を証明せねばならない。

出演者:
Sylvester Stallone ....  Raymond 'Ray' Tango 
(タンゴ)
Kurt Russell ....  Gabriel 'Gabe' Cash 
(キャッシュ)
Teri Hatcher ....  Katherine 'Kiki' Tango 
(キキ)

オトーサン、
「スタローンもいいけど、
ライバルで相棒のカート・ラッセルもいいな」
そこで2人の経歴をみました。

SYLVESTER STALLONE シルヴェスター・スタローン 
誕生日 1946/7/6 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ○→ 
両親の離婚から少年時代は素行が悪く、
ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。
スイスの大学時代に俳優を志し、
マイアミ大学演劇科に編入したが中退する。
69年にニューヨークへ出て、
生活苦の中、役者を志す。
75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級
チャンピオン戦に刺激されて
三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として
自ら主役を演じ、大ヒット。
以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで
アクション・スターとしての地位を不動のものに。
私生活ではサーシャ夫人とは二児をもうけたが離婚。
ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、
現在は三人目。 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1971年「ザ・イタリアン・スタローン」
     「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」
1974年「ブルックリンの青春」
1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」
1976年「デス・レース2000」
          「爆走!キャノンボール」
     「ロッキー」◇
1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」
          「ロッキー2」◇
1980年「勝利への脱出」◇
1981年「ナイトホークス」◇
1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇
1983年「ステイン・アライブ」
1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」
1985年「ランボー/怒りの脱出」◇
          「ロッキー4 炎の友情」◇
1986年「コブラ」◇
1987年「オーバー・ザ・トップ」◇
1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇
1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇
1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇
1991年「オスカー」◇
1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇
1993年「デモリションマン」◇
          「クリフハンガー」◇
1994年「スペシャリスト」◇
1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇
1996年「デイライト」◇
1997年「コップランド」◇
          「メン・イン・ブラック」▲
1998年「アンツ」(声)◆
          「アラン・スミシー・フィルム」
2000年「追撃者」◇
2001年「ドリヴン」◇
2002年「D−TOX」◇ 


KURT RUSSELL カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17 
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近い
ディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などで
アイドルとなった後、プロ野球選手の父の影響で
同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品
「ザ・シンガー」(TV映画)のプレスリー役で
エミー賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
数々のアクション大作映画に出演し、
アクション・スタートしての地位を固める。 
カート・ラッセルは、どんな役柄にも対応できる
演技幅の広いアクション俳優。
ともすれば、映画の中で二大アクション・スターが
共演すると、バランスが悪くなることが多いが、
ラッセルの場合、どんな俳優と組んでも、
自分の役柄に合わせた演技が出来、
映画を壊すことは決してない。
押し引きの演技を実に心得ている。
S・スタローンと組んだ「デッド・フォール」
(1989)、ウィリアム・ボールドウィンと組んだ
「バックドラフト」(1991)、
スティーブン・セガールが
早々に抜けてしまったにもかかわらず、
映画を壊さなかった「エグゼクティブ・デシジョン」
などがいい例である。
しかし、ラッセルが最も力を発揮するのは、
自分が主役の映画となった時である。
彼は、まわりが無名の俳優でも、自分一人で映画を
引っ張るだけの演技力とふきかえなしのアクションを
するだけの力を持っている。
最近の「ブレーキ・ダウン」、「ソルジャー」は
彼の存在で映画がなりたっているといっても、
過言ではない。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」
          「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)
          「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇
          「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」 


その他の出演者:
Jack Palance ....  Yves Perret 
Brion James ....  Courier/Requin 
James Hong ....  Quan 
Marc Alaimo ....  Lopez 
Philip Tan ....  Gunman/Chinese Guy 
Michael J. Pollard ....  Owen 
Robert Z'Dar ....  Face (AKA 'Conan') 
Lewis Arquette ....  Wyler 
Edward Bunker ....  Capt. Holmes 
Leslie Morris (I) ....  Hendricks 
Roy Brocksmith ....  Fed. Agent Davis 
Susan Krebs ....  Prosecutor 


User Rating:  5.3/10 (4,585 votes)  
オトーサン、
「低いスコアだなあ」

User Comments:
davideo-2さん
Birmingham,England.
1999年7月23日
80年代の記憶すべきアクション映画。

ずいぶん昔にこの映画を見た。
「ラッシュアワー」が流行っている今日でも
この映画は、警官コンビの記念すべき映画である。
ある種の「リーサル・ウエポン」であり、
いい対抗馬なのではないかな?
シルヴェスター・スタローンとカート・ラッセル、
二人とも80年代を代表するアクション俳優だった。
悪漢を演じる年取った俳優たちも、いい。
アクション・シーンも、カーチェイスもすばらしい。
まだ見ていなかったら、おすすめ。
とても、楽しめる。


オトーサン、
「こりゃあ、面白い!」
これだけ凄いアクション満載の映画は
そうザラにはないでしょう。
スコアが低いのは、ロマンスの要素がないこと。
キキもタンゴの妹。
キャッッシが人目ぼれするのですが、
タンゴが最後まで交際を許さないのです。


彼女は最高

オトーサン、
「たまには、コメディを見たいなあ」
そんな気分で借りたのが、この映画です。
題名からして、面白そうでしたが、
見終わっても、まだ誰が最高の彼女なのか
把握できません。

原題:She's the One (1996)
監督・脚本:Edward Burns (I)
Genre: Comedy / Romance 
Rated R for language, 
including sex-related dialogue.
上映時間:96分
あらすじ:
2人兄弟。
長男はヒッピーのようで、職なし、
何をやりたいのかわからない。
次男は、ウォルストリートのエリート。 
美しい妻をもち、お金持ち。
不運にも長男の元の彼女を愛人にしている。
長男は、ある女と結婚するが、
何と知り合ってから24時間という速さ。
次男は妻を捨てて、愛人のもとへ走る。

出演者:
Edward Burns (I) ....  Mickey Fitzpatrick 
          (ミッキー:長男)
Maxine Bahns ....  Hope Fitzpatrick
          (ホープ:その彼女) 
Mike McGlone ....  Francis Fitzpatrick 
          (フランシス:次男)
Jennifer Aniston ....  Renee Fitzpatrick 
           (レネ:その妻)
Cameron Diaz ....  Heather Davis 
(ヘザー:ミッキーの元の彼女、フランシスの愛人)

オトーサン、
「どうも登場人物が多すぎて、
何が何だか分からなかったなあ」
ぶつぶつ言いながら、
出演者のメモをとりました。
頑張っているのは、やはり監督・脚本・主演の
エドワード・バーンズでしょう。
あとは、ブラット・ピットの奥さんという話題性で、
ジェニファー・アニストンの経歴も見ましょう。

EDWARD BURNS エドワード・バーンズ 
誕生日 1968/1/29 
出身 米ニューヨーク・クイーンズのウッドサイド 
ロング・アイランドで育つ。
父はニューヨーク警察に27年間勤務し、
市警本部で15年間スポークスマンを勤めた。
叔父や親戚にも警官が多い。
姉メアリーと弟ブライアンがいて、
子供の頃からカトリック教徒としてしつけられ、
カトリック・グラマー・スクールで学ぶ。
文才に恵まれ、
6歳の時に書いた詩がコンクールで受賞。
高校時代はバスケット・ボールに夢中だったが、
そのうち映画のシナリオを書くようになる。
オネオンタ大学とSUNYアルバニーで学んだ後、
映画を作るため、ニューヨークのハンター大学に
転校して映画学を専攻。
卒業後、フォックスTVの7時のニュース・スタッフ
になり本業のかたわら、
92年「BRANDY」を監督し、
インディペンデント映画マーケットで試写。
27歳の時、父が退職金を提供し製作総指揮を務めた
「マクマレン兄弟」で製作・監督・脚本・主演を
担当し、サンダンス映画祭グランプリなど
多くの賞に輝いた。
「彼女は最高」「ノー・ルッキング・バック」でも
監督・主演を担当している。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「マクマレン兄弟」◇
1996年「彼女は最高」◇
1998年「プライベート・ライアン」◆
          「ノールッキングバック」◇
2001年「15ミニッツ」◇ 


JENNIFER ANISTON ジェニファー・アニストン 
誕生日 1969/2/11 
出身 米カリフォルニア州 
ニューヨークのハイスクール・オブ・
パフォーミング・アーツの演劇科に学び、
卒業後はニューヨークでオフ・ブロードウェイの
作品に出演。
89年に「MOLLY」シリーズでテレビに
レギュラー出演。
ほか、テレビでは「フレンズ」のレイチェル役で
エミー賞助演女優賞にノミネートされる。
祖父は俳優テリー・サバラス。
2000年ブラッド・ピットと結婚 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「レプリコーン」◆
1996年「彼女は最高」◇
1997年「ピクチャー・パーフェクト
            /彼女が彼に決めた理由」
1998年「私の愛情の対象」◇「リストラ・マン」
1999年「アイアン・ジャイアント」(声)
          「ピンク・ピンク・ライン」
2001年「ロック・スター」

その他の出演者:
John Mahoney ....  Mr. Fitzpatrick 
Malachy McCourt ....  Tom 
Leslie Mann ....  Connie 
Amanda Peet ....  Molly, Renee's sister 
Anita Gillette ....  Carol, Renee's mother 
Frank Vincent (I) ....  Ron, Renee's father 
Beatrice Winde ....  Older Woman 
Eugene Osborne Smith ....  Older Man 
Robert Weil ....  Mr. De Lucca 
Tom Tammi ....  Father John 

User Rating:  6.1/10 (2,384 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
Tito-8さん
North Bay, Ontario
1999年4月29日
よく出来ているが、どうっていうことはない。

優秀なスターを結集したので、
もっといい映画だと思った。
この映画の登場人物は、面白くも何ともない。
そこで、こいつらに何が起ころうと
どうだっていいやという気になった。
おまけに、この「コメディ」なるもの、
さっぱり面白くなかった。
ドラマとしては、そんなに悪くはない。
実にいいシーンも多い。 
だが、全体として、思ったほどでなかったし、
なぜ、ほめるひとがいるか、その理由が分かった。
よく出来てはいる。
しかし、私にはどうっていうことはなかった。


オトーサン、
「うーん、どうコメントしようかなあ」
いつもは、こうした辛口批評を紹介した場合は、
擁護する側に回ることにしているのですが、
この映画の場合、その気になれません。
「なんか、仲間内で楽しんでいたなあ」
あるいは、オトーサンが好きでない女優さんが
活躍していたせいかも。
その昔、先輩から、人間、年をとると、
「いい悪いよりも、好き嫌いが前に出てくる」
そういわれたのを覚えていますが、
そろそろ、そんな年になったのかも。
「そのキライな女優さんって、誰?」

オトーサン、
「まあ、いいでしょ」
そう言って、CDを放り投げました。
それが、ヒントのようです。


溺れゆく女

オトーサン、
借りるとき、2つ思い浮かびました。
「溺れる?女に溺れるとなると、ポルノ。
「水に溺れるなら、ドキュメンタリーか」
さて正解はどちら?映画をみてのお楽しみ。

原題:Alice et Martin (1998)     
監督:Andre Techine
脚本:Olivier Assayas / Gilles Taurand 
Genre: Drama 
Rated R for a scene of sexuality and language.
Country: France / Spain 
Language: French / Spanish / German / English 
上映時間:124分
あらすじ:
マルタンは、20歳。
故郷を去って、パリに行く。
そこで、幸運にもモデルになる。
兄のガールフレンド、アリスに出会い、
恋におちる。
ふたりは、情熱的に結ばれるが、 
なぜか、マルタンは過去について口を閉ざす。
なぜ、家族に背を向けたかも言いたがらない。
だが、アリスが妊娠したと告げたとき、
マルタンは、ほとんど狂ったようになる。
過去が舞い戻ってきたのだ。
アリスは、かれを助けるためなら、
何でもするのだった。

出演者:
Juliette Binoche ....  Alice(アリス) 
Alexis Loret ....  Martin Sauvagnac (マルタン)
Mathieu Amalric ....  Benjamin Sauvagnac
           (ベンジャミン)

オトーサン、
「アリス、この映画の成功は、
ジュリエット・ビノシュ様々だ」 
相手役のマーチンを演じたアレクシス・ロレも
好青年でした。

JULIETTE BINOCHE ジュリエット・ビノシュ 
誕生日 1964/3/9 
出身 仏パリ 
12歳で初舞台を踏み、
フランスのコンセルヴァトワール卒業後、
ゴダールに見出され、
84年「ゴダールのマリア」で映画デビュー。
93年「トリコロール/青の愛」で
ヴェネチア国際映画祭主演女優賞、
96年「イングリッシュ・ペイシェント」で
アカデミー助演女優賞とベルリン国際映画祭女優賞を
獲得。
ブノワ・マジメルとの間に1児がいる。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「ゴダールのマリア」◆「家族生活」◆
         「暗殺の報酬」
1985年「ランデヴー」◇
1986年「汚れた血」◇
1988年「存在の耐えられない軽さ」◇
1991年「ポンヌフの恋人」◇
1992年「嵐が丘」◇「ダメージ」◇
1993年「トリコロール/青の愛」◇
1994年「トリコロール/赤の愛」◆
1995年「プロヴァンスの恋」◇
1996年「カウチ・イン・ニューヨーク」◇
     「イングリッシュ・ペイシェント」◇
1998年「溺れゆく女」◇
1999年「年下の人」◇「サン・ピエールの命」◇
2000年「ショコラ」


ALEXIS LORET アレクシス・ロレ 
誕生日 1976 
出身 仏ノルマンディ地方 
両親は共に教師。
パリ15区の大学で造形アートとアート芸術を専攻。
アルバイトで始めたモデルで活躍。
「溺れゆく女」で主役のマルタン役で映画デビュー。 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆★★★★★ 
出演作 
1998年「溺れゆく女」
2001年「フューチャー・ゲーム」


その他の出演者:
Carmen Maura ....  Jeanine Sauvagnac 
Jean-Pierre Lorit ....  Frederic Sauvagnac 
Marthe Villalonga ....  Lucie 
Roschdy Zem ....  Robert 
Pierre Maguelon ....  Victor Sauvagnac 
Eric Kreikenmayer ....  Francois Sauvagnac 
Jeremy Kreikenmayer ....  Martin - Child 
Kevin Goffette ....  Christophe 
Christiane Ludot ....  Laurence 
Veronique Rioux ....  Musician 1 
Corinne Hache ....  Musician 2 
Mauricio Angarita ....  Musician 3 


User Rating:  6.4/10 (363 votes)  
オトーサン、
「もう少し高いコアだと思うけど」

User Comments:
Marcさん 
Germany
1999年1月11日
すばらしいフランス映画! 
ビノシュとテチーヌ監督が最高!

ジュリエット・ビノシュがアカデミー賞を
受賞した「イングリッシュ・ペイシェント」後の
第1作を心待ちにしていたあなた。
 "Les voleurs / Thieves"の監督の手になる
新作に興味のあるあなた、
いずれ、偉大なスターになることが
約束されている若き俳優に会いたいあなた。
そうなら、絶対、この映画を見るべきだ。
これまで見た最高の映画だ。
これは、マーチンの物語であり、
この若い男は、プロバンスの小さな町からやってきて
年上の女を愛しながら、過去の幻影に怯えている。
たまに、脚本が大事な点を伝達しそこなうものの、
実に感動的で、芸術的で、知的な映画である。
演技も光ってしるし、監督もいい。
フランス映画の最高峰。 
フランス映画フアンなら見逃してはならない。


オトーサン、
「こうまで褒めちぎるほどの映画じゃないなぁ」
それでも、この愛しあう二人が、
パリからスペインのグラナダに行き、
あのアルファンブラ宮殿を見物するシーンには、
心がときめきました。
「おお、あのモザイク模様、
強烈な光と影のコントラスト、
暑さを吹き飛ばす噴水の数々!」
思い出がよみがえり、
もっと、よく写してほしかったのですが、
ふたりは、早々とそこを去るのです。
向かった先は、人気のない海辺。
マーチンは、心の痛手を癒すために、
漁師の家を借りて、一日中泳ぐのです。
そんな日々が永遠と思えるほど続くのです。
「いいなあ」

なお、邦題は、意味不明。
「溺れゆく男」のほうがいいでしょう。


愛しのローズマリー

オトーサン、
「何か楽しそうな題名だな」
"いとしのひと"、なーんて言っても、
イマドキの若いひとに通じるかなあ。
でも、この映画、若い男性におすすめです。
"雨夜の品定め"に役立ちます。

原題:Shallow Hal (2001)     
監督:Bobby Farrelly / Peter Farrelly
脚本:Sean Moynihan (II) & Peter Farrellyほか
Genre: Comedy / Drama / Romance 
Rated PG-13 for language and sexual content.
Country: USA / Germany 
Language: English 
上映時間:113分
あらすじ:
父の遺言で、
ハルは、みかけのよい娘としかつき合おうとしない。
ある日、ひょんなことで、伝道士と出会う。
このトニー・ロビンスは、
ハルに内面が美しい娘だけを認識するように、
催眠術をかける。
その後、ハルは、ローズ・マリーと出会う。 
めちゃめちゃデブなのだが、
いまのハルには、愛らしさの権化にみえるのだ。
ところが、ハルの親友が心配して、 
催眠から目覚めさせてしまう。
はたして、ふたりの関係は続くだろうか?

出演者:
Gwyneth Paltrow ....  Rosemary 'Rosie' Shanahan
         (ロージーことロースマリー)
Jack Black (I) ....  Hal Larson (ハル)
Jason Alexander ....  Mauricio Wilson 
           (マウリシオ)

オトーサン、
「うん、グウィネス、役得だなあ」
身長よりも横幅が大きいようなデブ女性と比べれば、
誰だって美人に見えるに決まっています。
ところが、ハルがグウィネスに出会うまでに
つきあっていた娘たちときたら、
みんな、とびきりの美人。
出るところは出ています。
ところが、長身スラリのグゥィネスが出てくると、
「おお、こっちのほうが美人だ、
女神だ、ミロのヴィーナスだ」
となってしまうのです。

GWYNETH PALTROW グウィネス・パルトロウ 
誕生日 1972/9/28 
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
脚本家・監督・プロデューサーのブルース・
バルトロウを父に、
女優のブライス・ダナーを母に持つ。
11才の時、一家でニューヨークに移る。
美術史を学ぶためカリフォルニア大学に進学するが、
女優になるために中退。
 映画デビュー作はジェームズ・ウォルターズ主演
「過ぎゆく夏」。
しかし、ここでは端役で、注目を集めるのは
メグ・ライアン、デニス・クエイド夫婦共演の
恋愛映画「フレッシュ・アンド・ボーン」
あたりから。
初主演は1996年の「エマ」でエマ役。
ジョン・マッデン監督の
「恋に落ちたシェイクスピア」(1998)で
アカデミー賞主演女優賞を受賞。
 私生活では「セブン」で共演した
ブラッド・ピットと婚約まで行ったが、
結婚寸前で破局した。 
  グウィネス・バルトロウは、
どこか陰のある女性と思いっ切りあか抜けた女性を
自在に演じることが出来る天才肌の俳優。
その演技の幅を広さを見事に示したのが
「恋に落ちたシェイクスピア」。
どちらかというと、明るいキャラを演じる時の方が
彼女の良さは引き出されていると思うが、
陰のあるキャラを演じる時は、
彼女の寂しげな美しさが引き出されていて、
それなりに個性を出している。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「過ぎゆく夏」「フック」
1993年「冷たい月を抱く女」
     「フレッシュ・アンド・ボーン
      /渇いた愛のゆくえ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「ムーンライト&バレンチノ」
     「ジェファソン・イン・パリ
      /若き大統領の恋」
     「セブン」◆
1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇
     「ハードエイト」
1997年「大いなる遺産」
1998年「スライディング・ドア」◇
     「沈黙のジェラシー」
     「ダイヤルM」◇
     「恋に落ちたシェイクスピア」
      ◇アカデミー主演女優賞
1999年「リプリー」◇
2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲
     「デュエット」◇
2001年「アニバーサリーの夜に」◆
     「愛しのローズマリー」◇
     「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
2002年「オースティン・パワーズ 
      ゴールド・メンバー」 


その他の出演者:
Joe Viterelli ....  Steve Shanahan 
Rene Kirby ....  Walt 
Bruce McGill ....  Reverend Larson 
Anthony Robbins ....  Tony Robbins 
Susan Ward (I) ....  Jill 
Zen Gesner ....  Ralph Owens 
Brooke Burns ....  Katrina 
Rob Moran ....  Tiffany (Alternate) 
Joshua 'Li'iBoy' Shintani ....  Li'iBoy 
Kyle Gass ....  Artie 
Laura Kightlinger ....  Jen 
Nan Martin ....  Nurse Tanya Peeler 


User Rating:  6.2/10 (5,973 votes)  
オトーサン、
「まあまあのスコアだ」

User Comments:
George Parkerさん
Orange County, CA USA
2002年7月3日
ワーォ!
この映画に出たグウィネス、
体重増えちゃったんだってさ。 

この映画、ファーレイ兄弟による
もうひとつの新鮮でクリエイティブで
話題をよんだコメディである。
デートしている男を写した
タイトルが黒なので、何が起こるかわかる。
宣教師のトニー・ロビンスが、
ハルに、催眠術をかけて、その後、
外見は内面と深くかかわっていると教える。
知的な映画であり、
喜劇と悲劇が奇妙に似ていることを教えてくれる。
この映画を好きなひともいるだろうし、
買わないよというキライなひともいるだろうが、 
どちらが正しいかは、実際に見るしかない。


オトーサン、
この素敵な映画をつくった
ピーターとボブのファレリー兄弟に
関心をもちました。
まずは、海外映画監督マガジンから。

PETER FARRELLY ピーター・ファレリー 
誕生日 1957
BOBBY FARRELLY ボビー・ファレリー 
誕生日 1958  
出身 米ロードアイランド州カンパーランド 
監督作 
1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」
     (ピーターのみ)
1996年「キングピン ストライクへの道」
1998年「メリーに首ったけ」
2000年「ふたりの男とひとりの女」
2001年「愛しのローズマリー」

次に、IMDBから。
兄のピーター・ファレリー 
Graduated from Providence College in Providence, 
RI.
Frequently casts sports athletes 
(Cam Neely, Roger Clemens, Brett Favre) 
in his films.
Frequently cast Herbie Flynn, 
Richard Jenkins (I), and friends and family 
as well as residents from Rhode Island.
Brother-in-law of actor Zen Gesner.
Brother of actress Cynthia Farrelly Gesner.

弟のボビー
Graduated from Rensselaer Polytechnic Institute
あとは、ピーターと同じでした。

オトーサン、
ぶつぶつ。
「たいしたデータが載っていないなあ」
まあ、雨夜の品さだめと同じで、
気にいった彼女・彼氏のことは、
かえって、正体が分からないうちのほうが
想像力が働いて、話が面白くなるのかも。


ガウディ・アフタヌーン

オトーサン、
「ガウディか、なつかしいなあ」
現代建築界の奇才、ガウディの手になる
サグラダファミリア大聖堂を見ようと、
わざわざスペインのバルセロナまで行きました。
死後も建設が続けられているなか、
てっぺんまで登って市内を遠望しました。
「完成までに数百年かかるとは...」

原題:Gaudi Afternoon (2001) 
監督:Susan Seidelman
脚本:James Myhre 
原作:Barbara Wilson (IV) 
Genre: Comedy / Drama / Mystery 
Rated R for language and sexual content.
Country: Spain 
Language: English 
上映時間:97分
あらすじ:
外国でのひとり暮らし。
カサンドラは、ひょんなことで、
ある家庭の暗く深い秘密を解決する羽目になる。
その事件が、彼女を自分の過去に向きあわせる。

出演者:
Judy Davis ....  Cassandra Reilly (カサンドラ)
Marcia Gay Harden..Frankie Stevens(フランキー) 
Lili Taylor ....  Ben Harris (ベン)
Juliette Lewis ....  April Schauer(エイプリル) 

オトーサン、
「この放浪癖のある女流翻訳家、
演じているのは、誰だろう。
若く美貌ではないのに、
不思議な魅力のあるひとだな」

JUDY DAVIS ジュディ・デイビス 
誕生日 1955/8/23 
出身 オーストラリア・パース 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1976年「HIGH ROLLING」
1979年「わが青春の輝き」
1981年「フェイク野郎」
     「WINTER OF OUR DREAMS」
1982年「HEATWAVE」「ファイナル・オプション」
1984年「インドへの道」
1986年「KANGAROO」
1987年「HIGH TIDE」
1989年「GEORGIA」「即興曲/愛欲の戦慄」
1990年「アリス」
1991年「バートン・フィンク」「裸のランチ」
1992年「天使も許さぬ恋ゆえに」
     「夫たち、妻たち」「ON MY OWN」
1994年「THE REF」「ニュー・エイジ」
     「サイレント・ナイト
      /こんな人質もうこりごり」
1996年「ブラッド&ワイン」「革命の子供たち」
1997年「目撃」「地球は女で回っている」
1998年「セレブリティ」
1999年「三十年の愛 ハメット&ヘルマン」
      (TM)
2000年「ガウディ アフタヌーン」 

その他の出演者:
Christopher Bowen ....  Hamilton Kincaid 
Maria Barranco ....  Carmen 
Courtney Jines ....  Delilah Stevens 
Pep Molina ....  Paco 
Victor Alvaro ....  Juan 


User Rating:  6.9/10 (114 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ」

User Comments:
m67165さん
Rio de Janeiro
2001年12月8日
どこか不思議な感じ

普通の女性が探偵になって
暗黒世界に入り込む話が好きですか。
そうショックは受けないが、困惑する。
状況も妙な感じだし、
出会うひともそう危険でもない。 
もし、そんな話がよさそうだったら、
妙な人物ばかリ出てくるが、見るといい。
とにかく、観客も含めて、
みんなにフレンドリーなのだ。 
おかしくって、魅力的だった。


オトーサン、
この映画をみて、
心をゆさぶられて、
なぜか過去というものに魅力を感じました。
「おれの未来は、過去にあるのかも」
ガウディの建築物を訪ね歩いての
過去の旅の思い出もありますが、
映画のなかに、突然出てきた、
ひとつの地名が、思い出を揺さぶったのです。
「カラマズー」
主人公が両親の不仲に愛想をつかして
18歳で飛び出した故郷の名前です。
場所は、アメリカのミシガン州、
シカゴからクルマで2時間のド田舎。
実は、娘が留学していたのです。
1度だけ心配で、訪問したことがあります。
「そういえば、あの時の娘の学友のSクンは
どうしたかなあ。
スペインで暮らしていると聞いたけど」
こうして、過去は、
カラマズからスペインへと回帰するのです。
「ね、偶然とはいえ、ちょっと奇妙でしょう」


ルーヴルの怪人

オトーサン、
年が明けて、はじめてGEOへ。
新春を祝ってでしょうか、値上げしていました。
1本95円が、145円へ。
シャクだったので、値上げしていない新作を
295円も出して、2泊3日で借りました。
「...トホホ、それが駄作とは」

原題:Belphegor - Le fantome du Louvre (2001)
監督:Jean-Paul Salome
原作:Arthur Bernede 
脚本:Jean-Paul Salome ほか
Genre: Mystery  
Country: France 
Language: French 
Color: Black and White / Color 
上映時間:97分
あらすじ:
IMDBに載っていませんでした。
しょうがないので、DVDの宣伝文句を
掲載しましょう。

1935年、考古学者デフォンテーヌ教授率いる
遺跡調査団は、3,000年前のミイラを発掘した。
石棺に収められたミイラは、ルーヴル美術館に向けて
船で輸送すべく出航。
が、間もなく、乗組員の謎の自殺が続出する。
教授も謎の死を遂げ、その記録はルーヴル美術館の
収蔵室奥深くにしまわれたままとなった。
それから60年、大規模な拡張工事を開始した
ルーヴル美術館の地下収蔵室から謎の石棺が、
デフォンテーヌ教授の日誌と共に発見され、
石棺のミイラを調査するためにイギリスから
ミイラ学の権威がルーヴル美術館を訪れる。
しかし、その時から不思議な現象が
起こるようになる。 

出演者:  
Sophie Marceau ....  Lisa/Belphegor(リザ)
Frederic Diefenthal ....  Martin (マーチン)
Michel Serrault ....  Verlac (ヴェラック刑事)

オトーサン、
「ソフィー・マルソー、
君のDVDを借りたんだから
頑張ってもらわんとなあ」
でも、彼女、悪魔にとり憑かれるという
お気の毒な役でした。

SOPHIE MARCEAU ソフィー・マルソー 
誕生日 1966/11/17 
出身 仏パリ 
13歳の時に「ラ・ブーム」で映画デビュー。
その後、フロラン演技学校で演技を勉強。
85年「狂気の愛」で
マドリード映画祭主演女優賞受賞。
「ブレイブハート」以降、アメリカ映画にも進出。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 1980年「ラ・ブーム」◇
1982年「ラ・ブーム2」◇「パシフィック通り」
1983年「フォート・サガン」
1984年「ソフィー・マルソー/窓にくちづけ」◇
1985年「狂気の愛」「刑事物語」
1986年「地獄に堕ちて」
1988年「スチューデント」「愛、革命に生きて」
1989年「私の夜はあなたの昼より美しい」
1990年「パシフィック通り」
1991年「熱砂に抱かれて」
     「ソフィー・マルソーの愛人日記」
1993年「恋人たちのアパルトマン」
1994年「ソフィー・マルソーの三銃士」
1995年「ブレイブ・ハート」◆
1996年「愛のめぐりあい」
1997年「ファイアーライト」◇
     「アンナ・カレーニナ」◇
1999年「ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
     「真夏の夜の夢」
     「ライラ フレンチKISSをあなたに」
2000年「女写真家ソフィー」◇
2001年「ルーヴルの怪人」◇


その他の出演者:
Julie Christie ....  Glenda Spender 
Jean-Francois Balmer ....  Bertrand Faussier 
Patachou ....  Genevieve 
Lionel Abelanski ....  Simonnet 
Francoise Lepine ....  Suzanne Dupre 
Francois Levantal ....  Mangin 
Jacques Martial ....  Felix 
Philippe Maymat ....  Bob 
Pierre Aussedat ....  Pierre Desfontaines 
Matteo Vallon ....  Cemetary employee 
Jean-Claude Bolle-Reddat ....  Cemetary warden 
Juliette Greco ....  Woman in the cemetary 


User Rating:  4.3/10 (352 votes)  
オトーサン、
「うわぁ、低いスコアだな」

User Comments:
Eric Sayettat さん
Paris
2001年4月8日
悲劇...がっかり。

フランス60年代の Belphegorの
カルト映画のシリーズを
子供の頃見た記憶が残っていた...
そこで、巨大スクリーンで、
その脚色された作品をぜひ見たいと思った。
しかし、ムダ金だった。
むしろルーヴル美術館に行ったほうがよかった。
ルーヴルの怪人というシナリオのアイディアは、
よいとしても、脚色がなっていない。
会話は、フランス流の皮肉と
まじめなアメリカン・ビジネスの間を
意味もなく、絶えずゆれ動いている。
演技のほうは、まあまあ。
特殊効果は、低予算のためか、
予想以上にお粗末だった。
そんな程度の代物である。
パリの街のショットが2,3よいくらいで、
あとは、見るべきものがない。


オトーサン、
「ベルフェガーが、
人に取り憑く悪魔とは、知らなかったなあ」
ところで、映画とは無関係ですが、
6日の昼、伊勢神宮に参拝する
小泉首相を目撃いたしました。
首相に取り憑くように警備のSPが多数。
不景気風が取り憑いているように見えました。
「消費税を16%に引き上げだと?
まずは、SPの数を削減しろよなあ」


狼たちの午後

オトーサン、
奥方につきあって食料品の買出しに、
イトーヨーカ堂木場店へ。
「あった!アルパチーノものだ」
DVD1500円コーナーで発見したのです。、
「こりゃ、掘り出し物。新年早々、縁起がいいな」

原題:Dog Day Afternoon (1975)     
監督:Sidney Lumet
記事:P.F. Kluge / Thomas Moore (VI) ほか
Genre: Crime / Drama 
上映時間:124分
あらすじ:
実話に基づく。
NYの男と2人の共犯者が、 強盗をたくらみ、
従業員全員とともに、銀行に立てこもる。 
ホモの男ともだちの性転換手術費用のために
大金を必要としていたのが犯行理由である。
その結果、2日にわたるマスコミの大騒ぎによって
かれの私生活と警察の無能さが全市民に暴露される。

出演者:  
Al Pacino ....  Sonny (ソニー)
John Cazale ....  Sal(サル) 
Charles Durning ....  Moretti(モレッティ) 

オトーサン、
「アル・パチーノ、すごいなあ。
神業だ、入神の演技だ、感動ものだ」
あとの2人も静と動のちがいがあるものの、
このドラマをよく盛り上げていました。

AL PACINO アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25 
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」
          「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇
      アカデミー主演男優賞
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇
          「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」
          「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇
          「インサイダー」◇
2002年「インソムニア」 


JOHN CAZALE ジョン・カザール 
誕生日 1935/8/12-1978/3/12 
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
出演作 
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「カンバセーション…盗聴…」
1974年「ゴッド・ファーザーPARTU」
1975年「狼たちの午後」
1978年「ディア・ハンター」


その他の出演者:
Sully Boyar ....  Mulvaney 
Penelope Allen ....  Sylvia 
Beulah Garrick ....  Margaret 
Carol Kane ....  Jenny 
Sandra Kazan ....  Deborah 
Marcia Jean Kurtz ....  Miriam 
Amy Levitt ....  Maria 
John Marriott ....  Howard 
Estelle Omens ....  Edna 
Gary Springer ....  Stevie 
James Broderick (I) ....  Sheldon 
Carmine Foresta (I) ....  Carmine 


User Rating:  8.0/10 (7,788 votes)  
       top 250: #182 
オトーサン、
「おお、世界の名画だ。
こりゃ、新年早々縁起がいいわ」

User Comments:
fmanarin さん
Brazil
2002年12月11日
パチーノ、最高の演技。

これは、シドニー・ルメット監督の傑作であり、
この作品で、パチーノはスターになった。
確かに、この映画は、彼の最高の演技であり、
ルメット監督は、それを見事に引きだしている。
この映画は、あなたを失望させることはない。
あなたは、時々笑い出すかも知れない。 
というのも、事態がますます悪化するなかで、
パチーノが次第に狂っていく様が、面白い。
パチーノと「ゴッドファーザー」で相棒だった
ジョン・カザールの演技もすばらしい。
かれもまた事態の悪化とともに正気を失っていく。 
しかし、誰だってそうじゃないだろうか? 
すばらしい演技、
そしてルメット監督の物の見事な演出が、
真実味を加えている。 
呆然として見入ることになるだろう。 


オトーサン、
この映画を成功させた社会派の名監督
シドニー・ルメットの経歴を調べてみました。
まずは、海外映画俳優マガジンから。

SIDNEY LUMET シドニー・ルメット 
誕生日 1924/6/25  
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 
監督作 
1957年「十二人の怒れる男」
1958年「女優志願」
1959年「蛇皮服を着た男」「私はそんな女」
1962年「橋からの眺め」
1964年「未知への飛行」
1965年「丘」「質屋」
1966年「グループ」
1969年「約束」
1972年「盗聴作戦」
1973年「セルピコ」
1974年「オリエント急行殺人事件」
1975年「狼たちの午後」
1976年「ネットワーク」
1977年「エクウス」
1978年「ウィズ」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「デストラップ」「評決」
1984年「ガルボトーク」
1986年「モーニング・アフター」
     「キングの報酬」
1988年「旅立ちの時」
1989年「ファミリー・ビジネス」
1990年「殺人調書Q&A」
1992年「刑事エデン・追跡者」
1993年「ギルティ 罪深き罪」
1997年「N.Y.検事局」
1999年「グロリア」

次に、IMDBから。
オトーサン、
「こりゃ、長文翻訳になる。やーめた」
まだ、正月ボケですので、ご勘弁を。
「ふーん、この映画、
アカデミー賞の最優秀作品賞と監督賞に
ノミネートされているのか」

Long regarded as an actor's director, 
this New York-based filmmaker has handled 
a wide variety of movies with finesse and class. 

In his teens, he acted in Yiddish theater 
and on Broadway 
(in, among others, the classic "Dead End"), 
before moving behind the camera 
during TV's Golden Age, 
directing many live dramas for CBS in the 1950s. 
Henry Fonda gave him the opportunity 
to direct his first feature film, 
the classic jury drama 12 Angry Men 
(1957; Oscar-nominated for Best Picture 
and Director), 
which in fact was based on a TV play. 

He continued 
with such all-star theatrical adaptations 
as Tennessee Williams' The Fugitive Kind (1960), 
Eugene O'Neill's Long Day's Journey Into Night 
and Arthur Miller's A View From the Bridge 
(both 1962). 

Next came the cold war nightmare Fail-Safe (1964)
and his horrifying study of a New York Jew 
(Rod Steiger) haunted by the Holocaust, 
The Pawnbroker (1965). 

Lumet then hit a slump, 
only regaining his footing 
with a slick caper film, 
The Anderson Tapes (1971), 
and an extraordinarily intense study 
of police brutality, The Offence (1973). 

Then, his career reenergized, 
Lumet turned out a splendid run of critical 
and commercial successes: 
the police corruption drama Serpico (1973), 
the all-star whodunit Murder 
on the Orient Express (1974), 

the darkly comic bank robbery epic 
Dog Day Afternoon 
(1975; Oscarnominated for Best Picture 
and Director), 

and Paddy Chayefsky's landmark 
(and amazingly prophetic) TV satire, 
Network (1976, again Oscar-nominated 
for Best Picture and Director).

Among his subsequent films are 
the elephantine musical The Wiz (1978)
; a bitchy sex comedy, 
Just Tell Me What You Want (1980); 
the mammoth police drama Prince of the City 
(1981, Oscar-nominated for the screenplay, 
which he cowrote); 
the riveting courtroom thriller The Verdict 
(1982; Oscar-nominated for Best Picture 
and Director);
a thinly veiled look at the Rosenberg case, 
Daniel (1983);
a romantic whodunit, The Morning After 
(1986, his first film shot in Hollywood);
a heartbreaking drama about 1960s activists, 
Running on Empty (1988);
and a corrosive portrait of a bigoted cop, 
Q&A (1990, which he also wrote). 

Lumet's films are generally intelligent 
and marked by a clean, unobtrusive 
directing style, 
but his signature is the caliber of performance 
he elicits from his actors 
(who speak of him-and his theater-based 
rehearsal process-in the most glowing terms). 
His 1995 book, "Making Movies," 
is a fascinating, nuts-and-bolts look 
at how films are made today.


ロミオとジュリエット

オトーサン、
お正月の銀座をぶらぶら。
福袋をもったひとが多く、楽しそう。
目にとまったのが、ビデオの投売り。
「おお、1200円は安い!
数日前に見た「ロミオ+ジュリエット」と
見比べたら面白かろう」

原題:Romeo and Juliet (1968)     
監督:Franco Zeffirelli
脚本:Franco Brusati /Maestro D'Amico ほか
Genre: Drama / Romance
Country: UK / Italy 
Language: English 
上映時間:138分
あらすじ:
シェイクスピアの古典劇。 
相争う2つの家族に属す若者が恋人同士になる。
ふたりとも恋が報われないことを覚悟していた。
両家が絶対にふたりの結婚を許さないだろうと
思っている。それどころか、
近づくことさえも認めないのだ。.

出演者:  
Leonard Whiting ....  Romeo (ロミオ)
Olivia Hussey ....  Juliet (ジュリエット)

オトーサン、
「いいな、いいな。まるで夢のような映画だ」
早速、主役2人の経歴をみましょう。
ところが、その活躍度の評価たるや、
「ああ!」

LEONARD WHITING レナード・ホワイティング 
誕生日 1950/6/30 
出身 英ロンドン 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1968年「ロミオとジュリエット」
1969年「ピサロ将軍」
1970年「昨日にさよなら」
1973年「真説フランケンシュタイン
      /北極に消えた怪奇人間!」(TM) 


OLIVIA HUSSEY オリビア・ハッセー 
誕生日 1951/4/17 
出身 アルゼンチン・ブエノスアイレス 
父と二歳で死別し、母国イギリスへ移る。
イタリア・コンティ演劇学校で学び、
舞台「ミス・ブロディの青春」で注目される。
1965年「湖愁」で映画デビュー。
「ロミオとジュリエット」で史上最年少での
ジュリエット役を演じ、人気に。
71年ディーン・マーティンの息子ディノと結婚し、
一児をもうけるが離婚。 
活躍度 △↓ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1965年「湖愁」
1968年「ロミオとジュリエット」
1973年「失われた地平線」
     「サマータイム・キラー」
1974年「暗闇にベルが鳴る」
1976年「ナザレのイエス」
1977年「スクランブル」
1978年「ナイル殺人事件」
     「遺言シネマ殺人事件」
1980年「復活の日」
1981年「スローター・ゲーム」
1987年「歪んだ殺意」
1990年「聖戦/UNDECLARED WAR」
1993年「セーブ・ミー/我慢できない女」
1999年「ガーデン」


その他の出演者:
John McEnery ....  Mercutio 
Milo O'Shea ....  Friar Laurence 
Pat Heywood (II) ....  The Nurse 
Robert Stephens (I) ....  The Prince 
Michael York ....  Tybalt 
Bruce Robinson (I) ....  Benvolio 
Paul Hardwick ....  Lord Capulet 
Natasha Parry ....  Lady Capulet 
Antonio Pierfederici ....  Lord Montague 
Esmeralda Ruspoli ....  Lady Montague 
Roberto Bisacco ....  Paris 
Roy Holder ....  Peter 
Keith Skinner ....  Balthazar 


User Rating:  7.6/10 (3,338 votes)  
オトーサン、
「高いスコアだなあ。
めくるめくような色彩の氾濫だ」
1986年のアカデミー賞では、
撮影賞と衣装デザイン賞を受賞し、
作品賞と監督賞にノミネートされています。

User Comments:
kaosncさん
Tennessee
2002年11月6日
過去最高の映画のひとつ...

シェイクスピアの最も有名劇の
この脚色は、すばらしいの一言に尽きます。
Franco Zefferelli 監督は、
現代劇風に変え、親しみやすくしていますし、
ロケーションも演技にぴったり合っています。
一番お気に入りの場所はキャプレット家の屋敷です。
広いし、とても素敵じゃないですか。
俳優たちは、みな役になりきっていました。
わたしは、すぐ主役の虜になってしまいました。
ロミオを演じたホワイティングは、
ロミオを現代によみがえらせていますし、
ボーイッシュな顔立ちとおとなの魅力は
女の子たちをぼうっとさせるでしょう。
ジュリエットを演じたオリビア・ハッセイは、
まるで、私のお手本のように思えます。
まだ10代だというのに、
恋に落ち、全身を捧げるのです。
私は、これまで「ロミオとジュリエット」の
多くの映画をみてきましたが、
この映画が断然、お気に入りです。
すばらしい監督さん、 
目をみはる主演俳優と女優とすばらしい助演陣。 
そして、ロケ地の素晴らしさがあいまって、
kの映画は、いつも変わらぬお気に入りです。 
10点満点なら20点あげたい... 


オトーサン、
「こんなに素敵なロミオとジュリエットを
演じてくれた2人だったのに、残念だなぁ」
このふたりは、実際の人生においても、
悲劇の主人公になってしまったのです。」 
まず、ロミオを演じた
レナード・ホワイティングは、その後泣かず飛ばず。
1975年には映画界から消えてしまったそうです。
そして、ジュリエットを演じたオリビア・ハッセイは 
ご存知のように、1980年に布施明と再婚。
しかし、89年には離婚してしまいました。
「おお、神よ、現実は厳しい!」


ジミー

オトーサン、
「"ある夜、ジミーの人生に起きたこと"
題名は長いけど、いい感じなあ」
若者が、中年女との一夜の情事の結果、
恋人も人生も失うというお話しですが、
むしろ、父子関係について考えさせられました。

原題:Night in the Life of Jimmy Reardon, A 
      (1988)
監督・原作・脚本:William Richert
Genre: Drama / Romance 
上映時間:90分
あらすじ:
高校を卒業した若者ジミーは、
2つの選択に悩む。
父親が望むビジネス・スクールに行くか、
それとも、仕事に就くのか。 
しかし、父に反抗して、
恋人のリサが行くハワイに一緒に行こうとする。
問題は、お金がないこと。
お金を工面しようと悪戦苦闘するなかで、
かれは、中年女性ジョイスと一夜を過ごすが、
彼女は、何と、父の浮気相手だった。
「父もフツーの人間のひとりなんだ」
かれは父を理解し、親子の絆を再確認する。

出演者:
River Phoenix ....  Jimmy Reardon (ジミー)
Ann Magnuson ....  Joyce Fickett (ジョイス)
Meredith Salenger ....  Lisa Bentwright (リサ)

オトーサン、
「この主人公のジミ−って、いいなあ」
以下の経歴をみて、ハッとしました。
たったの23歳で、この世から去っているのです。

RIVER PHOENIX リバー・フェニックス 
誕生日 1970/8/23-1993/10/31 
出身 米オレゴン州マドラス 
5人兄弟姉妹の長男として生まれる。
名前のリバーはヘルマン・ヘッセの
「シッダルタ」にちなんでつけられた。
両親の活動の関係で南米各地をまわり、
5歳の時、2歳年下の妹レインボウと
ベネズエラのカラカスで歌った。
その後、フロリダに移り地元の
タレント・コンテストに出場するようになった。
84年「エクスプロラーズ」で映画デビュー。
91年「マイ・プライベート・アイダホ」で
ヴェネチア映画祭主演男優賞受賞。
93年、ドラッグ中毒で死去。
弟のホアキン・フェニックス、
妹のサマー・フェニックスは俳優。 
出演作
1984年「エクスプロラーズ」デビュー
1986年「スタンド・バイ・ミー」
     「モスキート・コースト」
1987年「ジミー
      /さよならのキスもしてくれない」
1988年「リトル・ニキータ」「旅立ちの時」
1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」
1991年「恋のドッグファイト」
     「マイ・プライベート・アイダホ」
1992年「スニーカーズ」
1993年「アメリカン・レガシー」
     「愛と呼ばれるもの」

その他の出演者:

Paul Koslo ....  Al Reardon (アル)
Jane Hallaren ....  Faye Reardon (フェイ)
Jason Court ....  Mathew Hollander (マシュー)
Ione Skye ....  Denise Hunter (デニーズ)
Matthew Perry ....  Fred Roberts 
Louanne ....  Suzie Middleberg 
James Deuter ....  Mr. Spaulding 
Marji Banks ....  Emma Spaulding 
Margaret Moore (V) ....  Mrs. Bentwright 
Anastasia Fielding ....  Elaine 
Kamie Harper ....  Rosie Reardon 
Johnny Galecki ....  Toby Reardon 


User Rating:  4.6/10 (342 votes)  
オトーサン、
「こりゃ、また低いスコアだ。
低すぎると思うがなあ」

User Comments:
blc2235さん
Pittsburgh, Pa
2002年4月29日
おお神よ、
これは白鳥の歌ではなかった

リバー・フェニックス は、
この脚本を読んだとき、眠っていたにちがいない。
実りある意味のある役を選ぶことで、
知られている若い俳優だが、この場合は、
安っぽい名声を選んだにちがいない。
そう、この映画に出ることで、
フアンを獲得したとは、到底思えない。
また、どんな映画と比べたらよいかも
分からない。
長すぎるし、見る価値はない。
個人的な感慨だが、
私は、いつもリバ−が亡くなったことを
残念に思っている。 
その世代の最高の若手俳優だった。
しかし、商業映画は、かれに向いていなかった。
スーパースターになれただろうに。
さようなら、若き友人。 


オトーサン、
このユーザーコメントを読んで、
「リバーは、幸せものだな、
いいフアンをもてて」
この映画のジミーをみていて、、
ジェームス・ディーン、
松田優作、尾崎豊を思い浮かべました。
いずれも、あまりにも短い生涯を送ったひとです。
かれらが放った一瞬の生の輝きは、
永遠にひとびとの心に残ることでしょう。
ありふれた言葉ですが、
「神様にあまりにも愛され過ぎたのだ」
そういう言葉が、まっともふさわしく思えます。

オトーサン、
「またひとつ年をとってしまったけれど、
馬齢を重ねているなんて言われないようにしよう。
お互い、輝いて生きて行こうよ」
昨年母がなくなったので、
盆暮れの挨拶を欠かしてしまいましたが、
これを新年の誓いの言葉としたいと思います。


ファミリー・ゲーム

オトーサン、
「ディズニー映画か。
たまには家族そろって映画もいいか」
はかない期待でした。
長女が一時帰国して、双子がそろいましたが、
みんな、それぞれ忙しいのです。
しょうがないので、ひとりでディズニー映画。
出演している双子の子供たちをみました。
「うちの娘も、昔は可愛いかった」

原題:Parent Trap, The (1998) 
監督:Nancy Meyers
原作:Erich Kastner 
脚本:David Swift (II) ほか
Genre: Comedy / Family / Romance 
Rated PG for some mild mischief.
Country: USA 
Language: English / French 
上映時間:127分
あらすじ:
人生を送っていて
何か知らないことを探し求めていることって
ありませんか。
ハリーとアニーは、
それをみつけようとしていた。
ハリーは、
カリフォルニアからきたクールな女の子。
アニーは、ロンドンからきた素敵な女の子。
2人は、偶然、サマースクールで出会う。
どこも共通点なんかないわと思っていたが、
...ああ、双子だったのだ! 
そう、ふたりとも、そばかすだらけ。
お互いの立場を交換しあうことにする。
まだ見ぬ母親と父親に会いたい。
すっと願っていた幸せな一家をつくりたい!

出演者:
Lindsay Lohan ....  Hallie Parker/Annie James 
          (ハリー/ アニー)
Dennis Quaid ....  Nicholas Parker (パパ)
Natasha Richardson ....  Elizabeth James (ママ)

オトーサン、
「この子役可愛いなあ。
そうか、1人2役とは、頑張ったなあ」
パパ役もママ役も好感がもてました。
「そりゃ、そうだよなあ。
何ってたって、デイズニー映画だもん」
3人の経歴を見ましょう。

LINDSAY LOHAN リンゼイ・ローハン 
誕生日・性別 1986/7/2 WOMAN 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 ▲↑ 
演技幅 適応 
演技力 ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ ☆☆★★★★ 
出演作 1998年「ファミリー・ゲーム」◇ 

DENNIS QUAID デニス・クエイド 
誕生日 1953/4/9 
出身 米テキサス州ヒューストン 
1991年にメグ・ライアンと結婚し、
2001年7月16日、離婚した。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「クレイジー・ママ」
1977年「9/30/55」
1978年「勝利の季節/ウイニング・シーズン」
1979年「ヤング・ゼネレーション」
1980年「ロング・ライダーズ」
1981年「おかしなおかしな石器人」
          「さよならジョージア」
1983年「ザ・ファイト」「ジョーズ3」◇
          「ドリーム・スケープ」
     「ライトスタッフ」
1985年「第5惑星」
1987年「インナースペース」
          「ビッグ・イージー」
     「容疑者」
1988年「D.O.A/死へのカウントダウン」◇
     「熱き愛に時は流れて」
1989年グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」
1990年「愛と哀しみの旅路」
          「ハリウッドに口づけ」
1993年「アンダーカバー・ブルース
           /子連れで銃撃戦」◇
     「フレッシュ・アンド・ボーン
           /渇いた愛のゆくえ」
     「ワイルダー・ナパーム」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ドラゴンハート」
1997年「ゴーイング・ウエスト」
          「ギャング・リレーテッド」
     「スイッチ・バック」◇
1998年「ファミリー・ゲーム」◇
          「セイヴィア」◇
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
          「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「オーロラの彼方へ」◇「トラフィック」
2002年「オールド・ルーキー」◇


NATASHA RICHARDSON ナターシャ・リチャードソン 
誕生日 1963/5/11 
出身 英ロンドン 
母は俳優のバネッサ・レッドグレイブ、
父は監督のトニー・リチャードソン、
妹はジョエリー・リチャードソン。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 1986年「ゴシック」
1988年「テロリズムの夜」
1987年「ひと月の夏」
1990年「迷宮のヴェニス」
          「闇の聖母 侍女の物語」
1994年「ネル」
1998年「ファミリー・ゲーム」◆
2000年「シャンプー台のむこうに」◇
2002年「チェルシーホテル」 


その他の出演者:
Elaine Hendrix .... Meredith Blake (メレディス)
Elisa Ann Walter ....  Chessy(チェシー) 
Simon Kunz ....  Martin(マーチン) 
Polly Holliday ....  Marva Kulp, Sr. 
Maggie Wheeler ....  Marva Kulp, Jr. 
Ronnie Stevens ....  Charles James 
Erin Mackey (I) ....  Hallie/Annie Acting Double 
Joanna Barnes ....  Vicki 
Hallie Meyers-Shyer ....  Lindsay, Girl at Camp 
Maggie Emma Thomas ....  Zoe, Girl at Camp 
Courtney Woods ....  Nicole, Girl at Camp 
Katerina Graham ....  Jackie, Girl at Camp 


User Rating:  6.5/10 (2,362 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
Marius Nicolescuさん
Bucharest, Romania
2002年7月21日
ディズニーで最高の映画かも

この映画、
アクションもロマンスもコメデイも満載、
思った通り、最高!
ふたりの引き離された双子の女の子のお話し。
アニートハリーは、
おたがいに片親と暮らしている。 
メイン州でのサマーキャンプで出会い、
離婚して11年もたつ両親を
素敵な罠にかけようとする。
リンゼイ・ローハンは、1人2役。
ナターシャ・リチャードソンは、母親役。
デニス・クエイドは、父親役。
また、メレディス役に、Elain Hendrix、
チェシー役に、Lisa Ann Walterが出演している。
おそらくディズニー映画のなかで最高かも知れない。
あちこちでロケをしているのも、いい。 
メイン州の Camp Waldenからロンドンに飛び、
加州ののナパ・バレイやサンフランシスコへ。
最後は、またロンドンで締めくくる。 
Nancy Meyers 監督は、いい仕事をした。
この映画、ぜひ、買うか、借りるかしてほしい。
いままで見た映画のなかで最高の部類に入る。

オトーサン、
「オレとは、ちょっと意見がちがうな」
これは、やはりディスニー映画なのです。
甘くて、殺菌済み。
でも、サマーキャンプ(林間学校)の場所が
Waldenというのは、気に入りました。
あのソローが住んだウォールデン湖のそばでしょう。
「もう1度、行ってみたいなあ」


ロミオ+ジュリエット

オトーサン、
「ロミオとジュリエット、
お正月気分で古典を見るのもいいか」
そんな理由で借りたのですが、
ロック音楽が鳴り響く現代劇なので、
びっくりしました。

原題:Romeo + Juliet (1996)     
監督:Baz Luhrmann
原作:William Shakespeare 
脚本:Craig Pearce ほか
Genre: Action / Drama / Romance 
Rated PG-13 for scenes of contemporary violence 
and some sensuality.
上映時間:122分
あらすじ:
シェイクスピアの有名劇をアレンジ。
舞台をヒップな現代のヴェローナ郊外に変えたが、
台詞はそのまま。
拳銃をふりまわすファミリーが、
ストリートで銃撃戦を繰り広げる。
同時に、星回りの悪い恋人たちが
悲劇的運命をたどる。

出演者:
Leonardo DiCaprio ....  Romeo(ロミオ) 
Claire Danes ....  Juliet(ジュリエット)

オトーサン、
「ディカプリオは、
貴公子の感じが出ているけれど、
クレア・デーンズのほうは、
お茶目な庶民の娘にしか見えないなあ」

LEONARDO DICAPRIO レオナルド・ディカプリオ 
誕生日 1974/11/11  
出身 独アーケンシュミット  
彼の名前は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵の前で
母の胎内にいた彼が動いたことからつけられた。
イタリア系の父とドイツ人の母の間に生まれたが、
幼い頃、離婚し、母子家庭でハリウッドで育つ。
子供の頃から俳優を目指して、
エージェントに所属する。
14歳からコマーシャルに出演し始めて、
徐々に活躍の場をテレビ・ドラマへ。
91年「クリッター3」で映画デビュー。
TVでは「GROWING PAINS」でレギュラーだった。
代表作は「タイタニック」のジャック役や
「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役など。
ディカプリオは「バスケットボール・ダイアリーズ」
のジム役や「ボーイズ・ライフ」のトバイアスなどの
少年役を演じていた頃は、
思春期の心の機微を表現することにたけた
俳優だったが、
最近は役柄にあまり方向性が感じられないのが
気になるところ。
私生活ではモデルのアンバー・バレッタや
ヴィルジニー・ルドワイヤンなど新しい恋人の噂が
絶えず。
現在はブラジル・モデル、ジゼル・ブンチェン
と交際中だが…… 
活躍度 ◎↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「クリッター3」
1992年「ボディヒート2」
1993年「ギルバート・グレイブ」
          「ボーイズ・ライフ」
1995年「クイック&デッド」◆
          「太陽と月に背いて」
      「バスケットボール・ダイアリーズ」◇
1996年「マイ・ルーム」◇
          「ロミオ&ジュリエット」◇
1997年「タイタニック」◇
1998年「仮面の男」◇「セレブリティ」◆
1999年「ザ・ビーチ」◇
2000年「あのころ僕らは」(1995年撮影)
2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」


CLAIRE DANES クレア・デーンズ 
誕生日 1979/4/12 WOMAN 
出身 米ニューヨーク 
テレビでは「アンジェラ/15才の日々」の少女役。 
活躍度 ○↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
     「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「ロミオ+ジュリエット」◇
1997年「レインメーカー」◆
          「自由な女神たち」◇「Uターン」◆
1998年「レ・ミゼラブル」◆
1999年「ブロークダウン・パレス」◇
          「モッドスクワッド」◇
     「PRINCESS MONONOKE」(声)
2003年「ターミネーター3」


その他の出演者:
Edwina Moore ....  Anchorwoman 
Zak Orth ....  Gregory 
Jamie Kennedy ....  Sampson 
Dash Mihok ....  Benvolio 
Lupita Ochoa ....  Attractive Girl 
Gloria Silva ....  Nun 
Vincent Laresca ....  Abra 
Carlos Martin Manzo Otalora ....  Petruchio 
Carolyn Valero ....  Middle Age Occupant 
Paco Morayta ....  Middle Age Occupant 
John Leguizamo ....  Tybalt 
Rodrigo Escandon ....  Kid With Toy Gun 
Margarita Wynne ....  Station Mother 


User Rating:  6.7/10 (14,398 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものか」

User Comments:
smorris200さん 
Cambridge, England
2002年9月2日
いやぁ、まったく面白い

年のいったガールフレンドから、
無理やり映画に誘われた。
「いやだなあ、
下らん映画を見るなんて。
もっと寝ていたかったのに」
でも見ると、そんな気分は吹っ飛んでしまった。
すばらしかった。
昔の台詞は、流石に奇妙な感じがするが、
すぐに、台詞の意味を味わえるようになった。 
映画の流れに慣れると、
その意味するところがよく分かった。
この映画には、ユーモアが、 
ドラマが、すばらしいアクションが、
演技がある。
バズ・ラーマン監督は、天才である。
昨年、ついにDVDを買った。
いまのガールフレンドが妙な顔をした。
「だいじょうぶ(Trust me)」 
つけ加えた。
「きっと面白いはずだ」
で、どうなったと思う?
彼女は、喜んでくれた。


オトーサン、
「シェイクスピアの台詞って、見事だなあ」
そして、ふと思い出しました。
昔、コラムニストの天野裕吉さんと
一緒に仕事をしていたことがあります。
国民生活白書が難解なので、
写真版をつくろうということになって
天野さんがタイム誌のライブラリーに行って
数十年分の写真から100点ぐらい厳選しました。

そのなかの1点。
人気のない南国のビーチで
デイレクタース・チェアに老人が腰かけています。
天野さん、
「ただ、これだけっていうのが、いいんですよねえ。
何もないところが、かえって豊かで...」

オトーサン、
キャプションをつける段になって、
「せっかくだから、面白くしようよ」
「そうですね、それはいい考えかもしれない」
と天野さんも賛成。
ツテをたどって、上智大学の英文学の先生へ。
この老いた外人教授には、驚ろかされました。
シェイクスピア劇をすべて暗記しておられるのです。
「幸福と思えば、幸福だ。
 不幸と思えば、不幸だ」
いい台詞で、いまでも覚えています。

オトーサン、
「あの作品、どこにあるのかな?
天野さん、まだ大事に持っておられるかなあ?」


恋する惑星

オトーサン、
「今年は、東京も元旦から雪か」
体も、懐も寒くても、心だけは暖かく。
そんな思いで選んだ題名の映画でした。
「ありゃ、これも香港映画だったのか」

原題:Chong qing sen lin (1994)     
   Chungking Express (1995) (USA) 
監督・脚本:Kar-wai Wong
Genre: Drama / Mystery / Romance 
Rated PG-13 for some violence, sexuality and drug content.
Country: Hong Kong 
Language: Cantonese / Mandarin 
上映時間:102分
あらすじ:
2話構成。
2人の失恋した刑事、
ふたつの欲望の対象。
ひとりは、女麻薬ディーラー、
密輸品が消えてボスの怒りを買ってしまった。
もうひとりは、とってもか弱いバーテンダー、 
ひょんなことで、尊敬する刑事のアパートの
鍵を手にいれてしまう。
すべてのシーンは、
手持ちカメラで撮影され、
息を呑むような万華鏡のよう。
1990年代の香港の魔法にかかったような
ポートレートになっている。

出演者:
Brigitte Lin ....  Woman in blonde wig 
                   (ブロンドの鬘の女)
Tony Leung Chiu Wai ....  Cop 663(刑事) 
Faye Wong ....  Faye (フェイ)

オトーサン、
「この女麻薬ディーラーの怪しさ、
それと対照的な刑事の純情さ!」
洗練された演技だなあ。
香港を代表する名優の経歴をみましょう。
金城武さんも出ています。

BRIGETTE LIN 
ブリジット・リン 林霞 
誕生日 1954/11/3 
出身 台湾 
地元の女子校卒業後、スカウトされ、
72年「窓外」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1972年「窓外」
1980年「情奔」
1981年「愛殺」
1983年「ドラゴン特攻隊」
1984年「蜀山奇傳/天空の剣」
1986年「夢中人」
          「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
     「北京オペラブルース」「英雄聖伝」
1987年「マネー・チェイス」
1989年「蜘蛛に抱かれた女」
1990年「レッド・ダスト」
1992年「楽園のかなたに」「ドラゴン・イン」
     「スウォーズマン/女神伝説の章」
1993年「スウォーズマン/女神復活の章」
          「白髪魔女伝2」
1994年「黒豹天下/ブラック・パンサー」
          「恋する惑星」
     「楽園の瑕」

TONY LEUNG トニー・レオン 
誕生日 1962/6/27 
出身 中国・広東省台山 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「チョウ・ユンファの地下情
           /追いつめられた殺意」
1987年「野獣たちの掟」
1988年「ロボフォース/鉄甲無敵マリア」
1989年「風にバラは散った」「悲情城市」
1990年「ワイルド・ブリット」「欲望の翼」
1991年「蒼き獣たち」
         「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」
1992年「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」
1993年「新流星胡蝶剣/秘術VS妖術」
          「大英雄」
      「ツイ・ハーグ
            THEマジック・クレーン」
          「エンド・オブ・ザ・ロード」
     「月夜の願い」
1994年「キング・オブ・ギャンブラー」
          「恋する惑星」「楽園の瑕」
1995年「シクロ」「裏街の聖者」
1997年「ブエノスアイレス」
1998年「君が見つけた25時」
          「フラワーズ・オブ・シャンハイ」
1999年「ゴージャス」
2000年「花様年華」「東京攻略」
2001年「ファイティング・ラブ」 


その他の出演者:
Takeshi Kaneshiro ....  He Zhiwu, Cop 223 
Valerie Chow ....  Air Hostess 
Chen Jinquan ....  Manager of 'Midnight Express' 
Guan Lina ....  Richard 
Huang Zhiming ....  Man 
Liang Zhen ....  The 2nd May 
Zuo Songshen ....  Man 


User Rating:  7.6/10 (2,629 votes)  
オトーサン、
「うん、高いスコアだ。納得できる」

User Comments:
sharptongueさん
Sydney,Australia
2000年3月24日
香港映画史で過大評価された映画。

まったく分からん。
なぜ、こんなに高い評価を受けるのか。 
いつもはうるさい批評家連中がなぜ絶賛するのか。
一言で言えば、この映画、イライラさせる。
分かりやすい例をとろう。
監督が音楽を乱用している。
前半では、ほんとうにかったるい音楽が
3度も演奏されたし、
後半はどうかというと、
The Mommas And The Papas "California Dreamin'" 
すくなくとも、7回演奏される。
しかも、大音響でだぜ。
いやはや、この歌がいくら好きでも、
最後には、ウンザリしてしまう。
ちょっと考えてみてよ。
この映画が好きで、
4,5回見たというひとがいるようだけど、
ということは、この"California Dreamin"を 
28回か35回、聞かされたということになる。
いくらなんでもやり過ぎだろうが。
ストーリーにまったく関係ないんだぜ。
それに、映画の主題と関係するのかというと、
それもまったくないんだ。 
唯一いいなと思ったのは、ブリジット・リン。
相変わらず、レインコートとサングラス姿で、
いかにも出てますわよと見せつけてくれる。
この映画、テンポがいいということで、
高い評価を受けているので、
みんながだまされて見に行っているようだが、
警告したい。
いままで香港映画をみたことがなかったら、
この映画を最初に見ちゃダメ。、 
見ざるを得ないなら、映画館で見ちゃダメ。
生き残ろうと思うなら、
早送りと消音ボタンが必需品。
警告したぜ! 

オトーサン、
「面白い批評だなあ」
sharptongueさんは、毒舌家のようです。
でも、オトーサン、
流れるようなスタイリッシュな映像や
若者心理の的確な描写に、とても感心しました。


少林サッカー

オトーサン、
「去年は、いろいろあった。
真紀子も、宗男も失脚したし、
北朝鮮から拉致家族が帰国、
テロ事件も多発、
景気は、一向によくならなかった。
明るい話題といったら、
日韓共催サッカーの盛り上がりくらいかなぁ」
この映画、ワールドカップよりも面白かったです。

原題:Siu lam juk kau (2001)     
   Shaolin Soccer 
監督:Stephen Chow
脚本:Stephen Chow / Kan-Cheung Tsang 
Genre: Comedy / Action 
Rated PG for martial arts action 
     and some thematic elements.
Country: Hong Kong 
Language: Cantonese 
上映時間:109分
あらすじ:
「黄金の右脚」といわれた名選手が、
運命的なミスで、キャリアをダメにする。
20年後、その中年男は、かつての仲間の雑用係。
少林寺拳法を広めようとしている学生に出会う。 
かれは、5人の兄弟と仲直りをさせ、
サッカーを教えるが、少林寺拳法を加味する。

出演者:
Stephen Chow ....  Sing (シン)
Vicki Zhao ....  Mui (ムイ)
Man Tat Ng ....  Golden Leg Fung (黄金の右脚)
Yin Tse ....  Hung(ハン)

シンを演じたステファン・チョウは、
監督でもあり香港映画のスーパースター。
海外映画俳優マガジンには、
残念ながら経歴が出ていませんでした。

その他の出演者:
Sarondar Li   
Yut Fei Wong ....  Iron Head
Cecilia Cheung ....  Soccer Player 
Karen Mok ....  Soccer Player 
Kar-Ying Law   
Kwok Kuen Chan   
Lam Chi Chung   
Vincent Kok ....  1st Opponent Soccer Player 
Hui Li   
Kai Man Tin ....  Empty Hands 
Ron Yuan ....  Referee (voice) 


User Rating:  7.6/10 (1,681 votes)  
オトーサン、
「こりゃあ、愉快、高スコアも当然だ」

User Comments:
axraupp
Taiwanさん
2002年8月25日
愉快な中国のサッカー映画。

もしサッカーもカンフーも好きなら、
この映画に興奮するはずだ。 
この映画、キュートで、ファニーで、愉快だ。
中国映画特有のスラプスティックなユーモアがあり、
典型的なカンフー効果も楽しめる。
サッカーを背景にした典型的な中国映画で、
脚本、撮影、編集、音響は、まあまあだが、 
演技がすばらしい。
そう、Crouching Tigerがアカデミー賞なら、
ゴールデン・グローブ賞を取ってもいい!


オトーサン、
あまりに紅白がくだらないので、
美川・小林の衣装と中島みゆきの黒部ダムだけ
チェックして、あとはこっちを見ていました。
何度も大笑いしました。
「NHKの演出陣にも、
このくらいの想像力があればなあ」
大衆なんて、この程度だよという偉いひとがいて、
スタッフは、みんな歯噛みしているのかも...。
そこへいくと、この映画は、
知恵を出し合った楽しさに満ち満ちています。
オトーサン、
「こういうゴール・キーパーがいたら、
優勝できただろうに」
この映画を見たひとは、
みんな、そう思ったのではないでしょうか。


映画の採点簿

少林サッカー              *****
恋する惑星               *****
ロミオ+ジュリエット          **** 
ファミリー・ゲーム           **** 
ジミー                 **** 
ロミオとジュリエット          *****
狼たちの午後              *****
ルーヴルの怪人             *****
ガウディ・アフタヌーン         *****
愛しのローズ・マリー          *****
溺れゆく女               *****
彼女は最高               ***  
デッドフォール             *****
若き勇者たち              **** 
いまを生きる              *****
デユラス 愛の最終章          *****
マイ・レフトフット           *****
ウォーク・トゥー・リメンバー      *****
エア・レイジ              ***  
運命の女                **** 
セント・オブ・ウーマン/夢の香り     *****
私を野球につれてって          **** 
逃亡者2001             ***  
太陽がいっぱい             *****
コナン・ザ・グレート          **** 
カラー・パープル            *****
ボーン・アイデンティティ        *****
活きる                 **** 
オールド・ルーキー           **** 
運動靴と金魚たち            **** 
ワグ・ザ・ドッグ/ 噂の真相       **** 
レジョネア 戦場の狼たち        **** 
ブラス!                *****
シーズ・オール・ザット         ***  
デュエット               **** 
セイブ・ザ・ラストダンス        **** 
ビートニク               *****
フランティック             **** 
モスキート・コースト          **** 
プレッジ                **** 
至福のとき               **** 
レッドドラゴン             *****
テロリスト 少女戦士マッリ       *****
モンスーン・ウェディング        *****
ザ・プロフェッショナル         ****  
快盗ブラックタイガー          ****  
ディーバ                ****  
カストラート              ****  
アマデウス               *****
戦場のピアニスト            *****
きれいなおかさん            **** 
キル・ミー・レイター 崖っぷち逃避行   ***  
王子と踊り子               *****
私は目撃者               ****  
ストーカー               ****  
ふたりのトスカーナ           ****  
フレンチ・キス             ****  
世界中がアイ・ラブ・ユー        ****  
カンダハール               *****
アレックス               ****  
28DAYS              ****  
うちへ帰ろう              ****  
ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔    *****
すべてをあなたに            ****  
アニバーサリーの夜に          ****  
アニマル・ファクトリー         ****  
ピクチャー・パーフェクト        ***   
さまよえる人々              *****
猟奇的な彼女               *****
トランスポーター            ****  
シャンハイ・ヌーン           ****  
フェア・ゲーム             ***   
ロシアン・ブラザー            *****
ラブリー・オールドメン          *****
ジターノ                ****  
ブロークダウン・パレス         ****  
8月のクリスマス            *****
天安門                 *****
さらば、わが愛 /覇王別姫        *****
                   *****
気狂いピエロ              ****  
あの娘を自転車に乗せて         ****  
007/ダイ・アナザー・デイ       ****  
明日に向かって撃て            *****
愛と哀しみの果て             *****
アメリカン・グラフィティ         *****
ヘヴン                  *****
アイアン・ジャイアント         ****  
リロ&スティッチ            ****  
ラン、ローラ、ラン            *****
暗い日曜日                *****
アポロ13                *****
コンタクト                **** 
ゴーストバスターズ            **** 
ゴーストバスターズ2           **** 
アビス                  **** 
史上最大の作戦              *****
戦艦ポチョムキン             *****

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