オトーサンの2004年その1

ほのぼの映画批評

前口上

昨年のDVDソフトの出荷額は、
約2500億円、映画興行収入2032億円を超えました。
もう映画は、DVDで見る時代かも?

映画の採点簿へ 目次

1307 アメージング・ハイウェイ60(DVD 2002) 1306 アン・ラッキーハッピー(DVD 2002) 1305 シーウルフ(DVD 1980) 1304 グッバイ・レーニン!(2003) 1303 刑事ニコ/法の死角(DVD 1988)
1302 スペシャリスト(DVD 1994) 1301 クライム&ダイヤモンド(DVD 2001) 1300 タキシード(DVD 2002) 1299 ペイチェック 消された記憶(2003) 1298 NYPD15分署(DVD 1999)
1297 ノー・グッド・シングス(DVD 2002) 1296 危険な関係(DVD 1988) 1295 遥かなる大地(DVD 1992) 1294 タイムリミット(2003) 1293 白いカラス(2003)
1292 シルビア(2003) 1291 キリマンジャロの雪(DVD 1952) 1290 バックマン家の人々(DVD 1989) 1289 暴力脱獄(DVD 1967) 1288 恋愛適齢期(2003)
1287 パトリオット・ゲーム(DVD 1992) 1286 キングス・オブ・クレズマー(DVD 1996) 1285 ホット・スポット(DVD 1990) 1284 ザ・リッパー(DVD 1982) 1283 レイク・フィアー(DVD 2000)

1282 ブラック&ホワイト(DVD 1998) 1281 ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう (DVD 1997) 1280 夢の旅路(DVD 1997) 1279 真夏の出来事(DVD 1996) 1278 マスター・アンド・コマンダー (2003)
1277 ブラッド・シンプル(DVD 1984) 1276 ションヤンの酒家〈みせ〉(2003) 1275 非情の罠(DVD 1955) 1274 ドッグヴィル(2003) 1273 運命の逆転(DVD 1990)
1272 ドゥ・ザ・ライト・シング(DVD 1989) 1271 ノー・マーシィ/非情の愛(DVD 1986) 1270 誰かに見られてる(DVD 1987) 1269 ザ・シークレット・サービス(DVD 1993) 1268 コンフィデンス(2003)
1267 デストラスト(DVD 1994) 1266 かげろう(2003) 1265 マンハッタン殺人ミステリー(DVD 1993) 1264 ブラック・メール/脅迫(DVD 1997) 1263 デッドカーム/戦慄の航海(DVD 1989)
1262 ライアー(DVD 1997) 1261 プリズナー・オブ・ラブ(DVD 1999) 1260 メトロポリス(DVD 1927) 1259 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2003) 1258 半落ち(2004)
1257 ミッドナイト・クロス(DVD 1981) 1256 ボディ・ダブル(DVD 1984) 1255 ラブ・アクチュアリー(2003) 1254 誰が為に鐘は鳴る(DVD 1954) 1253 私がウォシャウスキー(DVD 1991)
1252 ビリー・バスゲイト(DVD 1991) 1251 ぼくの好きな先生(2002) 1250 パリ・ルーヴル美術館の秘密(1990) 1249 スズメバチ(DVD 2002) 1248 25時(2002)
1247 大いなる勇者(DVD 1972) 1246 捜索者(DVD 1956) 1245 エージェント・レッド(DVD 2000) 1244 愛は静けさの中に(DVD 1986) 1243 ニューオーリンズ・トライアル(2003)
1242 スフィア(DVD 1998) 1241 ニュー・ジャック・シティ(DVD 1991) 1240 ハリウッド的殺人事件(2003) 1239 ロミーとミシェルの場合(DVD 1997) 1238 ビーン(DVD 1997)
1237 ピーウィーの大冒険(DVD 1985) 1236 スコーピオン・キング(DVD 2002) 1235 ブラック・ナイト(DVD 2001) 1234 シービスケット(2003) 1233 ロング・ライダース(DVD 1980)
1232 ディック・トレイシー(DVD 1990) 1231 リクルート(2003) 1230 リメンバー・エイプリル(DVD 1999) 1229 わが心のボルチモア(DVD 1990) 1228 翼のない天使(DVD 1998)
1227 ランブリング・ローズ(DVD 1991) 1226 地獄に堕ちた勇者ども(VTR 1969) 1225 プライベート・ベンジャミン(DVD 1980) 1224 ミスティック・リバー(2003) 1223 鬼ママを殺せ(DVD 1987)
1222 アンツ・イン・ザ・パンツ!(DVD 2000) 1221 ナンニ・モレッティのエイプリル(DVD 1998) 1220 ウィンタースリーパー(DVD 1997) 1219 ピース・ピープル(DVD 2000) 1218 すべては愛のために(2003)
1217 ウディ・アレンのバナナ(DVD 1971) 1216 ドン・サバティーニ(DVD 1990) 1215 マラソンマン(DVD 1976) 1214 ロジャーと私(DVD 1989) 1213 あきれたあきれた大作戦(DVD 1979)
1212 追憶(DVD 1973) 1211 3人の逃亡者(DVD 1989) 1210 サボテン・ブラザース(DVD 1986) 1209 ビッグ・ママス・ハウス(DVD 2000) 1208 ビッグ・マネー(DVD 2001)


アメージング・ハイウェイ60

オトーサン、 「これって、いわゆるロード・ムービーかな?」 若者が、旅をして、途中様々な体験をする。 恋をしたり、危険な目にあったりするなかで、 人間的にも大きく成長していく。 そんなはずなのですが... 原題:Interstate 60 (2002) 監督・脚本:Bob Gale Genre: Adventure / Comedy / Drama Rated R for language and sexual references. Country: USA / Canada Language: English 上映時間:116分 あらすじ: ニールは、若いアーチスト。 父親は、その職業選択が気にいらず、 オックスフォードに行けという。 ニールは、グラントと出会い、すべてが変わる。 その名の示すとおり、グラント(One.Wish.Grant)は、 ひとりにつき一回だけ願いを叶えてやれる人物。 若いニールには、人生への疑問が山積していた。 グラントを乗せて、存在しないハイウェ−60を走り、 存在しないダンバーへと向かう。 旅の途中、夢の女性に出会いたいと願い、 広告塔伝いに、彼女の写真を追っていく。 前途には、多くの出会いがあった。 求めていたものを入手できるだろうか? 出演者:: James Marsden .... Neal Oliver(ニール) Gary Oldman .... O.W. Grant(グラント) Melyssa Ade .... Sally(サリー) オトーサン、 「若いニール、好感がもてる!」 そして、不思議な人物グラントをベテラン俳優が好演。 次々と出てくる女優さんたちは、みなイマイチ。 JAMES MARSDEN ジェームス・マーズデン 誕生日 1973/8/18 出身 米オクラホマ州スティルウォーター 母親の薦めで高校1年生の時に演劇クラスに入ったのが きっかけで演技に目覚める。 以後、「バイ・バイ・バーディ」などの校内公演に主演したり、 モデルや地方局の朝のニュース番組の学生キャスターなどを 務めていた。 オクラホマ州立大学に入学してからも舞台に上がっていたが、 プロの俳優を目指すため、ロサンゼルスへ。 2ヶ月もしないうちに様々なTV番組に出演するようになる。 TVでは94年からのTVシリーズ「サンフランシスコの空の下」 のグリフィン役が有名。 映画では「X−メン」のサイクロップス役など。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1995年「FBIファイル第一級指定/パブリック・エネミー」 1998年「洗脳」 2000年「X−メン」「ゴシップ」 2001年「クライムチアーズ」「ズーランダー」▲ 2002年「アメージング・ハイウェイ60」◇ 2003年「X−MEN2」 GARY OLDMAN ゲーリー・オールドマン 誕生日 1958/3/21 出身 英ロンドン・ニュー・クロス 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1986年「シド・アンド・ナンシー」 1987年「トラック29 天国列車で行こう」 「プリック・アップ」 1989年「灰色の容疑者」 1990年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」      「理由なき発砲」 1991年「JFK」「ステート・オブ・グレース」 1992年「ドラキュラ」 1993年「トゥルー・ロマンス」 1994年「蜘蛛女」「告発」      「不滅の恋/ベートーヴェン」「レオン」◆ 1995年「スカーレット・レター」 1996年「バスキア」 1997年「エアフォース・ワン」◇ 「フィフス・エレメント」◆ 1998年「キャメロット」「ロスト・イン・スペース」◆      「シン・レッド・ライン」▲ 2000年「ザ・コンテンダー」◇ 2001年「ハンニバル」◆ 2002年「アメージング・ハイウェイ60」◆ その他の出演者: Matthew Edison .... Quincy Paul Brogren .... Zack Wayne Robson .... Tolbert (Deep Stomach) Michael J. Fox .... Mr. Baker John Bourgeois .... Dad Roz Michaels .... Mom Amy Stewart .... Nancy Christopher Lloyd .... Ray Jonathon Whittaker .... Dr. Craig Mark Lutz .... Frank Krista Leis .... Ann Michael Rhoades .... Kirby User Rating: 7.8/10 (1,311 votes) オトーサン、 「なんで、こんなに高いスコアなの?」 User Comments: aguadamuzさん Edinburgh, Scotland 2003年10月3日 勿体ぶったモラル、そして単純化。 この映画、なぜ高いスコアなんだ? そんなに賞賛されるようなものでもない。 メッセージがいいというのだろうが、糞食らえ。 国際便の機中で見させられたが、 隙あらば逃げ出しいところだった。 だが、3万6000フィートで飛行中だったから、 航空機の外へ逃げ出すわけには行かない。 そこで、後でインターネットで、 この屑をやっつけてやろうと思い直し、見ることにした。 この映画、観客をアホとみなして、 その頭を道義的なメッセージでどついてやろうと考えたにちがいない。 そう、喫煙は、悪い。 だからといって、喫煙常習者を悪者にする必要はない。 そう、アメリカの司法制度は、気狂いじみているが、 街中に弁護士を溢れさせるのはおかしいし、 弁護士にモラルを問うという興味ある観点が台なしになる。 そう、麻薬乱用が悪いことは、みんな知っている。 とはいえ、街中にハチャメチャ10代で一杯にする必要はないはず。 これは、`reefer madness'の現代版である。 その唯一の目的は、物事を単純化して、 アホな大衆にアピールしようというもの。 才能豊かなゲーリー・オールドマンの無駄遣いもいいところ! オトーサン、 「このひと、なんで、こう怒っているんだ?」 「そう、喫煙は、悪い。 だからといって、喫煙常習者を悪者にする必要はない」 そんなコメントを書いているところを見ると、 喫煙常習者なのかも知れませんね。 オトーサンは、煙草をのまないのですが、 最近とみに喫煙常習者が暮らしにくくなりました。 千代田区などは、街中でも、禁煙。 勿論、航空機では禁煙ですから、 このひと、そのストレスが溜まっていたのでしょうか? それとも、 「 One.Wish.Grantが気に入らなかったのかなあ」 ひとり一回願いを叶える人物というのは、ユニークな設定ですが、 「若いくせに、他人頼み、運まかせ」という姿勢に、 この生真面目な方は、カチンときたのかもしれません。


アン・ラッキー ハッピー

オトーサン、 「何?この原題?」 映画の冒頭に、のどかな牧場風景が出てきます。 青春と「牝牛を買う」のと、なにか関係があるのでしょうか。 Buying the Cow (2002) Walt Becker Walt Becker /Peter W. Nelson Genre: Comedy Rated R for sexual content, nudity and language. 上映時間:88分 あらすじ: デイビットは、結婚恐怖症のシャイな男。 ロスに住むヤッピーである。 ガール・フレンドのサラは、長年広告会社の役員をやっている。 ついに、堪忍袋の緒が切れて、 結婚するの?しないの?と迫る事態にあいなる。 デイビットに2ケ月の猶予を与えて、 サラは、NYに仕事に出かけてしまう。 親友の助言に従って、デイビットはデートを試みる。 心の友と唯一思ったのは、ミステリアスな女性で 何度も見かけるのだが、話しかける前に、 いつもどこかに消えてしまうのだ。 出演者; Jerry O'Connell .... David Collins(デイビット) Bridgette Wilson .... Sarah(サラ) Ryan Reynolds .... Mike Hanson (マイク) オトーサン、 「デイビット、人柄がいいなあ」 その親友のマイクは、飲みすぎて、 翌朝、気がついたら、ホモ男と同じベッド。 慌てて、窓から全裸で逃げだしたする愉快なヤツ。 デイビットの彼女サラを演じるのは、ブリジット・ウィルソン。 あのサンプラスの奥方に収まったラッキー・ウーマンです。 JERRY O'CONNELL ジェリー・オコネル 誕生日 1974/2/17  出身 米ニューヨーク州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1986年「スタンド・バイ・ミー」 1993年「カレンダー・ガール」 1996年「ジョーズ・アパートメント」(V)      「ザ・エージェント」 1997年「スクリーム2」◆ 1999年「ボディ・ショット」 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◆ 2001年「トムキャッツ/恋のハメハメ猛レース」 2002年「アン・ラッキー ハッピー」 2003年「カンガルージャック」 BRIDGETTE WILSON SAMPRAS ブリジット・ウィルソン・サンプラス 誕生日 1973/9/25 出身 米オレゴン州ゴールドビーチ 91年にロサンゼルスに移り、 TVシリーズ「SANTA BARBARA」の主役を射止める。 映画デビューは「ラスト・アクション・ヒーロー」の A・シュワルツェネッガーの娘役。 2000年9月30日、テニス・プレイヤー、 ピート・サンプラスと結婚した。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」 1995年「ニクソン」「ハイヤー・ラーニング」      「モータル・コンバット」      「ビリー・マジソン/一日一善」◆ 1996年「サロゲートマザー」「ミルドレッド」 1997年「リアル・ブロンド」「ラストサマー」◆ 1998年「VISITOR/おかしなおかしな訪問者2」 1999年「TATARI」◆ 2000年「ビューティフル」◆ 2001年「ウェディング・プランナー」◆      「マイ・ラブリー・フィアンセ」◆ 2002年「アン・ラッキー ハッピー」「EX エックス」 その他の出演者: Bill Bellamy .... Jonesy Alyssa Milano .... Amy Jon Tenney .... Andrew Hahn Annabeth Gish .... Nicole Ron Livingston .... Tyler Carter Bellows Erinn Bartlett .... Julie Madison Scarlett Chorvat .... Katie Madison Jolie Jenkins .... Amber John O'Hurley .... Tim 'Timbo' Chadway Alicia Rickter .... Laura Brian Beacock .... Alex David DeLuise .... Fratguy User Rating: 5.6/10 (566 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Ed Burnsさん Ferndale, MI 2002年6月8日 まあ、いい映画。 はじまりは、かなり知的である。 愉快な映画でもある。 ロマンス、人間関係、現実と夢について、かなり深い洞察がある。 その後、突然馬鹿げた道化芝居になり、そのまま終わってしまう。 でも、もし90分の手軽な娯楽を求めるなら、おすすめしたい。 配役も、楽しい組み合わせで、好ましい。 Andy Williamsの"I Think I Love You" が いい具合に流れているのも、オツなものだ。 オトーサン、 「思い出すなあ。若い頃を」 "歩く下半身"というセリフが出てきて、思わず笑ってしまいました。 性欲が行動を決める、そんな悩み多き年頃であり、 結婚相手を決めると、未来が決まってしまうのではないかという いわれなき恐怖に怯える時期でもあります。


シーウルフ

オトーサン、 「へえ、デビッド・ニーブンが出てる!」 その名前に感動して、このDVDを買ってしまいました。 その存在が演技になる俳優って、いまや、まれになりました。 原題:The Sea Wolves: The Last Charge of the Calcutta Light Horse (1980) 監督:Andrew V. McLaglen 原作:James Leasor 脚本:Reginald Rose Genre: Action / War Country: Switzerland / UK / USA Language: English / German 上映時間:120分 あらすじ: これは、第2次世界大戦中に、 中立国の港で、ナチの無線船を撃沈した 英国陸軍の最高機密についての実話である。 この大胆な計画を遂行するのは、 英国諜報部のルイス大佐とギャビン大佐。 中立地帯に敵船がいる関係上、 この計画が失敗した場合も想定し、 誰にも、この計画を漏らしてはならない。 ルイスとギャビンは、 引退したグリース大佐や昔の兵士たちに協力を求めた。 どうみても酔っぱらいしか見えない年寄り連中は、 大物釣りに出たように装って、 3隻のナチの無線船に乗り込み、破壊しようと試みる。 無線船からの通報でUボートが 連合軍の船を撃沈し続けているのを食い止めなければならない。 ルイスとグリースは急襲をかけ、ナチの船舶を爆破する。 出演者: Gregory Peck .... Col. Lewis Pugh(ルイス) David Niven .... Col. W.H. Grice(グリ−ス) Roger Moore .... Capt. Gavin Stewart (ギャビン) Barbara Kellerman .... Mrs. Cromwell (クロムウェル夫人) オトーサン、 「やはり、ザ・グレゴリー・ペックだ」 「ローマの休日」の若さに代って、自信がみなぎっています。 デビッド・ニーブン、何とも、いい持ち味を出しています。 007のロジャー・ムーアは、色男役でイマイチ。 GREGORY PECK グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12 出身 米カリフォルニア州 栄光の日々」(1944年)で映画デビュー。 44年「王国の鍵」46年「子鹿物語」47年「紳士協定」 49年「頭上の敵機」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 62年「アラバマ物語」のフィンチ弁護士役で アカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 DAVID NIVEN  デビッド・ニーブン 誕生日 1910/3/1-1983/7/29 出身 スコットランド・キリミューラ 軍人だった父の跡を継ぎ、士官学校で学んだ。 その後、除隊して、カナダへ渡り、様々な職業に就いた。 役者としては長く伸び悩んだが、 徐々に気品とユーモアのセンスが認められるようになり、 ついに58年「旅路」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 出演作 1935年「南海征服」「過去から来た男」      「バーバリ・コースト」「生活への道」 1936年「ローズ・マリー」「孔雀夫人」「進め竜騎兵」      「市街戦」 1937年「紳士ギャング」「ゼンダ城の虜」「素晴らしき接吻」 1938年「青髭八人目の妻」「四人の復讐」「突撃爆撃隊」 1939年「嵐が丘」 1940年「犯人は誰だ」 1942年「スピット・ファイヤー」 1944年「最後の突撃」 1945年「天国への階段」 1946年「アメリカの恋人」 1947年「気まぐれ天使」「いのち短し」 1948年「魅惑」 1949年「怪傑紅はこべ」 1950年「銀の靴」 1953年「月蒼くして」 1956年「陽気のせいデス」「八十日間世界一周」      「潮風のいたずら」 1957年「いとしの殿方」 1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」 1959年「恋の売り込み作戦」 1960年「ママは腕まくり」 1961年「ナバロンの要塞」「ミサイル珍道中」「好敵手」 1962年「暗黒の銃弾」 1963年「北京の55日」 1964年「ピンクの豹」「地上最笑の作戦」「寝室ものがたり」 1965年「レディL」 1966年「スパイがいっぱい」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「天使のいたずら」「素敵な年頃」 1969年「大頭脳」 1972年「眠れる棺の美女」 1974年「太陽にかける橋」 1976年「名探偵登場」 1977年「キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝」 1978年「ナイル殺人事件」 1979年「オフサイド7」「ラフ・カット」 1980年「シー・ウルフ」 1982年「コート・ダジュール・ドリーム」 1983年「ピンク・パンサー5」 その他の出演者: Trevor Howard .... Jack Cartwright Patrick Macnee .... Major 'Yogi' Crossley Kenneth Griffith .... Wilton Patrick Allen .... Colin Mackenzie Wolf Kahler .... Trompeta Robert Hoffmann .... U-Boat Captain Dan van Husen .... U-Boat First Officer George Mikell .... Captain of Ehrenfels Jurgen Andersen .... First Officer of Ehrenfels Bernard Archard .... Underhill Martin Benson .... Mr. Montero User Rating: 5.9/10 (323 votes) オトーサン、 「あれっ、もっと6点台かと思ったのに」 User Comments: fineanimal Sacramento, California 2002年8月18日 楽しく好い映画 実話にもとづく。 引退した40年後に兵役にカムバックし、 危険な任務を果たすというのは、 老人医学の見地からすると、不可能なミッションであり、 しかも、無報酬で、秘密を厳守しなければならない。 だが、かれらは、喜んで応募したのだ。 平均的な出来だが、ストーリーが、実に面白い。 想像していたよりも、時にサスペンスがある。 実際の物語は、1943年に起きたのに、 1970年代に製作されたテレビ番組風の感じがするあたり、 ちょっと興冷めである。 もっとも、この欠点は、エンディングでかなり補われている。 第2次世界大戦中のヒーローたちの写真が対置されるからである。 名優たちの奮闘によって、この歴史は永遠に記憶に残るだろう。 十分見る価値がある。 オトーサン、 「敵船に乗り込んでからの戦闘場面がいまいちだ」 最近は、CGを使っての、戦闘場面の描写がうまくなりましたので、 それと比べると、いまひとつ迫力不足でした。 また、前半部では、 英国によるインドの植民地支配の様子が描かれていますが、 現地人をけちらして、クルマを走らせるのが、 デビッド・ニーブンというのは、いただけませんでした。 「老いて、ますます盛んなのは、いいんだけれど...」 デビッド・ニーブン、このとき70歳でした。 3年後に亡くなられるのです、


グッバイ・レーニン!

オトーサン、 遅ればせながら、恵比寿ガーデン・プレイスへ。 この映画館、駅からだいぶ歩かされるし、 上映時間が昼食時と非常識なうえに、 番号札で呼び出すなど、お役所的なのです。 原題:Good bye, Lenin! (2003) 監督:Wolfgang Becker 脚本:Wolfgang Becker/Hendrik Handloegten Genre: Comedy / Drama Rated R for brief language and sexuality. Country: Germany Language: German 上映時間:121分 あらすじ: 1989年、東ドイツ。 若者が社会主義体制に抗議するデモに加わる。 逮捕されるところを偶然、母親が目撃し、 ショックのあまり心臓発作を起こす。 そして、昏睡状態になってしまう。 数ケ月後、東ドイツは崩壊し、母親は昏睡から目覚める。 母親に無用な刺激は厳禁と医者から言い渡されたので、 息子は、東ドイツが存在しているかのように装う。 昔のように部屋をしつらえたり、懸命の努力。 だが、外界は大きく変わってしまったのだ。 出演者: Daniel Bruhl .... Alex Kerner(アレックス) Katrin Sas .... Christiane Kerner(母) Chulpan Khamatova .... Lara(ララ) オトーサン、 「いいなあ、この純真な母親思いの息子」 巧まざる演技力をみせ、一躍若手のホープになりました。 みんな無名俳優なので、海外映画俳優マガジンに 経歴は、出ていませんでした。 その他の出演者: Maria Simon .... Ariane Florian Lukas .... Denis Alexander Beyer .... Rainer Burghart Klausner .... Robert Kerner Franziska Troegner .... Mrs. Schafer Michael Gwisdek .... Principal Dr. Klapprath rest of cast listed alphabetically Armin Dillenberger .... Sparkassenangestellter Jurgen Holtz .... Ganske Jelena Kratz .... Ariane (age 13) Christine Schorn .... Frau Schafer Ernst-Georg Schwill .... Taxifahrer Andreas Thieck .... News speaker (voice) Jurgen Vogel .... Das Kuken Stefan Walz .... Sigmund Jahn Mennan Yapo .... Flea Market Salesman User Rating: 7.9/10 (3,680 votes) オトーサン、 「高いスコアも、むべなるかな」 ベルリン映画祭: 最優秀ヨーロッパ映画賞(嘆きの天使賞)受賞 User Comments: FunkyAussieGirlさん Australia 2004年1月27日 ファンタスティックな映画 今日見てきたところだが、あと何回か見たい。 よく出来ていて、すばらしい。 ステキなシーンがたくさんあるので、 次回は、それをじっくり見たいと思う。 私はドイツに留学していたので、ドイツ映画のフアンになった。 ドイツ人は、いつも物事に明快に対処する。 いくつか意味不明な部分もないではないが、 何を言わんとしているかを汲みとることが出来た。 この映画には、古典的なシーンがある。 記憶に残るものや、いやが上にも緊張を高めるシーンがある。 そのひとつに、"Go West" 気球があった。 この映画、コメディのジャンルには入れたくない。 私見だが、コメディというのは、品がなく浅薄なものだ。 この映画には、政治的皮肉があるが、下品で浅薄ということはない。 この映画は見るに値する。 誰が見ても、東ドイツと西ドイツの違いが、はっきり分かる。 社会主義体制の崩壊を惜しむひとびとの意見も分かる。 重ねていいたい、この映画見るべし。 退屈だとか何というまえに、この映画から何かを汲み取る義務がある.... オトーサン、 「思ったより、ずっといい映画だった」 ドイツでは、650万人が見たとか。 とくに、レーニンの銅像が取り壊されて、 空中高くヘリで運ばれていくシーンには度肝をぬかれました。 感激したので、パンフレットを買いました。 よく出来ているものの、肝心の題名に出てくる "レーニン”についての解説がないのには驚きました。 「若い頃に、マルクス・レーニン主義という言葉は、 耳タコのように聞かされたのになあ...」 以下は、ネットからの引用です。 http://db.gakken.co.jp/jiten/ra/804860.htm レーニン(1870〜1924) 世界初の社会主義国家を樹立した革命指導者。 学生時代から革命運動に参加してシベリアへ流刑され, その後も国外への亡命をくりかえした。 1917年の三月革命後帰国, ボルシェビキをひきいて武力で臨時政府をたおし, 十一月革命により、ソビエト政権を誕生させた。 首班として新経済政策で経済基盤を強固にし、 対ソ干渉戦争と戦い、国際革命運動を指導した。


刑事ニコ/法の死角

オトーサン、 「刑事ニコ/法の死角か、魅力的な邦題だ」 そんなことで、喜んで借りてきたのですが、 いざ見はじめると、ガックリ。 「何だ、スティーブン・セガールものか」 原題:Above the Law (1988) 監督:Andrew Davis 原作:Andrew Davis/ Steven Seagal 脚本:Steven Pressfield /Ronald Shusett Genre: Action Runtime: 96 min Country: USA / Hong Kong Language: English / Spanish 上映時間:96分 あらすじ: ニコは、日本で合気道を習得し、 CIA要員としてヴェトナムで働いた。 いまは、シカゴの風俗犯罪取締班に所属している。 ある麻薬常習者が、大きな麻薬取引について漏らす。 だが、その取引は、プラスティック爆弾 C4 で、 その大部分にCIAが関わっていることが分かる。 ニコは、守秘義務を言い渡されるものの、 CIAが、なぜ、C4 を売るのか理解できず捜査を続行。 自分自身とその家族を危険にさらしながら、 CIAが中南米の麻薬ディーラーとの関わりを隠蔽するために 殺人を続けていることを知る。 出演者; Steven Seagal .... Nico Toscani (ニコ) Pam Grier .... Delores "Jacks" Jackson (ドロレス) Daniel Faraldo .... Salvano(サルバノ) オトーサン、 「なかなか、いいじゃん」 スティーブン・セガールというと、 ノンストップ・アクションで売っている俳優。 主人公に感情移入する共感するヒマもないのですが、 この映画だけは、そうでもないのです。 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング サウスカロライナで育ち、 7才の頃から武道に興味を持ち、 隣町の日本武道の道場で合気道を習得する。 17才の時、日本に移り住み、自分で道場を構えるまでに熟達し、 32才で帰国した。 87年「ABOVE THE LAW」の警官役で映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、 自ら歌った。 息子に俳優の剣太郎・セガール、娘に女優の藤谷文子がいる。 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆★★★★★ 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇ その他の出演者: Ron Dean .... Detective Lukich Henry Silva .... Zagon Sharon Stone .... Sara Toscani Miguel Nino .... Chi Chi Ramon Nicholas Kusenko .... FBI Agent Neeley Joe Greco .... Father Joseph Gennaro Chelcie Ross .... Nelson Fox Gregory Alan Williams .... FBI Agent Halloran Jack Wallace .... Uncle Branca Metta Davis .... Rosa Toscani Joseph F. Kosala .... Lieutenant Strozah Ronnie Barron .... CIA Bartender User Rating: 5.2/10 (2,348 votes) オトーサン、 「低いなあ、どうして?」 User Comments: Movie Nuttballさん U.S.A. 2003年4月4日 スティーブン・セガールの素敵なデビュー作。 この映画で、スティーブン・セガールがデビュー。 すばらしいアクション満載の映画だ! 出演者もいいし、監督もうまい。 監督は、私のお気に入りのひとり、Andrew Davisだ! "The Fugitive"や"Chain Reaction"といった この監督が撮った映画の主人公たちも見てほしい! アクション映画が好きで、まだ見ていないひと、 ぜひ、時間をさいて、このノンストップ・アクションを見てほしい! オトーサン、 「このひと、ちょいと、ほめ過ぎ」 そこで、バランスを取るために、 批判派のコメントも、あえて紹介しましょう。 ShaneofPgさん Latvia 2002年5月24日 マッチョ刑事のひどい演技 これは、悪い映画だ。 ビデオで見て、大笑いした。 こんなにひどい映画があるのかと思ったからだ! スティーブン・セガールは、ひどい役者だ。 無表情である。 ファイトマンだが、演技以前だ! この映画、典型的な80年代のアクションもので、 ひどい演技とストーリーと会話から出来ている。 笑いたくなったら、このビデオを借りるといい。 座って、ビールの缶をあけながら、 映画づくりの悪い見本をじっくり観察するとよい! オトーサン、 「このひと、ちょいと、けなし過ぎ」


スペシャリスト

オトーサン、 「シャロン・ストーンか、あのセクシーな」 「氷の微笑」で、すっかりイメージが出来てしまいましたが、 「デブラ・ウインガーを探して」のインタビューでは、 それがイヤでイヤでたまらなかったと言っています。 原題:Specialist, The (1994) 監督:Luis Llosa 脚本:Alexandra Seros    John Shirley (specialist books・suggestion) Genre: Thriller / Action / Drama Country: USA / Peru Language: English 上映時間:110分 あらすじ: メイは、幼い頃、両親を殺したやつらへの復讐の念に 燃えている女性である。 彼女は、親を殺した連中を殺すために、レイを雇う。、 レイは、引退した爆発物の専門家。 レイをいじめぬいた元同僚のネッドが、 レイによる犠牲者を防ぐために雇われて、 ネコとネズミさながらのすさまじいゲームがはじまる。 出演者: Sylvester Stallone .... Ray Quick (レイ) Sharon Stone .... May Munro/Adrian Hastings(メイ) James Woods .... Ned Trent(ネッド) オトーサン、 「よく脱いだなあ、この2人」 シルベスタ・スタローンとシャロン・ストーン 2人の全裸になってのからみあいの過激さに唖然としました。 ポルノ映画どころの騒ぎではありません。 でも、3人とも、なかなかの熱演でした。 SHARON STONE シャロン・ストーン 誕生日 1958/3/10 出身 米ペンシルバニア州ミードビル 大学を中退し、CMのモデルをしながら、女優を志す。 1992年に「氷の微笑」が大ヒット。 1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。 マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、 ロバート・デ・ニーロと共演し、 ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、 アカデミー賞にもノミネートされた。 シャロン・ストーンは野性的な美貌と 引き締まった美しい肉体を武器に、 映画の役を勝ち取ってきた俳優といえる。 「キング・ソロモンの秘宝」では主演とはいえ、 お世辞にも演技で選ばれた俳優とは思えなかったが、 アクションが出来る俳優というイメージが備わり、 「イヤー・オブ・ザ・ガン」までアクション女優として 主演クラスで活躍したことは大きな実績になった。 しかし、女優としての名を高めたのは 「氷の微笑」のキャサリン役であろう。 この役の境に彼女はハリウッドの人気俳優となり、 以後の作品で一流俳優と共演する機会に恵まれるようになった。 「氷の微笑」のイメージから役どころも 色気を武器にするような悪女の役が多くなり、 少々伸び悩みの感もあるが、 死刑囚(「ラスト・ダンス」)や 母親(「マイ・フレンド・メモリー」)役の彼女を見る限り、 まだまだ新たな可能性を秘めている女優である。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「スターダスト・メモリー」デビュー 1981年「死霊の祝福」 1982年「愛の哀しみのボレロ」 1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」 1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇ 1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇ 1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」 1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」      「刑事ニコ/法の死角」      「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」 1989年「宇宙への選択」「血と砂」 1990年「トータル・リコール」◆ 1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲      「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」      「シザーズ/氷の誘惑」 1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇ 1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」 1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇ 1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇ 1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇ 1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇      「マイ・フレンド・メモリー」◆ 1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇      「ヴァージン・ハンド」 2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇      「マイ・ビューティフル・ジョー」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: Rod Steiger .... Joe Leon Eric Roberts .... Tomas Leon Mario Ernesto Sanchez .... Charlie Sergio Dore Jr. .... Strongarm Chase Randolph .... May's Dad Jeana Bell .... May's Mom Brittany Paige Bouck .... Young May Emilio Estefan Jr. .... Piano Player LaGaylia Frazier .... Singer #1 Ramon Gonzalez Cuevas .... Priest at Cemetery Tony Munafo .... Tony Cheito Quinonez .... Singer at Party User Rating: 4.7/10 (5,213 votes) オトーサン、 「低いなあ、まさか、こんなに低いとは」 過激なポルノ・シーンのために、マイナス2点となりました。 User Comments penseurさん Wellington 2003年1月9日 シャロン・ストーンのフアン専用映画 セクシーなシャロン・ストーンが、 短い黒いドレスで歩きまわるシーン。 それだけが、このひどい映画の取り柄だ。 ストーリーは、信じ難い。 一例をあげよう。 主人公は、1本の電話で、悪漢どもがエレベーターで 上ってくると知らされる。 だが、たったの数秒の間に、床や天井に沢山の穴を開け 爆薬をしかけられるだろうか。 悪漢が入ってきたとき、アパートの一部屋そっくり、 大爆発によって、海に落下するのだ。 監督は、ひどい脚本と類型的な登場人物を 爆発のスケールと数で、何とか取り繕うとしているが、 こりゃ、大あくびものだ。 俳優たちは、ベストを尽くしているものの、 こんなひどい脚本では、どうしようもない。 オトーサン、 「映画づくりって、難しいものだなあ」 スタローンの筋肉、 ストーンのセクシーな肢体、 それに多量の爆薬を加えれば、大ヒット間違いなし。 1+1+1=3どころか、5か6だと踏んだのでしょうが、 1+1ー1=1に終わりました。 大スターをポルノ映画に、出演させてはいけません。


クライム&ダイヤモンド

オトーサン、 「またかよー」 IMDBに、"Crime and Diamond"と入力しても、該当なし。 ほんとうに、こうした邦題、何とかならないのでしょうか。 原題:Who Is Cletis Tout? (2001) 監督・脚本:Chris Ver Wiel Genre: Comedy / Crime Rated R for language, some violence and sexuality. Country: USA / Canada Language: English 上映時間:92分 あらすじ: この映画は、コメディ。 いくつもの偽のパスポート、 物事すべてを映画の関連で見てしまうヒットマン、 そして、20年ものダイやモンド強盗。 出演者: Christian Slater .... Trevor Allen Finch (トレバー) Tim Allen .... Critical Jim (ジム) Portia de Rossi .... Tess Donnelly (テス) オト−サン、 「クリスチャン・スレーターが、主役か」 個性的な脇役で売ってきているので、ちょっと役不足。 ほかの2人も、"Who Is Cletis Tout?"と聞きたくなるほど、 無名ですが、演技はまあまあ。 思い切って、3人の経歴を紹介しましょう。 CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 誕生日 1969/8/18 出身 米ニューヨーク 米ニューヨーク生まれ。 父は舞台やテレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、 別名マイケル・ホーキンス、 母はキャスティング・ディレクターの メアリー・ジョー・スレーター。 5才の時に母親が離婚し、母方につく。 ドルトン・スクールと プロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、 7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。 9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。 続いて「マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」などの 舞台に出演。 その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの 「クリスマス・キャロル」や「LANDSCAPE OF THE BODY」 「DRY LAND」などのオフ・ブロードウェイの舞台や、 サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。 本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。 「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、 その後は数々の大作・話題作に出演。 監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の 短編「MUSEUM OF LOVE」。 映画での活躍とは裏腹に、 プライベートでは婚約破棄や暴行事件などで マスコミを賑わせることたびたびである。 クリスチャン・スレーターはベビーフェイスながら、 年齢に左右されず、さらに役柄にも囚われず 自在に演じられる演技派俳優。 映画の一キャラとしての同化が巧みなため、 スレーターらしい個性というものが見えないが、 恋愛、コメディ、アクション、サスペンスと どんな映画でも遜色のない演技を見せてくれる。 特に孤独な青年役(「忘れられない人」 「ジュリアン・ボーの涙」等)をやらせたら秀逸。 ただし、ラブシーンに関しては、 女性のリードの仕方があまり得意ではないようで、 キスシーンやベッドシーンでは あまり女性へのいたわりや優しさというものが 映像から伝わってこない部分がある。 映画としては、恋愛ものなら、「忘れられない人」。 コメディなら「カフス」、 アクションなら、「ブロークン・アロー」や「フラッド」、 サスペンスなら「バジル」「告発」などがある。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V) 1986年「薔薇の名前」 1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」 1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」      「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー        三つの闇の物語」 1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇      「スタートレックY未知の世界」▲ 1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)      「ハートブレイクダウン」 1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇ 1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇      「オースティン・パワーズ」◆ 1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 2000年「ザ・コンテンダー」◆「クライム&ダイヤモンド」◇ 2001年「ウインドトーカーズ」◆「スコーピオン」◆      「ズーランダー」▲「ハード・キャッシュ」◇ TIM ALLEN ティム・アレン 誕生日 1953/6/13 出身 米コロラド州デンバー 94年「サンタクロース」で映画デビュー。 「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーの声が有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「サンタクロース」 1995年「トイ・ストーリー」(声) 1997年「ジャングル2ジャングル」「大富豪、大貧民」 1999年「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「ギャラクシー・クエスト」「クライム&ダイヤモンド」 2001年「リーマン・ジョー!」 2002年「ビッグ・トラブル」      「サンタクロース・リターンズ クリスマス危機一髪」 PORTIA DE ROSSI ポーシャ・デ・ロッシ 誕生日 1973/1/31 出身 オーストラリア・メルボルン テレビでは「アリー・マイ・ラブ」のネル・ポーター役。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1993年「泉のセイレーン」 1997年「スクリーム2」「ダブル・リアクション」 1999年「スティグマータ 聖痕」「ガールズ・ガールズ」 2000年「クライム&ダイヤモンド」 その他の出演者: Richard Dreyfuss .... Micah Donnelly Billy Connolly .... Dr. Savian Peter MacNeill .... Detective Tripp (as Peter MacNeil) Elias Zarou .... Detective Delaney Richard Chevolleau .... Detective Horst RuPaul .... Ginger Markum Joseph Scoren .... Rowdy Virago Eugene Lipinski .... Falco Shawn Doyle .... Crow Gollotti Louis Di Bianco .... Nimble Tony Nappo .... Fife Tim Progosh .... Young Micah User Rating: 6.5/10 (648 votes) オトーサン、 「おお、意外に高いスコアだ」 User Comments: griswold_00 さん Windsor, Ontario, Canada 2003年2月22日 惹き付けられ、翻弄される。 映画フアンのための映画。 これは、あまり聞いたことのない映画だが、 数時間、何もやることがなかったら、見るといい。 見終わると、見てよかったと思うだろう。 これは、映画フアンのための映画なのだ。 私と友人たちは、人生を送っていて、 これは、あの映画のシナリオに似ているなあと 思って毎日過ごしている。 スレーターが、窮地に陥っている出来事について語ると、 ティム・アレンの答えは、いつも古典映画のせりふの引用なのだ。 この映画は、ハリウッドに慣れされたフアンを小突きまわす。 ティム・アレンが、窮地に陥っているクリスチャン・スレーターに、 ラブ・ストーリー、銃撃戦、アクション、陰謀、 そして、ヒロイスム満載の物語をおねだりするというのは、 一風変わっている。 最高の映画ではないが、楽しめる。 映画の主たる目的が、楽しませることにあるならば、 この映画は、たしかにその目的を達成している。 オト−サン、 Chris Ver Wielって、誰? 残念ながら、IMDBにも、経歴が載っていません。 アラビアンナイト、千夜一夜をベースにして、 あたゆる古典映画の決めセリフに通じているなんて、 信じられないほどの博覧強記ぶりです。


タキシード

オトーサン、 「ジャッキー・チェンか、久しぶりだなあ」 「ラッシュアワー」「ラッシュアワー2」以来でしょうか。 「...いや、シャンハイ・ナイトも、シャンハイ・ナイトも 見てるから、そうでもないか」 原題:Tuxedo, The (2002) 監督:Kevin Donovan 原作:Phil Hay /Matt Manfredi/Michael J. Wilson 脚本:Michael J. Wilson/Michael Leeson Genre: Action / SF / Comedy Rated PG-13 for action violence, sexual content and language. Country: USA Language: English / Cantonese 上映時間:98分 あらすじ: ジミーは、百万長者クラークのしがないお抱え運転手。 クラークが交通事故で入院してしまったので、 ジミーは、その身の回り品を取りに戻ったが、 何も知らずに、クラークのタキシードを着てみてしまう。 ところが、それを着たものに異常な力を与えるのだ。 ジミーは、国際的な陰謀とスパイの世界に巻き込まれ、 いままで出会ったこともない女性とペアーを組むことになる。 出演者: Jackie Chan .... Jimmy Tong (ジミー) Jennifer Love Hewitt .... Del Blaine (デル) Jason Isaacs .... Clark Devlin(クラーク) オトーサン、 「チェン、楽しいなあ」 いつもながら、笑わせてくれ、なごませてくれます。 ジャッキー・チェンも、そろそろ50歳、 派手なアクションは、もう無理でしょう。 引退の時期が近づいていると思うと、1本1本が貴重です。 ジェニファー・ラブ・ヒューイット、 なかなかお茶目な娘さんで、好感がもてました。 なんでも、撮影中は、笑い転げていたとか。 JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン       /キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」「アクシデンタル・スパイ」 2002年「タキシード」 2003年「シャンハイ・ナイト」「ツインズ・エフェクト」 JENNIFER LOVE HEWITT ジェニファー・ラブ・ヒューイット 誕生日 1979/2/21 出身 米テキサス州ウェイコ 9才の時からテキサス・ショー・チームの一員として活躍し、 その後、ロサンゼルスでテレビや映画に出演し、 人気を得ていたジェニファー。 テレビでは「サンフランシスコ空の下」で スコット・ウルフのガール・フレンド役でブレイク。 1997年の「ラストサマー」で殺人犯と戦う知的な 美女ジュリー役で主演を勝ち取り、 翌年「ラストサマー2」でも続いて主演。 「スクリーム」のネーブ・キャンベルの後追いとも揶揄されがちだが、 美しさと体当たりの演技力でカバーできる。 1992年から歌手としても活躍しており、 「レッツ・ゴー・バング」「ジェニファー・ラブ・ヒューイット」 他3枚のアルバムを発表している。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1992年「まんちい」(TM) 1993年「天使にラブソングを2」 1996年「パーフェクト・ファミリー」 1997年「ラストサマー」◇「トロイアン・ウォー」 1998年「ラストサマー2」◇「待ちきれなくて」 「テリング・ユー」 1999年「ザ・サバーバンズ」◇ 2000年「オードリー・ヘプバーン物語」 2001年「ハートブレイカー」「ノートルダムの鐘U」(TM) 2002年「タキシード」 その他の出演者: Debi Mazar .... Steena Ritchie Coster .... Dietrich Banning Peter Stormare .... Dr. Simms Mia Cottet .... Cheryl Romany Malco .... Mitch Daniel Kash .... Rogers Jody Racicot .... Kells Boyd Banks .... Vic Scott Wickware .... CSA Agent Wallace Christian Potenza .... CSA Agent Joel Karen Glave .... CSA Agent Randa Scott Yaphe .... CSA Agent Gabe User Rating: 5.1/10 (4,208 votes) オトーサン、 「低いなあ」 User Comments: rbverhoefさん The Hague, Netherlands 2003年5月16日 そう悪くはない ジャツキー・チェンと魔法のタキシードの物語。 このタキシードを着ると、何でもできる。 これは、かれのタキシードではないが、 着ると、別人になりおおせることができる。 悪漢は、世界中の水に脱水症状を起こす毒を盛り、 ボトル詰めした安全な水を売り、大金を稼ごうとする。 そう、このお話、まるで馬鹿気ている。 チェンとエージェント役で、水について詳しい ジェニファー・ラブ・ヒューイットは、世界を救わねばならない。 だが、この映画、James Bond のパロディ映画 'Johnny English'よりは、いい。 'Johnny English' がすべてパロディなのに、 「タキシード」のほうは、そうではないからだ。 ジャツキー・チェンのマーシャル・アーツは、 いつもながら、ステキで、見ていて楽しい。 ジェニファー・ラブ・ヒューイットも、見るからにステキな女性だ。 愉快なシーンがある。 昆虫が身体についたとき、クスクス笑うシーンが記憶に残った。 私にとっては、彼女の存在が、この映画を救ったようなものだ。 楽しめたが、そう良い映画とは言えない。 オトーサン、 「ジャツキー・チェンも、パワーが落ちてきたなあ」 いろいろな風変わりなアクションを披露するのですが、 昔のように、体当たりの演技ではなくなりました。


ペイチェック 消された記憶

オトーサン、 「今週は、ロクな映画ないなあ」 春休みなので、「クイール」などお子様向けの映画ばかり。 「おっ、あのジョン・ウー監督の映画があった!」 原題:Paycheck (2003) 監督:John Woo 短編:Philip K. Dick 脚本:Dean Georgaris Genre: SF / Thriller / Action Rated PG-13 for intense action violence and brief language. 上映時間:119分 あらすじ: マイケルは、記憶の一部を消去消されたエンジニア。 過去2年間の出来事の記憶を取り戻そうと苦闘する。 安全を考えて、雇い主に手ひどい仕打ちをされた結果である。 残された手がかりは、雑多な小物のみ。 それを頼りに、過去を再構成しなければならない。 出演者: Ben Affleck .... Michael Jennings(マイケル) Aaron Eckhart .... James Rethrick (ジェームス) Uma Thurman .... Dr. Rachel Porter (レイチェル) オトーサン、 「ベン・アフレック、この映画が一番いい!」 「パール・ハーバー」では、大根役者そのものでしたが、 監督の手腕のおかげで、心に響く演技ができました。 「キル・ビル」で評判のユマ・サーマンも、好演。 美人+知性+アクション+豊かな表情で勝負していました。 撮影中に、ベン・アフレックは、ユマ・サーマンから、 内緒でキルビルの結末を教えてもらったとか。 でも、新たな恋が生まれることはなかったようです。 BEN AFFLECK ベン・アフレック 誕生日 1972/8/15 出身 米カリフォルニア州バークレー 俳優として8歳の頃から活動。 92年「青春の輝き」が映画デビュー。 弟にケイシー・アフレックがいる。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「青春の輝き」      「バフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「バッド・チューニング」 1995年「モール・ラッツ」 1996年「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「グッド・ウィル・ハンティング」◆      「チェイシング・エイミー」◇      「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「アルマゲドン」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇      「200本のたばこ」◇      「ファントム」◇ 1999年「恋は嵐のように」◇「ドグマ」◇      「ディセプション」 2000年「レインディア・ゲーム」◇「偶然の恋人」◇      「マネー・ゲーム 株価大暴落」◇ 2001年「パールハーバー」◇      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「トータル・フィアーズ」◇      「チェンジング・レーン」◇ 2003年「デアデビル」◇「ペイチェック 消された記憶」◇ UMA THURMAN ユマ・サーマン 誕生日 1970/4/29 出身 米マサチューセッツ州ボストン 心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。 ニューイングランドの学校に在学中の時、 15歳でニューヨークのエージェントに見出され、 女優を目指してニューヨークの プロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。 映画デビューは87年。 夫のイーサン・ホークとの間に一児がいる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「ミッドナイト・ガール」 1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」 1989年「バロン」 1990年「女神たちの季節」      「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」 1993年「恋に落ちたら」 1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」 1997年「ガタカ」◆      「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆ 1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」 1999年「ギター弾きの恋」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇ 2001年「テープ」◇ 2002年「チェルシー・ホテル」 2003年「キル・ビルVol.1」◇      「ペイチェック 消された記憶」◇ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」◇ その他の出演者: Paul Giamatti .... Shorty Colm Feore .... John Wolfe Joe Morton .... Agent Dodge Michael C. Hall .... Agent Klein Peter Friedman .... Attorney General Brown Kathryn Morris .... Rita Dunne Ivana Milicevic .... Maya-Rachel Christopher Kennedy .... Stevens Fulvio Cecere .... Agent Furman John Cassini .... Agent Mitchell Callum Keith Rennie .... Jude, Guard Michelle Harrison .... Jane User Rating: 5.8/10 (2,988 votes) オトーサン、 「こりゃ、低すぎる、いくら何でも。 だって、ジョン・ウーだぜ」 User Comments: the unemployed criticさん 2003年12月24日 、 ミステリー・スリラーの娯楽作は、 ウーの本来の姿があふれているr... (略;あらすじ紹介) 第2次世界大戦を扱った 「ウインド・トーカー」が失敗作となって、 ジョン・ウー監督は、本来の得意領域に戻った。 それが、今度の新しいSF/ミステリ−/スリラーである。 「トータル・リコール」や「マイノリティ・レポート」を書いた Philip K. Dickの短編小説をベースにしており、 テーマも筋書きも、「ボーン・アイデンティティ」で、おなじみのもの。 この映画に注目したいのは、 批評家や監督仲間に注目されなかったからだ。 この香港アクション映画の巨匠は、 シニカルなアメリカの観客に合わせようと、 そのビジュアル表現志向や情熱を改めることで、 ハリウッドでのキャリアを築いてきた。 「ミッション・インポシブル2」や「フェイス・オフ」が、そうだった。 これまで手がけてきたヒット作と異なっているように見えるが、 私は、それが、いいのだと思う。 お定まりのスリラー映画を撮ったとしても、それはそれでいいと思う。 目が覚めるようなチェイス・シーン、 アフレックとサーマンの心うつ暖かな関係、 メキシコ人のスタント・マンや 平和の使者としての鳩の登場といったウー映画の常連たち。 ウーがいなければ、これは、成人指定で、もたもたした アクション・スリラー映画に終わっていただろう。 ウーの監督の下で、その限界を超え、 最近氾濫する下らないスリラー映画のなかでは、出色作となった。 ウーは、アルフレッド・ヒッチコックを賛美し、尊敬し、 このジャンルを熱心に研究してきたが、 その成果が、この映画の多くのスリルに富んだシーンに現われている。 普通の人が、陰謀と疑惑の世界に追いやられるという ヒッチコックのメインテーマを借りて、 不吉な人物たち、ノワール映画によく出てくる霧、 そして、ヒッチコックの緊張感あふれる演技で、画面を埋めつくした。 作曲家John Powellを起用し、 Bernard Herrmannの曲と現代音楽のビートをミックスさせて、 映画の冒険シーンを大いに盛りあげている。 勿論、この映画を楽しむには、 ライドものに乗りに行くような気にならねばならない。 ウーは、物語の背後にある科学を説明するために、時間を費しているが、 それは、時間のムダというものだ。 もし、Philip K. Dickの小説の他の脚色に興味を覚えたら、 それは、詮索好きな私にとって喜ばしいことである。 この映画は、パズルとして組立てられているので、 そのレベルの期待をもって見る必要がある。 多くの観客は、主人公が次第に手がかりを集めるにつれて、 危険がいや増していくのを見守るだけだろう。 ウーは、先伸ばしをやって、 爆発につぐ爆発を強調した最後の30分で、観客を喜ばせようとしている。 だが、それ以外の部分では、成人指定を封じているし、 すばらしいカップルを創り出した。 稼ぎ時のクリスマス・シースンの対抗馬という位置づけは、おかしい。 この映画は、低カロリーのポップコーンという扱いで、 せっかくの観客層を"cold mountains"や 大人になりたがらぬガキ向けの安手の映画にとられてしまっている。 よりましなライドものに興味ある者にとって、 この映画は、十分、出しただけのお金に見合うものだろう。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「残念だなあ。こんないい映画を宣伝しないなんて」 劇場は、がらがらで、まるで貸切状態でした。 最後まで見終えて、席を立ち、あたりを見回したら、誰もいませんでした。 「どうして?そんなにつまらない映画じゃないのに」 オトーサン、 不審に思って、サイトをチェックしたら、 若いひとのこんなコメントをみつけました。 「つまらね〜 さすがベン・アフレック主演作。 ストーリーは、マイノリ〜の焼き直しだし、 中盤のバイクアクション以外至って単調。 まじ、金返してほしい」 このレベルのコメントしか書けないひとを、 the unemployed criticさんが、 「大人になりたがらぬガキ」と言っているのです。


NYPD15分署

オトーサン、 「これ、前に見たような気がする」 そう思えて、何度も、借りずにきました。 でも、索引をチェックしたら、見ていないようです。 舞台は、NY市警(New York Police Department)。 原題:The Corruptor (1999) 監督:James Foley 脚本:Robert Pucci Genre: Action / Crime / Drama / Thriller Rated R for strong violence, language and sexuality. 上映時間:110分 あらすじ: チェンは、NY市警の最も勇敢な刑事。 中国移民で最初の刑事でもある。 その任務は、 Triads と冷酷で危険な福建ドラゴンとの間に勃発した 中華街の縄張り争いをやめさせることだった。 チェンは、新入りのダニーと組む。 ダニーときたら、この状況について全くの無知なのだ。 リーが、無謀にもダニーを買収しようとして、 チェンは、その仁義を試されることになる、 出演者:: Yun-Fat Chow .... Nick Chen (チェン) Mark Wahlberg .... Danny Wallace(ダニー) Ric Young .... Henry Lee (リー) オトーサン、 「チョウ・ユンファか、役者じゃのう」 春風のようにふくよかな顔立ちなのですが、 一旦、有事となれば、顔つきが一変します。 マーク・ウォルバーグは、健闘というところ。 CHOW YUENFAT チョウ・ユンファ 誕生日 1955/5/18 出身 香港 香港南Y島生まれ。4人兄妹。 祖父は漁師、父親はタンカーの船員で、 子供の頃は貧しく痩せていたので、 周囲から”細駒”のあだ名で呼ばれていた。 父と死別してからは、母に苦労して育てられる。 中学卒業後の73年、TVBの俳優養成所に入り、 昼間はカメラ屋でアルバイト、 夜は養成所で演技や歌、中国舞踊を学ぶ。 TVシリーズ「上海灘」で注目され、 76年に「投胎人」で映画デビュー。  81年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」で 香港電影金像奨主演男優賞を受賞。 86年「男たちの挽歌」、87年「友は風の彼方に」、 89年「過ぎゆく時の中で」でも、金像奨を受賞。 84年「風の輝く朝に」87年「誰かがあなたを愛してる」では ゴールデン・ホース主演賞受賞。 恋愛ものからギャング映画まで幅広く主演を務めている。 実生活では18人の孤児を養い、 老人ホームに演技賞で獲得した賞金を寄付するなど、 社会福祉にも力を入れている。 90年代にはB型肝炎による闘病や子供の死産など不幸が続いたが、 95年に渡米し、ハリウッドへ進出。活躍の場を広げた。 チョウ・ユンファは男のタフさと色気を兼ね備えた俳優。 映画に応じて威圧感のある険しい表情と甘い笑顔を見事に使い分け、 どんな映画でも違和感なく役を演じられる。 一見、個性派に観られがちだが、かなり芸域は広い。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「投胎人」 1978年「0女」 1981年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」 1982年「傾城の恋」「風の輝く朝に」      「終わらない愛を探して」      「真夜中のヘッドハンター/殺しの報酬」 1984年「チョウ・ユンファの悪霊退治 デビル・バスターズ」 1985年「サイキックSFX/魔界戦士」 1986年「夢中人」「殺したい妻たちへ」「男たちの挽歌」      「傷だらけのメロディー」「セブンス・カース」      「相続ゲーム」「地下情/追いつめられた殺意」      「友は風の彼方に」      「ローズ・ウォンの青春」「密会」      「ストーリー・ローズ/恋を追いかけて」 1987年「愛と復讐の挽歌」「愛と復讐の挽歌<野望編>」      「男たちの挽歌U」      「男たちのバッカ野郎」      「サイキック・アクション/復讐は夢からはじまる」      「誰かがあなたを愛してる」「マカオ極道ブルース」      「ファントム・ブライド/鬼新娘」      「プリズン・オン・ファイヤー」      「タイガー・オン・ザ・ビート」 1988年「大丈夫日記」      「チョウ・ユンファ+ジョイ・ウォンの       パラダイス・パラダイス」 1989年「チョウ・ユンファ/俺たちは天使じゃない!」      「アゲイン/明日への誓い」「いつの日かこの愛を」      「狼/男たちの挽歌・最終章」「黒社会」      「ゴッド・ギャンブラー」      「過ぎゆく時の中で」「チョウ・ユンファ/非情の街」      「ゴッド・ギャンブラーU」      「チョウ・ユンファ/ゴールデン・ガイ」 1991年「狼たちの絆」「プリズン・オン・ファイヤー2」 1992年「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」      「フル・コンタクト」      「恋のトラブルメーカー」 1994年「フル・ブラッド」「ゴッド・ギャンブラー 完結編」 1995年「大陸英雄伝」 1997年「ゴッド・ギャンブラー 賭神伝説」 1998年「リプレイスメント・キラー」「王様の身代金」 1999年「NYPD15分署」「アンナと王様」 2000年「グリーン・ディスティニー」 2003年「パレットモンク」 MARK WAHLBERG マーク・ウォルバーグ 誕生日 1971/6/5 出身 米マサチューセッツ州ドーチェスター 下層階級の貧しい9人家族で育ち、 少年時代はストリートの不良少年だった。 12歳の時にブレイク・ダンサーとして活躍し始め、 14歳の時にはエレクトリック・ジェネレイションに所属していた。 一時は、万引で逮捕され、 ドチェスー青少年救済センターに通っていた。 その後、ハイスクールを9年生で中退し、 兄のドニー達と結成した ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックで芸能界デビューし、 2000年現在、2枚のヒットアルバムをリリース。 94年「勇気あるもの」で映画デビュー。 96年「悪魔の恋人」が初主演。 他ジョージ・クルーニーと共演した「スリー・キングス」 「パーフェクト・ストーム」がある。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「悪女は三度涙を流す」(V) 1994年「勇気あるもの」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」 1996年「悪魔の恋人」◇ 1997年「フェイクディール 偽札」「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・ヒット」 1999年「スリー・キングス」◆「NYPD15分署」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「裏切り者」◇ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇      「ロック・スター」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇ その他の出演者: Paul Ben-Victor .... Schabacker Jonkit Lee .... Jack Andrew Pang .... Willy Ung Elizabeth Lindsey .... Louise Deng Brian Cox .... Sean Wallace Byron Mann .... Bobby Vu Kim Chan .... Benny Wong Bill MacDonald .... Vince Kirkpatrick Susie Trinh .... Amy San Ho Chow .... Black Eyes Olivia Yap .... Tai Lynda Chiu .... Kim User Rating: 5.5/10 (3,582 votes) オトーサン、 「低いなあ」 香港映画さながらの暴力シーンが嫌われたのでしょう。 User Comments: Mikeさん Australia 2001年7月2日 ときどき、光る.....ときどき チョウ・ユンファとマーク・ウォルバーグ主演、 最新のアクション刑事物である。 NYPDとジョン・ウーのアクション映画の間を 飛び回っているような出だしだ。 このなかに没入するのは、きわめて難しい。 私は、マーク・ウォルバーグのフアンではない。 そのキャラクターが、私の好みからすると、ちょっと悩ましい。 筋書きが発展することがないので、結末が読める。 登場人物の変化やお互いの他人への尊敬心も、 あまり伝わってこない。 アクションは、ときどき気違いじみて、現実離れをしている。 映画を損なっているように思える。 ヒーローが、間に合わないで、 近くのクルマにマシンガンが炸裂しているのを見たら、 私なら、悲鳴をあげるだろう。 そんな至近距離で、銃撃などするものではない。 おそらく、アクション映画を卒業したのだろう。 あるいは、いい映画と悪い映画とを見分けられるようになったのかも。 まあ、自分の目で確めることだ。 オトーサン、 「分かるなあ、その気持ち。 でも、このひと、香港映画の見方知らないみたいだ」 この映画、香港映画をマンハタンに移植したもの。 なかなかいい着眼点です。 歌舞伎とおなじで、香港映画には、殺しの作法があって、 その新たなバリエーションをみるのが、楽しみなのです。 役者が、八方にみえを切ると観客は、拍手喝采。 「おー、中村屋ぁ」のトーンで、 「チョウ・ユンファ!」


ノー・グッド・シングス

オトーサン、 TSUTAYAで、ひさしぶりに6本借りました。 「またか、変な邦題つけるなって言っているのに」 "No Good Things"で入力しても、IMDBでは出ないのです。 原題:House on Turk Street, The (2002) 監督:Bob Rafelson 原作:Dashiell Hammett 脚本:Christopher Canaan/Steve Barancik Genre: Crime / Thriller / Drama Rated R for violence, language and sexuality. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:103分 あらすじ: No Good Deed, based on a short story entitled この映画、原作は、ダシール・ハメットの短編小説 "The House on Turk Street'。 刑事のジャックは、お隣の家出少女を探してあげるために、 ターク・ストリートまで出向くが、 銀行強盗を企んでいた奇怪な一団に出くわす。 ジャックは、人質になり、強盗たちは、 かれを殺すかどうかでもめる。 リーダーの美しい女友達のエリンが、ひとり残され監視にあたる。 エリンは、男を操ることに長じていたが、 ジャックには、別のロマンティックな側面をみせる。 ピアニストになるのが、夢だったのだ。 エリンにとって監禁した男との過ごす時間は、刺激的だった。 ジャックには、それが彼女の本心かどうか分からない。 ギャングが帰ってくる前に、ジャックとエリンの絆は強くなる。 だが、大金が絡んでいるとなると... 出演者: Samuel L. Jackson .... Jack Friar (ジャック) Milla Jovovich .... Erin (エリン) Stellan Skarsgard .... Tyrone (タイロン) オトーサン、 サミュエル・L・ジャクソンは、安定感抜群。 安心してみておられます。 「魔性の女、迫力がある」 そう思ったのが、ミラ・ジョヴォヴィッチ。 ロシア女の情熱が流れているのでしょう。 SAMUEL L.JACKSON サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ジョージア州アトランタ アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役で アカデミー賞ほかゴールデン・グローブ賞の助演男優賞に ノミネートされる。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」      「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」      「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」      「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」      「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」      「ジャングル・フィーバー」      「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」      「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」      「ローデッド・ウエポン1」      「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」      「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇      「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆      「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」      「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇      「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆      「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇      「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆      「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇      「ケミカル51」◇      「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」「閉ざされた森」 MILLA JOVOVICH ミラ・ジョヴォヴィッチ 誕生日 1975/12/17 出身 ウクライナ・キエフ ユーゴスラビア人の医者の父と旧ソ連人の女優の間に生まれた。 幼少期とウクライナとロンドンで過ごし、 5歳の時、一家で南カリフォルニアに移住。 11歳の時「トゥー・ムーン」でデビュー。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1988年「トゥー・ムーン」 1991年「ブルーラグーン」◇ 1992年「カフス!」「チャーリー」 1997年「フィフス・エレメント」◇ 1998年「ラスト・ゲーム」◆ 1999年「ジャンヌ・ダルク」◇ 2000年「ミリオンダラー・ホテル」◇ 2001年「ズーランダー」◆「めぐり逢う大地」 2002年「バイオハザード」◇「ダミー」◇      「ノー・グッド・シングス」◇ その他の出演者: Doug Hutchison .... Hoop Grace Zabriskie .... Mrs. Quarre Joss Ackland .... Mr. Quarre Jonathan Higgins .... David Brewster Shannon Lawson .... Amy Joris Jarsky .... Rudy Jones Robert Welch .... Willy Terence Bowman .... Postman Tony Calabretta .... Cadillac Owner Richard Jutras .... Clarevoyant John Sanford Moore .... Weatherman Emily VanCamp .... Connie User Rating: 5.4/10 (465 votes) オトーサン、 「低いなあ、もう少し高くてもいいのでは」 User Comments: Edgar L. Davisさん Hendersonville,NC 2003年12月2日 いいストーリー、いい配役だが、ヒップになりきれなかった。 この映画、いいアイディアなのに、出来が悪い。 最初の前提が興味深い。 放火犯の捜査員が、隣人への好意から、管轄外の事件を手がけ、 毒蛇の巣窟に入りこんでしまう。 問題は、監督が、物語をねじまげていること。 カメラ・アングルを工夫し、逆ギレなどを総動員する。 それが、スパイスになると思ったのだろう。 間違っている(WRONG!!! ) ミラ・ジョヴォヴィッチ、サミュエル・L・ジャクソン、 そして、そのほかの俳優たちは、みんな手練の役者なのだから、 監督が、オーバーな演技指導などすることはないのだ。 ぜひ、リメイクしてほしい。 オトーサン、 「そうか、"郵便配達は2度ベルを鳴らす"の監督か」 暴力とセックス・シーンが、この映画の評価を下げているのですが、 平穏な日常生活のなかに、突然現れる暴力とセックスという非日常。 それが、この監督の描きたい得意の世界なのです。 でも、残念ながら、もう時代遅れです。 暴力とセックス・シーンは、非日常なんかではないからです。 現代映画は、あの手この手で、暴力とセックスを描くようになりました。 そういう風潮のなかでは、描き方が下手という評価になるのです。


危険な関係

オトーサン、 「この売り場、いつきても感じ悪いなあ」 そう思ったのは、有楽町ビックカメラのDVD売り場。 場所も、陳列も、女店員の応対もヒドイもの。 ワーストDVD売り場では、ないでしょうか。 でも、1枚買ってしまいました。 原題:Dangerous Liaisons (1988) 監督:Stephen Frears 台本・脚本:Christopher Hampton 原作:Choderlos de Laclos Genre: Drama / Romance Country: USA / UK Language: English 上映時間:119分 あらすじ: バロック時代のフランスが舞台。 悪ふざけ好きのメルトイユ侯爵夫人とその愛人が、 新婚早々のトゥールベル夫人を誘惑できるかどうか賭ける。 愛人のバルモン子爵は、誘惑できると断言。 もし勝ったら、侯爵夫人は彼の言うなりにならねばならない。 出演者: Glenn Close .... Marquise de Merteuil (メルトイユ侯爵夫人) John Malkovich .... Vicomte de Valmont (バルモン子爵) Michelle Pfeiffer .... Madame de Tourvel(トゥールベル夫人) Uma Thurman .... Cecile de Volanges(セシル) オトーサン、 「グレン・クローズは、うまい女優さんだなあ。 優雅で、陰謀家の年増の未亡人になりきっていました。 ジョン・マルコヴィッチ、このひとの存在がないと、 この映画は、成り立っていないでしょう。 「イヤラしい目つき。これって、天性のものなのか?」 GLENN CLOSE グレン・クローズ 誕生日 1947/3/19 出身 米コネチカット州グリーンウィッチ カレッジ・オブ・ウィリアム&メアリー大学卒業後、 ニューヨークで舞台デビュー。 82年「ガープの世界」で映画デビューし、 アカデミー賞にノミネートされる。 他に「再会の時」ナチュラル」「危険な情事」 「危険な関係」でも、アカデミー賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「ガープの世界」 1983年「再会の時」 1984年「THE STONE BOY」      「グレイストーク/ターザン伝説」(声)      「ナチュラル」 1985年「白と黒のナイフ」 1987年「危険な情事」 1988年「危険な関係」「LIGHT YEARS」(声) 1989年「この愛の行方」 1990年「運命の逆転」「ハムレット」 1991年「ミーティング・ヴィーナス」「フック」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「ANNE FRANK REMEMBERED」 1996年「ジキル&ハイド」「マーズ・アタック!」「101」 1997年「エアフォース・ワン」「パラダイス・ロード」 1999年「クッキー・フォーチュン」      「彼女を見ればわかること」      「ターザン」(声) 2000年「102」 JOHN MALKOVICH ジョン・マルコヴィッチ 誕生日 1953/12/9 出身 米イリノイ州ベントン イリノイ州立大学卒業後、 シカゴのステッペンウルフ・シアター・カンパニーに加わる。 76年から96年まで50以上の舞台に携わり、 出演他、演出、美術をこなす。 84年「プレイス・イン・ザ・ハート」で映画デビューし、 アカデミー助演男優賞にノミネート、 ボストン映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞受賞。 93年「ザ・シークレット・サービス」で 再びアカデミー助演男優賞にノミネートされる。 99年「マルコヴィッチの穴」で本人を演じ、 ニューヨーク批評家協会賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「プレイス・イン・ザ・ハート」      「キリング・フィールド」 1985年「哀愁のエレーニ」 1987年「新成人Mr.アンドロイド」「ガラスの動物園」      「太陽の帝国」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」「危険な関係」 1990年「幸福の選択」「シェルタリング・スカイ」 1991年「クイーンズ・ロジック」 1992年「ジェニファー8」「ウディ・アレンの影と霧」      「二十日鼠と人間」 1993年「ザ・シークレット・サービス」◆「生きてこそ」 1995年「愛のめぐりあい」「メフィストの誘い」 1996年「ある貴婦人の肖像」「狼たちの街」「ジキル&ハイド」      「アベル オーヌの王」「魔王」 1997年「コン・エアー」◆ 1998年「仮面の男」      「ジョン・マルコヴィッチのレディース・ルーム」      「ラウンダーズ」◆ 1999年「ジャンヌ・ダルク」◆「マルコピッチの穴」◇      「ザ・ディレクター/[市民ケーン]の真実」◆      「見出された時」 2000年「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」◇「家路」◆      「レ・ミゼラブル」(TM)      「ダンス オブ テロリスト」 2001年「HOTEL」 2002年「ノックアラウンド・ガイズ」◆ 2003年「ジョニー・イングリッシュ」 その他の出演者: Swoosie Kurtz .... Madame de Volanges Keanu Reeves .... Chevalier Danceny Mildred Natwick .... Madame de Rosemonde Peter Capaldi .... Azolan Joe Sheridan .... Georges Valerie Gogan .... Julie Laura Benson .... Emilie Joanna Pavlis .... Adele Nicholas Hawtrey .... Major-domo Paulo Abel Do Nascimento .... Castrato Francois Lalande .... Cure User Rating: 7.6/10 (10,483 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 脚色賞、美術監督装置賞、衣装デザイン賞 同ノミネート: 作品賞 主演女優賞 グレン・クローズ 助演女優賞ミシェル・ファイファー 作曲賞 User Comments: Mario Bergeronさん Cap-de-la-Madeleine, Canada 2000年3月13日 輝かしい、だが... 英国の巨匠 Stephen Frears は、すばらしい仕事をした。 フランスの物語をアメリカの俳優で撮る。 創造的であり、美しいセットがあり、知的な脚本がある。 だが、私見では、やや問題がある。 それは、アメリカの女優たちである。 私は、この種のフランス・ルネッサンス期の映画が好きだが、 多くのものは、フランス映画である。 思うに、フランスの俳優は、アメリカや英国の俳優よりも、 この時代のセンスを持ちあわせているようだ。 文化的背景や言葉の点で、有利である。 女優のFanny ArdantやFabrice Luchiniのような俳優は、 その時代のひとのように動き、しゃべることができる。 ところが、アメリカ人は、そうはいかない。 この映画では、ミシェル・ファイファーは、 フランス女性の衣装を着たアメリカ人女性に見える。 ユマ・サーマンも、同じ。 2人が悪い仕事をしたというのではない。 フランス女優を使ったほうがよいと言いたいだけだ。 オトーサン、 12世紀の欧州で、恋愛という概念が誕生し、 18世紀には、それに不倫という概念が付加された。 そんなことを自著「愛の哲学」で書いた記憶があります。 この映画、不倫の力学を描いた巧緻な感情絵巻となっています。 そういう面倒なハナシがキライなひとに、朗報。 「おお、"KILL BILL"のユマ・サーマンが、脱いでる!」 駆け出しの頃ゆえ、若さでしか勝負できなかったのでしょう。


遥かなる大地

オトーサン、 久しぶりに八重洲ブックセンターに行きました。 鹿島茂さんの文庫本を3冊、そして、このDVDを購入。 「トム・クルーズとニコール・キッドマン共演、 わぁーい、なれそめの頃の記念すべき映画だ」 原題:Far and Away (1992) 監督:Ron Howard 原作:Bob Dolman (story)/ Ron Howard 脚本;Bob Dolman Genre: Drama / Romance / Adventure 上映時間:140分 あらすじ: 若い男が、父の悲運の死の後、 地主の娘とともに、アイルランドを離れる。 オクラホマに広大な土地を所有することを夢見る。 1893年のことである。 新天地に到着し、仕事につき、貯金をはじめる。 男のほうはボクサーになり、有名になるものの、 試合に負けるやいなや、雇い主に見反され、 しかも、有金残らず持っていかれてしまう。 寒さと飢餓に苦しみながらも、2人は土地を持つ夢を持ち続ける。 だが、両親に居所が知れ、故郷に連れ戻されそうになる。 出演者: Tom Cruise .... Joseph Donnelly(ジョセフ) Nicole Kidman .... Shannon Christie(シャノン) Robert Prosky .... Daniel Christie (父、ダニエル) オトーサン、 「こういう筋書きだと、2人が仲よくなるのも、無理ないなぁ」 ニコール・キッドマンの経歴は、何度も紹介しているので、 ここでは、トム・クルーズの経歴を紹介しましょう。 TOM CRUISE トム・クルーズ 誕生日 1962/7/3 出身 米ニューヨーク州シラキューズ 10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。 ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、ケガで断念。 俳優を志す。 卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、 81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに 「タップス」で大役を得る。 87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。 90年に現在の妻ニコール・キッドマンと結婚するが、 2001年8月離婚。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」 1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」      「卒業白書」「栄光の彼方に」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇ 1988年「カクテル」◇「レインマン」 1989年「7月4日に生まれて」◇ 1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇ 1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇ 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇ 1996年「ザ・エージェント」◇      「ミッション・インポッシブル」◇ 1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇ 1999年「マグノリア」◇ 2000年「M:I−2」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」      「スペース・ステーション」(ナ)      「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 その他の出演者: Thomas Gibson .... Stephen Barbara Babcock .... Nora Christie Cyril Cusack .... Danty Duff Eileen Pollock .... Molly Kay Colm Meaney .... Kelly Douglas Gillison .... Dermody Michelle Johnson .... Grace Wayne Grace .... Bourke Niall Toibin .... Joe Barry McGovern .... McGuire Gary Lee Davis .... Gordon Jared Harris .... Paddy User Rating: 6.2/10 (6,648 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Darren Briggsさん York, England 2003年3月24日 撮影が秀逸。 みんなが、トム・クルーズのアイルランド訛りは、 この映画の汚点だと言うが、そんなに悪くはない。 この映画は、ラブ・ストーリーである。 愉快なせりふもあり、途中、色々な出来事が起きる。 この映画のいいところは、いいロケ地の選定とその撮影。 70mmフィルムで撮ると、景色はまるで生きているようだ。 70mmフィルムで見られるなんて、幸いである。 だが、かりに35mmで見ると、 70mmフィルムで見えていた印象的なデティールが消えてしまう。 だから、DVDで見るといい。 この映画、実に楽しめるので、おすすめしたい。 ランド・レースのシーンは見る価値がある。 数千人ものエキストラが、このシーンのために動員されている。 オトーサン、 「アメリカでは、160エーカーの土地がタダでもらえる!」 緑なす丘が広がり、小川が流れる約束の地。 そんな情報に踊らされて、大量の移民がアメリカに渡りました。 この映画、西部開拓時代の移民たちの姿が丁寧に描かれています。、 「へぇ、ランド・レースというものがあったんだ」 ある日ある時刻になると、号砲が鳴ると同時に、 数千人もの土地希望者たちが、スタート。 希望する区画めがけて、馬や馬車を駆って殺到するのです。 死傷者が続出する早い者勝ちの世界でした。


タイムリミット

オトーサン、 「おお、ついにBAで見た最後の映画だ」 6本も見たので、1週間ツタヤのお世話にならずにすみました。 まだ、上映されていない映画の画像を集めるのが、 大変ということがよく分かりました。 原題:Out of Time (2003) 監督:Carl Franklin 脚本:David Collard Genre: Crime / Drama / Thriller 上映時間:104分 あらすじ: マットは、フロリダの小さな町、 バニヤン・キーの警察署長である。 自分に嫌疑が降りかかる前に、 2つの連続殺人事件を解決しようとする。 真実を発見するために、 部下の警官や自分が信頼するひとよりも、 数歩先を行かなければならない。 出演者: Denzel Washington .... Matt Lee Whitlock(マックス) Eva Mendes .... Alex Diaz Whitlock (アレックス) Sanaa Lathan .... Ann Merai Harrison(アン) オトーサン、 「デンゼル、いいなあ、安心して見ていられる」 DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 誕生日 1954/12/28 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 父は牧師、母はゴスペル歌手。 フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、 やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。 その後、ニューヨークへ戻り、プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの 舞台に上がる。 テレビでは77年「ウィルマ」や6年続いたシリーズ 「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。 映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。 89年「グローリー」でアカデミー助演男優賞受賞。 「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞にノミネート、 「マルコムX」のマルコムX役でアカデミー主演男優賞に ノミネートされている。 私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」 1984年「ソルジャー・ストーリー」 1986年「キングの報酬」 1987年「遠い夜明け」 1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」 1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞     「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」 1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」 1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「マルコムX」◇ 1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇ 1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇      「バーチュオシティ」 1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」 1997年「悪魔を憐れむ歌」◇ 1998年「ラスト・ゲーム」◇ 1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇      「ザ・ハリケーン」◇ 2000年「タイタンズを忘れない」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇ 2002年「ジョンQ」◇「きみの帰る場所」 2003年「タイムリミット」◇ その他の出演者; Dean Cain .... Chris Harrison John Billingsley .... Chae Robert Baker .... Tony Dalton Alex Carter .... Cabot Antoni Corone .... Deputy Baste Terry Loughlin .... Agent Strark Nora Dunn .... Dr. Donovan James Murtaugh .... Dr. Frieland Peggy Sheffield .... Judy Anderson Evelyn Brooks .... Judy's Mom Eric Hissom .... Hotel Clerk Tom Hillmann .... Living Gift Salesman User Rating: 6.4/10 (2,290 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Roland E. Zwickさん 2004年1月25日 手際がよいが、記憶に残らないスリラー 「ジョンQ」で、デンゼル・ワシントンは、 自分の病んだ子供が保険がきかないために治療を受けられず、 絶望的になっている男を演じた。 病院の関係者を人質にとって、 緊急治療室にたてこもり、要求を貫徹するのだ。 さて、この映画でのデンゼル・ワシントンは フロリダの警察署長で、終末医療中の女友達に 十分の治療を受けさせるために、40万ドルを盗むが、 彼女が不可解な死をとげ、重大なトラブルに巻きこまれる。 どこかパターンが似ていないだろうか? この映画のヒントは、「シャレード」やヒッチコック映画にある。 無実の人が、思いもよらぬ人が仕掛けた巧妙な罠にかかる。 だが、この映画では、一瞬たりとも、その気になれない。 軽やかに物語は進み、かれの人生は危機に瀕する。 さあ、気の毒だといわせようとするのだが、そうならないのだ。 デンゼル・ワシントンは、 他人よりも数歩先を行こうと気狂いじみた頑張りをみせる。 そのあたりが、観客の楽しみのはずである。 だが、 いかに緊急事態が起きようと、そう思えないのだ。 この映画のデンゼル・ワシントンは、大した演技を期待されていない。 ちょっとはましな役を選んで出演しろと思ってしまう。 「トレーニング・デイ」で、アカデミー賞を受賞して以来、 デンゼル・ワシントンは、手際のいい仕事をこなすのに嬉々としていて、 魂をゆさぶるような映画に出演していない。 この映画、見ている間は、実に面白いが、 一旦終わってしまうと、何も意味のあるものが残らない。 デンゼルは、将来もっといい仕事が出来るハズ。 そう信じたい。 オトーサン、 「フアンって、有難いものだなあ」 アカデミー賞をもらった後のニコール・キッドマンの 魂をゆさぶるような演技の数々と比べると、 デンゼル・ワシントンには、もっと頑張ってほしいところです。 「小成に甘んじるな、大志を抱け」


白いカラス

オトーサン、 BAの帰りの便でみた2本目です。 「汚点?うーん。 おお、アンソニー・ホプキンズ! それに、旬のニコール・キッドマン! 夢の競演を興奮のうちに見終えました。 原題:The Human Stain (2003) 監督:Robert Benton 原作:Philip Roth 脚本:Nicholas Meyer Genre: Drama / Romance / Thriller Rated R for language and sexuality/nudity. Runtime: 106 min Country: USA / Germany / France Language: English 上映時間:106分 あらすじ: 古典学のコールマン教授の物語。 かれは、ニューイングランドの小さな町では、 人生を破滅させかねない恐ろしい秘密をかかえていた。 若いビルの管理人との情事発覚を契機にして、 妻にも、子供たちにも、同僚にも、 そして作家のネイサン・ザックマンにも、 50年間隠し続けてきた秘密の糸がほどけはじめる。 コールマンの依頼に応じて、ザックマンは、 この著名で実直な男の知られざる伝記を書こうとしていたが、 生涯のほとんどを教育者として送ってきたように見えるものの その背後には、巧妙に設計された別の素顔があったのだ。 出演者: Anthony Hopkins .... Coleman Silk(コールマン) Nicole Kidman .... Faunia Farley(フォーニア) Ed Harris .... Lester Farley (レスター) オトーサン、 「動と静、見事な競演だ」 動はキッドマン、静のほうはホプキンス。 ふたりが出てくるやいなや、画面は聖なる祝祭空間に変わるのです。 「おお、いま映画史に残る名画面をみているのだ」 ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス 誕生日 1937/12/31  出身 英ウェールズ州マーガム パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。 17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、 カーディフにあるウェルシュ・カレッジ・オブ・ ミュージック&ドラマの奨学金を得る。 2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。 61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、 63年に銀勲位授与者として卒業する。 卒業後は舞台で活躍。 映画は67年「冬のライオン」のリチャード役から 本格的にデビュー。 91年「羊たちの沈黙」のレクター役で アカデミー主演男優賞を受賞した。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1967年「冬のライオン」 1969年「ハムレット」 1970年「鏡の国の戦争」 1971年「八点鐘が鳴る時」 1972年「戦争と冒険」 1973年「人形の家」 1974年「ジャガー・ノート」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」 1978年「インターナショナル・ベルベット」「マジック」 1980年「エレファントマン」「LOVEシーズン」 1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」 1986年「チャーリング・クロス街84番地」 1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」 1990年「逃亡者」 1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演男優賞      「スポッツウッド・クラブ」 1992年「チャーリー」「トライアル審判」      「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」 「フリー・ジャック」 1993年「日の名残」「永遠の愛に生きて」      「愛の果てに」 1994年「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」      「ケロッグ博士」 1995年「ニクソン」 1996年「サバイビング・ピカソ」 1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇ 1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇      「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇「タイタス」◇ 2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ) 2001年「ハンニバル」◇「アトランティスのこころ」◇ 2002年「9デイズ」◇「レッド・ドラゴン」◇ 2003年「白いカラス」◇ NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20 出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、 フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。 90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。 子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」で ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、 アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」 「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム戦慄の航海」「最も危険な悪女」 「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」 「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇ 「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇ 「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇ 「白いカラス」◇「コールド・マウンテン」◇ その他の出演者: Gary Sinise .... Nathan Zuckerman Wentworth Miller .... Young Coleman Silk Jacinda Barrett .... Steena Paulsson Harry J. Lennix .... Mr. Silk Clark Gregg .... Nelson Primus Anna Deavere Smith .... Mrs. Silk Lizan Mitchell .... Ernestine Kerry Washington .... Ellie Phyllis Newman .... Iris Silk Margo Martindale .... Psychologist Ron Canada .... Herb Kebble Mili Avital .... Young Iris User Rating: 6.4/10 (1,172 votes) オトーサン、 「もっと高くていいはず」 人種問題を扱っていることが、影響したのかも。 User Comments: wkushnerさん Kent, OH 2003年11月17日 すばらしい演技の名画。 多くのひとが、この映画を好まないのを知っている。 ホプキンズとキッドマンという配役が主たる理由である。 でも、私は、反対する。 こうした異なる役を演じさせれば、カンペキである。 ホプキンスをニュージャージーに住む 皮膚が黒くない黒人とみなすのは、難しいかもしれないが、 この役に必要不可欠な感情の奥行きを見せている。 同じことは、キッドマンについても言える。 屑のような白人女には見えないかもしれないが、 フォーニアの抱える問題を見事に体現し、 その怒りや欲求不満をぶつけている。 キッドマンとエドハリスが、 アカデミー助演俳優賞にノミネートされるのは間違いない。 ホプキンスもすばらしい演技だから、ノミネートされてほしい。 この映画、高く評価する。 このすばらしい配役をみるだけでも、見る価値がある。 オトーサン、 「6月の公開が、待ち遠しいなあ」 そんな気にさせる映画評をご紹介しておきましょう。 ■ニューヨーク・タイムズ紙 映画が小説ほどのインスピレーションをもたらすことは稀である。 本作はその稀有な例外である。 ■ローリング・ストーン誌 鳥肌が立つ。観るべきものは、この演技合戦。 ■ニューヨーク・オブザーバー紙 ただもう見事!いつまでも記憶に残って心掻き立てられる。 もはや芸術の領域。 ■ヴォーグ誌 ニコールは、彼女の世代で最も才能のある女優だ。 我々の期待をかくも鮮やかに裏切り続ける。 ■タイム誌 心奪われる。上品で示唆的で…。アンソニーに魅了される。


シルビア

オトーサン、 「へえ、おすすめなんだ」 この映画、BAの帰りの便でみた3本のひとつです。 後で気づきましたが、英国映画だったからでした。 日本では、まだ公開が決まっていないようです。 原題:Sylvia (2003)    The Beekeeper's Daughter (2002 UK) Ted and Sylvia (2003 USA) 監督:Christine Jeffs 脚本:John Brownlow Genre: Drama Rated R for sexuality/nudity and language. Country: UK Language: English 上映時間:110分 あらすじ: 才知あるものの、内なる魔力につき動かされた シルビアとその詩人の夫テッドの関係は、 はじめの頃は、テッドの野心と成功がすべてだった。 シルビアは、結婚して数年間、夫の不倫に気づかなかった。 だが、夫の不倫に気づくと、気持ちが日増しに落ち込み、 それがまた夫の不倫を加速させていった。 破局の後、シルビアは、己の魂の深みに気づく。 そして、すばらしい詩を紡ぎはじめる。 それとともに、名声がもたらされる。 出演者: Gwyneth Paltrow .... Sylvia Plath(シルビア) Daniel Craig .... Ted Hughes (テッド) オトーサン、 「これは、新しい女の一生だ」 グウィネス・パルトロウのフアンには、こたえられないかも。 2人の経歴をみましょう。 GWYNETH PALTROW グウィネス・パルトロウ 誕生日 1972/9/28 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 脚本家・監督・プロデューサーのブルース・バルトロウを父に、 女優のブライス・ダナーを母に持つ。 11才の時、一家でニューヨークに移る。 美術史を学ぶため、カリフォルニア大学に進学するが、 女優になるために中退。 映画デビュー作は ジェームズ・ウォルターズ主演「過ぎゆく夏」。 しかし、ここでは端役で、 注目を集めるのは メグ・ライアン、デニス・クエイド夫婦共演の恋愛映画 「フレッシュ・アンド・ボーン」あたりから。 初主演は1996年の「エマ」でエマ役。 ジョン・マッデン監督の「恋に落ちたシェイクスピア」 (1998)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 私生活では「セブン」で共演したブラッド・ピットと 婚約まで行ったが、結婚寸前で破局した。 グウィネス・バルトロウは、 どこか陰のある女性と思いっ切りあか抜けた女性を 自在に演じることが出来る天才肌の俳優。 その演技の幅を広さを見事に示したのが 「恋に落ちたシェイクスピア」。 どちらかというと、明るいキャラを演じる時の方が 彼女の良さは引き出されていると思うが、 陰のあるキャラを演じる時は、 彼女の寂しげな美しさが引き出されていて、 それなりに個性を出している。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「過ぎゆく夏」「フック」 1993年「冷たい月を抱く女」      「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」 1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」 1995年「ムーンライト&バレンチノ」      「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋」      「セブン」◆ 1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇「ハードエイト」 1997年「大いなる遺産」 1998年「スライディング・ドア」◇「沈黙のジェラシー」      「ダイヤルM」◇      「恋に落ちたシェイクスピア」       ◇アカデミー主演女優賞 1999年「リプリー」◇ 2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲      「デュエット」◇ 2001年「アニバーサリーの夜に」◆      「愛しのローズマリー」◇      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」▲      「抱擁」◇      「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ハッピー・フライト」◇ DANIEL CRAIG ダニエル・クレイグ 誕生日 1968 出身 英チェスター ギルド・ホール・ミュージック・アンド・ドラマや ナショナル・ユース・シアターで演技を学ぶ。 「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」では エジンバラ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「パワー・オブ・ワン」 1995年「タイムマスター/時空をかける少年」 1998年「エリザベス」      「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」 1999年「ザ・トレンチ<塹壕>」 2000年「ホテル・スプレンディッド」「永遠のアフリカ」 2001年「トゥームレイダー」 2002年「ロードトゥパーディション」 その他の出演者: Jared Harris .... Al Alvarez Blythe Danner .... Aurelia Plath Michael Gambon .... Professor Thomas Amira Casar .... Assia Wevill Andrew Havill .... David Wevill Lucy Davenport .... Doreen Liddy Holloway .... Martha Bergstrom David Birkin .... Morecambe Alison Bruce .... Elizabeth Julian Firth .... James Michie Jeremy Fowlds .... Mr. Robinson Michael Mears .... Charles Langridge Anthony Strachan .... Michael Boddy User Rating: 6.0/10 (398 votes) オトーサン、 「このスコアをみると、テーマが重た過ぎたかも」 User Comments: Christopher Wadeさん London, England 2003年11月10日 批評家がいうほど、不快ではない。 先週の金曜日の夜に、 この映画を、ロンドンのBAFTA映画館で見た。 まあ、全体として、楽しめた。 多くの難しいテーマを感傷的でなく微妙に描くことで、 観客の関心を惹きつけている。 驚いたのは、批評家のけなした映画と これが同じ映画と思えなかったことである。 おそらく、見もしないで書いているに違いない! いい演技が随所に見られた。 そう、グウィネスは、確かにすばらしい演技だった。 だが、ダニエル・クレイグだって、他の役者だってよかった。 Frieda Hughesを演じた子供(私の娘!)は、ほんとによかった。 パパは、とっても誇らしいよ。 この映画は、感情、要求、それへの反発の歴史を描いている。 争いあう2人のどちらの肩をもたずに描くというのは難しいが、 すくなくとも、2人の抜きさしならない関係を 誠実に描こうとしているのは、間違いない。 オトーサン、 数多くの批評を訳してきましたが、 「こんなのはじめて。映画に娘が出ている人の批評は」 あまり共感の持てない映画でしたが、 このひとは、親バカで、見えなくなっているのでしょう。  オトーサン、 「でも、...他人事じゃないなぁ」 20年前に、双子の娘たちが一度だけ出させてもらった TV番組の録画ビデオを後生大事にもっています。 その時代劇の出来不出来なんて、考えたこともありません。 ひたすら、娘2人が風車をもって、丘を駆けるシーンだけを凝視。 「おお、うまい演技だ!」 結婚披露宴で上映したら、受けるだろうなんてと思ったりもします。 「結婚か...まあ、いつのことやら」 最近の若い娘たちには、結婚願望がないのでしょうか?


キリマンジャロの雪

オトーサン、 週刊誌でも買おうと、近所の本屋へ。 レジ横に、500円のDVD3本を発見。 「これ、売ってるの?ほんとに500円でいいの?」 「シャレード」のほかに、この映画のDVDも買いました。 特典映像などはありませんが、本体があれば十分です。 「これじゃ、映画館いらずだ」 原題;Snows of Kilimanjaro, The (1952) 監督:Henry King 原作:Ernest Hemingway 脚本:Casey Robinson Genre: Adventure / Drama / Romance 上映時間;117分 あらすじ: 作家のハリー・ストリートは、 狩猟事故で負傷し、死の床についている。 かれは、愛においても、作家活動においても、 わが人生は失敗だったと激しく後悔している。 真に愛したのは、ただひとり、シンシアだけだったのに、 小説の材料集めに世界を駆けめぐりたいという執念のために 彼女を失ってしまったのだ。 そうした後悔の念に、もだえ苦しんでいる。 死せるシンシアのことが、依然として彼の心を占めている。 書いた小説が、みんなベストセラーになったというのに、 そんなことのために、あたら天与の才能を台無しにしてしまった、 人生を棒に振ってしまったと感じている。 彼が粗末に扱っている妻のヘレンは、 甲斐甲斐しく傷の手当てをし、 辛く当たられても、 失った愛についての回顧談を聞かされても、 気丈に耐え、その回復に努め、 救援隊がくるまで、必死に病魔と戦おうとしている。 彼女の献身的な努力は、ようやく最後になって実を結ぶ。 自分の人生は、失敗ではなかった。 ヘレンを愛し、ともに幸せになることができる。 そう悟った彼は、生きる力を回復するのだった。 出演者: Gregory Peck .... Harry Street (ハリー) Ava Gardner .... Cynthia Green(シンシア) Susan Hayward .... Helen(ヘレン) オトーサン、 「グレゴリー・ペックにしては、出来がよくないなあ」 2人の女優さんは、よく似ているひとという設定なので、 見分けがつきにくいのが、難でした。 でも、2人とも映画史に残る美人女優さんです。 長くなりますが、3人の経歴をご紹介しましょう。 GREGORY PECK グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12  出身 米カリフォルニア州 44年「栄光の日々」(1944年)で映画デビュー。 44年「王国の鍵」46年「子鹿物語」47年「紳士協定」 49年「頭上の敵機」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 62年「アラバマ物語」のフィンチ弁護士役で アカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」      「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」      「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 AVA GARDNER エバ・ガードナー 誕生日 1922/12/24-1990/1/25 出身 米ノースカロライナ州グラブトン 1950年代に世界一の美女を エリザベス・テーラーと競っていた人気女優。 18歳の時、姉を訪ねてニューヨークに旅行した際、 姉の夫が彼女の写真をMGMに送ったことから、 スクリーン・テストを経て、MGMと契約。 最初の1年を標準語の練習と演技に費やす。 翌年、映画デビューよりも早く、 ミッキー・ルーニーと結婚したが、18ヶ月で破局。 その後、バンド・リーダーのアーティ・ショーと結婚し、離婚。 続いてフランク・シナトラと結婚するが、離婚。 53年「モガンボ」、54年「裸足の伯爵夫人」で アカデミー賞にノミネートされる。 出演作 1943年「迷へる天使」「デュバリイ婦人は貴婦人」 1944年「百万人の音楽」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」 1946年「殺人者」 1947年「自信売ります」 1948年「ヴィナスの接吻」 1949年「賄賂」「パンドラ」 1951年「ショウ・ボート」 1952年「栄光の星の下に」「キリマンジャロの雪」 1953年「荒原の疾走」「バンド・ワゴン」「モガンボ」 1954年「円卓の騎士」「裸足の伯爵夫人」 1956年「ボワニー分岐点」「八十日間世界一周」 1957年「潮風のいたずら」「陽はまた昇る」 1959年「裸のマヤ」「渚にて」 1960年「夜と昼の間」 1963年「北京の55日」 1964年「五月の七日間」「イグアナの夜」 1966年「天地創造」 1968年「うたかたの恋」 1972年「ロイ・ビーン」 1974年「大地震」 1975年「殺しの許可書」 1976年「青い鳥」 1977年「カサンドラ・クロス」「センチネル」 1979年「シティ・オン・ファイヤ」 1980年「大統領の誘拐」 1985年「長く熱い夜」 SUSAN HAYWARD スーザン・ヘイワード 誕生日 1918/6/30-1975/3/14 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 出演作 1939年「ボージェスト」 1941年「四人の息子」 1942年「絶海の嵐」「森林警備隊」「奥様は魔女」 1944年「血戦奇襲部隊」「愛のあけぼの」 1946年「タイムリミット25時」「インディアン渓谷」 1948年「愛と血の大地」 1949年「タルサ」「他人の家」 1950年「愚かなり我が心」 1951年「狙われた駅馬車」「愛欲の十字路」 1952年「我が心に歌えば」「キリマンジャロの雪」 1953年「真紅の女」「蛮地の太陽」 1954年「ディミトリアスと闘士」「悪の花園」 1955年「野性の女」「一獲千金を夢見る男」      「明日泣く」 1956年「征服者」 1957年「将軍ベッドに死す」 1958年「私は死にたくない」アカデミー主演女優賞 1959年「バスク決死隊」 1961年「裏街」 1963年「愛の勝利」 1964年「愛よいずこへ」 1967年「三人の女性への招待状」「哀愁の花びら」 1972年「復讐の荒野」 その他の出演者: Hildegard Knef .... Countess Liz Leo G. Carroll .... Uncle Bill Torin Thatcher .... Johnson Ava Norring .... Beatrice (model) Helene Stanley .... Connie (Harry's first girl) Marcel Dalio .... Emile Vicente Gomez .... Guitarist Richard Allan .... Spanish dancer User Rating: 6.3/10 (366 votes) オトーサン、 「案外低いスコアだ」 2度3度みれば、もっといいスコアになるはずです。 アカデミー賞ノミネート: 美術舞台装置賞、撮影賞 User Comments: moondog-8さん Chicago, Illinois 2001年2月6日 年をとって、賢くなるにつれ、 この映画の味わいが増してくる。 子供の頃、この映画をみて、 なかなかいいアクション映画だと思った。 だが、中年になって、この映画を見て、衝撃を受けた。 これは、男の人生そのものを描いた映画だ。 失われた機会の数々、恋の挫折、そして、 脚本に美しく描かれているように、 人生の方向についての嗅覚の喪失。 エヴァ・ガードナーには、うっとりしたし、 スーザン・ヘイワードは、力強い演技だった。 Bernard Herrmanの音楽もいい。 舞台装置や撮影も、スタジオ撮影の手本となる美しさだった。 勿論、ジャズの帝王Benny Carterが、 パリのシーンで、テナー・サックスを演奏しているのも、 私にとっては、実に興趣をそそった! オトーサン、 「何といっても、原作がいいなあ」: キリマンジャロは、 標高5895メートル、アフリカ最高峰です。 頂上は、いつも雪で覆われています。 その西の火口のそばに、凍った豹の死体があるのです。 ここで、なそなぞ。 「豹は、なぜ、危険な死を招くような高みをめざしたのか?」 この豹を、作家ヘミングウェイだと思うと、 この映画の意味が、はっきりしてきます。 本が売れるだけでは満足せず、命がけで名作に挑戦する。 さらに、この豹を、他人事でなく、自分自身だと思うと、 痛切に、わが人生の来し方行く末について考え込んでしまうはずです。 「わが人生、平凡だったなあ。 高い頂きを、目指さすことがなかった。 あるいは、 若い頃は、高い頂を目指したが、途中であきらめてしまった」 などなど。 オトーサン、 お金がかかってるなあ。 パリ、リビエラ、スペイン、アフリカと舞台が変転。 観光映画としても楽しいし、 映画史上に残る名優3人を眺めているだけでも、 ぜいたくな時間が過ごせます。 ワンコインで、極上の楽しみ。オススメです。 「アラバマ物語」、「シャレード」、「キリマジャロの雪」 この際、3本まとめて1500円出しましょう。 それでも、1回、映画館に行くよりも安いのです。 「これは、事件だ!」


バックマン家の人々

オトーサン、 この映画、BAの機内で見た3本目でした。 「ああ、花嫁のパパだ!」 スティ−ブ・マーチンの顔が飛び込んできました。 長時間、座りずくめで疲れていましたが、 映画の楽しさが、疲れや退屈を吹き飛ばしてくれました。 原題:Parenthood (1989) 監督:Ron Howard 原作:Lowell Ganz /Babaloo Mandel/Ron Howard 脚本:Lowell Ganz /Babaloo Mandel Genre: Comedy / Drama (more) 上映時間:124分 あらすじ: てんやわんやのバックマン一家とその友人たち。 子育ての過程で、次々と起きる出来事に悩んだり、楽しんだりする。 遠くの親戚、家族の"黒い羊"、エキセントリック、 クローゼットのスケルトン、そして反抗する10代。 出演者: Steve Martin .... Gil Buckman (ジル) Dianne Wiest .... Helen Buckman Lampkin Bowman(ヘレン) Keanu Reeves .... Tod Hawkes (トッド) オトーサン、 「あはは、スティーブ・マーチン、バックテンまでやってる」 奮闘パパをやらせたら、このひとの右に出るひとはいません。 ママ役のダイアン・ウィーストも、いい味を出していました。 若きキアヌが見られたのも、ラッキーでした。 STEVE MARTIN スティーブ・マーティン 誕生日 1945/8/14 出身 米テキサス州ウェコー 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1978年「サージャント・ペッパー」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」「天国から落ちた男」 1981年「四つ数えろ」「ペニーズ・フロム・ヘブン」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「オール・オブ・ミー/突然下半身が女に!」 「ロンリー・ガイ」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 「サボテン・ブラザース」 1987年「愛しのロクサーヌ」「大災難P.T.A.」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」 1989年「バックマン家の人々」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」 1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「わが街」 「花嫁のパパ」 1992年「ハウス・シッター/結婚願望」「奇跡を呼ぶ男」 1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「SGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル作戦」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」「ビッグ・ムービー」 2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」 2003年「女神が家にやってきた」 DIANNE WIEST ダイアン・ウィースト 誕生日 1948/3/28 出身 米ミズーリ州カンザスシティ 大学卒業後、ブロードウェイの舞台に立ち、 二度のオビー賞、クラレンス・ダーウェント賞、 シアター・ワールド賞で最優秀女優賞受賞。 80年「IT'S MY TURN」で映画デビュー。 86年「ハンナとその姉妹」でアカデミー助演女優賞受賞。 94年「ブロードウェイと銃弾」で アカデミー助演女優賞とゴールデングローブ助演女優賞を手にした。 ウディ・アレン監督作品には五本出演している。 ほか、89年「バックマン家の人々」で アカデミー助演女優賞にノミネートされている。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「IT'S MY TURN」 1982年「I'M DANCING AS FAST AS I CAN」 「暗闇からの脱出」 1983年「夢追いかけて」 1984年「フットルース」「恋に落ちて」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナとその姉妹」アカデミー助演女優賞 1987年「ラジオ・デイズ」「ロスト・ボーイ」 「セプテンバー」 1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「バックマン家の人々」「私のパパはマフィアの首領」 1990年「シザーハンズ」 1991年「リトルマン・テイト」 1994年「コップス&ロバーソン」      「ブロードウェイと銃弾」アカデミー助演女優賞      「スカウト」 1996年「バードケージ」 1998年「モンタナの風に吹かれて」 「プラクティカル・マジック」 2001年「アイ・アム・サム」 その他の出演者: Dennis Dugan .... David Brodsky Mary Steenburgen .... Karen Buckman Paul Linke .... George Bowman Jason Robards .... Frank Buckman Rick Moranis .... Nathan Merrick Tom Hulce .... Larry Buckman Martha Plimpton .... Julie Buckman-Lampkin Hawkes Harley Jane Kozak .... Susan Buckman Merrick Joaquin Phoenix .... Garry Buckman-Lampkin Eileen Ryan .... Marilyn Buckman Helen Shaw .... Grandma Jasen Fisher .... Kevin Buckman User Rating: 7.0/10 (6,116 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: 助演女優賞:ダイアン・ウィースト 主題歌賞:I LOVE TO SEE YOU SMILE User Comments: glitterpet111 austraria 2003年12月19日 感動してしまう。 この映画が好きな理由は、 ちょっと馬鹿気ているところもあるけれども、 ちょっぴり甘くて、とても感動的なところ。 親であることは、そう簡単なことではない。 登場人物の目を通じて、親の気分を味わうのもいいものである。 私のお気に入りは、スティーブ・マーチン、ダイアン・ウィースト、 キアヌ・リーブス、そして、ホアキン・フェニックスだ。 (最近の彼とは、別人のように見える) 図太い Rick Moranisなんか、いないほうがいいと思うが、 話を面白くするのに必要だったのだろう。 Tom Hulceは、無責任パパを演じているが、 その子たちの可愛いいこと。 「アマデウス」とは随分ちがったイメージだ。 オトーサン、 「おれも親馬鹿だったんだ」 というのも、帰国したら、富士フイルムに依頼しておいた ビデオが出来上っていたのです。 ご存知でしょうか? 「わたしにも写せます」というCM。 8ミリで、大衆が動画での撮影をはじめた時代です。 オトーサン、 子供たちの成長記録にと撮りはじめました。 もう30年前のことになります。 8ミリの画質が劣化してきたし、 いまどき8ミリ映写機もないので、 ビデオにダビングすることを思いついたのです。 45分で、1万3000円の出費は、痛かったのですが、 おかげで、30年前の日々がよみがえってきました。 「おお、ピンポンパン体操だ!」 当時、3歳の息子が居間で踊っています。 モノクロ画面で、音なしは、ご愛嬌です。 息子や双子の娘を抱いているパパなるわが姿も。 「オレ、いかにも、ダサイ服着ているなあ」 「超ミニが、流行していたんだっけ」 「奥方、美人だったなあ」 そして、最後の画面は、子供たちの七五三風景。 人出でにぎわう明治神宮でした。 思いもかけず、健在だった亡き母や奥方の亡き母に再会できました。 「もう2度と帰らない家族団らん、ああ...」 家族って、いいものです。


暴力脱獄

オトーサン、 これは、BA機内で見た2作目。 "Cool Hand Luke"を「暴力脱獄」としたのには、驚きます。 よくまあ、下品な邦題にしたもんだ。 バイオレンス路線で売ろうとしたのでしょうか。 原題:Cool Hand Luke (1967) 監督:Stuart Rosenberg 原作:Donn Pearce 脚本;Donn Pearce / Frank Pierson オトーサン、 「囚人が書いた小説だから、リアリティがある」 Genre: Drama 上映時間;118分 あらすじ: ルークは、囚人収容所に送られる。 そこで、かれは、しぶとい男という評判を得る。 ギャングの頭が、かれを嫌い叩きのめそうとするが、 うまくいかず、ルークを尊敬するようになる。 母親が死に、脱獄したルークは、つかまってしまう。 だが、また脱獄し、また、つかまる。 収容所のボスは、かれを矯正できるだろうか? 出演者: Paul Newman .... Luke(ルーク) George Kennedy .... Dragline (ドラックライン) J.D. Cannon .... Society Red(レッド) オトーサン、 「ポール・ニューマン、 こういう役をやらせたら、天下一品だなあ」 若いひとは、知らないでしょうが、まあ、 石原裕次郎みたいな位置づけだったのです。 ギャング頭のジョージ・ケネディの演技も光っていました。 PAUL NEWMAN ポール・ニューマン 誕生日 1925/1/26 出身 米オハイオ州クリーブランド 大きな運動具店の息子として生まれたが、家業は継がず、 ケニヨン・カレッジからイェール大学に進学。 52年にアクターズ・スタジオに入学。 54年「銀の盃」で映画デビューを飾るが、 第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、 映画界を去るが、56年「傷だらけの栄光」で復帰。 「熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」で アカデミー賞にノミネートされ、 「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 初監督は68年「レーチェル・レーサー」。 妻はジョアン・ウッドワード。 長男を麻薬中毒でなくし、麻薬撲滅運動にも参加した。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「銀の盃」 1956年「傷だらけの栄光」 1957年「追憶」 1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」「熱いトタン屋根の猫」 1959年「都会のジャングル」 1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」 1961年「パリの旅愁」「ハスラー」 1962年「渇いた太陽」「青年」 1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」 1964年「暴行」「何という行き方!」 1965年「レディL」 1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」 1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」 1968年「脱走大作戦」 1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」 1971年「わが緑の大地」      「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」 1972年「ロイ・ビーン」 1973年「スティング」「マッキントッシュの男」      「タワーリング・インフェルノ」 1975年「新・動く標的」 1976年「ピック・アメリカン」「サイレント・ムービー」 1977年「スラップ・ショット」 1979年「クインテット」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」「スクープ・悪意の不在」 1982年「評決」 1984年「ハリー&サン」 1986年「ハスラー2」アカデミー主演男優賞 1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」 1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」 1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」      「マジック・アワー」 1998年「トワイライト」◇ 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇ 2000年「ゲット・ア・チャンス」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」 GEORGE KENNEDY ジョージ・ケネディ 誕生日 1925/2/18 出身 米ニューヨーク 父はオーケストラの指揮者、 母はヴォードビルのダンサー。 2歳で舞台に立ち、7歳でラジオのディスク・ジョッキーを務めた。 17歳で第二次世界大戦に従軍、 陸軍のラジオ関係の仕事をした。 59年に除隊し、60年映画デビュー。 67年「暴力脱獄」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1960年「ケンタッキー少年魂」 1962年「脱獄」 1963年「シャレード」「現金お断り」 1964年「血だらけの惨劇」「青いイルカの島」「危険な道」 1965年「ふるえて眠れ」「蜃気楼」「エルダー兄弟」      「シェナンドー河」「飛べ!フェニックス」 1967年「暴力脱獄」アカデミー助演男優賞      「特攻大作戦」「夕日よ急げ」 1968年「絞殺魔」「新荒野の七人 馬上の決闘」「女の香り」      「バンドレロ」 1969年「悪党谷の二人」「…チック…チック…チック」 1970年「大空港」「大悪党ジンギス・マギー」「シカゴ・シカゴ」 1971年「愚者の行進」 1972年「大砂塵の男」「失われた地平線」 1973年「ビッグケーヒル」 1974年「サンダーボルト」「エアポート75」      「大地震」 1975年「アイガー・サンクション」「狼たちの影」 1977年「エアポート77」「人間の証明」 1978年「ナイル殺人事件」「犯罪パズル」「殺人犬ドーベルマン」 1979年「超高層プロフェッショナル」      「エアポート80」「プラスターゲット」 1980年「ゴースト・血のシャワー」「序曲/13日の金曜日」      「ナイアガラ殺人事件」      「復活の日」「デス・シップ」 1982年「死霊のかぼちゃ」 1984年「ボレロ」      「お色気SL大暴走!アメリカ横断ウルトラハイホー」      「復讐の掟」 1985年「爆笑戦士ストライカー」「誘惑の甘い罠」      「ラジオ・アクティブ・ドリーム」 1986年「デルタ・フォース」「真昼の決闘’88」 1987年「エイリアン・ゾンビ」「クリープショー2/怨霊」      「カウンターフォース」      「プライベート・ロード」 1988年「アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝」      「裸の銃(ガン)を持つ男」      「ボーン・トゥ・レース/青春の賭け」 1989年「ミニストリー・オブ・ベンジェンス/炎の復讐」 1990年「地獄の女囚コマンド」「ハング・ファイヤー」 1991年「裸の銃を持つ男PART2 1/2」      「ドライビング・ミー・クレイジー」      「ハング・ファイヤー」 1992年「復讐は俺がやる」 1994年「裸の銃を持つ男PART33 1/3最後の侮辱」 1997年「CATS DON'T DANCE」(声) 1998年「スモール・ソルジャーズ」(声) その他の出演者: Lou Antonio .... Koko Robert Drivas .... Loudmouth Steve Strother Martin .... Captain Jo Van Fleet .... Arletta Clifton James .... Carr Morgan Woodward .... Boss Godfrey Luke Askew .... Boss Paul Marc Cavell .... Rabbitt Richard Davalos .... Blind Dick Robert Donner .... Boss Shorty Warren Finnerty .... Tattoo Dennis Hopper .... Babalugats User Rating: 8.2/10 (11,076 votes) top 250: #122 オトーサン、 「おお、世界の名画の122位とは!」 アカデミー助演男優賞受賞:ジョージ・ケネディ ノミネート:主演男優賞:ポール・ニューマン       脚色賞、オリジナル作曲賞 User Comments: TxMikeさん Houston, TX 2001年1月6日 古典映画。 ポール・ニューマンがいい、 ジョージ・ケネディは、アカデミー助演男優賞を受賞。 囚人たちは、雑多だ。 深南部にある収容所は、厳格な規律を誇る。 週に5日も、道路工事をさせられる。 この映画、すばらしい囚人群像劇に仕上がっている。 ニューマンは、ルークを演じる。 パーキング・メーターを壊してつかまったのだ。 映画がはじまってすぐに、ポーカーをやるシーンがある。 何の手もないのに、周囲を脅かして、勝ってしまう。 「何もないと、冷静(cool hand)になれるんだ」 この"cool hand"が、題名の由来である。 ジョージ・ケネディは、ドラッグラインを演じる。 大柄で、タフな男、読み書きができない。 喧嘩のあと、ルークと仲良くなる。 何ものをも恐れぬルークに惚れてしまったのだ。 最近、"Chicken Run"を見たところだが、 ルークのやりかたは、"Ginger's"に似ている。 逃亡、逮捕、独房入り、またもや脱獄。 最初の脱獄は、収容所の床を鋸で切って、夜陰にまぎれるもの。 2回目は、茂みの向こうに行く許可を得て、 そこに隠れて、逃げ出すもの。 3回目は、いい子を装って、警備員を安心させ、 カメを捕獲した直後、トラックに飛び乗って走り去る。 2回目につかまった後の有名なせりふがある。 「ここでは、話し合わないほうがいい」 (What we have here is a failure to communicate) 最後に、教会の戸口に追い詰められたとき、 にやっと笑いながら、おなじせりふを警官に向かって吐く。 そして撃たれる。 病院に向かう長い道のりの途中、パトカーの中で死ぬ。 短いエンデイングがあって、 囚人たちが教会のそばで働かされている。 ドラッグラインが、仲間に言う。 「オレたち、ここで捕まったんだ」 ルークは、死んだが、 断じて現状に甘んじないという伝説的存在になった。 この映画には、多くのユーモアがある。 最初の脱獄のとき、パトカーがバックする。 陰気にトランクを開け、 ルークを追いかけたために死んでしまった犬を取り出す。 側溝を掘る作業中に、かれらの目の前で キュートな美人が、洗車をはじめる。 悩ましいポーズをとってみせる。、 囚人たちは、彼女のドレスの留め金が外れて、 オッパイが見えるのを期待するのだ。 また、賭けのシーンもある。 ルークが、卵50ケを1時間以内に食えるかどうかの 秒読みがはじまったりするのだ。 この映画の採点を、大学を卒業した1967年に行ったら、 おそらく9点か10点をつけただろう。 過去20年の間に、すばらしい映画が沢山生まれたが、 いま採点しても、8点は堅いところだろう。 ポール・ニューマンは、すばらしい俳優だ。 かれが演技しているのを忘れてしまう。 この映画、収容所での囚人の暮らしぶりを描いている点で、 最近の映画、エディ・マーフィの"Life"を思い出させる。 オトーサン、 「最近、断じて現状に甘んじないというひとが減ったなあ とくに、若い男に」 清潔で去勢されたアニマル顔の男の子よ、奮起せよ。 「もたもたしてると、女の子に、背中蹴られるぞ」


恋愛適齢期

オトーサン、
今日から6本連続で、機内で見た映画をご紹介しましょう。
「おお、こんな新しい映画も上映しているんだ」
ダイアン・キートンが、とても魅力的でした。
4月からは、日本でも上映されるそうです。

原題:Something's Gotta Give (2003)     
監督・脚本:Nancy Meyers
Genre: Comedy / Romance / Drama
Rated PG-13 for sexual content, 
      brief nudity and strong language.
上映時間;128分
あらすじ:
若い医者が心臓病の患者を治療する。
かれのガールフレンドの母親の家である。
しばらくすると、その中年患者が、その母親と恋に落ちる。
医者も、年の差をこえて、その母親に魅力を感じてしまう。 

出演者:
Jack Nicholson ....  Harry Sanborn(ハリー) 
Diane Keaton ....  Erica Barry (エリカ)
Keanu Reeves ....  Julian Mercer (ジュリアン)
オトーサン、
「2人の息がぴったり合ってるなあ」
ジャック・ニコルソン(66)とダイアン・キートン(57)、
この映画共演がきっかけで、ロマンスの花が咲いたとか。
ここでは、アカデミー賞にノミネートされた
ダイアン・キートンの経歴をみましょう。
永い間、ウディ・アレンのよきパートナーでした。

DIANE KEATON
ダイアン・キートン 
誕生日 1946/1/5  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
19歳の時、ニューヨークに移り、
ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。
70年「ふたりの誓い」で映画デビュー。
77年「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞受賞。
「レッズ」「マイ・ルーム」でアカデミー賞にノミネート。
87年長編ドキュメンタリー「HEAVEN」で初監督。 
活躍度 ○→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1970年「ふたりの誓い」
1972年「ゴッドファーザー」「ボギー!俺も男だ」
1973年「スリーパー」
1974年「ゴッドファーザーPARTU」
1975年「愛と死」
1976年「可愛い女」「ニューヨーク・一獲千金」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
     「アニー・ホール」◇アカデミー主演女優賞
1978年「インテリア」
1979年「マンハッタン」
1981年「レッズ」
1982年「WHAT DOES DORRIE WANT?」「シュート・ザ・ムーン」
1984年「リトル・ドラマー・ガール」「燃えつきるまで」
1986年「ロンリー・ハート」
1987年「ラジオ・デイズ」「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」
1988年「情熱の代償」
1990年「THE LEMON SISTERS」「ゴッドファーザーPARTV」
1991年「花嫁のパパ」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
     「ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「ラスト・フライト」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「マイ・ルーム」「ファーストワイフ・クラブ」
1997年「イン・マイ・ライフ」
1999年「カーラの結婚宣言」
2000年「電話で抱きしめて」
2001年「フォルテ」 


その他の出演者:
Frances McDormand ....  Zoe Barry 
Amanda Peet ....  Marin 
Jon Favreau ....  Leo 
Paul Michael Glaser ....  Dave 
Rachel Ticotin ....  Dr. Martinez 
Marjie Gum ....  Annie 
Kadee Strickland ....  Kristen 
Jennifer Siebel ....  Leggy Girl 
John H. Tobin ....  Limo Driver 
Audrey Wasilewski ....  Nurse 
Russ Russo ....  Guy 
Patrick Fischler ....  Stage Manager 

User Rating:  6.8/10 (3,680 votes)  
オトーサン、
「恋愛適齢期、いい邦題だなあ」
ひとは、いくつになっても、自由に恋愛できる、
そのメッセージが高いスコアになったのでしょう。

User Comments:
studleywankenobi さん
Colorado
2004年2月21日
ステキな映画

ほかのひとの映画評を読むと、
あんまり見たくなくなってしまった。
でも、妻のおかげで、見に行ってよかった。
おかしくて、ドラマティックだ。
ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンは、
まるで、実在するようないいカップルだ。
監督もいい。
助演陣もみないい仕事をしている。
だが、キアヌ・リーブスの役はいただけなかった。
この役にはあんまり合っていない。
私は、ダイアン・キートンのフアンではないが、
この映画のダイアンは、好ましい。 
年とともに、どんどん良くなっている。
たまには、X世代でない年齢の 
ロマンティック・コメデイを見るのも楽しい。
強くおすすめする。


オトーサン、
パリの映画館の前を通りかかって、
「ああ、パリでは、もう上映中なんだ
へえ、"Tout peut arriver"っていう題名なんだ」
そこで、パリ在住の奥様の批評をご紹介しましょう。

Asakoさん
Paris
2003/2/17
ちょっとがっかりだった

Just got back in London from Oxford, 
where I had a great time with Asako san and her kids. 
Saw "Something's gotta give" 
just before leaving Oxford 
and I have to say... it was USUAL CRAP!!! 
・・・と、ちょっとがっかりだった
「Something's gotta give(仏題:Tout peut arriver)」。

フランスでの映画評が、とてもよかったので、
期待値が高かったのが原因か、
がっかり度は相当なものでした。
でも連れは、
「そんなにつまらなかったのなら、是非観たい」
と言って、明日見に行くらしい・・・。
奇特な人です。

(あらすじ部分は、省略)

このジャック・ニコルソン演じるハリーが、
「若い子にモテモテの金持ちで素敵なおじさま」というのに、
まず全然説得力がない。
かなりくたびれて見える上に、傲慢で時代遅れ。
比べてダイアン・キートンは、2人の娘がいながら、
自身も超売れっ子の劇作家として活躍するエリカを好演・・・
と言いたいところだが、
それでも、20歳も年下の独身医師ジュリアン(キアヌ・リーヴス)から
思いを寄せられるほどでは、正直ないなぁ〜というところ。
でも彼女の白とベージュでまとめたファッションは、
品があってとっても素敵です。 


パトリオット・ゲーム

オトーサン、 「パトリオット・ゲーム、確か見たよなあ」 索引をチェックしました。 「パトリオットは見たけど、これは、まだだった」 ハリソン・フォードの映画って、ワクウクしますねぇ。 原題:Patriot Games (1992) 監督:Phillip Noyce 原作:Tom Clancy 脚本;W. Peter Iliff/ Donald Stewart Genre: Action / Thriller / Drama 上映時間:117分 あらすじ: ジャック・ライアンといえば、 トム・クランシーのテクノ・スリラーのヒーロー。 「レッドオクトーバーを追え」の続編である。 ライアンは、英国に休暇旅行中に たまたま現場に居合わせ、王室メンバーの暗殺を阻止する。 ライアンは、IRAの狙撃手が、その仕返しとして 自分と家族を狙っていることを知り、CIAに復帰する。 出演者: Harrison Ford .... Jack Ryan(ジャック・ライアン) Anne Archer .... Cathy Muller Ryan(キャシー) Sean Bean .... Sean Miller(ショーン) オトーサン、 「やはり、ハリソン、ステキだなあ」 家族思いの柔和な表情、一転して怒りに燃える顔。 撮影時は、50歳前ですから、油の乗っている時期です。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、 夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ その他の出演者: Patrick Bergin .... Kevin O'Donnell Thora Birch .... Sally Ryan James Fox .... Lord Holmes Samuel L. Jackson .... Lt. Cmdr. Robert Jefferson 'Robby' Jackson Polly Walker .... Annette J.E. Freeman .... Marty Cantor James Earl Jones .... Adm. James Greer Richard Harris .... Paddy O'Neil Alex Norton .... Dennis Cooley Hugh Fraser .... Geoffrey Watkins David Threlfall .... Insp. Highland Alun Armstrong .... Owens User Rating: 6.8/10 (10,260 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Dr. Goreさん Florida 2003年1月17日 家族思いの男の復讐劇。 ハリソン・フォードは、IRAの王室一家暗殺を阻止する。 純粋な怒りが、かれをテロリストに立ち向かわせたのだ。 いまや、生き残った暗殺者が、仕返しをたくらんでいる。 ハリソン一家を抹殺しようというのだ。 さあ、対決の時がきた。 ハリソンとIRAのテロリストの対決だ。 ハリソンは、模範的な家族思いの男である。 妻が、家庭を大事にしてといわれると、素直に従う。 多くの観客が望むような男である。 同じような状況におかれたら、みなそうするだろう。 当然、悪い奴を殺す。 幼い娘が入院中などの心を打つ多くのシーンがある。 ハリソンは、娘のために、CIAの分析官に戻り、 悪いヤツらをつまみ出そうと決意するのだ。 これは、家族向きの映画である。 北アイルランドのIRAという設定は、こじつけだが、 テロリストたちには、誰がなっても不思議ではない。 政治が重要である。 これは、復讐劇である。 誰かが、ハリソンの家族を撃った。 だから、ハリソンは、やるべきことをやる。 いいじゃないか。 オトーサン、 「よく出来た娯楽映画だ」 でも、もし主役が別の俳優だったら、 こんなに感情移入はできなかったかも知れません。


キングス・オブ・クレズマー

オトーサン、 「何の映画だろう」 ジャケットには、老人たちの写真だけ。 「もうひとつのブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブだって?」 面白そうなので、借りてみました。 音楽ドキュメンタリー映画でした。 原題:A Tickle in the Heart(1996) 監督:Stefan Schwietert 脚本:Thomas Kufus /Stefan Schwietert Genre: Documentary / Music Country: Germany / Switzerland Language: English / Yiddish Color: Black and White 上映時間:90分 あらすじ: 「IMDB,またサボっている」 仕方がないので、宣伝文を引用しましょう。 この映画では「最後の伝統的クレズマー」 エプスティン兄弟の姿はもちろんのこと、 演奏を聞くことができちゃいます。 長兄が80歳代を迎える兄弟の遅咲きなサクセス・ストーリー。 最初は撮影に戸惑いすら見せていた兄弟たちだが、 観客を前にしたスクリーンで見た時には、 感動をあらわにしていたそう。 モノクロームの深みある映像と共に、 是非、このどこの国とも言えぬ、 でも何か懐かしさを感じさせる音楽をお楽しみ下さい。 出演者: Julius Epstein .... Himself (長兄:サックス) Max Epstein .... Himself (次兄:トランペット) William Epstein .... Himself(末弟:ドラム) オトーサン、 「83歳か、元気だなあ」 フロリダのシニアタウンに住んでいます。 あまりに、よぼよぼしているので、 「このひと、ほんとに演奏できるのかなあ?」 でも、サックスを吹きはじめると、まるで別人のようです。 歌ったり、ヴァイオリンを弾いたりもします。 「なつかしい調べ、涙が出てくる」 User Rating: 6.9/10 (25 votes) オトーサン 「高いスコアだ」 でも、投票者は、たったの25人。 User Comments: オトーサン、 「これも、IMDBには出てないなぁ」 よく書けている先の宣伝文を引用しましょう。 「クレズマー」とは、 主に放浪のユダヤ人楽士によって、 ユダヤ人の結婚式などの儀式の際にさかんに演奏された音楽。 特に黄金期の19世紀末から20世紀初頭には、 西ヨーロッパからの移民のユダヤ人たちが活動の場を広げ、 様々な音楽に影響を与えている。 (ちなみにドナドナもその内の一曲らしい。)  しかし、ラジオなどの普及や移民の世代交代にともない、 クレズマー・ミュージュックは衰退し、忘れられてしまったが、 近年、ジョン・ゾーンのユニット「マサダ」や 巻上公一、梅津和時たちも取り上げ、復活のきざしを見せている。 オトーサン、 「こりゃ、レアもの。心を揺さぶられる」


ホット・スポット

オトーサン、 「デニス・ホッパ−が、監督か」 デニス・ホッパ−といえば、一世を風靡した 名作「イージー・ライダー」(1969)を思い出します。 「アメリカの大地をオートバイで駆けぬけたい!」 当時の若者はみんな、そんな夢を抱いたものでした。 原題:The Hot Spot (1990) 監督:Dennis Hopper 原作:Charles Williams 脚本:Nona Tyson/ Charles Williams Genre: Drama / Romance 上映時間:130分 あらすじ: 独り者ハリーがテキサスの小さな町に流れつく。 中古車デーラーで職を得る。 預金口座を開設するときに、お金を盗むことを思いつく。 火事が起きて店員がいなくなるときを狙えばいい。 他人を操るのが好きなボスの女房ドリーが、彼に目をつける。 「あたし、自分のやりたいことは、みんな実現させてきたわ」 抵抗するものの、ハリーは会計係のグローリアが好きになる。 だが、彼女もまた問題を抱えていた。 出演者: Don Johnson .... Harry Madox (ハリー) Virginia Madsen .... Dolly Harshaw (ドリー) Jennifer Connelly .... Gloria Harper(グローリア) オトーサン、 「みんな、なかなかやるじゃん」 でも、無名の役者さんばかりのようでした。 その他の出演者: Charles Martin Smith .... Lon Gulick William Sadler .... Frank Sutton Jerry Hardin .... George Harshaw Barry Corbin .... Sheriff Leon Rippy .... Deputy Tate Jack Nance .... Julian Ward Virgil Frye .... Deputy Buck John Hawker .... Uncle Mort Margaret Bowman .... Woman at Gas Station Debra Cole .... Irene Davey Karen Culley .... Cowgirl Cody Haynes .... Cowboy User Rating: 6.2/10 (1,267 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: George Parkerさん Orange County, CA USA 2003年12月23日 オレのこと?そんなに熱いか? このB級暗黒映画では、 心に傷のあるハンサムな流れ者が、小さな町にやってくる。 町の男たちは、みな年老いて、醜く、アホ。 女性は2人いて、 ひとりは、金髪の悪女。 もうひとりは、色目を使うが、控え目な女。 物語が進むにつれて、貪欲、虚偽、殺人、セックス、汗といった 不純な成分が溶けだしてくる。 B級映画にしては、そう悪くない。 ポップコーンを片手に、ビデオで見るのに向いている。 この手の娯楽映画に興味をもつひとにお勧めしたいのは、 ポール・ニューマンの"The Long Hot Summer"だ。 この映画の評価は、B-。 オトーサン、 「堕ちていく感じがいいなあ」 誰しも、一度は、堕落しかけたことがあるのでは? 底なしの地獄へどんどん堕ちていく時の感覚。 デニス・ホッパー監督にも、そんな体験があるのでしょうか。 まずは、海外映画俳優マガジンから。 DENNIS HOPPER デニス・ホッパー 誕生日 1936/5/17 出身 米カンザス州ダッジ・シティ 第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、 この地で高校を卒業。 ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や初期のテレビ番組に出演。 86年「勝利への旅立ち」で アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、 爆弾犯役の「スピード」など。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 監督作 1969年「イージー・ライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1988年「カラーズ 天使の消えた街」 1989年「BACK TRACK/バック・トラック」      「ハートに火をつけて」 1990年「ホット・スポット」 1994年「逃げる天使」 出演作 1954年「大砂塵」 1955年「理由なき反抗」 1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」 1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」 1958年「向う見ずの男」 1960年「四人の脅迫者」 1965年「エルダー兄弟」 1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」 1968年「奴らを高く吊せ!」      「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」 1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」 1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」      「狂気の楽園」 1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」 1977年「トラックス」「アメリカの友人」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」 1982年「ヒューマン・ハイウェイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」 1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」 1985年「刑事スターク」(TM)      「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」      「マイ・サイエンス・プロジェクト」 1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」      「ブルー・ベルベット」      「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」      「ラスベガス大捜査線」(TM) 1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」 1988年「ストレート・トゥ・ヘル」      「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」 1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」      「BACK TRACK/バック・トラック」 1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」      「フラッシュバック」 1991年「インディアン・ランナー」      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」      「裏切りの代償」(TM)      「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」 1992年「ミッドナイトヒート」      「ハート・オブ・ジャスティス」(TM) 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇      「トゥルー・ロマンス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」      「ポイリング・ポイント」 1994年「逃げンる天使」「スピード」◇      「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇      「チェイサーズ」 1995年「サーチ&デストロイ」「密会」      「ウォーターワールド」 1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」      「スペース・トラッカー」◇      「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ) 1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」      「デッドエンド」「カジノ・ヒート」 1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」 1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」      「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」      「デニス・ホッパーin狙×撃×者」 2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」      「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」      「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」      「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」 2002年「炎の少女チャーリーREBORN」(TM)      「ノックアラウンド・ガイズ」 次に、IMDBから。 「この野郎、オレをそんな目で見るな!」 この言葉でわかるように、デニス・ホッパーは、 1970年代から80年代にかけて、主流から外されていた。 だが、中年の危機を演じて蘇り、神にすらなったのは、 デイビット・リンチの有名なスリラー映画"Blue Velvet"(1986)である。 その卑劣漢 Frank Boothの身の毛もよだつ演技は、 その後のサイコ・スリラー役に大きな影響を与えた。 自分自身を持てあまし、間違った役しかもらえなかった アーチストがこうして完全復活したのだ。 1950年代に若者だった彼は、マイナーな役をいくつか演じた。 ジェームス・ディーンの「理由なき反抗」(1955)と 「ジャイアント」(1956)である。 助演俳優業を卒業し、 1960年代は、TVドラマのゲストスターになったが、 気難しいひとという烙印を押されて、 やむなく、Roger Corman プロダクションで働き、 "The Trip"(1967)に出演した。 デニス・ホッパーは、映画以外の分野でも活躍した。 一世を風靡したポップ・ア−トの分野で、目利きのコレクターであり、 また、現場の写真を記録したことで有名だった。 最近出版された本と写真の展覧会をみると、 いいテーマをもった優れた写真家だったことが分かる。 1969年、「イージーライダー」の監督・脚本・主演をやった。 これは、究極の反体制映画として、 大ヒットし、批評家にセンセーションを巻き起こした。 共同脚本は、アカデミー賞にノミネーされた。 その成功に気をよくして、意欲作「ラストムービー」(1971)を 監督したが、これが大失敗し、ハリウッドから遠ざけられる。 その後、映画に出演したのは、ロクでもないものばかりだった。 70年代は、麻薬と深酒の泥沼にはまっていたからである。 フランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」(1979)では異様に見えたが、 Wim Wendersの「アメリカの友人」(1977)では、 証人役として愛情あふれる輝かしい演技をみせていた。 80年代初期は更正の時期で、デイビット・リンチに電話して、 「おれは、Frank Boothだ」と言って、"Blue Velvet"出演の機会を得た。 それ以降は、堅実に演技し、"Hoosiers"(1986)では、 飲んだくれの役で、アカデミー賞にノミネートされた。 また、"Flashback"(1990)では、燃え尽きた元ヒッピーを演じた。 監督としても、王道を歩み、 "Colors"(1988)や"The Hot Spot"(1990)を撮った。 最近では、"Paris Trout" (1991) の主演が賞賛され、 "True Romance" (1993)では、 Christian Slaterの父親役というごく普通の役を演じてみせた。 オトーサン、 「いろいろあった人生なんだ」 人生って面白いものですねえ。 破滅型のひとがいい映画を撮れるなんて。


ザ・リッパー

オトーサン、 「ザ・リッパーというと、切り裂き魔か。 すると、大キライなホラー映画を借りてしまったか」 DVDに収録された予告編をみると、悲鳴の連続。 「悲鳴の多さは、ギネス・ブックものか」 原題:Squartatore di New York, Lo (1982) The New York Ripper 監督:Lucio Fulci 脚本:Gianfranco Clerici /Lucio Fulci    Vincenzo Mannino/Dardano Sacchetti Genre: Crime / Thriller / Horror / Mystery 上映時間:91分 あらすじ: アヒルのようにしゃべる殺人者が、NYを徘徊。 剃刀で目玉をスライスするなど、様々な方法で女性を殺す。 ウィリアム刑事補は、死に物狂いで犯人を追う。 出演者: Jack Hedley .... Lt. Fred Williams(ウィリアム警部補) Almanta Suska .... Fay Majors(フェイ) Andrea Occhipinti .... Peter Bunch(ピーター) オトーサン、 「この刑事、本物みたいだ」 疲れが溜まって、人間の性を知り尽くしています。 でも、残念ながら、経歴は載っていません。 そこで、監督の経歴で我慢してください。 LUCIO FULCI ルチオ・フルチ 誕生日 1927/7/17-1996/3/13 出身 伊ローマ 監督作 1966年「真昼の用心棒」 1975年「荒野の処刑」 1979年「サンゲリア」 1984年「マーダ・ロック」 1986年「イノセント・ドール 虜」 1987年「怨霊界エニグマ」 1988年「サンゲリア2」 その他の出演者: Renato Rossini .... Mickey Scellenda Alexandra Delli Colli .... Jane Forrester Lodge Paolo Malco .... Dr. Paul Davis Cosimo Cinieri .... Dr. Lodge Babette New .... Mrs. Weissburger Cinzia de Ponti .... Rosie (ferry victim) Daniela Doria .... Kitty (prostitute) Zora Kerova .... Eva (sex show performer) Paul E. Guskin .... Desk sergeant Antone Pagan .... Morales Josh Cruze .... Chico Marsha MacBride .... Policewoman User Rating: 5.8/10 (576 votes) オトーサン、 「へぇ、意外に高いなぁ」 User Comments: cygnus x-1さん roanoke, va 2000年1月24日 下劣で、間抜けで、血まみれのイタリアもの。 ようやく86分もののアメリカ版を入手した。 セックスシーンは、みんなカットしているが、 暴力と流血は残してある。 Anchor Bayが最近売り出した 93分のディレクターカット版は、まだ見ていない。 86分版の筋書きの不具合が、こちらでは修正されていると聞く。 この映画、ひとことで言うと気味が悪い。 こんな女たちの映像など見たことがない。 スライスされ、切り刻まれる。 これが、フルチ流というわけだ。 多くの監督は、最初の試写でカットするのだろうが、 フルチは、やらない。 女性たちが、切り刻まれてバラバラになるまで、 カメラは止まらないのだ。 殺人者が、ドナルド・ダックのようにしゃべるのは、 実に奇妙で、不思議なユーモアがある。 他のフアンと同様、監督が何を考えて、 こうした要素を映画に入れるのか分からないが、 流血と暴力の映像を散々見せつけられるなかにあっては、 人間的な温かみを感じられなくもない。 この映画、既にmisogynisticというレッテルを貼られており、 合法的かどうかも議論になるだろう。 女優たちが、こんなに物凄い状態で通り魔に屠殺されるのに 喜びを感じる監督の映画などみたことはない。 フルチ監督のゾンビ映画の経歴からしても、出来は悪く、 まったくのところ、趣味に合わない映画だが、 時に病的な魅力を見せてくれる。 イタリアのホラー映画フアンなら、見る価値はあるかも。 評価は、5点だ。 オトーサン、 「この監督、アメリカ嫌いなのかなあ」 ドナルド・ダックを使ったり、NYの風俗地帯を描いたり、 愛国心があれば、やれないようなことをやってのけています。 「風刺なのか、それとも単なる金目当てなのか」


レイク・フィアー

オトーサン、 「この題名もおかしい。身代金にすればいいのに」 レイク(lake:湖)というのも、間違い。 舞台は、ワニが棲息するスワンプ(swamp:沼)です。 原題:Held for Ransom (2000) 監督:Lee Stanley 原作:Lois Duncan 脚本:Lee Stanley ほか Genre: Thriller 上映時間:88分 あらすじ: 4人のいかれた高校生が誘拐され、 人里離れたスワンプ地帯で身代金を要求される。 出演者: Dennis Hopper .... JD(JD) Tsianina Joelson .... Marianne(マリアン) Debi Mazar .... Rita(リタ) オトーサン、 「うまいのは、このひとだけ。あとは、素人」 DENNIS HOPPER デニス・ホッパー 誕生日 1936/5/17 出身 米カンザス州ダッジ・シティ 第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、 この地で高校を卒業。 ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や、初期のテレビ番組に出演。 86年「勝利への旅立ち」で アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、 爆弾犯役の「スピード」など。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「大砂塵」 1955年「理由なき反抗」 1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」 1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」 1958年「向う見ずの男」 1960年「四人の脅迫者」 1965年「エルダー兄弟」 1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」 1968年「奴らを高く吊せ!」      「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」 1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」 1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」      「狂気の楽園」 1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」 1977年「トラックス」「アメリカの友人」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」 1982年「ヒューマン・ハイウェイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」 1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」 1985年「刑事スターク」(TM)      「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」      「マイ・サイエンス・プロジェクト」 1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」      「ブルー・ベルベット」      「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」      「ラスベガス大捜査線」(TM) 1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」 1988年「ストレート・トゥ・ヘル」      「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」 1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」      「BACK TRACK/バック・トラック」 1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」      「フラッシュバック」 1991年「インディアン・ランナー」      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」      「裏切りの代償」(TM)      「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」 1992年「ミッドナイトヒート」      「ハート・オブ・ジャスティス」(TM) 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇「トゥルー・ロマンス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」「ポイリング・ポイント」 1994年「逃げる天使」「スピード」◇      「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇      「チェイサーズ」 1995年「サーチ&デストロイ」「密会」「ウォーターワールド」 1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」      「スペース・トラッカー」◇      「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ) 1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」「デッドエンド」      「カジノ・ヒート」 1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」 1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」      「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」      「デニス・ホッパーin狙×撃×者」 2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」      「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」      「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」      「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」 2002年「炎の少女チャーリーREBORN」(TM)      「ノックアラウンド・ガイズ」 その他の出演者: Jordan Brower .... Bruce Kirtland Zachery Ty Bryan .... Glenn Kirtland Morgan Fairchild .... Mrs. Kirtland John Getz .... Mr. Kirtland Joan Van Ark .... Nancy Donavan Timothy Bottoms .... Fred Donavan Tyler Kuhn .... Randy Donovan Shelly Burch .... Mrs. McCormick Robert Noble .... Mr. Godfrey Paul Dillon .... John Kam Heskin .... Jesse M. Randy Spelling .... Dexter David Siegel .... Crime Scene Detective Keith MacKechnie .... Detective Van Bommel Russell Warner .... Officer Matthews Quentin Richmond .... Teen on Bus Mark DeLisle .... Rich Kid Charlene Amoia .... Student #1 Stephanie Quay .... Student #2 Michael Finuoli .... Student #3 Joseph C. Hess .... Swamp Man #1 Thomas Rosales Jr. .... Swamp Man #2 User Rating: 4.4/10 (107 votes) オトーサン、 「低いなあ、そうだろうなあ」 User Comments: jam-35さん Washington, DC 2000年11月24日 案外いい映画 先週、これを Blockbusterで借りてきた。 すぐにビデオ化されるというのは、赤信号なのだが、 低予算にしては、なかなかよかった。 過去の俳優たちが出ている。 Morgan Fairchild、Joan Van Ark、 そして、Dennis Hopperだ。 この映画、借りてもいいが、買う必要はない。 オトーサン、 「イージーな筋立てだなあ」 スワンプ+不良高校生+身代金=ヒット映画 そう思って作ったのでしょうが、あまりに安易です。 とくに最後のシーン、わざとらしくて、驚きました。 危険な目にあった高校生5人が心を入れ替えて再出発する そう結ぶのですが、とても信じられません。 それまで、スワンプでのドンパチだけ追ってきて、 かれらの心情の変化など、まったく描いていないのです。 「...急にそういわれてもなあ」 編集段階での手抜きがあったとしか思えません。


ブラック&ホワイト

オトーサン、 「こういう題名も困るんだよなあ」 IMDBに入力すると、何本もの同名映画が出ています。 ようやく監督名のYuri Zeltserを入力して、たどりつきました。 「原題も、工夫しろよ」 原題:Black & White (1998) 監督:Yuri Zeltser 脚本:Yuri Zeltser /Leon Zeltser Genre: Mystery 上映時間:97分 あらすじ: クリスは、敬虔なカソリックで、ロス市警の新米警官。 その相棒になったのが、街の事情に詳しいシャープなノラ。 街では、連続殺人犯がのさばっている。 犠牲者は、ノラが検挙したどうしょうもない奴ら。 殺人現場に残されていたのが、パトカーのタイア跡とあって、 市警は大騒動。 ノラを第一容疑者に、内部事件調査官サイモンが調査を開始。 クリスとノラも、事件の捜査を開始するが、 やがて、クリスは、ノラを疑うようになる。 相棒でもあり、恋人となったノラの身辺を調べるのは、 裏切りなのか、信頼しているからこそなのか。 ノラの昔の相棒マイクが犯人という証言も飛び出す。 ノラが、マイクのアリバイをつくってやるに及んで、 事態は、混迷の度を深めていく。 出演者: Rory Cochrane .... Chris O'Brien(クリス) Gina Gershon .... Nora 'Hugs' Hugosian(ノラ) Alison Eastwood .... Lynn Dombrowsky(リン) オトーサン、 「女性警官ノラが、見ものだ」 主人公のクリスは、好青年というだけです。 内部調査官のひとり、リンも、大したことのない役回り。 でも、この女優さん、あのイーストウッドの愛娘。 「へぇ、そうなんだぁ、似てるなぁ」 幸太郎くん同様、親の七光りで出ているのでしょうか。 GINA GERSHON ジーナ・ガーション 誕生日 1966/6/10 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス ニューヨーク大学で文学を学ぶ。 86年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」で 映画デビュー。 2000年にオーウェン・ウィルソンと結婚。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1988年「カクテル」「レッドブル」 1991年「希望の街」「ジャングル・フィーバー」      「アウト・フォー・ジャスティス」 1992年「ザ・プレイヤー」 1995年「蘇る狼」「ショーガール」 1996年「TOUCH<タッチ>」「ファイヤーワークス」 1997年「バウンド」「フェイス/オフ」 1998年「N.Y.殺人捜査線」      「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「スキャンダル」      「パルメット」「ブラック&ホワイト」 1999年「インサイダー」「写真家の女たち」 2001年「ドリヴン」「ピクチャー・クレア」 2002年「ボーダーライン」 ALISON EASTWOOD アリソン・イーストウッド 誕生日 1972/5/22 出身 米 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1980年「ブロンコ・ビリー」 1984年「タイトロープ」 1997年「真夜中のサバナ」      「リトル・セックス」(TM)      「目撃」 1998年「ブラック&ホワイト」 1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ」 2000年「スプリング 死の泉」 2002年「L.A.大地震」 その他の出演者: Ron Silver .... Simon Herzel Ross Partridge .... Michael Clemence James Handy .... Sergeant Wright Carl Anthony Payne II .... Ernie Pitts Ashley E. Tucker .... Bany Glover Joe Unger .... Charlie Sanders Lobo Sebastian .... Pablo Kamala Lopez-Dawson .... Carmela Boris Lee Krutonog .... Peeping Tom Michael Paul Chan .... Witness Barry Primus .... Priest Marshall Bell .... Toast User Rating: 5.1/10 (292 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: George Parkerさん Orange County, CA USA 2002年11月18日 まったく平凡な映画。 主人公は、街のタフなベテラン女性警官ノラと、 その相棒の気のいい新米警官クリス。 かれは、連続殺人鬼の証拠が続々とあがる ノラがらみの事件にどんどん巻き込まれていく。 このB級映画には、多くの筋書きの欠点があり、 物語りも、安手の小説のように策を弄したもの。 だが、ノラの精神不安定な人物像は、実に面白く、 ソファに座って警官映画をみたいひとに向いている。 評価は、C-。 オトーサン、 「犯罪警官か。これじゃ、誰も信用できないなあ」 でも、考えてみれば、警官もひとの子。 間違いも犯すでしょう。 小学生の頃、下校後に、交番に遊びに行きました。 仲良くなったお巡さんに、 手錠の使い方を教えてくれとみんなで頼みました。 「ああ、いいよ。こうやってかけるんだ」 気軽に、ご自分の手にかけました。 ところが、カギが見当たらず、手錠が外れなくなって、 真っ赤になった後は、真っ青。 「その後、その巡査、どうなったかって?」 ...知りません、みんなで逃げ出したもん」


ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

オトーサン、 「長い題名だなあ。新記録かも」 いまさら、SEXについて教わってもしょうがありませんが、 ヒマつぶしには、もってこいかも。 原題:Everything You Always Wanted to Know About Sex * But Were Afraid to Ask (1972) 監督・脚本:Woody Allen 原作:David Reuben Genre: Comedy Black and White / Color 上映時間:87分 あらすじ: David Reubenの話題作の各章を映画化したもの。 7話になっているが、あまり関連はない。 第1話は、「媚薬は効き目があるか?」 王宮の道化師が、女王に媚薬を与えるというお話し。 第7話は、「射精中に何が起きるか?」 誘惑されている間に、どう我慢するかを観察する。 出演者: Woody Allen .... The Fool/Fabrizio/Victor Shakapopulis          /Sperm #1 (道化) Lynn Redgrave .... The Queen (女王) Gene Wilder .... Dr Doug Ross (ロス博士) オトーサン、 「ウディ、相変わらず、ちょこまかしてるなあ」 笑ったのは、羊飼いを診察しているときのロス博士の表情。 そんなことで、かれの経歴も紹介しちまいましょう。 WOODY ALLEN ウディ・アレン 誕生日 1935/12/1 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 監督作 1969年「泥棒野郎」 1971年「バナナ」 1972年「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに       ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」 1973年「スリーパー」 1975年「ウディ・アレンの愛と死」 1977年「アニー・ホール 1978年「インテリア」 1979年「マンハッタン」 1980年「スターダスト・メモリー」 1982年「サマー・ナイト」 1983年「カメレオンマン」 1984年「ブロードウェイのダニー・ローズ」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナのその姉妹」 1987年「ラジオ・デイズ」「セプテンバー」 1988年「私の中のもうひとりの私」 1989年「ウディ・アレンの重罪と刑罰」      「ニューヨーク・ストーリー」 1990年「アリス」 1992年「夫たち、妻たち」「ウディ・アレンの影と霧」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」 1994年「ブロードウェイと銃弾」 1995年「誘惑のアフロディーテ」 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」 1997年「地球は女で回っている」 1998年「セレブリティ」 1999年「ギター弾きの恋」 2001年「スコルピオンの恋まじない」 GENE WILDER ジーン・ワイルダー 誕生日 1935/6/11 出身 米ウィスコンシン州ミルウォーキー 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「俺たちに明日はない」 1968年「プロデューサーズ」 1969年「004/アタック作戦」 1971年「夢のチョコレート工場」 1972年「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに       ちょっと聞きたいSEXのすべてについて教えましょう」 1974年「星の王子様」「ブレージングサドル」      「ヤング・フランケンシュタイン」 1975年「新・シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」 1976年「大陸横断超特急」 1977年「爆笑!世紀のスター登場」 1979年「フリスコ・キッド」 1980年「スター・クレージー」「サンデー・ラバーズ」 1982年「ハンキー・パンキー」 1984年「ウーマン・イン・レッド」 1986年「呪われたハネムーン」 1989年「見ざる聞かざる目撃者」 1990年「ベイビー・ウォンテッド」 1991年「サギ師とウソつき患者」 その他の出演者: John Carradine .... Dr. Bernardo Lou Jacobi .... Sam Louise Lasser .... Gina Anthony Quayle .... The King Tony Randall .... The Operator Burt Reynolds .... Sperm Switchboard Chief Jack Barry .... Himself Erin Fleming .... The Girl Elaine Giftos .... Mrs. Ross Toni Holt .... Herself Robert Q. Lewis .... Himself Heather MacRae .... Helen Lacey User Rating: 6.7/10 (3,644 votes) オトーサン、 「へぇ、案外高いスコアなんだ」 User Comments: Gyran さん Birmingham, England 2001年8月30日 アレンのセミナー この映画は、同名のセックス手引書に基づいている。 7話構成で、例えば、"What is sodomy(獣姦)?"とか、 "What happens during an orgasm? "などと名前がつく。 ユーモアは未熟で、アレンもその他の出演者も、校内演劇レベル。 特にひどいのは、アレンが王宮の道化師を演じる逸話で 女王の貞操帯をいじりまわす。 巨大な乳房がミルクを噴射し、野原を転がって犠牲者を出す フランケンシュタインのパロディもひどいものだ。 "What is a transvestite(服装倒錯者)?"も、ひどいが、 それでも、悲しい事実だから、もじもじするしかない。 "What's my Perversion(性的倒錯)? "というTVクイス番組では、 "What's my Line?"のアメリカ版の司会者を使っている。 アントニオーニのパロディで、 イタリアの会話と題名のものは、なかなかいい。 アレンは、美しくもろい女性と結婚する。 ふたりが、店内やガーデンパーティで交わるシーンは、 Bunuelの映画"L'Age d'Or"の追憶で、よく出来ている。 "What is sodomy? "では、ジーン・ワイルダーが 医者役で出ており、アルバニアの羊飼いに相談をもちかけられる。 「羊と交わったけど...」 最高に面白かったのは、"What happens during an orgasm?"。 アレンは、白衣の落下傘部隊員に扮した精液役。 他の精液が兵員輸送機から射精されてくるのを待機している。 オトーサン、 「バカバカしい。 でも、ここまで徹底すると、アートになるから不思議だ」


夢の旅路

オトーサン、 「夢の旅路とは古風だ、竹久夢二の世界だなぁ」 でも、ティム・ロスが出演とあって、評価一変。 今年のアカデミー助演男優賞受賞のロビンスとはちがいますが、 そのすばらしい演技をみない手はありません。 原題:Animals (1997) 監督・脚本:Michael Di Jiacomo Genre: Romance 上映時間;103分 あらすじ; 「楽園を探し求めた男が、突然、恋に落ちる」 オトーサン、 「IMDB,相変わらず手抜き、たったこれだけ? しょうがないなあ、書こうっと」 ヘンリーは、NYのタクシー運転手。 強盗に襲われても、殺してくれと平然としている。 ある日、奇妙な老人3人を乗せるが、間もなく1人が死ぬ。 残る2人は、「運命の人を探せ」と奇妙な言葉を啓示し、消える。 間もなく、ヘンリーの前に美しい女が現われる。 全身全霊で言い寄り、ついに、彼女をくどき落とした彼は、 驚きに満ちた「楽園」へと旅立っていく。 出演者: Tim Roth .... Henry (ヘンリー) John Turturro .... Tuxedo Man (タキシード男) Mili Avital .... Fatima (ファティマ) Mickey Rooney .... Tollkeeper(料金徴収人) オトーサン、 「うまいもんだ。只ならぬリアリティと深み」 ティム・ロスの演技の頂点を指すものでしょう。 TIM ROTH  ティム・ロス 誕生日 1961/5/14 出身 英ロンドン 英ロンドンでジャーナリストの父と画家の母の間に生まれる。 アートスクールで彫刻を学んでいたため、 当初はアーティスト志望だったが、 大学在学中にロイヤル・コートやオーバル・ハウスといった 小劇団に入り俳優志望となる。 舞台でキャリアをスタートさせ、 スティーブン・バーコフが演出したカフカ原作「変身」の 舞台版などで名声を得た。 1983年に「MEANTIME」でデビュー。 スティーブン・フリアーズ監督「殺し屋たちの挽歌」(1984)で イヴニング・スタンダード最優秀新人賞を獲得。 1994年に「リトル・オデッサ」で インディペンデント・スピリット賞主演男優賞候補、 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」で アカデミー助演男優賞候補になった。 監督デビュー作「素肌の涙」(1998)では ベルリン国際映画祭CICAE賞を受賞した。 ティム・ロスは内面の感情を表情からは読みとらせないことを 役の上での武器とする俳優。 171センチと小柄ではあるが、アウトローな役をやらせれば、 目線の睨みと内なる狂気で、相手を圧倒させる演技力を持つ。 有名なところでは、クエンティン・タランティーノ監督の 「レザボア・ドッグス」や「パルプフィクション」のギャング役、 「リトル・オデッサ」の殺し屋役などがある。 最近では悪役イメージを上手く利用して少しずつ芸域を広げている。 「愛に囚われて」では囚人だが 歯科医の恋人を守るために命を懸ける男を演じたり、 「フォー・ルームス」では客のトラブルに巻き込まれるドア・ボーイ、 「孤独の絆」では悪事から抜けられない男の役、 「ライアー」での知能犯など。 「海の上のピアニスト」では完全に悪役のイメージを払拭し、 演技派としての地位を確立した。 頬杖をついて遠くを見つめる演技が非常に印象的である。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「ミーンタイム」 1984年「殺し屋たちの挽歌」 1985年「RETURN TO WATEROO」 1986年「ワールド・アパート」      「神父暗殺/ワルシャワの悲劇」◆ 1989年「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「ゴッホ」◇ 1991年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」◇ 1992年「ミッドナイト・ボディガード」 1993年「レザボアドッグス」◇「マーダー」◇ 1994年「恋愛の法則」◆「パルプフィクション」◆      「リトルオデッサ」◇      「愛に囚われて」◇「闇の奥/真・地獄の黙示録」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆      「フォー・ルームス」◇ 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆「孤独の絆」◇ 1997年「グリッドロック」◇「奴らに深き眠りを」◇      「ライアー」◇      「夢の旅路」 1999年「海の上のピアニスト」◇ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◆「ラッキー・ナンバー」◆      「ミリオンダラー・ホテル」▲「ブレッド&ローズ」▲ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇      「ヤング・ブラッド」◇      「神に選ばれし無敵の男」◇ 2003年「72時間」 その他の出演者: Rod Steiger .... Fontina Jacques Herlin .... Laurent Lothaire Bluteau .... Young Laurent Christopher Fennell .... Sweet Potata Barbara Bain .... The Mother Francis Bouc .... Henri Gianin Loffler .... Young Henry Johnny Cenicola .... The Angel Raoul Delfosse .... Felipe O-Lan Jones .... Essie Joanne Pankow .... Beatrice Lincoln Mike Starr .... Young Felipe User Rating: 6.3/10 (100 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: russellcraigrさん New York and Paris 2001年8月16日 美しい作品、見るひとが少ない。 数年前、私は、欧州の大手のプロダクションで、 新しい脚本の審査をする機会に恵まれたことがある。 2000本読んだが、心を打ったのは、数えるほど。 そのなかで、オフ・ビート映画で、 上映されることになったのは、わずか1本だった。 それが、この映画だった。 どういう理由か分からぬが、 こんなにすばらしい映画だというのに、 誰も、 Michael di Jiacomoの監督第1作を見ていない。 クリスマスと新年のお遊びのシーズン、 誰も映画なんか見に行かないときに、 フランスで、契約上、限定的に上映されただけだった。 そこで、疑問が湧いてくる。 どんなにいい映画なのか?というのではなく、 いったい、どこに行けば見られるのかである。 目を皿のようにしておいてほしい。 再上映すれば、必ずやヒットすること間違いなし。 配給業者よ、目を開け。 オトーサン、 「妙な男だなあ」 砂漠に自前の料金所を設け、 車が通過するのを50年間待ち続ける男が出てきます。 「ほんとうに、こんな奴いるの? 広いアメリカ、あるいは、本当にいるのかもなあ」 でも、たとえ実現しない夢でも、ないよりはすっとマシ。 万事計算尽くしの世の中だけに、 こんなとっぴなメッセージ、貴重ではないでしょうか。 テイム・ロスのアカデミー賞受賞を記念して、 エビス・ガーデンシネマあたりで、上映してほしいものです。


真夏の出来事

オトーサン、 「真夏の出来事か、夏が待ち遠しいなあ」 誰もいないような島で、のんびり過ごしたいものです。 でも、"Head Under Water"になったら、誰も助けにこないかも。 原題:Head Above Water (1996) 監督:Jim Wilson 脚本:Eirik Ildahl /Geir Eriksen ほか Genre: Comedy / Thriller 上映時間;92分 あらすじ: ナタリーは、最近ジョージと結婚したばかり。 サマーハウスでのんびりとヴァカンスを楽しんでいる。 旧友のランスが、加わる。 ある夜、ジョージとランスが夜釣りに出かけた後、 前の愛人で、精神科医のケントがやってくる... 酔っぱらって、ナタリーのキングサイズ・ベッドで寝込む。 ところが、ジョージとランスがすぐに戻ってきて、 ナタリーは、パニックになり、 とんでもないミスをしてしまう... 出演者: Harvey Keitel .... George(ジョージ) Cameron Diaz .... Nathalie (ナタリー) Craig Sheffer .... Lance (ランス) オトーサン、 「ハーヴェイ・カイテル、渋い役者さんだ」 どこにでもいそうな中年男の哀歓を見事に演じています。 「キャメロン・ディアス、いいじゃん」 いつもは、ド派手で、反感を覚えることもあるのですが、 この映画、彼女のために書かれたような脚本です。 HARVEY KEITEL ハーヴェイ・カイテル 誕生日 1939/5/13 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 83年に女優ロレイン・ブラッコと結婚し、94年に離婚。 2001年10月、イスラエル人の映画監督・女優の ダフナ・カストナーと結婚した。 活躍度 ◎→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「ドアをノックするのは誰?」 1973年「ミーン・ストリート」 1975年「アリスの恋」 1976年「タクシードライバー」「走れ走れ救急車」      「ビッグ・アメリカン」 1977年「デュエリスト 決闘者」 1978年「マッド・フィンガーズ」 1979年「イーグル・ウイング」 1980年「スペース・サタン」「ジェラシー」 1982年「革命輪舞曲」「ボーダー」 1983年「愛と死の天使」「コップキラー」 1984年「恋に落ちて」 1985年「女と路地と陰謀と」 1986年「オフビート」「メンズ・クラブ 真夜中の情事」      「スターナイト」 1987年「インク・アイリー/審問」      「殺人モニター/裏切りの報酬」      「ピックアップ・アーチスト」 1988年「最後の誘惑」「ゴルバチョフへの手紙」 1989年「アメリカン・ブライド」「乙女座殺人事件」      「マスターズ・オブ・ホラー/悪魔の狂宴」      「ニューヨークストーリー」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1991年「愛を殺さないで」「テルマ・アンド・ルイーズ」      「バグジー」 1992年「レザボア・ドッグス」「天使にラブソングを…」      「バッド・ルーテナント」 1993年「アサシン」「ピアノ・レッスン」「プレイデッド」      「スネーク・アイズ」「ライジング・サン」 1994年「パルプ・フィクション」      「詐欺/イマジナリークライム」      「サムバディ・トウ・ラブ」      「愉快な天使/トラブルモンキー」 1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」「クロッカーズ」      「ユリシーズの瞳」「スモーク」      「ゲット・ショーティ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 1997年「コップランド」「バッドデイズ」      「フェアリー・テイル」      「真夏の出来事」 1998年「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「グレイスランド」 1999年「シャドラック」「季節の中で」 2000年「U−571」「ホーリー・スモーク」      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)      「リトル・ニッキー」 2001年「灰の記憶」 2002年「レッド・ドラゴン」 CAMERON DIAZ キャメロン・ディアス 誕生日 1972/8/30 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 16才からモデルとして世界中で活躍。 89年には日本でもファッション・カタログやCMに出演していた。 21才の時、オーディションを受け、 ジム・キャリー主演「マスク」(1994)で クラブ歌手ティナ役を得て映画デビュー。 「マスク」の映画ヒット共にディアスの人気も上昇。 翌年、「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」で初主演。 その後も「フィーリング・ミネソタ」、 「ベスト・フレンズ・ウェディング」、「メリーに首ったけ」と出演。 プライベートでも恋愛の話題が尽きない。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「マスク」◇ 1995年「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◇ 1996年「彼女は最高」◆「フィーリング・ミネソタ」◇      「ブラック・メール/脅迫」 1997年「ベスト・フレンズ・ウエディング」◇      「普通じゃない」◇「真夏の出来事」◇ 1998年「メリーに首ったけ」◇「ラスベガスをやっつけろ」◆      「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「エニイ・ギブン・サンデー」◇      「彼女を見ればわかること」 2000年「チャーリーズ・エンジェル」◇      「姉のいた夏、いない夏。」◇ 2001年「シュレック」(声)      「バニラ・スカイ」◆ 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」◇      「クリスティーナの好きなコト」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」 その他の出演者: Billy Zane .... Kent Shay Duffin .... Policeman オトーサン、 「そういえば、出演者が少ないなあ。 でも、登場人物が少ない映画もいいなあ」 ひとりひとりの役者さんをじっくり楽しめます。 「...撮影経費も減らせるだろうし」 User Rating: 6.0/10 (1,526 votes) オトーサン、 「楽しめた、スコアは、こんなものかも」 User Comments: comquestさん Atlanta, GA 2000年6月26日 キャメロンには、何かがある この映画で、キャメロン・ディアスは、驚くほど輝いている。 これまで見たうちで、最高のブラック・コメディだろう。 Harvey Keitel、Craig Sheffer、Billy Zane も、同様に、 みんな見事な演技だ。 実に楽しめる。 筋書きも、全編、思いがけないひねりがある。、 ところで、キャメロンってどうなってるんだ? 大きな瞳? 髪の毛? 顔つき? コンクリートのバケツに両足を入れられているのに、 ステキに見えるなんて。 これこそが、ミステリ−だ。 オトーサン、 「は、は、は。うまいことを言うなあ」


マスター・アンド・コマンダー

オトーサン、 「アカデミー賞10部門ノミネートか」 発表は、3月1日ともう間近。 さて、作品賞を獲得できるでしょうか? ラッセル・クロウが主演男優賞にノミネートされていないのは、 何かの間違いではないでしょうか? 原題:Master and Commander:    The Far Side of the World (2003) 監督:Peter Weir 原作:Patrick O'Brian 脚本:Peter Weir/John Collee Genre: Action / Drama / Adventure / War Rated PG-13 for intense battle sequences, related images, and brief language. あらすじ: 舞台は、ナポレオン戦争の時代。 英国のフリゲート艦サプライズ号と より大型の火器を備えたフランスの武装船アケロン号は、 南米沖で、お互いの行方を探っていた。 ラッセル・クロウが、艦長ジャックを熱演している。 初戦で消耗し、フランス艦長の仇打ちを狙っている。 だが、部下には、深く信頼されている。 海戦シーンは、ファンタステックだが、 この映画が成功しているのは、 小さな船の狭い部分に閉じ込められた兵士たちの 日々の行動や心理を掘り下げて描いているからである。 士官や兵士たちは、最終決戦が間近であることを知っていた。 外科医でナチラリスト役のPaul Bettanyは、力強い演技をみせている。 科学者としての物静かな態度と直面せねばならない暴力を 巧みにバランスさせている。 艦長の親友であり、ふたりは、ヴァイオリンやチェロを合奏する。 戦争で死傷者が増えていく怖しいシーンが多いものの、 登場人物の反応が生き生きと描かれている。 出演者: Russell Crowe .... Capt. Jack Aubrey(ジャック) Paul Bettany .... Dr. Stephen Maturin, Surgeon (ステファン) Max Pirkis .... Blakeney, Midshipman(ブレイクニー) オトーサン、 「やっぱり、ラッセル・クロウ、うまいなあ」 抑制の効いた演技が光ります。 その相手役ステファンも、まあまあ。 少年兵、ブレイクニーのかわいさが目立ちました。 RUSSELL CROWE ラッセル・クロウ 誕生日 1964/4/7 出身 ニュージーランド・ウェリントン 2000年「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1990年「ザ・クロッシング」(V) 「THE PRISONER OF THE SUN」      「アンポンで何が裁かれたか」 1991年「PROOF」「ハマーアウト」「スポッツウッド・クラブ」 1992年「ROMPER STOMPER」      「THE EFFICIENCY EXPERT」 1993年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印」◇ 1994年「ザ・パイロット」 1995年「バーチュオシティ」「クイック&デッド」      「NO WAY BACK/逃走遊戯」 「ラフ・マジック」 1997年「ターニング・ラブ」◇「ヘヴンズ・バーニング」◇ 1998年「L.A.コンフィデンシャル」◇ 1999年「インサイダー」◇「ミステリー、アラスカ」◇ 2000年「グラディエーター」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 2001年「ビューティフル・マインド」◇ 2003年「マスター・アンド・コマンダー」◇ その他の出演者: James D'Arcy .... 1st Lt. Tom Pullings Edward Woodall .... 2nd Lt. William Mowett Chris Larkin .... Capt. Howard, Royal Marines Jack Randall .... Boyle, Midshipman Max Benitz .... Calamy, Midshipman Lee Ingleby .... Hollom, Midshipman Richard Pates .... Williamson, Midshipman Robert Pugh .... Mr. Allen, Master Richard McCabe .... Mr. Higgins, Surgeon's Mate Ian Mercer .... Mr. Hollar, Boatswain Tony Dolan .... Mr. Lamb, Carpenter David Threlfall .... Preserved Killick, Captain's Steward User Rating: 7.5/10 (8,222 votes) オトーサン、 「高いスコアだ。完成度が高い!」 アカデミー賞ノミネート:10部門 作品賞、監督賞、編集賞、撮影賞 美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞 音響賞、音響編集賞、視覚効果賞 User Comments: davideo-2さん Birmingham,England 2003年12月30日 もっと注目を惹ければ、よかったのに。 1805年4月、 欧州の大半は、ナポレオン軍の侵略下にあった。 艦長のジャックは、戦艦サプライズ号を指揮している。 大西洋を横断して、敵艦の急襲を妨害しようとしている。 その途中、フランスの戦艦アケロン号と遭遇し、海戦に突入した。 土壇場での艦長の真価が試される場面である。 映画がつまらないとき、 私は、サンルームの椅子に陣取って、夢想にふけることにしている。 この映画の最初の30分は、単調で退屈だった。 月並な戦艦の乗務員たちや一貫性のないストーリー。 おそらくネポレオン時代の史実に基づいているのだろうが、 もっと意味深く伝えられないものか? 後半は、前半よりは、面白い。 主役のラッセル・クロウは、かなり存在感がある。 最初と最後に、かなり見応えのある海戦があって、 "Saving Private Ryan"に匹敵する出来である。 この映画、さほど長くもないので、何とか耐えられる。 楽しめること請け合いなので、見逃してはいけない。 いい映画だ。 オトーサン 「前半、退屈だったなあ」 例のとおり、寝てしまいました。 後半は、どんどんよくなっていって、 ガラパゴス島の珍しい風景あたりから、完全に目が覚めました。 最後の海戦も見応えがありました。 音楽もステキでした。 「でも、正直言って、ロード・オブ・ザ・リングのほうが、いいな」


ブラッド・シンプル

オトーサン、 「おお、コーエン兄弟の映画か。掘り出しものだ」 この兄弟の映画は、みんな知的な面白みがあります。 原題;Blood Simple. (1984) 監督・脚本:Joel Coen/Ethan Coen Genre: Drama / Thriller 上映時間:97分 あらすじ; テキサスのバー・オーナーが、 妻が自分を欺いているのを知る。 私立探偵を雇い、妻をスパイする。 これが、複雑な筋書きのはじまりだった。 多くの誤解と欺瞞に満ちている。 イーサンとジョエル・コーエン兄弟の第1作。 出演者: John Getz .... Ray(レイ) Frances McDormand .... Abby(アビー) Dan Hedaya .... Julian Marty(マーティ) オトーサン、 「みんな個性的な俳優だった」 でも、誰も有名ではないようです。 その他の出演者: M. Emmet Walsh .... Loren Visser (private detective) Samm-Art Williams .... Meurice Deborah Neumann .... Debra Raquel Gavia .... Landlady Van Brooks .... Man from Lubbock Senor Marco .... Mr. Garcia William Creamer .... Old cracker Loren Bivens .... Strip-bar exhorter Bob McAdams .... Strip-bar exhorter Shannon Sedwick .... Stripper Nancy Finger .... Girl on overlook William Preston Robertson .... Radio evangelist (voice) User Rating: 7.7/10 (7,512 votes) オトーサン、 「おお、さすが、コーエン兄弟」 User Comments: gbheronさん Washington, DC 1999年9月12日 珠玉の暗黒もの。 コーエン兄弟、最初の映画。 アメリカの小さな町での殺人、欺瞞、裏切り話し。 テキサスの小さな町の酒場のオーナーは、 妻がバーテンのひとりと不倫しているのに気づく。 スパイさせていた私立探偵を雇い、殺人を依頼する。 だが、私立探偵には、別の思惑があった。 そこで、事態は、どんどん悪くなっていく。 裏切った私立探偵役 M. Emmett Walshの演技がいい。 この映画の監督とカメラワークは、後の作風を予告している。 借りる価値があるし、見つけたら見るべし。 オトーサン、 「この兄弟、どんなひとかなあ」 ジョエル・コーエン(1954/11/29) イーサン・コーエン(1957/ 9/21) 出身 米ミネソタ州ミネアポリス 監督作 1984年「ブラッド・シンプル」 1987年「赤ちゃん泥棒」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1991年「バートン・フィンク」 1994年「未来は今」 1996年「ファーゴ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」 1999年「ブラッド・シンプル/ザ・スリラー」 2000年「オー・ブラザー!」 2001年「バーバー」 次に、IMDBで。 この物静かで教養豊かな兄弟は、 イーサンがプリンストン大卒、ジョエルがNY大卒である。 ふたりは協力しあって、 現代でもっとも賞賛される映画監督チームを結成している。 映画通で、かれらの映画は、すでに古典となっている。 高度に際立ったスタイルと 個性的で、わずかに軌道を外れた世界観が特徴である。 最初の映画は、テキサスが舞台のノワール映画"Blood Simple"(1984)で、 一夜にして、ふたりは、批評家にもてはやされることになった。 (尤も、ヒットはしなかったが) この映画が、その後の作品の予兆となった。 実存よりもスタイルを重視し、 ある種のよそよそしさが、大衆には敬遠されている。 風変りなコメディ「赤ちゃん泥棒」(1987)は、 ニコラス・ケイジとホリー・ハンター共演で、 Barry Sonnenfeldの革新的なカメラワークが特徴だったが、 最高の賛辞を獲得し、ヒット作になった。 ダシール・ハメットの小説"The Glass Key" を翻案した 悲しいギャング映画「ミラーズ・クロッシング」(1990)、 1940年代のハリウッド物語リを意地悪くシュールに描いた 「バートン・フィンク」(1991)は、ほとんどオペラのようなスタイルで、 二人の視覚芸術の確かさを立証した。 カンヌ映画祭では、 前例がない作品賞、監督賞、主演俳優賞のトリプル受賞となったものの、 映画フアンが熱狂するようなものではなかった。 同じことは、より野心的な映画「未来は今」 (1994)についても言える。 オトーサン、 「これから、ますます楽しみだ」


ションヤンの酒家〈みせ〉

オトーサン、 「どうしようかなぁ」 見るのを迷っていました。 それを一押ししたのが、新聞の映画評。 中高年に好評で、上映延長とか。 原題:Sheng huo xiu (2003)    生活秀 Life Show 監督:霍建起(フォ・ジェンチ) 原作:池莉(チ・リ) 脚本:思蕪 Genre: Drama Country: China Language: Mandarin 上映時間:106分 あらすじ: "美しいひとり身の女性がいる。 中国内陸部でレストランをやっている。 周囲の急激な社会変化を理解するために、 彼女の戦いぶりをみつめる" オトーサン、 「IMDBって、おかしいよ。 こんな紹介の仕方じゃ分からん」 しょうがないので、日本のHPから転用しましょう。 「こちらは、詳しい過ぎるかも。でも、いいか」 "深い霧を切り抜けた先には 辺り一面にきらめく灯りと 楽しげに酒を酌み交わす人々の喧騒。 古い街並みをそのままに、軒をつらねる屋台の居々で 毎夜毎夜繰り広げられる"生活劇場"。 そして、空を見上げれば賊虐し始めて久しい高層ビル群が立ち並ぶ。 ここは、急激な都市開発が進行中の古都・重慶。 ションヤンは一軒の屋台を営んでいる。 "ジュウジュウ"という名の小さな店だが、名物`鴨の首"が人気だ。 毎日のように通ってくる男もいる。 "鴨の首"もさることながらお目当てはションヤンだ。 ションヤンは自分の家族にほとほと手を焼いていた。 兄は気弱な男で妻に頭が上がらない。 株にはまっている妻は十歳になる息子を 毎日のようにションヤンの家に預け、外を跳び歩いている。 「面倒な事は何でも押しつけるんだから」 兄夫婦には腹が立つが、甥のトアルは可愛い。 とはいっても、ときにはトアルに八つ当たりしてしまうこともある。 子供の頃、母親が亡くなった。 それから父は京劇の女優に入れあげて、家を出て行った。 弟はションヤンが母親代わりとなって育てた。 そんな苦労を注いだ弟ジュウジュウは薬物中毒になり 更生施設に入っている。 「俺は生きる屍だ」 施設を出た後、弟はどうするのか。一番の悩みだ。 店を手伝うアメイは、田舎出の純真な女の子。 ジュウジュウに思いを寄せている。 しかし、施設に収容されていることは知らない。 ションヤンはアメイをジュウジュウに会わせる。 それは、アメイにジュウジュウを諦めさせるためだ。 この旧市街にも、開発の話が広がり始めている。 屋台街を取り壊し再開発しようというのだ。 それが現実のものとなったとき、 店はどうするのか、弟はどうするのか、そして自身は―。 大きい負荷が、長女のションヤンにのしかかる" 出演者: 陶紅(Hong Tao).... Lai Shuang Yang(ライ・ションヤン) 陶澤如(Zeru Tao).... Zhuo Xiong Zhou(チュオ・シュンジョウ) オトーサン、 「ションヤンが、いい、実にいい!」 その他の出演者: 潘粤明(パン・ユエミン) 張世宏(チャン・シーホン) 呉瑞雪(ウー・ルイシュエ) 李嘯塵(リー・ショウチェン) 楊易 羅徳遠 User Rating: 7.1/10 (16 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 第6回金鶏賞: 最優秀脚本賞、最優秀主演女優賞(陶紅)受賞 第22回上海国際映画祭: 最優秀女優賞、最優秀作品賞、最優秀撮影賞受賞 User Comments: Castor T-2さん Pavia, Italy 2003年5月27日 陶紅って、なんてステキな女優さんなんだ。 とうとうやってきた。 経済的観点からすると、ちっとも平等ではない 社会の悲惨さを大胆に示す映画が中国本土からやってきた。 ションヤンが働く場所と 資本主義に毒されて、お金があれば何でも買えると思っている 金持のビジネスマンが働く場所、 その目もくらむようなコントラスト。 こんな姿、共産主義の目指すものではなかっただろうに。 だが、この映画を心打つものにしているのは、陶紅の演技。 開発者の手で、一掃される運命にある屋台の美しいオーナー役。 だが、彼女は、あくまでも、楽観的だった。 最後の打撃が下されるまでは。 見るべし。 この女優を見るだけでも、見る価値がある。 コン・リーやJoan Chen、あるいは、 ただ美形だからという理由で有名になっている女優もいるのだから、 彼女は、もっと世界に知られていいはずだ。 オトーサン、 「Life Show、人生劇場。 この監督、霍建起さん、ほんとに人情物が巧いなぁ」 "山の郵便配達夫"でも、そうですが、 庶民への熱い思いが切々と伝わってきます。 オトーサン、 「高層ビルか」 映画の舞台となっている重慶の現状に驚きました。 上海ならいざ知らず、重慶までもが、高層ビル。 新宿、品川、お台場どころの騒ぎではありません。 ビルが重なりあって、壁になっているのです。 オトーサン、 いま、人もうらやむ高層ビルに住んでいますが、 そんなに暮らしやすい場所とは思えません。 住民は、みんな知らん顔で、さびしいもの。 コンクリートのビルは、圧迫感があります。 木造建築のように通風がよくないのです。 窓を開ければ、道路の騒音。 そんなことで、住んで1年もすると、 門前仲町や月島の商店街を歩くようになりました。 開発に取り残された町の路地裏を歩くのが好きです。 「生活の匂いがある、癒されるなあ」 近くの築地市場の移転話も出ています。 ションヤンと同じように、 立ち退きさせられるひとも出てくるのでしょう。 「どこか世の中、間違ってる!」 この映画、そんな思いのひとにおすすめします。


非情の罠

オトーサン、 「短い映画ないかなあ」 今週分として、TSUTAYAで借りてきた7本を探します。 「あった、あった。たったの67分、1時間番組。 あっ。こりゃ、掘り出しものだぁ」 巨匠キューブリック、弱冠26歳のときの監督作でした。 原題:Killer's Kiss (1955) 監督・原作:Stanley Kubrick 脚本:Howard Sackler Genre: Film-Noir / Crime / Drama Black and White 上映時間:67分 あらすじ: プロボクサーのデービーは、 踊り子のグローリアが、 雇い主で愛人のラパーロに襲われるのを目撃した。 これがきっかけで、2人は、仲良くなるが、 それが、またラパーロを刺激する。 かれは、デービーを殺そうとし、誤って親友を殺してしまう。 ラパーロから永久に逃れるため、2人はNYを去る。 出演者; Jamie Smith .... Davy Gordon (デービー) Irene Kane .... Gloria Price (グローリア) Frank Silvera .... Vincent Rapallo(ラパーロ) オトーサン、 「みんな出てないや」 うまい役者さんなのに、海外映画俳優マガジンに 経歴が載っていませんでした。 その他の出演者: Jerry Jarret .... Albert, the Fight Manager Mike Dana .... Gangster Felice Orlandi .... Gangster Shaun O'Brien Barbara Brand Skippy Adelman .... Mannequin Factory Owner David Vaughan .... Conventioneer Alec Rubin .... Conventioneer Ralph Roberts .... Gangster Phil Stevenson .... Gangster Arthur Feldman Bill Funaro User Rating: 6.7/10 (1,248 votes) オトーサン、 「おお、かなり高いスコアだ」 User Comments: Jack Christal-Gattanellaさん NJ 2003年12月16日 確かに欠点もあるが、 キューブリックの作風である インディ映画ならではのインスピレーションがある。 これは、卑俗で汚いフィルム・ノワールの要素をもっている。 1950年代に、ドライブ・インや小劇場でよく上映されたものだ。 主人公は、ボクサーで、試合に負けたばかりで、傷心。 気になるのは、グローリア。 向かいのアパートに住んでいる若い女性である。 悪い奴に手篭めにされそうになるのを目撃し、助けに駆けつける。 彼女の身の上話を聞いているうちに、恋がめばえる。 悪い奴にまたも誘拐されたので、 彼女を探すうちに、NYの狭い路地で危険な目にあう。 1件落着し、シアトルへと旅立っていく。 因習打破で知られるキューブリックの第2作。 彼の記念碑的なスケールは感じられない。 演技には欠点もあるし、ストーリーもギクシャクしている。 だが、この映画を見応えあるものとしているのは、 26歳のキューブリックが、素材にアプローチし、 低級なB級映画に加えているある種のものである。 安月給で働いているときでも、彼らしい実験をやっている。 まだ若いのに、ちょっとした味がある。 もう半世紀も前の作品なのに、 実在の場所でロケをし、わずかな予算で製作する手法は、 大学生たちやインデイ映画の製作者をいまだに触発している。 ネオン輝く街路、その暗い影、屋上、ビルの内部... それが、彼の選んだ風景である。 登場人物たちの背景も、よく描かれている。 この映画よりも、後年の映画のほうが、よいものの、 いくつものすばらしいシーンがある。 ナレーションが流れる魅力的なバレエのシーン、 ボクシングの試合の絶妙なタイミング、 美しい陰影の表現、 そして、マネキンが出てくるラストシーン。 これらは、すでに、かれの監督、撮影者、編集者としての 並々ならぬ資質を示している。 評価は、A-。 オトーサン、 「やはり、天才だなあ、 この映画では、まだヒッチコックの影響下だけど」 経歴をみましょう。 STANLEY KUBRICK スタンリー・キューブリック 誕生日 1928/7/26-1999/3/7 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 監督作 1955年「非情の罠」 1956年「現金に体を張れ」 1957年「突撃」 1960年「スパルタカス」 1962年「ロリータ」 1964年「博士の異常な愛情       または私は如何にして心配するのをやめて       水爆を愛するようになったか」 1968年「2001年宇宙への旅」 1971年「時計じかけのオレンジ」 1975年「バリー・リンドン」 1980年「シャイニング」 1987年「フルメタル・ジャケット」 1999年「アイズ・ワイド・シャット」 つぎに、IMDBで、かれが26歳で、 これだけの作品をつくれるようになった背景を調べましょう。 キューブリックは、NYに生まれる。 学業成績は振るわなかったが、利発な子だった。 医者だった父親のジャックは、 環境を変えれば、もっと成績がよくなるだろうと、 カリフォルニアのパサディナにいる 叔父マーチン・パーヴェラーのところに息子を送った。 1941年、ブロンクスに帰ってきて、 中学校の最終学年に編入するが、態度も成績も良くなった。 息子が何かに興味をもつようにと考えて、 ジャックは、スタンレーにチェスの手ほどきをする。 思ったとおり、かれは夢中になり、すぐに上手なレイヤーになった。 後年、このチェスは、キューブリックにとって、 反抗的な役者を手なづける重要な手段になった。 また、映画にも登場する。 13歳の誕生日に、ジャックは、息子がもっと賢くなるようにと、 カメラをプレゼントした。 キューブリックは、熱心なカメラマンになり、 たびたびNY周辺に撮影旅行を行い、友人の暗室で現像した。 ルック誌に、勝手に写真を売りつけたところ、採用された。 17歳のとき、見習い社員になった。 その後、数年間、ルック誌と契約する。 また、貪欲な映画ファンになって、友人のAlexander Singerとともに、 映画界に進出しようとする。 1950年、貯めたお金で、記録映画"Day of the Fight"(1951)を撮る。 その後、何本かの短編記録映画を依頼された。 "Flying Padre" (1951)と"The Seafarers" (1952)である。 そして、セントラルパークでチェスの賭けで儲けたお金と 出資者をみつけたこともあって、カリフォルニアで、 "Fear and Desire"(1953)を撮ることができた。 反響は、様々だったが、監督としての才能が認められる。 次の2つの映画、"Killer's Kiss" (1955) と "The Killing"(1956)が、ハリウッドに注目される。 オトーサン、 「そうか、オトーサンが偉かったんだ。 父親ジャックのおかげで、キューブリックが生まれたんだ」 13歳から撮りはじめて、26歳で、この映画を製作。 13年も何かに夢中になれば、誰でもセミプロになれます。 「継続とは、力なり」 「好きこそ、物の上手なれ」


ドッグヴィル

オトーサン、 「ドッグヴィル?犬の町?妙な題名だなあ」 そんなことで、まったく見る気がなかったのですが、 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の監督で、 ニコール・キッドマン主演となれば、見ないわけにはいきません。 原題:Dogville (2003) 監督・脚本:Lars von Trier Genre: Drama / Thriller Rated R for violence and sexual content. Country: Denmark / Sweden / France / Norway     / Netherlands / Finland / Germany / Italy     / Japan / USA / UK Language: English 上映時間:177分 あらすじ: 舞台は、1930年代のロッキー山麓の町。 ラース・フォン・トリアー監督は、 優しさというテーマに再挑戦しているが、 そのアプローチは、 黄金の心3部作といわれる「奇跡の海」、「イディオッツ」、 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と大きく異なっている。 これは、最低限の柱だけのスタジオで撮影され、 俳優たちは、最大限の自由を与えられている。 70年代のTVドラマに触発された露出法を使っている。 この映画で、劇的な雰囲気を高めるために、 照明、音響、音楽を見事に融合させている。 出演者: Nicole Kidman .... Grace (グレース) Paul Bettany .... Tom Edison (トム) Stellan Skarsgard .... Chuck(チャック) オトーサン、 「これは、演技のお手本だ」 全盛期のキッドマン、あらゆる人間感情を見事に演じています。 NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20 出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で 舞台演技を、フィリップ・ストリート・シアターで発声、 製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。90年12月結婚。 しかし、2001年8月、離婚した。子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」でゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門主演女優賞、アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」      「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム/戦慄の航海」      「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」      「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇      「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇ その他の出演者: Lauren Bacall .... Ma Ginger Harriet Andersson .... Gloria Jean-Marc Barr .... The Man with the Big Hat Blair Brown .... Mrs. Henson James Caan .... The Big Man Patricia Clarkson .... Vera Jeremy Davies .... Bill Henson Ben Gazzara .... Jack McKay Philip Baker Hall .... Tom Edison Sr. Thom Hoffman .... Gangster Siobhan Fallon .... Martha John Hurt .... Narrator (voice) Zeljko Ivanek .... Ben John Randolph Jones .... Gangster Udo Kier .... The Man in the Coat Cleo King .... Olivia Miles Purinton .... Jason Bill Raymond .... Mr. Henson Chloe Sevigny .... Liz Henson Shauna Shim .... June Evelina Brinkemo .... Athena Anna Brobeck .... Olympia Tilde Lindgren .... Pandora Evelina Lundqvist .... Diana Helga Olofsson .... Dahlia User Rating: 8.4/10 (4,258 votes)        top 250: #142 オトーサン、 「おお、世界の名画142位だ!」 User Comments: Roman Kossarevさん Kuopio, Finland 2003年12月23日 人間性の暗部を探求 この心かきむしる傑作の前菜として、 "My Dinner With Andre"(1981)をお薦めしたい。 良書を読んだ後のあの感じが漂う良い映画である。 そういう感じのする映画は稀だが、この2つは例外。 この傑作が呼びさます感情の花束について、 どう述べたらいいのだろうか? まずは、ニコール・キッドマンを賞賛したい。 映画が進むにつれて、 機知、優雅さ、無邪気さ、美しい香気が、 奥行きのある映画へと変わっていく。 ありとあらゆる苦悩、忍従は、寛容へと変化する。 こうした感情を疑問の余地なく演じられる女優が 現存していることが信じられないほどだ。 チャックは、グレースが罪人と知って、優越感を抱く。 そのレイプ・シーンは、震えがとまらないほどだった。 結論は、後で述べよう。 ひとは、他人の本性を知らない。 権力をもったとき、はじめて正体が露呈する。 最初、村人は、みんないいひとに見える。 権力を自由に行使できる機会がくると、イヌ畜生になる。 チャックの悪い種は、村人全員に伝播していく。 あるいは、村人は、生まれつき性悪なのだろうか。 人工的なセット? たったひとつの舞台? そうなのだ! 10分も経てば、そんなこと、みんな忘れてしまう。 真のアートは、心眼を育て、具体的な外見など必要としないのだ。 長すぎる? もっと長くてもいいと思ったほどだが、 そうなると、グレースを殺す醜悪さを目にして、 もっと悲しい気持ちになっただろう。 トムが、いい例だ。 人間性なんてものが、中世から変わってない好例である。 あるいは、原始時代から変わっていないのだ。 たちまち嘘をつき、真実から遠ざかっていく。 道義的に非利己的で、つつましく、 獣欲から1センチ遠ざかっているものは、極めて少数なのだ。 グレースは、結論を出す。 たとえ、自分がドッグヴィルに生まれていたとしても、 いい人間になれるわけではないと。 私は、この点については、賛同できない。 いかに貧しくとも、個人レベルならば、文化人になれる。 物質的に豊かな社会基盤がなくても、文化的になれる。 ひとは、頭をあげ、大空を仰ぐ。 愛につながれ、小さな火のような常識が生まれ、 いかに苦難が積み重なろうとも、その火は消えることはない。 この常識は、親から子供に受け継がれていく。 最後に、この村は、それにふさわしい結末を迎える。 正義が行われ、心の虚無を照らし出す。 グレースとともに、苦しんだものの心は癒される。 ラース、ニコール、ありがとう。 この映画、死ぬまで心に刻まれるだろう。 オトーサン、 「やあ、スゴイ映画だ!必見だ!」 舞台を見ているようでした。 サイレント映画を見ているようでした。 そして、思い浮かんできたのは、聖書の記述でした。 主は、地上に人の悪が増大し、 その心に計ることが みな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。 それで、主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。 主は仰せられた。 「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう...」 (旧約聖書 創世記6.5) ひとびとがあまりに傲慢不遜になったので、 怒った神は、"人類みな殺し"を決意します。 残されたのは、正直で謙譲なノアだけ。 いまの人類は、ノアの子孫のはずですが、 現下のアメリカ人の行状をみていると、 ふたたび神の鉄槌が下される寸前まできている ある種のおぞましさを覚えるのは、オトーサンだけでしょうか。 週刊文春の映画評で、おすぎさんは、 実験的映画と言っていますが、説明不足だと思いました。 それでは、多くのひとびとを、この映画から遠ざけてしまいます。 実験などではなく、映画の原点、本流回帰なのです。 オトーサン、 「長かったなあ。 でも、眠らなかった、眠気が吹き飛んだ!」 日比谷映画では、クジ引きをしていました。 5等が当たって、フリー・ドリンクをゲット! だから言うわけではないのですが、この映画、大の傑作。 映画好きの方、ぜひ見てください。


運命の逆転

オトーサン、 「今夜見る分がない、どうしよう」 あせっていたら、山荘から帰宅途中、東京駅のお店で、 20世紀フォックスのアカデミー賞シリーズを発見しました。 「これ、まだ見ていない。よかった!」 原題;Reversal of Fortune (1990) 監督:Barbet Schroeder 原作:Alan M. Dershowitz 脚本:Nicholas Kazan Genre: Drama Country: USA / Japan / UK Language: English 上映時間:111分 あらすじ: この映画は、実話に基づいている。 アランは、高名の弁護士。 上流階級のクラウス・フォン・ビューローに雇われ、 飛び切りの大金持ちの妻の殺害容疑で 下された2つの有罪判決を覆そうとしている。 他のリーガル・スリラー映画同様、法廷シーンがあるものの、 法廷準備作業に、焦点があてられている。 アランとその生徒たちは、訴追理由を否認し、運命の逆転に成功する。 出演者: Glenn Close .... Sunny von Bulow/Narrator(サニー) Jeremy Irons .... Claus von Bulow (クラウス) Ron Silver .... Professor Alan Dershowitz(アラン) オトーサン、 「ジャケットに書いてある通りだった」 名女優のグレン・クローズは、サニー役で、 昏睡状態が多く、主役とは思えません。 光っていたのは、毅然とした夫、クラウス。 冤罪からいかに逃れるか、事件の渦中にありながら、 微塵も動揺を見せないあたりが、ステキです。 「アカデミー主演男優賞受賞か、そうだろうなぁ」 GLENN CLOSE グレン・クローズ 誕生日 1947/3/19 出身 米コネチカット州グリーンウィッチ カレッジ・オブ・ウィリアム&メアリー大学卒業後、 ニューヨークで舞台デビュー。 82年「ガープの世界」で映画デビューし、 アカデミー賞にノミネートされる。 他に「再会の時」ナチュラル」「危険な情事」「危険な関係」 でもアカデミー賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「ガープの世界」 1983年「再会の時」 1984年「THE STONE BOY」      「グレイストーク/ターザン伝説」(声)      「ナチュラル」 1985年「白と黒のナイフ」 1987年「危険な情事」 1988年「危険な関係」「LIGHT YEARS」(声) 1989年「この愛の行方」 1990年「運命の逆転」「ハムレット」 1991年「ミーティング・ヴィーナス」「フック」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「ANNE FRANK REMEMBERED」 1996年「ジキル&ハイド」「マーズ・アタック!」      「101」 1997年「エアフォース・ワン」「パラダイス・ロード」 1999年「クッキー・フォーチュン」      「彼女を見ればわかること」      「ターザン」(声) 2000年「102」 JEREMY IRONS ジェレミー・アイアンズ 誕生日 1948/9/19 出身 英ワイト島 シャーボン高校卒業後、 ブリストルのオールド・ヴィグ劇団で演技を学び、 パティストの舞台「ゴッドスペル」で舞台デビュー。 71年にロンドンに渡り、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの 「リチャード二世」などに出演。 映画デビューは79年「ニジンスキー」。 90年「運命の逆転」でアカデミー主演男優賞と ゴールデン・グローブ最優秀主演男優賞をダブル受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「ニジンスキー」 1981年「フランス中尉の女」 1982年「MOONLIGHTING」 1983年「スワンの恋」 1986年「ミッション」 1988年「戦慄の絆」 1990年「浮気なシナリオ」      「運命の逆転」アカデミー主演男優賞 1991年「KAFKA迷宮の悪夢」 1992年「ダメージ」「秘密」 1993年「愛と精霊の家」「エム・バタフライ」 1994年「ライオン・キング」(声) 1995年「ダイ・ハード3」 1996年「魅せられて」 1997年「チャイニーズ・ボックス」「ロリータ」 1998年「仮面の男」 2001年「ダンジョン&ドラゴン」◇      「フォース・エンジェル」 2002年「タイムマシン」「永遠のマリア・カラス」 その他の出演者: Annabella Sciorra .... Sarah Uta Hagen .... Maria, Sunny's Personal Maid Fisher Stevens .... David Marriott Jack Gilpin .... Peter MacIntosh, Dershowitz's Student Staff Christine Baranski .... Andrea Reynolds, Claus' Girlfriend Stephen Mailer .... Elon Dershowitz Christine Dunford .... Ellen Felicity Huffman .... Minnie, Dershowitz's Student Staff Mano Singh .... Raj, Dershowitz's Student Staff Johann Carlo .... Nancy Keith Reddin .... Dobbs, Dershowitz's Student Staff Alan Pottinger .... Chuck, Dershowitz's Student Staff User Rating: 7.2/10 (1,639 votes) オトーサン、 「高いなあ」 地味なテーマにしては、高いスコアです。 User Comments: Boyo-2 さん Brooklyn NY 2002年4月1日 アイアンズがいい。 クラウス・フォン・ビューロー役の ジェレミー・アイアンズの演技は、カンペキ。 全盛時代の代表作に間違いない。 狡猾で、いかにも大金持ちのように振舞う。 いつも日焼けしている。 1ケ月に一度、皮膚を取り替えているかのようだ。 妻のサニーを殺して、有罪判決を受けている。 彼は、ときに冗談を言うが、無表情、無感動である。 たいていの場合、周囲の人を居心地悪くさせる。 アカデミー賞にしては、興味深い選択である。 魂の叫びをみせるようなすばらしいシーンがないからである。 抑制された演技に徹している。 そこが、アカデミー主演男優賞にふさわしいのだろう。 クラウスが雇った弁護士アラン役のロン・シルバーもいい。 かれは、アイアンズよりも頻繁に登場する。 金持ち夫妻のみじめな人生を扱ってはいるものの、 物語の中心は、あくまでも訴訟だからである。 サニー役のグレン・クロースは、ナレーターもやっている。 彼女は、昏睡状態で何が起きているか分からない。 この映画、あなたが、どう考えるかが問われている。 オトーサン、 「いろいろな人生があるなあ」 目もくらむような豪邸、洗練された家具や衣装の数々、 華やかな社交、自家用ヨットでの女遊び。 男なら、誰もが一度は夢見る人生でしょう。 「でも、なあ」 金と権力、こんなもの、人生にとっては、ただの突っかえ棒。 ちょっとしたことで外れれば、一貫の終わり。


ドゥ・ザ・ライト・シング

オトーサン、 「おお、yukiさん、ご推薦のスパイク・リーの出世作だ」 最近は、DVDも安くなってきました。 1500円のところを1割引きで、買えました。 「この位なら、映画館に行くより安いな。何度も見られるから」 原題:Do the Right Thing (1989) 監督・脚本:Spike Lee Genre: Comedy / Drama / Crime 上映時間:120分 あらすじ: ブルックリンの Bed-Stuy地区。 その年は、異常に暑い夏だった。 黒人ゲットー地区では、 韓国人の八百屋とイタリア人サルのスパゲティ屋への 敵意が高まっていた。 サルの店の配達係のムーキーは、常に騒ぎの渦中にいた。 出演者: Danny Aiello .... Sal(サル) Ossie Davis .... Da Mayor(自称・市長) Spike Lee .... Mookie(ムーキー) オトーサン、 「ダニー・アイエロ、うまいなあ」 裸一貫で、店を創り上げてきたものならではの、 気苦労と哀歓を実に見事に演じています。 自称・市長の老人も、なかなかのいい味を出しています。 「老いらくの恋か、それもいいかも」 そして、黒人暴動の発端となる配達係のムーキーを演じるのが、 なんと、スパイク・リーなのです。 1957年生まれですから、当時、まだ32歳。 鋭い目が、このひとの将来を物語っています。 「最近の日本の若者には、見られない目つきだ」 DANNY AIELO ダニー・アイエロ 誕生日 1933/6/20 出身 米ニューヨーク 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「バング・ザ・ドラム」デビュー 1974年「ゴッドファーザーPARTU」 1976年「ザ・フロント」 1978年「マッド・フィンガーズ」「愛の断層」 1979年「摩天楼ブルース」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」 1982年「悪魔の棲む家PART2」 1983年「オールド・イナフ」 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」      「デスマスク」 1985年「カイロの紫のバラ」「プロテクター」「スタッフ」      「恋人たちの合鍵」 1987年「ラジオ・デイズ」「ピックアップ・アーティスト」      「月の輝く夜に」 1988年「N.Y.ドラッグ・コネクション」「乙女座殺人事件」      「アフガン/ネクサス奪還作戦」 1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」      「ドゥ・ザ・ライト・シング」      「ハーレム・ナイト」      「N.Y.捜査線 ナイトハンター 女子学生殺人事件」 1990年「ワンス・アラウンド」「ジェイコブズ・ラダー」 1991年「ハドソン・ホーク」「奇蹟が降る街」 1992年「ジャック・ルビー」「ミストレス」 1993年「セメタリークラブ」「フライング・ピクルス」 1994年「プレタポルテ」「レオン」 1996年「訣別の街」「あなたに逢いたくて」「トゥー・デイズ」 2001年「ディナーラッシュ」 その他の出演者: Ruby Dee .... Mother Sister Richard Edson .... Vito Giancarlo Esposito .... Buggin Out Bill Nunn .... Radio Raheem John Turturro .... Pino Paul Benjamin .... ML Frankie Faison .... Coconut Sid Robin Harris .... Sweet Dick Willie Joie Lee .... Jade Miguel Sandoval .... Officer Ponte Rick Aiello .... Officer Long John Savage .... Clifton User Rating: 7.7/10 (7,225 votes) オトーサン 「高いなあ」 User Comments: Miguel E. Rodriguezさん Tampa, FL 2003年2月20日 こういう考え方もある... この映画に寄せられた批評を読み終わって、 ゴミの缶をサルの店の窓に投げ込んだムーキーの行動について、 多くのひとがぞっとしたと述べているあたりに興味を抱いた。 さらに、こう言うひともいる。 ムーキーって、何て悪いヤツだ。 店を壊すなんて。 ピザ屋の壁にかかった写真まで壊すなんて。 こういうひとは、もう一度、この映画を見直すべきだ。 ムーキーは、写真を壊すために缶を投げたのではない。 かれは、それまで、サルのご先祖の写真になんて関心がなかった。 ムーキーが、缶を投げたのは、 NYの冷血な警官によって、親友が殺されたからだ。 あなたが、セブン-イレブンにいるとしよう。 親友が、店長と喧嘩している。 それを見て、やめろと怒鳴っているとき、警官が到着。 親友を引きずり倒し、警棒で首を絞め、殺すのを目撃する。 親友の死体をパトカーに乗せ、街を通りぬけていく。 店長とともに、その光景を見ている。 店の前にレンガが1ケある。 あなたなら、どうする? それは、正しいことなのだろうか? 私の目を直視して、答えてほしい。 自分なら、ちがったことをすると。 そう信じさせてくれ。 この映画のDVDで、スパイク・リーは、 ムーキーのやったことは正しいのかと何度も聞かれたが、 黒人には、そんなことを聞いてくる人は、ひとりもいなかった。 そう述べている。 黒人の身になってみれば、当然だろう。 ピザ屋は、人命より尊くないからだ。 オトーサン、 「そうそう、”25時”のとき、 スパイク・リーについて、調べたなあ」 そのなかで、本作について触れた部分を再録しましょう。 「...記念碑的作品"Do The Right Thing"(1989)を撮った。 ホームタウン、NYのブルックリンが舞台だった。 人種間の緊張が高まった熱い日々を描いている。 この映画で、Danny Aielloが、 アカデミー助演男優賞にノミネートされた, この結果、リーが映画を撮るたびに、 人種問題の議論が沸騰することになる」 オトーサン、 「よく出来た映画だ」 キャパスに絵の具を叩きつけて描いたかのようです。 おそらく黒人たちの暮らしについて、 もっとも皮膚感覚で迫った映画なのではないでしょうか。 このDVDは、お買い得です。 冒頭シーンなど、何度も見たくなること確実です。


ノー・マーシィ/非情の愛

オトーサン、 「おお、リチャード・ギアが出ている」 久しぶりに見るので、楽しみです。 原題:No Mercy (1986) 監督:Richard Pearce 脚本:James Carabatsos Genre: Action / Crime / Thriller 上映時間:106分 あらすじ: シカゴの刑事エディは、 ニューオリンズからくる誰かを殺すヒットマンを装う。 その結果、依頼人も、相棒も死んでしまう。 また、見事な金髪美人も消えてしまう。 星をあげるために、かれは南部に向かう。 やがて、かれは自分も、その金髪美人とどもに ニューオリンズ警察に追われているのに気づく。 南部は、シカゴとは、違っていた。 出演者: Richard Gere .... Eddie Jillette (エディ) Kim Basinger .... Michel Duvall(ミシェル) Jeroen Krabbe .... Losado (ロサド) オトーサン、 「ギア、物足りないなあ」 汚れ役で熱演しているのですが、どこかピント外れ。 相手役ミシェルを演じたキム・ベイシンガーの演技が、光っています。 「こんな気の強い女を相手にしたら、勝ち味はないよ」 RICHARD GERE リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 サチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、中途退学して、 プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞 外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」 「愛と青春の旅立ち」など 恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇ KIM BASINGER キム・ベイシンガー 誕生日 1953/12/8 出身 米ジョージア州アセンズ 81年に映画デビュー。 93年「ボクシング・ヘレナ」の主演を途中降板したことで、 訴えられ、損害賠償金を支払い、破産宣告を受けた。 「L.A.コンフィデンシャル」でアカデミー助演女優賞を受賞。 93年8月のアレック・ボールドウインと結婚。 2001年現在、離婚調停中。娘が一人いる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「HARD COUNTRY」 1982年「大金塊」 1983年「グッバイ、デイビッド」      「ネバーセイ・ネバーアゲイン」 1984年「ナチュラル」 1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」 1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」 1987年「ブラインド・デート」      「ナディーン/消えたセクシーショット」 1988年「花嫁はエイリアン」 1989年「バットマン」 1991年「あなたに恋のリフレイン」 1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」 1993年「ウェインズ・ワールド2」      「ブロンディー/女銀行強盗」 1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」 1997年「L.A.コンフィデンシャル」◆アカデミー助演女優賞 2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」◇ 2002年「8 MILE」「ニューヨーク 最後の日々」 その他の出演者: George Dzundza .... Captain Stemkowski Gary Basaraba .... Joe Collins William Atherton .... Allan Deveneux Terry Kinney .... Paul Deveneux Bruce McGill .... Lieutenant Hall Ray Sharkey .... Angles Ryan Marita Geraghty .... Alice Collins Aleta Mitchell .... Cara Fred Gratton .... Quiet Dionisio .... Pinto Ray Brown .... Benny Blue Kim Chan .... Old Asian Man User Rating: 5.4/10 (738 votes) オトーサン、 「低いなあ、ギアが出ているのに」 User Comments: Michael O'Keefeさん Muskogee OK 2002年2月17日 ニューオリンズでの灼熱の恋と水びたしの復讐。 これは、情熱のドラマ。 ぐんぐんヒートアップし、興味深々。 だが、最後に拍子抜けする。 情熱的なシカゴの刑事(ギア)は、 相棒を殺した男に復讐するために、ヒットマンになる。 筋書きは、目新しいものではないが、 ギアが、ダイナミックに映画を盛りあげている。 キム・ベイシンガーが出てくるシーンは、 ニューオリンズの雌狐が燃え上がるようだ。 ホテルでの対決シーンは、ややわざとらしいが、 最後に、正義が勝つ。 ギアもベイジンガーも、すばらしい。 眼があっただけで、息が荒くなるほどだ。 George Dzundzaは、慎重な主任刑事役を演じている。 Ray Sharkey も、Gary Basarabaも、端役。 Jeroen Krabbeは、空恐ろしい悪漢で、その末路は、当然だ。 愛憎、情熱、暴力、復讐は、情け容赦もない。 オトーサン、 「惜しいなあ。欲ばり過ぎだ」 火責め、水攻め、カーチェイスなど盛り沢山で、 いまひとつ、整合性に欠けていました。 「...、リチャード・ギア、 もうひとつ、いい役に恵まれなくて、気の毒だなあ」


誰かに見られてる

オトーサン、 「この題名、変わってるなあ」 アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」などは、 見事な題名ですが、これも平凡ながら、気になる題名です。 原題:Someone to Watch Over Me (1987) 監督:Ridley Scott 脚本:Howard Franklin /Danilo Bach/David Seltzer Genre: Action / Crime / Thriller / Drama (more) 上映時間:106分 あらすじ: クレアは、たまたま殺人現場を目撃してしまう。 現場から何とか逃げ出した後、 NYの警官であるマイクが、彼女の警護に当たる。 だが、この任務は、仕事と結婚を危うくする。 というのも、彼女と恋に落ちてしまうから。 マイクは、殺人者を発見できるだろうか? 離婚の危機を脱出できるだろうか? 出演者: Tom Berenger .... Mike Keegan (マイク) Mimi Rogers .... Claire Gregory (クレア) Andreas Katsulas .... Joey Venza (ベンザ) オトーサン、 「ふーん、こんな役もやってるんだ」 トム・ベレンジャーといえば、B級アクション・スター。 それが、ラヴ・ロマンスをやっているのです。 相手役のクレア、なかなかの美人です。 TOM BERENGER トム・ベレンジャー 誕生日 1950/5/31 出身 米イリノイ州シカゴ ミズーリ大学でジャーナリズムを勉強した後、 舞台俳優を経て、映画界へ。 77年「センチネル」で映画デビュー。 「メジャーリーグ」シリーズのジェイク・テイラー役が有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1977年「センチネル」      「ミスター・グッドバーを探して」◆ 1978年「官能の夜」 1979年「新・明日に向かって撃て!」 1981年「戦争の犬たち」 1982年「愛の謝肉祭」 1983年「エディ&ザ・クルーザーズ」「再会の時」 1984年「処刑都市」 1985年「Mr.早撃ちマン」 1986年「プラトーン」◆ 1987年「誰かに見られてる」 1988年「影なき男」「背信の日々」 1989年「メジャーリーグ」◇「7月4日に生まれて」 1990年「探偵より愛を込めて」◇「ザ・フィールド」 1991年「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1993年「硝子の塔」「山猫は眠らない」      「ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間」 1994年「メジャーリーグ2」◇「逃げる天使」      「沈黙の大地」 1996年「野獣教師」「ボディ・ランゲージ」「シェイド」 1997年「相続人」◆「シャドウ・オブ・ダウト」      「ワン・マンズ・ヒーロー」 1998年「疑惑の幻影」◆「コンフェッション」◆ 2000年「エアブレイク」 2001年「トレーニング・デイ」「ハリウッド・ゲーム」      「トム・ベレンジャー in 処刑岬」      「トゥルー・ブルー」 2002年「D−TOX」「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」 MIMI ROGERS ミミ・ロジャース 誕生日 1956/1/27 出身 米フロリダ州コーラルゲイブル 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ガン・ホー」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」      「誰かに見られてる」 1989年「刑事クイン/妖術師の島」 1990年「パレルモ 血と掟」「逃亡者」 1991年「ザ・ハウス/屋根裏の悪魔」「ドアーズ」      「ウェドロック」 1992年「ザ・プレイヤー」「ホワイト・サンズ」 1993年「ゆかいな天使/トラブるモンキー」 1994年「イエロードッグ」 1997年「オースティン・パワーズ」 1998年「ロスト・イン・スペース」 2000年「ジンジャー・スナップス」 その他の出演者: Lorraine Bracco .... Ellie Keegan Jerry Orbach .... Lt. Garber John Rubinstein .... Neil Steinhart Tony DiBenedetto .... T.J. James E. Moriarty .... Koontz Mark Moses .... Win Hockings Daniel Hugh Kelly .... Scotty Harley Cross .... Tommy Joanne Baron .... Helen Greening Anthony Bishop .... Waiter David Berman .... Cop #1 Sharon K. Brecke .... Bimbo User Rating: 6.1/10 (1,288 votes) オトーサン、 「おお、案外高いスコアだ」 User Comments: ary luiz dalazen jr.さん Fortaleza, Ceara, Brazil 2000年6月31日 1980年代の注目すべきスリラー。 これは、80年代の注目すべき警官スリラーだ。 今日では、あまり評価されないだろう。 ストーリーは評価されず、アクションだけが評価されるご時世だから。 リドリー・スコットは、1940年代のフィルム・ノワールの 輝きをスクリーンに取り戻そうとしている。 トム・ベレンジャーの代表作は、「プラトーン」だが、 この映画は、2番目によい作品だ。 筋書きは、やや先が読めるが、 リドリー・スコットは、いい仕事をしている。 スタイルがいいので、ストーリーの欠点や決まり文句を 無視することができる。 主人公は、ブルックリンの警官で、 殺人事件の証人である美しい名士の命を守らねばならない。 ふたりは、恋に落ちる。 リドリー・スコットお得意のビジュアルは、パワフルで印象的。 この映画ではじめて、斬新な方法で、 金持ちで有名なひとびとの世界を描いた。 かれは、こう言っている。 フィルム・ノワールの伝統に従って、この映画をつくりたかったと。 撮影監督John Posterのおかげで、 カメラは、明るく美しい、だが時には恐ろしいNYの姿を 切りとっている。 この映画の出だしでは、 Stingが、"Someone to Watch Over Me”を歌っている。 カメラは、NYを照らす夜景をみごとに写し撮っている。 すばらしいシーンである。 この映画、素敵な娯楽作品として、いまも輝いている。 バート・レイノルズ主演の"Sharky's Machine"と並んで 80年代の最も注目すべき警官スリラーだろう。 オトーサン、 「役者も、運不運があるんだなあ」 トム・ベレンジャー、もっといい役をもらえたら、 アル・パチーノみたいな個性派俳優になれたでしょうに。 「ネバタラ」で、思いつきましたが、 9.11がなかったら、ワールド・トレード・センター・ビルが いまも映画に登場していたでしょうに。


ザ・シークレット・サービス

オトーサン、 シークレット・サービスは、大統領を守る護衛官。 いざとなったら、銃弾の前に身を晒す任務です。 「考えてみれば、大変な仕事だなあ」 マルコビッチ演じる犯人が、冷やかします。 「あんなヤツのために命を落とすのか」 原題:In the Line of Fire (1993) 監督:Wolfgang Petersen 脚本:Jeff Maguire Genre: Action / Drama / Thriller (more) 上映時間:128分 あらすじ: フランクは、ベテランのシークレット・サービス。 その昔、ケネディ暗殺を未然に防止できなかった トラウマがいまだに尾を引いている。 30年後、ブースと名乗る男が、 現大統領の命を狙うと通告してくる。 お前の過去の亡霊をふりはらうために、 もう一度、護衛官をやれと強要してきたのだった。 出演者: Clint Eastwood .... Secret Service Agent Frank Horrigan (フランク) John Malkovich .... Mitch Leary/John Booth/James Carney             (ブース) Rene Russo .... Secret Service Agent Lilly Raines              (リリー) オトーサン、 「老兵は、消えず」 クリント・イーストウッドは、 この映画の撮影時に、60歳を超えています。 全力疾走をすると、しばらく立てなくなるほど。 でも、ピアノを弾いて、リリーを誘惑するなど、 あちらのほうは、いまだにお盛ん。 最近も「ミスティック・リバー」を監督したのですから、 たいしたものです。 でも、この映画の見所は、ジョン・マルコヴィッチの悪漢ぶり。 アカデミー助演男優賞にノミネートされた名演技です。 悪を突き抜けたところにあるかすかな天使の心。 そして、紅1点が、護衛官リリーを演じたレネ・ルッソ。 整った顔立ちの、きれいなひとですねえ。 そんな次第で、以下3人の経歴を紹介しましょう。 長くなりますが、お許しを。 CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米サンフランシスコ 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」      「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」      「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」      「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」      「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」      「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 JOHN MALKOVICH ジョン・マルコヴィッチ 誕生日 1953/12/9 出身 米イリノイ州ベントン イリノイ州立大学卒業後、 シカゴのステッペンウルフ・シアター・カンパニーに加わる。 76年から96年まで50以上の舞台に携わり、 出演他、演出、美術をこなす。 84年「プレイス・イン・ザ・ハート」で映画デビューし、 アカデミー助演男優賞にノミネート、 ボストン映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞受賞。 93年「ザ・シークレット・サービス」で 再びアカデミー助演男優賞にノミネートされる。 99年「マルコヴィッチの穴」で本人を演じ、 ニューヨーク批評家協会賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「プレイス・イン・ザ・ハート」 「キリング・フィールド」 1985年「哀愁のエレーニ」 1987年「新成人Mr.アンドロイド」「ガラスの動物園」      「太陽の帝国」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」「危険な関係」 1990年「幸福の選択」「シェルタリング・スカイ」 1991年「クイーンズ・ロジック」 1992年「ジェニファー8」「ウディ・アレンの影と霧」      「二十日鼠と人間」 1993年「ザ・シークレット・サービス」◆「生きてこそ」 1995年「愛のめぐりあい」「メフィストの誘い」 1996年「ある貴婦人の肖像」「狼たちの街」 「ジキル&ハイド」      「アベル オーヌの王」「魔王」 1997年「コン・エアー」◆ 1998年「仮面の男」 「ジョン・マルコヴィッチのレディース・ルーム」      「ラウンダーズ」◆ 1999年「ジャンヌ・ダルク」◆「マルコピッチの穴」◇      「ザ・ディレクター/[市民ケーン]の真実」◆      「見出された時」 2000年「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」◇「家路」◆      「レ・ミゼラブル」(TM) 2001年「HOTEL」 2002年「ノックアラウンド・ガイズ」◆ 2003年「ジョニー・イングリッシュ」 RENE RUSSO レネ・ルッソ 誕生日 1954/2/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 米カリフォルニア州バーバンク生まれ。 18才の時、ローリング・ストーンズの コンサートを見に行った先でスカウトされ、 ファッション・モデルになる。 1970年代後半から1980年代にかけて、 ”ヴォーグ”、”コスモポリタン”といった 一流ファッション誌の表紙を飾り、トップ・モデルの地位にいた。 その後、演技を学び、女優に転身。 1989年「メジャーリーグ」で、 主演トム・ベレンジャーの別れた妻の役で 映画デビューを果たす。 夫ダン・ギルロイが脚本した 「フリー・ジャック」(1989)にも出演。 1992年「リーサル・ウエポン3」で女刑事役で メル・ギブソンと共演して以降、 「ザ・シークレット・サービス」や「アウト・ブレイク」 「ゲット・ショーティ」など人気作に出演。 知的で行動力のある気丈な女性を演じさせたら、 必ず期待に応えてくれる女優。 モデル出身のなせる技か、洋服の着こなしのうまさも絶品で、 特にセーターを着させたら、そのセンスはNO.1。 ただ、恋愛部分で情熱的な女性を演じることが多い割には、 それほど野性味や色気といった感情的な訴えかけが弱く、 どこか演技に計算されたものを感じてしまう。 言い換えると、教科書的な演技というところか。  彼女なりに自分位置づけを決めてしまうところがあるのか、 主演を押しのけて自分が前面に出る部分がなく、 相手男優を立ててしまうところがある。 映画のヒロインとしては理想的だが、 彼女のキャリアにいつまでも主人公役がないのは気になるところ。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「メジャーリーグ」 1989年「フリージャック」 1990年「Mr.デスティニー」 1991年「ニューヨーク・ジャスティス」 1992年「リーサル・ウエポン3」◆ 1993年「ザ・シークレット・サービス」 1994年「メジャーリーグ2」 1995年「アウトブレイク」「ゲット・ショーティ」 1994年「きっと忘れない」 1996年「ティン・カップ」◇「身代金」◇ 1997年「愛しのバディ 瞳を見つめて」 1998年「リーサル・ウエポン4」◆ 1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇ 2000年「ロッキー&ブルウィンクル」 2002年「ショウタイム」「ビッグ・トラブル」 その他の出演者: Dylan McDermott .... Secret Service Agent Al D'Andrea Gary Cole .... Secret Service Presidential         Detail Agent-In-Charge Bill Watts Fred Dalton Thompson .... White House         Chief of Staff Harry Sargent John Mahoney .... Secret Service Director Sam Campagna Gregory Alan Williams .... Secret Service Agent Matt Wilder Jim Curley .... President/Traveler Sally Hughes .... First Lady Clyde Kusatsu .... FBI Agent Jack Okura Steve Hytner .... FBI Agent Tony Carducci Tobin Bell .... Mendoza Bob Schott .... Jimmy Hendrickson Juan A. Riojas .... Raul User Rating: 7.2/10 (10,503 votes) オトーサン、 「そうだろう、こりゃ名画だ」 User Comments: SweetTooth4MnMsさん Georgia 2003年4月13日 すばらしいスリラー。 この映画、すばらしいの一言。 クリント・イーストウッドが、マカロニ・ウエスタンから しばらく離れて、この映画に出たのを歓迎したい。 私は、ヒーローと悪漢がいて、 追いつ追われつのゲームをする映画が好きだが、 これは、まさに、その好例だ。 クリント・イーストウッドは、悪漢が大統領を暗殺するのを とめる護衛官フランクを、見事に演じている。 60歳前半にしては、実に細身である。 ジョン・マルコヴィッチは、イ−ストウッドの敵役で、 サイコなブース役を演じる。 この役づくりは、見事だ。 かれの最高の演技ではないか。 その演技は強烈で、時々空恐ろしくなる。 レネ・ルッソもいいが、まあ大した役ではない。 チェース・シーンもいいし、 クリントとジョンの虚々実々の電話での会話もよかった。 ジョンが、手当たり次第に出あった相手を殺すあたり、 ちょっとがっかりするが、 そうしなかったら、いい映画にならないのだから、 これは、やむをえないだろう。 ラスト・シーンは、最良のものだろう。 こんな風に終わって、とてもうれしい。 これは、素敵な映画。 持っているのが、誇らしい気持ちになる。 さて、みなさん。この批評を読んでくれて、ありがとう。 バーイ! オトーサン、 「いい映画だったなあ」 そんなことで、クリント・イーストウッドについて、 調べてみる気になりました。 監督作 1971年「恐怖のメロディ」 1973年「荒野のストレンジャー」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」 1977年「ガントレット」 1980年「ブランコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」      「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「バード」 1990年「ルーキー」「ホワイトハンター・ブラックハート」 1992年「許されざる者」 1993年「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1996年「目撃」 1997年「真夜中のサバナ」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2003年「ミスティック・リバー」 次に、IMDBから。 多くのスーパースターと同様に、 クリント・イーストウッドの成功は、 幸運と粘り強さと才能の三位一体といえよう。 第2次世界大戦に参戦するには若すぎたが、 朝鮮戦争では、苦い失敗を味わう。 G.I.として飛び立ったとき、飛行機が太平洋に墜落したのだ。 3マイル泳いで、岸にたどりつき、 その後、新兵訓練所の水泳教官になる。 基地勤務だったので、朝鮮戦争には参戦できなかった。 戦友仲間のDavid JanssenとMartin Milneにそそのかされて、 俳優を志願し、1954年ユニバーサル・スタジオと契約する。 B級映画の端役として、週給75ドルをもらって、 「半魚人の逆襲」や「タランチュラの襲撃」(1955)に出演した。 スタジオの役員たちが、かれの喉仏が大きすぎると 言い出だしたためにクビになる。 プライドを傷つけられたその後の数年間は、 映画やTVで端役をやりながら、水泳コーチで食いつないでいた。 CBCの友人を訪ねたとき、ネットワークの役員に見出されて、 牛飼いのRowdy Yates役をもらう。 これがロングランとなった西部劇「ローハイド」である。 かれは、セルジオ・レオーネが創始したマカロニ・ウエスタンの スター街道を突っ走り、大金を稼ぐようになっていった。 オトーサン、 「若いときの屈辱が、 その後の飛躍のバネになったんだ、 分かるなあ、その心境!」


コンフィデンス

オトーサン、 「この映画、見たような気がするなあ」 心配しながら、有楽町の東宝シネマで見ました。 ここ4日再開した水泳疲れが出てきたのか 肝心の映画も見ずに、ほとんど寝ていました。 「ダスティン・ホフマンがギャングのボスをやる 同じような映画があったよなあ」 原題:Confidence (2003) 監督:James Foley 脚本:Doug Jung Genre: Crime / Drama Rated R for language, violence and sexuality/nudity. Country: USA / Canada / Germany Language: English 上映時間:97分 あらすじ: ジェイクは、まさか自分が殺されるなんて、思ってもいなかった。 洗練された頭の切れる詐欺師だった彼は、 Cordo、 Shills Miles、Big Alといった仲間たち、 それに腐敗した2人のロス警察の幹部ロイドやオマールの助けを借りて、 気のいい Lionel Dolbyから数千ドルをだましとった。 だが、Lionel と Big Al が急死したことで、 Lionelが、なんと風変わりな犯罪ボス、キングの会計士だったと知る。 ジェイクは、そうした逆境に尻ごみするような男ではなく、 人生最大の詐欺をやることで、その借りを返そうとする。 ジェイクは、軽はずみな金髪女のスリを仲間に引き入れるなどして、 儲け話をでっちあげる。 それは、新手のネットビジネスで、 海外への資金送金や借入金を駆使する複雑な詐欺だった。 組織犯罪と深いつながりのある銀行マンのMorgan Priceも、 その儲け話に乗ってくる。 ジェイクとその仲間は、借りを返すために、 犯罪人と警官を相手に、もう一歩踏み出すことにする。 出演者: Edward Burns .... Jake Vig (ジェイク) Rachel Weisz .... Lily (リリー) Dustin Hoffman .... Winston King (キング) オトーサン、 「主人公のジェイク、どうも好きになれんなあ」 そうなると、映画を見続けるのが苦痛になります。 寝たのは、そのせいかも。 その証拠に、ダスティン・ホフマンやレイチェル・ワイズの 出番になると、目が覚めるのです。 EDWARD BURNS エドワード・バーンズ 誕生日 1968/1/29 出身 米ニューヨーク・クイーンズのウッドサイド ロング・アイランドで育つ。 父はニューヨーク警察に27年間勤務し、 市警本部で15年間スポークスマンを勤めた。 叔父や親戚にも警官が多い。 姉メアリーと弟ブライアンがいて、 子供の頃からカトリック教徒としてしつけられ、 カトリック・グラマー・スクールで学ぶ。 文才に恵まれ、6歳の時に書いた詩がコンクールで受賞。 高校時代はバスケット・ボールに夢中だったが、 そのうち映画のシナリオを書くようになる。 オネオンタ大学とSUNYアルバニーで学んだ後、 映画を作るため、ニューヨークのハンター大学に転校して 映画学を専攻。 卒業後、フォックスTVの7時のニュース・スタッフになり 本業のかたわら、92年「BRANDY」を監督し、 インディペンデント映画マーケットで試写。 27歳の時、父が退職金を提供し製作総指揮を務めた 「マクマレン兄弟」で製作・監督・脚本・主演を担当し、 サンダンス映画祭グランプリなど多くの賞に輝いた。 「彼女は最高」「ノー・ルッキング・バック」 「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」でも監督・主演を 担当している。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1995年「マクマレン兄弟」◇ 1996年「彼女は最高」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆      「ノールッキングバック」◇ 2001年「15ミニッツ」◇      「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇「コンフィデンス」◇ RACHEL WEISZ レイチェル・ワイズ 誕生日 1971/3/7 出身 英ロンドン 14歳からモデルを始め、ケンブリッジ大学で演技を学ぶ。 在学中に劇団を結成し、エジンバラ演劇祭でガーディアン賞を受賞。 舞台中心に活躍していたが、 94年「デス・マシーン」で映画デビュー。 「ハムナプトラ」シリーズのエプリン役が有名。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「赤と黒」 1994年「デスマシーン」 1996年「魅せられて」「チェーン・リアクション」◇ 1997年「ベント/堕ちた饗宴」▲      「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「輝きの海」◇「アイ・ウォント・ユー」◇      「スカートの翼広げて」◇ 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「チューブ・テイルズ」◇「太陽の雫」 2000年「スターリングラード」◆      「ビューティフル・クリーチャー」 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◆「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ その他の出演者: Morris Chestnut .... Travis Leland Orser .... Lionel Dolby Louis Lombardi .... Alphonse 'Big Al' Moorley Paul Giamatti .... Gordo Brian Van Holt .... Miles Donal Logue .... Officer Lloyd Whitworth Luis Guzman .... Officer Omar Manzano April O'Brien .... Attractive Blonde Jay Giannone .... Car Salesman Tom 'Tiny' Lister Jr. .... Harlin Franky G .... Lupus Melissa Lawner .... Katie User Rating: 6.8/10 (3,182 votes) オトーサン、 「おお、案外高いスコアだ」 User Comments: ctomveluさん usa 2003年12月26日 実にいい。 みんなが、この映画をみないのは、恥ずかしい。 ほかの数千ものいい映画もみようとしないのだが。 この映画は、詐欺師をテーマにしたもので、 "HEIST"や"THE SCORE"と似ている。 事実、筋書きは、最後まで"HEIST"そっくり。 エドワード・バーンズは、すばらしい。 ダスティン・ホフマン演じる犯罪王キングに走り使いさせられる 詐欺師の小集団の頭目の役である。 ダステインの演技は、ファーレイ・ブラザースの映画での ロビン・ウイリアムスと似かよっている。 バーンズに庇護されるスリ役のレイチェル・ワイズは、 なんてセクシーなんだろう。 ちんけな連邦捜査官役のアンディ・ガルシアも、いい。 最後の10分間には大混乱が続く。 バーンズは、キングを倒そうとして、銃弾を撃ちこまれる。 それ以上でも、それ以下でもない。 かれは、いつもキングを狙っていた。 それ以外は、頭になかった。 2人の刑事なんて、どうでもよかった。 詐欺師のバイトもしている連邦捜査官や 仲間の詐欺師たちも、どうでもよかった。 バーンズは、最初からキングを倒そうとしていたのだ。 うまく行っただろうか? "THE STING"のように終わったら、もっとよかった。 オトーサン、 「今回は、寝てばかりいたから、 あんまり批評できる立場じゃないけど...」 "オーシャンと11人の男たち"ほどではないにせよ、 詐欺師の群像をうまく描きわけていたのは、お見事です。 でも、主人公のバーンズに共感できなかったのが、 残念です。


デストラスト

オトーサン、 「この映画の題名も、疑問だ。 デス(死)なんて、軽々しくつけるべきじゃない」 著しく、品位を欠いています。 原題:Soft Kill, The (1994) 監督:Eli Cohen 原作:Yitzhak Ginsberg/Alex Kustanovich 脚本:Michele Noble Genre: Mystery 上映時間;94分 あらすじ; 元刑事のジャックは、 オレゴン州に引っ越そうとしている。 問題が起きる。 ゴシップ・ライター、キンバリーの 殺害容疑を示す証拠が出てきたのだ。 妻の墓に頻繁に詣でている相棒だったベンが、 どういうわけか、この事件の主担当になる。 キンバリーの姉ジェーンは、ジャックを雇って 殺人犯は、前夫マーチンという証拠を発見しようとする。 ジャックは、ベンとともに犯人捜しをするものの、 自分が真犯人とする証拠が次々とあがってくる。 出演者: Michael Harris .... Jack Ramsey (ジャック) Brion James .... Ben McCarthy (ベン) Carrie-Anne Moss .... Jane Tanner(ジェーン) オトーサン、 主役のジャックを演じた俳優さん、 ちょっと気障でした。 「自意識過剰に気をつけよう」 ベンを演じた禿頭の俳優さんは、熱演。 ふたりとも、無名なのか、海外映画俳優マガジンに 経歴が出ていませんでした。 ジェーン役のキャリー=アン・モス、 「どこかで見た顔だなあ」と思ったら、 「マトリックス」3部作で大活躍の女優さんでした。 CARRIE-ANNE MOSS キャリー=アン・モス 誕生日 1967/8/21 出身 カナダ・バンクーバー 11歳でミュージカル劇団に加わり、 中学校では学校の合唱団の一員としてヨーロッパ公演に参加。 その後、パサデナのアメリカ演劇芸術アカデミーに入学。 卒業と同時にモデルになり、世界各地で活躍。 スペイン滞在中にテレビ・シリーズ「復讐処刑人」に 出演を機にロサンゼルスへ。 その後、テレビ・シリーズ 「モデル・エージェンシー/女たちの戦い」にも出演。 映画は「フラッシュ・ファイヤー」で映画デビュー。 クールで落ち着いた大人の演技を兼ね備えつつ、 アクションも出来る女優。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1993年「フラッシュ・ファイヤー」 1994年「デストラスト」 1996年「THE SECRET LIFE OF ALGERNON」「サボタージュ」◇ 1997年「ザ・テロリスト」 1999年「マトリックス」◇ 2000年「レッド・プラネット」◇      「ショコラ」◆「メメント」◆ 「銃撃犯」◇      「マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ」◆ 2003年「マトリックス リローデッド」◇ 「マトリックス・レボリューションズ」◇ その他の出演者: Matt McCoy .... Vinnie Lupino Corbin Bernsen .... Martin Lewis Kim Morgan Greene .... Kimberly Lewis Johnny Medina .... Manny Ortega Annie James .... Allison Tanner Ted Hayden .... Mr. Feriolo Gloria Hayes .... Officer Miranda Maxine James .... Forensic Technician Louise Lewis .... Bag Lady Alain Joel Silver .... Field Technician Judith Ziehn .... Widow Robert Hoover .... Cab Driver User Rating: 4.2/10 (32 votes) オトーサン、 「低いスコアだ」 妙なポルノ・シーンがなければ、 もっといいスコアになっていたでしょう。 User Comments: vchimpanzeeさん North Carolina 2003年7月28日 どうってことはないが、 推理したくなるミステリー。 元刑事ジャックは、被害者の姉ジェーンと 少なからざる時をともに過ごす。 何人かが、容疑者として挙がる。 ジャックを嵌めたのは誰か? 誰が、誰をなぜ、脅迫しようとするのか? それが、長い間、分からない。 取りたてて、どこがいいというわけではないが、 ミステリーとしては、なかなか素性がいい。 ベンを演じたBrion Jamesが、 フツーの映画にしては、いい演技をみせている。 その後も、かれは幅広い分野でいい演技をみせている。 タフで、強くいものの、そうステキな男ではないが、 かれには、何かがある。 SFやホラー映画の俳優に見える。 どうして、そんな風にしか見えないのかわからぬが、 恐ろしいメイクアップのせいだろう。 見ものは、ジャックとベンの息がぴったり合っていること。 だが、ジャックとジェーンのほうが、 さらに、似合いのカップルである、 ジェーンは、アリソンの保護者だが、 そのアリソンが可愛いらしく、 おかげで、映画を見る楽しみが増えている。 とはいえ、アリソンが出ているにしても、 この映画は、子供向きではない。 最初に出てくる映像が、ベッドで裸のKimberly。 主演俳優は、やけに"ファック・ユー"を多用する。 アリソン危うしというシーンをはじめ、 暴力シーンもあるが、そう多くはない。 もっと良いミステリーを見てきたが、 この映画、そう悪いものではない。 オトーサン、 この映画をみて、 もうひとつの映画の効用を発見しました。 「そろそろ、お彼岸。お墓まいりをしなくては」 刑事ベンが亡くなった最愛の妻のお墓に 勤務先に行く途中や、何かの用事のついでに、 しょっちゅう出かけていくのです。 そして、長い間、深々と頭を下げています。 「近くにお墓があればなぁ」 お袋の墓は、小平霊園にあるので、 行くのに2時間以上かかるのです。


かげろう

オトーサン、 「かげろう、いい題名だな。 ひさしぶりに、邦題にしては、味がある」 原題: Les Egares (2003)     Strayed 監督:Andre Techine 原作:Gilles Perrault 脚本:Gilles Taurand / Andre Techine Genre: Drama / Romance Country: France / UK Language: French 上映時間:95分 あらすじ: (IMDBに出ていないので、書きましょう) 第二次世界大戦中、 パリから南ヘ向かう人々の列をナチの機銃掃射が襲う。 幼い息子と娘を連れて、放心状態の未亡人オデール。 森の奥の空き家で、一家を救った若者と親子3人の お伽噺のような共同生活がはじまる。 出演者: Emmanuelle Beart .... Odile(オデール) Gaspard Ulliel .... Yvan(イヴァン) オトーサン、 「魅力的な女優さんだなあ、エマニュエル・ベアール」 はかなくい雰囲気がたまらない魅力です。 その相手役の青年を演じたのは、ギャスパー・ウリエル。 強く、脆い青年像がとても新鮮でした。 EMMANUELLE BEART エマニュエル・ベアール 誕生日 1965/8/14 出身 仏サントロペ 父はシャンソン歌手、ギィ・ベアール、 母は女優のジュヌヴィエーヴ。 「妖精たちのプレリュード」で83年映画デビュー。 「愛と宿命の泉」でセザール賞助演女優賞受賞。 ダニエル・オートゥイユと結婚し、一児がいる。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「妖精たちのプレリュード/朝露に香る甘い戦慄」      「青い性」 1984年「アンテルディ 禁じられた愛」 1985年「優しく愛して」 1986年「愛と宿命の泉PART2/泉のマノン」 1987年「天使とデート」 1988年「エレベータを降りて左」 1990年「無秩序な少女」 1991年「美しき諍い女」「深夜カフェのピエール」 1992年「愛を弾く女」「小悪魔とキッス」 1994年「愛の地獄」「フランスの女」 1995年「とまどい」 1996年「ミッション・インポッシブル」 1999年「LA BUCHE/ブッシュ・ド・ノエル」「見出された時」 2001年「彼女たちの時間」◇ 2002年「8人の女たち」「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: Gregoire Leprince-Ringuet .... Philippe Clemence Meyer .... Cathy Jean Fornerod .... Georges Samuel Labarthe .... Robert Eric Kreikenmayer .... Le grade Nicholas Mead .... Le soldat blesse Robert Eliott .... Le jeune gendarme Nigel Hollidge .... Le refugie User Rating: 6.9/10 (129 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: viKtor-18 さん Paris, Fr 2003年8月19日 ひとり悦にいってるフランス映画。 1940年6月。 ドイツ軍がフランスに侵入し、人々は国中を逃げ惑う。 レネ・クレマン監督の「禁じられた遊び」を想起だせる。 同じ設定だが、登場人物たちにあまり共感できない。 母親と子供たちは、逃げ惑うなかで、イヴァンに出会う。 16歳なのに、男の威厳が漂っている。 だが、みんな放浪者なのだ。 じゃ、何が売りなのか? そう、いわゆるフランス映画なのだ。 批評家たちは、放浪に弱いのだ。 どうってことはない筋書き。 大事が起きないから、新鮮味もないが、映像は美しい。 待った甲斐があったのは、ちょっとしたセックス・シーン。 それで終わり。 そこで、なんでこんな映画見てしまったのかと思う。 そう思っても、手遅れ。 筋書きなんか忘れている。 なぜ、みんなが" pop-corn movies"を見に行くのか? すべてを忘れ、スリルを味わいに行くためだ。 オトーサン、 「このひと、さては、いい映画を見てないな?」 スリルを求めるだけでは、映画が、かわいそう。 この映画、指摘されるように、唐突に終わります。 でも、それは、計算づくのものではないでしょうか。 現実の厳しさを否応なしに突きつけ、 それによって、 かげろうのように儚く過ぎ去った日々、 魂の奥底に触れる出会いの数々、 輝く草原や夜の静けさが心にしみてきます。 名匠アンドレ・テシネ、やはり健在でした。 "失われた時を求めて"の世界へ、 見事に連れていってくれました。


マンハッタン殺人ミステリー

オトーサン、 「ありゃっ、ウディ・アレンのミステリー?」 ミステリーの棚から、任意に6本借りたので、 まさか、ウディ・アレンものとは思いませんでした。 原題:Manhattan Murder Mystery (1993) 監督:Woody Allen 脚本:Woody Allen /Marshall Brickman Genre: Comedy / Mystery / Crime 上映時間:104分 あらすじ: ラリーとキャロルは、まあ、フツーの夫婦。 NYに暮らしていて、一人息子を大学にやったところ。 アパートの廊下で、お隣のポールとその妻に出会う。 その週末、その妻が突然死。 キャロルは、夫のポールに疑いをかける。 あまりにも陽気だし、引越し準備をはじめている。 捜査を開始するが、ラリーは、彼女がのめりこみすぎるという。 隣人が、ちょっと異様な行動をするだけで、 殺人事件と決めつけるのは早計だろうが。 最近離婚して落ち込んでいるテッドが、 キャロルの捜査を手伝う。 ラッリーは、そんなテッドに嫉妬し、 ついに、彼女の捜査を手伝う羽目になる。 出演者: Woody Allen .... Larry Lipton (ラリー) Diane Keaton .... Carol Lipton (キャロル) Alan Alda .... Ted (テッド) Jerry Adler .... Paul House(ポール) オトーサン、 「この2人、息がぴったり合ってるなあ」 ウディ・アレンとダイアン・キートンは、まあ、 長年連れそった夫婦のようなもの。 2人の経歴は、何遍も紹介しているので、 今回は、テッド役のアラン・アルダを紹介しましょう。 渋い俳優さんです。 ALAN ALDA アラン・アルダ 誕生日 1936/1/28 出身 米ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「GONE ARE THE DAYS」 1970年「暗黒街の特使」 1971年「悪魔のワルツ」 1978年「カリフォルニア・スイート」      「セイム・タイム、ネクスト・イヤー」 1979年「ある上院議員の情事」 1981年「四季」 1986年「くたばれ!ハリウッド」 1989年「ウディ・アレンの重罪と軽罪」 1990年「本日はお日柄も良く ベッツィの結婚」 1992年「暗闇のささやき」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」 1994年「ジョン・キャンディの大進撃」 1996年「アメリカの災難」「世界中がアイ・ラブ・ユー」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」 1998年「マッド・シティ」「私の愛情の対象」 2000年「ハート・オブ・ウーマン」 その他の出演者: Lynn Cohen .... Lillian House Ron Rifkin .... Sy Joy Behar .... Marilyn William Addy .... Jack, the Super John Doumanian .... Neighbor Sylvia Kauders .... Neighbor Ira Wheeler .... EMS Doctor Anjelica Huston .... Marcia Fox Melanie Norris .... Helen Moss Marge Redmond .... Mrs. Dalton Zach Braff .... Nick Lipton User Rating: 7.3/10 (3,999 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだなあ」 User Comments: gridoonさん 2000年1月19日 軽量級のミステリー これは、楽しい映画だが、それ以上のものではない。 確かに、陽気なシーンがある程度はある。 脚本も、しっかりしていて、先が読めない。 配役も見事なものだ。 アレンの演技は、離れ業のようだ。 初期の神経症患者のような演技スタイルを取り戻している。 実際のNYでロケをしている効果も出ている。 ヒーローたちの冒険に参加しながら、 NYに住んでいるような気にさせてくれる。 だが、要するに、内容が希薄である。 やや冗長だし。 見ている間は、何度か笑えるが、 見終わった後は、どうかというと、 軽薄で、記憶に残るものがなかったと思うはずだ。 マイナーな映画である。 オトーサン、 「このひと、住所を書いていない。 大御所ウディを批判すると、差しさわりがあるのかも」 ウディは、才人ですから、ドラマもコメディもSFだって 撮ってしまいます。 今回の作品は、明らかにヒッチコック調です。 「登場人物や舞台を変えれば、 ヒッチコックの映画とみんな思いこむかも」


ブラック・メール/脅迫

オトーサン、 「腹立つなあ、こんな邦題つけやがって」 原題を生かして、「タルサへの道」にすればいいのです。 どうして、わざわざ、英語とその訳までつけるのでしょう? 「まあ、見なければいいんだけど」 原題:Keys to Tulsa (1997) 監督:Leslie Greif 原作:Brian Fair Berkey 脚本:Harley Peyton Genre: Crime / Drama Rated R for strong sexuality and language,    and for some drug use and violence. 上映時間:114分 あらすじ: リクターは、地方の名家の息子だが、成功していない。 地方紙の映画批評家として働いている。 間もなく、職も、遺産も失い、 親友のひとりが、かれを脅迫しはじめる。 かれの唯一の望みは、 回りの連中が、かれの替え玉になることだった。 出演者; Eric Stoltz .... Richter Boudreau(リクター) James Spader .... Ronnie Stover(ロニー) Deborah Unger .... Vicky Michaels Stover(ヴィッキー) オトーサン、 「みんな熱演しては、いるんだけどなあ」 ヴィッキー役の女優さん、 その昔一世を風靡したデボラ・カーに似ていました。 デボラ・カーラ・アンガーという名前も似てますし、 うまくいけば、ブレイクするかも。 ERIC STOLTZ エリック・ストルツ 誕生日 1961/9/30 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「初体験リッジモンド・ハイ」 1984年「ワイルド・ライフ」「天使たちの鎮魂歌」      「渚の大・逆・襲」 1985年「放課後」「マスク」      「コードネームはエメラルド」 1987年「恋しくて」「地獄のシスター」 1988年「幽霊伝説」「マニフェスト」 1989年「セイ・エニシング」「ザ・フライ2 二世誕生」 1990年「メンフィス・ベル」 1991年「女神がそっと微笑んで」 1992年「ウォーター・ダンス」「シングルズ」 1993年「恋愛の法則」「ネイキッド・イン・ニューヨーク」      「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」 1994年「スリープ・ウィズ・ミー」「パルプ・フィクション」      「若草物語」      「ゴッドアーミー/悪の天使」◆ 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆「フルーク」◆ 1996年「ブラック・メール/脅迫」◇      「グレイト・オブ・マイ・ハート」◆      「トゥー・デイズ」◆「ザ・エージェント」      「INSIDE インサイド」◇ 1997年「アナコンダ」◆「ハイボール」      「バニシング・エアー」◇ 1998年「コンフェッション」◆ DEBORAH KARA UNGER デボラ・カーラ・アンガー 誕生日 1966 出身 カナダ・ブリティッシュコロンビア州ヴィクトリア ヴィクトリア大学で哲学と経済を学んだ後、 オーストラリアのナショナル・インスティテュート・ オブ・ドラマティック・アーツに留学。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1990年「PRISONER OF THE SUN」      「アンボンで何が裁かれたか」 1992年「暗闇のささやき」◆ 1994年「ハイランダー3/超戦士大決戦」 1996年「クラッシュ」◆ 1997年「ノー・ウェイ・ホーム」◆      「ブラック・メール/脅迫」◆      「ゲーム」◆ 1999年「ペイバック」◆「太陽の雫」      「ザ・ハリケーン」◆ 2000年「彼女の恋からわかること」 その他の出演者: Joanna Going .... Cherry Michael Rooker .... Keith Michaels Randy Graff .... Louise Brinkman Mary Tyler Moore .... Cynthia Boudreau James Coburn .... Harmon Shaw Peter Strauss .... Chip Carlson Cameron Diaz .... Trudy Dennis Letts .... Preston Liddy Josh Ridgway .... Billy Boudreau Marco Perella .... Bedford Shaw George Greif .... Bartender Doran Ingram .... Tattoo Man User Rating: 5.1/10 (441 votes) オトーサン、 「ひどい映画だ」 ポルノで売ろうという姿勢が卑しいのです。 User Comments: Phroggyさん Paris, France 1999年3月23日 筋書きはどこに ? ミステリーが見たいなら、この映画は見ないこと。 Elmore Leonard お得意の要素が沢山あるのに、 いわゆる「登場人物の発展」を重視したために、 "Dynasty"そっくりになっている。 例えば、 バカで共感できない登場人物の間での冗長な会話。 "Exotica"のように、 アクションなしでも、素敵な映画をつくれるのに、 これはそうではない。 見ないほうがいい、 とくに、好きな役者が出ているのなら。 オトーサン 「共感できない。その通り、うまいこと言うな」 まず、主人公のリクターですが、 地方の名家のボンボンというだけで、反感を覚えます。 おまけに、コネで貰っている映画批評家の仕事を しょっちゅうすっぽかすのでは、 「このバカ」と思うしかないでしょう。 かれが招いたトラブルを同情的に描いてどうするの? 誰でも、そう思うにちがいありません。 その親友のロニーも同様です。 ヴィッキーというすこぶるつきの美人を妻にしています。 「この野郎、うらやましいなあ」 妻を大事にせず、脅迫で大金をせしめようとあっては、 「この野郎、早く逮捕されちまえ」となるはず。 美人のヴィッキーも、同様です。 せっかく上流階級に生まれたのに、ロニーと結婚。 後悔して、昔の幼友達のリクターに色目を使う。 「さっさと離婚しろよ」 ところが、ぐずぐずと決定を先延ばしにするのです。 「いい加減にせいよ」 人間、誰でも欠点があって、 どうしようもないものというは、分かりますが、 描きかたひとつで、共感を持てるはず。 これは、脚本と監督の責任でしょう。


デッドカーム/戦慄の航海

オトーサン、 「何か、薄ぺらい題名だなあ」 原題の"Dead Calm"は、べた凪のこと。 風がそよとも吹かず、海面が鏡のようになること。 ヨットマン泣かせの状態です。 原題:Dead Calm (1989) 監督:Phillip Noyce 原作:Charles Williams 脚本:Herry Hayes Genre: Horror / Thriller Country: USA / Australia Language: English 上映時間:95分 あらすじ: 夫婦が、悲劇的な事故を忘れるために、 太平洋での航海に乗り出す。 1ケ月航海して、不思議なヨットを発見。 唯一助かった乗組員を拾いあげる。 夫が、ヨットに乗り込み、恐ろしい秘密を発見したとき、 サイコ野郎は、妻を誘拐し、船を乗っ取る。 夫は、ヨットが沈没しないように奮闘し、 妻のほうは、サイコ野郎と戦う。 大海原での恐怖は、最高潮に達する。 出演者: Nicole Kidman .... Rae Ingram (レイ) Sam Neill .... John Ingram(ジョン) Billy Zane .... Hughie Warriner(ヒュー) オトーサン、 「へぇ、キッドマンが出てる! 若くてピチピチしてる!しかも、全編、出ずっぱり!」 そうそう、相手役の紹介も忘れないように。 サム・ニール、 "ジュラシック・パークV"でおなじみの中堅俳優です。 NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20 出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で 舞台演技を、フィリップ・ストリート・シアターで発声、 製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。90年12月結婚。 しかし、2001年8月、離婚した。子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」でゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門主演女優賞、アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」      「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム/戦慄の航海」      「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」      「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇      「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇ SAM NEILL サム・ニール 誕生日 1947/9/14 出身 アイルランド カンタベリー大学在学中に演劇に目覚め、 卒業後、国立映画ユニットでドキュメンタリーの演出 及び舞台俳優として活躍する。 77年「テロリストたちの夜」で映画デビュー。 89年に結婚した日本人メーキャップ・アーティストの妻 と2人の娘がいる。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「テロリストたちの夜/自由への挽歌」 1979年「わが青春の輝き」 1981年「特別奇襲戦隊Z」「オーメン最後の闘争」      「ポゼッション」 1982年「エニグマ奇襲指令」 1984年「他人の血」 1985年「プレンティ」 1987年「普通の女」 1988年「デッドカーム/戦慄の航海」 1990年「レッド・オクトーバーを追え」 1991年「夢の涯てまでも」「チャイナシャドー」 1992年「透明人間」「ダーティ・ゲーム/堕ちた工作員」 1993年「ピアノ・レッスン」「ジュラシック・パーク」 1994年「泉のセイレーン」「ジャングル・ブック」      「ヴィクトリー/遙かなる大地」 1995年「マウス・オブ・マッドネス」「恋の闇 愛の光」 1996年「革命の子供たち」      「コリン・マッケンジー/もうひとりのグリフィス」 1997年「スノーホワイト」「イベント・ホライゾン」      「モンタナの風に抱かれて」 1998年「エクスカリバー 聖剣伝説」 1999年「アンドリューNDR114」 2000年「月のひつじ」 2001年「ジュラシック・パークV」      「N.Y.犯罪潜入捜査官」 その他の出演者: Rod Mullinar .... Russell Bellows Joshua Tilden .... Danny George Shevtsov .... Doctor Michael Long .... Specialist Doctor Lisa Collins .... 'Orpheus' Cruise Girl Paula Hudson-Brinkley .... 'Orpheus' Cruise Girl Sharon Cook .... 'Orpheus' Cruise Girl Malinda Rutter .... 'Orpheus' Cruise Girl User Rating: 6.8/10 (4,288 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Bogey Manさん Lappeenranta, Finland 2002年5月29日 Eric Redスタイルの素敵なホラー/スリラー映画。 これは、オーストラリアの映画監督 Philip Noyceの手になるものである。 これまで手がけた作品には、 "Patriot Games" や"Clear and Present Danger"がある。 大変有能な監督である。 主演は、若きニコール・キッドマン。 (この映画では、21ー22才!) サム・ニールの妻の役を演じている。 自動車事故で息子を亡くし、悲しみを乗り越えるために、航海に出る。 すべては、快適。悲しみも癒えてくる。 だが、見捨てられたようなヨットと、 必死なってボートで近づいてくる男を発見する。 夫婦は、かれを船に助け上げる。 ちょっと混乱し、懐疑的だったが、やがて、その本性をあらわす...。 これは、実に愉快なスリラーである。 Eric Redが書いたスリラーを思い出させる。 "The Hitcher"、 "Near Dark"、 "Blue Steel"。 この4つの映画は、非常に似ている。 この映画での雰囲気は、夢中にさせ、手に汗を握らせる。 David Lynch や"Lost Highway"や "Twin Peaks"と雰囲気が似ている。 音楽が重要な要素で、 全体の感じは、脅迫的で、不吉である。 多くのエキサイティングで、息をのむようなシーンがある。 例えば、サム・ニールが、沈みゆくヨットの船室に閉じ込められて 水がどんどん増えてくるあたり。 音楽もいいが、撮影もいい。 この映画、まったく欠点がないのがいい。 若きニコール・キッドマンは、才能豊かで、演技はカンペキ。 演技下手なんて誰も思わないだろう。 彼女の顔、その表情をみよ。 かのじょは、主役で、出ずっぱり。 下手な演技もないし、やりすぎもない。 他の出演者もなかなかいい。 ビル・ゼーンは、やり過ぎのシーンがあって、疑問が残る。 だが、全体として、よく出来ているので、 この程度の欠点や、やや理に欠ける筋書きは許せる。 Philip Noyceは、注目すべき監督であり、 ほかにも、いいスリラーを撮っている。 だが、この作品が、そのなかでは、一番いいのではないか。 大いにお勧めしたい。 10点満点で、8点である。 オトーサン 「いやぁ、ニコール・キッドマン、やはり逸材だ」 アカデミー主演女優賞の"めぐりあう時間たち"よりも この映画のほうが、いいじゃないかなあ。 だって、ヌードも披露してるんだもん。 ...こりゃ、こたえられん」


ライアー

オトーサン、 「ライアーか、安手の題名だなあ」 まったく期待しないで、借りてきました。 「ティム・ロス主演だから、そう酷くはないだろう」 原題:Deceiver (1997)    Liar 監督・脚本:Jonas Pate/Josh Pate Genre: Crime / Mystery / Drama Rated R for violence, language and some sexual content. Country: USA Language: English / Spanish 上映時間;101分 あらすじ: 繊維会社の後継者ウエイランドは、 売春婦の殺人容疑で取り調べ中である。 エリザベスの体は、半分に切断され、公園で発見された。 尋問者は、2人のタフな刑事ケネソウと そのパートナーで新米のブラクッストン。 ウエイランドは、ヘビー・ドリンカーで、強迫観念がある嘘つき。 記憶喪失でしょんぼりするかと思えば、 凶暴になって暴力をふるう。 お金持ちで、必要な情報はすぐ手に入るので、 尋問者2人の暗い秘密を入手する。 ケネソウは、妻のかつての情事を許せずに、 エリザベスのもとへ奔る。 ブラックトンは、賭博の借金返済を ムックから執拗に迫られている。 出演者: Tim Roth .... James Walter Wayland (ウエイランド) Michael Rooker .... Detective Edward Kennesaw (ケネソウ) Renee Zellweger .... Elizabeth(エリザベス) オトーサン 「おお、うまいなあ、ティム・ロス」 "海の上のピアニスト"など、5本以上みていますが、 これまで見たなかでは、最高の演技でした。 こういう狂ったやつを演じると、天下一品です。 刑事のケネソウも、その脂汗が印象的でしたし、 レネ・ゼルウィガーの売春婦は、勿体ない感じ。 あらためて、その肢体の見事さに驚きました。 TIM ROTH ティム・ロス 誕生日 1961/5/14 出身 英ロンドン ジャーナリストの父と画家の母の間に生まれる。 アートスクールで彫刻を学んでいたため、 当初はアーティスト志望だったが、 大学在学中にロイヤル・コートや オーバル・ハウスといった小劇団に入り 俳優志望となる。 舞台でキャリアをスタートさせ、 スティーブン・バーコフが演出したカフカ原作 「変身」の舞台版などで名声を得た。 1983年に「MEANTIME」でデビュー。 スティーブン・フリアーズ監督 「殺し屋たちの挽歌」(1984)で イヴニング・スタンダード最優秀新人賞を獲得。 1994年に「リトル・オデッサ」で インディペンデント・スピリット賞主演男優賞候補、 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」で アカデミー助演男優賞候補になった。 監督デビュー作「素肌の涙」(1998)では ベルリン国際映画祭CICAE賞を受賞した。 ティム・ロスは内面の感情を表情からは 読みとらせないことを役の上での武器とする俳優。 171センチと小柄ではあるが、 アウトローな役をやらせれば、 目線の睨みと内なる狂気で、 相手を圧倒させる演技力を持つ。 有名なところでは、 クエンティン・タランティーノ監督の 「レザボア・ドッグス」や 「パルプフィクション」のギャング役、 「リトル・オデッサ」の殺し屋役などがある。 最近では悪役イメージを上手く利用して 少しずつ芸域を広げている。 「愛に囚われて」では囚人だが歯科医の恋人を 守るために命を懸ける男を演じたり、 「フォー・ルームス」では 客のトラブルに巻き込まれるドア・ボーイ、 「孤独の絆」では悪事から抜けられない男の役、 「ライアー」での知能犯など。 「海の上のピアニスト」では 完全に悪役のイメージを払拭し、 演技派としての地位を確立した。 頬杖をついて遠くを見つめる演技が 非常に印象的である。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「ミーンタイム」 1984年「殺し屋たちの挽歌」 1985年「RETURN TO WATEROO」 1986年「ワールド・アパート」      「神父暗殺/ワルシャワの悲劇」◆ 1989年「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「ゴッホ」◇ 1991年「ローゼンクランツと       ギルデンスターンは死んだ」◇ 1992年「ミッドナイト・ボディガード」 1993年「レザボアドッグス」◇「マーダー」◇ 1994年「恋愛の法則」◆「パルプフィクション」◆      「リトルオデッサ」◇      「愛に囚われて」◇      「闇の奥/真・地獄の黙示録」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆      「フォー・ルームス」◇ 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆      「孤独の絆」◇ 1997年「グリッドロック」◇      「奴らに深き眠りを」◇「ライアー」◇      「夢の旅路」 1999年「海の上のピアニスト」◇ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◆      「ラッキー・ナンバー」◆      「ミリオンダラー・ホテル」▲      「ブレッド&ローズ」▲ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇      「ヤング・ブラッド」◇      「神に選ばれし無敵の男」◇ 2003年「72時間」 MICHAEL ROOKER マイケル・ルーカー 誕生日 1955/4/6 出身 米アラバマ州ジャスパー 学生時代、シカゴのグッドマン・スクール・ オブ・ドラマで美術を学び、学士号を取得。 82年、卒業すると、舞台を踏み、 シカゴの演劇界で有名となった。 映画では「ブラウンズ・レクイエム」で 主役の探偵を演じている。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1986年「ヘンリー」 1988年「エイトメン・アウト」      「ミシシッピー・バーニング」 1989年「ミュージック・ボックス」      「シー・オブ・ラブ」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」 1991年「JFK」 1993年「トゥーム・ストーン」「クリフハンガー」 1996年「冷たい一瞬を抱いて」 1998年「リプレイスメント・キラー」◆      「ブラウンズ・レクイエム」◇ 1999年「ボーン・コレクター」◆ 2000年「シックス・デイ」◆「愛ここにありて」◆      「ニュース・ブレイカー」◇ 2001年「レプリカント」◇ 2002年「デッド・ロック」◆ その他の出演者: Chris Penn .... Detective Phillip Braxton Ellen Burstyn .... Mook Rosanna Arquette .... Mrs. Kennesaw Don Winston .... Warren Michael Parks .... Dr. Banyard Mark Damon .... Wayland's Father J.C. Quinn .... Priest Jody Wilhelm .... Mrs. Wayland Ocie Pouncie .... Boogie Bob Hungerford .... Jebby Genevieve Butler .... Mary Kennesaw Chelsea Butler .... Chelsea Kennesaw User Rating: 6.3/10 (1,135 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: soloview さん East Coast 2002年9月22日 この映画にハマった! 夫がバーゲンの棚から、たったの$2.99で入手。 捨てられるところを拾われたわけ。 予備知識ゼロで見て、圧倒されました。 ティム・ロスなんて知らなかったけど、ウヮーォ! これからは、彼の名前を見たら、観ることにするわ。 かれって、最高よ。 並外れた知能指数をもった容疑者を やすやすとしかも自信タップリ演じている。 これって、天性のものよねえ。 嘘ついてる? ただ、気持ち悪いほど鋭敏なの? 演技なの? これらすべてが、ジョークなの? この答えは、簡単には与えられないの。 脚本が、よく出来ているのよ。 気味の悪いストーリーが続くの。 知らないけど、知ってるとか、 ちょっと、理解しにくいところもあるけれど。 容疑、ヒント、 底流にある苦痛。 これって、ホントなの? 筋を深読みしているだけなの? 出演者たちの実力を買うわ。 催眠術をかけられたみたいにリアルなの。 エンディングもしっかりしていて、圧倒されるし、 最後まで、真相がわからないのよ。 これって、堀出し物。 もし見つけたら、ゲットしたら。 絶対、お得よ。 オトーサン、 「確かに、掘り出し物だ」 どこかの映画会社が、ティム・ロスの出演作 10を集めた全集を出したら、買いたいくらいです。 「レザボア・ドッグス」 「パルプフィクション」 「リトル・オデッサ」 「愛に囚われて」 「フォー・ルームス」 「孤独の絆」 「ライアー」 「海の上のピアニスト」 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」 「ヤング・ブラッド」 もちろん、バーゲン価格で、お願いします。


プリズナー・オブ・ラブ

オトーサン、 「へぇ、ナオミ・キャンベルが出ているのか」 数年前、NYで、彼女の香水売り出しの大看板をみました。 原題」Prisoner of Love (1999) 監督:Steve DiMarco 原作・脚本:Carl Haber ほか Genre: Thriller Rated R for violence, language and some sexuality. Country: Canada Language: English 上映時間:93分 あらすじ: ジョニーの叔父は、ギャングのボス。 自動車の修理屋兼悪辣な金貸し。 手下に、借金の取り立てをやらせるが、 そいつは、相手を殴り殺してしまう。、 ボスは、不始末をやらかした手下を冷酷に殺す。 ジョニーは、目撃者となった女を殺せといわれるが、 実は、その女に一目惚れ。 思い余って、女を古い倉庫に監禁して、 ボスに「女は殺した」とウソをつくのだが... 出演者: Naomi Campbell .... Tracy(トレイシー) Eric Thal .... Johnny(ジョニー) Beau Starr .... Walt(ウォルト) オトーサン、 「あんまり、美人に見えないなあ」 スーパーモデルですから、演技力を期待するのは、 無理でしょうが、この役じゃ、美しさが全滅です。 経歴は、海外映画俳優マガジンに出ていませんでした。 また、相手役ジョニーを演じたエリック・サールも、 熱演なのでしょうが、イマイチでした。 NAOMI CAMPBELL ナオミ・キャンベル 誕生日 1970.5.22 出身 英国ロンドン 出演作: 1991年「Cool as Ice」 1993年「the Night We Never Met」 1994年「プレタポルテ」「マイアミ・ラプソディー」 1995年「ガール6」「アンジップト」 1996年「SUPER MODEL'S CATWALK」      「Invasion of Privacy」 1997年「Alan Smithee Film:Burn Hollywood Burn」 1999年「Trippin'」「プリズナー・オブ・ラブ」 ERIC THAL エリック・サール 誕生日 1965 出身 米ニューヨーク州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「刑事エデン 追跡者」「ベティ・ルーは犯罪者?」 1993年「私に近い6人の他人」 1994年「パペット・マスター」 2001年「ダウン」 その他の出演者: Paul Eves .... Marco James Gallanders .... Vince Robert Hannah .... Raymond Terri Hawkes .... Lana Mic Jones .... Lonny Kevin Jubinville .... Scotty Carl Marotte .... Trent Heather Mathieson .... Anna Bruce McFee .... Detective Tony Munch .... Joey Billy Otis .... Cigar Man Billy Parrott .... Customer R.D. Reid .... Ed Moris Santia .... Jose Tiffany Wall .... Girlfriend User Rating: 2.8/10 (58 votes) オトーサン、 「低いなあ、そうだろうなあ」 User Comments: Bob7さん Canada 1999年12月17日 B級ギャング映画 これは、ギャング映画の小品。 演技も筋運びにも、見るべきものなし。 スーパーモデルのナオミ・キャンベルは、 限定された役回りで、まあ、Eliz Barkelyのようなもの。 エリック・サールは、いいんじゃないか。 筋書きのほとんどは、エリックのことで、 ギャングに殺されないために、ナオミを監禁し続ける。 彼女は、殺人の証人なのだ。 彼女のほうは、自分が危険な立場にいることを知らない。 しょっちう、逃げ出そうとする。 かなりの愚か者である、 この映画は、B級ギャング映画 "Montana"と同じレベルだ。 そちらのほうが、Kyra Sedgewickが、 事態を掌握しようとしている点で、勝っている。 演技もいまいち、筋書きもいまいち、アックションもいまいち。 借りる必要もないだろう。 オトーサン、 「つまんなかったなあ。 せっかくスーパー・モデルが出演しているのに」 美人モデルとしては、汚れ役もやってみたかったのでしょうが、 長所を生かさず、短所を拡大しているのでは.... ネットで、ナオミ・キャンベルの経歴を探してみました。 ところが、出てくるのは、彼女名の香水ばかり。 「へえ、鈴木あみがご愛用か」


メトロポリス

オトーサン、 「淀川長治さん、お久しぶり」 もう亡くなられて、何年になるのでしょうか? この映画を激賞しておられました。 監督のフリッツ・ラングにも会えたとか。 この映画を褒めたら、ものすごく喜んでくれたとか。 原題:Metropolis (1927) 監督・脚本:Fritz Lang 原作・脚本:Thea von Harbou Genre: SF / Drama Country: Germany Color: Black and White 上映時間:93分 あらすじ: 未来において、人類は2グループに分かれる。 1つは、考えるひとたち。 計画を立てるが、作業については何も知らない。 もう1つは、労働者たち。 目標を達成するが、ビジョンとは無縁。 完全に分離されており、それぞれ自立しているが、 両者で社会全体を構成している。 考えるひとたちのうちの一人が、 労働者たちが作業している地底訪問を敢行する。 そして、目にしたものに一驚する... 出演者; Alfred Abel .... Johhan (Joh) Fredersen (ジョー) Gustav Frohlich .... Freder Fredersen            (フリーダー)  Brigitte Helm .... Maria /The Robot(マリア) オトーサン、 「うーん、感情表現が豊かだなあ」 サイレント映画ですから、言葉では勝負できないので、 表情や動作がオーバーになりますが、それがいいのです。 「あでやかな女優さん、 もう、この世にいないんだ! 花の命は短くて...苦しきことのみ多かりき」 BRIGITTE HELM ブリギッテ・ヘルム 誕生日 1908/3/17-1996/6/11 出身 独ベルリン 出演作 1926年「メトロポリス」 1928年「怪船ヨシワラ号」「妖花アラウネ」      「懐かしの巴里」「金」 1929年「悪魔の寵児」「ニーナ・ペトロヴナ」 1930年「南の哀愁」 1931年「愛国者」 1932年「偽むらさき」「蒼きドナウ」「アトランティード」 1933年「真紅の恋」 1934年「コスモポリス」 1984年「メトロポリス」 その他の出演者: Rudolf Klein-Rogge .... C.A. Rotwang, der Erfinder Fritz Rasp .... Der Schmale/Slim Theodor Loos .... Josaphat Erwin Biswanger .... Georg (No. 11811) Heinrich George .... Grot User Rating: 8.3/10 (8,711 votes)        top 250: #90 オトーサン、 「おお、まさか、世界の名画90位とは」 User Comments: Jonさん San Antonio, Texas 2003年6月4日 多くのヴァージョンがあり、それぞれユニーク。 私は、この映画のヴァージョンを4つ持っている。 1)最近出たばかりのもの。   オリジナルのオーケストラ付きで、画質もシャープ。 2)色付きのロック音楽のヴァージョン。  (何で、まだ作らないの?) 3)ごく平凡なヴァージョン。   エレキ・サウンドが入っているだけ。 4)そして、古きよき時代のかなりひどいヴァージョン。   ざらざらした画質で、サイレント映画特有の音質。 今日の技術をもってすれば、 コンピュータ・アニメでもって 俳優たちの唇の動きにあわせ、しゃべることができる。 (だが、かなり、不自然かも?) いずれにせよ、これは当時最高のSF映画だと思う。 1926年型のオペルが出てこないのは、寂しいが、 最先端の都市景観やロボット、 ロボットに変えらえてしまうマリア、 機械、日本名のナイトクラブなどを見よ。 筋書きは、かなり、いい加減だが、 ヴィジュアルだけでも、見る価値がある。 アドルフ・ヒットラーが、 この映画の大フアンだと聞いたことがある。 かなり怖い話だ。 いつも思うことだが、ブリギッテ・ヘルムが、 1984年版を見ていなかったのが、残念だ。 このロック音楽付きのを見ていたら、 何と思っただろう? ほんの数年前に死んだのだから。 オトーサン、 「あまり面白くなかったなあ」 最短の5)のヴァージョンで見たせいでしょう。 感動するヒマもないうちに、次に展開してしまうのです。 1)153 min 2)Germany:147 min (2001 restored version) 3)Germany:210 min (premiere cut) 4)Germany:80 min (Giorgio Moroder version) 5)Germany:93 min (re-release version) 6)USA:114 min (25 fps) (1927 cut version) 7)USA:123 min (2002 Murnau Foundation 75th aniversary   restored version) 8)Spain:118 min (DVD edition) ここで、海外映画俳優マガジンから、 この映画史に残る名監督の経歴をみておきましょう。 FRITZ LANG フリッツ・ラング 誕生日 1890/12/5-1976/8/2 出身 オーストリア・ウィーン 監督作 1919年「黄金の湖/死の船」 1921年「死滅の谷」 1922年「ドクトル・マブゼ」 1924年「ジーグフリート/クリームヒルドの復讐」 1927年「メトロポリス」 1928年「スピオーネ」「月世界の女」 1931年「M」 1933年「怪人マブゼ博士」「リリオム」 1936年「激怒」 1937年「暗黒街の弾痕」 1938年「真人間」 1940年「地獄への逆襲」 1941年「西部魂」「マンハント」 1943年「死刑執行人もまた死す」 1944年「恐怖省」「飾窓の女」 1946年「外套と短剣」 1948年「扉の蔭の秘密」 1952年「熱い夜の疼き」「無頼の谷」 1953年「ビッグ・ヒート 復讐は俺に任せろ」      「青いガーディニア」 1954年「ムーンフリート」 1956年「口紅殺人事件」 1958年「大いなる神秘/王城の掟」 1959年「大いなる神秘/情炎の砂漠」 1960年「怪人マブゼ博士」 次に、より詳しくIMDBから。 フリッツ・ラングは、 1890年ウィーンに生まれた。 父は、建設会社を経営していた。 母のPauline Schlesingerは、ユダヤ人だが、 ラングが、10歳のときに、カソリックに転向した。 高校卒業後、Technische Hochschule Wienに入り、 短期間だが、画家としての訓練を受けた。 1910年から1914年まで、欧州旅行をし、 また、アジアや北アフリカを旅行したといわれる。 1913-14年には、パリで絵画を学ぶ。 第1次世界大戦がはじまると、ウィーンに戻り、 1915年1月に軍隊に入る。 1916年6月、負傷し、療養中に映画のシナリオを書く。 1918年のはじめ、ショックを受けて帰国。 ウイーン・シアターで、短期間、役者となる。 その後、ベルリンのErich Pommer's productionで 脚本家の仕事を得る。 ベルリンでは、短期間だが、 American Seymour Nebenzahlが所有する UfaとNero-Filmで、脚本家と監督を勤めた。 1920年、女優で脚本家のThea von Harbou (1889?-1954)と 親しくなり、彼女は、有名な映画の共同脚本を書く。 "Dr. Mabuse der Spieler"、"Die Nibelungen"、 "Metropolis"、"M"である。 1922年に結婚し、1933年に離婚した。 その年、ナチの新体制が誕生し、 かれの映画"Testament des Dr. Mabuse"の上映は禁止された。 ラングは、大金を抱かえて、パリに逃亡する。 数年パリに滞在したあと、 1934年の半ば、アメリカに渡る。 MGMと契約し、20年間、数多くのアメリカ映画を撮る。 映画産業が下降期であり、難しい人という評判が立ったので、 仕事をもらうのは、ますます困難になった。 1950年代の終わり、ドイツで最後の3本を撮ったが、 評判は、よくなかった。 1964年、目が不自由になっていたが、 カンヌ映画祭の審査委員長を務めた。 監督として、ラングは俳優を罵倒することで知られる。 primitive artのコレクターであり、 いつも単眼鏡をかけていた。 1931年から死の1976年まで、ある女性と交際していた。 Lily Latteは、色々な面で、かれを助けた。 オトーサン、 「フリッツ・ラング、 かれの人生そのものが、ドラマ。 20世紀そのものだったんだなあ」


ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

オトーサン、 「いよいよ、3部作の完結編か」 前評判もいいし、IMDBでは、世界の名画第4位。 大いに楽しみにして、朝一番で見にいきました。 「見ようと思ったら、体力を蓄えておかいないと」 前の日は、十分に睡眠もとりましたよ。 原題:Lord of the Rings:    The Return of the King, The (2003) 監督:Peter Jackson 原作:J.R.R. Tolkien 脚本:Frances Walsh /Philippa Boyens/Peter Jackson Genre: Fantasy / Adventure / Action Rated PG-13 for intense epic battle sequences       and frightening images. Country: USA / New Zealand Language: English / Sindarin 上映時間:201分 あらすじ; フロドとサムは、指輪を滅ぼすために、滅びの山を目指すが、 ゴラムがふたりを間違った場所へと導いていくのに気づかない。 一方、冥王サウロンが、中つ国に対して最後の戦いを挑んでくる。 ペレンオール野、そしてミナス・ティリスと黒門における 雌雄を決する合戦では、以前の仲間たちが、 ローハンとゴンドールを救援する。 出演者: Elijah Wood .... Frodo(フロド) Sean Astin .... Sam (サム) Ian McKellen .... Gandalf (ガンドルフ) Viggo Mortensen .... Aragorn (アラゴルン) Liv Tyler .... Arwen (アルウェン) オトーサン、 「サムが、いいなあ」 三部作の最後になって、ご主人のフロドを敬愛し、 献身的に助けるという演技がごく自然で、共感できます。 あとの3人は、それなりに持ち味を出した演技でした。 CGで出来たゴラムの動きの見事さも特筆もの。 この映画、想像力の限界を超えたスペクタクルが売り。 演技を云々すべきではないのかも。 その他の出演者: Noel Appleby .... Everard Proudfoot Alexandra Astin .... Elanor Gamgee John Bach .... Madril Sean Bean .... Boromir Cate Blanchett .... Galadriel Orlando Bloom .... Legolas Billy Boyd .... Pippin Sadwyn Brophy .... Eldarion Alistair Browning .... Damrod Marton Csokas .... Celeborn Richard Edge .... Gondorian Soldier 1 David Aston .... Gondorian Soldier 3 Jason Fitch .... Uruk 2 Bernard Hill .... Theoden Ian Holm .... Bilbo Bruce Hopkins .... Gamling Ian Hughes .... Irolas Lawrence Makoare .... Witch King/Gothmog Sarah McLeod .... Rosie Cotton Maisie McLeod-Riera .... Baby Gamgee Dominic Monaghan .... Merry John Noble .... Denethor Paul Norell .... King of the Dead Miranda Otto .... Eowyn Bruce Phillips .... Grimbold Todd Rippon .... Harad Leader 1 Shane Rangi .... Harad Leader 2 John Rhys-Davies .... Gimli Thomas Robins .... Deagol Andy Serkis .... Gollum/Smeagol Harry Sinclair .... Isildur Peter Tait .... Shagrat Joel Tobeck .... Orc Lieutenant 1 Karl Urban .... Eomer Stephen Ure .... Gorbag Hugo Weaving .... Elrond David Wenham .... Faramir Alan Howard .... The Ring (voice) User Rating: 8.9/10 (49,015 votes)        top 250: #4 オトーサン、 「おお、世界の名画の第4位! こりゃ事件だ。えらいこっちゃ!」 アカデミー賞ノミネート:11部門 作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞、 美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞 音響賞、オリジナル作曲賞、主題歌賞 User Comments: ptcommish さん Milwaukee, WI 2004年2月11日 壮大かつ疲れる映画。 私は、ロード・オブ・ザ・リング騒ぎに乗り遅れた。 原作を読んでいないし、第1作は、DVDで見た。 どうも大宣伝にはついていけない。 第1作がいいと思っただけで、 まだ騒ぎには、ついていけないでいた。 やがて、「2つの塔」が上映されて、夢中になった。 ようやく騒ぎの渦中に入ったわけだ。 驚嘆と美の饗宴。 エキサイティングな話の数々。 この「王の帰還」は、これまで見たうちで、 完全無欠といえる映画だと断言できる。 美しいシーン。 加えて驚嘆すべき風景と眼を見張るCGI。 実によく出来た作品である。 ピーター・ジャクソンのことをよく知らないが、 ジョージ・ルーカス、また、リドリー・スコットを超え、 映画監督のトップ・クラスになったのではないか。 すばらしいことである。 感動と特殊効果をバランスさせ、 しかも、原作に忠実であるというのは、 ものすごい力技だったと思う。 映画歴史上、最高に力強い映画が誕生した。 ジャクソン監督が、この3部作で達成した業績を 否定できるものは、いないだろう。 「王の帰還」は、3部作の中で最高の出来である。 賞賛の嵐は、当然のことだと思う。 オトーサン、 「いやあ、長かったなあ。 201分、3時間21分か。 でも、寝ないですんだし、 途中、トイレにも行かないですんだ。 映画をみながら、昼食もとれたし、 前売り券を入手したので、いい席もとれたし、 実に、楽しい映画鑑賞だったなあ」 こういう超大作を楽しもうとしたら、 それなりの準備が必要でしょう。 隣の青年なんか、指輪が滅びたのを エンディングと勘違いして、 席を立ってトイレに急行していました。 「あと23分も残っていたのに...」


半落ち

オトーサン、 いつも言っていることですが、 日本映画キライです。 理由は、いろいろありますが、 「臭い演技だ。オーバーすぎるぞ!」 ところが、この映画、役者がみんな抑制された 演技やセリフなので、好感が持てました。 大ヒットするかもね。 原題:半落ち(2004) 監督:佐々部清 原作:横山俊夫 脚本:田部俊行、佐々部清 genre:drama 上映時間 あらすじ: 警察学校教員、梶が妻を殺害したと自首。 聴取の担当は、捜査一課の志木刑事。 アルツハイマー病に苦しむ妻の窮状をみかねて 首を絞めたとのことだった。 だが、出頭は、事件の3日も後。 空白の2日間に何が起きたのか? 頑なに黙秘を続ける梶を前に、 県警幹部は、供述の偽装を画策する。 事態は、丸く収まるかにみえたが... 出演者: 寺尾聡...........梶聡一郎 原田美枝子.......梶啓子 柴田恭兵.........志木和正 オトーサン、 「寺尾と原田は、まあまあだな」 それより、脇役陣が光っていました。 捜査一課の強行犯指導官の柴田恭兵も、 検察官の伊原剛志も、いい切れ味でした。 真相に肉薄する記者役の鶴田真由は、 キャリア・ウーマンの悲哀を見事に演じていましたし、 ベテラン陣の西田敏行、樹木希林、奈良岡朋子も それそれ、持ち味を出していました。 その他の出演者: 吉岡秀隆......藤林圭吾 西田敏行......小関鼎 樹木希林......島村康子 鶴田真由......中尾洋子 伊原剛志......佐瀬銛男 國村隼........植村学 高島礼子......植村亜紀子 奈良岡朋子....高木ひさ江 石橋蓮司......岩村肇 田辺誠一......片桐時彦 芥川比佐志....藤林圭一 User Rating: 3.9/5 (658 votes) オトーサン、 「いい映画だったな。 imdbなら、7.8に相当するスコア」 yahoo Moviesだから、5点満点なのです。 User Comments: kfujikoさん 埼玉県 2004年2月13日 感動しました 色々と考えさせられるとても意味深い映画でした。 映画が終わった後も暫く人の命とは何なのかと 考え込んでしまいました。 役者の演技はうまいの一言!! 邦画では久々にいい映画を観ました。 teperon1979さん 2004年2月12日 うるっときました 思っていた以上に泣けました。 登場人物それぞれの生き方や考え方が映し出されていてよかった。 観客は年配の方が多かったみたいですが、私も堪能できました。 オトーサン、 「いい映画だった」 ベストセラーとなった原作を読んでいたので、 微妙な人間の感情を映画化できるかと 危ぶんでいましたが、どうしてどうして、 佐々部清監督、大したものです。 ながらく助監督でしたが、大輪の花が咲きました。 「よかった、よかった。 がんばっていれば、最後に、いいことがあるんだ!」 もうひとつの収穫は、 主題歌「声」を歌っている森山直太朗くん。 母親の森山良子さん譲りの澄んだ声に魅了されました。 最後に流れるこの歌に聞きほれて、 観客が全員、席を立つことがありませんでした。 「これって、珍しいよなあ」


ミッドナイト・クロス

オトーサン、 「おお、これも、デ・パルマの映画だ」 "ミッドナイト・クロス"という邦題は、?です。 むしろ、原題の"Blow Out"を直訳して、 「爆破」にしたら、分かりやすいのでは。 原題:Blow Out (1981) 監督・脚本:Brian De Palma Genre: Mystery / Thriller 上映時間;108分 あらすじ: ブライアン・デ・パルマの このスタイリッシュなスリラー映画は、 犯罪を目撃した証人をテーマにしている。 かれは、非常な危険に晒され、事態は2転3転する。 ジャックは、B級ホラー映画の音響効果係。 ある晩遅く、映画用の音響を収集していた。 そのとき、思いがけない音を捉える。 事件は、マスメディアで大きく取りあげられる。 かれは、好奇心から、邪悪な陰謀を暴くことになる。 姿なき敵に追われ、真実を暴こうとしても、 信用できるひとはどこにもいない。 出演者: John Travolta .... Jack(ジャック) Nancy Allen .... Sally (サリー) John Lithgow .... Burke (バーク) オトーサン、 「トラボルタ、いいねえ!」 "バトルフィールド・アース"あたりのひどい映画、 お腹が出っぱったトラボルタとは、まるで別人のようです。 相手役サリーを演じた女優さんとも、息があっていました。 JOHN TRAVOLTA ジョン・トラボルタ 誕生日 1954/2/18  出身 米ニュージャージー州イングルウッド 66年に12歳で舞台に立ち、 73年にブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。 75年「魔鬼雨」で映画デビュー。 77年「サタデー・ナイト・フィーバー」で ディスコ・ブームを巻き起こす。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「魔鬼雨」 1976年「キャリー」◆ 1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」 1978年「グリース」 1979年「年上の女」 1980年「アーバン・カウボーイ」 1981年「ミッドナイト・クロス」 1983年「ステイン・アライブ」      「セカンド・チャンス」 1985年「パーフェクト」 1988年「エキスパーツ」 1989年「ベイピートーク」 1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」      「MYベスト・フレンズ」 1991年「過ぎゆく夏」 1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」 1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇      「ブロークン・アロー」◇ 1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」      「マッド・シティ」◇ 1998年「パーフェクト・カップル」◇      「シン・レッド・ライン」      「シビル・アクション」◇ 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇ 2000年「バトルフィールド・アース」◇      「ラッキー・ナンバー」◇ 2001年「ソードフィッシュ」◇      「ドメスティック・フィアー」◇ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「閉ざされた森」◇ NANCY ALLEN ナンシー・アレン 誕生日 1950/6/24 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1973年「さらば冬のかもめ」 1976年「キャリー」 1978年「抱きしめたい」 1979年「悪魔のファミリー」「1941」 1980年「殺しのドレス」 1981年「ミッドナイトクロス」 1983年「ストレンジ・インベーダーズ」 1984年「バディ・システム」「ラストレイプ」      「スキャンダル・スパイ」      「フィラデルフィア・エクスペリメント」      「ザッツ・ショック」 1987年「上海娼館からの脱出」「ロボコップ」 1987年「ポルターガイスト3」 1989年「リミット・アップ/天使にご用心」 1990年「ロボコップ2」「メモリー/血塗られた殺意」 1993年「ロボコップ3」「ミッドナイト・スキャンダル」 1994年「哀しみのスパイ」 その他の出演者: Dennis Franz .... Manny Karp Peter Boyden .... Sam Curt May .... Donahue John Aquino .... Det. Mackey John McMartin .... Lawrence Henry Deborah Everton .... Hooker J. Patrick McNamara .... Detective at hospital Missy Cleveland .... Coed lover Roger Wilson .... Coed lover Lori-Nan Engler .... Sue Cindy Manion .... Dancing coed Missy O'Shea .... Dancing coed User Rating: 7.0/10 (2,633 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: zombiezenさん San Jose,ca 2002年9月13日 デ・パルマの最高傑作 この映画をもういちど見て、感銘を受けた。 前に見てから、もう何年もたったのだ。 前に見たときも、楽しめたが、今度も大いに楽しめた。 ジョン・トラボルタは、思うに、最高の演技をしている。 筋書きも手堅く、結末は忘れ難い。 出だしも、また、すばらしい。 いまだに、ファンタスティックである。 「殺しのドレス」は、よりスタイリッシュで、 私の好きな映画だが、この映画も、同様である。 飽きさせないすばらしいスリラー映画だ。 椅子の肘掛に、しがみついてしまう。 オトーサン、 「こんなにいい映画とは、思わなかった」 ヒッチコックの名画に負けず劣らずの名画でした。 「へえ、デ・パルマ、やるじゃん。見直したぞ」 そんなことで、かれの経歴をチェックしましょう。 BRIAN DE PALMA ブライアン・デ・パルマ 誕生日 1940/9/11 出身 米ニュージャージー州ネワーク 監督作 1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」 1970年「ブルーマンハッタン/哀愁の摩天楼」 1973年「悪魔のシスター」 1974年「ファントム・オブ・パラダイス」 1976年「キャリー」「愛のメモリー」 1978年「フューリー」 1979年「悪魔のファミリー」 1980年「殺しのドレス」 1981年「ミッドナイトクロス」 1983年「スカーフェイス」 1984年「ボディダブル」 1987年「アンタッチャブル」 1989年「カジュアリティーズ」 1990年「虚栄のかがり火」 1992年「レイシング・ケイン」 1993年「カリートの道」 1996年「ミッション:インポッシブル」 1998年「スネーク・アイズ」 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」 2002年「ファム・ファタール」 次に、IMDBから。 デ・パルマは、かつて、 「アメリカのヒッチコック」と宣伝された。 現代映画界で、もっとも議論の対象となる監督である。 その功績は、批評家や学者たちよって、大いに議論された。 初期の監督たちのスタイルを融合させた 才能豊かな職人というものもあれば、 意図的な女嫌いで、おどろおどろしいスタイルのために、 知的な部分を損なっているというものもいる。 かれは、Sarah Lawrence Collegeで学び、 演劇監督のWilford Leach が、導師だった。 初期の作風は、1960年代の風刺もので、 "The Wedding Party"(1963)は、1969年に断続的に上映された。 その唯一の特徴は、若きデニーロが出演したいること。 Jill Clayburghが主役だったことである。 "while Greetings"(1968)は、不出来だった。 (だが、デニーロが、セントラルパークで、飛び跳ねるシーンが 印象的だった) 次作は、"Hi, Mom!"(1970)で、これは、ややマシだった。 幻覚症状を扱った"cutting Sisters" (1973)は、 以後のデ・パルマ作品の特徴をもっている。 かれのヒッチコックへの傾倒が出ているのが、 "Obsession" (1976)で、実は、"Vertigo"のリメイクだった。 伝えるところによれば、生前のサスペンスの巨匠は、 喜ばなかったらしい。 "Phantom of the Paradise"(1974) は、より大がかりな ヒッチコック風の作品だった。 デ・パルマは、"Carrie"(1976)で、 telekineticな10代向けホラー映画を創造した。 ほんもののショックと知的なユーモアを備えていた。 "The Fury" (1978) は、滑稽なまでの仕掛けだったが、 印象的な映像や特殊効果の花火を使っていた。 1979年、かれは、忙しいハリウッドから休みをとって、 母校Sarah Lawrenceの修士過程で教鞭をとった。 ひと呼んでホームビデオなる擦り切れた映画を撮った。 当時の妻Nancy Allen とカーク・ダグラスが出演した。 "Psycho"のリメイクである "Dressed to Kill"(1980)において、 デ・パルマは、暴力とセックスを提示した。 これは、批評家の総攻撃を受け、 かれは、この路線をもっと展開しようと決意する。 その結果、生まれたのが、偏執狂的な衝撃作である "Blow Out"(1981) と"Body Double"(1984)で、 ポルノ業界を舞台にしたスリラーで、 女がドリルで床に埋め込まれるシーンもあった。 また、1930年代のギャング映画の古典"Scarface" (1983)を リメイクし、舞台を現代のマイアミに移し、 主演のアル・パチーノが麻薬漬けのヒーローを演じた。 また、コメディ仕立てのギャング映画"Wise Guys"(1986)も、 興行的に失敗した。 こうした失敗作続きで、かれはキャリアの挽回を図って 脚本家David Mametの脚本で、"The Untouchables" (1987) を 撮ったが、これは大ヒットした。 この禁酒法時代の正義漢の話によって、 主演のケビン・コスナーは、一躍スターになった。 デ・パルマが、次に撮ったのは、 ひねったヴェトナム戦争映画"Casualties of War"(1989)で、 興行上、大当たりした。 トム・ウルフの有名小説を痛ましく脚色した "The Bonfire of the Vanities"(1990)の後、 何とかもう1本ヒットさせようと、 おなじみの分野に戻って、 (なお、この映画には、John Lithgowが、また顔を出している) 衝撃作"Raising Cain"(1992)を撮った。 そして、アルパチーノ主演で、 さらなる野心作である"Carlito's Way"(1993)を撮った。


ボディ・ダブル

オトーサン、 「デ・パルマ監督か、それじゃ、面白いだろう」 この監督、とても、ド派手好きなのです。 画家の画風に例えれば、まあ、ピカソかマチス。 この映画では、狂気じみたゴッホのようでした。 原題:Body Double (1984) 監督・原作:Brian De Palma 脚本:Robert J. Avrech ほか Genre: Mystery / Thriller 上映時間:114分 あらすじ: ジェイクが帰宅すると、 ガールフレンドが知らない男と寝ていた。 どこかに引っ越さなければならない。 かれは、受け持っている演技クラスや B級映画「吸血鬼」撮影の合間に、 家探しのために、新聞各紙に目を通す。 たまたま、知り合いの俳優フランクに出会い、 同居人を探しているのを知る。 ジェイクが家にいて掃除役という取り決め。 2人とも、これには、大満足。 フランクは、お気に入りの隣人を紹介してくれる。 体格のいい女性で、毎晩、窓を開けて全裸を晒す。 ジェイクは、すっかり彼女の虜になって、 泥棒が盗んだお金を取り戻してやろうと思う。 だが、生来の怖がりで、 泥棒が、 トンネルを抜けて逃亡するのを追ううちに、 恐怖心で身動きできなくなってしまう。 殺人の証人になるが、 警察が覗き見魔を犯人と決めつけているのを知る。 あまりにも多くの偶然があって、状況は不利 ジェイクは、警察の力を借りずに、 自分の手で、犯人を追うことにする。 出演者: Craig Wasson .... Jake Scully(ジェイク) Melanie Griffith .... Holly (ホーリー) Gregg Henry .... Sam (サム) オトーサン、 「ジェイク、頑張ってるなあ」 ところが、ジェイク役のCraig Wasson、 経歴が海外映画俳優マガジンに出ていないのです。 以下では、覗きの対象となったホーリー役、 メラニー・グリフィスの経歴を見ましょう。 「痩せてるなあ、覗く気になれんなあ」 誰でも、美人にみえるのは、 「夜目、遠目、傘のうち」といいます。 このひとも、望遠鏡で見るから、魅力的なのです。 でも、演技力は、抜群でした。 MELANIE GRIFFITH メラニー・グリフィス 誕生日 1957/8/9 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 母は女優のティッピ・ヘドレン。 88年「ワーキング・ガール」で ゴールーデン・グローブ主演女優賞受賞、 アカデミー主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「青い接触」 1975年「SMILE」「ナイス・ムーブス」 1976年「新・動く標的」 1977年「ワン・オン・ワン」      「セクシー・ジョイライド」 1981年「パーキング・ボーイズ」「ロアーズ」 1984年「処刑都市」「ボディ・ダブル」 1986年「サムシング・ワイルド」 1988年「チェリー2000」      「ミラグロ/奇跡の地」      「ストーミー・マンディ」      「ワーキング・ガール」 1990年「虚栄のかがり火」      「イン・ザ・スピリッツ」      「パシフィック・ハイツ」 1991年「愛に翼を」 1992年「嵐の中で輝いて」      「刑事エデン/追跡者」 1993年「ボーン・イエスタデイ」 1994年「ミルク・マネー」      「ノーバディーズ・フール」 1995年「DEARフレンズ」      「あなたに逢いたくて」      「バッファロー・ガール」 1996年「狼たちの街」「TWO MUCH」 1997年「ロリータ」◆ 1998年「疑惑の幻影」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」◇      「セレブリティ」◆      「クレイジー・イン・アラバマ」 1999年「ザ・ディレクター       /[市民ケーン]の真実」(TM) 2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇ 2002年「スチュアート・リトル2」(声)      「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: Deborah Shelton .... Gloria Guy Boyd .... Jim McLean Dennis Franz .... Rubin David Haskell .... Drama teacher Rebecca Stanley .... Kimberly Al Israel .... Corso Douglas Warhit .... Video salesman B.J. Jones .... Douglas Russ Marin .... Frank Lane Davies .... Billy Barbara Crampton .... Carol Larry Flash Jenkins .... Assistant director User Rating: 6.3/10 (2,767 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: tedg さん Virginia Beach 2001年5月1日 自己参照という実験 デ・パルマ監督の名声は、 その最高傑作"Snake Eyes"によっている。 実に、知的で、ある種の問題を提起しては、 それを解決する様々な手法を考案するのである。 この映画でも、その種の実験をしている 手の込んだ混乱状態を創造し、 筋運びによって、それを見事に解決する。 たとえば、 1)覗き屋を覗いている覗き屋。   「裏窓」とは、まったく違う。   というのも、その世界は、カメラで創造され、   いわば監禁状態での覗きであり、   性的衝動に駆られた俳優によって   創造されたものであるから。 2)映画についての映画、そして劇中劇。   そのなかには、ポルノ映画も含まれている。 3)俳優がみな俳優を演じる1人2役。 4)ポルノ産業としてのハリウッド。   これは、ちょとしたジャブである。   安っぽいスリラー。   こちらは、まともなジャブである。、 だが、この映画では、カメラに頼りすぎて、 カメラそのものも、あまりよくないのだ。 明らかに、かれは、この映画で、 カメラは、映画についての、 この種の映画に焦点を合わさねばならないと 決断したのである。 オトーサン、 「このひと、難しい言い方をするなぁ」 デパルマ監督は、明らかに名画「裏窓」を意識して、 その舞台をハリウッドにしています。 この都では、目もくらむような大金持ち、 その金を狙う悪いやつら、そして、 役にありつこうという役者たちが蠢いています。 主人公は、B級映画にしか出られない俳優。 何とか、いい役をもらいたい。 いい女にめぐりあいたい。 いい暮らしをしたい。 いわば、悪いやつらにつけこまれる隙だらけ。 だまされ、翻弄され、最後は死の危険に晒されます。 そんな男の悲哀をホラーとポルノ仕立てで描こう。 それがデパルマ監督の狙い。 「うわべはB級映画風、狙うのは秀作」 いかにも、デ・パルマ流です。


ラブ・アクチュアリー

オトーサン、 「へぇ、ヒュー・グラントが首相だって?」 "ノッティングヒルの恋人"で、彼の魅力の虜に。 それ以来、かれの出ている映画は、必ず見ています。 「こんなに、ほのぼのした映画、見たことないなあ」 ヴァレンタイン・デーに恋人と見にいくと最高でしょう。 原題:Love Actually (2003) 監督・脚本:Richard Curtis Genre: Comedy / Romance / Drama Rated R for sexuality, nudity and language. Country: UK / USA Language: English / Portuguese 上映時間:135分 あらすじ: 登場人物たちは、恋に落ち、恋に破れる。 ある者は、正しく、ある者は、間違っている。 ある者は、情事の最中、ある者は嘆いている最中。 様々な愛の形と真実をパックした映画である。 愛が始まり、愛が終わり、遊び人たちは愛と戯れる。 年齢もいろいろ、社会的地位もいろいろ。 共通するのは、愛がテーマということ。 ロマンティックな愛と兄弟愛が交錯する。 ほとんどのシーンが、 クリスマス中のロンドンで撮影されている。 気分が高揚した登場人物たちのエピソードは、 ヒースロー空港で終わる。 出演者; Hugh Grant .... The Prime Minister(首相) Liam Neeson .... Daniel(ダニエル) Thomas Sangster .... Sam(サム) オトーサン、 「みんなうまいなあ」 なかでも、モテモテ男のヒュー・グラントは、 やはり、英国首相をやっても、魅力的です。 「どうして、独身なんだろうなあ?」 HUGH GRANT ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 卒業後にノッティンガム・プレイハウスで 多くの舞台に立ち、84年からテレビに進出。 87年「モーリス」で ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞獲得。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」 「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」 「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」 「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」 「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇ 「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇ 「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ その他の出演者: Bill Nighy .... Billy Mack Gregor Fisher .... Joe Colin Firth .... Jamie Bennett Emma Thompson .... Karen Lulu Popplewell .... Daisy, her daughter Kris Marshall .... Colin Frissell Heike Makatsch .... Mia Andrew Lincoln .... Mark Martine McCutcheon .... Natalie Laura Linney .... Sarah Alan Rickman .... Harry Rodrigo Santoro .... Karl Marcus Brigstocke .... Mikey, DJ interviewer Declan Donnelly .... Dec Billy Bob Thornton .... The US President User Rating: 7.7/10 (7,315 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: geofverneyさん Bruxelles, Belgium 2004年1月21日 まさに愛! この映画、何とも、いい感じ。 複雑な編目のある恋物語。 最後はすべてハッピーエンドで、気分が高揚する。 ユーモアもあるし、 俳優たちも英国を代表する俳優ばかり。 首相役のヒュー・グラントが、 オフィスで踊るシーンの音楽は、実に陽気だ! ストーリーもいい。 この映画と他のロマンティックな映画と比べると、 (例えば、"Two weeks notice"や"Maid in Manhattan") 何とも、歓迎すべき前向きのものである。 思わず、登場人物たちに感情移入して、 愛は、世界を動かすと信じたくなる。 この点で、われわれは、 9.11の犠牲者たちが、生前に家族に向けた 愛のメッセージを思い出すだろう。 それは、憎悪でも復讐でもなかった。 まさに、愛は勝つ! オトーサン、 「この映画、脚本が断然いいぞ!」 "ノッティングヒルの恋人"や "ブリジット・ジョーンズの日記"の脚本を書いた リチャード・カーチスの脚本です。 9組の人々の愛の物語者を書き、それを組み合わせる。 空港にはじまって、空港でハッピーエンド。 「いやぁ、お見事!このひと、天才かも?」 この映画が、初監督でもあります。 「ビーン」の脚本も書いてきたひとなので、 ローワン・アトキンソンが出ていて、 そのシーンの愉快なこと。 もうひとつ、愉快なシーン。 アメリカ大統領が訪英して、 超大国の指導者として、相手に言いたい放題。 「ご尤も、ご尤も」と、うなずいて聞いていた ヒュー・グラントが、記者会見になると態度一変 小国の意地を見せたステキな演説をぶちます。 英国人は、胸がすっきりして、支持率急上昇。 その内容は、映画でお楽しみいただくとして、 「コイズミさんも、一度、やってみたら?」 日本の古典文学などを引用して、 次のように、ブッシュに言うのです。 「わが国の諺に、'驕る平家は久しからず'とか、 '実るほど頭を下げる稲穂かな"というのがあります。 威張っているうちは、まだ'ひよっこ'です。 友邦国として、猛省をうながします」 なーんてね。


誰が為に鐘は鳴る

オトーサン、 「誰が為に鐘は鳴る、いい題名だ。 でも、おかしいなあ、変だなあ?」 何度も見た映画なのに、 なぜか、このほのぼの映画批評に未収録なのです。 「また見たくなるから、この際、買っておこうか」 この1500円は、安いと思います。 原題:For Whom the Bell Tolls (1943) 監督:Sam Wood 原作:Ernest Hemingway 脚本;Dudley Nichols Genre: Drama / Romance / Adventure / War 上映時間:165分 あらすじ: ジョーダンのような行動の人にとって 1930年代のスペインは、恰好の場所だった。 市民戦争で、市民側についたジョーダンは、 理想主義者だった。 そう、アーネスト・ヘミングウェイや その友人たちが、そうだったように。 引き受けた任務は、山岳地帯での危険なもの。 洞窟のなかで、橋を爆破する時を待つのだ。 敵兵に陵辱された娘マリアに出会う。 彼女を庇護するピラーには、予知能力がある。 マリアは、ジョーダンの味方として、 星空の下で、一夜を明かすことになる。 出演者: Gary Cooper .... Robert Jordan(ジョーダン) Ingrid Bergman .... Maria(マリア) Katina Paxinou .... Pilar (ピラー) オトーサン、 「そうか、この輝くスターたちは、 もう、みんな他界しているのか」 映画史に残る名優ゲーリー・クーパー。 美人女優・イングリッド・バーグマンは、 息をのむ美しさ。 醜女で気丈夫なカティナ・パクシノワ。 彼女の演技が、これまた秀逸です。 長くなりますが、3人の経歴をみましょう。 「まさに、映画史だ」 GARY COOPER ゲーリー・クーパー 誕生日 1901/5/7-1961/5/13 出身 米モンタナ州ヘレナ 出演作 1925年「トリックス」 1926年「夢想の楽園」 1927年「あれ」「赤ちゃん母さん」      「アリゾナの天地」「つばさ」      「ネヴァダ男」「令嬢馬賊」 1928年「ボー・サブルウ」「空征かば」      「大尉の娘」「試験結婚」      「ライラック・タイム」      「希望の船」「店曝しの天使」 1929年「狼の唄」「裏切者」「ヴァジニアン」 1930年「勇者ならでは」      「パラマウント・オン・パレード」      「テキサス無宿」      「七日間の休暇」「ワイオミングの男」      「掠奪者/スポイラーズ」      「モロッコ」 1931年「戦ふ隊商」「市街」「失われし抱擁」      「貨物船と女」 1932年「ハリウッドは大騒ぎ」「悪魔と深海」      「百万円貰ったら」「戦場よさらば」 1933年「今日限りの命」「或る日曜日の午後」      「生活の設計」      「不思議の国のアリス」「硝煙と薔薇」 1934年「久遠の誓い」 1935年「結婚の夜」「ベンガルの槍騎兵」      「永遠に愛せよ」 1936年「真珠の首飾」「オペラハット」      「ハリウッド大通り」「将軍暁に死す」      「平原児」 1937年「海の魂」 1938年「マルコ・ポーロの冒険」      「青髯八人目の妻」「牧童と貴婦人」 1939年「ボー・ジェスト」「暁の討伐隊」 1940年「西部の男」「北西騎馬警官隊」「群衆」 1941年「ヨーク軍曹」「教授と美女」 1942年「打撃王」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「軍医ワッセル大佐」      「クーパーの花婿物語」 1945年「無宿者」「サラトガ本線」 1946年「外套と短剣」 1947年「征服されざる人々」      「ハリウッド・アルバム」 1948年「善人サム」「摩天楼」 1949年「機動部隊」 1950年「燃えつきた欲望」「ダラス」 1951年「遠い太鼓」 1952年「真昼の決闘」      「スプリングフィールド銃」 1953年「楽園に帰る」「吹き荒ぶ風」 1954年「悪の花園」「ヴェラクルス」 1955年「軍法会議」 1956年「友情のある説得」 1957年「昼下りの情事」 1958年「秘めたる情事」「西部の人」 1959年「縛り首の木」「腰抜け列車強盗」      「コルドラへの道」      「メリーディア号の難破」 1961年「六年目の疑惑」 INGRID BERGMAN イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、 34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、 42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、 イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」      「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」      「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」アカデミー主演女優賞 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」      「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」      「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」      「追想」アカデミー主演女優賞 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 KATINA PAXINOU カティナ・パクシノワ 誕生日 1900/12/17-1973/2/22 出身 ギリシャ 43年「誰が為に鐘は鳴る」で アカデミー助演女優賞受賞。 出演作 1943年「決死のD−1計画」      「誰が為に鐘は鳴る」 1945年「密使」 1949年「狐の王子」 1955年「秘められた過去」 1959年「奇蹟」 1960年「若者のすべて」 1968年「若草の萌えるころ」 その他の出演者: Akim Tamiroff .... Pablo Arturo de Cordova .... Agustin Vladimir Sokoloff .... Anselmo (guide) Mikhail Rasumny .... Rafael (Gypsy) Fortunio Bonanova .... Fernando Eric Feldary .... Andres (courier to Gen. Golz) Victor Varconi .... Primitivo (lookout) Joseph Calleia .... El Sordo Lilo Yarson .... Joaquin (friend of Maria) Alexander Granach .... Paco (El Sordo's Hill) Adia Kuznetzoff .... Gustavo (El Sordo's Hill) Leonid Snegoff .... Ignacio (El Sordo's Hill) User Rating: 7.3/10 (712 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは」 それに、見ているひとが、あまりに少な過ぎます。 User Comments: perfectbond Date: 9 April 2003 クーパーとバーグマンの演技の見本。 このDVDを楽しんだ。 なんて卓越した演技なのだろう。 とくに、イングリッド・バーグマン。 その感動的な演技に、私は泣いた! クーパーは、物静かなタイプで、これまた力強い。 女性のゲリラのリーダーである女優は、 アカデミー助演女優賞をもらっている。 ロマンティックな映画であり、 筋書きは、かなり陳腐である。 主人公は、装備も少なく、味方も足りず、 味方のなかにいる敵とも戦いながら、 絶対に爆破せねばならぬ橋を目の前にしている。 2時間40分にも及ぶ長編映画だが、 私見では、カットすべきだと思う。 わき道をカットして、 バーグマンとクーパーの純愛に 焦点を当てるべきだと思う。 勿論、それでは、ヘミングウェイの原作の 質を落とすことになるだろうが、 そのほうが、いい映画になっただろう。 それでも、10点満点で7点。 オトーサン、 「戦場の悲恋。 出会いから永遠の別れまで、たった3日3晩か」 バーグマン、このとき27歳。 戦場の谷間に咲く白いユリのようでした。 バーグマンが、クーパーの胸に顔を埋めて囁きます。 「時は、問題でないのよ」 死を覚悟したクーパーのせりふ。 「君のなかに、いつまでも、ボクはいる。 さあ、行きなさい。後ろを振り向かないで」 仲間のゲリラたちに引き立てられて、 馬上で離れていきながらも、 身をのけぞらせて、振り向こうとするバーグマン。 オトーサン、 この大時代的なラストシーンが大好きです。 「やはり、何度見ても、いい。名画だ!


私がウォシャウスキー

オトーサン、 「私がウォシャウスキー、面白そうじゃん」 でも、ウォシャウスキーって、覚えにくいですね。 映画の中でも、誰かがウイスキーって言ってました。 原題:V.I. Warshawski (1991) 監督:Jeff Kanew 原作:Sara Paretsky 脚本:Edward Taylorほか Genre: Comedy / Crime 上映時間:89分 あらすじ: マーリーに失望して、 女性探偵のV.I.は、バーで男と出会う。 キャットの面倒をみるように頼まれる。 口さがない悪ガキだ。 裏稼業に手を出して、かれは殺される。 そこで、キャットが、V.I.を雇い、 殺人者を探すことになる。 出演者: Kathleen Turner .... Victoria 'V.I.' Warshawski            (ウォシャウスキー) Jay O. Sanders .... Murray Ryerson(マーリー) Angela Goethals .... Kat Grafalk,          Bernard's Daughter(キャット) オトーサン、 「頭脳明晰にして、身体壮健。 そうだよなあ、女探偵があったっていいよなあ。 最近は、女性のほうが輝いているからなあ」 このキャスリン・ターナー、 8身頭の美人で、見事な動きをみせてくれます。 KATHLEEN TURNER キャスリン・ターナー 誕生日 1954/6/19 出身 米ミズーリ州スプリング・フィールド 外交官だった父の仕事の関係で、 カナダ、キューバ、ベネズエラ、イギリスで 10代を過ごす。 ウエスト・ミズーリ大学からメリーランド大学に移り ここで芸術の学位を取得。 卒業後はブロードウェイの舞台「ジェミニ」に出演。 テレビでは昼のドラマ「THE DOCTOR'S」で売り出し、 「カリフォルニア・ドールズ」のオーディションを 蹴って、81年「白いドレスの女」で 悪女を演じ映画デビュー。 以後、アクションからコメディまで 幅広く活躍している。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「白いドレスの女」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「孤高の戦士」      「クライム・オブ・パッション」      「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」◇ 1985年「ナイルの宝石」◇「女と男の名誉」◇ 1986年「ペギー・スーの結婚」 1987年「ディア・アメリカ       /戦場からの手紙」(声)      「ジュリア・ジュリア」 1988年「偶然の旅行者」      「スイッチング・チャンネル」      「ロジャー・ラビット」 1989年「ロース家の戦争」◇ 1991年「私がウォシャウスキー」◇ 1993年「心の扉」      「アンダー・カバー・ブルース       /子連れで銃撃戦」◇ 1994年「シリアル・ママ」◇      「ネイキッド・イン・ニューヨーク」 1995年「ムーンライト&ヴァレンチノ」 1997年「シンプル・ウィッシュ」◇      「リアル・ブロンド」◆ 1998年「スキャンダル」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆      「ベイビー・トーキング」 2000年「ビューティフル」 その他の出演者: Charles Durning .... Det. Lt. Bobby Mallory Nancy Paul .... Paige Wilson Grafalk Frederick Coffin .... Horton Grafalk Charles McCaughan .... Trumble Grafalk Stephen Meadows ....Bernard 'Boom-Boom' Grafalk Wayne Knight .... Earl 'Bonehead' Smeissen Lynnie Godfrey .... Sal, Golden Glow Bartender Anne Pitoniak .... Dr. Lotty Herschel Stephen Root .... Mickey Robert Clotworthy .... Philip Pugh, Attorney Tom Allard .... Big Eddie, Earl's Thug Michael G. Hagerty .... Babe User Rating: 4.4/10 (992 votes) オトーサン、 「変だな、もっと高くてもいいのでは?」 User Comments: iwatcheverythingさん Texas, USA 2003年9月22日 アクションがないぞ この映画、好かない。 だって、どこがアクションなんだ? これって、アクション映画じゃないのか?、 ちょっとしたミステリ−もあって。 ミステリーの部分はいいのだが、 すぐに、悪いやつは誰だかわかってしまう。 "the man from Sienfeld"と "3rd Rock from the sun" で 愉快な役を演じるのを見た後では、 かれが手荒いギャングをやるなんて信じ難いが、 なかなかうまく演じている。 悪い男とはなかなか思えない。 さて、キャスリン・ターナーだが、 この役には、ぴったりだ。 いい女優なのに、悪い役ばかりもらっている。 この映画は、私のリストでは、下位になる。 もっとうまく撮れただろうに。 オトーサン、 「音楽がいい!」 それに、キャスリン・ターナーがステキなので、 楽しめました。 欲をいえば、彼女がもう少し後の時代に 生まれてくれたら、もっと活躍したでしょう。 女性が主人公の時代に。


ビリー・バスゲイト

オトーサン、 「ひゃー、豪華メンバー揃えたなぁ」 ダスティン・ホフマン、ニコール・キッドマン、 そして、ブルース・ウィルスが出演とは。 「こりゃ、見ないわけにはいかないぞ」 原題:Billy Bathgate (1991) 監督:Robert Benton 原作:E.L. Doctorow 脚本:Tom Stoppard (screenplay) Genre: Crime / Drama 上映時間:106分 あらすじ: 1920、30年代の 組織犯罪シジケートの活動を描く。 ビリー・バスゲイトが、物語の主人公。 かれは、、ダッチ・シュルツ・ギャング一味の 走り使いから右腕になっていく。 若者に魅せられて、シュルツは、かれを可愛がる。 ビリーは、やがて、自分のいる世界では、 富や幸運が、危険や死と隣合わせなのに気づく。 出演者: Dustin Hoffman....Dutch Schultz          (ダッチ・シュルツ) Nicole Kidman .... Drew Preston(ドリュー) Loren Dean .... Billy Bathgate(ビリー) オトーサン、 「なーんだ。ブルース・ウィルス、ちょい役じゃん」 ダスティン・ホフマンは、相変わらず、芸達者。 ベッドシーンをみせたニコール・キッドマンと 主人公の若者ビリーを演じたローレン・ディーンは、 はっきり言って、見劣りしました。 この3人の経歴を紹介しましょう。 DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、 ロサンゼルス音楽院を経て、 サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、 58年カレッジを卒業。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、 生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、 ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。 舞台でも長く活躍できず、 "HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で 8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。 67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。 同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート 他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でも ノミネートされ、 79年「クレイマー、クレイマー」で アカデミー主演男優賞受賞。 88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優 アン・バーンと結婚。 80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「TIGER MAKES OUT」      「100万ドル大捜査」      「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」      「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」       「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」      「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」      「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」      「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」      「くたばれ!ハリウッド」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 NICOLE KIDMAN ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20 出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校 で舞台演技を、 フィリップ・ストリート・シアターで 発声、製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」が トム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。 90年12月結婚。 しかし、2001年8月、離婚した。 子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」で ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、 アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」      「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム戦慄の航海」      「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」      「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇      「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆      「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇      「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇      「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇ LOREN DEAN ローレン・ディーン 誕生日 1969/7/31 出身 米ネバダ州ラスベガス 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1989年「セイ・エニシング」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「1492 コロンブス」 1995年「アポロ13」「キルトに綴る愛」 1996年「口づけはタンゴの後で」 1998年「ガタカ」「エンド・オブ・バイオレンス」      「エネミー・オブ・アメリカ」◆ 1999年「マムフォード先生」◇ 2000年「スペース・カウボーイ」 その他の出演者: Bruce Willis .... Bo Weinberg Steven Hill .... Otto Berman Steve Buscemi .... Irving Billy Jaye .... Mickey John Costelloe .... Lulu Timothy Jerome .... Dixie Davis Stanley Tucci .... Lucky Luciano Mike Starr .... Julie Martin Robert F. Colesberry .... Jack Kelly Stephen Joyce .... Mr. Hines Frances Conroy .... Mary Behan Moira Kelly .... Becky User Rating: 5.7/10 (1,842 votes) オトーサン、 「役者が揃っている割りには、低いスコアだ」 User Comments: mike washenさん 2002年8月5日 悪くはないが、どこかで見たような気がする。 このギャング映画、パパと見に行った。 ガールフレンドは、仕事で行けなかった。 ギャング映画好きのパパは、大喜びだった。 ママのほうは、ギャング映画が大キライ。 この映画で驚いたのは、 ニコール・キッドマンのヌードだった。 彼女は、有名になるためなら何でもする女性で、 トム・クルーズに出会う前までは、そうだった。 もう、2度と、そんなことはしないだろうが。 映画の出だしは、なかなかいい。 ブルース・ウィルスが友情出演している。 だが、そのほかの俳優たちは、 1920年代のギャング映画そのもの。 ダスティン・ホフマンは、ダッチ役を見事に演じた。 そのちょっとした気まぐれな行動が好きだ。 エンディングは、すばらしい。 アンディ・ガルシアが、 フードチェーンのトップである 卑劣で下種なシシリア・マフィアを演じている。 いいシーンがあるが、すばらしい映画とはいえない。 10点満点で、6点。 オトーサン、 「息子と一緒に映画を見る。いいいなあ」 User Commentsを書いたmikeのパパの喜ぶ顔が 目に見えるようです。 なお、ニコール・キッドマンのヌード、 期待しましたが、大したことはありませんでした。 mikeは、まだ若いので、敏感だったのでしょう。


ぼくの好きな先生

オトーサン、 「同じ監督のものだ」 このニコラス・フリベールさん、 子供のような純真な心と類まれな好奇心の持ち主。 フランス精神の真骨頂を感じさせてくれます。 原題:Etre et avoir (2002) 監督:Nicolas Philibert Genre: Documentary Country: France Language: French 上映時間:108分 あらすじ: 記録映画。 フランスの田舎。 その小さな村の小学校で、 ジョルジュ・ロペス先生は、 4歳から11歳までの子どもたちを 1人で受け持って、熱心に教えている。 20年にわたって、教鞭をとってきた先生も、 定年退職の日まで、あと一年となる。 主な出演者: Georges Lopez .... The teacher (himself) オトーサン、 「いい先生だなあ。 物静かだけど、信念があって。 教えることを天職のように考えている」 こどもたちも、きっちり描かれています。 その他の出演者: Alize .... Herself (student) Axel .... Himself (student) Guillaume .... Himself (student) Jessie .... Herself Johann .... Himself (student) JoJo .... Himself (student) JoJo .... Himself Julien .... Himself (student) Laura .... Herself Letitia .... Herself Nathalie .... Herself Olivier .... Himself (student) User Rating: 8.0/10 (795 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: sj_vdlaanさん Munich, Germany 2003年3月14日 宝石 アート作品。 スタントや筋書きで 観客を驚かすような見世物ではない。 だが、現代社会学に基づいた単純かつ知的な 驚きがまっている。 この理想的な設定によって、 ひとびとは、子供の頃の記憶を呼び覚まされる。 教えの少なかったことへの悔恨の情。 多くの子供たちの大変な毎日に 何が欠けているか、反省させられるだろう。 この書き込みで、こんなのは、映画ではない、 フクションと記録映画の区別ぐらいせよ というのがあった。. そういうコメントを読むと、 ロペス先生の贅沢な授業を受けるべきだと 思ってしまう。 オトーサン、 「ほんとに、いい先生だなあ」 goo映画の紹介が見事でした。 採録しましょう。 ロペス先生は、 綴りや計算の初歩はもちろん、 約束を守ること、 いさかいは話し合いで解決すること、 他人に敬意を払うことなど、 子どもたちが将来社会へ出た時に必要な 生きるための基本を教えている。 厳しいけれど、 ひとりひとりが気にかけてもらっていることを 実感できる接し方だ。 子どもたちのありのままの表情を見事に捉えた このドキュメンタリー映画は、 2002年のカンヌ映画祭で特別上映され、 フランス本国で大ヒットを記録している。 ここに登場する教師は、 生徒から絶対的な信頼を勝ち得ている。 良い先生の条件とは、 友だちのような気安さではない。 小学校で学ぶこと―大人が子どものために しなくてはならないのは、 彼らをひとりでも生きていけるようにしてやること。 だからこそ基礎を徹底的に叩き込む。 もちろん個々の能力や心の状態にも配慮を怠らない。 たとえば、父親がガンを患う少年へは、 安易な慰めではなく、極めて現実的な助言をする。 「人生には病気がやってくることもある。 病気と一緒に生きていくんだよ」。 ロペス先生の思いやりの深さが伝わる言葉だ。 オトーサン、 「おれも、本当は、 小学校のセンセイをやりたかったなあ」 大学生になっているのに、 小学生以下の社会常識もないひとが、 どんどん増えているように思えてなりません。 「幼稚園卒程度の礼儀もないとはなあ。 小学高に再入学させて、 ロペス先生に基本から叩き直してもらわねば」 ・約束を守ること、 ・いさかいは話し合いで解決すること、 ・他人に敬意を払うこと 肩書きはエライのに、 この程度のこともできないひと、 周辺にみかけませんか?


パリ・ルーヴル美術館の秘密

オトーサン、 時間をつくって、小さな小さな映画館へ。 「えっ、満員?補助イスに座れ?」 こんなこと、はじめてでした。 原題:Ville Louvre, La (1990) 監督・脚本:Nicolas Philibert Genre: Documentary Country: France 上映時間:84分 あらすじ: ルーヴル美術館の舞台裏にカメラが迫る。 多数の美しい絵画・彫刻を収めた建物というよりも、 まさに、ひとつの都市。 学芸員、美術品の修復係だけでなく、 警備員、清掃員、消防士、シェフなど、 様々な職種、人種のひとびとが働いている。 期せずして、喜怒哀楽が繰り広げられる。 出演者: 著名な俳優は、出演せず。 実在する美術館関係者だけ。 User Rating: 6.8/10 (15 votes) オトーサン、 「よく撮ったなあ。よく撮らせてくれたなあ」 User Comments: オトーサン、 「ほんとに、IMDB、手抜きだなあ」 まったく、User Commentsの記載がありません。 Yahoo Movieで代用しましょう。 c_usoppさん 2004年2月1日 周りは爆睡 ただ単に、美術館へ行く感覚や 一回ルーブルに行った事があるから 見てみようでは、正直キツイ! それでも各所に人々のユーモアや、 改造され迷路の建物には関心させられる。 なかでも彫刻の搬入シーンは シュールな感じで面白い。 ken_wata_yahoさん 2004年1月26日 いきなり空砲 もう少し、所蔵品を見せても よかったんじゃないのかな? でもいきなりあのルーブルの館内で 空砲*を撃ち始めたのにはびっくりした。 (*注:建物の残響効果テスト) オトーサン、 「そうか、そうだったんだ」 この稀有の記録映画が誕生するきっかけは、 ルーヴル美術館の大改装。 そう、あのI.M.ペイによるピラミッドが 中庭にできたのが、1989年。 既存の建物の大改装や収蔵品の大幅入れ替えがあり その作業記録を残すように依頼があったのです。 超大作を搬入するその日だけの撮影でした。、 でも、ルーヴルは、巨大な迷宮のようなもの。、 全長15Kmに及ぶ通路、30万点の美術品。 Nicolas Philibert監督は、、 翌日も、無断で撮影を続行。 改装作業がいそがしく、てんやわんや。 誰も、とがめるひとがいませんでした。 3週間後、監督は館長に直訴。 太っ腹なひとで、何の注文もつけず、撮影を快諾。 撮影費用も、自腹覚悟だったのが、 テレビ局がスポンサーになってくれて ようやく調達のメドがついたとか。 撮影期間は、半年に及びました。 そして、監督は、美術品よりも、 その舞台裏で働く数多くのひとびとの姿のほうに、 興味をもつようになっていったのです。 オトーサン、 日本最大のイベント、 東京モーターショウの展示を手がけたので、 こういう舞台裏の作業は、おなじみでした。 よりよい展示にするために、現場で手直し。 作業変更の指示が重なって、作業員がブツブツ。 そんなことも、しょっちゅうでした。 「でも、ひとによるんだよなあ」 同じ作業でも、物の言い方ひとつで、 ひとの受け取りかたは、100%変わります。 「へぇ、ルーヴルにも高圧的なヤツがいるんだ」 まあ、当り前といえば、当たり前ですが...。 「気の毒なやつだなあ。いずれ、地獄行きだ」 最近、そんな憐憫の情で見られるようになりました。


スズメバチ

オトーサン、 「スズメバチか。痛かったなあ」 山荘で、1日に2回刺されたことを思い出しました。 この映画、題名とはあまり関係のないものでした。 原題:Nid de guepes (2002)    The Nest 監督:Florent Emilio Siri 脚本:Florent Emilio Siri Jean-Francois Tarnowski Genre: Action / Crime Country: France Language: French / English / German / Italian 上映時間:105分 あらすじ: ラボリーは、フランス特殊部隊の航空士官。 その任務は、アルバニア・マフィアの ゴッドファーザー Abedin Nexhepを護衛中。 広範囲の売春ネットワークを率いている容疑で、 この凶悪犯は、欧州法廷で裁判にかけられるところである。 だが、移送中に、Nexhep に雇われた殺人者たちが ボスを奪い返すために待ち伏せしていた。 ラボリーとその部下は、難を逃れて、 狂気じみた追跡劇のあと、囚人とともに、 工業地帯のど真ん中にある倉庫へと避難する。 そこで、かれらが出くわしたのは、 コンピュータを盗もうとしていたギャングだった。 はたして、Nexhepの殺人者たちが、 まもなく、倉庫を取り囲むのだろうか? 出演者: Samy Naceri .... Nasser(ナセール) Angelo Infanti .... Abedin Nexhep(アベディン) Nadia Fares .... Laborie(ラボリー) オトーサン、 「ウーン...」 この映画、役者がどうのこうのという映画ではありません。 ドンパチや格闘が主役ですから。 SAMY NACERI サミー・ナセリ 誕生日 1961 出身 仏パリ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「レオン」「FRERES」 1995年「RAI」「MALIK LE MAUDIT」 1996年「POURQUOI PARTIE?」「COUP DE VICE」 1997年「TAXi」「ナインハーフ2」      「BOUGE!」      「AUTRE CHOSE A FOUTRE QU'AIMER」 1999年「UNE POUR TOUTES」「LA DILETTANTE」 2000年「TAXi2」 2002年「スズメバチ」 2003年「TAXi3」 その他の出演者: Benoit Magimel .... Santino Pascal Greggory .... Louis Sami Bouajila .... Selim Anisia Uzeyman .... Nadia Richard Sammel .... Winfried Valerio Mastandrea .... Giovanni Martial Odone .... Martial Martin Amic .... Spitz Alexandre Hamidi .... Tony Grigori Manukov .... Le Passager VAB Paul Hervet .... Vigile 1 Frederic Kontogom .... Vigile 2 User Rating: 6.4/10 (410 votes) オトーサン、 「スコアの割りには、見ているひとが少ないなあ」 User Comments: GhostFace40353さん Norway 2003年12月23日 過小評価だ この映画は、過小評価されている。 もっと多くのひとに見てもらいたい。 過去数年で最高のアクション映画だからだ。 過去最高のフランスのアクション映画か、 それ以上かも。 傑作ではないが、いい映画だ。 脚本は最高ではないが、監督が秀逸である。 過去最高のアクション映画の監督だろう。 撮影は美しく、会話は殆どないが、 物語の進行は、よく分かるし、 俳優たちが感じていることもよく分かる。 たくさんの俳優が出演しているわけではないが、 "Taxi 1-3"に出演していたSamy Naceriが 出ているのが分かるだろう。 Benoit Magimel、 Nadia Fares、Pascal Greggoryが いい演技をしている。 アクションがいい。 すべてのアクション・シーンがすばらしい。 "Assault on Precinct 13"からの盗用があり、 オリジナリティに欠けるかもしれないが、 技術的にすばらしいアクション映画である。 アメリカ人なら、つくりたがるだろう。 リメイクするにちがいない。 せひ、この映画を見るとよい。 アメリカ人が殺到するまえに。 オトーサン、 「この映画、すてきだ! テンポもいいし、撮影も見事の一語!」 若いひとには、見るのをおすすめします」


25時

オトーサン、 yukiさん、おすすめの映画とあって恵比寿へ。 「ガーデンプレイス、ひさしぶりだなあ」 出来たばかりの頃に、何度か来ました。 この映画館の椅子の座り心地は、なかなかのもの。 平日の朝一番のためか、がらがらでした。 原題:25th Hour (2002) 監督:Spike Lee 原作・脚本:David Benioff Genre: Crime / Drama (more) Rated R for strong language and some violence. 上映時間:134分 あらすじ: この映画は、麻薬の売人として逮捕され、 7年の刑を宣告された若い男を描いたもの。 自由の身である最後の時間を過ごそうと かれは、親友2人とガールフレンドと NYの街を明け方までぶらつく。 自分を刑事に売ったのは、誰なのか? 心は、猜疑心からちじに乱れる。 そして、ついに時間がとまる。 ショッキングな結末、予想もしない結末へ... 出演者: Edward Norton .... Monty Brogan             (モンティ) Philip Seymour Hoffman .... Jacob Elinsky             (ジェイコブ)  Barry Pepper .... Frank Slaughtery              (フランク) オトーサン、 「ノートン、断然いいなあ」 外見こそ、そこらにいる普通の男ですが、 精神的に奥行きのある演技力には定評があります。 高校教師のフィリップ・シーモア・ホフマンの 演技も奥行きがありました。 EDWARD NORTON エドワード・ノートン 誕生日 1969/8/18 出身 米メリーランド州コロンビア 高校時代から演劇活動を開始し、 イェール大学史学科を卒業後、ニューヨークに移る。 94年にエドワード・オルビー作「fragment」の 初演にキャスティングされ、 以降シグニチャー・シアター・カンパニーの メンバーとして数多くの舞台に立つ。 映画デビューは96年「真実の行方」。 アカデミー助演男優賞にノミネートされ、 ゴールデン・グローブ助演男優賞を手にした。 98年「アメリカン・ヒストリーX」では アカデミー主演男優賞にノミネートされる。 彼の父は連邦主席検察官で母は元高校教師。 建築家である祖父の仕事の関係で、 大学卒業後に大阪に住んでいた時期もある。 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1996年「真実の行方」◇      「ラリー・フリント/裸の星条旗」◆      「世界中がアイ・ラヴ・ユー」◆ 1998年「アメリカン・ヒストリーX」◇      「ラウンダーズ」◆ 1999年「ファイト・クラブ」◇ 2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇ 2001年「スコア」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」◇「フリーダ」      「25時」 2003年「ミニミニ大作戦」 その他の出演者: Rosario Dawson .... Naturelle Riviera Anna Paquin .... Mary D'Annunzio Brian Cox .... James Brogan Tony Siragusa .... Kostya Novotny Levani Outchaneichvili .... Uncle Nikolai Tony Devon .... Agent Allen Misha Kuznetsov .... Senka Valghobek Isiah Whitlock Jr. .... Agent Flood Michael Genet .... Agent Cunningham Patrice O'Neal .... Khari Al Palagonia .... Salvatore Dominick Aaron Stanford .... Marcuse User Rating: 7.8/10 (8,821 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 この映画、スパイク・リー監督の傑作なのに なぜか、アカデミー賞には無縁でした。 User Comments: the unemployed criticさん 2002年12月16日 スパイク・リー流への回帰、 エドワード・ノートン、出色の演技... スパイク・リーの「25時」は、双頭の蛇だ。 `Crooklyn'(1994) で見せた甘く清潔な物語でなく、 現代NYを舞台に、鬱屈した男の人生を描いている。 予期していたにせよ、人生の選択につまづくと いかに悪い道へと運ばれてしまうのだろうか。 デイヴィット・ベニオフの原作・脚本に基づいた 強烈に内省的な作品である。 いかに大きな後悔が、行く手に待ち構えているか。 この映画、ここ数年におけるリーの最高傑作。 もっとも、そのことが、かれが自分らしさを失った ここ数年間のことを想起させるのだが...。 ともあれ、この映画は、soapboxではなく、 かれの心からの叫びである。 麻薬売人の最後の自由な一日を扱った 暗い物語を描くに当たって、 リーは、お得意のトリックを用いなかった。 だが、疑いもなく、リーならではのシーンがある。 レストランで、中座してトイレに行ったとき、 モンティは、鏡に書かれた落書きを目にして、 独言を言いはじめる。 NYに住む人種や派閥を罵る。 オサマ・ビン・ラディン、 そして自分自身にすら、悪態をつく。 このシーンは、`Do The Right Thing'での 主人公の脱線を思い出させる。 ここが、この映画での最高のシーンだ。 おそらく、リーの本音でもあろう。 多くの観客の注目を惹くのは、 9.11のイメージが散りばめられたシーンだろう。 スパイク・リーは、個人的感慨も手伝って、 テロリストの攻撃以来、 NYがいかに変わってしまったかを描いている。 グラウンド・ゼロは、きれいになり、 2つのメモリアル・ビームが、天空を照らしている。 愛国心をそそる色々なメッセージや 死んだ消防士への賛辞が街にあふれている。 こうした描写は、映画の本筋とは関係ないし、 主人公は、その荒廃ぶりを認めてもいない。 だが、スパイク・リーは、その最高の手法を駆使して こうしたシーンによって、 映画に悲しみの香りをつけ加えているのだ。 他の映画会社は、懸念して、 9.11の攻撃シーンをカットした。 だが、リーは、はじめてそのシーンを取り上げ、 ふさわしい慎重さと敬意をもって扱っている。 リーのもうひとつのお手柄は、 ノートンから最高の演技を引きだしたことにある。 内なる炎といつもは静かな悔恨に浸るモンティ役は、 かれの演技水準にぴったりと合っっていた。 俳優にとって、稀有の機会だった。 ノートンの最高の演技は、 映画の終わりのほうで見られる。 モンティが日頃の冷静さを失い、 人生の悲惨さに恐れおののく若い男の正体を 露呈したときである。 この演技には、心が痛む。 これまでで最高のノートンの演技だろう。 この映画は、スパイク・リーの最良の部分を示す。 映画づくりにおける語り口と実験的な試みという 2つの側面を効果的にブレンドし、 緊迫感のある深く考えさせる映画に仕上げている。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「the unemployed criticさん、おひさしぶり! 雇われ批評家でないから書ける真実がある。 いいですねえ、その心意気!」 緻密な批評、いずれ見習いたいものです。 この映画、 ノートンの演技もよかったですが、 そのほかの俳優もなかなかのものでした。 それに何といっても、脚本が秀逸。 25時間を描くという設定の見事さもありますが、 それ以上に優れているのが、ラストシーンでしょう。 ありえたかも知れない'もうひとつの人生'。 若いひとでも、年寄りでも、 ひとは、ときに、ありえたかも知れない人生のことを 思って開墾の涙を流します。 その言いようもない悲しみを、 テレンス・ブランチャードの哀切な音楽が 大いに盛り上げてくれました。 そして、 ロケ地選定のセンスにも、感心。 グラウンド・ゼロの廃墟を見下ろす友人たち。 ウォルストリートの証券マンの住む高層マンション という設定も、ごく自然で、納得できます。 「ああ、この場所、見に行ったなあ、 一瞬にして、あれだけの廃墟が出現するとは」 清掃作業中のブルトーザーは、 ノートンの心のなかに蠢く禍根の虫のようです。 そして、もうひとつの印象的な舞台が、 ノートンが愛犬を連れて歩くのが好きだった イースト・リバー沿いのカール・シュルツ公園。 「ああ、ここは、オレの散歩コースでもある」 娘のアパートのそばなので、散歩するのです。 水面が大きく広がるので、心のなかにある鬱屈が イーストリバーの風に吹き飛んでいきます。 そして、市民のジョギング・コースでもあります。 「ここが、名画の忘れえぬ舞台になった」 そんな私的な思い出も手伝って、 主人公のノートンの苦悩が、身近に感じられました。 オトーサン、 「スパイク・リーは、名監督だ。 成熟期を迎えて、一回り大きくなった」 それを検証するためにも、 見ておかなくてはならないのが、 かれの成長の軌跡。 まずは、海外映画俳優マガジンから、作品歴。 SPIKE LEE スパイク・リー 誕生日 1957/3/20 出身 米ジョージア州アトランタ 監督作 1982年「ジョーズ・バーバーショップ」 1985年「シーズ・ガッタ・ハブ・イット」 1988年「スクール・デイズ」 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「マルコムX」 1994年「クルックリン」 1995年「クロッカーズ」 1996年「ガール6」「ゲット・オン・ザ・バス」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「サマー・オブ・サム」 2000年「キング・オブ・コメディ」 2002年「25時」 次にIMDBで、詳しく。 スパイク・リーは、 1957年、アトランタ州の シェルトン・リーに生まれた。 幼い頃に、市民権運動のはじまったジョージア州から NYのブルックリンに引っ越した。 父親はジャズ・ミュージシャンで、母親は教師、 誇り高い知的な一家だった。 激しい性格だったので、母親から'Spike'と呼ばれた。 アトランタの Morehouse Collegeに通い、 映画制作の技術を習得した。 卒業後、 Tisch School of arts graduate film program に入り、物議をかもした短編映画、 "The Answer " (1980)を撮った。 ジョン・グリフィスの「国民の創生」 (1915)の 10分間のリメイクだった。 リーは、45分の映画 Joe's Bed-Stuy Barbershop: We Cut Heads (1983)を 製作し、学生アカデミー賞を受賞した。 だが、この成功はお金に結びつかなかった。 次の映画 'The Messenger'(1984)は、自伝。 "She's Gotta Have It" (1986)なる 性的関係をテーマにしたコメディ映画を撮ったが、 175,000ドルの費用で、700万ドルも儲けた。 以後、有名で、知的で、才能豊かな監督と みなされるようになった。 次作は、"School Daze"(1988)で、 由緒ある黒人学校を舞台に、 学校側と友愛会の葛藤を批判的に描いた。 みんな物質至上主義で、無責任で、思いやりがない。 この映画で Laurence Fishburneが初の主役を演じた。 この映画の利益を元手に、 記念碑的作品"Do The Right Thing"(1989)を撮った。 ホームタウン、NYのブルックリンが舞台だった。 人種間の緊張が高まった熱い日々を描いている。 この映画で、Danny Aielloが、 アカデミー助演男優賞にノミネートされた, この結果、リーが映画を撮るたびに、 人種問題の議論が沸騰することになる。 ジャズの伝記映画"Mo' Better Blues"(1990)は、 重苦しい映画といわれたが、いい作品である。 それ以前の作品のように、議論が沸騰せず、 かれの監督と演技の才能を改めて示すことになった。 デンゼル・ワシントンが、はじめて出演した。 次作"Jungle Fever"(1991)は、 異なる人種間のデートを扱ったもので、 再び議論を巻き起こした。 だが、初期の同様の映画 "Guess Who's Coming to Dinner"ほどではなかった。 次作は、自伝"Malcolm X"(1992)で、 ワシントンが市民権運動のリーダーを演じた。 この映画の成功で、ワシントンは、 アカデミー賞にノミネートされた。 次作は、軽いタッチの"Crooklyn"(1994)と、 強烈な犯罪ドラマ"Clockers"(1995)だった。 1996年には、2つの映画を監督した。 悪評さくさくコメディ"Girl 6"(1996)と、 100万人行進に参加するグループをテーマに、 政治を扱った"Get on the Bus"(1996)である。 次作"He Got Game"(1998)は、大学が舞台。 運動選手のスカウトの暗い側面を扱った。 上映館は少なかったが、 ワシントン主演とあって好評だった。 "Bamboozled" (2000)のテーマは、 アフリカ系アメリカ人が白人から、 どう見られているのか また、自分自身をどう見ているのかだった。 ハリウッド映画にしては、荷が重すぎたし、 テレビでは、嘲笑されたが、 批評家には、好評だった。 リーは、また、 "New Jersey Drive"(1995), "Tales from the Hood"(1995), "Drop Squad" (1994)を製作し、 Huey Newtonや Jim Brownを扱った映画を 製作・監督している。 いろいろなテーマのドキュメンタリーも撮った。 私生活も、また、よく知らっれている。 ハル・ベリーと関係をもち、 Tanya Lewisとの間に2児がいる。 New York Knicksの熱烈なフアンとしても 知られている。. 政治的メッセージを発し、 洞察力のある異なったタイプの知的な映画を撮る ことで、政治的存在となっており、 映画ビジネスで、さらなる成功を狙っている。 オトーサン、 「これからも、期待できそうだ。 ここまでくると、いい俳優が寄ってくる」


大いなる勇者

オトーサン、 「あれっ、これも西部劇? あのジョン・ウェイン主演ではなく、 ロバート・レッドフォードが主演なの?」 原題:Jeremiah Johnson (1972)    Crow Killer 監督:Sydney Pollack 原作:Vardis Fisher    Raymond W. Thorp /Robert Bunker 脚本:John Milius /Edward Anhalt David Rayfiel Genre: Western 上映時間:108分 あらすじ: 初期のフロンティア時代。 隠遁生活に憧れていた山男が 1対1の戦士の戦いに応じたことで、 不本意にもインディアンの報復対象になる。 出演者: Robert Redford .... Jeremiah Johnson         (ジェレミー・ジョンソン)  Will Geer .... Bear Claw Chris Lapp(ラップ) Delle Bolton .... Swan(スワン) オトーサン、 「うまいもんだ。山男だし、運動選手だ」 レッドフォード 、意外な面を見せてくれました。 ROBERT REDFORD ロバート・レッドフォード 誕生日 1937/8/18 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ ニューヨークで演技を学び、 舞台からキャリアを始める。 62年「戦場の追跡」で映画デビュー。 「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」 などの作品でスターダムに。 73年「スティング」で アカデミー主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「戦場の追跡」 1964年「戦場はどこだ!」 1965年「サンセット物語」 1966年「逃亡地帯」 1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」 1969年「夕日に向かって走れ」      「明日に向かって撃て!」      「白銀のレーサー」 1970年「お前と俺」 1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」      「候補者ビル・マッケイ」 1973年「追憶」「スティング」 1974年「華麗なるギャツビー」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」 1976年「大統領の陰謀」 1977年「遠すぎた橋」 1979年「出逢い」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ナチュラル」 1985年「愛と哀しみの果て」 1986年「夜霧のマンハッタン」 1987年「プロミストランド/青春の絆」 1990年「ハバナ」 1992年「スニーカーズ」 1993年「幸福の条件」 1996年「アンカー・ウーマン」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 2001年「スパイ・ゲーム」 2002年「ラストキャッスル」 その他の出演者: Josh Albee .... Caleb Joaquin Martinez .... Paints His Shirt Red Allyn Ann McLerie .... Crazy Woman Stefan Gierasch .... Del Gue Richard Angarola .... Flathead Chief             Two-Tongues Lebeaux Paul Benedict .... Rev. Lindquist Charles Tyner .... Robidoux Jack Colvin .... Lt. Mulvey (3rd Cavalry) Matt Clark .... Qualen User Rating: 7.3/10 (1,609 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: smatysia さん Houston 2002年8月19日 白鳥は歌うか? 随分前に、この映画を見た。 昨夜、また、見て、懐かしかった。 まず、景色(その撮影も)がすばらしい。 だが、ザイオン国立公園で 撮るのはまずいのではないか。 ロバート・レッドフォードは、 ジョンソンになりきるには、 ちょっとお坊ちゃんじみていないだろうか? 最初のほうのシーンで、 凍てつく寒さのなかで、木の下で レッドフォードが、火を起こしたのに、 木から雪がドサッと落ちて、消えてしまう。 これは、数十年前に読んだJack Londonの 物語と同じだ。 (題名を思い出せないが) 印象的だったのは、インディアン女性のスワン を演じたデル・ボルトンだ。 だが、IMDbによれば、 この映画が最初で最後だったそうだ。 インディアンを尊敬し、その凶暴性を誇張しない 映画をみるのは、なかなか新鮮である。 今日、見ることができるのは、 "Dances With Wolves"のようなものだけ。 インディアンが頭の皮を剥いだり、 死体を切断するときには、 カメラがいつもあさっての方を向いているのだ。 全体として、この映画、思っていたよりも すっと楽しめた。 評価は、A。 オトーサン、 特典映像をみていて、 「へえ、 この映画、山荘で撮ったの?」 ロバート・レッドフォードは、エコロジストで、 ユタ州に広大な原野を所有しているそうです。 「ストレス解消か、ステイタス・シンボルなのか」 この映画にでてくるロッキー山脈の 冬山の神々しさ、春山の芽吹きの美しさ、 鹿や兎、鮭などの自然の豊かさは感動ものです。


捜索者

オトーサン、 「ジョン・ウェインの西部劇か」 ワンパターンの西部劇かと思っていたのですが、 どうして、どうして、名作の香りが漂ってきました。 途中から「こりゃ、スゴイ映画だ」と思いはじめ、 最後に、監督がジョン・フォードと分かって、 「そうだろうなあ、そうだろうなあ」 原題:Searchers, The (1956) 監督:John Ford 原作:Alan Le May 脚本:Frank S. Nugent Genre: Western / Drama 上映時間:120分 あらすじ: 家族を殺したインディアンを探し出そうと、 イーサンは、甥のマーチンと一緒になる。 だが、マーチンは、インディアンとの混血だった。 しかも、イーサンは、大のインディアン嫌い。 インディアン捜索の旅は続き、 エドワードの姪は、何年も彼の帰りを待ち続ける。 出演者: John Wayne .... Ethan Edwards (イーサン) Jeffrey Hunter .... Martin Pawley(マーチン) Vera Miles .... Laurie Jorgensen(ローリー) オトーサン、 「ジョン・ウェイン、渋いなあ!」 愛し合う若手2人も、まあまあの演技。 ジョン・ウェインが故人なのは、分かるにしても 若手の美男俳優マーチンまでが、故人とは...。 「ああ、人生は短し、されど芸術は長しだ」 JOHN WAYNE ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」 「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」 「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」 「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」 「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」 「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」 「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」 「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」 「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」 「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」 「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」 「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」 「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」 「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」 「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」 「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティング」 JEFFREY HUNTER ジェフリー・ハンター 誕生日 1925/11/25-1969/5/27 出身 米ルイジアナ州ニューオリンズ 出演作 1948年「スイングの少女」 1951年「フロッグメン」 1952年「赤い空」「ジャングルの逃亡者」 1954年「高原の三銃士」 1955年「七匹の無法者」「白い羽根」 1956年「捜索者」「機関車大追跡」 「誇り高き男」「赤い崖」 「西部の三人兄弟」 1957年「無法の王者ジェシイ・ジェイムス」 1958年「最後の歓呼」「恋愛候補生」「大戦争」 1959年「バッファロー大隊」「四人の脅迫者」 1960年「戦場よ永遠に」 1961年「キング・オブ・キングス」「男の罠」 1962年「最後の一人まで」「史上最大の作戦」 1964年「シーザーの黄金」「テキサス保安官」 1965年「荒野の群盗」 1966年「プレイラブ48章」 1967年「カスター将軍」 その他の出演者: Ward Bond.... Rev. Capt. Samuel Johnston Clayton Natalie Wood .... Debbie Edwards (older) John Qualen .... Lars Jorgensen Olive Carey .... Mrs. Jorgensen Henry Brandon .... Chief Cicatrice (Scar) Ken Curtis .... Charlie McCorry Harry Carey Jr. .... Brad Jorgensen Antonio Moreno .... Emilio Figueroa Hank Worden .... Mose Harper Beulah Archuletta .... Wild Goose Flying in the Night Sky (Look) Walter Coy .... Aaron Edwards Dorothy Jordan .... Martha Edwards User Rating: 8.2/10 (7,737 votes)        top 250: #115 オトーサン、 「おお、さすがは、ジョン・フォード監督。 世界の名画の第115位だ」 User Comments: Brandon Holbrookさん Troutdale, Oregon, USA 2003年11月29日 この映画をみれば、なぜ西部劇が偉大か分かる 「捜索者」は、歴史に残る名画だ。 西部劇が、1950年代、60年代に なぜ流行したのか、その理由がよく分かる。 南北戦争のベテラン兵士、イーサンの物語。 かれは、唯一の係累である姪を見つけ出そうとする... 彼女は、むごいコマンド族に誘拐されたのだ。 捜索の過程で、かれは、家族の友人と組む。 かれは、しゃにむに彼女を探し出そうとしており、 ガールフレンドをライバルから取り戻そうとする。 この映画はすばらしい。 オリジナルの物語であり、 ジョン・ウェインの映画をもっと見たくなる。 実は、はじめて見たのだが。 他の西部劇でも同じだが、 インディアンを追うカウボーイなどが出てくる。 勿論、インディアンは、敵だのだ。 現代の映画と比べると、やや素朴だが、 演技は、今でもカンペキである。 ジョン・ウェインとその他の出演者は、 まるで、物語のなかに自分がいるような 気にさせてくれる。 これが、映画をみる醍醐味だ。 ここで、若干の注文をつけたい。 キャッチ・フレースが問題だ。 "That'll be the day"が、濫用されている。 数えたら、全部で4回もあった。 2度が限度だそうだ。 それ以上だと、効果が減退する。 だが、全体として、これはいい映画だ... 西部劇のすべての要素が入っている。 正確で、オリジナルである。 だから、西部劇はいつも観客を虜にするのだろう。 オトーサン、 「この批評を書いたのは、若いひとだろう。 うれしいことだなあ」 何十年も前の西部劇が、 これからもひとびとを魅了することが、よく分かります。 西部劇も、 ジョン・フォードも、 そしてジョン・ウェインも、永遠なり!


エージェント・レッド

オトーサン、 新橋のTSUTAYAへ。 奥方がクルマで待っていて、早くしてね。 そこで、手当たり次第に、6本借りました。 題名索引を持っていたので、重複はないと思います。 原題:Captured (2000)    Agent Red 監督:Damian Lee 原作:Steve Latshaw 脚本:Damian Lee Genre: Action Rated R for violence, some nudity and language. Country: USA / Canada Language: English 上映時間;98分 あらすじ: 冷戦が終了。 ロシア政府は、致死性の生物兵器を アメリカに返還することにする。 もともと盗んだものだからだ。 ヘンドリック士官は、 そのウィルスのサンプルをもって 潜水艦で、アメリカに運ぶ護衛を命じられる。 だが、その途中、テロリストの一味が 潜水艦をハイジャックし、 New York と Moscowの双方を、 その生物兵器で攻撃しようとする。 ヘンドリックスは、手遅れにならないうちに その企みを食い止めることができるだろうか? 出演者: Dolph Lundgren .... Matt Hendricks(マット) Meilani Paul .... Linda Christian(リンダ) Alexander Kuznetsov .... Kretz(クレッツ) オトーサン、 「この強いひと、どこかで見たなあ」 下記の経歴をみて、思いだしました。 「ああ、'ロッキー4'に出ていたボクサーだ」 DOLPH LUNGREN ドルフ・ラングレン 誕生日 1959/11/3 出身 スウェーデン・ストックホルム 77年奨学金を得て、ワシントン州立大学に留学。 翌年、ストックホルムの王室工科大学に転入し、 学位を取って卒業。 82年、再び学位を取って、シドニー大学で学び、 翌年、フルブライト奨学生に選ばれ、 マサチューセッツ工科大学に入学した。 一方で77年には空手の黒帯を取り、 79年にはキックボクシングのスウェーデン代表選手 として、世界選手権大会に出場し、準優勝し、 翌年のヨーロッパ選手権も制覇。 マサチューセッツ工科大学中退後は ニューヨークに引っ越し、モデルで活躍。 84年、演劇教師ウォーレン・ロバートソンの説得で 演技の勉強を始め、 「ランボー2」のオーディションで スタローンに目にとまり、 「ロッキー4」のドラゴ役を獲得。 一躍、人気となった。 その後は数々のアクション映画で主役を張るが、 独自路線を貫き、メジャーな作品への出演は少ない。 語学は英語、スウェーデン語、ドイツ語、 フランス語が出来る。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆★★★★★ 出演作 1985年「007美しき獲物たち」      「ロッキー4/炎の友情」 1987年「マスターズ/超空の覇者」 1988年「レッドスコルビオン」 1989年「パニッシャー」 1990年「ダーク・エンジェル」 1991年「デス・ロック/戦略ガス兵器を追え!」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」      「リトルトーキョー殺人課」 1993年「バニシング・レッド」 1994年「メン・オブ・ウォー」      「ソルジャー・ゴールド」「シューター」 1995年「J.M.」 1996年「スナイパー/狙撃」 1997年「ヘル・ベント」「ザ・チーパー」      「ピースキーパー」 1998年「フロッグ・フォー・スネーク」      「ヘブンズ・ゲート」 1999年「スウィーパーズ」      「ストーム・キャッチャー」      「ジル・リップス 殺戮者」 2000年「エージェント・レッド」      「ラストパトロール」 2001年「エリミネイト・ソルジャー」 その他の出演者: Natalie Radford .... Nadia Randolph Mantooth .... Admiral Edwards Neal Matarazzo .... Lt. Matarazzo Tony Becker .... Lt. Jack Colson Steve Eastin .... Captain Russerl Allan Kolman .... Ziggy Larry Carroll .... Newscaster Robert Donovan .... General Minowski Pat Skelton .... Borenz Melissa Brasselle .... Dr. Baker Steve Franken .... General Socka Lenny Juliano .... Captain User Rating: 2.6/10 (137 votes) オトーサン、 「こりゃ、低いわ。これまでの最低かも」 User Comments: davideo-2さん Birmingham,England 2001年1月13日 恥ずかしい。やればやれたのに。 どこでどうなったのやら? このドルフ・ラングレンの最新作は、 事前の内輪のジョークでも、得点なしだった。 残念ながら、それは正しかった。 座視できない代物である。 Damian Lee監督が、 原作をどうしてこんな風にしたのか、理解に苦しむ。 原作では、ドルフは、Jim Solomenなるお雇い殺人者。 ビジネスマンの娘を殺した男を追ううちに、 次第に良心に目覚める役のはずだった。 この映画、「レッド・オクトーバーを追え」や 「クリムゾン・タイド」を不器用に真似ており、 その姿勢そのものが、不誠実である。 吹き出したくなるような会話と不細工なセット。 実に安っぽく、 ドルフの最近の映画「ストーム・キャッチャー」から 借用してきたことが簡単に分かる。 ドルフの外見は、ピーク時とさほど変わらないが、 その表情は、契約の関係で、この新作に おざなりで出演しているかのように見える。 他の出演者の演技も、みな平凡で、笑止千万。 評価は、2つ星。 つまり、この映画を見るくらいなら、 外食したほうがいい。 オトーサン、 「柳の下にドジョウが2匹、3匹。 ひょっとすると、もっといるかも...」 そんな安易な考えで、つくられた映画でしょう。


愛は静けさの中に

オトーサン、 このDVD,有楽町のビックカメラで購入。 売り場をのぞいただけだったのですが、 「アカデミー賞主演女優賞:マーリー・マトリン」 とあり、しかも、定価2500円のものを 1980円と大幅値引きをしていたので買いました。 原題:Children of a Lesser God (1986) 監督:Randa Haines 台本:Mark Medoff 脚本:Hesper Anderson ほか Genre: Drama Country: USA Language: English / Sign Language 上映時間;119分 あらすじ: ジェームスは、聾唖学校の語学教師。 サラとの恋に落ちる。 サラは、外の悪い社会になじめず、 卒業後も学校に残って下働きに甘んじている。 はじめのうち、彼を遠ざけて、 唇を読もうともせず、手話に頼る。 時は、頑なな心を溶かすだろうか? 出演者: William Hurt .... James Leeds8(ジェームス) Marlee Matlin .... Sarah Norman(サラ) Piper Laurie .... Mrs. Norman(サラの母親) オトーサン、 「名演技とは、このこと!」 主人公、2人の悲しみが伝わってきます。 生きることの、分かりあうことの難しさ、それが ヒシヒシと伝わってきます。 WILLIAM HURT ウィリアム・ハート 誕生日 1950/3/20 出身 米ワシントンDC 父親が国連の信託統治領の監督官をやっていた ことから、少年時代は南太平洋地域を転々とした。 ボストンのタフツ大学で進学を勉強していたが、 演劇に転向。ロンドンで1年間芝居の勉強をし、 ニューヨークのジュリアード学院で学んだ。 舞台では「わが人生」でオビー賞受賞。 映画は80年「アルタード・ステーツ」でデビュー。 85年「蜘蛛女のキス」で アカデミー主演男優賞とカンヌ映画祭演技賞を受賞。 86年「愛は静けさの中に」、 87年「ブロードキャスト・ニュース」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1979年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」 1981年「目撃者」「白いドレスの女」 1983年「再会の時」 1985年「蜘蛛女のキス」 1986年「愛は静けさの中に」 1987年「ブロードキャスト・ニュース」 1988年「デスティニー/愛は果てしなく」      「偶然の旅行者」 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」      「アリス」 1991年「ドクター」「夢の涯てまでも」 1992年「プレイグ」 1993年「最高の恋人」 1994年「セカンド・ベスト」      「カウガール・ブルース」      「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)      「脅迫」 1995年「スモーク」 1996年「ジェイン・エア」      「カウチ・イン・ニューヨーク」      「マイケル」 1997年「ダーク・エンパイア」      「シェイクスピアズ・シアター」 1998年「ダーク・シティ」◆      「ロスト・イン・スペース」◇      「母の眠り」◇ 1999年「小さな目撃者」◇「4thフロアー」◇      「第一の嘘」◇「太陽の雫」 2000年「バイオ・ディザスター」      「デューン/砂の惑星」(TM) 2001年「A.I.」 2002年「チェンジング・レーン」「逢いたくて」      「エバーラスティング        時をさまようタック」 MARLEE MATLIN マーリー・マトリン 誕生日 1965/8/24 出身 米イリノイ州モートングローブ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1986年「愛は静けさの中に」◇       アカデミー主演女優賞(史上最年少) 1987年「ウォーカー」 1991年「グラン・マスクの男」 1992年「ニューヨーク恋泥棒」      「ザ・プレイヤー」 1993年「あなたが聞こえない」◇ 1996年「It's MY PARTY」 1998年「ダブル・トラップ/白い肌の迷宮」◇ 2000年「トラップ&ゲーム」」◇ その他の出演者: Philip Bosco .... Dr. Curtis Franklin Allison Gompf .... Lydia John F. Cleary .... Johnny Philip Holmes .... Glen Georgia Ann Cline .... Cheryl William D. Byrd .... Danny Frank Carter Jr. .... Tony John Limnidis .... William Bob Hiltermann .... Orin E. Katherine Kerr .... Mary Lee Ochs John Basinger .... Alan Jones Barry Magnani .... Tom Schuyler User Rating: 6.9/10 (2,232 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: nano-3さん San Jose, Costa Rica 1999年2月17日 泣かせる映画 ウィリアム・ハートは、 1980年代の最高の俳優のひとりだと思う。 これは、「蜘蛛女のキス」以来の かれの最高の演技のひとつだ。 この映画の演技には、アカデミー賞を進呈したい。 マーリー・マトリンは、すばらしい。 その表情から、言葉が読めるくらいだ。 だが、正直言って、 ウィリアム・ハートは、手話の演技で すばらしい仕事をした。 美しいメッセージのあるステキな映画だ。 残念ながら、音楽がいまいち。 オトーサン、 「ちょっと冗長だったなあ」 テンポがあまりにゆったりしているので、 途中、何度もスィッチをOFFにしました。


ニューオーリンズ・トライアル

オトーサン、 週刊文春でおすぎさん御推薦。 ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマン。 名優2人の初競演ぶりが楽しみ、 初日の朝1番、日比谷映画に駆けつけました。 原題:Runaway Jury (2003) 監督:Gary Fleder 原作:John Grisham 脚本:Brian Koppelman ほか Genre: Drama / Thriller Rated PG-13 for violence, language       and thematic elements. Country: USA Language: English / French 上映時間:127分 あらすじ: ローアは、銃で殺された被害者側弁護士。 フィッチのほうは、銃器メーカーの弁護士。 2人は、陪審員たちの支持をとりつけようと、 虚々実々の掛け引きを繰り広げる。 だが、陪審員のなかには誰かがいた。 陪審員のイースターには、 ガールフレンドのマーリーがいて、 ふたりには、ある過去があって... やりたいことがあったのだ。 出演者: Gene Hackman .... Rankin Fitch (フィツチ) Dustin Hoffman .... Wendell Rohr(ローア) John Cusack .... Nicholas Easter(イースター) Rachel Weisz .... Marlee(マーリー) オトーサン、 「ベタラン俳優2人がいい! ジョン・キューザックとマーリーの若手もいい!」 ここでは、ジーン・ハックマンと ダスティン・ホフマンの経歴をみておきましょう。 GENE HACKMAN ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、トラックの運転手、 靴のセールス、レストランのドアマンなど 職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、 この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイや ブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」で アカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」で アカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの 悪役レックス・ルーサー役が有名。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」      「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇       アカデミー主演男優賞 1972年「ブラック・エース」      「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇      「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」      「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」      「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」      「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」      「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」      「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆      「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」      「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」      「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇      「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」      「ザ・ドキュメント・オブ・       イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆      「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」      「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆      「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆      「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆      「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、 ロサンゼルス音楽院を経て、 サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、 58年カレッジを卒業。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、 生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、 ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。 舞台でも長く活躍できず、 "HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で 8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。 67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。 同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート 他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でも ノミネートされ、 79年「クレイマー、クレイマー」で アカデミー主演男優賞受賞。 88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優 アン・バーンと結婚。 80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「TIGER MAKES OUT」      「100万ドル大捜査」      「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」      「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」       「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」      「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」      「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」      「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」      「くたばれ!ハリウッド」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 その他の出演者: Bruce Davison .... Durwood Cable Bruce McGill .... Judge Harkin Jeremy Piven .... Lawrence Green Nick Searcy .... Doyle Stanley Anderson .... Henry Jankle Cliff Curtis .... Frank Herrera Nestor Serrano .... Janovich Leland Orser .... Lamb Jennifer Beals .... Vanessa Lembeck Gerry Bamman .... Herman Grimes Joanna Going .... Celeste Wood User Rating: 6.9/10 (2,265 votes) オトーサン、 「おお、もう少しで、7点だ」 虚々実々の掛け引き、迫力あるドラマ、 名優そろいぶみ。いい映画です。 user Comments: gcadamsさん Lexington, Kentucky 2004年1月1日 下らん筋書き。 この映画には、がっかりした。 グリシャムの原作では、煙草企業が舞台だったのに 銃器メーカーへの非難へと換骨奪胎されている。 明らかに製作過程で誰かが介入したのだ。 子供映画で煙草を見せびらかし、 不必要な喫煙シーンを見せつけている。 煙草の大企業から喫煙奨励のために ハリウッドが巨額の資金援助を受けていることへの 非難が高まっているというのに。 オトーサン、 「そうか、見る前に読んでおいてよかった」 もし、この批評を読んでいないと、 単純に、勝訴を喜んでいたかもしれません。 「世の中、裏の裏があったりするからなぁ」 でも、勝訴する喜びって、大きなものなのですね。 この映画を見た日の新聞のトップ記事と テーマが、たまたま同じでした。 青色ダイオードで勝訴した中村修二さんの 喜びが理解できるような気がしました。


スフィア

オトーサン、 ひさしぶりに六本木ヒルズへ。 「竹やぶは、どこにある? けやき坂通りのどこ?」 03-5786-7500に電話して、ようやく発見しました。 「うまかったなあ」 「おいしいわぁ、OOなんか、メじゃないわね」 オトーサン、全身全霊をかけて、宣言します。 「ここが、日本一のおそばやさん!」 いい気持ちになって、買ったのが、このDVD。 「ダスティン・ホフマンなら、間違いないだろう」 原題:Sphere (1998) 監督:Barry Levinson 原作:Michael Crichton 脚色:Kurt Wimmer ほか Genre: SF / Thriller Rated PG-13 for sci-fi action    including some startling images. 上映時間:134分 あらすじ: 海底300mに、海軍が800mもの長さの物体を発見。 科学者のチームが、深海の居住区に派遣される。 かれらは、完全な球体を発見し、動転する。 この球体の背後にある謎とは? 不思議な声を前にして、 生き延びることがでいるだろうか? 誰が、これを創造したのか? 絶対に分かるはずもなかった。 出演者: Dustin Hoffman....Dr. Norman Johnson(ノーマン) Sharon Stone .... Dr. Elizabeth 'Beth' Halperin              (ベス) Samuel L. Jackson ....Dr. Harry Adams (ハリー) オトーサン、 「なまじ役者になんかなると、寿命が縮まるなあ」 この映画のダスティン・ホフマン、絶叫するなど 恐怖のオンパレードでした。 「変わった役者の使い方だなあ」 美人女優のシャロン・ストーンは、肢体をさらけ出さず、 アクション派俳優のサミュエル・L・ジャクソンは、 19歳で博士号をとった科学者で、寝てばっかり。 DUSTIN HOFEMAN ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、 ロサンゼルス音楽院を経て、 サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、 58年カレッジを卒業。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、 生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、 ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。 舞台でも長く活躍できず、 "HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で 8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。 67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。 同年「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でも ノミネートされ、 79年「クレイマー、クレイマー」で アカデミー主演男優賞受賞。 88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 私生活では69年元バリエ・ダンサーの女優 アン・バーンと結婚。 80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「TIGER MAKES OUT」      「100万ドル大捜査」      「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」      「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」      「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」      「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」      「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」      「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」      「くたばれ!ハリウッド」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 その他の出演者: Peter Coyote .... Captain Harold C. Barnes Liev Schreiber .... Dr. Ted Fielding Queen Latifah .... Alice 'Teeny' Fletcher Marga Gomez .... Jane Edmunds Huey Lewis .... Helicopter Pilot Bernard Hocke .... Seaman James Pickens Jr. .... O.S.S.A. Instructor Michael Keys Hall .... O.S.S.A. Official Ralph Tabakin .... O.S.S.A. Official User Rating: 5.2/10 (10,159 votes) オトーサン、 「低いなあ」 User Comments: jebediah goldsmithさん Minnesota 2003年4月14日 あんたらは、バカだ。 この映画を見た96%のひとは、完全にバカだ。 この映画は、私のお気に入り。 映画批評を読んで、泣きたくなった。 確かに、エンデイングは、おそまつだが、 これは、いい映画だし、期待を上回っている。 演技は、信じ難いほど、すばらしい。 だが、誰が演技のために、この映画を見る? つまり、この映画は、 あんたらの知能をテストしているのだ。 分からなかったあなたがアホなのだ。 「2001」なら分かるという類の連中なんだろう。 この映画、スマートなひとだけに、おすすめする。 知性のかけらもない他の批評は、どうか無視してもらいたい。 この映画のストーリーを理解できるほど お利口さんでないのだ。 だから、妙な批評をするのだ。 オトーサン ちょっと憮然とします。 「オレも、バカか...そうかもなあ」 白状しますが、結末がくだらないので、 スヤスヤ寝ていました。


ニュー・ジャック・シティ

オトーサン、 「ニュー・ジャック・シティって、どこにあるの?」 麻薬にハイジャックされたNYのことでした。 冒頭、海上からみたマンハッタン島の風景。 「ワールド・トレード・センターが写っている!」 爆破されたのは、ずいぶん昔のような気がします。 原題:New Jack City (1991) 監督:Mario Van Peebles 原作・脚本:Thomas Lee Wrightほか Genre: Action / Crime / Drama 上映時間:97分 あらすじ: 1989年、 ニーノは、けちな麻薬の売人だった。 だが、友達から、コカインやクラック売買で 未来が大きく開けると聞き、それに賭けることにした。 ライバルを殺しながら、麻薬王にのしあがっていく。 アパート群全体を借り切るようにもなる。 かれを逮捕しようとするのが、 潜入捜査官のスコティとニック。 スコッティは、母親がニーノに殺されたので、 執念を燃やしている。 元クラック売人のボスだったPookieも 打倒ニーノに執念を燃やしていた。 出演者: Wesley Snipes .... Nino Brown(ニーノ) Ice-T .... Scotty Appleton(スコッティ) Mario Van Peebles .... Stone(ストーン) オトーサン、 「こりゃ、極悪人だ!芯から怖い」 ギャングのボス、ニーノ役の ウェズリー・スナイプスが、好演しています。 刑事役のスコッティを演じたのが、アイス・T。 「冷たい紅茶。人を食った名前だなあ」 そして、ストーン刑事を演じたのが、 マリオ・ヴァン・ピーブルズ! 「誰それ?」 「監督です、この映画の」 WESLEY SNIPES ウェズリー・スナイプス 誕生日 1962/7/31 出身 米フロリダ州オルランド ニューヨーク州立大学で演劇を専攻、 卒業後舞台デビューを果たす。 映画デビューは「ワイルド・キャッツ」。 活躍度 ◎→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ワイルド・キャッツ」 1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」      「ニューヨーク ベイサイド物語」 1989年「メジャー・リーグ」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」      「モ’ベター・ブルース」 1991年「ニュー・ジャック・シティ」      「ウォーターダンス」      「ジャングル・フィーバー」 1992年「ハード・プレイ」      「パッセンジャー57」◇      「ポイリング・ポイント」 1993年「ライジング・サン」      「シュガーヒル」      「デモリションマン」◇      「ウォーターダンス」 1994年「ドロップゾーン」◇      「シュガーヒル」 1995年「3人のエンジェル」◇      「マネー・トレイン」◇      「ため息つかせて」 1996年「ザ・ファン」◇ 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇      「ワン・ナイト・スタンド」◇ 1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇      「デス・ゲーム2025」◇ 2000年「アート・オブ・ウォー」◇      「フェイス・イン・ラブ」(TM) 2001年「デッド・ロック」◇ 2002年「ブレイド2」◇「スナイパー」◇ ICE T アイス・T 誕生日 1958/2/16 出身 米ニュージャージー州 幼くして孤児となり、 ロスでギャングの一員に加わる。 その後、4年間陸軍に在籍。 俳優として活躍する一方で、 ヒップホップ・ミュージックでも グラミー賞を受賞するほどの活躍。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「ブレイク・ダンス」 1991年「ニュー・ジャック・シティ」      「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「トレスパス」「CB4」 1994年「サバイビング・ゲーム」「JM」 1995年「タンク・ガール」 1997年「アリッサ・ミラノの堕落の園」 2000年「アブレイズ」「ディフェンダー」 2001年「沈黙のテロリスト」▲「スコーピオン」 2002年「スペース.オデッセイ」 MARIO VAN PEEBLES マリオ・ヴァン・ピーブルズ 誕生日 1957/1/15 出身 メキシコ・メキシコシティ コロンビア大学で経済学を学ぶ。 父は監督メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ。 91年「ニュー・ジャック・シティ」で 映画監督としてデビュー。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2001年「アリ」 その他の出演者: Allen Payne .... Gee Money Chris Rock .... Pookie Michael Michele .... Selina Bill Nunn .... Duh Duh Duh Man Russell Wong .... Park Bill Cobbs .... Old Man Christopher Williams .... Kareem Akbar Judd Nelson .... Nick Peretti Vanessa Williams .... Keisha Tracy Camilla Johns .... Uniqua Anthony Joseph De Santis .... Frankie Needles Nick Ashford .... Reverend Oates User Rating: 6.1/10 (2,472 votes) オトーサン、 「ほぉ、案外高いスコアだ」 User Comments: bd119-2 neverneverland 2003年1月14日 すばらしいギャング映画、 強い社会的メッセージがある。 この映画は、 1990年代のギャング映画のベストと 言っても差し支えないだろう。 麻薬、犯罪、腐敗について、 言いたいことが山とあるようだ。 物語の中心人物は、ニーノ。 麻薬の一種・クラックに目をつけたおかげで、 数年後には、街一番の麻薬王となる。 スコッティとPerettiらの刑事たちは、 ニーノを引っ捕らえようと決心し、 スコッティは、そのために潜入捜査を開始。 ウェズリー・スナイプスは、身の毛もよだつ麻薬王。 かれが、恐ろしく、死神でないシーンは、瞬時もない。 アイス・Tも、ニーノを摘発しようとする刑事役。 これも、見事な演技だった。 助演陣のマリオ・ヴァン・ピーブルズ、 Judd Nelson、Chris Rockも、いい。 緊張感があり、手に汗にぎり、サスペンスもあり、 エキサイティングでもある。 Pookie役のChris Rockに注目。 かれのキャリアを決定づける初期の名演技だ。 マリオ・ヴァン・ピーブルズ監督は、いい仕事をし、 1991年最大のヒット作品のひとつにした。 この映画、強い社会的メッセージのある すばらしいギャング映画だから、直ちに見るべし。 オトーサン、 「この映画、センセイがた、見るべし」 高校生の間に流行しはじめた麻薬。 この映画が撮影された1991年のNYと 2004年の東京が同じ状況になってきました。 下層階級が誕生し、そうした状況下で、 かれら特有の麻薬文化も輸入されてきたのです。 その風潮をマスコミがあおってもいます。 この映画をみると、麻薬=危険は当然ですが、 下層階級の麻薬文化や それを専門にする麻薬産業の実態を研究しないと 麻薬や犯罪が根絶できないことがよーく分かります。 これは、警察だけの仕事ではありません。 文部科学省や産業経済省の所管事項でもあるのです。 「2つとも、キレイゴトが好きな官庁だから、 逃げ回るだろけどなあ... そもそも、コイズミが悪い!」 イラクを支援するヒマがあったら、 麻薬文化に飲み込まれていく若者の救済活動のほうを 支援すべきなのです。


ハリウッド的殺人事件

オトーサン、 この映画、見るつもりなんてありませんでした。 「ハリウッド"的"なんて、自信なさそうだ...」 でも、贔屓のハリソン・フォード主演と知れば、 話は、別です。早速、見にいきました。 原題:Hollywood Homicide (2003)    Two Cops 監督:Ron Shelton 脚本:Robert Souza / Ron Shelton Genre: Action / Comedy / Thriller / Crime Rated PG-13 for violence, sexual situations       and language. 上映時間:111分 あらすじ: Tinseltownでの殺人事件を解決できないでいる カヴィラン刑事とその新人の同僚カルデンは、 副業の分野でも、パッとしなかった。 カヴィランの副業は、不動産売買。 カルデンのほうは、マーロン・ブランドのような 俳優になりたがっている。 クラブ内で有望な若いラッパーが殺された事件を 担当することになって、2人は、 レコード産業に首を突っ込むことになる。 そこに事件の鍵がありそうだからだ。 できれば、不動産の買い手がみつかり、 オーディションを受けられればいいのだが... 出演者: Harrison Ford .... Joe Gavilan(カヴィラン) Josh Hartnett .... K.C. Calden(カルデン) Lena Olin .... Ruby(ルービー) オトーサン、 「ハリソン・フォードも年とったなあ」 走りまって息切れしているのは、お気の毒です。 「...それにしても、変だなあ?」 海外映画俳優マガジンに、 ハリソン・フォードの経歴が載っていないのです。 しょうがないので、ジョシュだけ紹介します。 「'パールハーバー'、下手だったなあ」 JOSH HARTNETT ジョシュ・ハートネット 誕生日 1978/7/21 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ ミネソタ州セントポールで育ち、 レイチェル・リー・クックと同じサウス高校時代は フットボール選手として活躍。 しかし、怪我がもとで俳優を目指す。 高校卒業後、ニューヨーク州立大学パーチェス校で 演技プログラムを修了する。 テレビでは「CRACKER」など。 映画は「パラサイト」で初の主役。 「パールハーバー」の主演で スターの地位に躍り出る。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1998年「ハロウィンH20」      「パラサイト」◇ 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆ 2000年「愛ここにありて」◇      「シャンプー台のむこうに」 2001年「パールハーバー」◇      「O[オー]」      ◇      「メンバー」(短)「フォルテ」◆      「ブラックホーク・ダウン」◇ 2002年「恋する40days」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ その他の出演者: Bruce Greenwood .... Lt. Bennie Macko Isaiah Washington .... Antoine Sartain Lolita Davidovich .... Cleo Ricard Keith David .... Leon Master P .... Julius Armas Dwight Yoakam .... Leroy Wasley Martin Landau .... Jerry Duran Lou Diamond Phillips .... Wanda Gladys Knight .... Olivia Robidoux Meredith Scott Lynn .... I.A. Detective Jackson Tom Todoroff .... I.A. Detective Zino James MacDonald .... Danny Broome User Rating: 5.2/10 (2,793 votes) オトーサン、 「えっ、こんなに低いの?」 User Comments: dubbleglokさん Canada 2003年12月5日 ついに、ハリウッド映画が、 いかに惨めかを示してくれた この映画が好きでなかったひと、 また、感激しなかったというひと、 そういうあなたは、論点を取り違えている。 この映画に感激しなかった理由は、 それは、これがその'showcase'だからだ。 決まり文句や筋書き、 テレビや映画で、使い古された企画、 Leslie Neilsen Police Squad TV の コメディのエピソードのように、 パロディなのに、そう断らないなどなど。 悪い映画だとは聞いていたが、 正直言って、いわゆるよい映画を数多く見てきたが、 内容は、しかし、くだらないものばかりだった。 もうひとつ、興味深いのは、数人の俳優が、 ロン・シェルトン監督の他の作品「Dark Blue」にも 出演していたということ。 思うに、この監督は、'Dark Blue' を よい映画にしたかったのだと思うが、 どうしようもないハリウッドのお偉方が、 もっと普通の、もっとお金になる、 つまり、下らない映画にしろと命令したのだ。 そこで、シェルトンは、この映画を撮って、 想像的でないリサイクルされたありきたりの映画の パロディをつくろうとしたのだ。 (そんなのが、毎年、送り出されていくのだが) だが、そうやっている間に、 ハリウッドのアホなお偉方が、介入してきて、 またも、下らん映画にしてしまったのだ。 オトーサン、 「確かなコメントは、できないけれど...」 前半あんまり下らないので、スヤスヤ寝ていました。 後半のカーチェイス、面白いので目が覚めました。 あとで、パンフレットを買って読んだら、 ハリウッドの新名所などの紹介があって、 観光ガイドとして製作したと書いてありました。 「成る程、そう思ってみれば、いい映画だろうな」


ロミーとミシェルの場合

オトーサン、 「冴えない題名。"REUION"って、何だっけ?」 辞書を引くと、再会=同窓会でした 「...久しく同窓会に顔を出していないなあ」 原題:Romy and Michele's High School Reunion     (1997) 監督:David Mirkin 演劇台本・脚本:Robin Schiff Genre: Comedy 上映時間:92分 あらすじ: ロミーとミシェルは、 高校時代、みんなから仲間外れにされて、 それに耐えぬいてきた。 10年後に同窓会の通知をもらって、 今の暮らしが思ったよりも 大したことのないのに気づく。 家にいようかとも思うが、 一大決心して、同窓会にでかける。 ケイタイをもち、ビジネス・ウーマンとして 大成功をしたことにして...。 出演者: Mira Sorvino .... Romy White(ロミー) Lisa Kudrow .... Michele Weinberger(ミシェル) Alan Cumming .... Sandy Frink(サンディ) オトーサン、 「ロミーが、うまい」 抱いている感情を納得させる目の表情がお見事です。 ミシェルの演技のほうは、イマイチでした。 MIRA SORVINO ミラ・ソルヴィーノ 誕生日 1967/9/28 出身 米ニュージャージー州テナフリー ハーバート大学で東アジアの言語と文化を専攻。 北京に8ヶ月滞在して書いた中国の民族紛争に 関する卒論でフープス賞を獲得。 映画では「誘惑のアフロディーテ」の コールガール役でアカデミー助演女優賞を獲得。 「ノーマ・ジーンとマリリン」の マリリン・モンロー役で ゴールデングローブ賞主演女優賞に ノミネートされた。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1993年「AMONGST FRIENDS」 1994年「バルセロナの恋人たち」      「クイズ・ショウ」 1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」      「誘惑のアフロディーテ」       ◆アカデミー助演女優賞 1996年「ノーマ・ジーンとマリリン」      「ビューティフル・ガールズ」      「ミミック」◇ 1997年「ロミーとミッシェルの場合」◇ 1998年「ニューヨーク・デイドリーム」      「フリーマネー」◇      「リプレイスメント・キラー」◇      「アット・ファースト・サイト」◇      「ルル・オン・ザ・ブリッジ」 1999年「サマー・オブ・サム」◆ 2001年「灰の記憶」 2002年「セマナ 血の7日間」◇ LISA KUDROW リサ・クードロー 誕生日 1963/7/30 出身 米カリフォルニア州エンシノ 名門女子大バッサーで生物学の学位を取得。 大学卒業後、兄弟の友人で俳優のジョン・ロビッツ の勧めで女優を志す。 89年ロサンゼルスの即興劇団 ザ・グラウンドリングスに加わる。 94年から始まったテレビ・シリーズ 「フレンズ」のフィービー・バッフェイ役が有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆★★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1996年「ミスター・コンプレックス」 1997年「ロミーとミッシェルの場合」◇      「クロックウォッチャーズ       /私に気をつけて」 1998年「熟れた果実」 1999年「アナライズ・ミー」◆ 2000年「電話で抱きしめて」      「ラッキー・ナンバー」 2002年「アナライズ・ユー」 その他の出演者: Janeane Garofalo .... Heather Mooney Julia Campbell .... Christy Masters Mia Cottet .... Cheryl Kristin Bauer .... Kelly Elaine Hendrix .... Lisa Luder Vincent Ventresca .... Billy Camryn Manheim .... Toby Walters Justin Theroux .... Cowboy Jacob Vargas .... Ramon Tami-Adrian George .... Receptionist           at 'Singled Out' Neil Dickson .... Boutique Manager E.J. Callahan .... Mr. Lish User Rating: 5.8/10 (5,859 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: harnquadさん United States 2001年7月31日 陽気!!! 愉快!!! ミラ・ソルビーノとリサ・クードローが すばらしい!!! この映画は、すばらしいコメディだ。 見逃すべきではない。 実に愉快で、笑い放しになるだろう!! ロミー役のミラ・ソルビーノも、 いかれてるが、愉快なミシェル役の リサ・クードローもすばらしい。 傲慢で、ムードたっぷりのヘザー役の Janeane Garfoloもいい。 この映画、実に愉快なコメディだ。 "Clueless"か "Legally Blonde"が好きなひとなら、 まさに、あなたのために作られた映画だ!!! 演技もいい。 映画それ自体も、ノンストップのお笑いマシーンだ!!!!! これは、すばらしい陽気な映画だ。 ずっと笑わせてくれる!! この映画、10点満点で10点だ!!!! :) オトーサン、 「そんなに笑えなかったけどなあ」 見栄を張って、同窓生に認めてほしいなんて、 気色悪いじゃありませんか。 「ヒマになったら、同窓会に行ってみるか」 自然体で、旧交を温めるのなら、いいのかも。


ビーン

オトーサン、 「このひとも、苦手だなあ。でも...」 年をとると、好き嫌いが激しくなります。 でも、ジム・キャリーも、そうでしたが、 何本か見ると、ステキな部分が分かってきます。 このローワン・アトキンソンも、 好きになれたら、いいのですが。 世間が広くなります。 原題:Bean (1997)    Bean: The Movie 監督:Mel Smith キャラクター:Rowan Atkinson /Richard Curtisほか Genre: Comedy Rated PG-13 for moments of risque humor. Runtime: 90 min Country: UK / USA Language: English 上映時間;90分 あらすじ: TV番組「ミスター・ビーン」の映画化。 ビーンが、新しい冒険に乗り出す。 カリフォルニアのグリアーソン美術館が 名画「ホイスラーの母親」を、 パリのオルセー美術館から購入する。 何が何でも、お邪魔虫ビーンを国外に追放するため、 ビーンは、ロスに派遣され、名画の除幕式に参列し、 専門家としてスピーチをすることになる。 だが、かれは、絵画について何も知らないのだ。 出演者: Rowan Atkinson .... Mr. Bean(ビーン) Peter MacNicol .... David Langley(デイビット) Burt Reynolds....General Newton(ニュートン将軍) オトーサン、 「ビーンといったら、豆?」 まん丸の目だから、ついた渾名なのでしょうか。 ジム・キャリーほどハチャメチャではありませんが、 コメディアンって、知的でないと 勤まらないのがよく分かります。 笑いをとる工夫は、並大抵のものではありません。 ROWAN ATKINSON ローワン・アトキンソン 誕生日 1955/1/5 出身 英 オックスフォード大学で電機工学を学び、 卒業後、コメディアンを目指す。 78年BBCのコメディ番組 「NOT THE NINE O'CLOCK」から注目を集め、 83年から「大英帝国一のアホ、ブラック・アダー」 に出演。 89年から95年まで続いた「ミスター・ビーン」は 大人気で、映画化もされた。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」 1989年「彼女がステキな理由」ハタリ!」 1990年「ジム・ヘンソンのウィッチズ」 1993年「ホット・ショット2」 1994年「ライオン・キング」(声)      「フォー・ウェディング」 1997年「ビーン」 2001年「ラットレース」「スクービィ・ドゥー」 2003年「ジョニー・イングリッシュ」      「ラブ・アクチュアリー」 その他の出演者: John Mills .... Chairman Pamela Reed .... Alison Langley Harris Yulin .... George Grierson Larry Drake .... Elmer Danny Goldring .... Security Buck Johnny Galecki .... Stingo Wheelie Chris Ellis .... Det. Butler Andrew Lawrence .... Kevin Langley Peter Egan .... Lord Walton Peter Capaldi .... Gareth June Brown .... Delilah Peter James .... Dr. Rosenblum User Rating: 5.4/10 (6,837 votes) オトーサン、 「もうすこし高くてもいいけどなあ」 下ネタが、アメリカ人のヒンシュクを買ったのかも、 あるいは、絵画のことなどさっぱり分からず、 絵画の値段でしか評価できないアメリカ人への 痛烈な皮肉に反感を覚えたのかも。 User Comments: Scott LeBrun さん Winnipeg, Canada 2004年1月13日 テレビの寸劇ほど面白くない。 ミスター・ビーンは、 ロンドン・アート・ギャラリーの怠惰な警備員。 雇い主は、彼をアメリカに派遣する。 名目は、名画 "Whistler's Mother"を見守るため。 数週間、彼を追っぱらおうという魂胆。 ビーンは、アメリカの美術館も、 滞在先の家族の暮らしもメチャメチャにする。 かなり、いいペースだが、 ビーンの90分は、ちょいと長すぎ。 しゃべらないTV寸劇のほうがいい。 アトキンソンは、コメディの脚本家である Richard Curtisと共同で、ビーンを創造した。 なかなかの才能である。 助演陣も、なかなかのもので、 ビーンのマニアックなおどけに箔をつけている。 ときに控えめで、実に愉快なシーンもあるものの、 TV寸劇のように大笑いすることはない。 ハイライトはビーンが美術館に深夜忍び込むあたり。 そのときの音楽がいい。 病院で、医者に間違えられるシーンも愉快。 要するに、おもしろかった。 すばらしい映画ではないが、 最近の多くのコメディのなかでは、平均以上だ。 (ところで、私の好きなビーンの寸劇は、 かれが、市営プールに行き、規則破りをするもの) この映画の評価は、10点満点で、6点。 オトーサン、 「英国王室への風刺も愉快だった」 チャールズ皇太子を「馬面」といったりします。 「そこまで、言うか」 もうひとつ。 ビーンは、園遊会か何かで、 エリザベス女王にお目通りします。 礼服の"社会の窓"が閉まらず、 股間に手を入れて直そうと、必死。 出てきた指が、ムスコそっくり。 周囲は、ハラハラ、ドキドキ。 でも、ようやく直って、一安心。 ビーン、勢いよく女王に挨拶します。 それが頭突きになって、女王はあっけなくダウン。 「...日本じゃ、考えられんなぁ、 志村ケンでも、ここまでは、やれないだろう」 TV局のエライさんのクビが飛びます。


ピーウィーの大冒険

オトーサン、 「この薄ぺらい表情は、苦手だなあ」 どこか、底意地がわるいような気がします。 でも、物はためし、一度見てみましょう。 原題:Pee-wee's Big Adventure (1985) 監督:Tim Burton 脚本:Phil Hartman /Paul Reubens /Michael Varhol Genre: Adventure / Family / Comedy 上映時間:90分 あらすじ: ピーウィの大のお気に入りは、自転車。 それが、盗まれてしまい、 クロス・カントリーの冒険に出る。 予言者が自転車はアラモの地階にあるというのだ。 その途中、かれは、逃亡犯をはじめ、 放浪癖のあるウエイトレスとその嫉妬深い彼氏、 不思議なトラック運転手に出会う。 出演者; Paul Reubens .... Pee-wee Herman(ピーウィ) Elizabeth Daily .... Dottie(ドッティー) Mark Holton .... Francis(フランシス) オトーサン、 「ピーウィ、あまり魅力をかんじないなあ」 一応経歴をチェックしておきましょう。 PAUL REUBENS ポール・ルーベンス 誕生日 1952/8/27 出身 米ニューヨーク 1986年から91年まで続いた土曜のテレビ番組 「ピーウィズ・プレイハウス」のホストで 人気者になった。 しかし、ポルノ映画館で 下半身露出疑惑が警察沙汰になり、 芸能界から遠のく。 92年「バットマン・リターンズ」の ペンギンの父親役などで何とか映画に復帰し、 現在に至る。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「ブルース・ブラザース 1984年「スペース・キッド/ミートボール・2」 1985年「ピーウィーの大冒険」 1988年「ピーウィー・ハーマンの       空飛ぶサーカス」 1992年「バッフィ/ザ・パンパイア・キラー」      「バットマン・リターンズ」 1993年「ナイトメアー・       ビフォア・ザ・クリスマス」 1995年「Let’s チェックイン!」 1996年「マチルダ」 1997年「バディ」 1999年「ミステリー・メン」 2001年「ブロウ」 その他の出演者: Diane Salinger .... Simone Judd Omen .... Mickey Irving Hellman .... Neighbor Monte Landis .... Mario Damon Martin .... Chip David Glasser .... BMX Kid Gregory Brown .... BMX Kid Mark Everett .... BMX Kid Daryl Roach .... Chuck Bill Cable .... Policeman #1 Peter Looney .... Policeman #2 Starletta DuPois .... Sgt. Hunter User Rating: 6.6/10 (5,893 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Boyo-2さん Brooklyn NY 2001年9月5日 おやまあ? いまどこで更生してるやら? 陽気な映画、これからもそうだろう。 私が、はじめて見たのは、16年前。 それから、ちっとも古くなっていない。 なかなかそうは言えないものだ。 いまやコメディ映画のマイルストーンになっている。 何度も上映されて、何回も見られる。 甥っ子も、そうしていて、 誰よりも、この映画のことが好きだ。 ポール・ルーベンスのピーウィーは、いい。 このキャラクターは、永遠の命をもつと思うし、 いつも、このコメディを楽しめる。 これは、'Big Top Pee Wee' よりも、軽やか。 子供たちに、どう言おうか... 'I know you are but what am I?' 付記:トリビア好きのひとに。 Simeone と Pee Wee は、 ティム・バートンの「バットマン・リターンズ」に ペンギンの両親役で出ている。 オトーサン、 「テイム・バートンって、スゴイなぁ」 「バットマン」などステキな映画をつくっています。 その経歴をみましょう。まだ、若いのです。 TIM BURTON ティム・バートン 誕生日 1960/8/25 出身 米カリフォルニア州バーバンク 監督作 1982年「ビンセント」(短編) 1984年「フランケンウイニー」(短編) 1985年「ピーウィーの大冒険」 1988年「ビートルジュース」 1989年「バットマン」 1990年「シザーハンズ」 1992年「バットマン・リターンズ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「マーズ・アタック!」 1999年「スリーピー・ホロウ」 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」 次に、IMDBで。 かれは、信じられないほどの幸運で、 はやくから、映画づくりに携わることができたが、 その才能と独創性によって、 ハリウッドでトップの座を守っている。 若い頃から絵を書きはじめ、 California Institute of the Artsに入学し、 アニメを学んだ。 ディズニーから奨学金をもらい、働きはじめた。 だが、ディズニーの主流派の作風は、 ('The Fox and the Hound' 1981) かれの感性に合わないものだったので、 ディスニーは、かれを自由にして、 個人的プロジェクトをやるのを黙認した。 6分間の白黒アニメ。 Gothic Vincent Price tribute Vincent (1982)や 27分間のlive-action Frankenweenie (1984)である。 後者は、子供向きでないとして、 上映されなかった。 だが、Paul Reubensが、その映画を見て、 20代半ばの若きバートンの才能を見出して、 自分の将来のデビュー作を任せようと決断した。 それが「ピーウィの大冒険」 (1985)だった。 これが、大当たりして、 次に、コメディ「ビートルジュース」(1988)を監督。 そのおかげで、巨額の予算の映画、 「バットマン」(1989)の監督を任された。 最も、彼らしさを抑えたものだったが、 映画史上、最高の成功を収めたので、その結果、 ハリウッドで前例のない権力を握ることになった。 その独創性と冒険心が評価されたのである。 「シザーハンズ」(1990)も、ヒットして、 かれは、その創造性の頂点に達した。 ジョニー・デップと意気投合したのも、この頃。 「バットマン・リターンズ」(1992) は、 第1作よりも、より暗いものであり、 いかにバートンが自由に撮れるかを実証したもの。 だが、興行成績は、芳しいものではなかった。 「エド・ウッド」 (1994)は、 かれの好きな伝説的な最悪の監督 エド・ウッドを描いたものだったが、 これは、まったくの不入りだった。 バートンの経歴を見直す動きがでてきており、 今後も、かれが観客を右往左往させることを 示唆している。


スコーピオン・キング

オトーサン、 「何か、あやしげな映画だなあ」 でも、疲れている時に限って、 何も考えずにすむ娯楽映画をみたくなります。 原題:Scorpion King, The (2002) 監督:Chuck Russell 原作:Stephen Sommers /Jonathan Hales 脚本:Stephen Sommers/William Osborne David Hayter キャラ:Stephen Sommers Genre: Action / Fantasy / Adventure Rated PG-13 for intense sequences of action violence and some sensuality. 上映時間:94分 あらすじ: 古代、ピラミッドができる前のこと。 邪悪な王メムノーンは、女魔術師カッサンドラの サイコパワーを使い、数々の勝利を予言させてきた。 メムノンの世界征服を食い止める最後の努力として 残存する自由な部族のリーダーたちは、 女魔術師を暗殺するため、暗殺者マサイアスを雇う。 だが、マサイアスは、 思っていた以上の事態に立ち向かうことになる。 トリックスターの助けを借りて、 部族長バルタザールとマサイアスは同盟を組む。 その結果、マサイアスは、運命を引き受け、 偉大なるスコーピオン・キングへの道を 歩みはじめる。 出演者: The Rock .... Mathayus the Scorpion King              (マサイアス) Steven Brand .... Memnon(メムノン) Kelly Hu .... Cassandra(カッサンドラ) オトーサン、 「いい身体してるなあ。筋肉もりもり」 でも、俳優としては、駆け出しとみえて、 海外俳優マガジンには、経歴の記載がありません。 代わりに、メムノンを演じたハンサムな スティーブン・ブランドの経歴を見ましょう。 STEVEN BRAND スティーブン・ブランド 出身 英スコットランド・ダンディー 子供の頃、家族と共にアメリカに移り、 9年間過ごす。 その後、ヨーロッパに戻り、 パントマイムの演技を学んで、 パリの街頭で ハロルド・ビンターなどの作品を演じる。 また、【モービル・コミュニケーション・ インターナショナル】という月刊誌を 出版したりもしている。 テレビでは「ドクターズ」など。 2002年「スコーピオン・キング」の メムノーン役で本格的に映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2002年「スコーピオン・キング」 その他の出演者: Michael Clarke Duncan .... Balthazar Bernard Hill .... Philos Grant Heslov .... Arpid Peter Facinelli .... Takmet Ralf Moeller .... Thorak Branscombe Richmond .... Jesup Roger Rees .... King Pheron Sherri Howard .... Queen Isis Conrad Roberts .... Chieftain Joseph Ruskin .... Tribal Leader Esteban Cueto .... Third Akkadian Nils Allen Stewart .... Torturer User Rating: 5.4/10 (7,029 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: dpratt5313 birmingham al 2003年5月17日 ザ・ロックが歩み出した これは、B級アクション映画である。 そう見て差し支えない。 私も見てみたが、 図体がでかい下らぬ映画だが、結構楽しめた。 ザ・ロックは、スコーピオン・キング役で出演。 かれは、馬よりもスマートなラクダが好き! この映画、筋書きなど問題ではない。 暴力、寸言、 そして男を昇天させる女たちが出てくる。 私は、石弓を用いたり、 売春宿が出てくる映画が好きである。 もし、あなたが、「アナコンダ」のような 典型的なB級映画が好きなら、 この映画も好きになるだろう。 10点満点で9点。 オトーサン、 「筋肉マンのシュワちゃんも、 州知事になってしまったし...」 筋肉マンも、そろそろ世代交代してもいいのでは。 シュワちゃみたいに、努力のひとでないと、 ザ・ロックの将来は、ないかも。


ブラックナイト

オトーサン、 「暗い夜? いや、黒い騎士だ。でも.. 喜劇俳優のマーティン・ローレンスが、騎士?」 その意外性が、この映画の見所なのでしょう。 原題:Black Knight (2001) 監督:Gil Junger 脚本:Darryl Quarles / Peter Gaulkeほか Genre: Adventure / Comedy / Fantasy Rated PG-13 for language, sexual/crude humor       and battle violence. 上映時間:95分 あらすじ: うらぶれた中世のテーマパークで働く 貧しい労働者、ジャマールは、 堀に落ちて、1328年に送られる。 何が起きたか分かる前に、 ノルマンディ候の使者と間違えられ、 横暴な王を殺す筋書きに巻き込まれる。 ファストフードチェーンのレストランを 開く準備をするが、 暗殺団のリーダーと恋に落ちてしまう。 出演者: Martin Lawrence .... Jamal Walker aka Skywalker               (ジャマ−ル) Marsha Thomason .... Victoria the Chambermaid               (ヴィクトリア)   Tom Wilkinson .... Sir Knolte of Marlborough                (ノルティ) オトーサン、 「マーティン・ローレンスだけだなあ」 MARTIN LAWRENCE マーティン・ローレンス 誕生日 1965/4/16 出身 独 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「ハウス・パーティ」 1991年「ハウス・パーティ2」 1992年「ブーメラン」◆ 1995年「バッドボーイズ」◇ 1997年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇ 1999年「ブルー・ストリーク」◇ 「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◇ 2001年「ビッグ・マネー」◇ 2002年「ブラックナイト」◇ 2003年「ナショナル・セキュリティ」◇ 「バッドボーイズ2バッド」◇ その他の出演者: Vincent Regan ... Percival, Leo's Chief Henchman Maryl Mitchell .... Steve Michael Countryman... Phillip, Leo's Chamberlain Kevin Conway .... King Leo Jeannette Weegar .... Princess Regina,             Leo's Daughter Erik Jensen .... Derek Dikran Tulaine .... Dennis Helen Carey .... The Queen Michael Burgess .... Ernie Isabell O'Connor .... Mrs. Bostick,       Medieval World Owner Kevin Stillwell .... Knight #1 Mikey Post .... Young Man User Rating: 3.9/10 (2,547 votes) オトーサン、 「3点台とは低いな、そうだろうなあ」 User Comments: kenandrafさん Honolulu,Hawaii 2001年12月1日 おかしいが..... 平均以下のファンタジー/コメディであり、 以下のことが分かっている ごくわずかのひとだけが楽しめる。 A)アフリカ系アメリカ人特有のユーモア B)ドタバタ系のユーモア c)欧州史の知識 d)マーチン・ローレンスのスタイル e)ファンタジー 大勢の人には向いていない。 筋書きの欠点に目をつぶれるひとだけ 約束事のジョークが続くのに耐えられるひとだけ。 最上級の出来を期待してはいけない。 この映画、もっとうまく作れただろうが、 いかに、出来が悪かろうとも、 それは、マーチンのせいではない。 マーチンは、それなりにがんばっている。 私は、それを期待していたし、裏切られなかった。 コミックとファンタジーの世界を楽しめた。 上記の条件に合致すれば、楽しめるだろうし、 そうでないひとは、見ないほうがよい!!!!.... オトーサン、 「やはり、お粗末な映画だ」 妙な筋書き、下手な演技、ひどい音楽。


シービスケット

オトーサン、 久しぶりに、ヴァージン・シネマズへ。 「免許証か何か、身分を証明できるものを」 「えっ?そんなこといわれたの、はじめてだよ。 見りゃ、年齢くらい分かるだろうに」 杓子定規な窓口の女性がいるものです。 「...若く見られたから、よしとするか」 原題:Seabiscuit (2003) 監督・脚本:Gary Ross 原作:Laura Hillenbrand Genre: Drama Rated PG-13 for some sexual situations       and violent sports-related images. 上映時間:141分 あらすじ: 片方の目が不自由な元賞金王、 荒馬馴らしと自動車販売で百万長者なった男が組んで、 粗削りの小柄の馬シービスケットに賭ける。 シービスケットを連戦連勝させ、大儲けする。 1938年のホース・オブ・ザ・イヤーになる。 実話に基づく。 出演者: Tobey Maguire .... Red Pollard(ポラード) Chris Cooper .... Tom Smith(スミス) Jeff Bridges .... Charles Howard(ハワード) オトーサン、 「スミスが一番いい。 鋭い目つきは、まさに勝負士。 そこにいくと、後の2人は影が薄いなあ」 長くなりますが、3人の経歴をみましょう。 TOBEY MAGUIRE  トビー・マグワイア 誕生日 1975/6/27 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「ボーイズ・ライフ」デビュー 1994年「S.F.W.」 1995年「DUKE OF GROOVE」 1996年「JOYRIDE」 1997年「アイス・ストーム」 「地球は女で回っている」 1998年「カラー・オブ・ハート」◇ 「ラスベガスをやっつけろ」◆ 1999年「サイダー・ハウス・ルール」◇ 「楽園をください」◇ 2000年「ワンダー・ボーイズ」◇ 「あのころ僕らは」 2001年「キャッツ&ドッグス」(声) 2002年「スパイダーマン」◇ 2003年「シービスケット」◇ CHRIS COOPER  クリス・クーパー 誕生日 1951/7/9 出身 米ミズーリ州カンザス 高校卒業後、沿岸警備隊に勤務。 その後、ミズーリ大学に入学し、 在学中に急病のトム・ベレンジャーの代役として 舞台デビューを飾る。 ニューヨークでステラ・アドラーに師事し、 本格的なキャリアをスタートさせる。 映画デビューは「メイトワン1920」。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「メイトワン1920 /アメリカ暗黒の決闘史」◇ 1990年「アリス」 1991年「希望の街」「真実の瞬間」 1993年「ボーイズ・ライフ」 1995年「評決のとき」「マネートレイン」 1996年「BOYS」 1997年「大いなる遺産」 「ブレストマン 豊胸外科医」 1998年「モンタナの風に吹かれて」◆ 1999年「遠い空の向こうに」◆ 「アメリカン・ビューティー」◆ 2000年「パトリオット」◆ 「ふたりの男とひとりの女」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆ 「アダプテーション」◆ 2003年「シービスケット」◆ JEFF BRIDGES ジェフ・ブリッジス 誕生日 1949/12/4 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父のロイド、兄ボーも俳優という芸能一家。 8歳の時、父のテレビ番組に出演。 大人になってからはニューヨークの スティーブン・バーコフのスタジオで演技を勉強する 「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」 「ザ・コンテンダー」で アカデミー助演男優賞ノミネート、 「スターマン」でアカデミー主演男優賞に ノミネートされる。 自身の製作会社アシス・プロダクションでは 「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。 俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1970年「怒りを胸にふり返れ!」 1971年「ラスト・ショー」 1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」 1973年「ロリ・マドンナ戦争」 「ラスト・アメリカン・ヒーロー」 1974年「サンダーボルト」 1975年「荒野にさすらう若者たち」 「ステイ・ハングリー」 1976年「キングコング」 1978年「シャレード’79」 1979年「大統領の堕ちた日」 1981年「男の傷」「天国の門」 1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」 1984年「カリブの熱い夜」 「スターマン/愛・宇宙はるかに」 1985年「白と黒のナイフ」 1986年「800万の死にざま」 「モーニング・アフター」 1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」 1988年「タッカー」 1989年「いくつもの朝を迎えて」 「恋の行方 /ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」      「チキン・ハート・ブルース /詐欺師と娼婦と殺し屋と」 1990年「新ラスト・ショー」 1991年「フィッシャー・キング」 1992年「アメリカン・ハート」 1993年「失踪」「フィアレス」 1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」 1995年「ワイルド・ビル」 1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」 「隣人は静かに笑う」 1999年「ハリウッド・ミューズ」 「背信の行方」 2000年「ザ・コンテンダー」 2001年「光の旅人 K−PAX」 「クリミナル・サスペクツ」 2003年「シービスケット」 その他の出演者: David McCullough .... Narrator Paul Vincent O'Connor .... Bicycle Supervisor Carl M. Craig .... Sam Michael Ensign .... Steamer Owner Elizabeth Banks .... Marcela Howard Gary Stevens .... George Woolf Ed Lauter .... Charles Strub Gianni Russo .... Alberto Gianini Sam Bottoms .... Mr. Blodget Royce D. Applegate .... Dutch Doogan Gary Stevens .... George Woolf Hans Howes .... White Horse Trainer Camillia Sanes .... Molina Rojo Woman Clif Alvey .... Angry Trainer Dan Daily .... Saratoga Trainer Kevin Mangold .... Saratoga Jockey William H. Macy .... Tick Tock McGlaughlin Jay Cohen .... Bugle Player Michael Hunter .... Speed Dual Jockey Robin Bissell .... Horace Halsteder Eddie Jones .... Samuel Riddle Paige King .... Tick-Tock's Squeeze Michael B. Silver .... Baltimore Doctor Richard Reeves .... Radio Reporter Joe Matt Miller .... Pimlico Starter Gary Ross .... Pimlico Track Announcer Pat Skipper .... Seabiscuit's Vet Ken Magee .... California Doctor User Rating: 7.4/10 (4,869 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 User Comments: k-king2 さん Lexington, KY 2004年1月2日 すばらしい原作...平均的な映画 この映画には、本当に期待していた。 あるいは、原作に影響されすぎたのかも... でも、それは違う。 原作を映画化するのは難かしいものだが、 この映画は、人物の描きかたが足りないし、 原作のもっていた興奮もドラマもない。 妻も一緒に見たが、 原作を読んでいない妻も、同意見だった。 単調で、原作の魂も、精神も失っている。 実に、悲しいことだ。 ポラードの抱く苦悩も葛藤も感じられない。 ハワードのポラードに対する父親のような気持ちが 感じとれなかった。 また、ハワードのシービスケットに対する愛情も 薄いように感じた。 1930年代における シービスケットのレースでの勝利の偉大さも、 また感じとれなかった。 これは、感動的な物語になるはずだった。 残念ながら、原作の感動や精神を再現することはできなかった。 10点満点で、6点。 オトーサン、 「確かに、そうだ」 140分は、長過ぎるし、もっと刈り込めば、 すばらしい映画になっただろう。 アカデミー賞最有力候補というのは、 ちょっとオーバーかも知れません。 でも、1910年代に活躍したT型フォード、 1929年の大恐慌、CCC運動や禁酒法の影響など、 現代アメリカの歴史が勉強できました。


ロング・ライダース

オトーサン、 「あれっ、西部劇を借りてきてしまった」 ツタヤがゲオつぶしに、 週末に1本100円レンタル。 題名に見覚えのないものを適当に借りたためでした。 原題:Long Riders, The (1980) 監督:Walter Hill 脚本:Bill Bryden &Steven Smith ほか Genre: Western 上映時間:99分 あらすじ: 原作は、Jesse Jamesギャング団の 功績と運命を描いたもの。 かれらは、北軍への復讐のために、 伝説的な銀行強盗をはじめた。 その活動の模様を共感とともに描いている。 出演者; David Carradine .... Cole Younger(コール) Keith Carradine .... Jim Younger (ジム) Robert Carradine .... Bob Younger(ボブ) オトーサン、 「人数が多すぎて、誰が誰だか分かない!」 兄弟が何組もあって、顔つきがそっくり。 そのうえ字幕に名前が出ないし、解説もなし。 でも、印象に残ったのは、コール役の デビッド・キャラダインでした。 DAVID CARRADINE デビッド・キャラダイン 誕生日 1936/12/8 出身 米ハリウッド 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1964年「アパッチ大襲撃」 1965年「帰郷」 1966年「泥棒がいっぱい」 1969年「国境のかなたに明日はない」      「夕陽の対決」      「悪党谷の二人」 1970年「マクマスターズ」「西部番外地」 1972年「明日に処刑を…」 1973年「ミーン・ストリート」 1975年「デス・レース2000年」 1976年「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」      「爆走!キャノンボール」 1977年「ランナウェイ」 1978年「原子力潜水艦浮上せず」      「サイレント・フルート」 1980年「ロング・ライダース」      「ビッグウィング」 1981年「アメリカーナ」 1982年「空の大怪獣Q」 1983年「テキサスSWAT」「SFカインの剣」 1984年「オン・ザ・ライン」 1985年「POW地獄からの脱出」 1986年「地獄の武装都市       /復讐のターミネーター」      「第27囚人戦車隊」 1988年「無法地帯サバック」「烈火のヒーロー」      「クライム・チェイス」      「ウィザード/魔法の王国」      「トロピカル・スノウ」 1989年「メガロコップ」      「レプスキー危機一髪       /ロシア皇帝の秘宝」 1990年「キング・オブ・ソルジャー」      「ハード・リベンジ」      「バード・オン・ワイヤー」      「バーバリアン・ブラザースの       シンクビッグ」      「ワイルド・ボーイ」 1991年「サンダウン」      「フィールド・オブ・ファイヤー」      「セクシー・デビル       /悪魔はTバックがお好き」 1992年「ナイト・リズム       /セクシーDJ殺人事件」      「蜃気楼ハイウェイ」「戦場のライオン」      「アニマル・インスティンクト       /不倫願望ジョアンヌ」      「バーバリアン刑事」      「ワックス・ワーク2/失われた時空」      「プレデターゲーム」 1993年「マッド・チェイサー」 1997年「デストラクション/制御不能」 2000年「ナイトフォール 夜来たる」 2001年「レッド・ロック」 2003年「キル・ビルVol.1」 その他の出演者; James Keach .... Jesse James Stacy Keach .... Frank James Dennis Quaid .... Ed Miller Randy Quaid .... Clell Miller Kevin Brophy .... John Younger,          killed by Pinkertons Harry Carey Jr. .... George Arthur,          Stagecoach Passenger Christopher Guest .... Charlie Ford Nicholas Guest .... Bob Ford Shelby Leverington .... Annie Ralston Felice Orlandi .... Carl Reddick,         New York Herald Reporter Pamela Reed .... Belle Starr James Remar .... Sam Starr User Rating: 7.0/10 (809 votes) オトーサン、 「あれっ、7点も?」 誰が誰だかわからないので、 5点台と思っていました。 User Comments: sychonicさん 2000年5月2日 西部劇全盛時代を過ぎたあとの、 すばらしい西部劇。 ウォーター・ヒル監督は、時代遅れ。 古典のタッチで映画を撮るひとである。 この映画は、その好例であり、 いい映画である。 登場人物たちは、エモーショナルではなく、 罪悪感や疑念にかられることはない。 無法者だが、悪者ではない。 自分たちがやっていることを正当化する 必要も感じていない。 この映画は、多くのほかの映画以上に正確に James-Youngerギャング団の軌跡を描いている。 少なくとも、Tyrone Power/Henry Fondaものよりも (こちらは、フィクションだが) 撮影は、すばらしい。 抑制がきいたものとなっている。 映画に兄弟役で出演している俳優たちは、 実際の兄弟である。 映画の宣伝のために採用された戦術だが、 それによって家族の情愛をうまく伝えている。 兄弟愛からの行動という動機がよく分かるし、 人格の成長もよく描かれている。 西部劇が上映されなくなった当時としては、 力強い西部劇であり、必見だ。 オトーサン、 小泉首相の施政方針演説を聞いていて、 「イラク派遣は、名誉のため?」 馬鹿なことを言うものです。 これじゃ、戦前の大本営発表じゃありませんか。 その点、このJames-Youngerギャング団は、 名誉なんかでなく、復讐のためと動機が明快です。 「石油利権のためとハッキリ言えばいいのに」 やましいことがあるとき、ひとは言葉を飾るのです。


ディック・トレイシー

オトーサン、 「いやぁ、驚いた!」 気軽に借りた映画でしたが、 アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、 それにマドンナが出ていたことすら、 気がつきませんでした。 原題:Dick Tracy (1990) 監督:Warren Beatty 原作マンガ:Chester Gould 脚本:Jim Cash / Jack Epps Jr. Genre: Action / Crime / Comedy / Thriller 上映時間:103分 あらすじ: テスの望みは、 ボーイフレンドのディック・トレイシーと 一緒になって、静かに暮らすことだった。 だが、町は、腐敗しきっていて、 刑事のトレイシーは、 悪漢ビッグ・ボーイのような輩を扱うだけで、 手いっぱいだった。 また、ブレスレスのあやしい魅力に抗がうのも、 大変だった。 出演者: Warren Beatty .... Dick Tracy          (ディック・トレイシー) Al Pacino .... Big Boy Caprice           (ビッグボーイ) Madonna .... Breathless Mahoney           (ブレスレス) オトーサン、 「かっこいいな。白いコートに白い帽子」 ディック・トレイシーが、ばったばったと 悪漢をしょっぴくのを見ていると、いい気持ち。 「えっ、アルパチーノが、ビッグボーイだったの?」 コミック風に化けているので、気づきませんでした。 WARREN BEATTY ウォーレン・ベイティ 誕生日 1937/3/30 出身 米バージニア州リッチモンド 姉は女優のシャーリー・マクレーン。 61年「草原の輝き」で映画デビュー。 以後「俺たちに明日はない」 「天国から来たチャンピオン」「レッズ」 「ディック・トレイシー」「バグジー」 「ブルワース」などで14度、 アカデミー賞にノミネートされる。 「天国から来たチャンピオン」で ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 92年、アネット・ベニングと結婚。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「草原の輝き」「ローマの哀愁」 1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」 1967年「俺たちに明日はない」 1970年「この愛にすべてを」 1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」 1973年「パララックス・ビュー」 1974年「シャンプー」 1975年「おかしなレディ・キラー」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「レッズ」 1987年「イシュタール」 1989年「ピックアップ・アーチスト」 1990年「ディック・トレイシー」 1991年「バグジー」      「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」 1994年「めぐり逢い」 1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」 2001年「フォルテ」        その他の出演者: Charlie Korsmo .... 'Kid'/Dick Tracy Jr. William Forsythe .... Flattop Dustin Hoffman .... Mumbles Michael Donovan O'Donnell .... Mr. Gillicuddy Jim Wilkey .... Stooge Stig Eldred .... Shoulders Neil Summers .... The Rodent Chuck Hicks .... The Brow Lawrence Steven Meyers .... Little Face William Forsythe .... Flattop Ed O'Ross .... Itchy Glenne Headly .... Tess Trueheart Marvelee Cariaga .... Soprano Michael Gallup .... Baritone Seymour Cassel .... Sam Catchem James Keane .... Pat Patton User Rating: 5.7/10 (7,633 votes) オトーサン、 「この点数、絶対、おかしいよ。 こんな素敵な映画に、こんなに低い点は?」 User Comments: Roderickさん NC 2003年7月4日 遅かれ早かれ、認知されるだろう これは、素敵な映画だ。 ウォーレン・ベイティは、 コミックの映画化のお手本のように撮っている。 ユーモアあふれるグロテスクさ、 奇妙な登場人物たち、 美しい色、 コミックでしか描きえない筋書き。 建物、舞台デザイン、メイキャップ、 せりふ。 そのどれをとっても、いままで見たことがない。 原作コミックを読んだことはないが、 映画と原作の比較をしてみたくなる。 つまり、ベイティ監督は、 原作の精神を生かすために、 端役の悪漢に至るまで、 大きく手を加えているように感じた。 意味があることだろうか? そうでは、なさそうである。 いずれにせよ、ディックは、最高だ。 ストーリーもきちんとしており、 ヴィジュアルは、まさに眼福。 旬のスターたちが、思いもよらぬ役で 登場してくる。 ベイテイは、法の執行者としてすばらしいが、 他の助演陣が、多くのシーンで目を奪う。 ビッグボーイ役のアルパチーノは、 ド派手な悪漢として、センセーショナルである。 多くの犯罪者を配下にかかえ、 しばしば、ニーチェやジェファーソン、 その他の歴史上の人物の言葉を引用する。 Mumbles役のダスティン・ホフマンは、すばらしい。 最後になるまで、彼だとは、分からない。 (速記者が、かれのせりふを書き記しているシーンが 記憶に残る。 「あれがアカデミー賞をとったKathy Batesだ!」) James Caanは、端役だが、 パチーノのゴッドファーザー・タイプと 火花を散らしていた。 同様に、Michael J. Pollardや Estelle Parsonsも カメオ出演で、好演していた。 そして、問題のマドンナ。 ブレスレスという名前で出ているが、 最高の出来だと思う。 アカデミー賞をとった Stephen Sondheim の 音楽も、勿論よかった。 この映画、他の映画よりも、ずっと頭に残るだろう。 音楽は、いくらかカットされたに違いないが、 この映画の雰囲気を盛り上げるのに、 大いに寄与していた。 ディック・トレイシーは、よかったか? ノー。 だが、みんなにくさされるほどのことはない。 この映画のイノベーションは、 いつの日か、再評価されるだろう。 この手の映画としては、ベストだと思う。 オトーサン、 「ちょっと、キルビルに似ているなあ」 マドンナのショウも見られるし、 名優の名演技もみられるし、 マンガを読んだ気分も味わえるし、 とても贅沢な映画です。 こんな形での映画づくりもあっていいのでは ないでしょうか。


リクルート

オトーサン、 「リクルートか。就職難か。 そんな名前の事件もあったなあ..」 冴えない邦題に、ためらっていましたが、 名優アルパチーノ出演と知るや、君子豹変。 「必見だぁ」 原題:Recruit, The (2003) 監督:Roger Donaldson 脚本:Roger Towne /Kurt Wimmer ほか Genre: Thriller (more) Rated PG-13 for violence, sexuality and language. Country: USA Language: English / Farsi 上映時間:115分 あらすじ: ジェームス・クレイトンは、 CIAの新入社員の有望株のひとり。 その知性と堅苦しくない態度が ベテラン教官ウォルター・バークの注意を惹く。 かれは、クレイトンをCIAの難しい訓練コースに 入れ、出世の階段を登らせようとする。 クレイトンには、特殊任務が与えられ、 CIAに潜入しているスパイを 根絶するよう命じられる。 出演者: Al Pacino .... Walter Burke (バーク) Colin Farrell .... James Clayton (ジェームス) Bridget Moynahan .... Layla Moore (レイラ) オトーサン、 「うまいなあ、アルパチーノ! 出てくるだで、存在感。やはり千両役者です」 コリン・ファレルの熱演も光っています。 AL PACINO アル・パチーノ 誕生日 1940/4/25 出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ナタリーの朝」 1971年「哀しみの街角」 1972年「ゴッド・ファーザー」 1973年「スケアクロウ」「セルピコ」 1974年「ゴッド・ファーザーPART2」 1975年「狼たちの午後」 1977年「ボビー・デアフィールド」 1979年「ジャスティス」 1980年「クルージング」 1982年「喝采の陰で」 1983年「スカーフェイス」 1985年「レボリューション めぐり逢い」 1989年「シー・オブ・ラブ」 1990年「ゴッド・ファーザーPART3」      「ディック・トレーシー」 1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇       アカデミー主演男優賞      「摩天楼を夢見て」 1993年「カリートの道」 1995年「ヒート」◇      「アル・パチーノ/天国の約束」 1996年「訣別の街」      「アル・パチーノのリチャードを探して」 1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇ 1998年「チャイニーズ・コーヒー」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇      「インサイダー」◇ 2002年「インソムニア」      「ニューヨーク 最後の日々」◇      「シモーヌ」◇ 2003年「リクルート」◇ その他の出演者: Gabriel Macht .... Zack Mike Realba .... Ronnie Gibson Kenneth Mitchell .... Alan Ron Lea .... Bill Rudolph, Dell Rep Karl Pruner .... Dennis Slayne Jeanie Calleja .... Co-Ed #1 Domenico Fiore .... Instructor #1 Jessica Greco .... Brunette at Blue Ridge Angelo Tsarouchas .... Cab Driver Veronica Hurnick .... Polygraph Interrogator Eugene Lipinski .... Husky Man Steve Lucescu .... Instructor #2 User Rating: 6.6/10 (7,707 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: postmoderncavemanさん Dublin 2003年12月6日 かつての10代を狙った如才ないスパイ映画 最初の3分の2くらいまでは、 10点満点で、7点の評価だった。 物語は、的をついていた。 CIAのエージェントの採用・訓練は、 よく描かれていたが、舞台が、 特殊任務への転勤や CIAの訓練センターを越えた世界になると、 面白くなくなった。 コリン・ファレル演じる役は、クールだが、 「タイガーランド」での訓練ほど知的ではない。 また、パチーノの役も、 ファレルをCIAのエージェントに 仕立てたにしては、やや乱暴だったし、 最後に真相を明かすスピーチも疑問だ。 CIAのルールは、他の連中をすぐ撃てだったが、 ルールNO.2を提案したい。 映画界の悪いやつらにルールなどつくらせるな。 観客には、何の手がかりも与えられていないのは? アルパチーノの役は、 映画製作者の感傷のために、ひと働きするようなもの。 要するに、物語はよくできているものの、 あまりに複雑すぎる。 本当の複雑さに焦点をあてるべきだった。 ファレルの恋愛は、よかったし、 息がぴったり合っていたが、 物語には合っていなかった。 オトーサン、 「でも、まあ、いい映画だった」


リメンバー・エイプリル

オトーサン、 「長い題名だなあ。 "リメンバー・エイプリル 遠い海の向こうに"とは」 でも、あの"シックスセンス"のオスメントくんが 出ているというので、借りてみました。 原題:I'll Remember April (1999) 監督:Bob Clark 脚本:Mark Sanderson Genre: Drama / Family / War 上映時間:90分 あらすじ: 第2次世界大戦中。 4人の子供たちが、難破した日本の水兵を発見。 かれを救うために、奮闘する。 出演者: Haley Joel Osment....Peewee Clayton(ピーウィ) Trevor Morgan .... Duke Cooper(デューク) Pat Morita .... Abe Tanaka(エイブ・タナカ) オトーサン、 「何だ。オスメントくんが、主役じゃないんだ」 でも、ひさしぶりに近況を見てみましょう。 HALEY JOEL OSMENT ハーレイ・ジョエル・オスメント 誕生日 1988/4/10 出身 米ロサンゼルス 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◆      「ミックス★ナッツ/イブに逢えたら」 1995年「ダーク・ボガートの求婚物語」 1996年「僕のボーガス」 1999年「シックス・センス」◇      「リメンバー・エイプリル」◇ 2000年「ペイフォワード 可能の王国」◇ 2001年「A.I.」◇「ぼくの神様」◇ 2002年「カントリー・ベアーズ」(声) その他の出演者: Pam Dawber .... Barbara Cooper Mark Harmon .... John Cooper Yuji Okumoto .... Matsuo Yomma Richard Taylor Olson .... Tyler Walker Yuki Tokuhiro .... Willy Tanaka Diana Tanaka .... Kimiko Tanaka Paul Dooley .... Earl Schimmel Troy Evans .... Chief Harrigan Jay Ingram .... FBI Savage Christopher Kriesa .... FBI Reeve Eugene Osment .... Deputy Heather Ehlers .... Mary Franklin User Rating: 6.3/10 (159 votes) オトーサン、 「案外、高いスコアだ」 User Comments: little_sexy_katieさん Ontario, Canada 2001年11月18日 すばらしい家族向け映画! この映画のDVDを アマゾンが値引きしていたので、 つい買ってしまった。 あまりよく検討もせず、 もっているひとに聞いたりもしなかった! 大きなリスクを冒したわけだが、 この映画には、うれしい驚きを感じた! 演技は、すばらしい。 トレバー・モーガンは、すばらしい仕事をしたし、 信頼感がある! 家族向けのすばらしい映画である。 愉快なシーン、悲しいシーン、そして 実によい道義的教訓もある! 5歳の子供も100歳の大人も楽しめるだろう! オトーサン、 この映画で、感心したのは、 戦争の悲劇をサラッと描いていること。 当時のアメリカ人からみれば、日本人は敵。 いつ、息子が戦死するかも。 一方、日系人というだけで、家財を奪われ、 強制収容所に入れられる隣人を座視できない。 そんな相矛盾する感情がドラマを生んでいます。 小品ですが、大作の「パールハーバー」よりも、 すっと、後味のよい映画でした。 オトーサン、 「そうか、なかなかいい題名だったんだ」 リメンバー・パールハーバーだけでなく、 もうひとつの4月を忘れるなという意味だったのです。 「なぜ、日本で公開されなかったんだろう? 報道管制がもうはじまっているのかも...」


わが心のボルチモア

オトーサン、 「アバロン?クルマの名前じゃないの? この邦題、わが心のボルチモア?ほんとかなあ?」 でも、この邦題、内容にぴったりでした。 原題:Avalon (1990) 監督・脚本:Barry Levinson Genre: Drama 上映時間;126分 あらすじ: 20世紀のはじめに、 ロシア人の一家が、アメリカに移住する。 かれらとその子供たちは、 約束の地で、よりよい暮らしをめざす。 出演者: Armin Mueller-Stahl .... Sam Krichinsky (サム) Joan Plowright .... Eva Krichinsky(エバ) Aidan Quinn .... Jules Kaye (ジュールス) Elizabeth Perkins .... Ann Kaye (アン) オトーサン、 「サムの気持ち、分かるなあ」 思わず、感情移入したくなる渋い名演技です。 「これは、家族じゃない!」 「昔、住んでいた家も取り壊された。 区画整理で、通りもなくなった」 「人間は、最後は、こういうところに住むように なるんだ」(養老院で) ARMIN MUELLER-STAHL アーミン・ミューラー=スタール 誕生日 1930/12/17 出身 旧東プロシア 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1956年「HELMLICHE EHE」 1981年「LOLA」 1982年「ベロニカ・フォスのあこがれ」 1983年「傷ついた男」 1985年「BITTERE ERNTE」 1989年「ミュージック・ボックス」 1990年「わが心のボルチモア」 1991年「KAFKA/迷宮の悪夢」 1992年「マイセン幻影」 「ナイト・オン・ザ・プラネット」      「パワー・オブ・ワン」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「ホーリー・ウエディング」 1995年「シャイン」「恋する放火犯」 1996年「魔王」 1998年「ピースメーカー」◆「ゲーム」◆ 「Xファイル ザ・ムービー」◆ 1999年「13F」◆ 「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」◆ 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◆ 「ロング・ラン 栄光の54マイル」 その他の出演者: Leo Fuchs .... Hymie Krichinsky Eve Gordon .... Dottie Kirk Lou Jacobi .... Gabriel Krichinsky Kevin Pollak .... Izzy Kirk Israel Rubinek .... Nathan Krichinsky Elijah Wood .... Michael Kaye Grant Gelt .... Teddy Kirk Mindy Loren Isenstein .... Mindy Kirk Shifra Lerer .... Nellie Krichinsky Mina Bern .... Alice Krichinsky Frania Rubinek .... Faye Krichinsky User Rating: 7.3/10 (1,279 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 やはり、いい監督の映画は、一味ちがいます。 User Comments: Robert Reynoldsさん Tucson AZ 2000年12月26日 すばらしいアンサンブル。 配役も、脚本もよく、必見。 この映画、大いに推奨したい。 -セットのデザイン、撮影、そのほか... だが、この映画を輝かせているのは、 すばらしい脚本と俳優たちのアンサンブル。 登場人物たちは、生き生きとして息づいている。 スクリーンから、観客に飛びこんでくるようだ。 かれらのことが気になる。 たとえ、気にくわないやつでさえもだ。 ひとつの家族が、20世紀を生きた 魅力的で、胸を打つ旅である。 この映画を見逃してはいけない。 笑い、泣き、あの従兄弟や 娘のいまの変な彼氏にに対してすら、 好感をもつだろう! スゴイ映画だ、心から推奨したい!!! オトーサン、 「スゴイ監督だなあ」 まずは、経歴を海外映画俳優マガジンで。 BARRY LEVINSON バリー・レビンソン 誕生日 1942/4/6 出身 米メリーランド州ボルチモア 監督作 1982年「ダイナー」 1984年「ナチュラル」 1985年「ヤング・シャーロック       /ピラミッドの謎」 1987年「グッドモーニング・ベトナム」      「ティンメン」 1988年「レインマン」 1990年「わが心のボルチモア」 1991年「バグジー」 1992年「トイズ」 1994年「ディスクロージャー」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「ハリウッド」「スリーパーズ」 1997年「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」 1998年「スフィア」 2000年「ピース・ピープル」 2001年「バンディッツ」 次に、IMDBで。 バリー・レビンソンは、 1960年にボルチモアの高校を卒業。 テレビ局で働き、がんばっていたが、 ロスに行きたくなる。 ロスでは、Oxford Companyに勤め、 演技、即興、製作を学んだ。 コメディ・クラブで働き、脚本書きを覚えた。 バレリー・カーチンとデートする。 1967年に、地方のコメディ・ショウの 脚本を書く仕事にありつく。 時々、自分も出演し、地方のエミー賞を受賞。 1970年代に、"The Carol Burnett Show " (1967) によって、3年間に、2度もエミー賞を受賞した。 Mel Brooks hired が、彼を雇い、 "Silent Movie" (1976)と"0076141"を作らせた。 レビンソンとカーチンは、1975年に結婚し、 共同で脚本を書いた。 "...And Justice for All"(1979)などである。 カーチンが、サンフランシスコで演技をしている間に、 レビンソンは、"Diner" (1982)を書いた。 MGMがその脚本を500万ドル以下で買い、 レビンソンは、監督を勤めた。 カーチンとは、1982年に離婚。 "Diner"を撮っていたとき、 'Rhodes, Dianna'と知り合う。 彼女は、ボルチモアに住んでいる 2人の子持ちだった。(Patrickと Michelle) その後、2人は結婚し、 子供をさらに2人つくる。(Sam とJack) "The Natural" (1984)で、 監督としての力量をみせ、 その勢いを駆って野心的な映画に取り組んだ。 それが"Rain Man" (1988)である。 また、代表作"Good Morning, Vietnam "(1987), " Bugsy "(1991)などをヒットさせた。 なお、"Toys" (1992)は失敗作だった。 レビンソンは、"Disclosure"(1994) をヒットさせ、 同年、ハリウッドから逃げ出して 北カルフォルニアの Marin Countyに引越している。


翼のない天使

オトーサン、 「"シックス・センス"の監督の作品だ!」 しかも、M・ナイト・シャマランの初期の作品。 「こりゃ、こたえられないなあ」 原題:Wide Awake (1998) 監督・脚本:M. Night Shyamalan Genre: Family / Comedy / Drama Rated PG for language and thematic elements. 上映時間:88分 あらすじ; 5年生が、おじいさんの死をきっかけに、 神を探しはじめる。 その過程で、男子校 Waldron アカデミーで、 背負いきれない多くのトラブルに見舞われる。 一方、スポーツ好きの乳母に、 その探求を助けてもらう。 出演者: Joseph Cross .... Joshua A. Beal(ジョシュア) Timothy Reifsnyder .... Dave O'Hara(デイブ) Dana Delany .... Mrs. Beal(ママ) Denis Leary .... Mr. Beal(パパ) オトーサン、 「この子、出ずっぱり!」 これだけ巧みに子役に演技させるのは、大したもの。 以下の評価は、疑問です。 JOSEPH CROSS  ジョセフ・クロス 誕生日 1986/5/28 出身 米ニュージャージー州 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1997年「WIDE AWAKE」「絶体×絶命」 1998年「ジャック・フロスト」 2000年「スプリング 死の泉」 その他の出演者: Robert Loggia .... Grandpa Rosie O'Donnell .... Sister Terry Camryn Manheim .... Sister Sophia Vicki Giunta .... Sister Beatrice Julia Stiles .... Neena Beal Heather Casler .... Hope Dan Lauria .... Father Peters Stefan Niemczyk .... Frank Benton Michael Pacienza .... Freddie Waltman Michael Shulman .... Robert Brickman Jaret Ross Barron .... Dan User Rating: 6.2/10 (426 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Movie Critic in the Shape of a Rodentさん 2001年7月9日 よくできていて、見る価値あり ・全体的意見: 筋書きや、コンセプトを見ると、 この映画が、「シックス・センス」のひとの 手になるものとは、気づかないかもしれない! 「シックス・センス」とは違って、 この映画は、もっと地上よりであり、 それほど気味が悪くない。 いいことだ。 演技もいいし、脚本もいい。 見終わって、いい気持ちにさせてくれる。 ・プラス・マイナス評価: (このスタイルが好きなので、やってみた) +M・ナイト・シャマランの作品 +子役のジョセフ・クロスの名演技。 +物語のよさ +思いもかけなに出来事や瞬間の数々。 -ぴったりこないシーンがいくつかあった。 +あまりによいので、映画をつくりたくなる。 オトーサン、 「この有望な監督の経歴をみておこう」 かれのスゴイところは、 物質文明偏重のハリウッドに、 豊かな精神世界を提案しているところでしょう。 M. NIGHT SHYAMALAN  M・ナイト・シャマラン 誕生日 1970/8/6 出身 インド・マドラス 監督作 1999年「シックス・センス」 2000年「アンブレイカブル」 2002年「サイン」 次は、IMDBで。 インドで生まれ。医者の息子。 育ったのは、フィラデルフィアの郊外の お金持ちの住宅地のペン・バレー。 8歳のとき8ミリ・ビデオカメラをもらい、 子供の頃から、スピルバーグにあこがれて 映画づくりを志した。 最初の映画、'Praying with Anger' は、 生まれたインドを訪ねたことがきっかけである。 批評家に絶賛され、映画づくりの資金を獲得し、 出演、監督、プロデュースして、 「翼のない天使」をつくった。 映画は、実際に通ったフィラデルフィアの カソリック・スクールで撮影された。 両親は、インドとは違う国で育てたものの、 この学校で厳格な規律を身につけさせようとした。


ランブリング・ローズ

オトーサン、 「これって、見たやつかも」 Ramblingを辞書で引くと、放浪癖と出ています。 そういえば、渋谷の花町・丸山町の通りが、 ランブリング・ストリートと呼ばれてましたね。 原題:Rambling Rose (1991) 監督:Martha Coolidge 原作・脚本:Calder Willingham Genre: Drama 上映時間:112分 あらすじ: ローズは、ヒリヤー家に引き取られる。 1930年代のことで、家事見習いになった。 そのおかげで、売春婦にならずに済んだのだ。 ローズの容姿や人柄は、すべての男たちを魅惑し、 また、そのことをローズは熟知していたが、 男関連のトラブルが起きる事態は避けられなかった。 ヒリヤー家のパパは、ローズの淫乱な振る舞いに 次第に苛立ちを募らせていった。 出演者: Laura Dern .... Rose(ローズ) Robert Duvall .... Daddy(パパ) Diane Ladd .... Mother(ママ) オトーサン、 「ローズ、魅力的だなあ」 演じているのは、ローラ・ダーン。 この作品は、彼女の代表作でしょう。 LAURA DERN ローラ・ダーン 誕生日 1967/2/1 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 父がブルース・ダーン、母はダイアン・ラッド。 73年「白熱」で映画デビュー。 91年「ランブリング・ローズ」で アカデミー主演女優賞にノミネートされた。 92年テレビドラマ「汚名/アフターバーン」で ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1973年「白熱」 1974年「アリスの恋」 1980年「フォクシー・レディ」 1981年「LADIES AND GENTLEMEN       -THE FABULOUS STAINS」 1984年「りんご白書」「陽気にフリン野郎!」 1985年「マスク」「スムース・トーク」 1986年「ブルー・ベルベット」 1988年「幽霊伝説       /フランケンシュタイン誕生秘話」 1989年「シャドー・メーカーズ」 1990年「ワイルド・アット・ハート」 1991年「ランブリング・ローズ」◇ 1993年「ジュラシック・パーク」◇      「パーフェクト・ワールド」 1995年「闇に抱かれて」 1999年「遠い空の向こうに」◆ 2000年「Dr.Tと女たち」◆ 2001年「ジュラシック・パークV」◆      「アイ・アム・サム」◆      「ノボケイン/局部麻酔の罠」◆      「フォーカス」      「殺人保険」(TM)◇ 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: Lukas Haas .... Buddy John Heard .... Willcox Hillyer Kevin Conway .... Dr. Martinson Robert John Burke .... Dave Wilkie Lisa Jakub .... Doll Evan Lockwood .... Waski Matthew Sutherland .... Billy D. Anthony Pender .... Foster David E. Scarborough .... Horton Robin Dale Robertson .... Young Salesman General Fermon Judd Jr. .... Shadrack Richard K. Olsen .... Chief of Police User Rating: 6.7/10 (915 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: stills-6さん san jose, california 2000年3月17日 良い演技だが、普通の映画 スイートな小品。 センチメンタルなのが、気になる。 デュバル、ラッド、ローラ・ダーンの演技は、秀逸で とくに、ラッドの気まぐれフェミニストという 役柄は興味深い。 回想シーンは、気にいらなかった。 余分で、無益。 筋運びに必要だと考えて選んだのだろうが、 いくつかは、間違いだった。 こうした見せ方では、興味深い物語にはならない。 いい役者に、お粗末な役柄では、 かれらに気の毒というもの。 気にしないでほしいが、音楽もひどかった。 面白くないし、物語を引き立ててはいない。 感傷的で、甘たるい音楽が、映画を損なっている。 オトーサン 「確かに、言えてる!」 "面白うて、やがて悲しきえローラかな” と見終えて、殊勝な気持ちになっていたのに、 にぎやかなマーチング・バンドが鳴り響くのです。 「映画をみないで、音楽を入れたの?」 でも、この映画、1930年代のクルマが 数多く登場、こたえられません。


地獄に堕ちた勇者ども

オトーサン、 「危なかったなあ」 引越しで、家財の処理中ですが、 ドタバタ騒ぎの中、ビデオ・ソストも処分しました。 まだ見ていないビデオも入っていたのです。 「お客様、これ未開封ですが...」 原題:La Caduta degli dei (1969)    The Damned 監督:Luchino Visconti 脚本:Nicola Badalucco /Enrico Medioli Genre: Drama / War Country: Italy / Switzerland / West Germany Language: Italian / English 上映時間:155分 あらすじ: フォン・エッセンベック一家の権力と富は、 ドイツが第1次世界大戦に負けた後も、 その後の不景気にも無傷だった。 1934年になって 家長の男爵は、家族を晩餐会に呼び集める。 議題は、ナチ党で出世中の従兄弟を 男爵の経営する会社の経営陣に加えようというもの。 少女2人が、居間で詩の朗読をし、 従兄弟のマーチンと隠れんぼをする。 そのとき、突然、悲鳴が。 男爵の父親の銃で撃たれ、父親は国外逃亡する。 出演者: Dirk Bogarde .... Frederick Bruckmann     (フリードリッヒ・ブルックマン) Ingrid Thulin .... Sophie Von Essenbeck           (ソフィー)  Helmut Berger .... Martin Von Essenbeck            (マーチン)   Helmut Griem.... Aschenbach            (アッシェンバッハ) オトーサン、 「みんなが名演技している!」 平凡なルックスですが、 奥行きのある渋い演技で目立ったのは、 ダーク・ボガード・ 若手有望株マーチンにとって愛憎の対象となる 美貌の母親ソフィーを演じたのは、 名花イングリッド・チューリン。 その妖艶さに、ソクゾクしました。 DIRK BOGARDE ダーク・ボガード 誕生日 1918/3/28-1999/5/8 出身 英ロンドン・ハムステッド 美術学校出身で、舞台芸術研究のため、 楽屋に出入りしているうちに大道具係になる。 主役で病気で休んだ時、代役を演じて成功し、 俳優に転向。 40年に招集され、47年に復員後、 ニュー・リンゼイ劇場で出演した 「栄光なき力」の成功で アーサー・ランクと長期契約を結び、 「エスターの水」で本格的に映画デビュー。 60年代以降、「召使」「出来事」「愛の嵐」 「ベニスに死す」などで多彩な演技を見せた。 出演作 1948年「四重奏」 1950年「凶弾」 1952年「ジェントルマン・ガンマン」 1954年「断固戦う人々」 「ダーク・ボガードの求婚物語」      「暗黒大陸」 1955年「わたしのお医者さま」 1956年「将軍月光に消ゆ」 1957年「キャンベル渓谷の激闘」 1958年「二都物語」「風は知らない」 1960年「わが恋は終わりぬ」「戦火地帯」 1961年「黒い狼」 1962年「戦艦デファイアント号の反乱」 「合言葉は勇気」 1963年「愛と歌の日々」 「マインド・ベンダース」「召使」 1964年「地獄のガイドブック」 「キプロス脱出作戦」「銃殺」 1965年「ダーリング」 1966年「唇からナイフ」「できごと」 1969年「アレキサンドラ物語」「フィクサー」 「地獄に堕ちた勇者ども」      「素晴らしき戦争」 1971年「ベニスに死す」 1972年「エスピオナージ」 1973年「愛の嵐」 1975年「殺しの許可証」 1976年「プロビデンス」 1977年「遠すぎた橋」 1990年「ダディ・ノスタルジー」 その他の出演者: Renaud Verley ....Gunther Von Essenbeck Umberto Orsini ....Herbert Thallman Reinhard Kolldehoff .... Konstantin Von EssenbeckAlbrecht Schoenhals ....          Joachim Von Essenbeck Florinda Bolkan .... Olga Nora Ricci .... Governess Charlotte Rampling ....Elisabeth Thallman Irina Wanka ....Lisa Karin Mittendorf .... Thilde Thallman Valentina Ricci .... Erika Thalman Wolfgang Hillinger .... Janek User Rating: 7.3/10 (437 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 米国映画なら、世界の名画になっていたはず。 User Comments: DeeDee-10 さん San Francisco 2000年5月1日 ビスコンティの傑作 探していて、奇跡的に見つけた。 近所の小さなビデオ店にあったのだ。 マーチン役のHelmut Bergerを"Ludwig"で 最近見たばかりだったので、 映画初出演の演技ぶりに興味があった。 かれは、すばらしい俳優だ。 この映画では、数多くの難しいシーンがあったが、 実にうまく持ち味を出していた。 マーチンの役は、地獄に堕ちた若者で、 内奥の衝動に翻弄される。 母親ソフィーに愛されていないと感じている。 いわば、ナチの恐怖の前に差し出された人身御供。 アメリカで、かれが受け容れられないのは、 まことに不思議である。 そのほかにも、国際的な俳優なのに、 アメリカでは知られていない多くの俳優がいる。 悲しいことだ。 ビスコンティの陰影を強調した照明が好きだ。 この映画の暗い主題にぴったりだった。 オトーサン、 「さすが、ルキノ・ビスコンティ。 巨匠だもんなあ」 その輝かしい経歴をみましょう。 LUCHINO VISCONTI ルキノ・ビスコンティ 誕生日 1906/11/2-1976/3/17 出身 伊ミラノ 監督作 1942年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 1947年「揺れる大地」 1951年「ベリッシマ」 1953年「われら女性」(挿話) 1954年「夏の嵐」 1957年「白夜」 1960年「若者のすべて」 1962年「ボッカチオ’70」 1963年「山猫」 1965年「熊座の淡き星影」 1967年「異邦人」 1968年「華やかな魔女たち」(挿話) 1969年「地獄に堕ちた勇者ども」 1971年「ベニスに死す」 1973年「ルートヴィヒ・神々の黄昏」 1976年「イノセント」 1977年「家族の肖像」 オトーサン、 「おお、あった!あった!」 やはり、巨匠を紹介するサイトがありました。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~kurawan/ruki.html


プライベート・ベンジャミン

オトーサン、 「ははは、これって、パロディかも」 スピルバーグ監督が念願のアカデミー賞を取った 「プライベート・ライアン」を思い出します。 原題:Private Benjamin (1980) 監督:Howard Zieff 脚本:Nancy Meyers /Harvey Millerほか Genre: Comedy (more) 上映時間:109分 あらすじ: 新婚初夜に夫が腹上死! ジュディは、軍隊入りを決意。 最初は、とんでもないことをしてしまったと 後悔したが、やがて、そうでもなくなってくる。 上司のセウハラで、欧州のNATO司令部に転勤。 フランス人アンリと再会、 2人は、結婚しようとするが、 さて、どうなることか ? 出演者: Goldie Hawn .... Pvt. Judy Benjamin/Goodman           (ジュディ・ベンジャミン) Eileen Brennan .... Capt. Doreen Lewis     Armand Assante .... Henri Alan Tremont オトーサン、 「こりゃ、ゴールディ・ホーンの映画だなぁ」 彼女を、いろいろな状況において、 着せ替え人形ごっこをするようなもの。 でも、彼女、演技力があるので、 幸・不幸のローラー・コースターを楽しめます。 GOLDIE HAWN ゴールディ・ホーン 誕生日 1945/11/21 出身 米ワシントンD.C. 68年「ファミリー・バンド」で映画デビュー。 69年「サボテンの花」でアカデミー助演女優賞受賞 これまで3度結婚し、離婚。 3度目の結婚相手で歌手のビル・ハドソンとの間に 出来た娘に女優ケイト・ハドソンがいる。 俳優カート・ラッセルとの間にも一児がいる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1968年「ファミリーバンド」 1969年「サボテンの花」アカデミー助演女優賞 1970年「THERE'S A GIRL IN MY SOUP」 1971年「バンクジャック」 1972年「バタフライはフリー」 1974年「続・激突!カージャック」      「THE GIRL FROM PETROVKA」 1975年「シャンプー」 1976年「THE DUCHESS AND THE DIRTWATER FOX」 1978年「ファール・プレイ」 1979年「VIAGGIO CON ANITA」 1980年「プライベート・ベンジャミン」      「昔みたい」 1982年「結婚しない族」 1984年「スイング・シフト」      「ゴールディ・ホーンのアメリカ万才」 1986年「ワイルドキャッツ」 1988年「潮風のいたずら」 1990年「バード・オン・ワイヤー」 1991年「幸せの向う側」      「トワイライト・サマー」 1992年「ハウスシッター/結婚願望」      「永遠に美しく…」 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」      「ファースト・ワイフ・クラブ」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」 2001年「フォルテ」 2002年「バンガー・シスターズ」 その他の出演者: Robert Webber .... Col. Clay Thornbush Sam Wanamaker .... Teddy Benjamin Barbara Barrie .... Harriet Benjamin Mary Kay Place .... Pvt. Mary Lou Glass Harry Dean Stanton .... 1st Sgt. Jim Ballard Albert Brooks .... Yale Goodman Alan Oppenheimer .... Rabbi Estelle Marlov .... Vocalist at wedding Everett Covin .... Bandleader Robert Hanley .... Arnie Lee Wallace .... Mr. Waxman James Dybas .... Photographer User Rating: 6.0/10 (3,089 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: White Dolphin 2001年4月21日 新兵訓練のシーンが終わった途端に つまらなくなった。 ほんとに、みつともない。 これは、もっといい映画になれたし、 みんなに好かれる映画になれたのに... そう、笑った、笑った。 ゴールディが、軍隊で新兵の基礎訓練を受ける シーンの数々は、愉快で、面白かった。 だが、基礎訓練が終わって、 ゴールディが、フランスに行ってからは、 冗長で退屈になって、笑えなくなる。 後半の1時間は、まったく無意味。 脚本家は、このひどいロマンスの部分を 線を引いて消して、前半のコメディを続けるべきだ。 軍隊でのゴールディに集中すべきだし、 そのほうが、面白くなったはずだ。 この映画は、娯楽に徹するべきだった。 結末ときたら、悪い印象しか残さない。 恥ずかしい。 ゴールディは、プロデューサーとしても、 一生懸命なのだから。 草稿をそのまま使った脚本家たちが悪い。 実に愉快な瞬間を提供する一方、 それを帳消しにしてしまった。 オトーサン、 「そうかもなあ。...でも、ゴールディも、 パリでロケできて楽しかっただろうし、 オレも、パリの景色が見られて、楽しかった」 映画って、いろんな見方があるのです。


ミスティック・リバー

オトーサン、 毎年1月になると「アカデミー賞最有力!」 そういった類の宣伝が盛んになります。 「ラスト・サムライ」も、そうでしたが、 この映画も、そういう売り方でした。 「ほんとに、そんなにいい映画なのかなあ?」 原題:Mystic River (2003) 監督:Clint Eastwood 原作:Dennis Lehane 脚本:Brian Helgeland Genre: Drama / Mystery / Crime Rated R for language and violence. 上映時間:137分 あらすじ: 幼い頃からの友達、 ジミー、ショーン、デイブの3人は、 ジミーの長女ケイティーの死を機に再会する。 事件の担当刑事ショーンは、 難しく混乱する証拠を集める。 また、ジミ−がぶつけてくる怒りや 要求する懲罰にも、対応せねばならない。 出演者: Sean Penn .... Jimmy Marcus(ジミー) Tim Robbins .... Dave Boyle (デイブ) Kevin Bacon .... Sean Devine(ショーン) オトーサン、 「よくも、これだけ、個性的な俳優を集めたなあ」 ショーンは、悲しみと激情表現にメリハリがあり、 ティムは、神に見放された男の寂しさをみせ、 ケビンの切れ味のよい演技には、感服しました。 長くなりますが、熱演した3人の経歴を 一挙に紹介してしまいしょう。 SEAN PENN ショーン・ペン 誕生日 1960/8/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 父は演出家のレオ・ペン、 母は女優のアイリーン・ライアン、 弟クリスも俳優。 サンタモニカ・ハイスクール卒業後、 ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで 助手を務めながら、演技の勉強を始め、 ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。 映画デビューは81年「タップス」。 95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で アカデミー主演男優賞ノミネート。 他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で 同賞ノミネート。 97年「シーズ・ソー・ラブリー」で カンヌ映画祭主演男優賞、 「キャスティング・ディレクター」で ヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。 91年に「インディアン・ランナー」で 監督デビュー。 最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし 離婚。現在の妻はロビン・ライト・ペン。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「タップス」 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1983年「バッド・ボーイズ」 1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」      「コードネームはファルコン」 1986年「ロンリーブラッド」      「JUDGEMENT IN BERLIN」      「上海サプライ」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」       (声) 1988年「カラーズ/天使の消えた街」      「ジャッジメント・イン・ベルリン」      「恋人たちのキャンバス」△ 1989年「カジュアリティーズ」      「俺たちは天使じゃない」 1990年「ステート・オブ・グレース」 1993年「カリートの道」 1996年「デッドマン・ウォーキング」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」      「Uターン」◇ 1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◇      「マルコヴィッチの穴」      「ギター弾きの恋」◇ 2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」 2001年「アイ・アム・サム」◇      「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ミスティック・リバー」 TIM ROBBINS ティム・ロビンス 誕生日 1958/10/16 出身 米カリフォルニア州ウエストコヴィーナ ニューヨーク大学、UCLAの演劇科で勉強した後、 ジョン・キューザックらと劇団アクターズ・ギャング を作る。 「ザ・プレイヤー」でカンヌ映画祭主演男優賞。 「ショーシャンクの空に」の脱獄囚役も評価された。 92年「ボブ・ロバーツ」で監督デビュー。 監督二作目の「デッドマン・ウォーキング」では アカデミー監督賞の候補にも挙がる。 私生活ではスーザン・サランドンがパートナー。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「恋人ゲーム」「トイ・ソルジャー」 1985年「シュア・シング」 1986年「ハワード・ザ・ダッグ       /暗黒魔王の陰謀」 1988年「テープヘッズ」      「ファイブ・コーナーズ       /危険な天使たち」      「メイド・イン・ヘブン」      「さよならゲーム」 1989年「ミス・ファイアー・クラッカー」      「エリック・ザ・バイキング       /バルハラへの航海」 1990年「ジェイコブズ・ラダー」      「キャデラックマン」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「未来は今」「星に想いを」      「ショーシャンクの空に」◇      「プレタポルテ」 1995年「デッドマン・ウォーキング」◇ 1998年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇      「隣人は静かに笑う」◇ 1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」       ▲ 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇      「ハイ・フィデリティ」◆ 2001年「サベイランス/監視」      「ヒューマンネイチュア」 2003年「ミスティック・リバー」 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで 最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」のチップ役で 映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「アニマル・ハウス」デビュー 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」      「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」      「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック        女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」      「ヒー・セッド、シー・セッド        彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」      「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」 その他の出演者: Laurence Fishburne .... Whitey Powers Marcia Gay Harden .... Celeste Boyle Laura Linney .... Annabeth Marcus Kevin Chapman .... Val Savage Tom Guiry .... Brendan Harris Emmy Rossum .... Katie Marcus Spencer Treat Clark .... Silent Ray Harris Matty Blake .... State Trooper Andrew Blesser .... Sibling Douglass Bowen Flynn .... Cop at Barricade Jonathan Togo .... Pete Cayden Boyd .... Michael User Rating: 8.1/10 (6,852 votes)        top 250: #183 オトーサン、 「おお、世界の名画入りだ!」 User Comments: george.schmidtさん fairview, nj 2003年10月14日 クリント・イーストウッドの傑作。 年間最優秀映画、稀にみる演技、 製作されるや、古典に。 ショーン・ペン、 ティム・ロビンス、 ケビン・ベーコン、 そして、ハーデン、リネイと ローレンス・フィッシュバーン、 さらに、 Emmy Rossum、Tom Guiry、Eli Wallach、 Kevin Conwayなどが好演している。 Dennis Lehaneは、原作を見事に脚本化している。 主人公は、子供の頃からの友達で、 ペンの長女のが殺されたのを機に再会する。 舞台は、うらぶれたボストン郊外。 事態は、誘拐を経験したかれらの過去や ロビンスの怪しげな態度によって破局に向かう。 ベーコンが殺人事件を調査した結果、 主要な容疑者が浮かびあがってくる。 クリント・イーストウッド監督は、 キラ星のごとき俳優たちを巧みにリードしている。 ロビンスの怒りっぽい妻を演じたハーデンや ペンの落ち着いた妻リネイも威厳のある熱意で、 見事な演技を披露している。 悲しみ、損失、苦痛、怒り、救済、復讐、 ときに裏切りといった感情が交じりあっている。 これは、Brian Helgelandの切れ味がよく、 スマートな脚本のおかげである。、 映画に切迫感と痛切さを与えることができた 賢明なロケーション選定も、効果的だった。 イーストウッドは、大勝負に出て、 味わいのある傑作を生み出した。 出演者たち、とくに3人の俳優は、 アカデミー賞に値するかも? ペンの激情、ロビンスの口ごもり、 そして、ベイコンの人生への疑念。 アメリカ映画の古典、今年のベストである。 オトーサン、 「うまい批評だなあ。 オレもこの位、丁寧に書かなくては...」 反省しきりです。 というのも、予習していったので、 筋運びが分かっていたせいか、 かったるく感じて、途中、ウトウト。 脇役の女優陣の演技が思ったよりも、 見応えがあったとつけ加えておきましょう。


鬼ママを殺せ

オトーサン、 「"鬼ママを殺せ"、 あんまりいい邦題ではないなあ」 原題の"ママを汽車から投げ落とせ" (Throw Momma from the Train)のほうが、 同じ殺すにしても、品があります。 原題:Throw Momma from the Train (1987) 監督:Danny DeVito 脚本:Stu Silver Genre: Crime /Comedy /Mystery /Thriller 上映時間:88分 あらすじ: 2人の男がいる。 最愛のひとを死ぬほど殺したい ひとりにとっては、元妻。 惨めな人生にしてくれた女だから。 もうひとりにとっては、同居中のイヤ味なママ。 殺人容疑をまぬがれる簡単な方法は、 交換殺人である。 ママ殺しは、罪の意識を感じぬものの、 とても一筋縄で行かない相手だった。 出演者: Danny DeVito .... Owen/Ned 'Little Ned' Lift          /Cousin Paddy (オーエン) Billy Crystal .... Larry Donner (ラリー) Kim Greist .... Beth Ryan(ベス) オトーサン、 「相変わらず、達者だなあ」 ダニー・デビートは、念願の初監督兼主演で、 大いに張り切っています。 相手役のビリーは、その毒気に当てられて、 いまいちでした。 DANNY DeVITO ダニー・デビート 誕生日 1944/11/17 出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク ニューヨークのアメリカン・アカデミー・ オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、 60年代にユージーン・オニール財団で 仕事をしている時、マイケル・ダグラスと出会う。 マイケル・ダグラス製作の 75年「カッコーの巣の上で」で 舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。 テレビ・シリーズでは 78年の「Taxi」で人気を得た。 映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、 デビュー。 妻は女優リー・パールマン。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 栄ael User Rating: 8.1/10 (6,852 votes)        top 250: #183 オトーサン、 「おお、世界の名画入りだ!」 User Comments: george.schmidtさん fairview, nj 2003年10月14日 クリント・イーストウッドの傑作。 年間最優秀映画、稀にみる演技、 製作されるや、古典に。 ショーン・ペン、 ティム・ロビンス、 ケビン・ベーコン、 そして、ハーデン、リネイと ローレンス・フィッシュバーン、 さらに、 Emmy Rossum、Tom Guiry、Eli Wallach、 Kevin Conwayなどが好演している。 Dennis Lehaneは、原作を見事に脚本化している。 主人公は、子供の頃からの友達で、 ペンの長女のが殺されたのを機に再会する。 舞台は、うらぶれたボストン郊外。 事態は、誘拐を経験したかれらの過去や ロビンスの怪しげな態度によって破局に向かう。 ベーコンが殺人事件を調査した結果、 主要な容疑者が浮かびあがってくる。 クリント・イーストウッド監督は、 キラ星のごとき俳優たちを巧みにリードしている。 ロビンスの怒りっぽい妻を演じたハーデンや ペンの落ち着いた妻リネイも威厳のある熱意で、 見事な演技を披露している。 悲しみ、損失、苦痛、怒り、救済、復讐、 ときに裏切りといった感情が交じりあっている。 これは、Brian Helgelandの切れ味がよく、 スマートな脚本のおかげである。、 映画に切迫感と痛切さを与えることができた 賢明なロケーション選定も、効果的だった。 イーストウッドは、大勝負に出て、 味わいのある傑作を生み出した。 出演者たち、とくに3人の俳優は、 アカデミー賞に値するかも? ペンの激情、ロビンスの口ごもり、 そして、ベイコンの人生への疑念。 アメリカ映画の古典、今年のベストである。 オトーサン、 「うまい批評だなあ。 オレもこの位、丁寧に書かなくては...」 反省しきりです。 というのも、予習していったので、 筋運びが分かっていたせいか、 かったるく感じて、途中、ウトウト。 脇役の女優陣の演技が思ったよりも、 見応えがあったとつけ加えておきましょう。


鬼ママを殺せ

オトーサン、 「"鬼ママを殺せ"、 あんまりいい邦題ではないなあ」 原題の"ママを汽車から投げ落とせ" (Throw Momma from the Train)のほうが、 同じ殺すにしても、品があります。 原題:Throw Momma from the Train (1987) 監督:Danny DeVito 脚本:Stu Silver Genre: Crime /Comedy /Mystery /Thriller 上映時間:88分 あらすじ: 2人の男がいる。 最愛のひとを死ぬほど殺したい ひとりにとっては、元妻。 惨めな人生にしてくれた女だから。 もうひとりにとっては、同居中のイヤ味なママ。 殺人容疑をまぬがれる簡単な方法は、 交換殺人である。 ママ殺しは、罪の意識を感じぬものの、 とても一筋縄で行かない相手だった。 出演者: Danny DeVito .... Owen/Ned 'Little Ned' Lift          /Cousin Paddy (オーエン) Billy Crystal .... Larry Donner (ラリー) Kim Greist .... Beth Ryan(ベス) オトーサン、 「相変わらず、達者だなあ」 ダニー・デビートは、念願の初監督兼主演で、 大いに張り切っています。 相手役のビリーは、その毒気に当てられて、 いまいちでした。 DANNY DeVITO ダニー・デビート 誕生日 1944/11/17 出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク ニューヨークのアメリカン・アカデミー・ オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、 60年代にユージーン・オニール財団で 仕事をしている時、マイケル・ダグラスと出会う。 マイケル・ダグラス製作の 75年「カッコーの巣の上で」で 舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。 テレビ・シリーズでは 78年の「Taxi」で人気を得た。 映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、 デビュー。 妻は女優リー・パールマン。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1969年「くちづけ」 1975年「カッコーの巣の上で」 1976年「カー・ウォッシュ」 1977年「爆笑!世紀のスター誕生」 1978年「ゴーイング・サウス」 1983年「愛と追憶の日々 1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」      「マシンガン・ジョニー」 1985年「ナイルの宝石」 1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」 1987年「鬼ママを殺せ」(V)      「テインメン  事の起こりはキャデラック」 1988年「ツインズ」 1989年「ローズ家の戦争」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」 1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)      「ジャック・ザ・モナ、 「ま」行をクリック。 「見知らぬ乗客」を探しあてます。 「756か...すると、2002年その4にあるはず。 ここをクリックしてと... 大分待たされるなあ。 ああ、やっと出た! おお、世界の名画87位だったんだ! そうか、あのチャンドラーに脚本を頼んだのか さすが巨匠ヒッチコック!」 オトーサン、 「どんな映画がよかったですか?」 若いひとに、ときどき聞かれますが、 これからは、迷わずヒッチコックと答えましょう。


アンツ・イン・ザ・パンツ!

オトーサン、 「青春映画かな。それとも性春映画かも」 ちょっと勇気を出して、借りてきました。 でも、ドイツで170万人がみた大ヒット映画 だったので、一安心。 日本では上映されず、DVDが発売されました。 原題:Harte Jungs (2000) ドイツ語です。意訳すると、硬いチンポ。    Just the Two of Us 英語です。意訳すると、ムスコと2人旅。 監督:Marc Rothemund 脚本:Granz Henman Genre: Comedy Country: Germany Language: German 上映時間:83分 あらすじ: ある朝、フロリアンが目覚める。 性に目覚めたのか、ムスコがモコモコ。 女性は、みんな裸に見えてくる。 フロリアンは、ムスコの命じるまま、 学園女王のレオニーにアタックするが、 意外にも、すんなりとオーケーが出る。 「満月の夜、ウチに来てね」 セックスの仕方も分からぬフロリアンは、 両親や悪友のレッド・ブルに相談。 ブルの忠告たるや、抱腹絶倒ものだった。 出演者: Tobias Schenke .... Florian(フロリアン) Axel Stein .... Red Bull(レッド・ブル) Luise Helm .... Lisa(リザ) オトーサン、 「フロリアン、いい子だなあ」 カフカの「変身」ではないですが、 ある朝、目覚めたら、カブト虫になっていた。 男の子にとって、春の目覚めはそれ以上の衝撃です。 その他の出演者: Nicky Kantor .... Schumi Tom Lass .... Dirk Mina Tander .... Leonie Bjorn Kirschniok .... Kai Sissi Perlinger .... Flos Mutter Stefan Jurgens .... Flos Vater Andrea Sawatzki .... Tante Zelda Christian Schneller .... Herr von Winterfeld Tina Ruland .... Frau Matthys Ludger Burmann .... Trainer rest of cast listed alphabetically Sascha Heymans .... Caspar Andre Kaminski .... Jorg Katharina Plaschke .... Frau Muller User Rating: 5.3/10 (296 votes) オトーサン、 「低いなあ」 IMDBを見ているのは、ほとんどアメリカ人。 そのアメリカ人は、意外に禁欲的なのです。 User Comments: Laslow さん Veszprem, Hungary 2002年2月21日 まるで現実そのものの魅力的な映画 ハッピーエンドの映画、 自分の10代の頃を思い出す。 「アメリカン・パイ」のように うんざりさせず、魅力的な切り口である。 見ていると、 その町に住んでいるような気になって、 出演者たちは、オレの級友、それも親友だぞ。 そんな風な気にさせてくれる。 この映画で起こったことは、 あなたの人生でも起きたにちがいない。 配役は、カンペキ。 女優陣も、健闘している。 「おかしゅうて、やがて悲しき...」 ロケーションの選定も、大変よかった。 実に、ヨーロッパしている。 最高に楽しませてくれるだろう。 見るべし! 決して、失望しないだろう! オトーサン、 「思い出すなあ...」 小学生高学年の頃でしたっけ、 ある朝目覚めたら、パンツがビショビショ。 ムスコがピンと立っています。 「病気になったのかも?」 その後、数年間、ひそかに悩みました。 この映画のフロ−リアンくんのように、 下半身が上半身に命令するのです。 女性の胸やお尻が、頭の中を占領するのです。 「あの頃、この映画を見ていたらなあ。 悩まずに済んだのに...」 この映画、想像していたより上品な映画。 年頃の男の子をもっている親御さんは、 ぜひ、DVDを借りてください。 オトーサン、 特典映像のインタビューを見ていて、 あんまり愉快なので、笑ってしまいました。 出演した女優さんのお言葉: 「あたしには分からないけど、 この年頃の男の子って、複雑なのよ。 頭で動いていないみたい。 近づかないようにって、言われてたわ。 でも、55歳くらいになると、収まるらしいわよ」 オトーサン、 「....オレ、もう収まってるよ!」 人畜無害ですから、 葉子さん、なおみさん、浩美さん、YUKIさん、 引越したホームページをご覧になっていたら、 メールください。


ナンニ・モレッティのエイプリル

オトーサン、 「ふーん、ナンニの映画か」 「息子の部屋」がよかったことを覚えています。 イタリア映画も、たまにはいいかも。 原題:Aprile (1998)    April 監督・脚本:Nanni Moretti Genre: Comedy Country: Italy / France Language: Italian 上映時間:78分 あらすじ: 「IMDB、冷たいなあ」 ハリウッド以外は、あらすじを載せていないのです。 しょうがないので、書きましょう。 政権が右派と左翼の間で揺れ動くイタリア。 選挙のドキュメンタリーを撮影していたナンニは、 温めていたミュージカル映画に着手するものの、 初日になって、急にイヤ気がさす。 妻のシルヴィアの出産という事件があり、 ナンニは、せっせと子守りに精を出す。 だが、44歳の誕生日のこと、 ナンニは、友人に余命を定規で示され、 ようやく撮影を再開するのだった。 出演者: Nanni Moretti .... Nanni(ナンニ) Silvia Nono .... Silvia (シルビア) Silvio Orlando .... Silvio(シルビオ) オトーサン、 「このひと、ハンサムだなあ」 監督、脚本、主演と3拍子揃っています。 神様が贔屓しているような男です。 NANNI MORETTI ナンニ・モレッティ 誕生日 1953/8/19 出身 イタリア 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「父/パードレ・パドローネ」 1978年「青春のくずや/おはらい」 1981年「監督ミケーレの黄金の夢」 1984年「僕のビアンカ」 1985年「ジュリオの当惑」 1988年「イタリア不思議旅」 1989年「赤いシュート」 1993年「親愛なる日記」 1998年「ナンニ・モレッティのエイプリル」 2001年「息子の部屋」 その他の出演者: Pietro Moretti .... Pietro Agata Apicella Moretti .... Agata Nuria Schoenberg Quentin de Fouchecour Renato De Maria Claudio Francia Jacopo Francia Matilde Francia Daniele Luchetti .... Himself Giovanna Nicolai Nicola Piepoli Corrado Stajano User Rating: 6.9/10 (458 votes) オトーサン、 「こんなに高いかなあ」 おそらく、ナンニ・モレッティの 熱狂的フアンがいるのでしょう。 User Comments: cias_aさん Montreal, Canada 2003年11月13日 何という退屈な映画。 1つ極めて貴重なイメージがあるものの。 退屈、退屈、退屈... こんなものなら、どこでも見られる。 どこもおかしくないし、どこにも新味がない。 見る価値のあるのは、たったの5分。 ベニスに着いたアラビア移民満載の 錆びた船を写したシーンくらいだ。 このテーマは、もっと掘り下げるべきだ。 見せられるのは、アホな映画監督。 息子が生まれるまで何をしたいか分からず、 息子をもって、はじめて人生の楽しみを知る。 真実だが、なんて平凡なんだ。 子供を可愛がるなんて、誰でも知っている... オトーサン、 「やっぱり自伝映画だからなあ。 どうしても反発を買いやすいんだ」 短所としては、 ・最初から最後まで、テメエのことばかり。 ・お前、そんなにエライのか? ・下らんこと、くだくだしゃべり続けるな! ・ロクな事件も起きない。 反面、長所としては、 ・軽妙な語り口が楽しい。 ・よくもこれだけ、自分をさらけ出せるものだ。 ・日常生活のリアリティを感じる。 ・ナンニのようになりたい、暮らしてみたい。 オトーサン、 「でも、この監督、目が離せないぞ」 3年後に撮った「息子の部屋」では、 短所が消え、長所がグーンと前面に出てきています。


ウィンタースリーパー

オトーサン、 「たまには、新作でも借りるか。 "ラン、ローラ、ラン"は、よかったなあ」 ということで、トム・ティクエル監督の 名に惹きつけられて、借りました。 原題:Winterschlafer (1997)    Winter Sleepers (2000・USA) 監督・脚本:Tom Tykwer 原作:Anne-Francoise Pyszora Genre: Drama / Romance Country: Germany Language: German 上映時間:122分 あらすじ: 雪国で衝突事故が起きる。 娘が意識不明になった家族、 その娘を介護する看護婦のローラ、 加害者の記憶障害者ルネ、 事故車を盗まれたマルコ、 ローラの恋人ベッキー、 かれらの運命が暗転していく そして、予想もしない結末が.... 出演者: Ulrich Matthes .... Rene(レネ) Marie-Lou Sellem .... Laura(ローラ) Floriane Daniel .... Rebecca (レベッカ) Heino Ferch .... Marco(マルコ) オトーサン、 「この女優さんの憂え顔、デミ・ムーア似だ。 しかし、ドイツの俳優って知らんなあ」 海外映画俳優マガジンも、冷たくて、 経歴など、載せていませんでした」 その他の出演者: Josef Bierbichler .... Theo Laura Maori Tonke .... Nina Sophia Dirscherl .... Marita Sebastian Schipper .... Otto Saskia Vester .... Anna Werner Schnitzer .... Senior Consultant Renee Schoenberg .... Gerd Simon Donatz .... Peter Jacob Donatz .... Luis Agathe Taffertshofer .... Edith Robert Meyer .... Keibl User Rating: 7.4/10 (1,142 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: sdl-2 さん Waltham, Massachusetts 2001年2月24日 秀逸 この映画、批評家の注目を惹かなかった。 まあ、過去数年、映画批評は、 まったく役立たずだったけれども。 とにかく、この映画、傑出している。 どういいのか、言いがたいけれども。 演技、監督、撮影、音楽、 まる2時間、私の目はスクリーンに釘づけになった。 陰影に富み、思いもかけない展開、 率直で、センチメンタルではない セックスや死といった重大事の扱い方、 これらすべてが、最近のアメリカ映画には、 欠けているものだ。 まあ、例外は、「ファーゴ」くらいなもの。 ほかのユーザーコメントのなかには、 無駄で的外れのシーンがあると書いてあるが、 私は、そうは思わない。 すべての事柄とすべての人物が、 簡素に、やさしく扱われており、 単なる娯楽映画の域を超えている。 「ラン ロラ ラン」は、光り輝いているが、 この「ウィンタースリーパー」」は、高尚である。 オトーサン、 「ひょとして、新ドイツ表現主義?」 というのも、サイトをさまよっていたら、 以下の記述に目がとまったからです。 X Film は、8年前に Stefan Arndt(プロデューサー) Dani Levy(Stille Nachtの監督)、 Wolfgang Becker、Tom Tykwerの4名で ベルリンに創立された会社。 “Good Bye Lenin!”や ラン・ローラ・ラン”がヒットした。 オトーサン、 サイトで、ドイツ表現主義を探索。 http://www.kaigisho.ne.jp/literacy/midic/data/k20/k2020.htm ゴッホ、ゴーギャン、ムンクに影響を受け、 フォービズムとも関連を持ち、 デフォルメした形態、素早い筆使い、 再度の高い強烈な色彩、 心理的要素や精神的なモノを強調し、 1905年にドレスデンで結成した 「橋」の創設メンバーの キルヒナー、ヘッケル、ブライル、 シュミット=ロットルフによって、 第1次世界大戦前後にドイツを中心に起こった 美術、文学、映画、演劇、建築など広範囲にわたった 反アカデミズム芸術運動の名称。 オトーサン、 「やっぱり、そうだ。 4人が組んで、新しいことをやろうとしているんだ」 これからは、ドイツ映画も目が離せません。 なお、ドイツ表現主義怪奇映画については、 以下のサイトが、詳しい紹介をしています。 http://www.ceres.dti.ne.jp/~dune/essay/ german_movies/german_movie.htm


ピース・ピープル

オトーサン、 「平和を訴える映画か?」 その昔、核実験反対の団体グリーンピースの 日本代表にお会いしたことがあります。 若い明るい女性なので、驚きました。 原題:Everlasting Piece, An (2000) 監督:Barry Levinson 脚本:Barry McEvoy Genre: Comedy Rated R for language. 上映時間:103分 あらすじ: コリンは、カソリック。 ジョージは、物静かなプロテスタント。 1980年代の北アイルランド、ベルファストでは、 ふたりは、敵のはずだったが、 ビジネス・パートナーとなった。 かつらのセールスマンで、気の触れてしまった スクレイパーは、2人に販売権を売る。 2人は、近隣の家庭訪問を繰り返したが、 そのどちらかにとって、それは危険なことだった。 次に、2人は、ライバルに独占販売権を 奪われそうになっていることに気づく。 いくつかの愉快などんでん返しの後、 2人は、プロテスタントとカソリックの双方から 大口の注文を受ける。 ビジネスを続けるために妥協すべきだろうか? そのために、友情が壊れないだろうか? IRAの手に渡ったかつらのために、 2人のどちらかが刑務所に入ったり、 殺されたりはしないだろうか? 出演者: Barry McEvoy .... Colm(コルム) Brian F. O'Byrne .... George(ジョージ) Anna Friel .... Bronagh(ブロナン) Billy Connolly .... Scalper(スクレイパー) Colum Convey .... IRA Man (IRAの男) オトーサン、 「役者さんたち、まあまあだ」 英国の役者なのでしょうか、 海外俳優、マガジンに経歴が載っていませんでした。 その他の出演者: Ruth McCabe .... Mrs. O'Neill Laurence Kinlan .... Mickey Des McAleer .... Mr. Black Pauline McLynn .... Gerty Ian Cregg .... Milker David Pearse .... Comrade Seamus Ball .... Mr. Duggan Enda Oates .... Detective Des Braiden .... Vicar George Shane .... Billy King User Rating: 6.0/10 (345 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: simon_sparrowさん London, UK 2001年8月12日 中身よりは、スタイル。小賢しい。 Barry Levinson は、利口な監督であり、 McAvoyは、利口な脚本家兼俳優である。 2人は3つの短い物語のアイディアや ホームコメディのエピソード組みあわせた。 だが、映画を成立させるには、何かが足りない。 そこで、30分もたつと、本流から外れて、 煙と騒音の中を結末に向かって進もうとする。 意地の悪い奇行と賢い言葉遊び、オフビートの 登場人物たちと期待をもたせたのに、 あっという間に道化芝居へと変質してしまった。 オトーサン、 「狙いは、いいけど。惜しいなあ」 カソリックとプロテスタント、 いまでは、平和共存していますが、 アイルランドでは600年間も、血の抗争! この映画、ビジネス原理とユーモア精神を駆使して、 その不毛な対立を終わらせようというもの。 イラクでの不毛な対立が続く現代において、 その狙いは、最高なのですが、 残念ながら、ストーリーの展開と役者が それについて行きませんでした。


すべては愛のために

オトーサン、 「すべては愛のために?よくもヌケヌケと」 「17歳の...」のジョリーは、とても素敵でしたが、 「トゥームレイダー、1,2」となると、??? 推薦するひとがいたので、見に行ってきました。 原題:Beyond Borders (2003) 監督:Martin Campbell 脚本:Caspian Tredwell-Owen Genre: Drama / Romance / War Rated R for language and war-related violence. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:127分 あらすじ: この映画は、 運の悪い恋人たちの波乱万丈のロマンスを 世界の最も危険でホットな場所を背景に描いた 叙事詩である。 アカデミー賞女優のジョリー・アンジェリーナが、 1984年にロンドン在住する米国人サラを演じる。 彼女の結婚相手は、英国の実業家の息子ヘンリー。 サラは、奇妙な行動をとるニックに出会う。 戦争に引き裂かれたアフリカ支援に献身している 医者としての支援の呼びかけである。 サラは、かれの熱のこもった抗弁に感動し、 その結果、新発見の旅に出ることになる。 世界の果ては、危険に満ちており、 心が引き裂かれるロマンスがはじまる。 出演者: Angelina Jolie .... Sarah Jordan(サラ) Clive Owen .... Nick Callahan (ニック) オトーサン、 「お前、そんなにエライのかよ?」 アンジェリーナ・ジョリーが、 大スターになっていることに気づきました。 ANGELINA JOLIE  アンジェリーナ・ジョリー 誕生日 1975/6/4   出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父はジョン・ボイト。 名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学び、 ニューヨークのジャン・タラント、 ロサンゼルスのシルバーナ・ガラントに師事し、 舞台経験を持つ。 また、ロンドン・ニューヨーク、ロサンゼルスでも モデルとして活躍。 最初の結婚は「サイバーネット」で共演した ジョニー・リー・ミラー。 2000年5月に「狂っちゃいないぜ!」で 共演したビリー・ボブ・ソーントンと再婚。 2003年5月、離婚。 1999年「17歳のカルテ」で アカデミー助演女優賞を受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「サイボーグ2」 1995年「サイバーネット」 1997年「不法執刀」◆ 「ロード・トゥ・ヘブン」◇ 1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」 (V)◇ 1999年「狂っちゃいないぜ」◆      「ボーン・コレクター」◇      「17歳のカルテ」 ◇アカデミー助演女優賞      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇      「第一目撃者」◇ 2000年「60セカンズ」◇「ポワゾン」◇ 2001年「トゥームレイダー」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇ 2003年「トゥームレイダー2」◇      「すべては愛のために」◇ その他の出演者: Teri Polo .... Charlotte Jordan Linus Roache .... Henry Bauford Noah Emmerich .... Elliot Hauser Yorick van Wageningen .... Steiger Timothy West .... Lawrence Bauford Kate Trotter .... Mrs. Bauford Jonathan Higgins .... Philip John Gausden .... Jimmy Bauford Isabelle Horler .... Anna Bauford Iain Lee .... Master of Ceremonies Keelan Anthony .... Jojo Ray Forsythe .... Jojo John Bourgeois .... Rolly User Rating: 5.1/10 (334 votes) オトーサン、 「やけに低いスコアだけど」 User Comments: Matthew Leeさん Columbus 2003年10月25日 いいとはとても言えない この映画には、言葉も出ない。 新しい感動に連れていってくれる。 だが、ひとびとに素直に伝わるとは思えない... 南米のひとは、パスするだろう。 ハリウッド映画だから、仕方ないとなるだろう。 世界で起きている現実を認めたがらないだろう。 この映画のメッセージは10点。 そのメッセージが、正しく伝わることを祈るだけだ。 カーペットの下に追いやられないことを。 オトーサン、 「こんなシアリアスなテーマを こんな風に、軽薄に描いてなんかほしくないなあ」 ハリウッドの見る第3世界の現実って、 こんなものなのでしょうか。 「すべては金のために」


ウディ・アレンのバナナ

オトーサン、 「コメディも、大体、見てしまった」 今週などは、4本借りたうち2本が既に見たやつ。 「ウディ・アレンかぁ...まあ、見ておくか」 原題:Bananas (1971) 監督:Woody Allen 脚本;Woody Allen /Mickey Rose Genre: Comedy Rated PG-13 for comic sexuality     including some pin-up nudity,     some drug use and crude language 上映時間:82分 あらすじ; 製品テスト担当のメリッシュは、 活動家のナンシーにメロメロ。 その影響で、デモにも参加し、 彼女の愛に値する人物であることを示そうと いろんなことをやってみせるが、 ナンシーは、物足りないわ、 政治的リーダーでなければダメとのたまう。 そこで、メリッシュは、サン・マルコスへ飛び、 反乱軍に加わり、たまたま大統領になってしまう。 アメリカヘ帰国して、ナンシーに再会。 今度こそ、ナンシーは愛してくれた。 出演者: Woody Allen .... Fielding Mellish           (フィールディング) Louise Lasser .... Nancy (ナンシー) Carlos Montalban .... General Emilio M. Vargas             (将軍) オトーサン、 「ウディ、相変わらず達者だなあ」 相手役の女優さん、あまりパッとしませんが、 ウディ組のひとりのようです。 WOODY ALLEN ウディ・アレン 誕生日 1935/12/1 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1965年「何かいいことないか子猫チャン」 1967年「007/カジノロワイヤル」 1969年「水は危険」「泥棒野郎」 1971年「ウディ・アレンのバナナ」 1972年「ボギー!俺も男だ」      「セックスのすべて」 1973年「スリーパー」 1975年「ウディ・アレンの愛と死」 1976年「ザ・フロント」 1977年「アニー・ホール」 1979年「マンハッタン」 1980年「スターダスト・メモリー」 1982年「サマー・ナイト」 1983年「カメレオン・マン」 1985年「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1989年「ニューヨーク・ストーリー」      「ウディ・アレンの重罪と刑罰」 1991年「結婚記念日」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」      「夫たち、妻たち」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」 1996年「誘惑のアフロディーテ」 1997年「世界中がアイ・ラブ・ユー」      「地球は女で回っている」      「ワイルド・マン・ブルース」 1998年「アンツ」(声)◇「セレブリティ」      「インポスターズ」 1999年「ギター弾きの恋」◆      「ヴァージン・ハンド」 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「スコルピオンの恋まじない」◇ LOUISE LASSER ルイーズ・ラサー 誕生日 1939/4/11 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1965年「何かいいことないか子猫チャン」 1969年「泥棒野郎」 1971年「男と女の間」      「ウディ・アレンのバナナ」 1972年「ウディ・アレンの       誰でも知りたがっているくせに       ちょっと聞きにくいSEXのすべて       について教えましょう」 1973年「スチュワーデス・恋のスクランブル」      (TM) 1978年「ふたりのカリフォルニア」(TM) 1980年「スターダスト・メモリー」 1985年「XYZマーダーズ」 1987年「恋はお手上げ」 1989年「ロック・イン・ブルックリン」 1990年「フランケンフッカー」 1993年「ロマンスに部屋貸します」 2000年「レクイエム・フォー・ドリーム」      「ファストフード・ファストウーマン」 その他の出演者: Natividad Abascal .... Yolanda Jacobo Morales .... Esposito Miguel Angel Suarez .... Luis David Ortiz .... Sanchez Rene Enriquez .... Diaz Jack Axelrod .... Arroyo Howard Cosell .... Himself Roger Grimsby .... Himself Don Dunphy .... Himself Charlotte Rae .... Mrs. Mellish Stanley Ackerman .... Dr. Al Mellish Dan Frazer .... Priest User Rating: 7.1/10 (3,145 votes) オトーサン、 「こんなに高いのかなあ?」 User Comments: George Litmanさん Marietta, OH USA 1999年9月14日 一皮むけたウディ.... ウディ・アレンのフアンは、愉快な連中だ。 コミックも好きだが、まじめなものがお好き。 私はといえば、自己反省的なものよりも、 古いタイプのお笑いが好きである。 そこで、この映画が、お気に入り映画に なったわけである。 ウディは、もともとは、製品テスト担当者だが、 ナンシーに惚れるものの、ふられてしまい、 南米の政治闘争に参加する。 そして、気が進まないものの、リーダーになる。 わがヒーロー。 とくに、ウディが演じる底知れないユーモア。 たくさん、言いたいことがあるが、 ハワード・コーセルが、 政治的暗殺やハネムーンについて 実況中継で述べるコメントは、実に愉快。 10点満点。 もし、自国の政府を支えてほしくて、 助けを求めるならば、 覚えておいてほしいもの、 そのスペルは、C-I-Aである。 オトーサン、 「ウデイって、ほんとに、変なやつだ」 新婚のお床入りをプロレス風に実況中継するあたり、 思わず笑ってしまいました。 「でも、この映画、やっぱり、抵抗を覚えるなあ」 リーダーは、みんなアホ。 アメリカが助けないと政権が保たない。 そこで、CIAが大活躍して、政権の生死を握る。 アメリカ人は、中南米諸国をバカにするのが 好きなようで、良識派のウディすら、そうなのです。


ドン・サバティーニ

オトーサン、
「おお、マーロン・ブランドだ!
この歴史に残る名優がコメディなんて」
IMDBに"MARLON BRAND"と入力したら、
まったく別の俳優さんが出ました。
"BRANDO"と"O"をプラスするべきでした。

原題:Freshman, The (1990)     
監督・脚本:Andrew Bergman
Genre: Comedy / Crime
上映時間:102分
あらすじ:
クラークは、若い男。
映画学校に入学すべくNYへ。
到着早々、詐欺師に所持品を奪われる。
クラークは、サバティーニに出会う。
輸入業者と名乗っているが、
映画のゴッド・ファーザーそっくり。
クラークは、絶滅危惧種を素材にした
豪華な料理に騙されるとは、思うものの、
サバティーニの提案を断れなかった

出演者:  
Marlon Brando ....  Carmine Sabatini 
            (サバティーニ)
Matthew Broderick ....  Clark Kellogg/Narrator
             (クラーク)     
Penelope Ann Miller ....  Tina Sabatini(ティナ)
オトーサン、
「やはり、スゴイ存在感だ」
あとの役者さんが、みな霞んでしまいます。

MARLON BRANDO
マーロン・ブランド 
誕生日 1924/4/3 
出身 米ネブラスカ州オマハ 
女優志願の姉の影響を受け、
19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、
ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。
20才の時にブロードウェイで初舞台。
50年「男たち」で映画デビュー。
54年「波止場」、
72年「ゴッドファーザー」で
二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、
60年代から関わった公民権運動で
アメリカ・インディアンの虐待を非難し、
賞を辞退している。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1950年「男たち」
1951年「欲望という名の電車」
1952年「革命児サバタ」
1953年「ジュリアス・シーザー」
1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」
     「波止場」
1955年「野郎どもと女たち」
1956年「八月十五夜の茶屋」
1957年「サヨナラ」
1958年「若き獅子たち」
1959年「蛇皮の服を着た男」
1960年「片目のジャック」
1962年「戦艦バウンティ」
1963年「侵略」
1964年「寝室ものがたり」
1965年「モリツリ」
1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」
     「チャップリンの伯爵夫人」
1967年「禁じられた情事の森」
1968年「キャンディ」
1969年「私は誘拐されたい」
1970年「ケマダの戦い」
1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」
     「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
1976年「ミズーリ・ブレイク」
1978年「スーパーマン」
1979年「地獄の黙示録」
1980年「ジェネシスを追え」
1989年「白く渇いた季節」
1990年「ドン・サバティーニ」
1992年「コロンブス」
1995年「ドン・ファン」
1996年「D.N.A」
1997年「ブレイブ」
1998年「フリーマネー」
1999年「ビートニク」
2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」
2001年「スコア」

その他の出演者:
Bruno Kirby ....  Victor Ray, Carmine's Nephew 
Frank Whaley....  Steve Bushak, Clark's Roommate 
Jon Polito ....  Agent Chuck Greenwald, 
    Dept. of Justice Fish & Game Division 
Paul Benedict ....  Arthur Fleeber, NYU Professor
    /Clark's Faculty Advisor 
Richard Gant ....  Agent Lloyd Simpson, 
    Dept. of Justice Fish & Game Division 
Kenneth Welsh ....  Dwight Armstrong, 
    Clark's Step-father 
Pamela Payton-Wright ....  Liz Armstrong 
B.D. Wong ....  Edward 
Maximilian Schell ....  Larry London 
Bert Parks ...Singer for Gourmet Club Party Band 
Tex Konig ....  Big Leo, Airport Cargo Guy 
Leonardo Cimino ....  Lorenzo, 
     Bartender at Old World Social Club 
 
User Rating:  6.5/10 (2,978 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments
boopsie4 さん
Virginia
2000年6月20日
えっ、これが最高のコメディのひとつだって?

誰だ?
「マーロン・ブランド抜きでは
いい映画にはなからなかった」だと?
確かに、かれの演技は、すばらしい。
だが、映画全体だって、見事だ。
最初から最後までカンペキ。
10点+アルファだ。
出演者は、みんなうまい。
かれの”ビジネス”ぶりも、なかなかのものだが
なぜ、みんながブランドのことばかり言うのだ? 
意味もないお家芸のことばかり議論するのだ?
このすばらしい映画には、
疑問に思うようなシーンは、まったくない。
そう、カメオ出演のBert Parksは、すばらしい。
B.D. Wongも、Bruno Kirbyも、みんな上手だ。
このコメディ映画は、
米国映画協会の愉快な映画100選に入っている。
だが、どうして、そんなに過小評価されるのだ。
この映画、アメリカ映画中、最高で、
コメディ映画としては、ベスト1である。


オトーサン、
「 それほどすばらしいとは思えないな」
名画には、記憶に残るシーンがいくつか必要ですが、
マーロン・ブランドが出るシーンが、
「ゴッドファーザー」の焼き直しでは、ちょっと。
でも、いくつか忘れられないシーンが...。
本物の絵画「モナリザ」が無造作に飾ってあって、
絵の両側に嵌め込まれた小さなスピーカーが。
「何だろう?」と思ったら、
そこから、Nat King Coleが歌う"MONA LISA"の
甘いメロディが流れてくるのです。


マラソンマン

オトーサン、
「マラソンか。そういえば、今年はアテネ五輪だ。
高橋尚子ちゃん、出場できるかな、優勝できるかな」
そんな動機で借りたのですが、名優そろい踏み。

原題:Marathon Man (1976)     
監督:John Schlesinger
原作・脚本:William Goldman
脚本:William Goldman /Robert Towne   
Genre: Thriller 
Country: USA 
Language: English / German 
上映時間:125分
あらすじ:
舞台は、ニューヨーク。
無名のナチの戦争犯罪人の兄が交通事故で死亡。
その直後、アメリカ政府の秘密部隊のメンバーが
次々と殺害される。
メンバーのひとりが刺殺されたとき、
その弟は、元ナチで白い天使と呼ばれる歯医者が
アメリカから、高価なダイアモンドを密輸しようと
事件をもみ消そうとしていることに気づく。

出演者:  
Dustin Hoffman....Thomas Babington Levy (ベイブ) 
Laurence Olivier.... Dr. Christian Szell (ゼル)
Roy Scheider ....  Henry David Levy (ヘンリー)
オトーサン、
「いやぁ、3人も名優が出ているとは」
ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリビエ、
ロイ・シャイダー、
それぞれ長い芸暦を誇っていますが、
3人とも紹介してしまいましょう。

DUSTIN HOFEMAN
ダスティン・ホフマン 
誕生日 1937/8/8  
出身 米ロサンゼルス 
幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、
ロサンゼルス音楽院を経て、
サンタモニカ・カレッジへ。
パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、
58年カレッジを卒業。
ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、
生活は苦しく、ダンスホールのピアノ弾き、
ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。
舞台でも長く活躍できず、
"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で
8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。
67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。
同年、「卒業」で
アカデミー主演男優賞にノミネート。
他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」
でもノミネートされ、
79年「クレイマー、クレイマー」で
アカデミー主演男優賞受賞。
88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。
私生活では69年元バリエ・ダンサーの
女優アン・バーンと結婚。
80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 
活躍度 ◎→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1967年「TIGER MAKES OUT」
          「100万ドル大捜査」
     「卒業」
1969年「真夜中のカーボーイ」
          「ジョンとメリー」
1970年「小さな巨人」
1971年「ケラーマン」「わらの犬」
1972年「アルフレード・アルフレード
1973年「パピヨン」
1974年「レニー・ブルース」
1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」
1978年「ストレート・タイム」
1979年「アガサ 愛の失踪事件」
     「クレイマー、クレイマー」
1982年「トッツィー」
1985年「セ−ルスマンの死」
1987年「イシュタール」
1988年「レインマン」
1989年「ファミリービジネス」
1990年「ディックトレーシー」
1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」
1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」
1995年「アウトブレイク」
1996年「アメリカン・バッファロー」
          「スリーパーズ」
1997年「マッド・シティ」
          「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」
1998年「スフィア」
1999年「ジャンヌ・ダルク」
          「マルコヴィッチの穴」
2002年「ムーンライト・マイル」
          「くたばれ!ハリウッド」
2003年「ニューオーリンズ・トライアル」
 
LAURENCE OLIVIER
ローレンス・オリビエ 
誕生日 1907/5/22-1989/7/11  
出身 英サリー州ドーキング 
出演作
1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」
1937年「淑女は離婚がお好き」
1939年「嵐が丘」
1940年「レベッカ」
1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」
1943年「ヘンリー五世」
1948年「ハムレット」アカデミー主演男優賞
1952年「黄昏」
1953年「三文オペラ」
1955年「リチャード三世」
1957年「王子と踊子」
1960年「スパルタカス」「客席芸人」
1962年「可愛い妖精」
1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」
1966年「カーツーム」
1968年「栄光の座」
          「ロミオとジュリエット」(ナ)
1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」
1970年「さすらいの旅路」
1971年「ニコライとアレクサンドラ」
1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」
1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)
          「廃墟の中の恋」
1976年「マラソンマン」
         「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
1977年「遠すぎた橋」
1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」
1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」
1980年「ジャズ・シンガー」
1981年「タイタンの戦い」
1983年「ジグソーマン」
1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」
1985年「ワイルド・ギースU」
1989年「ウォー・レクイエム」
2002年「くたばれ!ハリウッド」

ROY SCHEIDER
ロイ・シャイダー 
誕生日 1932/11/10  
出身 米ニュージャージー州 
 テレビでは「シークエスト」の艦長ブリッジャー役。
映画は「ペーパー・ライオン」でデビュー。
「ジョーズ」の署長役が有名。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1968年「栄光のタッチダウン」
1969年「スター!」「USAブルース」
1970年「ルーという女」
1971年「コールガール」
          「フレンチ・コネクション」
1973年「ザ・セブン・アップス」
1975年「ジョーズ」◇
1976年「マラソンマン」
1977年「恐怖の報酬」
1978年「ジョーズ2」◇
1979年「オール・ザット・ジャズ」
          「LAST EMBRACE」
1982年「殺意の香り」
1983年「ブルーサンダー」◇
          「ファイナル・イブニング」
1984年「2010年」
1986年「メンズクラブ/真夜中の情事」
1987年「デス・ポイント/非情の罠」
1989年「ジャッカー」「青春!ケンモント大学」
     「ナイトゲーム/殺意のスタジアム」
1990年「対決」「ロシア・ハウス」
          「ウォッチャー」
1991年「裸のランチ」
1993年「ロイ・シャイダーIN炎の追撃」◇
1994年「蜘蛛女」
1996年「エグゼクティブ・ターゲット」
          「ピースキーパー」◆
1997年「ザ・キーパー」
          「ミス・オブ・フィンガープリンツ」
     「ザ・レイジ」「レインメーカー」
     「デストラクション 制御不能」
1998年「エグゼクティブ・エクスプレス 
            プリズンブレイク」
1999年「偽造」◆
2000年「デイブレイク」◇「死霊の門」◇
2002年「ドラキュリアU 鮮血の狩人」

その他の出演者:
William Devane ....  Peter Janeway 
Marthe Keller ....  Elsa Opel 
Fritz Weaver ....  Professor Biesenthal 
Richard Bright ....  Karl 
Marc Lawrence ....  Erhard 
Allen Joseph ....  Babe's Father 
Tito Goya ....  Melendez 
Ben Dova ....  Klaus Szell  
Lou Gilbert ....  Rosenbaum 
Jacques Marin ....  LeClerc 
James Wing Woo ....  Chen 
Nicole Deslauriers ....  Nicole 

User Rating:  7.4/10 (4,082 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
Neil Doyle さん
Elmhurst, NY
2002年9月19日
ホフマンとオリビエが最高の演技...

この映画の幾つかのシーンは、
まさにヒッチコック映画並みのサスペンス。
筋書きは、2転3転し、
思わず椅子にしがみついてしまう非凡な出来栄え。
オリビエ演じる元ナチの鋼鉄のような冷酷な眼つき、
ホフマンから隠されている情報を得ようとして
歯医者として拷問をしようとするシーンには、
背筋が凍りつく。
これは、非情な映画で、
ユーモアで救われる類のものではない。 
だが、ダスティン・ホフマン、
ローレンス・オリビエ、ロイ・シュナイダー、
William Devane、Marthe Kellerの演技が、いい!
強烈なシーンに身震いさせられる。
だが、正視に耐えないサスペンスにしては、
結末のほうは、ちよっと拍子ぬけ。
要約しよう。
この映画は、よく練られたスリラーで、
手の込んだものではないが、緊迫感がある。
1940年代の白黒映画のスタイルで撮られたら、
もっとフィルム・ノワールの雰囲気が出ただろう。
簡単に言えば、カラーの使用や
閉所恐怖症患者のような舞台設定のおかげで、
せっかくのスペンスが安っぽくなっている。


オトーサン、
「どこがマラソンマンなんだ?」
強いていえば、主人公のホフマンが
ジョギングの愛好者ということから来ているのかも。
セントラルパークの池の周りを走るのが日課で、
苦しくなると、走る哲学者アベベを思いだして
歯を食いしばって、また猛然と走り出すのです。
「アベベって誰?」
若い人のなかには、知らないひともいるかも。

以下のサイトから引用しましょう。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/human
/hi/abebe.html

ビキラ・アベベ(Bikila,Abebe)
1932.8.7〜1973.10.25
エチオピアのマラソン選手。
13回のマラソン競技に出場し、優勝11回

アジス・アベバ郊外の農家に生まれる。
19歳の時、ハイレ・セラシェ皇帝の親衛隊員に。
ニックネームは「はだしの英雄」「走る哲学者」
オンニ・ニスカネンの指導を受ける。
1960年、ローマ・オリンピックで優勝!
2時間15分16秒2(世界最高記録)
1964年10月21日 東京オリンピックでも優勝!
2時間12分11秒2(世界最高記録)
2連勝は、オリンピック史上初めて。
1968年、メキシコ・オリンピックでは、途中棄権。
1969年、自動車の運転をあやまり崖下に転落し、
半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされる。
アーチェリー等を手がけ、パラリンピックに出場。
1973年死去(享年41才) 


ロジャーと私

オトーサン、
「へえ、こんなものがコメディの棚にあるんだ!」
ロジャー・スミスといえば、世界一の自動車会社、
GMのCEO、泣く子も黙る権力者です。
そのロジャーに突撃取材をしたのが、
「ボーリング・フォー・コロンバイン」で、
アカデミー賞をとった若きマイケル・ムーア監督。
「こりゃ、見逃せないぞ!」

原題:Roger & Me (1989)     
A Humorous Look at 
How General Motors Destroy Flint, Michigan 
監督・脚本:Michael Moore
Genre: Comedy / Documentary  
上映時間:95分
あらすじ:
ドキュメンタリー映画。
題材は、ミシガン州フリントにあるGM工場の閉鎖で、
3万人が失業したことをめぐって。
映画製作者マイケル・ムーアが、
GMのCEO、ロジャー・スミスに
インタビューしようとした顛末を描く。

出演者:  
Michael Moore ....  Himself (ロジャー)
Roger B. Smith ....  Himself (私)
オトーサン、
「おお、迫力十分!」
ガードマンに阻まれたマイケル・ムーア。
一方、最高権力者のロジャーの影の薄いこと。
ところが、ただの老いぼれに見えても、
この資本主義の権化、したたかだったのです。

その他の出演者:
James Blanchard ....  Himself 
James Bond ....  Himself 
Pat Boone ....  Himself 
Rhond高いスコアだ」

User Comments:
Neil Doyle さん
Elmhurst, NY
2002年9月19日
ホフマンとオリビエが最高の演技...

この映画の幾つかのシーンは、
まさにヒッチコック映画並みのサスペンス。
筋書きは、2転3転し、
思わず椅子にしがみついてしまう非凡な出来栄え。
オリビエ演じる元ナチの鋼鉄のような冷酷な眼つき、
ホフマンから隠されている情報を得ようとして
歯医者として拷問をしようとするシーンには、
背筋が凍りつく。
これは、非情な映画で、
ユーモアで救われる類のものではない。 
だが、ダスティン・ホフマン、
ローレンス・オリビエ、ロイ・シュナイダー、
William Devane、Marthe Kellerの演技が、いい!
強烈なシーンに身震いさせられる。
だが、正視に耐えないサスペンスにしては、
結末のほうは、ちよっと拍子ぬけ。
要約しよう。
この映画は、よく練られたスリラーで、
手の込んだものではないが、緊迫感がある。
1940年代の白黒映画のスタイルで撮られたら、
もっとフィルム・ノワールの雰囲気が出ただろう。
簡単に言えば、カラーの使用や
閉所恐怖症患者のような舞台設定のおかげで、
せっかくのスペンスが安っぽくなっている。


オトーサン、
「どこがマラソンマンなんだ?」
強いていえば、主人公のホフマンが
ジョギングの愛好者ということから来ているのかも。
セントラルパークの池の周りを走るのが日課で、
苦しくなると、走る哲学者アベベを思いだして
歯を食いしばって、また猛然と走り出すのです。
「アベベって誰?」
若い人のなかには、知らないひともいるかも。

以下のサイトから引用しましょう。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/human
/hi/abebe.html

ビキラ・アベベ(Bikila,Abebe)
1932.8.7〜1973.10.25
エチオピアのマラソン選手。
13回のマラソン競技に出場し、優勝11回

アジス・アベバ郊外の農家に生まれる。
19歳の時、ハイレ・セラシェ皇帝の親衛隊員に。
ニックネームは「はだしの英雄」「走る哲学者」
オンニ・ニスカネンの指導を受ける。
1960年、ローマ・オリンピックで優勝!
2時間15分16秒2(世界最高記録)
1964年10月21日 東京オリンピックでも優勝!
2時間12分11秒2(世界最高記録)
2連勝は、オリンピック史上初めて。
1968年、メキシコ・オリンピックでは、途中棄権。
1969年、自動車の運転をあやまり崖下に転落し、
半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされる。
アーチェリー等を手がけ、パラリンピックに出場。
1973年死去(享年41才) 


ロジャーと私

オトーサン、
「へえ、こんなものがコメディの棚にあるんだ!」
ロジャー・スミスといえば、世界一の自動車会社、
GMのCEO、泣く子も黙る権力者です。
そのロジャーに突撃取材をしたのが、
「ボーリング・フォー・コロンバイン」で、
アカデミー賞をとった若きマイケル・ムーア監督。
「こりゃ、見逃せないぞ!」

原題:Roger & Me (1989)     
A Humorous Look at 
How General Motors Destroy Flint, Michigan 
監督・脚本:Michael Moore
Genre: Comedy / Documentary  
上映時間:95分
あらすじ:
ドキュメンタリー映画。
題材は、ミシガン州フリントにあるGM工場の閉鎖で、
3万人が失業したことをめぐって。
映画製作者マイケル・ムーアが、
GMのCEO、ロジャー・スミスに
インタビューしようとした顛末を描く。

出演者:  
Michael Moore ....  Himself (ロジャー)
Roger B. Smith ....  Himself (私)
オトーサン、
「おお、迫力十分!」
ガードマンに阻まれたマイケル・ムーア。
一方、最高権力者のロジャーの影の薄いこと。
ところが、ただの老いぼれに見えても、
この資本主義の権化、したたかだったのです。

その他の出演者:
James Blanchard ....  Himself 
James Bond ....  Himself 
Pat Boone ....  Himself 
Rhonda Britton ....  Herself  
Anita Bryant ....  Herself 
Karen Edgely ....  Herself 
Bob Eubanks ....  Himself 
Ben Hamper ....  Himself 
Dinona Jackson ....  Herself 
Timothy Jackson ....  Himself 
Tom Kay ....  Himself 
Kaye Lani Rae Rafko ....  Herself 
Ronald Reagan ....  Himself 
Fred Ross ....  Himself  
Robert Schuller ....  Himself 
George Sells ....  Himself 
Steve Wilson ....  Himself 

User Rating:  7.8/10 (4,945 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
この映画が、かれの処女作だそうです。
大量首切りに憤って、映画の撮り方も知らず、
撮りはじめたとか。

User Comments:
skyboy1999さん 
Toronto, Canada
2002年9月12日
胸を打つ映画...

マイケル・ムーアは、多面的なひとだ。
ちょっと数えあげるだけでも、怒り、大胆さ、偏見など。
自分の意見をもち、それを表明できる数少ないひとだ。
かれの意見は、正しくないかもしれない。 
かれの意見に賛同しないひともいるかもしれない。 
だが、すくなくとも、耳を傾けるべきだ。
みんなが羊のようになっている憂慮すべき世界だからこそ
かれの声は、貴重だ。 
この映画をはじめて見て、この映画の志に脱帽した。
これは、生まれ育った町が、粉々になってしまうのを
観察してきた男の心の奥からの叫びである
この映画の悪者は、明らか。
GM会長のロジャー・スミスとその取り巻き連中だ。
だが、スミスは悪の化身ではない。
そんなことは、問題の核心ではないのだ。
問題は、ムーアのような男、当時は平凡人だったが、 
なぜ、こんなヒドイことになったのか、
知ろうと思ったところにある。 
「巨額の利益を得ていて、景気もいいのに、
なぜ首切りなのか? なぜ、一時解雇なのか? 
トップに、ぜひ聞いて見たい」
だが、スミスは答えようともしない。
この映画については、手厳しい批評もあるが、
私は、かれはいい仕事をしたと言いたい。 
一時解雇されたひとたちもいい仕事をしていたのだ。
こうした立場を引き受け、疑問を発したムーアを尊敬する。
いま、かれが、NYで200万ドルもする家に住んでいる?
それがどうだと言うのだ?
だから、かれは偽善者だというのか? 
そうかも知れない。
だが、すくなくとも、かれは、問題を提起した。
われわれも、かれに続く必要がある。 
世界が、少しでもよくなるように。
    

オトーサン
「若いころを思い出すなあ」
当時、トヨタは、ベスト10にも入らぬ中小企業。
それなのに、新年の挨拶では、
トップが、毎年、いずれGMを抜くと断言するのです。
「馬鹿じゃないの、どこから、そんな判断するの?」
そう思ったものの、意気込みに感動して、GMを研究したものです。
でも、いまになって、この映画をみると、
打倒GMなどすべきではなかったような気もします。
「GMの凋落、そして失業者の悲惨な暮らし...」
この映画、奥田さんや張さんにも見てほしいものです。
「勝って、兜の紐締めよ」
「驕る平家は、久しからず」


あきれたあきれた大作戦

オトーサン、
「おお、刑事コロンボだ!懐かしいなぁ」
若い頃、このひとがよれよれのコートで登場。
犯人に馬鹿にされるものの、
見事に犯罪を立証するのです。
そのスリルとサスペンス、
毎週、楽しみにしていました。

原題:In-Laws, The (1979)     
監督:Arthur Hiller
脚本:Andrew Bergman 
Genre: Adventure /Comedy /Crime /Thriller
       /Action
Country: USA 
Language: English / Spanish / Mandarin 
上映時間:103分
あらすじ:
娘の結婚を前にして、歯科医のシェルダンは、 
花婿の父、ヴァンスと顔をあわせる。
相手は、一風変わっていて、CIAのものだと言う。
そして、シェルダンを追跡と冒険の世界へと誘う。
舞台は、NYから中南米へ。

出演者:
Peter Falk... Vincent J. Ricardo(ヴィンセント) 
Alan Arkin ....  Sheldon S. Kornpett, D.D.S.
            (シェルダン) 
Ed Begley Jr. ....  Barry Lutz, 
CIA Intelligence officer at Embassy in Tijada
             (バリー)
オトーサン、
「コロンボ刑事のおしゃべりは、抜群だ!」
相棒のシェリダンを演じたアラン・アーキンも
なかなか渋くてコミカルな演技です。

PETER FALK
ピーター・フォーク 
誕生日 1927/9/16  
出身 米ニューヨーク 
テレビでは「刑事コロンボ」のコロンボ役が
あまりにも有名。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1958年「ジャングル・ガードマン」
1960年「悪の実力者」「殺人会社」
          「紫暗礁の秘密」
1961年「ポケット一杯の幸福」
1963年「おかしな、おかしな、おかしな世界」
1964年「七人の愚連隊」
1965年「グレート・レース」
1966年「泥棒がいっぱい」「美人泥棒」
1968年「アンツィオ大作戦」
1969年「明日よさらば」「大反撃」
1970年「ハズバンズ」
1972年「シシリー要塞異常なし」
1974年「こわれゆく女」「裏切りのメロディー」
1976年「名探偵登場」「マイキー&ニッキー」
1977年「オープニング・ナイト」
1978年「名探偵再登場」「ブリンクス」
1979年「あきれたあきれた大作戦」
1981年「カリフォルニア・ドールス」
          「マペットの大冒険」
1986年「ビッグ・トラブル」
          「ベルリン・天使の詩」
          「プリンセス・ブライド・ストーリー」
     「恋する大泥棒」
1987年「バイブス・秘宝の謎」
1989年「私のパパはマフィアの狩猟」
1990年「ラジオタウンで恋をして」
          「イン・ザ・スピリット」
1992年「ザ・プレイヤー」▲
1993年「時の翼にのって
           /ファラウェイ・ソー・クロース!」
1995年「最高のルームメイト」
2000年「消滅水域」
2001年「コーキ・ロマーノ 
           FBI潜入捜査官?」
2002年「デッド・ロック」
 
ALAN ARKIN
アラン・アーキン 
誕生日 1934/3/26 
出身 米ニューヨーク 
ゴールデン・クローブ賞主演男優賞を受賞した
66年「アメリカ上陸作戦」と
68年「愛すれど心さびしく」で
アカデミー賞にノミネートされる。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1966年「アメリカ上陸作戦」
1967年「暗くなるまで待って」
          「女と女と女たち」
1968年「クルーゾー警部」
          「愛すれど心さびしく」
1969年「ふたりの天使」
1970年「キャッチ22」
1971年「殺人狂想曲」
1974年「フリービーとビーン大乱戦」
1975年「ブルージーンズ・ジャーニー」
1976年「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
1979年「あきれたあきれた大作戦」
          「ルプリンの魔術師」
1981年「ハイ・スクール・ウルフ」
1982年「キャプテン・ザ・ヒーロー
           /悪人は許さない」
1984年「ビッグ・トラブル」
1985年「ドクターストップ」
1990年「キャデラック」
          「ストレンジ・ピープル」
     「シザーハンズ」「ハバナ」
1991年「ロケッティア」
1992年「摩天楼を夢見て」
1993年「インディアン・サマー
           /タマクワの英雄たち」
     「ハネムーンは命がけ」△
1994年「ノース/小さな旅人」
     「ザ・ジャッキー・ボーイズ
           /いたずら電話大作戦」
1995年「ジョン・キャンディの大進撃」
     「悪魔たち天使たち」
1996年「MOTHER NIGHT」
1997年「ポイント・ブランク」「ガタカ」
          「クアトロ・ディアス」
1998年「フォーデイズ・イン・セプテンバー」
1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」
2000年「Fカップの憂うつ」
2001年「アメリカン・スウィートハート」

その他の出演者:
Richard Libertini ....  General Garcia 
Nancy Dussault ....  Carol Kornpett 
Penny Peyser ....  Barbara Kornpett 
Arlene Golonka ....  Jean Ricardo 
Michael Lembeck ....  Tommy Ricardo 
Paul L. Smith ....  Mo
Carmine Caridi ....  Angie 
Sammy Smith ....  Mr. Hirschorn, Dental Patient 
James Hong ....  Bing Wong, owner Wong Airlines 
Barbara Dana ....  Theresa the Bank Teller 
Rozsika Halmos ....  Mrs. Adelman, 
         2nd Dental Patient 
Alvaro Carcano ....  Edgardo 

User Rating:  7.2/10 (1,063 votes)  
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
LesHallesさん 
Los Angeles
2002年7月11日
トップ10のアクション・コメディ映画

この映画についてのコメントは、すべて妥当だ。
過去最高の愉快な映画だと思う。
アクション映画としての出来も、最高だ。
スコアは、7点以上となっているが、
名人芸なので、それ以上の点をつけてあげたい。
セリフも、アクション/コメディ・シーンもいい。
Marx Brotherの映画のように
スキットと使い捨てのギャグ満載というのではない。
ユーモアは、シチュエーションから自然に湧き出し、
巧みな設定に導かれて、筋が運ばれていく。
まさに、職人芸が冴えわたっている。
気持ちを高揚させ、生きる喜びを称える一方、
目をしっかり開いて、悲劇や生活苦をみつめる
確かな目がある。
Marx Brotherの映画のような単なる娯楽を超え、
古典喜劇のレベルにまで達している。
珠玉の映画であり、何度見ても面白い。
もし、この映画が好きならば、
アラン・アーキン主演の"Simon"は、
もっと知的で道化た映画である。 
人間のエゴイスムや軍産複合体を
陽気に容赦なく批判している。
アラン・アーキンの最高に愉快で、
確かな演技が見られるはずだ。
もし、問題があるとすれば、
この映画と同じ俳優が再結集したことか。
よりシュール・リアリスティックで、前衛的。
アメリカ最高の監督、John Cassavetesの手になる。


オトーサン
「..でも、ちょっと気になるなあ」
それは、中南米の独裁者の描き方。
最近のアメリカの他国を見下すような姿勢が、
垣間見えるような気がします。


追憶

オトーサン、
お正月映画は、ほとんど見たのでパス。
そんななかで、DVDでみたのが、この「追憶」
「まるでオレたちの青春を綴った映画みたいだ」
授業料値上げ反対闘争や安保反対運動、
わが青春は、まさに政治の季節だったのです。
「政治を変えれば世の中がよくなる!」
「俺たち若者が、世の中を変えないで、誰が変える?」
そんな熱気が、国中の若者にあふれていました。
ダンスをしたり、小説を書いたり、恋をしたり、
いつの時代にも若者がやることをやったものです。

原題:Way We Were, The (1973)  
監督:Sydney Pollack  
脚本:Arthur Laurents  
Genre: Drama
上映時間:118分
あらすじ:
ケイティーとハベルは同じ大学に学んでいるが、
非常に異なった価値観の持ち主である。
彼女は共産主義者で、
スペイン内戦やヒットラーの台頭を危惧している。
お金がないので、働かなければならない。
彼は、万能スポーツ選手で、
政治については懐疑的である。
ケイティーは彼の魅力に夢中になるが、
恋が実るのは、その数年後の戦時中だった。
出演者: 
Barbra Streisand ....  Katie Morosky(ケイティー)  
Robert Redford ....  Hubbell Gardner(ハベル)  
ロバート・レッドフォードの経歴は、
何回も登場しているので省略しましょう。
かれの相手役、ケイティーの切ない女心を
見事に演じた女優さん、バーブラ・ストライサンドの
経歴をみておきましょう。

BARBRA STREISAND
バーブラ・ストライサンド 
誕生日 1942/4/24 
出身 米ニューヨーク州ブルックリン 
歌手、作曲、監督、俳優と
多彩な才能に恵まれた積極果敢な女優。
ナイトクラブで優勝し、歌手として売り出す。
62年ブロードウェイにデビューし、
64年舞台「ファニー・ガール」でスターに。
68年「ファニー・ガール」でデビューし、
いきなりアカデミー主演女優賞を受賞。
映画主題歌でも73年「追憶」
76年「スター誕生」(アカデミー主題歌賞)を
ヒットさせた。
83年「愛のイエントル」では主演・監督を務め、
ゴールデングローブ監督賞を手にした。
2000年にニューヨークで
歌手の引退公演を行った。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1968年「ファニー・ガール」
      アカデミー主演女優賞
1969年「ハロー・ドーリー!」
1970年「晴れた日に永遠に見える」
     「フクロウと子猫チャン」
1972年「おかしなおかしな大追跡」
1973年「追憶」
1974年「またまたおかしな大追跡」
1975年「ファニー・レディ」
1976年「スター誕生」
1979年「メーン・イベント」
1981年「恋のドラッグストア・ナイト」
1983年「愛のイエントル」
1987年「ナッツ」
1991年「サウス・キャロライナ
      /愛と追憶の彼方」
1996年「マンハッタン・ラプソディ」

彼女の映画は、これがはじめてですが、
この映画の主題歌は何度も耳にした覚えがあります。
"The Way We Were"
この映画のタイトルと同じ曲名です。 
うまく使われていて、涙が出ました。

その他の出演者:
Bradford Dillman ....  J.J.  
Lois Chiles ....  Carol Ann  
Patrick O'Neal (I) ....  George Bissinger  
Viveca Lindfors ....  Paula Bissinger  
Allyn Ann McLerie ....  Rhea Edwards  
Murray Hamilton ....  Brooks Carpenter  
Herb Edelman ....  Bill Verso  
Diana Ewing ....  Vicki Bissinger  
Sally Kirkland ....  Pony Dunbar  
Marcia Mae Jones ....  Peggy Vanderbilt  
Don Keefer ....  Actor  
George Gaynes ....  El Morocco Captain  
Eric Boles ....  Army Corporal  


User Rating:  6.6/10 (791 votes) 
オトーサン、
「もっと高くてよいはず」
かなりの高さですが、
当時を知っている映画フアンならば、
きっと8点台後半としたでしょう。 
戦後、吹き荒れたハリウッドの赤狩りを
きちんと描いている映画なんて少ないのです。
ハリウッドの歴史の汚点を告発するなんて
スゴイことなのです。

User Comments:
MAX80さん
1998年12月15日

時代を超えた最良の恋愛映画!
愛についての映画はいつもつくられている。
それらは、みな同じように見えるが、
なかには、本当に際立った映画もある。
この映画はそれにあたる。
この映画は、愛と政治をミックスさせている。
2人は大学で出会うが、
ロマンスが花咲くのは、何年か経った後である。
彼女は活動家で、彼は政治ギライである。
彼女は厳しく真剣であり、
彼は温和でリラックスしている。
ふたりは深く愛し合うけれども、
生き方のちがいがふたりを分ける。
ロマンチックなお涙ちょうだいものが流行する限り、
事態は良くならない。
ストレイサンドとレッドフォードは
すばらしい組み合わせである。
彼らの性格は、愛すべきであり、
気になってしょうがない存在である。
多くの視聴者は、
この映画の現実的な結末を評価するだろう。
これは、美しい映画である。

オトーサン、
この映画の主人公ハベルが
学生時代に書いたエッセイの書き出しが
妙に心をうちました。
「彼は、自分が育っていた国とよく似ていた。
すべてがイージーだった」
国会でもロクな議論もせず、
憲法も改正せずに、軍隊を外国に送る国って、
そうとうイージーではないでしょうか?
それに抗議もしない国民も。


3人の逃亡者

オトーサン、
「ニック・ノルティか、このひとならOK」
一定の信用を得た俳優って、スゴイですねえ。
その名を見ただけで、見る気にさせるのですから。

原題:Three Fugitives (1989)     
監督・脚本:Francis Veber
Genre: Action / Comedy  
上映時間;90分
あらすじ:
14件の武装銀行強盗の刑から
釈放されたまさにその日のこと。
ルーカスは、銀行強盗によって人質にさせられる。 
その男の名は、ペリー。
地方銀行を襲って、金を奪おうとしたのだ。
理由は、娘のメグを養護施設に入れておきたいため。 
刑事のデュガンは、
ルーカスがまた強盗をやったものと思いこむ。
そこで、ルーカス、ペリー、メグの3人は、
逃亡者になる。 

出演者:
Nick Nolte ....  Lucas(ルーカス) 
Martin Short ....  Perry (ペリー)
Sarah Rowland Doroff ....  Meg(メグ) 
オトーサン、
「やはり、うまいもんだ」
下手ながら相変わらず愉快だったのが、
「花嫁のパパ」で大活躍していた
マーチン・ショート。

NICK NOLTE
ニック・ノルティ 
誕生日 1941/2/8  
出身 米ネブラスカ州オマハ 
91年「サウス・キャロライナ/愛と追憶の行方」で
アカデミー賞主演男優賞、
98年「白い刻印」で
アカデミー賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「グッバイ・ドリーム」
1977年「ザ・ディープ」
1978年「ドッグ・ソルジャー」
1979年「ノース・ダラス40」
1982年「48時間」◇
1983年「アンダー・ファイア」
1984年「りんご白書」
1985年「ヒバリーヒルズ・バム」
1987年「ウィーズ/塀の中からブロードウェイ」
     「ダブルボーダー」
1988年「3人の逃亡者」
1989年「もうひとつのラブ・ストーリー」
     「戦場」
     「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「殺人調書/Q&A」
     「48時間PART2」◇
1991年「ケープ・フィアー」
     「サウス・キャロライナ」
1992年「ザ・プレイヤー」△
     「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「アイ・ラブ・トラブル」
     「ハリウッド・トラブル」
1995年「ある大統領の情事」
1996年「狼たちの街」「マザーナイト」
1997年「ナイト・ウォッチ」◆「Uターン」
     「アフターグロウ」◇
     「白い刻印」◇
1998年「シン・レッド・ライン」◆
1999年「ブレックファースト・オブ・
      チャンピオン」
     「背信の行方」◇
2000年「金色の嘘」
2003年「ハルク」 

その他の出演者:
James Earl Jones ....  Dugan(デュガン) 
Alan Ruck ....  Tener(ターナー) 
Kenneth McMillan ....  Horvath 
David Arnott ....  Bank Teller 
Bruce McGill ....  Charlie 
Lee Garlington ....  Woman Cop 
Sy Richardson ....  Tucker 
Rocky Giordani ....  Bowles 
Rick Hall ....  Dog Handler 
Bill Cross ....  Guard at Prison 
Stanley Brock ....  Release Sergeant 
John Procaccino ....  Highway Patrolman 

User Rating:  5.5/10 (1,262 votes)  
オトーサン、
「6点台はあるかと思ったのに」
ところどころ作りが雑なせいでしょう。

User Comments:
bob the mooさん
Birmingham, UK
2001年11月28日
それなりのコメディだが、あまりにおセンチ。

これは、それなりのコメディ。
そう、素敵と言ってもいいほど。
楽しく大笑いしている瞬間が一転して
オーバーなほど感傷的で甘い瞬間になって
思わず腰が引けてしまう。
筋書きは、実に面白い。
不揃いなトリオが引き起こすだろうことに
大体検討がつくものの...。
ショートが、ノルティに言う場面がそうだ。
娘は、2年間もしゃべっていない。
そこで、何が起きるか大体分かってしまう。
物語のディテールは、予想し難い。
しょっちゅう愉快な瞬間がやってくる。
思いがけないものなので、
あなたは、「ワーォ!」という。
どんな素敵な結末が待っているだろう?
その結末が、誰もが銃撃戦で死んでしまうような
ものになるとは、決して思わない。
ハッピーエンドに決まっているからだ。
ノルティは、タフガイを好演している。
娘への情愛も信じられる。
ショートは、躁病の道化役。
毎度のことだが、なかなかいい。
メグ役のDoroffは、かわいい子供だ。
出てくるシーンが、センチメンタル過ぎて
いまひとつである。
一言もしゃべらず、ただじっと見つけるあたり、
その辺の子供みたいに見えてしまう。
端役だが、James Earl Jones、
Alan Ruck、Bruce McGillらは、巧い。
みなよく知られた顔だから、興味も湧く。
全体に。この映画、実に愉快な瞬間があるものの
甘ったるいシーンが多すぎるおかげで、
せっかくのよさが帳消しになってしまった。


オトーサン、
「映画って、難しいものだなあ」
筋書きもいい、音楽もいい、主役も脇役もいい。
それなのに、子役の使い方をミスしただけで、
期待が失望に変わるのです。

オトーサン、
「イランの地震、気の毒になあ」
死者5万人!考えられない数字です。
表紙に掲載したように、死んだ父親の前で
呆然としている子供もいたことでしょう。
そんな時期に見たこともあって、
子役の演技に胸が張り裂けそうになりました。


サボテン・ブラザース

オトーサン、
「おお、スティーブ・マーチンだ」
「花嫁のパパ」で味をしめました。
かれが出ているなら、間違いはないでしょう。

原題:!Three Amigos! (1986)     
監督:John Landis
脚本:Steve Martin /Lorne Michaels ほか
Genre: Comedy / Western
上映時間:110分
あらすじ: 
サイレント・ムービーの失業した俳優3人が、
偶然、メキシコの村にたどりつく。
村は、無法者の一団に蹂躙されていた。
ネッド、ラッキー、ダスティの3人は、
映画のなかでは、「ローン・レーンジャー」
タイプの俳優であったものの、 
いまや実演しなければならなくなった。

出演者: 
Chevy Chase ....  Dusty Bottoms (ダスティ)
Steve Martin ....  Lucky Day (ラッキー)
Martin Short ....  Ned Nederlander (ネッド)
オトーサン、
「あれっ、ネッドって、花嫁のパパに出ていた
あのザーマス言葉の愉快なオニーチャンだ」
でも、この映画では、パッとしません。
この3馬鹿トリオの経歴をご紹介しましょう。

CHEVY CHASE
チェビー・チェイス 
誕生日 1943/10/8 
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1974年「アイダホ・ポテト・ライブ」
1978年「ファールプレイ」
1980年「ボールズ・ボールズ」
     「名探偵ベンジー」「昔みたい」
1981年「スーパー念力マン」
1983年「世紀の取り引き」
     「ホリデーロード4000キロ」
1985年「フレッチ/殺人方程式」
     「ナショナルランプーン
      /ヨーロピアン・ヴァケーション」
     「スパイ・ライク・アス」
1986年「サボテン・ブラザース」
1988年「ファニー・ファーム」
     「カウチ・トリップ」
     「ボールズ・ボールズ2」
1989年「ナショナル・ランプーン
      /クリスマス・ヴァケーション」
     「フレッチ登場!/5つの顔を持つ男」
1991年「絶叫屋敷へいらっしゃい」
1992年「透明人間」「靴をなくした天使」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」▲
1994年「コップス&ロバーソン」
1995年「ママのフィアンセ/結婚に異議あり!」
1997年「ベガス・バケーション」

STEVE MARTIN
スティーブ・マーティン 
誕生日 1945/8/14 MAN 
出身 米テキサス州ウェコー 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1978年「サージャント・ペッパー」
1979年「マペットの夢見るハリウッド」
     「天国から落ちた男」
1981年「四つ数えろ」
     「ペニーズ・フロム・ヘブン」
1983年「二つの頭脳を持つ男」
1984年「オール・オブ・ミー
      /突然下半身が女に!」
     「ロンリー・ガイ」
1985年「映画の作り方教えます」
1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」
     「サボテン・ブラザース」
1987年「愛しのロクサーヌ」
     「大災難P.T.A.」
1988年「ペテン師と詐欺師
      /だまされてリビエラ」
1989年「バックマン家の人々」
1990年「マイ・ブルー・ヘブン」
1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」
     「わが街」「花嫁のパパ」
1992年「ハウス・シッター/結婚願望」
     「奇跡を呼ぶ男」
1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「SGT.ビルコ
      /史上最狂のギャンブル作戦」
1999年「アウト・オブ・タウナーズ」
     「ビッグ・ムービー」
2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」
2003年「女神が家にやってきた」 

MARTIN SHORT
マーティン・ショート 
誕生日 1950/3/26 
出身 カナダ・トロント 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「ロスト・アンド・ファウンド」
1986年「サボテン・ブラザーズ」
1987年「インナースペース」
1988年「ハート泥棒」
     「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」
1989年「3人の逃亡者」
1991年「花嫁のパパ」「ピュア・ラック」
1992年「キャプテン・ロン」
1993年「恐竜大行進」(声)
1994年「ジュラシック・ボーイ/恐竜小僧」
1995年「花嫁のパパ2」
1996年「マーズ・アタック!」
1997年「ジャングル2ジャングル」
     「シンプル・ウィッシュ」
     「フェアリー・ゴッドマザー」
2001年「フロッグ・プリンス」(TM) 


その他の出演者:
Philip Gordon ....  Rodrigo 
Michael Wren ....  Cowboy 
Fred Asparagus ....  Bartender 
Gene Hartline ....  Silent Movie Bandito 
William B. Kaplan ....  Silent Movie Bandito 
Sophia Lamour ....  Silent Movie Senorita 
Santos Morales ....  Telegrapher 
Joe Mantegna ....  Harry Flugleman 
Jon Lovitz ....  Morty 
Phil Hartman ....  Sam
Tino Insana ....  Studio Guard 
Craig Berenson ....  Telegram Delivery Boy 

User Rating:  5.7/10 (6,871 votes)  
オトーサン、
「まあ、こんなものかも」

User Comments:
tfrizzellさん
United States
2001年2月22日
悪くはないが、そういいものでもない。

この映画は、面白い。
骨の髄まで笑わせてくれる。
だが、まあいいところ、平凡な映画だ。
映画俳優のスティーブ・マーチン、
チェビー・チェイス、マーチン・ショートの3人が、
1910年代初期の貧しいメキシコ人を 
不本意にも助ける羽目になる。
この前提は、まあ思ったよりも機能している。 
だが、かといって、映画を救うほどのものではない。
わけの分からぬ筋道になっているのだ。
主役3人は、なかなかいい。
助演陣の Alfonso Arau、 Patrice Martinez、 
Jon Lovitz、Joe Mantegna、Phil Hartman、
みんな端役だが、いい仕事をしている。 
だが、最後のほうの脚本は、お粗末。
監督のほうは、ずっと曖昧なままに終わった。
平均的な映画なので、5点満点で2.5。


オトーサン、
「このひとのいう通りだなあ」
どういう撮り方をしたのか知りませんが、
役者の持ち味がまったくと言っていほど出ていません。
金縛りにあっているかのようです。


ビッグ・ママス・ハウス

オトーサン、
「ふーん、マーティン・ローレンス主演か」
ちょっと躊躇いましたが見ることにしました。
ずっと脇役のひとが、主役になるなんて、
本人にしてみれば、夢をみているような感じでしょうねえ。

原題:Big Momma's House (2000)     
監督:Raja Gosnell
原作・脚本:Darryl Quarles 
Genre: Comedy / Crime  
Rated PG-13 for crude humor 
   including sexual innuendo, 
   and for language and some violence.
Country: USA / Germany 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:
FBIのエージェント、マルコムは、
変装の名人として知られている。
任務で小さな町ジョージアに行く。
最近、脱獄したばかりの凶暴な銀行強盗を
逮捕するためだった。
そいつは、元のガール・フレンドのシェリー
とその息子を訪ねることが予想された。
マルコムは、その家の向かいで張り込みを続ける。
相手は、ビッグ・ママと呼ばれる南部の大女で、
シェリーが訪ねてくることが予想されたからだ。
簡単な計画だったが、ひとつ問題が起きた。
シェリーには、知らせずに、
ビッグ・ママが、不意に街を離れたからである。
そこで、マルコムは、  
つむじまがりの南のおばあさんを装うことにする。
ちょっとしたトリックで、
かれは、完全にビッグ・ママになりおおせて、
ふとっちょのオバサンの家事一式、
料理から食事の世話まで引き受ける羽目になる。
盗んだ金を隠しているかも知れないというのに
マルコムは、シェリーが好きになってしまう。
いまや、ビッグ・ママに変装したマルコムは、
犯人を発見するだけでなく、
シェリーの心も射とめる必要があった。

出演者:
Martin Lawrence ....  Malcolm Turner(マルコム) 
Nia Long ....  Sherry(シェリー) 
Terrence Dashon Howard ....  Lester (レスター)
オトーサン、
「大活躍だなあ」
ビッグママを演じたのが、マーティン・ローレンス。
毎度、エディ・マーフィの脇に回っているのが、
今回は主役。張り切りぶりが、微笑ましいのです。

MARTIN LAWRENCE
マーティン・ローレンス 
誕生日 1965/4/16  
出身 独 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」
1990年「ハウス・パーティ」
1991年「ハウス・パーティ2」
1992年「ブーメラン」◆
1995年「バッドボーイズ」◇
1997年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇
1999年「ブルー・ストリーク」◇
          「エディ&マーティンの逃走人生」
2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◇
2001年「ビッグ・マネー」◇
2002年「ブラックナイト」◇
2003年「ナショナル・セキュリティ」◇
          「バッドボーイズ2バッド」◇

その他の出演者:
Paul Giamatti ....  John 
Jascha Washington ....  Trent 
Anthony Anderson ....  Nolan 
Ella Mitchell ....  Big Momma 
Carl Wright ....  Ben 
Phyllis Applegate ....  Sadie 
Starletta DuPois ....  Miss Patterson 
Jessie Mae Holmes ....  Miss Other Patterson 
Nicole Prescott ....  Lena 
Octavia Spencer ....  Twila 
Tichina Arnold ....  Ritha 
Cedric the Entertainer ....  Reverend 
 
User Rating:  4.6/10 (5,696 votes)  
オトーサン、
「ありゃ、低いスコアだ」

User Comments:
gbheronさん
Washington, DC
2002年12月7日
心配していたほど、悪くはない。

なんで、この映画を借りたのだ? 
私は、あまりマーチン・ローレンスを評価しない。
かれのテレビ・ショーも、漫談も。
だが、それでも借りてしまった。 
家路につくとき、$2.99 損したと思いながら。
でも、それは、杞憂に終わった。
この映画、実に愉快だ。
いくつかのシーンでは、笑いころげた。
私が悪口を言っていると思ってほしくない。
小品ではある。
疑念があったら、ちょっと待ってほしい。
ローレンスは、FBIのエージェント役で、
350ポンドのビッグ・ママに化けるために、
ファット・スーツを着込む。
ビッグ・ママは、ローレンスと同僚が
追っている若い女性の伯母だからだ。
勿論、伯母の彼氏ですら、見分けがつかない。
このトッピな前提さえ、受け入れることができれば、
実に愉快なドタバタ喜劇である。
ビッグ・ママに扮したローレンスが、
助産婦役をやらされるあたり、
このシーンだけでも、$2.99の価値がある....


オトーサン、
「なつかしいなあ。
"Oh,happy day..."(おお、ハッピー・デイ)か」

二子玉川に日本初で誕生したショッピングセンター、
その一角に、かつて自動車用品店を出しました。
お店の名前が、"Happy Day"
プロデュースをお願いしたのが、浜野安宏さん。
日本初のディスコ"MUGEN"をつくったかたです。
当時、この店名の新鮮さに驚きました。

映画の主題歌として教会で歌われるのが、
この"Oh,happy day..."
「...そうか、この歌をどこかで聴いたんだ。
そうだ、そうに決まっている」
恐らく、浜野さん、米国在住中に聞いたのでしょう。


ビッグ・マネー

オトーサン、
立て続けにマーチン・ローレンスものを見ています。
「へえ、これは、粋な組み合わせだ!」
マーチン・ローレンスとダニー・デビート。
「こりゃ、掘り出し物かも」

原題:What's the Worst That Could Happen?
      (2001)  
監督:Sam Weisman
原作:Donald E. Westlake 
脚本;Matthew Chapman (screenplay)
Genre: Comedy 
Rated PG-13 for language and sexual content.
Country: USA 
Language: English / Sign Language 
上映時間;97分 
あらすじ:
ケビンは、大金持ちのマックスの家に泥棒に入る。
だが、マックスもさるもの、
ケビンを捕らえて、逆に、ケビンの大事にしている
恋人がくれた指輪を盗んでしまう。
ケビンは、そこで、復讐に燃えて、
相棒たちの応援を得て、指輪を取り戻そうとする。

出演者; 
Martin Lawrence ....  Kevin Caffrey(ケビン) 
Danny DeVito ....  Max Fairbanks (マックス)
John Leguizamo ....  Berger(バーガー) 
Glenne Headly ....  Gloria (グロリア)
オトーサン、
「いやぁ、いいコンビだ」
脇役陣も多士済々で、楽しめます。
これって、映画で大事なことです。
おなじみの名演技をみせるダニー・デビートの
経歴を見てみましょう。

DANNY DeVITO
ダニー・デビート 
誕生日 1944/11/17  
出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク 
ニューヨークのアメリカン・アカデミー・
オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、
60年代にユージーン・オニール財団で
仕事をしている時、マイケル・ダグラスと出会う。
マイケル・ダグラス製作の75年
「カッコーの巣の上で」で舞台で演じたのと
同じマーティニ役を演じる。
テレビ・シリーズで78年の「Taxi」で人気を得た。
映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、
デビュー。妻は女優リー・パールマン。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1969年「くちづけ」
1975年「カッコーの巣の上で」
1976年「カー・ウォッシュ」
1977年「爆笑!世紀のスター誕生」
1978年「ゴーイング・サウス」
1983年「愛と追憶の日々
1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」
     「マシンガン・ジョニー」
1985年「ナイルの宝石」
1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」
1987年「鬼ママを殺せ」(V)
     「テインメン 
      事の起こりはキャデラック」
1988年「ツインズ」
1989年「ローズ家の戦争」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)
     「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」
     「ベイピートーク3 
      ワンダフルファミリー」
1994年「ジュニア」「勇気あるもの」
1995年「ゲット・ショーティ」
1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」
     「スペース・ジャム」(声)
1997年「ヘラクレス」(声)
     「L.A.コンフィデンシャル」
     「レインメーカー」
1998年「アウト・オブ・サイト」
     「THE KISS」
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆
     「ヴァージン・スーサイズ」◆
     「ビッグ・チャンス」
2000年「60セカンズ」◆
     「MONA 彼女が殺された理由」
     「スクリュード ドジドジ大作戦」
2001年「ザ・プロフェッショナル」◇
     「ビッグ・マネー」
2002年「オースティン・パワーズ 
      ゴールドメンバー」 

その他の出演者:
Carmen Ejogo ....  Amber Belhaven 
Bernie Mac ....  Uncle Jack 
Larry Miller ....  Earl Radburn 
Nora Dunn ....  Lutetia Fairbanks 
Richard Schiff ....  Walter Greenbaum 
William Fichtner ....  Detective Alex Tardio 
Ana Gasteyer ....  Ann Marie 
Sascha Knopf ....  Tracey Kimberly 
Siobhan Fallon ....  Edwina 
GQ ....  Shelly Nix 
Lenny Clarke ....  Windham 


User Rating:  5.1/10 (1,775 votes)  
オトーサン、
「へえ、なんで、こう低いんだ?」
IMDBで、スコアを投票するのは、
アメリカ人が多いのですが、
自助努力をしない泥棒という存在を、
ものすごく軽蔑しているようです。
それが、この低評価につながったのでしょう。

User Comments:
Jerry Smithさん 
USA
2002年6月2日
ダニー・デビートとマーチン・ローレンスが愉快。

この陽気な映画で、
ダニー・デビートとマーチン・ローレンスが
見事な演技をみせている。
マーチンは、泥棒役で、金持ち(デビート)の家に
盗みに入って、盗むどころか、盗まれてしまう。
そこで、かれはデビートに盗まれた指輪を取り戻そう
と懸命になる。
かれを助けるのが、ジョン・レギザモ。
また、その仲間に、Bernie Macなどがいる。
この映画、実に愉快だ。
ダニー・デビートとマーチン・ローレンスの
相性は、バツグンだ。
全体に、この映画、実におかしい。
コメディ好きにお勧めしたい。
法廷の放送シーンが、面白かった。
10点満点で、10点だ。


オトーサン、
「集中力がスゴイんだ」
特典映像をみて、あらためて、
一流の役者の役づくりにかける集中力に
感心しました。
ダニー・デビートなんかは、本番前でも、
みんなを笑わせているのかと思ったら、さにあらず。
集中力を邪魔されると、にらみつけるそうです。


映画の採点簿

ビッグ・マネー                **** 
ビッグ・ママス・ハウス                   **** 
サボテン・ブラザース                      **** 
3人の逃亡者                          **** 
追憶                              *****
あきれたあきれた大作戦                    *****
ロジャーと私                              *****
マラソンマン                              *****
ドン・サバティーニ                        *****
ウディ・アレンのバナナ                    **** 
すべては愛のために                        ***  
ピース・ピープル                          ****  
ウィンタースリーパー                      ****  
ナンニ・モレッティのエイプリル      ****  
アンツ・イン・ザ・パンツ!                ****  
鬼ママを殺せ                             ****  
ミスティック・リバー                     ****  
プライベート・ベンジャミン                ****  
地獄に堕ちた勇者ども                      *****
ランブリング・ローズ                      ****  
翼のない天使                              ****  
わが心のボルティモア            *****
リメンバー・エイプリル           **** 
リクルート                 **** 
ディック・トレイシー                      *****
ロング・ライダース                        **** 
シービスケット                            **** 
ブラック・ナイト                         ***  
スコーピオン・キング                      ***  
ピーウィーの大冒険                        **** 
ビーン                              **** 
ロミーとミシェルの場合                    **** 
ハリウッド的殺人事件                      **** 
ニュー・ジャック・シティ                  **** 
スフィア                                  **** 
ニューオーリンズ・トライアル        *****
愛は静けさの中に                          **** 
エージェント・レッド                      ***  
捜索者                   *****
大いなる勇者                            **** 
25時                               *****
スズメバチ                           **** 
パリ・ルーヴル美術館の秘密                **** 
ぼくの好きな先生                     *****
ビリー・バスゲイト                        **** 
私がウォシャウスキー                      **** 
誰が為に鐘は鳴る                          *****
ラブ・アクチュアリー                      *****
ボディ・ダブル                         **** 
ミッドナイト・クロス                      *****
半落ち                             *****
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還         *****
メトロポリス                          **** 
プリズナー・オブ・ラブ                    ***   
ライアー                          **** 
デッドカーム/戦慄の航海                   *****
ブラック・メール/脅迫                    ***   
マンハッタン殺人ミステリー                **** 
かげろう                        **** 
デストラスト                      **** 
コンフィデンス                     **** 
ザ・シークレット・サービス                *****
誰かに見られてる                          **** 
ノー・マーシィ/非情の愛                  **** 
ドゥ・ザ・ライト・シング                  *****
運命の逆転                             **** 
ドッグヴィル                        *****
非情の罠                                  **** 
ションヤンの酒家〈みせ〉                  **** 
ブラッド・シンプル                        **** 
マスター・アンド・コマンダー              *****
真夏の出来事                      **** 
夢の旅路                                  *****
ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう ****  
ブラック&ホワイト                        ****  
レイク・フィアー                          ***    
ザ・リッパー                              ***   
ホット・スポット                          ****  
キングス・オブ・クレズマー               ****  
パトリオット・ゲーム                      ****  
恋愛適齢期                            ****  
暴力脱獄                                  *****
バックマン家の人々                        ****  
キリマンジャロの雪                        ****  
シルビア                             ****  
白いカラス                                *****
タイムリミット                          ****  
遥かなる大地                           ****  
危険な関係                                *****
ノー・グッド・シングス                    ****  
NYPD15分署                          ****  
ペイチェック 消された記憶                *****
タキシード                        **** 
クライム&ダイヤモンド                  **** 
スペシャリスト                          **** 
刑事ニコ/法の死角                      **** 
グッバイ・レーニン!                   *****
シーウルフ                          **** 
アン・ラッキーハッピー                    **** 
アメージング・ハイウェイ60              **** 
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