オトーサンの2004年その2

ほのぼの映画批評

前口上

昨年のDVDソフトの出荷額は、
約2500億円、映画興行収入2032億円を超えました。
もう映画は、DVDで見る時代かも?

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目次

1400 カレンダー・ガールズ(2003) 1399 エクソシスト2(DVD 1977) 1398 21グラム(2003)
1397 デイ・アフター・トゥモロー(2004) 1396 ダーティハリー5(DVD 1988) 1395 ダーティハリー4(DVD 1983) 1394 ダーティハリー3(DVD 1976) 1393 ベートーベン4(DVD 2001 V)
1392 ベートーベン3(DVD 2000 V) 1391 ベートーベン2(DVD 1993) 1390 沈黙の行方(DVD 2001) 1389 エニグマ(DVD 2001) 1388 バリー・リンドン(DVD 1975)
1387 あなただけ今晩は(DVD 1963) 1386 マルティナは海(DVD 2001) 1385 サイドウォーク・オブ・ニューヨーク(DVD 2001) 1384 さらば青春の光(DVD 1979) 1383 黒い罠(DVD 1958)
1382 ラスムスくんの幸せをさがして(DVD 1981) 1381 ミッション・ブルー(DVD 2001) 1380 トロイ(2004) 1379 レディ・キラーズ(2004) 1378 スイミング・プール(2003)
1377 ミュージック・フロム・アナザー・ルーム(DVD 1998) 1376 シーズ・ソー・ラブリー(DVD 1997) 1375 サム・ガール(DVD 1998) 1374 ハード・キャッシュ(DVD 2002) 1373 フォーチュン・クッキー(2003)
1372 ビッグ・フィッシュ(2003) 1371 映画に愛をこめて/アメリカの夜(DVD 1973) 1370 フューリー(DVD 1978) 1369 小さな中国のお針子(DVD 2002) 1368 サヨナラ(DVD 1957)
1367 危険な遊び(DVD 1993) 1366 雲の中で散歩(DVD 1995)> 1365 殺しのベストセラー(DVD 1987) 1364 ベッカムに恋して(DVD 2002)> 1363 勝利への脱出(DVD 1980)
1362 ロード・オブ・イリュージョン(DVD 1995) 1361 パッション(2004) 1360 コードネームはファルコン(DVD 1985) 1359 ポーキーズ2(DVD 1983) 1358 ポーキーズ(DVD 1982)
1357 私は「うつ依存症」の女(DVD 2001) 1356 裸足の1500マイル(DVD 2002) 1355 偶然(DVD 1987) 1354 終わりなし(DVD 1985) 1353 アマチュア(DVD 1979)
1352 傷跡(DVD 1976) 1351 アダプテーション(DVD 2002) 1350 悪魔の恋人(DVD 1996) 1349 ゴールデン・ボーイ(DVD 1998) 1348 みなさん、さようなら(2003)
1347 キル・ビルVol.2(2004) 1346 チャイルド・コレクター 溺死体(DVD 2000) 1345 コールドマウンテン(2003) 1344 青い目撃者(DVD 1998) 1343 モリー先生との火曜日(DVD TV 1999)
1342 アウトランド(DVD 1981) 1341 スターゲイト(DVD 1994) 1340 オーシャン・オブ・ファイアー(2003) 1339 サンシャイン・ステイト(DVD 2002) 1338 リトルマン・テイト(DVD 1991)
1337 ロスト・イン・トランスレーション(2003) 1336 クレオパトラ2525(DVD 2000) 1335 ワイルド・アット・ハート(DVD 1990) 1334 星の王子ニューヨークへ行く(DVD 1988) 1333 ラウンド・ミッドナイト(DVD 1986)
1332 スパニッシュ・アパートメント(2002) 1331 デビル(DVD 1997) 1330 ハドソン・ホーク(DVD 1991) 1329 ターナー&フーチ/すてきな相棒(DVD 1989) 1328 真珠の耳飾りの少女(2003)
1327 栄光へのフィニッシュ(DVD 1986) 1326 恋のためらい/フランキーとジョニー(DVD 1991) 1325 ディボース・ショウ(2003) 1324 ツインズ(DVD 1988) 1323 サルバドル 遙かなる日々(DVD 1986)
1322 ドアーズ(DVD 1991) 1321 リバース・エッジ(DVD 1986) 1320 ランブルフィッシュ(DVD 1983) 1319 トゥルー・ロマンス(DVD 1993) 1318 卒業の朝(2002)
1317 スパイ・ハード(DVD 1996) 1316 勝利への旅立ち(DVD 1986) 1315 ジュマンジ(DVD 1995) 1314 殺人の追憶(2003) 1313 フライング・ハイ(DVD 1980)
1312 ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア(DVD 1997) 1311 エレファント(2003) 1310 グッバイガール(DVD 1977) 1309 ウェルカム・ドール・ハウス(DVD 1995) 1308 イノセント・ボーイズ(DVD 2002)


カレンダー・ガールズ

オトーサン、 予告編を何度も見せられて、 「おばさん、おばあさんたちのヌード・カンダー? "女子12婆"など、誰が見るもんか?」 でも、IMDBのスコアが高いので、劇場へ。 「何だこりゃ?」 長蛇の行列で、"女子120婆"状態でした。 原題:Calendar Girls (2003) 監督:Nigel Cole 脚本:Tim Firth / Juliette Towhidi Genre: Comedy / Drama (more) Rated PG-13 for nudity, some language and drug-related material. Country: UK Language: English 上映時間:108分 あらすじ: 北ヨークシャーは、ライルストーン地区婦人会の実話。 この婦人グループは、毎年、地元の景色をテーマにした カレンダーを製作してきた。 1999年、メンバーのひとりの夫が白血病になる。 彼は、ヒマワリを植えてくれたら、元気になれるという。 残念ながら、彼は長らえなかった。 白血病研究基金をつくるために、 女性たちは、それぞれが月替りで出演する ヌード・カレンダーをつくることに踏み切る。 そうすれば、村の周辺で数百部は売れると見込んだのだ。 だが、カレンダーは、世界的に話題を呼ぶ。 Britney SpearsやCindy Crawfordのカレンダーよりも、 売れたのだった。 出演者: Helen Mirren .... Chris(クリス) Julie Walters .... Annie (アニー) John Alderton .... John (ジョン) オトーサン、 「元気だなぁ。うまいなあ」 素人かと思ったら、クリスとアニーの2人は、 アカデミー賞級の女優さんでした。 HELEN MIRREN ヘレン・ミレン 誕生日 1945/7/26 出身 英ロンドン 2001年「ゴスフォード・パーク」で アカデミー助演女優賞ノミネート。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1968年「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」 1969年「としごろ」 1972年「狂えるメサイア」「オー!ラッキーマン」 1980年「カリギュラ」「天才悪魔フー・マンチュー」      「失われた航海」 1981年「エクスカリバー」 1984年「2010年」 1985年「ホワイトナイツ/白夜」「奇蹟の教師ヴィック」 1986年「モスキート・コースト」 1988年「パスカリの島」 1989年「鯨が来た時」「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」「迷宮のヴェニス」 1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」 1994年「英国万歳!」 1996年「SOME MOTHER'S SON」 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◇ 2000年「グリーンフィンガーズ」 2001年「プレッジ」「ゴスフォード・パーク」 2003年「カレンダー・ガールズ」 JULIE WALTERS ジュリー・ウォルターズ 誕生日 1950/2/22 出身 英バーミンガム 看護婦になる研修を受けるが、 マンチェスター・ポリーで演劇を学び、 74年に劇団リヴァプール・エヴリマンに加わる。 83年舞台作品の映画化「リタと大学教授」のリタ役で 映画デビューし、アカデミー賞にもノミネートされた。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「リタと大学教授」 1987年「Hなえっちな変態SMクラブ」「プリック・アップ」 1991年「ステッピング・アウト」 1997年「ガールズ・ナイト」 2000年「リトル・ダンサー」◇ 2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」◆ 2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2003年「カレンダー・ガールズ」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 その他の出演者: Linda Bassett .... Cora Annette Crosbie .... Jessie Philip Glenister .... Lawrence Ciaran Hinds .... Rod Celia Imrie .... Celia Geraldine James .... Marie Penelope Wilton .... Ruth George Costigan .... Eddie Graham Crowden .... Richard John Fortune .... Frank Georgie Glen .... Kathy Angela Curran .... May User Rating: 7.0/10 (1,988 votes) オトーサン、 「高いスコアだなあ」 User Comments: Walter Frithさん Hamilton, Ontario, CANADA 2004年2月26日 明るく、気分いい! オリジナリティはないにせよ、 この映画、確かに、気分いい。 1997年の「フルモンティ」と若干似ている。 失業した英国男性たちが、ストリップをして、 生きのびるための生活資金を得ようとする。 これも、同じ仮定だが、やや上品である。 ヘレン・ミレンは、英国婦人たちのリーダー役で、 先頃、白血病で死んだメンバーの夫を追悼して セミヌードのカレンダーをつくろうと提案する。 この映画、実に好ましいが、ひとつ問題がある。 映画の後半、予想以上に、このカレンダーがブームになって 有名人としてアメリカに行くという設定である。 確かに、実話ではその通りだったかも知れないが、 映画としては、前半のトーンでもっと撮ってほしかった。 結末は、小奇麗に過ぎたけれども、 前半の魅力的な雰囲気がよく出てきているように思う。 そう文句を言うほどではないのかも。 オトーサン、 「いやぁ、笑ったの、何の!」 日本の映画館で、観客がこんなに笑ったのは、はじめてです。 例えば、こんなせりふです。 "I am 55 years old. If I'm not gonna get them out now, when am I ?" (私は、55歳よ。いま脱がなくて、いつ脱ぐの?) オトーサン、 見終わって、 パンフレットを買ってしまいました。 そのなかに美保純さん登場。 「皆さん、チャンスがあったら、 自分のすべてをさらけだすヌードを撮っておくべき。 一回くらい洋服をスパッと脱いで裸を撮ってみるのはオススメです。 その際は、必ずハイヒールを履く。 脚の筋肉が緊張してきれいに写ります。 しかも、モノクロフィルムで撮れば多少のシワは気にならず、 美しい仕上がりになります」 オトーサン、 「読者のなかに塾女の方がおられたら、 ぜひ、写真を送ってください」 美保純さん、あなたのは結構です、ご辞退します。 もう50歳ですって?


エクソシスト2

オトーサン、 「"エクソシスト"、あれは傑作だった。 確か世界の名画入りしていたはずだけど...」 確認したら、145位なのに、146位と 誤って書いていました。お恥ずかしい次第です。 原題:Exorcist II: The Heretic (1977) 監督:John Boorman キャラタクター:William Peter Blatty 脚本:William Goodhart /John Boorman /Rospo Pallenberg Genre: Drama / Horror / Fantasy / SF 上映時間:118分 あらすじ: 3部作の2作目。 悪魔が戻ってくる。 新しく着任したラモント神父は、 リーガンのなかに巣食う悪魔を発見しようとする。 出演者: Linda Blair .... Regan MacNeil (リーガン) Richard Burton .... Father Lamont(ラモント神父) Louise Fletcher .... Dr. Gene Tuskin(タスキン博士) オトーサン、 「おお、大きくなったなあ」 リンダ・ブレアは、前作では14歳の少女。 それが18歳のふっくらした娘さんになっていました。 「名優、リチャード・バートンが出演か、贅沢だなぁ」 タスキン博士役の女優さん、なかなかの演技でした。 念のために、彼女の経歴をみてみると、 「アカデミー賞女優だったんだ、道理で巧いハズだ」 LINDA BLAIR  リンダ・ブレア 誕生日 1959/1/22 出身 米ミズーリ州 活躍度 ▲↓ 幼い頃からモデルやTVコマーシャルに出演していたが、 「エクソシスト」のオーディションに応募してリーガン役を獲得。 72年には大統領から健康優良児賞を受けた。 77年「エクソシスト2」でも その後のリーガン役を演じたが、 同年に麻薬事件を起こして逮捕された。 作品的にはリーガン役のイメージのために 役に恵まれない部分もあったが、 逆に彼女の名前を売りにした主演作も多く、 俳優としては恵まれている方だろう。 96年「スクリーム」でデューイにインタビューする レポーター役でほんの少しだが久々登場。 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1973年「エクソシスト」 1974年「エアポート’75」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「エクソシスト2」 1978年「戦慄の夏」 1979年「ローラブギ」 1981年「ヘルナイト」 1983年「チェーンヒート」 1987年「サイレント・アサシン」 1989年「ベッドルーム・アイズ」      「超能力学園Z PART2 パンチラ・ウォーズ」      「エクソシストの謎」 1991年「硝子のパートナー」 1996年「スクリーム」 2000年「エクソシスト ディレクターズ・カット版」 RICHARD BURTON リチャード・バートン 誕生日 1925/11/10-1984/8/5  出身 英南ウェールズ・ポントリドフェン 出演作 1952年「謎の佳人レイチェル」 1953年「砂漠の鼠」「聖衣」 1955年「凶弾の舞台」「雨のランチプール」 1956年「アレキサンダー大王」「わかれ」 1958年「にがい勝利」 1959年「怒りを込めて振り返れ」 1960年「許されざる愛情」「北海の果て」 1962年「史上最大の作戦」 1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」「ベケット」 1964年「イグアナの夜」「ズール戦争」(ナ) 1965年「いそしぎ」「寒い国から帰ったスパイ」      「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」      「じゃじゃ馬ならし」 1967年「悪のたのしみ」「夕なぎ」「危険な旅路」 1968年「荒鷲の要塞」「キャンディ」 1969年「ふたりは恋人」「1000日のアン」 1971年「ロンメル軍団の叩け」「ロンドン大捜査線」 1972年「暗殺者のメロディ」「青ひげ」 1973年「風雪の太陽」「裂けた鉤十字」 1974年「旅路」「クランスマン」「逢びき」 1977年「エクソシスト2」「エクウス」 1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」      「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」      「ワイルド・ギース」 1980年「レッスン・イン・ラブ」 1981年「告発の罠」 1984年「1984」 LOUISE FLETCHER ルイーズ・フレッチャー 誕生日 1934/7/22 出身 米アラバマ州バーミンガム 75年「カッコーの巣の上で」でアカデミー主演女優賞。 テレビでは「スタートレック/ディープ・スペース・ナイン」の カイ・ウィン役など。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1974年「ボーイ&キーチ」◆ 1975年「カッコーの巣の上で」◇アカデミー主演女優賞 1977年「エクソシスト2」 1978年「名探偵再登場」 1983年「ブレインストーム」◆ 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」◆      「炎の少女チャーリー」◆ 1987年「屋根裏部屋の花」 1988年「トゥームーン」 1989年「ブルースチール」「ベスト・オブ・ザ・ベスト」 1995年「バーチュオシティ」 1996年「ハイスクール・ハイ」 1997年「ブレストマン/豊胸外科医」 1999年「クルーエル・インテンションズ」◆      「マップ・オブ・ザ・ワールド」 その他の出演者: Max von Sydow .... Father Merrin Kitty Winn .... Sharon Spencer Paul Henreid .... The Cardinal James Earl Jones .... Older Kokumo Ned Beatty .... Edwards Belinda Beatty .... Liz Rose Portillo .... Spanish Girl Barbara Cason .... Mrs. Phalor Tiffany Kinney .... Deaf Girl Joey Green .... Young Kokumo Fiseha Dimetros .... Young Monk Ken Renard .... Abbot User Rating: 3.4/10 (2,315 votes)        bottom 100: #90 オトーサン、 「あらら、ワースト90位?こりゃ変だよ、相当変だよ」 前作が良すぎた反動かもしれません。 加えて、リンダ・ブレアが、 麻薬事件で逮捕されたのも相当影響したのでしょう。 作品的には、そんなに悪くないと思います。 User Comments: FIlipposさん Los Angeles at the moment 2003年9月6日 ワースト100位だって?? ショックだ。 この映画について、書こうとは思っていなかった。 実に、私的なことだったからだ。 だが、それでは、この映画を応援することができない。 この世界のありようについて、 また、この映画についての諸君の意見に 異議をとなえることができない。 観客としては、 イナゴの大群が、アフリカの空を覆うのをみて、 既視感(deja vue)をもった。 だが、それは、私的な感想にすぎない。 理性的に考えて、 この映画には、第1作よりも知的なアイディアがある。 第1作は、やかましく、強烈だった。 監督もカンペキだった。 説明できない魔法のパワーをもっていたが、 幻覚症状にとりつかれたクレイジーな未成年者の物語に過ぎなかった。 彼女は、なぜ取り憑かれたのか? 精霊とは何か? メリン神父とは、誰か? など。 第1作では、これらへの答えがなかった。 手がかりを与えただけで、 ほんとうは、何が起きたかについて知ることができなかった。 登場人物たちの言っていることを信じるしかなかった。 続編では、この点が、解消されている。 普通のホラー映画になった。 答えが与えられた。 それも、実に、興味深いものだ。 この未成年者は、実に、力強い人間である。 彼女は、「善」を代表する。 イナゴの大群は、「悪」を代表する。 イナゴたちは、密集し、羽が触れ合うと凶暴になる。 怒り出し、悪事を為すのだ。 だが、この未成年者には、イナゴを四散させる力があり、 悪事をやめさせ、普通の状態に戻すことができる。 この例が明示するように、人類の役に立つ。 誰もが知っているように、 戦争は、ひとが引き起こし、 大勢のひとびとの普通の行動を変えてしまう。 ナチがそうで、悪事をなした。 この続編のリーガンのような未成年者は、 大勢のひとびとの心のなかに入って、 いわばオピニオン・リーダーとして、 かれらを普通の状態に戻すことができる。 なぜ、他のひとびとのなかでなく、 彼女のなかに悪魔がいるか、これで説明がつく。 彼女が本当に強いからである! "私の翼に触れたものは、悪魔になる” いま現在、世界で起きていることを念頭に置くと、 このコンセプトは、実に、リアルなものだと思う。 つまり、こういうことである。 "もし、一時であろうと、悪をなすものは、 永遠に悪であり続け、回復することはない” そう、最初にウソをつくと、永遠にウソつきになるのだ。 ビジュアルの面でも、この続編の旅行記は、 実に、エキサイティングで、美しいと思う... 心理学者がもっている機械もよかったし、音も素敵だった。 そう、以上が、私の考えたことだ。 つたない英語をお詫びしたい... 何しろ、第2外国語だもので:-) 私は、映画学校の学生で 諸君は、誰もまだ私の映画をみたことがないだろう:-( ご機嫌よう! オトーサン、 「非行少女に転落。 なぜなんだろう。ちょっと気になるなぁ」 IMDBに載っているリンダ・ブレアの経歴を 翻訳してみました。 リンダ・ブレアは、6歳のときから、 モデルとして、また女優として脚光を浴びてきた。 600人の応募者のなかから 「エクソシスト」(1973)の取り憑かれた少女リーガン役を射止めた。 誰もが、アカデミー賞を手中にしたと思ったが、 少女役を演じた部分は僅かだったとリークされて、夢は潰えた。 (声の吹き替えは、Mercedes McCambridgeで、 かなりマネキンが使われていた) この失意が、スター街道驀進の最初のつまずきとなった。 その後の数年間、彼女はまったく問題なく主役を演じた。 アル中で、レイプされ虐待されている 13歳の少女役といったものがほとんどだった。 だが、若くして注目を浴び、追い越し車線を走ってきた リンダは、そういう状況にうまく適応することができなかった。 麻薬をやり、男性関係でもトラブルを起こした。 その結果、そのキャリアは閉ざされてしまった。 オトーサン、 「好事、魔多し!」


21グラム

オトーサン、 命が消えるその時に、人は21グラムだけ軽くなる。 太った人も、痩せた人も、貧乏人も、金持ちも、 幸せだった人も、そうでない人も、誰もが等しく失う重さ。 それは、私たちがこの世に置いて行く“何か”の重さ。 あなたが残す21グラムは何ですか?」 「...こんな名せりふを吐かれては、見ないわけには」 原題:21 Grams (2003) 監督:Alejandro Gonzalez Inarritu 脚本:Guillermo Arriaga Genre: Drama Rated R for language, sexuality, some violence and drug use. 上映時間:125分 あらすじ: 今回は、みなに是非見てほしいので、 以下のサイトの詳しい紹介文を転載しましょう。 http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4287 ニューメキシコ。 クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は、 ドラッグに依存していた過去を断ち切り、 今では優しい夫と幼い2人の娘に囲まれ幸せな生活をおくっている。 前科を持つジャック(ベニチオ・デル・トロ)。 信仰に没頭することで心の平穏を保っている彼は、 クジで当たったトラックも神が与えてくれたと信じて疑わない。 貧しいながらも真面目に働き、 妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)と2人の子供を養っている。 大学で数学を教えていたポール(ショーン・ペン)は、 余命1ヶ月と宣告され、唯一の治療法である心臓移植の順番を待つ身。 別居していた妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)は ポールの病状を聞きつけ家に戻り、彼が死ぬ前に子供が欲しいと願う。 ある日、クリスティーナに一本の不幸な電話でかかってくる。 病院に駆けつけた彼女を待っていたのは、 トラックに轢き逃げされた娘の夫の死の知らせだった。 悲しみのあまり自分の殻に閉じこもり、 すべてに無気力になってしまうクリスティーナは、 やめていたドラッグにまた手をだしてしまう。 クリスティーナの家族を奪った犯人、その人物こそジャックであった。 とっさに逃げた彼だが、3人の死を知ると、 妻の制止を振り切って警察へ出頭。 神から贈り物のはずだったトラックは、 皮肉にも彼を絶望の底へと陥れたのだ。 ジャックは、神に“裏切られた”怒りを面会に訪れた牧師にぶつけた。 3人の命を奪った事故は、しかし1人の男の命を救う。 クリスティーナの夫の心臓はポールへと移植された。 しかし手術が成功すると、ポールとメアリーの心の溝は 以前のように広がりはじめる。 別居中に妻が中絶したことを知ったポールは、 二人の愛がすでに終わっていることに気付いた。 そんななか、調査会社を使いドナーの身元を突き止めたポールは、 幾日もクリスティーナを見守り続けた末、思い切って声をかける。 冷たくあしらうクリスティーナだが、やがて彼女の心をいたわり、 温かく包み込むポールに心を開いていく。 ついにポールが自分の心臓のことを告白すると混乱のあまり激怒するが、 彼のまっすぐな想いは、すでに彼女の心に届いていた。 しかし、ポールを愛し始めたことで、 感情を取り戻し始めたクリスティーナは、 あらためて失くした愛の重さに身も心も引き裂かれていく。 悲しみを終わらせるために、 クリスティーナはポールにジャックを殺してくれと頼んだ。 一方、証拠不十分で釈放されたジャックは、その意味を知る。 自分で自分の罪を裁かねばならないのだ。 真夜中、息子が欲しがっていたハムスターの籠をそっと彼の枕元に置き、 ジャックは家を出た。 遠く離れた町で答えを探すために黙々と働くジャック。 1つの心臓が、遂に3人の運命を引き寄せる……。 出演者: Sean Penn .... Paul Rivers (ポール) Naomi Watts .... Cristina Peck (クリスティーナ) Benicio Del Toro .... Jack Jordan(ジャック) オトーサン、 「お見事!3人の競演!!」 ショーン・ペンは、いつもながらの名演技。 ナオミ・ワッツは、体当たり。過去最高の演技でしょう。 心の闇をもてあます男、陰惨にして繊細な演技が光った ベニチオ・デル・トロの経歴を紹介しましょう。 BENICIO DEL TORO ベニチオ・デル・トロ 誕生日 1967/2/19 出身 米プエルトリコ 13歳の時にペンシルバニアへ移る。 弁護士を目指しカリフォルニア大学に入学し、 経営学を学ぶが、1年生の時に演劇科に転じる。 その後、ニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエア演劇学校と ストラ・アドラー・コンサーパトリー、 ロサンゼルスのアクターズ・サークル・シアターで 本格的に演技を学ぶ。 テレビ「マイアミ・バイス」のゲスト出演を経て、 88年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」で映画デビュー。 2000年「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」 1989年「007/消されたライセンス」 1990年「ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争」 1991年「インディアン・ランナー」「チャイナ・ムーン」 1992年「1492・コロンブス」 1993年「フィアレス」 1995年「ザ・プロデューサー」「天使の涙」      「ユージュアル・サスペクツ」 1996年「バスキア」「フューネラル/流血の街」      「ザ・ファン」 1997年「エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち」 1998年「ラスベガスをやっつけろ」 2000年「スナッチ」「トラフィック」      「誘拐犯」「ブレッド&ローズ」▲ 2001年「プレッジ」 2002年「ハンテッド」 2003年「21グラム」 その他の出演者: Charlotte Gainsbourg .... Mary Rivers Melissa Leo .... Marianne Jordan Clea DuVall .... Claudia Danny Huston .... Michael Carly Nahon .... Cathy Claire Pakis .... Laura Nick Nichols .... Boy John Rubinstein .... Gynecologist Eddie Marsan .... Reverend John Loyd Keith Salter .... Fat Man Antef A. Harris .... Basketball Guy Marc Musso .... Freddy User Rating: 8.0/10 (10,783 votes)        top 250: #204 オトーサン、 「おお、世界の名画204位だ!」 アカデミー賞ノミネート: 主演女優賞:ナオミ・ワッツ 助演男優賞:ベニチオ・デル・トロ User Comments: zetesさん Beloit, WI 2004年4月1日 奇をてらわなければ、 もっといい映画になっただろう この映画、かえすがえすも残念だ。 問題は、非時間軸の構成にある。 "The Sweet Hereafter"のような映画では成功しており "Memento"では、必要不可欠だが、 この映画には、絶対、合わないと思う。 発生時間順に語られたほうが、もっとよくなったと思う。 啓示は、より迫力あるものとなり、 テーマもより訴求力を増しただろう。 まったく奇をてらった構成になり、つまらなくなってしまった。 面白く、やや謎めいた映画だが、物語はしっかりしている。 いくつか弱いシーンがある。 例えば、ワッツとペンが演じているシーンで、 こんなことをやるのだろうかと思ってしまう。 この映画の中心になる出来事は、飲み込み難い。 デル・トロのトラックがいかに巨大でも、 これほど印象的なクルマ殺人の妙技をやれるハズがない。 ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、 3人とも実にいい。 (デニトロは、アカデミー賞ノミネートにふさわしい。 ワッツは違うと思う。ペンは、ほかの演技で賞をとっている) だが、この映画で見逃してはならないのは、 あまり知られていない役者である Charlotte Gainsbourg や Melissa Leoであろう。 この映画で評価できるのは、演技だけである。 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の デビュー作「アモーレス・ペロス」を見ていないが、 この映画を見る限りでは、見る気になれい。 評価は、10点満点で7点。 オトーサン、 「奇をてらったところが、何ともいえず、いいなぁ」 この映画、時間軸をめまぐるしく交差させた結果、 テーマの訴求力がグーンと高まっているのではないでしょうか。 人生は、フライパンの上で跳ね回る豆のようなもの。 一旦、熱せられると、ひとときの安定もなくなって、 次の瞬間、どの方向に跳んでいくのか、 誰にも、分からないのです。 分かるのは、神様だけ。 掌のうえで踊る3人をじっと見ているのですから...


デイ・アフター・トゥモロー

オトーサン、 「どうしようかなあ」 この種のディザスター映画、 ヒマなときに、DVDでみたほうがよいのかも。 原題:THe Day After Tomorrow (2004)     監督:Roland Emmerich 原作:Roland Emmerich 脚本;Roland Emmerich / Jeffrey Nachmanoff Rated PG-13 for intense situations of peril. Country: USA Language: English / French / Japanese 上映時間:124分 あらすじ: 巨費を投じた特殊効果満載の映画。 温室効果と地球温暖化が続けば、地球はどうなるかを描く、 世界的なカタストロフと災害が生じる。 ハリケーン、地震、大津波に見舞われ、氷河時代がはじまる。 (どういう科学的根拠があるか分からないが) 物語の主人公は、気象学者ホール博士。 過去の気候変動のパターンを研究してきた。 いまや地球温暖化から世界を救おうとしている。 NYに住む彼の息子サムは、反抗期だったが、 NYが氷河時代に突入するなかで、父親と和解する。 ホール博士は、数々の苦難に襲われ、 人々が南へ移住しはじめるなかで、息子を救出するために、 ひとり北へと向かう... サムの恋人役の大学生に、Rossum。 Wardは、ホールの妻で、サムの母親を演じている。 Serranoは、ホールの上司役である。 出演者: Dennis Quaid .... Jack Hall(ジャック) Jake Gyllenhaal .... Sam Hall(サム) Emmy Rossum .... Laura Chapman(ローラ) オトーサン、 「デニス・クエイド、なかなかいい演技だ」 離婚のおかげか、陰影のある演技を見せています。 DENNIS QUAID デニス・クエイド 誕生日 1953/4/9   出身 米テキサス州ヒューストン 俳優の兄ランディ・クエイドの影響で高校時代から演技の勉強を始め、 ヒューストン大学では演劇を専攻。 75年「クレイジー・ママ」の端役で映画デビュー。 87年「ビッグ・イージー」で インディペンデント・スピリット・アワード主演男優賞受賞。 1991年にメグ・ライアンと結婚し、 2001年7月16日、離婚した。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「クレイジー・ママ」 1977年「9/30/55」 1978年「勝利の季節/ウイニング・シーズン」 1979年「ヤング・ゼネレーション」 1980年「ロング・ライダーズ」 1981年「おかしなおかしな石器人」「さよならジョージア」 1983年「ザ・ファイト」「ジョーズ3」◇      「ドリーム・スケープ」「ライトスタッフ」 1985年「第5惑星」 1987年「インナースペース」「ビッグ・イージー」      「容疑者」 1988年「D.O.A/死へのカウントダウン」◇      「熱き愛に時は流れて」 1989年「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」 1990年「愛と哀しみの旅路」「ハリウッドに口づけ」 1993年「アンダーカバー・ブルース/子連れで銃撃戦」◇      「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」      「ワイルダー・ナパーム」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「愛に迷った時」 1996年「ドラゴンハート」 1997年「ゴーイング・ウエスト」「ギャング・リレーテッド」      「スイッチ・バック」◇ 1998年「ファミリー・ゲーム」◇「セイヴィア」◇ 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「オーロラの彼方へ」◇「トラフィック」 2002年「オールド・ルーキー」◇「エデンより彼方に」◇ 2003年「デイ・アフター・トゥモロー」◇ その他の出演者: Dash Mihok .... Jason Evans Jay O. Sanders .... Frank Harris Sela Ward .... Dr. Lucy Hall Austin Nichols .... J.D. Arjay Smith .... Brian Parks Tamlyn Tomita .... Janet Tokada Sasha Roiz .... Parker Ian Holm .... Terry Rapson Nassim Sharara .... Saudi Delegate Carl Alacchi .... Venezuelan Delegate Kenneth Welsh .... Vice President Becker Michael A. Samah .... Saudi Translator User Rating: 6.2/10 (6,222 votes) オトーサン、 「もっといいスコアでもよかったのでは」 evilricさん yarm, england 2004年5月31日 あなたのせい。 そう、これはヒット映画だ。 だから見に行く前に、頭を切り変える必要があった。 この映画は、要するに、 大型車を運転している太った赤っ首野郎たちに、 環境問題が大事と主張している。 私は、寛大だから、たとえ雪が降って、 気温がマイナス150度になろうと構わない。 ヘリコプターの燃料が凍りつくシーンだって、耐えられる。 要するに、軍事用の特殊な超冷却エンジンを使っていないのだろう。 だが、主人公が、これほどの寒さに耐えているシーンは、 ちょっとおかしくないか。 Kill me. Kill me now. この映画、全員がヒーロー。 人々が死んでいき、科学が役立たずでも、 トレーニングさえすれば助かるのだ。 演技やせりふについては、触れない。 肥っちょで、大型車を運転しているひとは、この映画をみるべきだ。 そうでなければ、ちゃんと運転してほしい。 オトーサン、 「こりゃ、劇場の大画面で見るべきだなあ」 数々の災難を描く特殊効果が破綻していないのは、立派です。 これからご覧になるかたに、アドバイス。 身も心も冷えてくるので、1枚上着をもっていくといいでしょう。 見終わった観客のおばさんが、つぶやいていました。 「だから、地球をもっと大事にしなくてはねぇ」 オトーサン、 地球温暖化京都議定書の批准を拒んだアメリカ大統領が 「私は間違っていた」というせりふに痛く感動しました。 ただのディザスター映画でなかったので、好感をもちました。


ダーティハリー5

オトーサン、 いよいよ、最終作。 これで終わりとなると、残念だなあ。 原題:The Dead Pool (1988) 監督:Buddy Van Horn キャラクター:Harry Julian Fink Rita M. Fink 原作:Steve Sharon/Durk Pearson/Sandy Shakiocus 脚本:Steve Sharon Genre: Action / Thriller / Crime / Drama 上映時間:91分 あらすじ: ハリー・キャラハンこと、 ダーティハリーは、このシリーズの前4作で大活躍。 今度は、奇妙な賭博ゲームを捜査する。 地方名士のリストがつくられて、 最初に誰が殺されるかを賭けていたのだ。 事態は、まことに興味深いものとなる。 というのも、リストにハリーの名前が載ったからだ。 出演者: Clint Eastwood .... Insp.'Dirty' Harry Callahan(ダーティハリー) Patricia Clarkson .... Samantha Walker(サマンサ) Liam Neeson .... Peter Swan (ピーター) オトーサン、 「パトリシア・クラークソンか」 TV局キャスタのサマンサ役ですが、 いい役なのに、平凡な演技でした。 ダーティハリーの引き立て役に徹しているのかも。 PATRICIA CLARKSON パトリシア・クラークソン 誕生日 1959/12/29 出身 米ルイジアナ州ニュー・オーリンズ 10代から学校演劇の舞台に立つ。 イェール大学演劇科で学んだ後、 ニューヨークで舞台俳優としてデビュー。 87年「アンタッチャブル」で エリオット・ネスの妻役で映画デビュー。 99年「グリーン・マイル」でサターン賞助演女優賞、 2002年「エデンより彼方に」で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1987年「アンタッチャブル」 1988年「ジブラルタル号の出帆」 「ダーティー・ハリー5」      「熱き愛に時は流れて」 1990年「ラジオタウンで恋をして」 1995年「ジュマンジ」 1998年「ハイ・アート」 1999年「グリーンマイル」「バニラ・フォグ」 2001年「プレッジ」「チル CHILL」 2002年「エデンより彼方に」      「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」 2003年「ドッグヴィル」 その他の出演者: Evan C. Kim .... Insp. Al Quan David Hunt .... Harlan Rook/Ed Butler Michael Currie .... Capt. Donnelly Michael Goodwin .... Lt. Ackerman Darwin Gillett .... Patrick Snow Anthony Charnota .... Lou Janero Christopher P. Beale .... Dist. Atty. Thomas McSherry John Allen Vick .... Lt. Ruskowski Jeff Richmond .... Freeway reporter #1 Patrick Van Horn .... Freeway reporter #2 Sigrid Wurschmidt .... Freeway reporter #3 Jim Carrey .... Johnny Squares User Rating: 5.8/10 (3,059 votes) オトーサン、 「やっぱり、下がったなあ」 テーマに無関係なアクションに傾斜しすぎでは。 でも、サンフランシスコの風景が楽しめました。 User Comments: LuboLarssonさん Scotland 2004年5月26日 ダーティハリー最終作。 クリント・イーストウッドは、私の好きな俳優である。 かれの映画をTVで見て育ったものだ。 特に好きだったのが、西部劇とこのダーティハリーの映画。 この第5作が上映された1988年、 私は、映画館に行ける年齢になっていて、 大喜びで、友達と出かけていったものだ! うれしいことに、大好きな"Guns n Roses"の名が載っていて、 持ち歌の"Welcome to the Jungle"が映画のなかに使われていた。 さらに、バンドのメンバーがカメオ出演していた。 だが正直言うと、彼らを見たのは、それがはじてだった! はたまた、ジム・キャリーが出演しているではないか。 James Carreyという名前で、お目々パクパク。 そうそう、彼は、イーストウッドの"Pink Caddilack"にも 出演している。 ともかく、映画については、 オリジナルほどよくはなかったが、他の続編よりはよかった。 クリントが全編息づき、好演していた。 Liam Neesonも、なかなかよかった。 でも、ストーリーのせいで、あまりいい役どころではなかった。 Evan Kim は、ハリーの温和な相棒役で、 殺されるか、病院で命を終えるかという役回りだった。 この映画には、すばらしいカーチェース・シーンがある。 そのひねったところが、ボーナスだった! Lalo Schifrinによる音楽もすばらしかった。 要するに、これは、実に面白い映画である。 ダーティハリーやイーストウッドのフアンは好きになれるだろう。 無中にさせてくれる。 ハリー・キャラハンへの最後の贈り物。 秀作の第1作につぐ出来栄えである。 10点満点で7点。 オトーサン、 「ダーティハリー・シリーズ、出来がよかったなあ」 最後に、クリントイーストウッドについての IMDBの経歴紹介を載せておきましょう。 「あれっ、確か前に翻訳した覚えがある... どの映画批評に載せたかなあ?」 何しろ、本数があまりにも多いので、 探すのに、一苦労しました。 ほぼ半日かかり。 「多くのスーパースター同様、 クリント・イーストウッドの成功は、 幸運と粘り強さと才能が三位一体となったもの。 第2次世界大戦では、参戦には若すぎたものの、 朝鮮戦争では、苦い失敗を味わった。 G.I.として飛び立ったもの、飛行機が太平洋に墜落し、 3マイル泳いで、岸にたどりついたのだった。 その後、新兵訓練所の水泳教官になる。 基地勤務で、朝鮮戦争には参戦できなかった。 戦友仲間のDavid JanssenとMartin Milneにそそのかされて、 俳優を志願し、1954年ユニバーサル・スタジオと契約する。 B級映画の端役として、週給75ドルもらって、 「半魚人の逆襲」や「タランチュラの襲撃」(1955)に出演。 スタジオの役員たちに喉仏が大きすぎると言われ、クビ。 プライドを傷つけられ、その後数年間は、 映画やTVで端役をやりながら、水泳コーチで食いつないでいた。 CBCの友人を訪ねたときに、 ネットワークの役員に見出され、牛飼い Rowdy Yates役をもらう。 これがロングランとなった西部劇「ローハイド」である。 その後、セルジオ・レオーネが創ったマカロニ・ウエスタンで スター街道を突っ走り、大金を稼ぐようになっていった」


ダーティハリー4

オトーサン、 「第3作、面白かったなあ」 流石に4作目ともなると、息切れかと思いましたが、 クリント・イーストウッドが監督したとのこと。 それなら期待してよさそうです。 原題:Sudden Impact (1983) 監督:Clint Eastwood キャラクター:Harry Julian Fink /Rita M. Fink 原作:Charles B. Pierce/ Earl E. Smith 脚本:Joseph Stinson Genre: Action / Crime / Drama / Thriller 上映時間:117分 あらすじ; 凶悪な連続殺人犯が、サンフランシスコで野放し。 ハリーは、沿岸の小さな町で、その手がかりを追う。 その捜査手法がマスコミを騒がせてばかりいるので、 市長は、それが彼の流儀だが、 騒ぎが収まるまで、ハリーに町から離れるように命じる。 新兵器マグナム・ハンドガンを手に、 ハリーは悪の権化たちを相手に新たな試練に立ち向かう。 出演者:: Clint Eastwood .... Inspector 'Dirty Harry' Callahan             (ダーティハリー) Sondra Locke .... Jennifer Spencer (ジェニファー) Audrie J. Neenan .... Ray Parkins (レイ) オトーサン、 「美人女優だ」 今回は、ハリーの相棒は、すぐに死んでしまい、 めぐりあう美人を演じたのが、ソンドラ・ロック。 いかにも、厳しい名前で、ソンだろ。 ちょっと陰気です。 SONDRA LOCKE ソンドラ・ロック 誕生日 1947/5/28 出身 米テネシー州ジェルビービル 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「愛すれど心さびしく」 1970年「濡れた欲望」 1971年「ウィラード」 1973年「恐怖の影」 1974年「THE SECOND」 1976年「アウトロー」 1977年「メイクアップ」「ガントレット」「チカラ」 1978年「WISHDONE CUTTER」「ダーティファイター」 1980年「ブロンコビリー」「ダーティファイター/燃えよ鉄拳」 1983年「ダーティハリー4」 1986年「ラットボーイ」 1999年「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」 その他の出演者: Pat Hingle .... Chief Lester Jannings Bradford Dillman .... Capt. Briggs Paul Drake .... Mick Jack Thibeau .... Kruger Michael Currie .... Lt. Donnelly Albert Popwell .... Horace King Mark Keyloun .... Officer Bennett Kevyn Major Howard .... Ed Hawkins Bette Ford .... Leah Nancy Parsons .... Mrs. Kruger Joe Bellan .... Burly detective Wendell Wellman .... Tyrone User Rating: 6.2/10 (2,429 votes) オトーサン、 「おお、6点台とは、大したもの」 User Comments: Didierさん Gent, Belgium 2003年8月12日 GO AHEAD, MAKE MY DAY! "Go ahead, make my day" (撃て、望むところだ) 一番好きな映画のせりふだ... これまでの4作に一貫する 刑事・ダーティハリーの生き様を端的に示す 冷ややかな響きがある。 さて、この第4作、イーストウッドが監督をしている。 彼の演技は、パーフェクトだが、 やや飽きがきているように見えなくもない。 例えば、ハンバーガー・レストランで、 犯人4人をいとも簡単に撃ち倒すシーンがそうだ。 この映画の問題は、脚本。 先が読めるのだ。 ひとりの女が、ギャングたちにレイプされる。 10代の頃で、妹も被害にあったが、 それ以来、妹は精神に異常をきたしている。 勿論、法が裁くことはない。 そこで、彼女は、怪物になる。 自分と妹をレイプした連中の睾丸を射抜くこうと決心する... その通りに話が進むのが、ちょっと妙な感じだ... ハリーは、決してダーティではないし、 ストーリーも大したことないが、 波止場にマグナムを持ってハリーが登場するシーンは、 やはり、印象的である。 オトーサン、 「もうちょっと巧く撮れたのでは?」 ハリーが、ダーティハリーに変身せざるを得なくなる条件である 迫害や不運によって溜まっていく内なる憤怒のマグマが不足しています。 監督として、これが10作目とのことですが、 まだまだ技量不足とみました。 でも、後年、「ミスティック・リバー」で、 アカデミー賞の作品賞と最優秀監督賞にノミネートされました。 73歳にして大輪の花を咲かせたのですから、大したもの。 CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 サンフランシスコ 監督作 1971年「恐怖のメロディ」 1973年「荒野のストレンジャー」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」 1977年「ガントレット」 1980年「ブランコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」 「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「バード」 1990年「ルーキー」「ホワイトハンター・ブラックハート」 1992年「許されざる者」 1993年「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1996年「目撃」 1997年「真夜中のサバナ」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2003年「ミスティック・リバー」 オトーサン、 「IMDBの経歴紹介は、第5作目に回そう、今日はバテタ」 梅雨に入りました。体調管理が大事ですね。


ダーティハリー3

オトーサン、 このところ頑張りすぎで、お疲れ。 TSUTAYA新橋店に行くのも面倒で、DVDを近くで買いました。 名作「ダーティハリー」シリーズの第3、4、5作。 「高いなあ。1500円。1割引だから、まあいいか」 原題:The Enforcer (1976)    Moving Target 監督:James Fargo キャラクター:Harry Julian Fink /Rita M. Fink 原作:Gail Morgan Hickman/ S.W. Schurr 脚本:Stirling Silliphant/ Dean Riesner Genre: Action / Drama / Crime / Thriller 上映時間:96分 あらすじ; サンフランシスコの刑事ハリーが、 第3作でもどってくる。 新しい相棒は、新米婦人警官ケート・ムーア。 2人は、サンフランシスコ市に 200万ドルをよこせと強迫してきた連中を追う。 出演者: Clint Eastwood .... 'Dirty' Harry Callahan (ダーティ・ハリー) Tyne Daly .... Kate Moore(ムーア刑事) Bradford Dillman .... Capt. McKay (マッケイ課長) オトーサン、 「渋いねぇ」 久しぶりのクリント・イーストウッドです。 飄々としていて、いい味です。 新米婦人警官Tyne Dalyの健気な奮闘ぶりに感動。 残念ながら経歴は出ていませんでした。 CLINT EASTWOOD クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米サンフランシスコ 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」      「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」      「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」      「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」      「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」      「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 その他の出演者: Harry Guardino .... Lt. Bressler John Mitchum .... Frank DiGiorgio DeVeren Bookwalter .... Bobby Maxwell John Crawford .... The Mayor Samantha Doane .... Wanda Robert F. Hoy .... Buchinski Jocelyn Jones .... Miki M.G. Kelly .... Father John Nick Pellegrino .... Martin Albert Popwell .... 'Big' Ed Mustapha Rudy Ramos .... Mendez Bill Ackridge .... Andy User Rating: 6.4/10 (2,274 votes) オトーサン、 「おお、高いぞ」 3作目で、このスコアは、立派なものです。 User Comments: jefferson-3さん Canada 2004年2月13日 1970年代のアクション・ドラマ 偉大さも、オリジナリティも、劇的なアクションも足りない。 "Bullitt"から "The French Connection"へ、 そして、この"Dirty Harry"シリーズへ。 第1作がつくられた1971年から 最終作"Dead Pool”の1988年までの長い間、 このシリーズは、ひとびとによく知られ、愛されてきた。 スクリーン上、最高の主人公のひとりを作り出した。 それが、刑事ハリー・ギャランハン。 70年代半ばに作られ、イーストウッドを一躍有名にした。 あるひとに聞いたことがある。 「この映画、どう?」 答えは、 「みんないいね。 でも、だいぶ昔の話だなぁ」 他のジャンルの映画のいいところを盗んでいるが、 勿論、オリジナリテイのあるよい映画である。 でも、何かが欠けているように感じる。 他の映画と同じスタイルに見えるのだ。 例えば、「ロッキー」第1作は、素晴らしかった。 第2作も、よかったが、何かが欠けていた。 この第3作も、それに似ている。 でも、最初に述べたように、私はこの映画が好きである。 スタイル、ストーリー、婦人警官の存在。 (彼女は、実に素敵だった) 注文をつけたものの、いい映画だ。 私の採点は、10点満点で10点。 オトーサン、 見た後、何ともいえず、いい気持ちになって、 映画評のサイトを探しまわりました。 「あった、いいサイトが。まったく同感だ!」 映画を見た印象を淡々と書いておられるので 好感がもてます。ご一読をおすすめします。 ・ダーティハリー3  http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema  /3769/dirtyhurry3.html


ベートーベン4

オトーサン、 「第3作は、サイテーだったなあ」 いくら何でも、それ以下ということはないだろう。 よほど見ないで、返却してやろうかと思いましたが... 原題:Beethoven's 4th (2001) (V) 監督:David M. Evans キャラクター:John Hughes/ Amy Holden Jones 脚本:John Loy Genre: Comedy / Family 上映時間:93分 あらすじ; ニュートン一家が、驚き、喜こんだのは、 ベートーベンが急におとなしくなったことだ。 ベートーベンは、いまや気取った大金持ちの セジック一家とともに暮らしていた。 出演者; Matt McCoy .... Reginald Sedgewick(レジナルド) Veanne Cox .... Martha Sedgewick(マーサ) Kaleigh Krish .... Madison Sedgewick(マジソン) オトーサン、 「ニュートン一家は、もう、いいや」 そこで、第4作で、はじめて登場したセジック一家の パパ、ママ、娘、3人の顔ぶれをご紹介しましょう。 ...と思ったのですが、出てきたのは、ママだけ。 「ロクな役者、使ってないんだなあ」 VEANNE COX ベネ・コックス 誕生日 WOMAN 出身 米 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」 その他の出演者: Judge Reinhold .... Richard Newton Julia Sweeney .... Beth Newton Joe Pichler .... Brennan Newton Michaela Gallo .... Sara Newton Mark Lindsay Chapman .... Johnnie Simmons Nick Meaney .... Nigel Bigalow Natalie Marston .... Hayley Jeff Coopwood .... Bill Art LaFleur .... Sgt. Rutledge June Lu .... Mrs. Florence Rutledge Scott Evans .... Chiuchua Dancer Patrick Bristow .... Guillermo User Rating: 3.6/10 (117 votes) オトーサン、 「まあ、こんなスコアかも」 それでも、第3作よりは、だいぶマシです。 User Comments: David Meloさん Roseburg, OR. USA 2001年12月22日 前2作で充分だ! 「ベートーベン」映画を見たことがない人に告げる。 最初の2本だけを見て、後は見ないようにすべきだ! 前2作は、すばらしい映画だった。 Charles Grodin、 Bonnie Hunt、Nichole Tomといった すばらしい役者が出ていた! 第3作と第4作には、彼らが全然出ていないし、 筋書きはめちゃめちゃ、登場人物は別人たち、 しかも、演技下手で、かったるいときている! ひとが期待して先に進んでいるときに、 無断で列から離れていくなんて、聞いたことないぞ! オトーサン、 「まあ、怒りも理解できるなあ」 今度登場したイヌの名前は、ミケランジェロ。 有名な彫刻家からとったものでしょう。 もし、ミケランジェロやベートーベンが生きていて、 この映画を見たら、どんな顔をするでしょうか? ミケランジェロは大笑いし、ベートーベンはうめく。 そんな感じがしませんか?


ベートーベン3

オトーサン、 「続編の3作目だ。楽しみだなあ」 2作目は、ベートーベンに子供が生まれました。 今度の3作目は、どうなることやら。 原題:Beethoven's 3rd (2000) (V) 監督:David M. Evans キャラクター:John Hughes /Amy Holden Jones 脚本:Jeff Schechter Genre: Family / Comedy 上映時間:99分 あらすじ; ニュートン・ファミリーは、欧州旅行中。 だが、ニュートン家の集いに参加したいと伝えてきた。 その証拠に、誰かを弟のリチャードに送るという。 さて、誰がやってくるのか? そう、ベートーベンだった! リチャード一家は、 高額なキャンピングカーを借りて、 陽光あふれるカリフルニアへと向かっている。 一家を追うのは、間抜けな2人。 世界中が買いたくなる秘密ソフトを レンタル店の誰も借りないようなDVDソフトのなかに隠したのだが...、 そのDVDを借りてしまったのが、リチャード。 さあ、何としても、DVDを取り戻さねばならない... 出演者: Judge Reinhold .... Richard Newton(リチャード) Julia Sweeney .... Beth Newton(ベス) オトーサン、 「ありゃ、人違いか?」 前2作とは、まったくの別人です。 この映画、弟のリチャード一家しか登場しないのです。 高額なキャンピングカーを借りたものの、 家族みんなに疎まれる気の毒なパパ役を紹介しましょう。 JUDGE REINHOLD ジャッジ・ラインホールド 誕生日 1956/5/21 出身 米ウィルミントン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」 1981年「パラダイス・アーミー」 1982年「初体験/リッジモント・ハイ」 1984年「ビバリーヒルズ・コップ」◇「グレムリン」 1986年「殺したい女」「オフビート」 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◆ 1988年「ボクとパパの大逆転/バイス・バーサ」◇ 1989年「ロザリー・ゴーズ・ショッピング」「ハリーの妻難」 1990年「浮気はパリで」「家族狂想曲」 1991年「ザンダリーという女」 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇「サンタクローズ」◆ 1996年「クラッカージャック」◇ 2000年「ニュース・ブレイカー」「ベートーベン3」◇ 2002年「サンタクロース・リターンズ クリスマス危機一髪」 その他の出演者: Joe Pichler .... Brennan Newton Michaela Gallo .... Sara Newton Mike Ciccolini .... Tommy James Marsh .... Bill (William) Danielle Weiner .... Penny Frank Gorshin .... Uncle Morrie Newton Holly Mitchell .... Kennel Employee Mark Carlton .... Officer Ranger Smith Dana Lee .... Sheriff Festus Big Nate Kanae .... Black Bart/Sumo Cowboy Greg Pitts .... Quentin/Video Store Clerk Dean Wayton .... Delivery Man Scott Evans .... Grocery Store Manager User Rating: 3.6/10 (231 votes) オトーサン、 「低いなあ」 User Comments: Ashleyさん Washington 2002年8月24日 ヒドイ続編!!! 何で、これが続編なのだ? 前2作の家族が全然出てこないじゃないか。 イヌだって、ちがうじゃないか。 こんな映画、こんなひどい俳優たちの演技を じっと座って最後まで見終えるひとの気がしれない。 思わず、うめき声を出してしまった。 オトーサン、 家族でキャンピングカーで旅をした 若い頃を思いだしました。 「パパ、やっぱりホテルに泊まろうよ」 家族は、みんなホテルに泊まって、 自分だけキャンピングカーで寝たことを思いだしました。 そんなシーンが出てきて、そこは楽しめました。


ベートーベン2

オトーサン、 山荘近くの本屋へ。ビデオレンタルもあります。 「へえ、ベートーベンの続編があるの?」 2、3、4と三本借りてきました。 第1作をご覧になっている方なら、 このベートーベンは、楽聖でないことがお分かりでしょう。 原題:Beethoven's 2nd (1993) 監督:Rod Daniel キャラクター;John Hughes /Amy Holden Jones 脚本:Len Blum Genre: Family / Comedy 上映時間;89分 あらすじ: オス犬のベートーベンが、パパになる。 だが、母犬の傲慢な飼い主のレジーナは、 子犬を売って儲けましょうよ、 母犬のミッシーのほうは、こんな犬、大キライだけど、 離婚訴訟を有利に進めるために、手元に置いとかなくてはという。 だが、ニュートン一家の子供たちは、騒ぐ。 「ベートーベンの子だ!可愛い!!お家に連れてこうよ」 はたして、4匹もの子犬を飼うのをパパは許してくれるだろうか? ミッシーを助け出し、バートーベン一家は、一諸になれるだろうか? 出演者: Charles Grodin .... George Newton(ジョージ・ニュートン) Bonnie Hunt .... Alice Newton(アリス・ニュートン) Debi Mazar .... Regina(レジーナ) オトーサン、 「主人公はイヌのベートーベンだけれど、 一応、主演俳優を紹介しておくか。決まりだもんなぁ」 あと、悪役レジーナのわざとらしさが愉快でした。 CHARLES GRODIN チャールズ・グローディン 誕生日 1935/4/21 出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1964年「求婚専科」 1968年「ローズマリーの赤ちゃん」 1970年「キャッチ22」 1972年「ふたり自身」 1974年「新おしゃれ泥棒」 1976年「キングコング」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1979年「サンバーン」 1980年「昔みたい」「縮みゆく女」 1981年「マペットの大冒険」 1984年「ロンリー・ガイ」「ウーマン・イン・レッド」 1985年「映画の作り方教えます」 1987年「イシュタール」 1988年「カウチ・トリップ」「恋はあせらず」      「ミッドナイト・ラン」 1990年「ファイロ・ファックス」 1992年「ベートーベン」 1993年「デーヴ」「愛が微笑む時」「ベートーベン2」      「ハネムーンは命がけ」 1994年「ジュラシック・ボーイ/恐竜小僧」      「トラブル・ファミリー」 その他の出演者: Nicholle Tom .... Ryce Newton Christopher Castile .... Ted 'Shorty' Newton Sarah Rose Karr .... Emily Newton Chris Penn .... Floyd Ashley Hamilton .... Taylor Devereaux Danny Masterson .... Seth Catherine Reitman .... Janie Maury Chaykin .... Cliff Klamath Heather McComb .... Michelle Scott Waara .... Banker Jeff Corey .... Janitor Virginia Capers .... Miss Linda Anderson User Rating: 4.1/10 (1,548 votes) オトーサン、 「辛いなあ」 前作も、面白かったのに、5.1でした。 User Comments: blackarachnia2さん ON, Canada 2004年5月5日 実に愉快! この映画、これまで見たうちで最も愉快な映画だ。 セントバーナードの子供たちは、大事に扱われるべきだと思うが、 この映画は、その点きちんと配慮がなされている。 この映画で、愉快なシーンは、犬がらみである。 ベートーベントとミッシーの2匹は、 ミッシーの傲慢な飼い主が知らない間に子供をもうけたことで、 トラブルに巻きこまれる。 大人にも、8歳以上の子供たちにとっても愉快な映画だ。 例えば、Chris Pennがミッシーの子犬を 崖から落とそうとするよくない内容のシーンがあるが、 それを除けば、愉快な映画だった。 オトーサン、 「そろそろ犬を買うか?」 映画批評に収録してある「ベートーベン 264」を再読しました。 すると、引退したら犬を飼おうかと書いてありました。 いま、引退して、その時がすでに来ています。 「さて...どんな種類にすべきかなあ」 大いに迷っています。 「また、ポメラニアンにするか、それとも...」 この映画に出てくるセントバーナード、 子犬のうちは、小さくて可愛いですが、 成犬になると、大きすぎて、取り扱いに困るのでは。 「ダックスフンドも可愛いし、コーギーも可愛いし...」 いずれにせよ、この映画、犬好きのひとには、こたえられないでしょう。


沈黙の行方

オトーサン、 「あの頭のいい、明るい子が、どうして?」 青少年の凶悪事件が起きるたびに聞かされるせりふです。 TVや新聞をみて、以下のように思うひとも多いのでは。 「ああ、わが子でなくてよかった」 この映画、わが子の自殺シーンからはじまります。 原題:The Unsaid (2001)    Sins of the Father 監督:Tom McLoughlin 原作:Christopher Murphey 脚本;Miguel Tejada-Flores /Scott Williams Rated R for violence, nudity/sexual content,     language and some drug material. Country: USA / Canada Language: English 上映時間:111分 あらすじ; 一見すると、何の問題もない青年が秘密を抱えていた。 心理学者は、患者の身の毛もよだつ過去を 明るみに出すことになった。 出演者: Andy Garcia .... Michael Hunter(マイケル) Linda Cardellini .... Shelly Hunter(シェリー) Vincent Kartheiser .... Thomas Caffey(トム) オトーサン、 「このひとは、うまいわぁ」 マイケル・ハンター教授の父親としての心の動きを 実に見事に演じていました。 ANDY GARCIA アンディ・ガルシア 誕生日 1956/4/12 出身 キューバ・ハバナ 5歳の時、フィデル・カストロがキューバで政権を執り、 両親が国外追放され、アメリカのマイアミ・ビーチへ移住。 そこでフロリダ国際大学に入学。 「ゴッドファーザーPARTV」の ヴィセント・マンシーニ役でアカデミー賞にノミネートされる。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「地上より永遠に」(TM) 1983年「ナイト・イン・ヘブン」 1984年「ロンリー・ガイ」「殺しの季節」 1986年「800万の死に様」 1987年「アンタッチャブル」◆ 1988年「アメリカン・ルーレット」      「堕ちこぼれの天使たち」 1989年「ブラック・レイン」 1990年「背徳の囁き」「テロリストを撃て」      「ゴッドファーザーPARTV」 1991年「愛と死の間で」 1992年「靴をなくした天使」「ジェニファー8」 1994年「男が女を愛する時」 1995年「デンバーに死す時」 1996年「悪魔たち天使たち」 1997年「N.Y.検事局」「絶体×絶命」◇      「奴らに深き眠りを」「デス・イン・グラナダ」      「ザ・ロスト・シティ」「ロルカ、暗殺の丘」 1998年「ピース・ア・ケイク」「スカルパー」 1999年「揺れる評決」◇「ラストチャンスをあなたに」 2000年「消滅水域」 2001年「オーシャンズ11」「沈黙の行方」      「エゴイスト」 2002年「コンフィデンス」 その他の出演者: Trevor Blumas .... Kyle Hunter Sam Bottoms .... Mr. Joseph Caffey August Schellenberg .... Det. Hannah Chelsea Field .... Penny Hunter Brendan Fletcher .... Troy Pasternak Teri Polo .... Barbara Wagner Trevor Aikman .... Graduate Student Sarah Deakins .... Diana Caffey Joe Drago .... Flashback Cop David Geiss .... Background Extra Peter Hanlon .... University Chairman Larry Heisler .... Counselor Dena Lang .... Gina Ivan MacDonald .... Raymond Iain MacLean .... Deputy Amy Matysio .... Shelly's Girlfriend David Millbern .... Brad Jean Montanti .... Barbara's Neighbor Mike O'Brien .... Harry Quinlan Max Peters .... Young Tommy Lisa Marie Pollock .... TV Reporter Kim Schraner .... Chloe Ali Staseson .... Troy's Girlfriend User Rating: 6.4/10 (683 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Iced Guardianさん Linkoping, Sweden 2002年8月12日 独創的ではないが、手堅い映画。 面白い脚本の映画ではないし、 ぶったまげるような特殊効果があるわけでもない。 だが、他の映画とは一味違う何かがある。 筋書きは、この種の心理的スルラーとして標準的なものである。 だが、いいシーンがあって、驚きが待っている。 手堅い演技、すばらしい照明、音楽が組み合わさって、 この映画を見るべきものにしている。 アンディ・ガルシアは、素晴らしい役者であることを示した。 助演陣も、私には、信頼できるように思えた。 この結果、手堅い映画が出来たというわけだ。 みんなに推薦したい。 オトーサン、 「確かに、思春期の子供って、大変だよなあ」 勉強、遊び、交友関係、好きな人とのデート、 家庭内のトラブル、体や性についての悩み... 手にあまるほどの問題が待ちかまえているというのに、 どうしても、自分で問題を抱えこんでしまう。 解決できれば、人生を乗り切っていく自信がつくし、 できなければ、悲惨な結果が待っています。 「理性の問題じゃない、運だよ」 この映画のなかに、そんなせりふがあって、 思わず、深くうなずいてしまいました。


エニグマ

オトーサン、 「エニグマ(Enigma)って、なんだったっけ?」 学生の頃、辞書を引いて調べたことを思い出しました。 はじめて挑戦した原書、出だしの1行目に早くも 3つも分からない単語がありましたっけ。 「なんで、こんなこと、せにゃならんのか?」 この映画のテーマ、ナチの暗号解読には、 1万2000人が従事し、想像を絶する困難が待っていました。 英国の勝利は、この暗号解読のおかげだったのです。 原題:Enigma (2001) 監督:Michael Apted 原作:Robert Harris 脚本;Tom Stoppard Genre: Romance / Thriller / Drama / Mystery Rated R for a sex scene and language. Country: UK / USA / Germany / Netherlands Language: English / German 上映時間:119分 あらすじ: 第二次世界大戦たけなわの1943年3月。 英国の暗号解読センターの暗号解読者たちは、 ナチのUボートの暗号コード変更を知り、真っ青になった。 当局は、若き天才青年、トム・ジェリコに再度の暗号解読を依頼する。 英国の暗号解読センターには、スパイが潜入している模様だった。 そして、トムの恋人クレアが姿をくらます。 トムは、このミステリーを解き明かすため、 クレアの親友ヘスター・ウォーレスをスカウトする。 クレアの私生活を調査するなかで、 2人は、個人的かつ国際的な裏切りを発見する。 出演者; Dougray Scott .... Tom Jericho(トム) Kate Winslet .... Hester Wallace(ヘスター) Saffron Burrows .... Claire Romilly (クレア) オトーサン、 「このひと、うまいなあ」 ダグレイ・スコット、はじめてお目にかかりましたが、 心を病んだ天才数学者の光と影を知的に掘り下げています。 「タイタニック」で有名になったケイト・ウィンスレット、 「へえ、こんな地味な役もきちんとやれるんだ」 クレア役の女優さん、背が高いのに驚きました。 DOUGRAY SCOTT ダグレイ・スコット 誕生日 1965/11/25 出身 スコットランド 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「プリンセス・カラブー」 1997年「ツイン・タウン」「ナインハーフ2」 1998年「ディープ・インパクト」「エバー・アフター」 2000年「M:I−2」◆「アラビアン・ナイト」(TM) 2001年「エニグマ」 KATE WINSLET ケイト・ウィンスレット 誕生日 1975/10/5 出身 英レディング 両親ともに俳優という演劇一家に育ち、 11才の時から地元のドラマ・スクールで学ぶ。 94年「乙女の祈り」で映画デビュー。 95年「いつか晴れた日に」で アカデミー助演女優賞にノミネートされ、 イギリスのアカデミー賞BAFTAの最優秀助演女優賞を受賞した。 97年「タイタニック」ではヒロイン役を演じ、 アカデミー主演女優賞にノミネート。 2001年「アイリス」でも若き日のアイリスを演じ、 同賞主演女優賞にノミネートされている。 98年「グッバイ・モロッコ」の出演で知り合った 助監督のジム・スレプレトンと98年11月に結婚。 2000年10月12日に長女が生まれるが、 2001年12月13日、離婚。 2003年5月、サム・メンデス監督と結婚。 2003年12月22日、男児(ジョー)出産。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「乙女の祈り」 1995年「いつか晴れた日に」 1996年「タイムマスター/時空をかける少年」(V)      「日陰のふたり」「ハムレット」 1997年「タイタニック」◇ 1998年「グッバイ・モロッコ」◇ 1999年「ホーリー・スモーク」 2000年「クイルズ」◆ 2001年「アイリス」◇「エニグマ」◇ 2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◇ その他の出演者; Jeremy Northam .... Wigram Nikolaj Coster-Waldau .... Jozef 'Puck' Pukowski Tom Hollander .... Logie へ、え Donald Sumpter .... Leveret Matthew MacFadyen .... Cave Richard Leaf .... Baxter Ian Felce .... Proudfoot Bohdan Poraj .... Pinker Paul Rattray .... Kingcome Richard Katz .... De Brooke Tom Fisher .... Upjohn Robert Pugh .... Skynner User Rating: 6.7/10 (3,310 votes) オトーサン 「高いスコアだ」 丁寧に撮ったのが、よかったのでしょう。 User Comments: TxMikeさん Houston, Tx, USA, Earth 2002年12月22日 ほんとにいい映画だ。 気軽にみたい人には、複雑すぎるかも。 この映画、高く評価したい。 だが、最初に不満を述べておく。 DVDで見たのだが、 画質がこれまで見たうちで最低だった。 焦点の定まらないカメラや悪いレンズを使ったのか。 現代的なオトフォーカスの35ミリカメラと比べると、 まるで使い捨ての固定焦点カメラのようだ。 第2次世界大戦中の暗号解読作戦をベースにしたようだが、 あまりにも、明らかに作りもの過ぎる。 だが、DVDのおまけがいい。 ドイツの暗号解読機や連合軍の暗号解読成功についての 本当の歴史を解説した数分間の特典映像がついていた。 これがなかったら、このDVDは犯罪に等しい。 115分の映画のほうの物語は出来がいい。 NYから欧州へ向かう連合軍の物資補給船を ドイツのUボートが撃沈しようと追跡してくる。 ドイツ人は、突然、暗号を変えてしまう。 任務は、暗号コードを解読し、船舶の安全を確保することだった。 物語の舞台は、英国である。 失われた愛、新しい愛、スパイ、諜報活動、 そして途方もないハードワークが盛りこまれたいる。 これは、夢中にさせる映画だが、 1970年代の画質というのがお粗末だった。 オトーサン、 「画質、悪くなかったけど」 英国の田園風景など、細部にわたってきれい撮りされていました。 おそらく、日本版の画質は、改良されたのでしょう。 オトーサン、 ネットで、遊んでいて、 ケイト・ウィンスレットの近況を知りました。 http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/W/001016-W.html 「へえ、女児出産か。道理でお腹が大きいと思った」


バリー・リンドン

オトーサン、 「あれっ?この映画、まだ見てなかったか」 索引をチェックしましたが、どうもそのようです。 「キューブリックに、こんな映画あったっけ?」 ともあれ、この映画、3時間もの大作でした。 原題:Barry Lyndon (1975) 監督:Stanley Kubrick 原作:William Makepeace Thackeray 脚本:Stanley Kubrick Genre: Drama / Romance / War Country: UK Language: English / German / French 上映時間:184分 あらすじ; レドモンド・バリーは、一匹狼の若いアイルランド人。 何が何でも、裕福な貴族になろうと心に決めていた。 7年戦争が起き、英国軍に入る。 戦争中に、プロシア軍に入り、スパイに昇進する。 ひょんなことから、賭博詐欺のシュヴァリエに師事することになる。 以後、嘘をつき、騙し、決闘し、誘惑し、出世していく。 裕福な侯爵夫人レディ・ロンドンと愛なき結婚をし、 その名もバリー・リンドンとなる。 英国に移り住み、富と権力をもち、夢をかなえる。 だが、劇的な破滅が待っていた。 出演者: Ryan O'Neal .... Barry Lyndon(バリー・リンドン) Marisa Berenson .... Lady Lyndon(レディ・リンドン) Patrick Magee .... The Chevalier de Balibari(シュヴァリエ) Leon Vitali .... Lord Bullingdon(バーリントン卿) オトーサン、 「お疲れさん」 主人公のバリー・リンドンを演じるライアン・オニール、 どちらかというと憎まれ役で損をしています。 いつも不機嫌な感じを受けますが、役柄なのか、地なのか、 それとも、監督にしごかれたせいでしょうか? レディ・リンドン役のマリサ・ベレンソンも、パッとしません。 脇役の2人、シュヴァリエ役とバーリントン卿が出色でした。 ここでは、主役2人の経歴を紹介しましょう。 RYAN O'NEAL ライアン・オニール 誕生日 1941/4/20 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス テレビ・シリーズ「ペイトン・プレイス物語」で人気に。 69年「悪女のたわむれ」で映画デビュー。 70年「ある愛の詩」でアカデミー賞にノミネート。 娘は女優テイタム・オニール。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「悪女のたわむれ」 1970年「栄光への賭け」「ある愛の詩」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「おかしなおかしな大追跡」 1973年「ペーパー・ムーン」「おかしなおかしな大泥棒」 1975年「バリー・リンドン」 1976年「ニッケルオデオン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ザ・ドライバー」「続・ある愛の詩」 1979年「メーン・イベント」 1981年「エメラルド大作戦」      「恋のジーンズ大作戦/巨人の女に手を出すな」 1982年「パートナーズ」 1983年「ペーパー・ファミリー」 1985年「ザ・ギャンブラー」 1987年「勇者の大地/フリーダム・ファイター」 1988年「タフガイは踊らない」 1989年「ワン・モア・タイム」 1998年「アラン・スミシー・フィルム」      「エクスタシーをさがして」 2000年「ザ・リスト 官能の罠」 2001年「オデッセイ2001」 2002年「ニューヨーク 最後の日々」 MARISA BERENSON マリサ・ベレンソン 誕生日 1946/2/15 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ベニスに死す」「キャバレー」 1975年「バリー・リンドン」 1978年「キラー・フィッシュ」 1980年「ファニア歌いなさい」(TM) 1981年「S.O.B.」 1985年「アスファルト・ウォリアーズ/鮮血ストリート殺人」 1986年「愛と復讐のヒロイン」(TM) 1989年「レプスキー大胆不敵/ジェネシスNo.18」 1990年「ホワイト・ハンター/ブラックハート」 1997年「裸足のトンカ」 1998年「エル」 2000年「シザーズ」 その他の出演者: Leonard Rossiter .... Captain. John Quinn (クイン大尉) Hardy Kruger .... Capt. Potzdorf         Steven Berkoff .... Lord Ludd Gay Hamilton .... Nora Brady Marie Kean .... Belle Diana Korner .... Lischen Murray Melvin .... Rev. Samuel Runt Frank Middlemass .... Sir Charles Reginald Lyndon          Andre Morell .... Lord Gustavos Adolphus Wendover          Arthur O'Sullivan .... Capt. Feeny Godfrey Quigley .... Capt. Grogan Philip Stone .... Graham John Bindon .... Recruiting soldier Roger Booth .... King George III Billy Boyle .... Seamus Feeny Jonathan Cecil .... Lt. Jonathan Fakenham Peter Cellier .... Sir Richard Geoffrey Chater .... Dr. Broughton User Rating: 7.9/10 (8,383 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞: 美術監督装置賞、撮影賞、歌曲・編曲賞、衣装デザイン賞 同ノミネート: 作品賞、監督賞、脚色賞 User Comments: melanierさん Australia 2001年10月8日 傑作 この映画、私のお気に入りである。 キューブリックの職人芸が冴えわたっている。 ゆったりと夢みるようなペースで進み、 風光明媚な景色や当時の風習は、水彩画のようにだ。 事実、キューブリックは、屋内外を問わず、 すべてのショットを絵画のように撮っている。 全編を通じて、このロマンティックな絵画の雰囲気と バリー・リンドンの好ましからざる行為とが好対照である。 この映画の最高の演技は、残念ながら端役のものだった。 Leonard Rossiterは、傲慢なクイン大尉役を見事に演じた。 ややオーバーな表情、ダンス・シーンの動き、 ノーラに婚約を申し込むときの所作など、 誇大妄想狂の感じがよく出ている。 バリーの義理の息子、バーリントン卿を演じた Leon Vitaliには、役への洞察力が感じられた。 オトーサン、 「この監督は、天才だ」 STANLEY KUBRICK スタンリー・キューブリック 誕生日 1928/7/26-1999/3/7 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 監督作 1955年「非情の罠」 1956年「現金に体を張れ」 1957年「突撃」 1960年「スパルタカス」 1962年「ロリータ」 1964年「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのをやめて 水爆を愛するようになったか」 1968年「2001年宇宙への旅」 1971年「時計じかけのオレンジ」 1975年「バリー・リンドン」 1980年「シャイニング」 1987年「フルメタル・ジャケット」 1999年「アイズ・ワイド・シャット」 次に、IMDBのMini biographyを。 長文なので、全文の翻訳をあきらめました。 キューブリックは、NYに生まれる。 学業成績は振るわなかったが、利発な子だった。 医者だった父親のジャックは、 環境を変えれば、もっと成績がよくなるだろうと、 カリフォルニアのパサディナにいる 叔父マーチン・パーヴェラーのところに息子を送った。 1941年、ブロンクスに帰ってきて、 中学校の最終学年に編入するが、態度も成績も良くなった。 息子が何かに興味をもつようにと考えて、 ジャックは、スタンレーにチェスの手ほどきをする。 思ったとおり、かれは夢中になり、すぐに上手なレイヤーになった。 後年、このチェスは、キューブリックにとって、 反抗的な役者を手なづける重要な手段になった。 また、映画にも登場する。 13歳の誕生日に、ジャックは、息子がもっと賢くなるようにと、 カメラをプレゼントした。 キューブリックは、熱心なカメラマンになり、 たびたびNY周辺に撮影旅行を行い、友人の暗室で現像した。 ルック誌に、勝手に写真を売りつけたところ、採用された。 17歳のとき、見習い社員になった。 その後、数年間、ルック誌と契約する。 また、貪欲な映画ファンになって、友人のAlexander Singerとともに、 映画界に進出しようとする。 1950年、貯めたお金で、記録映画"Day of the Fight"(1951)を撮る。 その後、何本かの短編記録映画を依頼された。 "Flying Padre" (1951)と"The Seafarers" (1952)である。 そして、セントラルパークでチェスの賭けで儲けたお金と 出資者をみつけたこともあって、カリフォルニアで、 "Fear and Desire"(1953)を撮ることができた。 反響は、様々だったが、監督としての才能が認められる。 次の2つの映画、"Killer's Kiss" (1955) と "The Killing"(1956)が、ハリウッドに注目される。 オトーサン、 「長いなあ」 以下は、原文です。ゴメンナサイ。 and in 1957 directed Kirk Douglas in Paths of Glory (1957). Douglas later called upon Kubrick to take over the production of Spartacus (1960), by some accounts hoping that Kubrick would be daunted by the scale of the project and would thus be accommodating. This was not the case, however : Kubrick took charge of the project, imposing his ideas and standards on the film. Many crewmembers were upset by his style : cinematographer Russell Metty complained to producers that Kubrick was taking over his job. Kubrick's response was to tell him to sit there and do nothing. Metty complied, and ironically was awarded the Academy Award for his cinematography. Kubrick's next project was to direct Marlon Brando in One-Eyed Jacks (1961), but negotiations broke down and Brando himself ended up directing the film himself. Disenchanted with Hollywood and after another failed marriage, Kubrick moved permanently to England, from where he would make all of his subsequent films. Despite having obtained a pilot's license, Kubrick is rumored to be afraid of flying. Kubrick's first UK film was Lolita (1962), which was carefully constructed and guided so as to not offend the censorship boards which at the time had the power to severely damage the commercial success of a film. Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb (1964) was a big risk for Kubrick ; before this, "nuclear" was not considered a subject for comedy. Originally written as a drama, Kubrick decided that too many of the ideas he had written were just too funny to be taken seriously. The film's critical and commercial success allowed Kubrick the financial and artistic freedom to work on any project he desired. Around this time, Kubrick's focus diversified and he would always have several projects in various stages of development : "Blue Moon" (a story about Hollywood's first pornographic feature film), "Napoleon" (an epic historical biography, abandoned after studio losses on similar projects), "Wartime Lies" (based on the novel by Louis Begley), and "Rhapsody" (a psycho-sexual thriller). The next film he completed was a collaboration with sci-fi author Arthur C. Clarke 2001: A Space Odyssey (1968) is hailed by many as the best ever made ; an instant cult favorite, it has set the standard and tone for many science fiction films that followed. Kubrick followed this with Clockwork Orange, A (1971), which rivaled Lolita (1962) for the controversy it generated - this time not for only for its portrayal of sex, but also of violence. 「バリー・リンドン」 (1975) は、 職業的にも、私的にも、彼の転機だった。 出演者やクルーへの容赦ない介入は、いまや伝説となった。 俳優たちは、休みもとれず、十数回もの撮り直しをさせられた、 アイルランド軍についての映画ということで、 IRAが標的にされていると警告されたので、 製作場所が突然、国外に変更された。 プライバシーと安全を求めたキューブリックは、 あたかも隠遁者のようになってしまった。 Having turned down directing a sequel to Exorcist, The (1973), Kubrick made his own horror film : Shining, The (1980). Again, rumors circulated of demands made upon actors and crew. Stephen King (whose novel the film was based upon) reportedly didn't like Kubrick's adaptation (indeed, he would later write his own screenplay which was filmed as "Shining, The" (1997) (mini).) Kubrick's subsequent work has been well spaced : it was seven years before Full Metal Jacket (1987) was released. By this time, Kubrick was married with children and had extensively remodeled his house. Seen by one critic as the dark side to the humanist story of Platoon (1986), Full Metal Jacket (1987) continued Kubrick's legacy of solid critical acclaim, and profit at the box office. In the 1990s, Kubrick began an on-again/off-again collaboration with Brian Aldiss on a new science fiction film called "Artificial Intelligence (AI)", but progress was very slow, and was backgrounded until special effects technology was up to the standard the Kubrick wanted. Kubrick returned to his in-development projects, but encountered a number of problems : "Napoleon" was completely dead, and "Wartime Lies" (now called "The Aryan Papers") was abandoned when Steven Spielberg announced he would direct Schindler's List (1993), which covered much of the same material. While pre-production work on "AI" crawled along, Kubrick combined "Rhapsody" and "Blue Moon" and officially announced his next project as Eyes Wide Shut (1999), starring the then-married Tom Cruise and Nicole Kidman. After two years of production under unprecedented security and privacy, the film was released to a typically polarized critical and public reception ; Kubrick claimed it was his best film to date. Special effects technology had matured rapidly in the meantime, and Kubrick immediately begain active work on Artificial Intelligence: AI (2001), but tragically suffered a fatal heart attack in his sleep on March 7th, 1999. After Kubrick's death, Spielberg reveleaed that the two of them were friends that frequently communicated discretely about the art of filmmaking ; both had a large degree of mutual respect for each other's work. "AI" was frequently discussed ; Kubrick even suggested that Spielberg should direct it as it was more his type of project. Based on this relationship, Spielberg took over as the film's director and completed the last Kubrick project. How much of Kubrick's vision remains in the finished project -- and what he would think of the film as eventually released -- will be the final great unanswerable mysteries in the life of this talented and private filmmaker.


あなただけ今晩は

オトーサン、 「おお、ラッキ−!!! ビリー・ワイルダーとくれば、最高の娯楽映画の作り手。 ジャック・レモンとシャーリー・マックレーン、 これも映画史上、最強のコンビです。 かつてのパリの中央市場が見られるのも喜びです。 原題:Irma la Douce (1963) 監督:Billy Wilder ミュージカル台本:Alexandre Breffort 脚本:Billy Wilder /I.A.L.Diamond Genre: Comedy / Romance 上映時間:147分 あらすじ: パリの警官にまつわるコメディ。 彼は、のんびりした気質の街娼と恋に落ち、 不本意なヒモ暮らしを余儀なくされる。 彼女の"お仕事"を何とか控えさせようとして、 X卿になりすまし、自分専属にさせようとする。 成功したミュージカルを脚色したもの。 出演者: Jack Lemmon .... Nestor Patou/Lord X (ネスター/X卿) Shirley MacLaine .... Irma La Douce (イルマ) Lou Jacobi .... Moustache(ムスタッシュ) オトーサン、 「まさに、言うことなし!」 ジャック・レモンとシャーリー・マックレーンのかけあいときたら! それに、酒場の主人ムスタッシュの名演技もみものです。 JACK LEMMON ジャック・レモン 誕生日 1925/2/8-2001/6/27 出身 米マサチューセッツ州ボストン 出演作 1955年「私の夫は二人いる」「ミスタア・ロバーツ」 1956年「夜の乗合自動車」 1957年「海の荒くれ」 1958年「カウボーイ」「媚薬」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「南太平洋ボロ船作戦」      「アパートの鍵貸します」「ペペ」 1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」 1963年「あなただけ今晩は」「ヤムヤム・ガール」 1964年「ちょっとご主人貸して」「女房の殺し方教えます」 1965年「グレート・レース」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1968年「おかしな二人」 1969年「幸せはパリで」 1970年「おかしな夫婦」 1971年「コッチおじさん」 1972年「おかしな関係/絶体絶命」「お熱い夜をあなたに」 1973年「セーブ・ザ・タイガー」 1974年「フロント・ページ」 1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「寄席芸人」(TM) 1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」 1979年「チャイナ・シンドローム」 1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「ミッシング」 1984年「青春の祈り・司祭への道」 1985年「マカロニ」 1988年「七十年目の審判」(TM) 1989年「晩秋」 1991年「JFK」 1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」      「大富豪、大貧民」(TM)「チャーリー」 1993年「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・ザ・シアター」 1994年「ラブリー・オールドメン」「ショーツ・カッツ」 1995年「グラスハープ 草の竪琴」 1996年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」      「ハムレット」      「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「あやしい奴ら」 1997年「カリブは最高!」「12人の怒れる男」(TM) 1998年「おかしな二人2」 1999年「風の行方」(TM)「モリー先生との火曜日」(TM) 2000年「バガー・ヴァンスの伝説」 SHIRLEY MACLAINE シャーリー・マクレーン 誕生日 1934/4/24 出身 米バージニア州リッチモンド 弟は俳優ウォーレン・ベイティ。 55年「ハリーの災難」で映画デビュー。 83年「愛と追憶の日々」でアカデミー主演女優賞受賞。 99年「ぼくが天使になった日」では初監督を務めた。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」 1956年「80日間世界一周」 1958年「縄張り」「THE MATCHMAKER」「HOT SPELL」 1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」「果てしなき夢」 1960年「オーシャンと11人の仲間」      「カンカン」「アパートの鍵貸します」 1961年「凡ては夜に始まる」「TWO LOVES」 1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」「すれ違いの街角」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「何という行き方!」「黄色いロールス・ロイス」 1965年「JOHN GOLDFARB PLEASE COME HOME」 1966年「泥棒貴族」 1967年「女と女と女たち」 1968年「THE BLISS OF MRS.BLOSSOM」 1969年「スイート・チャリティ」 1970年「真昼の決闘」 1971年「DESPERATE CHARACTERS」 1972年「THE POSSESSION OF JOEL DELANEY」 1973年「THE YEAR OG THE WOMAN」 1975年「THE OTHER HALF OF THE SKY」 1977年「愛と喝采の日々」 1979年「チャンス」 1980年「ラヴィング・カップル」「LOVEシーズン」 1983年「愛と追憶の日々」アカデミー主演女優賞      「キャノン・ボール2」 1987年「アウト・オン・ア・リム/自分探しの旅」(TM) 1988年「マダム・スザーツカ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」▲ 1992年「迷子の大人たち」 1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」 1994年「不機嫌な赤いバラ」 1995年「セルロイド・クローゼット」 1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」 1997年「スマイル・ライク・ユアーズ」 1999年「ぼくが天使になった日」 2000年「ヴァージン・ブレイド」(TM)      「シャーリー・マクレーン/銀幕に輝いて」(TM) その他の出演者: Bruce Yarnell .... Hippolyte Herschel Bernardi .... Insp. Lefevre Hope Holiday .... Lolita Joan Shawlee .... Amazon Annie Grace Lee Whitney .... Kiki the Cossack Paul Dubov .... Andre Howard McNear .... Concierge Cliff Osmond .... Police sergeant Diki Lerner .... Jojo Herb Jones .... Casablanca Charlie Ruth Earl .... One of the Zebra Twins Jane Earl .... One of the Zebra Twins User Rating: 7.2/10 (1,533 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ。世界の名画のはずだが」 アカデミー賞受賞:音楽編曲賞 同ノミネート: 主演女優賞(シャーリー・マクレーン) 撮影賞(カラー) User Comments: Ashleyさん North Carolina 2001年6月5日 ねぇ、知ってる? 彼って、ムショ暮らしなの! 隔日曜には訪ねるのよ。 レモン、マックレーン、ワイルダー... また、やった! ジャック・レモンが亡くなって、 (まだ悲しみが尾を引いているが) その追憶番組のTVコマーシャルで知ったのだ。 「アパートの鍵貸します」を見ていたので、 「あなただけ今晩は」が見られると知って、ワクワクした。 見たが、全く失望しなかった。 ビリー・ワイルダーは、 これまでで最高の脚本家であり、監督である... 絶対に間違いない。 だが、ジャック・レモンとシャーリー・マックレーンとの 相性ときたら...ほんとに抜群である! シャーリー・マックレーンは、 "いい心根の悪い女"をやらせたら、毎回すばらしい仕事をする。 天与の才能があるのだ。 我々は、緑色のストッキング狂いの彼女を崇める。 ジャック・レモンも、また、いい役者である... 私は、ずっと彼を尊敬してきた。 スクリーンの彼を見るのは、喜びである... その絶妙な笑わせるタイミングときたら... せりふの言い回しときたら! この映画は、陽気で、途方もなく奇妙なひねりがある。 いまでも思い出すのは、 X卿が教会にいて、ネスターがイルマと赤ん坊と一緒にいるシーン... 自分の目で確めるといい。 ほんとに素晴らしい! オトーサン、 「この監督、天才じゃないか」 ほんとうに素晴らしい映画でした。 全編、傑作シーンが続出します。 ジャック・レモンとシャーリー・マックレーンが同じく共演する 「アパートの鍵、貸します 503」でも、ご紹介しましたが、 その経歴を掲載しましょう。 BILLY WILDER  ビリー・ワイルダー 誕生日 1906/6/22-2002/3/27 出身 オーストリア・ウィーン 監督作 1943年「熱砂の秘密」 1944年「深夜の告白」 1945年「失われた週末」 1948年「皇帝円舞曲」 1950年「サンセット大通り」 1951年「地獄の英雄」 1953年「第十七捕虜収容所」 1954年「麗しのサブリナ」 1955年「七年目の浮気」 1957年「昼下りの情事」 「翼よ!あれが巴里の灯だ」 1958年「情婦」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「アパートの鍵貸します」 1961年「ワン・ツー・スリー」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「ねえ!キスしてよ」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1970年「シャーロック・ホームズの冒険」 1972年「お熱い夜をあなたに」 1974年「フロント・ページ」 1978年「悲愁」 1981年「新・おかしな二人 バディ・バディ」 次に、IMDB。 これは長文を覚悟して読んでください。 数少ない生まれながらのライター兼監督。 ウイーン生まれで、アメリカ魂をよく研究したひと。 ウィーンで記者をし、業務命令でベルリンに移った。 以前から映画に魅せられていたので、"People on Sunday"(1929) の脚本を書いた。 Robert Siodmak, Edgar Ulmer, Fred Zinnemann が同僚だった。 脚本家に転じて、多くのドイツの映画に取り組んだ。 「エミールと探偵たち」(1931)が成功した。 だが、ヒットラーの台頭で、短期間、パリに逃がれ、 "Mauvaise Graine"(1933)を共同監督した。 その後、メキシコ経由で、ハリウッドに落ち着いた。 スタジオで仕事を得るために必要なので、 英語を勉強したが、アクセントが下手で、習得には時間がかかった。 1937年、最初の物語をパラマウントに売った。 それがきっかけとなって、翌年、憧れていた Ernst Lubitsch 監督のために脚本を書くことができた。 "Bluebeard's Eighth Wife" (1938)では、都会派の Charles Brackettとコンビを組んだ。 これがうまくいったので、パラマウントは、次々と仕事を与えることになる。 まず、"mundane" (1939)、 そして"Ninotchka" (1939)と「白雪姫と7人の小人」(1941)である。 この2つの台本は、オスカーにノミネートされた。 彼らの脚本は、いつも機知に富んで、洗練されていた。 だが、ワイルダーはせっかくの台本が、 監督たち、特に、Mitchell Leisen に台無しにされるのが悔しかった。 同じことを感じた仲間の脚本家 Preston Sturges が、 パラマウントを説得し、自分の台本で監督して大成功を収めた。 これを見たワイルダーは、同じやり方を続けるように働きかけて、 スタジオの同意を取りつけた。 そして、しゃれたコメディ"The Major and the Minor" (1942)で、 幸先のいいデビューを飾った。 機知に富んだ戦争映画「熱砂の秘密」(1942)が、それに続いた。 ワイルダーは、レイモンド・チャンドラーと組んで 古典的なフィルム・ノワール「深夜の告白」(1944)を撮り、 脚本賞と監督賞にノミネートされた。 また、チーム・プロデューサーになったブラケットと組んで、 アル中を描いた「失われた週末」(1945)を撮った。 この映画は、最優秀脚本賞と最優秀監督賞をとり、 最優秀作品賞と最優秀男優賞(レイ・ミランド)も獲得した。 かれは、ヴィジュアル・スタイリストではなかったが、 この映画で、印象に残るイメージを作り出した。 NYの路上でミランドが撃たれるシーンを、隠しカメラで撮ったのである。 このとき、ハリウッドの伝統の一角が崩れた。 第二次世界大戦では、ベルリンで米国陸軍に従軍した。 その後、ワイルダーは、何とコメディ風に戦後の都市を描写した "A Foreign Affair"(1948)を撮って、最優秀脚本賞にノミネートされた。 また、ビング・クロスビーのために風刺劇「皇帝円舞曲」(1948)も撮った。 彼は、Brackett と最後の共同監督作品「サンセット大通り」(1950)を撮った。 これは、ハリウッドを皮肉った素晴らしいブラック・コメディで、 年老いた自己欺瞞の無声映画スターと自暴自棄な若いライターの交流を描いた物語だった。 伝えられるところによれば、MGMの大立者、ルイス.B.メイヤーは、 ワイルダーに Tinseltown の暗い側面を劇的に表現するよう迫ったが、 他の人たちが、このままのほうが傑作だと反対したといわれる。 この作品で、最優秀脚本賞と最優秀監督賞を受賞した。 最初の単独監督映画は、「地獄の英雄」(1951)で、 悲劇を冷淡にもフルに利用している記者を皮肉った物語だった。 観客には受けなかったが、最優秀脚本賞にノミネートされた。 ワイルダーは、その失敗にこりて、大ヒットした舞台の脚本化に励んだ。 迫力ある戦後ドラマ「第十七捕虜収容所」(1953)は、オスカーにノミネートされ、 魅力的でロマンチックなコメディー「サブリナ」(1954)も、 最優秀脚本賞と最優秀監督賞にノミネートされた。 セクシー・コメディ「七年目の浮気」(1955)には、 はじめて、マリリン・モンローが登場する。 次に、2つの挑戦的な映画を撮って成功した。 「翼よ!あれが巴里の灯だ」(1957)では、 チャールズ・リンドバーグの閉所恐怖症的な飛行の悲劇を表現し、 「情婦」(1957)では、アガサ・クリスティの法廷劇を映画化し、 最優秀監督賞にノミネートされた。 彼は、また新しい協力者 I.A.ダイヤモンドと出遭った。 最初の共同作業の成果が、Lubitsch風の5月から12月にかけてのロマンス、 「昼下りの情事」(1957)だった。 また一対の名作を生み出した。 「お熱いのがお好き」(1959)は、 女装したジャック・レモンとトニー・カーティスが マリリン・モンローと共に 全員女性のオーケストラに加わるという設定の愉快なパロディである。 これは、最優秀監督賞と最優秀脚本賞にノミネートされた。 そして、才知溢れる喜劇「アパートの鍵貸します」 (1960)で、 最優秀作品賞と最優秀監督賞と最優秀脚本賞を獲得した。 まさに、この作品で、ワイルダーは、 ジャック・レモンに、正真正銘の"フツーのひと"を発見したのである。 ワイルダーは、もう一度ベルリンに戻って、 ジェームス・キャグニーを起用して、 早いテンポのコメディ「ワン・ツー・スリー」(1961)を撮り、 舞台のヒット作「あなただけ今晩は」(1963)を脚色して、 「アパートの鍵貸します」のレモンとマクレーンを再起用した。 "Ace in the Hole"以来、 ワイルダーの映画では、皮肉が巾をきかせていたが、 次作「ねえ!キスしてよ」(1964)もそうだった。 この作品では、何とかして成功したい自称作詞者が、 ポピュラーシンガーを味方にするために、妻まで提供する。 しかし、この作品はマスコミの集中攻撃を浴び、 ハリウッドの同僚たちの感情も害してしまった。 そこで、インタビューで"godfathers and pallbearers" リストに戻って まもなく人気が高い映画を作ることになるだろうと述べた。 かれは「恋人よ帰れ!わが胸に」(1966)で、この約束を果たした。 この作品は、みんなに受け入れられる程度の冷笑的なコメディで、 オスカー俳優、ウォルター・マッソーを起用し、 ジャック・レモンは、悪徳弁護士を演じている。 この脚本も、また、オスカーにノミネートされた。 1970年代はワイルダーにとって、困難な10年間だった。 イギリスで製作した「シャーロック・ホームズの冒険」(1970)は、 プレビューで不評だったので、上映前に1つのエピソードがカットされてしまった。 批評家も観客も、「お熱い夜をあなたに」(1972)に対しては無関心だったのだ! この作品には、ジャック・レモンが出演しており、 過小評価されているロマンチックなコメディだった。 ワイルダーとダイヤモンドは、「フロント・ページ」(1974)で、ヒットを狙った。 これは、ジャック・レモンとマッソーの主演で、カラフルなリメイク作品である。 脚本の大部分は、Hecht MacArthur のオリジナルに基づいていたものの、 そこには、多くのワイルダーとダイヤモンドならではの特徴が見られ、 「アメリカン・グラフティ」に触発されたエピローグが見られる。 「新しい」ハリウッドでは、ワイルダーが新作を作ることはますます難しくなっていった。 そして、4年後、「悲愁」(1978)が上映された。 引退した伝説の女優グレタ・ガルボを描いた Thomas Tryon の原作を脚色したもので、 本物のガルボに出演を依頼したが、不調に終わって、 ヨーロッパの若い女優 Marthe Keller で我慢しなければならなかった。 しかし、主演俳優にウィリアム・ホールデンを起用したので、 多くの批評家が、これは「サンセット大通りの」続編であると考えた。 ああ、それは、あまり良い作品ではなかったのだ。 彼とダイヤモンドは、もう一度挑戦して、 フランス喜劇を脚色し、レモンとマッソーのコンビで、 「新・おかしな二人 バディ・バディ」(1981)を撮った。 控え目に言っても、評判はよくなかった。 口の悪い批評家たちは、もうワイルダーは終わりだと言った。 ワイルダーは、引退して、その有名なアート・コレクションに専念した。 部屋中には数々の賞とトロフィーが飾られていた。 アカデミーの Thalberg 賞、 アメリカ作家組合及びアメリカ監督組合の生涯名誉賞 アメリカン・フィルム・インスティチュートの生涯業績賞などである。 そして、自叙伝に取り組んだ。 引退後も、彼は、機知に富んだハリウッドの観察者だった。 もはや、ハリウッドは、彼に新作を期待しなかったが、 その25年に及ぶ全盛期の素晴らしい映画を称賛しつづけている。


マルティナは海

オトーサン、 「うーん、感じのいい邦題だ」 マルティナは人間で、海のはずはないのですが、 詩的な言葉として使用したのでしょう。 原題は、スペイン語で、"Sound of the Sea"。 邦訳すれば、「海の響き」でしょうか。 原題:Son de mar (2001) 監督:J.J. Bigas Luna 原作;Manuel Vicent 脚本;Rafael Azcona/Manuel Vicent Genre: Drama / Romance Rated R for strong sexuality, nudity and language. Country: Spain Language: Spanish 上映時間:95分 あらすじ: 文学教師ウリセスが海辺の小さな町に赴任してきた。 たちまち、マルティナと恋に落ちて、 彼女は大金持ちの実業家を振って、ウリセスを選ぶ。 結婚し、息子も生まれたが、 ウリセスが、突然、行方不明になり、死亡したと思われる。 やがて、マルティナは、先の実業家と再婚する。 だが、数年後、ウリセスが現れる...。 出演者: Leonor Watling .... Martina(マルティナ) Jordi Molla .... Ulises (ウリセス) Eduard Fernandez .... Sierra(シエラ) オトーサン、 「おお、マルティナ、衝撃のデビューだ!」 これが、映画初主演というわけではないのですが、 こんなに素敵な女優さんをみたのは、 「マレーナ」のモニカ・ベルッチ以来です。 早速、海外映画俳優マガジンで 彼女の経歴をチェックしましたが、出ていません。 IMDBやallcinema*をもとに、作成しました。 海外映画俳優マガジン風にアレンジしてあります。 よかったら、使ってください。 *http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=479090 LEONOR WATLING レオノール・ワトリング 誕生日 1975/07/28 出身地 スペイン・マドリッド 8歳の頃からクラシック・バレエを習い、 モダン・バレエに進むが、膝の怪我でバレエを断念。 93年、パブロ・ロルカ監督の「Hanging Gardens」で映画デビュー。 これを機に、ロンドンのアクターズ・センターで演技を学ぶ。 98年には「My First Night」「A Time for Defiance」で主役。 若手女優としてスペイン映画界の有望株として認められる。 2001年、ビガス・ルナ監督の「マルティナは海」の主役に抜擢され、 大胆なラブ・シーンに挑戦し、一躍注目を集めた。 2002年には、ペドロ・アルモドバル監督の 「トーク・トゥ・ハー」に起用され、 終始ベッドの上で眠り続ける昏睡状態のバレリーナ という難しい役を見事に演じた。 2003年、サラ・ポーリー主演の 「死ぬまでにしたい10のこと」では、ヒロインの友人役で、 はじめて英語作品への出演を果たした。 ペネロペ・クルスと同様、今後の活躍がもっとも期待される スペイン人女優のひとりである。 2003年には、“マルランゴ”というグループのヴォーカルとして 歌手デビューも果たしている。     活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「Hanging Gardens」 1997年「Un Solo de cello」      「Suenos de sal」 1998年「A Time for Defiance」      「My First Night」      「The First Night of My Life」 「Todas hieren」      「El Nacimiento de un imperio」      「Grandes ocasiones」 2000年「Figurante, El」      「Llombai」 2001年「Behind God's Back」      「マルティナは海」 2002年「トーク・トゥ・ハー」 「Desire」      「My Mother Likes Women」 2003年「死ぬまでにしたい10のこと」      「In the City」      「Mean Spirit」 2004年「Bad Education」 「Inconscientes」      「Cronicas」 その他の出演者; Sergio Caballero .... Xavier Neus Agullo .... Roseta Pep Cortes .... Basilio Juan Munoz .... Director Instituto User Rating: 5.8/10 (197 votes) オトーサン、 「意外に低いなあ」 ちょっと脱ぎすぎかもしれません。 User Comments: jotix100さん New York 2001年12月22日 ワニくん、またお会いしましょう.... ビガス・ルナ監督は、スペイン映画界で 毛色が変わった存在である。 観客をいつもセックス、セックス、セックスで驚かす。 みんなが彼の真似をしたがるというのも、 まことに妙なものである。 この物語は、ウリセストマルティナが主人公。 2人は、情熱の波間に漂う。 実存の証として、いつもセックスに溺れて、 奈落の底へと沈んでいくのだ。 われわれ観客としては、監督たちが、 Penelope、Aitana、Leonorのような、そして 他のゴージャスな美女たちを脱がせてくれるのは歓迎したい。 (「タイタニック」の客室係のRomaine Bohringerは、例外だが) ビガス・ルナ監督は、ビジュアル面の才能がある。 出だしのシーンは、音響効果もいい。 この映画の唯一の問題点は、 マルティナが、実業家夫人におさまって、 次々と新しい衣装であらわれするファッション・ショウが ソープ・オペラのようで退屈な点だろう。 確かに見ている分には面白いが、 見終わって、さて何が残るかといえば、 登場人物に感情移入もできないかったし、 主人公が置かれた状況の深刻さも感じとれない。 ジョルディ・モリャとレオノール・ワトリングは、 魅力的なカップルだった。 ジョルディ・モリャの画面写りは、相当なもので、 見ほれてしまう。 ビガス・ルナ監督、よく頑張りました。 ワニくん、お会いしましょう... オトーサン、 「そうだ、主演男優の紹介を忘れていた」 いかにもスペインの色男という感じで、 かれに見つめられて、その低い声を耳元で聞いたら、 身も心もとろけていきそうです。 さしたる演技力はないものの、 ビガス・ルナ監督のお気に入りというのも、 その理由が分かるような気がします。 JORDI MOLLA ジョルディ・モリャ 誕生日 1968/7/1 出身 スペイン・バルセロナ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1992年「ハモンハモン」 1995年「私の秘密の花」 1997年「エストレーリャ 星のまわりで」 1999年「パズル」「裸のマハ」 2001年「ブロウ」「マルティナは海」 2003年「バッド・ボーイズ2バッド」


サイドウォーク・オブ・ニューヨーク

オトーサン、 「しばらくNYに行っていないなあ」 一頃、マンハッタンを夢中になって歩き回ったものですが、 狐が落ちたように、出かけるのが面倒になりました。 「映画で見るのが、イチバンだ」 この映画の監督は、ニューヨークっ子ですから、 観光スポットではないNYを紹介してくれそうです。 原題:Sidewalks of New York (2001) 監督・脚本:Edward Burns Genre: Comedy / Romance Rated R for sexual content and language. 上映時間:107分 あらすじ: ニューヨーカー6人の恋愛関係のつながりを描く。 TVプロデューサーのトミーは、恋人と別れたばかり。 人間嫌いのマリアとビデオショップで、出会う。 不動産屋の既婚女性アニーとは、アパート探しで出会う。 アニーは、交際相手を探している。 同じような境遇にある同僚と話をしている間に、 夫のグリフィンの浮気に気づいたからだ。 グリフィンのほうは、39歳の歯医者で、 公園で拾った19歳のウエイトレス、 アシュレーと不倫している。 アシュレ−は、ホテルのドアマンで、 ミュージシャンのベンと出会って、 グリフィンとよりも、いい関係が持てるのではないかと思いはじめる。 ベンは、教師のマリア1年前に別れ、 その傷心を癒す相手を求めていた。 (このマリアが、最初に出てくるマリア) 現在の人間関係よりも、 もっといい人間関係がありうるのではないか そういう切迫したニーズから生まれたものだった。 出演者: Edward Burns .... Tommy(トミー) Rosario Dawson .... Maria(マリア) Brittany Murphy .... Ashley (アシュレー) オトーサン、 「エドワード・バーンズ、知的でハンサムだなあ」 女性陣では、ロザリオ・ドーソ−ンと ブリタニー・マーフイーが、光っていました。 EDWARD BURNS エドワード・バーンズ 誕生日 1968/1/29 出身 米ニューヨーク・クイーンズのウッドサイド ロング・アイランドで育つ。 父はニューヨーク警察に27年間勤務し、 市警本部で15年間スポークスマンを勤めた。 叔父や親戚にも警官が多い。 姉メアリーと弟ブライアンがいて、 子供の頃からカトリック教徒としてしつけられ、 カトリック・グラマー・スクールで学ぶ。 文才に恵まれ、6歳の時に書いた詩がコンクールで受賞。 高校時代はバスケット・ボールに夢中だったが、 そのうち映画のシナリオを書くようになる。 オネオンタ大学とSUNYアルバニーで学んだ後、 映画を作るため、ニューヨークのハンター大学に転校して 映画学を専攻。 卒業後、フォックスTVの7時のニュース・スタッフになり 本業のかたわら、92年「BRANDY」を監督し、 インディペンデント映画マーケットで試写。 27歳の時、父が退職金を提供し製作総指揮を務めた 「マクマレン兄弟」で製作・監督・脚本・主演を担当し、 サンダンス映画祭グランプリなど多くの賞に輝いた。 「彼女は最高」「ノー・ルッキング・バック」 「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」でも 監督・主演を担当している。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1995年「マクマレン兄弟」◇ 1996年「彼女は最高」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆      「ノールッキングバック」◇ 2001年「15ミニッツ」◇      「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇「コンフィデンス」◇ その他の出演者: Penny Balfour .... Young Hooker Michael Leydon Campbell .... Gio/Harry Nadia Dajani .... Hilary Kathleen Doyle .... Katy Dennis Farina .... Carpo Heather Graham .... Annie Leah Gray .... Dental Hygienist Timothy Jerome .... Dr. Lance David Krumholtz .... Ben Libby Langdon .... Make-Up Girl Alicia Meer .... Elevator Girl Ted Neustadt .... Doctor User Rating: 6.7/10 (1,556 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ウディ・アレンの恋愛コメデイそっくりです。 User Comments: TxMikeさん Houston, Tx, USA, Earth 2002年10月25日 低予算、少ないスタッフ、短い撮影期間だが、 NYの偽りの性的関係のすばらしい記録映画になっている。 エドワード・バーンズは、実に才人だ。 この作品は、彼の最高傑作だろう。 脚本を書き、監督し、主演している。 この作品では、6人の間につながりがある。 何人かは、別れたばかりであり、 他のものは、新しい関係ができたばかりである。 手持ちカメラとうまい演技のおかげで、 信用のおける記録映画のように仕上がっている。 Ed Burns、Rosario Dawson、Stan Tucci、 Heather Grahamや他の出演者が役者だということを 忘れそうになる。 これは、コメディだが、 スマートな脚本のおかげで、人間関係についての 多くの興味深い観察がなされている。 よく出来ている。 見ていて、ずうっと面白かった。 終わりも、ピタッと決まっていた。 オトーサン、 「このDVD、特典映像が充実してるなあ」 そのなかで、エドワード・バーンズ監督が、 「プライベート・ライアン」に出演していて、 スピルバーグ監督がハンディ・カメラで撮っているのを見て、 「ああ、これなら、低予算で映画をつくれそうだ」 そう思ったのが、この映画を撮るきっかけだそうです。 オトーサン、 「そういえば、昔、オレも低予算でつくったなあ」 クルマのコマーシャルのほうは、海外撮影をしたり、 有名タレントを使うなど、お金をじゃぶじゃぶ使えるのですが、 トヨタレンタカーのほうは、予算がなくて、 テレビ・コマーシャルなど高値の花でした。 担当することになって、考えました。 何とか低予算でTVCFが出来ないものか。 そこで、思いついたのが、 1)35ミリでなく、ビデオカメラを使う 2)出演料を減らす 有名女優ではなく、手のきれいな女性を探し、、 トヨタレンタカーのメリットを指折リ数えてもらいました。 確か、80万円ほどで出来たと記憶しています。 「...そうか、スピルバーグよりも早かったんだ。 いまなら、もっと安く出来るだろうなあ」


さらば青春の光

オトーサン、 「原題は"Quadrophenia"、 さて、どういう意味なのだろう?」 辞書を引くと、四重人格とありました。 ジキルとハイドなら、ニ重人格ですが、 四重人格ということになると、 「アルジャーノンに花束を」の世界を描いているのでしょうか? 原題:Quadrophenia (1979) 監督:Franc Roddam フランク・ロッダム 脚本;Dave Humphries /Franc Roddam    Martin Stellman /Pete Townshend Genre: Drama / Musical Country: UK Language: English 上映時間;120分 あらすじ: 1965年のロンドン、ジミーは、 多くの若者たち同様、俗物の暮らしを憎んでいた。 とくに、平凡な親たちと配達係の仕事。 モッズといわれる友人仲間と一緒に過ごし、 オートバイに乗ってロンドン市内を走りまわったり、 「ザ・フー」や"The High Numbers"を聴くときだけ、 自由で受け入れられていると感じることが出来る。 だが、それは幻想世界を求めてのあがきにしか過ぎなかった。 出演者: Phil Daniels .... James Michael 'Jimmy' Cooper(ジミー) Leslie Ash .... Steph(ステフ) Sting .... Ace(エース) オトーサン、 「エースが、断然、光っている」 やはり、スーパースターというのは、オーラがあります。 主役の2人は、「ご苦労さま」という程度。 無名の若い役者さんでしょう。 その他の出演者: Philip Davis .... Chalky Mark Wingett .... Dave Ray Winstone .... Kevin Garry Cooper .... Pete Gary Shail .... Spider Toyah Willcox .... Monkey Trevor Laird .... Ferdy Kate Williams .... Jimmy's mother Michael Elphick .... Jimmy's father Kim Neve .... Yvonne Benjamin Whitrow .... Mr. Fulford Daniel Peacock .... Danny User Rating: 6.8/10 (1,747 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか」 User Comments: Peter Hayesさん York, England 2002年10月4日 英国版「理由なき反抗」... ある若者が、英国のモッズ運動に参加。 所属することで、自分は重要人物と感じることができる。 だが、それは、彼から勤め人生活を奪うことになる。 この映画、ザ・フーの出来のよいコンセプト・アルバムに 基づいたもので、いわば「理由なき反抗」の英国版。 低予算でつくられているが、無視できないレベルに仕上がっている。 あなたが労働者で、英国帰りだったら、なおさらのこと。 監督の Franc Roddam は、賢明にも、 若き Phil Daniels を主役のジミーに起用した。 いい役者だが、そう巧くもないし、ハンサムでもない。 そのおかげで、やたら美化されることを免れている。 ジミーは、ややナイーブである。 広告代理店の配達係という退屈な仕事をしており、 フロントに沢山のライトをつけたオートバイを乗り回している。 彼にとって、人生は日暮りゃ腹減りの連続で、 毎夜と週末にヒップな音楽をがんがん聴くのが唯一の楽しみ。 両親は、彼を理解しようとしない。 誰もが知っていることだが、、 ジミーに、こう忠告できるひとは少ないだろう。 「人生は、パーティ、安っぽいスリル、喧嘩が、すべてじゃないよ」 だが、彼は耳を貸そうともしないだろう。 「いまの人生より、もっといいことがあるハズ」 という宣伝文句に踊らされているからだ。 聡明で、高等教育を受け、ハンサムな人間ならともかく、 そうでない彼に、それを言うのは、酷である。 この映画、英国のニューウェーブの若者が配役されている。 Leslie Ash は、ジミーの恋人役だし、 Stingが、ジミーが憧れるザ・モッズのメンバー、 エース役で顔を見せている。 エースのおかげで、ジミーの姿がより浮き彫りにされている。 これは、すばらしい10代の映画である。 幸いなことに、今日では、 ビデオも、DVDも、ケーブルテレビもあるので、 簡単に見ることができる。 映画狂なら、この数少ない低予算の古典映画をみるべきだ。 いろんな意味で、自分の人生を考え直す契機となるだろう。 オトーサン、 「そうか、四重人格は、アルバム名だったんだ」 ネットに以下のような紹介が出ていました。 細身のスーツに細いネクタイ。 米軍放出のコートを羽織るモッズ・ファッション。 60年代後半から70年代にかけて流行した このモッズ・スタイルの、バイブル的存在となった作品。 モッズと、皮ジャンにリーゼントのロッカーズの対立。 彼らの青春、夢と挫折が淡々と描かれる青春映画。 脇役だがスティングの演技が光る。 ロック・グループであるザ・フーが'73年に発表した アルバム「四重人格(QUADROPHENIA)」を原作とし、 彼らのヒット曲も多く聴くことができる。


黒い罠

オトーサン、 「変な題名、こりゃ外れかも」 新橋のTSUTAYAで、例のごとく6本借りたのです。 棚から見てないDVDだけ順にぬきとるやり方なので、 当然、当たり外れが出てきます。 ところが、これが、まあ、何と大当たりでした。 原題:Touch of Evil (1958) 監督:Orson Welles 原作:Whit Masterson 脚本:Orson Welles /Paul Monash Genre: Crime / Film-Noir / Thriller Country: USA Language: English / Spanish Color: Black and White 上映時間:95分 あらすじ: メキシコ政府の捜査官と新妻がハネムーンで、 アメリカとメキシコの国境の町に釘づけになる。 というのも、町の主任捜査官による黒い罠にはまったからだ。 ハリウッドで最大の長回しのシーンが有名。 出演者: Charlton Heston .... Ramon Miguel 'Mike' Vargas(マイク) Janet Leigh .... Susan Vargas(スーザン) Orson Welles .... Capt. Hank Quinlan(クインラン) Marlene Dietrich .... Tanya(ターニャ) オトーサン、 「存在感あるなあ」 オーソン・ウェルズ、肥リ過ぎで2重顎ですが... スーザン役のジャネットリーは、まあまあ。 マイク役のチャールストヘストンの演技力は?印です。 伝説の名女優マレーネ・ディートリッヒ、 占い師役で出ていましたが、印象に残りました。 ORSON WELLES オーソン・ウェルズ 誕生日 1915/5/6-1985/10/10  出身 米ウィスコンシン州 出演作 1941年「市民ケーン」 1942年「偉大なるアーバンソン家の人々」(ナ) 1943年「恐怖への旅」 1944年「ジェーン・エア」 1946年「離愁」 「オーソン・ウェルズ in ストレンジャー」 1947年「上海から来た女」 1948年「白昼の決闘」(ナ)「マクベス」 1949年「第三の男」「狐の王子」 1950年「黒ばら」 1951年「オセロ」 1953年「トレント最後の事件」「人間と野獣と美徳」 1954年「谷間の争い」 1955年「ナポレオン」「秘められた過去」 1956年「白鯨」 1957年「長く暑い夏」「悪魔に支払え!」 1958年「黒い罠」「自由の大地」「南海の大冒険」(ナ)      「ヴァイキング」(ナ) 1959年「脅迫/ロープ殺人事件」「香港定期船」 「ダビデとゴライアス」 1960年「鏡の中の犯罪」 「ナポレオン/アウステルリッツの戦い」 1961年「審判」「ロゴパグ」「キング・オブ・キングス」(ナ) 1963年「予期せぬ出来事」 1964年「マルコポーロ大冒険」 1965年「パリは燃えているか」 1966年「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」 「わが命つきるとも」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 「ジブラルタルの追想」「明日に賭ける」 1968年「サファリ大追跡」「非情の切り札」 1969年「ネレトバの戦い」「004/アタック作戦」(ナ) 1970年「ワーテルロー」「クレムリンレター」 1971年「キャッチ22」 1972年「ウィッチング」「宝島」 1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」 「そして誰もいなくなった」(声) 1976年「さすらいの航海」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」 1980年「将軍」(ナ) 1981年「珍説世界史PARTT」(ナ) 1983年「双子の鶏フン大騒動」(ナ) 1984年「トニー・カーチスの発明狂時代」 1986年「トランスフォーマー/ザ・ムービー」(ナ) JANET LEIGH ジャネット・リー 誕生日 1927/7/6 出身 米カリフォルニア州マーセド 15才で駆け落ち結婚するも、4か月で破局。 18歳でパシフィック・カレッジに進み、音楽の道を目指すが、 翌年同級生と結婚。47年、映画デビュー。 2年で離婚し、 51年、俳優のトニー・カーティスと結婚し、63年、離婚。 二人の間に生まれた子供で女優のジェイミー・リー・カーティスがいる。 現在の結婚は4度目。 映画は「サイコ」の殺される女性が有名だが、 「若草物語」の長女メグ役もある。 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1948年「故郷の丘」「ワーズ・アンド・ミュージック」 1949年「暴力行為」「若草物語」「傷心の愛」      「フォーサイト家の女」「赤きダニューブ」      「ママの青春」 1952年「血闘」 1953年「裸の拍車」「魔術の恋」 1954年「炎と剣」「底抜けニューヨークの休日」      「フォルウォスの黒楯」「悪徳警官」 1955年「皆殺しのトランペット」 1956年「死の猛獣狩り」 1957年「ジェット・パイロット」 1958年「黒い罠」「ヴァイキング」「休暇はパリで」 1960年「奥様ごめんなさい」「サイコ」「ペペ」 1962年「影なき狙撃者」 1963年「バイ・バイ・バーディ」 1966年「動く標的」「底抜け替え玉作戦」      「殺しの逢びき」      「0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング」 1968年「盗みのプロ部隊」 1980年「ザ・フォッグ」 1998年「ハロウィンH20」 その他の出演者: Joseph Calleia .... Sgt. Pete Menzies Akim Tamiroff .... Uncle Joe Grandi Joanna Cook Moore .... Marcia Linnekar Ray Collins .... District Attorney Adair Dennis Weaver .... Mirador Motel Night Manager Valentin de Vargas .... Pancho, Grandi Hood Mort Mills .... Al Schwartz, District Attorney's Office Victor Millan .... Manelo Sanchez Lalo Rios .... Risto, Acid Thrower/Grandi Nephew Michael Sargent .... The Boy Phil Harvey .... Blaine Joi Lansing .... Blond User Rating: 8.4/10 (9,664 votes)        top 250: #69 オトーサン、 「おお、世界の名画69位とは」 さすが、オーソン・ウェルズ監督です。 User Comments: Infofreakさん Perth, Australia 2004年1月19日 いまだに評価されていないが、 実にすばらしい映画だ。 強くお勧めする! 魅力的な映画で、見る度に釘づけになる。 ます、この映画、カンペキではない。 チャールストン・ヘストンがメキシコ人とは、笑わせる。 どうしてこういうことになったのか。 どうしても、納得できない点がいくつかある。 見ものの忘れ難いクライマックスは、 つきつめて考えてみると、現実にはありえない。 ジャネット・リーが演じるスーザンは、 はじめは、しっかり者のようなのに、急に軽薄になる。 だからといって、それがどうだというのだ? 観客は、そんな欠点など気にもとめないだろう。 オーソン・ウェルズの監督は、 驚きに満ち、微妙でありながら派手なこと極まりない。 演技も、最高である。 かれは、クインランとは思えない。 これまで、最高の演技だろう。 また、クインランの腹心役のJoseph Calleia もいい。 Dennis Weaverのやや突飛なモーテルの従業員役も楽しめる。 謎のジプシー女を演じた Marlene Dietrich もいい。 この映画、本当に楽しもうと思ったら、 3、4回見るといいと思う。 1回目だと見逃すようなすばらしいシーンがいくつもある。 「市民ケーン」は、 オーソン・ウェルズの傑作として広く世界に知られているが、 この「黒い罠」は、私見だが、最高傑作だと思う。 いまだに評価されていないが、 実にすばらしい映画だ。 強くお勧めする! オトーサン 「そうえいば、この映画批評で、 まだオーソン・ウェルズの紹介していなかったかも」 「市民ケーン 297」世界の名画第4位、 「第3の男 256」世界の名画第36位、 ORSON WELLES オーソン・ウェルズ 誕生日 1915/5/6-1985/10/10 出身 米ウィスコシン州ケノッシャー 監督作 1941年「市民ケーン」 1942年「偉大なるアンバーソン家の人々」      「オーソン・ウェルズのイッツ・オール・ユー」      「恐怖への旅路」 1946年「ストレンジャー」 1948年「上海から来た女」「マクベス」 1952年「オーソン・ウェルズのオセロ」 1955年「秘められた過去」 1958年「黒い罠」 1963年「審判」 1966年「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」 1975年「オーソン・ウェルズのフェイク 次に、IMDBで。 彼の父親は、裕福な発明者で、 母親は、美しいコンサート・ピアニストだった。 彼は、子供の頃から多くの芸術分野 (マジック、ピアノ、絵画)で才能を発揮していた。 母親が死んだ8歳のとき、父親と世界旅行をした。 12歳で父親が死んだので、 シカゴのモーリス・バーンスタイン博士の庇護を受けることになる。 1931年に、イリノイ州ウッドストックのTodd Schoolを卒業。 アイルランドのスケッチ旅行をしたくて、大学の勧誘を断る。 モロッコとスペイン旅行(ここでは、闘牛場で戦う)後、 ロンドンやブロードウェイの舞台出演を狙ったが、果たせなかった。 ソーントン・ワイルダーとアレグサンダー・ウルコットの推薦で キャサリン・コーネルの旅回り劇団に入り、 1934年にTybaltとしてニューヨーク・デビューを飾る。 結婚したのも同年。短編映画を監督。 また、ラジオにも初めて出演。 ジョン・ハウスマンと仕事をはじめ、 37年には、一緒にMercury Theatreを結成する。 39年には、ハロウィーンのジョークのつもりで ラジオで「宇宙戦争」のバージョンを放送したが、 実際に火星人が攻撃してくると思われ、パニックが起き、 一躍、彼の名は有名になる。 最初の映画は、「市民ケーン:Citizen Kane(1941)」 15万ドルの損失を出し、商業的には失敗だったが、 今日では、最高の映画と見なされている。 彼の映画の多くは商業的には失敗している。 48年、かれはヨーロッパに亡命しました。 56年には、「黒い罠(1958)」を監督した。 米国では失敗したが、58年のブリュッセル世界博覧会で受賞。 75年には、映画の興行が失敗続きだったのに、 アメリカ映画協会(American Film Institute)の ライフタイム達成賞(Lifetime Achievement Award)を受賞。 84年には、アメリカ監督ギルド(Directors Guild)から 最高の名誉あるグリフィス賞(D.W. Griffith Award))を授与される。 その後、映画製作者としての評判は、着実に上がっている。


ラスムスくんの幸せをさがして

オトーサン、 「ありゃっ、子供映画か。 間違ってディズニー映画を借りてしまったか?」 ところが、これ、スエーデンの映画でした。 「こりゃ、めずらしい」 原題:Rasmus pa luffen (1981)    Rasmus and the Vagabond 監督:Olle Hellbom 脚本:Astrid Lindgren Genre: Family Country: Sweden Language: Swedish 上映時間:105分 あらすじ: IMDBに出ていないので、書きました。 ラスムスは、孤児院で暮らしている。 親友のグンナルもいるが、一向にいい里親が現れない。 選ばれるのは、巻き毛の可愛い女の子ばかり…。 孤児院を飛び出したラスムスは、 納屋の乾し草の中でオスカルに出会う。 オスカルは、アコーディオンをかかえ旅する風来坊。 いろいろな出来事が2人を待ちかまえている。 果たしてラスムスは里親をを見つけだせるのだろうか? 出演者; Allan Edwall .... Oskar(オスカル) Erik Lindgren .... Rasmus(ラスムス) Lena Brogren .... Martina, Oskar's Wife(マルティーナ) オトーサン、 「ラスカルくん、可愛いいなあ」 風来坊のオスカルもそうですが、暖かい人柄は、 北欧の素朴なカントリーライフが産んだものでしょう。 演技を超えて風土のよさが出ています。 その他の出演者: Jarl Kulle .... Lif Hakan Serner .... Liander Olof Bergstrom .... Lansman Rolf Larsson .... Policeman Bergqvist Tommy Jonsson .... Nilsson i Stensattra Lars Amble .... Merchant Lena Nyman .... Merchant's wife Gosta Linderholm .... Sju Attan, Tramp Goran Graffman .... Rosasco, Tramp Ulla-Britt Norrman-Olsson Roland Hedlund .... Policeman Andersson Emy Storm .... Principal of orphanage User Rating: 6.1/10 (60 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: これもIMDBには出ていないので、 以下のネットから引用させていただきました。 http://www.unzip.jp/review/0303/rasmus.html kamedaさん 2003年3月8日 ラスムスくんに会おう 原作は「ロッタちゃん」シリーズや 「長靴下のピッピ」で知られる、 スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン著 「さすらいの孤児ラスムス」。 映画製作が20年前になる作品だが、 全然古さを感じさせない映画だった。 スウェーデンの緑豊かな夏を、大小の風来坊 (神様に選ばれた風来坊オスカルと孤児ラスムス)が 自由気ままに旅する中には約束事が3つある。 ・風来坊は絶対に盗みをしない。 ・友だちは大切にする。 ・仕事は1度にたくさんしない。 ←その通り! この約束事には大賛成! 自由に暮らしていても人に迷惑をかけたり傷つけることは決してせず、 自分のペースを大切にしながら仕事するオスカルのように 日々を過ごせたら……と願ってしまう。 また、主人公ラスムスがとってもキュート。 いたずら好きだけど、素直で元気いっぱい! 笑顔はピカイチ、 叱られた時のしょぼくれ顔、がっかり顔、哀しい顔、得意気な顔など…、 子供ってこんなに表情豊かだったか?と思ったと 同時に、裏のないラスムスの表情に惹かれてしまった。 (自分よりも?0歳以上年下なのに…) なんて少々余談が入ったが、 児童文学好きでロッタ・ピッピでピンッ!ときた人はもちろん、 忙しい日々の生活を送っている人も、 裏のない思いっきりの笑顔で暮らしているラスムスに会いに、 出かけてみてはいかが? オトーサン、 「全国PTA協議会推薦か。なるほどなるほど」、


ミッション・ブルー

オトーサン、 この邦題、「ミッション・インポシブル」の真似だな。 原題は、魂まで殺されるという意味だそうです。 オランダ映画は珍しいので、借りることにしました。 原題:Soul Assassin (2001) 監督:Laurence Malkin 脚本;Laurence Malkin /Chad Thumann Genre: Crime / Thriller / Action Rated R for strong violence, language and some sexuality. Country: Netherlands Language: English 上映時間:96分 あらすじ: ケビンの前途は、洋々たるもの。 ヨハンセン・フィナシャルという巨大多国籍企業の 警備主任で、昇進を内示されたばかり。 また、恋人のロザリンドに結婚を申し込むところ。 だが、ロザリンドが暗殺者に目の前で殺されて、 すべてが変わってしまう。 暗殺者を追う彼は、 暴力団の女性暗殺者テッサ、 同僚のジュニアやフィックス、 そして、警官隊に追われていることに気づく。 終始一貫、バークを励ましてくれ、敬愛している 社長のヨハンセンが、このミステリーのカギを握っているようだった。 出演者; Skeet Ulrich .... Kevin(ケビン) Katherine Lang .... Rosalind (ロザリンド) Derek de Lint .... Karl Jorgensen (ヨハンセン) オトーサン、 「ケビン、なかなか有望だ」 ディカプリオとは、まったく違いますが、 暗い目と笑顔のアンバランスさが、人の心を惹きます。 SKEET ULRICH スキート・ウーリッチ 誕生日 1970/1/20 出身 米ノースカロライナ州 レオナルド・ディカプリオのような少年の顔立ちに 野性的な瞳を持つ俳優。 本名はブライアン・レイ・ウーリッチ。 芸名のスキートは子供の頃にリトル・リーグのコーチから 「小さくて蚊に似ている」から「スキーター」と呼ばれたことから 命名された。 大学時代は海洋生物学を専攻。 学生時代から舞台活動に励む。 デビュー作は1996年ウィノナ・ライダー主演の「BOYS」。 「ラストダンス」「ザ・クラフト」ではそれほど目立たなかったが、 ホラー映画「スクリーム」のネーブ・キャンベルの恋人役で名をあげた。 1996年「タッチ」では、 人の心を癒す不思議な力を持つ青年ジュヴナルを主役として演じる。 近作は「ニュートン・ボーイズ」(1998)。 まだ、悩み多き青年といった特定の役回りが多いが、 今後芸幅を広げれば、さらに飛躍する可能性あり。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1996年「BOYS」「ザ・クラフト」◆      「スクリーム」◇「ラストダンス」      「アルビノ・アリゲーター」      「TOUCH<タッチ>」◇「OLD FRIENDS」      「恋愛小説家」 1998年「ニュートン・ボーイズ」◆      「グリーンズ」◇ 1999年「楽園をください」◆ 2000年「チルファクター」◇「ザ・ハッカー」 2001年「ミッションブルー」◇      「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 その他の出演者; Kristy Swanson .... Tessa Rena Owen .... Karina Antonie Kamerling .... Junior Serge-Henri Valcke .... Mr. Ficks Nicholas Irons .... Gary Thom Hoffman .... Willem Andre Arend van de Noord .... Thorsten Yorick van Wageningen .... Local Inspector Jaap Postma .... Antonio Delilah van Eijck .... Thai Prostitute Jeroen Willems .... Hector Monic Hendrickx .... Mother User Rating: 3.8/10 (319 votes) オトーサン、 「まさか、こんなに低い映画じゃないぞ」 User Comments: Charles Dahlgrenさん King George, VA, USA 2002年12月12日 古典的な物語 この映画の色合い、監督、エンディング、照明、音楽は、 時代の最先端を行くものである。 これは、父親あるいは、父親代わりのひとに、 受け入れられたい、また、認めてほしい若者についての 古典的な物語である。 恋人のロザリンドは、実に魅力的に撮影されており、 監督が彼女と意気投合しているのが、はっきり分かる。 彼女は、物語の発展のきっかけとなる役どころである。 スキート・ウーリッチを若い男に配したのも、成功している。 危険にさらされ、難しい荒業をこなさねばならないときに見せる 男性的な表情や時折垣間みせる弱々しさのバランスが絶妙で、 妙に惹き付けられるものがある。 要するに、ザラザラした暗い青を多用した スタイリッシュで上出来の犯罪映画だ。 古典的なテーマを巧みにアレンジしている。 オトーサン、 「全編、デジタル処理とは、やるなあ」 オランダというと、 長崎オランダ村(現・ハウステンボス)のように 風車やチューリップといった牧歌的なイメージが強いのですが、 その昔、行ってみたら、国土の多くは、埋め立て地ですから、 何と、港湾・運河・娼婦街と荒涼索漠たる風景ばかりでした。 「こりゃ、写真を撮る場所がないなあ」 風景をそのまま撮ったのでは、映画にならないので、 監督は、撮ったフィルムをすべてデジタル画像にして、 青いフィルターをかけたり、スタイリッシュな処理をしています。 この実験精神をどう見るかで、評価が2分されるようです。


トロイ

オトーサン、 ちの新星劇場へ。 3時間弱の大作映画、空いた劇場でみないと。 大成功!観客は、オトーサンだけ。 でも、女性2人組が駆けつけてきて、3人に。 この映画館、線路の傍なので、 快速あずさが通過する毎に、地響きするのです。 密集隊形をとったギリシャ軍の干戈の響きかも。 原題:Troy (2004) 監督:Wolfgang Petersen 原作:Homer (poem) 脚本:David Benioff Genre: Action / Drama / War / Adventure Rated R for graphic violence and some sexuality/nudity. 上映時間163分 あらすじ; 紀元前1193年、 トロイの王子パリスは、夫を嫌っていた スパルタの王妃ヘレンに言い寄リ、国へと連れていく。 その結果、トロイは、ギリシャとの戦争に巻きこまれる。 ギリシャの全軍は、トロイに向け出帆し、包囲する。 アキレスは、ギリシャきっての勇者だった。 そして、トロイの第一王子、勇者ヘクトルの双肩には、 トロイの命運がかかっていた。 さて、2人の勇者の対決の結果はいかに? トロイの運命はいかに? 出演者: Brad Pitt .... Achilles (アキレス) Diane Kruger .... Helen(ヘレン) Orlando Bloom .... Paris (パリス) Eric Bana .... Hector(ヘクトル) オトーサン、 「ブラビ、お疲れさん」 この映画のために、ジムに相当通ったのでは? 女優陣の影が薄いのが、残念です。 BRAD PITT ブラッド・ピット 誕生日 1964/12/18 出身 米オクラホマ州ショーニー 米オクラホマ州ショーニーで生まれたブラッド・ピットは、 その後、ミズーリ州スプリングフィールドで過ごし、 ミズーリ大学に入学。 卒業後はロサンゼルスに移り住み、 ロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。 映画デビュー作は1988年「リック」。 いきなり主演で、日光に当たると死んでしまう 病気の青年リックを演じている。 旧ユーゴで撮影され、一度は内乱でお蔵入りしかけた作品。 ブルース・ウイリス主演、テリー・ギリアム監督 「12モンキーズ」(1995)で精神異常者役を演じ、 ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。 2000年7月にジェニファー・アニストンと結婚した。 ルックスは正当派二枚目俳優の顔立ちながら、 出演する映画の役柄は常にクセがあり、観客を戸惑わせる。 そのクセのある演技も単一のものではなく、 映画によって、違った演技を見せている。 それだけに彼の映画は観る側によって、かなり評価が別れるが、主 演の映画よりも助演ながら枠にはまらない役柄の方が 彼の演技力は生かされている。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「リック」◇ 1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」 1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」 1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」      「ヒミツのお願い」 1992年「クール・ワールド」      「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇      「ブラッド・ピットの君にメロメロ」 1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆      「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇ 1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆ 1996年「スリーパーズ」◆ 1997年「デビル」◇      「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇ 1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「スナッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇      「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」▲「フル・フロンタル」 2003年「トロイ」◇ その他の出演者: Sean Bean .... Odysseus(オデッセウス) Julian Glover .... Triopas Brian Cox .... Agamemnon Nathan Jones .... Boagrius Adoni Maropis .... Agamemnon's Officer Jacob Smith .... Messenger Boy John Shrapnel .... Nestor Brendan Gleeson .... Menelaus Siri Svegler .... Polydora Lucie Barat .... Helen's Handmaiden Ken Bones .... Hippasus Manuel Cauchi .... Old Spartan Fisherman Mark Lewis Jones .... Tecton Garrett Hedlund .... Patroclus Julie Christie .... Thetis Peter O'Toole .... Priam James Cosmo .... Glaucus Nigel Terry .... Archeptolemus Trevor Eve .... Velior Owain Yeoman .... Lysander Saffron Burrows .... Andromache Luke Tal .... Scamandrius Matthew Tal .... Scamandrius Rose Byrne .... Briseis Vincent Regan .... Eudorus Tyler Mane .... Ajax Louis Dempsey .... Aphareus Joshua Richards .... Haemon Tim Chipping .... Echepolus Desislava Stefanova .... Singing Woman Tanja Tzarovska .... Singing Woman Alex King .... Apollonian Guard Frankie Fitzgerald .... Aeneas User Rating: 7.0/10 (9,645 votes) オトーサン、 「こんなにいいスコアかなあ?」 密集隊形、いかにもCGの軽さで失望しました。 User Comments: Ren68さん Melbourne, Australia 2004年5月18日 いい映画だが、 別の監督ならもっといい映画になっただろう。 トロイは、楽しめるが、ストレスの溜まる映画だ。 というのも、別の監督の手になったら、 魔法のようにすばらしい映画になったはずだからだ。 ヴォルフガング・ピーターソン監督は、ハンサムな配役を揃えた。 息をのむような戦闘シーンもある。 効果的なCGもある。 だが、自分が扱っている物語の全体像を把握していない。 なかなかいいロマンティックな音楽を使っている。 戦闘シーンの音楽はいいが、最後の音楽はひどい。 カメラワークのいくつかも目障りだった。 叙事詩というよりも、70年代の警官映画のようだ。 安っぽい会話が映画の流れを損なっている。 最後の会話は、"The Bold and Beautiful"のエピソードの 盗用に間違いない。 だが、悪い話ばかりではない。 オデッセウスを演じたSean Beanのカリスマ的演技は見応えがある。 パリス王子を演じたOrlando Bloomの熱演には同情する。 また、もうひとりよかったのは、勇者ヘクトル役の Eric Bana。 オーストラリアでは、コメディアンとして有名なので、 映画スターとはまるで思っていなかったが、見直した。 立派なものである。 しゃべらなくても、色々な感情を伝えることができる。 ヘクトルとアキレスの対決シーンには、身震いした。 Peter O'Toole、Brian Cox、Rose Byrne、Saffron Burrowsも ひどい脚本なのに、控え目ながらいい演技をみせている。 さて、ブラビだが、 彼の演技は、ときどき乱調になるものの、 神のように見え、神のように動く。 こうしたスタイルで演じられる俳優は、他に思いつかない。 Peter Jacksonか、Ridley Scottが、監督すればよかったのに。 オトーサン、 見終わって、トイレへ急行。 「さて、どういうコメントを書こうか」 さきの女性2人も駆け込んできて、会話が漏れてきました。 「戦争って、いやねえ」 戦闘シーンばかりの映画でしたが、 Wolfgang Petersen監督、狙いをきちんと達成したようです。


レディ・キラーズ

オトーサン、 「こりゃ、見ないわけにゃいかん」 コーエン兄弟監督に、名優トム・ハンクスのコンビ、 面白いはずにきまっています。 「でもなあ...最近のコーエン兄弟のはなあ」 「赤ちゃん泥棒」の頃のパワーがなくなっています。 原題:The Ladykillers (2004) 監督:Ethan Coen/ Joel Coen 脚本:William Rose/Joel Coen/Ethan Coen Genre: Comedy / Crime Rated R for language including sexual references. 上映時間:104分 あらすじ: 1955年のコメディのリメイク。 主人公である南部の教授ドアは、 カジノを襲おうと盗っ人仲間を集める。 老女の家の一室を借りるが、 まもなく見抜かれて、彼女を殺さねばならなくなる。 それは思ったよりも、ずっと困難な仕事だった。 出演者; Tom Hanks .... Professor G.H. Dorr (ドア教授) Irma P. Hall .... Marva Munson (マンソン夫人) Marlon Wayans .... Gawain MacSam (ガウェイン) オトーサン、 「いやぁ、トム・ハンクスのうまいこと!」 いかにも優雅で、いかがわしい笑みを浮かべる教授、 このひとの役づくりの入念さは、誰も真似できません。 そして、対照的な安定感のあるイルマ・P・ホール。 この出色の演技でイルマ・P・ホールは、 カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞しましたが、 残念ながら海外映画俳優マガジンには、 掲載されていませんでした。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド 在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。 93年「フィラデルフィア」と 94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー主演男優賞受賞。 96年「すべてをあなたに」で監督としてもデビューした。 私生活では在学中の演劇クラスで スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、 77年11月にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、 治療費の援助を行っている。弟は俳優のジム・ハンクス。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇      「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇ 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇ 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」◇      「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」 2004年「レディ・キラーズ」◇ その他の出演者; J.K. Simmons .... Garth Pancake Tzi Ma .... The General Ryan Hurst .... Lump Hudson Diane Delano .... Mountain Girl George Wallace .... Sheriff Wyner John McConnell .... Deputy Sheriff Jason Weaver .... Weemack Funthes Stephen Root .... Fernand Gudge Lyne Odums .... Rosalie Funthes Walter K. Jordan .... Elron (as Walter Jordan) George Anthony Bell .... Preacher Greg Grunberg .... TV Commercial Director User Rating: 6.7/10 (2,368 votes) オトーサン、 「高いスコアだなぁ。 でも、もっと高くても、いいのでは」 User Comments: marhasheiderさん Sauk City, Wisconsin 2004年4月21日 コーエン兄弟の傑作ではないが、 お金を払う価値はある。 コーエン兄弟が、華やかできちんとした映画を作った。 リメイクしたのは、1950年代半ばの 英国のブラック・コメディ"The Ladykillers"で、 アレック・ギネス、ピーター・セラーズ、Hebert Lomが出演していた。 トム・ハンクスとは、すばらしい配役である。 かつてアレック・ギネス演じたドア教授を演じる。 弱々しい笑みを浮かべ、ちょっとした魅力がある。 物静かな老女マンソン夫人の小部屋を借りる。 唯一弱い部分は、ひどい言葉遣い。 しょっちゅう面白さを台無しにしている。 ドアの盗賊チームのひとり Gawain が主犯格。 "Scary Movie"で光っていたが、 この映画では、大いに問題がある。 トム・ハンクスとイルマ・P・ホールは、すばらしい演技を披露する。 とくに、イルマは、誰もがもっている魅力や親切さを見せる。 ああ、そうだ。 彼女の飼い猫ピクルスも、なかなかいい。 他に、ゴスペルも楽しめる。 コーエン兄弟の傑作ではないかも知れないが、 お金を払う価値はある。 オトーサン、 「こりゃ、コーエン兄弟の傑作だ」 前作の「ディボーズ・ショウ」では、 ジョージ・クルーニーやキャサリン・ゼタ・ジョーンズといった いまをときめく役者さんに媚びて、毒気がなくなっていました。 ハリウッドに取り込まれてしまったかと失望しましたが、 この作品で、完全復活を遂げました。 あの虚無的な高笑いが聞こえてきます。 世俗的なものすべてへの哄笑。 ガウェインのどぎつい言葉遣いだって、 コーエン兄弟の世界にあっては、必需品です。 なお、この映画、エンディング・タイトルが出たところで、 劇場を出ていく何組かのカップルがいました。 「アホ、バカ、ソコツモノ!」 最後の最後に出てくる ゴスペルを歌うシーンが、これまた極上なのです。


スイミング・プール

オトーサン、 予告編を何度か劇場でみた感想は... 「何だか、つまらなそうな映画だなあ」 ところが、週刊文春でおすぎさんがベタぼめしていました。 「じゃ、"トロイ"より、これを先に見よう」 日比谷シャンテでは、行列させられたのにガラガラ。 何度も見た下らない予告編をえんえんと見せられ、 1時間も我慢して、ようやく本編上映となりました。 「これじゃ、映画館に行くひとが減るはずだ」 原題:Swimming Pool (2003) 監督:Francois Ozon 脚本:Francois Ozon / Emmanuele Bernheim Genre: Mystery / Drama Rated R for strong sexual content, nudity, language,     some violence and drug use. Country: France / UK Language: English / French 上映時間:103分 あらすじ: この映画の主人公は、サラ。 堅苦しく保守的だが、成功したミステリー作家である。 彼女の私生活と新作の内容は、劇的に変わる。 というのは、フランスの田舎の優雅なマンションで 出版社社長の娘、セクシーで自由奔放なジュリーに出会ったからだ。 出演者: Charlotte Rampling .... Sarah Morton (サラ) Ludivine Sagnier .... Julie(ジュリー) Charles Dance .... John Bosload(ジョン) オトーサン、 「こりゃ、いい女優さんだなあ」 シャーロット・ランブリング、 噂にたがわず、50代の思慮深い女性でした。 その彼女が生身の女に変身していくあたり、息をのむ名演技でした。 若手女優のルディバイン・サニヤ、いきなり全裸で登場。 巨乳に目が点になりましたが、演技力も確かでした。 なお、海外映画俳優マガジンには、2人の経歴がでていませんでした。 その他の出演者: Jean-Marie Lamour .... Franck Marc Fayolle .... Marcel Mireille Mosse .... Marcel's Daughter Michel Fau .... First Man Jean-Claude Lecas .... Second Man Emilie Gavois-Kahn .... Waitress at Cafe Erarde Forestali .... Old Man Lauren Farrow .... Julia Sebastian Harcombe .... Terry Long Frances Cuka .... Lady on the Underground Keith Yeates .... Sarah's Father Tricia Aileen .... John Bosload's Secretary User Rating: 7.0/10 (4,127 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: the unemployed criticさん 2003年6月26日 セクシーだが、やや抽象的なスリラー... 演技がすばらしい... サラは、英国のミステリー作家。 想像力が枯渇してきている。 充電すべく、フランスの田舎にある 出版社社長の別荘に長期滞在する。 そこに落ち着いて、 きれいな空気と田舎の静寂が心地よいことを確認し、 創作を再開する。 出会ったのが、出版社社長の若い娘ジュリー。 彼女が滞在しにきたのだ。 創作に打ち込もうとするが、どうしても関心が ジュリーの男遊びの日々に向いてしまう。 そして次第に創作意欲も失い、正気を失っていく。 この映画、最近は誰も手がけない旧式で魅力的でセクシャルな ミステリー仕立てにしているのが新鮮である。 この映画が誕生したのは、有名なフランスの監督 フランソワ・オゾンのひらめきからだった。 彼は、毎回、新しいジャンルを開拓している。 前作「8人の女たち」は、 1軒家が舞台のミュージカル・ミステリーで、 素材がオゾン監督の狂気には似つかわしくない場合でも、 立派な映画に仕立てられることを立証した。 この「スイミング・プール」では、夢と現実の境でドラマがはじまる。 創作と現実生活の区別がなくなってくるのだ。 監督は、このテーマをお定まりの殺人ドラマ仕立てにして、 すべてが覚束なくなっていく旅へと観客を誘う。 観客を引きつけるために、目が離せないセクシー・シーンと 解決されぬミステリーの諸要素と混合させている。 映画が進むにつれ、オゾン監督は、 一層、自分のアイディアに夢中になっていく。 と同時に、すべての終着点のヒントをも、散りばめる。 この映画には、人を酔わせ、不思議の世界に導くシーンがある。 そして、あまり効果的でないアイディアもある。 シュール・リアリステックなタッチが溢れており、 こうしたシーンをカバーするため、 2転3転するクライマックスがあるものの、 スリラーの陰謀が深まるわけではない。 「焼け石に水」の監督と 伝説の女優シャーロット・ランプリングが、 再びコラボレーションをした結果、名演技が誕生した。 食物、男、理想を用心深く選ぶ堅苦しい女性が、 ふしだなら若い娘ジュリーに感化されて、 麻薬を吸い、覗き好きの退廃的な女性へと変貌していく。 それを観客は固唾をのんで見守るのだ。 シャーロット・ランプリングは、オゾン監督のやや粗い筋書きを、 その脈拍・鼓動を失うことなく、見事に紡ぎ上げている。 この映画の彼女は、すばらしい。 彼女は、奈落の底へ落ちていき、いつものイメージを壊す。 だが、ランプリングとオゾンが、この奇妙な状況から、 どうやって脱出していくかの描き方は、見るに値する。 10点満点で、7点。 オトーサン、 「さすが、the unemployed criticさん、 見事な映画批評だなあ」 ところで、フランソワ・オゾン監督って、 どういうひとなのでしょうか? まずは、海外映画俳優マガジンから。 「大分脱落があるなあ」 *印の作品を補っておきました。 FARNCOIS OZON フランソワ・オゾン 誕生日 1967/11/15 出身 仏パリ 監督作 1994年「アクション、ヴェリテ」* 1995年「小さな死」* 1996年「サマードレス」*「海を見る」 1997年「ベッドタイム・ストーリーズ」* 1998年「ホームドラマ」「クリミナル・ラヴァーズ」      「X2000」* 2000年「焼け石に水」 2001年「まぼろし」 2002年「8人の女たち」 2003年「スイミング・プール」 IMDBには、監督作品リストしか出ていませんが、 94年以前に随分撮っているのが分かりました。 Une rose entre nous (1994) Victor (1993) Thomas reconstitue (1992) Deux plus un (1991) Peau contre peau (1991) Trou madame, Le (1991) Une goutte de sang (1991) Mes parents un jour d'ete (1990) Doigts dans le ventre, Les (1988) Photo de famille (1988) 「フランスの監督の情報は少ないなぁ」 一生懸命探すと、監督の公式サイトを発見。 そこに簡単な略歴や写真が載っていました。 http://www.francois-ozon.com/ フランソワ・オゾンは、1967年パリ生まれ。 パリ第一大学の映画コースで修士課程を取得。 1990年、フランスの有名な映画学校フェミスの監督学科に入学。 それ以降、super-8、ビデオ、16mm、35mmで多くの映画を撮った。 多くの短編映画は、いろいろな国際映画祭に出品されている。 「アクション、ヴェリテ」は、 Fidelite Productionsとの共同作業のはじまりだった。. 「サマードレス」は、ロカルノ国際映画祭で、 短編セクションのグランプリ、"Leopard de Demain"を受賞した。 最初の長編映画「ホームドラマ」 (1998) は、 カンヌ国際映画祭・映画批評家週間で話題を呼んだ。


ミュージック・フロム・アナザー・ルーム

オトーサン、 「"隣の部屋から音楽"かぁ...」 最近、何を思ったのか、奥方がヴァイオリンを開始。 午前と午後2時間ほど、隣の部屋で練習するのです。 その時間は、外出するようにしています。 原題:Music From Another Room (1998) 監督・脚本:Charlie Peters Genre: Romance Rated PG-13 for sexuality and language. 上映時間:104分 あらすじ; これは、ロマンティック・コメディ。 若い男ダニーのお話し。 彼は、5歳のとき、急に産気づいた隣家の奥さんの 出産を手伝い、その赤ん坊と結婚する運命にあると思った。 25年後、ダニーは故郷に戻り、アンナに交際を申し込むが, 彼女は、すでに魅力的なエリックと婚約していた。 ダニーは、アンナを追い求めて、 風変わりなスワン家の面々とつきあう羽目になる。 目が不自由で引きこもりのニーナ、シニカルな姉のカレン、 弟のビル、そして何事にもオーバーな母親グレ−ス。 運命は変えてはならない。情熱は損得抜きである。 それをアンナに分かってもらおうとダニーは奮闘する。 出演者; Jude Law .... Danny (ダニー) Gretchen Mol .... Anna Swan(アンナ) Jennifer Tilly .... Nina Swan (ニーナ) オトーサン、 「ジュード・ロウ、疑問だなあ」 どの役をやっても、同じようだし、 「リプリー」のあの輝きが感じられませんでした。 女性2人も、あまりピンときませんでした。 JUDE LAW ジュード・ロウ 誕生日 1971/12/29 出身 英ロンドン 彼の名前はビートルズの”ヘイ・ジュード”と ハーディングの小説”JUDE”にちなんでつけられた。 12歳の時から演技を始め、 17歳の時グラナダTVのドラマ”FAMILIES”に出演する チャンスを得て、高校を辞める。 92年からロンドンで多くの舞台を経験、 オリビエ賞の新人賞を受賞する。 ロンドンで「恐るべき親たち」を上演した後、 ブロードウェイでの再演では トニー賞の助演男優賞にノミネートされた。 ブロードウェイの活躍でアメリカ映画に進出。 97年「ガタカ」「オスカー・ワイルド」などに出演した。 97年9月、「ショッピング」で共演した サディ・フロストと結婚。 その彼女と友人のユアン・マクレガーらと 映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。 2003年、離婚。 99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の 一話を監督として担当した。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「ショッピング」 1996年「プラトニック・ゲーム」 1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」      「真夜中のサバナ」     「ベント」 1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇      「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇ 1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆      「ロンドン・ドッグス」 2000年「スターリングラード」◇ 2001年「A.I.」◆ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◆ 2003年「コールドマウンテン」◇ その他の出演者; Martha Plimpton .... Karen Swan Brenda Blethyn .... Grace Swan Jon Tenney .... Eric Jeremy Piven .... Billy Swan Vincent Laresca .... Jesus Jane Adams .... Irene Bruce Jarchow .... Richard Kevin Kilner .... Hank Jan Rubes .... Louis Klammer Judith Malina .... Clara Klammer Hillary Matthews .... Sarah Caitlin Sarah Needham .... Lily User Rating: 6.5/10 (813 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: brianh-9さん Mississippi 2003年9月3日 先が読めるものの楽しめる。 ジュード・ローを最初に見たのは、 才能豊かなリプリーとしてだった。 そこで、ある日、この小品を Cinemax で見ることにした。 演技はいいし、テンポも遅くないし、重たくない。 いい配役に恵まれているし、 ジュード・ローとGretchen Molは、2人とも光っている。 だが、"Return to Me"そっくりで、結末が読めてしまう。 とはいうものの、映画は大変魅力的で、 引き込まれるものがある。 登場人物たちも退屈ではないが、みな曲者で、見応えがある。 名作ではないが、いつの日かTVでやっていたら、見るとよい。 10点満点で8点。 オトーサン、 「オレは、あまり、この映画買わないけどなあ」 最後に、ダニーは、無事、アンナと一緒になるのですが、 あまり説得力が感じられませんでした。 オトーサン、 2時間ほど外出して、帰宅すると、 まだ、ヴァイオリンの音が聞こえていました。 「おーい、約束違反だぞー」 隣の部屋にいても、騒音が侵入してくるのです。


シーズ・ソー・ラブリー

オトーサン、 「へえ、こりゃ、レアものだ!」 ショーン・ペンとロビン・ライト・ペン夫妻が共演。 お熱いところをみせています。 原題:She's So Lovely (1997) 監督・Nick Cassavetes 脚本;John Cassavetes Genre: Comedy / Drama / Romance Rated R for strong language and some violence. Country: USA / France Language: English 上映時間:100分 あらすじ: モーリーンは、妊娠中。 夫のエディが、数日間、姿を見せない。 ナーバスになったモーリーンは、 隣人のキーファーと酒を飲んで騒ぐ。 レイプされそうになって抵抗したので、殴られる。 エディが帰ってきて、そのことを知る。 かっとなった彼は、警官を撃ち、精神病院へ。 10年後、エディは釈放され、 モーリーンは、ジョーイと幸せに暮らしていた。 エディの娘ジーニーもいれると、3人もの母親になっていた。 出演者; Robin Wright Penn .... Maureen Murphy Quinn(モーリーン) Sean Penn .... Eddie Quinn(エディ) James Gandolfini .... Kiefer(キーファー) オトーサン、 夫のショーン・ペンは、カンヌ映画祭で受賞、 「ロビン・ライト・ペンも、うまいなぁ!」 2人の夫の妻、3人の子供の母親という難役です。 いわゆるラブリーな女性でないというのが、ミソです。 ROBIN WRIGHT PENN ロビン・ライト・ペン 誕生日 1966/4/8 出身 米テキサス州オースティン 14歳の時、少女モデルとしてデビュー。 その後、地元の高校を卒業してヨーロッパ放浪の旅に出る。 アメリカに帰国後、俳優の勉強を始め、 テレビシリーズ「黄色いバラ」や 「サンタ・バーバラ」のケリー・キャップウェル役で出演。 映画デビューは87年「プリンセス・ブライド・ストーリー」。 「フェレスト・ガンプ」のジェニー役が有名。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「プリンセス・ブライド・ストーリー」 1991年「愛に渇いて」「ステート・オブ・グレース」 1992年「トゥルー・ラブ」「トイズ」 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」 1995年「クロッシング・ガード」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「LOVED」 1998年「モル・フランダース」 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇      「キャスティング・ディレクター」 2000年「アンブレイカブル」 2001年「プレッジ」 2002年「ホワイト・オランダー」      「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: John Travolta .... Joey Susan Traylor .... Lucinda Harry Dean Stanton .... Tony 'Shorty' Russo Debi Mazar .... Georgie Bobby Cooper .... Cooper John Marshall Jones .... Leonard Chloe Webb .... Nancy Swearingen James Soravilla .... Avi Jamie Bozian .... Intern #1 (as James Bozian) Paul Johansson .... Intern #2 Justina Machado .... Carmen Rodriguez Tito Larriva .... Lead Singer Tony Marsico .... Band Member Ilya Brodsky .... Taxi Driver Burt Young .... Lorenzo Neill Barry .... Mario Clayton Landey .... Attendant #1 Jason O'Malley .... Attendant #2 Dennis Fanning .... Cop #1 John Cundari .... Cop #2 Noon Orsatti .... Cop #3 Nina Barry .... Helen Caldwell Chris Kinkade .... Security Guard Kristina Malota .... Rosie Nicolette Little .... Dolly Kelsey Mulrooney .... Jeannie Gena Rowlands .... Miss Green David Thornton .... Saul Sunday Lester Mathews .... Black Dude User Rating: 5.7/10 (1,882 votes) オトーサン、 「...もう少しいいスコアでも」 User Comments: Jon Noel Sheltonさん Lexington, KY 2001年6月17日 CASSAVETESが、またやった! Cassavetes監督は、毎回観客に挑戦する。 伝統的な映画鑑賞のパターンをこわすのが好きだ。 観客よりも常に一歩先を行き、観客の頑張りを期待する。 このことを知っておくと、彼の映画の鑑賞体験は報われる。 知らないで見ると、多くの投稿者同様に、途方に暮れる。 この映画は、Nick Cassavetes監督が、 父親のJohnが書いた脚本のユニークで誤解されやすい スタイルをうまく生かしている。 登場人物たちは、実在の人物と同じく、 次の瞬間に、何をやるか分からない。 このため、面白く、先が読めないものになっている。 人生に誠実であり、真実に迫った結果として、 ある種の居心地悪さが出てくるのだ。 多くの批評家たちが、 母親が、こんなひどい環境下に子供らを置くのは、 実に非現実的だと非難している。 だが、あなたが同じような環境に置かれたら、 どう言えばいいのだろう? とにかく、この映画、先が読めるという非難はできない。 この監督は、たとえ、そのシーンが好かれると分かっていても、 しばしば、その部分をカットする。 父親のJohnが、まだ生きていたら、 このIMDBに掲載された辛口コメントを読んで、喜ぶだろう。 非難されたことを、やりたがるひとだからだ。 監督は、観客の映画鑑賞のパターンをこわし、 誰も、いまのところ、その手法についていけない。 偉大なジャズ演奏家のように Cassavetesの業績は、最初は誤解されるだろうが、 いずれフアンを獲得するだろう。 彼は、自分の仕事をよく分かっているから、余裕で笑っているのだ。 もし、賛成できなかったら、私のコメントを心に刻んで、 この映画を、もう一度見直すとよい。 彼の他の作品同様、この映画も繰り返し見るべきなのだ。 オトーサン、 「彼女、ちょっともラブリーでなかった」 スコアが低いのは、表題とのあまりの落差に とまどったひとが多かったせいでしょう。


サム・ガール

オトーサン、 「冴えない邦題だなあ」 原題をそのまま日本語表記したのですが、 これでは、企業努力が感じらず、見る気も起きません。 「天使の嘆き」など、しゃれた題名にすべきでしょう。 原題:Some Girl (1998) 監督:Rory Kelly 脚本:Marissa Ribisi /Brie Shaffer Genre: Comedy / Drama Rated R for strong sexuality and language, and some drug control. 上映時間:94分 あらすじ: 1990年代のロサンゼルス。 情緒不安定な20代になった女性4人が、 ずっと親友で居続けられるようにはどうしたらよいか、 恋人争いのなかで模索を続けるが...。 出演者: Marissa Ribisi .... Claire (クレア) Juliette Lewis .... April(エイプリル) Jeremy Sisto .... Chad(チャド) オトーサン、 「エイプリルが、ダントツだなあ」 ジュリエット・ルイス、どうみても"美人"じゃないのですが、 演技の上手さは、バツグンです。 クレア役のマリサ・リビシ、脚本も書いていますが、 まあ、学芸会の主役といったレベル。 JULIETTE LEWIS ジュリエット・ルイス 誕生日 1973/6/21 出身 米カリフォルニア 12才の時、テレビの"HOMEFRIES"に主演し、女優の道に。 91年「ケープ・フィアー」でアカデミー賞助演女優賞に ノミネートされる。父は俳優ジェフリー・ルイス。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「花嫁はエイリアン」「ライフ・オン・ジ・エッジ」 1989年「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」 1991年「ケープ・フィアー」「ねじれた家族」 1992年「恋に焦がれて」「夫たち、妻たち」 1993年「カリフォルニア」 「ギルバート・グレイブ」「蜘蛛女」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「ミックス・ナッツ/イブに逢えたら」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」      「ストレンジ・デイズ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「夕べの星」 1998年「サム・ガール」◇ 1999年「カーラの結婚宣言」◇「4thフロアー」◇ 2000年「誘拐犯」「ガウディ・アフターヌーン」 2001年「ピクチャー・クレア」 2002年「イナフ」 MARISSA RIBISI マリサ・リビシ 誕生日 1976/3/31 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 弟は俳優ジョバンニ・リビージ 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆★★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1998年「サム・ガール」◇「カラー・オブ・ハート」 1999年「トゥルー・クライム」 その他の出演者: Michael Rapaport .... Neal Giovanni Ribisi .... Jason Pamela Segall .... Jenn Trevor Goddard .... Ravi Kristin Dattilo .... Suzanne David Gail .... Mitchell Glenn Quinn .... Jeff Sharisse Baker-Bernard .... Claire's Stepmother John Getz .... Claire's Father Sam Saletta .... Mike Kris Iyer .... Magazine Stand Clerk David Shackelford .... Earl User Rating: 5.9/10 (197 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: Robert Clarkeさん Wrexham, North Wales 2003年12月10日 見応えのある90年代のデート映画。 いい配役、よく頑張ったものだ。 このドラマは、90年代のデートの災難を描く。 まあ、平均的な出来である。 登場人物たちは、いいし、ストーリーも見応えがある。 だが、ときにスローペースで、うっとうしい。 マリサ・リビシは、主演で、共同脚本も書いている。 だが、ぼうっとして混乱している。 弟のGiovanniのほうがいい演技をしている。 要するに、この映画、時間つぶし。 おそらく、数ケ月もすると、 この映画について、何も覚えていないだろう。 でも、1ポンドなら買う価値はある! オトーサン、 「何かピンとこないなあ」 マリサ・リビシ、脚本と主演。 20代女性の感情のゆれを描いたつもりでしょうが、 自分で自分に酔って、他人には伝わらない結果に終わりました。 「作家には、2つの目がいるんだよなあ」 自分で自分に酔える目、 そして、酔っている自分を冷静に見つめる目。


ハード・キャッシュ

オトーサン、 「銀行強盗の映画か」 映画には、しばしば出てくるシーンですが、 今回は、どういう新しい手口か、興味があります。 原題:Run for the Money (2002)    Hard Cash (video title) 監督:Predrag Antonijevic 脚本:Willie Dreyfus Genre: Action / Crime / Thriller Rated R for language, violence and sexuality. 上映時間:116分 あらすじ; 出所したテイラーは、無法者仲間を集め、 過去最大の銀行強盗に挑戦する。 だが、盗んだ紙幣には、犯人を追跡できるように FBI捜査官のコーネルが、印をつけていた。 腐敗した狡猾な捜査官は、テイラーを逮捕せず、 罪を見逃す代わりに、彼の能力を活用しようとする。 リバーボートでのカジノの売上げ強奪を狙っていたのだ。 出演者: Christian Slater .... Taylor(テイラー) Sara Downing .... Paige (ペイジ) Val Kilmer .... Cornell (コーネル) オトーサン、 「うまいのは、ただ一人、彼だけだ」 毎度のことですが、経歴をみておきましょう。 CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 誕生日 1969/8/18 出身 米ニューヨーク 米ニューヨーク生まれ。 父は舞台やテレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、 別名マイケル・ホーキンス、 母はキャスティング・ディレクターの メアリー・ジョー・スレーター。 5才の時に母親が離婚し、母方につく。 ドルトン・スクールと プロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、 7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。 9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。 続いて「マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」 などの舞台に出演。 その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの 「クリスマス・キャロル」や 「LANDSCAPE OF THE BODY」「DRY LAND」などの オフ・ブロードウェイの舞台や、 サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。 本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。 「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、 その後は数々の大作・話題作に出演。 監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の 短編「MUSEUM OF LOVE」。 映画での活躍とは裏腹に、 プライベートでは婚約破棄や暴行事件などで マスコミを賑わせることたびたびである。 クリスチャン・スレーターは ベビーフェイスながら、年齢に左右されず、 さらに役柄にも囚われず自在に演じられる演技派俳優。 映画の一キャラとしての同化が巧みなため、 スレーターらしい個性というものが見えないが、 恋愛、コメディ、アクション、サスペンスと どんな映画でも遜色のない演技を見せてくれる。 特に孤独な青年役(「忘れられない人」「ジュリアン・ボーの涙」等) をやらせたら秀逸。 ただし、ラブシーンに関しては、 女性のリードの仕方があまり得意ではないようで、 キスシーンやベッドシーンでは あまり女性へのいたわりや優しさというものが 映像から伝わってこない部分がある。 映画としては、恋愛ものなら、「忘れられない人」。 コメディなら「カフス」、 アクションなら、「ブロークン・アロー」や「フラッド」、 サスペンスなら「バジル」「告発」などがある。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V) 1986年「薔薇の名前」 1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」 1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」      「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー        三つの闇の物語」 1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇      「スタートレックY未知の世界」▲ 1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)      「ハートブレイクダウン」 1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇ 1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇      「オースティン・パワーズ」◆ 1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 2000年「ザ・コンテンダー」◆「クライム&ダイヤモンド」◇ 2001年「ウインドトーカーズ」◆「スコーピオン」◆      「ズーランダー」▲「ハード・キャッシュ」◇ その他の出演者: Vincent Laresca .... Nikita Balthazar Getty .... Eddie Bokeem Woodbine .... Rock Daryl Hannah .... Virginia Rodney Rowland .... Butch Holliston Coleman .... Megan Peter Woodward .... Jarvis Michael Anthony Rosas .... Jose William Forsythe .... Bo Young Verne Troyer .... Attila Milos Milicevic .... Attila's Guard Peter Jason .... The Counter Boss User Rating: 4.5/10 (418 votes) オトーサン、 「低いなあ」 User Comments: udeaasykleさん Sandnes, Norway 2004年3月28日 さて、この駄作... かなり知られた俳優である クリスチャンス・レーターとVal Kilmerを使うなら、 もっとうまくやれたはずだ。 南に行くか、もっとペースを速めるか。 これでは、時間の浪費だ。 こんな映画をつくるなんて、連中、何を考えているんだ。 映画が出来あがって、お互いに抱きあって 「おお、みんな、いい映画が出来たなあ」 なーんて言い合うのだろうか??? 出来の悪いのは、カーチェイス・シーン。 "Austin Powers"のほうが、リアルにみえるほどだ。 白人と黒人の対立も、底が浅い。 最後の脱出シーンなどは、笑止千万。 あまりに下らない仕掛けなので、目をそむけた。 もうこれ以上言うことはない。 これは、駄作。 採点は、2点。 オトーサン、 「そういえば、3億円事件、時効になったなぁ」 東芝府中工場にボーナスを届ける現金輸送車が 白バイの警官を装った若い男に襲われ、 3億円を強奪された事件がありました。 過去最大の現金強奪事件です。 逃走用のクルマがカローラということで、 連日報道され、TVにクルマの画像が写ったので、 当時販売拡張部にいたオトーサンたちは、大喜びしたものです。 「大宣伝がタダだぁ」 でも、ある日、喜んでばかりいられないことに気づきました。 何と知人の息子さんも犯人と疑われて取り調べを受けたとか。 そう打ち明けてくれた親しい知人Kさんは、もう亡くなられましたが...。 「息子さん、いま元気にやっているかなぁ?」 オトーサン、 なつかしくなって、事件について調べてみました。 「ネットには、何でも詳しく出ているなあ」 俄然、興味が湧かれた方は、以下のサイトをご覧ください。 ・3億円事件  http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage70.htm


フォーチュン・クッキー

オトーサン、 「どうしようかなあ」 雨になると、木場109シネマズのほうが、 有楽町に出かけていくよりも、楽です。 そのまま屋内駐車場に入ればいいのですから。 原題:Freaky Friday (2003) 監督:Mark S. Waters 原作:Mary Rodgers ) 脚本;Heather Hach/ Leslie Dixon Genre: Comedy / Drama / Fantasy Rated PG for mild thematic elements and some language. Country: USA Language: English / Mandarin 上映時間:97分 あらすじ: テス・コールマン博士とその15歳の娘の仲は、 しっくりしていない。 ある木曜日の夕方、中華料理店で口論していると、 フォーチュン・クッキーをすすめられる。 金曜日の朝、目を覚ますと、妙な具合になっている。 2人の身体が入れ替わっていたのだ。 果たして、永久に、この状態のままなのか? 出演者; Jamie Lee Curtis .... Tess Coleman(テス) Lindsay Lohan .... Anna Coleman(アンナ) Chad Michael Murray .... Jake(ジェイク) オトーサン、 「いわば、1人2役。考えてみれば難しい役だ」 テスを演じるジェイミー・リー・カーティス、 15歳の自由奔放な娘の役は、似合わなかったのでは? アンナを演じた娘さん、 入れ替わった後の大人っぽい役のほうで、 上手い演技をみせていました。 JAMIE LEE CURTIS ジェイミー・リー・カーティス 誕生日 1958/11/22 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス トニー・カーティスとジャネット・リーの次女。 パシフィック大学で法律と演技を学び、 TVシリーズ「ペチコート作戦」のレギュラーを経て、 78年「ハロウィン」でデビュー。 83年「大逆転」で英国アカデミー助演女優賞を受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「ハロウィン」 1980年「ザ・フォッグ」「プロムナイト」      「テラー・トレイン」 1981年「ロード・ゲーム」      「ハロウィン2/ブギーマン」      「ニューヨーク1997」 1982年「若妻たちの秘行」 1983年「ラブ・レター」「大逆転」「カミング・スーン」 1984年「グランドビューUSA」 1985年「パーフェクト」 1986年「ジョージアの熱い風」 1987年「サイレント・ボイス/愛を虹にのせて」      「ア・マン・イン・ラブ」 1988年「ニッキーとジーノ」      「ワンダとダイヤと優しい奴ら」 1990年「ブルースチール」 1991年「クイーン・ロジック/女の言い分、男の言い訳」      「マイ・ガール」 1992年「フォー・エヴァー・ヤング/時を超えた告白」 1994年「マイ・ガール2」      「マザーズ・ボーイ/危険な再会」      「トゥルーライズ」◇ 1995年「ハイジ・クロニクル」 1996年「パーフェクト・ファミリー」◇      「フィアーズ・クリーチャーズ」      「ハウス・アレスト」 1997年「危険な動物たち」 1998年「ワイルド・スモーカーズ」      「ニコラスの贈りもの」      「ハロウィンH20」 1999年「ヴァイラス」◇ 2000年「MONA 彼女が殺された理由」 2001年「テイラー・オブ・パナマ」      「真実のマレーネ・ディートリッヒ」(ナ) 2002年「ハロウィン−レザレクション−」 2003年「フォーチュン・クッキー」◇ LINDSAY LOHAN リンゼイ・ローハン 誕生日 1986/7/2 WOMAN 出身 米ニューヨーク 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「ファミリー・ゲーム」◇ 2003年「フォーチュン・クッキー」◇ その他の出演者; Mark Harmon .... Ryan Harold Gould .... Grandpa Stephen Tobolowsky .... Mr. Bates Christina Vidal .... Maddie Ryan Malgarini .... Harry Coleman Haley Hudson .... Peg Rosalind Chao .... Pei-Pei Lucille Soong .... Pei-Pei's Mom Willie Garson .... Evan Dina Spybey .... Dottie Robertson Julie Gonzalo .... Stacey Hinkhouse Christina Marie Walter .... Same Shirt Girl User Rating: 7.0/10 (4,663 votes) オトーサン、 「へぇ、結構、高いスコアなんだ」 User Comments: Mike Standさん New Hampshire 2004年4月11日 モノスゴク失望した。 ジェイミー・リー・カーティスともあろう女優が、 能力以下の役を引き受けたとは、恥ずかしい。 すっかりB級女優になってしまった。 あの「13日の金曜日」時代に逆もどりだ。 そのキャリアを捨てるほど価値のある映画ではない。 ディズニー・スタイルの演技で 面白おかしく見せなければならないなんて、 いい加減にしてほしい。 演技は、堅苦しい。 パルプ・フィクションの "Random play"よりも、 もっと多くの間違いがある。 この映画のジェイミー・リー・カーティスは、 ダスティン・ホフマンにとっての Ishtarか、 ベン・アフレックにとっての Gigli みたいなものだ。 おお、神様、こんな映画、絶対買わないぞ。 不眠症には最後の治療薬になるだろうが。 オトーサン、 「ムカツクなあ」 邦題の「フォーチュン・クッキー」 fortune cookieで検索しても、IMDBに出てきません。 "Freaky Friday"(変わった金曜日)だと、誰が思うでしょう。 もうひとつ、不愉快に思ったのは、 ディズニー映画だと見た後で分かったこと。 「しまった。 ディズニー映画、当分見ないつもりだったのに...」 「ボウリング・フォー・コロンバイン」の マイケル・ムーア監督の新作の公開を邪魔したのが、 ディズニーなのです。 何でも、ブッシュの弟が知事をしているので、 フロリダのディズニーワールドの営業に支障をきたしては、 という懸念から、公開禁止にしたとか。 「不愉快だなあ、裏でこそこそやりやがって」 どこかの首相そつくりです。 ご参考までに、5月5日付けの ロイターの記事を掲載しましょう。 米娯楽産業大手ディズニーは 傘下のミラマックス・フィルムズが ブッシュ大統領に批判的なドキュメンタリー映画 「華氏911度」を配給することを禁止した。 映画は、9月11日同時多発テロを題材に、 ホワイトハウスの同時テロへの対応方法や、 ブッシュ一家と著名なサウジアラビア人一族との関係に焦点を当てている。 ムーア監督は、この決定を言い渡されたのが1日前だとしているが、 ディズニー側は、1年前に公開しないと伝えたと主張。 ムーア監督の声明発表のタイミングが、 月内に開かれるカンヌ映画祭への出品を目前に控えての 「宣伝行為」であると述べた。


ビッグ・フィッシュ

オトーサン、 「久しぶりだなあ、映画館も」 平日の朝の映画館は、がらがら。 「ふーん、ヒマなのは、大学生のカップルだけか」 自分のことは、棚にあげて、ケシカランと思いました。 原題:Big Fish (2003) 監督:Tim Burton 原作:Daniel Wallace 脚本:John August Genre: Drama / Fantasy / Comedy / Adventure Rated PG-13 for a fight scene, some images of nudity       and a suggestive reference. 上映時間:125分 あらすじ: 瀕死の父とその息子の物語。 息子は、長年にわたり父の作り話を聞いてきた。 子供の頃ならまだしも、ジャーナリストになった今では、 そんなヨタ話など到底受け入れられるものではない。 伝説や神話だよりでは、父の実像は明らかにされない。 だが、父の話のなかの1%の真実を突き止めたとき、 はじめて父のことを理解するのだった。 出演者: Ewan McGregor .... Ed Bloom (若き日のエド) Albert Finney .... Ed Bloom (エド) Jessica Lange .... Sandra Bloom (サンドラ) オトーサン、 「この演技は、味がある」 アカデミー助演男優賞級の演技でしょう。 ほら話の合間に見せる寂しい表情が秀逸です。 アルバート・フィニー、67歳。 死に花を咲かせたといってもいいでしょう。 それから、Danny DeVitoやSteve Buscemiといった 飛び切りの個性派俳優の演技も見ものです。 ALBERT FINNEY アルバート・フィニー 誕生日 1936/5/9 出身 英ランカシャー 17歳の時にロイヤル・アカデミー・ オフ・ドラマティック・アーツに入学。 20歳の時にバーミンガム・レパートリー・カンパニーの ジュリアス・シーザーで初舞台を踏む。 映画デビューは「THE ENTERTAINER」。 「トム・ジョーンズの華麗な冒険」(ベネチア映画祭主演男優賞) 「オリエント急行殺人事件」「ドレッサー」 (ベルリン映画祭主演男優賞) 「火山のもとで」でアカデミー主演男優賞ノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1959年「寄席芸人」 1960年「土曜の夜と日曜の朝」 1963年「トム・ジョーンズの華麗な冒険」「勝利者」 1967年「いつも二人で」 1970年「クリスマス・キャロル」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1975年「新シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」 1977年「デュエリスト・決闘者」 1980年「ウルフェン」「ルッカー」 1981年「大強奪」「アニー」「シュート・ザ・ムーン」 1983年「ドレッサー」 1984年「火山のもとで」 1987年「オーファンズ」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1992年「トゥルー・ラブ」 1993年「リッチ・イン・ラブ」 1994年「明日に向かって」      「マン・オブ・ノー・インポータンス」 1997年「ワシントン・スクエア」 1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」      「背信の行方」◆ 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」「トラフィック」 2003年「ビッグ・フィッシュ」 その他の出演者: Danny DeVito .... Amos Calloway Steve Buscemi .... Norther Winslow Billy Crudup .... Will Bloom Helena Bonham Carter .... Jenny (Young & Senior) & The Witch Alison Lohman .... Sandra Bloom (Young) Robert Guillaume .... Dr. Bennett (Senior) Marion Cotillard .... Josephine Matthew McGrory .... Karl the Giant David Denman .... Don Price (Age 18-22) Missi Pyle .... Mildred Loudon Wainwright III .... Beamen Ada Tai .... Ping Arlene Tai .... Jing Perry Walston .... Ed Bloom (Age 10) Hailey Anne Nelson .... Jenny (Age 8) Zachary Gardner .... Zacky Price (Age 10) John Lowell .... Don Price (Age 12) Darrell Vanterpool .... Wilbur (Age 10) User Rating: 8.0/10 (14,883 votes)        top 250: #210 オトーサン、 「おお、世界の名画、210位だ!」 User Comments: Cody Foghさん Los Angeles 2004年4月30日 ファンタスティック! バートン監督映画、たとえば、 "Edward Scissorhands"、"Beetlejuice"、"Ed Wood" に見られる微妙な感傷がより洗練され、完成された。 それが、Daniel Wallaceの原作を脚色した このカラフルで、心暖まるユーモラスな映画である。 出演者の演技は、みな傑出している。 とくに、年をとり瀕死のエドワード・ブルームを演じる アルバート・フィニーの演技がいい。 劇中劇は、お伽噺のようで、 はじめて映画をみたときのような感じがする。 だが、終わりに近づくにつれて、胸が痛み、涙が溢れだしてくる。 バートン監督による父と子の親密さの表現は、 Danny Elfmanの音楽とあいまって、 観客の胸に迫ってきて、自己反省の気持ちを抱かせる。 オトーサン、 「ここしばらく息子と話をしていないなあ」 結婚すると、妻の実家寄りになるのでしょうか。 この映画を撮ったティム・バートン監督は、 長らく父親とは疎遠でしたが、亡くなってはじめて 生前もっと話をしておけばよかったと後悔したそうです。 そんな気持ちが、映画のなかににじみ出ていました。 この映画を撮ることで、癒されたのでしょう。 TIM BURTON ティム・バートン 誕生日 1960/8/25 出身 米カリフォルニア州バーバンク 監督作 1982年「ビンセント」(短編) 1984年「フランケンウイニー」(短編) 1985年「ピーウィーの大冒険」 1988年「ビートルジュース」 1989年「バットマン」 1990年「シザーハンズ」 1992年「バットマン・リターンズ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「マーズ・アタック!」 1999年「スリーピー・ホロウ」 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」 次に、IMDBで。 彼は、信じられないほどの幸運で、 早くから、映画づくりに携わることができたが、 その才能と独創性によって、 ハリウッドでトップの座を守っている。 若い頃から絵を書きはじめ、 California Institute of the Artsに入学し、アニメを学び、 ディズニーから奨学金をもらい、働きはじめた。 だが、ディズニーの主流派の作風は、 "The Fox and the Hound"(1981)のように かれの感性に合わないものだったので、 ディスニーは、かれを自由にして、 個人的プロジェクトに専念するのを黙認した。 6分間の白黒アニメ。 "Gothic Vincent Price tribute Vincent" (1982)や 27分間のライブ・アクション" Frankenweenie" (1984)である。 後者は、子供向きではないので上映されなかった。 だが、Paul Reubensが、その映画を見て、 20代半ばの若きバートンの才能を見出して、 自分の将来のデビュー作を任せようと決断した。 それが「ピーウィの大冒険」 (1985)だった。 これが、大当たりして、 次に、コメディ「ビートルジュース」(1988)を監督。 そのおかげで、巨額の予算の映画、 「バットマン」(1989)の監督を任された。 最も、彼らしさを抑えたものだったが、 映画史上、最高の成功を収めたので、その結果、 ハリウッドで前例のない権力を握ることになった。 その独創性と冒険心が評価されたのである。 「シザーハンズ」(1990)も、ヒットして、 彼は、その創造性の頂点に達した。 ジョニー・デップと意気投合したのも、この頃。 「バットマン・リターンズ」(1992) は、 第1作よりも、より暗いものであり、 いかにバートンが自由に撮れるかを実証したもの。 だが、興行成績は、芳しいものではなかった。 「エド・ウッド」 (1994)は、 かれの好きな 伝説的な最悪の監督エド・ウッドを描いたものだったが、 まったくの不入りだった。 バートンの経歴を見直す動きがでてきており、 今後も、かれが観客を右往左往させることを示唆している。 オトーサン、 「この一作で、バ−トンは脱皮した。 次作がいよいよ楽しみになってきたなぁ」


映画に愛をこめて/アメリカの夜

オトーサン、 旅先で新しく出来た本屋に立ち寄りました。 「おお、フランソワ・トリュフォー作品だ」 1500円の1割引きで買えるとあって、 残金が気になりながらも財布を取り出しました。 原題: La Nuit americaine (1973)    Day for Night 監督:Francois Truffaut 脚本:Jean-Louis Richard /Suzanne Schiffman /Francois Truffaut Genre: Drama / Comedy Country: France / Italy Language: English / French Color: Black and White / Color 上映時間;115分 あらすじ: 「パメラをご紹介」なる題名の映画の撮影開始。 ある英国既婚女性の物語で、 パメラは、フランス人の夫の父親とかけ落ちする。 撮影チームも含めた人々の行動や その私生活の一部までの複雑で錯綜した動きを 同時並行的に撮れるだろうか。 出演者; Jacqueline Bisset .... Julie(ジュリー) Valentina Cortese .... Severine(セルビーヌ) Jean-Pierre Leaud .... Alphonse(アルフォンス) オトーサン、 「このひと、素敵だなあ」 ジャクリーン・ビセット、知的で憂い顔の美人女優です。 そのほか、アカデミー賞級の演技力を垣間みせた ヴァレンティーナ・コルテスなど、脇役陣も多士済々。 JACQUELINE BISSET ジャクリーン・ビセット 誕生日 1944/9/13 出身 英サリー州ウェイブリッジ スコットランド人の父は医師、フランス人の母は弁護士。 3才から16才までバレエを学び、 ロンドンのフレンチ・リセ・スクールを卒業。 18才から写真モデルを始め、 リチャード・レスター監督に見出されて、 65年「ナック」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「ナック」デビュー 1966年「結婚詐欺」「袋小路」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」      「いつも二人で」「謀略都市」 1968年「刑事<デカ>」「甘い暴走」「ブリット」 1969年「経験」「LA PROMESSE」「BLANCHE」      「フランソワの青春」 1970年「大空港」「クリスチーヌの性愛記」 1971年「悪魔のワルツ」「さらば青春の日」「シークレット」 1972年「STAND UP AND BE CONTINUED」「ロイ・ビーン」 1973年「おかしなおかしな大泥棒」      「映画に愛をこめて/アメリカの夜」 1974年「おかしなおかしな大冒険」「オリエント急行殺人事件」 1975年「らせん階段」 1976年「殺意の行方」「LA DONNA DELLA DOMENICA」      「セント・アイブス」 1977年「ザ・ディープ」 1978年「シークレット」「料理長<シェフ>殿、ご用心」      「愛はエーゲに燃ゆ」 1979年「抱いて…」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「ベスト・フレンズ」 1982年「INCHON」 1983年「恋のスクランブル」 1984年「火山のもとで」 1985年「ベルリンは夜」「アンナ・カレーニナ」 1987年「ハイ・シーズン」 1988年「LA MAISON DE JADE」「英雄物語」 1989年「SCENES FROM THE CLASS STRUGGLE IN BEVERY HILLS」 1990年「蘭の女」 1991年「彼はメイド・イン・パリ」      「裁かれた壁〜アメリカ・平等への戦い〜」(TM) 1992年「クライム・ブローカー」、 1993年「メランコリー」 1995年「沈黙の女/ローフィールド館の惨劇」 1996年「ひとり旅の女」 1998年「娼婦ベロニカ」 1999年「ニュー・イヤーズ・デイ 約束の日」      「ヴァージン・ブレイド」(TM) 2000年「イン・ザ・ビギニング」 その他の出演者; Alexandra Stewart .... Stacey Jean-Pierre Aumont .... Alexandre Jean Champion .... Bertrand Dani .... Liliane Francois Truffaut .... director Ferrand Nike Arrighi .... Odile Nathalie Baye .... Joelle Maurice Seveno .... TV Reporter David Markham .... Doctor Nelson Bernard Menez .... Bernard the Prop Man Gaston Joly .... Lajoie Zenaide Rossi .... Madame Lajoie User Rating: 7.7/10 (1,644 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 世界の名画に入っていないのが、不思議です。 アカデミー外国語映画賞受賞 User Comments: jennifer_nzさん Auckland, New Zealand 2002年12月27日 5点満点で5点。 これは映画産業の魅力的な力学を覗き見たものである。 劇中劇「パメラをご紹介」の映画撮影現場での 人間と機械の双方の試行錯誤を描いている。 我々は、フランソワ・トリュフォー監督や その雑多な出演者やクルーの世界に入り込み、 映画づくりに挑戦するエンドレスな困難を垣間見る。 彼らは、時間に追われていることを誇りにしている。 なかには、荒れた俳優たちもいて、セットから去ってしまう。 おかげで、数巻分のフィルムがムダになる。 また、撮影中に俳優が死んだりもする。 だが、どんなことがあろうとも、映画づくりは最高だ。 これは、フランス映画である。 だから、英語圏の観客にとっては、 翻訳でいくつかのニュアンスが消えてしまう。 吹き替えもそうだし、サブタイトルもそうだ。 だが、モンタージュ・シーンや Georges Delerueの素敵なオーケストラの曲に助けられ 映画のエッセンスは、しっかりと残っている。 この映画、ほぼ30年前に出来た。 純粋に映画史の観点から見ると、旧式かもしれない。 だが、当時を代表する作品として見ると、 そのメッセージは、味わい深く、時を超えたものである。 当時の服装を見ると、懐旧の念を禁じえない。 タイトなのだ。 描かれた人間関係の機微は、今日と同じである。 オトーサン、 「トリュフォー監督のプロフィール、 まだ、見ていなかったっけ?」 まずは、海外映画俳優マガジンから。 FRANCOIS TRUFFAUT フランソワ・トリュフォー 誕生日 1932/2/6-1984/10/21 出身 仏パリ 監督作 1955年「ある訪問」 1957年「あこがれ」(短編) 1958年「水の話」(短編) 1959年「大人はわかってくれない」 1960年「ピアニストを撃て」 1961年「突然炎のごとく」 1962年「二十歳の恋」(挿話) 1964年「柔らかい肌」 1966年「華氏451」 1968年「黒衣の花嫁」「夜霧の恋人たち」 1969年「暗くなるまでこの恋を」「野性の少年」 1970年「家庭」 1971年「恋のエチュード」 1973年「映画に愛を込めて アメリカの夜」      「私のように美しい娘」 1975年「アデルの恋の物語」 1976年「トリュフォーの思春期」 1977年「恋愛日記」 1978年「緑色の部屋」 1979年「逃げ去る恋」 1980年「終電車」 1981年「隣の女」 1982年「日曜日が待ち遠しい!」 次に、IMDBで詳しく。 彼は、7歳から映画に夢中になった。 読書好きだったが、いい生徒ではなかった。 14歳で退学し、働きはじめた。 1947年、15歳のとき、映画クラブをつくり、 批評家で庇護者となるAndre Bazinに出会う。 Bazinは、非行少年トリュフォーを助けて、 兵役を拒否した罪で投獄されたときも、支援した。 1953年、彼は、映画批評"Les Cahiers du Cinema"を発行した。 この雑誌で、トリュフォーと友人たちは、 "author policy"なるものの擁護者となった。 1954年、試みに、トリュフォーは短編映画を撮った。 2年後の1956年、彼は Roberto Rossellini監督の 映画づくりに参加した。 1957年は、彼にとって重要な年である。 映画配給業者の大立者の娘、 Madeleine Morgensternと結婚し、自身の映画制作会社を設立した。 "Les Films du Carrosse"という名前は、 Jean Renoir監督の"Le Carrosse d'or" (1952)から貰ったもの。 また、最初の映画の業績となる"Les Mistons"(1957)を監督した。 もうひとつの大きな年は、1959年である。 最初の長編映画"Les Quatre cents coups"(1959)が、 フランスにおける新しい映画技法である 「ニューウェーブ」のはじまりを告げたのだ。 この年、最初の娘 Laura Truffautが誕生した。 1959年から死ぬまで、かれの映画は人生そのもの。 最後に、彼には、2人の娘がいた。 Eva Truffaut (1961年生まれ)と Josephine((1982年生まれのフランス人女優 Fanny Ardant). 彼は、フランスで最も有名で成功した監督だった。 彼のテーマは、情熱、女性、子供、そして誠実さだった。 オトーサン、 「54歳の若さで亡くなったのか」 作品が永遠に輝いているのだから、幸せなひとだ。 「このDVD、ほんとに買ってよかったなあ」 映画好き、とくに監督志望の若者には、必需品でしょう。


フューリー

オトーサン、 「おお、デ・パルマ監督作品だ」 ヒッチコックばりの傑作スリラーが たったの999円で楽しめるのなら、言うことなし。 原題:Fury, The (1978) 監督:Brian De Palma 原作・脚本:John Farris Genre: Thriller / Horror 上映時間;118分 あらすじ: 悪漢チルドレス配下の秘密組織が 超能力をもった子供たちを集め、 有事には、殺人者になるよう訓練している。 企まれた事故によって、公には死亡したとされる 息子を救い出すため、元CIA捜査官ピータ−は、 チルドレスの後を追う。 出演者: Kirk Douglas .... Peter Sandza (ピーター) John Cassavetes .... Ben Childress(チルドレス) Amy Irving .... Gillian Bellaver(ギリアン) オトーサン、 「老体なのに頑張ってるなあ」 ピーター役のカーク・ダグラス、62歳ですが、 数々のアクションをこなしています。 「息子さんのマイケル、そっくりだ!」 超能力の女性ギリアン役の女優さん、無名ですが、 なかなかの安定した演技力に感心しました。 KIRK DOUGLAS カーク・ダグラス 誕生日 1916/12/9 出身 米ニューヨーク セントローレンス大学卒業後、米演劇アカデミーで学び、 46年映画界入り。長男はマイケル・ダグラス。 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1946年「呪いの血」 1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」 1948年「三人の妻への手紙」 1949年「チャンピオン」 1950年「情熱の狂想曲」 1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」      「地獄の英雄」「探偵物語」 1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」      「悪人と美女」「三つの恋の物語」 1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」 1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」 1956年「炎の人ゴッホ」 1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」 1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「スパルタカス」 1961年「非情の街」「ガン・ファイター」      「逢うときはいつも他人」 1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」 1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」 1964年「5月の7日間」 1965年「危険な道」「テレマークの要塞」 1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」 1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」 1968年「暗殺」「ボディガード」 1969年「アレンジメント」 1970年「大脱獄」 1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」 1972年「ザ・ビッグマン」 1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「悪魔が最後にやってくる!」 1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」 1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」 1980年「ファイナル・カウントダウン」 1982年「遙かなるスノー・リバー」 1983年「愛に向かって走れ」 1987年「タフガイ」 1991年「オスカー」 1994年「遺産相続は命がけ!?」 その他の出演者: Carrie Snodgress .... Hester Charles Durning .... Dr. Jim McKeever Fiona Lewis .... Dr. Susan Charles Andrew Stevens .... Robin Sandza Carol Eve Rossen .... Dr. Ellen Lindstrom Rutanya Alda .... Kristen Joyce Easton .... Katharine Bellaver William Finley .... Raymond Dunwoodie Jane Lambert .... Vivian Knuckells Sam Laws .... Blackfish J. Patrick McNamara .... Robertson Alice Nunn .... Mrs. Callahan User Rating: 6.0/10 (1,230 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: TTBExpresss さん New york State 2003年3月10日 (ため息) なぜ、こうしたストーリーを作れなくなったのだろうか? この映画「キャリー」の監督作品で、知的である。 超能力もののスリラーとしては、やや長すぎるし、 筋書きの説明も長いが、時間のムダという感じはない。 流血好きのファンは、ちょっとうれしいかも。 さて、出演者の話をしよう。 筋書きは、丁寧に出来ていて、 ストーリーも、スリル満点である。 登場人物も、そんじょそこらにあるようなものでなく、 きちんと性格が描き分けられている。 なかなかいい映画だが、欠点もある。 前に述べたように、やや長すぎる。 とくに、カーチェイス・シーンがそうだ。 それから、アクションがちょっとふさわしくない。 観客を楽しますために、でっちあげたみたいに見える。 さて、結末だが...、そう悪くない。 だが、もうちょっと何とか出来たのではないか。 この映画は、10点満点なら7点。 オトーサン、 「デ・パルマ監督作品は、楽しめるなあ」 風景描写、人物描写とも、なかなかのもの。 でも、スコアが6点どまりだったのは、 エンディングの不出来でしょう。 超能力者が引き起こす異常現象で楽しんで貰おうという いつものサービス精神が裏目に出たように思います。 かえって、興冷めになりました。 「こんなことになるなら、もっと早目に超能力を使えばいいのに」


小さな中国のお針子

オトーサン、 「おお、これもDVDが出たか」 渋谷のBUNKAMURA ル・シネマでやっていたのですが、 係員がいかにもお上品に取り澄ましているので、 結局、見にいかなかった作品でした。 中国映画かと思ったら、台湾人の監督。 原題が、フランス語でした。 原題:Balzac et la petite tailleuse chinoise (2002)    The Little Chinese Seamstress 監督:Sijie Dai 脚本;Sijie Dai / Nadine Perront Genre: Drama / Comedy / Romance Country: France / China Language: Mandarin / French 上映時間;110分 あらすじ; 1971年の中国。 文化大革命の弾圧によって、 2人の大学生、ルオとマーは、 西洋思想にかぶれたという罪状でパージされ、 再教育のために遠い鉱山の村へと送られる。 骨の折れる仕事と村社会の冷遇のなかで、 音楽と美しい少女たちとの出会いが、 みじめな暮らしのなかでの唯一の慰めだった。 だが、仕立て屋の孫娘のお針子ほど心なごませる存在はなかった。 2人は、再教育が終了し、村を離れる学生が隠し持っていた バルザックの小説などの西洋古典文学の書物を盗んで、 好きになったお針子に読み書きを教えはじめる。 そうこうしているうちに、3人は旅をはじめるが、 その結果、お針子の世界観は大きく変わってしまう。 彼女は、2人の大学生に文学の力を教え、 真に革命的な方法で世界を変える方法を気づかせる。 出演者: Xun Zhou .... Little Chinese Seamstress (お針子) Kun Chen .... Luo(ルオ) Ye Liu .... Ma(マー) Hong Wei Wang .... Four Eyes(ネガネ) オトーサン、 「気持ちのいい若者たちだなあ」 3人のコンビぶりが、実にほほえましいのです。 その他の出演者: Shuangbao Wang .... Village Head Zhijun Cong .... Old Tailor User Rating: 7.3/10 (392 votes) オトーサン、 「お、高いぞ」 User Comments: mel2surfさん San Diego,California 2003年10月20日 なぜ現実逃避が好きなのか、思い出させてくれた 最近、当地、サンディエゴでアジア映画祭が開催された。 何本かみようと思って、面白そうな3本を選んだ。 この映画は、そのなかにあった。 今夜、この映画を見に行った。 わーぉ! 満員だった...わーぉ! ひとつだけ私の隣の席が空いていて、 魅力的なアジア美人がそこに座った..わーぉ! 他の観客同様、私は、この映画に魅了された。 勿論、隣の美人も。 この映画には、目を見張るような景色があり、 毛沢東の文化大革命の大騒動への知的抗議がある。 もし文化大革命なかりせば...を問うている。 シンプルでユーモラスな物語。 主役の3人は、観客を魅了し、 自分がなぜ映画好きなのかを思い出させてくれた。 私は、誰よりも重たいドラマが好きである。 だが、その夜、満員の劇場に座っていて、 中国の風光明媚な風景をみながら、 3人の苦境を描くシーンに引き込まれてしまった。 劇場は、涙とすすり泣きで埋まり、私もちょっと泣いた。 この映画をみると、映画制作においては、 "過ぎたるは及ばざるが如し"であることが分かる。 物語と登場人物を緊密に結びつけることのほうが 今日流行の派手なアクションよりもはるかに有効なのだ。 この映画は、まるでクラシック音楽のように、 いつまでも終わってほしくないものだった。 オトーサン、 「Four Eyes、4つの目か、ハハハ。 字幕では、"メガネ"という仇名で翻訳されていました。 幼い頃から強度の近視で、眼鏡なしでは暮らせません。 メガネが水田に眼鏡を落として困っているシーンは、 他人事ではなく切実で、かわいそうだと思いました。 こういう実に些細なシーンが、意外に記憶に残るものです。 「監督さんも、メガネなのだろうなぁ」 オトーサン、 「おれも、眼鏡が涙で曇った...」 それは、主人公の回想シーンで、 青春を過ごした山村がダム工事によって水没するのです。 それとともに、村の家々も、崖ぷちの道も、 家財道具も、そしてお針子のミシンさえも、 水のなかに消え去っていくのです。 ネットで調べてみると、 その湖水省のダムについての記事がありました。 http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/dam/main/m_list/20.html 三峡ダム計画は、1919年孫文が提唱し、 1954年の長江大洪水をきっかけに建設機運が高まりました。 1950年後半に旧ソ連の援助でダム建設の調査が行われ、 1993年に着工し、2009年に完成予定です。 「万里の長城」建設以来の大工事と言われる 三峡ダムの総貯水量393億立方メートルは、 日本にあるダムの貯水総量のおよそ2倍にも相当します。 「へぇ、すげえ環境破壊だ。 でも、完成したら、一度見にいきたいなぁ」


サヨナラ

オトーサン、 「アカデミー賞を取った日本人女優の名は?」 「そんなひと、いるハズないでしょう。 渡辺謙さんだって、助演賞を逃したんだもの」 ところが、いたのです。 原題:Sayonara (1957) 監督:Joshua Logan 原作:James Michener/ Paul Osborn Genre: Drama / Romance 上映時間:147分 あらすじ: 朝鮮戦争下、軍は通達を出し、 日本人女性との交際を禁止したが、 在日駐留米軍のロイド少佐は、 日本人女性ハナオギと恋に落ち、結婚する。 出演者: Marlon Brando .... Maj. Lloyd Gruver(ロイド) Miiko Taka .... Hana-ogi(ハナオギ) Miyoshi Umeki .... Katsumi Kelly (カツミ) オトーサン、 「若きマーロン・ブランド、素敵だなあ」 この映画がきっかけで、すっかり日本フアンになり、 京都の老舗旅館「俵屋」に長逗留することもあったとか。 恋のお相手のハナオギ、きれいですねえ。 やはり、歌劇団トップダンサーには、オーラがあります。 もうひとりの米軍兵士と結婚したカツミ、 ナンシー梅木さん、 ごく普通の昔気質の日本人女性を演じただけなのに、 なぜか、アカデミー助演女優賞に輝きました。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 NANCY UMEKI ナンシー梅木 誕生日 1929/5/6 出身 小樽 9人兄弟の末っ子。 ピアノを学び、クラシック音楽の道を志す。 兄が進駐軍の通訳をしていた関係で キャンプでジャズを歌うようになった。 48年に上京し、ゲイ・セプテットの花形ボーカルになる。 55年渡米し、クラブで歌う傍ら、 3大ネットワークのCBSで人気のTVショーに出演。 当時大統領と並ぶ人気と言われたアーサー・ゴットフリーの タレント・スカウト番組で最高得点で優勝し、全米の注目を浴びた。 それがきっかけで、映画「サヨナラ」に出演し、 アカデミー助演女優賞を受賞、東洋人初のオスカー女優となった。 その後、ブロードウェイミュージカル 「フラワー・ドラム・ソング」の主役を演じ、ロングラン。 その後も、日本を舞台にした映画「うれし泣き」 メロドラマの「タミコという名の娘」に出演。 58年に、NBCのディレクター ウィンフィールド・オピーと結婚。 68年に、ディレクターのランドール・フードと再婚している。 活躍度 ▲→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1957年「サヨナラ」アカデミー助演女優賞 1953年「青春ジャズ娘」 その他の出演者: Patricia Owens .... Eileen Webster James Garner .... Capt. Mike Bailey Martha Scott .... Mrs. Webster Red Buttons .... Amn. Joe Kelly Kent Smith .... Lt. Gen. Mark Webster Douglass Watson .... Col. Crawford Reiko Kuba .... Fumiko-San Soo Yong .... Teruko-san Ricardo Montalban .... Nakamura User Rating: 6.9/10 (419 votes) オトーサン、 「おお!高いスコアだ」 User Comments: tedgさん Virginia Beach 2002年3月31日 南太平洋での「ラストタンゴ」 この映画には、最高の花火のシーンが出てくるが、 ロケーションは大したことない。 脚本は驚くほどありふれている。 明らかに、この興味の焦点は、マーロン・ブランド。 彼こそ、演技なるものを再発明し、 我々に夢みることを教えてくれた男である。 だが、彼は、あまり知的でない監督と 仕事をするときは、明らかに手を抜く。 これも、そのケースである。 ブランドが発見した生身の俳優と 演じる役との絶妙な距離が、ここでは失われている。 彼が創造する隠れた情熱は、どこにも見当たらない。 この映画は、落第。 アメリカナイズされた日本女性の仕草をみるのは面白いが、 Montalban が歌舞伎俳優を演じるのは奇妙というほかない。 最後の問題点は、撮影の平凡さ。 日本美のエッセンスは、高度な非対称にあるのに、 その唯一の方法が、撮影に生かされていない。 ローガン監督は、不似合いな西洋風のバランスとシメトリーを すべてのシーンに持ち込んでしまった。 将軍の愚鈍な妻の描き方も、同じ文脈にあるのではないか。 オトーサン、 「日本人は、すっかり昔のよさを失ったなぁ」 ナンシー梅木さんが、食事を出すとき、 居住まいを正して、障子を開け、お辞儀をします。 そんなさりげない所作ひとつに心の優しさがにじみ出てきます。 そういえば、「礼儀作法」というのも古語になりましたね。 オトーサンの子供の頃は、厳しくしつけられて、 祖母に定規で叩かれたものです。 最近、これではいけないということで 取って代わろうとしているのが、道徳教育。 「日の丸を掲揚しましょう。お辞儀をしましょう」 最後に行き着くところは、 「お国のためなら、喜んで命を投げ出しましょう」 この映画、若いひとに見てほしいものです。 歌舞伎、宝塚、人形浄瑠璃、日本庭園、友禅流し... 何に対して、"Sayonara"を言うべきかを教えてくれます。 お年を召した方には、戦後間もない頃の皇居前広場の風景、 昔の庶民の暮らしぶりや行事の数々が、いとおしいでしょう。


危険な遊び

オトーサン、 「へぇ、カルキンくんの映画だ」 「ホーム・アローン」シリーズの主人公 ケビン・マカリスター少年としての大活躍で、 一躍、全米一の名子役として評判になりました。 この映画、彼の名声を利用しようとしてつくられた映画です。 でも、今度は、悪漢どもを退治する役ではなく、 カルキンくんが、悪魔を演じるのです。 原題:The Good Son(1993) 監督:Joseph Ruben 脚本:Ian McEwan Genre: Thriller / Drama 上映時間:87分 あらすじ: 少年マークの母親が死んだ。 父親が重要な仕事で旅に出なければならないので、 マークは、叔母と叔父の家に一時預けられる。 いとこのヘンリ−は、はじめこそ愉快な奴だったが、 やがて、そんじょそこらの少年ではないことがわかってくる。 マークは、ヘンリーは悪魔と思うようになるが、 周囲の誰も、そうは思わないのだ。 出演者: Macaulay Culkin .... Henry Evans(ヘンリー) Elijah Wood .... Mark Evans(マーク) Wendy Crewson .... Susan Evans (スーザン) オトーサン、 「2人とも、うまいなあ」 マコーレー・カルキンくん、13歳。 イライジャ・ウッドくん、12歳。 名子役2人の競演、実に見応えがあります。 とくに、カルキンくんの悪魔ぶりが、際立っていました。 その後の人生をみると、悪魔が乗り移ってしまったようです。 MACAULAY CULKIN マコーレー・カルキン 誕生日 1980/8/26 出身 米ニューヨーク 父は舞台俳優クリストファー・カルキン。 叔母は女優ボニー・ベデリア。 7人兄弟でキーラン、クイン、ローリー、クリスチャンも俳優。 4才からYMCAのダンス・スクールでバレエを習い、 アメリカン・バレエ・スクールに進む。 ニューヨーク、シティ・バレエ団で 「くるみ割り人形」などの舞台に立つ。 87年「ジブラルタル号の出帆」で映画デビュー。 「ホーム・アローン」の主役で一躍人気スターとなるが、 父親との間で親権問題や金銭トラブルが発生し、 彼のキャリアに大きな悪影響を与える。 98年6月21日、レイチェル・マイナーと結婚するが、 2000年9月に離婚。 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「ジブラルタル号の出帆」 1989年「いくつもの朝を迎えて」      「おじさんに気をつけろ!」      「7月4日に生まれて」(シーン・カット) 1990年「ジェイコブズ・ラダー」「ホーム・アローン」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」「マイ・ガール」 1992年「ホーム・アローン2」 1993年「危険な遊び」「くるみ割り人形」 1994年「ゲッティング・イーブン」      「リッチー・リッチー」      「ページ・マスター」 2003年「パーティ☆モンスター」 ELIJAH WOOD イライジャ・ウッド 誕生日 1981/1/28 出身 米アイオワ州 8才の時に国際モデル&タレント大会でスカウトされ、 CMに多数出演。 「わが心のボルチモア」から注目されるようになる。 子役から常時主演クラスで出演している実力派俳優。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「バック・トウ・ザ・フューチャーPART2」 1990年「背徳の囁き」「ナイトチャイルド」      「わが心のボルチモア」 1991年「愛に翼を」 1992年「フォー・エヴァー・ヤング」◆「ラジオ・フライヤー」 1993年「危険な遊び」「ハックフィンの大冒険」 1994年「ノース 小さな旅人」「8月のメモワール」 1996年「フリッパー」 1997年「アイス・ストーム」 1998年「ディープ・インパクト」◇「パラサイト」◇      「記憶の旅人」◇ 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年「スパイキッズ3D:ゲームオーバー」      「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 その他の出演者: David Morse .... Jack Daniel Hugh Kelly .... Wallace Evans Jacqueline Brookes .... Alice Davenport Quinn Culkin .... Connie Evans Ashley Crow .... Janice Guy Strauss .... Arizona Doctor Keith Brava .... Doctor in Blackport Jerem Goodwin .... Factory Worker Andria Hall .... Reporter Bobby Huber .... Axe Man Mark Stefanich .... Ice Man Susan Hopper .... Woman at Rescue User Rating: 5.6/10 (2,696 votes) オトーサン、 「あれっ、思ったよりも低いぞ」 舞台となった海辺の風景描写も冴えていましたが、 「子供が悪魔」というステファン・キングばりの設定に 抵抗を感じたひとが多かったのでしょう。 User Comments: jellyneckrさん Virginia 2001年6月16日 いい映画だ! この映画、TVで見た。 しばらく前のことだが、以後何度も借りている。 見る度にどんどん面白くなる。 悪役ヘンリーに恐れおののいた最初の映画であり、 善良な役に徹したマークが気に入った最初の映画である。 そう、普段は、あまり映画に夢中になるタイプではないが、 この映画だけは、とても無理だった! これは、マコーレー・カルキンの最高の映画であり、 彼のいい演技が見られる最後の映画である。 オトーサン、 「へえ、イライジャ・ウッド、12歳なんだ」 兄貴分のカルキンくんが、その後、泣かず飛ばずなのに、 イライジャくんのほうは、 「スパイ・キッズ」シリーズに出るわ、 「ロード・オブ・ザ・リング」では、ホビト族の若者として大活躍。 身長168cmなのに、苦労して小人に見せていたためか、 演技にのびやかさがないのが残念でしたが、 この映画では、地のままで、12歳の子役を演じたせいか "ROTR"よりも、ずっと演技上手に感じました。 「...これまで見たうちで、一番いいなあ」


雲の中で散歩

オトーサン、 「ロマンティックな邦題だなあ」 主演が若きキアヌ・リーブスとなると、 こたえられないフアンも多いのでは。 しかも、お値段ときたら、税込み999円です。 原題:A Walk in the Clouds (1995) 監督:Alfonso Arau 脚本:Piero Tellini/ Cesare Zavattini    Vittorio de Benedetti / Robert Mark Kamen Mark Miller/ Harvey Weitzman Genre: Drama / Romance / War Rated PG-13 for moments of sensuality and war action. 上映時間:102分 あらすじ: 戦争から戻ったポールと ヒスパニック系の若いアメリカ女性がバスで出会う。 女性は、大学から自宅に戻り、 葡萄の収穫を手伝おうとしているが、 古いタイプの威圧的なパパと顔を合わさねばならず、 結婚していないのに妊娠してしまったので、 パパは、きっと自分を殺すだろうと怯えている。 ポールは、パパに会うときに夫と名乗って、 窮地にある彼女を一時的に救ってやろうとする。 だが、最後に、2人の情熱に火がつき、燃え上がる。 一緒になるには、あらゆる障害を乗り越えねばばらない。 出演者: Keanu Reeves .... Paul Sutton (ポール) Aitana Sanchez-Gijon .... Victoria Aragon(ヴィクトリア) Anthony Quinn .... Don Pedro Aragon (ドン・ペドロ) オトーサン、 「キアヌいいなあ」 最近の「恋愛適齢期」にはないオーラがあります。 だって、この映画を撮ったとき、30歳ですもの。 そして、名優アンソニー・パーキンズ、 もう80歳! でも、若い頃の彼がどんなに素敵だったか、 それはもう言葉に言い表わせないほどでした。 KEANU REEVES キアヌ・リーブス 誕生日 1964/9/2 出身 レバノン・ベイルート レバノン・ベイルート生まれ。 父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。 オーストラリア、ニューヨークと引っ越し、 6才からカナダのトロントに移り住む。 高校時代はアイス・ホッケーの選手で シアター・アーツ・スクールに通いながら夜間の演技塾で学ぶ。 大学でもアイス・ホッケーの選手として活躍したが、 プロの誘いを断り、俳優になることを決め、俳優学校へ通う。 16才で地元のテレビ番組に初出演。 映画デビューは、アイスホッケー映画のカナダ作品 「栄光へのフィニッシュ」(1985)。 その後、ヒッチハイクでハリウッドに行き、 俳優として本格的活動を始めた。 「リバース・エッジ」「パーマネント・レコード」など 初期の作品ではナイーブで青年を演じ、 「ビルとテッドの大冒険」での脳天気な高校生テッド役が受け、 全米の人気アイドルに。 1994年「スピード」の大ヒットで大スターとなる。 1991年にはロックバンド「ドッグ・スター」を結成し、 ライブ活動を開始。バンドではベースを担当。左利き。 1995年には、カナダのウィニペグで「ハムレット」の舞台に立ち、 ハムレットを演じた。 キアヌ・リーブスは平均点俳優。 ずば抜けて優れた演技力を持ち合わせているわけではないが、 どんなジャンルの映画でもそつなくこなしてしまう。 彼の魅力は端整な顔立ちもさることながら、 個性を強調しない素朴な演技にある。 出演映画のジャンルが変われば、演技も変わるものだが、 彼は自分のキャラを変えないまま、 上手くその映画の役に溶け込ませる才能を持っている。 キアヌの出演映画は1本単位ではそれほど印象のある俳優ではないが、 トータルで見ると、非常に魅力あふれる俳優となる。 ただ、路線が現在でもはっきりしない上に、 人気スターなのに傲慢さがなく、 いまだに素朴な演技を続けるキアヌ・リーブスは、 どう評価していいのか非常に難しい。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「栄光へのフィニッシュ」 1986年「栄光のエンブレム」      「アクト・オブ・ベンジェンス」 (TM)      「リンゼイ・ワグナーのヤング・アゲイン」 (TM)      「アンダー・ブルー」 (TM)      「おもちゃの国のクリスマス」 (TM)      「ザ・ブラザーフッド」 (TM) 1987年「リバース・エッジ」 1988年「ミッドナイトをぶっとばせ!」      「パーマネント・レコード」「旅立ちの季節」      「プリンス・オブ・ペンシルバニア」「危険な関係」 1989年「ビルとテッドの大冒険」◇「バックマン家の人々」      「熱砂の恋 アヴァンチュール・サマー」 (TM) 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」      「ラジオタウンで恋をして」 1991年「ハートブルー」◇「ビルとテッドの地獄旅行」◇      「マイ・プライベート・アイダホ」 1992年「ドラキュラ」 1993年「から騒ぎ」「カウガール・ブルース」      「ミュータント・フリークス」 1994年「リトル・ブッダ」「スピード」◇ 1995年「雲の中で散歩」◇「JM」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◇      「フィーリング・ミネソタ」◇ 1997年「死にたいほどの夜」◇「ディアポロス/悪魔の扉」◇ 1998年「ミー&ウィル」 1999年「マトリックス」◇ 2000年「リプレイスメント」◇「ザ・ウォッチャー」◇      「ギフト」◆ 2001年「スウィート・ノベンバー」◇「陽だまりのグラウンド」◇ 2003年「マトリックス リローデッド」◇      「マトリックス レボリューションズ」◇      「恋愛適齢期」 ANTHONY QUINN アンソニー・クイン 誕生日 1915/4/21-2001/6/3 出身 メキシコ・チワワ 出演作 1936年「殺人都市」「ロイドの牛乳屋」「仇敵」「平原児」 1937年「スイング」「ワイキキの結婚」      「マドリッド最終電車」「ほろ酔い市長候補」 1938年「海賊」「恐怖のハイウェイ」「センチメンタルな殺人」      「11人の脱獄者」 1939年「大平原」 1940年「シンガポール珍道中」「栄光の都」      「ならず者の紐」「特別機動隊出動せよ」「緊急待機命令」 1941年「血と砂」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「海への征服者」「モロッコへの道」「牛泥棒」      「詐欺請負会社」 1944年「西部の王者」「フルメタル・コマンド・パターン」 1945年「パターンを奪回せよ」 1946年「カリフォルニア」 1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「タイクーン」 1952年「革命児サバタ」アカデミー助演男優賞      「世界を彼の腕に」 「すべての旗に背いて」 1953年「海底の大金塊」「最後の酋長」「荒原の疾走」      「吹き荒ぶ風」「ユリシーズ」「侵略者」 1954年「道」「指紋なき男」 1955年「灼熱の勇者」「黄金の都」 1956年「炎の人ゴッホ」アカデミー助演男優賞      「テキサスの暴れ者」「デルリオの決闘」 1957年「断崖の河」「インディアン峠の死闘」      「ノートルダムのせむし男」「野生の息吹」 1958年「大海賊」 1959年「黒い蘭」「ガンヒルの決闘」「ワーロック」 1960年「バレン」「西部に賭ける女」「黒い肖像」 1961年「ナバロンの要塞」「バラバ」 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「マルコ・ボーロの大冒険」「日曜日には鼠を殺せ」      「訪れ」「その男ゾルバ」 1965年「海賊大将」 1966年「名誉と栄光のためでなく」 1967年「残虐の掟」「25時」「真昼の衝動」「怪奇と幻想の島」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「栄光の座」 1969年「サンタ・ビットリアの秘密」「オリンポスの詩」      「春の雨の中を」 1970年「最後のインディアン」「RPM」 1972年「110番街交差点」「灰色のハイウェイ」 1973年「ロス・アミーゴス」「ファミリー」 1974年「マルセイユ特急」 1976年「沈黙の官能」「ブラッフ」      「ジャガーは跳んだ」「ザ・メッセージ」      「魔術師フェリーニ」「大統領誘拐作戦」 1977年「ナザレのイエス」 1978年「愛はエーゲ海に燃ゆ」「キャラバン」      「パッセージ 死の脱走山脈」、 1980年「砂漠のライオン」      「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」 1987年「スター・レジェンド」 1988年「海運王オナシス」 1989年「ゴースト・ラブ」 1990年「リベンジ」「老人と海」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」「ジャングル・フィーバー」      「モブ・スターズ/青春の群像」 1992年「立証責任」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「バレンチナ物語」 1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」      「ヘラクレス 魔境の女戦士」 1995年「雲の中で散歩」 1996年「ゴッチ・ザ・マフィア」 その他の出演者: Giancarlo Giannini .... Alberto Aragon Angelica Aragon .... Maria Jose Aragon Evangelina Elizondo .... Guadalupe Aragon Freddy Rodriguez .... Pedro Aragon, Jr. Debra Messing .... Betty Sutton Febronio Covarrubias .... Jose Manuel Roberto Huerta .... Jose Luis Juan Jimenez .... Jose Maria Ismael Gallegos .... Jose's Musical Son Alejandra Flores .... Consuelo Gema Sandoval .... Maria Don Amendolia .... Father Coturri User Rating: 6.2/10 (3,346 votes) オトーサン、 「アメリカ人の評価なら、こんな程度かも」 あと、1点足してもいいような気がしますが...。 User Comments: junneさん Uppsala, Sweden 2002年12月27日 くつろいだ姿のキアヌ! これは、妊娠した女性を助ける男の映画である。 夫も連れずに、家に帰ることに怯えている。 かれは、助けてあげることにして、チョットの間、夫になりすます。 すでに帰宅を待っている妻もいるのだが。 だが、彼は、彼女の一家が経営している農園に 長く逗留することになる。 そんな筋書きである。 これだけだと、平凡に聞こえるが、早とちりしてほしくない。 私は、みんながキアヌをどう思っているか知っているつもりだ。 だが、間違っている。 多くの場合、かれは、死体のように硬直している。 (Shakespeare映画の彼を思い出すと、 いまでも寒気がする。ブルブル。) そして、スエーデン語チャネルのアナウンサーが、 これから、キアヌの映画を放送しますと言ったので、 それを聞いた私はというと、走りに走った。 特に、アナウンサーが、 「これは恋愛映画です」と言ったので、 私は、典型的な下らない恋愛映画をみせられるものと思った。 だが、みんな。 私は、間違っていた! キアヌが、こんなにくつろいでいる姿をみるのは、めずらしい。 物語は、素敵だし、 女性は、世界最高の美女ときている! 恋愛映画の定石だらけだが、 最後には、そんなもの、どうだってよくなる。 悲しいことに、アンソニー・クインは、昨年亡くなった。 かれの低評価の映画を見ようと思ったら、 まさに、これがそうなのだ。 物語で、重要な役ではないかもしれないが、 かれがスクリーンに登場すると、いい気持ちになれる。 同じことは、他の出演者にもあてはまる。 全体によい演技で、物語の弱さを充分補っている。 そして、この彼女、ワーォ! どう言ったらいいのだろうか。 彼女は、男なら即座に恋に落ちる女性である。 彼女の顔を見ていると、心がとろけてしまう。 この映画、いまだに酔っているくらいだから、 このコメントも、まんざら無意味ではないだろう。 この映画、評価が低すぎる。 ロンマティックないい映画を探しているなら、 すぐに借りにいくべきだ! オトーサン、 「いい映画だなぁ!」 ハリウッドがメキシコを描くと、 ド田舎、辺境の地、汚らしい場所、 そして貧乏人が大勢いるというイメージになります。 「叩き殺しても、殺しても、 次々と家のなかに入りこんでくる。 ハエだ、へびだ、さそりみたいなやつらだ」 ところが、この映画のメキシコ人は、 その長い歴史文化に誇りを持ち、 自然の恵みに感謝する愛すべき人種として描かれています。 ポールとヴィクトリアの2人の愛が、 家族愛へ、さらにコミュニティへの愛へと スムースにつながっていくのは、うらやましいかぎり。 「そうか、監督はイタリア人なんだ!」


殺しのベストセラー

オトーサン、 「これも、999円か、安いなあ」 今度は、六本木のTUTAYAで、3本買ってきました。 ン千円もするDVDのほうを売りたいらしく、 999円のは、ワゴンで投げ売りしていました。 原題:Best Seller (1987) 監督:John Flynn 脚本:Larry Cohen Genre: Thriller 上映時間:95分 あらすじ: 殺し屋クリーブは、刑事で作家のデニスに近づく。 ベストセラー小説の次作として、 アメリカで有数の強力で悪徳政治家と対決している 自分の来し方、生き様を書けと迫る。 小説をきちんと書くために、 2人は、国中を回り、証拠や証言を集める。 だが、強力な勢力が、小説を書かせないように 圧力をかけてくる。 出演者: James Woods .... Cleve(クリーブ) Brian Dennehy .... Dennis Meechum (デニス) Paul Shenar .... David Madlock(マドロック) Allison Balson .... Holly Meechum(ホリー) オトーサン、 「刑事と殺し屋、一風変わったコンビだなあ」 殺し屋のジェームズ・ウッズの切れ味のいいこと。 刑事で作家のブライアン・デネフィも好演です。 2人の経歴を紹介しようと思ったのですが、 ジェームズ・ウッズしか出ていませんでした。 残念です。 JAMES WOODS ジェームズ・ウッズ 誕生日 1947/4/18 出身 米ユタ州バーナル マサチューセッツ工科大学中退後、 72年「突然の訪問者」で映画デビュー。 86年「サルバドル/遙かなる日々」 96年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」で アカデミー賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1972年「突然の訪問者」 1973年「追憶」 1974年「熱い賭け」 1975年 「ナイトムーブス」 1977年「クワイヤボーイズ」「特攻サンダーボール作戦」 1979年「オニオンフィールド」「ブラック・マーブル」 1981年「目撃者」 1982年「スプリット・イメージ/人格分離」 1983年「ビデオドローム」 1984年「カリブの熱い夜」      「ワンス・アポオン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「キャッツ・アイ」◇ 1986年「サルバドル 遙かなる日々」 1987年「殺しのベストセラー」「ザ・コップ」 1988年「ジェームズ・ウッズのコカイン」      「トゥルー・ビリーバー/はぐれ弁護士の執念」 1989年「この愛の行方」      「ジェームズ・ウッズのドランカー」      「THE BOOST/引き裂かれた愛」 1990年「ラブ・アフェアー」 1991年「ハード・ウェイ」 1992年「ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局」      「ミッドナイト・スティング」「チャーリー」      「虚偽/シチズン・コーン」(TM) 1994年「ゲッタウェイ」「スペシャリスト」 1995年「カジノ」「KILLER 第一級殺人」「ニクソン」      「誘導尋問」(TM) 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」 1997年「コンタクト」◆「ヘラクレス」(声)      「ステューピッド・イン・ニューヨーク」◆ 1998年「ヴァンパイア/最後の聖戦」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◆      「トゥルー・クライム」◆      「エニイギブンサンデー」◆ 「ヴァージン・スーサイズ」◇ 2000年「ダーティー・ピクチャー/禁断の写真」(TM) 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声) 「サンキュー、ボーイズ」      「スペース・ミッション/宇宙への挑戦」      「最‘新’絶叫計画」 2002年「ジョンQ」「スチュアート・リトル2」(声) その他の出演者: Victoria Tennant .... Roberta Gillian George Coe .... Graham Anne Pitoniak .... Mrs. Foster Mary Carver .... Cleve's mother Sully Boyar .... Monks Kathleen Lloyd .... Annie Harold Tyner .... Cleve's Father E. Brian Dean .... Taxi Driver Jeffrey Josephson .... Pearlman Edward Blackoff .... Thorn Branscombe Richmond .... Longshoreman #1 User Rating: 6.2/10 (604 votes) オトーサン、 「まあ、こんなところかも」 User Comments: chazbowさん Pittsburgh, PA 2000年3月7日 すばらしいスリラー。 Just for the record, ジェームス・ウッズは、この映画で クレーブと名乗っている。 私が、パパと一緒にこの映画をみたのは、 1988年の秋で、短期間の上映だった。 映画の話題になると、低評価を受けた映画の例として、 2人で、みんなにこの映画のことを話したものである。 これは、めずらしい映画である。 いろいろなレベルで楽しめる。 第一に、好奇心をそそる高度にオリジナルな物語がある。 第二に、2人のおそろしい主役がいて、 しかも、愛憎関係を育んでいるのだ。 第三に、ジェームス・ウッズとブライアン・デネフィの 演技はカンペキで、この役のために生まれてきたようだ。 最後に、95分というきつい時間の制約なかで 一瞬たりともムダな時間がない。 その結果、ペースの早い、切れ味のいいハードな スリラー映画になった。 ノックアウトされる。 Orion Picturesが、この手に汗にぎる宝石を 劇場で短期間しか上映しなかったのは、何たる恥だ。 アクション満載のスリラー映画を見たかったら、 この映画は、必見である。 オトーサン、 「銃でなく、ナイフを使うのが、いいなあ」 20世紀フォックスの999円シリーズ、 短時間ものが多く、特典映像もないのですが、 なかなかいい映画が揃っています。 テロ騒ぎ、年金未納問題など、 イヤな話題ばかりの時代ですが、 1000円で名画が買えるなんて、 オールド映画フアンには、いい時代になったものです。


ベッカムに恋して

オトーサン、 「おお、やっとレンタルが出た」 ベッカムきちがいの次女のために、本だけでなく DVDも買ってやろうと思ったのですが、 5000円近くするので、手が出ませんでした。 原題:Bend It Like Beckham (2002) 監督:Gurinder Chadha 脚本:Gurinder Chadha/Paul Mayeda Berges    Guljit Bindra Genre: Comedy / Drama Rated PG-13 for language and sexual content. Country: UK / Germany Language: English / Punjabi / German 上映時間;112分 あらすじ: コメディ。 ゴールを決めるためには、慣習を曲げなくては。 この映画は、18歳の娘がベッカムに憧れて、 プロ・サッカー選手をめざすようになるまでを描く。 公園で球蹴りをしていたのが、だんだん熱がこもり、 親の反対を押し切り、最終戦に後半から出場し、 劇的なフリーキックに成功し、スカウトされる。 すべては、未来を信じた熱い心の賜物である。 出演者: Parminder K. Nagra .... Jesminder 'Jess' Bhamra(ジェス) Keira Knightley .... Juliette 'Jules' Paxton (ジュールズ) Jonathan Rhys-Meyers .... Joe(ジョー) オトーサン、 主人公のジェスは、英国在住のインド人の娘。 そう美人でもなく、何とか主役をこなす程度の演技力ですが、 個性的で元気な脇役陣に救われています。 そんな事情で、今回は、経歴紹介はありません。 その他の出演者: Anupam Kher .... Mr. Bhamra Archie Panjabi .... Pinky Bhamra Shaznay Lewis .... Mel Frank Harper .... Alan Paxton Juliet Stevenson .... Paula Paxton Shaheen Khan .... Mrs. Bhamra Ameet Chana .... Tony Pooja Shah .... Meena Paven Virk .... Bubbly Preeya Kalidas .... Monica Trey Farley .... Taz Saraj Chaudhry .... Sonny User Rating: 7.4/10 (10,070 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高くていいのか」 User Comments: gbheronさん Washington, DC 2003年7月27日 エスニックものの心温まる映画。 この映画は、"My Big Fat Greek Wedding" 同様、 柳の下にどじょうが何匹を狙ったもの。 とても楽しく成功した家族映画となっている。 舞台は、シカゴではなく、ロンドン。 移民は、ギリシャでなくインド。 だが、おなじような物語構成である。 伝統と現代的価値との相克。 子供の自立願望と親のしめつけ。 人種を超えた愛情。 家族映画をつくるのは、大変な努力がいる。 甘ったるく、感傷的なものにするのは、簡単であるが、 前作同様、この映画は、この荒海を乗り切り、 きちんと航海している。 家族映画のビデオ・コレクションに加える価値がある。 オトーサン、 「なーんだ。ベッカムは出演してないのか」 題名に期待すると、詐欺にあったような気になります。 ベッカムの出番は、冒頭の試合のシーンで、ちらり。 それも、マンチェスターに所属していた頃のもの。 その後も期待していたのに、最後まで出番がありません。 最後の最後に、空港を足早やに通り過ぎますが、 それもシルエットだけ。 「なーんだ、サッカーは添え物か」 主人公を演じた女優さんも、サッカーをやったことがないとか。 でも、インド人の女性監督が撮っただけあって、 家族愛と仲たがい、インド上流階級の結婚式風景など、 細やかな楽しみ満載の楽しい映画に仕上がっています。 オトーサン、 「ベッカム、早いところ英国に戻るべきだなぁ」 移籍したスペインのリアル・マドリードでは、期待外れ。 ヴィクトリア夫人との不仲説も浮上。 異国暮らしで、別居生活。 あの若さでは、浮気しないほうが無理というもの。 もっとも、あれだけ有名になると、 馬鹿な女がうようよ寄ってきて拒みきれないようです。 「据え膳食わぬは、男の恥」 とはいえ、右のクロスボールで幻惑させて、 修羅場を耐えしのぐのが、ベッカムさまと信じたいものです。


勝利への脱出

オトーサン、 1500円のDVDを買おうとして 「これ見ていないかなぁ」 索引をチェックすると、「勝利への旅立ち」がありました。 あちらは、バスケットボ−ルを題材としていますが、 この映画のほうは、サッカーが題材でした。 「へぇ、あの不世出の名選手ペレが出てるの?」 原題:Victory (1980)    Escape to Victory 監督:John Huston 原作:Jeff Maguire/ Djordje Milicevic/ Yabo Yablonsky 脚本:Evan Jones/ Yabo Yablonsky Genre: Drama / Action / War 上映時間:110分 あらすじ: 第2次世界大戦中、 ナチ将校が国威発揚をねらい、 ナチ・チームと連合軍の捕虜チームとの サッカー対戦を企画し、捕虜たちも了承した。 実は、試合を利用して脱出を図ったのだ。 出演者:: Michael Caine .... Capt. John Colby (コルビー) Sylvester Stallone .... Robert Hatch (ハッチ) Max von Sydow .... Maj. Karl von Steiner(シュタイネル) Pele .... Cpl. Luis Fernandez, Allied soccer player(ルイス) オトーサン、 「名優3人、揃い踏みとは、豪華だ。 それに、あのペレも出ているとは...」 3人の経歴を紹介しますが、 いずれも長い芸歴を誇っています。 MICHAEL CAINE マイケル・ケイン 誕生日 1933/3/14 出身 英ロンドン サセックス州ホーシャムでの舞台監督助手の仕事で 自信をつけ、名前をマイケル・ケインに変える。 ロンドンの演劇学校で学び、舞台でプロデビュー。 56年「韓国の丘」で映画デビュー。 63年「ズール戦争」の中尉役で注目され、 65年「国際諜報局」のハリー・パーマー役で 一躍有名となった。 66年「アルフィー」で ニューヨーク批評家協会最優秀男優賞受賞。 86年「ハンナとその姉妹」、 99年「サイダーハウス・ルール」で アカデミー助演男優賞を受賞。 88年「ペテン師とサギ師」、 98年「リトル・ヴォイス」で ゴールデン・グローブ賞を手にした。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「韓国の丘」 1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」 1958年「鍵」 1961年「カイロ作戦命令」 1962年「新泥棒株式会社」 1963年「ズール戦争」 1965年「国際諜報局」 1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」      「アルフィー」 1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」      「10億ドルの頭脳」 1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」      「大侵略」 1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」 1970年「燃える戦場」「最後の谷」 1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」 1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」 1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」 1975年「ケープタウン」「愛と哀しみのエリザベス」      「王になろうとした男」 1976年「ニューヨーク一攫千金」「鷲は舞い降りた」 1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」 1978年「スウォーム」「アシャンティ」      「カリフォルニア・スイート」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」 1980年「殺しのドレス」「アイランド」 1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」 1982年「デストラップ/死の罠」「ジグソーマン」      「リタと大学教授」 1983年「愛と名誉のために」      「アバンチュール・イン・リオ」 1985年「レゲエ de ゲリラ」「第三大国の遺産」 1986年「くたばれ!ハリウッド」「影の軍隊」      「モナリザ」      「ハンナとその姉妹」      「ハーフムーン・ストリート」 1987年「恋はお手上げ」「ジョーズ87/復讐編」      「第四の核」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」      「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」      「マネーゲームで大逆転」(声) 1990年「殺意のシステム       /ショック・トゥ・ザ・システム」      「Mr.ディスティニー」      「ダブルチェイス/俺たちは007じゃない」 1992年「ブルー・アイス」      「カーテン・コール/ただいま舞台は戦闘状態」      「クリスマス・キャロル」「永遠に美しく」 1994年「沈黙の要塞」 1997年「ブラッド&ワイン」 1998年「リトル・ヴォイス」 1999年「サイダーハウス・ルール」      「ニューヨークの亡霊」 2000年「追撃者」「クイルズ」      「デンジャラス・ビューティー」 2001年「逃亡犯」 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」 SYLVESTER STALLONE シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、 マイアミ大学演劇科に編入したが中退する。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観た ヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として 自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、 現在は三人目。 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」      「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」      「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇      「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆      「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇ MAX VON SYDOW マックス・フォン・シドー 誕生日 1929/4/10 出身 スウェーデン・ルント 比較民俗学者の子供として生まれる。 陸軍を除隊後、ストックホルムの演劇学校に入学。 演技を学んだ後、 イングマール・ベルイマン演出の舞台に多数出演した。 映画は65年「偉大な生涯の物語」でハリウッド進出。 「エクソシスト」のメリン神父役が有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1951年「令嬢ジュリー」 1957年「第七の封印」「野いちご」 1958年「女はそれを待っている」「魔術師」 1960年「処女の泉」 1961年「鏡の中にある如く」 1962年「すばらしい世界旅行」 1963年「冬の光」 1965年「偉大な生涯の物語」「メキシコで死ね」 1966年「ハワイ」「さらばベルリンの灯」 1967年「狼の時間」 1968年「恥」 1969年「沈黙の島」 1970年「クレムリン・レター」 1971年「ナイト・ビジター」「移民者たち」 1973年「エクソシスト」 1974年「ステッペン・ウルフ/荒野の狼」 1975年「コンドル」「SF最後の巨人」 1976年「ローマに散る」「さすらいの航海」 1977年「エクソシスト2」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「タタール人の砂漠」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「ハリケーン」「フラッシュ・ゴードン」 1980年「SFデス・ブロードキャスト」 1981年「勝利への脱出」 1982年「コナン・ザ・グレート」 「トップ・コマンドー/電撃特攻指令」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ドリームスケープ」      「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「砂の惑星」 1985年「コードネームはエメラルド」 1986年「ハンナとその姉妹」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「デュエット・フォー・ワン」第二の勝利」 1987年「ペレ」 1990年「レナードの朝」 1991年「ヨーロッパ」「死の接吻」「夢の涯てまでも」 1992年「巨人と青年」「愛の風景」 1993年「ニードフル・シングス」 1994年「ロシア52人虐殺犯 チカチーロ」 1995年「ジャッジ・ドレッド」 1996年「エルサレム」 1998年「奇蹟の輝き」 2000年「エクソシスト<ディレクターズカット版>」 2001年「スリープレス」「10億分の1の男」 2002年「マイノリティ・リポート」 その他の出演者: Daniel Massey .... Col. Waldron (senior British officer) Tim Pigott-Smith .... Maj. Rose Clive Merrison .... The Forger Maurice Roeves .... Pyrie Co Prins .... Pieter Van Beck John Wark .... Arthur Hayes Julian Curry .... Wing. Cmdr. Shurlock Bobby Moore .... Terry Brady, Allied Soccer Player Mike Summerbee .... Sid Harmor, Allied Soccer Player Laurie Sivell .... Schmidt, German Goalkeeper Robin Turner .... German Player User Rating: 5.9/10 (1,914 votes) オトーサン、 「こりゃ、低すぎる!」 ペレの妙技に酔い、 最後のフランス国歌の大合唱シーンには、 涙がこみあげてきたというのに...、 User Comments: wgfinleyさん Chicago, Illinois 2002年2月3日 もう一度言おう。映画評論家を信じるな。 ジョン・ヒューストン監督の「勝利への脱出」は、 映画評論家の笑いものになった。 全然気にする必要はない。 アカデミー賞ものか? そんなことはないが、いろんな意味で、いい映画だ。 第1に、ビル・コンティの音楽がピカイチ。 すばらしい仕事だ。 ちょっとばかり評判の「ライトスタッフ」(1982)の音楽に似ている。 第2に、撮影がシンプルかつゴージャスだ。 サッカーは、撮影が難しい。 それになのに、この映画は、うまくやったと思う。 思うに、映画の大量のストックから上手く選んで、 まるで記録映画のようにつくっている。 見事なものだ。 いくつかのアクションとスローモーションのショットは、 絶対に見逃せない。 最後に、いくつかの驚きが待っている筋書きがいい。 配役も監督もいい。 確かに、この時期、ヒューストン監督は健康を害し、 最高の状態ではなかったものの、記憶に残る映画だ。 すばらしいセリフが、忘れられない。 フォージャーが、ハッチに聞く。 "You don't want to get shot as a spy do you?" 即座に答えが戻ってくる。 "No, I don't want to get shot as anything." 単純極まりない、だが、愉快だ。 心躍る映画でサッカーフアンは、こたえられないし、 戦争映画フアンも、たまらないだろう。 Maltinほかは、無視して、一生懸命見ることだ。 ワイド画面のDVDで見るのをオススメする。 そうすれば問題なし。 オトーサン、 「名監督、もう亡くなられたのかぁ」 この「勝利への脱出」だって、 彼にしては不出来のほうかもしれませんが、 映画史上に輝く名作をいくつも残しています。 JOHN HUSTON ジョン・ヒューストン 誕生日 1906/8/6-1987/8/28 出身 米ミズーリ州ネバダ 監督作 1941年「マルタの鷹」 1948年「キー・ラーゴ」「黄金」 1950年「アスファルト・ジャングル」 1951年「アフリカの女王」「勇者の赤いバッジ」 1952年「赤い風車」 1954年「悪魔をやっつけろ」 1956年「白鯨」 1957年「白い砂」 1958年「黒船」「自由の大地」 1959年「許されざる者」 1961年「荒馬と女」 1962年「フロイド」 1963年「秘密殺人計画書」 1964年「イグアナの夜」 1966年「天地創造」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 「禁じられた情事の森」 1969年「華麗なる悪」「愛と死の果てるまでも」 1970年「クレムリン・レター」 1972年「ゴングなき戦い」「ロイ・ビーン」 1973年「マッキントッシュの男」 1975年「王になろうとした男」 1981年「勝利への脱出」 1982年「アニー」 1984年「火山のもとで」 1985年「女と男の名誉」 1987年「ザ・デッド/ダブリン市民より」 次に、IMDBで、その愉快な人柄を少々。 ジョン・ヒューストンは、多趣味だった。 絵画、ボクシング、彫刻、ギャンブル、狐狩り etc. 飛行機乗りだった。 おふざけも好きだった。 有名人のゴルフトーナメントの最中に、 そのコースの上を飛行して、 5,000ケのピンポンボールをばらまいたこともあった。 5人の女性と結婚し、離婚した。 Evelyn Keyes (1946 - 1950) Celeste Shane (1972 - 1977) Ricki Soma (1950 - 1969) Dorothy Harvey (1925 - 1926) Lesley Black (1937 - 1945) 一時期、ポケット・モンキーを可愛がっていたが、 あまりに行儀が悪いので、最初の妻が憤慨してつめよった。 「あたしと猿のどっちが去るの?」 即座に、答えが戻ってきた。 「そりゃ、おまえさ」 子供が4人いた。 Tony、Angelica、Danny、Allegraである。 父親のWalter Huston に度々端役を与えたのも有名。 かれは、やや美化した自伝(1980)を残している。 それを読んだ友人たちが、こう言った。 「これ、いい本だなあ、ジョン。 ところで、一体、誰のことを書いたんだ?」 オトーサン、 「こういう大物、最近、めっきりいなくなったなぁ」 その分、確実に、近頃の映画は味気がなくなっているのです。


ロード・オブ・イリュージョン

オトーサン、 「どうしようかなあ?」 999円なのですが、低俗な映画ではと迷いました。 でも、ジャケットに、こんな推薦文がありました。 「いかにもクライブ・パーカー独特の気味の悪さだよ」        ークエンティン・タランティーノ 「キル・ビル」の監督推薦なら見ないわけにはいきません。 原題:Lord of Illusions (1995) 監督・原作・脚本:Clive Barker Genre: Horror / Thriller / Fantasy Rated R for strong violence and gore,     and for language and sexuality. 上映時間:121分 あらすじ: ロスでの仕事中に、 NYの私立探偵ダムーアは、 リーダーのニックスの再臨を待つ 狂信者たちの騒動に巻き込まれる。 13年前、ニックスは導師スワンにより鎮められていた。 やがて、スワンが、David Copperfield のように 有名な魔術師になっていく。 その妻ドロレスは、ダムーアを雇い、 邪悪な狂信者からスワンを護ろうとする。 間もなくスワンが自分の奇術で殺され、事態は急変。 そして、ドロレスとダムーアの間には、愛の火花が... 出演者: Scott Bakula .... Harry D'Amour(ダムーア) Kevin J. O'Connor .... Philip Swann(スワン) Famke Janssen .... Dorothea Swann(ドロレス) オトーサン、 「ダムーアも、スワンも、ドロレスも、ピンとこないなあ」 でも、主役ですから、ダムーアを演じた スコット・バクラの経歴くらいは、見ておきましょう。 おっと、それから元ボンドガールのドロレス、 その美貌に敬意を表して、その経歴も見ておきましょう。 SCOTT BAKULA スコット・バクラ 誕生日 1955/10/9 出身 米ミズーリ州セントルイス テレビ・シリーズ「タイム・マシーンにお願い」の 科学者サム役で人気に。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「タイムマシーンにお願い」(TM) 1990年「マージョリーの告白」 1991年「スーパー・タッチダウン」 1994年「薔薇の素顔」 1995年「ロード・オブ・イリュージョン」      「ミ・ファミリア」 1998年「メジャーリーグ3」 2001年「海辺の家」 FAMKE JANSSEN ファムケ・ヤンセン 誕生日 1964/1/1 出身 オランダ/アムステルダム 美貌とスタイルを生かして ヨーロッパでモデルとして活躍した後、 84年にアメリカに移住し、 コロンビア大学で創作と文芸を専攻する傍ら、 ハロルド・ガスキンのもとで舞台演技を学ぶ。 92年、「海辺の殺人者」で映画デビュー。 出世作は95年「ゴールデン・アイ」の 暗殺者ゼニア・オナトップ役。 作品的には、主演男優の相手役という役柄が多いが、 知的で気の強いしっかりとした女性という個性を しっかりとアピールしている。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「海辺の殺人者」 1994年「レディX スーパーモデルは昼の顔」 1995年「ロード・オブ・イリュージョン」      「007ゴールデンアイ」◆ 1996年「妻の恋人、夫の愛人」 1997年「相続人」◆「バッドデイズ」◇      「RPMエキゾースト・ヒート」 1998年「ザ・グリード」◇「ラウンダーズ」◆      「セレブリティ」◆「バラサイト」◆ 1999年「TATARI」◇ 2000年「X−メン」◇「サーカス」 2001年「サウンド・オブ・サイレンス」◆「アイ・スパイ」◆ 2003年「X−MEN2」◇ その他の出演者: Daniel von Bargen .... Nix Joseph Latimore .... Caspar Quaid Sheila Tousey .... Jennifer Desiderio Susan Traylor .... Maureen Pimm Ashley Lyn Cafagna .... Young Dorothea Michael Angelo Stuno .... Lead Male Cultist Barbara Patrick .... Lead Female Cultist Wayne Grace .... Loomis Mikey LeBeau .... Exorcised Boy Jordan Marder .... Ray Miller Barry Del Sherman .... Butterfield Joel Swetow .... Valentin User Rating: 5.4/10 (1,713 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: bodyshots80さん Houston 2003年1月5日 誤解され低評価だが、バーカーの古典映画だ。 異常で、不気味で流血の映画が好きなら、 この映画を借りに行くべきだ。 いくつか恐ろしい特殊効果を使い、 ガールフレンドが一緒なら見せたくないシーンもある。 病的なひとねえと思われて、別れる羽目になるだろう。 そうした欠点があるものの、 だが、欠点のない映画なんてあるだろうか? ややかったるく、"Psycho", "Halloween"や新"Dog Soldiers" のような古典ほど切れ味はよくないが、それなりに面白い。 "Hellraiser"くらいの面白さはある。 とくに良かったのは、ロスからNYへの鮮やかな切り替え。 晴天のロスから雨天のNYへの雰囲気の変化は面白い。 評価は、7点か8点... ホットなボンド・ガールも出ている。 オトーサン、 「ホラー映画の道具立ては、最高だけどなぁ」 特殊効果に目を奪われて、肝心の人物像が描ききれていないのが、 この種の映画の難点なのでしょう。


パッション

オトーサン、 「パッション、邦題が悪いぞ!」 これでは「受難」ではなく「情熱」と錯覚します。 キリストの受難を描いた映画とは、思わないでしょう。 「名優メル・ギブソンが、監督をやってるのか」 彼がキリストを演じれば、面白いでしょうが、 彼の情熱を感じさせる映画に仕上がっていました。 原題:Passion of the Christ, The (2004) 監督:Mel Gibson 脚本:Benedict Fitzgerald /Mel Gibson Genre: Drama Rated R for sequences of graphic violence. Country: USA Language: Aramaic / Latin / Hebrew 上映時間:127分 あらすじ; この映画は、 イエスの生涯における最後の12時間を描く。 最後の晩餐の後、イエスはオリーブの園で 祈りを捧げ、サタンの誘惑に抵抗している。 だが、弟子のひとり、ユダに裏切られる。 逮捕され、エルサレムの城壁都市に連行されるのだ。 集まった群衆を操るパリサイ人のリーダーたちは、 不敬罪で告発し、「イエスに死を!」と叫ぶ。 出演者: James Caviezel .... Jesus(イエス) Monica Bellucci .... Magdalene (マグダレーナ) Maia Morgenstern .... Mary(マリア) Rosalinda Celentano .... Satan(サタン) オトーサン、 「イエス役、こりゃ演じるのは、大変だ!」 どんなに大金を積まれても、この役だけはゴメンです。 だって、激しい鞭打ちの刑に処せられるだけではなく、 刑史に殴られ、小突かれ、群集には罵倒され、石され、 失神寸前の状態で、重い十字架を背負わされて坂を上らされ、 失神したところを掌に大釘を打ち込まれて、 十字架に磔にされるのです。 JIM CAVIEZEL ジム・カヴィーゼル 誕生日 1968/9/26 出身 米ワシントン州マウントヴァーノン 厳格なカソリック信奉家族の中で育つ。 コミュニティ・カレッジでバスケットで活躍し、 スポーツ選手としてワシントン大学へ行くことを目指していたが、 怪我のため断念。以後、役者を目指す。 91年「マイ・プライベート・アイダホ」で映画デビューだが、 役を得るためにアメリカに来たイタリア移民と偽り 空港のチケット・カウンターの職員の役を得た。 その後、ジュリアード学院の演劇科に入学するが、 「ワイアット・アープ」でワイアットの弟役を得たこともあり、 ハリウッドへ移住。 98年「シン・レッド・ライン」の主役ウィット役から注目され、 「オーロラの彼方へ」の主役にも繋がった。 暴力性を内に秘める寡黙な男を演じさせる上手い。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1991年「マイ・プライベート・アイダホ」 1994年「ワイアット・アープ」 1996年「ザ・ロック」 1997年「G.I.ジェーン」 1998年「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「楽園をください」◆ 2000年「オーロラの彼方へ」◇ 「ペイ・フォワード 可能の王国」◆ 2001年「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「モンテ・クリスト伯」◇ 2004年「パッション」◇ その他の出演者: Claudia Gerini .... Claudia Procles Sergio Rubini .... Dismas Toni Bertorelli .... Annas Roberto Bestazzoni .... Malchus Francesco Cabras .... Gesmas Giovanni Capalbo .... Cassius Emilio De Marchi .... Scornful Roman Francesco De Vito .... Peter Lello Giulivo .... Brutish Roman Abel Jefry .... Second Temple Officer Hristo Jivkov .... John User Rating: 7.4/10 (21,507 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: DJinsane89 さん Providence, RI 2004年4月29日 すばらしい! 私の隣に座っている女性に、 誰かティシュを上げてほしい! 見ている間中、口が開き放し... 顎は、あまりのことに引きつった... こんなすごい映画がありうるのだろうか? 日頃から、Pulp Fiction がいい映画だと信じてきたが、 おお神さま! この映画の出来ばえは、完全無欠。 この際、演技など、どうでもいい。(すばらしい) 撮影も、どうでもいい。(実に、美しい) 音楽も。どうでもいい。(完全だ) 今日まで、これほど良い映画を見たことはない! 採点は、10点満点で、100点だ! dtgodinさん Edmonton, Alberta 2004年4月30日 信じられない。 劇場を出て、口もきけなかった。 ショッキングで暴力的な映画だった。 存在の根底から揺さぶられた。 私の罪を贖うためにイエスが死んだ。 私は、そのことを知っている。 だが、私のために、 これほどまでの苦痛を味わったとは、想像だにしなかった。 何年も聖書を教えてきて、 「磔」について語るのは、第二の天性のようになっているが、 メル・ギブソン監督は、心の奥底までかき乱し、 「磔」についての私の理解を根底から変えてしまった。 映画の最後に出てくる再生のシーンは、もっと見たかった。 だが、それはおそらく続編になるのだろう。 まさに暴力的そのものの映画だったが、 今日の映画は、まあみな似たりよったり。 だから、それが特に問題とは思わない。 オトーサン、 「残酷の一語だ!!!」 コメントを訳していると、 キリスト教信者の驚きが、そのまま伝わってきます。 子供の頃から慣れ親しんできた聖書の世界が 360度引っくり返った驚きのようです。 でも、日本人の観客ならば、 米軍によるイラク人捕虜虐待シーンを どうしたって連想したのではないでしょうか? 若いあどけない米軍女性兵士が、 捕虜に犬のように首輪をつけてひきずり回している写真。 その他、口に出すのもはばかれるような数々の拷問スナップ。 それが、単なる写真でなく、 この映画では延々と2時間も続くのです。 誰だって、虐待のすさまじさにヘドがでます。 苦しんでいるひとを嘲笑する群集に激しい怒りを覚えます。 だが、いまのわれわれときたら、 2000年前のイエスの受難は、他人事・絵空事で、 「そんなの何の意味もないや」 そううそぶいている若者が大多数の時代にいるのです。 「憲法も改正して、堂々と戦争しようよ」 でも、ちょっと待った。 想像してみましょう。 長時間の拷問で死んでいった捕虜たちは、 どんな思いで、死んでいったのでしょうか? 「何だ、このザマ。何が、アメリカの民主主義だ!」 「息子よ、娘よ、アメリカ人に復讐してくれ!」 これが、あなたたちと同じいまを生きる若者なのですよ。 そして、あなたがイラク人捕虜だったとしたら、 虫の息で、どうつぶやくのでしょうか。 「コイズミ、あんたの笑顔にだまされた。 あんたのせいで、こうなった!」 でも、イエスなら、こう言うのです。 「...主よ、彼らをお許しください。 彼らは、自分が何をやっているのか知らないのです」 自分たちが、同じような立場におかれたら、 このような崇高な言葉を口にすることができるでしょうか? オトーサン、 この映画を見終わって、 アメリカ人だけでなく、 自分たち日本人についても、 情けない気持ちと憤りを覚えました。 アメリカ人の言いなりの日本人。 イラクに軍隊を派遣して人道援助と強弁する政府要人。 そうした心の隙間風を吹き飛ばすために、 何かというと、生け贄をつくりたがる日本人。 この2年間で、マスコミの餌食になったひとは何人いるでしょう? あなた方は、充分いじめを楽しんできたのでは? 心の荒廃が進み、救い難い民に堕ちつつある日本人。 「こりゃもう、孫子の代まで、 日本人は、天国には行けなくなるだろうなぁ。 この国は、やがて滅びるだろう... こんな国民なら、滅びるべきなんだろうなあ」 オトーサン、 つい筆が激してしまいました。 お互い、内なる悪魔の囁きと決別しようではありませんか。 メル・ギブソン監督の勇気に乾杯!


コードネームはファルコン

オトーサン、 「おお、税込み999円で買える!」 思わず、DVDを何本も買ってしまいましたよ。 20世紀フォックス、なかなかやりますねえ。 そろそろ、21世紀フォックスと改名したら? 原題:The Falcon and the Snowman (1985) 監督:John Schlesinger 原作:Robert Lindsey 脚本:Steven Zaillian Genre: Drama / Thriller 上映時間:131分 あらすじ: これは実話である。 若きアメリカ人クリスは、機密文書の管理係。 国への忠誠心を失い、ソ連のスパイになる。 時にコミカル、時には背筋も凍る副業にいそしむ。 相棒は、薄汚いが、幼なじみのドールトン。 だが、長続きはせず、その結果たるや 彼とその家族にとって恐ろしいものだった。 出演者: Sean Penn .... Daulton Lee (ドールトン) Timothy Hutton .... Christopher Boyce (クリス) David Suchet .... Alex (アレックス) オトーサン、 「うーん、やっぱり、ショーン・ペンは上手いや」 ティモシー・ハットンは、切れ味のいい演技、 デイビッド・スーシェは、重厚な演技とそれぞれよかったので、 思い切って、3人の経歴を紹介しましょう。 SEAN PENN ショーン・ペン 誕生日 1960/8/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 父は演出家のレオ・ペン、 母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。 サンタモニカ・ハイスクール卒業後、 ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで 助手を務めながら、演技の勉強を始め、 ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。 映画デビューは81年「タップス」。 95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で アカデミー主演男優賞ノミネート。 他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で同賞ノミネート。 97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、 「キャスティング・ディレクター」で ヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。 91年に「インディアン・ランナー」で監督デビュー。 2003年「ミスティック・リバー」でアカデミー主演男優賞受賞 最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。 現在の妻はロビン・ライト・ペン。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「タップス」 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1983年「バッド・ボーイズ」 1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」      「コードネームはファルコン」 1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」      「上海サプライ」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「カラーズ/天使の消えた街」 「ジャッジメント・イン・ベルリン」      「恋人たちのキャンバス」△ 1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」 1990年「ステート・オブ・グレース」 1993年「カリートの道」 1996年「デッドマン・ウォーキング」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇ 1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◇ 「マルコヴィッチの穴」      「ギター弾きの恋」◇ 2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」 2001年「アイ・アム・サム」◇「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ミスティック・リバー」◇「21g[21グラム]」 TIMOTHY HUTTON ティモシー・ハットン 誕生日 1960/8/16 出身 米カリフォルニア州マリブ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1965年「お呼びの時間」 1980年「普通の人々」 1981年「タップス」「ロングウェイ・ホーム」 1984年「アイスマン」 1985年「コードネームはファルコン」「ダーク182」 1987年「メイド・イン・ヘブン」 1988年「背信の日々」「熱き愛に時は流れて」      「デスティニー/愛は果てしなく」 1990年「Q&A」 1993年「派遣秘書」「ダーク・ハーフ」 1995年「フレンチ・キス」「ビューティフル・ガール」 「甘い囁き」 1996年「サブ・スタンス・オブ・ファイアー」 1997年「バッド・デイズ」「プレイング・ゴッド」 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」 2000年「ゴールデン・スパイダー /グルメ探偵ネロ・ウルフの事件簿」 2002年「サンシャイン・ステイト」 DAVID SUCHET デイビッド・スーシェ 誕生日 1946/5/2 出身 英ロンドン テレビでは「名探偵ポアロ」のポアロ役で有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「グレイストーク/類人猿の王者ターザン」 1985年「コードネームはファルコン」 1986年「アイアン・イーグル」 1987年「ワールド・アパート」 1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◆ 1998年「ダイヤルM」◆ 1999年「ウィング・コマンダー」◆ その他の出演者: George C. Grant .... Karpov Pat Hingle .... Mr. Boyce Joyce Van Patten .... Mrs. Boyce Rob Reed .... Boyce child Rob Newell .... Boyce child Karen West .... Boyce child Arturo Comacho .... Boyce child Annie Kozuch .... Boyce child Richard A. Dysart .... Dr. Lee Priscilla Pointer .... Mrs. Lee Chris Makepeace .... David Lee Dorian Harewood .... Gene Mady Kaplan .... Laurie Macon McCalman .... Larry Rogers Jerry Hardin .... Tony Owens Nicholas Pryor .... Eddie Betty Lou Henson .... Debra Stanley Grover .... NSA inspector Bob Arbogast .... Guard Boris Leskin .... Mikhael George C. Grant .... Karpov Anatoli Davydov .... Guard Lori Singer .... Lana Jennifer Runyon .... Carole Daniel McDonald .... Clay Marvin J. McIntyre .... Ike Sam Ingraffia .... Kenny Kahn Tom Nolan .... Undercover Cop James Hardie .... Police interrogator Burke Byrnes .... U.S. Customs official Vic Polizos .... FBI interrogator Drew Snyder .... FBI interrogator Michael Ironside .... FBI agent Bob Nelson .... FBI agent Arthur Taxier .... FBI agent Philip Corey .... Pan Am clerk Martha Campos .... Carmen Herbie Wallace .... Pet shop owner Steven Miller .... Newscaster Jeff Seyfried .... Pool man Steve Duffy .... Barman Carlos Romano .... Insp. Estevez Valerie Wildman .... U.S. Embassy official George Belanger .... U.S. Vice Consul Leopoldo Frances .... Nigerian diplomat Abel Franco .... Interrogator Raul Martinez .... Mexican police sergeant Guillermo Rios .... Drug dealer Jaime Garza .... Raul User Rating: 6.5/10 (1,532 votes) オトーサン、 「面白かった、7点台かと思ったが」 スパイが主人公だったので、減点されたのかも。 User Comments: matlock-6 さん Chicago, IL 2003年12月7日 暗く、心が乱される。すばらしい。 1980年代にしては、実に暗い映画だ。 当時の映画監督たちは、映画に必要なのは、 スマートなコミックの救い、 切れ味のいいアクションやしっとりしたセックス・シーンが 必要だと思っていた。 もっとも、最近は、この傾向がさらに激しくなっているが。 ティモシー・ハットンとショーン・ペンは、 幼稚園時代からの親友でスパイになったが、 実に見事な演技だった。 とくにペンの不運な麻薬売人ドールトン役は、お見事。 これは、まさに本物のスリラーであり、ドラマだ。 わざとらしい見世物はないが、 手に汗にぎうる物語と卓越した演技が見逃せない。 いくつか愉快なシーンがある。 とくに、ショーン・ペンが、 ソ連の庇護者に麻薬取引をもちかけるあたり、実に愉快だ。 見る価値がある。 オトーサン、 「この監督、力のあるひとだなあ」 その輝かしい経歴を見ておきましょう。 JOHN SCHLESINGER ジョン・シュレシンジャー 誕生日 1926/2/16-2003/7/25 出身 英ロンドン 監督作 1962年「或る種の愛情」 1965年「ダーリング」 1967年「遙か群衆を離れて」 1969年「真夜中のカーボーイ」 1971年「日曜日は別れの時」 1973年「時よ、とまれ、君は美しい」(挿話) 1975年「イナゴの日」 1976年「マラソンマン」 1979年「ヤンクス」 1981年「フロリダ・ハチャメチャ・ハイウェイ」 1985年「コードネームはファルコン」 1987年「サンタマリア/魔界怨霊」 1988年「マダム・スザーツカ」 1990年「パシフィック・ハイツ」 1993年「愛の果てに」 1998年「スウィーニー・トッド」 2000年「2番目に幸せなこと」 次に、IMDBで。 賞賛された監督。 舞台演出やTVドキュメンタリーを手はじめに、 厳しい映画監督の世界に乗り込んできた。 11歳のときから映画制作をはじめ、 生涯、映画狂だった。 第2次世界大戦中は、Royal Engineersに勤め、 Oxford University Dramatic Societyに参加した。 1950年代は、 映画、ラジオ、TVなどの娯楽メディアで働き、 なかでも、BBC向けの記録映画、 "London's Waterloo Station Terminus"(1961)によって British Academy Awardを獲得し、幸先のいいスタートを切った。 映画デビュー作 "A Kind of Loving" (1962)は、 若きAlan Bates主演で、好評だった。 次に、"Billy Liar"(1963)を撮ったが、 Tom Courtenay主演、Julie Christie 最初の主演で、 これも成功した。 第3作"Darling" (1965)は、 "mod"*Londonを風刺したもので、Julie Christieをスタ−にした。 3つのオスカ−を獲得し、最優秀監督賞にもノミネートされ、、 かれの名声を確固たるものとした。 (訳注;*1960 年代に現われた英国の若いビート族、 大胆な衣装を気取って着た10 代の若者をさす) "Far From the Madding Crowd" (1967)は、 Thomas Hardy の小説の贅沢な脚色だったが、受けなかった。 アメリカへのデビューは、印象的だった。 それが、名作"Midnight Cowboy"(1969)であり、 アカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞を獲得した。 多くの監督の最高の仕事と同様、 すばらしい演技と鋭い観察力が特徴である。 英国に戻って、悲痛な大人のドラマ、 "Sunday, Bloody Sunday" (1971)を撮り、 3度目のアカデミー賞にノミネートされた。 それ以降、ハリウッド映画の主流から離れて、 英国の舞台やTVドラマに専念し、成功を収める。 そのうち、最高だったのは、 BBCの"An Englishman Abroad"(1983) と "A Question of Attribution"(1991)だった。 他の作品には、以下のものがある。 "Marathon segment" (1973) "The Day of the Locust" (1975), "Marathon Man" (1976), "Yanks" (1979), "Honky Tonk Freeway" (1981), "The Falcon and the Snowman" (1985), "The Believers" (1987), "Madame Sousatzka" (1988) "Pacific Heights" (1990) "The Innocent"(1995).


ポーキーズ2

オトーサン、 「第1作は、面白かったなあ」 たまたまヒットすると、 柳の下にどじょうが何匹ということで、 第2作、第3作が大いそぎでつくられます。 準備不足で、駄作になるケースが多いのですが...。 原題:Porky's II: The Next Day (1983) 監督:Bob Clark 脚本:Roger Swaybill /Alan Ormsby /Bob Clark Genre: Comedy Country: USA / Canada Language: English 上映時間:98分 あらすじ; エンジェル・ビーチ高校の生徒たちは、 「シェイクスピアの夕べ」を上演することになった。 だが、ミス・バルブリッカーが、 シェイクスピア劇は、いかがわしいと猛反対する。 彼女は、狂信者フレーベル牧師に泣きつく。 牧師は、支持者の群れを引き連れて、 学校側にその上演を中止するように圧力をかける。 選挙間近の腐敗した市会議員らの応援も受けている。 6人組は、冷静だった... きちんと仕返しをするのだ! 出演者: Kaki Hunter .... Wendy(ウェンディ) Nancy Parsons .... Balbricker(バルブリッカー) Bill Wiley .... Reverend Flavel(フレーベル) オトーサン、 「今回は、6人組の影が薄いなあ」 代わりに前回の脇役や新登場の面々が大活躍しています。 いずれも無名の大根役者なので、経歴など出ていません。 その他の出演者: Dan Monahan .... Pee Wee Mark Herrier .... Billy Wyatt Knight .... Tommy Roger Wilson .... Mickey Cyril O'Reilly .... Tim Tony Ganios .... Meat Scott Colomby .... Brian Joseph Runningfox .... John Henry Eric Christmas .... Carter Edward Winter .... Gebhardt Cisse Cameron .... Sandy Le Toi Ilse Earl .... Mrs. Morris User Rating: 3.9/10 (1,296 votes) オトーサン、 「こりゃ、低いなあ」 以下、反対派、ついで賛成派の意見を紹介しましょう。 User Comments: pulaskiさん Flagstaff, Arizona 2001年1月30日 面白くない、ただ... このひどい続編は、これまで見たうちで、 最も面白くないコメディだった。 ただ、最後のほうで、名誉挽回のシーンがあった。 地元民が福音伝道者やKKKの連中をからかうシーンだ。 じっと座ってくだらない映画を見ているのは、苦痛だった。 まったくお話にならないほどひどい映画だ。 BlueLeopard さん Tyre 2004年2月16日 せりふと剣の決闘 大勢のひとが、この映画をけなしているので、 ちょっと悲しくなっている... みんな、これって、娯楽映画じゃないのか、 社会批評じゃないんだぜ。 なあ、みんな、これは、 入口でパソコンをチェックするような映画なんだぜ! 下品だというけど、 シェイクスピアと聖書のどちらがエッチかという論争のように、 実に愉快なシーンだってあるじゃないか。 校長が、おめえら出てけ!と怒鳴るシーン、 無作法だけど、面白いじゃないか。 剣が折れたので、女性のマネキンの足で代用するシーンも いいじゃないか。 それで死ぬ瞬間なんて、すばらしいじゃないか。 ウェンディが、売春婦の格好をして高級レストランにやってきて、 ハンサムだが間抜けな政治家をコケにするシーン、痛快じゃないか。 事態が、底なしにひどくなっていくという快感!!! この映画でもうひとつ好きなのは、男性ヌード。 多くの映画で、筋書きに無関係な女性ヌードが出てくるが、 この映画では、アダルト映画以外では、男性ヌードのシーンが もっとも多いのではないか。 「フルモンティ」でさえ、これほどではない! ついに男女平等になった! それから、80年代には、ブーツが流行していたんだっけ! オトーサン、 「前作とちがうなあ、 6人組の影が薄いし、笑いの質もちがう」 第1作では、監督が脚本を書いていましたが、 今回は、新しい脚本家3人が書いているせいでしょう。 この映画、前作ほどではありませんが、 宗教的タブーの少ない日本人は楽しめるのではないでしょうか。 すべての権威を嘲笑するあたり、かなりの快感です。


ポーキーズ

オトーサン、 999円で買った2本目を鑑賞。 「2本目も、おもしろいといいのだが」 あの「ET」に次ぐ大ヒット青春映画とあります。 ヒットしたので、第2作もつくられました。 原題:Porky's (1982) 監督・脚本:Bob Clark Genre: Comedy Country: Canada / USA Language: English 上映時間:94分 あらすじ: ポーキーのバーは、いかがわしいたまり場。 フロリダの小さな町の少年たちは、 未成年だろうと何だろうと、そこの活気に憧れている。 主人公たちは、ポーキーのバーに出かけたものの、 ポーキーに海に突き落とされてしまい、復讐を誓う。 この映画、少年期のセックス関連の要素が、 みんな盛りこまれている。 「女子更衣室の壁に穴をあける」シーンは有名。 ユーモアは、セックスや青年たちに関係したもので、 ちょっとした冒険談もある。 サブ・プロットも、少年たちの悪ふざけ。 出演者: Dan Monahan .... Pee Wee(ピーウィー) Kaki Hunter .... Wendy (ウェンディ) Chuck Mitchell .... Porky (ポーキー) オトーサン、 「少年6人組、いいぞ」 みんな素人ですが、元気にのびのびと演技しています。 脇役陣も、みんなノリノリ。 その他の出演者: Mark Herrier .... Billy Wyatt Knight .... Tommy Roger Wilson .... Mickey Cyril O'Reilly .... Tim Tony Ganios .... Meat Kim Cattrall .... Honeywell Nancy Parsons .... Balbricker Scott Colomby .... Brian Schwartz Boyd Gaines .... Coach Brakett Doug McGrath .... Coach Warren Bill Hindman .... Coach Goodenough Susan Clark .... Cherry Forever Art Hindle .... Ted Jarvis Wayne Maunder .... Cavanaugh Alex Karras .... Sheriff Wallace Eric Christmas .... Mr. Carter John Henry Redwood .... Conklin Jack Mulcahy .... Frank Rod Ball .... Steve Julian Byrd .... Cop no. 1 Bill Fuller .... Cop no. 2 Will Knickerbocker .... Bartender Bill Wohrman .... Ted's Partner Ilse Earl .... Mrs. Morris Jill Whitlow .... Mindy Pat Lee .... Stripper Terry Guthrie .... Miss Walker Joanne Marsic .... Waitress Peter Conrad .... Mule Train Driver Butch Raymond .... Deputy no. 1 Gary Maas .... Deputy no. 2 Cash Baron .... Bouncer no. 1 Roger Womack .... Bouncer no. 2 Cash Spadard .... Bouncer no. 3 Lisa O'Reilly .... Ginny Allene Simmons .... Jackie Cathy Garpershak .... Girl in Shower Jon Cecka .... Martin Highpockets Don Daynard .... Radio Announcer User Rating: 5.4/10 (4,499 votes) オトーサン、 「あれっ、低過ぎるぞ」 アメリカ人は、意外にセックス・シーンに過敏で、 どうも低スコアをつけたがるようです。 User Comments: Picador66さん Maine 2004年1月3日 古典的な道化芝居 どうして、みんながけなすのか分からない。 実に愉快な映画じゃないか! 世代的な偏見があるのではないか。 この映画がヒットしたとき、私は16歳だった。 まさに私の年頃の者が必要とした映画だった。 Bob Clark監督のこの映画は、 私たちより上の世代にとっての"Animal House"のような 決定版だった。 この映画の出演者をみると、 知らないひとばかりで、驚いたものだ。 彼らは、「ポーキーズ」の出演者というだけで、もはや偶像になった! 創造された登場人物たちは、一風変わっていて、心に響き、おかしい。 実際の年齢よりも、年をとった賢い俳優を使う手もあっただろう。 人々は、この映画のくだらない筋書きを馬鹿にする。 だが、コメデイというのは、人間の最低のところを描くもの。 もし、これが低予算の映画でローブローの道化芝居だというなら、 監督がそれを狙ったからだ。 道化芝居のキーは、絶望である。 やけっぱちになった10代の若者たちというのは、 永遠にユーモラスな状況なのだ。 確かに、この映画は、男どもの映画である。 女を冷ややかに観察している。 だが、女たちは、この映画を見に行って、 男どもの滑稽さにみんな大笑いした。 男を冷ややかに見たという点では、女も同じだ。 というのも、この映画の男たちも素っ裸になっているシーンがある。 自分のジョークで笑い転げるような映画俳優なんて 面白くも何ともないものだが、 ミス・バルブリッカーが校長に対して、 自分が握ったトミーの証拠について、まくしたてている間中、 3人の体育のコーチが笑いをこらえているシーンは、 実によく出来ていて、 抱腹絶倒もの。 飾られた額の中のアイゼンハワー大統領も笑っているではないか! ハリウッドが、この映画をリメイクすると妙なことになるだろう。 きっと、めちゃめちゃにしてしまうにちがいない。 その頃、私はもう年をとっていて、 なぜ、みんなが、このオリジナルを楽しもうとしないのか、 不思議に思うにちがいない。 オトーサン、 「性の悩みか。懐かしいなあ」 卒業生になった今だから言えますが、 主人公のピーウィー同様、租チンが短小ではないかと 計測したこともあります。 結果が判明するまでのチン黙の時間、輝いていました。 ふりかえると、あれがまさに青春だったのです。


私は「うつ依存症」の女

オトーサン、 「うつ病の映画か。 楽しい時間は、過ごせそうもないけど...」 さるやんごとなきお方が、うつ病とか。 どうしたら快方に向かうのか、ヒントでも得られれば、 そんな気持ちで借りてみましたが...。 原題:Prozac Nation (2001) 監督:Erik Skjoldbjarg 原作;Elizabeth Wurtzel 脚色:Galt Niederhoffer 脚本:Frank Deasy / Larry Gross Genre: Drama Rated R for language, drug content, sexuality/nudity    and some disturbing images. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:99分 あらすじ: 若い女がハーヴァードに入学し、うつ病になる。 Elizabeth Wurtzelの小説を映画化したもの。. 出演者: Christina Ricci .... Elizabeth Wurtzel(リズ) Jessica Lange .... Sarah(サラ) Jason Biggs .... Rafe (レイフ) オトーサン、 「やな感じの娘だなあ」 主役のクリスティーナ・リッチ、 どうみても、ハーヴァード大学に入れそうもないし、 うつ病患者の不安や強迫観念を演じるのは、無理。 それに対して、母親サラを演じたジェシカ・ラング、 格段の演技力のちがいを感じさせました。 CHRISTINA RICCI クリスティーナ・リッチ 誕生日 1980/2/12 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 8才の時、校内のクリスマス劇で見せた演技が地元で評判となり、 演劇評論家の薦めで演技の道に。 90年「恋する人魚たち」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「恋する人魚たち」 1991年「アダムス・ファミリー」◆ 1993年「アダムス・ファミリー2」◆ 1995年「キャスパー」◇「ゴールド・ディガーズ」      「DEARフレンズ」 1997年「誘拐騒動 ニャンタッチャブル」◇      「バスタード・アウト・オブ・カロライナ」 1998年「アイスストーム」◆「熟れた果実」      「スモールソルジャーズ」(声)      「バッファロー’66」◇「I love ペッカー」◇      「200本のたばこ」◆      「ラスベガスをやっつけろ」◆      「エド・ウッドのクレイジー・ナッツ 早く起きてよ」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「デザート・ブルー」      「クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル」 2000年「ブレス・ザ・チャイルド」◆「耳に残るは君の歌声」◇ 2001年「私は「うつ依存症」の女」◇ 2002年「ギャザリング」◇ JESSICA LANGE ジェシカ・ラング 誕生日 1949/4/20 出身 米ミネソタ州クロケット 演劇を専攻したミネソタ大学を中退。 その後、ニューヨークに出て、ソーホーの 小さなモダン・バレエ団に入る。 実験劇場などの舞台を踏みながら、 マイムにとりつかれ、パリに赴き、 エティエンヌ・デュクローに師事する。 74年にニューヨークに戻り、 モデルやウェイトレスをしながら、アクターズ・スタジオに学んだ。 76年「キングコング」で映画デビュー。 82年「トッツィー」のジュリー役でアカデミー助演女優賞、 94年「ブルースカイ」でアカデミー主演女優賞を受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「キングコング」 1979年「オール・ザット・ジャズ」 1980年「ひと妻窃盗団」 1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 1982年「女優フランシス」      「ペニーズ・フロム・ヘブン」      「トッツィー」 1984年「カントリー」 1985年「スウィート・ドリーム」 1986年「ロンリー・ハート」 1988年「熱き愛に時は流れて」「ファーノース」 1989年「ミュージック・ボックス」      「メン・ドント・リープ」 1991年「ケープ・フィアー」 1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」 1994年「ブルー・スカイ」 1995年「代理人」「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1997年「シークレット/嵐の夜に」 1998年「従妹ベット」「沈黙のジェラシー」 1999年「タイタス」 2001年「私は「うつ依存症」の女」 2003年「ビッグ・フィッシュ」 その他の出演者: Anne Heche .... Dr. Sterling Michelle Williams .... Ruby Jonathan Rhys-Meyers .... Noah Frida Betrani .... Julia Nicholas Campbell .... Donald Cindy Lentol .... Sheryl Emily Perkins .... Ellen Lou Reed .... Himself Klodyne Rodney .... Nurse Raahul Singh .... Khamil Ian Tracey .... Rolling Stone editor User Rating: 5.8/10 (362 votes) オトーサン、 「へえ、もっと低いかと思った」 User Comments: the unemployed criticさん 2004年4月10日 リッチが、ひどい。 頭をどやしつけたくなる不出来なドラマ。 Elizabeth Wurtzelは、若く優秀な脚本家。 1980年代、ハーヴァード在学中に有名になった。 重度のうつ病に悩む彼女は、 行く先々で、人間関係を損なってきた。 まず母親、そしてルームメイト、医者、恋人。 どうしようもなく落ちこんで、諸々の感情と向き合う。 時々感情を暴発させ、 Prozacという名の麻薬に安らぎを見出す。 うつ病のひととともに過ごすというアイディアは、 あまり魅力的なものではない。 感情の起伏、際限ない麻薬と深酒、稚拙な人づきあい。 これらは、いいドラマの典型的な素材である。 だが、Elizabeth Wurtzelのうつ病をテーマにした ベストセラー小説の映画は、2000年に出来上がったのに、 上映されるまでに、多くの時間がかかった。 このトラブルまみれの話をドラマティックな映画にしようとする努力は、 大いなる徒労に終わった。 Wurtzel自身と時を過ごすことを想像すると、 面倒で、腹立たしく、心から不快な経験にちがいない。 Erik Skjoldbjaerg監督は、Wurtzelの世界を意義あらしめ、 うつ病体験を明快に描くには、力量不足だった。 これは、シニカルな映画であり、絶えず観客に Wurtzelは、よくない。 その怒りに燃える嫉妬心やどんぞこ指向は、 生まれつきのものだと思わせてしまう。 わずか90分では、Wurtzelの状態を充分に洞察し、 何が起きているか、分からせることは出来ない。 題名になっている麻薬"Prozac"に安らぎを求めるが、 観客は、自由もギャップも、映画化のためのつくりごとだと思ってしまう。 彼女の激情について充分に説明がなされていない。 母親の性格描写など、不要である。 主人公の内的葛藤を描く時間を奪っている。 Skjoldbaerg監督は、ヴィジュアル面でも下手だ。 Wurtzelの心理状態を描くのに、 下らないカメラ・トリックを多用している。 最も不愉快なのは、母親が強盗に遭ったシーンに 1986年のスペース・シャトル、チャレンジャー号の 悲劇のビデオを見るシーンを挿入していること。 そんなに重大な悲劇と言いたいのだろうか? こんな出来損ないの映画を見せられたら、 誰だって、そんなこと、どうでもいいと思うはずだ。 Wurtzelの内奥に迫るには、特別の女優を必要とするが、 クリスティーナ・リッチは、この映画には不向き。 毎度、映画の質を低下させながら、 最近、いろいろな映画に出ている。 ("Monster"、"Pumpkin"、"Sleepy Hollow"、"Anything Else"など) リッチには、Wurtzel役を立体的にこなす能力はない。 わざとらしい涙目には、へどがでる。 リッチは、疑問、脚本もよくないが、一番わるいのは監督。 その器量では、せいぜいディスコ・シーンを 感じ悪く撮れる程度だろう。 この映画は、複雑な物語を単純に語り過ぎた。 別の女優ならば、複雑な人格をもち、 すばらしい作家へと自己変革を為しとげたWurtzelを もっと上手に演じられたことと思う。 10点満点で、0点。 オトーサン、 「つまらん映画だった。 うつ病を治すには、薬を飲めということか。 そうじゃないだろうに...」


裸足の1500マイル

オトーサン、 「裸足か、子供の頃、田舎で裸足で走りまわったなあ」 「1500マイルというと、2400キロか」 どんな映画なのか、皆目、見当がつきません。 原題:Rabbit-Proof Fence (2002) 監督:Phillip Noyce 原作;Doris Pilkington 脚本;Christine Olsen Genre: Adventure / Drama Rated PG for emotional thematic material. Runtime: 94 min Country: Australia Language: English 上映時間:94分 あらすじ: 3人の少女が母親の手からもぎ取られ、 1,500 マイルの彼方へ送られた。 民族を否定され、奇妙な新世界に適応させられる。 3人は、不可能に挑戦する。 大脱走である。権威から逃げるのだ。 生き残りをかけ、厳しい風景のなかを 叙事詩的な旅が続けられる。 3人が持っているもの、 ねばり強さ、判断力、機転、そして助け合い。 唯一の望みは、兎よけのフェンスを見つけること。 それに沿って歩けば、家にたどりつけるのだ。 実話である。 出演者: Everlyn Sampi .... Molly Craig(モリー) Ningali Lawford .... Maud, Molly's mother(母親) Kenneth Branagh .... A.O. Neville(ネビル) オトーサン、 「3人の少女たち、胸を打つなぁ...」 勿論、アポリジニの無名の少女たちの経歴が 出ているはずはありません。 ネビルは、イラクでのアメリカの占領軍司令官のようなもの。 原住民を教化することに情熱を燃やしています。 その痛々しいまでの見当違いの努力たるや...ああ。 ネビルではなく、デビル(悪魔)だと軽蔑されているのです。 その他の出演者: Tianna Sansbury .... Daisy Laura Monaghan .... Gracie David Gulpilil .... Moodoo, tracker Myarn Lawford .... Molly's Grandmother Deborah Mailman .... Mavis, Evans' Servant Jason Clarke .... Constable Riggs Natasha Wanganeen .... Dormitory Boss (Nina) Garry McDonald .... Mr. Neal at Moore River Roy Billing .... Police Inspector Lorna Leslie .... Miss Thomas Celine O'Leary .... Miss Jessop Kate Roberts .... Matron at Moore River User Rating: 7.8/10 (3,582 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 豪アカデミー賞受賞: 最優秀作品賞、最優秀音楽賞、最優秀音響賞 User Comments: henry-girling さん London,England 2003年9月24日 実にいい。 この映画、あまりに素晴らしいのが、 欠点といえば欠点である。 すべてのシーンは、ゴージャスで、 ドラマということすら忘れてしまう。 おそらく、すばらしい景色は、 圧倒的ともいえる人間物語と対比させる為なのだろう。 物語は、シンプルで、明白である。 物語が生々しいのは、その演技のせいだろう。 モリー、デイジー、グレイシーを演じた少女たちは、 実に自然で、控え目だった。 その家をめざす英雄的な旅が、聖人によってでなく、 フツーのひとによって為されたというのは、破天荒である。 母親から引き離反されるシーンには、心が乱される。 追跡人Moodoo役のDavid Gulpililは、 威厳があり、印象的だった。 彼が映画に出たということは、 オーストラリア史とその映画歴史に大反響を呼んだ。 端役だが、目立つ役の Kenneth Branaghは、上手い。 かれが演じたネビル長官は、 当時にあっては、義務を果たす男であり、 少女たちと同様、人間的な存在だった。 映画には、すばらしいシーンがある。 少女たちが、はじめてフェンスに触れたところだ。 そして、1500 マイルの彼方で、 母親も、同じ頃、フェンスに触れていた。 実に感動的。 フェンスは、親子を結びつけ、 また、引き離す象徴的なイメージである。 それは、混血児を再定住させるという アイディアのいかがわしさをも象徴している。 実にいい映画だった。 胸をしめつける結末に、涙を禁じえなかった。 オトーサン、 「ほんとうのことなのだろうか?」 そう思ってしまうほど、奇跡の旅でした。 強い強い思いが、まさかの奇跡を起こしたのです。 オトーサン、 「アポリジニの子供たちもよかったけど、 この監督、只者ではないぞ」 PHILIP NOYCE フィリップ・ノイス 誕生日 1950/4/29 出身 オーストラリア・グリフィス 監督作 1978年「ニュース・フロント 時代を撮り続けた男たち」 1987年「ラスト・ジゴロ」 1992年「パトリオット・ゲーム」 1994年「今そこにある危機」 1997年「セイント」 1999年「ボーン・コレクター」 例によって、IMDBの経歴紹介をみましょう。 才能あるオーストラリアの映画監督。 10代の頃から短編映画を製作し、 Film Australiaで、記録映画を何本か監督した。 デビュー作は、"Backroads" (1977)で、 ノイスは、コマーシャルを作曲した。 大成功した「ニュース・フロント」 (1978)は、 映画ニュース業界を扱ったもので、 豪アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、脚本賞を受賞した。 Judy Davisと"Heatwave"(1983) を撮り、 友人のGeorge Millerと共同で"Echoes of Paradise" (1987)を製作した。 Millerは、また、3人のアメリカ人が登場する スリラー"Dead Calm" (1989)を製作し、ノイスに名声をもたらした。 ノイスのアメリカでの最初の仕事は、 TVシリーズの "The Hitchhiker" で、 最初の劇映画は、"Blind Fury"(1989)だった。 続いて、トム・クランシーのスパイ・スリラー 「パトリオット・ゲーム」 (1992)を映画化し、 これによって、サスペンスとアクションの才能を認められた。 次に撮ったのが、"Sliver" (1993) である。 また、トム・クランシーの他の作品「今そこにある危機」(1994)を撮った。


偶然

オトーサン、 「いよいよ第4作目だ」 今回借りてきたキェシロフスキ作品の最後。 あまり、有名ではありませんが、重要な作品です。 当局により、6年間、上映禁止となりました。 原題:Przypadek (1987)    Blind Chance 監督・脚本:Krzysztof Kieslowski Genre: Drama Country: Poland Language: Polish 上映時間:122分 あらすじ: ヴィテクは、列車を追いかける。 この平凡な出来事が、いかにその後の人生に影響するか。 3つのヴァリエーションが、その後に続く。 @列車に飛び乗り、誠実な共産党員に会い、  党員活動家になる。 A列車に飛び乗ろうとして、警備員に阻止され、  裁判にかけられ、公園での無償奉仕活動を言い渡される。  そこで反対派に出会い、好戦的なメンバーになる。 B列車に乗り遅れる。 研究室で女性に出会い、彼女と結婚し、医学博士として 平和に暮らす。政治には、かかわろうとしない。 仕事で、海外出張をすることになるが、  彼の乗った航空機は、空中爆発で散る。 出演者: Boguslaw Linda .... Witek(ヴィテク) Zbigniew Zapasiewicz .... @ Adam (アダム) Monika Gozdzik .... B Olga (オルガ) オトーサン、 「ヴィテク、いい青年だなあ」 3つのヴァリエーションで、 政治的立場はまったく異なりますが、 いずれにせよ、人間味のある青年です。 ラストシーン、運命の非情さに涙してしまいます。 でも、21世紀は、テロリストとの共存時代。 爆破なんか、他人事でない時代になったのです。 その他の出演者: Tadeusz Lomnicki .... @ Werner Boguslawa Pawelec .... @ Czuszka Marzena Trybala .... A Werka Jacek Borkowski .... A Marek Jacek Sas-Uhrynowski ....A Daniel Adam Ferency .... A Ksiadz Zygmunt Hubner .... B Dzirkan Irena Byrska .... B Ciotka User Rating: 7.7/10 (189 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: Sulaco-5さん Warsaw, Poland 1999年4月21日 まったくの実験作品。 この映画、私の変わらぬお気に入りである。 すばらしい脚本であり、力強くリアルな人物が登場する。 配役は、ただただ素晴らしい。 そして、1970年代のわが国の陰鬱な雰囲気... 唯一の欠点は、 この映画、おそらくポーランド人でないひとには、 理解しにくいだろうという事実である。 そう、実に...ポーランド的なのだ。 だが、この映画が伝えたかったメッセージは、 普遍的なものだろう。 ロシアとドイツに挟まれた国の生まれでなかったら、 その全体像をつかむことはできないだろう。 この作品を、昨年のPeter Howittの映画"Sliding Doors"と 比べるならば、同じような内容なのに、 なぜ、こうも違ってくるのかと思うだろう。 オトーサン、 「3つのヴァリエーションか」 学生時代に小説を書いていて、 「遠くサイレンが」という題名で、 やはり、3つのヴァリエーションを書いたのです。 同時に別のことが起きるって、面白いじゃないですか。 3段組にして、対比を狙ったのです。 ところが、印刷ミスで版組みがずれてしまいました。 もし、ずれなかったら、今頃は大作家? (「駒場文学」13号(1960年4月)所載。 なお、評論家の立花隆さんが、橘隆志という名で 「何をしたらいい」という詩を書いています) オトーサン、 そういえば、おばあちゃんを思い出すなぁ」 コタツで、おばあちゃんと向き合いながら書いたのです。 勉強でもしていると思っていたのでしょう。 目が不自由でしたから。 もし、目が見えたら、勉強でないことがばれていたでしょう。 「そうか、あの家も取り壊しか...」 そんな渋谷の家ももう廃屋同然になって、 近く売却・取り壊しになるかも。 東京の街は、いま建築ブームで、 ぎっしり詰まった思い出がどんどん消えていきます。 後々後悔することにならないのでしょうか?


終わりなし

オトーサン、 「キェフロフスキ作品の3番目だ。 "終わりなし"とは、意味深な題名だなぁ」 こうして、ひとりの監督の作品世界に浸って GWを過ごすのも、また、いいものです。 原題:Bez konca (1985)  No End 監督:Krzysztof Kieslowski 脚本:Krzysztof Kieslowski /Krzysztof Piesiewicz Genre: Drama Country: Poland Language: Polish / English 上映時間:109分 あらすじ: 1982年。 ポーランドは戒厳令下にあり、 「連帯」は、活動が禁止されている。 翻訳者ウラは、突然、弁護士の夫、アンテクを失う。 悲しみに打ちひしがれたウラの前に、 亡き夫がたびたび立ちあらわれる。 ウラは、仕事に打ち込むことで、夫を忘れようとする。 ひとり息子の世話、セックス、そして催眠術にも頼って 傷手を癒そうとする。 もうひとつの話が展開する。 夫の顧客だったダレクの妻がウラを訪ねてくる。 ダレクが、連帯が行ったストの首謀者として 逮捕され、刑務所に入っている、助けてほしい。 ウラの尽力で、厭世的な老弁護士ラブラドールが、 さまざまな手練手管を駆使し、ダレク釈放に動き出す。 出演者: Grazyna Szapolowska .... Urszula Zyro (ウラ) Jerzy Radziwilowicz .... Antek Zyro(アンテク) Aleksander Bardini .... Labrador(ラブラドール) オトーサン、 「ウラの見事なワン・ウーマン・ショーだ!」 海外映画俳優マガジンには、経歴が載っていません。 公式サイトで発見したものを紹介しましょう。 http://www.bitters.co.jp/kies/sakuhin.html グラジナ・シャポウォフスカ Grazyna Szapolowska 1953年、ポーランドのビドゴシュチュ生まれ。 中学卒業後の2年間、ヘンリク・トマシェフスキの パントマイム劇団で演技経験を積み、 その後、国立演劇大学を77年に卒業し、 82年まで、ワルシャワの国立劇場に所属。 テレビでは74年よりシリーズものなどで活躍し、 映画は77年、ユーゴとの合作「大地の香り」に初出演。 85年、86年と連続してワグフ映画祭の “スター・オヴ・ザ・シーズン”に選ばれ、 映画雑誌の人気投票でも連続トップ。 外国映画を含め出演作は多数あり、 キェシロフスキ作品は84年『終わりなし』が最初。 日本公開作には88年のハンガリー映画『ハヌッセン』があり、 短い登場ながらファム・ファタルとして 重要な役どころで存在感が光った。 『愛に関する短いフィルム』で、 シカゴ国際映画祭主演女優賞を受賞。 近年の主演作はクシシュトフ・ザヌーシの 「Our God’s Brother」(97)、 アンジェイ・ワイダの『パン・タデウシュ物語』(99)。  その他の出演者: Maria Pakulnis .... Joanna Artur Barcis .... Darek Stach Michal Bajor Marek Kondrat .... Tomek Tadeusz Bradecki Daniel Webb Krzysztof Krzeminski .... Jacek Zyro Marzena Trybala .... Marta Duraj Adam Ferency .... Rumcajs Elzbieta Kilarska .... Antoni's Mother Jerzy Kamas .... Judge Biedron Hanna Dunowska .... Justyna User Rating: 7.4/10 (107 votes) オトーサン、 「これも、高いスコアだなあ」 User Comments: zetesさん Madison, WI 2002年6月29日 脚本が弱いが、実にいい演技 この映画の物語には、問題がある。 2つのからみあった物語があって、 ひとつは良いが、もうひとつのほうは悪い。 いいほうは、夫に突然死なれた妻、ウラの物語。 ある朝、息子を学校に送っていこうと クルマで待っている夫を事故が襲ったのだ。 夫の魂は、悲しみと折りあいをつけようとする 家族をじっと見守る。 この演技は、実に見事だ。 こういった素材を料理するときにみせる キェシロフスキの俳優監督術は、大したものである。 数年後にできる「デカログ」でも、 実に多くの同様のシーンが出てくる。 無法だが、心に響くシーンが多い。 最も記憶に残ったのは、 ウラが、英国人旅行客に売春婦と間違えられて、 体を売るシーンである。 夫が死んで、ちょうど1ケ月後のことだった。 セックスが終わった後、 彼女は、英国人に「ポーランド語、しゃべれる?」と聞く。 「いや」 それを知って、はじめて 彼女は自分が直面している問題について ポーランド語で長々と話し出す。 もうひとつの物語は、それに比べて弱い。 ウラの夫は、弁護士だった。 事件の被告が弁護士が死んでしまっため、困り果てている。 妻が、ウラを訪ねて助けを求める。 最初、つれなくするものの、夫の導師だった弁護士を紹介する。 シニカルな老人で、引退しようとしている。 自分が法廷ドラマや弁護士が嫌いなためかとも思うが、 この物語は、なくてもいいような気がする。 おそらく、当時の共産党の法律を批判したかったのだろうと思うが、 よく分からない。とにかく、かったるい。 だが、この映画、見る価値がある。 とくに、演技がすばらしい。 よくない物語のほうを気にせずに採点すると、 10点満点で7点になる。 オトーサン、 夫を亡くしたウラの悲しむ有様をみていて 不意に思い出しました。 「オフクロも、あんなだったのかなあ」 まだ、30代で夫に死なれたから、 きっと人肌のぬくもりが恋しくて仕方なかった時が あったにちがいありません。 子供だったオトーサンには見せなかった もうひとつの顔があったのかも知れません。 いまさら、ひとさまに打ち明けても、しょうもない話ですが...。


アマチュア

オトーサン、 「楽しみだなあ」 8ミリ映画狂の中年男を描いて、 「映像文化にとって真のコペルニクス的革命」 と絶賛された作品です。 キエシロフスキ監督の出世作だそうです。 原題:Amator (1979)  Camera Buff 監督・脚本:Krzysztof Kieslowski Genre: Drama Country: Poland Language: Polish 上映時間:112分 あらすじ: フィリップは、 最初の子供を撮ろうと思い、8ミリカメラを買う。 だが、それが町で、はじめてのカメラだったので、 彼は、党のボスから公式写真家に任命される。 最初の作品が地域の映画祭に送られて、 彼の世界は一挙に広がる。 だが、映画にのめりこみすぎたために、 家庭は崩壊し、人生の選択を迫られる。 出演者: Jerzy Stuhr .... Filip Mosz(フィリップ) Malgorzata Zabkowska .... Irka Mosz(妻) Stefan Czyzewski .... Director(工場長) オトーサン、 「イェジ・シュトール、ほんとに上手だ」 アマチュア・カメラマンの哀歓を描いて余すところなし。 DVDに載っている経歴をご紹介しましょう。、 Jerzy Stuhr イェジ・シュトール 1947年4月18日クラコフ生まれ。 クラコフ演劇学校を卒業後、当地で舞台活動をスタート。 アンジェイ・ワイダ監督の演出助手を勤め、 70年代から映画俳優としての活動をスタート。 キエシロフスキ作品は、「傷跡」(76)の管理補佐官役に続き、 本作の8ミリ映画狂の主人公を演じた。 また、脚本にも参加している。 この作品でポーランド、グダニスク映画祭で 主演男優賞に輝いている。 その他のキエシロフスキ作品では、 「偶然」(91)、「デカローグ」(88-89)最終話、 「トリコロール/白の愛」(94)等に出演。 キエシロフスキ映画の顔ともいうべき常連俳優である。 その他の出演者: Ewa Pokas .... Anna Wlodarczyk Jerzy Nowak .... Osuch Tadeusz Bradecki .... Witek Marek Litewka .... Piotrek Krawczyk Krzysztof Zanussi .... Himself Boguslaw Sobczuk User Rating: 7.8/10 (163 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: K. S. Kincaidさん 2000年4月25日 映画カメラをもった男。 初期のすばらしいキエシロフスキ映画。 8ミリカメラを買って、 娘の成長を記録しようとした男を描いている。 見たものすべてを記録している姿が評判になって、、 工場長から工場の活動記録を撮れと命じられる。 だが、地域の工場をテーマにした映画祭で受賞したために、 男の映画は、検閲の対象になってしまう。 だが、撮影にのめりこんだ男は、止まることを知らない。 その結果、仕事面でも家庭生活面でも泥沼状態に陥る。 この映画は、反対されるなかで 創造活動を行うというテーマを取り上げた点で、 当時の東欧の多くの映画とよく似ている。 映画にのめりこむことは高くつくが、 また勝利ももたらしてくれる。 ポーランドのクシシトフ・ザヌーシ監督が、 映画祭のシーンで審査員のひとりとして友情出演している。 オトーサン、 「キエシロフスキって、どんなひと?」 IMDBに載っている2つの経歴を紹介しましょう。 その1 69年、Lodz Film Academyを卒業、 記録映画・TV・映画の監督兼脚本家。 最初のTV映画「地下水路」(73)をつくる前に、 短編記録映画を何本か撮った。 次の作品「ある党員の履歴書」(75)は、 マンハイムでグランプリを獲得した。 最初の長編映画が「傷跡」(76)。 78年に有名な"Night Porter's Point of View"を撮り、 79年には、「アマチュア」を撮った。 その2 キエフロフスキは、記録映画監督としてスタート。 その後、数人のポーランドの監督たちが結成した "cinema of moral anxiety"に参加した。 このなかには、アンジェイ・ワイダ監督もおり、 共産主義下のポーランドの条件を描こうとしていた。 彼の最も有名な作品は、 「トリコロール」シリーズ、赤、白、青である。 「赤」は、95年のアカデミー最優秀監督賞にノミネートされ、 「青」は、93年のベニス国際映画賞の金獅子賞に輝き、 「白」は、94年のベルリン国際映画祭の最優秀監督賞を獲得した。


傷跡

オトーサン、 連休前に新橋TSUTAYAへ。 6本借りると、旅行中に返却期限が過ぎてしまいます。 「宅配便で送り返しては、いけないかな?」 「ダメです!」 頭が固いなあと思いました。 返却ボックスに入れるだけ、何の問題もないはず。 さて、閑話休題。 今日から4日連続で、 ポーランドのユニークな映像作家 キェシロフスキの作品をとりあげていきます。 原題:Blizna (1976)  The Scar 監督:Krzysztof Kieslowski 脚本:Romuald Karas /Romualda Karasia/Krzysztof Kieslowski Genre: Drama Country: Poland Language: Polish 上映時間;112分 あらすじ: 1970年、不誠実な交渉の結果、 巨大な化学工場の建設が決定された。 誠実な党員ステファンが、建設責任者に任命される。 彼は、かつて工場建設予定地の小さな町に住んでいた。 妻が活動家だったので、あまりいい思い出はない。 だが、彼は人々が楽しく働き、暮らせる場所にしようと 信念をもって、その任務を引き受ける。 だが、その意図や確信は、町民の反目に出会う。 彼らは、短期的な視野しかもっていないのだ。 幻滅したステファンは、辞任する。 出演者: Franciszek Pieczka .... Stefan Bednarz(ステファン) Joanna Orzeszkowska .... Bednarz's Daughter(娘:エヴァ) Mariusz Dmochowski.... (ボレック:評議会議長) オトーサン、 「ステファン、いいなあ」 Franciszek Pieczka、どう読むのでしょうか。 ポーランド語の発音は、よく分かリません。 自己の良心にそむく任務遂行と 離反する家族の板ばさみになって苦悩する 中年男のリアルな造形に感心しました。 残念ながら、海外映画俳優マガジンに、 その経歴が出ていませんでした。 小国の俳優たちは、 アカデミー賞級の演技をしても無視されるのです。 その他の出演者; Halina Winiarska .... Bednarz's Wife Stanislaw Igar .... Minister Agnieszka Holland .... Secretary Jerzy Stuhr Jan Skotnicki Stanislaw Michalski Michal Tarkowski Andrzej Skupien J. Bryniarska Malgorzata Lesniewska Asia Lamtiugina Ryszard Bacciarelli User Rating: 6.4/10 (56 votes) オトーサン、 「なかなかよかった。 それにしても、見るひとが少ないようだ」 User Comments: huopaさん Tampere, Finland 2002年2月5日 Slowly progressing 2度目に見たときに、 はじめて、この映画の狙いに気づいた。 架空の人物のドキュメンタリー映画のようだ。 主人公は、社会主義政権下のポーランドで、 新しい化学工場の建設を指揮するよう命じられる。 映画は、当時の社会主義運動の混乱する潮流のなかで、 自らの価値観を守りぬこうとするリアルな人物像を描く。 特定の人物の側に立った描き方をしていないが、 システムの難しさ、いかに多くの面で個人は無力かを描く。 物語は、ゆっくりと進み、ときに飛躍する。 音楽は、めずらしいし、奇妙で不気味である。 この映画、万人向きではない。 スローテンポな映画だと寝てしまう人には不向き。 だが、キェシロフスキ映画や社会主義の記録映画フアンは 興味をもつだろう。 オトーサン、 「たまには、異国の映画もいいもんだ」 強い体制に追い詰められるひよわな個人というテーマは、 最近イラクで人質になった若者たちの受難を想起させます。 自己責任の大合唱。 「自己負担220万円とは、ひどいもんだ」 政権党の議員が国会で反日的分子と罵倒するのです。 この映画でもステファンの純粋な理想は、 現実の思慮なきひとびとの前にズタズダにされてしまいます。 そういう意味では、ポーランドの問題を超えて、 普遍的なテーマになっています。 オトーサン、 「まずは、この監督の経歴を簡単にみておこう」 詳しい紹介は、後日、あらためて。 KRZYSZTOF KIESLOWSKI クシシュトフ・キェシロフスキ 誕生日 1941/6/27-1996/3/13 出身 ポーランド・ワルシャワ 監督作 1975年「ある党員の履歴書」 1976年「傷跡」* 1979年「アマチュア」* 1982年「偶然」* 1985年「終わりなし」* 1988年「愛に関する短いフィルム」      「殺人に関する短いフィルム」      「デカローグ」 1991年「ふたりのベロニカ」 1993年「トリコロール/青の愛」 1994年「トリコロール/赤の愛」      「トリコロール/白の愛」 *印の映画を順次見ていきます。乞う御期待。


アダプテーション

オトーサン、 「えっ? "アダプテーション"が、もうDVDに?」 山荘のそばの本屋で借りてきました。 「見てないだろうなあ?」 原題:Adaptation. (2002) The Orchid Thief 監督:Spike Jonze 原作:Susan Orlean 脚本:Charlie Kaufman / Donald Kaufman Genre: Comedy / Drama Rated R for language, sexuality, some drug use and violent images. Country: USA Language: English / Latin 上映時間:114分 あらすじ: 日頃、シニカルな脚本家チャーリーは、 いま、新しい仕事を貰ったところである。 作家スーザン・オルレアンの「蘭泥棒」を脚色する仕事である。 フロリダに住んでいる貴重植物のコレクターである 一風変わったラロッシュの人生を描いたものだ。 ぐうたらな双子の弟は、いとも簡単に脚本を書き上げるが、 チャーリーは苦戦、いつまで経っても完成しない。 出演者: Nicolas Cage .... Charlie Kaufman/Donald Kaufman           (チャーリー/ドナルド) Meryl Streep .... Susan Orlean(スーザン) Chris Cooper .... John Laroche (ラロシュ) オトーサン、 「やはり、クリス・クーパーがいい」 ニコラス・ケイジと名女優メリル・ストリープの間で、 これだけ余裕で演技できるのは、大したもの。 CHRIS COOPER クリス・クーパー 誕生日 1951/7/9 出身 米ミズーリ州カンザス 高校卒業後、沿岸警備隊に勤務。 その後、ミズーリ大学に入学し、 在学中に急病のトム・ベレンジャーの代役として 舞台デビューを飾る。 ニューヨークでステラ・アドラーに師事し、 本格的なキャリアをスタートさせる。 映画デビューは「メイトワン1920」。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「メイトワン1920/アメリカ暗黒の決闘史」◇ 1990年「アリス」「カリブの失楽園」(TM) 1991年「希望の街」「真実の瞬間」「告発弁護人」(TM) 1992年「ベッド・オブ・ライズ/妻の告白」(TM) 1993年「ボーイズ・ライフ」 1995年「評決のとき」「マネートレイン」 1996年「真実の囁き」「BOYS」 1997年「大いなる遺産」「ブレストマン 豊胸外科医」 1998年「モンタナの風に吹かれて」◆ 1999年「遠い空の向こうに」◆      「アメリカン・ビューティー」◆ 2000年「パトリオット」◆「ふたりの男とひとりの女」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆      「アダプテーション」◆ 2003年「シービスケット」◆ その他の出演者: Cara Seymour .... Amelia Kavan Tilda Swinton .... Valerie Thomas Ron Livingston .... Marty Bowen Brian Cox .... Robert McKee Maggie Gyllenhaal .... Caroline Cunningham Jim Beaver .... Ranger Tony Judy Greer .... Alice the Waitress Litefoot .... Russell Doug Jones .... Augustus Margary Jay Tavare .... Matthew Osceola Stephen Tobolowsky .... Ranger Steve Neely Roger Willie .... Randy User Rating: 7.9/10 (16,820 votes)        top 250: #206 オトーサン、 「おお、世界の名画入りだ」 アカデミー賞受賞;助演男優賞 クリス・クーパー 同ノミネート: 主演男優賞:ニコラス・ケイジ 助演女優賞:メリル・ストリープ 脚色賞 User Comments: Tom Bower さん Coventry, UK 2004年3月24日 あなたの心で演じる映画。 それも、いい意味で。 この批評を書くに当たって結論を得た。 この映画を充分に鑑賞しようとしたら、 一度見ただけではダメということである。 すてきなせりふが巧みに散りばめられており、 観客は、実話かと思ったりして何度も疑問を抱く。 1人2役のニコラス・ケイジは、 双子の兄弟チャーリーとドナルドを見事に演じた。 性格のちがいを鮮やかに演じわけていた。 一番よかったのは、2人が同時に出ているシーン。 ニコラス・ケイジの映画は、あまり見ていないが、 「コン・エアー」のキャメロン・ポーのような ハリウッド映画特有の制約だらけの役から解放されると、 どんなにいい役者になりうるかが分かって嬉しかった。 とくに、チャーリー役がいい。 神経質で、自己嫌悪に悩む男の性格をうまく演じている。 コメディとドラマが、いい感じに結びあっている。 2転3転し、観客は、驚きづくめ。 テンポが緩慢な部分もあって、イライラするが、 これは、おそらく脚本を書くプロセスの難しさを 感じさせるためだと思う。 (映画学校の学生なら、もっと上手く表現できるだろう!) 全体に、楽しめるし、考えさせられる映画である。 賞賛されただけのことはある。 評価は、100点満点で75点。 オトーサン、 「へえ、蘭って、不思議なものなんだ」 とくに、ミツバチの形をした蘭があるのには驚きました。 ミツバチが間違って寄ってくるのを利用して 生殖活動をするのです。 ダーウィンの進化・適応論では説明できないのでは? これはもう「神の手」でとしか言いようがありません。


悪魔の恋人

オトーサン、 「これも、ホラー映画かなあ」 キライでしたが、最近、ドギツサに慣れてしまいました。 テロや戦争に慣れっこになるのは、いやですが... 原題:Fear (1996) 監督:James Foley 脚本:Christopher Crowe Genre: Drama / Thriller / Horror Rated R for strong graphic violence and     terror, sexuality, language and drug use. 上映時間:97分 あらすじ: ウォーカー一家は、絵に描いたようである。 スティーブの仕事は、建築家だし、 湖を見下ろす素敵な家がシアトルにある。 新妻のローラは、彼を愛しているし、 息子のトビーは、スティーブを実の父親のように慕っている。 そして、かれは、16歳になるニコールを溺愛している。 自分が素敵な人生を送っていると自認している。 だが、ある日、ニコールは、田舎で評判のクラブに 親友のマーゴと行き、デイビッドという若い男に出会う。 出演者: Mark Wahlberg .... David McCall(デイビット) Reese Witherspoon .... Nicole Walker (ニコール) William L. Petersen .... Steve Walker(スティーブ) オトーサン、 「役者って、妙なものだなあ。 マイナスがプラスに変わるのだから」 この映画、元不良少年だった マーク・ウォルバーグを起用したのは、大正解です。 いい子と悪い子の両面を巧みに演じています。 ニコール役のリース・ウィザースプーン、 愛嬌のある女優さんで、 恋する反抗期の乙女心を好演していました。 MARK WAHLBERG マーク・ウォルバーグ 誕生日 1971/6/5 出身 米マサチューセッツ州ドーチェスター 下層階級の貧しい9人家族で育ち、 少年時代はストリートの不良少年だった。 12歳の時にブレイク・ダンサーとして活躍し始め、 14歳の時にはエレクトリック・ジェネレイションに所属していた。 一時は、万引で逮捕され、 ドチェスー青少年救済センターに通っていた。 その後、ハイスクールを9年生で中退し、 兄のドニー達と結成したニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックで 芸能界デビューし、 2000年現在、2枚のヒットアルバムをリリース。 94年「勇気あるもの」で映画デビュー。 96年「悪魔の恋人」が初主演。 他ジョージ・クルーニーと共演した「スリー・キングス」 「パーフェクト・ストーム」がある。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「悪女は三度涙を流す」(V) 1994年「勇気あるもの」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」 1996年「悪魔の恋人」◇ 1997年「フェイクディール 偽札」「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・ヒット」 1999年「スリー・キングス」◆「NYPD15分署」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「裏切り者」◇ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇      「ロック・スター」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇ REESE WITHERSPOON リース・ウィザースプーン 誕生日 1976/3/22 出身 米テネシー州ナッシュビル 母は小児保育の博士号を持ち、父は外科医。 7歳からナッシュビルのローカルテレビにCM出演。 91年「マン・イン・ザ・ムーン あこがれの人」で映画デビュー。 「ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ」で 全米批評家協会主演女優賞受賞。 ゴールデン・グローブ賞コメディ部門にノミネート。 スタンフォード大学英文科に入学したが、1年で退学。 99年、俳優ライアン・フィリップと結婚。 同年9月に長女エヴァ・エリザベス出産。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「マン・イン・ザ・ムーン あこがれの人」      「ワイルド・フラワー」(TM) 1993年「ラスト・ウインド/少年たちは砂漠を越えた」      「みんな愛してる」 1994年「S.F.W./メディアへの銃弾」 1996年「悪魔の恋人」「連鎖殺人/逃げられない女」 1997年「恋のから騒ぎ」 1998年「カラー・オブ・ハート」「トワイライト」 1999年「ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ」◇      「完全犯罪」◇「クルーエル・インテンションズ」◇ 2000年「アメリカン・サイコ」◆「リトル・ニッキー」◆ 2001年「キューティ・ブロンド」◇ 2002年「メラニーは行く!」◇ 2003年「キューティ・ブロンド ハッピーMAX」◇ その他の出演者: Amy Brenneman .... Laura Walker Alyssa Milano .... Margo Masse Christopher Gray .... Toby Tracy Fraim .... Logan Gary Riley .... Hacker Jason Kristofer .... Terry Jed Rees .... Knobby Todd Caldecott .... Gary Rohmer John Oliver .... Eddie Clark David Fredericks .... Larry O'Brien Ravinder Toor .... Counterman Andrew Airlie .... Alex McDowell User Rating: 5.6/10 (3,782 votes) オトーサン、 「変だなあ。低いや」 User Comments: gridoonさん 2002年2月24日 前半は素晴らしいが、その後、堕落する。 およそ1時間、この映画は平均的な出来である。 ゆっくりと注意深くつくられている。 主役や助演陣は、すばらしい。 ウォルバーグは、やや怖いし、 愛らしく、才能豊かなリース・ウィザースプーンは、 多くのひとの心をとろけさせるだろう。 愛情豊かで保守的な父親役のピーターセンもいい。 ホラー映画を見ていることを忘れてしまうような 実に自然なシーンもある魅力的なドラマとなっている。 だが、残念なことに、最後の20分なるや、 監督は、突然、リアリズムを捨て去って ゾンビの代わりにパンク野郎が出てくる "Night of the Living Dead" のコピーになってしまい、。 気味の悪い殴り合いシーンだらけになる。 せっかくのよい映画が台無しになっている。 評価は、2つ星。 オトーサン、 「その通りだ」 監督業って、大変ですねえ。 どこからか横槍が入ったのでしょう。 「すこしは、ホラー映画らしくしろよ。 青春物だけじゃ、売れないぞ」 「はい」 渋々言うことを聞いたものの、 手直しにかける暇も金もないので、 最後がめちゃめちゃになったのでしょう。


ゴールデン・ボーイ

オトーサン、 「ちょっとオーバーな邦題だなぁ」 これはこれで、出来のいい部類に入るでしょう。 原題の"Apt Pupil"は、利発な生徒という意味です。 原題:Apt Pupil (1998) 監督:Bryan Singer 原作:Stephen King 脚本;Brandon Boyce (screenplay) Genre: Drama / Thriller Rated R for scenes of strong violence, language     and brief sexuality. Country: USA / Canada / France Language: English 上映時間:111分 あらすじ: 勉強熱心なトッドは、学年トップも間近。 元ナチの戦犯の老人が近所に住んでいるのを発見する。 病的なまでの好奇心を刺激され、 老人を脅迫して、もっと戦争犯罪について話せと迫る。 2人は、ネコとネズミの争いを繰り広げる。 奇妙な友情が深まった結果は、悲惨なものだった。 出演者: Ian McKellen .... Kurt Dussander(カート) Brad Renfro .... Todd Bowden (トッド) David Schwimmer .... Edward French(フレンチ) オトーサン、 「イアン・マッケラン、すごい!」 "ロード・オブ・ザ・リング"でも、 その演技力が光っていましたが、 あらためて、その上手さに感動しました。 「...ナチの高官が悪くないような気になってくる」 高校生トッド役のBrad Renfroも、なかなかのもの。 「...この坊や、自分は神童と錯覚してるのかも」 子役って、みんなそんなものだそうです。 IAN MCKELLEN イアン・マッケラン 誕生日 1939/5/25 出身 英バーンリー 土木技師の長男として生まれる。 パブリック・スクール時代から学校演劇に出て、 英文学を専攻したケンブリッジ大学でも 21本の学生芝居の公演に出演する。 正式な演技の訓練を受けないで、 1961年にコベントリーにあるベルグレード劇場で プロの役者としてデビューを果たす。 その後の3年間、いくつかの地方劇団で修行を積み、 子供の頃から憧れていたタイロン・ガスリー演出による ノッティンガム・プレイハウスのこけらおとし公演に出演する。 64年、ロンドンの舞台「A SCENT PF FLOWERS」で クラレンス・ダーウェント賞を受賞し、 ローレンス・オリヴィエからナショナル・シアター・カンパニーへの 入団の誘いを受ける。 ブロードウェイでは、80年から81年にかけて演じた 「アマデウス」のサリエリ役ではトニー賞の主演男優賞をはじめ、 各賞を総なめにする。 91年に演劇に対する功績が認められ、 ナイトに叙され、サーの称号を授与された。 映画デビューは69年「ALFRED THE GREAT」。 95年「リチャード3世」では共同脚本・共同製作・主演を務めた。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1983年「ザ・キープ」 1985年「プレンティ」 1989年「スキャンダル」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」      「私に近い6人の他人」 1994年「シャドー」「ハリウッド・トラブル」 1995年「恋の闇 愛の光」「赤ちゃんにバンザイ!?」      「リチャード3世」 1997年「ベント堕ちた饗宴」「ゴールデン・ボーイ」◇ 1998年「輝きの海」「ゴッドandモンスター」 2000年「X−メン」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年「X−MEN 2」 その他の出演者; Elias Koteas .... Archie Bruce Davison .... Richard Bowden Joshua Jackson .... Joey Mickey Cottrell .... Sociology teacher Michael Reid MacKay .... Nightmare victim Ann Dowd .... Monica Bowden James Karen .... Victor Bowden Marjorie Lovett .... Agnes Bowden David Cooley .... Gym teacher Blake Anthony Tibbetts .... Teammate Heather McComb .... Becky Trask Katherine Malone .... Student User Rating: 6.4/10 (5,462 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: bob the mooさん Birmingham, UK 2002年8月13日 欠点もあるが、不安な物語をうまく監督し、演技した。 高校生トッドは、近所に住む老人が ナチの戦争犯罪人であることを見抜く。 いまは、アーサー・デンカーと名乗っている。 トッドは、戦争中に犯した犯罪を再現してみせるならば、 戦時中の身分を暴かないと脅迫する。 だが、この2人の関係が変わっていくにつれ、 2人に悪魔が乗り移っていく。 映画が出来る前に短編小説を読んでいたので、 この映画化は、大変困難だと分かっていた。 いい出来だったが、 原作とは多くの点で違っていたのには、失望した。 原作と映画が別物というのは良くないし、深みがない。 筋書きは、興味深いが、 トッドが、落ち込んでいく深淵が半分も表現できていない。 元ナチの老人は、よく描かれているが、 悪への転落が納得できるほど充分には描かれていない。 結末も原作とは違っていて、 果たして、それでいいのかどうか迷うところだ。 トッドを演じたBrad Renfroは、いい。 原作の人物と比べることができなかったが、 彼の悪への転落ぶりは、半ばリアルな程度にとどまった。 主役のMcKellenは、カンペキ。 生き延びようと懸命に努力している。 Koteas役の俳優が端役というのはおかしい。 Schwimmerは、いつもほどではないものの、良い演技をしていた。 原作と比べるのは、難しいが、 それでも、映画のほうは、やや弱いと思う。 勿論、映画は映画自体として評価すべきだが、 いまひとつ納得がいかないし、ぎこちなく感じる。 Singer監督は、 名作「ユージュアル・サスペクト」以降、苦戦しているが、 この映画は、出来のいいほうだ。 監督術も巧みだし、いくつものすばらしいシーンがある。 要するに、欠点のある映画だ。 というのも、いまひとつ掘り下げが足りず、 登場人物に感情移入ができないからである。 だが、見る価値はある。 Singerの監督とMcKellenの主役が見もの。 オトーサン、 「スティーブン・キングって、 すごいミステリー作家だなぁ」 よく少年が重大犯罪を犯すと、 取材陣に対して、近所のひとが、 「学校の成績もよかったようですよ。 親御さんが、よく自慢していました。 会うときちんと挨拶してましたしねえ... あの真面目な青年が、まさかこんなことを」 なーんて答えたりしていますが、 まさに、そのあたりの機微をとらえて、 ドラマティックな小説に仕立てるのは、 さすがミステリーの王様、スティーブン・キングです。 久しぶりに、かれの作品を読んでみたくなりました。 オトーサン、 「映画化された作家N0.1 と聞いていたけど、 こんなにあるとは....大したもんだ」 http://www.venture.gr.jp/OGmovie/StephenKing.html 1 キャリー Carrie 1976 2 死霊伝説 Salem's Lot 1979 3 シャイニング The Shining 1980 4 クリープショー Creepshow 1982 5 デッドゾーン The Dead Zoone 1983 6 クジョー CUJO 1983 7 スティーブン・キングの ナイトシフト・コレクション The Woman in the Room 1983 8 クリスティーン Christine 1983 9 炎の少女チャーリ Firestarter 1984 10 フロム・ザ・ダークサイド4 Tales from the Darkside 1984 11 チルドレン・オブ・ザ・コーン Children of the Corn 1984 12 シルバー・ブリッド/死霊の牙 Silver Bullet 1985 13 キャッツ・アイ Cat's Eye 1985 14 スタンド・バイ・ミー Stand By Me 1986 15 地獄のデビルトラック Maximum Overdrive 1986 16 クリープショー2/怨霊 Creepshow2 1987 17 バトルランナ The Running Man 1987 18 新・死霊伝説 A Return to Salem's Lot 1987 19 ペット・セメタリ Pet Sematary 1989 20 スティーブン・キング/ホラーの館 This Is Horror 1989 21 ミザリー Misery 1990 22 イット/恐怖の殺人ターゲット・復讐の悪魔 It 1990 23 スティーブン・キング/地下室の悪夢 STEPHEN KING'S GRAVEYARD SHIFT 1990 24 フロム・ザ・ダークサイド/3つの闇の物語 Tales from the Darkside: The Movie CC 1990 25 ザ・ムービング・フィンガー Monsters 1990 26 ブロス/やつらはときどき帰ってくる Sometimes They Come Back 1991 27 バーチャル・ウォーズ Lawnmower Man 1992 28 スリープウォーカーズ Sleepwalkers 1992 29 死の収穫 CHILDREN OF THE CORN II : THE FINAL SACRIFICE 1993 30 ニードフル・シングス Needful Things 1993 31 ダーク・ハーフ The Dark Half 1993 32 スティーブン・キング/トミーノッカーズ The Tommyknockers 1993 33 ショーシャンクの空に Shawshank Redemption 1994 34 ザ・スタンド The Stand 1994 35 スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト Children of the Corn III 1995 36 スティーブン・キング/ランゴリアーズ Langoliers 1995 37 マングラー Mangler 1995 38 黙秘 Dolores Claiborne 1995 39 アーバン・ハーベスト2 Children of the Corn IV 1995 40 痩せゆく男 Thinner 1996 41 ブロス リターンズ/やつらはふたたび帰ってくる Sometimes They Come Back... Again 1996 42 ナイトフライヤー Night Flier 1997 43 ゴースト Ghosts 1997 44 クイックシルバー Quicksilver Highway 1997 45 トラックス Trucks 1997 46 ストーム・オブ・ザ・センチュリー Storm of the Century 1997 47 シャイニング The "Shining 1997 48 ゴールデン・ボーイ Apt Pupil 1998 49 グリーンマイル The Green Mile 1999 50 アイス・ステーション Sometimes They Come Back 1999 51 ザ・チャイルド Children of the Corn 666 1999 52 アトランティスのこころ Hearts in Atlantis 2001 53 スティーヴン・キングのローズレッド Rose Red 2002 54 キャリー Carrie 2002 55 炎の少女チャーリー: REBORN Firestarter 2 2002 56 ドリームキャッチャー Dreamcatcher 2003


みなさん、さようなら

オトーサン、 「こりゃ、いい題名だなあ」 原題は、蛮族の侵入(Invasion of the Barbarians)。 9.11テロの際に、マスコミで使われた言葉です。 でも、この邦題だと風刺精神が失われてしまいそうです。 ブッシュという名の蛮族がいたこと、 その忠犬ハチ公が日本にいたこと、 そのハチ公に高い支持率を与えている われらが内なる蛮族の存在を忘れてしまいそうです。 原題:Les Invasions barbares (2003)    Invasion of the Barbarians 監督・脚本;Denys Arcand Genre: Drama / Comedy Rated R for language, sexual dialogue and drug content. Country: Canada / France Language: French / English 上映時間:99分 あらすじ: 迫りくる死を受け入れるという困難な時期、 過ごしてきた人生への後悔の念にうめく時期が過ぎて、 ガンで死んでいく男は、最後の瞬間に心の平和を得る。 不仲の息子、元妻、元愛人たち、そして旧友たちが、 息を引き取る瞬間に立ち会ってくれたのだ。 出演者: Remy Girard .... Remy(レミ) Stephane Rousseau .... Sebastien(セバスチャン) Marie-Josee Croze .... Nathalie(ナタリー) オトーサン、 「主人公の老人レミがいいなあ」 頑固で好色な親爺が幸せな最後を迎えるときに 立ち会うことになる人たちの息もピッタリ合っていました。 その他の出演者; Dorothee Berryman .... Louise Louise Portal .... Diane Dominique Michel .... Dominique Yves Jacques .... Claude Pierre Curzi .... Pierre Marina Hands .... Gaelle Toni Cecchinato .... Alessandro Mitsou Gelinas .... Ghislaine Sophie Lorain .... First Lover Johanne-Marie Tremblay .... Sister Constance Denis Bouchard .... Duhamel Micheline Lanctot .... Nurse Carole User Rating: 8.0/10 (2,088 votes) オトーサン、 「おお高いなあ」 アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞 カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞 カンヌ国際映画祭脚本賞受賞 User Comments: grandmere-1さん toronto, canada 2004年3月22日 深い人間ドラマ。 この深い人間ドラマにすっかり魅了された。 これは、「アメリカ帝国の滅亡」の続編である。 フツーの映画に物足りなさを感じている 映画フアンに、是非お薦めしたい。 アルカン監督は、賢い皮肉屋で、 カナダ・ケベック州の医療制度、カソリック教会、 アカデミズム、その他の皮肉の対象を巧みに選択している。 だが、かれは優しい。 ひとびととその失敗をよく理解している。 演技は、一様に、見事なものだった。 マリー=ジョゼ・クローズの演技は、 カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞にふさわしい。 死に直面して失意の、お調子者の教授レミーは、感動的だった。 これが、すぐにもDVDになるのを望みたい。 断然、今年最高の映画だ。 オトーサン、 「あんな風に死ねたらいいなあ」 残念ながらというか、幸いというか、 愛人たちはおりませんが、 友人や家族に見守られて、 苦しまずに安楽死できたら、最高じゃありませんか。 「...オフクロには、気の毒した」 宗教系の病院の指示に従ったら、 ベッドに縛りつけられ、身動きもできなくされたままで、 息を引きとっていました。 ...後悔先に立たず。 もう数年早く大学をやめて、 自宅で安らかに眠らせてあげるべきでした。 セバスチャンになるチャンスを永遠に逸したのです。 仕事や遊びにかまけていないで、 死に支度の準備のほうも、きちんとやるべきでした。


キル・ビルVol.2

オトーサン、 「GWの目玉がこれ。早く見に行かねば」 本当は、ひとつの映画ですむハズでしたが、 4時間は長すぎるので、2部構成にしたそうです。 また日本版は、より残酷で暴力的だとか。 目玉に、ご注目を! 原題:Kill Bill: Vol. 2 (2004) 監督:Quentin Tarantino 脚本:Quentin Tarantino /Uma Thurman Genre: Action / Thriller / Drama Rated R for violence, language and brief drug use. Country: USA Language: English / Japanese Color: Black and White / Color 上映時間:136分 あらすじ: 彼女の殺人リストには、5人いる。 オーレン・イシイとヴァニータ・グリーンは暗殺した。 残るは、あと3人。 バドとエル・ドライバー、そしてビル。 この3人を殺せば、ザ・ブライドの復讐は終わる。 だが、彼女の計画は少し狂う。 殺されたはずの子供が存在していたからだ。 それを知った時、彼女の復讐心は揺らぐ。 だが、ひとつだけはっきりしていることがあった。 ビルを殺すまで立ち止まるつもりはない。 出演者; Uma Thurman .... The Bride(ザ・ブライド) David Carradine .... Bill(ビル) Daryl Hannah .... Elle Driver(エル・ドライバー) オトーサン、 字幕の最後の最後までみて、ひとこと。 「ユマ・サーマン、大奮闘! ここまで頑張られると、文句は言えんなあ」 UMA THURMAN ユマ・サーマン 誕生日 1970/4/29 出身 米マサチューセッツ州ボストン 心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。 ニューイングランドの学校に在学中の時、 15歳でニューヨークのエージェントに見出され、 女優を目指してニューヨークの プロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。 映画デビューは87年。 夫のイーサン・ホークとの間に一児がいる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「ミッドナイト・ガール」 1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」 1989年「バロン」 1990年「女神たちの季節」      「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」 1993年「恋に落ちたら」 1994年「カウガール・ブルース」      「パルプ・フィクション」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「好きと言えなくて」      「ビューティフル・ガールズ」 1997年「ガタカ」◆      「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆ 1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」 1999年「ギター弾きの恋」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇ 2001年「テープ」◇ 2002年「チェルシー・ホテル」 2003年「キル・ビルVol.1」◇      「ペイチェック 消された記憶」◇ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」◇ その他の出演者: Michael Madsen .... Budd Chia Hui Liu .... Pai Mei Michael Parks .... Esteban Vihaio Perla Haney-Jardine .... B.B. Christopher Allen Nelson .... Tommy Plimpton Bo Svenson .... Rev. Harmony Jeannie Epper .... Mrs. Harmony Claire Smithies .... Clarita Clark Middleton .... Ernie Larry Bishop .... Larry Gomez Sid Haig .... Jay the Bartender Reda Beebe .... Lucky User Rating: 8.3/10 (11,090 votes)        top 250: #107 オトーサン、 「おお! 世界の名画入り!! 107位だ!!!」 User Comments: rbverhoef さん The Hague, Netherlands 2004年4月24日 スタイルとストーリー ヴィジュアル・スタイルを追い求める クレンティン・タランティーノ監督の旅路は続いている。 しかも、今度は、ストーリーが加わった。 事態の謎が説明され、登場人物は深みを帯びた。 これが、第1部より、第2部がよくなった理由だ。 とはいうものの、第1部と第2部は緊密に結びつき、 真の傑作が誕生した。 第1部では、ザ・ブライドは、 オーレン・イシイとヴァニータ・グリーンを殺した。 第2部では、エルドライバーとバドと勿論ビルが残っている。 第1部では、たくさんのアクションと血が流れたが、 ストーリーと説明は、物足りなかった。 第2部では、アクションが減り、流血も少ないが、 ストーリーや説明部分が増えている。 第2部では、また、愉快なシーンがつけ加えられている。 いつものタランティ−ノ節をたくさん聞け、 思わず含み笑いをしてしまう。 また、演技も実によかった。 とくに、Madsen と Carradineは、持ち役をカンペキに演じた。 ハンナの毒蛇についての独り言は、 おかしくもあり、すばらしくもあった。 ヒロインのサーマンはいいが、 既に第1部でお目にかかっている。 愉快であり、すばらしいのは、 伝説的なゴードン・リューのマーシャル・アーツのシーンである。 既に述べたように、暴力が減っているものの、 必要充分なだけのものはある。 サーマンとハンナとの そしてサーマンとキャラディーンとの間に繰り広げられる 死闘の振り付けは、完全無欠。 すばらしい撮影と監督によって、 この映画は、今年最高の映画となった。 第1部とあいまって、 タランティーノ監督のもうひとつの傑作が誕生した。 オトーサン、 「年寄りのオレだけかなあ? なんで、ユマは、殺人鬼になったんだ?」 ずっと、そう思ってういましたが、 最後に流れる梶芽衣子が歌う ドスのきいた「恨み節」に痛く感動して、 ユマがビルを殺したい気持ちがよく分かりました。 この歌、「女囚さそり」の主題歌で、 作詞は伊藤俊也、作曲が菊池俊輔でした。 オトーサン、 あんまり感動したので、興に乗って、 名作「キルビル」上映記念に一曲作詞しましたよー。 タランティ−ノ監督とユマ・サーマンに捧げましょう。    しあわせ さがし 1 夜のドライブ あたしはひとり   しあわせぎらいの 長い旅です   外は闇夜で なみだ枯れはて   あたし 死にたい あたし 死にます   だけど できない 弱い あたしじゃ 2 夜のドライブ あたしはひとり   しあわせさがしの 長い旅です   広くはてない 異国の大地   あなた 逢いたい あなた 抱きたい   だけど だめです いまの わたしじゃ 3 夜のドライブ あたしはひとり   しあわせなくした 長い旅です   外は吹雪いて 星も見えない   あなた きらいよ あなた恨むわ   だけど 好きです 強い あなたを


チャイルド・コレクター 溺死体

オトーサン、 「ひどい題名だなあ」 連続少女殺人事件をテーマにした残虐極まりない映画。 誰だって、そう思うじゃないですか。 でも、デニス・ホッパ−主演というので、借りました。 原題;The Spreading Ground (2000) 監督:Derek Vanlint 原作:Mark Burman /Ross Korte 脚本:Mark Katsumi Nakamura Genre: Thriller Rated R for violence and language. Country: USA / Canada Language: English 上映時間:99分 あらすじ: ベテラン刑事エドは、市長や本部長から 少女連続殺人事件の早期解決を強く迫られていた。 連れ去られた被害者は、頭骸骨を割られ無残なもの。 解剖すると、どの遺体のなかにも腐食した魚が発見された。 解決のメドが立たないのに業を煮やした市長は、 警察署長に圧力をかけ、署長はギャング団に捜査を依頼する。 市長の秘書レスリーは、実はエドの娘で、 母親の非業の死の原因は、エドにあると恨んでいたが、 エドがギャングのジョニーに追い詰められるのを知り、 入手した写真を密かにエドに送る... 出演者: Dennis Hopper .... Det. Ed Delongpre(エド) Leslie Hope .... Leslie Delongpre(レスリー) Tom McCamus .... Johnny Gault (ジョニー) オトーサン、 「デニス・ホッパ−、いいなあ」 自身挫折した男なので、心に傷をもつ男を演じると、 何ともいえない哀愁が漂います。 あとの2人は、カメラ目線を意識しずぎ。 よくある過ちです。 DENNIS HOPPER デニス・ホッパー 誕生日 1936/5/17 出身 米カンザス州ダッジ・シティ 第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、 この地で高校を卒業。 ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や、 初期のテレビ番組に出演。 86年「勝利への旅立ち」で アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、 爆弾犯役の「スピード」など。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「大砂塵」 1955年「理由なき反抗」 1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」 1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」 1958年「向う見ずの男」 1960年「四人の脅迫者」 1965年「エルダー兄弟」 1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」 1968年「奴らを高く吊せ!」      「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」 1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」 1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」      「狂気の楽園」 1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」 1977年「トラックス」「アメリカの友人」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」 1982年「ヒューマン・ハイウェイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」 1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」 1985年「刑事スターク」(TM)      「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」      「マイ・サイエンス・プロジェクト」 1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」      「ブルー・ベルベット」      「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」      「ラスベガス大捜査線」(TM) 1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」 1988年「ストレート・トゥ・ヘル」      「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」 1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」      「BACK TRACK/バック・トラック」 1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」      「フラッシュバック」 1991年「インディアン・ランナー」      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」      「裏切りの代償」(TM)      「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」 1992年「ミッドナイトヒート」      「ハート・オブ・ジャスティス」(TM) 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇      「トゥルー・ロマンス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」      「ポイリング・ポイント」 1994年「逃げる天使」「スピード」◇      「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇      「チェイサーズ」 1995年「サーチ&デストロイ」「密会」「ウォーターワールド」 1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」      「スペース・トラッカー」◇      「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ) 1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」      「デッドエンド」「カジノ・ヒート」 1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」 1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」      「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」      「デニス・ホッパーin狙×撃×者」 2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」      「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」      「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」      「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」 2002年「炎の少女チャーリーREBORN」(TM)      「ノックアラウンド・ガイズ」 2003年「アンスピーカブル」 その他の出演者: Greg Morris .... The facility manager Frederic Forrest .... Det. Michael McGivern Elizabeth Shepherd .... Mayor Hackett Chuck Shamata .... Capt. Nieman David Dunbar .... Milo Spivak rest of cast listed alphabetically John Anderson .... Milo's Dad Janet Bailey .... Detective Langston Tom Barnett .... Det. Sartain Tim Burd .... Stubby Styles Breanna Campeau .... Lucy Spivak Leslie Carlson .... Magyar Ian Downie .... Dickie Donegal Terry Doyle .... Kelly Moran Jack Duffy .... Owen Rafferty Samantha Espie .... Mrs. Mera Marc Finlay .... Johnny Gault's Bodyguard #1 Nick Fox .... Johnny Gault's Bodyguard #2 Gary Fruchtman .... Barney Tom Harvey .... Paddy Flynn Kim Hoffman .... Mrs. Osterman Kathie Imrie .... Reporter #1 Richard Jarmuszewski .... Profiler Rogue Johnston .... Messenger Keith Kemps .... Petting Zoo Dad Yvan Labelle .... Carp Matthew Mahaffy .... Young Milo Eugene Martel .... Detective Tony Nappo .... Detective Daniels Sean O'Hara .... Flannery Pincher Paul O'Sullivan .... Ben Scattergood Amanda Soha .... Crystal Osterman Rob Stefaniuk .... Syphon Sugith Varughese .... Coroner User Rating: 5.3/10 (80 votes) オトーサン、 「低いなあ」 少女連続殺人ということで、2点マイナスでしょう。 User Comments: gvadimskyさん Melbourne, Florida 2002年6月28日 この映画、偉大な監督の出現を期待させる!! デレク・ヴァンリント監督は、すばらしい仕事をした。 見ていると、彼がどんなに撮影監督を うまくリードしているか想像できる。 あるいは、彼自身、相当な撮影監督にちがいないと想像した。 私は正しかった。 かれは、シーンを強烈にするために、言ってはならないこと、 何を見せるべきかを十分承知している。 爆発やカーチェイス、 一体、いつまでも見せられるのだろう。 娯楽映画を楽しむのに必要不可欠なのだろうか。 いい加減にしてほしい。 この映画、大衆向けにアピールしたい映画が頼りがちな そうした類の手段を使っていないがもいい。 また、デニス・ホッパーは、はまり役。 完全にお定まりの刑事役の殻を破っている! フレデリック・フォレストも、 過労で弱った刑事役を巧みに演じている。 オトーサン、 「なかなかいい映画だった」 撮影手法も斬新でした。 デニス・ホッパーが、突堤の先端をうろうろ。 このシーン、「ここかと思えば、またあちら」という風に さっと別の場所に彼が出現するのです。 これは、スーパー・インポジションという手法で、 普通は、メインの映像の上に半透明の映像を重ねて、 愛するひとのイメージを思い描くシーンで多用されるのですが、 ここでは、刑事が事件の手がかりについて、 思いめぐらす様を表現しているのです。 このほか、殺された少女を陰惨ではなく、 まるで詩のように抑制した撮り方をしていました。


コールドマウンテン

オトーサン、 「フーン、21世紀の"風とともに去りぬ"だって?」 一大ラブ・ストーリー、キライではありません。 でも、2時間半は、長過ぎないか。 ゴールデン・ウィークの目玉のひとつです。 原題:Cold Mountain (2003) 監督:Anthony Minghella 原作:Charles Frazier 脚本:Anthony Minghella Genre: Drama / War / Romance 上映時間:152分 あらすじ: この映画は、負傷した南軍兵士インマンの物語である。 かれは、危険きわまりない旅を続けて、 故郷のコールド・マウンテンに戻り、 南北戦争で離れ離れになったエイダに再会しようとする。 その途中、かれは、興味ある色とりどりの人物に出会う。 エイダのほうは、流れ者ルビーに助けられて、 死んだ父親の農園を管理する術を教わる。 出演者: Jude Law .... W.P. Inman (インマン) Nicole Kidman .... Ada Monroe (エイダ) Renee Zellweger .... Ruby Thewes (ルビー) オトーサン、 「有名俳優3人の競演、豪華絢爛!」 なかでも、美男俳優ジュード・ロウが熱演していました。 最初は、イモかと思ったのですが、 後半になるにしたがって、演技に心が入ってきました。 流れ者ルビーを演じたレニー・ゼルウィガー、 ひとり、はつらつとしていたのが、印象的でした。 キッドマンは、珍しくパッとしませんでした。 JUDE LAW ジュード・ロウ 誕生日 1971/12/29 出身 英ロンドン 彼の名前はビートルズの”ヘイ・ジュード”と ハーディングの小説”JUDE”にちなんでつけられた。 12歳の時から演技を始め、 17歳の時グラナダTVのドラマ”FAMILIES”に 出演するチャンスを得て、高校を辞める。 92年からロンドンで多くの舞台を経験、 オリビエ賞の新人賞を受賞する。 ロンドンで「恐るべき親たち」を上演した後、 ブロードウェイでの再演では トニー賞の助演男優賞にノミネートされた。 ブロードウェイの活躍でアメリカ映画に進出。 97年「ガタカ」「オスカー・ワイルド」などに出演した。 97年9月、「ショッピング」で共演した サディ・フロストと結婚。 その彼女と友人のユアン・マクレガーらと 映画製作プロダクション「ナチュラル・ナイロン」を設立。 2003年、離婚。 99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の一話を 監督として担当した。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「ショッピング」 1996年「プラトニック・ゲーム」 1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」      「真夜中のサバナ」「ベント」 1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇      「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇ 1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆      「ロンドン・ドッグス」 2000年「スターリングラード」◇ 2001年「A.I.」◆ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◆ 2003年「コールドマウンテン」◇ RENEE ZELLWEGER レニー・ゼルウィガー 誕生日 1969/4/25 出身 米テキサス州ケイティ 60年代のアメリカに移住したドイツ系スイス人と スウェーデン人の母の間に生まれる。 高校時代はドラマクラブに所属。 テキサス大学で英文学を専攻。 演劇クラスを受講したことから女優を目指し、 在学中から舞台やCMに出演。 トム・クルーズのヒロイン役を演じた 「ザ・エージェント」でブレイクした。 「ベティ・サイズモア」でゴールデングローブ賞 (コメディ・ミュージカル部門)主演女優賞に輝いた。 2003年「コールド・マウンテン」で アカデミー助演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1993年「バッド・チューニング」 1994年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」      「リアリティ・バイツ」      「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」 1995年「エンパイア・レコード」 1996年「ザ・エージェント」◇「草の上の月」 1997年「ライヤー」◆ 1998年「母の眠り」◇「しあわせ色のルビー」◇ 1999年「プロポーズ」◇ 2000年「ふたりの男とひとりの女」◇      「ベティ・サイズモア」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「ホワイト・オランダー」◆「シカゴ」◇ 2003年「恋は邪魔者」◇      「コールドマウンテン」◆ その他の出演者: Eileen Atkins .... Maddy Brendan Gleeson .... Stobrod Thewes Philip Seymour Hoffman .... Veasey Natalie Portman .... Sara Giovanni Ribisi .... Junior Donald Sutherland .... Reverend Monroe Ray Winstone .... Teague Kathy Baker .... Sally Swanger James Gammon .... Esco Swanger Charlie Hunnam .... Bosie Jack White .... Georgia Ethan Suplee .... Pangle User Rating: 7.3/10 (6,884 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞をレニーが獲得しましたが、 編集賞のほうがふさわしかったのでは? アカデミー賞助演女優賞:レニー・ゼルウィガー 同ノミネート: 主演男優賞:ジュード・ロウ 撮影賞、作曲賞、編集賞 主題歌賞:You Will Be My Ain True Love User Comments: kitkat9 さん Toronto, Ontario, CANADA 2003年3月20日 大物役者以外はいない。 これは、素晴らしいドラマである。 ロマンス、争い、人間の条件がぎっしり詰まって、 しかも巧みに混ざりあい満足すべき筋書きになっている。 だが、この映画を見る価値のあるものにしたのは、 実は、俳優たちの奮闘におかげである。 多くのすばらしい演技を見ることができるが、 事前に期待された演技力の水準を超えている。 物語を語るのが俳優ではなく、登場人物そのものとなっている。 スタニスラフスキ・メソッドが駆使され、 俳優たちが役に没入できたので、観客も物語に没入できる。 アカデミー賞をとったレニーの演技は、すばらしいものの、 これは過去3年の演技を勘案してのものだろう。 そのほか、特筆すべきは、 Natalie Portman、Giovanni Ribisi、 Kathy Baker、Philip Seymour Hoffmanの演技である。 端役だが、実に見事な演技を披露している。 俳優たちは、苦もなく仕事をしているように見え、 信じ難い方法で作品に魂を与え、観客の心をとらえる。 要するに、これは素敵なドラマであり、 一度は、見ておくべきである。 物語にばかり夢中にならずに、 この物語を可能にしたひとびとに拍手してほしい。 オトーサン、 「こりゃ、恋愛映画といわれているけれど、 実際は、本物の反戦映画かもなぁ」 これでもかこれでもかと戦争の無残さを訴えています。 誰でもこの映画を見終えたひとならば、 本来は天使でありうる人々を悪魔にしてしまう 無情なシステムへの怒りがこみあげてくるのではないでしょうか。 「大体、金物を発明したのが、間違いだった」 そう映画のセリフにあるように、 ナイフ、銃、大砲... これらが、どんなに悲惨な事態を招いたことでしょう。 究極の憎悪と最新兵器のエスカレーション、 その先に世界の終わりがみえてきました。


青い目撃者

オトーサン、 「よしよし、魅力的な邦題だ」 原題の"In Quiet Night"、まさに「清しこの夜」。 チャーミングな題名ですが、見終わってから あらためて見ると、なかなかにイミシンでした。 原題:In Quiet Night (1998)    You Belong to Me Forever 監督・脚本:H. Anne Riley Genre: Drama 上映時間:95分 あらすじ: ウォルコット博士は、 娘のダイナにいたずらして告訴されたのに、 不当にも無罪放免となる。 副地方検事のジョイは、 博士の性的いたずらからダイナを護るために、 安全な隠れ家を探す。 映画は、早い展開をみせ、2転3転。 恐ろしいマウンテン・ライオンも出てくる。 出演者: Claire Rankin .... Joey Amos (ジョイ) Tom Irwin .... Dr. Leonard Wolcott(ウォルコット) Alexandra Kyle .... Dinah Wolcott (ダイナ) オトーサン、 「主人公のジョイ、可愛い美人だが、巧くないなあ」 娘のダイナもおびえてばかりで、可愛くありません。 ウォルコット博士は、気味が悪いだけ。 いずれも、経歴が出ていませんでした。 その他の出演者: Julian McMahon .... Hayes Joe Spano .... Gold Kimberly Scott .... Vinette Colleen Quinn .... Isabel Lukas Haas .... Russell James DuMont .... Mike Harold Ayer .... Judge Olivia Rosewood .... Alicia User Rating: 5.0/10 (61 votes) オトーサン、 「低すぎる、でも、こんなものかも」 User Comments: New Cannan, CT 2000年2月21日 この映画、映像で綴る詩だ.. 音楽は魔法のよう。 妻が、ビデオ店で買ってきたのだが、 正直言って、あまり期待していなかった。 だが、見はじめると、 この映画、確かな美しさと詩的優雅さをもっていた。 2人とも、音楽が信じられないほど、美しいと思った。 ともかく、大変な苦労をしてつくった小品をみるのは、 新鮮な体験である。 妖精物語を思い出させる。 オトーサン、 このところ、女流監督の作品を見ています。 ソフィア・コッポラやジョディ・フォスターと比べると、 この映画、女流監督のいい点と悪い点がクツキリ出ています。 いい点は、何といっても、こまやかな視点。 ダイナが後生大事に持っている熊のぬぐるみを撮るとき、 その赤いリボンもあわせて丁寧に写すのです。 ダイナの髪の毛を三つ編に結うシーンの会話なんて、 男性監督では、想像もつかないでしょう。 悪い点は、映画の骨格が弱いこと。 ウォルコット博士が無罪放免になるシーンではじまり、 博士が有罪になるシーンで終わるなんて、ミエミエです。 男の描き方にも疑問があります。 ジョイの男友達だった警官が、 彼女とダイナを匿うあたり、あまりに非現実的です。 博士が雇う私立探偵が、最後になって 博士に反旗をひるがえすのも、あまりに好都合。 男って、そんなに職務を軽視する存在ではありませんぞ。


モリー先生との火曜日

オトーサン、 「こういう題名って、いいなあ」 ほのぼのした気持ちになるじゃありませんか。 しかも、主演がお気に入りのジャック・レモン。 言うことなし。 原題:Tuesdays with Morrie (1999) (TV) 監督:Mick Jackson 原作:Mitch Albom TV台本;Thomas Rickman Genre: Drama 上映時間:89分 あらすじ: ミッチは、スポーツ・ジャーナリスト。 輝かしい彼の経歴も、すでに頂点を過ぎている。 恋人を無視し、 人生で最も価値あることに時間を割こうとしない。 モリーは、ミッチの大学時代の恩師。 名物教師でもあった。 ある日、ミッチは、TVをみていて、 モリー先生が、インタビューに応じて、 筋萎縮性側壁硬化症で死にかけていると述べているのを聞く。 出演者; Jack Lemmon .... Morrie Schwartz(モリー先生) Hank Azaria .... Mitch Albom(ミッチ) Wendy Moniz .... Janine(ジェニー) オトーサン、 「懐かしいなあ、随分老けたなぁ」 でも、ジャック・レモン、 「アパートの鍵貸します」の頃のお茶目な目の輝きは健在です。 これが、彼の遺書のような演技でした。 ミッチ役のハンク・アザリア、 はじめてお目にっかりましたが、いい俳優さんです。 JACK LEMMON ジャック・レモン 誕生日 1925/2/8-2001/6/27 出身 米マサチューセッツ州ボストン 出演作 1955年「私の夫は二人いる」 「ミスタア・ロバーツ」 1956年「夜の乗合自動車」 1957年「海の荒くれ」 1958年「カウボーイ」「媚薬」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「南太平洋ボロ船作戦」 「アパートの鍵貸します」「ペペ」 1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」 1963年「あなただけ今晩は」「ヤムヤム・ガール」 1964年「ちょっとご主人貸して」 「女房の殺し方教えます」 1965年「グレート・レース」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1968年「おかしな二人」 1969年「幸せはパリで」 1970年「おかしな夫婦」 1971年「コッチおじさん」 1972年「おかしな関係/絶体絶命」 「お熱い夜をあなたに」 1973年「セーブ・ザ・タイガー」 1974年「フロント・ページ」 1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「寄席芸人」(TM) 1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」 1979年「チャイナ・シンドローム」 1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「ミッシング」 1984年「青春の祈り・司祭への道」 1985年「マカロニ」 1988年「七十年目の審判」(TM) 1989年「晩秋」 1991年「JFK」 1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」      「大富豪、大貧民」(TM)「チャーリー」 1993年「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・ザ・シアター」 1994年「ラブリー・オールドメン」「ショーツ・カッツ」 1995年「グラスハープ 草の竪琴」 1996年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」      「ハムレット」      「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「あやしい奴ら」 1997年「カリブは最高!」「12人の怒れる男」(TM) 1998年「おかしな二人2」 1999年「風の行方」(TM)      「モリー先生との火曜日」(TM) 2000年「バガー・ヴァンスの伝説」 HANK AZARIA ハンク・アザリア 誕生日 1964/4/25 出身 米ニューヨーク・クイーンズ ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマと タフツ大学で演技を学ぶ。 86年スタンダップ・コメディアンを目指し、 ロサンジェルスに移住。 99年にヘレン・ハントと結婚し、 2000年7月離婚。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「プリティ・ウーマン」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「DEARフレンズ」「ヒート」 1996年「バードケージ」 1997年「ポイント・ブランク」「大いなる遺産」 「アナスタシア」(声) 1998年「ゴジラ」「セレブリティ」 「ワイルド・スモーカーズ」 1999年「ミステリー、アラスカ」 「クレイドル・ウィル・ロック」 「モリー先生との火曜日」(TM) 2001年「アメリカン・スウィートハート」◆ 「アップライジング」 その他の出演者; Caroline Aaron .... Connie Bonnie Bartlett .... Charlotte Aaron Lustig .... Rabbi Al Axelrod Bruce Nozick .... Mr. Schwartz Ivo Cutzarida .... Armand John Carroll Lynch .... Walter Dan Thiel .... Shawn Daley Kyle Sullivan .... Young Morrie Christian J. Meoli .... Aldo Joe Whyte .... Acapella Singer #4 User Rating: 7.4/10 (558 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 お手軽なTV映画が氾濫するなかで、 これだけ良質なTV映画なら、高いのも当然でしょう。 User Comments: Toddarooさん New York 1999年12月7日 原作同様、パワルフだ。 11月の番組予告で、 この映画の上映を知って、私は有頂天になった。 この春、原作を読んで、大いに気にいったので、 何度も、この原作の話を周囲のひとに吹聴したものだ。 映画は、原作同様、感動的だった。 ジャック・レモンは、私の大好きな俳優だが、 印象的な演技をしている。 エミー賞にふさわしい品格と威厳がある演技をしている。 伝説ともなった死に行く導師のメッセージは胸を打つ。 ハンク・アザリアは、喜劇役者で、 フォックスの "The Simpsons" や"The Birdcage"での 陽気な役で知られているが、ミッチ役を見事に演じた。 最初は猛烈人間、次に気楽な感じになり、 最後には、心揺さぶる人柄に変る。 鮮やかな演技である。 同じく印象的なのは、ジェニー役の Wendy Moniz。 モリー先生が、ジェニーに歌ってもらうために、 ミッチに外してくれと頼むシーンは、感動的であり、 確かに、最高に感動的なシーンだろう。 原作を読んで、私は泣いた。 映画を見て、大声で泣いた。 この素晴らしい映画を製作した Oprah Winfrey監督を賞賛したい。 特殊効果やひどい筋書きに頼らず、 実在した人の人生を描いた知られざる物語を 多くの人に知らしめて、感動させたのは、大したもの。 私の採点は...10点満点。 オトーサン、 「そうか、火曜日は大学での学生との面談日だったんだ」 学生時代のミッチは、大した用もないのに、 モリー先生のところへ押しかけて、雑談したりする仲。 ところが、一旦、就職すると、自分のことで精一杯。 卒業時の「時々、伺います」という約束を果たぬまま、 すでに20年もの歳月が流れてしまったのです。 そして、先生は、死ぬ寸前。 ミッチは、駆けつけて、モリー先生の珠玉の言葉を録音。 そのなかで、人生の意味を問い直すようになるのです。 「切ないなあ」 ジェニーがモリー先生の脇で歌うシーン。 居間兼病室から漏れてくる素敵な歌声に吸い寄せられるように ミッチが歩みより、部屋を覗き見ます。 陽光に照らされた車椅子の老人と寄り添う若い女性。 先生が亡くなられた後も、ミッチの記憶に永遠に残るシーン。 時の流れを止めた画家フェルメールの絵画のようでした。


アウトランド

オトーサン、 「久しぶリだ。ショーン・コネリー!」 007で一世を風靡した後、 アクション俳優から演技派へと転向する時期、 1980年代の作品をみるのは、はじめてです。 原題:Outland (1981) 監督・脚本:Peter Hyams Genre: Crime / Action / Thriller / SF Country: UK Language: English 上映時間;109分 あらすじ: 舞台は、木星の衛星イオ。 採掘のために、本社直轄の植民地がある。 そこの保安官に任命された男は、 妻子に去られて、さびしい単身赴任。 鉱山夫たちが、致死性の睡眠薬で次々と死んでいくのを知る。 生産性をあげるために薬が乱用されていたのだ。 「真昼の決闘」のように、かれは大勢を敵に回して戦う。 暗殺者たちが、送りこまれてくる。 保安官は、ようやく仲間をひとりみつけるが... 出演者: Sean Connery .... Marshal William T. O'Niel(オニール) Peter Boyle .... Station Manager Mark B. Sheppard(シェパード) Frances Sternhagen .... Dr. Marian Lazarus(マリアン) オトーサン、 「この映画のみどころは、ショーン・コネリー」 SEAN CONNERY ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。 病気のため、除隊した後、 セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、体を鍛え、 ミスター・ユニヴァースに出場。 その後、モデルの仕事を始め、 舞台「南太平洋」のコーラスボーイのオーディションに合格し、 国内ツアーに参加。 54年に映画デビュー後、 62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で 人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 99年にナイトの称号が与えられ、 サー・ショーン・コネリーとなった。 妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。 前妻ダイアン・シレントとの間の息子の ジェイソン・コネリーも俳優。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇      「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ その他の出演者; James Sikking .... Security Sgt. Montone Kika Markham .... Carol O'Niel Clarke Peters .... Security Cpl. Ballard Steven Berkoff .... Sagan John Ratzenberger .... Tarlow Nicholas Barnes .... Paul O'Niel Manning Redwood .... Lowell Pat Starr .... Mrs. Flo Spector Hal Galili .... Security Officer Nelson Angus MacInnes .... Hughes Stuart Milligan .... Walters Eugene Lipinski .... Cane User Rating: 6.3/10 (2,921 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: DukeOfAllHollywoodMedia さん Florida 2003年1月14日 クラシックなコネリー この映画について知ったのは、 インターネットの伝言板だった。 「そうか、ショーン・コネリーのSFか? ふーん、面白いかもなあ?」 そこで、田舎のビデオ店で、 この知られていない映画を探し回った。 ようやく、発見! 大成功! そこで、帰宅し、カセットを入れ、上映開始。 「うーん、そう悪くないな」 見続けることに。 作業員が、作業服のシールをむしり取り、爆発。 「こりゃ、古典的なSF映画だ」 映画が終わったあと、私はショックを受けた。 「ショーン・コネリー、なんて巧いんだ、SFも!」 これは、古典的な物語の古典的な映画である。 ようやくDVDをみつけたので、VHSは友人に譲った。 だから、彼もあのせりふを聞けるわけだ。 "IM gonna kick your nasty @$$ all over this room" この映画、オススメ。 ショーン・コネリーのフアンや、SFフアンなら 楽しめるだろう。 オトーサン、 「へぇ、イントロヴィジョンを活用?」 SF映画の場合、模型と実写を併用することになりますが、 その切り替えが、これまで不自然だったのを、 この遠近法と目の錯覚を利用する手法で克服したそうです。 「そういえば、あまり違和感を感じなかったなあ」 宇宙基地をあえて地味にして、その分、 ショーンの活躍ぶりに力を入れるというのは、いい狙い。 「でも、活躍は、いまいちだった...」


スターゲイト

オトーサン、 このところ、SF映画をみています。 「スターゲイト、響きがいいなあ」 そんな単純な理由で借りてきた映画です。 舞台はエジプト、そして遥かな宇宙。 原題;Stargate (1994) 監督:Roland Emmerich 脚本:Dean Devlin /Roland Emmerich Genre: Fantasy / Action / Adventure / SF Country: USA / France Language: English / Swedish 上映時間:121分 あらすじ: 奇妙なスターゲイトが、 1940年代にエジプトで発見され、 倉庫に保存されていた。 天才青年学者が、操作方法を発見する。 地球と数百万光年の未知の星とのリンクが出来たのだ。 オニール大佐は、数人の部下たちと、 この未知なる星を探検する。 問題が起きる。 この地球に似た星に到着したものの、適切な機器がないので、 スターゲイトを再稼動する方法が分からないのだ。 かれらは、悪と戦い、閉じ込められた状態から脱出し、 地球を全滅させる爆弾から護らねばならない。 いまや悪のリーダーの手でスターゲイトが開けられ、 爆弾が送り出されようとしていた... 出演者: James Spader .... Dr. Daniel Jackson (ジャクソン) Kurt Russell .... Colonel Jonathan 'Jack' O'Neil (オニール大佐) Alexis Cruz .... Skaara(シャーカ) オトーサン、 「へえ、こんなに軽妙な演技のできるひとがいたんだ」 知らない若手俳優かと思ったら、ジャクソン役の このジェームズ・スペイダーは、経歴にあるように、 「セックスと嘘とビデオテープ」で、 カンヌ映画祭の主演男優賞を受賞したひとでした。 まったくちがう種類の映画なので、間違えました。 オニール大佐のカート・ラッセル、 この映画については、不出来ではないでしょうか。 JAMES SPADER ジェームズ・スペイダー 誕生日 1960/2/7 出身 米マサチューセッツ州ボストン 両親とも教師。 プレップ・スクールの名門フィリップ・アカデミーを退学して、 NYで演劇の修行を積む。 78年「TEAM-MATES」で映画デビュー。 89年「セックスと嘘とビデオテープ」で カンヌ映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」 1983年「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」(TM) 1985年「放課後」「ハイスクール・ファイター」 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1987年「マネキン」「レス・ザン・ゼロ」「ウォール街」 1988年「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」      「ジャック・ザ・リッパー/殺しのナイフ」 1989年「レイチェル・ペーパー」      「セックスと嘘とビデオテープ」 1990年「バッド・インフルエンス/悪影響」      「ぼくの美しい人だから」 1991年「トゥルー・カラーズ」 1992年「ストーリービル/秘められた街」 1993年「ミュージック・オブ・チャンス」      「ボブ・ロバーツ」「水曜日に抱かれる女」 1994年「ウルフ」「スターゲイト」 1996年「クラッシュ」「ブラック・メール/脅迫」      「トゥー・デイズ」 1997年「クリティカル・ケア」      「ドリフト・ウッド 狂気の密室」 1998年「カーテン・コール」 1999年「ニューヨークの亡霊」 2000年「ザ・ウォッチャー」「スーパーノヴァ」      「スローバーン/伝説のダイヤモンド」 2002年「セクレタリー」 2003年「アライバル ファイナル・コンタクト」 KURT RUSSELL カート・ラッセル 誕生日 1951/3/17 出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 12才からディズニー専属の子役として活躍し、 「テニス靴を履いたコンピューター」など 10本近いディズニー映画に出演。 「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などで アイドルとなった後、プロ野球選手の父の影響で 同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。 1979年、ジョン・カーペンター監督作品 「ザ・シンガー」(TV映画)の プレスリー役でエミー賞候補となり、 以後本格的に俳優活動を再開。 数々のアクション大作映画に出演し、 アクション・スタートしての地位を固める。 カート・ラッセルは、どんな役柄にも対応できる 演技幅の広いアクション俳優。 ともすれば、映画の中で二大アクション・スターが共演すると、 バランスが悪くなることが多いが、 ラッセルの場合、どんな俳優と組んでも、 自分の役柄に合わせた演技が出来、 映画を壊すことは決してない。 押し引きの演技を実に心得ている。 S・スタローンと組んだ「デッド・フォール」(1989)、 ウィリアム・ボールドウィンと組んだ「バックドラフト」(1991)、 スティーブン・セガールが早々に抜けてしまったにもかかわらず、 映画を壊さなかった「エグゼクティブ・デシジョン」などが いい例である。 しかし、ラッセルが最も力を発揮するのは、 自分が主役の映画となった時である。 彼は、まわりが無名の俳優でも、 自分一人で映画を引っ張るだけの演技力と ふきかえなしのアクションをするだけの力を持っている。 最近の「ブレーキ・ダウン」、「ソルジャー」は 彼の存在で映画がなりたっているといっても、過言ではない。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「ヤング・ヤング・パレード」 1964年「マードックの拳銃」 1966年「歌声は青空高く」 1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」 1970年「テニス靴をはいたコンピューター」 1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」 1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」 1975年「世界最強の男」◇ 1980年「ユーズド・カー」◇ 1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇ 1982年「遊星からの物体X」◇ 1983年「シルク・ウッド」◇ 1984年「スイング・シフト」◇ 1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」 1986年「ゴーストハンターズ」◇ 1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇       「ウィンターピープル」◇ 1989年「デッド・フォール」◇ 1991年「バックドラフト」◇ 1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇ 1994年「トゥームストーン」◇       「スターゲイト」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇       「エスケープ・フロム・LA」◇ 1997年「ブレーキ・ダウン」◇ 1998年「ソルジャー」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇ 2002年「ダーク・スティール」◇ その他の出演者: Viveca Lindfors .... Catherine Langford, PhD Mili Avital .... Sha'uri Leon Rippy .... Gen. West John Diehl .... Maj. Charles Kawalsky Carlos Lauchu .... Anubis Djimon Hounsou .... Horus Erick Avari .... 'Good Father' Kasuf French Stewart .... Maj. Louis Ferretti Gianin Loffler .... Nabeh Jaye Davidson .... Ra Christopher John Fields .... Freeman Derek Webster .... Brown User Rating: 6.3/10 (14,241 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Big Movie Fanさん England 2002年8月28日 興味深く、またアイディアが独創的。 1996年にこの映画を見たとき、いい映画だと思った。 アクション、興奮、特殊効果満載で、ストーリーも光る。 ジェームズ・スペイダーのジャクソン役は、すばらしい。 同じく、オニール大佐役のカート・ラッセルもいい。 悪漢どもも興味深い。 ふつうの悪漢とは一味違っている。 エジプト学や古代世界に興味をもつひとには、 かなり興味深いのではないだろうか。 古代史のフアンなら、触発されだろう。 全体にいい映画だ。 3年後に、TVのシリーズ映画になった。 オトーサン、 「古代エジプトって、ミステリーの塊だ」 ピラミッドの作り方は、合理的科学的に解明されたようですが、 誰がはじめにそんなことを思いつき、考え出したかなど、 未解明のこともありそうです。 すると、もうSFの出番になってきますよね。


オーシャン・オブ・ファイアー

オトーサン、 木場シネマズへ。 ここ駐車代4時間無料の映画天国。 問題は、上映時間がYahooムービーに出ていないこと。 電話で問いあわせようものなら、確実に不機嫌になります。 さて、この映画、「ロード・オブ・ザ・リング」で、 一躍ファンが増えたヴィッゴ・モーテンセンの主演。 彼を見に行くひとも多いのではないでしょうか。 原題:Hidalgo (2004) 監督:Joe Johnston 脚本:John Fusco Genre: Action /Drama /Adventure /Western Rated PG-13 for adventure violence and some mild innuendo. 上映時間:136分 あらすじ: 「オーシャン・オブ・ファイアー」、 この名を冠したレースは、 アラビア砂漠を3000マイル横断するという過酷なレース。 数世紀もの間、続いており、挑戦できるのは王室一家。 乗馬は、純粋な血統を誇るアラビア馬と定められている。 1890年、大富豪のシークが、はじめて、 アメリカ人フランクとその愛馬ヒダルゴをレースに招いた。 フランクは、カウボーイでアメリカ騎兵隊の伝令だった。 西部で最高の乗り手といわれていた。 それを伝え聞いたシークが、いう。 「ソンナハズはない。 フランクとその愛馬が、レースに出てみればすぐ分かる」 果たして、フランクとヒダルゴは 世界一優秀といわれるアラビア馬と ベドウィン族の乗り手に勝てるのだろうか。 外国人のレース参加に憤り、妨害する者も出てくる。 フランクにとって、このサバイバル・レースは、 誇りや名誉のためというよりも、 文字通り生き残りをかけたものとなっていった。 不可能を可能にするのだ。 出演者: Viggo Mortensen .... Frank Hopkins(フランク) Omar Sharif .... Sheikh Riyadh(シーク) Zuleikha Robinson .... Jazira (ジャジーラ) オトーサン、 「へえ、ヴィッゴ・モーテンセン、乗馬の名手なんだ!」 後で、パンフレットを読むと、写真家であり、画家であり、 作家で、映画は余技のようなものだとか。 シーク役のオマー・シャリフ、懐かしいですねえ。 「アラビアのロレンス」からはや、40年。 70歳を超えての堂々の演技でした。 VIGGO MORTENSEN ヴィッゴ・モーテンセン 誕生日 1958/10/20 出身 米ニューヨーク・マンハッタン 高校時代から演技を始め、演劇学校に入学。 85年「刑事ジョン・ブック/目撃者」で映画デビュー。 アーティストとして才能もあり、 「ダイヤルM」では彼の絵も使われている。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」 1988年「想い出のジュエル」 1990年「ヤングガン2」「柔らかい殻」 1991年「インディアン・ランナー」 1993年「ポイリング・ポイント」「YOUNG AMERICANS」      「カリートの道」 1995年「プロフェシー」「クリムゾン・タイド」      「ゴッド・アーミー/悪の天使」 1996年「デイライト」「ある貴婦人の肖像」      「アルビノ・アリゲーター」 1997年「G.I.ジェーン」 1998年「ダイヤルM」      「シン・レッド・ライン」「サイコ」 2000年「28デイズ」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」      「オーシャン・オブ・ファイアー」 OMAR SHARIF オマー・シャリフ 誕生日 1932/4/10 出身 エジプト・アレキサンドリア 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「ローマ帝国の滅亡」「日曜日には鼠を殺せ」      「黄色いロールスロイス」 1965年「マルコ・ポーロの大冒険」「ジンギスカン」 「ドクトル・ジバゴ」 1966年「悪のシンフォニー」「将軍たちの夜」 1967年「イタリア式奇蹟」 1968年「ファニーガール」「うたかたの恋」 1969年「マッケンナの黄金」「約束」「ゲバラ!」 1970年「最後の谷」 1971年「ホースメン」「華麗なる大泥棒」 1972年「ミステリー島探検・地底人間の謎」 1974年「夕映え」「ジャガーノート」 1975年「ファニー・レディ」「愛欲の切札」 1976年「結婚詐欺師は殺さない」「ピンクパンサー3」 1978年「アシャンティ」 1979年「華麗なる相続人」 1980年「新ハスラー」「名探偵ベンジー」 「S.H.E.クレオパトラ・ジャガー」 1981年「ココ・シャネル」「エメラルド大作戦」 1984年「トップ・シークレット」 1988年「レディ・ブルー/愛欲」「悪霊」      「自由の代償/ラビリンスを脱出せよ」 1990年「愛と欲望のナイル」 1992年「デザート・ソルジャー」「天国の大罪」 1997年「女帝キャサリン」 1999年「13ウォーリアーズ」 2003年「オーシャン・オブ・ファイアー」 その他の出演者; Louise Lombard .... Lady Anne Davenport Adam Alexi-Malle .... Aziz Said Taghmaoui .... Prince Bin Al Reeh Silas Carson .... Katib Harsh Nayyar .... Yusef J.K. Simmons .... Buffalo Bill Cody Adoni Maropis .... Sakr Victor Talmadge .... Rau Rasmussen Peter Mensah .... Jaffa Joshua Wolf Coleman .... The Kurd Franky Mwangi .... Slave Boy Floyd 'Red Crow' Westerman .... Chief Eagle Horn User Rating: 6.6/10 (2,394 votes) オトーサン、 「面白かった、もっと高いスコアでもいいのでは」 User Comments: cglassey さん Silicon Valley 2004年4月13日 家族向きの娯楽映画として、実にいい。 この映画は、見る価値がある。 ・マイナス面:  場所にとらわれすぎ。  ヴィッゴが、囁く言葉が、聞きとれない。  実話と言われているが、それには程遠い。 ・プラス面:  よく練られている  登場人物の真に迫る演技に感動できる  シークの娘の救出シーンは、実によく出来ている。 私にとって、最も感動的だったのは、 主人公のフランクが、力を使い果たし、 砂漠に倒れ伏して、先祖代々の祈りを歌うシーン。 かれは、長いあいだ、自分の出自を隠していた。 だが、もはや、そんなことには何の意味もなくなった。 この瞬間は、まさに感動的である。 事実、アメリカ人の多くは、一部インデイアンなのだ。 インデイアンは、不本意にも、白人の子供を産まされた。 今日でもそうなのだが。 レースやコンテストで、肉体の限界まで挑戦するひとがいる。 この映画は、そうしたひとを魅了するだろう。 アメリカ人は、純血ではなく混血である。 それによって、強くなったのだ。 オトーサン、 「このひとの映画評、どんどん、脇道にそれていくなあ」 家族向け娯楽作というあたりは、よかったのですが、 アメリカ人は、みんなインデイアンとの混血というのは?です。 この映画、いわば2本立て。 「西部劇」と「アラビアのローレンス」の2つが楽しめます。 また、ルマン24時間レース風の楽しみも。 さらには、厳しい自然や外国人に排他的な風土も出ているので、 アメリカがイラクで苦労している理由もよく分かります。 監督が、特殊効果で有名なILM出身とあって、 砂嵐のシーンや、野生馬の群れの疾走シーンなど見事なもの。 黄金週間におすすめです。


サンシャイン・ステイト

オトーサン、 「サンシャイン・ステイト、どこにある? 太陽が燦々と降り注ぐといわれる州名は?」 「カリフォルニア州? それとも、豪州のクイーンズランド州?」 いえいえ、正解は、老人天国・フロリダ州です。 原題:Sunshine State (2002) 監督・脚本:John Sayles Genre: Drama Rated PG-13 for brief strong language,    a sexual reference and thematic elements. 上映時間:144分 あらすじ: ある女性とその夫が、 生まれ故郷の北フロリダ海岸地方に戻ってくる。 そこで家族の間のトラブルや ビジネス面をめぐってのトラブルが生じる。 また、急速に進む地域開発が、 住民たちの間に様々な苦悩や利害衝突を引き起こす。 出演者: Angela Bassett .... Desiree Stokes Perry(デージー) Edie Falco .... Marly Temple(メアリー) Alan King .... Murray Silver(マーリー) オトーサン、 「気の強そうな女だなあ」 過去に傷をもっているので、周囲に強く出ているだけ。 そんな女性をアンジェラ・バセットが熱演しています。 ANGELLA BASSETT アンジェラ・バセット 誕生日 1958/8/16 出身 ニューヨーク州ニューヨーク イエール大学のドラマ・スクール卒業で舞台出身。 93年「ティナ」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「F/X引き裂かれたトリック」 1990年「キンダガートン・コップ」 1991年「希望の街」「ボーイズ’ン・ザ・フッド」 1992年「マルコムX」「イノセント・ブラッド」 1993年「ティナ」 1995年「ため息つかせて」「ストレンジ・デイズ」      「ヴァンパイヤ・イン・ブルックリン」「パンサー」 1997年「コンタクト」 1998年「ステラが恋に落ちて」 1999年「ミュージック・オブ・ハート」 2000年「スーパーノヴァ」 2001年「スコア」 2002年「サンシャイン・ステイト」 その他の出演者: James McDaniel .... Reggie Perry Mary Steenburgen .... Francine Pinkney Timothy Hutton .... Jack Meadows Alex Lewis .... Terrell Wilkins Cullen Douglas .... Jefferson Cash Clifton James .... Buster Bidwell Eliot Asinof .... Silent Sam Amanda Wing .... Krissy Perry Lang .... Greg Miguel Ferrer .... Lester Gordon Clapp .... Earl Pinkney Kyle Meenan .... Dick Yordan User Rating: 7.0/10 (1,161 votes) オトーサン、 「おお、7点台とは、すごいスコアだ」 User Comments: George Parkerさん Orange County, CA USA 2002年11月21日 いい映画だが、 物語は退屈で、何の新味もない。 これは、雑多な登場人物たちを凝視した映画。 彼らは、フロリダの小さな浜辺の町に住みついて、 不動産業者たちの敵対的買収攻勢を前にして怯えている。 かれらの反省、熟考、黙想、右往左往が描かれる。 この映画、技術的にも、芸術的にもすばらしい。 ローカル色が豊かで、保守的な風土の雰囲気がよく出ている。 だが他方、何の新味もない。 退屈なひとびとの人生に興味を抱くには、 そのひとの人生もまた退屈でなければならない。 退屈極まりない2時間もの上映時間で 13歳以下は観覧禁止である。 従って、これは、年老いたひとに評価される映画だろう。 老人ならば、登場人物たちの人生経験や辛さが分かり、 哲学的な物言いに好感をもつだろう。 評価は、B。 オトーサン、 「分かるなあ、その気持ち」 老人の繰り言が延々と続きます。 「昔はよかった。 みんなゼロからスタートしたもんだ。 力の強い奴、頭のいい奴だけが生き残った。 単純だった。 それが、いまは、どうだ。 差別だ、規制だ、圧力団体だ、支援団体だ、 シマフクロウがどうだ、ワニがどうだと抜かしやがる。 口を開けば、環境保護だ何だと管理づくめ。 煙草を吸えば、子供殺し呼ばわり。 どんなに優秀な人間でも、組織に縛りつけられ、 ろくに息もできん。 これから、どうなるのか、知りたくもない。 こんな世の中に協力などするものか。 せいぜい長生きして、困らせてやる。 払わされた社会保険料をすべて使い尽くすまで生きてやるさ」 オトーサン、 その後のシーンも、気にいりました。 長回しで、ずっと老人の繰言を撮っていたのですが、 画面が変わって、おばさん看護婦のクロース・アップ。 「さあ、おじいちゃん。お注射の時間ですよ」 この老人、どうも糖尿病で入院中のようです。 P>


リトルマン・テイト

オトーサン、 「へえ、初監督作品か」 ジョディ・フォスターといえば、 「羊たちの沈黙」の名演技で、泣く子も黙る女優さん。 アカデミー賞を2回もとった名女優です。 「名女優、必ずしも名監督ならず」 そんなこともあるので、出来が気になります。 原題:Little Man Tate (1991) 監督:Jodie Foster 脚本:Scott Frank Genre: Drama 上映時間:99分 あらすじ: 8歳の天才少年フレッドとその母親ディディ、 そして、英才教育者グリアソン博士、その3人の物語。 フレッドの内部では、知性と情動の相克が見られる。 ディディとグリアソン博士はフレッドをめぐって対立する。 出演者: Adam Hann-Byrd .... Fred Tate(フレッド) Jodie Foster .... Dede Tate (ディディ) Dianne Wiest .... Jane Grierson (グリアソン博士) オトーサン、 「天才少年を挟んで名女優が火花を散らす!」 静と動の対決。 静は、ダイアン・ウィースト。42歳。  動は、ジョディ・フォスター。28歳。 JODIE FOSTER ジョディ・フォスター 誕生日 1962/11/19 出身 米カリフォルニア州ロサンセルス 2歳の時にCM出演。 13歳の時、「タクシードライバー」の少女売春婦役で、 アカデミー助演女優賞にノミネートされる。 その後、88年「告発の行方」、91年「羊たちの沈黙」で、 2度アカデミー主演女優賞受賞。 90年には自身の製作会社を設立し、 「リトルマン・テイト」で監督デビュー。 長男チャーリーと次男キットがいる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1972年「ナポレオンとサマンサ」      「カンサスシティの爆弾娘」 1973年「トム・ソーヤの冒険」      「リトル・インディアン」 1974年「アリスの恋」 1976年「白い家の少女」「ダウンタウン物語」      「タクシードライバー」「別れのこだま」 1977年「キャンドルシューセント・エドモントの秘宝」      「避暑地のラブストーリー」      「フリーキー・フライデー」「MOI FLEUR BLEUE」 1980年「フォクシー・レディー」「CARRY」 1982年「O'HARA'S WIFE」 1984年「他人の血」「ホテル・ニューハンプシャー」 1986年「ヴィクトリア」 1987年「シェスタ」 1988年「君がいた夏」      「告発の行方」      「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」 1989年「ハートに火をつけて」「バックトラック」 1991年「羊たちの沈黙」      「リトルマン・テイト」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」 1993年「ジャック・サマースビー」      「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ) 1994年「ネル」「マーヴェリック」 1997年「コンタクト」 1999年「アンナと王様」 2001年「パニックルーム」      「イノセント・ボーイズ」 DIANNE WIEST ダイアン・ウィースト 誕生日 1948/3/28 出身 米ミズーリ州カンザスシティ 大学卒業後、ブロードウェイの舞台に立ち、 二度のオビー賞、クラレンス・ダーウェント賞、 シアター・ワールド賞で最優秀女優賞受賞。 80年「IT'S MY TURN」で映画デビュー。 86年「ハンナとその姉妹」でアカデミー助演女優賞受賞。 94年「ブロードウェイと銃弾」で アカデミー助演女優賞とゴールデングローブ助演女優賞を手にした。 ウディ・アレン監督作品には五本出演している。 ほか、89年「バックマン家の人々」で アカデミー助演女優賞にノミネートされている。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「IT'S MY TURN」 1982年「I'M DANCING AS FAST AS I CAN」      「暗闇からの脱出」 1983年「夢追いかけて」 1984年「フットルース」「恋に落ちて」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1987年「ラジオ・デイズ」「ロスト・ボーイ」      「セプテンバー」 1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「バックマン家の人々」      「私のパパはマフィアの首領」 1990年「シザーハンズ」 1991年「リトルマン・テイト」 1994年「コップス&ロバーソン」      「ブロードウェイと銃弾」      「スカウト」 1996年「バードケージ」 1998年「モンタナの風に吹かれて」      「プラクティカル・マジック」 2001年「アイ・アム・サム」 その他の出演者: Harry Connick Jr. .... Eddie David Hyde Pierce .... Garth Debi Mazar .... Gina P.J. Ochlan .... Damon Wells Alex Lee .... Fred Tate at 2 Michael Shulman .... Matt Montini Nathan Lee .... Matt's Teammate Celia Weston .... Miss Nimvel Danitra Vance .... Clinic Doctor Richard Fredette .... Bartender George Plimpton .... Winston F. Buckner Jennifer Trier .... Grierson Institute Teacher User Rating: 6.6/10 (2,551 votes) オトーサン、 「28歳の初監督で、このスコアはご立派」 User Comments: rbverhoefさん The Hague, Netherlands 2003年4月25日 実にいい。 これが初監督のジョディ・フォスターの映画である。 彼女は、いいスタートを切った。 「羊たちの沈黙」のクラリスとは全く違った演技をみせている。 実に、いい仕事をしている。 でも、真のスターは、アダム・ハム・バードだろう。 天才に生まれついた7歳の少年フレッドを演じる。 かれは、天才だが、子供でもある。 大学で量子物理学を学ぶが、母恋しさに涙し、 通りを横切る時、ぼんやりしていて危ない目に会う。 並外れた子供だから、友人も多くはない。 グリアソン博士は、特殊学校で天才児を支援する。 ディディも、グリアソン博士も子供をかわいがるが、 2人とも、ある面では正しく、ある面では間違っている。 ディディは、子供の側面しか見ないし、 博士のほうは、天才の側面しか見ないのだ。 全員演技がうまいが、とくに少年の演技が素晴らしい。 時に、愉快であり、時に感動する。 楽しめる映画だ。 オトーサン、 「クレーンって、一度は使ってみたいのかなあ?」 念願のディレクター・チェアに座って、 巨大なクレーンを意のままに操る。 監督冥利に尽きる時間でしょう。 ジュディ・フォスター、子役の頃から映画に出ていて、 やりたくてやりたくてたまらなかったのでしょう。 子供たちが街路で遊んでいるだけの 不必要と思われるシーンでも、クレーンアップを使っていました。


ロスト・イン・トランスレーション

オトーサン、 喜び勇んで、渋谷へ。 アカデミー賞最優秀脚本賞に輝く ソフィア・コッポラ監督の映画を見に。 あの「地獄の黙示録」のフランシス・F・コッポラの娘さん。 彼女が東京を描いたというのですから、興味深々です。 原題;Lost in Translation (2003) 監督・脚本:Sofia Coppola Genre: Drama / Comedy Rated R for some sexual content. Country: USA / Japan Language: English / Japanese / German / French 上映時間:102分 あらすじ: ボブは、アメリカの俳優。 とっくの昔に盛りがすぎている。 コマーシャル撮影のために東京を訪れて、 写真家の若妻シャーロットに出会う。 退屈しきっていた2人は、格好の話し相手になる。 シャーロットは、自分の居場所を探しており、 ボブは、米国での平凡な結婚に飽きている。 アメリカ人2人は、ともに東京体験をする。 戸惑ったり、文化的・言語的なちがいを楽しんだり。 関係が深まるにつれ、日本にいることを自覚する。 二人の関係を終わらせるべきか、どうか? 出演者: Bill Murray .... Bob Harris(ボブ) Scarlett Johansson .... Charlotte(シャーロット) オトーサン、 「こりゃ、ビル・マーレーのための映画だ」 旅先での中年男の哀歓がよく出ています。 これまでで、一番いい演技ではないでしょうか。 スカーレット・ヨハンソンは、初々しい女優さん。 「真珠の首飾りの少女」で、見たばかりですが、 今度は、ソフィア監督の自画像として登場しています。 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、 コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」 「小さな贈りもの」      「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」 「天才マックスの世界」      「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「ロスト・イン・トランスレーション」 SCARLETT JOHANSSON スカーレット・ヨハンソン 誕生日 1984/11/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 94年「ノース/小さな旅人」の端役で映画デビュー。 「のら猫の日記」で インディペンデント・スピリット賞主演女優賞候補、 「モンタナの風に抱かれて」の クリスティン・スコット・トーマスの娘グレイス役で、 シカゴ映画批評家協会最有望女優賞候補に。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「ノース/小さな旅人」 1995年「理由」 1996年「失恋セラピスト」「のら猫の日記」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 1998年「ホームアローン3」 1999年「ジョージ」 2000年「ゴーストワールド」◇ 2001年「バーバー」◆ 2002年「スパイダー・パニック!」◆ 2003年「真珠の耳飾りの少女」◇      「ロスト・イン・トランスレーション」 その他の出演者: Akiko Takeshita .... Ms. Kawasaki Kazuyoshi Minamimagoe .... Press Agent Kazuko Shibata .... Press Agent Take .... Press Agent Ryuichiro Baba .... Concierge Akira Yamaguchi .... Bellboy Catherine Lambert .... Jazz Singer Francois du Bois .... Sausalito Piano Tim Leffman .... Sausalito Guitar Gregory Pekar .... American Businessman #1 Richard Allen .... American Businessman #2 Giovanni Ribisi .... John Yutaka Tadokoro .... Commercial Director User Rating: 8.0/10 (22,081 votes)        top 250: #162 オトーサン、 「おお、世界の名画162位だ! そんなにいいとも思わないけど」 アカデミー賞オリジナル脚本賞受賞 ノミネート:作品賞、 監督賞:ソフィア・コッポラ 主演男優賞:ビル・マーレイ User Comments: Christopher Mulrooneyさん Los Angeles 2004年2月20日 ある情事 何かしらレトロな風景をみていて湧いてきた疑問は、 この映画で、何が失われたかということだ。 この映画、大したことは起きない。 女は、イェール大学の哲学科を出てカメラマンと結婚。 カメラマンは、撮影の仕事に夢中で、 妻の気持ちなどまるで分かっていない。 男は、映画俳優で、サントリーのCM撮りで来日中。 2人は出会い、話をし、カラオケに行ったりする。 だが、彼は去っていく。 カラオケ・バーの2階で、東京を背景にした 画面の文字を読みながら、彼は歌う。 「平和、愛、そして相互理解。この悪しき世界」 この場面、実にコミカルである。 そして、かれは地下鉄に乗って銀座駅で降りる。 それだけ。それ以上のことは起きない。 女は、しゃきしゃきと動きまわるが、 みせかけのコスモポリタンに過ぎない。 もうひとつの出来事が起きる。 男は、富士山麓のゴルフ・コースに出かけ、ナイスショットする。 第2のつけたりのテーマである。 これは、まるで"Turtle"s Daiary"や "Ginger E Fred"か "Hiroshima Mon Amour"のようだ。 2人は、TV画面で、"La Dolce Vita"を見る。 これは、憧れの上流女性のちょっとしたお遊びであり、 どこまでいっても、バック・シンガーにしかなれない クラブ歌手風の話しである。 そう、この情事については、これ以上言うことはない。 この映画、饒舌なまま終わってしまう。 一番魅力的なのは、映画そのものよりも批評だった。 物欲しげな題名の"魂探しのロマンス"だとあった。 オトーサン、 「30代の女性って、セックス・レスなのかなぁ?」 だって、男と女がホテルのベッドで並んで寝ていれば、 誰だって、性愛シーンを想像します。 でも、そうでないのが、この映画の新しさ。 舞台は、東京。 それも、新宿、渋谷、原宿、代官山、中目黒と いかにも外人好みの街ばかり。 ホテルも、超高級ホテル、パーク・ハイヤット。 けばけばしいネオンの歌舞伎町も登場します。 ひときわ目立つのが、"三千里薬品"のネオン。 外人は、どうも、この看板が好きなようです。 NYから帰国した長女にその理由を聞いたことがあります。 「ほら、漢字が左右対称でしょう」 「フーン、なるほど、そんなものか」 そして、出るわ出るわ、日本特有の風俗。 カラオケ、パチンコ、ゲームセンター、下らぬお笑い番組。 そして、日本特有のビジネスシーン。 名刺交換、通訳、サントリーのコマーシャル撮影風景... このような外人の目に映った日本の姿をみると、 めまいというか、妙な気分というか、はっきり言えば、 こんな馬鹿なことばかりしている今の日本人がいやになります。 オトーサン、 「ソフィア・コッポラ、 東京好きなのかなあ? それとも、本心では軽蔑しているのかなあ?」 彼女のことをネットで調べてみました。 http://www.cinemacafe.net/feature/lost_in_translation /sofia_coppola/index.phtml 「おお、すごいお嬢様なんだ。 写真家、ファッション・デザイナー、そして女優。 こりゃ、今年の芥川賞みたいに話題先行で受賞したのかも」


クレオパトラ2525

オトーサン、 また、新橋のTsutayaへ。 旧作半額レンタルなので、6本借りても1260円。 これで1週間楽しめるのですから、安いもんです。 「クレオパトラか。でも、TV映画かぁ」 「スパイダーマン」のサム・ライミ監督の製作なので、 借りてきました。 原題;"Cleopatra 2525" (2000) 監督:Rick Jacobson /John Laingほか 脚本:Chris Black /Melissa Blake ほか Genre: SF / Action / Fantasy 上映時間:88分 あらすじ; エキゾティックなダンサーが、2001年に冷凍保存され、 2525年に2人の女性戦士の手で、偶然に解凍される。 女性戦士たちは、 世界を征服しようとする悪しきロボットたちと戦っていたのだ。 3人は力をあわせ、人類が追放されている地下の洞窟へ逃げる。 その途中、様々な奇妙な生き物に出会う。 出演者: Gina Torres .... Hel(ヘル) Victoria Pratt .... Sarge (サージュ) Jennifer Sky .... Cleopatra (クレオ) オトーサン、 「この女性3人組、どこかで見たなあ。 そうだ、チャーリーズ・エンジェルにそっくりだ」 この3人、いずれも有名女優ではないので、 露出度の高さで勝負しているのことは、言うまでもありません。 その他の出演者; Joel Tobeck .... Creegan (クリーガン) Elizabeth Hawthorne .... Voice (ボイス) Patrick Kake .... Mauser David Press .... Horst Mark Williams .... Cat Man Rupert Cocks .... Granger Danielle Cormack .... Raina Danny Lineham .... Member of 'Loop Group' Alexa Towersey User Rating:なし オトーサン、 「こりゃ、評価以前だ」 User Comments: sychonicさん 2000年2月28日 どなりあう虚ろな娯楽作。 これこそ、まさに低俗TV番組そのもの。 ストリッパーが、遠い未来で目覚める。 彼女が未来世界を語る言葉は、みなポップ・カルチャーの引用。 勿論、登場する女性は、いずれもセクシーで、 悪いロボットと戦うというのに、薄物をまとっている。 この映画をみたひとは、おそらく、みんながみんな頭を振って、 なんてひどい映画がTVでは上映されているんだと慨嘆するだろう。 そう言いながらも、TVガイドを見て、 今度は、いつ上映されるかチェックすることになる。 まったく救い難く心無い娯楽映画だが、 それでも、娯楽映画にはちがいない。 オトーサン 「なんで、クレオパトラが長生きしているんだ?」 「なんで、クレオパトラがストリッパーなんだ?」 「なんで、戦士が裸なんだ? 危ないじゃないか」 「なんで、弾が彼女たちだけ、命中しないんだ?」 この映画、妙なことだらけですが、 セクシーな女戦士たちが、やはり魅力的です。 いくつになっても、若い女性が活躍しているのを 見るのは、いいもんです。


ワイルド・アット・ハート

オトーサン、 「デイビッド・リンチ監督か」 一瞬、「アラビアのローレンス」の デイビット・リーン監督と間違えかけました。 「そうか、"ツインピークス"などの名監督だった」 原題:Wild at Heart (1990) 監督:David Lynch 原作:Barry Gifford 脚本:David Lynch Genre: Crime / Drama / Romance / Thriller 上映時間:124分 あらすじ: ルーラの母親は、精神を病んでいる。 娘が刑務所から出てきたばかりのセイラーと 一緒になると聞いて、怒り狂う。 仮出所なのに、セイラーとルーラはカリフォルニアに向かう。 母親は、殺し屋を雇って、セイラーを追わせる。 そんなこととは露知らず、2人は旅を楽しむ。 何より、愛し合う2人が一緒というのは最高だ... だが、交通事故で、若い娘が死んで目撃証人になる。 悪い前兆だった。 出演者: Nicolas Cage .... Sailor(セイラー) Laura Dern .... Lula (ルーラ) Willem Dafoe .... Bobby Peru (ボビー・ペル−) オトーサン、 「ニコラス・ケイジ、 こういう不良ぽい男を演じさせたら、ピカイチだ」 「スパイダーマン」のウィレム・デフォーは、 おなじみの気持ち悪い男を熱演。 この映画の収穫は、何といっても、 頼りない頭のおかしい、でも憎めないルーラ。 ローラ・ダーンの体当たり演技が光っていました。 NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ 誕生日 1964/1/7 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ・ロングビーチ 甥にフランシス・フォード・コッポラ、 叔母にタリア・シャイアがいる。 高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの 夏期コースに参加。 82年「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。 95年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞受賞。 1995年5月、パトリシア・アークェットと結婚し、 2001年5月18日、正式離婚。 ニコラスと元女優でガールフレンドの クリスティーナ・フルトンとの間に 92年に生まれたウェストン・コッポラ・ケイジと ポール・ロシィとの間に生まれたパトリシアの連れ子で エンゾ・アークエットの二人の子供がいる。 2002年、エルビス・ブレスリーの娘で 96年にマイケル・ジャクソンと離婚した リサ・マリー・プレスリーと結婚。 しかし、結婚後、わずか4か月で別居し、離婚。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「初体験/リッジモント・ハイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」 1984年「コットン・クラブ」「バーディ」      「月を追いかけて」 1986年「ボーイ・イン・ブルー」「ペギー・スーの結婚」 1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」 1988年「バンパイア・キッス」      「ハートにびんびん火をつけて」 1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」      「ワイルド・アット・ハート」 1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」      「ザンダリーという女」「エネミー・ウォー」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」 1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」 1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」      「不機嫌な赤い薔薇」 1995年「リービング・ラスベガス」「死の接吻」 1996年「ザ・ロック」 1997年「コン・エアー」「フェイス/オフ」 1998年「シティ・オブ・エンジェル」「スネーク・アイズ」 1999年「8mm」「救命士」 2000年「60セカンズ」「天使のくれた時間」 2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ウインドトーカーズ」 2002年「アダプテーション」「ソニー」 2003年「マッチスティック・メン」 LAURA DERN ローラ・ダーン 誕生日 1967/2/1 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 父がブルース・ダーン、母はダイアン・ラッド。 73年「白熱」で映画デビュー。 91年「ランブリング・ローズ」で アカデミー主演女優賞にノミネートされた。 92年テレビドラマ「汚名/アフターバーン」で ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1973年「白熱」 1974年「アリスの恋」 1980年「フォクシー・レディ」 1981年「LADIES AND GENTLEMEN-THE FABULOUS STAINS」 1984年「りんご白書」「陽気にフリン野郎!」 1985年「マスク」「スムース・トーク」 1986年「ブルー・ベルベット」 1988年「幽霊伝説/フランケンシュタイン誕生秘話」 1989年「シャドー・メーカーズ」 1990年「ワイルド・アット・ハート」 1991年「ランブリング・ローズ」◇ 1993年「ジュラシック・パーク」◇      「パーフェクト・ワールド」 1995年「闇に抱かれて」 1999年「遠い空の向こうに」◆ 2000年「Dr.Tと女たち」◆ 2001年「ジュラシック・パークV」◆「アイ・アム・サム」◆      「ノボケイン/局部麻酔の罠」◆「フォーカス」      「殺人保険」(TM)◇ 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 その他の出演者: J.E. Freeman .... Santos Crispin Glover .... Dell Diane Ladd .... Marietta Fortune Calvin Lockhart .... Reggie Isabella Rossellini .... Perdita Harry Dean Stanton .... Johnnie Farragut Grace Zabriskie .... Juana Sherilyn Fenn .... Girl in Accident Marvin Kaplan .... Uncle Pooch William Morgan Sheppard .... Mr. Reindeer David Patrick Kelly .... Dropshadow Freddie Jones .... George Kovich User Rating: 7.0/10 (7,442 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ!」 カンヌ映画祭パルムドール受賞 User Comments: dotcomthisさん Reno, Nv 2003年6月20日 デイビッド・リンチ監督のハッピーデイ。 デイビッド・リンチ監督は、この映画に ついに持てるエネルギーとユーモアを注ぎこんだ。 かれの最高の映画である。 愉快なミステリーが、若い愛し合う2人を取り巻く。 2人は、悪い連中と知り合ってしまう。 悪い血統に加えて、人生のスタートも間違っていた。 危険な肉親を抱え、つねに不運につきまとわれるが、 2人には、愛と善なる力が備わっている。 取りついた悪運...このすべてを振り払おうと旅に出る。 2人は、愛に生きる。 世界が、2人の間をかき乱しにかかってきても、 厳しい心をもっていれば、すべてがOKになるはず。 2人を取りまく暗く気狂いじみた連中は、 われらの内なる道化と恥辱を代表している。 実に暗い映画だが、ユーモアもある。 風刺的側面が最もよく現れているのは、 全編を通じて流れる見事な音楽である。 その効果で、映画の完成度が高くなっている。 監督の狙いに見事に応えた出演者全員に敬意を表したい。 オトーサン、 「珍しい映画だ」 見ている間は気味が悪かったりするのですが、 見終わってから、後に余韻が残るのです。 やはり、デイビッド・リーンは、名監督です。 経歴を見ておこうと思って、思いだしました。 すでに、掲載ずみでした。 ご興味のある方は、「マルホランド・ドライブ 468」を ごらんください。 オトーサン、 「この映画、ラストシーンが最高!」 スピン・アラウンド(Spin Around) という撮影手法を使い、 抱きあう2人のまわりをカメラがゆつくりと動いていくのです。 それだけで、ちょっとめまいがしてくるのですが、 そこに、エルビス・プレスリーの ヒットソング"Love me Tender"が流れてきます。 ♪Love me tender love me true  All my dreams fulfilled  For my darling I love you  And I always will  Love me tender love me long  Take me to your heart  For it's there that belong  And we'll never part  Love me tender love me dear  Tell me you are mine  I'll be yours through all the years  Till the end of time オトーサン、 「いいぞ、いいぞ、ああ、いくいく...」 そこまでは、いきませんでしたが、 ニコラス・ケイジの甘美な歌声に酔ってしまいました。 若い女性には、たまらないシーンではないでしょうか。


星の王子ニューヨークへ行く

オトーサン、 「星の王子ニューヨークへ行く、いい邦題だ」 エディ・マーフィ主演のコメディ。 「エディかぁ...」 ちょっと戸惑ったのは、ほかでもありません。 「ナッティ・プロフェッサー」などでの妙なドタバタ。 「あんな悪趣味、見たくないなあ」 原題:Coming to America (1988)    Prince in New York 監督:John Landis 原作:Eddie Murphy 脚本:David Sheffield / Barry W. Blaustein Genre: Comedy / Romance 上映時間:116分 あらすじ: ザムンダの王子アキームが21歳の誕生日を迎える。 会ったこともない女性と結婚することになっている。 だが、王子は、伝統を破り、アメリカに渡って、 人生の最愛の伴侶を探そうとする。 出演者: Eddie Murphy .... Prince Akeem/Clarence/Randy Watson/Saul (アキーム王子、ほか3役) Shari Headley .... Lisa McDowell (リサ) James Earl Jones .... King Jaffe Joffer (国王) オトーサン、 「えっ、1人3役だったの?」 アキーム王子が床屋に行ったときに 妙な扮装をしたおじさんたちがいましたが...、 「へえ、みんなエディ・マーフィだったの?」 国王役のジェームス・アール・ジョーンズが、 味のある演技で、この映画に深みを加えていました。 国王と王子、このお2方の経歴をみましょう。 EDDIE MURPHY エディ・マーフィ 誕生日 1961/4/3 出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「48時間」◇ 1983年「大逆転」◇ 1984年「おかしな関係/絶体絶命」 1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇ 1986年「ゴールデン・チャイルド」◇ 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇      「エディ・マーフィ/ロウ」◇ 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇ 1989年「ハーレム・ナイト」◇ 1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇ 1992年「ブーメラン」◇      「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇ 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇ 1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇ 1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇ 1997年「ネゴシエーター」◇ 1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」 1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇ 2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声) 2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇      「プルート・ナッシュ」◇ 2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇      「ホーンテッド・マンション」◇ 2004年「シュレック2」(声) JAMES EARL JONES ジェームス・アール・ジョーンズ 誕生日 1931/1/17 出身 米ミシシッピー州アーカブトラ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1964年「博士の異常な愛情」 1967年「危険な旅路」 1970年「ボクサー」 1974年「愛しのクローディン」 1976年「スキャンダル・美女襲撃の現場」「カリブの嵐」 1977年「エクソシスト2」「アリ・ザ・グレーテスト」      「Oh!外人部隊」      「スターウォーズ」(ダースベイダーの声) 1979年「武士道ブレード」 1980年「スターウォーズ/帝国の逆襲」 1981年「コナン・ザ・グレート」 1982年「エーゲ海の伝説」 1983年「スターウォーズ/ジェダイの復讐」 1985年「SF攻防都市」 1986年「ミスター・ソウルマン」「マイ・リトル・ガール」 1987年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」      「共よ、風に抱かれて」      「メイトワン−1920/アメリカ暗黒の決闘史」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」「3人の逃亡者」      「ベスト・オブ・ベスト」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「アンビュランス」 1991年「トゥルー・アイデンティティー/正体知られて大ピンチ」 1992年「パトリオット・ゲーム」「セックスの義務と権利」      「スニーカーズ」 1993年「サンドロット/僕らがいた夏」      「スーパーヒーロー/メテオマン」      「リーサル・コップ「「ジャック・サマースビー」 1994年「裸の銃を持つ男33 1/3 最後の侮辱」      「ライオンキング」(声)      「今そこにある危機」      「探偵ボーグ/わたし、忘れてます」 1995年「ジェファーソン・イン・パリ」「ジャッジ・ドレッド」      「輝きの大地」 1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」      「ファミリー」 その他の出演者: Arsenio Hall .... Semmi/Extremly Ugly Girl           /Morris/Reverend Brown John Amos .... Cleo McDowell Allison Dean .... Patricia McDowell Madge Sinclair .... Queen Aoleon Paul Bates .... Oha Eriq La Salle .... Darryl Jenks Frankie Faison .... Landlord Vanessa Bell Calloway .... Imani Izzi Louie Anderson .... Maurice Sheila Johnson .... Lady-in-Waiting Jake Steinfeld .... Cab Driver Calvin Lockhart .... Colonel Izzi User Rating: 6.6/10 (10,196 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 出演者は、全員が黒人でした。 User Comments: Jack Christal-Gattanellaさん New Jersey, USA 2001年3月1日 おそらくマーフィの最高傑作。 エディ・マーフィは、確かに 「ナッティ・プロフェッサー」で勝利を収めた。、 「ビバリーヒルズ・コップ3」もよかった。 だが、この映画こそ、かれの最高傑作だと思う。 物語は、マーフィがアフリカの王子という設定で、 アメリカ行きを決意する。 (笑えるのは、クイーンを探しに、クイーンズに行くあたり) そこで、Arsenio Hall演じる醜い女性に出会う。 このひとり何役、ときどき本人のように見えるが、 まあ、そのおかげで、面白いことは面白い。 マーフィーと Arsenio Hallは、1人3役をこなしている。 床屋のシーンがいい。 いくつか欠点もあるが、うまく出来ている。 私の好きなせりふ。 "You should change of the name outside to the 3 putzs" 評価は、A。 オトーサン、 「この映画、音楽が、断然いい”」 最初、出演者が全員、黒人と分かってとまどいましたが、 すばらしいリズムが、とまどいをを喜びに変えてくれました。 息抜きには、最高の映画です。 オトーサン、 国王一行が王子に会いにNYにやってきて、宿泊するのが、 かの有名なウォルドルフ・アストリア・ホテル。 「一度、泊まったけど、どうってことなかったなあ」 古色蒼然、快適ではないのです。


ラウンド・ミッドナイト

オトーサン、 人質全員が無事解放されて、一息つきました。 こんなとき、無性に音楽を聴きたくなるものです。 つい、1500円のDVDに手が伸びました。 偉大なテナーサックス奏者の物語です。 原題:'Round Midnight (1986) 監督:Bertrand Tavernier 脚本:David Rayfiel / Bertrand Tavernier Genre: Drama / Music Country: USA / France 上映時間:133分 あらすじ; パリ、1959年。 あるテナーサックス奏者が、Blue Noteと契約する。 かれは、かつて偉大な奏者として知られていた。 黒人ミュージシャンが一緒にホテルに泊まっていたが、 それは、彼をアルコ−ルに近づけさせないためだった。 そうしておけば、毎晩、無事に演奏できる。 ある若い男がいた。 テナーサックス奏者の全盛期を知っていて、 いま、Blue Noteから漏れてくる演奏を 雨に打たれながら、舗道で聞きいっている。 お金がないから、店の中に入れないのだ。 そのパリジャンは、映画ポスター製作で食べていたが、 妻が出ていってしまったので、仕事にも変調をきたしている。 ある夜、テナーサックス奏者は、その若い男をみつけ、 かれのポスターを売ってやり、Blue Noteの店内に入れてやる、 若い男は、偉大な奏者が場末のホテルに住んでいるのを知って、 粗末に扱われていると感じる。 そこで、別れた妻から金を借り、 より広いアパートに引っ越し、奏者を住まわせることにする。 「あんたは、オレを王様のように扱ってくれる」 奏者は、若い男にそう言うのだった。 飲酒を止め、作曲と録音を再開する。 そして、元の古巣のNYに戻るのだが、 若い男の支援なしで、その幸せな状態は、 長続きするのだろうか? 出演者: Dexter Gordon .... Dale Turner(デイル・ターナー) Francois Cluzet .... Francis Borler(フランシス) Herbie Hancock .... Eddie Wayne (エディ) オトーサン、 「演奏しているときと、それ以外じゃ、別人だ」 アーチストって、みんなそうなのでしょうか。 フランシス、ちょっとダスティン・ホフマン似です。 この映画の作曲を担当したハービー・ハンコックが、 ピアニスト役で出ていました。 残念ながら、3人の経歴は出ていませんでした。 その他の出演者; Gabrielle Haker .... Berangere Sandra Reaves-Phillips .... Buttercup Lonette McKee .... Darcey Leigh Christine Pascal .... Sylvie Bobby Hutcherson .... Ace Pierre Trabaud .... Francis's Father Frederique Meininger .... Francis's Mother Hart Leroy Bibbs .... Hershell Liliane Rovere .... Madame Queen Ged Marlon .... Beau Benoit Regent .... Psychiatrist Victoria Gabrielle Platt .... Chan Turner User Rating: 7.4/10 (730 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 アカデミー賞オリジナル作曲賞受賞 User Comments: contronaturaさん Los Angeles, CA 2000年2月22日 ジャズの魂をとらえた映画 この映画で、記憶に残ったのは、 唯一、Dexter Gordonの声である。 物憂げで、物悲しく、かすれている。 かれが演奏した多くの悲しい歌や喫煙のせいだろう。 それ自体が、美しい楽器のようだ。 ゴードンは、デイル・ターナーを演じる。 アメリカを捨て、パリにいるジャズ・ミュージシャンであり、 ヘロイン中毒から回復中である。 この映画は、かれがパリで過ごした時期の物語で、 その後、かれはNYに戻ることになる。 この映画は、ゴードン自身の人生ともやや似ている。 かれもまた、ヘロイン中毒者だったし、 パリに長く住んでいて、時々NYの家に戻っていた。 この映画、ジャズの素晴らしさに対する 実に感動的で、愛すべき賛歌となっている。 デクスター・ゴードンが、後年、その実力にふさわしい 人生を取り戻す様を描いている。 見逃すなかれ。 オトーサン、 「こういう音楽映画のコメントって、難しいなあ」 ジャズをあまり聴いていないので、 どう表現したらいいのか、ボキャブラリ−不足です、 この映画、夜の室内が中心なので、 画面が暗くて、とても目が疲れました。 でも、ジャズフアンなら、数々の名演奏が聴けて、 涙を流して喜ぶことでしょう。 そこで、ジャズ・ファンの声をネットで探してみました。 http://www.sadanari.com/jazz981223_05.html 以下の文章は、抜書きです。 ご興味をもたれた方は、ぜひサイトをお読みください。 『ラウンド・ミッドナイト』は テナーの巨人、デクスター・ゴードンが 完全な「役者」として出演したユニークな作品である。 この映画、'59年のサンジェルマン・デ・プレの ジャズシーンが描かれていることに注目したい。 当時のヨーロッパはジャズ・ブームの真っ最中。 モデルとなったバドの他、デイルを演じたデクスターも、 サド・ジョーンズ(tp)やスタン・ゲッツ(ts)までも、 '50年代終盤から'60年代にかけて、ヨーロッパ各地に移住。 皆、欧州を股に掛けて活動していた。 そしてパリがその中心地だった。 アート・ブレイキー(ds)やジェリー・マリガン(brs)が パリでの名ライヴ盤を残している。 モダン・ジャズをフィーチャーした 数々のフランス映画も撮られていた。 この映画、その時代、その場所をきっちりと見せてくれる。 それだけでも十分な存在価値があるのではないだろうか。 ありそうで、なかった映画なのだ。 サンジェルマン・デュ・プレのジャズ・クラブ 「ブルー・ノート」が内装に至るまで忠実に再現されている。 ステージ上の人々は、全て本物のジャズ・メンなので、 あたかもライヴを観ているような錯覚を覚えた。


スパニッシュ・アパートメント

オトーサン、 「スパニッシュ・アパートメント? 冴えない邦題。どうせ汚いアパートの話だろう」 完全に無視していましたが、YUKIさんからメール。 「それじゃ、話は別だ!」 タクシーを拾って、日比谷シャンテに駆けつけました。 平日の朝1番だったので、案外空いていました。 「男女7人恋物語」のような映画でした。 原題:L'Auberge espagnole (2002)    The Spanish Apartment    Pot Luck 監督・脚本:Cedric Klapisch Genre: Comedy / Romance Rated R for language and sexual content. Country: France / Spain Language: French / Spanish / English / Catalan / Danish / German 上映時間:122分 あらすじ: 将来を約束された仕事に就くため、 20代の経済学専攻の学生クザヴィエは、 ヨーロッパ交換留学生制度を利用して スペイン語の実務経験を積もうとする。 遠いところに行くんじゃない、すぐに会えるから。 恋人に別れを告げ、勇んでバルセロナへ。 アパートで共同生活をすることになって、 到着するやいなや、いろんな国から来ている 学生たちのるつぼに投げこまれる。 イタリア人、英国女性、デンマークからきた少年、 ベルギー女性、ドイツ人、そしてTarragonaの娘。 みんなで、馬鹿なことをいろいろやるなかで、 人生の手ほどきを受けるのだった。 出演者: Romain Duris .... Xavier (グザヴィエ) Audrey Tautou .... Martine(マルティーヌ) Cecile De France .... Isabelle (イザベル) オトーサン、 「ロマン・デュリス、こいつアホか。 こともあろうに、"アメリ"のオドレイ・トトゥと別れるなんて...」 若者って、大事な女性を平気で捨てるんですよね。 グザヴィエに女性を愛撫する方法を教える イザベルの迫真の演技には、笑ってしまいました。 「そうか、レズビアンのほうがテクニシャンなんだ。 この分野、大学で必修科目にすべきだなあ」 この映画の若者が必死に勉強している 偉大なKotlerセンセイの "Marketinng management"よりも、 はるかに大事かもしれません。 ROMAIN DURIS ロマン・デュリス 誕生日 1974/5/28 出身 −− −− 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「青春シンドローム」 1996年「猫が行方不明」 1997年「ガッジョ・ディーロ」「ドーベルマン」 1998年「キッドナッパー」 1999年「パリの確率」 2001年「リトル・トム」      「スパニッシュ・アパートメント」 その他の出演者; Judith Godreche .... Anne-Sophie Kelly Reilly .... Wendy Cristina Brondo .... Soledad Federico D'Anna .... Alessandro Barnaby Metschurat .... Tobias Kevin Bishop .... William Xavier De Guillebon .... Jean-Michel Wladimir Yordanoff .... Jean-Charles Perrin Irene Montala .... Neus Javier Coromina .... Juan Iddo Goldberg .... Alistair Martine Demaret .... Xavier's Mother User Rating: 7.3/10 (2,648 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか」 2003年セザール賞受賞: 最優秀新人女優賞:セシル・ド・フランス 同ノミネート: 監督賞:セドリック・クラピッシュ 助演女優賞:ジュディット・ゴドレーシュ 作品賞、脚本賞、編集賞 User Comments: petitebrunet34さん Massachusetts, USA 2003年12月5日 まるで、私の体験そっくり この映画を数日前に見て、幸せな気分になった。 他のひともコメントしているように、 人生で最も幸せだった日々を思い出すことができた。 この映画には、私自身も、過去に出あったひとたちも出てくる。 ほとんどのシーンが、私自身の物語みたいだった。 1990年の夏、私は、バルセロナで実務研修を受け、 その後、欧州諸国を旅行し、多言語を話す多くの若者に出会った。 グサヴィエのように、外国の学生たちと交流した。 寄宿舎が、まるで自宅のようだった。 この制度が、国際的に大きく開かれていることは興味深い。 私のようなイスラム教徒のアラブ女性だって、参加できたのだから! オトーサン、 「エラスムス計画って、すごいなあ。 どういうものなんだろう?」 ネットで探すと、ありました。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4 /gijiroku/007/030101/2-7.htm The European Community Action Scheme for the Mobility of University Studentsの略で、 ERASMUS(ヨーロッパ交換留学制度)のこと。 毎年、10万人もの学生交流が行われているそうです。 その略語のもとになった偉人が、エラスムス。 (Desiderius Erasmus von Rotterdam 1469?−1536) オランダ生まれの古典研究者で、人文主義者。 ギリシャ語新約聖書を翻訳するなかで、人間性の尊重を見出し、 ルネサンス運動を展開。腐敗したカトリック教会を厳しく批判した。 代表作に『愚神礼讃』 オトーサン、 「予算不足というじゃないか。 戦争ばかりやっていないで、この方面にカネを使えよ。 アラブと欧米の平和のかけ橋になるんだもの」 オトーサン、 このほか、 かつてバルセロナに旅して、 サグラダ・ファミアリアの階段を どんどん上っていったときのことを思いだしました。 「目がくらんだなあ」 この映画の撮影技法も、冒頭から目がくらみます。 グザビエが、未来の有望な就職先を訪ねて、 その長い長い廊下を歩くシーンを チョー早回しで撮っているのです。 オトーサン、 早回しで通り過ぎた会社や大学生活を思い出しました。 この3月末に退職したばかり。 ラストシーンにこんなせりふがありました。 「本を書きたいの、幼い頃の自分を失望させたくない...」 YUKIさん、 おかげで、素敵なせりふに出会えました。 ひとは、好きなことをやっていいのです。 好きなことを再開するのに遅すぎるということはないよねぇ。


デビル

オトーサン、 「おお、すごい配役!」 ハリソン・フォードとブラッド・ピットの競演です。 「どちらが巧いか確かめよう」 原題:The Devil's Own (1997) 監督:Alan J. Pakula 原作:Kevin Jarre 脚本:David Aaron Cohen/ Vincent Patrick/ Kevin Jarre Genre: Action / Drama / Thriller Rated R for strong brutal violence, and for language. 上映時間:111分 あらすじ: 北アイルランドのIRAテロリスト、 フランキーは、NYに逃亡する。 ローリーという名前で、友好的な判事の支援を受けて、 アイルランドの警官トムの家に滞在する。 だが、トムはフランキーの正体を知らない。 ローリーは、武器商人から武器を調達しようとする。 一方、トムは、相棒の警官エドウィンのミスを隠して、 道義的なジレンマに陥っていた。 そんな折、トムがローリーの正体を疑う事件が起きる。 事態は、錯綜し、緊迫する。 出演者: Harrison Ford .... Tom O'Meara(トム) Brad Pitt .... Rory Devaney/Francis 'Frankie' McGuire              (フランキー) Margaret Colin .... Sheila O'Meara (シェイラ) オトーサン、 「どっちも巧いや、甲乙つけ難し」 なお、毎度、引用させていただいている 海外映画俳優マガジンのミスを発見しました。 "HURRISON FORD"という綴りは誤まりで、 "HARRISON FORD"が正解です。 HURRISON FORD ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、 夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。 79年に離婚後、83年、「E.T.」の脚本家 メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇      「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ BRAD PITT ブラッド・ピット 誕生日 1964/12/18 出身 米オクラホマ州ショーニー ブラッド・ピットは、ミズーリ州スプリングフィールドで過ごし、 ミズーリ大学に入学。 卒業後はロサンゼルスに移り住み、 ロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。 映画デビュー作は1988年「リック」。 いきなり主演で、日光に当たると死んでしまう 病気の青年リックを演じている。 旧ユーゴで撮影され、一度は内乱でお蔵入りしかけた作品。 ブルース・ウイリス主演、テリー・ギリアム監督 「12モンキーズ」(1995)で精神異常者役を演じ、 ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。 2000年7月にジェニファー・アニストンと結婚した。  ルックスは正当派二枚目俳優の顔立ちながら、 出演する映画の役柄は常にクセがあり、観客を戸惑わせる。 そのクセのある演技も単一のものではなく、 映画によって、違った演技を見せている。 それだけに彼の映画は観る側によって、かなり評価が別れるが、 主演の映画よりも助演ながら枠にはまらない役柄の方が 彼の演技力は生かされている。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「リック」◇ 1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」 1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」 1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」      「ヒミツのお願い」 1992年「クール・ワールド」      「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇      「ブラッド・ピットの君にメロメロ」 1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆      「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇ 1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆ 1996年「スリーパーズ」◆ 1997年「デビル」◇      「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇ 1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「スナッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇      「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」▲「フル・フロンタル」 2003年「トロイ」◇ その他の出演者: Ruben Blades .... Edwin Diaz Treat Williams .... Billy Burke George Hearn .... Peter Fitzsimmons Mitch Ryan .... Chief Jim Kelly Natascha McElhone .... Megan Doherty Paul Ronan .... Sean Phelan Simon Jones .... Harry Sloan Julia Stiles .... Bridget O'Meara Ashley Carin .... Morgan O'Meara Kelly Singer .... Annie O'Meara David O'Hara .... Martin MacDuf David Wilmot .... Dessie User Rating: 5.7/10 (6,826 votes) オトーサン、 「えっ、このスコア、おかしいよ」 テロリストを賛美しているので、 2点ほどマイナスされたのでしょうか。 User Comments: ira1672さん Florida, USA 2002年2月13日 北アイルランド紛争に詳しくないひとにとって すばらしい映画。 この映画は、 北アイルランド紛争では、何が起きたかを理解させてくれる。 IRAに属する若い男の物語である。 かれの父は、30年前、体制派の軍人によって 幼い彼の目の前で、理不尽にも射殺されたのだ。 復讐心の塊となった彼は、 英国の軍人たちや市民たちを殺しまくる。 われわれは、かれの気持ちが痛いほど分かる。 同時に、英国がかれを逮捕しようとするのにも賛同する。 映画は、また、アメリカの関与という視点を与えてくれる。 アメリカ人が、IRAに武器を売っているのだ。 NYの警官は、それと知らずに、 IRAの殺人マシンを自宅に迎え入れるが、 事情が判明するやいなや、ローリー相手に、 自分が正しいと信じることをやろうとする。 北アイルランドの無数の人命を救うことができる。 家族に近いひとびとの命も救うことができる。 そう信じるからだ。 オトーサン、 「これ、映画評になってないなあ」 でも、イラクで起きていることを考えると、 スクリーンの外の現実に目が向いてしまいます。 いまイラクで起きていることは、 かつて北アイルランドで起きていることの写し絵です。 「目には目を!歯には歯を!」 こうして対立が果てしなくエスカレートしていくのです。 ヴェトナム戦争も同様でした。 「どうしたら和平をもたらせるのか?」 北アイルランド紛争が、何度も中断したものの、 辛抱強い話し合いによって終結したことを想起すべきです。 なぜ、日本政府が、その方向で努力しようとしないのか、 不思議で不思議でなりません。 300万人の死者を出した先の大戦の悲劇を忘れて、 「平和国家」の理想を捨てた政府を なぜ日本人の多くが支持するのでしょうか? 大戦の悲劇に無知な日本の若者たちを 獣道に追いやっていいのでしょうか?


ハドソン・ホーク

オトーサン、 「ブルース・ウィリスか」 鳥インフルエンザ・ウィルスの話題も、下火になってきました。 ウィリスとウィルス、ちょっと間違えやすい発音ですが、 たまには、かれの脂汗を見るのもいいでしょう。 「...それにしても、デミ・ムーアに振られるとは」 原題:Hudson Hawk (1991) 監督:Michael Lehmann 原作:Bruce Willis/ Robert Kraft 脚本:Steven E. de Souza / Daniel Waters Genre: Action / Adventure / Comedy Country: USA Language: English / Italian 上映時間:100分 あらすじ: 渾名は、ハドソン・ホーク。 エディ・ホーキンズは、10年の刑から釈放されたところ。 残りの人生、真面目に生きていこうと思っている。 だが、クレイジーなメイフラワー兄弟に脅かされて、 レオナルド・ダヴィンチの作品を盗まされる。 もし、断ると、友達のトミーを殺すと脅すのだ。 出演者: Bruce Willis .... Eddie 'Hudson Hawk' Hawkins          (ハドソン・ホーク)   Danny Aiello .... Tommy Five-Tone(トミー) Andie MacDowell .... Anna Baragli(アンナ) オトーサン、 「アクション、物足りないなあ」 ブルース・ウィリスは、やはり「ダイハード」のイメージが 強いので、コメディは、無理なようです。 この映画、脇役がいいですねえ。 とくに、ダニー・アイエロとジェームス・コバーンの 味のある演技に感銘を受けました。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「タイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、 大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、 2000年離婚。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」 「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆ 「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇ 「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇ 「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇ 「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ DANNY AIELO ダニー・アイエロ 誕生日 1933/6/20 出身 米ニューヨーク 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「バング・ザ・ドラム」デビュー 1974年「ゴッドファーザーPARTU」 1976年「ザ・フロント」 1978年「マッド・フィンガーズ」「愛の断層」 1979年「摩天楼ブルース」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」 1982年「悪魔の棲む家PART2」 1983年「オールド・イナフ」 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」      「デスマスク」 1985年「カイロの紫のバラ」「プロテクター」「スタッフ」      「恋人たちの合鍵」 1987年「ラジオ・デイズ」「ピックアップ・アーティスト」      「月の輝く夜に」 1988年「N.Y.ドラッグ・コネクション」「乙女座殺人事件」      「アフガン/ネクサス奪還作戦」 1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」      「ドゥ・ザ・ライト・シング」      「ハーレム・ナイト」      「N.Y.捜査線 ナイトハンター 女子学生殺人事件」 1990年「ワンス・アラウンド」「ジェイコブズ・ラダー」 1991年「ハドソン・ホーク」「奇蹟が降る街」 1992年「ジャック・ルビー」「ミストレス」 1993年「セメタリークラブ」「フライング・ピクルス」 1994年「プレタポルテ」「レオン」 1996年「訣別の街」「あなたに逢いたくて」「トゥー・デイズ」 2001年「ディナーラッシュ」 ANDIE MacDOWELL アンディ・マクダウェル 誕生日 1958/4/21 出身 米サウスカロライナ州ガフニー 幼少から女優を目指し、シェイクスピア劇団などで演技を学ぶ。 84年「グレイストーク」で映画デビューするも、 南部なまりのため、台詞はグレン・クロースの吹き替えになる。 89年「セックスと嘘とビデオテープ」で注目される。 牧場経営の夫と二人の子供がいる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「グレイストーク/類人猿の王者ターザンの伝説」 1985年「セント・エルモス・ファイヤー」 1989年「セックスと嘘とビデオテープ」 1990年「グリーン・カード」 1991年「幸福の選択」「ハドソン・ホーク」 1992年「ザ・プレイヤー」▲「ルビー・カイロ」 1993年「恋はデジャ・ブ」「ショート・カッツ」 1994年「フォー・ウェディング」「バッド・ガールズ」 1995年「想い出の微笑」 1996年「クローンズ」「マイケル」「マルチプリシティ」 1997年「エンド・オブ・バイオレンス」 1999年「ハリウッド・ミューズ」◇ 2001年「フォルテ」 その他の出演者: James Coburn .... George Kaplan Richard E. Grant .... Darwin Mayflower Sandra Bernhard .... Minerva Mayflower Donald Burton .... Alfred Don Harvey .... Snickers David Caruso .... Kit Kat Andrew Bryniarski .... Butterfinger Lorraine Toussaint .... Almond Joy Burtt Harris .... Gates Frank Stallone .... Cesar Mario Carmine Zozzora .... Antony Mario Stefano Molinari .... Leonardo Da Vinci User Rating: 5.1/10 (7,264 votes) オトーサン、 「あれっ、低いなあ」 アクション映画を期待していたのに、 そうでなかったことで、1点マイナス、 バチカンで盗みを働くなどとんでもないということで、 1点マイナスというところでしょうか。 User Comments: Gislefさん Iowa City, IA 1998年10月1日 言われているよりは、ずっといい... これは、批評家の言うことなど当てにならない例だ。 そう、この映画、ブルース・ウィルスの自我旅行である。 だから、どうだと言うのだ? 愉快なブルース・ウィルスの自我旅行。 彼は、出ずっぱりで、薄笑い、唇を引き締め、歌い、大股で歩く。 だが、ダニー・アイエロ、ジェームス・コバーンや 隠れエージェントたちも頑張っているし、 エキセントリックな億万長者を演じる奇妙なシーンでは、 Sandra Bernhard や Richard Grantが、 目覚しい活躍をしている。 別に、ブルース・ウィルスが邪魔しているわけじゃない。 主演女優のアンディ・マクダウェルは、 ロマンティックな存在ではないが、 イルカ言葉をしゃべるというおかしなシーンを見せてくれている。 オトーサン、 「とんまなキャラクター」 tone+manner+character、この3拍子が揃って、 はじめて映画に統一感がうまれるというのに、 監督は、それを無視して何でもありの闇鍋仕立て。 これでは、観客はたまったものではありません。 いろいろ冒険をしている姿勢は評価したいのですが... オトーサン、 「ブルース・ウィリスか」 鳥インフルエンザ・ウィルスの話題も、下火になってきました。 ウィリスとウィルス、ちょっと間違えやすい発音ですが、 たまには、かれの脂汗を見るのもいいでしょう。 「...それにしても、デミ・ムーアに振られるとは」


ターナー&フーチ/すてきな相棒

原題:Turner & Hooch (1989) 監督:Roger Spottiswoode 原作:Dennis Shryack/ Michael Blodgett 脚本:kyakuhonn Dennis Shryack/ Michael Blodgett Daniel Petrie Jr./Jim Cash/Jack Epps Jr. Genre: Comedy / Family / Crime 上映時間:97分 あらすじ: スコット刑事が警察を去るまで、あと3日。 軽犯罪だけの田舎警察に飽きて、 大都会で本物の事件を扱ってみたいのだ。 そのとき、アモス・リードが、殺される。 スコットは、この事件の解決にあたることになる。 この事件の目撃証人は、アモス・リードの飼犬フーチだった。 スコットは、事件解決の手がかりを得るために、 犬の面倒をみる羽目になる。 出演者; Tom Hanks .... Det. Scott Turner (スコット) Mare Winningham .... Dr. Emily Carson (エミリー) Reginald VelJohnson .... Det. David Sutton(デイビット) オトーサン、 「若いなあ、うまいなあ、トム・ハンクス」 あとの俳優さんは、まあまあ。 この映画の千両役者は、何といっても猛犬フーチ。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中から シェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。 93年「フィラデルフィア」と 94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー主演男優賞受賞。 96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。 私生活では在学中の演劇クラスで スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、 77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、 治療費の援助を行っている。弟は俳優のジム・ハンクス。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇      「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇ 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇ 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇      「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」◇      「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ その他の出演者: Craig T. Nelson .... Chief Howard Hyde Scott Paulin .... Zack Gregory J.C. Quinn .... Walter Boyett John McIntire .... Amos Reed David Knell .... Ernie Ebbe Roe Smith .... Harley McCabe Kevin Scannell .... Jeff Foster Joel Bailey .... Ferraday Mary McCusker .... Katie Ernie Lively .... Motel Clerk Clyde Kusatsu .... Kevin Williams Elaine Renee Bush .... Store Clerk User Rating: 5.4/10 (5,245 votes) User Comments: stefan899さん Split, Croatia 2002年2月6日 いいのは、前半だけ。 この映画、実に面白いのは、 主人公のスコットと犬のフーチが出ている間だけだ。 別々のシーンになると、ただおざなりになる。 ロマンティックなシーンも、退屈だし、 事件のシーンも、退屈だ。 だから、後半を早回しにしても、筋書きを見失うおそれはない。 犬とトム・ハンクスの相性のいいシーンだけみるように。 オトーサン、 「 は、は、言えてる!」 前半がとくにおもしろいのは、 目新しい撮影技法が使われているわけではないのですが、 背の高さが、トム・ハンクスとイヌではちがうので、 そのカメラ・アングルの変化が楽しいのです。 この映画、やはりトム・ハンクスの名演技がみどころです。 犬の鳴き声が、夜中に何時間も続くので、 うるさくて、なかなか眠つけず、跳ね起きるあたり、 思いあたることもあって、思わす笑ってしまいました。


真珠の耳飾りの少女

オトーサン、 「フェルメールの映画だ!」 オランダの画家フェルメールの絵は、大好きです。 「何点みたかなあ?あちこち見に行っなな」 ワシントンのナショナルギャラリー、 ロンドンのナショナルギャラリー、 プラド美術館、そして、NYのフリック・コレクション 30数点しかないので、老後になったら、 フェルメールの残りの絵を見て回ろうかと思っています。 原題:Girl with a Pearl Earring (2003) 監督:Peter Webber 原作:Tracy Chevalier 脚本:Olivia Hetreed Genre: Drama Rated PG-13 for some sexual content. Country: UK / Luxembourg Language: English 上映時間:95分 あらすじ: グリートは、田舎娘。 画家フェルメールの家でメイドをやっている。 たまたま、彼女は、絵のモデルになる。 それが、フェルメールの最高傑作になるのだ。 トレーシー・シュヴァリエの小説を映画化したもの。 出演者: Colin Firth .... Johannes Vermeer(フェルメール) Scarlett Johansson .... Griet (グリート) Tom Wilkinson .... Van Ruijven (ファン・ライフェン) オトーサン、 「スカーレット・ヨハンソンがいい!」 絵のモデルになった少女を鮮やかに演じています。 COLIN FIRTH コリン・ファース 誕生日 1960/9/10  出身 英ハンプシャー ロンドンのドラマ・センターを首席で卒業。 その後、舞台「アナザー・カントリー」の再演版で 主役に抜擢される。 それがきっかけで映画板「アナザー・カントリー」で 主人公の親友役で映画デビュー。 弟に俳優のジョナサン・ファースがいる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「アナザー・カントリー」 1984年「椿姫」(TM) 1985年「ときめきアムステルダム」(TM)「1919」 1986年「アパートメント・ゼロ」 1987年「ひと夏の月」 1989年「恋の掟」 1995年「サークル・オブ・フレンズ」      「高慢と偏見」(TM) 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」 1997年「シークレット 嵐の夜に」 1998年「恋に落ちたシェイクスピア」◆ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇      「ロイヤル・セブンティーン」      「真珠の耳飾りの少女」◇ SCARLETT JOHANSSON スカーレット・ヨハンソン 誕生日 1984/11/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 94年「ノース/小さな旅人」の端役で映画デビュー。 「のら猫の日記」で インディペンデント・スピリット賞主演女優賞候補、 「モンタナの風に抱かれて」の クリスティン・スコット・トーマスの娘グレイス役で、 シカゴ映画批評家協会最有望女優賞候補に。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「ノース/小さな旅人」 1995年「理由」 1996年「失恋セラピスト」「のら猫の日記」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 1998年「ホームアローン3」 1999年「ジョージ」 2000年「ゴーストワールド」◇ 2001年「バーバー」◆ 2002年「スパイダー・パニック!」◆ 2003年「真珠の耳飾りの少女」◇      「ロスト・イン・トタンスレーション」 その他の出演者; Judy Parfitt .... Maria Thins Cillian Murphy .... Pieter Essie Davis .... Catharina Joanna Scanlan .... Tanneke Alakina Mann .... Cornelia Chris McHallem .... Griet's Father Gabrielle Reidy .... Griet's Mother Rollo Weeks .... Frans Anna Popplewell .... Maertge Anais Nepper .... Lisbeth Melanie Meyfroid .... Aleydis Nathan Nepper .... Johannes User Rating: 7.3/10 (1,823 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: 最優秀撮影賞、最優秀美術賞、最優秀衣装デザイン賞 User Comments: skytomm さん Mooresville (Lake Norman), NC 2004年2月24日 非常に美しい重層的な映画。 この映画のセットも、衣装も、映像も、 絵画のフレームにぴったり嵌って、見事な美しさだ。 演技も、秀逸。 みんなが、美しく控え目に演技している。 ピーター・ウェーバー監督が専らテレビ映画を撮っていて、 劇場映画は、これがはじめてとは、とても思えない。 この映画、実に洞察力のある眼でつくられている。 だが ? もっと重要なのは、実に知的だということだ。 監督は、映画館からわれわれを連れ去って、 フェルメールの世界、家、書斎にそっと置いてくれる。 勿論、物語は、小説に基づいた全くのフィクションであるが、 道を踏み外してはいない。 監督は、いい仕事をしている。 見事にできた虚飾を剥ぎ取り、 息を呑んで鑑賞し、眼に喜悦の涙を浮かべるには、 フェルメールの作品に親しんでいることが不可欠である。 フィリップ・ステッドマンのカメラは、 フェルメールの傑作の背後にある真実を明らかにしている。 ...そして、デイビット・ホックニーの秘密の知識は、 古き巨匠の失われたテクニックを再発見させてくれる。 ...この映画を見る際に予備知識がなくても、 勿論、映画それ自体がすばらしいが、 知識があれば、この美術映画をより深く味わうことができる。 この映画の美しさには、息を呑む。 フェルメールは、私のお気に入りの画家である。 また、私は、最近、スカーレット・ヨハンセンの 才能と演技力に魅せられていると告白する。 「ロスト・イン・トタンスレーション」を見たからだ。 この映画のほうも高く評価したい。 オトーサン、 「キーワードは、真珠なんだ!」 この絵をみる見方がまったく変わってしまいました。 ラストシーン、暗黒の宇宙に浮かぶ明るい惑星が写ります。 カメラが引いていくと、それは、真珠だとわかります。 さらに、引いていくと、"真珠の耳飾りの少女"の絵だと分かります。 このCut Zoom Outという撮影技法、実に効果的でした。 この監督、美術史専攻だけあって、 絵の見方が、丁寧で、なおかつ新鮮です。 オトーサン、 フェルメ−ルについて、サイトを探索しました。 以下のが、まさに決定版です。 「よく調べたなあ。 そうか、"真珠の耳飾りの少女"と"真珠の耳飾りの女"とは、 まったく違う絵なんだ!」 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/3587/index.html


栄光へのフィニッシュ

オトーサン、 「こりゃ、レアものだ!」 キアヌ・リーブスのフアンには、たまらない作品。 というのも、これが、かれのデビュー作だからです。 それに、何といっても、22歳のういういしさ。 原題:Flying (1986) Dream to Believe 監督:Paul Lynch 脚本:John Sheppard Genre: Drama / Romance Country: Canada Language: English 上映時間: あらすじ: かつて、ロビンと父親は交通事故にあい、 父親は死亡し、ロビンは重傷を負った。 念願の試合に参加することができなくなり、夢は消えた。 いま、彼女は、母親と意地の悪い継父と一緒に暮らし、 再び、体操チームに入っている、 だが、他の女子選手たちにいじめられている。 友人の家でトレーニングするなど日夜練習を積む。 ボーイ・フレンドもでき、代表選手にも選出される。 そして、地区大会で優勝を争うことになる。 出演者; Olivia d'Abo .... Robin Crew(ロビン) Keanu Reeves .... Tommy(トミ−) Sean McCann .... Jack Crew(ジャック) オトーサン、 「キアヌ、可愛いなあ。 ロビン役の女の子、どういおうかなあ」 昔のサイレント映画では、 よくこの手の丸顔が登場しました。 体操選手を演じている部分は、スタントでしょう。 KEANU REEVES キアヌ・リーブス 誕生日 1964/9/2 出身 レバノン・ベイルート 父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。 オーストラリア、ニューヨークと引っ越し、 6才からカナダのトロントに移り住む。 高校時代はアイス・ホッケーの選手で シアター・アーツ・スクールに通いながら夜間の演技塾で学ぶ。 大学でもアイス・ホッケーの選手として活躍したが、 プロの誘いを断り、俳優になることを決め、俳優学校へ通う。 16才で地元のテレビ番組に初出演。 映画デビューは、アイスホッケー映画の カナダ作品「栄光へのフィニッシュ」(1985)。 その後、ヒッチハイクでハリウッドに行き、 俳優として本格的活動を始めた。 「リバース・エッジ」「パーマネント・レコード」など 初期の作品ではナイーブで青年を演じ、 「ビルとテッドの大冒険」での脳天気な高校生テッド役が受け、 全米の人気アイドルに。 1994年「スピード」の大ヒットで大スターとなる。 1991年にはロックバンド「ドッグ・スター」を結成し、 ライブ活動を開始。バンドではベースを担当。左利き。 1995年には、カナダのウィニペグで「ハムレット」の舞台に立ち、 ハムレットを演じた。 キアヌ・リーブスは平均点俳優。 ずば抜けて優れた演技力を持ち合わせているわけではないが、 どんなジャンルの映画でもそつなくこなしてしまう。 彼の魅力は端整な顔立ちもさることながら、 個性を強調しない素朴な演技にある。 出演映画のジャンルが変われば、演技も変わるものだが、 彼は自分のキャラを変えないまま、 上手くその映画の役に溶け込ませる才能を持っている。 キアヌの出演映画は1本単位ではそれほど印象のある俳優ではないが、 トータルで見ると、非常に魅力あふれる俳優となる。 ただ、路線が現在でもはっきりしない上に、 人気スターなのに傲慢さがなく、 いまだに素朴な演技を続けるキアヌ・リーブスは、 どう評価していいのか非常に難しい。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「栄光へのフィニッシュ」      「栄光のエンブレム」 「アクト・オブ・ベンジェンス」 (TM)      「リンゼイ・ワグナーのヤング・アゲイン」 (TM)      「アンダー・ブルー」 (TM)      「おもちゃの国のクリスマス」 (TM)      「ザ・ブラザーフッド」 (TM) 1987年「リバース・エッジ」 1988年「ミッドナイトをぶっとばせ!」      「パーマネント・レコード」「旅立ちの季節」      「プリンス・オブ・ペンシルバニア」「危険な関係」 1989年「ビルとテッドの大冒険」◇「バックマン家の人々」      「熱砂の恋 アヴァンチュール・サマー」 (TM) 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」      「ラジオタウンで恋をして」 1991年「ハートブルー」◇「ビルとテッドの地獄旅行」◇      「マイ・プライベート・アイダホ」 1992年「ドラキュラ」 1993年「から騒ぎ」「カウガール・ブルース」      「ミュータント・フリークス」 1994年「リトル・ブッダ」「スピード」◇ 1995年「雲の中で散歩」◇「JM」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◇ 「フィーリング・ミネソタ」◇ 1997年「死にたいほどの夜」◇「ディアポロス/悪魔の扉」◇ 1998年「ミー&ウィル」 1999年「マトリックス」◇ 2000年「リプレイスメント」◇      「ザ・ウォッチャー」◇「ギフト」◆ 2001年「スウィート・ノベンバー」◇      「陽だまりのグラウンド」◇ 2003年「マトリックス リローデッド」◇ 「マトリックス レボリューションズ」◇      「恋愛適齢期」 OLIVIA D'ABO オリビア・ダボー 誕生日 1967/1/22 出身 英ロンドン テレビ・シリーズ「素晴らしき日々」でケビンの姉カレンを演じる。 マリアム・ダボとは従姉妹に当たる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「ボレロ/愛欲の日々」      「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」 1985年「必殺コマンド」 1986年「奴らを2回黙らせろ!」 「栄光へのフィニッシュ」 1987年「ドライビング・アカデミー」(TM) 「ウルフナイト/欲望伝説」 1989年「宇宙の選択」 1991年「サイケデリック・タイム・トリップ」 1993年「バンク・ラバー」「ウェインズ・ワールド2」 「アサシン」 1994年「探偵ボーグ/わたし、忘れてます。」(TM)      「遺産相続は命がけ!?」 1995年「彼女と僕のいた場所」「青い体験」 1996年「ビッグ・グリーン/でこぼこイレブン大旋風」 1997年「ジャックの大災難」(TM) 1998年「サッカードッグ」 2001年「バミューダ 呪われた秘宝」(TM) その他の出演者: Rita Tushingham .... Jean Stoller Jessica Steen .... Carly Simmons Renee Murphy .... Leah Kilbourne Samantha Langevin .... Marge Crew Nicole Logan .... Dillian Crew Samantha Logan .... Stacy Anthony Kramreither .... Mark Sanderson Denis Simpson .... Fred Stoner Eugene Clark .... Roy Teler Louis Tucci .... Leo User Rating: 5.3/10 (71 votes) オトーサン、 「低いなあ」 サウンド・デザインが下手です。 こちらが、感情移入していない段階で、 しょっちゅうオーバーな歌詞が流れるので興冷めです。 User Comments: rebecca-20さん Texas 2000年2月7日 体操競技フアンの映画! 体操競技フアンなら、誰でも楽しめる映画である。 熱狂的なフアンの役で、キアヌが出演している。 かれは、オリビア・ダボーのボーイフレンド役。 オリビアは、野心的な高校体操競技のチャンピオン役。 もっとも忘れ難いシーンは、 ロビンとキアヌが、ドライブインにいて、 バックテンをやったら誰が一番うまいか賭けるところだ。 ロビンは、勝つ。 彼女は、赤いスポーツカーの上で、バックテンをやってのける。 この映画、完全に80年代映画である。 大きな髪、ポップ・ミュージック、風変わりな衣服。 筋書きも、やや先が読めるものの、 待望のハッピー・エンディングが待っている。 オトーサン、 「おかしいぞ、このDVD、海賊版じゃないの?」 ザラザラした、陰影が消えた画面が、気になります。 中文の字幕もあるので、中国でコピーをしたのでしょうか? 「安く仕入れようとしているのかなあ、TSUTAYA」


恋のためらい/フランキーとジョニー

オトーサン、 「コメディかな?」 アル・パチーノ主演とあれば、 どんなジャンルの映画だろうと楽しみです。 原題:Frankie and Johnny (1991) 監督:Garry Marshall 原作・脚本:Terrence McNally Genre: Drama / Comedy / Romance 上映時間:118分 あらすじ: ジョニーは、服役のあと釈放されて、 幸いにも、レストランでコックの職を得る。 同じ職場に、ウエイトレスのフランキーがいた。 フランキ−は、独り暮らし癖から抜けられなかったが、 ジョニーは、ロマンスの花をいつかは咲かしてみせると 心に決めていた。 出演者: Al Pacino .... Johnny (ジョニー) Michelle Pfeiffer .... Frankie (フランキー) Hector Elizondo .... Nick(ニック) オトーサン、 「ミシェル・ファイファーが、最高の出来!」 アルパチーノは、いつもながらうまい演技でしたが、 この映画に限っては、ミシェル・ファイファーの勝ち。 過去を引きずっているために、 どうしても相手に心の開けない女性を好演しています。 ちょっと意地悪な性格、彼女にはピッタリです。 AL PACINO アル・パチーノ 誕生日 1940/4/25 出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 69年「ナタリーの朝」で映画デビュー。 72年「ゴッドファーザー」、 90年「ディック・トレイシー」、 92年「摩天楼を夢みて」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 73年「セルピコ」、74年「ゴッドファーザーPART2」、 75年「狼たちの午後」、79年「ジャスティス」で アカデミー主演男優賞にノミネートされる。 92年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」で アカデミー主演男優賞受賞。 96年「リチャードを探して」で初監督。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ナタリーの朝」 1971年「哀しみの街角」 1972年「ゴッド・ファーザー」 1973年「スケアクロウ」「セルピコ」 1974年「ゴッド・ファーザーPART2」 1975年「狼たちの午後」 1977年「ボビー・デアフィールド」 1979年「ジャスティス」 1980年「クルージング」 1982年「喝采の陰で」 1983年「スカーフェイス」 1985年「レボリューション めぐり逢い」 1989年「シー・オブ・ラブ」 1990年「ゴッド・ファーザーPART3」 「ディック・トレーシー」 1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇       アカデミー主演男優賞      「摩天楼を夢見て」 1993年「カリートの道」 1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」 1996年「訣別の街」 「アル・パチーノのリチャードを探して」 1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇ 1998年「チャイニーズ・コーヒー」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇ 「インサイダー」◇ 2002年「インソムニア」 「ニューヨーク 最後の日々」◇「シモーヌ」◇ 2003年「リクルート」◇ MICHELLE PFEIFFER ミシェル・ファイファー 誕生日 1958/4/28 出身 米カリフォルニア州サンタアナ ファウンテン・バレー高校で演技を学び、卒業後ロスへ。 映画デビューは80年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」。 82年「グリース2」の主役で注目される。 88年「危険な関係」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 89年「恋の行方 ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」、 92年「ラブ・フィールド」で 同賞主演女優賞にノミネートされた。 「ラブ・フィールド」では ベルリン映画祭主演女優賞に選ばれている。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「THE HOLLYWOOD KNIGHTS」 「マンハッタン・ラプソディー」 1981年「オリエンタル探偵殺人事件」 1982年「グリース2」◇ 1983年「スカーフェイス」◆ 1985年「眠れぬ夜のために」「レディホーク」 1986年「くたばれ!ハリウッド」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 「アメリカン・パロディ・シアター」 1988年「愛されちゃってマフィア」「テキーラ・サンライズ」      「危険な関係」◆ 1989年「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」◇ 1990年「黒い果実」「ロシア・ハウス」 1991年「恋のためらい/フランキー&ジョニー」 1992年「バットマン・リターンズ」◇「ラブ・フィールド」◇ 1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」 1994年「ウルフ」◇ 1995年「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」 1996年「逢いたくて」「アンカー・ウーマン」 1997年「シークレット/嵐の夜に」「素晴らしき日」 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「ディープエンド・オブ・オーシャン」◇ 「真夏の夜の夢」      「ストーリー・オブ・ラブ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇ 2001年「アイ・アム・サム」◇ 2002年「ホワイト・オランダー」 その他の出演者: Nathan Lane .... Tim Kate Nelligan .... Cora Jane Morris .... Nedda Greg Lewis .... Tino Al Fann .... Luther Ele Keats .... Artemis Fernando Lopez .... Jorge Glenn Plummer .... Peter Tim Hopper .... Lester Harvey Miller .... Mr. Rosen Sean O'Bryan .... Bobby Goldie McLaughlin .... Waitress Helen User Rating: 6.4/10 (3,083 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Keyen Reedさん Michigan,USA 1999年10月3日 心温まるユニークで触発される恋物語。 この映画、かつてない最高の恋物語。 アル・パチーノとミシェル・ファイファー は、 絶対にすばらしい役者だ。 役柄が乗り移ったようだし、 そんなひとが実在するといいと思わせる。 かれらの世界にすっかり引きこまされて、 恋愛中のひと、 恋に臆病なひと、 あるいは、愛されるのに臆病なひとは、 必ず、この映画に共感するだろう。 脚本家は、すばらしくユニークなアイディアを思いついたものだ。 監督は、すばらしい仕事をやってのけた。 全くのところ楽しめる映画だ。 オトーサン、 「ああ、"裏窓"だ」 名作「裏窓」では、 カメラマンのジェームス・ステュワートが、 退屈しのぎに、望遠鏡で隣のアパートを覗いていました。 このシーンのおかげで、 一躍、"voyeur"という撮影技法が有名になりました。 この映画でも、この手法が駆使されています。 大都会で、アパート暮らしをしていれば、 灯ともし頃には、向こうの棟の窓で繰り広げられる情景の 鑑賞代も高い家賃に含まれているのかもしれません。 女主人公のフランキーは、傷心を抱いて、 大都会の片隅でひっそりとひとり暮らし。 楽しみといえば、入浴とTVくらい。 入浴もすませ、ロクなTV番組もないときは、 アパートの向かいの窓々をぼんやりと眺めるのが習慣です。 こちらの窓では、老夫婦が抱きあっている情景、 あちらの窓では、いましも訪問者が到着しました。 おお、あの上のほうの窓では、男が女に殴りかかっています。 カメラは、そんな窓を次々と写していきます。 やがて、彼女のもとにジョニ−が、 訪れるときが、ようやく、やってきます。 2人の間には、いろいろあって、 本当に、いろいろと事情があって、 魂がよりそう瞬間は、なかなかやってこないのです。 ラストシーン、 カメラは、部屋のなかから外へと移動していき、 遠ざかりながら、フランキーとジョニーの 窓辺にうつる影をとらえるのです。 バックには、あまい名曲「フランキーとジョニー」の 調べが流れています。 「ああ、いいなあ」 そう思ったあなたは、恋をする資格があります。 ご安心ください。


ディボース・ショウ

オトーサン、 「コーエン兄弟の映画、それに旬の役者2人、 こりゃ、何が何でも、見ておかなくては」 日曜日の有楽町は、日劇へ。 「ありゃ」 さぞ混んでいるかと思いきや、ガラガラでした。 原題;Intolerable Cruelty (2003) 監督:Joel Coen/Ethan Coen 原作:Robert Ramsey /Matthew Stone /John Romano 脚本:Robert Ramsey/Matthew Stone/Ethan Coen/Joel Coen Genre: Comedy / Romance Rated PG-13 for sexual content, language and brief violence. Country: USA Language: English / French 上映時間:100分 あらすじ: マイルズは、ロスの有名な離婚専門の弁護士。 自信満々。顧客リストもそうそうたるもの。 連戦連勝である。 同僚から尊敬され、鉄壁の離婚契約書をつくった。 その彼が、突然人生の岐路に立たされる。 成功のあまり退屈しのぎに新しいことに挑戦したくなったからだ。 マイルズは、危険な女性マリリンと裁判で対決する。 彼女は、狙ったカモと結婚するやいなや、すぐに離婚し 大金をせしめた後のきままな暮らしを夢みている。 今回のカモは、不動産屋。 私立探偵の助けを借りて、カモる相手を絞ったのだ。 だが、マイルズの巧みな戦術で、失敗してしまう。 だが、マリリンもさるもの。 たちまち、石油王の御曹司ハワードを射止める。 マイルズと同僚は、不本意にも、この一件に深入りし、 マリリンと対決することになる。 巧妙な戦術、欺瞞と逆らえない魅力を武器に、 マリリンとマイルズは、男と女としても、 虚々実々の戦いを繰りかえす。 出演者: George Clooney .... Miles Massey(マイルズ) Catherine Zeta-Jones .... Marylin Rexroth (マリリン) Geoffrey Rush .... Donovan Donaly(ドノバン) オトーサン、 「うーん、美男美女対決だ」 旬というか、時流に乗っている役者さんは、 物腰も、肌つやも、目の輝きもちがいます。 GEORGE CLOONEY ジョージ・クルーニー 誕生日 1961/5/6 出身 米ケンタッキー州レキシントン アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役として 有名なニック・クルーニーが父、 祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、 従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。 俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。 不遇の1年をハリウッドで過ごした後、 数々のテレビドラマに出演し、 中でもNBCの「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、 一躍スターとなる。 このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、 映画俳優組合賞を受賞した。 映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから 本格的に主役を演じるようになった。 2002年「コンフェッション」で監督デビュー。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「グリズリー2」 1988年「ハイスクールはダンステリア」 1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」      「レッド・サーフ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇ 1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇      「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇ 1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM) 「オー・ブラザー!」◇ 2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲ 2002年「コンフェッション」◆ 「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆ 2003年「ソラリス」◇ 「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「ディボース・ショウ」◇ CATHERINE ZETA-JONES キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 誕生日 1969/9/25 出身 英ウェールズ 90年「シェラザード」で映画デビュー。 2000年「トラフィック」でゴールデン・グローブ賞にノミネート。 2002年「シカゴ」でアカデミー助演女優賞受賞。 2000年9月、マイケル・ダグラスと結婚、翌年、長男を出産。 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「シェラザード/新・千夜一夜物語」 1992年「コロンブス」 1993年「相続王座決定戦」 1995年「ブルージュース」 1996年「ザ・ファントム」 1998年「マスク・オブ・ゾロ」◆ 1999年「エントラップメント」◇「ホーンティング」◇ 2000年「トラフィック」◆「ハイ・フィデリティ」◆ 2001年「アメリカン・スウィートハート」◇ 2002年「シカゴ」◇ 2003年「ディボース・ショウ」◇ その他の出演者: Billy Bob Thornton .... Howard D. Doyle Cedric the Entertainer .... Gus Petch Edward Herrmann .... Rex Rexroth Paul Adelstein .... Wrigley Richard Jenkins .... Freddy Bender Julia Duffy .... Sarah Sorkin Jonathan Hadary .... Heinz, the Baron Krauss von Espy Tom Aldredge .... Herb Myerson Stacey Travis .... Bonnie Donaly Jack Kyle .... Ollie Olerud Irwin Keyes .... Wheezy Joe Judith Drake .... Mrs. Gutman User Rating: 6.7/10 (6,566 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 コーエン兄弟監督+美男美女の基礎票があっての6点台でしょう。 User Comments: amy majerowiczさん detroit, mi 2003年3月31日 懲りない映画 調子がいいときのコーエン兄弟は、手がつけられない。 "big lebowski"なんか、素晴らしかった... 忘れられない適切な台詞や会話の流れ。 登場人物たちは、実に気まぐれで、 突飛な行動が、また、何ともいえないのだ... だが、調子が悪いときは、ぎくしゃくし、ペースが乱れる。 登場人物たちは、気色が悪い.... いつもは、スマートなジョージ・クルーニーは、 このおべんちゃら映画では、まるで爬虫類みたいに見える... 面白くないし、3回も繰り返されるキャッチ・フレーズもワザとらしい。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ は、悪女を好演している。 だが、それでも、このつまらん映画を救うことができなかった。 なんで、わざわざ、こんな映画をつくるんだ? がっかりだよ、コーエン兄弟よ。 もっといい映画を作ってほしい... すばらしくもなく、この題名のように”残酷”だ。 観客への分け前も、あまりに少なすぎる..... オトーサン、 「コーエン兄弟、ハリウッドに取りこまれたな」 コーエン兄弟の映画のすばらしさは、 地獄の底から吹き出てくるような虚無感の風です。 それが吹きすぎるやいなや、パロディになり、エンタメになるのです。 ところが、その風は、美男美女を素通りしてしまいました。 ハリウッドの宝を嘲笑するわけには、いかなかったのでしょうか。


ツインズ

オトーサン、 「ツインズ、双子か」 つい昨日、息子の嫁さんに家族ビデオをみせたばかり。 30年近く前のもの、次女のせりふに笑いました。 「どっちが、私?」 この映画の双子は、一目瞭然のハズですが...、 原題:Twins (1988) 監督:Ivan Reitman 脚本:William Davies/Wiliam Osborne    Timothy Harris/Herschel Weingrod Genre: Action / Comedy / SF 上映時間:105分 あらすじ: 何十年前かに、完全人間を生産する試みがなされた。 不幸なことに、問題が起きた。 遺伝子が、均等に配分されなかったのだ。 ひとりは、強く、頭がよく、いい人柄で、愛に満ちている。 片方は、残りカスばっかり! 2人の赤ん坊は、別の場所で、別々に育てられ、 ある日、再会する。 助けあって、まだ見ぬ母を訪ねていく。 出演者: Arnold Schwarzenegger .... Julius Benedict (ジュリアス) Danny DeVito .... Vincent Benedict (ヴィンセント) Kelly Preston .... Marnie Mason(マーニー) オトーサン、 「こりゃ、愉快だ」 演技にかけては、天才肌のダニー・デビートと、 筋肉マンのシュワちゃんが、双子という設定。 性格もさておき、背の高さがまったくちがいます。 "迷?コンビ"の経歴を見ておきましょう。 ARNOLD SCHWARZENEGGER  アーノルド・シュワルツェネッガー 誕生日 1947/7/30 出身 オーストリア・グラーツ 少年時代はサッカーと陸上競技に熱中。 15歳になると、重量挙げに打ち込み、 3年間の鍛錬の後、ボディ・ビルに転向。 20歳でミスター・ユニバースに優勝したのを皮切りに 13もの世界タイトルを獲得する。 70年「SF超人ヘラクレス」で映画デビュー。 鍛え上げた肉体を武器にアクション映画で活躍。 84年「ターミネーター」のターミネーター役でブレイクし、 以後は大作アクション映画からコメディ映画まで 懐の深い演技ぶりを披露する。 妻は86年に結婚した放送ジャーナリストの マリア・シュライヴァー。 キャサリン、クリスチナ、パトリック、クリストファー という4人の子供たちがいる。 97年に心臓疾患の手術を受ける。 2003年10月、米カリフォルニア州知事の リコール(解職請求)選挙と後継知事選に立候補し当選。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「SF超人ヘラクレス」 1973年「ロング・グッドバイ」 1975年「ステイ・ハングリー」 1977年「アーノルド・シュワルツェネッガーの       鋼鉄の男」◇ 1979年「サボテン・ジャック」 1982年「コナン・ザ・グレート」◇ 1984年「キング・オブ・デストロイヤー       /コナンPART2」◇      「ターミネーター」◇ 1985年「コマンドー」◇「レッドソニア」◇ 1986年「ゴリラ」◇ 1987年「バトルランナー」◇「プレデター」◇ 1988年「レッド・ブル」◇ 1989年「ツインズ」◇ 1990年「キンダガートン・コップ」◇      「トータル・リコール」◇ 1991年「ターミネーター2」◇ 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」◇      「ゴリラ2」△「デイブ」 1994年「ジュニア」◇「トゥルーライズ」◇ 1996年「イレイザー」◇      「ジングル・オール・ザ・ウェイ」◇ 1997年「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」◇ 1999年「エンド・オブ・デイズ」◇ 2000年「シックス・デイ」◇ 2002年「コラテラル・ダメージ」◇「アルマーニ」 2003年「ターミネーター3」◇ DANNY DeVITO ダニー・デビート 誕生日 1944/11/17 出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク ニューヨークのアメリカン・アカデミー・ オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、 60年代にユージーン・オニール財団で仕事をしている時、 マイケル・ダグラスと出会う。 マイケル・ダグラス製作の75年「カッコーの巣の上で」で 舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。 テレビ・シリーズでは78年の「Taxi」で人気を得た。 映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、 デビュー。妻は女優リー・パールマン。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1969年「くちづけ」 1975年「カッコーの巣の上で」 1976年「カー・ウォッシュ」 1977年「爆笑!世紀のスター誕生」 1978年「ゴーイング・サウス」 1983年「愛と追憶の日々 1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」      「マシンガン・ジョニー」 1985年「ナイルの宝石」 1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」 1987年「鬼ママを殺せ」(V)      「テインメン 事の起こりはキャデラック」 1988年「ツインズ」 1989年「ローズ家の戦争」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」 1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)      「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」      「ベイピートーク3 ワンダフルファミリー」 1994年「ジュニア」「勇気あるもの」 1995年「ゲット・ショーティ」 1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」      「スペース・ジャム」(声) 1997年「ヘラクレス」(声) 「L.A.コンフィデンシャル」      「レインメーカー」 1998年「アウト・オブ・サイト」「THE KISS」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆ 「ヴァージン・スーサイズ」◆      「ビッグ・チャンス」 2000年「60セカンズ」◆ 「MONA 彼女が殺された理由」      「スクリュード ドジドジ大作戦」 2001年「ザ・プロフェッショナル」◇「ビッグ・マネー」 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」 その他の出演者; Chloe Webb .... Linda Mason Bonnie Bartlett .... Mary Ann Benedict Trey Wilson .... Beetroot McKinley Marshall Bell .... Webster David Caruso .... Al Greco Hugh O'Brian .... Granger Nehemiah Persoff .... Mitchell Traven Maury Chaykin .... Burt Klane Tony Jay .... Werner Tom McCleister .... Bob Klane David Efron .... Morris Klane Peter Dvorsky .... Peter Garfield User Rating: 5.9/10 (10,611 votes) オトーサン、 「もっと高くていいはず」 ダニー・デビート、最高の演技です。 User Comments: brian james さん at the critic's desk 2002年3月20日 シュワルツェネッガーとデビート、 この2人が大活躍。 アーノルドが、ジュリアス役で帰ってきた。 よりよい人間を生む遺伝子実験の結果である。 熱帯の孤島に隔離されて暮らしてきたので、 実生活での体験はゼロ。 犯罪に巻きこまれた危険な状況では、それが目立つ。 田舎の「エデンの庭」で、お目にかかるほどではないが、 まったく素朴な人間に育った。 自分のルーツをたどる旅で、行き着いたのは大都会。 すぐに、双子の兄ヴィンセントをみつける。 (デビート好演!) ヴィンセントは、孤児院で育てられ、犯罪へと走っていた。 主な収入源は、クルマ泥棒。 こんな2人が出会い、 それ以後の、おふざけは、実に陽気なもの。 アーノルドは、ダニーに子犬のようにつきまとい、 いざというときは、断固、兄を守ろうとする。 2人は、産みの母を探すなかで、 愉快で、ときには危険な状況に陥る。 だが、フアンを悩ますことはない。 アーノルドがついているのだから、 悪い事態になるはずなどないだろう? この映画、あなたのDVDのコレクションに加えるといい。 あるいは、映画館で見るとよい。 その際、駐車券を買い忘れるな! いや、自転車かスクーターで見に行くべし! ポップ・コーンだけは、買い忘れないように! オトーサン、 「は、は、は」 この映画、笑い満載ですが、 ちょっと気づかない笑いを、ご紹介しましょう。 シュワちゃんが、クルマに乗り込みます。 リア・シートに乗るのは、生まれてはじめて。 目に入るのは、靴、 次に、すらりと伸びた脚、 目線が腰、胸、首、 順にさまようように上へと移動して、 最後に、美女マーニーの顔へ。 リアシートには、もうマーニーが乗っていたのです。 この探るようなカメラの動き、 サーチ・アップ(search up)という撮影技法だそうです。 オクテのシュワちゃんだから、 あっという間に、爽やかに終わりましたが、 「デビートだったら?」 思わず、笑ってしまいました。 なめ回すような目つきのひとですから、 カメラは、長回しになって、 実に、いやらしいシーンになったことでしょう。


サルバドル 遙かなる日々

オトーサン、 「おお。これもオリバー・ストーン監督だ」 昨日みた「ドアーズ」もそうですが、 ヴェトナム戦争に従軍して、その惨状に涙して以来、 彼は、終生、戦いをテーマにすることになります。 今回の戦いの舞台は、中南米のエル・サルバドル。 ボランティアの女性が、無残にも殺されます。 それが政治というもの、それが戦争というもの... 原題;Salvador (1986) 監督:Oliver Stone 脚本:Oliver Stone /Rick Boyle Genre: Drama / Thriller / War Country: USA Language: English / Spanish 上映時間;123分 あらすじ: アメリカで、落ち目の記者は、 1980年の軍事独裁政権下の出来事を 報道するため、エル・サルバドルに行く。 現地では大司教オスカー・ロメロが暗殺される。 彼は、アメリカのメディアに現地の窮状を伝える 写真を撮ってほしいとゲリラや田舎のひとびとに頼まれる。 反乱軍の証拠写真を欲しがる軍部右派とも知り合う。 やがて、彼は、現地のガールフレンドを守るために、 国外脱出の手段をみつけなければならなくなる。 出演者: James Woods .... Richard Boyle (リチャード) James Belushi .... Doctor Rock (ドク) Elpidia Carrillo .... Maria(マリア) オトーサン、 「ジェームズ・ウッズ、入神、泥まみれの熱演だ」 JAMES WOODS ジェームズ・ウッズ 誕生日 1947/4/18 出身 米ユタ州バーナル マサチューセッツ工科大学中退後、 72年「突然の訪問者」で映画デビュー。 86年「サルバドル/遙かなる日々」 96年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」で アカデミー賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1972年「突然の訪問者」 1973年「追憶」 1974年「熱い賭け」 1975年 「ナイトムーブス」 1977年「クワイヤボーイズ」      「特攻サンダーボール作戦」 1979年「オニオンフィールド」「ブラック・マーブル」 1981年「目撃者」 1982年「スプリット・イメージ/人格分離」 1983年「ビデオドローム」 1984年「カリブの熱い夜」      「ワンス・アポオン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「キャッツ・アイ」◇ 1986年「サルバドル 遙かなる日々」 1987年「殺しのベストセラー」「ザ・コップ」 1988年「ジェームズ・ウッズのコカイン」      「トゥルー・ビリーバー/はぐれ弁護士の執念」 1989年「この愛の行方」      「ジェームズ・ウッズのドランカー」      「THE BOOST/引き裂かれた愛」 1990年「ラブ・アフェアー」 1991年「ハード・ウェイ」 1992年「ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局」      「ミッドナイト・スティング」「チャーリー」      「虚偽/シチズン・コーン」(TM) 1994年「ゲッタウェイ」「スペシャリスト」 1995年「カジノ」「KILLER 第一級殺人」      「ニクソン」「誘導尋問」(TM) 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」 1997年「コンタクト」◆「ヘラクレス」(声)      「ステューピッド・イン・ニューヨーク」◆ 1998年「ヴァンパイア/最後の聖戦」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◆      「トゥルー・クライム」◆      「エニイギブンサンデー」◆      「ヴァージン・スーサイズ」◇ 2000年「ダーティー・ピクチャー/禁断の写真」(TM) 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)      「サンキュー、ボーイズ」      「スペース・ミッション/宇宙への挑戦」      「最‘新’絶叫計画」 2002年「ジョンQ」「スチュアート・リトル2」(声) その他の出演者: Michael Murphy .... Ambassador Thomas Kelly John Savage .... John Cassady         ('Newsweek' reporter/photographer) Tony Plana .... Maj. Maximiliano 'Major Max' Casanova           (presdential candidate) Colby Chester .... Jack Morgan           (U.S. State Dept. Analyst [CIA]) Cynthia Gibb .... Cathy Moore           (Catholic lay worker) Will MacMillan .... Col. Bentley Hyde Sr. (Officer, MILGROUP) Valerie Wildman .... Pauline Axelrod (reporter, ANS News) Jose Carlos Ruiz .... Archbishop Romero Jorge Luke .... Col. Julio Figueroa (commander, 3rd Brigade) Juan Fernandez .... Army lieutenant Salvador Sanchez .... Human rights leader Rosario Zuniga .... Human rights assistant User Rating: 7.3/10 (1,940 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアか」 アカデミー賞ノミネート 主演男優賞:ジェームス・ウッド オリジナル脚本賞 User Comments: Howlin Wolfさん Liverpool, England 2002年1月17日 私の意見? ストーンのベストだと思うし... ... そして、不当にも知られていない映画である。 伯父に教えられるまで、聞いたことがなかった。 これは、まさに政治的な映画だが、 ストーンは、政治を人間ドラマの舞台にしている。 戦いに引き裂かれた国から脱出できなくなった2人に 焦点を当てるいことで、政治の非情さを訴求しているのだ。 主人公の記者、ジェームズ・ウッズの演技が、 あまりに見事なので、私は、すっかり彼のフアンになってしまった。 だらしない友人ドクを演じるジェームス・ベルーシは実に陽気である。 2人とも、本当におかしな奴らで、 映画の最初の部分は、まるでコメディである。 だが、この映画が訴えたいのは、エル・サルバドルの惨状であり、 その原因を究明しようとする視点があることを忘れてはならない。 ストーンは、それを偏見なく、やってのけた。 たとえ、彼の言うことに賛同できないとしても、 いつも圧倒されるのは、彼の比類なきテクニックである。 ストーンは、天才肌の監督だ。 この映画ほど、彼の才能を実証した映画はない。 脅しともとれるような方法で提示されたメッセージを 誰もが忘れることはできないだろう。 彼の才能を評価できるひとは、この映画を楽しむことができるだろう。 ぜひ一度、見ることをお奨めする。 オトーサン、 「ストーンは、天才!」 これだけ真に迫った悲惨極まりない戦争映画を撮れる監督って、 他にいないのではないでしょうか。 この映画、アカデミー賞をとった「プラトーン」と 同じ年につくられた隠れた名画です。 あらためて、監督の経歴を見ておきましょう。 OLIVER STONE オリバー・ストーン 誕生日 1946/9/15 出身 米ニューヨーク 監督作 1974年「邪悪の女王」 1981年「キラーハンド」 1986年「サルバトル 遙かなる日々」      「プラトーン」 1987年「ウォール街」 1988年「トーク・レディオ」 1989年「7月4日に生まれて」 1991年「ドアーズ」      「J・F・K」 1993年「天と地」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 1995年「ニクソン」 1997年「Uターン」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 次に、IMDBから。 長くなるので、この映画や「プラトーン」をつくった 1986年までの経歴を紹介しましょう。 同年代の批評家 Samuel Fullerによれば、 このよく議論の対象になる監督は、 燃えるような情熱をもって、 強烈な主張を突きつけるストーリーづくりによって、 1960年代の乱気流に、ひとびとを巻き込んだ。 ヴェトナム戦争に従事した後、NY大学の映画学科に入り、 最初に作ったのが、"Seizure” (1974)だった。 カナダの邪悪の女王をテーマにしたもので、 カルトフアンのお気に入り映画となった。 ストーンは、"Midnight Express” (1978)の脚本で アカデミ−賞をとった。 これは、実話に基き、アメリカ人Billy Hayesの トルコの牢獄での監禁事件を扱ったものだった。 その後のストーン映画と同様に、 空想的なフィクションで真実を飾りたてたものだった。 アカデミー賞のおかげで、大手映画会社で撮る機会をえたのが、 "The Hand”(1981)だったが、失敗作に終わったので、 シトーンは、しばらく干されることになる。 そこで、脚本のほうに集中し、 "while-Conan the Barbarian" (1982), "Scarface (1983)", "Year of the Dragon" (1985), "8 Million Ways to Die" (1986)を書いた。 最初の個人的好みのつよい映画が、 低予算の激烈な政治ドラマ"Salvador" (1986)である。 この映画では、ジェームス・ウッドが、 現実のジャーナリスト、リチャード・ボイルを演じた。 ボイルは、ストーンとの共同脚本でアカデミー賞にノミネートされた。 1986年の後半、ストーンは、「プラトーン」を撮った。 ヴェトナム戦争に従軍した若者の悲惨な旅を描いたもので、 10年来暖めてきたテーマだった。 この映画は、うめき声を出す者たちの見地から撮られた はじめての真実の戦争映画として歓迎された。 驚いたことに、映画は大ヒットし、 最優秀作品賞や最優秀監督賞をふくむ4部門で アカデミー賞を受賞した。


ドアーズ

オトーサン、 「ドア? まあ、いいか」 あの「JFK」のオリバー・ストーン監督の 作品ならば、間違いないでしょう。 原題:The Doors (1991) 監督;Oliver Stone 脚本;Randall Jahnson /Oliver Stone Genre: Drama / Music (more) 上映時間;140分 あらすじ: オリバー・ストーン監督が、 60年代のロック・グループ「ドアーズ」に捧げた作品。 グループの最後の歌手、電撃詩人(Electric Poet)といわれた ジム・モリソンの伝記にもなっている。 ジム・モリソンが、ロスの映画学科の生徒の頃から 1971年、27歳の若さでパリで死ぬまでを描いている。 この映画の売り物は、ヴァル・キルマーの迫真の演技。 ジム・モリソンの亡き弟そっくりというだけではなく、 歌もたくさん歌っていて、それがそっくりなのだ。 いまも活躍しているドアーズは、 モリソンよりも、すばらしいキルマーの歌に悩まされた。 出演者: Val Kilmer .... James Douglas 'Jim' Morrison (ジム・モリソン) Meg Ryan .... Pamela Courson(パメラ) Kathleen Quinlan .... Patricia Kennealy(パトリシア) オトーサン、 「こんなことがあるんだ」 ジム・モリソン出演のドキュメンタリー映画と思っていたら、 何とヴァル・キルマーの演技でした。 この映画をみてしまったら、 もう、かれを忘れることはできないでしょう。 ご贔屓のメグ・ライアン、期待してみていましたが、 ヴァル・キルマーの演技の前に、すっかり霞んでしまいました。 VAL KILMER ヴァル・キルマー 誕生日 1959/12/31 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス ハリウッド・プロフェッショナル・スクールで学ぶ。 17才でジュリアード学院演劇科に入学。 83年に「スラブボーイズ」でブロードウェイ進出。 84年「トップ・シークレット!」で映画デビュー。 88年ジョアン・ウォーリーと結婚したが、95年に離婚。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「トップ・シークレット!」 1985年「天才アカデミー」 1986年「トップガン」 1988年「ウィロー」 1989年「もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン」 1991年「ドアーズ」 1992年「サンダーハート」 1993年「ブロンディー/女銀行強盗」      「トゥルーロマンス」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◇      「DEAD GIRL/狂気の愛」      「ヒート」◆「愛と勇気の翼」 1996年「ゴースト&ダークネス」◇「D.N.A.」◆ 1997年「セイント」◇ 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)      「アット・ファースト・サイト」◇ 2000年「レッド・プラネット」◇      「ポロック 2人だけのアトリエ」◆ 2001年「ハード・キャッシュ」◇ その他の出演者: Michael Wincott .... Paul Rothchild Michael Madsen .... Tom Baker Josh Evans .... Bill Siddons Dennis Burkley .... Dog Billy Idol .... Cat Kyle MacLachlan .... Ray Manzarek Kevin Dillon .... John Densmore Frank Whaley .... Robby Krieger John Densmore .... Engineer (last session) Gretchen Becker .... Mom - Clara Morrison Jerry Sturm .... Dad - Steve Morrison Sean Stone .... Young Jim Morrison User Rating: 6.6/10 (8,135 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Rob Deschenesさん Toronto, Ontario, Canada 2003年6月21日 妙な感じがする 私は、ジム・モリソンを知らないし、 いまでも、あまり勉強していないので、 オリバー・ストーン監督による 歌手・詩人ジム・モリソンの描写が どのくらい正確なのか判断することはできない。 だが、仕事仲間が、べたぼめしていたので、借りてみた。 ドアーズという題名なのに、バンドには触れず、 専ら、ひとりの男に集中しているのを奇妙に感じた。 だが、ヴァル・キルマーは、この役を熱演している。 ストーン監督や関係者が、麻薬中毒者の側面を強調し過ぎて、 本来のジム・モリソンを描くのを避けているのも奇妙だ。 リード・ヴォーカルのジム・モリソンの人生が語られる。 30年前といまとで、こんなに受け取り方が変わっているとは。 さらに、奇妙に感じるのは、出演者たち、 バンドの連中、とくにガ−ルフレンドたちが、 彼にさんざん苦しめられるのに、擁護するあたりだ。 脚本の質を云々するよりも、性格分析に向かってしまう。 この辺りが、この映画のいいところだろう。 もっと洞察力があれば、よかったのに。 でも、満足した。 オトーサン、 「へえ、詳しいひとが、いるもんだ」 以下のサイトの充実ぶりに、感心しました。 ジム・モリソンは、 エルヴィス・プレスリー以来の アメリカ最大のロック・スターだったようです。 http://www02.so-net.ne.jp/~m-sasaki/doors.html オトーサン、 「早死した尾崎豊に似てるなぁ。 あるいは、"黒い花びら"の水原弘に似ているかも。 才能がありすぎて、世の中が見えすぎて、破滅した」 でも、若いひとは、水原弘なんて知らないでしょう。 第1回レコ−ド大賞の受賞者ですよ。 「石原裕次郎より、かっこよかったなあ」


リバース・エッジ

オトーサン、 「おっ、冒頭から川辺に、若い女性の全裸死体!」 新橋のTUTAYAで、適当に6本借りたので、 妙な映画が、入りこんだのかも。 「でも、キアヌが出ている。変だなあ」 原題:River's Edge (1986) 監督:Tim Hunter 脚本:Neal Jimenez Genre: Crime / Drama 上映時間:99分 あらすじ: サムソンが、仲間のジャミーを殺した。 高校生グループは、その事実を認めさるを得ない。 だが、反応は、ひとりひとり違っていた。 レインは、サムソンを守りぬこう、 州の外に連れ出そうと必死になる。 他の者たちは、警察に届けるべきだと考えていた。 マットのタフな弟も、死体を発見した。 なぜ、警察が殺人を知ったのか、誰にも分からず、 通報者が誰なのか、それも分からなかった。 出演者: Crispin Glover .... Layne (レイン) Keanu Reeves .... Matt (マット) Ione Skye .... Clarissa (クラリッサ) オトーサン、 「レイン、なかなかいいな、キアヌより上手!」 身振りも、表情も派手で、将来有望とみました。 名前は、クリスピン・グローバーでしたが、 スピルバーグに逆らったので、干されたようです。 「この女優さんも、魅力的だなあ」 クラリッサを演じたアイオン・スカイ、 このひとも、あまり芽が出なかったようです。 結婚して芸能界から引退したのでしょうか? CRISPIN GLOVER クリスピン・グローバー 誕生日 1964/4/20 出身 米ニューヨーク 父は俳優ブルース・グローバー。 「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」の 回想シーンで、前作の肖像が無断で使われ、 スピルバーグを相手取り訴訟を起こした。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「プライベイト・レッスン」 1983年「個人授業」 1984年「ティーン・ヒーローJ.J.」「りんご白書」      「13日の金曜日・完結編」      「月を追いかけて」 1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」      「ロンリー・ブラット」 1987年「リバース・エッジ」 1988年「ツイスター 大富豪といかれた家族たち」 1989年「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」 1990年「ワイルド・アット・ハート」「女神たちの季節」 1991年「ドアーズ」 1993年「カウガール・ブルース」「ギルバート・グレイブ」 1995年「デッドマン」 1996年「ラリー・フリント」 2000年「チャーリーズ・エンジェル」「ベティ・サイズモア」 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」 IONE SKYE アイオン・スカイ 誕生日 1971/9/4 出身 英ロンドン 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「リバース・エッジ」 1987年「ジミー/さよならのキスもしてくれない」      「A.T./エイリアン・トラベラーズ」 1989年「レイチェル・ペーパー」「セイ・エニシング」 1991年「ガス・フード・ロジング」 1992年「ガン・クレイジー」「ウェインズ・ワールド」 1994年「ガールズ・プリズン」(TM) 1995年「フォー・ルームス」 1996年「私がこわされるとき」(TM) 1997年「ワン・ナイト・スタンド」「モノクロームの夜」 その他の出演者: Dennis Hopper .... Feck Joshua John Miller .... Tim Daniel Roebuck .... Samson Roxana Zal .... Maggie Josh Richman .... Tony Phil Brock .... Mike Tom Bower .... Bennett Constance Forslund .... Madeleine Leo Rossi .... Jim Jim Metzler .... Burkewaite Tammy Smith .... Kim Danyi Deats .... Jamie User Rating: 7.1/10 (1,675 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ」 User Comments: Blondieさん_ California 2002年2月5日 すばらしい勇気と強烈さ これは、私のお気に入りの 80年代の若者映画である。 この映画の強烈さと性格描写は、すばらしい。 トラブルを抱えた10代の若者をリアルに描いている。 彼らが、いかに勇気をふるい起こしたか、 衝撃的な結論や生き方にたどりついたかを見事に描いている。 いくつかのすばらしい演技を見ることができる。 クリスピン・グローバーは、 すばらしくユニークで、興味深い人物を演じた。 デニス・ホッパーは、街から追放された精神病者として 凍りつくような演技をみせる。 キアヌ・リーブスの弟役のいかれた少年は、 幼いわりに見事な演技をみせ、心を打つ。 登場人物たちの性格をよく掘り下げた映画だ!! オトーサン、 「最近、よくデニス・ホッパーを見るなあ」 一世を風靡した「イージーライダー」の主役でしたが、 麻薬事件を起したために、スターの座から脱落。 狂った患者のような端役しか与えられないのです。 ラストシーンでは、一人芝居のチャンスを与えられていました。 死んだ若者を追悼してのモノローグ。 ストップウォツチで計測したら、75秒もの長回しでした。 アップで撮っているのに、表情の変化が単調でした。 「残念だなあ。挫折がまだ響いているのか?」 勝負どころでエッジをきかせられないようでは、 再起も困難でしょう。


ランブルフィッシュ

オトーサン、 「"Rumble Fish"、どういう意味なのかなあ?」 辞書で、散々探しての結論は、喧嘩仲間。 間違っていたら、ごめんなさい。 原題:Rumble Fish (1983) 監督:Francis Ford Coppola 原作:S.E. Hinton 脚本:Francis Ford Coppola/ S.E. Hinton Genre: Action / Drama Color: Black and White / Color 上映時間:94分 あらすじ: ラスティは、小さな工業都市の消え行くギャングのリーダー。 どこかに行ってしまった兄の渾名は、オートバイ野郎。 憧れの兄を思い出しては、日々を送っている。 母親は、家出し、父親は呑んだくれ。 学校など無意味、付き合う仲間も少ない。 彼は、大きなギャング同士の戦いに引きづり込まれる。 その後の出来事が、その人生を変えてしまう。 出演者: Matt Dillon .... Rusty James(ラスティ) Mickey Rourke .... The Motorcycle Boy (オートバイ野郎) Diane Lane .... Patty(パティ) オトーサン、 「3人とも、若いなあ」 マット・ディロン19歳、ミッキー・ローク27歳 そして、ダイアン・レインが18歳! まぶしいほど、みんな若いのです。 その若さに美貌が加われば、それだけで魅了されます。 演技以前の、その存在感がいいのです。 とくに、ミッキー・ロークがいいですねえ。 ハスキー・ボイスで、実に優雅な青年なのですが、 ペット・ショップに乱入して、 籠から鳥を解き放ったときの狂気の表情が印象的でした。 MICKEY ROURKE ミッキー・ローク 誕生日 1956/9/16 出身 米ニューヨーク州シュネクタディ 7歳の時、両親が離婚し、母と共にマイアミへ。 ハイスクール時代はボクサーを志すが挫折し、 19歳の時、単身ニューヨークへ。 バーの用心棒や夜警など様々な職を転々とする一方で、 サンドラ・シーキャットのもとで演技を学ぶ。 後にアクターズ・スタジオに入門。 79年「1941」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1979年「1941」 1980年「天国の門」「フェイドTOブラック」 1981年「白いドレスの女」 1982年「ダイナー」 1983年「ランブルフィッシュ」「錆びた黄金」 1984年「悪の華/パッショネイト」 1985年「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」 1986年「ナインハーフ」 1987年「エンゼル・ハート」「死にゆく者への祈り」     「バーフライ」 1988年「ホームボーイ」 1989年「フランチェスコ」「ジョニー・ハンサム」 1990年「逃亡者」「蘭の女」 1991年「ハーレー・ダビッドソン&マルボロマン」 1992年「ホワイト・サンズ」 1994年「フリーライド」 1995年「男たちの危険な午後」      「ハード・ブレット/仁義なき銃弾」 1996年「欲情の媚薬」 1997年「ダブルチーム」「レインメーカー」      「ポイント・ブランク」 1999年「バッファロー66’」「マグナム」 2000年「追撃者」「アニマル・ファクトリー」 2001年「プレッジ」「ブラック・ビートル」 「ピクチャー・クレア」 2003年「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」 MATT DILLON 誕生日 1964/2/18 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「レベルポイント」 1980年「リトル・ダーリング」「マイ・ボディガード」 1982年「マット・ディロンの初恋物語」「テックス」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「フラミンゴキッド」 1985年「レベル」「ターゲット」 1986年「ネイティブ・サン」 1987年「ビックタウン」      「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「ドラッグストア・カウボーイ」      「カンザス/カンザス経由→N.Y.行き」 1989年「ワン・ナイト・オブ・ブロードウェイ」 1991年「死の接吻」 1992年「シングルス」 1993年「聖者の眠る街」「最高の恋人」 1995年「誘う女」「フランキー・スターライト」 1996年「ビューティフル・ガールズ」      「アルビノ・アリゲーター」      「グレイス・オブ・マイ・ハート」 1997年「イン&アウト」 1998年「メリーに首ったけ」「ワイルドシングス」 2000年「ジュエルに気をつけろ!」 2002年「デュース・ワイルド」 DIANE LANE ダイアン・レイン 誕生日 1965/1/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「リトル・ロマンス」デビュー 1980年「ラスト・レター」      「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」 1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,THE FABULOUS STAINS」      「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」 1982年「幸福のチェッカー」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」      「コットン・クラブ」 1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」 1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」 1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」      「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」 1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」 1995年「ジャッジ・ドレッド」◇「ワイルド・ビル」 1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇ 1998年「デッド・ロイヤル」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」 2000年「パーフェクト・ストーム」◇ 2001年「陽だまりのグラウンド」◆「グラスハウス」◆ 2002年「運命の女」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「トスカーナの休日」◇ その他の出演者: Dennis Hopper .... Father Diana Scarwid .... Cassandra Vincent Spano .... Steve Nicolas Cage .... Smokey Chris Penn .... B.J. Jackson Laurence Fishburne .... Midget William Smith .... Patterson the Cop Michael Higgins .... Mr. Harrigan Glenn Withrow .... Biff Wilcox Tom Waits .... Benny Herb Rice .... Black Pool Player Maybelle Wallace .... Late Pass Clerk User Rating: 6.7/10 (2,652 votes) オトーサン、 「まあこんなところかも」 User Comments: Krasnoludekさん Hackensack, NJ, USA 2002年7月6日 地に足がついていない この映画、確かに夢みるようなムードがある。 登場人物たちと筋書きがいいから、監督は必要ない。 なんだか分からないが、 登場人物たちは、ここかと思えば、またあちら。 もう少し、人柄を知りたいと思う矢先に、 登場人物たちは、魔法のようにあちこちに出没する。 ラスティとオートバイ野郎の出会いのためだけに存在するかのようだ。 致命的なミスではないが、退屈な連中が大勢出てくるとなると、 ストーリー自体が、馬鹿気てみえてくる。 アホなラスティや預言者のような不思議な雰囲気をもつ兄に 感情移入をすることは、到底できない。 この兄が、何か深遠なことでも言うかと期待しても、 遠回しで曖昧でソフトで静かな言葉しか聞くことができない。 オートバイ野郎は、街のひとに溶けこんでいないし、 世の中すべてと適応できていない。 彼ときたら、ミステリアスを装っているだけ。 ひとに言えるような良いことなど何もない。 ミステリーで自分自身を装っているだけなのだ。 無理な役づくり、この映画は失敗作だろう。 このテーマなら、 同じくコッポラ監督、マット・ディロン主演映画 "The Outsiders"を見たほうがマシだ。 オトーサン、 「シャドウの使いかたがうまいなあ」 呑んだくれの父親役デニス・ホッパ−が登場するシーン。 最初に、ゆらゆらする影が白い壁に写るのです。 下手に演技するよりも、雄弁に物語っています。 オトーサン、 もうひとつ、あっと思ったのが、 マット・ディロンが、彼女を待っているシーン。 彼の咥え煙草の仕草が、ベルモンドそっくりでした。 「コッポラは、ゴタールの影響を受けているのかなあ」 ジャン・リュック・ゴタールは、「勝手にしやがれ」(1959)で、 鮮烈なデビューを飾ったヌーベルバーグ映画の巨匠です。 最後にもうひとつ。 「何だ、そうだったのか」 題名の"ランブルフィッシュ"の意味が分かりました。 全編モノクロなのに、カラーが2回だけ使われていて、 それが赤と青の「闘魚(rumble fish)」が写るシーン。 「闘魚」にも色々な種類があるようですが、 有名なのは、何といっても、ベタ(beta)でしょう。 キノボリウオ科の淡水産の硬骨魚で、 雄は、体長10cm、ひれの長さが特徴的です。 雄同士を同じ水槽に入れると、殺し合うので、 別の水槽に入れなけばなりません。 「男の闘争本能を示す題名だったんだ」


トゥルー・ロマンス

オトーサン、 「本当のロマンス、そんなのあるんかいな?」 年をとると、どうも懐疑的になっていけません。 でも、題名に騙されないでください。 この映画、バイオレンス映画なのです。 原題:True Romance (1993) 監督:Tony Scott 脚本:Quentin Tarantino/Roger Avary Genre: Thriller / Crime / Romance / Drama / Action Country: USA Language: English / Italian 上映時間:121分 あらすじ: クラレンスとアラバマは、新婚早々。 この息もできないほど愛しあっている2人は、 非情なギャングたちに追われていることに気づかない。 ギャング:絶対、失った財産を取り戻すぞ。 2人;いやだ。 出演者: Christian Slater .... Clarence Worley(クラレンス) Patricia Arquette .... Alabama Whitman(アラバマ) Gary Oldman .... Drexl Spivey(ドレクセル) オトーサン、 「オールスター・キャストとは、このこと」 誰が出ているかは、その他の出演者(1)をご覧ください。 愛し合う2人が、好演しています。 クリスチャン・スレーターは、切れるのが得意技ですが、 案外、ラブシーンも上手でした。 パトリシア・アークエットを見直しました。 気立てがいいうえに、色気もあり、アクションもできるし...、 ヒモ役のゲイリー・オールドマンの演技に注目あれ! 実に凶暴です。 CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 誕生日 1969/8/18 出身 米ニューヨーク 父は舞台やテレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、 別名マイケル・ホーキンス、 母はキャスティング・ディレクターの メアリー・ジョー・スレーター。 5才の時に母親が離婚し、母方につく。 ドルトン・スクールと プロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、 7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。 9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。 続いて「マクベス」 「デビッド・カッパーフィールド」などの舞台に出演。 その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの 「クリスマス・キャロル」や 「LANDSCAPE OF THE BODY」「DRY LAND」などの オフ・ブロードウェイの舞台や、 サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。 本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。 「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、 その後は数々の大作・話題作に出演。 監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の 短編「MUSEUM OF LOVE」。 映画での活躍とは裏腹に、 プライベートでは婚約破棄や暴行事件などで マスコミを賑わせることたびたびである。 クリスチャン・スレーターは ベビーフェイスながら、年齢に左右されず、 さらに役柄にも囚われず自在に演じられる演技派俳優。 映画の一キャラとしての同化が巧みなため、 スレーターらしい個性というものが見えないが、 恋愛、コメディ、アクション、サスペンスと どんな映画でも遜色のない演技を見せてくれる。 特に孤独な青年役(「忘れられない人」「ジュリアン・ボーの涙」等) をやらせたら秀逸。 ただし、ラブシーンに関しては、 女性のリードの仕方があまり得意ではないようで、 キスシーンやベッドシーンではあまり女性へのいたわりや 優しさというものが映像から伝わってこない部分がある。 映画としては、恋愛ものなら、「忘れられない人」。 コメディなら「カフス」、 アクションなら、「ブロークン・アロー」や「フラッド」、 サスペンスなら「バジル」「告発」などがある。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V) 1986年「薔薇の名前」 1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」 1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」      「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー        三つの闇の物語」 1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇      「スタートレックY未知の世界」▲ 1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)      「ハートブレイクダウン」 1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇ 1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇      「オースティン・パワーズ」◆ 1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 2000年「ザ・コンテンダー」◆「クライム&ダイヤモンド」◇ 2001年「ウインドトーカーズ」◆「スコーピオン」◆      「ズーランダー」▲「ハード・キャッシュ」◇ PATRICIA ARQUETTE パトリシア・アークエット 誕生日 1968/4/8  出身 米イリノイ州シカゴ パトリシアは祖父、父、ほかの姉弟 (ロザンナ、アレクシス、デイビッド)と 3代揃っての俳優一家で、6歳で初舞台を踏んでいた。 映画デビューは1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」。 1991年「インディアン・ランナー」や 1993年「トゥルー・ロマンス」で注目を浴びる。 1995年5月にニコラス・ケイジと結婚し、2001年5月に離婚。 パトリシア・アークエットは特徴のないのが特徴という つかみどころのない俳優。 特に色気があるわけでもなく、 アクションやラブロマンスでも秀でているわけではないが、 彼女の演技には常に清純さが漂い、 どんな役をやっても嫌みが感じられない爽やかさがある。 役柄的には、明るくさばけたキャラ、 不倫関係にあるキャラ、気丈で真面目なキャラが多い。 クリスチャン・スレイターと共演した 「トゥルー・ロマンス」での陽気でちょっとイカレタ感じの コールガール、アラバマ役はかなりインパクトがあったが、 ユアン・マクレガーと共演した「ナイト・ウォッチ」での 気丈な大学院生の演技も捨てがたい。 「グッバイ・ラバー」と「スティグマータ」は主役。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「エルム街の悪夢3/惨劇の館」 1988年「エンゼル・ショット/戦慄のバイブル」 1991年「インディアン・ランナー」「ローラー・ボーイズ」 1992年「INSIDE MONKEY ZETTERLAND」      「トラブル・バウンド/復讐の銃弾」 1993年「哀愁のメモワール」      「トゥルー・ロマンス」◇「愛の疑惑」 1994年「ホーリー・ウェディング」「エド・ウッド」 1995年「ラングーンを越えて」 1996年「アメリカの災難」「インフィニティ/無限の愛」      「シークレット・エージェント」「ナイト・ウォッチ」◆      「ロスト・ハイウェイ」 1998年「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」◇      「ハイロー・カントリー」◆ 1999年「救命士」◇「スティグマータ 聖痕」◇ 2000年「リトル・ニッキー」 2001年「ヒューマンネイチュア」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「穴/HOLES」 その他の出演者(1): Brad Pitt .... Floyd Dennis Hopper .... Clifford Worley Samuel L. Jackson .... Big Don Christopher Walken .... Vincenzo Coccotti Val Kilmer .... Mentor (Elvis) オトーサン、 「この5人が、脇役・端役だなんて、 なんて、贅沢なんだ」 その他の出演者(2): Bronson Pinchot .... Elliot Blitzer Michael Rapaport .... Dick Ritchie Saul Rubinek .... Lee Donowitz Conchata Ferrell .... Mary Louise Ravencroft James Gandolfini .... Virgil Anna Levine .... Lucy Victor Argo .... Lenny User Rating: 7.6/10 (19,868 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Michael O'Keefeさん Muskogee OK 2000年1月27日 愛は真実の愛には、 無謀と邪悪と致命傷がつきもの 真実の愛は、ときに砂利道を覚悟せねばならない。、 恋に落ちるだけの映画では、つまらない。 そこで、ヒモ、売春婦、麻薬売人をからませる。 クリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットは、 愛に盲目になっている。 手を携えて、どでかいことをやろうとする。 ところが、その代償の大きいこと。 実に凶暴な映画である。 一見、汚いアクション映画だが、 オール・スター・キャストと聞くと、どうしても見たくなる。 デニス・ホッパ−とクリストファー・ウォーケンの対決シーンが冴える。 見事な演技を見せてくれるのが、 サミュエル・ジャクソン、ブラット・ビット、 ヴァル・キルマー、ゲイリー・オールドマンである。 クリスチャン・スレーターが、エルビス・プレスリーと ジャック・ニコルソンのフアンだなんて。 早いテンポで、ハード。 この映画は、蹴飛ばしたくなるような代物ではない。 クエンティン・タランチーノの脚本に注目したい。 見逃すべからず!!!! オトーサン、 「最後がよかった」 映画の評価は、最後の仕上がり具合で決まります。 激論、激怒、激痛、流血の凶暴なシーンが終わったあと、 画面は、一転して、平和なリゾート風景へ。 「ふーん、凝ってる。手間をかけてるなあ」 黄色いフイルターを使い、露出過度にして、 ピントを甘くして、フォーカスを次第に変えていくのです。 ちょっと違和感もありますが、 最後の出血大サービスに、観客は大満足という趣向です。


卒業の朝

オトーサン、 「また、学園ものか」 若者たちが、スピード、スリル、セックスに 狂っている姿を描いた映画かと思いました。 毎年、新入生が入学してくるように、 毎年、はじめて映画を見る若者が生まれてきます。 その判断力のなさを狙って、 下劣な学園映画が飽きもせず量産されるのです。 原題:The Emperor's Club (2002)    The Palace Thief 監督:Michael Hoffman 原作:Ethan Canin 脚本:Neil Tolkin Genre: Drama Rated PG-13 for some sexual content. 上映時間:108分 あらすじ; ハンダートは、情熱的で厳格な古典学の教授。 だが、新入生セジウィックを教えるようになって、 かれの規律正しい世界は揺さぶられ、 容赦なく変わってしまう。 2人のあいだで、壮絶な意地の張り合いがはじまる。 その後、2人は教師と学生のいい関係になる。 だが、25年後、ハンダーハートには、 またもや試練が待ち構えていた。 出演者: Kevin Kline .... William Hundert(ハンダート) Emile Hirsch .... Sedgewick Bell (セジウィック) Embeth Davidtz .... Elizabeth(エリザベス) オトーサン、 「ケビン・クライン、最高の演技だ」 これだけ難しい役をよく理解して、 最上の教師像を創造したことに敬服しました。 反抗的な学生セジウィックを演じたエミール・ハーシュは、 なかなかの有望株ではないでしょうか。 KEVIN KLINE ケビン・クライン 誕生日 1947/10/24 出身 米ミズーリ州セント・ルイス インディアナ大学で音楽を専攻するが、 演劇を専攻し、ジュリアード学院演劇科を卒業。 その後、ブロードウェイにデビュー。 映画は82年「ソフィーの選択」でデビュー。 89年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」で アカデミー助演男優賞受賞。 89年、フィービー・ケイツと結婚し、 オーウェンとグレタの一男一女がいる。 「アニバーサリーの夜に」では親子4人で出演。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「ソフィーの選択」 1983年「再会の時」 1985年「シルバラード」 1986年「すみれはブルー」 1987年「遠い夜明け」 1988年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」      「乙女座殺人事件」 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」 1991年「ソープディッシュ」「わが街」 1992年「チャーリー」「隣人」 1993年「デーヴ」 1994年「プリンセス・カラブー」 1995年「フレンチ・キス」 1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」      「ノートルダムの鐘」(声) 1997年「危険な動物たち」「イン&アウト」 1998年「アイス・ストーム」 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」 2000年「エル・ドラド 黄金の都」(声) 2001年「アニバーサリーの夜に」「海辺の家」 2002年「オレンジ・カウンティ」「卒業の朝」 EMILE HARSH エミール・ハーシュ 誕生日 1985/3/13 出身 米カリフォルニア州 テレビでは「ER/緊急救命室」「NYPDブルー」に出演。 2001年「イノセント・ボーイズ」のフランシス役で 主演映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「フーディーニ/天才魔術師の生涯」(TM) 2001年「イノセント・ボーイズ」◇「アイリス」◆ 2002年「卒業の朝」◇ その他の出演者: Rob Morrow .... James Ellerby Edward Herrmann .... Headmaster Woodbridge Harris Yulin .... Senator Bell Paul Dano .... Martin Blythe Rishi Mehta .... Deepak Mehta Jesse Eisenberg .... Louis Masoudi Gabriel Millman .... Robert Brewster Chris Morales .... Eugene Field Luca Bigini .... Copeland Gray Michael Coppola .... Russell Hall Sean Fredricks .... Mr. Harris Katherine O'Sullivan .... The Nun User Rating: 6.8/10 (2,096 votes) オトーサン、 「地味な映画にしては、高いスコアだ」 User Comments: rsmolinさん Philadelphia 2003年7月31日 倫理学の再履修 倫理学は、何の役に立つのか 劇的なものになりにくいテーマにも拘わらず、 今日の混迷し、無責任の横行する世界において、 この映画のテーマは、緊要なものである。 金持ちや権力者が、策略を弄して、のしあがる。 そんな世界を見ているひとにとって、 この映画は、好意的か、薄気味悪いか、 受け取るひとによって、感じ方が変わるだろう。 だが、この世界には、悪い奴よりも、いい奴のほうが多いのだ。 ケビン・クラインに代表されるように、 教育界に戻って、善悪の区別を教え続けるものもいる。 この映画の欠点は、エミール・ハーシュが演じる役にある。 教師が父親を訪問し、激励しただけで、 たちまち反抗的な学生から真面目な学生へと急変するとは。 性格というのは、運命的なものだから、 セジウィックが、簡単に転向するのは、おかしい。 その後、また、悪ガキに戻ってしまうのも、おかしい。 だが、全体として、すばらしい映画である。 ハリウッドで、アクション、殺人、 はたまた、カー・チエイス満載の映画が氾濫するなかで、 あえて、別の道を選んだ勇気に拍手したい。 オトーサン、 「名門校の教育とは、かくあらねば」 この映画の舞台となる聖ベネディクトゥスは、 アメリカ東海岸の名門私立高校です。 社会に害を及ぼすひとを世に送り出だせば、 国の将来が危ぶまれると考えて、 ギリシャやローマの皇帝や哲学者についての授業が設けられたのです。 原題の「皇帝クラブ」というのは、 学生たちが、将来、皇帝(社会の指導者)になることから つけられたのでしょう。 オトーサン、 この映画をみて、生来の教えグセが出てきました。 たまたま、yahooムービーを見ていたら、 こんなコメントに出会いました。 ultra_kandenchiさん 2004年4月2日 ケビン・クラインはよいですが お話として、全然おもしろくなかったです。 やっぱり悪い奴を叩きのめしてカタルシスがあるわけで。 オトーサン、 「おいおい、この程度のコメントしかできないの?」 かねがね、yahooムービーのコメントのお粗末さに へきえきしているので、ふと思いつきました。 「よーし、この若者に目をつけて教えてやろう」 ultra_kandenchiさんは、いい迷惑でしょうが、 しばらくの間、教材になってください。 以下、コメントします。 いい映画にせっかく出会ったのに見分けられない、 自分の言いたいことをきちんと伝達できない。 これは、とても残念なことです。 でも、いまは、いい時代。 ネットには、新しい教育の可能性が開けているのです。 お節介かもしれませんが、元教員の端くれとして ultra_kandenchiさんの充電のために、 立花隆さんの東大で行った「調べて書く」という ゼミの序文の一部を紹介しましょう。 http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/~ctakasi/hatachi/intro1.html 「多くの学生にとって、 調べることと書くことは、 これからの一生の生活の中で、 最も重要とされる知的能力である。 調べることと書くことは、 もっぱら私のようなジャーナリストにだけ必要とされる能力ではなく、 現代社会においては、ほとんどあらゆる知的職業において、 一生の間必要とされる能力である。 ジャーナリストであろうと、官僚であろうと、 ビジネスマンであろうと、 研究職、法律職、教育職などの知的労働者であろうと、 大学を出てからつくたいていの職業生活のかなりの部分が、 調べることと書くことに費やされるはずである。 近代社会は、あらゆる側面において、 基本的に文書化されることで組織されているからである。 人を動かし、組織を動かし、社会を動かそうと思うなら、 いい文章が書けなければならない。 いい文章とは、名文ということではない。 うまい文章でなくてもよいが、達意の文章でなければならない。 文章を書くということは、何かを伝えたいということである。 自分が伝えたいことが、その文章を読む人に伝わらなければ何もならない。 何かを伝える文章は、まずロジカルでなければならない。 しかし、ロジックには内容(コンテンツ)が ともなわなければならない。 論より証拠なのである。 論を立てるほうは、頭の中の作業ですむが、 コンテンツのほうは、 どこからか材料を調べて持ってこなければならない。 いいコンテンツに必要なのは材料となるファクトであり、情報である。 そこでどうしても調べるという作業が必要になってくる。 調べて書くということは、それほど重要な技術 なのに、それが大学教育の中で組織立って教えられるという場面がない。 これは大学教育の大きな欠落部分だと思う」 オトーサンの授業を受けた方、 ネットで参考サイトをたくさん集めさせらましたよね。 「あの習慣、社会に出て役に立っているかなあ?」


スパイ・ハード

オトーサン、 「見てないかなぁ?...しまった!」 TSUTAYAで借りてきた「ザ・エージェント」、 索引に掲載した題名が何と間違っていました。 「ジェリー・マグワイア」と原題で掲載していました。 謹んでお詫びし、本日付けで訂正させていただきました。 「しょうがないなあ。明日の分がまだ出来ていない」 時間がないので、一番短い上映時間の映画を選びました。 それが、81分のこの愉快なパロディ映画でした。 原題:Spy Hard (1996) 監督:Rick Friedberg 原作:Jason Friedberg /Aaron Seltzer 脚本:Rick Friedberg/ Dick Chudnow/ Jason Friedberg/Aaron Seltzer Genre: Comedy / Action Rated PG-13 for crude humor and sexual innuendo. 上映時間;81分 あらすじ: ランカー将軍は、秘密基地に隠したミサイルで 世界を破滅させると、脅迫している。 だが、その目的を達成するには、 ユクリンスキー教授が開発した 特殊なコンピュータ・チップが必要である。 情報局のディックが、最悪の事態を回避する任務につく。 ユクリンスキー教授の娘ベロニカと組むが、 彼女は、何とKGBのエージェントだった。 出演者; Leslie Nielsen .... Dick Steele(ディック・スティール) Nicolette Sheridan .... Veronique Ukrinsky(ベロニク) Andy Griffith .... General Rancor(ランカー将軍) オトーサン、 「うまいなあ、渋いなあ、かっこいいなあ」 さすが、レスリー・ニールセン、年季の入った役者さんです。 LESLIE NIELSEN レスリー・ニールセン 誕生日 1926/2/11 出身 カナダ・サスカティワン州レジナ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「放浪の王者」「禁断の惑星」「誘拐」 1958年「縄張り」 1965年「ハーロー」 1966年「ボージェスト」「シャイアン砦」 1967年「早射ちガンマン」「誇り高き戦場」 1968年「0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男」 1969年「黒の捜査線」 1971年「ザカリー・ホイラーの復活」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」 1977年「アニマル大戦争」「ビバ・ニーベル」 「アムステルダム・キル」 1979年「リトル・モー」 1980年「シティ・オン・ファイア」「プロム・ナイト」 「フライングハイ」 1981年「SFエイリアン天国<裸の宇宙銃を持つ男>」 1982年「クリープショー」「シークレット・レンズ」 1986年「スキューバ・バトル/地獄の爆弾要塞」 「ミスター・ソウルマン」 1987年「ナッツ」「略奪された百万弗の花嫁」 1988年「裸の銃を持つ男」「ビキニギャル・パニック」 1991年「裸の銃を持つ男PART21/2」 「クリスマスに万歳!」      「レスリー・ニールセンの裸の十字架を持つ男 /エクソシスト・フォーエバー」 1993年「レスリー・ニールセン/鉄の顔を持つ男」 1994年「裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱」      「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000  1/2年前」 1995年「レンタル・キッズ」      「スパイ・ハード」 「レスリー・ニールセンのドラキュラ」 1997年「ファミリー・プラン」「ミスター・マグー」 1998年「裸の銃を持つ逃亡者」 2000年「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」 2001年「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 2002年「レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男」 その他の出演者: Charles Durning .... The Director Marcia Gay Harden .... Miss Cheevus Barry Bostwick .... Norman Coleman John Ales .... Kabul Elya Baskin .... Professor Ukrinsky Mason Gamble .... McCluckey Carlos Lauchu .... Slice Stephanie Romanov .... Victoria/Barbara Dahl Dr. Joyce Brothers .... Steele's Tag Team Member Ray Charles .... Bus Driver Hulk Hogan .... Steele's Other Tag Team Member Roger Clinton .... Agent Clinton User Rating: 4.5/10 (3,693 votes) オトーサン、 「低いな」 尼さんの格好で。アクションをしたシーンで、 1点減点されたようです。 User Comments: Aaron1375さん Alabama 2003年3月3日 ジェームス・ポンドの悪しきパロディ この映画、ジェームス・ポンドのパロディだ。 パロディを見たなら、「オースチン・パワーズ」を見たほうがいい。 この映画は、ごった煮のパロディ。 一番いいのは、Weird Alが歌っている冒頭のタイトル・ソングだけ。 このパロディ映画のなかで、唯一の取り柄である。 ほかにいくつかいけるシーンがあるものの、 レスリー・ニールセンが出てくるシーンだけ。 この映画がパロディの対象にした映画をあげてみよう。 "True Lies"、"Speed"、"Jurassic Park"、"Pulp Fiction"などだ。 もっとあるかもしれないが、題名を思い出せない。 筋書きがそれなりのものになていたら、いい映画になったかも知れないが、 ちょっと笑えるだけのものに終わっている。 "ホーム・アローン”の子供みたいな子役がよかった。 かれの身に起きたことが愉快だった。 オトーサン、 「は、は、は」 "ホーム・アローン"と"ホーム・アローン2"では、 子供が悪漢を退治するのですが、 この映画では、計略を悪漢に簡単に見破られてしまうのです。 悪漢いわく、 「お前、"ガールズ"と"ガールズ2"に出ていただろう?」、 子供が、抗議して 「うん、だけど題名がちがってるよ」 題名間違いで、急遽見た映画だけに、偶然遭遇したせりふですが、 このせりふには笑ってしまいました。 オトーサン、 「結構楽しめたけどなあ」 こういう映画は、どうせ大した筋書きではないので、 予め筋書きを知って見たほうが、面白そうです。 そんなことで、掟破りですが、あえて紹介してしまいましょう。 この映画、脚本家が4人もいて、小技に凝っているので、 筋書きよりも、シーン毎のひねりが愉快なのです。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10480/comment.html 世界制覇を企む悪の権化、ランカー将軍が あらゆる防衛システムをコントロールできるミサイルを開発した。 その秘密を嗅ぎつけた女性エージェントのバーバラを人質にとり、 先端に彼女を括りつけて36時間以内に発射すると 情報局に脅しをかけてきた。 15年前、世界でも有数のスパイ、ディック・スティールに 爆弾で両腕を吹き飛ばされた将軍は、 彼への復讐の機会を伺っていた。 そして、バーバラは15年前のあの任務の時、 断崖絶壁から転落死したスティールの同僚で妻だった ヴィクトリアと彼の間に生まれた娘だった。 引退していたスティールは、長官の要請で任務に復帰すると、 バーバラが探っていたロサンゼルスへ飛んだ。 早速、女殺し屋が襲ってくるが軽く片付け、 コパカバーナという店が怪しいと睨んだ彼は、 現地の案内人カブールの車で向かう。 待ち受ける敵を倒したスティールは、 天才科学者ウクリンスキー教授の娘ヴェロニカと出会う。 彼女の話では、教授が発明したメガチップが、 ランカー将軍がミサイルを発射するのに不可欠だった。 再び襲撃してきた敵にヴェロニカをさらわれたスティールは、 残された彼女のペンダントを元に(もとに?/基に?) あっさり教授を見つけると、 少年エージェントのマクラッキーの家に一時匿い、 ヴェロニカの救出に向かう。 ランカー将軍の右腕スライスを筆頭とする敵の攻撃をかわしつつ、 ある修道院が怪しいと睨んだ彼は、尼さんに変装して内部に潜入、 手術台に縛りつけられているヴェロニカを発見し救出した。 2人はその夜、ベッドイン。 だが、その頃、情報局ではスティールの報告が登頂(盗聴?)されており、 教授の隠れ家が将軍に筒抜けになっていた。 スティールとヴェロニカは、 さらわれた教授を追って、敵の本拠地キキリー島に向かう。 将軍は世界平和のためと称して、 教授にチップをミサイルに取り付けさせた。 スティールたちも捕らえられるが、 裏切り者は何と長官秘書のミス・シーヴァスだった。 ミサイル発射の時が迫り、絶体絶命。 だが、スティールはエージェント部隊の協力を得て、逆転に成功。 ランカー将軍はミサイルに縛り付けられたまま発射され、 世界の危機は回避された。 オトーサン、 丁寧な紹介文に感心しながらも、一言、 「うん、だけど字が間違っているよ」


勝利への旅立ち

オトーサン、 「うーん、気恥ずかしい題名だなあ」 サッカー日本代表が、W杯でアウェーに出かける時に、 スポーツ紙の見出しに使われそうですが、 それでも、ちょっと気恥ずかしい感じがしませんか? 原題:Hoosiers (1986)    Best Shot 監督:David Anspaugh 脚本;Angelo Pizzo Genre: Drama 上映時間;115分 あらすじ: インディアナの小さな町のバスケットボール・チームが 1954年、州の決勝戦まで勝ち進んだ。 傷だらけの過去をもったコーチの努力と 飲んだくれのバスケット愛好家が いかにして、高校チームを勝利に導いたかを描く。 実話に基づいている。 出演者: Gene Hackman .... Coach Norman Dale(ノーマン) Barbara Hershey .... Myra Fleener (マイラ) Dennis Hopper .... Shooter(シューター) オトーサン、 「ほんとうに、このひと、うまい役者さんだ」 ということで、ジーン・ハックマンの経歴をみましょう。 「ふーん、アカデミー賞にノミネートされたのか」 ということで、デニス・ホッパ−の経歴もみましょう。 2人とも、長い長い役者生活です。 GENE HACKMAN ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、 トラックの運転手、靴のセールス、 レストランのドアマンなど職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、 この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイや ブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」で アカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの悪役 レックス・ルーサー役が有名。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」      「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」 1972年「ブラック・エース」      「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆      「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」      「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆      「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ DENNIS HOPPER デニス・ホッパー 誕生日 1936/5/17 出身 米カンザス州ダッジ・シティ 第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、 この地で高校を卒業。 ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や、初期のテレビ番組に出演。 86年「勝利への旅立ち」で アカデミー助演男優賞にノミネートされた。 代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、 爆弾犯役の「スピード」など。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「大砂塵」 1955年「理由なき反抗」 1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」 1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」 1958年「向う見ずの男」 1960年「四人の脅迫者」 1965年「エルダー兄弟」 1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」 1968年「奴らを高く吊せ!」 「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」 1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」 1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」 「狂気の楽園」 1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」 1977年「トラックス」「アメリカの友人」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」 1982年「ヒューマン・ハイウェイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」 1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」 1985年「刑事スターク」(TM) 「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」      「マイ・サイエンス・プロジェクト」 1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」 「ブルー・ベルベット」      「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」      「ラスベガス大捜査線」(TM) 1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」 1988年「ストレート・トゥ・ヘル」 「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」 1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」      「BACK TRACK/バック・トラック」 1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」 「フラッシュバック」 1991年「インディアン・ランナー」 「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」      「裏切りの代償」(TM) 「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」 1992年「ミッドナイトヒート」 「ハート・オブ・ジャスティス」(TM) 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇ 「トゥルー・ロマンス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」 「ポイリング・ポイント」 1994年「逃げる天使」「スピード」◇ 「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇      「チェイサーズ」 1995年「サーチ&デストロイ」「密会」「ウォーターワールド」 1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」 「スペース・トラッカー」◇      「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ) 1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」「デッドエンド」      「カジノ・ヒート」 1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」 1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」      「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」      「デニス・ホッパーin狙×撃×者」 2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」 「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」      「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」 「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」 2002年「炎の少女チャーリーREBORN」(TM) 「ノックアラウンド・ガイズ」 2003年「アンスピーカブル」 その他の出演者: Sheb Wooley .... Cletus Fern Persons .... Opal Fleener Chelcie Ross .... George Robert Swan .... Rollin Michael O'Guinne .... Rooster Wil Dewitt .... Rev. Doty John Robert Thompson .... Sheriff Finley Michael Sassone .... Preacher Purl Gloria Dorson .... Millie Mike Dalzell .... Mayor Carl Skip Welker .... Junior Eric Gilliom .... J. June User Rating: 7.4/10 (5,149 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 アカデミー賞ノミネート: 助演男優賞:デニス・ホッパー User Comments: Adam Pippert さん Virginia, USA 2003年6月27日 X世代の古典 映画フアンには、2つのタイプがある。 この映画をあるがままに見て、評価するひと。 この映画を色眼鏡でみて、嫌うひと。 私は、どちらに属するのだろうか? 私は、インディアナのバスケット・チームの アラ探しをするのは、好まない。 また、三つ星クラスの役者が出ているからといって、 演技研究をするのも、好きではない。 それは、この映画の目指すところではないはずだ。 私が、どんな種類の映画フアンかヒントを言えば、 "Gosford Park"よりは、いつも"Cannonball Run"を好む。 それは、さておき... この映画、ナイスガイやそうなりたいと思うひとに向いている。 都会人には、合わないだろうが、 100万人もの郊外居住者に希望を与えてくれる。 誇りとやり遂げた満足感を与えてくれるからだ。 それは、どこに住もうが、何をやっていようと関係ない。 この映画を好きになれないひとに、 映画の真の目的は何かを再考するチャンスを与えたい。 あなたの意見を評価しないというのではない... ある種の批評は、産業にヒントを与え、改善の契機となる。 だが、すべての映画をシアリアスな映画と同様の基準で 評価する必要はないだろう。 本当にそうだと思う。 この映画を"English Patient"のスタイルで見たいだろうか? 私なら、絶対そうしないだろう。 オトーサン、 この映画の見所は、白熱のスポーツ・シーンでしょう。 ド田舎の高校生選手たちが、州決勝戦なる大舞台へ。 思いもよらぬ事態に、すくみあがる選手たち。 コーチは、選手にメジャーを与えて、 コートの大きさやネットの高さを計測させます。 「うちの体育館と同じだろう。いつもと同じ...」 それでも、超満員の観客の叫びが巨大な会場をどよめかし、 先制点を取られると、選手たちの動揺は隠せません。 そうした展開に、コーチの声も仕草も熱を帯びます。 「タイム!」 立ち直って1点差に追いつき、そして同点、残り時間わずか。 コーチは、再びタイムを要求し、選手のひとりに指示を与えます。 「入れてこい!」 そして、ゲーム再開。 選手の機敏な動き。 ネットに吸い込まれるように向かうボール。 それをカメラが、POV発射物(Point of view Projectile) という技法で撮るのです。 たかがひとつのボール、そのひとつの動きにしか過ぎません。 でも、すべての目が、このボールの動きに集中します。 こういう時のボールの動きは、スローモーションのようです。 ネットに入った瞬間、一瞬の静寂が訪れます。 選手たちが抱き合います。 感極まった観客たちが、たまらずコートに乱入。 ついに、蜂が巨象を倒したのです。 たったの1点差の勝利が、選手やコーチの運命を変えたのです。 オトーサン、 「TV局に、こんなに見事に撮る技術があれば、 日本でも、バスケットボールがメジャーになるのになあ」


ジュマンジ

オトーサン、 「ジュマンジ? 何それ?まさか、十文字では?」 "Jumanji"を辞書で引いても、対応する訳が出てきません。 どうやら、新造語のようです。 原題:Jumanji (1995) 監督:Joe Johnston 原作:Chris Van Allsburg) 映画台本;Greg Taylor/Jim Strain/Chris Van Allsburg 脚本:Jonathan Hensleigh/Greg Taylor/Jim Strain Genre: Family / Adventure / Action / Fantasy Rated PG for menacing fantasy action and some mild language. 上映時間:104分 あらすじ: ジャングル・ボード・ゲームの罠にはまって、 26年後、大人になった子供は、ようやく解放される。 だが、彼は、忽ち、もう一度ゲームをやらされる羽目に。 今度は、ジャングルの生き物たちが、次々と襲いかかってくる。 この事態を食い止められるのは、彼しかいない。 出演者: Robin Williams .... Alan Parrish, 1995(アラン) Bonnie Hunt .... Sarah Whittle, 1995(サラ) Kirsten Dunst .... Judy Shepherd (ジュディ) Bradley Pierce .... Peter Shepherd (ピーター) Jonathan Hyde .... Hunter Van Pelt(狩人ヴァン・ペルト) オトーサン、 「主人公のアランを演じるロビン・ウィリアムス、 相変わらずうまいなあ、安心してみていられる」 子役の2人も、がんばっていました。 ROBIN WILLIAMS ロビン・ウィリアムス 誕生日 1952/7/21 出身 米イリノイ州シカゴ ジュリアード学院で学ぶ。 テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の ゲスト出演がブレイクのきっかけ。 80年「ポパイ」で映画デビュー。 97年「グッド・ウィル・ハンティング」で アカデミー助演男優賞。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「ポパイ」 1982年「ガープの世界」 1983年「ロビン・ウィリアムスの大混乱サバイバル特訓」 1984年「ハドソン河のモスコー」 1985年「タッチダウン90’」 1986年「クラブ・パラダイス」 「ミッドナイト・ニューヨーカー」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(ナ)      「グッドモーニング、ベトナム」 1989年「いまを生きる」「バロン」▲ 1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」 「レナードの朝」 1991年「フィッシャーキング」「フック」 1992年「トイズ」「アラジン」(声) 1993年「ミセス・ダウト」 1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」「3人のエンジェル」▲ 1996年「バードケージ」「ジャック」「ハムレット」      「シークレット・エージェント」▲ 1997年「ファーザーズ・デイ」      「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」      「フラバー」 1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」 1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」      「アンドリューNDR114」 2001年「A.I.」(ナ) 2002年「インソムニア」「ストーカー」 その他の出演者: Bebe Neuwirth .... Aunt Nora Shepherd David Alan Grier .... Carl Bentley,            Shoe Factory Cobbler1969            /Police Officer 1995 Patricia Clarkson .... Carol Anne Parrish Adam Hann-Byrd .... Alan Parrish, 1969 Laura Bundy .... Sarah Whittle, 1969 James Handy .... Exterminator Gillian Barber .... Mrs. Thomas, Real Estate Agent Brandon Obray .... Benjamin (Game Disposer in 1869) Cyrus Thiedeke .... Caleb (Game Disposer in 1869) Gary Joseph Thorup .... Billy Jessup the Bully User Rating: 6.0/10 (11,363 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: superairboy1986さん Washington 2003年9月27日 ほかに類のない独創的なゲーム 9歳の時、この映画をみて、夢中になった。 映画館で3回もみるほど、大好きな映画。 アランは、1969年12歳のとき、不幸にもボードゲームの罠にはまり、 26年後、大人になって、ようやく地上に戻ってくる。 このアイディアは、私にとって忘れ難い。 自分なら、35年後に戻ってくるぞなどと夢想したものだ。 この映画、実によく出来ていて、独創的である。 ジャングルの動物たちが殺到するシーンが大好きである。 最後のシーンになって、 ライオン、象、縞馬が、壁を突き抜けて飛び出してくると、 椅子の肘にしがみついたものだ。 いちばん、危険な動物たちだって出てくる。 アランの子供時代の友達であるサラ、 ピーターとジュディは、 アランと一緒にゲームをするなかで、 巨大な蚊や鶴、そして狩人まで呼び出してしまうのだ。 警官役の演技も、実に楽しい。 オトーサン、 「こんなゲーム、面白そうだけど、 ソニーでも、任天堂でも、絶対つくれないだろう」 映画でしかつくることのできない世界です。 その昔、フランスのリュミエールが、 はじめて映画を上映したとき、 轟音をあげて突進してくる列車を目の当たりにした 観客は、パニックになり、無我夢中、逃げ出したとか。 この「ジュマンジ」、そんな逸話を再体験させてくれます。


殺人の追憶

オトーサン、 「また渋谷に行くのか」 おすぎさんが、この韓国映画を推奨しています。 上映40分前に映画館に着いたら、長蛇の列。 「何、これ?若いひとばかり」 "冬のソナタ"のペ・ヨンジュン主演映画である 「スキャンダル」の前売券を求めての行列でした。 ところが、こちらの映画は、ガラガラ。 韓国映画ブームにも、寒暖の差があるようです。 原題:Salinui chueok (2003)    Memories of Murder 監督:Joon-ho Bong 脚本:Joon-ho Bong /Kwang-rim Kim /Seung Bo Shim Genre: Crime / Drama / Thriller Country: South Korea Language: Korean 上映時間:130分 あらすじ: 1969年軍事政権下の韓国。 2人の田舎の刑事とソウルから派遣された刑事が 一連の残忍な殺人事件の犯人を追う。 新しい死体が発見される毎に、かれらの仲は険悪になる。 実話に基づいている。 出演者: Kang-ho Song .... Park, Du-man(パク・トゥマン) Sang-kyung Kim .... Seo, Tae-yun (ソ・テユン) Roe-ha Kim .... Jo, Yong-gu (パク・ヒョンギュ) オトーサン、 「ソン・ガンホって、いい役者だなあ」 寅さんみたいに、どこにでもいそうな男ですが、 韓国を代表する名優だけあって、演技力はピカイチ。 新人のキム・サンギョンは、実に冷静。 殺人が度重なるにつれて、2人とも苛立ち、 些細なことで、取り組みあいの喧嘩に発展します。 もうひとり、犯人と目された青年、 パク・ヘイルのしたたかな演技も、出色でした。 物静かなのに、どこかに狂気が宿っているようなのです。 「主役の2人、どういう経歴かな?」 海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 ネットの映画紹介で代用しましょう。 ソン・ガンホ Kang-ho Song 1967年、京畿道生まれ。 87年に慶尚専門学校放送演芸科を卒業後、 劇団に所属し、数多くの舞台に立つ。 「豚が井戸に落ちた日」('96)で映画デビュー。 コメディーからシリアスまで幅広い役柄を演じ高い評価を得る。 「ナンバー3」('97)、「JSA」('00) そして本作品で、数々の主演男優賞を受賞している。 出演作: 1996年「豚が井戸に落ちた日」 1997年「グリーン・フィッシュ」      「ナンバー3」 1998年「クワイエット・ファミリー」 1999年「シュリ」 2000年「反則王」「JSA」 2003年「復讐者に憐れみを」      「殺人の追憶」 キム・サンギョン Sang-kyung Kim 1972年、ソウル生まれ。 中央大学演劇科卒業後、 98年にオーディションを経て出演した ドラマ「弁護士」(MBC)で俳優デビュー。 TV番組や連続ドラマで主演をこなし、 99年にはMBC放送大賞新人賞を受賞。 その後舞台にも活動の幅を広げる。 2002年映画初出演となる「気まぐれな唇」で 主役の「女にだらしない俳優役」を見事に演じて注目を集め、 本作品のソ刑事役に大抜擢された。 今後の活躍が大いに期待される。 その他の出演者: Jae-ho Song .... Commander Shin Hie-bong Byeon .... Commander Gu Seo-hie Ko .... Kwon, Kwi-ok No-shik Park .... Baek, Kwang-ho Hae-il Park .... Park, Hyeon-gyu Jong-ryol Choi .... Du-man's father rest of cast listed alphabetically Mi-seon Jeon .... Du-man's lover User Rating: 8.2/10 (235 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ。8点台とは」 大鐘賞(韓国アカデミー賞) 作品賞、監督賞、主演男優賞、照明賞受賞 User Comments: porsche98892000さん Chicago, IL 2003年11月2日 衝撃的、手に汗にぎる、信じ難い! いま、子供たちと一緒に見終えたところだ... 映画が終わると、死ぬほど怯えていた。 私の口も、数分間は、からからだった。 予想もしない映画だった。 この映画、アジア映画フアンには必見。 ちょうどDVDが発売された、直ちに買いに行くべきだ! 演技は、すばらしい。 シナリオも、実にスリリング! 出だしの4分の1は、かったるく混乱させるが、 すぐに夢中になるだろう。 いい映画だと思うだろう。 10点満点で10点。 オトーサン、 「そうか、こんな事件だったのか」 http://www.jcomfukuoka.com/movie/cinema148.cfm 1986年-1991年、 韓国で10人の若い女性が殺された。 ソウルから50kmほど南に位置する 華城(ファソン)の農村での事件。 手足を拘束され、頭部にガードルを被せられたまま 用水路に放置されるという猟奇犯罪であった。 3000人の容疑者が取り調べを受け、 180万人の警官が動員されたが、犯人はいまだに捕まっていない。 この映画、韓国では、2003年興行収入No.1を記録した。 事件の再捜査を求める市民運動が起きるなど、 映画の枠を越える社会現象になった。 オトーサン、 「犯人も、当然、見たんだろうなあ。 どういう気持ちで、見ていたのだろうなあ。 遺族の方も見たのかなあ? おそらく見に行く気持ちになどなれなかっただろう」 オトーサン、 「暗い映画なのに、ユーモアを忘れていない」 でも、この映画の見所は、やはり光と闇の対比でしょう。 犯行が行なわれるのは、決まって雨の夜です。 軍事政権下の灯火管制で、真暗闇になってしまうのです。 深い心の闇を抱えた犯人が、 その闇に呼び出されるように女性を狙います。 瞬時の惨劇。仕上げの儀式。 懐中電灯の灯が闇を切り裂き、その先に浮かび上がる遺体。 刑事は、黙って煙草をくわえ、火をつけます。 その一瞬の赤さが、血を連想させます。 この映画、人物像に奥行きがあります。 ひとりの人間のなかに潜む光と闇を暗示するかのように 顔半分に照明をあてる手法を多用しているのです。 ただでさえ平板な東洋人の顔をただ歪ませても、 迫力は感じられません。 陰影を与えることで、表情が豊かになるのです。 「韓国映画も、大人になったなあ」


フライング・ハイ

オトーサン、 毎度、邦題に文句のいい"放題"ですが、 「邦題、オレなら"ああ、ヒコーキ!"にする」 こんな邦題では、コメディとは誰も思わないでしょう。 麻薬でハイになっているような感じがしませんか? 原題:Airplane! (1980)    Flying High (Australia)    Kentucky Fried Airplane (USA) 監督・脚本:Jim Abrahams/David Zucker/Jerry Zucker 原作:Arthur Hailey/ Hall Bartlett/John C. Champion Genre: Comedy 上映時間:88分 あらすじ: これは、航空機事故映画のパロディ。 操縦士全員が、食当たり。 乗客の運命は、もと戦闘機乗りの双肩にかかる。 彼しか、操縦し、無事着陸できるものはいなかったのだ! 乗客たちは、文字通り、変わった連中ばかりだった。 出演者: Robert Hays .... Ted Striker(テッド) Julie Hagerty .... Elaine Dickinson (イレーン) Leslie Nielsen .... Dr. Rumack(医者) オトーサン、 「若い二人、好感がもてる」 あまり1上手な演技ではないのですが、生真面目です。 それを補うのが、大ベテランのレスリー・ニールセン。 ROBERT HAYS ロバート・ヘイズ 誕生日 1947/7/24 出身 米メリーランド州 80年「フライング・ハイ」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「フライング・ハイ」 1982年「フライング・ハイ2/危険がいっぱい月への旅」 1992年「奇跡の旅」 1996年「奇跡の旅2:サンフランシスコ大冒険」 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ワンダフル・ドッグ ともだちはレトリバー」(TM) JULIE HAGERTY ジュリー・ハガティ 誕生日 1955/6/15 出身 米オハイオ州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「おかしな二人」 1974年「フロント・ページ」 1980年「フライング・ハイ」 1986年「ニューヨーカーの青い鳥」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「ボーン・イエスタディ」 1997年「Uターン」 1999年「ストーリー・オブ・ラブ」「メル」 2001年「フレディのワイセツな関係」 その他の出演者: Lloyd Bridges .... Steven McCrosky Robert Stack .... Capt. Rex Kramer Peter Graves .... Capt. Clarence Oveur Lorna Patterson .... Randy Stephen Stucker .... Johnny Hinshaw Kareem Abdul-Jabbar .... Roger Murdock Otto .... Himself, The Inflatable Autopilot Jim Abrahams .... Religious Zealot #6 Frank Ashmore .... Victor Basta Jonathan Banks .... Gunderson Craig Berenson .... Paul Carey Barbara Billingsley .... Jive Lady User Rating: 7.7/10 (19,016 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いのか!」 確かに、面白いシーンの連続で、笑いながら見ましたが。 User Comments: benafito2さん Miami, Florida 2003年9月7日 いいパロディを見たかったら、これで決まり! この映画は、愉快なパロディ満載映画。 パロディの対象になっている映画は、 "Airport"、"Saturday Night Fever"、"Zero Hour"。 一日がようやく終わって、 いいパロディが見たかったら、 この映画をどうぞ。 この映画に登場する面々には、 妙なことばかりしゃべる黒人コンビ、 大人のようにふるまう少年少女、 陽気な医者、出ずっぱりの元パイロットなどがいる。 この映画では、愉快なせりふも多い。 「このひとたち、みな入院させなくては。 そうなの、患者で一杯のビルみたいなのよ」 大笑いしたかったら、 この映画を借りれば、この先、数年間は楽しめるだろう。 何度も見たくなり、いくら年をとっても退屈することはない。 なお、この映画、13歳以下の映倫指定とすべきだ。 ちょっとしたヌード・シーンがあるし、 麻薬吸引シーンやセックス関連の卑猥な言葉もある。 オトーサン、 「2度も見ちゃった」 2度目は、特典映像のなかにあった監督たちの 愉快な解説を聞きながら見ました。 低予算なのに、映画会社から色々指図されたり、 有名俳優からは、オレのイメージが壊されたと訴えられたり...、 映画制作の舞台裏って、なかなか興味深いものです。 「そうか、これからは、こうすればいいんだ」 ハーバード大学など各地で、試写会をやり、 観客の反応を録音し、受けない部分を大幅にカットしたそうです。 編集段階で手を入れることがいかに大事か分かります。 もっとも、脚本も100回以上手直ししたすうです。


ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア

オトーサン、 「87分か。これなら気楽にみられる」 120分を超える映画をみるのは、正直、苦痛です。 あまり期待もせずに、見はじめたのですが、 途中から、食い入るように見てしまいました。 ドイツで大評判になったアクション映画だそうです。 原題:Knockin' On Heaven's Door (1997) 監督:Thomas Jahn 原作: Thomas Jahn 脚本:Thomas Jahn / Til Schweiger Genre: Action / Crime / Comedy / Drama Country: Germany / Netherlands / Belgium Language: German 上映時間:87分 あらすじ: 2人の若い男、マーチンとルディは、 末期癌を病んでいて、病室で知り合う。 テキーラを飲んで、絶望をまぎらわせるが、 そのうち海を見に行こうということになる。 酔っ払って、パジャマ姿だったが、 たまたま、みつけたステキなクルマを盗む。 1960年式のベンツのコンバーチブルだった。 ところが、このクルマ、ギャングのもので、直ちに追跡される。 クルマのなかに入っていたのは、ピストルだけではなかったのだ。 出演者: Til Schweiger .... Martin Brest(マーチン) Jan Josef Liefers .... Rudi Wurlitzer(ルディ) Moritz Bleibtreu .... Abdul(アブドラ) オトーサン、 「監督が、マーチン役か」 TIL SCHWEIGER ティル・シュワイガー 誕生日 1963/12/19 出身 独 ドイツでは俳優・監督・プロデューサーとして活躍。 代表作に「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」などがある。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1997年「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」 1998年「裏切りのKISS」「リプレイスメント・キラー」 1999年「SLC PUNK!!!」 2001年「ドリヴン」 2002年「レボリューション6」 その他の出演者; Thierry Van Werveke .... Henk - der Belgier Huub Stapel .... Frankie 'Boy' Beluga Leonard Lansink .... Kommissar Schneider Ralph Herforth .... Assistent Keller Cornelia Froboess .... Martins Mutter Rutger Hauer .... Curtiz Hannes Jaenicke .... Motorradpolizist Florian Fitz .... Polizist im Hotel Xenia Seeberg .... Polizistin im Hotel Willi Thomczyk .... Autoverkaufer Christiane Paul .... Verkauferin in der Boutique Markus Knufken .... 1. Zivilpolizist User Rating: 7.5/10 (1,500 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 User Comments: Landauer Marc さん Helsinki,FINLAND 1999年3月15日 Isch weis, diese Film is gut Mann !! これは、間違いなく1997年の欧州最高の映画。 ティル・シュワイガーが好演している。 タフガイ役は、西ドイツのブラット・ビットと 呼んでも過言ではないだろう。 死に至る病を抱えたという役柄のもつ悲しみにも拘わらず、 何度も笑ってしまった。 "PULP Fiction"や"Natural Born KILLER"のタッチがある。 それらとの違いは、流血がないこと、 そのため、よりリアルに感じられることだ。 おかしいのは、アブドル。 ギャング・コンビの片割れで、シュワイガーをつけ回す。 そのブロークンなドイツ語がいい。 ドイツ人チームによる美事な娯楽映画である。 オトーサン、 「うまく書いてるなあ」 "映画生活"でのK. Hattoriさんの映画評に、感心しきりです。 http://www.eiga-kawaraban.com/99/99070201.html 末期ガンで余命幾ばくもないと医者から宣告されたマーチンとルディ。 ルディは生まれてから1度も海を見たことがなかった。 「天国ではみんな海の話をするんだ。 海を見たことない奴はのけ者になっちまう」。 生い立ちも性格もまったく違うふたりの男は、 病院の駐車場から車を盗み、 まだ見たことのない海を目指して走り出す。 その車がギャングのもので、トランクには 札束のギッシリつまったスーツケースが入っていたのだが、 ふたりはそんなことを知らない。 グローブボックスに入っていたピストルを手に、 まずはガソリンスタンドで当座の金を調達し、 銀行を襲ってさらに資金を手に入れる。 ふたりはギャングと警察の双方から追われることになるが、 死を目前にしたふたりに恐いものは何もない。 これが本格的なデビュー作となるトーマス・ヤーンは、 ドイツでタクシー運転手をしながら 自主映画を作る映画オタクだったとか。 そんな彼が、この映画でマーチンを演じている ティル・シュヴァイガーに偶然出会い、 書きためた脚本の何本かを見せたことがきっかけで この映画が生まれた。 ヤーン監督はシュヴァイガーと一緒に脚本に手を入れ、 シュヴァイガーが製作も兼ねることで映画が完成。 こうしたエピソードは、 『レザボア・ドッグス』を作るときの タランティーノとハーヴェイ・カイテルの関係を思い出させます。 出来上がった映画の面白さも、 『レザボア・ドッグス』に引けを取らないと思う。 最近のヨーロッパ映画は ハリウッド映画の娯楽性を巧みに取り込みつつ、 それでいて少しヒネリのある映画を次々に作りだしている。 「ハリウッド映画なんてくだらない」 「ハリウッド映画はつまらない」と言っているのは 頭の固い日本の映画人(の一部)ぐらいのもので、 世界の映画界はもっと柔軟なのです。 ハリウッド映画が面白いことを素直に認めて、 マネできるところ、参考にできるところはどんどん取り入れている。 この映画のヤーン監督は、 アメリカ映画からの影響を隠そうとしていない。 それは映画を観ていればすぐにわかる。 ギャングたちの服装は『レザボア・ドッグス』だし、 ギャングが経営する売春クラブの名前は「トゥルー・ロマンス」です。 主人公たちが逃げ込むのはトウモロコシ畑でなくてはならないし、 憧れのスターはプレスリーであり、 憧れの車はピンクのキャデラックでなければならない。 ギャングの大ボスとして登場したルトガー・ハウアーは、 『ブレード・ランナー』のラストシーンを思わせる 長台詞で映画を締めくくる。 最初から最後までクスクス笑って、 時にはハラハラし、時には爆笑し、最後にはホロリとさせる。 主演のティル・シュヴァイガーは日本では無名ですが、 ドイツではすごく人気のある俳優だとか。 この映画の格好よさを見ると、それも納得してしまう。 最近のドイツ映画では『バンディッツ』が話題になりましたが、 僕はそれよりこちらの方が面白いと思う。 ドイツで大ヒットした映画です。 この監督は、いずれハリウッドに行くでしょう。 オトーサン、 「そういえば、タクシーの運転手って、話題豊富だ」 バブルの頃は、タクシーを長距離で利用したので、 運転手さんの手柄話をよく聞いたものです。 「この前なんかねえ、 もう十分稼いだので、あがろうと思って寝てたら、 ドアをトントンと叩かれて、目がさめました。 この野郎、起こしやがってと思ってみたら、 美形の銀座のバーの女の子だったんですよ。 ちょっと酔払っているみたいで、 甘い声で、ねえ、運転手さん、 あたしさびしいのよって、言ってくるんですよー。 それでね、お客さん」 「ほい、ほい」 「クルマを停めて、リアシ−トに移って」 「はあ、はあ」 こっちまで息遣いが荒くなったこともありましたっけ。 こちらの昇天のほうは、 この映画の昇天とは、ちょっとちがうようです。 「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」おすすめ映画です。


エレファント

オトーサン、 「へえ、こんなにいい映画があったのか?」 出版差し止めで話題の週刊文春をめくっていると、 おすぎさんが5つ星をつけた映画を発見。 「サント監督の知性と感性が輝いています。 銃乱射するふたりの少年の普通さが怖い!! 素晴らしい映画です」とコメントしていました。 「面倒だな」とぼやきながら、見にでかけました。 渋谷のシネセゾンでしか上映していないのです。 原題;Elephant (2003) 監督・脚本:Gus Van Sant この映画、監督がすべて。 まずは、経歴を。 ガス・ヴァン・サント 誕生日 1952/7/24 出身 米ケンタッキー州ルイビル 監督作 1985年「Mala Noche」 1989年「ドラッグストア・カウボーイ」 1991年「マイ・プライベート・アイダホ」 1994年「カウガール・ブルース」 1995年「誘う女」 1997年「グッド・ウィル・ハンティング〜旅立ち」 1998年「サイコ」 2000年「小説家をみつけたら」 2002年「Gerry」 2003年「エレファント」 Genre: Drama / Thriller Rated R for disturbing violent content, language,    brief sexuality and drug use - all involving teens. 上映時間:88分 あらすじ: オレゴン州ポートランドの高校で起きた蛮行に 生徒たちも教職員たちも、凍りついた。 出演者: Alex Frost .... Alex(アレックス) John Robinson .... John McFarland(ジョン) Elias McConnell .... Elias(イーライ) オトーサン、 「少年たちの演技は、どうってことはないな」 みな素人ですから、当然です。 その他の出演者; Eric Deulen .... Eric Jordan Taylor .... Jordan Carrie Finklea .... Carrie Nicole George .... Nicole Brittany Mountain .... Brittany Alicia Miles .... Acadia Kristen Hicks .... Michelle Bennie Dixon .... Benny Nathan Tyson .... Nathan Timothy Bottoms .... Mr. McFarland Matt Malloy .... Mr. Luce Chantelle Chriestenson .... Noelle User Rating: 7.5/10 (2,799 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 カンヌ国際映画祭パルムドール、監督賞をW受賞 User Comments: george.schmidtさん fairview, nj 2003年10月27日 目もくらむような高校生活のある一日。 ガス・ヴァン・サント監督の手になる映画。 ある高校で起きた、 疎んじられた2人の少年による銃乱射事件。 事件を引き起こす背景となる10代の若者たちの 苦悩と恐怖の実像をじっくりと撮っている。 その実験的で独創的な手法が論争の的になった。 ガス・ヴァン・サント監督は、 長く静かな移動ショットやユニークな*POVを多用し、 高校生たちの出会いや毎日の儀式を一見淡々と描く。 だが、緊迫した雰囲気がその底に流れている。 無関心、仲間、自閉症、倦怠感といった兆候を丹念に描いていくが、 観客は、やがて起こるであろう悲劇の予感にぞくぞくさせられる。 現代の高等教育なる社会制度は、すばらしいものにみえるが、 そのもたらす真の脅威なるものは、見えにくいのが実情である。 これが、題名の"エレファント"(象)の由来である。 居間に置いた象のように大きすぎるものは、通常見えない。 (訳注:"群盲、象を撫でる"という諺がある。 ある盲人は、象の一部を撫でて、これは扇だといい、 ある者は蛇だ、別の者は、いや大木だと言い張る) 実に大胆で実験的な映画だ。 (訳注:POVは、Point of Viewの略で、登場人物の目線での撮影技法。 これによって、登場人物への感情移入を狙う) オトーサン、 はじめの印象は、 「ごく普通の高校生活の描写。このどこがいいんだ?」 3月末まで教員生活を送っていたので、見飽きた風景です。 おすぎさんの映画評論家としての資質を疑いかけました。 どこでも同じ学校生活の描写の単調さに辟易して、 しばらくすると、眠くなりました。 でも、中盤から、どんどんよくなっていきました。 イーライ少年が、ベートベンの「エリーゼのために」を弾くのですが、 主旋律が繰り返される度に、緊迫感が高まっていきます。 そして、話題の銃乱射シーンの静かなこと。 若い命が次々と消えていくのですが、 そういう形容は不謹慎かもしれませんが、これが淡雪の美しさなのです。 最後のシーンは、これまた冒頭からのリフレインである雲の静かな動き。 人間存在のはかなさ、悲しさに否応なく気づかされていきます。 年々歳々ひと同じからず。ひとのいのちは儚いもの。 桜花のように、多くの少年たちの命が散っていくのです。 同じく高校生による銃乱射事件を扱った 「ボウリング・フォー・コロンバイン」が「動」なら、 こちらは「静」といえます。 両作品とも、簡単に銃が手に入り、ひとの命が消える 現代アメリカ社会の底しれぬ歪みを感じさせる秀作です。


グッバイガール

オトーサン、 新しい本屋ができたので、のぞいてみました。 「おお、1500円のDVDが10%レスだ!」 しかも、アカデミー賞スペシャル20選。 「見終えた映画でないといいのだが...」 冷や冷やしながら、チェックしたら、OKでした。 原題:Goodbye Girl, The (1977) 監督:Herbert Ross 脚本:Neil Simon Genre: Comedy / Romance 上映時間:110分 あらすじ: 離婚した女性とその娘が、帰宅すると、 同棲中のボーイフレンドが、何の断りもなく、 イタリアへ映画を撮りに行く、別れようとの置き手紙。 もうひとつの驚きは、他の役者が 彼から部屋の居住権を譲り受けていたことだった。 激しいやりとりの後、2人はアパートをシェアすることにする。 その男には、近づかないと誓っていたが...。 出演者: Richard Dreyfuss .... Elliot Garfield (エリオット) Marsha Mason .... Paula McFadden(ポーラ) Quinn Cummings .... Lucy McFadden(ルーシー) オトーサン、 「火花を散らす駆けあい。 うまいなあ。舞台劇をみているようだ」 アカデミー賞級のお芝居って、いいものです。 子役のルーシーも、実に見事な演技でした。 RICHARD DREYFUSS リチャード・ドレイファス 誕生日 1947/10/29  出身 米ニューヨーク・ブルックリン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「哀愁の花びら」「卒業」 1968年「海軍てんやわんや騒動記」 1969年「俺たちに鎖はない」 1973年「デリンジャー」      「アメリカン・グラフィティ」 1975年「ジョーズ」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「未知との遭遇」      「グッバイガール」アカデミー主演男優賞 1979年「私立探偵モーゼス」 1980年「未知との遭遇・特別編」「コンペティション」 1981年「この生命誰のもの」 1983年「バディ・システム」 1986年「ビバリーヒルズ・バム」「スタンド・バイ・ミー」 1987年「ティンメン」「張り込み」「ナッツ」 1988年「パラドールにかかる月」 1989年「オールウェイズ」「のるかそるか」 1990年「ワンス・アラウンド」「ハリウッドにくちづけ」      「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 1991年「おつむてんてんクリニック」「逆転無罪」 1993年「ニール・サイモンのヨンカース物語」      「張り込みプラス」 1994年「精神分析医J」 1995年「甘い囁き」「陽のあたる教室」      「アメリカン・プレジデント」 1996年「ジャイアント・ピーチ」(声)「マッド・ドッグス」 1997年「N.Y.検事局」 2000年「マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ」      「クライム&ダイヤモンド」 2001年「レーガン大統領暗殺未遂事件」(TM) MARSHA MASON マーシャ・メイソン 誕生日 1942/4/3 出身 米ミズーリ州セントルイス 64年、女優を目指してニューヨークへ。 オフ・ブロードウェイの「鹿の園」で注目され、 66年「ホット・ロッド・フラバルー」で映画デビュー。 73年「シンデレラ・リバティー」の娼婦役が評価されるも、 マーシャは舞台女優としてブロードウェイに戻り、 そこで人気劇作家ニール・サイモンと出会い、 3週間後にスピード結婚。83年、離婚した。 「シンデレラ・リバティー」「第2章」「泣かないで」で 3度アカデミー主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛」 1977年「オードリー・ローズ」      「グッバイ・ガール」 1978年「名探偵再登場」 1979年「第2章」 1981年「泣かないで」 1983年「キャッシュマン」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1990年「ステラ」 1991年「私の彼は問題児」 1994年「アイ・ラブ・トラブル」 1995年「ニック・オブ・タイム」 1996年「トゥー・デイズ」 その他の出演者: Paul Benedict .... Mark, Off-Broadway Play Director Barbara Rhoades .... Donna Douglas Theresa Merritt .... Mrs. Crosby Michael Shawn .... Ronnie Burns Patricia Pearcy .... Rhonda Gene Castle .... Assistant Choreographer Daniel Levans .... Dance Instructor Marilyn Sokol .... Linda Anita Dangler .... Mrs. Estelle Morgenweiss Victoria Boothby .... Mrs. Bodine Robert Costanzo .... Liquor Store Salesman Pancho Gonzalez .... Mugger User Rating: 7.2/10 (1,689 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞主演男優賞:リチャード・ドレイファス 同ノミネート:作品賞、オリジナル脚本賞        主演女優賞:マーシャ・メイスン        助演女優賞:クイン・カミングス User Comments: sddavis63さん Ontario, Canada 2003年8月16日 Date: 16 August 2003 楽しく無邪気なロマンス 冒頭からぶっちゃけた話し、 この映画が、映画史に残る傑作などと誰も思っちゃいない。 とは言うものの、 2時間を楽しく適度に面白おかしく過ごそうとしたら、 これは、最高の映画である。 筋書きが読めるものの、その魅力に変わりはない。 どう言ったらいいか分からないが、 ポーラとエリオットのロマンスには、 甘さと無邪気さの雰囲気が漂っている。 ポーラは、ボーイフレンドに捨てられたので、 もとのダンサーの仕事に戻らねばならない。 エリオットのほうは、奮闘中の俳優。 ポーラは知らなかったのだが、 もとのボーイ・フレンドから部屋を又借りしていた。 エリオット、ポーラ、そしてポーラの娘の3人は、 共同生活になじまねばならない。 映画は、そんな3人の関係を描いていく。 そう、その展開は、予測できるのだが。 リチャード・ドレイファスとマーシャ・メイソンは、 見事な演技で、息が合っていて、 ふたりの間柄は、安心して見ていられる。 助演陣では、Paul Benedict が、実にいい。 彼の役は、オフ・ブロードウェイでのポールの演出家で、 シェイクスピアのリチャード3世を びっこで、ホモセクシュアルな激情家として描くのだ。 映画の無邪気な雰囲気が壊れたのは、 ポーラが、突然、エリオットをみて、こう言ったときである。 ロマンティックな夕べを過ごした後のことだが、 「じゃ、寝ない?」 これは、彼女の性格には合わないせりふだと思う。 映画の雰囲気にも合わないと思う。 カチンときた。 だが、このせりふが変だからといって、 愉快な映画全体が台なしになるわけではない。 最初にも言ったが、これは、映画史に残る傑作ではない。 だが、評価は、10点満点で7点に値する。 オトーサン、 「フーン、売れない俳優って、大変なんだなあ」 いくつもオーディションを受けて、落とされて、 日夜稽古に没頭し、たまに舞台に出られても、 新聞やTVの批評ひとつで、役者生命が危機にさらされるのです。 オトーサン、 「思い出すなあ」 マーシャが、生活費を捻出するためにアルバイトで NYオートショウでSUBARUのモデルをやっていました。 その昔、トヨタのモデルを訓練していたので、 マーシャがせりふをとちるシーンで、あっと思いました。 「あの娘、いま、どうしてるかなあ?」 うまくせりふがしゃべれず泣き出した娘もいましたっけ。 マーシャもせりふをとちって、クビになりかけるのですが、 エリオットの機転で、救われるのです。


ウェルカム・ドール・ハウス

オトーサン、 この映画の問いは、単純明快です。 「醜いアヒルの子に生まれたら、どんな目にあうか?」 そりゃ、並大抵の苦労ではありません。 でも、その時期を乗り越えたら...、 希木樹林さん、天童よしみさんをみてください。 年を重ねる毎に、どんどん味のある顔になっています。 それに対して、某美人女優さんの老顔無残なこと。 原題:Welcome to the Dollhouse (1995) 監督・脚本:Todd Solondz Genre: Comedy / Drama Rated R for language. 上映時間;88分 あらすじ: 中学1年生になったって、ちっとも面白くない。 とくに、ドーンにとっては。 だって、学校では、みんながあたしのこと"犬顔"って呼ぶんだもの。 兄ときたら、パソコン・オタク。 妹は可愛いバレリーナで、いつもトラブルを起こすのに、 両親が溺愛していて、とがめないの。 こうして、彼女の転落人生がはじまる。 この顔が祟って、大好きな兄のバンド仲間のスティーブも、 遠ざかっていってしまう。 両親は、彼女の「特別人間クラブ」を壊そうとするし、 妹は、誘拐されるし.... 出演者: Heather Matarazzo .... Dawn Wiener(ドーン) Matthew Faber .... Mark Wiener (兄) Brendan Sexton III .... Brandon McCarthy(ブランドン) オトーサン、 主人公のドーン、そうブスには見えませんでした。 「自信喪失だと、どんどん付けこまれるだけだよ」 そうアドバイスしてあげたくなりました。 一度、イジメの相手に、何らかの手段で、 強烈な印象を与えてやればいいのです。 HEATHER MATARAZZO ヘザー・マタラッツォ 誕生日 1982/11/10 出身 米ニューヨーク州ロングアイランド ロング・アイランドのオイスター・ベイ高校に在学中、 ロックバンド「crash course」を結成、リード・ボーカルを務めた。 93年テレビシリーズ「THE ADVENTURES PF PETE & PETE」の レギュラーでデビュー。 95年「ウェルカム・ドール・ハウス」に主演。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1995年「ウェルカム・ドール・ハウス」 1997年「ディアボロス/悪魔の扉」 1998年「ハリケーン・クラブ」      「54 フィフティー★フォー」      「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 2000年「スクリーム3」 2001年「プリティ・プリンセス」 その他の出演者: Vicki Davis .... Lolita Christina Brucato .... Cookie Christina Vidal .... Cynthia Siri Howard .... Chrissy Telly Pontidis .... Jed Herbie Duarte .... Lance Scott Coogan .... Troy Daria Kalinina .... Missy Wiener Josiah Trager .... Kenny Ken Leung .... Barry Dimitri DeFresco .... Ralphy Rica Martens .... Mrs. Grissom User Rating: 7.4/10 (4,690 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 User Comments: Emilieさん Wisconsin 2003年11月26日 すばらしいコメディ! ある夜、遅く起きて、 最初から映画を見ることになった。 まさかドーンが、最後までイジメぬかれるとは思はなかった。 この年頃の子供をいじめぬく楽しみで作られた映画だ。 裏庭にある家でキスしあっていた相手は ある事情で家出して、ドーンは、落ちこむ。 だが、映画が進むにつれて、はっきりしてきたのは、 相手は、学校中の誰もが、彼女を好きでないのを 利用していただけだったのだ。 男の子たちは、彼女を容貌とぎこちなさだけで判断する。 彼女の耐えた残酷なしごきを気にさえしなければ、 この映画は、面白い映画である。 彼女だけが、男の子たちの標的になったのだ。 続編が出来ることに期待したい。 そこでは、彼女が以前の容貌を脱皮し、フツーの子になる。 でも、それじゃぁ、映画にならないかもなあ? 評価は、A+ A オトーサン、 「ははは、こりゃ、愉快だ」 ネットで、ヘザー・マタラッツォを検索していたら、 以下の脇役紹介のページに出会いました。 http://www.246.ne.jp/~romantic/byplayer19.html HEATHER MATARAZZO お姫様じゃなくても ヘザー・マタラッツオは 13歳の時、トッド・ソロンズの痛い青春映画の傑作 「ウェルカム・ドール・ハウス」(95)の主演で 衝撃的なデビューを果たした。 メガネに、 歯の矯正機器に、 奇怪なファッション・センスと、 どこかおどおどとした表情。 閉塞的なサバービアの学校に通い、 ロッカーには「学校一のブス」と落書きされ、 チアリーダーの女の子たちには「レズビアン」と罵られ、 男の子たちからは暴力を受ける。 ランチを食べる場所さえない。 イジメられているグループからも、 最下層と見られて軽蔑されている。 家に帰れば、オタクの兄からはバカにされるし、 両親は愛らしい妹に夢中で自分なんかかまってもらえない。 映画史で最も悲惨なイジメられっこである。 トッド・ソロンズは とことんヘザーが演じるドーンという少女を追いつめる。 友情とも恋ともいえない連帯が生まれかけた ブレンダン・セクストン・サードは ドラッグの疑いをかけられて家出して遠くへ去っていってしまう。 いくつか事件は起こるが、ラストも今までと何も変わらない、 苛められる日常が待っているだけだ。 でも、いじけているくせに どこかこの人は毒々しくたくましいところがあった。 映画の物語は終わるが、 彼女の女優人生はこれで終わりではなかった。 メガネを外し、矯正器を外し、 子供というよりはティーンと呼ぶ方がふさわしい年令になった 彼女は‥やっぱりしっかりブスだった。 オトーサン、 「ブスには、生きる権利がないのか?」


イノセント・ボーイズ

オトーサン、 「いまどき、無邪気な少年なんかいるか?」 この映画の少年たち、無邪気なんてものじゃありません。 停学、退学、刑事事件ものなのです。 原題:Dangerous Lives of Altar Boys, The (2002) 監督:Peter Care 原作:Chris Fuhrman 脚本;Michael Petroni /Jeff Stockwell Genre: Drama Rated R for language, sexual content and youth substance use. 上映時間;104分 あらすじ: 1970年代半ばのサバナ。 2人の利発な、でも反抗的な少年フランシスとティムは、 退屈さ、性的ホルモン、そして厳しい教師と戦っていた。 教区学校の壁を超えて、何か意味あることをみつけようとしていた。 フランシスは、並外れたアーチストで、 かれの想像力は、善と悪の架空世界へと翔き、 漫画本のイメージでノートは、埋め尽くされていた。 2人の少年は、スーパーヒーローの分身になるのだった。 厳格きわまりないシスターが、ある日、かれらの漫画を取りあげる。 少年たちは、復讐の念に燃え、人生そのものが変わってしまう。 出演者: Emile Hirsch .... Francis Doyle(フランシス) Kieran Culkin .... Tim Sullivan (ティム) Jodie Foster .... Sister Assumpta(シスター) オトーサン、 「可愛い年頃だなあ」 少年2人の自然な演技には、 さすがの名女優ジョディ・フォスターも、タジタジ。 ティム役の少年、どこかで見た覚えがあるので、 経歴をみたら、「ホーム・アローン」など多彩な芸歴でした。 EMILE HARSH エミール・ハーシュ 誕生日 1985/3/13 出身 米カリフォルニア州 テレビでは「ER/緊急救命室」「NYPDブルー」に出演。 2001年「イノセント・ボーイズ」の フランシス役で主演映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1998年「フーディーニ/天才魔術師の生涯」(TM) 2001年「イノセント・ボーイズ」◇「アイリス」◆ 2002年「卒業の朝」◇ KIERAN CULKIN キーラン・カルキン 誕生日 1982/9/30 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク カルキン一家の三男。 兄は俳優のマコーレー・カルキン。 父は俳優のクリストファー・カルキン。 「ホーム・アローン」で映画デビュー。 「マイ・フレンド・メモリー」で初主演。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「ホーム・アローン」◆ 1991年「花嫁のパパ」「オンリー・ザ・ロンリー」 1992年「ホーム・アローン2」◆ 1993年「ボディ・ターゲット」 1994年「トラブル・ファミリー」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「AMANDA」 1998年「マイ・フレンド・メモリー」◇      「レプリコーン 妖精伝説」(TM) 1999年「シーズ・オール・ザット」◆      「サイダーハウス・ルール」◆      「ミュージック・オブ・ハート」◆ 2001年「イノセント・ボーイズ」◇ JODIE FOSTER ジョディ・フォスター 誕生日 1962/11/19 出身 米カリフォルニア州ロサンセルス 2歳の時にCM出演。 13歳の時、「タクシードライバー」の少女売春婦役で、 アカデミー助演女優賞にノミネートされる。 その後、88年「告発の行方」、91年「羊たちの沈黙」で、 2度アカデミー主演女優賞受賞。 90年には自身の製作会社を設立し、 「リトルマン・テイト」で監督デビュー。 長男チャーリーと次男キットがいる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1972年「ナポレオンとサマンサ」 「カンサスシティの爆弾娘」 1973年「トム・ソーヤの冒険」「リトル・インディアン」 1974年「アリスの恋」 1976年「白い家の少女」「ダウンタウン物語」      「タクシードライバー」「別れのこだま」 1977年「キャンドルシューセント・エドモントの秘宝」      「避暑地のラブストーリー」      「フリーキー・フライデー」「MOI FLEUR BLEUE」 1980年「フォクシー・レディー」「CARRY」 1982年「O'HARA'S WIFE」 1984年「他人の血」「ホテル・ニューハンプシャー」 1986年「ヴィクトリア」 1987年「シェスタ」 1988年「君がいた夏」「告発の行方」アカデミー主演女優賞      「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」 1989年「ハートに火をつけて」「バックトラック」 1991年「羊たちの沈黙」アカデミー主演女優賞      「リトルマン・テイト」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」 1993年「ジャック・サマースビー」      「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ) 1994年「ネル」「マーヴェリック」 1997年「コンタクト」 1999年「アンナと王様」 2001年「パニックルーム」「イノセント・ボーイズ」 その他の出演者; Vincent D'Onofrio .... Father Casey Jena Malone .... Margie Flynn Jake Richardson .... Wade Scalisi Tyler Long .... Joey Anderson Arthur Bridgers .... Donny Flynn Scott Simpson .... Newsie Melissa Suzanne McBride .... Mrs. Doyle Mike Harding .... Mr. Doyle Chandler McIntyre .... Naturalist Jeffrey West .... Professor Sullivan Yvonne Erickson .... Mrs. Sullivan Nicky Olson .... Colin Gibbney User Rating: 7.2/10 (2,197 votes) オトーサン、 「おお、高いなあ」 マンガと青春映画の2本立だからでししょう。 User Comments: Jack the Ripper1888さん 2003年1月17日 実によく出来ている 昨夜、この映画を借りた。 この映画、ステキだと思う。 カソリックの学校の少年たちが、 成年に達して引き起こしたトラブルで、 退屈どころの騒ぎではなくなる。 基本的には、少年たちの成長と 少年たちに手を差し伸べる人々の物語である。 よく出来た映画で、演技がすばらしい。 とくに、ティム役のキーラン・カルキンがいい。 心がかきむしられ、時に愉快で、今年見たうちで最高の映画だった。 この映画、実は、劇場で見損なった。 というのも、最後の最後まで迷って、 "MR. DEEDS"を見てしまったからだ。 大きな間違いだった、2度と劇場でみる機会はないだろう。 いい映画だから、見る価値がある。 悲しくなってしまうよい感じがする映画だ。 "Spawn"コミック・ブックを描いた Todd MacFarlane によるアニメ・シーンは、よく出来ていて、 頭をのけぞらして笑ったものだ。本当だ。 これは、かなり面白いと思う。 どのシーンか忘れたが、 ジョディ・フォスターもいい。 いつもよりは、小さい役だが、良いことに変わりはない。 やや宗教的すぎて、原作に忠実すぎる演技だが、 そんな人物もいるのだから、これは仕方ない。 彼女は、実にいい仕事をしたことになる。 そう、この映画、実に、いい映画だ。 映画にまじめな興味をもっているひとに薦めたい。 そう、基本的に必見の映画である。 今年最高の映画だ思う。 この映画、5点満点で5点だ。 オトーサン、 「なーんだ、そうだったんだ」 ジョディ・フォスターが、主役でない理由が分かりました。 製作陣の一員だったのです。


映画の採点簿

イノセント・ボーイズ             **** 
ウェルカム・ドール・ハウス          **** 
グッバイガール                *****
エレファント                 *****
ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア        *****
フライング・ハイ               **** 
殺人の追憶                  *****
ジュマンジ                  **** 
勝利への旅立ち                             **** 
スパイ・ハード                             **** 
卒業の朝                   *****
トゥルー・ロマンス              *****
ランブルフィッシュ                         **** 
リバース・エッジ                           **** 
ドアーズ                                   **** 
サルバドル 遙かなる日々           *****
ツインズ                   *****
ディボース・ショウ                         **** 
恋のためらい/フランキーとジョニー         **** 
栄光へのフィニッシュ                       **** 
真珠の耳飾りの少女              *****
ターナー&フーチ/すてきな相棒             **** 
ハドソン・ホーク                           **** 
デビル                                *****
スパニッシュ・アパートメント               **** 
ラウンド・ミッドナイト                     ****  
星の王子ニューヨークへ行く                 ****  
ワイルド・アット・ハート            *****
クレオパトラ2525                       ***   
ロスト・イン・トランスレーション           ****  
リトルマン・テイト                       ****  
サンシャイン・ステイト                     ****  
オーシャン・オブ・ファイアー               *****
スターゲイト                          ****  
アウトランド                          ****  
モリー先生との火曜日                   *****
青い目撃者                             ****  
コールドマウンテン                        ****  
チャイルド・コレクター 溺死体             ****  
キル・ビルVol.2                    *****
みなさん、さようなら             *****
ゴールデン・ボーイ                         **** 
悪魔の恋人                                 ***  
アダプテーション                           *****
傷跡                                 *****
アマチュア                              *****
終わりなし                                 *****
偶然                                    *****
裸足の1500マイル                       *****
私は「うつ依存症」の女                     ***   
ポーキーズ                  *****
ポーキーズ2                            **** 
コードネームはファルコン                   *****
パッション                          *****
ロード・オブ・イリュージョン               **** 
勝利への脱出                               *****
ベッカムに恋して                       **** 
殺しのベストセラー                      **** 
雲の中で散歩                         **** 
危険な遊び                          **** 
サヨナラ                                 *****
小さな中国のお針子                         ****  
フューリー                          **** 
映画に愛をこめて/アメリカの夜             *****
ビッグ・フィッシュ                         *****
フォーチュン・クッキー                     ****  
ハード・キャッシュ                         ****  
サム・ガール                               ****  
シーズ・ソー・ラブリー                     ****  
ミュージック・フロム・アナザー・ルーム     ****  
スイミング・プール                         *****
レディ・キラーズ                           *****
トロイ                                **** 
ミッション・ブルー                         **** 
ラスムスくんの幸せをさがして        *****
黒い罠                   *****
さらば青春の光                             ****  
サイドウォーク・オブ・ニューヨーク         ****  
マルティナは海                             ****  
あなただけ今晩は                           *****
バリー・リンドン                           *****
エニグマ                                ****  
沈黙の行方                               ****  
ベートーベン2                             ****  
ベートーベン3                             ***   
ベートーベン4                             ***   
ダーティハリー3                           ****  
ダーティハリー4                           ****  
ダーティハリー5                           ****  
デイ・アフター・トゥモロー                ****  
21グラム                                 *****
エクソシスト2                             ****  
カレンダー・ガールズ                       ****  
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