オトーサンの2005年その2

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、昨年22%でしたが、
2005年には、50%〜70%になるとか。
なお、2018年3月末には、74%。  

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目次

1806 サイドウェイ(DVD 2004) 1805 砲艦サンパプロ(DVD 1966) 1804 ニュースの天才(DVD 2003) 1803 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005) 1802 ビフォア・サンライズ(DVD 2004)
1801 ビフォア・サンライズ(DVD 1995) 1800 回転木馬(DVD 1956) 1799 レス・ザン・ゼロ(DVD 1987) 1798 タップス(DVD 1998) 1797 ブエノスアイレスの夜(DVD 2001)
1796 イエロー・サブマリン(DVD 1968) 1795 ダニー・ザ・ドッグ(2005) 1794 ビッグ・トレイル(DVD 1930) 1793 モーターサイクル・ダイアリーズ(DVD 2004) 1792 太陽の中の対決(DVD 1967)
1791 9ケ月(DVD 1995) 1790 宇宙戦争(2005) 1789 イブラヒムおじさんとコーランの花たち(DVD 2003) 1788 情婦(DVD 1957) 1787 南太平洋(DVD 1958)
1786 砂漠の鼠(DVD 1953) 1785 どん底(DVD 1957) 1784 最後の恋のはじめ方(2005) 1783 雲流れるままに(DVD 1946) 1782 バクダットの盗賊(DVD 1940)
1781 チップス先生さようなら(DVD 1939) 1780 コーラス(2005) 1779 バットマン ビギンズ(2005) 1778 自転車泥棒(DVD 1948) 1777 ホステージ(2004)
1776 トゥルー・カラーズ(DVD 1991) 1775 ふたりにクギづけ(DVD 2003) 1774 ジェリー(DVD 2002) 1773 月夜の恋占い(DVD 2000) 1772 フォーガットン(2004)
1771 羅生門(VTR 1950) 1770 トゥルー・コーリング(DVD 2003) 1769 ミラーズ・クロッシング(DVD 1990) 1768 ロスト・ソウルズ(DVD 2000) 1767 ファイナル・エンペラー 悲劇の皇帝(DVD 2004)
1766 ロシアン・ゴッドファーザー (DVD 1996) 1765 好きといえなくて (DVD 1996) 1764 ナイト・オブ・ゴッド (DVD 2001) 1763 生きてこそ (DVD 1993) 1762 キル・エビル (DVD 2000)
1761 ミリオンダラー・ベイビー (2004) 1760 チェゲバラ&カステロ(DVD 2002) 1759 ローマン・エンパイア (DVD TV 2003) 1758 炎のメモリアル(2004) 1757 ハート・オブ・ジャスティス(DVD 1993)
1756 クローサー(2004) 1755 ザ・インタープリター(2005) 1754 愛の落日(DVD 2002) 1753 第三大国の遺産(VTR 1985) 1752 ドット・ジ・アイ (DVD 2003)
1751 幸せの選択 stardom (DVD 2000) 1750 ヴァキューミング(DVD 2001) 1749 キングダム・オブ・ヘブン (2005) 1748 チェイシング・リバティ (DVD 2004) 1747 ツィゴイネルワイゼン (DVD 1980)
1746 さよなら子供たち (VTR 1987) 1745 BELLY 血の銃弾 (DVD 1998) 1744 ブリティッシュ・ギャングスター(DVD 2004) 1743 砂と霧の家(DVD 2003) 1742 無防備都市(DVD 1945)
1741 民族の祭典 (DVD 1938) 1740 戦争と冒険 (TV 1972)> 1739 ジキル博士とハイド(DVD 1931) 1738 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004) 1737 アルジェの戦い (DVD1965)
1736 ビルとテッドの大冒険 (TV録画1989) 1735 Shall we Dance? (2004) 1734 僕の村は戦場だった (DVD 1964) 1733 クリヴィアにおまかせ(DVD 2002) 1732 黒いオルフェ(DVD 1959)
1731 リリィ(DVD 2003) 1730 南部の人(DVD 1945) 1729 フォロウイング(DVD 1998) 1728 断崖 (DVD 1941) 1727 17歳の処方箋 (DVD 2002)
1726 海を飛ぶ夢 (2004) 1725 セックス調査団 (DVD 2001) 1724 コンスタンチン (2005) 1723 汚れなき悪戯 (DVD 1955) 1722 十字砲火(DVD 1947)
1721 THURSDAY−12日の木曜日(DVD 2000) 1720 インファナル・アフェアV (2003) 1719 真夜中の銃声(DVD 2000) 1718 トスカ−ナの休日 (DVD 2003) 1717 アフガン零年 (DVD 2003)
1716 コンドル (TV録画 1975) 1715 やかまし村のこどもたち (TV 1986) 1714 セイビング・ジェシカ・リンチ (DVD 1998) 1713 解禁!ジョージ・ブッシュ伝 噂の真相(DVD 2002) 1712 ストランペット (DVD 2001)
1711 ファィロファックス(VTR 1990) 1710 ミッション (VTR 1986) 1709 独裁者(VTR 1940) 1708 冬のライオン(VTR 1968) 1707 八十日間世界一周 (VTR 1956)


サイドウェイ

オトーサン、 「しまった!駄作を借りてしまった」 出だしは、明らかにB級映画のノリでしたが、 どんどんよくなっていくのです。 原題:Sideways (2004) 監督:Alexander Payne 原作:Rex Pickett 脚本:Alexander Payne /Jim Taylor Genre: Adventure / Comedy / Drama Rated R for language, some strong sexual content and nudity. Country: USA Language: English / Armenian 上映時間:123分 あらすじ: マイルズは、高校の英語教師。 作家志望の男やもめ。 親友で、昔は売れっ子俳優のジャックと カリフォルニアのワイナリーを1週間かけて旅する。 旅のなか、2人は、挫折の理由を語り、喧嘩をする。 ジャックは、来週の結婚を控えているのに、女漁りに精を出し、 結婚するか止めるか迷ったりする。 マイルズは、悩みに悩む。 この地方を旅する毎に、度々立ち寄るレストランの ウエイトレスでワイン愛好家でもある マヤとの関係を深めるべきかどうか。 出演者: Paul Giamatti .... Miles Raymond (マイルズ) Thomas Haden Church .... Jack(ジャック) Virginia Madsen .... Maya(マヤ) Sandra Oh .... Stephanie(ステファン) オトーサン、 「ポール・ジャマッティが断然いい!」 しがない中年男マイルズの哀歓を好演していました。 相棒ジャックを演じたトーマス・ヘイデン・チャーチの怪演ぶり、 マイルズの恋人マヤ役のバージニア・マドセンの楚々たる感じ。 アカデミー賞にノミネートされるほどの演技とは思えませんが、 祝意を表して、この2人の経歴もみておきましょう。 PAUL GIAMATTI  ポール・ジャマッティ 誕生日 1967/6/6  出身 米ニューヨーク 父親が学長を務めていたイェール大学に進学し、 美術と英語を専攻。 同校のドラマ・スクールにも通う。 舞台とテレビを経て92年「シングルス」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「シングルス」 1995年「誘惑のアフロディーテ」      「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」「サブリナ」 1996年「ザ・ブレイク」 1997年「プライベート・パーツ」「プライベート・ライアン」      「ベスト・フレンズ・ウェディング」「フェイク」 1998年「交渉人」「トゥルーマン・ショー」「プライベート・ライアン」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆      「クレイドル・ウィル・ロック」◆ 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◆「デュエット」◆ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◆      「ストーリーテリング」◆ 2002年「ビッグライアー」「サンダーパンツ!」 2003年「ペイチェック 消された記憶」      「アメリカン・スプレンダー」 2004年「サイドウェイ」 THOMAS HADEN CHURCH  トーマス・ヘイデン・チャーチ 誕生日 1961/6/17 出身 米テキサス州 ラジオDJ兼俳優。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「ワン・ナイト・スタンド」 1998年「フリーマネー」「ジャングル・ジョージ」 2001年「スコーピオン」 2004年「サイドウェイ」 VIRGINIA MADSEN  バージニア・マドセン 誕生日 1961/9/11 出身 米イリノイ州ウィネトカ 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「恋のスクランブル」 1984年「砂の惑星」「エレクトリック・ドリーム」 1985年「クリエイター」 1986年「禁じられた恋」「モダン・ガールズ」 1987年「スラムダンス」「ゾンビ・スクール1990」      「思い出のハートブレイク・ホテル」 1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」 1989年「マネーゲームで大逆転」 1990年「ホットスポット」 1991年「ハイランダー2/甦る戦士」      「コレット/水瓶座の女」 1992年「キャンディマン2」「コレット/水瓶座の女」 1994年「刺青/IREZUMI」「ゴッド・アーミー/悪の天使」 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」 1997年「レインメーカー」 1999年「ホーンティング」 2004年「サイドウェイ」 その他の出演者: Marylouise Burke .... Miles' Mother Jessica Hecht .... Victoria Missy Doty .... Cammi M.C. Gainey .... Cammi's Husband Alysia Reiner .... Christine Erganian Shake Tukhmanyan .... Mrs. Erganian Duke Moosekian .... Mike Erganian Robert Covarrubias .... Mike's Building Manager Patrick Gallagher .... Gary the Bartender Stephanie Faracy .... Stephanie's Mother Joe Marinelli .... Frass Canyon Pourer User Rating: 8.0/10 (20,915 votes)          top 250: #189 オトーサン、 「おお!まさか世界の名画入りとは」  アカデミー賞受賞:脚色賞  同ノミネート  ・作品賞   ・監督賞: アレクサンダー・ペイン   ・助演男優賞: トーマス・ヘイデン・チャーチ   ・助演女優賞:バージニア・マドセン User Comments: emp32さん United States 2004年11月29日 力強い演技、人物造形、せりふ。 この映画のような映画が好きだ。 サイドウェイ記念ワイ・ボトルなど見たこともないし、 マムドナルドで、サイドウェイのハッピーミールも見たこともない。 言いたいことは、この映画はすばらしいということだ。 スターの名声に寄りかかった大作映画ではない。 目をみはるような特殊効果や小道具もない。 ポール・ジャマッティは、深く傷ついた人物を完全無欠に演じ、 とても演技しているようには思えない。 彼が演じている人物は、プレッシャーに負けている。 トーマス・ヘイデン・チャーチは、これと好対照で、 2面性をもった生意気な女たらしを演じている。 ストーリーは、単純で、人物造形に意を注いでいる。 主役2人には、共感できる。 好ましい人物ではないが、人間的である。 個人的に好きになれなくても、家族や友人の誰かを思い出すだろう。 全体に、この映画、リアルな映画好きに向いている。 奇妙で、コミカルなシーンもある。 ジョークが多い映画が好きなひとなら、考えるまでもない。 心配することはない。 この映画、低級で未熟で卑俗なユーモアや 乾いて微妙なユーモアに満ち満ちている。 試しに見るといい。 10点満点で、9点。 オトーサン、 「サイドウェイを訳すと、裏道か」 でも、この映画では、脇道のほうが適切なような気がします。 「人生、前をじっと見つめて歩け」 そう先輩や先生や親にいわれても、 わき見ばかりしているひとって多いですよね。 この映画、わき道人生の哀歓を丁寧に描いています。


砲艦サンパプロ

オトーサン、 「スティーブ・マックィーン主演か」 この名優、若死にしました。わずか50歳。 石綿(アスベスト)に曝され、肺癌になったため。 バイクやカーレースに狂っていたためです。 原題:The Sand Pebbles (1966) 監督:Robert Wise 原作:Richard McKenna 脚本:Robert Anderson Genre: Drama / Romance / War Rated PG-13 for violence and sexual material. Country: USA Language: English / Mandarin 上映時間:179分 あらすじ: 1等機関士ホルマンは、米海軍の砲艦サンパブロに乗り込む、 1926年、中国は、植民地化され、革命の渦中にあったが、 揚子江支流をパトロールする任務である。 彼の偶像破壊的でシニカルな性格は、たちまち 砲艦を指揮する艦長の非情な歯車システムと衝突する。 また、中国人と外国人との反目激化を招く。 中国の舟がぶつかって壊れる事態を迎え、 砲艦への敵意は頂点に達する。 だが、奥地に取り残された宣教師たちを救出せねならないのだ。 出演者: Steve McQueen .... Jake Holman(ホルマン) Richard Attenborough .... Frenchy Burgoyne(フレンチー) Richard Crenna .... Captain Collins(コリンズ艦長) オトーサン、 「この映画、主役も脇役も、すばらしい演技だ」 これは、なかなかお目にかかれぬことです。 脚本がいいのか、監督がうまいのか。 STEVE McQUEEN  スティーブ・マックィーン 誕生日 1930/3/24-1980/11/7 出身 米ミズーリ州スレイター 幼い頃、両親が離婚し、しばらく祖母に育てられたが、 母の再婚で呼び戻される。 義父との折り合いが悪く、非行に走り、 不良少年を集めた学校に送られる。 2年で飛び出し、ギリシャの油漕船に乗り込んだり、 テキサスの油田で働いたり、カナダで森林伐採夫をしたり、 ボールペンのセールス、テレビの修理屋を経て、海兵隊に入隊。 50年に除隊後、女優をしている友達の紹介で 演劇コーチのサンフォート・マイズナーを知り、演技への興味を持つ。 アクターズ・スタジオなどの演劇学校で勉強しながら、数々の舞台に立ち、 ブロードウェイで主役を務めるまでに成長。 58年にハリウッドに移り、テレビ・シリーズ「拳銃無宿」の主役を勝ち取り、 それがきっかけで59年「戦雲」で本格的な映画デビュー。 以後、「荒野の七人」「大脱走」「マンハッタン物語」などがヒットし、人気スターに。 「砲艦サンパブロ」ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。 私生活では56年に結婚したニール・アダムスと72年に離婚し、 73年にアリー・マックグローと結婚。 78年に離婚し、80年1月16日にバーバラ・ミンティと結婚。 しかし、同年、肺ガンで亡くなった。 出演作 1956年「傷だらけの栄光」 1958年「ニューヨークの顔役」「マックィーンの絶対の危機」 1959年「戦雲」 1960年「荒野の七人」 1961年「ガールハント」 1962年「突撃隊」「戦う翼」 1963年「大脱走」「マンハッタン物語」「雨の中の兵隊」 1965年「ハイウェイ」「シンシナティ・キッド」 1966年「ネバダ・スミス」「砲艦サンパプロ」 1968年「華麗なる賭け」「ブリット」 1969年「華麗なる週末」 1971年「栄光のル・マン」 1972年「栄光のライダー」「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」      「ゲッタウェイ」 1973年「パピヨン」 1974年「タワーリング・インフェルノ」 1977年「民衆の敵」 1980年「トム・ホーン」「ハンター」 MAKO マコ 本名 岩松信 誕生日 1933/12/10 出身 日本・神戸 48年にアメリカに渡る。 演劇を志して、パサディナ・プレイハウスで学び、 ニューヨークのオフ・ブロードウェイでデビュー。 65年、ロサンゼルスでアジア系アメリカ人による 劇団イースト・ウエスト・プレイヤーズを設立し、 長年、芸術監督を務めている。 66年「砲艦サンパウロ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1959年「戦雲」 1965年「猛犬ご注意」 1966年「砲艦サンパプロ」 1967年「ブルース・リーのグリーン・ホーネット」 1970年「大洋のかなたに」 1973年「地球の頂上の島」 1975年「キラー・エリート」 1980年「武士道ブレード」「バトルクリーク・ブロー」 1981年「香港コネクション」 1982年「コナン・ザ・グレート」 1983年「テスタメント」 1984年「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」 1985年「P.O.W. 地獄からの脱出」 1986年「地獄の武装都市/復讐のターミネーター」 1987年「サイレント・アサシン」 1988年「タッカー」 1989年「デッドロック/ベトナム死の掟」 1990年「ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転」 1991年「パーフェクト・ウェポン」 1992年「サイドキックス」 1993年「ライジング・サン」「ロボコップ3」      「レッド・サン・ライジング」 1994年「ミッドナイト・マン」「クライム・ジャングル/怒りの鉄拳」      「ハイランダー3/超戦士大決戦」 1996年「クライング・フリーマン」「レイジ/連鎖暴動」 1997年「セブン・イヤーズ・イン・チベット」 2001年「パール・ハーバー」 その他の出演者: Mako .... Po-han Candice Bergen .... Shirley Eckert Emmanuelle Arsan .... Maily Larry Gates .... Jameson Charles Robinson .... Ensign Bordelles Simon Oakland .... Stawski Ford Rainey .... Harris Joe Turkel .... Bronson Gavin MacLeod .... Crosley Joe Di Reda .... Shanahan (as Joseph di Reda) Richard Loo .... Major Chin Barney Phillips .... Chief Petty Officer Franks User Rating: 7.6/10 (1,851 votes) オトーサン、 「世界の名画でもおかしくない!  へぇ、助演男優賞のマコは、日本人なのか」 ・アカデミー賞ノミネート:  作品賞  主演男優賞::スティーブ・マックィーン  助演男優賞:マコ  美術監督装置賞(カラー)  音響賞  オリジナル作曲賞  編集賞N User Comments: Excellent period piece and character study. eaglejet98さん 2002年5月20日 すばらしい時代物、登場人物の研究もすごい。 これは、名優スティーブ・マックィーンの映画として知られているが、 1960年代半ばにつくられた他のどの戦争映画よりもいい。 脚本と登場人物たちの研究は、 このジャンルで傑出している。 マックィーンも、キャンディス・バーゲンも上手い。 熱い言葉や安手のシーンなしに、性的緊張感を生んでいる。 最初、ちょっと風変わりと思った。 ホルマンを紹介するくだりで、砲艦サンパブロ号のエンジンのそばで、 こう言ったからだ。 「こんちわ、エンジンくん、おれはジェイク」 なにか、平板平凡に思えた。 だが、海軍にいた友人たちに聞くと、 この一体感、とくにエンジンとのは、まさにホンモノというのだ。 これを念頭に置いて、映画を見直した。 このせりふ、マックィーンの性格を実に見事に表している。 ひとと付き合うよりも、エンジンのそばのほうが、居心地がいいのだ。 まったくの孤独のひとなのだ。 そう、この映画、傑作であり、マックィーンが名演している。 長いが、筋書きのペースに合っている。 オトーサン、 「この映画、まったく古くなっていないな」 なんでも、ヴェトナム戦争に抗議する反戦映画だったそうですが、 中国での反日運動の激化を目のあたりにしていると、 この映画そっくりの事態が起きていると感じます。 力量ある監督の経歴をみてみましょう。 ROBERT WISE  ロバート・ワイズ 誕生日 1914/9/10  出身 米インディアナ州ウィンチェスター 監督作 1944年「キャット・ピープルの呪い」(共)「フィフィ嬢」 1945年「死体を売る男」 1946年「恐怖の島」 1947年「生まれながらの殺し屋」 1948年「月下の銃声」 1949年「罠」 1950年「三人の秘密」「西部の二国旗」 1951年「地球の静止する日」 1952年「捕らわれの街」 1953年「砂漠の鼠」 1954年「重役室」 1955年「トロイのヘレン」 1956年「傷だらけの栄光」「悪人への貢物」 1958年「私は死にたくない」「深く静かに潜航せよ」 1959年「拳銃の報酬」 1961年「ウエスト・サイド物語」(共) 1962年「すれちがいの街角」 1965年「サウンド・オブ・ミュージック」 1966年「砲艦サン・パブロ」 1968年「スター!」 1971年「アンドロメダ…」 1973年「ふたり」 1975年「ヒンデンブルグ」 1977年「オードリー・ローズ」 1979年「スター・トレック」 1989年「ルーフ・トップ」 次に、IMDBから。 ロバート・ワイズ は、3人兄弟の末っ子。 19歳で、RKOで妙な仕事につき、 映画狂が嵩じて、映画業界へ入った。 撮影所の音響効果の編集者が、かれの才能を見出し、 目をかけることになる。 1941年、オーソン・ウェルズが「市民ケーン」の編集者を求めていて、 ワイズは、すばらしい仕事をした。 ウェルズは、ワイズの仕事ぶりにほれて、 B級映画の監督になることができた。 その後、順調に出世し、多くの古典映画をつくる。 最後の映画、「ルーフ・トップ」は、 彼が偉大な職人であることを実証している。 注意深く後世したイメージ、きちっとした編集、 そして、たゆみないペースがいい。 10年間も映画づくりから遠ざかっていたとは思えない。


ニュースの天才

オトーサン、 若い頃、朝日新聞に入りたかったのですが、 採用時期が10月と遅く、6月の会社に決めてしまいました。 ま、娘が偶然、記者になった関係でもあって こういう題名には、興味があるのです。 原題:Shattered Glass (2003) 監督・脚本:Billy Ray 原作記事:Buzz Bissinger Genre: Drama / Thriller / Crime Rated PG-13 for language, sexual references and brief drug use. Country: USA / Canada Language: English 上映時間:95分 あらすじ: これは、実話。 ワシントンの記者、スティーブン・グラスが、 20代の若さで、超有名記者になる。 権威あるニュース専門誌"The New Republic"の 在籍中 (1995-1998)に書いた41本の記事のうち27本が、 取材源、引用、あるいは、その全部がでっちあげだった。 社内も、他紙も、大衆も、長い間気づかれなかった だが、やがて彼の世界は、砕け散る。 出演者: Hayden Christensen .... Stephen Glass(スティーブン・グラス) Peter Sarsgaard .... Charles 'Chuck' Lane (レーン) Chloe Sevigny .... Caitlin Avey(ケイトリン) オトーサン、 「うまい!ダークベイダー役よりもうまい。 ヘイデン・クリステンセン、 昨日紹介したばかりですが、経歴を再度掲載しましょう。 あと、ピーター・サースガードも。 HAYDEN CHRISTENSEN  ヘイデン・クリステンセン 誕生日 1981/4/19 出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー 学生時代はトロントで過ごす。 兄と姉、妹の4人兄弟。 7歳の時、トランポリンの世界ジュニアチャンピオンで 「プリングルス」のCMに出演した姉に タレントエージェントをつけたようと交渉に出かけた際、 子守がいなかったため、ヘイデンも同行させたところ、 タレントエージェントのスタッフの目に止まり、CM出演の依頼をされる。 12歳でカナダのテレビ・ドラマ出演。 95年「マウス・オブ・マッドネス」で映画デビュー。 2001年「海辺の家」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 「スター・ウォーズ エピソード2」で アナキン・スカイウォーカー役に抜擢され、注目される。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「マウス・オブ・マッドネス」 1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」 2001年「海辺の家」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「ニュースの天才」◇ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇ PETER SARSGAARD  ピーター・サースガード 誕生日 1971/3/7 出身 米イリノイ州 ワシントン大学を卒業し、アクターズ・スタジオに学んだ。 その後、ホートン・フートが演出したオフ・ブロードウェイ作品 「LAURA DENNIS」にキャスティングされ、 現在はニューヨークに拠点を置く ダグラス・カーター・ビーンの劇団ドラマ・デパートメントに所属している。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1995年「デッドマン・ウォーキング」 1998年「仮面の男」「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 1999年「ボーイズ・ドント・クライ」「デザート・ブルー」 2001年「赤い部屋の恋人」 2002年「K−19」「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」      「夢みる頃を過ぎても」      「ソルトン・シー」 2003年「ニュースの天才」◇ 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」 その他の出演者: Rosario Dawson .... Andy Fox Melanie Lynskey .... Amy Brand Hank Azaria .... Michael Kelly Steve Zahn .... Adam Penenberg Mark Blum .... Lewis Estridge Simone-Elise Girard .... Catarina Bannier Chad Donella .... David Bach Jamie Elman .... Aaron Bluth Luke Kirby .... Rob Gruen Cas Anvar .... Kambiz Foroohar Linda Smith .... Gloria Ted Kotcheff .... Marty Peretz User Rating: 7.5/10 (4,655 votes) オトーサン、 「高いスコアだな」 User Comments: jotix100さん New York 2003年11月9日 うそつき、うそつき これは、今シーズン最良の映画だ。 我々の抱く価値について深く考えさせられる。 わずかな間の名声のために、 属している会社にうそをつき、だまし続けるひとがいる、 この映画は、実際の事件に基づいている。 だから、こしらえた部分はない。 記者として出世するために、何でもやってのけるのだ。 ステファン・グラスは、そういう男だ。 知的な男で、架空記事を書き、読者に事実と信じさせる。 神よ、世界中のステファン・グラスから我らを守りたまえ。 ステファン・グラスは、カンペキな人間だ。 New Republic誌に採用されたエリートだ。 同誌は、写真を一切載せず、文章だけ。 それほどプライドが高い雑誌である。 だが、それが裏目に出て、捏造記事の温床になった。 「これからは、証拠写真がいるわ」 最後に、受付嬢がそういう。 Billy Ray監督の配役は、カンペキ。 ステファン・グラスを演じたヘイデン・クリステンセン、 編集長を演じたレーンは、すばらしい。 見事な起用だった。 2人は、映画にぴったりのトーンで、しかも迫真の演技だ。 間違いなく、有望株だ。 その他の出演者たちも、お見事。 Chloe Sevigny、Rosario Dawson、Hank Azaria、 そしてSteve Zahnも、実在の人物のよう。 大したものだ。 オトーサン、 「新聞に書いていることの90%は、ウソ」 その昔、広報担当に言われました。 記者の取材を受け、それが記事になったのを読むと、 間違いか、嘘か、無視か、でっちあげ。 「本当かなぁ?」 1紙だけ読んではいけません。 「そんなに何紙も買えるか」 でも、ご安心、これからは、 Googleのニュースをクリックしてください。 「610以上のサイトからの最新ニュースを収集・検索」 そう謳っています。 でも、やはり拾うひとの視点が間違っていたりして... 盲信は、厳禁です。 PRになりますが、 このホームペ−ジの「ニュース藪にらみ」は、 その点、視点がはっきりしています。 私見と偏見で首尾一貫しているもんね(笑)


スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

オトーサン、 この映画、大いに楽しみにしていました。 でも、超満員で見るなんて、サイテー。 じっと我慢して、月曜日まで待ちました。 「9.11以降の厭戦ム−ドが滲み出ているそうだけど、本当かな?」 原題:Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (2005) 監督・脚本:George Lucas Genre: Action / Adventure / Fantasy / SF Rated PG-13 for sci-fi violence and some intense images. 上映時間:140分 あらすじ: 大人になったアナキンは、 フォースの暗黒面に行き、ダースベイダーになる。 我々が目にするのは、 恐ろしいがぞくぞくさせるクライマックスへの流れである。 物語は、「エピソードIV」の出来事へと遡る。 つまり、1977年のスターウォーズの第1作である。 そこで、ダースベイダーは、 わが子ルークとレイアを相手に戦うことになる。 出演者: Ewan McGregor .... Obi-Wan Kenobi (オビワン) Hayden Christensen .... Anakin Skywalker(アナキン) Ian McDiarmid .... Supreme Chancellor Palpatine(パルパティーヌ) オトーサン、 「ヘイデン・クリステンセン、いいぞ!」 ライトセーバー(剣)を振りまわすだけでなく、 善から悪へ変わっていく感情表現も確かでした。 あとの俳優は、いつもの通り。 HAYDEN CHRISTENSEN  ヘイデン・クリステンセン 誕生日 1981/4/19 出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー 学生時代はトロントで過ごす。 兄と姉、妹の4人兄弟。 7歳の時、トランポリンの世界ジュニアチャンピオンで 「プリングルス」のCMに出演した姉に タレントエージェントをつけたようと交渉に出かけた際、 子守がいなかったため、ヘイデンも同行させたところ、 タレントエージェントのスタッフの目に止まり、CM出演の依頼をされる。 12歳でカナダのテレビ・ドラマ出演。 95年「マウス・オブ・マッドネス」で映画デビュー。 2001年「海辺の家」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 「スター・ウォーズ エピソード2」で アナキン・スカイウォーカー役に抜擢され、注目される。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「マウス・オブ・マッドネス」 1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」 2001年「海辺の家」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「ニュースの天才」◇ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇ その他の出演者: Natalie Portman .... Padme Samuel L. Jackson .... Mace Windu Jimmy Smits .... Senator Bail Organa Frank Oz .... Yoda (voice) Anthony Daniels .... C-3PO Christopher Lee .... Count Dooku Keisha Castle-Hughes .... Queen of Naboo Silas Carson .... Ki-Adi-Mundi & Nute Gunray Jay Laga'aia .... Captain Typho Bruce Spence .... Tion Medon Wayne Pygram .... Governor Tarkin Temuera Morrison .... Commander Cody User Rating: 7.9/10 (60,425 votes) オトーサン、 「思ったよりよかった」 この数年のCG技術の進歩をまざまざと感じました。 ルーカスのオタクぶりは、半端じゃありません。 User Comments: hanneskruppaさん ca 2005年5月8日 驚いた。 私は、子供の頃からのスターウォーズのフアンだ。 最近の3部作には失望していた。 さらにがっかりすることを覚悟していた。 だが、そうでないと知って驚いた。 この映画には、首尾一貫したストーリーがあり、語り口もうまいし、 ペース配分もいい、火花だらけでもある。 だが、それが物語の進展を支援しているのだ。 初期のエピソードのように、不必要な連中は出てこない。 登場人物たちは、手堅い演技をしている。 何人かは、すばらしい演技だ。 静かでスローペースのシーンもある、いい感じで適切だ。 登場人物たちの変化は、うまく描かれている。 対立は複雑であり、多様な顔をもつ。 この映画は、エピソード1や2よりも、より重要である。 誰もがハッピーになれるわけではないが。 弱いシーンもある。 取ってつけたようなせりふもある。 安つぽいロマンスもある。 だが、スターウォーズの熱狂的フアンでなくても、 この映画は、楽しめるだろう。 実に楽しい。 エピソード4-6と見事に結びついている。 エピソード1と2で感じた不調和はない。 見た後、家に帰れば、新たな希望を抱けるだろう。 オトーサン、 「スターウォーズは偉大な映画だった」 第1作が上映された1977年といえば、28年前。 この映画のおかげで、映画の面白さに目覚めたひともいるでしょう。 映画館で隣りに座った子供たちなんか、まだ生まれていません。 でも、椅子に身を乗り出してみていました。 この映画、世代を超えて、これからも愛されていくでしょう。 ルーカスさん、よくやりました。ありがとう!


ビフォア・サンセット

オトーサン、 「ビフォア・サンライズ」の続編。 ウィーンで再会を約束して別れた2人は、 再会できるだろうか? 前作がよかっただけに、興味シンシンです。 原題:Before Sunset (2004) 監督:Richard Linklater 原作:Rchard Linklater/Kim Krizan 脚本:Richard Linklater/Julie Delpy/Ethan Hawke Genre: Drama / Romance Rated R for language and sexual references. Country: USA Language: English / French 上映時間:80分 あらすじ: アメリカからやってきた作家ジェシー。 環境保護団体で働いているフランス人女性セリーヌ。 9年前、ブタペスト発ウィーン行きの列車で知り合った2人。 ジェシーが新作の朗読会で、パリにやってきて、再会する。 彼の飛行機が出発するまで数時間しかない。 2人は、パリをとりとめなく散歩し、 体験、物の見方、互いにまだ愛しあっているかについて語る。 ジェシーには、既に2人の子供がいるのだ。 出演者: Ethan Hawke .... Jesse(ジェシー) Julie Delpy .... Celine(セリーヌ) オトーサン、 「いいねぇ、息がピッタリ」 まるで、実在の人物のようです。 「それにしても、Julie Delpy、年とったなぁ」 でも、笑うと若くみえます。 経歴は、省略しましょう。 その他の出演者: Vernon Dobtcheff .... Bookstore Manager Louise Lemoine Torres .... Journalist #1 Rodolphe Pauly .... Journalist #2 Mariane Plasteig .... Waitress Diabolo .... Philippe Denis Evrard .... Boat Attendant Albert Delpy .... Man at Grill Marie Pillet .... Woman in Courtyard User Rating: 8.3/10 (10,041 votes)          top 250: #114 オトーサン、 「おお、世界の名画入りとは!」 ・アカデミー賞最優秀脚色賞ノミネート User Comments: ivkoさん USA 2004年12月13日 唯一の問題点は.... ...結末だ。 ファンタスティック映画だ。 第1作よりも、続編を見たいと思わせる 一握りの映画の仲間入りをした。 もちろん、”Before Sunrise”も素敵だったが。 前作が、 若い2人の愛の直感と切迫さを描いたのに対して、 この作品は、その成就のその後を美しく歌いあげている。 「もう息をのむようなことは起きないの」 このせりふが、この映画のすべてを物語っている。 他人とカンペキに分かり合えるのは、息をのむことであり、 ひとたび、それを体験してしまうと、 その記憶を汚したり、消し去ろうとは思はなくなる。 会話がいい。 演技は的確で、いい映画だ。 映画をみているよりも、傑作小説を朗読しているような感じだ。 登場人物を熟知していて、終わりがくると、とても悲しい。 旧友にさようならと言うようなもの。 アクション映画好きなら、見ないほうがいい。 涙が出るほど、退屈だろうから。 そうでなくて、いい会話やよく書けた登場人物が好きで 真実の愛を追究することに疲れていないならば、 この映画を見逃すべきではない。 オトーサン、 「そうかな。素晴らしい結末だと思ったけど」 この映画をご覧になった方、 以下のどれを選択なさいますか? 飛行機の出発時間がきて、ジェシーは、 @別れ難い思いで去っていく Aそのままセリーヌの部屋にとどまる Bセリーヌとコトに及ぶ Cコトの最中、セリーヌの彼氏が戻ってくる Dお互いきれいさっぱりと相手を忘れ去る こんな風に、あれこれ想像させてくれる映画です。


ビフォア・サンライズ

オトーサン、 「この新作って、2本で1セットなの?」 「ええ、サンセットのほうが続編です」 「ふーん、借りてみよう」 原題:Before Sunrise (1995) 監督:Richard Linklater 脚本:Richard Linklater / Kim Krizan Genre: Drama / Romance Country: USA / Austria / Switzerland Language: English / German 上映時間:105分 あらすじ: フランスの大学院生セリーヌは、 アメリカの若い男性ジェシーとブタペスト発ウィーン行きの列車で出会う。 2人は、ウィーンで下車し、束の間の出会いを楽しむ。 出演者: Ethan Hawke .... Jesse(ジェシー) Julie Delpy .... Celine (セリーヌ) オトーサン、 「うーん、この2人、最高のカップルだ!」 ETHAN HAWKE  イーサン・ホーク 誕生日 1970/11/7 出身 米テキサス州オースティン ニュージャージー州プリンストンで育つ。 地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、 85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。 一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。 89年、ニューヨーク大学に入学し、89年「いまを生きる」で映画界に復帰、 ティーン・アイドルとなる。 98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、一児がいる。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「エクスプロラーズ」 1989年「いまを生きる」「晩秋」 1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」      「真夜中の戦場」 1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」 1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」      「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」      「カッティング・エッジ」 1995年「恋人までの距離」「サーチ&デストロイ」      「モール・ラッツ」 1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◇ 1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇「グッバイ・ジョー」 2000年「ハムレット」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇「ウェイキング・ライフ」      「テープ」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「ビフォア・サンセット」◇ JULIE DELPY  ジュリー・デルピー 誕生日 1969/12/21 出身 仏パリ 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「GUERRES CIVILES EN FRANCE」 1985年「ゴダールの探偵」 1986年「汚れた血」 1987年「ゴダールのリア王」「パッション・ベアトリス」 1988年「天使の接吻」 1989年「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパヨーロッパ」 1991年「ボイジャー/運命の航海者」 1992年「「彼女」の存在」 1993年「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」「三銃士」「トリコロール/白の愛」 1994年「トリコロール/赤の愛」 1995年「恋人までの距離」 1997年「ファングルフ/月と心臓」「ティコ・ムーン」「愛のトリートメント」◇ 1998年「GO!GO!L.A.」◇「映画史 第T部」「映画史 第U部」 2001年「ウェイキング・ライフ」「セックス調査団」 2004年「ビフォア・サンセット」 その他の出演者: Andrea Eckert .... Wife on train Hanno Poschl .... Husband on train Karl Bruckschwaiger .... Guy on bridge Tex Rubinowitz .... Guy on bridge Erni Mangold .... Palm reader Dominik Castell .... Street poet Haymon Maria Buttinger .... Bartender Harold Waiglein .... Guitarist in club Bilge Jeschim .... Belly dancer Kurti .... Percussionist Hans Weingartner .... Cafe patron Liese Lyon .... Cafe patron Peter Ily Huemer .... Cafe patron User Rating: 7.8/10 (10,354 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 ・ベルリン映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)受賞 Jonathan Kungさん Ottawa, Ontario 2002年5月24日 なぜ映画を見に行くのだろう... 何という信じられない関係描写だろう。 誠実かつ大胆だ。 こんなに正確かつ鮮やかに、 この種の感動をとらえ、映画化したものは見たことがない。 イーサン・ホ−クとジュリー・デプリーに 大きな映画賞が賞を与えなかったのは何たる手落ち。 とんでもないことだ! Richard Linklaterが、 このすばらしい映画の脚本と監督によって、 認められなかったのは何たる手落ちだろう! 終わりがいい。 2人が出会いを楽しんだ数々の場所を振り返るなんて。 会話がいい。 ダイレクトに2人の関係に触れずに、ゆれ動くのだ。 だが、2人の間に、真実の絆が形成されていくのを、 ボディ・ランゲージや表情や会話でほのめかしていくのだ。 何という会話だろう。 近しいひととの夜の真面目な会話や冗談、 そのいずれもが、トップ10に値いする。 Linklater監督はすごい。 実にリアルだ。 この映画が、R指定だって? 2人のちょっとした誓いの言葉だけで? そんなもん、消したって何の影響もない。 ハリウッドのド阿呆。 あんたらの”romantic comedies”たるや、 眼鏡をオンナの子から取り去ると、 いいロマンス映画になると思ってるんだ。 この映画こそ、ほんとうのロマンスだ! これぞ、映画のあるべき姿だ。 映画だけが、魔法のようにその出現と消滅を描くことができる。 この映画、なぜ映画を見に行きたくなるのかを教えてくれる... オトーサン、 「若い頃を思いだすなぁ」 長距離列車に乗りあわせた若い2人に起きる魔法の時間。 北海道へはじめて行ったときでしたっけ。 上野駅で、女子大生と知り合いました。 意気投合して、汽車のなかで朝方まで話しこみました。 北海道の近かったこと。 翌日、離れがたく、 彼女の札幌の実家を訪ねたりして再会を約束しました。 でも、数ケ月後、出会ったとき、 彼女の印象は、シンデレラというより、カボチャだったのです。 まぁ、こんなもんです。 現実は、厳しい! 閑話休題。 この映画の続編は、「ビフォア・サンセット」 再会した2人を待ち受けている運命とは? いまから楽しみですね。


回転木馬

オトーサン、 「回転木馬か、古き良き時代だな」 効率至上主義の回転ドアにくらべると, 夢がありますよね。 原題:Carousel (1956) 監督:Henry King 脚本:Ferenc Molnar     Oscar Hammerstein II (book of stage musical)     Benjamin Glazer (English translation and adaptation ) Phoebe Ephron/Henry Ephron Genre: Musical / Romance 上映時間:128分 あらすじ: ある日、ビリーは、天国から地上へ。 前世の失敗の償いをするのだ。 以前、ビリーは、回転木馬の係員だったが、 ジュリーと出会い、一目ぼれ。 経営者のMrs. Mullenは嫉妬のあまり彼をクビにする。 2人は結婚するが、無職のビリーは、悪癖に手を染める。 ジュリーも、ビリーと夜遅くまでデートしていてクビ。 ジュリーのいとこのネッティの家に転がりこむ。 ジュリーが妊娠したと打ち明けると、 ビリーは、家族を養うために、何とかしなければと思う。 だが、唯一の選択肢は、旧友ジガーと犯罪への道を歩むことだった。 出演者: Gordon MacRae .... Billy Bigelow(ビリー) Shirley Jones .... Julie Jordan (ジュリー) Cameron Mitchell .... Jigger Craigin (ジガー) オトーサン、 「主役のビリーが、興冷めだなー」 歌唱力バツグンですが、無骨そのもの。 なんでも、フランク・シナトラが直前に降板したために、 急遽起用されたのだとか。 ジュリー役のシャーリー・ジョーンズの経歴でも、 見ておきましょうか。 SHIRLEY JONES  シャーリー・ジョーンズ 誕生日 1934/3/31 出身 米ペンシルバニア州 60年「エルマー・ガントリー/魅せられた男」でアカデミー助演女優賞受賞。 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「回転木馬」「オクラホマ!」 1957年「四月の恋」 1960年「愛のショー・ビジネス」「ペペ」「エルマー・ガントリー/魅せられた男」 1961年「馬上の二人」 1963年「坊やの作戦命令」「けっさくなエディ」 1964年「Mr.ライオン」「寝室ものがたり」 1969年「ハッピー・エンド/幸せの彼方に」「淋しい夜」(TM) 1970年「テキサス魂」 1973年「未婚白書」(TM) 1978年「ハイジャック’78/米三大都市核攻撃全滅計画」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」 1983年「アーサー・ヘイリーのホテル」(TM) 1984年「ミスター・タンク」 その他の出演者: Barbara Ruick .... Carrie Pipperidge Claramae Turner .... Cousin Nettie Robert Rounseville .... Mr. Enoch Snow Gene Lockhart .... Starkeeper/Dr. Selden Audrey Christie .... Mrs. Mullin Susan Luckey .... Louise Bigelow William LeMassena .... Heavenly Friend John Dehner .... Mr. Bascombe Jacques d'Amboise .... Louise's 'Starlight Carnival' Dancing Partner User Rating: 7.2/10 (906 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: More special than "Oklahoma" movie Anita de Acosta Keithさん Columbus, Ohio USA 2003年10月3日 「オクラホマ」より特殊だ。 2つを比較すると、この映画は負け犬。 甘い映画だが、暗いシーンはキライだ。 ジガーとビリーが悪企みをし、 実行するシーンなんか見ていられない。. 私は、歌と踊りの映画が好きだ。 この映画では、"Louise's Ballet"が実にいい。 Jacques d'Amboise が年老いたバレエ教師で、 若いひとの導師になっているのだ。 American Ballet Theater (?)から、 若いスターとして借りてこられるのだ。 ルイーズが、金持ちの子供たちにいじめられるシーンは、見ておれない。 最後に、ジュリーが年をとり、成熟し、賢くなるのは、うれしい。 もっといい夫をもてればよかったのにと思う。 ジュリーが友人2人と歌うボート・ソング "When the Children Are Asleep"がよかった。 涙があふれてくる。 そうなのだ。 この物語は、1800年代後期のニューイングランドでの 若いひとたちの暮らしぶりを中西部のひとに伝えている。 女性は紡績工場で、男は回転木馬で働く。 そんな仕事しかなかったのだ、 彼らが文無しというのに驚くことはない。 当時、大学に行ったものは、ごく少数だった。 ビリ−が金を儲ける手段が窃盗しかなかったというのは、 実に悲しむべきことだった。 Gordon MacRaeは、そんなすごい声の持ち主。 Shirley Jonesの声は、美しいし、 ネッティ役のClaramae Turnerもそうだ。 ネティの家の屋根の上での大勢のダンスシーンは、 すばらしく、息を呑んだ。 「7人の花嫁」を思い出した。 大勢のひとが、シャーリー・ジョーンズのことを、 TV番組の"Partridge Family"(1970)でしか知らないのは、 残念だ。 暗い声で、10点満点で9点。 オトーサン、 回転木馬とオクラホマ。 同時期に上映されたのです。 前者がニューイングランドの海辺が舞台であるのに対し、 後者は、中西部の農園が舞台。 でも、勝敗は誰の目にもあきらか。 前者は、無冠だったのに、 後者は、アカデミー賞ミュージカル映画音楽賞を受賞。 「ほんとに"オクラホマ"はよかったなぁ」 大学受験を終えて、新宿のミラノ座でみたのですが、 その明るい開放感に心底感動しました。 「人生明るく生きなくちゃ」 そんなメッセージに溢れていました。 アメリカにとって第2次大戦の勝利の余韻さめやらぬ 一番いい時期だったのです。 「エデンの東」「ピクニック」「ジャイアンツ」など、 そんな時代の気分を表した映画はよかったですね。


レス・ザン・ゼロ

オトーサン、 「レス・ザン・ゼロか。零以下、つまりマイナスか」 と分かったところで、何も分かりません。 物思わしげな題名ですねぇ。 原題:Less Than Zero (1987) 監督:Marek Kanievska 原作:Bret Easton Ellis 脚本:Harley Peyton Genre: Drama 上映時間:98分 あらすじ:. 18歳の大学生、クレイは、 ニューハンプシャーの大学の休みに帰郷する。 クリスマス休暇をロスの金持ちだが、絆の切れた家族と過ごすのだ。 前の恋人ブレアは、いま、親友のジュリアンと関係しているが。 クレイにジュリアンが危ないと警告してきたのだ。 コカインを常用し、多額の借金があるらしい。 映画は、ビバリー・ヒルズの金持ち息子たちの若者文化を描き、 反麻薬の強いメッセージを送る。 舞台と題名以外は、Bret Easton Ellisの原作とは似ていない。 出演者:: Andrew McCarthy .... Clay Easton(クレイ) Jami Gertz .... Blair(ブレア) Robert Downey Jr. .... Julian Wells(ジュリアン) オトーサン、 「ジュリアンが、断然いい!」 主役2人、とことん善人なのでしょうが、共感できませんでした。 ジュリアン役のロバート・ダウニーJrの経歴をみましょう。 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニーで、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、オーディションに参加し、 1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 テレビでも85年代に「サタデー・ナイト・ライブ」でコメディアンとして活躍する。 1992年、リチャード・アッテンボロー監督の「チャーリー」で アカデミー主演男優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では主演男優賞を受賞した。 その後は「ショート・カッツ」(ロバート・アルトマン監督)や 「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(オリバー・ストーン監督)など数々の作品で 個性的な演技を見せ、将来を有望されるも、1996年、麻薬所持で逮捕。 その後、何度も逮捕される。 1998年に三ヶ月以上刑務所に服役し出所するも、 麻薬を絶つことが出来ず、再び逮捕。 現在もリハビリ中。 92年に結婚した女優のデボラ・ファルコナーとは8年間の別居の末、 2004年離婚。息子が一人いる。 固定されたイメージの個性を発揮するタイプではなく、 映画ごとに新しい一面を見せ、演技の幅を広げていく俳優である。 また、映画のジャンルを問わず、どんな役でもそれなりの存在感を発揮できる 「チャーリー」(1992)でチャーリー・チャップリンの生涯を一人で演じきったのが印象深いが、 この作品以後は「愛が微笑む時」や「恋の闇 愛の光」など 演技力を要求される人間ドラマの映画が多くなり、 本来コメディアン気質の彼にとってはかなりのプレッシャーとなり、 それが麻薬に走らせたのではないかとも思わせる。 以前の「ピックアップ・アーティスト」、「ソープディッシュ」、 「エアアメリカ」のようなコメディ映画の方が彼の良さが生きているようにも見える。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」 その他の出演者: James Spader .... Rip Tony Bill .... Bradford Easton Nicholas Pryor .... Benjamin Wells Donna Mitchell .... Elaine Easton Michael Bowen .... Bill Sarah Buxton .... Markie Lisanne Falk .... Patti Michael Greene .... Robert Wells Neith Hunter .... Alana Afton Smith .... Kim Brian Wimmer .... Trent Kelly Wolf .... Lile User Rating: 5.6/10 (2,390 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Olivia Smithさん USA 2003年5月25日 ジュリアンを覚えている この映画を見てから何年たっただろう。 題名も忘れたほどだ。 でも、ジュリアンを演じたRobert Downey Jr は覚えている。 この映画で、ダウニーのフアンになった。 恐るべき俳優だ。 いろいろな意味で、外見も含めて、 ジュリアンのように悲劇的な人物だ。 オトーサン、 悲劇的人間ジュリアンの心の叫びは、 以下のようなものでしょう。 「落ちていく、どんどん落ちていく。  もう止まらない、止まらない。  引き返したいが、もう引き返せない。  でも、誰か手を差し伸べてほしい。  せめて死ぬときくらいは、立ち会ってほしい」 この映画、もう少し上手に演出できたら、名画になったでしょうに。


タップス

オトーサン、 「タップス(Taps)って、何だろう?」 タップダンスと関係があるのでしょうか? 辞書を引くと、消燈ラッパとあります。 でも、映画の冒頭シーンで、 士官学校の校長が全校生徒の前で、 卒業生の戦地での死亡を告げるとき、 「1979年11月11日、ハノイ、戦死、タップス」を繰り返しました。 そこで、「葬送ラッパ」という意味であることを知りました。 原題:Taps (1981) 監督:Harold Becker 原作:Devery Freeman 脚本:Robert Mark Kamen/James Lineberger/Darryl Ponicsan Genre: Drama 上映時間:126分 あらすじ: 141年もの伝統ある神聖なバンカーヒル士官学校が 取り壊され、マンションになると告げられて、 古い気質の校長に率いられた若き士官候補生たちは決起する。 生徒会長の命令下、学校を守り、建設作業員の立ち入りを拒否し、 最後には、軍隊とも対決する。 出演者: Timothy Hutton .... Brian Moreland (ブライアン) George C. Scott .... General Harlan Bache (ベッシュ将軍) Sean Penn .... Alex Dwyer (アレックス) オトーサン、 「ティモシー・ハットン、うまい若者だなぁ。  ジョージ・C・スコット、こんなに上手い役者だったのか」 2人の前では、若きショーン・ペンも、トム・クルーズも、 やや影が薄く感じられました。 TIMOTHY HUTTON  ティモシー・ハットン 誕生日 1960/8/16 出身 米カリフォルニア州マリブ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1965年「お呼びの時間」 1980年「普通の人々」 1981年「タップス」「ロングウェイ・ホーム」 1984年「アイスマン」 1985年「コードネームはファルコン」「ダーク182」 1987年「メイド・イン・ヘブン」 1988年「背信の日々」「熱き愛に時は流れて」      「デスティニー/愛は果てしなく」 1990年「Q&A」 1993年「派遣秘書」「ダーク・ハーフ」 1995年「フレンチ・キス」「ビューティフル・ガール」「甘い囁き」 1996年「サブ・スタンス・オブ・ファイアー」 1997年「バッド・デイズ」「プレイング・ゴッド」 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」 2000年「ゴールデン・スパイダー/グルメ探偵ネロ・ウルフの事件簿」 2002年「サンシャイン・ステイト」 2004年「シークレット・ウインドウ」「愛についてのキンゼイ・レポート」 GEORGE C.SCOTT  ジョージ・C・スコット 誕生日 1927/10/18-1999/9/22 出身 米バージニア州ワイズ 59年「縛り首の木」で映画デビュー。 61年「ハスラー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたが拒否。 結果的には受賞しなかったが当時はセンセーショナルな話題となる。 70年「パットン戦車軍団」でアカデミー主演男優賞に選ばれたが、これもを拒否。 その後はアルコール依存症にかかったりするなど、仕事に恵まれなかった。 1999年9月22日、 ロサンゼルス近郊の自宅で死去。死因は不明。 出演作 1959年「縛り首の木」「或る殺人」 1961年「ハスラー」 1963年「秘密殺人計画書」「博士の異常な愛情」 1964年「黄色いロールス・ロイス」 1966年「天地創造」「おれの女に手を出すな」 1967年「恋とペテンと青空と」 1969年「華やかな情事」 1970年「パットン大戦車軍団」アカデミー主演男優賞      「ジェーン・エア」 1971年「ラスト・ラン」「ホスピタル」 1972年「センチュリアン」 1973年「オクラホマ巨人」「イルカの日」「激怒」 1974年「ロンリー・アイランド」 1975年「悪の天才たち」「ヒンデンブルグ」 1977年「王子と乞食」「海流の中の島々」 1978年「ブルックリン物語」 1979年「ハードコアの夜」 1980年「チェンジリング」「ジェネシスを追え」 1981年「タップス」 1984年「炎の少女チャーリー」 1990年「エクソシスト3」       「ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!」(声) 1993年「冷たい月を抱く女」「ルディ/涙のウイニング・ラン」 1995年「どんな時も」 1998年「グロリア」 1999年「ロッキー・マルシアーノ 伝説のチャンプ」 その他の出演者: Ronny Cox .... Colonel Kerby Tom Cruise .... David Shawn Brendan Ward .... Charlie Evan Handler .... Edward West John P. Navin Jr. .... Derek Mellott Billy Van Zandt .... Bug Giancarlo Esposito .... J.C. Pierce Donald Kimmel .... Billy Harris Tim Wahrer .... John Cooper Tim Riley .... Hulk Jeff Rochlin .... Shovel Rusty Jacobs .... Rusty User Rating: 6.4/10 (2,673 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: THE_FILM_FAN さん Manchester,England 2004年8月28日 この映画は、すばらしい。 私の好きな俳優3人のうち、2人も出ている。 トム・クルーズとショーン・ペン、2人ともすばらしい演技だ。 トム・クルーズは、精神異常の士官候補生を見事に演じ、 ショーン・ペンも、ティモシー・ハットンの親友役を好演していた。 2人が出ているだけではなく、これは実にいい映画だ。 士官学校の若い候補生たちが、 取り壊されると知って、学校に立て篭る。 主役のティモシー・ハットンは、よかったし、 ジョージ・C・スコットは、端役だったが、存在感があった。 よく出来た映画だった。 才能が結集し、結末もいい。 オトーサン、 「そうかなぁ。結末は、がっかりだ」 父兄が同調し、市長も乗り出して、円満解決。 士官学校は存続となり、メデタシ、メデタシ。 そう予想しましたが、裏切られました。 ハッピーエンドかと思ったら、悲劇でした。 それも、ギリシャ悲劇のような。


ブエノスアイレスの夜

オトーサン、 新作ビデオ・コーナーへ。 「おっ、ガエル・ガルシア・ベルナルだ」 モーターサイクル・ダイアリーズをみたばかり。 早速、借りてしまいました。 原題:Vidas privadas (2001) 監督:Fito Paez 脚本:Alan Pauls / Fito Paez Genre: Drama Country: Spain / Argentina Language: Spanish 上映時間:97分 あらすじ: カルメンは、42歳。 母国から20年離れて、アルゼンチンに帰国。 父親は、病気で、相続が課題なのだ。 帰国すると、苦しみの過去が戻ってくる。 直面したのは、独裁政治への抵抗の忌まわしい思い出であり、 思いもかけぬ事実の判明だった。 出演者:: Cecilia Roth .... Carmen Uranga(カルメン) Gael Garcia Bernal .... Gustavo 'Gana' Bertolini(グスタフ) Luis Ziembrowsky .... Alejandro Rossemberg(アレハンドロ) Dolores Fonzi .... Ana Uranga(アナ) オトーサン、 「上手い女優さんもいるもんだ」 セシリア・ロス、お目にかかるのは、 「オール・アバウト・マイ・マザー」以来です。 そして、お目当てのガエル・ガルシア・ベルナル、 このひとのもつ「甘えっ子」のような雰囲気、いいですねぇ。 ヨン様よりも人気が出るかも。 脇役の2人も、上手な演技でした。 CECILIA ROTH  セシリア・ロス 誕生日 1958/8/14 出身 アルゼンチン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「セクシリア」 1998年「カフカの恋」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」 2001年「ブエノスアイレスの夜」 GAEL GARCIA BERNAL  ガエル・ガルシア・ベルナル 誕生日 1978/10/30 出身 メキシコ ロンドンに留学してセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。 2000年「アモーレス・ペロス」でシカゴ国際映画祭男優賞を受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1999年「アモーレス・ペロス」 2001年「天国の口、終わりの楽園。」      「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」 2002年「アマロ神父の罪」 2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」      「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」 2004年「バッド・エデュケーション」 その他の出演者: Chunchuna Villafane .... Sofia Uranga Lito Cruz .... Rodolfo Bertolini Carola Reyna .... Roxana Rodo Hector Alterio .... Padre de Carmen Audry Gutierrez Alea .... Gladys Luis Machin .... Eduardo Eusebio Poncela .... Voz en Madrid (voice) rest of cast listed alphabetically: Fabiana Cantilo .... Vecina Lucrecia Capello .... Amanda Fena della Maggiora .... Remisero 2 Yasmin Elias .... Vicky Monica Gonzaga .... Mujer Madura Azul Lombardia .... Periodista joven Javier Olmedo .... Remisero 1 Martin Pavlovsky .... Dueno Inmobiliaria Vivi Tellas .... Enfermera 1 User Rating: 6.8/10 (141 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: ergalfiさん Guadalajara, Mexico 2005年2月18日 スキャンダラス過ぎる カルメンは、20年ぶりに帰国する。 スペインに逃亡したもととなる悪夢と対面する。 何といっても、私の好きな女優、 セシリア・ロスの演技が冴えわたっているし、 メキシコのホープ、ガエル・ガルシアも、実にいい。 Paez監督は、監督未経験を露呈した。 セシリア・ロスは、質素で表情に乏しかった。 Paezが作曲した音楽は、トーンも場所も、ふさわしくなかった。 イメージは力なく、会話がすべてだった。 映画そのものも同様で、ドラマらしくなかった。 だが、最後の15分はよかった。、 Paez監督の手を完全に離れていたからだ。 この映画、スキャンダラス過ぎる。 第一級のオペラを狙う残酷で力強い映画になりそこねた。 オトーサン、 「そうかもなー」 セシリア・ロスのフアンからすれば、 彼女のオナニー・シーンばかり見せられたのでは、たまりません。 Paez監督にしてみれば、太なる犠牲を払って、 妻の痴態を一般公開したのでしょうが、 多少逆効果になったのかも。


イエロー・サブマリン

オトーサン、 「変な髪型の連中だな」 ビートルズなんて、どこがいいんだ?  1966年に武道館の公演も覚えていません。 勿論、この映画も見ていません。 でも、イエスタディは、いい歌ですし、 エンディングに流れるオール・ユー・ニード・イズ・ラヴも、いいですね。 原題:Yellow Submarine (1968) 監督:George Dunning 歌:John Lennon/ Paul McCartney 脚本:Lee Minoff / Al Brodax/ Jack Mendelsohn Erich Segal / Roger McGough Genre: Animation / Fantasy / Musical / Adventure / Comedy Country: UK / USA Language: English 上映時間:90分 あらすじ: ビートルズが全盛だった頃、 ブルー・ミーニースに乗っとられる島を描いたアニメがつくられた。 彼らは、逃亡者たちにスカウトされて、 島に喜びと音楽をもたらした。 アニメで使われるテクニックは、サイケデリックで、 その動きや仕草は、ホンモノそつくりに仕上げられている。 出演者:: John Lennon .... John Paul McCartney .... Paul George Harrison .... George Ringo Starr .... Ringo オトーサン、 「ま、演技以前だな」 ホンモノは、最後の1分しか出ていないから仕方ないでしょう。 これは、純粋のアニメ映画として鑑賞すべきでしょう。 その他の声の出演者: Paul Angelis .... Chief Blue Meanie/Ringo John Clive .... John Dick Emery .... Jeremy Hilary Boob, Ph.D (Nowhere Man)/ Lord Mayor; Max Geoffrey Hughes .... Paul Lance Percival .... Young/Old Fred User Rating: 7.1/10 (4,679 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: marquis de cinemaさん Boston, MA 2000年12月19日 すばらしい音楽 わくわくする映画だ。 究極の美的イメージとスタイリッシュで心を癒す音楽が楽しめる。 時代を超えた最高のアニメ映画だ。 ディズニーが出版した漫画よりも、より大人向けで暗くない。 この映画は、スールな村に送られたビートルズの物語である。 ブルー・ミーニースたちから住民を守るのだ。 撮影は、ラブリー。明るい色をシュールに使っている。 これは、私が好きな数少ないアニメ映画である。 芸術的な創造力がすばらしい。 そいつは、多くの漫画に欠けているものだ。 動画と静止画の組み合わせもいい。 好きなのは、"Hey Bulldog"の歌が流れるシーン。 もうひとつ好きなのは、"Nowhere Man"のシーンだ。 オトーサン、 「イエロー・サブマリンをテーマにした施設をみかけたなぁ。  ラスベガスだったか、ロスだったか、お台場にもあったっけ」 なお、エンディングに流れるステキな歌の歌詞をみつけました。 ○オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ  (John Lennon/Paul McCartney)   ♪Love, love, love, love, love, love, love, love, love.  There's nothing you can do that can't be done.  Nothing you can sing that can't be sung.  Nothing you can say but you can learn how to play the game  It's easy.  There's nothing you can make that can't be made.  No one you can save that can't be saved.  Nothing you can do but you can learn how to be in time  It's easy.  All you need is love, all you need is love,  All you need is love, love, love is all you need.  Love, love, love, love, love, love, love, love, love.  All you need is love, all you need is love,  All you need is love, love, love is all you need.  There's nothing you can know that isn't known.  Nothing you can see that isn't shown.  Nowhere you can be that isn't where you're meant to be.  It's easy.  All you need is love, all you need is love,  All you need is love, love, love is all you need.  All you need is love (all together now)  All you need is love (everybody)  All you need is love, love, love is all you need.  出典:   ・http://www.niehs.nih.gov/kids/lyrics/alluneed.htm   (このサイトは、視聴できます)


ダニー・ザ・ドッグ

オトーサン、 予告編を見た限りでは、香港アクション映画のよう。 でも、リュック・ベッソン監督の脚本と知って、 思い直して、見にいきました。 原題:Danny the Dog (2005) 監督:Louis Leterrier 脚本:Luc Besson Genre: Action / Crime / Drama / Thriller Rated R for strong violent content, language and some sexuality/nudity. Country: France / USA / UK / Hong Kong Language: English 上映時間:102分 あらすじ: それまでずっと、闘犬として育てられてきた男が、 昏睡から目覚め、いいひとたちの愛情を感じる。 だが、邪悪なオーナーは、高い賞金欲しさに彼を取り戻す。 首に巻いた金具を取り去ると、殺人マシーンはもう止まらないのだ。 出演者: Jet Li .... Danny(ダニー) Morgan Freeman .... Sam(サム) Bob Hoskins .... Bart(バート) オトーサン、 「みんないい味を出している!」 ジェット・リーは、アクションに感情表現を加え、新境地へ。 モーガン・フリ−マンは、持ち味を発揮し、 ボブ・ホスキンズの悪役ぶりには見応えがありました。 JET LI  ジェット・リー 誕生日 1963/4/26  出身 中国・瀋陽 九歳から北京の業余体育学校で中国武術を学び、 11才の時に中国全国武術大会のチャンピオンとなり、以後、五度優勝。 74年には世界巡業でホワイトハウスに招かれ、 ニクソン大統領に対戦演技を披露した。 十代半ばで武術コーチ。 82年に「少林寺」で映画界入り。 88年「ファイナル・ファイター」からリー・リンチェイの名で本格的に香港映画で活躍。 「リーサル・ウエポン4」の悪役でハリウッドでも注目されるようになった。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1982年「少林寺」 1983年「ドキュメント・燃えよカンフー」「少林寺2」 1986年「阿羅漢」 1988年「ファイナル・ファイター 鉄拳英雄」 1989年「ハード・ブラッド」 1989年「ドラゴン・ファイト」 1992年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」      「スウォーズマン/女神伝説の章」 1993年「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲」「方世玉2」     「カンフー・カルト・マスター 魔教教主」       「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」       「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍」 1994年「ターゲット・ブルー」「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限」       「新・少林寺伝説」「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」 1995年「D&D/完全黙秘」「ハイリスク」 1996年「ブラック・マスク」◇「冒険王」 1997年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」 1998年「リーサル・ウエポン4」◆ 2000年「ロミオ・マスト・ダイ」◇ 2001年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」◇「ザ・ワン」◇ 2002年「英雄 HERO」 2003年「ブラック・ダイヤモンド」◇ 2004年「ダニー・ザ・ドッグ」◇ BOB HOSKINS  ボブ・ホスキンス 誕生日 1942/10/26 出身 英サフォーク 市場の運び屋、サーカスの火食い術師などの仕事を経て、 3年間会計士の訓練を受けた。 25歳の時、セイント・パンクラスのユニティ劇場に飲みに行き、 役をオファーされて出演した。 76年「ボーイ・ワンダーの孤独」で映画デビュー。 86年「モナリザ」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「ローヤル・フラッシュ」 1976年「ボーイ・ワンダーの孤独」 1979年「モンティ・バイソン/ライフ・オブ・ブライアン」      「ズールー戦争」 1981年「THE LONG GOOD FRIDAY」 1982年「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」 1983年「愛と名誉のために」 1984年「コットン・クラブ」「未来世紀ブラジル」 1986年「くたばれ!ハリウッド」「モナリザ」 1987年「死にゆく者への祈り」      「私の愛した魔女」 1988年「ロジャー・ラビット」「ジプシー/風たちの叫び」 1990年「私の愛したゴースト」「恋する人魚たち」 1991年「フック」「プラスチック・ナイトメア/仮面の情事」      「映写技師は見ていた」 1992年「美女と時計とアブナイお願い」      「お葬式だよ全員集合」「ブルー・アイス」 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」 1995年「ニクソン」 1996年「バルト」(声)「マイケル」「シークレット・エージェント」 1997年「トゥエンティーフォー・セブン」 1998年「従妹ベット」 1999年「フェリシアの旅」 2000年「スターリングラード」 2002年「スリーピング・ディクショナリー」「メイド・イン・マンハッタン」 2003年「コンクリュージョン」 2004年「ビヨンドtheシー 〜夢見るように歌えば」「ダニー・ザ・ドッグ」 2005年「マスク2」 その他の出演者: Kerry Condon .... Victoria Vincent Regan .... Raffles Dylan Brown .... Lefty Tamer Hassan .... George Michael Jenn .... Wyeth Phyllida Law .... Distinguished Lady Carole Ann Wilson .... Maddy Michael Ian Lambert .... The Stranger Jaclyn Lee .... Danny's Mother Puthirith Chou .... Teen Danny Tony Theng .... Little Danny Owen Lay .... Baby Danny User Rating: 7.2/10 (3,940 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: rrburdgeさん United States 2005年5月13日 最近見たなかでは最高の映画。 これは、ジェット・リーにとっての新境地。 単なる面白いファイターからの脱皮ぶりが、すばらしい。、 真面目な役を見せてくれた。 勿論、モーガン・フルーマンは、いつもながらすばらしい。 ボブ・ホプキンスの悪役は、見物だった。 この映画、予想していたよりも、アクションが少なかった。 だが、他のアクション・暴力満載映画よりも、ストーリーがいい。 劇場で、観客たちは、笑い、息を呑み、時に完全に押し黙った。 心にしみるストーリーで、アクションとコメデイが見事にミックスしている。 映画フアンすべてに推奨したい! オトーサン、 「流石、リュック・ベッソン!」 監督は、ベッソンのお弟子さんのようですが、 まぎれもなく、手練のリュック・ベッソン映画でした。 ど派手なアクション・シーンは、30分に1回と計算されたもの。 闘犬と天使のような人間との落差が、ドラマのエネルギーを生み出しています。


ビッグ・トレイル

オトーサン、 「ひさしぶりに、西部劇でもみるか。  ジョン・ウェインだから、変わりばえしないだろうが」 でも、これが大間違い!i 何でも、試してみるもんですなぁ。 原題:The Big Trail (1930) 監督:Raoul Walsh / Louis R. Loeffler 原作:Hal G. Evarts 脚本:Raoul Walsh (story contributor)     Marie Boyle/Jack Peabody/Florence Postal Genre: Adventure / Western / Romance Black and White 上映時間:125分 あらすじ: ブレックは、開拓者たちの幌馬車隊を案内する。 インディアンの攻撃、嵐、砂漠、増水した河、断崖降下など。 その一方で、猟師の殺人者を探し、ルースと恋に落ちる。 出演者: John Wayne .... Breck Coleman(コールマン) Marguerite Churchill .... Ruth Cameron(ルース) Tyrone Power Sr. .... Red Flack(フラック) オトーサン、 「おお、これがあのジョン・ウェイン?」 23歳のジョン・ウェイン、想像できますか? それだけで、もう感激してしまいます。 JOHN WAYNE  ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティング」 その他の出演者: El Brendel .... Gussie Tully Marshall .... Zeke David Rollins .... Dave 'Davey' Cameron Frederick Burton .... Pa Bascom Ian Keith .... Bill Thorpe Charles Stevens .... Lopez Louise Carver .... Gussie's mother-in-law User Rating: 6.9/10 (363 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments Big, gritty and ... wide screen in 1930? Rodger Schultzさん Severna Park, MD 2001年8月14日 ジョン・ウェインの最初の主演映画には、ぶったまげた。 TVで放送され、ほんとうかと思った。 確かに、1930年に製作されたのだ。 当時としては、最先端の55ミリ・ワイドスクリーンだった。 それはさておき、 砂だらけの西部開拓の足跡を実にリアルに描いている。 幌馬車、ひとびと、動物たちが、断崖をロープで降りるのだ。 10フィート進むために、頑強な男女が樹木を切り倒す。 インディアンは、最近の映画のようにオシャレなシティボーイではない。 ホンモノだ。 雨が降りしきる中の渡河は、リアルだった。 そうあるべきだ。 (事実、Walsh監督は、このシーンでスタッフを失いかけた) 濡れたキャンバスの匂いまでしてくる。 毎日が苦痛の連続だった。 いくつかのサブプロットは忘れられるだろうが、 映画全体は、記憶に残る。 この映画に勝る同名映画などない。 オレゴン・トレイルの生きた歴史だ。 ブラボー! オトーサン、 「西部開拓史の決定版だ!」 まるでドキュメンタリー映画のようでした。


モーターサイクル・ダイアリーズ

オトーサン、 この映画、恵比寿で長いこと上映していました。 「面倒だなぁ、あんなところまで行くの」 話題作が、意外に早くDVDになって幸いでした。 原題:Diarios de motocicleta (2004)     The Motorcycle Diaries 監督:Walter Salles 原作:Ernesto 'Che' Guevara/ Alberto Granado 脚本:Jose Rivera Genre: Adventure / Biography / Drama Rated R for language. Country: USA / Germany / UK / Argentina / Chile / Peru / France Language: Spanish Color: Black and White / Color 上映時間:128分 あらすじ: この映画は、キューバ革命のリーダー、 チェ・ゲバラの手記を基につくられたもの。 かれとその親友のアルベルトが、冒険旅行をふりかえる。 1950年代の初期に、南米大陸ををオートバイで横断したのだ。 出演者: Gael Garcia Bernal .... Ernesto Guevara de la Serna(ゲバラ) Rodrigo De la Serna .... Alberto Granado (アルベルト) Mia Maestro .... Chichina (チチナ) オトーサン、 「断然いいね」 ガエル・ガルシア・ベルナル、 冒険旅行で自己形成をしていく青年を見事に演じました。 兄貴分のアルベルトよりも大人になっていくのです。 GAEL GARCIA BERNAL  ガエル・ガルシア・ベルナル 誕生日 1978/10/30 出身 メキシコ ロンドンに留学してセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。 2000年「アモーレス・ペロス」でシカゴ国際映画祭男優賞を受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1999年「アモーレス・ペロス」 2001年「天国の口、終わりの楽園。」      「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」 2002年「アマロ神父の罪」 2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」      「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」 2004年「バッド・エデュケーション」 その他の出演者; Mercedes Moran .... Celia de la Serna Jean Pierre Noher .... Ernesto Guevara Lynch Lucas Oro .... Roberto Guevara Marina Glezer .... Celita Guevara Sofia Bertolotto .... Ana Maria Guevara Franco Solazzi .... Juan Martin Guevara Ricardo Diaz Mourelle .... Uncle Jorge Sergio Boris .... Young Traveler Daniel Cargieman .... Young Traveler Diego Giorzi .... Rodolfo Facundo Espinosa .... Tomas Granado Matias Gomez .... Kid Diego Treu .... Kid User Rating: 8.0/10 (9,816 votes) top 250: #243 「おお、世界の名画入りだ!」  ・アカデミー賞受賞:最優秀音楽賞  ・同ノミネート:最優秀脚本賞 User Comments: leloo28さん New York, New York 2004年4月28日 切望される南米への窓 これは、すばらしい映画だ。 後に彼がどういうひとになるかの予断もなく、 ゲバラの性格を愚直に描いている。 安っぽいシーンなどない。 ゲバラのジョークも、 自分のニクネームの由来を説明するものだが、 アルゼンチンのアクセントである。 偉人伝の雰囲気は、最後に少しあるだけ。 政治的目覚めの契機となる事件をじっくり吟味しているのがいい。 ガエル・ガルシア・ベルナルは、はまり役。 実に人間的だった。 親友アルベルト役であるRodrigo de la Sernaとの 相性もバツグンだった。 アルベルトのほうは、愉快なシーンを見せてくれる。 これは重要だ。 ただ2人と景色だけというシーンが多いだけに、 単調さを打ち消す効果があった。 撮影は、本当にゴージャス。 われわれアメリカ人が、アメリカ映画で、 いかに南米の風景を知らされていないかが分かる。 撮影は、まさに眼福。 やや粒子が粗く、ときにハンドカメラのゆれも目立つ。 クレーンからのショットもないし、. セピア色の着色もない、 観客は、ゲバラの心象風景に浸り、 歴史感覚を失うことなく、身近に彼を感じることができる。 こうした映画こそ長く待たれていたものだ。 もっと広く公開されるべきだ。 筋書きは、ゲバラの南米での社会闘争への目覚めを扱っているが、 (現在も進行中だ)場所、民衆、自然美への豊かな眼差しがある。 これは、ここ数年で、はじめてのまともな南米映画である。 社会や政治問題をテーマにした厭世的な記録映画の類ではない。 この映画は、ゲバラの人生を描いているが、 民衆や彼らを政治活動に追いやる諸問題を忘れてはいない。 観客に、何が起っているのか考えさせてくれる。 Buenos Aires、Cuzco、Havana、 Chiapasだけではない、 まさに隣家で起きていることなのだ。 オトーサン、 「ゲバラには、南米連邦結成という大きな夢があったんだ!」 ヨーロッパは、苦節数十年、ECからEUへ発展。 なのに、列強に分断され、互いにいがみあう南米諸国。 でも、これは他人事ではありません。 東アジア共同体なんか、夢のまた夢。 日本は、その推進役どころか、妨害役になっているのでは?


太陽の中の対決

オトーサン、 「おお、ポール・ニューマンものだ!」 邦題は、論理的にいってありえませんが、 まあ、なんとなく雰囲気は分かります。 真夏の暑いところが舞台なんでしょうね。 原題:Hombre (1967) 監督:Martin Ritt 原作:Elmore Leonard 脚本:Irving Ravetch /Harriet Frank Jr. Genre: Western 上映時間:111分 あらすじ: この映画を1回みれば、 100 以上のしゃれたせりふに出会える。 インディアンの警官が駅馬車で旅行をする。 自分の手に負えないトラブルに出くわす。 厳しい風貌、静かに忍びよる脅威、銃撃戦の数々。 女たちもからむのだ。 出演者: Paul Newman .... John Russell(ラッセル) Fredric March .... Dr. Alex Favor (アレックス博士) Richard Boone .... Grimes(クライムズ) オトーサン、 「物静かな男、潔い男!」 いまどき珍しい人物像をポール・ニューマンが好演。 やくざのクライムズ役のRichard Booneも、 前半は、すご味がありました。 PAUL NEWMAN  ポール・ニューマン 誕生日 1925/1/26 出身 米オハイオ州クリーブランド 大きな運動具店の息子として生まれたが、家業は継がず、 ケニヨン・カレッジからイェール大学に進学。 52年にアクターズ・スタジオに入学。 54年「銀の盃」で映画デビューを飾るが、 第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、映画界を去るが、 56年「傷だらけの栄光」で復帰。 「熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」で アカデミー賞にノミネートされ、 「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 初監督は68年「レーチェル・レーサー」。 妻はジョアン・ウッドワード。 長男を麻薬中毒でなくし、麻薬撲滅運動にも参加した。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「銀の盃」 1956年「傷だらけの栄光」 1957年「追憶」 1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」「熱いトタン屋根の猫」 1959年「都会のジャングル」 1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」 1961年「パリの旅愁」「ハスラー」 1962年「渇いた太陽」「青年」 1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」 1964年「暴行」「何という行き方!」 1965年「レディL」 1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」 1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」 1968年「脱走大作戦」 1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」 1971年「わが緑の大地」      「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」 1972年「ロイ・ビーン」 1973年「スティング」「マッキントッシュの男」      「タワーリング・インフェルノ」 1975年「新・動く標的」 1976年「ピック・アメリカン」「サイレント・ムービー」 1977年「スラップ・ショット」 1979年「クインテット」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」「スクープ・悪意の不在」 1982年「評決」 1984年「ハリー&サン」 1986年「ハスラー2」アカデミー主演男優賞 1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」 1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」 1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」      「マジック・アワー」 1998年「トワイライト」◇ 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇ 2000年「ゲット・ア・チャンス」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」 その他の出演者: Diane Cilento .... Jessie(ジェシー) Cameron Mitchell .... Frank Braden Barbara Rush .... Audra Favor Peter Lazer .... Billy Lee Blake Margaret Blye .... Doris Blake Martin Balsam .... Henry Mendez Skip Ward .... Steve Early Frank Silvera .... Mexican bandit David Canary .... Lamar Dean Val Avery .... Delgado Larry Ward .... Soldier User Rating: 7.3/10 (1,222 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Hal-900 さん WA, USA 2005年4月23日 この映画が伝えるもの。 ポールニューマンが演じるは、ジョン・ラッセル(オンブル)。 インディアンに育てられた白人で、 駅馬車の乗客たちが無法者に追われたときに、 難しい立場になる。 うつくしい西部劇であり、 インディアンへの偏見について、観客にいやみなく訴えている。 よく書かれ、よく監督されたこの映画では、 ニューマンは、気のすすまない魅力的なヒーローを演じている。 ニューマンと火花を散らす乗客のひとりを演じた Diane Cilentoが秀逸で、 彼女のニューマンとのやりとりは、 貴重なシーンであり、映画の価値を高めている。 リチャード・ブーンは、おそろしい悪漢役。 (後半、消えるのが残念だ) フッレデリク・マーチも、晩年の名演技をみせる。 監督のRittが、すばらしかった。 多くの興味深いmedium shotsを使い、 音楽を抑え、周囲の音を生かしていた。 実に興味深い西部劇だ。 知的で、いい登場人物があり、すばらしいひねりもある。 オトーサン、 「こういうオシャレな西部劇もあるんだ!」


9ケ月

オトーサン、 ヒュー・グラントと名女優ジュリアン・ムーアか。 ”ノッテイング・ヒルの恋人”みたいになるのかなぁ? 大いに期待して見はじめました。 原題:Nine Months (1995) 監督:Chris Columbus 原作映画;Patrick Braoude 脚本:Chris Columbus Genre: Comedy MPAA: Rated PG-13 for language and sexual innuendo. 上映時間:103分 あらすじ: サミュエルの人生は、カンペキ。 でも、それもガールフレンドが妊娠するまで。 いまや、彼は、期待される父親像に直面せねばならない。 それも、実に愉快な方法で。 出演者: Hugh Grant .... Samuel Faulkner (サミュエル) Julianne Moore .... Rebecca Taylor (レベッカ) Jeff Goldblum .... Sean Fletcher(ショーン) オトーサン、 「おお、ぴったりだ!」 永遠の独身者、ヒュー・グラントには、はまり役。 名女優のジュリアン・ムーアは、助演陣の活躍に霞みました。 いざ、コメディとなったら、 ジョーン・キューザックとロビン・ウィリアムスには勝てません。 HUGH GRANT  ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 卒業後にノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、 84年からテレビに進出。 87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞獲得。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」◇ JULIANNE MOORE  ジュリアン・ムーア 誕生日 1960/12/3 出身 米ノースカロライナ州 ジャンルを問わず主役を演じられる天才女優。 父は軍人。 旧西ドイツフランクフェルトの高校に在学中、 学校演劇の「タルチュフ」で初舞台。 83年、ボストン大学芸術学部卒業。 テレビの昼メロ「AS THE WORLD TURNS」のフラニー・ヒューズ役で注目され、 88年エミー賞受賞。 90年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」で映画デビュー。 97年「ブギー・ナイツ」でポルノ界の女王を演じ、アカデミー助演女優賞、 1999年「ことの終わり」ではアカデミー主演女優賞にノミネート 2001年には「ハンニバル」のクラリス役を演じた。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」 1992年「ゆりかごを揺らす手」       「BODY ボディ」「ベディ・ルーは犯罪者?」 1993年「逃亡者」「妹の恋人」◆「ルームメイト」 1994年「ショート・カッツ」「42丁目のワーニャ」 1995年「暗殺者」◇「9ヶ月」◇「SAFE」◇「最高のルームメイト」 1996年「サバイビング・ピカソ」◇ 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◇       「家族という名の他人」 1998年「ビッグ・リボウスキ」◆「ブギー・ナイツ」◇「サイコ」◇ 1999年「マグノリア」◇「理想の結婚」「クッキー・フォーチュン」◆       「ことの終わり」◇「シカゴ・ドライバー」◇       「マップ・オブ・ザ・ワールド」 2001年「ハンニバル」◇「エボリューション」◇       「シッピング・ニュース」◇ 2002年「めぐりあう時間たち」◇「エデンより彼方に」◇ 2004年「フォーガットン」◇ その他の出演者: Joan Cusack .... Gail Dwyer Robin Williams .... Dr. Kosevich Tom Arnold .... Marty Dwyer Mia Cottet .... Lili Joey Simmrin .... Truman Ashley Johnson .... Shannon Dwyer Alexa Vega .... Molly Dwyer Aislin Roche .... Patsy Dwyer Priscilla Alden .... Older Woman Edward Ivory .... Older Man James Brady .... Bicyclist Charles Martinet .... Arnie User Rating: 5.3/10 (6,539 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 User Comments: Valerie_Prestonさん Australia 2005年4月22日 実に愉快。 この映画の出演者たちの名前で、 前評判は芳しくなかったが、見る気になった。 恐ろしくはないが、ひどい映画だ。 そして、あるシーンは、実に楽しい。 とくに、どうしようもない医者を演じたロビン・ウィリアムのシーンだ。 猿の赤ん坊しか経験ないのに、赤子誕生を引き受けるからだ。 ヒュー・グラントとジュリアン・ムーアは、 結婚には至らない2人で、問題を抱えている。 彼女が子供を欲しいのに、彼はいらない。 それなのに、合意に達する前に、彼女が妊娠してしまうのだ。 彼は、狼狽する。 彼は、娘3人が自慢の父親マーティに出会う。 まもなく、もうひとりが生まれるところだ。 マーティは、かれに赤ん坊はいいものだよと言う。 この映画の見所は、玩具屋で子供たちの見ている前で 緑のドラゴンのぬいぐるみと喧嘩するシーンだろう。 病院でのドラマティックで愉快なシーンも必見。 そう、こんなことで、この映画は一見の価値がある。 オトーサン、 「ある意味、期待外れだったな」 この結果は狙ったものなののか、 それとも役者に翻弄されたのでしょうか? ジュリアン・ムーアなら、シアリアス・ドラマでしょうが、 ヒュー・グラントがからむと、ヒューマン・コメデイになり、 ロビン・ウィリアムスたちが加わると、ドタバタ喜劇。 もう手のつけようがありません。


宇宙戦争

オトーサン、 「えっ、水曜日が初日?」 トム・クルーズ主演、スピルバーグ監督の話題作。 IMDBのスコアが低くても見にいかざるを得ません。 原題:War of the Worlds (2005) 監督:Steven Spielberg 原作:H.G. Wells 脚本:Josh Friedman / David Koepp Genre: Action / Adventure / Drama / SF / Thriller Rated PG-13 for frightening sequences of sci-fi violence and disturbing images. 上映時間: 116分 あらすじ: レイは、ニュージャージーに住む労働者。 家族とは疎遠で、生活は不規則、自分のことで精一杯。 だが、思いがけず、異常事態が起きる。 彼の住む小さな町は、破壊的な侵入者により激しくゆすぶられる。 地球を破壊しようとエイリアンたちが襲来したのだ。 国中を破壊しまくっているなかで、 レイは、子供たちを守らねばならない。 出演者: Tom Cruise .... Ray Ferrier(レイ) Dakota Fanning .... Rachel Ferrier(レイチェル) Justin Chatwin .... Robbie Ferrier (ロビー) オトーサン、 「トム・クルーズ、案外いいじゃん」 でも、この映画の華は、名子役ダコタ・ファニングでしょう。 末恐ろしい少女です。 TOM CRUISE トム・クルーズ 誕生日 1962/7/3   出身 米ニューヨーク州シラキューズ 10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。 ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、ケガで断念。 俳優を志す。 卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、 81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに「タップス」で大役を得る。 87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。 90年に現在の妻ニコール・キッドマンと結婚するが、 2001年8月離婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」 1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」      「卒業白書」「栄光の彼方に」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇ 1988年「カクテル」◇「レインマン」 1989年「7月4日に生まれて」◇ 1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇ 1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇ 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇ 1996年「ザ・エージェント」◇「ミッション・インポッシブル」◇ 1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇ 1999年「マグノリア」◇ 2000年「M:I−2」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」      「スペース・ステーション」(ナ)      「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「コラテラル」 2005年「宇宙戦争」 DAKOTA FANNING  ダコタ・ファニング 誕生日 1994/2/23 出身 米ジョージア州アトランタ 5才の時、TIDEのコマーシャルのオーディションで 数千人の中から選ばれ、芸能界入り。 地元のアトランタで何本かCM出演後、 テレビ「ER 緊急救命室」でゲスト出演。 その後も「アリーMYラブ」「ザ・プラクティス」「スピン・シティ」にゲスト出演。 2001年「トム・キャッツ」で映画デビュー。 2001年「アイ・アム・サム」のルーシー役でBFCA最優秀新人賞、 シカゴ映画批評家協会賞、ゴールデン・サテライト賞、 ラスベガス映画批評家協会賞、映画俳優協会賞など新人賞を総なめした。 テレビでは「TAKEN テイクン」「ザ・プラクティス〜ボストン弁護士ファイル」 「マルコム・イン・ザ・ミドル」「CSI:科学捜査班」などがある。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2001年「トム・キャッツ/恋のハメハメ猛レース」      「I am Sam アイ・アム・サム」◆ 2002年「ヘンゼルとグレーテル」◇「コール」◆「メラニーは行く!」◆ 2003年「アップタウン・ガールズ」◇「マイ・ボディガード」◇ 2005年「宇宙戦争」「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ その他の出演者: Tim Robbins .... Ogilvy Miranda Otto .... Mary Ann Ferrier David Alan Basche .... Tim Yul Vazquez .... Julio User Rating: 6.7/10 (1,194 votes) オトーサン、 「所詮、夏休み映画、こんなものかも」 User Comments: cguild さん Australia 2005年6月27日 すばらしい「戦争」 この映画のプレビューを見たところだ。 この映画がどんなに魅力的で怖かったか、 どうしても、みんなに言わなければならない。 火星の三脚は、面白かった。 そうあるべきと思ったとおりだった。 その恐ろしいうなり声には背骨が震えた。 うれしかったのは、 スピルバーグ監督が、1953年版をうまく借用していることで、 火星人のCCTVカメラやその滑るような動きは、 とくに、見ごたえがあった。 火星人がその機械に似ているのも、よかった。 私は、トム・クルーズのフアンではないが、 この映画に関しては、パーフェクトだった。 そして、ダコタ・ファニング。 この子は、すぐに大スターになるだろう!! 火星人が来襲するシーンも、クリエーティブだった! 地面からマシーンが出てくるなんて、すばらしい。 独創的なスター誕生だ。 Gene BarryとAnn Robinsonが最後に登場するが、 原作へのオマージュとしていいのではないか。 スピルバーグ、また、やったね!!!! 唯一の問題は、火星人の風貌。 三脚で、幅広く、滑るようだが、 顔がちょっとキュート過ぎるように思う。 1953年の火星人は、もっと恐ろしかった。 大きな魚のような目をしていた。 こうした細部はともかく、 この映画、よく出来ている。 何度も見に行くだろう!!! オトーサン、 「新味がないなぁ」 ”ET”以来のスピルバーグ路線の映画です。 名子役+家族愛+特撮で、出来上がり。 成分は同じです。


イブラヒムおじさんとコーランの花たち

オトーサン、 近所のビデオ屋へ。 「おお!新入荷だ!」 久しぶりに、選択する楽しみを味わえました。 ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートとか。 原題:Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran (2003)     Momo 監督:Francois Dupeyron 原作:Eric-Emmanuel Schmitt 脚本:Francois Dupeyron Genre: Drama (more) MPAA: Rated R for some sexual content. Country: France Language: French / Turkish 上映時間:95分 あらすじ: 1960年代初期のパリは、大爆発。 新しい波がやってきて、すべて波流動的だった。 エネリギーに溢れ、文化・社会両面で変化が起きた。 こうした背景とは裏腹に、労働者階級に属する ユダヤ少年とイスラムの老人の2人が友情を育くむ。 モモは、挫折した父親と一緒に暮らしているものの、 事実上、孤児である。 付近の売春婦に惹かれる。 まざりけのない愛情で接してくれるからだ。 モモは、食料品を近所の店で買う。 イブラヒムが経営する品物がぎっしり詰まった店だった。 この物静かでエクゾティックな老人は、 見かけよりも、すっと物知りで、 モモに、コーランをよく読めとすすめる。 モモが父親に捨てられた後は、イブラヒムが養父となり、 2人は、外国へと旅立つ。 人生を決定的に変えてしまう旅へ。 出演者: Omar Sharif .... Monsieur Ibrahim(イブラヒム) Pierre Boulanger .... Momo(モモ) Lola Naymark .... Myriam(ミリアム) オトーサン、 「オマー・シャリフ、円熟の名演!」 女に興味をもちはじめる頃の少年って、 難しい時期ですが、その危うさが可愛いですねぇ。 OMAR SHARIF  オマー・シャリフ 誕生日 1932/4/10  出身 エジプト・アレキサンドリア 55年にエジプト映画でデビュー。 20本を越える中東作品に出演後、 出演作”GOHA”が58年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。 この時の演技でハリウッドの大物プロデューサー、 サム・スピーゲルの目に止まり、「アラビアのロレンス」に抜擢される。 以後は国際的な映画俳優として活躍。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「ローマ帝国の滅亡」「日曜日には鼠を殺せ」      「黄色いロールスロイス」 1965年「マルコ・ポーロの大冒険」「ジンギスカン」「ドクトル・ジバゴ」 1966年「悪のシンフォニー」「将軍たちの夜」 1967年「イタリア式奇蹟」 1968年「ファニーガール」「うたかたの恋」 1969年「マッケンナの黄金」「約束」「ゲバラ!」 1970年「最後の谷」 1971年「ホースメン」「華麗なる大泥棒」 1972年「ミステリー島探検・地底人間の謎」 1974年「夕映え」「ジャガーノート」 1975年「ファニー・レディ」「愛欲の切札」 1976年「結婚詐欺師は殺さない」「ピンクパンサー3」 1978年「アシャンティ」 1979年「華麗なる相続人」 1980年「新ハスラー」「名探偵ベンジー」「S.H.E.クレオパトラ・ジャガー」 1981年「ココ・シャネル」「エメラルド大作戦」 1984年「トップ・シークレット」 1988年「レディ・ブルー/愛欲」「悪霊」      「自由の代償/ラビリンスを脱出せよ」 1990年「愛と欲望のナイル」 1992年「デザート・ソルジャー」「天国の大罪」 1997年「女帝キャサリン」 1999年「13ウォーリアーズ」 2003年「オーシャン・オブ・ファイアー」 「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 その他の出演者: Gilbert Melki .... Momo's Father Isabelle Renauld .... Momo's Mother Anne Suarez .... Sylvie Mata Gabin .... Fatou Celine Samie .... Eva Isabelle Adjani .... The Star Guillaume Gallienne .... The Car Salesman Guillaume Rannou .... The Director Manuel Le Lievre .... The Driving School Instructor Daniel Znyk .... The Policeman Francoise Armelle .... The Schoolmistress Sylvie Herbert .... The Testgiver User Rating: 7.4/10 (1,329 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Ihadさん Vienna 2004年8月5日 機知に富み、哀愁があり、面白くて、 愛と人生に満ちている。 私は、映画好きなので、滅多に本を買わない。 だが、珍しく本を買い、本は映画より良かった。 映画は、短かったが、オマール・シャリフが出ずっぱりだった。 この映画のことを調べずに見に行った。 出っ鼻から、ブルー通りに、ぐいぐいと惹きつけられて行ってしまった。 匂いを感じ、体験し、触っているようだった。 なぜだろう? 登場人物が気になって仕方がないからなのだ。 彼らと同じように感じ、同化する、 イブタヒムおじさんを演じたオマール・シャリフは、まさにスターだ。 楽々とストーリーを運んでいくし、見ていて楽しい。 私にとって、もっとも迫力のあったシーンは、 イブラヒムが、モモが食品を盗んで、対決するシーンだった。 ほかにも、いろいろあるが、もうやめよう。 この映画は、感動的な旅であり、 あなたも、やってみたくなるだろう。 大いにオススメしたい。 10点満点で、9点。 オトーサン、 「コーランの教え、いいなぁ」 人間は、鉱物、植物、動物の進化の先端にいる。 いずれ、紆余曲折はあるものの、天使になる運命にある。 日頃無縁ですが、たまにはコーランを読まなくては。


情婦

オトーサン、 「題名がよくないなぁ」 世界の名画なのですから、もっと格調高く。 例えば、証人喚問とか。 愛のゆく末とか。 原題:Witness for the Prosecution (1957) 監督:Billy Wilder 台本:Agatha Christie 脚色:Larry Marcus 脚本:Billy Wilder / Harry Kurnitz Genre: Drama / Thriller / Mystery Color: Black and White 上映時間:115分 あらすじ: レオナルドが逮捕された。 金持ちの中年女性を殺したセンセーショナルな容疑だ。 有名なウィルブリッド卿が、弁護を引き受ける。 心臓発作で退院し、禁酒禁煙の身体。 付き添い看護婦に言わせれば、弁護などもってのほか。 だが、法廷での弁護の輝きが、彼を離さない。 とくに、難しい事件となれば、なおさらだ。 レオナルドの唯一のアリバイ証人は、妻。 物静かで、計算高いクリスティーヌだ。 クリスティーヌが証人になり、弁護どころか告発する事態になって、 ウィルブリッド卿は、窮地に立たされる。 出演者:: Tyrone Power .... Leonard Stephen Vole(レオナルド) Marlene Dietrich .... Christine Helm Vole(クリスティーヌ) Charles Laughton .... Sir Wilfrid Robarts(ウィルフリッド卿) Elsa Lanchester .... Miss Plimsoll(プリムソル) オトーサン、 「おお、すばらしい配役!」 団十郎さながらのタイロン・パワー、 そして、伝説の女優、マレーネ・ディートリヒ。 それに、この映画、脇役2人が見事なかけあいを見せてくれました。 「軽妙にして洒脱!」 都会派監督、ビリー・ワイルダーの面目躍如の演出です。 TYRONE POWER  タイロン・パワー 誕生日 1914/5/5-1958/11/15 出身 米オハイオ州シンシナティ 舞台俳優だった父の影響で、シカゴのシェイクスピア劇団に入団後、 父と共にハリウッドに行き、20世紀フォックスにスカウトされる。 38年「スエズ」のヒットで一躍人気スターに。 「シカゴ」「世紀の楽団」とヒットを飛ばす。 58年「ソロモンとシバの女王」撮影中、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1932年「鉄血士官学校」 1934年「お姫様大行進」 1936年「四つの恋愛」 1937年「勝鬨」「狙はれたお嬢さん」「氷上乱舞」 1938年「スエズ」「シカゴ」「世紀の楽団」「マリー・アントアネットの生涯」 1939年「地獄への道」「雨ぞ降る」 1940年「怪傑ゾロ」「地獄への逆襲」 1941年「血と砂」「英空軍のアメリカ人」 1942年「激闘」「純愛の誓い」「海の征服者」 1943年「潜航決戦隊」 1946年「剃刀の刃」 1947年「征服への道」 1948年「幸福の森」 1949年「狐の王子」 1950年「黒ばら」 1951年「狙われた駅馬車」 1952年「国務省の密使」「荒野の襲撃」 1953年「ミシシッピーの賭博師」「壮烈カイバー銃隊」 1955年「長い灰色の線」「野性の女」 1956年「愛情物語」 1957年「二十七人の漂流者」「月の出の脱走」(ナ)      「陽はまた昇る」「情婦」 MARLENE DIETRICH  マレーネ・ディートリヒ 誕生日 1901/12/27-1992/5/6 出身 独ベルリン 出演作 1923年「DER KLEINE NAPOLEON」「愛の悲劇」      「DER MENSCH AM WEGE」 1925年「喜びなき街」 1926年「MANON LESCAUT」      「EINE DUBARRY VON HEUTE」      「KOPT HOCH CHARLY!」      「MADAMEWUNSCHT KEINE KINDER」 1927年「DER JUXBARON」「SEIN GROSSTER BLUFF」      「CAFE ELECTRIC」 1928年「PRINZESSIN OLALA」 1929年「ICH KUSSE IHRE HAND MADAME」      「三つの愛」      「DAS SCHIFF DER VERLORENEN MENSCHEN」      「GEFAHREN DER BRAUTZEIT」 1930年「嘆きの天使」「モロッコ」 1931年「間諜X27」 1932年「上海特急」「ブロンド・ヴィナス」 1933年「恋の凱歌」 1934年「恋のページェント」 1935年「スペイン狂想曲」 1936年「真珠の首飾」「砂漠の花園」 1937年「天使」「鎧なき騎士」 1939年「砂塵」 1940年「妖花」 1941年「焔の女」「大雷雨」 1942年「淑女の求愛」「スポイラーズ」「男性都市」 1944年「FOLLOW THE BOYS「キスメット」 1946年「狂恋」 1947年「黄金の耳飾り」 1948年「A FOREIGN AFFAIR」 1949年「JIGSAW」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「NO HIGHWAY IN THE SKY」 1952年「無頼の谷」 1956年「80日間世界一周」 1957年「モンテカルロ物語」「情婦」 1958年「黒い罠」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1962年「BLACK FOX」(ナ) 1963年「パリで一緒に」 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1986年「マレーネ」 その他の出演者: John Williams .... Mr. Brogan-Moore Henry Daniell .... Mr. Mayhew Ian Wolfe .... Mr. Carter Torin Thatcher .... Mr. Myers Norma Varden .... Emily Jane French Una O'Connor .... Janet McKenzie Francis Compton .... Judge Philip Tonge .... Inspector Hearne Ruta Lee .... Diana User Rating: 8.3/10 (5,251 votes) top 250: #167 オトーサン、 「おお、世界の名画だ!」 ・アカデミー賞ノミネート:  作品賞  監督賞: ビリー・ワイルダー  主演男優賞: チャールズ・ローントン  助演女優賞: エルザ・ランチェスター  音響賞  編集賞 User Comments: What a movie!, 1 September 2004 scott-buchanan scotland 2004年9月1日 なんという映画! この映画、ここ数年見ていなかった。 だが、いつ見てもすばらしい。 古典的スリラーで、あらゆる要素が入っている。 タイロン・パワーとディートリッヒは、見もの。 ひねりも、すばらしい。 だが、年老いた弁護士役のCharles Laughtonが、 笑いをもたらせてくれる。 口やかましい付き添い看護婦に手玉に取られているのだ。 すばらしい筋書きの気晴らしとなっている。 この時代、このジャンルで、これほど面白い映画は思いつかない。 実にたくみにスリラーのエッセンスを網羅している。 情熱の犯罪である。 珠玉の宝石。 古典作品。 映画好きのための映画。 一度見てほしい。 オトーサン、 「ビリー・ワイルダーは、天才だ!」 経歴は、前にもご紹介していますが。 BILLY WILDER  ビリー・ワイルダー 誕生日 1906/6/22-2002/3/27 出身 オーストリア・ウィーン 監督作 1943年「熱砂の秘密」 1944年「深夜の告白」 1945年「失われた週末」 1948年「皇帝円舞曲」 1950年「サンセット大通り」 1951年「地獄の英雄」 1953年「第十七捕虜収容所」 1954年「麗しのサブリナ」 1955年「七年目の浮気」 1957年「昼下りの情事」「翼よ!あれが巴里の灯だ」 1958年「情婦」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「アパートの鍵貸します」 1961年「ワン・ツー・スリー」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「ねえ!キスしてよ」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1970年「シャーロック・ホームズの冒険」 1972年「お熱い夜をあなたに」 1974年「フロント・ページ」 1978年「悲愁」 1981年「新・おかしな二人 バディ・バディ」 次に、IMDB。 長文を覚悟して読んでください。 数少ない生まれながらの脚本家・監督。 ウイーン生まれで、アメリカ魂をよく研究したひと。 ウィーンで記者をし、業務命令でベルリンに移った。 以前から映画に魅せられていたので、 "People on Sunday"(1929) の脚本を書いた。 Robert Siodmak, Edgar Ulmer, Fred Zinnemann が同僚だった。 脚本家に転じて、多くのドイツの映画に取り組んだ。 「エミールと探偵たち」(1931)が成功した。 だが、ヒットラーの台頭で、短期間、パリに逃がれ、 "Mauvaise Graine"(1933)を共同監督した。 その後、メキシコ経由で、ハリウッドに落ち着いた。 スタジオで仕事を得るために必要なので、 英語を勉強したが、アクセントが下手で、習得には時間がかかった。 1937年、最初の物語をパラマウントに売った。 それがきっかけとなって、 翌年、憧れていた Ernst Lubitsch 監督のために 脚本を書くことができた。 "Bluebeard's Eighth Wife" (1938)では、 都会派の Charles Brackettとコンビを組んだ。 これがうまくいったので、 パラマウントは、次々と仕事を与えることになる。 まず、"mundane" (1939)、 そして"Ninotchka" (1939)と「白雪姫と7人の小人」(1941)である。 この2つの台本は、オスカーにノミネートされた。 彼らの脚本は、いつも機知に富んで、洗練されていた。 だが、ワイルダーはせっかくの台本が、 監督たち、特に、Mitchell Leisen に台無しにされるのが悔しかった。 同じことを感じた仲間の脚本家 Preston Sturges が、 パラマウントを説得し、自分の台本で監督して大成功を収めた。 これを見たワイルダーは、同じやり方を続けるように働きかけて、 スタジオの同意を取りつけた。 そして、しゃれたコメディ"The Major and the Minor" (1942)で、 幸先のいいデビューを飾った。 機知に富んだ戦争映画「熱砂の秘密」(1942)が、それに続いた。 ワイルダーは、レイモンド・チャンドラーと組んで 古典的なフィルム・ノワール「深夜の告白」(1944)を撮り、 脚本賞と監督賞にノミネートされた。 また、チーム・プロデューサーになったブラケットと組んで、 アル中を描いた「失われた週末」(1945)を撮った。 この映画は、最優秀脚本賞と最優秀監督賞をとり、 最優秀作品賞と最優秀男優賞(レイ・ミランド)も獲得した。 かれは、ヴィジュアル・スタイリストではなかったが、 この映画で、印象に残るイメージを作り出した。 NYの路上でミランドが撃たれるシーンを、 隠しカメラで撮ったのである。 このとき、ハリウッドの伝統の一角が崩れた。 第二次世界大戦では、ベルリンで米国陸軍に従軍した。 その後、ワイルダーは、何とコメディ風に戦後の都市を描写した "A Foreign Affair"(1948)を撮って、最優秀脚本賞にノミネートされた。 また、ビング・クロスビーのために風刺劇「皇帝円舞曲」(1948)も撮った。 彼は、Brackett と最後の共同監督作品 「サンセット大通り」(1950)を撮った。 これは、ハリウッドを皮肉った素晴らしいブラック・コメディで、 年老いた自己欺瞞の無声映画スターと 自暴自棄な若いライターの交流を描いた物語だった。 伝えられるところによれば、 MGMの大立者、ルイス.B.メイヤーは、 ワイルダーにTinseltown の暗い側面を劇的に表現するよう迫ったが、 他の人たちが、このままのほうが傑作だと反対したといわれる。 この作品で、最優秀脚本賞と最優秀監督賞を受賞した。 最初の単独監督映画は、「地獄の英雄」(1951)で、 悲劇を冷淡にもフルに利用している記者を皮肉った物語だった。 観客には受けなかったが、最優秀脚本賞にノミネートされた。 ワイルダーは、その失敗にこりて、大ヒットした舞台の脚本化に励んだ。 迫力ある戦後ドラマ「第十七捕虜収容所」(1953)は、 オスカーにノミネートされ、 魅力的でロマンチックなコメディー「サブリナ」(1954)も、 最優秀脚本賞と最優秀監督賞にノミネートされた。 セクシー・コメディ「七年目の浮気」(1955)には、 はじめて、マリリン・モンローが登場する。 次に、2つの挑戦的な映画を撮って成功した。 「翼よ!あれが巴里の灯だ」(1957)では、 チャールズ・リンドバーグの閉所恐怖症的な飛行の悲劇を表現し、 「情婦」(1957)では、アガサ・クリスティの法廷劇を映画化し、 最優秀監督賞にノミネートされた。 彼は、また新しい協力者 I.A.ダイヤモンドと出遭った。 最初の共同作業の成果が、 Lubitsch風の5月から12月にかけてのロマンス、 「昼下りの情事」(1957)だった。 また一対の名作を生み出した。 「お熱いのがお好き」(1959)は、 女装したジャック・レモンとトニー・カーティスが マリリン・モンローと共に 全員女性のオーケストラに加わるという設定の愉快なパロディである。 これは、最優秀監督賞と最優秀脚本賞にノミネートされた。 そして、才知溢れる喜劇「アパートの鍵貸します」 (1960)で、 最優秀作品賞と最優秀監督賞と最優秀脚本賞を獲得した。 まさに、この作品で、ワイルダーは、 ジャック・レモンに、正真正銘の"フツーのひと"を発見したのである。 ワイルダーは、もう一度ベルリンに戻って、 ジェームス・キャグニーを起用して、 早いテンポのコメディ「ワン・ツー・スリー」(1961)を撮り、 舞台のヒット作「あなただけ今晩は」(1963)を脚色して、 「アパートの鍵貸します」のレモンとマクレーンを再起用した。 "Ace in the Hole"以来、 ワイルダーの映画では、皮肉が巾をきかせていたが、 次作「ねえ!キスしてよ」(1964)もそうだった。 この作品では、何とかして成功したい自称作詞者が、 ポピュラーシンガーを味方にするために、妻まで提供する。 しかし、この作品はマスコミの集中攻撃を浴び、 ハリウッドの同僚たちの感情も害してしまった。 そこで、インタビューで"godfathers and pallbearers" リストに戻って まもなく人気が高い映画を作ることになるだろうと述べた。 かれは「恋人よ帰れ!わが胸に」(1966)で、この約束を果たした。 この作品は、みんなに受け入れられる程度の冷笑的なコメディで、 オスカー俳優、ウォルター・マッソーに悪徳弁護士を演じさせている。 この脚本も、また、オスカーにノミネートされた。 1970年代はワイルダーにとって、困難な10年間だった。 イギリスで製作した「シャーロック・ホームズの冒険」(1970)は、 プレビューで不評だったので、 上映前に1つのエピソードがカットされてしまった。 批評家も観客も、 「お熱い夜をあなたに」(1972)に対しては無関心だったのだ! この作品には、ジャック・レモンが出演しており、 過小評価されているロマンチックなコメディだった。 ワイルダーとダイヤモンドは、 「フロント・ページ」(1974)で、ヒットを狙った。 これは、ジャック・レモンとマッソーの主演で、 カラフルなリメイク作品である。 脚本の大部分は、Hecht MacArthur のオリジナルに基づいていたものの、 そこには、多くのワイルダーとダイヤモンドならではの特徴が見られ、 「アメリカン・グラフティ」に触発されたエピローグが見られる。 「新しい」ハリウッドでは、 ワイルダーが新作を作ることはますます難しくなっていった。 そして、4年後、「悲愁」(1978)が上映された。 引退した伝説の女優グレタ・ガルボを描いた Thomas Tryon の原作を脚色したもので、 本物のガルボに出演を依頼したが、不調に終わって、 ヨーロッパの若い女優 Marthe Keller で我慢しなければならなかった。 しかし、主演俳優にウィリアム・ホールデンを起用したので、 多くの批評家が、これは「サンセット大通りの」続編であると考えた。 ああ、それは、あまり良い作品ではなかったのだ。 彼とダイヤモンドは、もう一度挑戦して、 フランス喜劇を脚色し、レモンとマッソーのコンビで、 「新・おかしな二人 バディ・バディ」(1981)を撮った。 控え目に言っても、評判はよくなかった。 口の悪い批評家たちは、もうワイルダーは終わりだと言った。 ワイルダーは、引退して、その有名なアート・コレクションに専念した。 部屋中には数々の賞とトロフィーが飾られていた。 アカデミーの Thalberg 賞、 アメリカ作家組合及びアメリカ監督組合の生涯名誉賞 アメリカン・フィルム・インスティチュートの生涯業績賞などである。 そして、自叙伝に取り組んだ。 引退後も、彼は、機知に富んだハリウッドの観察者だった。 もはや、ハリウッドは、彼に新作を期待しなかったが、 その25年に及ぶ全盛期の素晴らしい映画を称賛しつづけている。


南太平洋

オトーサン、 「なつかしいなぁ」 シネマ・スコ−プの大画面が話題になった頃みて、 感動した映画です。 「♪ バリハイ〜。音楽もよかったなぁ」 原題:South Pacific (1958) 監督:Joshua Logan 原作:James Michener 台本:Oscar Hammerstein II / Joshua Logan 脚本:Paul Osborn Genre: Musical / Romance / War 上映時間:158分 あらすじ: リトルロックからきた娘が フランス人のいい年をした農園主と恋に落ちる。 海軍病院の看護婦だったが、 ある日の夕方、かれと知りあったのだ。 その男のことを忘れ去るべきなのか? Bloody Maryを飲むと、哲学的になる。 ケーブル中尉の心をとらえたリアットの 母親になんかなれるのだろうか? 南太平洋では、まさに「敵」の攻撃がはじまろうとしていた。 そのなかで、水兵たちと看護婦たちは、 ミュージカル・コメディのショウをやる。 ネリーとデ・ベックの物語のはじまり、はじまり。 出演者: Rossano Brazzi .... Emile de Becque(デ・ベック) Mitzi Gaynor .... Ens. Nellie Forbush(ネリー) John Kerr .... Lt. Joseph Cable (ケーブル中尉) オトーサン、 「ロッサノ・ブラッツィだけだな、演技がうまいのは」 看護婦のネリー役、 ミッツィ・ゲイナー は、 この映画でブレイクしたのですが、後が続きませんでした。 ROSSANO BRAZZI  ロッサノ・ブラッツィ 誕生日 1916/9/18-1994/12/24 出身 伊ボローニア 出演作 1940年「トスカ」 1941年「リゴレット」 1946年「肉体の誘惑」 1949年「若草物語」 1950年「噴火山の女」 1954年「裸足の伯爵夫人」「愛の泉」 1955年「旅情」 1957年「光は愛と共に」「間奏曲」「失われたものの伝説」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1959年「愛ふたたび」 1962年「恋愛専科」 1965年「湖愁」 1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」 1968年「ジャワの東」「キング・オブ・アメリカ」      「紅ばらがひらく夜」 1969年「ミニミニ大作戦」 1970年「冒険者」 1972年「美しき青きドナウ」 1973年「怒りの戦場」 1981年「オーメン最後の闘争」 1984年「処刑都市」 1985年「殺しの方程式」 1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」 MITZI GAYNOR  ミッツィ・ゲイナー 誕生日 1930/9/4 出身 米イリノイ州シカゴ 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1951年「ゴールデンガール」 1954年「高原の三銃士」      「ショウほど素敵な商売はない」 1956年「夜は夜もすがら」「陽気のせいデス」 1957年「魅惑の巴里」「抱擁」 1958年「南太平洋」 1963年「恋のクレジット」 その他の出演者: Ray Walston .... Luther Billis Juanita Hall .... Bloody Mary France Nuyen .... Liat Russ Brown .... Capt. George Brackett Jack Mullaney .... The Professor Ken Clark .... Stewpot Floyd Simmons .... Cmdr. Bill Harbison Candace Lee .... Ngana Warren Hsieh .... Jerome Tom Laughlin .... Lt. Buzz Adams Giorgio Tozzi .... Emile de Becque (singing voice) Francis Kahele .... Henry - Emile's Servant User Rating: 6.6/10 (1,472 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 でも、日本人のなかには、抵抗があるひともいるかも。 この映画の「敵」は、日本軍です。 ・アカデミー賞音響賞受賞  同ノミネート: 撮影賞(カラー)/ミュージカル映画音楽賞 User Comments: darkinvaderさん Cincinnati, Ohio 2004年3月4日 熱帯の一夜 この映画が、はじめて映画館で上映されたときのことをよく覚えている。 巨大スクリーンにサラウンド・ミュージックが鳴り響いたのだ。 だが、いまの若手批評家は、ちがう目で見るだろう。 ま、正直に言って、この映画、ちょっと長過ぎる。 でも、美しい映画だった。 問題があるとすれば、カンペキすぎることだった。 どこか欠点があるだろうと言いたいのは分かるが、ないのだ。 この映画、ミッチ・ゲイナーの歌以外は、吹き替えである。 だが、唇の動きに失敗はない。 ロッサノ・ブラッツィを見るがよい。 まさに、彼が歌っているように見える。 その息づかいも、Giorgio Tozziそのもの。 この映画の監督は、マニアックなことで知られるJosh Loganで、 かれの狂気が、スクリーンに溢れている。 実は、ネリー役に当初予定していたのは、エリザベス・テイラーだったが、 ロジャース&ハマースタインの曲を歌おうとして、 緊張のあまり声が出なかったので、降板したのだ。 名歌手のドーリス・デイも候補に上ったが、 それでは、ドーリス・デイの映画になってしまう。 ある日、ミッチ・ゲイナーが演じてみせて、こう言った。 「私ならやれると思っているでしょうけど、テストしてみて!」 テスト後、周囲のひとに聞いてみたところ、 「彼女なら、いいじゃないか、でも禁煙させなきゃ」 こうして、彼女は役を獲得した。 ワールドプレミアのときだが、有名な話がある。 あるご婦人が、連れにこう言った。 誰が歌っているか分かる? ミッチ・ゲイナーを歌っているのは誰かしら? 実は、前の席に本人が座っていたのだった。 彼女は、振り向いて、こう言った。 「フランク・シナトラでしょう!」 個人的には、音楽シーンでのフィルター使用が好きだ。 それも楽しみのひとつだった。 だが、Josh Loganは好きでなかった。 絵葉書みたいに見えるからだ。 私は、この映画が好きだ。 再度言うが、もう映画館で見られないのは、残念の極みだ。 すばらしき職人仕事に幸多かれ。 オトーサン、 「絵もいいけど、何といっても歌がいいねえ」 下記サイトで、「すてきな人に恋してる」 "I'm In Love With a Wonderful Guy"のメロデイが聴けます。  ・Silver Music Cafe  http://www.geocities.jp/silver_music_cafe/


砂漠の鼠

オトーサン、 「こりゃ、有難い!」 上映時間、わずか88分、 2時間ものが多いなかで、この短さは貴重です。 このくらいの長さで、充分ですよね。 原題:The Desert Rats (1953) 監督:Robert Wise 脚本:Richard Murphy Genre: Drama / War Country: USA Language: English / German Color: Black and White 上映時間;88分 あらすじ: イギリス軍が撤退し、 独のロンメル司令官は、スエズ運河を制圧しようとしていた。 その行き手に立ちふさがるのは、要衝トブルク。 疲弊したオーストラリアの部隊だけが守護していた。 リチャード・バートンは、この部隊を率い、ロンメルに対抗した。 次に何をやるのか分からないので、 砂漠の鼠という綽名がつけられた。 出演者: Richard Burton .... Capt. 'Tammy' MacRoberts (マクロバーツ大尉) Robert Newton .... Tom Bartlett(トム) James Mason .... Field Marshal Erwin von Rommel(ロンメル司令官) オトーサン、 「バートン、熱演!」 でも、かれの教授で、臆病な一平卒を演じた トム役のロバート・ニュートンが、いい味を出していました。 でも、残念ながら、彼の経歴だけ出ていませんでした。 RICHARD BURTON  リチャード・バートン 誕生日 1925/11/10-1984/8/5  出身 英南ウェールズ・ポントリドフェン 出演作 1952年「謎の佳人レイチェル」 1953年「砂漠の鼠」「聖衣」 1955年「凶弾の舞台」「雨のランチプール」 1956年「アレキサンダー大王」「わかれ」 1958年「にがい勝利」 1959年「怒りを込めて振り返れ」 1960年「許されざる愛情」「北海の果て」 1962年「史上最大の作戦」 1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」「ベケット」 1964年「イグアナの夜」「ズール戦争」(ナ) 1965年「いそしぎ」「寒い国から帰ったスパイ」       「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」       「じゃじゃ馬ならし」 1967年「悪のたのしみ」「夕なぎ」「危険な旅路」 1968年「荒鷲の要塞」「キャンディ」 1969年「ふたりは恋人」「1000日のアン」 1971年「ロンメル軍団の叩け」「ロンドン大捜査線」 1972年「暗殺者のメロディ」「青ひげ」 1973年「風雪の太陽」「裂けた鉤十字」 1974年「旅路」「クランスマン」「逢びき」 1977年「エクソシスト2」「エクウス」 1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」       「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」       「ワイルド・ギース」 1980年「レッスン・イン・ラブ」 1981年「告発の罠」 1984年「1984」 JAMES MASON  ジェームス・メイスン 誕生日 1909/5/15-1984/7/27 出身 英ヨークシャー ケンブリッジ大学で建築学を専攻。 地方の劇団を経てロンドンの舞台に立つ。その後、映画に進出。 出演作 1923年「巨人征服」 1937年「無敵艦隊」 1943年「灰色の男」 1944年「激情」 1945年「妊婦」「第七のヴェール」 1946年「邪魔者は殺せ」 1947年「霧の夜の戦慄」 1949年「魅せられて」「ボヴァリー夫人」 1951年「パンドラ」「砂漠の鬼将軍」 1952年「五本の指」「流刑の大陸」「ゼンダ城の虜」 1953年「砂漠の鼠」「三つの恋の物語」「ジュリアス・シーザー」 1954年「炎と剣」「スタア誕生」「海底二万哩」 1956年「黒い報酬」 1957年「日のあたる島」「ハルコア号の冒険」 1958年「針なき時計」 1959年「北北西に進路を取れ」「地底探検」「美女と詐欺師」 1961年「ザーレンからの脱出」 1962年「野性の太陽」「ロリータ」 1963年「潜水艦ベターソン」 1964年「女が愛情に渇くとき」「ローマ帝国の滅亡」「ロード・ジム」 1966年「ジンギスカン」「太陽が目にしみる」「ブルー・マックス」「ジョージー・ガール」 1967年「恐怖との遭遇」 1968年「うたかたの恋」「太陽を盗む」 1970年「としごろ」「夜の訪問者」 1971年「殺し」「無頼プロフェッショナル」 1973年「シーラ号の謎」「マッキントッシュの男」 1974年「新・おしゃれ泥棒」「マルセイユ特急」「プリンセスの自叙伝」 1975年「怪盗軍団」「マンディンゴ」 1977年「さすらいの航海」「戦争のはらわた」「天国から来たチャンピオン」 1978年「ブラジルから来た少年」 1979年「黒馬車の影」「ザ・パッセージ/ピレーネ突破口」「華麗なる相続人」      「死霊伝説」 1980年「北海ハイジャック」「地中海殺人事件」 1982年「評決」「チーチ&チョン/イエロー・パイレーツ」「12月の熱い夏」 1985年「炎のレジスタンス」 その他の出演者: Robert Douglas .... General Torin Thatcher .... Colonel Barney White Chips Rafferty .... Sgt. 'Blue' Smith Charles 'Bud' Tingwell .... Lt. Harry Carstairs Charles Davis .... Pete Ben Wright .... Mick User Rating: 6.8/10 (393 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞オリジナル脚本賞ノミネート User Comments: countrywayさん Okemos, Michigan USA 2001年8月30日 第2次世界大戦の忘れられた作戦に焦点を当てた名作。 これは、控え目な戦争映画だ。 短時間ながら、よいストーリーだ。 太鼓を打ち鳴らさない英雄たち。 この映画で最も魅力的なのは、 すばらしいロバート・ニュートンと、 低い評価をされているジェームス・メイソンが、 リチャード・バートンに演技の教訓を与えていることだ。 バートンが、"Good-morning"と唸るとき、 景色を噛み潰すような表情をする。 まるで、大家族のなかの人目を引きたがる弟のようだ。 ロバート・ニュートンは、バートンの過剰なまでの英雄気取りとは 対照的に、バートンの元教授役を抑制され、美しく演技していた。 この役のかれは、最もありのままにみえる。 戦場で冷静になろうとしてもできないことを自覚している悲しい男、 だが、自分をコントロールできる男、周りもよく見えている男なのだ。 親切で、臆病で、失敗をやらかすが、 勝利の雄たけびのシーンでは、成功せる上司よりも上に立つ。 ほんとうに、魔法のような演技をみせてくれた、 ジェームス・メイソンは、バランスがとれ、いろんな側面をもつ ロンメル司令官を好演した。 勿論、「砂漠の鬼将軍」(The Desert Fox)での ドイツの勇将役のほうが、よく知られてはいるが。 この映画のバートンは、まったくの大根役者だった。 だが、彼が唯一正直でうまいシーンがある。 ロバート・ニュートンに、財布のなかにある写真は 妻だと説明するくだりである。 その写真は、まさにバートンの先妻エリザベス・テイラーだった。 バートンが、主演男優として宣伝されているが、 この映画は、 ロバート・ニュートンとジェームス・メイソンのものだ。 この映画の楽しみは、かれらと知り合いになることだ。 オトーサン、 「ロンメル将軍って、どういうひと?」  エルウィン・ロンメル(1891-1944)  北アフリカ戦線で活躍したドイツの将軍。  野戦焼けした細面、金髪碧眼。  数で遥かに上回る連合軍を迂回・側面攻撃など 奇襲作戦で無力化したことから、”砂漠の狐”の異名をもつ。  捕虜を人道的に扱ったことも、その評価を高めている。  エル・アラメインの戦い後、ヒットラー暗殺事件に関わったとされ  服毒自殺を強要されたものの、国葬になっている。  指揮官としてだけでなく、兵学思想家、文筆家としての才能にも恵まれていた。  参考サイト:エルウィン・ロンメル ドイツ国防軍元帥  ・http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/message00/erwin.rommel.htm


どん底

オトーサン、 柏しょうなん公民館で借りた黒澤映画です。 「見たと思うけどなぁ」 でも、みはじめたら、びっくり。 見ていない作品だったのです。 原題:Donzoko (1957)     The Lower Depths 監督:Akira Kurosawa 台本:Maxim Gorky 脚本:Akira Kurosawa / Hideo Oguni Genre: Comedy / Drama (more) 上映時間:125分 あらすじ: スラムの安宿で 乞食や泥棒たちの一団が、 それぞれのみじめな人生を嘆き悲しんでいる。 大家の女房、お杉は妹のかよと 泥棒の捨吉をめぐって骨肉の争いをする。 出演者: 三船敏郎Toshiro Mifune .... 捨吉(泥棒) 山田五十鈴Isuzu Yamada .... お杉(大家女房) 香川京子Kyoko Kagawa .... かよ(お杉の妹) 左卜全Bokuzen Hidari .... 嘉平(御遍路) オトーサン、 「おお、こんなにいい役者だったのか」 三船敏郎よりも、山田五十鈴が貫禄でした。 左卜全の飄々たる演技、いいですねぇ。 その他の出演者: 中村鴈治郎Ganjiro Nakamura .... 六兵衛(大家) 千秋実Minoru Chiaki .... 御家人くずれ 藤原釜足Kamatari Fujiwara .... 役者くずれ 根岸明美Akemi Negishi .... おせん(夜鷹) 清川虹子Nijiko Kiyokawa .... お滝(飴売り) 三井弘次Koji Mitsui .... 喜三郎(遊人) 東野英治郎Eijiro Tono .... 留吉(鋳掛屋) 田中春男Haruo Tanaka .... 辰(桶屋) 三好栄子 Eiko Miyoshi .... あさ(留吉の女房) 渡辺篤 Atsushi Watanabe .... 熊(駕篭かき) 上田吉二郎 Kichijiro Ueda .... 島造(下ッ引) User Rating: 7.4/10 (378 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 黒澤明の熱狂的なフアンがいるのですなぁ。 User Comments: gkbazaloさん Scottsdale, AZ 2004年7月19日 スーパー・アンサンブルの演技 黒澤は、こう述べている。 この作品は、ゴーリキーの台本をストレートに映画化したもの。 他の舞台劇の映画化と同様、会話が中心だから、 日本語が分らないひとへの翻訳が大事である。 幸いにして、新しいCriterion DVDは、その条件を満たしている。 登場人物について慣れると、この映画、面白くなってくる。 わたしの場合、半分くらい過ぎてからだった。 また見て、大いに楽しんだ。 ジャン・ギャバンのフランス版とはちがって、 黒澤は、どの人物にも肩入れしていない。 三船敏郎の役柄に慣れるには、時間がかかる。 最後の4分の1では、姿をみせない。 最初に、安宿での男たちの派手な喧嘩のシーンが続く。 そのなかから、登場人物の人柄が次第に明らかになっていく。 ギャンブラー、俳優、樽職人、盗人、売春婦、元サムライ、僧侶。 それぞれが、代わるがわる長広舌をふるい、 威厳のかけらを保とうとして、他の下宿人を擁護する。 この映画、はじめて黒澤作品をみるひとにはおすすめできない。 「生きる」や「赤ひげ」から入るべきだ。 この作品、10点満点で8点献上したい。 オトーサン、 「参考になるなぁ」 黒澤映画、日本人はどうしても感情移入して、 感覚的に評価しがちなのですが、 外国のひとは、客観的に見るのです。 半分を過ぎるまで、面白くなかったなんて、 偉大な黒澤が生きていた頃には、誰も言えませんでした。


最後の恋のはじめ方

オトーサン、 「ウィル・スミスか。安手のコメディだろう」 完全に馬鹿にしていましたが、 あまりにも評判がいいので、チェックしに行きました。 間違っていました。完全に間違っていました。 原題:Hitch (2005)     The Last First Kiss 監督:Andy Tennant 脚本:Kevin Bisch Genre: Comedy / Romance (more) Rated PG-13 for language and some strong sexual references. 上映時間:118分 あらすじ: ヒッチは、「デート・ドクター」 男たちにデートのコツを教えるのだ。 サラは、NYのタブロイド紙のゴシップ記者。 2人とも、異性にたいして堅くガードしている。 にもかかわらず、2人は、つきあいはじめる。 サラのゴシップ記事が、ヒッチの顧客をスクープしたため、 事態はややこしくなる。 出演者: Will Smith .... Alex 'Hitch' Hitchens (ヒッチ) Eva Mendes .... Sara (サラ) Kevin James .... Albert (アルバート) オトーサン、 「ウイル・スミス、こんなに上手かったっけ?」 知性を感じさせる自然体の演技でした。 対するエバ・メンデスのドギツサ、ケビン・ジェームスの踊り。 3人の個性が遺憾なく発揮されていました。 WILL SMITH  ウイル・スミス 誕生日 1968/9/25 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 当初はミュージシャンとしての方が有名で、 1986年にジェフ・タウンズと共に、 D.J.ジャジー・ジェフ・アンド・ザ・フレッシュ・プリンスを結成。 グラミー賞を2回、アメリカン・ミュージック・アワードを3回それぞれ受賞し、 ラップ・ミュージックのトップスターとして、不動の地位を築いている。 90年にTV界に進出。「ベルエアのフレッシュ・プリンス」に出演。 これがきっかけで1992年、青春映画「ハートブレイク・タウン」で映画デビュー。 「私に近い6人の他人」「メイド・イン・アメリカ」(1993)での演技力を認められ、 1995年「バッド・ボーイズ」で主演デビューとなった。 その後は、「インデペンデンス・デイ」(1996)、 「メン・イン・ブラック」(1997)と主演作が次々とヒットした。 ウイル・スミスは、黒人俳優の中ではナンバー1のアクション俳優。 エディ・マーフィーのようなマシンガントークも ローレンス・フィッシュバーンのような重厚な演技も出来ないが、 切れのいいアクションと陽気で正義感あふれるキャラを確立し、 アクション映画には欠かせない俳優となった。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「ハートブレイク・ダウン」 1993年「メイド・イン・アメリカ」「私に近い6人の他人」 1995年「バッドボーイズ」◇ 1996年「インデペンデンス・デイ」◇ 1997年「メン・イン・ブラック」◇ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◇ 2000年「バガー・ヴァンスの伝説」◇ 2001年「アリ」◇ 2002年「メン・イン・ブラック2」◇ 2003年「バッドボーイズ2バッド」◇ 2004年「アイ,ロボット」◇「シャーク・テイル」(声)       「最後の恋のはじめ方」◇ EVA MENDES  エバ・メンデス 誕生日 1978/3/5 出身 米フロリダ州ヒューストン ノースリッジのカリフォルニア州立大学に通っていた際、 ガレージセールにいたところを写真家にスカウトされ、 モデルとしてデビュー。 大学を辞めた後、 演劇コーチのイヴァナ・チャバックの下で演技を勉強する。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2000年「ルール2」 2001年「トレーニング・デイ」◆「電撃/DENGEKI」◆ 2002年「グッドボーイズ」◆「ワイルド・スピードX2」◆ 2003年「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◆ 「タイムリミット」◇ 2004年「最後の恋のはじめ方」◇ その他の出演者; Amber Valletta .... Allegra Cole Julie Ann Emery .... Casey Robinne Lee .... Cressida Nathan Lee Graham .... Geoff Adam Arkin .... Max Michael Rapaport .... Ben Jeffrey Donovan .... Vance Paula Patton .... Mandy Philip Bosco .... Mr. O'Brian Kevin Sussman .... Neil Navia Nguyen .... Mika Matt Malloy .... Pete User Rating: 6.7/10 (9,378 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Quailman53さん United States 2005年2月20日 すばらしいデート映画 昨夜、この映画をみて実に楽しい思いをした。 驚いた、面白かった。 ウィル・スミスは、驚異的な演技をした。 いつもの彼とはちがう。 映画で偉大な俳優になるには、 何も、拳銃をもたなくてもいいことを実証してみせた。 ケビン・ジェームスも印象的だった。 彼の"The King of Queens"の演技も好きだが、 この役はもっと軽やかだ。 将来、もっと大きな役をやってほしい。 この映画、おかしくて、尊敬できる。 予想を上回るデート映画として、みんなに推薦したい。 コメディ、ロマンス、ドラマのミックスが、カンペキだった。 お涙頂戴の安手の映画ではない。 女性も男性も楽しめるはずだ。 とくに、カップルは、ぜひ見るといい。 もし、相手がいないひとには、非常に参考になると思う。 親指の使い方なんて!!! オトーサン、 「こんなに笑えたのは、久しぶり」 後ろの席のおばさんたちも大笑いしていました。 おばさんたち、最後の恋をはじめるのかもね。


雲流れるままに

オトーサン、 先日買ってきたワンコイン・ムービーの最後。 「雲晴れるまで」「雲流れ行く」など、邦題がいくつかあるようです。 大好きなミュージカル映画です。 原題:Till the Clouds Roll by (1946) 監督:Richard Whorf / Vincente Minnelli /George Sidney 原作:Guy Bolton 脚色:George Wells 脚本:Myles Connolly / Jean Holloway Genre: Musical (more) 上映時間:120分(135分では?) あらすじ: アメリカン・ブロードウェイの開拓者ジェローム・カーンの伝記。 彼のミュージカルの有名な曲を当代きってのアーチストたちが歌う。 最も有名な「ショウボート」の製作逸話もある。 出演者: Robert Walker .... Jerome Kern(ジェローム・カーン) Van Heflin .... James I. Hessler(ジム・ヘスラー) Judy Garland .... Marilyn Miller(マリリン) June Allyson .... Jane in 'Leave it to Jane'/Specialty(ジューン・アリスン) Frank Sinatra .... Finale specialty (フランク・シナトラ) オトーサン、 「目が回りそうだ!」 数多くのミュージカルのさわり。 シナトラをはじめ、映画史上有名な役者が出演。 仲良しコンビのロバート・ウォーカーとバン・ヘフリンが 手堅い演技を披露していました。 ジューン・アリソンの目の輝き! ROBERT WALKER  ロバート・ウォーカー 誕生日 1918/10/13-1951/8/28 出身 米ユタ州ソルトレイクシティ 出演作 1943年「キューリー夫人」 1944年「東京上空三十秒」「君去りし後」 1947年「始めか終りか」「大草原」「愛の調べ」      「雲晴れるまで」 1948年「ヴィナスの接吻」 1951年「復讐の谷」「見知らぬ乗客」 VAN HEFLIN  バン・ヘフリン 誕生日 1910/12/13-1971/7/23 出身 米オクラホマ州ウォルタース 出演作 1936年「女性の反逆」 1937年「大空地獄」「兵学校の花形」 1940年「カンサス騎兵隊」 1942年「JOHNNY EAGER」アカデミー助演男優賞 1946年「雲晴れるまで」「呪いの血」 1947年「大地は怒る」 1948年「愛と血の大地」「三銃士」 1949年「ボヴァリー夫人」「暴力行為」 1952年「砂漠の決闘」 1953年「シェーン」 1954年「タンガニイカ」 1955年「愛欲と戦場」 1956年「大会社の椅子」 1957年「決断の3時10分」 1959年「テンペスト」「コルドラへの道」 1960年「全艦船を撃沈せよ」「五人の札つき娘」 1964年「偉大な生涯の物語」 1965年「駅馬車」「泥棒を消せ」 1969年「悪女のたわむれ」 1970年「大空港」 JUDY GARLAND  ジュディ・ガーランド 誕生日 1922/6/10-1969/6/22  出身 米ミネソタ州クランドラピッズ 3才で初舞台。二人の姉と「ガム・シスターズ」を結成し、人気に。 姉の結婚でコンビを解散し、 13才の時、MGMのスクリーン・テストに合格。 36年「アメリカーナの少女」あたりから本格的に出演し始め、 39年「オズの魔法使」のドロシー役でアカデミー特別賞を受け、一躍スターに。 しかし、人気故のプレッシャーやゴシップ記事に悩まされ、 自殺未遂などを引き起こす。 69年、睡眠薬の大量服用で急死した。 娘にライザ・ミネリがいる。 出演作 1929年「THE MEGLIN KIDDIE REVUE」 1930年「HOLIDAY IN STORYLAND」      「THE WEDDING OF JACK AND JILL」 1931年「THE OLD LADY AND THE SHOE」 1935年「LA FIESTA DE SANTA BARBARA」 1936年「アメリカーナの少女」 1937年「踊る不夜城」「フットボール・パレード」      「THROUGHBREDS DON'T CRY」 1938年「EVERYBODY SING」「初恋合戦」「LISTEN DARLING」 1939年「オズの魔法使い」アカデミー特別賞「青春一座」 1940年「ANDY HARDY MEETS DEBUTANTE」「ストライク・アップ・ザ・パンド」      「LITTLE NELLIE KELLY」 1941年「MEET THE STARS NO.4」      「CAVALCADE OF THE ACADEMY AWARDS」「美人劇場」      「二人の青春」「ブロードウェイ」 1942年「WE MUST HAVE MUSIC」「FOR ME AND MY GAL」 1943年「PRESENTING LILY MARS」「THOUSANDE CHEER」「GIRL CRAZY」 1944年「若草の頃」 1945年「THE CLOCK」 1946年「ハーヴェイ・ガールズ」「ジーグフェルド・フォーリーズ」      「雲晴れるまで」▲ 1948年「踊る海賊」「イースター・パレード」「ワーズ&ミュージック」▲ 1949年「古き良きサマータイム」 1950年「サマー・ストック」 1954年「スタア誕生」◇ 1960年「ペペ」▲ 1961年「ニュールンベルグ裁判」◆ 1962年「GAY PURR-EE」(声) 1963年「愛の奇跡」「I COULD GO ON SINGING」 1994年「ザッツ・エンタテインメントPART3」 JUNE ALLYSON  ジューン・アリスン 誕生日 1917/10/7 出身 米ニューヨーク州ブロンクス 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1944年「百万人の音楽」「姉妹と水兵」 1945年「夢のひととき」 1946年「秘めたる心」「雲晴れるまで」      「嘘つきお嬢さん」 1948年「逃げた花嫁」「三銃士」「ワーズ・アンド・ミュージック」 1949年「若草物語」「甦る熱球」 1950年「猛獣と令嬢」 1954年「重役室」「グレン・ミラー物語」 1955年「マッコーネル物語」「もず」「戦略空軍司令」 1956年「夜の乗合自動車」 1957年「間奏曲」「いとしの殿方」 1972年「大捜査」 1994年「ザッツ・エンタテインメントPART3」 その他の出演者: Lucille Bremer .... Sally Hessler Kathryn Grayson .... Magnolia in 'Show Boat'/Specialty Lena Horne .... Julie in 'Show Boat'/Specialty Van Johnson .... Bandleader in Elite Club Tony Martin .... Gaylord Ravenal in 'Show Boat'/Specialty Dinah Shore .... Julie Sanderson Gower Champion .... Specialty in 'Roberta' Cyd Charisse .... Dance Specialty in 'Roberta' Harry Hayden .... Charles Frohman Paul Langton .... Oscar Hammerstein II User Rating: 6.4/10 (272 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 ドラマとしての盛り上がりが不足していました。 hughsfan さん United States 2005年2月6日 40年代のすばらしいミュージカル映画 この映画、大好き。 やや時代遅れの感もあるが、 テクニカラーや音楽好きのひとなら、好きになれるだろう。 今日の観客は、多くのスターを知らないだろうが、 本当のジェローム・カーンの姿を伝えているか心配などせずに、 純粋に音楽やダンスを楽しめばいいのだ。 偉大なるジュディ・ガーランドのシーン、素晴らしいカラー。 残念ながら、この映画の著作権の期間が過ぎてしまって、 出来の悪い版をDVDで見ざるを得なかったが、 たまたまTCM がいいプリントで見せてくれた。 ジェローム・カーンは、そうエキサイテイングな人物ではない。 ロバート・ウォーカーが演じても、名声を傷つけることにはならない。 バン・ヘフリンが、いい仕事をしている。 最悪なのは、カーンの妻役の女性だろう。 すべての音楽は、よく出来ていて、実に楽しかった。 40年代のミュージカルを見たがっているすべての人に推奨したい。 その際、現在ではどういう人たちが好きなのか、 心に留めておいてほしい。 オトーサン、 「ジェローム・カーン、知らんなぁ」 経歴を調べてみましょう。 ○Jerome Kern   ジェローム・カーン   1885年〜1945年   ニューヨーク裕福なドイツ系ユダヤ人ビジネスマンの息子。   父親はビジネスの世界に進むことを望んだが、カーンは音楽の道へ進んだ。   シート・ミュージック産業が絶頂期を迎えつつあった   ティンパン・アレーでソング・プラッカー   (店頭でピアノを弾いたり歌ったりしながら楽譜を販売したり、   曲を売り込む社員)をしながら、作曲家としての活動を始める。   1914年、イギリス産のミュージカル「ユタから来た娘」のために書いた   「They Didn't Believe Me」が大ヒットして作曲家としての名声を確立。   翌1915年から、脚本家のガイ・ボルトンと組んでプリンセス劇場のショーを始めた。   このプリンセス劇場のショーが、   現在のブロードウェイ・ミュージカルの始まりとされており、   それまで盛んだったウィーンのオペレッタやイギリス産のミュージカルではなく、   アメリカの社会や日常を描いた、純アメリカ産の新しい演劇の形態を確立した。   その、ひとつの集大成が1927年の「ショー・ボート」(オスカー・ハマースタイン2世と共作)であった。   カーンはこうした功績から、また、類まれなるメロディー・メイカーであったことから、   アメリカ・ミュージカルの祖と言われている。      出典:作曲者プロフィール     ・http://www02.so-net.ne.jp/~jamtoast/sakyoku-sya-10.html オトーサン、 「おいおい、字幕にミスがあったぞ!」  cosmic pictures さん、”国家”は、”国歌”の誤りでは?  でも、昔のミュージカルはいいなぁ。  最後にフランクシナトラが歌った"Old Man River"、   哀愁のあるステキな曲ですねぇ」 ♪Cool breeze on the river  Ripples to the shore  Wash away my troubles  To the sea forever more  Wind and willows whisper  Sadness is the sound  Tell the tale of my wants  Happy world that’s falling down  Old man I might be going where you’re bound  (コーラス)  Old man river  I’ve come to talk again  Yes I know you’re tired  Cause your journey never ends  He’s just like you  He’s moving all the time  And I think he’s moving me out of his mind  I want to travel with you  In your deep and nimble soul  That’s the only way to make it  Peaceful like before  We used to touch at midnight  But now I feel he’s gone  Even though he’s lying next to me I feel alone  Oh man it looks like I’m to travel alone  (コーラス):  Old man river  I’ve come to talk again  Yes I know you’re tired  Cause your journey never ends  He’s just like you  He’s moving all the time  And I think he’s moving me out of his mind  ●Silver Music Cafe   ・http://www.geocities.jp/silver_music_cafe/   (この曲が聴けるサイトです)


バクダットの盗賊

オトーサン、 ワンコイン・ムービーの3本目です。 いまのバクダットは何ですが、 アラビアン・ナイトの頃の隆盛期を思い出させます。 繁栄を早く取り戻すといいですね。 原題:The Thief of Bagdad (1940) 監督:Ludwig Berger/Michael Powell Tim Whelan / Alexander Korda Zoltan Korda/William Cameron Menzies 脚本:Lajos Biro (シナリオ)     Miles Malleson (会話も) Genre: Adventure / Family / Fantasy Country: UK / USA Language: English 上映時間:106分 あらすじ: アーマド王子は、バクダッドの王子だが、 魔法使いの大臣、ジャファルの手で、 盲人にされ、乞食になる。 いまは、ジャファルの虜囚の身。 地下牢に入れられ、 そこでバクダット一の盗賊アブーに出会ったところ。 2人は、力を合わせて、脱出し、冒険の旅に出る。 壜のなかの精霊、機械じかけの空飛ぶ馬、 すべてを見通せる魔法の宝石、空飛ぶ絨毯、 そして美しい王女との出会い。 出演者: John Justin .... Ahmad (アーマド王子) Sabu .... Abu(アブー) June Duprez .... Princess(王女) Conrad Veidt .... Jaffar of Bagdad(魔法使いジャファル) オトーサン、 「絵のような美男美女!」 経歴は、海外映画俳優マガジンに、 誰ひとり出ていませんでした。 古い時代のせいか、残念! その他の出演者: Rex Ingram .... Genie Miles Malleson .... Sultan of Basra Morton Selten .... Old King Mary Morris .... Halima/Animated Statue Bruce Winston .... Merchant Hay Petrie .... Astrologer Adelaide Hall .... Singer with Princess Roy Emerton .... Jailer Allan Jeayes .... Narrator User Rating: 7.6/10 (1,350 votes) オトーサン、 「楽しい映画だ」 ・アカデミー賞受賞:  美術監督賞(カラー)  特殊効果賞  撮影賞(カラー) 同ノミネート:  オリジナル作曲賞 User Comments: Spleen さん Canberra, Australia 1999年7月1日 おお、実にカラフルだ アラビアン・ナイトのように、 この映画は、物語の大集合で、 プロットに次ぐプロットの連続を楽しませてくれる。 出だしには、盲人が登場し、自分の人生を振り返る。 そして、回想シーンに飛ぶ。 観客は、彼の人生に連れていかれて、 まだ、話の途中であることを知る。 アラビアン・ナイトと同様に、 中東のお話を精一杯詰め込もうとする。 解放された精霊、美しい王女、空飛ぶ絨毯、 ファンタスティックな玩具、航海、群集であふれる市場、 邪悪な大臣、数々の石.... なぜ、それらが楽しいのか分からないが、とにかく楽しい。 すべてが美しい。 セットも美しいし、 王女役のJune Duprezも美しい。 Rozsaの曲は、ものすごく美しい。 通常、ハンガリア音楽に聞こえるのだが、 どういうわけか、ペルシャ風に聞こえるから不思議だ。 オトーサン、 「千夜一夜物語か」 子供の頃はただ楽しく読んだものですが、 いま大人になって、JALの相次ぐ事故をみたりすると、 空飛ぶ絨毯なんて、安全快適、ハイテクの極みなんですなぁ。 こういう夢が流行している社会は、繁栄しているのです。 いまの日本は、どうかなぁ? 子供たちは、夢がいっぱいかなぁ?


チップス先生さようなら

オトーサン、 「コーラス」で教師稼業の冥利についてみたので、 ワンコインムービーで、この映画をみつけて買ってきました。 「古い映画だなぁ」 生まれた頃に作られたのに、古さを感じさせない名画でした。 原題:Goodbye, Mr. Chips (1939) 監督:Sam Wood 原作:James Hilton 脚本:R.C. Sherriff / Claudine West /Eric Maschwitz Genre: Drama Country: UK Language: English Color: Black and White 上映時間:114分 あらすじ: 高齢の長く勤務した教師が、人生を振り返る。 ながいキャリア、思い出深い生徒たちや同僚。 そして、何よりも、自分を変えた牧歌的な恋と結婚。 出演者: Robert Donat .... Mr. Chipping 'Mr. Chips' (チップス) Greer Garson .... Katherine Chipping(キャサリン) Paul Henreid .... Staefel(ステッフェル) オトーサン、 「ロバート・ドナット、一世一代の名演技!」 赴任したての若い教員から高齢の校長まで、 破綻なく人情味豊かに演じ切りました。 ROBERT DONAT  ロバート・ドナット 誕生日 1905/3/18-1958/6/9 出身 英マンチェスター 39年「チップス先生さようなら」でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1933年「ヘンリー八世の私生活」 1934年「厳窟王」 1935年「幽霊西へ行く」「三十九夜」 1937年「鎧なき騎士」 1938年「城砦」 1939年「チップス先生さようなら」 1948年「ウィンスロー少年」 1958年「六番目の幸福」 その他の出演者: Terry Kilburn .... John Colley/Peter Colley I/Peter Colley II/Peter Colley III John Mills .... Peter Colley as a young man Judith Furse .... Flora Lyn Harding .... Wetherby Milton Rosmer .... Chatteris Frederick Leister .... Marsham Louise Hampton .... Mrs. Wickett Austin Trevor .... Ralston David Tree .... Jackson Edmund Breon .... Col. Morgan Jill Furse .... Helen Colley Scott Sunderland .... Sir John Colley User Rating: 7.9/10 (1,825 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 世界の名画になってもおかしくない出来です。 アカデミー主演男優賞受賞:ロバート・ドナット User Comments: Pelradさん Calgary, Canada 1999年3月29日 ドナットが映画史に輝く演技、すばらしい映画だ! この映画は、教師賛歌だ。 チップスは、英国のカレッジの教師、 その長い教師生活を終える。 赴任した最初の日に生徒たちから受けた手ひどい仕打ち、 生徒たちにいい教育を授けるには、 適度のアメとムチのバランスが必要だと教えられる。 だが、彼は内気でいつも生真面目すぎた。 彼は、親しい同僚ステッフェルに誘われて、 スイスに休暇旅行に行き、 ハイキングをしている女性に出会う。 彼女と意気投合して、恋に落ち、結婚する。 彼女のおかげで、それまでの固い殻を破ることができた。 生徒たちを笑いころげさせる冗談もいえるようになった。 2人は、単なる教育者というよりも、 いろいろな面で、生徒のことを気遣う存在となった。 この映画は、チップスの成長を描く。 彼は、戦時中にも、生徒たちにモラルと勇気を与えた。 この映画は、時に困難に直面させられるが、 教師という職業の美しさとその報酬を描いている。 ロバート・ドナットは、 映画史に輝く演技だった。 素晴らしい! 10点満点で10点。 オトーサン、 「オフクロを思いだすなぁ」 長く小学校の教員をやっていたのですが、 晩年、おばさんたちがよく訪ねてきていました。 「あの子はねぇ...」 後で、小学生だった頃のエピソードを、 とてもうれしそうに話してくれたものです。 何十年も経ったのに訪ねてくれるなんて、教師冥利につきるのでしょう。 「....成績のいい子は、まず、来ないわね」 成績の悪い子ほど手がかかり、思い出も鮮明なのですね。 成績の悪い子ほど、教師の熱意や愛情を見抜くのですね。 そして、立派な人間になったことを報告したがるのです。 晩年のチップス先生なんか、63年も勤務したので、 生徒の孫まで教えたのですから、来客は引きもきらず。 「うらやましい人生だなぁ」


コーラス

オトーサン、 この映画、Yahoo Moviesに上映時間が載っていません。 自社のHPにも載っておらず、直接劇場に問い合わせよとのこと。 「柏ステーションシアターの意地悪!」 原題:Les Choristes (2004)     Chorists 監督:Christophe Barratier 原作:Georges Chaperot/ Rene Wheeler 脚本:Rene Wheeler/Noel-Noel / Christophe Barratier/Philippe Lopes-Curval Genre: Romance / Drama / Music Rated PG-13 for some language/sexual references and violence. Country: France / Switzerland / Germany Language: French 上映時間:96分 あらすじ: 舞台は、1948年、 ある音楽家 マチューは、 問題児矯正の寄宿学校の舎監になる。 赴任して困惑したのは、その抑圧的状況。 歌の力を通して、マチューは、生徒たちを変えていく。 出演者:: Gerard Jugnot .... Clement Mathieu (マチュー) Jean-Baptiste Maunier .... Pierre Morhange(ピエール) Marie Bunel .... Violette Morhange(ヴァイオレット) オトーサン、 「ジェラール・ジュニョ、うまいなぁ」 監督・主演の「バティニョールおじさん」で感心しましたが、 それに負けない名演技でした。 涙の出るくらいの美声の少年、ピエールを演じたのは、 ジャン=バティスト・モニエでした。 Gerard Jugno ジェラール・ジュニョ 誕生日:1951/5/4 パリ生まれ。 高校時代から演技に興味を抱き、 ツィラ・シェルトンで本格的に演技を学ぶ。 その後も精力的に舞台出演、演出を手がけ 74年に劇団「スプランディド」を結成。 ここで上演された"Amour,coquillages et crustaces(愛、貝、甲羅)"は 78年にパトリス・ルコント監督が「レ・ブロンゼ」というタイトルで映画化し 大ヒットを記録した。 87年にはパトリス・ルコント監督作「タンデム」で セザール賞主演男優賞にノミネート。 91年には「パリの天使たち」で再びセザール賞主演男優賞候補となった。 出演作:: 1979年「レ・ブロンゼ/スキーに行く」 1992年「ブルー・ヘルメット」 1994年「他人のそら似」 1995年「幽霊と運転手」 1997年「Marthe」 1998年「Fallait pas」 2000年「女がいちばん憧れる職業」 2001年「バティニョールおじさん」 2002年「ザ・レース」 Jean-Baptiste Maunier ジャン=バティスト・モニエ 誕生日:1990/12/22 「コーラス」で映画デビュー。 撮影当時13歳、 「サン・マルク少年少女合唱団」のソリスト。 その愛くるしいルックスと類稀な美声により、 一躍ヨーロッパ中の女性を虜にするアイドルとなり、 出演依頼が殺到している。 2004年夏、日仏文化交流のため、合唱団で来日。 その他の出演者: Francois Berleand .... Rachin Kad Merad .... Chabert Jean-Paul Bonnaire .... La Pere Maxence Jacques Perrin .... Adult Pierre Morhange Didier Flamand .... Adult Pepinot Maxence Perrin .... Pepinot Gregory Gatignol .... Mondain Thomas Blumenthal .... Corbin Cyril Bernicot .... Le Querrec Simon Fargeot .... Boniface Theodul Carre-Cassaigne .... Leclerc Philippe Du Janerand .... Monsieur Langlois User Rating: 7.7/10 (2,691 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか」 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 ・主題歌賞 User Comments: mgphdさん New York, NY 2005年1月14日 感動的で重要な映画 少年のグループは、もっとも理解されていない存在だろう。 この映画、手ひどく扱われたときの 彼らの感受性、敏感さなどを描いている。 彼らは、学校、教師、両親に手ひどく扱われている。 彼らの人生においては、父親が重要であり、 もし、父親がいないなら、親代わりがいかに大事か、 そのことをこの映画は、描いている。 脚本もいい、実に効果的に撮っている。 少年たちに強い方向付けとともに優しさを示し、 心に訴えかけることがいかに難しいかを描いている。 この映画が教えてくれるのは、 おなじ人間が、ある瞬間、手に負えなくなり、 次の瞬間、やさしくなるということである。 この映画、教師を志望する若いひとに参考になるだろう。 オトーサン、 「コメントを書いているひとは、教師かも」 この映画、日本でも、文部省推薦でした。 少年たちのコーラス、ラモーの「夜(la nuit)」が感動的でした。


バットマン ビギンズ

オトーサン、 初日、朝一番に柏しょうなんのシネスクープへ。 「なんで、こんなに空いてるんだ?」 ほかに話題作が目白押しのせいでしょうか? 原題:Batman Begins (2005) 監督:Christopher Nolan 原作:David S. Goyer キャラクター:Bob Kane 脚本:Christopher Nolan/ David S. Goyer Genre: Action / Adventure / Crime / Fantasy / Thriller Rated PG-13 for intense action violence, disturbing images and some thematic elements. 上映時間:141分 あらすじ: 両親が殺されるのを目撃したブルース少年は、復讐を誓う。 だが、その努力は挫折し、放浪の旅へ。 ヒマラヤの麓で、神秘的な僧侶に教えを乞う。 腐敗したゴッサム・シティへと舞い戻り、 昔なじみのルシアスとともに、巨悪を滅ぼすために 地下組織を結成し、バットマンとなることを決意する。 出演者: Christian Bale .... Bruce Wayne/Batman(ブルース/バットマン) Katie Holmes .... Rachel Dawes (レイチェル) Michael Caine .... Alfred (アルフレッド) Liam Neeson .... Ducard (デュカール) オトーサン、 「クリスチャン・ベール、熱演しているけど...」 どうもあまり好きになれませんでした。 ケイティ・ホームズも、美人じゃないし、素人。 脇役のベテラン2人がうますぎたのかも。 なお、日本人俳優・渡辺謙が僧侶役を好演していました。 出番は少ないものの、英語の発音は大したもの。 CHRISTIAN BALE  クリスチャン・ベール 誕生日 1974/1/30 出身 英ウェールズ・ペンブロークシャー 父は金融アドバイザーで母はダンサー。 音楽を志す姉の影響で、幼い頃から演技の道に進み、 TVのCMやドラマに出演。 「太陽の帝国」で初の主役。子役からの転身を見事に遂げた俳優。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1987年「太陽の帝国」「ミオ」 1989年「ヘンリー五世」 1990年「デビルズ・パイレーツ」 1992年「ニュージーズ」 1993年「スウィング・キッズ」 1994年「若草物語」 1995年「ポカポンタス」(声) 1996年「ある貴婦人の肖像」「シークレット・エージェント」 1997年「ベルベッド・ゴールドマイン」 1998年「コーンウォールの森で」 1999年「真夏の夜の夢」「ジーザス」(TM) 2000年「シャフト」◆「アメリカン・サイコ」◇ 2001年「コレリ大尉のマンドリン」◆ 2002年「リベリオン」◇「サラマンダー」◇「しあわせの法則」◇ 2004年「マシニスト」◇ 2005年「バットマン ビギンズ」◇ KATIE HOLMES  ケイティ・ホームズ 誕生日 1978/12/18 出身 米オハイオ州トレド 高校時代に演劇を始める。 テレビシリーズの「ドーソング・クリーク」のジョーイ役が有名。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1997年「アイス・ストーム」 1998年「洗脳」「go」◇ 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◇ 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆「ギフト」◆ 2002年「フォーン・ブース」 2003年「ケイティ」「エイプリルの七面鳥」 その他の出演者: Gary Oldman .... Jim Gordon Cillian Murphy .... Dr. Jonathan Crane Tom Wilkinson .... Carmine Falcone Rutger Hauer .... Earle Ken Watanabe .... Ra's Al Ghul Mark Boone Junior .... Flass Linus Roache .... Thomas Wayne Morgan Freeman .... Lucius Fox Larry Holden .... Finch Gerard Murphy .... Judge Faden Colin McFarlane .... Loeb User Rating: 8.6/10 (8,685 votes)          top 250: #83 オトーサン、 「おお、世界の名画だ!」 User Comments: streetsmartsさん Los Angeles, CA 2005年6月6日 ついにやった!!! 今週の金曜日の夜、この映画をみる機会があった。 この映画を見る前に、 これぞ見たかったバットマン映画だと思っていた。 見はじめて、10分もしないうちに、 デート相手の彼女に、こう囁いた。 「これこれ、これだよ!」 ようやく数年後に、ワーナー・ブラザーズが、 ついに正しい道に戻ったことが信じられないほどだった。 私見では、この映画のもっともすばらしいところは、 すばらしい脚本、すばらしい演技は別として、 クリストファー・ノーランが、リアル路線を選んだことだった。 バットマンが実在し、天才的ひらめきを持つ。 この映画が新鮮なもうひとつの点は、 悪漢に焦点を当てるのではなく、バットマンがスターということだ。 まさに、そうあるべきだ。 撮影所から有名監督が去って、 クリエーティブ・チームだけが残り、 できるだけいい映画をつくれと命じられた場合、 どうなったのか、実に興味深い。 だが、2つ問題がある。 ケイティ・ホームズとファイト・シーンだ。 彼女は、10代の娘がそのまま老けたとしか思えない。 その演技は、秘書なら悪くないが、, 地方検事補には、どうみてもふさわしくない。 ファイト・シーンだが、 アクション・シーンでのカメラ・アングルの 編集が目まぐるしくて、タイト過ぎる。 暗過ぎるので、何が起こっているのか、 誰が誰をやっつけているのか、分かりにくい。 まあ、ノーランがアクション映画の監督でないからだろう。 願わくば、次作で、ファイト・シーンの水準をあげてほしい。 バットマンにはマーシャル・アーツを駆使させてほしい。 こうしたマイナーな苦言を呈したが、この映画はすばらしい。 オープニングの6月15日にも行くつもりだ。 3度目、そして4度目も見ることは間違いない。 オトーサン、 「イマイチだなぁ」 サイクリングの疲れが出たのでしょうか、 途中居眠りしてしまいました。 ブルースの相手役で地方検事補レイチェル その役を演じたケイティ・ホームズが、 トム・クルーズと結婚したニュースを聞いたばかりなので、 彼女の下手くそな演技ぶりが気になって仕方ありませんでした。 でも、いい映画だったにちがいありません。 監督の経歴をみておきましょう。 CHRISTOPHER NOLAN  クリストファー・ノーラン 誕生日 1970/7/30 出身 英ロンドン 監督作 1998年「フォロウイング」 2000年「メメント」 2002年「インソムニア」 2005年「バットマン ビギンズ」 次に、IMDBで。 1970年、ロンドン生まれ。 父親の8mmカメラを使って、7歳で映画をつくりはじめた。 男性アクションものを収集・分類していた。 やがて、実在の人物を撮る段階に進んだ。 スーパー8mmの短編映画"tarantella"は、 PBSのimage unionで1989年に上映された。 英文学をロンドン大学で学び、 映画研究会で、16mm映画をつくりはじめた。 短編映画"larceny"や 3分もの”doodlebug”なる映画など 他の16mmの短編映画が、 1996年のCambridge Film Festivalで上映されている。


自転車泥棒

オトーサン、 久しぶりに柏駅へ。 新星堂で、ワンコイン・ムービーを4本買いました。 「名作ばかりだ。楽しみだなぁ」 今日は、その1本目です。 原題:Ladri di biciclette (1948)     The Bicycle Thief 監督:Vittorio De Sica 原作:Luigi Bartolini 脚本:Cesare Zavattini (story)     Oreste Biancoli / Suso Cecchi d'Amico Vittorio De Sica / Adolfo Franci Gerardo Guerrieri / Cesare Zavattini Genre: Drama Country: Italy Language: Italian Color: Black and White 上映時間;93分 あらすじ: アントニオは、2年間も失業中だったが、 ポスター貼りの仕事を得て、大喜びする。 だが、ひとつ条件があって、仕事上、自転車が必要だった。 リネンを質に入れて、自転車を質屋から返してもらう。 仕事に向かう最初の日は、幸せそのものだった。 だが、題名の事件が起きてしまう。 出演者: Lamberto Maggiorani .... Antonio Ricci(アントニオ) Enzo Staiola .... Bruno(ブルーノ) Lianella Carell .... Maria (マリア) オトーサン、 「普通のひと!」 なまじ俳優でないほうが、 いい映画ができることもあるのです。 全身に漂う庶民の貧しさと健気さ。 そこが、何とも言えず、哀しく、いいのです。 その他の出演者: Gino Saltamerenda .... Baiocco Vittorio Antonucci .... The Thief Giulio Chiari .... The Beggar Elena Altieri .... The charitable Lady Carlo Jachino .... A Beggar Michele Sakara .... Secretary of the Charity Organization Fausto Guerzoni .... Amateur Actor User Rating: 8.4/10 (7,581 votes)          top 250: #105 オトーサン、 「おお、世界の名画だ!」 アカデミー賞特別賞受賞 (最優秀外国語映画賞) User Comments: caspianさん Attleboro, MA 2001年9月8日 革命的な映画 真の生活、真の感動、真のひとびと。 この映画は、他の映画とはちがっている。 他の映画とつくりがちがうのだ。 俳優はいないし、オールロケで自然光である。 ネオ・リアリズムの真骨頂である。 「ある瞬間シリーズ」の一環として撮影されている。 事実、映画は、まるごと純粋である。 下層階級、政治、戦後の諸活動をあざやかに切りとっている。 全体に、この映画は、人生と希望が主題である。 不幸な結末ではあるが、それによって、よりリアルになっている。 父親を愛し、よく理解し、 父親がなぜ、そうしなければならなかったのかが よく分かる息子を持てたら........ ぜひ、見てほしい。 オトーサン、 「偉大な監督の経歴を見よう!」 まず、海外映画俳優マガジンから。 VITTORIO DE SICA  ビットリオ・デ・シーカ 誕生日 1902/7/7-1974/11/13 出身 伊ソーラ 監督作 1943年「子供たちは見ている」 1946年「靴みがき」 1948年「自転車泥棒」 1950年「ミラノの奇蹟」 1952年「ウンベルトD」 1953年「終着駅」 1956年「屋根」 1960年「ふたりの女」 1962年「ボッカチオ’70」(挿話)「アルトナ」 1963年「昨日・今日・明日」 1964年「ああ結婚」 1966年「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」「恋人たちの世界」 1967年「女と女と女たち」 1968年「華やかな魔女たち」(挿話)「恋人たちの場所」 1969年「ひまわり」 1971年「悲しみの青春」 1973年「旅路」 次に、IMDBから。 ナポリで育ち、貧しい家族を支えるために事務員になった。 次第に演技に目覚め、1923年、舞台会社に入り、 10代で映画デビューした。 1920年代後半には、イタリア劇のアイドルになっていた。 軽いコメディ路線のイタリア映画にも出演した。 1940年、監督になり、コメディを手がけた。 作家Cesare Zavattiniとはじめてつくった映画、 第5作「子供たちは見ている」 (1942)以後、 尽きぬ深みと俳優への異常なまでの感受性(とくに子供への)を発揮した。 彼とは、 「靴みがき」(1946) や「自転車泥棒」(1948)を作った。 後者は、戦後イタリーの胸引き裂かれるような貧困を描くものだった。 この作品で、アカデミー賞に公式に外国語映画賞が設けられる前の 最優秀外国語映画賞を受賞した。 老齢の哀愁を手厳しく描いた「ウンベルトD」の興行的失敗のあと、 より軽い作品を数多く手がけた。 だが、「昨日・今日・明日」(1963)で、再びアカデミー賞を得た。 世間は、彼の偉大な監督としての経歴は、 これが最後と思ったが、 死ぬ前に、 ファシスト政権下のイタリーにおける 反ユダヤ主義を描いた「悲しみの青春」 (1971)で、 3度目のアカデミー賞の受賞を果たした。 最後の映画、「旅路」 (1973)を撮って、 肺腫瘍の除去手術のあと死んだ。


ホステージ

オトーサン、 「どこも上映時間が遅いな」 ちょっとマイナーと判断されると、午後2回だけ。 ユーカリが丘で、朝からやっているので行ってきました。 原題:Hostage (2005) 監督:Florent Emilio Siri 原作:Robert Crais 脚本:Doug Richardson Genre: Crime / Drama / Thriller Country: USA / Germany Language: English 上映時間:113分 あらすじ: ロス市警で、前に人質交渉人だったタリーは、 挫折して、いまは、ロス郊外の警察署長になっている。 妻や娘とも心が離れている。 管轄地で、3人の犯人が、コンビニ強盗に失敗して、 裕福な家族の家に押し入る。 だが、その家の主は、家族に累が及びかねない ある秘密をもっていた。 そして、犯人のひとり、マースは限度を超えようとしていた。 タリーは、 その夜、すべてのひとを救わねばならなかった。 彼の力の及ぶ限り。 出演者: Bruce Willis .... Jeff Talley(ジェフ) Michelle Horn .... Jennifer Smith(ジェニファー) Ben Foster .... Mars Krupcheck(マース) オトーサン、 「ブルース・ウィリス、いいじゃん」 このところ、脂ぎった演技が鼻についていたのですが、 今回は、汗と涙で好演していました。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。 軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「タイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ   ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆       「ストーリー・オブ・ラブ」◇       「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲       「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇ その他の出演者: Kevin Pollak .... Walter Smith Jimmy Bennett .... Tommy Smith Jonathan Tucker .... Dennis Kelly Marshall Allman .... Kevin Kelly Serena Scott Thomas .... Jane Talley Rumer Willis .... Amanda Talley Kim Coates .... The Watchman Robert Knepper .... Wil Bechler Tina Lifford .... Laura Shoemaker Ransford Doherty .... Mike Anders Marjean Holden .... Carol Flores Michael D. Roberts .... Ridley User Rating: 6.6/10 (4,894 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものでしょう」 User Comments: big.jayさん Frankfurt, Germany 2005年2月10日 いいぞ!これぞブルース・ウィルス、お久しぶり! ドイツの試写会でみて、ぶったまげた。 最初から最後まで、すばらしいヴィジュアルだった。 Florent Siri監督は、すべての画面に神経を配っていた。 最初から最後まで、シートにしがみついていた。 このところ、ブルース・ウィルスは、冴えなかった。 最近のものなんか、実に物足りなかった。 だが、この映画で、彼は偉大なるアクションスターに戻った。 だが、この映画は、もうひとつの「ダイハード」ではない。 まったく別物だ。 よりドラマティックで、より暗く、ユーモアがない。 ここ数年でみた最高の大人向けアクション・スリラー映画だ。 物語もすばらしい。 安っぽいトリックなどない。 どのシーンも、よく書かれ、演技は秀逸、監督も最高。 音楽についても同様だ。 そして、前に言ったように、ヴィジュアルもいい。 この映画、ある種の凶暴なフィルム・ノワールだ。 実に楽しめる。 ストーリーについては、これ以上話す気はない。 行って見てくれ! オトーサン、 「これは、監督の手柄だ!」 最初、ひげ面の人質交渉人が出てきたときは、 まったく、ブルースウィルスとは気がつきませんでした。 彼のいろいろな良い面を引き出しています。


トゥルー・カラーズ

オトーサン、 「へぇ、これ掘り出し物だ!」 政治ドラマというのは、難しいのですが、 どうさばいたのか、興味があります。 原題:True Colors (1991) 監督:Herbert Ross 脚本:Kevin Wade Genre: Drama 上映時間:111分 あらすじ: ピーターとティムは、2人とも、法学生。 ワシントンの政治畑で職を得ようとしている。 だが、2人の理想と倫理は、食い違う。 ティムは、正義を追求する道を選ぶが、 ピーターは、多少ルールを外れても、何とか政治力を得ようとする。 2人は、いよいよ政治の舞台に出ることになり、 その友情は、新しい状況に適応せねばならない。 出演者: John Cusack .... Peter Burton(ピーター) James Spader .... Tim Gerrity (ティム) Imogen Stubbs .... Diana Stiles (ダイアナ) オトーサン、 ジョン・キューザックとジェームズ・スペイダー、 もうベテランと呼んでもいい2人の火花を散らす熱演でした。 2人の経歴をみておきましょう。 JOHN CUSACK ジョン・キューザック 誕生日 1966/6/28 出身 米イリノイ州シカゴ 姉はアン・キューザック、ジョーン・キューザック、 兄はビル、妹にスージーがいる。全員俳優。 幼少からCMに出演。 ピヴン・シアター・ワークショップで学ぶ。 83年「恋のスクランブル」で映画デビュー。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「恋のスクランブル」 1984年「グランビューU・S・A」「すてきな片思い」 1985年「シュア・シング」 1986年「スタンド・バイ・ミー」「やぶれかぶれ一発勝負」      「ワン・クレイジー・サマー」「ナティ物語」 1987年「トラブル・バケーション」「ブロードキャスト・ニュース」 1988年「エイトメン・アウト」「テープヘッズ」 1989年「シャドー・メーカーズ」「セイ・エニシング」 1990年「グリフターズ/詐欺師たち」 1991年「トゥルー・カラーズ」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「蜃気楼ハイウェイ」      「ボブ・ロバーツ」「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「心の地図」「ビッグ・マネー・ブルース」 1994年「ブロード・ウェイと銃弾」「ケロッグ博士」 1996年「訣別の街」「スマイル・ライク・ユアーズ」 1997年「アナスタシア」(声)「コン・エアー」◆      「ポイント・ブランク」◇「真夜中のサバナ」 1998年「シン・レッド・ライン」◆「フィオナが恋していた頃」◆ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◇「マルコヴィッチの穴」◇      「クレイドル・ウィル・ロック」◆「シカゴ・ドライバー」◇      「ジャック・ブル」(TM) 2000年「ハイ・フィデリティ」◇ 2001年「アメリカン・スウィートハート」◇「セレンディピティ」◇ 2002年「アドルフの画集」「アダプテーション」▲ 2003年「“アイデンティティー”」◇「ニューオーリンズ・トライアル」◇ JAMES SPADER  ジェームズ・スペイダー 誕生日 1960/2/7 出身 米マサチューセッツ州ボストン 両親とも教師。 プレップ・スクールの名門フィリップ・アカデミーを退学して、 NYで演劇の修行を積む。 78年「TEAM-MATES」で映画デビュー。 89年「セックスと嘘とビデオテープ」でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」 1983年「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」(TM) 1985年「放課後」「ハイスクール・ファイター」 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1987年「マネキン」「レス・ザン・ゼロ」「ウォール街」 1988年「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」      「ジャック・ザ・リッパー/殺しのナイフ」 1989年「レイチェル・ペーパー」「セックスと嘘とビデオテープ」 1990年「バッド・インフルエンス/悪影響」「ぼくの美しい人だから」 1991年「トゥルー・カラーズ」 1992年「ストーリービル/秘められた街」 1993年「ミュージック・オブ・チャンス」      「ボブ・ロバーツ」「水曜日に抱かれる女」 1994年「ウルフ」「スターゲイト」 1996年「クラッシュ」「ブラック・メール/脅迫」「トゥー・デイズ」 1997年「クリティカル・ケア」「ドリフト・ウッド 狂気の密室」 1998年「カーテン・コール」 1999年「ニューヨークの亡霊」 2000年「ザ・ウォッチャー」「スーパーノヴァ」      「スローバーン/伝説のダイヤモンド」 2002年「セクレタリー」 2003年「アライバル ファイナル・コンタクト」 その他の出演者: Mandy Patinkin .... John Palmeri Richard Widmark .... Sen. Stiles Dina Merrill .... Joan Stiles Philip Bosco .... Stn. Steubens Paul Guilfoyle .... John Laury Brad Sullivan .... Abernathy Russell Dennis Baker .... Todd Don McManus .... Stubblefield Karen Jablons-Alexander .... Store Clerk Wendee Pratt .... Janine Rende Rae Norman .... Fanne Frank Hoyt Taylor .... Sen. Lockerby User Rating: 6.2/10 (1,021 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Steve R. Hastingsさん Kirkland, Washington, USA 2004年1月4日 緊迫した上出来のドラマ この映画は、 知的なひとの期待を裏切らない知的なドラマである。。 ピーター役のジョン・キューザックは、 大衆を操るひとを見事に演じた。 ティム役のジェーム・スペーダーも、親友を見事に演じた。 この映画、どのシーン、どの会話をとってもムダがない。 ピーターは、奇手奇略を駆使して、政治家にのしあがっていく。 ティムの理想主義は試練を迎える。 だが、最後には、ピーターのやり方は高くつくのだ。 もし、キューザックがこれだけ自信満々演じなかったら、 この筋書きは、機能しなかっただろう。 かれは、大衆に見事に話しかける。 かれは、不正で危険なことに手を染める際に、 自分自身を説得することさえできる。 キューザックが、画面に登場するとき、すべての演技は手堅い。 物語よりも、演技に目をこらしてしまう。 この映画、私を非常に引きつけて放さなかった。 オトーサン、 「政治って、理解されてないなぁ」 読者のみなさん、 下記の7つの選択肢のうちで、 現状はどれで、理想はどれだと思われますか? @多数意思を実現するためには、少数を犠牲にしてもいい。 A少数意思は、絶対に無視すべきではない。 B多数意思と少数意思の調和をめざすプロセスである。 C権力者が大衆を支配し、搾取する制度である。 D大衆へのあくなき奉仕である。 E利害調整のために必要なルールである。 F大衆操作そのものである。


ふたりにクギづけ

オトーサン、 「これも、マット・デイモンだ」 どういう縁なのか、「ジェリー」に続き、 新作コーナーに、2つが並んでいました。 原題:Stuck On You (2003) 監督:Bobby Farrelly/Peter Farrelly/ Mark Steilen 原作:Charles B. Wessler / Bennett Yellin Bobby Farrelly/Peter Farrelly 脚本:Bobby Farrelly/Peter Farrelly Genre: Comedy Rated PG-13 for crude and sexual humor, and some language. 上映時間:118分 あらすじ: 結合双生児のボブとウォルトとの本質的な関係は、 ウォルトが俳優になるために、 ロスへ移住すると決めて以来、試練にさらされる。 双子は、シェールのTV番組に出たことで、 たちまち名声を獲得し、裕福になるが、 その成功が2人を引き離そうとしていた。 出演者: Matt Damon .... Bob(ボブ) Greg Kinnear .... Walt(ウォルト) Cher .... Herself (シェール) オトーサン、 「才能全開!」 マット・デイモンとグレッグ・キニア、 文字通り、一心同体、一心不乱の演技でした。 マットに、こんな豊かなコメディの才能があったとは。 こんなに笑ったのは、久しぶりです。 シェールの経歴も紹介してしまいましょう。 MATT DAMON  マット・デイモン 誕生日 1970/10/8 出身 米マサチューセッツ州ボストン ハーバード大学在学中、「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。 大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。 「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。 しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、 幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を 自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。 紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。 この作品でマットはアカデミー主演男優賞にノミネートされ、脚本賞を受賞した。 その後は「ラウンダーズ」「リプリー」など主演作に恵まれ、 順調な俳優としてのキャリアを積んでいる。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1992年「青春の輝き」 1994年「ワイルド・メン」(TM)「ジェロニモ」 1996年「戦火の勇気」◆「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆      「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇ 1999年「ドグマ」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇      「バガー・ヴァンスの伝説」◇「小説家を見つけたら」◆      「すべての美しい馬」◇ 2001年「オーシャンズ11」      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「マジェスティック」(声)      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「ボーン・アイデンティティー」「スピリット」(声)「コンフェッション」▲      「GERRY ジェリー」 2003年「ふたりにクギづけ」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」◇「オーシャンズ12」◆ 「世界で一番パパが好き」▲ GREG KINNEAR グレッグ・キニア 誕生日 1963/6/17 出身 米インディアナ州 父は国務省に勤め、 子供の頃はアテネやベイルートなど世界中で暮らした。 アリゾナ大学で放送ジャーナリズムを勉強した後、 エル・エンターテイメント・テレビジョンの 「TALK SOUP」の司会で人気を得る。 映画デビューは「サブリナ」でハリソン・フォードの弟役。 97年「恋愛小説家」のゲイ役でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。 99年に6年の交際を経て、ヘレン・ラブドンと結婚した。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「サブリナ」 1998年「恋愛小説家」 1999年「ユー・ガット・メール」「ミステリー・メン」 2000年「ベティ・サイズモア」「ギフト」      「2999年異性への旅」      「恋は負けない」 2001年「恋する遺伝子」「ワンス・アンド・フォーエバー」 2002年「ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター」 2003年「ふたりにクギづけ」◇ CHER シェール 誕生日 1946/5/20 出身 米カリフォルニア州エルセントロ 10代でソニー・ボノに会い、 64年に結婚してデュオ・グループ”ソニーとシェール”を結成。 「アイ・ガット・ユー・ベイブ」は300万枚のヒット。 その後、ソニーと別れ、ソロ・シンガーとして活躍した。 映画は65年「WILD ON THE BEACH」がデビュー。 85年「マスク」でカンヌ映画祭主演女優賞、 87年「月の輝く夜に」でアカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1965年「ソニーとシェールのグッド・タイムス」 1983年「シルクウッド」 1985年「マスク」 1987年「月の輝く夜に」アカデミー主演女優賞      「イーストウィックの魔女たち」「容疑者」 1990年「恋する人魚たち」 1992年「ザ・プレイヤー」 1995年「プレタ・ポルテ」 1999年「ムッソリーニとお茶を」 2003年「ふたりにクギづけ」 その他の出演者: Wen Yann Shih .... May Eva Mendes .... April Pat Crawford Brown .... Mimmy Ray 'Rocket' Valliere .... Rocket Tommy Songin .... Tommy Terence Bernie Hines .... Moe Jackie Flynn .... Howard Seymour Cassel .... Morty O'Reilly Griffin Dunne .... Himself Bridget Tobin .... Vineyard Cutie Danny Murphy .... Dicky Malcolm G. Chace Jr. .... Vineyard Buddie User Rating: 6.1/10 (6,409 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいぞ」 User Comments: ghonzoさん Chicago, IL 2004年2月25日 驚くべき効果的なコメディ これは、まさに驚くべき効果的なコメディだ。 オーケー。 あなたは、こう言うだろう。 結合双生児で面白がるなんて、寒い。 だが、そこには、何ら、悪意はないのだ。 信じてほしいが、誠実そのもの。 ある種の優しさや2人の兄弟の強い絆を感じる。 勿論、ファレリー兄弟の作品だから、 笑いころげることができる。 期待しないかもしれないが、 ムカツクようなユーモアなどないのだ。 あなたは、そうでないかも知れないが、 私は、大いにこの映画を楽しめた。 愉快なギャクを紹介しよう。 ボーイフレンドたちとシェール。 マット・デイモンの舞台恐怖症。 動物のぬいぐるいみを着たグレッグ・キニア。 オトーサン、 「 ファレリー兄弟って、どんなひとかなぁ?」 ハンデのあるひとを自由闊達に描いているのは、大したもの。 まずは、海外映画監督マガジンから。 PETER FARRELLY  ピーター・ファレリー 誕生日:1957 BOBBY FARRELLY  ボビー・ファレリー   誕生日:1958 出身 米ロードアイランド州カンパーランド 監督作 1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」(ピーターのみ) 1996年「キングピン ストライクへの道」 1998年「メリーに首ったけ」 2000年「ふたりの男とひとりの女」 2001年「愛しのローズマリー」 2003年「ふたりにクギづけ」 次に、IMDBのトリビアから。 まず、ピーターのほう。 UMass-Amherst大学の修士過程に入学するが、 すぐにコロンビア大学に移る。 創作コースで修士過程終了。 多くの映画で、ファレリー兄弟は、 普通のひとを愚鈍なひととして描き、 ハンデのあるひとを、正常で才能豊かなひととして描く。 次に、弟ボビーの言葉。 「不自由なひとを映画で描くのは、  幅広い登場人物を取り上げたいからだ。  かれらのなかには、おかしい奴もいるし、そうでない奴もいる。  いい奴もいるし、痙攣する奴もいる。  でも、みんなと同じだ。  ある男がやってきて、ハンデがあったとする。  何かの理由で、おれたちがやったことで、怒り狂っていたら、  おれも、ピーターも、殺されるだろう」 オトーサン、 「相当の覚悟をして、映画を作っているんだ!」


ジェリー

オトーサン、 「マット・デイモン主演か」 先日、ウィノ・ライダーを振った悪い奴、 マット・デビルと悪口を言いました。 罪ほろぼしに借りてみました。 原題:Gerry (2002) 監督:Gus Van Sant 脚本:Casey Affleck /Matt Damon/Gus Van Sant Genre: Drama / Adventure Rated R for language. Country: USA / Argentina / Jordan Language: English 上映時間:103分 あらすじ: IMDBがそっけないので、 Goo映画から引用させていただきましょう。 砂漠をドライブ中の2人の若者は、 休憩のためか車を降りて散歩を始める。 親しい友人らしい2人は、「失敗」や「イケてない」ものを意味する、 仲間内の造語“ジェリー”を連発しながら、他愛もない会話を重ねる。 気楽な気持ちで荒野の小道に入った彼らだったが、 すっかり道に迷って野宿するハメに。 翌日、彼らがようやく状況が深刻だと気がついた時には、 もう手遅れだった。 飲み物も食べ物もないまま、 2人は美しくも過酷な荒野をさまようのだが…。 出演者: Casey Affleck .... Gerry (ジェリー) Matt Damon .... Gerry (ジェリー) オトーサン、 「うまいというより、御苦労さま」 2人の経歴をみてみましょう。 CASEY AFFLECK  ケイシー・アフレック 誕生日 1975/8/12 出身 米マサチューセッツ州フォルマウス 兄はベン・アフレック。 88年「レモン色の空」で映画デビュー。 その後、学業に専念し、高校を卒業すると、カリフォルニアに移住。 95年「誘う女」に出演後、 ジョージ・ワシントン大学とコロンビア大学の両方で演劇を専攻した。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「レモン色の空」 1995年「誘う女」 1996年「レース・ザ・サン」 1997年「チェイシング・エイミー」「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」 1998年「200本のたばこ」「ウェルカム・バクスター」 1999年「アメリカン・パイ」(NC) 2000年「MONA 彼女が殺された理由」「ハムレット」      「ノンストップ・ガール」「エントランス」 2001年「オーシャンズ11」「アメリカン・サマー・ストーリー」 2002年「GERRY ジェリー」 2004年「オーシャンズ12」 MATT DAMON  マット・デイモン 誕生日 1970/10/8 出身 米マサチューセッツ州ボストン ハーバード大学在学中、「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。 大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。 「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。 しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、 幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を 自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。 紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。 この作品でマットはアカデミー主演男優賞にノミネートされ、脚本賞を受賞した。 その後は「ラウンダーズ」「リプリー」など主演作に恵まれ、 順調な俳優としてのキャリアを積んでいる。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1992年「青春の輝き」 1994年「ワイルド・メン」(TM)「ジェロニモ」 1996年「戦火の勇気」◆「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆      「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇ 1999年「ドグマ」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇      「バガー・ヴァンスの伝説」◇「小説家を見つけたら」◆      「すべての美しい馬」◇ 2001年「オーシャンズ11」      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「マジェスティック」(声)      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「ボーン・アイデンティティー」「スピリット」(声)「コンフェッション」▲      「GERRY ジェリー」 2003年「ふたりにクギづけ」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」◇「オーシャンズ12」◆ 「世界で一番パパが好き」▲ User Rating: 6.0/10 (2,012 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 実験映画でもあり、地球大紀行でもあり...。 User Comments: jediryanさん New York, NY 2003年11月22日 これまで見た最高の映画のひとつ。 この映画、奇妙だと思った。 だが、自分にどういう影響を与えるかについては、 まったく予期していなかった。 いろいろな意味で、この映画は、効いた。 超自然現象のないホラー映画のように感じた。 2人の若者が道に迷う。 そういう前提である。 どこにいるのか、突然分からなくなったときに、 ひとはどう感じるのかをじっくり描いていく。 映画が進むに連れて、 何か抽象的な感じが強くなっていく。 肉体的な疲労感を超えて、 宇宙の真只中にひとりいるような感じがしてくる。 気まぐれやうぬぼれで言っているのではないが、 映画は、次第に曰く言い難い深い悲しみへと変化していく。 そう、 (誰かが、この映画について腹立ちまぎれの投書をしていたが) この映画は、見たひとすべてが賞賛する性質のものではない。 かったるいという人もいるだろう。 私には、実に魅力的だったし、どんな映画とも似ていなかった。 この映画を批判するひとは、心の中に傷を抱えているにちがいない。 オトーサン、 「もつべきものは、いい友人!」 2人のジェリーがいい感じです。 監督をいれて、3人で映画を作ってしまうなんて。 さぞ、安く上ったことでしょう。 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」は、 マット・デイモンとベン・アフレックの共同脚本。 この映画では、マット・デイモンと ベンの弟のケイシー・アフレックが共同脚本と、 仲のよさが際立ています。


月夜の恋占い

オトーサン、 「へぇ、もうひとつの"アメリ"か」 あの可愛い瞳のオドレイ・トトゥ主演とくれば、 新作料金だって払います。 ええ、払いますとも、喜んで。 原題:Le Battement d'ailes du papillon (2000)     The Beating of the Butterfly's Wings 監督・脚本:Laurent Firode Genre: Comedy / Drama Country: France Language: French / English 上映時間:90分 あらすじ: チャンス、決断、小さなことの影響、 それらが、ある日のパリに渦巻きをもたらす。 1977年3月11日生まれの女事務員(トトゥ)は、 働きに行く途中、地下鉄の車内で座り合わせた星占い師から 今日、あなたは、ほんとうの恋人にめぐり会えると言われる。 だが、彼女は、我慢強くなければならない。 満月の夜が終わる前に、 20人もの人生が、出会いを邪魔するのだ。 そして、再び、奇妙な仕方で、2人を再会させる。 捨てられた恋人は、小石を持ち帰り、 盗まれたコーヒーメーカーが、地下鉄に駅を通過させ、 黄色いレインコートが、ギフトになり、 レタスが、自転車事故を引き起こし、 1枚の葉が、ウソばかりつく男を裏切り、 1977年3月11日生まれのアルジェリアのウエイターが、 テーブルクロスの上に、虫をみつけ、 空気中に舞うサハラ砂漠の魔法の砂が.... 出演者: Audrey Tautou .... Irene (イレーヌ) Faudel .... Younes(ヨーン) Eric Savin .... Richard(リシャール) オトーサン、 「オドレイ・トトゥ、いいねぇ」 思ったよりも出番が少ないのが残念ですが...., AUDREY TAUTOU  オドレイ・トトゥ 誕生日 1978/8/9  出身 仏ボーモン 「エステサロン/ヴィーナス・ビューティー」で 2000年セザール賞有望若手女優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「氷の海に眠りたい」(TM) 1999年「エステサロン/ヴィーナス・ビューティー」 2001年「アメリ」◇「ミシェル」◇「スパニッシュ・アパートメント」◆ 2002年「愛してる、愛してない...」◇「堕天使のパスポート」◇ 2003年「パリの恋愛協奏曲」 2004年[ロング・エンゲージメント」 その他の出演者: Nathalie Besancon .... Marie Lysiane Meis .... Elsa Irene Ismailoff .... Stephanie Eric Feldman .... Luc Frederic Bouraly .... Bobby Franck Bussi .... The Waiter from the Philosophic Cafe Marina Tome .... Julie Felicite Wouassi .... The Vigilant Antoine Coesens .... The Clochard Said Serrari .... The Pickpocket Lily Boulogne .... Luc's Mother Gilbert Robin .... The Destiny Man User Rating: 7.1/10 (1,037 votes) オトーサン、 「サ・セ・ラ・パリ!」 パリの街で暮らしているような気にさせてくれます。 User Comments: boolean_memoryさん United States 2002年3月11日 「ラン、ローラ、ラン」のフランス版、「アメリ」よりも良い。 この映画、Alanis Morisetteの歌"Ironic"よりも、 ずっと深い意味があるかもしれない。 だが、監督は、Tシャツと野球帽姿で、あるコンセプトを撮って、 みなが注目し、満足できるレベルの長さに仕立てあげた。 ほかの多くの映画以上に、 この映画の結末は、実は結末でないと感じる。 だが、その終わりでは、 2人が出会う場所以上のものは示されていないのだ。 次のまる1日も同じように撮れるだろうし、 同じひとびとで、多くの物語が生まれるだろう。, 同じ日という設定で、パート2もパート3も出来るだろう。 アメリが好きなように、 みんなは、オドレイ・トトゥが好きだ。 愛していると言ってもいいくらいだ。 この映画の彼女も同じだろう。 そう出番が多いわけではないが。 誰かが述べているように、 みんながやっていることがたくさん出てくる。 この映画、何人かの人生の小宇宙を鮮やかに切り取る。 登場人物たちの結びつきは、より明らかになり、 映画の後半では、クリティカル・マスに達する。 この映画のすばらしさは、 物静かにやすやすとこの困難なテーマを描き切ったことだ。 喜劇のあとのストレス、 平行線のけったるさも、その奇抜さも、感じることがない。 10点満点、見るべし。 オトーサン、 「パリは、移民が増えたな。ほんとうに」 その実態が、シリアスにならず、サラっと描かれています。


フォーガットン

オトーサン、 「何だ、この題名!」 こういう投げやりな邦題をみると、がっくりきます。 映画が好きでないひと、センスのないひと、 一刻も早く業界を去れ! 原題:The Forgotten (2004) 監督:Joseph Ruben 脚本:Gerald Di Pego Genre: Thriller / SF / Drama / Mystery Rated PG-13 for intense thematic material, some violence and brief language. 上映時間:91分 あらすじ: 9歳の息子を失って悲しみにくれる母親テリー。 精神医ジャックと夫から、 「息子なんかいなかった。すべて記憶ちがい」 そう言われて、ショックを受ける。 だが、同じ境遇にある息子の友達の父親アッシュに出会う。 テリーは、息子の存在と自分の正気を実証しようとする。 出演者: Julianne Moore .... Telly Paretta (テリー) Dominic West .... Ash Correll (アッシュ) Gary Sinise .... Dr. Jack Munce(医師・ジャック) オトーサン、 「ジュリアン・ムーア、うまいなんてものじゃない!」 おかげで、あとの俳優たちの影が薄くなりました。 JULIANNE MOORE  ジュリアン・ムーア 誕生日 1960/12/3 出身 米ノースカロライナ州 ジャンルを問わず主役を演じられる天才女優。 父は軍人。 旧西ドイツフランクフェルトの高校に在学中、 学校演劇の「タルチュフ」で初舞台。 83年、ボストン大学芸術学部卒業。 テレビの昼メロ「AS THE WORLD TURNS」の フラニー・ヒューズ役で注目され、88年エミー賞受賞。 90年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」で映画デビュー。 97年「ブギー・ナイツ」でポルノ界の女王を演じ、アカデミー助演女優賞、 1999年「ことの終わり」ではアカデミー主演女優賞にノミネート 2001年には「ハンニバル」のクラリス役を演じた。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」 1992年「ゆりかごを揺らす手」       「BODY ボディ」「ベディ・ルーは犯罪者?」 1993年「逃亡者」「妹の恋人」◆「ルームメイト」 1994年「ショート・カッツ」「42丁目のワーニャ」 1995年「暗殺者」◇「9ヶ月」◇「SAFE」◇「最高のルームメイト」 1996年「サバイビング・ピカソ」◇ 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◇       「家族という名の他人」 1998年「ビッグ・リボウスキ」◆「ブギー・ナイツ」◇「サイコ」◇ 1999年「マグノリア」◇「理想の結婚」「クッキー・フォーチュン」◆       「ことの終わり」◇「シカゴ・ドライバー」◇       「マップ・オブ・ザ・ワールド」 2001年「ハンニバル」◇「エボリューション」◇       「シッピング・ニュース」◇ 2002年「めぐりあう時間たち」◇「エデンより彼方に」◇ 2004年「フォーガットン」◇ その他の出演者: Christopher Kovaleski .... Sam Matthew Pleszewicz .... Sam at 5 Anthony Edwards .... Jim Paretta Jessica Hecht .... Eliot Linus Roache .... A Friendly Man Katie Cooper .... Library Clerk Scott Nicholson .... Cop P.J. Morrison .... Cop Robert Wisdom .... Carl Dayton Tim Kang .... Agent Alec Wong Kathryn Faughnan .... Lauren Correll Alfre Woodard .... Det. Anne Pope User Rating: 5.8/10 (8,727 votes) オトーサン、 「6点台後半になれたのに」 User Comments: binaryDigitさん Texas 2004年10月3日 "ハリウッド的結末"の典型。 この映画をみた後、妻にこう言った。 「エイリアンが地球にやってきて、  "ハリウッド的結末"はどういうものか知りたかったら、  この映画をみるといいなー」 誰かが指摘しているように、 この映画の前半は、面白い。 「現実とは何か?  ひとが現実と認識しているものは何か?」 よくある設問だが、すべてに当てはまる。 この点で、この映画は、"Jacobs Ladder"に似ている。 後半は、実にお粗末。 まるで、TV の1時間もののSF映画みたいだ。 結末は、ひどい。まったく無意味だ。 妻がうまいことを言った。 「結末なんて、どうでもいいのよ。  でも、とても気持ちよく出来ていたわ」 そう、私は、”Star Trek episode”のように 興味をいや増す結末を好む。 最後の5分が完璧であることが重要である。 みんながいい気持ちになれる。 結末のないような終わりは、気になる。 パズルの終わりのような感じで、 なくなったピースの代わりに、 違ったパズルのピースを与えられたようなもの。 ジュリアン・ムーアの"Riplyesque"風の演技は、まあまあ。 (いいか悪いかは、見方によるが) だが、Gary Siniseは、影が薄かった。 (Steve Jobsに気味が悪いほど似ていた). 他の俳優たちは、筋書き上、必要なのだろうが、 それ以上のものではなかった。 おお、シートから跳びあがるような自動車シーンがあった! オトーサン、 「2兎を追うもの1兎をも得ず」 ドラマに絞ればよかったのに、SFに変わるとは! ジュリアン・ムーアが可哀想です。 名作になったはずなのに。


羅生門

オトーサン、 柏中央公民館へ。 「もう洋画は借りるのないなぁ」 てなことで、黒澤明監督の名作を借りました。 見たことはありますが、半世紀前のことです。 原題:Rashomon (1950)     In the Woods 監督:Akira Kurosawa 原作:Ryunosuke Akutagawa 脚本:Akira Kurosawa/Shinobu Hashimoto Genre: Crime / Drama / Mystery / Thriller 上映時間:88分 あらすじ: 「羅生門」 (1950)は、日本の犯罪ドラマ。 哲学的かつ心理的なトーンに満ちている。 森の中でのレイプと殺人という話しを 4人の証人が、それぞれ自分の観点から証言する。 - 誰が真実を語っているのか? 何が真実なのか? 出演者: 三船敏郎(Toshiro Mifune) .... Tajomaru (多襄丸) 京マチ子(Machiko Kyo).... Masago (金沢武弘の妻・真砂) 森雅之(Masayuki Mori) .... Takehiro(金沢武弘) 志村喬(Takashi Shimura) .... Woodcutter (杣売) オトーサン、 「三船敏郎って、こんなに野性的だったか!」 生命力にあふれた山猿のようです。 こんな俳優さん、どこにもいなくなりましたねぇ。 経歴紹介は、海外作品のみ。 TOSHIROU MIFUNE  三船敏郎 誕生日 1920/4/1-1997/12/24 出身 中国山東省 出演作(海外) 1961年「価値ある男」 1966年「グラン・プリ」 1968年「太平洋の地獄」 1971年「レッド・サン」 1975年「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ」 1979年「1941」 1980年「将軍」 1983年「大統領の堕ちた日」 1987年「シャタラー」 1991年「兜 KABUTO」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」 1994年「ピクチャーブライド」 その他の出演者: Minoru Chiaki .... Priest Kichijiro Ueda .... Commoner Fumiko Honma .... Medium Daisuke Kato .... Policeman User Rating: 8.5/10 (11,942 votes)          top 250: #51 オトーサン、 「おうおう、世界の名画51位だ!」 ・ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞 ・アカデミー賞最優秀外国映画貰受賞 mungo39さん United Kingdom 2005年6月5日 私の目で見た! この素晴らしい作品は、1950年のもの。 時代をはるかに先取りしていた。 目と目が忙しい芸術作品だが、 本質的には、脳が忙しい。 映画は、見事なカメラワークを駆使して、実に美しく、 長い静寂があり、 アクションをする出演者は、ごく限られている。 ストーリーは、典型的に日本的で、 表面的には、おどろくほどシンプルだが、 目が回るほど、複雑なのだ! 話はこうだ。 女とその夫の侍が、森のなかを旅している。 山賊に出会う。 山賊は、女とセックスをする。 侍は死ぬ。 それだけ。 この話は、杣売と旅僧侶の口から我々に伝えられる。. 彼らは、警察に事件について証言する。 (死せる侍も、霊媒を通じて語る) だが、不幸にも、3人の話は、食い違う。 主人公たちが侍を殺したというのは同じだが、 事件を目撃した杣売は、別の話をするが、 それも信じ難いのだ! 黒澤明によって伝えられるひとつの結論は、 人間は、物事をそれぞれ異なった視点で見ているということだ。 だが、つぎに、それが最も重要なのだが、 どこにも、客観的な真理などないのだ。 森の中で何が起きたか、答えなどないのだ。 黒澤は、何が起きたか知る術はないという。 それぞれ語られる物語りは、信用できるだけに、 誰が有罪かの結論は出ないのだ。 我々は、最後に、こう考えてしまう。 旅僧侶と杣売によって我々に伝えられたすべては、 みんな本当なのだろうか? この結論は、映画フアンには、奇抜に思えるだろう。 あなたの目は、客観的な真実を見ていると思うが、 そうではないのだ。 カメラは、ウソをつかない。 だが、ちがうのだ。 この映画の単純なメッセージは、 すべては、それぞれの心の持ちよう。 物事を何とか理解しようとしたら、 このことをしっかり胸に刻みつけておくべきだ。 オトーサン、 「偉大な黒澤明!」 敗戦で自信を失っていた日本人にとって、 黒澤明の活躍が、どんなに心の支えになっていたかを思いだしました。 黒澤明作品については、下記をご参照下さい。 ・黒澤明映画コーナー  http://www.edogawa-u.ac.jp/~robert/kurop11j.html


トゥルー・コーリング

オトーサン、 「なにこれ?」 近所のビデオ屋さんの新作コーナーで聞きました。 「いま流行しているので、コーナーを作ったんです」 TVシリーズの第1作だけを借りてみました。 原題:"Tru Calling" (TVSeries 2003-5) 監督:Jon Harmon Feldmanほか Genre: Action / Drama / Adventure / Thriller / SF 上映時間;60分 あらすじ: トゥルーは、ボストンの医学生。 奨学金の支給が急に打ち切られたので、 職を探したら、デイヴィスが経営する死体安置所だった。 そこで、前日の出来事を予見できる能力に気づく。 不幸な死をとげた人を救えるのだ。 彼女は、この力を他人を救うだけでなく、 問題を抱えた家族を救うのにも使えることに気づく。 法律家で麻薬常用を否定する姉メレディスと、 無責任で、賭博好きの弟ハリソンである。 出演者:: Eliza Dushku .... Tru Davies(トゥルー) Jessica Collins .... Meredith Davies (メレディス) Shawn Reaves .... Harrison Davies(ハリソン) Zach Galifianakis .... Davis(デイヴィス) オトーサン、 「エリザ・ダシュク、タイプじゃないなー」 何しろ、タイムリミットがあるものですから、走り通し。 熱演しているのは間違いありません。 ELIZA DUSHKU  エリザ・ダシュク 誕生日 1980/12/30 出身 米ボストン テレビでは「バフィー/恋する十字架」でフェイス役を演じている。 母はボストン大学の教授。 兄は俳優のネイト・ダシュク。 92年「恋に焦がれて」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「恋に焦がれて」 1993年「ボーイズ・ライフ」 1994年「トゥルーライズ」◆ 1995年「Bye Bye Love」 1996年「レース・ザ・サン」 2000年「チアーズ!」◇ 2001年「エントランス」◆「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」◆      「ニュー・ガイ」 2002年「容疑者」◆ 2003年「クライモリ」◇ その他の出演者: A.J. Cook .... Lindsay Walker (2003-2004) Benjamin Benitez .... Gardez (2003-2004) (as Benjamin Benitez) Matthew Bomer .... Luc (2003-2004) Jason Priestley .... Jack Harper (2004-2005) 常連ゲスト: Cotter Smith .... Richard Davies (6 episodes) Liz Vassey .... Dr. Carrie Allen (6 episodes) Eric Christian Olsen .... Jensen Ritchie (5 episodes) Lizzy Caplan .... Avery Bishop (4 episodes) John Reardon .... Randall Thompson (3 episodes) User Rating:? オトーサン、 TVシリーズでは、スコアが出ないのか。 「ま、6点台前半だなぁ」 User Comments: ecwjediさん Toronto 2005年2月5日 まともなひとなら、見ないわけにいかぬ。 この映画には、いい前提がある。 出演者がパーフェクトだし、 各エピソードが、面白く、ミステリアスである。 いい番組がすぐに打ち切られ、 下らない番組が、なぜ長続きするのか理解に苦しむ。 この映画は、 いまや、Firefly、 Undergrads、 Freaks and Geeks、 Undeclared、Clerks、 そして、Dark Angelといった優れた映画に仲間入りした。. 多くの人が、これを隠れた宝石と思うようになるだろう。 おそらく、この番組が長続きしない理由は、 平均的視聴者には、スマートすぎるからだろう。 まぁ、見れば分かることだが。 これは、ポップソングではなく、彩り豊かなオペラである。 DVD セットを買うことをおすすめする。 かなり高いが、何度も見ることができるし、 2003/4最高の新番組が、DVDになったのだ。 オトーサン、 「面白かったけれど、続編までみる気にはなれんなぁ」 異議もあろうかと思います。 異議のあるかたは、下記サイトをどうぞ!  ・Beware! The Blog-The Series   http://blogs.dion.ne.jp/kint/archives/378749.html


ミラーズ・クロッシング

オトーサン、 「おっ、コーエン兄弟の中古ビデオがある!」 これも、諏訪のGEOで買ったものです。 原題:Miller's Crossing (1990) 監督:Joel Coen / Ethan Coen 原作:Dashiell Hammett 脚本:Joel Coen / Ethan Coen Genre: Crime / Drama / Thriller Country: USA Language: English / Italian / Gaelic 上映時間:115分 あらすじ: 禁酒法時代の無名の町。 トムは、ボスのレオのアドバイザー。 レオとそのライバルのキャスパーが、 胴元がキャスパーをだました一件で喧嘩になる。 トムは、両者の和解を願うが、待ち伏せにあい、 どちらの側に忠誠を尽くすか詰問されることになる。 事態は、予想もつかぬ羽目になっていく。 出演者:: Gabriel Byrne .... Tom Reagan(トム) Marcia Gay Harden .... Verna(ヴァーナ) John Turturro .... Bernie Bernbaum(バーニー) Albert Finney .... Leo(レオ) Jon Polito .... Johnny Caspar(キャスパー) オトーサン、 「みんな好演しているけどなぁ」 主役のヴァーナの悪女ぶりは爽快です。 脇役の3人が、それぞれ実にいい味を出していました。 経歴紹介は、脇役の3人です。 JOHN TURTURRO  ジョン・タトゥーロ 誕生日 1957/2/28 出身 米ニューヨーク・ブルックリン ニューヨーク州立大学で学び、 奨学金を得てイェール大学演劇科に進む。 映画は80年「レイジング・ブル」にノークレジットで出演。 91年「バートン・フィンク」でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 92年初監督作品「MAC」でカンヌ映画祭カメラドール賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「レイジング・ブル」 1984年「エクスターミネーター2」「フラミンゴ・キッド」      「マドンナのスーザンを探して」      「L.A.大捜査線/狼たちの街」 1986年「オフ・ビート」「ハスラー2」「ガン・ホー」      「ハンナとその姉妹」▲ 1987年「シシリアン」 1988年「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」「ハートに火をつけて」 1990年「モ’ベター・ブルース」「ミラーズ・クロッシング」      「ゴールド・ブラッド/殺しの紋章」「ジャングル・フィーバー」      「バートン・フィンク」 1993年「フィアレス」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「サーチ&デストロイ」「クロッカーズ」「想い出の頬笑」 1996年「グレイス・オブ・マイ・ハート」「ガール6」 1997年「遙かなる帰郷」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「ラウンダーズ」◆      「ラスト・ゲーム」◆「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」◇「ビートニク」      「2000・限りある日々」◇「サマー・オブ・サム」(声) 2000年「愛のエチュード」◇「オー・ブラザー!」◇      「耳に残るは君の歌声」◆「モンキーボーン」      「CIAの男」 2002年「コラテラル・ダメージ」「Mr.ディーズ」◆ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◆ 2004年「シークレット・ウインドウ」◆ ALBERT FINNEY アルバート・フィニー 誕生日 1936/5/9 出身 英ランカシャー 17歳の時にロイヤル・アカデミー・オフ・ドラマティック・アーツに入学。 20歳の時にバーミンガム・レパートリー・カンパニーの ジュリアス・シーザーで初舞台を踏む。 映画デビューは「THE ENTERTAINER」。 「トム・ジョーンズの華麗な冒険」(ベネチア映画祭主演男優賞) 「オリエント急行殺人事件」「ドレッサー」(ベルリン映画祭主演男優賞) 「火山のもとで」でアカデミー主演男優賞ノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1959年「寄席芸人」 1960年「土曜の夜と日曜の朝」 1963年「トム・ジョーンズの華麗な冒険」「勝利者」 1967年「いつも二人で」 1970年「クリスマス・キャロル」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1975年「新シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」 1977年「デュエリスト・決闘者」 1980年「ウルフェン」「ルッカー」 1981年「大強奪」「アニー」「シュート・ザ・ムーン」 1983年「ドレッサー」 1984年「火山のもとで」 1987年「オーファンズ」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1992年「トゥルー・ラブ」 1993年「リッチ・イン・ラブ」 1994年「明日に向かって」「マン・オブ・ノー・インポータンス」 1997年「ワシントン・スクエア」 1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」      「背信の行方」◆ 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」「トラフィック」 2002年「チャーチル/大英帝国の嵐」(TM) 2003年「ビッグ・フィッシュ」 2004年「オーシャンズ12」 JON POLITE  ジョン・ポリト 誕生日 1950/12/29 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 93年からのテレビ・シリーズ 「ホミサイド 殺人捜査課」のスティーブ刑事役など 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ハイランダー/悪魔の戦士」「禁じられた恋」 1987年「クライム・ストーリー」(TM) 1988年「特捜女刑事−L.A.犯罪捜査線−」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1991年「バートン・フィンク」 1994年「ボクはむく犬1994」「ガールズ・プリズン」      「ブランクマン・フォーエヴァー」 1995年「フルーク」「サバイバルガイド」 1997年「インヴェイジョン〜侵略〜」(TM) 1998年「ディフェンダーズ2/新・弁護士プレストン」(TM)      「ビッグ・リボウスキ」 1999年「犯行予告」「スチュアート・リトル」 2000年「インビジブル・マン」「テイラー・オブ・パナマ」      「ミミック2」 2001年「バーバー」 その他の出演者: J.E. Freeman .... Eddie Dane Mike Starr .... Frankie Al Mancini .... Tic-Tac Richard Woods .... Mayor Dale Levander Thomas Toner .... O'Doole Steve Buscemi .... Mink Mario Todisco .... Clarence "Drop" Johnson Olek Krupa .... Tad Michael Jeter .... Adolph Lanny Flaherty .... Terry User Rating: 8.0/10 (14,873 votes) top 250: #228 オトーサン、 「おお、世界の名画なんだ!」 User Comments: Andromeda Petersさん 2001年6月26日 映画フアン必見 数少ない映画がある。 それは、観客を夢中にさせ全力で見るような映画である。 この映画は、その範疇に入る。 この映画をみていると、登場人物と同じ場所にいて、 同じ空気を吸っているような気になってくる。 美しい。 見事なストーリー・テリングだ。 実は、私は、Gabriel Byrneの熱狂的フアンだ。 彼の出演作ならすべて見る。 彼が、すばらしいキャストと共演し、 才能を生かせるいい脚本に出会ったのをみると、 元気になってくる。 それに、音楽が、おそろしほどいい。 お爺さんたちの大好きなセンチメンタルな"Danny Boy"が、 マシンガンが乱射され、血肉が飛び散るなかで流れる。 撮影も、おなじく、秀逸。 会話がヴィジュアルをともなっているだけではなく、 動く絵画のなかに生きづいているのだ。 私は、最後のクレジットを呆然として眺めていた。 結末は、ただただ悲しかった。 いい映画だ。 私は、ギャング映画のフアンではないが、 この映画だけは、例外だ。 オトーサン、 「コーエン兄弟は、すごい。天才だ!」 その映画は、ほとんど見ていますが、どれも秀作でした。 JOEL COEN  ジョエル・コーエン 誕生日 1954/11/29 ETHAN COEN イーサン・コーエン 誕生日 1957/9/21 出身 米ミネソタ州ミネアポリス 監督作 1984年「ブラッド・シンプル」 1987年「赤ちゃん泥棒」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1991年「バートン・フィンク」 1994年「未来は今」 1996年「ファーゴ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」 1999年「ブラッド・シンプル/ザ・スリラー」 2000年「オー・ブラザー!」 2001年「バーバー」 2003年「ディボース・ショウ」 2004年「レディ・キラーズ」 この映画について、 もっと詳しく知りたい方は、以下のサイトをどうぞ。 ・みんなのシネマレビュー:ミラーズ・クロッシング  http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=1741


ロスト・ソウルズ

オトーサン、 諏訪ICから数キロのGEOへ。 ここ、たまに行くと、中古のいいDVDがあるのです。 「おお、ウィノナ・ライダーか、元気にしているかな?」 つまらん事件で、名女優が消えるのは残念です。 原題:Lost Souls (2000) 監督:Janusz Kaminski 原作:Pierce Gardner /Betsy Stahl 脚本:Pierce Gardner Genre: Horror / Thriller Rated R for violence/terror and some language. 上映時間:97分 あらすじ: 悩める神父の小グループが、 サタンが男になりすまそうとしていると信じている。 神がイエスになったように。 ピーター・ケルソンには、抑うつ症患者の著作もあり、 連続殺人犯について研究している。 神父たちは、サタンは、ピーターになりすまそうとしていると思う。 グループの若い女性マヤは、ピーターを調べはじめる。 ピーターにサタンがあなたになるすまそうとしていると警告する。 2人は、この後、奇妙な出来事が続く、自分探しの旅に出る。 おそろしい結末が待っていた。 出演者:: Winona Ryder .... Maya Larkin (マヤ) Ben Chaplin .... Peter Kelson (ピーター) John Hurt .... Father Lareaux(ラロー神父) オトーサン、 「やはり、ウィノナ・ライダーは、すごい女優だ」 あらためて、狂気を演じられる凄絶さに感服しました。 「でも、身体を壊すだろうなぁ、こんな役ばかりでは」 相手役のベン・チャップリンも、なかなかいい役者でした。 先日の「好きといえなくて」でも、好演していましたが。 WINONA RYDER  ウィノナ・ライダー 誕生日 1971/10/29 出身 米ミネソタ州ウィノナ 12才の時、オーディションに合格したのがきっかけで芸能界に。 86年「ルーカスの初恋メモリー」で映画デビュー。 90年、コッポラ監督に「ゴッドファーザーPARTV」に起用されるが、 過労で降板し、92年「ドラキュラ」で再び起用された。 93年「エイジ・オブ・イノセンス」でゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。 94年「若草物語」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ルーカスの初恋メモリー」 1987年「スクエアダンス」 1988年「ビートルジュース」「1969」 1989年「グレード・ボールズ・オブ・ファイヤー」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ウィノナ・ライダー/悲しみよさようなら」◇      「恋する人魚たち」「シザーハンズ」 1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」◇ 1992年「ドラキュラ」◇ 1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」      「愛と精霊の家」 1994年「リアリティ・バイツ」「若草物語」 1995年「キルトに綴る愛」 1996年「ボーイズ」「リチャードを捜して」「クルーシブル」 1997年「エイリアン4」◇ 1998年「セレブリティ」◆ 1999年「17歳のカルテ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇「ロスト・ソウルズ」◇ 2001年「ズーランダー」 2002年「Mr.ディーズ」◇ 2003年「シモーヌ」◆ BEN CHAPLIN  ベン・チャップリン 誕生日 1970/7/31 出身 英ロンドン ギルドホール音楽演劇学校卒。 舞台でテレビを中心に活躍。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1993年「日の名残り」 1995年「7月の宴」 1996年「好きと言えなくて」「ワシントン・スクエア」 1998年「シン・レッド・ライン」◇ 2000年「ロスト・ソウルズ」◇ 2002年「完全犯罪クラブ」◇「バースデイ・ガール」◇ 「レジェンド 三蔵法師の秘宝」◇ その他の出演者: Sarah Wynter .... Claire Van Owen Philip Baker Hall .... Father James Elias Koteas .... John Townsend Brian Reddy .... Father Frank Page John Beasley .... Det. Mike Smythe John Diehl .... Henry Birdson Paul Kleiman .... Paramedic Bob Clendenin .... Mental Patient Oliver Clark .... Mr. Silberman Michael Mantell .... Kleiman Brad Greenquist .... George Viznik Lo Ming .... Michael Kim 'Robert' User Rating: 4.6/10 (3,460 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか。  新人監督は、辛いなぁ」 この映画、撮影されたのは、1998年で、 2年間もお蔵入りしていたのだそうです。 監督のJanusz Kaminskiは、 長らくスピルバーグ監督の撮影監督をやっていた俊英。 これが、初監督作品です。 Ray Massartさん Belgium 2003年12月20日 派手ではないが面白い映画 「エクソシスト」の緊迫度を再現できる 悪魔祓いやアンチ・キリストをテーマにした映画は、 実に限られるということを念頭に置くと、 この映画は、まったく悪い映画などではない。 破壊的な力や悪魔の狡知に打ち勝つための よく知られた処方箋はすべて示されている。 一連のアクションによって、 最後まで見入ってしまうだけのものに仕上がっている。 筋書きに目新しさはないが、 ペースがいいし、演技もいい。 ウィノナ・ライダーは、その美しい目に 大量のマスカラを用いることで、すごみを出し、 クセになっているチェーン・スモーキングは、 おそらく、その寒々とした雰囲気を醸し出すのに役立っているだろう。 ベン・チャプリンは、期待された役柄を 抑制されたトーンで、堂々と演じ切っている。 過小評価されているジョン・ハートは、 ちょっとしか出番がなかったが、いつものセンスで演じていた。 悪魔がメインテーマの映画をみるときは、 どういう映画か、予め分かって見るのではなかろうか。 製作者と監督は、派手ではないが面白い映画を真摯に作り上げた。 . オトーサン、 「可哀想なウィノナ・ライダー」 IMDBに出ている彼女のトリビアをすこし翻訳しましょう。 ・20歳のとき、病院で検査を受けたことがある。  原因は、うつ病や不安症、  そして、映画に出ずっぱりからくる極度の疲労のためだった。 ・ロンドンで、ひどい胃痛に悩まされ、  ホテルの部屋に帰り、入院したことがある。  このため、"Lily and the Secret Planting” (2002)を  降板せざるを得なくなった。  同じことが、”The Godfather: Part III” (1990) でも起きた。 ・2001年12月12日、ビバリーヒルズで衣装を盗み、麻薬所持で逮捕された。 . 弁護士の奮闘で、$20,000払い、夜遅く釈放された。  警察は、彼女は友好的で丁寧で協力的だった。  すてきなレデイだと述べた。   2002年11月6日、破壊行為と窃盗罪で起訴され、  12月6日、480時間のcommunity service、3年間の保護観察処分、   罰金$3700と弁償金$6355の支払いを命じる判決を受けた。 ・不眠症に悩され、同じ病気のAl Pacinoによく電話しているそうである。  長年、Johnny Depp とデートしていたが、  1997年のNew Year's Eve以来、Matt Damonとデートを重ね、  2000年に婚約したが、同年5月破局した。 オトーサン、 「マット・デイモンが悪い、マット・デビルだ。  ジョニー・デップも悪い、ジョニー・デビルだ」 つきあった男が悪かったのです。 アル・パチーノのような父親を求めているのでは?


ファイナル・エンペラー 悲劇の皇帝

オトーサン、 「ラスト・エンペラーのマネか?」 この皇帝、中国ではなく、ローマ帝国の皇帝でした。 徳川幕府だって、300年。 アメリカ帝国だって、建国わずか200年。 1000年もの長きにわたって続いたローマ帝国、 気の遠くなるようなスケールではありませんか。 原題:De Reditu (Il ritorno) (2004)    The Voyage Home 監督:Claudio Bondi 原作日記:Claudius Rutilius Namatianus 脚本:Claudio Bondi /Alessandro Ricci Genre: Adventure / Drama Country: Italy Language: Italian 上映時間:97分 あらすじ: 東方のフン族に押し出された西ゴート族は、 西暦410年、ローマ帝国の首都ローマを占領。 多神教のよき伝統も、キリスト教の進出で崩壊し、 ローマは、荒廃の一途をたどっていた。 この事態を憂慮したローマ市長官ルティリオ・ナマツィアーノは 生まれ故郷トゥールーズへ戻り、義勇軍を組織しようとする。 彼の行く手には、幾多の災難が待ちうけていた。 出演者; Elia Schilton .... Claudio Rutilio Namaziano(ルティリオ) Roberto Herlitzka .... Protadio(プロタディオ) オトーサン、 「苦味走ったいい男だなぁ」 イタリア人が演じるローマ人、やはりホンモノですなぁ。 従容として自死を選ぶ老プロタディオ、 それが賞賛された時代もあったのですね。 その他の出演者; Rodolfo Corsato .... Minervio Romuald Andrzej Klos .... Socrate : Roberto Accornero .... Vittorino Marco Beretta .... Rufio Caterina Deregibus .... Sabina Xhilda Lapardhaja .... Sacerdotessa Paolo Lorimer .... Sereno Giuliano Oppes .... Veriniano Alessandro Pess .... Massimiano Pier Francesco Poggi .... Lupo Alessandro Sestieri .... Palladio Claudio Spadaro .... Prefetto Giovanni Visentin .... Albino Adriano Wajskol .... Lampadio User Rating:awaiting 5 votes. オトーサン、 「ありゃ、見たひとが少ないのか」 スコアは、6点台でしょう。 User Comments: オトーサン、 2005年6月5日 イタリア絵画の多様な世界 この映画、 分裂後のローマ帝国の状況をビビットに描いている。 テオドシウス1世が長男アルカディウスと次男ホノリウスに 帝国を分かち与えた結果、西と東に分裂した。 テオドシウス1世は、それまでの多神教を捨て、 キリスト教を国教に採用する。 この物語りの主人公であり、日記の著者である Claudius Rutilius Namatianusは、 西ゴート族の占領下にあるローマの市長官だった。 彼は、帝国の惨状を放置したままの 西ローマ皇帝ホノリウスに愛想をつかし、 多神教の下、繁栄を謳歌した古き良きローマ帝国の再興を狙う。 義勇軍を求めて、故郷ガリア(現在のフランス)へ旅立つ。 この映画は、その旅の道中を詳しく描いているが、 色彩の豊かさは、イタリア絵画から抜け出してきたかのようだった。 舟の調達の困難さ、嵐との遭遇、寄航するいくつもの港、 広々とした原野や深い森。そこで巫女が躍る祝祭。 迫りくる追っ手、出没する盗賊、剣闘士の残虐な殺しあい。 そして、窮乏している庶民生活の模様がリアルに描かれる。 主人公のルティリオがいい。 深い思索に耽る姿、友人たちと議論する姿、戦う姿、 巫女との濡れ場、奴隷たちにやさしく接する姿...、 そのいずれをとっても、一幅の絵になっている。 ハリウッドの有名俳優が演じたほうが、 大衆受けするかも知れないが、 ホンモノのイタリア人が演じることで、よりリアルになった。 当時の人物像が浮かびあがり、説得力も増している。 従容として自死を選ぶ老プロタディオも、好演している。 全財産を年下の友人であるルティリオに遺すのだが、 その自死は、単に老醜を憂えてのものではなく、 魂を鍛え続けてきた有終の美でもあるのだ。 欲をいえば、もっと盛りあがりがほしいが、 たんたんと当時の出来事を描くことで、 われわれを遠いローマ時代へと誘ってくれる。 「ロード・オブ・ザ・リング」のようにシリーズ化されることを期待したい。 オトーサン、 「痛烈なキリスト教批判!」 唯一神を信じるキリスト教は、 他の価値の存在を許容しないので、残忍にならざるを得ない。 他方、多神教は、虹のようなもの。 赤と青のように、反対色がまじりあうことで、かえって輝きを増す。 だから、多神教から一神教への移行は、人類の不幸のはじまり。 そうClaudius Rutilius Namatianusは言うのです。 「一理あるなぁ」 多神教だったら、イラク戦争は起きなかったかも。


ロシアン・ゴッドファーザー

オトーサン、 「へぇ、面白そうじゃん」 近所のレンタルビデオ屋で中古VTRを発見。 「画像が悪そうだけど、300円は魅力だもん」 原題:Ligne de vie (1996) Line of Life 監督:Pavel Lungin 脚本;Vincent Lambert/Pavel Lungin Genre: Drama / Comedy Country: France / Russia Language: French / Russian 上映時間:100分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、サボってる!  しょうがないなぁ、自分で書くか」 フィリップは、伊達なフランス人。 空港で知り合った美女オクサナと意気投合。 だが、気づくと、ロシアン・マフィアに拉致されて、 詐欺の片棒を担がされる。 幾度となく逃げ出すが、すぐ連れ戻され、 土に首まで埋められ、 ゴールポストのかわりをさせられるなど散々な目に遭う。 あわや、絶対絶命のとき。 ボスの娘だったオクサナが窮地を救う。 出演者: Vincent Perez .... Philippe(フィリップ) Tatyana Meshcherkina .....oxana(オクサナ) Armen Dzhigarkhanyan....papa(パパ). オトーサン、 「オクサナ、タイプだなぁ」 シャラポアもそうですが、ロシア美人ってすごいですね。 パパ役の老いた俳優さん、見事な演技でした。 でも、2人とも、ロシア人なので、経歴不明。 出ていたのは、フィリップ役のヴァンサン・ペレーズ。 2枚目が3枚目を演じていました。 VINCENT PEREZ  ヴァンサン・ペレーズ 誕生日 1964/6/6 出身 スイス・ローザンヌ 写真を学ぶうちに芝居に興味を持ち、ジュネーヴ演劇学校に入学。 その後、パリのコンセルヴァトワールに入学し、 在学中、86年「夜の天使」で映画デビュー。 89年「シラノ・ド・ベルデュラック」で セザール賞最優秀若手男優賞にノミネートされる。 2002年「天使の肌」で初監督。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「夜の天使」 1989年「シラノ・ド・ベルジュラック」 1992年「インドシナ」 1993年「恋人たちのアパルトマン」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「愛のめぐりあい」 1996年「ザ・クロウ」「ロシアン・ゴッドファーザー」 1997年「輝きの海」「愛のトリートメント」 1998年「愛する者よ、列車に乗れ」 1999年「見出された時」 2000年「永遠のアフリカ」 2002年「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」 2003年「花咲ける騎士道」 その他の出演者: Jerome Deschamps Dmitri Pevtsov Vsevolod Larionov Aleksandr Pyatkov Vladimir Steklov Aleksandr Baluyev Lev Borisov Aleksandr Negreba Konstantin Berdikov Sergei Galkin Bruno Lochet Aleksandr Peskov Sergei Ruban Sergei Stepanchenko Vladimir Yepiskoposyan Igor Yurash User Rating: 5.9/10 (30 votes) オトーサン、 「6点台だ!」 User Comments: Eric Sayettatさん Paris, France 2000年4月3日 ロシアの実情 モスクワの暗黒街からイスタンブールを経由して、 パリのピガール広場へ。 フランス人の冒険とマフィアの目新しいビジネスマン。 スターリン圧政下から、ロシアがいかに今日の無法状態になったか。 登場人物たちは、みな一風変わっている。 とくに、Kolyma群島の生き残りのゴッドファーザーがいい。 Mikhalkov 監督は、スラブ人の狂気を描き出した。 映画全体にユーモラスな雰囲気が漂っていた。 実に面白かった。 オトーサン、 「他人事じゃないよなぁ」 この映画の舞台は、西側諸国でしたが、 NHKのクロースアップ現代でやっていましたっけ。 ○5月18日(火)放送  暗躍するロシアマフィア  いまロシアマフィアが、日本に深く入り込もうとしている。  盗難RV車、拳銃や薬物の密輸などで暗躍するマフィア。  年々その犯罪数が増加するなか、  ロシアマフィアが日本の暴力団と深く結びつき、  巧みに"しのぎ"のシステムを作り上げていることが、  マフィア幹部・暴力団関係者の証言から浮かび上がってきた。  暴力団が用意しロシア船に積み込む盗難車。  その"代金"として支払われるのは密漁で採られたカニだった。  現金の取引がないため足のつきにくい精巧なシステムである。  更に近年は、カニに変わって、合成麻薬MDMAが  持ち込まれていることも明らかになってきた。  警察などの懸命な取り締まりを尻目に、  北海道を基盤に着実に日本の裏社会との結びつきを  強めているロシアマフィア。その知られざる実態に迫る。    スタジオゲスト : 曽我部 司さん(ノンフィクション作家)


好きといえなくて

オトーサン、 疲れたときは、 ロマンチック・コメディを見るようにしています。 これが、シリアス・ドラマやホラーだと、 疲れがいっそう激しくなります。 原題:The Truth About Cats & Dogs (1996) 監督:Michael Lehmann 脚本;Audrey Wells Genre: Comedy / Romance Rated PG-13 on appeal for a sex-related scene and brief strong language. 上映時間:97分 あらすじ; ジャニーヌ・ギャロファロ演じるアビーは、 "Truth About Cats and Dogs"なるラジオの質問番組のホスト。 そのソフトな語り口と人柄で、視聴者の人気を博している。 視聴者のブライアンは、アビーに会いたくなり、 アビーは、彼を気にいって承諾したものの、 彼がスタジオにやってきたとき、なぜか隠れてしまう。 ブライアンは、ユマ・サーマン演じる親友のノエルがいたので、 彼女とアビーを間違えてしまう。 事実を打ち明けられない自意識の強いアビーは、 背が高く見事なブロンド美人のノエルに、以後身代わりになってもらい、 ノエルのアシスタントのドナと名乗る。 背が低い黒髪の不美人と思いこんでいたからだ。 でも、電話だけなら、ブライアンと打ちとけられる。 アビーに化けたノエルは、その美貌と肉体でウライアンを魅了する。 時がたつにつれて、アビーは、ブライアンは、 自分よりも美人のノエルのほうが好きと信じるようになる。 出演者: Uma Thurman .... Noelle(ノエル) Janeane Garofalo .... Abby(アビー) Ben Chaplin .... Brian(ブライアン) オトーサン、 「アビー役の女優さん、ステキだなぁ。  経歴、出ているかしらん?」 ついでに、ユマ・サーマンの経歴も。 JANEANE GAROFALO  ジャニーヌ・ギャロファロ 誕生日 1964/9/28 出身 米ニュージャージー州ニュートン 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「レイト・フォー・ディナー」 1994年「リアリティ・バイツ」 1995年「バイバイ・ラブ」「ヤング・ヒットマン」      「DEARフレンズ」 1996年「好きといえなくて」◆「ケーブルガイ」◆      「小さな贈りもの」◆ 1997年「TOUCH<タッチ>」「ロミーとミッシェルの場合」◆      「恋はワンダフル!?」◇ 1998年「コップランド」◆「ムーンライト・ドライブ」◆      「200本のたばこ」◆      「ドッグ・パーク」「記憶の旅人」 1999年「ドグマ」◆「ミステリー・メン」「ピンク・ピンク・ライン」 2000年「タイタンA.E.」(声) UMA THURMAN  ユマ・サーマン 誕生日 1970/4/29 出身 米マサチューセッツ州ボストン 心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。 ニューイングランドの学校に在学中の時、 15歳でニューヨークのエージェントに見出され、 女優を目指して ニューヨークのプロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。 映画デビューは87年。 90年から92年までゲーリー・オールドマンと結婚。 98年に結婚した夫のイーサン・ホークとの間に一児がいる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「ミッドナイト・ガール」 1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」 1989年「バロン」 1990年「女神たちの季節」      「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」 1993年「恋に落ちたら」 1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」 1997年「ガタカ」◆      「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆ 1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」 1999年「ギター弾きの恋」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇ 2001年「テープ」◇ 2002年「チェルシー・ホテル」 2003年「キル・ビルVol.1」◇「ペイチェック 消された記憶」◇ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」◇ その他の出演者: Jamie Foxx .... Ed James McCaffrey .... Roy Richard Coca .... Eric Stanley DeSantis .... Mario Antoinette Valente .... Susan Mitch Rouse .... Bee Man La Tanya M. Fisher .... Emily Faryn Einhorn .... Child Model David Cross .... Male Radio Caller/Bookstore Man Mary Lynn Rajskub .... Female Radio Caller (voice) Bob Odenkirk .... Bookstore Man Dechen Thurman .... Bookstore Cashier User Rating: 6.5/10 (7,785 votes) オトーサン、 「当たり!」 スコアが予想通りでした。 User Comments: bwaynef さん Cleveland, Ohio 1999年3月26日 不愉快な事実が出ている これは、世間体にとらわれぬ魅力的なコメディ映画になるはずだった。 しかし、ハリウッド、そしてアメリカ社会全体における 不愉快な真実を露呈することになった。 ジャニーヌ・ギャロファロ、獣医を演じ、 ラジオのトークショウで、ペットについてアドバイスを与える。 ある視聴者が彼女の声と人柄に惚れて、 実物と会って、アドバイスを受けたいと申し出る。 自分の容姿に自信がないアビーは、 自分は背の高い金髪美人だと偽る。 そして、ユマ・サーマンに引きあわせる。 この映画のメッセージは、 内なる美は、外見よりも重要というものだが、 美貌は、人の目には映らないと言いながら、 雑誌の表紙を飾る拒食症のファッション・モデルにいかに似せるか ひとびとは、日夜苦労している。 ユマ・サーマンは、はまり役。 彼女は、ハリウッドが見る完璧な美人だからだ。 でも、私は、賛成できない。 ユマ・サーマンは、私の目には、ちっとも魅力的ではなかった。 ジャニーヌ・ギャロファロは、映画の一コマで「醜い」とされたが、 彼女は、身体も、人柄も、実に魅力的だった。 彼女のおかげで、この映画は忘れ難いものになった。 オトーサン、 「賛成!大賛成!もっと彼女の映画を見たい!」 この映画、何といっても、はじめて出会った ジャニーヌ・ギャロファロが魅力的でした。 目がいいし、声もいいし、人柄もいいし、 それに、優しく澄んだ目がいいし、 笑ったときにのぞく白い歯がステキです。 「ハリウッドよ、おまえ開き盲目か?  いや、開いた目が不自由なのか?  こんなステキな女優さんを使わないとは」


ナイト・オブ・ゴッド

オトーサン、 「聖骸布、そんなものがあるのか」 その昔、内田康夫さんの海外ミステリーに 出ていたので、興味を持ちました。 原題:Cavalieri che fecero l'impresa (2001) 原作・脚本・監督: Pupi Avati Genre: Adventure / Drama / Fantasy / War 上映時間: あらすじ: 1271年。5人の騎士がギリシャのテーベへ。 聖骸布を発見し、フランスにもち帰ろうというのだ。 亡きルイ9世の御前に捧げるのだ。 出演者: Edward Furlong .... Simon di Clarendon(サイモン) Stanislas Merhar .... Jean de Cent Acres (ジャン) Raoul Bova .... Giacomo di Altogiovanni(ジャコモ) オトーサン、 「エドワード・ファーロング、頼りないなぁ」 むしろ、ジャコモ役のラウル・ボヴェが光っていました。 でも、このひと、無名のようです。 EDWARD FURLONG  エドワード・ファーロング 誕生日 1977/8/2 出身 米カリフォルニア州グレンデイル 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ターミネーター2」◇ 1992年「ペットセメタリー2」◇「アメリカン・ハート」 1993年「母の贈りもの」 1994年「ブレイン・スキャン」◇ 1995年「リトル・オデッサ」 1996年「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」      「グラス・ハーブ/草の竪琴」 1998年「アメリカン・ヒストリーX」◇「I LOVE ペッカー」◇ 1999年「デトロイト・ロック・シティ」◇ 2000年「アニマル・ファクトリー」 2001年「ナイト・オブ・ゴッド」 2002年「マーダー・ネット」 その他の出演者; Thomas Kretschmann .... Vanni delle Rondini Romano Malaspina .... Amaury de la Roche Marco Leonardi .... Ranieri di Panico F. Murray Abraham .... Delfinello da Coverzano Franco Bagnasco .... A border monk Gigliola Cinquetti .... Madre superiora Cesare Cremonini .... Doorkeeper Monk Leslie Csuth .... Shepherd Carlo Delle Piane .... Giovanni da Cantalupo Luca Forcina .... Il monaco magro Romuald Andrzej Klos .... Blind Abbot Loris Loddi .... Jannot de Plume Sarah Maestri .... Odilia Edmund Purdom .... Ugo di Clarendon Franco Trevisi .... Rolando da Gesso Yorgo Voyagis .... Isacco Sathas User Rating: 5.7/10 (124 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: rundbauchdodoさん Zurich, Switzerland 2002年5月16日 興味ある古い伝説を撮る This almost monumental film Pupi Avati監督の記念碑的映画は、 美しい景色、確信をもつ主人公たち、 イエス・キリストの聖骸布という古く興味なる伝説を テーマにしている。 Thomas Kretschmann とRaoul Bovaがいい。 ある種のカソリック映画であるが、 無宗教の私にとっても、苦にならなかった。 ファンタジーの要素もあるが、 むしろ、中世の擬似歴史映画である。 当時の暮らしをよく描いている。 戦闘シーンは、平凡で、 ファンタジーや歴史ドラマのファンには、物足りないだろうが、 残忍な暴力がいかに犠牲者を苦しめるかを描いている。 上映時間は、140分を超すが、 退屈ではなく、観客をつねに魅了する。 Riz Ortolaniの曲は、大げさで、 主人公の騎士たちの英雄的信条にマッチしている。 英語版での唯一の欠点は、 数人が何をしゃべっているのか分かりにくいことだ。 全体としては、面白い。 だが、結末はいかにも暗い。 並の擬似歴史物に比べて、仰々しく、 サプライズのないのが、かえっていい。 オトーサン、 原作兼脚本兼監督とは、 よほど聖骸布に興味をもったのだろうなぁ。 「聖骸布とは?」 ○ トリノの聖骸布   イタリアのトリノにあるヨハネ大聖堂には、   キリストの遺体を包んだとされる布がある。   縦4.3m×横1.1mぐらいの布で、   不思議な事にその表面には前向きと後ろ向きの男性像が   写真のネガのように浮かび上がっている。   像の頭にはイバラの跡、手首には釘を打たれた跡、   右の肩には十字架を背負ったかのような傷跡、   横腹には槍で刺された傷跡、背中には鞭で打たれた跡があり、   これらは、ゴルゴダの丘で処刑されたキリストの特徴と完全に一致している。   そのため、「キリスト像が浮かび上がった奇跡の布」とされているわけだが、   さて、その真相は‥?     科学雑誌「ネイチャー」に発表された論文に、   『トリノの聖骸布』の製造年代を測定した結果が出ている。   1988年に世界3ヶ所の独立した機関で、   炭素14による年代測定が同時に行われた。   その結果、聖骸布が製造されたのは   1260年から1390年の間だという事が判明!   ちなみに歴史上、聖骸布に関する記録が現れてくるのもこの年代で、   結局の所、聖骸布は中世の産物であって、   キリストの像ではありえない事がハッキリしたわけだ。  出典:トリノの聖骸布     ・http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1541/nuno.html


生きてこそ

オトーサン、 「すごいなー。 航空機が冬のアンデス山中に墜落、 人肉を食って生きのびて、72日後に生還!」 原題:Alive (1993) 監督:Frank Marshall 原作:Piers Paul Read 脚本:John Patrick Shanley Genre: Drama / Action / Adventure / Thriller 上映時間:127分 あらすじ: ウルガイのラクビーチームを乗せた航空機が アンデス山中に墜落した事故の貴重な実話。 かれらは、墜落後も、多くの友人や家族を失う。 凍てつく山中で生きのびるために、何でもやったのだ。 出演者: Ethan Hawke .... Nando Parrado(ナンド) Josh Hamilton .... Roberto Canessa(カネッサ) Vincent Spano .... Antonio Balbi (アントニオ) オトーサン、 「みんなすごい!本物そっくりだった」 代表選手として、ナンド役のイーサンホークを紹介しましょう。 ETHAN HAWKE  イーサン・ホーク 誕生日 1970/11/7 出身 米テキサス州オースティン ニュージャージー州プリンストンで育つ。 地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、 85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。 一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。 89年、ニューヨーク大学に入学し、 89年「いまを生きる」で映画界に復帰、ティーン・アイドルとなる。 98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、一児がいる。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「エクスプロラーズ」 1989年「いまを生きる」「晩秋」 1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」      「真夜中の戦場」 1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」 1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」      「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」      「カッティング・エッジ」 1995年「恋人までの距離」「サーチ&デストロイ」      「モール・ラッツ」 1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◇ 1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇「グッバイ・ジョー」 2000年「ハムレット」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇「ウェイキング・ライフ」      「テープ」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「ビフォア・サンセット」◇ その他の出演者: Bruce Ramsay .... Carlitos Paez John Newton .... Antonio 'Tintin' Vizintin David Kriegel .... Gustavo Zerbino Kevin Breznahan .... Roy Harley Sam Behrens .... Javier Methol Illeana Douglas .... Lilliana Methol Jack Noseworthy .... Bobby Francois Christian J. Meoli .... Federico Aranda Jake Carpenter .... Alberto Artuna Michael DeLorenzo .... Rafael Cano Jose Zuniga .... Fraga, the Mechanic Danny Nucci .... Hugo Diaz User Rating: 6.7/10 (5,832 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 User Comments: chache321 さん Uruguay 2005年1月1日 いい物語だ。 私はウルグァイ出身だ。 だから、この話はよく知っている。 生存者も何人か知っている。 実のところ、 映画に描かれているのは、すべてではない。 というのも、彼らやその家族が味わった苦しみを 繰り返す必要はないからだ。 これは、いい映画だ。 実話であり、 彼らは、アンデスで72日も生きのび、ヒーローになった。 それも、想像を絶する悪条件でだ。 この映画のウルグァイでの評判はよかった。 批評も、実によかった。 私見だが、これは信条と希望の物語であり、 あらゆる事態との戦いだった。 とくに、死との。 オトーサン、 「アンデスといえば、コンドルを見たかったなぁ。  名曲”コンドルが飛んでいく”も、聞きたかったなぁ」 注)下記サイトでは、この名曲が聞けます。  ・http://www.happy-semi.com/quena/ でも、あれこれと欲を出すまえに、 この映画、とにかく見ることが肝心でしょう。 「生きてこそ!」 まずは、逃げないで、 この強いメッセージを 真正面から受け止めるべきでしょう。


キル・エビル

オトーサン、 "KILL EVILL"? "KILL BILL"?」 間違えさせて、売ろうという卑しい魂胆。 でも、こうでもしなきゃ、誰も見ないよねぇ。 原題:Natural Selection (2000) 監督:Mark Lambert Bristol 脚本:B.J. Burrow / Allen Odom Genre: Comedy / Thriller / Horror 上映時間:88分 あらすじ: 連続殺人犯が、小さな町に侵入してきたとき、 東テキサスの住民は、奇妙な反応を示す。 出演者;: David Carradine .... Dehoven (デホーベン) Michael Bowen .... Willie (ウィリー) オトーサン、 「キャラダイン、快演!」 一度見たら、2度と忘れられないキャラです。 DAVID CARRADINE  デビッド・キャラダイン 誕生日 1936/12/8 出身 米ハリウッド 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1964年「アパッチ大襲撃」 1965年「帰郷」 1966年「泥棒がいっぱい」 1969年「国境のかなたに明日はない」「夕陽の対決」      「悪党谷の二人」 1970年「マクマスターズ」「西部番外地」 1972年「明日に処刑を…」 1973年「ミーン・ストリート」 1975年「デス・レース2000年」 1976年「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「爆走!キャノンボール」 1977年「ランナウェイ」 1978年「原子力潜水艦浮上せず」「サイレント・フルート」 1980年「ロング・ライダース」「ビッグウィング」 1981年「アメリカーナ」 1982年「空の大怪獣Q」 1983年「テキサスSWAT」「SFカインの剣」 1984年「オン・ザ・ライン」 1985年「POW地獄からの脱出」 1986年「地獄の武装都市/復讐のターミネーター」      「第27囚人戦車隊」 1988年「無法地帯サバック」「烈火のヒーロー」      「クライム・チェイス」「ウィザード/魔法の王国」      「トロピカル・スノウ」 1989年「メガロコップ」「レプスキー危機一髪/ロシア皇帝の秘宝」 1990年「キング・オブ・ソルジャー」「ハード・リベンジ」      「バード・オン・ワイヤー」      「バーバリアン・ブラザースのシンクビッグ」      「ワイルド・ボーイ」 1991年「サンダウン」「フィールド・オブ・ファイヤー」      「セクシー・デビル/悪魔はTバックがお好き」 1992年「ナイト・リズム/セクシーDJ殺人事件」      「蜃気楼ハイウェイ」「戦場のライオン」      「アニマル・インスティンクト/不倫願望ジョアンヌ」      「バーバリアン刑事」「ワックス・ワーク2/失われた時空」      「プレデターゲーム」 1993年「マッド・チェイサー」 1997年「デストラクション/制御不能」 2000年「ナイトフォール 夜来たる」「キル・エビル」 2001年「レッド・ロック」 2003年「キル・ビルVol.1」 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」 その他の出演者: Darren E. Burrows .... Glenn Heather Kafka .... Cassandra Missy Atwood .... Marie Elizabeth Barondes .... Sally Dickensen Lana Dieterich .... Mrs. Dickenson Joe Unger .... Detective Richards Bob Balaban .... Dr. William Powell Coco d'Este .... Martha Graham Stephen Root .... Mr. Crenshaw Dale Dudley .... Eddie Dorothy Deavers .... Lou Ann Steve Flanagin .... Ted Billingsly Bradford Hardie .... Vampire User Rating: 6.5/10 (95 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものでしょう」 User Comments rick_fonte さん Austin, TX 2004年4月18日 愉快な映画、チャンスをあげたい 映画祭で見られて嬉しかった。 ほんとに掘り出し物だ。 実に突飛なインディペンデント映画だ。 実に愉快だ。 ときどき、この先、どうなっちゃうのかと思う。 でも、予想以上になるのだ。 環境に恵まれれば、この映画、カルト向けにヒットしただろう。 "Donnie Darko"みたいなものより、演技がうまいし、 面白く、刺激的だ。 とくに、キャラダインは、陽気だ。 真面目にやっているんだろうか? ひとりで面白がっているのだろうか? 分からない。 映画を見て、自分で判断してほしい。 脚本は、上出来。 ”Natural Born Killers”にはない、ひねったパロディになっている。 一種のフィルム・ノワールであり、 行きつ戻りつする偽記録映画でもある。 できれば、話と話の間に関連があったらよかったと思った。 監督が失敗したのではないか。 どんなに面白いか、自分でも分からないのではないか、 そう思うわせるところがある。 オトーサン、 「変な映画。でも、愉快だった」 殺人犯の母親が、息子のマネをして、 オナニーの仕草をしたシーンなんか、絶品です。 この映画、大ヒットした”KILL BILL”の クェンティン・タランチーノ監督がベタホメするだけのことはあります。 「キル・ビル」よりも先に出来た映画なので、 幾分、そのスタイルをマネしているかもしれません。


ミリオンダラー・ベイビー

オトーサン、 「アカデミー賞主要4部門受賞か。  ほかに本命があったろうに」 意外な結果だったので、 興味を抱いて見にいってきました。 原題:Million Dollar Baby (2004) 監督:Clint Eastwood 原作:F.X. Toole 脚本:Paul Haggis Genre: Drama Rated PG-13 for violence, some disturbing images,          thematic material and language. Country: USA Language: English / Gaelic 上映時間:132分 あらすじ: 娘と長い間、疎遠だった苦しみから、 ボクシング・トレ−ナーのフランキーは、 長い間、ひとに心を許すことができなかった。 ある日、彼のジムにマギーがやってきた。 争いの絶えぬ暮らしのなかで、 マギーは、 粗けずりの素質を身につけ、 目標にブレもなく、強靭な意志をもっていた。 だが、何よりも、彼女は、自分を信頼してくれるひとを欲していた。 フランキーに必要だったのは、 リスクを顧みないその種の責任感だった。 だが、マギーの変わらぬ決意に負けて、 しぶしぶ彼女を指導することになった。 2人は、苦しみを乗り越えるなかで、強い連帯感を抱くようになる。 長い間失っていた家族を互いに見出したのだった。 だが、2人には、厳しい試練が待ちかまえていた。 さらなる愛情と勇気が必要だった。 出演者:: Clint Eastwood .... Frankie Dunn(フランキー) Hilary Swank .... Maggie Fitzgerald (マギー) Morgan Freeman .... Eddie Scrap-Iron Dupris(エディ) オトーサン、 「3人とも、名演だ!」 丁寧に人物像が描きこまれていたので、 感情移入をせざるをえませんでした。 監督・主演のクリント・イーストウッドは、後で紹介するので、 ここでは、あとの2人の経歴を。 「海外映画俳優マガジンよ、  スワンクの評価をはやいところ訂正したら?」 アカデミー賞を2回取っているのに、☆☆☆はないでしょう。 モーガン・フリーマンの受賞は、功労賞でしょう。 「ドライビング・ミス・デイジー」が最高でした。 HILARY SWANK  ヒラリー・スワンク 誕生日 1974/7/30 出身 米ワシントン州ベリンガム 9歳の時から演技を始め、地元の劇場でいくつかの舞台に立った。 「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」ではバッフィの親友キンバリー役、 「ベスト・キッド4」では主人公ジュリーを演じた。 99年「ボーイズ・ドント・クライ」で性同一性障害のブランドンを演じ、 アカデミー主演女優賞受賞。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」で二度目の受賞を果たした。 テレビでは「ビバリーヒルズ青春白書」のシングル・マザー、カーリー役など。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1994年「ベスト・キッド4」 1996年「マネークラッシュ」 1999年「ボーイズ・ドント・クライ」◇ 2000年「ギフト」◆ 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◇ 2002年「インソムニア」◇ 2003年「ザ・コア」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◇ MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン 誕生日 1937/6/1 出身 米テネシー州メンフィス 高校卒業後、カリフォルニアのLAコミュニティ・カレッジで 働きながら舞台芸術を学び、 兵役に就いた後、サンフランシスコのミュージカル劇団に参加。 71年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」で映画デビュー。 「N.Y.ストリート・スマート」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 「ドライビング・ミス・デイジー」と「ショーシャンクの空に」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ハリー&サン」「りんご白書」 1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」 1988年「偽りのヘブン」 1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」      「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」 1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆ 1994年「ショーシャンクの空に」◆ 1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」 1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇ 1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇ 2000年「ベティ・サイズモア」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「スパイダー」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「トータル・フィアーズ」◇ 2003年「ドリームキャッチャー」◆「ブルース・オールマイティ」◇      「ビッグ・バウンス」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」「ダニー・ザ・ドッグ」 2005年「バットマン ビギンズ」 その他の出演者: Jay Baruchel .... Danger Barch Mike Colter .... Big Willie Little Lucia Rijker .... Billie 'The Blue Bear' Brian F. O'Byrne .... Father Horvak Anthony Mackie .... Shawrelle Berry Margo Martindale .... Earline Fitzgerald Riki Lindhome .... Mardell Fitzgerald Michael Pena .... Omar (as Michael Pena) Benito Martinez .... Billie's Manager Bruce MacVittie .... Mickey Mack David Powledge .... Counterman at Diner Joe D'Angerio .... Cut Man User Rating: 8.4/10 (21,161 votes)          top 250: #81 オトーサン、 「おお世界の名画81位だ」 ・アカデミー賞最優秀作品賞受賞 ・最優秀監督賞受賞: ・最優秀主演女優賞受賞: ・最優秀助演男優賞受賞: User Comments: Loved The Ride, 20 December 2004 delcash006さん New York City 2004年12月20日 好きだ。 これは、ボクシング映画である。 あなたが以下のことに興味があれば、 この映画で、それらを体験できるだろう。 忠誠心、決意、才能の有無、若者と老人、 勇気、恐怖、運命、苦痛、生の喜びと死。 この映画の批評を読んで、みなが好きになってほしい。 Roger Ebert氏は、ファンなので、好意的だったが、 彼でさえ、この映画を傑作とは認めなかった。 ストーリーは、単純で地味である。 燃える心をもった娘が、実績もないのに、 世界チャンピオンになりたいと願う。 まさに、スポーツ・ブラをつけたロッキーだ。 気難い トレーナー兼ジム経営者は、彼女をいやいや引き受ける。 親友で、賢いアシスタントは、2人を見守る。 筋書きは、ゆっくりと滑らかに展開し、 やがて、息つく間もないほど速度を増す。 イーストウッドとフリーマンは、アーチストだ。 その世界の第1人者だ。 輝かしスワンクとともに、 3人の価値ある人生の一側面を見せてくれる。 3人がとても気になって、心から離れなくなってしまう。 舞台はボクシングだが、 ボートだろうが、 料理だろうが、同じこと。 これは、価値と真実の物語である。 スポーツや映画を超えている。 昨夜、Lowes Lincoln Square theaterに入場し、 この映画が自分を夢中にさせてくれると期待していたが、 まさに、飛びあがりたい気持ちになった。 なんて美しく、記憶に残る映画だろう。 オトーサン、 「どのシーンをとっても、欠点なし!」 名優の監督としての経歴をみましょう。 「75歳で、作品賞と監督賞をダブル受賞!」 すごいですねぇ。最晩年が絶頂期とは... われわれ凡人にとっては、夢のような人生ですね。 でも、若いときの屈辱がいまの彼を形成したのです。 人生、悪いときもあれば、良いときもある。 逆境にある若者よ、いまが大事。 人生、決して投げちゃあかんで。 人生って、プラマイ・ゼロなんです。 いまが悪い時期のひとは、これから楽しみ。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 監督作 1971年「恐怖のメロディ」 1973年「荒野のストレンジャー」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」 1977年「ガントレット」 1980年「ブランコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「バード」 1990年「ルーキー」「ホワイトハンター・ブラックハート」 1992年「許されざる者」 1993年「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1996年「目撃」 1997年「真夜中のサバナ」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2003年「ミスティック・リバー」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 次に、IMDBで。 多くのスーパースター同様、 クリント・イーストウッドの成功は、 幸運と粘り強さと才能が三位一体となったもの。 第2次世界大戦では、参戦には若すぎたものの、 朝鮮戦争では、苦い失敗を味わった。 G.I.として飛び立ったもの、飛行機が太平洋に墜落し、 3マイル泳いで、岸にたどりついたのだった。 その後、新兵訓練所の水泳教官になる。 基地勤務で、朝鮮戦争には参戦できなかった。 戦友仲間のDavid JanssenとMartin Milneにそそのかされて、 俳優を志願し、1954年ユニバーサル・スタジオと契約する。 B級映画の端役として、週給75ドルもらって、 「半魚人の逆襲」や「タランチュラの襲撃」(1955)に出演。 スタジオの役員たちに喉仏が大きすぎると言われ、クビ。 プライドを傷つけられ、その後数年間は、 映画やTVで端役をやりながら、水泳コーチで食いつないでいた。 CBCの友人を訪ねたときに、 ネットワークの役員に見出され、牛飼い Rowdy Yates役をもらう。 これがロングランとなった西部劇「ローハイド」である。 その後、セルジオ・レオーネが創ったマカロニ・ウエスタンで スター街道を突っ走り、大金を稼ぐようになっていった。


チェゲバラ&カステロ

オトーサン、 この映画の原題は、「フィデル」 フィデル・カステロが主人公なのに、 チェ・ゲバラを前面に押し出したのは、 冒険旅行家であった若きチェ・ゲバラを描いた ”モーターサイクル・ダイアリーズ”がヒットしたためでしょう。 「若き革命家・チェゲバラ、なつかしいなぁ」 彼は、当時の若者のアイドルでした。 原題:"Fidel" (2002) 監督:David Attwood 脚本:Stephen Tolkin (teleplay) Genre: Drama 上映時間:120分(USA:206 min) あらすじ: オトーサン、 「IMDBのあらすじ、不愉快きわまりないなぁ」 いまも敵国ですから、こうなるのでしょう。 「仕方ない、書くか」. カストロとゲバラは力を合わせて キューバ革命への苦難の道を切り開いた。 革命成就後は、数々の善政を行なったが、 ソ連に支援を仰いだことで、キューバ危機を招いてしまう。 ソ連の支援打ち切り後は、経済困難に直面し、 革命を守るために、不満分子を処刑するなど圧制がはじまる。 チェゲバラは、革命を広めるため他国へ旅立ち、 CIAの手で殺される。 出演者; Victor Huggo Martin .... Fidel Castro(フィデル・カストロ) Gael Garcia Bernal .... Che Guevara(チェ・ゲバラ) Patricia Velasquez .... Mirta(ミルタ) オトーサン、 「みんな、いい味を出している!」 Victor Huggo Martinの経歴は分かりませんでした。 チェ・ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナル、 甘いマスクが若いひとに人気のようです。 ミルタ役のパトリシア・ヴェラスケス、 「このひとも、タイプだなぁ」 GAEL GARCIA BERNAL  ガエル・ガルシア・ベルナル 誕生日 1978/10/30 出身 メキシコ ロンドンに留学してセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。 2000年「アモーレス・ペロス」でシカゴ国際映画祭男優賞を受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1999年「アモーレス・ペロス」 2001年「天国の口、終わりの楽園。」      「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」 2002年「アマロ神父の罪」 2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」      「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」 2004年「バッド・エデュケーション」 PATRICIA VELASQUEZ  パトリシア・ヴェラスケス 誕生日 1971/1/31 出身 ベネズエラ 父がユネスコに勤めていた関係で 子供の時はパリやメキシコで暮らした。 ベネズエラに家族と戻り、 父がユネスコとの契約を切られてからは苦しい生活が続いた。 17才の時、イタリアのモデル・エージェントにスカウトされ、 ミラノに移り、モデルのトレーニングを受けた。 その後、イタリア、スペイン、日本、フランスでモデルとして活躍し、 ニューヨークでスーパーモデルの地位に上りつめた。 97年にモデルを辞め、ロサンゼルスで演技の勉強を始めた。 「ハムナプトラ」シリーズのアナクスナムン役が有名。 活躍度 ▲↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1996年「ジャガー」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」 2000年「ノンストップ・ガール」 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド その他の出演者: Cecilia Suarez .... Celia Sanchez Maurice Compte .... Raul Castro Margarita Rosa de Francisco .... Naty Revuelta Enrique Arce .... Rafael Jose Maria Yazpik .... Camilo Cienfuegos Manuel Sevilla .... Abel Santamaria Alejandra Gollas .... Haydee Santamaria Ernesto Godoy .... Huber Matos Guillermo Diaz .... Universo Sanchez Tony Plana .... Gen. Fulgencio Battista Mel Rodriguez .... Calixto Morales Bobby Plasencia .... Faustino Perez User Rating: 5.6/10 (164 votes) オトーサン、 「もうすこし高くても、よいのでは」 User Comments: Alfredo C. Espinosaさん Ponca City, Oklahoma 2002年2月16日 ようやくカステロを中立的に描いた映画だ。 この映画は、正確にキューバ革命の歴史を描いている。 どちらかの側に偏ることなく、 フィデル・カストロがひとびとを救おうとした狙いや努力、 革命成就後に、過激主義を招いた数々の出来事を よく吟味して描いている。 冒頭、シエラ・マエストラ山地で、カストロの理想主義が花咲く。 貧しいひとを救うために、都市改革や農地解放、 新しい病院や学校の建設などの諸改革を断行する。 その後、チェ・ゲバラとラウル・カストロの手で、 革命の行き過ぎが目立つようになる。 最後に、フィデル・カストロが”革命”に取り憑かれて、 人々の願望とは縁遠くなっていく姿をみる。 上出来の、いい演技の映画で、高いスコアに値する。 オトーサン、 「革命は、挫折したけれど、 あの理想は、若いひとが受け継いでほしいなぁ」 以下、チェ・ゲバラのプロフィールをみておきましょう。 ○チェ・ゲバラ  ブエノスアイレス大学で医学を学ぶ。  在学中の1951年にオートバイで南アメリカをまわる放浪旅行を経験し、  南米各地の状況を見聞するうちにマルクス主義革命を志すようになった。  1953年に大学を卒業した後、  J.D.ペロンの独裁政権下のアルゼンチンを離れ、  アルベンス・グスマン社会主義政権下のグアテマラに行く。  グスマン政権がCIAに後押しされた反抗勢力に倒されると、  メキシコに移り、この地に亡命中のフィデル・カストロと出会った。  キューバのフルヘンシオ・バティスタ独裁政権打倒を目指すカストロに共感したゲバラは、  反バティスタ武装ゲリラ闘争に参加することを決意する。  1956年、メキシコでカストロとゲバラの組織した革命軍は  メキシコから一隻のクルーザー「グランマ号」でキューバへ渡る。  上陸後すぐにバティスタ政権の攻撃を受け、  80人のメンバーは12人しか生き残らなかったが、  カストロとゲバラは生存者であった。  かれらは、キューバ東部のシエラ・マエストラ山地に篭って再起し、  武装闘争を継続した。  カストロのゲリラの指導のもとに次第に反政府勢力が結集し、  1959年、ついにバティスタは亡命する。  カストロの革命政権のもとで、  キューバ国立銀行総裁、工業省、キューバ統一革命組織幹部会員などを歴任し、  外交の面でも重要な役割を果たした。  しかし政権の中枢に落ち着くことになじめず、  ゲリラ戦争の経験を活かした革命を他の国でも成し遂げるべくキューバを離れる。  アフリカのコンゴで革命を指導した後、南米のボリビアに渡るが、  1967年10月8日、この地でアメリカ特殊部隊の支援を受けた政権により捕えられ、  その翌日に殺害された。  なお最期の言葉は射殺を躊躇する兵士に向かい  「ここにいるのは英雄ではない。ただの一人の男だ。撃て!臆病者め!!」  チェ・ゲバラの生涯と思想は西側の若者や革命を目指す者たちに熱狂的にもてはやされ、  その写真は1960年代の後半頃からTシャツやポスターに印刷されるシンボルとなった。  出典:フリー百科事典『ウィキペディア  ・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


ローマン・エンパイア

オトーサン、 「おお!ローマ帝国が舞台か」 「ブルータス、お前もか」で有名なシーザー、 絶世の美女クレオパトラ、いいですねぇ。 血湧き、肉躍るドラマが期待できそうです。 原題:Imperium: Augustus (2003) (TV) 監督:Roger Young 脚本:Eric Lerner Genre: Drama / Romance / War Country: Germany / Italy / Spain / Austria / France / UK Language: English 上映時間:117分 あらすじ: 紀元前42年、ローマは、内戦のさなか。 若きアウグストゥスは、友人のアグリッパとともに、 ポンペイの軍隊と戦争中のジュリアスシーザーを助けんとする。 正式メンバーではなかったものの、 ポンペイを破ろうと頑張る。 シーザーは、ローマに凱旋すると、 養子のアウグストゥスを誉める。 かれを友人のアグリッパとマエセナスとともにギリシャに派遣する。 そこで、アウグストゥスは、シーザー暗殺の知らせを聞き、 急遽、ローマに戻る。 彼は、ローマで市民と元老院の支持をとりつける。 シーザー暗殺者たちとの争いのなかで、 彼は、マーク・アンソニーを味方につける。 アンソニーは、ブルータスとカシススを殺すだけでなく、 ローマの支配階級を根こそぎ取り除いてしまう。 そのなかには、かつて、アウグストゥスが愛したリヴィアの夫もいた。 だが、いまやアウグストゥスは、ローマ帝国を マーク・アントニーと分かちあわねばなない。 アントニーは、やがて、エジプト女王クレオパトラの愛人になる。 アウグストゥスは、双方に宣戦を布告する。 戦争に勝って、かれはローマ帝国の唯一の支配者になる。 彼の治世下で、ローマは、平和と繁栄の時代を謳歌する。 芸術と文化が花開くのだ。 彼の新しい妻、リヴィアは、もっとも大事な政治的助言者になるが、 マーク・アントニーの息子であり、 アウグストゥスの娘ジュリアの愛人であるユリウスが、 皇帝暗殺をねらっているのを知る。 出演者:: Peter O'Toole .... Augustus(アウグストゥス) Charlotte Rampling .... Livia(リヴィア) Massimo Ghini .... Mark Antony (アントニー) Anna Valle .... Cleopatra(クレオパトラ) オトーサン、 「ピーター・オトゥール、年とったなぁ」 晩年のアウグストゥス役を好演していましたが、 途中で倒れるのではないかとハラハラしてみていました。 1932年生まれですから、撮影当時、すでに71歳! リヴィア役のシャーロット・ランプリング、 いいですねぇ。 「....タイプだなぁ」 クレオパトラ役のアンナ・バル、 残念ながら、絶世の美女ではありませんでした。 「リズ・テイラーのクレオパトラ、よかったなぁ」 PETER O'TOOLE  ピーター・オトゥール 誕生日 1932/8/2 出身 アイルランド・コネマーラ 「海賊船」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1959年「海賊船」 1960年「バレン」 1962年「アラビアのロレンス」 1963年「ベケット」 1965年「ロード・ジム」「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「天地創造」「おしゃれ泥棒」 1967年「将軍たちの夜」「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「キャサリン大帝」「冬のライオン」 1969年「チップス先生さようなら」 1971年「マーフィの戦い」 1972年「ラ・マンチャの男」 1975年「ローズ・バッド」 1978年「パワープレイ」 1979年「スタントマン」「ズールー戦争/野望の大陸」 1980年「カリギュラ」 1984年「スーパーガール」 1985年「クリエイター」 1986年「クラブ・パラダイス」 1987年「ラスト・エンペラー」 1988年「プランケット城への招待状」 1989年「ムーンリットナイト」 1991年「ラルフ一世はアメリカン」 1997年「フェアリーテイル」 1998年「ファントム」 1999年「ヴァージン・ブレイド」(TM) 2002年「ファイナル・ステージ」 2003年「トロイ」       「ローマン・エンパイア」(TM) CHAROTTE RAMPLING  シャーロット・ランプリング 誕生日 1946/2/5 出身 英スターマ 父は陸軍将校。母は画家。 ハロー工科大学在学中からモデルをしていたが、 それがリチャード・レスター監督の目にとまり、 65年「ナック」で映画デビュー。 その後、ロンドンのロイヤル・コート・シアターに入学し、演技を学ぶ。 69年「地獄に堕ちた勇者ども」、 74年「愛の嵐」で注目され、国際的スターに。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1965年「ナック」 1966年「ジョージー・ガール」 1967年「長い長い決闘」 1969年「ターゲット・ハリー」      「地獄に堕ちた勇者ども」 1971年「さらば美しき人」 1972年「アサイラム」 1974年「未来惑星ザルドス」「愛の嵐」      「地獄のキャラバン隊」「蘭の肉体」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「フォックストロット」 1977年「男と女のアバンチュール/紫のタクシー」「オルカ」 1980年「スターダスト・メモリー」 1982年「評決」 1984年「ヴィバラディ」 1985年「トレンチコートの女」「美しさと哀しみと」 1986年「マックス、モン・アムール」 1987年「エンゼル・ハート」「マスカラ」 1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」 1989年「パリスbyナイト/殺意の街」 1997年「鳩の翼」 2001年「スパイ・ゲーム」「フォース・エンジェル」      「スーパーファイアー」「雲 息子への手紙」(ナ)      「まぼろし」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ゴッド・ディーバ」「スイミング・プール」◇ その他の出演者: Vittoria Belvedere .... Julia Benjamin Sadler .... Octavius Gottfried John .... Cicero Ken Duken .... Agrippa Russell Barr .... Maecenas Alexander Strobele .... Lucius Tutilius Juan Diego Botto .... Iullus Martina Stella .... Young Livia Elena Ballesteros .... Octavia Michele Bevilacqua .... Tiberius Valeria D'Obici .... Atia User Rating: 6.0/10 (114 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものでしょう」 User Comments: Isaiah40さん United States 2005年1月16日 冬のライオンのスタイルの映画 キャサリーン・ヘップバーン主演「冬のライオン」以来の いい映画だった。 ピーター・オトゥールの演技は、彼女に劣らない。 アメリカでは知られていない役者たちの本物の演技! 贅沢なセットのすばらしい映画だ。 とくに、惚れ惚れしたのは、Ken Dukenで、 若いAgrippaを演じていたが、もっと見たかった。 人間感情のオンパレードで、 実に、タイミングのよいユーモアも交えていた。 この映画、高く評価したい。 ただし、長い。 どのシーンも見逃せないものの、長すぎる。 オトーサン、 日本版は、200分とか180分ではなく、117分でした。 その分、欲をいえば、描き足りない部分もありました。 「もっと、クレオパトラの美貌を楽しみたかったのに」 「もっと、哲学者キケロの話を聞きたかったなぁ」 でも、TV映画に、これだけお金をかけたのは、大したもの。 NHKの大河ドラマよりは、ずっといいかも。


炎のメモリアル

オトーサン、 「ジョン・トラポルタか。じゃ、駄作だ」 彼の最近の出演作、みんなコケています。 あくどい演技が鼻につくのです。 「消防士礼賛映画なんて、見ても時間のムダだ」 でも、気が変わったのは、評判がよいため。 原題:Ladder 49 (2004) 監督:Jay Russell 脚本:Lewis Colick Genre: Action / Drama / Thriller Rated PG-13 for intense fire and rescue situations, and for language. 上映時間:115分 あらすじ: ボルティモア消防署の上司であり、かつ導師でもある 上司のマイクが注意深く見守ってきたところでは、 見習い消防士だったジャックは、経験を積んだベテランに成長した。 ジャックは、だが、岐路に差し掛かっていた。 職業上払った数々の犠牲が、 数え切れないほど家族と自分を苦しめてきたからだ。 いま、彼はこれまでで、最悪の状態にいる。 20階建てのビルのなかに閉じ込められてしまったのだ。 容赦なく火の手は迫ってくる。 もはや、万策つき、彼は自分の人生を振りかえる。 上司のマイクは、可愛がっていた部下を救おうと半狂乱になる。 出演者: Joaquin Phoenix .... Jack Morrison(ジャック) John Travolta .... Captain Mike Kennedy (マイク) Jacinda Barrett .... Linda Morrison(リンダ) オトーサン、 「ホアキン・フェニックス、最高の演技!」 アカデミー賞級の演技と思いましたが、残念! 心配していたジョン・トラポルタ、 抑制された演技で、ひさびさに復活しました。 JOAQUIN PHOENIX  ホアキン・フェニックス 誕生日 1974/10/28 出身 プエルトリコ 1993年にドラッグ中毒で他界したリバー・フェニックスの弟。 1986年に「スペース・キャンプ」で映画デビュー。 当初はリーフ・フェニックスの名で出演していた。 1995年「誘う女」でニコール・キッドマン扮する お天気キャスター・スーザンに唆され、 殺人を犯す高校生役で一躍注目される。 役柄的には、今一つ方向性が定まっていないが、 逆に言うと、作品ごとに違った演技を見せていて、 演技に幅を感じさせる。 最近では学生役から抜け出し、 「Uターン」(1997)の恋人に暴力を振るう男や 「秘密の絆」(1997)の主役ダグ、 「8mm」(1998)の怪しい浮世絵シャツを着るビデオ屋店員、 「ムーンライト・ドライブ」(1998)の真面目な青年クレイ役など 大人の役へうまく脱皮を果たしている。 2000年「グラディエーター」でコモドゥス役という大役を得る。 実生活ではリブ・タイラーと交際していた時期もあるが、破局。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1986年「スペース・キャンプ」 1987年「ラスキーズ」 1989年「バックマン家の人々」 1995年「誘う女」◆ 1997年「秘密の絆」◇「Uターン」 1998年「ムーンライトドライブ」◇「リターン・トゥ・パラダイス」 1999年「8mm」◆ 2000年「グラディエーター」◇「クイルズ」◇「裏切り者」◇ 2001年「戦争のはじめかた」◇ 2002年「サイン」◆ 2004年「ヴィレッジ」◇「炎のメモリアル」◇ その他の出演者: Robert Patrick .... Lenny Richter Morris Chestnut .... Tommy Drake Billy Burke .... Dennis Gauquin Balthazar Getty .... Ray Gauquin Tim Guinee .... Tony Corrigan Kevin Chapman .... Frank Mckinny Jay Hernandez .... Keith Perez Kevin Daniels .... Don Miller Steve Maye .... Pete Lamb Robert Lewis .... Ed Reilly Brooke Hamlin .... Katie Morrison Spencer Berglund .... Nicky Morrison User Rating: 6.5/10 (5,797 votes) オトーサン、 「もっといいスコアでも、いいのだが」 User Comments: unemploid criticさん 2004年9月27日 この映画のよいところは、ハードウェアではない。 ハート、勇気、忠誠心だ。 第49はしご隊。 消火活動中に最悪の事態を迎えた消防士のジャックは、 これまで、必ず仲間が助けにきてくれたという思いで、 ただひとりカオスの真只中に飛び込んでいく。 ジャックは、いろんなことを思い出す。 新米としてはじめて消防署を訪れたときのこと。 消防士仲間のこと。 リンダとの結婚。 (”日の残り”のJacinda Barrettが、リンダ役を好演) ともに過ごした子供たちのこと。 上司マイクとの強い絆。, 現場に到着したマイクは、 部下のジャックを救おうと半狂乱になっている。 ロン・ハワード監督の叙事詩”Backdraft”(1991)は、 消防映画の決定版と思われている。 消防士という職業への敬意がホースのように噴出し、 観客を手荒くインフェルノの只中に投げ込むという 映画スタイルをとったからだ。 それは時代の古典だった。 Jay Russell監督のこの作品は、 消防士を賛美している点では、 ハワード映画のトーンや渇きに多くを学んでいるものの、 スタイリッシュな映画にはせずに、 普通の観客に消火活動の体験を愚直に伝えようとしている。 「炎のメモリアル」が、 ”Backdraft”のパターンから抜け出したのは、 労働者階級の描き方へのアプローチのちがいのためである、 Russell監督は、 まぎれもなく勇敢な男ジャックを通じて、 仲間意識、家族愛を大事にしながらも、 それらよりも、消火活動のスリルを優先させる姿を描いた。 この映画で、Russell監督は、 ブルーカラーの感情、肉体的なストレス、男の絆、近所の火災を 物の見事に描いた。 観客は、チームの一員になったように感じる。 それだけではない。 真鋳の棒を滑り下りる消防士の POVショットも 見せてくれるのだ! オーケー、 ちょっとやり過ぎかも知れない。 だが、その他の部分は、 苦境に陥った消防士の心中深く下りていくのだ。 彼らの運命をはらはらして見守ることになる。 この映画が、共感を得た多くの理由は、 心やさしく、心打つJoaquin Phoenixの演技があってこそだった。 Phoenixにとって、タフな役だったろう。 2時間の間に、10年間の成長ぶりを見せなけばならなかった。 並みの役者なら悲鳴をあげていただろう。 彼は、自信をもって難役をこなした。 彼の演じるジャックは、 シャイな新米消防士だったが、どんどん成長していって 家族をもち、より責任ある仕事を引き受けるようになるのだ。 Phoenix は、エレガントに役を演じた。 臆病な少年から自信にあふれた男までの変化を 無理やりでなく、ごく自然に演じきったのだ。 とにかく、ものすごい演技だった。 同じくよかったのが、ジョン・トラボルタだ。 実に、トラボルタらしくなかった。 映画の大部分、後ろに位置していた。 たまに、2言3言、いいセリフを吐いたり、 Barrettと踊ったりする程度だった。 だが、すばらしいスピーチだったし、 助演として、今後もっと見せてほしい演技だった。 観客は、火のなかに飛びこむシーンでも、 失望させることはない。 Russell監督は、これらのシーンを見事に描き、 消火活動についてのスリルと好奇心を満たしてくれる。 だが、こうしたシーンが、この映画の売りではない。 より深い物語がある、 心が痛むものの、爽やかな悲劇である。 どんな火の玉よりも、心をつかむ。 それが、激務の消防士のドラマを描く最上の方法なのだ。 この映画のよいところは、ハードウェアではない。 ハート、勇気、忠誠心だ 10点満点で8点。 オトーサン、 この 「 9.11も遠くなりにけりか」 当時を伝える投書を採録しましょう。 NOKKUNさん いわき市  2001年10月15日 ひとかけらの悲しみ 先日,某放送局の朝のテレビ番組で, テロに巻込まれて災害に遭った人々を救助するために, WTCビルに危険も顧みずに突入していって命を落とした 消防隊員たちの特集をやっていました。 その中で,やはり亡くなった隊員のご両親がインタビューに応えて, 次のように話されているのを聞いて,すごく心の痛みを覚えました。 母親は,『病気で死んだのなら,心の準備もできたでしょうに・・・』。 父親は,『火事に巻込まれて死んだのでないのが,悔しいんだ・・・』。 このご両親の悲しみは,今回のテロで亡くなった何千という人達の中の ほんの『ひとかけらの悲しみ』にすぎないのかもしれません。 しかし,子供を持つ親として,私の心の中にはすごく沁みて来るのです。 もちろん,私は今回のテロで,自分の子供も身内も亡くしておりませんので, こんなことを言っていられるのかもしれません。 でも,逆にそうだからこそ言いたいのです。 本当の意味で,人々の心から憎しみを拭い去れるのは, こうした『ひとかけらの悲しみ』の積重なりなのではないか, 『ひとかけらの悲しみ』が一人の人の心を振るわせ, それが別の人の心を振るわせる, そんな小さな出来事の連続なのではないか,と。 ○アメリカ同時多発テロ事件   http://www.ewoman.co.jp/policies/911/2001/BBS/01.html


ハート・オブ・ジャスティス

オトーサン、 この題名、ちょっとオーバーです。 The Heart of Justiceとは、正義の核心。 TV映画にしては、気ばった題名ですね。 原題:The Heart of Justice (1993) (TV) 監督:Bruno Barreto 脚本:Keith Reddin Genre: Drama / Thriller 上映時間:88分 あらすじ: デイビットは、花形記者。 明らかに無意味な殺人事件を調査している。 その過程で、一風変わった不気味で裕福な一家の 迷宮に迷いこむ。 美しくミステリアスな娘エマを中心に動いている。 やがて、デイビットもエマの魅力に吸いよせられていく。 出演者: Eric Stoltz .... David Leader (デイビット) Jennifer Connelly .... Emma Burgess(エマ) Dermot Mulroney .... Elliot Burgess (エリオット) オトーサン、 「ジェニファー・コネリー、いまいちだなぁ」 TV映画だから、手抜きしたのでしょうか? 男優2人が生き生きとしていました。 経歴紹介は、この3人を。 JENNIFER CONNELLY ジェニファー・コネリー 誕生日 1970/12/12 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 11歳の時、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で映画デビュー。 2001年「ビューティフル・マインド」のアリシア役で アカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。 夫は俳優のポール・ベタニー。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「フェノミナ」◇ 1986年「ラビリンス/魔王の迷宮」「ジェニファーの恋愛同盟」 1988年「ダルク家の三姉妹」◇ 1989年「エトワール」 1990年「ホットスポット」「恋の時給は4ドル44セント」 1991年「ロケッティア」 1994年「愛の奴隷」 1995年「ハイヤー・ラーニング」 1996年「狼たちの街」「誘惑の恋人たち」 1997年「秘密の絆」 1998年「ダークシティー」◇ 2000年「レクイエム・フォー・ドリーム」◆「ウエイキング・デッド」◇      「ポロック 2人だけのアトリエ」 2001年「ビューティフル・マインド」◇ 2003年「ハルク」◇「砂と霧の家」◇ 2004年「ダーク・ウォーター」◇ ERIC STOLTZ  エリック・ストルツ 誕生日 1961/9/30 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「初体験リッジモンド・ハイ」 1984年「ワイルド・ライフ」「天使たちの鎮魂歌」「渚の大・逆・襲」 1985年「放課後」「マスク」「コードネームはエメラルド」 1987年「恋しくて」「地獄のシスター」 1988年「幽霊伝説」「マニフェスト」 1989年「セイ・エニシング」「ザ・フライ2 二世誕生」 1990年「メンフィス・ベル」 1991年「女神がそっと微笑んで」 1992年「ウォーター・ダンス」「シングルズ」 1993年「恋愛の法則」「ネイキッド・イン・ニューヨーク」 「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」 1994年「スリープ・ウィズ・ミー」「パルプ・フィクション」「若草物語」      「ゴッドアーミー/悪の天使」◆ 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆「フルーク」◆ 1996年「ブラック・メール/脅迫」◇「グレイト・オブ・マイ・ハート」◆      「トゥー・デイズ」◆「ザ・エージェント」「INSIDE インサイド」◇ 1997年「アナコンダ」◆「ハイボール」「バニシング・エアー」◇ 1998年「コンフェッション」◆ 2003年「バタフライ・エフェクト」◆ DERMOT MULRONEY  ダーモット・マルロニー 誕生日 1963/10/31 出身 米バージニア州アレクサンドリア 五人兄弟の真ん中で、弟のキーランも俳優。 ノースウエスタン大学で映画、演劇、音楽を専攻、 俳優を目指してロサンジェルスに出て、 3ヶ月でTV映画「シン・オブ・イノセンス」に出演を果たす。 「ロングタイム・コンパニオン」(1990)のゲイの青年役で注目され、 「ハートブレイク・タウン」(1992)でシアトル映画祭主演男優賞を受賞する。 誠実で頼もしく実直な二枚目青年を嫌みなく素直に演じられるのが、 ダーモット・マルロニーのいいところ。 「アサシン」(1993)では 殺し屋のブリジット・フォンダとつかの間の恋愛をする男性、 「バッドガールズ」(1994)では、 探偵に追われるマデリーン・ストウたちを助ける若者役、 「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997)でも ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスに惚れられる好青年を演じている。 しかし、「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」では、 女癖が悪く、アル中で、不真面目、金目当てに兄をも殺そうとする弟役という 従来の役どころを逆転したような役を演じ、 これがイメージチェンジのためなのか、 観客を引きつけるための一回限りの役柄なのか、 今後に興味を持たせるところ。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「大穴!特効草野球/万歳スタジアム」 1988年「ヤングガン」◆「キャデラック・カウボーイ」 1989年「ステイ・トゥゲザー/青春の絆」 1990年「ロングタイム・コンパニオン」◇ 1991年「恋の時給は4ドル44セント」◆「フライト・エンジェル」 1992年「ハートブレイク・タウン」 1993年「愛と呼ばれるもの」◆「アメリカン・レガシー」◆      「アサシン」◆       「ラスト・アウトロー」 1994年「バッドガールズ」◆「エンジェルス」 1995年「リビング・イン・オブリビオン/悪魔の撮影日誌」◆       「キルトに綴る愛」◆「コピーキャット」◆ 1996年「カンザス・シティ」 1997年「ベスト・フレンド・ウェディング」◆ 1998年「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」◆ 2000年「ゲット・ア・チャンス」◆ 2001年「セックス調査団」 2002年「アバウト・シュミット」 その他の出演者:: Vincent Price .... Shaw Dennis Hopper .... Austin Blair Paul Teschke .... Alex Arthur Eckdahl .... George Ross Leon .... Officer McCrane Keith Reddin .... Simon Harris Yulin .... Keneally John Capodice .... Harte Katherine La Nasa .... Hannah William H. Macy .... Booth Bradford Dillman .... Mr. Burgess Gail Neely .... Jean User Rating: 6.1/10 (158 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: A.M. Ringleroさん Scottsdale, AZ 1999年2月24日 姉弟の愛と欲望 この映画は、野心、近親相姦、殺人、嫉妬がテーマ。 Eric Stoltzは、野心的で生意気な記者デイビットを演じる。 Connelly演じる無口で神秘的な娘エマに出会う。 Dermott Mulroney演じるエリオットは、 イーストサイドの裕福な家庭の申し子。 三流作家Dennis Hopperが、 一家をモデルに書いたので、激怒する。, 放蕩、狂気、欲望がほのめかされていたのだ。 デイビットがConnellyの肉体的魅力に惹かれていくにつれ、 謎は、深まっていく。 エマと寝て、記者魂を失っていくにつれて、 エマを取り巻く性的関係が明らかになっていく。 When Stoltzの競争相手であるBill Macyも、 エマのファンクラブに加わるのだが、 この辺りは、観客がややおいてきぼり。 主役たちの演技がストーリーを動かしていき、 卑劣漢が、複雑で奇妙な世界へ誘っていく。 Hopperと Mulroney が、いいシーンを演じている。 Stoltzは、ホットで重苦しかったが、 Connelly とMulroneyは、ホットだった。 オトーサン、 「何でだろう?」 見ているときは、 「おお、テンポが早いぞ」 それなりに、楽しめたのですが、 しばらく経つと、あまり覚えていない。 感動が急激に薄れていくのです。


クローサー

オトーサン、 「ナタリー・ポートマン?大根役者だろうが」 ご存知”スターウォーズ”のヒロインですが、評価しません。 でも、大好きなジュリアが出るので、見に行きました。 原題:Closer (2004) 監督:Mike Nichols 演劇台本・脚本:Patrick Marber Genre: Drama / Romance Rated R for sequences of graphic sexual dialogue,       nudity/sexuality and language. 上映時間:104分 あらすじ: 小説家志望のダン。 ロンドンでストリッパーのアリスと出会い、同棲。 ダンは、写真家アンナに一目惚れするが、 アンナは、彼がアリスと同棲中であると知り、遠ざかる。 ダンのセックス・チャットにだまされて、デートに行った医師ラリーは、 偶然、水族館で、本物のアンナと出逢ってしまう。 2人は結婚するが、アンナはダンを忘れられない。 出演者: Jude Law .... Dan (ダン) Julia Roberts .... Anna(アンナ) Natalie Portman .... Alice (アリス) Clive Owen .... Larry(ラリー) オトーサン、 「うーん、みんないい!」 ジュリアも、ジュード・ロウもステキでしたが、 助演陣が熱演していました。 クライヴ・オーウェンは男根を ナタリー・ポ−トマンは女陰を感じさせる演技でした。 とくに、後者は、汚れ役もこなせることを立証しました。 CLIVE OWEN  クライヴ・オーウェン 誕生日 1964/10/3 MAN 出身 英ワーウィックスシャー 84年王立演劇学校に入学し、その後、ヤング・ヴィク・シアターに。 88年「ブルーム」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ブルーム」 1991年「クローズ・マイ・アイズ」 1997年「ベント/堕ちた饗宴」「ルール・オブ・デス/カジノの死角」 2000年「グリーンフィンガーズ」◇ 2001年「ゴスフォード・パーク」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆ 2003年「すべては愛のために」◇「キング・アーサー」◇ 2004年「クローサー」◇ NATALIE PORTMAN  ナタリー・ポートマン 誕生日 1981/6/9 出身 イスラエル・エルサレム 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「レオン」◇ 1995年「ヒート」◆「ビューティフル・ガールズ」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◆「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「地上より何処かで」◇ 2000年「あなたのために」◇ 2001年「ズーランダー」▲ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」 2003年「コールドマウンテン」 2004年「クローサー」◇ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」 その他の出演者: Nick Hobbs .... Taxi Driver Colin Stinton .... Customs Officer User Rating: 7.3/10 (14,483 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 ・アカデミー助演男優賞ノミネート:クライブ・オーウェン ・助演女優賞ノミネート:ナタリー・ポートマン User Comments: Who's afraid of Closer?, 21 December 2004 arichmondfwcさん United States 2004年12月21日 誰がクローサーを恐れているのか? Mike Nichols監督。 私見では、舞台の映画化としては、ベスト3に入る。 @"Who's afraid of Virginia Woolf" ASidney Lumetの "Long day's journey into night" BElia Kazanの"A Streetcar named Desire) "Angels in America"を見事にTV化したとき、 Mike Nicholsが、この"Closer"を手がけてほしいと思った。 すまん、前置きが長すぎた。 回りくろい言い方だったが、 要は、サンキュー、Mr. Nicholsということだ。. 大人の役者たちがとらえ演じた大人のテーマ。 この映画が大ヒットしてくれればいいと思う。 この種の映画が、もっと見られるからだ。 ジュード・ロウは、ステロイドなしのピータ・オトゥールだし、 ジュリア・ロバーツは、アメリカ国籍のジャンヌ・モローだ。 クライブ・オーエンは、John GarfieldとPeter Finchの子供だし、 ナタリーポートマンは、学位をもったJean Petersだ。 この映画を2度みた。 こんなことは久しぶりだ。 "Drugstore Cowboy", "Apartment Zero" 、 そして "Sex Lies and Videotape"以来のこと。 目の前に繰り広げられる暗部は、 凍りつくが、おなじみのものだ。 互いに平気な顔でつきあうウソが、一見誠実そのものに見える。 唯一リアルなのは、苦痛と孤独。 こう書くと、面白くない映画のように思えるかもしれないが、 面白いのだ。 信じてほしい。 自分の目で確めるといい。 直面したくない事実に直面させられるだろう。 次第に高まっていく、痛切な自覚のプロセス。 誰だ、それを恐れるのは? オトーサン 「映画のもととなった台本がいい!」 相手に心を許し合える関係になりたい。 誰でも抱く気持ちですが、それは実際には、ムリ。 その落差がナイヤガラの滝のようなドラマを生みます。 火花を散らすセリフ、 その迫力は、狭い舞台空間をカバーする演劇の魅力。 映画化しても、その魅力が薄らがなかったのは、 役者たちと監督の手腕でしょう。 そう、久しぶりに大人の映画をみました。


ザ・インタープリター

オトーサン、 「へぇ、アナン事務層総長が許可したんだ」 国連の見学ができ、キッドマンに会えるなら、見るべし。 市川コルトンプラザまで、遠征しました。 原題:The Interpreter (2005) 監督:Sydney Pollack 原作:Martin Stellman / Brian Ward 脚本:Charles Randolph /Scott Frank /Steven Zaillian Genre: Drama / Thriller Rated PG-13 for violence, some sexual content and brief strong language. Country: UK / USA / France Language: English / French 上映時間:128分 あらすじ: 「IMDB、冗長だな」 そこで、Yahoo Movieから。 国連で通訳として働くシルビアは、 謎の人物たちのグー語の会話から、 ある人物の暗殺計画を偶然立ち聞きしてしまう。 彼女の周りに怪しい人物が暗躍し、 シークレット・サービスのトビンが彼女を守る任務につくが……。 出演者: Nicole Kidman .... Silvia Broome(シルビア) Sean Penn .... Tobin Keller (トビン) オトーサン、 「キッドマン、役になりきれるんだなぁ」 「ショーン・ペン、うまい役者だなぁ」 キッドマンのほうが背が高いので、監督が苦労していました。 ご覧になるときは、そんな点も注意してください。 NICOLE KIDMAN  ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20   出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、 フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。 90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。 子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」で ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、 アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム戦慄の航海」「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇「コールドマウンテン」◇ 2004年「ステップフォード・ワイフ」◇「ザ・インタープリター」◇ 2005年「奥さまは魔女」◇ SEAN PENN  ショーン・ペン 誕生日 1960/8/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 父は演出家のレオ・ペン、母は女優のアイリーン・ライアン、 弟クリスも俳優。 サンタモニカ・ハイスクール卒業後、 ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで 助手を務めながら、演技の勉強を始め、 ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。 映画デビューは81年「タップス」。 95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役で アカデミー主演男優賞ノミネート。 他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で同賞ノミネート。 97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、 「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。 91年に「インディアン・ランナー」で監督デビュー。 2003年「ミスティック・リバー」でアカデミー主演男優賞受賞 最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。 現在の妻はロビン・ライト・ペン。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「タップス」 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1983年「バッド・ボーイズ」 1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」      「コードネームはファルコン」 1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」       「上海サプライ」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」       「恋人たちのキャンバス」△ 1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」 1990年「ステート・オブ・グレース」 1993年「カリートの道」 1996年「デッドマン・ウォーキング」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇ 1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」       「ギター弾きの恋」◇ 2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」「真夜中の銃声」 2001年「アイ・アム・サム」◇「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ミスティック・リバー」◇「21g[21グラム]」 2004年「ザ・インタープリター」◇ その他の出演者: Catherine Keener .... Dot Woods Jesper Christensen .... Nils Lud Yvan Attal .... Philippe Earl Cameron .... Zuwanie George Harris .... Kuman-Kuman Michael Wright .... Marcus Clyde Kusatsu .... Police Chief Lee Wu Eric Keenleyside .... Rory Robb Hugo Speer .... Simon Broome Maz Jobrani .... Mo Yusuf Gatewood .... Doug Curtiss Cook .... Ajene Xola Byron Utley .... Jean Gamba User Rating: 6.6/10 (5,434 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Renaldo Matlinさん Oslo, Norway 2005年4月1日 期待を超えている まず、この映画、悪いはずがない。 舵取りしてるのは、シドニー・ポラックだ。 国連ビルの内部を実際に撮影するなんて、すごい。 いくつかのシーンは、国連総会の会場で起きる。 ロケは、みんなニューヨーク。 なんといっても、すごいのは、 当代きっての女優と俳優が主演していることだ! その結果、手堅いスリラーが出来上った。 ベテラン監督のシドニー・ポラックが、 きちんとまとめて、最後まであきさせない。 傑作スリラー「コンドル」や 面白い「ザ・ファーム/法律事務所」を作った監督だけのことはある。 この映画、上記2作と同じレベルではないが、 2時間たっぷりスリルを味わわせ、楽しませてくれる。 (特に、バスのシーンは、手に汗をにぎる) 最後にちょっと注文をつけたいのは、 結末に、サプライズがなかったことだ。 だが、シドニー・ポラックによる政治スリラーであり、 ニコール・キッドマンとジョーン・ペンが主演しているのだ。 これ以上、何を高望みするんだ? オトーサン、 「おお、こりゃ、いい席だ」 前から4列目、手すりがあって、 そこに足を乗せられるのです。 隣の席の若い女性がマネしました。 形のいい太腿丸だし。 画面が明るくなると目の隅に入るのです。 「迷惑行為だなぁ、有難迷惑だなぁ」 閑話休題。 この映画の国連撮影を、 アナン国連事務総長が許可した理由がわかりました。 国連総会を写せば、開発途上国が圧倒的多数なのです。 政治的に不安定で、多数のひとが殺傷されているのです。 「3秒に1人、子供が死んでいます。  あなたに出来ることはありませんか?」 そんな公共広告も流れていました。


愛の落日

オトーサン、 「愛の落日?こりゃ、また古臭い題名だ」 原題の「静かなアメリカ人」を邦題にすべきでしょう。 この映画も、マイケル・ケインが主演です。 原題:The Quiet American (2002) 監督:Phillip Noyce 原作:Graham Greene (novel) 脚本:Christopher Hampton / Genre: Drama / Thriller / Romance / War Rated R for images of violence and some language. Country: USA / Germany / Australia Language: English / French / Vietnamese 上映時間:101分 あらすじ: 愛、政治、陰謀が混じるあう。 グラハム・グリーンの緊迫した名作の再現。 主人公は、人生に幻滅した英国人記者、 若い理想に燃えるアメリカ人、 そして美しいヴェトナム女性。 3人は、1950年代のサイゴンでめぐりあったのだ。 出演者: Michael Caine .... Thomas Fowler(トーマス) Brendan Fraser .... Alden Pyle(パイル) Do Thi Hai Yen .... Phuong(フォング) オトーサン、 「マイケル・ケイン、最高の演技!」 経歴は、言わずもがなでしょう。 「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーが、 静かなアメリカ人スパイを好演していました。 BRENDAN FRASER  ブレンダン・フレイザー 誕生日 1968/12/3 出身 米インディアナポリス 12歳の時からロンドンの舞台に出演するようになり、 トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、 シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで 演技の美術学士号を取得した。 映画デビューは「恋のドッグファイト」。 「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」 1992年「原始のマン」「青春の輝き」      「風と共に去る20ドル!?」 1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」 1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」      「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲ 1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」 1996年「くちづけはタンゴの後で」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「ジャングル・ジョージ」 1998年「いつかあなたに逢う夢」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇       「ゴッドandモンスター」       「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇       「ダドリーの大冒険」◇ 2000年「悪いことしましョ!」◇ 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」 2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」 「愛の落日」 その他の出演者: Rade Serbedzija .... Inspector Vigot Tzi Ma .... Hinh Robert Stanton .... Joe Tunney Holmes Osborne .... Bill Granger Quang Hai .... General The Ferdinand Hoang .... Mr. Muoi Pham Thi Mai Hoa .... Phuong's Sister Mathias Mlekuz .... French Captain Kevin Tran .... Watch Tower Soldier Lap Phan .... Watch Tower Soldier Tim Bennett .... American Photographer Jeff Truman .... Dancing American User Rating: 7.4/10 (6,000 votes) オトーサン、 「いい映画だった。世界の名画だ!」 ・アカデミー賞主演男優賞ノミネート:マイケル・ケイン User Comments: Claudio Carvalho さん Rio de Janeiro, Brazil 2003年12月21日 アメリカのヴェトナム侵攻寸前の 三角関係を力強く描く 1951年。 トーマス・ファウラーは、英国人記者、 英国人女性と結婚しているが、 いま、ヴェトナム人女性,フォングを熱愛している。 トーマスは、バーで、パイルと出会う。 パイルは、国際援助活動中の医師と名乗り、 まもなく、フォングに恋する。 パイルは、トーマスが彼女に与えることができないものを与える。 例えば、結婚であり、ヴェトナムからの脱出である。 やがて、ヴェトナムの政治情勢は、沸騰する。 フランスは、殖民地支配を続けようとし、 共産主義者は、南ヴェトナムにも食指を伸ばしはじめ、 アメリカは、秘密裏に、第3勢力を育成しようとしている。 ロマンスは、完全である。 何といっても、マイケル・ケインの演技が飛びぬけている。 ブレンダン・フレイザーは、彼自身のなかで最高の演技だし、 Do Thi Hai Yen は、美しい。 グラハム・グリーンの原作に基づいた Christopher Hamptonの脚本もいい。 Phillip Noyceの監督も、すばらしい。 ロマンス、ドラマ、アクション、特殊効果が 見事にブレンドされ、物語を盛りあげている。 あらゆる意味で、圧倒的にいい。. 私の採点は、10点満点で9点。 オトーサン、 「そうか、静かなアメリカ人はテロリストだったんだ。  醜いアメリカ人だったんだ!」 最近あまり見かけませんが、 「醜いアメリカ人」は、ベトナム戦争中のキーワードでした。 参考までに、下記のサイトをご紹介しましょう。 ○アタシが子供だった頃、アメリカはこんな国じゃ無かった  ジーナ・ドゲット (報道ジャーナリスト・在パリ)  1964年のサイゴン。  アタシは10才の少女で、  父の仕事のことはボンヤリとしか分かっていなかったわ。  父はアメリカ政府の開発エコノミストとしてヴェトナムに来て居り、  ヴェトナムの学校、道路、病院などの建設に携わっていたの。  両親は、アタシたちドゲット家の子供たちに対して、  自分をアメリカを代表する《小さな大使》と考えて行動するように、  と言いきかせていた。  アタシが大事なものとしてココロに留めていたのは、  自由と正義とデモクラシーだったの。  アメリカ政府が南ヴェトナムを支援するのに使っていたコトバ、  「反乱鎮圧」は子供心には重すぎるコトバだったわ。  でも路上での僧侶焼死自殺とか、  ドンドン激しくなるアメリカ軍へのヴェトコン攻勢とか、  そりゃ、ナマナマしいものだったの。  最終的に1965年初め、  何百人もの他のアメリカ市民と共に、  アタシたちはサイゴンから追放されて、バンコックへ移ったの。  アタシの4番目の海外住居だったわ。  その当時、1958年に出版された  「醜いアメリカ人」という本がベストセラーになっていたの。  アメリカの傲慢と無能力、そして東南アジアの腐敗などがアバカレていたわ。  アタシの10代前半の頃、わがドゲット家や、他の在外アメリカ人は、  言ってみれば「醜いアメリカ人」の解毒剤だったワケ。  その国の文化やコトバを大事にし、開発や貿易や交流計画の傍ら、  ドンドン現地のトモダチを作って行ったのよ。  今、アタシは、再び、国外追放者の気持ちに落ち込んでいるの。  1992年この方、パリに住んでジャーナリストとして働いているんだけど。  「醜いアメリカ人」のシッチャカメッチャカについては、  よく知っているつもりだったけど、  アブ・グライブの捕虜虐待が明るみに出た時、  嗚呼、アメリカは危険な曲がり角を遂に曲がってしまった、と思ったわ。  イラクを自由化するために、送り込まれた筈のアメリカの兵隊が、  イラク国民を拷問にかけ、侮辱している場面を見せられて、  アタシはその裏切りに叫び声上げずにはいられなかったわ。  どーしてこんな事になったの?  アメリカはなんて言うバケモノになっちゃったのよ。  アメリカ市民が海外で見せるのは「醜いアメリカ人」の顔しか無いって言うわけ?  そして今度のニューヨークよ。  アタシは50才の誕生日祝うために、NYに行ったの。  シャンペン・クルーズや、スカイ・ダイヴなんて言う気晴らしの代わりに、  もっとイミのあるコトをヤリたいと思ったのよ。  で、共和党大会の小ブッシュへの反対デモに参加することにしたわけ。  8月29日はアタシの誕生日。  その日にアタシは、50万人の仲間と嬉々として行進したの。  次の日も関連イヴェントに参加した。  ヒドイことが起こったのは31日。  1500人以上のプロテスター達が、  前以て待ち構えていたポリス部隊によって拘束されたのよ。  気が付いたらアタシも留置場の中に居て、結局28時間拘束されたの。  拘束の殆どは違法なものよ。  アタシたちはポリスの罠にハマって解散することも出来なかったの。  ところがアタシの拘束理由書には、解散を拒んだ、となっていたのよ。  アタシたちは狭くて不潔な留置場に入れられ、法定の24時間を超えて拘束されたの。  此処パリのトモダチは、アタシの話にオモシロがったりアキレたりよ。  アタシは仲間から《アメリカオバハン》とか呼ばれていたんだけど、  今回のことで《留置所オバハン》と呼ばれることになっちゃったのよ。  アタシ自身としては、またまた《小さな大使》から《政治的追放者》になっちゃったワケ。  アタシは、最早、自分を、こんな国を代表するニンゲンと見て貰いたく無い。  何百人のプロテスターの自由な発言権利を仰々しく踏みにじり、  抵抗するスベも無い多数のイラク人のイノチを奪う無意味な戦争を続ける、  このアホなアメリカとか言う国を代表するなんてマッピラ御免なすってだわよ。  出典:U-MAIL(ウンコ通信) 2004/09/21-2      ・http://www.brain-jack.com/u_mail/u_20040921-2.html


第三大国の遺産

オトーサン、 「えっ、マイケル・ケイン主演で、340円!  そりゃないだろう」 嬉々としてVTRを買ってしまいました。 小金原団地そばのビデオ屋です。 まだまだ、このお店、掘り出し物がありそうです。 原題:The Holcroft Covenant (1985) 監督:John Frankenheimer 原作:Robert Ludlum 脚本:Edward Anhalt / George Axelrod / John Hopkins Genre: Thriller Country: UK Language: English 上映時間:112分 あらすじ: アドルフ・ヒットラーの親友だった男が死に、 ナチの過去の償いのために、莫大な遺産を残す。 だが、彼の息子は、それを探る当てるために、 世界中を探しまわらねばならなかった。 出演者: Michael Caine .... Noel Holcroft(ノエル) Lilli Palmer .... Althene Holcroft(アテリーヌ) Anthony Andrews .... Johann von Tiebolt/Jonathan Tennyson(ヨハン) Victoria Tennant .... Helden von Tiebolt/Helden Tennyson(ヘルデン) オトーサン、 「マイケル・ケイン、上手い役者だなぁ」 この頃が、一番油が乗っていた頃でした。 MICHAEL CAINE  マイケル・ケイン 誕生日 1933/3/14 出身 英ロンドン サセックス州ホーシャムでの舞台監督助手の仕事で自信をつけ、 名前をマイケル・ケインに変える。 ロンドンの演劇学校で学び、舞台でプロデビュー。 56年「韓国の丘」で映画デビュー。 63年「ズール戦争」の中尉役で注目され、 65年「国際諜報局」のハリー・パーマー役で一躍有名となった。 66年「アルフィー」でニューヨーク批評家協会最優秀男優賞受賞。 86年「ハンナとその姉妹」、99年「サイダーハウス・ルール」で アカデミー助演男優賞を受賞。 88年「ペテン師とサギ師」、98年「リトル・ヴォイス」で ゴールデン・グローブ賞を手にした。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「韓国の丘」 1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」 1958年「鍵」 1961年「カイロ作戦命令」 1962年「新泥棒株式会社」 1963年「ズール戦争」 1965年「国際諜報局」 1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」「アルフィー」 1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」「10億ドルの頭脳」 1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」「大侵略」 1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」 1970年「燃える戦場」「最後の谷」 1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」 1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」 1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」 1975年「ケープタウン」「愛と哀しみのエリザベス」「王になろうとした男」 1976年「ニューヨーク一攫千金」「鷲は舞い降りた」 1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」 1978年「スウォーム」「アシャンティ」「カリフォルニア・スイート」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」 1980年「殺しのドレス」「アイランド」 1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」 1982年「デストラップ/死の罠」「ジグソーマン」「リタと大学教授」 1983年「愛と名誉のために」「アバンチュール・イン・リオ」 1985年「レゲエ de ゲリラ」「第三大国の遺産」 1986年「くたばれ!ハリウッド」「影の軍隊」「モナリザ」      「ハンナとその姉妹」       「ハーフムーン・ストリート」 1987年「恋はお手上げ」「ジョーズ87/復讐編」「第四の核」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」       「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」       「マネーゲームで大逆転」(声) 1990年「殺意のシステム/ショック・トゥ・ザ・システム」「Mr.ディスティニー」       「ダブルチェイス/俺たちは007じゃない」 1992年「ブルー・アイス」「カーテン・コール/ただいま舞台は戦闘状態」       「クリスマス・キャロル」「永遠に美しく」 1994年「沈黙の要塞」 1997年「ブラッド&ワイン」 1998年「リトル・ヴォイス」 1999年「サイダーハウス・ルール」       「ニューヨークの亡霊」 2000年「追撃者」「クイルズ」「デンジャラス・ビューティー」 2001年「逃亡犯」 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」「愛の落日」 その他の出演者: Mario Adorf .... Erich Kessler/Jurgen Mass Michael Lonsdale .... Ernst Manfredi Bernard Hepton .... Leighton Richard Munch .... Oberst Carl Rigg .... Anthony Beaumont Andre Penvern .... Frederick Leger Andy Bradford .... Hartman Shane Rimmer .... Lt. Miles Alexander Kerst .... Gen. Clausen Michael Wolf .... Gen. Kessler Hugo Bower .... Gen. von Tiebolt User Rating: 5.3/10 (344 votes) オトーサン、 「ちょっと低過ぎないか!」 近親相姦ノシーンが響いたのでしょう。 User Comments: whpratt1さん United States 2004年3月20 この映画、マイケル・ケインがすばらしい! この映画、ここ数年ほど、見ていなかった。 最近、再び見て大いに楽しんだ。 マイケル・ケインの演技は、いつも好きだ。 主人公のノエル・ホルクロフトロを演じていて、 NYの摩天楼で働くアメリカ人建築家として成功していたが、 ナチ支配下のヨーロッパの過去の恐怖に引き戻されるのだ。 ノエルは、ヘルデンの性的魅力を前に恋に落ちる。 2人は、ともに、ヨーロッパの赤線地区を逃げ回る。 観客は、この映画がどう展開するのか、手に汗を握る。 果たして、ノエルは、45億ドルを手に入れられるのだろうか? その運営に責任をもてるのだろうか? この映画、Lili Palmerの最後のすばらしい演技が見られる。 彼女は、「マイフェアレディ」のレックス・ハリソンの妻だった。 実に、すばらしい演技をみせてくれる。 古典映画に数多く出演して長く活躍した記憶に残る名女優だった。 この映画、最後の最後まで楽しめる。 ゆっくり座って、じっくり味わってほしい。 手に汗にぎるだろう。 オトーサン、 「や−、面白かった。ケイン最高!」 ベストセラー作家ロバート・ラドラムの原作が、 これまた秀逸でした。


ドット・ジ・アイ

オトーサン、 「ドット・ジ・アイ、何だこりゃ!」 変わった題名です。こんなのみたことありません。 しかも、いまは、ドットコム時代。 実にオシャレじゃありませんか。 原題:Dot the I (2003) 監督・脚本:Matthew Parkhill Genre: Drama / Romance Rated R for strong sexuality/nudity, language and some violence. Country: UK / Spain / USA Language: English 上映時間:92分 あらすじ: カルメンは、美しいスペイン女。 気まぐれなこところがある。 やさしく、裕福で、ちょっぴり退屈な英国人、 バーナビーとの結婚を控えている。 女友達と前祝いの最中、奇妙な若者に出会う。 彼にかつて感じたことのない情熱をかきたてられる。 結婚式の日が近づくにつれ、 頭から追い出そうと努めるが、想いはつのる。 彼のどこがいいのか、 なぜ好きになったのか、 彼の腕に抱かれる運命なのか? 出演者:: Gael Garcia Bernal .... Kit Winter (キット) Natalia Verbeke .... Carmen Colazzo(カルメン) James D'Arcy .... Barnaby R. Caspian (バーナビー) オトーサン、 「このキット役の若い俳優、好感度バツグンだ」 3人とも、今後の活躍が期待できそうです。 GAEL GARCIA BERNAL  ガエル・ガルシア・ベルナル 誕生日 1978/10/30 出身 メキシコ ロンドンに留学して セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。 2000年「アモーレス・ペロス」でシカゴ国際映画祭男優賞を受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1999年「アモーレス・ペロス」 2001年「天国の口、終わりの楽園。」      「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」 2002年「アマロ神父の罪」 2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」      「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」 2004年「バッド・エデュケーション」 NATALIA VERBEKE  ナタリア・ベルベケ 誕生日 1975/2/23 出身 スペイン 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1999年「パズル」 2003年「ドット・ジ・アイ」 JAMES D'ARCY  ジェームズ・ダーシー 誕生日 1975 出身 英ロンドン LAMDAで3年間演技を学ぶ。 2001年、英国の人気ドラマ 「NICHOLAS NICKLEBY」で主役を演じ、人気に。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」 1999年「ザ・トレンチ<塹壕>」 2003年「ドット・ジ・アイ」「マスター・アンド・コマンダー」 2004年「エクソシスト ビギニング」 その他の出演者: Tom Hardy .... Tom Charlie Cox .... Theo Yves Aubert .... Maitre D' Myfanwy Waring .... Carmen's Friend Michael Webber .... Landlord Jonathan Kydd .... Burger Bar Manager Michael Elwyn .... Hotel Manager Len Collin .... Hotel Security John Pearson .... Kit's Father Tasha de Vasconcelos .... Kit's Mother Tito Heredia .... Flamenco Guitarist Olayo Gimenez .... Flamenco Singer User Rating: 6.7/10 (625 votes) オトーサン、 「お、高いスコアだ!」 GraysonFilmGuyさん Los Angeles, United States 2005年3月24日 この映画の監督・脚本は、秀逸。 Matthew Parkhillは、すばらしい独創的なストーリー・テラーだ。 演技陣もよくて、ストーリーを肉づけしている。 せりふも愉快で、リアル。 登場人物は信じられるし、実に興味深い。 Natalia Verbekeの演技は、好ましく、かつミステリアスだった。 複雑なストーリーをかみくだいている。 私は、こうした演技が好きだ。 3人とも迫力があり、 筋書きを飛躍させるだけの強く明快な演技をみせてくれる。 長い間、こんな映画を待っていた。 本当にすばらしい。 オトーサン、 「ストーリーの勝利だ!」 若いひとなのでしょうか、 監督・脚本のMatthew Parkhillの経歴は、 残念ながら、分かりませんでした。


幸せの選択 stardom

オトーサン、 「へぇ、"みなさん、さようなら"の監督作品か」 ジャッケットの美女も微笑んでいましたし... ここは、宣伝文句に乗ってみるのも、一興かも。 原題:Stardom (2000) 監督:Denys Arcand 脚本:Denys Arcand / Jacob Potashnik Genre: Drama / Comedy Rated R for language and sexual content. Country: France / Canada Language: English / French 上映時間:105分 あらすじ: あるスポーツ写真家が、 田舎の高校のアイスホッケー選手、ティナの写真を モントリオールのファッション・エージェンシーに送る。 これが、ティナがスターになるきっかけだった。 カナダからパリへ、モントリオールに戻って、マンハッタンへ。 そして、世界へ。 2人の恋人、2人の夫との生活。 作り笑いのスキャンダルメーカーや 気のぬけたオチの数えきれないインタビュー。 どのケースでも、きちんとしゃべらしてくれない。 お上品なエージェント、いたるところに出現するパパラッチ。 (セレブが忘れていても、どこにでもカメラはあるとか) 記録映画作家がつきまとう。 ティナが何を考え、感じたかは、誰にも分からない。 出演者: Jessica Pare .... Tina Menzhal(ティナ) Dan Aykroyd .... Barry Levine (バリー) Frank Langella .... Blaine de Castillon (国連大使) オトーサン、 「ジェシカ・パレ、美人だなー」 演技のほうは、ベテランの脇役が分担すればいいのです。 JESSICA PARE  ジェシカ・パレ 誕生日 1982/12/5 出身 カナダ/ケベック州モントリオール 高校在学中から演技を学ぶ。99年、映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2001年「翼をください」◇ 2004年「ホワイト・ライズ」◆ DAN AYKROYD  ダン・エイクロイド 誕生日 1951/7/1 出身 カナダ・オタワ 20才でカールトン大学卒業後、様々な職を転々とした後、 トロントのコメディ劇団「セコンド・シティ」に参加。 子供向けテレビショーの自作自演で売り出し、カナダ映画に初出演。 75年、NBCの「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーとなり、 ジョン・ベルーシとのコンビ「ブルース・ブラザース」が人気を呼んだ。 75年「ひと目惚れ」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1975年「ひと目惚れ」 1979年「1941」 1980年「ブルース・ブラザース」 1981年「ネイバーズ」 1982年「Dr.デトロイトを探せ」 1983年「大逆転」「トワイライトゾーン/超次元の体験」 1984年「ゴーストバスターズ」      「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」▲ 1985年「眠れぬ夜のために」「スパイ・ライク・アス」 1987年「ドラグネット/正義一直線」 1988年「カウチ・トリップ」「花嫁はエイリアン」      「ボールズ・ボールズ2」「大混乱」 1989年「ゴーストバスターズ2」「ドライビング・ミス・デイジー」       「ハーレーダビッドソン&クレイジーライダー」 1990年「キャノンズ」 1991年「マイ・ガール」「絶叫屋敷へいらっしゃい!」 1992年「ディス・イズ・マイ・ライフ」 1993年「チャーリー」「スニーカーズ」「コーンヘッズ」 1994年「マイ・ガール2」「ノース/小さな旅人」 1995年「ジョン・キャンディの大進撃」「キャスパー」       「クリス・ファーレイはトミー・ボーイ」 1996年「Sgt.ビルゴ/史上最狂のギャンブル作戦」       「レインボー」「フィーリング・ミネソタ」       「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」       「ダンク・ブラザース/脱線ファンにご用心」 1997年「ポイント・ブランク」「センシャル・ウーマン」 1998年「ブルース・ブラザース2000」「アンツ」(声)       「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」 2000年「恋は負けない」「幸せの選択 stardom」 2001年「パール・ハーバー」「エボリューション」       「スコルピオンの恋まじない」 2002年「ノット・ア・ガール」「夢みる頃を過ぎても」 FRANK LANGELLA フランク・ランジェラ 誕生日 1941/1/1 出身 米ニュージャージー 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1970年「わが愛は消え去りて」 1971年「パリは霧に濡れて」 1979年「ドラキュラ」◇ 1981年「スフィンクス」 1986年「メンズ・クラブ〜真夜中の情事〜」 1987年「可愛い悪女」「マスターズ/超空の覇者」 1991年「トゥルー・アイデンティティー/正体知られて大ピンチ!!」 1992年「1492/コロンブス」 1993年「デーヴ」 1994年「ジュニア」「ブレインスキャン」 1995年「カット・スロート・アイランド」 1996年「エディ−/勝利の天使」 1997年「ロリータ」 1998年「スモール・ソルジャーズ」(声)      「TABOO タブー」 1999年「ナインス・ゲート」◆ 2000年「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」 2001年「スウィート・ノベンバー」 その他の出演者: Victoria Snow .... Ann Menzhal, Tina's Mother Jessica Mackenzie .... Tina's Sister Macha Grenon .... Model Agency Owner Charles Berling .... Philippe Gascon Joanne Vannicola .... Rosie Sophie Lorain .... Italasia Reporter Gregory Calpakis .... Steve Bourque Patrick Huard .... Montreal Talkshow Host Maggie Steed .... British Fashion Reporter Paul Reynolds .... Nigel Pope Camilla Rutherford .... Toni Steward Patrick Poivre d'Arvor .... French TV Anchorman Robert Lepage .... Bruce Taylor User Rating: 5.2/10 (499 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 IMDBの主要顧客はアメリカ人。 カナダ人によるアメリカ批判にカチッときたのでしょう。 User Comments: Peter Harcourtさん OTTAWA, CANADA 2003年5月28日 浅薄さよりも不在を描く。 この映画、完全に誤解されている。 モデル産業の浅薄さやメディアのコメントの下らなさを描いたものではない。 これは、自己を確立したひとの少なさ(不在)を描いている。 観客が、耐えられぬもの。 その名は、自己反省。 この映画が描いているのは、世界におけるモラルの不在であり、 有名人賛美とインスタントな満足への批判である。 一度見て、考えてほしい。 目に入るのは、この映画以上の世界の異常さだ! オトーサン、 「この巨匠、なかなか隅に置けないなー」 そこで、巨匠の言葉を紹介しましょう。 ・..."現代のアメリカ"は、"古代ローマ帝国"と似ているように思います。  小さな戦争が絶えず、闘いを挑まれたら、全てと闘わなければならないのです。  常に"蛮族"から侵略を受ける運命にあるわけだから。  第二次大戦以降絶えず戦争を繰り返してきたし、これからも繰り返すだろう。  それに戦争だけが帝国を蝕むわけじゃない。  麻薬、非合法移民、エイズにSARS、狂牛病などの伝染病なども"蛮族"で、  このすべての"蛮族"に対して経済的対応が出来なくなったときに  帝国は終焉を迎えるわけだからね。  そして、我々は今、その時を生きている」 ”みなさんさよなら”では、蛮族がガンだったわけですが、 この映画では、メディアというわけ。


ヴァキューミング

オトーサン、 「なんじゃ、この奇妙な男は?」 ゲテモノを借りてしまいそうですが、 掃除機のセールスマンを描いているそうなので、 興味を持ちました。 原題:Vacuuming Completely Nude in Paradise (2001) 監督:Danny Boyle 脚本:Jim Cartwright Genre: Comedy Country: UK Language: English 上映時間:75分 あらすじ: ピートは、ミキサー志望だが、食べていけない。 ストッリパ−の恋人シーラに養ってもらっている。 だが、最近、電気掃除機のセールスマンという定職を得た。 先輩は、ベテラン・セールスのトミーで、悪どい商売をする。 その目標は、トップの営業成績をあげて、 ”金の掃除機賞”を受賞する栄誉に輝くことだ。 彼らの気質は、まことに異様なもので、 成績判明の日は、ものすごいことになる。 出演者: Timothy Spall .... Tommy Rag(トミー) Michael Begley .... Pete(ピート) Katy Cavanagh .... Sheila(シーラ) オトーサン、 「こりゃ、好演というよりも、怪演だなー」 TIMOTHY SPALL  ティモシー・スポール 誕生日 1957/2/27 出身 英 78年ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツを首席で卒業し、 79年「さらば青春の光」で映画デビュー。 脇役の俳優としては、非常に存在感がある。 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1979年「さらば青春の光」 1985年「ブライド」 1986年「ゴシック」 1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」「ドリーム・デーモン」      「クルーソー」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」      「シェルタリング・スカイ」「ライフ・イズ・スイート」 1996年「ハムレット」 1997年「秘密と嘘」 1998年「スティル・クレイジー」◆「クロコダイルの涙」◆ 1999年「恋の骨折り損」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◆「インティマシー/親密」◆      「チキン・ラン」(声) 2001年「ロック・スター」◆「バニラ・スカイ」◆「ラッキー・ブレイク」◆      「ヴァキューミング」(TM) 2002年「人生は、時々晴れ」◇ 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」 その他の出演者: James Cartwright .... De Kid Caroline Ashley .... Uki Alice Barry .... Lorna Terry Barry .... Ted Julie Brown .... Receptionist Lorraine Cheshire .... Hot Pot Keith Clifford .... Sidney David Crellin .... Mr. Ron James Foster .... Porter Sandra Gough .... Spaniard Renny Krupinski .... Pockmark Rodney Litchfield .... Throat Caroline Pegg .... Boney Lyn Maggie Tagney .... Stonecheeks Miriam Watkins .... Claywoman User Rating: 6.3/10 (249 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 maryturzilloさん United States 2005年2月27日 何か、まったく違うのよ いま、旦那と見終わったところ。 ホントに頭が混乱したわ。 二人とも、 Timothy Spallがいいと思ったし、 ほかの出演者の皆さんも、見事に面白かったわ。 De Kid は、特別扱いなの? ワ−オ、狂気じみたエネルギーを維持しようとしている姿に驚いた。 何って言ったらいいのかしら。 奇妙なひとばかり出てくるのよ。 蝋燭をもった死にそうな老婆、 下着と猫耳をつけての悲劇的なシーン、 掃除機を買わせるために、女を抱く。 出だしだけでも、レンタル代の10倍は、おトクよ。 妙な衣装で、死人に向かって悩ましく踊るストリッパーなんて。 「分かったわよ、ブラの取りゃいいんでしょ!」 批評家が好きでないというのが、分からない。 一味ちがう。 ちょっと変わった映画で、いいじゃない。 そんな批評、気にすることないわ。 こんな風に変わった映画、大好き! オトーサン、 「そうかなぁ」 田舎の主婦からみれば、驚天動地の世界でしょうが、 セールスマンの世界って、こんなものではないでしょうか。 この映画の舞台は、電器業界ですが、 自動車、流通、住宅、保険、旅行、医療、ペットなど.... それぞれの業界の裏話を聞くと、驚いたり、ぞつとしたり。 この映画、古典的な名画「セールスマンの死」の現代版でした。


キングダム・オブ・ヘブン

オトーサン、 スーパーオートバックス柏しょうなんへ。 「おお、若い娘が多いなー」 そうなんです。 オーランド・ブルームがお目当てなのです。 「ロード・オブ・ザ・リング」でブレイクしたのです。 原題:Kingdom of Heaven (2005) 監督:Ridley Scott 脚本:William Monahan Genre: Drama / War / Action Rated R for strong violence and epic warfare. Country: USA / Spain / UK Language: English / Arabic / German 上映時間:145分 あらすじ: オトーサン、 今日は、goo映画から転載しましょう。 12世紀のフランス。 妻子を亡くし失意のどん底にある鍛冶屋のバリアンのもとに、 十字軍の騎士・ゴッドフリーが訪れて、自分が父親だと告げる。 バリアンは父に従い、聖地エルサレムへと旅立つ。 当時、聡明なキリスト教徒の王ボードワンと、 回教徒のカリスマ的指導者サラディンによって 束の間の平和が保たれていたエルサレムだったが、 権力の座を狙う一派の卑劣な振る舞いにより危機が迫っていた…。 出演者: Orlando Bloom .... Balian(バリアン) Eva Green .... Sibylla (シビラ) Ghassan Massoud .... Saladin(サラディン) オトーサン、 「このひと、そんなにいいのかな?」 オーランド・ブルーム、美男子ですが... 紅一点のエバ・グリーン、ちっともシビレませんでした。 「シリア人俳優、ハッサン・マスードが、断然いいなー」 ORLANDO BLOOM  オーランド・ブルーム 誕生日 1977/1/13 出身 英ケント州 父は南アフリカでアパルトヘイトと戦ったハリー・ブルーム。 少年時代に「スーパーマン」を役者が演じていることを知って、俳優志願に。 93年にロンドンに出て、ギルドホール音楽演劇学校で演技を学ぶ。 94年、テレビシリーズ「Casuality」に出演。 他97年「バーナビー警部」。 97年「オスカーワイルド」で映画デビュー。 その後、舞台に専念。 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役で映画に復帰。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「ブラックホーク・ダウン」◆ 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇「トロイ」◆      「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆      「ケリー・ザ・ギャング」◆ 2004年「チャンピオン 明日へのタイトルマッチ」◇ 「キングダム・オブ・ヘブン」◇ その他の出演者: Martin Hancock .... Gravedigger Michael Sheen .... Priest Nathalie Cox .... Balian's Wife Eriq Ebouaney .... Firuz Jouko Ahola .... Odo David Thewlis .... Hospitaler Liam Neeson .... Godfrey Philip Glenister .... Squire Bronson Webb .... Apprentice Kevin McKidd .... English Sergeant Nikolaj Coster-Waldau .... Village Sheriff Steven Robertson .... Angelic Priest Marton Csokas .... Guy de Lusignan Alexander Siddig .... Nasir Velibor Topic .... Almaric Michael Shaeffer .... Young Sergeant Brendan Gleeson .... Reynald Nasser Memarzia .... Muslim Grandee Jeremy Irons .... Tiberias Jon Finch .... Jerusalem Edward Norton .... King Baldwin Lotfi Yahya Jedidi .... Old Ibelin Housekeeper Samira Draa .... Sibylla's Maid Ulrich Thomsen .... Templar Master Matthew Rutherford .... Rider Michael Fitzgerald .... Humphrey Khaled El Nabaoui .... Mullah Karim Salah .... Saracen Messenger Shane Attwooll .... Reynald's Templar Knight Giannina Facio .... Saladin's Sister Emilio Doorgasingh .... Saracen Engineer Peter Cant .... Peasant Boy Angus Wright .... Richard's Knight Iain Glen .... Richard Coeur de Lion User Rating: 6.9/10 (9,023 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: romanwiseさん Michigan, United States 2005年5月6日 映像はいいが、さほどよくない。 昨夜、試写会で見ることができた。 この映画、ヴィジュアルは、まったく度肝をぬくが、 筋書きがよくない。 ストーリーのアイディアはすばらしいが、 その描き方のせいで、みているうちに感情が萎えてくる。 オーランド・ブルームがまた戦争史劇に出ているが、 愛と正義の間で揺れる男を演じている。 確かに、きちんと演技をしてはいるが、 このタイプの映画には、彼しかいないためで、 しかも、何だか冗長である。 この映画を「グラディエーター」と比べるひとがいるが、 賛成できない。 「グラディエーター」のような強い感動がない。 がっかりしたのは、Leper King と妹の絆だった。 要するに、お金を払ってみるほどのものではない。 好きだとも嫌いだともいえない。 とにかく、感動できなかった。 もっとうまく描けただろうにと思ったものだ。 この映画、ヴィジュアル面や歴史的観点から、 楽しんだひともいるだろう。 だが、「グラディエーター」の再来を期待したひとは、 がっかりするだろう。 オトーサン、 「リドリー・スコットって、力量ある監督だなぁ」 でも、この映画は、ベストではないでしょう。 イスラエルとパレスティナ、 イスラム諸国とアメリカ帝国の対立は、ぬきさしならず、 キレイゴトでは片づかない問題になっているからです。 あまりにも、問題がホットすぎるのです。 RIDLEY SCOTT  リドリー・スコット 誕生日 1937/11/30  出身 英サウス・シールズ 監督作 1977年「デュエリスト」 1979年「エイリアン」 1982年「ブレードランナー」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1987年「誰かに見られてる」 1989年「ブラック・レイン」 1991年「テルマ&ルイーズ」 1992年「1492 コロンブス」 1996年「白い嵐」 1997年「G.I.ジェーン」 2000年「グラディエーター」 2001年「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」 2003年「マッチスティック・メン」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」


チェイシング・リバティ

オトーサン、 近くのレンタリビデオ屋で。 「マンディ・ムーアなんて、知らんぞ。 でも、この娘、笑顔がいいなぁ」 またもや、薄弱な理由で借りました。 原題:Chasing Liberty (2004) 監督:Andy Cadiff 脚本:Derek Guiley / David Schneiderman Genre: Comedy / Romance Rated PG-13 for sexual content and brief nudity. Country: USA / UK Language: English / French / German / Hebrew / Italian / Spanish 上映時間:111分 あらすじ: 大統領の娘は、普通の18歳の娘のようにはいかない。 欧州旅行中、彼女は、 シークレットサービスの水も漏らさぬ警備を振り切って、 見知らぬハンサムな英国人と恋に落ちる。 だが、実は、彼も大統領のために働いていたのだ。 「ローマの休日」の現代版。 出演者: Mandy Moore .... Anna Foster(アナ) Stark Sands .... Grant Hillman(グラント) Mark Harmon .... President James Foster(大統領) オトーサン、 「アマチュアだ!」 MANDY MOORE  マンディ・ムーア 誕生日 1984/4/10 出身 米ニューハンプシャー州 「SO REAL」「I WANNA BE WITH YOU」「MANDY MOORE」と 三枚のプラチナ・アルバムをリリースしているミュージシャン。 2001年「プリティ・プリンセス」のラナ役で映画デビュー。 2002年「ウォーク・トゥ・リメンバー」で初主演。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 2001年「プリティ・プリンセス」◆ 2002年「ウォーク・トゥ・リメンバー」◇「17歳 体験白書」 2003年「ラブ・スクール」◇ 2004年「チェイシング・リバティ」◇ その他の出演者: Tony Jayawardena .... White House Guard Jeremy Piven .... Alan Weiss Annabella Sciorra .... Cynthia Morales Briony Glassco .... Photo Mother Lily Tello .... Photo Daughter 1 Tyla Barnfield .... Photo Daughter 2 Sam Ellis .... Phil Terence Maynard .... Harper Lewis Hancock .... Press Secretary Garrick Hagon .... Secretary of State Zac Benoir .... Chairmain of the Joint Chiefs of Staff Jan Goodman .... National Security Advisor User Rating: 5.7/10 (1,926 votes) オトーサン、 「まあ、わからないでもないが」 観光旅行ができたので、5点献上しましょう。 User Comments: Mr Vaiさん Eden 2005年5月12日 ガキ向けということで、 このひどさを見過ごすのか? 毎度のことだが、昔からの問題だ。 .ひどい脚本と演技の映画を見る。 登場人物は、ありきたりだし、 子供のプールのように薄っぺらい。 外国の諸都市をヘリから撮影しているところだけよくて、 音楽がひどい。 文字通り、Brady Bunch TV番組のようだ。 旅行に出て、ロケをする。 そう、マルシアが馬鹿な帽子をかぶり、妹たちが笑い転げる。 その間、音楽が演奏されている。 だが!.あんたは言う。 「面白かった。 若いひと向けの甘ったるい映画、 それはそれでいいじゃないか」 その若いひとって、どんな種類の連中なんだ? アホな連中だろうが? 結論を言おう。 そう、悪い映画は、悪い映画なんだ。 スコアは、10点満点で1点。 この1点は、高いスコアを献上しているアホな連中と ちょうどバランスがとれていると思うぜ。 ああ...こんな映画に10点も献上するアホな連中がいるなんて。 オトーサン、 「この気持ち、分からんでもないなぁ」 ”ローマの休日”プラス”八十日間世界一周”です。 プラハ、ベニス、オーストリア、ベルリン、ロンドン... 受け狙いがみえみえの旅行番組です。


ツィゴイネルワイゼン

オトーサン、 「あーぁ、ついになくなったか」 柏市沼南公民館の映画のDVDとVTRのことです。 「しょうがないなぁー。邦画を借りるか」 てなことで、鈴木清順監督作品を借りました。 「IMDBに載っているかなぁ?」 原題:ツィゴイネルワイゼン     Tsigoineruwaizen (1980) 監督:鈴木清順 原作:内田百聞 脚本:田中陽造 Genre: Mystery Country: Japan Language: Japanese 上映時間:144分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、さぼってる」 しょうがないので、書きましょう。 中砂糺は、根っからの無頼。 放浪癖があり、無類の女たらし。 捨てられて、自殺した女もいる。 「女は、肉や皮膚じゃない、まして感情などアテにならん。  骨だ、骨。いい骨の女はいないか」 そんな中砂の親友が、大学教授の青地。 生真面目な男で、幻聴もあり、鬱病のケもある。 この2人に3人の女がからみ、悲劇へと向かう。、 出演者:: 原田芳雄 .... 中砂糺 大谷直子.......中砂園/小菊 藤田敏八 .....青地豊二郎  大楠道代 ......青地周子 オトーサン、 「陽と陰の対比が見事だなぁ」 着流しの中砂、洋服姿の青地、 切り通しを上を向いて歩く中砂、 あたりをうかがいながらついていく青地。 原田芳雄と藤田敏八が好演していました。 青地の妻、大楠道代の食いっぷり、 2役の大谷直子さんは、お疲れさん。 「そういえば、ウチの娘たちが共演させてもらったなぁ」 その他の出演者: 真喜志きさ子.... 青地妙子 麿赤児.... 先達 樹木希林.... キミ 佐々木すみ江.... 宿の女中 山谷初男.... 巡査 玉川伊佐男.... 甘木医師 User Rating: 8.8/10 (31 votes) オトーサン、 「おお、なんて高いスコアなんだ!」 ・ベルリン映画祭銀熊賞受賞 User Comments: sikegakiさん New York, NY 2000年6月21日 度肝をぬくケバケバしいイメージ。 ケバケバしい「殺しの烙印」や「肉体の門」を見たあなた。 .こうした映画に度肝をぬかれて、 このまことにユニークな監督の他の作品を探しはじめると、 監督が、20年もの間、映画をつくり続けていることに気づく。 このHPを見にきたのは、そのためでしょう。 これは、まさに、インディペンデントの芸術映画そのもの。 かなり低予算でつくられている。 物語は、2人のフツウの教授。 女性に出会う。 オーケー。 清順映画のストーリーを要約するのは、不可能である。 何だって言えなくもない。 通常、監督の映画は、筋書きよりも、一連のイメージで進んでいく。 最高の作品である。 実に悲しい。 この映画、日本人以外のひとはほとんど見ていない。 おそらく、傑作を味わうには、日本らしさに抵抗があるからだろう。 (この映画の舞台である20世紀はじめの日本について 何がしかの知識を要するというのだが) だが、そうだろうか。 これは、驚くほど、美しく、悪夢のような映画だ。 映画好きなら、誰でも高く評価するだろう。 だが、万人向きではない。 監督のヤクザ映画のフアンにしても、 ド派手な不合理さや「わざとらしさ」のために、 好きになれないかもしれない。 警告。. この映画には、ヤクザも売春婦も出ていない。 ただ、背筋の凍る悪夢のイメージがあるのみ。 この映画は、鈴木清順がつくったのは、 B級映画だけではないことを確認したいひとに適している。 この映画をDVDで、世界に紹介する勇気のあるひとが 大勢出てくることを願っている。 英語をはじめ、フランス語、ドイツ語、スペイン語そのほかで。 誰か手をあげないか? オトーサン、 「傑作だ、日本が誇る世界の名画だ!」 では、監督の経歴をみてみましょう。 SEIJUN SUZUKI 鈴木清順 出身:東京都・日本橋 誕生日:1923/5/25- 監督作: 1956年 「港の乾杯 勝利をわが手に」「海の純情」「悪魔の街」 1957年 「浮草の宿」「8時間の恐怖」「裸女と拳銃」 1958年 「暗黒街の美女」「踏みはずした春」「青い乳房」「影なき声」 1959年 「らぶれたあ」「暗黒の旅券」「素っ裸の年令」 1960年 「13号待避線より その護送車を狙え」「けものの眠り」        「密航0ライン」「すべてが狂ってる」「くたばれ愚連隊」 1961年 「東京騎士隊」「無鉄砲大将」「散弾銃の男」        「峠を渡る若い風」「海峡、血に染めて」「百万弗を叩き出せ」 1962年 「ハイティーンやくざ」「俺に賭けた奴ら」 1963年 「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」「野獣の青春」        「悪太郎」「関東無宿」 1964年 「花と怒濤」「肉体の門」「俺たちの血が許さない」 1965年 「春婦伝」「悪太郎伝 悪い星の下でも」「刺青一代」 1966年 「河内カルメン」「東京流れ者」「けんかえれじい」 1967年 「殺しの烙印」 1977年 「悲愁物語」 1980年 「ツィゴイネルワイゼン」 1982年 「陽炎座」 1983年 「春桜」 1985年 「カポネ大いに泣く」「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」 1991年 「夢二」 1992年 「弘高青春物語 (V)」 1993年 「結婚 陣内・原田御両家篇」 2001年 「ピストルオペラ」 次に、IMDBで。 1946年、入隊し、前線に配属。 鎌倉撮影所の映画学校に入り、助監督試験に合格。 その後、数人の監督につく。 1958年、初監督。 以後、毎年、3から4本を撮る。 「殺しの烙印」 (1967)をめぐって、日活の堀久作と喧嘩した。 このため、以後ずっと、TV界で働く。 1977年、10年ぶりに「悲愁物語」が上映された。 オトーサン、 これだけでは、まだ物足りない方は、どうぞ。 ・特集:復活 鈴木清順  http://channel.slowtrain.org/feature/feature002/feature02_index.html


さよなら子供たち

オトーサン、 「もうDVDは、ないか」 柏市沼南公民館で、ぼやきます。 「しょうがない、VTRでガマンするか」 原題:Au revoir les enfants (1987)     Goodbye, Children 監督・脚本:Louis Malle Genre: Drama Country: France / West Germany Language: French / German 上映時間:104分 あらすじ: フランスでカソリックの神父たちによって運営される 寄宿舎学校は、戦時中なのに、天国のようだった。 新入生がやってきて、 かれは、クラスで最優秀の生徒とルームメイトになる。 はじめは、ライバルだったが、 強い絆で結ばれ、秘密をともにするようになる。 出演者: Gaspard Manesse .... Julien(ジュリアン) Raphael Fejto .... Bonnet(ボネ) Francine Racette .... Mme Quentin(ジュリアンの母親) オトーサン、 「子供たち、可愛いなぁ。生き生きしている!」 その他の出演者: Stanislas Carre de Malberg .... Francois Quentin Philippe Morier-Genoud .... Pere Jean Francois Berleand .... Pere Michel Francois Negret .... Joseph Peter Fitz .... Muller Pascal Rivet .... Boulanger Benoit Henriet .... Ciron Richard Leboeuf .... Sagard Xavier Legrand .... Babinot Arnaud Henriet .... Negus Jean-Sebastien Chauvin .... Laviron Luc Etienne .... Moreau User Rating: 7.9/10 (3,369 votes) オトーサン、 「高いなぁ」 ・ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞 User Comments: msalifaさん Jerusalem, Israel 2003年6月22日 感動的な映画だ。 実際の事件に基づいているのだろう。 これは、感動的な映画だ。 実際の事件に基づいているのだろう。 カルメル会の神父 Lucien Bunel (1900-1945)は、 フォンテーヌブローのそばにある エイボン・カレッジの創始者であり、校長だった。 1944年1月15日、3人のユダヤ人生徒を匿った罪で逮捕され、 悪名高いMauthausenの強制収容所に送られて、 1945年6月2日、オーストリアのリンツで死ぬ。 ルイマル監督の手になるこの映画は、 家族と引き放され、新しい環境のなかで、 いつ見つかるかと怯えながら、偽名で暮らす ユダヤ人の子供の強烈なトラウマを描いている。 カソリック学校のなかで、 いかにユダヤ教徒たりうるかというジレンマにも直面する。 そう、この映画、ただの戦争映画ではない。 この映画が描くのは、子供を隠す戦いを描いている。 こうした勇気ある神父たちのおかげで、 多くの子供たちの命が救われたのである。 オトーサン、 「しまった!ルイ・マルの作品だったのか」 彼の「恋人たち」は、大好きな映画です。 ジャンヌ・モロー演じる不倫女性、 新聞王の夫のもとを去って、 名もない若い画家と駆け落ちします。 クルマを駆り、屋敷から遠ざかるにつれて、 起伏の多い丘の関係で、 遠ざかっていったはずの教会の姿が 次第に大きくなっていくのです。 「あのシーンは、死んでも忘れないだろうなぁ」 経歴をみましょう。 LOUIS MALLE  ルイ・マル 誕生日 1932/10/30-1995/11/24 出身 仏テュムリー 監督作 1957年「死刑台のエレベーター」 1958年「恋人たち」 1960年「地下鉄のサジ」 1962年「私生活」 1963年「鬼火」 1965年「ビバ!マリア」 1967年「パリの大泥棒」 1968年「世にも怪奇な物語」(挿話) 1971年「好奇心」 1974年「ルシアンの青春」 1975年「ブラック・ムーン」 1978年「プリディ・ベビー」 1980年「アトランティック・シティー」 1985年「アラモ・ベイ」 1987年「さよなら子供たち」 1990年「五月のミル」 1994年「42丁目のワーニャ」 次に、IMDBで。 長文なので、全文翻訳は見送ります。 ルイマルは、フランス貴族の子孫。 先祖は、ナポレオン戦争時代に、砂糖で一財産を築いた。 1950〜1960年代のヌベルバーグ映画の旗手として、 欧州とアメリカで映画を製作した。 「プリディ・ベビー」 (1978)では、 ブルック・シールズの名を世界に広めた。 この映画の助演女優は、 次作「アトランティック・シティー」で、主役を与えられた。 その有望な女優とは、スーザン・サランドンであった。 晩年のフランス映画「さよなら子供たち」 (1987)は、 ルイ・マルは、第2次世界大戦でドイツ占領下にあった頃の おぞましい体験のカタルシスであった。 12歳のとき、パリ近郊の寄宿舎学校に入れられたが、 そこは、何人かのユダヤ人生徒の避難所になっていた。 そのひとりが、マルと学業成績を争うライバルであり、友達だった。 学校の料理人のひとりが、学校に逆恨みして、ナチに通報したため、 神父が逮捕され、ユダヤ人の生徒は、強制収容所に送られたのだ。 In his final film, Vanya on 42nd Street (1994), Malle again penetrated the veil between life and art as theater people rehearse Chekhov's "Uncle Vanya". In that film, Malle worked again with theater director Andre Gregory and playwright Wallace Shawn the conversationalists of My Dinner with Andre (1981). Malle's family discouraged his early interest in film but allowed him in 1950 to enter the Institute of Advanced Cinematographic Studies in Paris. His resume showed that he had worked as an assistant to film maker Robert Bresson when Malle was hired by underwater explorer Jacques-Yves Cousteau to be a camera operator on the Calypso. Cousteau soon promoted him to be co-director of Monde du silence, Le (1956) aka "The Silent World". Years later Cousteau called Malle the best underwater cameraman he ever had. ルイマルの第3作「恋人たち」 (1958)は、 主演のジャンヌ・モローが、エロテイシズムのタブーを破っている。 1968年、アメリカ最高裁は、 「恋人たち」を上映したオハイオの劇場に対する ワイセツ罪の有罪判決をくつがえした。 このケースで、Brennen 判事は次のように指摘した。 映画がワイセツかどうかを判断する際、 社会的重要さなどは無関係である。 Potter判事は、こう指摘した。 今日、ここでワイセツの何たるかを定義しようとは思わない。 だが、見たとき、分かった。


BELLY 血の銃弾

オトーサン、 「ヒップ・ホップ・アーティスト総出演?」 少しは、若いもんの話題も勉強しなくては。 そんな薄弱な動機で借りてみました。 原題:Belly (1998) 監督:Hype Williams 原作:Anthony Bodden/Nas/Hype Williams 脚本:Hype Williams Genre: Crime / Drama Rated R for strong violence, language, sexuality and drug use. 上映時間;96分 あらすじ: トミーとダチのシンシアは、ギャング。 麻薬を売ったり、武装強盗をやって、 いい暮らしをすることを覚えた。 2人は、生まれ育ったクイーンズの貧民街から出て、 マンハッタンの上流階級の住む地区に移転する。 一見、うまく行っているようだが、 2人とも、行手には、死を覚悟していた。 シンシアは、ルーツであるアフリカ人たちと接しはじめ、 ガールフレンドのティオーネに母国に戻ろうと説得する。 一方、トミーは、宗教に目覚め、イスラムに加わる。 出演者: DMX .... Tommy 'Buns' Bundy (トミー) Nas .... Sincere(シンシア) Tionne 'T-Boz' Watkins .... Tionne(ティオーネ) オトーサン、 「残念ながら、誰も知らんなぁ」 DMXは、映画初出演で初主演だそうです。 また、NASやTLCのメンバーであるT-Boz、メソッド・マンは、 みな有名ヒップ・ホップ・アーティストというのですが... その他の出演者: Hassan Johnson .... Mark Taral Hicks .... Kisha Oliver 'Power' Grant .... Knowledge Louie Rankin .... Lennox Stan Drayton .... Wise James Parris .... LaKid Method Man .... Shameek Kurt Loder .... Himself Minister Benjamin F. Muhammed .... Rev. Saviour Tyrin Turner .... Rico Jay Black .... Black John 'B.J.' Bryant .... Thug #1 User Rating: 4.5/10 (1,034 votes) オトーサン、 「低い!独りよがりだもんなぁ」 User Comments: pingu-1さん Toronto, Canada 2002年4月11日 すばらしい都会映画! この映画、すばらしい。 Nas, DMX, Taral Hicks, Method Man, Tionne "T-Boz" Watkinsの演技が好きだからだ。 この映画を監督したHype Williamsも大好きだ。 都会的で、実にリアルだ。 この映画をみれば、 映画に登場するひとびとにすまないと思うだろうし、 彼らが厳しい時を過ごしているのを知るだろう。 この映画をみるまでは、 ヒップホップを馬鹿にしていた。 現実の都会風景を真面目に受けとめていなかった。 いま、分かった。 都会のおとぎ話を撮れば、お金になるのに、 なぜ、ストリートにこだわるかを。 . オトーサン、 「ふーん。  この監督、ミュージック・ビデオ界のドンなのか」  でも、映像を寄せ集めただけみたいだったなぁ」 好短編をいくつ足しても、よい長編小説はできません。 3分ものを30本集めれば、90分にはなりますが、 いい映画にはなりません。


ブリティッシュ・ギャングスター

オトーサン、 「これ、あやしいなぁ」 ロクでもない映画に限って、 ステキな題名をつけるのです。 原題とは、ほど遠い邦題なのに加え、 出演者がみな無名に近いので、 IMDBで探し当てるまで、大変でした。 原題:Charlie (2004) 監督・脚本:Malcolm Needs Genre: Crime / Drama Rated R for strong brutal violence,       pervasive language and brief drug use. Country: UK Language: English 上映時間:95分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、さぼってるなー」 代わりに、以下のサイトを転載させてもらいました。 ・http://www.taki-c.co.jp/cont/gangstar/ 1966年7月30日、その日はイギリスにとって、歴史的な一日となった。 イングランドがワールドカップを制したのである。 が、事件はそれだけではなかった ---チャーリー・リチャードソンが逮捕されたのだ。 ロンドンが喜びに酔いしれるなか、 「拷問裁判」と呼ばれる英国史上最も注目を集めた裁判が始まった。 チャーリーが関与した犯罪の重大さは、 当初104人集められた陪審員は最終的に12人に絞られ、 イギリス政府が全員にボディガードをつけたという事実や、 裁判に関する文書が30年以上経った今も 完全非公開であることから伺うことができる。 ビートルズが世界中で歌い、アメリカ義勇兵がベトナムで戦っていた頃、 イギリス国民はチャーリー・リチャードソンが 25年に渡って幽閉されることになる刑務所の前にたむろし、 動向を伺っていたのだ。 出演者: Luke Goss .... Charlie Richardson (チャーリー) Steven Berkoff .... Charlie Richardson Snr(その父親) Antony Carrick .... Justice Lawton(裁判官) オトーサン、 「2流の役者が勢ぞろい!」 主役のチャーリー、極悪人なのに、 まったく陰影がないのは、いかがなものでしょうか。 その他の出演者: Leslie Grantham .... Richard Waldeck Anita Dobson .... Charlie's Mum Marius Weyers .... Van Den Bergh Nicole Sherwin .... Jean Le Grange Douglas McFerran .... Richard Aubury Langley Kirkwood .... Eddy Richardson Jeroen Kranenburg .... Defence Brief Mark Arden .... Cyril Green Tony Longhurst .... Roy Hall Chris Curran .... Frankie Fraser Andrew Brent .... Jack Duval Bruce Young .... Lucian Harris User Rating: 5.0/10 (141 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: anthonysamuelさん Bedford, England 2004年10月13日 上品で、残酷で、面白い映画だ! 映画批評を読んだが、ぱっとしなかた。 だが、見てみると、大いに楽しめたので、驚いた。 ファンタスティックで、暗いユーモアのある典型的な英国映画だ。 主人公が、英国陸軍に徴集されるシーンが、とくに愉快だった。 記録映画ではないのだから、 この映画の歴史的な正確さには興味ない。 だが、お話の10% が正しいとしても、 このThe Krays and Coのメンバーの人生が、 どんなものかを教えてくれる。 演技は、リアルで、チャーリー役にLuke Gossを選んだのは、 私見では、非常によかったと思う。 一度見てほしい。 でも、おばあちゃんと一緒じゃマズイぜ! オトーサン、 「新人監督だろうなー」 これが、2作目なので、プロフィールも分かりませんでした。


砂と霧の家

オトーサン、 渋々、近所のビデオ屋へ。 柏市沼南公民館には、 もはや借りる映画がほとんどないのです。 原題:House of Sand and Fog (2003) 監督:Vadim Perelman 原作:Andre Dubus III 脚本:Vadim Perelman/ Shawn Lawrence Otto Genre: Drama Rated R for some violence/disturbing images, language and a scene of sexuality. Country: USA Language: English / Persian 上映時間:126分 あらすじ: ベリーニは、イラン移民。 蓄えのほとんどを娘の結婚式に費ってしまった。 残ったお金をオークションで出た家の購入にあてる。 その結果、思いもかけず、自分と家族を 前所有者との法的な争いに投げこむことになる。 だが、事態は、それに止まらず、 個人的な対立、そして悲劇へと発展する。 出演者:: Jennifer Connelly .... Kathy (キャシー) Ben Kingsley .... Behrani(ベリーニ) Shohreh Aghdashloo .... Nadi(ナディ) オトーサン、 「すごい演技ができるもんだ!」 ジェニファー・コネリーとベン・キングズレー、 アカデミー女優と俳優が火花を散らすのは、見ものです。 ベリーニの妻ナディ役のイラン女優さん、 亡命者の悲哀をリアルに演じていました。 JENNIFER CONNELLY ジェニファー・コネリー 誕生日 1970/12/12 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 11歳の時、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で映画デビュー。 2001年「ビューティフル・マインド」のアリシア役で アカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。 夫は俳優のポール・ベタニー。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「フェノミナ」◇ 1986年「ラビリンス/魔王の迷宮」「ジェニファーの恋愛同盟」 1988年「ダルク家の三姉妹」◇ 1989年「エトワール」 1990年「ホットスポット」「恋の時給は4ドル44セント」 1991年「ロケッティア」 1994年「愛の奴隷」 1995年「ハイヤー・ラーニング」 1996年「狼たちの街」「誘惑の恋人たち」 1997年「秘密の絆」 1998年「ダークシティー」◇ 2000年「レクイエム・フォー・ドリーム」◆「ウエイキング・デッド」◇      「ポロック 2人だけのアトリエ」 2001年「ビューティフル・マインド」◇ 2003年「ハルク」◇「砂と霧の家」◇ 2004年「ダーク・ウォーター」◇ BEN KINGSLEY ベン・キングズレー 誕生日 1943/12/31 出身 英ヨークシャー州 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1972年「爆走!」 1982年「ガンジー」アカデミー主演男優賞 1985年「ハーレム」「海に帰る日」 1987年「モーリス」 1988年「パスカリの島」      「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」 1989年「風の惑星/スリップ・ストリーム」      「フィフス・モンキー/4匹と1人の大冒険」 1991年「バグジー」 1992年「スニーカーズ」 1993年「デーヴ」「ボビー・フィッシャーを探して」      「シンドラーのリスト」 1995年「死と処女(おとめ)」「スピーシーズ/種の起源」 1996年「十二夜」 1997年「アサインメント」「フォトグラフィング・フェアリーズ」      「スウィニー・トッド」 2000年「英雄の条件」「2999年異性への旅」 2001年「A.I.」(声)「アンネ・フランク」「愛の勝利」 2003年「砂と霧の家」◇ 2004年「サスペクト・ゼロ」 その他の出演者: Ron Eldard .... Lester Frances Fisher .... Connie Walsh Kim Dickens .... Carol Burdon Jonathan Ahdout .... Esmail Navi Rawat .... Soraya Carlos Gomez .... Lt. Alvarez Kia Jam .... Ali Jaleh Modjallal .... Yasmin Samira Damavandi .... Little Soraya Matthew Simonian .... Little Esmail Namrata Singh Gujral .... Wedding Guest Al Faris .... Wedding Guest User Rating: 7.8/10 (8,146 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞ノミネート  主演男優賞:ベン・キングスレー  助演女優賞:ショーレー・アグダシュルー  作曲賞 User Comments: breakneckさん Washington, DC 2003年12月30日 間違いなく美しい作品 この映画、今年見たうちで、もっとも美しい映画だ。 1990年代から2000年に時間が変わって以来、 私が見たうちでは、最高の映画だろう。 Vadim Perelman監督は、驚くほど美しい映画を作った。 ひとは、こう考えるだろう。 何年も映画を撮ってきたのではないかと。 だが、これが処女作なのだ。 霧の深い南カルフォルニアの村を舞台に、 監督は、お互いに譲り合わない2人を描いた。 キャシーは、亡くなった父親の思い出が絶ちきれず、 アルコール依存症になり、その回復途中の女性。 親の目からみて、責任感のあるひとと思ってほしがっている。 そして、相手方のベリーニは、 イランから家族ともに亡命してきた大佐。 生活の安定と明るい未来のために、必死になって努力している。 この2人をジェニファー・コネリーとベン・キングスレーが、 冷酷に演じる。 表面は頑固だが、悩み多き魂の持ち主である。 コネリーは、またもや天才的な演技をみせる。 冷酷な感覚と ひとに受け入れられ、愛してほしいという欲望とを 見事にバランスさせている。 その象徴が、父親が残した家で、 耐え難いほどの苦しみの記憶がつまっているのだ。 あまりにも多くの手紙が残されている。 キングスレーだが、勿論、完璧である。 喜びやフラストレーションを表現する微妙な表情は、 これも天才的に抑制されている。 彼の輝かしいキャリアのなかでも最高の演技だろう。 映画の中盤で、キングスレーとコネリーが衝突する。 それまでの寡黙で誠実な人柄が一変し、 この映画をみるすべてのひとが、 釘づけになるスリラー映画になる。 監督は、軽々と、それまでのムード映画から、 一転して、サスペンス映画へと転換する。 愕然として、とてもその結末が信じられない、 それほど悲しい映画に仕上げている。 ここ数年、ロクな映画に出会えなかったが、 これは、すばらしい映画だ。 おそろしいストーリー、美しい撮影、 エレガントであり、カタルシスを覚えさせてくれる。 映画をみて喜びを覚えるのは、稀である。 だが、この映画は、 強烈な感動とすばらしい音楽によって ひさしぶりに喜びを与えてくれた。 2003年の私のベスト。 間違いなく10点満点で10点。 オトーサン、 「まさに現代のギリシャ悲劇だ!  新人監督おそるべし!」


無防備都市

オトーサン、 「無防備都市?題名がよくないなぁ」 さだめし「憎しみの都ローマ」とでもすれば、 もっと多くのひとに見てもらえるでしょうに。 字幕にもミスが目立ちました。 「民族」を「民俗」と書くなんて、オソマツです。 原題:Roma, citta aperta (1945)     Rome, Open City 監督:Roberto Rossellini 原作:Sergio Amidei / Alberto Consiglio 脚本:Sergio Amidei / Federico Fellini /Roberto Rossellini Genre: Drama / War Country: Italy Language: Italian / German Color: Black and White 上映時間:102分 あらすじ: 1942年のローマ。 国民解放会議の指導者マンフレディは、ナチに追われている。 彼は、友人の印刷工フランチェスコの家に逃れ、 その許婚ピーナに助けを求める。 ピーナは、神父ドン・ピエトロに頼みこむ。 一刻も早く街から逃れるように警告してね。 出演者:: Aldo Fabrizi .... Don Pietro Pellegrini (神父ドン・ピエトロ) Anna Magnani .... Pina(ピーナ) Marcello Pagliero .... Luigi Ferrari, alias Giorgio Manfredi(マンフレディ) オトーサン、 「ピーナもいいが、神父もいい!」 でも、Aldo Fabriziの経歴は出ていませんでした。 ANNA MAGNANI  アンナ・マニアーニ 誕生日 1908/3/7-1973/9/26 出身 エジプト・アレクサンドリア ローマのスラムで祖母に育てられる。 修道院で教育を受けた後、演技を学ぶ。 その後、舞台女優、歌手として活動。 45年「無防備都市」で注目される。 55年「バラの刺青」でイタリア女優として 初めてアカデミー主演女優賞を受賞。 73年、膵臓癌で亡くなった。 出演作 1927年「SCAMPOLO」 1941年「TERESA VENERDI」 1945年「無防備都市」 1947年「L'ONOREVOLE ANGELINA」 1948年「アモーレ」 1950年「噴火山の女」 1951年「ベリッシマ」 1953年「黄金の馬車」「われら女性」 1955年「バラの刺青」アカデミー主演女優賞 1957年「野性の息吹 1958年「街の中の地獄」 1960年「蛇皮の服を着た男」 1962年「マンマ・ローマ」 1967年「MADE IN ITALY」 1969年「サンタ・ビットリアの秘密」 1972年「フェリーニのローマ」 その他の出演者: Vito Annichiarico .... Marcello, Pina's son Nando Bruno .... Agostino, the Sexton Harry Feist .... Major Bergmann Giovanna Galletti .... Ingrid Francesco Grandjacquet .... Francesco Eduardo Passarelli .... Neighborhood Police Sergeant Maria Michi .... Marina Mari Carla Rovere .... Lauretta, Pina's sister Carlo Sindici .... Police Commissioner Joop van Hulzen .... Captain Hartmann Akos Tolnay .... Austrian Deserter User Rating: 7.9/10 (1,823 votes) オトーサン、 「間違いなく、世界の名画だ!」 ・アカデミー賞脚色賞ノミネート ・カンヌ国際映画祭グランプリ Kara Keatingさん United States 2005年2月8日 最高のネオ・リアリズム この物語は、第2次世界大戦中の イタリア人に与えられた苦痛についての物語である。 この映画は、大方のひとによって、 最初のネオ・リアリズム映画と目されている。 私は、イタリア系アメリカ人だが、この映画は私の人生を変えた。 この主題は、単純だが、詩的である。 事実、フイルムの品質が粗悪なのに、 その主題は、分かりやすい。 結末は、オペラのようだ。 観客は、決して失望することはないだろう。 これは、過酷で、誠実な実人生である。 だが、そこには、フツーのひとによる 生き残りと英雄的行動の否定できぬ主題が存在する。 この映画は、イタリア精神を示し、その代表を示している。 すなわち、監督のロッセリーニや市民たちである。 オトーサン、 「ラストシーン、決まってるなー」 少年らに見守られながらの銃殺シーン。 ゴルゴダの丘でのイエスの処刑を想わせました。 勿論、そこに至るまでの過程も、 何度も眼をそむけたくなるほど、過酷で残酷なものでした。 長くなりますが、この名監督の経歴をみましょう。 ROBERTO ROSSELLINI  ロベルト・ロッセリーニ 誕生日 1906/5/8-1977/6/3 出身 伊ローマ 監督作 1945年「無防備都市」 1946年「戦火のかなた」 1947年「ドイツ零年」 1948年「殺人カメラ」「アモーレ」 1950年「神の道化師フランチェスコ」「ストロンボリ」 1951年「ヨーロッパ一九五一年」 1952年「七つの大罪」(挿話) 1953年「イタリア旅行」「われら女性」(挿話) 1955年「不安」 1958年「インディア」 1959年「ロベレ将軍」 1960年「ローマで夜だった」 1962年「ロゴパグ」 次に、IMDBで。 長文ですが、 この「無防備都市」に触れたところと バーグマンとの灼熱の恋に触れたところがポイントでしょう。 イタリア人監督。 ネオ・リアリズム派の開拓者。 戦争で引き裂かれた国をゆれるカメラで撮った 初期の低予算映画がいまだによく記憶の残っている。 建築家の息子として生まれ、 1938年には、短編映画の撮影をはじめた。 いくつかの劇映画をつくったが、 第2次世界大戦中のイタリアのファシストがスポンサーだった。 1945年、胸をかきむしられるような映画、 「無防備都市」によって、国際的な反響を巻き起こした。 撮影は、ほとんど実際の家、アパート、戸外でなされた。 感動的なストーリーと素朴な映像美、 そして、アンナ・マニアーニの名演技によって 映画づくりの新時代を切り開いた。 次に「戦火のかなた」 (1946)と「ドイツ零年」(1947)を撮った。 より洗練されたロマンティストのスタイルへ向かう試みだった。 1940年代後半、ハリウッドの名女優イングリッド・バーグマンと出会う。 彼女が、ファンレターを書いたことがきっかけだった。 恋におち、子供をもうけた。 バーグマンが当時結婚していたバーグマンは、 すさまじいスキャンダルの嵐により、ハリウッドから追放された。 2人は、一緒に数本の映画をつくる。 よく知られているのは、「ストロンボリ」 (1949)である。 批評家たちには、絶賛されたが、一般大衆に知られなかった。 2人は、やがて結婚し、双子をもうけた。 そのひとりが、モデルで女優のIsabella Rosselliniである。 2人の結婚生活は、 1957年、ロッセリーニが、インドの脚本家と不倫し、 妊娠させたことによって破局を迎える。 1959年、はじめて商業的なヒット作品が生まれた。 「ロベレ将軍」である。 これも第2次世界大戦を扱ったもので、 同僚の監督 Vittorio De Sicaが主演している。. 1960年代、 厳格なスタイルでいくつかの時代物を撮った。 ”The Rise of Louis XIV”(1966)は、その代表作である。 多くのひとが重苦しいと考えたが、賛美者も多かった。 ゴタールの映画 "Les Carabiniers".(1962)のシナリオを書いた。 晩年は、イタリアのTV向けの歴史映画をつくり続け、 そして、死を迎えた。


民族の祭典

オトーサン、 ベルリン・オリンピック。 男子マラソンの優勝者は、 つぎの3名のうち、誰でしょうか? @孫正義 A孫基禎 B孫尚子 原題:Olympia 1. Teil - Fest der Volker (1938)     The Olympiad (USA) 監督・脚本:Leni Riefenstahl Genre: Documentary Country: Germany Language: German / English / Italian / French / Japanese / Portuguese Color: Black and White 上映時間:111分 あらすじ: オリンピック委員会から 1936年のベルリン・オリンピックの記録映画を委託された リーヘンスタールは、人間の肉体美を賛美し、 競技の熱気のなかでのアスリートたちをクローズアップし、 それらを詩的に描いた。 マラソン、ダイビング、 そして、アメリカの陸上競技のスター、オーエンスら 若い男の肉体を賛美した。 スタジアムでの聖火、 ジェス・オーウエンスが何と4つの金メダルを獲った場面に 興じているアドルフ・ヒットラーなど、 ナチの運動競技への態度を強調しているというひともいる。 出演者: Adolf Hitler .... Himself (declares Games open)(ヒットラー) Jesse Owens .... Himself (sprinter, USA)(ジェス・オーウェンス) Kee-chung Sohn .... Himself (marathon, Japan)(孫基禎) オトーサン、 「ヒットラーが、実に好人物に見える!」 その他の出演者: Philip Edwards .... Himself (800 metres, Canada) Donald Finlay .... Himself (110m hurdles, GB) Ernest Harper .... Himself (marathon, GB) Rudolf Hess .... Himself (stands with Hitler) Cornelius Johnson .... Himself (high jump, USA) Luz Long .... Himself (long jump, Germany) John Lovelock .... Himself (1500 metres, NZ) Ralph Metcalfe .... Himself (sprinter, USA) Dorothy Odam .... Herself (high jump, GB) Martinus Osendarp .... Himself (100 metres, Holland) Seung-yong Nam .... Himself (marathon, Japan) Forrest Towns .... Himself (110m hurdles, USA) User Rating: 8.2/10 (522 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 bullfrogさん toronto 2000年3月7日 美は宣伝か? この映画を見た。 人間の美しさと競技での勝利は、 弱さの撲滅を正当化しようとしているというひともいるが、 そうならば、ダビンチも同じではないか? 私は、信じる。 この映画、 ナチ体制の残虐行為を覆い隠すための宣伝と誰が思うだろうか。 NFLのハイライトシーンを撮った映画よりもよくないという コメントもあるようだが、実は、それよりもずっとよかった。 ハイライト集の映画は、ピークのアクションに焦点を当てる。 われわれは、バスケットボールの最後の1投や フットボールの最後のタッチダウンだけを見たがるだろうか? 競技では、ショウやその展開が実に面白いのであって、 結末や観客の熱狂だけが面白いのではない。 この映画の美しさは、その丁寧なつくりにある。 照明、カメラアングル、シーン配置、ペース、 それらが、すべて美を生むようブレンドされているのだ。 同じ材料でも、ごちそうをつくることのできるシェフに似ている。 監督は、ご馳走、それも眼福を創造した! オトーサン、 「思いだすなあ。前畑ガンバレ!」 でも、この頃、日本は、台湾、韓国を支配していたのです。 ご興味あるひとは、次のサイトをどうぞ。 ○第11回ベルリン・オリンピック  ・http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/berurinnorinnpikku.htm


戦争と冒険

オトーサン、 これは、TV録画。 英国首相チャーチル、大変人気がありました。 豪放磊落な政治家、趣味人でもありました。 その若い頃の活躍を描いたもの。 原題:Young Winston (1972) 監督:Richard Attenborough 原作;Winston Churchill 脚本:Carl Foreman Genre: Adventure / War / Drama Country: UK Language: English 上映時間:157分 あらすじ: 歴史ドラマ。 英国の政治家ウィンストン・チャーチルの 幼児から青年期までを扱っている。 アフリカでの従軍記者としての大活躍、 そして、最初の選挙での試練など。 出演者: Simon Ward .... Winston Churchill(チャーチル) Anne Bancroft .... Jenny (Lady Randolph) Churchill(レディ・ランドルフ) Laurence Naismith .... Lord Salisbury, Prime Minister(サルスベリー卿、首相) オトーサン、 「ガンバリ過ぎだなー」 チャーチル役のサイモン・ウォード、 もうちょっと陰影を出さないと。 その点、ベテラン女優のアン・バンクロフト、 何気ない仕草や目つきで、 夫を亡くしながら名門を支える母親として 誇りや失意などの感情を見事に表現していました。 ANNE BANCROFT  アン・バンクロフト 誕生日 1931/9/17 出身 米ニューヨーク市ブロンクス アクターズ・スタジオで演技を学び、 52年「ノックは無用」で映画デビュー。 59年舞台「奇跡の人」でアニー・サリバンを好演。 62年の映画「奇跡の人」でアカデミー主演女優賞受賞。 67年「卒業」のロビンソン夫人役でも注目された。 79年には監督としてもデビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1952年「ノックは無用」 1953年「TONIGHT WE SING」「ゴールデン・コンドルの秘宝」      「THE KID FROM LEFT FIELD」 1954年「GORILLA AT LARGE」「ディミトリアスと闘士」「THE RAID」 1955年「紐育秘密結社」「A LIFE IN THE BALANCE」「THE NAKED STREET」      「シャロンの屠殺者」 1956年「WALK THE PROUD LAND」 1957年「NIGHTFALL」「THE RESTLESS BREED」       「THE GIRL IN BLACK STOCKINGS」 1962年「奇跡の人」アカデミー主演女優賞 1964年「女が愛情に渇くとき」 1965年「いのちの紐」 1966年「荒野の女たち」 1967年「卒業」 1972年「戦争と冒険」 1975年「THE PRISONERS OF SECOND AVENUE」「ヒンデンブルグ」 1976年「リップスティック」「サイレンムービー」 1977年「愛と喝采の日々」「ナザレのイエス」 1980年「愛と食欲の日々」「エレファントマン」 1983年「メル・ブルックスの大脱走」 1984年「ガルボトーク/夢のつづきは夢……」 1985年「アグネス」 1986年「'NIGHT MOTHER」「チャーリングクロス街84番地」 1988年「トーチソングトリロジー」 1989年「ハリウッド、夢、夢物語」 1991年「ブロードウェイ・バウンド」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」「ラブ・ポーションNO.9」 1993年「心のままに」「冷たい月を抱く女」      「アサシン/暗殺者」 1995年「キルトに綴る愛」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」 1996年「心の指紋」 1997年「大いなる遺産」「G.I.ジェーン」 1998年「アンツ」(声) 2000年「僕たちのアナ・バナナ」 2001年「ハートブレイカー」 その他の出演者: Robert Shaw .... Lord Randolph Churchill Jack Hawkins .... Mr. Welldon, Headmaster Harrow School Ian Holm .... George E. Buckle Anthony Hopkins .... David Lloyd George Patrick Magee .... General Bindon Blood Edward Woodward .... Captain Aylmer Haldane John Mills .... Gen. Herbert Kitchener Peter Cellier .... Captain 35th Sikhs Ronald Hines .... Adjutant 35 Sikhs Raymond Huntley .... Old Officer (scenes deleted) Russell Lewis .... Winston Churchill (Age 7) Pat Heywood .... Mrs. Elizabeth Ann Everest Laurence Naismith .... Lord Salisbury, Prime Minister User Rating: 6.2/10 (226 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Colin R. Glasseyさん Ca, USA 1998年10月19日 歴史上の人物を描いた愉快で楽しめる映画 ウィンストン・チャーチルは、歴史上の人物である。 政治家、首相、最高軍指令官にして、 ノーベル文学賞受賞作家、画家でもあった。 第2次世界大戦では、初の海軍相として、 英国を勝利に導いた。 歴史上の有名人物と同様、若い頃の人生は冒険そのもの。 映画が伝えようとしたのは、この頃のことである。 この映画、照れもせず、堂々とチャーチルを賛美し、何のかげりもない。 若い頃、彼が直面した状況の複雑さについては、詳しく触れていない。 そんなことは、歴史マニアに任かせておけばいい。 とくに、スーダンでの戦いや、 ボーア戦争での従軍記者として活躍は、みていて楽しい。 10代の頃、この映画をみて、大いに楽しんだ。 振り返ってみると、いい観客だった。 大人向けではないし、 若いひとにとっては、あまりに歴史的過ぎるかも知れないが、 幼い頃のブレナム宮殿でのシーンは、面白かった。 オトーサン、 「チャーチル礼賛映画だ!」 でも、これほどの歴史上の大人物なら、しょうがないでしょう。 以下、チャーチルの経歴を紹介しましょう。 誰でも、すごい人物だと思うでしょう。 「いま、日本には、こういう人がいないなー」 ○ウィンストン・レオナード・スペンサー=チャーチル  1874.11.30 - 1965.1.24) イギリスの政治家。 1940年から1945年にかけてイギリス戦時内閣の首相として イギリス国民を指導し、第二次世界大戦を勝利に導いた。 1874年11月30日にオックスフォードシャー州  ウッドストックのブレナム宮殿に生まれた。  ブレナム宮殿は、チャーチル家の祖先にあたる  マールバラ公ジョン・チャーチルが、  スペイン継承戦争中のブレンハイムの戦いで立てた戦功によって  当時のアン女王から贈られた大邸宅である。  父ランドルフ・チャーチルは第7代マールバラ公の息子で、  保守党の領袖であり蔵相をつとめた有能な政治家であった。  また、母はアメリカの銀行家レナード・ジェロームの娘で、  社交界の花形でもあったジャネット(ジェニー)である。  幼年時代に寄宿学校に入れられて育ち、厳格な教育を受けた。  生来は左利きだったが右利きになることを強要され、  これによる後遺症に苦しまされることになる。  1895年にサンドハースト王立士官学校を卒業、  騎兵隊の少尉に任官した。  その後、軍事顧問としてキューバやインドに赴き、  本国の雑誌にその記事を寄せた。  1899年のボーア戦争には従軍記者として参加。  その翌1900年、チャーチルは保守党から下院の選挙に出馬し、  初当選を果たす。  1904年、保護関税問題から保守党を離党し、自由党に移籍した。  1906年の総選挙で自由党が勝利するとその有力政治家として頭角を現し、  植民地相次官、商務相、内務相を歴任した。  1911年、海軍相となり、在任のまま第一次世界大戦を迎えた。  しかし、敵国となったオスマン帝国(トルコ)の首都イスタンブルの入り口である  ダーダネルス海峡制圧をねらって彼が推進した  ガリポリの戦い(1915年)はイギリス軍の惨憺たる敗北に終わり、  「ガリポリの肉屋」と批判された彼は内閣を去らねばならなかった。  1917年、ロイド・ジョージ内閣の軍需相として政権に復帰した。  戦争推進のために意欲的に働き、  1919年以降はロシア革命に対する干渉を露骨に実施する役割を果たした。  1921年、植民地相に転じ、アイルランド自由国の独立を認めた  イギリス・アイルランド協定の調印に関わった。  1922年には落選して政権を去ったが、  この間、反社会主義の立場を鮮明にして保守党に再接近した。  1924年の選挙では保守党支持で立候補して当選し、  スタンリー・ボールドウィン内閣の財務相に就任した。  1929年、保守党が選挙に敗北した後は再び政権から離れ、  1931年に発足したラムゼイ・マクドナルド挙国一致内閣にも入閣しなかった。  この政治的に不遇な間、彼は先祖のマールバラ公の伝記執筆など、  著作活動に専念した。  1939年、第二次世界大戦がはじまると、再び海軍相に就任した。  1940年にはネヴィル・チェンバレン首相の後任として首相に任命され、  挙国一致内閣を率いて戦時指導にあたった。  ラジオや議会での演説を通じて国民に戦争協力を呼びかけ、  総力戦を組織化していった。  戦争が終結に近づくと、ヤルタ会談、ポツダム会談などに参加して  戦後体制の策定にも携わった。  しかし、大戦の終わった1945年の総選挙で保守党は敗北し、政権を退いた。  その後、トルーマン大統領の招きでアメリカを訪問し、各地で演説を行ったが、  1946年3月5日にミズーリ州で行った演説でヨーロッパの東西分断を評した  「鉄のカーテン」演説を行い、アメリカ・ソビエトによる冷戦の到来を予言した。  1951年の総選挙で保守党が勝利すると、再び首相に就任したが、  二度目の政権は国際問題に悩まされ、  大英帝国の衰退を告げる下り坂の時代に終始した。  まず選挙の年にはイランでモハンマド・モサデク首相が  イギリス系の石油会社アングロ・イラニアン石油の国有化を宣言し、  イランの石油権益が失われた。  植民地ケニアではキクユ人による抵抗運動から1952年に非常事態宣言が発令され、  マウマウ戦争に発展し、イギリスは植民地政策の転換を迫られた。  マレーシアでも独立の機運が高まって反英ゲリラの闘争が頻発し、  近い将来にマレーシアが独立することを承認せざるを得なくなった。  1955年、首相職をアンソニー・イーデンに譲り、引退した。  1963年にはアメリカから名誉国民を贈られたが、  その頃には病気で式典に出ることができなかった。  1965年1月24日、病没し、平民のためとしては史上初となる国葬によって葬られた。  チャーチルは第二次世界大戦時の指導者として、  非常に国民から敬愛されていた政治家であった。  ビートルズなどで活躍したジョン・レノンのミドルネーム  「ウィンストン」は、チャーチルのファーストネームを取ったものである。  優れた演説家であり、「鉄のカーテン」演説をはじめ多くの名言でも知られる。  競馬のダービー競争に関して彼が残したといわれる  「一国の宰相となるよりも、ダービー馬のオーナーになる方が困難である」  という言葉は、ダービーの持つ意味をよく表す名文句として非常によく引用される。  文才に優れ、『第二次世界大戦回顧録』などの著作活動でも評価を受けた。  2度目の首相在任中の1953年には、ノーベル文学賞を受賞している。  出典:フリー百科事典「ウィキペディア」  http://ja.wikipedia.org/wiki/  %E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%  E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%AB


ジキル博士とハイド

オトーサン、 柏市沼南中央公民館へ。 かねがね狙っていた名画ですが、 誰かが連休中に返却してくれたようです。 原題:Dr. Jekyll and Mr. Hyde (1931) 監督:Rouben Mamoulian 原作:Robert Louis Stevenson 脚色:Samuel Hoffenstein / Percy Heath Genre: Drama / Horror Color: Black and White 上映時間:96分 あらすじ: スティヴンスンの小説の映画化。 ジキル博士は、人間には2つの側面がある。 善と悪だ。 この2つを完全に分離すると 人間は、このうえなく自由になるはずだ。 実験に成功して、化学物質を創り出した。 おそろしい犯罪をするために、ハイドに変身する。 薬の服用をやめようとしたが、時すでに遅し.... 出演者: Fredric March .... Dr. Henry L. Jekyll/Mr. Hyde(ジキル博士/ハイド) Miriam Hopkins .... Ivy Pearson(アイビ−) Rose Hobart .... Muriel Carew(ミュリエル) オトーサン、 名作をみていつも思うのですが、 「はじけるような演技だ、それにハンサムだし」 こういう元気なひとが、もはやこの世にいないなんて... まさに、「歳月ひとを待たず」ですなぁ。 FREDRIC MARCH  フレドリック・マーチ 誕生日 1897/8/31-1975/4/14  出身 米ウィスコンシン州ラシーン 出演作 1929年「ダミイ」「ワイルド・パーティー」      「撮影所殺人事件」「恋愛運動場」「嫉妬」      「君知るや我が悩み」 1930年「サラアとその子」「パラマウント・オン・パレイド」      「屠殺者」「踊子夫人」「名門芸術」 1931年「彼女の名誉」「夜の天使」「私の罪」      「ジキル博士とハイド」アカデミー主演男優賞 1932年「借りた人生」「ハリウッドは大騒ぎ」▲      「我らは楽しく地獄へ行く」「永遠に微笑む」      「暴君ネロ」 1933年「鷲と鷹」「生活の設計」 1934年「わたしの凡てを」「路傍」「明日なき抱擁」「白い蘭」 1935年「噫無情」「アンナ・カレニナ」「ダアク・エンゼル」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「永遠の戦場」      「メアリー・オブ・スコットランド」 1937年「スタア誕生」「無責任時代」 1938年「海賊」「貿易風」 1941年「我が道は遠けれど」 1942年「奥様は魔女」 1946年「我らの生涯の最良の年」アカデミー主演男優賞 1949年「コロンブスの探検」 1951年「セールスマンの死」 1953年「綱渡りの男」 1954年「重役室」「トコリの橋」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「アレキサンダー大王」「灰色の服を着た男」 1959年「真夜中」 1960年「聖書への反逆」 1963年「アルトナ」 1964年「5月の7日間」 1967年「夕陽の中の対決」 1970年「チック…チック…チック」 その他の出演者: Holmes Herbert .... Dr. Lanyon Halliwell Hobbes .... Brig. Gen. Danvers Carew Edgar Norton .... Poole Tempe Pigott .... Mrs. Hawkins (Ivy's landlady) User Rating: 7.6/10 (1,016 votes) オトーサン、 「やはり、高いスコアだ」 でも、世界の名画に入っていないのが不思議です。 ・アカデミー主演男優賞受賞:フレドリック・マーチ User Comments: modeler43さん United States 2005年1月16日 これまでに見た最高の古典ホラー映画 !! 言わせてほしい。 私は、古典ホラー映画狂である。 まあ、どこにでもいるだろうが...。 写真、人形、モデルを数多く収集している。 家族は、私のことを心配しているが、構やしない。 もう44歳だもの。 今日、はじめて、この映画を見た。 大ホームランだ !! 私見だが、フレドリック・マーチの演技は、 「フランケンシュタイン」のカーロフに匹敵する。 メイクは、信じられぬほどいい。 特殊効果も、この時代のどの映画よりもいい。 使われているスクリーン分割は、時代の先端を行くものだった。 古典ホラー映画狂なら、言葉も出ないだろう。 この映画を見ずして、何を見るのか!!!!!!! オトーサン、 「見事な演出!」 この名監督の経歴をみましょう。 ROUBEN MAMOULIAN  ルーベン・マムーリアン 誕生日 1898/10/8-1987/12/14 出身 ロシア・コーカサス 監督作 1929年「喝采」 1931年「市街」 1932年「ジーキル博士とハイド」「今晩は愛して頂戴な」 1933年「クリスチナ女王」「恋の凱歌」 1934年「復活」 1935年「虚栄の市」 1936年「歌へ陽気に」 1937年「たくましき男」 1939年「ゴールデン・ボーイ」 1940年「怪傑ゾロ」 1941年「血と砂」 1948年「サンマー・ホリディ」 1957年「絹の靴下」 次に、IMDBで。 疲れを知らぬエンターテイナー。 もって生まれた嗜好と知恵によって、 他の監督が太刀打ちできぬ分野で成功を収めた。 たった16本の映画しか撮っていないが、 映画史上に忘れられない足跡を残した。 ロシアに育ち、モスクワ大学で法律を学んだが、 抑えきれない情熱に駆られ、夜学で演技を学んだ。 ロンドンとNYでよく知られた舞台監督になった。 ブロードウェイで大ヒットした "Porgy"の出演者は、黒人だけ。 その成功によって、パラマウント映画と契約し、 舞台裏のドラマ「喝采」 (1929)を監督した。 撮影は、Astoria, Long Island studioのアストリアでだった。. 初期の制約の多い録音にいらだって、 試行錯誤の末、複数のマイクによる録音に成功し、 カメラ位置を自由にし、サイレント映画時代の自在な撮影術を復活させた。 次の作品は、「市街」 (1931)であり、 「ジーキル博士とハイド」「今晩は愛して頂戴な」(1932)が続いた。 撮影技術を洗練させ、カメラワークを絶えず改良し、 映像と音楽を融合させた。 「虚栄の市」 (1935)は、はじめての天然カラー映画。 その鮮やかな色彩を単に絵のような美しさを出すためでなく、 ドラマティックな効果を狙った。 生まれながらの異端者だった。 その誇り高い自尊心のために、メジャーとはしょっちゅう喧嘩した。 完璧主義を貫こうとして、何度も解雇された。 ”Laura”、 ”Porgy and Bess”、そして”Cleopatra”がそうである。 他のハリウッドの技術者たちが、 彼の1930年代と1940年代初期の映画に追いついたので、 晩年の映画は、さほど革新的ではなくなった。 しばしば、舞台に戻った。 「オクラホマ!」で大成功を収めた。 後年は、脚本も手がけた。 だが、映画への情熱は捨て難く、死ぬまで闊達な映画批評家だった。 他の作品には、次のものがある。 1933: Queen Christina,Song of Songs 1934: We Live Again 1936: The Gay Desperado 1937: High, Wide and Handsome 1939: Golden Boy 1940: The Mark of Zorro 1941: Blood and Sand 1942: Rings on Her Fingers 1948: Summer Holiday 1957: Silk Stockings (最後の作品で、 musical remake of Ninotchka)


レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

オトーサン、 「雨か、映画にでも行くか」 でも、みた映画ばかりで、ロクなものがありません。 でも、この映画のスコアをIMDBでチェックしてみたら、 案外高かったので、松戸サンシャイン・シネマへ。 原題:Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events (2004) 監督:Brad Silberling 原作:Daniel Handler 脚本:Robert Gordon Genre: Adventure / Comedy / Family / Fantasy Rated PG for thematic elements, scary situations and brief language. 上映時間:108分 あらすじ: ヴァイオレット、クラウス、サニーの三人は、頭のいい子供たち。 両親が火事で死んだと知らされる。 莫大な遺産が残されたものの、成年に達するまでは使えない。 遠い親戚のオラフ伯爵に預けられるが、 彼は遺産をわがものにしようとしていた。 出演者: Jim Carrey .... Count Olaf(オラフ伯爵) Meryl Streep .... Aunt Josephine(ジョセフィーン伯母さん) Emily Browning .... Violet Baudelaire(ヴァイオレット) オトーサン、 「絶妙な味だなー」 かつては、ジム・キャリー嫌いでしたが、 彼の出演作をみるにつれて、その味が分かってきました。 JIM CARREY  ジム・キャリー 誕生日 1962/1/17 出身 カナダ・オンタリオ州 15歳にして学校生活をやめ、トロントに出る。 4年間に渡ってカナダ各地のコメディ・クラブを回って、 人気を得た後、ロサンゼルスに移住。 サンセット・ストリップにある ミッツィ・ショアーズ・コメディ・ストアに腰を落ち着けた。 NBCのコメディ・シリーズ「THE DUCK FACTORY」でレギュラー。 映画は95年「ジム・キャリーはMr.ダマー」が 3億5千万ドルの興業収益を上げるヒットで一躍スターに。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1983年「ラバー・フェイス」 1984年「ジム・キャリーのスキーでヤッホー大作戦!」       「マネーハンティングUSA/500万ドルを追いかけろ」 1985年「ワンス・ビトゥン/恋のチューチューバンパイア」 1986年「ペギー・スーの結婚」 1988年「ダーティー・ハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」「ボクの彼女は地球人」 1990年「ハイ・ストラング」 1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」◇ 「エース・ベンチュラ」◇「マスク」◇ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆       「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」◇ 1996年「ケーブルガイ」◇ 1997年「ライアー・ライアー」◇ 1998年「トゥルーマン・ショー」◇「サイモン・バーチ」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◇「グリンチ」◇ 2000年「ふたりの男とひとりの女」◇ 2001年「マジェスティック」◇ 2003年「ブルース・オールマイティ」◇ 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」       「エターナル★サンシャイン」 その他の出演者: Liam Aiken .... Klaus Baudelaire Jude Law .... Lemony Snicket (voice) Kara Hoffman .... Sunny Baudelaire Shelby Hoffman .... Sunny Baudelaire Timothy Spall .... Mr. Poe Billy Connolly .... Uncle Monty Catherine O'Hara .... Justice Strauss Cedric the Entertainer .... The Detective Jamie Harris .... Hook-Handed Henchman Luis Guzman .... Bald, Thickset Henchman Jennifer Coolidge .... White Faced Woman #1 Jane Adams .... White Faced Woman #2 User Rating: 6.7/10 (8,075 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: julies_callさん Ireland 2005年1月2日 よいが、原作の香りがない。 この映画、まさに子供向け映画の常識破りだ。 甘ったるいものは、かけらもない。 ユーモアは、時として実に暗いが、 家族みんなで見るといい。 最初、ジム・キャリーが悪役オラフ伯爵をやると聞いて、 非常な疑問を抱いたが、裏切られた。 彼は、オラフ伯爵をパントマイムの悪漢として演じた。 実際よりも、ずっと大きく、悪いやつとして。 それが、可愛い子供たちとの対比で、実にうまくいっていた。 メリル・ストリープが、カメオ出演でジョセフィーン伯母さんを 楽しげに演じていたし、 Billy Connollyは、好人物のモンティ伯父さんを演じていた。 Lian Aikenのクラウスは、あまりよくなかったが、 Emily Browning演じるヴァイオレットには、心が暖まった。 原作の熱狂的フアンなので、 この映画からは、残念ながら、 原作の鼓動を感じることはできなかった。 些細な欠点などどうでもいいが、 あきらかに大事なものが抜け落ちている。 摩訶不思議のオーラである。 この映画、美しくい出来だが、 薄気味悪いシーンを除いて、原作の主題が失われている。 また、原作3冊分をわずか100分に圧縮するというのは、 実にあわただしい。そして、何たる結末。 原作にないものまでのくっつけるような監督は、 果たして、有能なのだろうか? 実にがっかりした。 5点満点で3点だ。 オトーサン、 「眠いなー」 途中、狙いが分かったので、退屈して居眠りしました。 手を替え、品を替え、悪さをしようとオラフ伯爵が出てくるのです。 「暗い!不幸続きだぞ!」 そうナレーターであるジュード・ロウがいうほどこわくないのです。 「ハリーポッターに似てるなー」 でも、2番煎じなりに工夫がみられました。 なお、これから見られる方にアドバイス。 この映画、"THE END"の文字が出てからが愉快です。 実にお洒落です。


アルジェの戦い

オトーサン、 「残り少なくなってきたなぁ」 柏市沼南公民館で貸している名画。 これは、アルジェリアの独立戦争を描いたもの。 原題:La Battaglia di Algeri (1965) The Battle of Algiers 監督:Gillo Pontecorvo 脚本:Gillo Pontecorvo / Franco Solinas Genre: Drama / War Country: Algeria / Italy Language: French / English / Arabic Color: Black and White 上映時間:116分 あらすじ: アルジェリア政府から委託された映画。 アルジェリア革命をフランス、アルジェリア双方の立場から描く。 フランスの植民地支配は、ヴェトナムで破綻し、 そして、残ったのは、アルジェリア。 何としても、死守せねばならない。 アルジェリア人たちは、独立を希求していた。 両者は激突する。 フランスが多用した拷問、アルジェリアが多用した爆弾。 加わったものは、みな汚辱にまみれ、傷ついたのだ。 出演者:: Brahim Haggiag .... Ali La Pointe(アリ) Jean Martin .... Col. Mathieu(マシュー中佐) Yacef Saadi .... Djafar(ジャファール) オトーサン、 「みんなすごい」 実際に戦ったひとたちがほとんどですから、 まるで迫力がちがいます。 その他の出演者: Samia Kerbash .... One of the girls Ugo Paletti .... Captain Fusia El Kader .... Halima Mohamed Ben Kassen .... Petit Omar User Rating: 8.4/10 (1,987 votes)          top 250: #218 オトーサン、 「すごい!世界の名画の218位だ」 ・ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞 この映画が上映されると、 フランス人関係者は全員退出し、抗議したそうです。 User Comments: いまこそ共感できる garywbwさん NYC 2004年1月25日 胸を打たれる本物の映画。 いま中東で起きているすべてのことと似かよっている。 監督は、アルジェリア人に同情的と思われるが、 民族解放戦線(FLN)やアラブ・サイドに さほど肩入れしているわけではない。 そう、テロを非難し、暴力行使を賞賛してはいない。 アラブ・サイドの出演者たちは、残酷ではないにせよ、非情である。 フランスの司令官は、無慈悲だが、そう頑固な男ではない。 この映画、驚くほど客観的で有益でリアルである。 ひとりの人間として言うので、信じてほしいが、 私は、一度たりとも、アルジェリア人を支援したことはない。 オトーサン、 「思い出すなぁ」 卒論で、サルトルの劇作をテーマにしました。 そのサルトルがアルジェリアの民族自決運動を 支持していた関係で、強い関心を持っていました。 当時は、日本でば、安保闘争の頃。 このHPに載せた「ブリュメール1960」を書いた頃です。 大学4年のときでした。 この映画、美川憲一さんの歌で有名なカスバが舞台です。 最後の戦いでは、カスバの女たちが蜂起したのです。 根なし草の外人部隊が勝てるわけありません。 ○カスバの女  作詞:大高ひさお 作曲:久我山明 ♪涙じゃないのよ 浮気な雨に  ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ  ここは地の果て アルジェリヤ  どうせカスバの 夜に咲く  酒場の女の うす情け  唄ってあげましょ 女でよけりゃ  セーヌのたそがれ 瞼の都  花はマロニエ シャンゼリゼ  赤い風車の 踊り子の  今更かえらぬ 身の上を  貴方も女も 買われた命  恋してみたとて 一夜の火花  明日はチュニスか モロッコか  泣いて手をふる うしろ影  外人部隊の 白い服


ビルとテッドの大冒険

オトーサン、 「大分、溜まったなぁ」 DVDレコーダーに録画しはじめたのですが、 日本語吹き替え版は、見ずにきました。 「おお、こいつは、キアヌが出ているなぁ」 原題:Bill & Ted's Excellent Adventure (1989) 監督:Stephen Herek 脚本:Chris Matheson /Richard Christian Matheson/Ed Solomon Genre: Adventure / Comedy / SF Country: USA Language: English / French / German 上映時間:90分 あらすじ: ビルとテッドは、親友。 成績不良で転校させられれば、バンド解散の危機に。 そのカギは、歴史の成績が握っている。 幸い、電話ボックスの形をしているタイム・マシーンを与えられ、 歴史のレポートを書くために、時間旅行をすることになる。 出演者: Keanu Reeves .... Ted Logan (テッド) Alex Winter .... Bill S. Preston, Esq.(ビル) George Carlin .... Rufus (ルーファス) オトーサン、 「これが、キアヌ?」 実に若いのです。 撮影時は、24歳でしょうか? 吹き替えの声は、まるでダメ。 せっかくの映画を、このうえなく安っぽくしています。 KEANU REEVES  キアヌ・リーブス 誕生日 1964/9/2 出身 レバノン・ベイルート 父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。 オーストラリア、ニューヨークと引っ越し、 6才からカナダのトロントに移り住む。 高校時代はアイス・ホッケーの選手で シアター・アーツ・スクールに通いながら夜間の演技塾で学ぶ。 大学でもアイス・ホッケーの選手として活躍したが、 プロの誘いを断り、俳優になることを決め、俳優学校へ通う。 16才で地元のテレビ番組に初出演。 映画デビューは、アイスホッケー映画のカナダ作品 「栄光へのフィニッシュ」(1985)。 その後、ヒッチハイクでハリウッドに行き、 俳優として本格的活動を始めた。 「リバース・エッジ」「パーマネント・レコード」など 初期の作品ではナイーブで青年を演じ、 「ビルとテッドの大冒険」での脳天気な高校生テッド役が受け、 全米の人気アイドルに。 1994年「スピード」の大ヒットで大スターとなる。 1991年にはロックバンド「ドッグ・スター」を結成し、 ライブ活動を開始。 バンドではベースを担当。左利き。 1995年には、カナダのウィニペグで「ハムレット」の舞台に立ち、 ハムレットを演じた。 キアヌ・リーブスは平均点俳優。 ずば抜けて優れた演技力を持ち合わせているわけではないが、 どんなジャンルの映画でもそつなくこなしてしまう。 彼の魅力は端整な顔立ちもさることながら、 個性を強調しない素朴な演技にある。 出演映画のジャンルが変われば、演技も変わるものだが、 彼は自分のキャラを変えないまま、 上手くその映画の役に溶け込ませる才能を持っている。 キアヌの出演映画は1本単位ではそれほど印象のある俳優ではないが、 トータルで見ると、非常に魅力あふれる俳優となる。 ただ、路線が現在でもはっきりしない上に、 人気スターなのに傲慢さがなく、 いまだに素朴な演技を続けるキアヌ・リーブスは、 どう評価していいのか非常に難しい。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「栄光へのフィニッシュ」 1986年「栄光のエンブレム」「アクト・オブ・ベンジェンス」 (TM)      「リンゼイ・ワグナーのヤング・アゲイン」 (TM)      「アンダー・ブルー」 (TM)      「おもちゃの国のクリスマス」 (TM)      「ザ・ブラザーフッド」 (TM) 1987年「リバース・エッジ」 1988年「ミッドナイトをぶっとばせ!」      「パーマネント・レコード」「旅立ちの季節」      「プリンス・オブ・ペンシルバニア」「危険な関係」 1989年「ビルとテッドの大冒険」◇「バックマン家の人々」      「熱砂の恋 アヴァンチュール・サマー」 (TM) 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」      「ラジオタウンで恋をして」 1991年「ハートブルー」◇「ビルとテッドの地獄旅行」◇      「マイ・プライベート・アイダホ」 1992年「ドラキュラ」 1993年「から騒ぎ」「カウガール・ブルース」       「ミュータント・フリークス」 1994年「リトル・ブッダ」「スピード」◇ 1995年「雲の中で散歩」◇「JM」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◇「フィーリング・ミネソタ」◇ 1997年「死にたいほどの夜」◇「ディアポロス/悪魔の扉」◇ 1998年「ミー&ウィル」 1999年「マトリックス」◇ 2000年「リプレイスメント」◇「ザ・ウォッチャー」◇「ギフト」◆ 2001年「スウィート・ノベンバー」◇「陽だまりのグラウンド」◇ 2003年「マトリックス リローデッド」◇「マトリックス レボリューションズ」◇      「恋愛適齢期」◇ 2005年「コンスタンティン」◇ その他の出演者: Terry Camilleri .... Napoleon Dan Shor .... Billy the Kid Tony Steedman .... Socrates Rod Loomis .... Dr. Sigmund Freud Al Leong .... Genghis Khan Jane Wiedlin .... Joan of Arc Robert V. Barron .... Abraham Lincoln Clifford David .... Ludwig van Beethoven Hal Landon Jr. .... Captain Logan Bernie Casey .... Mr. Ryan Amy Stock-Poynton .... Missy Preston J. Patrick McNamara .... Mr. Preston User Rating: 6.6/10 (12,209 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: Mathew Klicksteinさん Los Angeles, CA 2000年11月19日 おそらく時代を超えて知的な脚本 名作を書き上げることができるなら、 どんな馬鹿でも、人生の貴重な5、6年を費せるだろう。 調査をし、ハードワークに耐え、 友人家族の助けを得て書き上げる。 だが、.やはり天才が必要だ。 この映画のようなオリジナルなものを創りあげるには。 この映画のすばらしさは、宣伝文句にも出ている。 「字も書けない2人の若者によって歴史がつくられようとしている」 実に、単純で、クレバーじゃないか。 古臭く、ややコミカルでもある。 "Real Genius"のように、脚本がすばらしい。 ちっちゃなことを堀り下げている。 この映画の狙いが分かるためには、 最低限の歴史上の知識がいるものの、 この映画では、ビルとテッドが出会い、 観客とともに、過去に何が起きたか気づいていくというのは、 映画ならではのステキな仕掛けではないか。 「モノゴルが中国を征服した」というギャグなど、実によく出来ている。 背景のコメントも愉快だ。 電話ボックスの背が高すぎる。 誰かがそういうと、リンカーンが「私がつくったのだ」という。 ジンギス・ハーンが、電話ボックスにやってくるなんて、 誰が思いつくだろう。 映画会社が、こうした面白いアイディアを手に入れられれば、 ひとびとは、映画館に戻ってくるだろう。 オトーサン、 「アハハ」 ナポレオンが、ボウリングをしたり、 ベートーベンが、シンセサイザーに目を回したり、 ジャンヌ・ダルクがエアロビクスをするなんて。 でも、この映画(1989)のお手本は、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)ではないでしょうか。 独創的というより、2番煎じのような気がします。


Shall we Dance?

オトーサン、 「リメイクなのに大宣伝。見るほどのものじゃないかも」 それが心変りしたのは、ある映画批評を読んでのこと。 いつも辛口なのに、めずらしく褒めてあったからです。 市川妙典の映画館まで遠征しました。 原題:Shall We Dance (2004) 監督:Peter Chelsom 脚本:Masayuki Suo /Audrey Wells Genre: Drama / Romance / Music / Comedy Rated PG-13 for some sexual references and brief language. 上映時間:106分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB,長いだけでよくないぞ」 Goo映画を引用しましょう。 弁護士のジョンは帰宅途中、 ダンス教室の窓辺に佇む美しい女性を見かけ、 その物憂げな姿に心奪われる。 ある夜、途中下車して教室に足を踏み入れたジョンは、 そのまま入門クラスのレッスンを受けることに。 窓辺の女性、ポリーナの姿を追いながら、 ダンスの楽しさを覚えていくジョン。 やがてジョンは、ダンスコンテストに出場する ボビーのパートナーに選ばれる。 その頃、妻のビヴァリーはジョンの変化に気付き、 探偵を雇うことに...。 出演者:: Richard Gere .... John Clark(ジョン) Susan Sarandon .... Beverly Clark(ビヴァリー) Jennifer Lopez .... Paulina(ポリーナ) Stanley Tucci .... Link(リンク) オトーサン、 「リチャード・ギア、いいぞ!久しぶりにいい!」 しゃがない男と燃える対象を見出した男を 絶妙に演じわけています。 助演陣も最高です。 妻役のス−ザン・サランドン、目の演技は大したもの。 ジェニファー・ロペスのダンスの見事さ! 「プロだもんなー」 そして、意外な好演をみせてくれたのは、スタンリー・テュッチ。 禿げ頭をかつらで隠したり、 事務所にダンスをやっているのを隠したり、 隠し事の多いキャラですが、 その踊り狂う姿には、観客みんなが大笑いしました。 「アカデミー助演男優賞にノミネートされてもいいほどだ」 経歴紹介は、ギアとテュッチにしましょう。 RICHARD GERE  リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 サチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、中途退学して、 プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」など 恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇ 2005年「Shall we Dance?」 STANLEY TUCCI  スタンリー・テュッチ 誕生日 1960/1/11 出身 米ニューヨーク 「シェフとギャルソン、リストランテの夜」で 共同監督、共同脚本、主演を務め、 サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞他、数々の賞を受ける。 「インポスターズ」でも脚本、監督、主演を務めた。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「女と男の名誉」 1989年「ニューヨークの奴隷たち」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「キスヘのプレリュード」 1993年「ペリカン文書」 1994年「あなたに降る夢」「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」 1995年「死の接吻」 1996年「シェフとギャルソン、リストランテの夜」 1997年「地球は女で回っている」「普通じゃない」 1998年「インポスターズ」 1999年「真夏の夜の夢」 2001年「アメリカン・スウィートハート」「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」 2002年「ロード・トゥ・パーディション」「メイド・イン・マンハッタン」 2004年「ターミナル」 「ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方」 2005年「Shall we Dance?」 その他の出演者: Lisa Ann Walter .... Bobbie Anita Gillette .... Miss Mitzi Bobby Cannavale .... Chic Omar Benson Miller .... Vern Tamara Hope .... Jenna Clark Stark Sands .... Evan Clark Richard Jenkins .... Devine Nick Cannon .... Scott Sarah Lafleur .... Carolyn Onalee Ames .... Diane Diana Salvatore .... Tina User Rating: 6.0/10 (3,391 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments: mlsbas-1さん United States 2005年1月2日 踊りませんか?勿論! なんて息のあった出演者だろう! リチャード・ギアとスーザン・サランドンのペアは、 最初、実に奇妙に思えたが、成功していた。 ギアといえば、若々しく、端的に言えば、美男俳優。 だが、彼とサランドンの組み合わせは、見事なものだ。 自分を取り戻そうとして、 ジェニファー・ロペスに出会うくだりは、ごく自然である。 2人の心が極端から極端に振れるのをみるのは、楽しい。 2人が仲良くなってほしいと思うとがっかりするが、 考えてみれば、一番いい結果になった。 勿論、ダンスと音楽は、この物語りの見所である。 ギアとロペスが、ついに踊るシーンはステキだ。 このIMDBのスコアには、困惑させらる。 心の中にロマンスが欠如しているひとが こんなにも多いというのは、がっかりだ。 さらに言えば、こんなひどいスコアをつける人たちは、 いい音楽やダンスを理解できないのではないか。 この映画、明らかに、2004年で最も楽しめる。 オトーサン、 「思いだすなぁ、あの娘、どうしているだろう?」 リチャード・ギアが、コンペティションに出場するので、 猛練習に励むシーンで、ふと思いだしたのです。 「あの頃は、1日6時間は練習していたなぁ」 ダンス部に所属していたので、 五月祭でのエキジビジョン・ダンスは名物行事。 場所は、本郷の講堂。 大勢の見守るなか、一番手でワルツを踊りました。 曲名は、「魅力のワルツ」 ミュージック・スタート! 細身の彼女を抱いて、1、2、3と上ったり、下ったり。 でも、気持ちは、どんどん上づっていきました。 「生涯、あんなにアガったことはないなー」 そうそう、 もうひとつ思いだしました。 ダンス部の指導教授が、市川に住んでおられて、 ある夜、部員全員がご自宅に招待されました。 「おお!」 桜の板張りの広いダンス・フロアがあるのです。 日頃は謹厳な教授が、7歳の娘さんとダンス。 「将来、絶対、先生みたいになろう!」 でも、おお、夢は実現しませんでした。 彼女とは、何か些細な理由で、パ−トナーを解消してしまったのです。 (参考:ある映画批評)  出がけに上の筋を読んだ時点では、  あまり期待していなかったが、意外と面白い、  楽しめる作品だった。  というのは、面白さや楽しさが筋書き以外の部分にあったため。  なお、1996年の邦作「Shall We ダンス?」は見てないので、  それとの比較はできないし、  本作の良さがオリジナルの良さなのかの判断もできないことを  予め書いておく。  (見なかった理由:竹中直人、渡辺えり子は見たくない。)  第一に、人物の描き方が、とても「ハートフル」に描かれている。  たとえばボビー、彼女は多少のダンス経験があり、  何らかの理由でこのダンス教室で無料でレッスンを受けているという変な人物。  思った事をズケズケ言うタイプだが、心は優しく、人の心を理解することができる。  言ってみればまとめ役的な存在で、このダンス教室には欠かせない。  一方、ポリーナはプロのダンサー、国際大会で優勝を確実視されながら、  勝ちを焦ったために失敗し、パートナーも失い挫折し、  このダンス教室で「隠れて」いる。  この役をジェニファー・ロペスが裏方的に演じ、  要所要所でプロのテクニックを、  ダンスコンテストに出場することになったジョンに伝授する。  この二人の微妙な関係というのが、ちょっと面白い。  ジョンは元々ポリーナに惹かれてこのダンス教室に通うことになったのだが、  かなり早い段階で、ポリーナには、  「私が目的ならダンス教室には来ないで、無駄よ」と振られる。  ここからちょっと話しが飛躍してしまうので、段落を変える。  一説には、ダンスというのは寝てやる事を立ってやる事だというのがある。  これだと解らないかもしれないので敢て直接的に言ってしまうと、  ダンスというのは立ってやるセックスだという説。  これはある意味で正しい。  ただし、というかもちろん、そのものズバリではない。  昨今のように出会いサイトなどで簡単にセフレがみつかるような時代だと、  解り辛いかもしれないが、セックスと言っても、いわゆる性欲を満たす行為以外にも、  その前段階として、あるいはちょっと別次元の事として、  男女間の、セックス的な触れ合いというものがある。  まさに社交ダンスというのは、この距離を置いた、肉体的な触れ合い、  それを楽しむ場であり、それを表現する芸術でもある。  この事が、作品では極めて効果的に、また楽しく描かれている。  上にジェニファー・ロペスが裏方的に演じ、と書いたが、  男女というものが個人的に、あるいは直接出会った場合、  欲求を満たすという意味でのセックス的な関係に発展するか、  発展せずに関係が破綻してしまう場合が多い。  これに対し、社交ダンスの場合、ダンスというもの、  これがある種、つい立て的な役割を果たし、  男女の接近を促し、かつ一定の所でブロックする効果がある。  ジョンとポリーナの関係は、いわゆる男女関係には発展しない。  発展しないからこそ、ジョンはダンスの楽しさを発見し、  ポリーナにしても、そうしたジョンの姿に触発され、  再度ダンス・コンテストに挑む決意を固める、  といったプロセスが、とても分かり易く描かれている。  この事を抜きにしては、おそらく本作品は成り立たず、  ダンスの楽しさも描かれず、あるいは理解されることもなかっただろう。  これに加え、特にボビーその他のキャラクターの面白さ、  人間味というのが印象に残る。  リンク*というのはジョンの同僚の法律家だが、  彼は「ゲーハー」  (古いか。戸田奈津子は「ノーケー」とか書いていたかもしれない)  で、ダンスが趣味で一般のアメリカ人なら大抵好きな「アメフト」が大嫌いな男。  そして、これはちょっとネタバラシになってしまうが、  作品の主題(とラスト)がジョンと妻のビヴァリーの愛にある。  このビヴァリー役を、これまたスーザン・サランドンがとても「ハートフル」に演じている。  この事は見てのお楽しみとして、これ以外にも、  ビヴァリーに雇われる探偵、あるいはその助手も、とても面白い人物として描かれ、  かつ、筋書き的にも重要な役割を演じている。  要するに、人物だけを見ているだけでも楽しめる作品。  台詞も面白い。  決してコメディー作品ではないが、笑いの質というのが、とてもいい。  コメディー作品で描くのは難しいタイプの笑い、と言えるかもしれない。  確かに、この作品には悪者がいない。  その意味では理想だけのお伽話的な作品と言えるかもしれない。  だが、映画という架空の世界で、そうした世界、作品が、  たまにはあってもいいのではないだろうか。  なんとなく嬉しくなって、  帰宅して機械だらけの仕事部屋を見たら、  自分はものすごく大事な、大切なものから遠ざかっているなという感じがしてしまった。  それが現実なのだからしょうがないのだが。  *リンクの問題。   彼は昼間はお硬い法律家だが、夜になるとカツラを被り変な衣装を着て踊りまくる。   ダンス・コンテストで他の競技者にカツラを奪われてしまい、   うろたえるが、気を取り戻した彼は、カツラや衣装で誤魔化していた時よりは、   はるかに生き生きと踊る。   これなどはコンプレックスを隠すより、あるがままの自分の姿で振舞う方が、   はるかに自分らしさを発揮できるというような主張とも取れ、   人間心理を効果的に描いている。   というような人物像、人物描写も、決して派手ではない作品で、   かなり教えられるものを織り混ぜている。   この事は、この感想では省略するが、ジョンの心理や妻との関係にも言える。   なお、蛇足的に付け加えると、オリジナルの邦作「Shall We ダンス?」が   欧米でヒットした理由は、   先週触れた映画評論家の「James Berardinelli 」氏によると、   日本人の親近感というのが、欧米と違うそれとして描かれている部分、   という事だが、だとするとオリジナルを見る意味は無いことになる。   一応、オリジナルを見ていないので、参考までに。   それと、プロのダンス・コンテストを見たことのある方は、   ダンス・シーンにはあまり期待しない方がいい。   本作は特殊効果やスタントは殆ど使っていないため、   プロ並の技を見ることは出来ない。   予算の問題だろう。   とは言え、違うジャンルのプロであるジェニファー・ロペスの裏方ぶり   というのは、面白いし、ジョンへの技(とダンスの精神)の伝授の仕方には、   ロペスならではのものが見られた。


僕の村は戦場だった

オトーサン、 「ロシア映画か、久しぶりだなー」 ロシアといえば、バレエ、アイススケート、サーカス。 若い頃は、ロシア文学を愛読し、ロシア民謡を歌ったもの。 みんないいひとばかりなのに、国家になると手強くなります。 「早いところ、北方領土を返してくれないかなぁ」 原題:Ivanovo detstvo (1962) 監督:Andrei Tarkovsky /Eduard Abalov 原作:Vladimir Bogomolov 脚本:Vladimir Bogomolov /Andrei Konchalovsky Mikhail Papava/Andrei Tarkovsky Genre: Drama / War Country: Soviet Union Language: Russian / German Color: Black and White 上映時間:95分 あらすじ: オトーサン、 「IMDBのあらすじ、素っ気ないな」 米ソ対立のしこりが残っているのでしょうか? ロシア映画は、あまり見る機会もないでしょうから、 たまには、ネタばれも許されるでしょう。 熱のこもったあらすじをご一読ください。 雨はあがり、 村に立ちこめる霧も晴れようとしている。 美しい緑の森からはカッコーの鳴く声がこだましてくる。 だが、少年の意識は瞬く間に井戸の底へと下降していく。 「母さん!」と叫んで目を覚ますイワン少年はまだ12才。 いつも、このように、平和な故郷と母の夢に酔い、 目ざめて現実にかえるのだ。 ドイツ軍に美しい故郷を踏みにじられ、 両親も妹も失ったイワンは ナチス・ドイツヘの激しい憎しみから、 パルチザンに協力している。 危険を犯して敵の占領地域を偵察するという 大人も顔負けの任務をこなしているのである。 だがガリツェフ上級中尉も、グリャズノフ中佐も、 ホーリン大尉も、カタソーノフ古参兵も、 彼をこのまま危険な仕事につかせておきたくなかった。 大人たちはイワンの身を案じ、 後方にもどして学校へ通わせようとするが、 イワンはそれを拒む。 ドイツ軍の攻撃が激しさを増した頃、 イワンは対岸の敵の情勢をさぐるため 命がけの偵察の役を強引に買ってでた。 ホーリン、ガリツェフ、イワンを乗せた小舟が河を渡り、 敵の前線地域へ入った。 対岸には、斥候に出かけたまま帰ってこなかった 2人の兵士の遺体が並べられていた。 イワンは大人たちと別れ、闇に姿を隠した。 そして、その後イワンを見た者は誰もいない。 戦いは終り、祖国に平和が蘇った。 水辺に子供たちが戯れあうようになっても、 イワンは戻ってこない。 みるかげもなく破壊されたかつてのナチ司令部の建物、 その中にはソビエト軍捕虜の処刑記録が残っていた。 その傷ましい記録を一枚一枚調べていたガリツェフ中尉は、 そこにイワンの写真が貼りつけられたカードを見つけたのだった。 出演者:: Nikolai Burlyayev .... Ivan(イワン) Valentin Zubkov .... Capt. Kholin(ホーリン大尉) Yevgeni Zharikov .... Lt. Galtsev(ガリツェフ中尉) オトーサン、 「この子、将来、大物になる」 イワン役のニコライ・ブルリャーエフくん、 すばらしい演技でした。 その他の出演者: Stepan Krylov .... Cpl. Katasonych Nikolai Grinko .... Col. Gryaznov Dmitri Milyutenko .... Old Man Valentina Malyavina .... Masha Irma Raush .... Ivan's Mother Andrei Konchalovsky .... Soldier User Rating: 7.6/10 (1,068 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞 User Comments: malatzkyさん Bronx,NY 1999年12月13日 すばらしい映画 復讐の念に燃えた12歳の少年の短い人生。 第2次大戦中、ロシア軍の斥候になる。 映画は、ロシア人の視点で進んでいく。 この物静かな戦争映画では、すべての兵士は親切である。 タルコフスキー監督は、大自然の魅力を歌う。 白樺林、沼、そして白樺でつくった小屋。 外国映画が、アメリカ映画の対極にある もうひとつの例は、スターー不在である。. ひとびとは、みな実在人物のように見え、会話する。 タルコフスキー監督は、映画の詩人である。 オトーサン、 「この映画、30歳の長編処女作なんだ!」 映像の詩人と賞賛されたタルコフスキー監督の経歴をみましょう。 ANDREI TARKOVSKY  アンドレイ・タルコフスキー 誕生日 1932/4/4-1986/12/28  出身 ソ連モスクワ 監督作 1960年「ローラーとバイオリン」 1962年「僕の村は戦場だった」 1967年「アンドレイ・ルブリョフ」 1972年「惑星ソラリス」 1975年「鏡」 1979年「ストーカー」 1983年「ノスタルジア」 1986年「サクリファイス」 次にIMDBで。 セルゲイ・エイゼンシュタイン以来、 ロシアで最も有名な映画監督アンドレイ・タルコフスキーは、 有名な詩人の息子で、モスクワで、音楽とアラビア語を学び、 その後、ソヴィエト映画学校VGIKに進んだ。 最初の作品「僕の村は戦場だった」(1962)で国際的に注目され、 ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。 第2作「アンドレイ・ルブリョフ」(1969)に大きな期待が寄せられたが、 ソヴィエト政府によって上映禁止となった。 1969年、カンヌ映画祭で上映された。 受賞を妨害するために最終日の午前4時に上映されたが、 受賞を果たし、当局の顔を立てるために海外でわずか上映された。 「ソラリス」 (1972)は、順調だったが、 西側では、キューブリックの「2001年」のソ連版だとして非難された。 「鏡」 (1975)で、再び、当局ともめた。 ラディカルで目新しい筋書き濃密な自叙伝だった。 「ストーカー」 (1979) は、第1版が撮影所が事故で破壊された後、 劇的に削減された予算で再撮影された。 その後、「ノスタルジア」 (1983)が、イタリアで撮影された。 これは、当局公認のものだった。 タルコフスキーは、西側に亡命した。 最後の映画「サクリファイス」 (1986)は、 イングリッド・ベルイマン監督らの協力で、スエーデンで撮影され、 カンヌ映画祭で、大方の予想を裏切って、4つの賞を受賞した。 この年の暮れに癌で死んだ。


クリヴィアにおまかせ

オトーサン、 「へぇ、珍しいオランダ映画か」 オランダといえば、運河、風車、チューリップ。 そんな景色が見られるのでしょうか? 原題:Ja zuster, nee zuster (2002)     Yes Nurse! No Nurse! 監督:Pieter Kramer 原作:Annie M.G. Schmidt 脚本;Harry Bannink/Frank Houtappels/Pieter Kramer Genre: Comedy / Musical Country: Netherlands Language: Dutch 上映時間:100分 あらすじ: この映画は陽気なスタイルのミュージカル・コメディ。 オランダのとある町にある シスター、クリヴィアのホームの出来事のお話し。 ホームの住人たちは、陽気で、気のいいひとたち。 あけっぴろげな共同生活が、なにかにつけて、 不満たらたらのせこい隣人ボードフルの気に障り、 ホームを何とかして閉鎖してやろうと企んでいる。 ある日、ホームの娘がステキな男に出会う。 クリヴィアは、彼が泥棒と知りつつ、ホームに住まわせる。 だが、これは隣人にとって、絶好の口実になるのでは? 出演者:: Loes Luca .... Sister Klivia(クリヴィア) Paul Kooij .... Neighbour Boordevol (ブードフェル) Paul de Leeuw .... Wouter(ウーター) オトーサン、 クリヴィアは、 美人ではありません。 オランダには、美人なんていないのです。 陽気な人のいいおばさん。 ブ−ドフェルは、いじわるを絵に描いたようなおじさん。 脇役もあい乱れての、ドタバタ喜劇でした。 オランダの俳優なので、海外映画俳優マガジンには、 経歴の紹介がありませんでした。 クリヴィアは、彼の地で一番の人気者とか。 ま、和田あきこから毒気を抜いたような感じ。 その他の出演者: Tjitske Reidinga .... Jet Waldemar Torenstra .... Gerrit Beppe Costa .... Engineer Edo Brunner .... Bertus Lennart Vader .... Bobby Frits Lambrechts .... Opa Olga Zuiderhoek .... Rechter Arjan Ederveen .... Choreographer Pierre van Duijl .... Greek Guus Dam .... Agent 1 Joep Onderdelinden .... Agent 2 Ad Knippels .... SRV Boss User Rating: 6.8/10 (323 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: rbverhoefさん The Hague, Netherlands 2004年2月22日 この映画、1960年代に人気があった オランダのTVシーズに基づいている。 TVシリーズ同様、陽気である。 見たことのないひとも、この映画は楽しめるだろう。 物語は単純で、シスター・クリヴィアとそのホーム仲間のもの。 ともに暮らしているメンバーには、 Jet (Tjitske Reidinga)や元泥棒のGerrit (Waldemar Torenstra)もいる。 隣人の地主がブードフェルで、 きちんとした療養所でないし、うるさいという理由で、 追い出そうとしている。 面白い魅力的なミュ−ジカルシーンもあり、 この種の映画としては、演技もパーフェクトである。 とくに、悪漢のLoes Luca とPaul Kooij は、パーフェクトだった。 サブ・プロットがあって、そこに出てくる美容師のウーターが愉快。 実は、ブードフェルの弱みを握っているのだ。 家族みんなで楽しめる映画だ。 オトーサン、 「オランダ名物、まだあったぞ。 サッカーの名門チーム、アヤックス、 女王様、そして自転車!」 国中にサイクリングロードが張りめぐらされているのです。 参考になるサイトをご紹介しましょう。 ・http://jp.getronics.com/today/DutchRecipe/Summer.htm オランダでサイクリングが盛んなのは、皆さんもご存知でしょう。 理由は、オランダの気候と地形にあります。 オランダの夏は湿度が低く、真夏日でも摂氏30度前後。 そしてご存知のようにオランダは平坦な国なので、 サイクリングには最適のコンディションなのです。 週末になると、朝から親戚や友達の家に集まり、天気が良ければ出発! 雨だったら……少しぐらいなら平気で出かけます。 かばんにパンやハム、チーズなどを詰めて。 そうすれば、お昼はピクニックが楽しめるでしょ。 小さな子供だって、補助輪なしで立派に30kmはサイクリングします。 先頭と後尾を大人がかため、間に小っちゃな自転車を挟んで 一列になって行く姿は微笑ましいものですよ。


黒いオルフェ

オトーサン、 「ギリシャ神話が下敷き。ひと味ちがうなぁ」 竪琴の名手オルフェウスの物語は、 あまりにも有名です。 「振り返るなって言われたって、ムリだよなぁ」 原題:Orfeu Negro (1959)     Black Orpheus 監督:Marcel Camus 台本:Vinicius De Moraes 脚本:Marcel Camus / Jacques Viot Genre: Drama / Comedy / Romance Country: Brazil / France / Italy Language: Portuguese 上映時間;100分 あらすじ: リオ・デ・ジャネイロ。 オルフェはトロリー電車の運転手でミュージシャン。 ミラと婚約している。 カーニバル週間に、かれはユリディスに出会う。 ストーカーの恐怖から村から逃げてきたのだ。 2人は、一目ぼれ。 ユリディスが、滞在しているいとこのサラフィ−ナは、 オルフェやミラの友達である。 そこで、2人は、また出会うことになる。 その後、カーニバルの間、 サラフィーナの衣装を着たユリディスは、 オルフェと情熱的にサンバを踊る。 婚約者のミラは、怒り、 死者の衣装をまとったストーカーが現れる。 窮地に陥ったユリディスは、 騒然たる群衆や暴徒の間を逃れていく。 オルフェは、彼女を救えるだろうか? 振り返ってはならない。 出演者: Breno Mello .... Orfeo(オルフェ) Marpessa Dawn .... Eurydice(ユリディス) Lourdes de Oliveira .... Mira(ミラ) オトーサン、 「オルフェ、すてきだなぁ」 若い娘がみな夢中になるのも、うなづけます。 出演者は、全員が黒人。 いきいきとしていて、フランス語を流暢にあやつるのです。 その他の出演者: Lea Garcia .... Serafina Ademar Da Silva .... Death Alexandro Constantino .... Hermes Waldemar De Souza .... Chico Jorge Dos Santos .... Benedito Aurino Cassiano .... Zeca User Rating: 7.5/10 (1,214 votes) オトーサン、 「高いスコアだけど、当然だ」 ・カンヌ映画祭パルムドール受賞 ・アカデミー最優秀外国語映画受賞 User Comments: Kathy-45さん Arcadia, California 1999年8月31日 私の好きな映画! この映画、落ち込んでいるときにみると、 目がくらくらする。 見ると、元気が沸いてくるのだ。 どこがいいのか、言い難い。 撮影は最高だし、 朝の1番機に飛び乗ってリオに行きたくなる。 出演者も最高。 音楽は、うっとりさせるほど美しい。 オルフェとユリディスの神話は、 リオのカーニバルによく似合っている。 ビデオで見るのだが、 機会があったら、巨大スクリーンで見たいものだ! オトーサン、 「リオのカーニバルか、一度行ってみたいなー」 その雰囲気をレポートしたサイトがありました。 ・映画「黒いオルフェ」の舞台リオ・デ・ジャネイロ http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/20050314sc22.htm  リオのカーニバル最終日の午後9時過ぎ。 降りしきる雨の中、パレードは最高潮に達した。 太陽のような照明に照らし出された 長さ約700メートルのパレード会場「サンボドロモ」は、 約6万人の観客の熱気であふれかえった。 バテリア(打楽器隊)の強烈なサンバのリズムに合わせ、 高さ10メートルはある山車の上で妖艶なダンサーたちがステップを踏み、 体を小刻みに揺らしながら観客席に熱い視線を送る。   オトーサン、 この映画、ギリシャ神話を知っていると、 もっと楽しめると思います。 全文転載させていただきますが、 GW中なので、ゆっくり読めるひともいるでしょう。 ○オルフェウス  http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Lynx/4808/orpheus/orpheus.html  トラキア王オイアグロスと音楽の女神ムーサの1人、  カリオペの間にはオルフェウスという子がいました。  アポロンは楽才に恵まれたオルフェウスに竪琴を与えました。  この琴は、ヘルメスが亀の甲羅に7本の糸を張って作った竪琴です。  やがてオルフェウスはギリシアで最も優れた吟遊詩人となり、  ひとたび竪琴を鳴らすと動物達は聞き惚れ、  嵐や津波も鎮むという素晴らしい琴を奏でました。  オルフェウスはイアソン率いるアルゴ船探検隊にも加わり、  船の行く手を阻む嵐を竪琴の音色で鎮め、  シチリア島の船員を惑わす美しい声の魔物セイレーンの魔力を打ち破りました。  オルフェウスは木の精霊エウデュリケという恋人がいました。  しかしエウデュリケは毒蛇に噛まれて死んでしまいました。  オルフェウスは悲しみ、そして恋人を取り戻しに冥界へ行くことを決心しました。  三途の川の渡し守カローンという老人は、三途の川の渡し賃として、  死者から1オボロスの銅銭を受け取って冥界に渡していました。  銅銭を持っていない死者はなかなか河を渡してもらえず、  ずっとこの世と冥界の間をさまよっていなくてはなりません。  時々その死者がこの世に出てきてしまうのです。  オルフェウスはカローンに行き冥界へ渡してくれるように頼みましたが、  カローンは生きている者は渡せないと言って舟に乗せませんでした。  そこでオルペウスは竪琴を弾き始めました。  カローンは竪琴の音色の虜となって聴き入ってしまい、  渡し守の仕事をほったらかしてぼんやりしていました。  オルペウスはその間に空いている舟を見つけて、自分で漕いで冥界に渡りました。  そして、続いて地獄の番犬ケルベロスをも竪琴を奏でて虜にし、  通り次々と冥界の関門を通り抜けました。  この世で初めて親族殺しをしたイクシオーンは、  火炎車にくくり付けられて未来永劫引きずり回わされていましたが、  オルフェウスの竪琴の音が聞こえると、火炎車は炎を消して止まりました。  神々の秘密を漏らしたタンタロスは、  あごまで地獄の水に浸けられる刑を受けていました。  その水を飲もうすると、その水は引いてしまい、  彼は渇きに永遠に苦しみ続けていました。  オルフェウスの竪琴の音を聴いたタンタロスはのどの渇きを忘れてしまいました。  シーシュポスは神々に刑罰を与えられ、  山の頂上まで休みなく岩をころがして運んでいました。  山頂まで達すると、岩は重さでいつも転がり落ちてしまうのです。  オルフェウスが竪琴を奏でると、この岩は止まりました。  そしてついに、死の神冥王ハーデスのもとにたどりつき、  エウデュリケを地上に返して欲しいと願い出ました。  そして、オルフェウスは手に持った竪琴を奏ではじめると、  ハーデスの恐ろしい側近達も竪琴に聴き惚れてしまい、  ハーデスにエウデュリケを返してあげたらどうかと進言しました。  そして、ハーデスもその美しい竪琴の音色の虜となり、  条件付きでエウデュリケを地上に連れて戻ることを許しました。  その条件とはオルフェウスが地上までは決して振り向いてはいけないことでした。  喜んだオルフェウスは恋人とともに地上を目指しましたが、  オルフェウスは後があまりにも静かで、  エウデュリケがいるのか不安になって思わず後ろを振り向いてしまいました。  するとエウデュリケは冥界に引き戻されてしまいました。  悲しんだオルフェウスは、川に身を投げて死んでしまいました。  大神ゼウスはオルフェウスの竪琴を拾って、天に上げて星座にしました。  オルフェウスの持っていた竪琴は、夏の星座、琴座です。


リリィ

オトーサン、 「おっ、フランス映画だ!」 ビデオレンタル屋にあるのは、韓国とホラーばかり。 そういうなかで、この種の映画は、清涼剤のようなもの。 原題:La Petite Lili (2003) 監督:Claude Miller 台本;Anton Chekhov 脚本:Julien Boivent/Claude Miller Genre: Drama / Romance Country: France / Canada Language: French 上映時間;89分 あらすじ: 「IMDB、さぼっているなぁ。 しょうがない、自分で書くか」 ジュリアンは、映画監督志望。 恋人のリリィを主役に実験映画をつくる。 ベテラン女優の母親マド、その恋人の監督ブリス、 祖父や身内を集めて自宅で試写会をやる。 母親の酷評に激怒したジュリアンは、 リリィのアドバイスも聞かずに、その場から飛び出す。 女優志望のリリィは、監督ブリスに急接近し、有名女優に。 それを知ったジュリアンは、自殺未遂。 4年後、リリィは、ジュリアンが処女作を監督するという噂を聞く。 出演者: Ludivine Sagnier .... Lili(リリィ) Robinson Stevenin .... Julien Marceaux(ジュリアン) Nicole Garcia .... Mado Marceaux(マド) オトーサン、 「リリィ、まぶしい!」 出だし、イキナリの全裸シーンには仰天しました。 「もしかして、ポルノ?」 でも、あとはごくフツーの展開でした。 LUDIVINE SAGNIER  リュディヴィーヌ・サニエ 誕生日 1979/7/3 出身 フランス 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「夫たち、妻たち、恋人たち」 2000年「焼け石に水」 2002年「8人の女たち」 2003年「スイミング・プール」「ピーター・パン」 その他の出演者: Bernard Giraudeau .... Brice(ブリス) Jean-Pierre Marielle .... Simon Marceaux Julie Depardieu .... Jeanne-Marie Yves Jacques .... Serge Anne Le Ny .... Leone Marc Betton .... Guy Michel Piccoli .... Actor Who Plays Simon Louise Boisvert .... Actress Who Plays Leone Charles Senard .... Julien's Assistant User Rating: 6.8/10 (292 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 映画撮影の舞台裏がふんだんに見られるのも、 映画フアンには、たまらない魅力でしょう。 User Comments: Multiple Reprise RNQさん 2004年1月26日 チェーホフは、未解決のシーンが、 時として不道徳になるという自信を持っていただろうか? ちょうど、この作品がそうであるように。 かもめが、3回ばかり現れる。 原作をビデオ化し、さらに映画化する。 実に面白い試みだ。 ロシアの文豪の原作の舞台や登場人物を ブルターニュで休暇を送っている 映画界のひとびとに置き換えるという試みは、成功している。 原作では、若きEmilie Marcucciが会うひとみんなを魅惑するが、 この映画では、リュディヴィーヌ・サニエが、みものである。 彼女は、実にすばらしい。 他の出演者たちも、見事だった。 オトーサン、 「眼福だ!」 この映画、フランスのブルターニュ地方の 美しい海や森を見事に撮影していますが、 若い女性の肉体は、その自然よりも美しいことを発見しました。


南部の人

オトーサン、 これも柏沼南公民館で借りてきました。 「へぇ、有名な画家ルノワールの次男が監督で、 文豪ウィリアム・フォークナーが脚本を手がけたとは」 原題:The Southerner (1945)     Hold Autumn in Your Heart 監督:Jean Renoir 原作:George Sessions Perry 脚色;Hugo Butler 脚本:Jean Renoir/William Faulkner/Nunnally Johnson Genre: Drama (more) Color: Black and White 上映時間;92分 あらすじ: サムは綿摘み。 家族のためによき未来をと願って、 自分自身の綿花農園を持つ。 最初の年、タッカーは、 子供の病気、洪水、嫉妬深い隣人を相手に苦闘する。 ちゃんとした農夫になれるだろうか? 出演者: Zachary Scott .... Sam Tucker(サム) Betty Field .... Nona Tucker (ノーナ) J. Carrol Naish .... Devers(ディーバー) オトーサン、 「サム、いいねぇ。若い農夫そのもの」 農夫サムを好演しているのは、ザカリー・スコット。 その健気な若い妻ノーナを好演しているのは、 ベティ・フィールド。 経歴紹介は、ザカリー・スコットのみ。 ZACHARY SCOTT  ザカリー・スコット 誕生日 1914/2/24-1965/10/3 出身 米テキサス州 出演作 1944年「仮面の男」 1945年「南部の人」「ミルドレッド・ピアース」 1947年「野望の果て」「スタリオン街道」 1949年「セントルイス」「美しさ故に」 1950年「女ごころ」「拳銃(コルト)45」 1951年「脱獄者の秘密」「国際偽札団」「結婚しましょう」 1955年「復讐にかけた女」「死闘の丘」 1956年「反逆者の群れ」「地獄の道連れ」 1957年「贋札団急襲」 1962年「底抜け棚ボタ成金」 その他の出演者: Beulah Bondi .... Granny Tucker Percy Kilbride .... Harmie Charles Kemper .... Tim Blanche Yurka .... Mama Tucker Norman Lloyd .... Finlay Estelle Taylor .... Lizzie Paul Harvey .... Ruston Noreen Nash .... Becky Devers Jack Norworth .... Dr. White Nestor Paiva .... Bartender Paul E. Burns .... Uncle Pete Tucker Jay Gilpin .... Jot Tucker User Rating: 7.7/10 (247 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Spleenさん Canberra, Australia 2002年7月16日 ある種の理想 ルノワール映画の人生は、いつも蹉跌が伴う。 あるいは、次々と興味ある出来事が起きる。 それが、ルノワール映画が、いつも あるテーマやのある場所にこだわる理由である。 ("大いなる幻影"は、誰もが認めるようにすばらしいが、 それは、ふらふらしないからだ) あるいは、筋書きに固執しないケースもある。 どちらのケースでも、 ルノワールの素材は、地についたものだ。 主演俳優が、土地と結びついているという事実、 何がなんでも農夫として生きていくという 明快な目標をもっている事実は、 ルノワールが、何事が起きようとも、 映画の拡散を防ごうとしている証拠っである。 喜びに満ちた暖かい映画であるが、厳しい側面もある。 既存の農夫が、新米農夫に、ことごとに辛く当たるシーンは、 火花を散らすようだ。 観客は、何という悪い奴だと思い、その人間性を疑ってしまう。 だが、これは、この映画の多くのシーンのひとつだ。 この映画には、あまりにも多くのことが盛りこまれている。 長すぎるせりふもそのひとつだ。 だが、全体としてみれば、 Cecil B. DeMilleの反共産主義者の姿勢が、 名画「十戒」に結実したように、 この悪者の存在が、映画を引き立てているのだ。 最後の些細なことは、気にしないほうがいい。 オトーサン、 「ほぼ名画だ」 下手をすれば、農夫の健闘を称える プロパガンダの映画になってしまうところを、 人間を深く描きこんだことで、芸術映画に近づいています。


フォロウイング

オトーサン、 「クリストファー・ノーラン? あの名作"メメント"の?」 一も二もなく飛びついて借りました。 原題:Following (1998) 監督・脚本:Christopher Nolan Genre: Crime / Mystery / Thriller Rated R for language and some violence. Country: UK Language: English Color: Black and White 上映時間:70分 あらすじ: 老人がビルの身の上話に耳を傾ける。 ビルは、作家志望の男だが、 見知らぬひとをロンドン中つけまわし観察するのだ。 ある日、口達者で自信満々の男に出会う。 そいつも、ビルがつけ回していたひとりだった。 彼の名は、コッブ。 泥棒だが、ビルをかわいがってくれ、 他人の家に押し入るコツを伝授してくれる。 あるブロンド女性のアパートに押し入ったが、 ビルは、彼女に興味を抱く。 部屋中、写真だらけだったからだ。 彼女をつけ回し、彼女とバーでおしゃべりしたりする。 そのバーは、元のボーイフレンドのもので、 汚れ仕事を受けもっていて、 彼女のリビングで、金槌で誰かを殺したらしい。 やがてビルは、彼女が好きになる。 さて、老人は、ビルの知らないことを知っているだろうか? 出演者;: Jeremy Theobald .... Bill(ビル) Alex Haw .... Cobb(コッブ) Lucy Russell .... The Blonde(ブロンドの女) オトーサン、 「リアルそのもの!」 みなシロウトとは、とても思えません。 その他の出演者: John Nolan .... The Policeman Dick Bradsell .... The Bald Guy Gillian El-Kadi .... Home Owner Jennifer Angel .... Waitress Nicolas Carlotti .... Barman Darren Ormandy .... Accountant Guy Greenway .... Heavy #1 Tassos Stevens .... Heavy #2 Tristan Martin .... Man at Bar Rebecca James .... Woman at Bar Paul Mason .... Home Owner's Friend David Bovill .... Home Owner's Husband User Rating: 7.6/10 (3,162 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか?」 Thomas Jolliffeさん Marlow, England 2004年1月4日 低予算の傑作 クリストファー・ノーランの処女作は。 批評家をうならせた。 映画科の学生が、たった$6,000の超低予算で撮影したとは。 白黒映画で、出演者はみなノーランの学友たち。 出演者が下手と言っているのではない。 実に上手いのだ。 Jeremy Theobaldも、Alex Hawも、 他の映画でお目にかかることが出来るが、 その演技は、6年前のこの作品に敵わない。 ノーランのスリラーは、「メメント」もそうだが、 時間軸で作られてはいない。 Pulp Fictionのように、シーンが前後する。 脚本は、秀逸。 すばらしいひねりのきいたスリラーだが、 各シーンの任意の順番がスリルに拍車をかけている。 とくに、最後の10分間がいい。 すべてが、明らかになる。 低予算の映画であり、 当時、まったく無名の監督作品だったが、 この映画は、すばらしい。 ハリウッドで製作される大部分の映画よりもいい。 ノーランは、全部で3つの映画を撮っている。 この映画と、 すばらしい「メメント」と 「メメント」ほどよくないが、でもすばらしい「インソムニア」によって、 彼は、現代のもっとも優れた新人監督の座を獲得した。 次作「バットマン」が待ち遠しい。 この映画は、短編であり、あまく、見て面白い。 プロフェッショナルであり、 ファンタスティックなひねりには驚かされる。 David Julyanの音楽もすばらしいと思う。 雰囲気がよく出ていて、ぞくぞくさせてくれる。 他のノーラン映画も、彼が音楽を担当している。 この映画を推奨したい。 ノーランの映画は、みんな買い揃えておきたい。 低予算の珠玉の映画だ。 評価は、***** オトーサン、 「モーツアルトみたいなもんだ」 映像が自然にこぼれ落ちてくるのです。 若き前途有望な監督の経歴をみましょう。 CHRISTOPHER NOLAN  クリストファー・ノーラン 誕生日 1970/7/30 出身 英ロンドン 監督作 1998年「フォロウイング」 2000年「メメント」 2002年「インソムニア」 次に、IMDBで。 1970年、ロンドン生まれ。 父親の8mmカメラを使って、7歳で映画をつくりはじめた。 男性アクションものを収集・分類していた。 やがて、実在の人物を撮る段階に進んだ。 スーパー8mmの短編映画"tarantella"は、 PBSのimage unionで1989年に上映された。 英文学をロンドン大学で学び、 映画研究会で、16mm映画をつくりはじめた。 短編映画"larceny"や 3分もの”doodlebug”なる映画など 他の16mmの短編映画が、 1996年のCambridge Film Festivalで上映されている。


断崖

オトーサン、 「おお、ヒッチコックの映画だ!」 ほとんど見たはずなのに、まだ残っていました。 原題:Suspicion (1941) 監督:Alfred Hitchcock 原作:Anthony Berkeley 脚本:Samson Raphaelson/Joan Harrison /Alma Reville Genre: Film-Noir / Mystery / Thriller Color: Black and White 上映時間;100分 あらすじ: ジョニーは、ハンサムなプレイボーイ。 リナに出会い、結婚する。 最初、ジョニーの魅力の虜になったものの、 2つの点で、疑惑に火がつく。 まず、どうやって生計を立てていくのか? そして、跡の残らない毒薬に興味をもつのか? 出演者: Joan Fontaine .... Lina McLaidlaw Aysgarth(リナ) Cary Grant .... Johnnie Aysgarth(ジョニー) Cedric Hardwicke .... General McLaidlaw (将軍) オトーサン、 「キレイな女優さんだなー」 うぶな女性、恋する女性、 そして疑惑にゆれ、恐怖におびえる女性を 見事に演じました。 彼女の父親は、東大教授で、日本人女性と再婚。 彼女は、聖心女子大に通っていたとか。 相手役のケーリー・グラント、 いいですねえ、オーラがあります。 JOAN FONTAINE  ジョーン・フォンテイン 誕生日 1917/10/22 出身 東京 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1935年「男子牽制」 1937年「偽装の女」「踊る騎士」 1939年「ガンガ・ディン」 1940年「レベッカ」 1941年「断崖」 1942年「純愛の誓い」 1943年「永遠の処女」 1944年「ジェーン・エア」「情炎の海」 1945年「失恋四人男」 1948年「皇帝円舞曲」「暴れ者」「忘れじの面影」      「不時着結婚」 1951年「旅愁」 1952年「生きるためのもの」「黒騎士」      「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「デカメロン夜話」 1954年「豪傑カサノヴァ」 1957年「日のあたる島」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1961年「地球の危機」 1962年「夜は帰ってこない」 1966年「影なき裁き」 CARY GRANT  ケーリー・グラント 誕生日 1904/1/18-1986/11/29 出身 英ブリストル 出演作 1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」      「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」 1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」      「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」 1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」 1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」 1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」 1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」      「フィラデルフィア物語」 1941年「愛のアルバム」「断崖」 1942年「恋の情報網」 1943年「ミスター・ラッキー」 1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」 1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」 1947年「独身者と女学生」 1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」 1949年「僕は戦争花嫁」 1950年「危機の男」 1951年「うわさの名医」 1952年「モンキー・ビジネス」 1955年「泥棒成金」 1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」 1958年「無分別」「月夜の出来事」 1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」 1960年「芝生は緑」 1962年「ミンクの手ざわり」 1963年「シャレード」 1964年「がちょうのおやじ」 1966年「歩け!走るな」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 その他の出演者: Nigel Bruce .... Gordon Cochrane 'Beaky' Thwaite Dame May Whitty .... Mrs. Martha McLaidlaw Isabel Jeans .... Mrs. Newsham Heather Angel .... Ethel (Maid) Auriol Lee .... Isobel Sedbusk Reginald Sheffield .... Reggie Wetherby Leo G. Carroll .... Captain George Melbeck User Rating: 7.3/10 (4,206 votes) オトーサン、 「高いスコアだな」 アカデミー賞: 主演女優賞:ジョーン・フォンテーン 同ノミネート:作品賞、劇映画音楽賞 User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2001年6月15日 手に汗にぎるサスペンス ヒッチコックの小品のなかで、 多くの点で、この作品は、いい演技と、 彼の他作品同様にサスペンスに溢れている。 まったく単純な筋書きである。 ジョーン・フォンテーンは、 魅力的で無責任なジョニーに夢中になり、結婚する 物静かな若い女性リナを好演している。 まもなく、彼女はジョニーの行動や意図に疑念を抱くようになる。 彼がやったこと、やろうとしていることに恐れおののく。 その恐怖に打ち勝とうとして、夫を追求すると もっとおそろしい新たな疑念が湧き起こる。 それ以上のものはないのだが、 ヒッチコックは、この枠内で多くのサスペンスを生みだしている。 緊迫感は持続し、 フォンテーンの演技も、観客に彼女の恐怖や不安を痛感させる。 結末は好きでない人が多いだろうが、 見る価値はあるし、いろいろな解釈が可能である。 他の出演者の出番は少なかったが、 いい演技で、主人公たちの姿を浮かび上らせていた。 とくによかったのは、Nigel Bruceで、 ジョニーの親友として、彼の明るい側面を浮かび上らせている。 ヒッチコックの傑作と比較すると、 複雑でもないし、興奮も少ないが、 この映画をみると、彼の監督としての能力、 つまり観客に手に汗をにぎらせる能力のすごさが分かる。 ヒッチコックフアンには、必見だろう。 オトーサン、 「あー、面白かった」 ほとんど見たはずなのに、 リストをチェックしたら、 初期の作品に見逃しがたくさんありました。 ALFRED HITCHCOCK  アルフレッド・ヒッチコック 誕生日 1899/8/13-1980/4/29 出身 英ロンドン 監督作 1926年「山鷲」 1927年「リング」「ダウンヒル」 1928年「シャンパーニュ」「農夫の妻」 1929年「ヒッチコックの恐喝」 1930年「エルストリー・コング」「殺人!」 1931年「スキン・ゲーム」 1932年「第十七番」「おかしな成金夫婦」 1934年「暗殺者の家」 1935年「三十九夜」 1936年「サボタージュ」「間諜最後の日」 1937年「第3逃亡者」 1938年「バルカン超特急」 1939年「厳窟の野獣」 1940年「海外特派員」「レベッカ」 1941年「スミス夫妻」「断崖」 1942年「逃走迷路」 1943年「疑惑の影」 1944年「救命艇」 1945年「白い恐怖」 1946年「汚名」 1948年「パラダイン夫人の恋」「ロープ」 1949年「山羊座のもとに」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「見知らぬ乗客」 1953年「私は告白する」 1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」 1955年「泥棒成金」「ハリーの災難」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「間違えられた男」 1958年「めまい」 1959年「北北西に進路を取れ」 1960年「サイコ」 1963年「鳥」 1964年「マーニー」 1966年「引き裂かれたカーテン」 1969年「トパーズ」 1972年「フレンジー」 1976年「ファミリー・プロット」


17歳の処方箋

オトーサン、 「おお、カルキンくんが出ている!」 「ホーム・アローン」の名子役の演技が楽しみです。 原題:Igby Goes Down (2002) 監督・脚本:Burr Steers Genre: Comedy / Drama Rated R for language, sexuality and drug content. 上映時間:97分 あらすじ: この映画は、 17歳の落ちこぼれの物語。 母親の癌や父親の精神異常に向き合い、 年上の女性との関係を模索する。 ほんとうは、知的なのだが、 イグビーは、現代のホールデン・コールフィールドだ。 彼の住む世界は、周囲から期待されるよりも はるかに低いレベルのものだった。 出演者: Kieran Culkin .... Jason 'Igby' Slocumb, Jr. (イグビー) Claire Danes .... Sookie Sapperstein(スーキー) Susan Sarandon .... Mimi Slocumb (ミミ) オトーサン、 「おー、カルキンくん、大きくなったなー」 ベッドシーンもやれるくらいの年になったのです。 相変わらず、演技のほうも達者で、 繊細で傷つきやすい青年心理をよく表現していました。 KIERAN CULKIN キーラン・カルキン 誕生日 1982/9/30 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク カルキン一家の三男。 兄は俳優のマコーレー・カルキン。 父は俳優のクリストファー・カルキン。 「ホーム・アローン」で映画デビュー。 「マイ・フレンド・メモリー」で初主演。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「ホーム・アローン」◆ 1991年「花嫁のパパ」「オンリー・ザ・ロンリー」 1992年「ホーム・アローン2」◆ 1993年「ボディ・ターゲット」 1994年「トラブル・ファミリー」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「AMANDA」 1998年「マイ・フレンド・メモリー」◇      「レプリコーン 妖精伝説」(TM) 1999年「シーズ・オール・ザット」◆      「サイダーハウス・ルール」◆      「ミュージック・オブ・ハート」◆ 2001年「イノセント・ボーイズ」◇ 2002年「17歳の処方箋」◇ その他の出演者: Jeff Goldblum .... D.H. Banes Jared Harris .... Russel Amanda Peet .... Rachel Ryan Phillippe .... Oliver 'Ollie' Slocumb Bill Pullman .... Jason Slocumb Rory Culkin .... 10-Year-Old Igby Peter Anthony Tambakis .... 13-Year-Old Oliver Bill Irwin .... Lt. Ernest Smith, Pershing Academy Kathleen Gati .... Ida Gannon Forrester .... Little Cadet Celia Weston .... Bunny Elizabeth Jagger .... Lisa Fiedler User Rating: 7.1/10 (7,869 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いのか」 User Comments: caspianさん Attleboro, MA 2004年2月19日 ライ麦畑でつかまえて カルキンは、100% ホールデンだ。 「ライ麦畑でつかまえて」は、 おそらくもっとも映画化しにくい作品だが、 この作品はそれに挑戦し、いいところに迫っている。 出演者はみなすばらしい。 多くの驚き、いい物語、 そして、見てよかったと思わせる無邪気な結末。 助演のスーザン・サランドンは、すばらしかった。 カルキンも充分主役を勤められることを実証した。 オトーサン、 ここで、引用されている 「ライ麦畑でつかまえて」の紹介をしておきましょう。 http://www.enjoy.ne.jp/~nao70/bal/bal6.htm 第二次世界大戦直後のアメリカが舞台。 成績不良を理由に高校を放り出された主人公、 ホールデン・コールフィールドのニューヨーク三日間の彷徨を描く。 ホールデンは、子供の純真さは失いながらも、 欺瞞に満ちた大人の世界に足を踏み入れることを拒否する。 「もし僕がなれるとしての話だけど、弁護士も悪くない。 もし無実の人を救ったりするようなことばっかりやってるんならね。 でも実際には、父さんを見ればわかるけど、 ゴルフをしたりマティーニを飲んだりしてるだけさ。 じゃ、僕が本当にしたいことはなんなのかって? 馬鹿げて聞こえるかもしれないけど、こんなイメージがあるんだ ・・・広いライ麦畑があって、まわりはおっそろしく危ない断崖なんだ。 そのライ麦畑の中で、子供たちが遊んでる。 僕はひがな一日それを見てて、 子供が誰か落ちそうになっていたら、さっと走っていって助けるんだ」 彼にとってライ麦畑とは、 外の世界から、何か恐ろしいものから、他者との関わりから 自分を守ってくれる繭なのです。


海を飛ぶ夢

オトーサン、 はじめて市川のTOHOシネマズへ。 東宝もシネコンに進出してきたのです。 立派なグッズ販売コーナーもありました。 原題:Mar adentro (2004)     The Sea Inside 監督:Alejandro Amenabar 脚本:Alejandro Amenabar /Mateo Gil Genre: Drama MPAA: Rated PG-13 for intense depiction of mature thematic material. Country: Spain / France / Italy Language: Spanish / Catalan / Galician 上映時間:125分 あらすじ: ラモン・サンペドロの実話。 彼は、尊厳死の権利を求めて、30年間戦う。 映画は、ラモンと2人の女性の関係を描く。 ひとりは、彼の弁護士フリア、 もうひとりは、彼に生きるのは尊いということを 教えようとする地元の女性ロサ。 彼の愛のおかがで、2人の女性は、 それまでまったく予想だにしなかったことをやることになる。 彼の死にたいという意思にもかかわらず、 ラモンは、彼に出会ったすべてのひとに、 人生の意味、価値、その貴重さを教える。 自分ではまったく動けないのに、 他人を動かす異様な能力をもっていた。 出演者: Javier Bardem .... Ramon Sampedro(ラモン) Belen Rueda .... Julia(フリア) Lola Duenas .... Rosa(ロサ) オトーサン、 「ラモン、味があるな」 Javier Bardem、 顔立ちが、ちょっとニコラス・ケイジに似ていますが、 もっとやさしそうな人柄で、声もソフトです。 四肢麻痺患者というと暗くなりすぎますが、 いい役者さんを探してきたものです。 「フリアもいいなー!」 Belen Rueda、好みのタイプです。 ラモンに寄り添って、 1本の煙草を代わる代わる喫むシーン、 下手なベッドシーンよりも、強烈な色気を感じました。 でも、この2人、スペインの俳優のせいか、 海外俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 残念! その他の出演者: Mabel Rivera .... Manuela Celso Bugallo .... Jose Clara Segura .... Gene Joan Dalmau .... Joaquin Alberto Jimenez .... German Tamar Novas .... Javier 'Javi' Sampedro Francesc Garrido .... Marc Jose Maria Pou .... Padre Francisco Alberto Amarilla .... Hermano Andres Andrea Occhipinti .... Santiago Federico Perez Rey .... Conductor (Driver) Nicolas Fernandez Luna .... Cristian User Rating: 8.3/10 (3,399 votes)          top 250: #233 オトーサン、 「おお、世界の名画入りだ!」 アカデミー賞外億語映画賞受賞 ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞 ゴヤ賞:監督賞、脚本賞、主演男優賞受賞 David Fergusonさん Dallas, Texas 2005年1月3日 微笑んで泣くのを覚えた 再び暗闇からの挨拶。. アレハンドロ・アメナーバル監督は、 実話をベースに、あらゆる反対を乗り越えて、 自分の運命を自分でコントロールしようとする 男の闘いを描いた。 主演の偉大なるJavier Bardemは、 ラモン役として、実に見せる。 その目つきと頭の動きだけで、 彼が心中、何を考えているが分かる。 夢や幻想シーンは、多用されていないが、 彼の欲求やその理由を実に効果的に示している。 安楽死の是非を問うものではなく、 真の問いかけは、愛とは何か?である。 いつも、私達は愛情を抱き、人に出会う。 愛情を探し求め、愛されていたいのだ。 脚本はしっかりしており、 たったひとつの部屋で撮影されたというのに、 終始、感動的である。 助演陣もすばらしい。 彼らの苦しみを感じることができるし、 家族のそれぞれが、 いかにラモンの決定と向き合うかが納得できる。 これは、珠玉の作品。 見るに値する。 オトーサン、 「この監督、すごいや!」 名画には、かならず記憶に残る名場面があるもの。 邦題の「海に飛ぶ夢」がまさにそうでした。 四肢が麻痺して、30年間も身動きできない男。 その男の強烈な夢想。 ベッドから降り立って、窓を開け、身を投げると、 おお!空を飛んでいます。 スペインのオリーブ畑のある起伏のあるいくつもの丘を 低空飛行で、ものすごいスピードでかすめていくのです。 そして、視界に大海原が飛びこんできます。 かつて、あんなにも愛していた海の風景....。 彼は砂浜に降り立ち、砂とたわむれる水の感触を味わいます。 すると、「おお!」 愛する彼女が駆け寄ってくるではありませんか。 音楽もいいですね、しびれますねぇ。 経歴をみましょう。 若い監督です。 ALEJANDRO AMENABAR  アレハンドロ・アメナーバル 誕生日 1972.3.31 出身 チリ サンティアゴ・デ・チリ 監督作 1996年「テシス/次に私が殺される」 1998年「オープン・ユア・アイズ」 2001年「アザーズ」 では、次にIMDBから。 1973年のピノチェトのクーデターの夜、 チリのサンチャゴに生まれた。 母親がスペインの市民戦争を体験したこともあって、 一家そろって、スペインに逃げた。 マドリッドで育ち、 Sciences Information Faculty at Madrid's Complutense Universityに入学。 いい学生ではなかった。 学問では目が出ず、 かねてやりたかった映画を学ぶことにする。 初期の短編映画 "Himenoptero"(1992)では、 監督、製作、演技、脚本、音楽を手がけている。 かれは成長し、「テシス/次に私が殺される」(1996)で、 最初の商業的成功を収めた。 この映画は、新しい有力な監督の誕生を示すものだった。 その後、 「アザーズ」も彼の力量を実証した。 すべての映画で、彼は脚本と音楽を自作している。 また、もっとも有名なのは、 "La Lengua de las Mariposas" (1999)だが、 他の監督の映画の作曲も手がけている。 彼は、他のスペインの監督とは違って、 国の弱点を暴いたり、過去の歴史を扱うことはしない。 あえて、ちがう領域に挑んでいる。 走馬灯のような、心理学的な、また超現実主義のテーマに 果敢に挑んでいる。 まだ、30歳になっていない若者。 多くのひとが次作を期待している。


セックス調査団

オトーサン、 「変わった題名だな、借りてみよう」 かつて調査部にいましたから、 「調査」という言葉は、気になります。 さらに、さらに、セックスを調査するなんて... 原題:Investigating Sex (2001) 監督:Alan Rudolph 原作:Jose Pierre 脚本:Alan Rudolph /Jose Pierre/Michael Henry Wilson Genre: Comedy / Drama (more) Country: Germany / USA Language: English 上映時間:108分 あらすじ: 男性グループと女性の速記者が、科学的にセックスを研究する。 出演者: Neve Campbell .... Alice(アリス) Alan Cumming .... Sevy(サビー) Nick Nolte .... Faldo(ファルド) オトーサン、 「愉快だ!」 ネーブ・キャンベルがセックス体験の前と後を好演。 脇役も、個性派ぞろいで、愉快です。 NEVE CAMPBELL  ネーブ・キャンベル 誕生日 1973/10/3 出身 カナダ・オンタリオ州トロント 9歳で名門カナダ国立バレエ学校に入学、 演劇、発声法、ダンスを学び、 学校プロデュースの「眠れる森の美女」などに出演。 15歳の時、トロントで製作された舞台「オペラ座の怪人」でプロデビュー。 テレビでは94年から2000年まで 「サンフランシスコの空の下」のジュリア・サリンジャー役で活躍。 映画では、「スクリーム」シリーズのシドニー・プレスコット役で 一躍スターとなった。兄クリスチャンも俳優。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「ザ・クラフト」◆「スクリーム」◇ 1997年「スクリーム2」◇ 1998年「ワイルドシングス」◇「54フィフティー・フォー」◆      「too Smooth 嘘つきは恋の始まり」 1999年「スリー・トゥ・タンゴ」◇ 2000年「スクリーム3」◇「MONA 彼女が殺された理由」◇      「パニック/脳壊」◇ 2001年「セックス調査団」 2003年「バレエ・カンパニー」「ブラインド・ホライズン」 その他の出演者:: Robin Tunney .... Zoe Dermot Mulroney .... Edgar Julie Delpy .... Chloe Jeremy Davies .... Oscar Til Schweiger .... Monty John Light .... Peter Terrence Dashon Howard .... Lorenz Tuesday Weld .... Sasha Emily Bruni .... Janet Jacqueline Anderson .... Linda Marc Hosemann .... Joey Joseph May .... Roger User Rating: 4.9/10 (179 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 User Comments: Sarahさん Denver, CO 2002年10月13日 これがみられて、ラッキー... デンバー映画祭のボランティアとして、 今夜、この映画の上映会に出席する機会を与えられた。 とても、うれしかった。 この映画を見て、笑ったのは、自分だけじゃなかったかと思う。 陽気だが、知的だ。 出演者たちの息がぴったり合っている。 すばらしい演技をしていたのは、 Alan Cumming、Nick Nolte、Tuesday Weld、 Robin Tunney そして、Neve Campbellだ。 映画は、若干、いい加減に見えるが、事実に基づいている。 とくに、楽しんだのは、Robin Tunneyで、 セックスに新鮮で健康的な態度をもっていることだった。 彼女は、処女として、売春婦として、少数の男性としか寝ない。 自分のやりたいこと、欲することを知っている。 男性に頼らずに、ベッドに行く。 つきあった男性には、ひとを分析するなという。 もうひとつ、愉快だったのは、劇中の映画だった。 1920年代の白黒映画のようで、 あきらかに複雑なプロセスを経てつくられていた。 愛すべき連中が物語を進めていく。 他の映画とはちがう。 機会があったら、みるといい。 オトーサン、 「ユニークだ。そこがいい!」 3S、すなわち、スピード、スリル、セックスは、 観客を楽しませる常套手段ですが、 こういう変わった切り口もいいのではないでしょうか。


コンスタンチン

オトーサン、 スーパーオートバックスかしわ沼南へ。 このシート、座りやすくていいのです。 空いているので、前の席の間に足をのばして ファーストクラス気分で見ることにしました。 「しまった!」 アメコミがベースのホラー映画でした。 原題:Constantine (2005) 監督:Francis Lawrence 原作コミック:Jamie Delano/ Girth Ennis 原作:Kevin Brodbin 脚本:Kevin Brodbin / Frank A. Cappello Genre: Action / Thriller / Fantasy / Drama / Horror 上映時間:121分 あらすじ: 超自然の不遜な刑事コンスタンチンの物語。 彼は、文字通り、地獄に落ち、生還した男だ。 彼は、懐疑的な刑事アンジェラとチームを組んで、 彼女の双子の妹イザベラの自殺の謎を解き明かそうとする。 その捜査の過程で、悪魔や天使の世界を通過する。 それは、ちょうど現代のロサンゼルスのなかに存在するのだ。 異界の破滅的な出来事に出会いながらも 2人は、何としても、平和を取り戻そうとする。 出演者:: Keanu Reeves .... John Constantine(コンスタンティン) Rachel Weisz .... Angela Dodson/Isabel Dodson(アンジェラ) オトーサン、 「イマイチだなー」 キアヌも、レイチェルも頑張ってはいるのですが、 「マトリックス+エキソシスト」風で、乗れませんでした。 KEANU REEVES  キアヌ・リーブス 誕生日 1964/9/2 出身 レバノン・ベイルート 父親はハワイ系中国人、母親はイギリス人。 オーストラリア、ニューヨークと引っ越し、 6才からカナダのトロントに移り住む。 高校時代はアイス・ホッケーの選手で シアター・アーツ・スクールに通いながら夜間の演技塾で学ぶ。 大学でもアイス・ホッケーの選手として活躍したが、 プロの誘いを断り、俳優になることを決め、俳優学校へ通う。 16才で地元のテレビ番組に初出演。 映画デビューは、 アイスホッケー映画のカナダ作品「栄光へのフィニッシュ」(1985)。 その後、ヒッチハイクでハリウッドに行き、 俳優として本格的活動を始めた。 「リバース・エッジ」「パーマネント・レコード」など 初期の作品ではナイーブで青年を演じ、 「ビルとテッドの大冒険」での脳天気な高校生テッド役が受け、 全米の人気アイドルに。 1994年「スピード」の大ヒットで大スターとなる。 1991年にはロックバンド「ドッグ・スター」を結成し、ライブ活動を開始。 バンドではベースを担当。左利き。 1995年には、カナダのウィニペグで 「ハムレット」の舞台に立ち、ハムレットを演じた。 キアヌ・リーブスは平均点俳優。 ずば抜けて優れた演技力を持ち合わせているわけではないが、 どんなジャンルの映画でもそつなくこなしてしまう。 彼の魅力は端整な顔立ちもさることながら、 個性を強調しない素朴な演技にある。 出演映画のジャンルが変われば、演技も変わるものだが、 彼は自分のキャラを変えないまま、 上手くその映画の役に溶け込ませる才能を持っている。 キアヌの出演映画は1本単位では それほど印象のある俳優ではないが、 トータルで見ると、非常に魅力あふれる俳優となる。 ただ、路線が現在でもはっきりしない上に、 人気スターなのに傲慢さがなく、 いまだに素朴な演技を続けるキアヌ・リーブスは、 どう評価していいのか非常に難しい。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「栄光へのフィニッシュ」 1986年「栄光のエンブレム」「アクト・オブ・ベンジェンス」 (TM)      「リンゼイ・ワグナーのヤング・アゲイン」 (TM)      「アンダー・ブルー」 (TM)      「おもちゃの国のクリスマス」 (TM)      「ザ・ブラザーフッド」 (TM) 1987年「リバース・エッジ」 1988年「ミッドナイトをぶっとばせ!」      「パーマネント・レコード」「旅立ちの季節」      「プリンス・オブ・ペンシルバニア」「危険な関係」 1989年「ビルとテッドの大冒険」◇「バックマン家の人々」      「熱砂の恋 アヴァンチュール・サマー」 (TM) 1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」      「ラジオタウンで恋をして」 1991年「ハートブルー」◇「ビルとテッドの地獄旅行」◇      「マイ・プライベート・アイダホ」 1992年「ドラキュラ」 1993年「から騒ぎ」「カウガール・ブルース」      「ミュータント・フリークス」 1994年「リトル・ブッダ」「スピード」◇ 1995年「雲の中で散歩」◇「JM」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◇「フィーリング・ミネソタ」◇ 1997年「死にたいほどの夜」◇「ディアポロス/悪魔の扉」◇ 1998年「ミー&ウィル」 1999年「マトリックス」◇ 2000年「リプレイスメント」◇「ザ・ウォッチャー」◇「ギフト」◆ 2001年「スウィート・ノベンバー」◇「陽だまりのグラウンド」◇ 2003年「マトリックス リローデッド」◇「マトリックス レボリューションズ」◇      「恋愛適齢期」◇ 2005年「コンスタンティン」◇ RACHEL WEISZ  レイチェル・ワイズ 誕生日 1971/3/7 出身 英ロンドン 14歳からモデルを始め、ケンブリッジ大学で演技を学ぶ。 在学中に劇団を結成し、 エジンバラ演劇祭でガーディアン賞を受賞。 舞台中心に活躍していたが、 94年「デス・マシーン」で映画デビュー。 「ハムナプトラ」シリーズのエプリン役が有名。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「赤と黒」 1994年「デスマシーン」 1996年「魅せられて」「チェーン・リアクション」◇ 1997年「ベント/堕ちた饗宴」▲      「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「輝きの海」◇「アイ・ウォント・ユー」◇       「スカートの翼広げて」◇ 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇       「チューブ・テイルズ」◇「太陽の雫」 2000年「スターリングラード」◆「ビューティフル・クリーチャー」 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◆「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ 2005年「コンスタンティン」◇ その他の出演者: Shia LaBeouf .... Chas Djimon Hounsou .... Midnite Max Baker .... Beeman Pruitt Taylor Vince .... Father Hennessy Gavin Rossdale .... Balthazar Tilda Swinton .... Gabriel Peter Stormare .... Satan Jesse Ramirez .... Scavenger Jose Zuniga .... Detective Weiss Francis Guinan .... Father Garret Larry Cedar .... Vermin Man April Grace .... Dr. Leslie Archer Suzanne Whang .... Mother User Rating: 6.4/10 (10,974 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 windhyppoさん United States 2005年2月24日 聖体のパン同様の重さ 軽いホラー作品。 存在より軽い。 キアヌ・リーブスは、この役には向かない。 彼を選んだ決断は、この映画を損なっている。 努力はしているが、この役に必要な力強さがない。 脚本も彼にふさわしくない。 いくつかのシーンの出来が悪いし、 注意深くみれば、興味をそそらない。 特殊効果も水準以下だし、音楽もよくない。 レイチェル・ワイスは、がんばっている。 それは、ストーリー以上の演技をしているからだ。 また、とくによかったのは、Peter Stormareで、 映画の最後にちょっと出るだけだが、なかなかの演技だった。 オトーサン、 「頑張ってるんだけどなー」 ガラスの割れる音、爆音、水の音など ありとあらゆる効果音を駆使しています。 でも、仏の顔も2度3度、耳ざわりなノイズになっています。 音楽も、いかにも盛りあげようという意図が丸みえです。 オトーサン、 最後まで見ていました。 明かりがついて見回すと、たったの2人。 カップルは、エンディングタイトルが流れ出したので、 退席したようですが、 最後に、もう一度、キアヌが出てくるのです。 ご覧になられる方は、お見逃しのないように。


汚れなき悪戯

オトーサン、 これも、柏中央公民館にあった名作。 主題歌「マルセーリノ」は、あまりにも有名です。 原題:Marcelino pan y vino (1955)     The Miracle of Marcelino 監督:Ladislao Vajda 原作:Jose Maria Sanchez Silva 脚本:Jose Maria Sanchez Silva / Ladislao Vajda Genre: Comedy / Drama Country: Spain / Italy Language: Spanish Color: Black and White 上映時間:87分 あらすじ: マルセリーノは、孤児で、修道院で育てられた。 ある日、古いものばかりの部屋で食事をしていて、 イエスの古い木像に一切れのパンをあげたみた。 すると、おお、木像はパンを受けとり、食べるではないか。 その善行によって望みがかなえられると聴いて、 マルセリーノは、母に会いたいと願う.... 出演者: Pablito Calvo .... Marcelino(マルセリーノ) Rafael Rivelles .... El Padre Superior(修道院長) Fernando Rey .... The Monk Who Narrates The Story (修道僧) オトーサン、 「ブリート・カルヴォ少年、名演技!」 5歳の悪戯っ子って、天使のようです。 その他の出演者: Juan Calvo .... Fray Papilla Jose Nieto .... Blacksmith (later the Mayor) Antonio Vico Juanjo Menendez Mariano Azana Carmen Carbonell Carlota Bilbao Rafael Luis Calvo Francisco Arenzana Antonio Ferrandis Francisco Bernal Rosita Valero User Rating: 7.1/10 (205 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 カンヌ国際映画祭:特別子役表彰 パブリート・カルヴォ ベルリン国際映画祭: 銀熊賞 ラディスラオ・ヴァホダ User Comments: marcosaguadoさん Los Angeles, USA 2004年3月12日 聖なるパブリート! 脳裏を去らぬ映画。 それがいい映画の証拠だ。 最初にみたのは、8歳のときだった。 それ以来、脳裏を離れたことはない。 この美しい物語についての批評を興味深く読んだ。 ムカツク、ひねているというのだ。 こんな悪意よりも、善意のパワーのほうが、ずっと強い叫びだと思う。 映画は、ごく自然で、メッセージを送るための妙な媚もない。 例えば、「フォレスト・ガンプ」のように。. 誰がどう思おうと、これは傑作である。 マルセリーノ役のパブリート・カルヴォがその中心にいる。 その演技たるや、これまでのどんな子役も敵わないものだ。 オトーサン、 「いいなあ、この主題歌!」 お起きよ マルセリーノ もう目は 覚めたね 顔を洗って マルセリーノ 石鹸で よく洗いなさい お眠り マルセリーノ もうすぐ夜が 明けるけど お前の1日と夜は 12人の坊さんが 守っている 天からは 聖フランシスコ様が お前の眠りを 見守っている 日が沈めば 子供は眠り 日が出れば 子供は起きる


十字砲火

オトーサン、 久しぶりに柏中央公民館へ。 「おお。まだあった!」 ということで、DVDを2本借りてきました。 原題:Crossfire (1947) 監督:Edward Dmytryk 原作:Richard Brooks 脚本:John Paxton Genre: Crime / Drama / Film-Noir 上映時間:86分 あらすじ: フィンレー大尉は、復員軍人グループの何人かが サミュエルズの死に関係している証拠を発見する。 回想シーンで、観客は、その夜の出来事を 異なった視点からみる。 キーリー軍曹は、 犯人と目されている親友のミッチェルの無罪を 証明しようとして、自分とのかかわりを取り調べる。 やがて、リアルで醜い殺人の動機が明らかになる。 出演者: Robert Young .... Capt. Finlay(フィンレー) Robert Mitchum .... Sgt. Peter Keeley (キーリー) Robert Ryan .... Montgomery(モンティ) オトーサン、 「おお、ロバート・ミッチャムだ。若い頃の」 この魅力ある大男のおかげで、 マリリン・モンローの「帰らざる河」などの 多くの味のある名画が生まれました。 ROBERT MITCHUM  ロバート・ミッチャム 誕生日 1917/8/6-1997/7/1 出身 米コネチカット州 出演作 1940年「曠野の逆襲」 1943年「駆潜艇K225」「町の人気者」「大空に生きる」       「ごくらく珍商売」「海底の墓標」 1944年「東京上空三十秒」「ネヴァダ男」 1945年「G・Iジョー」 1946年「青春よふたたび」「危険な女」 1947年「追跡」「十字砲火」「過去を逃れて」 1948年「月下の銃声」「荒原の女」 1949年「ママの青春」「赤い子馬」「仮面の報酬」 1950年「ゼロへの逃避行」 1951年「禁じられた過去」「脅迫者」「替え玉殺人計画」 1952年「死のロディオ」「零号作戦」「マカオ」「天使の顔」 1953年「第二の機会」「蛮地の太陽」「セラーズ先生今日は」 1954年「血ぬられた爪あと」「帰らざる河」 1955年「町中の拳銃に狙われる男」「見知らぬ人でなく」      「狩人の夜」 1956年「外国の陰謀」「叛逆者の群れ」 1957年「白い砂」「眼下の敵」「海の荒くれ」 1958年「死の驀走」「追撃機」 1959年「怒りの丘」「メキシコの暴れん坊」 1960年「サンダウナーズ」「肉体の遺産」「芝生は緑」 1961年「おかしな兵隊物語」 1962年「恐怖の岬」「この愛の終わりに」「史上最大の作戦」       「ランページ」 1963年「秘密殺人計画書」▲ 1964年「何という行き方!」「銃殺指令」 1965年「ジャングル・モーゼ」 1967年「アンツィオ大作戦」「大西部への道」「エル・ドラド」 1968年「戦うパンチョ・ビラ」「5枚のカード」「秘密の儀式」 1969年「国境のかなたに明日はない」「悪党谷の二人」 1970年「ライアンの娘」 1972年「サンタマリア特命隊」 1973年「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」 1974年「ザ・ヤクザ」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「ミッドウェイ」「ラスト・タイクーン」 1977年「アムステルダム・キル」 1978年「マチルダ」「大いなる眠り」       「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」 1980年「Theエージェンシー」「ナイトキル」 1982年「栄光の季節」「パラレルデス/殺しの真相」       「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」 1984年「マリアの恋人」「ジェノサイド・ストーム」 1986年「ロバート・ミッチャム/男たちの勲章」 1987年「クライムシティ2/消えたマコール」 1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」「3人のゴースト」 1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」 1991年「ケープ・フィアー」▲ 1993年「トゥーム・ストーン」「デッドボディ」 1994年「バックファイアー!」 1995年「デッドマン」 1996年「傷・心/ジェームズ・ディーン愛の伝説」 1999年「ビートニク」 その他の出演者: Gloria Grahame .... Ginny Tremaine Paul Kelly .... Mr. Tremaine Sam Levene .... Joseph Samuels Jacqueline White .... Mary Mitchell Steve Brodie .... Floyd Bowers George Cooper .... Cpl. Arthur Mitchell Richard Benedict .... Bill Williams Tom Keene .... Dick (detective) William Phipps .... Leroy Lex Barker .... Harry Marlo Dwyer .... Miss Lewis User Rating: 7.7/10 (587 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 timpanianaさん Los Angeles 2004年6月11日 57年も経過したのに、絶対、魅力的な映画! この映画を見たのは、10歳の時だった。 フィラデルフィアで、暑い土曜日の午後に 好きな映画館でだった。 内容が分かったか? 勿論、分かるはずもないが、 ひとつのメッセージがしっかり記憶に残った。 ユダヤ人排斥だ。 第2次世界大戦後も、まだ生きていたのだ。 だが、いまは、もう大人になった。 3度も見る機会があった。 その度に、ちがった感想をもった。 いま、67歳になって、 現代では、もはやユダヤ人排斥のおそれはないと断言できる。 勿論、汝の兄弟を愛せというのは、微妙な問題だ。 とくに、市民の安全が脅かされている現在にあっては。 この映画の演技は、すばらしい。 ロバード・ミッチャムは、穏やかなベテラン軍曹を好演している。 ロバート・ライアンは、 ユダヤ人だからという理由で、 サムを殺した精神病者としてダイナミックな演技をみせた。 ロバート・モンゴメリーは、 明らかに無慈悲な犯罪をとことん突きつめようとする 刑事役を見事にこなした。 この映画、真のフィルム・ノワール、 すばらしい白黒映画だ。 短く、甘く、的確である。 おお! 私は、40年代と50年代初期の映画が好きだ! 誰でも見ればハッピーになれるだろう! オトーサン、 「赤狩りか!」 この映画をつくったために、 Edward Dmytryk監督は、赤狩りの対象になりました。 ハリウッドに吹き荒れた赤狩りを知らないひともいるでしょう。 以下のサイトが、実によく当時の雰囲気を示しています。 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/whiteriver/wfff.html ○赤狩りの時代 共産主義者を一掃することを目指すヒステリーの嵐が吹き荒れた中で、 監督達の集会も開かれた。 それは「忠誠の誓い」を行うためのものであった。 魔女狩りに対して、映画を作っている者達が公の場で 自発的に忠実さを告白しようというのである。 そうでもしなければ、職を失う危険があったのである。 この映画監督ギルドの集会では、レオ・マッケリーが演説を行い、 忠誠の誓いに関しては無記名投票ではなく、 オープンな挙手による票決を要求した。 (公然と反対票を投じる勇気のある者などいないと確信していたのである) ジョン・ヒューストンが自伝に書いたところには、 150人から200人ほどもいた出席者の中で、 反対票を入れた監督は、驚いたことに2人しかいなかった。 手を挙げたのは、ジョン・ヒューストン当人とビリー・ワイルダーだけだったのである。 「私の見えないところに座っていたウィリー・ワイラーですら、 他の連中に逆らいはしなかった。 反対の人はどうぞを言われて、私は手を挙げた。 ビリー・ワイルダーもそれに続いた。 ほんの短い間、ためらった後のことだったが…。 その後の緊張した沈黙に包まれて、 ワイルダーは自分が大変なトラブルに巻き込まれたことを   ひしひしと感じていたに違いない。 ビリーは米国に帰化したドイツ人である。 彼のとった数々の勇気ある行動の中でも、 これが筆頭のものであることは確実だろう。 読者のみなさん、 いま、中国で、反日の嵐が吹き荒れています。 そんななかで、 「私は日本人だ」 そう胸を張っていえますか? いかに勇気のあることかお分かりでしょう。 この「十字砲火」、まさに体を張って作った名画なのです。


THURSDAY−12日の木曜日

オトーサン、 「12日の木曜日?」 13日の金曜日は有名ですが、その前日もやばい? 原題:Thursday the 12th (2000) (TV) 監督:Charles Beeson Genre: Drama Country: UK Language: English 上映時間:180分 あらすじ: 労働党代表の座を狙う マリウス邸で殺人事件が起きる。 一体誰が、誰に、何故、殺されたのか? 家族構成は、マリウス、妻ニーナ、義妹キャンディス、 そして息子マーチン、アルツハイマー病の父エドガー。 家族それぞれが誰かに対して殺意を抱いていた。 ドラマは12日木曜日の朝に焦点をあて、 それぞれの視点でその日の行動と心理を描いていく。 : 出演者: Ciaran Hinds .... Marius Bannister(マリウス) Maria Doyle Kennedy .... Nina Bannister (ニーナ) Elizabeth McGovern .... Candice Hopper(キャンディス) オトーサン、 「マリウス、手堅い演技! キャンディス、ねちねちして気味悪いなぁ」 好演した2人の経歴をみておきましょう。 CIARAN HINDS  シアラン・ハインズ 誕生日 1953/2/9 出身 北アイルランド・ベルファスト 法律家を目指してクイーンズ大学のロースクールに通っていたが、 役者志願となり、ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツに入学。 グラスゴーの劇団からキャリアをスタートさせ、数々の舞台に出演。 81年「エクスカリバー」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エクスカリバー」 1989年「コックと泥棒、その妻と愛人」 1995年「サークル・オブ・フレンズ」 1997年「オスカーとルシンダ」 1999年「ロスト・サン」 2000年「悪魔を呼ぶ海へ」 2002年「トータル・フィアーズ」「ロード・トゥ・パーディション」 2003年「トゥームレイダー2」「ヴェロニカ・ゲリン」 ELIZABETH McGOVERN  エリザベス・マクガバン 誕生日 1961/7/18  出身 米イリノイ州バンストン ジュリアード学院で演技を学ぶ。 在学中にオーディションに合格し、80年「普通の人々」で映画デビュー。 81年「ラグタイム」でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「普通の人々」 1981年「ラグタイム」 1984年「月を追いかけて」      「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1986年「ネイティヴ・サン」 1987年「窓/ベッドルームの女」「ディア・アメリカ」(声) 1988年「結婚の条件」 1989年「ジョニー・ハンサム」 1990年「侍女の物語」       「ショック・トゥ・ザ・システム〜殺意のシステム」       「ラジオタウンで恋をして」 1993年「わが街セントルイス」 1994年「ヒミツのお願い」 1995年「愛と勇気の翼」 1997年「鳩の翼」 2001年「戦争のはじめかた」 その他の出演者: Jon Glover .... TV Reporter Ralph Ineson .... Collins Jim Sturgess .... Martin Bannister Christopher James .... Hugo Schindler Gillian Bevan .... Marilyn Forbes Trevor Byfield .... Frank Ely Robert Murray .... David Skinner June Watson .... Mrs. Davies Peter Vaughan .... Edgar Bannister Hugh Bonneville .... Brin Hopper Susan Engel .... Regional Secretary Barry Jackson .... Constituency Secretary User Rating: 6.2/10 (40 votes) オトーサン、 「TV映画にしては、高いスコアだ」 User Comments: Elzo Huizing Haren, Netherlands 2001年9月10日 賢いシナリオ 物語をそれぞれ異なった視点から見せる、 そうした手法は、よく知られている。 だが、この映画では、成功している。 予期せぬひねりがある。 アルツハイマー病患者が予想外に物が分かっていたり、 姉妹がお互いを信じていたり、不信感をもっていたり... このことが、映画を見る価値のあるものにしている。 オトーサン、 その昔、文学青年でしたが、 3つの視点からなる短編小説を書いたことがあります。 「遠くでサイレンが..」という題名でした。 この映画が、いくつもの視点から描かれていたので、 ふと、そのことを思い出しました。


インファナル・アフェアV

オトーサン、 「おお、第3作が出来たか」 市川妙典のワーナー・マイカル・シネマズへ。 わが家から小1時間くらいで、江戸川の河口近く。 江戸川が河口付近で2つに分れているのをはじめて知りました。 原題:Wu jian dao 3 (2003) Infernal Affairs: End Inferno 3 監督:Wai Keung Lau/Siu Fai Mak 脚本:Felix Chong /Siu Fai Mak Genre: Crime / Drama Country: Hong Kong / China Language: Cantonese / Mandarin 上映時間:118分 あらすじ: ヤンの死後10ケ月後、 ミンは、閑職に追いやられ、内部調査の対象になっていた。 やがて、新しいスター、イエンが警察に現れる。 彼の上昇ぶりは、ヤンの死の前のミンとそっくりだった。 自分がかつてそうだったように、 イエンも、もぐらではないかとミンは疑う。 ミンは、イエンの背景を調べはじめたが、 ミステリアスな身体障害者シェンにつきまとわれているのに気づく。 そいつは、サムの元のビジネスパートナーで、 ひそかに、イエンと通じていたのだ。 イエンとシェンの手で、殺される運命にあることを知ったが、 そのときは、もはや手遅れだった。 出演者:: Andy Lau .... Lau Kin Ming(ミン) Tony Leung Chiu Wai .... Chen Wing Yan(ヤン) Kelly Chen .... Dr. Lee(リー) オトーサン、 「トニー・レオン、いいなぁ」 アンディ・ラウも素敵ですが、笑顔はやはりトニーです。 ANDY LAU  アンディ・ラウ 誕生日 1961/9/27 出身 香港 80年にTVBの俳優養成所に入学。 卒業後、テレビドラマ出演を経て、82年、映画デビュー。 2000年「暗戦 デッドエンド」で 香港フィルム・アワードの最優秀主演男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「望郷/ボート・ピープル」 1985年「七福星」 1986年「マジッククリスタル」 魔翡翠」 1987年「愛と復讐の挽歌」 1988年「今すぐ抱きしめたい」「香港極道/野獣刑事」 1989年「カジノ・レイダース」「ゴッド・ギャンブラー」 1990年「アンディ・ラウの逃避行」「川島芳子」      「アンディ・ラウ/仁義なき抵抗」「欲望の翼」「富貴兵團」 1991年「ラスト・ブラッド/修羅を追え」「蒼き狼たち」      「極道追踪」「炎の大捜査線」      「アンディ・ラウ/暗黒英雄伝」      「アンディ・ラウの神鳥伝説」 1992年「九龍帝王/ゴッド・オブ・クローン」「神鳥聖剣」 1993年「アンディ・ラウのスター伝説」      「死闘伝説/ベスト・オブ・アクション」      「戦神 ムーンウォリアーズ」 1994年「酔拳2」「キリング&ロマンス/狂気の愛」       「死闘伝説TURBO!」「酔拳3」       「アンディ・ラウ/天與地」「カジノ・シンジケート」 1995年「復讐のプレリュード/大冒険家」       「フル・スロットル/烈火戦車」 1996年「アンディ・ラウ/戦火の絆」「上海グランド」 1997年「アルマゲドン」「黒金」 1998年「職業特工隊」「激戦 A TRUE MOB STORY」 1999年「暗戦 デッドエンド」◇「愛は波の彼方に」       「ゴッド・ギャンブラー ラスベガス大作戦」 2000年「決戦・紫禁城」「ファイターズ・ブルース」       「Needing You」 2002年「ブルー・エンカウンター」「インファナル・アフェア」       「アンディ・ラウの麻雀大将」 2003年「インファナル・アフェア 終極無間」「マッスルモンク」 2004年「LOVERS」 TONY LEUNG  トニー・レオン 誕生日 1962/6/27 出身 中国・広東省台山 1981年、TVB芸員訓練班の試験を受け、合格。 82年、訓練班を出て、TVBと正式契約。 テレビ俳優として活躍の後、85年、映画デビュー。 歌手としてアルバムも出している。 95年「恋する惑星」で香港金像奨最優秀主演男優賞、 2000年「花様年華」でカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1986年「チョウ・ユンファの地下情/追いつめられた殺意」 1987年「野獣たちの掟」 1988年「ロボフォース/鉄甲無敵マリア」 1989年「風にバラは散った」「悲情城市」 1990年「ワイルド・ブリット」「欲望の翼」 1991年「蒼き獣たち」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」 1992年「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」 1993年「新流星胡蝶剣/秘術VS妖術」「大英雄」      「ツイ・ハークTHEマジック・クレーン」「エンド・オブ・ザ・ロード」      「月夜の願い」 1994年「キング・オブ・ギャンブラー」「恋する惑星」「楽園の瑕」 1995年「シクロ」「裏街の聖者」 1997年「ブエノスアイレス」 1998年「君が見つけた25時」       「フラワーズ・オブ・シャンハイ」“ロンゲストナイト」 1999年「ゴージャス」 2000年「花様年華」「東京攻略」 2001年「ファイティング・ラブ」 2002年「HERO」「インファナル・アフェア」 2003年「インファナル・アフェア 終極無間」 2004年「2046」 その他の出演者: Eric Tsang .... Sam Edison Chen .... Lau Kin Ming Sammi Cheng .... Mary Leon Lai .... Superindent Yeung Carina Lau .... Mary Anthony Wong Chau-Sang .... SP Wong Courtney Wu .... Stereo shop owner Shawn Yue .... Chen Wing Yan User Rating: 6.8/10 (558 votes) オトーサン、 「おお、これも高いスコアだ」 このシリーズは、みんな高いスコアです。 第1作が8.0で、第2作が7.5でした。 User Comments: Philay Chanさん Hong Kong 2003年12月29日 シェフの心を感じる この1年の間に、シリース3作品をみた。 第1作が一番気に入った。 予期せぬ感動だったし、シンプルだが力強い。 筋書きに傷があるというひともいるようだが、 その魅力には抗し難かった。 第2作には、失望した。 第1作のようなインパクトがなかったからだ。 さて、第3作をみて、 第2作がなぜ第1作とスタイルを大幅に変えたか、 その理由が分かった。 観客にとって、第3作への心の準備として必要だったのだ。 第3作もいい。 第2作がなければ、みんなと同じく、 第2作のスタイル変更を非難しただろう。 これは、作品をより手堅く、 人間感情に満ち満ちたものにするのに必要な変化だったのだ。 第1作は、本当に感動的だったが、 まあ、表面的なものだった。 第3作は、ひとの琴線に触れてくる。 とりわけ、アンディ・ラウの悩みや変化を描いた部分が好きだ。 トニー・レオンとのからみで、彼の影のある部分は、 脚本も、監督も、編集もすばらしい。 トニー・レオンの死の前と後。 この相互関係の編集はとくにすばらしい。 この点を理解できないひとは、気の毒だ。 賞賛されても、非難されるいわれはない。 さて、結論だが、 第1作は、スパイシーな濃い味で、インスタント料理なようなもの。 第3作は、まあ、フランス料理のようなもの。 我慢強く、ワインとともにゆっくり味わえば、 シェフのすばらしい料理の腕前やその心意気を堪能できる。 オトーサン、 「いい感じだったけど、 筋書きが、いまひとつ分からなかった」 30分ほど寝ていたのが、悪かったようです。


真夜中の銃声

オトーサン、 「いい題名だな」 見たくなるような題名のひとつです。 原題を直訳すれば、「ヴィラの上」です。 面白くも何ともありません。 原題:Up at the Villa (2000) 監督:Philip Haas 原作:W. Somerset Maugham 脚本:Belinda Haas Genre: Drama Rated PG-13 for thematic elements. Country: UK / USA Language: English 上映時間:115分 あらすじ: 1938年のわずか数日の間の出来事。 一文なしの寡婦がフローレンスのそばに休暇にやってくる。 新たにインド・ベンガル州知事に指名された 年老いた英国貴族からの求婚を受けるかどうか悩んでいる。 彼から、安全のためにピストルをもつよう無理強いされる。 出会ったオーストリア難民の若者を情けをかけたことが 契機となって悲劇に巻きこまれる。 ファシストの刑事につきまとわれ、 アメリカのプレイボーイと危険な状況に追いこまれる。 好意があだとなり、 彼女は、従属か愛か、評判か感情か、 そのいずれかを選ばねばならないが、 その選択ですら、思ったようにはならなかった。 出演者: Kristin Scott Thomas .... Mary Panton(メアリー) Sean Penn .... Rowley Flint (ローリー) Anne Bancroft .... Princess San Ferdinando(フェルナンド王妃) オトーサン、 「みんな渋い演技だ」 ここでは、ベテラン女優のクリスティン・スコット・トーマスと アメリカのプレイボーイを好演したショーン・ペンの 経歴をみておきましょう。 KRISTIN SCOTT-THOMAS  クリスティン・スコット・トーマス 誕生日 1960/5/24 出身 英コーンウォール 妹に女優のセレナ・スコット・トーマスがいる。 86年「プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン」で映画デビュー。 88年「ハンドフル・オブ・ダスト」でヨーロッパ映画祭女優賞、 94年「フォー・ウェディング」でBAFTA助演女優賞などを受賞。 生活感を感じさせる演技に定評がある。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「プリンス/アンダー・ザ・チェリームーン」 1988年「ハンドフル・オブ・ダスト」 1990年「スパイメーカー」 1991年「愛をとめないで」 1992年「赤い航路」 1994年「フォー・ウェディング」 1995年「リチャード三世」「変態愛 インセクト」 1996年「ミッション:インポッシブル」 1997年「イングリッシュ・ペイシェント」 1998年「モンタナの風に抱かれて」 1999年「ランダム・ハーツ」 2000年「真夜中の銃声」 2001年「海辺の家」「ゴスフォード・パーク」 SEAN PENN  ショーン・ペン 誕生日 1960/8/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 父は演出家のレオ・ペン、母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。 サンタモニカ・ハイスクール卒業後、 ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで助手を務めながら、 演技の勉強を始め、ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。 映画デビューは81年「タップス」。 95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役でアカデミー主演男優賞ノミネート。 他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で同賞ノミネート。 97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、 「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。 91年に「インディアン・ランナー」で監督デビュー。 2003年「ミスティック・リバー」でアカデミー主演男優賞受賞 最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。 現在の妻はロビン・ライト・ペン。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「タップス」 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1983年「バッド・ボーイズ」 1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」      「コードネームはファルコン」 1986年「ロンリーブラッド」「JUDGEMENT IN BERLIN」      「上海サプライ」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」      「恋人たちのキャンバス」△ 1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」 1990年「ステート・オブ・グレース」 1993年「カリートの道」 1996年「デッドマン・ウォーキング」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇ 1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」      「ギター弾きの恋」◇ 2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」「真夜中の銃声」 2001年「アイ・アム・サム」◇「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ミスティック・リバー」◇「21g[21グラム]」 その他の出演者: James Fox .... Sir Edgar Swift Jeremy Davies .... Karl Richter Derek Jacobi .... Lucky Leadbetter Massimo Ghini .... Beppino Leopardi Dudley Sutton .... Harold Atkinson Lorenza Indovina .... Nina Roger Hammond .... Colin Mackenzie Clive Merrison .... Archibald Grey Linda Spurrier .... Hilda Grey Ben Aris .... Col. Trail Anne Ridler .... Lady Trail Ann Bell .... Beryl Bryson User Rating: 5.9/10 (723 votes) オトーサン、 「案外低いなー」 その渋さが分かりづらいのかも。 alenchikさん 2003年6月26日 批評家たちが言うほど、つまらなくはない。 この映画のことが、今日のTV欄に出ていたので、興味を抱いた。 出演者と筋書きを読んで、さらに興味を抱いた。 この IMDBでの批評は、ヒドイものだった。 だが、ショーン・ペンとクリスティン・スコット・トーマスが出演していて ヒドイなんていうことはありえない。 自分の目で確認しなければという気になった。 さて、結論はというと... 実によく、魅力的で、見る価値がある映画だった。 主演俳優たちもいいが、助演陣がさらによい。 だが、オーストリアの学生役の俳優は、 ひじてつを食わされたり、ノイローゼの発作に襲われるという 役柄の制約があるにせよ、もっと大胆に演技してほしかった。 景色は、ステキだし、セットもいいし、各国語のアクセントも楽しかった。 もっとも、何人かのエキストラは、気にいらなかった。 この映画は、時代や社会的・政治的・経済的背景が主ではない。 むしろ、出来事や主人公たちの引き起こす事件が主である。 厳しい環境下に置かれた人間の行動、人間関係、夢想の追求、 過ち、弱さ、信頼と他人を操作することなどがテーマである。 どの時代の映画よりも、そうしたテーマに迫っている。 この映画をおすすめしたいのは、 以下の映画が好きなひとたちである。 「リプリー」 「ゴスフォードパーク」 「Howards End」 「Country Life」 「The Wings of the Dove」 「眺めのいい部屋」 「日の残り」 オトーサン、 「やはり、サマーセット・モームは偉大だ」 ふとした過ちが悲劇へのローラーコースターへと導くのです。 そのすごさは、手に汗にぎるものでした。 「さすが、モーム!」 かれは、こうした人間模様を描く名手です。 バンコクのオリエンタル・ホテルへ宿泊したとき、 彼の執筆していた部屋を見せてもらいました。 「いいなあ、こんな高級ホテルに長滞在できて」 そんなことを思いながら、彼の小説「雨」などを読んだものです。 ○サマーセット・モーム  英国の作家(1874〜1965)  幼くして孤児となり、ロンドンで医学を勉強したが、  途中で作家になり、第一次世界大戦時から知られるようになった。  作家としてのモームの地位を確立したのは、  1918年発表のゴーギャンをモデルにした「月と六ペンス」。  代表作には「人間の絆」「かみそりの刃」「雨」があり。  破滅型の白人の悲劇を描いた作品が多い。  多くの作品がハリウッドで映画化されている。


トスカ−ナの休日

オトーサン、 「トスカーナか」 一度は、暮らしてみたい場所です。 「ダイアン・レインか」 何度も見たいステキな女優さんです。 原題:Under the Tuscan Sun (2003) 監督:Audrey Wells 原作:Frances Mayes 脚本:Audrey Wells Genre: Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual content and language. Country: USA / Italy Language: English / Italian / Polish / French / Spanish / German 上映時間:113分 あらすじ: アカデミー賞にノミネートされたダイアン・レインが、 サンフランシスコの作家、35歳のフランシスを演じている。 冒頭で、彼女のカンペキな暮らしは暗転する。 離婚によって、物が書けなくなり、鬱状態になる。 親友のパティは、もう再起できないのではないかと心配する。 フランシスは、休暇をとることにして、 トスカーナの美しい田園を旅し、 衝動的にヴィラを買い、そこで暮らすことで、再起を期す。 家をリフォームするなかで、 彼女は、やがて、探し求めていた充実感を得るようになる。 恋もする。 フランシス・メイヤーズの同名小説の映画化。 出演者:: Diane Lane .... Frances(フランシス)、 Sandra Oh .... Patti (パティ) Lindsay Duncan .... Katherine(キャサリン) オトーサン、 「ステキな女優さんだなぁ、ステキな女性だなぁ」 この映画をみたら、誰でもダイアン・レインに恋してしまうでしょう。 DIANE LANE  ダイアン・レイン 誕生日 1965/1/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「リトル・ロマンス」デビュー 1980年「ラスト・レター」      「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」 1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,THE FABULOUS STAINS」       「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」 1982年「幸福のチェッカー」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」 1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」 1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」 1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」       「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」 1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」 1995年「ジャッジ・ドレッド」◇「ワイルド・ビル」 1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇ 1998年「デッド・ロイヤル」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「オーバー・ザ・ムーン」 2000年「パーフェクト・ストーム」◇ 2001年「陽だまりのグラウンド」◆「グラスハウス」◆ 2002年「運命の女」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「トスカーナの休日」◇ その他の出演者: Raoul Bova .... Marcello Vincent Riotta .... Martini Mario Monicelli .... Old Man with Flowers Roberto Nobile .... Placido Anita Zagaria .... Fiorella Evelina Gori .... Nona Cardinale Giulia Steigerwalt .... Chiara Pawel Szajda .... Pawel Valentine Pelka .... Jerzy Sasa Vulicevic .... Zbignew Massimo Sarchielli .... Nino Claudia Gerini .... Signora Raguzzi User Rating: 6.7/10 (4,083 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 chicharr-2さん Michigan, USA 2005年2月26日 愛すべき休日向け映画 この映画、アートではないかもしれないが、 まさに至福のときを与えてくれる。 いま、これを書いているのは、この映画を3度目に見ながらである。 ほんとにステキな映画だ。 景色が美しい。 ダイアン・レインは、すばらしく、そう、ゴージャスだ。 そしてまた、面白くて、知的で、現実的でもある。 私は、全編を通じて、彼女の皮肉な面を楽しんだ。 彼女の欲求不満や喜び、時に示す卑猥な言葉、 私は、彼女と一緒に時を過ごしているような気になる。 それも、この映画がとても好きになった理由だ。 すべて、私に向いている。 ヒロインとのちょっとした現実逃避の小旅行は、 女性ならではの視点に満ち満ちている。 私は、この映画のもつ感動、暖かさ、ロマンスに魅せられてしまった。 2時間のトスカーナの旅を楽しみたいなら、強くおすすめする。 オトーサン、 「夢のような2時間だった!」 ”ローマの休日”や”甘い生活”といったイタリアを描いた名画を 思わせるシーンもあって、大いに楽しめました。 騙されたと思って、今週末でも借りてみてください。


アフガン零年

オトーサン、 「おっ、いい映画がある!」 近所のビデオ屋、見放していたのですが、 久しぶりに出かけたら、いい映画が何本かありました。 原題:Osama (2003) 監督・脚本:Siddiq Barmak Genre: Drama Rated PG-13 for mature thematic elements. Country: Afghanistan / Netherlands / Japan / Ireland / Iran Language: Dari 上映時間:83分 あらすじ;: アフガニスタン。 12歳の少女と母は、仕事を失う。 タリバンが、勤め先の病院を閉鎖したからだ。 タリバンは、身内の男と一緒でない女性の外出を禁止した。 夫も弟も戦争で死んだので、家族を支えるものはいない。 外出もできず、お手上げ。 ほかに手立てもないので、娘を少年と偽って働かせる。 「オサマ」と名づけられた少女は、 身の毛もよだつ体験をすることになる。 タリバンに正体がばれないよう懸命の努力をする。 実話に触発された物語。 この映画、タリバン崩壊後、 はじめてのアフガニスタンの映画である。 出演者;: Marina Golbahari .... Osama(オサマ) Zubaida Sahar .... Mother(母) Mohamad Arif Herati .... Espandi (お香屋の少年) オトーサン、 「目つきがすばらしい!」 この映画の出演者は、全員、素人だそうですが、 極悪非道のテロリスト、オサマの名を与えられた 少女の目つきが、胸を打ちます。 何でも物乞いをしていたのを監督がみつけたそうですが、 その悲しみをたたえた目つきは、忘れられません。 アフガニスタンの悲劇を何よりも雄弁に物語っています。 その他の出演者; Mohamad Nader Khadjeh Mohamad Haref Harati Gol Rahman Ghorbandi Khwaja Nader Hamida Refah User Rating: 7.5/10 (1,485 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 撮影も見事でした。 すべてのシーンが美しいなんて稀有のことです。 ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞 カンヌ国際映画祭 カメラドール特別賞 User Comments: simonrosenbaumさん New Malden,England 2003年10月23日 冷たい現実 パワフルで、心がかみ乱される映画だ。 タリバンの息のつまる体制下での暮らしを描いている。 出演者が俳優でないせいだろうが、 カメラに撮られる少年の姿が写る冒頭から、 実際に起きていることを鮮やかに記録していく。 この映画は、リアルで身も凍る体験だ。 必見の映画だ。 スコアは、10点満点で8点。 オトーサン、 「実に見事な映画だ!」 83分という短さですが、 監督のインタビューをみると、 短編映画を撮るハズだったのが、 思わず長くなってしまったとあります。 語りたいこと、語りつたえないことがたくさんあったのでしょう。、 「この少女、その後、どうしているんだろう?」 ストリート・チルドレンに戻ったのでしょうか? アメリカの富豪の養女にでもなったのかも.... とにかく気になります。


コンドル

オトーサン、 「おお、TV映画でも、いいのがあるな」 ロバート・レッドフォードとフェイダナウェイのコンビなら 質は保証されたようなものでしょう。 原題:Three Days of the Condor (1975) 監督:Sydney Pollack 原作:James Grady 脚本:Jr.James Grady/Lorenzo Semple Jr./David Rayfiel Genre: Thriller Country: USA Language: English / French 上映時間;117分 あらすじ: おとなしいCIAの調査員は、本を読み込むのが仕事。 昼飯から戻ってきて、同僚たちがみな殺しなのを発見する。 かれは、誰の仕業かを究明せねばならない。 それも、自分が撃たれる前にだ。 出演者: Robert Redford .... Joseph Turner/The Condor(コンドル) Faye Dunaway .... Kathy Hale(キャシー) Max von Sydow .... Joubert(ジュベール) オトーサン、 「敵役ジュベール、うまいなあ」 フェイ・ダナウェイも好演していますが、 ここでは、主演のロバート・レッドフォードと 名優マックス・フォン・シドーの経歴をみましょう。 ROBERT REDFORD  ロバート・レッドフォード 誕生日 1937/8/18 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ ニューヨークで演技を学び、舞台からキャリアを始める。 62年「戦場の追跡」で映画デビュー。 「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」などの作品でスターダムに。7 3年「スティング」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「戦場の追跡」 1964年「戦場はどこだ!」 1965年「サンセット物語」 1966年「逃亡地帯」 1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」 1969年「夕日に向かって走れ」「明日に向かって撃て!」      「白銀のレーサー」 1970年「お前と俺」 1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」「候補者ビル・マッケイ」 1973年「追憶」「スティング」 1974年「華麗なるギャツビー」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」 1976年「大統領の陰謀」 1977年「遠すぎた橋」 1979年「出逢い」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ナチュラル」 1985年「愛と哀しみの果て」 1986年「夜霧のマンハッタン」 1987年「プロミストランド/青春の絆」 1990年「ハバナ」 1992年「スニーカーズ」 1993年「幸福の条件」 1996年「アンカー・ウーマン」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 2001年「スパイ・ゲーム」 2002年「ラストキャッスル」 2004年「二重誘拐」 MAX VON SYDOW  マックス・フォン・シドー 誕生日 1929/4/10 出身 スウェーデン・ルント 比較民俗学者の子供として生まれる。 陸軍を除隊後、ストックホルムの演劇学校に入学。 イングマール・ベルイマン演出の舞台に多数出演した。 映画は65年「偉大な生涯の物語」でハリウッド進出。 「エクソシスト」のメリン神父役が有名。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1951年「令嬢ジュリー」 1957年「第七の封印」「野いちご」 1958年「女はそれを待っている」「魔術師」 1960年「処女の泉」 1961年「鏡の中にある如く」 1962年「すばらしい世界旅行」 1963年「冬の光」 1965年「偉大な生涯の物語」「メキシコで死ね」 1966年「ハワイ」「さらばベルリンの灯」 1967年「狼の時間」 1968年「恥」 1969年「沈黙の島」 1970年「クレムリン・レター」 1971年「ナイト・ビジター」「移民者たち」 1973年「エクソシスト」 1974年「ステッペン・ウルフ/荒野の狼」 1975年「コンドル」「SF最後の巨人」 1976年「ローマに散る」「さすらいの航海」 1977年「エクソシスト2」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「タタール人の砂漠」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「ハリケーン」「フラッシュ・ゴードン」 1980年「SFデス・ブロードキャスト」 1981年「勝利への脱出」 1982年「コナン・ザ・グレート」「トップ・コマンドー/電撃特攻指令」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ドリームスケープ」       「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「砂の惑星」 1985年「コードネームはエメラルド」 1986年「ハンナとその姉妹」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」       「デュエット・フォー・ワン」第二の勝利」 1987年「ペレ」 1989年「ファーザー」 1990年「レナードの朝」 1991年「ヨーロッパ」「死の接吻」「夢の涯てまでも」 1992年「巨人と青年」「愛の風景」 1993年「ニードフル・シングス」 1994年「ロシア52人虐殺犯 チカチーロ」 1995年「ジャッジ・ドレッド」 1996年「エルサレム」 1998年「奇蹟の輝き」 2000年「エクソシスト<ディレクターズカット版>」 2001年「スリープレス」「10億分の1の男」 2002年「マイノリティ・リポート」 その他の出演者: Cliff Robertson .... Higgins John Houseman .... Wabash Addison Powell .... Atwood Walter McGinn .... Sam Barber Tina Chen .... Janice Michael Kane .... S.W. Wicks Don McHenry .... Dr. Lappe Michael B. Miller .... Fowler Jess Osuna .... The Major Dino Narizzano .... Harold Helen Stenborg .... Mrs. Russell Patrick Gorman .... Martin User Rating: 7.4/10 (4,811 votes) オトーサン、 「高いスコアだな」 アカデミー賞・編集賞ノミネート User Comments: swrightmacさん Chicago 2004年11月2日 実によいスパイ・スリラー 私は、この映画を何回か見た。 最初は、若い頃だったので、その意味が分からなかった。 これは、緊迫した知的で確かなスパイ・スリラーだ。 レッドフードは、最高の演技をしている。 Cliff Robertsonは、きちんと言われたことをやっているし、 ダナウェイが花を添えている。 セックス・シーンは、おまけだが、 70年代に観客を動員するには、必要だったのだ。 だが、悪いときに悪い場所に居合わせた男の物語には、 につかわしくない。 音楽は、物語に物寂しい恐ろしい感覚を与えている。 撮影は、秀逸だ。 本を読み込むだけが仕事のCIA員が、 中東に侵入する戦術に巻きこまれるのをみると、 観客は、当時のひとほどナイーブでないことに 感慨を覚えるだろう。 暗殺者のマックス・フォン・シドーは、例によって上手だ。 勿論、1975年に製作された映画だから、 技術的には、大したことはないが、 ハイテク小道具でなければ、時代の試練に耐えるものだ。 この映画をすすめたいのは、 レッドフォードのフアン、 スパイ映画のフアン、 シドニー・ポラック監督のフアン、 New York Cityのフアン、 そして、雨の日に2時間もてあましている人だ。 ヒント;映画に出てくる名前に要注意。 オトーサン、 ちょうど雨の日でヒマなひとでした。 「面白かった。 でも、日本語の下手な吹き替えで、台無しになった」


やかまし村のこどもたち

オトーサン、 「へぇ、ラッセ・ハルストレムの映画だ!」 DVDレコーダーを活用して、録画してみました。 「スエーデンか、きれいなだなぁ」 森と湖の夏景色の美しさに息をのみました。 原題:Alla vi barn i Bullerbyn (1986)     The Children of Noisy Village 監督:Lasse Hallstrom 脚本:Astrid Lindgren Genre: Family Country: Sweden Language: Swedish 上映時間:90分 あらすじ: スェーデンの有名作家アストリッドの原作を映画化。 舞台となるやかまし村は、家がたったの3軒。 男の子3人、女の子3人が、 夏休みの間中、森や湖といった自然、 水車小屋や干草を舞台に遊びまわる。 まるで、兄弟みたい。 短い北欧の夏に、たくさんの思い出を作った。 出演者: Anna Sahlin .... Anna Henrik Larsson .... Bosse Linda Bergstrom .... Lisa Crispin Dickson Wendenius .... Lasse Ellen Demerus .... Britta Tove Edfeldt .... Kerstin Harald Lonnbro .... Olle オトーサン、 「みんな可愛いなあ。のびのびしている」 ザリガニ採りのシーンでは、 思わず童心に帰ってしまいました。 その他の出演者: Soren Petersson .... Norrgards-Erik Ann-Sofie Knape .... Norrgards-Greta Ingwar Svensson .... Mellangards-Anders User Rating: 6.6/10 (134 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments konky2000さん Oakland, CA 2004年11月2日 物静かな無邪気さがよかった。 この映画は、アストリド・リンドグレンの 物静かな物語のひとつを脚色したもの。 リンドグレンは、ファンタスティックな 「長くつしたのピッピ」の作者として有名である。 だが、この映画は、著者の物静かなスタイルを よりリアルに描いたもの。 題名の"Bullerbyn"は、 Noisy Village(やかまし村)と翻訳されたが、 これはジョークだろう。 まったくのところ、静かな小さな村なのだから。 村に住んでいるのは、たったの3家族。 この村の6人のこどもたちが、 夏休みをどのように過ごしたかを描いている。 TVシリーズになった関係で、エピソード中心になっている。 上映時間は、90分。 その間、6人のこどもたちがいろいろな体験をする。 この映画を特別なものにしているのは、 こどもたちだけの世界では、 こどもたちがどう語り、どう行動するかを 克明に描いているところである。 3人の男の子と3人の女の子がかもしだすユーモアの数々。 みんな10歳以下だから、無邪気そのもの。 だが、男の子たちと女の子たちの間での 害のないいじめのシーンも多い。 「長くつしたのピッピ」のような映画を期待したひとには、 この映画、やや退屈で平凡に思えるかも。 だが、スェーデンでは、 この映画は、いわばミルクやクッキーのようなもの。 最近、スェーデン映画祭で、この映画が上映された。 こどもたち、母親たち、若者たちで満員だった。 4歳の少女が隣に座っていたが、 明らかに喜んで、映画の間中、くつくつ笑っていた。 終わると、みんなが拍手した。 こんなに邪気のない映画が現代の観客に感動を呼び起こす。 それを見ることができて、私はとてもうれしかった。 10点満点で、7点。 オトーサン、 「監督の経歴を見ておこう」 LASSE HALLSTROM  ラッセ・ハルストレム 誕生日 1946/6/6 出身 スウェーデン・ストックホルム 監督作 1975年「恋する男と彼の彼女」 1977年「アバ/ザ・ムービー」 1979年「僕は子持ち」 1981年「気取り屋」 1983年「幸せな僕たち」 1985年「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」 1986年「やかまし村の子どもたち」 1987年「やかまし村の春・夏・秋・冬」 1991年「ワンス・アラウンド」 1993年「ギルバート・グレイブ」 1995年「愛に迷った時」 1999年「サイダーハウス・ルール」 2000年「ショコラ」 2001年「シッピング・ニュース」 次に、IMDBで。 スェーデンで、20年間いろいろなTV映画などを手がけた後、 ハルストレムは、ついに世界的な注目を浴びた。 「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」 (1985)が、 アカデミー賞の最優秀監督賞と脚本賞を受賞したのだ。, これは、心暖まるものだったが、 12歳のいたずらっ子の道化役者のような表情が痛切だった。 初期の映画には、次のものがある。 A Lover and His Lass (1974), Father-To-Be (1979), The Rooster (1981), Happy We (1983), いずれも、アメリカでは上映されていない。 「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のヒットのあと、 ハルストレムのアメリカでのデビュー作、 「ワンス・アラウンド」 (1991)は、 人物像の把握が力強く、印象的だった。 "Peter Pan-a pet project"は、実現しなかったが、 「ワンス・アラウンド」(1991)がその埋め合わせをしてくれた。. 最近の作品としては、 ジョニー・デップ主演の「ギルバート・グレイブ」 (1993)や 「愛に迷った時」 (1995)がある。 . オトーサン、 「IMDB、古いなー」 「サイダーハウス・ルール」(1999) 「ショコラ」(2000) 「シッピング・ニュース」(2001) みんなステキな映画でしたよね。


セイビング・ジェシカ・リンチ

オトーサン、 「同じような題名の映画があったなぁ」 ”Saving Private Ryan”(1998) スピルバーグ監督のアカデミー賞・監督賞受賞作品です。 世界の名画第48位! 原題:Saving Jessica Lynch (2003) (TV) 監督:Peter Markle 脚本:John Fasano Genre: Drama / War 上映時間;120分 あらすじ: イラクに駐在する米軍兵士、 ジェシカ・リンチ上等兵は、イラク人の襲撃を受け、 捕虜になる。その救出にまつわる実話を映画化した。 出演者: Laura Regan .... Pfc Jessica Lynch(ジェシカ・リンチ) Nicholas Guilak .... Mohammed Al-Rehaief(モハンマド) Michael Rooker .... Colonel Curry(カリー大佐) オトーサン、 「みんな、結構、上手いじゃん」 一番上手だったのは、 やはり、救出作戦の責任者カリー大佐を演じた マイケル・ルーカーでした。 LAURA REGAN  ローラ・リーガン 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2001年「恋する遺伝子」 2002年「処刑・ドット・コム」 2003年「セイビング・ジェシカ・リンチ」(TM) MICHAEL ROOKER  マイケル・ルーカー 誕生日 1955/4/6 出身 米アラバマ州ジャスパー 学生時代、シカゴのグッドマン・スクール・オブ・ドラマで 美術を学び、学士号を取得。 82年、卒業すると、舞台を踏み、シカゴの演劇界で有名となった。 映画では「ブラウンズ・レクイエム」で主役の探偵を演じている。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1986年「ヘンリー」 1988年「エイトメン・アウト」「ミシシッピー・バーニング」 1989年「ミュージック・ボックス」「シー・オブ・ラブ」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」 1991年「JFK」 1993年「トゥーム・ストーン」「クリフハンガー」 1996年「冷たい一瞬を抱いて」 1998年「リプレイスメント・キラー」◆「ブラウンズ・レクイエム」◇ 1999年「ボーン・コレクター」◆ 2000年「シックス・デイ」◆「愛ここにありて」◆      「ニュース・ブレイカー」◇ 2001年「レプリカント」◇ 2002年「デッド・ロック」◆ 2003年「セイビング・ジェシカ・リンチ」(TM) その他の出演者; Brent Sexton .... Greg Lynch Sr. Benjamin King .... 1st Sergeant Robert J. Dowdy Crystle Lightning .... Pfc Lori Piestewa Susan Pari .... Iman Al-Rehaief Denise Lee .... Spc Shoshana Johnson Brent Anderson .... Capt. Troy King Reed Frerichs .... Pvt. Dale Nace Navid Negahban .... Fedayeen Colonel Cristina Campos .... Abeer Al-Rehaief Lina Patel .... Dr. Hamida Amy Jones .... Dee Lynch User Rating: 4.7/10 (158 votes) オトーサン、 「低いスコアだなー」 yenloさん Auburn, Me 2003年11月10日 誰が善人で、誰が悪人なのか? 私はこの映画を見放した。 第2次世界大戦の映画や記録映画も同様だ。 そこでは、ドイツ兵がロシア兵と戦っている。 ドイツ人は、侵略者で無慈悲である。 だが、ロシア人も同様に悪い。 双方とも、侵略者に対して自国を守ろうとしているのだ。 だから、大いに戦い、殺しあえばいいのだ。 この映画で、アメリカ軍がイラク人から攻撃されたのをみても、 同情も、拍手喝采もできなかった。 .アメリカが自分たちのやっていることは正しい、 圧制からの解放者だとイっているのは、無意味だ。 ドイツ人も同じことを言っていた。 アメリカは、挑発もされないのに、 事態がよくなるだろうという偽りの口実で、 戦争をはじめた。 それはさておき、 この映画、事件がわずか数ケ月前に起きたのに、 TV映画にしてしまったのは、たいしたものだ。 だが、真実は、しばらく伏せられるだろう。 全容が明らかになれば、この映画が、 いかに偽善的で、愚かで、ガサネタに基づいた 戦争物語であるかが分かるだろう。 オトーサン、 「その通りだったなー」 戦争屋のよくやる手口で、 英雄をデッチあげて、国民の感情をあおるのです。 しばらくして、ガサネタと判明しても、 すでに目的は達成しているのですから、悪質です。 よくできた戦争映画だけに、残念です。


解禁!ジョージ・ブッシュ伝 噂の真相

オトーサン、 「ちょっとアヤシイ題名だなー」 マイケル・ムーア監督の作品のそばに置いてありました。 原題:Horns and Halos (2002) 監督:Michael Galinsky/Suki Hawley 脚本;Suki Hawley Genre: Documentary 上映時間:79分 あらすじ: ジョージ・ブッシュの裏面を暴いた著作 「幸運なる2世」は、発売直後に全冊回収されてしまう。 あきらめきれない著者ジム・ハットフィールドは、 若い出版人サンダー・ヒックスの支援を得て、再出版を狙うが、 これもまた名誉毀損の訴訟で、発行できなくなる。 前書きを削除し、ようやく発売にこぎつけるが、 著者には、司直の手が伸びてきた... 出演者;: James Hatfield .... Himself(著者) Sander Hicks .... Himself (出版人) George Bush .... Himself (archive footage)(ジョージ・ブッシュ) オトーサン、 「渦中のひとって、すごいなぁ」 うまい役者以上の迫真の演技になっています。 その他の出演者; The Rev. Billy .... Himself Pamela Colloff .... Herself Richard Curtis .... Himself Zack Exley .... Himself Jim Fitzgerald .... Himself Orrin G. Hatch .... Himself (archive footage) John McCain .... Himself (archive footage) Mark Crispin Miller .... Himself Bob Minzensheimer .... Himself Peter Slover .... Himself User Rating: 7.4/10 (117 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Nick Detsさん US 2004年3月17日 すばらしい記録映画、実に楽しめる。 90年代後期、ジョージ・ブッシュの選挙は、 記録映画監督Michael GalinskyとSuki Hawleyにとって 格好の題材だった。 当時、ジェームス・ハットフィールドの本 「幸運なる2世」は、いろいろな理由で回収されたのだが、 なかでも、著者の犯罪歴が響いた。 ジョージ・ブッシュ伝で描いた真実が、 自分の過去を暴くだけに終わることのないように願って、 著者は、ソフトスカル社を経営する 異色の出版人サンダー・ヒックスと出会う。 ヒックスは、それまで多くの伝記を扱ってきた。 彼は、映画のなかで、さまざまな変わった風貌をみせる。 彼も「幸運なる2世」の出版に命を賭けているのだ。 彼のバンド"White Collar Crime"は、 面白い主題歌となっているだけでなく、 この若い出版人のときに熱狂的な政治的反逆者の内面を歌っている。 著者と出版人の奇妙なコンビが直面する試練と苦境は、 手に汗にぎる興味深いドキュメンタリーとなっている。 本が失敗だらけでわけが分からない状態になっている場合でも、 この映画は退屈ではない。 私は、SukiとGalinskyがハットフィールドを 変に擁護しないところがいいと思った。 映画の終わり、著者は、映画の出だしと同様、謎の存在になる。 彼は分かりやすい男ではなく、予測し難い男だった。 つきまとった悲劇の後、命を絶った彼を誰も糾弾できないだろう。 この映画、不快なテーマだが、賢く製作されている。 汚れた過去が、失われた真実の隠喩となっている。 オトーサン、 「マイケル・ムーアの作品より面白い!」 NYの裏町の地下室で出版業を営んでいる サンダー・ヒックスに、アメリカの若者像をみることができました。 草の根の民主主義、万歳!


ストランペット

オトーサン、 「何か、わけの分からん題名だな」 ストランペット(Strumpet)が売春婦だと分かっていたら、 借りなかったかもしれません。 原題:Strumpet (2001) 監督:Danny Boyle 脚本:Jim Cartwright Country:UK Langage:English 上映時間;72分 あらすじ: アパートの壁に歌詞を書きなぐる男。 ひょんなことで、ギターを弾く娘に出会う。 2人が歌っているのを聴いた男が感動して、 売り出しを計画する。 だが、2人は、スケジールに追われる スターの座に安住できなかった。 出演者: Christopher Eccleston .... Strayman(ストレイマン) Genna G .... Strumpet (ストランペット) Graeme Hawley .... Producer(プロデューサー) オトーサン、 「渋いなぁ」 CHRISTOPHER ECCLESTON  クリストファー・エクルストン 誕生日 1964/2/16 出身 英サルフォード ロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマで演技を学び、 「ベント」「欲望という名の電車」「令嬢ジュリー」などの舞台に出演。 映画デビューは91年「LET HIM HAVE IT」。 「日蔭のふたり」で ゴールデン・サテライト賞劇映画部門主演男優賞にノミネートされた。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1991年「LET HIM HAVE IT」 1993年「ANCHORESS」 1995年「シャロウ・グレイブ」 1996年「デス&コンパス」「日蔭のふたり」 1998年「エリザベス」◆「しあわせ色のルビー」「HEART」 1999年「いつまでも二人で」◇「イグジステンズ」 2000年「60セカンズ」「姉のいた夏、いない夏」 2001年「アザーズ」「ストランペット」(TM) 2002年「28日後...」「リベンジャーズ・トラジディ」 その他の出演者: Amanda Fairclough .... Strumpet's Mother Josh Cole .... Record Engineer David Crellin .... Curdy Stephen Da Costa .... Perry Jonathan Ryland .... Colonel Parker Stephen Walters .... Knockoff Adam Zane .... Tim User Rating: 6.2/10 (107 votes) オトーサン、 「おお、案外高いなー」 User Comments: rafael cortesさん London 2001年9月21日 すばらしい 監督のDanny Boyle、 プロデューサーのMartin CarrとJim Cartwrightは、 多くのひとが踏み切れないことをやってのけた。 このデジタルビデオでの撮影は、 その真実の荒々しい美によって、真の映画づくりの心を捕らえた。 この映画は、現代の寓話へのクールで、愛憎半ばする探求である。 ストレイマンなる世捨人は、一団の犬とのひとり暮らし。 アパートの壁に感じたことを書きつけている。 この荒れた本物の詩人は、美しい歌い手に恋する。 2人は、あるプロデューサーに出会い、 詩と曲がプロモートされることになる。 アーチストと音楽産業の偽りの関係に安住する代わりに、 Danny Boyle監督は、売り出しの後、 本来の才能が窒息していく様子を描いている、 Jim Cartwrightの原作は、現代の寓話を追及している。 どんなにみじめな人生であっても、 夢は実現することを確信的に描いている。 その中心が、映画界でもっとも大胆な俳優である クリストファー・エクルストン演じる現代のヒーロー ストレイマンである。 エクルストンは、メランコリックだが、心温まるひとだが、 もっともユニークな人物像を創造した。 心が高揚し、真に迫るこの映画には、 夢は実現するというメッセージが木霊している。 どんなキャンパス(TV映画)であろうとも、 いい映画は出来るということを知らせてくれる。 オトーサン、 「ユニークな監督だ。どんなひとなんだろう?」 DANNY BOYLE  ダニー・ボイル 誕生日 1956/10/20 出身 英 監督作 1995年「シャロウ・グレイブ」 1996年「トレイン・スポッティング」 1997年「普通じゃない」 2000年「ザ・ビーチ」 2001年「ストランペット」(TM) 2002年「28日後..」. 次に、IMDBで。 経歴は出ていませんが、語録が出ていました。 そのいくつかを紹介しましょう。 「私は、仰々しく生真面目な映画はつくりたくない。 ある種の活気のある映画が好きだ。 賞を考え、賞を取ろうとすると、 生真面目な映画をつくらねばと思う。 だが、私は本能的に活気のある映画へ向かう」 「私の映画は、人生肯定的たれ。 ”トレイン・スポッティング”は、 いろいろな意味で暗い映画だが、 観客が劇場を後にするとき、 ある種の確信を抱くようにしたかった」 「私は、ホームグラウンドで映画を撮るのが好きだ。 ひとは、経験から学ぶ。 私は、"The Beach"から学んだし、 ”グラディエーター”のような大作映画も好きだが、 より小さな映画のほうがもっと好きだ」


ファィロファックス

オトーサン、 このビデオは、レンタルビデオ屋で300円で買いました。 案外、堀り出しものがあるのです。 「題名は、しゃれてるけど。ダイジョウブかな?」 原題:Taking Care of Business (1990)     Filofax 監督:Arthur Hiller 脚本:Jill Mazursky /.J. Abrams Genre: Comedy 上映時間:108分 あらすじ: ジミーは、犯罪者。 あと刑に服すのは、残り48時間となった。 ラジオのクイズ番組に応募して、 野球の試合の切符を手に入れた。 ムショ仲間の応援を得て、試合を見るために脱獄する。 たまたま、会社役員スペンサーの手帳を手に入れる。 週末の出張中に電話ボックスの上に置き忘れたもの。 ジミーは、その中に、現金、クレジットカード、大邸宅の鍵を発見。 「こりゃ、いいや」とばかり、彼はスペンサーになりすます。 一方、スペンサーのほうは、何とか手帳をみつけようとするものの、 ありとあらゆるトラブルに巻き込まれる。 この2人が出会ったとき、事態は解決に向かうだろうか? 出演者: James Belushi .... Jimmy Dworski(ジミー) Charles Grodin .... Spencer Barnes (スペンサー) CLoryn Locklin .... Jewel Bentley (ジュエル) オトーサン、 「この俳優さん、見たことないなー。 案外上手い役者さんだ」 ジェームス・ベルーシの経歴をみておきましょう、 JAMES BELUSHI  ジェームス・ベルーシ 誕生日 1954/6/15 出身 米イリノイ州シカゴ 兄は故ジョン・ベルーシ。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「フューリー」 1981年「真夜中のアウトロー/ザ・クラッカー」 1983年「大逆転」 1985年「赤い靴を履いた男の子」「サルバドル/遙かなる日々」 1986年「きのうの夜は…」「ジャンピングフラッシュ」      「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 1987年「暴力教室’88」「キツイ刑事」 1988年「レッドブル」 1989年「K−9 友情に輝く星」「天使が降りたホームタウン」      「名探偵ハリーにまかせろ!?」 1990年「ハーレーダビッドソン&クレイジーライダー」      「Mr.ディスティニー」 「ファィロファックス」「エイリアン・チェイサー」 1991年「パレルモ」「オンリー・ザ・ロンリー」「錆びついた銃弾」 1992年「モンテカルロ殺人事件」「赤い殺気」「カーリー・スー」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「ロイス」 1994年「多重人格」 1995年「ジョン・キャンディの大進撃」「ジョニー・デスティニー」      「デザート・ストーム 新サハラ戦車隊」 1996年「ジングル・オール・ザ・ウェイ」 「ストーカー/狂気の罠」「レース・ザ・サン」 1997年「ギャングシティ」「レトロアクティブ」「おもちゃの国を救え!」 「リバース」「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」 1999年「犯行予告」「ブルズ・アイ」 2000年「この胸のときめき」 その他の出演者: Anne De Salvo .... Debbie Lipton Stephen Elliott .... Walter Bentley Hector Elizondo .... Warden Toolman Veronica Hamel .... Elizabeth Barnes Mako .... Mr. Sakamoto Gates McFadden .... Diane Connors John de Lancie .... Ted Bradford Jr. Thom Sharp .... Mike Steward Ken Foree .... J.B., Prisoner making demands John Marshall Jones .... LeBradford Brown Andre Rosey Brown .... Heavy G Terrence E. McNally .... Hamilton User Rating: 5.8/10 (1,102 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: attymatt4everさん Jersey City, NJ 2001年9月12日 無謀で信じ難いが、 実に早いペースで、時に愉快だった! はじめて見たとき、笑いころげた。 死にそうだった! これは、ハチャメチャなドタバタ喜劇である。 どんどん筋書きが信じ難くなっていくが、 早いペースで、実に愉快だったので、 欠点なんか見過ごしてしまう。 2度目に見ると、ちょっと違ってくる。 最初みたとき、まことに愉快だったし、 2度目も愉快というのと、 2度目は、やや愉快な程度になる映画がある。 残念ながら、この映画は、後者である。 筋書きを仔細に観察すると、左程、笑えなくなるのだ。 笑わせることができるが、浅薄なものだ。 ジェームス・ベル−シの取柄は、 喜劇の才能とエネルギッシュなこと。 これは、兄のジョンにも共通している。 ベルーシの名を高からしめたすばらしい仕事をしてきた。 マイナーな作品での主役は、 かれの喜劇の才能を示すことが出来なかったが、 いつでも、観客の目を奪ってきた。 そのひとつは、過少評価されているロマンティック・コメディ "Return to Me."での助演である。 彼の過少評価されてきた喜劇の才能が遺憾なく発揮されている。 彼の喜劇をもっともっと見たいものだ。 チャールズ・グローディンは、その無表情が面白い。 だから、かれの痛めつけられた役は、そう派手ではなかったが、 最後のほうになって、憤怒の表情を見せてくれた。 それが実に良かった。 ベルーシの情事の対象になった金髪娘には、 まったくノックアウトされた! 名前は知らないが、 もっと見たいものだ。 この映画、欠点もあるが、そう悪く評価できない。 最初、大笑いさせてくれたのだから。 確かに、2度目には、好きになれないかも知れないが、 誰が、2度も見るものか? ます見て、満足せよ! それに、歌がステキだ! 私の採点は、10点満点で7点。 オトーサン、 「いいアイディアだなー」 みなさんも手帳(ファイロファックス)をお持ちでしょう。 この映画のスペイシーのように、 予定表、電話番号、備忘録、 さらにカードやおカネまで入ってはいませんか? 肌身離さず持っているものの、 なんかの拍子にどこかに忘れてきてしまう。 そんな場合、あなたは、どうしますか? きっと慌てふためくに違いありません。 現金はあきらめて、まずはカード会社に電話ですよね。 でも、盗難の場合は、悲劇。 人生が変わることすらありえます。 たった1冊の手帳、されどその大事さは言うまでもありません。 この映画の面白いところは、そこに目をつけたことでしょう。


ミッション

オトーサン、 柏市公民館へ、VTRを借りに。 1本借りたら、もう後は見たものばかり。 本を探した後、戻ったら、誰かがこれを返却していました。 原題:The Mission (1986) 監督:Roland Joffe 脚本:Robert Bolt Genre: Drama あらすじ: ジェレミー・アイアンズが、スペインのイエズス会の神父を演じる。 彼は南米の密林に行き、原住民に教えをひろめようとする。 ロバート・デニーロは、奴隷商人だったが、 実の弟殺しを契機に悔悛し、アイアンズとともに布教にあたる。 スペインが、この植民地をポルトガルに売り払ったため、 2人は、ポルトガル人の圧制に抗議して、 築いてきたものを守り抜こうとする。 出演者: Robert De Niro .... Rodrigo Mendoza(メンドーサ) Jeremy Irons .... Father Gabriel(ガブリエル神父) Cherie Lunghi .... Carlotta(カルロ) オトーサン、 「なんか、冴えないなあ」 ジェレミー・アイアンズも、ロバート・デ・ニーロも名優ですが、 大自然のすばらしさの前には、影が薄れました。 この映画、裏の主人公は、「イグアスの滝」でしょう。 ROBERT DE NIRO  ロバート・デ・ニーロ 誕生日 1943/8/17 出身 米ニューヨーク 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「マンハッタンの哀愁」 1968年「ブルー・マンハッタンU/黄昏のニューヨーク」 1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」 1970年「血塗れのギャング・ママ」      「ブルー・マンハッタンT/哀愁の摩天楼」 1971年「わが心の天使」「生き残るヤツ」      「ロバート・デ・ニーロのスワップ」 1973年「バング・ザ・ドラム」「ミーン・ストリート」 1974年「ゴッドファーザーPART2」◆アカデミー助演男優賞 1976年「1900年」「タクシードライバー」「ラスト・タイクーン」 1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」 1978年「ディア・ハンター」 1980年「レイジング・ブル」◇アカデミー主演男優賞 1981年「告白」 1982年「エリア・カザンの肖像」 1983年「キング・オブ・コメディ」 1984年「恋に落ちて」       「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「未来世紀ブラジル」 1986年「ミッション」 1987年「アンタッチャブル」◆「エンゼル・ハート」       「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「ミッドナイト・ラン」 1989年「俺たちは天使じゃない」「ジャックナイフ」 1990年「アイリスへの手紙」「グッドフェローズ」       「レナードの朝」 1991年「ケープ・フィアー」◇「真実の瞬間」      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「バックドラフト」「ミストレス」 1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」 1993年「恋に落ちたら」「ブロンクス物語/愛に包まれた街」       「ボーイズ・ライフ」 1994年「フランケンシュタイン」◇ 1995年「カジノ」◇「ヒート」◇「百一夜」 1996年「マイ・ルーム」「ザ・ファン」◇「スリーパーズ」◆ 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」「大いなる遺産」       「コップランド」◇「ジャッキー・ブラウン」◇ 1998年「RONIN」◇ 1999年「アナライズ・ミー」◇「フローレス」◇ 2000年「ミート・ザ・ペアレンツ」◇「ザ・ダイバー」◇       「ロッキー・アンド・ブルウィンクル」 2001年「15ミニッツ」◇「スコア」◇ 2002年「ショウタイム」「容疑者」「アナライズ・ユー」 2005年「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」◇ JEREMY IRONS  ジェレミー・アイアンズ 誕生日 1948/9/19 出身 英ワイト島 シャーボン高校卒業後、 ブリストルのオールド・ヴィグ劇団で演技を学び、 パティストの舞台「ゴッドスペル」で舞台デビュー。 71年にロンドンに渡り、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの 「リチャード二世」などに出演。 映画デビューは79年「ニジンスキー」。 90年「運命の逆転」でアカデミー主演男優賞と ゴールデン・グローブ最優秀主演男優賞をダブル受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「ニジンスキー」 1981年「フランス中尉の女」 1982年「MOONLIGHTING」 1983年「スワンの恋」 1986年「ミッション」 1988年「戦慄の絆」 1990年「浮気なシナリオ」      「運命の逆転」アカデミー主演男優賞 1991年「KAFKA迷宮の悪夢」 1992年「ダメージ」「秘密」 1993年「愛と精霊の家」「エム・バタフライ」 1994年「ライオン・キング」(声) 1995年「ダイ・ハード3」 1996年「魅せられて」 1997年「チャイニーズ・ボックス」「ロリータ」 1998年「仮面の男」 2001年「ダンジョン&ドラゴン」◇「フォース・エンジェル」 2002年「タイムマシン」「永遠のマリア・カラス」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」 その他の出演者: Ray McAnally .... Altamirano Aidan Quinn .... Felipe Ronald Pickup .... Hontar Chuck Low .... Cabeza Liam Neeson .... Fielding Bercelio Moya .... Indian Boy Sigifredo Ismare .... Witch Doctor Asuncion Ontiveros .... Indian Chief Alejandrino Moya .... Chief's Lieutenant Daniel Berrigan .... Sebastian Rolf Gray .... Young Jesuit Alvaro Guerrero .... Jesuit User Rating: 7.2/10 (7,631 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 アカデミー賞受賞:撮影賞 同ノミネート: 作品賞 監督賞:ローランド・ジョフィ 美術監督装置賞、作曲賞、衣装デザイン賞、編集賞 User Comments: Hasko Starrenburgさん New Plymouth 2002年6月13日 凝縮された歴史 大学時代、「グアテマラ共和国」について、 30分しゃべるよう課題を与えられえた。 もちろん、それが、この映画の主題でもある。 ヨーロッパのプロテスタント出身だが、 私は、イエズス会の布教について聞いたことはなかった。 だが、この観点から調べていくうちに魅せられていった。 この映画が出来たと聞いて、早速見に行きたかったが、 映画産業がこの歴史的事件をどう扱うか、やや懐疑的だった。 だが、案に相違して、喜ぶことができた。 たちまち、お気に入りの映画になった。 大事に主題を扱っているし、撮影が見事だ。 もうひとつ印象的だったのは、 数世代にも跨る話を10年間に凝縮して 破綻のない賢い手法である。 2時間枠では、なかなか感動させるのが難しいはずなのに、 会話、冒険、アクション、人物の成長のバランスがよかった。 あと1時間長ければ、もっと幸せな気持ちになれただろう。 オトーサン、 「イグアスの滝、行ってみたいなー」 知人がブラジル出張のときに、見たそうです。 「すごいなんてものじゃないですよ」 隠れた主人公、イグアスの滝をしらべてみました。 ○イグアスの滝  落差80メートル、滝幅4km。  ブラジルとアルゼンチン国境にある。  IGUAZとは原住民グアラニー族の言葉で「水+すばらしい」  の意味をもつ。  1984年にアルゼンチン側がユネスコ世界遺産に登録され、  1986年にはブラジル側も登録された。  アルゼンチン側からは、悪魔の喉笛が間近で見られる。  ブラジル側からは広大な滝幅を鑑賞できる。  ナイアガラ、ヴィクトリアと並ぶ世界3大瀑布。


独裁者

オトーサン、 「前に見たなあ」 それでも、この映画批評には未収録。 政治色の強い作品ですが、必見の名画でしょう。 原題;The Great Dictator (1940) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre: Comedy Country: USA Language: English / Esperanto Color: Black and White 上映時間:124分 あらすじ: この映画、はじめてのフルトーキー(有声映画)である。 チャップリンは、1人2役で、 トマーニアの独裁者ヒンケルとユダヤの床屋を演じる。 床屋は、記憶喪失から目覚めると、 ヒンケルが国中のユダヤ人を処刑しようとしていることに気づく。 出演者: Charles Chaplin .... Adenoid Hynkel (Dictator of Tomania)             /A Jewish Barber (ヒンケル/ユダヤの床屋) Paulette Goddard .... Hannah(ハンナ) オトーサン、 「演説もうまいなあ」 オーバーで滑稽な演技で知られていますが、 この映画では、自作自演のせりふが大したものです。 映画史に輝く経歴を紹介しましょう。 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」       「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」       「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」       「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」       「チャップリンの画工」「男か女か」(男?女?)「両夫婦」       「髯のあと」「チャップリンのパン屋」(チャップリンとパン屋)      「アルコール先生自動車競争の巻」      「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」      「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」(チャップリンの珍拳闘、チャムピオン)      「アルコール先生公園の巻」(チャップリンのいたずら)      「チャップリンの駈落」(チャップリンのロマンス)      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」(チャップリンの海水浴)      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」(チャップリンの芝居見物)      「チャップリンのカルメン」(珍カルメン) 1916年「チャップリンの改悟」(チャップリンの改心)      「三つ巴事件」(チャップリンの義侠、チャップリンの義気、チャップリンの侠気)       「チャップリンの替玉」「チャップリンのエスカレーター」       「チャップリンの消防夫」       「チャップリンの放浪者」(チャップリンとジプシー)      「午前1時」(チャップリンの大酔)「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」(チャップリンの舞台裏)      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Jack Oakie .... Benzini Napaloni Reginald Gardiner .... Commander Schultz Henry Daniell .... Garbitsch Billy Gilbert .... Field Marshal Herring Grace Hayle .... Madame Napaloni Carter DeHaven .... Spook Maurice Moscovitch .... Mr. Jaeckel Emma Dunn .... Mrs. Jaeckel Bernard Gorcey .... Mr. Mann Paul Weigel .... Mr. Agar Chester Conklin .... Barber's Customer Esther Michelson .... Jewish Woman Hank Mann .... Storm Trooper User Rating: 8.2/10 (11,179 votes)          top 250: #108 オトーサン、 「おお、世界の名画108位だ」 アカデミー賞ノミネート 作品賞 主演男優賞:チャールズ・チャップリン 助演男優賞:ジャック・オーキー 脚色賞 オリジナル作曲賞 User Comments: barrysheeneさん venice, Italy 2004年3月6日 あれを思い出せ ..この映画がつくられたのは、 ヒットラーが権力を握ったときだった。 多くの政治家、ローマ教会も ナチの残虐さや悪に目をつぶっていた。 とくに、アメリカでは、 ドイツで何が起きているか分からないひとが多かった。 (飛行家リンドバーグがいい例だ) 今日でいえば、シラク批判を大スターがやるようなもの。 チャップリンは、生涯、多くの過ちを犯したが、 これは人類愛の傑作である。 この映画は、彼が勇気の男であった証左である。 面白く、奥行きが深い。 最後の演説は、おそろしい力をもっている。 いまだに新しい。 この映画は、最高傑作である。 オトーサン、 「この年は、名作ぞろいだった」 アカデミー賞選考委員は、この1940年、 作品賞に「レベッカ」、 主演男優賞にジェームズ・スチュアートを選んでいます。 でも、小さな身体に大きな理想のひと、 チャップリンは、アカデミー賞を超えた存在なのです。


冬のライオン

オトーサン、 これも沼南中央公民館で借りたもの。 おっと、合併で、柏市公民館と名称が変わりました。 「すごい配役だなぁ」 原題:The Lion in Winter (1968) 監督:Anthony Harvey 台本・脚本:James Goldman Genre: Drama Country: UK Language: English 上映時間;134分 あらすじ: 1183年のクリスマス。 年老いて策略好きのヘンリー2世は、 家族の親睦会を開き、そこで後継者を指名しようとする。 次のようなひとを呼び出した。 彼に歯向かい投獄中の妻、王妃エレノア。 愛人のアレイス妃、結婚したい相手だ。 3人の息子、リチャード、ジェオフェリー、ジョン。 3人とも王座を狙っている。 そして、アレイス妃の兄で悪賢い若者、フランス王フィリップ。 ヘンリーが築いた帝国の運命をめぐって、 誰もが、欺瞞と裏切りに火花を散らす。 出演者: Peter O'Toole .... Henry II (ヘンリー二世) Katharine Hepburn .... Eleanor of Aquitaine(エレノア) Anthony Hopkins .... Richard(リチャード) オトーサン、 「名優、火花を散らす」 リチャード役の名優アンソニー・ホプキンズより上手いとは。 ピーター・オトゥールとキャサリン・ヘプバーンの 輝かしい経歴をみてください。 PETER O'TOOLE  ピーター・オトゥール 誕生日 1932/8/2 出身 アイルランド・コネマーラ 「海賊船」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1959年「海賊船」 1960年「バレン」 1962年「アラビアのロレンス」 1963年「ベケット」 1965年「ロード・ジム」「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「天地創造」「おしゃれ泥棒」 1967年「将軍たちの夜」「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「キャサリン大帝」「冬のライオン」 1969年「チップス先生さようなら」 1971年「マーフィの戦い」 1972年「ラ・マンチャの男」 1975年「ローズ・バッド」 1978年「パワープレイ」 1979年「スタントマン」「ズールー戦争/野望の大陸」 1980年「カリギュラ」 1984年「スーパーガール」 1985年「クリエイター」 1986年「クラブ・パラダイス」 1987年「ラスト・エンペラー」 1988年「プランケット城への招待状」 1989年「ムーンリットナイト」 1991年「ラルフ一世はアメリカン」 1997年「フェアリーテイル」 1998年「ファントム」 1999年「ヴァージン・ブレイド」(TM) 2002年「ファイナル・ステージ」 2003年「トロイ」「ローマン・エンパイア」(TM) KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、 RKOにスカウトされ、32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 その後、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、81年「黄昏」でも 同主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」アカデミー主演女優賞 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」アカデミー主演女優賞 1968年「冬のライオン」アカデミー主演女優賞 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」アカデミー主演女優賞 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 その他の出演者: John Castle .... Geoffrey Nigel Terry .... John Timothy Dalton .... King Philip of France Jane Merrow .... Alais Nigel Stock .... Capt. William Marshall Kenneth Ives .... Queen Eleanor's guard O.Z. Whitehead .... Bishop of Durham Fran Stafford .... Lady in Waiting Ella More .... Lady in Waiting Kenneth Griffith .... Strolling player Henry Woolf .... Strolling player Karol Hagar .... Strolling player User Rating: 8.1/10 (5,755 votes)          top 250: #187 オトーサン、 「おお、世界の名画187位だ!」 アカデミー賞受賞 主演女優賞:キャサリン・ヘップバーン 脚色賞 同ノミネート: 作品賞 監督賞::アンソニー・ハーベイ 主演男優賞; ピーター・オトゥール 衣装デザイン賞 User Comments: viggo-russell-139さん 2002年12月20日 1968年の最優秀映画! アカデミー賞の馬鹿どもは何を考えとる? ピーター・オトゥールのダイナミックな演技、 圧倒的なAnthony Harveyの霊感あふれる監督ぶり! それを無視したとは。 だが、最大の間違いは、最優秀作品賞を、 「オリバー」に与えてしまったことだ。 過大評価であり、賞に値いせず、無意味なミュージカルだった。 脳みそが半分でもあったら、"FUNNY GIRL"を選ぶべきだった。 だが、馬鹿な選択をして墓穴を掘ったのだ。 連中の嫉妬心のあらわれだった。 この脚本、そしてキャサリン・ヘップバーンの演技は、 最大限の丁重さで扱われるべきだった。 だが、最大の誤りは、オトゥールをさしおいて、 Cliff Roberstonに最優秀主演男優賞をやったことだ。 ハリウッドで、もっとも賞にふさわしくない俳優だった。 ヘップバーンのエレノア役は、機知に富んだせりふで、 静かだが、怒りに満ち、表面下に炎があった。 だが、オトゥールのヘンリー2世は、 力強く、正統的な演技だった。 リズ・テイラーとリチャード・バートン主演の 「ヴァージナウルフなんかこわくない」に似ているが、 リズが熱演したのに、バートンのほうは、 やる気も知性の片鱗もなかった。 英国の諺を引用すると、残忍な盗人である。 この映画は、不誠実、裏切り、家庭不和の塊であり。 筋書きは、毒液や機知が飛び散り、動機が二転三転する。 オトゥールとヘップバーンの最高の演技が見たいなら、 必見である。 オトーサン、 「シェイクスピアのリア王が下敷きかも」 夫婦、父子が、ここまで憎み合えるものかと思ってしまいます。


八十日間世界一周

オトーサン、 柏市中央公民館で借りてきました。 「あと、数本か。残り少ないなぁ」 棚に並んでいるのは、すでに見たものばかり。 原題:Around the World in Eighty Days (1956) 監督:Michael Anderson 原作:Jules Verne 脚本:James Poe /John Farrow/S.J. Perelman Genre: Adventure / Comedy / Family / SF Country: USA Language: English / Spanish 上映時間: 169分 あらすじ: フォグは、仲間と議論し、 80日間で世界一周できるという 自説を実証しようとする。 全財産を賭け、新しい執事とともに世界ツアーに出る。 このヴィクトリア朝時代の冒険には、伏線があって、 英国銀行で強盗事件があったのだ。 フォッグスは、逮捕を免れるだろうか? かれを追う刑事は、そう信じるが、 執事はそうは思わない。 出演者: David Niven .... Phileas Fogg(フォッグ) Cantinflas .... Passepartout (パスパルトゥ) Shirley MacLaine .... Princess Aouda(アウダ姫) オトーサン、 「デビッド・ニーブン、いい味出しているなぁ」 演技よりも、存在感そのものが貴重です。 DAVID NIVEN  デビッド・ニーブン 誕生日 1910/3/1-1983/7/29 出身 スコットランド・キリミューラ 軍人だった父の跡を継ぎ、士官学校で学んだ。 その後、除隊して、カナダへ渡り、様々な職業に就いた。 役者としては長く伸び悩んだが、 徐々に気品とユーモアのセンスが認められるようになり、 ついに58年「旅路」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 出演作 1935年「南海征服」「過去から来た男」      「バーバリ・コースト」「生活への道」 1936年「ローズ・マリー」「孔雀夫人」「進め竜騎兵」      「市街戦」 1937年「紳士ギャング」「ゼンダ城の虜」「素晴らしき接吻」 1938年「青髭八人目の妻」「四人の復讐」「突撃爆撃隊」 1939年「嵐が丘」 1940年「犯人は誰だ」 1942年「スピット・ファイヤー」 1944年「最後の突撃」 1945年「天国への階段」 1946年「アメリカの恋人」 1947年「気まぐれ天使」「いのち短し」 1948年「魅惑」 1949年「怪傑紅はこべ」 1950年「銀の靴」 1953年「月蒼くして」 1956年「陽気のせいデス」「八十日間世界一周」      「潮風のいたずら」 1957年「いとしの殿方」 1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」 1959年「恋の売り込み作戦」 1960年「ママは腕まくり」 1961年「ナバロンの要塞」「ミサイル珍道中」「好敵手」 1962年「暗黒の銃弾」 1963年「北京の55日」 1964年「ピンクの豹」「地上最笑の作戦」「寝室ものがたり」 1965年「レディL」 1966年「スパイがいっぱい」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「天使のいたずら」「素敵な年頃」 1969年「大頭脳」 1972年「眠れる棺の美女」 1974年「太陽にかける橋」 1976年「名探偵登場」 1977年「キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝」 1978年「ナイル殺人事件」 1979年「オフサイド7」「ラフ・カット」 1980年「シー・ウルフ」 1982年「コート・ダジュール・ドリーム」 1983年「ピンク・パンサー5」 その他の出演者: オトーサン、 「フランク・シナトラが出ていたのは分かったけど、 Marlene Dietrich が出ていたのか!」. Finlay Currie .... Whist Partner Robert Morley .... Ralph, Reform Club Member Ronald Squire .... Reform Club Member Basil Sydney .... Reform Club Member Noel Coward .... Hesketh-Baggott, Employment Agent John Gielgud .... Mr. Foster, previous valet to Mr. Fogg Trevor Howard .... Denis Fallentin, Reform Club Member Charles Boyer .... Monsieur Gasse, Travel Agent Evelyn Keyes .... The Flirt Jose Greco .... Flamenco Dancer Luis Miguel Dominguin .... Bullfighter Gilbert Roland .... Achmed Abdullah Alan Mowbray .... Consul Robert Newton .... Mr. Fix Cedric Hardwicke .... Sir Francis Gromarty Melville Cooper .... Mr. Talley, Captain of the 'Rangoon' Reginald Denny .... Police Chief Ronald Colman .... Railway Official Robert Cabal .... Elephant Driver-Guide Charles Coburn .... Steamship Company Clerk Peter Lorre .... Japanese Steward George Raft .... Saloon Bouncer Red Skelton .... Drunk in Saloon Marlene Dietrich .... Saloon Hostess John Carradine .... Col. Proctor Stamp Frank Sinatra .... Saloon Pianist Buster Keaton .... Train Conductor Tim McCoy .... Colonel, U.S. Cavalry Joe E. Brown .... Stationmaster Andy Devine .... First Mate of the 'Henrietta' Edmund Lowe .... Engineer of the 'Henrietta' Victor McLaglen .... Helmsman of the 'Henrietta' Jack Oakie .... Captain of the 'Henrietta' Beatrice Lillie .... Revivalist John Mills .... Carriage Driver Glynis Johns .... Sporting Lady's Companion Hermione Gingold .... Sporting Lady Edward R. Murrow .... Himself/Prologue Narrator User Rating: 6.8/10 (2,522 votes) オトーサン、 「楽しいなあ、豪華なカメオもみられて!」 アカデミー賞受賞: 作品賞 脚色賞 撮影賞(カラー) 劇・喜劇映画音楽賞 編集賞 同ノミネート: 監督賞:マイケル・アンダーソン 美術監督装置賞(カラー) 衣装デザイン賞(カラー) User Comments: pop_pop2さん United States 2005年2月27日 旧作の新解釈 私は、幸い、新しいNYシティの開幕日に この映画を見ることができた。 そう,,,ほぼ 50年前のことになる。 今日、TVでみた。 楽しんだ。 TVで見るまでは、ぞの全体像を把握できなかった。 最後のクレジットとフォーマットが、その分量を物語っている。 そう、もう 50年以上前のことだ。 1930年代の子供として土曜の昼には映画を見たもんだ。 おそらく当時は、映画がどういうものか、 娯楽がキーワードということを自覚していなかった。 フォグ役のデビッド・ニーブン パスパルトゥ役のCantinflas、 その他の出演者、みんな記憶に残る。 カメオ出演者も多く、フランク・シナトラも出ている。 あなたも、あなたの祖父も喜ぶだろう。 こんな映画はもうできない。 Mike Todd監督は、賞賛に値する。 私のコメント、長すぎたかも知れないが、 この映画を見たひとのコメントをもっと聞きたいものだ。 オトーサン、 「世界一周、そう珍しくなくなりました。 コートダジュール、スペイン、エジプト、インド、香港、横浜、 サンフランシスコ、NY.... もうありふれた景色ばかりが続きます。 「この映画、なぜ、いまだに魅力的なんだろう?」 やはり、人間にとって一番興味のあるのは、人間。 世界各地の人間模様、 そしてニーブンたちの驚きや機転や浮き浮きした気分が、 いまだに新鮮なのです。


映画の採点簿

八十日間世界一周                      *****
冬のライオン                              *****
独裁者                                *****
ミッション                             *****
ファィロファックス                        ****  
ストランペット                            ****  
解禁!ジョージ・ブッシュ伝 噂の真相      ****  
セイビング・ジェシカ・リンチ              ****  
やかまし村のこどもたち                    ****  
コンドル                        ****  
アフガン零年                              *****
トスカ−ナの休日                          *****
真夜中の銃声                        ****  
インファナル・アフェアV                  *****
THURSDAY−12日の木曜日          ****  
十字砲火                                *****
汚れなき悪戯                              *****
コンスタンチン                      ****  
セックス調査団                       ****  
海を飛ぶ夢                               *****
17歳の処方箋                        ****  
断崖                                 *****
フォロウイング                            *****
南部の人                                  *****
リリィ                                 *****
黒いオルフェ                              *****
クリヴィアにおまかせ                      ****  
僕の村は戦場だった                        *****
Shall we Dance?                        *****
ビルとテッドの大冒険            ****  
アルジェの戦い                            *****
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語  ****  
ジキル博士とハイド                        *****
戦争と冒険                        ****  
民族の祭典                       ****  
無防備都市                                *****
砂と霧の家                                *****
ブリティッシュ・ギャングスター       ****  
BELLY 血の銃弾                            **** 
さよなら子供たち                          *****
ツィゴイネルワイゼン                      *****
チェイシング・リバティ                    ****  
キングダム・オブ・ヘブン                  ****  
ヴァキューミング                          **** 
幸せの選択 stardom                       ****  
ドット・ジ・アイ                          ****  
第三大国の遺産                            *****
愛の落日                                  *****
ザ・インタープリター                      ****  
クローサー                                ****  
ハート・オブ・ジャスティス                ****  
炎のメモリアル                            *****
ローマン・エンパイア                      ****  
チェゲバラ&カステロ                      ****  
ミリオンダラー・ベイビー                  *****
キル・エビル                              ****  
生きてこそ                       *****
ナイト・オブ・ゴッド                      ****  
好きといえなくて                         ****  
ロシアン・ゴッドファーザー                ****  
ファイナル・エンペラー 悲劇の皇帝        ****  
ロスト・ソウルズ                          ****  
ミラーズ・クロッシング                    *****
トゥルー・コーリング                      ****  
羅生門                           *****
フォーガットン                            ****  
月夜の恋占い                              ****  
ジェリー                              ****  
ふたりにクギづけ                          *****
トゥルー・カラーズ                        **** 
ホステージ                                **** 
自転車泥棒                                *****
バットマン ビギンズ                      *****
コーラス                          *****
チップス先生さようなら                    *****
バクダットの盗賊                      *****
雲流れるままに                        *****
最後の恋のはじめ方                       *****
どん底                                 ****  
砂漠の鼠                               ****  
南太平洋                                 *****
情婦                                  *****
イブラヒムおじさんとコーランの花たち      *****
宇宙戦争                               ****  
9ケ月                               ****  
太陽の中の対決                            **** 
モーターサイクル・ダイアリーズ            *****
ビッグ・トレイル                          *****
ダニー・ザ・ドッグ                        *****
イエロー・サブマリン                      *****
ブエノスアイレスの夜                      ****  
タップス                         ****  
レス・ザン・ゼロ                      ****  
回転木馬                          **** 
ビフォア・サンライズ                      *****
ビフォア・サンセット                      *****
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐*****
ニュースの天才                            *****
砲艦サンパプロ                            *****
サイドウェイ                           *****

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