オトーサンの2005年その4

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、昨年22%でしたが、
2005年には、50%〜70%になるとか。  

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目次

1974 ライオンキング(VHS 1994) 1973 息子(VHS 1990) 1972 ロード・オブ・ウォー(2005)
1971 顔(VHS 2000) 1970 シークレット・スパイ(DVD 2004) 1969 ディック&ジェーン 復讐は最高! (2005) 1968 クリミナル(DVD 2004) 1967 ドニー・ダーコ(DVD 2001)
1966 男たちの大和 YAMATO(2005) 1965 奥様は魔女(DVD 2005) 1964 ALWAYS 三丁目の夕日(2005) 1963 マゴニア 希望の国を探して(DVD 2001) 1962 キングコング(2005)
1961 ベイビース・デイアウト/赤ちゃんのおでかけ(DVD 1994) 1960 シンデレラ・ストーリー (DVD 2004) 1959 ウィスキー(DVD 2004) 1958 二十四の瞳(VHS 1954) 1957 あ、春(VHS 1998)
1956 ヴェニスの商人(2004) 1955 SAYURI(2005) 1954 ジャックポット(DVD 1974) 1953 さらば冬のかもめ(DVD 1973) 1952 泳ぐひと(DVD 1968) 1951 怒りの葡萄(DVD 1940)
1950 壮烈第七騎兵隊 (DVD 1941) 1949 無法松の一生(VHS 1958) 1948 Mr. & Mrs.スミス(2005) 1947 赤い靴(DVD 1948)
1946 大曽根家の朝(VHS 1946) 1945 海外特派員(DVD 1940) 1944 Jの悲劇(2004) 1943 ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005) 1942 ベンガルの槍騎兵(DVD 1935)
1941 青空に踊る(DVD 1943) 1940 バタフライ・エフェクト(DVD 2004) 1939 うなぎ(DVD 1977) 1938 カモン・ヘブン!(DVD 2001) 1937 ライフ・アクアティック(DVD 2004)
1936 ワン・モア・キス(DVD 1999) 1935 バス男(DVD 2004) 1934 コバート・ミッション 機密指令(DVD 2003) 1933 灯台守の恋 (2004) 1932 幸福の黄色いハンカチ(VHS 1977)
1931 エリザベスタウン(2005) 1930 みんな誰かの愛しい人(DVD 2004) 1929 イン・ハー・シューズ(2005) 1928 ハイウエイマン(DVD 2003) 1927 ホネツギマン(DVD 1998)
1926 おしゃれ泥棒(DVD 1966) 1925 浮雲 (VHS 1955) 1924 にごりえ (VHS 1953) 1923 TATEKSHIS' (2005) 1922 オランダの光(DVD 2003)
1921 死の接吻(DVD 1995) 1920 らくだの涙(DVD 2003) 1919 カマキリな女(DVD 2003) 1918 エターナル★サンシャイン (DVD 2004) 1917 コンゴ (DVD 1995)
1916 神経衰弱ぎりぎりの女たち (DVD 1988) 1915 恋にあこがれて in N.Y(DVD 2001) 1914 ドミノ(2005) 1913 津軽じょんがら節 (DVD 1973) 1912 さまよう魂たち(DVD 1996)
1911 ヒューマン・キャッチャー (DVD 2003) 1910 コープス・ブライド(2005) 1909 28日後... (DVD 2002) 1908 それから(VHS 1985) 1907 キルトに綴る愛(VHS 1995)


ライオンキング

オトーサン、 「わ−い、いい席取れたんだ」 念願のブロードウェイの舞台がみられそうです。 予習しなくてはと、ビデオを借りました。 原題:The Lion King (1994) 監督:Roger Allers / Rob Minkoff 脚本:Irene Mecchi /Jonathan Roberts /Linda Woolverton Genre: Animation /Adventure /Comedy /Drama /Family /Musical Country: USA Language: English / Swahili / Xhosa / Zulu 上映時間:89分 あらすじ: アフリカで、ライオンの王子が生まれる。 この結果、叔父のスカーは、王位につけなくなる。 スカーは、姦計を弄し、ムファサ王と王子シンバを殺し、 自分が王になろうとする。 王は殺され、シンバは、その死は自分のせいと思いこまされ、 王国を出ていく羽目になる。 放浪の数年後、かれは故郷に帰るように説得される。 荒廃した王国を再建し、「生命の輪」を回復させるのだ。 声の出演者: Jonathan Taylor Thomas .... Young Simba (シンバ) Matthew Broderick .... Adult Simba (シンバ) James Earl Jones .... King Mufasa (ムファサ) Jeremy Irons .... Scar (スカー) オトーサン、 「実に生き生きと描けている!」 色彩も、キャラの設定も、筋書き、すべて見事です。 その他の声の出演者: Moira Kelly .... Adult Nala Niketa Calame .... Young Nala Ernie Sabella .... Pumbaa the Warthog Nathan Lane .... Timon the Meerkat Robert Guillaume .... Rafiki the Mandrill Rowan Atkinson .... Zazu the Hornbill Madge Sinclair .... Queen Sarabi Whoopi Goldberg .... Shenzi the Hyena Cheech Marin .... Banzai the Hyena Jim Cummings .... Ed the Hyena Zoe Leader .... Sarafina, a Lioness (Nala's Mother) User Rating: 7.8/10 (38,137 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞受賞:作曲賞 ・同ノミネート:主題歌賞 ・CIRCLE OF LIFE ・HAKUNA MATATA User Comments: finalmikeさん pa 2002年11月10日 この映画はいい。 これは、私が唯一好きなディズニー映画だ。 この映画がキライなひとの気が知れない。 歌はみんないい。 たったの86分なのに、2時間のように思える。 スカーとのもっと激烈な戦いのシーンがあればと思った。 これ以来、ディズニー映画には、ロクなものがない。 10点満点で、10点だ。 オトーサン、 「まったく同感!」 90分もあれば、名作が誕生するのです。


息子

オトーサン、 「山田洋次さん、寅さんだけじゃないんだ」 こんな素敵なドラマをつくっているとは。 この映画、脇役陣がいいですねぇ。 亡くなったケーシー高峰さんといかりや長介さん、 それに、ますます芸達者な田中邦衛さん。 原題:息子(1991)     My Sons 監督:山田洋次 原作:椎名誠 脚本:朝間義隆 / 山田洋次 Genre: Comedy / Romance 上映時間:121分 あらすじ: 哲夫は、東京で暮らしている。 工場で働くろうあ者の征子と恋に落ちる。 いつも大卒の兄に嫉妬していたが、 最後には、征子と父の昭男から受け入れら、 感動的で、新鮮なやりかたで、支えられる。 出演者: 三國連太郎 .... 浅野昭男 永瀬正敏 .... 浅野哲夫 和久井映見 .... 川島征子 オトーサン、 「三國連太郎さん、渋いなぁ、巧いなぁ」 若手2人も、大したものです。 その他の出演者: 原田美枝子 .... 浅野玲子 田中隆三 .... 浅野忠司 浅田美代子 .... とし子 山口良一 .... 徹 浅利香津代 .... 哲夫の叔母・綾子 ケーシー高峰 .... 哲夫の叔父・守 浜村純 .... 田舎の老人 梅津栄 .... 三沢 レオナルド熊 .... 社長 中本賢 .... 板長 小倉一郎 .... 哲夫の隣人 渡部夏樹 .... アキ 村田正雄 .... 戦友・藤田 松村達雄 .... 戦友・寺尾 中村メイコ .... 女事務員 音無美紀子 .... きぬ江 奈良岡朋子 .... 昭男の隣人 佐藤B作 .... 主任 いかりや長介 .... おっさん 田中邦衛 .... タキさん User Rating: 7.7/10 (32 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・日本アカデミー賞受賞:  主演男優賞:三国連太郎  作品賞  助演男優賞:永瀬正敏  助演女優賞:和久井映見 新人俳優賞:永瀬正敏、和久井映見 User Comments: Laurie Elliotさん 1999年10月22日 感動的 これは、ひさしぶりに感動的な映画だった。 愉快でもあった! 家族関係は、信じられない... 日本人だ! 最後には、若者にやる気を出させる描きかたがよい。 哲夫のような男の子は大勢いる。 彼らが、自分を必要としてくれるひとをみつけてくれることを願う。 好きなシーンは、父親の昭男が、哲夫に、 絶対に彼女を裏切ってはいけないと言うあたりだ。 感動的なストーリー、感動的な音楽、感動的な結末だった。 わが家族は、全員、10点だった。 オトーサン、 「山田洋次さん、こういう人情噺を撮らせたら、  天下一品、アカデミー賞級の監督さんだなぁ」 三国連太郎さんたちが戦友会で歌う、 「同期の桜」、いいですねぇ、なつかしいですねぇ。 戦後世代なのに、忘年会のとき、 お偉いさんも加わって、みんなで肩を組んで歌いました。 ♪貴様と俺とは、同期の桜。同じ○○○に.... 合併で消えてしまったからなのかもしれませんが、 トヨタ自販って、夢みたいにいい会社でした。 大家族での一家団欒、 あの頃の日本って、夢みたいに素敵な国でした。


ロード・オブ・ウォー

オトーサン、 「ニコラス・ケイジか。間違いないだろう」 今年の映画見納めということで有楽町へ。 「どうやら、今年も、365本鑑賞できそうだ」 原題:Lord of War (2005) 監督・脚本:Andrew Niccol Genre: Action /Crime /Drama /Thriller Rated R for strong violence, drug use, language and sexuality. Country: USA Language: English /Ukrainian /German /Spanish /Russian /French /Arabic 上映時間:122分 あらすじ: この映画は、ユーリー・オルロフの上昇と下降を描く。 はじめは、1980年代初期のリトル・オデッサで、 近隣のギャングらに拳銃を売っていたが、 90年代初期には、アフリカの軍指導者と そのサイコな息子と組んで、 放縦とやりたい放題によって頭角を現した。 映画は、弟ヴィタリーとの関係や有名なモデルとの結婚を、 さらに、連邦捜査官の容赦ない追跡を、 何よりも、飽くなき成功欲のためにやってのけた不道徳を描く。 出演者: Nicolas Cage .... Yuri Orlov(ユーリー・オルロフ) Jared Leto .... Vitaly Orlov (ヴィタリー) Bridget Moynahan .... Ava Fontaine(エヴァ) オトーサン、 「うまいもんだ。ニコラス」 難しい役をクールに演じているのは、流石です。 ヴィタリー役の俳優さん、ちょっと鼻につきました。 何から何まで、トム・クルーズのマネとは。 NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ 誕生日 1964/1/7   出身 サンフランシスコ・ロングビーチ 甥にフランシス・フォード・コッポラ、叔母にタリア・シャイアがいる。 高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの夏期コースに参加。 82年「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。 95年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞受賞。 1995年5月、パトリシア・アークェットと結婚し、 2001年5月18日、正式離婚。 ニコラスと元女優でガールフレンドのクリスティーナ・フルトンとの間に 92年に生まれたウェストン・コッポラ・ケイジと ポール・ロシィとの間に生まれたパトリシアの連れ子で エンゾ・アークエットの二人の子供がいる。 2002年、エルビス・ブレスリーの娘で 96年にマイケル・ジャクソンと離婚したリサ・マリー・プレスリーと結婚。 しかし、結婚後、わずか4か月で別居し、離婚。 2004年7月30日、2月から交際していた 寿司店の元店員アリス・キムと結婚式を挙げた。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「初体験/リッジモント・ハイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」「ヴァレー・ガール」 1984年「コットン・クラブ」「バーディ」      「月を追いかけて」 1986年「ボーイ・イン・ブルー」「ペギー・スーの結婚」 1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」 1988年「バンパイア・キッス」「ハートにびんびん火をつけて」 1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」      「ワイルド・アット・ハート」 1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」      「ザンダリーという女」「エネミー・ウォー」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」 1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」 1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」      「不機嫌な赤い薔薇」 1995年「リービング・ラスベガス」「死の接吻」 1996年「ザ・ロック」 1997年「コン・エアー」「フェイス/オフ」 1998年「シティ・オブ・エンジェル」「スネーク・アイズ」 1999年「8mm」「救命士」 2000年「60セカンズ」「天使のくれた時間」 2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ウインドトーカーズ」 2002年「アダプテーション」「ソニー」 2003年「マッチスティック・メン」 2004年「ナショナル・トレジャー」 2005年「ロード・オブ・ウォー」 その他の出演者: Shake Tukhmanyan .... Irina Orlov Jean-Pierre Nshanian .... Anatoly Orlov Jared Burke .... Ukrainian Mobster Eric Uys .... Ukrainian Mobster David Shumbris .... Ukrainian Mobster Stewart Morgan .... Ukrainian Mobster Jasper Lenz .... Gregor Kobus Marx .... Boris Stephan De Abreu .... Liev Jeremy Crutchley .... Arms Fair Salesman Ian Holm .... Simeon Weisz Tanya Finch .... Ingrid User Rating: 7.5/10 (6,530 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: leilapostgrad さん Austin, TX 2005年9月18日 カンペキなストーリー 武器商人の物語である。 独裁者、暴君、大量虐殺者に武器を供給する。 このストーリーは、カンペキである。 オープニング・シーンは、銃弾の一生を描いている。 工場で大量生産され、貧しいアフリカの子供の頭を貫通するのだ。 ニコラス・ケイジは、ユーリー・オルロフ役である。 ウキライナ移民の息子で、世界一の武器商人になった。 監督兼脚本家の Andrew Niccol は、 25年間に及ぶ世界紛争を描き、 暴力、腐敗、武器市場についての 賢明で、おかしく複雑な物語を縫いあげている。 この映画には、断定、白黒、善悪のモラルはないが、 傍観者的な言い方もしてない。 実に、見事な映画だ。 ユーリーは、こう言う。 「Osama Bin Ladenには、絶対に売らない」  道徳感からじゃない。いつも不渡り小切手だからだ」 オトーサン、 「武器売買か、極悪非道なビジネスだなぁ」 でも、主人公に言わせれば、クルマのディーラーと同じ。 ひとを殺すのを何とも思っていない点では、同じというのです。 武器大国アメリカのひとびとは、 自分たちがやっていることが、悲惨な事態を生んでいる事実を この映画で、はじめて理解したのでは?


オトーサン、 「藤山直美さんかぁ」 美人女優というと、笑われるでしょう。 でも、美人の基準を変えれば、彼女も美人。 大根だって、大根足だって、大根役者だって、 見ようによっては、うつくしゅうございます。 原題:顔(2000) 監督:阪本順治 脚本:阪本順治、宇野イサム Genre: Drama 上映時間;123分 あらすじ: 正子は、洋服のかけはぎで暮らす娘。 母親の通夜で、不仲の妹を殺し、家を飛び出す。 別府へ流れ、ホステスとして働くなかで、好きな男ができる。 だが、店内で殺人事件が起き、警察がやってくる。 離島へ逃亡するものの、追っ手が迫ってくる。 出演者: 藤山直美 ..... 吉村正子 佐藤浩市 ..... 池田彰(好きな男) 牧瀬里穂 ..... 吉村由香里(妹) オトーサン、 「うーん、体当たりの演技だ!」 藤山直美をみると、どうしたって、 日本人なら、父君のイメージを重ねてしまいます。 その他の出演者: 豊川悦司 ..... 中上洋行 大楠道代 ..... 中上律子 國村隼 ..... 狩山健太 渡辺美佐子 ..... 吉村常子 中村勘九郎 ..... 山本俊郎 岸部一徳 ..... 花田英一 内田春菊 ..... 喫茶店の女 早乙女愛 ..... 狩山咲子 User Rating: 7.1/10 (73 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 ・日本アカデミー賞  作品賞 助演女優賞:大楠道代 監督賞:阪本順治 脚本賞:阪本順治、宇野イサム 音楽賞:coba User Comments: オトーサン、 「今回は、日米のコメントを並べてみよう」 theoriaさん 2002年9月25日 瓜二つ 藤山直美の当意即妙の愛嬌のある面白さで 存在価値が確保されていると思う。 喜劇王と呼ばれた父親、藤山寛美に関心など殆んど無いにも係らず、 技量という範疇では捉えきれない先天的に備わっていたであろう アノ一種独特な“存在感”には筆舌も及ばぬ程の比類なき カリスマ性が存在しているのか 「上方」「喜劇」「義理・人情」といった単語を耳にすると 何故か自然と寛美の表情が浮かんでしまう。 “血は争えぬ”の典型なのか娘の直美も正に「瓜二つ」である。 容貌、声、仕草、そしてアノ存在感まで。 タイトルの「顔」とはストーリー展開上に見せる変幻自在な表情としての「顔」と、 亡き実父の面影を写し出した「顔」でもあったのかも知れない。 本作は極めてシリアスなテーマを扱いながらも、 彼女のオーラみたいなものによって作品の世界の色付けが決定されている。 他の俳優も上手いのだが、彼女の存在がまるで原子炉の「炉心」の様で、 メルトダウンを危惧してか全体に皆さん弱腰気味。 唯一、妹ユカリ役の牧瀬里穂がその役柄も手伝って、 対等に張り合ってはいるものの、 やはり姉マサコ役の藤山直美の正に“独り舞台”。 しかし兎にかく父親同様、妙に納得させるだけの先天的魅力が滲み出ているので、 面白いことは間違いない。 床や地面にバッタバッタ顔面から突っ込んでブッ倒れるシーンは 『いなかっぺ大将』の“大左ヱ門”みたいだし、 歩き方や走り方は“ドラえもん”のよう。 まあ一挙手一投足、観ていて楽しいことこの上ない。 しかもジンワリと心和ませる「情」もひしひしと伝わってくる。 常套的にはもっとヘヴィに仕上げるべきストーリーだが、 敢えて肩透かしを食らわせていて、そこが結構楽しめた。 frankgaipaさん Oakland, California 2002年9月10日 探し出して、見るべし もう一度見ることができたら、もっと長いコメントをしたい。 だが、これは必見の映画だ。 ひとりの女、より正しくは、"Honeymoon Killers(新婚妻殺し)" より直感的には、"Fat Girl(デブ)"。 123分の間、舞台女優、藤山直美に魅入られてしまう。 imdbによれば、これが唯一の映画出演だとか。 これは、舞台でないが、 スクリーン進出は、カンペキだった。 オトーサン、 「これは、ある種のマニフェストだ!」  ・デブでも、楽しむ権利がある!  ・ド ジなら、逃げる権利がある!  ・ブスにも、生きる権利がある! 長い間、社会の底辺にあえぐひと、 いま、言葉に出せない苦痛を味わっているひと、 年内に、自殺を考え続けているひと、 この映画は、そうしたひとのためにつくられたのです。 死ぬ前に、是非一度見てください。


シークレット・スパイ

オトーサン、 スパイものか。 シャロン・ストーンが主演か。 「氷の微笑」か、見るべし見るべし。 原題:A Different Loyalty (2004) 監督:Marek Kanievska 脚本:Jim Piddock Genre: Drama / Romance / Thriller Rated R for sexuality and some language. Country: Canada / UK / USA Language: English / Russian 上映時間:103分 あらすじ: オトーサン、 「しょうがないなぁ、  IMDB、またサボッてる」 サリーは、ベイルートで特派員レオと出会い、恋に落ちる。 だが、或る日、レオは、家族を置き去りにして失踪する。 MI6の尋問を受け、レオがソ連のスパイと知らされる。 レオは、あたしを愛していなかったのか? アメリカに帰国したサリーのところに、レオの手紙が届く。 彼女は、危険を冒してモスクワに潜入するが... 出演者: Sharon Stone .... Sally Tyler(サリー) Rupert Everett .... Leo Cauffield(レオ) Julian Wadham .... Andrew Darcy(アンドレ) オトーサン、 「年とったなぁ」 首や顎にシワです。 でも、笑ったりすると、昔の美貌がよみがえります。 SHARON STONE シャロン・ストーン 誕生日 1958/3/10 出身 米ペンシルバニア州ミードビル 大学を中退し、CMのモデルをしながら、女優を志す。 1992年に「氷の微笑」が大ヒット。 1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。 マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、 ロバート・デ・ニーロと共演し、 ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、 アカデミー賞にもノミネートされた。 野性的な美貌と引き締まった美しい肉体を武器に、 映画の役を勝ち取ってきた俳優といえる。 「キング・ソロモンの秘宝」では主演とはいえ、 お世辞にも演技で選ばれた俳優とは思えなかったが、 アクションが出来る俳優というイメージが備わり、 「イヤー・オブ・ザ・ガン」までアクション女優として 主演クラスで活躍したことは大きな実績になった。 しかし、女優としての名を高めたのは「氷の微笑」のキャサリン役であろう。 この役の境に彼女はハリウッドの人気俳優となり、 以後の作品で一流俳優と共演する機会に恵まれるようになった。 「氷の微笑」のイメージから 役どころも色気を武器にするような悪女の役が多くなり、 少々伸び悩みの感もあるが、死刑囚(「ラスト・ダンス」)や 母親(「マイ・フレンド・メモリー」)役の彼女を見る限り、 まだまだ新たな可能性を秘めている女優である。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「スターダスト・メモリー」デビュー 1981年「死霊の祝福」 1982年「愛の哀しみのボレロ」 1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」 1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇ 1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇ 1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」 1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」      「刑事ニコ/法の死角」       「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」 1989年「宇宙への選択」「血と砂」 1990年「トータル・リコール」◆ 1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲       「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」       「シザーズ/氷の誘惑」 1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇ 1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」 1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇ 1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇ 1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇ 1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇      「マイ・フレンド・メモリー」◆ 1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇「ヴァージン・ハンド」 2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇「マイ・ビューティフル・ジョー」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」 2004年「シークレット・スパイ」 その他の出演者: Michael Cochrane .... Dick Madsen Ann Lambton .... Cynthia Cauffield Jim Piddock .... George Quennell Richard McMillan .... Angus Petherbridge Mimi Kuzyk .... Leslie Quennell Emily VanCamp .... Jen Tyler Tamara Hope .... Lucy Cauffield Mark Rendall .... Oliver Cauffield Damir Andrei .... Aleksi John Bourgeois .... Paul Tyler Sonja Smits .... Fay Tolland Edward Hibbert .... Sir Michael Strickland User Rating: 5.1/10 (237 votes) オトーサン、 「あれっ、低いなぁ」 User Comments: jefferson-3さん Canada 2005年5月18日 シャロン・ストーン、45才のおっぱい シャロン・ストーンがヌードを披露するのは、自然な成り行き。 この映画でも、45才になるのに、まだやっている。 何たる幸せ! ほんとに、おっぱいを見せ続けてくれるのだ。 いまだに美しく、セクシーで、才能ある女優だというのは、不思議なこと。 この映画は、演劇的なもので、ストーンに向いている。 ブルネットの髪が素敵だし、演技力の確かさも示している。 この映画は、1960年代初期のアメリカと欧州における冷戦時代を描く。 感動もあり、ドラマもある。 ほぼ実話に基づいており、 うそ、共産主義、ファシズム、冷戦、政府、CIAとKGB、 こうしたものが、 ストーンとその家族を取り巻いている。 ソ連のスパイであると分かった夫と疎遠になっていく。 楽しめた、この手の映画としては、傑作だ。 だが、何よりも、ストーンが出ているのがいい。 おっぱいを、見せてくれたのに感謝しなくては。 また、見せてほしいものだ。 2006年には、” Basic Instinct 2”が上映される。 彼女、47才。 もっともっと見せてほしいものだ。 オトーサン、 「は、は、は」 シャローン・ストーンの場合は、 おっぱいを「見せる」ではなく、「魅せる」と訳すべきだったかもね。 ま、おっぱいの話で盛り上がれるなんて、 冷戦が終わってよかったですね。 若い頃、ほんとに第3次世界大戦が起きるかと思ったもの。


ディック&ジェーン 復讐は最高!

オトーサン、 「ジム・キャリーの新作か」 はじめてみたときは、あまりの気味悪さにへきえき。 最近は、シアリアスな役に転向したようですが、 そうなると、昔のドギツサが懐かしくなります。 勝手なものですね。 原題:Fun with Dick and Jane (2005) 監督:Dean Parisot 脚本:Judd Apatow /Nicholas Stoller/Peter Tolan Genre: Comedy / Crime Rated PG-13 for brief language, some sexual humor          and occasional humorous drug references. Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:90分 あらすじ: 1977年のコメディのリメイク。 夫婦が、借金返済のために、泥棒に転じる。 出演者: Jim Carrey .... Dick Harper(ディック) Tea Leoni .... Jane Harper (ジェーン) Alec Baldwin .... CEO of Globodyne(会長) オトーサン、 「おお、昔のジム・キャリーが戻ってきた」 JIM CARREY  ジム・キャリー 誕生日 1962/1/17 出身 カナダ・オンタリオ州 15歳にして学校生活をやめ、トロントに出る。 4年間に渡ってカナダ各地のコメディ・クラブを回って、 人気を得た後、ロサンゼルスに移住。 サンセット・ストリップにあるミッツィ・ショアーズ・コメディ・ストアに腰を落ち着けた。 NBCのコメディ・シリーズ「THE DUCK FACTORY」でレギュラー。 映画は95年「ジム・キャリーはMr.ダマー」が 3億5千万ドルの興業収益を上げるヒットで一躍スターに。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1983年「ラバー・フェイス」 1984年「ジム・キャリーのスキーでヤッホー大作戦!」      「マネーハンティングUSA/500万ドルを追いかけろ」 1985年「ワンス・ビトゥン/恋のチューチューバンパイア」 1986年「ペギー・スーの結婚」 1988年「ダーティー・ハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」「ボクの彼女は地球人」 1990年「ハイ・ストラング」 1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」◇「エース・ベンチュラ」◇「マスク」◇ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆      「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」◇ 1996年「ケーブルガイ」◇ 1997年「ライアー・ライアー」◇ 1998年「トゥルーマン・ショー」◇「サイモン・バーチ」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◇「グリンチ」◇ 2000年「ふたりの男とひとりの女」◇ 2001年「マジェスティック」◇ 2003年「ブルース・オールマイティ」◇ 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」 「エターナル★サンシャイン」 2005年「ディック&ジェーン 復讐は最高!」 その他の出演者: Michelle Arthur .... Dick's Secretary Conrad Bachmann .... Prosecutor Phil Richard Burgi .... Joe Mark Correy .... Cayman Banker Jullian Dulce Vida .... Eduardo Chris Ellis .... RJ Wade Wayne Flemming .... Nosey Neighbor Gloria Garayua .... Blanca Dave Gist .... Angry KostMart Husband Angie Harmon .... Veronica John Michael Higgins .... Garth Carlos Jacott .... Oz Peterson Richard Jenkins .... Frank Bascom Pavel Lychnikoff .... Andrei/Load Boxer Oliver Muirhead .... The Account Manager Taso Papadakis .... Gym Manager Dempsey Pappion .... Production Assistant Huey Redwine .... INS Agent Emilio Rivera .... Illegal Alien Maggie Rowe .... Karen Williams Timm Sharp .... Andrew Nils Allen Stewart .... Aerobics Biker Tyson Weihe .... Banker, Mr. Landau Stephnie Weir .... Debbie Irene White .... New Account Rep User Rating: 6.1/10 (556 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: moviesfan11さん DG, IL 2005年12月23日 不出来なコメディ、 キャリーのベスト映画になるはずなのに期待外れ。 快適な郊外生活をエンジョイしているディックとジェーン。 ディックが昇進したので、すばらしい未来が開けてきた。 残念ながら、その仕事は、たったの48時間で終わり。 ボスが、会社を食い物にして、倒産させてしまったからだ。 いい仕事をみつけることができず、 家にあるほとんどのものを売却する羽目になる。 もう売るものすらない。 家のなかには、食い物も、なにもない。 ディックとジェーンは、借金を返済するために、盗みや犯罪に手を染める。 プロダクションの連中は、 こんなストーリーのなかに、いいネタが隠されていると思ったにちがいない。 だが、そんなものは、 どこにもない。 リメイク、続編が氾濫するなかで、 この映画ときたら、半狂乱で不調和なリメイクだ。 ジム・キャリーの面白さと風変わりで何とかもっている。 重たい素材を軽やかに愉快にするよう努力しているものの、 残念ながら、失敗している。 この映画には、重大な欠点がある。 ドタバタ喜劇に必要なタイミングや機知を欠き、風刺にもなっていない。 とんまなシーンも、悪い仕方でとんまなのだ。 シチュエーションとタイミングが悪いので、笑えないのだ。 いいところがあるとすれば、 そう、何回か笑えたという程度だ。 この筋書きと出演者を考えると、あまりにも物足りない。 この映画、4点満点で、2.5点だ。 オトーサン、 この映画、確かに、いまいちでした。 ジム・キャリーの仕草に、何度か笑えました。 最後の最後に、ひと笑い。 でも、笑ったのは、オトーサンだけ。 倒産した会社の同僚が、就職して大喜びしています。 新車を買って大得意。 「どこの会社に就職したの?」 「エンロンだ!」 以下の知識があれば、笑えるはずなのです。 ○エンロン  テキサス州ヒューストンに本拠地を置き、  総合エネルギー取引とITビジネスを行う企業だった。  2000年度、全米売上げ第7位という大企業に成長し、  2001年には21000名ほどの社員を抱えていた。  しかし、これは巨額の不正取引に支えられたものであったため、  不正取引が明るみになると、2001年12月に破綻に追い込まれた。  これは、当時のアメリカ史上最大の企業破綻となった。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


クリミナル

オトーサン、 「クリミナル、冴えない題名だなぁ」 出演者も、見慣れぬ役者ばかり。 あまり期待もせず、みはじめたのですが、 面白くて、面白くて、あっという間の87分でした。 原題:Criminal (2004) 監督:Gregory Jacobs 原作映画:Fabian Bielinsky 脚本:Gregory Jacobs /Steven Soderbergh Genre: Drama / Comedy / Crime Rated R for language. Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:87分 あらすじ: これは、アルゼンチンのヒット映画 Fabian Bielinskyの"Nine Queens" (2000) の英語版。 Ricardo Darin、Gaston Pauls、 Leticia Bredice、Tomas Fonziが出演。 今回は、John C. Reilly、Diego Luna、 Maggie Gyllenhall、 そして、Jonathan Tuckerが好演している。 出演者: John C. Reilly .... Richard Gaddis(リチャード) Diego Luna .... Rodrigo (ロドリーゴ) Maggie Gyllenhaal .... Valerie(バレリー) オトーサン、 「このひと、こんなに上手い役者なのか」 いつも脇役、主役をみたのは、はじめてです。 JOHN C.REILLY  ジョン・C・ライリー 誕生日 1965/5/25 出身 米イリノイ州シカゴ 子供時代より演技の興味を持ち、名高いグッドマン演劇学校に入学。 映画デビューは「カジュアリティーズ」。 「デイズ・オブ・サンダー」ではトム・クルーズのライバル役、 「ブギー・ナイツ」ではマーク・ウォルバーグのヤク中の友だちを演じた。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1989年「カジュアリティーズ」      「俺たちは天使じゃない」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「ホッファ」 1993年「ギルバート・グレイブ」 1994年「激流」 1995年「ジョージア」「黙秘」 1996年「ナイト・ウォッチ」◆ 1997年「ブギーナイツ」◆ 1998年「シン・レッド・ライン」◆ 1999年「25年目のキス」◆「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◆「マグノリア」◆ 2000年「パーフェクト・ストーム」◆ 2001年「アニバーサリーの夜に」◆ 2002年「めぐりあう時間たち」◆「グッド・ガール」◆ 2003年「N.Y.式ハッピーセラピー」◆ 2004年「ダーク・ウォーター」「アビエイター」 その他の出演者: Peter Mullan .... William Hannigan Zitto Kazann .... Ochoa Jonathan Tucker .... Michael Laura Ceron .... Waitress Soledad St. Hilaire .... Waitress #2 Ellen Geer .... Grandma Brandon Keener .... Waiter/Daniel Nick Anavio .... Cafe Manager Deborah Van Valkenburgh .... Woman in Elevator Maeve Quinlan .... Heather/Soccer Man Brent Sexton .... Ron Malik Yoba .... Frank Hill User Rating: 6.5/10 (1,804 votes) オトーサン、 「高いなぁ」 User Comments: jotix100さん New York 2004年9月18日 詐欺師たち いつも頭にある疑問だが、 ハリウッドが外国映画をリメイクして、 成功しようとする、その理由は何だろうか? 多くの場合、結果は、ひどいもので、 原作映画とは、まるで比べものにならない。 上出来の映画に、さらに、お金を投じるとは。 昨年のアルゼンチンのヒット映画"9 Queens"も同じだ。 原作映画では、監督のFabian Belinskyが、 われわれに、実に見事な演技をみせてくれた。 見ていて楽しかった。 この英語版の監督、Gregory Jacobsは、 舞台を現代のロサンゼルスに移したが、ストーリーは変えなかった。 原作映画の記憶は、いまだにわれわれの心に生々しい。 だから、この映画には驚きはない。 全体に、演技はいい。 John C. Reillyは、詐欺師リチャードを完全に泥臭く演じた。 Diego Lunaは、役を巧みにこなした。 Maggie Gillenhaal は、悩み続ける妹役だった。 原作映画をみていなかったひとにも、見応えがある。 オトーサン、 「うーん。お見事!」 詐欺師たちが繰り出す悪知恵の数々を ふり逃げ、ヒットや2塁打だとすれば、 エンディングは、9回裏の逆転満塁ホームラン。 どんなものだったのか。 それは、見てのお楽しみとしておきましょう。


ドニー・ダーコ

オトーサン、 「どういう映画なの?」 アメリカ映画なのに、監督も出演者も知りません。 そう、インディペンデント映画だったのです。 原題:Donnie Darko (2001) 監督・脚本:Richard Kelly Genre: Drama /Mystery /SF /Thriller Rated R for language, some drug use and violence. 上映時間:133分 あらすじ: ドニー・ダーゴは、情緒不安定の高校生。 中流上のまあまあの家庭で暮らしている。 巨大な銀ウサギの声を聞いたおかげで、危うく死を免がれる。 ドニーは、ウサギに導かれて、破壊に走る。 それは、破滅的であり、創造的でもあるのだ。 出演者: Jake Gyllenhaal .... Donnie Darko(ドニー) Jena Malone .... Gretchen Ross(グレッチェン) オトーサン、 「この若者、好感がもてるな」 JAKE GYLLENHAAL  ジェイク・ギレンオール 誕生日 1980/12/19 父は映画監督スティーブン・ギレンホール、 母は脚本家ナオミ・フォーナー。姉マギーも俳優。 ハーバート・ウエストレイク・スクールでの高校時代から 舞台と合唱の仕事をしていた。 自らのバンドではリードボーカルを務める。 98年卒業し、コロンビア大学に進学。 91年「シティ・スリッカーズ」で映画デビュー。 映画では「遠い空の向こうに」のホーマー役で主役。 「ドニー・ダーコ」でインディペンデント・スピリット賞 主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1991年「シティ・スリッカーズ」 1993年「欲望」 1999年「遠い空の向こうに」◇ 2001年「ドニー・ダーコ」◇「バブル・ボーイ」◇ 2002年「ムーンライト・マイル」◇「グッド・ガール」 2003年「デイ・アフター・トゥモロー」◇ 2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」◇ その他の出演者: Holmes Osborne .... Eddie Darko Maggie Gyllenhaal .... Elizabeth Darko Daveigh Chase .... Samantha Darko Mary McDonnell .... Mrs. Rose Darko James Duval .... Frank Patrick Swayze .... Jim Cunningham Jolene Purdy .... Cherita Chen Stuart Stone .... Ronald Fisher Gary Lundy .... Sean Smith Alex Greenwald .... Seth Devlin Beth Grant .... Kitty Farmer David Moreland .... Principal Cole Noah Wyle .... Prof. Kenneth Monnitoff Drew Barrymore .... Karen Pomeroy Kristina Malota .... Susie Bates Katharine Ross .... Dr. Lilian Thurman Joan M. Blair .... Mystery Woman Scotty Leavenworth .... David User Rating: 8.3/10 (66,088 votes) top 250: #96 オトーサン、 「おいおい、世界の名画だって?」 User Comments: mstomasoさん NJ, USA 2005年4月22日 不気味で強烈、迫力があり、悲しくも勇ましい。 注目せずにはいられない。 下り坂を自覚しつつ、命が終わる時を知りながら、 怒れる若者であり続けることは、たやすいことではない。 監督兼脚本のRichard Kellyは、アーチスト。 私は、彼の映画を待ち望んできた。 ジェイク・ギレンオールは、 すばらしい出演者ばかりのなかでも、目立っていた。 卓越した知能をもち、想像力豊かで、悩める若者を演じた。 学校教育の下らなさや、その影におびえる社会に反抗するのだ。 想像上のともだちのフランクは、 金属頭の背の高い悪魔ウサギなのだが、危機一髪、彼の命を救う。 それも、運命論者、精神医、ぺてん師の予想を上回る いつもとちがう恐ろしい道へと案内したためだった。 この映画は、よく出来た幽霊映画よりも気味が悪い。 超自然のストーリーの新境地を開いている。 実にユニークで、独創的だ。 これは、ヒロイズムと自己犠牲をめぐる映画であり、 心をかき乱すイメージ、日常生活の恐怖、 そして、リンチの傑作を思わせる音楽で飾られている。 何度も見る価値があり、いくつもの解釈が可能である。 正直言って、万人に推奨できる類の映画ではない。 ひたすら娯楽のために映画をみるひとには、向いていない。 また、ストレートな映画を求めるひとや、 視野の狭いひとにも、向いていない。 これはアートであり、説明無用の映画である。 面白いが、容赦ない暗さもある。 インディ映画に病みつきになったひとも驚くだろう。 傑作だ。見るべし。 オトーサン、 「そうかなぁ?傑作かなぁ?」 でも、後を引く映画であることは間違いないでしょう。 この世は、いろいろな不幸と不条理に満ちており、 いま、ここに、いることの幸せを噛みしめながら、ただひたすら生きよ。 そういうメッセージがこめられているのでしょう。 ちがうかな?


男たちの大和 YAMATO

オトーサン、 「戦後、はや60年。  やはり、日本人としては見ておくべきなんだろうなぁ」 麻薬所持で逮捕された製作者の角川春樹さんも、もう63才。 久しぶりに、大ヒットとは、さぞ、うれしいことでしょう。 監督・脚本:佐藤純彌 原作:辺見じゅん  Genre: War 上映時間;135分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、さぼってる!」 製作中などと、トボけたことを書いてあります。 昭和19年春。 戦艦大和に乗り込んだ特別年少兵たちを待っていたのは、 特訓の連続だった。 日本軍の敗色は濃く、20年4月には米軍が沖縄に上陸。 本土防衛のために、戦艦大和に特攻命令が下された。 援護する航空機は皆無、いいように攻撃された 世界一の戦艦大和は、あえなく海の藻屑へ。 15歳というの若さの若者が、どう戦ったのか? どういう想いで死んでいったのか? 残されたひとたちの心の傷は、どうだったのか? いまこそ、胸に手をあてて考えるべきでしょう。 主な出演者: 反町隆史 ...... 森脇庄八(二等兵曹) 中村獅童 ...... 内田守(二等兵曹) 仲代達矢 ...... 神尾克己(明日香丸船長)  鈴木京香 ...... 内田真貴子(内田守の養女) オトーサン、 「みんないい! 「鈴木京香さんの憂い顔がいいなあ」 その他の出演者: 松山ケンイチ ...... 神尾克己(特別年少兵) 蒼井優 ......  野崎妙子(神尾の恋人) 白石加代子 ...... 神尾スエ(神尾の母親) 寺島しのぶ ......  文子(内田の恋人・芸者) 山田純大 ......  唐木正雄(二等兵曹) 渡哲也 ......  伊藤整一(第二艦隊司令長官) 奥田瑛二 ......  有賀幸作(大和艦長) 長嶋一茂 ......  臼淵大尉 内野謙太 ...... 西哲也(特別年少兵) 余貴美子 ......  西サヨ 崎本大海 ...... 常田澄夫(特別年少兵) 高畑淳子 ...... 玉木ツネ(常田の実母) 渡辺大 ...... 伊達(特別年少兵) 橋爪遼 ...... 児島義晴(特別年少兵) 池松壮亮   前園牧(明日香丸船員) 井川比佐志 ......  組合長 渡辺大 ...... 伊達俊夫 高岡建治 ...... 茂木史朗 勝野洋 ...... 森下信衛 野崎海太郎 ...... 能村次郎 春田純一 ...... 小池久雄 本田博太郎 ...... 古村哲蔵 林隆三 ...... 草鹿龍之介 高知東生 ...... 川添 平山広行 ...... 玉木 森宮隆 ...... 大森 金児憲史 ...... 町村 User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「7点台だろう」 User Comments: 幻巌堂さん 2005年12月20日 厭戦感に満ち満ちた快作 「博徒斬り込み隊」以来、 本を書いた時の佐藤純彌にはずれはないと信じていたが、 今回もそんな私の思いを裏切られることはなかった。 ごく普通の少年が、いとも簡単に自国の戦争に巻き込まれ、 しだいに死を身近に感じてゆく過程。 生きて生還しながらも、戦禍は戦場だけでなかったことを知る。 そして、人柱に成りえなかった大和出撃への大いなる喪失感。 そこには、死ぬも地獄、生き残るも地獄という 戦争の構図がくっきりと浮かび上がる。 よく練り上げられた脚本だと思う。 これでもかこれでもかというほどに、 しつこく見せる大和の戦闘は、まさに地獄図。 執拗なまでの演出が、実に効果をあげている。 この映画に、重箱の角をつつくような指摘はそぐわない。 正統的な戦争映画として、サミュエル・フラーの「最前線物語」と並び 賞していい傑作だと言っておきたい。 惜しむらくは、カタカナが飛び出す大時代的な長淵のエンディングソングだろう。 こんなのはなくていい。 オトーサン、 「いやいや、長渕くん、いいと思うよ」 彼なりの大和の悲劇の受け止め方です。 許してあげましょうよ。 観客は平日ということもあって、爺さん婆さんだけ。 長淵くんのフアン層ではなかったようですが... 宇宙戦艦ヤマトしか知らないひと、 日本がアメリカと戦ったことすら知らないひと、 ぜひ、以下の記述に目を通してください。 忘れてはならぬ民族の悲劇です。 ○大和(やまと)  1937年11月4日、広島の呉海軍工廠で起工。 長さ263m、幅38.9m、最高速度27.46ノット、乗員3300名。 1942年2月12日連合艦隊旗艦となる。  5月29日ミッドウェー海戦に参加、  1943年12月25日トラック島北方で米潜水艦より攻撃を受け被雷。  1944年6月15日、マリアナ沖海戦に参加。  同年10月22日、レイテ沖海戦に参加。  第二艦隊旗艦として米軍上陸船団の撃破を目指し出撃。  25日サマール島沖海戦にて主砲弾を104発発射し、  大和に突入しようとした駆逐艦を撃沈。  レイテ沖海戦では前甲板に4発の爆弾が命中。  1945年4月5日、沖縄特攻の命令が下る。  護衛艦隊と共に、山口県徳山湾沖より出撃。  だが、アメリカ軍の制海権・制空権下を突破し、  沖縄に到達するのは不可能で、一億総特攻のさきがけだった。  4月7日14時23分に、鹿児島県坊ノ岬沖90海里地点で  米軍航空隊386機の猛攻を受け、船体が折れ、海に沈んだ。  火柱は、遙か鹿児島でも確認できたという。  戦死、伊藤整一第2艦隊司令長官、有賀幸作艦長以下2,498名。  現在、大和は、北緯30度43分、東経128度04分、水深345m地点に沈んでいる。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


奥様は魔女

オトーサン、 「おお、もうDVDが出たのか」 ぜひ見たいと思っていたのに、見逃したのです。 その昔、このTV番組を欠かさず見たものです。 このリメイクは、ニコール・キッドマンが主演で、 名優マイケル・ケイオンも出ているというし... 原題:Bewitched (2005) 監督:Nora Ephron 脚本:Nora Ephron /Delia Ephron / Genre: Comedy / Fantasy / Romance Rated PG-13 for some language, including sex          and drug references, and partial nudity. 上映時間:102分 あらすじ: カリフォルニアのサンフェルナンド・バレー郊外で、 イザベルは、自分を立て直そうとしていた。 ナイーブで、気立てのいい魔女である彼女は、 その魔力を捨て去って、ふつうの暮らしをしようとしていた。 同じ頃、町の反対側では、魅力的な俳優であるジャックが これまた、俳優人生を立て直そうとしていて、 1960年代に愛されたシチュエーション・コメディ 「奥様は魔女」の現代版に狙いを定め、 自分がダーリン役で主演し、評判を回復しようと考えていた。 運命は、彼をイザベルと引き合わせることになる。 たちまち、彼女とその鼻に惹かれる。 その昔、サマンサを演じたエリザベス・モンゴメリーの 鼻と異常に似ていたのだ。 そこで、こう確信する。 彼女なら、この新シリーズで、きっとサマンサを演じられる。 イザベルのほうも、ジャックが気に入って、 この人こそ、自分が求めていた普通の暮らしをともにできる 運命のひとだと思うのだった。 確かに、2人の思った通りだった。 だが、それは、思いもよらないものでもあった。 出演者: Nicole Kidman .... Isabel Bigelow/Samantha(サマンサ) Will Ferrell .... Jack Wyatt/Darrin(ダーリン) Shirley MacLaine .... Iris Smythson/Endora (エンドーラ) オトーサン、 「せっかくの演技が空回りしてる!」 ニコール・キッドマンよりも、相手役を責めるべきかも。 ウィル・フェレルのようなはちゃめちゃな芸人を起用するとは。 すべてぶちこわしです。 NICOLE KIDMAN  ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20   出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、 フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。 90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。 子供が二人(娘と息子)いる。 2003年、「めぐりあう時間たち」でゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、 アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム戦慄の航海」「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇「コールドマウンテン」◇ 2004年「ステップフォード・ワイフ」◇「ザ・インタープリター」◇ 2005年「奥さまは魔女」◇ WILL FERRELL  ウィル・フェレル 誕生日 1967/7/16 出身 米カリフォルニア州アーヴィン 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「オースティン・パワーズ」 1998年「ロクスベリー・ナイト・フィーバー」 1999年「オースティン・パワーズ:デラックス」「ザ・サバーバンズ」      「スーパースター 爆笑スター誕生計画」 2000年「MONA 彼女が殺された理由」「レディース★マン」 2001年「ズーランダー」「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2003年「アダルト♂スクール」 2004年「メリンダとメリンダ」 2005年「奥さまは魔女」 その他の出演者: Michael Caine .... Nigel Bigelow Jason Schwartzman .... Ritchie Kristin Chenoweth .... Maria Kelly Heather Burns .... Nina Jim Turner .... Larry Stephen Colbert .... Stu Robison David Alan Grier .... Jim Fields Michael Badalucco .... Joey Props Carole Shelley .... Aunt Clara Steve Carell .... Uncle Arthur Katie Finneran .... Sheila Wyatt James Lipton .... Himself User Rating: 5.1/10 (6,489 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: AShurt666さん United States 2005年6月28日 とにかく今年最悪の映画のひとつ。 ノラとデリア・エフロンよ、 鉛筆とメガホンを捨てよ。 アホタレ! この映画は、ニコールのキャリアを台無しにしている。 幸いにも、このつまらん作品を救っているのは、彼女だけだ。 ウィル・フェレルは、彼の世代のつまみものだ。 活躍しているのは、「オースティン・パワーズ」ぐらいだ。 どのせりふも、そのアイディアも、平凡だ。 まるで、出演者たちは、 好きにしゃべれ、思いついた通りにやっていいと言われているようだ。 長い間、待っていた映画だというのに、この有様。 "The Stepford Wives"も、退屈だが、この映画には敵わない。 どうしようもないので、上映中、靴をじっと見ていたほどだ。 この映画を見るくらいなら、「シンデレラマン」を見たほうがいい。 今年のコメディは、もう何も見ないほうがいい。 事実、キッドマンが出ていなければ、 すぐにもお蔵入りして、ビデオに回されるところだった。 ニコールよ、エージェントを首にせよ! オトーサン、 「昔、見たなぁ、楽しかったなぁ」 あの名作ドラマをこんな風にしてしまうなんて、 監督たちは、一体、何を考えているのでしょう。 ○奥さまは魔女 (テレビドラマ)  1964年から1972年までアメリカのABC放送で  全254話が放送され、大ヒットしたコメディーテレビドラマ。  日本でも1966年から日本語吹替版で放映された。  大変な人気作となったため、米国では「かわいい魔女ジニー」が  日本では「魔法使いサリー」などのアニメが作成されることになった。  2004年には翻案ドラマもTBS系列で制作された。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ALWAYS 三丁目の夕日

オトーサン、 「ふーん、昭和33年が舞台か」 当時、大学2年生で、この映画の主人公の 芥川のように小説を書いていました。 「そうそう、書き損じた原稿用紙を丸めてポイと捨てたっけ」 ワープロなどという文明の利器はありませんでした。 原題: (2005) 監督・脚本:山崎貴 Genre: Drama 上映時間:133分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、さぼってる!」 まあ、日本映画ですから、しょうがないかも。 Goo映画から引用しましょう。 昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、 集団就職で六子がやってきた。 小さな町工場にがっかりした六子を、 一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。 鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、 芥川賞の選考に残った経験がありながら、 今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。 ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、 身寄りのない少年、淳之介を預かることに。 出演者: 吉岡秀隆 .... 茶川竜之介 須賀健太 ....吉行淳之介 小雪 .... 石崎ヒロミ オトーサン、 「うーん、演技ウンヌンのレベルじゃないなぁ」 セットも安手で、道路を歩くと、板張りの音がします。 都電が走る空いた広い道路は、VFXでしょうか、 まことに、インチキ臭いものでした。 その他の出演者: 堤真一 .... 鈴木則文 掘北真希 .... 六子 小清水一揮 .... 鈴木一平 薬師丸ひろ子 .... 鈴木トモエ もたいまさこ .... 大田キン 三浦友和 .... 宅間史郎 User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「ま、5点台後半というところか」 User Comments: オトーサン、 「IMDB、出ていないなぁ」 公式サイトの投稿から引用させていただきました。 むかし・なつかしさん 中四国 2005年12月20日 三丁目の夕日の頃、昭和30年代。 あの頃は夢や希望をもたらし、みんなが励まされる歌謡曲が多かった。 「お月さん今晩は」「有楽町で逢いましょう」「王将」etc しかし自分にとって、最も励みになり、今でも困難にぶつかった時 それを乗り越えるエネルギーになる思い出の歌は、 井沢八郎の「ああ、上野駅」。 集団就職の経験者ではないが、情景や思いが素直に伝わってくる。 今までの人生でこの歌にどんなに励まされたことか。 ♪どこかに故郷の 香りをのせて   入る列車の  なつかしさ   上野は俺らの  心の駅だ   くじけちゃならない 人生が   あの日ここから 始まった 東京タワーも完成、東海道新幹線も開通し、 東京オリンピックが開かれた昭和39年の歌である。 この頃この歌を唄った人々は一斉に間もなく定年を迎える。 日本はどうなっていくのだろう。 オトーサン、 「ここは、ちがうなぁ」 そう思った点をいくつかあげておきましょう。 ・小雪さんのような8頭美人はいなかった。 ・女性の化粧、とくに眉の描き方が細すぎる。 ・都電は、パンタグラフでなくトロリー方式のはず。 ・白黒TVが入った家に、近所のひとが集まるのは、  もう数年早い昭和30年頃まででは? でも、この昭和33年、  力道山は、ロサゼルスに飛び、宿敵ルー・テーズを倒したのです。  TVの視聴率は、何と87%!  今年の紅白歌合戦が、この数字を達成したら、  NHKの職員が全員涙を流しそうな数字です。 読者のみなさん、 話は急に飛びますが、 昭和33年、19才で書いた小説「青春時代」を、ご笑読下さい。 こんな青春もあったということで。 (このHPに載せています)


マゴニア 希望の国を探して

オトーサン、 「マゴニア?人名?地名?花の名前?」 でも、マゴニアは、海と空の出会うところなのです。 存在しない、存在しえない希望の国なのです。 でも、みんなの心のなかに存在しているのかも。 原題:Magonia (2001) 監督:Ineke Smits 脚本:Arthur Japin Country: Netherlands Language: Dutch / Georgian 上映時間:112分 あらすじ: 海で暮らす父親は、精神異常の瀬戸際だが、 定期的に、息子に会いにくる。 滞在中、父親は、マゴニアについて話をする。 エキゾティックでありながら、家に近い神話的な場所で、 雲が不可能な夢や満たされぬ欲望を表す。 だが、この想像の場所に住むひとびとは、 みな、父親のそばに住んでいるひとたちに似ているのだ。 出演者: Dirk Roofthooft .... The Father(父親) Willem Voogd .... The Boy(息子) Antje de Boeck .... Josse(ヨセ) Geert Hunaerts .... Arend (アレント) オトーサン、 「ヨセ、いい女優さんだなぁ」 経歴を探しましたが、ありません。 あるいは、マゴニアの国の住民なのかも。 その他の出演者: Ramsey Nasr .... Memed Amiran Amiranashvili .... Achmed / Hadas Nodar Mgaloblishvili .... Abdul Abdurduran Nato Murvanidze .... Illeknoer Philip van den Boogaard .... Olle Linda van Dyck .... Zoe Jack Wouterse .... IJsbrand User Rating: 7.3/10 (91 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いのか」 User Comments: Jeroen Besselingさん Heemskerk, Holland 2005年2月26日 美しい背景の美しい物語 このオランダ映画へのコメントが、 唯一、スエーデンからだったのは、奇妙だ。 そこで、私がひとつコメントをしようと思った次第だ。 この映画、3話からなっているのがよい。 舞台は、アラビア、アフリカ、オランダの3ケ所。 第1話と第3話がいい。 第2話は、ドラマとしての盛り上がりに欠ける。 第1話は、忠誠心を選ぶか、愛を選ぶかがテーマ。 実に悲劇的で、泣いてしまった。 中東の小さなイスラムの村で、美しい雰囲気をもち、 時々、愉快なシーンもある。 第2話は、馬鹿げている。 何のメッセージも感じられなかった。 アフリカの砂漠で暮らすことに、 外交官夫人が魅せられているということ以外に。 第3話は、実にドラマティックだ。 悲惨さを運命づけられた女、ヨセの物語で、 彼女は、近づいてくる男、アレントの愛を拒み、 7年前に出会ったミステリアスな船乗りラムジーをじっと待つ。 彼が、お前を連れていくとつぶやいただけなのに... 残念ながら、いくつか気になる点があった。 ベルギーとオランダの混成俳優たちに、時々苛々した。 息子がオランダ語、父親がベルギー語のアクセントとは。 この点、監督は、愚かだと思う。 そのせいで、親子関係が信じ難くなる。 だが、こんなことは些細なことだ。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「これじゃ、分からんだろうな」 この映画、筋書きを知ってから見たほうが、 楽しめるのではないでしょうか。 「yahooのが、一番詳しかったな」 ・store.yahoo.co.jp/digiconeiga/tbd-1116.html 第1話 老師アブドゥルを塔に連れていく役目を担う青年メセドは、 美しい乙女イルクヌールに思いを寄せていた。 メセドは自分の想いを紙飛行機に託し、 イルクヌールもそれを大切に集める。 そんなある日、メセドはアブドゥルに代わって コーランを詠唱することになったのだが... 第2話 父親と砂漠で暮らすアキム。 ある日、親子のもとに車が故障した外交官夫妻が 助けを求めにやってくる。 近代的な生活を送る外交官夫妻は、 アキムたちに大きなカルチャー・ショックを与えるのだが... 第3話 港町の酒場で働くヨセは、恋人ラムジーの帰りを待っている。 船の設計士アレントはそんな彼女に想いを寄せていたが、 ある日、ついにラムジーが帰ってくる。 この日を待ちわびていたヨセは、ラムジーを歓迎するのだが...


キングコング

オトーサン、 「そりゃ、キングコングもみたいけど」 ナオミ・ワッツが、どくらい絶叫するか、楽しみです。 1933年の映画では、フェイ・レイがろくな演技もできないのに、 「絶叫女優」として一躍スターになったのです。 原題:King Kong (2005) 監督:Peter Jackson 原作:Merian C. Cooper/ Edgar Wallace 脚本:Fran Walsh / Philippa Boyens/Peter Jackson Genre: Action /Adventure /Drama /Fantasy /SF /Thriller Rated PG-13 for frightening adventure violence and some disturbing images. Country: New Zealand / USA Language: English 上映時間:187分 あらすじ: 映画監督とそのクルーが、撮影のため、 ミステリアスな孤島に上陸した。 そこで、伝説の野獣キングコングを発見したものの、 キングコングへの生贄にするために、 原住民に女優が拉致されてしまう。 こうして、クルーは、孤島のジャングルに入りこみ、 キングコングを捕獲し、生け捕りにしようとする。 出演者: Naomi Watts .... Ann Darrow(アン) Jack Black .... Carl Denham (カール) Adrien Brody .... Jack Driscoll (ジャック) オトーサン、 「そう絶叫しなかったなあ」 むしろ、のたうち回ったほうが印象に残りました。 でも、彼女、この映画で大女優の座は約束されたようです。 NAOMI WATTS  ナオミ・ワッツ 誕生日 1968/9/28 出身 英 ピンク・フロイドのサウンド・エンジニア 兼ツアー・マネージャーのピーター・ワッツの娘。 幼少の頃、オーストラリアに移住。 シドニー・アクターズ・センターで学ぶ。 テレビでは「スリープウォーカーズ」でレギュラー。 86年「FOR LOVE ALONE」で映画デビュー。 映画は95年「タンク・ガール」のジェット・ガール役や 「マルホランド・ドライブ」のベティ役の好演で注目されるようになった。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1990年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1993年「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」       「過失」(TM) 1995年「タンクガール」「ミラクル・アイランド」(TM) 1996年「ラスト・ウェディング」「監視」「アーバン・ハーベスト2」 1998年「娼婦ベロニカ」「ベイブ 都会へ行く」(声) 2000年「アリス」 2001年「デンジャラス・ビューティー」「マルホランド・ドライブ」◇      「ダウン」◇ 2002年「ザ・リング」◇ 2003年「21g[21グラム]」「ル・ディヴォース〜パリに恋して〜」◇       「ケリー・ザ・ギャング」 2004年「リチャード・ニクソン 暗殺を企てた男」 2005年「ザ・リング2」◇「キングコング」◇ その他の出演者: Thomas Kretschmann .... Captain Englehorn Colin Hanks .... Preston Andy Serkis .... Kong/Lumpy Evan Parke .... Hayes Jamie Bell .... Jimmy Lobo Chan .... Choy John Sumner .... Herb Craig Hall .... Mike Kyle Chandler .... Bruce Baxter Mark Hadlow .... Harry Geraldine Brophy .... Maude David Denis .... Taps User Rating: 8.3/10 (8,575 votes)          top 250: #154 オトーサン、 「おお、世界の名画だ」 ・ゴールデングローブ賞ノミネート:  最優秀監督賞、最優秀音楽賞 User Comments: BigHardcoreRedさん Calimesa, California 2005年12月15日 真の傑作! 言わせてほしい。 これまでつくられたリメイクのなかでも、 キングコングは、最もリメイクされるべきものだった。 このリメイクには、ピーター・ジャクソンほどよい監督はいない。 キングコングは、かなり原作映画に近い。 ナオミ・ワッツは、フェイ・レイが演じたアンを完璧に演じた。 彼女のキングコングに示す愛情がいい。 キングが、恐竜から彼女の命を助けてくれたことで、 愛すべき野獣と思うようになったのだ。 アドリアン・ブロディは、ジャックを好演している。 ほとうに才能ある俳優で、いいヒーローを演じている。 ジャック・ブラックですら、 反抗的で向こう見ずの監督カール役として、いい仕事をした。 いつもはコメデイが多く、 彼の演技にはいつも悩まされているのだが、 今回は、まじめな役で、映画に寄与していた。 彼が映画をぶちこわしにするのではないかと思ったのだが、 そう、間違っていた。 だが、コメディアンの最たるものは、キングコングそのもの。 実にいい仕事をしている。 この映画、どんなに楽しんだか、言い表せないほどだ。 ありきたりの特殊効果がないのもいい。 キングコングは、実に映像的に迫力があった。 ほかの恐竜たちもすごかった。 これ以上、言う必要はないだろう。 キングコングは、傑作であり、 これから先、これを超える映画をつくるのは、難しいだろう。 10点満点で10点だ。 オトーサン、 「どんどん評判がよくなっているぞ!」 面白いという評判で、どんどん評価が高まってきて、 IMDBのスコアも、7.9からはじまって8.3にまで上昇してきました。 3時間は長いですが、ローラーコースターに乗せられて、 あつという間に過ぎてしまいました。 恐るべし、ピーター・ジャクソン! LOR三部作に続いての名画誕生です。 「ま、金のかけ方も、尋常じゃないからね」


ベイビース・デイアウト/赤ちゃんのおでかけ

オトーサン、 「赤ん坊が主役か」 すると、映画史上、最年少の子役ということになります。 原題:Baby's Day Out (1994) 監督:Patrick Read Johnson 脚本:John Hughes Genre: Family / Comedy (more) 上映時間:99分 あらすじ: ビンク坊やは、申し分のない境遇。 すてきな両親がいるし、邸宅はは大きいし、 新聞の社交欄に写真を出すところだ。 だが、世の中、ビンク坊やの両親ほど素敵なひとばかりではない。 特に、3人の誘拐犯は、新聞に出ている写真家になりすまし、 まんまとビンク坊やの誘拐に成功する。 だが、ビンク坊やもさるもの、悪漢たちの一歩先を行くのだ。 出演者: Adam Robert Worton .... Baby Bink #1(ビンク坊や) Jacob Joseph Worton .... Baby Bink #2(同上) Lara Flynn Boyle .... Laraine Cotwell (ラレーン) Joe Mantegna .... Eddie (エディ) オトーサン、 「なるほど、負担を減らすために、  双子を起用したんだ」 LALA FLYNN BOYLE  ララ・フリン・ボイル 誕生日 1970/3/24 出身 米アイオワ州ダベンポート シカゴ芸術学院で演技を学び、15歳でテレビ・シリーズ「アメリカ」に出演。 87年「ポルター・ガイスト3/少女の霊に捧ぐ…」で映画デビュー。 テレビ・シリーズでは「ツイン・ピークス」のドナ役、 「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」など。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「ポルターガイスト3/少女の霊に捧ぐ…」◆ 1989年「カレッジ・ウォーズ」「いまを生きる」 1990年「恋はワインの香り」「ルーキー」 1991年「ワンダー・アーム・ストーリー」      「モブスターズ/青春の群像」「アイ・オブ・ザ・ストーム」 1992年「ハートブレイク・タウン」「ウェインズ・ワールド」 1993年「ハードリボルバー/堕ちた恋人たちへ」「派遣秘書」      「レッド・ロック/裏切りの銃弾」 1994年「スリーサム」「ベイビース・デイアウト/赤ちゃんのおでかけ」      「ケロッグ博士」 1995年「カフェ・ソサエティ/背徳の群れ」 1997年「ディープ・ハプニング」◇「アフターグロウ」◆ 1998年「ハピネス」「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」 2002年「メン・イン・ブラック2」 その他の出演者: Joe Pantoliano .... Norby Brian Haley .... Veeko Cynthia Nixon .... Gilbertine Fred Dalton Thompson .... FBI Agent Dale Grissom John Neville .... Mr. Andrews Matthew Glave .... Bennington Cotwell Brigid Duffy .... Sally Guy Hadley .... FBI Agent Eddie Bracken .... Old Timer Kenneth L. Jordahl .... Old Soldier #1 Raymond Henders .... Old Soldier #2 User Rating: 4.5/10 (2,237 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか」 赤ん坊を映画で酷使するなんて、 生真面目なアメリカ人の怒りを買ったのでしょう。 User Comments: Bernardo Santosさん Madeira Island, Portugal 2005年7月26日 誰かが赤ん坊を止めろ! 筋書きの読める映画だし、 そうでないにしても、そうすばらしい映画ではない。 だが、ともかくクールな映画だ。 実に愉快だ。 誘拐犯を地獄に落とすなんて?? ありえない、その通り。 だが、実に、陽気で愉快だ! この赤ん坊、大好きな絵本"Boo Boo"に載っていた通りに 行動するのだ。 しかも、恐れを知らない。 非常に賢い赤ん坊なのだ。 ワーオ! 赤ん坊もそうだが、誘拐犯を演じた3人の俳優も、目を奪う。 ビンク坊やは、とってもキュートだ! そう、ところで、 誘拐犯たちが、坊やに着せた服は、 お金持ちの両親が着せたのよりも素敵で、女の子のように見える。 赤ん坊が、「エデイの唯一の森」を焼くあたり、 おお、何ということだろう! 笑いが止まらなかったぜ! ヴィーコが、エディの一物を消火するために、ぶっ叩く。 こりゃ、スゲエや! 何ちゅうシーンだ! もちろん、これは映画のウソだから、笑えるのだが、 もし、現実だったとしたら、実に危険ではある。 オトーサン、 思わず、吹きだしてしまいました。 「新人は、怖いなぁ。何しろ、疲れ知らずだからな」 もちろん、赤ん坊のことを言っているのです。 賢明な読者のみなさん、 あなたの「唯一の森」が、どこにあるかお分かりですね。


シンデレラ・ストーリー

オトーサン、 「シンデレラか」 永遠のヒロインなだけに、 その現代版をリメイクするのは、容易ではないでしょう。 原題:A Cinderella Story (2004) 監督:Mark Rosman 脚本:Leigh Dunlap Genre: Comedy / Family / Romance Rated PG for mild language and innuendo. 上映時間:95分 あらすじ: 悪い継母にこき使われている虐げられたサムは、 インターネットで知りあったメル友と 学校のハロウィーン・パーティで出会えることを楽しみにしていた。 出演者: Hilary Duff .... Sam(サム) Jennifer Coolidge .... Fiona(フィオナ) Chad Michael Murray .... Austin(オースティン) オトーサン、 「はじめてみた。可愛い娘だなぁ」 そのうち、ブレイクするかも知れません。 HILARY DUFF  ヒラリー・ダフ 誕生日 1987/9/28 出身 米テキサス州 2003年7月26日、シングル「So Yesterday」で歌手デビュー。 テレビでは「リジー・マグワイア」に主演。 2003年10月23日、アルバム「Metamorphosis」の宣伝もかねて初来日。 映画では「エージェント・コーディ」で初のヒロイン役。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「キャスパー/マジカル・ウェンディ」(TM) 2001年「ヒューマンネイチュア」◆ 2003年「エージェント・コーディ」◇「リジー・マグワイア・ムービー」◇ 2004年「シンデレラ・ストーリー」 その他の出演者: Dan Byrd .... Carter Regina King .... Rhonda Julie Gonzalo .... Shelby Lin Shaye .... Mrs. Wells Madeline Zima .... Brianna Andrea Avery .... Gabriella Mary Pat Gleason .... Eleanor Paul Rodriguez .... Bobby Whip Hubley .... Sam's Dad Kevin Kilner .... Austin's Dad Erica Hubbard .... Madison Simon Helberg .... Terry User Rating: 5.2/10 (4,039 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: fireproof104さん U.P. 2005年7月11日 好き嫌いを見分ける方法 この映画が好きか嫌いかを判別するのは、簡単である。 ロマンティックなひとなら、この映画を魅力的ですてきと思うだろう。 リアリストなら、筋が読めて、つまらないと思うだろう。 私は、古い古典をみごとにひねったものだと思う。 ヒラリーは、いい仕事をした。 継子で、馬鹿にされていて、夢がいつか実現することを信じている。 義理の姉妹は、やや飛びすぎ。 軽薄でなく、邪悪ならば、もっとうまくやれたのでは。 だが、この映画、逆境からカムバックできないと考えているひとを力づけるだろう。 自分らしい選択をすべきなのだ。 子供たちやロマンティスト向き。 オトーサン、 もう昔のことなので、原作はどんなものか ネットで調べていて、大発見しました。 「へえ、シンデレラの本名は、エラ?  シンデレラとは、灰まみれのエラという意味?」 彼女は、一日中雑用に追われ、姉が寝たあとに、 やっと台所の暖炉のそばで灰にまみれながら 休息をとることができるのです。 そんな彼女を見て、継母は叫びます。 「いつものように灰にまみれて座っている!!  そんなお前はEllaの代わりにCinder-Ellaと呼ぶのがお似合いだね」 Cinderは英語で灰のことなので、 Cinderella:シンデレラは、直訳すれば「灰まみれのエラ」になります。


ウィスキー

オトーサン、 「へぇ、ウィスキーって、言うんだ」 集合写真などを撮る時に、「はい、チーズ」といいますよね。 この映画では、「はい、ウィスキー」というのです。 一度やってみてください、いい笑顔が撮れるかも。 原題:Whisky (2004) 監督:Juan Pablo Rebella / Pablo Stoll 脚本:Gonzalo Delgado/ Juan Pablo Rebella/ Pablo Stoll Genre: Comedy Country: Uruguay / Argentina / Germany / Spain Language: Spanish 上映時間:95分 あらすじ: 長く会えなかった弟が現れる。 ハコボは、自分がちゃんと暮らしている、 妻もいるとみせかけようとする。 そこで、自分の靴下の町工場で働いていて、 ぎこちない関係にある従業員のマルタに 数日の間、妻を演じてくれと頼む。 マルタは、これまでは従業員として仕えてきたが、 妻役を引き受けた以上、疎遠な関係を変えなければと思う。 それに、弟が夫婦として振舞うように挑発してくるのだ。 出演者: Andres Pazos .... Jacobo Koller(ハコボ) Mirella Pascual .... Marta Acuna (マルタ) Jorge Bolani .... Herman Koller (エルマン) オトーサン、 「たまらんね、ぐっとくるねぇ」 主人公のハコボは、従業員たった3人の町工場主。 おんぼろクルマときたら、エンジンがかりにくいのです。 マルタは、初老の質素な女性。 誰も振り向かないし、片隅に息をひそめて暮らしているのです。 その彼女に、偶然に訪れた華やぎのひととき。 お化粧をしたり、赤い服を着てみたり、冗談を言ったり... その他の出演者: Ana Katz .... Graciela, the young wife Daniel Hendler .... Martin, the young husband Veronica Perrotta .... Jacobo's worker 1 Mariana Velazques .... Jacobo's worker 2 Dumas Lerena .... Isaac, Jacobo's client Damian Barrera .... Andres, the receptionist Alfonso Tort .... Juan Carlos, the bellboy Francisca Barreira .... Young girl singer User Rating: 7.6/10 (686 votes) オトーサン、 「名作だ!」 ・カンヌ国際映画祭オリジナル視点賞、国際批評家連盟賞受賞 ・京国際映画祭グランプリ User Comments: Ruben Mooijmanさん Ghent, Belgium 2005年1月9日 微妙さがキ−ワード 珠玉の宝石だ。 万人向きではないだろうが、 微妙さを愛するひとならば、この繊細さに失望することはないだろう。 事実、 この映画のキーワードは、微妙さである。 とびぬけたものなど、どこにもない。 大声を出す者などいない。 それにもかかわらず、感動に満ちている。 小さな仕草と語られぬ言葉だけ。 見入るにつれて、観客は、 弟のエルマンがハコボよりも豊かで、成功していることを理解する。 エルマンの洋服や行動には、それをみせつけるものはないが、 ハコボは、弟とそれぞれの工場でつくった靴下を交換するが、 自分のそれよりも高価であることを知る。 この映画には、こうした小さなシグナルがたくさんあり、 それこそが、この映画の強みである。 演技もいい、ロケーションもいい。 (サッカーの草競技場!) かくして、この映画は、フィンランドの監督アキ・カウルマスキを想起させる。 オトーサン、 「見事な映画だ」 世の中には、成功者とそうでない者がいます。 当たり前のことで、自然現象のようなもの。 でも、それが兄弟となると、話は変わってきます。 相手への羨望や嫉妬、逆に自分のふがいなさに身をよじる事態へ。 この映画、そのあたりを見事に描いています。 でも、成功した弟は、ブラジルにいて、 そうでない兄はアルゼンチンにいるという設定をみると、 この映画の描くのは、単に兄弟関係だけではないようです。 もうひとつのテーマがあって、それは隣国関係の微妙さ。 そこで、わが国の立場の微妙さに思い至ります。 アジア諸国は、成功せる日本をどうみているのでしょうか? 細心の注意をもって振舞う必要があるというのに、 無神経な政治家が多すぎませんか?


二十四の瞳

オトーサン、 「確か、先生に引率されて見に行ったな」 見終わって、無性に小豆島に行きたくなったものです。 今度、輪行で、「二十四の瞳映画村」へ行ってみましょうか。 原題:二十四の瞳(1954) Genre: Drama (more) Black and White 上映時間:146分 あらすじ: 小学校の先生、大石久子は、 教え子の大部分が、戦争で死ぬことを熟知しているのに、 前向きな考え方を吹きこもうと努力している。 出演者: 高峰秀子 ..... 大石久子 田村高廣 .... ソンキ 笠 智衆 .... 校長 オトーサン、 「やはり、高峰秀子さんは、ス−パースターだなぁ」 田村高廣さんが、あまりに若いので、胸をつかれました。 その昔、宣伝部にいた頃にお会いしたときよりも、すっと若いとは。 お互い、年をとったものです。 高峰秀子 たかみね ひでこ 誕生日 1924/3/27 出身 函館市 戦後日本を代表する名女優。 1929年映画「母」で子役デビュー、1979年に引退し、 エッセイを多数発表している 夫は映画監督、脚本家の松山善三。 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作: 1945年「勝利の日まで」 1946年「東宝シヨウボート」「陽気な女」「或る夜の殿様」「浦島太郎の後裔」 1947年「愛よ星と共に」 1948年「破戒」「虹を抱く処女」「三百六十五夜」「花ひらく」「愛情診断書」 1949年「春の戯れ」「グッドバイ」「銀座カンカン娘」 1950年「処女宝」「佐々木小次郎 (第一部)」「宗方姉妹」       「戦火を越えて」「細雪」 1951年「わが家は楽し」「カルメン故郷に帰る」「女の水鏡」「続佐々木小次郎」 1952年「朝の波紋」「カルメン純情す」「東京のえくぼ」「稲妻」 1953年「女といふ城 マリの巻」「明日はどっちだ」「雁」「女といふ城 夕子の巻」       「煙突の見える場所」 1954年「第二の接吻」「二十四の瞳」「女の園」「この広い空のどこかに」 1955年「くちづけ」「「春情鳩の街」より 渡り鳥いつ帰る」「浮雲」「遠い雲」 1956年「流れる」「妻の心」「子供の眼」「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」 1957年「あらくれ」「雲の墓標より 空ゆかば」「風前の灯」「喜びも悲しみも幾歳月」 1958年「張込み」「無法松の一生」 1960年「女が階段を上る時」「娘・妻・母」「笛吹川」 1961年「人間の条件 完結篇」「名もなく貧しく美しく」「妻として女として」「永遠の人」 1962年「山河あり」「女の座」「放浪記」「ぶらりぶらぶら物語」「二人で歩いた幾春秋」 1963年「女の歴史」 1964年「乱れる」「われ一粒の麦なれど」 1965年「六條ゆきやま紬」 1966年「ひき逃げ」 1967年「続・名もなく貧しく美しく 父と子」「華岡青洲の妻」 1969年「鬼の棲む館」 1973年「恍惚の人」 1976年「ふたりのイーダ」「スリランカの愛と別れ」 1979年「衝動殺人 息子よ」 その他の出演者: 小林トシ子 .... Sanae Yamaishi 夏川静江 .... Hisako's mother 月丘夢路 .... Masuno Kagawa 清川虹子 .... Proprietress of the general store 浦辺粂子 .... Man school teacher's wife 井川邦子 .... Matsue Kawamoto 浪花千栄子 .... Proprietress of the restaurant 大塚君代 .... Ms. Tamura, the school teacher 天本英世 .... Hisako's husband 八代敏之 .... Daikichi, Hisako's son User Rating: 8.5/10 (89 votes) オトーサン、 「世界の名画だ」 ・ゴールデングローブ最優秀外国映画賞 User Comments: sharptongueさん Sydney, Australia 2003年1月12日 すばらしい この映画をみたひとのほとんどが、 10点満点で10点をつけているが、その理由は分かる。 遠く離れた島における先生と12人の子供たち(24の瞳)をめぐる すばらしく、ほろ苦いストーリーである。 まず20年前に遡って1年生、そして6年生、 その後、10代、さらにその4年後。 1920年代にはじまり、日本の歴史的動乱時代へ。 それは、たとえ、遠く離れた島であったも、登場人物たちに大きな影を落とす。 高峰秀子は、私のお気に入りの女優である。 この光輝く愛すべき女性は、そのまばゆい微笑みで見るものを魅了する。 子供たちに大変慕われるのだ。 (時には、大人たちからも) そのシーンをみると、実によい気持ちになる。 諸君、彼女に小学校の先生になってほしいものだ。 この物語には、強い共同体意識が流れている。 この映画のいい点だが、 登場人物にとっては、必ずしも、いいことばかりではない。 おばあちゃんたちの噂話がそうだ。 「新任の先生が、洋服を着て、自転車に乗っておるわ!」 監督は、観客の感動のボタンがどこにあるか熟知している。 この種のことがキライなひともいるが、私は大スキだ。 ベテラン監督の手にかかり、面白くしようとすれば、 こうした感情のローラーコースターは悪いはずがない。 クライマックスもあり、多くの悲しい出来事もある。 時にゆっくりしたテンポだが、かったるくはない。 欠点もある。 感情過多という点以外にも、過剰に使われている歌がある。 例、"過ぎ去りし日"は、少なくとも、10回以上流れてくる。 また、驚くべきことに、秀子の表情が限られている。 2時間半もあるのに、名女優なのに、たった3つの表情しかみせない。 秀作「HAPPINESS FOR US ALONE(名もなく貧しく美しく)」を見ると分かるが、 この映画での彼女の役は、聾唖者だが、さあざまな表情を披露していた。 だが、こんなことは、大した欠点ではない。 10点満点をつけるのをやめる理由にはならない。 これは、映画を愛する人すべてにとって必見の映画である。 オトーサン、 「♪カラス なぜなくの」も何度も流れてきたなぁ。   へぇ、この歌、七つの子という題名だったんだ」 ♪カラス なぜなくの    カラスは山に 可愛い七つの 子があるからよ   可愛い可愛いと カラスはなくの   可愛い可愛いと なくんだよ   山の古巣に 行って見て御覧 丸い眼をした いい子だよ (作詞:野口雨情) ネットをみていたら、注意がありました。 ・カラスは「鳴く」のであって「泣く」のではない。 ・「二十四の瞳」は、「にじゅうし」と読む。 オトーサン、 「そうか、にじゅうよんじゃ、なかったんだ」 今頃分かってもしょうがないのですが...


あ、春

オトーサン、 「いよいよ、日本映画もなくなってきた」 柏市図書館しょうなん分館の貸し出しです。 「それにしても、随分、短い題名だなぁ」 原題:あ、春(1998) 監督:相米慎二 原作:村上政彦 脚本:中島丈博 上映時間:100分 あらすじ: 紘(Hiroshi)は、父を知らない。 名門大学を出て、証券会社でのいい仕事をしている。 美人妻と結婚し、可愛い子供もいる。 日本のサラリーマンとしては、最高に恵まれている。 ある日の夕方、帰宅途中、みすぼらしい身なりの男に、 突然、おれはお前の父親だといわれる... 出演者: 佐藤浩市 .... 韮崎紘 斉藤由貴 ..... 韮崎瑞穂 山崎努 ..... 浜口笹一 オトーサン、 「ま、見ものは、山崎努さんの怪演だけだなぁ」 その他の出演者: 藤村志保 .... 水原郁子 富司純子 .... 韮崎公代 三浦友和 .... 韮崎義明 余貴美子 .... 韮崎千鶴子 三林京子 .... 富樫八重子 岡田慶太 .... 韮崎充 村田雄浩 .... 沢近 原知佐子 .... 菊池雛子 笑福亭鶴瓶 .... 住職 塚本晋也 .... 医師 河合美智子 .... 看護婦 寺田農 .... トラックの運転手 木下ほうか .... サラリーマン 掛田誠 .... サラリーマン User Rating: 6.0/10 (15 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: steve-baloghさん Melbourne, Australia 2001年7月4日 ややメロドラマっぽい この映画、面白いが、 西洋人に縁遠い現代日本の暮らしの一面を見られるからだ。 もし、日本語を聞くのに興味がなかったら、 現代日本のライフスタイルについて知らなかったら、 最後まで見ることはなかっただろう。 ややメロドラマっぽい。 他方、いくつかのいいシーンがあった。 この映画を価値あるものとしている家族に魅せられた。 全体として、見る価値はある。 10点満点で、6点だ。 オトーサン、 「つまらなぁ」 ”SAYURI”を見た直後のせいでしょうか。 もっとドラマティックになるはずの素材です。 スピルバーグが、同じテーマで映画化したら、 どんなに面白くなるだろうと思いながら、見ていました。 その昔、菊池寛の「父帰る」を読んだことがあります。  新二郎 兄さんが覚えとるお父さんはどんな様子でした。  賢一郎 わしは覚えとらん。  新二郎 そんな事はないでしょう。兄さんは八つであったんやけに。        僕だってぼんやり覚えとるに。  賢一郎 わしは覚えとらん。        昔は覚えとったけど、一生懸命に忘れようと、かかったけに。 「忘れようとするなんて...」 父親が3つの時に死んだので、覚えていません。 こんなせりふを言いあえる兄弟をうらやましく思ったことがあります。


ヴェニスの商人

オトーサン、 「おお!まだ、やっていたんだ」 小躍りして、ル・テアトル銀座へ。 名優アルパチーノが見られるなんて幸せです。 原題:The Merchant of Venice (2004) 監督・脚本:Michael Radford 戯曲:William Shakespeare Genre: Drama / Comedy 上映時間:138分 あらすじ: 1596年のヴェニス。 メランコリックなアントニオは、若いバッサーリオを可愛がっていた。 だから、バッサーニオが、3000ダカット貸してくれ そう言ってきたときにも即諾した。 恋焦がれているポーシャとの結婚に必要と知っていた。 だが、彼の全財産は、世界を股にかける洋上の商船群にあった。 そこで、アントニオは、ユダヤの高利貸し・シャーロックのところへ行く。 シャーロックは、その屈辱を親切の衣の下に隠し、 無利子で、3ケ月のローンを提供すると言う。 だが、支払いが出来なかった場合は、 アントニオの肉1ポンドを担保とする契約を結ぶのだった。 シャーロックの愛娘が、あろうことか、キリスト教徒と駆け落ちする。 バッサーニオがポーシャに求婚している頃、 アントニオの商船群は、すべて難破していた。 シャーロックは、契約書に書いてある通り、 アントニオの肉1ポンド支払えと法廷で要求する。 絶対絶命。アントニオの命は風前のともしびである。 このとき、バッサーニオの盟友アントニオを救うべく ポーシャが立ち上がった。 出演者: Al Pacino .... Shylock(シャーロック) Jeremy Irons .... Antonio (アントニオ) Lynn Collins .... Portia (ポーシャ) オトーサン、 「高砂屋!」 大向こうから掛け声が数多くかかっても不思議でない 名演技の主は、その名も高きアル・パチーノ。 ジェレミイ・アイアンズも好演。 ポーシャ役のリン・コリンズの起用は、疑問です。 AL PACINO アル・パチーノ 誕生日 1940/4/25 出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 69年「ナタリーの朝」で映画デビュー。 72年「ゴッドファーザー」、90年「ディック・トレイシー」、 92年「摩天楼を夢みて」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 73年「セルピコ」、74年「ゴッドファーザーPART2」、75年「狼たちの午後」、 79年「ジャスティス」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。 92年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でアカデミー主演男優賞受賞。 96年「リチャードを探して」で初監督。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ナタリーの朝」 1971年「哀しみの街角」 1972年「ゴッド・ファーザー」 1973年「スケアクロウ」「セルピコ」 1974年「ゴッド・ファーザーPART2」 1975年「狼たちの午後」 1977年「ボビー・デアフィールド」 1979年「ジャスティス」 1980年「クルージング」 1982年「喝采の陰で」 1983年「スカーフェイス」 1985年「レボリューション めぐり逢い」 1989年「シー・オブ・ラブ」 1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」 1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇       「摩天楼を夢見て」 1993年「カリートの道」 1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」 1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」 1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇ 1998年「チャイニーズ・コーヒー」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇ 2002年「インソムニア」「ニューヨーク 最後の日々」◇「シモーヌ」◇ 2003年「リクルート」◇「ジーリ」 2004年「ヴェニスの商人」◇ その他の出演者: Joseph Fiennes .... Bassanio Zuleikha Robinson .... Jessica Kris Marshall .... Gratiano Charlie Cox .... Lorenzo Heather Goldenhersh .... Nerissa Mackenzie Crook .... Lancelot Gobbo John Sessions .... Salerio Gregor Fisher .... Solanio Ron Cook .... Old Gobbo Allan Corduner .... Tubal Anton Rodgers .... The Duke David Harewood .... Prince of Morocco User Rating: 7.3/10 (3,077 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: sunemoonsongさん Chicago 2004年9月12日 すばらしい。必見だ。 「ヴェニスの商人」のような贅沢な原作の映画化はリスキーだ。 退屈で、重苦しい時代物になるか、 手を加えすぎて、笑いものになるかのどちらかだ。 でも、この映画は、そのどちらでもない。 アル・パチーノの抑え目な演技に圧倒されたわけではないが、 充分立派な演技をみせた。 ジェレミー・アイアンズ演じるアントニオは、 いつもながら、その自虐的な役割だが、胸を打つ。 端役陣には、ちょっとやり過ぎで、騒々しかった。 だが、中心となる筋書きは、効果的で、共感を呼ぶものだった。 言うまでもないことだが、 ロケーション・シーン、衣装、インテリアは、息を呑むようだった。 いい気晴らしになった。 ひとつ、あまり言いたくはないが、原作は反ユダヤ的な内容だった。 この映画は、ユダヤ人が置かれた境遇に同情的である。 シャーロックを自己破壊的傾向のある人物として描いている。 4世紀も後になって、 監督が、トロント映画祭のプレミアで、 この問題の微妙な点について、コメントをせざるをえないというのは、 悲しいことである。 これは美しい映画であり、また見たい。 オトーサン、 「それにしても、シェークスピアは天才だなぁ」 全編、有名なせりふだらけですが、その一節をご紹介しましょう。  アントニオ、あんたは取引所で、わしをののしった。  高利貸しだと指を突きつけ、責めたてた。  わしは、肩をすくめて、その悪態を堪え忍んできたんだ。  忍従こそ、わしらユダヤ人の美徳だからな。  それから、あんたは、わしを無信心者呼ばわりした。  極悪な犬と言い、わしの服につばを吐きかけた。  野良犬を追っ払うように足蹴にもしたな。  ところで、あんた、わしの助けを必要としているのじゃないのか。  「シャーロック、金を貸してくれ」  そう言いましたな。  おい、犬が金を持っているのか?   野良犬が3000ダカートを貸せるか?   身をかがめて、こう言えというのか?  「旦那様は、この前の水曜日に、わしにつばを吐きかけなさった。  それに、わしを犬とお呼びなさった。  そうしたご親切に感謝して、ぜひにもお金をお貸しいたしましょう。  はは、そんなこと言えた義理か。


SAYURI

オトーサン、 「ハリウッド映画か、大宣伝だなぁ」 いくら渡辺謙が出ていようと、芸者を描いた映画なんか、 どうせ出来損ないに決まっています。 柏駅へ自転車散歩のついでに見てきました。 原題:Memoirs of a Geisha (2005) 監督:Rob Marshall 原作:Arthur Golden 脚本:Robin Swicord / Doug Wright Genre: Drama / Romance Rated PG-13 for mature subject matter and some sexual content. 上映時間:145分 あらすじ: 1929年、貧しい少女、9歳の千代は、 その住む漁村から京都の祇園にある芸者置屋へ売られる。 おかみや芸者の初桃から手ひどい仕打ちをうける。 彼女の驚くべき美貌が執念深い初桃の嫉妬心をあおったのだ。 だが、千代は、初桃のライバルである豆葉の庇護を受けることになる。 千代は、舞踊や社交術を習得し、さゆりという名の芸者になる。 名高い芸者として、金持ちや上流階級の陰謀に巻きこまれる。 第2次世界大戦がはじまり、日本も芸者世界も一変する。 出演者: Ziyi Zhang .... Sayuri (さゆり) Li Gong .... Hatsumomo(初桃) Ken Watanabe .... Chairman(会長) オトーサン、 「何で、中国の女優さんが主演するんだ?」 英語力でしょうねぇ。演技力もあるかも。 ZHANG ZI YI  チャン・ツィイー 誕生日 1978 出身 中国北京 11歳の時に北京舞踏大学付属中学に合格。 全国青年ダンスコンテストで優勝。 北京の中国中央演劇学院で演劇を専攻。 19歳の時、「初恋のきた道」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1999年「初恋のきた道」 2000年「グリーン・ディスティニー」 2001年「ラッシュアワー2」「武士 MUSA」「天上の剣」 2002年「HERO」 2003年「ザ・ブライド 花嫁はギャングスターU」 2004年「LOVERS」「2046」 2005年「オペレッタ狸御殿」(日)「SAYURI」 GONG LI  コン・リー 誕生日 1965/12/31 出身 中国遼寧省 北京中央戯劇学院で演技を学び、 在学中の87年「紅いコーリャン」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1987年「紅いコーリャン」 1988年「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」 1989年「続・西太后」 1990年「テラコッタ・ウォリア/秦俑」「菊豆/チュイトウ」 1991年「ゴッド・ギャンブラー3」「紅夢」 1992年「秋菊の物語」 1993年「さらば、わが愛/覇王別姫」      「画魂/愛、いつまでも」「詩人の大冒険」 1994年「項羽と劉邦/その愛と興亡」「活きる」 1995年「上海ルージュ」 1996年「花の影」 1997年「チャイニーズ・ボックス」 1998年「始皇帝暗殺」 1999年「きれいなおかあさん」 2002年「たまゆらの女」 2004年「2046」「愛の神、エロス」 2005年「SAYURI」 その他の出演者: Suzuka Ohgo .... Chiyo Michelle Yeoh .... Mameha Kenneth Tsang .... The General Navia Nguyen .... Geisha in Green Natsuo Tomita .... Geisha in Lavender Youki Kudoh .... Pumpkin Togo Igawa .... Tanaka Mako .... Sakamoto Samantha Futerman .... Satsu Elizabeth Sung .... Sakamoto's Wife Thomas Ikeda .... Mr. Bekku Tsai Chin .... Auntie Kaori Momoi .... Mother Zoe Weizenbaum .... Young Pumpkin Kotoko Kawamura .... Granny Karl Yune .... Koichi Eugenia Yuan .... Korin Yoko Narahashi .... Mameha's Maid User Rating: 6.8/10 (344 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは」 User Comments: kyarokoさん New York 2005年12月8日 出だしから息をのむ 私は、日本に3年間住んでいた。 この原作、豊かなイマジネーションがあって好きだった。 不安に思いながら、この映画を見に行った。 原作をめった切りにし、アメリカの観客向けにセックス満載にするだろうな。 だが、私は魅了されて座っていた。 まさにArthur Goldenがその文章によって 私の心に刻みつけたイメージそのものが目の前にあった。 どのショットも、どのシーンも、どんなディテールも、ただ美しかった。 片時もスクリーンから目を離せなかった。 演技は、目を奪うものではなかった。 さゆりをもっとうまく演じられる女優がいるだろうにと思った。 子役たちは、みんなすばらしかった。 傑出していたのは、初桃役のコン・リー。 こうした悪役は、彼女の演技力をみせつける最高の機会だ。 筋書きは、実に原作に忠実だった。 興味のない不必要なシーンは取り除いていたが、 スピードを上げるために、筋書きを省くことはなかった。 最初から最後まで、おいしい味を堪能できた。 今後数週間、ゴージャスな撮影を褒める多くの批評を 目にすることになろうが、すべて正しい。 "豊穣" や"精妙"という言葉が、その入り口のようなもの。 かくも見事に別世界へ連れていってくれる映画はみたことはない。 オトーサン、 「うーん、まいった、まいった」 スピルバーグが日本を描くと、 こんなにすごい映画になってしまうのでしょうか。 日本人よりも、日本のいいところを知っています。 「菊と刀」以来のショックでした。


ジャックポット

オトーサン、 「このところ賭け事をやっていないな」 競馬も、カジノも、パチンコも、ご無沙汰です。 この映画、久しぶりに賭けの醍醐味を感じさせてくれました。 天国と地獄の間をゆれ動くあの瞬間、たまらないですねぇ。 原題:California Split (1974)     Jackpot! 監督:Robert Altman 脚本:Joseph Walsh Genre: Comedy / Drama 上映時間:108分 あらすじ: つきの落ちた賭博師ビルは、磊落なチャーリーと出会う。 ティアナへ賭博旅行に出る。 ちょっと楽しむだけのつもりだったのに やがて大きな負債を背負う羽目になる。 絶望のあまり、彼は持ち物のすベてを質に入れ、 リノへ行き、一発勝負に再起をかける。 映画の舞台は、主として、カジノと競馬場。 2人は、勝ったり負けたり、盗みにあい、深酔いもする。 出演者: George Segal .... Bill Denny(ビル) Elliott Gould .... Charlie Waters(チャーリー) Ann Prentiss .... Barbara Miller (バーバラ) オトーサン、 「はしゃいでいるだけだな」 でも、最後は、ピタリと2人の息があっていました。 GEORGE SEGAL  ジョージ・シーガル 誕生日 1934/2/13 出身 米ニューヨーク 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1961年「若き医師たち」 1962年「史上最大の作戦」 1964年「ガンファイトへの招待」 1965年「愚か者の船」「キング・ラット」 1966年「名誉と栄光のためでなく」「バージニア・ウルフなんかこわくない」      「さらばベルリンの灯」 1967年「マシンガン・シティ」 1968年「殺しの接吻」「グッバイ・ヒーロー」 1969年「レマゲン鉄橋」「サファリ大追跡」 1970年「フクロウと子猫チャン」 1971年「ホット・ロック」「生き残るヤツ」 1973年「ウィークエンド・ラブ」 1974年「電子頭脳人間」 1975年「バンクーバー暗殺計画」 1977年「おかしな泥棒・ディック&ジェーン」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「料理長殿(シェフ)にご用心」 1979年「ロスト・アンド・ファウンド」 1981年「ハロー・ダディ」 1984年「コールドルーム」 1985年「スティック」「ビート・スキャンダル/殺意の誘惑」 1988年「オールズフェアー」 1989年「ベイビー・トーク」 1991年「フォー・ザ・ボーイズ」 1993年「ワンダフル・ファミリー/ベイビー・トーク3」「バニシング・レッド」 1994年「ダイレクト・ヒット/殺し屋のバラード」 1995年「ベビー・シッター」「誘う女」△ 1996年「アメリカの災難」「ケーブルガイ」「マンハッタン・ラプソディ」 ELLIOT GOULD エリオット・グールド 誕生日 1938/8/29 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「ボブ&キャロル&テッド&アリス」 1970年「M★A★S★H」「…YOU…」「殺人狂想曲」      「くたばれ!ダーリン」 1971年「愛のさすらい」 1973年「ロング・グッドバイ」「破壊!」 1974年「ス★パ★イ」 1975年「キャッシュ」「ナッシュビル」 1976年「可愛い女」「ニューヨーク一獲千金」 1977年「遠すぎた橋」「カプリコン1」 1978年「サイレント・パートナー」「マチルダ」 1979年「オフサイド7」「レディ・バニッシュ/暗号を歌う女」      「マペットの夢見るハリウッド」 1980年「マンハッタン・ラプソディー」「ダーティ・トリック」 1981年「デビルとマックス/天使か悪魔か?」 1982年「結婚の法則」(TM) 1983年「黄昏のブルックリン・ビレッジ」 1984年「顔のない男<露骨な顔>」「マペットめざせブロードウェイ」      「消えた花嫁」(TM) 1987年「ジョーカー/復讐の切り札」 1988年「ザ・テレフォン」 1989年「マリーナの甘い生活」「悪魔の事件簿」「ジャッジメント」 1990年「デッドメン・ドント・ダイ」 1991年「バグジー」「デザート・ソルジャー」(TM) 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「夢で逢えたら」 1994年「グラス・シールド」「ザ・デンジャラス/地獄の銃弾」 1995年「スウィート・ダンス」「パワーゲーム」「見せたがる女」 1997年「ジョンズ」「バッド・デイズ」「シャイニング」(TM) 1998年「アメリカン・ヒストリーX」◆「ビッグ・ヒット」 1999年「ヴァージン・ハンド」 2000年「クレアの恋愛協奏曲」(TM) 2001年「オーシャンズ11」 その他の出演者: Gwen Welles .... Susan Peters Edward Walsh .... Lew Joseph Walsh .... Sparkie Bert Remsen .... Helen Brown Barbara London .... Lady on the bus Barbara Ruick .... Reno Barmaid Jay Fletcher .... Robber Jeff Goldblum .... Lloyd Harris Barbara Colby .... Receptionist Vincent Palmieri .... First bartender Alyce Passman .... Go-Go Girl Joanne Strauss .... Mother User Rating: 6.7/10 (529 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: matthew wilderさん los angeles 1999年6月23日 全盛期のアルトマン これは、全盛期のアルトマンだ。 自由で、のびのびしたスタイルで、 アメリカでつくられた最高にいい感じの映画だ。 映像も音楽も、レンガのように手堅い。 最高にぶっ飛んだ演技を見ることができる。 1960年代初期のゴタールにポリエステルのシャツを着せ、 飲んだくれどもの中に置いたようだ。 アメリカの賭博文化を凝縮し、ビールとコーヒー責めにしている。 まったく愉快で, 自由で気楽なコメディであり、 おそろしい波に洗われている気にもさせてくれる。 例えば、ジョージ・シーガルが、コンビのエリオット・グールドに 賭博の大勝利の空しさを説くあたりは、 アルトマン映画のなかでもっとも恐ろしく荒廃したシーンだ。 オトーサン、 「ロバート・アルトマンって、そんなにいい監督だったっけ?」 経歴をみてみましょう。 ROBERT ALTMAN  ロバート・アルトマン 誕生日 1925/2/20 出身 米ミズーリ州カンザスシティ 監督作 1957年「ジェームス・ディーン物語」(共) 1968年「宇宙大征服」 1969年「雨に濡れた舗道」 1970年「バード・シット/BIRD-SHT」「M☆A☆S☆H」 1971年「ギャンブラー」 1972年「ロバート・アルトマンのイメージズ」 1973年「ロング・グッドバイ」 1974年「ボウイ&キーチ」 1975年「ナッシュビル」 1976年「ビッグ・アメリカン」 1977年「三人の女」 1978年「ウェディング」 1980年「ポパイ」 1983年「ストリーマーズ〜若き兵士たちの物語」 1985年「フール・フォア・ラブ」 1987年「アリア」「ニューヨーカーの青い鳥」       「突撃!O.Cとスティグス お笑い黙示録」 1990年「ゴッホ」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「プレタポルテ」 1995年「カンザス・シティ」 1998年「相続人」 1999年「クッキー・フォーチュン」 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ゴスフォード・パーク」 2003年「バレエ・カンパニー」 次に、IMDBで、やや詳しく。 アルトマンは、保険外交員の父とヘレンの間に、 1925年2月20日、ミズーリ州カンサスシテイで生まれた。 6歳のときに、St. Peters Catholic school に入学し、 カソリックの高校にしばらく在学した。 その後、Rockhurst高校に転学し、 この頃から、安いテープレコーダーで、音づくりをはじめた。 次に、ミズーリ州のWentworth Military Academyに進学し、 Junior Collegeを出る。 1945年、空軍に従軍し、B-24のパイロットになる。 Calvin Co.で働くようになり、このときに、 記録映画、従業員教育用映画、産業映画、教育映画を手がけて、 映画づくりの基本を習得した。 映画に進出したのは、”The Delinquents" (1957)、 まだ 在社中だった。 だが、1965年には、Calvin Co.を辞めて、 ハリウッドに行き、ヒッチコック映画のTV番組を監督した。 これ以来、多くのテレビ番組を手がけ、 ようやく、1969年に”MASH” (1970)の脚本をもらう。 15人もの監督たちのなかから、辛うじて選ばれたのだった。 第1作ではなかったが、最初のヒット映画となった。 その後、多くの映画が成功した。 もちろん、成功しなかった映画にも手を染めてはいるが。


さらば冬のかもめ

オトーサン、 「いい題名だ、ニコルソンも出ているし」 ひさしぶりに、DVDを買いました。 原題:The Last Detail (1973) 監督:Hal Ashby 原作:Darryl Ponicsan 脚本:Robert Towne Genre: Comedy / Drama 上映時間:103分 あらすじ: 2人の海兵隊員が若い囚人の護送を命じられる。 その途中、お互いをよく知ることになり、 また、不運を甘受している若い囚人が哀れに思い、 彼がまだ知らない世の中のことを精一杯味わせてやろうとする。 出演者: Jack Nicholson .... Billy "Bad Ass" Buddusky(バタスキー) Otis Young .... 'Mule' Mulhall (ミュール) Randy Quaid .... Larry Meadows(メドウス) オトーサン、 「このひと、天才だ!」 ジャック・ニコルソン、どの映画をみても、お見事。 どうしてなのか、いつも不思議でなりません。 JACK NICHOLSON  ジャック・ニコルソン 誕生日 1937/4/22 出身 米ニュージャージー州ネプチューン 大学卒業後、MGMの動画部門で働き、 56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。 「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」でアカデミー主演男優賞、 「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。 「イージーライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、 「さらば冬のかもめ」「アバウト・シュミット」などで 12度アカデミー賞にノミネートされている。 監督作として78年「ゴーイング・サウス」、90年「黄昏のチャイナ・タウン」など。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1956年「お茶と同情」 1961年「青春のさまよえる時」      「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」 1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」 1965年「ミスタア・パルバー」 1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」「マシンガン・シティ」「銃撃」 1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」 1969年「イージーライダー」 1970年「晴れた日に永遠が見える」       「ファイブ・イージー・ピーセス」 1971年「愛の狩人」 1972年「キング・オブ・マーヴィン・ガーデン儚き夢の果て」 1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「トミー」       「さすらいの二人」 1976年「おかしなレディキラー」「カッコーの巣の上で」       「ミズーリ・ブレイク」「ラスト・タイクーン」 1978年「ゴーイング・サウス」 1980年「シャイニング」 1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」 1982年「ボーダー」 1983年「愛と追憶の日々」 1985年「女と男の名誉」 1986年「心みだれて」 1987年「イーストウィックの魔女たち」       「ブロードキャスト・ニュース」「黄昏に燃えて」 1989年「バットマン」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1992年「お気に召すまま」「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」 1994年「ウルフ」 1995年「クロッシング・ガード」 1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」 1997年「恋愛小説家」 1999年「ビートニク」 2001年「プレッジ」◇ 2002年「アバウト・シュミット」◇ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇「恋愛適齢期」 RANDY QUAID ランディ・クエイド 誕生日 1950/10/1 出身 米テキサス州ヒューストン 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「殺人者はライフルを持っていた」 1971年「ラスト・ショー」 1972年「おかしなおかしな大追跡」 1973年「ロリ・マドンナ戦争」「さらば冬のカモメ」「ペーパームーン」 1976年「ウッディ・ガスリー わが心のふるさと」    「ミズーリ・ブレイク」 1977年「クワイヤボーイズ」「インディ・キッド」 1978年「ミッドナイト・エクスプレス」 1980年「フォクシー・レディ」「ロング・ライダーズ」 1981年「ハートビープス」 1983年「ナショナル・ランプーン/ホリデー・ロード4000キロ」 1984年「ワイルドライフ」 1985年「スラッガーズ・ワイフ」「フール・フォア・ラブ」 1986年「処刑ライダー」「肉体の証言」 1987年「ノーマンズ・ランド」「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「Oh!引っ越し」「ペアレンツ」「マッドタウン」       「ワンナイト・オブ・ブロードウェイ」「ボールズボールズ2」 1989年「アウト・コールド」「火星人/ゴーホーム!」       「パーフェクト・ショット」「ワンナイト・オブ・ブロードウェイ」       「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」 1990年「新ラスト・ショー」「デイズ・オブ・サンダー」「クィック・チェンジ」 1993年「フランケンシュタイン」「マーダー」「ミュータント・フリークス」 1994年「メジャーリーグ2」「ザ・ペーパー」 1995年「ダーク・ハイウェイ」「バイバイ・ラブ」 1996年「インデペンデンス・デイ」「キングピン/ストライクへの道」      「ラストダンス」 1997年「ベガス・バケーション」「アベレーション2」 1998年「フラッド」「ラスト・ライツ」 2000年「フィラデルフィア24時」(TM) 2001年「保険調査員フランク25」 2002年「プルート・ナッシュ」「ブラック・キャデラック」 その他の出演者: Clifton James .... M.A.A. Carol Kane .... Young Whore Michael Moriarty .... Marine O.D. Luana Anders .... Donna Kathleen Miller .... Annette Nancy Allen .... Nancy Gerry Salsberg .... Henry Don McGovern .... Bartender Pat Hamilton .... Madame Michael Chapman .... Taxi Driver Jim Henshaw .... Sweek Derek McGrath .... Nichiren Shoshu Member User Rating: 7.5/10 (2,617 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 gottogorunningさん United States 2005年8月17日 見事な人物造形 ニコルソン演じる"Bad Ass"は、見事な人物造形だ。 悪口を言うわ、喧嘩早いわ、飲んだくれるわ、怒鳴るわ。 ニコルソン以外の誰が、Robert Towneの脚本を これほど見事にこなせるだろう。 この映画で、彼はどの場面でも圧倒的だった。 バーノシーン。 凶暴な怒りを発散し、優位に立とうとする。 若いNancy Allenとのシーンでは、陽気で冗談を飛ばす。 女をベッドに連れ込むのは、手馴れているのだ。 Randy Quaid (彼の演技もいい)とのシーンでは、最高に光り輝く。 "Bad Ass"は、つまり、メドウズの人生に欠けていた”おやじ”なのだ。 好みの焼き具合でないハンバーグは、突き返せと教える。 メドウスに、「泣くな、男だろう」と言う。 メドウスに、誰かに侮辱されたら、毅然として戦えと言う。 メドウスに、もういい年なんだから、 ほかの若い奴がやっているように、セックスくらい体験しておけと言う。 ニコルソンの”おやじ”像はカンペキなので、 メドウスは、その言うことを聞きいれるようになる。 Bad Assがビールを飲むなら、メドウスも飲む。 Bad Assが女を抱きたくなったら、メドウスも女を抱く。 2人の間には、暗黙の信頼関係が築かれたのだ。 言葉に出さないものの、それは存在する。 だが、その信頼は最後に破られる。 メドウスは、逃亡しようとするのだ。 ウソをついたのではない。 メドウスは、ただ思ったのだ。 もうこれ以上学ぶ必要もない、ひとり立ちしようと。 オトーサン、 「見事なコメントだ、もうつけ加えることないな」 でも、この映画のなかのシーンは見過ごせません。 3人がふらっと日蓮宗アメリカ支部の集会に入るシーンがありました。 「へえ」と感心します。 「お題目を唱えれば、悪いことしてもいいのか」 ナムミョウホンレンゲキョウと唱えながら、女郎買いに出かけるのです。 「救いのないアホウどもだなぁ」 でも、日蓮宗は、寛容なのです。 ニコルソンのように信者でないワルガキでも、 お葬式では、以下のような立派なお経を読んでもらい、 極楽浄土へ行けるのです。  今この處に霊廟を安じ、葬送の儀を修するところの一霊魂あり。  その凡名を改めて弱鬼ニコルソンと法号を授與す。  此れは是れ未だ妙法信受の人に非ずと雖も、  宿縁ここに薫じて本宗の禮を以て葬送の儀を修す。    仰願くば上来勧請の佛陀諸尊、哀愍加被の御手を垂れ、  霊也をして寂光の寶土え、摂取引導し給えと爾か願う  信士、今霊也が爲に霊山往詣の教訣を示さん。    諦聴々々能く之を思念せよ。  夫れ惟れぽ此の妙法蓮華経は。  諸佛出世の本懐、衆生成佛の直道なり。  霊也生前の中宿善未だ發ぜす、妙法を信受するの機に値わずと雖も、  今や宿善ここに薫發して一乗の教訣を受げんとす。  佛祖の豈之を救い給わざらんや。  況や信謗順逆皆な是れ本佛の愛子なるをや。  経に日く、今此の三界は皆な是れ我が有なり。  其の中の衆生は悉く是れ我が子なり。  而も今この所は諸の患難多し。  唯我れ一人のみ能く救護を爲すと。    叉日く、須臾も之を聞かば、  即ち阿耨多羅三藐三菩提を究竟することを得んと。  宗祖大士示して日く、所謂諸佛の誠諦得道の最要は、  唯是れ妙法蓮華経の五字なり。  檀王の賓位を退き、龍女が蛇身を改めしも。  唯この五字の致す所なり。  夫れ以れば、今の経は受持の多少をば一偈一旬と宣ぺ、  修行の時刻をば一念随喜と定めたり。    凡そ八萬法藏の廣きも。  一部八巻の多きも。  唯是れ五字を説かんが爲なり。  霊山の雲の上、鷲峰の霞の中に釋尊要を結び、  地涌付属を得ること有りしも。  法體は何事ぞ、唯是の要法に在り。  天台妙樂の六千張の疏玉を連ぬるも、  道遂行満数軸の釋金を並ぷるも、しかしながら此の義趣を出でず。  誠に生死を恐れ、涅槃を願い、信心を運び、渇仰を致さば、  遷減無常は昨日の夢・菩堤の覺悟は今日の現なるべし。  ただ南無妙法蓮華経とだにも唱え奉らば、  滅せぬ罪やあるぺき、来らぬ福やあるぺき。  眞實なり、甚深なり。是を信受すぺしと。  今霊也が爲に本門の大戒を授けん。  今身より佛身に至るまで、能く持ち奉る。  南無妙法蓮華経。  霊也夫れ永く忘失すること勿れ。  南無妙法蓮華経。  元品の無明を切る大利剣 南無妙法蓮華経。  生死の長夜を照す大燈明 南無妙法蓮華経。 オトーサン、 「おじさんたち、法事のとき、お経を唱和していたな」 浄土真宗ですから、経文はちがうでしょうが、尊敬したことがあります。 昨今のように、年端もいかない子供を殺す凶悪事件が続くと、 国民全員にお経を暗記させたらと思ってしまいます。 殺された幼い命のご冥福をお祈りします。 南無阿弥陀仏、ナムアミダブツ、ナンマイダ、ナンマイダ...


泳ぐひと

オトーサン、 「ここのところ泳いでないなぁ」 毎日1kmは泳がないと気がすまなかった日々は、いずこ。 この映画、米国版「雨月物語」というひともいるとか。 原題:The Swimmer (1968) 監督:Frank Perry /Sydney Pollack 原作:John Cheever 脚本:Eleanor Perry Genre: Drama 上映時間:95分 あらすじ: ネディは、長いこと、現れなかったが。 この夏、友人たちのプールに現れた。 話しに興じていると、誰かがこう言う。 「この渓谷、プールが連なっているぞ」 そこで、彼は、プールからプールを泳ぎ渡り、 ジョギングをしながら、自宅へ戻ることにする。 それぞれのプールを訪れるたびに、 そのプールとの関わりが、彼の人生を物語っていく。 出演者: Burt Lancaster .... Ned Merrill (ネッド) Janet Landgard .... Julie Ann Hooper (ジュリー) Janice Rule .... Shirley Abbott (シャーリー) オトーサン、 「バート・ランカスター 、最高!」 筋骨隆々、女にもてる男、そして疑いを知らぬ男。 その男が時が経るにつれて、ちがう表情をみせていくのです。 天国と地獄、その落差がこの映画の魅力です。 BURT LANCASTER  バート・ランカスター 誕生日 1913/11/2-1994/10/20 出身 米ニューヨーク サーカスの花形だったが、負傷し映画界へ。 46年「殺人者」での映画デビュー。 翌年、ハロルド・ヘクトと組み独立プロを設立。 サーカスの経験を生かし、 「怪傑ダルド」「真紅の海賊」などで数々のアクション映画で活躍。 60年「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞受賞。 後年はイタリアのビスコンティ監督の「山猫」「家族の肖像」にも出演。 94年、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1946年「殺人者」 1947年「真昼の暴動」「砂漠の怒り」      「ハリウッド・アルバム」▲「暗黒街の復讐」 1948年「私は殺される」「暴れ者」 1949年「裏切りの街角」「欲望の砂漠」 1950年「怪傑ダルド」 1951年「復讐の谷」「アメリカ野郎」「タルファ駐屯兵」 1952年「真紅の盗賊」「愛しのシバよ帰れ」 1953年「南海ピンク作戦」「地上より永遠に」「白人酋長」 1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「ケンタッキー人」「バラの刺青」 1956年「空中ブランコ」「雨を降らす男」 1957年「OK牧場の決闘」「成功の甘き香り」 1958年「深く静かに潜航せよ」「旅路」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「許されざる者」「エルマー・ガントリー」 1961年「明日なき十代」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「終身犯」 1963年「愛の奇跡」「秘密殺人計画書」▲「山猫」 1964年「5月の7日間」「大列車作戦」 1965年「ビッグ・トレイル」 1966年「プロフェッショナル」 1968年「インディアン狩り」「泳ぐひと」 1969年「大反撃」「さすらいの大空」 1970年「大空港」 1971年「迫撃のバラード」「追跡者」 1972年「ワイルド・アパッチ」 1973年「スコルピオ」「ダラスの熱い日」 1974年「真夜中の男」 1975年「家族の肖像」 1976年「1900年」「ビッグ・アメリカン」「エンテベの勝利」 1977年「カサンドラ・クロス」「合衆国最後の日」       「ドクター・モローの島」 1978年「戦場」 1979年「ズールー戦争/野望の大陸」 1981年「狂える戦場」「アトランティック・シティ」 1983年「ローカル・ヒーロー」「バイオレント・サタデー」 1985年「トレジャーinメキシコ」 1986年「タフガイ」「鷲の翼に乗って・人質奪回緊急指令!」 1988年「ジブラルタル号の出帆」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「ファントム・オブ・オペラ」「恐怖の航海 アキレ・ラウロ号事件」 1991年「裁かれた壁 〜アメリカ・平等への闘い〜」 1999年「ビートニク」 その他の出演者: Tony Bickley .... Donald Westerhazy Marge Champion .... Peggy Forsburgh Nancy Cushman .... Mrs. Halloran (Nudist) Bill Fiore .... Howie Hunsacker David Garfield .... Ticket Seller Kim Hunter .... Betty Graham Rose Gregorio .... Sylvia Finney Charles Drake .... Howard Graham Bernie Hamilton .... Halloran's Chauffeur House Jameson .... Mr. Chester Halloran (Nudist) Jimmy Joyce .... Jack Finney Michael Kearney .... Kevin Gilmartin Jr. User Rating: 7.5/10 (957 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 Queseyoさん Houston, Texas 2000年6月20日 めったにみない力強い映画。 望遠鏡のような暗喩。 この映画は、その上映された1968年にみた。 以後、ずっと忘れることができない。 だが、誰もこの映画を知らないというのは、恥だ。 大好きなバート・ランカスターの演技がいい。 この役をやれるのは、彼しかいない。 ネディは、招待されたガーデン・カクテル・パーティを去ろうとして、 緑の渓谷を見下ろすと、プールが連なっている。 みんな、隣人のプールだ。 彼は、明らかに詩人であり、 プールの連なりを川に見立てたのだ。(暗喩) 泳ぎながら、家に帰ることにする。 この時点では、彼も、観客も、帰宅の意味を知らないのだ! 家から家へ、友人たちに挨拶しては、そのプールに飛び込む。 家々を訪れるにつれて、事態は手に余るようになってくる。 観客は、心配しはじめる。 まもなく、観客は理解する。 この「川」(暗喩!)は、時経る人生そのもの表しているのだと。 最後は、すばらしい破滅だったのだと。 結末は面白く、耐え難い。 オトーサン、 「雨月物語か」 この名著、若いひとは誰も読んでいないのでは。 拙著、「愛の哲学」の一節をご紹介しましょう。 時代は江戸に移って戦乱は終わったが、 ひとびとに幸福が訪れたわけではない。 心の傷は、民族の心の傷として残ったのである。 上田秋成(1724-1809)の「雨月物語」は、 江戸文学の傑作であるが、こうした民族のうめきが 非情ともいえる輝きをもった文体で表現されている。  下総の国葛飾郡真間の郷に、勝四郎といふ男ありけり。 彼は農作がきらいで田を売って商人になり、 京都へ仕入れに行こうとする。 妻が必死になって止めるが、かなわない。  朝に夕べに忘れたまはで、速く帰りたまえ。  命だにとは思うものの、明日をたのまれぬ世のことわりは、  武き御心にもあはれみたまえ。 と血を吐く思いでいうと、男はすぐ帰るからという。 商売や病気などいろいろあって、男の帰郷は遅れに遅れる。 その間、世の中はますます険しくなり、 美しい妻に言い寄る男たちも出てくるが、 戸を閉めて誰ともつきあわず、ひたすら夫の帰りを待つのである。 ようやく帰ってくる。妻の安否が心配である。  門に立ちより咳すれば、内にも速く聞きとりて、「誰」と咎む。  いとうなびたれど正しく妻の声なるを聞きて、夢なりかと胸のみさわがれて、   「我こそ帰りまいりたり。   変わらでひとり浅茅が原に住みつることの不思議さよ」  というを聞きしたれば、やがて戸を開くるに、  いといたう黒く垢づきて、眼は落ち入りたるように、  結げたる髪も背にかかりて、もとのひととも思われす、  夫をみて物も言わでさめざめと泣く。 引用が長くなるので後は省くが、実はこの出迎えた妻が 亡霊であることを、男は残された妻の31文字で知るのである。  さりともと 思う心に はかられて 世にも今日まで 生ける命か 世の中には不幸がつまっている。 秋成自身も「父なくその故を知らず」「母捨つ」とあるように 不幸な人生を開始した。 妻をめとって、「雨月物語」を書いていた30〜40代頃だけが幸福だった。 妻の死とともに、彼は希望をもって生きることをやめる。


怒りの葡萄

オトーサン、 「スタインベックの名作だ」 原作を学生時代に読んで、胸を打たれたことがあります。 この映画、ジョン・フォードが監督し、 ヘンリー・フォンダ主演の名画です。 ワンコインで買えるとは、いい世の中です。 原題:The Grapes of Wrath (1940) 監督:John Ford 原作:John Steinbeck 脚本:Nunnally Johnson Genre: Drama Black and White 上映時間:128分 あらすじ: 1930年代のオクラホマは、砂塵地帯。 土地を追われた農夫たちは、カリフォルニアをめざす。 途中、さまざまな試練を乗り超えるものの、 結局、彼らはカリフォルニアで奴隷同様になる。 大勢のなかに、トムがいて、そうした扱いを拒否する。 出演者: Henry Fonda .... Tom Joad(トム) Jane Darwell .... Ma Joad (トムの母親) John Carradine .... Casy (ケーシー) オトーサン、 「ヘンリー・フォンダ、やはり名優だなぁ」 こういうシアリアスな役は、彼しかできないでしょう。 それに肝玉かあさん、ジェーン・ダーウェル、いいですねえ。 HENRY FONDA  ヘンリー・フォンダ 誕生日 1905/5/16-1982/8/12 出身 米ネブラスカ州 出演作 1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」 1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」 1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」       「或る女」 1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」       「北海の子」 1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」       「モホークの太鼓」 1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」 1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」 1942年「男性」「運命の饗宴」 1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」       「牛泥棒」 1946年「荒野の決闘」 1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」 1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 1956年「戦争と平和」 1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」       「胸に輝く星」 1958年「女優志願」 1959年「ワーロック」「断絶の嵐」 1961年「野望の系列」 1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」 1963年「スペンサーの山」 1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」       「未知への飛行」 1965年「危険な道」「バルジ大作戦」 1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」 1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」       「合併結婚」「絞殺魔」 1969年「ウエスタン」 1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」 1971年「わが緑の大地」 1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」 1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」 1976年「ミッドウェイ」 1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」 1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」 1981年「黄昏」 JANE DARWELL  ジェーン・ダーウェル 誕生日 1879/10/15-1967/8/13 出身 米ミズーリ州 出演作 1914年「農場の薔薇」 1920年「百万長者」 1930年「トム・ソーヤの冒険」「腕白大将」 1931年「激斗の河」 1932年「恋を喰べる女」「七月の肌着」「鉄窓と花束」「裏町」 1933年「恋人の仇を討った女」「狂恋のつばさ」「動物園の殺人」「昨日」       「ジェニイの一生」「羅馬太平記」「生活の設計」「或る日曜日の午後」 1934年「火の鳥」「輝く瞳」「地下街」「ホワイト・パレード」「偽物紳士」       「生活と恋愛」「自殺合戦」「紐育の口笛」「水兵がんばれ」       「最初の接吻」「春の夜明け」「夫の日記」「恋のページェント」       「ワンダー・バー」「流行の王様」 1935年「可愛いオディ」「メトロポリタン」「喧嘩友達」「廻り来る春」       「テムプルちゃんお芽出度う」 1936年「ラモナ」「クレイグの妻」「白牙」「愛の華籠」「テムプルの福の神」       「テムプルの灯台守」「子供の世界」「五つ児誕生」 1937年「唄う陸戦隊」「奴隷船」「誘拐者」「恋は特ダネ」 1938年「天晴れテムプル」 1939年「地獄への道」「風と共に去りぬ」「雨ぞ降る」 1940年「怒りの葡萄」アカデミー助演女優賞 1941年「悪魔の金」 1943年「夫は還らず」「牛泥棒」 1944年「深夜の告白」 1946年「荒野の決闘」 1947年「レッド・スタリオン/荒原の凱歌」 1948年「三人の名付親」 1950年「幌馬車」「女囚の掟」 1951年「腰抜けペテン師」 1953年「愛情作戦」「太陽は光り輝く」 1958年「最後の歓呼」 1959年「疑惑の愛情」 1964年「メリー・ポピンズ」 その他の出演者: Charley Grapewin .... Grandpa Joad Dorris Bowdon .... Rose-of-Sharon Rivers Russell Simpson .... Pa Joad O.Z. Whitehead .... Al Joad John Qualen .... Muley Graves Eddie Quillan .... Connie Rivers Zeffie Tilbury .... Grandma Joad Frank Sully .... Noah Joad Frank Darien .... Uncle John Joad Darryl Hickman .... Winfield Joad Shirley Mills .... Ruthie Joad Roger Imhof .... Mr. Thomas, ditch employer User Rating: 8.1/10 (8,957 votes)          top 250: #164 「おお、やはり世界の名画だ!」 ・アカデミー賞受賞:.  監督賞:ジョン・フォード 助演女優賞:ジェーン・ダーウェル ・同ノミネート  作品賞   主演男優賞:ヘンリー・フォンダ  オリジナル脚本賞  音響賞  編集賞 User Comments: tfrizzellさん United States 2002年6月8日 映画の世紀における最初の傑作 「怒りの葡萄」は大作である。 これを映画化するのは、並大抵なことではない。 だが、この映画は、かつてない傑作となった。 アカデミー賞にノミネートされたヘンリー・フォンダ、 その母親役で助演女優賞をとったジェーン・ダーウェル、 彼らの家族が、粉塵地帯に暮らしている。 そこで、彼らは、大不況期の中西部を去って、 カリフォルニアへ移住することにする。 この映画、その緊迫のドラマは、第一級のもの。 この映画で、ジョン・フォードは、2度目のアカデミー監督賞を受賞した。 この映画ほど、1920年代後期と1930年代初期の情景を 見事に捉えた映画はない。 すばらしい映画づくりだ。 10点満点。 オトーサン、 「若い美人女優がいなくなって、映画はできるんだ」 行き詰っているハリウッドの重役さんたち、 ジョン・フォード作品を全部見直したらいかが。 プロならそのくらいの努力をしなくては。 JOHN FORD  ジョン・フォード 誕生日 1895/2/1-1973/8/31 出身 米メイン州ケープ・エリザベス 監督作 1917年「鄙より都会へ」「愛馬」「恵の光」「腕力家」「光の国へ」      「武力の説教」「誉の名手」「颱風」「快中尉」 1918年「砂に埋れて」「幽霊騎手」「真紅の血汐」「黄金の罪」      「鉄窓を出て」「布哇の一夜」「新生涯」 1919年「鞍上の勇者」「空拳」「回春録」「西部の紳士」      「さすらいの旅」       「正義の騎手」「復讐の騎手」「恋の投縄」 1920年「二十九号室」「西方の勇者」「野人の勇」       「A街の貴公子」 1921年「雷電児」「吹雪の道」「熱血の焔」「ジャッキー」       「百発百中」「疾風の如く」 1922年「嘆くな乙女」「銀色の翼」(共)「村の鍛冶屋」 1923年「侠骨カービー」「豪雨の一夜」「意気天に沖す」 1924年「オーロラの彼方へ」「アイアン・ホース」 1925年「雪辱の大決戦」「香も高きケンタッキー」「電光」       「サンキュー」 1926年「青鷲」「誉れの一番乗」「三悪人」 1928年「四人の息子」「血涙の志士」「マザー・マクリー」       「ナポレオンと理髪師」       「赤毛布恋の渦巻」 1929年「黒時計聯隊」「最敬礼」「名物三羽烏」 1930年「悪に咲く花」「最後の一人」「河上の別荘」 1931年「人類の戦士」「餓鬼娘」「海の底」 1932年「大空の騎士」「肉体」 1933年「ドクター・ブル」「戦争と母性」 1934年「プリースト判事」「肉強鬼中隊」「世界は動く」 1935年「男の敵」「周遊する蒸気船」「俺は善人だ」 1936年「スコットランドのメアリー」「虎鮫島脱出」 1937年「ハリケーン」「軍使」 1938年「四人の復讐」「サブマリン爆撃隊」 1939年「モホークの太鼓」「駅馬車」「若き日のリンカーン」 1940年「怒りの葡萄」「果てしなき船路」 1941年「わが谷は緑なりき」「タバコロード」 1942年「ミッドウェイ海戦」 1943年「ドキュメント真珠湾攻撃」 1945年「コレヒドール戦記」 1946年「荒野の決闘」 1947年「逃亡者」 1948年「三人の名付親」「アパッチ砦」 1949年「黄色いリボン」 1950年「リオ・グランデの砦」「幌馬車」 1952年「静かなる男」「栄光何するものぞ」 1953年「モガンボ」「太陽は光り輝く」 1955年「長い灰色の線」「ミスタア・ロバーツ」 1956年「探索者」 1957年「月の出の脱走」「荒鷲の翼」 1958年「ギデオン」「最後の歓呼」 1959年「騎兵隊」 1960年「バファロー大隊」 1961年「馬上の二人」 1962年「西部開拓史」(挿話)「リバティ・バランスを射った男」 1963年「ドノバン珊瑚礁」 1964年「シャイアン」 1966年「荒野の女たち」


壮烈第七騎兵隊

オトーサン、 「壮烈か、もう死語だな」 記憶の底をたどると、戦前、子供の頃、 こういう言葉をしばしば読んだ気がします。 例えば、「白瀬中佐、壮烈な死!」とか。 原題:They Died with Their Boots On (1941) 監督:Raoul Walsh 脚本:Wally Kline / Aneas MacKenzie/ Lenore J. Coffee Genre: Biography / Drama / Romance / War / Western Black and White 上映時間:140分 あらすじ: これはカスター将軍の物語。 南北戦争中の陸軍士官学校に入学してから、 リトル・ビッグホーンでのクレージーホース酋長との 戦いにおける壮烈な死までを描く。 悪徳政治家や企業家たちが、 カスターが保証したインディアンの領土を欲しがったためだった。 出演者:: Errol Flynn .... George Armstrong Custer(カスター) Olivia de Havilland .... Elizabeth Bacon(エリザベス) Gene Lockhart .... Samuel Bacon, Esq. (サミュエル) オトーサン、 「いいねえ。血湧き、肉踊る!」 戦争シーンも壮烈でしたが、 エリザベスとの愛のかたちの変化も、胸を打ちます。 ユーモアも忘れていません。 エリザベスの父親サミュエルが愉快でした。 アンソニー・クインがクレージー・ホース役でした。 主役2人の経歴をご紹介しましょう。 ERROL FLYNN  エロール・フリン 誕生日 1909/6/20-1959/10/14 出身 オーストラリア タスマニア島 出演作 1935年「躍り込み花嫁」「海賊ブラッド」 1936年「進め竜騎兵」「緑の灯」「放浪の王子」「砂漠の朝」 1938年「ロビン・フッドの冒険」「結婚スクラム」「黄昏」「突撃爆撃隊」 1939年「無法者の群」「女王エリザベス」 1940年「ヴァジニアの血闘」「シー・ホーク」「カンサス騎兵隊」 1941年「暗闇の殺人」「急降下爆撃隊」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「戦場を駈ける男」「鉄腕ジム」 1943年「暴力に挑む男」「北部への追撃」 1945年「サン・アントニオ」 1947年「恐怖の叫び」「嘆きのプレリュード」 1948年「賭博の町」「ドン・ファンの冒険」 1949年「フォーサイト家の女」 1950年「モンタナ」「勇魂よ永遠に」「印度の放浪児」 1952年「マニラ」「すべての旗に背いて」 1953年「バラントレイ卿」「剣侠と美女」 1955年「覆面の騎士」 1956年「イスタンブール」 1957年「暗黒街の罠」「陽はまた昇る」 1958年「自由の大地」 OLIVIA DE HAVILLAND  オリビア・デ・ハビランド 誕生日 1916/7/1 出身 日本・東京 父は弁護士で母は女優。妹は女優のジョーン・フォンティン。 2才の時に両親が離婚し、母と妹と共にサンフランシスコに移る。 33年「不思議の国のアリス」で舞台デビュー。 39年「風と共に去りぬ」のメラニー・ハミルトン役で注目され、 アカデミー助演女優賞に初ノミネート。 41年に主演女優賞にノミネート。 46年「遙かなる我が子」、49年「女相続人」でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 活躍度 ×↓ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1935年「真夏の夜の夢」「ブラウンの怪投手」      「頑張れギャグニー」「海賊ブラッド」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「進め竜騎兵」 1937年「恋愛合戦」 1938年「ロビンフッドの冒険」「結婚スクラム」「黄金の罠」 1939年「太平洋の翼」「無法者の群」      「風と共に去りぬ」「女王エリザベス」 1940年「犯人は誰だ」「カンサス騎兵隊」 1941年「いちごブロンド」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「男性」「追憶の女」 1943年「カナリヤ姫」「陽気な女秘書」 1946年「まごころ」      「遙かなる我が子」アカデミー主演女優賞       「暗い鏡」 1948年「蛇の穴」 1949年「女相続人」アカデミー主演女優賞 1952年「謎の佳人レイチェル」 1955年「見知らぬ人でなく」「王女アナ・メンドーサ」 1956年「恋は巴里で」 1958年「誇り高き反逆者」 1964年「不意打ち」 1965年「ふるえて眠れ」 1970年「冒険者」 1977年「エアポート77・バミューダからの脱出」 1978年「スウォーム」 1979年「ROOTS/.ルーツ2」(TM) 1982年「ロイヤル・ロマンス/ダイアナ世紀の恋」(TM)「殺人は容易だ」(TM) 1986年「アナスタシア/光・ゆらめいて」(TM) その他の出演者: Arthur Kennedy .... Ned Sharp Charley Grapewin .... California Joe Anthony Quinn .... Crazy Horse Stanley Ridges .... Maj. Romulus Taipe John Litel .... Gen. Phil Sheridan Walter Hampden .... William Sharp Sydney Greenstreet .... Lt. Gen. Winfield Scott Regis Toomey .... Fitzhugh Lee Hattie McDaniel .... Callie G.P. Huntley .... Lt. "Queen's Own" Butler Frank Wilcox .... Capt. Webb Joe Sawyer .... Sgt. Doolittle User Rating: 7.2/10 (849 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞もの、世界の名画でもいいほど。 User Comments: tmwestさん St.Paulo, Brazil 2003年2月19日 エロール・フリンは、生まれながらのカスター将軍 より英雄的で面白くするために、事実を変えてはいるものの、 ファンタジーは、時には実生活よりも楽しめるものだ。 カスターを演じたエロール・フリンが、実にリアルだった。 かれは、カスター将軍を描いた最高の映画だろう。 Max Steinerの音楽は、最高。 映画のなかで流れるアイルランド民謡"Gerry Owen"がいい。 カスターが大好きだった歌だ。 この映画、もっと悪役があっていいはず。 もっぱら、Arthur Kennedyが引き受けていた。 エロール・フリンとオリビア・デ・ハビランドの関係は、 ほかに例のないほど自然なものだった。 監督のRaoul Walshは、屋外シーンでの経験が豊かで、 いい俳優たちと協力して、傑作をつくった。 オトーサン、 「カスターって、面白い奴だな」 アメリカ人にとっては、義経のようなもの。 でも、冷たい見方をするひともいるようで。 ○ジョージ・アームストロング・カスター  (1839/12/5- 1876/6/25) アメリカの軍人。 1861年陸軍士官学校をビリで卒業、   南北戦争に参加し、シェリダン将軍の元で手柄を立て 23歳で北軍義勇軍少将に昇進した。 戦後、正規軍の中佐として第7騎兵隊の指揮官に任命され インディアン戦争の任務に従事するようになる。 1868年、ワシタ川においてシャイアン族を殺害。 1876年、カスターは700名の部隊を率いて リトルビッグホーン川を遡り、インディアン野営地を発見。 敵は1500名のラコタ族、シャイアン族、アラパホ族からなる連合軍。   数を見誤って突撃したため225名の直属部隊は全滅した。 勇猛果敢だったが、向こう見ずな性格が災いして全員が玉砕した。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


無法松の一生

オトーサン、 「世界のミフネに、高峰秀子か」 夢のような配役です。 「若い頃、話題になったので、見たと思う...」 ほのぼの映画批評に収録しておかなければ。 原題:無法松の一生(1958)     Wild Matsu, the Rickshaw Man 監督:稲垣浩 原作:岩下俊作 脚色:伊丹万作/稲垣浩 Genre: Comedy / Drama (more) 上映時間:103分 あらすじ: 松五郎は、貧しい車夫。 度胸がよく、きっぷがいい男なので、町の人気者。 怪我した子供を助けたことで、両親に気に入られて、 お抱え車夫として、病院の送り迎えをすることになる。 松五郎は、子供も、その両親も好きになる。 だが、父親の死後、松五郎は父親代わりになり、 ひそかに子供の母親・良子を愛するようになる。 だが、松五郎は、階級の壁があることを知っていた。 あくまでも、車夫として振舞うほかないのだ。 出演者: 三船敏郎 ...... 富島松五郎 高峰秀子 ......  吉岡良子 芥川比呂志 ...... 吉岡小太郎 オトーサン、 「いいぞ!ミフネー!」 大向こうから、掛け声をかけたくなるような名演技です。 高峰秀子さんも、楚々としていいですねぇ。 その他の出演者: 笠原健司 ......  吉岡敏雄 松本薫 ......  吉岡少年時代 笠智衆 ......  結城重蔵 飯田蝶子 ......  宇和島屋おとら 田中春男 ......  俥夫熊吉 大村千吉 ......  ぼんさん 多々良純 ......  木戸番清吉 稲葉義男 ......  巡査 宮口精二 ......  撃剣の師範 土屋嘉男 ......  高校の先生 左ト全 ......  居酒屋の亭主 小杉義男 ......  松五郎の父 有島一郎 ......  オイチニの薬や 山田巳之助 ......  奥大将 西条悦朗 ...... 副官 沢村いき雄 ...... 俥上の客 谷晃 ......  虚無僧 中村伸郎 ...... 良子の兄 中北千枝子 ...... 良子の兄の妻 User Rating: 8.0/10 (52 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞 User Comments: liliput2002さん Germany 2004年12月22日 すばらしい映画だ! なんで、ビデオを入手できないのだ? 質の悪い英語版のVHSや 質の良い中国語版もあるのだが、 ドイツ語版の字幕や吹き替えはないのだ。 40年前に、ドイツの映画館でみて以来、 日本のVHSかDVDを欲しいのだが、入手できない。 実にいい映画だった。 日本語ビデオを見た。 意味が分からなかったが、日本女性が助けてくれた。 車夫の悲劇が、実に見事に描かれている。 父親が死んだあと、子供を育てるのを手伝うが、 下層階級のために、その母親とは結婚できない。 いずれ、この映画のドイツ語版をみたいものだ。 少なくとも、英語版はみたい。 彼らが、何を話しているか、知りたい。 オトーサン、 日本映画の秀作くらいは、英語版をつくるようにしてほしいもの。 映画会社も、もっと国際化に熱心になってほしいし、 文部科学省も、文化振興策をとってほしいものです。 オトーサン、 「村田英雄さんの歌、胸に響いたなぁ」 ○無法松の一生(度胸千両入り)   小倉生まれで 玄海育ち   口も荒いが 気も荒い   無法一代 涙を捨てて   度胸千両で 生きる身の   男一代 無法松   空にひびいた あの音は   たたく太鼓の 勇み駒   山車の竹笹 提灯は   赤い灯に ゆれて行く   今日は祗園の夏祭り   揃いの浴衣の 若い衆は   綱を引き出し 音頭とる   玄海灘の 風うけて   ばちがはげしく 右左   小倉名代は 無法松   度胸千両の あばれうち   泣くな嘆くな 男じゃないか   どうせ実らぬ 恋じゃもの   愚痴や未練は 玄海灘に   捨てて太鼓の 乱れ打ち   夢も通えよ 女男波   (作詩:吉野夫二郎 作曲:古賀政男)


Mr. & Mrs.スミス

オトーサン、 話題の映画なので、柏のステーション・シアターへ。 「平日なのに、若いひとが多いなぁ」 若いひとは、大スターや宣伝に弱いのでしょうか。 原題:Mr. & Mrs. Smith (2005) 監督:Doug Liman 脚本:Simon Kinberg Genre: Action / Comedy / Romance / Thriller Rated PG-13 for sequences of violence, intense action,          sexual content and brief strong language. 上映時間:120分 あらすじ: 結婚して5、6年、夫婦は倦怠期を迎えている。 だが、お互いに知らなかったのは、 実は、2人とも暗殺者だったということ。 秘密裏に世界を飛び回り、請負仕事をこなしてきた。 だが、何と次の目標は、お互いだったのだ。 出演者: Brad Pitt .... John Smith (ジョン) Angelina Jolie .... Jane Smith(ジェーン) オトーサン、 「美男美女、息もぴったり合っている」 BRAD PITT ブラッド・ピット 誕生日 1964/12/18 出身 米オクラホマ州ショーニー ミズーリ州スプリングフィールドで過ごし、ミズーリ大学に入学。 卒業後はロサンゼルスに移り住み、 ロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。 映画デビュー作は1988年「リック」。 いきなり主演で、日光に当たると死んでしまう病気の青年リックを演じている。 旧ユーゴで撮影され、一度は内乱でお蔵入りしかけた作品。 ブルース・ウイリス主演、テリー・ギリアム監督「12モンキーズ」(1995)で 精神異常者役を演じ、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。 2000年7月にジェニファー・アニストンと結婚。2005年、離婚。 ルックスは正当派二枚目俳優の顔立ちながら、 出演する映画の役柄は常にクセがあり、観客を戸惑わせる。 そのクセのある演技も単一のものではなく、映画によって、違った演技を見せている。 それだけに彼の映画は観る側によって、かなり評価が別れるが、 主演の映画よりも助演ながら枠にはまらない役柄の方が彼の演技力は生かされている。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「リック」◇ 1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」 1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」 1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」      「ヒミツのお願い」 1992年「クール・ワールド」「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇       「ブラッド・ピットの君にメロメロ」 1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆       「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇ 1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆ 1996年「スリーパーズ」◆ 1997年「デビル」◇       「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇ 1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「スナッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」▲「フル・フロンタル」 2003年「トロイ」◇ 2004年「オーシャンズ12」◇ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇ ANGELINA JOLIE  アンジェリーナ・ジョリー 誕生日 1975/6/4   出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父はジョン・ボイト。 名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学び、 ニューヨークのジャン・タラント、ロサンゼルスのシルバーナ・ガラントに師事し、 舞台経験を持つ。 また、ロンドン・ニューヨーク、ロサンゼルスでもモデルとして活躍。 最初の結婚は「サイバーネット」で共演したジョニー・リー・ミラー。 2000年5月に「狂っちゃいないぜ!」で共演したビリー・ボブ・ソーントンと再婚。 2003年5月、離婚。 1999年「17歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞を受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「サイボーグ2」 1995年「サイバーネット」 1997年「不法執刀」◆「ロード・トゥ・ヘブン」◇ 1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」(V)◇ 1999年「狂っちゃいないぜ」◆「ボーン・コレクター」◇      「17歳のカルテ」◇アカデミー助演女優賞      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇「第一目撃者」◇ 2000年「60セカンズ」◇「ポワゾン」◇ 2001年「トゥームレイダー」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇ 2003年「トゥームレイダー2」◇「すべては愛のために」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◆      「シャーク・テイル」(声)「アレキサンダー」◆ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇ その他の出演者: Vince Vaughn .... Eddie Adam Brody .... Benjamin Danz Kerry Washington .... Jasmine Keith David .... Father Chris Weitz .... Martin Coleman Rachael Huntley .... Suzy Coleman Michelle Monaghan .... Gwen Stephanie March .... Julie - Associate #1 Jennifer Morrison .... Jade - Associate #2 Theresa Barrera .... Janet - Associate #3 Perrey Reeves .... Jessie - Associate #4 Melanie Tolbert .... Jamie - Associate #5 Jerry T. Adams .... Guard - Bull User Rating: 6.6/10 (21,511 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものでしょう」 tvgirljenさん Dallas, TX 2005年5月25日 うれしい驚き! 今夜、試写会で見てきた。 期待を大幅に超えていた! 勿論、知っている大スターのおかげで、 セックス・アピールもある。 宣伝のおかげで、 吹き飛ばされる連中が多いことも知っていた。 だが、期待以上だったのは、 ジョ−クや暗いユーモアの冴えであり、 筋書きのすばらしい2転2転だった! Brad Pitt と Angelina Jolie は、 囁かれる関係という火に油をそそぐような演技だった。 すくなくとも、2人は、きらきらしていた。 個人としても、オーラがあるほうだが、 カップルになると、あわただしいシーンでも、戦いあうシーンでも、 よだれが出るほどすばらしかった。 勿論、これは、ハリウッドのポッコーン映画には違いない。 見過ごすべきでないのは、2人は、 多くのプロの殺人者のなかでも、上品だということだ! 台所でのアクションは、水準以上。 2人は、キラキラしており、筋書きも愉快だった。 大いに笑える。 楽しんでほしい!私のように.... オトーサン、 「撃ちあい、爆発、カーチェース。  典型的なB級ハリウッド映画だ!」 この種の映画に、感動を求めるのは、ムリ。 芸能ネタを楽しむしかないでしょう。 来日記者会見の一部をご紹介しましょう。 Q:お互いをかっこいいと思ったシーンはありますか? B: 彼女は射撃がうまいんだよ。だからライバル心に火が付いたね。 まあ結果的には僕が勝ったけど、わずかな差だったと思うな(笑)。 A: 家の中での格闘シーンは白熱したわね。 1つ言わせて欲しいんだけど、勝ったのはわたしよ。 B: (ジェスチャーで「えー!」) Q:共演してみてお互いに持った印象は? B: 彼女は気難しいし、メイクの時間も長いんだ。 その上態度もでかいから、もう2度と共演はお断りだよ(笑)。 A: わたしもまったく同じ意見よ(笑)!  なんだか誉めにくくなっちゃったわ。 とにかく格闘シーンを一緒に演じられて楽しかったわ。 Q:現在41歳にしてモテモテのブラッドさんですが、 日本の中年男性のために"モテるオヤジ"のコツを教えてください。 B: それって僕がオヤジってこと? まぁ、たしかに僕は中年男さ(笑)。 とにかくコツなんてわからないよ。ごめんね。


赤い靴

オトーサン、 「♪赤い靴  はいてた 女の子  異人さんに つれられて 行っちゃった」 頻発する女児誘拐殺人事件。 いやなご時世ですなぁ。   この映画、バレエに神様に愛された女の悲劇を描いています。 原題:The Red Shoes (1948) 監督:Michael Powell / Emeric Pressburger 原作:Hans Christian Andersen 脚本:Michael Powell /Emeric Pressburger Keith Winter / Marius Goring Genre: Drama / Romance / Music Country: UK Language: English 上映時間:136分 あらすじ: バレエのカリスマ興行主レルモントフのもとで、 彼の庇護下に入った者は、その才能をフルに発揮できる。 だが、その代償として、その芸術に打ち込み、 レルモントフに絶対的な忠誠を示さなければならない。 偏執狂的な彼の指導下で、 若きバレリーナ、ヴィッキーは、スーパースターになる。 だが、レルモントフによって見出された 「赤い靴」の作曲家クラスターと恋に落ち、不興を買う。 ヴィッキーは、レルモントフのもとを去り、クラスターと結婚する。 だが、レルモントフの威光と愛の狭間が心はゆれるのだった。 出演者: Anton Walbrook .... Boris Lermontov(レルモントフ) Marius Goring .... Julian Craster(クラスター) Moira Shearer .... Victoria Page (ヴィッキー) オトーサン、 「バレエは、天下一品だ」 でも、3人の演技は、いまいちでした。 その他の出演者: Robert Helpmann .... Ivan Boleslawsky Leonide Massine .... Grischa Ljubov Albert Bassermann .... Sergei Ratov Ludmilla Tcherina .... Irina Boronskaja Esmond Knight .... Livingstone 'Livy' Montagne Jean Short .... Terry Tyler Gordon Littmann .... Ike Tanner Julia Lang .... Weirdie - A Balletomane Bill Shine .... Beardie - Her Companion Austin Trevor .... Professor Andrew Palmer Eric Berry .... Dimitri Irene Browne .... Lady Neston User Rating: 8.1/10 (2,399 votes) オトーサン、 「こんなに高いスコアでいいのかなぁ?」 古い映画なので、画像が鮮明でなく、鑑賞の妨げになりました。 ・アカデミー賞受賞:  美術監督装置賞(カラー)  劇・喜劇映画音楽賞 ・同ノミネート、  作品賞、原案賞、編集賞 User Comments: didi-5さん United Kingdom 2003年11月16日 両監督によるバレエのお伽ばなし、 レルモントフ(Anton Walbrook)が、 この映画で、バレリーナの Shearerに質問する。 「なぜ、踊るんだ?」 すてきな答えが返ってくる。 「なぜ、生きるのですか?」 アンデルセンの童話に触発された 両監督によって長い間暖められてきた この豪華な映画のおかげで、 Moira Shearerは、そのバレエの才能を遺憾なく発揮できた。 Robert Helpmann、Leonide Massineも含めて、 3人のダンサーは、すばらしかった。 これこそ、事実、強い口調で推奨できる映画だ。 両監督の常連、Marius Goringも、作曲家役で出演しているが、 舞台があまりに魅力的なので、片隅に追いやられている。 激情家の興行主役のAnton Walbrookは、すばらしかった。 極限を追求して、生き生きしていた。 オトーサン、 「何となく、分かるなぁ」 ダンサーというのは、神様からもらった肉体を神様に捧げるひとのこと。 学生時代に社交ダンスをやってましたが、 うまくなれなかったのには、3つの大きなネックがあったようです。 ひとつは、やはり練習不足だったこと。 もうひとつは、神様から見放された貧弱な肉体。 最後に、神様に捧げる気なんか毛頭なかったという心のありよう。 やはり、心技体の3拍子が揃わないと、バレエに限らず、 芸術は、誕生しないのでしょうか? 「映画芸術も、同じなのでは?」 特殊効果など技だけの映画が流行している現状は憂慮すべきです。


大曽根家の朝

オトーサン、 柏市立図書館しょうなん分館へ。 「もう借りるのないなぁ」 戦争直後につくられた日本映画を借りてきました。 原題:大曽根家の朝(あした) (1946)     Morning for the Osone Family 監督:木下恵介 脚本:久板栄二郎 Genre:Drama Black and white 上映時間:81分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、さぼっている」 戦時中のクリスマス、 大曽根家は、悠子の婚約者の出征を祝っていた。 だが、その幸せは長続きしなかった。 兄が思想犯として検挙され、悠子の婚約が破棄されたのだ。 しかも、弟は召集される(後に戦死) 叔父夫婦が、空襲で大曽根家に避難してきて、我が物顔。 悠子を軍需会社の社長の子息と結婚させようとする。 だが、終戦で事情は一変する。 悠子の母、房子は、叔父夫婦の立ち退きを迫り、 婚約者が復員してきて、悠子もようやく幸せを取り戻すのだった。 出演者: 杉村春子 .... 大曾根房子 三浦光子 .... 大曾根悠子 小沢栄太郎 .... 大曾根一成(叔父) オトーサン、 「杉村春子さん、若いなぁ」 「三浦光子って、感情表現がうまいな」 その他の出演者: 長尾敏之助 .... 大曽根一郎 徳大寺伸 ....  大曽根泰二 大坂志郎 .... 大曽根隆 賀原夏子 .... 大曽根幸子 増田順二 .... 実成明 藤輪欣司 .... 丹波平兵衛 西村青児 .... 特高主任 鈴木彰三 .... 古賀 高松栄子 .... 婆や 国兼久子 .... 女中 東野英治郎 .... 八巻一平 User Rating:- オトーサン、 「いい映画だ」  ・キネマ旬報ベストテン第1位 User Comments: はんのら通信さん 2004年11月19日 授業で、この映画を観る 個人的には、観るのは2度目。 タイトルバックは、焼け跡の廃墟である。 杉村春子演ずる、大曾根家の未亡人は、 いかにも木下的「日本の古風な母」像ではあるが、 全体としては、軍部の戦争責任批判をテーマとした映画であり、 インテリ層に属するかれらは、部分的には「討論する公衆」として描かれていると思われる。 ラジオのインタビューで、農村の窮状と政府の無策を批判する農民の声に触発されて、 娘の悠子が、叔父の将校の不正に、ついに声をあげる。 個人的には、ここに「公共圏」的空間の萌芽が見出せると思うのだが... さて...「大衆」を描いてきた木下恵介が、こうした映画を監督したこと自体が、 敗戦直後という時代状況の特異性のひとつの現れともいえるのかもしれない。 オトーサン、 「授業でみせるひとがいるのか」 まるで、良質の記録映画みたいです。 相次ぐ出征祝賀会、物資不足、空襲、敗色濃厚、 終戦でガラガラポン。 既成の権威がすべて消滅する様子を見事に描いています。 往時を思いしてしまいました。 「教科書を焼くのを手伝ったなぁ」 村人が全員集まって玉音放送を聞いたあと、 祖母が、米軍がきて殺されるからと教科書を焼きました。 北陸の寒村まで攻めてくると思ったのです。


海外特派員

オトーサン、 「おお、ヒッチコックの名画がある」 ワンコイン・ムービー、有楽町の旭屋で購入しました。 見ないうちから、ワクワクしました。 原題:Foreign Correspondent (1940) 監督:Alfred Hitchcock 脚本:Charles Bennett / Joan Harrison James Hilton / Robert Benchley/ Ben Hecht Genre: Thriller Black and white 上映時間:120分: あらすじ: ジョニーは、NYの行動派新聞記者。 ありきたりの記事にあきあきしている社長から 突然、欧州特派員に指名される。 ジョニーの最初の仕事は、. 有名な外交官、ヴァン・メアの尽力で 欧州の2つの国家間で締結された 秘密協定の内幕を取材することだった。 だが、物事は思い通りにはいかない。 ジョニーは、スパイ・グループを追跡するために、 若い女性の助けを受けることになる。 出演者: Joel McCrea .... Johnny Jones/ Huntley Haverstock(ジョニー) Laraine Day .... Carol Fisher (キャロル) Albert Bassermann .... Van Meer (ヴァン・メア) オトーサン、 「不良ぽくって、男らしいなぁ」 JOEL McCREA  ジョエル・マックリー 誕生日 1905/11/5-1990/10/20 出身 米カリフォルニア州サウスパサディナ 父は交通事業の行政官。 9才の時、家族でハリウッドに移住。 ポモナ・カレッジで演技を学んだ後、パサディナ、プレイハウスに通い、 22年スタント兼エキストラで映画界入り。 29年「ダイナマイト」から本格的にデビュー。 西部劇を中心に活躍。 33年、女優フランセス・ディと結婚。 三人の息子をもうけ、長男ジョディも映画俳優(70年に引退)。 出演作 1929年「船出の朝」「スポーツ王国」「ダイナマイト」 1930年「銀鱗に踊る」 1931年「帰って来た恋人」「街のおんな」 1932年「火の翼」「南海の劫火」「猟奇島」「スポーツ・パレード」 1933年「人生の行路」「彼女の戦術」 1934年「世界一の金持娘」 1935年「白い友情」「私のテムプル」「バーバリ・コースト」      「生活への道」 1936年「この三人」「幸福は空から」「マンハッタン夜話」      「大自然の凱歌」「膝にバンジョー」 1937年「紐育の顔役」「木に攀る女」「デッド・エンド」「新天地」 1938年「海と青年」 1939年「大平原」「かれらに音楽を」 1940年「桜草の丘」「海外特派員」 1941年「サリヴァンの旅」 1942年「結婚五年目」 1944年「西部の王者」 1946年「落日の決闘」 1947年「復讐の二連銃」 1949年「セントルイス」「死の谷」 1950年「幌馬車隊」 1954年「やぶれかぶれの砦」「黄金の馬」 1955年「法律なき町」 1956年「最初のテキサス人」 1957年「開拓者の血闘」「見知らぬ渡り者」 1958年「皆殺し砦」「壮烈!外人部隊」 1959年「ダッジ・シティ」 1962年「昼下りの決闘」 1990年「プレストン・スタージェス☆アメリカン・ドリーマー」 その他の出演者: Herbert Marshall .... Stephen Fisher George Sanders .... Scott ffolliott Robert Benchley .... Stebbins Edmund Gwenn .... Rowley Eduardo Ciannelli .... Mr. Krug Harry Davenport .... Mr. Powers Martin Kosleck .... Tramp Frances Carson .... Mrs. Appleby Ian Wolfe .... Stiles Charles Wagenheim .... Assassin Eddie Conrad .... Latvian Charles Halton .... Bradley User Rating: 7.7/10 (2,274 votes) オトーサン、 「世界の名画にすべきだ!」 ・アカデミーー賞ノミネート  作品賞  助演男優賞:アルバート・バッサーマン  脚色賞 美術監督賞(白黒)  撮影賞(白黒) 特殊効果賞 User Comments: Adam Roche さん Berkshire, England 2004年10月6日 息つくヒマもない....... 何という映画だ! こんなにすばらしい映画があるとは信じられなかった。 短いイントロの後、たちまちアクションが連続する。 誘拐から暗殺へ、カーチェイス、陰謀発見、ホテルからの逃走、 そして、二転三転しする敵のリーダー、 実際は暗殺者であるボデイガードとの素敵なシーン、 主人公らによるニセの誘拐、 拷問シーン、救出シーン、海上への航空機の墜落... 驚くのは、これらすべてが、ひとつの映画に入っていることだ。 見終わって、ものすごく得した気分になった。 もし、1940年代に見ていたら、 たったの1ドルで、10本もの優秀映画をみせてくれた ヒッチコックを一晩中褒めたたえたことだろう。 つまり、この映画、一度見てみるとよい。 あなたが現実逃避主義者や 見事な人物によるスリリングな冒険が好きなら、 絶対楽しめるはずだ。 ヒッチコックの知られざる珠玉の作品であり、 躊躇なく再評価されるべき映画だと思う。 オトーサン、 「なぜ、こんなすごい映画が、ノミネートに終わったんだ」 1940年のアカデミー賞作品をみて納得しました。 この年は、歴史的にも稀有な映画の当たり年だったのです。 作品賞だけみても、 レベッカ、怒りの葡萄、チャップリンの独裁者、 恋愛手帖、我等の町、フィラデルフィア物語などがあったのです。


Jの悲劇

オトーサン、 おすぎさんが、ほめていたので、日比谷シャンテへ。 「並んでいるなー」 12月1日は、映画の日、誰でも1000円のせいでしょう。 でも、並んでいるのは、「灯台守の恋」のほう。 こちらは、ガラガラでした。 原題:Enduring Love (2004) 監督:Roger Michell 原作:Ian McEwan 脚本:Joe Penhall Genre: Drama Rated R for language, some violence and a disturbing image. Country: UK Language: English 上映時間:100分 あらすじ: 雲ひとつない快晴の昼、オクスフォード郊外。 大学教授ジョーと彫刻家クレアは、草原で再会を祝っていたが、 熱気球が急に落下してくる。 ゴンドラに子供が取り残されている。 ジョーや居合わせた男たちは、熱気球を地面に下ろそうとする。 だが、突風で、熱気球は空高く舞い上がっていく。 ジョーは、とっさに綱から手を放し、飛び降りる。 だが、最後まで綱を離さなかった男は、地面に激突死。 この事件で心に傷を負ったジョーに、 なぜか、事件に居合わせた若い男、ジェドがつきまといはじめる。 出演者:: Daniel Craig .... Joe(ジョー) Samantha Morton .... Claire(クレア) Rhys Ifans .... Jed(ジェド) オトーサン、 「うまいなぁ」 感心しきりです。 とくに、ストーカー役のリス・エヴァンスの不気味さ。 DANIEL CRAIG  ダニエル・クレイグ 誕生日 1968 出身 英チェスター ギルド・ホール・ミュージック・アンド・ドラマや ナショナル・ユース・シアターで演技を学ぶ。 「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」では エジンバラ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「パワー・オブ・ワン」 1995年「タイムマスター/時空をかける少年」 1998年「エリザベス」      「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」 1999年「ザ・トレンチ<塹壕>」 2000年「ホテル・スプレンディッド」「永遠のアフリカ」 2001年「トゥームレイダー」 2002年「ロードトゥパーディション」 2003年「シルヴィア」 2004年「Jの悲劇」 RHYS IFANS  リス・エヴァンス 誕生日 1968/7/22 出身 英ウェールズ 第一言語はウェールズ語で10歳の時に自ら名字をEVANSから ウェールズ語風のIFANSに変えた。 18歳で演劇を学ぶためにロンドンへ。 ギルドホール音楽演劇学校卒業し、 シアター・クルーイドやロイヤル・ナショナル・シアターなどの舞台に出演。 96年「8月の誘惑」で本格的に映画デビュー。 97年、弟で俳優のリル・エヴァンスと「ツイン・タウン」で主演。 99年「ノッティング・ヒルの恋人」のヒュー・グラントの同居人スパイク役で 英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、 それ以後は個性的な助演俳優として大活躍している。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1996年「AUGUST」 1997年「ツイン・タウン」◇ 1998年「DANCING AT LUGHNASA」「ギャング・オブ・UK」 1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◆「ジャニスのOL日記」◆      「ロンドン・ドッグス」◆「ハート」 2000年「リプレイスメント」◆「リトル・ニッキー」◆      「イビサボーイズGO!DJ!」 2001年「ヒューマンネイチュア」◇「シッピング・ニュース」◆      「HOTEL」 2002年「ケミカル51」◆「家族のかたち」◇ 2004年「Jの悲劇」 その他の出演者: Bill Weston .... Grandfather Jeremy McCurdie .... Boy in Balloon Lee Sheward .... John Logan Nick Wilkinson .... Farmer Bill Nighy .... Robin Susan Lynch .... Rachel Ben Whishaw .... Spud Justin Salinger .... Frank Andrew Lincoln .... TV Producer Helen McCrory .... Mrs. Logan Rosie Michell .... Katie Logan (as Rosanna Michell) Ella Doyle .... Katie Logan's Friend User Rating: 6.5/10 (1,180 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは」 User Comments: George Parkerさん Orange County, CA USA 2005年5月4日 困難な分野、心理的リアリズムの秀作 この映画、平均以上の英国映画である。 熱気球の事故で心に傷を負ったジョーの物語りである。 だが、それだけではすまなかった。 悲劇に続いて、妄想狂のストーカーが出現し、 絶えず、彼の心の平和をかき乱すのだ。 恋人のクレアとの関係にも影響が及びはじめる。 そして、破滅の瀬戸際まで行く。 いい配役と上質の製作、.悲しく曲折あるストーリー、 この映画は、ゆっくりと2つの恐ろしいクライマックスに近づいていく。 観客は、サイコドラマの核心へと降下していく。 評価は、 B+ オトーサン、 「すごい!ヒッチコックの再来だ!」 英国映画って、あなどれませんねぇ。


ハリー・ポッターと炎のゴブレット

オトーサン、 「これは、見ておかなければ」 スターウォーズ・シリーズが終わってしまったので、 超大作シリーズといえば、このハリポタぐらい。 柏沼南のオートバックスの映画館へ。 クルマで行けるし、空いているので、快適です。 原題:Harry Potter and the Goblet of Fire (2005) 監督:Mike Newell 原作:J.K. Rowling 脚本:Steven Kloves Genre: Adventure / Fantasy / Mystery / Thriller Rated PG-13 for sequences of fantasy violence and frightening images. Country: UK / USA Language: French / English 上映時間;157分 あらすじ: ハリーにとって4年目の夏。 ホグワーツでは、クィディッチ・ワールドカップが開催され、 三大魔法学校の代表が競技することになった。 だが、 ヴォルデモードのDeath Eatersが力を増し、闇の印が現れた。 それは、闇の帝王が再び姿を現す証しだった。 ホグワーツでの日常が一変する。 炎のゴブレットによって、全校を代表する選手1名が選ばれるからだ。 だが、驚くべきアナウンスがあった。 ボグワーツは、2人の代表を出すことになった。 何と、14歳のハリーポッターも選ばれたのだ! 果たして、周囲のやっかみに負けずに、 ハリーは、三大魔法学校対抗試合で勝てるだろうか? ヴォルデモード再生への挑戦は、ハリーには荷が重いだろうか? 出演者: Daniel Radcliffe .... Harry Potter(ハリー) Emma Watson .... Hermione Granger(ハマイオン) Michael Gambon .... Albus Dumbledore (ダンブルドア校長) オトーサン、 「ラドクリフくん、演技がうまくなったなぁ」 「エマも、相変らず、うまいなぁ」 この映画、マギー・スミスや、レイフ・ファインズなど 英国を代表する名優が大勢出ていて、楽しめます。 DANIEL RADCLIFFE  ダニエル・ラドクリフ 誕生日 1989/7/23 出身 英ロンドン 父はアラン・ラドクリフ、 母はキャスティング・ディレクターのマーシャ・グレシャム。 「ハリー・ポッターと賢者の石」で主役を演じる。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1999年「デビッド・コパーフィールド」(TM) 2001年「テイラー・オブ・パナマ」◆「ハリー・ポッターと賢者の石」◇ 2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」◇ 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」◇ 2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」◇ MICHAEL GAMBON  マイケル・ガンボン 誕生日 1940/10/19 出身 アイルランド・ダブリン ロンドンの国立劇場でキャリアをスタート。 王立シェイクスピア・カンパニー、ロンドンのウエスト・エンドで活躍、 「橋からの眺め」で88年ローレンス・オリヴィエ演劇賞受賞。 98年、エリザベス女王によりSirの称号を受ける。 テレビ・シリーズでは「メグレ警部」などがある。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「パリスbyナイト」 1989年「白く乾いた季節」「レイチェル・ペーパー」      「コックと泥棒、その妻と愛人」 1991年「モブスターズ」 1992年「トイズ」 1995年「ナッシング・パーソナル」 1996年「ジキル&ハイド」 1999年「スリーピー・ホロウ」「インサイダー」      「プランケット&マクレーン」 2001年「シャーロット・グレイ」「ゴスフォード・パーク」 2002年「アリ・G」 2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」「シルヴィア」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」      「ライフ・アクアティック」 2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレッド」 その他の出演者: Maggie Smith .... Minerva McGonagall Ralph Fiennes .... Lord Voldemort Gary Oldman .... Sirius Black Eric Sykes .... Frank Bryce Timothy Spall .... Wormtail David Tennant .... Barty Crouch Junior Rupert Grint .... Ron Weasley Mark Williams .... Arthur Weasley James Phelps .... Fred Weasley Oliver Phelps .... George Weasley Bonnie Wright .... Ginny Weasley Robert Pattinson .... Cedric Diggory Jason Isaacs .... Lucius Malfoy Tom Felton .... Draco Malfoy Stanislav Ianevski .... Viktor Krum Roger Lloyd-Pack .... Barty Crouch Katie Leung .... Cho Chang Matthew Lewis .... Neville Longbottom Robbie Coltrane .... Rubeus Hagrid Devon Murray .... Seamus Finnigan Afshan Azad .... Padma Patil Shefali Chowdhury .... Parvati Patil Predrag Bjelac .... Igor Karkaroff Tolga Safer .... Karkaroff's Aide Brendan Gleeson .... Alastor 'Mad-Eye' Moody Miranda Richardson .... Rita Skeeter Tiana Benjamin .... Angelina Johnson Henry Lloyd-Hughes .... Roger Davies Geraldine Somerville .... Lily Potter User Rating: 7.9/10 (18,101 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: ハリーポッタ−といえば.., Mark Concelさん Philippines 2005年11月13日 これは、真の傑作映画。 特殊効果について言えば、前作を遥かに上回っている。 予算について言えば、史上最高額の30億8000万ドル。 ドラマ、サスペンス、コメディ、アピールと演技について言えば、 この映画は、前作をしのいでいる。 音楽について言えば、 John Williamsのテーマ音楽同様、 Patrick Doyleが好きになるだろう。 脚色について言えば、Steve Klovesによる最高の出来栄えだろう。 734ページもの原作を 2時間半にしたのだから。 最後に、撮影と監督について言えば、 Mike Newellは、原作に生気をもたらしている。 観客もみたがっているすばらしい驚きやアクションがある。 実は、1年半以上前から心配していた。 製作準備段階から完成するまで見守ってきた。 最後に、映画を見終わって、待っていた甲斐があったと思った。 勿論、原作から落ちている部分も多い、 だが、原作の主な筋書きやハイライトはきちんと生かしていると思う。 フアンも失望しないだろう。 全体として、この映画には、10点を献上したい。 最初から最後まで、素敵で完全なハリポタ映画だからだ。 みんなが好きになると思う。 今シーズンきって大作映画を楽しんでほしい。 オトーサン、 名優リチャード・ハリスが死去し、 ダンブルッドア校長の後釜が誰になるか、 ちょっと心配していました。 以下のような噂もありました。  これまでは「賢者の石」「秘密の部屋」で  ハリスのボディ・ダブルを務めていた  ハリー・ロビンソンという無名俳優が有力と見られていたが、  ここにきて、名優クリストファー・リーの可能性が高くなってきた。  実は「ハリー・ポッター」シリーズで、  ダンブルドア校長役を最初にオファーされたのは  クリストファー・リーだったが、  多忙のため断っていたという経緯がある。  スタジオ側としては、来春から撮影開始となる「アズカバンの囚人」から  リーに出演してもらいたいと考えているようで、  もし彼が引受けることになれば、  「ロード・オブ・ザ・リング」「スター・ウォーズ」に続き、  ドル箱シリーズ三冠王となる。  もちろん、これまでにそんな偉業を達成した俳優は他にはいない オトーサン、 「残念だったなぁ」 でも、マイケル・ガンボン、見事な演技でした。


ベンガルの槍騎兵

オトーサン、 「ゲーリー・クーパーか」 渋い実力派の大スターでした。 「誰が為に鐘は鳴る」や「真昼の決闘」が素敵でした。 ワンコイン・ムービーの新作です。 原題:The Lives of a Bengal Lancer (1935) 監督:Henry Hathaway 原作:Francis Yeats-Brown 脚本:Achmed Abdullah/ John L. Balderston Grover Jones/ William Slavens McNutt/ Waldemar Young Genre: Adventure / Drama (more) Black and White 上映時間:109分 あらすじ: 第41ベンガル槍騎兵隊は、 英国領インド北部に駐留している。 モハメド・カーンの侵略に対して、警戒中。 ベテランのマクレガー中尉は、 2人の新兵を面倒をみることになる。 傲慢なフォーサイスとウブなストーン。 (ストーンは、司令官の息子) この3人、様々な冒険をし、困難に直面する。 彼らは、連隊の名誉を守れるだろうか? ストーンとマクレガー中尉は、 難しい関係を修復できるだろうか? 出演者: Gary Cooper .... Lieutenant Alan McGregor(マクレガー) Franchot Tone .... Lieutenant Forsythe(フォーサイス) Richard Cromwell .... Lieutenant Donald Stone(ストーン) オトーサン、 「やはり、渋いね」 大スターが、2人の若者の面倒をみる黒子役とは、 意表をついていました。 GARY COOPER  ゲーリー・クーパー 誕生日 1901/5/7-1961/5/13 出身 米モンタナ州ヘレナ 出演作 1925年「トリックス」 1926年「夢想の楽園」 1927年「あれ」「赤ちゃん母さん」「アリゾナの天地」「つばさ」「ネヴァダ男」      「令嬢馬賊」 1928年「ボー・サブルウ」「空征かば」「大尉の娘」「試験結婚」「ライラック・タイム」      「希望の船」「店曝しの天使」 1929年「狼の唄」「裏切者」「ヴァジニアン」 1930年「勇者ならでは」「パラマウント・オン・パレード」「テキサス無宿」      「七日間の休暇」「ワイオミングの男」「掠奪者/スポイラーズ」      「モロッコ」 1931年「戦ふ隊商」「市街」「失われし抱擁」「貨物船と女」 1932年「ハリウッドは大騒ぎ」「悪魔と深海」「百万円貰ったら」「戦場よさらば」 1933年「今日限りの命」「或る日曜日の午後」「生活の設計」      「不思議の国のアリス」「硝煙と薔薇」 1934年「久遠の誓い」 1935年「結婚の夜」「ベンガルの槍騎兵」「永遠に愛せよ」 1936年「真珠の首飾」「オペラハット」「ハリウッド大通り」「将軍暁に死す」       「平原児」 1937年「海の魂」 1938年「マルコ・ポーロの冒険」「青髯八人目の妻」「牧童と貴婦人」 1939年「ボー・ジェスト」「暁の討伐隊」 1940年「西部の男」「北西騎馬警官隊」「群衆」 1941年「ヨーク軍曹」「教授と美女」 1942年「打撃王」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「軍医ワッセル大佐」「クーパーの花婿物語」 1945年「無宿者」「サラトガ本線」 1946年「外套と短剣」 1947年「征服されざる人々」「ハリウッド・アルバム」 1948年「善人サム」「摩天楼」 1949年「機動部隊」 1950年「燃えつきた欲望」「ダラス」 1951年「遠い太鼓」 1952年「真昼の決闘」「スプリングフィールド銃」 1953年「楽園に帰る」「吹き荒ぶ風」 1954年「悪の花園」「ヴェラクルス」 1955年「軍法会議」 1956年「友情のある説得」 1957年「昼下りの情事」 1958年「秘めたる情事」「西部の人」 1959年「縛り首の木」「腰抜け列車強盗」「コルドラへの道」      「メリーディア号の難破」 1961年「六年目の疑惑」 その他の出演者: Guy Standing .... Colonel Stone C. Aubrey Smith .... Major Hamilton Kathleen Burke .... Tania Volkanskaya Douglass Dumbrille .... Mohammed Khan Monte Blue .... Hamzulla Khan Colin Tapley .... Lieutenant Barrett Akim Tamiroff .... Emir J. Carrol Naish .... Grand Vizier Noble Johnson .... Ram Singh Lumsden Hare .... Maj. Gen. Sir Thomas Woodley Jameson Thomas .... Hendrickson User Rating: 7.3/10 (350 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ。  昔は助監督賞があったのか」 調べたら、1932〜1937年だけでした。 ・アカデミー賞受賞:  助監督賞 Clem Beauchamp   Paul Wing ・同ノミネート:  作品賞、監督賞、脚色賞  美術監督賞、編集賞 User Comments: d1494さん San Francisco 2002年6月27日 北西部の辺境での胸躍る大冒険 舞台は、まさに、英米軍がビンラディンを捜査している地域で、 現代はパキスタンになっている北西部の辺境である。 大英帝国の連隊がひとにぎりの人数で、 3億人ものインド人民を支配している。 ここには、英国兵士に限らず、通用する教訓がある。 C. Aubrey Smithが、頭にきたゲーリー・クーパーに 連隊に対する名誉の意味と義務について語っている。 かれは、肉親の愛よりも、崇高なものがあると説くのだ。 Gary Cooper とFranchot Toneの演技はすばらしい。 細部へのこだわりもすばらしく、 それが、70年後の今日、いまだに光っている理由だろう。 この映画、現代のハリウッドの俳優や監督にとって アクション映画をつくる際のお手本だ! 最高の映画のひとつ。 10点を献上する! オトーサン、 「そういえば、ビンラディン、最近どうしているのかなぁ?」 ●ビンラディン死亡?   ドイツ大衆紙ビルトは、  国際テロ組織アルカイダを率いるビンラディン容疑者が  パキスタンの地震で死亡した可能性があると報じた。  米情報機関の衛星探知システムが先週、パキスタン北西部に  彼がいたのを確認したのを最後に、居場所が分からなくなった。  情報機関関係者は「地震以降、生存の兆候がつかめず、  土砂崩れに遭遇した可能性が高い」と語ったという。  腎臓病のため体重が45キロまで減少。 人工透析の機器を常に必要としているが、  同地域では電気が止まっているという。 (共同通信 10月12日) ●軍報道官が死亡情報否定  パキスタンの民間テレビによると、軍の報道官は、  国際テロ組織アルカイダを率いるビンラディンが  パキスタン地震で死亡した報道を「根拠がない」と否定した。  (共同通信 10月15日)


青空に踊る

オトーサン、 「おっ、また新作を出したぞ」 ワンコイン・ムービー、着々と本数を増やしています。 こういう古きよき時代の映画、 ビデオ屋さんに置いていないので、大歓迎です。 原題:The Sky's the Limit (1943) 監督:Edward H. Griffith 脚本:Frank Fenton/ S.K. Lauren Lynn Root / William T. Ryder Genre: Comedy / Musical / Romance Black and White 上映時間:89分 あらすじ: "空飛ぶ虎"フレッド中尉は、 部隊の祝賀ツアーから逃げ出し、 お忍びで数日の休暇を取る。 写真家のジョーンに出会い、一目惚れ。 のんきな流れ者を装い、彼女を追い回す。 出演者: Fred Astaire .... Fred Atwell((フレッド) Joan Leslie .... Joan Manion(ジョーン) Robert Benchley .... Phil Harriman(フィル) オトーサン、 「アステア、このひとのダンスは、天下一品だなぁ」 お相手のジョーン・レスリー、いいですねえ。 いかにも銀幕のスターという感じです。 FRED ASTAIRE  フレッド・アステア 誕生日 1899/5/10-1987/6/22  出身 米ネブラスカ州オマハ 出演作 1933年「ダンシング・レデイ」「空中レヴュー時代」 1934年「コンチネンタル」 1935年「ロバータ」「トップ・ハット」 1936年「艦隊を追って」「有頂天時代」 1937年「踊らん哉」「踊る騎士」「気侭時代」 1939年「カッスル夫妻」 1940年「踊るニューヨーク」「セカンド・コーラス」 1941年「踊る結婚式」 1942年「スイング・ホテル」「晴れて今宵は」 1943年「青空に踊る」 1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」「ブルー・スカイ」 1948年「イースター・パレード」 1949年「ブロードウェイのバークレー夫妻」 1950年「土曜は貴方に」 1951年「恋愛準決勝戦」 1952年「ザ・ベル・オブ・ニューヨーク」 1953年「バンド・ワゴン」 1954年「我が心に君深く」 1955年「足ながおじさん」 1957年「パリの恋人」「絹の靴下」 1959年「渚にて」 1961年「結婚泥棒」 1962年「悪名高き女」 1968年「フィニアンの虹」 1969年「強奪超特急」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」▲「タワーリング・インフェルノ」 1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」      「ドーベルマンギャングV」 1977年「紫のタクシー」 1978年「家族の誤算」 1981年「ゴースト・ストーリー」 JOAN LESLIE  ジョーン・レスリー 誕生日 1925/1/26 出身 米ミシガン州デトロイト 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1937年「椿姫」 1938年「翼の人々」 1939年「邂逅」 1940年「海外特派員」 1941年「ハイシェラ」「ヨーク軍曹」 1942年「ヤンキー・ドゥードル・ダンディ」「虚栄の花」 1943年「ロナルド・レーガンの海軍中尉」      「青空に踊る」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1945年「アメリカ交響楽」 1946年「婿探し千万弗」「王子と運ちゃん」 1948年「荒原の征服者」 1952年「虐殺の砂漠」「アリゾナの勇者」 1953年「私刑される女」 1954年「女の戦場」「テキサス街道」 その他の出演者: Robert Ryan .... Reginald Fenton Elizabeth Patterson .... Mrs. Fisher Marjorie Gateson .... Canteen Hostess Freddie Slack .... Himself rest of cast listed alphabetically: Freddie Slack and His Orchestra .... Themselves User Rating: 6.9/10 (86 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞ノミネート:  ミュージカル映画音楽賞  主題歌賞: MY SHINING HOUR User Comments: patchy didi-5さん United Kingdom 2004年1月23日 第2次世界大戦の爆撃手の任務から離れたフレッドは、 写真記者のジョーンに求婚する。 (彼女も、上手に歌って踊れる) 彼女は、彼を仕事につかない怠け者だと思う。 彼女を射止める時は、数日しかない。 歌のなかには、"One for my baby"がある。 この歌、アステアよりも、シナトラのほうがよく知られている。 ジョーン・レスリーは、アステアといいコンビだ。 また、助演陣では、Robert Benchleyがすばらしい。 航空機生産数などのグラフの説明が愉快だ! オトーサン、 「戦争映画だったんだ」 ラストシーン、主人公は、オーストラリアへ出撃。 「何しに?」 もちろん、日本軍と戦うためです。 そう、日本は、第2次大戦で、豪州まで侵略したのです。 いまは、数少ない日本の友好国で、観光と食肉供給基地になっていますが...


バタフライ・エフェクト

オトーサン、 全米初登場No.1の大ヒット! 「マトリックス」を超える独創性、「シックスセンス」を凌ぐ衝撃。 「ほんとかいな?」 原題:The Butterfly Effect (2004) 監督:Eric Bress / J. Mackye Gruber 脚本:J. Mackye Gruber /Eric Bress Genre: Drama / SF / Thriller Rated R for violence, sexual content, language and brief drug use. 上映時間;113分 あらすじ: エヴァンは、小さな町に育つ。 シングルマザーの母親と友達の小さな世界である。 記憶喪失に悩んでいる。 どこか妙なところに行ってしまい、困惑するのだ。 エヴァンの母親も、友達も、それを信じようとしない。 トラブルからの逃避と思うのだ。 この記憶喪失の時間に限って、何か悪いことが起きる。 友達をいじめたり、傷つけたりするのだ。 大人になるにつれて、記憶喪失の回数は減ってくる。 そこで、治ったのかと思う。 7歳のときから、セラピーの一環として、 記憶喪失の瞬間についての日記をつけてきた。 大学で、ある日、古い日記を読みはじめる。 すると、突然、ものすごい記憶喪失が起きたのだ! まるで、脳が、失った記憶を回復したかのよう。 だが、古い記憶の再生は、重大な結果をもたらす。 まさに、ある真相を発見しようとしていたのだ... 出演者: Ashton Kutcher .... Evan Treborn(エヴァン) Melora Walters .... Andrea Treborn (アンドレア) Amy Smart .... Kayleigh Miller (ケーリー) オトーサン、 「この若手俳優、知らんなぁ、美男子だなぁ」 経歴をみたら、最近、デミ・ムーアと結婚したとか。 「彼女、確か、ブルース・ウィリスと離婚したんだよな。  何があったのかな?  どういう経緯でアシュトンと知りあったんだ?  もう妊娠しているのか?」 思わず、芸能ネタで盛り上がりそうになりました。 ASHTON KUTCHER  アシュトン・クッチャー 誕生日 1978/2/7 出身 米アイオワ州 人口わずか100人という小さな村で生まれ、農場で育つ。 シダーラピッズの食品工場で掃除係をしながら学費を稼ぎ、 心臓疾患の双子の弟マイケルの役に立つため、 病理研究者を目指していたこともあり、 アイオワ大学では生化学エンジニアリングを専攻。 バーでビリヤードをしていた時、 モデル・エージェントにフレッシュ・フェイス・コンテスト出場を勧められ、優勝。 これをきっかけにモデル業に進出。 ピザハットのCMやドルチェのコレクションなどに出演。 その後、ハリウッドに移り、テレビ俳優として活躍の場を広げ、 「That's 70's Show」のマイケル・ケルソ役などで有名に。 99年「エクスタシーをさがして」で映画デビュー。 2000年「ゾルタン★星人」のジェシー役で初主演。 2005年9月、女優のデミ・ムーアと結婚。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1999年「エクスタシーをさがして」 2000年「レインディア・ゲーム」◆「ゾルタン★星人」◇ 2001年「テキサス・レンジャーズ」◆ 2003年「ジャスト・マリッジ」◇「バタフライ・エフェクト」◇ その他の出演者: Elden Henson .... Lenny Kagan William Lee Scott .... Tommy Miller John Patrick Amedori .... Evan Treborn at 13 Irene Gorovaia .... Kayleigh Miller at 13 Kevin Schmidt .... Lenny at 13 (as Kevin G. Schmidt) Jesse James .... Tommy Miller at 13 Logan Lerman .... Evan Treborn at 7 Sarah Widdows .... Kayleigh Miller at 7 Jake Kaese .... Lenny Kagan at 7 Cameron Bright .... Tommy Miller at 7 Eric Stoltz .... George Miller Callum Keith Rennie .... Jason Treborn User Rating: 7.7/10 (29,616 votes) オトーサン、 「えっ、こんなにいい映画か?」 バタフライ効果かもね。 User Comments: daugaard4 さん Humlebaek, Denmark 2005年1月4日 1回以上みるべし! この映画、故郷のデンマークでは、上映されなかった。 新聞にも、何も書かれてはいなかった。 この映画、2回みて、ようやくポイントがつかめた。 細部が分かったとき、驚愕したのだ! 3回目にみたとき、それが何だか分かった。 重大な体験だった。 主題に対して、すべての細部が意味をもっていたのだ! この映画、まるで18世紀の詩を読むようだ。 すべてのセンテンスが、何かを意味している。 監督は、まさに天才だ! この映画を批判するひとは、もう一度見るべし。 細部に目を配るべきだ。 そこに、神が宿っているからだ! 間違いなく、これは過去最高の映画だ! オトーサン、 「バタフライ・エフェクトって、何だ?」 映画の冒頭では、以下のような説明がありました。  ある場所で蝶が羽ばたくと、  地球の反対側で竜巻が起こる。  初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す。 興味をもったので、おなじみのフリー百科事典でサーチ。 ○バタフライ効果  カオス理論を端的に表現した思考実験のひとつ。  カオスは、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して  結果に大きな違いをもたらす。  「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」と  よく例えられる。 オトーサン、 「わからんなぁ」   ○カオス理論  決定論的な動的システムの一部に見られる、  予測できない複雑で不規則な様子を示す現象を扱う理論。  カオスは、以下の性質を持つ。  ・周期性を持たない  ・リアプノフ指数が正  また、以下の特徴が現れる。  ・自己相似  ・単純な数式から、ランダムに見える複雑な振る舞いが発生する  ・初期値のごくわずかなずれが、将来の結果に甚大な差を生み出す  ・過去の観測データから将来の長期予測が困難となる  ・一部のシステムが複雑な振る舞いをするのは、    その振る舞いを表す方程式の非線形性が原因である  自然界において観察できるシステム(大気、プレートテクトニクス)や、  社会的なシステム(経済、人口増加)などは、 カオス的振る舞いを示すものが多い。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 「ますます、わからんなぁ」


うなぎ

オトーサン、 久しぶりに柏図書館しょうなん分館へ。 「早すぎたか」 開館が午前9時30分、あと30分あります。 手賀沼までサイクリングをして時間つぶしをしました。 この映画に出てくる水辺は、千葉県の佐原とか。 原題:うなぎ (1997)     The Eel 監督:今村昌平 原作:吉村昭 脚本:冨川元文 / 天願大介 / 今村昌平 Genre: Drama (more) 上映時間:117分 あらすじ: サラリーマンの山下は、 留守中に妻が愛人を家に引き入れていることに気づく。 突然帰宅して、不倫中の妻を殺害する。 8年の服役後、小さな村へ行き、理髪店を開く。 話し相手は、刑務所で友達になった「うなぎ」のみ。 ある日、意識不明の女性を発見する。 自殺を図っていたのだ。 妻を思い出させる風貌。 彼女は、彼の理髪店で働くようになるが、 親しくなろうとはしなかった。 出演者: 役所広司 ..... 山下拓郎 清水美砂 ..... 服部桂子 常田富士男 ..... 中島次郎 オトーサン、 「さりげないが、うまいんだなぁ」 役所広司さんも、清水美砂さんも、そういうタイプの役者です。 その他の出演者: 柄本明 ..... 高崎保 田口トモロヲ ..... 堂島英次 倍賞美津子 ..... 中島美佐子 市原悦子 ..... 服部フミエ 佐藤允 ..... 高田重吉 哀川翔 ..... 野沢祐司 小林健三 ..... 斎藤昌樹 河原さぶ ..... 郷誠太郎 深水三章 ..... 医師 小沢昭一 ..... 初老の医師 寺田千穂 ..... 山下恵美子 上田耕一 ..... 刑事 光石研 ..... 刑事 小西博之 ..... 監察官 User Rating: 7.2/10 (1,145 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・カンヌ映画祭パルムドール受賞 User Comments: room337さん england 1999年8月15日 償いへの定かならぬ道のり この映画、実に楽しめた。 さほどまとまりのいい映画ではないが、生気がある。 これが、カンヌで受賞した理由だろう。 誤解され、孤独なひとたちが、 地中海を思わせるさびしい田舎で、心の平和を取り戻す。 男の殺人、自殺を図った女性、彼女の狂った母親、 わけがわからないが、UFOに夢中の男、 彼らの人生が、乱雑に語られていく。 この映画、分析には向いていない。 結論を急いではいけない。 監督は、うなぎがとりもつ会話によって 不釣合いの者たちが許され、世界との調和を取り戻し、 ユートピアに向かう様を見せたかったのだ。 ひとには、償いをする機会があるのだ....。 オトーサン、 「うなぎ、食べたくなったな」 それも、映画にでてくるように、養殖でなく、天然でなくては。 「安食のさかたは、天然だとか。  利根川をサイクリングがてら食べに行ってみるか」


カモン・ヘブン!

オトーサン、 「パッとしない邦題だな」 でも、あのウーピーおばさんが出ているというので、 借りてみました。 原題:Kingdom Come (2001) 監督:Doug McHenry 舞台台本・脚本:David Bottrell/ Jessie Jones Genre: Comedy Rated PG for thematic elements, language and sensuality. 上映時間:94分 あらすじ: この家族には、主張がある! 卑劣で無愛想なバッドが朝食時に倒れて、 家族みんなが叩き起こされる。 葬式に、集まったのは、 長い間バッドに苦しめられた寡婦のレイネル、 無職で、妻のチャリースをなだめている次男坊のジュニア、 仕事をもっていて、可愛い妻ルシールがいるが、 アル中で、子供ができないので悩んでいる長男のレイ、 しょっちゅう何か食べていて、信心深い娘のディライトフル。 マルガリータ叔母さんとそのわがまま息子のロイス お金持ちの従兄弟の妻、ジャニータもいる。 みんながルーラの町にやってきて、 亡くなったバッドについて、気の利いたことを言おうとしている。 その結果、暮らし向きや人間関係が露わになってしまうのだ。 出演者:: LL Cool J .... Ray Bud Slocumb(レイ) Anthony Anderson .... Junior Slocumb(ジュニア) Jada Pinkett Smith .... Charisse Slocumb (チャリース) Whoopi Goldberg .... Raynelle Slocumb(レイネル) オトーサン、 「なーんだ、ウーピー、端役じゃないか」 面白かったのは、ジュニアとチャリース夫婦の争い。 「浮気なんかして。あたしの人生、返してよ」 あたふたと女房の好きなコーラを買いに走るジュニア。 でも、買ってきて、意気揚々と差し出すと、 コーラを顔にぶっかけられ、紙カップもぶつけられます。 「うーん、夫婦喧嘩は犬でも食わぬというが...」 WHOOPI GOLDBERG  ウーピー・ゴールドバーグ 誕生日 1949/11/13 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 8才の頃から児童劇団で活動。 74年にサンディエゴ・レパートリー劇団の創設メンバーとなる。 85年「カラー・パープル」で映画デビューし、一躍注目される。 86年「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に主演するも、 興行的に失敗し、一時低迷を余儀なくされる。 90年「ゴースト/ニューヨークの幻」でアカデミー助演女優賞受賞し、 再び人気が再燃。 「天使にラブソングを…」もヒットさせた。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「カラーパープル」 1986年「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 1987年「バーグラー/危機一髪」「危険な天使」 1988年「ザ・テレフォン」「マイフレンド・クララ」 1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」「天使が降りたホームタウン」      「ロング・ウォーク・ホーム」 1991年「ソープディッシュ」 1992年「ザ・プレイヤー」「天使にラブ・ソングを…」「サラフィナ!」 1993年「メイド・イン・アメリカ」「天使にラブ・ソングを2」      「ローデッド・ウェポン1」 1994年「ネーキッド・イン・ニューヨーク」「ライオン・キング」(声)      「THE LITTLE RASCALS」「コリーナ、コリーナ」      「ジェネレーションズ」      「THE PAGEMASTER」(声) 1995年「ボーイズ・オン・ザ・サイド」「ムーンライト&ヴァレンチノ」      「セルロイド・クローゼット」「T−レックス」 1996年「エディー・勝利の天使」「レックス」「チャンス!」      「ゴースト・オブ・ミシシッピー」      「僕のボーガス」 1998年「ステラが恋に落ちて」「アラン・スミシー・フィルム」      「レプリコーン 妖精伝説」(TM) 1999年「ディープ・エンド・オブ・オーシャン」「17歳のカルテ」 2001年「ラットレース」「モンキーボーン」「カモン・ヘブン!」 2002年「ネメシス S.T.X」「デブラ・ウインガーを探して」 2004年「レージング・ストライプス」 その他の出演者: Vivica A. Fox .... Lucille Slocumb Loretta Devine .... Marguerite Slocumb Toni Braxton .... Juanita Slocumb Cedric the Entertainer .... Rev. Beverly H. Hooker Darius McCrary .... Royce Slocumb Richard Gant .... Clyde Kincade Masasa .... Delightful Slocumb Dominic Hoffman .... Antoine Depew Patrice Moncell .... Merline Depew Clifton Davis .... Charles Winslow Kellita Smith .... Bernice Talbert User Rating: 5.3/10 (550 votes) オトーサン、 「低いな」 やはり、ウーピーが端役というのは、イケマセン。 Louise Hansenさん Aalborg, Denmark 2001年11月14日 ほんとにキュートな映画! この映画のことはあまり知らなかった。 ウーピーが出ているということぐらい。 (だから、見に行ったのだが) あまり、期待もしていなかったが、 見たら、この映画、愉快で感動的だった。 演技がいい。 特に、レイ役のLL Cool Jとウーピーがよかった。 でも、ウーピー・ゴールドバーグは、端役だった。 この映画で、もっとも興味深いのは、一家の描き方。 出演者がみんな黒人であるにもかかわらず、 ただのおふざけ映画ではなく、黒人家族の生態をよく描いている。 色の黒さを超えて、家族そのものを示している。 実に暖かく、感動的で、笑いも誘う。 そう、確かに、これは、キュートで、心暖まる映画。 見るに値する。 オトーサン、 「男の浮気は、法事と同じ、3年、7年、13年」 昔の女性は、やがて収まると達観していたようですが、 昨今は、すぐ離婚だ、慰謝料だとなるようです。 浮気する男が悪いのは当然ですが、 夫に寄りかかる妻のほうにも問題があるのです。 この映画では、妻のチャリースが歌手に戻ることで、メデタシメデタシ。


ライフ・アクアティック

オトーサン、 「ライフ・アクアティック?水中生活?」 奇妙な邦題ですが、ほぼ原題の通リなのです。 原題:The Life Aquatic with Steve Zissou (2004) 監督:Wes Anderson 脚本:Wes Anderson / Noah Baumbach Genre: Comedy / Adventure / Drama Rated R for language, some drug use, violence and partial nudity. Country: USA Language: English / Portuguese / French / Tagalog / German / Italian 上映時間: あらすじ: 世界的に有名な海洋写真家スティーブ・ズィスーと その“チーム・ズィスー”は、冒険旅行中にパートナーを殺した 幻の怪魚“ジャガー・ザメ”を追う。 一行には、ズィスーの息子かも知れないパイロット、 ズィスー取材に乗りこんできた美しい記者、 ズィスーと不仲の妻やプロデューサーのエレノアがいる。 とんでもない困難に直面する。 海賊、誘拐、破産など。 出演者: Bill Murray .... Steve Zissou (スティーブ・ズィスー) Owen Wilson .... Ned Plimpton (ネッド) Cate Blanchett .... Jane Winslett-Richardson(ジェーン) オトーサン、 「ビル・マーレーは、喜劇が得意なんだ」 この映画、変な人物ばかりなのが、見所でしょう。 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」「小さな贈りもの」       「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」「天才マックスの世界」       「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「コーヒー&シガレッツ」「ロスト・イン・トランスレーション」 2004年「ガーフィールド」(声)「ライフ・アクアティック」 その他の出演者: Anjelica Huston .... Eleanor Zissou Willem Dafoe .... Klaus Daimler Jeff Goldblum .... Alistair Hennessey Michael Gambon .... Oseary Drakoulias Noah Taylor .... Vladimir Wolodarsky Bud Cort .... Bill Ubell Seu Jorge .... Pele dos Santos Robyn Cohen .... Anne-Marie Sakowitz Waris Ahluwalia .... Vikram Ray Niels Koizumi .... Bobby Ogata Pawel Wdowczak .... Renzo Pietro Matthew Gray Gubler .... Intern #1 User Rating: 7.3/10 (17,192 votes) オトーサン、 「愉快で、一風変わってる」 ・ベルリン国際映画祭金熊賞ノミネート User Comments: SnaporazJr さん Ventura, CA 2004年12月7日 何であれ、楽しもう この物語は、明るい冒険喜劇。 私は、ウェス・アンダーソンのフアンなので、 この映画をみていて、舌なめずりをしてしまって、 恥ずかしいほどだ。 監督、そのスタイル、その前作はさておき、 この映画に集中しよう。 あなたもそうすべきなのだ。 この映画、いままでの彼の作品とはちがう。 筋書きがメインの映画ではないのだ。 すばらしい登場人物がいるものの、l 内的葛藤よりも、外部の事件に振り回されるのだ。 Robert Altmanの"M*A*S*H"と、 戦う曲芸と死という点で、ト−ンとスタイルが似ている。 (喜劇には似つかわしくないシアリアスなテーマだ) フェリーニ映画のようなシーンもある。 これは、好きだな。 偏ったウェス・アンダーソンのフアンのように 見てはいけない。 冷静に、心を開いてみるべし。 RushmoreやTenenbaumsよりも不吉だが、 野心的で、とんでもなく勇気あるショットやトーンなのだ。 繰り返すが、よりアクション志向なのだ。 すべてが愉快で、最高に愉快。 年中、映画館に通ったものだ。 オトーサン、 「変な監督だな、どんなひとなんだ?」 WES ANDERSON  ウェス・アンダーソン 誕生日 1970 出身 米テキサス州 監督作 1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」 1998年「天才マックスの世界」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2004年「ライフ・アクアティック」 ネットで探したら、INTERVIEWがみつかりました。 www.tokyoheadline.com/vol203/inter02.html ○ウェス・アンダーソン   「おかしな人たちが好き。  僕は自分の好きな人間関係についての映画を作りたいんだ  ちょっと変な愛すべきダメキャラクターたちが登場し、  細部にまでこだわった映像世界で、  それぞれが“大人で子供”な個性を全力で発揮する。  ハリウッドの若き天才監督とうたわれる  ウェス・アンダーソンの世界を言葉で形容するとこんな感じだろうか。  そんなウェスが、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』に次いで、  またしてもちょっと変だけど心がぽっと暖かくなる映画を作ってしまった。  新作『ライフ・アクアティック』は、  落ち目の冒険家が、起死回生を図るためチームを再結成し、  海の冒険へと繰り出していく話。  一難去ってまた一難の中、チームは、反発しながらも結束を強めていく…。  「映画を作る時は、いろんなアイデアが同時に出てくるんだ。  この作品に関してまず僕が持っていたアイデアは、  父親がまだ見ぬ息子に会うというもの。  そこからオーウェン(ウィルソン)が演じたキャラクターが出来たんだけど、  それ以外にも視覚的な発想があって、  色のイメージが浮かんだり、船を縦にまっぷたつに割ったようなセットの中で  人が動くというアイデアもあったんだ。  音楽にはデビッド・ボウイの曲を使うアイデアもあったしね」  主人公の冒険家は海洋学者であるにもかかわらず、  映画に登場する海の生物は全部偽物。  『クレヨン タツノオトシゴ』『ベトコンクラゲ』  『キャンディ ガニ』『ジャガーザメ』など、極彩色の作り物生物が登場し、  ボウイの曲はボサノバにアレンジされた。  そのアイデアのすべてはウェス自身によるもので、  船を縦割りにしたセットは、  日本人なら10人中7人は『ドリフターズのコント』を連想させる。  「確かに僕の作品は、ちょっと風変わりなものだと自分でも分かってるんだ。  でも、それが自分のモノの見方であり、  登場人物をあえて奇妙にしているわけではないんだよ。  実生活においても僕が興味をそそられる人は、  どこか一風変わった人だったりする場合が多いということだね。  今回の作品に出てくれている人たちは、実際自分の友人でもあるし、  やっぱり変な人たちだから(笑)。  ビル(マーレイ)も変だし、オーウェンはとっても変だし、  音楽を担当したマーク(マザーズボー)も変わった人。  だけど、僕は自分の好きな人間関係についての映画を作りたいってことで、  こういうものを作っているんだよ」  ウェスの話を聞いていると、変わっていることは、純心なことにも思えてくる。  「でも、子供の心を持つってことは、常にいいことでもないんだよ。  僕の友人にも、通常の家族生活を営まないで、  いつも若い人に囲まれて生活している高齢の映画監督や写真家がいるけど、  彼らは人物としてとても興味深い反面、  何らかの悲しみも持っていると思うんだ。  だからこそ魅力的ともいえるんだけどね」  ウェスの作品といえば、前作『ザ・ロイヤルテネンバウムス』の時も、  大人の関係を結べない父と息子の行き違いがテーマのひとつだったが、  今作でもその関係は引き続き描かれている。  ウェスが考える親子関係とは、どんなものだろう。  「いい父親という要素の中で重要なことは、そばにいることだと思う。  でも、僕がいつも映画で描く父親には、そういう要素が決定的に欠けている。  僕が描く父親は、ナルシストで自己愛が強い。  でも、そういう性格ゆえに、エネルギーがぽんぽん出てくるような父親だけど、  僕の個人的な意見としては、  子供にとっては頼ることができるお父さんの方が重要だと思うよ」  次回作では、そのような誠実な父親が登場するとのことだが…。  「でも、それはアニメ作品で、お父さんといいながら、  実はキツネなんだ(笑)」  ちょっと変なものに、どうしても引かれるというウェス。  来日中に訪れた京都で見つけたお気に入りのものは、  日本手拭いと、地下足袋のような靴。  好きな日本映画の監督は、という質問には、  「黒澤明、小津安次郎、鈴木清順」と答えた。  (取材・文/幸野敦子)


ワン・モア・キス

オトーサン、 「ラブコメかな?」 いやいやどうして、 はかなくも美しく燃えのラブストーリーでした。 原題:One More Kiss (1999) 監督:Vadim Jean 脚本:Suzie Halewood Genre: Romance Country: UK Language: English 上映時間;97分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、またサボってる」 7年前、サラは夢を抱き、単身NYへ。 だが、ガンを宣告され、故郷スコトットランドヘ。 元カレのサムを訪ねるものの、カレは結婚していた。 だが、心優しいサムは、妻の怒りを押し切って、彼女に寄り添う。 出演者: Gerard Butler .... Sam(サム) James Cosmo .... Frank (フランク) Valerie Edmond .... Sarah (サラ) オトーサン、 「ジェラルド・バトラー、ハンサムでいい声している!」 そうそう、「オペラ座の怪人」でブレークしたひとでした。 ジェームス・コスモが、サラの父親役を好演。 「この経歴紹介、おそまつだなぁ」 出演作の長いリストが省略されています。 評価も変です。 GERARD BUTLER  ジェラルド・バトラー 誕生日 1969/11/13 出身 英スコットランド・グラスゴー グラスゴー大学で法律を学び、7年間弁護士をしていたが、 ロンドンのコーヒーショップで俳優のスティーブン・バーコフにスカウトされ、 舞台「コリオレイナス」で俳優デビュー。 97年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」「トゥモロー・ネバー・ダイ」 1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」 1999年「ワン・モア・キス」 2000年「ドラキュリア」「戦場のジャーナリスト」 2001年「騎馬大王アッティラ/平原の支配者」(TM) 2002年「サラマンダー」 2003年「トゥームレイダー2」「タイムライン」 2004年「オペラ座の怪人」「Dearフランキー」 JAMES COSMO  ジェームス・コスモ 誕生日 1948年?月?日 出身 英 活躍度 ▲→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 2001年「エニグマ奪還」 2002年「サハラに舞う羽根」 その他の出演者: Valerie Gogan .... Charlotte Carl Proctor .... Barry Danny Nussbaum .... Jude Dilys Miller .... Mary Ron Guthrie .... Robin Michael Murray .... Market stall holder Oscar Fullane .... Chef Simon Tickner .... Chef Lori Manningham .... Michael Angello, Frank's dog Hugh Wilson .... Frank's false teeth Robin Galloway .... Speaking voice of Shirley Andrew Townsley .... Doctor Frith User Rating: 6.5/10 (96 votes) オトーサン、 「もう少しよくてもいいかも」 User Comments: fan-33さん Australia 2005年3月21日 痛烈で、リアル 出演者の演技は、すべてすばらしい。 DVDを買ったが、 ジェラルド・バトラーのフアンだからで、 彼は、死にゆくサラの幼馴染みサムを演じている。 サラは、 ガンで死期が近いことを知って、 NYから、故郷スコットランドへ彼に逢いにきたのだ。 ジェラルド・バトラーは、見応えのある演技をしている。 もう結婚しているが、 いまだにサラを愛している。 そして、彼女のために、ともに時を過ごし、 彼女のやりたいことにつきあってあげるのだ。 サラの父親フランクは、この 7 年間、ただ死を待っている。 だが、娘が戻ってきたことで、生気をとりもどす。 観客は、ガン患者のセラピーグループの会合に立ち会う。 24歳の青年がいて、怒り狂っている。 残された時間では、何もできないからだ。 これは、実に静かな映画で、 一日を大事にして、生きよと伝えている。 オトーサン、 「若者よ、生きる屍になるな!」 この映画、映像が見事でした。 超ロングショットと超クローズアップの使いわけ、 そして、見事なライティングと鮮やかな色使い。 撮影監督はMike Fox。 この名前、覚えておきましょう。


バス男

オトーサン、 「バス男?電車男なら知ってるけど」 邦題もふざけてますが、原題も”ナポレオン”とは。 「ロクな映画じゃなさそうだなぁ」 原題:Napoleon Dynamite (2004) 監督:Jared Hess 脚本:Jared Hess / Jerusha Hess Genre: Comedy Rated PG for thematic elements and language. 上映時間:82分 あらすじ: ナポレオンは、アイダホの片田舎で おばあちゃんと32歳の兄と一緒に暮らしている。 (この兄は、チャットでの女性遍歴が趣味) 一緒にバイトしている親友のペドロが、 全校のアイドル、サマーと生徒会長の座を争うことになり、 図らずも、その応援をする羽目になる。 出演者: Jon Heder .... Napoleon Dynamite (ナポレオン) Efren Ramirez .... Pedro Sanchez(ペドロ) Jon Gries .... Uncle Rico (リコ叔父さん) オトーサン、 「みんな素人、そこがいいのかも」 その他の出演者: Aaron Ruell .... Kip Dynamite Diedrich Bader .... Rex Tina Majorino .... Deb Sandy Martin .... Grandma Haylie Duff .... Summer Wheatly Trevor Snarr .... Don Shondrella Avery .... LaFawnduh Lucas Bracken Johnson .... Randy Carmen Brady .... Starla Ellen Dubin .... Ilene J.C. Cunningham .... Jock No. 1 James Smooth .... Jock No. 2 User Rating: 7.0/10 (26,111 votes) オトーサン、 「こんなに高いかなぁ?」 製作費わずか400万円ながら、 全米で40億円稼ぐ大ヒットになったとか。 User Comments: RDenialさん Detroit 2004年12月27日 Jim Jarmuschのフアンなら好きになれるだろう ここで、2つのことを言っておきたい。 まず、誰かが、この映画は、 30歳以上のひとは好きになれないと言っていたが、 私は、もう50歳の大台間際だが、好きになれた。 第2に、誰かがこうも言っていた。 「この映画は、ウソくさい」 そんなことはない。 この映画が面白いのは、 退屈な連中の退屈な人生を描いているからだ。 適当に短かいセンテンスでしゃべる。 そういう人っているじゃないか。 毎日、お店でお目にかかる。 私が、冗談を言ったのに、ぼんやりしている。 こういう人と一緒に働いているのだ! この映画に出ているようなひとが、 私の1970年代の高校時代に、まさに存在していた。 それを思い出したので、投書することにした。 観客は、オタクの私生活を見ることができる。 ほんとに、思った通り、奇妙で退屈だ。 この映画、ジム・ジャームッシュに似ている。. とくに、彼の"Stranger than Paradise"に似ている。 もし、ジャームッシュの映画が好きなら、この映画も好きになれるだろう。 この映画が好きなら、ジャームッシュも好きになれるだろう。 この映画、30歳を過ぎたひとにも、薦めたい。 いまだに、突然、笑い出す能力をもっているひとに。 そんなひと、わずかだが、まだ存在している。 楽しんでほしい。 オトーサン、 「愉快なコメントをするひとがいるもんだ」 年のせいでしょうか、面白くも何ともありませんでした。 退屈だったので、登場する自転車ばかりみていました。 「...これって、自転車オタクの症状かなぁ?」 ところで、ジム・ジャームッシュ監督、ご存知ですか? 何でも、インディペンデントの雄だとか。 「今度、”コーヒーとタバコ”(2004)のDVDでも見てみるか」 翻訳しませんが、経歴を掲載しておきましょう。 ○Jim Jarmusch (1953/1/23-) オハイオ州アクロン生まれの映画監督。   Following years of artistic success and critical acclaim in the American independent film community, he achieved a new level of mainstream notoriety with his far-East philosophy-themed Western movie   set in New Jersey, Ghost Dog - The Way of the Samurai, starring Forest Whitaker, which also featured a soundtrack by the Wu-Tang Clan's Rza. Before graduating from New York Univerity's school of film, Jarmusch decided to drop out of the program and funnel his scholarship funds into his first feature. His advisor at the time, Thaddeus Sebena, helped to support the release. This resulted in his first film, "Permanent Vacation." This film would introduce audiences to the deadpan style that he would later develop in "Stranger Than Paradise" and "Down by Law." Jarmusch's first major release, Stranger Than Paradise was released to much critical acclaim, making him one of the most revered independent directors of his time. The film broke many conventions of traditional Hollywood films, and to this day is still considered a landmark work in modern independent film. One of his major projects is an ongoing series of short films called Coffee and Cigarettes. The original six-minute film appeared on Saturday Night Live in 1986, featuring filmmaker Roberto Benigni and comedian Steven Wright. Three years later, he released Coffee and Cigarettes - Memphis Version, with actor Steve Buscemi, which was eight minutes long. The next 12-minute installment was in 1993, Coffee and Cigarettes - Somewhere in California, featuring musicians Tom Waits and Iggy Pop. In 1993, Jarmusch said, "I’ve shot two more which are waiting to be edited, and I’ve scripted two or three more. Although the intention is for them to work separately as short films, I plan to shoot around 12 to 14 and put them together for a video release." This was released in 2004 as Coffee and Cigarettes. The movie consists of 11 installments featuring, among others,   Jack and Meg of The White Stripes, Cate Blanchett, RZA, GZA, Bill Murray, Steve Coogan and Alfred Molina. He is reportedly a founding member of the semi-secret society, The Sons of Lee Marvin.  出典:Wikipedia, the free encyclopedia


コバート・ミッション 機密指令

オトーサン、 「チェチェンが舞台か、面白そうだ」 プーチン大統領の強硬路線でますます混迷を深めるチェチェン。 現地はどうなっているのか、知りたいところです。 原題:Marines (2003) 監督:Mark Roper 脚本;Ross Helford Genre: Action / War 上映時間:90分 あらすじ: オトーサン、 「ありゃ、IMDB、サボっている」 民族紛争中のチェチェンで暗躍する マフィア捕獲作戦が隠密裏にはじまる。 アメリカは、ロシアと協力し、海兵隊を送りこむものの、 隊員が死亡し、捕虜になるというお粗末さ。 上層部は撤退を命じるが、仲間を救出しようと 秘密裏に現地に残った猛者たちがいた。 それを知らぬ上層部は、空爆を決断する。 空爆開始まで36時間。 それまでに仲間を救出できるだろうか? 出演者: Brant Cotton .... Everett(エヴァレット) Andrew Bowen .... Guillen (ギリアン) Hristo Shopov .... Antonov (アントノフ) オトーサン、 「誰が、誰なのか、分からない」 戦争映画は当然出演者が多数です。 性格描写がきちんとできていないと悲惨です。 最後まで、人物の特定に苦しみました。 その他の出演者: Frank Sallo .... Hamburger Lawrence Monoson .... Larby Thomas R. Martin .... Westlund George Roberson .... Anslow Mark Ivanir .... Kirilenko Lou Hirsch .... Flanders Atanas Srebrev .... Andersen George Stanchev .... Staff 1 Yavor Kalinov .... Staff 2 Nikolai Iliev .... Staff 3 Valentin Ganev .... Sasha Kalin Yavorov .... Essex User Rating: 4.1/10 (149 votes) オトーサン、 「低いな、当然だ!」 User Comments: Zerk-3 さん Sweden, Stockholm 2003年10月15日 過去最悪の戦争映画 こんなひどい戦争映画、見たことがない。 評価は、1点だ。 爆弾が炸裂し、兵士が吹きとばされる。 笑ってしまった。 同様に、銃弾もオソマツ。 みな偽物なのだ。 銃には、赤いペンキが塗られている。 そう、この種のストーリーも好かない。 ひどいから、見てはいけない。 お金を払うに値しない... オトーサン、 「その通り!」 途中で、何度も見るのをやめたほど。 大体、米海兵隊がチェチェンに介入するなんて、おかしな設定です。 「何の参考にもならなかった。しょうがないなぁ」 フリー百科事典でおさらいしておきましょう。 ○チェチェン共和国  チェチェン共和国は、ロシア連邦内の共和国。  先住民族チェチェン人が住民の多数を占める。  ロシアの憲法上ではロシア連邦を構成するが、  ソビエト連邦解体後、チェチェン独立を求める勢力と  ロシア政府との間で現在も紛争が続いている。  近年は劣勢の独立派がテロに走っており、  2002年10月のモスクワにおけるドゥブロフカ劇場占拠事件、  12月のグロズヌイの行政府ビル爆破事件、  2003年6月のモスクワ野外コンサート会場爆破事件、  2004年5月のカディロフ大統領暗殺事件、  8月の旅客機同時ハイジャック事件、  モスクワ地下鉄駅付近爆破事件、  9月の北オセチア共和国ベスランにおけるベスラン学校占拠事件など、  枚挙に暇がない。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


灯台守の恋

オトーサン、 「フランス映画か、いいね」 久しぶりに、日比谷シャンテへ。 原題:L'Equipier, (2004) The Light 監督:Philippe Lioret 脚本;Emmanuel Courcol / Claude Faraldo Philippe Lioret / Christian Sinniger Genre: Drama Country: France Language: German / French 上映時間:105分 あらすじ: オトーサン、 「IMDB、またサボってる!」 カミーユは生まれ故郷に戻ってきた。 家を売却するために極西の島にやって来たのだ。 灯台守の父のイヴォンは十年前に、母のマベも去年亡くなった。 カミーユは、叔母と最後の夜を過ごす。 たくさんの思い出に浸り、長い夜を過ごすなかで 「世界の果て」という本を手にとり、両親の秘密を発見する。 父の相棒のアントワーヌが、母と恋仲になり、 7月14日、祝日で花火に興じているとき、 2人は、白夜のなか、壁の隙間で結ばれたのだ。 「ひょっとして、あたしは、アントワーヌの子なの?} 出演者: Sandrine Bonnaire .... Mabe Le Guen(マベ) Philippe Torreton .... Yvon Le Guen (イヴォン) Gregori Derangere .... Antoine Cassendi (アントワーヌ) オトーサン、 「マベがいい」 SANDRINE BONNAIRE  サンドリーヌ・ボネール 誕生日 1967/5/31 出身 仏クレルモフェラン 80年「ラ・ブーム」で映画デビュー。 83年「愛の記念に」の主演でセザール賞有望若手女優賞受賞。 85年「冬の旅」で同賞主演女優賞を最年少で受賞。 ウィリアム・ハートとの間に一児がいる。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「ラ・ブーム」 1982年「ザ・カンニング/アルバイト情報」      「ラ・ブーム2」 1983年「愛の記念に」 1984年「蒼い暴走」 1985年「冬の旅」「ふたりの女/ブランシュとマリー」      「さすらう女」 1987年「悪魔の陽の下に」 1988年「僕と一緒に幾日か」「仕立屋の恋」 1991年「プレイグ」 1992年「プラハ」 1994年「ジャンヌ/愛と自由の天使」      「ジャンヌ/薔薇の十字架」 1995年「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」 1998年「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」「嘘の心」 2001年「マドモアゼル」 2004年「灯台守の恋」 その他の出演者: Emilie Dequenne .... Brigitte Anne Consigny .... Camille Martine Sarcey .... Camille agee Nathalie Besancon .... Jeanne Thierry Lavat .... Tinou Beatrice Laout .... Nicole Christophe Kourotchkine .... Michel Lebras Bernard Mazzinghi .... Andre Eric Bonicatto .... Jo Nadia Barentin .... Huberte Emmanuel Courcol .... Le cure Gilles Masson .... Jean-Pierre Menguy User Rating: 7.4/10 (151 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ・セザール賞ノミネート:  最優秀主演男優賞:Philippe Torreton  最優秀助演女優賞:Emilie Dequenne  最優秀作曲賞:Nicola Piovani User Comments: Balzaryさん Toronto, Canada 2004年9月16日 愛と人生についてのすばらしい映画 1960年代のフランス、ブルターニュ地方が舞台。 すごい映画だ。 フィリップ・リオレ監督は、すばらしい仕事をした。 ブルタン人の生き方、 よそ者を受け入れない風土を見事に捉えた。 かれらは、自分たちの歴史に誇りをもっているのだ。 映画は、すべてオールロケ。 灯台のシーンでは、何のモデルも使われていない、 これは、興味深い情報だ。 このことを知っていると、 映像のドラマをより感じることができるだろう。 こんなすごいシーンが撮れるなんて、信じられない。 アノトワーヌ役のグレゴリ・デランジェールは、三つ星の演技。 よそ者で、地元民に受け入れられようと奮闘する。 最後に、唯一の友情をも損なうことになるのだが... この映画、実にいい。 英語ではないが、多くのひとに見てもらいたい。 オトーサン、 「マベのあの鞄、いいな」 自転車のリアの両側に長方形の本皮の鞄を取り付けたのです。 実に、おしゃれだし、たくさん入りそうです。 「特注で、作ってもらおうかなぁ」


幸福の黄色いハンカチ

オトーサン、 柏市図書館しょうなん分館へ。 「ないなぁ」 つに、日本映画のVTRすら残りすくなくなってきました。 あるのを借りるだけという有様です。 原題:幸福の黄色いハンカチ(1977)     The Yellow Handkerchief 監督:山田洋次 原作: ピート・ハミル 脚本:山田洋次 / 朝間義隆 Genre: Comedy / Drama 上映時間:109分 あらすじ: 欣也は、オレンジ色のファミアリアを買ったばかり。 東京からフェリーで釧路へいき、女の子でも誘おう。 網走駅前で、朱実と出会い、同乗させる。 キスをしようと迫られている朱美を助けたのが、勇作。 ひょんなことで知り合った3人の旅が始まる。 だが、狩勝峠の検問で、勇作が連行される。 実は、勇作は、網走刑務所を出所したばかりだったのだ。 幸い、知り合いの渡辺課長のおかげで、釈放され、 勇作は若い2人に自分の過去について語りはじめる。 夕張炭鉱で光枝と知り合い、結婚したものの、 光枝の流産がきっかけで、チンピラを殺してしまったのだ。 刑期を終えたいま、光枝は待っていてくれるだろうか? そんなことはありえない。 だが、2人に説得されて、勇作は夕張の町に向かう。 果たして、変わらぬ愛の印、 黄色いハンカチはわが家に掲げられているだろうか? 主な出演者: 高倉健 .....島勇作 倍賞千恵子 ..... 島光枝 武田鉄矢 ..... 花田欽也 桃井かおり ..... 小川朱実 渥美清 ..... 渡辺課長 オトーサン、 「みんな若いなぁ」 武田鉄矢さんなんて、まるでチンピラ。 この映画、30年近く前のもの。 高倉健さん、もう74歳、いまだにお若いのに、びっくり。 いまは亡き渥美清さん、若いですねぇ。 「ウチの息子みたいだ」 高倉 健 本名、小田剛一郎 誕生日:1931/2/16 出身地:福岡県中間市、 明治大学商学部卒、1955年 東映第2期ニューフェイス。 56年 「電光空手打ち」でデビュー、 76年、東映退社後、日本を代表する俳優として活躍。 出演作: 1963年 「暴力街」 1964年 「宮本武蔵」 「日本侠客伝」 1965年 「網走番外地」 「昭和残侠伝」 1968年 「新・網走番外地」 1970年 「遊侠列伝」 1978年 「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」 「野性の証明」 1981年 「動乱」「遙かなる山の呼び声」 1982年 「駅・STATION」 1989年 「あ・うん」 1999年 「鉄道員」 2001年 「ホタル」 その他の出演者: たこ八郎 ..... 帯広のヤクザ風 小野泰次郎 ..... 農夫 太宰久雄 ..... 旅館の親父 岡本茉利 ..... ラーメン屋の女の子 笠井一彦 .....警官 赤塚真人 ..... チンピラ 統一劇場 ..... フォーク・グループ User Rating: 7.8/10 (51 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ」 ・日本アカデミー賞受賞  最優秀作品賞  最優秀監督賞:山田洋次.  最優秀男優賞:高倉健  最優秀助演男優賞:武田哲也  最優秀助演女優賞;桃井かおり  最優秀脚本賞:山田洋次 User Comments: adrian tanovicさん London 2000年3月25日 大衆的な現代の古典 ざらざらしている感じ。 ”物思う寅さん"という感じ。 事実、脚本家も、出演者も、初期の寅さんシリーズと同じ。 愉快なシーンがいろいろあるが、 コメディではない。 人生の一断面であり、ロードムービーでもある。 3人が、ふとしたことで知りあい、行動を共にし、 最後には、ロマンティックな愛が成就する。 どうみても、芸術映画ではないが、 それなりに、すばらしい映画だ。 オトーサン、 「夕張とはいい舞台を選んだな」 衰えていく炭鉱町を背景に、 底辺に生きる人の人生と愛の物語が展開していくのです。 ○夕張市  その名の由来はアイヌ語の「ユーパロ」(鉱泉の湧き出るところ)。  明治初期から炭鉱の町として栄えた。  1960年には、北炭・三菱の大鉱業所を中心に、  北炭機械工業、北炭化成工業所など関連産業も発達し  11万6908人の都市となった。  だが、1970年頃からの石炭産業の衰退で、閉山し、人口激減。  現在は夕張メロン、石炭の歴史村、 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭など  観光の町として町おこしを進めている。


エリザベスタウン

オトーサン、 「IMDBのスコア、そう高くないな」 でも、おすぎさんが週刊文春で激賞していたので、 柏駅まで自転車散歩がてら見に行きました。 場内には、オーランド・ブルームがお目当ての若い女性。 原題:Elizabethtown (2005) 監督・脚本:Cameron Crowe Genre: Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for language and some sexual references. 上映時間:123分 あらすじ: 新製品が大失敗した後、 工業デザイナーのドリューは、自殺を考える。 だが、突然の父の死の知らせ。 ひとり息子として、ドリューは、 ケンタッキーの小さな町、エリザベスタウンで行なわれる 葬儀に行かねばならず、自殺を先に延ばす。 ケンタッキーへの飛行中に、客室乗務員クレアに出会う。 彼女は、機知に富む娘で、 彼の前途に横たわる荒波を航海するのを手助けし、 人生、そう捨てたものじゃない。 何かを望めば、手にいれられることを教える。 出演者: Orlando Bloom .... Drew Baylor(ドリュー) Kirsten Dunst .... Claire Colburn(クレア) Susan Sarandon .... Hollie Baylor (ホリー) オトーサン、 「3人とも、好演だ!」 オーランド・ブルームのハンサムな好青年ぶり。 クリステン・ダンストの清新と溌剌。 名女優、スーザン・サランドンは寡婦役。 長いスピーチとタップダンスシーンは忘れ難いものでした。 経歴紹介は、長くなりますが、この3名を。 ORLANDO BLOOM  オーランド・ブルーム 誕生日 1977/1/13 出身 英ケント州 父は南アフリカでネルソン・マンデラと共に アパルトヘイトと戦ったハリー・ブルーム。 父は、オーランドが4歳の時に他界し、 母と後見人のコリン・ストーンにより育てられたが、 後にコリン・ストーンが実父であることが判明。 姉弟は2歳年上の姉が一人。 少年時代に「スーパーマン」を役者が演じていることを知って、俳優志願に。 93年にロンドンに出て、ギルドホール音楽演劇学校で演技を学ぶ。 94年、テレビシリーズ「Casuality」に出演。 97年「オスカーワイルド」で映画デビュー。 その後、舞台に専念。 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役で映画に復帰。 身長180センチ。 名前の由来はバージニア・ウルフの小説「オルランド」にちなんでつけられたという説と、 17世紀の作曲家オーランド・ギボンズからとったという説がある。 ベジタリアンで好きな食べ物は、パスタ、ピザ、豆乳のチャイ・ラテ、ドクター・ペッパー。 嫌いな食べ物は牛乳を含めた乳製品。 音楽は、アイルランドのフォーク・ミュージックが特に好き。 趣味は、スカイダイビング、バンジー・ジャンプ、サーフィン、スノーボード。 ペットは犬のシディ。「キング・ダム・オブ・ヘブン」撮影中、セットの近くで見つける。 人生最大のケガは、友人宅の3階の窓から落ち、背骨と肋骨を骨折。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「ブラックホーク・ダウン」◆ 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇「トロイ」◆      「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆      「ケリー・ザ・ギャング」◆ 2004年「チャンピオン 明日へのタイトルマッチ」◇「キングダム・オブ・ヘブン」◇ 2005年「エリザベスタウン」◇ KIRSTEN DUNST キルスティン・ダンスト 誕生日 1982/4/30 出身 米ニュージャージー州ポイントプレザント 3才で芸能界入りし、70本以上のCMに出演。 89年「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。 94年「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」でゴールデン・グローブ賞ノミネート、 ブロックバスター・ビデオ・アワードの助演新人賞、 MTVアワードのベスト・ブレークスルー・アーティスト賞、 サターン・アワードのベスト・ヤング・アクトレス賞を受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1990年「虚栄のかがり火」 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」      「若草物語」       「ジム・キャリー IN ハイ・ストラング」 1995年「ジュマンジ」◇ 1996年「マザー・ナイト」 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」 1998年「スモール・ソルジャーズ」◇       「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◇       「わたしが美しくなった100の秘密」       「タイム・ラビリンス 時空の扉」       「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」 2000年「クロウ 復讐の翼」「デッド・ヒート・コネクション」 2001年「チアーズ!」◇「クレイジー/ビューティフル」◇       「ブロンドと柩の謎」◇ 2002年「スパイダーマン」◇ 2003年「ケイナ」(声)「モナリザ・スマイル」◇ 2004年「スパイダーマン2」◇[エターナル★サンシャイン」◆       「ウィンブルドン」◇ 2005年「エリザベスタウン」◇ SUSAN SARANDON  スーザン・サランドン 誕生日 1946/10/4 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 ワシントンDCのカソリック大学を卒業後、 70年「ジョー」のヒロイン役でデビュー。 「アトランティック・シティ」「テルマ&ルイーズ」「ロレンツォのオイル」「依頼人」で 4度アカデミー主演女優賞にノミネートされ、 95年「デッドマン・ウォーキング」のシスター・ヘレン役で アカデミー主演女優賞受賞。 俳優クリス・サランドンと離婚後、ティム・ロビンスと同棲中。 二人の間に二児がいる。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1970年「ジョー」 1972年「LA MORTADELLA」 1974年「LOVIN'MOLLY」「フロント・ページ」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」      「ロッキー・ホラー・ショー」 1976年「クラッシュ!」「ドラゴンフライの幻想」      「LAST OF THE COWBOYS」 1977年「真夜中の向こう側」「アドベンチャー・ラリー」 1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」 1979年「SOMETHING SHORT OF PARADISE」 1980年「アトランティック・シティ」      「ラヴィング・カップル」 1982年「テンペスト」 1983年「ハンガー」 1984年「IN OUR HANDS」「バディ・システム」 1985年「ジュディスの告発」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 1988年「さよならゲーム」 1989年「スウィート・ハート・ダンス」「乙女座殺人事件」      「白く渇いた季節」 1990年「THROUGH THE WIRE」(ナ)      「ぼくの美しい人だから」 1991年「テルマ&ルイーズ」「ライト・スリーパー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」      「ロレンツォのオイル/命の詩」 1994年「運命の絆」「依頼人」◇「若草物語」 1995年「セルロイド・クローゼット」      「デッドマン・ウォーキング」◇アカデミー主演女優賞 1996年「ジャイアント・ビーチ」 1998年「グッドナイト・ムーン」◇      「トワイライト」◇「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「地上より何処かで」◇「クレイドル・ウィル・ロック」◇ 2000年「ラグラッツのパリ探検隊」(声) 2001年「キャッツ&ドッグス」(声) 2002年「ムーンライト・マイル」◆「バンガー・シスターズ」◇      「17歳の処方箋」◆ 2004年「アルフィー」「ノエル」 2005年「Shall we Dance?」「エリサベスタウン」 その他の出演者: Alec Baldwin .... Phil DeVoss Bruce McGill .... Bill Banyon Judy Greer .... Heather Baylor Jessica Biel .... Ellen Kishmore Paul Schneider .... Jessie Baylor Loudon Wainwright III .... Uncle Dale Gailard Sartain .... Charles Dean Jed Rees .... Chuck Hasboro Paula Deen .... Aunt Dora Dan Biggers .... Uncle Roy Alice Marie Crowe .... Aunt Lena Tim Devitt .... Mitch Baylor User Rating: 6.4/10 (3,693 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 User Comments: harryangel13さん England 2005年9月9日 クロウのマネは誰も出来ないい キャメロン・クロウ監督以上に 汗まみれの掌に隠された無垢で新しい愛のかたちを かくも甘く描けるものはいない。 世界、アメリカ、そしてポップの世界への 彼のユニークな視点は、ナイーブなものではない。 我々を取り巻く世界の欠点や恐怖を自覚しているが、 その先も見ているのだ... 彼の映画は、愛を、生きていることを、人間の奇抜さを描く。 彼が好きだ。 そして、この映画は、彼の最高傑作だ。 おかしくて、じんときて、ロック好きのコメディである。 ダンストのすばらしい演技と好青年ブルームが出演している。 多くのひとは、この映画に身を引くだろう。 交響曲のように、多くの旋律があり、複雑なオーケストラがあり、 当然のことながら、欠点もないわけではない。 (長い上映時間、最後のサランドンのタンプダンスなど) だが、それについては、既に、言い尽くされている。 この映画は、暖かく、いとしく、ロマンティックな人生と愛の賛歌だ。 いつものように、クロウは、そのポップ好きを誇示している。 クラシックロックに新しい叙情的な息吹を与えている。 Lindsay Buckinghamのアコースティック版"Fleetwood Mac's BIG LOVE"がいい。 ヘイ....、この映画大好きだ。 この映画、時の試練に耐えるだろう。 クロウに、神の愛を。 彼は、祝福されるべきアーチストだ。 オトーサン、 「いいねぇ、こういう陽気な告別式も」 オヤジの遺灰を抱いて各地を旅し、 気に入った場所があると、クルマを停めて、 遺灰をまくなんて、素敵じゃないですか。 それが、新しい愛の、人生の、再スタートの儀式、 なんてすごい着想でしょう。 クロウ監督に脱帽しました。


みんな誰かの愛しい人

オトーサン、 「甘ったるい邦題だな」 フランス映画によくある日常茶飯事をみつめた作品でしょうか。 「....でも、いい邦題だな」 原題:Comme une image (2004)     Like an Image 監督:Agnes Jaoui 脚本;Jean-Pierre Bacri /Agnes Jaoui Genre: Drama / Comedy / Romance Rated PG-13 for brief language and a sexual reference. Country: France / Italy Language: French 上映時間;110分 あらすじ: 雑誌に載っているモデルとは大違い。 デブのロリータは、自分を卑下してている。 有名な脚本家の父親に、 何とか認めてもらいたいと望んでいる。 出演者:: Marilou Berry .... Lolita Cassard(ロリータ) Jean-Pierre Bacri .... Etienne Cassard(エティエンヌ) Agnes Jaoui .... Sylvia Millet(シルビア) オトーサン、 「主役のロリータ役、好かんなぁ」 好感をもったのは、ロリータの歌の教師役のシルビア。 「アニエス・ジャウイというのか、この女優さん。  えっ?監督なの?」 ロリータの父親で有名脚本家エティエンヌ役の ジャン・ピエール・バクリの演技も堅実でした。 「えっ、この俳優、脚本家なの?」 さらに、さらに、 「えっ、この2人、できてるの?」 長年のパ−トナーだったのに、近年別れたそうですが。 JEAN-PIERRE BACRI  ジャン・ピエール・バクリ 誕生日 1951/5/24 出身 アルジェリア・カスティリョーネ カンヌの学校で学んだ後、パリに出る。 広告代理店の仕事に就いた後、シモン校の演劇コースを受講。 77年から舞台出演。 「メグレ警視」シリーズなどのテレビ出演を経て、79年に映画デビュー。 85年「サブウェイ」でセザール賞助演男優賞にノミネートされる。 87年にジャウィと出会い、「スモーキング/ノースモーキング」 「恋するシャンソン」「ムッシュ・カステラの恋」などで共同脚本を手がける。 2000年「ムッシュ・カステラの恋」でセザール賞主演男優賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「未知の戦場」 1982年「流血の絆 野望篇」 1983年「愛に生きた女」「女ともだち」 1984年「7thターゲット」 1985年「C階段」「サブウェイ」「トレンチコートの女」 1986年「悪夢の日曜日」 1990年「セ・ラ・ヴィ」 1993年「キッチンでの出来事」 1994年「めずらしい真珠」 1995年「家族の気分」 1996年「ディディエ」 1997年「恋するシャンソン」 1998年「ヴァンドーム広場」 1999年「パリの確率」 2000年「ムッシュ・カステラの恋」 2004年「みんな誰かの愛しい人」 AGNES JAOUI  アニエス・ジャウイ 誕生日 1964/10/19 出身 仏パリ郊外アントニー 15才でフロラン演劇コースを受講し、 その後、アンギアン音楽院とコンセルバトワールで声楽を学ぶ。 83年「LE FAUCON」で映画デビュー。 86年、パトリス・シェローによるナンテールのアマンディエ劇場俳優養成学校に入学。 翌年、ピンター作「誕生パーティ」で舞台デビュー。 87年、ジャン・ピエール・バクリと知り合い、意気投合。 戯曲の共同執筆に取りかかり、 91年「CUISINE ET DEPENDANCES」を初演し、大成功。 93年「キッチンでの出来事」で映画化される。 その後、バクリと共に「スモーキング/ノースモーキング」「恋するシャンソン」で アラン・レネ監督に起用される。 94年に舞台でも演じ、脚本も担当した96年「家族の気分」、 2000年「ムッシュ・カステラの恋」でセザール賞脚本賞と助演女優賞を受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1993年「キッチンでの出来事」 1996年「家族の気分」 1997年「恋するシャンソン」「たれこみ屋」 1999年「とびだした女」 2000年「ムッシュ・カステラの恋」 2004年「みんな誰かの愛しい人」 その他の出演者: Laurent Grevill .... Pierre Millet Virginie Desarnauts .... Karine Cassard Keine Bouhiza .... Sebastien Gregoire Oestermann .... Vincent Serge Riaboukine .... Felix Michele Moretti .... Edith Jean-Pierre Lazzerini .... Taxi Driver Jacques Boko .... Bouncer Yves Verhoeven .... Onlooker #1 Samir Guesmi .... Onlooker #2 Bob Zaremba .... Guy Seen Everywhere Roberte Kiehl .... Conservatoire Pianist User Rating: 7.2/10 (1,415 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ・カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞受賞 User Comments: Galinaさん Virginia, USA 2005年10月27日 3冠 新鮮な息吹。 チェホフの劇作のよき伝統である 洗練さ、おかしさ、皮肉に満ちている。 この映画は、脚本、監督、アニエス・ジャヴィの3部門で三冠王だ。 「あたしを見て」というのは、20歳のロリータの叫び。 父親に注目されるのを求めて、 美声の持ち主で、歌に情熱を持っているものの、 ずんぐりした身体の自分を卑下している。 皮肉にも、父親は、フランスで最も有名な脚本家である。 深遠で、細密で微妙な小説で知られる彼は、 傲慢で、自己中心的で、自分にかまけていて、 娘のロリータを批判することはあっても、認めようとしない。 彼は、多忙で、娘の歌のテープを聴こうともしない。 ロリータは、父親の関心と是認を惹こうとする。 脚本は美しく、監督は、自分の登場人物たちを描くのに、 白と黒は使わず、様々な面をみせた。 この映画は貴重な宝石である。 出演者の演技は、すばらしい。 さらに、おまけとして、美しい音楽を随所で聞くことができる。 そのなかには、Monteverdi やHandelの音楽もある。. 10点満点で9点。 オトーサン、 「流石、コンセルバトワールで声楽を学んだ監督だ!」 映画を活気づけ、感動をもたらす、その力を知りつくしていました。 この映画に使われた音楽のCDを買いたくなりました。 こんなことは、久しぶりです。


イン・ハー・シューズ

オトーサン、 「キャメロン・ディアスのお色気か。  じゃ、B級映画に決まってるなぁ」 馬鹿にしていたら、どうしてどうして。 原題:In Her Shoes (2005) 監督:Curtis Hanson 原作:Jennifer Weiner 脚本:Susannah Grant Genre: Drama Rated PG-13 for thematic material, language and some sexual content. 上映時間:130分 あらすじ: マギーは、頭の空っぽなパーティ・ガール。 旧式の姉ローズは、弁護士。 2人は、事ある毎に衝突している。 マギーが、ロースの恋人を寝取ったことで、2人は絶交。 住むところもなくなった文無しのマギーは、 久しく会っていない祖母エラのもとへ。 はたして、姉妹は、仲直りできるだろうか? 出演者: Cameron Diaz .... Maggie Feller(マギー) Toni Collette .... Rose Feller (ローズ) Shirley MacLaine .... Ella Hirsch (エラ) オトーサン、 「トニ・コレット、こんなに巧い女優さん、いたのか!」 おかげで、 キャメロン・ディアスの演技が、一段と映えました。 おばあさん役のシャーリー・マクレーン、年をとりましたね。 でも、素敵ですよ。 CAMERON DIAZ キャメロン・ディアス 誕生日 1972/8/30 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 16才からモデルとして世界中で活躍。 89年には日本でもファッション・カタログやCMに出演していた。 21才の時、オーディションを受け、ジム・キャリー主演「マスク」(1994)で クラブ歌手ティナ役を得て映画デビュー。 「マスク」の映画ヒット共にディアスの人気も上昇。 翌年、「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」で初主演。 その後も「フィーリング・ミネソタ」、「ベスト・フレンズ・ウェディング」、 「メリーに首ったけ」と出演。 プライベートでも恋愛の話題が尽きない。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「マスク」◇ 1995年「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◇ 1996年「彼女は最高」◆「フィーリング・ミネソタ」◇      「ブラック・メール/脅迫」 1997年「ベスト・フレンズ・ウエディング」◇      「普通じゃない」◇「真夏の出来事」◇ 1998年「メリーに首ったけ」◇「ラスベガスをやっつけろ」◆      「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「エニイ・ギブン・サンデー」◇      「彼女を見ればわかること」 2000年「チャーリーズ・エンジェル」◇「姉のいた夏、いない夏。」◇ 2001年「シュレック」(声)      「バニラ・スカイ」◆ 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」◇      「クリスティーナの好きなコト」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2005年「イン・ハー・シューズ」 TONI COLLETTE  トニ・コレット 誕生日 1972/11/1 出身 オーストラリア・シドニー オーストラリアの国立演劇学院を卒業後、 91年「スポッツウッド・クラブ」で映画デビュー。 「ミュリエルの結婚」でゴールデングローブ賞にノミネート、 「シックスセンス」ではアカデミー助演女優賞にノミネートされる。 上目遣いの視線と内に秘めたる野性味を感じさせる魅惑の女優。 2003年、オーストラリアのミュージシャンのデイブ・ガラファッシと結婚。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「スポッツウッド・クラブ」 1994年「ミュリエルの結婚」 1995年「ハーモニー」「LILIAN'S STORY」 1996年「エマ」 1997年「クロックウォッチャーズ/私に気をつけて」      「ハッピー・ブルー」「THE BOYS」 1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」      「ダウン・アンダー・ボーイズ」◇ 1999年「シックス・センス」「EIGHT AND A HALF WOMEN」 2000年「シャフト」「ホテル・スプレンディッド」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」「チェンジング・レーン」      「めぐりあう時間たち」 2004年「ラスト・ショット」 2005年「イン・ハー・シューズ」 その他の出演者: Anson Mount .... Todd Richard Burgi .... Jim Danvers Candice Azzara .... Sydelle Feller Brooke Smith .... Amy John Mastrangelo Sr. .... Di Bruno Bros. Cheese Guy Emilio Mignucci .... Di Bruno Bros. Cheese Guy Mark Feuerstein .... Simon Stein Terrance Christopher Jones .... Lawyer Nicole Randall Johnson .... Rose's Assistant Kateri DeMartino .... Ferocious Shopper Brandon Karrer .... Canal House Guy Jon Ingrassia .... Bartender Jason Peck .... Cuervo Carl User Rating: 7.1/10 (1,499 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Brent Traftonさん Long Beach, CA 2005年10月8日 この靴はよく合う 秋は、知的で大人向けの映画が出回る季節である。 この映画は、今秋の第1弾というわけ。 姉妹の競争意識と固い絆というストーリーは、 はじめ、あまり興味を引かなかったが、 この映画は、上出来の映画が、 ストーリーを超えられるかのよい例である。 今年一番のいい演技が見られる映画だ。 トニ・コレットは、この映画を見応えのあるものにしている。 彼女の性格が、物語の中心であり、いい仕事をしている。 彼女は、時代遅れの姉役を見事に演じている。 妹のキャメロン・ディアスときたら、 いつも男をモノにするが、イラついていて、アル中なのだ。 シャーリー・マクレーンは、疎遠になった前向きの祖母役である。 はじめは、かったるい感じだが、マクレーンが出ると、よくなる。 この映画、先月上映された"Proof." と似ている。 いいストーリーなのだが、撮影と監督がお粗末だった。 この映画のいいところは、 細部にまで神経が行き届いているところだ。 監督は、自信満々だし、 今日流行の早いテンポのカットやカメラ・アングルに悩まされすにすむ。 お粗末な映画ばかりだから、 今年の興行売り上げが不振なのも不思議ではない。 この映画が成功したのは、 質のいい映画を見に行く時の判断基準を提供しているからだ。 銃撃やヘリコプターでの追跡などでなく。 知的で、感動的な映画を期待しているなら、 この映画こそ、見に行くとよい。 オトーサン、 「その通リ!細部に神は宿る!」


ハイウエイマン

オトーサン、 「ハイウェイの男ども?」 聞きなれない言葉ですが、 路線トラックの運転手なども、そうでしょう。 でも、この映画は、ハイウェイを舞台に 悪事を繰り広げる男を追跡する男が主人公なのです。 原題:Highwaymen (2003) 監督:Robert Harmon 脚本:Craig Mitchell / Hans Bauer Genre: Action / Crime / Thriller Rated R for violence, some gore and brief language. Country: Canada Language: English 上映時間:80分 あらすじ: 5年前に妻をひき逃げされたレニーは、殺人者を追う。 軽量化し、パワーアップしたプリムス・バラクーダを駆って、 アメリカを縦断し、横断している。 彼が猛スピードで追っている男は、ファーゴ。 車椅子に乗った精神病者で情け容赦のない男だ。 ファーゴは、72年型キャデイラック・エルドラードを改造して、 自分のひん曲がった肉体と精神を誇示するモンスターに仕立てている。 いまや、彼らのネコとネズミのレースは白熱する。 そのヘッドライトに浮かんでいるのは、傷心の美女。 不本意にも、その結末の鍵をにぎることになる。 出演者: James Caviezel .... James 'Rennie' Cray(レニー) Rhona Mitra .... Molly(モリー) Colm Feore .... Fargo(ファ−ゴ) オトーサン、 「そうか、このひと、イエス・キリストじゃん」 ”パッション”の好演が話題を呼んだひとです。 その経歴をみておきましょう。 JIM CAVIEZEL  ジム・カヴィーゼル 誕生日 1968/9/26 出身 米ワシントン州マウントヴァーノン 厳格なカソリック信奉家族の中で育つ。 コミュニティ・カレッジでバスケットで活躍し、 スポーツ選手としてワシントン大学へ行くことを目指していたが、 怪我のため断念。以後、役者を目指す。 91年「マイ・プライベート・アイダホ」で映画デビューだが、 役を得るためにアメリカに来たイタリア移民と偽り 空港のチケット・カウンターの職員の役を得た。 その後、ジュリアード学院の演劇科に入学するが、 「ワイアット・アープ」でワイアットの弟役を得たこともあり、ハリウッドへ移住。 98年「シン・レッド・ライン」の主役ウィット役あたりから注目され、 「オーロラの彼方へ」の主役にも繋がった。 暴力性を内に秘める寡黙な男を演じさせる上手い。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1991年「マイ・プライベート・アイダホ」 1994年「ワイアット・アープ」 1996年「ザ・ロック」 1997年「G.I.ジェーン」 1998年「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「楽園をください」◆ 2000年「オーロラの彼方へ」◇「ペイ・フォワード 可能の王国」◆ 2001年「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「モンテ・クリスト伯」◇ 2003年「ハイウェイマン」◇ 2004年「パッション」◇「アイ・アム・デビッド」「ボビー・ジョーンズ 球聖とよばれた その他の出演者: Frankie Faison .... Will Macklin Gordon Currie .... Ray Boone Andrea Roth .... Alexandra Farrow Noam Jenkins .... Kelt Toby Proctor .... Rookie James Kee .... Trauma Counselor Guylaine St-Onge .... Olivia Cray (as Guylaine St. Onge) Joe Pingue .... Long Hair Mechanic Martin Roach .... Detective Ron Bell .... Semi Driver Paul Rutledge .... Pickup Driver Kelly Jones .... Pickup Passenger User Rating: 5.6/10 (1,251 votes) オトーサン、 「もうすこし、よいスコアでは?」 User Comments: Director3さん Syracuse, New York 2004年9月7日 素敵な自動車映画 安全面を考慮して、 ディジタルビデオやCGの特殊効果や 大音響に頼らない映画がついに出現した。 この映画は、本物のスリラーである。 ここ数年よく見かける主流映画の”松葉杖”を避けている。 激突しあうクルマは、本物の金属製だ。 映画の登場人物たちは、 クルマのドアが吹っ飛んだ後、中古部品を取り付ける。 これこそ、本物のカーチェース映画というものだ。 Mark Ishamの音楽は、シンプルで怖い。 緊張を高めるために、どの頻度がいいか監督が知っていた "Halloween" や"Nightmare on Elm Street"を思い出させる。 音楽は、Brittany Spearsも、Metallica singles も使っていない。 この監督は、自分を堅持し、素人受けなど狙っていない。 演技は、すばらしい。 ジム・カヴィーゼルは、大したものだ。 撮影も、第一級。 新鮮なのは、映画の事件が、ほとんど夜に起きること。 多くの映画監督は、怯えて、ビデオにしたがるのに。 (例えば、マイケル・マンの「コラテラル」) すばらしい景色や人気のない長い道路が見事に写し撮られている。 撮影は、Rene Ohashiだ。 さらにいいのは、音響効果。 自動車エンジンの音は、みんな実に正確である。 いいタイミングで効果的に使われている。 これとあいまって、クルマの話が巧みで、本物の自動車映画になっている。 60年代から70年代にかけての古いカーチェース映画フアンなら、 この映画を楽しめるだろう。 オトーサン、 「いいコメントだ」 確かに、自動車好きが納得できるような 本物の自動車映画が少ないように思います。 お金も食うし、撮影に危険が伴うからでしょうが... なお、気になったのは、この映画でも身体障害者が悪役だったこと。 新たな流行なのでしょうか?


ホネツギマン

オトーサン、 「なんじゃ、この題名は?」 とても、借りる気にはなれない題名です。 脚本が、Ethan Coenとあったので、心変わり。 彼の作品なら、きっと面白いでしょう。 原題:The Naked Man (1998) 監督:J.Todd Anderson 脚本:J. Todd Anderson / Ethan Coen Genre: Comedy / Drama 上映時間;93分 あらすじ: 父親に薬局を継げと言われたブリスは、、 整体師の資格は取るものの、無敵のプロレスラーになる。 妻の希望で、惜しまれつつ、プロレスを断念、 故郷に戻って、両親の隣りで整体師を開業する。 薬局チェーン主が両親の薬局買収を迫り、 幸わせな日々はあえなく吹き飛ぶ。 かくして、無敵のブリスは立ち上がるのだ。. 出演者:: Michael Rapaport .... Dr. Edward Blis, Jr(ブリス). Michael Jeter .... Sticks Varona(スティックス) Joe Grifasi .... Det. Lt. Albert Karski(アルバート刑事) オトーサン、 「特異なキャラクターづくりの天才!」 イーサン・コーエンの脚本、見事なものです。、 薬局王にして悪の巨魁が、半身不随なんて、誰が考えつくでしょう。 考えついたとしても、映画にしてしまうとは。 その筋からの非難轟々でしょうに。 この映画、悪役のマイケル・ジェッターが光っていました。 MICHAEL JETER マイケル・ジェッター 誕生日 1952/8/26-2003/3/30 出身 米テネシー州ローレンスバーグ メンフィス州立大学で医学を学んだ後、俳優に転じ、 1978年「ONCE IN A LIFETIME」でブロードウェイ・デビュー。 79年「ヘアー」で映画デビュー。 97年に自身のHIV感染を公表。 2003年、HIV障害でロサンゼルスにて死去。 出演作 1979年「ヘアー」 1983年「カメレオンマン」 1989年「デッド・フォール」「サンタモニカ・ダンディ」 1992年「フィッシャーキング」 1993年「天使にラブソングを2」 1996年「ウォーターワールド」 1997年「マウス・ハント」「エア・バディ」 1998年「パッチ・アダムス」「聖なる嘘つき、その名はジェイコブ」      「ラスベガスをやっつけろ」「ホネツギマン」 1999年「トゥルー・クライム」「グリーンマイル」 2000年「ギフト」 2001年「ジュラシック・パークV」 2002年「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」 2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」 2004年「ポーラー・エクスプレス」(声) その他の出演者: John Carroll Lynch .... Sticks' Driver Arija Bareikis .... Kim Bliss Rachael Leigh Cook .... Delores Martin Ferrero .... Sonny John Slattery .... Ferris Peter Thoemke .... Ed Bliss, Sr. Nancy Plank .... Mrs. Marlinda Bliss Steve Shaffer .... Dr. Preard Charles Brin .... Mr. Renfrow Jessica Shepherd .... Patty Jesse Morse .... Betty Katherine Disque .... The Adjusted Woman User Rating: 5.3/10 (254 votes) オトーサン、 「これは、低過ぎる」 User Comments: psamさん CHICAGO 2001年2月6日 なぜ上映されなかったのか この映画、並みの映画ではない。 何といっても、コーエン兄弟のイーサン・コーエンが 共同脚本を書いているからだ。 コーエン兄弟の映画そのものを期待すると間違えるが、 どこか似通った点がある。 J.T Anderson監督に、一体何を期待するのだ? 彼は、何といっても、コーエン兄弟のほとんどの作品で、 ストーリーボードを書いてきたひとなのだ。 監督の登場人物たちは コーエン兄弟の作品と同じように興味深い。 登場人物間の葛藤が生き生きしている。 そして、Jeff Barklageの撮影がすばらしい。. (コーエン兄弟の映画では、撮影がすばらしく、  ストーリーと登場人物を大きく後押ししている) この映画、愉快で良い映画だ。 それなのに、OCTOBER社とユニバーサアル映画は、 なぜ、この映画を上映しなかったのか? 理解に苦しむ。 オトーサン、 「ビビったのでしょう」


おしゃれ泥棒

オトーサン、 「これ見たんじゃなかったかなぁ。 まあ、いいや、もう一度見てもいいや」 オードリー・ヘプパーンの映画、大分見ましたが、 この映画、幸い見ていませんでした。 原題:How to Steal a Million (1966) 監督:William Wyler 原作:George Bradshaw 脚本:Harry Kurnitz Genre: Crime / Romance / Comedy / Drama 上映時間:123分 あらすじ: ニコルの父親は、伝説の美術品収集家。 貴重なチェリーニのヴィーナスをパリの美術館に貸し出す。 だが、このチェリーニのヴィーナスは、贋作で、ニコルの祖父の作。 (父親もまた贋作者だが、専門は絵画) ヴィナスが偽物かどうかのテストが行われる前に、 ニコルは、その百万ドルもの彫像を盗むようシモンに依頼する。 かれは、"society burglar"だったのだ。 出演者:: Audrey Hepburn .... Nicole Bonnet(ニコル) Peter O'Toole .... Simon Dermott (シモン) Hugh Griffith .... Charles Bonnet (ボネ、ニコルの父親) オトーサン、 「ヘプパーン、魅力的だなぁ」 その細い折れそうな身体がまた独特の威力を発揮しています。 相手役シモン、青い眼が素敵ですが、 この俳優、誰かと思ったら、ピーター・オトゥール。 「アラビアのローレンス」でした。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていた ワイラー監督に見出され、53年「ローマの休日」に抜擢され、 アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」       「LAUGHTER IN PARADISE」       「THE LAVENDER HILL MOB」 「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 その他の出演者: Eli Wallach .... Davis Leland Charles Boyer .... Bernard De Solnay Fernand Gravey .... Grammont Marcel Dalio .... Senior Paravideo Jacques Marin .... Chief Guard Moustache .... Guard Roger Treville .... Auctioneer (as Roger Treville) Edward Malin .... Insurance Clerk (as Eddie Malin) Bert Bertram .... Marcel User Rating: 7.4/10 (1,864 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: filmfactsmanさん Beverly Hills, CA 2005年9月4日 ヘップバーンとオトゥールの共演が楽しい ヘップバーンとオトゥールは、魅力的なペアで、 パリの美術館から彫像を見事に盗み出す。 この洗練された1966年のコメディ映画では、 Eli Wallach(アメリカの富豪役)とHugh Griffith(父親)が愉快だ。 主役の2人のお株を奪うシーンもある。 それに加えて、Johnny Williamsの光輝く演技、 機知に富んだ Harry Kurnitz の脚本、 スタイリッシュな William Wyler の監督ぶりがいい。 チェリーニの贋作を、美術館の厳重なセキュリティ・システムを かいぐって盗み出すあたり、実に楽しい。 ヘプバーンは、ジバンシーのドレスを何着も着替え、 カルチェの宝石を身につける。 実にシックで、実に不安気である。 贋作に歯止めの利かなくなった父親を守ろうと必死である。 盗みの手口そのものも、天才的だ。 "Rififi"や "Topkapi"にも劣らない。 息を呑むようなパナビジョンでパリの風景が紹介されている。 このシーズンに、おとぎ話しの都市に行けないひとにはうれしい限りだろう。 後年、シャーリー・マクレ−ンとマイケル・ケインが 「ガンボ」で、同じような窃盗役を演じている。 オトーサン、 「 ヘプバーンの映画、随分見たようだけど、  見ていないほうが多いんだ」 見たのは、たったの9作品でした。 「ローマの休日」、「麗しのサブリナ」、「戦争と平和」 「昼下がりの情事」、「尼僧物語」、「ティファニーで朝食を」 「シャレード」、「マイ・フェア・レディ」、「暗くなるまで待って」


浮雲

オトーサン、 柏市図書館しょうなん分館へ。 もう残っているのは、日本映画だけ。 高峰秀子主演とあるので、借りました。 中学時代、「二十四の瞳」を見に行ったものです。 原題:浮雲     Floating Clouds 監督:成瀬巳喜男 原作:林芙美子 脚色:水木洋子 Genre: Drama / Romance (more) Black and White 上映時間:123分 あらすじ: ゆき子は、戦前、タイピストとして仏印に行く、 そこで農林省技師の兼吾に会い、恋仲になる。 戦後、訪ねたものの女房がおり、絶望し、パンパンになる。 事業に失敗した兼吾と再会したゆき子は、心中しようと伊香保温泉へ。 だが、心中を思い留まった兼吾にまたも、浮気の虫。 今度の相手は、逗留先の清吉の女房・おせいだった。 すでに兼吾の子を宿していたゆき子は、 妊娠中絶をするものの、まだ彼には未練があった。 兼吾が屋久島の新任地へ行くと聞き、 ゆき子は無理やりついていくが、病を得て血を吐いて死ぬ、 花の命は短くて、苦しきことのみが多い一生だった。 出演者: 高峰秀子 .... 幸田ゆき子 森雅之 .... 富岡兼吾 岡田茉莉子 .... おせい オトーサン、 「高峰秀子さん、こんなに巧い女優さんだったのか」 清純派ですが、パンパン役もやれるんです。 新聞か何かに出ていましたが、現在81歳。 80歳の夫、松山善三さんと仲よく暮らしておられて、 梅原龍三郎さんが描かれた自画像10点あまりを 世田谷美術館に寄贈されたとか。 ○高峰秀子  1924/3/27 - 函館市生まれ。母の死によって叔母の養女になり上京。 1929年、5歳のときデビューし、400本余の映画に出演。 戦後は木下恵介「女の園」「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」、  成瀬己喜男「あらくれ」「放浪記」「浮雲」などに主演。  そのほか、時代を代表する名監督の作品に主演し、  演じた役も様々で、初々しい新任先生、ノイローゼの女学生、  未亡人、聾唖の母、 はては頭の弱いストリッパーまで、  演技の幅は実に多彩である。  卓越した表現力でその役すべてに存在感を与えた。  日本映画の黄金期を創った大女優。  出典:plaza.rakuten.co.jp/ekatocato/91000 その他の出演者: 中北千枝子 .... 妻邦子 木村貞子 .... 母 山形勲 .... 伊庭杉夫 加東大介 .... 向井清吉 瀬良明 .... 太田金作 User Rating: 8.1/10 (105 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: William J. Ficklingさん Columbia, South Carolina, USA 2003年3月15日 時に胸を打つが、要するに退屈。 一見すると、人間関係の探求であり、胸を打つが、 最終的には、高級なメロドラマの域を出ない。 あまりにも長すぎる。 メロドラマと呼んだが、軽蔑ではない。 私は、Douglas Sirkの大フアンだ。 だが、彼は、この映画のように生真面目ではなかった。 だが、それが却って重味のある作品にしていた。 それでも、この映画、見る価値はある。 オトーサン、 「外人は冷ややかだなぁ」 若いひとは、「パンパン」と言っても分からないでしょうが、 第2次大戦後に日本に進駐したきた兵士相手の売春婦のこと。 近所の娘が、パンパンになったに、 彼らがくると、ジーオウから投げるキャンデーに群がった自分に 非常にやる瀬ない思いをしたものです。 この映画では、焼け跡を背景に「東京ブギウギ」が流れます。 敗戦国民の心情に響いて、大ヒットしました。 焼けっぱち気分で唄った覚えがあります。 ○東京ブギウギ ♪東京ブギウギ リズムウキウキ  心ズキズキ ワクワク  海を渡り響くは 東京ブギウギ  ブギの踊りは 世界の踊り  二人の夢の あの歌  口笛吹こう 恋とブギのメロディ  燃ゆる心の歌 甘い恋の歌声に  君と踊ろよ 今宵も月の下で  東京ブギウギ リズムウキウキ  心ズキズキ ワクワク  世紀の歌 心の歌 東京ブギウギ  さあさブギウギ 太鼓叩いて  派手に踊ろよ 歌およ  君も僕も愉快な 東京ブギウギ  ブギを踊れば 世界は一つ  同じリズムと メロディよ  手拍子とって 歌おうブギのメロディ  燃ゆる心の歌 甘い恋の歌声に  君と踊ろよ 今宵も星をあびて  東京ブギウギ リズムウキウキ  心ズキズキ ワクワク  世界の歌 楽しい歌 東京ブギウギ  ブギウギ陽気な歌 東京ブギウギ  ブギウギ世紀の歌 歌え踊れよ ブギウギ オトーサン、 原作者の林芙美子さん、あまり好きな作家ではありませんが、 経歴をみておきましょう。 ○林芙美子(1903/.12/31 - 1951/6/28)   山口県下関市出身の小説家。  行商を営んでいた親の影響で各地を転々としたが、   多感な青春期を過ごした尾道では少女時代から文才を発揮し、   恩師の勧めもあって尾道市立高等女学校に進学し、文筆の道を志す。   卒業後上京。職を転々としながら過ごした19歳から23歳頃までの   多感な日々を書き綴ったのが、「放浪記」、ベストセラーとなった。   その後も「稲妻」や「浮雲」、「めし」などの作品を次々と発表し、   「晩菊」で女流文学者賞を受賞した。   新宿区にある当時の住居は、「林芙美子記念館」として公開中。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


にごりえ

オトーサン、 コンビニで1万円札でお釣りをもらいました。 5千円札と1000円札4枚。 「この女のひと、誰だか知ってる?」 「与謝野晶子でしょう」 「キミ、怒るよ」 この映画、樋口一葉の原作です。 原題:にごりえ(1953) 監督:今井正 原作:樋口一葉 脚本:水木洋子/井手俊郎 上映時間:130分 あらすじ: 樋口一葉の3つの短編。 お見合い結婚した娘が両親に叱られる第1話。 第2話は、若い女中に金持ち一家が意地悪する。 最後は、世間並みの暮らしをしたい遊女のお話し。 出演者: 田村秋子 .... 齊藤もよ 久我美子 .... みね 淡島千景 .... お力 オトーサン、 「淡島千景が断然いいなぁ」 コケティシュな表情や仕草がたまらない魅力です。 肩で演技できる女優さんなんて、今や、いませんよね。 ○淡島千景(1924/2/24 - 昭和14年〜25年まで宝塚歌劇団に所属。 優れた美貌の娘役で戦時中・戦後と宝塚歌劇を支えた。   映画デビューは、「てんやわんや」、第1回ブルーリボン賞演技賞を受賞。   以後「夫婦善哉」、駅前シリーズなどに出演するほか、 舞台やテレビでも息の長い活躍を続けている。 昭和30年に菊池寛賞、63年に紫綬褒章、平成7年に勲四等宝冠章、 平成16年に牧野省三賞、平成17年にNHK放送文化賞に輝くなど 日本映画の全盛期を支えた銀幕のスター。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 その他の出演者: 三津田健 .... 齊藤主計 久門祐夫 .... 齊藤亥之助 丹阿弥谷津子 .... 原田せき 芥川比呂志 .... 高坂録之助 龍岡晋 .... 山村嘉兵衛 長岡輝子 .... 山村あや 仲谷昇 .... 山村石之助 中村伸郎 .... 安兵衛 荒木道子 .... しん 戊井市郎 .... 三之助 北村和夫 .... 車夫 十朱久雄 .... 藤兵衛 南美江 .... お八重 山村聡 .... 朝之助 宮口精二 .... 源七 杉村春子 .... お初 北條まき子 .... お高 User Rating: awaiting 5 votes オトーサン、 「7点台だろう」 User Comments: 日本映画チャンネルさん 神奈川県 Japan 2005年2月22日 濁り江 一葉の原作タイトルでもある「にごりえ」とは、 どんより濁った色調の絵、と思っていたが、そうじゃない、 汚くよどんだ水場「江」のことなんですね。 映画はたしかに漆黒の「江」が一方の舞台。 黒みの強い、漆を塗り込んだようなモノクロ画面、 夫婦役の杉村春子と宮口精二の演技もいいが、 やはり文学座一統を屁とも思わぬふぜいの淡島千景の艶のある名演が忘れがたい映画です。 この映画の公開年、キネマ旬報だったかブルーリボンだったか、 この映画が第一位で、二位が小津の「東京物語」、三位が黒沢の「七人の侍」じゃなかったっけ。 納得です。日本映画にも「凄い持代」があったのです。 ところで今年の日本アカデミー賞の作品賞、 高校映研の少年が作ったような「半落ち」が作品賞だと。 笑っちゃうね。 オトーサン、 「樋口一葉か、ご近所さんだったな」 祖母が龍泉小学校の教師で、学校の前で文房具屋をしていました。 7歳まで、そこで暮らしていました。 先年、懐かしさのあまり、訪ねましたが、影も形もなし。 往時の生家の雰囲気は、この映画に残っているのみ。 ○樋口一葉(1872/5/2 - 1896/11/23) 小説家、作家、歌人   東京府庁構内(千代田区)の長屋で、官使・為之助の次女として誕生。   幼時から読書を好み、14歳の時に中島歌子の歌塾「萩の舎」に入門。   15歳で兄を亡くし、父も病死したため、 苦しい生活を強いられる。   東京朝日新聞記者、半井桃水に師事し、処女小説「闇桜」を発表。   幸田露伴風の小説「うもれ木」が出世作となる。   生活苦打開のため、吉原遊郭近くの下谷龍泉寺町で雑貨店を開いたが 半年後には閉店。この経験が、「たけくらべ」の題材となった。   14カ月という短い作家生活ののち、肺結核のため24歳で死去。 その肖像は、2004年から五千円紙幣に採用されている。 作品:  1894年「大つごもり」   1895年「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」「うつせみ」   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


TATEKSHIS'

オトーサン、 「おすぎさんが、ノーコメントとは!」 映画評論家の意見は、失敗作で一致しているようです。 見終わった観客も、呆然としているとか。 でも、そうでしょうか? 原題:Takeshis' (2005) 監督・脚本:北野武 Genre: Comedy / Drama 上映時間:108分 あらすじ: ビートたけしは、ショービジネスのセレブ。 多忙で、非現実的な暮らしを送っている。 ある日、自分によく似た金髪の北野という男に出会う。 シャイなコンビニ店員で、無名の役者だが、ブレイクを願っている。 2人の道が交錯し、北野は、ビートたけしになることを夢見る。 出演者: ビートたけし 京野ことみ 岸本加世子 オトーサン、 「京野ことみがいい!」 天然ボケ、演技しないのが、よかったようです。 もっと正確に言えば、 北野監督が演技させなかったのがよかったのです。 いまの日本、こういうノーテンキな若いひとが増えましたね。 岸本加世子さんは、いつのように風変わりな役でした。 ビートたけしさんは、1人2役の妙。 その他の出演者: 大杉蓮 寺島進 渡辺哲 美輪明宏 六平直政 上田耕一 武重勉 ビートきよし 高木淳也 木村彰吾 津田寛治 芦川誠 THE STRiPES 石橋保 松村邦洋 國本鍾建 内山信二 User Rating: 6.5/10 (60 votes) オトーサン、 「案外、高いスコアだ」 北野フアンには、たまらない味なのでしょう。 User Comments: Spuzzlightyearさん Vancouver 2005年10月11日 ここ数年、見たなかで最低の映画 北野武映画をたくさん見てきた。 このひとの作品は、ヒット作と失敗作を繰り返す。 「ソナチネ」? ヒット作。 「ブラザー」?  失敗作。. 「坐頭市」?   ヒツト作 ? いや失敗作だ。 そして、今度が、”Takeshi's”である。 断言するが、これは最悪の作品だろう。 この数年、たくさん見てきたが、 この映画は、ツービートのたけしだ! ひとりは、有名俳優で、ひとりは売れない役者だ。 2人とも、いい暮らしを求めている。 ひとりは、名声に浸り、もうひとりは、四苦八苦している。 だが、売れない役者が拳銃をもつや、 映画のなかのギャングであるたけしになろうとする。 これは、ウソ臭い。 最後まで、ハチャメチャなシーンや登場人物が意味も無く溢れる。 実に、安っぽいのだ。 二重に安手なのは、2つの偽りの結末が用意されていること。 唸るしかないのだ。 すべてを実に安っぽく説明している。 つまり、北野自身が当惑するというわけなのだ。 オトーサン、 「ははーん」 多くの映画評論家が見逃しているのは、 初期のサイレント映画の影響です。 最近、たけしさんは、古い映画を集中的にみて、 そこにおける馬鹿騒ぎや風刺の持つ力に目覚めたのです。 拳銃をぶっ放す快感とカタルシス。 でも、そんなものはフィクションなのです。 いくら拳銃で全身を撃たれても、ひとは死なないのです。 何度も生き返ってくるのです。 「そんな馬鹿な!」 そう思うかもしれませんが、 性懲りもなく繰り返される戦争やテロをみてください。 いくら殺しても、殺し終えることはないのです。 警官隊、コンビニ、芸能界の胡散臭さ。、 北野武は、現代社会に当惑し、風刺しているのですが、 その風刺すら無力だと主張しているのです。


オランダの光

オトーサン、 「オランダ絵画か...」 フェルメールも、レンブラントも大好きです。 この名画の秘密は、実は、オランダの自然光。、 モネ、マネ、ターナーも、オランダの光を見に行ったとか。 この映画、絵画フアンには魅力的でしょう。 原題:Hollands licht (2003) 監督:Pieter-Rim de Kroon 脚本:Gerrit Willems/ Maarten de Kroon Genre: Documentary Country: Netherlands Language: Dutch / English 上映時間:95分 あらすじ: 古い言い伝えがある。 オランダの光は、世界のどことも違う。 だが、それは一度も確かめられたことはなかった。 絵画にも、その伝説の光をみることができる。 ドイツのアーチストJoseph Beuysは、こう言う。 その特有の輝きは、1950年代に消えたと。 この映画は、オランダの光という現象を検証する。 オランダの光とは、何か? 世界の他の地域の光と本当に違うのか? 何が真実であり、何が神話であり、何がフィクションあのか? Joseph Beuysの言うことは、正しいのか? この映画は、こうした魅力的な疑問に迫っていく。 光への、そして観察への賛辞であり、 新しい体験へのスタートでもある。 出演者: アーティスト 美術評論家、 気象学者 天文物理学者、 長距離トラックの運転手 オトーサン、 「俳優はいないなぁ」 ドキュメンタリー映画ですから、当たり前か。 強いて言えば、光が主人公なのです。 User Rating: 6.7/10 (38 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 でも、アメリカ人は、ほとんど見ていないようです。 User Comments: いがらしみきお 2005年7月28日 オランダの光 絵の世界では「オランダの光」と言われてる光の描き方があるそうで、 フェルメールとかレンブラントの絵なんかに、 それが出ているらしいんですが、ワタシにはよくわかりません。 プロの画家ならば「オランダの光で描いてや」とか言われたら、 「あぁ、ええで」とか言って、描いてしまえるものではないかと思うんですが。 その「オランダの光」は、オランダにはもうないのか、世界のどこかにあるのか。 また、「オランダの光」とは、どういう光の状態なのかを探るドキュメンタリーです。 スタッフは「オランダの光」を求めて、世界のいろんなところに行きます。 だからいろんな風景が映るんですが、これが魅力的です。 あぁ、ハイビジョンだったらなぁ。 中でも魅了されたのは、地元オランダの堤防での定点観測です。 カメラをそこに据え置いて、1年の光の変化と雲の変化を見せてくれますが、 ワタシには「ほれ、オランダの光がそこにバッチリ映ってるじゃないの」と 思えてしょうがなかったんですが。 余談ですが、ワタシも以前、「ワタシの夕焼け365日」という作品を作ろうと思ったことがあります。 自宅の窓にカメラを据え置いて、夕焼けが出ても出なくても、 365日とにかく日没の西の空を撮ろう、 そしてそれをCDに焼いて、ソフトウェアとして、通販で売ろうと思ったことがあったんです。 しかし、その前に「ワタシの昼飯365日」の方が魅力的に思えて、 結局、どっちもやりませんでしたが。 この「オランダの光」の見所は、やはり「オランダの光」を求めて撮ったいろいろな風景でしょう。 ワタシは風景好きなので、乗り物に乗った時、居眠りしたりするのがもったいない。 栃木県の国道沿いファミレス風景だろうが、 茨城県のラブホテル街道だろうが、いつでも楽しく見れます。 ある本好きの人が、「本だったらなんだっておもしろいじゃないか、 こんな最高なものないよ」というようなことを言ってましたが、 それで行くと、ワタシなんかは「どんな風景だっておもしろいじゃないか、 こんな最高なものないよ」と思うのでした。 オトーサン、 「あんな場所をサイクリングしたら、  さぞ気持ちいいだろうなぁ」 手賀沼・江戸川・利根川・小貝川べりを いつもサイクリングしているので、 オランダの自転車道に眼が行ってしまいました。 さすが、自転車大国オランダだけあって、 右手は、自動車レーン、左手は自転車専用レーンになっているのです。 映画では、オランダの光を捉えるために、 1年間定点観測したのが、両側に湖沼の広がる堤防を写しているのですが、 光よりも、自転車が走っていると、そのほうが気になります。 現代文明の主人公は、都会の超高層ビル、 でも、海辺、河川、湖沼では、光が主人公。 一見単調のようですが、季節、天候などで千変万化。 景色をみていて、飽きることがありません 「そうか。 干拓事業で、オランダの光は失われたのか」 その魅力の源泉であった湖の鏡面性が失われたそうです。 「日本と同じだなぁ」 なお、ネットに絵画フアンが興味を持ちそうな情報が出ていました。 ○この映画に出てくる絵画作品   ・王立マウリッツハイス美術館所蔵    ヨハネス・フェルメール「デルフト眺望」1660-61年    ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾の少女」1665年    パウリュス・ポッテル「若い雄牛」1647年    ヤーコプ・ファン・ライスダール「ハールレム眺望」1670年    ピーテル・ヤンスゾーン・サーンレダム「アッセンデルフトの教会内部」1647年    ウィレム・ファン・デ・フェルデ(子)「航行する船」1658年   ・アムステルダム国立美術館所蔵    ウィレム・クラースゾーン・へ一ダ「杯のある静物」1635年    フィリップス・コーニンク「道沿いに並ぶ小屋を望む遠景」1655年    ヤーコプ・ファン・ライスダール「ウェイク・ベイ・デュールステーデの風車」1670年    サーロモン・ファン・ライスダール「渡し舟の見える河風景」1649年    ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」1658年    ヨハネス・フェルメール「恋文」1669-70年   ・ドルトレヒト美術館所蔵    ヨーハン・ヘンドリック・ヴェイッセンブルッフ    《ニューコープ付近のノールデンの河風景》1901年    アンドリース・アッセンバッハ《嵐に荒れるオランダの海岸》1851年    ヤン・ファン・ホイエン《ハールレムとハールレム湖の風景》1871年   ・ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) 所蔵    フィンセント・ファン・ゴッホ「ラ・クローの収穫」1888年    フィンセント・ファン・ゴッホ「海景」1888年    フィンセント・ファン・ゴッホ「灰色のフェルト帽の自画像」1887-88年   ・ファン・ゴッホ美術館所蔵    クロード・モネ「ザーンダム近くのウェストザイデルフェルトの風車」1871年    デトロイト美術研究所、E・レイモンド・フィールド夫妻寄贈作品    シャルル・フランソワ・ドービニー「ドルトレヒトの風車」1872年   ・ブリュージュ市立フルーニンゲン美術館所蔵    ヤン・ファン・エイク「参事会員ヨーリス・ファン・デル・パールの聖母子」1436年      ・イギリス文化財写真ライブラリー所蔵    アルベルト・カイプ「ドルトレヒト眺望」1655年   ・ナショナル・ギャラリー(ワシントン)理事会管財人所蔵    アルベルト・カイプ「ドルトレヒトのマース河」1650年   ・ナショナル・ギャラリー(ロンドン) 所蔵    フィリップス・コーニンク「鷹狩りをする一団のいる大風景」1670年   ・イエール・センター、イギリス美術部門ポール・メロン・コレクション、    (USA)ブリッヂマン・アート・ライブラリー所蔵    ジョーゼフ・マラード・ウィリアム・ターナー「凪で動けなくなったボート」1817-18年   ・メスダッハ美術館コレクション(ハーグ) 所蔵    ヘンドリック・メスダッハ「漁師の妻のいる岸辺の舟」    ヘンドリック・メスダッハ「2艘の舟のいる荒れた海」    ヘンドリック・メスダッハ「北海」1903年   ・ハーグ市立美術館所蔵    ヨーハン・ヘンドリック・ヴェイッセンブルッフ「ハールレム眺望」1845-48年    ヨーハン・ヘンドリック・ヴェイッセンブルッフ「日に焼けた帆の舟」1875年    ヨーハン・ヘンドリック・ヴェイッセンブルッフ「海岸風景」1887年    ウィレム・ルロフス「ノールデン近くの水辺」1882-85年    ウィレム・ルロフス「ドゥースブルフ近くのエイセル湖」、スケッチブックより1883年    ピト・モンドリアン「埠頭と大洋」1914年   ・オランダ文化財研究所所蔵    クロード・モネ「レインスブルフ近くの球根畑と風車」1886年    ピト・モンドリアン「ブギ・ウギ」1942-44年   ・デ・ポント現代美術財団コレクション(ティルブルフ) 所蔵    ヤン・アンドリーツセ「虹」1995年    ヤン・アンドリーツセ「河にかかる虹、夕方」1990年    ヤン・ディベッツ「ティルブルフ/トッレベーク/アムステルダム」2001年    ヤン・ディベッツ「ティルブルフ」1989年 出典:映画「オランダの光」     www.icnet.ne.jp/~take/vermeerhollandslight.html


死の接吻

オトーサン、 「安手の題名だなぁ」 でも、ヘレン・ハントとニコラス・ケイジが出演しています。 おお、サミュエル・ジャクソンも、出ている! 原題:Kiss of Death (1995) 監督:Barbet Schroeder 原作:Eleazar Lipsky 脚本:Ben Hecht / Charles Lederer/Richard Price Genre: Action / Crime / Drama / Thriller 上映時間:101分 あらすじ: ジミーは、盗人。まともになろうとしている。 ちょっとした運転仕事をいやいや引き受ける。 というのも、親友の命が危なかったからだ。 この仕事、凶暴な悪漢ジュニアのためのもの。 事態が悪化したとき、ジミーには逃れる余地はなかった。 そして、人生は暗転するが、それだけではなかった。 彼が釈放されたとき、警官たちは彼を自由にしなかった。 ジュニアを逮捕しようとしていたのだ。.. 出演者:: David Caruso .... Jimmy Kilmartin (ジミー) Nicolas Cage .... Little Junior Brown(ジュニア) Helen Hunt .... Bev Kilmartin (レヴ) オトーサン、 「ジミーは、下手だなぁ」 主役がこうでは、まわりがよくても、映画を救えません。 その他の出演者: Samuel L. Jackson .... Calvin Hart Kathryn Erbe .... Rosie Kilmartin Stanley Tucci .... Frank Zioli Michael Rapaport .... Ronnie Gannon Ving Rhames .... Omar Philip Baker Hall .... Big Junior Brown Anthony Heald .... Jack Gold Angel David .... J.J. John Costelloe .... Cleary Lindsay J. Wrinn .... Corinna as a Toddler Megan L. Wrinn .... Corinna as a Toddler Katie Sagona .... Corinna, 4 Years Old User Rating: 5.9/10 (3,350 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments: headcutt3rさん Sweden 2005年3月21日 いい役者を無駄遣い TV番組表で見つけ、誰が出ているかチェックした。 おっ、ヘレン・ハント、それに、ニコラス・ケイジも出ている。 2人とも有能な役者なので、即座に見ることにした。 映画がはじまって、がっくり! ハントが、すぐに画面から消えてしまうのだ。 彼女の出ていない映画なんて。 ケイジも普段はいい役者だが、 クレージーでサイコな役は不自然に見える。 わざとらしいし、見ていて気が狂いそうになった。 この映画には、退屈で冷たく雰囲気がある。 温かみも、愛もない。 この映画を次にリメイクするひとは、 もっといい役者を使い、もっといい映画にしてほしい! オトーサン、 「手のこんだ犯罪映画だけれど、最後まで感情移入できなかった」 ニコラス・ケイジを主役にすれば、まったく変わったでしょう。


らくだの涙

オトーサン、 「らくだの涙、なんじゃこりゃ」 ドキュメンタリー映画と知って、納得。 遊牧民のくらしを描いているようです。 原題:Geschichte vom weinenden Kamel, Die (2003)     The Story of the Weeping Camel 監督・脚本:Byambasuren Davaa /Luigi Falorni Genre: Documentary / Drama (more) Rated PG for some mild thematic content. Country: Germany / Mongolia Language: Mongolian 上映時間:87分 あらすじ: 南モンゴル、ゴビ砂漠の春。 遊牧民の家族が、らくだの出産を手伝う。 一匹のらくだが難産だったが、なんとか白いラクダを産み落とす。 だが、母親は、赤ん坊を寄せつけない。 ミルクも飲ませないし、愛情も示さないのだ。 もう打つ手がない。 そこで、牧夫は、息子2人を町に送り出す。 砂漠横断、それは子供たちにとって厳しい旅だった。 だが、2人はついに音楽師に出会い、 遠路はるばるやってくるように頼みこむ。 音楽のカで、らくだに母親らしさを取り戻させ、 子供らくだの命を救おうとしたのだった。 出演者:: Enkhbulgan Ikhbayar .... Dude(兄・ドーデ) Uuganbaatar Ikhbayar .... Ugna (弟・ウグナ) Odgerel Ayusch .... Odgoo(母:オドゴ) Amgaabazar Gonson .... Amgaa(祖父・アムガ) オトーサン、 「いいねえ、モンゴルのひとは。みんな純朴で」 その他の出演者: Janchiv Ayurzana .... Janchiv Chimed Ohin .... Chimed Zeveljamz Nyam .... Zevel Ikhbayar Amgaabazar .... Ikchee Guntbaatar Ikhbayar .... Guntee Munkhbayar Lhagvaa .... Munkbayar, violin teacher Ariunjargal Adiya .... Teacher's Assistant Dogo Roljav .... Relative Aimak I Chuluunzezeg Gur .... Relative Aimak II User Rating: 7.4/10 (1,157 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート User Comments: A beautiful film out of time and step with a lesser world outside John DeSandoさん Columbus, Ohio 2004年7月6日 時を超える美しい映画。見知らぬ世界への一歩。 ゴビ砂漠では、遊牧民がらくだを自動車のように扱っている。 母親らくだが、白いらくだを産み落としたところだ。 みんなで、何とか母親らくだに子供らくだの面倒をみさせようとする。 それが、この映画の中心テーマである。 驚くべき撮影。 (そう、砂漠の見事なこと、見終わった後でも感動が残る) 家族のあけっひろげな笑顔。 これこそ、この記録映画の真骨頂であり、 家族の絆をいっそう強めるシーンだ。 このほか、もうひつとのテーマがある。 それは、現代文明が否応なしに、 このモンゴルの部族に影響しはじめているということだ。 2人の息子は、50kmの砂漠横断の旅をして、 町で、テレビやコンピュータゲームにはじめて出会う。 このテクノロジーに魅了された子供は、父親にTVを買いようせがむ、 おじいさんが、そのとき、こう言う。 「閉じた箱をじっと見ているなんて、どこがいいんだね?」 祖父が古きよき知恵の持ち主として、偉大な存在だった文化を思い出させる。 一陣の風のように、現代の気晴らしのむなしさを言い当てている。 そんな受動的な悦びなんかいらないのだ。 儀式が執り行なわれ、 音楽師によるプリミテイブな弦の調べが、母親らくだの気を沈静させる。 若い母親の歌の素敵なこと! この儀式を前にしては、誰もTVなど見ない。 この映画、テンポはのろいが、それも遊牧民の文化なのだ。 そう、この映画、都会の子供に見せるのは、やめたほうがいい。 白いらくだの出産シーンを詳細に撮っているからだ。 なぜ、遊牧民たちは、そんなことに感動するのか? それが彼らの人生だからだ。 映画をみれば分かるとおり、ここは、地球上でもっとも祝福された場所である。 広い砂漠に点在するらくだの鳴き声は、魂をゆさぶる。 ラフカディオ・ハーンは、こう言っている。 「父親になった瞬間、あなたは、奇妙で圧倒的な感動を得るだろう」 自分の子供の最初の泣き声を聞くのだ! 母親の泣き声も同様だ! これは、時を超えた美しい映画である。 未知の世界へと、あなたを一歩踏み出させる。 オトーサン、 「モンゴルか」 一度、行ってみたいものです。 らくだに乗ってみたいものです。 畑正憲さんのように、草原を馬で疾駆するのも面白いかも。 自転車でも、オートバイでも、シトロエンC4でも、何であれ、 ゴビ砂漠を横断するのは、愉快・爽快・痛快でしょうねぇ。


カマキリな女

オトーサン、 「なんちゅう題名だ!」 いくらメキシコ映画だとしても、 ここまで馬鹿にすることはないでしょう。 カマキリのメスは、交尾すると、オスを食うとか。 「アダルト映画じゃあるまいなぁ」 原題:La Hija del canibal (2003)     Lucia, Lucia 監督:Antonio Serrano 原作:Rosa Montero 脚本:Antonio Serrano/ Marcela Fuentes-Berain Genre: Comedy / Drama / Mystery / Romance / Thriller Rated R for sexuality, language and brief drug use. Country: Mexico / Spain Language: Spanish 上映時間:110分 あらすじ: メキシコ・シティ。 40過ぎの主婦に災難がふりかかる。 夫が誘拐されたのだ。 彼女に気のある隣家の老人と おなじく慕っている若い男と3人で、夫の救出に向かう。 その過程で、悪漢、警官、腐敗した政府高官に出会う。 果たして、夫を取り戻せるだろうか? 夫を愛し続けることができるだろうか? 出演者:: Cecilia Roth .... Lucia(ルシア) Carlos Alvarez-Novoa .... Felix(フェリックス) Kuno Becker .... Adrian (アドリアン) オトーサン、 「巧い!」 こういう生活感のある女優さん、なかなかいません。 名画「オール・アバウト・マイ・マザー」でも主演していました。 CECILIA ROTH  セシリア・ロス 誕生日 1958/8/14 出身 アルゼンチン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「セクシリア」 1998年「カフカの恋」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」 2001年「ブエノスアイレスの夜」 その他の出演者: Margarita Isabel .... Lucia's mom Max Kerlow .... Old Wehner Mario Ivan Martinez .... Mr. Wehner Jose Elias Moreno .... Ramon Hector Ortega .... The Cannibal Enrique Singer .... Undersecretary Ortiga Lourdes Villareal .... Ministerio publico Jorge Zarate .... Blanco Manuel Blejerman .... Suspect Itati Cantoral .... Airline saleswoman #1 Fabian Corres .... Secuestrados Enoc Leano .... El Ruso User Rating: 6.5/10 (282 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいはず」 User Comments: Tedさん Virginia Beach 2005年6月8日 彼女はウソつき 映画の世界には、自己批評をする映画もある。 このポストモダンの傾向は、私の趣味に合う。 こうした点で、スペイン人監督以上に、うまくやれるものはいない。 その影響は深く広範で、この映画のように模倣作品であっても、 いいアイディアがともなえば、旬の映画になる。 この映画が潜在的にポストモダンなのは、 夫に置き去りにされた女性の物語という点にある。 彼女は、いわば信用できない話者である。 ウソつきだし、話に尾ひれをつけたがる。 新しいウソをつくときだけ、前のウソを取り消す。 これがゲームであることは、 事件が起きてはじめて明らかになる。 本当は、何が起きたのか、明らかになるのだ。 その過程で.観客も自分自身にウソをつく。 その結果として、愉快な映画が誕生するわけだ。 ハッピーエンドかもしれぬ余地を数多く残して終わるからだ。 弱さを覆いかくすために、 ウソで塗り固めた主人公だからこそ、それがゆるされるのだ。 私の評価は、6.,7。 興味ある要素が含まれているからだ。 オトーサン、 「ほんとかな?そんな映画だったかな?」 批評家など他者の批評・意見を聞いてから、 映画を見に行くと、「ちがう、全然ちがう!」 そう思うことがしばしばあります。 このTedさんのも、そうした批評の一例でした。 「Tedさんの言うことだから、本当なのかも。  でも、監督は、本当に、こんな意図で作ったのかな?」


エターナル★サンシャイン

オトーサン、 「妙な組み合わせだなー」 喜劇俳優と大根女優、これは、コメディだろう。 でも、まったく違っていました。 シアリアス・ドラマだったのです。 原題:Eternal Sunshine of the Spotless Mind (2004) 監督:Michel Gondry 原作:Charlie Kaufman / Michel Gondry / Pierre Bismuth 脚本:Charlie Kaufman Genre: Drama / Romance / SF Rated R for language, some drug and sexual content. 上映時間:108分 あらすじ: バレンタイン・デー。 ジョエルは、突然、仕事を休んでモントークの海をみたくなる。 海辺で寒い一日を過ごした後、駅でクレメンタインに出会い、 意気投合する。 2人は、過去、友達だったことを覚えていない。 ジョエルは、クレメンタインの記憶を消したばかりだったのだ。 同じことは、クレメンタインにも言える。 だが、その消去の過程で、ジョエルは、驚かされる。 まだ、クレメンタインを愛していたのだ。 彼女を失いたくない。 その代わりに、かつての思い出を大事にすることにする。 出演者:: Jim Carrey .... Joel Barish (ジョエル) Kate Winslet .... Clementine Kruczynski(クレメンタイン) オトーサン、 「ケイト・ウィンスレット、こんなに巧い女優さんだっけ」 ”タイタニック”のヒロイン役をみて、大根役者と思い込んでいました。 ジム・キャリー、最近は、コミカルでない役に挑戦中です。 JIM CARREY  ジム・キャリー 誕生日 1962/1/17 出身 カナダ・オンタリオ州 15歳にして学校生活をやめ、トロントに出る。 4年間に渡ってカナダ各地のコメディ・クラブを回って、 人気を得た後、ロサンゼルスに移住。 サンセット・ストリップにあるミッツィ・ショアーズ・コメディ・ストアに腰を落ち着けた。 NBCのコメディ・シリーズ「THE DUCK FACTORY」でレギュラー。 映画は95年「ジム・キャリーはMr.ダマー」が 3億5千万ドルの興業収益を上げるヒットで一躍スターに。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆☆★ 出演作 1983年「ラバー・フェイス」 1984年「ジム・キャリーのスキーでヤッホー大作戦!」      「マネーハンティングUSA/500万ドルを追いかけろ」 1985年「ワンス・ビトゥン/恋のチューチューバンパイア」 1986年「ペギー・スーの結婚」 1988年「ダーティー・ハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」「ボクの彼女は地球人」 1990年「ハイ・ストラング」 1994年「ジム・キャリーはMr.ダマー」◇「エース・ベンチュラ」◇「マスク」◇ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆       「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」◇ 1996年「ケーブルガイ」◇ 1997年「ライアー・ライアー」◇ 1998年「トゥルーマン・ショー」◇「サイモン・バーチ」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◇「グリンチ」◇ 2000年「ふたりの男とひとりの女」◇ 2001年「マジェスティック」◇ 2003年「ブルース・オールマイティ」◇ 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」 「エターナル★サンシャイン」 KATE WINSLET  ケイト・ウィンスレット 誕生日 1975/10/5 出身 英バークシャー・レディング 両親ともに俳優という演劇一家に育ち、 11才の時から地元のドラマ・スクールで学ぶ。 94年「乙女の祈り」で映画デビュー。 95年「いつか晴れた日に」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、 イギリスのアカデミー賞BAFTAの最優秀助演女優賞を受賞した。 97年「タイタニック」ではヒロイン役を演じ、アカデミー主演女優賞にノミネート。 2001年「アイリス」でも若き日のアイリスを演じ、 同賞主演女優賞にノミネートされている。 98年「グッバイ・モロッコ」の出演で知り合った 助監督のジム・スレプレトンと98年11月に結婚。 2000年10月12日に長女が生まれるが、2001年12月13日、離婚。 2003年5月、サム・メンデス監督と結婚。 2003年12月22日、男児(ジョー)出産。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「乙女の祈り」 1995年「いつか晴れた日に」 1996年「タイムマスター/時空をかける少年」(V)      「日陰のふたり」「ハムレット」 1997年「タイタニック」◇ 1998年「グッバイ・モロッコ」◇ 1999年「ホーリー・スモーク」 2000年「クイルズ」◆ 2001年「アイリス」◇「エニグマ」◇ 2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◇ 2004年「ネバーランド」◇「エターナル★サンシャイン」◇ その他の出演者: Elijah Wood .... Patrick Gerry Robert Byrne .... Train Conductor Thomas Jay Ryan .... Frank Mark Ruffalo .... Stan Jane Adams .... Carrie David Cross .... Rob Kirsten Dunst .... Mary Tom Wilkinson .... Dr. Howard Mierzwiak Ryan Whitney .... Young Joel Debbon Ayer .... Joel's Mother Amir Ali Said .... Young Bully Brian Price .... Young Bully Paul Litowsky .... Young Bully User Rating: 8.6/10 (60,219 votes)          top 250: #33 オトーサン、 「おお、世界の名画だ!  でも、こんなにいいかなぁ?」 ・アカデミー賞最優秀脚本賞受賞 ・同ノミネート;最優秀主演女優賞:ケイト・ウィンスレット User Comments: A deep and personal marvel! krabby-pattyさん 2004年12月23日 これは.2004年のお気に入り映画だ。 これまで見たうちで、絶対、トップ10に入る! この映画、あなたのある過去に触れてくる。 普段、忘れていたものを刺激するのだ。 人間関係のもろさを描いている。 ひとは、悪い思い出を消そうとする。 失敗した人間関係の思い出も消そうとする。 いい思い出と共存させたくないのだ。 どうやったら、消せるのか? 悪い思い出だけを消すには、どうしたらいいのか? キャリーとウィンスレットは、実に見事に完璧な演技をしている。 キャリーは、間違いなく、過去最高の演技だ。 "The Mask"の裏にいる真の男をみるのは、楽しい驚きだった。 静かで、内省的な人物を演じるなんて。 ケイトは、他方、はじけるような残酷なまでに正直な女性を これまでにない高さで演じ切っている。 好き嫌いが分れるだろうが。 この映画は、まさに、驚異であり、眼福である。 豊かで、燃えるようで、しかも、脆弱だ。 観客は、そうした個人的なレベルで、心を痛めることになる。 とくに、2人が、どうしても記憶を消せないあたり。 でかした! オトーサン、 「記憶のメカニズムか」 ネットってスゴイですね。 記憶のメカニズムを示したチャートが出ていました。 短期、中期、長期と3回にわたって記憶は消去されていきますが、 その都度、大事な情報は残されるのです。 そこで、何回か思い出すようにすると、 長期記憶になって試験に役立つのです。 「そういえば、受験勉強のとき、大いに活用したなぁ」 習った後、すぐに思い出すこと。 これに尽きます。 授業中には要点だけノートに書き、 授業後、休憩時間中にノートを小声で読み返す。 すると、脳がちゃんと記憶してくれて、 成績はぐんぐん上昇し、東大現役入学を果たしました。 受験生をもつ親御さん、参考にしてください。 そうそう、忘れていました。 子供の頃から大量の本を読ませることも大事です。


コンゴ

オトーサン、 「マイケル・クライトン原作か」 その小説”ジュラシック・パーク”は、あまりにも有名。 「アフリカが舞台か、こりゃ面白そうだ」 原題:Congo (1995) 監督:Frank Marshall 原作:Michael Crichton 脚本:John Patrick Shanley Genre: Action / Adventure / Mystery / SF Rated PG-13 for jungle adventure terror and action and brief strong language. 上映時間:109分 あらすじ: 貪欲は悪。この物語はそう警告する。 誇大妄想のC.E.Oが、息子を危険なアフリカのコンゴへ送る。 大きくて、純粋なダイタモンド鉱山を手に入れたかったのだ。 強力なレーザー通信用送信機をつくるのに、役立つからだ。 息子とそのチームとの通信が途絶え、 かつての婚約者が、現地へ急遽派遣される。 彼女は、元 CIA 要員だった。 会話ができるゴリラなど、奇妙な連中とともに、救出に向かう。 現地でダイヤを発見したものの、それは破滅への道だった。 出演者: Laura Linney .... Dr. Karen Ross(カレン) Dylan Walsh .... Dr. Peter Elliot (ピーター) Tim Curry .... Herkermer Homolka(ホモルカ) オトーサン、 「ぱっとせんなぁ」 どうして、こういうアフリカものは、人間がさえないのでしょう。 ジャングルやゴリラなど、動植物があまりにもすばらしくて、 それらが、主人公になってしまからではないでしょうか。 LAURA LINNEY  ローラ・リニー 誕生日 1964/2/5 出身 米ニューヨーク ブラウン大学卒業後、ジュリアードで演技を学ぶ。 その後、舞台デビューし、ブロードウェイを中心に活躍。 92年「ロレンツォのオイル」の学校の先生役で映画デビュー。 95年「コンゴ」で初主演。 2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。 役に応じて、自分の色を一切捨てられる女優。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「ロレンツォのオイル」「デーヴ」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」 1994年「SIMPLE TWIST OF FATE」 1995年「コンゴ」◇ 1996年「真実の行方」◇ 1997年「目撃」 1998年「トゥルーマン・ショー」◆ 2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」 2001年「アイリス」(TM)「プロフェシー」 2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◆ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◆「ミスティック・リバー」◆ 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」◆ その他の出演者: Ernie Hudson .... Captain Munro Grant Heslov .... Richard, Elliot's Assistant Joe Don Baker .... R.B. Travis, TraviCom CEO Lorene Noh .... Amy Mary Ellen Trainor .... Moira, Audience at Elliot's Lecture Misty Rosas .... Amy The Gorilla Stuart Pankin .... Boyd, Audience at Elliot's Lecture Carolyn Seymour .... Eleanor Romy Romy Rosemont .... Assistant James Karen .... College President Bill Pugin .... William Lawrence T. Wrentz .... Prof. Arliss Wender, MIT User Rating: 4.3/10 (8,778 votes) オトーサン、 「低すぎないか?」 User Comments: wildman598 さん Ottawa, Canada 2005年8月24日 基本的にB級映画だが、ある理由で好きだ。 悪くとらないでほしいが、 この映画、どうみたってアカデミー賞には、ほど遠い。 ポップコーン片手に楽しむ映画でもない。 だが、この映画が好きだ。 信じられないほど安っぽいのだ。 話すゴリラから、Tim Curry演じる陰気なダイヤ探し、 唐突なダイヤモンドのレーザー光線に至るまで。. マイケル・クライトンの原作を読んだが、実にいい。 だが、この映画ときたら、その時間を失っている。 つまり、だから、見て楽しかったのだ。 どう言えばいいのか。 つまり、あまりに悪すぎて、見る度に大笑いできるのだ。 精神病のゴリラに食べられてしまうひとたちが、腐食しない。 もし、友人たちに見せたら、非難されるだろう。 既に言ったように、何の埋め合わせもできないが、 いたづら気分で、悪い映画をみたいなら、これがいい。 追記:Joe Pantolianoのカメオ出演は、最高だった。 オトーサン、 「ま、映画はともかく、原作者について調べてみよう」 マイケル・クライトン、ほんとうに偉大なんです。 身長が、何しろ、2メートルを超えているんだから。 経歴をみれば、これも偉大ですねぇ。 ○マイケル・クライトン   Michael John Crichton、1942/10/23 - シカゴ生まれの小説家、SF作家、映画監督、脚本家。   テレビドラマERの脚本、製作総指揮で有名。   ハーバード大学で人類学を専攻し、医学部も卒業。   1965年、処女作『殺人グランプリ』を執筆   1968年にジェフリー・ハドソン名義で『緊急の場合は』を執筆、   アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞。   1969年、医学博士号を取得。   はじめてマイケル・クライトンの名で出版した『アンドロメダ病原体』がベストセラー。   1972年、ABCテレビでTVドラマ『暗殺・サンディエゴの熱い日』を製作。   1973年、映画『ウエストワールド』で監督・脚本を手がける。    ・小説   『華麗なる賭け』Odds On:ジョン・ラング名義   『殺人グランプリ』Scratch One:ジョン・ラング名義   『緊急の場合は』Case of Need:アメリカ探偵作家クラブ賞・最優秀長編賞(1969)受賞   『ファラオ発掘』Easy Go:ジョン・ラング名義   『アンドロメダ病原体』The Andromeda Strain:1971年星雲賞海外長編賞受賞   『生存率ゼロ』 Zero Cool:ジョン・ラング名義   『毒蛇商人/スネーク・コネクション』 The Venom Business:ジョン・ラング名義   『五人のカルテ』Five Patients   『エデンの妙薬』Drug of Choice:ジョン・ラング名義   『ジャマイカの墓場』Grave Descend:ジョン・ラング名義   『サンディエゴの十二時間』Binary  『ターミナル・マン』The Terminal Man  『大列車強盗』The Great Train Robbery  『北人伝説』Eaters of the Dead  『失われた黄金都市』Congo  『スフィア -球体-』Sphere  『インナー・トラヴェルズ/トラヴェルズ -旅、心の軌跡-』Travels  『ジュラシック・パーク』Jurrassic Park  『ライジング・サン』Rising Sun  『ディスクロージャー』Disclosure  『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』The Lost World  『エアフレーム -機体-』Airframe  『タイムライン』Timeline  『プレイ -獲物-』Prey  ・脚本・監督した映画   1972年『暗殺・サンディエゴの熱い日』(Pursuit、脚本・監督、TV映画)   1973年『ウエストワールド』(Westworld、監督・脚本)   1979年『大列車強盗』(The Great Train Robbery、脚本・監督)   1996年『ツイスター』(Twister、脚本)  ・原作の映画化   1971年『アンドロメダ…』(The Andromeda Strain)   1972年『The Carey Treatment』   1974年『電子頭脳人間』(The Terminal Man)   1993年『ライジング・サン』(Rising Sun)   1993年『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park)   1994年『ディスクロージャー』(Disclosure)   1995年『コンゴ』(Congo)   1997年『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(The Lost World: Jurassic Park)   1998年『スフィア』(Sphere)   1999年『13ウォーリアーズ』(The 13th Warrior)   2001年『ジュラシック・パークIII』(Jurassic Park III)   2003年『タイムライン』(Timeline) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


神経衰弱ぎりぎりの女たち

オトーサン、 「えらく変わった題名だ。誰だ、監督は?」 ペドロ・アルモドバル監督でした。 「オール・アバウト・マイ・マザー」で アカデミー賞外国語映画賞を受賞していましたよね。 原題:Mujeres al borde de un ataque de nervios (1988)     Women on the Verge of a Nervous Breakdown 監督:Pedro Almodovar 原作・脚本:Pedro Almodovar /Jean Cocteau Genre: Comedy / Drama Country: Spain Language: Spanish 上映時間:90分 あらすじ: 愛する男が去る。 ペパは、どうしてなの?そう訊きたくて、男に会いたい。 男の妻と息子と対立する。 やがて、女友達が警察が捜していると怯えて相談にくる。 恋人がテロリストだったのだ。 パパは、女弁護士に相談に行く。 実は、男の新しい恋人だったのだ。 そして、事態はすっちゃかめっちゃかになる。 出演者: Carmen Maura .... Pepa Marcos(ペパ) Fernando Guillen .... Ivan(イヴァン) Julieta Serrano .... Lucia(ルシア) オトーサン、 「巧い!実にリアル」 可愛い面もある神経衰弱ぎりぎりのオンナを演じています。 CARMEN MAURA  カルメン・マウラ 誕生日 1945/9/15 出身 スペイン・マドリード 文学と心理学を学んだ後、画廊で働きながら 市民劇場で演技を学ぶ。69年映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1983年「バチ当たり修道院の最期」 1984年「グロリアの憂鬱 セックスとドラッグと殺人」 1985年「マタドール・炎のレクイエム」 1987年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」「欲望の法則」 1990年「歌姫カルメーラ」 1995年「しあわせはどこに」 1998年「溺れゆく女」「エル」 2001年「みんなのしあわせ」 2003年「サイレンス 血の呪」 その他の出演者: Antonio Banderas .... Carlos Rossy de Palma .... Marisa Maria Barranco .... Candela Kiti Manver .... Paulina Morales Guillermo Montesinos .... Cabdriver Chus Lampreave .... Portera Testiga de Jehova Eduardo Calvo .... Padre de Lucia Loles Leon .... Secretaria Angel de Andres Lopez .... Policia I Jose Antonio Navarro .... Policia II Juan Lombardero .... German Ana Leza .... Ana User Rating: 7.6/10 (4,234 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞外国語映画賞ノミネート: User Comments: Mitch-38さん Houston, Texas 2001年1月21日 実に愉快なファルス 恋人に捨てられた女の可愛い悪あがき。 おかしな連中ばかりで、豊かな風刺。 すばらしい筋書きのひねり。 オフビートで、コミカル。 見て損はない。 このスペイン人監督に慣れていないアメリカの観客にとって すばらしい贈り物だ。 強くオススメしたい。 オトーサン、 「実に愉快だった。 斜に構えて人生をじっと見る力がある監督さんです。 経歴をみてみましょう」 PEDRO ALMODOVAR  ペドロ・アルモドバル 誕生日 1951/9/25 出身 スペイン・ラ・マンチャ 監督作 1982年「セクシリア」 1983年「バチ当たり修道院の最期」 1984年「グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人」 1986年「マタドール」 1987年「欲望の法則」 1990年「アタメ 私をしばって!」 1991年「ハイヒール」 1993年「キカ」 1995年「私の秘密の花」 1997年「ライブ・フレッシュ」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」 2002年「トーク・トゥ・ハー」 次に、IMDBから。 「確か、前に翻訳したけどなぁ」 ルイス・ブニエル以来、最も国際的に有名なスペイン人監督。 スペインのラマンチャの寒村に生まれた。 1968年にマドリッドに出て、フリーマーケットで古着などを売っていた。 映画製作を勉強するカネもなかったし、 映画学校そのものも、7 0年代はじめのフランコ独裁政権下で閉鎖されていたので、 スペインの電話会社に就職し、 お金をためて、スーパー8ミリカメラを買った。 1972年から1978年まで、友人の支援をえて短編映画を何本か作った。 この映画を上映したところ、 反体制文化の風潮のなかで、たちまち評判を得た。 数年の間に、彼は、モルディバの星になった。 70年代マドリッドのポップカルチャーである。 処女作”Pepi, Luci, Bom y otras chicas del monton” (1980)は、 16ミリで撮影され、35ミリで一般公開された。 1987年、弟と共に、自身のプロダクションを設立し、 「アルモドバル・ブーム」に乗って、 多くの国に有名な映画を配給し続けている。


恋にあこがれて in N.Y

オトーサン、 「楽しげな邦題だな」 原題の"Head Over Heels"、どう訳せばいいのでしょうか? 「まっさかさまに」あるいは「すってんころりん」 この映画、典型的なラブ・コメです。 原題:Head Over Heels (2001) 監督:Mark Waters 原作:John J. Strauss/ Ed Decter     David Kidd / Ron Burch 脚本:Ron Burch /David Kidd Genre: Comedy / Romance Rated PG-13 for sexual content, crude humor and language. 上映時間:86分 あらすじ: アマンダは、男運が悪い。 最近、帰宅したら、彼氏が他の女と寝ていた。 家を出て、4人のモデルたちと住むことに。 彼女らは、仕事がない日は、パーティ漬け。 アマンダは、ある日、ジムとぶつかる。 一目惚れするものの、追いかけるのはためらう。 戯れに、もっといい女性にわざとぶつかるかもしれないし... だが、彼のアパートは、彼女のそれの真向かい。 つい、じっと見入ってしまう。 デートの誘いがあったので、そのチャンスに飛びつく。 だが、ある夜、かれが女性を殺したのを目撃する。 警察を呼ぶが、死体などない。 そこで、彼の後をつけて、死体をどうしたか調べることに。 何も発見できなかったので、一夜を共にするが、 翌日、その女性の写真が新聞に出たので、彼を追及する。 彼女は、死んでなどいなかった。 実は、秘密捜査官だったのだ。 出演者: Monica Potter .... Amanda Pierce (アマンダ) Freddie Prinze Jr. .... Jim Winston(ジム) Jay Brazeau .... Halloran/Vadeem Strukov(ハロラン) オトーサン、 「この3人、大してうまくないなぁ」 むしろ、脇役のモデル4人が大活躍していました。 「モデルって、こんなにモテルの?」 取り巻きが1人当たり8人として、4人のモデルで、合計32人。 男たちが多すぎるので、面会時間を指定したり、 1200ドルものディナー代金を払おうという男が殺到するなんて。 その他の出演者: Shalom Harlow .... Jade Ivana Milicevic .... Roxana Milla Slasnakova Sarah O'Hare .... Candi Tomiko Fraser .... Holly China Chow .... Lisa Stanley DeSantis .... Alfredo Erin-Marie Dykeman .... 10-Year-Old Amanda James D. Kirk .... Tommy Elysa Hogg .... Tommy's Girlfriend Kristina Lewis .... 17-Year-Old Amanda Ben Silverman .... Charlie Sam MacMillan .... Charlie's Date User Rating: 4.9/10 (2,942 votes) オトーサン、 「ありゃ、低いぞ」 User Comments: TxMikeさん Houston, Tx, USA, Earth 2002年12月25日 ドタバタ・コメディ好きのためのキュートな映画 映画評論家たちの評価は低い。 思った通リだった。 プロの評論家なら、そうせざるを得ないだろう。 だが、娯楽を求めている映画フアンである 妻も私も、 それはないでしょうと叫んでしまった。 筋書きなど大して重要ではない。 ダイヤモンド密輸団を追うFBIのエージェントと 女性絵画修復家の恋物語。 この映画、4人のモデルがいなかったら、 生真面目で、つまらない映画になっただろう!! アマンダは、彼氏が裏切ったことを知って転居する。 4人のモデルが住む月額500ドルもする豪華マンション。 そこにあったのは、巨大なクローゼットだった。 お小遣い稼ぎに、空いた部屋を貸してくれたのだが、 このモデルたちが、実に愉快だ。 とんでもないことを言い、沢山の品物に埋もれている。 この映画のドタバタぶりに大いに寄与している。 犬のDaneもいい。 毎度、アマンダに駆け寄ち、突き倒すのだが、 最後だけは、ちがうのだ! 誰の演技も大したことはない。 だが、それでいいのだ。 会話が活発で愉快。 "Dumb and Dumber"、"Happy Gilmore"、 そして、"High Heels and Low Lifes" そうした映画のフアンならば、 おそらく、この映画も好きになるだろう。 本当に楽しいので、10点満点で7点をつけよう。 オトーサン、 「この美貌じゃ、学歴なんか関係ないでしょ」 こんなせりふ、公の場では言えませんよね。 この映画、原作者が4人、脚本家も2人います。 みんなが集まって、宴会気分でワイワイガヤガヤ。 そんななかで、こんなセリフが生まれたのかもしれません。


ドミノ

オトーサン、 「スコアが低いんだけどなぁ」 でも、おすぎさんが、激賞してるのです。 原題:Domino (2005) 監督:Tony Scott 原作:Steve Barancik/Richard Kelly 脚本:Richard Kelly Genre: Action / Biography / Crime / Drama / Thriller Rated R for strong violence, pervasive language, sexual content/nudity and drug use. Runtime: 127 min / Australia:122 min Country: France / USA Language: English 上映時間;127分 あらすじ: 実話、ドミノ・ハーヴェイは、 俳優ローレンスの娘としてのお定まりの人生から 賭博師になる道を選んだ....。 出演者: Keira Knightley .... Domino Harvey(ドミノ) Mickey Rourke .... Ed Mosbey(エド) Lucy Liu .... Taryn Miles(タリアン) オトーサン、 「こういう撮り方をされると、上手い下手と言えんなぁ」 アマチュアでも、デジタル録音でうまく編集すれば、 名歌手になるようなもの。 KEIRA KNIGHTLEY  キーラ・ナイトレイ 誕生日 1985/3/22 出身 英ロンドン 父が俳優ウィル・ナイトレイ、母は作家シャーマン・マクドナルド。 7歳からテレビやCM出演。 テレビでは「オリバー・ツイスト」「ドクトル・ジバゴ」。 映画は2002年「ベッカムに恋して」で ロンドン映画批評家協会賞最優秀イギリス新人賞受賞。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「イノセント・ライズ」 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」 2001年「穴」◆「レジェンド・オブ・アロー ロビンフッドの娘」(TM)◇ 2002年「ベッカムに恋して」「サンダーパンツ!」▲ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「ラブ・アクチュアリー」◆「ドクトル・ジバゴ」(TM)      「キング・アーサー」◇ 2005年「ドミノ」◇ その他の出演者; Edgar Ramirez .... Choco Riz Abbasi .... Alf Delroy Lindo .... Claremont Williams Mo'Nique Imes-Jackson .... Lateesha Rodriguez Ian Ziering .... Himself Brian Austin Green .... Himself Joe Nunez .... Raul Chavez Macy Gray .... Lashindra Davis Shondrella Avery .... Lashandra Davis Dabney Coleman .... Drake Bishop Peter Jacobson .... Burke Beckett Kel O'Neill .... Francis User Rating: 5.7/10 (1,826 votes) オトーサン、 「ま、ついていけないひとも多いのかも」 User Comments: srfaaw-1さん United States 2005年10月23日 輝かしい監督による輝かしい映画 ベスト作品と比べてみよ! この映画は、映画学校で、この先数10年議論の対象となるだろう。 トニー・スコットは、傑作をものにした。 わが国はいかなる国か、 われわれ々は自分をどうみているか、 それを的確に示したのだ。 あらゆるステレオタイプが利用されている。 (貧しい黒人の子供、アホな俳優、がめついプロデューサー、 英語をしゃべろうとしないラテン系、中東の爆破犯) その中心にいるのは、ドミノ・ハーヴェイである。 彼女は、退屈している上流階級の白人の美しいモデルである。 無感覚で、脱力している。 そこで、母親のようなつまらん存在にならないために、賭博師になる。 首筋には、日本の金魚の入れ墨がある。 (それは、「無地}を示しているだけなのだが) また、世の中には、3種類の人間がいる。 金持ちと貧乏人とその中間だ。 この映画は、それ自体が面白い。 ハリウッドを、われわれのマイノリティについての固定観念を嘲笑している。 それをスクリーン一杯にぶちまけたのだ。 最後に、この映画は、アートである。 それも、 あなたが作るアートである。 だが、それは、Cronenbergの"The End of Violence"や Vincent Galloの"Brown Bunny"とは違う。 この映画は、面白い。 演技もいい。 ローラーコースターのようだ。 真面目に受け取っては、いけない。 これは、われわれの社会を写した鏡なのだ。 トニー・スコットに感謝したい。 興味ある主流映画は死んでいない。 諸君、驚くべきビジュアルだ。 まったく愉快だ!! オトーサン、 「力と技で、うまくねじ伏せられたなぁ」 この監督の経歴をみてみましょう。 TONY SCOTT  トニー・スコット 誕生日 1944/7/21 出身 英ニューキャッスル 5年間画家として過ごし、サンダー・アート・スクール芸術科、 リーズ・カレッジ・オブ・アートの大学院を経て 兄、リドリー・スコットのCM製作会社であるRSAに就職。 カンヌ国際映画祭のテレビ/映画コマーシャル・フェスティバルで 金賞と銀賞を受賞。 ロンドン王立美術学校で教鞭をとっていた時期もあった。 72年の短編“One of the Missing”で映画界に活躍の場を移し、 83年の「ハンガー」で長編監督デビュー、 86年、トム・クルーズの出世作「トップガン」が大ヒットし、 人気監督の仲間入りを果たした。 テンポの良い音楽とシンクロさせたキレのあるスピーディな描写を特徴として 「ビバリーヒルズ・コップ2」、「トゥルー・ロマンス」、「クリムゾン・タイド」とヒット作を連発。製 作総指揮を手掛けた作品に、「ザ・ハンガー1〜6」や「ムーンライト・ドライブ」などがある。 監督作 1983年「ハンガー」 1986年「トップガン」 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「リベンジ」 1991年「ラスト・ボーイスカウト」 1993年「トゥルー・ロマンス」 1995年「クリムゾン・タイド」 1996年「ザ・ファン」 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」 2001年「スパイ・ゲーム」 2003年「マイ・ボディガード」 2005年「ドミノ」


津軽じょんがら節

オトーサン、 柏市図書館しょうなん分館へ。 「あった、みてないDVDが!」 否応なしに借りてきました。 日本映画の秀作だから、図書館にあるのです。 原題:津軽じょんがら節 (1973) 監督:斎藤耕一 脚本:中島丈博/藤耕一 Genre:Drama 上映時間;103分 あらすじ: 「ありゃ、IMDB、さぼっている!」 津軽の漁村にイサ子がチンピラの徹男と帰郷する。 徹男をイザコザから匿い、父と兄の墓を建てるつもり。 だが、徹男にとって、漁村暮らしは耐え難かった。 だが、盲目の少女ユキと知り合い、親しくなる。 イサ子は、生計費を稼ぐために飲み屋で働くものの、 通帳を仲間に持ち逃げされ、故郷にイヤ気がさし、 徹男と一緒に村を出る決心をする。 徹男も、その気になり、ユキをだまして金を手に入れるものの 津軽三味線の音を聞き、土壇場で非を悟る。 ユキを救い、夫婦になり、この村にとどまることにする。 イサ子は、一人、わびしく村を去っていった。 だが、徹男とユキとの幸わせな暮らしは長続きしなかった... 出演者: 江波杏子 .... 中里イサ子 織田あきら .... 岩城徹男 中川三穂子 .... 杉本ユキ オトーサン、 「好かんなぁ、この女」 江波杏子、熱演しているのですが、好感をもてません。 経歴をみましょう。 江波杏子 本名、野平香純 誕生日:1942/10/15 東京市渋谷区生まれ, 母は戦前の東宝女優。14歳で同じ道を志す。 宝仙学園高高校在学中の59年、大映入社。 60年に「明日から大人だ」でデビュー。 悪女、情婦などのクセのある脇役で活躍する。 66年、若尾文子の代役として主演した「女の賭場」での クールな女賭博師が話題を呼び、作品も大ヒット。 “昇り竜のお銀”としてシリーズ化され、17本が作られた。 73年のATG映画「津軽じょんがら節」で演技派に脱皮。 同年のキネマ旬報賞主演女優賞を獲得する。 その後はテレビドラマ「Gメン'75」などでも活躍。 99年3月、フジテレビ「鬼の棲家」で30年ぶりに、 つぼ振りを披露した。 その他の出演者: 寺田農 .... 赤塚豊 戸田春子 .... 杉本ワキ 東恵美子 .... 杉本文江 富山真沙子 .... 晴美 河村久子 .... まつえ 田中筆子 .... イタコ 佐藤英夫 .... 金山繁一 西村晃 .... 塚本為造 User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「これも、出ていないや」 ・キネマ旬報ベストテン第1位 User Comments: オトーサン、 「IMDB、これもない!」 うきょうさん 千葉県 2002年7月12日 大画面で見たい映画 津軽のひなびた漁村を舞台とした女二人男一人の物語。 監督は元スチルカメラマンで、構図の良さを認められて抜擢。 確かに一枚一枚絵になる画面ばかり。 望遠でピント操作というシーンが多く、なかなかに格好良い。 画面横一杯に広がる日本海。それに重なる津軽三味線。 漁村のとんでもないひなび具合。めしいの少女のやるせなさ。 子供の頃に見ていたら、トラウマになっていたと思います。 オトーサン、 「あれ、保険金未払いは、江波杏子じゃなかったか!」 映画をみていると、遺族年金とか保険金の話が沢山出てくるので、 「このオンナ、悪いヤツだとばかり思ってみていました。 完全な勘違いでした。 未払いは、このひとでした。謹んで訂正いたします。 ○江角 マキコ  本名 平野真紀子  誕生日:1966/12/18  島根県出雲市出身。  島根県立大社高校卒業後、日本たばこ産業の女子バレーボールチーム  に入団したが、故障ですぐに引退しモデル業に。  1995年の映画『幻の光』に主演して以後女優として活動し、  『ショムニ』『オーバータイム』『それは突然嵐のように』等のテレビドラマや  映画、CMに数多く出演している。  年齢詐称がばれたこともあった。  2000年に『ONE WAY DRIVE』で歌手デビューした。  ちなみにこの曲は江角自身のドラマヒット作品である、  ショムニのエンディングテーマにもなっていた。  1996年2月に写真家の桐島ローランドと結婚したが、9か月で離婚。  2003年、フジテレビの平野眞ディレクターと再婚。  2003年11月から社会保険庁は国民年金保険料の収納率アップを狙い、  広報のイメージキャラクターとして起用してきたが、  2004年3月本人の17年間保険料未納が明らかとなり、  過去2年間にさかのぼって納付したが契約は解除された。  保険料を払っていると偽って社会保険庁と数千万円のCM出演契約をしており、  年金納入を訴える資格がないという批判を浴びた。  しかし、彼女自身が深く反省していること、年金制度が複雑であること、  この問題も端を発して江角を批判した菅直人ら多くの国会議員の未納や  それを報道したマスコミのキャスターや、更には多数の芸能人の未納も明らかになり、  「悪いのは江角だけではない。」、  「ここまで非難されるのは可哀想だ。」など、  江角を擁護する国民も多くなり、騒動は収束を迎えた。  2005年2月21日長女誕生。  38歳での比較的高齢の女児出産となった。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 「人生いろいろ、女優もいろいろ」


さまよう魂たち

オトーサン、 題名がいいと思って借りたのですが、 「ああ、これもホラーだった」 新しいビデオ屋だったので、気づかずに、 ホラーコーナーから3本も借りてしまったようです。 原題:The Frighteners (1996) 監督:Peter Jackson 脚本:Fran Walsh / Peter Jackson Genre: Comedy / Horror / Thriller / Fantasy Rated R for terror/violence. Country: New Zealand / USA Language: English 上映時間:122分 あらすじ: 心霊捜査の私立探偵がいる。 妻は、死んで魂となっている。 町のひとびとが次々と奇妙な死を遂げる事態に直面して、 その謎を解き明かそうとする。 捜査を進めていく過程で、 彼の心理能力を信じる友好的な女性医師に出会うが、 一方で、クレージーなGメン、 かつての連続殺人犯とかかわる女性、 そして死霊そのものに捜査を妨害される。 出演者: Michael J. Fox .... Frank Bannister(フランク) Trini Alvarado .... Dr. Lucy Lynskey (ラッキー) Dee Wallace-Stone .... Patricia Ann Bradley(パトリシア) Jeffrey Combs .... Milton Dammers(ミルトン・ダマーズ) オトーサン、 「このひと、どこかで見た顔だなぁ」 マイケル・J・フォックスといえば、 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」マーティーでしたっけ。 ラッキー役の女優さん、上手ですが、経歴が出ていませんでした。 「妙な役者だ」 そう思ったのは、クレージーなGメン役のジェフリー・コムズ。 もっと活躍の場が与えられていいのではないでしょうか。 MICHAEL J.FOX  マイケル・J・フォックス 誕生日1961/6/9 出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州 陸軍将官を父に持つ5人兄弟の4番目。 高校時代、先生に勧められて地元のテレビシリーズに出演。 18歳でロサンゼルスに行き、 80年「MIDNIGHT AND MADNESS」で映画デビュー。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのマーティー役が有名。 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「処刑教室」 1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ティーン・ウルフ」 1987年「愛と栄光の日々」「摩天楼はバラ色に」      「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「カジュアリティーズ」      「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」 1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」 1991年「ドク・ハリウッド」「ハードウェイ」 1993年「奇跡の旅」(声)「ライフWITHマイキー」      「リバー・ノース/遙かなる河の流れに」       「バラ色の選択」 1994年「億万長者は命がけ!?」       「トラブル・ボックス 恋とスパイと大作戦」(TM) 1995年「アメリカン・プレジデント」「ブルー・イン・ザ・フェイス」       「ヤング・ヒットマン」 1996年「奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険」(声)       「さまよう魂たち」「マーズ・アタック!」 2000年「スチュアート・リトル」(声)◇ 2001年「アトランティス 失われた帝国」(声) 2002年「スチュアート・リトル2」(声)「アメージング・ハイウェイ60」 JEFFREY COMBS  ジェフリー・コムズ 誕生日 1954/9/9 出身 米カリフォルニア州 「TATARI」での殺人医師バナカット役が印象的。 活躍度 ▲→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「ガンズ・オン・ザ・ラン 明日なき堕天使」 1998年「ラストサマー2」◆ 1999年「TATARI」◆ その他の出演者: Peter Dobson .... Ray Lynskey John Astin .... The Judge Jake Busey .... Johnny Charles Bartlett Chi McBride .... Cyrus Jim Fyfe .... Stuart, Bannister's Ghostly Assistant Troy Evans .... Sheriff Walt Perry Julianna McCarthy .... Old Lady Bradley R. Lee Ermey .... Sgt. Hiles Elizabeth Hawthorne .... Magda Rhys-Jones Angela Bloomfield .... Debra Bannister Desmond Kelly .... Harry Sinclair User Rating: 6.9/10 (11,170 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか」 User Comments: Strong fantasy-mystery but see the director's cut Shawn Watson さん Badger's Brook, Scotland 2000年7月4日 すごいファンタジー・ミステリー映画、 でも、ディレクターズカットをみるべし。 ピーター・ジャクソンは、 ハリウッドの多くの監督が考えつかなかったような 斬新なアプローチとテクニックを駆使し、この脚本を書いた。 彼は、自分自身のユニークな映画製作のスタイルをもっている。 この映画は、どうやったら独創的で優れた映画をつくれるかのお手本だ。 マイケル・J・フォックスは、心理捜査官フランク役だった。 奇妙で不吉な人物であり、心理と超自然の双面でテロリストだ。 さて、これで紹介は終わる。 これ以上話すと、映画鑑賞の妨げになる。 ユニバーサル映画は、この映画をすばらしいSFXとして売ろうとしたが、 この試みは、観客が、SFX of ID4に夢中になったために 1年も経たないうちに挫折してしまった。 幽霊の一団なんかどうでもいいのだ。 この映画は、犯罪的とも言えるほど低評価で、見るひとも少なかった。 だから、近所の店で借りるか、DVDを買うしかない。 だが、見れば、おそらく好きになるだろう。 ユニバーサル映画が、ディレクターズカットのDVD版を 売り出さないのは、ケシカラン。 "American Pie"は、86回も上映したというのに。 この映画で儲けたおかげで、ピ−ター・ジャクソンは 「ロード・オブ・ザ・リング」で大成功を収めることができたのだ。 ダメだ!馬鹿もん! オトーサン、 「ホラー映画もつくるんだ!」 ピーター・ジャクソン監督には、向いていないと思うのですが。 海外映画俳優マガジンで経歴をみてみましょう。 PETER JACKSON  ピーター・ジャクソン 誕生日 1961 出身 ニュージーランド 監督作 1987年「バッドテイスト」 1989年「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」 1992年「ブレインデッド」 1994年「乙女の祈り」 1996年「さまよう魂たち」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 IMDBで、彼のホラー映画観をみつけました。 私は、材料をそのまま使わない。 先日、”Hellraiser 3”をカンヌで見た。 OKで、いい映画だった。 キライでも、何でもない。 実にいいと思ったのだが、とても真面目すぎた。 ある男が顔にピンが刺さったまま歩き回っている。 居たたまれなかった。 こりゃ、怖いなと思った。 もし、私が、"Hellraiser"映画をつくるのだったら、 ピンの頭は壁に向けて打ちつけたい。 そいつの顔にピンがびしっと埋め込まれているといい。 このように、すぐに、おかしなことやギャグを考えはじめるクセがある。 これが、私流だ。 自分を抑えて、真面目なホラー映画をつくることはできないと思う。


ヒューマン・キャッチャー

オトーサン、 「F・コッポラが製作総指揮か。借りねばなるまい」 とはいえ、後で気づきました。 「おいおい、これもホラー映画かよー」 原題:Jeepers Creepers II (2003) 監督・脚本:Victor Salva Genre: Horror / Thriller Rated R for horror violence and language. 上映時間:104分 あらすじ: 高校バスケットボールの選手、コーチ、チアリーダーたちを 乗せたバスが人里離れた道で立往生する。 かれらは、23年毎に蘇る人肉を好む古代の獣、 クリーパーから身を守らねばならない。 やがて農夫とその息子がクリーパー退治に立ちあがる。 出演者: Jonathan Breck .... The Creeper (クリーパー) Ray Wise .... Jack Taggart, Sr.(タガート) Nicki Lynn Aycox .... Minxie Hayes (ミクシー) オトーサン、 「うまい役者、いないなぁ」 強いていえば、この人か。 ま、ある種の群像劇ですから、やむを得ないのかも。 それに、怪物が主人公のようなものですし... RAY WISE  レイ・ワイズ 誕生日 1947/8/29 出身 米オハイオ州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1988年「長く熱い夜」 1989年「新リバイアサン/リフト」 1992年「ツインピークス/ローラ・パーマー最後の7日間」◆      「ボブ・ロバーツ」 1993年「キリング・ボックス」 1994年「ザ・チェイス」 2003年「−less[レス]」 その他の出演者: Eric Nenninger .... Scott 'Scotty' Braddock Garikayi Mutambirwa .... Deaundre 'Double D' Davis Kasan Butcher .... Kimball 'Big K' Ward Billy Aaron Brown .... Andy 'Bucky' Buck Marieh Delfino .... Rhonda Truitt Diane Delano .... Bus Driver Betty Borman Thom Gossom Jr. .... Coach Charlie Hanna Tom Tarantini .... Coach Dwayne Barnes Lena Cardwell .... Chelsea Farmer Al Santos .... Dante Belasco Travis Schiffner .... Izzy Bohen Josh Hammond .... Jake Spencer User Rating: 5.2/10 (4,810 votes) オトーサン、 「ありゃ、低いなぁ」 User Comments: moviecritiqueさん USA 2003年8月30日 すばらしい怪物映画、第1作より面白い! この映画、第1作ほど期待せずに見に行った。 だが、第1作よりもすっとよかった。 この映画の舞台は、一面のとうもろこし畑。 柵があり、畑のなかには案山子が立っている。 何が起きたかは言うまい。 だが、試合に勝って故郷に帰る 高校バスケットボール選手やチアリーダーたちが乗っていたのだ。 どこからか鋭い金属片が飛んできて、タイヤが破裂する。 残った5つのタイヤで何とか前進するものの、 またも、金属片が飛んできて、タイヤが破裂するのだ。 かくして、死体数えがはじまる。 続編を何とか成功させようというこの設定はいい。 すてきなアイディアの結末についても言うまい。 流血は少ないが、第1作よりもアクションが多いし、楽しみも多い。 10点満点で、8点を献上したい。 オトーサン、 「この監督さん、なかなかの猛者だ」 経歴を探しましたが、海外映画俳優マガジンには載っていません。 「無名なのか?」 でも、IMDBには、異例の長文で紹介されていました 「翻訳するのは、大変だなぁ」 ハリウッドで、目立たぬ作家で、 普通のコマーシャルが話題を呼んだ程度だった。 B級映画監督で、正確さが何より大事と思っている。 だが、主役を見つける眼力があり、 優れた思考力の持ち主であり、 ファンタステイックな才能の監督である。 ほとんどヘミングウェイばりのアプローチで映画をつくる。 スピルバーグのビジュアルを想起させる。 登場人物たちには、昔のハワード・ホーク監督の荒々しい男らしさがある。 表面的には、筋書きも、登場人物も、単純そのもの。 だが、その裏には、恐怖、抑圧、苦悩、悲惨さの検証がしっかりなされている。 彼は、サンフランシスコ郊外で育った。 TVで安手のホラー映画をみていた。 自称"Jaws baby"で、高校時代には、もう映画をつくりたいと公言していた。 ついに、自分の映画を作ったのが、 短編映画”Something in the Basement” (1986)で、 裏庭で撮った低予算のスリラー映画だった。 この短編が巨匠F・コッポラの目に止まり、資金援助してくれ、 長編映画”Clownhouse (1989)”デビューした。 予算は20万ドル、若者3人が道化になった精神病者にテロされるというもの。 80年代の珠玉のホラー映画だった。 サンダンス映画祭で上映され、今日では人気ビデオになっている。 7年後、”The Nature of the Beast” (1995)をつくる。 だが、これは、まったく不評だった。 あるセールスマンが、砂漠を旅行中に不思議な麻薬漬けの放浪者と出会う。 悪魔の寓話やひねりの利いた結末、 Eric RobertsとLance Henriksenによる正真正銘のド迫力の演技もあって、 この映画は、カルトのクラシックとなった。 次に撮ったのは、ディズニーが金を出した”Powder” (1995)で、 特殊なパワーをもった白子が主人公だった。 これは、大好評で、ヒットして利益を上げたものの、 性犯罪で有罪宣告された過去が明らかになって、上映中止になった。 マスメディアに袋叩きされ、再びメガホンを取ることができたのは、4年後だった。 彼は、”Rites of Passage” (1999)で、静かにカムバックした。 不況と2人の受刑者に脅迫される家族を描いたが、 埋もれた名作として、サンタモニカ映画祭でグランプリを獲得し、 以後、家族ドラマを手がけるようになる。 次に手がけたのは、現代ホラー映画の名作”Jeepers Creepers” (2001)。 モンスター映画のルールを書き変えた。 特殊効果と自己満足のきまり文句の常識を破ったのだ。 いい演出と批評家に受けて、ヒットした。 次作をつくるベースが、これで整った。 大予算の"Jeepers Creepers II" (2003)を撮ることになる。 この映画、想像力豊かで、驚くべき効果的なサマー映画だった。 大ヒットし、レイバーデイの上映として過去最高の利益をあげた。 今後、彼がどこへ行くのかは分からないが、ひとつだけ確実に言える。 次々と常識破りをしていくだろう。


コープス・ブライド

オトーサン、 「コープス・ブライド、死体の花嫁か」 気味悪いなぁ。 でも、奇才ティム・バートン監督と名優ジョニー・デップ。 見ないわけには行きませんよね。 原題:Corpse Bride (2005) 監督:Tim Burton /Mike Johnson 脚本:John August/Pamela Pettler/Caroline Thompson Genre: Animation /Comedy /Family /Fantasy /Musical /Romance Rated PG for some scary images and action, and brief mild language. Country: UK Language: English 上映時間;76分 あらすじ: ある独身男、結婚することになり、 式のリハーサルで、誓いの言葉をうまく言えない。 森へ行って、誓いの言葉の練習をする。 完全にマスターし、木の根っ子に指輪を嵌める。 おお、それは死体の花嫁の指だったのだ。 いまや、彼女は、自分は正式の妻だと主張する。 声の出演者: Johnny Depp .... Victor Van Dort (ヴィクター) Helena Bonham Carter .... Corpse Bride (コープス・ブライド) Emily Watson .... Victoria Everglot(ヴィクトリア) オトーサン、 「誰だ?このステキな声の持ち主は?」 ジョニー・デップを上回る説得力でした。 HELENA BONHAM CARTER  ヘレナ・ボナム・カーター 誕生日 1966/5/26 出身 英ロンドン 曾々祖父は英元首相アスキス卿、伯父は監督アンソニー・アスキス。 サウス・ハムステッド校で演技を学ぶ。 85年「レディ・ジェーン」で映画デビュー。 「鳩の翼」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1983年「A PATTERN OF ROSES」 1985年「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり」◇「眺めのいい部屋」◇ 1987年「モーリス」▲「THE VISION」 1988年「ラ・マスケラ」 1989年「フランチェスコ」◇「GETTING IT RIGHT」 1990年「ハムレット」◆ 1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」◇ 1992年「ハワーズ・エンド」◆ 1993年「暗殺調書」◇ 1994年「フランケンシュタイン」◆ 1995年「誘惑のアフロディーテ」◇「死の愛撫」◇ 1996年「恋人たちのポートレイト」◇「十二夜」◇ 1997年「鳩の翼」◇ 1998年「ヴァージン・フライト」◇ 1999年「ファイト・クラブ」◆ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇      「ノボケイン/局部麻酔の罠」      「記憶のはばたき」◇ 2002年「ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線」(TM) 2003年「ビッグ・フィッシュ」 2005年「チャーリーとチョコレート工場」「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声) その他の声の出演者: Tracey Ullman .... Nell Van Dort/Hildegarde Paul Whitehouse .... William Van Dort/Mayhew/Paul The Head Waiter Joanna Lumley .... Maudeline Everglot Albert Finney .... Finnis Everglot Richard E. Grant .... Barkis Bittern Christopher Lee .... Pastor Galswells Michael Gough .... Elder Gutknecht Jane Horrocks .... Black Widow Spider/Mrs. Plum Enn Reitel .... Maggot/Town Crier Deep Roy .... General Bonesapart Danny Elfman .... Bonejangles Stephen Ballantyne .... Emil User Rating: 7.4/10 (5,422 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: trickyhappyelfさん Canada 2005年9月11日 またも見事なティム・バートン映画 トロント映画祭で見てきたところだ。 ティム・バートンは、他の作品でもそうだが、 舞台と映像を大事にする監督だ。 そして、何という美しい映画だろう。 驚くべきアニメだ。 どの場面も細部に至るまで、すべてよく出来ている。 独特の形であり、色彩であり、トーンなのだ。 筋書きは、ありきたりだが、それはどうでもいい。 ストーリーで勝負しているわけではない。 出演者の声は、すばらしかった。 とくに、主役のジョニー・デップは、 内気で、不器用なヴィクター役を完全にこなしていた。 不必要だと思った唯一のキャラクターは、毛虫。 子供っぽい喜劇のために、挿入されている。 画面の暗さを巣食うためだろうが。 この映画、"Nightmare Before Christmas"同様に、 よくできたアニメ映画だった。 10点満点で、8.5だ。 オトーサン、 「これからのアニメは、こうでなくては」 ティム・バートン・カラーの青がベースになっていて、 ディズニーの子供っぽいアニメの彩色は終わったと感じました。


28日後...

オトーサン、 「ふーん、面白そうだ」 借りてしまいましたが、ホラー映画とはつゆ知らず。 目の前のことでも、こんな調子ですから、 ”28日後”なんて、誰も分かりませんよね。 でも、小泉内閣の新閣僚が問題発言をすることだけは、確実に予言できます。 原題:28 Days Later... (2002) 監督:Danny Boyle 脚本:Alex Garland Genre: SF / Horror / Thriller Rated R for strong violence and gore, language and nudity. Country: UK / France Language: English / Finnish 上映時間:113分 あらすじ: 強力なウィルスが、英国の研究施設から漏れる。 血の一滴が数秒以内に重大な症状を引き起こし、 患者たちを狂気に追いやる。 28日以内に、国中に広がっていく。 ひと握りの生存者が何とか生き延びようともがく。 だが、彼らを脅かすのは、 おそろしいウィルスだけではなかったのだ。 出演者: Cillian Murphy .... Jim (ジム)ji Naomie Harris .... Selena (セリーナ) Brendan Gleeson .... Frank(フランク) Megan Burns .... Hannah(ハンナ) オトーサン、 「演技というか...」 出演者たちは、平凡な人ばかり。 枯れ葉のように風に吹き飛ばされていくのです。 生き延びようとするほかに、演技の選択の余地なし。 その他の出演者: Alex Palmer .... Activist Bindu De Stoppani .... Activist Jukka Hiltunen .... Activist David Schneider .... Scientist Toby Sedgwick .... Infected Priest Noah Huntley .... Mark Christopher Dunne .... Jim's Father Emma Hitching .... Jim's Mother Alexander Delamere .... Mr. Bridges Kim McGarrity .... Mr. Bridges' Daughter Justin Hackney .... Infected Kid User Rating: 7.3/10 (28,068 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: movie_personさん United States 2005年3月12日 28日後... この映画、ウィルスがゾンビの映画としては最高だった。 筋書きは、オリジナルではないが、よく出来ている、 演技は、パワフルだった。. 対角線状に傾いた視点が多く、緊迫感があった。 ”恐ろし気な音楽"が過度に使われていないのがいい。 予想もできない結末が、また、よかった。 最初に見ると疲れ果てるような類いの映画だ。 いつみても、最後まで夢中にさせてくれる。 この映画みるといい。真剣にお薦めしたい。 ゾンビ映画好きなら、失望しないだろう。 オトーサン、 「ただのホラー映画じゃなかった。  この監督、力量あるなぁ」 ダニー・ボイル監督の経歴をみましょう。 まずは、海外映画俳優マガジンから。、 DANNY BOYLE  ダニー・ボイル 誕生日 1956/10/20 出身 英 監督作 1995年「シャロウ・グレイブ」 1996年「トレイン・スポッティング」 1997年「普通じゃない」 2000年「ザ・ビーチ」 2001年「ストランペット」(TM) 2002年「28日後...」 2004年「ミリオンズ」 次に、IMDB。 ただし、詳しい経歴は載っていませんでした。 監督の言葉を引用しましょう。 生を肯定する映画をつくりたい。 「トレイン・スポッティング」のようなあらゆる面で暗い映画でも、 終わった後、人生を肯定できる何かを得てほしいと願っている。


それから

オトーサン、 「こんな本、映画化できるのかなぁ?」 若い頃、夏目漱石の本はすべて読みましたが、 後期の作品は、内省的で映画化しにくいものでした。 原題:それから (1985)     And Then 監督:森田芳光 原作:夏目漱石 脚本:筒井ともみ Genre: Drama 上映時間: あらすじ: オトーサン、 「またか、IMDB、さぼっている」 代助は、実業家の次男。 30過ぎなのに、まだ独身で毎日ぶらぶら。 父親が持ち込む縁談を断り続けていたものの、 ついに、ある令嬢との縁談に応じることにする。 そんなある日、親友で銀行勤務の平岡が 部下の不祥事がもとで、退職したことを知る。 3年ぶりに出会った平岡は、別人のようで、 金を貸せ、就職の世話をしろと迫ってくる。 その妻の三千代は、かつて代助が心惹かれていた女性。 金策などで何度も出会ううちに、代助の気持ちは高まっていく。 代助は、三千代に一緒になろうと打ち明け、三千代もうなずく。 だが、このことを知った父親は、「家を出ていけ」と怒鳴るのだった。 出演者: 松田優作 .... 長井代助 藤谷美和子 .... 平岡三千代 小林薫 .... 平岡常次郎 オトーサン、 「松田優作は、かっこいいなぁ。  藤谷さんは、楚々としているし、やはり上手だなぁ」 でも、拾いものは、小林薫。 ガサツなだけかと思ってみていましたが、しんみりしたりして、 なかなかの演技巧者でした。 その他の出演者: 笠智衆 .... 長井得(父親) 中村嘉葎雄 .... 長井誠吾 草笛光子 .... 長井梅子 風間杜夫 .... 菅沼 美保純 ....  佐川の令嬢 森尾由美 .... 長井縫 イッセー尾形 .... 寺尾 羽賀健二 .... 門野 川上麻衣子 .... 神楽坂の芸者・小染 遠藤京子 .... 神楽坂の芸者・久米香 泉じゅん .... 女郎 一の宮あつ子 .... 賄い婆さん User Rating: 7.7/10 (35 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ブルーリボン賞受賞:  最優秀監督賞:森田芳光  最優秀助演男優賞:小林薫 User Comments: Not for the impatient KFLさん Bloomington, IN 2003年1月8日 性急でないひと向き またもテンポののろい日本映画だ。 小津安二郎作品とも、そう、勅使河原の「利休」ともちがう。 また今村昌平の作品ともちがう。, この作品、日本の明治時代の文豪で、 現代日本文学の創始者・夏目漱石の小説を映画化したもの。 抑制されたトーンで、感情的な反応を示唆している。 終りになって、ようやくドラマになり、感動的になるが、 西欧の観客を満足させるには、不十分だろう。 だが、心の広いひとに見るなと言うのではない、 実に、美しく、よく出来ているからだ。 お互いに深く相手を想っているのに、 社会的制約のために、気持ちを表わすことができず、 結婚を禁じられてしまう2人のドラマを味わえるひとなら、 失望することはないだろう。 オトーサン、 「どうなんだろう?」 夏目漱石って、ノーベル賞級の作家なのでしょうか? 昔は、感動して読んだものですが、 この種の愛のドラマ、いまやゴマンとありますよね。 ○夏目漱石   1867/2/9〜1916/12/9 江戸の牛込馬場下横町出身の小説家、英文学者。 本名は夏目金之助。日本を代表する文豪。 主要作品 1905年 『吾輩は猫である』   1905年 『倫敦塔』   1906年 『草枕』   1906年 『坊っちゃん』   1906年 『二百十日』   1907年 『虞美人草』   1907年 『野分』   1908年 『三四郎』   1908年 『夢十夜』   1908年 『文鳥』   1908年 『抗夫』   1909年 『それから』   1910年 『門』   1912年 『彼岸過迄』   1912年 『行人』   1914年 『こころ』   1915年 『道草』   1915年 『硝子戸の中』   1916年 『明暗』  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


キルトに綴る愛

オトーサン、 「これ見たかったんだ」 自転車でぶらり旅の途中みつけたビデオ屋さんで発見。 お目当てのウィノナ・ライダーの映画なので、飛びつきました。 キルト好きの奥さん方も飛びつくかもね。 原題:How to Make an American Quilt (1995) 監督:Jocelyn Moorhouse 原作:Whitney Otto 脚本:Jane Anderson Genre: Drama / Romance Rated PG-13 for a scene of drug use, some sensuality and nudity. 上映時間:109分 あらすじ: フィンは、大学院生。 修士課程を終えるために論文に取り組んでおり、 フィアンセのサムとの結婚を控えている。 だが、気ままな学生生活が終わると思うと、往く夏がいとおしくなり、 祖母の待つ故郷に帰ることにする。 祖母のキルト愛好家たちが大勢いて、 彼女の結婚の贈り物にとキルトを製作していた。 そこには、笑いが、言い争いが、愛があふれ、よきアドバイスがあった。 フィンは、あらためて論文のテーマを再考するのだった。 出演者:: Winona Ryder .... Finn Dodd (フィン) Anne Bancroft .... Glady Joe Cleary(グラディ) Dermot Mulroney .... Sam(サム) オトーサン、 「24歳のウィノナ・ライダーか」 確かな演技力、そして華奢な身体! いつ壊れるか分からない青春を演じたら、右に出るものはありません。 すばらしい脇役に恵まれ、ひときわ光り輝いています。 WINONA RYDER  ウィノナ・ライダー 誕生日 1971/10/29 出身 米ミネソタ州ウィノナ 12才の時、オーディションに合格したのがきっかけで芸能界に。 86年「ルーカスの初恋メモリー」で映画デビュー。 90年、コッポラ監督に「ゴッドファーザーPARTV」に起用されるが、 過労で降板し、92年「ドラキュラ」で再び起用された。 93年「エイジ・オブ・イノセンス」でゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。 94年「若草物語」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ルーカスの初恋メモリー」 1987年「スクエアダンス」 1988年「ビートルジュース」「1969」 1989年「グレード・ボールズ・オブ・ファイヤー」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ウィノナ・ライダー/悲しみよさようなら」◇       「恋する人魚たち」「シザーハンズ」 1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」◇ 1992年「ドラキュラ」◇ 1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」       「愛と精霊の家」 1994年「リアリティ・バイツ」「若草物語」 1995年「キルトに綴る愛」 1996年「ボーイズ」「リチャードを捜して」「クルーシブル」 1997年「エイリアン4」◇ 1998年「セレブリティ」◆ 1999年「17歳のカルテ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇「ロスト・ソウルズ」◇ 2001年「ズーランダー」 2002年「Mr.ディーズ」◇ 2003年「シモーヌ」◆ その他の出演者: Ellen Burstyn .... Hy Dodd Kate Nelligan .... Constance Saunders Alfre Woodard .... Marianna Kaelynn Craddick .... Young Finn Sara Craddick .... Young Finn Kate Capshaw .... Sally, Finn's Mother Adam Baldwin .... Finn's Father Maya Angelou .... Anna Lois Smith .... Sophia Darling Richards Jean Simmons .... Em Reed Denis Arndt .... James Rip Torn .... Arthur Cleary User Rating: 6.0/10 (2,653 votes) オトーサン、 「もっと高くても、いいのでは?」 User Comments: Chelseaさん Phoenix, Arizona 1999年1月22日 この映画、大好き! ウィノナ・ライダーは、フィン役で見事な演技。 原作者のWhitney Ottoも同じことを言っていた。 これ以上、的確な配役は考えにくいほどだ。 (キャスティング・ディレクターに感謝!) ウィノナ・ライダーは、ほんとに私のお気に入りの女優さん。 だから、やや出番が少ないのは気になる。 でも、この映画はすばらしい。 Winona Ryder、Maya Angelou、Anne Bancrof、Ellen Burstyn、 Alfre Woodard、Rip Torn, Kate Nelligan、Samantha Mathis... 全員が、この映画を見事なものにしている。 5百万回はみたけれども、依然として大好きな映画だ。 ストーリがいい、俳優がいい、音楽もタイトルもすべてがいい。 オトーサン、 「ウィノナ、身体を大事にしろよ。  酒など飲むな、煙草も控えなきゃ。  エアロビをして、気分転換しろよ、  あと、それから、ミルクを毎日飲むといいよ。  キミは、お腹をこわしやすいタチだから」 あえて不祥事に触れないのも、フアンならこそですよね。


映画の採点簿

キルトに綴る愛                       *****
それから                             ****  
28日後...                          ****  
コープス・ブライド                    *****
ヒューマン・キッチャー                    ****  
さまよう魂たち               ****  
津軽じょんがら節             ****  
ドミノ                  ****  
恋にあこがれて in N.Y          ****  
神経衰弱ぎりぎりの女たち                  *****
コンゴ                   ****  
エターナル★サンシャイン                  ****  
カマキリな女                              ****  
らくだの涙                        *****
死の接吻                                  ***    
オランダの光                              ****  
TAKESHIS'                                 ****  
にごりえ                                ****  
浮雲                                    *****
おしゃれ泥棒                              *****
ホネツギマン                              ****  
ハイウエイマン                            ****  
イン・ハー・シューズ                      *****
みんな誰かの愛しい人                      ****  
エリザベスタウン                          *****
幸福の黄色いハンカチ                      ****  
灯台守の恋                         ****  
コバート・ミッション 機密指令            ***    
バス男                                 ***    
ワン・モア・キス                          ****  
ライフ・アクアティック                    ****  
カモン・ヘブン!                          ****  
うなぎ                              *****
バタフライ・エフェクト                    ****  
青空に踊る                              *****
ベンガルの槍騎兵                          *****
ハリー・ポッターと炎のゴブレット          *****
Jの悲劇                   *****
海外特派員                  *****
大曽根家の朝                  *****
赤い靴                   *****
Mr. & Mrs.スミス                          ****  
無法松の一生                              *****
壮烈第七騎兵隊                            *****
怒りの葡萄                            *****
泳ぐひと                            *****
さらば冬のかもめ                          *****
ジャックポット                         **** 
SAYURI                                    *****
ヴェニスの商人                            *****
あ、春                              ****  
二十四の瞳                              *****
ウィスキー                             *****
シンデレラ・ストーリー                    ****  
ベイビース・デイアウト/赤ちゃんのおでかけ****  
キングコング                            *****
マゴニア 希望の国を探して                ****  
ALWAYS 三丁目の夕日                       ****  
奥様は魔女                        ****  
男たちの大和 YAMATO                       *****
ドニー・ダーコ                            *****
クリミナル                             *****
ディック&ジェーン 復讐は最高!             ****  
シークレット・スパイ                      ****  
                      *****
ロード・オブ・ウォー                      *****
息子                      *****
ライオンキング                         *****
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