オトーサンの2006年その2

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

映画の採点簿へ

目次

2174 不撓不屈(2006)> 2173 バルトの楽園(2006) 2172 道頓堀川(DVD 1982) 2171 早春物語(DVD 1985) 2170 遥かなる山の呼び声(DVD 1980)
2169 名犬ラッシー 家路(DVD 1943) 2168 ザ・ビッグ・ツリー(DVD 1952) 2167 復讐の谷(DVD 1951) 2166 狂へる悪魔(DVD 1920) 2165 復讐の谷愛のアルバム(DVD 1941)
2164 老兵は死なず(DVD 1943) 2163 モーガンズ・クリークの奇跡(DVD 1944) 2162 片目のジャック(DVD 1961) 2161 明日の記憶(2006) 2160 美女ありき(DVD 1941)
2159 三人の狙撃者(DVD 1954) 2158 嫌われ松子の一生(2006) 2157 三人の妻への手紙(DVD1949) 2156 インサイドマン(2006) 2155 トランスポーター2(2005)
2154 シェーン(DVD1953)> 2153 ヒッチコックの恐喝(DVD1929) 2152 GOAL!(2005) 2151 大いなる幻影(DVD 1937) 2150 花嫁の父(DVD 1950)
2149 毒薬と老嬢(DVD 1944) 2148 暗殺者の家(DVD 1934) 2147 赤ちゃん教育(DVD 1938) 2146 デイジー(2006) 2145 ニノチカ(DVD 1939)
2144 椿姫(DVD 1936) 2143 深夜の告白(DVD 1944) 2142 マルクス兄弟 オペラの夜(DVD 1935) 2141 戦争と平和(DVD 1956) 2140 六月の夜(DVD 1940)
2139 ある女の存在証明(DVD 1982) 2138 LIMIT OF LOVE 海猿(2005) 2137 三銃士(DVD 1993) 2136 ジャケット(2005) 2135 映画に愛を込めて/アメリカの夜(DVD 1973)
2134 家庭(DVD 1970) 2133 ランボー 地獄の季節(DVD 1970) 2132 カミーユ・クローデル(DVD 1988) 2131 M★A★S★H マッシュ(DVD 1970) 2130 ミニヴァー夫人(DVD 1942)
2129 ガール!ガール!ガール(DVD 1962) 2128 ダ・ヴィンチ・コード(2006) 2127 戦場のアリア(2005) 2126 グッドナイト&グッドラック(2005) 2125 ピンクパンサー(2006)
2124 ナイロビの蜂(2005) 2123 女の顔(DVD 1938) 2122 一夜かぎり(DVD 1939) 2121 ドル(DVD 1938) 2120 我が道を往く(DVD 1944)
2119 シマロン(DVD 1931) 2118 ハーヴェイ(DVD 1950) 2117 ブロークン・フラワーズ(2005) 2116 ダブリン上等!(DVD 2003) 2115 陽のあたる場所(DVD 1951)
2114 乱暴者(あばれもの) (DVD 1953) 2113 ドクター・ドリトル(DVD 1998) 2112 メル・ブルックス/逆転人生(DVD 1991) 2111 メル・ブルックスのサイレント・ムービー(DVD 1976) 2110 旅するジーンズと16歳の夏(DVD 2005)
2109 ヴェラ・ドレイク(DVD 2004) 2108 愛についてのキンゼイ・レポート(DVD 2004) 2107 ザ・フライ 蝿男の恐怖(DVD 1986) 2106 寝ずの番(2006) 2105 ニュー・ワールド (2005)
2104 ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦(VTR 1989) 2103 アイスエイジ2(2006) 2102 Vフォー・ヴェンデッタ (2005) 2101 イシュタール(VTR 1987) 2100 デリンジャー(VTR TV 1991)
2099 ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(2005) 2098 巨星ジーグフェルド(DVD 1936) 2097 ゾラの生涯(DVD 1937) 2096 戦艦バウンティ号の叛乱(DVD 1935) 2095 利休(VTR 1989)
2094 我等の生涯の最良の年(VTR 1946) 2093 マーティ(VTR 1955) 2092 オール・ザ・キングスメン(VTR 1949) 2091 コーリャー、愛のプラハ(VTR 1996) 2090 タイフーン TYPHOON(2005)
2089 ネブラスカ魂(DVD 1948) 2088 プロデューサーズ(2005) 2087 検察官閣下(DVD 1949) 2086 父、帰る(DVD 2003) 2085 ビューティー・ショップ(DVD 2005)
2084 ブラザーズ・グリム(DVD 2005) 2083 ブロードウェイ・メロディー(DVD 1929) 2082 ファイヤーウォール(2006) 2081 迷宮の女(DVD 2004) 2080 ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR(2004)
2079 クレールの刺繍(DVD 2004) 2078 リトル・ランナー(DVD 2004) 2077 素肌の涙(DVD 1999) 2076 宋家の三姉妹(VTR 1997) 2075 なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?(DVD TV 1980)


不撓不屈

オトーサン、 「ふとうふくつ、若いひとは読めんかもなぁ」 貴乃花が横綱に昇進する 際の口上でしたが、 もはや死語寸前だったのが、蘇りました。 久しぶりの社会派映画です。 原題:不撓不屈(2006) 監督:森川時久 原作:高杉良 脚本:竹山洋 Genre:Drama 上映時間:119分 あらすじ: 飯塚は、理論派で情熱的な税理士。 中小企業を守るために、節税指導に励んでいる。 その姿勢が気にくわない国税局は、7年間にわたって弾圧。 取引先も、職員も離れていき、家族にも迷惑をかける。 しかし、それに屈することなく、飯塚は自らの信念を貫いた。   出演者: 滝田栄 ...... 飯塚毅 松坂慶子 ...... 飯塚るな子(妻) 夏八木勲 ...... 各務(法学博士) オトーサン、 「滝田栄さん、いいねぇ」 何でも、映画は初出演とか。 「松坂慶子さん、お幾つなのかなぁ」 相変わらずの美貌ですが、 ちらっと見えた足は老人のそれでした。 夏八木勲さん、渋い名脇役でした。 松坂慶子 誕生日 1952/7/20 - 出身地:東京都大田区。 日本大学第二高等学校中退。父親が韓国人。 1979年TVドラマ・シリーズ「木曜座・水中花」では、 自らテーマソング「愛の水中花」を歌い、セクシー女優としてもブレーク。 1991年、ジャズギタリストの高内春彦と結婚し、一時期米国に移住。 年齢を感じさせない美貌と体力を保っている。 「青春の門」、「蒲田行進曲」&「道頓堀川」、「死の棘」で、 日本アカデミー賞主演女優賞を3度受賞している。 主な出演作: 1971年「夜の診察室」 1980年「五番町夕霧楼」 1981年「青春の門」「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」 1982年「蒲田行進曲」「道頓堀川」 1984年「上海バンスキング」 1986年「火宅の人」「必殺!III 裏か表か」 1993年「男はつらいよ 寅次郎の縁談」 1990年「死の棘」 1998年「カンゾー先生」「卓球温泉」 2000年「さくや 妖怪伝」 2003年「精霊流し」 2005年「桃色」「四日間の奇蹟」 2006年「不撓不屈」 その他の出演者: 田山涼成 ...... 岡本(日本社会党代議士) 三田村邦彦 ...... 竹内(関東信越国税局直税部長) 2代目中村梅雀 ...... 重田(国税庁職員) 北村和夫 ...... 植木(住職) User Ratings: - オトーサン、 「6点台後半かなぁ」 User Comments: 黒美君彦さん 2006年6月9日 泣く子と国税には… 職業会計人の間では有名だという「飯塚事件」。 その渦中にいた人物、税理士・飯塚毅(1918〜2004)の 1963年から70年にかけての国税庁との闘いを追った作品。 原作は高杉良。 実話に基づいた話だけに、 権力を笠に着る国税庁の執拗な嫌がらせなどはさもありなん、と思わせる。 「泣く子と国税には勝てない」…とはよくいわれること。 税務署という官僚組織はきわめてチェックが働きにくいところだ。 メディアが税務署の姿勢や体制に対して文句をつけたのはみたことがない。 提言めいたものを書いたとしても 奥歯に物のはさまったような言い方をするのがせいぜいだ。 なぜか。 反旗を翻した途端、国税のターゲットになり、 税務調査を繰り返して業務に支障を及ぼし、 「見解の相違」する重加算税を課してくるからだ。 例えば…2002年末のお話。 神戸市が中国から借り受けたジャイアントパンダなどに関する事案。 神戸市は希少動物の保護推進費名目で2年半で3億円を中国に払っていたが、 税務当局は「一般公開する上での対価」と判断し、 延滞税を含めて、約4,200万円を納付させた… こうした事案では、国税の見解がほぼ全てである。 メディアで、申告漏れ等の指摘を受けた側が「見解の相違」とよくコメントしているが、 その中には、本当に「見解が相違」しているケースが少なくない。 しかしその場合でも税務署が決めれば、それが「正しい見解」なのだ。 神戸市の場合など、市民からの税金からまた税金を徴収するという、 何とも税金の二重払いのような状況が生まれてしまった。 税務訴訟は年間500件程度。決して多くはない。 閑話休題。 映画はオーソドックスな作りだが、テンポはよく、 飽きずに観ることができた。 こうした作品は、映像で見せるというよりテーマで見せる映画だと思うが、 その意味では歴史に埋もれかけた「飯塚事件」を扱ったというだけで、 十分意味があると思う。 ただ、税務をめぐるストーリーだけに、アクションがあるわけでなく、 観る側のターゲットが絞られることはやむを得ないか。 滝田栄はいかにも、の演技。 松坂慶子は少しは老けさせろよ(笑)。 意外によかったのが、社会党代議士を演じた田山涼成。 なかなかの「政治家」ぶりだった。 オール与党化が進む現在にあって、権力に対抗できる術が限られているのでは、 とふと不安にも思う。 その意味では現代的な作品といえるかも知れない。 オトーサン、 「相変わらず、血も涙もないことをやっとるのう」 国会は、オール与党体制。 苦しいときは、共産党に駆け込むしかないのでしょうか? でも、民商も昔ほど頼りにならないそうだし... ○税務署の強権的徴収で自殺者   佐々木議員が国税庁を批判  2005年3月15日 財務金融委員会  佐々木憲昭議員は、税務署の横暴な徴収について質問しました。  静岡県熱海市で従業員の源泉所得税150万円を払えない鉄筋業者が、  熱海税務署の横暴な徴税行為を苦に  1月末に自殺に追い込まれた問題をとりあげました。  自殺した業者は、熱海税務署にたいし返済方法について  「分割で月々5万円ずつ支払う」と述べていましたが、  税務署は「今後、消費税の滞納も考えられる」と聞き入れず、  入金予定の売掛金を差し押さえました。  取引先に、そのことが知られて取引停止になり、自ら命を絶ったのです。  佐々木議員が「遺族に対し、どう対応するのか」と迫ると、  徳井豊徴収部長は「相談の内容を十分聞いて誠実に対応したい」と答えました。  また、「国税庁は分割納税をいっさい認めず、差押えするのか」と追及。  徴税部長は、「納税者の実情を把握して分割納税などを求めていく」と答えました。  今後、消費税の免税点が年間売り上げ3000万円から1000万円に引き下げられ、  新たに約200万の業者が納税義務を負うもとで、  国税庁は昨年9月の全国国税局徴税部長会議で  「新たな消費税少額滞納事案の増加が懸念され、  ひきつづきその圧縮に向けた取組が必要である」と、  徴税強化を指示した資料を配付しています。  佐々木議員は、そのことを指摘し  「中小企業にたいして債権の差押えを乱発するようなことはやめるべきだ」と求めました。  谷垣財務大臣は「新たに納税者になった方々の相談にきめ細かく対応していきたい。  滞納者から分割納税などの申し出がある場合も、  実情に即して対応をしていく」とのべました


バルトの楽園

オトーサン、 「一応見ておくか」 マツケンが出ていると大宣伝中です。 某宗教団体の信者らがいました。 原題:バルトの楽園(2006) 監督:出目昌伸 脚本:古田求 Genre: History 上映時間:134分 あらすじ: 舞台は、第一次世界大戦中。 青島を攻撃した日本軍は、ドイツ兵4700人を捕虜に。 捕虜たちは、鳴門の俘虜収容所に移送される。 松江所長は、捕虜たちに寛大な態度で接し、 楽団の結成も許可したが、脱走事件が起こったりして... 出演者: 松平健 ...... 松江豊寿 Bruno Ganz ...... クルト・ハインリッヒ 高島礼子 ...... 松江歌子 オトーサン、 「マツケンも、学会系芸能人なのか?」 戦時中にしては、太り過ぎでは? その他の出演者: 阿部寛 ...... 伊東光康 國村隼 ...... 高木繁 大後寿々花 ...... 志を 中山忍 ...... マツ 中島ひろ子 ...... たみ タモト清嵐 ...... 林豊少年 佐藤勇輝 ...... 幼い頃の松江 三船史郎 ...... 松江の父 Oliver Bootz ...... カルル・バウム Kostja Ullmann ...... ヘルマン・ラーケ Isolde Barth ...... マレーネ・ラーケ 徳井優 ...... 広瀬町長 板東英二 ...... 南郷巌 大杉漣 ...... 黒田校長 泉谷しげる ...... 多田少将 勝野洋 ...... 島田中佐 平田満 ...... 馬丁宇松 市原悦子 ...... すゑ User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「ま、6点台前半か」 User Comments: 黒美君彦さん 2006年6月13日 手堅い  手堅い作品、といった印象。 徳島の板東俘虜収容所のエピソードは以前から知ってはいたが、 所長の松江豊寿(松平健)が会津藩の出身だったとは知らなかった。 その松平健や國村隼ら俳優陣は堅実な演技。 なかなかの豪華キャストではあるが、 ブルーノ・ガンツをはじめ独逸人捕虜サイドの心のうちには 今一歩入りきれなかったような印象。 登場人物が多く、実話ベースのせいか、 各エピソードの盛り上がりにも今ひとつ欠ける。 群像劇の弊害ともいえるが、「楽園(がくえん)」というタイトルのとおり、 ラストの第九の演奏がクライマックスになるわけだから、 俘虜楽団の一人に焦点をあてるとかもう少し工夫が欲しかった。 とはいえ、そのラストシーンの第九演奏シーンは迫力もあり、 思わずぐっと来たが、 これはベートーベンの原曲の持つ力といった方がいいか(苦笑)。 名子役として活躍中の大後寿々花が、 独日二世役で『SAYURI』同様青い目で出演していたのが…(またまた苦笑)。 彼女もちょっと大人になった感じかな。 ナレーションの林家正蔵はミスキャストっぽい。 ちなみにタイトルの「バルト」とは「髭」のこと。 「楽園」は収容所を意味するとともに、 音楽・楽団の「がく」にひっかけているとか。 もひとついうなら、この作品、興行的にはすでに成功が約束されている。 というのも製作が東映+シナノ企画だから。 シナノ企画は某宗教団体の外郭制作会社であり、 信者の皆さんの動員が予想される。 興行成績というのは、作品の良し悪しとは無関係なものなのだ(溜息)。 この作品が殊更に出来が悪いというわけではないですけどね。 しかしながら、人間同士の信頼の証のような この「ムスターラーゲル」(模範収容所)の十数年後、 日独伊三国同盟が結ばれ、第二次大戦へと突き進んでしまうのだから、 その後の歴史を知る私たちはいやになってしまう。 オトーサン、 「某宗教団体って、どこだ? そうか、池田大作さんが第九が大好きなんだ」 ネットって、何でも出ているのですね。 こんなブログの記事も発見しました。 先週から「バルトの楽園」という映画が封切りされているが、 これは見に行く必要があると思っている。 制作は、創価学会系のシナノ企画で、 シナノ企画が本格的な映画を製作するのはかなり久しぶりのことではないか。 以前は、「人間革命」をはじめ、「八甲田山」などを作っていた。 「砂の器」の製作にもたしかかかわっていたはずだ。 こうした作品はどれも橋本忍の脚本で、 やはり当時の創価学会がおかれていた状況が反映されていたように思う。 それからすれば、「バルトの楽園」は、 今の創価学会のあり方を象徴しているはずなのだが、 リーダーの重要性を強調しているところのほかに、何かあるのだろうか。 筋書きを読んだだけではまだわからない。 出典:島田裕巳の「経堂日記」 オトーサン、 「これって、本当なのかなぁ?」 学会系芸能人リストのごく一部ですが... 学会の戦略は、暮らしの中に深く浸透する段階のようです。 田村正和(地区部長)、 泉ピン子、山本リンダ、 久本雅美姉妹、柴田理恵、青木さやか 浜崎あゆみ、氷川きよし、田原俊彦 上戸彩、香取慎吾、中村俊輔、松山千春 相田翔子・鈴木早智子 島田歌穂、内藤やす子、朱里エイコ、天地真理 研ナオコ、雪村いずみ、田中美奈子 加藤茶、仲本工事、滝沢秀明 田中美奈子、岸本加世子、安室奈美恵 桑野信義、所ジョージ、愛川欽也、おさる 平尾昌晃、内山田洋、上田正樹 坂上二郎、小松方正、滝沢秀明 トミーズ雅、田中義剛、畑正憲 桂文鎮、林家こん平・こぶ平・いっ平 松本秋子(ダウンタウン松本のお母さん) 小川菜摘(ダウンタウン浜田雅功の妻) ジョージ=チャキリス、チョウ=ユンファ <故人> 村田英雄、尾崎豊、三船敏郎、沢たまき、いかりや長介 出典:http://www1.odn.ne.jp/~cad79480/


道頓堀川

オトーサン、 柏市図書館沼南分館へ。 「おお、あった!」 DVDがあれば、即借りてしまいます。 「おお、深作欣二さんのだ」 その昔、ご近所におられて、 わが息子と監督の息子さんが確か同級生でした。 原題:道頓堀川 (1982)     Lovers Lost 監督:深作欣二 原作:宮本輝 脚本:野上龍雄/深作欣二 上映時間:123分 Genre: Drama / Romance あらすじ: 邦彦はしがない画学生。 道頓堀川に面した喫茶店でバイトしている。 犬を一緒に探してやってくれというオーナーの武内の頼みで、 小料理屋のママ、まち子と出会い、愛しあうようになる。 邦彦の同級生であり、武内の息子・政夫は玉突きに熱中し、 試合に必要なお金を工面するために、 邦彦が借金に追われていると偽わって、まち子から大金をだましとる。 息子の不始末を知った武内は政夫を探そうとして玉突き屋のユキの許へ。 パトロンと別れたまち子は、邦彦を探し出し、所帯をもとうとする... 出演者: 松坂慶子...... まち子 真田広之......  邦彦 佐藤浩市......  政夫 山崎努......  武内 加賀まりこ......  ユキ オトーサン、 「松坂慶子さん、美人ですねえ」 もうちょっと脱いでくれると言うことなし。 若手2人、真田広之(邦彦)と佐藤浩市(政夫)は熱演。 ベテラン2人、山崎努(武内)と加賀まりこ(ユキ)の演技が光っていました。 その他の出演者: 古館ゆき......  さとみ カルーセル麻紀......  かおる 柄本明......  石塚 名古屋章......  勝さん 大滝秀治......  玉田 渡瀬恒彦......  渡辺 片桐竜次......  野口 加島潤......  風間 成瀬正......  木村 岡本麗......  鈴子 横山リエ......  リカ アミー ...... ゲイボーイ 花井優 ...... ゲイボーイ 美露 ...... ゲイボーイ 浜村純......  ドヤの中年男 安部徹......  田村 坂内真基......  政夫の少年時代 紗貴めぐみ......  ユキの少女時代 User Rating: 6.2/10 (15 votes) オトーサン、 「もう少し高くてもいいのでは」 日本アカデミー賞受賞: ・最優秀監督賞:深作欣二 ・最優秀主演女優賞:松坂慶子 同ノミネート ・最優秀助演女優賞:加賀まりこ ・最優秀撮影賞 ・最優秀照明賞 ・最優秀録音賞 User Comments: シネマAさん 2006年5月28日 深作欣二、腐っても鯛……!?  大阪道頓堀の川べりにある喫茶店〈リバー〉を主な舞台に、 薄幸な画学生(真田広之)とお妾さん(松坂慶子)の恋、 マスター(山崎努)とハスラー志望の息子(佐藤浩市)の葛藤、 オカマ(カルセール麻紀)と三味線弾きのヒモ(柄本明)の腐れ縁、 そのほか多彩な人びとが交錯する群像ドラマ。 俗にいうグランドホテル形式の娯楽映画です。 劇場公開時、宮本輝の原作小説の愛読者からは不評でした。 実際に、原作とは異なる結末をめぐって作者と松竹サイドで揉めたのは有名な話。 監督・脚本の深作欣二は、あれでないと映画は終わらないんだ、 と主張して一歩も譲らなかったとか。 深作に監督を依頼したんだから、ああなっても不思議はないでしょう。 東映のアクション映画を見馴れた者にとっては 別に違和感のないエンディングなんですけどね。 深作が文芸作品・女性映画を撮る。これは話題を呼びました。 でも、蓋を開けると、男どうしの熱いぶつかり合いのドラマに目がいってしまいます。 数少ないアクションが始まると、とたんに画面が生きいきしてくる。 撮影が始まったとき、主演の松坂慶子はウツ状態だったとか。 だって誰が観ても、影の主役は山崎努に決まっています。 名優はやはり格がちがいます。 真田と佐藤は胸を借りているという感じ。 登場人物が多すぎるうえに、それぞれにドラマがある。 盛り沢山なため、構成が散漫になってしまった。 シナリオの枝葉末節をもっと整理すればよかったのに。 撮影の川又昂は、深作組とは相性が良くなかったみたいですね。 総じて野村芳太郎作品ほど冴えてない。 捨てカットとサービスカットを減らして、 せいぜい100分程度に編集しなおしたら、 ぐんと引き締まった映画ではないかしら。 蛇足。 松坂と真田の濡れ場でよく知られた本作ですが、 古館ゆきと紗貴めぐみのヌードもお忘れなく。 いちおう清純派だった古館が全裸で踊りだしたときには驚きました。 紗貴は、たしか劇団天井桟敷の出身だったと記憶しますが、 セピア調色された回想シーンでチラッと脱いでいます。 オトーサン、 「暴力+セックス+狂気=深作ワールドだ」 上映当時は、過激そのものでしたが、 今日見ると、いずれのシーンも、見事なアートになっています。 時代とともに、深作さんの評価は高くなっていくようです。


早春物語

オトーサン、 「おお、あった!」 たまに出かける柏市図書館しょうなん分館、 DVDがまた1枚新入荷していました。 こんなことでもないと、日本映画の名作は見られません。 原題:早春物語 (1985) 監督:澤井信一郎 原作: 赤川次郎 脚本: 那須真知子 Genre: Drama / Romance (more) 上映時間:93分 あらすじ: 17歳の女子高生、瞳は、鎌倉北高校写真部員。 母は数年前に亡くなり、父が再婚間近。 春休みになり、写真を撮るために鎌倉の町を歩いていて、 中年男性と知り合う。 瞳は、徐々に梶川に惹かれていくが、 或る日、彼が母親の恋人だったことを発見する... 出演者 原田知世 ..... 沖野瞳 林隆三 ..... 梶川真二 田中邦衛 ..... 沖野瞳の父 オトーサン、 「原田 知世か」 角川映画の売りであるフツーの女の子。 さして美人でもなく、目の涼しさがいいだけ。 演技も未熟。でも、頑張り屋さんなのです。 原田 知世 誕生日:1967年11月28日 - 出身:長崎県 1982年「角川映画大型新人募集」で特別賞を受賞。 テレビ版『セーラー服と機関銃』でデビュー。 1980年代の角川映画を支えた角川三人娘 (薬師丸ひろ子、渡辺典子)のひとり。 当初は女優業がメインであったが、 1992年のアルバム「GARDEN」以降は、 自らも作曲、編曲、プロデュースに関わる CM出演も続いている。 2005年5月1日、イラストレーターのエドツワキと結婚。 出演作: 1983年「時をかける少女」 1984年「愛情物語」「天国にいちばん近い島」 1985年「早春物語」 1986年「キャバレー」 1987年「黒いドレスの女」「私をスキーに連れてって」 1989年「彼女が水着にきがえたら」 1991年「満月」 1993年「結婚」「水の旅人」「スペインからの手紙」 1995年「あした」 1997年「傷だらけの天使」 1998年「落下する夕方」 2000年「長崎ぶらぶら節」 2004年「村の写真集」 2005年「姑獲鳥の夏」「サヨナラCOLOR」「大停電の夜に」 2006年「紙屋悦子の青春」「となり町戦争」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 その他の出演者: 由紀さおり ..... 大宅敬子 仙道敦子 ..... 牧麻子 早瀬優香子 ..... 沢田真佐子 平幹二朗 ..... 竹中常務 岩崎加根子 ..... 竹中夫人 一色彩子 ..... 水江 宮下順子 ..... 松浦純子 秋川リサ ..... 石原貴子 小林稔侍 ..... 喫茶店店主 User Rating: 6.9/10 (6 votes) オトーサン、 「案外高いスコアだな」 日本アカデミー賞受賞 ・監督賞:澤井信一郎 User Comments: 西参道シネマさん 2004年12月30日 すごく緻密に作られています。 「早春物語」と聞いてもピンとこないかもしれない。 もう20年近く前の日本映画です。 でも三輪明宏も言っていたけれど、古い、新しいの問題ではなく、 良い、悪いの問題なのだ。 明らかに「早春物語」は再評価がされてもいい。 監督は澤井信一郎。主演は原田知世と林隆三。 謎の中年男と娘のような女性。 自分の母親が好きだった男性に、心を惹かれていくというお話です。 正直、林隆三がかっこいいわけでもないし、 原田知世が素晴らしくキレイなわけでもない。 でもね。映画なんですよ。 久しぶりに「映画」にめぐり合えたな、という感じなんです。 ラストまで目が離せないんです。 ファーストシーンの空撮からラストまで一気に話が流れていく。 特別なアクションもなく、SFXもないし、手堅いくらいの演出で、グイグイ引っ張ります。 意外な拾いものでした。 といっても観たのはえらく昔なのですが。 ちなみに音楽はあの久石譲。 宮崎映画や北野映画も好きだけど、この「早春物語」のテーマもいい。 オトーサン、 「あと20分ほど減らしたいなぁ」 瞳が梶川に出会うシーン、 六本木あたりをウロウロするシーン、 梶川と踊るシーンなど... これで10分減らして、83分。 75分にするには、あと8分減らさねば。 冒頭の海から高校の運動場への空撮も減らせます。 梶川がらみで、会議やカラオケのシーンも減らせるでしょう。 継母役の由紀さおりさんも、出なくてもいいのかも。 同級生がらみでも、冗長なシーンがありました。


遥かなる山の呼び声

オトーサン、 「おお、また1本あった」 柏市図書館沼南分館で、またもや新着DVDを発見しました。 「なつかしいなぁ、ハナ肇さん」 原題:遥かなる山の呼び声(1980) 監督:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre: 上映時間:124分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、サボっている」 北海道・中標津。 民子は、武志を育てながら牛飼いをしている。 ある春の夜、一人の男が民子の家を訪れる。 夏、その男がまたやってきて、働かせてくれという。 納屋に寝泊まりして働き、息子もなつく。 やがて、民子はこの男・耕作に心を開くようになり、 耕作も、居ついてもいいと漏らすようになる。 だが、秋になって草競馬の日、観客のなかに刑事が。 冬、網走に向う列車に刑事に護送される耕作の姿があった... 出演者: 高倉健 .... 田島耕作 倍賞千恵子 .... 風見民子 吉岡秀隆 .... 風見武志 オトーサン、 「吉岡秀隆くん、可愛いなぁ」 もう35歳、3年前に内田有紀さんと離婚。 いまや日本を代表する俳優さんです。 「誰か、2人の共演を思いつかないかな?」 それこそ、「アッと驚く為五郎」だと思うのですが。 内田有紀さん、芸能界復帰とは、 ほんま、びっくりしたわ。 その他の出演者: 鈴木瑞穂 .... 島田駿一郎 ハナ肇 .... 虻田太郎 神母英郎 .... 虻田次郎 粟津號 .... 虻田三郎 武田鉄矢 .... 勝男 木ノ葉のこ .... 佳代子 小野泰次郎 .... 福士 杉山とく子 .... 房子 大竹恵 .... ひとみ 園田裕久 .... 競馬場の刑事A 青木卓 .... 競馬場の刑事B 畑正憲 .... 獣医 渥美清 .... 近藤 User Rating: 7.2/10 (27 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 日本アカデミー賞受賞: ・最優秀主演男優賞:高倉健 ・最優秀主演女優賞:倍賞千恵子 ・最優秀脚本賞 ・最優秀音楽賞 同ノミネート: ・最優秀監督賞:山田洋次 User Comments: theoriaさん 2002年6月24日 素朴でいいが...  山田洋次の愛して止まない道東の、 文字通り牧歌的で彼らしい素敵な作品だとは思うが、 何10回か観ても今ひとつ脳髄に焼き付いてこない。 高倉健と倍賞千恵子との掛け合いが ハマリ過ぎていることにどうも一因がありそうだ。 子役の吉岡秀隆を介しているとはいえ、 延々と丸2時間も大した起伏も無くそういった場面が推移していくのだから... 求心力に少々欠けている。 ハナ肇やほんの少し出てくる武田鉄也の滑稽な役所が 何故か妙に突出して感じられるのもそこに起因していそう。 まあ、それでもほのぼのとした心温まる、 飽きさせることの無い映画であるというのが山田洋次監督の凄いところ。 オトーサン、 「心温まる名作だ!ところで... ハナ肇さん、若いひとは知らんだろうなぁ」 ○ハナ肇  はなはじめ、1930/2/9 - 1993/9/10 1950年代後半〜1990年代前半のコミックバンド 「ハナ肇とクレージーキャッツ」のリーダー、ドラマー。 東京・豊島区生まれ。工学院大学土木科卒業。 1955年、その前身「キューバンキャッツ」を結成。 1957年、植木等、谷啓らが加わり、  「ハナ肇とクレイジーキャッツ」に改称し、リーダーへ。  シャボン玉ホリデーなどバラエティ番組や映画に数多く出演し、  巨泉・前武のゲバゲバ90分!!で「アッと驚く為五郎」の流行語を生む。  フジテレビ系の正月番組新春かくし芸大会の銅像役としても有名。  ザ・ドリフターズの各メンバーの名づけ親でもある。  1993年、肝臓癌にて他界。享年63。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


名犬ラッシー 家路

オトーサン、 「おお、名犬ラッシーが見られるのか」 しかも、子役のリズが見られるのですから、 実に楽しみな映画です。 原題:Lassie Come Home (1943) 監督:Fred M. Wilcox 原作:Eric Knight 脚本:Hugo Butler Genre: Adventure / Drama / Family 上映時間:89分 あらすじ: カラクラフ家に経済的に厳しい時が訪れ 飼い犬を手放さざるをえなくなった。 お金持ちのルドリング侯爵に売ったのだ。 だが、愛犬ラッシーは、カラクラフ家の息子ジョーが大好き。 野を越え、山を越え、河を泳ぎ渡り、 数々の危険な目にあいながらも、少年のもとに帰ろうとする。 出演者: Roddy McDowall .... Joe Carraclough(ジョー) Donald Crisp .... Sam Carraclough(サム) Elizabeth Taylor .... Priscilla(プリシーラ) オトーサン、 「11歳か、可愛いなぁ」 エリザベス・テイラー、子役で映画初出演。 これは貴重な映像でしょう。 少年ジョーはまあまあですが、 この映画の子役二人は、後に名優になりました。 めでたしめでたし。 父親サム役のドナルド・クリスプ、 労働者の頑健な身体で、好演していました。 RODY McDOWALL  ロディ・マクドウォール 誕生日 1928/9/17-1998/10/3 出身 英ロンドン 出演作 1941年「マンハント」「わが谷は緑なりき」 1942年「激闘」 1943年「家路」 1944年「ドーヴァーの白い崖」 1945年「王国の白い鍵」「荒原の白馬」「戦慄の調べ」(声) 1948年「ワイオミングの緑草」「マクベス」 1960年「誰かが狙っている」「地下街の住人」 1962年「史上最大の作戦」 1963年「クレオパトラ」 1964年「残虐療法」 1965年「偉大な生涯の物語」「ラブド・ワン」      「シャム猫FBIニャンタッチャブル」「第三の日」       「サンセット物語」「パリは燃えているか」 1966年「スター誕生の夢」「ザ・スパイ」 1967年「黄金作戦/追いつ追われつ」「魔像ゴーレム」       「太陽の恋人/クール・ワンズ」「猿の惑星」 1968年「五枚のカード」「海軍てんやわんや騒動記」 1969年「強奪超特急」「ザ・ダムド/あばかれた虚栄」 1970年「続猿の惑星」 1971年「課外授業」「新・猿の惑星」「ベッドかざりとほうき」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」「猿の惑星/征服」       「ロイ・ビーン」 1973年「最後の猿の惑星」「ヘルハウス」 1974年「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」 1975年「ファニー・レディ」 1976年「エンブリヨ」 1977年「SFエイリアン・スペース」 1978年「サイレント・フルート」「スペース・キャット」 1979年「くるみ割り人形」(声)「ブラックホール」(声) 1981年「オリエンタル探偵殺人事件」 1982年「地中海殺人事件」 1983年「処刑教室」 1985年「フライトナイト」 1987年「冬の嵐」「潮風のいたずら」 1988年「フライト・ナイト2/バンパイアの逆襲」       「SFモンド・ムービー/エイリアン」 1989年「ハリウッドに挑戦」「処刑教室/最終章」 1990年「デス・ウォード/地獄の牙」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」       「ダブルトラブル/バーバリアン刑事」 1992年「サイボーグ3」 1994年「ダーク・ミラー/悪魔の囁き」 1996年「ラスト・パーティ」 1998年「バグズ・ライフ」 DONALD CRISP  ドナルド・クリスプ 誕生日 1880/7/27-1974/5/25 出身 英スコットランド 「わが谷は緑なりき」でアカデミー助演男優賞受賞 出演作 1914年「ホーム・スイート・ホーム」 1915年「國民の創生」 1919年「散り行く花」 1921年「恐怖の家」 1924年「海底王キートン」 1925年「ドンQ」 1926年「ダグラスの海賊」 1929年「トレント大事件」 1931年「キック・イン」「悪魔スヴェンガリ」 1932年「紅塵」 1934年「小牧師」「ある女の一生」 1935年「戦艦バウンティ号の叛乱」「支那ランプの石油」 1936年「女性の反逆」「白衣の天使」       「メアリー・オブ・スコットランド」「進め龍騎兵」 1937年「恋の挽歌」「ゾラの生涯」「告白・殺意の瞬間」 1938年「黄昏」「犯罪博士」「突撃爆撃隊」 「黒蘭の女」「オクラホマ・キッド」 1939年「女王エリザベス」「嵐ケ丘」 1940年「偉人エーリッヒ博士」「シー・ホーク」「顔役」「栄光の都」 1941年「わが谷は緑なりき」アカデミー助演男優賞      「ジキル博士とハイド氏」 1942年「三人姉妹」 1943年「家路」 1944年「呪いの家」 1945年「緑園の天使」「愛の決断」 1947年「復讐の二連銃」 1948年「ネブラスカ魂」「故郷の丘」 1950年「燃えつきた欲望」 1954年「炎と剣」「長い灰色の線」 1955年「ララミーから来た男」 1957年「地獄の拍車」 1958年「西部の旅がらす」「最後の歓呼」 1959年「ボクはむく犬」「フランダースの犬」 1960年「ポリアンナ」 1963年「スペンサーの山」 ELIZABETH TAYLOR  エリザベス・テイラー 誕生日 1932/2/27 出身 英ロンドン 7才の時に渡米し、ビバリーヒルズに。42年、映画デビュー。 60年「バタフィールド8」、 66年「バージニア・ウルフなんかこわくない」で 2度アカデミー主演女優賞を受賞。結婚は8度している。 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1943年「家路」 1944年「ジェーン・エア」「ドーヴァーの白い崖」      「緑園の天使」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「スイングの少女」「奥様武勇伝」 1949年「若草物語」 1950年「花嫁の父」 1951年「クォ・ヴァディス」「可愛い配当」「陽のあたる場所」 1952年「黒騎士」 1954年「ラプソディー」「巨象の道」「雨の朝巴里に死す」 1956年「ジャイアンツ」 1957年「愛情の花咲く樹」 1958年「熱いトタン屋根の猫」 1959年「去年の夏突然に」 1960年「スペインの休日」      「バタフィールド8」 1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」 1965年「いそしぎ」 1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」 1967年「じゃじゃ馬ならし」「ファウスト悪のたのしみ」      「禁じられた情事の森」「危険な旅路」 1968年「夕なぎ」「秘密の儀式」 1970年「この愛にすべてを」 1972年「ある愛のすべて」 1974年「夜を見つめて」「別離」「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「青い鳥」「エンテベの勝利」「イッツ・ショータイム」 1979年「大統領の堕ちた日」 1980年「クリスタル殺人事件」 1986年「アクトレス ある女優の栄光と挫折」 1988年「トスカニーニ〜愛と情熱の日々〜」 1994年「フリント・ストーン/モダン石器時代」 その他の出演者: Dame May Whitty .... Dally Fadden Edmund Gwenn .... Rowlie Palmer Nigel Bruce .... Duke of Rudling Elsa Lanchester .... Mrs. Helen Carraclough Ben Webster .... Dan'l Fadden J. Pat O'Malley .... Hynes Alan Napier .... Jock Arthur Shields .... Andrew John Rogers .... Snickers Alec Craig .... Buckles User Rating: 7.1/10 (802 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞撮影賞(カラー)ノミネート User Comments: The_Wolf_101さん United States 2005年10月18日 古典。心温まる映画、大人にも子供にも面白い。 カラクラフ家にとっては厳しい時だった。 父親のサムは、愛犬ラッシーを売ることにする。 だが、ラッシーは、置き去りにされるのがいやで、 多くの障害を乗り越えて、家にまで長い旅をする。 古典的な家族向きの映画がみたいならば、 この映画をみるのを強くおすすめする。 すばらしい映画で、大人にも子供にも面白い。 はじめから最後まで多くの樂しみがある。 出演者もすばらしい。 ロディ・マクドウォール、ドナルド・クリスプ、 エリザベス・テイラーのほか、 Dame Mae Witty、Edmund Gwenn、 Elsa Lanchesterが出ている。 みんなすばらしい演技をし、 (とくに、Gwennがいい) 感動的で、心が温まる。 この映画の目玉は、勿論、ラッシーである。 映画に出てくる犬はあまり好きでないが、 ラッシーをみている間中、樂しかった。 ラッシーを見るのは愉快だし、見ていて飽きない。 要するに、これは家族向きの古典映画であり、 大人にも子供にも大変面白い。 すばらしい演技の数々があり、 そのうえ、犬を見る樂しみまである。 フツーの家族向け映画ではない。 実に愉快だ。 強くおすすめする。 75点だ。 オトーサン、 「名犬ラッシー、かわいいなぁ」 こういう映画をみると、コリーが欲しくなるのでは... ○名犬ラッシー  毛の豊かな雌のコリー犬である。  映画、テレビドラマ、小説、アニメ等の主人公となり、  世界中でもっとも有名な物語上での犬の名である。  元々は、英米系の作家であるエリック・ナイトが短編として、  1938年のサタデイ・イブニングポスト誌に掲載した  ”Lassie Come-Home”の主人公である。  英国ヨークシャーに住む幼い少年が、  類い希な美しさと気高さを持ったコリーを所有していたが、  少年の一家が経済的な困窮に直面したとき、  やむをえず、ラッシーを金持ちの貴族に売却した。  少年と犬は別離を悲しみ、わけても新しい所有者が、  自分の領地のあるスコットランドへと、  何百マイルもの彼方にラッシーを連れて行ったため、  悲しみはいやました。  ラッシーは、逃げだし、彼女の愛する少年のいる土地へと、  家路を辿る苦難の旅を描いている。  1943年に小説は映画化され、「名犬ラッシー 家路」が誕生した。  以来、名犬ラッシーの映画やTVドラマ等は数え切れないほど作られ、  ハリウッドの栄誉の散歩道に顕彰される、三頭の犬の一頭となった。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ザ・ビッグ・ツリー

オトーサン、 「やぁ、あそこは神秘的な場所だったなぁ」 サンフランシスコの金門橋を越えてしばらく行くと、 レッドウッドの森がありました。 「すごい巨木だなぁ」 この映画、その森林伐採をめぐるお話です。 原題:The Big Trees (1952) 監督:Felix E. Feist 原作:Kenneth Earl 脚本:John Twist /James R. Webb Genre: Action / Drama 上映時間:89分 あらすじ: 1900年、無法な材木王・ファロンは、 新しい法律を利用してカリフォルニアの森林伐採で 巨富を得ようとする。 彼が手に入れようとする土地の多くは、 クエーカー教徒たちが入植しており、 巨木を伐採しないように彼を説得しようとする。 だが、この巨木こそ、彼が手に入れたがっていたものだった。 他者を操つるエキスパ−トであるが、 ファロンは、他の連中が足元に迫っており、 好ましくない同盟を結ぼうとしているのを知る。 出演者: Kirk Douglas .... Jim Fallon(ファロン) Eve Miller .... Alicia Chadwick(アリシア) Edgar Buchanan .... Walter 'Yukon' Burns(ユーコン) オトーサン、 「悪役では、勿体ないなぁ」 KIRK DOUGLAS  カーク・ダグラス 誕生日 1916/12/9 出身 米ニューヨーク セントローレンス大学卒業後、 米演劇アカデミーで学び、46年映画界入り。 長男はマイケル・ダグラス。 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1946年「呪いの血」 1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」 1948年「三人の妻への手紙」 1949年「チャンピオン」 1950年「情熱の狂想曲」 1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」「地獄の英雄」「探偵物語」 1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」「悪人と美女」      「三つの恋の物語」 1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」 1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」 1956年「炎の人ゴッホ」 1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」 1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「スパルタカス」 1961年「非情の街」「ガン・ファイター」「逢うときはいつも他人」 1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」 1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」 1964年「5月の7日間」 1965年「危険な道」「テレマークの要塞」 1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」 1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」 1968年「暗殺」「ボディガード」 1969年「アレンジメント」 1970年「大脱獄」 1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」 1972年「ザ・ビッグマン」 1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「悪魔が最後にやってくる!」 1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」 1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」 1980年「ファイナル・カウントダウン」 1982年「遙かなるスノー・リバー」 1983年「愛に向かって走れ」 1987年「タフガイ」 1991年「オスカー」 1994年「遺産相続は命がけ!?」 2003年「グロムバーグ家の人々」 その他の出演者: Patrice Wymore .... Daisy Fisher/Dora Figg John Archer .... Frenchy LeCroix Alan Hale Jr. .... Tiny Roy Roberts .... Judge Crenshaw Charles Meredith .... Elder Bixby Harry Cording .... Cleve Gregg Ellen Corby .... Sister Blackburn User Rating: 5.6/10 (233 votes) オトーサン、 「低いスコアだ」 User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2006年1月17日 成分を変えれば、いい映画になった 確かに見応えはあるが、 この映画、やりようによっては、もっといい映画になれた。 カーク・ダグラス主演で、 助演陣も手堅い役者で固めている。 巨木の森という舞台も、ビジュアルにアピールできる景色だし、 環境問題や倫理をテーマにしたストーリーも、実にいいはずだ。 カリスマの簒奪者の材木商というダグラスの役は、 俳優としての底力を発揮するにふさわしく、 シナリオも、いい脇役を配している。 ひとりは、 エドガー・ブキャナン、 忠実だが、不正は大キライな同僚であり、 もうひとりのイヴ・ミラーは、理想主義者で、 レッドウッドの森を救おうと決意し、ダグラスと対決する。 ブキャナンは、実に信じられる演技をしている。 だが、ストーリーと脚本は、ダグラスや他の役者にいい仕事をさせてくれない。 ストーリーは、最も重要なテーマに取り組んでいないし、 登場人物の間で起こりうる意味のある緊張を語っていない。 重要な環境問題などは、表面的に処理され、 突然、確信もなく変わるダグラスを除くと、人物の変容が見られない。 宗教的な角度はよく描かれているが、 ストーリーの他の要素との調和がみられない。 軽い娯楽としてはいいし、いくつかいいシーンもある。 ダグラスにいい機会が与えられると、 この種の役に実にうってつけとなる。 あまり期待しなければ、見る価値はあるが、 より重要な映画になれる折角の機会を失っている。 オトーサン、 「ほんとだ」 Snow Leopardさん、よくお見受けする方ですが、 今回もまた的確なコメントです。 すべてが半煮えで終わってしまっています。 以下、巨樹の森について、お勉強しましょう。 ○レッドウッド・ナショナル&ステート・パーク  Redwood National and State Parks  カリフォルニアにおけるレッドウッド樹林の45%がここにある。  樹齢2000年であり、高さは約300フィートと世界一。 エゾマツをはじめ、アメリカつが、アメリカ松、ベリーの草木 そしてスワードシダなどが天蓋となっている。   大草原やオークの樹林、川や小川があり、  37マイル先の太平洋沿岸まで広がっている。  インディアンの歴史や森林伐採の歴史も刻印されている。  世界遺産や国際生物圏保護区となっている。


復讐の谷

オトーサン、 「大きな男だなぁ」 その昔、「地上より永遠に」をみたときが、 バート・ランカスターとの出会いです。 身長188cmだそうです。 原題:Vengeance Valley (1951) 監督:Richard Thorpe 原作:Luke Short 脚本:Irving Ravetch Genre: Western 上映時間:81分 あらすじ: 牧場王が、孤児を引き取って育てる。 その結果、実子のほうがひねくれる。 2人が大きくなり、憤慨は怒りに変わる。 実子は、義理の兄をはめ、 自分の不義の子なのに、義理の兄の子と言いふらす。 親爺の帝国をわがものにすべく、 義理の兄を追い出そうというのだ。 出演者: Burt Lancaster .... Owen Daybright(オーエン) Robert Walker .... Lee Strobie(リー) Joanne Dru .... Jen Strobie(ジェーン) オトーサン、 「このおおらかさ、笑顔がたまらんねぇ」 バート・ランカスターは、アメリカの善意のシンボルでしょう。 実子リーの悪役を演じたロバート・パーカー、 鼻持ちならぬイヤな奴ですが、 そう思わせたのだから好演でしょう。 BURT LANCASTER  バート・ランカスター 誕生日 1913/11/2-1994/10/20 出身 米ニューヨーク サーカスの花形だったが、負傷し映画界へ。 46年「殺人者」での映画デビュー。 翌年、ハロルド・ヘクトと組み独立プロを設立。 サーカスの経験を生かし、「怪傑ダルド」「真紅の海賊」などで 数々のアクション映画で活躍。 60年「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞受賞。 後年はイタリアのビスコンティ監督の「山猫」「家族の肖像」にも出演。 94年、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1946年「殺人者」 1947年「真昼の暴動」「砂漠の怒り」      「ハリウッド・アルバム」▲「暗黒街の復讐」 1948年「私は殺される」「暴れ者」 1949年「裏切りの街角」「欲望の砂漠」 1950年「怪傑ダルド」 1951年「復讐の谷」「アメリカ野郎」「タルファ駐屯兵」 1952年「真紅の盗賊」「愛しのシバよ帰れ」 1953年「南海ピンク作戦」「地上より永遠に」「白人酋長」 1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「ケンタッキー人」「バラの刺青」 1956年「空中ブランコ」「雨を降らす男」 1957年「OK牧場の決闘」「成功の甘き香り」 1958年「深く静かに潜航せよ」「旅路」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「許されざる者」「エルマー・ガントリー」 1961年「明日なき十代」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「終身犯」 1963年「愛の奇跡」「秘密殺人計画書」▲「山猫」 1964年「5月の7日間」「大列車作戦」 1965年「ビッグ・トレイル」 1966年「プロフェッショナル」 1968年「インディアン狩り」「泳ぐひと」 1969年「大反撃」「さすらいの大空」 1970年「大空港」 1971年「迫撃のバラード」「追跡者」 1972年「ワイルド・アパッチ」 1973年「スコルピオ」「ダラスの熱い日」 1974年「真夜中の男」 1975年「家族の肖像」 1976年「1900年」「ビッグ・アメリカン」「エンテベの勝利」 1977年「カサンドラ・クロス」「合衆国最後の日」      「ドクター・モローの島」 1978年「戦場」 1979年「ズールー戦争/野望の大陸」 1981年「狂える戦場」「アトランティック・シティ」 1983年「ローカル・ヒーロー」「バイオレント・サタデー」 1985年「トレジャーinメキシコ」 1986年「タフガイ」「鷲の翼に乗って・人質奪回緊急指令!」 1988年「ジブラルタル号の出帆」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「ファントム・オブ・オペラ」「恐怖の航海 アキレ・ラウロ号事件」 1991年「裁かれた壁 〜アメリカ・平等への闘い〜」 1999年「ビートニク」 ROBERT WALKER  ロバート・ウォーカー 誕生日 1918/10/13-1951/8/28 出身 米ユタ州ソルトレイクシティ 出演作 1943年「キューリー夫人」 1944年「東京上空三十秒」「君去りし後」 1947年「始めか終りか」「大草原」「愛の調べ」      「雲晴れるまで」 1948年「ヴィナスの接吻」 1951年「復讐の谷」「見知らぬ乗客」 その他の出演者: Sally Forrest .... Lily Fasken John Ireland .... Hub Fasken Carleton Carpenter .... Hewie Ray Collins .... Arch Strobie Ted de Corsia .... Herb Backett Hugh O'Brian .... Dick Fasken Will Wright .... Mr. Willoughby Grayce Mills .... Mrs. Burke James Harrison .... Orv Esterly Stanley Andrews .... Mead Calhoun rest of cast listed alphabetically: Margaret Bert .... Mrs. Calhoun User Rating: 5.8/10 (240 votes) オトーサン、 「まぁ、こんなものかも」 User Comments: bkoganbingさん 2004年12月13日 誰かがいい作品をつくり、誰かが悪い作品をつくる バート・ランカスターは、その役柄に深みを与える。 「地上より永遠に」が、そのいい例だ。 事実、「復讐の谷」では、まっすぐなヒーローを演じている。 「OK牧場の決闘」と同じだ。 彼は孤児で、牧場主レイ・コリンズに引き取られ、 育てられ、牧童頭になり、 ロバート・ウォーカー演じるコリンズの実子といい相棒になる。 ロバート・ウォーカーは、スポイルされた息子で、 バート・ランカスターがいつも後始末をさせられている。 同じような筋書きは、 後年「ララミー牧場」や「大いなる西部」で使われている。 ロバート・ウォーカーは、妻たちのもとに戻ってくる。 ジェーンともうひとり。子供をつくってしまったサリーだ。 バート・ランカスターは、口止め料をサリーや 役立たずのJohn Irelandと Hugh O'Brianに支払う。 連中は、バート・ランカスターが、身ごもらせたと思いこむ。 そこで、アクションがはじまるというわけだ。 大人のテーマをもったいい西部劇だ。 牛を追うシーンは、タフで辛いものだ。 「赤い河」ほどいい叙事詩ではないが、なかなかよく出来ている。 出演者たちは、みな役割を見事に果たしている。 オトーサン、 「おお、詳しいなぁ」 これを読んで、あらためてスゴイ人物だったと思いました。 ○バート・ランカスター  五人兄弟の四男として生まれるが、  家庭は貧しく、雪かきや靴磨き、新聞の売り子をして家計を助けていた。  子供の頃から読書が好きで、映画はダグラス・フェアバンクスの冒険活劇に熱中し、  家で映画のシーンを演じて家族を楽しませていた。  学生時代はスポーツに励み、高校ではバスケットボールの選手として活躍。  卒業後はバスケットボールの奨学金でニューヨーク大学に進学し、  体育教師を志して勉強に励んでいたが、退屈な授業に嫌気がさして2年で中退。  友人のニック・クラヴァートと共にアクロバット・チーム"ラング・クラヴァート"を結成し、  サーカスなどで空中アクロバットの花形として活躍した。  39年、ランカスターが指を負傷したためチームは解散。  モデル、消防士、ウェイターなどの職を転々としながら暮らしていたが、  42年に海軍に入隊。北アフリカ、オーストリア、イタリアなどで戦い、  戦線慰問団の一員となって慰問ショーの演出や出演をこなした。  除隊後はニューヨークに戻り、  45年の舞台『A Sound of Hunting』でブロードウェイ・デビューを果たすが、  好評を得たものの舞台は3週間で打ち切りになる。  その後、製作者のハル・B・ウォリスと知り合い、  彼と契約してアーネスト・ヘミングウェイの短編を映画化した  『殺人者』(46)の大役に抜擢される。  ランカスターが演じたオープニングで殺される謎の男スェードは好評を博し、  以後『白昼の暴動』(47)、『私は殺される』(48)、『裏切りの街角』(49)など  フィルム・ノワールを中心に活躍。  ハリウッドの映画製作に疑問を感じていたランカスターは47年、  友人の紹介で知り合ったハロルド・ヘクトと共に独立プロダクション  "ヘクト=ランカスター・プロ"を設立。  子供の頃のアイドルだったダグラス・フェアバンクスの冒険活劇を彷彿させる  『怪傑ダルド』(50)や『真紅の盗賊』(52)、  サーカス時代の経験を生かした『空中ぶらんこ』(57)などを手掛けて、  並外れた運動能力を生かしたリアルでダイナミックなアクションを披露した。  その後、ジェームズ・ヒルが製作チームに加わり、  アクション映画だけでなく、低予算作品ながらもテレビ・ドラマを映画化して  アカデミー作品賞を含む主要4部門に輝いた『マーティ』(55)や、  ニューヨークの芸能コラムニストの実態を赤裸々に描いた  カルト映画『成功の甘き香り』(57) など娯楽性と芸術性を併せ持った映画も製作して  大きな成功を収め、俳優兼製作者の先駆けとなった。  53年にはベストセラー小説の映画化『地上より永遠に』に出演。  人間味溢れるウォーデン曹長を熱演してアカデミー主演男優賞に初ノミネートされただけでなく、  浜辺でのデボラ・カーとの情熱的なラブ・シーンは映画史に残る名場面となった。  アクションだけでなく演技もできることも証明して  大スターの地位を手に入れたランカスターは次々と大作、話題作に出演。  アクション西部劇『ヴェラ・クルズ』(54)ではニヒルな悪役を演じて  共演のゲーリー・クーパーを喰う演技を見せ、  史実を元にした『OK牧場の決闘』(57)では実在の名保安官ワイアット・アープを熱演し、  ドク・ホリデイに扮した友人のカーク・ダグラスと息の合った演技を披露。  55年には『ケンターキー人』で監督デビューを果たしたが、  19年後の『真夜中の男』(74)まで再びメガホンを取ることはなかった。  60年、ヘクト・ヒル・ランカスター・プロは財政的な理由から倒産するが、  同年には『エルマー・ガントリー/魅せられた男』に出演。  酒と女をこよなく愛す堕落したエセ伝道師をパワフルかつ魅力的に演じて  念願のアカデミー主演男優賞に輝いた。  若者の非行を描いたドラマ『明日なき十代』(61)では、  監督のジョン・フランケン・ハイマーと意気投合し、  実在した終身犯にして鳥類学者の男を演じてオスカーにノミネートされた『終身犯』(61)、  ダグラスと再共演した政治サスペンス『五月の七日間』(63)、  ナチスから名画の奪還を試みるレジスタンスの活躍を描いた『大列車作戦』(64)  スカイダイバーたちの恋と友情を描いた『さすらいの大空』(69)の5本の映画で一緒に仕事をした。  63年には巨匠ルキノ・ヴィスコンティの熱いラブコールに応えてイタリア映画『山猫』に主演。  アラン・ドロンやクラウディア・カルディナーレなどヨーロッパ映画界を代表する俳優たちを相手に、  初老のシチリア貴族を堂々と演じ切りヴィスコンティの期待に応えた。  68年の『泳ぐひと』では友人のプールを泳ぎながら自宅を目指す男を熱演して、  映画はアメリカン・ニューシネマの一本としてカルト的な支持を得た。  70年のオールスター・キャストのパニック映画『大空港』では   墜落の危機に直面した旅客機の機長を演じて往年のタフガイぶりを披露。  映画はその年最大のヒットを記録した。  71年には舞台『Knickberbocker Holiday』のロサンゼルス公演に参加。  久しぶりの舞台出演だったが、高い評価を得ることは出来なかった。  反戦主義者のランカスターは政治活動にも積極的に参加し、  『ワイルド・アパッチ』(72)、『ダラスの熱い日』(73)、『合衆国最後の日』(77)など  自分が出演または製作した映画にもインディアン問題、人種差別、政治の腐敗などの  メッセージを盛り込んでいった。  75年の『家族の肖像』では再びヴィスコンティと組んで濃厚な演技を披露。  その後も、ベルナルド・ベルトリッチ監督の大河ドラマ『1900年』(76)や、  ヌーヴェルヴァーグの鬼才ルイ・マル監督の『アトランティック・シティ』(80)など  ヨーロッパの監督作に出演。  後者では初老のギャングを哀愁漂う演技で好演して四度目のオスカーにノミネートされた。  81年に入るとテレビ出演が多くなり、  『Cattle Annie and Little Britches』(81)では撮影中に心臓発作に襲われたが、  奇跡的に回復して映画は無事完成。  回復後も精力的に俳優活動を続け、  サプライズ・ヒット作『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』(83)では風変わりな企業家に、  ベストセラー小説の映画化『フィールド・オブ・ドリームス』(89)では  野球の夢を諦めた老医師に扮して助演ながらも印象に残る演技を披露。  91年にシドニー・ポワチエと共演したテレビ映画  『裁かれた壁〜アメリカ・平等への闘い』が遺作となり、  94年に心臓麻痺が原因でこの世を去った。  三度の結婚歴があり、  戦線で知り合った二度目の妻ノーマ・マリー・アンダーソンとの間に5人の子供をもうけ、  次男のウィリアムは脚本家として大ヒット作『がんばれ!ベアーズ』(76)を手掛け、  次女のジョアンナは製作者としてベット・ミドラー主演の『殺したい女』(87)などを手掛けた。  出典:素晴らしき哉、クラシック映画 http://www.geocities.co.jp/hollywood/5710/b-lancaster.html


狂へる悪魔

オトーサン、 「これって、”ジキルとハイド”じゃん」 題名だけ変えたDVDで、だまされたと思いましたが、 ”ジキルとハイド”は、何本も映画化されているのです。 原題:Dr. Jekyll and Mr. Hyde (1920) 監督:John S. Robertson 原作:Robert Louis Stevenson 脚本:Clara Beranger/Thomas Russell Sullivan Genre: Drama / Horror / SF Color: Black and White 上映時間:79分 あらすじ: ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説に基づく。 科学への飽くなき執念と人々を救う無償の行為によって ジキル博士は、広く尊敬されていた。 だが、ある夕べ、ジョージ卿を訪ねたとき、 もっと人生の情味を味わったらどうだねと諭される。 ジョージ卿は、ジキルをミュージック・ホールへと誘う。 そこで、目をみはるイタリア人ダンサー、ジーナに出会う。 ジキルは、人間のまったく異なる2つの側面に魅せられ、 その両者を分離するアイディアに取り憑かれてしまう。 研究室での日夜を分たぬ努力の甲斐あって、 まったくちがう2つの人格の間を行き来できる薬の処方を考案する。 彼自身と、粗野で好色な人物、その名もハイドである。 だが、間もなくハイドの人格がジキル博士の行動を支配するようになる。 出演者: John Barrymore .... Dr. Henry Jekyll/Mr. Edward Hyde(ジキル博士/ハイド) Martha Mansfield .... Millicent Carew(ミリセント) Nita Naldi .... Miss Gina(ジーナ) オトーサン、 「これが同一人物かよ!」 ものすごい演技力を目のあたりにしました。 JOHN BARRYMORE  ジョン・バリモア 誕生日 1882/2/14-1942/5/29 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 出演作 1920年「狂へる悪魔」 1921年「洋上の楽園」 1922年「シャーロック・ホームズ」 1924年「ボー・ブラムメル」 1925年「海の野獣」 1926年「ドン・ファン」 1927年「マノン・レスコウ」「我れ若し王者なりせば」 1928年「テンペスト」 1929年「山の王者」 1930年「海の巨人」 1931年「狂へる天才」「悪魔スヴェンガリ」 1932年「アルセーヌ・ルパン」「地方検事」「燃えつきた野望」       「グランド・ホテル」「愛の嗚咽」 1933年「維納の再会」「トパーズ」 「夜間飛行」「巨人登場」「晩餐八時」 1934年「特急二十世紀」 1936年「ロミオとジュリエット」 1937年「君若き頃」「真実の告白」 1938年「北海の子」「マリー・アントワネットの生涯」 1939年「ミッド・ナイト」 1941年「ハリウッド・スパイ騒動」 1942年「プレイ・メイツ」 その他の出演者: Charles Lane .... Dr. Richard Lanyon Brandon Hurst .... Sir George Carew Cecil Clovelly .... Edward Enfield J. Malcolm Dunn .... John Utterson George Stevens .... Poole, Jekyll's Butler Louis Wolheim .... Music Hall Proprietor User Rating: 7.1/10 (452 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 この映画、たったの79分です。 アカデミー賞がはじまったのは、1927年。 この映画は、それに先立つ7年前。 もしあったら、当然受賞していたことでしょう。 User Comments: Space_Mafuneさん Newfoundland, Canada 2002年9月29日 ジョン・バリモア、究極のハイド このサイレント映画時代の古典の主役は、 唯一無二なるジョン・バリモアである。 ジョン・バリモアの演技は、明らかに後の役者たちに模倣されている。 そのハイド役の演技は、後世のマンガ版やおもちの映画に影響を与えている。 恐ろしい目つき、高く掲げられ振り下ろさんとする歪んだ大きな手、 曲がった背骨、目に光る悪意や表情、 ジョン・バリモアは、ただただ素敵である。 しかも、他の役者とちがって最小のメイクでやってのけたのだ。 また、悩み苦しむジキル博士をどうやって演じられたのか、 ハイドの対極にあるジキルをカンペキに演じた。 示されたのは、恐るべき演技の幅だ。 オトーサン、 「いつ見ても、面白いなぁ」 このほのぼの映画批評でも、すでに2本紹介済みですが、 あまりにも有名な物語、一応おさらいをしておきましょう。 ○ジキル博士とハイド氏  ロバート・ルイス・スティーヴンソンの代表的な小説の1つ。  弁護士アタスンが、友人ジキル博士と残酷な醜男ハイド氏が  異常に親密な関係であることに疑問を抱き、調査をしていくという内容。  二重人格を題材にした代表的な小説であるといわれる。  そのため、「ジキルとハイド」と言えば、  二重人格の代名詞として使われることもある。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン 「より詳しくは...」 ○「ジキル博士とハイド氏」抄  18××年、ロンドン。 医学博士として高い地位にあり、人望の厚いヘンリー・ジキル博士。 弁護士のアッタスンは、 「自分の死後は全財産を友人かつ恩人のエドワード・ハイド氏に 譲渡することは勿論、自分が行方不明、または3カ月以上の無断不在の際にも 遅滞なく前記のハイド氏に全財産を譲渡すること」 という内容の遺言書を、ジキル博士から受け取る。 見る人に嫌悪を催させずにはおかない醜貌の持ち主、 好んで悪事を働き殺人まで犯したハイド氏とジキル博士の接点は何なのか。 アッタスンは不可解な行動を取るジキル博士の身辺を調べ始める。 ジキルの部屋には、どうやらハイドが住みついているらしい。 姿を見せないジキル博士を案じて、  アッタスンは召使とともに博士の部屋に突入する。 だが、そこで彼らが見たのは、  薬をあおいて自殺したとおぼしいハイド氏の死骸だけで、博士の姿はない。 はたしてジキル博士はどこに... ジキルは、  「ヘンリー・ジキル博士の死亡、または行方不明の際まで開封せざること」  と記した手紙を友人に残していた。  信じがたい事実が、その手紙から明らかになる。 誰もが持つ人間の「善と悪」の二面性。 ジキル博士は薬によって「善」のジキルと「悪」のハイドという全く異なる2つの人格を、 一人の人間の中で完全に分離することに成功するが、 次第にハイドの人格から戻れなくなる。 嬉々としてロンドンの闇を徘徊するハイドと、 ハイドの邪悪な人格に征服されることを恐れるジキル。 そして破局が...  出典:http://edinburgh.xkip.com/jekill/jekill.html


愛のアルバム

オトーサン、 「典型的なメロドラマだなぁ」 この映画で重要な役割を果たすのが、レコ−ド。 あのそっと大事に扱った円盤です。 レコード針の役割も忘れてはいけません。 磨耗してくると、針飛びという現象が起きて、 例えば、your your your...と際限なく繰り返すのです。 原題:Penny Serenade (1941) 監督:George Stevens 原作:Martha Cheavens 脚本:Morrie Ryskind Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:119分 あらすじ: ジュリーは、夫のロジャーと別れようとして、 針が飛ぶもののレコードをかけ続ける。 曲のそれぞれが、ともに暮らした日々の出来事を思い出させる。 いま聞こえている曲は、最初にレコード店で出会ったときのものだ。 次の曲は、デート、結婚、子供を持ちたいという気持ち、 ともに分かちあった喜びと悲しみを思い出させる。 いまの問題、そしてそうなった理由を思いめぐらすにつれて、 様々な思い出が溢れてくるのだった。 出演者: Irene Dunne .... Julie Gardiner Adams(ジュリー) Cary Grant .... Roger Adams(ロジャー) Edgar Buchanan .... Applejack Carney(アップルジャック) オトーサン、 「うまい女優さんだなぁ」 アイリーン・ダン、控えめな感じですが、 性根が座っているのでしょう。 相手役は、ご存知、ケーリー・グラント、 美男子で華があるのは、言うまでもありませんが、 ときに見せる暗い表情がまた魅力を添えます。 IRENE DUNNE  アイリーン・ダン 誕生日 1901/12/20-1990/9/4 出身 米ケンタッキー州ルイビル シカゴ・ミュージカル・カレッジに学び、 歌手になり、地方公演の舞台を踏む。 29年、RKOと契約。30年「女護ヶ島上陸」で映画デビュー。 31年「シマロン」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 以後、4度ノミネート。 52年を最後に映画から引退。 出演作 1930年「女護ヶ島上陸」 1931年「シマロン」「BACHELOR APARTMENT」「THE GREAT LOVER」      「CONSOLATION MARRIAGE」 1932年「六百万人交響楽」「裏街」「THIRTTEN WOMEN」 1933年「NO OTHER WOMAN」「青白い瞼」「THE SILVER CORD」      「ANN VICKERS」「IF I WERE FREE」 1934年「THIS MAN IS MINE」「秦西侠盗伝」「THE AGE OF INNOCENCE」 1935年「いとしのアデリン」「ロバータ」「愛と光」 1936年「ショウ・ボート」「花嫁凱旋」 1937年「逞しき男」「新婚道中記」 1938年「生活の悦び」 1939年「邂逅」「INVITATION TO HAPPINESS」「明日来りなば」 1940年「MY FAVORITE WIFE」 1941年「愛のアルバム」「恋愛十字路」 1942年「LADY IN A JAM」 1943年「A GUY NAMED JOE」 1944年「ドーヴァーの白い崖」「再会」 1945年「OVER 21」 1946年「アンナとシャム王」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「ママの想い出」 1950年「牧場の花嫁」「THE MUDLARK」 1952年「IT GROWS ON TREES」 CARY GRANT  ケーリー・グラント 誕生日 1904/1/18-1986/11/29 出身 英ブリストル 出演作 1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」      「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」 1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」      「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」 1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」 1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」 1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」 1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」      「フィラデルフィア物語」 1941年「愛のアルバム」「断崖」 1942年「恋の情報網」 1943年「ミスター・ラッキー」 1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」 1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」 1947年「独身者と女学生」 1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」 1949年「僕は戦争花嫁」 1950年「危機の男」 1951年「うわさの名医」 1952年「モンキー・ビジネス」 1955年「泥棒成金」 1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」 1958年「無分別」「月夜の出来事」 1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」 1960年「芝生は緑」 1962年「ミンクの手ざわり」 1963年「シャレード」 1964年「がちょうのおやじ」 1966年「歩け!走るな」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 その他の出演者: Beulah Bondi .... Miss Oliver Ann Doran .... Dotty 'Dot' Eva Lee Kuney .... Trina (at the Age of 6 Years) Baby Jane Biffle .... Trina (at the Age of 1 Year) Leonard Willey .... Doctor Hartley Wallis Clark .... Judge Walter Soderling .... Billings User Rating: 7.1/10 (1,008 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞: ケーリー・グラント User Comments: blissfilmさん New York, NY 2004年6月16日 美人 過去最高の映画のひとつ。 1941年は、 この映画をとっても、 グラントのすばらしい演技をとって、驚異的な年だった。 メロドラマと片付けたとしても、 人生、悲嘆、愛、そしてどうしようもない弱さがつまっている。 なんて、ファッショナブルでないのだ。 Edgar Buchananが赤ん坊を千回も洗うのが見える。 このシーンに象徴されるように、 人生経験たっぷりの役者が今日少なくなってきた。 たったのひとつ、これだけだ。 今日のインデペンデント映画は、 しばしば、私生活の争いや関係のヒューマンドラマを 何とかして描こうとしている。 それは、”感傷”というものだ。 製作会社がこの種のドラマをつくろうとすると、 最後に大事になるのは、こうしたもっとも私的な生活なのだ。 オトーサン、 「ところで、メロドラマって、何だ?」 分かっているようで、分からない言葉ですが... ○メロドラマ   melodrama=melody + drama   扇情的かつ情緒的風合いの濃厚な悲劇に似たドラマの形式。   悲劇と違い、登場人物の行動から人生や人間性について   深く考えさせるというよりは、衝撃的な展開を次々に提示することで   観客の情緒に直接訴えかけることを目的とする。   扇情的だがドラマの中身が薄いことを指摘する意味で、   この語が侮蔑的に用いられることもある。   18世紀ドイツでは、BGMを流し、観客の感情を操作する手法が流行、   また、フランスでも同様な手法の無言劇「メロドラム(melodrame)」が流行。   このメロディとドラマの混成語が、メロドラマという語の由来となった。   狭義には、19世紀イギリスを中心にヨーロッパやアメリカで流行した演劇のスタイル。   現在では、演劇のみならず、文学や映画、テレビドラマなどにおいても、   メロドラマと謳われる場合がある。   日本では、トレンディドラマと言う言葉が使用されている。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


老兵は死なず

オトーサン、 「マッカーサー元帥の映画か?」 ”老兵は死なず、ただ消え行くのみ” そう言って、彼は軍務を去っていったのです。 子供心に「かっこいいなぁ」と思ったものです。 でも、残念ながら、まったくちがう映画でした。 原題:The Life and Death of Colonel Blimp (1943) 監督・脚本:Michael Powell/Emeric Pressburger Genre: Drama / Romance / War Country: UK Language: English / French / German 上映時間:163分 あらすじ: キャンディ中尉は、南アで武勲をたて帰還。 ドイツ人・カウニッツが英国を中傷していると聞き、 急遽ロンドンからベルリンに向い、抗議に。 通報してきた家庭教師エディスとカウニッツに出会うが、 ドイツ軍兵士大勢を相手の大騒動となり、決闘という事態に。 決闘の相手は、抽選で選ばれたシュルドルフ大尉だった。 相討ちで、両者とも同じ病院で治療をうけるが、 やがて2人は親友になり、 エディスと、何とシュドルフ大尉とが愛しあうようになる。 その後、西部前線に出征したキャンディスは、 エディスにそっくりの従軍看護婦バーバラと結婚。 軍務で大活躍をし、将軍にまでなるが、バーバラに先立たれる。 第二次大戦が勃発すると、ムリヤリ引退させられる... 出演者: Roger Livesey .... Clive Candy(キャンディ中尉) Deborah Kerr .... Edith Hunter/Barbara Wynne/Johnny Cannon             (エディス、バーバラ、ジョニー) Anton Walbrook .... Theo Kretschmar-Schuldorff (シュルドルフ大尉) オトーサン、 「いい役者が揃ったなぁ」 若いキャンディ中尉は、元気が取柄でしたし、 年老いたキャンディ少将は、飄々たる人柄が魅力でした。 演技力を樂しめたのは、やはり、1人3役のデボラ・カーでした。 実に安定感のある演技でした。 年老いたシュルドルフ大尉の味もまた格別でした。 ROGER LIVESEY  ロジャー・リブセイ 誕生日 1906/6/25-1976/2/5 出身 英ウェールズ 出演作 1936年「描かれた人生」 1938年「太鼓」 1943年「老兵は死なず」 1945年「渦巻」 1946年「天国への階段」 1953年「バラントレイ卿」 1960年「寄席芸人」 DEBORAH KERR  デボラ・カー 誕生日 1921/9/30 出身 スコットランド・ヘレンズバー イングランドはバレエ学校に学び、 野外劇に出演したところをカブリエル・パスカル監督の目に留まり、 41年に映画で初主演を果たした。 「わが息子エドワード」「地上より永遠に」 「王様と私」「白い砂」「旅路」「サンダウナーズ」で 6度もアカデミー賞にノミネートされるが、受賞に至らず。 94年にアカデミー特別名誉賞が贈られた。 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1941年「バーバラ大佐」 1943年「老兵は死なず」 1947年「黒水仙」「自信売ります」 1949年「わが息子エドワード」 1950年「キングソロモン」 1951年「クェ・ヴァディス」 1952年「ゼンダ城の虜」 1953年「東方の雷鳴」「悲恋の王女エリザベス」      「ジュリアス・シーザー」「地上より永遠に」 1955年「情事の終わり」 1956年「怒りと冒涜」「王様と私」「お茶と同情」 1957年「白い砂」「めぐり逢い」 1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」 1959年「旅」「悲愁」「愛ふたたび」 1960年「サンダウナーズ」「芝生は緑」 1961年「六年目の疑惑」「回転」 1964年「ドーヴァーの青い花」「イグアナの夜」 1965年「結婚専科」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「天使のいたずら」 1969年「さすらいの大空」「アレンジメント/愛の旋律」 1982年「検察側の証人」 1986年「炎のエマ」 その他の出演者: Ursula Jeans .... Frau von Kalteneck Spencer Trevor .... Period Blimp James McKechnie .... Spud Wilson Neville Mapp .... Stuffy Graves David Hutcheson .... Hoppy Roland Culver .... Colonel Betteridge Dennis Arundell .... Cafe orchestra leader David Ward .... Kaunitz Jan Van Loewen .... Indignant citizen Valentine Dyall .... Von Schonborn Carl Jaffe .... Von Reumann Albert Lieven .... Von Ritter Jane Millican .... Nurse Erna Reginald Tate .... Van Zijl User Rating: 8.3/10 (1,596 votes) オトーサン、 「おお、何と高いスコアなんだ」 User Comments: nk chadaさん Belfast UK 2001年7月7日 活気があって息もつがせぬほど光り輝き、 巨大スクリーンでは比類ない作品。 私の好きな戦争映画であり、恋愛映画でもある。 生涯のお気に入りだ。 英国映画界のかけがいないアイコンである Powell と Pressburgerの手によって1943年に製作され、 活気があって息もつがせぬほど光り輝き、 巨大スクリーンでは比類ない作品に仕上がっている。 映画は、キャンディ少将の人生と時代を描く。 ボーア戦争から帰還した理想に燃える若き将校の頃から、 時代遅れの頑固な少将になるまでを描いている。 ボーア戦争の余波、第1次世界大戦、 そして第2次世界大戦の最中の3幕物である。 だが、こうした混乱や葛藤を検証しているだけではない。 この映画の底力は、3幕を通じてのキャンディの理想の女性の追及にある。 3人の女性は、すべてデボラ・カーにより見事に演じられている。 もうひとうの見所は、Anton Wallbrooks演じるシュルドルフ大尉で、 親英派のドイツ人で、キャンディの終生の友人だった。 究極的には、おそらく、キャンディの生涯での唯一の満足すべき友人だった。 私見だが、この映画には、多くの複雑なレベルがある。 ロマンティックな要素は、誰でも映画をみれば確められるだろう。 「日の残り」のような片思い部門ではすべてを達成している。 戦争のモラルも扱っている。 見終わった後もながく、観客は心のなかで議論するだろう。 この特別のテーマは、映画の最後のほうでクライマックスに達する。 第2次世界大戦への時代遅れの戦略がもとで、 キャンディは、軍需省から引退させられる。 Anton Wallbrookが、ここで長いスピーチをする。 ナチズムの悪を十全に指摘し、 次の世代のために、自由と人間性を守ろうとするならば、 それに打ち勝つためありとあらゆる手段をとるべしと説くのだ。 この映画は、その新鮮な演技の数々、 夢中にさせる筋書き、まばゆいカラー写真、 そして効率のいい無傷の脚本で、 「市民ケーン」と並び、時代を超える最高のヒット映画となった。 オトーサン、 「老兵は死なず、 ただ消え去るのみ」 そういう気持ちで、会社を辞めたっけ。 ○「老兵は死なず」演説  マッカーサー元帥は朝鮮戦争で原爆を使用し、 北朝鮮=中国軍と戦うべしと主張し、 トルーマン大統領に罷免されました。 帰国後、1951年4月19日、アメリカ議会で行った演説の最後に、 この有名な言葉が出てきたのです。 I am closing my fifty-two years of military service. When I joined the army, even before the turn of the century, it was the fulfillment of all my boyish hopes and dreams. The world has turned over many times since I took the oath on the plain at West Point, and the hopes and dreams have long since vanished, but I still remember the refrain of one of the most popular barracks ballads of that day which proclaimed most proudly that old soldiers never die; they just fade away. And like the old soldier of that ballad, I now close my military career and just fade away, an old soldier who tried to do his duty as God gave him the light to see that duty. Good-by. (私はいま52年にわたる軍務を終えようとしている。  軍隊に加わったとき、それは今世紀の前だったが、  若者らしく希望と夢を実現すべく奮いたっていた。  陸軍士官学校で誓いを立てて以降、世界は何度も大きく変わった。  若き日の希望と夢は消え去って久しいが、  次のようなよく知られている兵営の歌は忘れずにいる。  老兵は死なず、ただ消え去るのみ。  そしてこの歌の老兵のように、  今や自分は自分の軍歴を閉じ、消え去るのみである。  −神が私に与えた才能にしたがって  自己の任務を果たさんと試みた一人の老兵として。  さようなら)  出典:文書音声保管庫  http://www.ne.jp/asahi/masa/private/history/ww2/text/index.html この歌”Old Soldiers Never Die”は、俗謡ですが、 マッカーサーの「老兵は死なず」演説に引用されて、 一躍世界に、その存在が知られるようになったのです。 ♪There is an old cookhouse, far far away  Where we get pork and beans, three times a day.  Beefsteak we never see, damn-all sugar for our tea  And we are gradually fading away.  cho: Old soldiers never die,  Never die, never die,  Old soldiers never die  They just fade away.  Privates they love their beer, 'most every day.  Corporals, they love their stripes, that's what they say.  Sergeants they love to drill. Guess them bastards always will  So we drill and drill until we fade away.


モーガンズ・クリークの奇跡

オトーサン、 「戦争中に喜劇か」 日本では考えられないことです。 でも、”産めよ、増やせよ”は、両国とも共通していたようで。 原題:The Miracle of Morgan's Creek (1944) 監督・脚本:Preston Sturges Genre: Comedy Color: Black and White 上映時間:99分 あらすじ: トルーディは、小さな町の娘。 アメリカ軍兵士が大好きで、 出征パーティのらんちき騒ぎの一夜が明けると、 兵士の誰かと結婚していて、しかも妊娠していた。 ノーヴァルは、背の高い男で、 何年もの間、トルーディに恋し続けてきた。 彼女を苦境から救ってやろうとするが、 かえって事態は複雑になる。 悪いことが雪崩のように続々と襲いかかるのだ。 出演者: Eddie Bracken .... Norval Jones(ノーヴァル) Betty Hutton .... Trudy Kockenlocker(トルーディ) Diana Lynn .... Emmy Kockenlocker (エミー) William Demarest .... Constable Kockenlocker(頑固おやじ) オトーサン、 「動きが素早いし、憎めないね」 気弱な恋する男ノーヴァルを演じたのは、エディ・ブラッケン。 相手役は、あの「アニーよ銃をとれ」のベティ・ハットン、 ふとったおばはんになったものです。 頑固おやじは、なかなかの演技力でした。 EDDIE BRACKEN  エディ・ブラッケン 誕生日 1915/2/7-2002/11/14 出身 米ニューヨーク州 出演作 1940年「女学生の恋」 1943年「俳優志願」 1944年「凱旋の英雄万歳」「南の島でラブハント」      「モーガンズ・クリークの奇跡」 1945年「ハリウッド宝船」「頓馬と金髪娘」 1947年「乾杯ペテン師」 1949年「真夏の曲線美」 1950年「サマー・ストック」 1951年「ブロードウェイへの2枚の切符」 1983年「ホリデーロード4000キロ」 1990年「プレストン・スタージェス★アメリカン・ドリーマー」 1991年「オスカー」 1992年「ホーム・アローン2」 1993年「アメリカの時計」(TM) 1994年「赤ちゃんのおでかけ」 BETTY HUTTON  ベティ・ハットン 誕生日 1921/2/26 出身 米ミシガン州バトルクリーク ハイスクール卒業後、歌手で収入を得る。 15歳の時、ビンセント・ロペスに認められ、 ブロードウェイの舞台に立つ。 50年「アニーよ銃をとれ」でのお転婆娘の役がヒット、 ミュージカル・スターとして人気を得る。 その後、母の焼死のショックから酒に溺れ、 禁酒センターに入ってリハビリ。 教会で奉仕活動をしながら、 チャリティーショーなどに出演していた。 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1943年「底抜けと原爆娘」 1945年「ハリウッド宝船」 1947年「ポーリンの冒険」 1950年「アニーよ銃をとれ」 1951年「底抜け艦隊」▲ 1952年「地上最大のショウ」 WILLIAM DEMAREST  ウィリアム・デマレスト 誕生日 1892/2/27-1983/12/28 出身 米モンタナ州 出演作 1927年「指紋名探偵」「ジャズ・シンガー」 1936年「結婚の贈物」 1937年「金髪騒動」 1938年「農園の寵児」 1940年「七月のクリスマス」「偉大なるマッギンティ」 1941年「レディ・イヴ」「サリヴァンの旅」 1942年「凸凹宝島騒動」「パームビーチ・ストーリー」 1944年「凱旋の英雄万歳」「モーガンズ・クリークの奇跡」 1945年「無宿者」「傷だらけの勝利」 1946年「ジョルスン物語」 1947年「ハリウッド・アルバム」 1948年「ネブラスカ魂」「腰抜け顔役」 1949年「ジョルスン再び歌う」 1950年「恋は青空の下」 1951年「奇蹟」 1952年「燃える森林」 1953年「ブラボー砦の脱出」 1954年「テキサスの白いバラ」 1955年「ベンソン少佐の個人的な戦争」「遙かなる地平線」      「地獄の埠頭」「顔役時代」 1962年「地獄道28」 1963年「ラスベガス万才」 1973年「地下室の魔物」(TM) 1975年「花嫁の家族」 その他の出演者: Porter Hall .... Justice of the Peace Emory Parnell .... Mr. Tuerck Al Bridge .... Mr. Johnson Julius Tannen .... Mr. Rafferty Victor Potel .... Newspaper editor Brian Donlevy .... Gov. McGinty Akim Tamiroff .... The Boss User Rating: 7.8/10 (1,335 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: D.S. Bertolottiさん flint, mi 1999年1月13日 第2次世界大戦中につくられた最高のコメディ これは、第2次世界大戦中につくられた最高のコメディである。 タイミングが絶妙だし、重大なことなのに、 それをユーモラスに茶化している。 エディ・ブラッケンのノーヴァル役はすばらしい。 鉄砲のような速さで、風刺の効いたせりふをまくしたてる。 トルーディ役のベティ・ハットンは、ノーヴァルのカンペキな引き立て役だった。 トルーディが内気で、ノーヴァルには機知がある。 ノーヴァルはくよくよするタイプだが、トルーディはちゃらんぽらん。 ノーヴァルは、神経質で物事の悪い点をみる。 トルーディは、物静か。だが、トラブルの種。 そして、次女エミーと頑固おやじコンスターブルの絶え間ない喧嘩は、 おませな娘っ子と過保護の寡夫の典型である。 トルーディとノーヴァルの結婚式ほど愉快なシーンはない。 全編にあふれるユーモアは、見るたびに愉快になっていく。 オトーサン、 「この愉快なコメディ、監督はどういうひとかな?」 まずは、海外映画監督マガジンから。 PRESTON STURGES  プレストン・スタージェス 誕生日 1898/8/29-1959/8/6 出身 米イリノイ州シカゴ 監督作 1940年「偉大なるマッギンティ」 1941年「レディ・イヴ」「サリヴァンの旅」 1942年「パームビーチ・スートリー(別題/結婚五年目)」 1944年「モーガンズ・クリークの奇跡」 1948年「殺人幻想曲」 1955年「Les Carnets du Major Thompson」 次に、IMDbで。 プレストン・スタージェスの人生は、 彼の最良の作品の筋書き以上に、ありえないものだった。 裕福な家庭に生まれた。 少年時代、母の友人、イザドラ・ダンカンの舞台づくりを手伝った。 (20世紀を代表するダンサー。 彼女を絞殺した伝説の長いスカーフは、 母の会社メゾン・デスティ社製のもの) 第2次世界大戦中には、アメリカ陸軍通信隊に所属した。 メゾン・デスティ社に復帰し、1920年、22歳のとき、 口紅”Red-Red Rouge”(キスの証拠)を発明したりもした。 結婚後間もなく、母親が会社の運営を要求したため、 Maison Destiから追い出され、発明に戻る。 tickertape machineや intaglio photo-etching process、 そして、自動車や飛行機。 だが、この発明は不成功に終わった。 脚本家になり、盲腸手術から快復後の1929年、 最初の台本"The Guinea Pig"を書いた。 製作上の金銭トラブルから、舞台にも立ち、 金儲けのために、1932年ハリウッドに行く。 書いた作品を自分でコントロールできないのに苛立ち、 自分で監督をしようとした。 彼の脚本「偉大なるマッギンティ」(1940)を安値で買う代わりに、 パラマウントがチャンスをくれた。 この映画が成功し、かれは脚本家兼監督となった。 続く4年の間に、何本かのヒット作をつくった。 この成功に勇気づけられ、独立映画製作者になろうとしたが、 長続きはしなかった。 一連のコマーシャル製作で失敗したのだ。 カネのかかるカンペキ主義者という評判を獲得してしまった。 フランスへ渡り、最後の映画"Les Carnets du Major Thompson"(1955)を撮った。 1959年、NYのアルゴンキン・ホテルで死んだ。.


片目のジャック

オトーサン、 「おお、マーロン・ブランドの西部劇だ」 しかも、彼の唯一の監督作品というのですから、 お宝ものです。 原題:One-Eyed Jacks (1961) 監督:Marlon Brando 原作:Charles Neider 脚本:Guy Trosper/ Genre: Western 上映時間:141分 あらすじ: メキシコで銀行強盗で司直の追及を逃れてきた ダッドは、盗んだ金をもって、相棒リオを置き去りにした。 逮捕され、刑務所入りしたリオは、 数年後、脱走し、復讐の念に燃え、ダッドの行方を追う。 ダッドは、いまやカリフォルニアで尊敬される保安官になっていた。 だが、リオの帰還を恐れて暮らす毎日だった。 出演者: Marlon Brando .... Rio(リオ) Karl Malden .... Sheriff Dad Longworth(ダッド) Pina Pellicer .... Louisa (ルイザ) オトーサン、 「魅力満点!」 マーロン・ブランドの持ち味がみな出ています。 落ち着き払った物腰、俊敏な動き、魅力的なまなざし。 共演のカール・マルデンも、幅の広い演技力をみせています。 リオの恋人役Pina Pellicer、好感がもてました。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」       「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」       「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 KARL MALDEN  カール・マルデン 誕生日 1913/3/22 出身 米イリノイ州シカゴ 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1946年「鮮血の情報」 1947年「影なき殺人」「死の接吻」 1950年「拳銃王」「地獄の戦場」 1951年「欲望という名の電車」「暁前の決断」 1952年「国務省の密使」「ルビー」「語らざる男」 1953年「あの高地を取れ」「私は告白する」 1954年「謎のモルグ街」「波止場」 1956年「ベビイドール」 1957年「栄光の旅路」「B52爆撃隊」 1958年「縛り首の木」 1960年「ポリアンナ」「片目のジャック」「おとぼけ先生」 1961年「二十歳の火遊び」 1962年「終身犯」「ジプシー」「西部開拓史」「翼のリズム」 1964年「誰が私を殺したか?」「シャイアン」 1965年「シンシナティ・キッド」「黄金作戦・追いつ追われつ」 1966年「ネバダ・スミス」「サイレンサー/殺人部隊」 1967年「ホテル」「10億ドルの頭脳」 1968年「血と怒りの河」 1969年「パットン大戦車軍団」「私は目撃者」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「サマータイム・キラー」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」「メテオ」 1983年「スティング2」「トワイライト・タイム」 1987年「ナッツ」 その他の出演者: Katy Jurado .... Maria Longworth Ben Johnson .... Bob Amory Slim Pickens .... Deputy Lon Dedrick Larry Duran .... Chico Modesto Sam Gilman .... Harvey Johnson Timothy Carey .... Howard Tetley Miriam Colon .... Redhead Elisha Cook Jr. .... Carvey Rodolfo Acosta .... Mexican rurale captain Joan Petrone .... Flower girl Tom Webb .... Farmer's son Ray Teal .... Barney User Rating: 7.1/10 (1,439 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ・アカデミー賞撮影賞(カラー)ノミネート User Comments: ed56 さん Israel 2004年12月29日 マーロン・ブランドの唯一の監督作品は 傑作であり、最高にして独創的な西部劇だ 最初はスタンレー・キュービック監督のためだったが、 ブランドの手に委ねられた映画。 ありきたりの西部劇ではない。 驚くべきは、初監督としては上出来で、欠点がないことだ。 この映画、「旧友が真の敵に変じるわる」というもの。 ブランドが裏切られたリオの役で、 カール・マルデンは卑劣漢ダッドを好演している。 (明らかに、この映画は、サム・ペキンパンの西部劇 "Pat Garret and Billy the kid"の影響を受けているが、 ブランドは、それをさらによくしている) 愛らしい女優Pina Pellicerがブランドの恋人役。 景色はまさに眼福、音楽もすばらしい。 今日、このような古典映画が、 ほんの少しのひとにしか知られていないというのは、 受け容れ難いことだ。 この過小評価された古典映画をみよ。 決して失望しないだろう。 10点満点で10点だ。 おすすめする。 オトーサン、 「おお、日本人が、いいコメントをしている!」 Katsumi_Egiさん 2002年3月18日 無題 ペキンパーとキューブリックが企画段階で参加している西部劇で、 ちょっと普通の西部劇にない倒錯した奇異な趣が楽しめる。 また中盤までのブランドとカール・マルデンの虚々実々のやりとり、 嘘のつき合いは、確かにタランティーノを熱狂させるだけのことはある面白さ。 しかし、ブランドがこの一作しか監督作を残していない、というのは勿体ない。 会話シーンのカットバックなんかは幼さを感じるが、 ファーストカット、ブランド登場シーンの後退移動や 前半の岩山の俯瞰シーンの砂塵の使い方、後半の海岸や浜辺の風景、 或いは、保安官事務所の2階にある監獄と その階段の装置としての見せ方だとか、実に作家性を感じさせる演出だ。 ブランドは監督としても大成したであろう才能を見せつけられる。 #冒頭の銀行強盗シーンでの仲間の一人はハンク・ウォーデンだ。 また、モンタレーの銀行強盗シーンではエリシャ・クック・Jrが顔を見せる。 出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4557


明日の記憶

オトーサン、 「結構、評判がいいようだな」 遅ればせながら、見に行きました。 アルツハイマー病患者を描いた映画ですが、 生きることの意味を考えさせられました。 原題:明日の記憶(2006) 監督:堤幸彦 原作:荻原浩 脚本: 砂本量/ 三浦有為子 Genre: Drama 上映時間:122分 あらすじ: やり手の広告代理店マン、佐伯雅行49歳。 物忘れが激しくなり、若年性アルツハイマーと診断され、 会社を退職せざるをえなくなる。 やり場のない怒りと不安に苛まれながら、 何とか一人娘の結婚と孫の誕生に立ち会えるものの、 最後には、妻の名前も忘れてしまう。 そんな夫を妻・枝実子は健気に支えるようとする。   出演者: 渡辺謙 ..... 佐伯雅行 樋口可南子.....  佐伯枝実子 大滝秀治.....  菅原卯三郎(エロジジイ) オトーサン、 「代表作になるだろうなぁ」 渡辺謙さんの演技力、病魔と戦った人生が凝縮されています。 夫を支える妻、枝実子を樋口可南子さんが好演しています。 大滝秀治さんの「東京ラプソディ」の歌唱は笑えます。 KEN WATANABE  渡辺謙 誕生日 1959/10/21 出身 新潟県 2003年「ラストサムライ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「瀬戸内少年野球団」 1985年「タンポポ」 1991年「幕末純情伝」 1997年「ラヂオの時間」「てなもんや商社」 1998年「絆−きずな−」 2000年「溺れる魚」「スペース・トラベラーズ」 2001年「千年の恋 ひかる源氏物語」 2002年「新仁義なき戦い/謀殺」「T.R.Y.トライ」      「陽はまた昇る」 2003年「ラストサムライ」 2005年「バットマン ビギンズ」「SAYURI」 「北の零年」 2006年「明日の記憶」 その他の出演者: 坂口憲二 .....  伊東直也(娘の夫) 吹石一恵 .....  佐伯梨恵(娘) 田辺誠一 .....  園田(部下、後継者) 水川あさみ .....  生野啓子(部下) 木梨憲武 .....  木崎茂之(陶芸教室の先生) 及川光博 .....  吉田武宏(主治医) 渡辺えり子 .....  浜野喜美子(陶器店経営者) 香川照之 .....  河村篤志(取引先の課長) User Rating: 8.6/10 (10 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: 黒美君彦さん 2006年5月12日 秀逸 大人の映画である。 特筆すべきはやはり、渡辺謙の体当たりの演技だろう。 かつて病に倒れた自らを重ねるように、 若年性アルツハイマーという現実に直面した 壮年期の男の怒り、悲しみ、諦め、不安、焦りを見事に演じた。 そこにはハリウッドで活躍する国際派俳優としての顔ではなく、 裸の人間を演じようという強い意欲が感じられる。 彼が「SAYURI」のロケ中、LAで原作を手にし、 ただちに原作者の荻原浩に対して、 映画化したいという手紙をしたためたというのはよく知られた話だが、 その意気込みが伝わってくる出来である。 その渡辺謙を支える難しい役どころを、実力派・樋口可南子が好演。 芯の強い美しい妻を演じさせたら、やはりこの人の右に出るものはないでしょう。 その他、香川照之や及川光博ら、個性的な脇役もよかった。 堤幸彦も新境地を開いた感がある。 これまでのトリッキーな作風は、オープニングにこそ見られるが、 全体的にはこれまでとは一線を画し、 しっとりした夫婦愛の物語に仕上げてみせた。 ただ、彼の本来の作風が活かされていないのかというとそうではなく、 主人公が陥る「認知症の世界」を描く際に遺憾なく発揮されている。 不穏なカットからは、蟻地獄に落ち込むような不安感が伝わってくるのだ。 映画におけるアルツハイマー病の描き方もここ数年で随分進化したように思う。 「折り梅」(01年、松井久子監督)ではまだ啓蒙的な色合いが濃かったが、 同時期の「アカシアの道」(00年、松岡錠司監督)では発症した母と娘の確執を描き、 この病が人間の本質に迫るものだと認識されるようになった。 その後、若年性アルツハイマー病を扱ったドラマ「Pure Soul〜君が僕を忘れても」(03年)と、 それを翻案した韓国映画「私の頭の中の消しゴム」(04年、イ・ジェハン監督)で、 アルツハイマー病が社会的に広く理解されてきた。 ただ、この作品がそれらと異なるのは、 これまでどちらかというと介護する側の苦悩に焦点があてられていたのが、 今回は「認知症の当事者の視点」を取り入れようとした点である。 突然風景が知らない場所となったときの恐怖。 突然横にいる人間が誰かわからなくなる恐怖。 それらを堤幸彦ならではの映像で、不条理な体感として描いた点が この作品のさらに進化した優れた点である。 同様の試みは「いつか読書する日」(緒方明監督、04年)で、 部分的にはあったが、真正面から向き合ったのを観たのは、この作品が初めてだった。 社会的にこの病が受け容れられる素地が出来てきた、 ということもこの作品にとっては幸運だと思う。 もちろん、登場人物がみないい人過ぎる、とか、 認知症特有の猜疑心に満ちた”妄想”(物盗られ妄想や嫉妬妄想)が あまり前面に出て来ない点など、 細かくみればフィクションだなー、と思えるところもある。 だが、俳優(この場合は渡辺謙)が生身の人間を演じ切りたいという 狂おしいまでの衝動によって、この作品は人間の本質に迫ろうとしている。 邦画の豊かな現状を象徴するような作品だと思う。 渡辺謙と樋口可南子の演技だけでも十分観る価値はある。 オトーサン、 「いいコメントだ、付け加えることなしだ」 亡き母が耄碌して、弟に「あんた誰?」と聞いたことを思いだしました。 「おいおい、おれもアルツハイマーかよ」 渡辺謙さんが、病魔が進行し、渋谷駅で迷うあたり。 先日、渋谷の映画館に行ったとき、同じ場所で迷いました。 でも、南口は誰でも迷うのでは... その関連で思いついたのは、 謙さんの勤務する広告代理店のモデルは、 東急エージェンシーではないでしょうか? 電博(電通と博報堂)に勝てないので、企画力で勝負しようと 渡辺謙さんが部下にはっぱをかけていました。 蛇足ですが、渡辺謙さんの初孫の名前は芽吹。 これって、利根川中流の芽吹橋から思いついたのでしょうか? 千葉県野田市にあって橋を渡ると、茨城県板東市になります。 いつも混雑しているので、自転車で横断するのが大変です。


美女ありき

オトーサン、 「おお、ヴィヴィアン・リーだ!」 ヴィヴィアン・リーといえば、「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラ。 でも、この映画のエマのほうが、美しいのです。 原題:That Hamilton Woman (1941) 監督:Alexander Korda 脚本:Walter Reisch & R.C. Sherriff Genre: Adventure / Drama / History / War Color: Black and White 上映時間:128分 あらすじ: ナポリ公国の英国大使ハミルトン卿は、やもめ暮らし。 エマが母親と大使館を訪問する。 ロンドンの社交界におけるグレードを下げたくない母娘は、 ナポリの王妃と親しく交際するようになる。 エマは、ハミルトン卿の妻となり、幸せに暮らしていたが、 そこにネルソン卿が出現する。 ハミルトン卿は、若い妻のやりたい放題にさせ、 ネルソン卿との関係を知らぬフリをする。 実は、この二人、実生活でも、本物の恋人だった。 「無敵艦隊」(1937)で共演し、恋が芽生え、 この映画では、灼熱の恋になったのである。 出演者: Vivien Leigh .... Emma Lady Hamilton(エマ) Laurence Olivier .... Lord Horatio Nelson(ネルソン提督) Alan Mowbray .... Sir William Hamilton (ハミルトン卿) オトーサン、 「うーん、眼福だらけだ」 ヴィヴィアン・リーが出ている画面は光を放つのです。 ローレンス・オリビエ、重厚な男前ですね。 VIVIEN LEIGH  ヴィヴィアン・リー 誕生日 1913/11/5-1967/7/8 出身 インド・ダージリン 感情の赴くままに演じられる素質を持った女優。 裕福な商人の家に生まれ、上流家庭の教育を受ける。 6才でロンドンの寄宿学校に入学。 後、カンヌ、サン・レモ、チューリヒ、パリなどで教育を受ける。 18歳の時、王立演劇アカデミーに入学。 19歳で弁護士と結婚するが、 女優への道を断ち切れず、22歳の時にデビュー。 37年「無敵艦隊」で共演したローレンス・オリビエを追ってアメリカへ。 39年「風と共に去りぬ」でアカデミー主演女優賞、 51年「欲望という名の電車」でアカデミー主演女優賞と ベネチア映画祭主演女優賞を受賞した。 40年、お互いが離婚し、オリビエと結婚。 しかし、感情の起伏の激しさからオリビエと次第に不和となり、 58年に別居、60年に離婚。 晩年はノイローゼ、アル中、肺結核と悩まされ、67年に亡くなった。 出演作 1937年「無敵艦隊」「間諜」「茶碗の中の嵐」 1938年「響け凱歌」 1939年「風と共に去りぬ」 1940年「哀愁」 1941年「美女ありき」 1946年「シーザーとクレオパトラ」 1948年「アンナ・カレニナ」 1951年「欲望という名の電車」 1955年「愛情は深い海の如く」 1961年「ローマの哀愁」 1965年「愚か者の船」 LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11 出身 英サリー州ドーキング 「ハムレット」でアカデミー主演男優賞受賞 出演作 1936年「お気に召すまま」 1937年「無敵艦隊」「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 その他の出演者: Sara Allgood .... Mrs. Cadogan-Lyon Gladys Cooper .... Lady Frances Nelson Henry Wilcoxon .... Captain Hardy Heather Angel .... A Streetgirl Halliwell Hobbes .... Rev. Nelson Gilbert Emery .... Lord Spencer Miles Mander .... Lord Keith Ronald Sinclair .... Josiah Luis Alberni .... King of Naples Norma Drury Boleslavsky .... Queen of Naples Olaf Hytten .... Gavin Juliette Compton .... Lady Spencer User Rating: 7.2/10 (316 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 アカデミー賞受賞 ・音響賞 同ノミネート ・美術監督装置賞(白黒) ・撮影賞(白黒) ・特殊効果賞 User Comments: otter_cさん 1999年3月12日 ビビアン・リーが歴史的ロマンスで輝く エマ(ハミルトン卿夫人)の自伝。 彼女とネルソン提督の恋は、社交界のスキャンダルだった。 (ナポレオン戦争の英国海軍の英雄) ヴィヴィアン・リーは、スクリーンを独り占めしている。 これは、ハミルトン卿夫人の物語であり、 不幸な結婚とネルソン提督への愛、 そして 退屈な夫を捨てて、愛した男との不倫に走った。 (ネルソン卿は、トラファルガー海戦以前に既に有名だったから、 今日のモニカ・ゲート事件のようなものである) これは、すてきなソープ・オペラであり、 光輝くとしか言いようのない演技が売り物fである。 カメラは、ヴィヴィアン・リーを愛するだけではなく、 彼女に膝まづき、崇拝している。 「風とともに去りぬ」でさえ、彼女はかほど美しくはなかった。 カンペキにチャーミングで、 感じやすい。 偉大なるローレンス・オリビエ卿といえども、出番がなかった。 名前をつらねていたに過ぎない。 出番があまりにも少なすぎたし、 赤いポニーテールのひどいかつらも、マイナスだった。 だが、監督は、短い懺悔の時間を与えるだけと決めていたようだ。 クローズアップされた魅惑のヴィヴィアン・リーを抱擁するだけだった。 そして、彼女はといえば、おお、何と... オトーサン、 「彼女のこと、もっと詳しくしりたいなぁ」 ○ヴィヴィアン・リー  Vivien Leigh, 1913/11/5 - 1967/7/8 イギリスの女優。インドのダージリン出身。 両親と共にイギリスに移り住み、彼女は成長した。 ローハンプトンのセイクレッド・ハート修道院に入り、 後の女優仲間となるモーリーン・オサリバンと出会う。 王立演劇芸術アカデミーを卒業した。 1932年、ハーバート・リー・ホルマンと結婚し、スーザンが生まれた。  女優経歴は、舞台演劇から始まった。  初出演作は「緑の飾り帯」、  スターダムに押し上げた作品は「美徳の仮面」だった。  最も有名な出演作は「風と共に去りぬ」。  スカーレット・オハラ役でアカデミー主演女優賞を受賞した。  1940年、ホルマンと離婚し、ローレンス・オリヴィエと再婚した。  出会いは1935年。  オリヴィエの妻が妊娠中なのに、人目をはばからぬ交際を行った。  1944年、結核に感染していると診断された。  病気にもかかわらず、舞台「危機をのがれて」、  映画「シーザーとクレオパトラ」に出演したので、結核は悪化。  映画「欲望という名の電車」で二度目のアカデミー賞を受章した。  1960年代初め、二度流産し、体力も衰え、躁鬱病になった。  1960年、オリヴィエと離婚したが、  ベッドサイド・テーブルにオリヴィエの写真を飾っていた。  ロンドンの自宅アパートで死去し、火葬に付された。  遺灰はロンドンのサセックス近くの湖にまかれた。 オトーサン、 「ネルソンがらみで、歴史のお勉強もしよう」 ○トラファルガーの海戦  トラファルガー岬の沖で行なわれた海戦。  1805年、ヨーロッパ大陸はナポレオンの支配下にあった。  英国は海上封鎖で仏海軍を抑え、本土侵攻を防いできた。  ナポレオンは、仏とスペイン(ナポレオン支配下)の連合艦隊を編成し、  海上封鎖を突破し、35万の軍隊による英本土上陸を援護することを命じた。  イギリスはネルソン提督の艦隊を送った。  ヴィクトリー号を旗艦とする27隻。  フランス・スペイン連合艦隊は、ビューサントル号を旗艦とする33隻。  ネルソン提督は、敵の隊列を分断するため2列の縦隊で突っ込む  ネルソン・タッチという新戦法を使った。  ヴィルヌーヴも多縦列による分断作戦を予測しており  マストに多数の狙撃兵を配置していた。  連合艦隊は数で勝っていたが、  スペイン海軍も混じっており士気が低く、艦載砲の射速も劣っていた。  一方、イギリス海軍は士気も錬度も高く、射速も優れていた。  激戦の末、連合艦隊は撃沈1隻、捕獲破壊18隻、戦死4,000、捕虜7,000を数え、  指揮官ヴィルヌーヴも捕虜となった。  だが、司令官のネルソン提督は、仏狙撃兵の銃弾に倒れ、  「神に感謝する。私は義務を果たした」と言い残し死んだ。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


三人の狙撃者

オトーサン、 「おお、フランク・シナトラだ!」 「マイウェイ」のメロディと歌詞が忘れられません。 ♪私には 愛する歌があるから 信じたこの道を 私は行くだけ 全ては心の決めたままに   (Oh no, oh no not me, I did it my way) 原題:Suddenly (1954) 監督:Lewis Allen 脚本:Richard Sale Genre: Crime /Drama /Film-Noir /Mystery /Thriller Color: Black and White 上映時間:75分 あらすじ: 小さな町の静寂を傷つけるのは、 保安官トッドが未亡人のエレンに言い寄る声くらいなもの。 彼女は、銃を使うものを近寄せないのだ。 だが、否応なしに暴力がエレンの一家を襲う。 アメリカ大統領が町を通過するのだ... ややサイコな雇われ暗殺者ジョンが、 エレンの家を絶好の待ち伏せ場所として選んのだった。 出演者: Frank Sinatra .... John Baron(ジョン) Sterling Hayden .... Sheriff Tod Shaw(トッド) Nancy Gates .... Ellen Benson(エレン) James Gleason .... Peter Benson(ピーター) オトーサン、 「若きシナトラ、演技もうまいねぇ」 一流の歌手ですが、この頃には演技も覚えてようです。 後年の彼を知るものは、そのスリムな体型を信じられないでしょう。 保安官トッド、長身のいい男ですね。 FRANK SINATRA  フランク・シナトラ 誕生日 1915/12/12-1998/5/14 出身 米ニュージャージー州ホボーケン 「地上より永遠に」でアカデミー助演男優賞受賞 出演作 1944年「芸人ホテル」 1945年「錨を上げて」 1946年「雲晴れるまで」 1947年「下町天国」 1948年「奇蹟の鐘」 1949年「私を野球に連れてって」「踊る大紐育」 1951年「ダブル・ダイナマイト」 1953年「地上より永遠に」 1954年「三人の狙撃者」 1955年「ヤング・アット・ハート」「見知らぬ人でなく」       「野郎どもと女たち」 1956年「黄金の腕」「ラスヴェガスで逢いましょう」       「八十日間世界一周」「上流社会」 1957年「誇りと情熱」「抱擁」「夜の豹」 1958年「最後の接吻」 1959年「走り来る人々」「波も涙も暖かい」「戦雲」 1960年「カンカン」「オーシャンと11人の仲間」 1961年「四時の悪魔」 1962年「荒野の3軍曹」「ミサイル珍道中」「影なき狙撃者」 1963年「ナイスガイ・ニューヨーク」「秘密殺人計画書」       「テキサスの4人」「パリで一緒に」(声) 1964年「7人の愚連隊」 1965年「勇者のみ」「脱走特急」「結婚専科」 1966年「クイーン・メリー号襲撃」「オスカー」       「巨大なる戦場」 1967年「裸のランナー」「トニー・ローム/殺しの追跡」 1968年「刑事」「セメントの女」 1970年「大悪党ジンギス・マギー」 1974年「ザッツ・エンタテイメント」 1980年「第一の犯罪」 1983年「キャノンボール2」 STERLING HAYDEN  スターリング・ヘイドン 誕生日 1916/3/26-1986/5/23 出身 米ニュージャージー州 出演作 1947年「ハリウッド・アルバム」 1949年「狙われた女」「熱風の町」 1950年「アスファルト・ジャングル」 1951年「アリゾナの襲撃」 1952年「鉄路に賭ける男」「第七機動部隊」「虐殺の砂漠」 1953年「戦闘機攻撃」「カンサス大平原」 1954年「土曜日正午に襲え」「炎と剣」「大砂塵」「三人の狙撃者」「赤い谷」 1955年「野性地帯」「死闘の谷」「レイテ沖海戦/永遠の海原」「アラモの砦」 1956年「現金に体を張れ」 1957年「西部の裏切者」 1958年「テキサスの死闘」「決死の大脱走計画」 1964年「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて 水爆を愛するようになったか」 1969年「殺人美学」 1971年「地獄のシャイニング」 1972年「ゴッドファーザー」 1973年「ロング・グッドバイ」      「ファイナル・プログラム/インプット完了メシア創造の瞬間(とき)」 1976年「1900年」「オニオン流れ者」 1978年「キング・オブ・ジプシー」 1980年「九時から五時まで」「恐るべき訪問者」 1983年「引き裂かれた祖国/ブルー&グレイ」(TM) その他の出演者: Kim Charney .... Peter Benson III Paul Frees .... Benny Conklin, Baron's Accomplice Christopher Dark .... Bart Wheeler Willis Bouchey .... Dan Carney, Chief Secret Service Agent Paul Wexler .... Deputy Slim Adams, Suddenly Police Dept. James O'Hara .... Jud Kelly Kem Dibbs .... Wilson Clark Howat .... Haggerty Charles Smith .... Bebop User Rating: 7.0/10 (919 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 わずか75分でも、質のいい映画ができるお手本です。 User Comments: Snow Leopard さん Ohio 2004年10月8日 贅肉のない緊迫した小さなスリラー この手に汗握る、かなりよく出来た小さなスリラーは、 余分なお飾りや贅肉を省いている。 ストーリーをストレートに進めていき、それが成功している。 物語が幕を開けるや、 注意深くつくられた緊迫感が持続する。 いくつかの筋書きや一方的な人物描写の欠点をカバーしている。 焦点は、ストーリーに当てられ、 登場人物は堀下げられることはない。 だが、3人の主役は、かなりいい配役である。 フランク・シナトラ、スターリング・ヘイドン、James Gleason、 それぞれ役柄が必要とするものをもっている。 いくつか信じられない点もあるが、 ストーリーはおおむねよく組み立てられ、いいペースである。 この種のストーリーに、多くの監督は余分な素材を注入したがるが、 単純なのが一番ということを、この映画は示している。 異常なことは何もないが、 十分見るに耐えるものとなっている。 オトーサン、 「大統領暗殺か」 この映画で、シナトラ演じる暗殺者ジョーは、 狙撃のチャンスを逸するわけですが、 後に、ケネディ大統領の暗殺にかかわったと囁かれています。 こんな記事をみつけました。 ケネディ大統領が当選した 1960年の大統領選挙の際には、 知人であったケネディのために友人のマフィアとともに 労組票の取り纏めを行うなど協力した。 しかし、元々JFKの父親のジョセフ・パトリック・ケネディは 禁酒法時代に密造酒製造・販売で財を成してのし上がった過去があり、 密造酒商売を通じてマフィアと関係を結んでいたダーティな人物であった。 父の協力で大統領に当選したケネディは、 その事が表ざたになることを恐れ、 マフィアとの繋がりがあるシナトラを露骨に避けた。 このような無礼な仕打ちに怒ったシナトラは 徐々に反ケネディに傾いて行き、 しまいにはケネディのライバルである リチャード・ニクソンと密接な関係を結ぶまでになった。 この事が「ケネディ大統領暗殺の際に シナトラが何らかの役割を果たしたのではないか」と言われる根拠となっている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


嫌われ松子の一生

オトーサン、 予告編をみて、行くまいと決心。 「俗悪な映画だな」 でも、「下妻物語」の監督と知り、考えを変えました。 下妻もそうですが、荒川河川敷も、わがサイクリングコース。 どんな景色を撮っているのか樂しみです。 原題:嫌われ松子の一生(2006) 監督・脚本:中島哲也 原作: 山田宗樹 Genre: Comedy 上映時間:130分 あらすじ: 1947年、筑後川沿いに女の子が誕生した。 松子は、お姫様のような人生を夢見て、教師になる。 だが、ある出来事のため辞職させられ、 以後は、男出入りが激しく、転落人生のオンパレード。 トルコ嬢、殺人、刑務所入り、肥満症... 荒川の河川敷で死体となって発見される。 遺品を引き取りにきた甥の笙が松子の生涯をたどる。 享年53歳、果たしてつまらぬ人生だったのだろうか?   出演者: 中谷美紀 .... 川尻松子 瑛太 .... 川尻笙 黒沢あすか .... 沢村めぐみ オトーサン、 「いい女優さんだなぁ」 彼女が演じたことで、平凡で醜悪なおばはんが 天の川の星のひとつに見えてきました。 中谷 美紀 誕生日:1976/1/12 - 出身地:東京都東村山市 桜っ子クラブ・KEY WEST CLUBなど、 アイドル歌手として活動するものの失敗。 女優に転身し、 96年に坂本龍一プロデュースの「Mind Circus」で 歌手として再デビュー。 フランスのボージョレーワイン委員会と 食品振興会認定コンパニヨン・デュ・ボージョレー騎士。 出演作: 1995年「大失恋」「BeRLiN」 1998年「リング」「らせん」 1999年「リング2」 2000年「ケイゾク」「カオス」 2003年「壬生義士伝」 2004年「ホテルビーナス」「雨鱒の川」 2005年「約三十の嘘」「電車男」「疾走」 2006年「力道山」「嫌われ松子の一生」 その他の出演者: 伊勢谷友介 .... 龍洋一 香川照之 .... 川尻紀夫 市川実日子 .... 川尻久美 柄本明 .... 川尻恒浩 木村カエラ .... 超人気シンガー 柴咲コウ .... 明日香 片平なぎさ .... 片平なぎさ 竹山隆範 .... 教頭 谷原章介 .... 佐伯俊二 宮藤官九郎 .... 八女川徹也 谷中敦 .... マネージャー・赤木 劇団ひとり .... 岡野健夫 BONNIE PINK .... 綾乃 武田真治 ....  小野寺 荒川良々 .... 島津賢治 土屋アンナ .... 女囚C・プライド 山田花子 .... 女囚D・思い出 User Rating: 8.4/10 (9 votes) オトーサン、 「おお、何という高いスコア!」 多彩な技はCM製作で鍛えたものでしょう。 User Comments: makumaさん 2006年6月11日 素晴らしいエンターテイメント映画です 私はあまり日本映画は見に行かない方だし、 監督前作の「下妻物語」も途中でダウンしちゃった人なので、 この映画もあまり期待しないで見に行った。 ところがどうだ、笑えて、泣けて、 日本でこんなにエンターテイナーしている作品があったとは!と驚いた。 クセのある役者や芸人、ミュージシャンが盛りだくさんで、飽きない。 楽しい。 (まあ、出演者多すぎるせいで、出番が少ない人もいて、 かわいそうだなあ、とは思ったけど) あと、日本人にしかわからない「火サス」のネタとか、 パロディってるの特に好き。 そういうスパイスの効いた映画って好きだなあ。 ということで、作品全体的には満足度高し。 あえていうなら、主演の中谷美紀かなー。 めちゃくちゃがんばったのは見ていてよくわかるし、 拍手も送ってあげたいけど、正直、松子の役に合っていない気がした。 中谷美紀は中島監督に怒られっぱなしで、 撮影中ずっと仲違いをしていた、という話を聞いていたせいで、 先入観があったのかもしれないけど、 なんというか、あの顔立ちのせいか、優等生っぽい女優さん、って感じがして、 松子のイメージとかけ離れてしまう。 松子の心の中を表現したダンスシーンや 現実離れした夢のシーンなどの演技は今ひとつ殻をやぶっていないように見えた。 思いっきり笑顔で踊ってはいるけど、今ひとつ何かが足りない。 でも周りの主演者がクセ者ばかりだから、 逆にあっさりめの中谷美紀の方が全体的にバランスがいいのかなあ? そうそう、クセ者出演者の中でも最も強く印象に残った人は黒沢あすか。 彼女ステキだわー。グッドキャスティング。 9点。 オトーサン、 「おお、監督のイナタビューがあった!」 ・中島哲也監督インタビュー  取材・文:齊田安起子 Q 松子のどこに惹かれたんですか? A スピード感ですね。   普通の人だったら何かを決心するときに、   立ち止まってちょっと考えると思うんですよね。   でも、この人は何か決断しようと思ったときに、   明らかにそうはしてないんです。考える前に身体が動いてしまい、   それによって常に悪い方へ人生が向かってしまう。   人間としては愚かな行為だと思うんですが、   映画に登場する人物としては、とにかくずっと動き続けているという感じが、   しかも素早く動く感じが面白いなと思ったんです Q 松子を中谷美紀 さんにキャスティングした最大の理由はなんでしょう? A 脚本を書き上げた段階で、この役は相当エネルギーが必要だと思ったんです。   1本の映画というより2、3本分あるような激しい役だったし、   オープニングからエンディングまでずっとクライマックスみたいな役ですから。   つき合う男によってころころと雰囲気が変わって行く女の人なんで、   相当根性座った人じゃないと最後まで持たないなと。   そういうことをやってくれる女優さんがいるだろうかと思っている時期に、   ちょうど中谷さんが原作を読まれていて、   松子役にものすごく興味を持っているという噂を聞いたんで、お会いしました。   会った時に中谷さんは、僕が書いた台本も読まれていて、   原作のファンであったがために、台本で僕が色々書き換えた部分がとても疑問だと、   僕の方をきっと見て、矢継ぎ早に質問するんです。   なぜ、こういう風にふざけているんですか、   なぜ、ここで歌ったり踊ったりしなければならないんですか、とか。   その内容は、僕、あまり聞いてなかったんですが、   そのテンションに、この人とだったら松子を一緒につくって行けるんじゃないかと   直感的に思いまして、会ったその日に絶対中谷さんに松子をやってもらいたいなと思いました。 Q 舞台挨拶では、中谷さんはすごくきつい撮影だったとお話しされてましたが、 A 僕にボロカスに言われたって言ってましたよね(笑) Q やはり思い入れが強かったということなんでしょうか? A そうですね、僕も違うと思えば違うと言いますから。   中谷さんの言い方は、あまりにも大げさだろうと思いますけど。   中谷さんは中谷さんできちんと主張する方なんで、   いいアイディアも確かにありましたし。   でも、結局、川尻松子という人物に愛着を感じていて、   その彼女を魅力的に映画で表現したいという思いはひとつでしたから、   その言い合いっていうのは無駄ではありませんでした。 Q 正直ですよね、松子さんは A ええ、考えは足りないんですが。   子どものまんまで、53歳まで行っちゃったって感じですね。   学習しないからでしょうね。   過去の経験を蓄積して、次の行動のために何かちゃんと学習していれば、   あんな人生過ごさなかったと思うんですけど、   彼女の場合、そんなことよりも生きるエネルギーが勝っちゃってる。   それとやはり子どもっぽい人なんだなという気もします。 Q 『下妻物語』も女の子2人話でしたが、   やはり女性主人公の映画をつくる方に興味ありますか。 A 撮影現場はものすごく過酷なわけですよ。   笑いもないし、みんな寝不足で倒れそうな状況で、   正直、男なんか撮ってたくないです。   なるべくきれいな女の人を撮影していないと、   殴り合いになっちゃうみたいな緊張感があるんで、   持たないと思いますね、2ヶ月以上。 Q それで、この間の中谷さんのような発言が出てくるわけですね。そ A フフフ。楽しんでもらうのはお客さんですから、   つくっている過程は苛酷だろうがなんだろうがなんでもいいんだと思います。   よりいいものができれば。   撮影現場の雰囲気が必ず映画に出ると先輩には言われますが、   もし映っていたら最悪ですけどね(笑) Q 映画を観ている私たちはすごく楽しいんですけど A そうなんです。でき上がった映画だけを観ていただければうれしいです(笑) 出典:http://www.cs-tv.net/mt/000585.html 


三人の妻への手紙

オトーサン、 「マンキーウィッツ監督?知らんなぁ」 そんなことではいけません。 世界の名画第49位「イブの総て」の名監督です。 その彼の全盛期の作品が、この映画です。 原題:A Letter to Three Wives (1949) 監督:Joseph L. Mankiewicz 原作:John Klempner 脚本:Vera Caspary Genre: Drama / Comedy (more) 上映時間:103分 あらすじ: ローラ・メイは、線路沿いの家に育った。 彼女を掘り出し物と考えたボスと結婚した。 リタは、徹夜でラジオ台本を書いて金儲けをしている。 夫は教師だ。 デボラは、第2次世界大戦中の海軍の軍服に憧れたクチ。 だが、カントリークラブに出入りするのに ふさわしいドレスがないと怯えている。 これら三人の妻たちは、遠足に行く子供たちで満員の船に乗る。 そのとき、郵便配達人が三人に宛てた手紙を手渡す。 差出人は、アディ。 三人の夫うちのひとりと駆け落ちするというのだ。 その夜まで、誰の夫か知るすべもない。 出演者: Linda Darnell .... Lora Mae Hollingsway(ローラ・メイ) Paul Douglas .... Porter Hollingsway (ポーター) Ann Sothern .... Rita Phipps(リタ) Kirk Douglas .... George Phipps(ジョージ) Jeanne Crain .... Deborah Bishop (デボラ) Jeffrey Lynn .... Brad Bishop(ブラッド) オトーサン、 「三人の妻たちの競演がいい!」 一番美人で、かつ性格が悪いのは、ローラメイ。 大金持ちのポーターをたらしこむ手法は、 今日でも、参考になるのでは。 そして、気配り上手で賢いリタ、 身体はでかいが、ウブなデボラ。 それぞれ、見ごたえがあります。 夫役で若きカーク・ダグラスが出演。 悪妻ローラ・メイの夫ポーター役のポール・ダグラスは芝居上手でした。 経歴紹介は、三人の妻たちにしましょう。 LINDA DARNELL  リンダ・ダーネル 誕生日 1921/10/16-1965/4/10 出身 米テキサス州ダラス ステージ・ママに育てられ、ジュニア・モデルとして芸能界入り。 16才で映画界入り。39年、映画デビュー。 天性の美しさで早くから映画の主役を飾ったが、 女優特有の性格的な部分で評判がよくなかった。 代表作は「荒野の決闘」のリンダ役や「三人の妻への手紙」の若妻役など。 65年、友人宅で吸っていたタバコが火元となって焼死した。 出演作 1940年「怪傑ゾロ」 1941年「血と砂」 1943年「聖処女」 1944年「明日を知った男」「西部の王者」 1945年「戦慄の調べ」 1946年「アンナとシャム王」「荒野の決闘/いとしのクレメンタイン」 1947年「永遠のアンバー」 1948年「殺人幻想曲」 1949年「三人の妻への手紙」「私も貴方も」 1950年「西部の二国旗」 1952年「海賊黒ひげ」 1953年「第二の機会」 1956年「争闘の丘」 1965年「黒い拍車」 ANN SOTHERN  アン・サザーン 誕生日 1909/1/22-2001/3/15 出身 米ノースダコタ州 「八月の鯨」でアカデミー助演女優賞を受賞 出演作 1934年「風の接吻」「突撃快走艇」「恋をしませう」「百万弗小僧」 1935年「青春万歳」「摩天楼の怪火」「迷優ナポレオン」「八点鍾」      「シュバリエの巴里ッ子」 1936年「殺人電波」「空中散歩」「町一番のちゃっかり娘」「楽天伯爵」      「地獄船モルガン」 1937年「スタアと殺人鬼」 1938年「貿易風」「驀進デニー」 1940年「ダルシー」「顔役」 1941年「楽天奇術師」 1948年「ワーズ&ミュージック」 1949年「三人の妻への手紙」 1953年「青いガーディニア」 1964年「不意打ち」「最後の勝利者」 1965年「シルビア」 1968年「青春の海」「変質犯テリー/殺人コレクターの甘いうずき」 1974年「黄金の針」 1975年「クレイジー・ママ」 1978年「マニトウ」 1980年「リトル・ドラゴン」 1987年「八月の鯨」 JEANNE CRAIN  ジーン・クレイン 誕生日 1925/5/25 出身 米カリフォルニア州バーストウ 活躍度 ▲↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1944年「勝利の園」 1945年「ステート・フェア」「哀愁の湖」 1949年「三人の妻への手紙」 1950年「一ダースなら安くなる」 1952年「人生模様」 1954年「ジャングルの決闘」 1953年「星のない男」「紳士はブルーネット娘と結婚する」 1956年「必殺の一弾」 1957年「抱擁」 1960年「大爆破」 1967年「爆走52マイル」 1972年「ハイジャック」 その他の出演者: Barbara Lawrence .... Georgiana 'Babe' Finney Connie Gilchrist .... Mrs. Ruby Finney Florence Bates .... Mrs. Manleigh Hobart Cavanaugh .... Mr. Manleigh User Rating: 7.6/10 (1,358 votes) オトーサン、 「名作だ。世界の名画でもいい」 アカデミー賞受賞 ・監督賞: ・脚色賞 同ノミネート ・作品賞 User Comments Snow Leopard Ohio 2004年9月1日 興味深く巧みなストーリー かなり単純なアイディアだが、 この映画は、興味深く巧みなストーリーである。 出演者も、制作も、いい。 だが、光っているのは、やはり注意深く書かれたストーリーだ。 ジョセフ・レオ・マンキーウィッツの脚本は、 必ずしも、冴えた会話や驚きが多いわけではないが、 よく描きこまれた、信じられる登場人物を創り出し、 非日常の状況に置き、ストーリーがいいペースで動いていく。 出だしのシーンで、たちまちストーリーに引きこまれる。 登場人物たちを要領よく紹介し、 三人の妻たちが、不在の友人アディからの手紙を読んで、 追いこまれる苦境を描いていく。 どの人物も個人としては、そう興味深くないが、 みな信じられ、何が起きるか心配になってくる。 配役は、実に登場人物に、ぴたりとはまっている。 実にいいシーンもある。 姿をみせぬアディも、他の人物同様に、 ストーリーの重要な部分であり、 彼女のナレーションも、効果的に使われている。 ストーリーは、スムースに、ほとんどロジカルに進んでいく。 事態は、劇的ではないが、満足すべきやりかたで解決する。 これは職人芸であり。 今日の観客を驚嘆させないにしても、 どんなときにも見たくなる映画である。 オトーサン、 「すごい力量をもった監督さんだ!」 アカデミー賞の最優秀監督賞を2度も獲得しているのです。 JOSEPH LEO MANKIEWICZ  ジョセフ・レオ・マンキーウィッツ 誕生日 1909/2/11-1993/2/5 出身 米ペンシルバニア州ウィルケス・バレ 監督作 1946年「呪われた城」 1947年「幽霊と未亡人」「ボストン物語」 1949年「他人の家」「三人の妻への手紙」 1950年「イヴの総て」「復讐鬼」 1952年「五本の指」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「裸足の伯爵夫人」 1955年「野郎どもと女たち」 1958年「静かなアメリカ人」 1959年「去年の夏突然に」 1963年「クレオパトラ」 1967年「三人の女性への招待状」 1970年「大脱獄」 1972年「探偵スルース」 次に、IMDbで、より詳しく。 マンキーウィッツは、 1909年2月11日、ペンシルバニア州に生まれた。 1928年当時UFAのアメリカの配給業者だった ベルリンのパラマウントに字幕翻訳者として雇われていた。 会話を担当した後(dialoguist)、 脚本家としてハリウッドのパラマウントで多くの作品にかかわった。 その多くは、Jack Oakie作品だった。 20代で、第1級のMGM映画を製作した。 そのなかには、「フラデルフィア物語」(1940)も含まれる。 上司のルイス・ B・メイヤーと ジュディ・ガーランドの件で喧嘩したメトロを去り、 フォックス映画で、Darryl F.Zanuckの下で働き、 "Keys of the Kingdom"(1944)を製作した。 Ernst Lubitsch監督が病気になったために、 監督の椅子がめぐってきて、「呪われた城」(1946)を撮った。 それ以来、マンキーウィッツは、26年間に20本の映画を監督した。 どの分野の映画も成功させている。 シェイクスピアの脚色から西部劇まで、 都会の社会派ドラマからミュージカルまで、 数千人のエキストラが出演する史劇から出演者2人の映画まで。 「三人の妻への手紙」(1949)と「イヴの総て」(1950)は、 彼に2つのアカデミー賞をもたらした。 最優秀監督賞と最優秀脚色賞である。 (7年後、兄のハーマン・マンキーウィッツが 「市民ケーン」(1941)でオリジナル脚本賞を受賞している) より内輪の映画、「幽霊と未亡人」(1947)や 唯一のオリジナル脚本「裸足の伯爵夫人」 (1954)、 そして「三人の女性への招待状」(1967)は、 芸術的にも優れた作品であり、 マンキーウィッツが機知に富んだ会話家(dialoguist)であり、 フラッシュ・バックの達人であり、 才能ある俳優たちの監督であることを示している。 (とくに、英国人俳優が好きで、 スクリーンで人格が変わるレックス・ハリソンがお気に入りだった)


インサイド・マン

オトーサン、 「おすぎさん、ベタボメだな」 ま、デンゼル・ワシントンが出ているので、 見には行くつもりでしたが、心強い味方が出現。 初日、朝一番に見に行きました。 観客は、やはり若い男たちでした。 原題:Inside Man (2006) 監督:Spike Lee 脚本:Russell Gewirtz Genre: Crime / Drama / Thriller Rated R for language and some violent images. Country: USA Language: Albanian / English 上映時間:129分 あらすじ: タフな刑事フレイジャーの物語。 彼は、狡猾な銀行強盗ダルトンと知恵を競う。 危険なネコとネズミのゲームがはじまり、 ワイルドカードが出現する。 隠された課題をもった強力な交渉人マデリーンが現れ、 ただでさえ、不安定な状況をさらに不安にする。 出演者: Denzel Washington .... Detective Keith Frazier (フレイジャー) Clive Owen .... Dalton Russell(ダルトン) Jodie Foster .... Madeline White(マデリーン) オトーサン、 久しぶりのデンゼル・ワシントン、 やはり巧い役者さんで、ただちに共感させてくれます。 相手役のクライヴ・オーウェン、その点、いまひとつ。 期待していたジョーン・フォンダ、 やり手の女性弁護士マデリーンを演じていましたが、 ちょっと演じすぎでは? DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 誕生日 1954/12/28 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 父は牧師、母はゴスペル歌手。 フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、 やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。 その後、ニューヨークへ戻り、 プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。 テレビでは77年「ウィルマ」や 6年続いたシリーズ「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。 映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。 89年「グローリー」でアカデミー助演男優賞受賞。 「遠い夜明け」でアカデミー助演男優賞にノミネート、 「マルコムX」のマルコムX役でアカデミー主演男優賞にノミネートされている。 「トレーニング・デイ」で遂に主演男優賞を受賞した。 私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」 1984年「ソルジャー・ストーリー」 1986年「キングの報酬」 1987年「遠い夜明け」 1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」 1989年「グローリー」◆◆     「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」 1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」 1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「マルコムX」◇ 1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇ 1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇      「バーチュオシティ」 1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」 1997年「悪魔を憐れむ歌」◇ 1998年「ラスト・ゲーム」◇ 1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇「ザ・ハリケーン」◇ 2000年「タイタンズを忘れない」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇ 2002年「ジョンQ」◇「きみの帰る場所」 2003年「タイムリミット」◇「マイ・ボディガード」◇ 2004年「クライシス・オブ・アメリカ」◇ 2005年「インサイド・マン」◇ CLIVE OWEN  クライヴ・オーウェン 誕生日 1964/10/3 出身 英ワーウィックスシャー 84年王立演劇学校に入学し、その後、ヤング・ヴィク・シアターに。 88年「ブルーム」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ブルーム」 1991年「クローズ・マイ・アイズ」 1997年「ベント/堕ちた饗宴」「ルール・オブ・デス/カジノの死角」 2000年「グリーンフィンガーズ」◇ 2001年「ゴスフォード・パーク」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆ 2003年「すべては愛のために」◇「キング・アーサー」◇ 2004年「クローサー」◇ 2005年「シン・シティ」◇「インサイド・マン」◆ その他の出演者: Christopher Plummer .... Arthur Case Willem Dafoe .... Captain John Darius Chiwetel Ejiofor .... Detective Bill Mitchell Carlos Andres Gomez .... Steve Kim Director .... Stevie James Ransone .... Steve-O Bernie Rachelle .... Chaim Peter Gerety .... Captain Coughlin Victor Colicchio .... Sergeant Collins Cassandra Freeman .... Sylvia Peter Frechette .... Peter Hammond Gerry Vichi .... Herman Gluck User Rating: 7.4/10 (15,264 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: chungweikaoさん United States 2006年3月21日 このすごい映画を見逃すな! これぞ見逃すべきでない映画だ! すばらしい筋書き、最後の最後までどうなるか手に汗を握る。 デンゼルのNY市警の刑事役は最高だ。 彼の演技で、このストーリーが信じられるようになった。 クライブ・オーエン、何という優れた役者なんだ! 物静かで、スムースで、エレガントだ。 最初から最後まで、この”悪者”を声援したくなる。 ジョーデイもいい。 他の2人ほどには輝いていないが、いい。 もし、この映画のプレビューを見ていて、 チェックしておいたほうがいいと思っていたら、 言っておきたい。 あなたの思っているよりも、100倍はいい! 椅子から立ち上って、見にいくべし、急げ! オトーサン、 「さすが、スパイク・リー監督!」 目が離せない黒人監督です。 SPIKE LEE  スパイク・リー 誕生日 1957/3/20 出身 米ジョージア州アトランタ 監督作 1982年「ジョーズ・バーバーショップ」 1985年「シーズ・ガッタ・ハブ・イット」 1988年「スクール・デイズ」 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「マルコムX」 1994年「クルックリン」 1995年「クロッカーズ」 1996年「ガール6」「ゲット・オン・ザ・バス」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「サマー・オブ・サム」 2000年「キング・オブ・コメディ」 2002年「25時」 2005年「インサイド・マン」 次に、IMDBで詳しく。 スパイク・リーは、 1957年、アトランタ州シェルトン・リーに生まれた。 幼い頃に、市民権運動のはじまったジョージア州から NYのブルックリンに引っ越した。 父親はジャズ・ミュージシャンで、母親は教師、 誇り高い知的な一家だった。 激しい性格だったので、母親から'Spike'と呼ばれた。 アトランタの Morehouse Collegeに通い、映画制作の技術を習得した。 卒業後、Tisch School of arts graduate film programに入り、 物議をかもした短編映画、"The Answer " (1980)を撮った。 ジョン・グリフィスの「国民の創生」 (1915)の10分間のリメイクだった。 リーは、45分の映画Joe's Bed-Stuy Barbershop: We Cut Heads (1983)を製作し、学生アカデミー賞を受賞した。 だが、この成功はお金に結びつかなかった。 次の映画 'The Messenger'(1984)は、自伝。 "She's Gotta Have It" (1986)なる 性的関係をテーマにしたコメディ映画を撮ったが、 175,000ドルの費用で、700万ドルも儲けた。 以後、有名で、知的で、才能豊かな監督とみなされるようになった。 次作は、"School Daze"(1988)で、 由緒ある黒人学校を舞台に、学校側と友愛会の葛藤を批判的に描いた。 みんな物質至上主義で、無責任で、思いやりがない。 この映画で Laurence Fishburneが初の主役を演じた。 この映画の利益を元手に、記念碑的作品"Do The Right Thing"(1989)を撮った。 ホームタウン、NYのブルックリンが舞台だった。 人種間の緊張が高まった熱い日々を描いている。 この映画で、Danny Aielloが、アカデミー助演男優賞にノミネートされた, この結果、リーが映画を撮るたびに、人種問題の議論が沸騰することになる。 ジャズの伝記映画"Mo' Better Blues"(1990)は、 重苦しい映画といわれたが、いい作品である。 それ以前の作品のように、議論が沸騰せず、 かれの監督と演技の才能を改めて示すことになった。 デンゼル・ワシントンが、はじめて出演した。 次作"Jungle Fever"(1991)は、 異なる人種間のデートを扱ったもので、再び議論を巻き起こした。 だが、初期の同様の映画"Guess Who's Coming to Dinner"ほどではなかった。 次作は、自伝"Malcolm X"(1992)で、ワシントンが市民権運動のリーダーを演じた。 この映画の成功で、ワシントンは、アカデミー賞にノミネートされた。 次作は、軽いタッチの"Crooklyn"(1994)と、 強烈な犯罪ドラマ"Clockers"(1995)だった。 1996年には、2つの映画を監督した。 悪評さくさくコメディ"Girl 6"(1996)と、100万人行進に参加するグループをテーマに、 政治を扱った"Get on the Bus"(1996)である。 次作"He Got Game"(1998)は、大学が舞台。 運動選手のスカウトの暗い側面を扱った。 上映館は少なかったが、ワシントン主演とあって好評だった。 "Bamboozled" (2000)のテーマは、 アフリカ系アメリカ人が白人から、どう見られているのか また、自分自身をどう見ているのかだった。 ハリウッド映画にしては、荷が重すぎたし、 テレビでは、嘲笑されたが、批評家には、好評だった。 リーは、また、"New Jersey Drive"(1995), "Tales from the Hood"(1995)、"Drop Squad" (1994)を製作し、 Huey Newtonや Jim Brownを扱った映画を製作・監督している。 いろいろなテーマのドキュメンタリーも撮った。 私生活も、また、よく知られている。 ハル・ベリーと関係をもち、Tanya Lewisとの間に2児がいる。 New York Knicksの熱烈なフアンとしても知られている。. 政治的メッセージを発し、 洞察力のある異なったタイプの知的な映画を撮ることで、 政治的存在となっており、 映画ビジネスで、さらなる成功を狙っている。


トランスポーター2

オトーサン、 梅雨入りのウサ晴らしに、近所の映画館へ。 観客は少数、カップル1組と若いひと2人。 前作同様、なかなか面白く、シリーズが続きそうです。 アウディA8が大活躍します。 原題:Le Transporteur II (2005)    Transporter 2 監督:Louis Leterrier 脚本:Luc Besson / Robert Mark Kamen Genre: Action / Crime / Thriller Rated PG-13 intense sequences of violent action,         sexual content, partial nudity and brief language. Runtime: 87 min Country: France / USA Language: English / French / Italian Color: Color 上映時間:87分 あらすじ: プロの運び屋フランクは、マイアミに住む。 一時的に友人の代理として、 麻薬中絶の政策立案者とその家族の送迎を行っている。 少年が誘拐され、ただちに少年を守り、 誘拐者たちを摘発しようと立ち上がる。 出演者: Jason Statham .... Frank Martin(マーチン) Amber Valletta .... Audrey Billings(オードレイ) Kate Nauta .... Lola(ローラ) オトーサン、 「007を思わせるな」 ジェイソン・ステイサム、不死身なのです。 007ほど好色でないのが、また、いいですねえ。 JASON STATHAM  ジェイソン・ステイサム 誕生日 1972 出身 英 モデルとして活躍し、 リーバイスのCMがガイ・リッチー監督の目にとまり、 「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」◆ 2000年「スナッチ」◆ 2001年「ザ・ワン」◆「ゴースト・オブ・マーズ」◆      「ミーン・マシーン」◆ 2002年「トランスポーター」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◆ 2004年「セルラー」◇ 2005年「トランスポーター2」◇ その他の出演者: Alessandro Gassman .... Gianni Matthew Modine .... Mr. Billings Hunter Clary .... Jack Billings Gregg Davis .... Techie at Billings Jason Flemyng .... Dimitri Keith David .... Stappleton Shannon Briggs .... Max Francois Berleand .... Tarconi Raymond Tong .... Rastaman George Kapetan .... Dr. Sonovitch Jeff Chase .... Vasily Gregg Weiner .... Tipov User Rating: 6.1/10 (9,104 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Comments: maximumdvdさん New York, NY 2005年9月2日 アクション、アクション、アクション! アクション映画フアンなら実に楽しめる この映画、大宣伝され、 高い評価も受けている。 ひたすらアクション、アクション、さらなるアクションなのだ! 88分間のうち、まるで80分間が純粋なアクションのように思える。 「プライベート・ライアン」のようなドラマ映画や 「パルプ・フィクション」のような演技を見たいなら、 がっかりするだろう。 ボートに乗り遅れるだろう。 この映画は、ビジュアルなローラーコースターである。 100% 純粋のアクション満載の。 間違えてはいけない。 アクションは、最高。 アクション・フアンなら、劇場に駆けつけ、見るべきだ。 映画のあら探しをするタイプだったり、 あるがままのアクション映画を樂しめないひとならば、 行くべきではない。 私は、どんな映画も(ロマンスも)好きだが、 ぜひ言っておきたい。 この映画、アクション映画フアンの夢だ! オトーサン、 「ここまでやるか!」 だんだん、荒唐無稽になっていくのです。 以下のチェックリストをご覧下さい。  □2丁拳銃を乱射されて、右に左に飛んで助かる  □十数人を相手に2度も戦い、勝ち残る  □クルマがビルの屋上から屋上へ飛び移る  □キリモミ状態の飛行機のなかで格闘しあう  □海のなかで、無呼吸で長時間格闘しあう このほか無数のありえないアクションがありますが、 それを樂しめるひとは、ぜひ見に行ってください。 W杯サッカーで、日本は豪州に惨敗。 今後もはや期待できないとなると ウサ晴らしは、この映画しかありません。


シェーン

オトーサン、 「なに?こんな名画がリストに入っていない?」 その昔、何度もみた映画なのに。 早速、見ることにしましたが、忘れていたシーンの多いこと。 でも、ラストシーンだけは、しっかり覚えていました。 映画史上最も有名なシーンでしょう。 背後にそびえるロッキー山脈もすてきです。 原題:Shane (1953) 監督:George Stevens 原作:Jack Schaefer 脚本:A.B. Guthrie Jr./ Jack Sher Genre: Drama / Western あらすじ: シェーンは、牧場主、ライカーと ジョー・スターレットのような移住者たちとの間の いさかいに巻きこまれる。 ジョーの土地をライカーは欲しがっていたのだ。 シェーンがライカーの手下のクリスを叩きのめしたとき、 ライカーは、シェーンを買収にかかる。 シェーンとジョーが、手下たちをみんなやっつけたので、 ライカーは、凶悪な早撃ちウィルソンを呼びよせる。 シェーンとジョーの妻マリアンの関係も気になる。 シェーンは、谷間からすべての拳銃を無くし、 そして、少年ジョーイの叫び声を背に去っていく。 「シェーン...シェーン、戻ってきて!」 出演者: Alan Ladd .... Shane(シェーン) Van Heflin .... Joe Starrett(ジョー) Jean Arthur .... Marian Starrett(マリアン) Brandon De Wilde .... Joey Starrett(ジョーイ) Emile Meyer .... Rufus Ryker (ライカー) Jack Palance .... Jack Wilson(ウィルソン) オトーサン、 「アラン・ラッド、かっこいいなぁ」 早撃ちなんか、目にもとまらぬ速度でした。 経歴紹介は、シェーン、ジョー、マリアン、そしてウィルソン。 ちょっと欲張りすぎたかも。 でも、ジョーをはじめ助演陣もみな見事な演技でした。 小生意気な少年、ジョーイも印象に残りましたし、 マリアンのゆれる女心もすてきでした。 ALAN LADD  アラン・ラッド 誕生日 1913/9/3-1964/1/29  出身 米アーカンソー州ホット・スプリングス 出演作 1932年「ONCE IN A LIFETIME」 1937年「海の魂」「くたばれ!海兵魂」 1938年「荒野の激斗」「華麗なるミュージカル」 1940年「海洋児」 1941年「市民ケーン」 1942年「パリのジャンヌ・ダーク」「拳銃貸します」      「暗黒街の顔役」「ガラスの鍵」 1944年「愛はあけぼの」「傷だらけの勝利」 1945年「ハリウッド宝船」 1946年「最後の地獄船」「青い戦慄」「潜航決死隊」 1947年「ハリウッド・アルバム」「密輸航路」      「腰抜け私立探偵」 1948年「サイゴン密輸航路」「栄光は消えず」       「ネブラスカ魂」「恐喝の街」 1949年「暗黒街の巨頭」 1950年「別働隊」「烙印」 1951年「対決」「赤い山」 1952年「血塗られし欲情」 1953年「シェーン」「東方の雷鳴」「流刑の大陸」       「砂漠部隊」「赤いベレー」 1954年「零下の地獄」「サスカチワンの狼火」       「男の城」「太鼓の響き」 1955年「マッコーネル物語」「地獄の埠頭」 1956年「サンチャゴ」 1957年「大荒原」「島の女」 1958年「誇り高き反逆者」「悪人の土地」 1959年「罠の中の男」 1960年「大爆破」「地獄へ片足」「戦う若者たち」 1962年「西十三番街」 1964年「大いなる野望」 VAN HEFLIN  バン・ヘフリン 誕生日 1910/12/13-1971/7/23 出身 米オクラホマ州ウォルタース 「JOHNNY EAGER」でアカデミー助演男優賞受賞 出演作 1936年「女性の反逆」 1937年「大空地獄」「兵学校の花形」 1940年「カンサス騎兵隊」 1942年「JOHNNY EAGER」 1946年「雲晴れるまで」「呪いの血」 1947年「大地は怒る」 1948年「愛と血の大地」「三銃士」 1949年「ボヴァリー夫人」「暴力行為」 1952年「砂漠の決闘」 1953年「シェーン」 1954年「タンガニイカ」 1955年「愛欲と戦場」 1956年「大会社の椅子」 1957年「決断の3時10分」 1959年「テンペスト」「コルドラへの道」 1960年「全艦船を撃沈せよ」「五人の札つき娘」 1964年「偉大な生涯の物語」 1965年「駅馬車」「泥棒を消せ」 1969年「悪女のたわむれ」 1970年「大空港」 JEAN ARTHUR  ジーン・アーサー 誕生日 1908/10/17-1991/6/19 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 出演作 1923年「侠骨カービー」「海底の大宮殿」 1924年「男の誉」 1925年「キートンのセブン・チャンス」「鉄壁突破」 1927年「無理矢理空の大統領」「幸運馬蹄騒動記」      「弱虫運動療法」 1928年「父と子」「野球王」 1929年「カナリヤ殺人事件」「グリーン家の惨劇」       「半分天国」「フーマンチュウ博士の秘密」       「恋のデパート」「砂丘を超えて」 1930年「パラマウント・オン・パレイド」「続フーマンチュウ博士」       「銀鱗に踊る」「命を賭ける男」「若き翼」 1931年「珍暗黒街」「沈黙の犯罪」 1935年「ダイヤモンド・ジム」「夢の並木路」「男性NO.1」       「大都会の戦慄」「俺は善人だ」 1936年「マンハッタン夜話」「一対二」「彼と女秘書」       「オペラハット」 1937年「街は春風」「歴史は夜作られる」「平原児」 1938年「我が家の楽園」 1939年「スミス都へ行く」「コンドル」 1940年「アリゾナ」 1943年「西部を駆ける恋」 1953年「シェーン」 JACK PALANCE  ジャック・パランス 誕生日 1919/2/18  出身 米ペンシルバニア州 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1950年「暗黒の恐怖」「地獄の戦場」 1952年「突然の恐怖」 1953年「シェーン」「第二の機会」「アロウヘッド」 1954年「異教徒の旗印」「銀の盃」 1955年「悪徳」「俺が犯人だ」 1956年「攻撃」 1957年「ロンリーマン」「0番号の家」 1959年「地獄への秒読み」「ナポレオン・アウステルリッツの戦い」 1961年「蒙古の嵐」 1962年「バラバ」「ビザンチン大襲撃」「カルタゴの大逆襲」「戦闘」 1963年「軽蔑」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「プロフェッショナル」「0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング」 1967年「ドラゴン爆破指令」 1968年「残酷の沼」「ラスベガス強奪作戦」「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」      「地獄のプラトーン」 1969年「ゲバラ!」「豹/ジャガー」「マクマスターズ」「ならず者たち」「激戦地」 1970年「ホースメン」「チャトズ・ランド」「ガンマン大連合」「モンテ・ウォルシュ」 1973年「オクラホマ巨人」「明日なき夕陽」「狂気のいけにえ」      「ジャック・バランスの殺し屋稼業」 1975年「極道USA」 1976年「極道ひったくり750」「白衣秘められた幻想」 1977年「影の支配者」「ザ・シシリアン/復讐の挽歌」「監獄都市ブラッド」「ヒットマン」 1979年「コカイン・カウボーイ」「ザ・7エンジェルズ」 1980年「ホーク・ザ・スレイヤー/魔宮の覇者」「私刑は俺の手で」「ニンジャリアン」      「レッド・ベレー/史上最大の傭兵部隊」 1982年「ジャンク・イン・ザ・ダーク」「ラストエマニュエル異国の情事」 1987年「バグダッド・カフェ」「タイムスリップTOゴア」「タイムスリップTOゴア2」 1988年「ヤングガン」 1989年「デッドフォール」「バットマン」 1990年「クライシス2050」 1991年「シティ・スリッカーズ」 1993年「サイボーグ2」 1994年「シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え」「スワン・プリンセス/白鳥の湖」      「コップス&ロバーソン」 その他の出演者: Ben Johnson .... Chris Calloway Edgar Buchanan .... Fred Lewis Elisha Cook Jr. .... Frank 'Stonewall' Torrey Douglas Spencer .... Axel 'Swede' Shipstead John Dierkes .... Morgan Ryker Ellen Corby .... Liz Torrey Paul McVey .... Sam Grafton John Miller .... Will Atkey, bartender Edith Evanson .... Mrs. Shipstead User Rating: 7.7/10 (6,934 votes オトーサン、 「世界の名画のはずだ」 アカデミー賞受賞 ・撮影賞(カラー) 同ノミネート: ・作品賞 ・監督賞:ジョージ・スティーブンス ・助演男優賞:ブランドン・デ・ウィルデ           ジャック・パランス ・脚色賞 User Comments T-Boy-3さん 1999年7月10日 西部劇以上のもの。 これは映画づくりを志ざすものにとって必見である。 物語をビジュアルに語り、 ひとびとの姿をリアルに描きあげている。 感動的であり、複雑なモラルの問題を提起している。 シェーンが拳銃使いだったとは語っていない。 ただ、彼の風貌や会話の断片から、そう推定するのだ。 同様に、シェーンとマリオンの間を公然と描くシーンはない。 だが、2人の間に深い愛情が生まれていると気づく。 7月4日の誕生パーティで、 マリアンとシェーンが踊っているのをみて、 マリアンの夫のジョーは気づく。 「まるでオレはフェンスの外にいるようだ」 彼の表情をみると、これがジョークでないことが分かる。 もっとも口に出しそうになったのは、最後のほうのシーンである。 ライカーと捨て身の対決をしようと町へ行くときである。 マリアンに、こう言う。 オレの身に何か起きたら、誰かがお前の面倒をみてくれるさ。 同様に、映画の終わりで、 少年ジョーイが平原のかなたに去っていくシェーンに、 「戻ってきて」と叫びかけ、こう嘆願するのだ。 「お母さんもあんたを待ってるよ、知ってるんだ」 この言葉がこだまする。 ジョーイのクロースアップ。 その表情はくづれている。 少年は知っているのだ。 シェーンが母親にとって大事な存在であることを。 また、監督は悪漢どもを単純に決めつけてはいない。 連中はインディアンと戦って土地を獲得し、手なづけたのに、 今度は、移住者たちに追い出されようとしているのだ。 連中はフェアでないかもしれないが、 かといってまったく理不尽というわけでもない。 多くのシーンは、どんなに単純なシーンでも、 モンタージュで演じられている。 あたかも、監督は、それぞれのシーンを15もの違う角度から撮って、 後で編集して合体しているのだ。 この効果は驚くべきものである。 いつの時代になっても、最高の映画のひとつだ。 オトーサン、 「やっぱり、フアンがいるんだなぁ」 ネットで、解説をみつけました。 監督は「陽のあたる場所」(51年)、 「ジャイアンツ」(56年)のジョージ・スティーブンス。 スティーブンスは、 開拓農民の少年の視点を通して流れ者のガンマンの悲哀や、 農民の妻とシェーンの微妙な恋心を描いて 独自の西部劇の傑作を残しました。 ジョン・フォードやハワード・ホークスのような 砂塵の舞う荒涼とした砂漠ではなく、ここには緑したたる大地の風景があります。 そこに、善と悪、男同士の友情、家族の絆、 そして決闘といった西部劇の要素を網羅しているのです。 流れ者がふらりとやって来て、一宿一飯の恩義で事件を解決し、 また何処ともなく去っていくという、 日本の時代劇の股旅物を彷彿とさせるストーリー展開が 日本人の感性に合っていました。 また、主演のアラン・ラッドのガンマンらしからぬ穏やかな風貌も 日本人好みでありました。 彼は175cmという身長にコンプレックスを持っていたといいます。 それは、当時の西部劇のスターたち、 ジョン・ウェイン(193cm)、ゲーリー・クーパー(190cm)、 ランドルフ・スコット(188cm)、グレゴリー・ペック(188cm)、 バート・ランカスター(188cm)、ジェームズ・スチュアート(183cm) といった身長には到底かないませんが、 その小さく穏やかなアラン・ラッドが予想外の逞しさで 巨漢の殺し屋ジャック・パランス(193cm)を一撃のもとに仕留めたところに 喝采が起きたのでありましょう。 アラン・ラッドはスティーブンス監督の要求で銃の早撃ちを習得し、 本作での銃を抜いて撃つまでの時間はわずか0.6秒。 これは映画史上の記録といわれています。 しかしながら彼は以後、ヒット作に恵まれず、 1964年に薬物とアルコールの乱用のため、 50歳の若さで他界しています。 また、ジョーイ少年を演じ名子役となったブランドン・デ・ウィルデは、 その後数本の映画に出演しただけで 不慮の自動車事故で30年の生涯を閉じています。 ライカーの手下で最後に寝返るクリス役のベン・ジョンスンは ジョン・フォード映画の常連俳優。 黒ずくめの殺し屋、ジャック・パランスは戦争で受けた火傷の整形手術の効果か、 一種人間離れした悪役顔が以後の俳優歴に生きています。 ビクター・ヤングの名曲、「遥かなる山の呼び声」が全編に流れ、 詩情を誘います。 出典:http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/Shane.htm


ヒッチコックの恐喝

オトーサン、 「おお、ヒッチコックのさらに初期の作品だ」 先日「暗殺者の家」(1934)を見ましたが、 この作品はさらにその5年前。 無声映画から有声映画(トーキー)への変化が よく見てとれる貴重な映画でした。 原題:Blackmail (1929) 監督:Alfred Hitchcock 台本:Charles Bennett 脚本:Alfred Hitchcock /Benn W. Levy /Michael Powell Genre: Thriller / Drama Country: UK Language: English Color: Black and White 上映時間:84分 あらすじ: 1920年のロンドン。 アリスは雑貨商の娘。 ボーイフレンドのフランクはロンドン警視庁の刑事で、 彼女よりも仕事に夢中である。 ある夜、フランクはアリスとデートするが、 実は、ほかの男と出会うことになっていた。 夜遅く、アリスは、画室をみせてもらいに、男の部屋へ行く。 男には別の考えがあってアリスをレイプしようとする。 防戦中に彼女はパン・ナイフで男を殺してしまう。 死体が発見され、フランクが事件を担当に任命され、 たちまちアリスを殺人者と断定する。 誰かが2人を脅迫しはじめる。 だが、その誰かも脅迫されるのだ。 出演者: Anny Ondra .... Alice White(アリス) John Longden .... Det. Frank Webber(フランク) Cyril Ritchard .... Mr. Crewe (画家) オトーサン、 「アリス、うまいなぁ」 殺人をおかした若い女の狂態を見事に演じています。 ヒッチコックの演出がいいのでしょうね。 残念ながら、あまりに昔の俳優たちなので、 海外映画俳優マガジンには、経歴が出ていませんでした。 その他の出演者: Sara Allgood .... Mrs. White Charles Paton .... Mr. White Donald Calthrop .... Tracy Hannah Jones .... Mrs. Humphries (the landlady) Harvey Braban .... The Chief Inspector Ex-Det. Sergt. Bishop .... The Detective Sergeant User Rating: 7.0/10 (1,200 votes) オトーサン、 「まぁ、こんなものかも」 画質がよかったら、もっと高いスコアになるでしょう。 User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2001年6月1日 創造的、微妙、サスペンス十分 これは、アルフレッド・ヒッチコック最初の有声映画として知られる。 (英国ではじめて) だが、この映画で大事なのは、単に歴史的関心事だけではなく、 監督の微妙な想像力が顕わたことである。 ストーリーは、注意深く構成され、 ほんもののサスペンスを生みだしている。 ヒッチコックのカメオ出演もいい。 面白い追跡シーンのおまけもある。 この映画、ユニークな感じがする。 ヒッチコックがサイレント映画の多くのテクニックを使っており、 トーキーの実験をしているからだ。 すべてカンペキというわけではないが、 この映画の特質を損なうものではない。 アリス (声はJoan Barryの吹き替え)は、 刑事である恋人と外出する。 いつものようにちょっとした口喧嘩をしたあと、 アリスは、彼と別れて、画家の友人に会う。 画家の意図は明白なのだが、アリスは無邪気にも気づかない。 画家はアリスをスタジオに連れこみ、すぐに不愉快な対決が生じる。 その結果、一連の恐ろしい出来事が生じる。 ストーリーは、注意深く組み立てられており、 サスペンスを生み出すだけでなく、 観客の心に興味深い疑問を生み出す。 アリスは起きたことに恐怖と罪の意識を抱く。 実に創造的な手法で、観客とのコミュニケーションが生じる。 ほんとうに彼女に罪があるのだろうか? ボーイフレンドの刑事の行動は、分からないでもない。 だが、彼は正しくない。 モラルの曖昧さは、微妙である。 だが、それがサスペンスを生み、 起こっていくことに様々な見方が可能になるのだ。 はじまりと終わりとが、すてきに釣り合っているので、 その間に生じたことに大きな意味が出てくるのだ。 開幕シーンは、サイレント映画のスタイルである。 刑事とその恋人がいつものように口論をしている。 アリスは、フランクを人間らしく扱っていないのだ。 最後のシーン。 刑事は、アリスがすべてを自白するのを助ける立場にある だが、まったく違う観方をしていたのだ。 これは、「汚名」や「知りすぎていた男」のように ヒッチコックの暗いタイプの映画である。 まったく違う時代につくられた映画だが、 深みもあり、職人芸もあり、 後期のよく知られている傑作の味わいがある。 オトーサン、 「おお、詳しい紹介だなぁ」 読みやすいようにすこし手を加えました。 お許し下さい。 ○アルフレッド・ヒッチコック  鶏肉・青果卸売業の3人兄弟の末っ子。  厳格な父親は罰として少年を留置場にいれたりした。  この恐怖がトラウマとなって、警察と監獄嫌いになる。  電気技師になるべく、ロンドン大学の夜学に通うが、  中退し、ケーブル製造会社の技師として働く。  広告部門で広告レイアウトを担当し、才能に目覚める。  ロンドンの百貨店広告デザイナーのアシスタントへ。  1919年にフェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・スタジオに  字幕デザイナーとして雇われ、主任に昇格。  22年『第十三番』で初監督になったが、制作費を工面できなかった。  23年、イズリントン撮影所のシナリオ・ライターとなり、  『女対女』(23)、『白い影』(23)、『淑女の転落』(24)で、  助監督・脚本家・美術監督をつとめた後、『快楽の園』(25)で  念願の監督デビューを果たした。  26年、記録係兼編集者のアルマ・レヴィルと結婚し、  初のサスペンス映画『下宿人』を発表。  天井をガラス張りにして階下の人々の不安を表現するなど、  アイディア溢れるヒッチコック映画のはしりとなった。  制作費を抑えるためのカメオ出演が以後見所の一つになる。  27年、ブリティッシュ・インターナショナル・ピクチャーズに移り、  29年、初のトーキー『恐喝(ゆすり)』を発表。  『ジュノーと孔雀』(29)や『リッチ・アンド・ストレンジ』(32)を手掛けた後、  ゴーモン・ブリティッシュ社に移籍。  34年の『暗殺者の家』は傑作サスペンスとして絶賛を浴び、  『三十九夜』(35)は前作以上の評価を獲得した。  『間諜最後の日』(36)、『サボタージュ』(36)、『第三逃亡者』(37)、  『バルカン超特急』(38)などのサスペンス映画により名声を獲得した。  その才能はハリウッドから注目され、  デビッド・O・セルズニックと破格の報酬で映画契約を交わす。  『レベッカ』(40)は、アカデミー作品賞を獲得し、監督賞にノミネート。  『海外特派員』(40)、『断崖』(41)、『疑惑の影』(43)の傑作サスペンスで  巨匠の名を欲しいままにする。  44年、英国に戻り、戦意高揚映画『ボン・ヴォヤージュ』などを製作。  イングリッド・バーグマンを起用した『白い恐怖』(45)と『汚名』(46)が成功した。  そこで自身の製作会社「トランス・アトランティック・ピクチャーズ」を設立する。  『ロープ』(48)はまあまあだったが、  バーグマンを起用した『山羊座のものに』(49)が失敗し、破産する。  『舞台恐怖症』(50)や『私は告白する』(53)も失敗、スランプに陥る。  だが、54年、『ダイヤルMを廻せ』で斬新な殺人シーンを披露、  グレース・ケリーを起用した『裏窓』(54)と『泥棒成金』(55)が大ヒットし、  息を吹き返す。  55年には、ホストを務めた『ヒッチコック劇場』のTV放映が始まり、  ブラック・ユーモアが盛り込まれた番組は、絶大な人気を獲得し、  8年間で265話が作られた。(17話はヒッチコックが監督)  『ハリーの災難』(56)、『暗殺者の家』のリメイク『知りすぎていた男』(56)、  そして、58年には、最高傑作『めまい』(58)を発表する。  ケーリー・グラント主演『北北西に進路を取れ』、『サイコ』(60)、『鳥』(63)も、成功。  だが、『マーニー』(64)、『引き裂かれたカーテン』(66)、『トパーズ』(69)は、凡作。  英国で撮影した『フレンジー』(72)は、サスペンス性が高く評価されたが、  『ファミリー・プロット』(76)を最後に、世を去った。  彼は、サスペンス溢れる展開とブラック・ユーモアが調和した  スリラーやミステリーが得意だった。  脚本や絵コンテの段階で、セリフ、アクション、カメラ位置を細かく指定し、  撮影と同時に編集を行うことで製作者やスタジオからの干渉を防いだ。  また、性的倒錯、幻想、死への賛美は、私生活にも見られたといわれる。  ジョン・フォンテーン、グレース・ケリー、キム・ノヴァクらブロンド美人をよく起用した。  なかでもバーグマンには特別な感情を抱いていたようだ。  『レベッカ』、『救命艇』(43)、『白い恐怖』、『裏窓』、『サイコ』の5作品で  アカデミー監督賞にノミネートされたが、一度も受賞できなかった。  だが、彼の功績は高く評価されている。  79年にはアメリカ映画協会から生涯功労賞が贈られ、  レジョンドヌール勲章、英国女王よりナイトの称号も授けられた。  カメオ出演作  ・レベッカ(1940)  ・白い恐怖(1945)  ・汚名(1946)  ・ロープ(1948)  ・ダイヤルMを廻せ!(1954)  ・泥棒成金(1954)  ・めまい(1958)  ・北北西に進路を取れ(1959)  ・サイコ(1960)  ・鳥(1963) 出典:素晴らしき哉、クラシック映画!      http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/a-hitchcock.html


GOAL!

オトーサン、 「さぁ、いよいよW杯ドイツ大会だ」 ブラジルは勿論、クロアチアもオーストラリアも強敵です。 「グループFを勝ち上れるかなぁ?心配だ」 原題:Goal! (2005) 監督:Danny Cannon 原作:Mike Jefferies/Adrian Butchart 脚本:Mike Jefferies/Adrian Butchart /Dick Clement/Ian La Frenais Genre: Drama / Sport Rated PG-13 for some sexual content, language          and a brief drug reference Rated PG for language, sexual situations,        and some thematic material including partying. Country: USA Language: Mandarin / Spanish / English 上映時間:118分 あらすじ: 世界中の数百万人の子どもたち同様、 サンティアもプロのサッカー選手になることを夢みていた。 だが、ロスの移民地区に暮らしている彼には、 それはただの夢に過ぎなかった。 だが、ある日、予想もしなかった転機が訪れる。 プレミアリーグの名門ニューカッスル・ユナイテッドに入れそうなのだ。 出演者: Kuno Becker .... Santiago Munez (サンティアゴ) Anna Friel .... Roz Harmison(ロズ) Alessandro Nivola .... Gavin Harris (ガバン) オトーサン、 「いい青年だなぁ」 こういういい目をした青年、日本には少ないのでは。 残念ながら、経歴は出ていません。 その他の出演者: Stephen Dillane .... Glen Foy (グレン) Leonardo Guerra .... 10-Year-Old Santiago Tony Plana .... Hernan Munez Miriam Colon .... Mercedes Marcel Iures .... Erik Dornhelm Jorge Cervera .... Cesar Cassandra Bell .... Christina Herman Chavas .... Referee Sean Pertwee .... Barry Rankin Alfredo Rodriguez .... Julio Donald Li .... Chinese Restaurant Manager Kate Tomlinson .... Val User Rating: 6.8/10 (3,044 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: lozzashsさん United Kingdom 2005年9月27日 すばらしい映画!! これは、すてきなストーリーの本当にいい映画だ。 いろんな要素が渾然一体となっている。 典型的なサッカーフアンの映画で、見ていて非常に樂しい。 登場人物たちもいい。演技は秀逸! サッカー好きのひとすべてに見に行くことをおすすめしたい。 とくに、ニューカッスル・ユナイテッドのフアンならば。 Alan Shearer、Keiron Dyer、Lee Bowyer、 Steven Gerrard、そしてPatrick Kluivertが出演している。 10点満点で10点だ。 見る価値がある。 サッカー嫌いの友人を誘ったら、彼女は行くと言ってくれた。 彼女は、完全にエンジョイし、おすすめと言ってくれた。 要するに、すばらしい映画で、実に樂しい! オトーサン、 「貧乏人も金持ちも、同じ夢をみられる、 それがサツカーなんだ」 オリンピックを上回る世界最大のスポーツイベント、 いよいよ開幕、31日間の戦いを堪能しましょう。 この映画、FIFA(国際サッカー連盟)公認のサッカー映画、 その3部作の第1弾だそうです。 ベッカム、ラウール、ジダンらも登場していましたし、 第3弾は実際のW杯で撮影されるそうです。


大いなる幻影

オトーサン、 「ルノワ−ルの息子さんだったよな」 画家オーギュスト・ルノワールの息子さんは、 監督で、いくつか名画を残しています。 彼の映画には、いつも人間味にあふれた人物が登場します。 原題:La Grande illusion (1937) 監督:Jean Renoir 原作:Jean Renoir 脚本:Jean Renoir / Charles Spaak Genre: Drama / War Country: France Language: French / German / English / Russian Color: Black and White 上映時間:114分 あらすじ: 第1次世界大戦中に2人のフランス将校が捕虜に。 貴族のド・ボワルデュ中尉と機械工のマレシャル大尉である。 2人は、いろいろな背景をもった捕虜たちと収容所で知りあう。 ローゼンタールは、大金持ちのユダヤ人銀行家の息子で 差し入れ品の豊富さで仲間を喜ばせる。 だが、脱走直前、2人は、ローゼンタールと引き離される。 数ケ月後、かれらは別の収容所で再会する。 所長は、貴族のフォン・ラウフェンシュタインだった。 ド・ボワルデュ中尉は、所長と仲良くなるが、 マレシャル大尉とローゼンタールは再び脱走を図る... 出演者: Jean Gabin .... Lt. Marechal (マレシャル大尉) Pierre Fresnay .... Capt. de Boeldieu(ド・ボワルデュ中尉) Erich von Stroheim .... Capt. von Rauffenstein(フォン・ラウフェンシュタイン) Dita Parlo .... Elsa (エルザ) オトーサン、 「大いなるジャン・ギャバン!」 その昔、「現金に手を出すな」をみて感動しました。 その幻影をまだひきずっています。 こんな骨太の俳優、もう出ないでしょうね。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」   「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」       「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」 「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Marcel Dalio .... Lt. Rosenthal Julien Carette .... Cartier, l'acteur Georges Peclet .... Le serrurier Werner Florian .... Sgt. Arthur Jean Daste .... The teacher Sylvain Itkine .... Lt. Demolder Gaston Modot .... The engineer User Rating: 8.0/10 (6,597 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 User Comments: Henry Willisさん Los Angeles, CA 1999年8月27日 言語が吾らを隔てる この映画を偉大なるものにしているのは、 また何回も見たくなる理由は、 最近の戦争映画「プラトーン」のように 単一の簡単な提案ではないからである。 ("タランティーノのせりふ”戦争は悪”とか 「セイビング・プライベート・ライアン」の”戦争は無意味”など) 戦争に感傷的になるのは容易である。 恐怖に焦点を当てたり、 戦わざるをえなくなったヒーローをつくったり、苦労するだろうが。 ルノワールは、そうではなく、より複雑である。 登場人物たちを隔てる違いや連帯を編みこんでいるのだ。 主要人物たちは、階級、国家、宗教がちがう。 それも単なる社会学的分類ではない。 なぜ、この映画がそんなにもすばらしいかを説明しようと、 批評家たちは、階級、国家、宗教間の葛藤や絆をチャート化している。 だが、そんなことで、この映画の力強さは説明できない。 私には、言葉が互いを隔てたり結びつけるシーンが印象に残った。 (例えば、マレシャル大尉は英国の捕虜に、 脱出用の穴を掘ったとフランス語で語りかけるが通じない。 あるいは、貴族のド・ボワルデュ中尉はなぜ "vous"と呼びかけるのか。) (例えば、ドイツ人貴族で収容所長のフォン・ラウフェンシュタインと フランス人貴族ド・ボワルデュ中尉がお互いに英語でしゃべる。 英国の将校が「ラ・マルセイエーズ」を唱和する。 最後になって、マレシャル大尉が、すこしドイツ語を覚える) こうしたケースで、ルノワールは、 階級、国家、宗教の葛藤を超え、 彼の理想である人間的共感の輪をつくりだそうとしている。 こうした物言いは、ドライでアカデミックに聞こえるかもしれない。 この映画を樂しぬには、こうした説明は不要だろう。 だが、上記のシーンは、私にいつも感動を与えてくれるのだ。 オトーサン、 「ジャン・ルノワール監督について調べてみよう」 JEAN RENOIR  ジャン・ルノワール 誕生日 1894/9/15-1979/2/12 出身 仏パリ 監督作 1926年「女優ナナ」 1928年「マッチ売りの少女」 1932年「素晴らしき放浪者」 1935年「トニ」 1936年「どん底」「ピクニック」 1937年「大いなる幻影」 1938年「獣人」「ラ・マルセイエーズ」 1939年「ゲームの規則」 1941年「スワンブ・ウォーター」 1945年「南部の人」 1946年「浜辺の女」 1951年「河」 1953年「黄金の馬車」 1955年「フレンチ・カンカン」 1956年「恋多き女」 1959年「草の上の昼食」 1962年「捕らえられた伍長」 次に、IMDBで経歴を。 以下は、その抜粋です。 有名な印象主義の画家、 ピエール・オーギュスト・ルノワールの息子。 弟もピエール・ルノワールと幸せな幼年時代を送った。 第一次世界大戦では、勲章をもらったが、 戦後に脚本家から映画製作に転向する。 キャサリン・ヘッシングと結婚し、 彼女をスターにするために映画製作に手を染めたのである。 1930年に別れたが、結婚は1943年まで続いた。 次のパートナーは、マルグリット・ルノワール。 彼女は名前は変えたが、結婚はしなかった。 ドイツの侵略のために、1941年にフランスを去り、 帰化して合衆国市民になった。 かれは、ユニークな視野、丁寧な人間描写で、 世界的に最も偉大な芸術家の1人として知られている。 映画にとって、何が真実であり、何が誠実であるかについて、 一種独特な判断能力をもっていた。 デイビッド・トムソンは、こう書いている。 「ルノワールの偉大さは、 リスクを覚悟で、新しい種類の映画を作ろうと強く願い、 実験を積み重ねてきたことである。 1930年代に、自然の光、カメラの動き、 フォーカスの深さ、ほんとうのロケハンによって、 父親のルノワールがなしえなかった内部と外部のブレンドに成功した」


花嫁の父

オトーサン、 「こういうコミカルな役、似合うのかなぁ」 スペンサー・トレーシーの演技に不安はありましたが、 若きリズが出ているので、即、買いました。 原題:Father of the Bride (1950) 監督:Vincente Minnelli 原作:Edward Streeter 脚本:Frances Goodrich /Albert Hackett Genre: Comedy Color: Black and White 上映時間:92分 あらすじ: 誇り高きスタンリー・バンクスは、 娘のケイが結婚した日のことを覚えている。 婚約を発表したときからはじまって結婚式まで、 その間に起きた驚きや災厄を見守ることになる。 出演者: Spencer Tracy .... Stanley T. Banks(スタンリー) Joan Bennett .... Ellie Banks (エリー) Elizabeth Taylor .... Kay Banks(ケイ) Don Taylor .... Buckley Dunstan(バクリー) オトーサン、 「うまい。やはり名優だ!」 スペンサー・トレーシー、 その昔「老人と海」の演技にしびれましたが、 今回は、娘の父親の哀切さに笑いころげました。 こんなに死ぬほど笑ったのは、ひさしぶりです。 ジョーン・ベネットの母親役も、非の打ちどころなし。 若きリズ、18歳のエリザベス・テイラーのピチピチした動き! SPENCER TRACY  スペンサー・トレーシー 誕生日 1900/4/5-1967/6/10 出身 米ウィスコンシン州 出演作 1930年「河上の別荘」 1931年「速成成金」「女は港の宝物」 1932年「彼女は金満家がお好き」「天国爆撃隊」「真実の力」      「ヤング・アメリカ」「選手権目指して」「赤道を泳ぐ女」       「金髪乱れて」 1933年「春なき二萬年」「力と栄光」「狂乱の上海」「青空天国」 1934年「電話新撰組」「サラリーマン」「ハリウッド征服」 1935年「舗道の殺人」「ダンテの地獄篇」「諾?否?」 1936年「港に異常なし」「激怒」「桑港」「結婚クーデター」 1937年「我は海の子」「戦友」「大都会」 1938年「テスト・パイロット」「少年の町」 1939年「スタンレー体験記」 1940年「北西への道」「人間エヂソン」「ブーム・タウン」 1941年「感激の町」「ジーキル博士とハイド」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1944年「東京上空三十秒」 1947年「大草原」 1948年「愛の立候補」 1949年「アダム氏とマダム」 1950年「花嫁の父」 1951年「可愛い配当」 1952年「パットとマイク」 1954年「折れた槍」 1955年「日本人の勲章」 1956年「山」 1957年「おー!ウーマンリブ」 1958年「老人と海」「最後の歓呼」 1960年「聖者への反逆」 1961年「四時の悪魔」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「西部開拓史」(ナ) 1963年「おかしなおかしな世界」 1967年「招かれざる客」 JOAN BENNETT  ジョーン・ベネット 誕生日 1910/2/27-1990/12/7  出身 米ニュージャージー州パリセーズ 出演作 1928年「浮かれ街道」 1929年「ブルドッグ・ドラモンド」「薫る河風」 1930年「目醒めよ感激」「海の巨人」「二つの影」 1931年「医者の妻」「影を持つ女」 1932年「彼女は金満家がお好き」「街の狼」      「山に住む女」「金髪乱れて」 1933年「若草物語」 1935年「白い友情」「ミシシッピ」「今宵は二人で」      「モダン騎士道」「モンテカルロの銀行破り」 1936年「航空十三時間」「アメリカの恐怖」「幸福は空から」       「結婚の贈物」 1938年「テキサス人」「画家とモデル」「貿易風」 1941年「マンハント」 1944年「飾窓の女」 1947年「浜辺の女」 1948年「扉の影の秘密」 1950年「花嫁の父」 1951年「可愛い配当」 1955年「俺たちは天使じゃない」 1970年「血の唇」 1977年「サスペリア」 ELIZABETH TAYLOR  エリザベス・テイラー 誕生日 1932/2/27 出身 英ロンドン 7才の時に渡米し、ビバリーヒルズに。 42年、映画デビュー。 60年「バタフィールド8」、 66年「バージニア・ウルフなんかこわくない」で 2度アカデミー主演女優賞を受賞。結婚は8度している。 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1943年「家路」 1944年「ジェーン・エア」「ドーヴァーの白い崖」      「緑園の天使」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「スイングの少女」「奥様武勇伝」 1949年「若草物語」 1950年「花嫁の父」 1951年「クォ・ヴァディス」「可愛い配当」「陽のあたる場所」 1952年「黒騎士」 1954年「ラプソディー」「巨象の道」「雨の朝巴里に死す」 1956年「ジャイアンツ」 1957年「愛情の花咲く樹」 1958年「熱いトタン屋根の猫」 1959年「去年の夏突然に」 1960年「スペインの休日」      「バタフィールド8」 1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」 1965年「いそしぎ」 1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」 1967年「じゃじゃ馬ならし」「ファウスト悪のたのしみ」      「禁じられた情事の森」「危険な旅路」 1968年「夕なぎ」「秘密の儀式」 1970年「この愛にすべてを」 1972年「ある愛のすべて」 1974年「夜を見つめて」「別離」「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「青い鳥」「エンテベの勝利」「イッツ・ショータイム」 1979年「大統領の堕ちた日」 1980年「クリスタル殺人事件」 1986年「アクトレス ある女優の栄光と挫折」 1988年「トスカニーニ〜愛と情熱の日々〜」 1994年「フリント・ストーン/モダン石器時代」 その他の出演者: Billie Burke .... Doris Dunstan Leo G. Carroll .... Mr. Massoula Moroni Olsen .... Herbert Dunstan Melville Cooper .... Mr. Tringle Taylor Holmes .... Warner Paul Harvey .... Reverend A.I. Galsworthy Frank Orth .... Joe Russ Tamblyn .... Tommy Banks Tom Irish .... Ben Banks Marietta Canty .... Delilah User Rating: 7.2/10 (1,914 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 絶対に世界の名画の上位にするべきです。 スペンサー・トレーシーのノミネートどまりも不満です。 アカデミー賞ノミネート: ・作品賞 ・主演男優賞:スペンサー・トレーシー ・脚色賞 User Comments: bsmith5552さん Ottawa, Ontario, Canada 2001年12月4日 すべての父親の悪夢 これは、スペンサー・トレーシーの映画だ。 困惑した花嫁の父の演技は、傑出している。 筋書きは単純である。 スタンリーの娘ケイは、 間近に迫ったバクリーとの結婚を宣言する。 母親はたちまち衣装などの調達モードに。 支払いが急増する。 父親は、刻一刻と暗い気持ちになる。 恋人の間には、どこにでもある結婚前のいさかいが起きる。 増えゆく招待客リスト、大慌てのリハーサル、 そして、いよいよ結婚式の当日。 父親は、正気を保とうと懸命である。 助演陣はすばらしい。 レオ.G. キャロルは、混乱させられた仕出し屋を好演。 メルヴィル・クーパーの教会助祭も、ちょっと愉快だ。 依然として美しいビリー・バークと良人のモローニ・オルセンが 新郎の両親を演じている。 ヴィンセント・ミネリが有能な監督ぶりを発揮している。 滅多に見られないファミリー・コメディである。 オトーサン、 「どこでも、同じようなことがあるんだ」 息子の両親への挨拶は、イヤでしたねぇ。 結婚式のやりかたも気に食わなくて、文句たらたら。 いまは、なんであんなことで、いちいち腹を立てたのか、 まんじりとして夜も眠れなかったことがあったとは。 いま思うと、実に不思議です。 「そんなにお金もかからなかったしなぁ」 親孝行な息子でした。 でも、息子は結婚するまでとか。 娘は、いつまでも親と一緒とか。 ところで、この映画のトレーシー、 あの可愛かったおチビちゃんが 見知らぬ男に夢中になるような年頃になったのを 知って、いまさらながらぼやくのです。 「これからはあまった愛を少しずつもらう身分だ」 これって名セリフですよね。 世のオトーサン方、 こんなことも、思い当たりませんか? 娘や息子からちょっとした優しい言葉をもらうと、 その日一日青空だったりして... ケイからの感謝の電話を受けたトレーシーの顔! やはり名演技です。


毒薬と老嬢

オトーサン、 「フランク・キャプラ作品か」 キャプラといえば、ハリウッドをつくった男。 映画史に残る名監督です。 原題:Arsenic and Old Lace (1944) 監督:Frank Capra 台本:Joseph Kesselring 脚本:Julius J. Epstein /Philip G. Epstein Genre: Comedy / Thriller Country: USA Language: English / German Color: Black and White 上映時間:118分 あらすじ: モーティマーは、記者で劇作家。 結婚を攻撃していることで有名である。 ところが、開幕シーン、市役所で結婚式をあげているではないか。 さあ、次は、実家にすぐ報告に行かねば。 育て親の2人の伯母に彼女を紹介しよう。 結婚を報せようとして、お茶を入れてくれる間に、 発見したのは、伯母たちの長年の趣味だった。 孤独な老人を幸せにしてあげること。 つまり、殺してあげて死体を地下室に埋葬してあげるのだ。 だが、事態は、それ以上に悪化する。 出演者: Cary Grant .... Mortimer Brewster(モーティマー) Priscilla Lane .... Elaine(エレーン) Josephine Hull .... Aunt Abby Brewster(伯母アビー) Jean Adair .... Aunt Martha Brewster(伯母マーサ) Raymond Massey .... Jonathan Brewster(ジョナサン) Peter Lorre .... Dr. Einstein(アインスタイン博士) オトーサン、 「ドタバタ、ご苦労さん!」 お上品なイメージのケーリー・グラントが不器用に動き回っています。 ごく自然な演技で目立ったのは、伯母のアビー。 アインスタイン博士博士役のピーター・ローレも素敵でした。 CARY GRANT  ケーリー・グラント 誕生日 1904/1/18-1986/11/29 出身 英ブリストル 出演作 1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」      「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」 1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」      「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」 1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」 1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」 1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」 1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」      「フィラデルフィア物語」 1941年「愛のアルバム」「断崖」 1942年「恋の情報網」 1943年「ミスター・ラッキー」 1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」 1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」 1947年「独身者と女学生」 1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」 1949年「僕は戦争花嫁」 1950年「危機の男」 1951年「うわさの名医」 1952年「モンキー・ビジネス」 1955年「泥棒成金」 1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」 1958年「無分別」「月夜の出来事」 1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」 1960年「芝生は緑」 1962年「ミンクの手ざわり」 1963年「シャレード」 1964年「がちょうのおやじ」 1966年「歩け!走るな」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 JOSEPHINE HULL  ジョセフィン・ハル 誕生日 1886/1/3-1957/3/12 出身 米マサチューセッツ州 50年「ハーヴェイ」でアカデミー助演女優賞受賞。 出演作 1944年「毒薬と老嬢」 1950年「ハーヴェイ」 その他の出演者: John Alexander .... Uncle "Teddy" Brewster Jack Carson .... Officer Patrick O'Hara John Ridgely .... Officer Saunders Edward McNamara .... Police Sgt. Brophy James Gleason .... Lt. Rooney Grant Mitchell .... Reverend Harper Edward Everett Horton .... Mr. Witherspoon Vaughan Glaser .... Judge Cullman Chester Clute .... Dr. Gilchrist User Rating: 8.0/10 (14,203 votes)          top 250: #208 オトーサン、 「おお、世界の名画だ」 これだけの名作がアカデミー賞にノミネートされなかったのは、 なぜでしょうか? User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2001年6月14日 完全に陽気な暗いコメディ 暗いコメディが好きなひとなら、 この映画以上の面白い映画は見あたらないだろう。 ケーリー・グラントの無鉄砲なコメディを演じる才能、 Raymond Masseyとピーター・ローレの不吉で陽気な演技、 暗い秘密をもった愛すべき2人の老嬢、 そして、半ダースもの奇妙な登場人物たち。 すべてが、この複雑で予測し難い筋書きに加わっている。 これぞ喜劇の傑作である。 監督のフランク・キャプラは、 生き生きと自分のタッチで暗い素材を軽やかに処理していく。 すべてがピタッとはまっている。 このすごさは、分析のしようもないほどだ。 登場人物、出演者、脚本、すべてがカンペキ。 狂ったストーリーが、すべての人物の見せ場をつくっている。 たくさんの機知に富む会話がある。 ドタバタも、ふざけた体の動きも、荒唐無稽な筋運びもある。 どれも、ありえない。 だが、まったく愉快なのだ。 これだけ巧くやられると、不信感など消え去ってしまう。 もし、一度も見たことがなかったら、 最初の数分だけでも、見てほしい。 ケーリーグラントが伯母たちの家に着くまで。 以後、事態は急展開していく。 病的なユーモアが好きなら、 この映画は、まさに必見である。 オトーサン、 「いやぁ、見直した!」 「或る夜の出来事」、「オペラハット」、 「我が家の楽園」、「スミス都へ行く」などを見てきましたが、 これほどの実力派監督だったとは。 FRANK CAPRA  フランク・キャプラ 誕生日 1897/5/18-1991/9/3 出身 伊シシリー島パレルモ 監督作 1926年「当たりっ子ハリー」「初陣ハリー」 1927年「力漕一艇身」「初恋ハリー」 1928年「陽気な踊子」「渦巻く都会」「サブマリン」「呑気な商売」「闇を行く」 1929年「ドノヴァン」「空の王者」 1930年「希望の星」 1931年「大飛行船」「奇蹟の処女」「プラチナ・ブロンド」 1932年「狂乱のアメリカ」「たそがれの女」 1933年「風雲の支那」「一日だけの淑女」 1934年「其の夜の真心」「或る夜の出来事」 1936年「オペラハット」「失はれた地平線」 1938年「我が家の楽園」 1939年「スミス都へ行く」 1941年「群衆」 1944年「毒薬と老嬢」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1950年「恋は青空の下」 1959年「波も涙も暖かい」 1961年「ポケット一杯の幸福」 より詳しく。 イタリアでぶどう園を営む家庭に生まれるが 兄弟が多かったため家は貧しく、 6歳の時に一家がアメリカに移住すると 新聞の売り子や酒場でバンジョーを弾いてお金を稼いで家計を支えた。 苦労の末に高校まで進学し、 2年間働いて学資をためてからカリフォルニア工業学校に入学。 第一次世界大戦でアメリカが参戦すると陸軍に入隊。 戦後、家庭教師をしながら学校を卒業したものの 希望するエンジニアの仕事が見つからなかったので、 酒場で歌手として働きならが作家になる勉強をしていたが、 シナリオ学校では小説よりも映画に魅了されるようになる。 21年に独立系のクリスティ映画社に裏方として入社。 その後、ポール・ガースン映画社で助監督として 主に喜劇映画の製作に関わり、 22年にはルドヤード・キプリングの詩を自ら脚色した 短編映画『Fultah Fisher's Boarding House』で監督デビュー。 ハル・ローチ社では、当時人気だった喜劇「ちびっ子ギャング」シリーズの ギャグ・ライターとして活躍。 26年にはチャールズ・チャップリンを見出したマックス・セネット撮影所に入社して、 喜劇俳優ハリー・ラングドン主演の『初陣ハリイ』のギャグと脚本を手掛けただけでなく、 共同監督として長編監督デビューを飾った。 続く『当りっ子ハリイ』(26)や『初恋ハリイ』では 一人で演出を担当してラングドン人気の立役者となったが、 主演四作目の『岡惚れハリイ』(28)からはラングドン自ら演出するようになり、 仕事を失ったキャプラは、 28年に当時二流のマイナー・スタジオだったコロムビア社に招かれて コメディ『呑気な商売』を演出。 これがスタジオの重役ハリー・コーンらに認められて専属契約を結ぶことになった。 以後、コロムビアの職人監督として『サブマリン』(28)、『渦巻く都会』(28)、 『空の王者』(29)、『大飛行船』(31)、『狂乱のアメリカ』(32)など、 スタジオの話題作や大作ドラマを監督。 29年にはスタジオの最初のトーキー映画『The Younger Generation』を手掛けた。 31年にはバーバラ・スタンウィック主演のドラマ『奇跡の処女』のストーリーを担当した 脚本家のロバート・リスキンと知り合い、 意気投合した二人はハートウォーミング・コメディ『一日だけの淑女』(33)を発表。 リンゴ売りの老女を貴婦人にするために周囲の人々が ひと芝居打つという痛快なドラマは幅広い層に支持され、 スタジオ初のアカデミー作品賞とキャプラ初の監督賞ノミネートを含む 4部門でのノミネーションを果たした。 この作品で監督と脚本家しての評価を高めたキャプラは、 翌年、再びリスキンと組んで大恐慌のアメリカを舞台にした スクリューボール・コメディ『或る夜の出来事』を発表。 クローデット・コルベールとクラーク・ゲイブルの二大スターを主演に迎え、 お転婆な富豪の娘と新聞記者の珍道中を描いた この作品は不況に苦しむ人々に受け入れられて大ヒットを記録。 アカデミー作品賞をはじめ、主演男優、主演女優、監督、脚本賞の 主要5部門を独占する快挙を成し遂げ、 コロムビアは一躍メジャー・スタジオの仲間入りを果たした。 その後もキャプラとリスキンの快進撃は続き、 競走馬の育成に情熱をそそぐ人々の姿を描いた『其の夜の真心』(34)や、 ゲーリー・クーパー扮する田舎の青年が突然大金持ちになる騒動を描いた 人情劇『オペラハット』(36)を発表。 親しみやすいキャラクターを主人公にして、 庶民の視点から上流社会や巨大な権力を皮肉って笑い飛ばす 痛快な作風は時代の風潮に見事に合って批評家と観客の両方の心をつかみ、 『オペラハット』では二度目の監督賞に輝いた。 35年から39年にかけてアカデミー会長を務め、 36年にアカデミー協会との対立から起こった 俳優と監督組合の授賞式ボイコット運動を切り抜けて、 第8回アカデミー賞を無事開催させた手腕は高く評価された。 37年にはジェームズ・ヒルトンの壮大な冒険小説を贅沢に映画化した アドベンチャー大作『失はれた地平線』を発表。 人類の理想郷を描いたキャプラの野心作は批評的にも興行的にも奮わず、 大幅にカットされて公開された。 38年には再びリスキンと組んで、庶民の立場から拝金主義を皮肉った 人情劇『我が家の楽園』(38)を発表。 ブロードウェイのヒット戯曲を手堅く演出して三度目のアカデミー監督賞を獲得した。 39年には『我が家の楽園』で知り合ったジェームズ・スチュワートを主役に抜擢して 政治風刺劇『スミス都へ行く』を発表。 政治家を皮肉った内容がワシントンの政治家から反感を買ったものの、 観客からは好評を得て大ヒットを記録した。 その後、古巣のコロムビアを離れてワーナー・ブラザーズ社に移籍。 マスコミに作り上げられた架空の人物を描いた『群集』(41)と、 ケーリー・グラントを主演のブラック・コメディ『老嬢と毒薬』(44)を手掛けた。 第二次世界大戦が勃発すると、陸軍の映画班に所属。 ワシントンに駐在して新兵教育のための『われらは何故戦うのか』シリーズなどの ドキュメンタリーや宣伝映画の監督や監修にあたり、 その功績が認められて中佐にまで昇進した。 戦後、映画監督のジョージ・スティーブンス、ウィリアム・ワイラーらと共に 独立製作会社「リバティ・ピクチャーズ」を45年に創設。 しかし、キャプラが手掛けた生きることの素晴しさを描いた人情劇『素晴らしき哉、人生!』(46)と、 スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーン共演の政治風刺劇『愛の立候補宣言』(48)は 興行的に惨敗。 48年、リバティ・ピクチャーズはパラマウント社に吸収された。 以後、作品数は激減し『其の世の真心』をリメイクした ビング・クロスビー主演の『恋は青空の下』(50)や、 ベティ・デイヴィスを主演に迎えた『一日だけの淑女』のリメイク『ポケット一杯の幸福』(61)など 自作の再映画化が多くなり、他の作品も往年の冴えを失ってしまう。 64年の短編映画『Rendezvoures in Space』を最後に映画界から引退し、 71年には自伝『Frank Capra: The Name Above the Title』を発表。 91年9月3日、老衰が原因でこの世を去った。 『スミス都へ行く』や『素晴らしき哉、人生!』など、 社会風刺とヒューマニズム満ちた物語の中で キャプラが描き続けた理想のアメリカ像は半世紀以上経った今でも色あせることなく、 彼のビジョンは『マジェスティック』(01)のフランク・ダラボンや、 『未来は今』(94)のコーエン兄弟といった現代の監督たちに受け継がれている。 出典:素晴らしき哉、クラシック映画!     http://www.geocities.jp/h2o_classic/f-capra.html


暗殺者の家

オトーサン、 「おお、ヒッチコック初期の作品だ」 1934年というと、いまから70年以上前、 オトーサンもまだ生まれていません。 でも、すでにヒッチコック名画は誕生していたのです。 原題:The Man Who Knew Too Much (1934) 監督:Alfred Hitchcock 原作:Charles Bennett /D.B. Wyndham Lewis 脚本:Edwin Greenwood /A.R. Rawlinson/Emlyn Williams Genre: Drama / Thriller Country: UK Language: English / German / Italian Color: Black and White 上映時間:75分 あらすじ: ビルとジル夫妻は、サンモリッツでスキー休暇。 娘のベティと一緒だ。 友人のレオがジルと踊っている間に撃たれ、 ロンドンで暗殺事件が起きるとボブに言い残して死ぬ。 その筋書きが漏れるのを恐れた暗殺者たちは、 ベティを誘拐し、クチどめを図る。 2人はロンドンに戻り、自分たちの手で事件を解明しようとする。 出演者: Leslie Banks .... Bob Lawrence(ボブ) Edna Best .... Jill Lawrence (ジル) Nova Pilbeam .... Betty Lawrence (ベティ) Peter Lorre .... Abbott (アボット) オトーサン、 「主演の2人、うまいとはいえないな」 敵役のアボットを演じたピーター・ローレ、 あのオーソン・ウェルズを小柄にしたようで、 一種異様な迫力があります。 EDNA BEST  エドナ・ベスト 誕生日 1900/3/3-1974/9/18 出身 英 出演作 1934年「暗殺者の家」 1939年「別離」 1940年「新ロビンソン漂流記」「ロイター特派員」 1947年「幽霊と未亡人」「ボストン物語」 1948年「鉄のカーテン」 PETER LORRE  ピーター・ローレ 誕生日 1904/6/26-1964/3/23  出身 ハンガリー・ローゼンベルク 出演作 1931年「白魔」「狂乱のモンテカルロ」      「O・F氏のトランク」「M」 1932年「白日鬼」「FPI号応答なし」 1934年「上から下まで」「暗殺者の家」 1935年「狂恋」「罪と罰」 1936年「間諜最後の日」 1937年「誘拐者」 1941年「マルタの鷹」 1942年「死体は追う」「カサブランカ」 1943年「永遠の処女」「ローレンの反撃」 1944年「渡洋爆撃隊」「仮面の男」「毒薬と老嬢」      「ハリウッド玉手箱」 1945年「密使」 1946年「三人の波紋」「五本指の野獣」 1947年「底抜け私立探偵」 1948年「迷路」 1949年「欲望の砂漠」 1953年「悪魔をやっつけろ」 1954年「海底二万哩」 1956年「八十日間世界一周」「ラスヴェガスで逢いましょう」▲ 1957年「バスター・キートン物語」「絹の靴下」      「底抜け一等兵」 1959年「ビッグ・サーカス」 1960年「スペインの休日」 1961年「地球の危機」 1962年「黒猫の怨霊」「気球船探検」 1963年「忍者と悪女」 1964年「ムキムキ・ビーチ」「底抜けいいカモ」 その他の出演者: Frank Vosper .... Ramon Levine Hugh Wakefield .... Clive Pierre Fresnay .... Louis Bernard Cicely Oates .... Nurse Agnes D.A. Clarke-Smith .... Binstead George Curzon .... Gibson User Rating: 7.0/10 (2,446 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Anne_Sharpさん USA 2000年9月13日 WASH ME!!! 修復すべき映画があるとすれば、この映画だ。 皮肉にも、ヒッチコック初期の必見の映画なのだ。 もう著作権が切れているので、 ドラグストアで、3ドルでコピーを入手できる。 見ていて不快だし、音もよくない。 だが、いまや、ヒッチコックの初期の英国時代の作品として 最良のものなのだ。 この作品、"Secret Agent"や"Blackmail"のような ある種の不器用さはない。 登場人物が変容していくし、筋書きも分かりやすい。 「北北西に進路を取れ」のような進み方である。 一連の舞台がゆるやかに結びあっているし、 過剰なものもない。 その結果、興味深く、好奇心をそそられるショウになっている。 映画を活気づけているのは、小太りの若きピーター・ローレである。 その退廃的な魅力で、悪漢を悲劇のヒーローにまで昇華させている。 オトーサン、 「ヒッチコックはすごいね」 この映画、35歳の作品です。 一応、経歴を振りかえってみましょう。 ほんんど見たつもりでしたが、見残しが大分あります。 ALFRED HITCHCOCK  アルフレッド・ヒッチコック 誕生日 1899/8/13-1980/4/29 出身 英ロンドン 監督作 1926年「山鷲」 1927年「リング」「ダウンヒル」 1928年「シャンパーニュ」「農夫の妻」 1929年「ヒッチコックの恐喝」 1930年「エルストリー・コング」「殺人!」 1931年「スキン・ゲーム」 1932年「第十七番」「おかしな成金夫婦」 1934年「暗殺者の家」 1935年「三十九夜」 1936年「サボタージュ」「間諜最後の日」 1937年「第3逃亡者」 1938年「バルカン超特急」 1939年「厳窟の野獣」 1940年「海外特派員」「レベッカ」 1941年「スミス夫妻」「断崖」 1942年「逃走迷路」 1943年「疑惑の影」 1944年「救命艇」 1945年「白い恐怖」 1946年「汚名」 1948年「パラダイン夫人の恋」「ロープ」 1949年「山羊座のもとに」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「見知らぬ乗客」 1953年「私は告白する」 1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」 1955年「泥棒成金」「ハリーの災難」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「間違えられた男」 1958年「めまい」 1959年「北北西に進路を取れ」 1960年「サイコ」 1963年「鳥」 1964年「マーニー」 1966年「引き裂かれたカーテン」 1969年「トパーズ」 1972年「フレンジー」 1976年「ファミリー・プロット」


赤ちゃん教育

オトーサン、 見終わってから 「赤ちゃんなんかどこにも出ていなかった」 でも、そういえば、ベイビーという名の豹がいましたっけ。 「教育していたかなぁ?」 このドタバタ喜劇、展開が早いので、 教育シーンを見逃していたのかもしれません。 原題:Bringing Up Baby (1938) 監督:Howard Hawks 原作:Hagar Wilde 脚本:Dudley Nichols/ Hagar Wilde Genre: Family / Romance / Comedy Color: Black and White 上映時間:102分 あらすじ: このスクリューボール・コメディでは、 相続人のスーザンが、お固い動物学者をつかまえようと 彼の注目を引くべく、ペットの豹ベイビーを利用する。 この喜劇には、貴重な骨の化石を盗み埋めてしまう騒々しいテリア、 尊大な狩人、大金持ちの叔母、嫉妬深い婚約者、 身元の取りちがえが出てくる。 凶暴な2匹目の豹も出てくる。 出演者: Katharine Hepburn .... Susan Vance(スーザン) Cary Grant .... Dr. David Huxley(デイビッド) May Robson .... Aunt Elizabeth Random(エリザベス) オトーサン、 「キャサリン・ヘプバーン、芸達者だなぁ」 こんなに演技がうまいとは思いませんでした。 役柄のせいもあるでしょうが、 「ローマの休日」のケーリー・グラントが下手に見えました。 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、 RKOにスカウトされ、32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 その後、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、 81年「黄昏」でも同主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」アカデミー主演女優賞 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 CARY GRANT  ケーリー・グラント 誕生日 1904/1/18-1986/11/29 出身 英ブリストル 出演作 1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」       「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」 1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」       「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」 1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」 1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」 1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」 1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」       「フィラデルフィア物語」 1941年「愛のアルバム」「断崖」 1942年「恋の情報網」 1943年「ミスター・ラッキー」 1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」 1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」 1947年「独身者と女学生」 1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」 1949年「僕は戦争花嫁」 1950年「危機の男」 1951年「うわさの名医」 1952年「モンキー・ビジネス」 1955年「泥棒成金」 1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」 1958年「無分別」「月夜の出来事」 1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」 1960年「芝生は緑」 1962年「ミンクの手ざわり」 1963年「シャレード」 1964年「がちょうのおやじ」 1966年「歩け!走るな」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 その他の出演者: Charles Ruggles .... Maj. Horace Applegate Walter Catlett .... Constable Slocum Barry Fitzgerald .... Mr. Gogarty Fritz Feld .... Dr. Fritz Lehman Leona Roberts .... Mrs. Hannah Gogarty George Irving .... Dr. Alexander Peabody Tala Birell .... Mrs. Lehman Virginia Walker .... Alice Swallow John Kelly .... Elmer Asta .... George, the Dog Nissa .... Baby, the leopard User Rating: 8.0/10 (11,705 votes)          top 250: #218 オトーサン、 「おお、世界の名画だ」 inframanさん from the lower depths 2004年12月17日 間違いなく最も愉快な映画 この映画より愉快な映画はないだろう。 出だしの陽気なゴルフコースのシーンのあとすぐに 野放図なナイトクラブでのシーンが続く。 その後には、記憶に残る舞台と生涯忘れえぬセリフが続く。 グラントとヘップバーンは、光っており、独創的である。 どこかで読んだのだが、 グラントがデイビッドの役をどう演じようか悩んでいたとき、 ハワード・ホーク監督は、彼にhorn rimsを与え、 Harold Lloydのようにやれといったそうな。 その通リにやってのけたのは、大したものだ。 わたしはこの映画をあきることなく繰り返し見ている。 ベートーベンの交響曲やソナタと同じように。 信じ難いだろうが、この映画、当時は受けなかった。 オトーサン、 「スクリューボール・コメディって何?」 ○スクリューボール・コメディ  (Screwball comedy)  映画のジャンルのひとつで、主に1930年代から1940年代にかけて  アメリカで流行したロマンティック・コメディ映画群を指す。  その特徴は男女が喧嘩をしながら恋に落ちるというストーリーである。  また、この時期にはヘイズ・コードと呼ばれる映画製作倫理規定によって  性的描写の禁止が厳しく、男女の肉体的な愛は一切描かれなかった。  むしろそこに行き着くまでの長い道のりを面白おかしく描いたのである。  表現が規制されていたために製作者たちは頭を振り絞り、  良質の作品が作られたという考えもある。  スクリューボール・コメディの第1号は「或る夜の出来事」である。  <スクリューボール・コメディの代表作>  ・或る夜の出来事(1934年)  ・襤褸と宝石(1936年)  ・新婚道中記(1937年)  ・赤ちゃん教育(1938年)  ・フィラデルフィア物語(1940年)  ・ヒズ・ガール・フライデー(1940年)  ・パームビーチ・ストーリー(1942年)  ・いとしの殿方(1957年)   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 「ハワード・ホークスって、才人だな」 HOWARD HAWKS  ハワード・ホークス 誕生日 1896/5/30-1977/12/26 出身 米インディアナ州ゴーシェン 監督作 1925年「栄光への道」 1926年「無花果の華」 1927年「新旧恋の三段返し」「雲晴れて愛は輝く」 1928年「空中サーカス」「ファジル」「港々に女あり」 1929年「トレント事件」 1930年「暁の偵察」 1931年「光に叛く者」 1932年「群衆の歓呼」「暗黒街の顔役」「虎鮫/タイガーシャーク」 1933年「今日限りの命」 1934年「特急二十世紀」「奇傑パンチョ」 1935年「バーバリー・コースト」「無限の青空」 1936年「大自然の凱歌」(共)「永遠の戦場」 1938年「赤ちゃん教育」 1939年「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」 1941年「教授と美女」「ヨーク軍曹」 1943年「ならず者」 1944年「脱出」 1946年「三つ数えろ」 1948年「赤い河」「ヒット・パレード」 1949年「僕は戦争花嫁」 1952年「果てしなき蒼空」「モンキー・ビジネス」「人生模様」(挿話) 1953年「紳士は金髪がお好き」 1955年「ピラミッド」 1959年「リオ・ブラボー」 1962年「ハタリ!」 1964年「男性の好きなスポーツ」 1965年「レッドライン7000」 1967年「エル・ドラド」 1970年「リオ・ロボ」 次に、より詳しく。 16歳の頃からプロのオートレーサーや飛行機乗りとして活躍し、 大学に入ると工学を学ぶ。 1916年の夏休みにパラマウント社の前身である フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・スタジオで小道具係として働き始め、 メアリー・ピックフォードに気に入られて助監督となり、 1917年にはピックフォード主演の『小公女』の幾つかのシーンを監督する。 第一次世界大戦中は空軍に入隊して参戦し、 除隊後はカー・レーサーやパイロットなどの仕事を経て、 再び映画界入りして幾つかの短編映画を監督し、 マーシャル・ニーランやアラン・ドワン監督のために映画の制作を請け負う。 22年にパラマウントに入社して脚本家として活躍、 2年間で60本近い映画の脚本をほとんどノー・クレジットで手掛ける。 24年には監督になるためにMGMの脚本部に移籍するが、 翌年フォックス社と監督の契約を交わして 26年に『栄光の道』で長編監督デビューを果たし、 フォックスの下で『無花果の葉』(26)や『港々に女あり』(28)を手掛ける。 しかし、自分の脚本を監督することを望むホークスはスタジオを転々とし、 30年には初のトーキー『暁の偵察』を発表。 32年には富豪のハワード・ヒューズと共に ギャング映画の金字塔『暗黒街の顔役』を手掛けて、 過激な暴力描写が話題となる。 34年にはコロムビアで 新人キャロル・ロンバードを起用して『特急二十世紀』を発表、 同年に公開されたフランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』と共に スクリューボール・コメディのはしりとなる。 36年の『大自然の凱歌』では、新人女優のフランシス・ファーマーを起用し、 脚本を大幅に変更したことから製作者のサミュエル・ゴールドゥインと対立、 ホークスは監督を降りてウィリアム・ワイラーが映画を仕上げる。 38年にはRKOでスクリューボール・コメディ『赤ちゃん教育』を手掛けるが、 映画は興行的に惨敗、 準備を始めていた次回作『ガンガディン』(39)の監督の座を追われて、 映画はジョージ・スティーブンスによって完成される。 40年代に入っても、ホークスはスタジオを渡り歩きながら 『ヒズ・ガール・フライデー』(40)や『教授と美女』(41)等のコメディから、 『ヨーク軍曹』(41)や『空軍』(43)等の戦争映画まで 観客を楽しませることを目的とした 上質のエンターテイメント作を積極的に手掛けてゆく。 40年には再びヒューズと組んでウェスタン『ならず者』(43)を監督するが、 ヒューズと対立した為に監督の座を彼に譲る。 44年には『脱出』を手掛けてローレン・バコールを見出し、 共演のハンフリー・ボガートとのコンビぶりも好評を博したので、 46年には再び2人を起用して『三つ数えろ』を手掛ける。 48年にはジョン・ウェインと初めて組んだ 傑作大河ウェスタン『赤い河』(48) を発表、 50年代にはマリリン・モンロー主演の ミュージカル『紳士は金髪がお好き』(53)を手掛け、 55年には興行的には奮わなかった史劇大作『ピラミッド』を監督。 その後、ヨーロッパに数年間滞在し、 59年には『真昼の決闘』(52)に対抗して、 再びウェインと組んだ痛快ウェスタン『リオ・ブラボー』を発表して好評を博し、 続いてウェインと共にアドベンチャー映画『ハタリ!』(62)、 ウェスタン『エル・ドラド』(67) 、 ホークス最後の監督作となる『リオ・ロボ』(70)を手掛ける。 『リオ・ロボ』の後、『港々に女あり』のリメイクや、 ケーリー・グラント主演のウェスタンなど、 幾つかの企画の映画化を試みるが、 実ることなく81歳でその生涯を閉じる。 脚本に沿った映画作りを嫌い、常に現場で脚本の変更を行い、 同じ俳優たちやスタッフたちと積極的に仕事を行い、 ノーベル賞作家のアーネスト・ヘミングウェイや ウィリアム・フォークナーらと親交が深かった。 娯楽映画作りに徹して、 幅広いジャンルの作品をそつなく手掛ける職人的な才能ゆえに、 アメリカでは長い間個性の無いB級監督とみなされていたが、 スタジオの権力に屈することなく 自分のビジョンを貫き通して手掛けた彼の作品群は、 フランソワ・トリュフォーらフランスのヌーヴェル・ヴァーグの監督や 批評家らによって再評価されて、 現在ではハリウッドを代表する名匠の一人として評価されている。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/h-hawks.html


デイジー

オトーサン、 「おすぎさん、脱帽か」 ”韓国映画の底力を感じました。 舞台を外国にしても 堂々と韓国のエンタテイメントにした実力には 脱帽します” 原題:Daisy (2006) 監督:Wai Keung Lau 脚本:Jae-young Kwak Genre: Romance Country: South Korea / Hong Kong Language: Korean 上映時間:110分 あらすじ: 刑事と殺し屋の間の避けがたい土壇場を描く。 ヘヨンは、画学生。オランダの街角で絵を描いてくらす。 いつか自分の個展を開くのが夢である。 一方、パクウィは、彼女を愛してしまったが、 その職業ゆえに愛を告白できぬ殺し屋だった。 出演者: Ji-hyun Jun .... Hye-young (ヘヨン) Woo-sung Jung .... Park Yi (パクウィ) Sung-jae Lee .... Jeong Woo (ジョンウ) オトーサン、 「チョン・ジヒョン、ス可愛いな」 この手のファニーフェイス、そうキライではありません。 チョン・ウソンは美男子で、明らかにトム・クルーズの真似。 イ・ソンジェは風采はともかく実力派にはちがいありません。 チョン・ジヒョン Jeon Ji-Hyeon  生年月日 1981/10/30 出身 韓国 1男1女の末っ子 チンソン女子高校卒。 東国大学演劇映像学部に在学中。 女性ファッション雑誌のモデルをへて、 TVドラマ「私の心を奪って」「ハッピートゥギャザー」に出演。 サムソンのプリンターCMなどで注目される。 2001年「猟奇的な彼女」で、男勝りの女性役を好演。 大鐘賞の主演女優賞と人気賞を受賞、トップスターへ。 出演作: 2006年「デイジー」 2004年「僕の彼女を紹介します」 2003年「4人の食卓」 2001年「イルマーレ」「猟奇的な彼女」 1999年「ホワイト・バレンタイン」 LEE SEONG-JAE  イ・ソンジェ 誕生日 1970 出身 韓国ソウル 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「美術館の隣の動物園」◇ 1999年「チャギモ」「ガソリンスタンド襲撃事件」 2000年「フランダースの犬」◇ その他の出演者: Ho-jin Jeon .... Detective Jang David Chiang .... Cho Dion Lam .... Yun Joon-ha User Rating: 7.0/10 (114 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: echoさん China 2006年5月11日 花からの愛 あなたを愛し、長い間待ち続けよう。 最後の瞬間、わが人生は絵のなかに咲き誇るデイジーのようになるだろう。 これは典型的なアジア映画である。 韓国の悲劇と香港アクション映画を結びつけている。 心の奥底で震える。 細部にとまどうことはあろうが、 心で見れば、なにかちがうものを感じるだろう。 景色も絵画も、みな美しかった。 眼福である。 古典映画が好きならば、この映画に満足するだろう。 そう、いくつか下手なところもあるが、 すばらしく感動的な映画になるのをさまたげてはいない。 心で感じ、眼で愛で、聞き耳を立てよう。 そこには、ちがう世界からやってきたちがう愛がある。 オトーサン、 「チョン・ジヒョン、なかなかいいじゃん」 彼女のインタビュー記事をみつけました。 ○「デイジー」主演 チョン・ジヒョン  最初に脚本を読んだ時、   「彼女はいったい2人のうち、どちらを愛しているんだろう。   この役は演じようによっては、優柔不断な女性に見えてしまうのではないか」と感じた。   そんな戸惑いを観客が感じないよう、   「ストーリーを最後まで引っ張っていく演技」を心掛けた。   「ヘヨンが愛した男性は1人。近くで見守りながらデイジーを送り届けてくれた人です。   思い違いや行き違いがあったとしても、その人に対する思いは変わらない。   ヘヨンの考え方や行動の方向性をきっちり見据えて、   気持ちがぶれることのないよう演技をしたつもりです」   事件に巻き込まれたヘヨンは、首を撃たれ、声を失う。   映画の後半は無言の演技が続くが、内面を表現することに変わりはなかった。   「ドアをたたくとか、文字を書いたカードを見せるとか、   せりふで表せない感情を、豊かに表現する方法を見つけました」   オランダロケや、「インファナル・アフェア」の香港人監督アンドリュー・ラウとのコンビなど、   初めての体験が重なった。   それでも、「韓国語でしゃべっていたら、監督が広東語で返事をしてくれたり。 言葉が違っていても、意思の疎通は図れる喜びを感じたし、 環境の変化も、演技にはほとんど影響がなかった」と振り返る。  同じラブストーリーでも「猟奇的――」や「僕の彼女を紹介します」のラブコメディー路線と比べ、 「デイジー」は本格派。 「勝手が違ったのでは」と尋ねると、 「コミカルな演技がないからやりにくいということはないですね」ときっぱり答えた。  「前2作はコミカルな演技をしたというよりは、 『こういう設定でこういう表現をして下さい』と言われて、 その通り演じたら、たまたまコミカルな表現になったという感じ。 どんな役でも、しっかりこなそうと臨む気持ちに変わりはありません」 (2006年5月12日 読売新聞)


ニノチカ

オトーサン、 「グレタ・ガルボ、第2弾だ」 この映画でも、アカデミー賞にノミネートされています。 喜劇の才能をみせたことが評価されたようです。 原題:Ninotchka (1939) 監督:Ernst Lubitsch 原作:Melchior Lengyel 脚本:Charles Brackett/Billy Wilder/Walter Reisch Genre: Comedy / Romance Color: Black and White 上映時間:110分 あらすじ: ソ連から、3人の使節がパリへやってくる。 使命は、帝政時代に貴族から没収した貴金属の売却。 初めて見る巴里の贅沢さに肝を潰す。 伯爵夫人は、自分の宝石を取り戻すように愛人レオンに頼む。 レオンが3使節をまるめこんだことに気づき、 ソ連は全権使節ニノチカを派遣してくる。 レオンは、氷の女・ニノチカも、まるめこもうとするが... 出演者: Greta Garbo .... Nina Ivanovna 'Ninotchka' Yakushova(ニノチカ) Melvyn Douglas .... Count Leon d'Algout (レオン) Ina Claire .... Grand Duchess Swana(伯爵夫人) オトーサン、 「うまい!」 相手役レオンを演じたメルヴィン・ダグラス、 あの手この手で、氷の女を笑わせようとするあたり、お見事です。 彼の経歴をみましょう。 MELVYN DOUGLAS  メルヴィン・ダグラス 誕生日1901/4/5-1981/8/4 出身 米ジョージア州 63年「ハッド」と79年「チャンス」でアカデミー助演男優賞受賞。 出演作 1931年「今宵ひととき」 1932年「翼破れて」 1932年「お気に召す儘」「魔の家」 1933年「ナガナ」「巨人登場」 1935年「愛の弾丸」「社長は奥様が好き」「Gウーマン」     「アニー・オークレー」 1936年「山小屋の一夜」「紅薔薇行進曲」「花嫁凱旋」「豪華一代娘」 1937年「我は海の子」「巴里で逢った彼」「天使」 1938年「奥さんは嘘つき」「年ごろ」 1939年「ニノチカ」 1941年「淑女超特急」「ノイローゼ夫人」「女の顔」「奥様は顔が二つ」 1947年「大草原」「ウチの亭主と夢の宿」 1951年「禁じられた過去」 1962年「ハッド」「奴隷戦艦」 1963年「うしろへ突撃!」 1964年「卑怯者の勲章」 1965年「かもめの城」 1966年「ホテル」 1970年「バート・レイノルズの復讐」(TM)「父の肖像」 1972年「候補者ビル・マッケイ」 1974年「必殺!殺し屋刑事/裏切り者はだれだ!」(TM)      「安楽死」(TM) 1976年「テナント/恐怖を借りた男」 1977年「合衆国最後の日」 1979年「チャンス」「チェンジリング」      「或る上院議員の私生活」 1981年「泥棒貴族U」「ゴースト・ストーリー」 その他の出演者: Bela Lugosi .... Commissar Razinin Sig Ruman .... Michael Simonavich Iranoff Felix Bressart .... Buljanoff Alexander Granach .... Kopalski Gregory Gaye .... Count Alexis Rakonin, Waiter Rolfe Sedan .... Hotel Manager Edwin Maxwell .... Mercier, the Jeweler Richard Carle .... Gaston, the Butler Peggy Moran .... First Cigarette Girl Jennifer Gray .... Cigarette Girl Kay Stewart .... Cigarette Girl User Rating: 7.9/10 (3,197 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: ・作品賞 ・主演女優賞:グレタ・ガルボ ・オリジナル脚本賞 ・原案賞 User Comments: Arne Andersenさん Putney, VT 2001年8月20日 最高のガルボ、実に樂しめるコメディ。 ガルボが生涯撮った2本のコメディ映画のうち、 はじめて撮ったのが、この映画だ。 ドラマだけでなく、コメディでも、間のとりかたがうまい。 この演技で、4回目にして最後だったアカデミー賞にノミネートされた。 この映画では、彼女は頑固で生真面目なソ連人を演じる。 西欧の快楽に溺れた3人の同僚を呼び戻すためにパリへ派遣されたのだ。 だが、彼女は、主演俳優メルヴィン・ダグラスにくどかれる。 このダグラスは、敵役として、トーキーで2度共演している。 彼は、最後に彼女をくどき落とすのだが、 この努力が実に愉快なのだ。 ガルボのハスキーな声、そして前半の無表情さが秀逸だった。 まったく官能的でないのだ。 最後に、ダグラスがへまをやらかし、 ついに、ガルボが笑い転げ、氷の女の雰囲気が消えるのだ。 監督の腕が冴えている。 アカデミー賞にノミネートされなかったのは、不思議だ。 この映画、ガルボの最高の演技であり、最高の映画のひとつだ。 必見である。 最近、アメリカ映画協会(AFI)が決めた 歴史上優れたコメディ100選に入った。 オトーサン、 「へぇ、ガルボの万年筆があるんだ」 ○モンブラン・グレタ・ガルボ・エディション 9万6600円  グレタ・ガルボ生誕100周年記念。  自身の判断基準に忠実に生き、自らが生きた時代のみならず、  その後長きにわたり伝説のスタートして君臨し続ける女性の  非凡なスタイルと魅力を反映した筆記具です。  アコヤ・ホワイトラウンドパール(〜5.25mm)をセットしたクリップ  ”Greta Garbo”のサインをあしらったキャップリング  ペン先 18K 


椿姫

オトーサン、 「よーし、買い占めるぞ!」 名作映画DVD(500円)の200タイトルを総チェック。 まずは、20本を入手いたしました。 グレタ・ガルボ、いいですねぇ。 ゴージャスでありながら儚さをもった女優さんです。 原題:Camille (1936) 監督:George Cukor 原作:Alexandre Dumas fils 脚本:Zoe Akins/Frances Marion/James Hilton Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:109分 あらすじ: 1847年、パリの社交界。 いまをときめく紳士たちが、 劇場、舞踏場、賭博場で旬の女性たちと出会い、 ロマンスの花が咲いていた。 これは、浮名を流した美人マルガリットの話である。 シャンペン片手にユーモアで場を賑わせたことも、 また涙にかきくれたこともあった。 アレクサンドル・デュマの小説を映画化したものだが、 ヴェルディの”La Traviata”が有名である。 出演者: Greta Garbo .... Marguerite Gautier(マルグリット) Robert Taylor .... Armand Duval(アルマン) Lionel Barrymore .... Monsieur Duval(デュヴァル) オトーサン、 「グレタ・ガルボ、声がいいなぁ」 その見目麗しさは、伝説的ですが、低い声が素敵です。 恋の相手役ロバート・テイラーも、美男子です。 敵役のライオネル・バリモアの渋いこと。 経歴紹介は、この3人ということで。 GRETA GARBO  グレタ・ガルボ 誕生日・性別 1905/9/18-1990/4/15 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデン王立演劇アカデミーで学び、 マウリツ・スティルレルに認められ、 彼と共に渡米し、25年ハリウッドデビュー。 主演作はことごとくヒットし、人気スターに。 41年の「奥様は顔が二つ」を最後に36歳で引退。 カムバックすることはなかった。 生涯独身。 出演作 1924年「イエスタ・ベルリングの伝説」 1925年「喜びなき街」 1926年「イバニエズの激流」「明眸罪あり」 1927年「肉体と悪魔」「アンナ・カレニナ」 1928年「女の秘密」 1929年「恋多き女」「野生の蘭」「船出の朝」「接吻」 1930年「アンナ・クリスティ」「ロマンス」 1931年「インスピレーション」「スーザン・レノックス」 1932年「マタ・ハリ」 1933年「グランド・ホテル」 1934年「お気に召す儘」 1935年「クリスチナ女王」「彩られし女性」「アンナ・カレニナ」 1937年「椿姫」「征服」 1939年「ニノチカ」 1941年「奥様は顔が二つ」 ROBERT TAYLOR  ロバート・テイラー 誕生日 1911/8/5-1969/6/8 出身 米ネブラスカ州フィリー 出演作 1934年「我が家の誇り」 1935年「空の軍隊」「歓楽の女王」      「踊るブロードウェイ」「愛と光」 1936年「小都会の女」「愛の花籠」「愛怨二重奏」      「豪華一代娘」 1937年「椿姫」「坐り込み結婚」 1938年「踊る不夜城」「響け凱歌」「三人の仲間」      「群衆は叫ぶ」 1940年「哀愁」「大編隊」 1941年「最後の無法者」 1949年「賄賂」「アパッチ族の最後」 1950年「流血の谷」 1951年「クォ・ヴァディス」「女群西部へ!」 1952年「黒騎士」「決戦攻撃命令」「荒野の疾走」       「兄弟は皆勇敢だった」 1953年「円卓の騎士」 1954年「王家の谷」「悪徳警官」 1955年「渡るべき多くの河」「古城の剣豪」 1956年「最後の銃撃」「あの日あの時」 1958年「西部の旅がらす」「ゴーストタウンの決闘」       「暗黒街の女」 1959年「決断」 1960年「キリマンジャロの決闘」 1963年「白馬奪回作戦」「決闘ブラック・ヒル」 1964年「禁じられた家」 1967年「荒野のアパッチ」 1968年「青春ダイナマイト」 LIONEL BARRYMORE  ライオネル・バリモア 誕生日 1878/4/28-1954/11/15 出身 米ペンシルバニア州 「自由の魂」でアカデミー主演男優賞を受賞 出演作 1914年「拳骨」 1915年「有罪無罪」 1917年「奴の枠か」 1920年「愛国熱」「マスターマインド」 1921年「月光の夢」「浮世を茶化して」 1922年「歩み疲れて」「霧の中の顔」「オリバー・トウィスト」 1923年「女性の敵」 1924年「永遠の都」「アメリカ」「フランダースの少年」 1925年「巨星燦たり」 1926年「ベルス」「明眸罪あり」 1927年「見世物」「ソレルと其の子」「グッドバイ・キス」 1928年「愛の太鼓」「ザンジバーの西」「港の女」 1929年「ハリウッド・レヴィユー」「マダムX」「ラヴ・パレイド」「竜宮城」 1931年「侠盗ヴァレンタイン」「十仙ダンス」「自由の魂」 1932年「アルセーヌ・ルパン」「私の殺した男」「グランド・ホテル」 1933年「夜のままごと」「明日の太陽」「人生の行路」「砂上の摩天楼」       「人生の高度計」「夜間飛行」「晩餐八時」「南風」 1934年「わたし純なのよ」「心の緑野」「宝島」「小聯隊長」「男性NO.1」 1935年「椿姫」「古城の妖鬼」「噫、初恋」 1936年「闇に叫ぶ声」「豪華一代娘」「永遠の戦場」「悪魔の人形」 1937年「海の若人」「我は海の子」「サラトガ」 1938年「響け凱歌」「我が家の楽園」「テスト・パイロット」 1941年「荒野の掠奪」 1942年「剣なき闘い」 1944年「恋愛聴診器」「君去りし後」 1945年「愛の決断」 1946年「夢みる少女」「秘めたる心」「白昼の決闘」      「素晴らしき哉、人生!」 1948年「キー・ラーゴ」 1949年「海の男」 1952年「栄光の星の下に」 1953年「ブロードウェイへの道」 その他の出演者: Elizabeth Allan .... Nichette, the Bride Jessie Ralph .... Nanine, Marguerite's Maid Henry Daniell .... Baron de Varville Lenore Ulric .... Olympe Laura Hope Crews .... Prudence Duvernoy Rex O'Malley .... Gaston User Rating: 7.5/10 (998 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞:グレタ・ガルボ   User Comments: didi-5さん United Kingdom 2004年5月4日 すばらしいガルボ 光輝くグレタ・ガルボが最も記憶されている役。 悲劇のヒロインを演じる。 ロバート・テイラーと運命の火遊びを繰り広げ、 避けがたい涙ものの結末へと向かう。 (テイラーは、グレタよりも化粧が濃いように見える!) ガルボは、現代劇も演じようとしたようだが、 確かに、この世のものとは思えない役のほうが向いている。 偉大な女優ではないが、美人で本物のスターで、 カメラに愛された。 テイラーは、1930年代の終わりには、 ロマンスものやミュージカルから、 典型的なヒーローへ変わっていったが、 この映画では、ロマンティックな役を見事に演じている。 ハリウッドの最大の悪漢、Henry Daniellを見られたのはうれしかった。 最盛期のMGMが放ったこの映画は、 現実逃避のお涙映画好きには、たまらないだろう。 多くのクローズアップとすてきなスローペースがいい。 トーキーが始まった最初の10年に属し、 第2次世界大戦後には、消え去ったファッションが見られる。 オトーサン、 「グレタのこと、詳しく知りたいな」 ネットで詳しいサイトを発見しました。 彼女の光と影を余すところなく描いています。 ○孤高 alone  日本ではこの女優のことを「神聖ガルボ帝国」と呼んだ。  私生活を明かさず、大のマスコミ嫌い。パ−ティも嫌い。  めったに笑わず、語らず。その彼女が語ると警句になった。  ガルボは語る。  「私は”一人になりたい”と言った覚えはないわ。  ただ”そっとしておいてほしい”と言っただけ。その違いは大きい」  「もし、何をすべきかわかっていたら人生はとても素晴らしいものになるでしょう」  「笑みを浮かべている人でも、頑固さと恐怖さえも隠しているものよ」  「人生のパ−トナ−として、最高の人物と結婚すべきではない」  「もし私がとっても強かったら、間違っていることを直すことができるのに」  こんな逸話もある。  当時のテニスのス−パ−スタ−、ティルデンからコ−チを受けたこともある。  裸で日光浴中のところを写真に撮られたことも。  ガルボに係わるエピソ−ドは断片的で、  それが彼女を「神格化」させていった。  1905年、スウェ−デンのストックホルムに生まれた。  本名はグレタ・グスタフソン。  貧しい家庭で育ち、三人兄妹の末っ子だが、しっかり者だった。  14歳のとき、父が死んだため働きに出なければならず、  まず裏通りの理髪店でひげ剃り係として働いたが、  これはお客の顔に石鹸の泡を立て、  卑猥な話をしながら一日を過ごす仕事だった。  次はデパ−トの帽子売り場の売り子になったが、  帽子のモデルとして起用されると、  装身具のPR映画やパン組合のPR映画にも出ている。  これを見たスウェ−デンの喜劇俳優エ−リック・ペチュレルが  1922年、自作自演する『放浪者ペッテル』に端役で使った。  ペチュレルに勧められれて王立演劇アカデミ−にかよい演技の勉強を始めたが、  スウェ−デン映画の巨匠マウリツ・スティルレルが  23年『イェスタ・ベルリング伝説』を映画化するときに、主役に彼女を抜擢した。  演技のできない彼女に、スティルレルは手取り足取りして教えこんだというが、  映画はヨ−ロッパ中で大ヒットした。  翌年、今度はドイツの名匠G・W・パプストが『喜びなき街』で彼女を起用した。  25年春、MGMの製作部長ルイス・B・メイヤ−が  ヨ−ロッパ映画人をハリウッドに輸入する目的で渡欧しスティルレルと契約したが、  スティルレルは、グレタ・グスタフソンも同時に契約することを申し入れた。  このときグレタ・ガルボなる芸名もスティルレルはすでに準備していた。  ちなみにガルボはスカンディナヴィア語で「森の妖精」を意味する。  メイヤ−は、太ってとろんとした目つきの洗練されない娘との契約をやや渋ったが、  それでも週給三百五十ドルを約束した。  MGMはヘアスタイリストからメ−キャップまで徹底した変身を彼女にほどこし、  『イバニエズの激流』に出演させた。  ガルボ、20歳のときである。  この監督はロマン派のモンタ・ベル。  2作目の『明眸罪あり』はスティルレルの監督で始まったが、  共演者アントニオ・モレノとの折り合いが悪く、途中で監督を下りている。  スティルレル監督はこのあとガルボ以外の作品を2本撮ったが、  スウェ−デンに帰国し、同年11月亡くなった。  ガルボは、それまでのハリウッドには見られなかったエキゾチックな魅力で、  人気スタ−の座を獲得した。  27年、『肉体と悪魔』でジョン・ギルバ−トとの初コンビが誕生した。  2人のロマンスが書き立てられた。この美男俳優はガルボに熱中した。  自分のくわえたタバコを男にわたすシ−ンは、斬新で”魔性の女”を印象づけた。  ギルバ−トはガルボに失恋した腹いせに、女優のルペ・ペレスにちょっかいを出した。  ペレスは自殺未遂した。  いずれにしても、この作品でガルボは地位を確立し、  週給は600ドルから5000ドルにはねあがった。  1930年、ト−キ−第一作『アンナ・クリスティ』に出演、  「ヴィスキ−のシンシャ−・エ−ル割り(傍点ルビ)をちょうだい」というのが第一声だった。  強いスウェ−デン訛りだが、ハスキ−・ヴォイスは独特の魅力を発揮した。  だが、正確な英語を話すことができず、  もっぱら外国ネタのヒロインをつとめなければならなかった。  私生活では、前年に『接吻』で共演した年下のリュ−・エア−ズとのロマンスも囁かれたが、  これも発展はしなかった。  33年に、MGMと契約を更新し、  『クリスチナ女王』では、1本30万ドルという空前のギャランティを得るようになる。  『椿姫』(37年)の演技は高く評価され、 ニュ−ヨ−ク映画批評家賞の女優賞を獲得したが、  アカデミ−賞は取れなかった。  その秋、名指揮者レオポルド・ストコフスキ−(当時55歳)から求愛された。  二人は仲良く散歩をしたり、ナポリでデ−トをしたりしたが、 これも結局は大きな発展をしなかった。  『ニノチカ』(39年)で、MGMはガルボのイメ−ジチェンジを計った。  これまでのような謎に包まれた女性ではなかった。  恋に落ちたガルボは美声をあげて、いわゆるガルボ・スマイルも見せた。  「ガルボ笑う」といわれた。  さらに『奥様は顔が二つ』に出演したが、これがガルボの最後の作品となった。  25作の映画に出演し、36歳、まさに絶頂期にすべてをなげうってしまったのである。  その後も何度かガルボ復活の話はあった。  本人も決意をしたこともあったが、実現はしなかった。  それにしてもなぜ、ガルボは引退したのか?  まず、最後の作品、『奥様は顔が二つ』は不評だった。  これは真面目なスキ−指導員のヒロインが、自分と双生児のセクシ−な妹になって  夫の浮気を邪魔するというハリウッド・コメディだ。  あまりにも、ガルボのイメ−ジを破壊しすぎた。 ガルボ自身もこれにショックを受けた。  アメリカナイズされたガルボを大衆が受け入れなかった。  ガルボも不安になった。  もう大衆を受け入れる力が自分にはないのではないかと思いこんで引退した。  もっと単純に復活の時期をのがしてしまったと考えたほうがいいかもしれない。  それともやはり、もっと神秘的な理由があったのだろうか?   ガルボ神話と実像の差に堪えきれなくなったのかもしれない。  1914年ごろ、ビリ−・ワイルダ−監督は、  ロデオ・ドライヴをジョギングしているガルボに出会った。  「マティニをいかがですか?」とワイルダ−は自宅に彼女を誘った。  「喜んで」と彼女は憂鬱そうに答えた。  ガルボはマティニをいっきに飲み干した。  「何か演じたい役は?」とワイルダ−が聞いた。  「ええ、道化(クラウン)の役がいいわ」  クラウンなら、ずっとマスクをしていて、はずさなくていいからとガルボは答えた。  ガルボは自分が老けて見えることを気にしていたのだ。  その後、ガルボが映画に戻ることはなかった。  引退後、ガルボは誰とも結婚しなかった。  ニュ−ヨ−クの東五十二番街にあるアパ−トで  フランスの家具や印象派の絵画などに囲まれて優雅な一人暮らしを続けた。  ほとんどの時間を自分だけでできることに費やしてきた。  孤独を愛したから?  その疑問にはごく当たり前に生きたいからと彼女は答えたに違いない。  『クリスチナ女王』のラストは、恋人の亡骸とともに船出するシ−ンだが、  彼女はこうつぶやくのだ。  「風は私たちとともに一緒ですわ」  1996年6月16日、ガルボの遺骨はやっとスウェ−デンに戻り、埋葬された。  親類だけが立ち会った。  出典:井上篤雄の眼   http://www.ainoue.com/ai/11-20/20greta.html


深夜の告白

オトーサン、 「最高だねぇ」 ビリー・ワイルダー監督の古典映画で、 それも世界の名画ベスト100入り。 定価ン千円のものが、500円で、わがものへ。 倍額補償(Double Indemnity)どころの騒ぎじゃありません。 原題:Double Indemnity (1944) 監督:Billy Wilder 原作:James M. Cain 脚本:Billy Wilder / Raymond Chandler Genre: Crime / Film-Noir / Drama Color: Black and White 上映時間:107分 あらすじ: 口達者な保険セールスマン、ネフは、 夫の自動車保険更新で、その妻の美しいフィリスに出会う。 2人は、たちまち惹かれあい、情事へ。 保険金、それも倍額補償での夫殺しを思い立つ。 だが不幸にも計画通りには運ばない... 出演者: Fred MacMurray .... Walter Neff(ネフ) Barbara Stanwyck .... Phyllis Dietrichson(フィリス) Edward G. Robinson .... Barton Keyes (キース) オトーサン、 「このひとが、バーバラ・スタンウィックか」 演技のうまいこと、まるで流れるようです。 フレッド・マクマレイ、不器用なひとでうが、熱演です。 エドワード・G・ロビンソン、いい味出しています。 長くなりますが、経歴紹介は、この3人に。 FRED MacMURRAY  フレッド・マクマレイ 誕生日 1908/8/30-1991/11/5  出身 米イリノイ州カンカキー 出演作 1935年「輝ける百合」「無電非常線」      「乙女よ嘆くな」「名を失へる男」      「春を手さぐる」「花嫁の感情」 1936年「丘の一本松」「テキサス決死隊」「姫君海を渡る」       「航空時間」 1937年「スヰイング」「真実の告白」「セイルムの娘」       「報道戦」「シャムパン・ワルツ」 1938年「翼の人々」 1940年「大紐育」 1942年「森林警備隊」「淑女の求愛」 1943年「淑女と拳骨」 1944年「深夜の告白」 1945年「旋風大尉」 1947年「卵と私」 1948年「奇蹟の鐘」「我が道は愉し」 1949年「ママの新婚旅行」 1950年「牧場の花嫁」 1952年「ジャバへの順風」 1954年「ケイン号の叛乱」「殺人者はバッヂをつけていた」       「ニューヨークの女達」 1955年「遙かなる地平線」「雨のランチプール」 1956年「襲われた町」「西部の三人兄弟」 1959年「絞首台の決闘」「ボクはむく犬」「ネバダの決闘」 1960年「ララミー砦」「アパートの鍵貸します」 1961年「うっかり博士の大発明/フラバァ」 1962年「フラバァ・デラックス」「パリよこんにちは」 1964年「彼氏はトップ・レディ」 1966年「歌声は青空高く」 1967年「最高に幸せ」 1978年「スウォーム」 BARBARA STANWYCK  バーバラ・スタンウィック 誕生日 1907/7/16-1990/1/21 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 5才で孤児となり、年の離れた姉に育てられる。 10代から様々な職に就く。 やがてコーラスガールとして認められ、27年に映画デビュー。 「ステラ・ダラス」「教授と美女」「深夜の告白」「私は殺される」で 四度アカデミー主演女優賞にノミネートされる。 81年にアカデミー特別賞受賞。 晩年はテレビドラマで活躍、エミー賞やゴールデングローブ賞も手にした。 90年、心不全で死去。 スクリーンでの悪女役とは裏腹に人柄の良さで多くの人に慕われた。 出演作 1929年「壁の中の声」 1930年「希望の星」 1931年「十仙ダンス」「夜の看護婦」「奇蹟の処女」 1932年「たそがれの女」「母」 1933年「風雲の支那」「女囚の意気地」「紅唇罪あり」      「相寄る魂」 1935年「近代脱線娘」「愛の弾丸」 1936年「ガルシアの伝令」「花嫁の秘密」「愛怨二重奏」      「膝にバンジョー」 1937年「紐育の顔」「ステラ・ダラス」 1938年「美人は殺しがお好き」 1939年「大平原」「ゴールデン・ボーイ」 1941年「レデイ・イブ」「群衆」「新妻はお医者様」 1942年「教授と美女」「三人姉妹」 1943年「肉体と幻想」 1944年「深夜の告白」「ハリウッド玉手箱」 1946年「カリフォルニア」 1947年「第二の妻」 1948年「私は殺される」 1950年「スピード王」 1953年「人妻の危機」「吹き荒ぶ嵐」 1954年「重役室」「バッファロー平原」 1955年「欲望の谷」 1956年「烙印なき男」 1957年「四十挺の拳銃」 1962年「荒野を歩け」 1964年「青春カーニバル」 EDWARD G.ROBINSON  エドワード・G・ロビンソン 誕生日 1893/12/12-1973/1/26 出身 ルーマニア・ブカレスト 出演作 1923年「ブライト・ショール」 1929年「壁の穴」「夜襲」 1930年「法の外」「東は西」 1931年「犯罪王リコ」「夜の大統領」「特輯社会面」 1932年「天晴れウォング」「二秒間」「虎鮫」 1933年「笑ふ巨人」「吾れは愛せり」 1935年「俺は善人だ」「バーバリ・コースト」 1936年「弾丸か投票か!」 1937年「倒れるまで」「最後のギャング」 1938年「暗黒王マルコ」「犯罪博士」「俺が法律だ」 1939年「戦慄のスパイ網」「恐喝」 1940年「偉人エーリッヒ博士」「ニューヨークの顔役」「ロイター特派員」 1941年「海の狼」「大雷雨」 1942年「詐欺請負会社」「運命の饗宴」 1943年「肉体と幻想」 1944年「深夜の告白」 1945年「飾窓の女」「緑のそよ風」 1946年「オーソン・ウェルズinストレンジャー」 1947年「赤い家」 1948年「キー・ラーゴ」「夜は千の眼を持つ」 1953年「目撃者は語らず」 1954年「私刑五分前」 1955年「欲望の谷」「法に叛く男」 1956年「地獄の埠頭」「悪夢の殺人者」「十戒」 1959年「波も涙も暖かい」 1960年「賭場荒し」「ペペ」 1961年「青い目の蝶々さん」 1962年「明日になれば他人」「サミー南へ行く」 1964年「逆転」「ちょっとご主人貸して」「七人の愚連隊」「暴行」       「シャイアン」 1965年「シンシナティ・キッド」 1967年「ブロンドの罠」「盗みのプロ部隊」 1968年「大泥棒」「怪盗大旋風」 1969年「マッケンナの黄金」 1970年「ソング・オブ・ノルウェー」 1973年「ソイレント・グリーン」 その他の出演者: Porter Hall .... Mr. Jackson Jean Heather .... Lola Dietrichson Tom Powers .... Mr. Dietrichson Byron Barr .... Nino Zachetti Richard Gaines .... Edward S. Norton, Jr. Fortunio Bonanova .... Sam Garlopis John Philliber .... Joe Peters User Rating: 8.4/10 (14,894 votes) top 250: #70 オトーサン、 「おお、世界の名画の70位だ!」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・監督賞:ビリー・ワイルダー ・主演女優賞:バーバラ・スタンウィック ・脚色賞 ・撮影賞(白黒) ・音響賞 ・劇・喜劇映画音楽賞 User Comments: cowboy7642さん Alexandria, VA 2003年8月11日 フィルム・ノワールの古典 この手に汗握るミステリーは、 タフで、計算し尽くした、影のある女が主人公である。 彼女は、 恥も後悔もなく男たちを操るのだ。 必要なのは、意思が強く、だまされ易く、 女のためなら何でもやってのける男だった。 バーバラ・スタンウィックのフィリス役はうってつけだった。 彼女が手練手管でネフを操るのが、この映画の中心テーマだ。 ネフとフィシルは、薔薇色の未来への確かな道をみつけたと思ったが、 すべては悪いほうへ向かい、互いに疑心暗鬼となるのだ。 Barton Keyeの演じる人物は、分別心がある。 その猜疑心とアイディアによって、図らずもネフを不安にさせる。 保険金詐欺ではないかと疑い、その勘は外れなかった。 Porter Hall は、オレゴンからやってきた男を演じるいい役だった。 列車の展望車の影から現れ、 この古典的スリラーに、もうひとつのひねりを加えている。 オトーサン、 「おお、 Raymond Chandlerの脚本だ」 ビリー・ワイルダー、バーバラ・スタンウィック、 そして、あのレイモンド・チャンドラー! 彼の大フアンなので、全部読んでいます。 しびれる名せりふがちりばめられているのです。 ○レイモンド・チャンドラー  (Raymond Chandler, 1888/7/23 - 1959/3/26) 20世紀の最も有名なハードボイルド作家。 シカゴ生まれ。両親の離婚で、母親についてイギリスに渡る。  ダリッジ・カレッジを中退してパリ・ミュンヘンで学んだ後  イギリスへ戻り、海軍省に入省するものの長続きせず退職。  1912年、安定した職を求めアメリカに向かう。  第一次世界大戦が勃発すると、カナダ軍・イギリス軍に従軍。  除隊後再びアメリカに戻る。  その後石油会社の役員を務めるようになるが、1932年に解雇され、  これをきっかけに小説の執筆で身を立てることになる。  1939年には初の長編「大いなる眠り」を刊行、  この作品で初登場したフィリップ・マーロウは、  ハードボイルド小説の中で最も有名な探偵である。  <作品>  ・大いなる眠り (The Big Sleep、1939)  ・さらば愛しき女よ (Farewell, My Lovely、1940)  ・高い窓 (The High Window、1942)  ・湖中の女 (The Lady In The Lake、1943)  ・かわいい女 (The Lttle Sister、1949)  ・長いお別れ (The Long Goog-bye、1954)  ・プレイバック (Playback、1958) ○フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)  地方検事局の捜査官をしていたが、免職となり  ロサンゼルスで私立探偵を開業する。  事件を執拗に追う癖がある。  「服従しないのは僕の十八番の芸当」と言って憚らない。  金力と政治が裏にあって探偵稼業が成り立っていることを知っているが、  弱い者に対して非情に切り捨てる事ができない。  余程でないと拳銃を使うことはないが  スミス&ウェッソン M36“チーフスペシャル”を携帯。  「プレイバック」での台詞は有名。  「そんなにしっかりしているのに、どうしてそんなに優しいの?」という問いに対して  「タフでなければ生きていけない。だが、タフなだけでは生きている価値がない」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


マルクス兄弟 オペラの夜

オトーサン、 「おお、古典映画のDVDが投売りだ!」 近所のビデオ屋さんで、たったの500円! こりゃ、棚毎買い占めなくては。 原題:A Night at the Opera (1935) 監督:Sam Wood/ Edmund Goulding 原作:James Kevin McGuinness 脚本:George S. Kaufman /Morrie Ryskind Al Boasberg/ Buster Keaton/Robert Pirosh /George Seaton Genre: Comedy / Romance / Musical Country: USA Language: English / Italian Color: Black and White 上映時間:93分 あらすじ: マルクス兄弟が上流社会入り。 オペラ歌手の愛し合う二人、ローザとリカルドが共演を邪魔される。 リカルドが無名という理由からである。 マルクス兄弟の典型的な離れ技。 テノール歌手ラスパリを隠してしまい、 愛し合う二人にチャンスを与えようとする。 出演者: Groucho Marx .... Otis B. Driftwood(ドリフトウッド) Chico Marx .... Fiorello(フィオレロ) Harpo Marx .... Tomasso(トマソ) Sig Ruman .... Herbert Gottlieb (ゴットリーブ) Walter Woolf King .... Rodolfo Lassparri(ラスパリ) Kitty Carlisle .... Rosa Castaldi (ローザ) Allan Jones .... Ricardo Baroni (リカルド) オトーサン、 「なんという芸達者!」 この兄弟、はじめてみましたが、魅力の虜になりました。 とくに、チコの動きは絶妙です。まさに神業。 GROUCHO MARX  グルーチョ・マルクス 誕生日 1890/10/2-1977/8/19 出身 米ニューヨーク アルザスから移民してきたユダヤ人の洋服屋の一家で生まれる。 兄のチコ、ハーポ、ゼッポと1908年頃よりボードビルの舞台に立ち、 5人兄弟のグループを結成。 ブロードウェイを経て、29年に映画界入り。 出演作 1929年「ココナッツ」 1930年「けだもの組合」 1931年「いんちき商売」 1932年「ご冗談でショ」 1933年「我輩はカモである」 1935年「オペラは踊る」 1937年「マルクス一番乗り」 1938年「マルクス三兄弟やりくり一座」 1939年「マルクス兄弟珍サーカス」 1940年「マルクスの二挺拳銃」 1941年「マルクス兄弟デパート騒動」 1946年「マルクス捕物帖」 1947年「悩まし女王」 1949年「ラブ・ハッピー」 1951年「ダブル・ダイナマイト」 その他の出演者: Margaret Dumont .... Mrs. Claypool Edward Keane .... Captain Robert Emmett O'Connor .... Henderson User Rating: 7.9/10 (7,719 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 User Comments: Snow Leopard Ohio 2001年6月18日 マルクス兄弟は愉快だ マルクス兄弟は愉快だ。 コメディは面白いし、音楽もいい、配役もいい。 ただ、Zeppoが時々演技を忘れる。 「我輩はカモである」と並んで、 マルクス兄弟のベスト映画という評判通りだ。 これは、「我輩はカモである」よりやや面白味に欠けるかもしれないが、 ストーリーがコメディに結びついている。 両映画とも、助演陣がいい。 とくに、ゴットリーブ役のSig Rumanがいいし、 パトロン役のMargaret Dumontもいい。 かなり長くミュージカルやオペラのさわりも樂しめるが、 もっとも愉快なのは、チコとハーポの船上での即興だろう。 勿論、ハイライトは、コメディであって、 記憶に残るシーンがある。 チコとグルーチョの契約交渉のシーンや グルーチョの特別室のシーンは、特に陽気そのもの。 すべてを了解するには、2度は見ておきたい。 馬鹿気たユーモアが続くが、 クライマックスであるオペラのシーンが最高に愉快だった。 マルクス兄弟のフアンには必見だ。 オトーサン、 「マルクス兄弟は5人もいたのか」 ○マルクス兄弟  ニューヨーク出身のコメディ俳優 。  5人兄弟のうちのチコ、ゼッポ、グルーチョ、ハーポの4人を  一般にマルクス兄弟と称する。  ユダヤ系ドイツ移民を父に持つ。  家庭の貧しさのため、学校を中退し、兄弟で舞台に立つ。  最初は音楽中心だったが、のちに喜劇を中心に活動。  ナンセンスでスピーディーなギャグで有名。  ハーポの狂奔的な動きと、グルーチョのマシンガントークが最大の売り。  ゼッポは、「我輩はカモである」を最後にチームを脱退。  兄弟での活動が終了した後、グルーチョはラジオやテレビに活動の場を移す。  ハーポとチコも、時々、テレビ・バラエティーなどに出演。  ブルトン、ダリを初め、レヴィ・ストロース、アルトーなど思想家達にも愛された。  日本では、ザ・ドリフターズに影響を与えた。  淀川長治は、マルクス兄弟は「映画ではなく舞台だ」と言う。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


戦争と平和

オトーサン、 「3時間半か」 映画は1時間半までが持論ですが、 この映画、映画2本分にあたる超大作。 トルストイの原作は分厚すぎて読了できませんでした。 「せめて映画だけでも最後まで」 原題:War and Peace (1956) 監督:King Vidor 原作:Leo Tolstoy 脚本:Bridget Boland /Robert Westerby /King Vidor Mario Camerini /Ennio De Concini /Ivo Perilli Genre: Drama / Romance / War Rated PG for violence. Country: Italy Language: English / Italian 上映時間:208分 あらすじ: レオ・トルストイの歴史小説を脚色し、きれいに仕立てている。 1812年戦争のあいだのロシアの家族の暮らしを描く。 歴史的事件、そして家族の出来事が、 主としてナターシャの目から描かれる。 彼女は映画のスタート時点で、16歳だった。 見所は、パノラマのような戦闘シーンの数々。 出演者: Audrey Hepburn .... Natasha Rostov(ナターシャ) Henry Fonda .... Pierre Bezukhov(ピエール) Mel Ferrer .... Prince Andrei Bolkonsky(アンドレイ) オトーサン、 「ヘプパーン、天性の女優さんだなぁ」 その笑顔、子鹿のような敏捷な動き、どんな衣装も似合う体型。 彼女が出てくると、一瞬にして画面が明るくなるのです。 ヘンリー・フォンダは、やはり「十二人の怒れる男」ですね。 このロシア貴族の役は、いまいちでした。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていた ワイラー監督に見出され、53年「ローマの休日」に抜擢され、 アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」 「LAUGHTER IN PARADISE」       「THE LAVENDER HILL MOB」 「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 HENRY FONDA  ヘンリー・フォンダ 誕生日 1905/5/16-1982/8/12 出身 米ネブラスカ州 出演作 1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」 1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」 1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」       「或る女」 1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」       「北海の子」 1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」       「モホークの太鼓」 1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」 1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」 1942年「男性」「運命の饗宴」 1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」       「牛泥棒」 1946年「荒野の決闘」 1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」 1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 1956年「戦争と平和」 1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」       「胸に輝く星」 1958年「女優志願」 1959年「ワーロック」「断絶の嵐」 1961年「野望の系列」 1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」 1963年「スペンサーの山」 1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」       「未知への飛行」 1965年「危険な道」「バルジ大作戦」 1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」 1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」       「合併結婚」「絞殺魔」 1969年「ウエスタン」 1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」 1971年「わが緑の大地」 1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」 1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」 1976年「ミッドウェイ」 1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」 1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」 1981年「黄昏」 MEL FERRER  メル・ファラー 誕生日 1917/8/25  出身 米ニュージャージー州エルベロン 活躍度 ▲↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1950年「生まれながらの悪女」 1952年「血闘」「無頼の谷」 1953年「リリー」「円卓の騎士」 1955年「麗しのロザリンダ」 1956年「戦争と平和」「恋多き女」 1957年「陽はまた昇る」 1959年「地球全滅」 1960年「血とバラ」 1962年「フランス式十戒」「史上最大の作戦」 1966年「ローマ帝国の滅亡」「求婚専科」      「エル・グレコ」 1974年「夢魔/レディ・イポリタの恋人」 1975年「ブラニガン」 1976年「悪魔の沼」 1977年「ハイ・ライダーズ」 1978年「アトランチスの謎」「パニック・アリゲーター」       「バトル・オブ・ザ・バイキング」 1979年「ザ・ビジター」 1980年「ナイトメア・シティ」 1981年「リリー・マルレーン」 その他の出演者: Vittorio Gassman .... Anatole Herbert Lom .... Napoleon Oskar Homolka .... Gen. Kutuzov Anita Ekberg .... Helene Helmut Dantine .... Dolokhov Tullio Carminati .... Prince Vasili Kuragine Barry Jones .... Count Rostov Milly Vitale .... Lise Lea Seidl .... Countess Rostov Anna-Maria Ferrero .... Mary Bolkonsky Wilfrid Lawson .... Prince Bolkonsky May Britt .... Sonya Rostov User Rating: 6.6/10 (1,093 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート ・監督賞:キング・ビダー ・撮影賞(カラー) ・衣装デザイン賞(カラー) User Comments: PANAMINTさん United States 2005年6月14日 上出来の1950年代映画 美しい映画だ。 (アカデミー賞撮影賞ノミネート) すばらしい史劇の音楽。 いい俳優と編集。 いくつかの衣装は最高。 いまでは、こんな衣装はできないだろう。 メル・ファラーは、「ドクトル・ジバゴ」のオマール・シャリフと 共演した「ローマ帝国の滅亡」当時のイメージはない。 シャリフはすばらしいが、メル・ファラーは並みの俳優だ。 この映画では、みなの足を引っ張っている。 対照的に、ヘンリー・フォンダは、おそるべき演技力を披露している。 (原作を読んでいないので、その役にふさわしいかどうかよりも、 彼の演技に夢中になった) ヘプバーンは最高、すばらしい演技力だった。 そう、これは1950年代スタイルの映画だが、 勿論、今日に通じる視点ももっている。 だが、衣装、撮影、いくつかの演技は、 どの時代の映画よりもすばらしい。 印象に残る努力だ。 オトーサン、 「ナポレオン軍の退却シーンは、迫力満点だった」 同じ過ちをヒトラーが犯すのですから、 まさに歴史は繰り返すというほかありません。 ○ロシア遠征  ナポレポンは60万の大軍でロシアに侵入したが、  兵站を軽視しため、ロシア軍の広大な国土を活用した  徹底した焦土戦術によって苦しめられ、飢えと寒さで次々と脱落し、  モスクワも大火で焦土とされたことで、総退却となった。  冬将軍もロシアに味方し、数十万のフランス兵がロシアの大地に散った。  無事に帰還してこられた兵士はわずか5千だった。 「ところで、戦争と平和って、どんなお話?」 ○戦争と平和  ロシアの文豪レフ・トルストイの大河小説。  1865年から1869年にかけて発表されたもの。  19世紀前半のナポレオンによるロシア遠征とその失敗、  アウステルリッツの戦いなどの歴史的背景を軸に、  あるロシア貴族の一族の興亡を  ピエールとナターシャの恋と新時代の到来を描いた  登場人物500人を超える群像小説である。  ピエールは、トルストイの分身と見られる。  没落していくロシア貴族から気持ちが離れ、  大地と格闘して生き延びている農民たちへと傾いていく、  その心の遍歴は、後のロシア革命を予見している。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


六月の夜

オトーサン、 六月は北国の春。 北欧の春は遅く、短いのです。 すばらしい夜には愛が待っています。 原題:Juninatten (1940)    June Night 監督:Per Lindberg 原作:Tora Nordstrom-Bonnier 脚本:Ragnar Hylten-Cavallius /Per Lindberg Genre: Drama Country: Sweden Language: Swedish Color: Black and White 上映時間:88分 あらすじ: 若きサラは、小さな町に暮らしている。 水兵といい関係になっていたが、 別れ話がもつれて、撃たれる。 銃弾は心臓をわずかに外れ、彼女は生き延び、 ストックホルムに逃げ、新生活をはじめる。 そこで親切なひとびとや新しい友人ができる。 だが、新聞記者が所在を嗅ぎつけ、記事を書こうとする。 出演者: Ingrid Bergman .... Sara Nordana(サラ) Olof Widgren .... Stefan von Bremen (ステファン) Marianne Lofgren .... Asa(オーサー) オトーサン、 「バーグマン、きれいだなぁ」 神様がつくられた芸術品なのでしょうね。 その他の出演者: Lill-Tollie Zellman .... Jane Jacobs Marianne Aminoff .... Nickan Dahlin Gunnar Sjoberg .... Nils Asklund Gabriel Alw .... Professor Tillberg Olof Winnerstrand .... Count Sigurd Wallen .... Editor J:son-Eld Hasse Ekman .... Willy Wilson - Journalist Maritta Marke .... Miss Vanja - Journalist Gudrun Brost .... Mrs. Nilsson, telephone operator John Botvid .... Gurkan Karin Swanstrom .... Mrs. Cronsioo Carl Strom .... Doctor Berggren User Rating: 6.4/10 (75 votes) オトーサン、 「もう少し高いスコアでも、いいのでは」 User Comments: Marion Shoreさん Cambridge, MA 1999年4月9日 デリケートでリリカル デリケートでリリカルなのが、 この映画がメロドラマになるのを救っている。 ハリウッドに行く前のイングリッド・バーグマンが、 トラブル続きの運命の女性サラを演じ、輝いている。 なぜ男が彼女の魅力に抗し難いのかがよく分かる。 注目すべきストーリー、すばらしい演技、美しい撮影、 それがこの映画を見る価値のあるものにしている。 映画史上、最も愛すべき結末が待っている! オトーサン、 「いいねえ」 大好きなルイ・マル監督の「恋人たち」のエンディングを 思い出してしまいました。 どちらの映画も、女が男の肩に頭を預けて、 2人の車は、見知らぬ土地へ旅立っていくのです。 待っているのは、希望?それとも同じ日常生活? 「2人は幸せになれるのかなぁ?」 分からぬままに終えるのが、この場合適切なのです。 余韻が残るじゃないですか。


ある女の存在証明

オトーサン、 「お固い題名だなぁ」 でも、巨匠ミケランジェロ・アントニオー二作品です。 街角の風景、崩れた石壁、 バルコニーやインテリア・デザインなど そのすべてにイタリアのセンスのよさが出ていて、 これをみたら絶対イタリアで暮らしたくなります。 原題:Identificazione di una donna (1982)     Identification of a Woman 監督・原作:Michelangelo Antonioni 脚本:Michelangelo Antonioni /Gerard Brach/Tonino Guerra Genre: Drama Country: Italy / France Language: Italian / English / French 上映時間:128分 あらすじ: 映画監督のニコロは、妻に出ていかれる。 このことでアイディアが浮かぶ。 女性たちとの関係をテーマにした映画をつくろう。 映画の主役ができそうな女性を探しはじめる。 同時に自分の人生も... 出演者: Tomas Milian .... Niccolo(ニコロ) Daniela Silverio .... Mavi (マーヴィ) Christine Boisson .... Ida(イーダ) オトーサン、 「いい男だなぁ、伊達男」 でも、ニコロ役のトーマス・ミリアン、 イタリア人ではありませんでした。 TOMAS MILIAN  トーマス・ミリアン 誕生日 1937/3/3 出身 キューバ・ハバナ 幼い頃に家族とニューヨークへ移住。 生活費を稼ぎながら、アクターズ・スタジオで リー・ストラスバーグに師事する。 地方からブロードウェイの舞台に進むが、 マウロ・ボロニーニ監督に見出され、 59年「狂った夜」で映画デビュー。 以後、イタリア中心に活躍、 60年代後半のマカロニ・ウェスタンのスターとなる。 79年「ルナ」でイタリア映画ジャーナリスト協会 最優秀助演男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1959年「狂った夜」 1960年「汚れなき抱擁」「太陽の誘惑」 1962年「ボッカチオ’70」 1963年「地上最笑の作戦」「ロゴパグ」 1964年「国境は燃えている」 1965年「華麗なる激情」 1966年「情け無用のジャンゴ」「ガンクレイジー」      「波止場」 1968年「決斗のジャンゴ」「復讐のガンマン」「ミラノの銀行強盗」       「恋人泥棒」 1970年「ガンマン大連合」 1971年「ラストムービー」 1973年「J&S さすらいの逃亡者」「続シンジケート」 1975年「荒野の処刑」「ザ・ツイスト」 1976年「暴走ひったくり750」 1980年「ニジンスキー」 1979年「ルナ」 1982年「ある女の存在証明」「バチカンの嵐」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1990年「ハバナ」「キャット・チェイサー」「ネイルズ」       「女神がそっと微笑んで」「リベンジ」 1991年「JFK」 1994年「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローN.Y.へ行く」 1997年「愛さずにはいられない」「アミスタッド」 2000年「トラフィック」「裏切り者」 その他の出演者: Veronica Lazar .... Carla Enrica Antonioni .... Nadia Sandra Monteleoni .... Mavi's sister Marcel Bozzuffi .... Mario Gianpaolo Saccarola .... The gorilla Arianna De Rosa .... Mavi's friend Alessandro Ruspoli .... Mavi's father Carlos Alberto Valles .... Close-up man Sergio Tardioli .... Butcher Itaco Nardulli .... Lucio Paola Dominguin .... Girl in window Lara Wendel .... Girl in swimming pool User Rating: 7.3/10 (216 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 カンヌ映画祭受賞 ・35周年記念賞:ミケランジェロ・アントニオー二 同ノミネート ・パルムドール:ミケランジェロ・アントニオー二 User Comments: Mark Hudsonさん London, England 2001年6月5日 すばらしい雰囲気のマイナーな傑作 これまでみた中で、最もいい雰囲気の映画である。 はじめて見たとき、ショックを感じた。 以下の意見も決して変わらないだろう。 人生の不思議を伝える映画をひとつ選ぶならば、 この映画がそうだ。 1970年代後期のイタリアの中の上流階級を見事に描いている。 DVD発売が喜ばしい。 写真が秀逸だ。 オトーサン、 「この監督の美的センスはすごい!」 せりふも、実にキザでした。 ニコロは、イーダと愛しあうようになるのですが、 イーダのセリフがおしゃれです。 生涯一度くらい使ってみたいほどです。 (もう手遅れですが) あなたは、わたしの愛 あなたは、わたしの休日 あなたは、わたしのコカイン でも、あなたは、わたしの宿命ではない。 では、監督の経歴をみましょう。 「太陽はひとりぼっち」はよかったですねぇ。 MICHELANGELO ANTONIONI  ミケランジェロ・アントニオー二 誕生日 1912/9/29 出身 伊フェルラーラ 監督作 1950年「愛と殺意/ある恋の記憶」 1955年「女ともだち」 1957年「さすらい」 1960年「情事」 1961年「夜」 1962年「太陽はひとりぼっち」 1964年「赤い砂漠」 1966年「欲望」 1970年「砂丘」 1975年「さすらいの二人」 1982年「ある女の存在証明」 1995年「愛のめぐりあい」(共) 次に、IMDbから。 ミケランジェロ・アントニオー二は、 1912年、中流家庭に生まれ、 イタリア郊外のブルジョア的環境の下で育った。 ボローニャで、経済と商業を学ぶ一方、 絵を描き、地方紙に批評を書いていた。 1939年、ローマに出て、 "Cinema"誌で働のき、映画学校で監督術を学んだ。 ネオリアリズムの旗手として、 彼の映画はブツジョワの出であることを反映している。 最初の映画「愛と殺意/ある恋の記憶」(1950)、 あるいは、"La Signora Senza Camelie(1953)" あるいは、 「女ともだち」(1955)"。 大成功を収めたのは、三部作で、 「情事」(1960)、「夜」(1961)、「太陽はひとりぼっち」 (1962)である。 これらの作品いくつかの賞を受賞した。 この成功で海外でも撮ることが可能になり、 英国で国際的な規模の映画を撮った。 例えば、ロンドンでの「欲望」(1966)、アメリカでの「砂丘」である。


LIMIT OF LOVE 海猿

オトーサン、 「ダヴィンチ・コードよりヒットしている?」 そんなに面白いのか確かめに行きました。 「なーんだ。海上保安隊のPR映画じゃん」 海上保安隊≒海軍ですよね。 子供たちが大勢見ているのが、気になりました。 原題:LIMIT OF LOVE 海猿(2005) 監督:羽住英一郎 原作: 佐藤秀峰 原案: 小森陽一 脚本: 福田靖 Genre:Drama 上映時間:117 分 あらすじ: 仙崎大輔は、若手潜水士。 鹿児島沖で乗客620名を乗せた大型フェリーが座礁。 恋人の伊沢環菜と愛を育くんできた彼も現場へ。 懸命の救出活動をする彼に生命の危険が迫っていた。 出演者: 伊藤英明 ...... 仙崎大輔 加藤あい ...... 伊沢環菜 時任三郎 ...... 下川いわお オトーサン、 「演技以前、元気が取り柄だな」 二流ハリウッドアクション映画というところでしょう。 海上保安隊の全面協力で迫力がでました。 その他の出演者: 佐藤隆太 ...... 吉岡哲也 大塚寧々 ...... 本間恵 石黒賢 ...... 北尾勇 藤竜也 ...... 源太郎 渡辺典子 ...... 園部美由紀 朝加真由美 ...... 伊沢歌子 芳本美代子 ...... 池澤尚子 仲村トオル ...... 池澤真樹 夏八木勲 ...... 勝田孝太郎 大和田伸也 ...... 三田村和也 伊武雅刀 ...... 肥後大作 User Ratings:- オトーサン、 「IMDb、まだ取り上げていないな」 ま、6点台後半でしょうね。 User Comments: sabuさん 2006年4月26日 簡単に言えば和製海洋パニックものだが、 内容にはアクション、パニック、人間ドラマなど、 様々なものを詰め込んでいる。 故に全ての要素がそれぞれ中途半端になってしまっている印象を受けた。 パニックとして見るとかなりハラハラ感が欠落している。 人間が極限状態に置かれた時の、精神的な感情の変化が足りないし、 怒涛のように迫り来るパニック要素もない。 ドラマとして見ても主人公の感情の起伏が見られない。 これは僕の目から見た個人的な意見だが、 ハリウッドの真似事をしてているのだが、 スケールは到底敵わない、だから、人間ドラマでそこをカバーした。 というふうにしか見られない。 そして、まだこんなことするのか? と思うくらいの古典的なシーンの踏襲は見るに耐えない。 次、あんな台詞が出るんだろうな、と思ったら次の瞬間出てくる。 とりあえず最初の30分を見れば、あとの1時間半を容易に予想できる。 そこにはいい意味での裏切り的展開もなしに、 ラストまでスーッと頭の中で描いたストーリーを復唱していくだけというもの。 映画が大好きな人や、死ぬほど映画を見ている人間にこれを見せたら、 きっと同じ感想だろう。 「こんなのを今更やってどうなる?」と。 とにかく、歴代のパニック映画の色んなシーンを繋ぎ合わせただけだ。 せっかくの最終章なのだから、何か新しいモノ、挑戦を見たかった。 失敗をしてもいいから。 しかし製作者側は「新しい試みをして失敗をするよりは、 ストレートでありきたりなことをする」という方を選んようだ。 オトーサン、 「ダヴィンチも海猿も、駄作」 もっといい映画がたくさんあるのですから、 宣伝や周囲のひとの意見に惑わされずに、 IMDbのランキング上位の映画を見に行ってください。 今日は、このくらいで。


三銃士

オトーサン、 「おお、三銃士!」 子供の頃、それこそ手に汗を握って読んだもの。 確か映画も見たような記憶があります。 「でも、ディズニーかぁ」 原題:The Three Musketeers (1993) 監督:Stephen Herek 原作:Alexandre Dumas pere 脚本:David Loughery Genre: Action / Adventure / Comedy / Family / Romance Country: Austria / UK / USA Language: English 上映時間:105分 あらすじ: デユマの古典的空威張り物語のリメイク。 三銃士と解散した国王の警護隊の息子は、 国王をリシュリュー卿の企らみから救い出そうとする。 ジョークとスタントがお楽しみの陽気な冒険談。 出演者: Chris O'Donnell .... D'Artagnan (ダルタニアン) Charlie Sheen .... Aramis(アラミス) Kiefer Sutherland .... Athos(アトス) Oliver Platt .... Porthos(ポルトス) Tim Curry .... Cardinal Richelieu (リシュリュー卿) Rebecca De Mornay .... Lady Sabine DeWinter(サビーヌ) オトーサン、 「どうして、みんな下手なんだろう?」 CHRIS O'DONNELL  クリス・オドネル 誕生日 1970/6/26 出身 米イリノイ州ウィトネカ 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「メン・ドント・リーヴ」 1991年「フライド・グリーン・トマト」 1992年「青春の輝き」「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」 1994年「三銃士」「ブルースカイ」 1995年「サークル・オブ・フレンズ」「バッマン・フォーエヴァー」      「マッド・ラブ」 1996年「チェンバー/凍った絆」「ラブ・アンド・ウォー」 1997年「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」」 1999年「クッキー・フォーチュン」「プロポーズ」 2000年「バーティカル・リミット」 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」 その他の出演者: Gabrielle Anwar .... Queen Anne Michael Wincott .... Rochefort Paul McGann .... Girard/Jussac Julie Delpy .... Constance Hugh O'Conor .... King Louis Christopher Adamson .... Henri Philip Tan .... Parker Erwin Leder .... Peasant Axel Anselm .... Musketeer User Rating: 5.9/10 (8,374 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 お金をたっぷりかけているのですから、 演技のほうも、何とかならなかったのでしょうか? ラジー賞ノミネート: 最低助演男優賞:クリス・オドネル User Comments: Gislef さん Iowa City, IA 2000年2月11日 ああ脚色、O.K.アクション映画 いやぁ、どう見たって、デユマの原作を曲げてる。 うーん、誰も気にしないか? デユマの筋書きは、愉快そのものだが、 多くのひとびとが"三銃士"について思うようなものではない。 そうした気持ちを酌んでつくったのが、この映画だ。 原作なんか気にしないでいいのだ。 そういう意味では、そう悪い映画じゃない。 登場人物たちはかなりかけ離れているが、 狙っている若者には、ちょうどいいのだ。 Sutherland、Platt、Sheenの三銃士はみな若すぎる。 だが、最初の2人は、面白い。 Plattがいい、登場するや画面を独り占めする。 同様に、リシュリューも、一般的な悪者に単純化されている。 王と女王も若すぎる。 (もっとも、小説での年齢はそうだったらしいが、 まあ、多くのひとはそんなこと気にしてはいないだろう?) 全体に、この映画おすすめできる。 軽いお楽しみであって、真面目に受け取ってはいけない。 オトーサン、 この映画の監督、スティーヴン・ヘレク、 まあ、普通の映画監督さんです。 若きキアヌ・リーブス主演の「ビルとテッドの大冒険」のほうが、 よく出来ているように思いました。 ダイジェストものが得意なようです。 「大作”モンテ・クリスト伯”も映画化してほしいなぁ」 ○アレクサンドル・デュマ(1802〜70)  フランスの小説家、劇作家。  黒人系の血をひき、北フランスのヴィレール=コトレに生まれる。  パリに出て法律を学び、能筆を認められてオルレアン公の秘書になるが、  18のときに観た「ハムレット」を忘れられずに劇作に打ち込み、  29年「アンリ3世とその宮廷」によってデビュー。  以後、多くの劇作によって評判をとった。  35年頃からは歴史小説に手を染め、「三銃士」  (のちに大連作「ダルタニャン物語」として完成)、  「モンテ・クリスト伯」などの大作を次々に発表、  世界を代表するエンターテイメント作家になった。  派手な暮らしでも有名になったが、  晩年はひっそりと息子の住む別荘先で亡くなった。 ○三銃士  ルイ13世の治世下、リシュリュー枢機卿が権勢をふるう時代、  青年ダルタニャンは都会で一旗揚げる夢を抱いて、  ガスコーニュの田舎からパリに出てきて「三銃士」たち、  アトス、アラミス、ポルトスと意気投合する。  ダルタニャンは英仏両国にまたがる陰謀に巻き込まれ、  三銃士の助けも得ながら大活躍する。  「三銃士」は、ダルタニアン物語の第1部である。


ジャケット

オトーサン、 「おすぎさん、酷評している」 週刊文春に、こうコメントしていました。 拘束服を着るとタイムスリップする話のどこが斬新で、 どこが面白いのか私には分からなかった。 原題:The Jacket (2005) 監督:John Maybury 原作:Tom Bleecker / Marc Rocco Genre: Thriller / Drama / Fantasy Rated R for violence, language and brief sexuality/nudity. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:103分 あらすじ: 湾岸戦争で負傷した復員兵が故郷に戻ってくる。 彼は、記憶喪失と戦っている。 ヒッチハイクで、見知らぬ男に拾ってもらうが、 停車を命じた警官を男が射殺する。 彼は、間違って警官殺しで告発され、精神病院へ送られる。 やぶ医者は、実験治療コースを処方し、 彼に拘束服(Jacket)を着せ、 地下の死体置き場の引き出しに収納し、治療する。 その間、彼は昔を思いだし、未来に出会う。 4日以内に死ぬのを目撃してしまうのだ。 どうしたらよいか分からないままに、 かくして古典的な時間とのレースがはじまる。 出演者: Adrien Brody .... Jack Starks (ジャック) Keira Knightley .... Jackie Price(ジャッキー) Jennifer Jason Leigh .... Dr. Beth Lorenson(ベス) オトーサン、 「名演技だ!この哀しい目!」 エイドリアン・ブロディ、「戦場のピアニスト」を想起させる演技でした。 「すごい存在感!」 キーラ・ナイトレイ 、「プライドと偏見」よりいいかも。 「ベテラン女優の風格!」 ジェニファー・ジェイソン・リー、主演が見たいなぁ。 「アニバーサリーの夜に」は、よかったのですね。 ADRIEN BRODY  エイドリアン・ブロディ 誕生日 1976/12/23 出身 米ニューヨーク 写真家シルヴィア・ブラーキを母に持ち、 幼少からカメラの被写体となる。 12歳から演劇のクラスに通い、 13歳でテレビ映画「HOME AT LAST」の主役を射止める。 同年、リンカーン付属高校に入学し、演劇を専攻。 その後、アメリカ演劇芸術アカデミーに進む。 2002年「戦場のピアニスト」のシュピルマン役でアカデミー賞主演男優賞他、 セザール賞、ボストン映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1993年「わが街セントルイス」 1994年「エンジェルス」 1996年「ハード・ブレッド/怒りの銃弾」 1997年「死にたいほどの夜」「ゼロ・ゲーム」 1998年「シン・レッド・ライン」◆「ハード・デイズ」「レストラン」 1999年「サマー・オブ・サム」◆「人質」(TM)◇「リバティ・ハイツ」 2000年「ブレッド&ローズ」◇「戦場のジャーナリスト」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆      「ラブ・ザ・ハード・ウェイ 疑惑の男」 2002年「ダミー」「戦場のピアニスト」◇ 2003年「歌う大捜査線」 2004年「ヴィレッジ」◆ 2005年「キング・コング」◇「ジャケット」◇ KEIRA KNIGHTLEY  キーラ・ナイトレイ 誕生日 1985/3/22 出身 英ロンドン 父が俳優ウィル・ナイトレイ、母は作家シャーマン・マクドナルド。 7歳からテレビやCM出演。 テレビでは「オリバー・ツイスト」「ドクトル・ジバゴ」。 映画は2002年「ベッカムに恋して」で ロンドン映画批評家協会賞最優秀イギリス新人賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「イノセント・ライズ」 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」 2001年「穴」◆「レジェンド・オブ・アロー ロビンフッドの娘」(TM)◇ 2002年「ベッカムに恋して」「サンダーパンツ!」▲ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「ラブ・アクチュアリー」◆「ドクトル・ジバゴ」(TM)      「キング・アーサー」◇ 2005年「ドミノ」◇「プライドと偏見」◇「ジャケット」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ JENNIFER JASON LEIGH  ジェニファー・ジェイソン・リー 誕生日 1962/2/6 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 80年「他人の眼」で映画デビュー。 89年「ブルックリン最終出口」と90年「マイアミ・ブルース」で ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞。 94年「ミセス・パーカー ジャズエイジの華」で アメリカ映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞主演女優賞受賞。 95年「ジョージア」でニューヨーク映画批評家協会賞、 モントリオール映画祭主演女優賞受賞。 「アニバーサリーの夜に」でアラン・カミングと共同で監督デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「他人の眼」 1982年「シークレット・レンズ」「初体験リッジモンド・ハイ」 1983年「イージー・マネー」 1984年「グランドビューUSA」 1985年「グレート・ウォリアーズ」 1986年「ヒッチャー」「THE MEN'S CLUB」 1987年「アンダーカバー」「地獄のシスター」 1988年「ハート・オブ・ミッドナイト」 1989年「ハリウッドに挑戦」「ブルックリン最終出口」 1990年「マイアミ・ブルース」 1991年「ねじれた家族」「バックドラフト」「ラッシュ」 1992年「ルームメイト」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「未来は今」「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」 1995年「黙秘」「ジョージア」「カンザス・シティ」 1996年「冷たい一瞬を抱いて」 1997年「シークレット/嵐の夜に」 1998年「ラブレター/時を越えた恋人」 1999年「イグジステンズ」 2000年「キング・イズ・アライブ」◇「誘惑の接吻(キス)」 2001年「アニバーサリーの夜に」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」 2003年「イン・ザ・カット」 2004年「マシニスト」「おわらない物語 アビバの場合」 2005年「ジャケット」 その他の出演者: Kris Kristofferson .... Dr. Thomas Becker Kelly Lynch .... Jean Price Brad Renfro .... The Stranger Daniel Craig .... Rudy Mackenzie Steven Mackintosh .... Dr. Hopkins Brendan Coyle .... Damon Mackenzie Phillips .... Nurse Harding Laura Marano .... Young Jackie Jason Lewis .... Officer Harrison Richard Dillane .... Captain Medley Jonah Lotan .... Intern #1 Angel Coulby .... Intern #2 User Rating: 6.9/10 (11,411 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 芸達者が揃っているって、すばらしいことです。 User Comments: rejectswithdefectsさん Canada 2005年7月24日 稀にみる傑作 この映画を借りた。 稀にみる傑作と言いたい。 ストーリーは複雑で、きちんと見る必要がある。 2度見たほうがよく意味が分かるだろう。 結末では、危うく涙が出そうになった。 悲しいからではない。 美しく、注目せざるを得ず、必見の映画だからだ。 この映画はよくないというひともいるかも知れない。 だが、 その思いを跳ねのけてほしい。 なぜなら、大好きな映画ベスト5に入るからだ。 エイドリアン・ブロディは、おそるべき演技をみせる。 エミー賞にふさわしい。 今年、1本だけ借りる映画があれば、それはこの映画だ。 すばらしい映画! オトーサン、 「しょっぱなから、よくないぞ」 湾岸戦争の残酷シーンがめまぐるしく交錯。 おすぎさんは、このグリーンに着色された映像に攻撃されて、 すっかりつむじを曲げてしまったのでしょう。 拘束服を着せられ、死体置き場の引き出しに閉じ込められると、 またもや、目が痛くなるような閃光の連続。 オトーサン、 「そらきた!」 その瞬間は目をつぶって無事にやり過ごしました。 この映画、 エイドリアン・ブロディの哀しい目だけを もっぱら鑑賞するようにしていれば、幸せになります。


映画に愛を込めて/アメリカの夜

オトーサン、 「今日は、トリュフォー第2弾だ」 トリュフォーの代表作のひとつで、 映画フアンには見逃せない映画でしょう。 原題:La Nuit americaine(1973)     Day for Night 監督:Francois Truffaut 脚本:Jean-Louis Richard/Suzanne Schiffman/Francois Truffaut Genre: Drama / Comedy Country: France / Italy Language: French / English Color: Black and White / Color 上映時間:115分 あらすじ: 映画の撮影現場。 俳優たちが到着し、出発する。 かれらの関係も発展する。 ジュリーは、美人だが、精神がやや不安定な主役。 年老いた医者で新しい夫のおかげで衰弱から快復した。 アルフォンスは、落ち着かない俳優で、饒舌。 婚約者がスタントマンと駆け落ちしたので、 映画をやめると言い出す。 ジュリーは、彼を何とか思いとどまらせねばならない。 アレクサンドルは、完全なプロで、 ある若い男がやってくるかと空港へ行ったり来たり。 セヴェリーヌは、もう若くはないが、酒飲みで、 せりふを忘れて、感情を爆発させる。 現場の中心にいるのは、監督で脚本家のフェラン。 絶えず意思決定をし、質問の嵐に答え、 スケジュール通り、映画撮影を進行しなければならない。 出演者: Jacqueline Bisset .... Julie(ジュリー) Valentina Cortese .... Severine(セヴェリーヌ) Jean-Pierre Leaud .... Alphonse(アルフォンス) Francois Truffaut .... director Ferrand (フェラン監督) オトーサン、 「魅力的な女優さんだ」 その澄んだ瞳は、いつもどこを見ているのでしょう。 生まれながらのオーラをもっている女優さんです。 フランソワ・トリュフォー監督、思ったよりも小男でした。 生き急いでいる人と見受けました。 JACQUELINE BISSET  ジャクリーン・ビセット 誕生日 1944/9/13 出身 英サリー州ウェイブリッジ スコットランド人の父は医師、フランス人の母は弁護士。 3才から16才までバレエを学び、ロンドンのフレンチ・リセ・スクールを卒業。 18才から写真モデルを始め、リチャード・レスター監督に見出されて、 65年「ナック」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「ナック」 1966年「結婚詐欺」「袋小路」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「いつも二人で」「謀略都市」 1968年「刑事<デカ>」「甘い暴走」「ブリット」 1969年「経験」「LA PROMESSE」「BLANCHE」      「フランソワの青春」 1970年「大空港」「クリスチーヌの性愛記」 1971年「悪魔のワルツ」「さらば青春の日」「シークレット」 1972年「STAND UP AND BE CONTINUED」「ロイ・ビーン」 1973年「おかしなおかしな大泥棒」「映画に愛を込めて/アメリカの夜」 1974年「おかしなおかしな大冒険」「オリエント急行殺人事件」 1975年「らせん階段」 1976年「殺意の行方」「LA DONNA DELLA DOMENICA」「セント・アイブス」 1977年「ザ・ディープ」 1978年「シークレット」「料理長<シェフ>殿、ご用心」「愛はエーゲに燃ゆ」 1979年「抱いて…」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「ベスト・フレンズ」 1982年「INCHON」 1983年「恋のスクランブル」 1984年「火山のもとで」 1985年「ベルリンは夜」「アンナ・カレーニナ」 1987年「ハイ・シーズン」 1988年「LA MAISON DE JADE」「英雄物語」 1989年「SCENES FROM THE CLASS STRUGGLE IN BEVERY HILLS」 1990年「蘭の女」 1991年「彼はメイド・イン・パリ」      「裁かれた壁〜アメリカ・平等への戦い〜」(TM) 1992年「クライム・ブローカー」、 1993年「メランコリー」 1995年「沈黙の女/ローフィールド館の惨劇」 1996年「ひとり旅の女」 1998年「娼婦ベロニカ」 1999年「ニュー・イヤーズ・デイ 約束の日」      「ヴァージン・ブレイド」(TM) 2000年「イン・ザ・ビギニング」 2005年「ドミノ」 その他の出演者: Dani .... Liliane Alexandra Stewart .... Stacey Jean-Pierre Aumont .... Alexandre Jean Champion .... Bertrand Nike Arrighi .... Odile Nathalie Baye .... Joelle Maurice Seveno .... TV Reporter David Markham .... Doctor Nelson Bernard Menez .... Bernard the Prop Man Gaston Joly .... Lajoie Zenaide Rossi .... Madame Lajoie User Rating: 8.0/10 (2,629 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞:外国語映画賞 同ノミネート: ・監督賞:フランソワ・トリュフォー ・助演女優賞:バレンチナ・コルテーゼ ・オリジナル脚本賞 User Comments: mjkarlinさん Beverly Hills, CA 2004年1月10日 映画づくりへの愛の詩。 機知に富みエレガント、人間愛が魅力的 映画づくりを描いた多くの映画があるが、 その人間愛で、この映画を超えるものはないだろう。 フランソワ・トリフォー監督の作品へのアプローチは、 暖かく、本物の感触がある。 映画はトリュフォーを追いかける。 事実、彼が出演している。 やや低俗なロマンス映画"Meet Pamela"を撮影しているのだ。 出演は、ジャクリーン・ビセット、ジャン・ピエール・オーモン、 ジャン・ピエール・レオ、そして、バレンチナ・コルテーゼ。 (彼女は、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたが、 当然、受賞すべきだっただろう) カメラの前後から映画製作の混乱を描いている。 ときどき調子外れなことが起きる。 制作者の妻が現場に居座って、 出演者やスタッフがお互いの部屋を出入りするのを 不信感をもって見つめている。、 彼女のやることは、映画づくりに全く立っていない。 そのあたりがまったくおかしい。 だが、多くのケースでは、 映画をつくるにあたって必要な細部、情熱、細心、発狂などの 狂ったように組み合わさるのだ。 1970年代初期であることを忘れてしまうほどだ。 ジャクリーン・ビセットは時を超えて輝いている。 ちょっとしたコメント: ナタリー・バイが台本係で出演している。 彼女の初めての大きな役である。 英国の作家グラハム・グリーンが、 (静かなアメリカ人やブライトン・ロックなどの作者) 保険会社員としてカメオ出演している。 撮り終わったのに、監督のトリュフォーが その名前を知らない役者もいたりする。 TVレポーターでちょいと出のMaurice Sevenoは、 1960、70年代にフランスのTVニュースのアンカーだった。 多くのトリュフォーの映画に協力している Georges Delerueの曲は、愛らしく飽きることがない。 オトーサン、 「映画づくりって、いろいろなことが起きるんだなぁ」 その分、撮影期間も伸び、費用も嵩むので、 今後は、CGなどの技術でカバーするのが主流になるようです。 フランソワ・トリュフォー監督は、 そうした傾向に警鐘を鳴らしています。 撮影現場の生き生きした雰囲気が消えてしまうと。 原題の”Day for Night”は、 アメリカでは昼間撮影したのを フィルム処理で、夜に変えてしまうことを皮肉ったものです。


家庭

オトーサン、 「おお、トリュフォーか」 ヌベールバーグの旗手のひとり。 その昔「突然炎の如く」をみて感激しましたっけ。 原題:Domicile conjugal (1970) Bed and Board 監督:Francois Truffaut 脚本:Francois Truffaut/ Claude de Givray/ Bernard Revon Genre: Comedy / Drama Country: France / Italy Language: French 上映時間:100分 あらすじ: アントワーヌは 26歳。 ヴァイオリン教師のクリスティーヌと結婚し、 子供も誕生する。 お金を稼ぐべく新しい仕事先をみつけたが、 日本女性・キョーコに出会い、恋に落ちる。 情事を知ったクリスティーヌ、家を出ていくアントワーヌ... 出演者: Jean-Pierre Leaud .... Antoine Doinel(アントワーヌ) Claude Jade .... Christine Darbon Doinel (クリスティーヌ) Hiroko Berghauer .... Kyoko (キョ−コ) オトーサン、 「味がある。軽妙だ」 トリュフォー監督を一回り小さくした小男、 それが主人公を演じるジャン・ピエール・レオです。 トリュフォー映画の常連です。 たまに、チャップリンに似ているなと思う仕草をします。 JEAN-PIERRE LEAUD  ジャン・ピエール・レオ 誕生日 1944/5/5 出身 仏パリ 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1957年「罪と罰」 1959年「大人はわかってくれない」「オルフェの遺言」 1960年「並木道」 1962年「二十歳の恋」 1965年「気狂いピエロ」「男性・女性」 1966年「メイドインUSA」「サンタクロースの眼は青い」 1967年「中国女」「ウイークエンド」「出発」 1968年「夜霧の恋人たち」 1969年「豚小屋」 1970年「家庭」 1971年「恋のエチュード」 1972年「ラストタンゴ・イン・パリ」 1973年「アメリカの夜」「ママと娼婦」 1978年「逃げ去る恋」 1985年「ゴダールの探偵」 1986年「肉体と財産」 1987年「ボラン/復讐の銃口」 1988年「アニエスvによるジェーンb」「ヴァージン・スピリット」 「誰かが知っている」 1989年「バンカー・パレス・ホテル」 1990年「コントラクト・キラー」 1991年「パレ・セヴェイユ」 1993年「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」 1993年「愛の誕生」 1994年「だれも私を愛さない」 1996年「百一夜」「私の男」「イルマ・ヴェップ」「男と女と男」 1998年「エリザベス」 1999年「趣味の問題」 2001年「ふたつの時、ふたりの時間」「ポルノグラフ」 その他の出演者: Barbara Laage .... Monique Daniele Girard .... Ginette Daniel Ceccaldi .... Monsieur Darbon Claire Duhamel .... Madame Darbon Daniel Boulanger .... Tenor Silvana Blasi .... Silvana Pierre Maguelon .... Ami de Cesarin Jacques Jouanneau .... Cesarin Claude Vega .... L'etrangleur Jacques Rispal .... Monsieur Desbois Jacques Robiolles .... Cadger Pierre Fabre .... Le ricaneur User Rating: 7.6/10 (1,059 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いのか」 User Comments: Michael Noelさん Isle of Skye 1999年1月20日 ひとりの創造物 トリュフォーの半自叙伝シリ−ズ第4作では、 アントワーヌの人生を追う。 . アントワーヌと幼馴染のクリスティーヌの結婚初期を描く。 アントワーヌがパリの中庭で染色した薔薇を売って 生計を立てているところからはじまる。 一方、妻はアパートの上層階でヴァイオリンを教えている。 この映画が小説ならば、話がどのくらい長いか 途中でページをめくってしまうだろう。 だが、映像の魔力で、引きこまれてしまう。 トリュフォーは、カメラ操作と曲の巧みさで、映画をつくってきた男だ。 手作りなのだ。 いまの時代、誰がそんなことをやれるだろうか? 登場人物、出来事、日常生活の一瞥がうまくバランスして、 観客は、アートと職人仕事によってはじめて、 人生を深く描くことができるという確信を新たにするだろう。 カップルは、たちまち親になり、 アントワーヌはひょんなことで、アメリカの有名建設会社で 下積みの仕事を得る。 だが、我らがヒーローは、家庭の幸せにすぐ飽きてしまい、 能面のような日本女性とベッドをともにしたくなる。 物語は、いつもの機知と魅力満載のトリフォー節で進行していく。 ジャン・ルノワール監督からジャック・タチ監督への 愛情に満ちたオマージュとなっている。 オトーサン、 「才知に富んだ才能ある監督だなぁ」 例によって、経歴をみてみましょう。 FRANCOIS TRUFFAUT  フランソワ・トリュフォー 誕生日 1932/2/6-1984/10/21 出身 仏パリ 監督作 1955年「ある訪問」 1957年「あこがれ」(短編) 1958年「水の話」(短編) 1959年「大人はわかってくれない」 1960年「ピアニストを撃て」 1961年「突然炎のごとく」 1962年「二十歳の恋」(挿話) 1964年「柔らかい肌」 1966年「華氏451」 1968年「黒衣の花嫁」「夜霧の恋人たち」 1969年「暗くなるまでこの恋を」「野性の少年」 1970年「家庭」 1971年「恋のエチュード」 1973年「映画に愛を込めて アメリカの夜」「私のように美しい娘」 1975年「アデルの恋の物語」 1976年「トリュフォーの思春期」 1977年「恋愛日記」 1978年「緑色の部屋」 1979年「逃げ去る恋」 1980年「終電車」 1981年「隣の女」 1982年「日曜日が待ち遠しい!」 次にIMDbから。 フランソワ・トリュフォーは、 7歳にして、たゆみなく映画への道を歩んだ。 読書好きだったが、いい生徒ではなかった。 14歳で退学し、働きはじめる。 1947年、15歳のとき、映画クラブを創設する。 そこで、フランスの批評家Andre Bazinに出会い、その庇護を受ける。 Bazinは、入隊を拒否して刑務所に入っていた 非行少年トリュフォーを助ける。 1953年、最初の映画批評"Les Cahiers du Cinema"を出版する。 この雑誌で、トリュフォーと同様に情熱的な友人らは、 "author policy"と呼ぶものの弁護者になる。. 1954年、トリュフォーは試験的に最初の短編映画をつくった。 2年後の1956年、Roberto Rosselliniに師事し、見捨てられた映画に取り組む。 1957年は、彼にとって重要な年となった。 Madeleine Morgensternと結婚したのだ。 有力な映画配給会社の娘だった。 このおかげで、自分のプロダクション"Les Films du Carrosse"を設立した。 ジャン・ルノワールの「黄金の馬車」に因んでの命名である。 ”Les Mistons” (1957)を監督した。 これは映画製作への最初の重要な一歩となった。 次なるビッグ・イヤーは、1959年だった。 最初の長編映画「大人はわかってくれない」 (1959)が、 ニューウェーブの先駆けとなったのだ。 この年、最初の娘ローラ・トリュフォーが誕生。 1959年からその死まで、 トリュフォーの人生と映画づくりは交錯していた。 彼には、2人の娘がいた。 エヴァ・トリュフォー (1961年生まれ)、 フランスの女優ファニー・アルダンとの間に生まれた ジョセフィーヌ(1982年生まれ)である。 トリュフォーはフランスの映画監督として、 最も有名で成功した監督だった。 主要なテーマは、情熱、女性、子供時代、誠実だった。


ランボー 地獄の季節

オトーサン、 荷風を勉強していたら、 ヴェルレーヌの詩が出てきました。 ヴェルレーヌといえば、ランボーとの相克が有名です。 ランボーの詩集「地獄の季節」には、 卒論をみていただいた平井啓之先生の訳もあります。 原題:Un Stagione all'inferno(1970) 監督:Nelo Risi 脚本:Raffaele La Capria/Nelo Risi Genre: Biography / Drama Country: Italy Language: Italian 上映時間:117分 あらすじ: オトーサン、 「ありゃ、IMDbサボッてる」 goo映画のあらすじを転載させていただきましょう。 1871年、反逆の詩人として名を馳せるランボーは、 ヴェルレーヌに呼ばれ、 一緒に暮らすためにパリのヴェルレーヌの家に行くが、 そのためにヴェルレーヌの家庭は崩壊してしまう。 それでも二人は、二人だけの生活をはじめるが、 やがてはそれさえ破綻し、 ヴェルレーヌは、去ろうとしたランボーの背に発砲し、投獄される。 10年後、詩を捨てたランボーは武器商人としてアフリカに渡り、 現地の女ジェネットと愛しあうが、 脚の腫瘍の悪化で37歳の生涯を閉じる。 出演者: Terence Stamp .... Arthur Rimbaud(ランボー) Jean-Claude Brialy .... Paul Verlaine(ヴェルレーヌ) Florinda Bolkan .... Gennet(ジェネット) オトーサン、 「いまひとつ感情移入できないなぁ」 アフリカの武器商人を描いてばかりいて、 彼の詩の朗読シーンが短すぎます。 TERENCE STAMP  テレンス・スタンプ 誕生日 1938/7/22 出身 英ロンドン 美術学校を経て、広告代理店に勤めたが、 友人の勧めで演劇の世界へ。62年、映画デビュー。 65年「コレクター」のストーカー役でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 99年「イギリスから来た男」で インディペンデント・スピリット賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1962年「可愛い妖精」「奴隷戦艦」 1965年「コレクター」 1966年「唇からナイフ」 1967年「遙か群衆を離れて「世にも怪奇な物語」 1968年「血と怒りの河」「夜空に星があるように」「テオレマ」 1971年「ランボー 地獄の季節」 1976年「悦楽の闇」 1978年「スーパーマン」「バグダッドの盗賊」 1979年「抱いて…」「注目すべき人々との出会い」 1981年「スーバーマンU・冒険篇」「怪獣島の秘密」 1982年「コリンヌ・クレリーのヌード・ダンサー」 1984年「殺し屋たちの挽歌」「狼の血族」 1985年「リンク」 1986年「夜霧のマンハッタン」「アンダー・ザ・チェリームーン」 1987年「シシリアン」「ウォール街」 1988年「エイリアン・ネイション」「ヤングガン」 1989年「ザ・リスク/甘く危険な賭け」 1993年「ブロンディー/女銀行強盗」 1994年「プリシラ」 1996年「私家版」「超能力者 ユリ・ゲラー」 1997年「BLISS」「ラブ・ウォーク・イン」「楽園のキス」 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」       「イギリスから来た男」「ビッグムービー」 2000年「レッド・プラネット」 2001年「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」 2005年「エレクトラ」 その他の出演者: Pier Paolo Capponi Nike Arrighi Bruno Cattaneo Teodoro Corra Debebe Eshetu Gabriella Giacobbe Jean Leuvrais Giuseppe Maffioli Pascal Mazzotti Vogayeu Negatu Giancarlo Prati William Sabatier Gilles Segal Jacques Sereys User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「ま、5点台だな」 User Comments: オトーサン、 「投書もなしか」 アメリカ人にとっては、こちらの「ランボー」は無縁なのでしょう。 オトーサン、 「すごい人生だな」 この稀有な天才詩人の経歴をみましょう。 ○アルチュール・ランボー  (Jean Nicolas Arthur Rimbaud, 1854/10/20 - 1891/11/10) 19世紀のフランスの象徴派詩人。 詩集「地獄の一季節」、散文詩集「イリュミナシオン」。 早熟の天才。詩人ヴェルレーヌによって才能を見出され、 後にマラルメらとともに、「呪われた詩人」と評される。 ダダ、シュル・レアリストら、20世紀の詩人たちに絶大な影響を与えた。 「地獄の一季節」でフランス文学史上、最も早熟な、屈指の天賦の才能を見せる。  20代前半に詩作を放棄した。その散文詩は、難解ながら惹きつける。  フランス北東部シャルルヴィルに生まれる。  父は陸軍の軍人、母は小さな農地主の長女。  ランボーは2男であった。  家出を繰り返す。  1871年、パリへ来て、ヴェルレーヌに出会う。  ブリュッセル、ロンドンなどを放浪する。  ヴェルレーヌは妻子を捨てての放浪だった。  1873年、ヴェルレーヌはランボーに拳銃を発砲し、左手首に当り、逮捕される。  別れた後「地獄の季節」を書く。  以後、兵士、翻訳家、商人など様々な職業を転々とし、  南アラビアのアデンでフランス商人に雇われ、エチオピアに駐在。  武器商人となっり、王侯ネメリクに武器売り込みに行くが、  足元を見られてかえって損を蒙ったりもする。  1891年、骨肉腫が悪化してマルセイユへ帰り、右足を切断したが、  癌が全身に転移しており死去した。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 ネットで探しましたが、肝心の詩がみつかりません。 「おー、やっとみつけた!」 ○Au Cabaret−Vert  夕方の五時  八日この方、石ころ道を、歩きつづけた僕の靴  すっかり破れてしまってた。シャルルロワへといま着いた。  「居酒屋みどり」で僕は先ず  バタパンとハムを頼んだ、ハムはどうやら冷えていた。  久々で僕は楽々、両脚を、卓の下にのばしたり、  壁紙の暢気な模様を眺めたり。  そこへあの目もと涼しく乳房のやけにでっかい別嬪が  出て来たのだからすばらしい、  ――こいつ接吻位ではビクともしない剛の者!――  にこにこしながら、注文のバタパンと冷えかけのハムとを載せた  はでな絵皿を持ってきた、  刺すような大蒜の匂いまでする桃色と白のハム  それさえあるに念入りに、彼女はビールまで注いだ、  大ジョッキ、夕日を受けて金色に泡の立つこと。  床屋の手にある天使もさながら、僕はどっかり腰据えている、  厚々とした丸溝のビールのコップを手に握り、  下腹と頚反らし、パイプを口に、  それと知れない帆木綿の大そう陰気な空の下。  ・・・  「夢」の数々ていねいに嚥み込んだ頃ともなれば  三四十杯ビールが空になったので、僕はよろめき立ち上り、  さて放尿の段とりの思案に及び、  木草の中に立ち給う主なるおん神さながら心和んで、  遠々と高々と天へと向けて放尿なす  ――ぶうと一発、ヘリオトロープの協賛あって。 出典:http://jns.ixla.jp/users/jofuan505/myhaiku_108.htm


カミーユ・クローデル

オトーサン、 「何で、こんなところにあるのかな?」 その昔、ロダン美術館に行ったとき、 彼女の部屋があって、不思議に思いました。 この映画をみて、その理由がよく分かりました。 原題:Camille Claudel (1988) 監督:Bruno Nuytten 原作:Reine-Marie Paris 脚本:Bruno Nuytten /Marilyn Goldin Genre: Biography / Drama Country: France Language: French 上映時間:158分 あらすじ: カミーユ・クローデルの伝記。 詩人ポール・クローデルの姉。 その熱狂が既に有名だったロダンの目にとまり、 助手とするが、まもなく共同制作者となり、愛人になる。 だが、彼の影から何とか抜け出そうとして... 出演者: Isabelle Adjani .... Camille Claudel(カミーユ) Gerard Depardieu .... Auguste Rodin(ロダン) Laurent Grevill .... Paul Claudel(ポール) オトーサン、 「愛らしい女性だな」 フランス人かと思いましたが、ドイツ人だったとは。 最後の部分では、体当たりの熱演をみせています。 ISABELLE ADJANI  イザベル・アジャーニ 誕生日 1955/6/17 出身 ドイツ 活躍度 ○→ 70年「小さな木炭商」で映画デビュー。 76年「アデルの恋」で注目される。 81年「ポゼッション」でカンヌ映画祭主演女優賞、 84年「殺意の夏」でセザール賞主演女優賞、 88年「カミーユ・クローデル」でベルリン映画祭主演女優賞と セザール賞主演女優賞を手にした。 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「小さな木炭商」 1971年「夏の日のフォスティーヌ」 1975年「アデルの恋の物語」 1976年「テナント/恐怖を借りた男」「バロッコ」 1977年「イザベル・アジャーニの女泥棒」 1978年「ザ・ドライバー」「ノスフェラトゥ」 1979年「ブロンテ姉妹」 1981年「ポゼッション」「カルテット」 1982年「イザベル・アジャーニの炎のごとく」「アントニエッタ」 1983年「殺意の夏」「死への逃避行」 1985年「サブウェイ」 1987年「恋の病」「イシュタール」 1988年「カミーユ・クローデル」 1993年「可愛いだけじゃダメかしら」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「悪魔のような女」 1998年「パパラッチ」 2002年「イザベル・アジャーニの惑い」「愛のはじまり」 2003年「ボン・ヴォヤージュ」「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 その他の出演者: Alain Cuny .... Louis-Prosper Claudel Madeleine Robinson .... Louise-Athanaise Claudel Katrine Boorman .... Jessie Lipscomb Daniele Lebrun .... Rose Beuret Aurelle Doazan .... Louise Claudel Madeleine Marie .... Victoire Maxime Leroux .... Claude Debussy Philippe Clevenot .... Eugene Blot Roger Planchon .... Morhardt Flaminio Corcos .... Schwob Roch Leibovici .... P'tit Louis Gerard Darier .... Marcel User Rating: 7.2/10 (1,295 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: ・主演女優賞:イザベル・アジャーニ ・外国語映画賞 ベルリン映画祭受賞 ・主演女優賞:イザベル・アジャーニ User Comments: Tim O'Gradyさん Madison, Wisconsin 2000年2月25日 闇と光 この映画は天才の悲劇的失敗を描いている。 致命的なミスに走りたがる気質のためだけでなく、 そのミスを心の病いにまでしてしまったためである。 今をときめく名士に憧れ、現世で成功するために、 「信念」に飛びついてしまったのだ。 (例えば、カミーユの弟ポールは、 有名なカソリックの詩人であり、外交官である) 多くの観客は、カミーユに強い親近感を抱くだろう。 天才ではないと思いながら、 宗教を超える意味を世界に与えようとしたのだ。 彼女は無宗教だったが、彫刻が彼女の宗教だった。 少なくとも、彼女の最後の失敗は、 移り気なバイヤーの尊敬と庇護を獲たことだろう。 それが嵩じて、彼女の宗教(意味ある神話)は、 陰謀の幻覚という形をとるようになる。 彼女は邪推する。 力強いひとびとは、 (大部分は愛人だったロダンのことだが) 自分のすべての行動を妨害しにやってくると。 この映画で、われわれが体験するのは、 闇というものの思慮深く戦慄すべき探検である。 闇は、凡ての栄光に憑きまとうものでもあるのだ。 オトーサン、 「天才の悲劇、痛ましい事件だ」 不幸な家庭の当然の帰結であるともいえます。 彼女は、人間関係を円滑に進める技術を習得できぬままに 成人になってしまったのです。 ネットの資料を基に経歴をまとめてみました。 ○カミーユ・クローデル  Camille Claudel 1864-1943  彫刻家。  4人兄弟の2番目に生まれた。妹と弟のポール(詩人)がいる。  父親は登記所に勤め、人間嫌いで知られていた。  母親は厳格で、妹を溺愛し、カミーユに冷淡だった。  ポールによれば、愛なき家庭だった。  「家ではみんなが言い争っていた。  父は、母と言い争い、子供たちは両親と言い争い、  子供たちはまた、子供たちで言い争っていた」  1881年、彫刻を学ぶべく、パリへ。  友人とアトリエを借り、ブーシェの指導を受ける。  19歳、オーギュスト・ロダン(42歳)と出会い、助手となる。  ロダンは、内妻ローズがいたが、カミーユに心を奪われてしまう。  師弟関係はやがて共同制作者へ、さらに愛人関係へと発展する。  カミーユは「私をとるか、ローズをとるか」と選択を迫るが、  ロダンは決断出来す、ロダンと別れる。30歳だった。  新しい作風を狂ったように模索するなかで、貧困に苦しみ美貌も失せていく。  ついに精神を病み、「ロダンが、私のアイディアを盗みにやって来る」と叫ぶ。  ポールの指示で遂に入院させられ、以後30年間退院できず、  1943年秋、病棟の一室で死亡する。 出典:http://homepage1.nifty.com/Theater5148/seijukan/camille_claudele/camillec.html


M★A★S★H マッシュ

オトーサン、 「おお、DVDが新入荷だ」 柏市立図書館沼南分館で久しぶりにDVDをチェック。 「ふーん、アルトマンの出世作を買っているんだ」 誰が購入を決めているのか知りませんが、 目利きがいるようです。 原題:MASH (1970)     M*A*S*H 監督:Robert Altman 原作:Richard Hooker 脚本:Ring Lardner Jr. Genre: Comedy / War / Drama Rated R for sexual content. Country: USA Language: English / Japanese / Korean 上映時間:116分 あらすじ: 1951年11月、第4077陸軍野戦病院は、 ホーキー大尉とデューク到着でゆれる。 外科医の腕はいいが、兵士としては最低。 胸部切開の名手トラッパーも加わって、 外科医たちは、騒ぎを引き起こすことで 日々の戦争地獄の殺戮から逃避しようとする。 アホなバーンズ少佐の排除、歯科医の自殺騒ぎなど 戦争の恐怖から逃れるために、彼らは何でもやらかすのだった。 出演者: Donald Sutherland .... Capt. Benjamin Franklin 'Hawkeye' Pierce (ホークアイ) Robert Duvall .... Maj. Franklin Archimedes 'Frank' Burns(フランク) Sally Kellerman .... Maj. Margaret 'Hot Lips' O'Houlihan(ホット・リップス) オトーサン、 「この持ち味が何ともいえないなぁ」 ドナルド・サザーランドがいつもながらの好演、 対するサリー・ケラーマンは、身体を張っての熱演でした。 DONALD SUTHERLAND  ドナルド・サザーランド 誕生日 1934/7/17 出身 カナダ・ニュー・ブランズウィック トロント大学卒業後、劇団員となり、 役者修行を積んで、63年「生きた屍の城」でデビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1963年「生きた屍の城」 1965年「テラー博士の恐怖」「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「のぞき」 1967年「特攻大作戦」 1968年「しのび逢い」「ジョアンナ」「汚れた七人」 1969年「004/アタック作戦」 1970年「戦車大作戦」「M★A★S★H」 1971年「コールガール」「ジョニーは戦場へ行った」 1973年「赤い影」 1974年「ダイヤモンドコネクション」「ス☆パ☆イ」 1975年「イナゴの日」 1976年「カサノバ」 1977年「鷲は舞いおりた」「ケンタッキー・フライド・ムービー」      「殺しに愛のバラードを」「刑事キャレラ/血の絆」「1900年」 1978年「SF/ボディ・スナッチャー」「アニマル・ハウス」      「大列車強盗」「名探偵ホームズ/黒馬車の影」 1979年「オーロラ殺人事件」「男と恋と銀行強盗」 1980年「普通の人々」 1981年「針の眼」 1983年「キャッシュ・マン」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」      「クラッカーズ/警察システムを突破せよ!」 1985年「レボリューション/めぐり逢い」「パニック・スクール/冒涜少年団」 1987年「スパイ大混戦」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「殺しのロザリオ」 1988年「殺人見習い」「あまねく愛」 1989年「タフガイは踊らない」「白く渇いた季節」「ロックアップ」      「ロスト・エンジェル」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」 1991年「彼方へ」「JFK」「バック・ドラフト」「ノー・エスケイプ/砂の迷路」      「密告者」 1992年「落陽」「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」「私に近い6人の他人」      「グローリーデイズ/夢見る頃はいつも」 1994年「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」      「ディスクロージャー」 1995年「アウトブレイク」「バッドマックス」 1996年「評決のとき」 1997年「ザ・ターゲット」「アサインメント」「同居人/背中の微かな笑い声」 1998年「悪魔を憐れむ歌」「スイトー・ヒア・アフター」「ナチャラル・エネミー」      「フリーマネー」「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」 1999年「ヴァイラス」◆「ハーモニーベイの夜明け」◆ 2000年「スペース・カウボーイ」「アート・オブ・ウォー」      「パニック/脳壊」 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)「ハッピー・フューネラル」      「アップライジング」 2002年「フェリーニ 大いなる嘘つき」 2003年「ミニミニ大作戦」「コールドマウンテン」 2005年「プライドと偏見」 SALLY KELLERMAN  サリー・ケラーマン 誕生日 1936/6/2 出身 米カリフォルニア州ロングビーチ −− 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「殺しを呼ぶメロディ」 1965年「第三の日」 1968年「絞殺魔」 1969年「幸せはパリで」 1970年「M★A★S★H マッシュ」「BIRD★SHT」 1971年「恐怖の影」 1973年「失われた地平線」 1974年「ブルージーンズ・ジャーニー」 1976年「ロサンゼルス・それぞれの愛」「弾丸特急ジェット・バス」 1979年「リトル・ロマンス」 1980年「ラヴィング・カップル」「フォクシー・レディ」 1983年「ダイナマイト・ヒーロー/恐怖の鉄拳」(TM)「コロラドへの道」(TM) 1984年「KGB闇の戦士」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「ミートボール3/魔女と童貞ボーヤ」      「ハートビートで追いかけて」 1988年「恋はあせらず」「オールズ・フェアー/男と女のウォー・ゲーム」      「アドベンチャー・キッズ/氷河洞窟の謎」 1989年「リミット・アップ/天使にご用心」 1991年「美しき生けにえ/トップモデル・危険な誘惑と殺意の微笑」 1992年「ドッペルゲンガー/憎悪の化身」 1993年「ダーク・ミラー/悪魔の囁き」      「グローリー・デイズ/夢見る頃はいつも」 1994年「プレタポルテ」 2000年「ウーマン・オブ・ザ・ナイト」 その他の出演者: Elliott Gould .... Capt. John Francis Xavier 'Trapper John' McIntyre Tom Skerritt .... Capt. Augustus Bedford 'Duke' Forrest Roger Bowen .... Lt. Col. Henry Adlai Braymore Blake Rene Auberjonois .... Father John Patrick 'Dago Red' Mulcahy David Arkin .... SSgt. Vollmer/PA Announcr Jo Ann Pflug .... Lt. Maria 'Dish' Schneider Gary Burghoff .... Cpl. Walter 'Radar' O'Reilly Fred Williamson .... Capt. Oliver Harmon 'Spearchucker' Jones Michael Murphy .... Capt. Ezekiel Bradbury 'Me Lay' Marston IV Indus Arthur .... Lt. Leslie Ken Prymus .... Pvt. Seidman Bobby Troup .... SSgt. Gorman User Rating: 7.8/10 (17,365 votes) オトーサン、 「そんなにいいかなぁ?」 でも、”最後の晩餐”を想起させる画面などがあって 欧州のひとに受けたのでしょう。 カンヌ映画祭パルムドール受賞 アカデミー賞受賞 ・脚色賞 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:ロバート・アルトマン ・助演女優賞:サリー・ケラーマン ・編集賞 User Comments: Bill Andersonさん New Hope, Alabama USA 1999年1月31日 古典的”戦争は地獄”映画 いや、これはすばらしいTV シリーズではない。 監督は、ホーキー役にドナルド・サザーランド、 トラッパー役にエリオット・グールド、 ラダー役にラダーを起用している。 これは暗いコメディであるが、 最初から最後まで樂しい。 TV番組よりも効果的だったのは、 戦争の汚さを描き切ったことだ。 (だが、映画でさえも、ヘリからの宙吊りは描いていないので、  原作を読むしかない) ほとんどのアルトマン映画と同じく、この映画もエピソードづくめ。 ザラザラし、不吉で、血生くさく、不快でありながら魅力的である。 Robert Duvall演じるフランクは、TV番組のように甘ったるく人間的でもない。 これは細部に凝った映画で、いろいろな見方ができるだろう。 アルトマンの「ポパイ」を想い出す。 オトーサン、 「一風変わった作風だな」 ロバート・アルトマン監督の経歴をみてみましょう。 1925年生まれですから、もう80歳。 ROBERT ALTMAN  ロバート・アルトマン 誕生日 1925/2/20 出身 米ミズーリ州カンザスシティ 監督作 1957年「ジェームス・ディーン物語」(共) 1968年「宇宙大征服」 1969年「雨に濡れた舗道」 1970年「バード・シット/BIRD-SHT」「M☆A☆S☆H」 1971年「ギャンブラー」 1972年「ロバート・アルトマンのイメージズ」 1973年「ロング・グッドバイ」 1974年「ボウイ&キーチ」 1975年「ナッシュビル」 1976年「ビッグ・アメリカン」 1977年「三人の女」 1978年「ウェディング」 1980年「ポパイ」 1983年「ストリーマーズ〜若き兵士たちの物語」 1985年「フール・フォア・ラブ」 1987年「アリア」「ニューヨーカーの青い鳥」       「突撃!O.Cとスティグス お笑い黙示録」 1990年「ゴッホ」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「プレタポルテ」 1995年「カンザス・シティ」 1998年「相続人」 1999年「クッキー・フォーチュン」 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ゴスフォード・パーク」 2003年「バレエ・カンパニー」 次に、IMDBのミニ伝記。 「ゴスフォード・パーク」の批評でも参照しましたが。 ロバート・アルトマンは、 1925年2月20日、ミズーリ州カンザス市に 保険外交員の父と母親ヘレンの間に生まれた。 6歳のとき、St. Peters Catholic schoolに入学。 Catholic high schoolにも通った。 その後、Rockhurst high schoolに転校し、 安いテープレコーダーで、音楽づくりをはじめた。 モンタナ州のレキシントンにある Wentworth Military Academy に入学した。 1945年、空軍に入り、B-24の操縦士になった。 除隊後、Calvin Co.に勤め、映画製作を学ぶ。 1955年に会社をやめ、あまり注目されぬ インディペンデント映画を撮っているときに、 アルフレッド・ヒッチコックに見出される。、 以後、多くのTV映画を撮ることになるが、 大勢の候補者のなかから、選ばれて、 "MASH (1970)"の脚本を引き受けたのが、 ブレークのきっかけとなった。 製作者たちには注目してもらえなかったが、 これが、最初の成功作になったのである。 オトーサン、 「主題歌"Suicide is Painless"、よかったなぁ」 (作詞:Mike Altman/作曲:Johnny Mandel) ♪Through early morning fog I see  visions of the things to be  the pains that are withheld for me  I realize and I can see...  That suicide is painless  it brings on many changes  and I can take or leave it if I please.  I try to find a way to make  all our little joys relate  without that ever-present hate  but now I know that it's to late, and...  The game of life is hard to play  I'm going to lose it anyway  the losing card I'll someday lay  so this is all I have to say  The only way to win is cheat  and lay it down before I'm beat  and to another give my seat  for that's the only painless feat  The sword of time will pierce our skins  it doesn't hurt when it begins  but as it works its way on in  the pain grows stronger...watch it grin but...  A brave man once requested me  to answer questions that are key  is it to be or not to be  and I replied 'oh why ask me?


ミニヴァー夫人

オトーサン、 「これ見たような気がするけど」 あの「ローマの休日」のウィリアム・ワイラー監督作品とは... まさに、お宝映画を発見しました。 原題:Mrs. Miniver (1942) 監督:William Wyler 脚本:George Froeschel/James Hilton Claudine West/Arthur Wimperis 原作:Jan Struther Genre: Drama / Romance / War Color: Black and White 上映時間:134分 あらすじ: 英国の上流家庭・ミニヴァー家が第2次世界大戦のはじまった 数ケ月の間に体験した暮らしを描く。 爆撃が続くなか、ミニヴァー家の息子は レディ・ベルドンの孫娘と恋仲になる。 「ミニヴァー夫人」の名を冠した薔薇は 常勝レディ・ベルドンの薔薇と競技に望む。 出演者: Walter Pidgeon .... Clem Miniver(クレム) Greer Garson .... Kay Miniver (ケイ) Richard Ney .... Vin Miniver(ヴィン) Teresa Wright .... Carol Beldon Miniver(キャロル) Dame May Whitty .... Lady Beldon(レディ・ベルドン) オトーサン、 「みんな巧いねぇ」 全員アカデミー賞を受賞しても、おかしくないほどでした。 監督の徹底した演技指導のおかげでしょうね。 WALTER PIDGEON  ウォルター・ピジョン 誕生日 1897/9/23-1984/9/25 出身 カナダ・ニュー・ブランズウィック 出演作 1926年「ジョアンの嘆き」「美しの踊子」「サロメの心」 1927年「ゴリラ」「裁かるる魂」 1928年「アマゾンの紅薔薇」 1930年「ヴィエンナの夜」「ハリウッド盛衰記」 1931年「連隊の花形」 1933年「鏡の前の接吻」 1934年「夫の日記」 1936年「アメリカの恐怖」「呪はれた女」 1937年「新妻はタイピストから」「サラトガ」 1938年「ポルカの歌姫」「地球を馳ける男」 1940年「ホノルル航路」「暗黒の命令」 1941年「大編隊」「マンハント」「我が谷は緑なりき」      「塵に咲く花」 1942年「ミニヴァー夫人」 1943年「キューリー夫人」 1944年「パーキントン夫人」 1946年「秘めたる心」 1948年「奥様武勇伝」 1949年「赤きダニューブ」「フォーサイト家の女」 1951年「クオ・ヴァディス」(ナ) 1952年「百万弗の人魚」「悪人と美女」 1954年「重役室」「第八ジェット戦闘機隊」      「雨の朝巴里に死す」「我が心に君深く」 1955年「ガラスの靴」(ナ)「艦隊は踊る」 1956年「禁断の惑星」 1961年「地球の危機」 1962年「ピック・レッド」「野望の系列」 1963年「史上最大の喜劇/地上最笑の作戦」 1967年「FBIの敵NO1」「消えた拳銃」 1968年「ファニー・ガール」 1972年「ハイジャック」 1973年「南海征服」「黄金の指」 1975年「名犬ウォン・トン・トン」 1976年「パニック・イン・スタジアム」 1978年「セクステット/結婚狂想曲」        GREER GARSON  グリア・ガースン 誕生日 1903/9/29-1996/4/6 出身 北アイルランド・ダウン郡 42年、「ミニヴァー夫人」でアカデミー賞主演女優賞受賞。 出演作 1941年「塵に咲く花」 1942年「ミニヴァー夫人」      「心の旅路」 1943年「キュリー夫人」 1944年「パーキントン夫人」 1945年「愛の決断」 1946年「冒険」 1948年「奥様武勇伝」 1949年「フォーサイト家の女」 1953年「シュリアス・シーザー」 1955年「荒野の貴婦人」 1960年「ルーズベルト物語」「ペペ」 1966年「歌え!ドミニク」 1967年「最高にしあわせ」 TERESA WRIGHT  テレサ・ライト 誕生日 1918/10/27-2005/3/6 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 42年、「ミニヴァー夫人」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 出演作 1941年「偽りの花園」 1942年「ミニヴァー夫人」 1943年「疑惑の影」 1944年「クーパーの花婿物語」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1947年「追跡」「THE IMPERFECT LADY」      「THE TROUBLE WITH WOMEN」 1948年「魅惑」 1950年「THE CAPTURE」「男たち」 1952年「生きるためのもの」「征服者」「THE STEEL TRAP」 1953年「THE ACTRESS」「COUNT THE HOURS」 1954年「TRACK OF THE CAT」 1956年「THE SEARCH FOR BRIDEY MURPHY」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「THE RESTLESS YESRS」 1969年「ヒーロー」「THE HAPPY ENDING」 1977年「ローズランド」 1979年「ある日どこかで」 1988年「情熱の代償」 1991年「愛は国境を越えて」 1997年「レインメーカー」 その他の出演者: Henry Travers .... Mr. Ballard Reginald Owen .... Foley Henry Wilcoxon .... Vicar Christopher Severn .... Toby Miniver Brenda Forbes .... Gladys Clare Sandars .... Judy Miniver Marie De Becker .... Ada Helmut Dantine .... German Flyer John Abbott .... Fred Connie Leon .... Simpson User Rating: 7.6/10 (2,167 votes) オトーサン、 「おお、アカデミー賞独占の勢いだ」  アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・監督賞:ウィリアム・ワイラー ・主演女優賞:グリア・ガースン ・脚色賞 ・撮影賞(白黒) 同ノミネート ・主演男優賞:ウォルター・ピジョン ・助演男優賞:ヘンリー・トラバース ・助演女優賞:ディム・メイ・ウィティ ・音響賞 ・特殊効果賞 ・編集賞 ・特殊効果賞 ・編集賞 User Comments: Barbara Pinzka さん Cincinnati, Ohio USA 1999年10月2日 お涙頂戴ものではない! ここ数年、「ミニヴァー夫人」 を見るのを避けてきた。 甘ったるくセンチメンタルな映画で、 第2次世界大戦の実像を無視したものと思っていたからだ。. グリア・ガースンは、たしか大のクロフォードぎらいというのも、 この映画から遠ざかった理由である。 とうとう映画祭で見たが、好きになった。 英国のアッパーミドルのミニヴァー家と 第2次世界大戦初期の数年の体験を描いたもの。 (だが、大部分のアメリカ人俳優たちは、ひどい発音だった) 早いテンポでストーリーは、自己満足の平和から空襲へと続く。 ダッケルクとその悲劇である。 誰もがスーパー・ヒーローではない。 個人的な関心時を脇におかねばならないことを理解し、 自国と自由を守るために戦わねばならないことを知っている フツーのひとびとだ。い 誰もがお説教などしない。 牧師は別だが、彼も滅多に説教しない。 勿論、英国のことだから、 フラワーショウがあり、映画見物があり、ロマンスがある。 (第2次世界大戦は、だがテレサ・ライト演じるキャロルに優しくなかった) この映画の注目すべきペースは、見所のひとつだろう。 長い経過は、いくつものヒントで示されている。 例えば、召使の出征への言及がそれである。 だが、力強く長いシーンもある。 ミニヴァー夫妻がその2人の子供たちと 家から防空壕に逃れたシーンだ。 地獄のような爆弾と銃弾攻撃が迫ってくるなかで 編み物の話をしたりしようとするのだ。 だが、まもなく、恐怖は耐えられないまでになって、 家族は抱き合うのだ。 おおむね演技はすばらしい。 ストーリーの多くは、 出演者の会話よりも静かなショットで描かれる。 いくつかの感動的なシーンがある。 上気した若い妻が夫の出征をみるシーン、 彼女は恐怖を隠して彼の勇気や母親の態度を称える。 どんな映画を選んでもいいが、 当時を示す伝統的でスタイリッシュな映画であるが、 長く傑作と謳われるだろう。 オトーサン、 「監督の力量を感じる!」 WILLIAM WYLER  ウィリアム・ワイラー 誕生日 1902/7/1-1981/7/27 出身 ドイツ領フランス・アルザス 監督作 1926年「稲妻の男」「戦友の為に」 1927年「新時代」「名馬と名騎士」 1928年「君を尋ねて三千里」 1929年「砂漠の生霊」「恋のからくり」「熱血阿修羅王」 1930年「嵐」 1932年「北海の漁火」「鉄血士官学校」 1933年「巨人登場」「やりくり宝船」 1934年「白蛾」 1935年「お人好し仙女」 1936年「大自然の凱歌」(共)「孔雀夫人」「この三人」 1937年「デッド・エンド」 1938年「黒蘭の女」 1939年「嵐が丘」 1940年「月光の女」「西部の男」 1941年「偽りの花園」 1942年「ミニヴァー夫人」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1949年「女相続人」 1951年「探偵物語」 1952年「黄昏」 1953年「ローマの休日」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「友情ある説得」 1958年「大いなる西部」 1959年「ベン・ハー」 1962年「噂の二人」 1965年「コレクター」 1966年「おしゃれ泥棒」 1968年「ファニー・ガール」 1970年「L・B・ジョーンズの解放」 より詳しい経歴を見てみましょう。 小物屋を営む父親のもとに生まれるが、 家業を継ぐことを嫌ってビジネスの勉強と称してパリに渡る。 パリで音楽を学んだものの、彼のキャリアには結びつかず、 1920年代前半に母方の親戚で ユニヴァーサル社の社長だったカール・レムリに頼んでアメリカに渡る。 ユニヴァーサルのニューヨーク本社で雑用係として働いていたが、 レムリはワイラーの能力を買って国際宣伝部に配属。 撮影現場の仕事に憧れていたワイラーは西海岸に移り、 オフィスの雑用係、撮影所の小道具係、配役係、助監督などを経て 25年に2巻物の短編ウェスタン『悪漢野郎』で監督デビューを果たす。 サイレント時代には『ムスタング』シリーズや『ブルー・ストリーク』などの B級の短編や中編ウェスタンなどを演出して監督としての腕を磨いてゆく。 最初は社長の親戚の一人としか見られていなかったが、 次第に彼は職人的な才能を開花し始め、『恋のからくり』(29)や、 サイレント期の西部劇の傑作『砂漠の生霊』(30)などの手堅い作品を手掛けて 30年代にはユニヴァーサルの主要監督の一人として活躍するようになる。 33年のジョン・バリモア主演の『巨人登場』では早くも完全主義者ぶりを発揮し、 完璧な英語を操れない彼の指示は俳優たちを欲求不満に陥らせた。 コメディ映画『お人好しの仙女』(34)の撮影では 主演のマーガレット・サラヴァンとの喧嘩が絶えなかったが、二人は34年に結婚。 しかし、長くは続かず36年に離婚した。 36年には古巣のユニバーサルを離れて敏腕プロデューサーの サミュエル・ゴールドウィンと契約を交わし、 ゴールドウィンのもとでワイラーは上質のエンターテインメント作品を続々と演出してゆく。 彼が自分の才能を遺憾なく発揮したのは『デッドエンド』(37)、『嵐ヶ丘』(39)、 『偽りの花園』(41)といったリリアン・ヘルマンやエミリ・ブロンテらの原作を基にした文芸作品の映画化で、 シーンをカットで割ることを極力避けて長まわしと パン・フォーカスを多用するディテールにこだわった舞台劇のような演出によって、 文学的な香りが漂う見応えのある作品を発表していった。 42年には戦意高揚映画の傑作『ミニヴァー夫人』を手掛けて アカデミー作品賞と監督賞を含む6部門を獲得する。 42年から45年までは空軍の少佐として第二次世界大戦に参戦し、 『メンフィス・ベル』(44)と『The Fighting Lady』(44)などのドキュメンタリー映画を製作。 しかし、イタリア解放に貢献したパイロットのドキュメンタリー『サンダーボルト』の撮影中、 機体から身を乗り出して自分でキャメラをまわしていた時に、 風圧と爆音で聴覚神経を傷めてしまい、左耳の聴力は少し回復したものの、 右耳の聴力は完全に戻ることはなかった。 戦後、時代の流れを先取りして複員兵問題に取り組んだ 『我等の生涯の最良の年』(46)を発表して再びアカデミー作品賞と二度目の監督賞を含む7部門を獲得。 その後も『女相続人』(49)や『探偵物語』(51)などの見応えのあるパワフルなドラマを手掛ける傍ら、 新人のオードリー・ヘプバーンにオスカーをもたらした ロマンティック・コメディの傑作『ローマの休日』(53)を手掛けて手堅い職人的な演出を披露する。 59年には当時としては最高の制作費をかけたスペクタクル 史劇『ベン・ハー』を発表。 撮影はトラブルの連続だったものの、ワイラーは的確な手腕でまとめあげて、 映画は空前のヒットを記録しただけでなく、 アカデミー賞では作品賞を含む過去最高の11部門を受賞して ワイラーには三度目の監督賞が贈られた。 60年代に入ってからも彼の手腕は衰えることがなく、 再びヘプバーンと組んで36年に自ら監督した『この三人』のリメイク『噂の二人』(61)や 『おしゃれ泥棒』(66)を手掛け、 68年には喜劇女優ファニー・ブライスをモデルにしたミュージカル『ファニー・ガール』を手掛けて、 タイトル・ロールを演じたバーブラ・ストライサンドにオスカーをもたらす。 69年には遺作となった『L・B・ジョーンズの解放』を発表。 当時アメリカで深刻な問題となっていた黒人差別に鋭いメスを入れた。 「90回撮りのワイラー」と呼ばれるほど映画の制作に関しては完全主義者として知られ、 自分の納得がゆくまで何テイクも撮り直すスタイルは 俳優やスタッフとの間に様々な摩擦を引き起こし、 特に『黒蘭の女』(38)、『月光の女』(40)、『偽りの花園』(41)の 女優ベティ・デイヴィスとの撮影時の対立は凄まじいものがあった。 しかし、映画監督としての手腕は確かなもので、 俳優から最高の演技を引き出す術を心得ており、 グリア・ガースン、チャールトン・ヘストン、デイヴィス、 ヘプバーン、ストライサンドを始めとする彼の作品に出演した何人もの俳優が アカデミー賞の演技部門で受賞、またはノミネートされている。 また、彼の娘であるキャサリン・ワイラーはプロデューサーとして現在ハリウッドで活躍しており、 90年にワイラーのドキュメンタリーを基にした戦争映画『メンフィス・ベル』を製作した。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/w-wyler.html


ガール!ガール!ガール

オトーサン、 TSUTAYAへ。 「高いねぇ、5本で1800円?」 PCで割引券を持参すれば半額とか。 「せこいねぇ」 何度も、お店を往復させられました。 原題:Girls! Girls! Girls! (1962) 監督:Norman Taurog 原作:Allan Weiss 脚本:Edward Anhalt / Allan Weiss Genre: Musical / Comedy Rated PG for mild thematic elements. 上映時間:96分 あらすじ: エルビスが船乗りロスを演じる。 海で暮らすのが大好きで、釣りのガイドをやっている。 ボスがアリゾナに引退し、その船Westwindを買おうとする。 彼と父親で建造した船なのだ。 彼の心は、2人の女性の間でゆれる。 クラブ歌手ロビンと可愛いローレルだ。 出演者: Elvis Presley .... Ross Carpenter (ロス) Stella Stevens .... Robin Gantner (ロビン) Laurel Goodwin .... Laurel Dodge(ローレル) Jeremy Slate .... Wesley Johnson (ジョンソン) オトーサン、 「プレスリー、演技は?」 でも、歌は天下一品でした。 不出来なミュージカル映画ですが、 彼の歌だけ聴いていればいいのかもしれません。 可愛いローレル役Laurel Goodwinは、 海外映画俳優マガジンに出ていませんでした。 映画出演は、これっ切りだったのでしょうか? ELVIS PRESLEY  エルビス・プレスリー 誕生日 1935/1/8-1977/8/16 出身 米ミシシッピー州テュペロ 出演作 1956年「やさしく愛して」「さまよう青春」 1957年「監獄ロック」 1958年「闇に響く声」 1960年「GIブルース」「燃える平原児」 1961年「嵐の季節」「ブルー・ハワイ」 1962年「夢の渚」「恋のKOパンチ」「ガール!ガール!ガール」 1963年「ヤング・ヤング・パレード」「アカプルコの海」「キッスン・カズン」 1964年「ラスベガス万才」「いかすぜ!この恋」 1965年「ハレム万才」「フランキーandジョニー」「ハワイアン・パラダイス」 1966年「カリフォルニア万才」「GO!GO!GO!」 1967年「ブルー・マイアミ」「スピードウェイ」 1968年「バギー万才」「殺し屋の烙印」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 1972年「エルビス・オン・ツアー」 1981年「THIS IS ELVIS ジス イズ エルビス」 その他の出演者: Benson Fong .... Kin Yung Robert Strauss .... Sam (owner, Pirate's Den) Guy Lee .... Chen Yung Frank Puglia .... Papa Stavros Lili Valenty .... Mama Stavros Beulah Quo .... Madam Yung Ginny Tiu .... Mai Ling Elizabeth Tiu .... Tai Ling Alexander Tiu .... Mai Ling's brother User Rating: 4.7/10 (422 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 悪しきハリウッド映画の代表でしょう。 User Comments: tonygillanさん England 2003年9月14日 悪い映画、たとえプレスリーでも。 唯一前向きの評価は、 意図せぬ開幕シーンだろう。 老いた釣師が魚を釣り上げようと奮闘する。 驚いたことに、巨大マグロだったのだ。 12フィート、1トンにもなる。 エルビスが手伝うと、約8秒で、釣り上げる。 リールを3回巻いただけなのに。 何という男だ! オトーサン、 「ははは」 ご都合映画の本質を見事に言い当てています。 ラストシーンは、見るに堪えませんでした。 せっかく仲直りした恋人ローレルの前で、 いやになるほど多数の各国の女性が踊りながら登場。 それをローレルが笑ってみている。 信じられないほどの無神経さです。 表題の「ガール!ガール!ガール」も、 いかにプレスリーがモテモテだったかを示すもの。 ここまでお馬鹿が映画に出るとはねぇ。 お金がほしかったのでしょう。


ダ・ヴィンチ・コード

オトーサン、 「オレも、ミーハーだなぁ」 初回上映が午前9時10分から。 都内へ行こうものなら行列騒ぎに決まっています。 これを避けようと、千葉ニュータウンでみました。 さほど混んでいず、正解でした。 原題:The Da Vinci Code (2006) 監督:Ron Howard 原作:Dan Brown 脚本:Akiva Goldsman Genre: Drama / Mystery / Thriller Rated PG-13 for disturbing images, violence, some nudity, thematic material, brief drug references and sexual content. Country: USA Language: English / French 上映時間:149分 あらすじ: ラングトン教授はパリに所用できていたが、 突然ルーブル美術館に呼び出される。 死体が発見されたのだ。 彼は心ならずも冒険に巻きこまれる。 古い暗号を解き明かし、世界史上最大の謎に迫るのだ。 出演者: Tom Hanks .... Robert Langdon(ラングドン) Audrey Tautou .... Sophie Neveu (ソフィー) Ian McKellen .... Sir Leigh Teabing (ティービング) Paul Bettany .... Silas(シラス) オトーサン、 「ぱっとせんなぁ」 いい出演者たちなのですが、感情移入ができないのです。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。 93年「フィラデルフィア」と94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー主演男優賞受賞。 96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。 私生活では在学中の演劇クラスでスーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、 77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、治療費の援助を行っている。 弟は俳優のジム・ハンクス。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」◇「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ その他の出演者: Jean Reno .... Captain Fache Alfred Molina .... Bishop Aringarosa Jurgen Prochnow .... Andre Vernet Jean-Yves Berteloot .... Remy Jean Etienne Chicot .... Lt. Collet Jean-Pierre Marielle .... Jacques Sauniere Marie-Francoise Audollent .... Sister Sandrine Rita Davies .... Elegant Woman at Rosslyn Francesco Carnelutti .... Prefect Seth Gabel .... Michael Shane Zaza .... Youth on Bus User Rating: 6.2/10 (1,176 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: JulyKnivesさん Netherlands 2006年5月17日 実にいい映画 今日見てきたが、実によかった! 原作のディテールを取り込むことは出来なかったが、 2時間半見ている価値はあった。 はじめトム・ハンクスがラングルトンになれるか心配だったが、 見た後では。実に印象的だったといいたい。 ダイハード・フアンは、ラングルトンが演じるいくつかのシーンを つまらないというだろう。 ジャン・レノは、本を読んで、そうあるべきと思っていたとおりだった。 見事に流れる回想シーンがある。 時間は早く過ぎて、いいテンポだった。 今年最高の映画でないにせよ、見る価値はある。 あと何回か見てみたい! オトーサン、 「悪評もみてみよう」 bullettoothtazさん NY, NY 2006年5月19日 お金と役者を考えると、最低の映画 原作は読んでいない。 宗教的には中立の立場である。 この映画、今年見たなかでは最低の映画だった。 どの点をとっても登場人物たちに共感できなかった。 ”聖杯”を見出そうとしたのだが。 この映画には、何のサスペンスもスリルも感じなかった。 この映画よりも、ヒストリー・チャネルのほうがよかった。 なかでも、ひどいのは、ロン・ハワード監督だ。 お願いだから腕を磨いてほしい。 「MI-III」は、いい脚本でないが、 技術的に面白いし、トム・クルーズの演技は最高だ。 ロン・ハワードよ、心して聞いてほしい。 いまは1970年代ではないのだ。 お願いだから何か新しいことを勉強しろよ。 グリーン・スクリーンを使うとか、カメラを振り回すとか。 お願いだから、誰かこの男に技能を教えてくれ。 技術と映画制作が進歩していることを学んでほしい。 この映画を見たあと、がっかりしているところだ。 スリルとサスペンスの見せ場だというのに、RVも出ないとは。 だが、RVに乗るほうが、この下らん映画よりも面白いだろう。


戦場のアリア

オトーサン、 「やはり見ておかなくては」 アカデミー外国映画賞にノミネートされた映画は、 オリンピックで上位入賞したようなもの。 原題:Joyeux Noel (2005) 監督・脚本:Christian Carion Genre: War / Drama Rated PG-13 on appeal for some war violence          and a brief scene of sexuality/nudity. Country: France / Germany / UK / Romania Language: French / German / English / Latin 上映時間:116分 あらすじ: オトーサン、 「IMDbのは、手抜きだ」 allcinemaがいい紹介をしています。 第一次大戦下のクリスマスの日に 実際に起こった出来事を基にした感動の戦争ドラマ。 フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍が対峙する最前線で、 一つの歌声がきっかけで期せずして一夜限りの休戦が実現、 敵対する兵士どうしが束の間の温かな交流をもつさまを描く。 1914年、第一次大戦下のフランス北部デルソー。 わずか数十メートルを隔てて築かれた2つの塹壕。 一方には優勢に進めるドイツ軍。 もう一方にはスコットランド軍の援軍を得てねばり強く戦うフランス軍。 激しい戦闘が続き、両軍とも譲らぬままやがてクリスマスを迎えようとしていた。 そしてクリスマスの日、ドイツ軍の塹壕にはたくさんのクリスマス・ツリーが飾られた。 その日、花形テノール歌手のニコラウスは、皇太子の前で歌を披露することになり、 本国からやって来たソプラノ歌手の妻と久々の再会を果たす。 御前コンサートを終え塹壕に戻ってきたニコラウスは、 ツリーを手にノーマンズ・ランドへ歩み出ると、素晴らしいテノールを響かせた。 すると、スコットランド軍はバグパイプの伴奏で応じた。 いつしか最前線には、3ヵ国の兵士たちによる“聖しこの夜”の合唱がこだました…。 出演者: Benno Furmann .... Nikolaus Sprink(ニコラウス) Diane Kruger .... Anna Sorensen(妻アンナ) Daniel Bruhl .... Horstmayer(ホルストマイヤー中尉) オトーサン、 「抜群の存在感!」 男ばかりの戦場で、紅一点。 涙が出るほどのアリアは、吹き替えでしょうね。 DIANE KRUGER  ダイアン・クルーガー 誕生日 1976/7/15 出身 独 ロンドンのロイヤルバレエ学校でバレエを学び、 その後はヨーロッパを中心にモデルとして活躍。 パリのフルーロン演劇学校で演技を学び、 2002年「THE PIANO PLAYER」で映画デビュー。 「MON IDOL」ではセザール賞にノミネートされ、 「ミシェル・ヴァイヨン」でもヒロイン役で注目される。 その後も「トロイ」「ホワイト・ライズ」「ナショナル・トレジャー」と続けてヒロインを演じ、 デビューから一気にスターの地位に上り詰めた。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2002年「ミシェル・ヴァイヨン」◇ 2003年「トロイ」◆ 2004年「ホワイト・ライズ」◇「ナショナル・トレジャー」◇ 2005年「戦場のアリア」◇ GUILLAUME CANET  ギヨーム・カネ 誕生日 1973/4/10 出身 仏パリ郊外ブローニュ・ビヤンクール フロラン演劇コースを受講し、 3か月でテレビ映画「LA COLLINE AUX MILLE ENFANTS」に出演。 96年「バラクーダ」でサン=ジャン=ドゥ=リュス映画祭男優賞受賞。 98年「天使の肉体」でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされた。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1996年「バラクーダ」 1998年「愛する者よ、列車に乗れ」「天使の肉体」 1999年「父の跡をたどって」◇ 2000年「ザ・ビーチ」◆「女写真家ソフィー」「ヴィドック」◇ 2003年「世界でいちばん不運で幸せな私」◇ 2005年「美しき運命の傷痕」「戦場のアリア」 その他の出演者: Guillaume Canet .... Lieutenant Audebert Dany Boon .... Ponchel Gary Lewis .... Palmer Alex Ferns .... Gordon Steven Robertson .... Jonathan Lucas Belvaux .... Gueusselin Bernard Le Coq .... General Audebert Ian Richardson .... Bishop Christopher Fulford .... Major Robin Laing .... William Joachim Bissmeier .... Zimmermann Thomas Schmauser .... Le Kronprinz User Rating: 7.7/10 (1,549 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ」 ・アカデミー賞外国語映画賞ノミネート User Comments: gerrystakesさん Canada 2005年11月17日 クリスマスの古典映画になる カナダの首都における加仏100周年記念行事の ひとつである特別上映会のおかげで見ることができた。 このすばらしい映画の北アメリカ試写会に招待されてのだ。 2日前は、ちょうど復員軍人の日だった。 テーマもクリスマス向きだし、 ギフトだった映画も例年より早くやってきたわけだ。 今年見た数百本の映画のなかで、ベスト10に入る。 ”A Very Long Engagement”もそうだが。 双方とも、第一次世界大戦の最前線が舞台で、 昨年末に批評家たちの心を虜にしたのだ。 監督・脚本のクリスチャン・カリオンと出演者たちは 欧州数ケ国共同制作の映画において、いい仕事をした。 大陸を越えた観客にアピールするだけでなく、 世界中の映画フアンにアピールするだろう。 戦争に引き裂かれた時代の実話をもとにしているが、 私が付け加えたいのは、 カリオンの作品は、前線の大きな出来事も小さなことも描いているし、 スコットランド、フランス、ドイツの出演者たち個性をよく捉えている。 みな自国語で、アクセントでしゃべるのだ。 端役でも同様だった。 例えば、前線のドイツの若いホルストマイヤー中尉がそうだ。 演じているのは、 若き優秀なDaniel Bruhlだ。 (”Goodbye Lenin”や”The Edukators”に出演している) 皮肉にも、フランス語をしゃべる妻との パリでのハネムーンを回想するユダヤ人の役なのだ。 この時を超えた注目すべきタイムリーな映画については、 さらに言いたいことがある。 フランス人ですら、この映画を2006年のアカデミー賞外国語映画賞に 投票しなかったということだ。 私は、新しい古典作品の出現を喜びたい。 多くの”クリスマス映画”に新たなジャンルを切り開いたのだ。 戦場の恐怖のさなかにあって人間性と希望を見出した 苛酷な真実と国境を超えた芸術の物語。 まさに嬉しい季節の贈り物だ! オトーサン、 「すごい!」 将軍たちの戦争になどつきあう必要なし。 いいことを言いますね。 ネコがいいですね。 最前線に位置する農家のネコが 自由に敵味方の間を移動しているのです。 「ヒトは、犬畜生にも劣るなぁ 霊長類という呼称は返上したら?」 そう思ってしまいました。 それにしても、戦争中に敵味方を超えてともに クリウスマスを祝いあうなんてすごいことではありませんか? 敵も味方もクリスマスを祝う共通の文化があればこそですし、 「アヴェ・マリア」の歌唱に聞きほれる耳をもっていればこそでしょう。 同じことが日本の軍隊で起きることはありえないでしょう。 もっとも、その昔、戦国時代には似たようなことがあったかも。 「やあやあ、近き 者は目に見よ、遠からんものは音にも聞け」 そういう仲での戦争ですから、 ”窮鳥懐に入れば猟師も殺さず”ということもあったかも。 それにしても、近代の戦争、野蛮ですねぇ。 殺す相手のことをよく知ってから戦うべきなのに、 無差別で殺しあうなんて、トンデモナイ話です。


グッドナイト&グッドラック

オトーサン、 「こりゃ、見に行かなけりゃ」 週刊文春では、おすぎさんが5つ星。 テレビに出演しているものとして 尊敬を持って見ましたと言っていました。 原題:Good Night, and Good Luck. (2005) 監督:George Clooney 脚本:George Clooney / Grant Heslov Genre: Drama / History Rated PG for mild thematic elements and brief language. Country: Japan / France / UK / USA Language: English Color: Black and White 上映時間;93分 あらすじ: 1950年代初期、共産主義の脅威が 米国に被害妄想の雰囲気が出てきた。 ウィスコンシン出身のマッカーシー上院議員はこの恐怖を利用した。 だが、CBSのキャスター、マローとプロデューサーのフレッドは、 立場を鮮明にし、マッカーシーに立ち向い、 恐怖の行商人であることを暴露する。 だが、彼らはその行動によって個人的なツケを払うことになる。 だが、確信にもとづいて、 アメリカ史上最も物議をかもした上院議員を失墜させた。 出演者: David Strathairn .... Edward R. Murrow(マロー) Robert Downey Jr. .... Joe Wershba(ジョー) Patricia Clarkson .... Shirley Wershba(シャーリー) オトーサン、 「マーロー、いいねぇ」 こんなに素敵な俳優がいたとは知りませんでした。 「L.A.コンフィデンシャル」などでお目にかかっていたはずですが、 端役だったのでしょう。 DAVID STRATHAIRN  デビッド・ストラザーン 誕生日 1949/1/26 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ ウィリアムズ大学卒業後、一時サーカスに入団。 同級生のジョン・セイルズの呼びかけで 80年「セコーカス・セブン」で映画デビュー。 91年「希望の街」でインディペンデント・スピリット賞助演男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「セコーカス・セブン」 1982年「ギャグ噴射家族」 1983年「シルクウッド」 1984年「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」 1985年「アイスマン」 1986年「ロンリー・ブラッド」 1987年「メイトワン−1920/アメリカ暗黒の決闘史」 1988年「イングリッシュマンinニューヨーク」      「エイトメン・アウト」      「ニッキーとジーノ」「真夜中にコール・ミー」 1989年「デイワン/最終兵器の覚醒」(TM) 1990年「メンフィス・ベル」「マイ・スイート・ファミリー」 1991年「希望の街」 1992年「スニーカーズ」「ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄」「プリティ・リーグ」      「パッション・フィッシュ」 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」「欲望」      「ニール・サイモンのヨンカーズ物語」「アメリカの時計」(TM) 1994年「激流」 1995年「黙秘」「代理人」「ホーム・フォー・ホリデイ」 1996年「マザー・ナイト」 1997年「L.A.コンフィデンシャル」「フォーエヴァー・ライフ/旅立ちの朝」 1998年「ウィズ・フレンズ」      「サイモン・バーチ」「ショコラーデ」 1999年「マップ・オブ・ザ・ワールド」「最果ての地」 2000年「戦場のカメラマン」「奇跡の人/ヘレン・ケラー物語」(TM) 2002年「史上最大のスパイ事件」(TM) 2004年「ツイステッド」 その他の出演者: Thomas McCarthy .... Palmer Williams Ray Wise .... Don Hollenbeck Frank Langella .... William Paley Jeff Daniels .... Sig Mickelson Peter Martin .... Pianist George Clooney .... Fred Friendly Tate Donovan .... Jesse Zousmer Matt Ross .... Eddie Scott Reed Diamond .... John Aaron Robert John Burke .... Charlie Mack Grant Heslov .... Don Hewitt Alex Borstein .... Natalie User Rating: 7.9/10 (14,629 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」   アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:デヴィッド・ストラザーン ・監督賞:ジョージ・クルーニー ・脚本賞 ・撮影賞 ・美術賞   ヴェネチア国際映画祭受賞 ・男優賞:デヴィッド・ストラザーン ・脚本賞:ジョージ・クルーニー User Comments: abelardo64さん United States 2005年9月18日 マローよ、帰り来たれ! ジョージ・クルーニーに脱帽。 やさしい道を選ばなかった。 真摯な狙いがあることは否定し難い。 製作者としての才能が具現化したのだ。 これは、彼の第2作である。 取り上げたのは、まぎれもなくアメリカ史に汚点を残したが、 忘れられたテーマだった。 歴史は繰り返す。 だが、 その主人公らすら、 政治的思惑からくる現代の妄想からすれば希釈されているように思える。 デビッド・ストラザーンは、ヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞したが、 マローを背筋が凍るカンペキさで演じきった。 TV時代が変わったことをまざまざと思い出させてくれた。 ネットワークTVでは現実を扱う時間が失われ、 24時間のサーカスのような雰囲気に取って変わってしまった。 大声と音響効果とビデオ映像で埋めつくされている。 マローと実際のマッカーシーとのやりとりは、 驚くべきカンペキなイリュージョンを作り出している。 映画のタイミングは、これ以上のカンペキはありえないだろう。 私たちは、この映画の隙間を埋め、点を線にしなければならない。 いまこそ過去を振り返り、過去が未来にならぬように熟考すべきだ。 クルーニー、ありがとう。 ほんとうにありがとう。 オトーサン、 「公然たるブッシュ批判映画だ!」 マッカーシーと同じような愚を繰り返しているのです。 テロ防止を口実に体制批判を封じる手口は、 看過されるべきではないでしょう。 アメリカの民主主義が危険に瀕しているのです。 アメリカの大衆もようやくその怖さに気がついてきたようです。 ○ブッシュ大統領「盗聴は合法的で必須」  米国行政府による令状なしの秘密盗聴に関する  米国議会の聴聞会要求などで波紋が拡散している中、  ブッシュ大統領は「盗聴プログラムは合法的で必須的なものだ」と強調した。  ブッシュ大統領は1日、テキサス州の陸軍医療センターを訪問した席で  「盗聴は米国に対する攻撃を防ぐため考案されたプログラム」  「大多数の米国人は敵が何を考えているかを知る必要性を理解している」と強調した。  彼は「もし私たちがアルカイダまたはアルカイダ関連者に関連する電話番号を知っていれば、  彼らが電話をする理由を知るべきであるというのは常識だ」と  盗聴プログラムが『New York Times』を通じて公開されたことに対して  「米国にとって大きな害になるものである」と批判した。  しかし、この盗聴プログラムに対して米国行政府の高位官僚の間に反対はなかったのかなど、  内部の論難に対する質問には答えなかった。  2002年以来、米国の国家安保局が無差別的な盗聴をしてきたと先月暴露した  『New York Times』は1日に新たな事実を再び暴露した。  2004年3月当時、John Ashcroft司法長官が入院した時、  職務代行中だったJames司法省次官が秘密盗聴プログラムの再認可署名を拒否したということである。  このことで、当時のホワイトハウスの秘書室長と補佐官が  John Ashcroft長官が入院している病院に駆け寄って  盗聴プログラムを承認してくれるように説得したということである。  しかし、当時病院でどのような話があったか、  そして長官が承認したかどうかは明らかではないと『New York Times』は伝えた。  現在、米国議会では2001年9・11テロ後に行われた令状なしの盗聴を  ブッシュ行政府が合法的だと主張することなどについて聴聞会を実施すべきであるという意見が出ている。  キム・テギョン  出典:http://www.janjan.jp/world/0601/0601027267/1.php


ピンクパンサー

オトーサン、 「こりゃ、見に行かなくては」 名優スティーブ・マーティンの喜劇、舞台はパリ、 彼の乗るクルマはスマート。 でも、IMDbのスコアは低いのです。 原題:The Pink Panther (2006) 監督:Shawn Levy 原作:Len Blum/ Michael Saltzman キャラクター:Maurice Richlin/ Blake Edwards 脚本:Len Blum /Steve Martin Genre: Comedy / Mystery Rated PG for occasional crude and suggestive humor and language. 上映時間:93 分 あらすじ: 1964年のピーター・セラーズの映画のリメイク。 クルーゾー刑事と相棒のポントンは、 有名なサッカー・コーチ殺人事件を解決し、 盗まれた有名なピンクパンサー・ダイヤモンドを発見する。 出演者: Steve Martin .... Inspector Jacques Clouseau(クルーゾー警部) Kevin Kline .... Chief Inspector Dreyfus(ドレフェス主任警部) Jean Reno .... Gendarme Gilbert Ponton(ポントン) オトーサン、 「いいねぇ」 スティーブ・マーティン、 このひとの顔つき、身振り手振りの軽妙さは 一度見たら、病みつきになります。 ジャン・レノが脇役なんて、なんて贅沢な。 STEVE MARTIN  スティーブ・マーティン 誕生日 1945/8/14 出身 米テキサス州ウェコー 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1978年「サージャント・ペッパー」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」「天国から落ちた男」 1981年「四つ数えろ」「ペニーズ・フロム・ヘブン」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「オール・オブ・ミー/突然下半身が女に!」「ロンリー・ガイ」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「サボテン・ブラザース」 1987年「愛しのロクサーヌ」「大災難P.T.A.」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」 1989年「バックマン家の人々」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」 1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「わが街」「花嫁のパパ」 1992年「ハウス・シッター/結婚願望」「奇跡を呼ぶ男」 1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「SGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル作戦」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」「ビッグ・ムービー」 2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」 2003年「女神が家にやってきた」 「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」      「12人のパパ」 2006年「ピンクパンサー」 その他の出演者: Beyonce Knowles .... Xania Emily Mortimer .... Nicole Henry Czerny .... Yuri Kristin Chenoweth .... Cherie Roger Rees .... Larocque William Abadie .... Bizu Scott Adkins .... Jacquard Dexter Bell .... Terry Ahkee-Sauce Monty C. Floyd .... Waldorf Door Man Chad Gabriel .... Deskman Mareva Galanter .... French Journalist Phillip Goodwin .... Inspector Renard User Rating: 4.7/10 (5,303 votes) オトーサン、 「せっかくの役者をなぁ...」 User Comments: jboydstunさん United States 2006年2月13日 樂しめるが、ファンタスティックでない この映画、出だしはおずおず。 だが、次第にテンポを早めていく... 私は、スティーブ・マーティンがクルーゾー警部をどう演じるか もっぱらその点に興味をもって見守ったが、 映画の途中で安心した。 そう、ピーター・セラーズのクルーゾー警部を見慣れていると、 他の役者がこの役を演じるのを見るのは辛い。 だが、スティーブ・マーティンは、彼の持ち味で演じており、 かなり効果的だった。 その身振りがいつも樂しいが、今回も例外ではない。 同様に、ケビン・クラインがドレフェス主任警部役に合わせるのは難しい。 だが、彼は、クルーゾー警部を自分のものにしていた。 いつものケビン・クラインで、乾いていて、フランス語が下手だった。 やや失望した。 数年前の「フレンチ・キス」での役柄やアクセントはよかったから。 いくつかのギャグは、短絡的で、平板だった。 だが、クルーゾー警部が手がかりをみつけるや否や、 ドタバタ喜劇が冴えてきて、映画も樂しめるようになった。 多くのギャグも、筋書きも予測できるものだったが、 それを樂しくしたのは、スティーブ・マーティンのリアクションだ。 (まさに、この点は、ピーター・セラーズもそうだった) オトーサン、 「がっかりだなぁ」 オリジナルのピンク・パンサーのようにお洒落でないのが残念でした。 監督の力量でしょうか、スタジオの横槍でもあったのでしょうか。 もっと丁寧に撮ったら、名画になったでしょうに。 ○ピンク・パンサー  The Pink Panther   1964年4月11日にアメリカで公開された映画。 「ピンクの豹」と言う異名を持つピンクダイヤを巡るドタバタを描いたコメディ。 宝石泥棒ファントムを主人公とするお洒落な映画として製作されたが、 ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部が主役を食う演技を見せたため、   後にクルーゾー警部を主役にシリーズ化された。 セラーズが役の固定化を嫌ったためにシリーズが途絶えたが、1974年再開。 セラーズの死後までシリーズが続くことになる。 オープニングのピンク・パンサーのキャラクターが人気を博したため、 1964年から1980年にかけて、アニメ作品が製作され、テレビ放映された。 ・ピンクの豹(1964)   ・暗闇でドッキリ (1964)   ・クルーゾー警部(1968)   ・ピンク・パンサー2(1974)   ・ピンク・パンサー3(1976)   ・ピンク・パンサー4(1978)   ・トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー(ピンク・パンサーX)(1982)   ・ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ (1983)   ・ピンク・パンサーの息子(1993)   ・ピンクパンサー(2006)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ナイロビの蜂

オトーサン、 予告編を何度か見せられて、 「ナイロビか、汚ねえところだな」 貧しい虐げられてひとびとの群れ。 救いの手を差し伸べようにも国連が無力なほど。 でも、珍しい動植物にお目にかかれそうです。 見たこともない想像を超える景色にも出会えそう。 「...治安が悪そうだな」 映画をみている分には、安全でしょう。 原題:The Constant Gardener (2005) 監督:Fernando Meirelles 原作:John le Carre 脚本:Jeffrey Caine /Braulio Mantovani Genre: Drama / Thriller Rated R for language, some violent images and sexual content/nudity. Runtime: 129 min Country: Germany / UK Language: English / Swahili / German 上映時間:129分 あらすじ: 妻のテッサがケニヤで殺され、 温和な一等書記官で園芸好きのジャスティンは、 妻の死を、2人の関係を、わが心を問い直すべく立ちあがる。 回想形式で、2人の出会い、恋、結婚シーンの数々が。 テッサは、ナイロビのスラム街を歩み、粗末な診療所を訪問する。 いつも黒人医師・アーノルドと一緒だ。 殺される前日、彼と一夜をともにしていた。 泥棒たちの仕業でないことが判明し、彼は第一容疑者となった。 ジャスティンは、捜査を続けていくなかで、 数々の思い出、同僚たち、現地の警察、雇われた暴漢たち、 そして汚職まみれの会社社長に直面しなければならなかった。 陰謀をかいくぐり、助けとコネを駆使して、 予想だにせぬ場所へたどりつく。 殺人が暴かれだろう。 出演者: Ralph Fiennes .... Justin Quayle(ジャスティン) Rachel Weisz .... Tessa Quayle(テッサ) Hubert Kounde .... Arnold Bluhm(アーノルド) オトーサン、 「2人とも好演しているなぁ」 でも、何といっても、レイチェル・ワイズのほうが役得。 回想シーンで現れるのですから、感情移入できます。 RALPH FIENNES  レイフ・ファインズ 誕生日 1962/12/22 出身 英サフォーク 父は写真家、母は小説家であり画家、妹はCM・映画監督、 弟マグナスは作曲家、弟ジョセフは俳優という芸能一家。 最初は画家を志すが、俳優志望に転じ、 ロイヤル・アカデミーで演技を学ぶ。 85年に卒業し、ナショナル・シアターやロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで 「ヘンリー6世」「リア王」などの舞台に立った。 その後、91年テレビ映画「ロレンス1918」でロレンス役、 92年「嵐が丘」のヒースクリフ役で映画デビュー。 「シンドラーのリスト」と「イングリッシュ・ペイシェント」で二度アカデミー賞候補に。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ロレンス1918」 1992年「嵐が丘」◇ 1993年「シンドラーのリスト」◆「ベイビー・オブ・マコン」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「ストレンジ・デイズ」 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」◇ 1997年「オスカーとルシンダ」 1998年「アベンジャーズ」◇「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「オネーギンの恋文」◇「ことの終わり」◇      「太陽の雫」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」       「メイド・イン・マンハッタン」 2003年「ギャンブル・プレイ」 2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ナイロビの蜂」 RACHEL WEISZ  レイチェル・ワイズ 誕生日 1971/3/7 出身 英ロンドン 14歳からモデルを始め、ケンブリッジ大学で演技を学ぶ。 在学中に劇団を結成し、エジンバラ演劇祭でガーディアン賞を受賞。 舞台中心に活躍していたが、94年「デス・マシーン」で映画デビュー。 「ハムナプトラ」シリーズのエプリン役が有名。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「赤と黒」 1994年「デスマシーン」 1996年「魅せられて」「チェーン・リアクション」◇ 1997年「ベント/堕ちた饗宴」▲      「インディアナ・ポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「輝きの海」◇「アイ・ウォント・ユー」◇      「スカートの翼広げて」◇ 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「チューブ・テイルズ」◇「太陽の雫」 2000年「スターリングラード」◆「ビューティフル・クリーチャー」 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◆「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇「彼氏がステキになったワケ」 2005年「コンスタンティン」◇「ナイロビの蜂」◇ その他の出演者: Danny Huston .... Sandy Woodrow Daniele Harford .... Miriam Packson Ngugi .... Officer in Morgue Damaris Itenyo Agweyu .... Jomo's Wife Bernard Otieno Oduor .... Jomo Bill Nighy .... Sir Bernard Pellegrin Keith Pearson .... Porter Coleridge John Sibi-Okumu .... Dr. Joshua Ngaba Donald Sumpter .... Tim Donohue Archie Panjabi .... Ghita Pearson Nick Reding .... Crick Gerard McSorley .... Sir Kenneth "Kenny" Curtiss User Rating: 7.6/10 (17,378 votes) オトーサン、 「出来は、いまいちだけどな」 開発途上国を描く社会派リアリズムが 高く評価されたのでしょう。 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞: レイチェル・ワイズ 同ノミネート: ・脚色賞 ・作曲賞 ・編集賞 User Comments: manyfourfaithさん United States 2005年8月31日 美しく、夢中にさせられる これはすばらしいロマンティックな映画だ。 レイチェル・ワイズとレイフ・ファインズの演技が趣きを与えている。 ル・カレの原作の脚色に、その狙いすました演技で、 真の美、気品、優雅さを醸し出している。 レイチェル・ワイズは、市民活動家テッサを演じる。 で、アフリカの村人を未完成の治療薬の試験場にして 殺害している製薬会社の不法行為を告発しようとして殺害される。 レイチェル・ワイズは、決心と固い意志によって、 独善的に突き進む役に豊かさを与えており、 その一方で、ありきたりでない人間的な人物像を創造している。 実にリアルなのだ。 レイフ・ファインズは、悲しみにくれる夫ジャスティンを演じる。 妻の事件を究明し、 彼女がどんなにすばらしい女性だったか、 生きていた時間がどんなに恋しいのかを、 ようやく分かりはじめるのだ。 とりつかれたような演技は、彼の最高のものではなかろうか。 正義、喪失、自己犠牲の遍歴物語を迫力あるものとしている。 レイチェル・ワイズとレイフ・ファインズは、その卓越した演技で 2人ともアカデミー賞にノミネートされてしかるべきであろう。 フェルナンド・メイレレスも、その卓越した監督によって、同様に受賞すべきだろう。 いままさに展開されるストーリーの渦中に引きづりこんでくれる。 オトーサン、 「ナイロビ、暑そうだな」 でも、ネットで検索すると、そうでもなさそうです。 ○ナイロビから  ケニアと聞くと、「アフリカ」,「赤道」といった言葉が、すぐに思いつきます。  「サバンナ」、「暑い」といった言葉が続きます。  しかし,ケニアの首都ナイロビに住んでみると、  これまで持っていたイメージがまったく間違ったものだったことに気づかされます.  まず、ナイロビは,全然暑くありません。  ナイロビは、赤道より少しだけ南に位置し、標高が約1700mの台地にあります。  私がナイロビに来たのは、6月中旬でした。  寒い乾季に入るところでした。  日が沈むと、気温は10度近くまで下がり、  長袖のシャツに、フリースの上着を重ね着しないと寒くてしかたありませんでした。  昼も曇っていることが多く,気温は20度まで上がればいいほうでした。  北ヨーロッパの気候のようだと言われたこともあります。  9月になって、少し気温が高い日が出てきました。  それでも、30度までは上がりません。  晴れた日の直射日光は、確かに強く肌に刺さります。  しかし日陰に入ると,乾いた涼しい風が心地よく感じられます.  ナイロビは、人口250万人を越えると言われる大都市です。  街の中心部は、高層ビルが立ち並んでいます。  そのビルの間に重厚な石造りの建物が混ざっています。  その風景は、ヨーロッパの大都市のようです。  そして、たくさんの車で渋滞しています。  走っている車は、トヨタ、ミツビシ、プジョー、ベンツなど様々です。  目立つのは「マタツ」と呼ばれる乗り合いバスです。  ワンボックスワゴン車を20人ぐらい乗れるように改造してあります。  このマタツがバス停に群がるようにして並んでいる光景はケニアらしいと思います。  街には,たくさんの人がいます。  もちろん肌の色の濃い人が多いです。  しかし、よくみると、インド系の顔つきをした人が結構います。  100年ほど前、イギリスがケニアを植民地にしていました。  そのころ、鉄道建設の労働者として、インド人を連れてきました。  現在も多くのインド人がナイロビに暮らしています。  そして、ケニアの経済はインド人が握っていると言われています。  実際、お店に入ってみると、必ずといっていいほど、インド人のオーナーが現れます。  インド料理店もたくさんあります。  スーパーマーケットには、カレー用のスパイスがたくさん並んでいます。  出典:ナイロビ通信  http://home.att.ne.jp/star/Wind_Song/icipe/article/eesn1.html


女の顔

オトーサン、 若きバーグマン、第3弾です。 この3年後に、ハリウッドを代表する名女優、 ジョーン・クロフォード主演で、同名映画がつくられています。 彼女、「ミルドレッド・ピアース」(1945)でアカデミー主演女優賞を獲得、 この年のバーグマンは、ノミネートで終わりました。 原題:En Kvinnas ansikte(1938)     A Woman's Face 監督:Gustaf Molander 台本:Francis de Croisset 脚本:Gosta Stevens /Stina Bergman /Ragnhild Prim Genre: Drama Country: Sweden Language: Swedish Color: Black and White 上映時間:104分 あらすじ: 子供の頃、アンナは顔にやけど。 美貌が破壊され、卑屈で意固地な女になる。 彼女は、脅迫者の仲間入り。 犠牲者のひとりが、整形外科医を紹介し、 アンナは、別人に生まり変わり、仲間から離れる。 将来資産を受け継ぐある子供の家庭教師になる。 その子の叔父は悪い奴で、子供を殺し、遺産を相続しようとする。 アンナの昔の仲間を殺人者として雇い入れる。 出演者: Ingrid Bergman .... Anna Holm(アンナ) Georg Rydeberg .... Torsten Barring (トルステン) Anders Henrikson .... Dr. Wegert(博士) オトーサン、 「頬にヤケドのバーグマンか」 ストーリーは面白くなりますが、ちょっといただけません。 その他の出演者: Tore Svennberg .... Magnus Barring Goran Bernhard .... Lars-Erik Barring Gunnar Sjoberg .... Harald Berg Hilda Borgstrom .... Emma Karin Kavli .... Mrs. Wegert Erik 'Bullen' Berglund .... Nyman Sigurd Wallen .... Miller Gosta Cederlund .... The Count Magnus Kesster .... Handsome Herman Bror Bugler .... Georg Mark User Rating: 7.1/10 (85 votes) オトーサン、 「こんなに高いとは思わないが...」 ヴェネチア国際映画祭 ・芸術メダル受賞:グスタフ・モランデル User Comments: raskimonoさん 2002年7月27日 ハリウッド版とそう変わらない そう、ヨーロッパ的な感じがする。 ジョーン・クロフォード版のような法廷メロドラマにはなっていない。 あれは、1920、30、40年代のハリウッドのお涙頂戴物だった。 バーグマンは、この映画ではよくない。 特に、顔にヤケドがあるシーンでは。 その演技は、ちょっと苦く苛烈でやや誇張しすぎている。 顔がきれいに戻ると、いい感じになる。 子供の乳母として、頭から爪先まで、優しい女性に変身する。 結末は、疑問だし、不確かである。 この点は、ハリウッド版のほうがいい。 ハリウッド版は、より完全で円くなっている。 何よりも、ジョーン・クロフォードの演技がいい。 人間は、外面を変えることはできても、内面を変えることはできない。 これが、2つの映画の核心となるモラルである。 その点で、両方が成功したのだ。 ひとつは、ハリウッドのお定まりの映画、 もうひとつは、スエーデン/北欧美/欧州リアリズムの映画である。 外見はちがうが、その心は同一である。 オトーサン、 「君の瞳に乾杯!」 こんなキザなせりふ、たまには使ってみては。 名画「カサブランカ」に出てくる名セリフ。 ハンフリー・ボガードが、イングリッド・バーグマンに、 この言葉を4回言うのです。 なかでも、再会したカサブランカのシーンはいいですね。 バーグマンが、こう言います。 「...一度はあなたから逃げたけど、二度はできないわ。 ああ、間違いをおかしてもいいわ。あなたが全ていいように考えて」 「いいとも考えよう。さあ、君の瞳に乾杯!」 このシーン、BGM「時の過ぎゆくままに」もステキですね。 ”君の瞳に乾杯!”と言って飲んだのが、「シャンパンカクテル」。 ネットに、そのつくりかたが出ていました。 レシピ  シャンパン・・・・・・・・・・・適量  アンゴスチュラ・ビターズ・・・・1dash  角砂糖・・・・・・・・・・・・・1個  スライスレモン・・・・・・・・・1枚 アンゴスチュラ・ビターズで浸した角砂糖をシャンパングラスに入れ、 冷やしたシャンパンを注ぐ。 そして、"君の瞳に乾杯"! 読者のみなさん、 このせりふ、キザでなかなか言えませんが、 「バーグマンはいいねぇ」 そう言って一拍置いた後で、 "君の瞳に乾杯"!とやってみたらいかがでしょう。


一夜かぎり

オトーサン、 「バーグマン第2弾、ラブストーリーかな」 一夜かぎりとくえば、契りということになりますが... 原題:En enda natt (1939)     Only One Night 監督:Gustaf Molander 原作:Harald Tandrup 脚本:Gosta Stevens / Harald Tandrup Genre: Drama Country: Sweden Language: Swedish Color: Black and White 上映時間:90分 あらすじ: 見世物小屋で働くモローは、 まさか自分が金持ちの地主、フォン・ブレード大佐の嫡子だとは 夢にも思っていなかった。 大佐はその事実を知るや、彼を馬小屋番として雇う。 大佐には、若く美しい被後見人エバがいた。 果たして、若い二人が恋に落ちてくれるだろうか? 出演者: Edvin Adolphson .... Valdemar Moreaux(モロー) Ingrid Bergman .... Eva Beckman(エバ) Olof Sandborg .... Magnus von Brede (大佐) Aino Taube .... Helga Martensson(ヘルガ) オトーサン、 「バーグマンの気品のよさがよく出てる!」 気品という言葉は、最近死語になっていますが、 颯爽と馬を駆るあたり、 あるいは、モローとのダンス・シーンには、息をのみます。 その他の出演者: Erik 'Bullen' Berglund .... Hagberg Marianne Lofgren .... Rosa Magnus Kesster .... Olsson User Rating: 6.0/10 (50 votes) オトーサン、 「もうすこし高くてもいいのでは?」 User Comments: raskimonoさん 2002年7月20日 上げたり下げたり、モランダーの監督スタイル これはグスタフ・モランダー監督の得意分野である。 階級の研究であり、この映画でそれをやっている。 サーカスで育ち、後年父親が金持ちだと知る嫡子を注意深く研究している。 父親は、バーグマンとのロマンスの花が咲くことを期待している。 それによって、尊敬すべき人物とし、上流階級入りを促すのだ。 階級意識、古い社会を捨て、新しい社会に適応する試みが 注意深く描かれ、力むことなくさりげなく描かれている。 新しい環境を受け入れのは困難で、多くのことを学ばなければならない。 これはスエーデン式のメロドラマである。 この映画のみどころは、イングリッド・バーグマンの影響である。 映画を生き生きさせている。 グスタフ・モランダー監督の作品には、 総じてバーグマンが出演している。 オトーサン、 「今回はより詳しい紹介をしよう」 バーグマンの熱狂的フアンのサイトを発見しました。 ○イングリッド・バーグマン  2歳の時に母親に先立たれ、写真家で画家の父親も  彼女が12歳の時に帰らぬ人となる。  父親の死後、叔父の家に引き取られるが、  内気だったために孤独な少女時代を過ごす。  17歳の時にスウェーデン映画『Landskamp』(32)に  端役で出演して映画デビューを飾り、  女学校を卒業すると俳優になる事を夢見て  スウェーデンの王室演劇学校に入学し、  本格的に演技を学びはじめる。  34年にはスウェーデンの映画会社スヴェンクス・フィルムに招かれて、  翌35年には『ムンクブローの伯爵』に小さな役で出演。  36年の『間奏曲』では結婚している男に恋したピアニスト、アニタを熱演し、  人気を集めてしてスウェーデン映画界でのスターとしての地位を確立する。  37年には医者のピーター・リンドストロームと結婚。  『間奏曲』がニューヨークで公開されると、  プロデューサーのデビッド・O・セルズニックは映画のリメイク権を獲得し、  主演のバーグマンをアメリカに呼び寄せて専属契約を結び、  『間奏曲』のリメイク作『別離』(39)でレスリー・ハワードの相手役に抜擢して  華々しいハリウッド・デビューを飾らせる。  今までのハリウッド女優には見られない美しさと雰囲気、  そして独特のスウェーデン訛りの英語と確かな演技力は、  ハリウッドのみならず世界中にセンセーションを巻き起こして、  バーグマンには出演依頼が殺到する。  42年の『カサブランカ』ではハンフリー・ボガートとの許されぬ愛に悩む  女性エルザを演じて好評を博し、  ヘミングウェイ原作の『誰がために鐘は鳴る』(43)では  戦禍混乱の時代を生きる女性マリアを好演して  アカデミー賞の初ノミネートを受け、彼女の人気は不動のものとなる。  44年にはサスペンス・スリラー『ガス燈』では、  シャルル・ボワイエ扮する夫の策略によって精神的に衰弱してゆく女性を熱演して  初のアカデミー主演女優賞に輝く。  名実ともに大スターとなったバーグマンは  ビング・クロスビー主演の『我が道を往く』(44)の続編『聖メリーの鐘』(45)、  アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー『白い恐怖』(45)や 『汚名』(46)に出演。  しかし、ハリウッドでの名声や生活に満足出来ないバーグマンは、  メロドラマやサスペンス映画のヒロインに物足りなさを感じて、  セルズニックとの契約が切れると演技派女優としての道を模索しはじめる。  48年には念願の企画『ジャンヌ・ダーク』で悲劇のヒロインを熱演するが、  完成した作品の評価は低く、続く『凱旋門』(48)も興行的に振るわず、  バーグマンはスランプに陥る。  イタリアのネオ・リアリズモの旗手ロベルト・ロッセリーニ監督の  『無防備都市』(45)を観て感動したバーグマンは、  彼の映画への出演を希望する熱烈なファン・レターを送り続けるが、  手紙だけでは飽き足らなくなった彼女は夫と子供を捨てて、  家族を持つロッセリーニのもとへ向かう。  当時の常識を超えたこの不倫劇は非難の的となり、  ロッセリーニ監督、バーグマン主演による『ストロンボリ 神の土地』は  批評家と観客の両方から見放され、  続く『ヨーロッパ一九五一年』も興行的な失敗作となる。  このスキャンダルによってバーグマンはハリウッドから完全に追放されてしまい、  ロッセリーニの破滅的性格から二人は破産状態となってしまうが、  バーグマンは全て自分の責任だと感じて辛い生活に耐え続けた。  ロッセリーニとの不倫が破局を迎えた頃、  ジャン・ルノワール監督の『恋多き女』(56)に出演して、  コメディエンヌとしての一面を披露して新境地を開く。  また、彼女のハリウッドへの復帰を望む人々の手で企画された  『追想』(56)では、謎多き女性アンナを的確な演技で見事に演じきって、  ニューヨーク批評家協会の主演女優賞に選出され、  2度目のアカデミー主演女優賞を獲得する。  ハリウッドにカムバックを果たし、58年にはロッセリーニとの離婚も成立して、  女優としても女性としても成熟したバーグマンは演技派俳優として活躍。  『六番目の幸福』(58)、『無分別』(58)、『サボテンの花』(69)などで的確な演技を披露する。  74年のオールスター共演のミステリー映画『オリエント急行殺人事件』では  アカデミー助演女優賞を獲得。  78年にはイングマール・ベイルマンの要望で  故国スウェーデンに戻って『秋のソナタ』に出演。  娘と対立するピアニストの母親を熱演して絶賛を浴び、  自他ともに満足する最高の演技を披露する。  82年にはテレビ・ドラマ『A Woman Called Golda』に出演して、  ゴールデン・グロープ賞を獲得。  女優として悔いのない人生を送ったバーグマンは、  67歳の誕生日にガンでこの世を去る。  彼女の墓碑銘には「彼女は生の最後まで演技をした」と記されている。  72年には自伝「マイ・ストーリー」を発表。  ロッセリーニとの間に生まれた娘イザベラ・ロッセリーニは、モデルとして活躍していたが、  その後俳優に転向して『ブルー・ヴェルベット』(86)などに出演。  母親と同じ道を歩んでいる。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/i-bergman.html


ドル

オトーサン、 「おお、レアものだ!」 あの「カサブランカ」の名女優バーグマン23歳のときの お宝映像が、3本もみつかったのです。 さすがTSUTAYA。 原題:Dollar (1938) 監督:Gustaf Molander 台本:Hjalmar Bergman 脚本:Stina Bergman Genre: Comedy (more) Country: Sweden Language: Swedish / English Color: Black and White 上映時間:78分 あらすじ: ルーディッヒとスーシ、ルイとカチャ、ユリアとカート夫妻は、 上流階級の百万長者たちだ。 実業につかないで、山で休暇を過ごす。 みんながお互いに火遊びの関係。 そこへ富豪のアメリカ女性が加わって... 出演者: Ingrid Bergman .... Julia Balzar(ユリア) Kotti Chave .... Louis Brenner(ルイ) Elsa Burnett .... Mary Jonston(メアリー・ジョンストン) オトーサン、 「バーグマン、天才女優だ!」 23歳だから演技は未熟と思っていたのですが、 どうしてどうして。 すでにアカデミー女優の演技でした。 輝く若さ、溌剌とした姿態、目を奪う美しさです。 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」アカデミー主演女優賞 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」アカデミー主演女優賞 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 その他の出演者: Tutta Rolf .... Sussi Brenner Georg Rydeberg .... Kurt Balzar Kotti Chave .... Louis Brenner Birgit Tengroth .... Katja von Battwyhl Hakan Westergren .... Ludvig von Battwyhl Edvin Adolphson .... Dr. Jonson User Rating: 6.3/10 (57 votes) オトーサン、 「ちょっと低くないか」 User Comments: herbertataraさん New Haven, CT 2005年6月7日 TCMとIMDbに感謝 まず、われら古典映画フアンは、 TCM と IMDbに膝まずいて感謝の意を表さなくては。 TCMは万難を排して 我々が聞いたこともない興味深い古典映画を発見し、 修復し、見られるようにしてくれた。 ありがとう、TCM。 IMDbも、同様なサービスをしてくれている。 組織的かつ知的な手法で、カタログ、討論、すべての映画を エンジョイできるようにしてくれている。 両者なかりせば、わが人生はかくも豊かにならなかっただろう。 対照的に、AMCを見よ。 同じようなスタートを切ったのに、 いまや驕ったUSA Networkと変わらない。. この「ドル」も、そうした古典映画だ。 私はその存在すら知らなかっただろう。 TCMなかりせば、かくも魅力的に修復された映画を 鮮明な字幕つきで見ることはかなわなかっただろう。 そして、IMDbなかりせば、映画の背景や歴史について知り、 映画体験を豊かなものにすることはできなかっただろう。 この「ドル」について言えば、 いわゆる古典映画ではないにしても、見る価値がある。 この映画は、1938年のスエーデンをよく描いている。 社会主義、 ニヒリズムに毒された資本主義/ファシズム、 その中間の選択肢、 そのいずれを選ぶか迷っている様を知的に描いている。 私は、ナチズムに関心はないが、 確かに、様々な本などで、その感じを把握してきた。 風刺もある。 とくに、スポイルされた金持ちアメリカ人メアリー・ジョンソンは、 監督に徹底的に風刺されている。 いくつかのカメラアングルは、考えすぎだった。 クライマックスの前の照明がそうである。 そう、この映画、カンペキではない。 だが、出演者はみなすばらしい。 若きイングリッド・バーグマンは、眼福だ。 他のひとたちは、知的なヨーロッパ人の雰囲気を醸し出していた。 見終わって、この映画がアメリカ映画に影響を与えてほしいと思った。 ストーリーと主要登場人物は、見事に似ている。 だが、その頃、あふれていたニヒリズムは、 当時の観客や批評家たちに看過されていたように思う。 その代わりに、温和なケーリー・グラントの魅力や キャサリン・ヘップバーンとの相性のよさに焦点をあてていた。 だが、この話はもうやめよう。 最後に、これは古典映画ではないが、 興味深く、上出来で、見る価値はある。 オトーサン、 「バーグマンを3回に亙って、ご紹介しましょう」 ○イングリッド・バーグマン   Ingrid Bergman, 1915/8/29 - 1982/8/29 スウェーデンのストックホルム生まれの女優。 「間奏曲」(1936)を見たハリウッドのプロデューサー、   デヴィッド・O・セルズニックに招かれて渡米し、   同作品のリメイク「別離」(1939)に主演した。   1942年の「カサブランカ」で一躍スターになり、   1944年の「ガス燈」でアカデミー主演女優賞を獲得。   イタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督の作品を見て感動、   仕事と家庭を捨て同監督の元に走り、彼の映画に出演。   ハリウッドを追放される形になっていたが、   1956年の「追想」で見事にカムバックを果たし、   二度目のアカデミー主演女優賞を受賞。   1974年の「オリエント急行殺人事件」では助演女優賞を受賞し、   生涯に3回オスカーを獲得している。   ノーベル文学賞作家のヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」(1943)では    「別離」を観た原作者が自ら主人公のマリア役としてバーグマンを指名した。   知性を感じさせる美貌と情熱的な演技で人気を博す。   名実ともに20世紀を代表する大女優のひとりである。   スウェーデン語、ドイツ語、フランス語、英語、イタリア語に堪能だった。   ロベルト・ロッセリーニとの間の娘イザベラ・ロッセリーニは女優である。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


我が道を往く

オトーサン、 「ゴーイング・マイ・ウェイのほうが、ピンとくるなぁ」 この時代を感じさせる題名、1944年の映画です。 アカデミー賞受賞作品です。 原題:Going My Way (1944) 監督:Leo McCarey 原作:Leo McCarey 脚本:Frank Butler / Frank Cavett Genre: Comedy / Drama Color: Black and White 上映時間:130分 あらすじ: 新任の神父が、無愛想な神父フィッツギボンの教区に 着任する。 彼の名は、オマリー。 その老人や会衆のご機嫌とりをしなかればならない。 2人の関係には、数々の起伏があったが、 全体として、かなりうまく行ったのではなかろうか。 やがて、ある夜、教会が焼け落ちる。 出演者: Bing Crosby .... Father Chuck O'Malley(神父オマリー) Barry Fitzgerald .... Father Fitzgibbon(神父フィッツギボン) Jean Heather .... Carol James(キャロル) オトーサン、 「人柄がいいねぇ」 クロスビーをいじめる?老神父フィッツギボン、 なかなかの食わせ者ぶりで、いい味が出ていました。 BING CROSBY  ビング・クロスビー 誕生日 1903/5/2-1977/10/14 出身 米ワシントン州 カレッジ時代から小さな楽団のボーカリスト兼ドラマーとして活躍。 コンザガ大学で学ぶ。 新聞配達、トラック運転手など職を転々とした後、 26年パール・ホワイトマン楽団の歌手となりラジオ出演。 30年、楽団の一員として「キング・オブ・ジャズ」で映画デビュー。 ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアと組んで「珍道中」シリーズでヒットを飛ばす。 44年「我が道を往く」のオマリー神父役でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1930年「キング・オブ・ジャズ」「月世界征服」 1931年「ラヂオは笑ふ」 1933年「響け応援歌」「唄へ!踊れ!」「虹の都へ」 1934年「恋と胃袋」「彼女は僕を愛さない」「我が胸は高鳴る」 1935年「ミシシッピー」「今宵二人で」「一九三六年の大放送」 1936年「海は桃色」「愉快なリズム」「黄金の雨」 1937年「ワイキキの結婚」 1938年「恋のカーニバル」 1939年「唄の星空」 1940年「シンガポール珍道中」 1941年「アフリカ珍道中」「ブルースの誕生」 1942年「スイング・ホテル」 1943年「モロッコへの路」 1944年「我が道を往く」「姫君と海賊」▲ 1945年「聖メリーの鐘」「ハリウッド宝船」 1946年「アラスカ珍道中」「ブルー・スカイ」 1947年「楽し我が道」「ハリウッド・アルバム」       「腰抜け私立探偵」▲「南米珍道中」 1948年「皇帝円舞曲」 1949年「夢の宮廷」「歌う捕物帖」「恋は青空の下」 1951年「花嫁来たる」「地球最大のショウ」▲ 1952年「腰抜け二挺拳銃の息子」▲「パリ島珍道中」 1953年「底抜けびっくり仰天」▲「失われた少年」 1954年「ホワイト・クリスマス」 1955年「喝采」 1956年「夜も夜もすがら」「上流社会」 1959年「ひとこと言って」「底抜け列車強盗」▲ 1960年「恋をしましょう」「ペペ」 1962年「ミサイル珍道中」 1964年「七人の愚連隊」 1966年「駅馬車」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 BARRY FITZGERALD  バリー・フィッツジェラルド 誕生日 1888/3/10-1961/1/4 出身 アイルランド・ダブリン 出演作 1929年「ジュノーと孔雀」 1937年「干潮」 1938年「赤ちゃん教育」「マリー・アントワネットの生涯」      「四人の復讐」「突撃爆撃隊」 1939年「暗黒街に明日はない」 1940年「果てなき航路」 1941年「海の狼」「我が谷は緑なりき」「ターザンの黄金」 1943年「海を渡る歌」「駆潜艇K−225」 1944年「我が道を往く」 1945年「ハリウッド宝船」「そして誰もいなくなった」 1946年「最後の地獄船」「カリフォルニア」 1947年「パンと娘と馬の鼻」「楽し我が道」「ハリウッド・アルバム」 1948年「裸の町」「風変りな恋」 1949年「歌う捕物帖」「シービスケット物語」 1951年「シルバー・シティ」 1952年「静かなる男」 その他の出演者: Frank McHugh .... Father Timothy O'Dowd James Brown .... Ted Haines Jr. Gene Lockhart .... Ted Haines Sr. Porter Hall .... Mr. Belknap Fortunio Bonanova .... Tomaso Bozanni Eily Malyon .... Mrs. Carmody The Robert Mitchell Boy Choir .... Choir Rise Stevens .... Genevieve Linden User Rating: 7.6/10 (1,407 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・監督賞:レオ・マッケリー ・主演男優賞:ビング・クロスビー ・助演男優賞:バリー・フィッツジェラルド ・脚色賞 ・主題歌賞:SWINGING ON A STAR 同ノミネート: ・撮影賞 ・編集賞 User Comments: Snow Leopard さん Ohio 2004年10月21日 シンプルで樂しい映画、 バリー・フィッツジェラルド出演で記憶に残る この手の映画は、ただ樂しく、 アップビートでのんびり見るのに適している。 だが、この映画は、 バリー・フィッツジェラルドが出演したことで記憶に残ることになった。 ビング・クロスビーと共演しているのだ。 クロスビーに悪い点はない。 彼は、いつもの調子で、控え目で愛すべき人物であり、 歌う機会もあまりない。 だが、フィッツジェラルド演じる人物が、この映画に深さを与えている。 クロスビーは、若い神父として適役である。 その慈悲深い人柄が役にはまっている。 年寄った頑固な同僚として、 フィッツジェラルドは、すてきな助演ぶりを見せる。 このケースでは、映画が進むにつれて、 いつもよりも役をたっぷり演じる余地があった。 彼はかなり強情だが、興味あり愛すべき人物である。 クロスビー演じる素直で善意あふれる人物といいバランスをとっている。 このストーリーは、演じ甲斐がある。 単純だが、2人の神父の掛け合いは、 映画をより豊かなものにしている。 ややエピソード風の筋書きもよい。 いくつものいいシーンがあり、 伝えるべき価値のある思想が盛りこまれている。 オトーサン、 「素敵な歌声だったなぁ」 ラストシーンに流れたアイルランドの子守唄、 じーんときてしまいました。 「ホワイト・クリスマス」も、よく歌ったものです。 韻を踏んでいるので気持ちよく歌える歌ですよね。 ♪I'm dreaming of a white Christmas  Just like the ones I used to know  Where the treetops glisten,  and children listen  To hear sleigh bells in the snow  I'm dreaming of a white Christmas  With every Christmas card I write  May your days be merry and bright  And may all your Christmases be white ○ビング・クロスビー   Bing Crosby 1903/5/2-1977/10/14 アメリカの俳優・歌手。 世界で1億枚を超える大ヒットとなった「ホワイト・クリスマス」が有名。 1940年以降、13曲の全米No.1ヒット。 生涯のレコード売上は4億枚を超えるという。 57本の映画に出演。  「我が道を往く」では、アカデミー主演男優賞受賞、   「喝采」では、同賞にノミネートされている。   元妻は女優のキャスリン・グラント。 ボブ・クロスビー楽団で知られるボブ・クロスビーは弟、 女優のメアリー・クロスビーは娘、 映画「13日の金曜日」に出演したハリー・クロスビーは息子、   俳優のデニース・クロスビーは孫。 <代表曲> ・いつの日か君に(Where The Blue Of The Night ) ・サイレント・ナイト(Silent Night) ・シエラ・スー(Sierra Sue) ・オンリー・フォーエヴァー(Only Forever) ・ホワイト・クリスマス(White Chirismas) ・アイ・ラヴ・ユー(I Love You) ・サン・フェルナンド・ヴァレー(San Fernando Valley) ・アイル・ビー・シーイング・ユー(I'll Be Seeing You) ・星にスイング(Swinging on a Star) ・僕は気ままに(Don't Fence Me In) ・イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム(It's Been a Long, Long Time) ・今ぞ別れの時(Now Is The Hour) ・トゥルー・ラブ(True Love)   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


シマロン

オトーサン、 「おお、第4回アカデミー賞受賞作品だ」 第1回”つばさ”、第2回”ブロードウェイ・メロディ”、 第3回”西部戦線異状なし”と見ているので、 この映画をみると、穴が埋まります。 因みに、第5回は”グランド・ホテル”です。 原題:Cimarron (1931) 監督:Wesley Ruggles 原作:Edna Ferber 脚本:Howard Estabrook/A.B. MacDonald/Fred E. Sutton Genre: Drama / Western Country: USA Language: English / French Color: Black and White 上映時間:131分 あらすじ: 政府がオクラホマを新移住地に指定したとき、 疲れを知らぬ男ヤンシーは、 家族とともにウィチタから新天地へ移住する。 彼は、新聞発行人であり、弁護士であり、 そして何事においても秀でていた。 やがて、オサージュの町のリーダーになる。 だが、町が落ち着いてくると、尻がもぞもぞしてきて、 家族を残してチェロキー居住地を目指す。 その間、妻のサバラは、家計を切りまわし、 やがて自分の力で著名人になっていく。 出演者: Richard Dix .... Yancey Cravat(ヤンシー) Irene Dunne .... Sabra Cravat(サバラ) Estelle Taylor .... Dixie Lee(ディキシー) オトーサン、 「リチャード・ディクス、いいねえ」 こうした骨太で知的な人物像は、 最近お眼にかかったことありません。 小粒で軽薄な役者ばかりです。 残念ながら、経歴は出ていませんでした。 奥方役のアイリーン・ダン、演技の巧い女優さんでした。 ごく自然な演技ながら説得力があります。 IRENE DUNNE  アイリーン・ダン 誕生日 1901/12/20-1990/9/4 出身 米ケンタッキー州ルイズビル シカゴ・ミュージカル・カレッジに学び、 歌手になり、地方公演の舞台を踏む。 29年、RKOと契約。30年「女護ヶ島上陸」で映画デビュー。 31年「シマロン」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 以後、4度ノミネート。52年を最後に映画から引退。 出演作 1930年「女護ヶ島上陸」 1931年「シマロン」「BACHELOR APARTMENT」「THE GREAT LOVER」       「CONSOLATION MARRIAGE」 1932年「六百万人交響楽」「裏街」「THIRTTEN WOMEN」 1933年「NO OTHER WOMAN」「青白い瞼」「THE SILVER CORD」       「ANN VICKERS」「IF I WERE FREE」 1934年「THIS MAN IS MINE」「秦西侠盗伝」「THE AGE OF INNOCENCE」 1935年「いとしのアデリン」「ロバータ」「愛と光」 1936年「ショウ・ボート」「花嫁凱旋」 1937年「逞しき男」「新婚道中記」 1938年「生活の悦び」 1939年「邂逅」「INVITATION TO HAPPINESS」「明日来りなば」 1940年「MY FAVORITE WIFE」 1941年「愛のアルバム」「恋愛十字路」 1942年「LADY IN A JAM」 1943年「A GUY NAMED JOE」 1944年「ドーヴァーの白い崖」「再会」 1945年「OVER 21」 1946年「アンナとシャム王」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「ママの想い出」 1950年「牧場の花嫁」「THE MUDLARK」 1952年「IT GROWS ON TREES」 その他の出演者: Nance O'Neil .... Felice Venable William Collier Jr. .... The Kid Roscoe Ates .... Jesse Rickey George E. Stone .... Sol Levy Stanley Fields .... Lon Yountis Robert McWade .... Louis Hefner Edna May Oliver .... Mrs. Tracy Wyatt Judith Barrett .... Donna Cravat Eugene Jackson .... Isaiah User Rating: 6.1/10 (440 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 この映画を評価できないとは、世も末。 目先の利に眼がくらんで、 高貴な魂の何たるかを解さないひとが増えているのかも。 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・脚色賞 ・美術監督賞 同ノミネート ・監督賞:ウェズリー・ラッグルス ・主演男優賞:リチャード・ディックス ・主演女優賞:アイリーン・ダン ・撮影賞 User Comments: Matthew Dicksonさん Denton, TX 2005年8月13日 歴史的時代、そして歴史に残る映画 巨費をかけ、歴史を概観した、まさに折り目正しい映画である。 この映画は、オクラホマ開拓時代40年を描いている。 映画の大部分は、燃える男ヤンシーの双肩にかかっている。 ヤンシーは、都市を創った男たちの精神を体現している。 新聞発行人であり、政治家であり、弁護士であり、牧師であり、 家族思いの男であり、拳銃使いだった。 彼が語るとひとびとは耳を傾ける。 自分で一旦やると決めると、やりとげる。 拳銃を引くや、男たちは死ぬ。 リチャード・ディクスは、世界的に有名な俳優ではないが、 彼の広い肩幅、よく響く声、強烈なエネルギーは、 ヤンシーという強力な人物像にふさわしい。 制作がまた印象的である。 開幕シーン、 オクラホマの領地獲得の大陸レースは、眼を奪う。 60年後、ロン・ハワード監督が”Far and Away”で再現している。 衣装、舞台、装飾は、過去を現前させる。 ちっぽけな町が、大都市に発展して様が手にとるように分かる。 だが、制作に巨費を投じた多くの映画と同様に この映画、 水準が低い。 ストーリーがあまりに手広すぎ、感動しようにも山場がない。 にもかかわらず、面白いし、それだけでも見る価値がある。 オトーサン、 「アカデミー賞級俳優の経歴がないのは、 海外映画俳優マガジンとしては、おかしいよなぁ」 そこで調べて作成してみました。 スタジオのエライさんとも喧嘩したり、 骨太の人生を送ったひとのようです。 どんな分野でも成功できるひとでした。 RICHARD DIX リチャード・ディックス   誕生日 1893/7/18 - 1949/9/20 出身 ミネソタ州セントポール 出演作: 1923年「最後の一人迄」「十誡」 1926年「滅び行く民族」 1928年「野球王」 1929年「レッド・スキン」 1931年「シマロン」 1941年「無法地帯」 1943年「硝煙のカンサス」「銃弾」 次に、IMDbで。 リチャード・ディックスは、RKO Radio Picturesで、 1929年から1943年まで主役をつとめた。 1893年7月18日ミネソタ州セントポールで生まれ、 そこで教育を受け、父親の希望で外科医になるべく勉強した。 学校の演劇部で顕著な演技力を認められ、いつも主役を演じた。 身長183センチ、体重81.6kg、 スポーツ万能で、とくにフットボールや野球がうまかった。 この特技のおかげで、あらっぽい役に優れていた。 ミネソタ大学卒業後、銀行に勤め、夜は演劇の訓練をした。 職業人生は、地方の株屋からはじまり、やがてNYで働くことになる。 父親の死で母親と妹を養うようになってから、 彼はロスに行き、株屋Moroscoの支配人として成功する。 この結果、パラマウント映画の目にとまる。 荒っぽいルックスと暗い性格で、西部劇の有名俳優になった。 その真価が発揮されたのは、パラマウント映画の「野球王」(1928)で、 野球のお話しだが、有声映画第1作となった。 その深い声と圧倒的な存在感は、完璧に有声映画に向いていたので、 1929年、RKO Radio Picturesと契約し、 ミステリー映画"Seven Keys To Baldpate"で成功を収めた。 1931年、名作「シマロン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、 作品賞を受賞した。 1930年代を通して、 RKOでは、ミステリー・スリラー、 お金目当ての文芸作品、西部劇などでヒットを連発した。 1940年代半ばには、コロンビア映画の ミステリー映画"Whistler"シリーズに出演した。 1947年に映画界から引退した。 1931年10月20日、Winifred Coeと結婚し、 Martha Mary Ellenが生まれたが、1933年に離婚。 1934年6月29日、Virginia Webster と再婚し、 二人の息子Richard JrとRobertと養女Sara Sueがいる。 1949年9月20日、56歳で死んだ。


ハーヴェイ

オトーサン、 またも、TSUTATYAへ。 6本借りたら、2078円も! 「ま、名作が見られるのだから、いいか」 原題:Harvey (1950) 監督:Henry Koster 台本:Mary Chase 脚本:Mary Chase/ Oscar Brodney / Myles Connolly Genre: Family / Fantasy / Comedy Color: Black and White 上映時間: あらすじ: 中年の酒呑みエルウッドは、姉と姪を困らせている。 出会ったひとすべてにハーヴェイを紹介するからだ。 ハーヴェイは、白いウサギで、6フィート3インチ。 彼だけが見ることができるのだ。 (混乱したときの姉も稀に見ることもあるが) 姉のヴィータは、彼をチャムレイ精神病院に収容しようとするが、 病院は、彼ではなく姉のほうを収容してしまう。 間違いに気づいたチャムレイ博士は、彼を追いかけるが... 出演者: James Stewart .... Elwood P. Dowd(エルウッド) Josephine Hull .... Veta Louise Simmons(ヴィータ) Peggy Dow .... Miss Kelly(ケリー) オトーサン、 「いい味しているなぁ」 長身のごくフツーの役者なのですが、 実に温かみがあって、軽妙です。 姉のジョセフィン・ハル、見事に老婦人を演じました。 残念ながら、海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 JAMES STEWART  ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」でアカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」「海の若人」 1938年「我が家の楽園」「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」アカデミー主演男優賞 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) その他の出演者: Charles Drake .... Dr. Sanderson Cecil Kellaway .... Dr. Chumley Victoria Horne .... Myrtle Mae Simmons Jesse White .... Wilson William H. Lynn .... Judge Gaffney Wallace Ford .... Taxi driver Nana Bryant .... Mrs. Hazel Chumley Grayce Mills .... Mrs. Ethel Chauvenet Clem Bevans .... Mr. Herman Schimmelplusser rest of cast listed alphabetically: Gino Corrado .... Eccentric Man User Rating: 8.1/10 (9,828 votes)          top 250: #165 オトーサン、 「おお、世界の名画165位だ」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞:ジョセフィン・ハル 同ノミネート ・主演男優賞:ジェームズ・スチュアート User Comments: Perfect film, look for lighting jrfranchiさん USA 2004年4月5日 カンペキな映画、照明に注目。 カンペキな映画、大好きな映画だ。 この映画の照明がすばらしいことを指摘したい。 注目すべき最高のシーンは、 エルウッドがバーを背に路地に座って、 医者と看護婦に話しかけるシーンである。 影の使い方や間接照明が印象的なシーンをつくりあげている。 「市民ケーン」に使われ、よく知られている手法である。 スチュワートは、いろいろな映画ですばらしいが、 これは彼の最高の役のひとつだろう。 スクリューボール・コメディであり、おだやかな調子で馬鹿騒ぎもない。 これに似ている映画はないが、強いていえば、 ピーター・セラーの"Being There"(1979)であろう。 この映画、リメイクしないほうがいいが、 もしやるなら、トム・ハンクスしかいないだろう。 オトーサン、 この映画、舞台劇の映画化ですが、 舞台劇、それもヒットして5年間ものロングランになり、 観客の反応をもとに練りに練り上げられているのですから、 映画化すれば、面白くないはずはありません。 「こんなウサギなら、みんな心に抱いてほしいなぁ」 万事殺伐な世の中、たまには、 こういう心温まる空想もいいではないですか。 トム・ハンクス主演で、リメイクしてほしいものです。


ブロークン・フラワーズ

オトーサン、 「おすぎさん、5つ星だ」 週刊文春で、こうコメントしていました。 「意表をつくエピソードとペーソスとユーモアが 私を樂しくさせてくれました」 原題:Broken Flowers (2005) 監督・脚本:Jim Jarmusch Genre: Comedy / Drama Rated R for language, some graphic nudity and brief drug use. Country: USA / France Language: English 上映時間:106分 あらすじ: 断固たる独身主義者のドンは、最近シェリーに捨てられたばかり。 だが、ドンは、再びひとりで気ままに暮らしている。 ふしぎなピンクの手紙が配達されたことで、 彼は自分の過去をムリヤリ思い出させられる。 匿名の昔の愛人からのもので、 19歳の息子がいて、父親を探しているというのだ。 親友の隣人で、素人探偵で家族思いのWinstonにせかされ、 ドンは、このミステリーを調査させられることになる。 旅行なんか真っ平と渋っていたが、 4人の愛人を訪ね、何らかの手がかりを得ようと 田舎を横断する旅に出発する。 探し訪ねた相手は、Frances Conroy、Jessica Lange、 Sharon Stone、そしてTilda Swintonである。 予告なしに訪問したユニークな女性たちは、ドンを驚かせた。 彼は、過去と出会い、 そして...否応なしに現在と向き合うことになる。 出演者: Bill Murray .... Don Johnston(ドン) Frances Conroy .... Dora(ドーラ) Jessica Lange .... Carmen(カルメン) Sharon Stone .... Laura(ローラ) オトーサン、 「ビル・マーレーが、断然いい!」 「ロスト・イン・トランスレーション」では、 見知らぬ大都会トーキョーで、 途方にくれる表情がすてきでしたが、 今回はさらにそれに磨きをかけていました。 名演技のひとつでしょう。 お相手の女優さんたちのなかでは、 やはりジェシカ・ラングの巧さが光りました。 シャローン・ストーンは、影が薄いように感じました。 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」「小さな贈りもの」      「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」「天才マックスの世界」      「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「コーヒー&シガレッツ」「ロスト・イン・トランスレーション」 2004年「ガーフィールド」(声)「ライフ・アクアティック」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 その他の出演者: Julie Delpy .... Sherry Brea Frazier .... Rita Alexis Dziena .... Lolita Miller Jeffrey Wright .... Winston Tilda Swinton .... Penny Pell James .... Sun Green Mark Webber .... The Kid User Rating: 7.4/10 (12,492 votes) オトーサン、 「高いスコアだ!」 カンヌ国際映画祭 ・審査員特別グランプリ受賞:ジム・ジャームッシュ ・パルム・ドール、ノミネート:ジム・ジャームッシュ User Comments: drjimmycooperさん United States 2005年6月4日 すばらしくユニークで、魅力的。 だが、やや物足りない。 いまプレス・スクリーニングで見てきたところだ。 実にスマートで、よく出来ていて、面白い。 監督は、見事な腕前だし、 奇抜で愉快ですばらしい演技にあふれている。 この映画は、かなり定型を避けているものの、 ちょっとおなじみの"Aren't Middle-Americans quirky?"に そのユーモアの質が似ている。 だが、ジャームッシュ監督は、それを誇張することなく、 最初から最後まで控え目に映画を進めていく。 唯一の弱点と思えるのは、映画の力である。 十分でないような気がするのだ。 マーレイ演じる人物は、押しつぶされて落胆している。 それをマーレイは、微妙にカンペキに演じている。 面白いし、見ていて魅了される。 マーレイの顔の表情のわずかな変化を食い入るように見てしまった。 だが、彼の受け身の寡黙な演技の組み合わせと 手薄なストーリ−展開には、物足りないものがある。 できれば、もっとインパクトがほしかった。 そう、これは、すばらしいミニマリズムなのだと承知しているが、 印象に残る何かがもう少し欲しいところである。 ビル・マーレイは、役者人生に、実にいい演技を加えることができたし、 ジム・ジャームッシュは、もうひとつの小さな宝石を生み出した。 (最近の映画とはちがって) この映画は、ユニークで面白い。 絶対見る価値がある。 オトーサン、 「脱力系、癒し系の映画だ」 これからは、こういうタイプの映画が流行するのでは。 CG全開、役者は金切り声、スピード、スリル、セックスでは、 映画館に疲れに行くようなもの。 106分というみじかさも、グーでした。 なお、経歴は以下のサイトに出ています。 http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=19980


ダブリン上等!

オトーサン、 「妙な題名だな。 ”ダブリン上等兵” コリン・ファレル主演の戦争物と勘違いして 借りてしまいましたが、コメディ・ドラマでした。 原題:Intermission (2003) 監督:John Crowley 脚本:Mark O'Rowe Genre: Crime / Drama / Comedy Rated R for pervasive language, some sexual content and violence. 上映時間:105分 あらすじ: これは郊外の恋物語。 主人公は、迷える男たち、 ある種の愛を求めて、彼らが巻きこまれる旅を描く。 絶望的なほど不安定で、感情もコントロールできないジョンは、 デジレとの恋の破局を迎える。 ちょっと冷却期間を置かないかと言ったばかりに、 彼女は傷つき、自分も孤独でみじめになってしまう。 機会と偶然のおかげで、 破局は、周囲を巻き込み、 ローラーコースターのように転落していく。 この映画は、人生の一断面を示している。 破局と再建の道筋、それぞれの人生がいかに交錯するか、 自分のもつ力が周囲のひとにどう影響するかを描いている。 出演者: Colin Farrell .... Lehiff(レイフ) Cillian Murphy .... John (ジョン) Kelly Macdonald .... Deirdre(デジレ) Shirley Henderson .... Sally(サリー) オトーサン、 「群像劇だなぁ」 とくに、コリン・ファレルが主役ということはありません。 ジョン役のキリアン・マーフィ、薄気味悪い演技でした。 COLIN FARRELL  コリン・ファレル 誕生日 1976/5/31 出身 アイルランド・ダブリン 父イーモン、叔父トミーもサッカー・チーム、シュムロック・ローバーズの選手。 幼い頃はサッカー選手を目指していたが、 演技に関心が移り、ダブリンのガイエティ演劇学校に入学。 映画は「素肌の涙」で注目され、「タイガーランド」で主役のボズを演じ、 ボストン批評家協会賞主演男優賞を受賞した。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「素肌の涙」 2000年「私が愛したギャング・スター」      「タイガーランド」◇ 2001年「ジャスティス」◇「アメリカン・アウトロー」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」◆「フォーン・ブース」◇ 2003年「デアデビル」◆「S.W.A.T」◇「リクルート」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」「ダブリン上等!」 2004年「アレキサンダー」◇ 2005年「ニュー・ワールド」◇ CILLIAN MURPHY  キリアン・マーフィ 誕生日 1974/3/13 出身 アイルランド 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「女性大使の闘い」(TM) 1999年「ザ・トレンチ 塹壕」 2001年「オン・エッジ 19歳のカルテ」 2002年「28日後...」 2003年「コールド・マウンテン」「真珠の耳飾りの少女」「ダブリン上等!」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」 その他の出演者: Kerry Condon .... Cafe Waitress Brian F. O'Byrne .... Mick David Wilmot .... Oscar Owen Roe .... Mr. Henderson Colm Meaney .... Jerry Lynch Barbara Bergin .... Karen User Rating: 6.7/10 (3,239 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: juancalzettaさん santa cruz, california 2004年4月19日 樂しめるが、本質的なものではない。 この映画、小さな映画館で見た。 音が悪くて、時々アイルランド訛りの発音が分からなかった。 だが、映画は、面白く、興味深く、引きこまれた。 脚本もいい。 アンサンブルで登場する多くの人物がそれぞれの小話で、 決断するあたりが面白い。 登場人物が動かしていくタイプの物語が好きなひとなら この小話の展開は樂しめるだろう。 ジョン役のCillian Murphy は、見事な演技をみせた。 攻撃的・爆発的なColm Meaneyに負けないようにがんばっていた。 コリン・ファレルは、そのむかつく外見以外はあまり印象に残らなかった。 序幕のよいシーンは別として。 Shirley Henderson とKelly MacDonaldは、 上品で、あまり印象的でなかったが、 まじめな役だからしょうがないのだろう。 この映画の光っている部分は、 登場人物たちの交錯がはっきりしていて、 アクションとリアクションがいかに他者に影響するかが分かる。 --原因と結果、信頼と欺瞞、愛と憎悪、 愛とセックス、セックスと暴力、暴力と正義、正義と犯罪行為、 これら多くの相反するダイナミックな力が日常生活に いかに影響するかを見事に示している。 登場人物たちは引き裂かれ、ともにドブに落ち、衝突しあう。 これは、確かに見ている分には面白い。 もう一度言うが、音質がひどく、これは大きな欠点だ。 だが、アイルランドでの90分の馬鹿騒ぎを樂しめるのだから、 マチネ価格を払うのは、問題ないと思う。 10点満点で6点。 オトーサン、 「ケルト文化って何だ?」 アイルランド人らしく郷土の誇りが随所に出ていました。 ○ケルト文化  ケルト文化を源にもつアイルランドを代表とするのは文学と音楽。  アイルランド人は昔から言葉を大切にし、言葉で遊び、雄弁に自己を語ってきた。  文学の水準の高さは有名で、W.B.イェーツ、バーナード・ショウ、  サミュエル・ベケット、シーマス・ヒーニと4人のノーベル文学賞受賞者を輩出。  「ガリバー旅行記」のジョナサン・スウィフト、オスカー・ワイルド、  ジェイムス・ジョイス等文豪が目白押し。  その一方で、アイルランド音楽も注目に値いする。  伝統的な音楽では、「庭の千草」や「ダニーボーイ」があり、  現代音楽では、エンヤやU2、シニード・オコナー、メアリー・ブラック、  クラナド、チーフタンズ、クランベリーなど世界的に有名なアーティストがいる。 出典:http://www.tomato-tour.co.jp/FF_detail_Ireland_1.html


陽のあたる場所

オトーサン、 「最高だね、この組み合わせ」 美男モンティと美女リズ、 モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラー。 嬉しくて舌なめずりしそうな映画です。 原題:A Place in the Sun (1951) 監督:George Stevens 原作:Theodore Dreiser 台本:Patrick Kearney 脚本:Michael Wilson/ Harry Brown Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:122分 あらすじ: ジョージは、ついに陽のあたる場所を手に入れたかに見えた。 音信が途絶えていた叔父が将来性のある仕事を与えてくれたのだ。 美しい上流階級の娘アンジェラと出会い、2人は一目惚れ。 だが、アリスがいた。 工場の組み立てラインで働く娘で、ジョージといい仲だったが、 職場恋愛が禁じられていたので、秘密裏に交際していたのだ。 レイバー・デイの週末、ジョージはアンジェラの湖畔の家へ。 湖畔で何が起きたかは、原作者Theodore Dreiserの題名を見れば分かる。 "An American Tragedy"(アメリカの悲劇) 出演者: Montgomery Clift .... George Eastman(ジョージ) Elizabeth Taylor .... Angela Vickers(アンジェラ) Shelley Winters .... Alice Tripp(アリス) オトーサン、 「モンティ31歳、リズ29歳、 そしてシェリー・ウィンタースも29歳だったのか」 いまは、勿論、3人とも故人なのです。 でも、青春の悲劇は、白黒映画に永遠に残りました。 MONTGOMERY CLIFT  モンゴメリー・クリフト 誕生日 1920/10/17-1966/7/23 出身 米ネブラスカ州オマハ 出演作 1948年「山河遙かなり」「赤い河」 1949年「女相続人」 1950年「大空輸」 1951年「陽のあたる場所」 1953年「私は告白する」「地上より永遠に」 1954年「終着駅」 1957年「愛情の花咲く樹」 1958年「若き獅子たち」「孤独の旅路」       「去年の夏突然に」 1960年「荒れ狂う河」 1961年「荒馬と女」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「フロイド」 1966年「ザ・スパイ」 ELIZABETH TAYLOR  エリザベス・テイラー 誕生日 1932/2/27 出身 英ロンドン 7才の時に渡米し、ビバリーヒルズに。 42年、映画デビュー。 60年「バタフィールド8」、66年「バージニア・ウルフなんかこわくない」で 2度アカデミー主演女優賞を受賞。結婚は8度している。 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1943年「家路」 1944年「ジェーン・エア」「ドーヴァーの白い崖」      「緑園の天使」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「スイングの少女」「奥様武勇伝」 1949年「若草物語」 1950年「花嫁の父」 1951年「クォ・ヴァディス」「可愛い配当」「陽のあたる場所」 1952年「黒騎士」 1954年「ラプソディー」「巨象の道」「雨の朝巴里に死す」 1956年「ジャイアンツ」 1957年「愛情の花咲く樹」 1958年「熱いトタン屋根の猫」 1959年「去年の夏突然に」 1960年「スペインの休日」      「バタフィールド8」 1963年「クレオパトラ」「予期せぬ出来事」 1965年「いそしぎ」 1966年「バージニア・ウルフなんか恐くない」 1967年「じゃじゃ馬ならし」「ファウスト悪のたのしみ」      「禁じられた情事の森」「危険な旅路」 1968年「夕なぎ」「秘密の儀式」 1970年「この愛にすべてを」 1972年「ある愛のすべて」 1974年「夜を見つめて」「別離」「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「青い鳥」「エンテベの勝利」「イッツ・ショータイム」 1979年「大統領の堕ちた日」 1980年「クリスタル殺人事件」 1986年「アクトレス ある女優の栄光と挫折」 1988年「トスカニーニ〜愛と情熱の日々〜」 1994年「フリント・ストーン/モダン石器時代」 SHELLY WINTERS  シェリー・ウィンタース 誕生日 1922/8/18-2006/1/14 出身 米イリノイ州セントルイス 1959年「アンネの日記」、65年「いつか見た青い空」(65年)で アカデミー賞助演女優賞受賞。 出演作 1943年「風を起こす女」 1944年「カバー・ガール」 1945年「今宵よ永遠に」      「千一夜物語・魔法のランプ」 1948年「二重生活」「赤い河」「都会の叫び」 1949年「暗黒街の巨頭」 1950年「ウィンチェスター銃’73」 1951年「その男を逃がすな」「陽のあたる場所」 1954年「サスカチワンの狼火」「重役室」 1955年「マンボ」「嵐の中の青春」「狩人の夜」      「俺が犯人だ!」「黄金の銃座」      「殺人者のバラード」「悪徳」 1959年「アンネの日記」      「拳銃の報酬」 1960年「俺の墓標は立てるな」 1960年「明日なき十代」 1962年「ロリータ」「チャップマン報告」 1964年「禁じられた家」 1965年「偉大な生涯の物語」      「いつか見た青い空」 1966年「アルフィー」「動く標的」 1968年「インディアン狩り」 1969年「想い出よ、今晩は」 1970年「最後のインディアン」「血まみれギャングママ」 1971年「誰がルーおばさんを殺したか?」「無実の死」      「ヘレンに何が起こったのか?」、 1972年「囁く砂」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「クレオパトラ危機突破」 1974年「セックスシンボル」 1975年「Mr.ダイヤモンド」      「ラッキー・タッチは恋の戦略」「怒りの凶弾」 1976年「グリニッヂ・ビレッジの青春」      「テナント/恐怖を借りた男」 1977年「テンタクルズ」「ピートとドラゴン」(声)      「ザ・シンガー」 1978年「キング・オブ・ジプシー」「呪われた美人学生寮」 1979年「ルプリンの魔術師」「シティ・オン・ファイヤ」      「ザ・ビジター」 1981年「S.O.B.」 1983年「黄昏のブルックリン・ビレッジ」 1985年「デジャ・ヴ/夢の女」 1986年「ロッキーヒルの魔女たち」「デルタ・フォース」 1988年「パープル・ピープル・イーター」 1990年「スーパースター」 1991年「ステッピング・アウト」 1992年「ニューヨーク恋泥棒」「フライング・ピクルス」      「いまは涙を忘れて」 1994年「羊たちの沈没」「スピリット・オブ・ファイヤー/邪教都市」(TM)       「バック・ファイヤー!」 1995年「君に逢いたくて」「陪審員だよ、全員集合!」 1996年「ある貴婦人の肖像」 その他の出演者: Anne Revere .... Hannah Eastman Keefe Brasselle .... Earl Eastman Fred Clark .... Bellows, defense attorney Raymond Burr .... Dist. Atty. R. Frank Marlowe Herbert Heyes .... Charles Eastman Shepperd Strudwick .... Anthony Vickers Frieda Inescort .... Mrs. Vickers Kathryn Givney .... Louise Eastman Walter Sande .... Art Jansen, George's Attorney Ted de Corsia .... Judge R.S. Oldendorff John Ridgely .... Coroner Lois Chartrand .... Marsha User Rating: 7.6/10 (2,905 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは」 アカデミー賞受賞  ・監督賞:ジョージ・スティーブンス  ・脚色賞  ・撮影賞(白黒)  ・劇・喜劇映画音楽賞  ・衣装デザイン賞(白黒)  ・編集賞 同ノミネート  ・作品賞 ・主演男優賞:モンゴメリー・クリフト ・主演女優賞:シェリー・ウィンタース User Comments: yardsignさん TCM's Basement 2006年1月20日 湖中の女 これは時を超えた名画である。 登場人物たちに、一度ならずいろいろな形で出合うからだろう。 この至上の美に魅惑されぬ者はいるだろうか? あるいは、自ら陥った罠に? この映画、ジョージ・スティーブンスの最も重要な作品であろう。 ゴージャスな山とタホ湖の風景と 同じくゴージャスなリズとモンティのクローズアップ。 両者とも、自然の驚異なのだ。 ただ美しいだけでなく、必殺の美しさなのだ。 湖は、昼間は美しいが、夜になると暗黒になる。 ジョージは確かにハンサムだが、 ボートでアリスを殺したのは、まぎれもなく彼の行為だ。 アンジェラとのよき人生を夢みたばかりに、 こうした悲劇が起きてしまったのだ。 オトーサン、 「音の使い方が絶妙だなぁ」 ジョージとアリスのロマンテイックなシーンでは、 かすかなメロディ....モナリザでした。 湖畔のラブシーンでは、野鳥アビが時々鳴いています。 そして、最後は、パトカーのサイレンが次第に大きくなって。 アカデミー賞の劇・喜劇映画音楽賞を受賞しただけのことがあります。 最近の映画、やたら音楽を使い過ぎでは?


乱暴者(あばれもの)

オトーサン、 ついにTSUTAYAへ。 「高いなぁ。一週間レンタルで、346円もするのか」 でも、旬のマーロン・ブランドが見られるから、いいか。 原題:The Wild One (1953) 監督:Laszlo Benedek 原作:Frank Rooney 脚本:John Paxton/ Ben Maddow Genre: Drama 上映時間:79分 あらすじ: 40台のオートバイの”黒い反抗団”が オートバイレースの邪魔をする。 放り出されたが、2等賞のトロフィーを盗み、 リーダーのジョニーに進呈する。 連中は、次にWrightsvilleの町に乗り込み、 メイン・ストリートを乗り回し、ブリーカーのバーへ殺到する。 バーのオーナーである保安官は、 連中が金を落としてくれるので、歓迎し、何ら問題がないと判断する。 ジョニーは、保安官の娘に恋し、 トロフィーをみせて、かっこづけをしたりする。 ライバルの一団が、町にやってきて、一触即発の事態へ。 出演者: Marlon Brando .... Johnny Strabler/Narrator (ジョニー) Mary Murphy .... Kathie Bleeker(キャシー) Robert Keith .... Sheriff Harry Bleeker(保安官ハリー) オトーサン、 「旬のマーロン・ブランド、いいねえ」 永遠の青春スター、ジェームス・ディーンよりも、ステキです。 当時30歳。この若さで、この演技力は天才でしょう。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」       「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 その他の出演者: Lee Marvin .... Chino Jay C. Flippen .... Sheriff Stew Singer Peggy Maley .... Mildred Hugh Sanders .... Charlie Thomas Ray Teal .... Uncle Frank Bleeker John Brown .... Bill Hamegan Will Wright .... Art Kleiner Robert Osterloh .... Ben Robert Bice .... Wilson William Vedder .... Jimmy (dishwasher/bartender) Yvonne Doughty .... Britches (Johnny's ex-girlfriend) Keith Clarke .... Gringo User Rating: 6.9/10 (1,907 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: electronicpartyさん Bloomington, IN 2004年5月11日 マーロン・ブランドがすごい! マーロン・ブランドの出た映画は、 いつも私を感動の渦に巻き込む。 「波止場」そして、今度は「乱暴者(あばれもの)」だ。 この映画をみた観客は、大した筋書きがないと思うだろう。 だが、私が思うに、この映画の筋書きは、ジョニーそのものだ。 (演じるのは、マーロン・ブランド) この映画の見ものは、オートバイでもなければ、 連中の破壊行為でも、自警団員たちでもない。 ジョンの心理そのものである。 この映画が好きなのは、彼の性格変容を深く掘り下げている点である。 見終わって、ジョニーが分かった。 彼は、それまで真に愛されたことがなかったのだ。 だから、愛情表現を知らないのだ。 映画のなかで、彼は、自分の知っている唯一の方法で愛情を示す。 トロフィーを彼女にあげるのだ。 彼の心は傷き、苦痛とウソで頑なになっている。 数回、目に涙を浮かべていた。 彼は、感動を表わす術を知らないのだ。 だが、最後に示した素振りは、言わんとしていたことそのもの。 あんたが好きだ。 実にロマンティックな映画だ... オトーサン、 「上映時間79分!いいねぇ」 この時間内で、これだけの映画がつくれるのですから、 現在、標準的となっている2時間は、再考の余地があるのでは? 現代の若いひとは多忙で、そう簡単に2時間はひねり出せないし、 われわれ年配のものは、緊張状態を2時間も持続するのは、無理です。 映画は、90分以内と決めてほしいものです。


ドクター・ドリトル

オトーサン、 山荘滞在を1日延ばしたので、 急遽、ローソンで買ったのが、これ。 999円、これなら映画館に行くより安いですよね。 原題:Doctor Dolittle (1998) 監督:Betty Thomas 原作:Hugh Lofting 脚本:Nat Mauldi/Nat Mauldin/Larry Levin Genre: Family / Comedy Rated PG-13 for crude humor and language 上映時間:85分 あらすじ: ドリトル先生は、いい暮らしをしている。 傍らには、美しい妻と可愛い2人の娘たち。 そして、これ以上望めぬキャリア。 ある夜、犬を轢いてしまう。 犬は「ばか者」を大声で言って、消えてしまう。 それ以来、子供の頃の能力が戻ってきて、 動物たちと会話できるようになったのだ。 不幸にも、ドリトル先生が会話できることが急速に広まり、 たちまち、多くの動物たちが、それこそネズミから馬の群れまでが、 治療を求めてやってくる。 だが、同僚たちは、彼が気が狂ったと思う。 ドリトル先生の診療所が巨額のお金で買収されようとしていて、 多くの意思決定が必要な矢先である。 彼はダイジョウブなのだろうか? 精神病院に入れたほうがいいのではなかろうか? 診療所を売却するか? だが、家族もまた離れ離れになりそうになる。 その時、サーカスの虎が重病になって... 出演者: Eddie Murphy .... Dr. John Dolittle(ドルトル先生) Kristen Wilson .... Lisa Dolittle(リサ) Kyla Pratt .... Maya Dolittle (マヤ) Oliver Platt .... Dr. Mark Weller(ウエラー) オトーサン、 「エディー、いつもの元気ないなぁ」 ステキな動物たちがゴマンと出てくるので、 それに食われてしまったようなのです。 EDDIE MURPHY  エディ・マーフィ 誕生日 1961/4/3 出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「48時間」◇ 1983年「大逆転」◇ 1984年「おかしな関係/絶体絶命」 1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇ 1986年「ゴールデン・チャイルド」◇ 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇ 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇ 1989年「ハーレム・ナイト」◇ 1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇ 1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇ 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇ 1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇ 1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇ 1997年「ネゴシエーター」◇ 1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」 1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇ 2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声) 2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇ 2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇ 2004年「シュレック2」(声) その他の出演者: Ossie Davis .... Archer Dolittle Jeffrey Tambor .... Dr. Fish Richard Schiff .... Dr. Gene 'Geno' Reiss Steven Gilborn .... Dr. Sam Litvack Peter Boyle .... Calloway 動物たちの声の出演者: Norm MacDonald .... Lucky (ラッキー) Albert Brooks .... Tiger (タイガー) Chris Rock .... Rodney (ロドニー) Reni Santoni .... Rat #1 John Leguizamo .... Rat #2 Julie Kavner .... Female Pigeon Garry Shandling .... Male Pigeon Jenna Elfman .... Owl Gilbert Gottfried .... Compulsive Dog Phyllis Katz .... Goat Jeff Doucette .... Possum Tom Towles .... German Shepherd Eddie Frierson .... Skunk Paul Reubens .... Raccoon Royce D. Applegate .... 'I Love You' Dog Chad Einbinder .... Bettleheim the Cat Hamilton Camp .... Pig Kerrigan Mahan .... Penguin User Rating: 5.3/10 (10,618 votes) オトーサン、 「ありゃ、低いな」 User Comments: bobさん Birmingham, UK 2003年10月2日 面白いせりふ、筋書きが弱い ジョン・ドリトルは、困った子供だった。 父親は、彼がいつも動物と会話しているフリをしていると思い、 いつも、それをやめさせようとしていた。 長じるにつれて、その能力は忘れられていたが、 犬を轢いたとき、その犬の会話が聞こえたのだ。 気が狂ったと思ったが、会話もできるのだった。 突然、動物たちが治療を受けに集まってくる。 家族の心は離れていき、 同僚たちも、診療所は危なくなったと思いはじめる。 エディ・マーフィは、ユーモアや特殊効果に依存したコメディ大作の リメイクで息を吹き返した俳優である。 ここでも、ユーモアは、アニマトロニクスの動物たちの ユーモアあふれるせりふがいい。 筋書きは、この映画の弱点であろう。 スト−リーはあるものの引き込まれないし、重要でもない。 映画を支えているのは、動物たちのしゃべるおかしなセリフである。 動物の主役、ハムスターのロドニーの早口言葉、 "I am Kyser Soze"がいい。 特殊効果は、驚くほどひどい。 一見よく見えるのだが、動きが不自然である。 本当の動物たちと人形の間のカットがすぐ分かってしまう。 助演陣は、基本的に、映画を動かし、悲惨な状態から救っている。 Rock、Brooks、MacDonald、Leguizamo、Shandlingらが、 みないい仕事をしている。 会話は、基本的に寸言からなっている。 そのほか、大人の出演者は、マトモすぎる。 マーフィは、まったくトロくさかった。 全体に樂しいが、それは助演陣と動物たちの鋭いせりふのおかげである。 だが、それ以上を望まぬならば、失望しないだろう。 オトーサン、 「昔読んだのと全然イメージがちがうなぁ」 ○ドリトル先生  ヒュー・ロフティングの児童書シリーズの主人公。  博物学者・医学博士。本名はジョン・ドリトル。  ロフティングが第一次世界大戦で遭遇した動けなくなった軍用馬の射殺処分に心を痛め、  自分の子供に出した手紙での話が原型とされる。  ・ドリトル先生アフリカゆき(1920)  ・ドリトル先生航海記 (1922)  ・ドリトル先生の郵便局 (1923)  ・ドリトル先生のサーカス(1924)  ・ドリトル先生の動物園 (1925)  ・ドリトル先生のキャラバン (1926)  ・ドリトル先生と月からの使い(1927)  ・ドリトル先生月へゆく (1928)  ・ドリトル先生月から帰る (1933)  ・ドリトル先生と秘密の湖 (1948)  ・ドリトル先生と緑のカナリア(1950)  ・ドリトル先生の楽しい家 (1953年)  映画としては、  レックス・ハリソン主演のミュージカル映画「ドリトル先生不思議な旅」(1967) エディ・マーフィー主演のリメイク(「ドクター・ドリトル」「ドクター・ドリトル2」)がある。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


メル・ブルックス/逆転人生

オトーサン、 「出来が悪いらしいなぁ」 これも、メル・ブルックスものですが、暗すぎるので、 評判はよろしくなかった映画だとか。 原題:Life Stinks (1991) 監督:Mel Brooks 原作:Mel Brooks/ Ron Clark/ Rudy DeLuca/Steve Haberman 脚本:Mel Brooks/Rudy DeLuca/Steve Haberman Genre: Comedy Country: France / USA Language: English 上映時間:92分 あらすじ: 富豪が賭けをする。 荒っぽいロスで、30日間文なしで生き延びられるかどうか。 彼は、滞在中に別の人生をみつける。 ホームレスの女性と恋に落ちたのだ。 出演者: Mel Brooks .... Goddard 'Pepto' Bolt(ゴダード・ポルト) Lesley Ann Warren .... Molly(モリー) Jeffrey Tambor .... Vance Crasswell(バンス) Stuart Pankin .... Pritchard(プリチャード) オトーサン、 「メル・ブルックス、演技がうまくなったなぁ」 監督・共同脚本・主演、みんなこなすのですから、大変だったでしょう。 相手役のモリー、とっても素敵な女性でした。 もっと活躍してもらいたいものです。 LESLEY ANN WARREN  レスリー・アン・ウォーレン 誕生日 1946/8/16 WOMAN 出身 米ニューヨーク市マンハッタン バレエと演技を学び、65年テレビ・ミュージカル「シンデレラ」に主演。 これを観たウォルト・ディズニーによって 67年「最高にしあわせ」に起用され、映画デビュー。 テレビ・シリーズ「スパイ大作戦」でレギュラー。 82年「ビクター/ビクトリア」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1967年「最高にしあわせ」 1968年「ファミリーバンド」 1976年「ニューヨーク一獲千金」 1982年「ビクター/ビクトリア」 1984年「チューズ・ミー」「ソングライター」 1985年「殺人ゲームへの招待」 1987年「ザ・コップ」 1989年「3人の婚約者」 1991年「メル・ブルックス/逆転人生」 1992年「ピュア・カントリー」 1994年「薔薇の素顔」 1997年「インディアナポリスの夏」「同居人/背中の微かな笑い声」 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◆「イギリスから来た男」      「ツイン・フォールズ・アイダホ」 2001年「スパイダー」 2002年「セクレタリー」 その他の出演者: Howard Morris .... Sailor Rudy De Luca .... J. Paul Getty Teddy Wilson .... Fumes Michael Ensign .... Knowles Matthew Faison .... Stevens Billy Barty .... Willy Brian Thompson .... Mean Victor Raymond O'Connor .... Yo Carmine Caridi .... Flophouse Owner Sammy Shore .... Reverend at Wedding Frank Roman .... Spanish Interpreter User Rating: 5.0/10 (1,772 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 7点台でもいいほどです。 User Comments: John Langbeinさん Dixie, USA 2002年2月24日 おかしな社会批評 我々は年を重ねるにつれて、 もっといい社会が必要だと思うようになるのではないか。 これが、この映画の狙いである。 富豪を題材にして、彼を30日間路上に放り出し、 窮地に陥らせて、それを映画に仕立てる。 野心的な前作ほどよくはないが、いい映画である。 レスリー・アン・ウォーレンは、bag ladyとして愉快だった。 私は樂しんだが、これはメルの他の映画とはちがう。 そこが、酷評されたゆえんだろう。 もし他の誰かがつくったのなら、 もっと賞賛されたのではないかと思う。 メルが過ちを犯していないというのではない。 いくつかのシーンは、おかしいというよりも、 徹底的に馬鹿げているし、無意味である。 そう、こう言いたい。 他の映画も同じじゃないか。 この映画、メル・ブルックスの映画と思わなければ、 多くのひとが樂しめると思う。 だが、彼はそれでスターになったのだから、 ムリもないか。 オトーサン、 「いい映画じゃないか」 舞台は、ロサンゼルス、 ”天使の町”という美名とは裏腹に、 高級住宅街とスラムが混在する街です。 アメリカの途方もない格差社会を突きつけられる場所でもあります。 その昔、はじめて訪米して、リトル・トーキョーに行ったとき、 日系人の葬式に出食わしました。 日系1世のおばあちゃんらの腰の曲がった喪服姿をみて、 仰天したことがあります。 日本から出稼ぎにきて、底辺で暮らしているのです。 天国と思ってきたら、地獄。 この苛酷な現実を描いたメル・ブルックスに敬意を表しましょう。 オトーサン、 「刑務所帰りのホリエモンにも見てほしいな」 主人公の富豪ゴダード・ポルトがホームレスになり、 30日過ぎて、会社に戻ったら乗っ取られていた。 「ライブドア」の社長から追われたのと似ていませんか。 でも、訴訟に勝って、富豪の暮らしに戻り、 ホームレスのモリーとめでたく結婚式をあげる。 「ホリエモンも、いずれは結婚するんだろうなぁ」 お相手は、刑務所時代に知り合ったひと。 まさか、そんなことはないでしょうが、 読んだ本の影響で山登りをしたくなったそうですから、 これから登山中に出会うひとかもね。


メル・ブルックスのサイレント・ムービー

オトーサン、 「しょうがないなぁ」 連休中にもってきた6本中2本がすでに見たやつ。 メル・ブルックスものを、急遽2本買いました。 原題:Silent Movie (1976) 監督:Mel Brooks 原作;Ron Clark 脚本:Mel Brooks /Ron Clark/Rudy De Luca /Barry Levinson Genre: Comedy Country: USA Language: None 上映時間:87分 あらすじ: やる気まんまんの監督メルとその相棒エッグス、ベルは、 財政難の映画会社に無声映画のアイディアを提供する。 客寄せパンダで、有名スターの出演を試みるものの、 映画会社の債権者たちは反対する。 この無声映画では、ありえないひとが一言発する。 出演者: Mel Brooks .... Mel Funn(メル) Marty Feldman .... Marty Eggs(エッグス) Dom DeLuise .... Dom Bell(ベル) Bernadette Peters .... Vilma Kaplan(ヴィルマ) オトーサン、 「こりゃ愉快だ、抱腹絶倒ものだ」 その他の出演者(1): Anne Bancroft .... Herself Marcel Marceau .... Himself Burt Reynolds .... Himself James Caan .... Himself Liza Minnelli .... Herself Paul Newman .... Himself その他の出演者(2): Sid Caesar .... Studio Chief Harold Gould .... Engulf Ron Carey .... Devour Carol DeLuise .... Pregnant Lady Liam Dunn .... Newsvendor Fritz Feld .... Maitre d' Chuck McCann .... Studio Gate Guard Valerie Curtin .... Intensive Care Nurse Yvonne Wilder .... Studio Chief's Secretary Harry Ritz .... Man in Tailor Shop Charlie Callas .... Blindman User Rating: 6.3/10 (2,845 votes) オトーサン、 「低すぎる!世界の名画級だ」 ゴールデン・グローブ賞ノミネート ・優秀映画賞(Musical/Comedy部門) ・主演男優賞:Mel Brooks ・助演男優賞:Marty Feldman ・助演女優賞:Bernadette Peters User Comments: jrs-8 さん Chicago 2004年11月30日 ブルックスの見過ごされた宝石 メル・ブルックスというと、 「ブレージングサドル」、「ヤング・フランケンシュタイン」、 「プロデューサーズ」が思い浮かぶ。 「サイレント・ムービー」の名を聞いたことはあまりないだろう。 昨日、この映画を再び見たが、、 この映画もまた傑作であり、上記の映画に並ぶものだった。 筋書きは、単純そのもの。 気鋭の映画監督があるアイディアを思いつく。 かつて勤めた映画会社を救うために、無声映画をつくろうというのだ。 撮影所長シド・シーザーのOKが出るや、 ブルックスと相棒のMarty FeldmanとDom DeLuiseは、 映画をヒットさせるために、5人のスーパースターをみつける。 これがすべて。賢い脚本である。 ブルックスがやったことは、 すべてのシーンをアイディア満載にすることだった。 ストーリーとまったく無関係のシーンが、笑いをさそう。 ブルックスは、ほとんど、その中心にいる。 私は、全編を通じて大笑いした。 笑わなかった時間は、1分もなかっただろう。 もうひとつ巨匠の一撃は、John Morrisのめざましい音楽である。 最初から最後まで、その音楽が流れている。 この音楽がなければ、映画は失敗していたと思うほどよかった。 そう、たったの一言を除けば、この映画は、無声映画なのだ。 多くのひとは、誰がその主か、おそらく気づくだろう。 これこそ、メル・ブルックスの古典的シーンである。 この映画は、「ブレージングサドル」、 そして「ヤング・フランケンシュタイン」に続いてつくられた傑作である。 この時期のブルックスは、ピークだったと言えるだろう。 作品の質は、この映画の後、低下する。 面白いが、やり過ぎの「メル・ブルックスの新サイコ」以降である。 だが、幸い、われわれは、 ウディ・アレンには敵わないまでも、 この映画で至福の時を味わうことができる。 オトーサン、 現在上映中の「プロデューサーズ」の脚本家が メル・ブルックスであることに気づきました。 「軽妙な筋書きを書くひとだな、  このひと、どういうひとだろう?」 てなことで、経歴を調べてみました。 MEL BROOKS  メル・ブルックス 誕生日 1926/6/27 出身 ニューヨーク・ブルックリン 監督作 1968年「プロデューサーズ」 1970年「命がけ!イス取り大合戦」 1974年「ブレージングサドル」「ヤング・フランケンシュタイン」 1976年「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」 1978年「メル・ブルックスの新サイコ」 1981年「珍説世界史PartT」 1987年「スペースボール」 1991年「メル・ブルックス 逆転人生」 1993年「ロビン・フッド キング・オブ・タイツ」 1995年「レスリー・ニールセンのドラキュラ 次に、IMDbで。 コメデイの脚本家にして監督。 皮肉なタッチと喜劇的なスタイルは、 ボードビルとBorscht Belt shtickに影響されたもの。. ブルックスは、1940年代に漫談家としてスタートした。 The Ritz Brothersのハリーに大きな影響を受けている。 Catskillsで働いているときに、Sid Caesarに出会う。 彼は、後年、脚本家のひとりとして、ブルックスを雇い、 青二才のTV シリーズ、"Your Show of Shows"、 その続編の"Caesar's Hour"に起用した。 仲間には、ウディ・アレン、ニール・サイモン、costar Carl Reinerがいた。 TVとBroadwayの舞台用に粗い脚本を書いた数年後、 ブルックスは、最初の足跡を残した。 Ernie Pintoffとともに創った愉快な短編アニメ ”The Critic” (1963)が、アカデミー賞に輝いたのだ。 "Get Smart" (1965-69)を具体化したことで、 TV番組で高視聴率を記録した。 このおかげで、Joseph E. Levineの後押しで、 最初の長編映画「プロデューサーズ」 (1968)を脚本・監督した。 あまりにユダヤ人的、あまりにマニアックと嫌われもしたが、 成功して、アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞した。 次作は、「命がけ!イス取り大合戦」 (1970)で、彼も出演している。 「プロデューサーズ」は、古いショウ・ビジネスのジョークや 失敗したショウで金儲けをするというロシアの昔話に触発されている。 何回か映画化されている。 両作品とも、明らかに”個人的な”プロジェクトで、 間違いなく、ブルックス印である。 ワーナーブラザースが、次の映画を債務保証し、 内幕物の素材のおそれもあり、 あまりにユダヤ的ユーモアが残っていたので、 カウボーイ映画「ブレージングサドル」(1973)は、観客を粉砕し、 ブルックスを新しいパロディ映画の監督に方向づけた。 彼の俳優のストックが増えたし、 はじめて共同脚本家として働くことにもなった。 (Richard Pryorは、この作品の脚本家のひとりだったし、 次作、愉快なユーモア映画「ヤング・フランケンシュタイン」(1974)では、 Gene Wilderが共同脚本家になっている。 未来の監督Barry Levinsonも、その後、脚本家チームに加わっている。 だが、ブルックスの努力がより散弾銃らしく、先が読めるようになったのは、 「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」(1976)や、 ヒッチコックのパロディ「メル・ブルックスの新サイコ」(1977)であり、 歴史劇「珍説世界史PartT」 (1981)や宇宙オペラ「スペースボール」(1987)である。 ブルックス自身もカメラの前に立ち、 最初は、助演やカメオで満足していたが、「サイレント・ムービー」では主役を演じた。 「メル・ブルックスの新サイコ」や「珍説世界史PartT」では、 ついに、たまりかねて、丸めた背中に背負い、 ありきたりの冗談をピシャリとやっつけ、 幼稚で曖昧な語句や無分別な滑稽なしぐさを乱発した。 彼と妻のアン・バンクロフトは、 Lubitschの”To Be or Not to Be”の並みのリメイク(1983)に Jack BennyとCarole Lombardを出演させている。 1980年代、彼の制作会社Brooksfilmは、柄にもなく真面目な映画をつくった。 David Lynchの最初のコマーシャル”The Elephant Man”(1980)であり、 David Cronenbergの最初の映画”The Fly”(1986)や "The Doctor and the Devils "(1985)であり、 アン・バンクロフトのためにつくった”84 Charing Cross Road ”(1987)や、 ”Solarbabies”(1986)などであった。 俳優として、ブルックスは、 "The Muppet Movie" (1979)や"Sunset People" (1984)に出演し、 "Look Who's Talking Too" (1990)に声の出演をしている。 4年間の中断後、ブルックスは、”Life Stinks” (1991)で復帰した。 賭けに勝つために、ホームレスと1ケ月暮らすタイクーンを演じた。 この冴えないテーマは観客を失望させた。 ブルックスは、この失敗に学び、 次の映画”Robin Hood: Men in Tights” (1993)では、パロディ路線に戻った。


旅するジーンズと16歳の夏

オトーサン、 「これって、青春ものだな」 あわてて借りてしまったのですが、さあ、どうでしょうか? 原題:The Sisterhood of the Traveling Pants (2005) 監督:Ken Kwapis 原作:Ann Brashares 脚本:Delia Ephron / Delia Ephron/ Elizabeth Chandler Genre: Adventure / Comedy / Drama / Romance Rated PG for thematic elements, some sensuality and language. Country: USA Language: English / Greek / Spanish 上映時間:119分 あらすじ: 4人の親友が、離ればなれにひと夏を過ごすことになり、 魔法のジーンズを分かち合う。 サイズも形もちがうのに、 このジーンズのパンツはみんなにフィットするのだ。 連絡を保つために、4人は、パンツを代わり代わりに着る。 また、離れている間に体験した冒険を報告しあう。 出演者: Amber Tamblyn .... Tibby(ティビー) Alexis Bledel .... Lena (レーナ) America Ferrera .... Carmen(カーメン) Blake Lively .... Bridget(ブリジット) オトーサン、 「ま、4人とも、学芸会のノリだなぁ」 強いていえば、ティビー役のアンバー・タンブリンが 女優さんらしかったかも。 AMBER TAMBLYN  アンバー・タンブリン 誕生日 1983/5/14 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 父は俳優ラス・タンブリン。 ABCのテレビドラマ「GENERAL HOSPITAL」の エミリー・クォーターメイン役で7年間レギュラー。 ハリウッド・リポーター・ヤング・スター賞 昼のドラマ部門最優秀ヤング主演女優賞2年連続受賞。 ほか「バフィー/恋する十字架」「ボストン・パブリック」などにゲスト出演。 「JOAN OF ARCADIA」の主演で 2004年エミー賞ほかゴールデングローブ賞にもノミネートされた。 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2002年「10ミニッツ・オーダー 人生のメビウス」(トローナからの12マイル)      「ザ・リング」 2005年「旅するジーンズと16歳の夏」 その他の出演者; Jenna Boyd .... Bailey Bradley Whitford .... Al Nancy Travis .... Lydia Rodman Rachel Ticotin .... Carmen's Mother Mike Vogel .... Eric Michael Rady .... Kostos Leonardo Nam .... Brian McBrian Maria Konstadarou .... Yia Yia George Touliatos .... Papou Kyle Schmid .... Paul Rodman Erica Hubbard .... Soccer Pal Diana User Rating: 7.1/10 (5,031 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いスコアなのか」 User Comments: tolliniさん 2005年5月31日 ほんとうに感動的な映画 5月初旬、この映画を一般公開に先立って、 インディアナポリスで見た。 私は、Heartland Film Festivalにおける "真に感動的な映画賞"の審査員のひとりだった。 この賞は、人生の前向きの価値への希望や尊敬を美しく描く人間の旅を 開発してものに与えられる。 そして、この映画が受賞した。 主役は、4人の10代の少女で、それぞれ特別である。 知的で、内省的である。 人生で重要なことをまじめに大人らしく受けとめている。 重要な事柄には、個人のくらし、人間関係、家族、家族の歴史などがある。 そして、友情もまた特別である。 パンツが身体つきも異なる少女たちにフィットするというトリックのせいでなく、 少女たちが互いに相手を気遣い、成熟した方法で、お互い助け合う。 多くのひとが、10年かけて学びとることだ。 4人は、心の底から互いを気遣う。 4人は、お互いに助けあう。 善意、知恵、健康さがあるからだ。 4人の少女たちは、この映画でも平等に扱われる。 お互いにとって、等しく重要であるだけでなく、 カメラの前でも、平等なのだ。 これらの若い女優たちをスター扱いはしていない。 人間関係が、この映画の見所である。 FYI というのは、この"真に感動的な映画賞"のウエブサイトであるが、 70年前に遡って、過去の受賞者のリストがある。 オトーサン、 「つまらなかった」 こんなに何度も見るのを中断したのも久しぶり。 「ロミオとジュリエット」、「ローマの休日」などのさわり集みたいでした。 でも、手軽に感動したい若いひとにはいいのかも。


ヴェラ・ドレイク

オトーサン、 連休用に借りた6本のうち、 2本が見たやつだったので、がっくり。 「ヴェラ・ドレイク? これはダイジョウブだろう」 名作に出会えて、喜びひとしおでした。 原題:Vera Drake (2004) 監督・脚本:Mike Leigh Genre: Crime / Drama Rated R for depiction of strong thematic material. Country: UK / France / New Zealand Language: English 上映時間:125分 あらすじ: ヴェラ・ドレイクは、無私の女性であり、 労働者階級に属する家族に尽くし、愛されている。 毎日、家族を溺愛し、病んだ隣人や高齢の母親を介護する。 だが、秘密裏に、困った女性を訪ね、 予期せぬ妊娠の重荷を減らしてやっていた。 この行為は、1950年代の英国では、不合法であったが、 ヴェラ自身は、困っている女性を助けていると信じてきた、 微笑みや励ましの言葉をいつも絶やすことはなかった。 だが、最後に、警察が彼女を摘発するに至って、 ヴェラの世界と家庭生活は、急速にこわれていく。 出演者: Imelda Staunton .... Vera(ヴェラ) Richard Graham .... George(ジョージ) Eddie Marsan .... Reg(レジー) オトーサン、 「いいねえ!」 中年女性、あるいは、老女が主人公の映画って、 なかなかないですが、これは常識破りの秀作です。 主人公ヴェラ・ドレイクを演じたイメルダ・スタントン、 感動的な演技でした。 以下の演技力の評価は、絶対に間違っています。 IMELDA STAUNTON  イメルダ・スタントン 誕生日 1956/1/9 出身 英 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「ピーターズ・フレンズ」 1993年「から騒ぎ」 1994年「ロシア52人虐殺犯チカチーロ」 1995年「いつか晴れた日に」 1996年「十二夜」 1998年「恋に落ちたシェイクスピア」 2000年「ラット・ゲーム」 2004年「ヴェラ・ドレイク」 その他の出演者: Alex Kelly .... Ethel Daniel Mays .... Sid Anna Keaveney .... Nellie Philip Davis .... Stan Lesley Manville .... Mrs Wells Sally Hawkins .... Susan Simon Chandler .... Mr Wells Sam Troughton .... David Marion Bailey .... Mrs Fowler Sandra Voe .... Vera's mother Chris O'Dowd .... Sid's customer Adrian Scarborough .... Frank User Rating: 7.9/10 (4,967 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ヴェネチュア国際映画祭 ・金獅子賞受賞:Mike Leigh ・主演女優賞受賞:イメルダ・スタントン アカデミー賞ノミネート: ・監督賞:Mike Leigh ・主演女優賞: イメルダ・スタントン ・脚本賞 User Comments: ILLPIRATAさん Los Angeles 2004年11月18日 娯楽映画ではないが... 娯楽映画ではないが...実にすごい映画である。 水曜日の夜に「アレクサンダー」を見に行き、 翌日の夜に、この「ヴェラ・ドレイク」を見た。 何というコントラスト! 物語は見応えがある。 登場人物たちの荒々しい息づかいが、身近に感じられる。 古い小路や苔むす岩のようだ。 何よりも、映画全体が、目晦まそうと努力するのでなく、 ただ伝えようという明確な意図を持っているのがいい。 カンペキではないが、 ハリウッドにいる我々すべてが努力すべき不完全さである。 美術監督について一言。 私は、50年代の英国を記憶している。 そう、そっくりだった。 両親は、陰気で緑色のキッチンで料理していた。 そう、英国のひとびとや家族に会話は欠かせないのだ。 そう、暖炉の正面に座っていたのだった。 戦争や爆撃について話しあっていたのだった。 そう、クリスマスには、居間に座って、 ちょうどこんな感じで食べていたのだった。 以上、私のささやかな秘密をシェアしていただいた。 さあ、「ヴェラ・ドレイク」を見に行ってほしい。 アレクサンダーのような駄作には近づかないように。 オトーサン、 「昔は、こういうおばあさんがいたんだ」 損得勘定なんか考えたこともない。 周囲のひとに尽くし、それを無上の喜びとするようなひとが。 ある意味では、ぜいたくな生き方でしょう。 ホリエモンが半年独房で暮らして、 「生き急いでいた」と述懐したそうですが、 残りの人生、銭金なしの人生を樂しんでみてはいかが? さしあたり、この「ヴェラ・ドレイク」を見て下さいな。


愛についてのキンゼイ・レポート

オトーサン、 「おお、DVDが出たか」 何だか気に引けたので、 映画館に見に行きませんでした。 DVD化は、うれしい知らせです。 生真面目そのものの映画でした。 原題:Kinsey (2004) 監督・脚本:Bill Condon Genre: Biography / Drama Rated R for pervasive sexual content, including some graphic images and descriptions. Country: USA / Germany Language: English 上映時間;118分 あらすじ: キンゼイは、生物学者で、性の研究者。 1万8000人を対象に、性歴についてインタビューを行ない、 1948年と1953年にアメリカ人の性行動についての報告書を出版した。 この本は、センセーショナルで、物議をかもしだした。 セックスについて語るのは、当時はタブーだったからだ。 ひとびとは、性についての知識をほとんど持っていなかった。 無知が、彼らを悩まし、罪悪感を抱かせていたのだ。 事実、結婚後、キンゼイの妻は処女を失ったとき、 彼との性行為に不快感を抱いた。 この手ひどい体験や学生にアドバイスしてきた経験から、 彼は、ひとびとの性行動を明らかにすることに興味を抱き、 生涯を性の調査に捧げた。 彼の学問上の好奇心は、興味深い。 彼は「多様性」と「個人主義」を支持した。 性行動には、通常のものと稀有なものとがあるが、 正常と異常に分類してしまうのは間違っていると主張した。 多くのひとびとに影響を与え、 とくに、ホモのひとびとに勇気を与えたり、救ったりした。 手短かに言えば、キンゼイは影響力のある人物だった。 性の調査に魅せられ、社会に貢献した。 出演者: Liam Neeson .... Alfred Kinsey (キンゼイ) Laura Linney .... Clara McMillen(クララ) オトーサン、 「2人とも、うまい役者さんだなぁ」 経歴をみましょう。 LIAM NEESON  リーアム・ニーソン 誕生日 1952/6/7 出身 北アイルランド・バリメナ 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エクスカリバー」 1984年「銀河伝説クルール」「バウンティ/愛と反乱の航海」 1986年「デュエット・フォー・ワン」「ミッション」 1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」 1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」      「ブランケット城への招待状」「サティスファクション」 1989年「パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」「ダークマン」◇ 1991年「疑惑に抱かれて」 1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」「嵐の中で輝いて」 1993年「シンドラーのリスト」◇「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」 1994年「ネル」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1996年「マイケル・コリンズ」◇「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 1998年「レ・ミゼラブル」◇ 1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「ホーンティング」◇ 2000年「ガンシャイ」◇ 2002年「K−19」「ギャング・オブ・ニューヨーク」      「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」「愛についてのキンゼイ・レポート」 2005年「バットマン ビギンズ」 LAURA LINNEY  ローラ・リニー 誕生日 1964/2/5 出身 米ニューヨーク ブラウン大学卒業後、ジュリアードで演技を学ぶ。 舞台デビューし、ブロードウェイを中心に活躍。 92年「ロレンツォのオイル」の学校の先生役で映画デビュー。 95年「コンゴ」で初主演。 2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」で アカデミー賞助演女優賞にノミネート。 役に応じて、自分の色を一切捨てられる女優。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「ロレンツォのオイル」「デーヴ」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」 1994年「SIMPLE TWIST OF FATE」 1995年「コンゴ」◇ 1996年「真実の行方」◇ 1997年「目撃」 1998年「トゥルーマン・ショー」◆ 2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」 2001年「アイリス」(TM)「プロフェシー」 2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◆ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◆「ミスティック・リバー」◆ 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」◆ 2005年「エミリー・ローズ」◇ その他の出演者: Chris O'Donnell .... Wardell Pomeroy Peter Sarsgaard .... Clyde Martin Timothy Hutton .... Paul Gebhard John Lithgow .... Alfred Seguine Kinsey Tim Curry .... Thurman Rice Oliver Platt .... Herman Wells Dylan Baker .... Alan Gregg Julianne Nicholson .... Alice Martin William Sadler .... Kenneth Braun John McMartin .... Huntington Hartford Veronica Cartwright .... Sara Kinsey Kathleen Chalfant .... Barbara Merkle Heather Goldenhersh .... Martha Pomeroy User Rating: 7.4/10 (8,382 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・アカデミー賞ノミネート  助演女優賞:ローラ・リニー User Comments: SomeBlueDevilさん Florida, USA 2004年12月1日 遂に誰かがそれについて話した! この映画を見る前に、IMDbのコメントを読んだ。 否定的なコメントに衝撃を受けた。 今日に至っても、性道徳にダブル・スタンダードが残っているのだ。 偽善対常識。 この映画は、キンゼイがわれわれにとって、 基本的で重要なテーマを解明していくさまを見事に描いている。 小児愛性者や性行為への執着の部分に立腹するひともいるだろう。 だが、科学者として、研究からえた知識は量り知れないものがある。 人間の心理に親しく光をあて、 性的に他者を犠牲にするひとびとの正しい扱い方を示した。 そして、これがキーポイントである。 法律は生命、無辜の者、合意しないものを守るべきである。 また、セックスは、合意した大人の間のものであって、 何人も寝室でやることについて禁止されるべきではない。 注意深く耳を掲けるならば、 この映画は、あなたにも同じメッセージを送っているのだ。 唯一の不満は、「変態」というテーマについて キンゼイの個人的反応をとらえきれなかった点である。 科学者・キンゼイならば、いかに暗いものであっても、 あらゆる性に関する知識を追求し続けていっただろうことは明らかである。 今後、彼の人生と業績について描かれるだろう映画は、 「飲み込みやすいピル」のようなものにトーンダウンするにちがいない。 この映画は、キンゼイがどういう人物であったかを遺憾なく示している。 ポルノ映画を期待してはならない。 開かれた心をもつひとならば、 この映画の性的描写などのシーンに興奮することはないだろう。 これはあたかも記録映画のようである。 演技は誰もがすばらしく、 アカデミー賞にノミネートされるにちがいない。 願わくば、誰か受賞してほしい。 お上品な国への警告であり、必見の映画である。 オトーサン、 この本が出版され、大きな反響を呼んだのは、 学生時代でした。 おそるおそる一読して、こう思いました。 「もっと早く、出版されていればなぁ。 短小ではないかとか、 自慰行為の罪悪感で悩むこともなかったのに」 オトーサン、 後年、「愛の哲学」を書きました。 その際、キンゼイ報告を再読しましたが、 愛については、わからないと述べています。 セックスよりも、愛のほうが解明しにくいテーマなのです。 愛について古今東西の文献を渉猟するなかで、 愛は、生物の発展史を読み 性の最高形態として愛が出現していることを理解しました。 でも、いまはフリーセックスが奨励される時代。 キンゼイが願った至高の愛から、 ひとびとは、技術に溺れ、かえって遠ざかっています。 この現象、地下のキンゼイはどう見ているのでしょうか? ○アルフレッド・チャールズ・キンゼイ  (Alfred Charles Kinsey, 1894/6/23 - 1957/8/25) アメリカの性科学者・動物学者。 エンジニアであり、宗教的に厳格な父の下に育てられ、  少年期は禁欲的な生き方を余儀なくされた。  エンジニアになることを求める父に反発し、  幼い頃から興味のあった昆虫研究を続けるため工科大学を中退。  ボードン大学、ハーバード大学に学び、分類学の博士号を取得する。  インディアナ大学でタマバチの研究に携わり、  同分野の第一人者として注目を浴びていた最中、  学生からの質問をきっかけに人間の性行動に興味を持ち、  それまで学んできた昆虫研究における計量的・客観的な手法を  人間に適用することで人間の性の実態を明らかにした。  1948年と1953年、アメリカの白人男女約18,000人の性に関する調査報告、  いわゆるキンゼイ報告を発表。性科学の分野の地平を開いた。  報告は数年にも及ぶ膨大なアンケートと面接調査をもとにしたものであった。  成人男性の三割・成人女性の二割は同性愛的傾向を持つこと、  女性もマスターベーションをすることなどを発表し一大センセーションを巻き起こす。  当初は反発を受けたが、信仰に基づいた性の「かくあるべき」という通念を排し、  実際に「どうあるか」を知らしめたことで、  その後の医学の発展や女性の権利向上に大いに影響を与えた。  一方で、キンゼイの報告には対象者にバイアスがかかっている、  キンゼイ報告によって60年代のセックス革命が導かれた等の理由で、  後世の科学者や宗教的保守層を中心に批判的な見方もある。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ザ・フライ 蝿男の恐怖

オトーサン、 「蝿男の恐怖か」 いかにも、B級ホラー映画の安手の題名です。 でも、この映画、SFホラー映画の傑作でした。 原題:The Fly (1986) 監督: David Cronenberg 原作:George Langelaan 脚本:David Cronenberg /Charles Edward Pogue Genre: Drama / Horror / SF / Thriller 上映時間:95分 あらすじ: セスは、物体移動を研究している科学者である。 システムのバグを一掃したと思ったときに、 家にいた普通の蝿が介入してきて、 セスは、6フィートの虫になってしまう。 人間から蝿への変容は、 緩慢だが、恐ろしいものだった。 妻のべロニカは、それを目撃し、セスの話を記録する。 セスは、治療法を研究した。 もはや時間切れにみえたのだが....? 出演者: Jeff Goldblum .... Seth Brundle (セス) Geena Davis .... Veronica Quaife(ベロニカ) John Getz .... Stathis Borans(スタシス) Joy Boushel .... Tawny(タウニー) オトーサン、 「とくに、すばらしい演技ではないが...」 蝿男の仮面に目移りしてしまうので、 その分、損をしいました。 ジーナ・デイビスは、文句なしに巧い女優さんですね。 アカデミー賞女優は、一味違います。 JEFF GOLDBLUM  ジェフ・ゴールドブラム 誕生日 1952/10/22 出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ ニューヨークのネイバー・フッド・プレイハウスで演技を学ぶ。 映画は「ジュラシック・パーク」での数学教授役が有名。 80年に最初の結婚の後、86年離婚。 87年、ジーナ・デイビスと結婚するも90年離婚。 「ジュラシック・パーク」で共演したローラ・ダーンとも破局した。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1974年「狼よさらば」「カリフォルニア・スプリット」 1975年「ナッシュビル」 1976年「グリニッチ・ビレッジの青春」      「セント・アイブス」「ミッドナイト・ジャガー」 1977年「アニー・ホール」「センチネル」 1978年「イッツ・フライデー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1980年「OH!ハードボイルド」 1983年「ライト・スタッフ」「再会の時」 1984年「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」 1985年「シルバラード」「突撃バンパイア・レポーター」       「眠れぬ夜のために」 1986年「ザ・フライ」「ニューヨーカーの青い鳥」 1988年「バイブス/秘宝の謎」 1989年「彼女かすてきな理由(わけ)」「禁断のつぼみ」       「ボクの彼女は地球人」 1990年「ミスターフロスト」「海辺の殺人者」 1992年「ディープ・カバー/潜入捜査」       「美女と時計と危ないお願い」「ザ・プレイヤー」 1993年「ジュラシック・パーク」「ラッシュライフ」 1995年「9ヶ月」「ハイダウェイ」「パウダー」 1996年「インデペンデンス・デイ」「マッド・ドッグス」「ファイト・マネー」 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」 1998年「ホーリーマン」 2001年「キャッツ&ドッグス」「PERFUME パヒューム」 2002年「17歳の処方箋」 2003年「ウォー・ストリーズ」(TM) 2004年「ライフ・アクアティック」 GEENA DAVIS  ジーナ・デイビス 誕生日 1957/1/21 出身 米マサチューセッツ州ウェアハム ボストン大学で演技を学び、下積み生活を経て、モデルに。 下着メーカーのカタログで彼女を見た シドニー・ポラック監督に抜擢され、 82年「トッツィー」で映画デビュー。 88年「偶然の旅行者」でアカデミー助演女優賞受賞。 91年「テルマ&ルイーズ」でアカデミー主演女優賞ノミネート。 ジェフ・ゴールドブラム(87-90)、レニー・ハーリン監督(93-98)と結婚。 現在は4度目となる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「トッツィー」 1985年「フレッチ/殺人方程式」「突撃バンパイア・レポーター」 1986年「ザ・フライ」 1988年「ビートルジュース」「偶然の旅行者」 1989年「ぼくの彼女は地球人」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「テルマ&ルイーズ」 1992年「プリティ・リーグ」「ヒーロー/靴をなくした天使」 1994年「愛に気づけば」「眠れない夜はあなたと」 1995年「カットスロート・アイランド」 1996年「ロングキス・グッドナイト」 1999年「スチュアート・リトル」 2002年「スチュアート・リトル2」 その他の出演者: Leslie Carlson .... Dr. Brent Cheevers George Chuvalo .... Marky Michael Copeman .... 2nd Man in Bar David Cronenberg .... Gynecologist Carol Lazare .... Nurse Shawn Hewitt .... Clerk User Rating: 7.1/10 (12,742 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ・アカデミー賞受賞:メイクアップ賞 User Comments: Derek237さん Canada 2003年7月16日 オリジナルよりいい。 最高のホラー映画だ。 David Cronenberg監督は、 このすばらしい映画で、気味の悪さを再定義してくれた。 特殊効果の仮面や衣装は、最高だが、 この映画で、最も驚いたのは、演技が実にいいことだった。 感動的なラブストーリーである。 58版のオリジナル版を凌駕している。 映画は、まずジェフ・ゴールドブラムと ジーナ・デイビスの関係に焦点を当て、 次に、ホラーに変化する。 それがうまく働いている。 ただ怖いだけでなく、悲劇でもある。 ジェフ・ゴールドブラムは、すばらしい。 彼がせりふをしゃべると魅惑される。 見分けがつかなくなっても、メイクの陰に彼が感じられる。 人間性を感じることができるのだ。 この演技でアカデミー賞を獲得できなかったのは信じられない。 彼の最高の演技だ。 この映画がどんなに気に入ったか言いあらわせないほどだ。 これは単なるホラーではない。 観客は、まったく期待していなかったのに、 実にすばらしい映画に出会えることもあるという見本である。 私の採点は、10/10。 オトーサン、 「なるほど、ホラー+悲劇か」 数多のホラー映画とは、 一線を画す秀逸なアイディアでした。 傑作をモノにしようとしたら、オリジナルな視点が大事なのですね。


寝ずの番

オトーサン、 予告編をみて、 「こりゃ、面白そうだ」 ”バチが当たるほど面白い!”のは、 死人のカンカン踊りだけでしたが... 原題:寝ずの番(2006) 監督:マキノ雅彦 原作:中島らも 脚本:大森寿美男 Genre: Drama / Commedy 上映時間:110 分 あらすじ: 上方落語界の重鎮、笑満亭橋鶴のご臨終。 「師匠、最後の望みは?」 「おそそ(と)がみたい」 弟子の橋太は妻茂子に懇願して、おそそを師匠にみせる。 その後すぐ師匠は亡くなり、弟子たちはお通夜で寝ずの番。 思い出話に花が咲き、ついに死人のかんかん踊りがはじまる。 だが、不幸は続く。一番弟子・橋七に続き、師匠の妻・志津子までが。 その度に悲しくもおかしい騒ぎが繰り広げられる... 出演者: 長門裕之 .... 橋鶴 田中章 .... 橋七 中井貴一 .... 橋太 富司純子 .... 志津子 オトーサン、 「死人のカンカン躍りの長門裕之、最高!」 中井さんも、案外巧い演技でした。 その他の出演者: 木村佳乃 .... 茂子 木下ほうか .... 橋枝 土屋久美子 .... 多香子 真由子 .... 美紀 石田太郎 .... 小田先生 蛭子能収 .... 田所 高岡早紀 .... バーの女 堺正章 .... 元鉄工所の社長 笹野高史 .... 橋次 岸部一徳 橋弥 桂三枝 笑福亭鶴瓶 浅丘ルリ子 米倉涼子 中村勘三郎[18代目] User Ratings: - オトーサン、 「6点台後半かなぁ」 Cinema Trekさん 2006年4月21日 落語ファン必見 落語家一門の生活を垣間見る作品。 下ネタ中心の内容だが露骨なセックス・シーンがあるわけでもなく、 この程度であれば下ネタとして小学生でも 日頃しゃべったりしている会話なので、 米朝,鶴光,可朝が演じている艶笑小話の部類に属するもので 目くじらを立てるほどでもなく、下ネタ好きには大いに笑える内容である。 そして「らくだ」や「地獄八景亡者の戯れ」等、 古典落語の触りも聴けるので落語ファンは必見である。 “死人のカンカン踊り”の死人を演じる長門裕之は あんなに長時間に渡る激しい踊りを見せながら死体に見える演技は流石。 ラストはネタ切れなのか少し間延びしてしまった感がある。 三枝や鶴瓶も出演しているのでストーリーに絡むのかと思っていたが 弔問に訪れたシーンだけというのは残念であった。 そして、出演しなくてもストーリーに関係のなさそうな 蛭子能収がお世辞にも上手い演技とも言えない演技で ストーリーに絡んでいたのは浮いた感じであった。 面白い映画であったが映画館で観るメリットは感じられなかった。 7点。 オトーサン、 「やはり、監督のDNAがある!」 俳優の津川雅彦さん、監督として有望です。 やはり、マキノ省三監督がお祖父さんというだけありますね。 この映画を評価しない若いひとに言いたいのは、 わが国の伝統芸の豊かさを忘れないでほしいということです。 三味線、小唄、日本舞踊、能、狂言、落語...


ニュー・ワールド

オトーサン、 「平凡な題名だなぁ」 日本語に訳すと、新世界。 ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調「新世界」、 キャバレーにもそんな名前がありましたっけ。 でも、これは17世紀はじめのアメリカのこと。 原題:The New World (2005) 監督・脚本:Terrence Malick Genre: Adventure / Biography / Drama / History / Romance Rated PG-13 for some intense battle sequences. 上映時間:135分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、手抜きだ。書くか」 コロンブスが発見したアメリカ大陸。 1607年、イギリス人たちが、長い航海を終えてヴァージニアへ。 長く厳しい冬、インディアンの攻撃に、命を落とすもの多数。 反乱罪に問われていた冒険家スミスは、インディアンとの交渉役になる。 だが、たちまち捕えられ、処刑へ。 だが、王女ポカホンタスの命乞いのおかげで、彼は救われる。 2人は、文化の壁を超え、愛し合うようになるが、 危険な新航路発見を命じられたスミスは、 同僚のロルフに3ケ月後自分は溺死したと伝えるように頼む。 恋人の死を告知され、屍同様になったポカホンタスを慰める ロルフの心に次第に愛が芽生えてくる。 出演者: Colin Farrell .... Captain John Smith(スミス) Christian Bale .... John Rolfe(ロルフ) Q'Orianka Kilcher .... Pocahontas(ポカホンタス) オトーサン、 「有望俳優2人は、甲乙つけ難しだな」 15歳の新人クオリアンカ・キルヒャーのぎこちない演技が 却って役柄にぴったりでした。 COLIN FARRELL  コリン・ファレル 誕生日 1976/5/31 出身 アイルランド・ダブリン 父イーモン、叔父トミーもサッカー・チーム、シュムロック・ローバーズの選手。 幼い頃はサッカー選手を目指していたが、演技に関心が移り、 ダブリンのガイエティ演劇学校に入学。 映画は「素肌の涙」で注目され、 「タイガーランド」で主役のボズを演じ、 ボストン批評家協会賞主演男優賞を受賞した。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「素肌の涙」 2000年「私が愛したギャング・スター」      「タイガーランド」◇ 2001年「ジャスティス」◇「アメリカン・アウトロー」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」◆「フォーン・ブース」◇ 2003年「デアデビル」◆「S.W.A.T」◇「リクルート」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」「ダブリン上等!」 2004年「アレキサンダー」◇ 2005年「ニュー・ワールド」◇ CHRISTIAN BALE  クリスチャン・ベール 誕生日 1974/1/30 出身 英ウェールズ・ペンブロークシャー 父は金融アドバイザーで母はダンサー。 音楽を志す姉の影響で、幼い頃から演技の道に進み、 TVのCMやドラマに出演。 「太陽の帝国」で初の主役。子役からの転身を見事に遂げた俳優。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1987年「太陽の帝国」「ミオ」 1989年「ヘンリー五世」 1990年「デビルズ・パイレーツ」 1992年「ニュージーズ」 1993年「スウィング・キッズ」 1994年「若草物語」 1995年「ポカポンタス」(声) 1996年「ある貴婦人の肖像」「シークレット・エージェント」 1997年「ベルベッド・ゴールドマイン」 1998年「コーンウォールの森で」 1999年「真夏の夜の夢」「ジーザス」(TM) 2000年「シャフト」◆「アメリカン・サイコ」◇ 2001年「コレリ大尉のマンドリン」◆ 2002年「リベリオン」◇「サラマンダー」◇「しあわせの法則」◇ 2004年「マシニスト」◇ 2005年「バットマン ビギンズ」◇「ニュー・ワールド」 その他の出演者: Christopher Plummer .... Captain Christopher Newport August Schellenberg .... Powhatan Wes Studi .... Opechancanough David Thewlis .... Captain Edward Wingfield Yorick van Wageningen .... Captain Argall Ben Mendelsohn .... Ben Raoul Trujillo .... Tomocomo Brian F. O'Byrne .... Lewes Irene Bedard .... Pocahontas's Mother John Savage .... Savage Jamie Harris .... Emery Alex Rice .... Patowomeck's Wife User Rating: 7.3/10 (5,425 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 映像の見事さは、特筆ものです。 ・アカデミー賞撮影賞ノミネート User Comments: Staggering Luke Rennerさん United States 2006年1月29日 この映画にはすべてがある。 もっと長くてよいと思ったほどだ。 監督・脚本のTerrence Malik は、 この映画をひたすらアートにしようとし、 細心の心遣いと巨匠の筆さばきをみせた。 どの画面も、見事という他ない。 警告はほんとうだった... ありきたりのハリウッド映画を期待するひとは、去れ。 だが、映画は芸術と信じるものは、来たれ。 この伝説そのものは、さしてスピリツアルではないが、 この映画は、言葉にはならぬ深い宗教的体験をさせてくれる。 監督は、すてきな人間の世界を描き出した。 包みこまれるようなひそやかな音楽。 ワイドスクリーン一杯に映し出される驚異的な映像、 (例えば、草のそよぎ、渓流のせせらぎ、そびえたつ大樹) 最後のシーンさえも、言葉にならない。 物語の最後の息吹... 鋭く、細部に凝り、狙いが明確で、大胆で、輝かしい。 長い間、映画をみて、こんな幸せになれると思っていなかった。 お金が惜しくないし、時間も惜しくなかった。 見終わった後、すてきな気分になれるはず。 もうこれ以上、ほめることはムリだ! オトーサン、 最近、地上デジタルTV、 それも念願のSharp亀山工場製を買って、 その美しい映像を享受していますが、 「おお、この映像、これぞワイドスクリーンだ!」 近いうちにリビングのTVは100インチになるそうですが、 この映画は、3000インチくらいの高精細画面でした。 映像の美しいこと! もうこれ以上、ほめることはムリだ! とにかく、これを見たら、もうアキマヘン。 TVなんか目じゃありません。


ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦

オトーサン、 これも、中古VTR。 「掘り出し物だったな」 ハリウッドの内幕が生き生きと描かれていました。 原題:The Big Picture (1989) 監督:Christopher Guest 原作:Michael Varhol /Christopher Guest 脚本:Michael Varhol/Christopher Guest/Michael McKean Genre: Comedy / Drama / Music / Romance Black and White / Color 上映時間:100分 あらすじ: ニックは、映画学校を卒業し、 短編映画が特別賞を受賞した。 高い評価を背景に、 彼は夢に見たハリウッドで映画をつくる機会がやってきた。 映画会社のアレンが興味をもったので、 ニックは、たちまちハリウッド・ライフに魅了され、 妥協に妥協を重ね、最初につくりたかった映画は、 骨抜きにされてしまう。 さらに悪いことに、自分を見失うあまり、 恋人のスーザンや親友のエメットも袖にしてしまう。 すべてを失う前に、自分を取り戻すことができるだろうか? 出演者: Kevin Bacon .... Nick Chapman(ニック) Emily Longstreth .... Susan Rawlings(スーザン) J.T. Walsh .... Allen Habel (アレン) オトーサン、 「はまり役だ」 ケビン・ベーコン、ちょっと不良つぽい役だと水をえた魚のようです。 相手役のEmily Longstrethは、お嬢さん芸。 ベテランのJ.T. ウォルシュは、気合不足でした。 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで 最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」のチップ役で映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 兄でミュージシャンのマイケルと‘ザ・ベーコン・ブラザーズ’を組み、 音楽活動も行っている。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「アニマル・ハウス」デビュー 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック 女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」       「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「エコーズ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」「イン・ザ・カット」 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「秘密のかけら」 その他の出演者: Teri Hatcher .... Gretchen Jennifer Jason Leigh .... Lydia Johnson Michael McKean .... Emmet Sumner Kim Miyori .... Jenny Sumner Dan Schneider .... Jonathan Tristan-Bennet Jason Gould .... Carl Manknik Tracy Brooks Swope .... Lori Pressman Don Franklin .... Todd Marvin Gary Kroeger .... Mark Alice Hirson .... Mrs. Chapman Grant Owens .... Mr. Chapman Fran Drescher .... Polo Habel User Rating: 6.4/10 (1,371 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: tenpercentさん Midwest - USA 2004年1月5日 ハリウッドの内幕が愉快だ この映画、10点満点で10点かも。 実にいいと思う。 脚本家なので、普通の人よりは樂しめたと思う。 とくに、陽気だったのは、 ニックが自分のアイディアのストーリーを 映画会社のボスであるアレンに次々と披露するあたりだ。 例えば、男を女に変えると、 変更された映画のシーンがすぐに写し出されるあたりだ。 ニックの夢想がメインテーマであり、 これが、この映画を樂しいものにしている。 だが、彼が実生活でかかわる人たちは、 変人で、 ハリウッド的で、とんでもない嘘つき連中である。 そのあたりが、実に愉快である。 配役は、実にいい。 ケビン・ベーコンは、すばらしい俳優で、 いつも最高の演技をみせてくれる。 今回は、ハリウッドの有望新人ニック役ですばらしい演技を披露する。 彼はゲームをやっているみたいである。 それをやめたときに、皮肉にも、 ハリウッドの連中に追い回されるようになるのだ。 ほかの出演者では、ニックのエージェント役のマーチン・ショート、 アレンの妻役の美しいFran Dreschler、 そして、虎視耽々といい役を狙っている グレッチェン役のテリー・ハッチャーがいた。 オトーサン、 「新手の内幕物だなぁ」 ハリウッドの内幕を描いた映画は、いくつもありますが、 この映画は、夢想がすぐ映画シーンとして現れるあたりでしょう。 TSUTATAなんかで、そういう棚をつくったら面白いかも。 ほんの一例ですが、 ・デブラ・ウィンガーを探して ・ザ・プロデューサー ・イントレランス ・悪人と美女  ・ザッツ・エンタテインメント ・アダプテーション ・ハリウッド・ミューズ ・サンセット大通り  ・イヴの総て ・愛と喝采の日々 ・バートン・フィンク ・ザ・プレイヤー ・アラン・スミシー・フィルム


アイスエイジ2

オトーサン、 「アイスエイジ、面白かったなぁ」 予告編でも、スクラットの軽妙な動きに魅了されました。 アニメの傑作ではないでしょうか。 オートバクス柏しょうなん、観客はオトーサンだけ。     「いいのかなぁ、こんなことで?」 生まれてはじめて、貸切りで見ました。 原題:Ice Age: The Meltdown (2006) 監督:Carlos Saldanha 脚本:Gerry Swallow /Peter Gaulke Genre: Animation / Adventure / Comedy / Family Rated PG for some mild language and innuendo. 上映時間:91分 あらすじ: ディエゴ、マニー、そしてシドが、続編に戻ってきた。 氷河時代は終わり、氷河が溶け出してきたのだ。 彼らの住む谷が破壊されるなかで、彼らは結束し、 ほかのみんなに事態を警告するのだ。 声の出演者: Chris Wedge .... Scrat(スクラット) Ray Romano .... Manny(マニー) Denis Leary .... Diego(ディエゴ) オトーサン、 「スクラットの動きが秀逸だ!」 こんな動きをどうして思いつき、つくれたのか不思議です。 残念ながら、日本語吹き替え版だったので、 俳優たちの声は聞こえませんでした。 その他の声の出演者: Queen Latifah .... Ellie John Leguizamo .... Sid Seann William Scott .... Crash Josh Peck .... Eddie Will Arnett .... Lone Gunslinger Vulture Jay Leno .... Fast Tony Peter Ackerman .... Dung Beetle Dad Caitlin Rose Anderson .... Glypto Boy Billy/Beaver Girl Connor Anderson .... Rhino Boy/Beaver Boy Joseph Bologna .... Mr. Start Jack Crocicchia .... Elk Boy Peter DeSeve .... Condor Chick User Rating: 7.0/10 (6,600 votes) オトーサン、 「まあ、このスコアは当然でしょう」 User Comments: blubutterfly21さん California, United States 2006年4月9日 おかしくて大笑い! 家族団らんのために、年長の子供と一緒に見に行った。 この映画のほかに見る映画がないからだ。. (今年も映画は不作のようだ。  お蔭で、2,300ドル節約できる) この映画はいい、喜んでそう言いたい。 大いに笑い、実に樂しかった。 第1作よりはいい。 こんなこと言えるのは、生まれてはじめてだ。 キャラクターたちは、機知に富み、面白い。 スクラットがドングリを取ろうと頑張っている時間が長くなっていた。 「アイスエイジ」の第1作が好きなら、 この第2作をみて、がっかりすることはない。 若いもんにも、年寄りにも、いい映画だ。 樂しんで! =) オトーサン、 「愉快なアニメだったけど、他人事じゃないなぁ」 ○氷河、極地の氷の融解による海面水位の上昇  過去100年間で海面水位が10〜25センチメートル上昇している。  温暖化による海水の膨張が主な要因である。  2100年には海水水位は50センチメートル上昇し、  海面水位上昇の影響としては、南太平洋の島国では国土が水没し、  中国、エジプトでは、農耕地帯が水没して食料不足になる。  日本の場合は海岸に人口が集中しているので、  水面が1メートル上昇すると410万人が水面下で生活することになり、 高潮・津波などの被害は、110〜380兆円と試算されている。  出典:http://www.city.hannan.osaka.jp/inter/seikan/onndannkatoha/eikyou.html


Vフォー・ヴェンデッタ

オトーサン、 「おお、IMDbで8.2!」 ゴールデン・ウィーク第1の話題作。 早速日曜日朝一番に行ってきました。 千葉ニュータウン、マイカル・シネマズ、 オープンしたばかりで知名度ゼロのため、ガラガラでした。 原題:V for Vendetta (2005) 監督:James McTeigue 脚本:Andy Wachowski/Larry Wachowski Genre: Action / Drama / SF / Thriller Rated R for strong violence and some language. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:132分 あらすじ: 舞台は、未来の英国。ファシスト政権になっている。 Vという名で知られる自由の戦士が抑圧された社会と戦う。 秘密警察から若い女性を救い、彼女は彼の同志となる。 出演者: Natalie Portman .... Evey(イヴィー) Hugo Weaving .... V Stephen Rea .... Finch(フィンチ) オトーサン、 「Vのマスクは、魅力的だなぁ」 でも、もっとよかったのは、ナタリー・ポートマン。 芝居もうまいし、見せてくれたし、言うことなし。 NATALIE PORTMAN  ナタリー・ポートマン 誕生日 1981/6/9 出身 イスラエル・エルサレム ニューヨーク育ち。94年「レオン」で映画デビュー。 2003年、ハーバード大学卒業。 「スター・ウォーズ」シリーズではパドメを演じる。 2004年「クローサー」でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞、 アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「レオン」◇ 1995年「ヒート」◆「ビューティフル・ガールズ」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◆「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「地上より何処かで」◇ 2000年「あなたのために」◇ 2001年「ズーランダー」▲ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「コールドマウンテン」◆ 2004年「クローサー」◇ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇     「Vフォー・ヴェンデッタ」◇ その他の出演者: Stephen Fry .... Deitrich John Hurt .... Adam Sutler Tim Pigott-Smith .... Creedy Rupert Graves .... Dominic Roger Allam .... Lewis Prothero Ben Miles .... Dascomb Sinead Cusack .... Delia Surridge Natasha Wightman .... Valerie John Standing .... Lilliman Eddie Marsan .... Etheridge Clive Ashborn .... Guy Fawkes Emma Field-Rayner .... Guy Fawkes Lover User Rating: 8.2/10 (35,890 votes) top 250: #192 オトーサン、 「おお、世界の名画192位とは!」 User Comments: J.R. Thompsonさん North Hollywood, CA 2006年2月14日 至福の映画 「思い出せ、思い出せ、11月5日を」 火薬反逆罪や筋書き。 火薬反逆罪をなぜ忘れてはいけないか分からない。 マンガを読んだことはないが、 この映画を樂しむには、マンガを読む必要はない。 昨夜、ベルリン国際映画祭のワールド・プレミアで見た。 中盤はやや重たいが、ほかはすてきな体験だった。 ストーリーは時事もので、多くの部分が感動的だった。 監督は、すばらしい仕事をした。 タイトルのミステリアスな"V"もいい。 詩的で、知的で、哀れみ深く、無情な人物だ。 ナタリー・ポートマンには、いつもサプライズがある。 「スターウォーズ」を除くが。 彼女は、恐ろしく感動的な力量をもっている。 完全に変身してみせた。 この映画は、見終った後も、頭にこびりつくだろう... 動き、成長し続けるだろう。 オトーサン、 「リメンバー、911だ」 それ以降のアメリカはファシスト政権になりました。 この映画、明らかに反ブッシュ映画です。 だから、見終わった後、長く尾を引くでしょう。


イシュタール

オトーサン、 「すごい顔ぶれじゃないか」 アカデミー賞俳優が勢ぞろいとは、わくわくします。 ところが、IMDbのスコアは、たったの3.6。 一体、何が起きたのでしょうか? 原題:Ishtar (1987) 監督・脚本:Elaine May Genre: Comedy / Adventure / Musical 上映時間:107分 あらすじ: 2人の下手な歌手がイシュタールのヒルトンで歌うことになる。 だが、2人は、なぜか、国際的な権力闘争に巻きこまれる。 CIA、Ishtarの王様、そして彼の治世を打倒せんとする 叛乱勢力、その三つ巴の争いにである。 出演者: Warren Beatty .... Lyle Rogers (ライル) Dustin Hoffman .... Chuck Clarke (チャック) Isabelle Adjani .... Shirra Assel(シーラ) オトーサン、 「中盤以降、らしくなったなぁ」 ウォーレン・ベイティ、ダスティン・ホフマン、 序盤の下手な歌手シーンはいただけませんでした。 経歴紹介、長くなりますが、名優3人分を。 WARREN BEATTY  ウォーレン・ベイティ 誕生日 1937/3/30 出身 米バージニア州リッチモンド 姉は女優のシャーリー・マクレーン。 61年「草原の輝き」で映画デビュー。 以後「俺たちに明日はない」「天国から来たチャンピオン」「レッズ」 「ディック・トレイシー」「バグジー」「ブルワース」などで 14度、アカデミー賞にノミネートされる。 「天国から来たチャンピオン」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 92年、アネット・ベニングと結婚。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「草原の輝き」「ローマの哀愁」 1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」 1967年「俺たちに明日はない」 1970年「この愛にすべてを」 1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」 1973年「パララックス・ビュー」 1974年「シャンプー」 1975年「おかしなレディ・キラー」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「レッズ」 1987年「イシュタール」 1989年「ピックアップ・アーチスト」 1990年「ディック・トレイシー」 1991年「バグジー」「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」 1994年「めぐり逢い」 1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」 2001年「フォルテ」 2003年「イージー・ライダー★レイジング・ブル」        DUSTIN HOFEMAN  ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼少の頃からクラシック・ピアノを正式に習い始め、 ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、 58年カレッジを卒業。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入るが、生活は苦しく、 ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など職を転々。 舞台でも長く活躍できず、"HARRY, NOON AND NIGHT"のナチ将校役で 8年目にしてようやくオビー賞最優秀男優賞受賞。 67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。 同年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 他「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でもノミネートされ、 79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。 88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 私生活では69年元バレエ・ダンサーの女優アン・バーンと結婚。 80年10月リサ・ゴットセーゲンと再婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「TIGER MAKES OUT」「100万ドル大捜査」      「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」      「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」「くたばれ!ハリウッド」「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 2004年「ネバーランド」「レーシング・ストライプス」「ミート・ザ・ペアレンツ2」 2005年「ハッカビーズ」 ISABELLE ADJANI  イザベル・アジャーニ 誕生日 1955/6/17 出身 ドイツ 活躍度 ○→ 70年「小さな木炭商」で映画デビュー。 76年「アデルの恋」で注目される。 81年「ポゼッション」でカンヌ映画祭主演女優賞、 84年「殺意の夏」でセザール賞主演女優賞、 88年「カミーユ・クローデル」で ベルリン映画祭主演女優賞とセザール賞主演女優賞を手にした。 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「小さな木炭商」 1971年「夏の日のフォスティーヌ」 1975年「アデルの恋の物語」 1976年「テナント/恐怖を借りた男」「バロッコ」 1977年「イザベル・アジャーニの女泥棒」 1978年「ザ・ドライバー」「ノスフェラトゥ」 1979年「ブロンテ姉妹」 1981年「ポゼッション」「カルテット」 1982年「イザベル・アジャーニの炎のごとく」「アントニエッタ」 1983年「殺意の夏」「死への逃避行」 1985年「サブウェイ」 1987年「恋の病」「イシュタール」 1988年「カミーユ・クローデル」 1993年「可愛いだけじゃダメかしら」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「悪魔のような女」 1998年「パパラッチ」 2002年「イザベル・アジャーニの惑い」「愛のはじまり」 2003年「ボン・ヴォヤージュ」「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 その他の出演者: Charles Grodin .... Jim Harrison Jack Weston .... Marty Freed Tess Harper .... Willa Carol Kane .... Carol Aharon Ipale .... Emir Yousef Fijad Hageb .... Abdul David Margulies .... Mr. Clarke Rose Arrick .... Mrs.Clarke Julie Garfield .... Dorothy Cristine Rose .... Siri Darma Robert V. Girolami .... Bartender Abe Kroll .... Mr. Thomopoulos User Rating: 3.6/10 (4,004 votes) オトーサン、 「ほんとかよー?」 ラジー賞受賞:Elaine May 同ノミネート: ・最悪主演男優賞:Warren Beatty ・最悪脚本賞:Elaine May User Comments: squeezeboxさん United States 2004年7月9日 よくはないが、時々面白い。 もし 「イシュタール」 が、 Steve MartinとChevy Chase主演で、 監督がJohn Landisだったら、 ハリウッドの晴れ舞台で1000万ドルを稼ぎ出しただろう。 生意気で知ったかぶりのロードムービーとして、 みんなが大いに樂しんだだろう。 だが、主演は、ウォーレン・ベイティとダスティン・ホフマンで、 監督は、Elaine Mayだった。 このトリオは、コメディの傑作、 「HEAVEN CAN WAIT」、「THE HEARTBREAK KID 」、 そして「トッツィー」で有名である。 そこで、観客は、アメリカのコメディ映画史上、 最も輝かしい映画を期待し、ショッtクを受け、拍手喝采する。 だが、代わりに、美化されたCheech and Chong映画を提供されたのだ。 フェアか? イエスでもノーでもある。 「イシュタール」 は、時々、まったく平板である。 奇妙にも生気の感じられないシーンや ぎこちない、再編集が必要なシーンがある。 この映画は、カンペキからほど遠い。 だが、時に、実に面白い。 ウォーレン・ベイティとダスティン・ホフマンの おそるべき評価されぬ演技を見ることができる。 ウォーレン・ベイティが、こうした意味のある薄暗いウィットを 演じるのを見るとは、儲けものである。 ダスティン・ホフマンは、過度の自信にあふれ、 顔を引きつらせ、濃い演技を見せてくれる。 Elaine MayとPaul Williamの故意におそろしい歌の数々も実に愉快だ。 ウォーレン・ベイティとダスティン・ホフマンの歌い手としての才能を 批判するひとびとは、明らかにジョークを理解していない。 悪いふりをしているだけなのに。 明らかに不快なほど保守的なCharles Grodinは、 CIAのエージェント役は笑いを誘う。 イザベル・アジャーニは、複雑な欺瞞役を見事に演じている。 ストレートに演じる一方で、 ウォーレン・ベイティとダスティン・ホフマンとからむシーンでは、 まったく滑稽な役を演じなければならない。 ウォーレン・ベイティとダスティン・ホフマンのコンビが 砂漠で罠にはまるシーンは、古典的である。 イザベル・アジャーニが、 「砂漠は無風よ」と教えられた後に 風が悪くなるシーンは、最高に愉快だ。 ダスティン・ホフマンが訊く。 「風が吹いてるかい?」 ウォーレン・ベイティは答える。 「一生に一度起きるかどうかの出来事なんだ。 氷河が崩壊するように」 ここが面白くなかったら、この映画は嫌いになるだろう。 だが、乾いて不吉なユーモアを呑みこめるひとは、 スターの力で過度に面白くしていない映画として。 この「イシュタール」を樂しめるだろう。 いつも上出来ではないが、 私は、かなり愉快だと思った。 いくつかの実にすてきな笑いがあった。 数々の下らない不愉快なハリウッド喜劇映画のことを思えば、 この「イシュタール」 は、勝利を収めたと言えよう。 オトーサン、 「モロッコみたいだな」 イシュタールは、架空の国ですが、モロッコを想定しているようです。 モロッコといえば、名画「カサブランカ」の世界。 ハンフリー・ボガード、よかったですねえ。 一度行ってみたい国のひとつです。 ○モロッコ  アフリカ大陸の北西端に位置し、  北は地中海、西は大西洋に面している。  東はアルジェリア、南はモーリタニアと国境を接し、  ジブラルタル海峡をはさんだヨーロッパまでは約14km。  日本からの距離は直線にして約15,000km。  緯度的には日本の九州から台湾南部までに相当する。 面積は、日本の約1.9倍、人口は、日本の約1/4。 父ハッサン二世の後を継いだシディ・モハメド国王を元首とする立憲君主国家。  人口の約60%は先住民族のベルベル人が占め、残りはアラブ人 イスラム教(スンニー派)を国教とする 公用語はアラビア語。  フランス語のほか、英語やスペイン語も都市部や若い世代に通じる 首都ラバト 地中海沿岸は、年間を通じて温暖で過ごしやすい。  大西洋岸は、一年を通じて晴天の日が多く温暖で、雨が少ない。  内陸の高原は、夏の日中は40度を超えるが、朝夕はしのぎやすい。  山脈地帯は、冬は雪が降り、気温は氷点下になる。  サハラ砂漠は、夏は高温で冬でも暖かいが、朝夕の気温差が大きい。  出典:http://www.intermonipp.com/General%20Info/GENERAL_INFO.html


デリンジャー

オトーサン、 「しまった!」 カードを忘れてしまい、借りられません。 しょうがないので、中古VTRを買いました。 掘り出し物だといいのですが。 原題:Dillinger (1991) (TV) 監督:Rupert Wainwright 脚本:Paul F. Edwards Genre: Action / Biography / Crime / Drama 上映時間:90分 あらすじ: オトーサン、 「おいおい、IMDb、またサボっている!」 600人を射殺したギャング、ジョン・デリンジャーの半生を描く。 彼は、1930年代にアメリカ中西部の銀行を次々と襲い、 刑務所で記者会見を開いたり、脱獄したりする。 彼の仲間たちも、それに劣らぬ猛者揃い。 デリンジャー一味の悪事を食いとめようと、 FBIまでが乗り出してきて、最後は壮絶な銃撃戦となる。 出演者: Mark Harmon .... John Dillinger(ジョン・デリンジャー) Sherilyn Fenn .... Billie Frechette(ビリー) Xander Berkeley .... Copeland(コープランド) オトーサン、 「美男子、好青年だなぁ」 マーク・ハーモン、とても極悪人にはみえません。 それが難といえば難ですが、好青年が主役だと、 終始、気持ちよく見られるというメリットもあります。 情婦役のシェリリン・フェン、セクシーでした。 MARK HARMON  マーク・ハーモン 誕生日 1951/9/2 出身 米カリフォルニア州バーバンク フットボールのクォーターバックの選手として活躍し、 UCLA在学中、ナショナル・カレッジ・フットボール財団の 最優秀選手賞受賞。 大学では情報学を専攻し、首席で卒業。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1978年「カムズ・ア・ホースマン」デビュー 1987年「サマースクール」◇ 1988年「君がいた夏」◇「プレシディオの男たち」◆ 1989年「3人の婚約者」◇ 1990年「ゴールド・レイダース」◇ 1991年「新・疑惑の影」◇ 1992年「コールド・ヘブン/悪夢の再会」◇ 1994年「ワイアット・アープ」◆ 1995年「マジック・ダイナソー」◇      「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◆ 1998年「ラスベガスをやっつけろ」◆ 1999年「リメンバー・エイプリル」◆ 2002年「ローカルボーイズ」◆ 2003年「フォーチュン・クッキー」◆ SHERILYN FENN  シェリリン・フェン 誕生日 1965/2/1 出身 米ミシガン州デトロイト 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「ワイルド・ワイフ」 1985年「彼女はハイスクール・ボーイ」 1986年「処刑ライダー」 1987年「ゾンビ・スクール」 1988年「トゥ・ムーン」「男は死んで血を流せ」 1989年「ビースト・キッス」 1990年「バックストリート・ドリームズ」「ワイルド・アット・ハート」      「黒い果実〜愛と欲望の果て〜」 1992年「サンセット・モーテル」「錆びついた銃弾」      「ジャック・ルビー」「二十日鼠と人間」 1993年「ボクシング・ヘレナ」      「危険な微笑/氷の情事が壊れるとき!?」       「スリー・オブ・ハーツ」 1997年「シネマチックな恋人」 その他の出演者: Will Patton .... Melvin Purvis Bruce Abbott .... Harry Pierpont Patricia Arquette .... Polly Tom Bower .... Capt. Leach Yvonne Suhor .... Jacqueline John Philbin .... Hamilton Amy Yasbeck .... Elaine David Neidorf .... Clark Vince Edwards .... Hoover Lawrence Tierney .... Sheriff Sarber Joe Guzaldo .... Sam Cowley Michael Krawic .... Eddie Green User Rating: 5.6/10 (187 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: ccthemoviemanさん Lockport, NY 2006年3月24日 お上品なデリンジャー デリンジャーという題名の映画を3本持っている。 3本のなかでは、この映画が一番知られていない。 ほかのもいいが、これもかなりいい映画だ。 色彩がいい。 撮影賞を受賞している。 1920年代を見事に描いている。 大好きなSheriyn Fennが出ている。 1973年版とちがって、冒涜ではない。 TV版としてつくられたからだ。 唯一大きな欠点が、それも大きな欠点がある。 デリンジャー役のマーク・ハーモンが、らしくない。 実に好青年で、ジョン・デリンジャーのような鼻っ柱の強い犯罪人ではない。 Warren OatesやLawrence Tierneyも出ていた。 ヌード・シーンはないが、 TV映画としては、かなり艶っぽい。 かつてTVで有名だったベン・ケーシーが出ていた。 もう随分前になる。 彼は、FBIのフーバー長官という端役だった。 それに、Patricia Arquetteと Will Pattonも出ている。 要するに、おとなしいギャング映画で、再度見る価値がある。 DVDが出てほしい。 オトーサン、 「へぇ、デリンジャーって、色んな意味があるんだ」 ○デリンジャー(derringer)  英語圏に見られる姓で、いくつかの意味がある。  1)リンカーン暗殺に使われたヘンリー・デリンジャーが製作した小型拳銃。  2)デリンジャー現象:太陽フレアにより短波通信が困難になる状態。  3)ジョン・デリンジャーは、アメリカ史上屈指の凶悪強盗。 彼をモデルにした映画「デリンジャー」も大ヒットした。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

オトーサン、 「そろそろ、GWだな」 GWになると、話題作が目白押し。 頑張って、今のうちに何本か見ておかないと。 原題:Nanny McPhee (2005) 監督:Kirk Jones 原作:Christianna Brand 脚本:Emma Thompson Genre: Comedy / Family / Fantasy (more) Rated PG for mild thematic elements, some rude humor and brief language. Country: USA / UK / France Language: English 上映時間:97分 あらすじ: ブラウン氏は、妻を失ない、 7人の子供が残されたが、いたづら好きで、 雇った乳母がみんな逃げ出してしまう。 いま、不思議な声が。 ナニー・マクフィーを雇えというのだ。 特別なパワーをもつ不思議な女性だというのだ。 出演者: Emma Thompson .... Nanny McPhee(乳母のマクフィー) Colin Firth .... Mr. Brown(ブラウン氏) Kelly Macdonald .... Evangeline(エヴァンジェリー) オトーサン、 「このステキな魔女が、エマ・トンプソンか」 子供たちをみる何気ない目付きが絶妙です。 ブラウン氏を演じたコリン・ファースは、ナイスガイですね。 EMMA THOMPSON  エマ・トンプソン 誕生日 1959/4/15 出身 英ロンドン 89年「彼女がステキな理由」で映画デビュー。 92年「ハワーズ・エンド」でアカデミー主演女優賞を受賞。 89年、ケネス・ブラナーと結婚するが、95年、離婚。 母は女優フィリダ・ロウ、妹は女優ソフィー・トンプソン 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「戦火燃ゆる時」(TM) 1989年「彼女がステキな理由」「ヘンリー五世」 1991年「即興曲」「愛と死の間で」 1992年「ハワーズ・エンド」アカデミー主演女優賞      「ピーターズ・フレンド」 1993年「から騒ぎ」「日の名残り」「父の祈りを」 1994年「恋人はパパ/ひと夏の恋」「ジュニア」 1995年「いつか晴れた日に」「キャリントン」 1997年「ウインター・ゲスト」 1998年「パーフェクト・カップル」「裏切りのKISS」 2001年「エマ・トンプソンのウィット/命の詩」(TM) 2002年「トレジャー・プラネット」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」「ジャスティス 闇の迷宮」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 2005年「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」 COLIN FIRTH  コリン・ファース 誕生日 1960/9/10 出身 英ハンプシャー ロンドンのドラマ・センターを首席で卒業。 その後、舞台「アナザー・カントリー」の再演版で主役に抜擢される。 それがきっかけで映画板「アナザー・カントリー」で 主人公の親友役で映画デビュー。 弟に俳優のジョナサン・ファースがいる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「アナザー・カントリー」 1984年「椿姫」(TM) 1985年「ときめきアムステルダム」(TM)「1919」 1986年「アパートメント・ゼロ」 1987年「ひと夏の月」 1989年「恋の掟」 1995年「サークル・オブ・フレンズ」「高慢と偏見」(TM) 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」 1997年「シークレット 嵐の夜に」「ぼくのプレミア・ライフ」 1998年「恋に落ちたシェイクスピア」◆ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇「ロイヤル・セブンティーン」      「真珠の耳飾りの少女」◇「スプリング・ガーデンの恋人」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」◇ 2005年「秘密のかけら」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」 その他の出演者: Thomas Sangster .... Simon Eliza Bennett .... Tora Jennifer Rae Daykin .... Lily Raphael Coleman .... Eric Sam Honywood .... Sebastian Holly Gibbs .... Christianna Hebe Barnes .... Baby Agatha Zinnia Barnes .... Baby Agatha Angela Lansbury .... Aunt Adelaide Celia Imrie .... Mrs. Quickly Imelda Staunton .... Mrs. Blatherwick Elizabeth Berrington .... Letitia User Rating: 6.9/10 (2,278 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: pam-146さん United Kingdom 2005年10月9日 完全な現実逃避! 今朝、サンデータイムスの試写会で見た。 何人かのひとは、完成されたこの映画をみれば、 前言を取り消すだろうと思った。 美しい映画だ。 ユーモアにあふれ、コリン・ファースが魅力的だし、 すばらしい演技の数々が見られる。 Celia Imrieは、色彩豊かな人物Mrs Quicklyを創造し、 Imelda Stauntonのクックは、ファンタスティックだったし、 伯母さんを演じたAngela Lansburyは、ベテランぶりを発揮した。 (フェザーのドレスで、まるで七面鳥のように見えた!) ナニー・マクフィーは、子供たちにマナーを教える。 「自分の行動に責任をもちなさい。行動は結果を伴うのよ」 下らないお説教ではない。 この映画には、愚かな会話はない。 「チャーリーとチョコレート工場」に見られるような アメリカニズムの愚かさはない。 イボや巨大な鼻や突き出た一本歯のために、 一見すると、エマ・トンプソンが演じすぎと見えるかも知れないが、 だが、彼女は、注意深いよく考えられた演技をしている。 すべてが、ぴたっとはまっているのだ。 何はともあれ、ナニー・マクフィーを樂しもう。 心地よい多くの笑いがある魔法の現実逃避。 乱暴な言葉遣いや食べ物をめぐっての争いが、 子供たちや親たちをハッピーにするだろう。 そして、踊るロバ。 おお、おお。 だが、映画全体は、実に愉快だ。 DVD発売が待ち遠しい。 オトーサン、 「エマ・トンプソンって、才女なんだ」 単なるアカデミー女優だけではないのです。 この映画の脚本も書いているのです。 だから、誰よりも自分の役を的確に創造できるのです。 自分に都合よく変えればいいのですから、 この手法、芽の出ない俳優さん、利用してみては。


巨星ジーグフェルド

オトーサン、 「いいねえ、この古典映画シリーズ」 続々と話題作が登場してきます。 今日は、ショウの王様ジーグフェルドが登場、 どんなステキな夢をみられるのでしょうか? 原題:The Great Ziegfeld (1936) 監督:Robert Z. Leonard 脚本:William Anthony McGuire Genre: Biography / Comedy / Musical / Romance Black and White あらすじ: 1893年シカゴ世界博覧会で、 しがない寄席の興行主ジーグフェルドは、 はやっている隣りのビリングのテーブルを引っくり返し、 おまけに彼の恋人を奪ってしまう。 このパターンが、2人の一生を通じて繰り返される。 ジーグフェルドは、財産を築き、また失う。 より大規模で、より目を奪うショウをめざすからだ。 フランスの舞台女優アンナが、彼の最初の妻となるが、 「アメリカの女たちを賛美する」路線を堅持する 彼との結婚は、容易なものではなかった。 後年、彼は、ビリーと結婚して、 悔い改ためたように見えたものの... 出演者: William Powell .... Florenz Ziegfeld Jr.(ジーグフェルド) Myrna Loy .... Billie Burke(ビリー) Luise Rainer .... Anna Held (アンナ) オトーサン、 「役になりきっている!」 ウィリアム・パウエルも、 ルイーゼ・レイナーもお見事。 大好きなマーナ・ロイが、少ししか見られなくて残念でした。 アカデミー賞の主演女優賞を獲ったルイーゼ・レイナーの 経歴は、見当たりませんでした。 WILLIAM POWELL  ウィリアム・パウエル 誕生日 1892/7/29-1984/3/5 出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ 出演作 1922年「シャアロック・ホルムズ」      「武士道華やかなりし頃」 1923年「ブライト・ショール」 1925年「ロモラ」 1926年「南海のアロマ」「ボー・ジェスト」 1927年「女シーク」「ネバダ男」 1928年「非常線」「忘れられた顔」「最後の命令」 1929年「カナリヤ殺人事件」「四枚の羽根」      「グリーン家の惨劇」 1930年「命を賭ける男」「ベンスン殺人事件」       「パラマウント・オン・パレイド」 1931年「街の紳士」「シンガポール航路」 1932年「宝石泥棒」 1933年「ケンネル殺人事件」「男の純情」 1934年「男の世界」「影なき男」「流行の王様」「悪夢」 1935年「深夜の星」「米国の機密室」「逢瀬いま一度」       「無軌道行進曲」 1936年「巨星ジーグフェルド」「襤褸と宝石」 1936年「夕陽特急」「一対三」「結婚クーデター」 1937年「真珠と未亡人」「結婚十字路」 1939年「第三の影」 1941年「影なき男の影」 1946年「ジークフェルド・フォーリーズ」 1947年「風車小屋の秘密」「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「彼と人魚」 1953年「百万長者と結婚する方法」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 MYRNA LOY  マーナ・ロイ 誕生日 1905/8/2-1993/12/14 出身 米モンタナ州レイダーズバーグ 出演作 1925年「美人帝国」 1926年「ベン・ハー」「特製鋼鉄人形」「鉱金広小路」      「太平洋横断」「娘は帰る」「ドン・ファン」「陽炎の夢」       「陽気な巴里っ子」 1927年「指紋名探偵」「戦線膝栗毛」「純情無敵」「間諜」       「ジャズ・シンガー」「亭主三拝九拝」「女丈夫」       「速成恋愛術」「満腹狂奏曲」「市俄古から来た男」 1928年「母よ愚かなれ」 1929年「ノアの箱船」「黒時計聯隊」「スコール」       「恋の大分水嶺」「十三号室の女」 1930年「生命の切札」「逃走の島」「曠原の血煙」       「反逆者」「放蕩息子」 1931年「血と霊」「愉快な武士道」「影を持つ女」       「大西洋横断」「摩天楼の悲劇」「人類の戦士」 1932年「愛に叛く者」「今晩は愛して頂戴ナ」「成吉斯汗の仮面」 1933年「トパーズ」「宿命の窓」「夜間飛行」「世界拳闘王」 1934年「白衣の騎士」「男の世界」「影なき男」「逆間諜」       「悪夢」「其の夜の真心」 1935年「盲目の飛行士」「諾?否?」 1936年「妻と女秘書」「極地の青春」「巨星ジーグフェルド」       「人妻日記」「結婚クーデター」「夕陽特急」 1937年「恋の挽歌」「結婚十字路」 1938年「テスト・パイロット」「地球を馳せる男」 1939年「雨ぞ降る」「第三の影」 1944年「風車の秘密」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1947年「独身者と女学生」「影なき男の唄」 1949年「赤い子馬」 1950年「一ダースなら安くなる」 1956年「恋は巴里で」 1960年「孤独な関係」「誰かが狙っている」 1969年「幸せはパリで」 1972年「恐怖のエレベーター」 1974年「エアポート’75」 その他の出演者: Frank Morgan .... Jack Billings Fanny Brice .... Herself Virginia Bruce .... Audrey Dane Reginald Owen .... Sampson Ray Bolger .... Himself Ernest Cossart .... Sidney Joseph Cawthorn .... Dr. Florenz Ziegfeld Sr. Nat Pendleton .... The Great Sandow Harriet Hoctor .... Herself Jean Chatburn .... Mary Lou as an Adult Paul Irving .... Gus Erlanger Herman Bing .... Schultz User Rating: 7.0/10 (772 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでも、いいのでは?」 3時間は長すぎるというひとが減点したのかも。 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演女優賞:ルイーゼ・ライナー 同ノミネート: ・監督賞:ロバート・Z・レオナルド ・オリジナル脚本賞 ・美術監督賞 ・編集賞 User Comments: Lechuguillaさん Dallas, Texas 2005年2月13日 何という愛すべき恐竜 暖かい心臓をもった巨大で動きの遅い古生代の動物。 そのように、この映画は、長い間生存していた。 もう2度とこんな映画は出現しないだろう。 ワーナーのこの映画は、壮大で、3時間もの長さであり、 伝説のプロデューサで、ショウマンのジークフェルドの 職業人生を綴った年代記である。 ジークフェルドを名演したのは、ウィリアム・パウエルである。 面白く愛すべき映画である。 歴史的だからだ... 古風なのだ。 構造をみると、語り口は、年代的なアプローチである。 だが、映画がスタートする1893年、 映画が終わる株が大暴落した1929年以外は、 日付は載っておらず、シナリオには近視眼的な欠点がある。 だが、このほぼ40年の間にジークフェルドの野心は嵩じ、 歴史上もっとも贅沢なミュージカルを制作するようになるのだ。 一貫しているのは、"アメリカの女たちを称える”であり、 言い変えれば、 20世紀のステレオタイプ化されたイメージを作り出したのだ。 ショウマンとしての成功にもかかわらず、 ジークフェルドは、絶えず財政難に悩まされ、 女性とのトラブルに巻きこまれていた。 なかでも、もっとも重要な2人は、 ユーモラスなほど優柔不断なアンナと愛らしいビリーであった。 最も興味があったのは、 自伝の部分よりも、数多い壮大な歌の数々だった。 なかでも、最も壮大なのは、 Dennis Morganが歌う"A Pretty Girl Is Like A Melody"で、 カメラがゆっくり回転する螺旋階段を上昇していく。 階段には、”ジーグフェルド・ガールズ”が目を見張る衣装で鈴なり。 舞台は、ウエディング・ケーキに似ており、 とてつもなく高く幅広く、カーテンは成層圏にまで達しそうでる。 映画のもつ力は、ユーモラスな脚本をはじめ、 まばゆい舞台、豪華な衣装、音楽によるものであり、 そしてFanny Briceのカメオ出演やRay Bolgerのステキなタップダンスがいい。 不満といえば、映画の長さである。 また、 奇妙に思うのは、この大予算の映画が、 あの大不況の最中に、カネと美をテーマに創られたということである。 MGMは、巨大なひとりよがりをしていたのかも。 全体に、この映画は面白い。 絶対に見る価値がある。 永遠に消えてしまった”娯楽の時代”のタイムカプセルである。 オトーサン、 「こんなものすごいセットみたことがない!」 最大の見せ場は、175段のらせん階段。 総重量100トンもあるとか。 巨大な渦巻き型の塔のセットに、 82人もの歌手、ダンサー、音楽家たちが次々に登場するのです。 ゆっくり回転しながら、頂上にいる美人が見え、 さぁっと、これまた巨大で優美この上ないサテンのカーテンが降りてくるのです。 夢中になって、このらせん階段のシーンを撮ってみましたが、 静止画の限界をまざまざと知らされました。 ご紹介できるのは、ラインダンスのシーンです。 オトーサン、 「株の大暴落のシーンもよかった」 その歴史的なシーンが出ていました。 わずかの損失で切りぬけられたのに、 いろいろな事情があって時間切れ。 ジークフェルドは、株に大金をつぎ込み、 信用買いをしていたので、破産し、 最愛の妻、ビリーとも別れる羽目になったのです。 そんな大不況の時代だけに、アメリカの大衆は、 彼が送り出す夢のようなショウに拍手喝采したのでしょうね。 ○大恐慌  第一次世界大戦終了後、1920年代にアメリカは、  大戦への輸出によって発展した重工業の投資、  帰還兵による消費の拡張、モータリゼーションなどによって  「永遠の繁栄」と呼ばれる経済的栄光を手に入れた。  しかし、農業機械化で過剰生産、異常気象から農業恐慌が発生。  また、ヨーロッパ復興の進展、ロシアの社会主義化などにより  アメリカ国内の生産が過剰になっていった。  そして「暗黒の木曜日(ブラックサースデー)」と呼ばれる  1929年10月24日の10時25分、GMの株価が80セント下落したのをきっかけに、  株式市場は売り一色となり、株価は大暴落した。


ゾラの生涯

オトーサン、 「ゾラの生涯か、いいねぇ」 アカデミー賞受賞作のシリーズに入っているのですね。 ハリウッドが良心的な映画をつくることもあるのです。 原題:The Life of Emile Zola (1937) 監督:William Dieterle 原作:Matthew Josephson     Heinz Herald/Geza Herczeg 脚本:Norman Reilly Raine/Heinz Herald/Geza Herczeg Genre: Biography / Drama Color: Black and White 上映時間:116分 あらすじ: ポール・セザンヌとエミール・ゾラは友人で、 そのキャリアをスタートしたばかりだった。 紆余曲折があって、ゾラはセザンヌより早く裕福になる。 結婚し、いい作家人生を送っていた。 セザンヌは、南仏で暮らすことにし、 エスタブリシュメントの一員にならず、 真実と正義のために戦えと言い残して、パリを去っていった。 ルーシー・ドレフェスが訪ねてきた。 夫が国を裏切り、軍事機密を漏らした容疑で、 法廷で不当に裁かれ、悪魔島に送られたというのだ。 出演者: Paul Muni .... Emile Zola(ゾラ) Joseph Schildkraut .... Capt. Alfred Dreyfus(ドレフェス大尉) Gale Sondergaard .... Lucie Dreyfus(ルーシー) オトーサン、 「うまい俳優たちが熱演、いいねぇ」 古い映画なので、経歴が出ているか心配でしたが、 「おー、出ていた」 PAUL MUNI  ポール・ムニ 誕生日 1895/9/22-1967/8/25 出身 ウクライナ共和国リボフ 36年「科学者の道」でアカデミー主演男優賞受賞 出演作 1932年「暗黒街の顔役」「仮面の米国」 1933年「世界は還る」 1934年「彼の第六感」 1935年「国境の町」「黒地獄」「ギャングの家」 1936年「科学者の道」 1937年「大地」「ゾラの生涯」 1939年「革命児ファレス」「静かなる抵抗」 1945年「楽聖ショパン」 1946年「悪魔と天使」 1953年「拳銃を売る男」 JOSEPH SCHILDKRAUT  ジョセフ・シルドクラウト 誕生日 1896/3/22-1964/1/21 出身 オーストリア 37年「ゾラの生涯」でアカデミー助演男優賞受賞。 出演作 1921年「嵐の孤児」 1925年「昨日への道」 1927年「キング・オブ・キングス」 1929年「ショウ・ボート」 1934年「クレオパトラ」 1936年「秘密の花園」 1937年「ゾラの生涯」「海の魂」 1938年「スエズ」 1939年「雨ぞ降る」 1940年「桃色(ピンク)の店」 1945年「炎の街」 1948年「拳銃の嵐」 1959年「アンネの日記」 その他の出演者: Gloria Holden .... Alexandrine Zola Donald Crisp .... Maitre Labori Erin O'Brien-Moore .... Nana John Litel .... Charpentier Henry O'Neill .... Col. Picquart Morris Carnovsky .... Anatole France Louis Calhern .... Maj. Dort Ralph Morgan .... Commander of Paris Robert Barrat .... Maj. Walsin-Esterhazy Vladimir Sokoloff .... Paul Cezanne Grant Mitchell .... Georges Clemenceau Harry Davenport .... Chief of Staff User Rating: 7.3/10 (564 votes) オトーサン、 「もっと高くても、いいのでは」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・助演男優賞:ジョゼフ・シルドクラウト ・原案賞 同ノミネート ・監督賞 ・主演男優賞:ポール・ムニ ・オリジナル脚本賞 ・美術監督賞 ・作曲賞 ・録音賞 User Comments: TrevorAcleaさん London, England 2005年4月5日 ポール・ムニ、古典的な燃える生涯を好演 この映画は、ゾラの生涯というよりも、 ドレフェス事件により力点を置いている。 ナナのシーンが、ややある程度だ。 (小説「ジェルミナール」は、30秒だけ出ているが、 その他の小説は、本の背表紙をみせるだけ) 最初のシーンから彼の死が暗示されており、 通常の伝記映画としては失敗している。 ("ナナ、セザンヌのそばに座りなさい。 だが、実に恐ろしい楽しみだけど、知ったことじゃない) ポール・ムニは、ゾラを見事に演じた。 初期ゾラは、私人チャップリンによく似ている。 有名人になってからは、長衣を着用し、 2つのすばらしいスピーチをする。 「我弾劾す」と述べ、法廷に語りかける。 軍人で占められた傍聴人の罵声を受けながら、 時には激高し、時には、沈着に語りかけるのだ。 これは、ワーナーの社会改革映画のひとつであり、 舞台は19世紀、叙事詩的スケールで撮影している。 緊迫し、道義的怒りに満ちている。 驚くほど、パワフルで、重たく感じるが、 つまるところ、実に感動的である。 そう、時代が経ったものの、 疑いもなく、印象的な映画だった。 Donald Crispの髪型は、実におかしかった。 オトーサン、 「エミール・ゾラって、どういうひと?」 学生時代に読んだ記憶がありますが、忘却の彼方。 例によって、ウィキペディアを参照しました。 「うーん、なるほど。でも、ここは、?だ」 『ゾラの生涯』(THE LIFE OF EMILE ZOLA, 1937) アメリカ映画。 第10回アカデミー賞作品賞・主演男優賞(ポール・ムニ) 「ドレフュス事件」を取り扱った映画。 オトーサン、 「は、は、は、間違ってる!」 ポール・ムニ、残念ながら主演男優賞を取れませんでした。 ノミネートでした。 この「エミール・ゾラ」は、文人に関連した書きかけ項目です。 この項目を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。 オトーサン、 「協力者ってほどじゃないんだけれど...」 ○エミール・ゾラ(Emile Zola)   1840/4/2 - 1902/9/29. フランスの小説家、自然主義の文学者。 代表作に、「ジェルミナール」「居酒屋」、「ナナ」がある。   イタリア人技術者の父とフランス人の母との1人息子としてパリに生まれた。   少年時代を南仏で過ごし、18歳でパリに戻り、大学入学資格試験に失敗し、   アシェット書店で働きながら、作家を目指した。   1867年、「テレーズ・ラカン」で、小説家としての地歩を固めた。   自然科学の手法の導入を唱えたものの、売れない作家だった。   だが、「居酒屋」が大成功し、後にフランス文芸家会長に就任した。   晩年は、社会・政治活動に精力的に参加。 ドレフュス事件ではスパイ容疑にかけられた、 ユダヤ系の参謀本部付砲兵大尉ドレフュスを弁護し、 1898年に「我弾劾す」に始まる公開状をオーロール紙に寄稿した。   罪に問われたが、イギリスに亡命して、再審を要求し続ける。 再審決定後、帰国した。   1902年、パリの自宅で一酸化炭素中毒のために死亡。 遺骸はパンテオンに眠る。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


戦艦バウンティ号の叛乱

オトーサン、 「おお、ハリウッドの古典シリーズがある!」 もう行くのはやめようと思っていたビデオ屋さん、 新商品群を投入していました。 原題:Mutiny on the Bounty (1935) 監督:Frank Lloyd 原作:Charles Nordhoff/James Norman Hall 脚本:Talbot Jennings/Jules Furthman/ Carey Wilson Genre: Adventure / Drama / History Country: USA Language: English / Polynesian Black and White 上映時間:132分 あらすじ: 海軍少尉候補生バイアムは、 ブライ船長とクリスチャン中尉に加わって 戦艦バウンティ号でタヒチに航海する。 ブライ船長は、残虐な暴君だった。 タヒチで、6ケ月樂しく過ごした後、 クリスチャンは、帰国途中、叛乱を起こす。 だが、バイアムは叛乱に加わらなかったが、 クリスチャンを幇助したという容疑をかけられ、 身を守らなければならなくなる。 出演者: Charles Laughton .... Capt. William Bligh(ブライ船長) Clark Gable .... Lt. Fletcher Christian (クリスチャン) Franchot Tone .... Midshipman Roger Byam (バイアム) オトーサン、 「おお、何たる喜び!」 あのクラーク・ゲーブルの若き勇姿が見られるなんて。 ブライ船長、ほんとに憎いねぇ。 CLARK GABLE  クラーク・ゲーブル 誕生日 1901/2/1-1960/11/16 出身 米オハイオ州 父は石油採掘業者。若い頃から舞台に興味を持ち、 旅興行の一座に入り、地方巡業する。 ハリウッドに出て、24年「禁断の楽園」で映画デビューを果たすが、 サイレント映画では活動できないと、ニューヨークに移り舞台活動に専念。 舞台てでの活躍がMGMの目にとまり、31年「惨劇の砂漠」で復帰。 34年「或る夜の出来事」でアカデミー主演男優賞を獲得する。 「風と共に去りぬ」のレッド・バトラー役が有名。 第二次大戦中は空軍に従軍。45年「冒険」で復帰。 61年「荒馬と女」の撮影直後、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1924年「禁断の楽園」 1925年「メリー・ウィドウ」 1931年「惨劇の砂漠」「暗黒街に踊る」「無冠の帝王」「笑ふ罪人」      「秘密の6」「夜の看護婦」「自由の魂」「男性の血汐」       「スーザン・レノックス」「蜃気楼の女」 1932年「太平洋爆撃隊」「地獄のサーカス」「紅塵」「心の青空」       「春の火遊び」「ホワイト・シスター」「夜間飛行」「ダンシング・レディ」 1933年「白衣の騎士」「男の世界」「私のダイナ」「結婚十分前」 1934年「或る夜の出来事」 1935年「或る夜の特ダネ」「野性の叫び」「支那海」「南海征服」 1936年「妻と女秘書」「桑港」「スタアと選手」「空駈ける恋」 1937年「恋の挽歌」「サラトガ」 1938年「地球を駈ける男」「テスト・パイロット」 1939年「風と友に去りぬ」 1940年「ブーム・タウン」 1941年「無法街」 1945年「冒険」 1947年「自信売ります」 1948年「帰郷」「戦略爆撃指令」 1950年「スピード王」 1951年「ミズーリ横断」 1952年「栄光の星の下に」 1953年「モガンボ」「哀愁のロシア」 1954年「一獲千金を夢見る男」「叛逆者」「たくましき男たち」 1956年「ながれ者」 1957年「南部の反逆者」 1958年「先生のお気に入り」「深く静かに潜航せよ」 1959年「僕は御免だ」 1960年「ナポリ湾」 1961年「荒馬と女」 CHARLES LAUGHTON  チャールズ・ロートン 誕生日 1899/7/1-1962/12/15   出身 英ヨークシャー州スカーボロウ 出演作 1929年「ピカデリー」デビュー 1932年「魔の家」「悪魔と深海」「暴君ネロ」「百万円貰ったら」 1933年「獣人島」「ヘンリー8世の私生活」「白い肉体」 1934年「白い蘭」 1935年「人生は四十二から」「噫無情」「南海征服」 1936年「描かれた人生」 1939年「岩窟の野獣」「ノートルダムの傴僂男」 1942年「タヒチの食いつぶし一家」「運命の饗宴」 1944年「幽霊は臆病者」「容疑者」 1945年「海賊キッド」 1948年「パラダイン夫人の恋」「大時計」「凱旋門」       「若い愛情」 1949年「賄賂」「エッフェル塔の男」 1951年「青いヴェール」「人生模様」「凸凹海賊船」 1953年「情炎の女サロメ」「悲恋の王女エリザベス」 1954年「ホブスンの婿選び」 1958年「情婦」 1960年「全艦船を撃沈せよ」「スパルタカス」 1962年「野望の系列」 その他の出演者: Herbert Mundin .... Smith Eddie Quillan .... Seaman Thomas Ellison Dudley Digges .... Dr. Bacchus Donald Crisp .... Seaman Thomas Burkitt Henry Stephenson .... Sir Joseph Banks Francis Lister .... Capt. Nelson Spring Byington .... Mrs. Byam Movita .... Tehanni Mamo Clark .... Maimiti Byron Russell .... Quintal Percy Waram .... Seaman Coleman David Torrence .... Lord Hood User Rating: 7.9/10 (3,147 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 同ノミネート ・監督賞:フランク・ロイド ・主演男優賞:クラーク・ゲーブル/ チャールズ・ロ−トン/ フランチョット・トーン ・脚色賞 ・作曲賞 ・編集賞 User Comments: tfrizzellさん United States 2002年5月6日 1935年作品賞受賞の力強い作品 クラーク・ゲーブルとフランチョット・トーンは、 この作品賞をとった古典作品で、主演男優賞にノミネートされた。 だが、チャールズ・ロ−トン(彼も、主演男優賞にノミネート)は、 荒く、厳密で、容赦がない船長役ですばらしい演技をみせた。 だが、彼の真価が示されたのは、 船から放り出されるが、あきらめずに、 わずかな水夫たちと食料をのせたボートで無事帰還するシーンだ。 主演俳優たちは、手堅い演技をみせ、 タヒチのシーンは、息を呑むようだった。 フランク・ロイドの監督は、安全水域への航海という やや疑問のある筋書きをうまく料理し、 その最後の演技で、ハリウッドのクラシックに仕立て上げた。 5つ星だ。 オトーサン、 「南海征服か」 日本で公開された時の邦題は、「南海征服」。 まったく侵略戦争を描いていないというのに、 こんな邦題をつけるとは。 いやですねえ。 でも、若いみなさん、ご存知でしょう。 日露戦争(1904/2/6- 1905/9/5)で、 大国ロシアにまさかの勝利。 それ以降、わが「大日本帝国」は、 欧米諸国のマネをして、 台湾と朝鮮、満州(中国東北部)を植民地にし、 さらに、大東亜戦争で南海征服に着手したのです。 もちろん、若いひとは全員徴兵され、 南太平洋で花と散っていったのです。 その責任は、天皇=軍部=靖国体制にあるのです。


利休

オトーサン、 柏市図書館沼南分館へ。 「VTRしかないなぁ。もう借りるのはないか」 黒澤明の「どん底」とこの「利休」の2本を借りました。 「あっ、よかった。こっちは見てなかった」 原題:利休 (1989) 監督:勅使河原宏 原作:野上彌生子 脚本:赤瀬川原平/勅使河原宏 Genre: Drama / History 上映時間:135分 あらすじ: 1500年代後期 年老いた住職が将軍に茶道を教えている。 強い意思と勇気ある戦闘によって、 秀吉は、日本でもっとも強力な武将になり、全国を統一した。 利休は、茶道と生花によって、武将たちの気を鎮め、 秀吉に、簡素な茶室で、器を愛でながら花の観賞を助ける。 だが、ポルトガル人たちが、地球儀を銃をもってきたので、 秀吉には、世界征服の野望が芽生えてきた。 利休が中国侵略に疑問を呈したことで、 秀吉は、謝罪を要求し、命を奪うと脅かす。 利休は、茶道を貫ぬくことができるだろうか。 出演者: 三國連太郎 .....千利休 山崎努 ..... 豊臣秀吉 田村亮 ..... 大納言秀長 オトーサン、 「三国連太郎、いいねぇ、存在感がある!」 これだけの役者は、世界をみても、そういないのでは。 その他の出演者: 三田佳子 ..... りき 中村吉右衛門 ..... 徳川家康 松本幸四郎 ..... 織田信長 岸田今日子 ..... 北政所 北林谷栄 ..... 大政所 山口小夜子 ..... 茶々 坂東八十助 ..... 石由三成 嵐圭史 ..... 古田織部 中村橋之助 ..... 細川忠興 井川比佐志 .....山上宗二 中村獅菫 ..... 和仁親王 青山裕一 ..... 高山右近 ルイ・マルケス ..... ステハノ ケン・フランケル ..... フロイス ドナルド・リチー .....コエリュ User Rating: 7.1/10 (74 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ベルリン映画祭C.I.C.A.E. Award: User Comments: stan kohlsさん somis, CA 1999年10月19日 日本の茶道の絶妙な瞑想 そして中世での社会的政治的な重要性。 これは、実に日本的で、禅宗僧侶の映画だ。 観察は、苦しいほど、明快で強烈である。 細部への非常なこだわりがある。 高度に形式的であり、公式的であり、テンポものろい。 鑑賞するには、最初から最後までの一直線のストーリーよりも、 全体を見る必要がある。 2時間に及ぶスナップ写真であり、そこにある。 禅の庭のようであり、 多くのアメリカ人は、おそらく退屈するだろう。 だが、当時の日本に関心があるならば、 美しい、心が痛む映画である。 オトーサン、 「さすが、勅使河原さん」 千利休を描くには、最適の監督でしょう。 草月流の創始者、勅使河原蒼風氏の長男で、 画家でしたから、ひつとひとつの画面の美しいこと。 ”スナップ写真”とは、馬鹿にした表現ではないでしょうか。 無教養なアメリカ人には、わからない世界でしょう。 ○千利休  1522年- 1591/4/21 安土桃山時代の茶人。  何も削るものがないところまで無駄を省いて、  緊張感を作り出すというわび茶の完成者。  堺の商家の生まれ、若年より茶の湯に親しみ、  信長が堺を直轄地としたときに茶頭として雇われ、 その後、秀吉に仕え、北野茶会を主催するなど信任を受けた。  黄金の茶室を設計し、楽茶碗の製作、竹の花入の使用など、  わび茶の完成へと向かっていく。  だが、秀吉の勘気に触れ、堺に蟄居後、切腹させられる。  70歳だった。一条戻橋で晒し首になった。  利休忌はの3月27、8日に大徳寺で行われる。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


我等の生涯の最良の年

オトーサン、 「これって、1週間借りて2本で、95円?」 「はい、そうです」 「何か、悪いみたいだねぇ」 この名作、170分が過ぎていくのが勿体ないほどでした。 原題:The Best Years of Our Lives (1946) 監督:William Wyler 原作:MacKinlay Kantor 脚本:Robert E. Sherwood Genre: Drama / Romance Black and White 上映時間:170分 あらすじ: 3人の兵士が、戦後、ブーン市に帰還する。 軍での経験のちがいで、戦後の暮らしに劇的な違いが出た。 ホーマーは、両手を失ったために、婚約者や両親から疎遠になる。 アルは、3年間にすっかり大きくなった息子や娘や変わらぬ妻の愛に迎えられる。 しかも、復職した銀行では昇進して副頭取に。 フレッドは、数々の武勲にもかかわらず、 ロクな仕事にしかありつけず、カネを稼げない。 その体たらくに遊び好きの妻の気持ちは離れていく。 そんななか、フレッドは、アルの娘ペギーと恋仲になる。 この3人、戦争中の経験を踏まえ、 戦後の現実にめざめ、全力を尽くすなかで、 「我等の生涯の最良の年」を迎えようとしていた。 出演者: Fredric March .... Al Stephenson(アル) Myrna Loy .... Milly Stephenson(ミリー) Teresa Wright .... Peggy Stephenson (ペギー) Harold Russell .... Homer Parrish(ホーマー) Dana Andrews .... Fred Derry (フレッド) オトーサン、 「みんなにアカデミー賞をあげたいぞ!」 とくに、大好きなマーナ・ロア、すてきな奥さん役でした。 でも、経歴紹介は、以下の受賞者3名に限定しましょう。 FREDRIC MARCH  フレドリック・マーチ 誕生日 1897/8/31-1975/4/14 出身 米ウィスコンシン州ラシーン 出演作 1929年「ダミイ」「ワイルド・パーティー」      「撮影所殺人事件」「恋愛運動場」「嫉妬」       「君知るや我が悩み」 1930年「サラアとその子」「パラマウント・オン・パレイド」       「屠殺者」「踊子夫人」「名門芸術」 1931年「彼女の名誉」「夜の天使」「私の罪」       「ジキル博士とハイド」アカデミー主演男優賞 1932年「借りた人生」「ハリウッドは大騒ぎ」▲       「我らは楽しく地獄へ行く」「永遠に微笑む」       「暴君ネロ」 1933年「鷲と鷹」「生活の設計」 1934年「わたしの凡てを」「路傍」「明日なき抱擁」「白い蘭」 1935年「噫無情」「アンナ・カレニナ」「ダアク・エンゼル」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「永遠の戦場」       「メアリー・オブ・スコットランド」 1937年「スタア誕生」「無責任時代」 1938年「海賊」「貿易風」 1941年「我が道は遠けれど」 1942年「奥様は魔女」 1946年「我らの生涯の最良の年」アカデミー主演男優賞 1949年「コロンブスの探検」 1951年「セールスマンの死」 1953年「綱渡りの男」 1954年「重役室」「トコリの橋」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「アレキサンダー大王」「灰色の服を着た男」 1959年「真夜中」 1960年「聖書への反逆」 1963年「アルトナ」 1964年「5月の7日間」 1967年「夕陽の中の対決」 1970年「チック…チック…チック」 HAROLD RUSSELL  ハロルド・ラッセル 誕生日1914/1/14-2002/1/29 出身 カナダ 米陸軍に所属していた第二次大戦中、 勤務中の事故で両手を失った。 義手をはめて演じた「我等の生涯の最良の年」で アカデミー助演男優賞と特別賞を同時受賞。 80年代以降、数作品に出演したが、 92年、妻の医療費支払いなどのため助演賞のオスカー像を 受賞者として初めて競売にかけ、アカデミー側の反発を買った。 2002年、心不全のため米マサチューセッツ州の療養所で死去。 出演作 1946年「我等の生涯の最良の年」 1980年「サンフランシスコ物語」 MYRNA LOY  マーナ・ロイ 誕生日 1905/8/2-1993/12/14 出身 米モンタナ州レイダーズバーグ 出演作 1925年「美人帝国」 1926年「ベン・ハー」「特製鋼鉄人形」「鉱金広小路」      「太平洋横断」「娘は帰る」「ドン・ファン」「陽炎の夢」       「陽気な巴里っ子」 1927年「指紋名探偵」「戦線膝栗毛」「純情無敵」「間諜」       「ジャズ・シンガー」「亭主三拝九拝」「女丈夫」       「速成恋愛術」「満腹狂奏曲」「市俄古から来た男」 1928年「母よ愚かなれ」 1929年「ノアの箱船」「黒時計聯隊」「スコール」       「恋の大分水嶺」「十三号室の女」 1930年「生命の切札」「逃走の島」「曠原の血煙」       「反逆者」「放蕩息子」 1931年「血と霊」「愉快な武士道」「影を持つ女」       「大西洋横断」「摩天楼の悲劇」「人類の戦士」 1932年「愛に叛く者」「今晩は愛して頂戴ナ」「成吉斯汗の仮面」 1933年「トパーズ」「宿命の窓」「夜間飛行」「世界拳闘王」 1934年「白衣の騎士」「男の世界」「影なき男」「逆間諜」       「悪夢」「其の夜の真心」 1935年「盲目の飛行士」「諾?否?」 1936年「妻と女秘書」「極地の青春」「巨星ジーグフェルド」       「人妻日記」「結婚クーデター」「夕陽特急」 1937年「恋の挽歌」「結婚十字路」 1938年「テスト・パイロット」「地球を馳せる男」 1939年「雨ぞ降る」「第三の影」 1944年「風車の秘密」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1947年「独身者と女学生」「影なき男の唄」 1949年「赤い子馬」 1950年「一ダースなら安くなる」 1956年「恋は巴里で」 1960年「孤独な関係」「誰かが狙っている」 1969年「幸せはパリで」 1972年「恐怖のエレベーター」 1974年「エアポート’75」 その他の出演者: Virginia Mayo .... Marie Derry Cathy O'Donnell .... Wilma Cameron Hoagy Carmichael .... Butch Engle Gladys George .... Hortense Derry Roman Bohnen .... Pat Derry Ray Collins .... Mr. Milton Minna Gombell .... Mrs. Parrish Walter Baldwin .... Mr. Parrish Steve Cochran .... Cliff Scully Dorothy Adams .... Mrs. Cameron User Rating: 8.2/10 (7,670 votes)          top 250: #154 オトーサン、 「おお、世界の名画だ、154位だ!」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・監督賞:ウィリアム・ワイラー ・主演男優賞:フレデリック・マーチ ・助演男優賞:ハロルド・ラッセル ・脚色賞 ・編集賞 同ノミネート ・音響賞 User Comments: ratwellさん beacon ny 2004年9月16日 疑いなく、すてきな映画、すてきな演技.. この映画、個人的に、お気に入りである。 脚本が秀逸である。 この映画に描かれた時期は はるか過去のものになったというのに、 演技が実にリアルに感じられる。 もうひとつ言いたいのは、 出演者たちの記憶に残る演技の数々である。 女性陣では、Teresa Wright、Cathy O'Donnell、 そして、マーナ・ロイ、Virginia Mayoが最高の演技をみせてくれた。 男性陣では、フレデリック・マーチとDana Andrewsが、 例によって、その役柄をものの見事に演じていた。 ハロルド・ラッセルは、 わが偉大な国を守るべく、 戦闘中に負傷したが、その不幸な教訓を生かして、 勇気ある姿を見せてくれた。 私見だが、この映画は、映画史に残る名作である。 オトーサン、 「ウィリアム・ワイラー監督は、天才だな」 誰でも知っている「ローマの休日」の監督ですが、 この映画、それを凌ぐ名画でした。 天才は、1%のインスピレーションと99%の汗で出来る ひとつひとつのシーンが、カンペキなのです。 こういう名画をみると、つくづくそう思います。 ERNEST BORGNINE アーネスト・ボーグナイン 誕生日 1918/1/24 出身 米コネチカット州ハムデン 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 ○WILLIAM WYLER  ウィリアム・ワイラー 誕生日 1902/7/1-1981/7/27 出身 ドイツ領フランス・アルザス 監督作 1926年「稲妻の男」「戦友の為に」 1927年「新時代」「名馬と名騎士」 1928年「君を尋ねて三千里」 1929年「砂漠の生霊」「恋のからくり」「熱血阿修羅王」 1930年「嵐」 1932年「北海の漁火」「鉄血士官学校」 1933年「巨人登場」「やりくり宝船」 1934年「白蛾」 1935年「お人好し仙女」 1936年「大自然の凱歌」(共)「孔雀夫人」「この三人」 1937年「デッド・エンド」 1938年「黒蘭の女」 1939年「嵐が丘」 1940年「月光の女」「西部の男」 1941年「偽りの花園」 1942年「ミニヴァー婦人」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1949年「女相続人」 1951年「探偵物語」 1952年「黄昏」 1953年「ローマの休日」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「友情ある説得」 1958年「大いなる西部」 1959年「ベン・ハー」 1962年「噂の二人」 1965年「コレクター」 1966年「おしゃれ泥棒」 1968年「ファニー・ガール」 1970年「L・B・ジョーンズの解放」 詳しい経歴をみてみましょう。 「この紹介、IMDbよりいいぞ!」 ワイラーのフアンなのでしょうね。 ○90回撮りのワイラー 完全主義者ゆえに俳優やスタッフと摩擦の絶えなかった 名監督ワイラーは、小物屋を営む父親のもとに生まれた。 家業を継ぐことを嫌ってビジネスの勉強と称してパリに渡る。 パリで音楽を学んだものの、キャリアには結びつかず、 1920年代前半に母方の親戚でユニヴァーサル社の社長だった カール・レムリに頼んでアメリカに渡る。 ユニヴァーサルのニューヨーク本社で雑用係として働いていたが、 レムリに能力を買われて国際宣伝部に配属される。 間もなく、ワイラーは西海岸に移り、 オフィスの雑用係、撮影所の小道具係、配役係、助監督を経て 1925年、短編ウェスタン「悪漢野郎」で監督デビュー。 サイレント時代には「ムスタング」シリーズや 「ブルー・ストリーク」などのB級西部劇を演出した。 最初は社長の親戚の一人としか見られていなかったが、 職人的な才能が次第に開花し「 恋のからくり」(1929)や、西部劇の傑作「砂漠の生霊」(1930)手掛け ニヴァーサルの主要な監督として活躍するようになる。 ジョン・バリモア主演の{巨人登場」(1933)では 完全主義者ぶりを発揮し、完璧な英語を操れない指示で 俳優たちを欲求不満に陥らせた。 コメディ「お人好しの仙女」(1934)の撮影では 主演のマーガレット・サラヴァンとの喧嘩が絶えなかった。 二人は1934年に結婚したものの、2年で離婚。 1936年、ユニバーサルを離れ、サミュエル・ゴールドウィンと契約を交わし、 上質のエンターテインメント作品を続々と演出してゆく。 その才能を遺憾なく発揮したのは 「デッドエンド」(1937)、「嵐ヶ丘」(1939)「偽りの花園」(1941)で、 長まわしとパン・フォーカスを多用し、舞台劇のような演出で、 文学的な香りが漂う作品を発表していった。 1942年には戦意高揚の「ミニヴァー夫人」によって アカデミー作品賞と監督賞を含む6部門を獲得する。 1942年から45年までは空軍の少佐として第二次世界大戦に参戦し、 ドキュメンタリー「メンフィス・ベル」(1944)、 「The Fighting Lady」(1944)、「サンダーボルト」を撮った。 だが、機体から身を乗り出してカメラをまわしていた時に、 風圧と爆音で右耳の聴力を失う。 戦後は、復員兵の問題に取り組み、 「我等の生涯の最良の年」(1946)で、アカデミーの作品賞をはじめ、 二度目の監督賞を含む7部門で受賞した。 ロマンティック・コメディの傑作「ローマの休日」(1953)は、 新人オードリー・ヘプバーンに、オスカーをもたらした 最高の制作費をかけたスペクタクル史劇「ベン・ハー」(1953)は、 撮影はトラブルの連続だったものの、空前のヒットを記録し、 アカデミー賞作品賞をはじめ、三度目の監督賞、11部門受賞となった。 ヘプバーンとは、「噂の二人」(1961)、「おしゃれ泥棒」(1966)も撮った。 ミュージカル「ファニー・ガール」(1968)では、 バーブラ・ストライサンドにオスカーをもたらした。 1969年には遺作「L・B・ジョーンズの解放」で、黒人差別にメスを入れた。 彼の娘、キャサリン・ワイラーはプロデューサーとしてハリウッドで活躍、 父のドキュメンタリーを基に戦争映画「メンフィス・ベル」(1990)を製作している。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/w-wyler.html


マーティ

オトーサン、 「アカデミー賞受賞作か」 いくら古くても、白黒でも、VTRでも、 いいものはいいはずと借りました。 「1955年になっても、白黒が残っていたのかなぁ」 原題:Marty (1955) 監督:Delbert Mann 原作・脚本:Paddy Chayefsky Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:91分 あらすじ: マーティは、もうじき30代半ばの独身男。 イタリア人の母親は、早く結婚しろというのが口癖。 だが、マーティは、反論する。 「どんな女にも、もてないんだ」 ある夜、マーティは、女性教師に出会う。 共通の話題がある。 2人は、つきあいを続けようとするが、 親友のアンジーや母親は、反対するのだった。 出演者: Ernest Borgnine .... Marty Piletti(マーティ) Betsy Blair .... Clara Snyder(クララ) Joe Mantell .... Angie(アンジー) オトーサン、 「いいねえ、マ−ティ!」 思わず、この小肥りの肉屋の店員さんを応援したくなりました。 こんなに共感できたのは、久しぶりです。 ERNEST BORGNINE アーネスト・ボーグナイン 誕生日 1918/1/24 出身 米コネチカット州ハムデン 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1953年「地上より永遠に」「賞金を追う男」 1954年「ヴェラクルス」「大砂塵」「ディミトリアスと闘士」      「追われる男」「日本人の勲章」 1955年「マーティ」アカデミー主演男優賞       「恐怖の土曜日」「アラモの砦」「四角いジャングル」 1956年「走りゆく男」 1958年「電撃命令」「ヴァイキング」「悪人の土地」 1960年「警部物語」「FBIモスクワに潜入せよ」「蒼い渚」 1962年「バラバ」 1965年「飛べ!フェニックス」 1966年「オスカー」 1967年「特攻大作戦」「砦のガンベルト」 1968年「潜航大作戦」「汚れた7人」「女の香り」 1969年「ワイルドパンチ」 1970年「戦争ゲーム」「冒険者」 1971年「ウィラード」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「北国の帝王」「深海征服」 1975年「魔鬼雨」 1976年「コンバット/恐怖の人間狩り」「ハッスル」 1977年「王子と乞食」「アリ・ザ・グレーテスト」 1978年「コンボイ」 1979年「未来元年/破壊都市」「犯罪パズル」「ブラックホール」       「世界崩壊の序曲」 1980年「レッドオメガ追撃作戦」 1981年「ダーティーソルジャー野良犬軍団」       「ニューヨーク1997」 1983年「ヤング・ウォリアーズ」 1984年「マン・ハンター」 1985年「ムービング・ターゲット/マイアミ連続殺人事件」 1986年「狼どもの戦場」 1988年「戦闘プロフェッショナル」「マフィア・キッド」 1989年「バトルドラゴン」 1990年「怒りのタッチダウン人質奪回作戦」       「オポネント」「バトル・ゾーン/ナチス壊滅作戦」       「恋のスキーパラダイス」「エニマンズ・デス」 1992年「ミストレス」 1996年「ホットネイビー カリブ海イケイケ大作戦」       「天使のワンちゃん/チャーリーとイッチー」(声) 1997年「ガタカ」 1998年「スモールソルジャーズ」(声)       「ベースケットボール/裸の球を持つ男」 1999年「メル」 その他の出演者: Esther Minciotti .... Mrs. Theresa Piletti Augusta Ciolli .... Aunt Catherine Karen Steele .... Virginia Jerry Paris .... Tommy User Rating: 7.7/10 (2,504 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは?」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞:アーネスト・ボーグナイン ・脚色賞 同ノミネート  ・助演男優賞:ジョー・マンテル ・助演女優賞:ベッツィ・ブレア ・美術監督装置賞(白黒) ・撮影賞(白黒) User Comments: マーティは、いまも通用する... anonymousさん 1999年7月16日 私は、30歳以下だが、 ちょっと発言したくなった。 この映画の価値は、 現代の観客にもあてはまるテーマを扱っているためだと思う。 特に、マーティは、寡婦の母親とも折り合いをつけねばならない。 居心地のいい今の暮らしを続けるために、 せっかくの愛の機会を奪おうとする。 この状況は、私の友人と同じようなものである。 彼の母親は寡婦で、息子が結婚したら 邪魔物扱いされて、自分の立場がなくなるのを心配している。 アーネスト・ボーグナインの演技は、すばらしい。 とくに、彼に外に遊びに行きなさいという母親に、 いい加減にしてよと言うあたりだ。 舞踏場「スターダスト」で、 その夜も、誰も相手にしてくれないので、 もうこんな苦しい目に合うのはよそうと思ったときに、 ある女性に出会うのだ。 オトーサン、 「分かった。 なぜ、この投稿者が、anonymous(匿名)にしたのか」 友達のことを考えているからなのでしょう。 この映画でも、マーティは、男友達といい付き合いをしています。 30代は、まだ親友がいる年頃なのですね。


オール・ザ・キングスメン

オトーサン、 「VTRしかないなぁ」 近所のビデオ屋さん、そろそろ訣別のときかも。 やはり、高いけど、TSUTAYAへ行くか? 原題:All the King's Men (1949) 監督・脚本:Robert Rossen 原作:Robert Penn Warren Genre: Drama Black and White 上映時間:109分 あらすじ: この映画は、政治家ウィリー・スタークの成功物語である。 田舎の男が、市長選挙に勝ち、脚光を浴びるのだ。 その過程で、彼は、初心を忘れ、 糾弾した政治家と同じように腐敗していく。 右腕の女性サディーとウィリーを有名にした 有望な記者ジャックとのロマンスも描かれる。 出演者: Broderick Crawford .... Willie Stark(ウィリー・スターク) John Ireland .... Jack Burden(ジャック) Mercedes McCambridge .... Sadie Burke(サディー) オトーサン、 「政治家に、なりきっているなぁ」 アカデミー賞を撮ったブロデリック・クロフォード、 はじめてみましたが、名演でした。 助演賞をとったマーセデス・マッケンブリッジ、 彼女の切れ味のいい演技にも、感銘を受けました。 BRODERICK CRAWFORD  ブロデリック・クロフォード 誕生日 1911/12/9-1986/4/26 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 出演作 1937年「木に攀る女」「潜水艦D1号」 1939年「ボージェスト」「暁の討伐隊」 1940年「殴り込み一家」「妖花」 1947年「愛憎の果て」 1948年「群盗の宿」 1949年「オール・ザ・キングスメン」 1950年「ボーン・イエスタディ」 1952年「栄光の星の下に」「廃墟の守備隊」 1954年「夜の人々」 1955年「紐育秘密結社」「真昼の脱獄」「見知らぬ人でなく」      「崖」 1956年「必殺の一弾」「ならず者部隊」 1961年「勇者ゴライアス」 1962年「第三の脱獄」 1963年「竜騎兵総攻撃」 1964年「禁じられた家」 1965年「渚の戦い」 1966年「オスカー」「ゴールデン・キッド」 1967年「赤いトマホーク」 1973年「蝋人形館の恐怖」 1975年「名犬ウォン・トン・トン」 1976年「メイデイ40000フィート」 1977年「人間の証明」 1979年「リトル・ロマンス」 1980年「ハーレクイン」 1981年「マッド・ディロンの初恋物語」 その他の出演者: Joanne Dru .... Anne Stanton John Derek .... Tom Stark Shepperd Strudwick .... Adam Stanton Ralph Dumke .... Tiny Duffy Anne Seymour .... Lucy Stark Raymond Greenleaf .... Judge Monte Stanton Walter Burke .... Sugar Boy Will Wright .... Dolph Pillsbury Grandon Rhodes .... Floyd McEvoy User Rating: 7.6/10 (1,783 votes) オトーサン、 「8点台でも、よかったのでは?」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞:ブロドリック・フォード ・助演女優賞:マーセデス・マッケンブリッジ 同ノミネート ・監督賞:ロバート・ロッセン ・助演男優賞:ジョン・アイアランド ・脚色賞 User Comments: jslack-2さん Midwest 2006年1月28日 偉大な小説の偉大な映画化 多くの優れた書物が、映画監督によって汚されてきた。 だが、この1949年のアカデミー賞受賞作は、 幸いにも、その例外である。 すばらしいアメリカ小説のすばらしい脚色となっている。 このアメリカの政治映画は、セミ・ドキュメンタリーで、 無邪気で、いい志をもった男が権力をもつと、 悪と腐敗の世界に引きづりこまれていく様を描いている。 ブロドリック・フォードが、スクリーンを熱くしている。 Robert Penn Warrenの古典小説の主人公そのものだった。 この映画をみて、彼の演技のパワーと名人技を 否定することができる人は、恐らくいないだろう。 政治的偏執狂の完全かつ見事な見本を示している。 助演陣もパワフルである。 マーセデス・マッケンブリッジは、 気の強い舌鋒鋭い秘書兼情婦に火と硫黄をもたらした。 ジョン・アイアランドは、傍観者として、ほぼすべてのシーンに登場し、 新聞記者として、記憶に残る演技をみせていた。 そして、アン・シーモアは、力と並々ならぬ忍耐心をもった妻を演じている。 忘れ難いシーンのひとつは、 クロフォードとジョン・デレク演じる養子の会話である。 "それがスタークに、どういう意味をもっている教えようか" クロフォードが、そう言う。 それに対して、デレクはこう答える。 "そんなの知りたくないわ" ロバート・ロッセンの監督は、機知に富み、創造的であり、 後年の映画監督らに多大な影響を与えた。 彼は、確かに、映画を感動的に保っている。 生き生きした息吹のリアリティがあある。 多くのシーンが、短く、パンチがある。 常軌を逸したアメリカ人気質についての 忘れ難い感動的な描写を創造している。 オトーサン、 「政治腐敗、なくならないなぁ」 海の真砂は尽きるとも、世に泥棒のタネは尽きまじ。 政治腐敗を根絶するには、どうしたらいいのでしょう。 こんな提言がありました。 ○政治家と官僚を監視する第3機関の創設を  民主政治の原点は、平和で豊かな生活を求めて、  国民がお金を出し合い、政治家を選び、  その管理の下で、官僚に働いて頂くというものである。  しかし、往々にして、雇主(住民)の影は薄く、意見も反映されない。  選挙が過ぎれば、公約どころか、その機能を果たさぬ代理人も多い。  官僚は、政治家を盾に、浪費・怠慢・汚職が蔓延している。  それを防ぐ為には、モラルの高揚に努めるべきとか、  職務に必要な知識の習得を義務づけるべきとの声があるが、  精神論だけで再発を防げない事は、歴史が証明している。  国民に雇われた政治家と官僚が、金・名誉・権力・快楽に溺れず、  国民の為に働く事が条件であるが、それを求めるのは所詮無理。  国民は多数であるが不特定であるから、  政治家や官僚を外部から常時監視し、是正する  国民側に立った存在がどうしても必要である。 議会行政監察は、1809年にスエ−デンでオンブズマンとして創設され、 多くの国々に採用されているが、まだまだ苦戦している。  そこで、えオンブズマンを監察官として選び、 行政機関から独立した組織体とし、費用は税金で賄うべきである。 監察官は職員や専門家を使って業務に当るが、 最低の給与でボランテアとして働き、  癒着を避ける為、任期を短くし、異動を頻繁に行う事が肝要である。 そして、業務遂行に必要な権限を与え、 政治家・官僚の浪費・怠慢・汚職によって被害を受けている人や、 これにいち早く気づいた内部告発を匿名で受ける仕組み作りが必要である。  身銭を切って働いているNGOオンブズマンと連携すれば、コストは低減出来る。  また、これと平行して、怠慢と汚職に対する処罰を厳しくすべきだろう。 現状は、グルになっての揉み消しが多く、処罰も軽い。 監察機関が処罰にも関与することが望まれる。  出典:http://www.interq.or.jp/earth/ward/npward/19/19_01.htm オトーサン、 「屋上屋のような気もするけどなぁ」 そのために警察があるはずですが、 その警察が、ホリエモンは捕まえるものの、 政治家とグルになって、橋本を見逃すようでは、とても信頼できません。 警察を取り締まる法律もいるでしょうし、 その警察を取り締まるひとの不正を取り締まる法律もいるかも。


コーリャー、愛のプラハ

オトーサン、 「まさか、愛のコリーダでは?」 大島渚監督の話題作でしたよね。 「へぇ、コーリャは、ロシア語だと、ニコライなんだ」 ロシア圧政下の老人と子供の交流を描いたチェコ映画でした。 原題:Kolya (1996) 監督:Jan Sverak 原作:Pavel Taussig 脚本:Zdenek Sverak Genre: Drama Rated PG-13 for some sensuality. Country: Czech Republic Language: Czech / Russian 上映時間:105分 あらすじ: ルーカは、ソビエト占領下の交響楽団のチェリスト。 独身主義者にして、無類の女たらし。 交響楽団の仕事がなくなって、 葬式で弾いたり、墓石を塗る仕事しかない。 しかも、多額の負債があった。 友人の墓堀り人夫ブロズから誘われた、 金儲けのために、チェコ入国のための偽装結婚を引き受ける。 彼女は、西ドイツにいる恋人のもとへ行きたいのだ。 祖母のところに、5歳になる子供を預ける。 だが、祖母が死んでしまい、 コーリャは、継父、つまりルーカのもとで暮らす羽目になる。 出演者: Zdenek Sverak .... Louka(ルーカ) Andrei Chalimon .... Kolja(コーリャ) Libuse Safrankova .... Klara(クララ) オトーサン、 「チェコを代表する俳優なんだろうな」 ルーカ役の俳優さん、実に安定感のある演技でした。 子役は、どんな映画でも、可愛いもの。 その他の出演者: Ondrej Vetchy .... Broz Stella Zazvorkova .... Maminka Ladislav Smoljak .... Houdek Irina Livanova .... Nadezda Silvia Suvadova .... Blanka Liliya Malkina .... Tamara Karel Hermanek .... Musil Petra Spalkova .... Pasa Nella Boudova .... Brozova Rene Pribil .... Pokorny Miroslav Taborsky .... Novotny Slavka Budinova .... Bustikova User Rating: 7.6/10 (4,285 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 ・アカデミー外国語映画賞受賞 User Comments: gbheronさん Washington, DC 2000年12月16日 心暖まる魅力的な映画 チェコの共産党支配が終わる頃、 主人公は、55歳の独身主義者で、 当局からにらまれているチェリストで、女たらしで、 金欠病に苦しんでいる。 ロシア人女性を救うために偽装結婚に同意したことで、 一層、厳しい状況に追いこまれた。 彼女はすぐ西欧に逃げ、 ルーカのもとに、5歳のロシア語しかしゃべれない子供を置き去りにする。 ディズニー風の暖かさで、筋書きが読めるが、 それでも、この映画は、十分、効果的である。 監督も、演技もいい。 映画は、幼い無邪気な子供に手を焼くなかで、 ルーカの愛する力が徐々に目覚めていく。 映画は、 近づきつつあるビロード革命を背景に、 ルーカの精神的成長を描いている。 この映画について、 IMDbの若い観客が浅薄な見方しかできないのに驚いた。 アカデミー賞にふさわしいし、借りる価値がある。 オトーサン、 「 ビロード革命って、何?」 ○ビロード革命  1989年11月に起こったチェコスロバキアにおける 共産党体制崩壊をもたらした民主化革命のこと。 大きな流血は起きなかったので、柔らかな「ビロード」革命と言う。 1968年のプラハの春が、ワルシャワ条約機構の軍事介入で潰され、  グスターフ・フサークの下で「正常化」路線が進められてきた。  しかし、共産党政権に対する不満が無視できなくなっていき、  ベリリンの壁が崩壊した1989年11月からは10万人規模のデモが連日続き、  ついに、共産党独裁を廃止する事によって収拾が図られ、  選挙で「民主フォーラム」が勝利を収めた。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


タイフーン TYPHOON

オトーサン、 「韓国映画か」 最近の反日感情(竹島、靖国...)で、遠ざかっていました。 「たまには、見るか」 千葉ニュータウンのシネリーブルへ。 原題:Taepung (2005)     Typhoon 監督:Kyung-Taek Kwak Genre: Action / Drama / Thriller Country: South Korea Language: Korean / English / Thai / Russian / Mandarin 上映時間:124分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、またサボっている」 貨物船に積載された米国兵器が海賊シンに襲われた。 米国防総省は、韓国将校セジョンに捜査を依頼。 海賊シンが姉ミンジュのゆくえを探していることを知った セジョンは、シベリアにいた姉と接触すべく現地へ跳ぶ。 姉弟は、脱北者だった... 出演者: Dong-Kun Jang .... Sin(シン) Jung-Jae Lee .... Gang Se-jong(セジョン) Mi-yeon Lee .... Choi Myeong-ju(ミョンジュ) オトーサン、 「チャン・ドンゴンは、いいねぇ」 JANG DONG GUN  チャン・ドンゴン  誕生日 1972 出身 韓国 MBCテレビの第21期タレントとして芸能界入り。 94年白賞芸術大賞TV部門新人賞受賞。 韓国芸術総合学校演劇科に入学するも、3年で中退。 97年白賞芸術大賞人気賞、MBC最優秀俳優賞受賞。 97年「敗者復活戦」で映画デビューし、青龍賞新人男優賞受賞、 99年「情け容赦なし」で青龍賞助演男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「敗者復活戦」「ホリデー・イン・ソウル」 1999年「情け容赦なし」「恋風恋歌」 2000年「アナーキスト」 2001年「チング 友へ」 2002年「2009 ロスト・メモリーズ」 2004年「ブラザーフッド」 2006年「プロミス」 韓国のトップ俳優チャン・ドンゴンが 7キロ以上減量し、野性味あふれる海賊シンを演じる 150億ウォンという韓国映画史上最高の製作費をかけ、 韓国内では不可能と思われていた大規模な海洋アクションに挑戦した、 その他の出演者: David McInnis .... Somchai David No .... Leather Jacket Chatthapong Pantanaunkul .... Toto User Rating: 5.8/10 (23 votes) オトーサン、 「低いねぇ」 受け狙いが過ぎて、あざとい感じがします。 User Comments: Harry T. Yungさん Hong Kong 2006年1月7日 悲劇の韓国 朝鮮戦争をもとにしたよくあるお話し。 「JSA」より、深みがない。 お互いに尊敬しあっているヒーローの対決に焦点を当てているが、 ジョン・ウー監督の傑作には、及ばない。 国際的な危機回避というテーマの映画だが、 ジェームス・ボンドの価値には、まったく及ばない。 この映画には、ロマンスはないが、 実に感動的な兄弟愛がある。 ヒーローがどちら側についているかは、疑問の余地はない。 Lee Jung-jaeは、韓国海軍将校セジュンを演じている。 彼は、特殊任務に抜擢され、 上司から成功すれば物質的報酬を与えるといわれるが、 いかなる意味でも、愛国心から引き受けたのだと答える。 Jang Dong-Kunは、北朝鮮の海賊の首領シンを演じる。 子供の頃、家族そろって北朝鮮から脱出し、 韓国に救いを求めたのに裏切られたことで、生き方が変わったのだ。 筋書きやアクションは、 ジェームス・ボンド映画をみてきたひとなら、おなじみもの。 ロシアからタイに及ぶ犯行地は、エキゾティックである。 アクション部門は、観客が期待するものをすべて提供している。 爆発、カーチェイス、恐ろしい銃撃戦、猛烈な嵐。 最後のナイフでの殺し合いは、まったく不必要だが、 これで、アクションがすべて揃うことになんる。 映画は、マッチョの緊迫感が炸裂し続けるが、 唯一、20年後に姉と再会するが、 姉の余命はあと数ケ月という静かなシーンがある。 このシーンが、いちばん、記憶に残る。 演技もいいし、実に感動的である。 オトーサン、 「過ぎたるは及ばざるが如し」 監督が爆発や銃撃戦を樂しんでいるようでは、 姉弟の再会と別れなんて、どうでもいいと考えているのでは? そう疑ってしまいます。 監督の力量不足が露呈してしまいました。


ネブラスカ魂

オトーサン、 「ワンコイン・ムービー、随分増えたなぁ」 柏駅へ出たついでに、新星堂で買いました。 西部劇の名作です。 原題:Whispering Smith (1948) 監督:Leslie Fenton 原作:Frank H. Spearman 脚本:Frank Butler/Karl Kamb Genre: Western 上映時間:88分 あらすじ: スミスは、鉄の意志をもった鉄道保安官。 親友のマレイが、鉄道から解雇され、 レブストックの鉄道事故を助けはじめるに及び、 スミスはマレイを追う羽目になる。 かつて恋仲だったマレイの妻マリアンへの想いもあって... 出演者: Alan Ladd .... Luke 'Whispering' Smith(スミス) Robert Preston .... Murray Sinclair(マレイ) Brenda Marshall .... Marian Sinclair(マリアン) オトーサン、 「アラン・ラッド、かっこいいなぁ」 名作「市民ケーン」、そして西部劇の傑作「シェーン」 若い頃、こうした名作で彼の名声を耳にしたものです。 ALAN LADD  アラン・ラッド 誕生日 1913/9/3-1964/1/29 出身 米アーカンソー州ホット・スプリングス 出演作 1932年「ONCE IN A LIFETIME」 1937年「海の魂」「くたばれ!海兵魂」 1938年「荒野の激斗」「華麗なるミュージカル」 1940年「海洋児」 1941年「市民ケーン」 1942年「パリのジャンヌ・ダーク」「拳銃貸します」      「暗黒街の顔役」「ガラスの鍵」 1944年「愛はあけぼの」「傷だらけの勝利」 1945年「ハリウッド宝船」 1946年「最後の地獄船」「青い戦慄」「潜航決死隊」 1947年「ハリウッド・アルバム」「密輸航路」     「腰抜け私立探偵」 1948年「サイゴン密輸航路」「栄光は消えず」      「ネブラスカ魂」「恐喝の街」 1949年「暗黒街の巨頭」 1950年「別働隊」「烙印」 1951年「対決」「赤い山」 1952年「血塗られし欲情」 1953年「シェーン」「東方の雷鳴」「流刑の大陸」       「砂漠部隊」「赤いベレー」 1954年「零下の地獄」「サスカチワンの狼火」       「男の城」「太鼓の響き」 1955年「マッコーネル物語」「地獄の埠頭」 1956年「サンチャゴ」 1957年「大荒原」「島の女」 1958年「誇り高き反逆者」「悪人の土地」 1959年「罠の中の男」 1960年「大爆破」「地獄へ片足」「戦う若者たち」 1962年「西十三番街」 1964年「大いなる野望」 その他の出演者: Donald Crisp .... Barney Rebstock William Demarest .... Bill Dansing Fay Holden .... Emmy Dansing Murvyn Vye .... Blake Barton Frank Faylen .... Whitey Du Sang John Eldredge .... George McCloud Robert Wood .... Leroy Barton J. Farrell MacDonald .... Bill Baggs Will Wright .... Sheriff McSwiggin Don Barclay .... Dr. Sawbuck Eddy Waller .... Conductor Ashley Cowan .... Train Brakeman User Rating: 6.4/10 (114 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは」 User Comments: NewEnglandPatさん Virginia 2003年7月10日 よき古典的鉄道西部劇 アラン・ラッドが西部の鉄道保安官を演じる この映画は、彼のデビュー作のひとつで、面白い映画だ。 彼は、列車強盗多発の秘密を探る役である。 ”ささやきスミス”といわれる早撃ちが、旧友マレイに出会う。 鉄道に勤めていて、すてきな牧場をもっているが、 なぜか、給料からは考えられない良い暮らしをしている。 鉄道の経営者は、マレイが悪事をしていると疑っているが、証拠がない。 だが、転覆した列車から略奪していることで、つかまり、 その時点で、解雇される。 虎を野に放ったようなもので、 首謀者のレブストックの一味になって、 マレイは、列車転覆や強盗の限りを尽くすようになる。 スミスがマレイを追うなかで、 最後のシーンで、かつての親友は、マレイの牧場で対決する。 スミス、マレイ、マリアンの三角関係もロマンティックだ。 マリアン役のBrenda Marshall は、マレイの不幸な妻として、 女らしく、感動的だった。 スミスの恋人だったが、いまだに、恋の火は消えていない。 Ray RennehanのカメラとAdolph Deutschの音楽は、 折り紙つきのものだった。 オトーサン、 「アラン・ラッドか」 ネットで検索してみました。 「おお、フアンがいるんだ!」 アラン・ラッドの名を世界中に知らしめた映画「シェーン」。 「シェーン、カムバック!」と叫ぶ少年に背を向け、 一人去っていく主人公の映像はあまりに有名だ。 でも、映画としての評価はいまひとつで、 アラン・ラッドは「シェーン」しか印象に残らない俳優になってしまった。 けど、僕は今でもアラン・ラッドこそ、 世界最速のガンファイターだと信じて疑わない。 とにかく銃を抜くのが速かった。 噂では「0.5秒」だと言われている。 あの全盛期のクリント・イーストウッドが「0.6」なのだから、 どれだけ速いか。(…って、0.1秒の差。まさにオリンピック) 「荒野の七人」でクリス役のユル・ブリンナー(王様と私)が 早抜きのテストをやるシーンがあるが、 あんなテスト、アランだったら一発合格もんだ。 出典:西部なひとびと http://homepage2.nifty.com/yoshimoto/western/western-masters3.htm


プロデューサーズ

オトーサン、 ダニー・ケイの検察官閣下を見た直後なので、 「昔のミュージカルと、どっちが面白いかな?」 同じような狙いなので、比較できるでしょう。 柏ステーション・シアター、年寄りばかりでした。 原題:The Producers (2005) 監督:Susan Stroman 脚本:Mel Brooks /Thomas Meehan Genre: Comedy / Musical Rated PG-13 for sexual humor and references. 上映時間:134分 あらすじ: 1959年のニューヨーク、 マックスは、かつてはブロードウェイの帝王だが、 いまや、開幕日が終演日という体たらく。 だが、 神経過敏な会計士レオがやってきて、 失敗作しかつくれないプロデューサーに、おあつらえの提案をする。 どんなに高額の製作費でも赤字なら帳消しにできる 儲けるには、赤字を出すとよい。 そのためには、史上最低のショウをやれ。 誰も、興味を抱かないだろうから、剰余金が手に入る。 そこで、彼らは、「ヒトラーの春」なるミュージカルを製作する。 脚本は、逃亡したナチのフランツ・リーケンのを採用し、 監督には、発狂して華麗なロジャー・デ・ブリスを起用し、 最後に主演女優には、スエーデンの爆弾娘を起用する。 (彼女の名前の長たらしいこと、15音節もある) 開幕の夜が近づいてきた。 これ以上悪いことは起きないだろうか? そう、 蓼食う虫も好き好きなのだ。 出演者: Nathan Lane .... Max Bialystock(マックス・ビアリストック) Matthew Broderick .... Leo Bloom (レオ・ブルーム) Uma Thurman .... Ulla (ウーラ) Will Ferrell .... Franz Liebkind(フランツ・リーケン) オトーサン、 「やー、芸達者を揃えたもんだ」 ネイサン・レインのド派手な演技、 マシュー・ブロデリックは、ダニー・ケイみたいに歌って踊って。 ユマは、すごいボディーで勝負しています。 ウィル・フェレルのヒトラーも、印象的でした。 NATHAN LANE  ネイサン・レイン 誕生日 1956/2/3 出身 米ニュージャージー州ジャージーシティ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「黄昏に燃えて」 1991年「ヒー・セッド・シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1993年「ライフWITHマイキー」「アダムス・ファミリー2」 1994年「ライオンキング」(声) 1995年「ジェフリー!愛はセックスだけじゃない」 1996年「バードケージ」 1997年「マウス・ハント」◇ 1998年「あなたが見えなくても」 1999年「スチュアート・リトル」(声)「恋の骨折り損」◆      「イズント・シー・グレート」 2000年「タイタンA.E.」(声) 2002年「スチュアート・リトル2」(声) 2005年「プロデューサーズ」 MATTHEW BRODERICK  マシュー・ブロデリック 誕生日 1962/3/21  出身 米ニューヨーク 父は俳優ジェームズ・ブロデリック、母パトリシアは脚本家。 グリニッジビレッジで育ち、高校卒業直前の79年、 父との共演で舞台デビュー。 82年「キャッシュマン」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「キャッシュマン」 1983年「ウォーゲーム」 1985年「レディホーク」 1986年「フェリスはある朝突然に」 1987年「飛べ、バージルプロジェクトX」 1988年「トーチングトリロジー」「ブルースが聞こえる」 1989年「ファミリービジネス」「グローリー」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「マシュー・ブロデリックの緊急事態」 1993年「ロマンスに部屋貸します」      「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・シアター」 1994年「ライオンキング」(声)「ケロッグ博士」      「ミセス・パーカー〜ジャズ・エイジの華」 1996年「ケーブル・ガイ」「インフィニティ/無限の愛」 1997年「恋におぼれて」 1998年「ゴジラ/GOZILLA」 1999年「ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ」      「GO!GO!ガジェット」 2003年「惑星「犬」。」(声) 2004年「ステップフォード・ワイフ」「ラスト・ショット」 2005年「プロデューサーズ」 その他の出演者: Gary Beach .... Roger DeBris Roger Bart .... Carmen Ghia Michael McKean .... Prison Trustee Eileen Essell .... Hold Me-Touch Me David Huddleston .... Judge Debra Monk .... Lick Me-Bite Me Andrea Martin .... Kiss Me-Feel Me Jon Lovitz .... Mr. Marks Kevin Ligon .... Workman Timothy Shew .... Officer O'Rourke Thomas Meehan .... Defense Attorney James Biberi .... Sing Sing Prison Guard Mel Brooks .... Hilda the Pigeon, Tom the Cat User Rating: 7.1/10 (3,823 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ゴールデン・グローブ賞ノミネート  優秀作品賞  優秀歌曲賞:"There's Nothing Like a Show on Broadway". 優秀演技賞:ネイサン・レイン  優秀助演賞:ウィル・フェレル User Comments: marcosaguadoさん Los Angeles, USA 2005年12月22日 きらめく驚き 誰もが期待した以上だ。 ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックは、すばらしい。 感動的ですらある。 私の言うことを聞け、感動的と言っているんだ。 そう、あの頑張りには、負ける。 コメディそのものは、恥ずかしいほど、アナクロ。 ゲイのジョークは、原作の時代のもの。 トーンは、当時にあわせている。 信じられないペースで進み、 はじめから終わりまで、笑い放し。 マシュー・ブロデリックの踊りは、何ってステキなんだ。 アカデミー賞にノミネートされていないが、 彼の演技は、いつも全開だし、 A から Zまでの全音域が出せる。 何という勇気ある俳優なのだ。 逃げ出すシーン、 "痛い! 濡れているし、それに、まだヒステリーなんだ」 信じられない。 まるで、Gene Wilderか、それ以上だ。 ネイサン・レインには、天然のパワーがある。 かれがZero Mostelで演じたマックスは、 なかんづく髪の毛が寄与していたが、 だが、このマックスは、はじめから終わりまで、ネイサン・レインそのもの。 ユマ・サーマンは、目の保養だった。 すてきな鑑賞の時間を持てた。 これ以上、何を望むのだ。 オトーサン、 「やはり、ダニーケイのほうが面白かったなぁ」 無声映画時代は、役者はボディ・ランゲージで勝負したもの。 そのすさまじい演技力に、 声が加わったのだから、鬼に金棒でした。 でも、いまどきの俳優たちは、 ボディ・ランゲージという語彙が足りないのです。 ネイサン・レインも、マシュー・ブロデリックも、 よく身体を動かしていましたが、ときどき破綻するのです。 動きの文法違反があるのです。


検察官閣下

オトーサン、 冷蔵庫を見に、手賀沼のケースデンキへ。 ついでに、古本屋さんに立ち寄りました。 「おお、中古のDVDがある、980円ならいいか」 古いミュージカルを買いました。 原題:The Inspector General (1949) 監督:Henry Koster 原作:Nikolai Gogol 脚本:Ben Hecht/Harry Kurnitz/Philip Rapp Genre: Comedy / Musical 上映時間:102分 あらすじ: 旅の薬売りの無学な引き立て役ジョージが、 知らない町へ迷いこみ、浮浪者としてつかまる。 だが、町の腐敗せる高官たちは、 かれを扮装して旅をしている検察官閣下と間違える。 それがいつ露見するか恐れつつ、 連中は税金をポケットに入れていたのだ。 そこで、彼を何度も殺そうとするのだが... 出演者: Danny Kaye .... Georgi(ジョージ) Walter Slezak .... Yakov Goury(ヤコブ) Barbara Bates .... Leza(リーザ) オトーサン、 名高いダニー・ケイをはじめてみました。 「こんなに陽気なコメディアンだったんだ」 いまわが国は、何度目かの漫才ブームのようですが、 底抜けに明るいキャラの芸人はいませんね。 DANNY KAYE  ダニー・ケイ 誕生日 1913/1/18-1987/3/3 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 出演作 1944年「ダニー・ケイの新兵さん」 1945年「天国と地獄」 1946年「ダニー・ケイの牛乳屋」 1947年「虹を掴む男」 1948年「ヒット・パレード」 1949年「検察官閣下」 1951年「夫は偽者」 1952年「アンデルセン物語」 1954年「あの手この手」「ホワイト・クリスマス」 1956年「黒いキツネ」「アジアの子供たち」 1958年「僕はツイてる」「戦場のドン・キホーテ」 1959年「五つの銅貨」 1961年「替え玉作戦」 1963年「現金お断り」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 その他の出演者: Elsa Lanchester .... Maria Gene Lockhart .... The Mayor Alan Hale .... Kovatch Walter Catlett .... Col. Castine Rhys Williams .... Inspector General User Rating: 6.8/10 (658 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ・ゴールデン・グローブ賞音楽賞受賞 User Comments: manoj agrawalさん USA 2002年6月27日 すばらしい時間を保証する 子供の頃好きな映画だった。 いまは、もっと好きになっている。 身分を間違えられたという古典映画であり、 このテーマは、その後、多くの映画を生むことになった。 ダニー・ケイ演じる詐欺師が、 腐敗した市長や高官たちに検察官と間違えられる。 これは、当時のダニーケイの最高の演技だと思う。 彼が、犬のように転げ回り(実に感動的だ) あるいは、出だしで魚のマネをし、 ”酔っぱらったジプシー”を歌うのだ。 彼の得意技だ。 この映画は、陽気で、感動的で、喜ばしく、時にスリリングである。 珠玉の宝石だ。 オトーサン、 「映画の黄金時代があったんだ」 ネットで、こんな記事をみつけました。 ○「映画の都」に黄金時代は戻るか…  ハリウッドが危機的な状態に直面している。  かつて黄金時代に、数多くの名作を生み出してきたハリウッド。  しかし、21世紀になって、ハリウッドに陰りが見えはじめている。  撮影される作品が激減しているのだ。  コスト削減のためルイジアナ州や海外で撮影される作品が増え、  お膝元ロサンゼルス近郊での撮影が減ってきているのだ。  「ロード・オブ・ザ・リング」や「ラスト・サムライ」など  ニュージーランドで撮影される作品が増えている。  また、オーストラリアやカナダでの撮影も増えている。  02年に1200万ドルだった制作費が、 昨年は3億3000万ドルにまで膨れ上がっている。  その1番の理由は、撮影経費の高騰。  カリフォルニア州が映画撮影に高い税金を課し、  交通渋滞や撮影場所の規制も多い。  そんな危機的状況を救うため、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事は  税制優遇措置の導入を検討しているものの、  「一部の裕福なプロデューサーたちをより裕福にするだけ」と主張する  反対派の勢力に押されてきた過去がある。  「ハリウッド映画」が死語にならないことを願いたい。  出典:千歳香奈子のハリウッド直送便  http://blog.nikkansports.com/entertainment/chitose/archives/2005/09/post_8.html


父、帰る

オトーサン、 久しぶりに柏図書館しょうなん分館へ。 新規購入のDVDがあって、大喜び。 「父、帰る?菊池寛の小説を映画化したのか?」 でも、ロシアの新人監督の秀作でした。 原題:Vozvrashcheniye (2003)    The Return 監督:Andrei Zvyagintsev 脚本:Vladimir Moiseyenko/Aleksandr Novototsky Genre: Drama Country: Russia Language: Russian 上映時間:105分 あらすじ: 少年2人の父が、12年ぶりに突然家に戻ってくる。 父は、母親を家に残して、 男3人で、ロシア北部の湖の孤島にいく。 そこで、ほとんど神話となった男の仕事、 樹木の伐採、焚き火、釣り、舟漕ぎ、雨中作業などを通じて 男らしさを叩きこもうとする。 出演者: Vladimir Garin .... Andrey(アンドレイ) Ivan Dobronravov .... Ivan(イワン) Konstantin Lavronenko .... Father(父) オトーサン、 「少年2人、実にいいねぇ」 兄は、まるで子犬のように父親の後を追い、 弟は、すねて、ソッポ。 全身で、もっと抱きしめてほしいと叫んでいます。 どこの家庭でもみかける風景ですが、 それが、とんでもない悲劇を招くことになろうとは... その他の出演者: Natalya Vdovina .... Mother Yelizaveta Aleksandrova .... Waitress Lazar Dubovik .... Hooligan Lyubov Kazakova .... Devushka v zerkalakh Galina Petrova .... Grandmother Aleksei Suknovalov .... Zavodila Andrei Sumin .... Man at Port User Rating: 8.1/10 (3,649 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 ・ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞 User Comments: tuttifrutti02さん midwest, usa 2004年11月23日 ロシアしかつくれない映画 これまでの人生で、多くの感動的な映画をみてきたが、 この映画ほど強烈な感動を覚えた映画はなかった。 父親を失ったり、父親と離れ離れになった子供は、 このような想いをするものなのだろうか。 体験したことはないが、 こうした状況下に置かれた子供たちと同じ想いになった。 この感動的な内容は、DVDの付録に入っている 制作記録をみると、より深まるだろう。 これは普通の映画ではない。 監督、カメラマン、製作者、そして俳優たちの個人的な体験、 言葉では、この映画に出演したどの俳優の心を伝えることはできない。 言葉の不完全性は、映画そのものでも、言及されている。 この映画には、会話は少ないし、その必要もない。 (映画を見ている間中、観客は、心のなかで、 何かしゃべって!と叫んでいる) ロシアの作家、ドストエフスキイの言葉を借りれば、 "言葉で語り尽くせぬ計り知れぬ多くのことがある” この私のコメントも、この映画について不十分なものである。 そう、言葉は不完全であるがゆえに、 このような映画こそ、ほかにも、創られるべきなのだ。 オトーサン、 ギリシャ悲劇のような秀作でした。 テーマになているのは、最近の映画で稀有な父親愛。 そこで、父性愛について、ネットで検索してみました。 いい論文をみつけたので、レジュメをつくってみました。 母性と父性の違いを一言で言えば、 母性は、内部に閉じた世界、 自分の胎内のような世界に子供を置こうとする、 子供を親に癒着させる性であり、 一方、父性は外部へ開かれた世界に子供を置こうとする、 親からの分離・自立を促す性である。 だが、現代の日本では、母子癒着型が多い。 日本の男性たちは、職場でも、 浪花節的な一体感や同調性を重んじ、 内輪だけで固まる閉鎖的な対人関係を好むなど、 ウェットで母性的な態度が主流である。 男性の皮をかぶっているが、実は、母性的な価値観で行動し、 男性本来の個人主義、自由主義、開放指向を失っている。 いまの父親は、子供時代に父親との満足な交流の経験がない。 この現状を打破するには、以下のような処方箋が必要である。 (1)男性が持つべき、個人主義的で自由や個性を重んじよ。   ドライな父性的態度に改めるべきである。 (2)母性的な価値観からの反逆を試みよ。   母親に対して反抗・独立を試みるのは難しいが、   これを実行しない限り、永遠に母性の支配下に置かれることになる。   甘え感覚がなくても自我を平静に保てるように、   相手からのスムーズな分離や独立を目指す訓練をすることが必要である。 (3)子育てに父親として積極的に参加し、母子の絆の中に割り込め。   「母子連合体」を打破し、彼らを引き離すことが必要である。   仕事が大事と言って、子供との心理的な交流をしないが、   今後は、外回りの仕事を女性にもう少し任せるようにして、   その分、家庭に積極的に入るべきである。 出典:母性と父性−態度の比較−    大塚いわお     http://iwao-otsuka.com/com/motherfather1.htm オトーサン、 「子供とアウトドアをやるべし」


ビューティー・ショップ

オトーサン、 「美容室か、どうしようか?」 でも、ケビン・ベーコンが出ています。 割合好きな俳優なので、見ることにしました。 原題:Beauty Shop (2005) 監督:Bille Woodruff 原作:Elizabeth Hunter 脚本:Kate Lanier /Norman Vance Jr. Genre: Comedy Rated PG-13 on appeal for sexual material,          language and brief drug references. 上映時間:105分 あらすじ: ジーナは、シカゴからアトランタに移った。 娘ヴァネッサを一流音楽学校に通わせるためだった。 豪華な美容室で働き、最先端の髪型で評判になるが、 エゴイスティックな上司ジョージが、評判を横取りするに至って、 シャンプー係のリンと一緒に、美容室を辞めて、 何とか自分の美容室を持とうとする。 つぶれかけた店を買い、 寄せ集めの頑固なスタイリストたち、 色とりどりの顧客たち、 セクシーなピアノ奏者ジョーと接するようになる。 夢を実現するのは、至難の業だったが、 誰も、健気な彼女の行く手を阻むことはできなかった。 出演者: Queen Latifah .... Gina Norris(ジーナ) Paige Hurd .... Vanessa(ヴァネッサ) Kevin Bacon .... Jorge(ジョージ) オトーサン、 「ジーナ、生き生きしてる、いいねえ」 肝っ玉母さんのウーピー・ゴールドバークが若変えったようです。 本業を見たら、歌手なんですね。 お目当てのケビン・ベーコンは敵役でした。 見せ場が少ないのが、残念でした。 QUEEN LATIFAH  クイーン・ラティファ 誕生日 1970/3/18 出身 米ニュージャージー州 警官の娘として生まれる。 ラップ・アーティストとして 89年デビュー・アルバム「オール・ザ・ヘイル・ザ・クイーン」をリリース。 94年、アルバム「ブラック・レイン」はグラミー賞3部門にノミネートされ、 ベスト・ソロ・ラップ・パフォーマンス賞受賞。 91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。 音楽マネージメント、フレーヴァー・ユニット・エンタテインメント社経営。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「ジュース」 1993年「マイ・ライフ」 1996年「セット・イット・オフ」 1998年「スフィア」◆ 1999年「ボーン・コレクター」◆「マンハッタンで抱きしめて」 2002年「シカゴ」「ブラウン・シュガー」 2003年「女神が家にやってきた」「最‘狂’絶叫計画」 2004年「TAXI NY」 その他の出演者: Alicia Silverstone .... Lynn Andie MacDowell .... Terri Alfre Woodard .... Ms. Josephine Mena Suvari .... Joanne Della Reese .... Mrs. Towner Golden Brooks .... Chanel Laura Hayes .... Paulette Little JJ .... Willie LisaRaye .... Rochelle Keshia Knight Pulliam .... Darnelle Sherri Shepherd .... Ida Kimora Lee .... Denise Sheryl Underwood .... Catfish Rita User Rating: 5.2/10 (1,670 votes) オトーサン、 「低すぎないか?」 黒人がほとんどの映画のせいかも? 白人の観客がムカツクせりふが多く出ていました。 User Comments: hkfilms-1さん United States 2005年4月8日 樂しく愉快な映画 これは、健康な映画だ。 今日の多くの映画では、 否定的に描かれている女性像を一新している。 この映画は、女性の優れた資質、 大方の予想を裏切って、 頑張り、生き延び、そして勝つを描いている。 さほど優れたストーリーがあるわけではなく、 いくつものメッセージがあるだけである。 人種を問わず、不正をする夫とのつきあい方、 美容整形、性と人種描写、 不安と男性優越主義に直面するが、 女性たちは、エンジョイしあい、パンチを交わし、内なる美を祝いあうのだ。 この映画の底流にあるのは、 Maya Angeleoの詩”Phenomenal Woman”である。 ジーナがそのすばらしい女性である。 娘ヴァネッサの未来を確かにすべく奮闘する起業家なのだ。 多彩な登場人物が、この映画に色を添えている。 "Catfish Rita"、Ms. Josephine、Lynn、Darnell、そして ケビンベーコン演じるジョージ。 多くのユーモアがあり、微笑むこと請け合いだ。 オトーサン、 「起業家志望のひとにも、参考になるかも」 起業の難しさをよく描いていました。 ・事業資金がない ・銀行融資が受けられない、 受けられたとしても、必要額には及ばない ・店舗の改装にお金がかけられない ・役所の抜き打ち検査で青くなる ・人材が集まらない ・大事な顧客に逃げられる ・チームワークがなかなかうまくできない。 ・困難が続くなかで、起業家自身がヤル気を失う


ブラザーズ・グリム

オトーサン、 「おお、もうDVDが出たか」 最近、DVD化が早くなっています。 映画館に行くほどではないが、DVDなら見てもいい、 そんな市場を狙っているのでしょう。 原題:The Brothers Grimm (2005) 監督:Terry Gilliam 脚本:Ehren Kruger Genre: Adventure / Comedy / Fantasy / Horror / Thriller Rated PG-13 for violence, frightening sequences and brief suggestive material. Country: UK / Czech Republic / USA Language: English / French / German / Italian 上映時間:118分 あらすじ: 民話収集家で、天才的詐欺師である ジェイコブとウィルヘルムは、村から村へ旅をして、 化け物や悪魔払いから町のひとびとを守ると触れ回ってきた。 だが、試練にさらされることになる。 魔物がいる呪われた森で、ほんとうの魔法の呪いに出会ったのだ。 いまや、真の勇気が必要だった。 出演者: Matt Damon .... Wilhelm Grimm (ウィルヘルム) Heath Ledger .... Jacob Grimm (ジェイコブ) Monica Bellucci .... Mirror Queen(鏡の女王) オトーサン、 「えっ、マット・デイモンが出ていたの?」 こういう演技をみると、つくづく彼は大根役者だと思います。 大好きなモニカ・ベルッチ、悪役で残念ですが、 「やはり、飛びぬけた美人だなぁ」 MATT DAMON  マット・デイモン 誕生日 1970/10/8 出身 米マサチューセッツ州ボストン ハーバード大学在学中、「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。 大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。 「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。 しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、 幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を 自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。 紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。 この作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、 脚本賞を受賞した。 その後は「ラウンダーズ」「リプリー」など主演作に恵まれ、 順調な俳優としてのキャリアを積んでいる。 活躍度 ◎↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1992年「青春の輝き」 1994年「ワイルド・メン」(TM)「ジェロニモ」 1996年「戦火の勇気」◆「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆      「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇ 1999年「ドグマ」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇      「バガー・ヴァンスの伝説」◇「小説家を見つけたら」◆       「すべての美しい馬」◇ 2001年「オーシャンズ11」       「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」       「マジェスティック」(声)       「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「ボーン・アイデンティティー」「スピリット」(声)「コンフェッション」▲       「GERRY ジェリー」 2003年「ふたりにクギづけ」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」◇「オーシャンズ12」◆       「世界で一番パパが好き」▲ 2005年「ブラザーズ・グリム」◇「シリアナ」◇ その他の出演者: Lena Headey .... Angelika Laura Greenwood .... Sasha Barbora Lukesova .... Mother Grimm Anna Rust .... Sister Grimm Roger Ashton-Griffiths .... Mayor Mackenzie Crook .... Hidlick Richard Ridings .... Bunst Peter Stormare .... Cavaldi Julian Bleach .... Letorc Bruce MacEwen .... Dax Jonathan Pryce .... Delatombe Jonathan Pryce .... Delatombe Denisa Vokurkova .... Greta Martin Svetlik .... Hans Jan Unger .... Gregor Frantisek Velecky .... Old Crone Jakub Zindulka .... Minister User Rating: 5.9/10 (12,307 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかな」 ヴェネチア映画祭金獅子賞ノミネート:Terry Gilliam User Comments: tocoolbslさん washington 2006年1月1日 テリー最悪の映画 私は、ギリアム監督の大フアンだが、 この映画には、見るべきものはなかった。 ギリアムは、こう認めている。 この映画を引き受けた唯一の理由は、 次作映画の資金をかせぐためだったと。 この映画には、愛情が注がれていない。 セットは、面白いが、 演技は、ひどいし、狼は恐ろしい。 観客を笑わせようとしているが、 誰も、くつくつ言わなかった。 この映画の狙う観客層がわからない。 12歳以下の子どもには向いていない。. 拷問があり、切り落とされた首があり、食われた猫の肉がある。 だから、この映画の製作者たちは、子どもを狙ってはいない。 何で、若者や大人が、お伽噺を見ると思ったのだろう? この映画には、面白いものは何もない。 不必要な陰惨なシーンと恐ろしいアクセントのフランス語があるだけだ。 ギリアムのフアンなら、この映画を見るのは、時間のムダ。 この映画にギリアムはいない! オトーサン、 「酷評されているな」 でも、当たっているような気がします。 製作者は、柳の下に「ハリーポッター」がいると勘違いし、 ギリアム監督がそれに悪乗りしたにちがいありません。 経歴をみましょう。 TERRY GILLIAM  テリー・ギリアム 誕生日 1940/11/22 出身 米ミネソタ州ミネアポリス 監督作 1975年「モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル」 1977年「ジャバーウォッキー」 1981年「バンデットQ」 1985年「未来世紀ブラジル」 1989年「バロン」 1991年「フィッシャー・キング」 1995年「12モンキーズ」 1998年「ラスベガスをやっつけろ!」 2005年「ブラザーズ・グリム」 オトーサン、 「次に、IMDb」と言いかけて、 「あれっ、出てないや」 ネットでみつけたものを翻訳しましょう。 アメリカ生まれの英国の監督で、アニメーターであり、 喜劇グループMonty Pythonの一員でもある。 父親は、セールスマンや大工だった。 姉の喘息治療のためミネアポリスからカリフォルニアに移った。 Birmingham 高校をへて、Occidental Collegeに入学し、 政治科学、物理学、そして美術専攻へ変わった。 大学雑誌の編集に携わり、Harvey Kurtzmanに認められて、 卒業後、彼の雑誌で働くようになる。 その後、映画の脚本家や監督になる。 彼の映画は、想像力豊かで、幻想的である。 アイデンティティや正気なるものに疑問を投げかける 登場人物の想像をめぐる筋運びがある。 官僚制度や権威に反対し、偏執狂や暗い雰囲気を多用し、 異常な人物は、かつて上流社会に属していたが、 暗い境遇へ落ちていくなかで、暗いユーモアやひねりがある。 美と醜、古代と現代が不適切に併置される。 28mmの超ワイドレンズを多用し、深いフォーカスで撮り、 1.85×1のアスペクトで編集する。 ギリアムには、悪評がつきまとう。 馬鹿高い制作費を使うということである。 例えば、”The Man Who Killed Don Quixote”を撮ろうとして、 3200万ドルを欧州で調達したが、 撮影しはじめたとき、ドンキホーテ役者が椎間板ヘルニアで降板し、 洪水がセットを押し流した。 撮影は中止され、1500万ドルの訴訟となった。 出典:Wikipedia, the free encyclopedia


ブロードウェイ・メロディー

オトーサン、 「おお、名画がある!」 第2回アカデミー賞作品賞を獲った作品を見られるとは、 思いもよりませんでした。 いまから、77年前、自分が生まれる前の映画です。 原題:The Broadway Melody (1929) 監督:Harry Beaumont 原作:Edmund Goulding 脚本:Norman Houston/James Gleason /Sarah Y. Mason Genre: Musical / Romance Black and White / Color 上映時間:110分 あらすじ: どさまわりの踊り子、ハンクとクィニー姉妹が ついに念願のブロードウェイへとやってくる。 2人は、作曲家で歌手のエディの口利きで、 高名なザンフィールドの舞台に立てる機会を手に入れる。 ハンクの恋仲だったエディは、 とびきりの美人に育ったクィニーに、一目惚れする。 だが、彼女は、NYの上流社会のジョックに言い寄られ、 自分がジョックの玩具に過ぎないことに気づかなかった。 そして、ハンクも、恋人エディがクィニーに恋しているのに、 まったく気づかなかったのだ。 出演者: Charles King .... Eddie Kearns(エディ) Bessie Love .... Hank Mahoney(ハンク) Anita Page .... Queenie Mahoney(クィニー) オトーサン、 「ベッシー・ラヴ、いいなぁ、  生き生きしている!」 いまの映画のどんな女優よりも、活気に溢れています。 「このひとたち、もう誰も、生きていないんだ」 そう思って見ていると、涙が出てきました。 活動写真時代から受け継がれたDNAが騒ぐのかもしれませんね。 BESSIE LOVE  ベッシー・ラヴ 誕生日 1898/9/10- 1986/4/26 出身 米ワシントンDC 「ブロードウェイ・メロディー」でアカデミー主演女優賞にノミネート。 出演作 1915年「國民の創生」 1916年「ドーグラスの奮闘」「善良なる悪人」「バンチの奇傑」       「飛行水雷」「イントレランス」 1917年「貧民の娘」 1920年「恋は下手でも」 1921年「海上の猛獅子」「スワンブ」「飛行女賊」 1922年「桜咲く頃」「村の鍛冶屋」「鎧袖一触」「闇に踊る」       「朱色の画筆」 1923年「青春の血に燃えて」「聖者エルモ」「人類の破滅」 1924年「ダイナマイト・スミス」「大地の救ひ」 1925年「本町通りの王様」「絶壁に戦ふ」「情焔の曲」「ロスト・ワールド」 1926年「歌へ!踊れ!」 1927年「陸軍士官学校」 1928年「君を尋ねて三千里」「瞳を刺す足」「陽気な踊子」 1929年「野心満々」「ハリウッド・レヴュー」「ブロードウェイ・メロディー」 1930年「禁酒天国」 1954年「裸足の伯爵夫人」 1956年「光は愛とともに」 1961年「ローマの哀愁」「女になる季節」 1966年「のぞき」 1967年「明日に賭ける」 1968年「裸足のイサドラ」 1969年「女王陛下の007」 1971年「マーベリックの黄金」「日曜日は別れの時」 1974年「悪魔の生物教師」 1975年「ドーターズ・オブ・ドラキュラ/吸血淫乱姉妹」 1981年「レッズ」「ラグタイム」 1982年「チャタレイ夫人の恋人」 1983年「ハンガー」 その他の出演者: Jed Prouty .... Uncle Jed Kenneth Thomson .... Jock Warriner Edward Dillon .... Stage Manager Mary Doran .... Flo Eddie Kane .... Francis Zanfield J. Emmett Beck .... Babe Hatrick Marshall Ruth .... Stew, Mr. Zanfield's assistant Drew Demarest .... Turpe, costumer User Rating: 6.0/10 (498 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは」 アカデミー賞受賞:作品賞 ・同ノミネート:  監督賞:ハリー・ボーモント  主演女優賞:ベッシー・ラブ User Comments: Gunko1さん 2004年5月10日 ちがう世界だ いま、ちょうど2回目を見終えたところだ。 この映画は大好きだ。 われらが歴史の興味深い時代に連れもどしてくれるからだ。 描かれている時代に魅了される。 会話が、音楽が、踊りが、いい! 当時としては、傑出した作品だったのだろう。 現代の観客は、この映画の古臭い演技や技術をみてをみて、 貧弱だと思うかもしれない。 でも、この映画が創られたのは、 1929年であって、2004年ではないのだ。 この映画の魅力の中心は、 筋書きが複雑にして、単純ということだ。 登場人物の間の愛情の葛藤は、最後に見事に解消される。 この映画には、人生の単純な事実が示されている。 つまり、名声とお金は、それを獲得しても、 幸せになれなければ、何の意味もないということだ。 今日の映画のほとんどは、私を落ち込ませる。 樂しみたいのだ。 凡庸さの束など見たくないのだ。 この映画は、真の娯楽があった時代に連れ戻してくれる。 "The Wedding of the Painted Dolls"は、ほんとうに好きな歌だ。 この歌の几帳面さがいい。 オトーサン、 「第2回アカデミー賞受賞作品か」 ふと思いついて、第1回から第10回までの作品賞を調べてみました。 第1回(1929年) 「つばさ」 第2回(1930年) 「ブロードウェイ・メロディ」 第3回(1931年) 「西部戦線異状なし」 第4回(1932年) 「シマロン」 第5回(1933年) 「グランド・ホテル」 第6回(1934年) 「カヴァルケード」 第7回(1935年) 「或る夜の出来事」 第8回(1936年) 「戦艦バウンティ号の叛乱」 第9回(1937年) 「巨星ジーグフェルド」 第10回(1938年)「ゾラの生涯」 オトーサン、 「まだ見ていない名作が多いなぁ」 TSUTAYAの渋谷店に行けば、借りられるのでしょうか?


ファイヤーウォール

オトーサン、 「ハリソン・フォード、お久しぶり!」 IMDbのスコアが低いのが、気になりますが、 ファンとしては、見ないわけにはいきません。 今日は、千葉ニュータウンのシネ・リーブルへ。 原題:Firewall (2006) 監督:Richard Loncraine 脚本:Joe Forte Genre: Crime / Drama / Thriller Rated PG-13 for some intense sequences of violence,          and for some language. 上映時間:105分 あらすじ: 身代金目当てで、家族が拘束される。 世界的な銀行のセキュリティ責任者が、 数百万ドルを自分の銀行から略取するよう脅迫される。 彼は、自分を横領者にみせかけようという、 誘拐者の雄大な企みを何とか阻止しようと奮闘する。 出演者: Harrison Ford .... Jack Stanfield (ジャック) Virginia Madsen .... Beth Stanfield (ベス) Paul Bettany .... Bill Cox(ビル) オトーサン、 「いいねえ!」 老いたりとはいえども、若い人には負けません。 戦うときは、断固戦うのです。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、 夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ PAUL BETTANY  ポール・ベタニー 誕生日 1971/5/27 出身 英ロンドン 祖母の代から続く演劇一家で育つ。 ドラマ・センターで演技を学び、 ウエスト・エンドの「インスペクター・コールズ」で舞台デビュー。 97年「ベント 堕ちた饗宴」で映画デビュー。 妻は女優ジェニファー・コネリー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「ベント 堕ちた饗宴」 1998年「スカートの翼広げて」◆ 2000年「キス★キス★バン★バン」◇      「ギャングスター・ナンバー1」◇       「デッドベイビーズ」◇ 2001年「ROCK YOU![ロック・ユー!]」◆       「ビューティフル・マインド」◆ 2003年「ドッグヴィル」◇「マスター・アンド・コマンダー」◇ 2004年「ウィンブルドン」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ その他の出演者: Mary Lynn Rajskub .... Janet Stone Robert Patrick .... Gary Mitchell Robert Forster .... Harry Alan Arkin .... Arlin Forester Carly Schroeder .... Sarah Stanfield Jimmy Bennett .... Andy Stanfield Gail Ann Lewis .... Bank Employee #1 Matthew Currie Holmes .... Bobby Candus Churchill .... Betty David Lewis .... Rich Zahf Paroo .... Ravi Pat Jenkinson .... Laurie User Rating: 5.8/10 (2,217 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments: 映画批評を無視せよ Rivercrabさん United States 2006年2月7日 今夜、試写会に行ってきたが、嬉しい驚きだった。 まず、避けられないことからはじめよう。 映画批評や、この映画の前宣伝から、 全体として、「エアフォース・ワン」や「パトリオット・ゲーム」の 悪しき盗作を予想していた。 嬉しいことに、これは注目作だった。 驚くべきことに、手に汗をにぎる映画だった。 サスペンス映画なら、みんなそうなのだろうが。 演技は、超一流で、みんな巧かったが、 特筆すべきは、悪漢ビルがいい存在感を見せていた。 悪に徹底していたのだ。 ハリソン・フォーードは、その役を完璧に演じていた。 信頼できる。 年を取った俳優のなかで健在なのは、 ショーン・コネリーだけではないことを実証した。 脚本は秀逸だし、ペースもよい。 ほかのサスペンス映画同様、出だしはスローだが、 たちまち、かなりスピードがアップする。 「うん、これでいい」というシーンもあったが。 観客の不信感を持続させないように細心の注意をしていた。 要するに、この映画、 ハリソン・フォードが帰ってきたのがすばらしい。 実にいい。 手堅い映画で、実に樂しめた。 入場料を払って、つまらん映画をみるくらいなら、 この映画を強くお勧めする。 いいアクション・サスペンス映画だった。 オトーサン、 「面白かった」 この映画、老フォードの活躍だけでなく、 最新のサイバー犯罪もあって、樂しめました。 ご参考までに、McAfeeのセキュリティ研究機関AVERTを統括する ビンセント・ガロット氏の講演内容をご紹介しましょう。 ○サイバー犯罪が増加   「金銭」を目的としたサイバー犯罪が増加している。   地理的制限に縛られる現実の犯罪とは異なり、   サイバー犯罪には国境がなく、逃走が容易だ。   ネット上でやり取りされる情報の価値が高まっていることから、   従来型の犯罪で金を儲けてきた人々が、ネット上で活動し始めている。   その例が、ID情報を盗み取ろうとするマルウェアであったり、   ボットネットによるDDoS攻撃をちらつかせた恐喝である。   既にこうした犯罪者は、ネット上の数千台から1〜2万台に上る   マシンをコントロールできるようになっており、   恐喝を受けた企業側は自社の評判低下を気にするあまり、   攻撃者の言うなりになり、金銭を支払ってしまうケースも多い。   テクノロジーが進化すれば、攻撃手法も進化する。   新しい技術が登場すれば、それにどんな脆弱性があり、   どうすれば悪用できるか、金儲けをたくらむ輩が必ず現れてくる。   VoIPしかり、Wi-Fiや携帯電話をはじめとするモバイルデバイスしかりで、   こうした技術がターゲットにされるのは時間の問題だろうという。   このように脅威の「プロ化」「巧妙化」が進む中、   どうすれば身を守ることができるのか。   単純な解決策はない。   セキュリティソフトの導入、ベストプラクティスの導入に加え、   (立法面、捜査面での)国際的な協力の推進や   最も被害を受けて苦しんでいるコンシューマーに対する教育が必要である。


迷宮の女

オトーサン、 「フランス映画か、お洒落な題名だな」 フランス映画のミステリーは、めずらしいので、 借りてみました。 原題:Dedales (2003)     Labyrinth 監督・脚本:Rene Manzor Genre: Crime / Drama / Mystery Country: France / Belgium Language: French 上映時間:100分 あらすじ: パリ歓楽街で殺人事件が起きる。 殺害現場に転がる謎のサイコロ、死体はない。 間もなくクロードという女が逮捕される。 だが、クロードは多重人格者。 その正体を暴くべく、心理カウンセラー、ブレナックが起用される。 プロファイリング捜査官マチアスも、謎を追う。 それが暴かれるとき、いったいなにが? 出演者: Sylvie Testud .... Claude(クロード) Lambert Wilson .... Brennac(ブレナック) Frederic Diefenthal .... Matthias(マチアス) オトーサン、 「この少女が、最高だ!」 多重人格を演じ分けるなんて、大したものです。 でも、歴は出ていませんでした。 多重人格者の少女に翻弄される心理カウンセラー、 ブレナックも好演していました。 LAMBERT WILSON  ランベール・ウィルソン 誕生日 1958/8/3 出身 仏 俳優ジョルジュ・ウィルソンの息子。 ロンドンの演劇学校を卒業後、77年「ジュリア」で映画デビュー。 84年「私生活のない女」でセザール賞助演男優賞に、 85年「ランデヴー」で同賞主演男優賞にノミネートされるなど これまで五度同賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「ジュリア」 1982年「ラ・ブーム2」「氷壁の女」 1983年「サハラ」 1984年「他人の血」「私生活のない女」 1985年「ルージュ・ベーゼ/15才の恋」「ランデヴー」 1986年「ブルー・チェイス・ブルー」「肉体と財産」 1987年「建築家の腹」「エル・ドラド」「悪霊」 1988年「ソフィー・マルソーの愛、革命に生きて」 1992年「「彼女」の存在」 1993年「フランケンシュタイン」(TM) 1994年「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋」 1996年「妻の恋人、夫の愛人」 1997年「恋するシャンソン」「女優マルキーズ」 2003年「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」      「タイムライン」「パリの恋愛協奏曲」 2004年「キャット・ウーマン」 2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」 その他の出演者: Michel Duchaussoy .... Karl Freud Edouard Montoute .... Ray Tomer Sisley .... Malik Jean-Henri Compere .... Alex Jeremy Bombace .... L'enfant Valerie Lemaitre .... La mere/La prostituee Michael Toch-Martin .... Le livreur de pizzas Pierre Triboulet .... L'aveugle Imotep Tshilombo .... Stan Hakim Louk'man .... Karim Jean-Paul Dermont .... Simon Stan Sluijzer .... Marcel User Rating: 6.6/10 (193 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 User Comments: cobalt7さん France 2005年9月25日 この映画、頭がこんがらがった、いいね! 精神異常者に関連した映画に興味あるひとにとって、 (ファイトクイラブ、ビューティフル・マインドなど..) この映画は、必見である! カットがいいし、冗長でもない。 見応えのある写真、暗いが、妙にスタイリッシュでもない。 魅力的な演技、そして全体として、すばらしい脚本。 いずれにせよ、これ以上読むな。 自分の目で確かめよ! そして...、4時間用意しておくといい。 というのも、2度見たくなるだろうから。 アメリカ版の吹き替えがいいかどうか知らないが、 フランス版は、最高だった。 だから、題名にアレルギーを感じなかったら、 フランス語版で見るとよい。 オトーサン、 「おいおい、こんな子ども好きのひとが、  マンションの屋上から突き落とすのか?」 彼は、あるいは、多重人格者なのかもしれません。 ○ 多重人格とは何か?  商売などで、臨機応変に人格を使い分けるのは病的ではなく、  普段は優しくしているのに幼児に冷たく当たって虐待するなど、  別の人間としか思えない場合に、多重人格と呼ぶ。 最近は、解離性同一性障害と呼ぶようになっている。  行動を自分でコントロールできない状態になる原因としては、  ・怒りによるもの  ・理想と現実のギャップによるもの  ・好きでない人とつきあうことによるもの


ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR

オトーサン、 「ロシア映画か」 久しぶりのヒット作が出たようです」 味をしめて、三郷MOVIXへ。 朝1番9時55分からの上映でした。 原題:Nochnoi Dozor (2004)     Night Watch 監督:Timur Bekmambetov 原作:Sergei Lukyanenko 脚本:Timur Bekmambetov /Laeta Kalogridis Genre: Action / Fantasy / Horror / Thriller Rated R for strong violence, disturbing images and language. Country: Russia Language: Russian 上映時間:114分 あらすじ: 普通の人類のなかに超能力をもった異種がいる。 彼らは、光の勢力と闇の勢力に2分されている。 数世紀前に、消耗戦をやめるという休戦協定を結んだ。 それ以来、光の勢力は、昼間を支配し続けた。 現代モスクワ、暗い異種が吸血鬼として深夜、徘徊する。 光の勢力の「ナイト・ウォッチ(監視員)」のなかのひとり、 この映画の主人公アントンは、彼らを監視し、暴力を防ごうとしていた。 出演者: Konstantin Khabensky .... Anton Gorodetsky(アントン) Galina Tyunina .... Olga, sorceress (owl)(フクロウ) オトーサン、 「役者不在だ」 衝撃映像が主人公のようで、 登場人物の影が薄くなりました。 その他の出演者: Vladimir Menshov .... Geser Valeri Zolotukhin .... Vampire, Kostya's father Mariya Poroshina .... Svetlana Yuri Kutsenko .... Ignat Aleksei Chadov .... Kostya Zhanna Friske .... Alisa Donnikova Ilya Lagutenko .... Vampire Andrei Viktor Verzhbitsky .... Zavulon Rimma Markova .... Darya Schultz, witch Mariya Mironova .... Yegor's mother Aleksei Maklakov .... Semyon Aleksandr Samojlenko .... Ilya (Bear) Dmitry Martynov .... Yegor User Rating: 6.4/10 (6,213 votes) オトーサン、 「賛否が分かれるだろうな」 User Comments: mvvikさん United States 2005年1月7日0 傑作ではないが、実に面白く、想像力豊か この映画、大いに樂しんだ。 Jeunet-typeのファンタジーが好きなら、 この映画を見るようにすすめたい。 そう、10点満点で、7点をあげたい。 Jeunetと比較した理由は、 (例えば、”Delicatessen, City of Lost Children”) 暗い反ユートピア・超現実的な野心があり、 実に想像力豊かである。 精巧なスタイルであり、この映画の魅力になっている。 つまり、最大の失望は、筋書きだろう。 短刀直入で、単純すぎるが、 少なくとも、多くのハリウッド・ファンタジーのように 無意味な技術志向のサイコ・バブルよりはマシであり、 質のいい童話のようである。 最近のロシア映画が、ハリウッドの成功を追っているのは、 不幸なことである。 (皮肉なことに、ロシアはアメリカ、とくにハリウッド嫌いである) だが、この映画は、ハリウッド・スタイルの特殊効果の恩恵を受けており、 ありきたりのつまらない映画にはなっていない。 (いかにも残忍そうな「シベリアの理髪師」や 最近の重いロシアの娯楽大作のようではない。 Mikhalkov監督、すみませんね) 要するに、この映画は独創的で、想像力豊かで、スタイリッシュで、 同時に、映像の驚きがある。 つまり、成功したということだ。 だが、あまり深みを期待しないほうがいい。 オトーサン、 「ロシア映画、恐るべし!」 この映画は、ロシアの未来を示しています。 ロシアの陰鬱な風土ベースに、 革新的なドイツ表現主義の影響下、 ハリウッドの先端技術や資本を受け容れる方向です。 ロシアは、計画経済を捨て、市場経済に移行しましたが、 その際、先進国の資本や技術を大胆に導入しています。 「日本映画界は、何しとる!」 動きが、チマチマしていませんか? まるで、北方領土交渉のようです。


クレールの刺繍

オトーサン、 「女流監督か」 自己中の甘ったるい映画かも知れませんが、 フランス映画ファンとして、チェックしておくことに。 原題:Brodeuses (2004) A Common Thread 監督:Eleonore Faucher 脚本:Eleonore Faucher/Gaelle Mace Genre: Drama Country: France Language: Armenian / French 上映時間:89分 あらすじ: 17歳のクレールは、その若さで妊娠5ヶ月を知り、 悩んだ末、匿名出産することに決める。 オートクチュールの刺繍職人メリキアン夫人の庇護の下、 クレーレのお腹は大きく円くなっていく。 日毎に、針の一刺し一刺し毎に、 そして、刺繍の完成が近づくにつれて、 2人の絆は、深まっていくのだった。 出演者: Lola Naymark .... Claire Moutiers(クレール) Ariane Ascaride .... Mme. Melikian(メリキアン夫人) Thomas Laroppe .... Guillaume (ギョーム) オトーサン、 「この赤毛の女優さん、いいねぇ」 クレール役は、ローラ・ネイマーク。 "イブラヒムおじさんとコーランの花たち"で、 主人公のモモ(13歳)を振った可愛い女の子が、 いまや、17歳の素敵な女優さんに。 「成長株なのに、経歴が出ておらんなぁ」 しょうがないので、作成いたしました。 クレールのお師匠さんのアリアンヌ・アスカリドは、出ていましたが... 「評価が間違っているし、手抜きだ」 2000年以降の出演作を補っておきました。 「売れっ子なのになぁ」 ARIANE ASCARIDE  アリアンヌ・アスカリド 誕生日 1987/4/5 出身 仏、パリ 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★ 出演作: 1996年「La Nouvelle tribu」 1997年「Un coup de baguette magique」(TV) 1998年「Riches, belles, etc」 2001年「La Colere du diable」(TV) 2003年「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 2004年「クレールの刺繍」 ARIANE ASCARIDE  アリアンヌ・アスカリド 誕生日 1954/10/10 出身 仏 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1996年「マルセイユの恋」 1998年「幼なじみ」 1999年「愉快なフェリックス」 2000年「A l'attaque! 「Nag la bombe」「Drole de Felix」「La Ville est tranquille」 2002年「Ma vraie vie a Rouen」「Lulu」「Marie-Jo et ses 2 amours」 2003年「Le Ventre de Juliette」 2004年「クレールの刺繍」「Mon pere est ingenieur」「La The d'Ania」 2005年「Code 68」「Miss Montigny」「Imposture」 その他の出演者: Marie Felix .... Lucile Arthur Quehen .... Thomas Jackie Berroyer .... M. Lescuyer Anne Canovas .... Mme. Lescuyer Marina Tome .... Gynecologist Elisabeth Commelin .... Mme. Moutiers Christophe Hatey .... Butcher Francois Noel .... Bike Guy Yasmine Modestine .... Nurse Annie-Claude Sauton .... Baker Nathalie Kirzin .... Round Woman Ludivine Morissonaud .... Clotilde User Rating: 6.9/10 (285 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・カンヌ映画祭 国際批評家週間グランプリ User Comments: Katja Schoeppeさん Germany 2005年7月31日 これは珠玉の傑作だ 大したことは起きぬが、 見るべきものはたくさんある。 細部に実に神経を使っている。 スローテンポで、静謐である。 フランスの田舎の暮らしそのものだ。 社会批評などしていない。 明らさまな立場はとっていないが、 観客に、自分の視点をみつけさせるだろう。 実に私的なことを描いている。 クレールは、頑固で、誇り高いが、 羊毛のカーディガンの下には、 繊細で、恐れおののく心のきらめきが隠されている。 クレールとメリキアン夫人の関係の繊細さは、感動的である。 若く妊娠して、未来がない娘の話はいくつもあるが、 これは例外であり、ありきたりではない。 観客として、旅人のように私的なシーンを見物する。 これは、映画がマスメディアだということを忘れさせてしまう。 この静謐さと繊細さは、「首飾りの女」によく似ている。 フランス映画「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」を知っているひとは、 近所の赤毛の女の子を覚えているだろう。 そう、あの子が大きくなって、妊娠したクレールを演じているのだ。 これは、珠玉の映画である。 願わくば、誰か、この映画の美しさを発見してほしい。 オトーサン、 「女流監督について調べてみよう」 でも、IMDbにも、海外映画監督マガジンにも、出ていません。 わすかに、こんなインタビューの断片が。 この長編デビュー作のフォ・一シエ監督は語る。 「彼女たちは自己防衛のために素っ気なさを装いますが、  実はその態度の奥に豊かな情感が漂っているのです。  どうか私たちの演出、映像、サウンド、音楽が、  それを強く、時に幻想的に映し出しますように」 「植物も生えないような大地の匂い、  そしてクレールを花開かせようと  メリキアン夫人がその大地を豊かにしていく、  そんな物語を描きたいと思いました」


リトル・ランナー

オトーサン、 渋谷の文化村のル・シネマへ。 「この辺、大向小学校だったんだよなぁ」 上映時間を間違えたので、東急本店周辺をウロウロ。 ブックファースト、スタバ、ドンキ... 原題:Saint Ralph (2004) 監督・脚本:Michael McGowan Genre: Comedy / Drama / Sport Rated PG-13 for some sexual content and partial nudity. Country: Canada Language: English 上映時間:98分 あらすじ: 舞台は、1954年のカナダ・ハミルトンのカソリック学校。 ラルフは14歳、父親がいない不良少年。 煙草を吸ったり、プールで自慰をしているのを知られ、 罰として、クロスカントリーのチームに参加させられる。 折りしも、病気入院中の母親が昏睡状態になる。 母が死ねば、天涯孤独、学校を追い出され、施設送り。 そんななか、コーチのヒバート神父が、 “君たちがボストンマラソンで優勝したら奇跡だ”と言うのを聞き、 自分が奇跡を起こし、母を昏睡からよみがえらせようと誓う。 校長の反対を押し切って、大会で優勝しようと猛練習を開始する。 出演者: Adam Butcher .... Ralph Walker(ラルフ) Campbell Scott .... Father George Hibbert(ヒバート神父) Jennifer Tilly .... Nurse Alice(看護婦アリス) オトーサン、 「澄んだ目がいいな」 まったく無名の少年が名演技をみせてくれました。 経歴紹介は、ラルフを育てた名コーチ、ヒバート神父役の キャンベル・スコットにしましょう。 CAMPBELL SCOTT  キャンベル・スコット 誕生日 1961/7/19 出身 米ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1988年「ファイブ・コーナーズ」 1990年「ロングタイム・コンパニオン」「シェルタリング・スカイ」 1990年「愛の選択」「愛と死の間で」 1992年「シングルズ」 1993年「愛の果てに」 1994年「ミセス・パーカー/ジャズ・エイジの華」 1996年「シェフとギャルソン」「リストランテの夜」      「DAYTRIPPER」 1997年「スパニッシュ・プリズナー」「スウィーニー・トッド」 1998年「シップス・オブ・フールズ」「ラブレター/時を越えた恋人」 2004年「リトル・ランナー」「バイバイ、ママ」 2005年「ドゥーマ」「エミリー・ローズ」 その他の出演者: Gordon Pinsent .... Father Fitzpatrick Shauna MacDonald .... Emma Walker Tamara Hope .... Claire Collins Frank Crudele .... Mr. Karl Michael Kanev .... Chester Jones Chris Ploszczansky .... Hulk Paulette Sinclair .... Secretary Roddy Lubica Kucerova .... Woman in Shower Ben Gans .... Senior Citizen No. 1 Jock McLeod .... Senior Citizen No. 2 Jeff Baxter .... Cattana Daniel Karasik .... Bolan User Rating: 7.7/10 (619 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: 1vpopeさん United States 2005年8月9日 新鮮な風立ちぬ 7月後半、ロスの劇場でみたが、ラッキーだった。 美しいし、ペースもいい。 神は、いかに我ら人間たちの人生に変化をもたらすのか、 それについて考えてしまうステキな映画だ。 誤解しないでほしい。 この映画、老若男女に向く映画だ。 毎度見慣れているような安手の感情過多なトリックを使っていない。 13歳以下禁止は、ちょっとしたヌード・シーンや、 1950年代にみられた典型的な10代の男の子の行動のせいである。 これは個人と家族の価値をめぐる映画である。 心を昂揚させてくれる。 アメリカの観客にアピールする多くの要素、 暴力、果てしない冒涜、心ない馬鹿な旗振り、 見え透いた筋書きを欠いてはいるが、 ぜひ、一度、この映画をみてほしい。 アメリカの観客が、掃き溜めのような映画とはちがった映画に、 こんなに前向きに反応するとは、思いもよらなかった。 オトーサン、 「マラソンのシーン、いいねぇ」 マラソンのフアンなので、毎回実況中継をみるようにしていますが、 最後の最後まで、2人の走者が競り合うシーンに感動しました。 聞けば、この映画の監督Michael McGowanは、 1995年のデトロイトマラソンの優勝者で、 ”炎のランナー”のような、でも、一味違う映画をつくりたかったとか。 無名監督の今後に期待しましょう。 ○ボストンマラソン  毎年4月の第3月曜日に開催される。  第1回は、1897年4月19日。距離は、39.4205kmだった。  1927年から、42.195kmに改められた。  近代オリンピックよりも長い歴史を持ち、世界最古のマラソン大会である。 1週間前から世界各地から集まった人達で、市内は“祭り一色”。  「ボストンマラソンは人生を変える」と言う諺が生きている。  片道コースで、なだらかな下り坂が多いが、  ゴール手前には、有名な心臓破りの丘がある。  日本選手では、田中茂樹(1951)、山田敬三(1953)、浜村秀雄(1955)、  さらに、80年代に君原健二ら3人、そして、瀬古利彦(1981,1987)が  優勝している。


素肌の涙

オトーサン、 「おいおい、アダルト映画かも」 でも、"海の上のピアニスト"の ティム・ロス初監督作品とありました。 最近、俳優さんの監督進出が増えていますねぇ。 原題:The War Zone (1999) 監督:Tim Roth 原作・脚本:Alexander Stuart Genre: Drama Rated R for sexual content, some involving molestation,       and for nudity, language and a scene of violence. Runtime: 98 min Country: Italy / UK Language: English 上映時間:98分 あらすじ: 疎外された15歳の少年トムは、 家族がロンドンから田舎のデイボンに引越したために、 友達と別れざるをえなくなる。 彼はその変化にとまどい、家族の傍観者になる。 ママは妊娠し、パパは、口汚い。 18歳の姉は、性に積極的で、弟にも開けっひろげ。 だが、少年は、パパが姉と性的関係をもっているのではないかと疑う。 また、出合った年配の女性から性の手ほどきを受ける。 出演者: Freddie Cunliffe .... Tom(トム) Lara Belmont .... Jessie(ジェシー) Ray Winstone .... Dad(パパ) Tilda Swinton .... Mum(ママ) オトーサン、 「少年、その姉がいいね」 でも、経歴介が出ていたのは、 どうしょうもないパパだけでした。 RAY WINSTONE  レイ・ウィンストン 誕生日 1957/2/19 出身 英ロンドン北東ハックニー 12才でボクサーとしてデビューし、 10年間で80回以上もの優勝経験を持つ。 コロナ・スクールで演技を学び、テレビドラマを経て、 79年、「SCUM」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「さらば青春の光」 1994年「レディバード・レディバード」 1997年「フェイス」「ニル・バイ・マウス」 1998年「マーサ・ミーツ・ボーイズ」「素肌の涙」 1999年「ファイナル・カット」◆      「チューブ・テイルズ」「ロンドン・ドッグス」 2000年「リトル・ストライカー」 2003年「キング・アーサー」 その他の出演者: Colin Farrell .... Nick Aisling O'Sullivan .... Carol Kate Ashfield .... Lucy Megan Thorp .... Baby Alice Kim Wall .... Barman Annabelle Apsion .... Nurse User Rating: 7.4/10 (2,397 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ・ベルリン映画祭C.I.C.A.E.賞受賞:Tim Roth User Comments: cedric_owl さん New York, NY 2005年3月15日 90年代最高の映画のひとつ この映画、奇妙で、不透明で、まことに落ち着かない。 恐ろしい近親相姦をテーマにしている。 ティム・ロスは、 家族の映画が 観客の共感を得ることができないと自覚し、 できるだけ事実に近い物語を伝えようとしている。 映画の冒頭で、観客は、無名の連中を紹介される。 親切な父親、お産で疲れはてた母親、 陰気な少年、驚くほど美しい姉。 4人は、ロンドンから、海辺の人里離れた町デイボンに 最近、引っ越してきたばかり。 そのため、2人の子どもは、孤独にさまよっている。 続く1時間は、まったく困惑させられる体験である。 ティム・ロスは、家族の奇妙なクセを紹介する。 観客は、こうした疑問を抱く。 これは単に奇抜なだけなのか、 それとも、何か暗いことの予兆なのか。 例えば、家族は、いつも裸でうろつきまわるのか? この姉と弟は、10代であるにせよ、どうしてこう”親密”なのか? 目撃した浴室での父と姉のどういう行為が少年を悩ますのか? こうしたミステリーはおそろしいシーンへと進んでいく。 父親と娘の間のダイナミックな秘密があからさまになる。 肉体的よりも精神的に明らかになる、このシーンは、 銀幕上の最もおそろしい行為であるものの、 わずかなスキも見せず、屈折やメロドラマとかけ離れたものである。 多くのシーンは、固定カメラでのロングショットで撮影されている。 (ワイドスクリーンで、ゴージャスである) 余分な会話や音楽もない。 観客は、しばしば、妙に混乱するシーンに放りこまれ、 さまざまな解釈に身をゆだねる。 何が起きているか、自分なりの結論を出すことになる。 若者たちは、実際の若者同様、無表情で、内省的であり、 ときに、予期せぬ感情の暴発をみせる。 ティム・ロスが、次にどんな映画をつくるのか、 私には、予測できない。 彼は、映画のいいセンスを持っている。 これは、他の俳優兼監督には見られないものだ。 近いうちに、そのセンスを使う機会がくることを祈りたい。 オトーサン、 「やっぱり、血筋は争えないなぁ」 何度も紹介していますが、ティム・ロスの経歴を。 TIM ROTH  ティム・ロス 誕生日 1961/5/14 出身 英ロンドン 英ロンドンでジャーナリストの父と画家の母の間に生まれる。 アートスクールで彫刻を学んでいたため、 当初はアーティスト志望だったが、 大学在学中にロイヤル・コートやオーバル・ハウスといった 小劇団に入り俳優志望となる。 舞台でキャリアをスタートさせ、 スティーブン・バーコフが演出した カフカ原作「変身」の舞台版などで名声を得た。 1983年に「MEANTIME」でデビュー。 スティーブン・フリアーズ監督「殺し屋たちの挽歌」(1984)で イヴニング・スタンダード最優秀新人賞を獲得。 1994年に「リトル・オデッサ」で インディペンデント・スピリット賞主演男優賞候補、 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」で アカデミー助演男優賞候補になった。 監督デビュー作「素肌の涙」(1998)では ベルリン国際映画祭CICAE賞を受賞した。 ティム・ロスは内面の感情を表情からは読みとらせないことを 役の上での武器とする俳優。 171センチと小柄ではあるが、アウトローな役をやらせれば、 目線の睨みと内なる狂気で、相手を圧倒させる演技力を持つ。 有名なところでは、クエンティン・タランティーノ監督の 「レザボア・ドッグス」や「パルプフィクション」のギャング役、 「リトル・オデッサ」の殺し屋役などがある。 最近では悪役イメージを上手く利用して少しずつ芸域を広げている。 「愛に囚われて」では 囚人だが歯科医の恋人を守るために命を懸ける男を演じたり、 「フォー・ルームス」では客のトラブルに巻き込まれるドア・ボーイ、 「孤独の絆」では悪事から抜けられない男の役、 「ライアー」での知能犯など。 「海の上のピアニスト」では完全に悪役のイメージを払拭し、 演技派としての地位を確立した。 頬杖をついて遠くを見つめる演技が非常に印象的である。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「ミーンタイム」 1984年「殺し屋たちの挽歌」 1985年「RETURN TO WATEROO」 1986年「ワールド・アパート」「神父暗殺/ワルシャワの悲劇」◆ 1989年「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「ゴッホ」◇ 1991年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」◇ 1992年「ミッドナイト・ボディガード」 1993年「レザボアドッグス」◇「マーダー」◇ 1994年「恋愛の法則」◆「パルプフィクション」◆      「リトルオデッサ」◇       「愛に囚われて」◇「闇の奥/真・地獄の黙示録」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆「フォー・ルームス」◇ 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆「孤独の絆」◇ 1997年「グリッドロック」◇「奴らに深き眠りを」◇「ライアー」◇       「夢の旅路」 1999年「海の上のピアニスト」◇ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◆「ラッキー・ナンバー」◆       「ミリオンダラー・ホテル」▲「ブレッド&ローズ」▲ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇       「ヤング・ブラッド」◇       「神に選ばれし無敵の男」◇ 2003年「72時間」 2005年「ダーク・ウォーター」「アメリカ、家族のいる風景」


宋家の三姉妹

オトーサン、 「これ、見たような気がする」 宋家の三姉妹は、何度も映画になっています。 女流監督Mabel Cheungが、どう描くか樂しみです。 原題:Song jia huang chao (1997) 監督:Mabel Cheung 脚本:Alex Law Genre: Drama / History / Romance Country: Hong Kong / Japan / China Language: Mandarin 上映時間:140分 あらすじ: 宋家は、中国の政治的な王朝で、 権力の頂点にのぼりつめていた。 この映画は、宋家の三姉妹の人生を描く。 彼女らは、アメリカで教育を受け、祖国に戻ってきた。 長女Ai-lingは、財閥の御曹司と結婚、 次女Ching-lingは、現代中国の創始者・孫文と結婚、 三女Mei-lingは、第2次世界大戦中の中国の指導者・蒋介石と結婚した。 三姉妹は、その輝かしい結婚と国家への強い影響力で、 世界を魅了した。 出演者: Michelle Yeoh .... Soong Ai-ling(靄齢) Maggie Cheung .... Soong Ching-ling(慶齢) Vivian Wu .... Soong May-ling(美齢) Winston Chao .... Sun Yat-Sen(孫文) Hsing-kuo Wu .... Chiang Kai-Shek(蒋介石) オトーサン、 「やはり、マギー・チャンはうまいねぇ」 いろいろな場面があって、演技力が物をいう難しい役です。 革命に命をかけた孫文に共鳴し、 日本に亡命した孫文を追いかけて、日本へ。 父親ほどの年の差を無視しての結婚。 激怒した父親から親子の縁を断たれ、 死を前にしてようやく父親と和解。 さらに、思想の違いでの三姉妹は不仲へ。 数奇な運命が、心をゆさぶります。 MAGGIE CHEUNG  マギー・チャン 張曼玉 誕生日 1964/9/20 出身 香港 8歳から家族とイギリスで暮らす。 イギリスから帰国後の18歳の時にミス・ワールド香港代表に選ばれ、 それを期にテレビ界入りし、84年「青蛙王子」で映画デビュー。 90年「仔猫のように抱きしめて」、92年「ロアン・リンユイ/阮玲玉」 96年「ラヴソング」、97年「宋家の三姉妹」、2000年「花様年華」で 五度香港電影奨主演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「青蛙王子」 1985年「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「ストーリー・ローズ/恋を追いかけて」      「恋はいつも嘘からはじまる」「セブンス・カース」 1987年「プロジェクトA2/史上最大の標的」      「男たちのバッカ野郎」 1988年「九龍の眼/クーロンズ・アイ」「いますぐ抱きしめたい」      「コール・ガール」 1989年「タイム・ソルジャーズ/愛は時を超えて」      「フルムーン・イン・ニューヨーク」「仔猫のように抱きしめて」 1990年「客途秋恨」「欲望の翼」「愛在他郷的季節」      「レッド・ダスト」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」      「ロアン・リンユイ/阮玲玉」「英雄列伝」       「ドラゴン・イン」 1993年「マッド・モンク/魔界ドラゴンファイター」       「九龍大捜査線」「ワンダー・ガールズ 東方三侠」       「大英雄」「青蛇転生」「ワンダーガールズ 東方三侠2」 1994年「楽園の瑕」 1996年「ラヴソング」「イルマ・ヴェップ」 1997年「宋家の三姉妹」「チャイニーズ・ボックス」 2000年「ひとめ惚れ」「花様年華」「オーギュスタンの恋々風塵」 2002年「HERO」 2004年「2046」 その他の出演者:: Wen Jiang .... Charlie Soong Elaine Jin .... Madam Soong Zhenhua Niu .... H.H.Kung User Rating: 6.9/10 (191 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 見事な撮影、登場人物の心理の描きかたなど、 みるべきものがありました。 User Comments: emuir-1さん Lake Helen, Florida 2004年6月19日 ラストエンペラーと比べると面白い 事実に基づいた映画ではあるが、 有名な三姉妹の驚くべき人生を興味深く描いている。 彼女らは、当時としては異例のアメリカの大学で学んだがゆえに、 20世紀の中国の主要人物と結婚した。 「ラストエンペラー」と比べると面白い。 そちらも、中国史の同じ時期を扱っている。 女性がつくった映画だけに、 偏見があり、やこの映画も例外ではない。 三兄弟については、まったく触れられていない。 姉妹の成功は、アメリカで教育を受け、 聖書出版で財を築いたクリスチャンの大臣の父のおかげである。 彼の成功について、プロローグで述べてほしかった。 父親は、メソディストの大臣であっただけでなく、 西欧的な進歩主義者だった。 彼女らの親不孝は、そのせいだった。 三姉妹のなかでは、Ching-Lingだけが誠実で、 他の姉妹は、 貪欲と権力に動かされていたと思える。 この傾向は、勿論、中国本土の影響なのだ。 全体として、華々しい叙事詩的なロマンス映画といえよう。 オトーサン、 「Mabel Cheung、どういう経歴?」 IMDbによれば、以下のようです。 ○Mabel Cheung  17 November 1950年11月17日、中国・広東生まれ。  香港大学で英文学と心理学を専攻。  英国でドラマを学び、帰国後、香港のTV局に勤務。  1981年、NYへ飛び、NY大学で撮影技法を学び、修士号を取得した。  処女作"The illegal immigrants"(1984)は、  Chow Yung Fat主演で、中国移民を描く三部作の第1作。  ”an autumn's tale" (1987) 、"Eight tales of gold"(1989)が続く。  Alex LAWの"Painted Faces"(1988)で共同監督、  最新作は、"Now you see love, now you don't" (1992)と  「宋家の三姉妹」である。

なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?

オトーサン、 「いい題名だ」 誰がつけたのかと思ったら、アガサ・クリスティでした。 TV映画でしたが、これは名作ですね。 原題:Why Didn't They Ask Evans? (1980) (TV) 監督:John Davies/Tony Wharmby 原作:Agatha Christie 脚本:Pat Sandys Genre: Mystery / Thriller Country: UK Language: English 上映時間:188分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、またサボっている!」 牧師の息子ボビーは、下手糞ゴルファー。 親しいトーマス医師とゴルフをしていて、 例によって、とんでもないところにボールが飛ぶ。 「おお!」 この叫びは、崖下に転落した瀕死の男を発見してのもの。 息を引き取る間際に、男はこう言い残す。 「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」 事件後、ボビーに色々なことが起きる。 高給の就職口がみつかったり、モルヒネを盛られたり... ボビーは、幼なじみのレディ・フランシスに状況を打ち明け、 2人は、協力して、謎の解明に乗り出す。 謎は謎を呼び、奇妙な殺人事件が続き、 やがて、2人の身に危険が迫ってくる... 出演者: James Warwick .... Bobby Jones(ボビー) Francesca Annis .... Lady Frances Derwent (レディ・フランシス) Bernard Miles .... Dr. Thomas(トーマス医師) オトーサン、 「2人とも、いいねぇ」 ボビー、明るい好青年です。 レディ・フランシス、愛称フランキー、 好奇心旺盛で、何でもやってみなければというタイプ。 ハラハラ、ドキドキしますが、そこが狙いなのでしょう。 アガサ・クリスティ、 こういう人物造形や筋書きの設定ができるのです。 流石、ミステリーの女王です。 その他の出演者: John Gielgud .... Reverend Jones Eric Porter .... Dr. Nicholson Leigh Lawson .... Roger Bassington-ffrench Madeline Smith .... Moira Nicholson Robert Longden .... Badger Beadon Connie Booth .... Sylvia Bassington-ffrench Doris Hare .... Rose Pratt Joan Hickson .... Mrs. Rivington rest of cast listed alphabetically: Debbie Armstrong .... Mary Eirik Barclay .... Tommy Bassington-ffrench Roy Boyd .... Alan Carstairs James Cossins .... Henry Bassington-ffrench Chris Cregan .... Reeves Colin Cunningham .... Fred Pratt Kate David .... Hotel Waitress Deddie Davies .... Postmistress Rowland Davies .... Dr. George Arbuthnot Mischa De La Motte .... Ross Raymond Francis .... Earl Of Marchington Sally Grace .... Nurse Villard Derek Hollis .... P.C. Bunner John Horsley .... Mr. Spragg Lynda La Plante .... Mrs. Roberts Norman Mitchell .... Constable Browning Charles Morgan .... Coroner Artro Morris .... Ticket Inspector Hugh Morton .... Barker John Pennington .... Mr. Cayman Arnold Peters .... Innkeeper Annette Robertson .... Julie Mitzi Rogers .... Mrs. Cayman Penny Ryder .... Cafe Waitress Leon Sinden .... Mr. Owen Terence Soall .... Doctor Michael Stainton .... Mr. Askew Frank Tregear .... Mr. Roberts Elaine Wells .... Nurse Fletcher User Rating: 6.8/10 (56 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: benbendickson9さん Queanbeyan, Australia 2003年11月28日 複雑な筋書き この映画のもとになっているのは、 おそらく3つのミニ・シリーズなのだろう。 筋書きは実に複雑で、すべてを分かろうとすりと、 数回は見ないとムリだ。 出演者たちも、舞台となったウェールズの風景も、見る価値がある。 この映画、単純なアクション・スリラーではない。 多くの忍耐を必要とする。 見るたびに、樂しみが増してくる。 Madeline Smithの役は、これまでで最高に成熟したもの。 この映画の後すぐに映画界から消えてのは、残念だ。 オトーサン、 「アガサ・クリスティ、すごすぎる」 ○アガサ・クリスティ  (Agatha Christie、1890/9/15 - 1976/1/12) イギリスの推理作家。 数多くのミステリ作品を世に送り出し、「ミステリの女王」と呼ばれる。 極度の人見知りと取材嫌いは有名。 長編66作、短編集15作、戯曲20作などを執筆し、 エルキュール・ポアロやミス・マープル、トミーとタペンス、  ハーリ・クインなど多くの名探偵を産み出した。  世界中で10億部、45の言語に翻訳され、  ギネスブックで「史上最高のベストセラー作家」に認定されている。    オトーサン、 「愉快な失踪事件があったなぁ」 1926年12月3日アガサ・クリスティは、自宅から失踪を遂げる。 乗っていた車が沼のほとりで発見されるというミステリ小説のような 謎の失踪事件に世間は大騒ぎとなる。 夫アーチボルド大尉が妻殺しの容疑をかけられるが、 11日後にアガサは保養地ハロゲイトのホテルに 夫の愛人の名前で投宿しているところを発見される。 アーチボルドは妻は記憶喪失であり失踪期間のことは何も覚えていないと発表、 アガサもこの事件に対して何も発言しなかったため、 真相は謎のままだが、夫の浮気を知ったアガサがアーチボルドを懲らしめるために、 わざと謎めいた失踪を遂げたのではないかと推測されている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


映画の採点簿

なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか*****
宋家の三姉妹****
素肌の涙****
リトル・ランナー**** 
クレールの刺繍**** 
ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR**** 
迷宮の女**** 
ファイヤーウォール*****
ブロードウェイ・メロディー*****
ブラザーズ・グリム**** 
ビューティー・ショップ**** 
父、帰る*****
検察官閣下*****
プロデューサーズ**** 
ネブラスカ魂**** 
タイフーン TYPHOON**** 
コーリャー、愛のプラハ*****
オール・ザ・キングスメン*****
マーティ*****
我等の生涯の最良の年*****
利休**** 
戦艦バウンティ号の叛乱*****
ゾラの生涯*****
巨星ジーグフェルド*****
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ**** 
デリンジャー**** 
イシュタール**** 
Vフォー・ヴェンデッタ*****
アイスエイジ2*****
ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦**** 
ニュー・ワールド*****
寝ずの番**** 
ザ・フライ 蝿男の恐怖*****
愛についてのキンゼイ・レポート**** 
ヴェラ・ドレイク*****
旅するジーンズと16歳の夏**** 
メル・ブルックスのサイレント・ムービー*****
メル・ブルックス/逆転人生**** 
ドクター・ドリトル**** 
乱暴者(あばれもの)*****
陽のあたる場所*****
ダブリン上等!****
ブロークン・フラワーズ*****
ハーヴェイ*****
シマロン*****
我が道を往く*****
ドル*****
一夜かぎり**** 
女の顔**** 
ナイロビの蜂**** 
ピンクパンサー**** 
グッドナイト&グッドラック*****
戦場のアリア*****
ダ・ヴィンチ・コード**** 
ガール!ガール!ガール***  
ミニヴァー夫人*****
M★A★S★H マッシュ*****
カミーユ・クローデル**** 
ランボー 地獄の季節**** 
家庭**** 
映画に愛を込めて/アメリカの夜*****
ジャケット**** 
三銃士**** 
LIMIT OF LOVE 海猿**** 
ある女の存在証明****
六月の夜*****
戦争と平和*****
マルクス兄弟 オペラの夜*****
深夜の告白*****
椿姫*****
ニノチカ*****
デイジー**** 
赤ちゃん教育*****
暗殺者の家****
毒薬と老嬢*****
花嫁の父*****
大いなる幻影*****
GOAL!****  
ヒッチコックの恐喝*****
シェーン*****
トランスポーター2****  
インサイドマン****  
三人の妻への手紙*****
嫌われ松子の一生*****
三人の狙撃者*****
美女ありき*****
明日の記憶*****
片目のジャック*****
モーガンズ・クリークの奇跡*****
老兵は死なず*****
愛のアルバム*****
狂へる悪魔*****
復讐の谷****  
ザ・ビッグ・ツリー****  
名犬ラッシー 家路*****
遥かなる山の呼び声****  
早春物語****  
道頓堀川****  
バルトの楽園****  
不撓不屈>/U>****  

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