オトーサンの2006年その3

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

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目次

2232 モロッコ(DVD 1930) 2231 巴里の女性(DVD 1923) 2230 チャップリンの殺人狂時代(DVD 1947)
2229 モダン・タイムス(DVD 1936) 2228 雨の欲情(DVD 1932) 2227 戦場(DVD 1949) 2226 キングソロモン(DVD 1950) 2225 十二哩の暗礁の下に(DVD 1953)
2224 沈黙の世界(DVD 1956) 2223 愛の調べ(DVD 1947) 2222 ゴジラ(DVD 1954) 2221 心の旅路(DVD 1942) 2220 二都物語(DVD 1935)
2219 山羊座の下に(DVD 1949) 2218 パルプ・フィクション(DVD 1994) 2217 パラダイン夫人の恋(DVD 1947) 2216 森のリトル・ギャング(2006) 2215 ゲド戦記(2006)
2214 ノートルダムのせむし男(DVD 1939) 2213 栄光何するものぞ(DVD 1952) 2212 汚れた顔の天使(DVD 1938) 2211 散り行く花(DVD 1919) 2210 キートンの大列車追跡(DVD 1927)
2209 マルクス一番乗り(DVD 1937) 2208 透明人間(DVD 1933) 2207 孤児ダビド物語(DVD 1935) 2206 別離(DVD 1939) 2205 カルメン(DVD 1948)
2204 高慢と偏見(DVD 1940) 2203 桑港(DVD 1936) 2202 望郷(DVD 1937) 2201 汚名(DVD 1946) 2200 スイング・ホテル(DVD 1942)
2199 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト(2006) 2198 コロラド(DVD 1948) 2197 日本沈没(2006) 2196 怒りの河(DVD 1952)> 2195 街角 桃色の店(DVD 1940)
2194 さらば 愛しき大地よ(DVD 1982) 2193 百万弗の人魚(DVD 1952) 2192 グレート・ワルツ(DVD 1938) 2191 ウェインズ・ワールド(DVD 1992) 2190 女神が家にやってきた(DVD 2003)
2189 知らなすぎた男(DVD 2006) 2188 M:i:III(2006) 2187 マネー・ピット(DVD 1986) 2186 フライング・ハイ(DVD 1980) 2185 二つの頭脳を持つ男(DVD 1983)
2184 アミスタッド(DVD 1997) 2183 ラ・ピエトラ 愛を踊る女(DVD 2003) 2182 王妃マルゴ(DVD 1994) 2181 ミーン・ストリート(DVD 1973) 2180 地下鉄のザジ(DVD 1960)
2179 髪結いの亭主(DVD 1990) 2178 ジャッジメント・イン・ベルリン(DVD 1988) 2177 愛する勇気(DVD TV 2000) 2176 カーズ(2006) 2175 かあちゃん(DVD 2001)


モロッコ

オトーサン、 「うわぁ、スゴイ顔ぶれだ」 ゲーリー・クーパーとマレーネ・ディートリヒ、 古典映画フアンにとっては、夢の競演です。 それに、パトロン役をやらせたらピカイチの アドルフ・マンジューも出演しています。 原題:Morocco (1930) 監督:Josef von Sternberg 戯曲:Benno Vigny 脚本:Jules Furthman Genre: Romance / Drama Color: Black and White 上映時間:91分 あらすじ: 外人部隊がMogadorへ行進する。 酒と女が樂しみだ。 そのとき、パリから、歌手のアミーがやってきて、 Lo Tintoのキャバレーで働きはじめる。 その夜、 無頓着な兵士トムは、 このうえなく誘惑的でありながら、 堅苦しい仕草で、彼女の心をとらえる。 2人とも、傷心の過去をもっており、 表面は、ひもつきでない関係を用心深く保っていたが、 心の底では、強く惹きつけられていた。 だが、トムは危険な任務で去ることになる。 2人の関係は、もはや手遅れなのだろうか? 出演者: Gary Cooper .... Legionnaire Tom Brown(トム) Marlene Dietrich .... Mademoiselle Amy Jolly(アミー) Adolphe Menjou .... Monsieur La Bessiere(ラ・ベシエール) オトーサン、 「ふて腐れたクーパー、 全身に哀情が流れるディートリヒ、 2人ともいいなぁ」 ディートリヒは、これがハリウッド移籍第1作。 フランス語や英語にドイツ訛りが残っています。 GARY COOPER  ゲーリー・クーパー 誕生日 1901/5/7-1961/5/13 出身 米モンタナ州ヘレナ 出演作 1925年「トリックス」 1926年「夢想の楽園」 1927年「あれ」「赤ちゃん母さん」「アリゾナの天地」「つばさ」「ネヴァダ男」      「令嬢馬賊」 1928年「ボー・サブルウ」「空征かば」「大尉の娘」「試験結婚」「ライラック・タイム」      「希望の船」「店曝しの天使」 1929年「狼の唄」「裏切者」「ヴァジニアン」 1930年「勇者ならでは」「パラマウント・オン・パレード」「テキサス無宿」      「七日間の休暇」「ワイオミングの男」「掠奪者/スポイラーズ」       「モロッコ」 1931年「戦ふ隊商」「市街」「失われし抱擁」「貨物船と女」 1932年「ハリウッドは大騒ぎ」「悪魔と深海」「百万円貰ったら」「戦場よさらば」 1933年「今日限りの命」「或る日曜日の午後」「生活の設計」       「不思議の国のアリス」「硝煙と薔薇」 1934年「久遠の誓い」 1935年「結婚の夜」「ベンガルの槍騎兵」「永遠に愛せよ」 1936年「真珠の首飾」「オペラハット」「ハリウッド大通り」「将軍暁に死す」       「平原児」 1937年「海の魂」 1938年「マルコ・ポーロの冒険」「青髯八人目の妻」「牧童と貴婦人」 1939年「ボー・ジェスト」「暁の討伐隊」 1940年「西部の男」「北西騎馬警官隊」「群衆」 1941年「ヨーク軍曹」「教授と美女」 1942年「打撃王」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「軍医ワッセル大佐」「クーパーの花婿物語」 1945年「無宿者」「サラトガ本線」 1946年「外套と短剣」 1947年「征服されざる人々」「ハリウッド・アルバム」 1948年「善人サム」「摩天楼」 1949年「機動部隊」 1950年「燃えつきた欲望」「ダラス」 1951年「遠い太鼓」 1952年「真昼の決闘」「スプリングフィールド銃」 1953年「楽園に帰る」「吹き荒ぶ風」 1954年「悪の花園」「ヴェラクルス」 1955年「軍法会議」 1956年「友情のある説得」 1957年「昼下りの情事」 1958年「秘めたる情事」「西部の人」 1959年「縛り首の木」「腰抜け列車強盗」「コルドラへの道」      「メリーディア号の難破」 1961年「六年目の疑惑」 MARLENE DIETRICH  マレーネ・ディートリヒ 誕生日 1901/12/27-1992/5/6 出身 独ベルリン 出演作 1923年「DER KLEINE NAPOLEON」「愛の悲劇」      「DER MENSCH AM WEGE」 1925年「喜びなき街」 1926年「MANON LESCAUT」       「EINE DUBARRY VON HEUTE」       「KOPT HOCH CHARLY!」       「MADAMEWUNSCHT KEINE KINDER」 1927年「DER JUXBARON」「SEIN GROSSTER BLUFF」       「CAFE ELECTRIC」 1928年「PRINZESSIN OLALA」 1929年「ICH KUSSE IHRE HAND MADAME」       「三つの愛」       「DAS SCHIFF DER VERLORENEN MENSCHEN」       「GEFAHREN DER BRAUTZEIT」 1930年「嘆きの天使」「モロッコ」 1931年「間諜X27」 1932年「上海特急」「ブロンド・ヴィナス」 1933年「恋の凱歌」 1934年「恋のページェント」 1935年「スペイン狂想曲」 1936年「真珠の首飾」「砂漠の花園」 1937年「天使」「鎧なき騎士」 1939年「砂塵」 1940年「妖花」 1941年「焔の女」「大雷雨」 1942年「淑女の求愛」「スポイラーズ」「男性都市」 1944年「FOLLOW THE BOYS「キスメット」 1946年「狂恋」 1947年「黄金の耳飾り」 1948年「A FOREIGN AFFAIR」 1949年「JIGSAW」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「NO HIGHWAY IN THE SKY」 1952年「無頼の谷」 1956年「80日間世界一周」 1957年「モンテカルロ物語」「情婦」 1958年「黒い罠」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1962年「BLACK FOX」(ナ) 1963年「パリで一緒に」 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1986年「マレーネ」 その他の出演者: Ullrich Haupt .... Adjutant Caesar Eve Southern .... Madame Caesar Francis McDonald .... A Sergeant Paul Porcasi .... Lo Tinto, Nightclub Owner User Rating: 7.3/10 (747 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは」 アカデミー賞ノミネート: ・監督賞:ジョゼフ・フォン・スタンバーグ ・主演女優賞:マレーネ・デートリッヒ ・美術監督賞 ・撮影賞 User Comments: Bryce Davidさん 2003年2月9日 驚くべき結末 「モロッコ」は、最初で最後の趣のある映画だ。 この映画を物足りないと思うものは、 ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督が、 創りだしたものをわかっていない。 これは、純なる雰囲気が売りである。 夢想と言ってよい。 ときに古臭いシーンもあるが、理解できる。 何しろ、70年前につくられた映画なのだ! この「モロッコ」には、いくつかの傑出したシーンがある。 例えば、有名なキス・シーン。 それから、ディートリヒが真珠の首飾りを壊すシーン、 そして、この映画の最も記憶に残るのは、 驚くべきラストシーンであろう。 突如、古臭い映画が現代映画に変貌するのだ。 われわれは、ほんとうに1930年代にいるのか。 荒れた1970年代にいるのではないか?!?! この輝かしい結末が、この映画をつくっている。 この結末がなければ、この映画は1930年代の 樂しめるムード映画で終わっていただろう。 この結末で、「モロッコ」は、時を超えた古典となった。 これこそ、かつてない驚くべき結末だろう。 長回しのショットが、非常に多くの意味を感じさせる。 多くのレベルで、輝かしく、セクシーである。 オトーサン、 「 あの”カサブランカ”より、いいかもなぁ」 バーグマンとボガード、そしてカサブランカ こちらは、クーパーとディートリッヒ、そしてモロッコ。 ここまでは、優劣をつけ難いのですが、 でも、ディートリッヒのハスキーな歌声も聴けるとなると、 もう、勝敗は明らかです。 「...しびれるなぁ」


巴里の女性

オトーサン、 「へぇ、チャプリンが出演しないんだ」 監督・脚本だけというのは、この作品だけとか。 原題:A Woman of Paris (1923) 監督・脚本:Charles Chaplin Color: Black and White 上映時間:84分 あらすじ: マリーは、画家の婚約者ジャンに捨てられたと思いこむ。 いくら待っても、駅に彼が現れないのだ。 ひとりで、パリへ出る。 1年後、大金持ちのピエールの情婦になっていた 彼女は、ふたたび、ジャンに出会う。 誤解を招く出来事が重なって、 安楽な暮らしと真の愛との間を揺れ動く。 同様に、誤解したジャンは、自殺を図る。 出演者: Edna Purviance .... Marie St. Clair (マリー) Adolphe Menjou .... Pierre Revel (ピエール) Carl Miller .... Jean Millet(ジャン) オトーサン 「この女優さんがお気に入りなんだ」 エドナ・パービアンス、 美人ではないのですが気立てはよさそうです。 色事師のピエールをアドルフ・マンジューが好演しています。 EDNA PURVIANCE  エドナ・パービアンス 誕生日 1895/10/21-1958/1/11 出身 米ネバダ州 出演作 1915年「珍カルメン」「チャップリンの掃除夫」「チャップリンの失恋」 1916年「チャップリンの放浪者」「チャップリンの伯爵」「チャップリンの泥棒騒ぎ」 1917年「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「担え銃」「犬の生活」「チャップリンの出生一代記」 1919年「一日の行楽」「サニーサイド」 1921年「チャップリンのゴルフ狂時代」「キッド」 1922年「チャップリンの給料日」 1923年「巴里の女性」「偽教師」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1972年「チャップリンのアート・オブ・コメディ」 ADOLPHE MENJOU  アドルフ・マンジュー 誕生日 1890/2/18-1963/10/29 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1921年「シーク」「三銃士」 1923年「西班牙の踊り子」「風雲のゼンダ城」      「巴里の女性」 1924年「禁断の楽園」「縺れ行く情火」      「結婚哲学」 1925年「子の心親知らず」 1926年「サタンの嘆き」 1927年「金髪か黒髪か」「セレナーデ」「夜会服」 1929年「結婚商売」 1930年「モロッコ」「ニュウ・ムウン」 1931年「犯罪都市」 1932年「ナイトクラブの女」「たそがれの女」「戦場よさらば」 1933年「十三日の殺人」「勝利の朝」 1934年「喇叭は響く」「曲芸団」      「可愛いマーカちゃん」 1935年「ゴールド・ディガース36年」 1936年「銀盤の女王」「ロイドの牛乳や」 1937年「ステージ・ドア」「スタア誕生」       「オーケストラの少女」 1938年「華麗なるミュージカル」 1939年「ゴールデン・ボーイ」 1942年「晴れて今宵は」 1944年「芸人ホテル」 1945年「生きていた良人」 1946年「私はあなたのもの」 1947年「自信売ります」 1949年「夢はあなたに」 1950年「スピード王」 1951年「ミズーリ横断」 1953年「綱渡りの男」 1955年「野性地帯」 1956年「歓びの街角」「恋は巴里で」 1957年「突撃」「さらわれた花嫁」 1960年「ポリアンナ」 その他の出演者: Clarence Geldart .... Marie's Father Lydia Knott .... Jean's Mother Charles K. French .... Jean's Father Betty Morrissey .... Fifi Malvina Polo .... Paulette User Rating: 7.3/10 (534 votes) オトーサン 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2003年1月8日 チャップリン、ペースを変える チャップリンが、一風変わった映画を作った。 (今回は、ほんの数秒、画面に現れただけ。 製作のほうは、すべて自分でこなしている) そう、この「巴里の女性」 は、 彼のコメディより一段低く見られているが、 かなりいいメロドラマである。 チャップリンは、ベテランだから、 おセンチなコメディだけでなく、ストレートなメロドラマでも、 ちゃんとこなせることが分かる。 この映画を撮ったあと、コメディに戻ったが、 それはそう驚くべきことではない。 だが、それは観客を幸せにしてくれる。 チャップリンのお気に入り、エドナ・パービアンスが 若い女を見事に演じている。 もつれた情事が真の愛から彼女を遠ざけ、よりもつれた関係へ、 パリの上流階級の空虚で自堕落な世界へと導いていく。 意図してというよりも、多くの偶然によって、 流暢な筋書きのために、 コメディ同様、シアリアス・ドラマがうまく展開していく。 ストーリーは、面白く、かなり独創的である。 時々、重たくなるが、ちょっとしたコメディがそれを救っている。 アドルフ・マンジューが、 無責任で配慮のないピエールを好演していて、 あまりに耐え難い感じではない。 彼は、会話なしでも、生き生きと記憶に残る演技をしてみせる。 この「巴里の女性」、チャップリンの傑作群や サイレントのメロドラマには及ばないが、 そう捨てたものではない。 歴史的興味もある。 そう、これはチャップリンのペース・チェンジなのだ。 平均以上の映画で、みる価値はある。 オトーサン 「率直に言って、駄作だ」 チャップリン以外の監督が作ったならば、 誰も見向きもしないでしょう。


チャップリンの殺人狂時代

オトーサン、 「おお、こいつは、まだ見ていないや」 ”ライムライト”と並んで、晩年の名画のひとつです。 原題:Monsieur Verdoux (1947) 監督:Charles Chaplin アイディア:Orson Welles 脚本:Charles Chaplin Genre: Comedy / Crime / Drama Color: Black and White 上映時間:124分 あらすじ: ヴェルドゥ氏は、青髭である。 女性たちと結婚し、その後で殺す。 そうやっては、家族のためにお金をかせいでいる。 だが、2人の女性の場合、運が悪かった。 出演者: Charles Chaplin .... Henri Verdoux(ヴェルドゥ) Martha Raye .... Annabella Bonheur(アナベル) Marilyn Nash .... The Girl (少女) オトーサン、 「巧い役者なんだなぁ」 おどけた山高帽の面以外にも、こんな紳士役もやれるのです。 いまどきの俳優でいえば、スティーブ・マーチン風です。 ヴェルドゥに悲劇をもたらしたアナベルを演じたのは、マーサ・レイ。 豪快で、アクの強い中年マダムの演技が印象に残りました。 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」       「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」       「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」       「チャップリンの画工」「男か女か」(男?女?)「両夫婦」       「髯のあと」「チャップリンのパン屋」(チャップリンとパン屋)       「アルコール先生自動車競争の巻」       「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」       「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」       「チャップリンの拳闘」(チャップリンの珍拳闘、チャムピオン)       「アルコール先生公園の巻」(チャップリンのいたずら)       「チャップリンの駈落」(チャップリンのロマンス)       「チャップリンの失恋」       「アルコール先生海水浴の巻」(チャップリンの海水浴)       「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」       「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」       「チャップリンの寄席見物」(チャップリンの芝居見物)       「チャップリンのカルメン」(珍カルメン) 1916年「チャップリンの改悟」(チャップリンの改心)       「三つ巴事件」(チャップリンの義侠、チャップリンの義気、チャップリンの侠気)       「チャップリンの替玉」「チャップリンのエスカレーター」       「チャップリンの消防夫」       「チャップリンの放浪者」(チャップリンとジプシー)       「午前1時」(チャップリンの大酔)「チャップリンの伯爵」       「チャップリンの番頭」       「チャップリンの道具方」(チャップリンの舞台裏)       「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」       「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> MARTHA RAYE  マーサ・レイ 誕生日 1916/8/27-1994/10/19  出身 米モンタナ州 出演作 1936年「青春ホテル」 1937年「ワイキキの結婚」 1938年「恋する水兵」「カレッジ・スイング」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 その他の出演者: Mady Correll .... Mona Verdoux Allison Roddan .... Peter Verdoux Robert Lewis .... Maurice Bottello Audrey Betz .... Martha Bottello Ada May .... Annette, Annabella's maid Isobel Elsom .... Marie Grosnay Marjorie Bennett .... Marie's Maid Helene Heigh .... Yvonne La Salle, Marie's friend Margaret Hoffman .... Lydia Floray Irving Bacon .... Pierre Couvais Edwin Mills .... Jean Couvais Virginia Brissac .... Carlotta Couvais User Rating: 7.6/10 (1,805 votes) オトーサン、 「もう少し高いスコアでもいいのでは?」 アカデミー賞ノミネート: ・オリジナル脚本賞 thinkkamさん Memphis, TN 2000年3月30日 ブラック・コメディの最高傑作 ワーォ、こいつはスゴイ映画だ。 チャップリンの最も評価が低い映画だ。 チョー敏感なものには、アピールしないかも。 だが、それも奇妙だ。 これは、実に深い感情の映画だからだ。 底に流れる主張は、現代社会の偽善である。 信じてもらえないかもしれないが、 これは戦争反対、暴力反対の映画であり、 これまでみたうちで、最もスマートな映画だ。 殺人や破壊が、おかしいはずはないが、 チャップリンは、彼の演じる人物がヒーローではないと 納得させてくれる。 観客は、最後に、彼のトレードマークである ペーソスと同情心を感じることができる。 このラストシーンは、実に重要であり、 多くのチャップリン映画が受けている再評価に寄与している。 オトーサン、 「21世紀も、殺人狂の時代になってしまったなぁ」 この映画で、チャップリン演じる青髭(殺人鬼)は、 ギロチンにかけられる直前に、言い放ちます。 「一人殺せば殺人で、百万殺せば英雄か!」


モダン・タイムス

オトーサン、 「昔、見たよなぁ」 でも、ほとんどどのシーンも覚えていません。 あるいは、見たような気になっていたのかも。 当時は、いまだにサイレント映画かと軽蔑されたようですが、 いまでは、現代を予見した名作中の名作です。 原題:Modern Times (1936) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre: Comedy / Romance Color: Black and White 上映時間:87分 あらすじ: チャップリン最後の無声映画は、 (音響効果がついている) みんながトーキーをつくりはじめた時期につくられた。 チャーリーは、現代社会、機械の時代、そして進歩に背を向ける。 まず、彼は、生産ラインのスピードに半狂乱でついていき、 ボルトを締めようとする。 自動給餌機の実験対象に選ばれるが、 いろんな災難が起きて、ボスに狂ったかと思われ、精神病院へ。 出てくると、赤旗を振ったので、共産主義者と思われ、ムショ入り。 脱獄に失敗し、また出所してくる。 観客は、映画の終わりまで、 チャーリーの災難やいたづらに目が離せない。 出演者: Charles Chaplin .... A factory worker (チャーリー) Paulette Goddard .... A gamin(浮浪者の娘) オトーサン、 「いいコンビだなぁ」 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」       「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」       「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」       「チャップリンの画工」「男か女か」(男?女?)「両夫婦」       「髯のあと」「チャップリンのパン屋」(チャップリンとパン屋)       「アルコール先生自動車競争の巻」       「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」       「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」       「チャップリンの拳闘」(チャップリンの珍拳闘、チャムピオン)       「アルコール先生公園の巻」(チャップリンのいたずら)       「チャップリンの駈落」(チャップリンのロマンス)       「チャップリンの失恋」       「アルコール先生海水浴の巻」(チャップリンの海水浴)       「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」       「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」       「チャップリンの寄席見物」(チャップリンの芝居見物)       「チャップリンのカルメン」(珍カルメン) 1916年「チャップリンの改悟」(チャップリンの改心)       「三つ巴事件」(チャップリンの義侠、チャップリンの義気、チャップリンの侠気)       「チャップリンの替玉」「チャップリンのエスカレーター」       「チャップリンの消防夫」       「チャップリンの放浪者」(チャップリンとジプシー)       「午前1時」(チャップリンの大酔)「チャップリンの伯爵」       「チャップリンの番頭」       「チャップリンの道具方」(チャップリンの舞台裏)       「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」       「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Henry Bergman .... Cafe proprietor Tiny Sandford .... Big Bill Chester Conklin .... Mechanic Hank Mann .... Burglar Stanley Blystone .... Gamin's father Al Ernest Garcia .... President of the Electro Steel Corp. Richard Alexander .... Cellmate Cecil Reynolds .... Minister Mira McKinney .... Minister's wife Murdock MacQuarrie .... J. Widdecombe Billows Wilfred Lucas .... Juvenile officer Edward LeSaint .... Sheriff Couler Fred Malatesta .... Head waiter User Rating: 8.5/10 (14,264 votes)          top 250: #67 オトーサン、 「おお、世界の名画67位だ!」 User Comments: ozgirlさん Washington 2000年3月15日 サイレントやトーキー時代の最高に愉快な映画! これは、コメディ好きには必見の映画である。 チャーリー・チャップリンの浮浪者役はまさに最高の出来栄え。 浮浪者の娘を演じるポーレット・ゴタードとぴったり息があっている。 2人は、1時間半のノンストップの笑いを提供してくれる。 私の好きなシーンは、 かれが調子が悪い最新の自動給餌機に食べさせられるあたりや そして、工場の苛酷な作業によって気が狂っていくあたりである。 この状況とそこでの表情は、実に陽気だ! すぐにでも見てほしい...絶対後悔しないだろう。 オトーサン、 「やっぱり、そうなんだ」 新しもの好きのチャップリンが無声映画にこだわったというのは、 おかしいと思っていたところ、こんな記事をみつけました。 チャップリンはこの映画をトーキーで撮影しようと思い立ち、 会話の台本を用意して、ゴダードのサウンド・テストを行い、 刑務所のシーンを撮影してみるが、出来栄えにひどく落胆して、 カフェのシーン以外は全て会話なしで撮影した。 以下は、彼の簡単な経歴です。 ○チャーリー・チャップリン   Sir Charles "Charlie" Spencer Chaplin, 1889/4/16 - 1977/12/25 ハリウッド映画初期の俳優、脚本家、そして映画監督。 映画の黎明期に数々の作品を作り上げ、 現在においても彼の姿や作品にふれることは容易である。 バスター・キートンとハロルド・ロイドと並ぶ「世界の三大喜劇王」。   ロンドン出身で、両親はミュージック・ホールの芸人だったが、1歳のときに離婚。   父は酒で身を崩して死に、母ハンナ・ヒルも精神病にかかる。   幼いころからミュージック・ホールでパントマイム劇などを演じて、 一家の家計を支えた。   1908年、カーノー劇団に入り頭角を現す。   1913年、2度目のアメリカ公演の際に、 映画監督マック・セネットの目にかない、映画俳優としてデビュー。 1919年、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ピックフォード、D・W・グリフィスとともに 配給会社ユナイテッド・アーティスツを設立し、自由に映画制作が出来るようになった。   最もよく知られている役柄は放浪紳士である。 窮屈な上着に、ぶかぶかのズボンと大きすぎるどた靴、 山高帽に竹のステッキといったいでたちのちょび髭の人物で、 アヒルのように足を大きく広いて、がにまたで歩く。 大戦前後、戦争やファシズムを批判する作風が、   冷戦が始まったアメリカで容共的と非難された。   1952年、「ライムライト」のプレミアのためにイギリスに向かう最中、   国外追放命令を受ける。  20年後の1972年、アカデミー賞特別賞を手にし、帰国。   1975年、サー・チャールズとなった。 1977年のクリスマスの朝、自宅で没した。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


雨の欲情

オトーサン、 「変な題名をつけおって」 原題は、"rain"、雨。 文豪サマーセット・モーム原作の映画化。 監修の水野晴郎さんの見識を疑います。 尊敬している映画評論家なのですが、500円安。 原題:Rain (1932) 監督:Lewis Milestone 原作:W. Somerset Maugham 戯曲:John Colton/ Clemence Randolph 脚本:Maxwell Anderson Genre: Drama Color: Black and White 上映時間:92分 あらすじ: サディは、売春婦。 ポゴポゴ島への他の乗客から遠ざけられている。 現地に駐屯するアメリカ人軍曹オハラと仲良くなるが、 伝道師デイビットソンは、彼女を惨めな思いにさせる。 神の教えを説き、改悛させる努力をしてきたデイビットソンは、 最後の土壇場で、サディをレイプした後自殺する。 サディは、ようやくオハラ軍曹の純粋な気持ちを受け容れる。 出演者: Joan Crawford .... Sadie Thompson(サディ) Walter Huston .... Alfred Davidson (デイビットソン) William Gargan .... Sgt. Tim 'Handsome' O'Hara(オハラ軍曹) オトーサン、 「一度見たら、忘れられない演技だ!」 うら若いのに、売春婦という汚れ役を見事に演じ切りました。 名女優ジョーン・クロフォードの経歴をみましょう。 JOAN CRAWFORD  ジョーン・クロフォード 誕生日 1904/3/23-1977/5/13 出身 米テキサス州サンアントニオ 出演作 1925年「夜の女」「腕自慢」「美人帝国」「古着屋クーガン」      「三人の踊子」 1926年「踊る英雄」「初陣ハリー」「巴里」 1927年「荒原の勝利者」「知られぬ人」「密輸入者の恋」 1928年「ローズマリー」「シンガポール」「四つの壁」      「踊る娘達」 1929年「若殿頑張る」「ハリウッド・レヴュー」「花嫁修業」 1930年「モンタナの月」「デパートの横顔」 1931年「暴露戦術」「暗黒街に踊る」「笑ふ罪人」      「蜃気楼の女」 1932年「グランド・ホテル」「令嬢殺人事件」「雨」 1933年「今日限りの命」「ダンシング・レディ」 1934年「蛍の光」「私のダイナ」「結婚十分前」 1935年「男子牽制」「私の行状記」 1936年「豪華一代娘」「空駆ける恋」 1937年「真珠と未亡人」「花嫁は紅衣装」 1941年「女の顔」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1945年「ミルドレッド・ピアース」「深夜の銃声」 1946年「ユーモレスク」 1947年「失われた心」「哀しみの恋」 1949年「美しさ故に」 1950年「悪党は泣かない」 1952年「突然の恐怖」 1954年「大砂塵」 1957年「光は愛とともに」 1959年「大都会の女たち」 1962年「何がジェーンに起こったか?」 1964年「血だらけの惨劇」 1967年「姿なき殺人」      「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」 1969年「四次元への招待」 1970年「地底の原始人・キングゴリラ」 その他の出演者: Fred Howard .... Hodgson Ben Hendricks Jr. .... Griggs Mary Shaw .... Ameena Guy Kibbee .... Joe Horn Kendall Lee .... Mrs. MacPhail Beulah Bondi .... Mrs. Davidson Matt Moore .... Dr. MacPhail Walter Catlett .... Quartermaster Bates User Rating: 7.2/10 (335 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: S.Mueller さん Toronto Canada 1999年8月5日 この未熟な初期トーキー映画で、 若き美しきジョーン・クロフォードが、 活発でカリスマ的な演技でスクリーンを暴れまわり、 後年のアカデミー賞受賞のキャリアを予見させている。 できれば、大きなスクリーンでみてほしい。 映画は、しばしば暗すぎて見えない。 スクリーンがよく見えれば、クロフォードは実に美しいのだ。 彼女はいい! サマーセット・モームのモラルをテーマにした物語"Rain"で、 ジョーン・クロフォードは、他の出演者を圧倒する演技をみせる。 オリジナルは、Gloria Swanson主演の無声映画だった。 舞台劇"Miss Sadie Thompson"は、ブロードウェイでヒットしたが、 物議をかもした。 若きジョーン・クロフォードは、サディ役を手に入れるのに苦労した。 よそいきのマナーやデザイナーにつくらせたガウンを脱ぎ捨て、 サンディエゴの赤線地帯を訪れて、 売春婦がどんな服装をし、どんなしゃべりかたをするのか、 役づくりの研究をした。 映画での容貌は、真に迫りすぎて反感を買い、不入りだった。 残念なことに、この失敗で、格下げされたクロフォードは、 その後数年、大衆的で、軽い"尊敬される"役を演じ続けた。 アカデミー賞級の演技が見られるのは、 その後1940年代と50年代になったからである。 だが、今日の観客からすれば、この映画は再評価されてよい。 他の出演者の演技は、堅苦しいのに、 クロフォードの演技は、1932年にしては驚くほど自然で、 スクリーンを暴れまわっている。 映画のテーマは、当時は物議をかもし、敵対的だったが、 今日の観客なら素直に受け入れられるだろう。 聖職者は、必ずしも善人ではない。 罪人は、必ずしも悪人ではない。 さらに、フェミニストの観点も、今日評価されよう。 サディが、太平洋をうろつき、自由恋愛と自由な魂を謳歌するのは、 当時の法に触れることであった。 そんな彼女は、炎の情熱をもって伝道にあたる 聖職者デイビットソンの注意を引くことになる。 この若い女は、この地から追放されるべきだ。 われわれウッドストック以後の世代にとっては、 この感動的な物語は、聞き覚えがある。 罪のない陽気な子供で、誰も傷つけないのに、 その存在そのものが、時の権力にとっては敵対的である。 当時、彼女は25歳だった。 この若さで、驚くほどの美しい赤児だった。 厚化粧をしていようといまいと。 クロフォードが、男っぽいとかふしだらと書かれてあったら、 それは、後年演じた役のせいである。 この映画をチェックしてほしい。 セクシーで、活発な女の子がそこにいるはずだ。 F. Scott Fitzgeraldは、こう書いた。 「アメリカのお転婆娘の化身だ!」と。 オトーサン、 「お転婆娘か」 IMDbで、より詳しく彼女に迫ってみましょう。 そんなジョーン・クロフォードが、 後に、あのペプシ・コーラの会長になったなんて、 誰も信じられないでしょう。 Lucille LeSueurの両親は、彼女が生まれる前に離婚した。 16までに、3人の父親を経験した。 そのうちのひとり(ヴォードビル劇場のマネージャー)は、 彼女に、Billie Cassinという名前を与えた。 1915年まで、彼女と母親は、カンサス・シティに住み、 彼女はクリーニング屋で働き、学費を稼ぐために召使もやった。 1923年、アマチュア・ダンス・コンテストで優勝したので、 シカゴ、デトロイト、NYで、コーラスガールの仕事にありついた。 1925年の元旦、彼女は、ハリウッドに向かった。 第2作の前の"Photoplay" コンテストで、ジョーン・クロフォード"と改名した。 ”Our Dancing Daughters” (1928)で、スターになった。 名士や無一文から大金持ちになった店員を演じて、成功し続けた。 最も有名なのは、”The Women”(1939)のCrystal Allen役だった。 18年間、MGMに留まり、1943年、ワーナーと契約した。 ”Mildred Pierce”(1945)は、有意義な役で、これでアカデミー賞を獲得した。 70本の映画に出演した後、 ペプシコーラの会長と結婚した。 夫が1959年心臓病で死んだ後、ペプシの役員、スポークスマンに留まった。 (1972年、会社は彼女がもう役に立たないと判断して、追い出した。, その後、彼女は、彼女はCEOは「牙」のようなものだと風刺した) ”What Ever Happened to Baby Jane?” (1962)で、 クロフォードとベェテイ・デイビスは、新境地を開いた。 (もっとも、2人は犬猿の仲だったが) だが、続く役は限られており、褒められることもなかった。 1974年(70歳)に撮られた写真に戦慄して、彼女は完全に引退した。 余生をChristian Scienceに捧げ、酒量が増えていった。 4人の養子は、彼女の200万ドルの遺産のわずかしか貰えなかった。 ChristopherとChristinaクロフォードは、何も貰えなかった。 彼女いわく。 「理由は、かれらが一番よく分かっているわ」


戦場

オトーサン、 「戦争か」 イスラエルとアラブをはじめ、戦争だらけ。 いつになったら、戦争はなくなるのでしょうか? 昨日みた映画では、アフリカのある部族では、 リーダー同士が戦って決着をつけるのです。 実に賢い知恵ですねぇ。 戦場:Battleground (1949) 監督:William A. Wellman 脚本:Robert Pirosh Genre: Action / War / Drama Country: USA Language: English / French / German Color: Black and White 上映時間:118分 あらすじ: 1944年12月、 突撃する連合軍の正面で、 ナチは、方向転換し、ベルギーとルクセンブルグの アーデンの森を攻撃しはじめた。 第2次世界大戦の最後の大攻撃だった。 このバルジの戦いで、ベルギーのバストーニュの町を包囲し、 アメリカ陸軍第101空挺師団を攻撃した。 第101空挺師団にとって悪いことに、 厚い雲が戦闘地域に垂れ込めていた。 そのため、地上部隊を援護する空爆も物資補給もできなかった。 この映画は、 第101空挺師団の一班に焦点を当て、 雲が晴れるのを待つ姿を描いている。 彼らは、その間、何とか生きのびるが、 アメリカ陸軍の軍服を着たドイツのスパイ、 大砲攻撃、冬の悪天候、物資の不足、 捕虜にだまされる危険に悩まされつづけた。 出演者: Van Johnson .... Pfc. Holley(ホリー) John Hodiak .... Pvt. Donald Jarvess(ジャ−ビス) Marshall Thompson .... Pvt. Jim Layton(レイトン) James Whitmore .... Sgt. Kinnie(キニー) オトーサン、 「兵士たちの性格がよく描き分けれれているなぁ」 とくに、ホリーは、ヒョウキン者で、 卵をヘルメットで料理したりするのです。 VAN JOHNSON  バン・ジョンソン 誕生日 1916/8/25 出身 米ロードアイランド州ニューポート 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1943年「町の人気者」 1944年「キューリー夫人」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」      「東京上空三十秒」 1945年「ドーヴァーの白い崖」 1946年「ジークフェルド・フォーリーズ」「雲晴れるまで」      「恋愛放送」 1948年「逃げた花嫁」「愛の立候補」 1949年「ママは大学一年生」「戦場」 1951年「二世部隊」 1954年「ケイン号の叛乱」「レッド・リバー」      「第八ジェット戦闘機隊」「ブリガドーン」       「雨の朝巴里に死す」 1955年「瓶の底」「情事の終わり」 1956年「黒の誘惑」「雨の夜の慕情」 1957年「虎の行動」 1958年「前線命令」 1960年「逆転電撃作戦」 1968年「青春ダイナマイト」「合併結婚」 1969年「空爆大作戦」 1970年「グレイト・ヒットマン」 1980年「大統領の誘拐」 1983年「死霊の暗殺/エストラカン」 1985年「カイロの紫のバラ」 1987年「シシリアン・ボス」 1989年「キラー・クロコダイル」      「デルタ・フォース・コマンド/暁の奪還」 1991年「スリーデイ・トゥ・キル/任務遂行せよ」 その他の出演者: Ricardo Montalban .... Pvt. Johnny Roderigues George Murphy .... Pvt. Ernest J. 'Pop' Stazak Jerome Courtland .... Pvt. Abner Spudler Don Taylor .... Pvt. Standiferd Bruce Cowling .... Sgt. Walowicz Douglas Fowley .... Pvt. 'Kipp' Kippton Leon Ames .... The Chaplain Herbert Anderson .... Pvt. Hansan Thomas E. Breen .... Doc Denise Darcel .... Denise (French Girl) Richard Jaeckel .... Pvt. Bettis User Rating: 7.6/10 (1,189 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・オリジナル脚本賞 ・撮影賞(白黒) 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:ウィリアム・・ウェルマン ・助演男優賞:ジェームズ・ホイットモア User Comments: acerimmer308さん United States 2005年1月18日 第2次世界大戦を描いた最も低評価で忘れられた映画... "Band of Brothers"が出来る前には、 戦闘中の歩兵部隊を描いたものとしては、 この映画が最高の戦争映画だと思っていた。 いまでも、"Saving Private Ryan"よりは上だと思っている。 "Patton"は、第2次世界大戦を描いた最高の映画だが。 出演者たちは、見ていて面白いだけではなく、 それぞれの役が信じられる。 復員兵として、戦闘中の彼らの会話が ユーモアと深い思想の間をゆれるというのは、 まったくのところ正確だと証言したい。 歩兵部隊に従軍したものならば、うなづくだろう。 言い争いがあり、みんなが注意深く耳を傾けるもののだと。 この「戦場」は、それをカンペキに捉えている。 残念なのは、この映画をみるひとが少ないことである。 たまに、AMCかTCMで放映されるほかは、 TVでみかけることはない。 実に恥ずべきことだ。 この映画は見る価値があり、 この映画をみつける努力をしてほしい。 オトーサン、 「この映画の監督、相当な人物だなぁ」 海外映画監督マガジンには経歴が出ていませんでしたので、 IMDbをチェックしました。 「こんなに長い紹介は、はじめてだなぁ」 初期の映画史を飾る名監督ですから、 当然といえば、当然でしょうが。 部分訳で、ご勘弁を。 ウィリアム・ウェルマンは、「スター誕生」(1937)で、 アカデミー賞を受賞した脚本家・監督である。 第1次世界大戦中は、飛行士。 綽名は"Wild Bill"だったが、 その名は、ハリウッドでも、受け継がれた。 というのも、並み外れた個性とライフスタイルのせいだった。 1896年2月29日、うるう年の赤ん坊として生まれた。 父親は、マサチューセッツ州、ブクックリンの株式仲買人だった。 彼はまた、偉大なるFrancis Lewisの孫だった。 この祖父は、独立宣言に署名した人物だった。 母親は、アイルランド生まれ。 彼は、中流家庭に育ったのに問題児だった。 スポーツ選手として優れていた。 特に、アイスホッケーが好きだったが、 夜中にクルマを盗んでドライブするのも好きだった。 Cecilia Wellman served as a probation officer for "wayward boys" (juvenile delinquents) for the Commonwealth of Massachusetts, and was such a success in her field, she was asked to address Congress on the subject of delinquency. 母親の悩みの種は、息子だった。 悪臭弾を校長の頭に命中させて、17歳で学校を退学させられたの。 キャンディと綿ノセールスマンとして働いたが、失敗した。 材木置場で働いたが、トラックの運転ミスで納屋に激突させて、 クビになった。 Eventually, he wound up playing professional ice hockey in Massachusetts, and a young actor playing at the Colonial Theatre in Boston named Douglas Fairbanks noticed Wellman while attending the games. 彼のいい顔と氷上の動きに感銘を受けて、 サイレント映画のスーパースター、Fairbanksは、 ウェルマンに、映画俳優にならないかと奨めた。 (飛行士時代の活躍) But Wellman's youthful dream was to become an aviator, but since his father "didn't have enough money for me to become a flier in the regular way... I went into a war to become a flier." When he was 19 years old, through the intercession of his uncle, Wellman joined the air wing of the French Foreign Legion, where he learned to fly. In France, Wellman served as a pilot with the famous Lafayette Flying Corps (Lafayette Escadrille), where he won his nickname "Wild Bill due to his "devil-may-care" style in the air. He and fellow pilot Tom Hitchcock, the great polo player, were in the "Black Cat" group. Wellman was shot down by anti-aircraft and injured during the landing of his plane, which had lost its tail section. Out of 222 Escadrille pilots, 87 were killed, but Wellman was fated to serve out the duration with the French. In the spring of 1918, Wellman was recruited by the U.S. Army Air Corps, joining "because I was broke and they were trying to get us in. " Commissioned an officer, he was sent back to the states and stationed at Rockwell Field, in San Diego, California, to teach combat fighting tactics to the new AAC pilots. During the weekends, Wellman would fly up to Hollywood and land on Douglas Fairbanks' polo fields to spend the weekend with him. Fairbanks said that he would help the returning hero break into the movies when the war was over, and he was as good as his word. Fairbanksは、ウェルマンを俳優にしようとした。 ”The Knickerbocker Buckaroo” (1919)の青年役、 ”Evangeline” (1919)の若い士官に起用したが、 演技は、ウェルマンの好むところではなかった。 彼は男つぽい監督Raoul Walshにクビにされた。 主演女優、しかも監督の妻をひっぱたいたからである。 演技をきらったウェルマンは、Wellmanに、監督になりたいと訴えた。 Fairbanksは、映画会社に彼を推薦した。 監督になりたかったのは、助演俳優よりも、 お金が入ると思ったからだった。 (駆け出し時代) Goldwyn Pictures hired him as a messenger in 1920, and he soon made his way up the ladder, first as an assistant cutter, then as an assistant property man, then as a property man, assistant director and second unit director, before making his uncredited directorial debut later that year at Fox with The Twins of Suffering Creek (1920) (starring Dustin Farnum (the silent film B-Western star whom Dustin Hoffman's star-struck mother named the future double-Oscar winner after). Wellman later remembered the film as awful, along with such other B-Westerns as _Cupid's Fireman (1923)_ starring Buck Jones, whose Westerns he began directing in 1923 after serving his apprenticeship. フォックスは、1923年、彼に最初の監督をやらせた。 Buck Jonesの馬オペラ”Second Hand Love” (1923)であり、 ”The Man Who Won” (1923)である。 1924年、フォックスは彼をクビにする。 ”The Circus Cowboy” (1924)を完成し、昇給を要求したからだった。 He moved to Columbia to helm When Husbands Flirt (1925), then over to Metro-Goldwyn-Mayer for the slapstick comedy The Boob (1926) before landing at Famous Players-Lasky (now known as Paramount Pictures after its distribution unit) where he directed You Never Know Women (1926) and The Cat's Pajamas (1926). It was as a contract director at the now renamed Paramount Famous Lasky Corp. that he had his breakthrough, due to his flying background. (名作「つばさ」) パラマウント映画は、史劇の航空映画”Wings”(1927)を ウェルマンに撮らせた。 この映画は、最初のアカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。 Paramount paid Wellman $250 a week to direct "Wings" (he also appeared one-time as a stunt-pilot, flying one of the German planes that landed and rolled over). The production that employed 3,500 soldiers, 65 pilots, and 165 airplanes. The massive production went over-budget and over-schedule due to Wellman's perfectionism, and he came close to being fired more than once. It took a year to film "Wings", but when it was released, it turned out to be one of the most financially successful silent pictures ever released and helped put Gary Cooper, whom Wellman personally cast in a small role, on the path to stardom. "Wings" and Wellman's next flying picture, _ Legion of the Condemned, The (1928)_ (which starred Gary Cooper), initiated the genre of World War One aviation movie, which included such famous works as Howard Hughes' ' Hell's Angels (1930) and Howard Hawks's The Dawn Patrol (1930). Despite his success in bringing in the first "Best Picture" Oscar winner, Paramount did not keep Wellman under contract. Wellman's disdain for actors already was flourishing by the time he wrapped "Wings". 多くの俳優は、猛烈にウェルマンを憎悪した。 いい演技を引き出すために、猛烈にいじめるからである。 彼は、男のなかの男だった。 ナルシズムに酔った男優がキライだったが、ともに働くのを好んだ。 女優たちときたら、シーン毎に、 メイクや髪の手入れに時間をかけるのが、嫌いだったのだ。 早撮りだった。 大酒飲みで、大混乱のセットを監視していた。 (5回の結婚) He married five women, including a Zeigfeld Follies showgirl, before settling down with Dorothy Coonan Wellman, a former Busby Berkeley dancer. Wellman believed that his Dorothy saved him from becoming a caricature of himself. She appeared in as a tomboy in Wild Boys of the Road (1933), a Depression Era social commentary picture made for the progressive Warner Bros. The film is a favorite of Martin Scorsese. (名作の数々) It came two years after Wellman's masterpiece of the era, The Public Enemy (1931), one of the great early talkies, one of the great gangster pictures, and the film that made James Cagney a superstar. Scorsese says that Wellman's use of music in the film influenced his own first "gangster" picture. Mean Streets (1973). Wellman was equally adept at comedy as he was with macho material, helming the original A Star Is Born (1937) (for which won his only Oscar, for Best Original Story) and the biting satire "Nothing Sacred" (1997) -- both of which starred Fredric March -- for producer David O. Selznick. Both movies were dissections of the fame game, as was his satire Roxie Hart (1942), which reportedly was one of Stanley Kubrick's favorite films. 第2次世界大戦中も、 ウェルマンは、傑作をつくり続けた。 ”The Ox-Bow Incident”(1943) ”G.I. Joe:The Ernie Pyle Story”(1998) (TV), そして、戦後の「戦場」 (1949) である。 1950年代、ウェルマンの最高の映画は、ジョン・ウェイン主演だった。 影響を与えた航空映画”The High and the Mighty” (1954) では、 3回目にして最後だったが、アカデミー賞最優秀監督賞にノミネートされた。 最後の映画は、第1次世界大戦の従軍経験を生かした ”Lafayette Escadrille” (1958)で、操縦してみせた。 (引退後) He retired as a director after making the film, reportedly enraged at Warner Bros.'s post-production tampering with a film that meant so much to him. Other than David O. Selznick, the hell-raising iconoclast Wellman was not well-liked. Louis B. Mayer's daughter Irene Mayer Selznick, the first wife of David O. Selznick, said that Wellman was "a terror, a shoot-up-the-town fellow, trying to be a great big masculine I-don't-know-what." The first Mrs. Selznick didn't like Wellman. (栄誉) 1973年、アメリカ監督組合は、 彼に”Lifetime Achievement Award”を授与した。 1975年、白血病で死んだ。 despite the many masterpieces of his oeuvre which put to shame many of the rediscovered "masters" of film.


キングソロモン

オトーサン、 「昔、読んだなぁ」 内容は忘れてしまいましたが、 血湧き肉踊るオハナシだったように記憶しております。 ソロモン王の秘宝を探しに、奥地まで。 この映画、シネマスコープがうれしかった頃のものです。 原題:King Solomon's Mines (1950) 監督:Compton Bennett/Andrew Marton 原作:H. Rider Haggard 脚本:Helen Deutsch Genre: Adventure / Romance / Action 上映時間:103分 あらすじ: アフリカで活躍するガイドのアランは、 若い女性エリザベスに高額な謝礼を提示されて、 行方不明になった彼女の夫を渋々探すことになる。 2人は出会いから冒険旅行の間、事あるごとにいがみ合う。 目をみはる大自然、野生動物や人食い人種との戦い... 2人は、行方不明の夫をみつけ、いい関係になれるだろうか? 出演者: Stewart Granger .... Allan Quatermain(アラン) Deborah Kerr .... Elizabeth Curtis (エリザベス) Richard Carlson .... John Goode(ジョン) オトーサン、 「渋い役者だなぁ」 スチュワート・グレンジャー、 海外映画俳優マガジンに経歴が出ていません。 相手役のデボラ・カー、名女優ですが、 この映画では、さほどでもありません。 「地上より永遠に」(ここよりとわに)の演技は、 若い頃みて感銘を受けたものですが... DEBORAH KERR  デボラ・カー 誕生日 1921/9/30 出身 スコットランド・ヘレンズバー イングランドはバレエ学校に学び、野外劇に出演したところを カブリエル・パスカル監督の目に留まり、41年に映画初主演。 「わが息子エドワード」「地上より永遠に」「王様と私」 「白い砂」「旅路」「サンダウナーズ」で 6度もアカデミー賞にノミネートされるが、受賞に至らず。 94年にアカデミー特別名誉賞が贈られた。 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1941年「バーバラ大佐」 1943年「老兵は死なず」 1947年「黒水仙」「自信売ります」 1949年「わが息子エドワード」 1950年「キングソロモン」 1951年「クェ・ヴァディス」 1952年「ゼンダ城の虜」 1953年「東方の雷鳴」「悲恋の王女エリザベス」      「ジュリアス・シーザー」「地上より永遠に」 1955年「情事の終わり」 1956年「怒りと冒涜」「王様と私」「お茶と同情」 1957年「白い砂」「めぐり逢い」 1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」 1959年「旅」「悲愁」「愛ふたたび」 1960年「サンダウナーズ」「芝生は緑」 1961年「六年目の疑惑」「回転」 1964年「ドーヴァーの青い花」「イグアナの夜」 1965年「結婚専科」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「天使のいたずら」 1969年「さすらいの大空」「アレンジメント/愛の旋律」 1982年「検察側の証人」 1986年「炎のエマ」 その他の出演者: Hugo Haas .... Van Brun aka Smith Lowell Gilmore .... Eric Masters, District Commissioner Kimursi .... Khiva, Chief Bearer in Red Fez Siriaque .... Umbopa, Tall Prince-in-Exile Sekaryongo .... Chief Gagool, Witch-like Guide to Diamond Mines Baziga .... King Twala, Usurper User Rating: 6.8/10 (1,065 votes) オトーサン、 「ちょっと低すぎないか?」 アカデミー賞受賞 ・撮影賞(カラー) ・編集賞 同ノミネート ・作品賞 User Comments: Harvardboyさん USA 2004年7月30日 恐るべき冒険物語 ”King Solomon's Mines”の1950年版は、 現代のアクション/冒険映画で失われたものを示している。 登場人物は、普通の人間として現れる。 撃たれ、追われ、高所から宙吊りになる。 2人の主役、アランとエリザネスは、 映画が進行するにつれて、 よくあるロマンス小説の登場人物から、 3次元の、気になってしょうがない人物へと変貌する。 シェイクスピア劇ではないが、 今日よくみかける魂の入っていない ローラーコースター映画とは、かけはなれている。 スチュワート・グレンジャーも、デボラ・カーも、カンペキである。 グレンジャーが演じるのは、 世に倦んでいるが、きちんとしたガイド兼ハンターであり、 カーが演じるのは、行方不明の夫を探すために 彼を雇った尊大な女性である。 助演人も、おなじくよい。 特に、アフリカ人俳優たちは、端役だが、 この映画では、重要な役割を演じている。 ビジュアル面はというと、ゴージャスそのもの。 アフリカとその野生のすばらしいシーンが山盛りになっている。 現地の音楽や儀式を再現している。 これは、その後の50年間まったく消滅してしまったものだ。 観客は気づくべきだ。 最初の数分で、2頭の象が殺される。 ショックだった。 いまの映画では、動物を殺すシーンはないからだ。 すばらしい映画である。 人間的要素と冒険物語がうまくミックスしている。 オトーサン、 「グレンジャーについて、調べてみよう」 物腰の随所に欲求不満がにじみでている役者です。 その原因は何なのか? 幸いIMDbに詳しい経歴紹介がありました。 長文ですが、頑張って翻訳しましょう。 スチュワート・グレンジャーは、 ロンドンで、俳優Luigi Lablacheの孫として生まれた。 Epsom Collegeに入学したものの、医学士への道を断念する。 役者を志し、ロンドンのWebber-Douglas School of Dramatic Artに入る。 1935年、初舞台は"The Cardinal at Hull"。 1936年から37年まで、 Birmingham Repertory Companyにいて、 1938年、ロンドンのウエスト・エンドで"The Sun Never Sets"に出演した。 次第に認められるようになっていったが、 第2次世界大戦がはじまって、1940年に英国陸軍に入隊した。 だが、負傷し、1942年、軍務を解かれる。 英国映画界は、主演俳優が不足していたので、 たちまち、映画デビューを果たした。 Gainsborough Picturesの”The Man in Grey (1943)”である。 これは、最初の成功するロマンス映画となった。 アメリカの有名俳優ジェームス・スチワートと間違えられないために、 彼は、James Leblanche Stewartを、Stewart Grangerと改名した。 だが、映画の仕事には満足できなかった。 いつまでも猪突猛進タイプのヒーロー役しかなく、 後輩のJames Masonがいい役を取ってしまうのだ。 Masonがハリウッドにスカウトされたおかげで、 ようやく、グレンジャーはマシな役を得るようになった。 洗練された「シーザーとクレオパトラ」(1945)では、 クロード・レーンやヴィヴィアン・リーといったスターとの共演も実現した。 注目されていた若い女優、ジーン・シモンズとも共演できた。 40年代、グレンジャーの主役はかなりの数にのぼった。 だが、シモンズのほうは、知らないままに、英国映画史にその名をとどめていった。 デイビッド・リーン監督の”Michael Powell”では、小さいが記憶に残る役、 そして、歴史的な「ハムレット」(1948)では、オフィーリアの大役で、 アカデミー賞にノミネートされた。 グレンジャーと彼女は、コメディ”Adam and Evelyne”(1949)でも共演した。 映画だけでなく、私生活でも仲良くなり、婚約した。 同じ時期、グレンジャーのハリウッド進出の夢がかなえられた。 2人は結婚し、1950年、MGM と契約した。 ハリウッドでは、彼は、ロマンティックな役のスターになり、 観客に愛されたが、まだ満足できなかった。 彼は、”エロール・フリン”の法定相続人となった。 リメイクの”The Prisoner of Zenda” (1952)と”Scaramouche” (1952) という2つの大衆映画で、暴漢役を演じたのだ。. 彼とシモンズは、”Young Bess” (1953)でも共演した。 グレンジャーは、ロマンティックな主役だったが、 映画は、シモンズに焦点をあてていた。 50年代を通じて、ハリウッド全盛時代になると、 シモンズは、まぎれもないスターになっていった。 「エルマーガントリー」(1960)と「スパルタカス」(1960)が大ヒットしたのだ。 結婚したカップルの間での宣告なしの競争状態は、 結婚にとっては、毒薬のようなものだった。 1960年、2人は離婚し、 その後の10年、グレンジャーは、多くの仕事をドイツでこなし、 イタリーやスペインでも働いた。 興味深いことに、同時期、シモンズは、アメリカでは、 いい役に恵まれなかった。 1970年代と80年代、グレンジャーは、少し映画に出るだけで、 もっぱら格下のTV映画番組に出たり、NYの舞台に出ていた。 皮肉なことに、シモンズも、同じような状態だった。 グレンジャーは、自伝”Sparks Fly Upwards”で、ハリウッド批判を展開した。 幻影のスター街道を扱い多くの他のストーリーを交えていた。 真実味がこもっており、共感できる。 彼は自分のキャリアに幻滅していた。 確かに、有名俳優のように深味のある役を演じることはなかったが、 いつも手堅い演技がやれる俳優である。 それが、彼の伝説となった。


十二哩の暗礁の下に

オトーサン、 「海洋ものが続くなぁ」 これはクストーの映画よりも少し前の映画。 アクアラングでなくヘルメットや命綱をつけた 漁師たちが主人公なので、海中シーンにハラハラします。 原題:Beneath the 12-Mile Reef (1953) 監督:Robert D. Webb 脚本:A.I. Bezzerides Genre: Adventure Country: USA Language: English / Greek 上映時間:102分 あらすじ: マイクとトニーは、ギリシャ人の父子。 フロリダ沿岸で、海綿を取って暮らしている。 悪人アーノルドとリース兄弟に海綿を盗まれて、 マイクは、危険な十二哩の暗礁の下にもぐることにする。 そこには、海綿がうじゃうじゃあるのだ。 だが、マイクは深みに引きづりこまれ、死に至る。 危険な海綿採取の仕事を息子のトニーに託す。 だが、トニーには、グウィネスという伴侶ができていた。 出演者: Gilbert Roland .... Mike Petrakis(マイク) Robert Wagner .... Tony Petrakis(トニー) Terry Moore .... Gwyneth Rhys(グウィネス) オトーサン、 「トニーとグウィネスの恋は、微笑ましいな」 エデンの園のアダムとイブや、 ロミオとジュリエットを想いださせます。 ROBERT WAGNER  ロバート・ワグナー 誕生日 1930/2/10 出身 米ミシガン州デトロイト 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1950年「THE HAPPY YEARS」「地獄の戦場」 1951年「結婚しましょう」「フロッグメン」 1952年「栄光何するものぞ」「我が心に歌えば」 1953年「十二哩の暗礁の下に」「タイタニック」 1954年「炎と剣」「折れた槍」「白い羽根」 1955年「山」 1956年「ならず者部隊」「赤い崖」「犯人は警官だ」 1957年「無法の王者ジェシィ・ジェイムス」 1958年「追撃機」「大戦争」「恋愛候補生」 1959年「ひとこと言って」 1960年「夜は泣いている」 1962年「戦う翼」「史上最大の作戦」「アルトナ」 1963年「ピンクの豹」 1966年「動く標的」「国際秘密結社」 1967年「夜の誘惑」「華麗なる報酬」 1968年「大泥棒」 1969年「レーサー」 1970年「海底都市」 1971年「ケーブルカー殺人事件」 1972年「サンフランシスコ捜査線」「原潜ポラリスSOS」       「ザ・ビールス/恐怖の病原菌」       「コルディッツ大脱走」 1973年「愛ふたたび」(TM) 1974年「タワーリング・インフェルノ」 1976年「ミッドウェイ」「ローナ・ラヴの伝説」       「熱いトタン屋根の猫」(TM) 1978年「真珠湾/運命を変えた四日間」(TM) 1979年「エアポート80」 1981年「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」 1983年「ピンクパンサー5/クルーゾーは二度死ぬ」 1984年「ウィンザー公掠奪/第三帝国の陰謀」 1986年「アクトレス ある女優の栄光と挫折」「おしゃれ泥棒2」 1988年「神々の風車」(TM)       「ブカレスト・コネクション炎の国際暗殺指令」(TM) 1989年「新80日間世界一周」 1990年「ジョン・キャンディーの夢におまかせ」       「フランク・シナトラ 栄光のマイ・ウェイ」(ドキュメンタリー) 1991年「拳銃貸します」 1992年「ザ・プレイヤー」▲「女弁護士ロージー・オニール」(TM) 1993年「ドラゴン/ブルース・リー物語」「スーパースターズ」 1997年「オースティン・パワーズ」 1998年「ワイルドシングス」「発光体」 1999年「オースティン・パワーズ:デラックス」◆「クレイジー・イン・アラバマ」       「クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル」 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◆「マーキュリー・ミッション」(TM) 2001年「ワンダフル・ドッグ ともだちはレトリバー」(TM) 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 TERRY MOORE  テリー・ムーア 誕生日 1929/1/7 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 幼い頃からモデルをし、11才で映画デビュー。 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 「愛しのシバよ帰れ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。 子役から大人の女優への脱皮に苦心した女優の一人。 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1941年「明日への戦ひ」 1944年「君去りし後」「ガス燈」 1949年「猿人ジョー・ヤング」 1952年「愛しのシバよ帰れ」 1953年「綱渡り男」「十二哩の暗礁の下に」「壮烈カイバー銃隊」 1955年「足ながおじさん」 1956年「ならず者部隊」 1957年「青春物語」 1965年「勇者の街」「黒い拍車」 1966年「渡り者」「零戦突破」 1968年「短刀と呼ばれる男」 1982年「二重露出」 1985年「ヘル・ホール」 1989年「ビバリーヒルズ・ブラッツ」 その他の出演者: J. Carrol Naish .... Socrates Richard Boone .... Thomas Rhys Angela Clarke .... Mama Petrakis Peter Graves .... Arnold Jay Novello .... Sinan Jacques Aubuchon .... Sofotes Gloria Gordon .... Penny Petrakis Harry Carey Jr. .... Griff James Harakas .... Card Charles Wagenheim .... Paul Marc Krah .... Fat George Rush Williams .... David Rhys User Rating: 5.5/10 (251 votes) オトーサン、 「低すぎないか?」 ギリシャ人が主人公で、 英国人が悪者という設定が 影響していなければいいのですが。 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(カラー) User Comments: Snow Leopardさん Ohio 2006年2月22日 要するに普通の映画、雰囲気はかなりいい。 ごく普通の映画。 だが、いい雰囲気にやや助けられている。 舞台の設定が、かなり創造的である。 お話しそのものは、まったく使い古しのアイディアだが、 うまく機能している。 というのも、舞台と景色がストーリーに彩りを与えているからだ。 配役もまあまあ。 ちょっと長いが、このジャンルとしては手堅い映画になっている。 マイクとトニーは、ギリシャ人の父子。 物語は、フロリダ沿岸で海綿を取って暮らしている漁師が 直面する脅迫、偏見、経済競争で、 これに 異文化間の恋の芽生えがからむ。 それは、緊張を和らげ、また最悪の葛藤の原因ともなる。 若きロバート・ワグナーが主演している。 彼の演技はまだ一面的だが、存在感がある。 Peter Gravesは、その競争相手で、 テリー・ムーアをめぐって争う。 おそらく一番いい演技をしたのは、 ワグナーの父親役を演じたGilbert Rolandだろう。 生意気な人柄だが、商売には通じている。 家族を養うために、リスキーな暗礁へもぐるのだ。 見事なカラー撮影のおかげで、いい雰囲気である。 とくに、いくつもの舞台でのたくさんのディテールが効果を上げている。 この映画で、海辺が主な舞台になっている。 それが、登場人物を動かし、アクションにつながる。 こうしたことで、おなじみの物語が面白くなっている。 オトーサン、 「死ぬまでにダイビングを覚えたいものだ」 伊豆で出会ったスク−ルのおじさん、いわく。 年とっていても、泳げればダイジョウブですよ。 来年の夏、挑戦するか。 伊豆、沖縄、グアム、グレート・バリア・リーフ... もぐったら、さぞ気持ちいいでしょう。 素人だと潜水病にかかりそうですが...


沈黙の世界

オトーサン、 久しぶりに柏市図書館しょうなん分館へ。 あれ?今日は休館日? いつも満車なのに、1台もなく、沈黙の世界。 でも、図書館は賑わっていました。 お盆休みの一コマでした。 原題:Le Monde du silence(1956) 監督:Jacques-Yves Cousteau/Louis Malle 脚本:Jacques-Yves Cousteau Genre: Documentary Country: Italy / France Language: French 上映時間:86分 あらすじ: 世界初の海洋ドキュメンタリー 海洋調査船カリプソ号に乗って、 地中海から紅海、インド洋、ペルシャ湾で撮影。 イルカの大群、マッコウクジラや海亀との出会い、 そして神秘的な深海の様子が描かれている。 出演者: Jacques-Yves Cousteau .... Himself Frederic Duman .... Himself Albert Falco .... Himself オトーサン、 「へぇ、アクアラングの発明者なんだ」 クストー監督の経歴を紹介しましょう。 ○ジャック=イヴ・クストー  フランス海洋探検家。  「ライフアクアティック」(2004、ウェス・アンダーソン監督)の主人公。  1910年、ボルドー近郊に生まれ、  1930年、海軍士官として潜水技術を研究・開発した。  1943年、友人の技師エミール・ガニアンとアクアラングを共同開発。  1945年、仏軍海洋調査隊を創設し、  1951年〜カリプソ号で紅海を海洋調査する。  1957年、海軍退役後、モナコ海洋博物館所長に就任。  その後も、海洋やアマゾン川の探索、海中居住実験などを行った。  1997年6月25日死去。享年87歳。  主な映像作品に、海洋三部作  ・「沈黙の世界」(1953)、  ・「太陽の届かぬ世界」(1964)、  ・「世界の果てへの旅」(1975)  主な著作に  ・「沈黙の世界」(1956)、  ・「大いなる海の覇者」(1971、フィリップ・クストー共著)などがある。   User Rating: 7.5/10 (103 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・ドキュメンタリー長編賞   カンヌ国際映画祭 ・パルム・ドール受賞:ジャック=イヴ・クストー/ ルイ・マル User Comments: mulvennaさん United States 2005年1月26日 偉大で歴史的な海中ドキュメンタリー I remember seeing this first クストーのこの最初のドキュメンタリーを 見たときのことをよく覚えている。 魅惑された. アクアラングがはじめて使われたのだ。 それまでのように、ヘルメットをかぶり、 エア・ホースやケーブルにつながれないですむので、 行動の自由度が増し、ダイバーは樂になった。 まったく新しくエキゾチックな世界を開き、 ビーチへの旅はエキサイテイングなものとなった。 昔のLloyd Bridges Sea Hunt TV showとは、 比べものにならない。 ケーブルやホース付きでは、どうにもならないではないか? それに、クストーは巨匠である。 私の生きている間に、クストーの世界がDVDになるように祈る。 英語の字幕がほしい。 もう一度見たいと願いつつ、既に50年が経過した。 オトーサン、 「そんなに見たいのかなぁ?」 この程度の海中撮影映像は、 いまとなっては、NHKでいくらでも見られます。 でも、きっと思い出が一杯つまっているのでしょう。 IMDbに、クストー語録が載っていました。 含蓄があるなぁ。 ○クストー語録  あるものを通して全体を発見するためには、  寛大な心を必要とする。  ヴイオリンしかなかったら、  自らを世界に開いていくには、  コンサートで、バイオリン演奏をするしかないだろう  我々は海を大事にし、動物たちの群を育てよう ... 野蛮な狩人としてではなく、農民として海に接しよう。 それこそが、文明というものだ。  いまみたいにやりたい放題はダメだ。  その障害は、貪欲な心。  変わろうとしなければ、 人類は地球から消えて、昆虫の世界になるだろう。  要するに、科学者とは何か? 大自然の鍵穴から、何が起きているんだろうと  覗きこんでいる好奇心にあふれた男だ。  海は宇宙のお針子だ。


愛の調べ

オトーサン、 「”愛の調べ”か、いい日本語だなぁ」 どう翻訳すればいいのか、考えました。 どうっていうことはないのです。 "Song of Love"でした。 原題:Song of Love (1947) 監督:Clarence Brown 戯曲:Bernard Schubert/Mario Silva 脚本:Robert Ardrey /Ivan Tors/Allen Vincent/Irma von Cube Genre: Drama / Romance / Music Color: Black and White 上映時間:119分 あらすじ: 作曲家のロベルト・シューマンは、 交響曲を作曲しようと日夜苦闘していた。 愛妻クララは、彼を支えた。 生涯の友人である作曲家ブラームスも、彼を支えた。 出演者: Katharine Hepburn .... Clara Wieck Schumann (クララ) Paul Henreid .... Robert Schumann(ロベルト) Robert Walker .... Johannes Brahms(ヨハネス) オトーサン、 「巧いけど、ちがうような気がする」 クララ・シューマンを演じるのは、キャサリン・ヘプバーン。 アカデミー賞を4回も受賞。 相手役の男性2人は、ちょっと物足りませんでした。 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、RKOにスカウトされ、 32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 「招かれざる客」、「冬のライオン」、「黄昏」でも主演女優賞を手に。 42年「女性NO.1」以来、 親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」       「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 PAUL HENREID  ポール・ヘンリード 誕生日 1908/1/10-1992/3/29 出身 イタリア・トリエステ 出演作 1935年「郷愁」 1939年「ミュンヘンへの夜行列車」 1942年「パリのジャンヌ・ダーク」「情熱の航路」「カサブランカ」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1945年「海賊バラクーダ」 1946年「愛憎の曲」「まごころ」 1947年「愛の調べ」 1949年「欲望の砂漠」 1951年「盗まれた顔」 1952年「罠!」 1954年「我が心に君深く」 1956年「ラスヴェガスで逢いましょう」 1959年「戦雲」 1961年「黙示録の四騎士」 1965年「クロスボー作戦」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1977年「エクソシスト2」 ROBERT WALKER  ロバート・ウォーカー 誕生日 1918/10/13-1951/8/28 出身 米ユタ州ソルトレイクシティ 出演作 1943年「キューリー夫人」 1944年「東京上空三十秒」「君去りし後」 1947年「始めか終りか」「大草原」「愛の調べ」      「雲晴れるまで」 1948年「ヴィナスの接吻」 1951年「復讐の谷」「見知らぬ乗客」 その他の出演者; Henry Daniell .... Franz Liszt Leo G. Carroll .... Prof. Wieck Elsa Janssen .... Bertha Gigi Perreau .... Julie 'Tinker' Furlong .... Felix Ann Carter .... Marie Janine Perreau .... Eugenie Jimmy Hunt .... Ludwig Anthony Sydes .... Ferdinand Eilene Janssen .... Elise Roman Bohnen .... Dr. Hoffman Ludwig Stossel .... Haslinger User Rating: 6.5/10 (149 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: arturusさん New York, NY 2005年12月20日 誠実な試み この映画は、 作曲家ロベルト・シューマンとその妻クララ、 そして、前途有望な若きヨハネス・ブラームスの関係を 誠実に描こうとして製作されている。 実話をかなり変えている。 シューマン夫妻の手紙によれば、 クララの若きブラームスに対する感情は、 ロマンティックなものというより、母親らしいものだった。 ブラームスは、クララのことを想っていたが、 その特殊な関係を自覚し、受け容れていた。 この映画でのロベルトの描写は、よくないし、正確でもない。 おそらく、ポール・ヘンリードの淡白な演技のせいだろう。 ブラームスは、登場する唯一の若い男性だが、 ロベルトの親友となり、彼を支えた。 クララもまた同様だった。 いまでは、ロベルトの病気や死の原因は、 梅毒のせいだと判明しているが、 この映画はその辺を曖昧にして、 彼の悪いところを隠している。 機知に富み、強い意思をもつクララの描写はより正確である。 キャサリン・ヘプバーンの起用は適切だった。 表面的には、ちがうように思えるが。 この映画の最良のシ−ンは、 シューマン一家の騒々しさであり、 夫に作曲に専念してもらうために、 育児や家事に精をだしている描写である。 ロベルトの死後、実際のクララは、 彼の伝説を守るために、その人生を捧げたのだった。 この3人を敬意をもって描いており、 大げさな会話もそれなりに効果的だったので、 この映画はそう悪いものではない。 ロバート・ウォーカーは、若きブラームスそっくりである。 とくに、30代のブラームスは、危険な存在だった。 アーサー・ルビンスタインを起用して、 ピアノ演奏をさせているが、当惑させられた。 別の人物が弾いているのに、 ちがうように感じさせる努力をしていなかったのだ。 それに、ルビンスタインは、 ブラームスやシューマンの演奏者として優れているわけでもない。 リストの演奏のほうは、よかった。 オトーサン、 「ふーん、そうなんだ」 どれも見事な演奏に聞こえましたが... 玄人は、やはり、ちがいが分かるようですね。 主人公であるクララについて勉強しておきましょう。 ○クララ・シューマン  Clara Josephine Wieck-Schumann, 1819/9/13 - 1896/5/20 ドイツのピアニスト、作曲家。 父フリードリヒ・ヴィークは、ピアノ教師。  クララが幼いときに妻と離婚し、子育てに専念。  なかでも、クララを「第二のモーツァルト」にしようとした。  12歳で、彼女はヨーロッパで演奏会をして回るようになる。  作曲家としても幼くして才能を発揮していたが、  当時は女性が作曲家になる事は世間に認められていなく、  女性というだけで曲を正当に評価してもらえなかったために  21歳頃に作曲をやめ、ピアニストとして生きる事を決意する。  クララの作曲は当時のモーツァルトやベートーベンが  同年代の頃に書いたものと比較しても遜色がなく、  作曲をやめていなかったら彼女は最高の作曲家として  名を連ねていたかもしれないという人もいる。  ロベルト・シューマンと結婚した後は、  彼が子煩悩であったために13人もの子供をもうける  20年間もの間妊娠しながら演奏会をしてヨーロッパを回っていたという。  彼女自身は子供に関しては「3、4人で十分」という言葉を残している。 夫の死後はヨハネス・ブラームスとの親交が深く、 一時は恋愛に近い関係になった時期もあったようだが、 結局再婚することはなかった。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ゴジラ

オトーサン、 「返しに行かなくてはなぁ」 柏市図書館しょうなん分館で借りた 懸案の”ゴジラ”、ようやく見ました。 「そういえば、昔、見たっけ」 原題:ゴジラ(1954) 監督:本多猪四郎 原作:香山滋 脚本:村田武雄/ 本多猪四郎 特殊技術:円谷英二 Genre: Action / Drama / Horror / SF / Thriller / War Color: Black and White 上映時間:98分 あらすじ: 5メートルの放射能の息を吐く怪獣が 水爆実験のために、出現する。 大暴れし、東京を破壊して回る。 ひとびとは、ゴリラを退治できるだろうか? 出演者: 志村喬 .... 山根恭平(古生物学者) 河内桃子 .... 山根恵美子 宝田明 .... 尾形秀人(南海サルベージ技師) 平田昭彦 .... 芹沢大助 オトーサン、 「みんな、そう演技がうまいとはいえんなぁ」 全員、ゴジラのド迫力に負けてしまったのでしょう。 その他の出演者: 堺左千夫 .... 萩原(毎朝新聞記者) 手塚勝己 .... 毎朝新聞デスク 村上冬樹 .... 田辺博士 鈴木豊明 .... 新吉 山本廉 .... 新吉の兄 馬野都留子 .... 新吉の母 岡部正 .... 田辺博士助手 小川虎之助 .... 船舶会社社長 中島春雄 .... 変電所技師 林幹 .... 国会委員長 恩田清二郎 .... 大山代議士 菅井きん .... 大沢代議士 榊田敬二 .... 大戸島村長 高堂國典 .... 漁夫 東静子 .... ダンサー 鴨田清 .... ダンサーの連れの男 User Rating: 7.1/10 (1,760 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: OllieSuave-007さん Sacramento, California USA 2004年7月10日 最初のオリジナルのゴジラ これがすべてのはじまり。 最初のオリジナルのゴジラなのだ。 東宝が贈るSF怪獣映画の長いシリーズのはじまり。 この映画は、 ドラマからサスペンスへ、 スリルからホラーへ、 絶望から希望へと幅広い。 怪獣映画のすべての要素がここにはある。 火を吐く怪獣、建物の倒壊、市内を覆う炎の壁、 逃げまどい、叫ぶ市民たち、嵐と海、戦車と軍隊、 科学者たちとその理論と発明品。 登場人物の間の愛の三角関係が、 怪獣の筋書きとうまくブレンドされている。 ゴジラが、はじめて東京を攻撃する。 死と破壊の出没シーン、 ゴジラが覚醒した結果生じた陰鬱なシーンの数々は強烈だし、 希望と光のシーンも力強い。 本多猪四郎監督は、いい仕事をした。 作曲家・伊福部昭は、映画音楽の傑作をものにした。 香山滋の原作はすばらしいし、 村田武雄の脚本も上出来だし、, 円谷英二の特殊効果は卓越している。 俳優の志村喬、宝田明、河内桃子、平田昭彦はすばらしい演技をした。 中島春雄、手塚勝己、高杉良作は、 ゴジラを恐ろしくリアルなものにするいい仕事をした。 水爆実験の残酷な結果が描かれているは、いい。 現実世界へのメッセージである。 オリジナルのゴジラを創造的な手法で説明している。 いくつかのSF映画とはちがって、 この映画には、すべての要素が結びつけられており、 かったるい結末も、筋書きの穴もない。 要するに、この映画は、ただの解き放たれた怪獣映画ではない。 これは、真の古典映画であり、 映画史における多くのSF映画の水準を超えている。 東宝が贈る成功した長いゴジラや他の怪獣SF映画のはじまりである。 評価は、A。 オトーサン、 「この映画、当時はそう思わなかったけれど、 後世にすごい影響があったんだなぁ」 ○ゴジラの後日談  アメリカに買い取られ、テリー・モース監督により  レイモンド・バーを、カイロ赴任途中に友人の芹沢博士に会うため  日本に立ち寄ってゴジラ事件に遭遇する新聞記者役で配した  「怪獣王ゴジラ (Godzilla,king of the monsters)」として再編集された。  世界各国で上映されて人気を呼び、ゴジラの名を国際的にする端緒となった。  なお、名匠スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスも、  この『怪獣王ゴジラ』を幼いころに見て大きく影響を受けたという。  作品中に登場する大戸島は実際には島でない鳥羽市石鏡町。  だが、当時は幹線道路が貧弱であったため、陸の孤島だった。    ・昭和版: ゴジラ (1954) - ゴジラの逆襲 - キングコング対ゴジラ -         モスラ対ゴジラ - 三大怪獣 地球最大の決戦 - 怪獣大戦争 - ゴジラ・エビラ・モスラ - ゴジラの息子 - 怪獣総進撃 - ゴジラ・ミニラ・ガバラ - ゴジラ対へドラ - ゴジラ対ガイガン - ゴジラ対メガロ - ゴジラ対メカゴジラ - メカゴジラの逆襲  ・平成VS版: ゴジラ (1984) - ゴジラvsビオランテ - ゴジラvsキングギドラ - ゴジラvsモスラ - ゴジラvsメカゴジラ - ゴジラvsスペースゴジラ - ゴジラvsデストロイア  ・ミレニアム版: 2000 ミレニアム - ゴジラ×メガギラス - ゴジラ・モスラ・キングギドラ - ゴジラ×メカゴジラ - ゴジラ×モスラ×メカゴジラ - FINAL WARS  ・海外制作: GODZILLA  ・番外: ゴジラアイランド  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


心の旅路

オトーサン、 「おお、奇遇だ!」 昨日「二都物語」でお目にかかった ロナルド・コールマンが主演しているじゃありませんか。 題名:Random Harvest (1942) 監督:Mervyn LeRoy 原作:James Hilton 脚本:Claudine West /George Froeschel/Arthur Wimperis Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:125分 あらすじ: 第1次世界大戦の復員兵レイナーは、 記憶喪失で精神病院に収容されている。 そこを脱出した彼は、踊り子ポーラに助けられ、 彼女と結婚し、地味だが、まともで幸せな暮らしを送る。 だが、事故によって、 彼は以前の上流階級の暮らしの記憶を取り戻す。 一方、戦後のポーラとのことはすべて忘れてしまう。 かくして、ひとりの男が消え、 行方不明になっていた別の男が出現し、 膨大な遺産を受け継ぐことになる。 忘れ去られた妻はどうしたのだろう? レイナーは、かつての妻ポーラのことを思いだせるのだろうか? 出演者: Ronald Colman .... Charles Rainier (レイナー) Greer Garson .... Paula Ridgeway(ポーラ) Susan Peters .... Kitty Chilcet(キティ) オトーサン、 「うまいなぁ。ほんとに上手だなぁ」 流れるような演技の数々。 目をこらしていましたが、ひとつの破綻も発見できませんでした。 名優2人の経歴をみましょう。 ロナルド・コールマンは、昨日見た「二都物語」で グリア・ガースンは、「ミニヴァー夫人」で すっかりフアンになりました。 RONALD COLMAN ロナルド・コールマン 誕生日 1891/2/9-1958/5/19 出身 英リッチモンド 出演作 1923年「永遠の都」「ホワイト・シスター」 1924年「富貴を茶にして」「桃色の夜は更けて」      「ロモラ」 1925年「楽園の盗賊」「歓楽の舞姫」「スポーツの女神」      「亭主改造」「ダーク・エンゼル」「ステラ・ダラス」       「ウィンダミア夫人の扇」 1926年「お転婆キキ」「ボー・ジェスト」「夢想の楽園」 1927年「悲恋舞曲」「魔炎」 1928年「スペインの花」 1929年「海のロマンス」「ブルドック・ドラモンド」 1930年「曳かれ行く男」「怪紳士」「放蕩息子」 1931年「国際盗賊ホテル」「人類の戦士」 1932年「シナラ」 1933年「仮面の男」 1934年「霧に立つ影」 1935年「戦ふ巨象」「モンテカルロの銀行破り」       「二都物語」 1936年「二国旗の下に」 1937年「失はれた地平線」「ゼンダ城の虜」 1938年「放浪の王者」 1940年「消え行く灯」「ラッキー・パートナー」 1941年「かわいい女」 1942年「心の旅路」 1944年「キスメット」 1947年「ボストン物語」 1948年「二重生活」 1956年「八十日間世界一周」▲ GREER GARSON  グリア・ガースン 誕生日 1903/9/29-1996/4/6 出身 北アイルランド・ダウン郡 「ミニヴァー夫人」でアカデミー主演女優賞受賞 出演作 1941年「塵に咲く花」 1942年「ミニヴァー夫人」      「心の旅路」 1943年「キュリー夫人」 1944年「パーキントン夫人」 1945年「愛の決断」 1946年「冒険」 1948年「奥様武勇伝」 1949年「フォーサイト家の女」 1953年「シュリアス・シーザー」 1955年「荒野の貴婦人」 1960年「ルーズベルト物語」「ペペ」 1966年「歌え!ドミニク」 1967年「最高にしあわせ」 その他の出演者: Philip Dorn .... Dr. Jonathan Benet Henry Travers .... Dr. Sims Reginald Owen .... Biffer Bramwell Fletcher .... Harrison Rhys Williams .... Sam Una O'Connor .... Tobacconist Aubrey Mather .... Sheldon Margaret Wycherly .... Mrs. Deventer Arthur Margetson .... Chetwynd Rainier Melville Cooper .... George Rainier Alan Napier .... Julian Rainier Jill Esmond .... Lydia Rainier User Rating: 7.9/10 (1,283 votes) オトーサン、 「おお、高いスコイだ」 世界の名画であっても不思議ではありません。 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・監督賞:マービン・ルロイ ・主演男優賞:ロナルド・コールマン ・助演女優賞:スーザン・ピータース ・脚色賞 ・美術監督装置賞(白黒) ・劇・喜劇映画音楽賞 User Comments: ecjones1951さん United States 2004年9月16日 唯一の上出来の”記憶喪失”映画 シドニー・ポラックに感謝したい。 今年のEssentials for TCMを選ぶに際して、 記憶喪失をしていなかった。 この「心の旅路」については、 初回上映のときに見た親戚から以前に聞いていたが、 今年になるまで、見る機会がなかった。 なんて素敵な映画だろう。 過度にセンチメンタルにならず、 感慨深く、時々サスペンス調になる。 ロナルド・コールマンとグリア・ガースンの 卓越した演技にうっとりさせられる。 グリア・ガースンが、マレーネ・ディートリッヒのように 歌って踊るなんて、一体誰が想像できただろう! ロナルド・コールマンは多才である。 無声映画、そしてトーキーの時代になっても成功した数少ない俳優である。 彼は次々と勇ましく、英雄的で威厳のある名士になり、 おふざけもし、ロマンチックにもなる。 そのすべてを演じ切っている。 そして、グリア・ガースンも負けていない。 この「心の旅路」と「愛の決断」で、私は彼女のフアンになった。 それに、私と同じ誕生日なのだ。 シドニー・ポラックが長く暖めていた、 この「心の旅路」のリメイクを断念したのは、適切だった。 この映画は、2度とできない。 マービン・ルロイ監督、原作ジェーム・ヒルトン、 そしてすばらしい役者たちの一団を超えることはできない。 オトーサン、 「ほんとだよなぁ」 マービン・ルロイ って、名監督ですね。 経歴をみてみましょう。 それこそ、波乱万丈の人生をへて、 アメリカン・ドリームを体現したひとでした。 MERVYN LeROY  マービン・ルロイ 誕生日 1900/10/15-1987/9/13 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 監督作 1927年「蛮婚崇拝」 1928年「与太空中旅行」「ハロルド・ティーン」「万事円満」 1929年「レヴュー時代」「高速度娘ジャズの巻」「高速度娘蕾の巻」 1930年「高速度娘恋愛合戦」「ハリウッド盛衰記」「女が第一」 1931年「犯罪王リコ」「特輯社会面」「運命の兄弟」「選手の後に娘あり」      「今宵ひととき」 1932年「仮面の米国」「舗道の三人女」「二秒間」 1933年「ブラウンの本塁打」「ゴールド・ディガース」「酔ひどれ船」「世界は還る」 1934年「春の夜明け」「彼の第六感」 1935年「母の素顔」「支那ランプの石油」「いとしのアデリン」 1936年「風雲児アドヴァース」 1938年「婚約リレー」 1940年「哀愁」 1941年「塵に咲く花」 1942年「心の旅路」 1943年「キューリー夫人」 1944年「東京上空三十秒」 1946年「恋愛超特急」 1948年「帰郷」「若草物語」 1951年「クォ・ヴァディス」 1952年「百万弗の人魚」 1954年「ローズ・マリー」 1955年「ミスタア・ロバーツ」(共)「荒野の貴婦人」 1956年「悪い種子」「ロケット・パイロット」 1958年「黄昏に帰れ」「軍曹さんは暇がない」 1959年「連邦警察」 1961年「四時の悪魔」 1962年「ジプシー」 1966年「その日その時」 次に、IMDbで詳しく。 サンフランシスコの大地震と1906年の大火は、 マービン・ルロイにとって、悲劇だった。 彼と父は、生き延びたものの、すべてを失った。 カネを得るために、ルロイは新聞を売り、 歌手のコンテストに参加したりした。 ボ−ドビルの世界では、ルロイとクーパー、 2人の子供たちとピアノで売り出した。 芝居が失敗して後、従兄のJesse L. Laskyと契約し、 ハリウッドに行った。 衣装係、映画のラボ、カメラの助手をやり、 コメディのギャクのライターになり、 サイレント映画でたまに俳優をつとめた。 監督になって、最初の仕事は、「蛮婚崇拝」(1927)だった。 最初のヒット作は、「ハロルド・ティーン」(1928)で、. 週あたり $1,000稼いだ。 ワーナーの"The Boy Wonder"という渾名をもらった。 ライト級の利益を得るという意味だ。 彼のモットーは、シェイクスピアの言葉を借りれば、 「いいストーリーが、いい映画をつくる」であった。 ルロイは、その後の10年間、よりライト級に磨きをかけた。 最初のトーキー映画「Naughty Baby」(1928) 「レヴュー時代」(1929),「高速度娘ジャズの巻」(1929), そして、素朴だが、かなり革新的なミュージカル映画 「高速度娘蕾の巻」(1929)を物にし、 ミュージカルもつくれることを立証した。 大不況の苦しみのなかで、 スタジオのなかでは、不協和音が鳴り響いていた。 観客が欲しているのは、現実逃避ものなのか、 それとも、今日の厳しい現実に対応したテーマの物語がいいのか。 ルロイは、Darryl F. Zanuckの現実主義に味方して、 次の映画の契約を結んだ。 「犯罪王リコ」(1931)は、ギャングスターの流行のはじまりだった。 ルロイは、ドラマティックな監督という名声を得た。 (もっとも、次の作品は、「ハリウッド盛衰記」(1930)だったが) 1930年代を通じて、彼のいくつかの作品は、 社会的主張をテーマにしていた。 通常、負け犬の目でみたものだった。 そのなかの代表作は「」だった。 I Am a Fugitive from a Chain Gang (1932). だが、ワーナーの専属契約の戦馬のひとりとして、 より消化しやすい映画もつくらされた。 ギャン映画の記念碑となった「ゴールド・ディガース」 (1933)である。 もっとも、この作品のなかには、 かなりの社会派意識が含まれているといえる。 Irving Thalbergの死によって、 彼は、MGMの製作陣のトップとなった。. ルロイは、古典映画「オズの魔法使い」 (1939)をプロデュースした。 (部分的に監督もした。クレジットには名前が出なかったが) この映画が受けなかったので、 ルロイは、映画製作から離れる決心をして、監督業に戻った。 彼はいつも俳優たちといい関係だった。 少なからざる大スターを発掘した。 例えば、クラーク・ゲーブルである。 彼は、 Jack L. Warnerの反対で、 ”Little Caesar”の役をもらえなかった) その他には、Loretta Young、Robert Mitchum、 Lana Turnerがいる。 1940年代、彼は多くのヒットを飛ばした。 「塵に咲く花」(1941)、「心の旅路」 (1942)、 そして、当時最も愛国的な映画「東京上空三十秒」である。 戦争末期、彼は1年間、RKOで、プロデューサー兼監督として働いた。 だが、すぐにMGMに戻り、1954年まで働いた。 1950年代のスタジオ・システムの崩壊により、 プロデューサーとは何かを考え直すことになった。 自分の製作会社を設立した。 ワーナー・ブラザースを拠点として、 ヒットした舞台劇をベースにした映画をプロデュースし、監督した。 ルロイは、コメディ、ドラマ、ファンタジー、ミュージカル... いろいろなタイプの映画をつくれるという評判を得たし、 同じタイプの映画は、2度とつくらなかった。 1960年代になると、作品の勢いが失われ、 映画産業の監督業にあきたらなくなっていった。 Pierre Boulleの「猿の惑星」(1968)を手がけようとしたものの、 失敗し、自分のカネをつぎ込むのはリスキーだと思い知った。 とくに、60代半ばの男にとっては。 最後の監督作品は、ジョン・ウエイン主演の 「グリーンベレー」(1968)のいくつかのシーンだった。 1970年代には、Mego Internationalの代表者となり、 西部劇のプロデュースについて語ったが、実らなかった。 だが、長きにわたり才知あり、成功した監督であり、 いくつもの古典作品を生み出したルロイが、 アケデミー賞の最優秀監督賞を受賞しなかったのは、 彼にも責任がある。 カンペキな失敗作はなかったと冗談を言った彼は、 1987年に死んだ。


二都物語

オトーサン、 「こういう邦題は、困るな」 ”嵐の三色旗 〜二都物語〜” 売らんかなで、嵐の三色旗を前にもってきたのでしょう。 「世間に通用しないよなぁ」 原題:A Tale of Two Cities (1935) 監督:Jack Conway /Robert Z. Leonard 原作:Charles Dickens 脚本:W.P. Lipscomb / S.N. Behrman Genre: Drama Color: Black and White 上映時間:128分 あらすじ: いかがわしい法廷弁護士が ありえない友情を通じて償いを果たし、 そして、自分の魂をも救済する。 ディケンスのすばらしい小説を映画化したなかで この映画は、絶対、最高のヴァージョンである。 あらゆる面で、秀逸な映画づくりがなされている。 ロナルド・コールマンの運命を決める演技が光る。 数百人の出演者たちの間にまったく不協和音がない。 まさに、映画史に残る映画のひとつ。 最初だろうが、101回目だろうが、感動できる。 出演者: Ronald Colman .... Sydney Carton(カルトン) Elizabeth Allan .... Lucie Manette(ルーシー) Donald Woods .... Charles Darnay(ダーネイ) オトーサン、 「ロナルド・コールマンって、いうのか。 ...感情表現の巧みな役者さんだなぁ」 並み居る手練れの俳優たちのなかで、 ひときわ突出していました。 RONALD COLMAN ロナルド・コールマン 誕生日 1891/2/9-1958/5/19 出身 英リッチモンド 出演作 1923年「永遠の都」「ホワイト・シスター」 1924年「富貴を茶にして」「桃色の夜は更けて」      「ロモラ」 1925年「楽園の盗賊」「歓楽の舞姫」「スポーツの女神」      「亭主改造」「ダーク・エンゼル」「ステラ・ダラス」       「ウィンダミア夫人の扇」 1926年「お転婆キキ」「ボー・ジェスト」「夢想の楽園」 1927年「悲恋舞曲」「魔炎」 1928年「スペインの花」 1929年「海のロマンス」「ブルドック・ドラモンド」 1930年「曳かれ行く男」「怪紳士」「放蕩息子」 1931年「国際盗賊ホテル」「人類の戦士」 1932年「シナラ」 1933年「仮面の男」 1934年「霧に立つ影」 1935年「戦ふ巨象」「モンテカルロの銀行破り」       「二都物語」 1936年「二国旗の下に」 1937年「失はれた地平線」「ゼンダ城の虜」 1938年「放浪の王者」 1940年「消え行く灯」「ラッキー・パートナー」 1941年「かわいい女」 1942年「心の旅路」 1944年「キスメット」 1947年「ボストン物語」 1948年「二重生活」 1956年「八十日間世界一周」▲ その他の出演者: Isabel Jewell .... Seamstress Edna May Oliver .... Miss Pross Blanche Yurka .... Madame Defarge Basil Rathbone .... Marquis St. Evremonde Reginald Owen .... C.J. Stryver Henry B. Walthall .... Dr. Manette Walter Catlett .... Barsad Fritz Leiber .... Gaspard H.B. Warner .... Gabelle Mitchell Lewis .... Ernest Defarge Claude Gillingwater .... Jarvis Lorry Jr. Billy Bevan .... Jerry Cruncher User Rating: 7.9/10 (1,004 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・編集賞 User Comments: Neil Doylさん U.S.A. 2002年10月16日 ディケンズの物語に忠実な映画 「二都物語」は、4時間分の材料なのに、 デイビッド・セルズニックの製作で、 叙事史を2時間強に収めている。 多くの記憶に残る登場人物がいる。 だが、最も長く記憶に残るのは、 カルトンを演じたロナルド・コールマンだろう。 お針子(Isabel Jewell)が、 ギロチンで死刑になる前に、彼から勇気をもらう。 そのとき、彼は永遠の言葉を漏らす。 「自分がやったことのなかで、最高のことだ...」 Edna May Oliverをみるのは、樂しみである。 ダーネイ役のDonald Woodsは、 やや地味だったが、ハンサムだったし、 Blanche Yurka は、 辛らつなMadame Defarge役で、いい仕事をしていた。 Basil Rathboneも、貴族のMarquis St. Evremonde役で、よかった。 彼の馬車が暴走し、子供を殺す事故が起きたために、 フランスの農民の間に、憎悪と不信の伝説が渦巻くのだ。 バスティーユ監獄の襲撃シーンは、 外部だけでなく内部に至るまで描きこまれており、 歴史に残る動乱の時代の雰囲気を見事にとらえていた。 おそらく、ロナルド・コールマンの一番いい時代だったのだろう。 厭世的なカルトンが、ダーネイに代わって処刑台に登るときには、 大いに共感できる人物となっていた。 記憶に残る映画だ。 オトーサン、 「監獄は、こんな風だったんだ」 フランス革命の本を何冊も読みましたが、 この映画1本をみれば、凡てが分かります。 上出来の記録映画のようでした。 ○バスティーユ監獄  フランス革命以前、政治犯を収容していた牢獄。  旧体制支配の象徴だった。  フランス革命で民衆の暴動により襲撃される。  なお、民衆は武器を得る目的で襲撃したとも言われている。  解放された囚人は7人(精神障害者2人、文書偽造犯4人、非行貴族1人)で、  政治犯はいなかった。  フランス国内に3箇所あった国立刑務所で、  1370年にパリの東側を守る要塞として建造された。  約30mの城壁と8基の塔を有し、周囲を堀で囲まれ、  入口は2箇所の跳ね橋だけであった。  ここを国事犯の収容所としたのはルイ13世の宰相、リシュリューで  国王が自由に発行できる「勅命逮捕状」によって捕らえられた者  (主に謀反を起こそうとした高官たち)が収容されるようになった。  ルイ14世の時代に、王政を批判した学者なども収容されるようになり、  収容者名を公表しなくなったため、市民たちに邪推されるようになった。  囚人がバスティーユに連行される際、馬車の窓にはカーテンがかけられ  外から覗くことは不可能であり、  さらに出所する際には監獄内でのことは一切しゃべらないと宣誓させられた。  また牢獄内では名を名乗ることは禁じられ「○○号室の囚人」と呼ばれていた。  1774年のルイ16世即位からバスティーユ襲撃の1789年まで、  収容された人数は合計288人である。  監獄は革命後に解体され、現在はバスティーユ広場となっており、  広場中央には革命の記念柱が立っている。  広場に面しては、オペラ・バスティーユが建てられている。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


山羊座の下に

オトーサン、 「いい雰囲気の題名だ」 監督は、ヒッチコックで、 主演女優は、バーグマン。 どうしたって期待してしまいます。 原題:Under Capricorn (1949) 監督:Alfred Hitchcock 原作:Helen Simpson 戯曲:John Colton /Margaret Linden 脚本;Hume Cronyn/James Bridie Country: UK Language: English Genre: Drama 上映時間;117分 あらすじ: 1831年、アイルランド人、アデレは豪州へ。 総督に指名された従兄を頼って、 新生活をはじめようというのだ。 到着早々、地主で元罪人のサムから 儲け話をもちかけられる。 サムの家の夕食会で、サムの妻のアンリエッタに再会する。 彼女とは、アイルランドで、幼なじみだったのだ。 だが、アンリエッタはアルコール中毒になっていて、 狂気の淵に立っていた。 出演者: Ingrid Bergman .... Lady Henrietta Flusky(アンリエッタ) Joseph Cotten .... Sam Flusky(サム) Michael Wilding .... Hon. Charles Adare(アデレ) Margaret Leighton .... Milly(ミリー) オトーサン、 「アル中のバーグマンも、いいなぁ」 夫役のジョセフ・コットン、渋い演技でした。 アデレを演じたマイケル・ワイルディングは、 にやけていて、感情移入しにくい若者でした。 小間使いの悪役ミリーも、いまいち。 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 JOSEPH COTTEN  ジョセフ・コットン 誕生日 1905/5/15-1994/2/6 出身 米バージニア州ピータースバーグ 出演作 1941年「市民ケーン」「リディアと四人の恋人」 1942年「偉大なるアンバーソン家の人々」 1943年「恐怖への旅」「疑惑の影」 1944年「ガス燈」「君去りし後」「恋の十日間」 1945年「ラブ・レター」 1946年「白昼の決闘」 1947年「ミネソタの娘」 1948年「ジェニーの肖像」 1949年「山羊座のもとに」「森の彼方に」 1950年「第三の男」「追いつめられた男」「西部の二国旗」「旅愁」 1951年「北京超特急」 1952年「11年目の疑惑」「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「ナイアガラ」「スー族の反乱」 1955年「瓶の底」「殺し屋は放たれた」 1958年「黒い罠」「宇宙ロケット帰還せず」 1960年「戦火地帯」 1961年「ガン・ファイター」 1965年「ふるえて眠れ」「カスター将軍の最後」 1966年「オスカー」「銭の罠」「荒野の渡り者」 1967年「サイゴンに生き残る日」「ダイヤモンド・ジャック」 1968年「華やかな情事」「顔役」 1969年「クリスチーヌの性愛記」「緯度0大作戦」 1970年「トラ・トラ・トラ!」「海底都市」 1971年「ドクター・ファイブス」「フランケンシュタイン・娘の復讐」 1972年「処刑男爵」 1973年「ソイレント・グリーン」 1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」 1976年「合衆国最後の日」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1979年「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」「コンコルド」      「ザ・ハース/生贄の町」 1980年「ガイアナ人民寺院の惨劇」「天国の門」 1981年「ジャンボ墜落/ザ・サバイバー」 その他の出演者: Cecil Parker .... The Governor Denis O'Dea .... Mr. Corrigan Jack Watling .... Winter Harcourt Williams .... The Coachman John Ruddock .... Mr. Potter Bill Shine .... Mr. Banks Victor Lucas .... The Rev. Smiley Ronald Adam .... Mr. Riggs Francis De Wolff .... Major Wilkins G.H. Mulcaster .... Dr. Macallister Olive Sloane .... Sal User Rating: 6.0/10 (809 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments: Hitchcocks Greatest? desol-2さん London,England 2000年9月8日 ヒッチコック、最高の作品か 正直言って、 この「山羊座の下に」は、「ノトリアス」と並ぶ。 「裏窓」が、ヒッチコックの最高の作品である。 「山羊座の下に」は、非常に評価が低い。 商業的に失敗したからであり、 ヒッチコック自身も、 この映画はバーグマンのために作ったなどと言ったからである。 真実は、この映画を手がけたくて、何年も努力し、 自分の製作会社での2番目の映画として、 250万ドルもかけたので、プレッシャーを感じていたのだ。 評判が錯綜したのは、お得意のスリラーでなかったためである。 登場人物で動いてく映画で、2時間もの長さだった。 だが、物語りは、すばらしいやりかたで解き明されていく。 ロマンチックな感じにあふれている。 でも、一般大衆にとっては、分かりにくかったのだろう。 これ以上、美しい映画はみたことがない。 イングリッド・バーグマンは、例によって、光り輝いていた。 何が起きたかをアデレに語る10分間の長口舌のシーンは、すばらしい。 もうひとつすばらしいのは、バーグマンが部屋に篭っているので、 アデレが窓を開けて入ってくるシーンである。 ジョセフ・コットンも、最高。 他に付け加えたいこととしては、 この映画をまだ見ていなかったら、 そして、見る機会があったら、それを逸するべきではないということだ。 DVDかビデオで出してほしい。 コピーが、もうすりきれているものだから。 オトーサン、 「こんな映画もあるんだ」 ヒッチコックの別の顔をみられて、幸せでした。 ネットで素敵な解説をみつけました。 長廻しについて触れた記述があります。 ○ヒッチコック  スリルとサスペンスを撮らせたらヒッチコックの右に出る者はいない。  ヒッチコックのスリルの原点は幼少時にあった。  厳格な父は知り合いの警察署長に頼み、  いたずらが過ぎた少年を5分間だけ留置場に入れてもらった。  寄宿中学では、鞭で打つ刑罰の待つ恐怖感を味わう。  サイレント出身の彼は、映像表現と雰囲気描写を重視する。  魔物のようなカメラの目は流麗で、スマートである。  観客をいかにドキドキ、ワクワクさせるかが  ヒッチコックの最大関心事であり、理屈はいらない。  観客に対するサービス精神に徹し、彼自身も楽しんでいる。  高所からの恐怖感を観客に抱かせるテクニックは抜群で、  「レベッカ」’40、「海外特派員」’40、「断崖」’41、「逃走迷路」’42、  「白い恐怖」’45、「裏窓」’54、「泥棒成金」’55、「めまい」’58、  「北北西に進路を取れ」’59など、随所に見られるが、  描き方は全て違う手法である。  又、実験精神を抱くパイオニアでもあり、  「ロープ」’48では、全編81分がワンカット、  ドラマと映写時間が一致する長廻しの原点である。  「海外特派員」’40では、  飛行機が海中に突っ込むシーンをコックピットの中からワンカットで撮る。  「サイコ」’60では、湯の噴出すシャワーを真下から撮る。  「めまい」’58では、逆ズームという撮影法をあみだし、  目のくらむような効果を観客に味わわせた。  父親は養鶏場を営んでいて、ヒッチコックが、  幼い頃から鳥や卵に嫌悪感を抱いていたのは有名な話だ。  彼はそれをユーモアで表現する。  鳥を悪役に仕立てたり、目玉焼きに煙草の吸殻を突き立てる。  5回もアカデミー監督賞候補になりながら、受賞していない。  ヒッチコックはいう、「私は殺しすぎたからだろう    出典:http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/hitchcock.htm


パルプ・フィクション

オトーサン、 「早く返しに行かなくては」 柏市図書館しょうなん分館で借りたVHS。 DVDのクラシック・シリーズを優先させて 後回しになっていましたが、ついに見ました。 タランティーノ監督の名作中の名作でした。 原題:Pulp Fiction (1994) 監督:Quentin Tarantino 原作:Quentin Tarantino / Roger Avary 脚本:Quentin Tarantino Genre: Crime / Drama Rated R for strong graphic violence and drug use,     pervasive strong language and some sexuality. Country: USA Language: English / Spanish / French 上映時間:154分 あらすじ: 出だし、チンケな泥棒、 パンプキンとハニー・バニーのお話し。 レストランの客を相手に、手を挙げろと喚く。 次に、ビンセントとジュールのお話し。 お構いなく知られた連中を殺す連中だが、 いま、ボスのマーセルスの意向に恐れおののいている。 マーセウスは、奮戦中のボクサー、ブッチと交わした 賭け試合の取り引きがうまく行かず、 不機嫌そのものなのだ。 出演者: John Travolta .... Vincent Vega(ビンセント) Samuel L. Jackson .... Jules Winnfield(ジュール) Uma Thurman .... Mia Wallace(ミア) オトーサン、 「トラヴォルタ、いいねぇ」 「サタデー・ナイト・フィーバー」以来、 鳴かず飛ばずでした。 相棒のサミュエル・L・ジャクソン、 素顔が見えたような気がしました。 ボスの情婦役のユマ・サーマン、 迫力十分です。 JOHN TRAVOLTA  ジョン・トラボルタ 誕生日 1954/2/18 MAN 出身 米ニュージャージー州イングルウッド ニューヨークの演劇学校で学び、 16歳の時、サマーストックの「バイ・バイ・バーディ」でデビュー。 18歳の時、ブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。 75年「魔鬼雨」で映画デビュー。 ディスコ・ブームを巻き起こした77年「サタデー・ナイト・フィーバー」と 94年「パルプ・フィクション」で二度アカデミー賞にノミネートされる。 95年「ゲット・ショーティ」でゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「魔鬼雨」 1976年「キャリー」◆ 1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」 1978年「グリース」 1979年「年上の女」 1980年「アーバン・カウボーイ」 1981年「ミッドナイト・クロス」 1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」 1985年「パーフェクト」 1988年「エキスパーツ」 1989年「ベイピートーク」 1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」      「MYベスト・フレンズ」 1991年「過ぎゆく夏」 1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」 1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇「ブロークン・アロー」◇ 1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」      「マッド・シティ」◇ 1998年「パーフェクト・カップル」◇「シン・レッド・ライン」      「シビル・アクション」◇ 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇ 2000年「バトルフィールド・アース」◇「ラッキー・ナンバー」◇ 2001年「ソードフィッシュ」◇「ドメスティック・フィアー」◇ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「閉ざされた森」◇ 2004年「パニッシャー」◇「炎のメモリアル」 2005年「BE COOL ビー・クール」◇ SAMUEL L.JACKSON  サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ワシントンD.C. テネシー州チャタヌーガで育つ。 学校ではオーケストラ部に所属し、金管楽器担当。 ジョージア州アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 在学中の72年映画デビュー。 91年「ジャングル・フィーバー」のドラッグ中毒者の役で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役でアカデミー賞ほか ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされる。 97年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」       「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」       「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」       「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」       「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」       「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」       「ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動」(TM) 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆       「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇       「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆       「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆       「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇       「ケミカル51」◇「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」◇「閉ざされた森」◆ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」「ツイステッド」◇      「Mr.インクレディブル」(声)」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◆「コーチ・カーター」◇ UMA THURMAN  ユマ・サーマン 誕生日 1970/4/29 出身 米マサチューセッツ州ボストン 心理学者と大学教授の両親のもとで生まれる。 ニューイングランドの学校に在学中の時、 15歳でニューヨークのエージェントに見出され、 女優を目指してニューヨークの プロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。 映画デビューは87年「ミッドナイト・ガール」。 94年「パルプ・フィクション」でアカデミー賞にノミネートされる。 90年から92年までゲーリー・オールドマンと結婚。 98年に結婚した夫のイーサン・ホークとの間に二児がいる。 現在は別居中。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「ミッドナイト・ガール」 1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」 1989年「バロン」 1990年「女神たちの季節」       「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」 1993年「恋に落ちたら」 1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」 1997年「ガタカ」◆       「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆ 1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」 1999年「ギター弾きの恋」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇ 2001年「テープ」◇ 2002年「チェルシー・ホテル」 2003年「キル・ビルVol.1」◇「ペイチェック 消された記憶」◇ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」◇ 2005年「プロデューサーズ」 その他の出演者: Tim Roth .... Pumpkin Amanda Plummer .... Honey Bunny (Yolanda) Bruce Willis .... Butch Coolidge Maria de Medeiros .... Fabienne Eric Stoltz .... Lance Ving Rhames .... Marsellus Wallace Phil LaMarr .... Marvin Rosanna Arquette .... Jody Peter Greene .... Zed Duane Whitaker .... Maynard Paul Calderon .... Paul Frank Whaley .... Brett User Rating: 8.8/10 (179,567 votes)          top 250: #9 オトーサン、 「おお、世界の名画第9位とは!」 カンヌ国際映画祭パルムドール受賞 アカデミー賞受賞 ・オリジナル脚本賞 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:クエンティン・タランティーノ ・主演男優賞:ジョン・トラボルタ ・助演男優賞:サミュエル・L・ジャクソン ・助演女優賞:ユマ・サーマン ・編集賞 オリジナル脚本賞 User Comments: verbal-15さん south carolina 1998年8月2日 脱帽、1990年代最高の映画! 「パルプ・フィクション」 は、 これまで作られたほぼ凡ての映画からの借り物だが、 映画狂が望みうる最高の力強い映画体験となっている。 暴力と大騒ぎ、常軌を逸した行動のごった煮。 政治的正当性なんかお構いなしの 感覚への猛攻撃である。 だが、その賢明さやスタイルにもかかわらず、 ジュール役のサミュエル・L・ジャクソン、 その演技は光り輝いている。 アカデミー賞を授賞しなかったのは、大間違いだった。 その年の最優秀助演男優賞受賞者Martin Landauは、 すばらしかったし、Ed Woodも愉快だったが、 ジャクソンは、映画史上最高の圧倒的な存在感をみせた。 聖書を引用する神を恐れぬヒットマンだった。 ティム・ロスとのレストランでのラストシーンは、 何度みても、いまだに冷汗が流れる。 ジュールとビンセントの前半の噂話は、 最近、私の周囲で流行している。 クエンティン・タランティーノよ、 ”Jackie Brown”で失ったフアンを取り戻したいならば、 私が映画完成前の最後のチェック係を引き受けようか。 オトーサン、 「エゼキセル書か」 以下のような文章をサミュエル・L・ジャクソンが 暗記してみせ、それから相手を殺すのです。 実におそろしい文章です。 ○エゼキセル書 25章 17節 心正しき者の歩む道は、心悪しき者の利己と暴虐で阻まれる。  愛と善意で暗黒の谷で、弱きを導く者に祝福を!  彼こそ兄弟を守り迷い子を救うものなり。  私は、彼らを憤りをもって懲らしめ、大いに復讐する。 私が彼らに仇を報いるとき、 彼らは私が主であることを知るようになる。 でも、これだけでは、 どういう政治的文脈があるのか分かりません。 それに先立つ文章をご紹介しましょう。 イスラエルのレバノン(ヒズボラ)攻撃の根拠となる文章です。 アンモンの人々に言え。 主なる神の言葉を聞け。 主なる神はこう言われる、 あなたはわが聖所の汚された時、 またイスラエルの地の荒された時、 またユダの家が捕え移された時、 ああ、それはよい気味であると言った。 それゆえ、わたしはあなたを、東の人々に渡して彼らの所有とする。 彼らはあなたのうちに陣営を設け、 あなたのうちに住居を造り、 あなたのくだものを食べ、あなたの乳を飲む。 わたしはラバを、らくだを飼う所とし、 アンモンびとの町々を、羊の伏す所とする。 そしてあなたがたは、わたしが主であることを知るようになる。 主なる神はこう言われる、 あなたはイスラエルの地に向かって手をうち、足を踏み、 心に悪意を満たして喜んだ。 それゆえ、見よ、わたしはわが手をあなたに向けて伸べ、 あなたを、もろもろの国民に渡して略奪にあわせ、 あなたを、もろもろの民の中から断ち、 諸国の中から滅ぼし絶やす。 そしてあなたは、わたしが主であることを知るようになる。 主なる神はわたしにこう言われる、 モアブは言った、見よ、ユダの家は、他のすべての国民と同様であると。 それゆえ、わたしはモアブの境界の町々、 すなわち国の栄えであるベテエシモテ、バアルメオン、キリアタイムの 横腹を開き、これをアンモンの人々と共に、 東方の人々に与えて、その所有とし、 モアブの人々をもろもろの国民の中に記憶させない。 わたしはモアブの上にさばきを行う。 そのとき、彼らはわたしが主であることを知る。 主なる神はこう言われる、 エドムは恨みをふくんでユダの家に敵対し、 これに恨みを返して、はなはだしく罪を犯した。 それゆえ、主なる神はこう言われる、 わたしはエドムの上に手を伸べて、その中から人と獣とを断ち、 これを荒れ地とする。 テマンからデダンまで人々はつるぎに倒れる。 わたしはわが民イスラエルの手をもって、 エドムにわがあだを報いる。 彼らがわが怒り、わが憤りに従ってエドムに行う時、 エドムの人々は、わたしがあだを返すことを知るようになると、 主なる神は言われる。 主なる神はこう言われる、ペリシテびとは恨みをふくんで行動し、 心に悪意をもってあだを返し、深い敵意をもって、滅ぼすことをした。 それゆえ、主なる神はこう言われる、 見よ、わたしは手をペリシテびとの上に伸べ、 ケレテびとを断ち、海べの残りの者を滅ぼす。 わたしは怒りに満ちた懲罰をもって、大いなる復讐を彼らになす。 わたしが彼らにあだを返す時、 彼らはわたしが主であることを知るようになる。


パラダイン夫人の恋

オトーサン、 「おお、ヒッチコック作品だ!」 ひとつひとつのシーンがよく出来ているので、 2日がかりで大事に見ました。 それに、「第3の男」のアリダ・バリが出ているのです。 冷たい美貌は、このひとの持ち味なのでしょう。 原題:The Paradine Case (1947) 監督:Alfred Hitchcock 原作:Robert Hichens 脚本:Alma Reville/ Genre: Drama (more) Color: Black and White 上映時間:115分 あらすじ: 美貌のパラダイン夫人は、 盲目の年老いた夫を毒殺した容疑で告発される。 彼女は、キーンを弁護士として雇い、 彼が恋しはじめると、それを助長する。 出演者: Gregory Peck .... Anthony Keane(キーン) Alida Valli .... Mrs. Maddalena Anna Paradine(パラダイン夫人) Ethel Barrymore .... Lady Sophie Horfield(ソフィー) オトーサン、 「芸達者そろいだな」 端役ですが、判事とその夫人ソフィーが見事な演技でした。 GREGORY PECK  グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12 出身 米カリフォルニア州 44年「栄光の日々」(1944年)で映画デビュー。 44年「王国の鍵」46年「子鹿物語」47年「紳士協定」49年「頭上の敵機」で アカデミー賞主演男優賞にノミネート。 62年「アラバマ物語」のフィンチ弁護士役でアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 ALIDA VALLI  アリダ・バリ 誕生日 1921/5/3 出身 イタリア・ポーラ 14才の時からローマの映画実験センターで学び、端役で映画デビュー。 49年「第三の男」のヒロイン、アンナ役で注目される。 54年「夏の嵐」で国際的名声を得る。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1948年「パラダイン夫人の恋」「奇蹟の鐘」 1949年「第三の男」 1950年「白銀の嶺」「追いつめられた男」 1951年「奇蹟は一度しか起こらない」 1952年「わたしの罪ではない」 1953年「われら女性」 1954年「LA MONO DELLLO STRANIERO」「夏の嵐」 1957年「青い大きな海」「さすらい」 1958年「海の壁」「月夜の宝石」 1959年「旅路はるか」 1960年「顔のない眼」「かくも長き不在」 1962年「THE HAPPY THIEVES」 1963年「竜騎兵総攻撃」 1967年「アポロンの地獄」 1970年「暗殺のオペラ」 1972年「高校教師」「悪魔」 1974年「蘭の肉体」 1975年「新エクソシスト/死肉のダンス」 1976年「1900年」 1977年「カサンドラ・クロス」「サスペリア」 1979年「ルナ」「インフェルノ」 1984年「女テロリストの秘密」 1987年「背徳の女/地獄を見た女たち」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「サスペリア2000」 2002年「セマナ 血の7日間」 ETHEL BARRYMORE  エセル・バリモア 誕生日 1879/8/15-1959/6/18 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 出演作 1917年「宿怨」「大偉力」「女は帰りに行く」 1935年「男性NO.1」 1944年「孤独な心」アカデミー助演女優賞 1945年「らせん階段」 1947年「ミネソタの娘」「パラダイン夫人の恋」「ジェニイの肖像」      「愛の交響楽」 1949年「赤きダニューブ」 1951年「脱獄者の秘密」 1952年「デッドライン〜USA」 1953年「ブロードウェイへの道」「三つの恋の物語」 1954年「ヤング・アット・ハート」 その他の出演者: Ann Todd .... Gay Keane Charles Laughton .... Judge Lord Thomas Horfield Charles Coburn .... Sir Simon Flaquer Louis Jourdan .... Andre Latour, Paradine's Valet Leo G. Carroll .... Sir Joseph, Counsel for the Prosecution Joan Tetzel .... Judy Flaquer Isobel Elsom .... Innkeeper User Rating: 6.3/10 (1,702 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments: Ken McAlindenさん Livonia, Michigan 1999年9月30日 技術的に見るべきものがあるが、 やはり満足できぬ法廷メロドラマ これは、 ヒッチコックとゼズニックのチームにしては、 がっかりさせる作品だ。 おそらく、最大の欠点は、 映倫を巧妙にくぐりぬけて、 アダルト・シ−ンをみせることができなかったためだろう。 (”ノトリアス”では、やってのけたが) その結果、裁判自体は、 明らかに映画のテーマではなかったのに、 肝心の三角関係のほうは、背景に退くことになった。 巻きこまれた弁護士の法廷シーンが、 この映画の見所である。 対照的に、この映画のラストシーンは、 必要な重みを感じさせない。 解決というよりも、詐欺にあったような気がする。 その責任のいくらかは、グレゴリー・ペックとアン・トッドのような いつもは信頼できる役者なのに、 ただOKという程度の演技をしたせいだろう。 すばらしい演技をしたのは助演陣だった。 Charles Coburn、Louis Jordan、Joan Tetzel、 判事のチャールズ・ロートンとその妻エセル・バリモアだ。 だが、あまり出番がなかった。 エセル・バリモアについていえば、 サブ・プロットで興味深いキャラだったが、 編集段階で省略されたシーンがあったのだろう。 (下手な脚本のせいだ) 結論を言えば、 ヒッチコックやチャールズ・ロートンのフアンにだけ受ける映画だろう。 オトーサン、 「最後がいかん!」 ずっと樂しめたのに、最後が実に平凡な終わり方で、 肩すかしにあったようでした。 あるいは、これがヒッチコック一流のジョークなのかも。


森のリトル・ギャング

オトーサン、 「シュレック」のドリームワークス作品か。 それじゃぁ、面白いかも。 原題:Over the Hedge (2006) 監督:Tim Johnson/Karey Kirkpatrick 脚本:Len Blum / Lorne Cameron /David Hoselton/Karey Kirkpatrick キャラ:Michael Fry /T. Lewis Genre: Animation / Comedy / Family Rated PG for some rude humor and mild comic action. Country: USA Language: German / English 上映時間:83分 あらすじ: 冬眠から覚めると、 森の動物たちは、高い生垣がはりめぐらされ、 森の半分が消滅し、食べ物も少なくなっていた。 慎重なリーダー、ヴァーンは、 ひたすら新事態に適応しようと言うが、 あらいぐまのRJが立ち上がり、別の意見を述べる。 柵を越えて、人間どもの食い物を取ろう! 他の動物たちも即座にRJに賛成し、 人間世界へ忍び込み、手当たり次第に食料を手にした。 彼らは知らなかったのだが、 RJは、飢えたクマに借りがあって、 1週間以内に食料を補給せよと言われていたのだった。 声の出演者: Bruce Willis/役所広司 .... RJ (アライグマRJ) Garry Shandling/武田鉄矢 .... Verne(カメのヴァーン) Nick Nolte .... Vincent(クマのヴィンセント) オトーサン、 「さすが、ドリームワークス!」 「シュレック」の毛並みに感心しましたが、 動物たちの毛がどんどんリアルになっています。 CG技術の進歩にはすさまじいものがあります。 その他の声の出演者: Wanda Sykes .... Stella William Shatner .... Ozzie Steve Carell .... Hammy Thomas Haden Church .... Dwayne Allison Janney .... Gladys Eugene Levy .... Lou Catherine O'Hara .... Penny Avril Lavigne .... Heather Omid Djalili .... Tiger Sami Kirkpatrick .... Bucky User Rating: 7.2/10 (6,066 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: Movieguy_blogs_comさん United States 2006年5月17日 子供らは喜ぶだろう、大人も喜ぶだろう。 そして、私も喜んだ 「森のリトル・ギャング」では、 ブルース・ウィリスが、困っているアライクマのRJの声を演じる。 彼は、クマのヴィンセントの食料をとろうとして、 2週間で補充せよと言われていたのだ。 RJの計画はこうだ。 食料調達班をだまして、食料を手に入れるのだ。 カメのヴァーンは、RJを信用していなかったが、 グループは、RJの郊外住宅地についての知識に感銘し、 RJに従うことにする。 だが、破滅の道を歩くことにならないのか? オールスターキャストのすさまじい映画だ。 Steve Carell、William Shatner、Thomas Haden Churchも出ている。 この映画、ほんとうにヒットした。 子供らは喜ぶだろうし、大人も喜ぶだろう。 そして、私も喜んだ。 みんながその役をカンペキに演じていた。 「ファインディング・ニモ」以来のよいアニメだった。 オトーサン、 「武田鉄矢さんがよかったなぁ」 ○日米声優比較  <ブルース・ウィリス&役所広司>   天涯孤独のアライグマRJ役の声を担当しているのは、ブルース・ウィリス。   「ダイ・ハード」シリーズでトップスターにのし上がったブルースは、このとき33歳。   アタマの方はすでに、後退の兆しを見せ始めておりました……。   しかしながら、ブルースの“薄毛”は、「セクシー」と多くの女性ファンをとりこにし、   全米の“薄毛”仲間たちに勇気と希望を与えたのです!    そんなオヤジたちの希望の星である彼は現在51歳。   2000年に離婚した前妻のデミ・ムーアは、   16歳年下のアシュトン・カッチャーと再婚してウハウハですが、   ブルースはいまだ独身。   孤独なアライグマRJから出る「家族っていいな」の言葉は、   なかなかリアルでございます。   日本語版では、役所広司が吹き替えを担当。   本作が声優初挑戦となる役所は、ブルースの1つ下で50歳。   ブルースと同じくとってもすてきな中年男性ですが、   残念なことに既婚で、お子様もいます。   さらに、髪のほうも相当フッサフサです。   ブルースとの唯一の共通点といえば、渋くてかっこいいオヤジ俳優!    というところでしょう。   そんな、ちょい渋オヤジふたりが熱演するアライグマのRJ。   「声だけはやたらと若いのね!」と感心してください。   <ギャリー・シャンドリング&武田鉄矢>   森に住む仲間たちのリーダーとして頑張る優等生タイプのカメくん、ヴァーン。   みんなのためを思って頑張るのに、空回りしちゃう損な役回りのヴァーンを演じるのは、   アメリカの人気コメディアンであるギャリー・シャンドリング。   彼の名前をご存じな方は日本には少ないと思いますが、   アメリカでは長年にわたって、「ラリー・サンダース・ショー」という   トーク番組のホストを務めているすごい人気者なのです。   また、2003年のエミー賞では、11人のコメディアンとともに司会を務めると、   来年の単独司会獲得に燃えたのか、   ブラッド・ギャレットとの男同士のあついキッスを披露!    会場は大いに盛り上がって、   2004年のエミー賞司会の座をゲットしたツワモノなのです。   さらに、この人、いままで、うわさに上がった女性は   キャリスタ・フロックハートにシャロン・ストーンと女性にもモテモテ!    そんなギャリーが演じたヴァーンの吹き替えを担当するのは、   日本の熱き九州男児、武田鉄矢。   ギャリーとはちょっと違った熱さですが、   ヴァーンの空回りな熱いキャラクターはまさにハマリ役なんです! 出典:Http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/mori-gang/general_special2/index.html


ゲド戦記

オトーサン、 「評判悪いなぁ」 宮崎アニメ王国の危機というひともいました。 でも、IMDbのスコアが高いので、 チェックしに行きました。 原題:ゲド戦記 (2006) 監督:宮崎吾朗 原作:Ursula K. Le Guin 脚本:宮崎吾朗 / 丹羽圭子 Genre: Animation / Adventure / Fantasy 上映時間:115分 あらすじ: 海の果てにすむ竜が、 突如、人間の住む海域に現われるなど さまざまな異変が起こりはじめた。 大賢人ゲドは、父王を殺した少年、アレンに出会い、 ともに旅を続けることになる。 途中立ち寄ったのは、幼なじみテナーの家。 そこには少女テルーもともに暮らしていた。 テルーは、心の闇をみつめているアレンを拒み、 やがて受け容れていく。 声の出演: 岡田准一 ....... アレン 手嶌葵 ....... テルー 菅原文太 ....... ゲド オトーサン、 「文太さん、いい声だなぁ」 アレンとテルーの表情も声も、単純すぎませんか? その他の出演者: 田中裕子 ....... クモ 小林薫 ....... 国王 夏川結衣 ....... 王妃 香川照之 ....... ウサギ 内藤剛志 ....... ハジア売り 倍賞美津子 ....... 女主人 風吹ジュン ....... テナー User Rating: 8.3/10 (24 votes) オトーサン、 「こんなに高いのはおかしい」 せいぜい6点台後半でしょう。 User Comments: wayne-feeney2さん Ireland 2006年7月31日 not Ghibli's best effort 数年前から、ジブリのフアンだが、 「ゲド戦記」には用心深く接した。 私は原作を読んでいる。 (そう感動しなかった) だからと言って、 あまり期待しないのはよくないと思った。 映画はどんな風に喜ばせてくれるだろう。 それにもかかわらず、ジブリの最新作には失望した。 最初に、私は小説を読んでいない。 だが、この映画、ペースが何度ものろかった。 声の出演者は、みんなよかった。 (テルーの歌声は、美しかった) だが、アニメの質は低かった。 登場人物のデザインがあまりにシンプルで、 誰でも、もっと時間をかけてデザインすべきと思うだろう。 「ハウルの動く城」の半分しか時間をかけていないそうだ。 まあ、いくつかのシーンは樂しめた。 その他は平均的だったのは、残念だ。 オトーサン、 「その通リ」 ジブリのお家の事情に耳を掲けましょうか。 ○鈴木敏夫プロデューサーに聞く  Q:なぜ今、「ゲド戦記」だったのですか。  鈴木:もともと宮崎駿さんが熱心に読んでいた作品です。      その影響もあって僕も読んでいて、      「風の谷のナウシカ」を作る前から映画化したいと思っていました。      力や魔法を手に入れて敵と戦うそれまでの冒険活劇やファンタジーと違い、      戦う相手が「自分」であるということが衝撃的だった。      Q:当時は映画化を試みなかったのですか。  鈴木:一度交渉したのですが、うまくいきませんでした。      いろいろなところからオファーがあったようですが、      ル・グウィンさんはどれにもOKしなかった。  Q:そもそもなぜ、吾朗さんを監督に抜擢したのですか。  鈴木:ジブリの今後という問題があります。      高畑勲は70歳。宮崎駿もまもなく65歳。 2人合わせて135歳。 これに僕の歳を足せば200歳に近づいている(笑)。 このままいけばジブリは終わりますよ。 スタジオに所属する若い人への責任もある。 宮さんは作る方は天才でも、教えるのはうまくない。 横からいちいち口を出すから、大抵の人はノイローゼになってしまう。   そこで思いついたのが、吾朗君の存在。 彼を間に挟めばうまくいくんじゃないかと。 Q:でも、アニメーションの制作経験はないわけですよね。   鈴木:それは気になりませんでした。       吾朗君は打ち合わせの最中に似顔絵を描いていたので、 観察ができる彼なら絵は描けると思っていました。 Q:吾朗さんはアニメーションへの関心がずっとあったのですか。   鈴木:彼がジブリ美術館の仕事を引き受けた時、それを感じました。 Q:どう描き始めたのですか。 鈴木:最初に言ったのは、見よう見まねでやりなさいということ。 親父が描いた絵コンテをそばに置いて、 自分がほしいカットがあったら、それを参考にしろと。 作業は、人前で堂々とやりなさいと。 彼自身もいろいろ考えて、カードに絵を描き、 それを縮小コピーして張り付けるという方法を編み出した。 Q:出来上がった絵コンテを見た感想は。 鈴木:他の人の言葉で紹介した方がいいと思いますが、 名アニメーターの大塚康生さんは、「映画として素晴らしい」と絶賛した上で、 誰が描いたのか聞いてきたので、吾朗君ですよと言ったら、 「蛙の子は蛙だったんだ」と心底、驚いていました。 Q:駿監督の反応は。 鈴木:吾朗君の監督起用に対し、「鈴木さんはどうかしている」と意見を言っていましたからね。 「あいつに監督ができるわけがない。 絵も描けないし、何も分かっていないやつなんだ」と怒り出した。 そこでまず、吾朗君が描いたポスター用の竜と アレンが向き合った絵を見せたんです。そうしたら黙ってしまいました。 宮さんの描かない横からのカメラアングルだったからです。 一枚の絵ってそういう力があるんですよ。 そこで、僕からはっきり言いました。「進めますよ」。  出典:http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_20051226.htm


ノートルダムのせむし男

オトーサン、 「なつかしいなぁ」 子供の頃、この物語を読みました。 大人になって、ノートルダム寺院を訪れたとき、 長い階段を登りながら、哀れなカジモドを偲びました。 原題:The Hunchback of Notre Dame (1939) 監督:William Dieterle 原作:Victor Hugo 脚本:Bruno Frank / Sonya Levien Genre: Drama Color: Black and White 上映時間:116分 あらすじ: ルイXIは、賢明な老いた国王だった。 フロロ伯爵は、裁判官だった。 騒々しいエプリル・フールの日、 フロロは、ジプシーの女、見初め、 カジモドに彼女の後を追わせる。 カジモドとエズメラルダは、警備隊長フィーバスに逮捕されるが、 彼は、エズメラルダを釈放する。 法廷は、カジモドにムチ打ちの刑を宣告し、 広場で縛りつけられたとき、 彼に水を与えたのは、ただひとりエズメラルダだけだった。 その後、貴族たちのパーティで、 エズメラルダは、再び、フロロに出会う。 彼は、彼女の魔力に負ける。 フィーバスが殺され、エズメラルダは殺人罪で告発され、 絞首刑を宣告される。 乞食王クロパン、 エズメラルダの夫となったグランゴアル, 鐘つき男カジモド、 彼らは、何とか彼女を絞首刑から救おうとした。 出演者: Charles Laughton .... Quasimodo(カジモド) Maureen O'Hara .... Esmeralda(エズメラルダ) Edmond O'Brien .... Gringoire(グランゴアル) オトーサン、 「記憶に残る名演技!」 せむし男カジモド、メーキャップが見事ですが、 それに負けぬ演技力でした。 ジプシーの女、エズメラルダを熱演したのは、 モーリン・オハラ。 CHARLES LAUGHTON  チャールズ・ロートン 誕生日 1899/7/1-1962/12/15 出身 英ヨークシャー州スカーボロウ 出演作 1929年「ピカデリー」デビュー 1932年「魔の家」「悪魔と深海」「暴君ネロ」「百万円貰ったら」 1933年「獣人島」「ヘンリー8世の私生活」「白い肉体」 1934年「白い蘭」 1935年「人生は四十二から」「噫無情」「南海征服」 1936年「描かれた人生」 1939年「岩窟の野獣」「ノートルダムの傴僂男」 1942年「タヒチの食いつぶし一家」「運命の饗宴」 1944年「幽霊は臆病者」「容疑者」 1945年「海賊キッド」 1948年「パラダイン夫人の恋」「大時計」「凱旋門」      「若い愛情」 1949年「賄賂」「エッフェル塔の男」 1951年「青いヴェール」「人生模様」「凸凹海賊船」 1953年「情炎の女サロメ」「悲恋の王女エリザベス」 1954年「ホブスンの婿選び」 1958年「情婦」 1960年「全艦船を撃沈せよ」「スパルタカス」 1962年「野望の系列」 MAUREEN O'HARA  モーリン・オハラ 誕生日 1920/8/17 出身 アイルランド・ミルウォール 活躍度 ▲↓ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1939年「厳窟の野獣」「ノートルダムの傴僂男」 1940年「恋に踊る」 1941年「わが谷は緑なりき」 1942年「海の征服者」 1943年「自由への戦い」 1944年「西部の王者」 1945年「海賊バラクーダ」 1946年「センチメンタル・ジャーニー」 1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「三十四丁目の奇蹟」 1948年「愉快な家族」 1949年「バグダッド」 1950年「コマンチ族の怒り」「大城塞」「リオ・グランデの砦」 1952年「剣豪ダルタニアン」「静かなる男」「すべての旗に背いて」 1953年「牧場荒らし」 1954年「戦いの矢」「マラガ」 1955年「長い灰色の線」「灼熱の勇者」 1956年「リスボン」 1957年「荒鷲の翼」 1959年「ハバナの男」 1961年「罠にかかったパパとママ」「荒野のガンマン」 1962年「H氏のバケーション」 1963年「スペンサーの山」「マクリントック」 1965年「湖愁」 1966年「スタンピード」 1970年「おかしなおかしなおかしな親父」 1971年「100万ドルの決斗」 1973年「赤い仔馬」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」 その他の出演者: Cedric Hardwicke .... Frollo Thomas Mitchell .... Clopin Alan Marshal .... Phoebus Walter Hampden .... Archdeacon Harry Davenport .... King Louis XI Katharine Alexander .... Madame de Lys George Zucco .... Procurator Fritz Leiber .... Old Nobleman Etienne Girardot .... Doctor Helene Whitney .... Fleur de Lys Minna Gombell .... Queen of Beggars Arthur Hohl .... Olivier User Rating: 7.9/10 (2,318 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート: ・音響賞 ・作曲・編曲賞 User Comments: Robert Reynoldsさん Tucson AZ 2001年1月9日 傑作の多くのバージョン中、最高。 「ノートルダムの傴僂男」、 これには、多くのバージョンがある。 私が買った範囲では、これがベストで、 2番目は、Lon Chaneyものだ。 ハリウッドは、お金を払ってくれるひとが怯えないように 結末を変えたがる。 (だが、どうせ変えるなら、 カジモドとエズメラルダをタヒチに船出させたら? ルール1: どんなにヒーローだろうと、 強いハンサムな詩人は、醜いせむし男をぶちのめす。 これが現実だ。真面目に受け取ってほしい。 私は、そんな体験をしてきた。 ため息) チャールズ・ロートンは、すばらしい。 モーリン・オハラはすべての男性を魅惑するだろうし、 エズメラルダ役としてカンペキだ。 助演陣では、乞食王Thomas Mitchellをはじめ、 国王Harry Davenportなど名の知られた俳優たちがいる。 徒党を組んでストライキを。 パレードを始めよう。 万雷の拍手を。 強くお勧めする。 オトーサン、 「この投稿者、せむしなのかなぁ」 ”せむし”という言葉、いまや差別用語のようです。 ネットで、この映画のバージョン紹介を発見しましたが、 その1番目に出てくるディズニー映画では、 ”せむし”を避けて、”鐘”としています。 Lon Chaneyがカジモドを演じているのは、 3番目の映画のようです。 ○映画の「ノートルダム・ド・パリ」  「ノートルダム・ド・パリ」は今までに  たくさん映画化、舞台化、アニメ化、バレエ化されています。  しかし、ストーリーは原作とは かなり違ったものも多く、  エスメラルダがフェビュスとくっついてハッピーエンド、というパターンが多いようです。  ミュージカルの理解を深めるためにこういた映像作品を見るのも勉強になります。 1)「ノートルダムの鐘 The Hunchback of Notre-Dame」(米 1996年)  ディズニーによるアニメーション。日本でのタイトルは上記の通りだが、  英語でのタイトルは「ノートルダムのせむし男」。  ノートルダム大聖堂の描写において、高さ・奥行き・雰囲気などの表現は最高峰。  特に炎上するノートルダムはアニメならでは。  ミュージカルは、有名なこの建物は  すでに観客の頭にインプット済みという前提で作られているし、  演出上シンプルな美術なので、ミュージカルファンとしてはこのアニメを見て、  ノートルダムの建物へのイメージを頭に作り上げておきたい。  ノートルダム作品群の中で、一番「純心」という言葉が似合うカジモドだと思う。  エスメラルダはフェビュスとハッピーエンド、フロロ以外は誰も死なない。  が、ディズニーの映画の中ではかなり内面的なものを突っ込んで描いた作品だと思う  (主にフロロ)。 2)「Notre-Dame de Paris」 (仏 1956年)  監督 Jean Delannoy、カジモド= Anthony Quinn、  エスメラルダ = Gina Lollobrigida、フェビュス = Jean Danet、  フロロ = Alain Cuny、グランゴワール = Robert Hirsch、  フルール・ド・リス = Danielle Dumont。カラー作品。  ストーリーも雰囲気もできるだけ原作に忠実であろうとしている。  原作を読んだら、あるいは原作を読むのが面倒だったら(笑)、  この作品を見ることをお薦めしたい。  特に出だしのグランゴワールの聖史劇の場面、  グランゴワールが「奇跡の庭」に迷い込んでしまったあたり、  あるいはパリの街の道の狭さなんかも、  見ていて「なるほど、こんな感じだったのか」と思わせる。  ただし、ラスト、エスメラルダは死ぬのだが、  処刑ではなく流れ矢にあたって、というのがもったいない。  エスメラルダの遺体が置かれた墓地へカジモドが実際に行くのはよいのだが、  そのまま隣に横になっただけ。  「後日からみあった二つの骸骨が発見された」という原作通りの語りが入るが、  付け足した感じでわかりにくく、このシーンも惜しい。  国王ルイ11世、フロロの弟まで出てくるが、エスメラルダの母親は出てこない。  フロロは冷酷というよりは厳格、というイメージ。  どちらかというと出来事を追うことに力点が置かれてしまい、  フロロの精神的な葛藤などは充分に描かれていないのが残念。  エスメラルダのジプシー的な印象は抜群、  カジモドのメークはさほど怖くはないけど「へへっ」と笑うところが一番カジモドっぽく、  フェビュスの2枚舌ぶりはかなりきっちり描けていて、  グランゴワールの死刑を宣告されたあたりでのおどおどぶりが大変○。 3)「ノートルダムのせむし男 The Hunchback of Notre-Dame」 (米 1923年)  監督ウォーレス・ワースリー Wallace Worsley、  カジモドをロン・チャーニー(Lon Chaney)がやったハリウッドの白黒サイレント映画。  淀川長治セレクションで日本でもビデオ化されている。  他の出演者はエスメラルダ = Patsy Ruth Miller,  フェビュス = Norman Kerry, ドン・クローディオ(フロロ) = Nigel De Brulier,  ジュアン = Brandon Hurst, クロパン = Ernest Torrence,  フルール・ド・リス = Winifred Bryson, グランゴワール = Raymond Hattonなど。  エスメラルダとフェビュスがハッピーエンド、しかしフロロはあくまで聖職者として清い人物で、  その弟ジュアンが原作でいうフロロの役柄。  最後にカジモドはジュアンに刺されて死んでしまう。  ロン・チャーニーのカジモドは怖いメークだが、悲哀感たっぷりで、いい。  確かエスメラルダのお母さんが出てきたはず。 4)「The Hunchback of Notre-Dame」 (米 1939年)  ハリウッド映画だけど監督はドイツ人William Dieterle。  カジモド= Charles Laughton, エスメラルダ = Maureen O'Hara、  フロロ = Cedric Hardwicke。  上のものと合わせて、ハリウッドの二大「ノートルダム」作品。  フロロは裁判官で、エスメラルダは結婚しているようです。 5)「Quasimodo d'El Paris」 (仏 1999年)  監督Patrick Timsit、彼自身がカジモドを演じ、  他にフロロ = Richard Berry, エスメラルダ = Melanie Thierry,   フェビュス = Vincent Elbaz, ピエール・グランゴワール = Patrick Braoudeなど。 6)その他、  「La Esmeralda」 Victorin Jasslet (仏 1905年)  「Notre-Dame de Paris」 Albert Capellani (仏 1911年)  「Notre-Dame de Paris 」 production Pasquali (伊 1913年)  「The Darling of Paris」 J.Gordon Edwards(米 1916年) 出典:http://homepage3.nifty.com/bonjourmerci/notre/history_film.htm


栄光何するものぞ

オトーサン、 「おお、奇遇だ」 昨日に続いて、ジェームス・キャグニー主演です。 このひと、ほんとうに巧い俳優だと思いました。 原題:What Price Glory (1952) 監督:John Ford 戯曲:Maxwell Anderson/ Laurence Stallings 脚本:Henry Ephron/ Phoebe Ephron Genre: Comedy / Drama / Musical / Romance / War Country: USA Language: French / English 上映時間:111分 あらすじ: 1918年のフランス。 フラッグ大尉は、情けない連中からなる海兵隊を率いる。 新任の軍曹は、旧友にして敵のクワート。 2人は、宿屋の美人娘シャルメインの心を得ようと争う。 だが、そのライバル関係は、 シャルメインが結婚したいと言い出して、逆転する。 部隊が前線に出動を命じられ、 このコメディは、戦争の暗い現実に座を譲ることになる。 出演者: James Cagney .... Capt. Flagg(フラッグ大尉) Corinne Calvet .... Charmaine(シャルメーン) Dan Dailey .... 1st Sgt. Quirt (クワート軍曹) Marisa Pavan .... Nicole Bouchard(ニコール) オトーサン、 「巧いなぁ」 ジェームス・キャグニー、美男子ではありませんが、 アクの強さ、俊敏な動きは、見応えがあります。 恋の相手シャルメーンを演じたコリンヌ・カルベ、 妖艶な美人ですねぇ。 JAMES CAGNEY  ジェームス・キャグニー 誕生日 1899/6/17-1986/3/30 出身 米ニューヨーク 出演作 1930年「地獄の一丁目」 1931年「千萬長者」「民衆の敵」「夜の大統領」「腕の男」 1932年「タクシー」「群衆の歓呼」「挙闘のキャグネー」 1933年「駄々っ子キャグニー」「地獄の市長」 「フットライト・パレード」「スター悩殺」 1934年「偽者紳士」「彼女の男」「これがアメリカ艦隊」「運ちゃん武勇伝」 1935年「太平洋攻防戦」「Gメン」「頑張れキャグニー」「真夏の夜の夢」       「シスコ・キッド」「無限の青空」 1936年「グレート・ガイ」 1937年「キャグニーハリウッドへ行く」 1938年「汚れた顔の天使」 1939年「オクラホマ・キッド」「我れ暁に死す」「彼奴は顔役だ!」 1940年「熱帯」「栄光の都」 1941年「いちごブロンド」 1942年「空軍の暴れん坊」「ヤンキー・ドゥドゥル・ダンディー」 1943年「キャグニーの新聞記者」 1946年「鮮血の情報」 1949年「白熱」 1950年「明日に別れの接吻を」 1951年「六年目の疑」 1952年「栄光何するものぞ」 1955年「追われる男」「情欲の悪魔」 「ミスタア・ロバーツ」「エディ・フォイ物語」 1956年「悪人への貢物」 1957年「千の顔を持つ男」 1959年「地獄で握手しろ」 1960年「太平洋紅に染まる時」 1961年「ワン・ツー・スリー」 1968年「アリゾナの勇者」(ナ) 1981年「ラグタイム」 CORINNE CALVET  コリンヌ・カルベ 誕生日 1925/4/30-2001/6/23 出身 仏パリ 出演作 1945年「しのび泣き」 1949年「欲望の砂漠」 1951年「北京超特急」「南海夜話/夫は僞者」「底抜け艦隊」      「ケベック独立攻防戦」 1952年「栄光何するものぞ」 1953年「熱砂の大脱走」「パウダー・リバーの対決」「東方の雷鳴」 1954年「遠い国」 1960年「青ひげの末裔」 1962年「青年」 1966年「駅馬車の七人」 1976年「華麗なる殺し屋」 1979年「新・殺しのドレス」(TM) 1980年「Dr.ヘキルとMr.ハイプ」 1981年「マジック・クエスト/魔界の剣」 その他の出演者: William Demarest .... Cpl. Kiper Craig Hill .... Lt. Aldrich Robert Wagner .... Pvt. Lewisohn Max Showalter .... Lt. Moore James Gleason .... Gen. Cokely Wally Vernon .... Lipinsky Henri Letondal .... Cognac Pete User Rating: 6.3/10 (233 votes) オトーサン、 「ちょっと低いスコアかも」 User Comments: zetesさん Saint Paul, MN 2005年1月8日 ジョン・フォード色は薄いが、いい映画 ジョン・フォードは、西部劇でよく知られているが、 かなりの本数の戦争映画もつくっている。 この映画は、第1次世界大戦を描いてもので、 主演のジェームス・キャグニーは、隊長を演じている。 彼は、宿屋の娘シャルメーンに首ったけだが、 結婚は考えていない。 部下のクワート軍曹に彼女を押し付けるが、後悔する。 この他、すてきなロマンスもある。 若きRobert Wagnerとフランスの十代の娘 Marisa Pavanとの恋。 これが実によくできている。 私は、シャルメーンを演じたコリンヌ・カルベが好きだ。 彼女は、Anthony Mann監督の「遠い国」で知られている。 stocking capをかぶったpig-tailed girlを演じていて、 Jimmy Stewartのために歌おうとしていた。 彼女は偉大な女優ではないが、実にキュートで、魅力的だ。 この映画でのキャラもいい。 素敵で、日和見。 この映画、舞台も、撮影も実にいい。 映画を壊しているのは、クワート軍曹役のDan Daileyだ。 下手な演技だし、感情移入できない。 10点満点で7点。 オトーサン、 「不思議だなぁ」 ジョン・フォード監督ともあろうものが、 ド素人のDan Daileyを起用したのは解せません。 「ジョン・フォードって、誰?」 まさか、そんなひとはいないでしょうが、 念のため。 JOHN FORD  ジョン・フォード 誕生日 1895/2/1-1973/8/31 出身 米メイン州ケープ・エリザベス 監督作 1917年「鄙より都会へ」「愛馬」「恵の光」「腕力家」「光の国へ」      「武力の説教」「誉の名手」「颱風」「快中尉」 1918年「砂に埋れて」「幽霊騎手」「真紅の血汐」「黄金の罪」      「鉄窓を出て」「布哇の一夜」「新生涯」 1919年「鞍上の勇者」「空拳」「回春録」「西部の紳士」      「さすらいの旅」       「正義の騎手」「復讐の騎手」「恋の投縄」 1920年「二十九号室」「西方の勇者」「野人の勇」       「A街の貴公子」 1921年「雷電児」「吹雪の道」「熱血の焔」「ジャッキー」       「百発百中」「疾風の如く」 1922年「嘆くな乙女」「銀色の翼」(共)「村の鍛冶屋」 1923年「侠骨カービー」「豪雨の一夜」「意気天に沖す」 1924年「オーロラの彼方へ」「アイアン・ホース」 1925年「雪辱の大決戦」「香も高きケンタッキー」「電光」       「サンキュー」 1926年「青鷲」「誉れの一番乗」「三悪人」 1928年「四人の息子」「血涙の志士」「マザー・マクリー」       「ナポレオンと理髪師」       「赤毛布恋の渦巻」 1929年「黒時計聯隊」「最敬礼」「名物三羽烏」 1930年「悪に咲く花」「最後の一人」「河上の別荘」 1931年「人類の戦士」「餓鬼娘」「海の底」 1932年「大空の騎士」「肉体」 1933年「ドクター・ブル」「戦争と母性」 1934年「プリースト判事」「肉強鬼中隊」「世界は動く」 1935年「男の敵」「周遊する蒸気船」「俺は善人だ」 1936年「スコットランドのメアリー」「虎鮫島脱出」 1937年「ハリケーン」「軍使」 1938年「四人の復讐」「サブマリン爆撃隊」 1939年「モホークの太鼓」「駅馬車」「若き日のリンカーン」 1940年「怒りの葡萄」「果てしなき船路」 1941年「わが谷は緑なりき」「タバコロード」 1942年「ミッドウェイ海戦」 1943年「ドキュメント真珠湾攻撃」 1945年「コレヒドール戦記」 1946年「荒野の決闘」 1947年「逃亡者」 1948年「三人の名付親」「アパッチ砦」 1949年「黄色いリボン」 1950年「リオ・グランデの砦」「幌馬車」 1952年「静かなる男」「栄光何するものぞ」 1953年「モガンボ」「太陽は光り輝く」 1955年「長い灰色の線」「ミスタア・ロバーツ」 1956年「探索者」 1957年「月の出の脱走」「荒鷲の翼」 1958年「ギデオン」「最後の歓呼」 1959年「騎兵隊」 1960年「バファロー大隊」 1961年「馬上の二人」 1962年「西部開拓史」(挿話)「リバティ・バランスを射った男」 1963年「ドノバン珊瑚礁」 1964年「シャイアン」 1966年「荒野の女たち」 次に、IMDbから。 ジョン・フォードは、俳優だった兄を頼って ハリウッドへやってきた。 なんで、ハリウッドへやってきたのですか? 彼は、こう答えた。 「汽車で」 この業界で、最も尊敬される監督となった。 西部劇は、マジメな映画と思われていなかったにもかかわらず、 アカデミー賞を6回受賞している。 そのうち2つは、第2次世界大戦の記録映画だった。 妻と息子と娘がいる。 孫の Dan Fordは、おじいさんの伝記を書いた。 注)アカデミー賞監督賞受賞作品: 「男の敵」(1935) 「怒りの葡萄」(1940)、 「わが谷は緑なりき」(1941) 「静かなる男」(1952)


汚れた顔の天使

オトーサン、 「へぇ、"カサブランカ"の監督って、 マイケル・カーティスって、言うんだ」 ドイツ表現主義の洗礼を受けた職人監督、 今回は、どんな名作を見せてくれるのでしょうか? 原題:Angels with Dirty Faces (1938) 監督:Michael Curtiz 原作:Rowland Brown 脚本:John Wexley / Warren Duff     Ben Hecht /Charles MacArthur Genre: Crime / Drama Color: Black and White 上映時間:97分 あらすじ: ロッキーとジェリーは悪ガキ。 ニューヨークの悪所ヘルズ・キッチンで共に育った。 早くからロッキーは、 少年院に送られたが、 そこは第1級のやくざ学校のようなものだった。 一方、逮捕を免れたジェリーは、 真面目人間になって牧師になった。 大人になって、かつての隣人たちと一緒になる。 ジェリーは、子供たちに近づき、 昔の彼やロッキーのような無法者になるのを 食い止めようと努める。 ロッキーは、ギャングになる。 ジェリーは、気が気ではない。 そして、矢継ぎ早やの警句、喧嘩、派手な撃ち合いが続く。 出演者: James Cagney .... William 'Rocky' Sullivan (ロッキー) Pat O'Brien .... Fr. Jerome 'Jerry' Connelly(ジェリー) Humphrey Bogart .... James 'Jim' Frazier (ジム) オトーサン、 「才気煥発、惜しいなぁ」 この才能を悪の道でなく、別のほうに使ったらと思ってしまいます。 若きハンフリー・ボカートが出ていました。 JAMES CAGNEY  ジェームス・キャグニー 誕生日 1899/6/17-1986/3/30 出身 米ニューヨーク 出演作 1930年「地獄の一丁目」 1931年「千萬長者」「民衆の敵」「夜の大統領」「腕の男」 1932年「タクシー」「群衆の歓呼」「挙闘のキャグネー」 1933年「駄々っ子キャグニー」「地獄の市長」 「フットライト・パレード」「スター悩殺」 1934年「偽者紳士」「彼女の男」「これがアメリカ艦隊」「運ちゃん武勇伝」 1935年「太平洋攻防戦」「Gメン」「頑張れキャグニー」「真夏の夜の夢」       「シスコ・キッド」「無限の青空」 1936年「グレート・ガイ」 1937年「キャグニーハリウッドへ行く」 1938年「汚れた顔の天使」 1939年「オクラホマ・キッド」「我れ暁に死す」「彼奴は顔役だ!」 1940年「熱帯」「栄光の都」 1941年「いちごブロンド」 1942年「空軍の暴れん坊」「ヤンキー・ドゥドゥル・ダンディー」 1943年「キャグニーの新聞記者」 1946年「鮮血の情報」 1949年「白熱」 1950年「明日に別れの接吻を」 1951年「六年目の疑」 1952年「栄光何するものぞ」 1955年「追われる男」「情欲の悪魔」 「ミスタア・ロバーツ」「エディ・フォイ物語」 1956年「悪人への貢物」 1957年「千の顔を持つ男」 1959年「地獄で握手しろ」 1960年「太平洋紅に染まる時」 1961年「ワン・ツー・スリー」 1968年「アリゾナの勇者」(ナ) 1981年「ラグタイム」 その他の出演者: Ann Sheridan .... Laury Ferguson George Bancroft .... Mac Keefer Billy Halop .... Soapy Bobby Jordan .... Swing Leo Gorcey .... Bim Gabriel Dell .... Pasty Huntz Hall .... Crab Bernard Punsly .... Hunky Joe Downing .... Steve Edward Pawley .... Edwards, guard Adrian Morris .... Blackie Frankie Burke .... William 'Rocky' Sullivan, as a boy User Rating: 7.9/10 (3,176 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: ・作品賞 ・監督賞:マイケル・カーティス ・主演男優賞:ジェームズ・キャグニー ・オリジナル脚本賞 User Comments: The_Void さん Beverley Hills, England 2005年1月3日 全くの古典名画だ マイケル・カーティスは名画を送り出している。 だが、映画フアンに最も知られているのは、 明らかに 「カサブランカ」だろう。 だが、彼は、ひとびとに影響を与えた名画を ベルトの下にいくつも隠している。 そのひとつが、この「汚れた顔の天使」である。 この映画を一言で言えば、犯罪ドラマである。 だが、よき犯罪ドラマ同様に、 この映画は、他の凡庸な映画とちがって いくつものテーマをもっている。 非難されるべき犯罪者であるヒーローを描き切っている。 物語は、ニューヨークの若いチンピラ、 ロッキーとジェリーを追う。 前者は、サツにつかまって、少年院送りとなり、 皮肉なことに、犯罪者の道を覚える。 後者は、罰を逃れ、牧師になる。 この2人が大人になって再会し、 近所の悪ガキどもに影響力をもつようになる。 映画の焦点は、いつも近所に当てられる。 マイケル・カーティスは、 ロッキーが犯罪者としてやることなすことが 悪ガキたちに大きな影響を及ぼす様を見事に描いている。 こうした話法は、後年の映画でも使われることになる。 批評家が褒める”City of God”'がいい例だ。 いかに悪ガキが大人のやっていることに影響されるか、 マイケル・カーティスは、このテーマを最後まで追い続けた。 ジェームス・キャグニーは、 後年、すばらしい出来の「白熱」で名声を得るが、 この映画では、生粋のニューヨークのギャングを演じている。 彼の演技は、端的に言って、すばらしい。 映画史に残る最高のギャングだろう。 他の出演者もいい仕事をしている。 巧みなニューヨーク訛りが 観客に映画の舞台となっている ニューヨークにいるような気にさせてくれる。 さらに、場所が限定されているから 制作費も割安になったし、実にエキサイティングだ。 観客は見る喜びを味わえるだろう。 「汚れた顔の天使」は、 全くの古典名画だ。 なんでこの映画が有名ではないのだと誰しも思うだろう。 「カサブランカ」ほどよくはないが、 マイケル・カーティス作品では高得点の映画だし、 映画フアンに何のためらいもなく推薦したい。 オトーサン、 「これも名画だなぁ。 ”カサブランカ”の監督って、どういうひと?」 MICHAEL CURTIZ  マイケル・カーチス 誕生日 1888/12/24-1962/4/11 出身 ハンガリー・ブダペスト 監督作 1923年「サムソンとデリラ」「悪魔の満潮時」 1924年「イスラエルの月」 1927年「砂塵」「夢想の名優」「十字路の女」「人生サーカス」 1928年「テンダーロイン」 1929年「大地の果まで」「ノアの箱船」 1930年「マミィ」「氷原の彼方」 1931年「狂へる天災」 1932年「ブレナー博士」「暁の耕地」「ドクターX」「モンテカルロの女」 1933年「春なき二万年」「ケンネル殺人事件」「肉の蝋人形」 1934年「偽者紳士」「南風の恋歌」 1935年「黒地獄」「海賊ブラッド」「小さい親分」 1936年「進め龍騎兵」「流行の女王」「歩く死骸」 1937年「倒れるまで」「山の法律」「躍り込み花嫁」 1938年「ロビンフッドの冒険」(共)「汚れた顔の天使」「四人の姉妹」      「結婚スクラム」「黄金の罠」 1939年「無頼者の群」「女王エリザベス」 1940年「カンサス騎兵隊」「シー・ホーク」「ヴァージニアの血闘」 1941年「急降下爆撃機」「海の狼」 1942年「空軍の暴れん坊」「カサブランカ」「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」 1943年「ロナルド・レーガンの海軍中尉」 1944年「渡洋爆撃隊」 1945年「ミルドレッド・ピアース」 1946年「夜も昼も」 1947年「ライフ・ウィズ・ファーザー」 1948年「洋上のロマンス」 1949年「嘘クラブの女王」「夢はあなたに」 1950年「破局」「燃えつきた欲望」「情熱の狂想曲」 1951年「アメリカ野郎」 1953年「勝負に賭ける男」 1954年「西部の掟」「エジプト人」「ホワイト・クリスマス」 1955年「俺たちは天使じゃない」 1956年「放浪の王者」 1957年「追憶」 1958年「闇に響く声」「誇り高き反逆者」 1959年「決断」 1960年「バラ色の森」 1961年「コマンチェロ」「剣と十字架」 次に、IMDbでやや詳しく。 マイケル・カーティスは、俳優になり、 1912年には、故郷ハンガリーで監督となった。 第1次大戦後、オーストリアとドイツで映画製作を行い、 1920年代初期には、欧州の他の国でも監督をやっていた。 1926年、アメリカに移住し、 ハリウッドのワーナー・ブラザースで、映画をつくりはじめて、 スタジオ・システムに溶け込んだ。 1930年代から40年代に手がけた映画は、 あらゆるジャンルにわたり、 「カサブランカ」(1942)や 「ミルドレッド・ピアース」 (1945)は、 なかでも、古典映画とみなされている。 だが、1950年代には輝きも失せ、 ワーナー以外の映画会社で平凡な映画をつくっていた。 最後の映画は、1961年。74歳で死ぬ前年だった。


散り行く花

オトーサン、 「古い映画だなぁ」 1919年と言えば、いまから90年近くも前。 サイレント映画ですが、 でも、リュミエール兄弟が発明した 1895年から24年も経っているので、 決して幼稚な映画などではありません。 原題:Broken Blossoms or The Yellow Man and the Girl (1919) 監督・脚本:D.W. Griffith 原作:Thomas Burke Genre: Drama / Romance Color: Black and White (tinted screen) 上映時間:90分 あらすじ: チェンは宣教師で、 仏陀の平和の教えを英国民に伝道しようとした。 英国に上陸し、不寛容さと無関心に幻滅した。 小さな店の店主となる。 店の窓からルーシーを見かけていた。 彼女はボクサーの父親からいつも鞭打たれ、 ロクな食物も与えられず、ボロ着だった。 こうしたみじめな境遇にあっても、 チェンは、彼女の類稀な美しさを発見し、恋に落ちる。 ある日、ムチ打たれた彼女が 店の前を通り過ぎたので、店内に導き入れて看護した。 心には愛しかなく、 彼女に絹を着せ、食物を与える。 弱っていたので、その夜は店に泊まる。 だが、この平和も幸福も長くは続かなかった。 やがて、バロウズが異邦人と一緒にいるのを発見する。 出演者: Lillian Gish .... Lucy Burrows(ルーシー) Richard Barthelmess .... Cheng Huan (チェン) Donald Crisp .... Battling Burrows(バロウズ) オトーサン、 「こんな可憐な女優見たことないなぁ」 リリアン・ギッシュ、流石一世を風靡した名女優です。 相手役のリチャード・バーセルメス、 抑制された演技に見るべきものがありました。 LILLIAN GISH  リリアン・ギッシュ 誕生日 1896/10/14-1993/2/27 出身 米オハイオ州スプリングフィールド D・W・グリフィス監督の「AN UNSEEN ENEMY」で映画デビュー。 以後、同監督の「国民の創生」「イントレランス」などに出演し、活躍。 30年代は映画を離れ、舞台で活躍。 40年代以降は助演として活躍。 70年アカデミー特別賞受賞。 妹は女優のドロシー・ギッシュ。 出演作 1912年「牧場の春」 1913年「魔性の女」 1914年「アッシリア遠征」 1915年「国民の創生」「清き心」 1916年「ダフネと海賊」「暴風の後」「イントレランス」 1918年「世界の心」「偉大なる愛」「人類の春」 1919年「幸福の谷」「散り行く花」「スージーの真心」       「大疑問」 1920年「東への道」 1922年「嵐の孤児」 1923年「ホワイト・シスター」 1924年「ロモラ」 1926年「ラ・ボェーム」「真紅の文字」 1927年「アニー・ローリー」 1928年「風」 1930年「白鳥」 1933年「彼の二重生活」 1946年「初恋時代」 1947年「白昼の決闘」 1949年「ジェニーの肖像」 1955年「蜘蛛の巣」「狩人の夜」 1958年「私に殺された男」 1960年「許されざる者」 1966年「歌声は青空高く」 1967年「消えた拳銃」「危険な旅路」 1978年「ウェディング」 1984年「ハンボーン」 1986年「くたばれ!ハリウッド」 1987年「八月の鯨」 RICHARD BARTHELMESS  リチャード・バーセルメス 誕生日 1895/5/9-1963/8/17 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 出演作 1916年「戦時花嫁」 1917年「不滅の罪」 1918年「驚天動地」「幸福のために」「鬼のはにかみ」 1919年「悪魔絶滅の日」「勇士の血」「感化院の娘」「ブーツ」「散り行く花」 1920年「愛の花」「渇仰の舞姫」「東への道」 1921年「運命」「経験」「乗合馬車」 1922年「荒浪と戦ふ男」「霊魂の呼ぶ声」 1923年「剣戟の雄」「激怒」「ブライト・ショール」 1924年「幻しの家」「クラスメイツ」 1925年「美はしの都」 1926年「風雲愈々急」「紳士」 1927年「最後の一蹴」「獄中日記」「熱血拳闘手」 1928年「真紅の海」 1929年「ウィアリー・リヴァー」「愛の曳鋼」 1930年「狼火」「暁の偵察」 1931年「最後の偵察」「無冠の帝王」 1932年「ブレナー博士」「暁の耕地」 1933年「飢ゆるアメリカ」「つばさの天使」 1934年「夜の十二時」「今日の男性」「異人種の争闘」 1935年「生命の雑沓」 1939年「コンドル」 1942年「スポイラーズ」 その他の出演者: Arthur Howard .... Burrows' manager Edward Peil Sr. .... Evil Eye George Beranger .... The Spying One Norman Selby .... A prizefighter User Rating: 7.6/10 (1,064 votes) オトーサン、 「これは、世界の名画だ!」 User Comments: raygosさん Japan 2005年10月31日 デリケート、言葉もない、必見 我々は、友人のアパ−トで、座っておしゃべりをしていた。 誰かが、TV映画でも、見ないか? いいのがあったら見ようと言った。 「散り行く花」をやっていて、 この映画のすごさ、俳優たち、雰囲気、ストーリー、 そのすべてに4人は、お口あんぐりになった。 サイレント映画が、こんなにパワフルで感動的とは思いもよらなかった。 だが、見終わった後、 サイレント映画の終焉とともに、何かが失われたと思った。 だが、この映画、みんなにすすめることはできない。 ごく少数のひとだけだ。 リリアン・ギッシュには驚ろかされた。 一目で多くの気持ちを伝えられる。 どんな女優も敵わなない。 ストーリーは、ある意味で時代遅れだが、 愛と憎悪のテーマは、時を超える。 (また、人種差別や幼児虐待も同じだ) この映画の他の俳優たちは、誰ひとりとして リリアン・ギッシュの水準を超えられなかった。 父親のバロウズは、時に粗野だが、 当時としては、それが当たり前だったのだ。 要するに、もし見ていなかったら、 映画芸術の偉大な作品を見逃すことになる。 そんな状態を続けないようにしてほしい。 オトーサン、 「リリアン・ギッシュ、いいねぇ」 ○リリアン・ギッシュ  Lillian Gish, 1893/10/14 - 1993/2/27 サイレント時代の悲劇映画に欠かせない名女優。 身長164センチ。 母親が女優だった縁で、5歳から舞台に立っていた。 妹のドロシーも女優。 友人のメアリー・ピックフォードを訪ねてヴァイオグラフ社を訪れた際、  D・W・グリフィスを紹介され、母と妹と共に映画に出ることになった。  その後もグリフィスとコンビを組み、  サイレント映画を代表する大作「國民の創生」や超大作「イントレランス」に出演した。  1919年の「散り行く花」では、幸薄い少女ルーシーを熱演。  この作品により映画は第八芸術として世に認められたと言われる。  1920年には、妹ドロシー・ギッシュ主演の「亭主改造」を監督したが、  監督作品はこの一作のみである。  1921年の大作「嵐の孤児」を最後にグリフィスの元を離れた後、  初期MGMのスターとして、「真紅の文字」(1926)、「風」(1928)に出演。  サイレント期を代表する女優として活躍する。  1930年代以降は舞台出演が主になった。  「八月の鯨」(1987)では、90歳を超えているとは思えない 若々しい容姿で瑞々しい演技を披露し、世界のオールドファンを喜ばせた。 1970年、アカデミー名誉賞を受賞している。 生涯独身であった。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


キートンの大列車追跡

オトーサン、 「キートンか、いいねぇ」 それに、この映画キートン映画のなかの白眉。 樂しみです。 原題:The General (1927) 監督:Clyde Bruckman/Buster Keaton 脚本:Al Boasberg/Clyde Bruckman/Buster Keaton William Pittenger/ Charles Smith/Paul Girard Smith Genre: Comedy / Romance / War / Action Color: Sepia 上映時間:75分 あらすじ: ジョニーは自分の運転する"将軍号"とアナベルを愛している。 南北戦争がはじまって、志願するが拒否される。 エンジニアのほうが価値が高いからだ。 恋人のアナベルは、彼が卑怯なせいと誤解する。 南軍のスパイらが、"将軍号"を奪取する。 それには、アナベルが乗っていた。 ジョニーは、愛する列車と恋人の双方を救わなければならない。 出演者: Buster Keaton .... Johnny Gray (ジョニー) Marion Mack .... Annabelle Lee(アナベル・リー) Glen Cavender .... Union Capt. Anderson(スパイ) オトーサン、 「動きが絶妙だ」 この年、キートンは、31歳。 その若々しい姿は滑稽でもあり、凛々しさも漂います。 BUSTER KEATON  バスター・キートン 誕生日 1895/10/4-1966/2/1 出身 米カンザス州ピックウェイ 出演作 1917年「キートンとファッティのおかしな肉屋」      「デブ君の化けの皮」「デブ君の入婿」       「デブ君の結婚」「デブ君の医者」       「キートンとファッティのコニー・アイランド」       「デブ君の勇士」 1918年「キートンとファッティのアウト・ウェスト」「デブ君の給仕」       「デブ君の厳窟王」       「キートンとファッティのグッドナイト・ナース」「デブのコック」 1919年「キートンとファッティの初舞台」 1920年「デブの自転車屋」「キートンのマイホーム」       「キートンの囚人13号」「キートンのスケアクロウ」       「キートンの隣同士」「馬鹿息子」 1921年「キートンの化物屋敷」「キートンの強盗騒動」       「キートンの一人百役」「キートンの船出」 1922年「キートンの白人酋長」「キートンの警官騒動」       「キートンの華麗なる一族」「キートンの鍛冶屋」       「キートンの北極無宿」「キートンの電気館」       「キートンの白日夢」 1923年「キートンの空中結婚」「捨小屋」「キートンの恋愛三代記」       「荒武者キートン」 1924年「キートンの探偵学入門」「海底王キートン」 1925年「キートンのセブン・チャンス」「キートンのゴー・ウェスト!」 1926年「キートンのラスト・ラウンド」「キートンの大列車追跡」 1927年「キートンのカレッジ・ライフ」 1928年「キートンの蒸気船」「キートンのカメラマン」 1929年「キートンの結婚狂」「ハリウッド・レヴィユー」 1930年「キートンのエキストラ」「キートンの決死隊」 1931年「キートンの恋愛指南役」「紐育の歩道」 1932年「キートンの決闘狂」「キートンの歌劇王」 1933年「キートンの麦酒王」 1934年「キートンの爆弾成金」 1936年「キートンのスパイ嬌乱」 1943年「提督の館」 1950年「サンセット大通り」 1953年「ライムライト」 1956年「八十日間世界一周」 1963年「おかしな、おかしな、おかしな世界」 1964年「パジャマ・パーティ」「ビキニガール・ハント」       「爆笑!ミサイル大騒動」「キートンの線路工夫」       「キートン・ライズ・アゲイン」 1966年「ローマで起こった奇妙な出来事」 その他の出演者: Charles Henry Smith .... Mr. Lee Richard Allen .... Annabelle's brother Jim Farley .... Gen. Thatcher Frederick Vroom .... Confederate general Joe Keaton .... Union general Mike Donlin .... Union general Tom Nawn .... Union general User Rating: 8.2/10 (8,780 votes)          top 250: #141 オトーサン、 「おお、世界の名画141だとは」 たったの75分だって名画になれるのです。 User Comments: Matt Barryさん Baltimore, Maryland 2000年11月20日 史上最高のコメディ 「キートンの大列車追跡」 は、史上最高のコメディだ。 すばらしいギャクの連続、本物の映画製作技術によって 「キートンの大列車追跡」は、陽気で樂しいコメディの旅となった。 監督・脚本は、バスター・キートンとClyde Bruckman。 キートンが、物語のなかに、素敵なギャグを盛りこんでいる。 出だしは、こうだ。 キートンは、南軍の兵士にはなれないと言われる。 エンジニアのほうが価値が高いためだ。 だが、恋人は、彼が従軍するまでは口も利かないわという。 戦争がはじまって、キートンの列車もろとも、 恋人が北軍のスパイによって略奪される。 そして、最高の愉快な追跡が開始されるのだ。 75分間、観客は、キートンの世界にいる。 彼のギャグ、定番、愉快なドタバタ喜劇が、 この映画を史上最高のコメディにしている。 オトーサン、 「キートンって、いいなぁ」 ○バスター・キートン   Buster Keaton 1895/10/4 - 1966/2/1 アメリカの喜劇俳優、映画監督。 両親は舞台芸人で、子役として各地でヴォードヴィル巡業。 ニューヨークへ渡り、映画界入り。 体を張りながらも、無表情で一途な役柄を特徴としたことから、 「The Great Stone Face(偉大なる石の顔)」、「すっぱい顔」   「死人の無表情」「凍り付いた顔」「悲劇的なマスク」などと呼ばれた。   1920年代を中心に大人気の俳優となったが、   サイレント映画の衰退とチャップリンの台頭により衰退。   日本でもファンは多い。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


マルクス一番乗り

オトーサン、 「おお、マルクス兄弟ものだ」 前に”マルクス兄弟 オペラの夜”をみて、 すっかり、彼らのフアンになってしまいました。 原題:A Day at the Races (1937) 監督:Sam Wood 原作:Robert Pirosh/ George Seaton 脚本:Robert Pirosh/ George Seaton/ George Oppenheimer Genre: Comedy 上映時間:111分 あらすじ: 八ッチェンブッシュ博士、トニー、スタッフィーは、 ジュディの診療所を救うために、 ジュディの愛馬をビッグレースで勝たそうとする。 そこでいくつかの問題がある。 ハッチェンブッシュは、 自分が獣医の肩書きしかないのを隠し、 金持ち婦人から支援金を得ようとする。 出演者: Groucho Marx .... Dr. Hugo Z. Hackenbush (ハッチェンブッシュ博士) Chico Marx .... Tony(トニー) Harpo Marx .... Stuffy(スタッフィー) Maureen O'Sullivan .... Judy Standish(ジュディ) オトーサン、 「なんて愉快なんだ」 そのおどけた表情、奇想天外な仕草、 現代人の知性ではもはやつくれないものでしょう。 GROUCHO MARX  グルーチョ・マルクス 誕生日 1890/10/2-1977/8/19 出身 米ニューヨーク アルザスから移民してきたユダヤ人の洋服屋の一家で生まれる。 兄のチコ、ハーポ、ゼッポと1908年頃よりボードビルの舞台に立ち、 5人兄弟のグループを結成。 ブロードウェイを経て、29年に映画界入り。 出演作 1929年「ココナッツ」 1930年「けだもの組合」 1931年「いんちき商売」 1932年「ご冗談でショ」 1933年「我輩はカモである」 1935年「オペラは踊る」 1937年「マルクス一番乗り」 1938年「マルクス三兄弟やりくり一座」 1939年「マルクス兄弟珍サーカス」 1940年「マルクスの二挺拳銃」 1941年「マルクス兄弟デパート騒動」 1946年「マルクス捕物帖」 1947年「悩まし女王」 1949年「ラブ・ハッピー」 1951年「ダブル・ダイナマイト」 CHICO MARX  チコ・マルクス 誕生日 1887/3/22-1961/10/11 アルザスから移民してきたユダヤ人の洋服屋の一家で生まれる。 ハーポ、ゼッポ、グルーチョと1908年頃よりボードビルの舞台に立ち、 5人兄弟のグループを結成。 ブロードウェイを経て、29年に映画界入り。 出身 米ニューヨーク 出演作 1929年「ココナッツ」 1930年「けだもの組合」 1931年「いんちき商売」 1932年「ご冗談でショ」 1933年「我輩はカモである」 1935年「オペラは踊る」 1937年「マルクス一番乗り」 1938年「マルクス三兄弟やりくり一座」 1939年「マルクス兄弟珍サーカス」 1940年「マルクスの二挺拳銃」 1941年「マルクス兄弟デパート騒動」 1946年「マルクス捕物帖」 1949年「ラブ・ハッピー」 その他の出演者: Allan Jones .... Gil Stewart Margaret Dumont .... Emily Upjohn Leonard Ceeley .... Whitmore Douglass Dumbrille .... J.D. Morgan Esther Muir .... Flo Marlowe Sig Ruman .... Dr. Leopold X. Steinberg Robert Middlemass .... Sheriff Vivien Fay .... Solo dancer Ivie Anderson .... Singer in roadhouse and barn User Rating: 7.6/10 (3,339 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート: ・ダンス監督賞:デーブ・ゴールド   User Comments: verbalcheeseさん Wherever, Idaho 2002年6月14日 低評価の古典映画 この映画は、偉大な「オペラは踊る」に敵わないかもしれないが、 最高のよきコメディのひとつであることは間違いない。 「オペラは踊る」で成功したコメディの方式が、 この「マルクス一番乗り」にも応用されている。 そう、監督まで同じなのだ。 わたしは、ときどき思う。 マルクス兄弟はもっと高く評価されていい。 アホな3 Stoogesなどと比較すると、なおさらだ。 ともあれ、グルーチョ・マルクスは、わたしのヒーロなのだ。 オトーサン、 「おお、日本にもフアンがいるんだ!」 ○「マルクス一番乗り」  競馬の映画ということで、  このブログにうってつけの組み合わせである。  マルクス兄弟の代表作は『我輩はカモである』『オペラは踊る』の  何れかというのが世間一般の評価であろうが、  彼らの芸を堪能できるという点ではこの映画が一番ではないだろうか。  3人の役割はいつもと変わりなく、  立場的には一番上だが出鱈目な人物のグルーチョ、  セコい詐欺師のチコ、ほとんど危険人物のハーポ。  この映画ではグルーチョは獣医であることを偽って診療所の医者に収まり、  チコはその診療所の運転手、ハーポはチコの友人の元騎手。  その3人がつぶれかけた診療所と隣接する  競馬場で大暴れするドタバタコメディである。  この映画の目玉の一つは、ストーリーには直接関係ないが、  チコの超絶テクのピアノ演奏と、ハーポのハープの名演奏が楽しめる  コーナーが設けられているところである。  特にハーポは演奏を始めるといつもの危ない表情が  素に返ったような真剣な表情に変わるのが印象的だ。  また、この映画はいかにもMGMらしくミュージカルシーンも  散りばめられているのも売りのひとつになっている。  ハーポを中心とした黒人労働者達とのナンバーが一番の見所だが、  その他にもグルーチョの抱腹絶倒のダンスもある。  また、マルクス兄弟が全く絡まないナンバーさえあり、  最後にはそれをぶち壊しにするのかと思って観ていると、  結局何も手を出さずに大人しく終わってしまった。  このシーンは会社側が無理に入れたものなのか。  とにかくMGM映画なんだなぁ、と思わせるシーンになっている。  マルクス兄弟の映画を観ていると、W・アレン監督作品『アニー・ホール』を思い出す。  この映画の冒頭で本人が自分の恋愛観を述べるのだが、  それが「自分を入れるようなクラブには入りたくない」というグルーチョの言葉を引用している。  いかにもへそ曲がりなこの2人が実は大好きなのである。 出典:http://blog.so-net.ne.jp/kokonntouzai/2006-07-19


透明人間

オトーサン、 「ピンク・レディの歌にあったなぁ」 でも、この”透明人間”のほうは、 H.G.ウェルズの名作を映画化したものです。 原題:The Invisible Man (1933) 監督:James Whale 原作:H.G. Wells 脚本:R.C. Sherriff/ Preston Sturges /Philip Wylie Genre: Comedy / Drama / Horror / SF /Thriller Color: Black and White 上映時間:71分 あらすじ: 科学者が自分を透明人間にするのに成功する。 だが、このクスリを処方した結果、 精神に異常をきたして目に見えぬ殺人者となり、 田舎町を荒らしまわる羽目になっていった。 出演者: Claude Rains .... The Invisible Man(透明人間) Gloria Stuart .... Flora Cranley (フローラ) William Harrigan .... Dr. Arthur Kemp (ケンプ) オトーサン、 「この役ならオレにも出来そうだな」 透明で見えないのですから、誰がやっても同じ。 でも、最後の最後、死ぬ間際に素顔が浮かび上ります。 おお、美男子だなぁ。 CLAUDE RAINS  クロード・レインズ 誕生日 1889/11/10-1967/5/30 出身 英ロンドン 出演作 1932年「透明人間」 1934年「情熱なき犯罪」「幻しの合唱」 1935年「透視人間」「最後の駐屯兵」 1936年「風雲児アドヴァース」「流行の王様」 1937年「放浪の王子」「ロビン・フッドの冒険」「四人の姉妹」 1939年「スミス都へ行く」「革命児ファレス」 1940年「シーホーク」 1941年「幽霊紐育を歩く」「嵐の青春」 1942年「カサブランカ」「夜霧の港」「情熱の航路」 1943年「オペラの怪人」 1944年「渡洋爆撃隊」「愛の終幕」 1945年「誤解」 1946年「シーザーとクレオパトラ」「汚名」「愛憎の曲」 1948年「情熱の友」 1949年「欲望の砂漠」 1950年「白銀の嶺」 1953年「汽車を見送る男」 1956年「リスボン」 1959年「太陽の谷」 1960年「失われた世界」 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「偉大な生涯の物語」 その他の出演者: Henry Travers .... Dr. Cranley Una O'Connor .... Jenny Hall Forrester Harvey .... Herbert Hall Holmes Herbert .... Chief of Police E.E. Clive .... Const. Jaffers Dudley Digges .... Chief detective Harry Stubbs .... Insp. Bird Donald Stuart .... Insp. Lane Merle Tottenham .... Millie User Rating: 7.9/10 (3,506 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ヴェネチュア映画祭受賞 ・審査員特別賞:James Whale User Comments: Michael O'Keefeさん Muskogee OK 2001年9月18日 透明も、いいもんだ? James Whale監督は、才能がある。 H.G.ウェルズの想像力に基づいた凍りつく物語である。 多才な俳優クロード・レインズのデビュー作である。 短い映画だが、スリル、悪寒、ユーモアがミックスして、 この映画は真の古典となっている。 1930年代の特殊効果は、洗練されているとは言い難いが、 今日でも、実に樂しめる。 クロード・レインズの映画デビューは、 99.98%声の出演だが、記憶に残る。 歓喜から狂気への声の変化は、 この透明人間にある種のキャラを与えている。 才能豊かな化学者は、自分を透明にする手法を発見する。 彼はイギリスの田舎で、悪ふざけが嵩じて殺人者になる。 透明人間のシーンが記憶に残る。 煙草を吹かしたり、自転車に乗ったり、 もちろん、包帯をぐるぐる巻きの包帯をほどいたりするのだ。 出演者には、William Harrigan、Gloria Stuart、 E.E. Clive、そしてUna O'Connorがいる。 O'Connorは愉快なひとだが、不愉快なキャラは短命だった。 今風ではないが、これは見るに耐える古典映画である。 気味が悪いが、樂しめる。 オトーサン、 「H.G.ウェルズって、独創的な作家だなぁ」 ○H.G.ウェルズ ハーバート・ジョージ・ウェルズハーバート・ジョージ・ウェルズ  (Herbert George Wells, 1866/9/21 - 1946/8/13 イギリスの小説家・SF作家。 イングランドケント州ブロムリーの商人の家に生まれる。 ジュール・ヴェルヌとともに「SFの父」と呼ばれる。  第一次世界大戦を経験し、人類の前途を憂慮するようになった。  唯物論とダーウィニズムの信奉者であった。  自叙伝"An Experiment in Autobiography:  Discoveries and Conclusions of a Very Ordinary Brain (since 1866)"  は、自伝文学の白眉と評価されている。  国際ペンクラブ2代目会長を務めた。  <主要な作品>  ・タイム・マシン  ・モロー博士の島  ・透明人間  ・宇宙戦争  ・恋愛とルイシャム氏  ・月世界最初の人間  ・神々の糧  ・キップス  ・近代のユートピア  ・彗星の時代  ・空の戦争  ・アン・ヴェロニカ  ・トーノ・バンゲイ  ・ポーリー君の物語  ・ニュー・マキャベリ  ・結婚  ・情熱的な友人たち  ・解放された世界  ・アイザック・ハーマン卿の妻  ・崇高な探究  ・神のような人々  ・ウィリアム・クリソルド氏の世界 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


孤児ダビド物語

オトーサン、 「ダビド、デビット、ディヴィットか」 英語のほうは、すべてDavidですから、 どれが適正なのか表記って難しいものです。 ここは戦前の表記のダビドにしておきましょう。 ベチイ伯母もベティとしたいところですが、我慢しましょう。 原題:David Copperfield (1935) The Personal History, Adventures, Experience, and Observation of David Copperfield, the Younger 監督:George Cukor 原作:Charles Dickens 脚本:Hugh Walpole Genre: Drama / Adventure Color: Black and White 上映時間:130分 あらすじ: ダビドの父親が死んで、母親が再婚する。 継父マードストーンは、子供の養育について 卑劣で残酷な見解をもっていた。 悲しみのあまりダビドの母親が死ぬと、 マードストーンはダビドをロンドンで働かせる。 ダビドは、ベチィ伯母のもとへ逃げ、新しい人生がはじまる。 出演者: Freddie Bartholomew .... David Copperfield(ダビド) Basil Rathbone .... Edward Murdstone(マードストーン) Edna May Oliver .... Aunt Betsy Trotwood(ベチィ伯母) Lennox Pawle .... Mr. Dick(ディック) W.C. Fields .... Mr. Micawber(ミコーバー) オトーサン、 「この子、うまいな」 フレディ・バーソロミューくん、当時11歳。 一癖も二癖もある面々が脇を固めています。 経歴がみつかったのは、エドナ・メイ・オリヴァーのみ。 勿論、とっくのとうに故人になっています。 FREDDIE BARTHOLOMEW  フレディ・バーソロミュー 誕生日 1924/3/28-1992/1/23 出身 アイルランド・ダブリン 出演作 1935年「孤児ダビド物語」「アンナ・カレニナ」 1936年「勝鬨」「腕白時代」「小公子」 1937年「我は海の子」 1940年「新ロビンソン漂流記」 EDNA MAY OLIVER  エドナ・メイ・オリヴァー 誕生日 1883/11/9-1942/11/9 出身 米マサチューセッツ州 出演作 1926年「美女競艶」 1932年「立ち上がる米国」「頓珍漢大勝利」「駄法螺男爵」      「昨日」「若草物語」 1935年「嵐の三色旗」「男子牽制」「孤児ダビド物語」 1936年「ロミオとジュリエット」 1938年「天晴れテムプル」 1939年「モホークの太鼓」「カッスル夫妻」 その他の出演者: Violet Kemble Cooper .... Jane Murdstone Elizabeth Allan .... Mrs. Clara Copperfield Jessie Ralph .... Nurse Peggotty Harry Beresford .... Dr. Chillip Hugh Walpole .... The Vicar Herbert Mundin .... Barkis John Buckler .... Ham Fay Chaldecott .... Little Em'ly Una O'Connor .... Mrs. Gummidge Lionel Barrymore .... Dan Peggotty Elsa Lanchester .... Clickett Jean Cadell .... Mrs. Micawber User Rating: 7.6/10 (613 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・編集賞 ・助監督賞 User Comments: FANatic-10さん Las Vegas, NV 2000年4月16日 OKどころの騒ぎじゃない この映画は、世界的名作を見事に脚色している。 現代の観客にとっては、 当時の技術の限界が気になるかもしれないが、 製作にかける愛情や努力や見事な配役によって、 十分補われている。 これは当時のMGMにおいて 想像できる最高の配役である。、 輝かしくも、他に望めない役者たちを揃えた。 わたしの好きなのは、W.C. Fieldsで、 当時ピークにあり、生まれながらのミコーバー役者だ。 独特ですばらしいエドナ・メイ・オリヴァーがベチィ伯母を演じ、 Lennox Pawleのディックも忘れ難い。 やや長くなるのをおそれなければ、 ほかに8人を挙げることができるだろう。 ディケンズは、さぞ喜んでいることだろう! オトーサン、 「何といっても、ストーリーがいい」 偉大な作家について調べてみましょう。 人には言えない苦労をした作家のようです。 ○チャールズ・ディケンズ  Charles John Huffam Dickens, 1812/2/7 - 1870/6/9 ヴィクトリア朝期の英国が誇る文豪。 海軍の会計吏の子としてポーツマスに生まれ、 その後、港町チェイサムで、6年を過ごした。 少年期は病弱で、デフォー、セルバンテスなどを乱読。 ロンドンに移った後、破産し、両親が債務者監獄に収監。  12歳で独立し、親戚の経営する靴墨工場で働く。  粗暴な少年たちに囲まれた日々は、心の傷を残した。  父親は、「デイヴィッド・コパフィールド」のミコーバー氏のモデルとなった。  その後、遺産が入り、父母も監獄を出て、苦学し法廷速記者に。  1833年、投稿したエッセイがマンスリー・マガジンに掲載され、  続いて初長編小説「ピクウィック・クラブ」が成功する。  以後、その人気は終生衰えることがなかった。  1842年、夫人とともに長期のアメリカ旅行を行った。  晩年はエレン・ターナンと不倫し、夫人とは別居。  1865年、鉄道の事故に巻き込まれて九死に一生を得る。  1870年ケント州の邸宅で、脳卒中で死去。  ウエストミンスター寺院の詩人のコーナーに埋葬された。  墓碑銘は以下の通り。  He was a sympathiser to the poor, the suffering, and the oppressed;  and by his death, one of England's greatest writers is lost to the world.  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


別離

オトーサン、 「おお、またバーグマンだ」 今年は、ずいぶん彼女の映画をみました。 でも、この映画は、ハリウッド進出第1作という記念すべき映画。 つくづく世紀のスターだと思います。 原題:Intermezzo: A Love Story (1939) 監督:Gregory Ratoff 脚本(1936年版):Gosta Stevens /Gustaf Molander 脚本:George O'Neil Genre: Romance / Drama Color: Black and White あらすじ: 名ヴァイオリニスト、ホルガーは、 久しぶりに故国の家にもどって、 娘のピアノ教師アニタの才能に魅せられる。 一緒に演奏旅行に行こうと誘い、 コンサートホールだけでなく、私生活でも協演する。 妻と娘を置き去りにしての情事は、間奏曲のようなもの、 長続きするものではなかった。 出演者: Leslie Howard .... Holger Brandt(ホルガー) Ingrid Bergman .... Anita Hoffman(アニタ) Edna Best .... Margit Brandt(マルギット) Ann E. Todd .... Ann Marie Brandt(アンマリー) オトーサン、 「演奏シーン、2人ともうまいなぁ」 レスリー・ハワードのヴァイオリン、 イングリッド・バーグマンのピアノ、 目を奪うような演奏ぶりでした。 どんな特訓をしたのでしょうか? LESLIE HOWARD  レスリー・ハワード 誕生日 1893/4/3 - 1943/6/1 出身 英ロンドン 銀行に勤務していたが、 第一次世界大戦後、舞台俳優として活動。 「わが心のかけ釘」で舞台デビュー。30年に映画デビュー。 「風と共に去りぬ」でアジャレー・ウィルクスを演じた。 第二次世界大戦中の43年、 輸送船でリスボンからイギリスに向かう途中、 敵機の攻撃を受けて戦死した。 出演作 1931年「南の誘惑」「自由の魂」 1932年「婦人に御給仕」「永遠に微笑む」 1933年「秘密」 1934年「痴人の愛」 1935年「紅はこべ」 1936年「化石の森」「ロミオとジュリエット」 1938年「ピグマリオン」 1939年「風と共に去りぬ」「別離」 1942年「潜水艦轟沈す」「スピットファイアー」 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 その他の出演者: John Halliday .... Thomas Stenborg Cecil Kellaway .... Charles Moler, The Impressario Enid Bennett .... Greta Stenborg Douglas Scott .... Eric Brandt Eleanor Wesselhoeft .... Emma, The Maid Marie Flynn .... Marianne User Rating: 6.7/10 (414 votes) オトーサン、 「もう少し高くてもいいのでは」 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(白黒) ・作曲・編曲賞 User Comments: ccthemovieman-1さん Lockport, NY, United States 2005年4月16日 この映画がよい7つの理由 わたしは普通メロドラマを好かないし、 率直に言えば、不義をテーマにした映画は認めない。 だが、この映画は例外だ。 はじめてみたときからすっかり気にいって、 6回もみてしまった。 早速、なぜよいのか、7つの理由を挙げよう。 1)実にいいメッセージがある。  既婚男性が若い女性に溺れるのは、素敵かもしれぬが、   最後には、「自分で撒いた種は自分で拾え」となる。   2人のうちどちらかが、良心をもっていたら、   不法なロマンスの行き着く先は知れている。  とくに、子供がいる場合には。 2 ) 男性観客にとって、   イングリッド・バーグマンのハリウッドデビュー作は、   まさに眼福そのもの。   自然なままでゴージャスな女性であり、銀幕を彩どる。 3) Gregg Tolandの撮影。   彼の作品を鑑賞したかったら、この映画のDVDを買うといい。   彼は、ベストのひとりで、この映画は傑作だ。 4) 70分、この飛ぶような短かさがよい。   何度も見ることができる。 5) 主役のレスリー・ハワードとJohn Hallidayがいい。   特に、Hallidayは、知恵の塊だと思う。 6) ひとを許すのがいかに難しいことか、   それがわかっているひとには、この映画の結末は素敵だろう。 7) クラシック音楽愛好者は、この映画の音楽を楽しめるだろう。 オトーサン、 「一生の不覚だ」 子供の頃、中耳炎で右耳の聴力を失って以来、 音楽とは無縁の生活を送ってきました。 この映画で、レスリー・ハワードのヴァイオリン、 イングリッド・バーグマンのピアノ演奏を聴くと、 「ああ、何か楽器を弾けるようになっていたらなぁ」 そう思わずにはいられません。 なお、私事にわたりますが、奥方は、 いい年をしてヴァイオリンのお稽古をはじめています。 それまでは、 「美人薄命と言うけど、お前は長生きしているなぁ」 そう冷やかしていましたが、最近は、せりふが変わりました。 「そろそろカーネギー・ホールの予約をしなきゃな」


カルメン

オトーサン、 「これって、見ていないかなぁ」 勘違いしていました。 見たのは、オペラ。 原題:The Loves of Carmen (1948) 監督:Charles Vidor 原作:Prosper Merimee 脚本:Helen Deutsch Genre: Drama 上映時間:99分 あらすじ: オペラ「カルメン」の筋書きをもとにした 粗暴なジプシーの魔女と山賊の物語である。 カルメンは、無垢な兵士ドン・ホセを魅惑し、 破滅させ、軍隊を免職させる。 彼は、山賊になり、カルメンの夫ガルシアらを殺す。 不幸な結末が訪れる。 ホセは、罪を後悔し、死ぬのだ。 出演者: Rita Hayworth .... Carmen Garcia(カルメン) Glenn Ford .... Don Jose Lizarabengoa(ドン・ホセ) Victor Jory .... Garcia (ガルシア) オトーサン、 「はつらつとしている!」 カルメン役リタ・ヘイワースは、 かつては、セクシー・シンボルとして名声を得ました。 でも、今日の性的基準からすると他愛ないものです。 せいぜい太腿をちらっとみせる程度。 相手役のドン・ホセを演じるのは、グレン・フォード。 西部劇で活躍しています。 RITA HAYWORTH  リタ・ヘイワース 誕生日 1918/10/17-1987/5/14 出身 米ニューヨーク州ブルックリン ラテンダンサーを親に持ち、幼い頃からキャバレーで踊る。 「ギルダ」や「カルメン」などの演技で性的魅力を発揮した。 出演作 1935年「コブラ・タンゴ」「ピラミッドの殺人」「ダンテの地獄篇」      「可愛いオディ」 1936年「ガルシアの伝令」「完全犯罪」 1937年「麗人野球団」「空のギャング」 1938年「嵐の十字路」「コンドル」 1941年「いちごブロンド」「血と砂」「踊る結婚式」 1942年「運命の饗宴」「晴れて今宵は」 1944年「カバー・ガール」 1945年「今宵よ永遠に」 1946年「ギルダ」 1948年「上海から来た女」「カルメン」 1952年「醜聞殺人事件」 1953年「情炎の女サロメ」「雨に濡れた欲情」 1957年「海の荒くれ」「夜の豹」 1958年「旅路」 1959年「コルドラへの道」 1964年「サーカスの世界」 1966年「銭の罠」「悪のシンフォニー」 1967年「残虐の掟」 1968年「バスタード」 1969年「渚の果てにこの愛を」 1972年「サンタマリア特命隊」 GLENN FORD  グレン・フォード 誕生日 1916/5/1 出身 米カナダ・ケベック 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1940年「ブロンディ仲人の巻」 1941年「掠奪の町」 1943年「無頼漢」 1946年「ギルダ」「盗まれた青春」 1948年「カルメン」「コロラド」 1949年「秘境」「傷心の愛」 1950年「白銀の嶺」「黄金の大西部」 1951年「脱獄者の秘密」 1952年「醜聞殺人事件」 1953年「平原の待伏せ」「戦慄の夜行列車」       「復讐は俺に任せろ」「地獄の道連れ」 1954年「辺境の掠奪者」「欲望の谷」「わが愛は終わりなし」 「暴力教室」「アメリカの戦慄」 1956年「去り行く男」「必殺の一弾」「八月十五夜の茶屋」「誘拐」 1957年「決断の3時10分」「Z旗あげて」 1958年「縄張り」「カウボーイ」「電撃命令」「偽将軍」 1959年「それはキッスで始まった」「奥様の裸は高くつく」 1960年「シマロン」 1961年「嬉し泣き」「ポケット一杯の幸福」「黙示録の四銃士」 1962年「追跡」 1963年「けっさくなエディ」「プレイガール陥落す」「うしろへ突撃!」 1964年「不時着」 1965年「銭の罠」「ランダース」「パリは燃えているか」 1966年「恐怖の四十八時間」 1967年「大いなる砲火」「レッド・リバーのガンマン」 1968年「ガンマンの対決」 1969年「夕陽の対決」 1972年「サンディー」 1976年「ミッドウェイ」 1979年「ザ・ビジター」 1980年「復活の日」 1981年「誕生日はもう来ない」「謎のターゲット」 1989年「カサブランカ・エクスプレス」 1991年「ダークショット」「JFK」 その他の出演者: Ron Randell .... Andres Luther Adler .... Dancaire Arnold Moss .... Colonel Joseph Buloff .... Remendado Margaret Wycherly .... Old Crone Bernard Nedell .... Pablo John Baragrey .... Lucas User Rating: 6.0/10 (89 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(カラー) User Comments: anonymousさん Palo Alto, California 1998年9月16日 リタが実に魅惑的だ... ”愛の女神”の絶頂期にあった。 この映画は、カルメン物語の正統派版であり、 ミュージカル仕立てにはなっていない。 リタ・ヘイワースが踊るとき (そう彼女は踊れるのだ!) カメラや観客の目線から隠れている。 あたかもこう言っているかのようである。 愛の女神が降臨しているのよ、余計なことはしないで。 たとえそうであっても、彼女のカルメンは悪いやつだ。 やりたい放題じゃないかと思うだろう。 カルメンは、悲劇的な欠点だらけの女。 リタ・ヘイワースは、美しく、輝いている。 にもかかわらず悲劇的である。 オトーサン、 「NYでみたオペラ、よかったなぁ」 やはり、歌がいいですよね。 ○カルメン (オペラ) ジョルジュ・ビゼーの作曲したフランス語オペラ。 プロスペル・メリメの小説をもとにした台本は アンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィによる。 音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれている。 1875年、パリのオペラコミック座で初演されたが不評であった。 ビゼーの死後、エルネスト・ギローにより台詞をレチタティーヴォに改作して上演され、 人気を博すようになった。 ロマン派のフランス歌劇の代表作として世界的に人気がある。 ・あらすじ 第1幕 セビリアの煙草工場でジプシーの女工カルメンは 喧嘩騒ぎを起こし牢に送られることになった。 しかし護送を命じられた伍長ドン・ホセは、 カルメンに誘惑されて彼女を逃がす。 パスティアの酒場で落ち合おうといい残してカルメンは去る。 第2幕 カルメンの色香に迷ったドン・ホセは、 婚約者ミカエラを振り切ってカルメンと会うが、 上司との諍いのため密輸をするジプシーの群れに身を投じる。 しかし、そのときすでにカルメンの心は闘牛士エスカミリオに移っていた。 第3幕 冒頭で、ジプシーの女たちがカードで占いをする。 カルメンが占いをすると、不吉な占いが出て結末を暗示する。 密輸の見張りをするドン・ホセを婚約者ミカエラが説得しに来る。 思い直すように勧めるミカエラを無視するドン・ホセに、 ミカエラは切ない気持ちを一人独白する。 カルメンの心を繋ぎとめようとするドン・ホセだが、 カルメンの心は完全に離れていた。 第4幕 闘牛場の前にエスカミリオとその恋人になっているカルメンが現れる。 エスカミリオが闘牛場に入った後、 一人でいるカルメンの前にドン・ホセが現れ、復縁を迫る。 復縁しなければ殺すと脅すドン・ホセに対して、 カルメンはそれならば殺すがいいと言い放ち、 逆上したドン・ホセがカルメンを刺し殺す。 ・音楽 第1幕への前奏曲 ハバネラ「恋は野の鳥」 セギディーリャ 第2幕への間奏曲(アルカラの竜騎兵) ジプシーの歌 闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」 花の歌 カルタの歌 ミカエラのアリア 第3幕への間奏曲 第4幕への間奏曲(アラゴネーズ) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


高慢と偏見

オトーサン、 「あれ?これ、見ていないか?」 調べたら、”プライドと偏見”のオリジナルでした。 原題:Pride and Prejudice (1940) 監督:Robert Z. Leonard 原作:Jane Austen 脚本:Aldous Huxley /Victor Heerman Helen Jerome /Jane Murfin Genre: Comedy / Drama Color: Black and White 上映時間:117分 あらすじ: ベネット夫妻には、5人の未婚の娘がいる。 ベネット夫人は、似合いのお相手をみつけようと躍起になっている。 お金持ちの独身紳士ビングリーとダーシーが近所に住むようになって、 ベネット家は大きな期待を抱く。 だが、プライドと偏見と誤解が結びついて、 彼らの関係は複雑になり、幸せを得るのは難しくなっていく。 出演者: Greer Garson .... Elizabeth Bennet (エリザベス) Laurence Olivier .... Mr. Darcy(ダーシー) Mary Boland .... Mrs. Bennet(ベネット夫人) オトーサン、 「グリア・ガースンの名演技!」 ”プライドと偏見”のキーラ・ナイトレイも素敵でしたが、 一枚役者が上でした。 相手役のダーシーは、名優ローレンス・オリビエ。 「ベネット夫人も、大変だなぁ」 自分たちのことしか頭にないおばはんですが、 娘が5人もいて、家計が火の車なら、しょうがないですよね。 GREER GARSON  グリア・ガースン 誕生日 1903/9/29-1996/4/6 出身 北アイルランド・ダウン郡 1942年「ミニヴァー婦人」でアカデミー主演女優賞受賞 出演作 1941年「塵に咲く花」 1942年「ミニヴァー婦人」      「心の旅路」 1943年「キュリー夫人」 1944年「パーキントン夫人」 1945年「愛の決断」 1946年「冒険」 1948年「奥様武勇伝」 1949年「フォーサイト家の女」 1953年「シュリアス・シーザー」 1955年「荒野の貴婦人」 1960年「ルーズベルト物語」「ペペ」 1966年「歌え!ドミニク」 1967年「最高にしあわせ」 LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11 出身 英サリー州ドーキング 1948年「ハムレット」でアカデミー主演男優賞受賞 出演作 1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」 1937年「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 その他の出演者: Edna May Oliver .... Lady Catherine de Bourgh Maureen O'Sullivan .... Jane Bennet Ann Rutherford .... Lydia Bennet Frieda Inescort .... Caroline Bingley Edmund Gwenn .... Mr. Bennet Karen Morley .... Charlotte Collins Heather Angel .... Kitty Bennet Marsha Hunt .... Mary Bennet Bruce Lester .... Charles Bingley Edward Ashley .... George Wickham Melville Cooper .... Mr. Collins Marten Lamont .... Mr. Denny User Rating: 7.6/10 (1,782 votes) オトーサン、 「もう少し高いスコアでもよかったのでは?」 アカデミー賞受賞 ・美術監督賞(白黒) User Comments: FilmOtakuさん Milwaukee, WI 2003年5月22日 オリジナルが一番いい 「高慢と偏見」は、おなじみの物語。 高校の文学の授業で読んでいなくても、 ほかの多くの映画で、このテーマはお目にかかるだろう。 小うるさい母親が娘たちを似合いの男と結婚させようとする。 男と女は戦い、大混乱の後、最後に大団円を迎える。 「高慢と偏見」には、いつくかの版があり、うち2本は見ている。 この1940年版は、グリア・ガースンとローレンス・オリビエ主演で、 定番となっている。 この時代のドラマで、オリビエよりいい役者はいるだろうか? そして、グリア・ガースンのエリザベス役は、輝いていた。 ストーリーを知っていたが、 彼らの演技と映画のペ−スがよく、 そのロマンスと笑いに引きこまれてしまった。 私のような相当な皮肉屋にとっても、こたえられないものだった。 この映画は、四つ星に価いする。 魅力的で、機知に富み、ロマンティックな映画をお望みならば、 これは必見の映画である。 オトーサン、 「この映画、原作者の自伝のようなもんだなぁ」 経歴を見てみましょう。 これを読むと、1940版のほうが、 彼女によく似た女性として描かれているように思えます。 ○ジェイン・オースティン    Jane Austen(1775/12/16 - 1817/7/18) イギリスの小説家。 その著作は西洋文学におけるカノンとも賞揚されている。 18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、 女性の私生活を結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描いた。  イングランド東南部ハンプシアの静かな村スティーヴントンで   牧師の6男2女の次女として生まれた。   1783年、オックスフォードおよびサザンプトンで教育を受けている。   1785年にはバークシャー州のリーディング修道院女子寄宿学校で学んだ。   20歳より小説を書き始めた。   25歳のとき、牧師の職を引退した父と共にバースに移った。   27歳のときハリス・ビッグ=ウィザーからプロポーズをされた。   裕福な若者であったが、「大きくて不器用な」性格をしており、   彼女より6年年下であった。   未婚女性は、父や兄弟に頼って生活しなければならなかった当時、   この申し込みはまたとない機会であった。   一旦プロポーズを受け入れたが、翌日には断りの返事をした。   1805年に父が死去すると、   母と姉と3人で、故郷に近い兄フランクの家に住むようになる。   (兄のフランクと弟のチャールズはいずれも海軍提督に昇進)   20代の前半に書いた小説の原稿に手を加え、   1811年、「分別と多感」を自費出版した。   1816年、「エマ」を出版したが、体調を崩し、   翌年療養の為、ハンプシャー州ウィンチェスターへと移る   41歳で独身の生涯を閉じ、ウィンチェスター大聖堂に葬られた。  <主要な作品>   「分別と多感」   「高慢と偏見」   「マンスフィールド・パーク」   「エマ」   「ノーサンガー寺院」   「説きふせられて」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


桑港

オトーサン、 「桑港って、どこだったっけ」 正解は、サンフランシスコ。 この映画の主題歌、”San Francisco, open your Golden Gate”は、 サンフランシスコの市歌だそうです。 原題:San Francisco (1936) 監督:W.S. Van Dyke 原作:Robert E. Hopkins 脚本:Anita Loos Genre: Drama / Romance / Musical Color: Black and White 上映時間:115分 あらすじ: メリーは、歌手として働きたくて ナイトクラブ「パラダイス」を訪ねる。 オーナーのブラッキーは、彼女に一目惚れ。 一方、メリーの歌に聞きほれたジャックが、 オペラ歌手の素質を見抜き、支援を申し出る。 求婚者2人の間で揺れるメリー。 そこへ、大地震が... 出演者: Clark Gable .... Blackie Norton (ブラッキー) Jeanette MacDonald .... Mary Blake(メリー) Spencer Tracy .... Father Tim Mullin (ムーラン神父) オトーサン、 「まさに愛すべき無法者だ」 クラーク・ゲーブル、 まるで「風と共に去りぬ」の予行演習みたいでした。 親友の神父を演じたのは、スペンサー・トレーシー、 メリーを演じたジャネット・マクドナルドも見事でした。 その見事な歌唱は、吹き替えでしょうか? CLARK GABLE  クラーク・ゲーブル 誕生日 1901/2/1-1960/11/16 出身 米オハイオ州 父は石油採掘業者。 若い頃から舞台に興味を持ち、旅興行の一座に入り、地方巡業する。 ハリウッドに出て、24年「禁断の楽園」で映画デビューを果たすが、 サイレント映画では活動の場はないと感じ、 ニューヨークに移り舞台活動に専念。 舞台での活躍がMGMの目にとまり、 31年「惨劇の砂漠」から映画復帰。 34年「或る夜の出来事」でアカデミー主演男優賞を獲得する。 「風と共に去りぬ」のレッド・バトラー役が有名。 第二次大戦中は空軍に従軍。45年「冒険」で復帰。 61年「荒馬と女」の撮影直後、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1924年「禁断の楽園」 1925年「メリー・ウィドウ」 1931年「惨劇の砂漠」「暗黒街に踊る」「無冠の帝王」「笑ふ罪人」      「秘密の6」「夜の看護婦」「自由の魂」「男性の血汐」       「スーザン・レノックス」「蜃気楼の女」 1932年「太平洋爆撃隊」「地獄のサーカス」「紅塵」「心の青空」       「春の火遊び」「ホワイト・シスター」「夜間飛行」「ダンシング・レディ」 1933年「白衣の騎士」「男の世界」「私のダイナ」「結婚十分前」 1934年「或る夜の出来事」 1935年「或る夜の特ダネ」「野性の叫び」「支那海」「南海征服」 1936年「妻と女秘書」「桑港」「スタアと選手」「空駈ける恋」 1937年「恋の挽歌」「サラトガ」 1938年「地球を駈ける男」「テスト・パイロット」 1939年「風と友に去りぬ」 1940年「ブーム・タウン」 1941年「無法街」 1945年「冒険」 1947年「自信売ります」 1948年「帰郷」「戦略爆撃指令」 1950年「スピード王」 1951年「ミズーリ横断」 1952年「栄光の星の下に」 1953年「モガンボ」「哀愁のロシア」 1954年「一獲千金を夢見る男」「叛逆者」「たくましき男たち」 1956年「ながれ者」 1957年「南部の反逆者」 1958年「先生のお気に入り」「深く静かに潜航せよ」 1959年「僕は御免だ」 1960年「ナポリ湾」 1961年「荒馬と女」 SPENCER TRACY  スペンサー・トレーシー 誕生日 1900/4/5-1967/6/10 出身 米ウィスコンシン州 出演作 1930年「河上の別荘」 1931年「速成成金」「女は港の宝物」 1932年「彼女は金満家がお好き」「天国爆撃隊」「真実の力」      「ヤング・アメリカ」「選手権目指して」「赤道を泳ぐ女」       「金髪乱れて」 1933年「春なき二萬年」「力と栄光」「狂乱の上海」「青空天国」 1934年「電話新撰組」「サラリーマン」「ハリウッド征服」 1935年「舗道の殺人」「ダンテの地獄篇」「諾?否?」 1936年「港に異常なし」「激怒」「桑港」「結婚クーデター」 1937年「我は海の子」「戦友」「大都会」 1938年「テスト・パイロット」「少年の町」 1939年「スタンレー体験記」 1940年「北西への道」「人間エヂソン」「ブーム・タウン」 1941年「感激の町」「ジーキル博士とハイド」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1944年「東京上空三十秒」 1947年「大草原」 1948年「愛の立候補」 1949年「アダム氏とマダム」 1950年「花嫁の父」 1951年「可愛い配当」 1952年「パットとマイク」 1954年「折れた槍」 1955年「日本人の勲章」 1956年「山」 1957年「おー!ウーマンリブ」 1958年「老人と海」「最後の歓呼」 1960年「聖者への反逆」 1961年「四時の悪魔」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「西部開拓史」(ナ) 1963年「おかしなおかしな世界」 1967年「招かれざる客」 その他の出演者: Jack Holt .... Jack Burley Jessie Ralph .... Mrs. Maisie Burley Ted Healy .... Mat Shirley Ross .... Trixie Margaret Irving .... Della Bailey Harold Huber .... 'Babe' Paradise Manager Edgar Kennedy .... Sheriff Jim Al Shean .... Professor Hansen William Ricciardi .... Signor Baldini Kenneth Harlan .... Chick Roger Imhof .... 'Alaska' Joe Kelso Charles Judels .... Tony User Rating: 7.4/10 (952 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞受賞: ・録音賞 同ノミネート: ・作品賞 ・監督賞:W・S・バン・ダイク二世 ・主演男優賞:スペンサー・トレイシー ・オリジナル脚本賞 User Comments: calculoさん Belgium 2002年8月5日 野蛮な海岸、神父、歌手、そしてブラッキー 100年前、地震前のサンフランシスコは、 魅力的な場所だったにちがいない。 監督のW.S.ヴァンダイクは、 ハリウッドにもうひとつの災難映画を提供しているが、 これは、彼のベストだろう。 この映画の特徴は、地震を描いた特殊効果が 話の展開上は、2次的なものだということである。 誰もが、ムーラン神父とブラッキーの オペラ歌手メリーをめぐる口論に惹きつけられる。 (ジャネット・マクドナルドがすばらしい) Jack Holtが演じるジャックも、印象に残った。 ナイトクラブの"パラダイス"はリアル。 誇張なく当時のままだった。 退廃した環境下でいかに上品でありうるか。 これはモラルを描いた映画である。 オトーサン、 「へぇ。昔は、こんなだったんだ」 そういえば、金門橋だけでなく、 発祥の地といわれるカトリック伝道所を訪れたことがあります。 ○サンフランシスコの歴史  サンフランシスコは1770年代に現在のミッション地区、  ヤーバブエナという町が発祥であり、  サンディエゴから陸路を北上してきたスペイン探検隊が  天然の良港であった湾と海峡を発見し、カトリック伝道所を設けた。  1821年にメキシコやアジア貿易の拠点や捕鯨基地として発展した。  そして1848年、シエラネバダ山脈で金鉱脈を発見、  ゴールドラッシュによって急成長した。  1848年の人口は800人だったが、  ゴールドラッシュの起こった1849年を境に人口が急増し、  1860年には6万人に至った。  1860年代後半には大陸横断鉄道が開通、  また、アジアから多くの移民が訪れ、移民街が誕生する。  1906年、M7.6の大地震が市街地を襲った。  これによって市街は壊滅的な打撃を受けるが、  復興の旗印として「フェニックス」を掲げ、新たな都市開発に取り組んだ。  1914年にはパナマ運河の開通により、成長の契機となった。  対岸のオークランドを結ぶ主要橋梁の建設に乗り出し、  1937年には市のシンボル、ゴールデンゲートブリッジが完成した。


望郷

オトーサン、 「望郷か」 異郷にあって故郷や祖国を思う気持ち。 そろそろお盆の帰省ラッシュの時期ですね。 この映画のジャン・ギャバンは、パリを離れてもう2年。 望郷の念にかられているところです。 原題:Pepe le Moko (1937) 監督:Julien Duvivier 原作:Henri La Barthe 脚本:Henri La Barthe /Julien Duvivier/ Jacques Constant/Henri Jeanson Genre: Crime / Drama / Romance Country: France Language: French Color: Black and White 上映時間:94分 あらすじ: ペペはギャング。 パリから逃れて、アルジェリアのカスバに隠れている。 カスバでは安全で、逮捕しようとする警察の努力を逃れている。 だが、カスバ滞在2年、自由を求めはじめる。 ペペは、パリからの旅行者でゴージャスなゲイビーと出会い、 2人は恋におちる。 地元の刑事スリメーヌは、 彼女を使ってペペをカスバからおびきだし、逮捕しようとする。 出演者: Jean Gabin .... Pepe le Moko(ペペ) Line Noro .... Ines(イネス) Mireille Balin .... Gaby Gould(ゲイビー) オトーサン、 「若きギャバン、いいねぇ」 33歳。演技のうまさは天性のものでしょう。 相手役の女房役イネス、浮気相手のゲイビー、 そのコントラストが見事でした。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」 「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」 「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」       「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Lucas Gridoux .... Inspecteur Slimane Gabriel Gabrio .... Carlos Fernand Charpin .... Regis Gilbert Gil .... Pierrot Saturnin Fabre .... Le Grand Pere Marcel Dalio .... L'Arbi Charles Granval .... Maxime Gaston Modot .... Jimmy Rene Bergeron .... Inspecteur Meunier Paul Escoffier .... Chef Inspecteur Louvain Roger Legris .... Max Jean Temerson .... Gravere User Rating: 8.1/10 (828 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: homme_des_foulesさん Princeton, Kentucky 2003年6月12日 ボガートの前に... ジュリアン・デュビビエ監督は、 永遠のすばらしいギャングスターを銀幕にもたらした。 みすぼらしいカスバの巣窟にわびしく身を隠したペペをめぐる 愛、情熱、友情、忠誠心の手に汗握る物語である。 その行動は予測不能で危険なペペは、 フランスきっての犯罪人のひとりと考えられていた。 だが、美しいパリジェンヌ、ゲイビーと出会って、 ペペは、自分の心はパリにあることき気づく。 人生を賭け、新しい愛への自由を求め、 ペペはカスバを出て、危険な街へとゲイビーに会いに行く。 この映画は、20世紀初頭のフランス領アルジェリアに光を当て 文化的・歴史的な名作であり、古典である。 カスバの住民たちの多様性を検証し、 建築のレイアウトを丹念に見せている。 植民地以後の、考古学的な分析にもなっている。 逃亡犯を逮捕すべく送りこまれた現地生まれの刑事スリメーヌとの友情は、 物語に複雑さを加味している。 刑事は、友情と忠誠心と国家への義務という難問に直面しているのだ。 友人の刑事とフランス領アルジェリアの警察に追われながら 絶望的なギャングが愛するゲイビーを追い求めるうシーンは、心をかきむしる。 映画史上最高の結末のひとつである。 デュビビエは、いかに厚かましい犯罪人であろうと その心には王国があることを明らかにしている。 この映画は、デュビビエの惜しみない努力が注ぎこまれた 最高のギャング映画である。 私のベスト10に入っている。 ハンフリー・ボガート、エドワード・ロビンソン、 そして、ロバート・ミッチャム、アル・パチーノを理解するには、 犯罪映画でのギャングスターの原型となったジャン・ギャバンを 知る必要がある。 これは、映画愛好家必見の名画である。 オトーサン、 「ふるさとと言えば、石川啄木。  哀切な歌が多いなぁ」 ・ふるさとの なまりなつかし 停車場の 人ごみの中に そを聞きに行く ・かにかくに 渋民村は 戀しかり おもいでの山 おもいでの川  ・ふるさとの 停車場の 川ばたの 胡桃の下に 小石拾へり ・ふるさとの 寺の畔の ひばの木の いただきに来て 啼きし閑古鳥! ・今日もまた 胸に痛みあり 死ぬならば、ふるさとに行きて 死なむと思ふ ・ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな 啄木は東京にあって、故郷の岩手県の渋民村を偲びますが、 この映画のジャン・ギャバンは、アルジェにあってパリを偲んでいます。 短歌にしたら、こんな心境でしょうね。 ・かにかくに パリの街は 戀しかり おもいでの歌 おもいでのカフェ 


汚名

オトーサン、 「おお、ヒッチコックの名作があった」 たった500円で、夢の世界へ旅立てるとは。 映画フアンにはたまりません。 原題:Notorious (1946) 監督:Alfred Hitchcock 脚本:Ben Hecht/Alfred Hitchcock/Clifford Odets Genre: Film-Noir / Romance / Thriller Country: USA Language: English / French / Portuguese Color: Black and White 上映時間:101分 あらすじ: アリシアとデブリンの恋は燃えさかる。 だが、アリシアは、父の友人、セバスチャンの恋人になりすます。 だが、アリシアがその役に打ち込んでいくにつれ、 デブリンは居たたまれない気持ちになっていく。 出演者: Cary Grant .... T.R. Devlin(デブリン) Ingrid Bergman .... Alicia Huberman(アリシア) Claude Rains .... Alexander Sebastian(セバスチャン) オトーサン、 「名優競演!」 饗宴という言葉のほうがふさわしいかも。 長くなりますが、名優3人の経歴をみましょう。 CARY GRANT  ケーリー・グラント 誕生日 1904/1/18-1986/11/29 出身 英ブリストル 出演作 1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」      「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」 1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」      「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」 1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」 1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」 1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」 1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」 1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」      「フィラデルフィア物語」 1941年「愛のアルバム」「断崖」 1942年「恋の情報網」 1943年「ミスター・ラッキー」 1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」 1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」 1947年「独身者と女学生」 1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」 1949年「僕は戦争花嫁」 1950年「危機の男」 1951年「うわさの名医」 1952年「モンキー・ビジネス」 1955年「泥棒成金」 1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」 1958年「無分別」「月夜の出来事」 1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」 1960年「芝生は緑」 1962年「ミンクの手ざわり」 1963年「シャレード」 1964年「がちょうのおやじ」 1966年「歩け!走るな」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 CLAUDE RAINS  クロード・レインズ 誕生日 1889/11/10-1967/5/30 出身 英ロンドン 出演作 1932年「透明人間」 1934年「情熱なき犯罪」「幻しの合唱」 1935年「透視人間」「最後の駐屯兵」 1936年「風雲児アドヴァース」「流行の王様」 1937年「放浪の王子」「ロビン・フッドの冒険」「四人の姉妹」 1939年「スミス都へ行く」「革命児ファレス」 1940年「シーホーク」 1941年「幽霊紐育を歩く」「嵐の青春」 1942年「カサブランカ」「夜霧の港」「情熱の航路」 1943年「オペラの怪人」 1944年「渡洋爆撃隊」「愛の終幕」 1945年「誤解」 1946年「シーザーとクレオパトラ」「汚名」「愛憎の曲」 1948年「情熱の友」 1949年「欲望の砂漠」 1950年「白銀の嶺」 1953年「汽車を見送る男」 1956年「リスボン」 1959年「太陽の谷」 1960年「失われた世界」 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「偉大な生涯の物語」 その他の出演者: Louis Calhern .... Captain Paul Prescott Leopoldine Konstantin .... Madame Anna Sebastian Reinhold Schunzel .... Dr. Anderson Moroni Olsen .... Walter Beardsley Ivan Triesault .... Eric Mathis Alex Minotis .... Joseph, Sebastian's Butler Wally Brown .... Mr. Hopkins Charles Mendl .... Commodore Ricardo Costa .... Dr. Julio Barbosa Eberhard Krumschmidt .... Emil Hupka Fay Baker .... Ethel Patricia Smart .... Mrs. Jackson User Rating: 8.3/10 (14,011 votes)          top 250: #103 オトーサン、 「おお、世界の名画103位だ!」 アカデミー賞ノミネート: ・助演男優賞:クロード・レインズ ・オリジナル脚本賞 User Comments: FilmOtakuさん Milwaukee, WI 2004年8月25日 グラント+バーグマン+ヒッチコック=ケミストリー ヒッチコックの「汚名」では、 ケーリー・グラントが、デブリンを演じる。 アメリカのエージェントで、 バーグマン演じる愛国者アリシアをアシスタントとして雇うのだ。 彼女の父親は、ドイツのスパイとして逮捕されている。 デブリンは、アリシアをブラジルへと連れていき、 ドイツのスパイ、セバスチャン(クロード・レインズ好演!)に アリシアが出会うように仕向ける。 セバスチャンは、かつてアリシアに恋していたことがあるのだ。 この計画は、2人の仲を強固にし、 アリシアは、セバスチャンとその仲間の動向をスパイし、 アメリカが諜報合戦で優位に立とうとするのだ。 勿論、デブリンとアリシアの恋は発展する。 それが、作戦を微妙なものにし、命を危険にさらす。 「汚名」は、当時の”映倫”の規定を守っているが、 2人の間の忘れ難い濡れ場もある。 このキス・シーン、通常のクローズアップと変わらないが、 2人の相性が実にいいのだ。 「汚名」の演技は最高である。 グラントとバーグマンは、当時絶好調だった。 クロード・レインズは、実は私の好みの役者だが、 この映画では、ほんとうに素晴らしい。 嫌悪すべき人物に人間的な温かみを与え、 複雑な人物造形に成功している。 脚本家のBen Hechtとヒッチコックのチームは、 この「汚名」においても、いくつかの強烈なシーンを創り出し、 お互いのスタイルと才能を見事に生かしあっている。 「汚名」には、息を呑むようなシーンはないが、 脚本が秀逸である。 素晴らしい演技と監督があいまって、 「汚名」は、見逃せぬヒッチコック映画となった。 オトーサン、 「手に汗にぎるとは、このことだなぁ」 その一例をあげましょうか。 セバスチャンの家でパーティーが開かれます。 デブリンも招待され、アリシアから鍵を手渡され、 2人はともに、かねて怪しんでいた酒蔵に忍びこみます。 動かぬ証拠を掴んで、酒蔵を出た時、 お客に出すシャンペンが残り少なくなってきたので、 セバスチャンが酒蔵へ取りにやってくるのです。 犯行現場を目撃されそうになった2人は、 とっさの機転でデブリンが、 無理矢理アリシアにキスを迫っていたと見せかけますが、 勿論、セバスチャンは何が起きたか気づいてしまいます。 「前に愛していたひとなのよ」 「やはり、そうだったのか」 その場はそれなりに収まるのですが、 その後すぐ、セバスチャンは酒蔵の鍵が 自分がもっていた鍵束から紛失していることに気づきます。 「...おう、おう。こわくて、見ておれんぞ」 でも、セバスチャンは、そ知らぬ顔をして、 今日のパーティーは成功だったねとアリシアをいたわります。 「優しいのね」と安心するアリシア。 だが、セバスチャンは嫉妬心に火がつき、 さらに軍事機密を盗まれた怒りが加わって、 その夜、アメリカのスパイと判明した愛妻アリシアを殺そうとするのです。 だが、思いとどまって、ちがう形での復讐を開始します。 それがまた手に汗にぎる展開で、 今度は鍵束やシャンペンといった小道具でなく、 絶妙のカメラワークにわくわくすることになるのです。


スイング・ホテル

オトーサン、 「えっ?原題は、"Holiday Inn"?」 その昔、メンフィスの本部を訪問したことがあります。 (小泉さんは、プレスリーの方に行ったようですが) このHoliday Innで、ビング・クロスビーが、 あの名曲”ホワイト・クリスマス”をはじめて歌うのです。 "Holiday Inn"、最近、業績不振ですが、 初心に戻って”クリスマス・ホテル”と改名すべきかも。 原題:Holiday Inn (1942) 監督:Mark Sandrich 脚本:Irving Berlin/Elmer Rice/ Claude Binyon Ben Holmes/Bert Lawrence/Zion Myers/Francis Swann Genre: Romance / Comedy / Musical Color: Black and White 上映時間: 100分 あらすじ: 愛らしいリンダは、歌手のジムにほれているが、 見事な踊り手、テッドは、彼女をダンスのパートナーにしたがった。 運命の女、ライラが彼を袖にした後のことだ。 ジムのクラブ、Holiday Innは、 HanoverとそのマネージャーDanny Reedの 新人スカウトの場になってきた。 何しろ、音楽がすごかった。 出演者: Bing Crosby .... Jim Hardy (ジム) Fred Astaire .... Ted Hanover (テッド) Marjorie Reynolds .... Linda Mason (リンダ) オトーサン、 「ビング・クロスビーは、やはり美声が売りだし、 フレッド・アステアは、何といっても踊りでしょう。 この2人の恋の相手になるMarjorie Reynolds、 見事な演技でしたが、経歴は出ていませんでした。 BING CROSBY  ビング・クロスビー 誕生日 1903/5/2-1977/10/14 出身 米ワシントン州 カレッジ時代から小さな楽団のボーカリスト兼ドラマーとして活躍。 コンザガ大学で学ぶ。 新聞配達、トラック運転手など職を転々とした後、 26年パール・ホワイトマン楽団の歌手となりラジオ出演。 30年、楽団の一員として「キング・オブ・ジャズ」で映画デビュー。 ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアと組んで「珍道中」シリーズでヒットを飛ばす。 44年「我が道を往く」のオマリー神父役でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1930年「キング・オブ・ジャズ」「月世界征服」 1931年「ラヂオは笑ふ」 1933年「響け応援歌」「唄へ!踊れ!」「虹の都へ」 1934年「恋と胃袋」「彼女は僕を愛さない」「我が胸は高鳴る」 1935年「ミシシッピー」「今宵二人で」「一九三六年の大放送」 1936年「海は桃色」「愉快なリズム」「黄金の雨」 1937年「ワイキキの結婚」 1938年「恋のカーニバル」 1939年「唄の星空」 1940年「シンガポール珍道中」 1941年「アフリカ珍道中」「ブルースの誕生」 1942年「スイング・ホテル」 1943年「モロッコへの路」 1944年「我が道を往く」「姫君と海賊」▲ 1945年「聖メリーの鐘」「ハリウッド宝船」 1946年「アラスカ珍道中」「ブルー・スカイ」 1947年「楽し我が道」「ハリウッド・アルバム」      「腰抜け私立探偵」▲「南米珍道中」 1948年「皇帝円舞曲」 1949年「夢の宮廷」「歌う捕物帖」「恋は青空の下」 1951年「花嫁来たる」「地球最大のショウ」▲ 1952年「腰抜け二挺拳銃の息子」▲「パリ島珍道中」 1953年「底抜けびっくり仰天」▲「失われた少年」 1954年「ホワイト・クリスマス」 1955年「喝采」 1956年「夜も夜もすがら」「上流社会」 1959年「ひとこと言って」「底抜け列車強盗」▲ 1960年「恋をしましょう」「ペペ」 1962年「ミサイル珍道中」 1964年「七人の愚連隊」 1966年「駅馬車」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 FRED ASTAIRE  フレッド・アステア 誕生日 1899/5/10-1987/6/22  出身 米ネブラスカ州オマハ 出演作 1933年「ダンシング・レデイ」「空中レヴュー時代」 1934年「コンチネンタル」 1935年「ロバータ」「トップ・ハット」 1936年「艦隊を追って」「有頂天時代」 1937年「踊らん哉」「踊る騎士」「気侭時代」 1939年「カッスル夫妻」 1940年「踊るニューヨーク」「セカンド・コーラス」 1941年「踊る結婚式」 1942年「スイング・ホテル」「晴れて今宵は」 1943年「青空に踊る」 1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」「ブルー・スカイ」 1948年「イースター・パレード」 1949年「ブロードウェイのバークレー夫妻」 1950年「土曜は貴方に」 1951年「恋愛準決勝戦」 1952年「ザ・ベル・オブ・ニューヨーク」 1953年「バンド・ワゴン」 1954年「我が心に君深く」 1955年「足ながおじさん」 1957年「パリの恋人」「絹の靴下」 1959年「渚にて」 1961年「結婚泥棒」 1962年「悪名高き女」 1968年「フィニアンの虹」 1969年「強奪超特急」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」▲「タワーリング・インフェルノ」 1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」       「ドーベルマンギャングV」 1977年「紫のタクシー」 1978年「家族の誤算」 1981年「ゴースト・ストーリー」 その他の出演者: Virginia Dale .... Lila Dixon Walter Abel .... Danny Reed Louise Beavers .... Mamie Irving Bacon .... Gus Marek Windheim .... Francois James Bell .... Dunbar John Gallaudet .... Parker Shelby Bacon .... Vanderbilt Joan Arnold .... Daphne User Rating: 7.5/10 (1,905 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞: ・主題歌賞"WHITE CHRISTMAS" 同ノミネート: ・ミュージカル映画音楽賞 User Comments: jel-12さん United States 2004年11月20日 すばらしい映画 「スイング・ホテル」 がすばらしいのは、 ビング・クロスビーやフレッド・アステアのおかげではない。 あまり知られていないB級映画スター、 Marjorie Reynoldsのおかげだ。 この映画を見ると、観客はあるムードを感じる。 Marjorieが当時の雰囲気を醸し出している。 彼女の表情をみるだけで、それが分かる。 例えば、イースターのシーンでは、 彼女の目つきや微笑がすべてを物語っている。 彼女が恋しているのだ。 彼女が、結末で、"White Christmas"を歌うとき、 観客は、彼女の悲しさを感じる。 映画全体を通じて、彼女の表情がいい。 今日の流行のスターたちのキャリア全体に匹敵する。 もし、本当にいい演技を見たい観客にとって、 この「スイング・ホテル」は、あなたを微笑ませ、涙させることだろう。 レディーがハイヒールで、ほんとうに踊れた当時のことを思い出す。 今日の映画では、そんなダンスは、見ることができない。 この手の映画では、画質、音響、特殊効果は、さして大事ではない。 観客の想像力と感情を信頼しているのだ。 ちょうど、いい本を読むのと同じように。 こうした古い映画は、とてもいい気持ちにさせてくれる。 気分が悪いときの処方箋代わりになる。 オトーサン、 「いいコメントだなぁ。  それにしても、いい歌だなぁ」 クリスマス・ソングのなかで最も有名な歌。 歌詞と曲は、1942年Irving Berlinの手になるもので、 この「スイング・ホテル」のなかでビング・クロスビーがはじめて歌ったのです。 映画「ホワイト・クリスマス」も、大ヒットしましたよね。 時期尚早ですが、歌詞を掲載しましょう。 第2次世界大戦中の兵士の慰問に役立ったそうです。 ○White Christmas ♪I'm dreaming of a white Christmas  Just like the ones I used to know  Where the treetops glisten,  and children listen  To hear sleigh bells in the snow  I'm dreaming of a white Christmas  With every Christmas card I write  May your days be merry and bright  And may all your Christmases be white  I'm dreaming of a white Christmas  With every Christmas card I write  May your days be merry and bright  And may all your Christmases be white


パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

オトーサン、 「"MI3"の後は、"カリブの海賊"か」 この時期は、夏休み映画のシーズン。 週末は混むので外し、字幕版を見ました。 それでも、子供連れの不見識な親もいました。 上映中、ずっと子供の囁き声が聞こえました。 ”ねぇママ、あのひと、どうしてあんなことするの?” うるせえー。 原題:Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest (2006) 監督:Gore Verbinski 脚本:Ted Elliott / Terry Rossio/ Stuart Beattie /Jay Wolpert Genre: Action / Adventure / Comedy / Fantasy Rated PG-13 for intense sequences of adventure violence,          including frightening images. Country: USA Language: Haitian / English / Turkish 上映時間:150分 あらすじ: デイビー・ジョーンズ、 幽霊船”フライイング・ダッチマン”の悪名高い船長 ジャック・スパロウは、デイビー・ジョーンズとその昔交わした 血で償う負債の清算に迫られていた。 労役と破滅の余生が待っていたのだ。 そのうえ、迫っているウィルとエリザベスの結婚のことも 考慮しなければならなかった。 出演者: Johnny Depp .... Jack Sparrow(ジャック・スパロウ) Orlando Bloom .... Will Turner(ウィル) Keira Knightley .... Elizabeth Swann (エリザベス) オトーサン、 「役者が1枚上か」 見ている時は、 オーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイもうまい そう思うのですが、印象に残るのは、ジョニー・デップ。 表情、口調、そして身振り手振りに独特の工夫があるのです。 長くなりますが、経歴紹介は、この3人。 JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 誕生日 1963/6/9   出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ フロリダで育つ。 音楽に傾倒し、ロック・バンド”キッズ”に参加。 20歳の時、ロサンゼルスに移るが、バンドが解散。 83年に結婚したメークアップ・アーティスト、 ロリ・アン・アリソン(85年離婚)が デップの俳優デビューを助けるため、 彼女の友人のニコラス・ケイジを紹介。 ケイジはデップにエージェントを紹介し、 オーディションを受けて 84年「エルム街の悪夢」の映画デビューにつながった。 87年からのテレビ番組「ハイスクール・コップ」で有名に。 90年「クライ・ベイビー」で初主演。 「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」で ゴールデングローブ賞にノミネートされる。 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」では アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 97年「ブレイブ」で監督デビュー。 現在のパートナーはバネッサ・パラディ。 リリー・ローズ・メロディとジャックという子供がいる。 寡黙で心の内を見せないミステリアスな男の役をやらせたら、 天下一品の俳優。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「エルム街の悪夢」◆ 1985年「マイアミ・ホット・リゾート」 1986年「プラトーン」 1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇ 1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△ 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇ 1994年「エド・ウッド」◇ 1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」      「ニック・オブ・タイム」 1996年「ザ・カンヌ・プレイヤー」 1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇ 1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇「ミー&ウィル」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇      「ビートニク」◆ 2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」 2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇「ロスト・イン・ラマンチャ」 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇ 2004年「シークレット・ウインドウ」◇「ネバーランド」◇       「フレンチなしあわせの見つけ方」▲ 2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇ 「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)      「リバティーン」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ ORLANDO BLOOM  オーランド・ブルーム 誕生日 1977/1/13 出身 英ケント州 父は南アフリカでネルソン・マンデラと共に アパルトヘイトと戦ったハリー・ブルーム。 父は、オーランドが4歳の時に他界し、 母と後見人のコリン・ストーンにより育てられたが、 後にコリン・ストーンが実父であることが判明。 姉弟は2歳年上の姉が一人。 少年時代に「スーパーマン」を役者が演じていることを知って、俳優志願に。 93年にロンドンに出て、ギルドホール音楽演劇学校で演技を学ぶ。 94年、テレビシリーズ「Casuality」に出演。 他97年「バーナビー警部」。 97年「オスカーワイルド」で映画デビュー。 その後、舞台に専念。 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役で映画に復帰。 身長180センチ。 名前の由来はバージニア・ウルフの小説 「オルランド」にちなんでつけられたという説と、 17世紀の作曲家オーランド・ギボンズからとったという説がある。 ベジタリアンで好きな食べ物は、 パスタ、ピザ、豆乳のチャイ・ラテ、ドクター・ペッパー。 嫌いな食べ物は牛乳を含めた乳製品。 音楽は、アイルランドのフォーク・ミュージックが特に好き。 趣味は、スカイダイビング、バンジー・ジャンプ、サーフィン、スノーボード。 ペットは犬のシディ。 「キング・ダム・オブ・ヘブン」撮影中、セットの近くで見つける。 人生最大のケガは、友人宅の3階の窓から落ち、背骨と肋骨を骨折。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「ブラックホーク・ダウン」◆ 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇「トロイ」◆      「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆       「ケリー・ザ・ギャング」◆ 2004年「チャンピオン 明日へのタイトルマッチ」◇「キングダム・オブ・ヘブン」◇ 2005年「エリザベスタウン」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ KEIRA KNIGHTLEY  キーラ・ナイトレイ 誕生日 1985/3/22 出身 英ロンドン 父が俳優ウィル・ナイトレイ、母は作家シャーマン・マクドナルド。 7歳からテレビやCM出演。 テレビでは「オリバー・ツイスト」「ドクトル・ジバゴ」。 映画は2002年「ベッカムに恋して」で ロンドン映画批評家協会賞最優秀イギリス新人賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「イノセント・ライズ」 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」 2001年「穴」◆「レジェンド・オブ・アロー ロビンフッドの娘」(TM)◇ 2002年「ベッカムに恋して」「サンダーパンツ!」▲ 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「ラブ・アクチュアリー」◆「ドクトル・ジバゴ」(TM)       「キング・アーサー」◇ 2005年「ドミノ」◇「プライドと偏見」◇「ジャケット」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ その他の出演者: Jack Davenport .... Norrington Bill Nighy .... Davy Jones Jonathan Pryce .... Governor Weatherby Swann Lee Arenberg .... Pintel Mackenzie Crook .... Ragetti Kevin McNally .... Gibbs David Bailie .... Cotton Stellan Skarsgard .... Bootstrap Bill Tom Hollander .... Cutler Beckett Naomie Harris .... Tia Dalma Martin Klebba .... Marty Alex Norton .... Captain Bellamy User Rating: 7.5/10 (29,085 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: musica1さん San Diego, California, USA 2006年7月8日 夏のお楽しみ! 期待通リだった! このコメントでは、あらすじ紹介を省こう。 まだ見ていないひとも読むだろうから。 成功した映画の第2作で起こりうる最悪の事態は、 テーマをちょっといじっただけの同じ映画を見ていると感じてしまうことだ。 「デッドマンズ・チェスト」には、第1作で好きになった登場人物が出てくるが、 新鮮な顔で出てくるのだ。 アクション・シーンでは、椅子にしがみついてしまう。 多くのコメディ以上に大笑いできるシーンがたくさんある。 最初から、最後まで、とくに特殊効果のシーンをエンジョイした。 わが家族は、今日、見に行きたいと言っている。 子供連れの親御さんに。 この映画、第1作より、暴力的である。 殺戮だらけ。 だが、クローズアップはないし、ひどいものではない。 デイビー・ジョーンズとその仲間は、気持ち悪い。 試写会では、観客から、"Ewwww!"という声が続いた。 繊細な子供だったら、家に置いておいたほうがいい。 オトーサン、 「ヒットしているようだな」 以下はアメリカのニュースですが、日本でも出足好調で、 あるいは過去最高の興行収入になるかもしれません。 ○「パイレーツ」が3週連続首位 北米興収 21日―23日の北米興行収入は、 ジョニー・デップの主演最新作「デッドマンズ・チェスト」が 41億円を記録し、3週連続で首位を維持した。 公開から17日間の累計興行収入は375億円で、 前作「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(03年)が 6カ月で達成した356億円の記録を早くも更新した。 また、公開後16日間で3億ドルの大台を突破し、 「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」が昨年達成した 同17日間の記録も塗り替えた。 2位はスティーブン・スピルバーグらの製作総指揮による アニメ「モンスター・ハウス」、 3位はM・ナイト・シャマラン監督の最新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」で、 いずれも初登場。 「ユー・ミー・アンド・デュプリー」は先週の3位から4位に、 「リトル・マン」は2位から5位に、それぞれ順位を落とした。 上位12作品の総興行収入は、前年同期比11%増の167億円となった。


コロラド

オトーサン、 「これも、西部劇か」 時代劇の”水戸黄門”のようなもので、 パターンが決まっているので、安心してみられます。 反面、そう大きな期待もできませんが... 原題:The Man from Colorado (1948) 監督:Henry Levin 原作:Borden Chase 脚本:Robert Hardy Andrews /Ben Maddow Genre: Western 上映時間:100分 あらすじ: 2人の友人が、南北戦争の後、除隊して故郷に帰る。 だが、ひとりは、戦争中の体験で根深い心理的ダメージを負っていた。 その行動は、より不安定で、凶暴になっていく。 友人は、彼を助けようと絶望的な努力をする。 出演者: Glenn Ford .... Col. Owen Devereaux(デヴァロウ大佐) William Holden .... Capt. Del Stewart (スチュワート大尉) Ellen Drew .... Caroline Emmet(キャロリン) オトーサン、 「へぇ、こんなにいい役者がいたんだ」 グレン・フォードの繊細な演技力に感銘を受けました。 下記の評価は低すぎますね。 ウィリアム・ホールデン、 「慕情」や「ピクニック」が印象に残っている大柄のひとですが、 この映画が上映されたときには、まだ30歳! 「いい男だなぁ」 GLENN FORD  グレン・フォード 誕生日 1916/5/1 出身 米カナダ・ケベック 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆★★★★ 出演作 1940年「ブロンディ仲人の巻」 1941年「掠奪の町」 1943年「無頼漢」 1946年「ギルダ」「盗まれた青春」 1948年「カルメン」「コロラド」 1949年「秘境」「傷心の愛」 1950年「白銀の嶺」「黄金の大西部」 1951年「脱獄者の秘密」 1952年「醜聞殺人事件」 1953年「平原の待伏せ」「戦慄の夜行列車」 「復讐は俺に任せろ」「地獄の道連れ」 1954年「辺境の掠奪者」「欲望の谷」「わが愛は終わりなし」「暴力教室」      「アメリカの戦慄」 1956年「去り行く男」「必殺の一弾」「八月十五夜の茶屋」「誘拐」 1957年「決断の3時10分」「Z旗あげて」 1958年「縄張り」「カウボーイ」「電撃命令」「偽将軍」 1959年「それはキッスで始まった」「奥様の裸は高くつく」 1960年「シマロン」 1961年「嬉し泣き」「ポケット一杯の幸福」「黙示録の四銃士」 1962年「追跡」 1963年「けっさくなエディ」「プレイガール陥落す」「うしろへ突撃!」 1964年「不時着」 1965年「銭の罠」「ランダース」「パリは燃えているか」 1966年「恐怖の四十八時間」 1967年「大いなる砲火」「レッド・リバーのガンマン」 1968年「ガンマンの対決」 1969年「夕陽の対決」 1972年「サンディー」 1976年「ミッドウェイ」 1979年「ザ・ビジター」 1980年「復活の日」 1981年「誕生日はもう来ない」「謎のターゲット」 1989年「カサブランカ・エクスプレス」 1991年「ダークショット」「JFK」 WILLIAM HOLDEN  ウィリアム・ホールデン 誕生日 1918/4/17-1981/11/16 出身 米イリノイ州オファロン カリフォルニア州パサデナ短大から パサディナ・プレイハウスに入り演劇を学んだが、 パラマウント社からスカウトされ、 39年「ゴールデン・ボーイ」で映画デビュー。 大戦中に空軍に入隊、戦後再び映画界に復帰。 53年「第17捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞。 代表作は「麗しのサブリナ」「パリで一緒に」など。 出演作 1939年「ゴールデン・ボーイ」「前科者」 1940年「我等の町」「アリゾナ」 1941年「空の要塞」「掠奪の町」 1943年「俳優志願」 1947年「ハリウッド・アルバム」「恋文騒動」 1948年「コロラド」「荒原の女」 1949年「テキサス決死隊」 1950年「ボーン・イエスタディ」「サンセット通り」      「武装市街」 1951年「太平洋の虎鮫」「戦場の誓い」 1952年「黒い街」 1953年「月蒼くして」「第17捕虜収容所」「女性よ永遠に」      「ブラボー砦の脱出」 1954年「重役室」「トコリの橋」「麗しのサブリナ」「喝采」 1955年「慕情」「ピクニック」 1956年「ロケット・パイロット」「誇りと冒涜」 1957年「戦場にかける橋」 1958年「鍵」 1959年「騎兵隊」 1960年「スージー・ウォンの世界」 1961年「偽の売国奴」 1962年「誘惑の夜」「ライオン」 1963年「パリで一緒に」 1964年「第7の暁」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「コマンド戦略」 1969年「クリスマス・ツリー」「ワイルド・バンチ」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「復讐の荒野」 1973年「愛のそよ風」 1974年「タワーリング・インフェルノ」「ダーティハンター」 1976年「ネットワーク」 1978年「オーメン2/ダミアン」「悲愁」「オフサイド7」 1979年「アシャンティ」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アドベンチャーロード」「S・O・B」 その他の出演者: Ray Collins .... Big Ed Carter Edgar Buchanan .... Doc Merriam Jerome Courtland .... Johnny Howard James Millican .... Sgt. Jericho Howard Jim Bannon .... Nagel William 'Bill' Phillips .... York User Rating: 6.6/10 (147 votes) オトーサン、 「もっと高くても、いいのでは?」 User Comments: Hal-900さん WA, USA 2005年10月4日 興味深いが、重大な欠点 南北戦争後の暗い雰囲気に影響された西部劇のひとつである。 暗い血なまぐさいドラマは、心理的な底流があり、 フィルム・ノワールの傾向があって、興味深い。 この映画には、ヒーローはいない。 (少なくとも、伝統的な意味では) ストーリーの多くは、閉所恐怖症的な場所で起きる。 すてきな映画であり、監督もいいし、演技も見事である。 だが、わずかなことで、この映画は大衆受けしなかった。 興味深いアイディアを皮相に処理したように思える。 主役のグレン・フォードは、南北戦争で頭に損傷を受けた大佐を演じる。 明らかにクレージーであり、 この男がどうしようもない男だと思うひとが少ないのは、不思議だ。 主役だけに、すべてがややあからさまに過ぎる。 それに、ハッピーエンドが極悪非道にふさわしくない。 映画をぶちこわしている。 もうすこし、面白くなったはずだ。 オトーサン、 「うーん、そういう見方もあるのか」 グレン・フォードにかなり感情移入していたので、 こういう結末しかないと思いました。 西部劇としては、実に異色の心理スリラー劇でした。 舞台が西部となっていますが、 ほかの場所に移し変えても通用するのでは。


日本沈没

オトーサン、 「どうせ、安手の特撮だろう」 でも、今日も一日雨。 草なぎ剛くんと柴咲コウさんを買っているので、 見に行きました。 原題:日本沈没(2006) 監督:樋口真嗣 原作:小松左京 脚本:加藤正人 Genre: Adventure / Drama / SF / Thriller 上映時間:135分 あらすじ: 潜水艇”わだつみ”の小野寺は、驚く。 海底プレートの急速な沈降で、 日本列島が1年後に沈没すると聞かされたのだ。 日本沈没を警告する田所博士の声は、 だが、学会にも閣僚たちの耳にも届かなかった。 危機管理担当大臣、鷹森(田所の元妻)は、 国民全員の避難先確保に動き出したが、 こんなに大勢では、それは無理というものだった。 英国に避難しようとしていた小野寺は、 ある日、ハイパーレスキュー隊員の阿部玲子と出会う。 ひとりでも多くの人命を救おうという彼女の気迫に打たれ、 使命を果たすべく、深海へともぐっていくのだった。 出演者: 草なぎ剛 ...... 小野寺俊夫 柴咲コウ ...... 阿部玲子 豊川悦司 ...... 田所雄介 オトーサン、 「草なぎくん、飄々としている、いいじゃん」 この種のパニック映画では、大声で怒鳴りたくなるもの。 柴咲コウさん、美人じゃありませんが、 感情のダムが大きいひとです。 その他の出演者: 大地真央 ...... 鷹森沙織 及川光博 ...... 結城慎司 福田麻由子 ...... 倉木美咲 吉田日出子 ...... 田野倉珠江 柄本明 ...... 福原教授 國村隼 ...... 野崎亨介 石坂浩二 ...... 山本尚之 User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「6点台前半かなぁ」 User Comments: 黒美君彦さん 2006年7月14日 消化不良 特撮、VFXはなかなかの迫力。 ではあるのだが、作品としては正直今ひとつ。 原作にある程度忠実にしようとしたのはわかるが、 何せ登場人物が多すぎる。 それらが次々に登場してはまた別の人物が登場して… とめまぐるしいのだが、いかんせんリズムが悪過ぎる。 その意味ではいろんな要素を入れすぎて消化不良に陥った感がある。 主役二人の恋愛話も、なぜそんなに盛り上がるの〜??と目が点に。 無理やり盛り上げているだけじゃん、とも思ったりして…。 結局樋口監督は特撮の監督であって、 人間が描けない、ということだろうか。 災害パニック映画としては『ザ・コア』と『デイ・アフター・トゥモロウ』を 足して3で割った(苦笑)という印象になってしまった。 日本を沈没させるための壮大なウソはなかなか説得力があったのだが…。 予想通りといえば予想通り。 もう少し驚きが欲しい気がした。 日本が沈没する、なんてまさに未曾有の国際問題なのだが、 そうした点もあっさりしているし、 「守りたい人がいるんです」に収斂するような スケールの小さい話ではないように思うな…。 オトーサン、 「監督の言い分も聞いてみよう」 ○監督:樋口真嗣  「その時がくれば、行きたくない学校がなくなる。  面白くないオトナたちが困る。  それはむしろ楽しいことではないか、と思った。  それは子供の頃に沈んでいった日本のこと。  でも、今は困る。  守りたい、大切にしたい人たちが大勢できたからなのだろうか、  今は、その時を恐れ、正直沈んでほしくなんかない。  そんな想いで日本を沈めてみたい。  そんな想いで沈みゆく日本と戦ってみたい。」  1965年東京都生まれ。  『ゴジラ(1984)』では造形助手として参加。  その後、自主制作映画『八岐之大蛇の逆襲』(1986年)で特殊技術を担当。  1988年には香港のゴールデンハーベストに招聘され、『老猫』の特撮を担当。  帰国後、GAINAX初のテレビシリーズ「ふしぎの海のナディア」で絵コンテ、  後半では監督として参加。  1992年の東京消防庁の防災映画『太陽が引き裂かれた日〜東京大地震』で  マルチメディアグランプリ・展示映像部門に入賞。  1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』で特技監督を担当、  日本アカデミー賞特別賞ほか、数々の賞を受賞獲得する。  1996年、続編の『ガメラ2 レギオン襲来』と並行して  テレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」に絵コンテ、脚本で参加。  翌年の劇場版にも絵コンテ、予告演出、実写パートの監督を担当する。  1999年『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』では、デジタル映像処理技術を駆使して、  さらに高密度の映像を描出した。  同年、故・黒澤明監督の遺稿をもとに短編デジタルアニメーション映画  『飛ぶ〜こんな夢を見た』を演出、  2000年シーグラフ・アニメーションフェスティバルに入賞した。  2000年、特撮時代劇『さくや 妖怪伝』では女優・松坂慶子を巨大化させながらも、  情感あふれるクライマックスを完成させた。  2001年には、鈴木清順監督『殺しの烙印 ピストルオペラ』では特撮・タイトルバック、  佐藤信介監督『修羅雪姫』では特技監督、  2003年には『ドラゴンヘッド』では視覚効果デザイン、  2004年『CASSHERN』ではバトルシーンの絵コンテを担当した。  2005年『ローレライ』では初の長編作品の監督デビュー、  人気作家・福井晴敏氏との共同作業で始まった超大作は、  4年にも及ぶ製作期間のなかで重厚な人間ドラマと躍動感あふれる映像を見事に創造、  日本映画に新たな1ページを刻んだ。


怒りの河

オトーサン、 「へぇ、今日も、ジェームス・スチュワートものだ」 意図せぬ偶然です。 しかも、いつもの都会の気のいい若者ではなくて、 西部劇の道案内人とは。 原題:Bend of the River (1952) 監督:Anthony Mann 原作:William Gulick 脚本:Borden Chase Genre: Western 上映時間:91分 あらすじ: Two men with questionable pasts, グリンとその友人コールには、疑わしい過去が。 だが、2人は、移住者の幌馬車を率いて、 ミズーリからオレゴンへと向かう。 ポートランドの外れに移住地を定めたが、 冬が近づくにつれて、グリンとコールには、 移住者を救うには、 腐敗した役人のよってポートランドに貯えられている 食料や物資を運ぶ必要があった。 移住地へ戻る旅の途中、河を渡り、山を越えたが、 コールは、叛乱を起こし、 大金が稼げると物資を金鉱のキャンプに変更する。 出演者: James Stewart .... Glyn McLyntock(グリン) Arthur Kennedy .... Emerson Cole(コール) Julie Adams .... Laura Baile(ローラ) オトーサン、 「うまいもんだ」 敵役のアーサー・ケネディも、まあまあ。 JAMES STEWART  ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」でアカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」「妻と女秘書」「小都会の女」       「超スピード時代」「豪傑一代娘」「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」「海の若人」 1938年「我が家の楽園」「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) ARTHUR KENNEDY  アーサー・ケネディ 誕生日 1914/2/17-1990/2/5 出身 米マサチューセッツ州ワーセスター 出演作 1940年「栄光の都」「カンサス騎兵隊」 1941年「ハイ・シエラ」「復讐の六連銃」 1942年「壮烈第七騎兵隊」「戦場を駆ける男」 1946年「まごころ」 1947年「影なき殺人」「高原児」 1949年「窓」「チャンピオン」「恐喝の街」 1950年「ガラスの動物園」 1951年「怒りの河」 1952年「赤い山」「無頼の谷」 1954年「死の脱獄者」 1955年「ララミーから来た男」「アメリカの戦慄」      「必死の逃亡者」「顔役時代」 1957年「青春物語」 1958年「走り来る人々」 1959年「避暑地の出来事」 1960年「エルマー・ガントリー」 1962年「バラバ」「青年」「アラビアのロレンス」 1964年「シャイアン」「荒野の群盗」 1966年「ネバダ・スミス」「ミクロの決死圏」 1967年「アンツィオ大作戦」 1968年「ガンマンの対決」 1969年「ザ・シャーク」「ヒーロー」 1974年「悪魔の墓場」「夢魔/レディ・イポリタの恋人」 1975年「黒い霧の警察」 1976年「センチネル」 1977年「大竜巻」 1978年「人食いシャーク」「黒の標的」 1979年「ヒューマノイド/宇宙帝国の陰謀」 1985年「マフィア/血の掟」 1989年「サインズ・オブ・ライフ」 その他の出演者: Rock Hudson .... Trey Wilson Lori Nelson .... Marjie Baile Jay C. Flippen .... Jeremy Baile Chubby Johnson .... Cap'n Mello Harry Morgan .... Shorty Royal Dano .... Long Tom Frances Bavier .... Mrs. Prentiss Howard Petrie .... Tom Hendricks Stepin Fetchit .... Adam User Rating: 7.3/10 (944 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: whpratt1さん United States 2004年4月16日 素敵な風景撮影と素敵な西部劇! これは、ほんとうに西部劇の古典だ。 映画史に残るスーパースターが出演している。 牛たちが岩だらけの丘を登ったり下ったりを撮った写真、 多くの幌馬車たち、 北西部の美しい景色は、驚くべきものだ。 ジェームス・スチュワートは、幌馬車隊の案内人で、 忌まわしい過去を忘れようとしている。 グリンの過去は、しばしば蘇ってきて、 その都度、撃ち合いという事態になるのだった。 アーサー・ケネディは、実に見事な演技をしている。 同様に忌まわしい過去をもつことで、 グリンを厳しい立場に追い込む。 心の底から腐っているのだ。 ジュリーアダムスは、美しい。 ほんとうに捕まえてほしい男がなかなか見つからず、 苦しいときを送っている。 ロック・ハドソンは、賭博師で、あまりいい演技ではなかったが、 この映画で、役者人生をはじめたのだ。 ジェームス・スチュワートは、いつもながら実に個性的だ。 彼が、この映画が好きだった理由が分かった。 樂しんでほしい!! オトーサン、 ネットで、オレゴン・トレイルの紹介をみつけました。 「映画を見なくてもすむくらい、面白いなぁ」 でも、この映画を見た後で、 この見事なレポートを読むと、さらに感興を覚えるでしょう。 そうそう、映画を見る前に、読んでおくとさらにいいでしょう。 ○アメリカの風〜オレゴン・トレイル〜  オレゴンの名は、テレビドラマ「オレゴンから愛」などで  ご存知の方も多いでしょう。  西海岸の北寄り、ワシントン州とカリフォルニア州の間に位置します。  19世紀の半ば、東部の農夫たちにとって、オレゴンは約束の地でした。  わずか25年の間に、50万人以上が大陸を横断し、オレゴンに向かいました。  10人に1人が死んだという過酷な旅に使われたのが「オレゴン・トレイル」。  全長、2000マイル(3200キロ)に及ぶこの道は、  合衆国の史跡になっています。全行程を歩き通した人も多かったようです。  所要時間は約6ヶ月。  ★ ルイス&クラーク  陸路オレゴンにたどり着いた最初のアメリカ人はルイス&クラークでした。  1803年、ジェファーソン大統領は、秘密裏に、陸路で西海岸にたどり着く  簡単なルートを見つけるため、二人を中心とした調査隊を送りました。  秘密にしたのは、まだその地域がどこの国に属するのか、  英国との間でも調整がついていなかったからです。  本当は、ネイティブ・アメリカンの土地だったのですが。  1804年に出発した調査隊は困難な旅を続け、やっと1805年12月に  太平洋にたどり着きました。簡単なルートではありませんでした。  その5年後、今度は実業家アスターが挑戦し、  ロッキー山脈に20マイル幅のギャップがあり、  これを通れば比較的簡単に西海岸にいけるルートを発見。  これが後のオレゴン・トレイルになりました。  アスターの名は、オレゴントレイルの終着、  コロンビア河口の町「アストリア」として残っています。  ★幌馬車の旅  幌馬車(カバード・ワゴン)はオレゴン・トレイルの象徴です。  最初に幌馬車でこの道をたどったのはウィットマン夫妻。1836年でした。  大ブームは1843年。1869年に大陸横断鉄道が完成するまでの  25年間に50万人以上が移住しました。  幌馬車を引いたのは馬ではなく牛でした。  馬は途中の大平原の草を食べられなかったからです。  牛は、安く、辛抱強く、おとなしくて理想的でしたが、遅いのが欠点。  時速2マイル(3.2キロ)しか出なかったようです。  ★本当の敵はコレラと事故  西部劇では、幌馬車隊がインディアン(今は、ネイティブ・アメリカンという)  に襲われる場面が出てきますが、実際は、ネイティブ・アメリカンは非常に  友好的であり、移住者を助けてくれたようです。  実際の移住者の敵はコレラと衛生不良による病気だったようです。  馬車から落ちて轢かれる事故、間違って銃で撃たれる事故も多かったようです。  ★ 起点はミズーリ州  オレゴン街道の起点はミズーリ州インデペンデンス。  終点はオレゴン州ポートランド近郊のオレゴンシティー。  ★ インデペンデンスの町は大混雑  移住がブームとなった1843年以降、  4月中旬までのインデペンデンスの町外れの平原は大混雑でした。  3平方マイル(約8平方キロ)もある平原が人でいっぱいになったそうです。  連れていく家畜の食べる草が伸びる4月下旬まで出発を待つ人たちでした。  ★ 一家4人で1000ポンド(450kg)!  移住者の荷物は小麦粉200ポンド、ベーコン150ポンド、コーヒー10ポンド、  砂糖20ポンド、塩10ポンドなどに新しい生活を始めるための荷物を含め、  総計1000ポンド(450kg)もあったそうです。  幌馬車は荷物で一杯のため、人は乗れずに歩くのが普通でした。  しかし、インデペンデンスを出てすぐに積み過ぎに気づき、道端に小麦粉や、  果ては鉄製のオーブンなどを投げ捨てていきました。  出発はみな同じ頃なので、トレイルは大渋滞、  捨てられた物を近郊から拾いに来る者もあって、混雑に拍車をかけました。  ★ 過酷な旅  旅での生活は、夜明け前に起きて馬車に牛をつなぎ、朝食を食べて出発。  昼に、昼食休憩1時間。  午後6時には幌馬車をつなげて輪にして、夕食をとり、土の上で寝ました。  幌馬車を輪にするのはネイティブアメリカンの襲撃に備えるのではなく、  家畜が逃げ出さないためだったようです。  道中最大の問題は燃料でした。  1849年頃にはトレイル付近の薪になる木はほとんど使い尽くされたため、  バッファロー(野牛)の糞も使ったようです。  ずいぶん臭かったらしい。  バッファローは、この頃の西部には星の数ほどいたようです。  午後の移動中ずっとバッファローの群れの中を通ったという記録もあります。  ネイティブ・アメリカンは、必要な数だけ狩り、皮から骨まで残さずに使いました。  しかし、白人たちは皮を取るだけのために大量のバッファローを殺し、  今ではその数は本当に少なくなってしまいました。  食事はパンとベーコンで、燃料がないときはベーコンを生で食べたようです。  ★ ちょっとした間違いが大きな悲劇に  1854年、ワイオミング州ララミー砦付近のスー族の村に  1頭の牛が迷い込みました。移住者の牛でした。  スー族はこの牛を食べてしまったのです。  これを聞いた砦を守るグラッテン中尉が出動。  スー族は誤りを認めて代わりに馬を差し出します。  しかし中尉はそれにはまったく無関心で村に火をつけました。  それでもスー族は抵抗せず、丸く治めようとしました。  ところが、あろうことか中尉は酋長を殺害。  これ以降、白人とネイティブインディアンの長い闘争につながりました。  この事件は「グラッテンの大虐殺」と呼ばれています。  ★ インデペンデンス  起点となったミズーリ州インデペンデンスの町には、  「オレゴントレイル、ここに始まる」という碑があります。  ここが起点となったのは、ミシシッピ川を上る船の終着地であったこと、  南へ行くサンタフェ・トレイルの起点であったことなどが理由のようです。  ★ネブラスカ  トレイルは、ミシシッピ川を上り、ネブラスカ州に入ったところから  プラッツ川を辿ります。  このあたりはなだらかな平原が続き、水も豊富で比較的楽だったようです。  ネブラスカ州の西の端になると、少しずつ道が険しくなってきます。  ここにあるチムニー・ロック(煙突岩)は、高さ150mの灯台のような岩で、  オレゴン・トレイルの象徴です。  その先にあるのがスコッツ・ブラフ(断崖)。  トレイルの両側を300mの高さの巨大な崖がさえぎります。  名前の由来のスコットは毛皮商人。  病気で仲間に置き去りにされますが、そこから60マイル(100キロ)も離れた  この場所で死体が見つかったそうです。  病気をおして歩いたのでしょうか?今も残る伝説です。  ここでほぼ3分の1。季節は春から夏に向かいます。  ★ ワイオミング  ワイオミング州に入るとすぐにララミー砦があります。  後にネイティブアメリカンとの戦いで重要な基地になりますが、  この頃はまだトレーディングポストに毛の生えたようなものでした。  それでも馬車を直したりするのに貴重な資材を手に入れることができました。  ここまで来ると、人も牛も疲れきっています。病気で死ぬ人も多く、  コレラは3万人の命を奪ったといいます。  プラッツ川からスウィートウォーター川を辿ると、  インデペンデンス・ロックがあります。  鯨のような形をした岩山には、移住者が多くの名前を彫り残しています。  イエローストーン国立公園とソルトレイクシティーの中間あたりを通って、  トレイルはアイダホ州に入ります。ロッキー山脈の狭間を抜けます。  ★ アイダホ  アイダホといえば、日本ではポテトですが、こんな山の中でポテトが取れるの?  ベアー川からスネーク川を辿ると、カリフォルニアトレイルとの分岐点です。  40年代初めには、カリフォルニアを目指す人はほとんどいませんでした。  しかし1849年に金鉱が発見されるや、大勢の人が押し寄せます。  いわゆる「フォーティーナイナーズ」です。  アイダホ州の西は火山地帯で溶岩の台地。照りつける太陽と合わせて、  上下から熱と乾燥にさいなまれます。最も苦しいところでした。  スネーク川は流れが速く、深く、冷たく、川を渡るのも命がけでした。  川が渡れなければ山道を大回り。もっと大変な行程になります。  ★ オレゴン!  スネーク川を渡るといよいよオレゴンです。  トレイルは大きく北へ回りこんで、コロンビア川に向かいます。  このあたりの谷は森林地帯で、遠くには雪を頂いた山脈が見え、  移住者たちは大いに元気付けられ、最後の力をふり絞ります。  川では鮭も取れました。  コロンビア川は、西海岸でも最大の川で、深い渓谷を造っています。  両岸には川に落ちる数々の滝があります。  トレイル最後の難関は、標高3400mのフッド山の手前、ダレスでした。  大きな岩山がトレイルをふさぎ、大回りしなければならなかったからです。  牛を売ってボートを雇い川を下る人たちもあったようです。  旅の終点は、今のポートランド付近のオレゴン・シティー。  命がけの旅が報われるだけの生活がその地にあったのでしょうか?  出典:http://www.tokainavi.ne.jp/cgi-bin/column/column.cgi?BD=amerika&ND=53


街角 桃色の店

オトーサン、 「ちょっとイヤな邦題だな」 原題の”街角の店”で、いいじゃないですか。 この名作、桃色のかけらもありません。 原題:The Shop Around the Corner (1940) 監督:Ernst Lubitsch 戯曲:Miklos Laszlo 脚本:Samson Raphaelson / Ben Hecht Genre: Comedy / Romance / Drama Black and White 上映時間:99分 あらすじ: ”マチェック”は、街角のギフトショップ。 クラリクは、その店員のひとり。 人好きのする若い男で、名前も知らないし、 出合ったこともない女性に恋をしている。 (2人のロマンスは、私書箱を通じての文通からだった). クララが店員として働きはじめ、2人は犬猿の仲になる。 勿論、お互いが文通相手だとは露知らないのだった。 出演者: James Stewart .... Alfred Kralik (クラリック) Margaret Sullavan .... Klara Novak(クララ) Frank Morgan .... Hugo Matuschek(マチェック) オトーサン、 「うまいなぁ」 主演は勿論、脇役まで巧い役者が揃っているなんて、稀有なことです。 クララを演じたマーガレット・サラヴァン、 はじめてお目にかかりましたが、天才的な演技力をもっていました。 もちろん、ジェームス・スチュワートの演技は、折り紙つきです。 経歴は出ていませんが、店のオーナー、マチェックを演じた フランク・モーガンも、いい味を出していました。 MARGARET SULLAVAN  マーガレット・サラヴァン 誕生日 1911/5/16-1960/1/1 出身 米バージニア州 38年「三人の仲間」でアカデミー主演女優賞にノミネート 出演作 1933年「昨日」 1934年「第三階級」 1935年「薔薇は何故紅い」「お人好しの仙女」 1936年「月は我が家」「結婚設計図」 1938年「三人の仲間」 1940年「桃色(ピンク)の店」 1941年「新婚第一歩」「裏街」 JAMES STEWART  ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」でアカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」「海の若人」 1938年「我が家の楽園」「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」アカデミー主演男優賞 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) その他の出演者: Joseph Schildkraut .... Ferencz Vadas Sara Haden .... Flora Kaczek Felix Bressart .... Pirovitch William Tracy .... Pepi Katona Inez Courtney .... Ilona Novotny Sarah Edwards .... Woman Customer Edwin Maxwell .... Doctor Charles Halton .... Detective Charles Smith .... Rudy, delivery boy User Rating: 7.9/10 (3,911 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 絶対、世界の名画です。 アカデミー賞を受賞しなかったのは、 実に不思議です。 User Comments: Steve O. さん Venice, CA 2004年5月3日 カンペキなロマンテック・コメディ ルビッチ監督の魅力的な傑作。 1940年に上映され、何度も真似され、脚色されている。 カンペキと言える数少ない映画だ。 撮影も、セリフも、演技も、シーンも、 適切でないものは、何ひとつない。 すべては、見事に組合わさり、スイス時計のように進む。 傷のない脚本と出演者であり、 微妙で、上品で、評価されないロマンテック・コメディだ。 感傷的でないのに、心暖まる見事は映画、ほかにあるだろうか? ストーリーがかくも精密に練られ、実行された映画は、ほかにあるだろうか? 確かに、マーガレット・サラヴァンは、セクシーではない。 だが、この映画、セックスがテーマではない。 これは、ひとの心と気持ちにある愛の物語である。 セクシーな女優が演じたら、そのバランスが壊れてしまう。 いつものように、ルビッチ監督は、自分のやっていることを承知している。 彼は、エース・コメディアンのフランク・モーガンが 隠された深みを持っていること知っていた。 (オズの魔法使いに出演) それが映画に深みを与えている。 いまは、もうこうした映画はつくれない。 どうやっても、もはや過去は取り戻せない。 この映画、上映された1940年当時あまり評価されなかった。 普通の観客には、あまりにも微妙で、知的で、折り目正し過ぎた。 やり過ぎもなく、誇張もない。 ペースを乱すものもない。 モ−ツァルトが製作者なら、この映画を作っただろう。 暖かく、魅力的で、大人向けで、知的で、分け知りで、感動的.... カンペキだ。 オトーサン、 「おしゃれな映画だなぁ」 忘れられないせりふがありました。 クララが”ギフトにお財布ではあまりに実用的だわ”と言うと、 クラリックは、こう言います。 「いいかい、ただ財布を贈るんじゃないんだ。 お財布の右側に手紙を、左側には写真を入れるんだ。 パッと開くと、あんたの恋人はきっと感激するよ」 名監督ルビッチの経歴を見てみましょう。 ERNST LUBITSCH エルンスト・ルビッチ 誕生日 1892/1/28-1947/11/30  出身 独ベルリン 監督作 1918年「カルメン」「舞踏の花形」「呪の眼」「男になったら」 1919年「パッション」 1920年「デセプション」「白黒姉妹」「寵姫ズムルン」      「田舎ロメオとジュリエット」 1921年「山猫リュシカ」 1922年「ファラオの恋」「灼熱の情火」 1923年「ロジタ」 1924年「禁断の楽園」「結婚哲学」「三人の女性」 1925年「当世女大学」「ウィンダミア夫人の扇」 1926年「陽気な巴里っ子」 1927年「思ひ出」 1929年「山の王者」「ラブ・パレイド」 1930年「モンテ・カルロ」「パラマウント・オン・パレイド」(共) 1931年「陽気な中尉さん」 1932年「私の殺した男」「百万円貰ったら」(共)      「君とひととき」(共)「極楽特急」 1933年「生活の設計」 1934年「メリー・ウィドウ」 1937年「天使」 1938年「青髭八人目の妻」 1939年「ニノチカ」 1940年「桃色の店」 1942年「生きるべき死ぬべきか」 1943年「天国は待ってくれる」 1946年「小間使」 次に、IMDbで。 ドイツを去り、 1922年、Mary Pickfordの招きでハリウッドにきた。 ドイツの市民権を1935年にナチにより剥奪されたからだ。 Died of a heart attack in 1947年、"That Lady in Ermine"(1948)の撮影中、 心臓発作で死んだ。 (後年、この作品は、Otto Premingerの手で完成された) オトーサン、 「短い紹介だなぁ」 でも、これだけの名作を残したのだから、本望でしょう。 ネットに、やや詳しい紹介がりました。 ○桃色(ピンク)の店  ハンガリーの首都ブダペストの小さな雑貨屋で  販売主任を務める青年クラリック。  ある日、クララという女性が店にやってきて、  強引に店で働き始めるが、クラリックとは犬猿の仲。  いつもいがみ合っている二人には  会うことを楽しみにしている文通相手がいた。  しかし、クラリックは自分の文通相手がクララだと気づいてしまう・・・。  すれ違いばかりする恋人達の触れ合いを、  粋な会話で軽やかに描いたエルンスト・ルビッチ監督の恋愛映画の佳作。  ハンガリー人のニコラウス・ラズロの戯曲を基に、  サムソン・ファエルソンが知的で機知に富んだセリフを盛り込んで脚本を書き上げ、  上流階級の世界を描く事に長けたルビッチが、  小市民を主人公にしながらも軽妙酒悦なルビッチ・タッチを存分に発揮して、  コミカルながらも心温まる作品に仕上げる。  ルビッチはサリヴァンが持ってきた1ドル98セントの洋服は  彼女が着ると雑貨屋の売り子にしては知的に見える考え、  服を日光に当てて色を落として貧しく見えるようにさせる。  また、クライマックスで自分がO脚でないことをクララに証明するために、  クラリックがズボンを上げて脚をみせるシーンでは、  スチュワートが自分のセリフを中々上手く言う事ができなかったために  48回も撮り直が行われる。  これはスチュワートのキャリアの中で最も多いリテイク回数である。  98年には女流監督ノーラ・エフロンが、  トム・ハンクスとメグ・ライアンを主演に迎えて  手紙をE-メールに置き換えた「ユー・ガット・メール」としてリメイクされた。  出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/shop-around.html


さらば愛しき大地よ

オトーサン、 「おお、あった!」 もう新しいDVDはないとあきらめて立ち去りかけたら、 新着書架に、このDVDを発見しました。 「根津甚八と秋吉久美子か、いいかも」 原題:さらば愛しき大地よ(1982)     Farewell to the Land 監督・脚本:柳町光男 Genre:Drama 上映時間:130分 あらすじ: 茨城県鹿島の山沢家は、貧農。 次男の明彦が東京で働いているため、 一家を支えるのは長男の幸雄である。 貧しいながら幸福な一家だったが、 ある日、息子二人が沼で溺死してしまう。 これをきっかけに幸雄は荒れるようになる。 身重の妻文江を責めるだけでなく、 酒場で会った順子と同棲をはじめる。 運送業の仕事も結局はうまく行かず、 覚せい剤に手を出す。 順子が弟のかつての恋人だったことから、 順子の不貞も疑い出すのだった... 出演者: 根津甚八 .... 山沢幸雄 秋吉久美子.... 順子 山口美也子.... 山沢文江 オトーサン、 「ダメだったなぁ、この2人」 根津甚八、身体のキレはいいのですが、 せりふがまるで聞きとれません。 茨城弁をマスターするだけで精一杯だったのでは? 秋吉久美子の汚れ役も感心しませんでした。 お嬢さんが随所に顔を出すのです。 この2人、まったく感情移入ができませんでした。 空振りの熱演のいい例ではないでしょうか? その他の出演者: 矢吹二朗 .... 山沢明彦 日高澄子 .... 山沢イネ 奥村公延 .... 山沢幸一郎 草薙幸二郎 .... 山沢Takejiro 佐々木すみ江 .... 順子の母 蟹江敬三 .... 大尽 中島葵 .... Fumiko 石山雄大 .... Manager 港雄一 .... Office worker 岡本麗 .... Taiwanese woman 志方亜紀子 .... Office worker 白川和子 .... Prayer User Rating: 6.8/10 (6 votes) オトーサン、 「こんなにいいかなぁ?」 ベルリン国際映画祭 ・金熊賞ノミネート:柳町光男 ブルーリボン賞: ・助演女優賞受賞:山口美也子 User Comments: ASHさん 2002年7月1日 秀作  根津甚八、秋吉久美子の2人が抜群の存在感と熱演を見せる秀作。 どんどん追い詰められ、覚醒剤に手をつけたり、殺人を犯す主人公が壮絶です。 田園風景を捉えた田村正毅の美しい映像も印象的で、これもまた素晴らしい。 80年代の初頭には、邦画でもこういった力作があったのね。 オトーサン、 「つまらん映画だった」 見るのが苦痛でした。 10回ほど見るのを中断しました。 まず、冗長です。 130分のうち、40分はカットすべきでしょう。 次に、 とても見るに耐えぬシーンがいくつもありました。 まず、子役2人が沼に落ちるシーン。 まるで、リアリティがありません。 怒り心頭に発した根津甚八が 監督不行き届きで子供を死なせた妻役の 山口美也子を殴ったり、蹴飛ばすシーン。 殴っていませんね、明らかに空ぶりです。 最後の殺人シーンも、短すぎます。 ここは、秋吉久美子が血を流してのたうち回らなければ。 そのクセ、麻薬を打つシーンを延々と撮っています。 どうせ根津甚八の代役でしょうね。  その次は、クソ・リアリズム。 監督と脚本が一緒という映画は数多くありますが、 往々にして思い入れが激しすぎて、ひとり芝居になりがちです。 高度成長期の農村の影の部分を描こうとしたのでしょうが、 リアリズムどころか、クソ・リアリズムで終わっています。 さらに、センスの悪さ。 音楽も妙に浮いていますし、 風景描写もまったく工夫が見られません。 最後に、キャステイングは明らかにミスです。 根津甚八も秋吉久美子も、 有名俳優のイメージを最後まで消せませんでした。 興行上の配慮でしょうが、ほかに適役がいるのでは。 こんな映画が、80年代初頭の日本映画を代表していたとは... 不毛な日本映画のひとつです。


百万弗の人魚

オトーサン、 「おお、水泳の映画だ」 水泳の映画とは、実にめずらしいものです。 テムズ河での遠泳時のフォームは参考になりました。 原題:Million Dollar Mermaid (1952) 監督:Mervyn LeRoy 脚本:Everett Freeman Genre: Biography / Drama / Musical 上映時間:115分 あらすじ: シドニー。 音楽学院を経営するフレデリックのアネットは 小児マヒだったが、水泳をはじめて、競泳に優勝するほどになった。 フレデリックは、友人の音楽学校を手伝うため、 美しく娘となったアネットを連れてロンドンへ。 だが、友人は死んでおり、苦しい生活へ。 船中で出会った興行師サリヴァンに再開し、 彼は、テムズ河での遠泳をもちかける。 これが評判になり、アネットに新しい人生が開かれる。 出演者: Esther Williams .... Annette Kellerman(アネット) Walter Pidgeon .... Frederick Kellerman(フレデリック) Victor Mature .... James Sullivan(サリヴァン) オトーサン、 「明るくて、いいなぁ」 その親しみやすい人柄も好感がもてます。 ESTHER WILLIAMS  エスター・ウィリアムズ 誕生日 1923/8/8 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 南カリフォルニア大学の競泳選手として、 38年全米大学選手権で世界記録を樹立。 40年、東京オリンピックに出場するはずだったが、戦争で中止に。 39年、サンフランシスコ国際博覧会で水中ショーに雇われ、 ジョニー・ワイズミュラーと共演。 これがきっかけでMGMと契約し、42年「アンディ・リーディ」で映画デビュー。 以後、水中ミュージカルの女優として活躍した。 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1944年「世紀の女王」 1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」 1947年「雲晴れるまで」▲「闘牛の女王」 1949年「私を野球に連れてって」「水着の女王」 1952年「百万弗の人魚」 1956年「狙われた女」 1961年「ビッグ・ショウ」 1994年「ザッツ・エンタテインメントPART3」 その他の出演者: David Brian .... Alfred Harper Donna Corcoran .... Annette Kellerman at age 10 Jesse White .... Doc Cronnol Maria Tallchief .... Pavlova Howard Freeman .... Aldrich, Lecture Bureau Charles Watts .... Policeman on Revere Beach Wilton Graff .... Garvey the Producer Frank Ferguson .... Boston Prosecutor James Bell .... Boston Judge James Flavin .... Train conductor Willis Bouchey .... Movie director User Rating: 6.3/10 (210 votes) オトーサン、 「まあ、こんなものかも」 ・アカデミー賞撮影賞(カラー)ノミネート User Comments: Neil Doyleさん U.S.A. 2001年5月26日 アネット・ケラーマンの自伝映画、 エスター・ウィリアムズがいい... アネット・ケラーマンは、豪州の水泳選手。 1902年、海水浴場でワンピースの水着をきて問題になった。 彼女は、子供の頃、病のため歩行困難だった。 この映画は、無名時代から成功するまでを描いている。 アメリカ人がお気に入りの水泳選手エスター・ウィリアムズに 水泳のチャンピオンを演じさせたのは正解で、いい仕事をしている。 助演陣も手堅い。 生意気な興行師役のVictor MatureやDavid Brianがいい。 水泳種目の主な成分は、そのハイライトは、水中ショウ。 すばらしいカラー撮影、よい脚本、そしていい演技で、 これはいい映画になった。 Victor Matureの彩り豊な演技がいい。 エスター・ウィリアムズについていえば、 1940-50年代に、彼女がなぜMGMで売れっ子だったかがよく分かる。 オトーサン、 「エスター・ウィリアムズ、どういう女優さんなんだ?」 幸いネットに詳しく出ていました。 今回はエスター・ウィリアムスというスターについて語りたいと思います。 1930年代に20世紀フォックス社は ノルウェーのアイススケート選手を主演にした一連の映画を作り 大ヒットしてソニア・ヘニ−はドル箱スターになった。 たわいもないラブストーリーだけど 映画の最後にある彼女のアイス・スケートのショー場面が売りだったわけです。 歌や踊りや演技の訓練を特にしていないスポーツ選手を 大スターにすることができる事を立証した フォックス社に触発されたかどうかは定かではないですが、 ミュージカル映画の殿堂、MGMは元水泳チャンピオンで 水中レビューに主演していたエスター・ウィリアムスをスカウトして大スターにしました。 健康的なセクシーさと明るい笑顔で人気のあったエスターは 1944年頃から12年間に約22本の映画に出演。 日本でも「世紀の女王」「水着の女王」「闘牛の女王」 「百万弗の人魚」などが公開されています。 さて、このエスターの主演作品、ストーリーはあまり重要ではない。 彼女に心を寄せる主役の男が登場し、 エスターは最初見向きもしないが最後は結ばれるというパターンがほとんど。 そして最後には大スペクタクル・ウォーターバレエになるのだが、 これがホントにスゴイのである。 スタジオに作った大きなプールに大勢の水着美人がいる中、 エスターが堂々と登場してなんとも優雅な泳ぎを見せる。 そしてクライマックスではスタントなして高いところからジャンプしてみせたりする。 大きな滑り台、空中ブランコ、噴水のカーテン、ヘリコプターで 彼女を釣り上げてフロリダの海に飛び込んだりと 毎回MGMのスタッフがアイディアをひねり出してワクワクする見せ場を作り出している。 水中バレエと言うとシンクロナイズド・スイミングのようなモノを想像するかもしれませんが、 あれとはまったく別ものです。 エスターにはシンクロの様なきびきびしたわざとらしさがない。 まるで水の中を気ままに戯れているようで、 まさに水中に住んでいる人魚のようなのである。 僕がスゴイと思うのは水の中なのに普通に歯を見せてニッコリ笑えるんです。 エスター・ウィリアムスがミュージカルスターかと問われると微妙なところではある。 彼女は歌や踊りに秀でてるとは言いがたい。 しかしそこはMGM、なんでもやらせる。 「水着の女王」という映画でエスターがリカルド・モンタルバンと歌った 「BABY, IT'S COLD OUTSIDE(外は寒いよ)」という曲はアカデミー主題歌賞を獲得している。 彼女の歌や踊りの技量を補うかのごとく 毎回いろんなゲストスターがよく登場したりする。 今となっては貴重な映像で、 時代へ経て昔のエンターテイナ−の芸を見る事ができるのは実に楽しい。 しっかりとしたストーリーに沿って歌や踊りが進行してゆく作品と、 理屈抜きに楽しい歌や踊りなどを見せる事を目的にした娯楽作品があるとしたら エスターの主演映画の多くは後者のほうである。 その中でエスターが実在の人物を演じた数少ない伝記映画が「百万弗の人魚」である。 オーストラリアの水泳選手で1902年当時足をだした水着を着て 公共の場に登場してスキャンダルになったアネット・ケラーマンの役を演じた。 残念ながら彼女の映画はまだあまりDVD化されていない。 日本でまともに見れる主演作品は「私を野球につれてって」という1949年の作品ですが、 これはジーン・ケリ−とフランク・シナトラの映画という感じで エスターの水中バレエの見せ場はほとんどないので彼女の魅力はわかりにくい。 あとは「ザッツ・エンターテイメント」のパート1から3に 彼女の水中バレエの名場面をダイジェストに見る事ができます。 ハリウッドが作り上げた夢の美人水族館! 暑い夏には気持よさそうに泳ぐエスターの水中バレエ映画を楽しむべし! 出典:ミュージカルムービー・ワンダーランド(松本晋一) http://www.ny-mix.com/trend/entertainment/mmwl/index.php


グレート・ワルツ

オトーサン、 「ヨハン・シュトラウスの映画か、いいねぇ」 NYで、この元日に「ニューイヤーコンサート」で、 彼の喜歌劇「序曲:天国と地獄」を聞いたばかり。 「美しき青きドナウ」なんかステキな曲ですよね。 原題:The Great Waltz (1938) 監督:Julien Duvivier/Victor Fleming/Josef von Sternberg 原作:Gottfried Reinhardt 脚本:Samuel Hoffenstein Genre: Biography / Drama / Music Color: Black and White 上映時間:104分 あらすじ: ハリウッドでみせるデュヴィヴィエ監督の職人技! 脚本は、「ニノチカ」のウォルター・ライシュ! 撮影は、「哀愁」「心の旅路」「激怒」「キュリー夫人」でもその才能を発揮し、 本作品でアカデミー撮影賞を受賞したジョセフ・ルッテンバーグ! 主演は、フランス演劇界からフェルナン・グラヴェ! 名優、ルイゼ・ライナー!、 ポーランド生まれのウィーンの歌姫、ミリツァ・コリウス(ミリザ・コージャス)! なによりも、ヨハン・シュトラウスU世の音楽が貴方の心を浮き立たせる!! 出演者: Fernand Gravey .... Johann 'Schani' Strauss II(ヨハン・シュトラウス2世) Miliza Korjus .... Carla Donner(カーラ) Luise Rainer .... Poldi Vogelhuber (妻・ポルディ) オトーサン、 「みんなうまい!」 フェルナン・グラヴェは、ちょっと色男すぎるかも。 ルイーゼ・ライナーの演技の冴えは、見事なもの。 ミリザ・コルジャスの歌唱力のすばらしさと堂々たる振る舞い。 一度見てしまったたら、もう忘れられないでしょう。 LUISE RAINER ルイーゼ・ライナー 誕生日 1910/01/12- 出身 ドイツ・デュッセルドルフ 「大地」と「巨星ジーグフェルド」で アカデミー賞主演女優賞を二度受賞している。 出演作 1936年「大地」 1937年「巨星ジーグフェルド」「大都会」 1938年「グレート・ワルツ」 MILIZA KORJUS  ミリザ・コルジャス 誕生日 1909/8/18-1980/8/26 出身 ポーランド・ワルシャワ 「グレート・ワルツ」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 出演作 1938年「グレート・ワルツ」 その他の出演者: Hugh Herbert .... Julius Hofbauer, Music Publisher Lionel Atwill .... Count Anton 'Tony' Hohenfried Curt Bois .... Kienzl Leonid Kinskey .... Dudelman Al Shean .... Cellist Minna Gombell .... Mrs. Hofbauer George Houston .... Fritz Schiller Bert Roach .... Vogelhuber Greta Meyer .... Mrs. Vogelhuber Herman Bing .... Otto Dommayer Alma Kruger .... Mrs. Strauss Henry Hull .... Emperor Franz Josef User Rating: 6.5/10 (132 votes) オトーサン、 「低すぎる!これは、世界の名画だ!」 アカデミー賞受賞: ・撮影賞(白黒) 同ノミネート: ・助演女優賞:ミリツァ・コリウス User Comments: guidon7さん Gulf Breeze, Florida 2005年1月2日 この映画、すばらしい おそらくハリウッドのミュージカル映画のナンバーワンだろう。 ルイス・B. メイヤーが彼女の映画人生を大宣伝して、 "コージャスなコルジャス"イメージをつくりだしたが、 当然のことながら、花の命は短かった。 彼女は、ゴ−ジャスだっただけでなく、 すばらしいた演技をみせ、アカデミー賞にノミネートされた。 その演技は、カンペキな女優で、 アカデミー賞主演女優賞を二度受賞しているルイーゼ・ライナーをも上回った。 真のプリマドンナの気質を体現している。 ミス・コルジャスには、いい気質とそうでない気質がある。 そう覚悟して鑑賞するといい。 ワルツを歌うのは、非常に難しいが、 コルジャスは、コロラトゥーラ・ソプラノで見事に歌いあげた。 フランスの俳優フェルナン・グラヴェも、シュトラウス役を見事に演じた。 Lionel Atwill、Hugh Herbertをはじめ、その他大勢の役者たちもいい。 何人かが、チュートン人のアクセントだったが、 古きよきウィーンをロマンティックに味わうことができる。 映画の最初に断っているように、実際の自伝ではないが、 シュトラウス1世やシュトラウス2世の真の姿がのぞいている。 シュトラウス2世は、女たらしで、 結婚後も、オペラ歌手などと関係している。 ”ウィーンの森の物語”のシーンは、至福である。 シュトラウスが”ウィーンの森の物語”をバイオリンで演奏し、 カーラが唱和する。 2人のダンスの旋回、その終わり。 シュトラウスは、先へと進めず、彼女にこう告げる。 「カーラ、僕は結婚した」 観客は、この告白にカーラが激高すると思うが、 彼女は、それを優雅に受けとめ、 われわれは再び彼女の予期できぬ行動に翻弄されるのだ! 私見デハ、コノシーンは、この種の映画では、珍しい。 そんな映画はもう見られないだろう。 オトーサン、 「いいねぇ。最高じゃん!」 あまりにすばらしい映画なので、頭がクラクラしました。 出だしの30分なんか、世界最高では? ネットで、大フアンを発見しました。 ”なんとしても死ぬ前に、もう一度見たい!” こう言わせる映画って、そうないのでは? ○ヨハン・シュトラウス2世  Johann Straus II, 1825/10/25 - 1899/6/3 オーストリアのウィーンで活躍した作曲家/指揮者/ヴァイオリニスト。 シュトラウス1世の長男。次男はヨーゼフ、三男はエドワルト。  ウィンナワルツの作曲に捧げ、「ワルツ王」と評される。  ワルツの他オペレッタ、ポルカなども作曲。  毎年、元日に行われる「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」では、  彼の作品が演奏されることが多い。  音楽の都「ウィーン」の代表的な作曲家である。  主要な作品(ワルツ)  ・「格言詩」  ・「メフィストの地獄の叫び」  ・「ウィンザーの調べ」  ・「加速度円舞曲」  ・「朝の新聞」  ・「ウィーンのボンボン」  ・「美しき青きドナウ」  ・「芸術家の生涯」  ・「ウィーンの森の物語」  ・「コヴェント・ガーデンの思い出」  ・「酒、女、歌」  ・「人生を楽しもう」  ・「千夜一夜物語」  ・「ウィーン気質」  ・「レモンの花咲くところ」  ・「北海の絵」  ・「春の声」  ・「皇帝円舞曲」  ・「もろ人手をとり」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ○グレート・ワルツ  まー、とにもかくにも豪華絢爛。  いかにもハリウッドらしい作品ですが、  デュヴィヴィエ監督と出演者によって抑揚をきかせた仕上がりになっています。  物語自体は実際のシュトラウスの生涯とは全く違い、  シュトラウスと妻と歌姫の三角関係を軸に、成功物語がテンポよく語られます。  シュトラウスの浮気相手の歌姫を演じ、  アカデミー助演女優賞を受賞したミリツァ・コリウスの魅力もこの作品のみどころ。  彼女が唄う歌の中に「お互いの魅力に酔っている♪」というフレーズがありましたが、  まさにそのもの。  「ワタシだけを見て!」とでも言わんばかりの自信タップリの表情と歌唱力に降参。  「ウィーンの森の物語」の作曲シーンは、  『ザッツ・エンターテイメントpart2』でも紹介されていました。  ほかに、同曲をホイリゲで女性オーケストラをバックに踊る陶酔感(撮影が見事!)、  「こうもり」の絢爛たる迫力、「芸術家の生涯」のロマンティックな演奏、  「美しく青きドナウ」の映像処理・・・  枚挙に暇がないほど、シュトラウス・メロディーの洪水で見る(聴く)者を堪能させてくれます。  音楽はウィンナーワルツというより、ハリウッド仕立ての編曲ですが、  映像とシンクロナイズしていて見事の一言。  『舞踏会の手帖』、『旅路の果て』の大作に挟まれた時期の製作であり、  あまり馴染みのない作品ですが、娯楽作として最高の出来となっています。     “わが青春の一本”は何にしようかと迷った末、  バリバリの映画青年だったあの頃に戻って、  ちょっと斜に構えながら、うむ、『グレート・ワルツ』じゃ。  監督はいわずと知れたデュヴィヴィエ。  以下のスタッフもそうそうたる連中ばかりだ。  W・ライシュは当時オーストリア最高の名脚本家といわれ、  映画青年憧れの人だった。  撮影のJ・ルッテンバーグも、確かこれでアカデミー賞をとった。  のちに『哀愁』や『心の旅路』でハリウッドのナンバーワン・カメラマンになった男だ。  とまあ、思い出は尽きぬ。なんとしても死ぬ前に、もう一度見たい!    出典:http://homepage1.nifty.com/Kinemount-P/greatwaltz.htm


ウェインズ・ワールド

オトーサン、 「こいつ、あんまり好きじゃないなぁ」 コメディアンのなかには、ムリして笑いを取ろうとする輩がいます。 マイク・マイヤーズも、そのひとりでした。 でも、「オースティン・パワーズ」の笑いには敬服しました。 「...ここまでやるか」 原題:Wayne's World (1992) 監督:Penelope Spheeris 脚本:Mike Myers /Bonnie Turner /Terry Turner Genre: Comedy Country: USA Language: English / Cantonese 上映時間:95分 あらすじ: ウェインは、まだ自宅で作業している。 彼のネーム・タグの収集は世界的だが、 自前でお遊びTV番組を放送している。 地方局が彼と相棒のガーズの番組に目をつけ、 専門的に出演するように申し出てくる。 だが、ウェインとガースは、自己流にやれなくなったのに気づく。 ウェインは、 ギタリストにだまされる。 また、自分とガースのビデオを送って、 恋人に仕事のチャンスを得させようとするにだが、 安直な宣伝マン、ベンが自分たちの番組をめちゃめちゃにし、 彼女を奪おうとしているにに気づく。 出演者: Mike Myers .... Wayne Campbell(ウェイン) Dana Carvey .... Garth Algar(ガース) Tia Carrere .... Cassandra (カサンドラ) Rob Lowe .... Benjamin Kane (ベン) オトーサン、 「ま、好きなタイプじゃないけどな」 相棒のガーズを演じるダナ・カーヴィのほうが、 ある種の雰囲気を持っていましたが、 やはり成功するのは、陰気じゃダメで、 才気煥発、押し出しの強いマイク・マイヤーズなのですね。 MIKE MYERS  マイク・マイヤーズ 誕生日 1963/5/25 出身 カナダ・トロント 「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のプロデューサー、 ローン・マイケルに発掘され、 1989年、同番組の出演者兼作家としてデビュー。 この番組での活躍でエミー賞コメディ番組部門脚本賞を受賞。 1992年に「SNL」の人気コーナー 「ウェインズ・ワールド」がペネロープ・スフィーリス監督で映画化され、 マイクは映画主役デビューを果たし、一躍人気者に。 近作「オースティン・パワーズ」「オースティン・パワーズ・デラックス」では、 制作・脚本・主演を兼ね、今、最も勢いのあるコメディ俳優。 93年5月にロビン・ルーザンと結婚、2005年、離婚。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1992年「ウェインズ・ワールド」◇ 1993年「ウェインズ・ワールド2」◇「ハネムーンは命がけ」 1997年「オースティン・パワーズ」◇ 1998年「54」◆ 1999年「オースティン・パワーズ:デラックス」◇      「ピンク・ピンク・ライン」 2001年「シュレック」(声) 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」◇ 2003年「ハッピー・フライト」「ハットしてキャット」 2004年「シュレック2」(声) DANA CARVY  ダナ・カーヴィ 誕生日 1955/6/2 出身 米モンタナ州 「サタデーナイト・ライブ」出身 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「ハロウィン2」 1984年「スパイナル・タップ」 1986年「タフガイ」 1992年「ウェインズ・ワールド」 1993年「ウェインズ・ワールド2」 1994年「ケロッグ博士」「パラダイスの天使たち」 1998年「ウェディング・シンガー」 2000年「リトル・ニッキー」 2002年「変身パワーズ」 その他の出演者: Brian Doyle-Murray .... Noah Vanderhoff Lara Flynn Boyle .... Stacy Michael DeLuise .... Alan Dan Bell .... Neil Lee Tergesen .... Terry Kurt Fuller .... Russell Finley Sean Gregory Sullivan .... Phil Colleen Camp .... Mrs. Vanderhoff Donna Dixon .... Dreamwoman Frederick Coffin .... Officer Koharski Michael G. Hagerty .... Davy User Rating: 6.7/10 (21,240 votes) オトーサン、 「こんなにいいスコアかなぁ?」 User Comments: jlonさん Dublin 2004年7月8日 いまだに愉快だ DVD評。 2人の若いロッカーが、商業TVチャネルで、 自分たちの最新のショウを披露する。 依然として、すばらしいコメディだ。 滑稽なしぐさがふんだん、 (犬のヘアピース、ウェインがカメラからフィルムを取り出す、 カフェでのセクシーな女、ウインドウに展示されたギター)、 せりふ("As If ...", "Not!"), すてきな音楽(Ugly Kid Joe, Alice Cooper)、 豪華なRob Lowe、 愉快な中国の字幕、 車中での元恋人のBoyleとボヘミアン・ラプソディのシーン。 Chris FarleyとRobert"Terminator"Patrickがカメオ出演している。 結末が三通りもある映画は、はじめてだ。 1990年代初期の最も記憶に残る映画だ。 ウェインズ・ワールドは、すてきなロック・コメディである。 オトーサン、 「マイク・マイヤーズって、どんなヤツ?」 流石、ネットの時代、熱烈なフアンを発見しました。 ○マイク・マイヤーズ  1963年、カナダ、オンタリオ・スカボロウ生まれ。  両親は、1956年イギリスのリバプールからの移住者。  父親Ericの影響で、英国文化の中で育ち、英国コメディに傾倒。 (ピーター・セラーズ 、 モンティ・パイソン など) 自分の製作プロダクションも父親の名前を取って”Eric's boy ”とした。 8年生の時、「有名なカナダ人」というスピーチで、 ローン・マイケルズ (TV番組”サタデー・ナイト・ライブ”のプロデューサー)と ダン・エイクロイドをあげ、「誇らしく」思っていたと告白。 高卒後、憧れていた「セカンドシティ」のオーディションを受け、  合格し、その主要キャストとなる。 1989年から「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」にレギュラー出演し、  多くのキャラクターを演じて人気を博す。  1992年、その中の一つのキャラクターを主人公にした  「ウェインズ・ワールド」がヒットし、翌年ロビン・ルーザン(脚本家)と結婚。  趣味のホッケープレイ中に、パックが彼女にあたったことがきっかけだった。  (ロビンは「ウェインズ・ワールド」にウェイトレス役で出演)  初主演の「ハネムーンは命がけ」 と「ウェインズ・ワールド2」の後、  マスコミからフェイドアウトした。  父親の他界が一因と言われるが、「十分すぎるお金があったから…」とか。  その後、カーラジオから流れてきた”Look of love”聞いて  「オースティン・パワーズ」を思いつき、脚本を3週間で完成し、映画界に復帰。  1997年の「SNL」(マイクはホスト)では、ロビンがスケッチを書いている。  「オースティン・パワーズ・デラックス」では、Dr.イーブルとミニー・ミーのための ”Just the two of us"の作詞とコーラスまで担当した!  二人に子供はいないが、愛妻ロビンといつも一緒、  3匹の犬と仲良く暮らしている。  出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/8629/index.htmlほか


女神が家にやってきた

オトーサン、 「これも、スティーブ・マーティンだ」 「二つの頭脳を持つ男」を見たばかりです。 「へぇ、意外に新しいんだ」 2003年上映のものです。 日本で公開されたのでしょうか? 原題:Bringing Down the House (2003) 監督:Adam Shankman 脚本:Jason Filardi Genre: Comedy Rated PG-13 for language, sexual humor and drug material. 上映時間:105分 あらすじ: 税務弁護士のピーターは、 ネットで、シャーリーンという名の女性と知り合う。 金髪で碧い目をした弁護士と思いこんでいたが、 出合ったのは、黒人の脱獄囚だった。 シャーリーンは、ピーターに、 武装強盗の罪をかぶせた奴を見つけ出すのを 手伝ってほしいと言う。 やがて彼女のおかげで、彼の生活は、すっちゃかめっちゃかになる。 保守的なワスプとはまったくちがう連中が、 次々に登場してくるのだ。 出演者: Steve Martin .... Peter Sanderson(ピーター) Queen Latifah .... Charlene Morton(シャーリーン) Joan Plowright .... Mrs. Arness(アーネス夫人) オトーサン、 「個性的な役者が揃うと、愉快だな」 スティーブ・マーティンの相手役シャーリーンを演じたのは、 クイーン・ラティファ。 堂々とした身体つきは、タイプではありませんが、 明るく自信満々の黒人女性です。 STEVE MARTIN  スティーブ・マーティン 誕生日 1945/8/14 出身 米テキサス州ウェコー 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆☆★ 出演作 1978年「サージャント・ペッパー」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」「天国から落ちた男」 1981年「四つ数えろ」「ペニーズ・フロム・ヘブン」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「オール・オブ・ミー/突然下半身が女に!」「ロンリー・ガイ」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「サボテン・ブラザース」 1987年「愛しのロクサーヌ」「大災難P.T.A.」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」 1989年「バックマン家の人々」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」 1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「わが街」「花嫁のパパ」 1992年「ハウス・シッター/結婚願望」「奇跡を呼ぶ男」 1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「SGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル作戦」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」「ビッグ・ムービー」 2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」 2003年「女神が家にやってきた」 「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」      「12人のパパ」 2006年「ピンクパンサー」 QUEEN LATIFAH  クイーン・ラティファ 誕生日 1970/3/18 出身 米ニュージャージー州 警官の娘として生まれる。 ラップ・アーティストとして89年デビュー・アルバム 「オール・ザ・ヘイル・ザ・クイーン」をリリース。 94年、アルバム「ブラック・レイン」はグラミー賞3部門にノミネートされ、 ベスト・ソロ・ラップ・パフォーマンス賞受賞。 91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。 ほか、音楽マネージメント会社 フレーヴァー・ユニット・エンタテインメント社を経営。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「ジュース」 1993年「マイ・ライフ」 1996年「セット・イット・オフ」 1998年「スフィア」◆ 1999年「ボーン・コレクター」◆「マンハッタンで抱きしめて」 2002年「シカゴ」「ブラウン・シュガー」 2003年「女神が家にやってきた」「最‘狂’絶叫計画」 2004年「TAXI NY」 その他の出演者: Eugene Levy .... Howie Rottman Jean Smart .... Kate Sanderson Kimberly J. Brown .... Sarah Sanderson Angus T. Jones .... Georgey Sanderson Missi Pyle .... Ashley Michael Rosenbaum .... Todd Gendler Betty White .... Mrs. Kline Steve Harris .... Widow Jim Haynie .... Ed Tobias Aengus James .... Mike Jernard Burks .... Widow's Bodyguard Bronzell Miller .... Widow's Bodyguard User Rating: 5.6/10 (8,317 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 User Comments: nbickerstaffさん United Kingdom 2005年12月23日 コメディ・オブ・ザ・イヤーだ この映画、愉快だ。 スティーブ・マーティンとクイーン・ラティファはいいコンビで、 映画を実に愉快にしている。 ピーターは、きちんとした弁護士とデートするはずだったが、 わが家にやってきたのは、脱獄してきた黒人で大声のシャーリーン, 彼の生活は、ガタガタになる。 この陽気な映画の最後、シャーリーンとピーターは、 ちがいを乗り越えて、いい関係を築く。 出演者はよく選ばれている。 ピーターの陽気なアシスタントのEugene Levyがいい。 また、アーネス夫人とピーターの子供たちもいい。 2003年きっての映画の誕生に一役買っている! オトーサン、 「アメリカの黒人も変わったもんだ」 クイーン・ラティファ、 名優スティーブ・マーチンを呑んでかかっています。 ネットに彼女の記事が出ていました。 アンダーラインの部分なんて、 なかなか言えないせりふですよね。 ○女性には自信が必要  クイーン・ラティファが、「ナショナル・ウーマンズ・コンフィデンス・デー」で スピーチをし、「自分に自信を持たせてくれているのは家族のおかげ」と語った。 このイベントは、女性たちに、生活やキャリアにおいて 自信を持つことを促す目的で設定されたもの。 この内容に賛同したラティファは、 「私は、母や祖母、叔母たちに助けられたわ。 でも、現代の女性の多くは、自信を持てないでいる。 女性は、目標に到達するための自信が必要なの。 虐待的な関係から逃れ、他者から与えられた痛みを許し、 また、痛みを与えた人たち自身も 傷を受けていると察することが必要なの」と語った。 (6月7日 ワシントン)


知らなすぎた男

オトーサン、 「知らなすぎた男か、これ見ていないか?」 後で分かったのですが、やはり見ていました。 ビル・マーレーの傑作のひとつです。 原題:The Man Who Knew Too Little (1997) 監督:Jon Amiel 原作:Robert Farrar 脚本:Robert Farrar/Howard Franklin Genre: Comedy / Crime / Thriller Rated PG for language, innuendo, comic violence and sensuality. Country: Germany / USA Language: English 上映時間:94分 あらすじ: あるアメリカ人が視聴者参加ゲームのチケットを得るが、 別人と間違えられる。 国際的な陰謀に巻き込まれているのに、 彼はそれを演技だと誤解し続ける。 出演者: Bill Murray .... Wallace 'Wally' Ritchie (ウォーレス) Peter Gallagher .... James 'Jimmy' Ritchie (ジミー) Joanne Whalley .... Lorelei 'Lori' (ローリー) オトーサン、 「いいねぇ、飄々とした演技!」 ビル・マーレーの演技は、病みつきになります。 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」「小さな贈りもの」       「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」「天才マックスの世界」       「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「コーヒー&シガレッツ」「ロスト・イン・トランスレーション」 2004年「ガーフィールド」(声)「ライフ・アクアティック」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 その他の出演者: Alfred Molina .... Boris 'The Butcher' Blavasky Richard Wilson .... Sir Roger Daggenhurst Geraldine James .... Dr. Ludmilla Kropotkin John Standing .... Gilbert Embleton Anna Chancellor .... Barbara Ritchie Nicholas Woodeson .... Sergei Simon Chandler .... Hawkins Cliff Parisi .... Uri John Thomson .... Dimitri Janet Henfrey .... Ms. Goldstein Terry O'Neill .... Spencer Isabel Hernandez .... Consuela User Rating: 6.1/10 (5,810 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 User Comments: gaglianoさん Milwaukee Wisconsin 2000年2月13日 何というか...気に入った。 一言でいうと、いい映画だ。 事実に基づいていないのが、この映画のいいところだ。 最高のコメディだ。 ビル・マーレー演じる男は、アイオワ州のどこかで ビデオ・ゲーム屋をやっている。 マーレーは、休暇をとり、ロンドンの弟を訪ねる。 弟は、その日の夕方は、大事な顧客をもてなしている最中なので、 兄を視聴者参加番組に送り出す。 ”Theater of Life”なるスパイが出る番組だった。 そう、芝居がはじまる。 マーレーは、ひょんなことで、ほんとうのスパイ合戦に巻き込まれる。 だが、起きることのすべてが、芝居と思う。 結果は、絶え間ないユーモアで、 観客は、大笑いし続ける。 この映画が好きになるには、ビル・マーレーのフアンでなくてもよいが、 彼は、最高の演技のひとつを見せている。 「3人のゴースト」、「アメリカ発・珍作映画情報」 「恋はデジャ・ヴ」、「おつむてんてんクリニック」... 観客は、最高のビル・マーレーを体験することができる。 映画そのものよりも、セリフがいい。 一旦笑いはじめたら、2時間は笑い続けるだろう。 オトーサン、 「ビル・マーレー、いいねぇ」 彼のフアンのサイトをみつけました。 ベストムービーはなんと言っても「恋はデジャ・ブ」(1993)。 意外と傑作の多いビル・マーレーのコメディ映画の中でも隠れた名品。 とにかくまずはこれ一本を見なさい。 この邦題はなかなかひねったユニークな邦題だが、 作品の品位を殺ぐ悪い邦題でもある。 原題は「2月2日」。 ビル・マーレー扮するニュースキャスターが仕事の取材で田舎町に来て、 永遠に2月2日を繰り返す世にも奇妙な物語だ。 変わらない毎日。変わらない出来事。 自殺しても2月2日の朝にまた舞い戻ってしまう。 どうすることもできない主人公は、あらゆる欲求を捨て、 開き直って、毎日少しずつ男を磨いていく。 もしあなたが同じ立場なら毎日をどうやって生きていくか。 観客を主人公と同じ境遇に立たせて、 しみじみと考えさせる本作は、 ただのコメディというのはもったいない人生哲学がつまった名作だ。 心無い男が、少しずつ分別を身につけていくという役柄は、 ニキビ面の笑わない喜劇役者マーレーにはぴったり。 以前にも「3人のゴースト」(88)で現代のスクルージ(クリスマスキャロル)を演じて好評だった。 他の作品に「ゴーストバスターズ」(84)、 「おつむてんてんクリニック」(91)、「スペースジャム」(96)、「知らなすぎた男」(98)、 「チャーリーズ・エンジェル」(00)。 最近は日本ロケ映画にも出演。 そんな彼もアメリカの人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」出身の俳優だったのだ。 出典:http://cinema-magazine.com/new_starlog/star148m.htm


M:i:III

オトーサン、 劇場で「ふーん、こういう連中か。 大宣伝に弱いのは...」 スナックとドリンクのトレーを運んで、 若い女性たちが、うれしそうにしていました。 「かわいそうに...無駄金を費って」 ありきたりの材料を並べただけで、新味なし。 週刊文春で、おすぎさんが、そう酷評していましたよ。 原題:Mission: Impossible III (2006) 監督:J.J. Abrams 脚本:J.J. Abrams / Bruce Geller Alex Kurtzman/ Roberto Orci Genre: Action / Adventure / Thriller Rated PG-13 for intense sequences of frenetic violence and menace,          disturbing images and some sensuality. Country: USA Language: Cantonese / German / English / Italian / Mandarin 上映時間:126分 あらすじ: スーパー・スパイのイーサン・ハントは、 第1線から引退して、 新しいIMFのエージェントの教育訓練に励んでいた。 だが、かつてないタフな悪漢オーウェン・デイヴィアンと 対決するために、現場に戻ることになる。 そいつは、良心の呵責もない国際的武器商人だったのだ。 イーサン・ハントは、昔の仲間を集める。 旧友Luther Strickell、輸送の達人Declan、 作戦の支援係Zhen、そして新人リンジー。 デイヴィアンを追って世界を駆けめぐり、 イーサン・ハントの恋人ジュリアを救い出すのだ。 出演者: Tom Cruise .... Ethan Hunt(イーサン・ハント) Michelle Monaghan .... Julia Meade(ジュリア) Philip Seymour Hoffman .... Owen Davian(オーウェン・デイヴィアン) オトーサン、 「頑張ってるのは、トムだけ」 あとは、特撮部隊だけという映画でした。 TOM CRUISE トム・クルーズ 誕生日 1962/7/3   出身 米ニューヨーク州シラキューズ 10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。 ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、ケガで断念。 俳優を志す。 卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、 81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに「タップス」で大役を得る。 87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。 90年にニコール・キッドマンと結婚するが、2001年8月離婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」 1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」      「卒業白書」「栄光の彼方に」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇ 1988年「カクテル」◇「レインマン」 1989年「7月4日に生まれて」◇ 1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇ 1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇ 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇ 1996年「ザ・エージェント」◇「ミッション・インポッシブル」◇ 1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇ 1999年「マグノリア」◇ 2000年「M:I−2」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」      「スペース・ステーション」(ナ)       「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「コラテラル」 2005年「宇宙戦争」 2006年「M:I−3」 その他の出演者: Ving Rhames .... Luther Stickell Billy Crudup .... Musgrave Jonathan Rhys Meyers .... Declan Gormley Keri Russell .... Lindsey Farris Maggie Q .... Zhen Lei Simon Pegg .... Benji Eddie Marsan .... Brownway Laurence Fishburne .... Theodore Brassel Bahar Soomekh .... Davian's Translator Jeff Chase .... Davian's Bodyguard Michael Berry Jr. .... Julia's Kidnapper Carla Gallo .... Beth User Rating: 6.8/10 (20,229 votes) オトーサン、 「意外に低いな」 ただの娯楽映画ですもんね。 User Comments: DeamonBROESさん Poland 2006年5月28日 家で見る価値がある この映画は、家でヒマをもてあましていたら、 見てもいい映画だろう。 パート1と2を見た後、このパ−ト3は、 よくないだろうと思ったが、まさにその通リだった。 アクションはかなり強烈で、決して退屈ではない。 100% アクション映画で、 まったくメッセージはなく、娯楽に徹している。 演技は、かなりいい。 出演者もよく選ばれている。 この映画に何を期待できるのか? 爆発、射撃、さらなる爆発、愉快なハイテク小道具、 そう、まさにパート2と同じだ。 だが、これは映画館にみに行くような映画ではない。 正直、樂しめたが、失望もした。 基本的に、この映画には何ら新味がないからだ。 パート2と同じ小道具を使い、 筋書きが予測でき、イノベーティブでない。 唯一、驚くのは、アクションのひねり。 全体に、この映画、家でみる分にはよいが、 金を払って映画館に見に行く気にはなれない。 オトーサン、 「ミサイルか」 ついに、映画の小道具にミサイルが登場。 金正日の玩具だと思っていましたが、 トム・クルースまで、それに乗せられているとは... このシリーズ、どんどん末期の「007」映画に似てきました。


マネー・ピット

オトーサン、 「マネー・ピット?」 お金のピット。お金の穴。お金の地獄。 字幕には、金を食う底なし穴とありました。 若きトム・ハンクス主演の映画です。 原題:The Money Pit (1986) 監督:Richard Benjamin 脚本:David Giler Genre: Comedy 上映時間:91分 あらすじ: ウォルターとアンナは、自分の家が欲しかった。 ウォルターの友人の不動産屋が 一見カンペキな屋敷を破格の値段で斡旋してくれ、 アンナとウォルターは、その屋敷を買う。 だが、屋敷は問題だらけ。 構造、配管、電気回り... 引越後に次々と問題が起きてくるのだ。 いまや、屋敷は、金食い虫になる。 注目すべきは、コミカルな建設業者たちと 依然としてアンナに言い寄ってくる元夫のマックス。 出演者: Tom Hanks .... Walter Fielding, Jr. (ウォルター) Shelley Long .... Anna Crowley Beissart/Anna Fielding(アンナ) Alexander Godunov .... Max Beissart, the Maestro(マックス) オトーサン、 「若いなぁ」 トム・ハンクス、この時、まだ30歳。 細身で、 「ダ・ヴィンチ・コード」のように小肥りではありません。 体当たり演技で勝負していますが、 後年みせる演技力の冴えの片鱗がみられます。 相手役のシェリー・ロング、なかなかの熱演でした。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 MAN  出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中から シェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。 93年「フィラデルフィア」と94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー主演男優賞受賞。 96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。 私生活では在学中の演劇クラスで スーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、 77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、 治療費の援助を行っている。 弟は俳優のジム・ハンクス。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇ 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇ 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロードトゥパーディション」◇       「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ SHELLEY LONG  シェリー・ロング 誕生日 1949/8/23 出身 米インディアナ州フォート・ウェイン 高校時代から芝居にとりつかれ、 ノースウエスタン大学では演劇を専攻。 大学中退後、シカゴに移り、 テレビ・コマーシャルのモデル兼スポークスウーマンとして働く一方、 ドキュメンタリー映画の脚本家兼監督兼プロデューサーも手がけた。 その結果、NBCシカゴ局のドキュメンタリー番組 「SORTING IT OUT」の司会者に抜擢された。 シカゴのセカンド・シティ即興劇団で舞台に立ったのがきっかけで、 映画界から誘いが入り、映画デビュー。 夫は会計アドバイザーのブルース・タイソン。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「クラッカー・ファクトリー」 1981年「おかしなおかしな石器人」 1982年「ラブINニューヨーク」「爆笑!?恋のABC体験」 1984年「ペーパー・ファミリー」 1986年「マネー・ピット」 1987年「ハロー・アゲイン」「うるさい女たち」 1989年「ハネムーン・アカデミー」 「ガールスカウト・ビバリーヒルズ版」 1990年「恋のためなら」 1992年「ベイビーバンク」 1995年「ゆかいなブレディー家/我が家がイチバン」 1997年「ゆかいなブレディー家/トラブルinハワイ」 2000年「Dr.Tと女たち」 その他の出演者: Maureen Stapleton .... Estelle Joe Mantegna .... Art Shirk Philip Bosco .... Curly Josh Mostel .... Jack Schnittman Yakov Smirnoff .... Shatov Carmine Caridi .... Brad Shirk Brian Backer .... Ethan Billy Lombardo .... Benny Mia Dillon .... Marika John Van Dreelen .... Carlos Douglass Watson .... Walter Fielding, Sr. Lucille Dobrin .... Macumba Lady User Rating: 5.6/10 (8,090 votes) オトーサン、 「低過ぎる!」 User Comments: montana19boyさん bozeman, mt, usa 2004年3月31日 好きな映画だ 何度も見たが、 これは依然として陽気な映画だ。 誰が何と言おうと、この映画はいい。 筋書きはよくないが、 笑わせてくれるのだから、構わない。 見事に成功しているじゃないか。 この映画はいいと思う。 大好きな映画のひとつだ。 絶対に陽気だ。 多くのひとは、トム・ハンクスはドラマ俳優だというが、 かれのルーツはコメディなのだ。 この映画は、彼がカンペキで陽気だということを示した。 シェリー・ロング、そうよくはないが、 いままででベストだった。 タイミングと感情が、この映画に似合っていた。 笑い、感動するだろう。 これを読んだあと、投票して、スコアをあげてくれ。 オトーサン、 「ハ、ハ、ハ」 これまで長い間、User Commentsを翻訳してきましたが、 これほど露骨にスコア向上を呼びかけたのは、はじめて。 でも、このひとの言うように、つくりは雑ですが、 スコアの5.6は、あまりにも可哀想です。 中古住宅を購入しようとしているひとには、 必見の映画でしょう。


フライング・ハイ

オトーサン、 「おっ、続編もあるのか」 続編が出たということは、第1作がヒットしたのでしょう。 面白いかも。 原題:Airplane! (1980) 監督:Jim Abrahams/David Zucker 脚本:Jim Abrahams /David Zucker/Jerry Zucker Arthur Hailey /Hall Bartlett/John C. Champion Genre: Comedy 上映時間:88分 あらすじ: これは空港災害映画のお笑いである。 航空機のクルーが、ある種のウィルスにやられて 乗客の運命は、元従軍パイロットに委ねられる。 彼だけが、航空機を無事に着陸できる唯一の者なのだ! 乗客たちには、風変わりな人々がいる。 文字通リ、妙な言葉を口走るのだ。 出演者: Robert Hays .... Ted Striker(ストライカー) Julie Hagerty .... Elaine(イレーヌ) Leslie Nielsen .... Dr. Rumack(ラマック博士) オトーサン、 「ま、適役だな」 ロバート・ヘイズとジュリー・ハガティの2人です。 でも、レスリー・ニールセンって、うまいですねぇ。 こういういい脇役がいると映画が輝きます。 ROBERT HAYS  ロバート・ヘイズ 誕生日 1947/7/24 出身 米メリーランド州 80年「フライング・ハイ」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「フライング・ハイ」 1982年「フライング・ハイ2/危険がいっぱい月への旅」 1992年「奇跡の旅」 1996年「奇跡の旅2:サンフランシスコ大冒険」 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ワンダフル・ドッグ ともだちはレトリバー」(TM) JULIE HAGERTY  ジュリー・ハガティ 誕生日 1955/6/15 出身 米オハイオ州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「おかしな二人」 1974年「フロント・ページ」 1980年「フライング・ハイ」 1986年「ニューヨーカーの青い鳥」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「ボーン・イエスタディ」 1997年「Uターン」 1999年「ストーリー・オブ・ラブ」「メル」 2001年「フレディのワイセツな関係」 2002年「Bridgit ブリジット」 LESLIE NIELSEN  レスリー・ニールセン 誕生日 1926/2/11 出身 カナダ・サスカティワン州レジナ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「放浪の王者」「禁断の惑星」「誘拐」 1958年「縄張り」 1965年「ハーロー」 1966年「ボージェスト」「シャイアン砦」 1967年「早射ちガンマン」「誇り高き戦場」 1968年「0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男」 1969年「黒の捜査線」 1971年「ザカリー・ホイラーの復活」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」 1977年「アニマル大戦争」「ビバ・ニーベル」「アムステルダム・キル」 1979年「リトル・モー」 1980年「シティ・オン・ファイア」「プロム・ナイト」「フライングハイ」 1981年「SFエイリアン天国<裸の宇宙銃を持つ男>」 1982年「クリープショー」「シークレット・レンズ」 1986年「スキューバ・バトル/地獄の爆弾要塞」「ミスター・ソウルマン」 1987年「ナッツ」「略奪された百万弗の花嫁」 1988年「裸の銃を持つ男」「ビキニギャル・パニック」 1991年「裸の銃を持つ男PART21/2」「クリスマスに万歳!」      「レスリー・ニールセンの裸の十字架を持つ男/エクソシスト・フォーエバー」 1993年「レスリー・ニールセン/鉄の顔を持つ男」 1994年「裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱」      「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000 1/2年前」 1995年「レンタル・キッズ」「スパイ・ハード」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」 1997年「ファミリー・プラン」「ミスター・マグー」 1998年「裸の銃を持つ逃亡者」 2000年「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」 2001年「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 2002年「レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男」 2003年「最‘狂’絶叫計画」 その他の出演者: Lloyd Bridges .... McCroskey Kareem Abdul-Jabbar .... Murdock Peter Graves .... Captain Oveur Lorna Patterson .... Randy Robert Stack .... Kramer Stephen Stucker .... Johnny Otto .... Himself Jim Abrahams .... Religious zealot #6 Frank Ashmore .... Victor Basta Jonathan Banks .... Gunderson Craig Berenson .... Paul Carey Barbara Billingsley .... Jive Lady User Rating: 7.8/10 (29,744 votes) オトーサン、 「えっ、こんなに高いスコアなの?」 出だしの雲海を航行する航空機のシーンなんか、 チャチで、4.5くらいの映画かと思いました。 User Comments: SamuelLBronkowitzさん Newark, DE 2005年3月30日 最高のコメディ この映画は、まさに最高のコメディだった。 パロディ、風刺、専門的で平易なおどけに満ち満ちている。 最高のせりふがあり、滑稽な仕草がある。 確かにジョークのいくつかは、時代遅れであるが、 コメディ(とくにパロディ)は、まさに旬そのもの。 大いに期待してよい。 事実、多くのジョークが輪の中心にあって、 笑い放しの映画というのは珍しい。 少なくとも私は、そうだった。 この映画は、レスリー・ニールセンの喜劇役者としての キャリアのはじまりだった。 もっとも、そうよくはないが。 (その8年後、「裸の銃を持つ男」でブレイク) ほかのどの映画が、この映画ほどヒットしただろうか? 「ヤング・フランケンシュタイン」が近いが、 メル・ブルックスの最高の映画さえも、これには及ばない。 この映画ほど、ただ愉快な映画はない。 最高のコメディ映画のひとつと言えよう。 (多くのひとが、言いすぎというだろうが、この映画はいい。 長い間繰り返し見続けてきたが、こんなに樂しめる映画はない) オトーサン、 「2度も見てしまった」 88分と短いので、念のために特典映像をみたら、 監督たちの解説がありました。 その解説があまりにも愉快だったので、 見てしまったのです。 「へぇー」と思ったのは、 映画の名場面のパロディを多用しているのですが、 「あ、これって”地上より永遠に”じゃん」 渚で恋人2人が抱き合って横たわり、 そこへ波が押し寄せるシーンがありました。 このパロディのほうは、 2人に海草がからまっているうえに、 波が大き過ぎるので、笑えました。 でも、これは偶然の一致だったそうです。 いずれにせよ、こういう低予算の映画が大ヒットした秘密は、 3時間分撮って、UCLAの学生たちが笑ったシーンだけを 残したら、80分ほどになってしまったとか。 「...そこで、少し水増ししたんだ」 この解説で、また笑ってしまいました。 いずれにせよ、コメディは90分が限度のようです。


二つの頭脳を持つ男

オトーサン、 割り引き期間の最終日、TSUTAYAへ。 「おお、スティーブ・マーティンものだ」 今週の6本はいずれもコメディです。 原題:The Man with Two Brains (1983) 監督:Carl Reiner 脚本:George Gipe /Steve Martin /Carl Reiner Genre: Comedy / SF 上映時間:93分 あらすじ: 悪企みの女が金目当てで結婚する。 最近の獲物は、高名な脳外科医。 2人は結婚するが、 やる気になったときには、彼女はいつも頭痛。 ほかの男にはすぐなびくのに。 彼は、いまや放心状態となる。 ウィーン旅行で、彼はある博士の実験室を訪問する。 そこで、あるモノに奇妙な友情を抱くようになる。 彼は、妻に疑念を抱くようになり、 そのモノ、つまり容器に入った脳と意味のある プラトニック・ラブを覚える。 出演者: Steve Martin .... Dr. Michael Hfuhruhurr(ハフハイザー) Kathleen Turner .... Dolores Benedict(ドロレス) David Warner .... Dr. Alfred Necessiter(アルフレッド) オトーサン、 「愉快だなぁ」 スティーブ・マーティン、一生懸命。 なぜか、決して下品でない笑いを誘うのです。 悪妻ドロレスを演じるのは、キャスリン・ターナー。 でも、このひと、なぜか憎めない女優さんです。 STEVE MARTIN  スティーブ・マーティン 誕生日 1945/8/14 出身 米テキサス州ウェコー 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1978年「サージャント・ペッパー」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」「天国から落ちた男」 1981年「四つ数えろ」「ペニーズ・フロム・ヘブン」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「オール・オブ・ミー/突然下半身が女に!」「ロンリー・ガイ」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「サボテン・ブラザース」 1987年「愛しのロクサーヌ」「大災難P.T.A.」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」 1989年「バックマン家の人々」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」 1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「わが街」「花嫁のパパ」 1992年「ハウス・シッター/結婚願望」「奇跡を呼ぶ男」 1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「SGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル作戦」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」「ビッグ・ムービー」 2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」 2003年「女神が家にやってきた」「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」      「12人のパパ」 2006年「ピンクパンサー」 KATHLEEN TURNER キャスリン・ターナー 誕生日 1954/6/19 出身 米ミズーリ州スプリング・フィールド 外交官だった父の仕事の関係で、 カナダ、キューバ、ベネズエラ、イギリスで10代を過ごす。 ウエスト・ミズーリ大学からメリーランド大学に移り、ここで芸術の学位を取得。 卒業後はブロードウェイの舞台「ジェミニ」に出演。 テレビでは昼のドラマ「THE DOCTOR'S」で売り出し、 「カリフォルニア・ドールズ」のオーディションを蹴って、 81年「白いドレスの女」で悪女を演じ映画デビュー。 以後、アクションからコメディまで幅広く活躍している。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「白いドレスの女」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「孤高の戦士」「クライム・オブ・パッション」      「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」◇ 1985年「ナイルの宝石」◇「女と男の名誉」◇ 1986年「ペギー・スーの結婚」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)      「ジュリア・ジュリア」 1988年「偶然の旅行者」「スイッチング・チャンネル」      「ロジャー・ラビット」 1989年「ロース家の戦争」◇ 1991年「私がウォシャウスキー」◇ 1993年「心の扉」      「アンダー・カバー・ブルース/子連れで銃撃戦」◇ 1994年「シリアル・ママ」◇      「ネイキッド・イン・ニューヨーク」 1995年「ムーンライト&ヴァレンチノ」 1997年「シンプル・ウィッシュ」◇「リアル・ブロンド」◆ 1998年「スキャンダル」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆「ベイビー・トーキング」 2000年「ビューティフル」 その他の出演者: Paul Benedict .... Butler Richard Brestoff .... Dr. Pasteur James Cromwell .... Realtor George Furth .... Timon Peter Hobbs .... Dr. Brandon Earl Boen .... Dr. Felix Conrad Bernie Hern .... Gun Seller Francis X. McCarthy .... Olsen William Traylor .... Inspector Randi Brooks .... Fran Bernard Behrens .... James Gladstone Russell Orozco .... Juan User Rating: 6.1/10 (5,261 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: Sherlock Jr.さん USA 2000年9月16日 実によいお笑い これは最高のお笑い映画ではない。 メル・ブルックスの3本の映画には敵わない。 (「ブレージングサドル」「ヤング・フランケンシュタイン」「プロデューサーズ」) だが、それでも、実に愉快なお笑いだ。 すばらしい筋書き、深い筋書きを求めるなら、 お笑い映画なんか見るべきではない。 これは、芸術映画でも、アカデミー賞作品でもない。 スティーブ・マーティンは、いつもながら愉快だ。 だらけたシーンもあるが、それはそう多くない。 お定まりのジョークが繰りかえされる。(例、ネコのジョーク) キャスリン・ターナーは、悪妻役。 セクシーなよい演技を見せてくれた。 90分というのは、お笑い映画としては普通の長さである。 ビデオショップに行き、これを借りるべきだ。 それだけの価値はある。 オトーサン、 「エレベーター・キラーか」 スティーブ・マーティンが愛してしまう脳は、 実は、エレベーターのなかで連続殺人の対象となった 被害者のひとりの女性のもの。 アルフレッド博士が、死んだばかりの死体から新鮮な脳を譲り受け、 スティーブ・マーティンが、なぜかテレパシーで その救いを求める声を聞きつけるのです。 実にありえない設定なのですが、 でも、こういうご時世だと、さらにありえないことが起きるのです。 勿論...シンドラー製エレベーターの連続殺人事件ですよね。


アミスタッド

オトーサン、 「えっ、スピルバーグの映画?」 見終わって気づきました。 原題:Amistad (1997) 監督:Steven Spielberg 脚本:David Franzoni Genre: Drama / History / Mystery Rated R for some scenes of strong brutal violence and some related nudity. Country: USA Language: English / Mende / Spanish 上映時間:152分 あらすじ: これは、1839年の奴隷船の叛乱を扱っている。 アメリカの北海岸をめざして航行していた。 物語の多くは、叛乱の首謀者である自由な男の法廷ドラマである。 出演者: Anthony Hopkins .... John Quincy Adams (ジョン) Djimon Hounsou .... Cinque(シンケ) Morgan Freeman .... Theodore Joadson(テオドール) オトーサン 「やっぱり、うまいわ」 アンソニー・ホプキンスが出てくると、他の役者がかすみます。 叛乱黒人のシンケを演じたジャイモン・ハンスゥ、 気高く、知的なのに驚きました。 ANTHONY HOPKINS アンソニー・ホプキンス 誕生日 1937/12/31  出身 英ウェールズ州マーガム パン屋を営む両親の一人息子として生まれる。 17歳で地元のYMCAのアマチュア劇団に参加すると、 カーディフにあるウェルシュ・カレッジ・オブ・ミュージック&ドラマの奨学金を得る。 2年間学んだ後、イギリス軍に2年間在籍。 61年に奨学生として王立舞台芸術学校に通い、 63年に銀勲位授与者として卒業する。 卒業後は舞台で活躍。 映画は67年「冬のライオン」のリチャード役から本格的にデビュー。 91年「羊たちの沈黙」のレクター役でアカデミー主演男優賞を受賞した。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ   ☆☆☆★★★ 出演作 1967年「冬のライオン」 1969年「ハムレット」 1970年「鏡の国の戦争」 1971年「八点鐘が鳴る時」 1972年「戦争と冒険」 1973年「人形の家」 1974年「ジャガー・ノート」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「オードリー・ローズ」「遠すぎた橋」 1978年「インターナショナル・ベルベット」「マジック」 1980年「エレファントマン」「LOVEシーズン」 1984年「バウンティ 愛と反乱の航海」 1986年「チャーリング・クロス街84番地」 1988年「青い夜明け」「浮気なシナリオ」 1990年「逃亡者」 1991年「羊たちの沈黙」◇      「スポッツウッド・クラブ」 1992年「チャーリー」「トライアル審判」      「ドラキュラ」「ハワーズ・エンド」「フリー・ジャック」 1993年「日の名残」「永遠の愛に生きて」      「愛の果てに」 1994年「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」      「ケロッグ博士」 1995年「ニクソン」 1996年「サバイビング・ピカソ」 1997年「アミスタッド」「ザ・ワイルド」◇ 1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇      「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ハーモニーベイの夜明け」◇「タイタス」◇ 2000年「M:I−2」◆「グリンチ」(ナ) 2001年「ハンニバル」◇「アトランティスのこころ」◇ 2002年「9デイズ」◇「レッド・ドラゴン」◇ 2003年「白いカラス」◇ 2004年「アレキサンダー」◆ 2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」◆ DJIMON HOUNSOU  ジャイモン・ハンスゥ 誕生日 1964/4/24 出身 西アフリカ・ベニン共和国 13歳でパリに留学、22歳の時にファッション・モデルとして働きはじめ、 デザイナーのシェリー・モーラーの写真集に参加。 その後、デビッド・フィンチャー監督に目に留まり、 3本のミュージック・ビデオに出演。 90年に俳優としてキャリアを積むべく、ロサンゼルスに移り住み、 「不法侵入」「スターゲイト」などの脇役でスタート。 「アミスタッド」でアメリカ人リーダー、シンケ役で ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされ、有名になった。 「グラディエーター」でもラッセル・クロウと共に戦う仲間ジュバを演じている。 2003年「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1992年「不法侵入」 1994年「スターゲイト」 1997年「アミスタッド」 2000年「グラディエーター」 2002年「ル・ブレ」 2003年「トゥームレイダー2」「サハラに舞う羽根」      「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」 2005年「コンスタンティン」 その他の出演者: Nigel Hawthorne .... Martin Van Buren Matthew McConaughey .... Baldwin David Paymer .... Secretary Forsyth Pete Postlethwaite .... Holabird Stellan Skarsgard .... Tappan Razaaq Adoti .... Yamba Abu Bakaar Fofanah .... Fala Anna Paquin .... Queen Isabella II Tomas Milian .... Calderon Chiwetel Ejiofor .... Ens. Covey Derrick N. Ashong .... Buakei Geno Silva .... Ruiz User Rating: 7.0/10 (13,611 votes) オトーサン 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート: ・助演男優賞:アンソニー・ホプキンス ・撮影賞 ・オリジナル作曲賞(ドラマ) ・衣装デザイン賞 User Comments: mr_sboubさん Switzerland 2003年4月22日 最もスピルバーグらしくない作品 上映当初から不評だった。 ドライな市民論のお勉強か、 "シンドラーのリストの奴隷版だ" 恥ずかしいことだ。 スピルバーグ・フアンには、複雑な映画は向かないのか。 彼のいつもの親しみやすいアプローチでは、 表面下にあるモラルの曖昧さやより微妙なタッチを 描きづらいのだ。 この年、「タイタニック」旋風が吹き荒れ、 この映画は、生真面目とか芸術家ぶっていると非難された。 なぜ、スピルバーグらしくないのか? ストーリーの円滑な流れやスピードに代わって、 冗長なペースだった。 いつもの活発なカメラが、画家特有の混合物になっている。 スタッフが飛び込んでくるのではなく、 探さねばならないし、よく分からぬまま感じなければならない。 天才のタッチは、存在しているものの、 オリジナルのスタイルとはちがう。 (凶暴な叛乱シーンや、荷物を放り出すシーンなど) ストーリーそのものは、シンケが指導する 大西洋を横断する奴隷船での叛乱に焦点を当てている。 奴隷船は、アメリカ海軍により阻止され、 乱雑な法廷論争へと移る。 貨物の権利はスペインにあるのか、アメリカにあるのか、 あるいは、叛乱を起こした奴隷たちは、正当なのかどうか? 奴隷制度の反対論者たちは、若き弁護士ボールドウィンを雇う。、 こうした出来事は、事実に基づいている。 南北戦争の前に起きたのだ。 ここで、観客がため息をつく。 「おいおい、法廷ドラマなんかにするなよ...」 だが、そう決めつけるのは、重大な判断ミスである。 この映画の主題は、モラルの曖昧さであり、 究極的には状況の悲劇的な馬鹿らしさなのだ。 この映画は、技術的驚異でもある。 Janusz Kaminskiの撮影は、すばらしい。 セピア・ブラウンを暗く使いわけている。 演技もすばらしい。 とくに、2人。 アンソニー・ホプキンズは、前大統領ジョン・クインシー・アダムスを演じ、 シンケを演じたジャイモン・ハンスゥは、真の宝石だ。 つまり、これは、力強い映画で、安易な答えを拒んでいる。 その意味において、人種や奴隷制度についての意識下のテーマを追求している。 それは、キューブリックの「2001」が宇宙旅行でやったように。 だが、よりヒューマンに近づきやすい形で提示しているのだ。 この映画について語られないのは、恥ずかしい。 オトーサン、 「奴隷売買か、ひどいもんだ」 合併といえば、聞こえはいいですが、 ある種の奴隷売買システムですよね。 スピルバーグは、自由を抑圧する動きに対して、 このテーマをもとに現代社会に警告したかったのでしょう。 ○奴隷貿易  大航海時代に、主にヨーロッパとアフリカとアメリカ大陸を結んで、  その後約3世紀にわたってアフリカ原住民を対象として展開された、  プランテーション経営に必要な労働力の国際取引をいう。  1441年にポルトガル人アンタム・ゴンサルベスが、  西サハラ海岸で拉致したアフリカ人男女をポルトガル皇太子に献上したことに始まる。  大航海時代のアフリカの黒人諸王国は相互に部族闘争を繰り返しており、  奴隷狩りで得た他部族の黒人を売却する形でポルトガルとの通商に対応した。  ポルトガル人はこの購入奴隷を西インド諸島に運び、  カリブ海全域で展開しつつあった砂糖生産のためのプランテーションに  必要な労働力として売却した。  18世紀になると、イギリスのリヴァプールやフランスのボルドーから積み出された  銃器その他をアフリカにもたらし、原住民と交換、さらにこうして得た黒人を  西インド諸島に売却し、砂糖などをヨーロッパに持ち帰る三角貿易が発展した。  約3世紀に及ぶ奴隷貿易で大西洋をわたったアフリカ原住民は  1,500万人以上といわれている。  ヨーロッパの各国は弓矢しかないアフリカ人に対して  当時すでにできていた重機関銃で抑圧していた。  開始と同時に人道的立場からの批判が起こっていたが、  特に18世紀後半以降、宗教的・人道的立場と、  奴隷価格の高騰という植民地側の事情がうまくかみ合ったので、  19世紀初頭には、まず奴隷貿易禁止の機運が高まり、  イギリスは1808年、世界に先駆けて奴隷禁止を打ち出し、  ナポレオン戦争中で海軍力が慢性的に不足しているにもかかわらず、  アフリカ沿岸に多数の艦艇を配置して奴隷貿易を取り締まった。  その後、カリブ海地域で成立した近代奴隷制は、  19世紀前半期に次々に廃止されていった。  イギリス領諸島では1833年、スウェーデン属領では1846年、  フランス領では1848年、オランダ領では1863年に、奴隷制が廃止された。  こうした動きの中、アメリカ合衆国では南北戦争での連邦軍の勝利によって  奴隷制は全廃された。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ラ・ピエトラ 愛を踊る女

オトーサン、 「”愛を踊る女”、甘ったるい題名だなぁ」 原題を直訳すると、”太陽を見ると” 末期ガンに冒されたダンサーの悲劇です。 原題:Quand je vois le soleil (2003) 監督・脚本:Jacques Cortal Genre: Drama (more) Country: France Language: French 上映時間:113分 あらすじ: パリ・オペラ座のエトワール、 マルゴはフランスきってのバレエ・ダンサーで、 漫画家の夫、ラファエルと娘がおり、充実した毎日だった。 だが、実は、彼女は悪性のガンにかかっていた。 手術を拒否し、踊り続けることを選んだのだが… 出演者: Florent Pagny .... Raphael(ラファエル) Marie-Claude Pietragalla .... Margot(マルゴ) Francois Cluzet .... Pierre(ピエール) オトーサン、 「うまいねぇ」 ダンサー、マルゴを演じたピエトラガラ、 超一流のダンサーは、身体能力にすぐれているだけでなく、 女優としても十分通用することを証明しました。 その他の出演者: Sophie Broustal .... Agnes Delfine Rouffignac .... Roxane Patricia Malvoisin .... Eva Gilbert Schlogel .... Professeur Keller Lucie Jeanne .... Marie-Ange Julia Quinto Guidicelli .... La prostituee Patrice Valota .... Gigi Nicole Vassel .... Mamie Alain Bauguil .... Paul Julien Derouault .... Danseur Virginie Yrle .... Danseuse Stephane Todesco .... Danseur User Rating: 5.5/10 (7 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 テーマが暗いこともあるでしょう。 User Comments: uchi-a さん 2004年11月18日 今日は新宿で映画を見てきました。 見た映画は、 「ラ・ピエトラ・愛を踊る女」という作品。 主演はマリ=クロード・ピエトラガラというバレエダンサーで、 フランス最高のバレエダンサーだそうです。 『エトワール』って言うらしい。 この映画でもバレエダンサーを演じています。 ピエトラガラ演じるバレエダンサー・マルゴは、 ある日悪性の腫瘍が見つかり、余命数ヶ月と診断される。 夫のラファエルはそのことをマルゴに伝えませんが、 マルゴは勘づいてしまう。 マルゴは残された時間、無心に踊り続けますが、 徐々に体は病魔に蝕まれていき…。 やはり本物のダンサーだけあって、ダンスは素晴らしく情熱的。 その美しさに引き込まれます。 そしてその演技力も見事。 病魔との闘いで肉体的も精神的にも苦しみ、 踊ることしかできないバレエダンサーの悲壮感が感じられます。 マルゴは病魔に侵されたことで、 もはや母として、女としての自分を否定しているように見えました。 母として、女として、愛する、愛される恐怖…。 そしてその恐怖から解放されるために、彼女はひたすら踊るのです。 夫のラファエル(リュック・べッソン似)の行動には一瞬戸惑いました。 お国柄の違い?そうではないか。 マルゴは病に侵され、ラファエルに娼婦を紹介します。自らお金を払って。 すると、ラファエルは一瞬驚いた表情だったのですが、 そのまま娼婦のところに行ってしまいます。 これは少しびっくりしました。 でもかえって男目線だと、 ラファエルに対して「おいおいおいおい!」みたいな感じなのですが、 逆に女目線で見ると、意外と冷静かも知れません。 マルゴも悩んで考えたことだし、 ラファエルもそんなマルゴの気持ちを受け止めたのでしょう。 ただその後の展開でも、「それにしても…」とちょっと思ってしまいました。 最後は胸がしめつけられそうな展開で、 マルゴという女性の苦しみがスクリーンから伝わってきます。 しかし「愛」を感じるラストでした。 本当にピエトラガラの演技が素晴らしい。 役柄もバレエダンサーなだけに、 本人演じるノンフィクションのドキュメントを見ているような雰囲気が出てます。 ラストシーンでのピエトラガラのセリフは心に深く残ります。 特に女性は共感できる部分が多いんではないでしょうか。 「生きること」「愛すること」について考えさせられる映画でした。 オトーサン、 「このダンサー、只者じゃないな」 ネットで検索しました。 フアンがいるのですねぇ。 ■マリ=クロード・ピエトラガラとは!?  1963年生まれ。 両親がコルシカ出身で後に自らの振り付け「コルシカ」を発表する。 8歳でバレエを始めてパリ・オペラ座に入学。  ベッシー元校長もピエトラの独特の個性に興味を持ったそう。  1979年パリ・オペラ座に入団。1982年スジェに昇進。 1984年パリ国際ダンスコンクールで第1位に。 1988年プルミエール・ダンスーズに昇進。 そして1990年12月22日「ドン・キホーテ」のキトリを踊った後にエトワールに任命される。  これは同団芸術監督にP.デュポンがなり、彼の最初のエトワール任命だった。  特に古典では「ドン・キホーテ」のキトリ、「白鳥の湖」のオディールといった、  どちらかというとテクニック重視の踊りが人目を引いたようだが、  現代作品ではマッツ・エックの「ジゼル」、  フォーサイスの「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」のような  体で表現するダンサーとしてはエトワールの中でもピカ一。  そして彼女のためにつくられたカロリン・カールソン振り付け  「ドント・ルックバック」はダンスと演技、全て一人でこなしている。  1998年国立マルセイユバレエ団の芸術監督に就任。 そのバレエ学校の校長も兼任しながらの現役ダンサーである。  出典:http://www8.ocn.ne.jp/~balletss/pietragallatop.html


王妃マルゴ

オトーサン、 「おお、長いなぁ」 上映時間144分、もういい加減にしてくれ。 でも、こういう歴史物は、その長さも売りなのです。 原題:La Reine Margot (1994) 監督:Patrice Chereau 原作:Alexandre Dumas pere 脚本:Daniele Thompson /Patrice Chereau/Daniele Thompson Genre: Biography / Drama / Romance Country: France / Italy / Germany Language: French / Italian 上映時間:144分 あらすじ 1572年8月24日夜は、 セント・バーソロミューの虐殺で知られる。 フランスでは、宗教戦争が吹き荒れた。 平和を装うために、政略結婚がなされた。 未熟なカソリックの国王Charles IXの妹マルゴと プロテスタントのアンリ・ド・ナバール王の結婚である。 背後には、カテリーヌ・ド・メディチが権勢をふるい、 暗殺や毒殺、はては近親相姦を扇動していた。 出演者: Isabelle Adjani .... Margot(マルゴ) Daniel Auteuil .... Henri de Navarre(アンリ) Virna Lisi .... Catherine de Medicis(カテリーヌ・ド・メディチ) オトーサン、 「相変わらず美しいなぁ」 前にみた「カミーユ・クローデル」のほうが熱演でした。 「ノー・セックスか、可哀想に」 ダニエル・オートゥイユ、政略結婚だから、 妻のマルゴにやらせてもらえないのです。 「この婆ぁ。憎らしいなぁ」 カテリーヌ・ド・メディチを演じたビルナ・リージの経歴もみましょう。 ISABELLE ADJANI  イザベル・アジャーニ 誕生日 1955/6/17 出身 ドイツ 活躍度 ○→ 70年「小さな木炭商」で映画デビュー。 76年「アデルの恋」で注目される。 81年「ポゼッション」でカンヌ映画祭主演女優賞、 84年「殺意の夏」でセザール賞主演女優賞、 88年「カミーユ・クローデル」で ベルリン映画祭主演女優賞とセザール賞主演女優賞を手にした。 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「小さな木炭商」 1971年「夏の日のフォスティーヌ」 1975年「アデルの恋の物語」 1976年「テナント/恐怖を借りた男」「バロッコ」 1977年「イザベル・アジャーニの女泥棒」 1978年「ザ・ドライバー」「ノスフェラトゥ」 1979年「ブロンテ姉妹」 1981年「ポゼッション」「カルテット」 1982年「イザベル・アジャーニの炎のごとく」「アントニエッタ」 1983年「殺意の夏」「死への逃避行」 1985年「サブウェイ」 1987年「恋の病」「イシュタール」 1988年「カミーユ・クローデル」 1993年「可愛いだけじゃダメかしら」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「悪魔のような女」 1998年「パパラッチ」 2002年「イザベル・アジャーニの惑い」「愛のはじまり」 2003年「ボン・ヴォヤージュ」 「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 DANIEL AUTEUIL  ダニエル・オートゥイユ 誕生日 1950/1/24 出身 アルジェリア オペラ歌手の父の故郷アヴィニヨンで育つ。 初舞台は6歳。アヴィニヨン演劇祭でチェーホフ劇に出演。 17歳でオペレッタに出演した後、パリの演劇学校で演技コースを受講する。 映画デビューは74年「ヘルバスター」。 「愛と宿命の泉」でセザール賞主演男優賞、 「八日目」でカンヌ国際映画祭男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1974年「ヘルバスター」 1979年「夢追い」 1980年「ザ・カンニング IQ=0」「華麗なる女銀行家」      「サンデー ラバーズ」 1981年「ザ・カンニング2/アルバイト情報」 1983年「ファースト・ブラッド/追悼の流儀」 1984年「優しく愛して」 1985年「愛と宿命の泉Part1/フロレット家のジャン」       「愛と宿命の泉Part2/泉のマノン」       「アスファルト・ウォリアーズ/鮮血ストリート殺人」 1987年「僕と一緒に幾日か」 1989年「ロミュアルドとジュリエット」 1992年「愛を弾く女」 1993年「私の好きな季節」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「フランスの女」 1996年「夜の子供たち」「八日目」「見憶えのある他人」      「悪魔の囁き」 1997年「リュシー・オブラック」「愛と復讐の騎士」 1998年「橋の上の娘」 1999年「ロスト・サン」「サン・ピエールの命」 2000年「メルシィ!人生」「発禁本 SADE」 2003年「レッドナイト」 2005年「隠された記憶」 VIRNA LISI  ビルナ・リージ 誕生日 1937/9/8 出身 イタリア・アンコーナ 大学時代、フランチェスコ・マゼーリ監督に見いだされて、 53年映画デビュー。 ハリウッドではプラチナ・ブロンドの髪と美貌から <第二のジーン・ハーロー>としてセクシー路線で売り出そうとするが、 演技派のビルナには水があわなかった。 94年仏映画「王妃マルゴ」でカンヌ映画祭主演女優賞を獲得した。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1958年「金と女と機関銃」 1961年「逆襲!大平原」「100人のスカート作戦」 1962年「地上最笑の作戦」「エヴァの匂い」 1963年「黒い情事」「黒いチューリップ」 1964年「カサノヴァ’70」 1965年「女房の殺し方教えます」「ゴールデン・ハンター」      「女と男と金」「バンボーレ」 1966年「蜜がいっぱい」「クイーン・メリー号襲撃」      「おれの女に手を出すな」 1967年「女と将軍」「25時」 1969年「クリスマス・ツリー」「サンタ・ビットリアの秘密」      「火曜日ならベルギーよ」 1970年「狼の賭け」「雨のエトランゼ」 1972年「青ひげ」 1973年「エスピオナージ」 1978年「エルネスト/美しき少年」 1980年「スキャンドール」 1987年「I LOVE N.Y.〜ニューヨーク恋物語〜」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「心のおもむくままに」 その他の出演者: Jean-Hugues Anglade .... Charles IX Vincent Perez .... La Mole Dominique Blanc .... Henriette de Nevers Pascal Greggory .... Anjou Claudio Amendola .... Coconnas Miguel Bose .... Guise Asia Argento .... Charlotte of Sauve Julien Rassam .... Alencon Thomas Kretschmann .... Nancay Jean-Claude Brialy .... Coligny Jean-Philippe Ecoffey .... Conde Albano Guaetta .... Orthon User Rating: 7.5/10 (3,768 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・衣装デザイン賞 User Comments doeadearさん California 1999年8月5日 息をのむほど美しい映画 この映画すべてが美しい。 醜ささえも美しい...矛盾した言い方だが。 だが、そう言うほかない。 セックスと暴力、汚いリアリズムと美の輝きをもった 16世紀の驚くべき物語である。 王妃マルゴ役のイザベル・アジャーニは、 強烈で、美しく、官能的だった。 非常にセクシーで、知的で、悲運の国王Charles IXの忠実な妹を演じた。 彼女は、政治的・宗教的な都合で、 野心的で苛烈な母親カテリーヌ・ド・メディチによって 胸くそ悪いアンリと結婚させられる。 (Daniel Auteuilが好演). 多くの事件があり、マルゴと弟たちの近親相姦もほのめかされる。 これまた官能的なVincent Perezは、ラ・モールを演じる。 マルゴの運のつきた恋人となるのだ。 2人の出会いは、横丁での誰かれ構わぬ異常なセツクスのとき。 これには、息を呑まされた。 後のラブシーンも、強烈にエロティックだった。 この映画、何度か見るとよくなる。 2度目に見たとき、筋がよく理解できた。 いろいろなことが起き、多くのひねりとショックがある。 それに、とても長い。 かといって、だらだらしてはいない。 マルゴの夫アンリへの惜しみなき寛容さ、 それは愛ではないとしても、よく描かれている。 大いにお勧めしたい。 オトーサン、 「面白い筋書きだな」 やはり、アレクサンドル・デュマは天才ではないでしょうか。 子供の頃、三銃士」「鉄仮面」「巌窟王」を夢中になって読んだものです。 ○アレクサンドル・デュマ  (Alexandre Dumas, 1802/7/24 - 1870/12/5) フランスの小説家。 「椿姫」を著した同名の息子と区別するために大デュマとも呼ばれる。  トマ=アレクサンドル・デュマ将軍の子として  北フランスのヴィレール・コトレに生まれる。  ナポレオンがデュマ将軍の死後、遺族に終身年金を下付しなかったため、  幼少期は貧しい生活を余儀なくされ、  まともな学校教育を受けることが出来なかった。  本人自身も勉強に身をいれるようなことはなかったという。  15歳で、公証人役場で見習いとして働きはじめるが、  17歳のときに「ハムレット」の劇を見て感激し、劇作家を目指す。  パリに上京し、父の友人の紹介で、  オルレアン公爵(後のフランス国王、ルイ・フィリップ)家の秘書室勤めとなり、  文学や歴史の勉強に励んだ。  1829年、「アンリ三世とその宮廷」で名をあげ、  歴史劇「クリスティーヌ」や不倫体験をもとにした現代劇「アントニー」など  次々と新作を発表し、たちまちのうちに売れっ子劇作家となった。  やがて、元歴史教師でフランス史に造詣が深いオーギュスト・マケと組んで、  歴史小説も発表するようになった。  当時、新聞各紙は購読者を増やすために、小説を連載するようになっていたが、  これに目をつけたデュマは、新聞各紙に、  「モンテ・クリスト伯(邦題:巌窟王)」、「三銃士」に始まる「ダルタニャン物語」、  「王妃マルゴ」、「王妃の首飾り」などを連載し、ベストセラーとなった。  懐には莫大な金がころがりこんだが、その金で豪邸「モンテ=クリスト城」を建て、  毎夜酒宴を開き、女優たちと浮名を流すといった派手な生活を繰り広げた。  さらに、国王ルイ・フィリップの五男モンパンシエ公爵の庇護の下、  1847年に「歴史劇場」を建設し、自分の作品を劇にして上演させた。  作品はどれも大当たりで、劇場経営でも、巨富を手にした。  しかし、1848年の二月革命によって、後援者のルイ・フィリップは国を追われ、  さらに革命後の混乱のために、市民は劇場に足を運ばなくなり、  歴史劇場は大きな赤字を生み出すようになった。  長年の浪費生活でこれまで稼いだ金も使い果たし、  1851年、裁判所から破産宣告が降りた。  そのため、一時、ベルギーに逃亡するが、後に債権者と妥協が成立し、  フランスに帰国することが出来た。  その後は、かつてのベストセラーにあやかった「ムスクテール(銃士)」や  「モンテ=クリスト」といった新聞を自ら発行し、自分の作品を掲載するが、  両紙とも短期間で廃刊を余儀なくされた。  1870年、子供たちに見守られながら息を引き取る。  美食家としても知られ、「料理大事典」という本も執筆している。  <小説>  「ポーリーヌ」「ジョルジュ」「ラインの古城」「コルシカの兄弟」  「ダルタニャン物語」「三銃士」「二十年後」「鉄仮面」  「王妃マルゴ」「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」「赤い館の騎士」  「ある医師の回想」「ジョゼフ・バルサモ」「王妃の首飾り」  「アンジュ・ピトゥ」「シャルニー伯爵夫人」「モンソローの奥方」  「四十五人」「黒いチューリップ」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ミーン・ストリート

オトーサン、 「おお、久しぶりにデ・ニーロだ」 それも若い頃の映画というのは、お宝映像でしょう。 監督は話題作を送り続けているスコセッシ。 原題:Mean Streets (1973) 監督・原作:Martin Scorsese 脚本:Martin Scorsese /Mardik Martin Genre: Crime / Drama (more) 上映時間:110分 あらすじ: トニーとマイケルには未来があった。 NYのリトル・イタリーのみすぼらしい街で バーのオーナーになるのだ。 チャーリーにとって、未来は定かではなかった。 取るに足りないチンピラで、伯父のために働き、 集金し、貸し倒れを取り立てていた。 成功するには、人が良過ぎた。 伯父が認めてくれない女(癲癇もち)を愛していた。 彼女のいとこのジョニーは、サイコまがいで、 いつもトラブルを起こして、2人を怯えさせていた。 意に反する価値と妥協できない男なのだ。 2人は、ブルックリンへ逃げようとして失敗する。 当然のことながら行く手には、辛い未来が待っていた。 出演者: Robert De Niro .... John 'Johnny Boy' Civello(ジョニー) Harvey Keitel .... Charlie Cappa(チャーリー) Amy Robinson .... Teresa Ronchelli(テレサ) オトーサン、 「デ・ニーロ、若いなぁ」 いまは知らぬひともいない大御所。 この映画の頃は、まだ30歳、 昔は、こんな不良だったのでしょうね。 そして、ハーヴェイ・カイテル。 苦悩の化身チャ−リーを好演していました。 ROBERT DE NIRO  ロバート・デ・ニーロ 誕生日 1943/8/17 出身 米ニューヨーク 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「マンハッタンの哀愁」 1968年「ブルー・マンハッタンU/黄昏のニューヨーク」 1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」 1970年「血塗れのギャング・ママ」      「ブルー・マンハッタンT/哀愁の摩天楼」 1971年「わが心の天使」「生き残るヤツ」      「ロバート・デ・ニーロのスワップ」 1973年「バング・ザ・ドラム」「ミーン・ストリート」 1974年「ゴッドファーザーPART2」◆ 1976年「1900年」「タクシードライバー」「ラスト・タイクーン」 1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」 1978年「ディア・ハンター」 1980年「レイジング・ブル」◇ 1981年「告白」 1982年「エリア・カザンの肖像」 1983年「キング・オブ・コメディ」 1984年「恋に落ちて」      「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「未来世紀ブラジル」 1986年「ミッション」 1987年「アンタッチャブル」◆「エンゼル・ハート」      「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「ミッドナイト・ラン」 1989年「俺たちは天使じゃない」「ジャックナイフ」 1990年「アイリスへの手紙」「グッドフェローズ」      「レナードの朝」 1991年「ケープ・フィアー」◇「真実の瞬間」     「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「バックドラフト」「ミストレス」 1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」 1993年「恋に落ちたら」「ブロンクス物語/愛に包まれた街」       「ボーイズ・ライフ」 1994年「フランケンシュタイン」◇ 1995年「カジノ」◇「ヒート」◇「百一夜」 1996年「マイ・ルーム」「ザ・ファン」◇「スリーパーズ」◆ 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」「大いなる遺産」      「コップランド」◇「ジャッキー・ブラウン」◇ 1998年「RONIN」◇ 1999年「アナライズ・ミー」◇「フローレス」◇ 2000年「ミート・ザ・ペアレンツ」◇「ザ・ダイバー」◇       「ロッキー・アンド・ブルウィンクル」 2001年「15ミニッツ」◇「スコア」◇ 2002年「ショウタイム」「容疑者」「アナライズ・ユー」 2004年「ミート・ザ・ペアレンツ2」◇ 2005年「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」◇ HARVEY KEITEL  ハーヴェイ・カイテル 誕生日 1939/5/13 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 83年に女優ロレイン・ブラッコと結婚し、94年に離婚。 2001年10月、イスラエル人の 映画監督/女優のダフナ・カストナーと結婚した。 活躍度 ◎→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「ドアをノックするのは誰?」 1973年「ミーン・ストリート」 1975年「アリスの恋」 1976年「タクシードライバー」「走れ走れ救急車」      「ビッグ・アメリカン」 1977年「デュエリスト 決闘者」 1978年「マッド・フィンガーズ」 1979年「イーグル・ウイング」 1980年「スペース・サタン」「ジェラシー」 1982年「革命輪舞曲」「ボーダー」 1983年「愛と死の天使」「コップキラー」 1984年「恋に落ちて」 1985年「女と路地と陰謀と」 1986年「オフビート」「メンズ・クラブ 真夜中の情事」      「スターナイト」 1987年「インク・アイリー/審問」「殺人モニター/裏切りの報酬」      「ピックアップ・アーチスト」 1988年「最後の誘惑」「ゴルバチョフへの手紙」 1989年「アメリカン・ブライド」「乙女座殺人事件」       「マスターズ・オブ・ホラー/悪魔の狂宴」       「ニューヨークストーリー」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1991年「愛を殺さないで」「テルマ・アンド・ルイーズ」       「バグジー」 1992年「レザボア・ドッグス」「天使にラブソングを…」       「バッド・ルーテナント」 1993年「アサシン」「ピアノ・レッスン」「プレイデッド」       「スネーク・アイズ」「ライジング・サン」 1994年「パルプ・フィクション」「詐欺/イマジナリークライム」       「サムバディ・トウ・ラブ」「愉快な天使/トラブルモンキー」 1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」「クロッカーズ」       「ユリシーズの瞳」「スモーク」「ゲット・ショーティ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 1997年「コップランド」「バッドデイズ」「フェアリー・テイル」       「真夏の出来事」 1998年「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「グレイスランド」 1999年「シャドラック」「季節の中で」 2000年「U−571」「ホーリー・スモーク」       「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「リトル・ニッキー」 2001年「灰の記憶」 2002年「レッド・ドラゴン」 2004年「ナショナル・トレジャー」 その他の出演者: David Proval .... Tony DeVienazo Richard Romanus .... Michael Longo Cesare Danova .... Giovanni Cappa Victor Argo .... Mario George Memmoli .... Joey 'Clams' Scala Lenny Scaletta .... Jimmy Jeannie Bell .... Diane Murray Moston .... Oscar David Carradine .... Drunk Robert Carradine .... Drunk's Killer Lois Walden .... Jewish Girl Harry Northup .... Jerry the Soldier User Rating: 7.4/10 (10,843 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: judy.deanさん St Andrews, Scotland 2000年5月3日 ロワー・イースト・サイドの償い この映画には、マーティン・スコセッシ監督の 特徴のすべてが現れている。 不安定なカメラワーク、表現主義の照明、 突然の暴発、エレキ・サウンド。 後年、技術的スキルと素材の広がりによって、 彼は、映画を新しい高みへと導いた。 だが、この映画は、映画に燃え、 個人的な意図を果たそうとする若い監督のみがもつ 強烈な感情が噴出している。 この映画のテーマは、有名な最初のせりふに集約される。 「教会で罪滅ぼしはできない、街でならできる」 (ナレーションは、マーティン・スコセッシ) 長い前置きで、映画の性質と登場人物を紹介する。 話が展開する前に、短いシーンがある。 4人の主人公を紹介するのだ。 (この手法は、真似されている。例えば、”Trainspotting”) マーティン・スコセッシの自我の変化は、 初期の作品 「ドアをノックするのは誰?」で、 ハーヴェイ・カイテル演じる若い青年に現れている。 彼が演じるのはチャーリーで、 マフィアの若いもんで、貸し金を回収して、勘定している。 だが、その一方で聖人になりたがっている。 もうひとりの重要な人物は、狂気の友人、ジョニーで、 デ・ニーロが、猛烈にエネルギッシュに演じている。. チャーリーの初登場シーンは、 懺悔にあきたらないと告白しながら教会から出てくるところである。 先に引用した言葉は、彼には何の意味もない。 許しがそう簡単にやってくるとは信じていないのだ。 ろうそくの火で手を焼く行為は、地獄の苦痛を思い出すには 教会での懺悔よりも効果的である。 カメラは、チャーリーを追って、祭壇からトニーのバーへ。 そこは赤い照明の地獄のような場所。 そして、ジョニーが入ってくる。 Jumping Jack Flashの曲に乗って。 チャーリーは、これが自分なりの懺悔だと思う。 ジョニーは、彼が耐え忍ばなけれならない十字架なのだ。 「神よ、彼こそ、あなたが送られし者です」 そう諦めて呟く。 ジョニーは、無責任さと衝動的な行動の権化であり、 チャーリーは、自制心と不安と罪人の塊である。 奥の部屋で行われたジョニーの借金についての口喧嘩は、 70年代の映画のすばらしいシーンとして有名である。 チャーリーの人生は、ぼろぼろにされ、閉所恐怖症に苛まれる。 かれを救うものは外からやってこない。 他の人種たちは、疑いの目でみているだけだ。 登場人物たちは、戸外に出ず、太陽に会わない。 チャーリーの棲家は、バーとビリヤード場と映画館だ。 あるシーンで、かれは陽光の下に出るが、不安そうだ。 彼が着ているスーツとコートは、マフィ風の野心を表わしているが、 ビーチでは、まったく不釣合いである。 重要なシーンがある。 恋人のテレサが、彼のチンピラ稼業を軽蔑し、 新しい暮らしをしようと誘うのだが、 チャーリーは、伯父を喜ばせようという罠にはまっているのだ。 マーティン・スコセッシは言った。 彼は青春時代、牧師になるかギャングになるかでゆれて、 両方になれなかった。 この映画で、昔の思いを破滅的に実現したのだ。 オトーサン、 「スコセッシの経歴を見てみようか」 MARTIN SCORSESE  マーティン・スコセッシ 誕生日 1942/11/17 出身 米ニューヨーク 監督作 1968年「ドアをノックするのは誰?」 1972年「明日に処刑を…」 1973年「ミーン・ストリート」 1974年「アリスの恋」 1976年「タクシー・ドライバー」 1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」 1978年「ラスト・ワルツ」 1980年「レイジング・ブル」 1983年「キング・オブ・コメディ」 1985年「アフター・アワーズ」 1986年「ハスラー2」 1988年「最後の誘惑」 1989年「ニューヨーク・ストーリー」(挿話) 1990年「グッドフェローズ」 1991年「ケープ・フィアー」 1993年「エイジ・オブ・イノセンス汚れなき情事」 1995年「カジノ」 1997年「クンドゥン」 1999年「救命士」 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」 2004年「アビエイター」 次に、IMDbで。 牧師になるかどうか長い葛藤ののち、 (1956年、神学校に入学) マーティン・スコセッシは、その情熱を映画に向けることにした。 1964年、ニューヨーク大学で映画を専攻し、卒業した。 1960年代の学生時代の映画が、 (「ウッドストック」(1970)の編集も含め) プロデューサーのRoger Cormanの目にとまる。 スコセッシは、ザラザラした開発者「明日に処刑を…」(1972)を監督する。 次作「ミーン・ストリート」(1973)は、スコセッシ・スタイルのベンチマークとなった。 舞台はニューヨーク、内なる悪魔と戦う孤独なひと、 先端的なロック・オペラ音楽、容赦ない暴力による浄化。 「ミーン・ストリート」では、ロバート・デ・ニーロとハーヴェイ・カイテルが 主演しており、この2人がそのスタイルをつくるのを助けてくれた。 スコセッシは、「アリスの恋」 (1974)で、 エレン・バースティンにアカデミー賞の最優秀女優賞を獲らせた。 この3人は、暗い旅をテーマにした「タクシー・ドライバー」 (1976)で再会する。 この映画は、その上映の5年後に悪名をとどろかせた。 ジョディ・フォスター演じる10代の売春婦への デ・ニーロ演じるビックルの関心が、1981年に John Hinckleyによるレーガン大統領の暗殺未遂を招いたのだ。 「ニューヨーク・ニューヨーク」(1977) (批評家は、妻虐待ミュージカルと評した) と「ラスト・ワルツ」 (1978)を監督した後、 スコセッシは、 「レイジング・ブル」を上映した。 ミドルウエイト・クラスのファイター、Jake LaMottaは、 デ・ニーロの主演俳優賞と編集賞の2つのアカデミー賞を獲得した。 その後、アメリカ批評家の大御所Gene Siskelと Roger Ebertによって、 この10年のベスト映画に選出された。 スコセッシは、次に、下層フアンを獲得した。 「キング・オブ・コメディ」(1983)と暗くコミカルな夢「カジノ」(1985)、 そして、ポール・ニューマン主演の 「ハスラー2」である。 スコセッシは、「最後の誘惑」(1988)で、神の子をヒューマンに描き、 宗教団体の怒りを買った。 その後、お得意のテーマであるマフィアを 「グッドフェローズ」(1990)で描いた。 この後、話題作「ケープ・フィアー」(1991)と 「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」(1993)を監督した。 監督と共同脚本のほかに、スコセッシは自らも出演している。 興味深い話だが、 「ミーン・ストリート」の最後でガンマンを、 「タクシー・ドライバー」で妻を殺そうとする乗客を演じている。 「グッドフェローズ」 (1990)にも出演している。


地下鉄のザジ

オトーサン、 「おお、ルイ・マルの映画がある」 見たような気がしていましたが、実ははじめてでした。 若きルイ・マルの才気がほとばしっている映画です。 原題:Zazie dans le metro (1960)     Zazie in the Subway 監督:Louis Malle 原作:Raymond Queneau 脚本:Louis Malle /Jean-Paul Rappeneau Genre: Comedy / Fantasy Country: France / Italy Language: French 上映時間:89分 あらすじ: この愉快なコメディは、フランス社会を風刺している。 12歳のザジは、母親が愛人と時を過ごす間、 パリの親戚の家に預けられ、2日間滞在する。 だが、ザジは、伯父の手から逃れ、 自分なりにパリを見学する。 出演者: Catherine Demongeot .... Zazie(ザジ) Philippe Noiret .... Uncle Gabriel(伯父・ガブリエル) Carla Marlier .... Albertine(アルベルティーヌ) オトーサン、 「自由奔放なザジ、いいねぇ」 そして、おろおろする名優フィリップ・ノワレ、 この2人が醸しだす雰囲気が実に愉快です。 PHILIPPE NOIRET  フィリップ・ノワレ 誕生日 1931/10/1 MAN 出身 仏ノール・リール 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ   ☆☆☆☆★★ 出演作 1960年「地下鉄のザジ」 1961年「素晴らしき恋人たち」「悪い女」 1965年「レディL」「城の生活」 1966年「ポリー・マグーおまえは誰だ?」      「将軍たちの夜」「タヒチの男」「女と女と女たち」 1969年「ぐうたらバンザイ!」「世界殺人公社」「トパーズ」      「アレキサンドリア物語」 1971年「甘い告白」「マーフィーの戦い」 1972年「君に愛の月影を」「影の暗殺者」 1973年「エスピオナージ」「最後の晩餐」「凶悪犯誘拐大追跡」 1974年「暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ」 1975年「追想」「危険な戯れ」 1976年「限りなく愛に燃えて」「タタール人の砂漠」 1977年「紫のタクシー」 1978年「料理長殿ご用心」 1983年「フォート・サガン」 1984年「フレンチ・コップス」 1986年「女たちのテーブル」「ラウンド・ミッドナイト」      「モスクワの追跡者」 1987年「ラ・ファミリア」「フェラーラ物語」      「ソフィー・マルソーの愛/革命に生きて」       「木を植えた男」(ナ) 1988年「モーメント・オブ・ラブ」「ニュー・シネマ・パラダイス」       「トスカニーニ」 1989年「パレルモ」「素顔の貴婦人」 1991年「深夜カフェのピエール」「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」 1992年「魚のスープ」「タンゴ」「マックス&ジェレミー/危険な友情」 1994年「イル・ポスティーノ」「他人のそら似」 1995年「ソフィー・マルソーの三銃士」「パトリス・ルコントの大喝采」      「運転手つき幽霊」 1996年「キュリー夫人/その愛と情熱」 その他の出演者: Hubert Deschamps .... Turandot Annie Fratellini .... Mado Vittorio Caprioli .... Trouscaillon Jacques Dufilho .... Ferdinand Gredoux Yvonne Clech .... Madame Mouaque Odette Piquet .... Zazie's mother Nicolas Bataille .... Fedor Antoine Roblot .... Charles Marc Doelnitz .... M. Coquetti Jacques Gheusi .... Le gerant Christine Howard Louis Lalanne .... L'amant de Jeanne User Rating: 7.0/10 (454 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Mario Bergeronさん 1999年10月7日 ルイ・マルが茶化す。 1960年代初期、 ゴタールとトリュフォーによって、 フランス映画界にニューウェーブ旋風が起きた。 だが、ルイ・マルは、同じ世代だったが、 この忘れ難い映画では、生真面目に振舞ってはいない。 ”Roadrunner”と似ているという指摘もある。 この映画では、すべてが茶化されている。 音楽、状況、ロジック、そして役者たち。 私は、Mack Sennettの映画を思い浮かべた。 ザジを演じた幼いDemongeotは、愉快だし、笑顔がいい。 若きフィリップ・ノワレはどうか? 彼は、フランスきっての俳優である。 同じ時代のジャック・タチの映画のように、 この映画は、時を経ても古くならない。 1960年代と同じ喜びを得られる。 必見である! オトーサン、 「このひと、才人だなぁ」 監督ルイ・マルの経歴をみましょう。 「恋人たち」は、もっとも好きな映画のひとつですが、 ラブ・シーンになると、 ブラームスの弦楽四重奏が流れていました。 LOUIS MALLE  ルイ・マル 誕生日 1932/10/30-1995/11/24 出身 仏テュムリー 監督作 1957年「死刑台のエレベーター」 1958年「恋人たち」 1960年「地下鉄のサジ」 1962年「私生活」 1963年「鬼火」 1965年「ビバ!マリア」 1967年「パリの大泥棒」 1968年「世にも怪奇な物語」(挿話) 1971年「好奇心」 1974年「ルシアンの青春」 1975年「ブラック・ムーン」 1978年「プリディ・ベビー」 1980年「アトランティック・シティー」 1985年「アラモ・ベイ」 1987年「さよなら子供たち」 1990年「五月のミル」 1994年「42丁目のワーニャ」 次に、IMDBでより詳しく。 フランスで最も称賛されている監督の1人。 有名になったのは、「ニュー・ウェーブ」の時代。 その後も、ずっと多彩な映画をつくり、人気も名声も続いてきた。 裕福な企業家の御曹子、マルは、ソルボンヌ大学で政治学を勉強したが、 親の願いに反して、映画の勉強をすることに踏み切った。 探検家ジャック・クストーのアシスタントとして働き、 オスカー受賞作のドキュメンタリー映画、 「沈黙の世界」(1956)を共同監督し、 ロバート・ブレッソン監督の「抵抗」(1956)の助監督をした。 その後、短編映画を手がけた。 最初の映画は、「死刑台のエレベーター」(1957)。 極本を書き、監督した。 この映画には、若きジャンヌ・モローが主演したことで知られる。 マルの次の映画「恋人たち」(1958)は、 その美しい撮影手法と、退屈な妻の不倫の官能的な描写によって 一大スキャンダルを引き起こした。 そして、マルの名声が高まり、モローはスターになった。 その後、さまざまな映画をつくった。 熱狂的なコメディ「地下鉄のサジ」(1960)、 甘やかされた映画スターを演じている ブリジット・バルド−主演の「私生活」(1962)、 自殺直前の作家の最後の日々を描いた迫力ある「鬼火」(1963)。 バルドーとモローが共演した騒々しいワイルドな映画「ビバ!マリア」(1965) そして、時代を画す「パリの大泥棒」(1967)。 「俳優、スタジオ、フィクション、パリ」には飽き飽きしたと宣言して、 インドに向かい、"Calcutta"(1969) と" Phantom India" (1969)を撮り、 インドの美しさ、複雑さ、そして苦難を明らかにした。 これは、見事なドキュメンタリー映画だった。 監督としてのスタイルが非常に高く評価されていた時期に、 異なった分野に意欲を示すのは、得策ではないかもしれないが、 マルは、トリュフォー、ゴタール、レネとは違って、 芸術家として成長し続けるながら、依然として人気を保った。 その後、マルは、またフィクション映画に戻って、 大胆な努力作「好奇心」(1971)を撮った。 青春期と中産階級の自己満足ぶりを魅力的・知的に検証した映画で、 母親と息子の近親相姦の描写が、世間の非難を浴びたものの、 アカデミー賞最優秀オリジナル脚本賞を受賞したのである。 これと対照的作風が「好奇心」(1974)で、 第二次世界大戦中のフランスの協力ぶりを扱い、 アカデミー賞最優秀外国語映画賞にノミネートされた。 「ブラック・ムーン」(1976)で、ちょっとファンタジーに手を染めた後に、 「プリディ・ベビー」(1978)をもってアメリカに進出した。 カメラマンと12歳の売春婦(ブルック・シールズ)の 優雅な、しかし残酷な物語である。 次に、「アトランティック・シティ」(1980)を撮った。 これは、老いたギャングが若い女性を眠らせるもので、 テーマはアメリカ風、トーンはヨーロッパ風と、 巧みにミックスさせたことが評価され、 マルは、アカデミー賞最優秀監督にノミネートされた。 次の映画、"My Dinner With Andre” (1981)では、 友人たちが、2時間を超えるディナーのあいだじゅうしゃべりまくる。 習作ではあるが、 映画におけるクーデターであり、 芸術家の感覚についての大胆なコメントが記憶に新しい。 "Crackers"(1984)と「アラモ・ベイ」(1985)は、 たいした映画ではなかった。 やがて、マルは、フランスに戻って、破滅的な自叙伝である 「さよなら子供たち」(1987)を撮った。 これは、戦時下のフランスで過ごした マルの幼年時代を描いた力強い映画である。 かねがね撮りたいと願っていたが、 直視することができなかったテーマだったのである。 アカデミー賞最優秀脚本賞と最優秀外国語映画賞を受賞した。 「五月のミル」(1990)は、 1968年5月の学生蜂起に光を当てた自己満足的な作品だった。 これと著しく対照的なのが、 "The Englishlanguage Damage (1992) で、姦通がテーマである。 このため、17歳以下上映禁止を避けるために、 問題シーンをカットしなければならなくなった。 マルは、次に「42丁目のワーニャ」(1994)を撮った。 これは、大胆かつ挑戦的で、わざと小品にアレンジした映画である。 また、ドキュメンタリー映画、"Humain, trop humain" (1972) "Place de la Republique" (1973)も監督した。 そして「世にも怪奇な物語」(挿話1968)に、 「ウィリアム・ウィルソン」の挿話を追加した。 マルは、1980年に女優キャンディス・バーゲンと結婚し、 彼女のロングランのシチュエーション・コメディ 「マーフィー・ブラウン」の1994年の挿話に出演している。


髪結いの亭主

オトーサン、 割引セール中のTSUTAYAへ。 この映画も含めて、1週間分6本を借りました。 携帯PCで、映画批評の題名作品をチェック。 「危ないところだった」 2本ほど重複して借りずにすみました。 原題:Le Mari de la coiffeuse(1990)     The Hairdresser's Husband 監督:Patrice Leconte 脚本:Claude Klotz/ Patrice Leconte Genre: Comedy / Drama / Romance Country: France Language: French 上映時間:82分 あらすじ: アントワーヌは、幼い頃、床屋のマダムに恋した。 しょっちゅう床屋に通ったものだから、両親が困惑した。 大人になっても、床屋には妄想を抱いていた。 ある日、ある床屋に行くと、女性の理髪師に出会った。 一目ぼれをし、2人の奇妙な関係がはじまる。 出演者: Jean Rochefort .... Antoine(アントワーヌ) Anna Galiena .... Mathilde(マチルダ) Maurice Chevit .... Ambroise Dupre dit Isidore Agopian(老人) オトーサン、 「このおじさんの踊り、一生忘れないだろうな」 アントワーヌの相手役マチルダ、 エロティックでミステリアスで、すてきでした。 2人に老人ホームを案内する常連の老人、 重要な役割を果たしているのかもしれません。 「ねぇ、あなた、あんな風にはなりたくないわぇ」 「あぁ」 男は生返事をします。 JEAN ROCHEFORT  ジャン・ロシュホール 誕生日 1930/4/29 出身 仏 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1961年「キャプテン・フラカスの華麗な冒険」 1962年「大盗賊」 1965年「皆殺しのシンフォニー」「カトマンズの男」 1966年「ポリー・マグー/お前は誰だ」「脱走部隊0013匹」 1967年「セシルの歓び」 1968年「6つ子のパパは宇宙人」「はるかなる愛のかなたに」 1973年「相続人」「燃ゆる陰謀」 1974年「自由の幻想」 1975年「ああ情熱」 1978年「料理長殿、ご用心」「哀しみのローズ」 1979年「女の香り」「フレンチ・グラフティ」 1980年「いとしの君へ」 1984年「ピンク・フランケンシュタイン」 1987年「タンデム」 1988年「罪深き天使たち」 1989年「マリーナの甘い告白」 1990年「プロヴァンス物語/マルセルのお城」「髪結いの亭主」 1992年「タンゴ」 1993年「めぐり逢ったが運のつき」「パリ空港の人々」 1994年「プレタポルテ」 1996年「リディキュール」 1999年「レンブラントへの贈り物」 2000年「メルシィ!人生」 2001年「ロスト・イン・ラマンチャ」 2002年「列車に乗った男」 2003年「花咲ける騎士道」 2005年「美しき運命の傷痕」 ANNA GALIENA  アンナ・ガリエナ 誕生日 1954/12/22 出身 イタリア・ローマ 4才から子役としてCMや雑誌で活躍。 父の反対でしばらく芸能活動をやめるが、 二十歳の時、友人のすすめで舞台「ゴドーを待ちながら」に出演。 その後、渡米し、アクターズ・スタジオで演技を学び、 オフ・ブロードウェイ。そして、渡仏。 映画は90年の「髪結いの亭主」で注目される。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1986年「さらばモスクワ」「ホテル・コロニアル」 1987年「変身する女」 1990年「クリシーの静かな日々」「髪結いの亭主」 1992年「ハモン・ハモン」「私が愛した少女」 1993年「ゴールデン・ボールズ」「かぼちゃ大王」 1994年「アパッショナート」 1995年「川のうつろい」 1996年「妻の恋人、夫の愛人」 2002年「ティント・ブラス 秘蜜」 その他の出演者: Roland Bertin .... Antoine's father Philippe Clevenot .... Morvoisieux Jacques Mathou .... Mr. Chardon Claude Aufaure .... Gay Costomer Albert Delpy .... Donecker Henry Hocking .... Antoine - Age 12 Ticky Holgado .... Morvoisieux Son-in-Law Michele Laroque .... Adopted Child's Mother Anne-Marie Pisani .... Madame Shaeffer Pierre Meyrand .... Antoine's Brother Yveline Ailhaud .... Antoine's Mother Julien Bukowski .... Gloomy Man User Rating: 7.4/10 (1,573 votes) オトーサン、 「おお高いスコアだ」 英国アカデミー賞 ・外国語映画賞ノミネート User Comments: ほろ苦い、魔法の一瞥 Steve Leachさん Dallas, TX 1999年1月21日 この映画は好きだ。 アメリカでは絶対にお目にかかれぬものだからだ。 外国風というだけでなく、あの世のお話しに思える。 奇妙な音楽で奇妙に踊るジャン・ロシュホールの踊りは、 何度も繰り返して見る価値がある。 (私は、このビデオのコピーをもっている) この映画は、妄想と2人のはかない関係を ほろ苦い魔法のようにみつめている。 オトーサン、 「たったの82分なのに、後を引くなぁ」 たった82分にしたのが、実にいいのです。 語られない部分に思いをはせることができます。 ・アントワーヌ、中年になるまで、何をしていたのだろう? ・マチルダ、彼女も、以前、何をしていたのだろう? ・老人が歌う奇妙な詩は、何を意味していたのだろう? ネットで、同じ思いの見事なコメントをみつけました。 ○語られない物語  「髪結いの亭主」は、ある愛の物語です。  あらすじを簡単にご紹介します。  「髪結いの亭主」は、男の回想という形式を取ります。  男は、理髪師の亭主になりたいと思いながら大人になりました。  そんな男が、一人の理髪師に出会います。  男は、会話が苦手です。  床屋では「髪を」としか言いません。  女に髪をまかせながら、いきなり「結婚してください」と言います。  女は、一瞬だじろぎます。あとは黙って仕事だけを済ませます。  最後まで、料金以外を口にすることはありませんでした。  男は、再びやってきます。  女は、黙って仕事だけをしました。  しかし、レジに立った女は言いました。  「この間は私をからかったのかしら。  もし本気だとしたら――、心を動かされました。   お気持ちが同じなら承諾します。妻になります」  印象に残っている場面があります。  2人は、理髪店で結婚式を挙げます。  男の兄夫婦と、女に店を譲ったオーナーが駆けつけます。  女に家族はいませんでした。  男は、母から送られた写真を見つめます。  12歳のころの自分の写真でした。  女は、今のあなたをそのまま小さくしたみたいと感想をもらします。  「子どものころの写真は」  「一枚も持っていないわ。見たくないの」  「どうして?」  「昔のことよ」  女はそんなことを言いますが、  男を見つめる微笑には何の迷いもありません。  理髪店に、客が入ってきてしまいました。  女は、ウェディングドレスを着たまま客を椅子に座らせます。  女は、カミソリをゆっくりと滑らせます。  ヒゲをそり終えて、客は嬉しそうな顔を女に向けました。  女は、客にあてがっていた前掛けをほどきます。  前掛けをほどく女の手首には、動脈を横断する大きな傷跡がありました。  「髪結いの亭主」の魅力は、  女の美しさと、そして、はかなさではないかと思います。  回想シーンで男の生い立ちは語られます。  しかし、孤独を愛する女の過去は語られません。  男も、女の過去にこだわる人間ではありませんでした。  男は、幸せをかみ締めます。  しかし、女は、そんな幸せに疑問を向けます。  「もし君がやせたら自殺してやる」  「ねえ、ひとつだけ約束してちょうだい。愛してる振りだけは絶対にしないでね」  夕立が降りはじめました。ストーリーが展開します。  男の上に乗っていた女は、何かに追い立てられます。  服を調えながら、レジの引き出しから手紙を出します。  買い物をしてくると言って、大雨のなかに裸足で出て行きます。  映画は、クライマックスを迎えます。  女は、予感していたのだと思います。  へんてこなダンスを踊る12歳の心を持った男は、いつか自分に飽きてしまう。  天井にはいるヒビのように、それは必然的に訪れること。  そして、自分は、捨てられる。  女の過去は、最後まで語られません。  しかし、語られることのなかった女の物語が、  女をラストシーンで行動に駆り立てたのだと思います。  たまゆらな幸せを、永遠にするために。  「髪結いの亭主」を見終わって、そんな女の語られなかった物語が、  心の中に広がりました。 出典:http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/movie/068.html


ジャッジメント・イン・ベルリン

オトーサン、 ワンコイン・ムービーの棚をみて、 「おお、面白そうだな」 端役ですが、若きショーン・ペン出演なので、 樂しみです。 原題:Judgment in Berlin (1988) 監督:Leo Penn 原作:Herbert J. Stern 脚本:Leo Penn/ Joshua Sinclair/ Douglas Graham Genre: Drama Country: West Germany / USA Language: English / Russian / German 上映時間:92分 あらすじ: ヘルムートは、西ドイツへの亡命を狙って、 航空機をハイジャックし、米軍基地へ。 米ソ対立のなかで、裁判を引き受けることになった 判事ハーバートには、様々な圧力がかかる。 そんななか、ハイジャック機に乗り合わせた乗客ギュンターの 貴重な証言が飛び出す。 出演者: Martin Sheen .... Herbert J Stern(ハーバート・スターン) Sam Wanamaker .... Helmut Thiele(ヘルムート・ティーレ) Sean Penn .... Guenther X(ギュンター) オトーサン、 「この人、味があるなぁ」 そう巧いとは思えないのですが、存在感があります。 端役ですが、28歳のショーン・ペン、うまいものです。 おやじがこの映画の監督なので、出してもらえたのでしょう。 MARTIN SHEEN  マーティン・シーン 誕生日 1940/8/3 出身 米オハイオ州デイトン スペイン系の父とアイルランド系の母の間に生まれる。 10人兄弟姉妹の7番目。 高校時代から演技に興味を持ち、家族の反対を押し切ってニューヨークへ。 19才でオフ・ブロードウェイの名門リヴィング・シアターに参加。 67年「ある戦慄」で映画デビュー。 73年「地獄の逃避行」で初主演。 79年「地獄の黙示録」のウィラード大尉役で注目される。 エミリオ・エステベス、チャーリー・シーンの父。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1967年「ある戦慄」 1969年「キャッチ22」 1972年「激怒」 1973年「地獄の逃避行」 1974年「BADLANDS」 1976年「白い家の少女」 1977年「カサンドラクロス」 1979年「地獄の黙示録」「イーグルス・ウイング」 1980年「ファイナル・カウントダウン」 1981年「マーティン・シーン/アルバート・フィニーの大強奪」 1982年「ガンジー」「栄光の季節」「エニグマ奇襲指令」 1983年「愛の七日間」「デッドゾーン」 1984年「炎の少女チャーリー」 1985年「四人目の賢者」 1986年「サンタリア/魔界怨霊」「80メガトンの戦慄」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)「シエスタ」      「ウォール街」 1988年「マーティ・シーンのda/ゴーストになったパパ」      「ジャッジメント・イン・ベルリン」 1989年「宇宙への選択」「ビバリーヒルズ・ブラッツ」       「レッド・ボーダー」 1990年「ミリタリー・ブルース」 1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」「JFK」(ナ)       「恋はメイド・イン・パリ」 1992年「あなたが聞こえない」 1993年「ホット・ショット2」「キリング・ボックス」「キリング・ヒート」       「犯罪心理捜査官」「ゲティスバーグ/南北戦争運命の三日間」 1995年「アメリカン・プレジデント」「デリンジャーVSカポネ/抗争の街」 1996年「THE WAR/戦場の記憶」「ミルドレッド」       「天使の旅立ち」 1997年「スポーン」「気まぐれな狂気」 1998年「フル・ブラント」「フリーマネー」 1999年「タイム・シーカー」「ハリケーン・チェイサー」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「O[オー]」 2002年「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」 2003年「ノミ・ソング」 SEAN PENN  ショーン・ペン 誕生日 1960/8/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク 父は演出家のレオ・ペン、 母は女優のアイリーン・ライアン、弟クリスも俳優。 サンタモニカ・ハイスクール卒業後、 ロサンゼルス・グループ・レパートリー・シアターで助手を務めながら、 演技の勉強を始め、ニューヨークの舞台「ハートランド」で絶賛される。 映画デビューは81年「タップス」。 95年「デッドマン・ウォーキング」の死刑囚役でアカデミー主演男優賞ノミネート。 他「ギター弾きの恋」「アイ・アム・サム」で同賞ノミネート。 97年「シーズ・ソー・ラブリー」でカンヌ映画祭主演男優賞、 「キャスティング・ディレクター」でヴェネチア映画祭主演男優賞を獲得した。 91年に「インディアン・ランナー」で監督デビュー。 2003年「ミスティック・リバー」でアカデミー主演男優賞受賞 最初の妻マドンナとは暴力事件をたびたび起こし離婚。 現在の妻はロビン・ライト・ペン。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「タップス」 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1983年「バッド・ボーイズ」 1985年「CRACKERS」「月を追いかけて」      「コードネームはファルコン」 1986年「ロンリーブラッド」      「上海サプライ」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「カラーズ/天使の消えた街」「ジャッジメント・イン・ベルリン」      「恋人たちのキャンバス」△ 1989年「カジュアリティーズ」「俺たちは天使じゃない」 1990年「ステート・オブ・グレース」 1993年「カリートの道」 1996年「デッドマン・ウォーキング」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「Uターン」◇ 1998年「ゲーム」◆「シン・レッド・ライン」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◇「マルコヴィッチの穴」      「ギター弾きの恋」◇ 2000年「夜になるまえに」◆「悪魔の呼ぶ海へ」「真夜中の銃声」 2001年「アイ・アム・サム」◇「DOGTOWN & Z-BOYS」(ナ) 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ミスティック・リバー」◇「21グラム」◇ 2004年「ザ・インタープリター」◇「リチャード・ニクソン 暗殺を企てた男」◇ その他の出演者: Jutta Speidel .... Sigrid Radke Heinz Hoenig .... Bernard Hellring Max Gail .... Judah Best Joshua Sinclair .... Alan Sherman Carl Lumbly .... Edwin Palmer Cristine Rose .... Marsha Stern Max Volkert Martens .... Hans Schuster Jurgen Heinrich .... Uri Andreyev Marie Louise Sinclair .... Kim Becker Harris Yulin .... Bruno Ristau Horst Scheel .... Steward Witness Malgoscha Gebel .... Stewardess Witness User Rating: 5.9/10 (142 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは」 User Comments: rhoughtonさん Melbourne Australia 2001年5月23日 実に樂しめた 法廷ドラマのフアンなので、 この映画、実に樂しめた。 法律上の問題点が見ていて面白かったし、 マーチン・シーンの重要な演技もよかった。 (このひとが笑うのをみて、好きになった。 相手がブーツをはいてきたのをみて、つられて笑うのだ) ショーン・ペンの役は、端役だが重要である。 彼がどんなにすばらしい才能の役者かを示している。 ドイツ語のアクセントなんか、まるで名人芸だ。 これは偉大な映画ではないが、 多くのひとが樂しめると思う。 オトーサン、 「ベルリンの壁か」 ショーン・ペン演じるギュンターの兄は、西ドイツへ亡命しようとして、 この壁をよじのぼろうとして、その途中射殺されたのです。 ○ベルリンの壁の崩壊  1961年に建設された東ドイツと西ベルリンを隔てる壁。  第二次世界大戦後、西ドイツ側を英米が統治、  東ドイツ側をソ連が分割統治することになった。  その後、東西冷戦時代が到来し、壁が建設された。  1989年に破壊され、一部が記念碑的に残されている。  なお、ベルリンの壁は両ドイツ国境の直上ではなく、  すべて東ドイツ領内に建設されていた。   出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


愛する勇気

オトーサン、 柏駅へ行ったついでに、新星堂書店へ。 「おお、また新作が出ている」 ワンコインムービー、元気なようです。 500円でも、利益が出るそうですから、 ン千円で売っている会社、反省しなさい。 原題:The Courage to Love (2000) (TV) 監督:Kari Skogland 脚本:Heather Hale /Toni Ann Johnson Genre: Drama / History / Romance Country: Canada / USA Language: English 上映時間: あらすじ: 19世紀初頭のニューオリンズ。 アンリエッタは、クレオールと呼ばれる混血児。 教会が運営する学校で教え、 いずれ舞踏会に出る日を夢みる美しい娘だった。 舞踏会で、彼女は、経済的支援をしてくれる男の誘いを断り、 フランスからきた医師のジェラールと恋仲になる。 だが、母親は白人の父親に捨てられ、発狂し、 彼女の活動も白人たちのさまざまな迫害に出会う。 人種差別の厳しい時代だったのだ。 出演者: Vanessa L. Williams .... Mother Henriette Delille(アンリエッタ) Gil Bellows .... Dr. Gerard Gaultier(ジェラール) Kevin Jubinville .... Frank Morgan (モーガン) オトーサン、 「歌手にしては、上手だな」 VANESSA WILLIAMS  ヴァネッサ・ウィリアムス 誕生日 1963/3/18 出身 米ニューヨーク州ミルフォード シンガーとしても有名で 88年のデビュー・アルバム 「THE RIGHT STUFF」はゴールド・ディスクを獲得。 グラミー賞で新人賞他3部門にノミネートされた。 映画は「イレイザー」のヒロイン役が有名。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「ピックアップ・アーティスト」 1992年「サギ師と嘘つき患者」 「ハーレーダビッドソン&マルボロウマン」 1996年「イレイザー」◇ 1997年「ソウル・フード」 1998年「マイティ・ジョー」◆「ダンス・ウィズ・ミー」◇       「デス・ゲーム2025」◇ 1999年「エルモと毛布の大冒険」◆       「ハイスクール・ジャック 怒りの教室」◇ 2000年「シャフト」 2001年「パウエル 気高きカリスマの伝説」(TM) その他の出演者: Karen Williams .... Julie Gadin Lisa Bronwyn Moore .... Marie Alicot David La Haye .... Father Rousselon Cynda Williams .... Cecelia Delille Diahann Carroll .... Pouponne Stacy Keach .... Jean Baptiste Eddie Bo Smith Jr. .... Jacques Graeme Somerville .... Paul Cartier Susannah Hoffman .... Anne Morgan Jean-Louis Roux .... Bishop Blanc Lise Roy .... Mother Superior Raven Dauda .... Betsie User Rating: 5.5/10 (71 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 TVドラマだから、底が浅いのもしょうがいないかも。 User Comments: rox731さん Ohio 2000年1月24日 すばらしい ちょうどTVのLifetime Channel movieで見終ったところだ。 ジェラール役のGil Bellowsは、いい演技をみせた。 アクセントが外れているが、よく頑張った。 彼が、新天地を求めているのをみると、ホッとする。 この映画、基本的には、ひとりの女性が 南部の伝統と人種差別に反抗した物語である。 他の人種との結婚を法律が禁じていた時期のことだ。 アンリエッタとジェラールは恋に落ちるが、 当時の法律の前に試練にさらされる。 ジェラールの故郷フランスに行こうとする。 そこならば、何の制約もなく結婚できるからだ。 だが、アンリエッタの姉が病気に倒れ、 ルイジアナ州に留まらざるを得なくなる。 アンリエッタは、全力を奮って、人権と教会の仕事のために戦う。 結末は明らかにしたくないので、ここでやめておこう。 オトーサン、 「ニューオルリンズ、面白かったなぁ」 ワニ見物もしましたし、 きれいな中庭のある小さなホテルにも泊まりました。 バーボンストリートでは、生ガキを食べましたし、 プリザベーションホールでは、ジャズも聴きました。 残念ながら、マルディグラは見損ないました。 ○ニューオルリンズの文化はユニークでおもしろい。  国際的に入り組んだ歴史と地理的な条件が  ボストンなどのニューイングランドにある街と異なる。  人種の多様性もさることながら、  建物はフランス風のレース模様が入ったバルコニーの家、  ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が  「小さなパラダイス」と書いているスペイン風の中庭。  フレンチ・クォーターからクレオールたちに閉め出された新参者のアメリカ人は、  南側にガーデン・ディストリクトという居住区をつくり、  広々とした区画にギリシャ式の家と美しい庭を持ち、  それは今も高級住宅街として受け継がれている。  19世紀初期にはフレンチ・クォーターの北側に  アイルランド系、ドイツ系の移民が住居をつくり、  やがて黒人たちが移り住みスラム化した所がある。  ここを舞台にしたのが、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」で、  この街は詩と芸術の都として、新聞記者や芸術家たちが集まり、  アメリカでは珍しいパリのような文化をつくった。  クィーン・シティ・オブ・ザ・サウス(Queen City of the South)と呼ばれた時があった。  それは1803年にジェファーソンがフランスからルイジアナを購入し、  この街を州都と定めたときから、米、砂糖、綿花などの生産と  蒸気船による交通の発達が商業都市として繁栄させ、  アメリカ人の進出、西インド諸島からの自由黒人の出稼ぎや  黒人奴隷をセリにかけるアメリカ最大の黒人奴隷市場を持つ豊かな街として、  その名前がつき南北戦争が始まるまで続いた。  およそピューリタン的でないクオドルーン・ボール  (Quadroon ball 混血女性の舞踏会)は、  荘園主や商人たちが妻以外の女性を囲うために集まる場であり、  ギャンブルや売春などの快楽を求める人間が増え、  「悪徳の街」とも言われるようになった。  1897年から20年間、ストーリービル(Storyville)は全米に知られた公認売春区域、  伝説的な売春街であった。  欲望の街といわれるニューオルリンズはこのような歴史がある。  そしてその芸術的な遺産はジャズである。  フレンチ・クォーターにあるジャズクラブは観光客向けであり、  ジャズ演奏は博物館的と考えてもいい。  プリザベーションホールはジャズが好きな老人たちの遊びから始まり、  興行しビジネスになった。  それでもその小屋のジャズは他店と違って観光客を感動させる。  演奏者は自分たちの楽器で楽しかった体験を語り、  観客は自分の人生にも楽しいことがあっただろうと思い出させる。  出典:http://speak-low.cocolog-nifty.com/jws/cat1362725/index.html


カーズ

オトーサン、 アニメ映画の予告編をみて 「クルマたちが登場人物か。 いかにもアメリカらしい映画だなぁ」 見ると決めたら、吹き替えではなく、 字幕を上映している映画館を選ばなくては。 初日朝一番で見に行きました。 原題:Cars (2006) 監督:John Lasseter/Joe Ranft 原作:John Lasseter /Joe Ranft /Jorgen Klubien 脚本:Dan Fogelman/John Lasseter/Joe Ranft Kiel Murray/Phil Lorin/Jorgen Klubien Genre: Animation / Comedy / Family / Fantasy / Sport Country: USA Language: Hungarian / English 上映時間:116分 あらすじ: マックイーンは、生意気な新米のレースカー。 ビッグレースへ出場しようと急いでいて、 Radiator Springsの町へ突っこみ、 住民の多数の家財を壊してしまう。 その行為を償うために、 住民サービスをするように宣告される。 町を出て、レース場に戻るには、 住民を尊敬し、絆を深める必要があった。 声の出演者: Owen Wilson .... Lightning McQueen(マックイーン) Paul Newman .... Doc Hudson(ハドソン) Bonnie Hunt .... Sally Carrera(サリー) オトーサン、 「せりふがうまいなぁ」 声だけでは、誰が誰か分かりませんでしたが、 見事な感情描写でした。 その他の出演者: Larry The Cable Guy .... Mater Cheech Marin .... Ramone Tony Shalhoub .... Luigi Guido Quaroni .... Guido Jenifer Lewis .... Flo Paul Dooley .... Sarge Michael Wallis .... Sheriff George Carlin .... Fillmore Katherine Helmond .... Lizzie John Ratzenberger .... Mack Joe Ranft .... Red/Peterbuilt Michael Keaton .... Chick Hicks User Rating: 7.8/10 (6,414 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: theblabbershowさん United States 2006年5月24日 ピクサーがまたやってくれた 疑いを抱いていた。 Pixarは、今度こそ失敗するだろう。 まさか7回連続で、うまく行くはずはない。 だが、ほんとうに間違っていた。 数週間前、特別試写会に行ったが、圧倒された。 アニメは、ゴージャスだった。 ストーリーは、頬笑ましい。 カラフルな登場人物たちと恋に落ちざるをえない。 まさに生粋のPixar”魂”をもっていた。 他のCGI映画では、滅多にお目にかかれないものだ。 はじめのうち、この映画の中心は、 NASCARのようなレースかと思ったが、 そうではないので、驚き、かつ嬉しかった。 この映画、まさにPixarの金メダルだ。 大好きになった。 ネタばらしをしたくないが、 好きなシーンは、トラクターのMaterが マックイーンをその先端で引っぱるあたりだ。 このシーン、劇場のみんなが大笑いした。 そう、子供映画で笑うなんて、滅多にありえない。 初日に見に行くべし。 この映画、時間とお金を割く価値がある。 オトーサン、 「よく出来ているなぁ」 クルマが喜怒哀楽の表情をみせ、その身振りも見事です。 まるで人間以上に雄弁です。 この映画、カーキチが大勢集まってつくった映画、 子供だけは勿体ないので、クルマ好きの大人にも見てほしい映画です。 なお、NASCAR、日本でもやろうと計画しましたが、 まだ実現していません。 以下、その概要を紹介しましょう。 ○NASCAR  ナスカー、National Association for Stock Car Auto Racing  1948年にWilliam France Sr.とEd Ottoによって設立された  アメリカ最大のモータースポーツ統括団体。  一般には、この団体が統括するストックカーレースを指す。  アメリカンスタイルの楕円型のコース(1周約0.8kmから約4km)  を猛スピードで走る。  四輪市販車を改造した車両(ストックカー)レースで、アメリカならではのもの。  参加車両はいくつものカテゴリーに分かれている   ネクステルカップ(旧ウインストンカップ)  同じ車を使用するブッシュシリーズ、  ピックアップトラックベースの車で争われるクラフトマントラックシリーズ  この3カテゴリーは、「3大カップ戦」と呼ばれ最上級のカテゴリーである。  その下には「Dodge Weekly Racing Series」や  「Regional Racing Series」という地域カテゴリーがある。  参戦するドライバーは地域カテゴリーからステップアップするのが通例だが、  IRLやチャンプカーなど、フォーミュラカーからの転進組もいる。  2003年、福山英朗が日本人ではじめてウインストンカップの決勝に進出している。  2005年からは服部茂章がクラフツマン・トラック・シリーズへの参戦を開始している。  近年、トヨタが積極的な参入姿勢を示しており、  2001年からセリカで下位カテゴリーへの参入し、  2004年からはクラフツマン・トラック・シリーズにタンドラで参戦している。  2007年からはカムリでネクステルカップ・ブッシュシリーズの両シリーズに参戦する。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


かあちゃん

オトーサン、 柏市図書館沼南分館へ。 「おお、あるある!」 また、1本だけ新しいDVDを発見しました。 原題:かあちゃん(2001) Kah-chan 監督:市川崑 原作:山本周五郎 脚本:和田夏十 / 竹山洋 Genre: Comedy /Drama 上映時間:96分 あらすじ: 天保の改革は失敗だった。 増税と飢饉で、庶民の暮らしは厳しかった。 貧乏長屋で暮らす一家の主、おかつは、信念のひとで、 一家総出で働き、お金を貯め込んでいた。 友人の源さんが、出所した後に入用な金だった。 おかつの家に泥棒に入った勇吉は、 そんなおかつの配慮に育くまれて、真人間になっていく... 出演者 岸恵子  .... おかつ 原田龍二  .... 勇吉 尾藤イサオ  .... 源さん オトーサン、 「こんなにうまい女優さんだったっけ」 以下の出演作をみると、頭が下ります。 ほんとうに日本の誇る名女優さんですねぇ。 岸 惠子 誕生日:1932/8/11 - 出身地:神奈川県横浜市 1951年「我が家は楽し」で映画デビュー。 「君の名は」トップ女優になる。 日仏合作映画「忘れえぬ慕情」に出演し国際女優に。 フランスのイブ・シャンピ監督と結婚したが、1975年に離婚。 国連人口基金親善大使、フランス芸術文化勲章オフィシエ、 旭日小綬章を授賞。 「おとうと」でブルーリボン賞・主演女優賞、 「かあちゃん」で、日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞、 「たそがれ清兵衛」で、日本アカデミー賞・優秀助演女優賞を受賞。 出演作: 1951年「我が家は楽し」「獣の宿」「恋文裁判」「母恋草」       「母待草」「南風」「鞍馬天狗 鞍馬の火祭」       「吃七捕物帖 一番手柄」 1952年「ひばりのサーカス 悲しき小鳩」「唄くらべ青春三銃士」       「旗本退屈男 江戸城罷り通る」「次郎吉格子」       「本日休診」「風流活殺剣」「相惚れトコトン同志」「銀座巴里」 「郷愁」「坊ちゃん重役」「弥太郎笠」 1953年「ハワイの夜」「旅路」「乙女の診察室」「君の名は」 「疾風からす隊」「憲兵」「ひばりの歌う玉手箱」 「獅子の座」「景子と雪江」 1954年「女の園」「家族会議」「花と竜 第二部・愛憎流転」       「陽は沈まず」「おとこ大学 婚前教育の巻」       「三つの愛」「えくぼ人生」「母の初恋」「何処へ」 1955年「あなたと共に」「ここに泉あり」「たけくらべ」       「修禅寺物語」「亡命記」「東京-香港・蜜月旅行」       「お役者小僧・江戸千両幟」「忘れじの人」「太陽は日々に新たなり」       「君美しく」 1956年「白い橋」「君のうたごえ」「忘れえぬ慕情」 「早春」       「朱と緑」「力道山・男の魂」「スタジオ超特急」「女優誕生」       「壁あつき部屋」「あなた買います」 1957年「『雲の墓標』より・空ゆかば」「雪国」 1959年「風花」「おとうと」「敵は、本能寺にあり」 1961年「黒い十人の女」「スパイ・ゾルゲ/真珠湾前夜」 1962年「からみ合い」「お吟さま」 1965年「怪談」 1969年「華麗なる闘い」 1972年「約束」 1973年「男はつらいよ 私の寅さん」 1975年「化石」、「雨のアムステルダム」 1977年「悪魔の手毬唄」 1978年「女王蜂」 1979年「闇の狩人」 1980年「古都」 1883年「細雪」「生きてはみたけれど 小津安二郎物語」 1990年「式部物語」 1991年「天河伝説殺人事件」 1992年「彼女が結婚しない理由」 2001年「かあちゃん」 2002年「たそがれ清兵衛」 その他の出演者: うじきつよし  .... 市太 石倉三郎  .... 熊五郎 2代目・中村梅雀  .... 印半纏の男 勝野雅奈恵  .... おさん 山崎裕太  .... 三之助 飯泉征貴  .... 次郎 紺野紘矢  .... 七之助 宇崎竜童  .... 同心 春風亭柳昇  .... 禿げ老人 コロッケ  .... 左官風の男 江戸家小猫  .... 商人風の男 仁科貴  .... 岡っ引 横山あきお  .... 居酒屋の亭主 阿栗きい  .... 源さんの女房 新村あゆみ  .... 居酒屋の小女 常田富士男  .... 易者 小沢昭一  .... 大家 User Rating: 7.1/10 (12 votes) オトーサン、 「お、高いスコアだ」 ・日本アカデミー賞主演女優賞:岸恵子 User Comments: 甘粕正彦さん 2002年3月3日 池袋シニアタウン 館内に入って座席を見渡すと、 お年寄りがざっと4,50人ほど座っていた。 若者はどうやら僕だけだった。 さて肝心の映画の方は、岸恵子が際立って良かった。 彼女本人も、飄々としているが 実に不思議なところがあってとても好感が持てる人物。 本当に優しい人は、気安く優しさを売らないのだ、 という単純だけど明快なテーマ(と僕は思った)も気に入った。 いい映画だと思った。 ...しかし、周りのシニアたちの 「この瓦屋根、作るの大変だったろうねえ」等の、 そんなこと後で話してよ的発言には参った。 そういえば、こんなにお年寄りが。 池袋って、そういう街だっけ。 違和感を感じたのだった。 オトーサン、 「市川昆さん、小泉改革を皮肉っているなぁ」 この映画は、改革失敗が背景となっています。 ○天保(てんぽう)の改革  江戸時代の天保年間に行われた改革の総称。  享保の改革、寛政の改革と並んで、江戸時代の三大改革の一つ。  貨幣経済の発達に伴って逼迫した幕府財政の再興を目的とした。  12代将軍徳川家慶の信任を受け、老中に就任した水野忠邦が中心となり、  経済改革を進めたもの。  高騰していた物価を安定させるため、株仲間を解散させ、  経済の自由化を促進しようとしたが、混乱を招き、景気悪化を招いた。  棄捐令・相対済令の公布とともに、  金利を年1割5分から1割2分に引き下げ、民衆の救済にもあたったが、  幕府の権威が低下しており、行政面でも問題が多かったため、  結果的に改革が煩雑となって、社会を混乱に導いた。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』オトーサン、


映画の採点簿

かあちゃん****  
カーズ*****
愛する勇気****  
ジャッジメント・イン・ベルリン****  
髪結いの亭主*****
地下鉄のザジ****
ミーン・ストリート**** 
王妃マルゴ**** 
ラ・ピエトラ 愛を踊る女**** 
アミスタッド**** 
二つの頭脳を持つ男**** 
フライング・ハイ**** 
マネー・ピット**** 
M:i:III**** 
知らなすぎた男*****
女神が家にやってきた**** 
ウェインズ・ワールド**** 
グレート・ワルツ*****
百万弗の人魚**** 
さらば愛しき大地よ***  
街角 桃色の店*****
怒りの河**** 
日本沈没**** 
コロラド*****
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト**** 
スイング・ホテル*****
汚名*****
望郷*****
桑港**** 
高慢と偏見**** 
カルメン**** 
別離*****
孤児ダビド物語****
透明人間****
マルクス一番乗り*****
キートンの大列車追跡*****
散り行く花*****
汚れた顔の天使*****
栄光何するものぞ****
ノートルダムのせむし男*****
ゲド戦記****
森のリトル・ギャング****
パラダイン夫人の恋****
パルプ・フィクション*****
山羊座の下に*****
二都物語>****
心の旅路*****
ゴジラ****
愛の調べ****
沈黙の世界****
十二哩の暗礁の下に****
キングソロモン*****
戦場*****
雨の欲情>*****
モダン・タイムス*****
チャップリンの殺人狂時代*****
巴里の女性****
モロッコ*****
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