オトーサンの2006年その4

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

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目次

2356 Mr.ディーズ(DVD 2002) 2355 N.Y.式ハッピー・セラピー(DVD 2003)
2354 リトル・ロマンス(DVD 1979) 2353 リチャードを探して(DVD 1996) 2352 恋するための3つのルール(DVD 1999) 2351 あるいは裏切りという名の犬(2001) 2350 クリスマス・ツリー(DVD 1969)
2349 セレンディピティ(DVD 2001) 2348 ダンシング・ハバナ(DVD 2004) 2347 ウィンブルドン(DVD 2004) 2346 勝利の朝 (DVD 1933) 2345 殺意の瞬間(DVD 1956)
2344 列車に乗った男(DVD 2002) 2343 フレッシュ・デリ(DVD 2003) 2342 敬愛なるベートーヴェン(2006) 2341 ミッドナイト・エクスプレス(DVD 1978)> 2340 夜になるまえに(DVD 2000)
2339 麦の穂をゆらす風(2006) 2338 硫黄島からの手紙(2006) 2337 肉体と悪魔(DVD 1937) 2336 無敵艦隊(DVD 1937) 2335 バードケージ(DVD 1996)
2334 スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと(DVD 2004) 2333 ストロンボリ/神の土地(DVD 1950) 2332 武士の一分(2006) 2331 偽装の女(DVD 1937) 2330 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
2329 ホーリーマン(DVD 1998) 2328 Sad Movie <サッド・ムービー>(2006) 2327 デスノート the Last name(2006) 2326 ライフ・イズ・ミラクル(DVD 2004) 2325 ウィンター・ソング(2006)
2324 めぐみ - 引き裂かれた家族の30年(2006) 2323 愛をつづる詩(うた)(DVD 2004) 2322 バッド・エデュケーション(DVD 2004) 2321 トゥモロー・ワールド(2006) 2320 プラダを着た悪魔(2006)
2319 マダムと奇人と殺人と(DVD 2004) 2318 コレヒドール戦記(DVD 1945) 2317 凱旋門(DVD 1948) 2316 オルフェ(DVD 1950) 2315 双頭の鷲(DVD 1948)
2314 メル・ブルックスの大脱走(DVD 1983) 2313 メル・ブルックス/珍説世界史PART I(DVD 1981) 2312 アンデルセン物語(DVD 1952) 2311 黄昏(DVD 1952) 2310 手紙(2006)
2309 革命児サパタ(DVD 1952) 2308 過去を逃れて(DVD 1947) 2307 ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006) 2306 旅愁(DVD 1950) 2305 上海の伯爵夫人(2005)
2304 泥の河(DVD 1981) 2303 三人の名付親(DVD 1948) 2302 ならず者(DVD 1943) 2301 ブルー・スチール(DVD 1934) 2300 二重結婚者(DVD 1953)
2299 トンマッコルへようこそ(2006) 2298 流砂(DVD 1950) 2297 地上最大のショウ(DVD 1952) 2296 父親たちの星条旗(2006) 2295 ニューオリンズ(DVD 1947)
2294 平原児(DVD 1936) 2293 折れた矢(DVD 1950) 2292 スネーク・フライト(2006) 2291 トリスタンとイゾルデ(2006) 2290 サンキュー・スモーキング(2005)
2289 二人でお茶を(DVD 1950) 2288 バリ島珍道中(DVD 1952) 2287 ショウ・ボート(DVD 1951) 2286 魔術の恋(DVD 1953) 2285 16ブロック(2006)
2284 ザ・センチネル 陰謀の星条旗(2006) 2283 黒いドレスの女(DVD 1987) 2282 涙そうそう(2006) 2281 ブラック・ダリア(2006) 2280 レディ・イン・ザ・ウォーター(2006)
2279 犯罪河岸(DVD 1947) 2278 セントルイス銀行強盗(DVD 1959) 2277 永遠に貴方を(DVD 1939) 2276 茶碗の中の嵐(DVD 1937) 2275 カポ−ティ(DVD 2005)


Mr.ディーズ

オトーサン、 「おお、あった!」 上映中に見逃したのが、DVDになっていました。 お気に入りのウィノナ・ライダーが出演しているし、 スティーブ・ブシェーミの気味悪い目玉も印象的です。 でも...、がっかりする出来でした。 原題:Mr. Deeds (2002) 監督:Steven Brill 原作:Clarence Budington Kelland 脚本:Tim Herlihy Genre: Comedy / Romance Rated PG-13 for language including sexual references,       and some rear nudity. 上映時間: あらすじ: ディーズは、小さな町でピザ屋を営み、詩人でもある。 メディア王の叔父が死んで、遺産400億ドルを相続することになる。 彼は、すぐにピザとはちがう生地を練りはじめる。 大都会へ行ったディーズは、 パイの分け前を狙う連中に包囲される。 3流TVレポーターのベイブは、裏ネタを取ろうと、 田舎娘を装ってディーブに近寄っていく。 だが、ベイブが、ディーズの誠実さや素朴さに出会って、 彼にすっかり惚れてしまう。 最後にディーズは、お金には物事を変える力があることに気づく。 だが、自分自身まで変えてしまう必要はないのだ。 出演者: Adam Sandler .... Longfellow Deeds(ディーズ) Winona Ryder .... Babe Bennett (ベイブ) John Turturro .... Emilio Lopez(エミリオ) Peter Gallagher .... Chuck Cedar(セダー) Erick Avari .... Cecil Anderson(アンダーソン) オトーサン、 「タトゥーロがいい!」 ジョン・タトゥーロの個性的な演技が光っていました。 アダム・サンドラーとのコンビも絶品です。 ウィノナ・ライダーは、×。 心、ここにあらぬ演技でした。 ADAM SANDLER  アダム・サンドラー 誕生日 1966/9/9 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 17歳からスタンダップ・コメディアンして活躍。 ニューヨーク大学に通いながら、全米のコメディ・クラブに出演。 91年から「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、人気に。 89年「GOING OVERBOARD」で映画デビュー。 以後、「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」など 主演コメディ作品で大ヒットに。 2003年6月21日、「ビッグ・ダディ」などで共演した ジャッキー・ティトンと結婚。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1991年「殺人ピエロ狂想曲」(V) 1993年「コーン・ヘッズ」 1994年「ハードロック・ハイジャック」 1995年「ビリー・マジソン/一日一善」(V) 1996年「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」(V)      「ダーティ・ボーイズ」(V) 1998年「ウェディング・シンガー」◇「ウォーターボーイ」◇ 1999年「ビッグダディ」◇ 2000年「リトル・ニッキー」◇ 2001年「アニマルマン」▲ 2002年「Mr.ディーズ」◇「パンチドランク・ラブ」◇「ホット・チック」▲ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇ 2004年「50回目のファースト・キス」◇      「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ロンゲスト・ヤード」◇ 2006年「もしも昨日が選べたら」◇ WINONA RYDER  ウィノナ・ライダー 誕生日 1971/10/29 出身 米ミネソタ州ウィノナ 12才の時、オーディションに合格したのがきっかけで芸能界に。 86年「ルーカスの初恋メモリー」で映画デビュー。 90年、コッポラ監督に「ゴッドファーザーPARTV」に起用されるが、 過労で降板し、92年「ドラキュラ」で再び起用された。 93年「エイジ・オブ・イノセンス」でゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。 94年「若草物語」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ルーカスの初恋メモリー」 1987年「スクエアダンス」 1988年「ビートルジュース」「1969」 1989年「グレード・ボールズ・オブ・ファイヤー」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ウィノナ・ライダー/悲しみよさようなら」◇      「恋する人魚たち」「シザーハンズ」 1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」◇ 1992年「ドラキュラ」◇ 1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」      「愛と精霊の家」 1994年「リアリティ・バイツ」「若草物語」 1995年「キルトに綴る愛」 1996年「ボーイズ」「リチャードを捜して」「クルーシブル」 1997年「エイリアン4」◇ 1998年「セレブリティ」◆ 1999年「17歳のカルテ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇「ロスト・ソウルズ」◇ 2001年「ズーランダー」 2002年「Mr.ディーズ」◇ 2003年「シモーヌ」◆ JOHN TURTURRO  ジョン・タトゥーロ 誕生日 1957/2/28 出身 米ニューヨーク・ブルックリン ニューヨーク州立大学で学び、奨学金を得てイェール大学演劇科に進む。 映画は80年「レイジング・ブル」にノークレジットで出演。 91年「バートン・フィンク」でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 92年初監督作品「MAC」でカンヌ映画祭カメラドール賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「レイジング・ブル」 1984年「エクスターミネーター2」「フラミンゴ・キッド」      「マドンナのスーザンを探して」      「L.A.大捜査線/狼たちの街」 1986年「オフ・ビート」「ハスラー2」「ガン・ホー」      「ハンナとその姉妹」▲ 1987年「シシリアン」 1988年「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」「ハートに火をつけて」 1990年「モ’ベター・ブルース」「ミラーズ・クロッシング」      「ゴールド・ブラッド/殺しの紋章」「ジャングル・フィーバー」      「バートン・フィンク」 1993年「フィアレス」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「サーチ&デストロイ」「クロッカーズ」「想い出の頬笑」 1996年「グレイス・オブ・マイ・ハート」「ガール6」 1997年「遙かなる帰郷」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「ラウンダーズ」◆      「ラスト・ゲーム」◆「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」◇「ビートニク」      「2000・限りある日々」◇「サマー・オブ・サム」(声) 2000年「愛のエチュード」◇「オー・ブラザー!」◇      「耳に残るは君の歌声」◆「モンキーボーン」      「CIAの男」 2002年「コラテラル・ダメージ」「Mr.ディーズ」◆ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◆ 2004年「シークレット・ウインドウ」◆ その他の出演者: Steve Buscemi .... Crazy Eyes Allen Covert .... Marty Jared Harris .... Mac McGrath Peter Dante .... Murph Conchata Ferrell .... Jan Harve Presnell .... Preston Blake Blake Clark .... Buddy Ward, the Quarterback's Father John McEnroe .... John McEnroe J.B. Smoove .... Reuben Tom McNulty .... P.A./Gaffer/Extra User Rating: 5.4/10 (17,542 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 ラジー賞ノミネート ・ワースト・リメイク・続編賞 ・ワースト主演女優賞 ウィノナ・ライダー User Comments: jeremyさん London, England 2004年4月11日 原作をみてから、この映画を見よ。 この映画をみると、原作をみたくなる。 フランク・キャプラの「オペラハット」(1936)を見た後、 この映画をみたが、まるで比べものにならない。 アダム・サンドラーは、いいが、 脚本が弱く、いいストーリーを生かしていない。 2度見る価値はない。 ウィノナ・ライダーの演技は、ひどいものだ。 1936版のジーン・アーサーの演技のような深みを欠いている。 新聞を現代風にTV局にしたのは、成功しているが、 アンカー役がまるで信じられない。 もし、ディーズが本当に400億ドルを相続したなら、 両者とも訴えられるだろうし、たちまち放映中止になるだろう。 私は、この映画のディーズは、 基本的な知能も誠実さも常識も、持ちあわせていないと思う。 ゲーリー・クーパーは、もっとよかった。 キャプラは、もっとよかった。 ジーン・アーサーは、もっとよかった。 成功するリメイクもあるが、これはちがう。 オトーサン、 「がっかりだなぁ。  名作をリメイクし、駄作にするとは」 ハリウッドがリメイクで衰退している証拠です。 「それに、ウィノナが、こんな演技をするとは」 「17歳のカルテ」を見て以来、彼女のフアンになったのですが、 最近の低迷ぶりは、目を覆うばかりです。 アカデミー賞を狙うどころか、 ラジー賞ワースト主演女優賞にノミネートされるとは...。 この映画の撮影時は、ちょうど事件のさなかだったのでしょう。 ○ウィノナ・ライダーの万引き事件の余波  2001年12月12日、ウィノナ・ライダーは、  ビバリーヒルズの高級デパート、「サックス・フィフィス・アベニュー」で 60万円相当の衣類やハンドバッグなどを万引きした容疑で、 手錠をかけられてビバリーヒルズ市警察署に連行された。  また、医師の処方箋なしに処方薬を所持していたとして 薬物不法所持容疑でも逮捕された。 ウィノナの万引き事件のニュースに驚かなかった人もいた それはホテル関係者だ。 彼女の部屋から何かが消えているのに慣れているというのだ。 「銀器、飾りつぼなど、釘で打ちつけてないものはすべてを持っていく」 「大騒ぎすることじゃない。犯罪でもないよ。 勘定書にそれらを全部をつけて請求したよ」 有名人はいつでも欲しいものは何でも持っていくのに慣れてしまっている」 友人は、「クルーシブル」(1996)以来、薬物中毒にかかっていた」と語る。  ウィノナの体重は43.5kgまで痩せた。 ・アメリカでの反応は?   AOLがインターネットで回答を求めた。 ―ウィノナはなぜ万引きをしたのか? 助けを求める叫び 25096人(56%) クレジットカードを家に置いてきたから 8897人(19%) 万引きはしていない。誤解だ 5250人(11%) 映画の役作りのためやった 5058人(11%)  いずれにせよ、今回の事件で彼女のファンは非常に悲しい思いをしている。  ウィノナが助けを必要としているなら、今こそ、助けを求める時ではないか。 出典:http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/R/011226-R.html


N.Y.式ハッピー・セラピー

オトーサン、 「こりゃ、愉快そうだ!」 アダム・サンドラー、ジャック・ニコルソン共演。 どんなやりあいがあるか楽しみです。 原題:Anger Management (2003) 監督:Peter Segal 脚本:David Dorfman Genre: Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 on appeal for crude sexual content and language. 上映時間:106分 あらすじ: デイブは働きづめのビジネスマン。 事なかれ主義だが、そこが彼の美点でもある。 だが、機中のある誤解がもとで、訴訟を起こされる。 デイブには、悪夢だ。 いまや、収監を免がれるには、 ”anger management”インストラクターの 治療を受けねばならない。 ライデル博士はいい医者だが、風変わりな治療を行う。 それは、ほとんどサイコだ。 だが、それまで人に踏みつけられっ放しのデイブにとっては、 最高の治療法だった。 出演者: Adam Sandler .... Dave Buznik(デイブ) Jack Nicholson .... Dr. Buddy Rydell(ライデル博士) Marisa Tomei .... Linda(リンダ) オトーサン、 「いい連中だなぁ」 アダム・サンドラーは、アホからマジメな役者に挑戦中。 これ以上ない名声を勝ちえたジャック・ニコルソンは、 心の底から怪演を楽しんでいました。 「マリサ・トーメイ、もっと出番があったらなぁ」 好きなタイプの女優さんです。 ADAM SANDLER  アダム・サンドラー 誕生日 1966/9/9 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 17歳からスタンダップ・コメディアンして活躍。 ニューヨーク大学に通いながら、全米のコメディ・クラブに出演。 91年から「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、人気に。 89年「GOING OVERBOARD」で映画デビュー。 以後、「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」など 主演コメディ作品で大ヒットに。 2003年6月21日、「ビッグ・ダディ」などで共演した ジャッキー・ティトンと結婚。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1991年「殺人ピエロ狂想曲」(V) 1993年「コーン・ヘッズ」 1994年「ハードロック・ハイジャック」 1995年「ビリー・マジソン/一日一善」(V) 1996年「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」(V)      「ダーティ・ボーイズ」(V) 1998年「ウェディング・シンガー」◇「ウォーターボーイ」◇ 1999年「ビッグダディ」◇ 2000年「リトル・ニッキー」◇ 2001年「アニマルマン」▲ 2002年「Mr.ディーズ」◇「パンチドランク・ラブ」◇      「ホット・チック」▲ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇ 2004年「50回目のファースト・キス」◇      「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ロンゲスト・ヤード」◇ 2006年「もしも昨日が選べたら」◇ JACK NICHOLSON  ジャック・ニコルソン 誕生日 1937/4/22 出身 米ニュージャージー州ネプチューン 大学卒業後、MGMの動画部門で働き、 56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。 「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」でアカデミー主演男優賞、 「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。 「イージーライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、 「さらば冬のかもめ」「アバウト・シュミット」などで 12度アカデミー賞にノミネートされている。 監督作として78年「ゴーイング・サウス」、 90年「黄昏のチャイナ・タウン」など。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1956年「お茶と同情」 1961年「青春のさまよえる時」      「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」 1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」 1965年「ミスタア・パルバー」 1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」「マシンガン・シティ」「銃撃」 1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」 1969年「イージーライダー」 1970年「晴れた日に永遠が見える」      「ファイブ・イージー・ピーセス」 1971年「愛の狩人」 1972年「キング・オブ・マーヴィン・ガーデン儚き夢の果て」 1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「トミー」      「さすらいの二人」 1976年「おかしなレディキラー」「カッコーの巣の上で」      「ミズーリ・ブレイク」「ラスト・タイクーン」 1978年「ゴーイング・サウス」 1980年「シャイニング」 1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」 1982年「ボーダー」 1983年「愛と追憶の日々」 1985年「女と男の名誉」 1986年「心みだれて」 1987年「イーストウィックの魔女たち」      「ブロードキャスト・ニュース」「黄昏に燃えて」 1989年「バットマン」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1992年「お気に召すまま」「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」 1994年「ウルフ」 1995年「クロッシング・ガード」 1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」 1997年「恋愛小説家」 1999年「ビートニク」 2001年「プレッジ」◇ 2002年「アバウト・シュミット」◇ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇「恋愛適齢期」 2006年「ディパーテッド」 その他の出演者: Luis Guzman .... Lou Jonathan Loughran .... Nate Kurt Fuller .... Frank Head, Dave's Boss Krista Allen .... Stacy January Jones .... Gina John Turturro .... Chuck Lynne Thigpen .... Judge Brenda Daniels Nancy Walls .... Flight Attendant Woody Harrelson .... Galaxia/Security Guard Gary Kevin Nealon .... Sam, Dave's Lawyer Allen Covert .... Andrew Adrian Ricard .... Rose Rydell User Rating: 6.0/10 (22,388 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: tabunoさん Utah, USA 2003年4月13日 ぎくしゃくするが、楽しめる映画 アダム・サンドラーは、すばらしい。 ジャック・ニコルソンは、いつものようにクレイジーだ。 この愉快で、アダム・サンドラーらしくない映画は、最高。 ただ、仏教寺院のシーンは、侮辱的だったし、 いくつかのわざとらしいお馬鹿なシーンもあったし、 はっきり分かるカメオたち、 そうしたことが、この映画を滑稽なものにしている。 もっとも、許容範囲ではあるが。 いい感じだ。 激しい怒りが小さな怒りを解決するという哲学がある。 ちょっとしたひねりがあり、結末も満足ゆくべきものだった。 アダム・サンドラーがキチンとした演技ができる。 それをみるのは嬉しい。 私は、最近、サンドラーやジム・キャリーを尊敬するようになった。 ところどころ、場違いで、脇道にそれ、無味乾燥だが、 愉快で、ロマンティックなコメディだ。 10点満点で、7点。 オトーサン、 「取り壊される前に、一度見ておきたいな」 デイブがリンダに結婚を申し込むシーンで、 ヤンキー・スタジアムが登場します。 松坂と松井の対決のときなら、最高なのですが。 ○ヤンキー・スタジアム  (Yankee Stadium)  ニューヨークブロンクス地区にある野球場。  MLBニューヨーク・ヤンキースの本拠地。  収容人数は、5万7545人、天然芝。  ヤンキースは、ポロ・グラウンドをジャイアンツと共用していた。  しかし1920年、ベーブ・ルースがレッドソックスからヤンキースに移籍、  54本塁打をマークし、一気にスター選手になると、  年間観客動員が100万人を突破した。  メジャーリーグ史上初めてだった。  これに腹をたてたジャイアンツのジョン・マグロー監督は  「ポロ・グラウンズを使うな」とヤンキースに通告。  そこで、ブロンクス地区に球場を建設せざるをえなくなった。  1980年代のヤンキース低迷期には、周辺の治安は最悪の状態となり、  ハンバーガーショップは「天国に一番近いファーストフード店」と  揶揄されるほどだった。  2009年には新しいヤンキー・スタジアムが完成する。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


リトル・ロマンス

オトーサン、 「50インチでみてみるか」 買ったばかりでハネムーン状態です。 「おお、すごいやー」 北イタリアのヴェロナで開催された自転車レースの スタート(PARTENZA)や走りのシーンに感動しました。 原題:Little Romance (1979) 監督:George Roy Hill 原作:Claude Klotz 脚本:Allan Burns/ George Roy Hill Genre: Comedy / Romance Country: France / USA Language: French / English 上映時間:108分 あらすじ: フランスの少年ダニエルと パリの学校に入学したアメリカの少女ローレンが 出会い、ちょっとしたロマンスがはじまる。 2人は、ジュリアス老人に出会い、 その巧妙な語りに魅せられる。 10代の恋を永遠のものにすべく、 3人は、ヴェニスへ旅立つ。 出演者: Thelonious Bernard .... Daniel Michon(ダニエル) Diane Lane .... Lauren King(ローレン) Laurence Olivier .... Julius(ジュリアス老人) オトーサン、 「この少年、うまいなぁ」 名優ローレンス・オリビエが子役で出ているものと勘違い。 でも、オリビエのほうは、ジュリアス老人を演じていました。 この映画、ダイアン・レインのフアンには、見逃せない1本。 14歳、初出演の美少女です。 この映画出演を契機に彼女の人生は、女優へと変転したのです。 演技上手の少年のほうは、別の人生を選んで、歯医者になったとか。 DIANE LANE  ダイアン・レイン 誕生日 1965/1/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 79年「リトル・ロマンス」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「リトル・ロマンス」 1980年「ラスト・レター」      「CATTLE ANNIE AND LITTLE BRITCHES」 1981年「LADIES AND GENTLEMAN ,THE FABULOUS STAINS」      「NATIONAL LAMPOON GOES TO THE MOVIES」 1982年「幸福のチェッカー」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」 1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」 1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」 1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」      「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」 1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」 1995年「ジャッジ・ドレッド」◇「ワイルド・ビル」 1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇ 1998年「デッド・ロイヤル」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「オーバー・ザ・ムーン」 2000年「パーフェクト・ストーム」◇ 2001年「陽だまりのグラウンド」◆「グラスハウス」◆ 2002年「運命の女」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「トスカーナの休日」◇ 2005年「理想の恋人.COM」◇ LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11 出身 英サリー州ドーキング 出演作 1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」 1937年「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」アカデミー主演男優賞 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 その他の出演者: Arthur Hill .... Richard King Sally Kellerman .... Kay King Broderick Crawford .... Himself David Dukes .... George de Marco Andrew Duncan .... Bob Duryea Claudette Sutherland .... Janet Duryea Graham Fletcher-Cook .... Londet Ashby Semple .... Natalie Woodstein Claude Brosset .... Michel Michon Jacques Maury .... Inspector Leclerc Anna Massey .... Ms. Siegel Peter Maloney .... Martin User Rating: 7.4/10 (1,093 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは」 アカデミー賞受賞 ・作曲賞 同ノミネート: ・脚色賞 User Comments moonspinner55さん redlands, ca 2003年7月26日 ヴェニスへ行ってみたくなる。 (そして、ためいき橋にも) 少年少女の恋を描いたすばらしいラブコメ。 映画好きのフランスの少年とアメリカの女優の娘が出会い、 最後に、伝説の橋で愛の絆を永遠のものにすべく 家出してフランスからヴェニスへ行く。 だが、このロマンティックなストーリーは、 狡猾なスリの老人のつくり話に過ぎなかった。 (ローレンス・オリビエは、やや大げさな演技。 でも、老人は、やがて2人の守護者になるのだ。 流れがぎくしゃくしているし、警察の尋問シーンが重たすぎるが、 愛らしく、愉快な映画である。 アカデミー賞を受賞したDelerueの音楽が美しい。 ダイアン・レインは、これが映画デビュー。 おませな小公女だ。 聡明な目付きと魅力のハスキーボイスの 10点満点で、7.5。 オトーサン、 「moonspinner55さん、お言葉ですが、 ちっともぎくしゃくしていませんでしたよ。 少年少女の可愛さを引き立てるために、 香辛料としてわざと醜い大人たちの姿を挿入しているのです。 この監督の映画、みんな大好きだなぁ」 アカデミー賞監督です。 ○ジョージ・ロイ・ヒル  George Roy Hill, 1922/12/20 - 2002/12/27日 アメリカ合衆国の映画監督。 イェール大学で音楽を学び、第二次世界大戦中は アメリカ海兵隊のパイロットとして従軍。 俳優や舞台監督、またテレビ監督として活動し、  1964年に映画監督としてデビュー。  1969年の「明日に向かって撃て!」はアカデミー監督賞にノミネート、  1974年の「スティング」はアカデミー監督賞を受賞。  1972年の「スローターハウス5」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞している。  1990年頃から、パーキンソン病を発症し、映画の製作から離れた。  監督作  1964年「マリアンの友だち」  1966年「ハワイ」「モダン・ミリー」  1969年「明日に向って撃て!」  1972年「スローターハウス5」  1973年「スティング」  1975年「華麗なるヒコーキ野郎」  1977年「スラップ・ショット」  1979年「リトル・ロマンス」  1982年「ガープの世界」  1984年「リトル・ドラマー・ガール」  1988年「ファニー・ファーム〜勝手にユートピア」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


リチャードを探して

オトーサン、 これも、100円で投げ売りされていたビデオ。 「アル・パチーノなのになぁ」 しかも、彼の初監督作品なのです。 これって、レアものでは? 原題:Looking for Richard (1996) 監督:Al Pacino 戯曲:William Shakespeare Genre: Documentary / Drama 上映時間:112分 あらすじ: 監督のアル・パチーノは、 リチャード3世の映画とそのリハーサル風景を併置して撮った。 仲間たちと演技について、 シェイクピア劇の舞台となった時代について そして、当時起きた出来事について議論した。 英国の俳優たちとのインタビューでは、 なぜ、アメリカの俳優たちが、シェイクピア劇を演じると 問題があるのかを解き明かそうとする。 出演者: Al Pacino .... Himself/Richard III(リチャード3世) Alec Baldwin .... Himself/Duke of Clarence(本人) Winona Ryder .... Lady Anne(アン) オトーサン、 「いよいよ好きになるなぁ」 俳優としてのアルを好きですが、 素顔の彼を見ると、もっと好きになります。 AL PACINO アル・パチーノ 誕生日 1940/4/25 出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 69年「ナタリーの朝」で映画デビュー。 72年「ゴッドファーザー」、90年「ディック・トレイシー」、 92年「摩天楼を夢みて」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 73年「セルピコ」、74年「ゴッドファーザーPART2」、 75年「狼たちの午後」、79年「ジャスティス」で アカデミー主演男優賞にノミネートされる。 92年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」で アカデミー主演男優賞受賞。 96年「リチャードを探して」で初監督。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ナタリーの朝」 1971年「哀しみの街角」 1972年「ゴッド・ファーザー」 1973年「スケアクロウ」「セルピコ」 1974年「ゴッド・ファーザーPART2」 1975年「狼たちの午後」 1977年「ボビー・デアフィールド」 1979年「ジャスティス」 1980年「クルージング」 1982年「喝采の陰で」 1983年「スカーフェイス」 1985年「レボリューション めぐり逢い」 1989年「シー・オブ・ラブ」 1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」 1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇      「摩天楼を夢見て」 1993年「カリートの道」 1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」 1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」 1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇ 1998年「チャイニーズ・コーヒー」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇ 2002年「インソムニア」「ニューヨーク 最後の日々」◇「シモーヌ」◇ 2003年「リクルート」◇「ジーリ」 2004年「ヴェニスの商人」◇ 2005年「トゥー・フォー・ザ・マネー」◇ その他の出演者: Penelope Allen .... Herself/Queen Elizabeth Gordon MacDonald .... Himself/Dorset Madison Arnold .... Himself/Rivers Vincent Angell .... Himself/Grey Harris Yulin .... Himself/King Edward Timmy Prairie .... Prince Edward Landon Prairie .... Young Prince Kevin Conway .... Himself/Hastings Larry Bryggman .... Himself/Lord Stanley Kevin Spacey .... Himself/Earl of Buckingham Estelle Parsons .... Margaret Phil Parolisi .... Halberd/Messenger User Rating: 7.2/10 (3,202 votes) オトーサン、 「役づくりって、こういう風にやるんだ」 いい勉強になりました。 ・全米監督組合:ドキュメンタリー部門監督賞受賞。 User Comments: Puregoldさん United States 1999年2月2日 シェイクスピアを”普通のひと”に アル・パチーノは、このドキュメンタリー映画で、 シェイクスピアを普通の人にし、 リチャード3世の複雑な性格を描き切ろうとした。 ある種の固定観念がある。 一般人には、シェイクスピアは難解で、分かりにくい。 そしていま、興味深く、面白い映画ができた。 正直に言って、 多くのひとは、シェイクスピアに当惑している。 彼の戯曲のなかで、深遠で、とまどう戯曲 「リチャード3世」と取り組むのは、容易な仕事ではない。 だから、ガードを下げて、 この魅力的な戯曲についての 役者たちと学者たちの解釈に耳を傾けよう。 私は、映画を面白くするための この単純な試みに皮肉を感じた。 おぞましくも国王になろうと欲して、 そのためにすべての知人や愛するひとを裏切った ひとりの男の物語を語るとき、 人々を支配せんとした、この奇形の権力に飢えた男の 物語を知ることになる。 自認しているように、アル・パチーノ自身が、 自分の映画の究極の帝王になろうと欲していた。 そして、われわれすべてに、市井のひとびとに、 この古典の真の意味を伝えようとした。 ドキュメンタリーと実演との併置が、 意図的であるにせよ、そうでないにせよ、 興味深い語り口になっている。 そして、究極の皮肉は、 もっとも深遠で、知的なシェイクスピアの引用は、 街頭でインタビューされた人、 Joe Q. Publicからのものだった。 オトーサン、 「Joe Q. Publicさん、うまいこと言ったな。 ”To be, or not to be: that is the question”か」 ご存知のように、「ハムレット」の有名なセリフですが、 このセリフの解釈はいろいろあるようです。 「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」 でも、小田島雄志さんの訳のほうが、 アル・パチーノの映画について、よく当てはまっているようです。 「このままでいいのか、いけないのか。それが問題だ」 あくなき追求心、それが名優の秘密ですから。 勿論、このセリフ、われわれ市井の人にも、 問いかけているわけです。 あなたは、そのままでいいの?


恋するための3つのルール

オトーサン、 「ふーん、3つのルールがあるんだ」 最後まで、何が3つか分かりませんでした。 原題は、ギャングが適当にヒューにつけた名前です。 邦題のほうも、配給会社が適当につけたようです。 原題:Mickey Blue Eyes (1999) 監督:Kelly Makin 脚本:Adam Scheinman /Robert Kuhn Genre: Comedy / Crime / Romance Rated PG-13 for brief strong language, some violence and sensuality. Country: UK / USA 上映時間:102分 あらすじ: マイケルは、アートハウスの競売人。 ガールフレンドのジーナが、 ギャングであるフランクの娘であることを知る。 次第に、ギャング仲間に巻き込まれてしまう。 ギャングのゴッドファーザーが、 彼の精神病院にいる息子の残虐な絵画を、 アートハウスを通してマネーロンダリングすることにするや、 FBIが介入してくる。 ギャングの息子が偶然撃たれるなど、事態は手に負えなくなる。 出演者: Hugh Grant .... Michael Felgate(マイケル) James Caan .... Frank Vitale(フランク) Jeanne Tripplehorn .... Gina Vitale(ジーナ) オトーサン、 「ヒュー・グラント、いいねぇ」 ハンサムで上品なのに、 どこかひょうきんなところがあります。 この映画では、彼の困り果てている表情や仕草に、 何ともいえない、いい味がありました。 ギャングのフランク役、ジェームズ・カーン、 こういう手練の役者さん、いいですね。 ヒューとのコンビは絶妙でした。 ジーン・トリプルホーン、美人です。 でも、口が大きいので、好きなタイプじゃありません。 年をとると、好き嫌いと良い悪いの区別がなくなりがち。 気をつけなければ。 HUGH GRANT  ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 卒業後にノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、 84年からテレビに進出。 87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞獲得。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」◇ JAMES CAAN  ジェームズ・カーン 誕生日 1940/3/26 出身 米ニューヨーク・ブロンクス クイーンズで育ち、家業の精肉店は継ぐ意志はなかった。 16才でミシガン州立大学に入学、経済を学び、 フットボールの選手として活動。 その後、法律を専攻するため、ホフストラ大学へ移るが、 春休みにスタンフォード・マイスナーの ネイバー・フッド・プレイハウスの面接を受け、採用。 奨学金を獲得し、ウィン・ハンドマンに学び、 その後、オーディションを受けて最初の舞台に立つ。 61年オフブロードウェイ「輪舞」でデビュー。 64年「不意打ち」で本格映画デビュー。 69年「雨の中の女」のフットボール選手役で サン・セバスチャン映画祭最優秀男優賞受賞。 72年「ゴッドファーザー」のソニー・コルレオーネ役で アカデミー賞にノミネートされた。 息子に俳優のスコット・カーンがいる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1963年「あなただけ今晩は」(クレジットなし) 1964年「不意打ち」 1965年「栄光の野郎ども」「レッドライン7000」 1967年「エル・ドラド」「悪魔の口づけ」「テキサスの七人」      「潜水艦X−1号」 1968年「宇宙大征服」 1969年「雨のなかの女」 1970年「ブライアンの歌」 1971年「愛はひとり」 1972年「ゴッドファーザー」      「ブライアンズ・ソング/友情のタッチダウン」 1973年「シンデレラ・リバティー」 1974年「フリービーとビーン大乱戦」「熱い賭け」      「ゴッドファーザーPART2」 1975年「ファニー・レディ」「ローラーボール」 1976年「キラー・エリート」「ニューヨーク一攫千金」      「サイレント・ムービー」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「続・男と女」「カムズ・ア・ホースマン」 1979年「第2章」 1981年「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」      「愛と哀しみのボレロ」 1982年「キス・ミー・グッバイ」 1987年「友よ、風に抱かれて」 1988年「エイリアン・ネイション」 1990年「ディック・トレイシー」「ミザリー」 1991年「フォー・ザ・ボーイズ」      「ワンダー・アーム・ストーリー」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」 1993年「クォーターバック」      「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」 1995年「デンバーに死す時」 1996年「イレイザー」「フリーズ/地獄の相続人」      「ボーイコールド・ヘイト」「ダーティ・ボーイズ」 1998年「フィオナが恋していた頃」 1999年「恋するための3つのルール」      「マーロウ 最後の依頼」(TM) 2000年「誘拐犯」「裏切り者」「デッド・ヒート・コネクション」 2001年「レッド・ロック」(TM)「地獄の戦艦」(TM) 2002年「シティ・オブ・ゴースト」 2003年「ドッグヴィル」 JEANNE TRIPPLEHORN  ジーン・トリプルホーン 誕生日 1963/6/10 出身 米オクラホマ州タルサ 86年に名門ジュリアード学院に入学し、演技を学ぶ。 在学中から舞台に立ち90年に卒業。 オーディションに合格し92年「氷の微笑」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「氷の微笑」 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」 1994年「ロマンスに部屋貸します」 1995年「ウォーターワールド」 1996年「あなたに逢えるその日まで…」 1997年「スライディング・ドア」「オフィスキラー」 1998年「ベリー・バッド・ウェディング」 1999年「恋するための3つのルール」 2000年「監禁」 2002年「スウェプト・アウェイ」 その他の出演者: Burt Young .... Vito Graziosi James Fox .... Philip Cromwell Joe Viterelli .... Vinnie D'Agostino Gerry Becker .... FBI Agent Bob Connell Maddie Corman .... Carol the Photographer Tony Darrow .... Angelo Paul Lazar .... Ritchie Vitale Vincent Pastore .... Al Frank Pellegrino .... Sante Scott Thompson .... FBI Agent Lewis John Ventimiglia .... Johnny Graziosi Margaret Devine .... Helen, Michael's Assistant User Rating: 5.7/10 (9,657 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: Loads of laughs mark_s16さん London, England 2002年2月20日 いい映画だ。 みんなが、ヒュー・グラントが演じる 愛すべき英国のビジネスマン像を過大評価している。 私の知る限りでは、3作品しかない。 彼は、素敵な俳優だ。 それでいいじゃないか。 デ・ニーロ、ジョン・ウェイン、モーガン・フリーマンなどは、 いつも同じタイプの役を演じるが、観客は離れない。 この映画は、「フォー・ウェディング」や 「ノッティングヒルの恋人」のレベルに及ばない。 筋書きがやや弱い。 風刺やドライな機知を理解するには、 ある種の知性がいる。 多くの映画にあるセックスや自慰のギャグ、 アダム・サンドラーやジム・キャリーの他愛ないギャグ、 それを”ユーモア”と呼ぶのは、土台間違っている。 これは、気軽に見られて楽しめる映画だ。 終わりよりも、出だしにユーモアがある。 少なくとも、6回は大笑いできる。 10点満点で、5.7点ということはない。 強くお勧めする。 強く... 10点満点で、8点だ。 オトーサン、 「あった!」 配給会社がでっちあげたルールをみつけました。 ・ルール1 小さなうそもついてはいけません ・ルール2 彼女の父親を受け入れなければいけません ・ルール3 命をかけなければいけません


あるいは裏切りという名の犬

オトーサン、 「おすぎさん、絶賛か」 ”総ての女性は観るべき!!  男って格好じゃない、生き方だ!!” テアトル銀座まで、遠征することにしました。 おお、満席だ!!! 原題:36 Quai des Orfevres (2004) 監督:Olivier Marchal 脚本:Olivier Marchal/Franck Mancuso Julien Rappeneau/Dominique Loiseau Genre: Drama / Crime Country: France Language: French 上映時間:110分 あらすじ: パリ警視庁は、多発する強奪事件に手を焼いていた。 レオとドニの2人の警視は、次期長官を目指していた。 長官が急遽去ったため、競争はいやが上にもデッドヒートした。 普通のモラルを超え、警察とギャングの争いに似てきた。 レオは、裏情報をもとに殺人事件に巻きこまれる。 ドニは、この好機に小躍りし、レオの逮捕に向かう。 だが、悪辣にも、レオの妻カミーユを巻きこんだために、 復讐は、避けられなくなる。 出演者: Daniel Auteuil .... Leo Vrinks(レオ) Gerard Depardieu .... Denis Klein(ドニ) Valeria Golino .... Camille Vrinks(カミーユ) オトーサン、 「男の色気だ!」 ダニエル・オートゥイユ、素敵な俳優でした。 ジェラール・ドパルデュー、 「シラノ・ド・ベルジュラック」のイメージが残っていて、 到底、悪い奴とは思えません。 カミーユ役のバレリア・ゴリノも魅力的でした。 脇役で、ミレーヌ・ドモンジョが出ていました。 「あーぁ、年取ったなぁ、同い年だったっけ」 豪華な助演陣も、この映画の魅力でしょう。 DANIEL AUTEUIL  ダニエル・オートゥイユ 誕生日 1950/1/24 出身 アルジェリア オペラ歌手の父の故郷アヴィニヨンで育つ。 初舞台は6歳。 アヴィニヨン演劇祭でチェーホフ劇に出演。 17歳でオペレッタに出演した後、 パリの演劇学校で演技コースを受講する。 映画デビューは74年「ヘルバスター」。 「愛と宿命の泉」でセザール賞主演男優賞、 「八日目」でカンヌ国際映画祭男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1974年「ヘルバスター」 1979年「夢追い」 1980年「ザ・カンニング IQ=0」「華麗なる女銀行家」      「サンデー ラバーズ」 1981年「ザ・カンニング2/アルバイト情報」 1983年「ファースト・ブラッド/追悼の流儀」 1984年「優しく愛して」 1985年「愛と宿命の泉Part1/フロレット家のジャン」      「愛と宿命の泉Part2/泉のマノン」      「アスファルト・ウォリアーズ/鮮血ストリート殺人」 1987年「僕と一緒に幾日か」 1989年「ロミュアルドとジュリエット」 1992年「愛を弾く女」 1993年「私の好きな季節」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「フランスの女」 1996年「夜の子供たち」「八日目」「見憶えのある他人」      「悪魔の囁き」 1997年「リュシー・オブラック」「愛と復讐の騎士」 1998年「橋の上の娘」 1999年「ロスト・サン」「サン・ピエールの命」 2000年「メルシィ!人生」「発禁本 SADE」 2003年「レッドナイト」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」 2005年「隠された記憶」 GERARD DEPARDIEU  ジェラール・ドパルデュー 誕生日 1948/12/27 出身 仏シャトルー 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「LE BEATNIK ET LE MINET」 1971年「水の中の小さな太陽」 1972年「ラ・スクムーン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「薔薇のスタビスキー」「バルスーズ」「友情」 1975年「ジュ・テーム・モア・ノン・ブリュ」「仮面」      「ハンカチのご用意を」 1976年「1900年」「バロッコ」 1978年「バイバイ・モンキー摩天楼ラプソディ」「護衛犬都市」 1980年「アメリカの伯父さん」 1981年「終電車」「隣の女」 1982年「ダントン」「溝の中の月」 1984年「フォート・サガン」 1985年「シガニー・ウィーバーの大発掘」      「ソフィー・マルソーの刑事物語」 1986年「愛と宿命の泉」「タキシード」 1987年「悪魔の陽の下に」 1988年「カミーユ・クローデル」「夜のめぐり逢い」 1989年「美しすぎて」「お家に帰りたい」「ふたり」      「ヘンリー5世」 1990年「グリーン・カード」「シラノ・ド・ベルジュラック」 1991年「さよならモンベール」「めぐり逢う朝」      「メルシー・ラ・ヴィ」 1992年「1492コロンブス」 1993年「恋人はパパ ひと夏の恋」「ゴダールの決別」      「ジェルミナル」      「フランソワ・トリュホー 盗まれた肖像」 1994年「愛の報酬 シャベール大佐の帰還」      「ザ・マシーン私の中の殺人者」「記憶の扉」 1995年「エリザ」「俺たちは天使だ」「百一夜」 1996年「シークレット・エージェント」「ハムレット」      「僕のボーガス」「ミルドレッド」 1998年「仮面の男」 2000年「宮廷料理人ヴァテール」「102」「ヴィドック」      「レ・ミゼラブル」(TM)「メルシィ!人生」 2001年「CQ」 2002年「シティ・オブ・ゴースト」「ミッション クレオパトラ」 「微笑みに出逢う街角」 2003年「ルビー&カンタン」「ボン・ヴォヤージュ」 「サイレンス 血の呪」「恍惚」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」 2005年「ダニエラという女」 VALERIA GOLINO  バレリア・ゴリノ 誕生日 1966/10/22 出身 イタリア・ナポリ シリアスからコメディまで演技幅自在何でもこなす 英・仏・ギリシャ語が堪能な国際派女優。 14才の頃から学校生活と平行してモデルで活躍。 リナ・ウェルトミュラー監督に認められ83年映画デビュー。 86年「STORIA D'AMORE」でベネチア映画祭最優秀女優賞を手にした。 代表作は「ホット・ショット」「ホット・ショット2」 や「レインマン」のヒロイン役。 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「ブラインド・デート」 1985年「子供は何でも知っている」 1987年「タンジール/復讐の夏」      「フェラーラ物語/「金縁の眼鏡」より 1988年「三人姉妹」「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」      「レインマン」 1990年「マスカレード/仮面の愛」 1991年「ホット・ショット」「インディアン・ランナー」      「イヤー・オブ・ザ・ガン」 1993年「ホット・ショット2」 1994年「不滅の恋ベートーヴェン」 1995年「フォー・ルームス」「リービング・ラスベガス」      「エスケープ・フロム・L.A.」 1996年「ジェイド」 1999年「彼女を見ればわかること」 2001年「HOTEL」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」 その他の出演者: Andre Dussollier .... Robert Mancini Mylene Demongeot .... Manou Berliner Roschdy Zem .... Hugo Silien Daniel Duval .... Eddy Valence Francis Renaud .... Titi Brasseur Catherine Marchal .... Eve Verhagen Guy Lecluyse .... Groluc Alain Figlarz .... Francis Horn Vincent Moscato .... Jenner Anne Consigny .... Helene Klein Stephane Metzger .... Smao Solene Biasch .... Lola Vrinks (11 ans) Aurore Auteuil .... Lola Vrinks (17 ans) User Rating: 7.2/10 (2,346 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 セザール賞ノミネート: ・作品賞 ・監督賞:オリヴィエ・マルシャル ・主演男優賞:ダニエル・オートゥイユ ・助演男優賞:アンドレ・デュソリエ ・助演女優賞:ミレーヌ・ドモンジョ ・脚本賞 ・音響賞 ・編集賞 User Comments: bostonboyさん France 2005年7月7日 去年最高の映画だった! マイケル・マンの「ヒート」のフランス版だ。 ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューは、 フランスのアル・パチーノやロバート・デニーロだ。 こうした重量級の俳優たちが、実にいい仕事をしている。 この警官ドラマでは、 2人は、親友であり、パリ警視庁の同僚だった。 違う部門で競争しあっていた。 ドパルデューは、臆病で道義なき警官を演じる。 オートゥイユは、家族思いで、 欠点も多いが、同僚よりは、道義的だった。 この映画にはパリの暗部が描かれている。 それはフランス人以外のひとびとが、 フランス映画でみることができないものだ。 例えば、暴徒、ギャング、都会のゲットーである。 きれいなカフェやエッフェル塔の代わりに、 小路や団地が出てくる。 イタリアの女優バレリア・ゴリノが、オートゥイユの妻を演じている。 オートゥイユ演じるレオは、 自分の職業の醜い面について話さないことで、妻を守ろうとする。 だが、彼らの手に負えない事態になって、 彼女は巻きこまれてしまう。 監督は、すべてを巧みにセットした。 結末がキライなひともいるようだ。 私は、すばらしい映画だと思う。 まったく失望しなかった。 助演陣では、Andre Dussolierがいい仕事をしている。 彼は、フランスでは有名だ。 実に好きな映画だ。 強くお奨めしたい! オトーサン、 「セザール賞8部門ノミネートか」 ○セザール賞(Cesar Award) フランス国内でもっとも権威ある映画賞。 フランス版アカデミー賞。 フランスにアメリカのアカデミー賞のような映画賞がないことは、 フランス映画界にとって様々な意味で損失と考えた ジョルジュ・クラヴァンヌ氏が映画賞の創設に尽力、 1975年に、映画芸術技術アカデミーを設立、 翌76年4月3日に第1回の授賞式が開催された。 映画賞の名前となっている「セザール」は、 「オスカー」を強く意識したクラヴァンヌ氏が、 友人で著名な彫刻家セザールの名前から命名。 近年は、毎年2月後半から3月前半にかけて開催される。 ・セザール賞:最優秀作品賞  2005年 第31回 真夜中のピアニスト  2004年 第30回 L'Esquive  2003年 第29回 みなさん、さようなら  2002年 第28回 戦場のピアニスト  2001年 第27回 アメリ  2000年 第26回 ムッシュ・カステラの恋  1999年 第25回 エステサロン/ヴィーナス・ビューティ  1998年 第24回 天使が見た夢  1997年 第23回 恋するシャンソン  1996年 第22回 リディキュール  1995年 第21回 憎しみ  1994年 第20回 野性の葦  1993年 第19回 スモーキング/ノースモーキング  1992年 第18回 野性の夜に  1991年 第17回 めぐり逢う朝  1990年 第16回 シラノ・ド・ベルジュラック  1989年 第15回 美しすぎて  1988年 第14回 カミーユ・クローデル  1987年 第13回 さよなら子供たち  1986年 第12回 テレーズ  1985年 第11回 赤ちゃんに乾杯!  1984年 第10回 フレンチ・コップス  1983年 第9回 愛の記念に  1982年 第8回 愛しきは、女/ラ・バランス  1981年 第7回 人類創世  1980年 第6回 終電車  1979年 第5回 テス  1978年 第4回 銀行  1977年 第3回 プロビデンス  1976年 第2回 パリの灯は遠く  1975年 第1回 追想  出典:http://www.allcinema.net/prog/award_top.php?num_a=19


クリスマス・ツリー

オトーサン、 100円で投げ売りされていたビデオを発見。 「007を撮ったテレンス・ヤング監督の映画だというのに...」 そして、主演のウィリアム・ホールデン。 公開中の「007/カジノ・ロワイヤル」(2006)の 同名映画(1967)にも出ています。 これも、幸せな偶然でしょうか? 原題:L'Arbre de Noel(1969)    The Christmas Tree 監督・脚本:Terence Young 原作:Michel Bataille Genre: Drama Country: France / Italy Language: French 上映時間:100分 あらすじ: 母親の死後、10歳のパスカルは、 休日をお金持ちの父親ローレンと過ごす。 ある日、コルシカの海辺でダイビングをしているとき、 航空機が海に墜落した。 休日は、ローレンの恋人カトリーヌも加わり、 楽しいものだった。 だが、まもなく青いあざがパスカルの顔に現れる。 破壊された航空機で運ばれていた核兵器に汚染されたのだ。 あと6ケ月の命だった。 ローレンが息子にやってやれることは、 残された6ケ月を息子と最高に過ごすことだけだった。 出演者: William Holden .... Laurent Segur(ローレン) Brook Fuller .... Pascal Segur(パスカル) Virna Lisi .... Catherine(カトリーヌ) Bourvil .... Verdun(ベルダン) オトーサン、 「この坊や、可愛いなぁ」 ウィリアム・ホールデン、久しぶり。 「麗しのサブリナ」や「戦場にかける橋」、 さらに「007/カジノ・ロワイヤル」(1967)を思いだします。 WILLIAM HOLDEN  ウィリアム・ホールデン 誕生日 1918/4/17-1981/11/16 出身 米イリノイ州オファロン カリフォルニア州パサデナ短大から パサディナ・プレイハウスに入り演劇を学んだが、 パラマウント社からスカウトされ、 39年「ゴールデン・ボーイ」で映画デビュー。 大戦中に空軍に入隊、戦後再び映画界に復帰。 53年「第17捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞。 代表作は「麗しのサブリナ」「パリで一緒に」など。 出演作 1939年「ゴールデン・ボーイ」「前科者」 1940年「我等の町」「アリゾナ」 1941年「空の要塞」「掠奪の町」 1943年「俳優志願」 1947年「ハリウッド・アルバム」「恋文騒動」 1948年「コロラド」「荒原の女」 1949年「テキサス決死隊」 1950年「ボーン・イエスタディ」「サンセット通り」      「武装市街」 1951年「太平洋の虎鮫」「戦場の誓い」 1952年「黒い街」 1953年「月蒼くして」「第17捕虜収容所」「女性よ永遠に」      「ブラボー砦の脱出」 1954年「重役室」「トコリの橋」「麗しのサブリナ」「喝采」 1955年「慕情」「ピクニック」 1956年「ロケット・パイロット」「誇りと冒涜」 1957年「戦場にかける橋」 1958年「鍵」 1959年「騎兵隊」 1960年「スージー・ウォンの世界」 1961年「偽の売国奴」 1962年「誘惑の夜」「ライオン」 1963年「パリで一緒に」 1964年「第7の暁」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「コマンド戦略」 1969年「クリスマス・ツリー」「ワイルド・バンチ」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「復讐の荒野」 1973年「愛のそよ風」 1974年「タワーリング・インフェルノ」「ダーティハンター」 1976年「ネットワーク」 1978年「オーメン2/ダミアン」「悲愁」「オフサイド7」 1979年「アシャンティ」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アドベンチャーロード」「S・O・B」 VIRNA LISI  ビルナ・リージ 誕生日 1937/9/8 出身 イタリア・アンコーナ 大学時代、フランチェスコ・マゼーリ監督に見いだされて、 53年映画デビュー。 ハリウッドではプラチナ・ブロンドの髪と美貌から <第二のジーン・ハーロー>としてセクシー路線で売り出そうとするが、 演技派のビルナには水があわなかった。 94年仏映画「王妃マルゴ」でカンヌ映画祭主演女優賞を獲得した。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1958年「金と女と機関銃」 1961年「逆襲!大平原」「100人のスカート作戦」 1962年「地上最笑の作戦」「エヴァの匂い」 1963年「黒い情事」「黒いチューリップ」 1964年「カサノヴァ’70」 1965年「女房の殺し方教えます」「ゴールデン・ハンター」      「女と男と金」「バンボーレ」 1966年「蜜がいっぱい」「クイーン・メリー号襲撃」      「おれの女に手を出すな」 1967年「女と将軍」「25時」 1969年「クリスマス・ツリー」「サンタ・ビットリアの秘密」      「火曜日ならベルギーよ」 1970年「狼の賭け」「雨のエトランゼ」 1972年「青ひげ」 1973年「エスピオナージ」 1978年「エルネスト/美しき少年」 1980年「スキャンドール」 1987年「I LOVE N.Y.〜ニューヨーク恋物語〜」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「心のおもむくままに」 その他の出演者: Madeleine Damien .... Marinette Mario Feliciani .... Le docteur Friedrich von Ledebur .... Vernet Georges Douking .... L'animalier Michel Thomass .... L'ami corse Jean-Pierre Castaldi .... Le motard de la gendarmerie Yves Barsacq .... Le pompiste France Daunic .... La monitrice User Rating: 5.9/10 (100 votes) オトーサン、 「このスコア、低すぎる!」 核兵器批判がいけなかったのでしょうか? 「007/ロシアより愛をこめて」のように爽快でしたし、 テーマ音楽も、「禁じられた遊び」と同じで素敵でした。 User Comments: createdn65さん Illinoios 1999年12月8日 この映画好きだ 子供の頃、この映画をみたことを覚えている。 毎年見ている。 見たのは、10年前。 私はいつも1年のこの時期にリストをチェックするが、 いつもいい映画があるわけではない。 この映画、これまでみたうちで、最高のクリスマス映画だ。 私の子供らはまだこの映画をみていないが、 きっと私と同じ年頃になれば、私と同様に好きになるだろう。 みんな賛成してくれ! オトーサン、 「大好きな監督だなぁ」 テレンス・ヤングの経歴をみましょう。 TERENCE YOUNG  テレンス・ヤング 誕生日 1915/6/20-1994/9/7 出身 中国・上海 ケンブリッジ大学在学中に 映画研究会に属したのがきっかけで映画界を目指す。 ロンドン・フィルムで働き、ルネ・クレールなどの助監督に付き 原案やシナリオも執筆。 第二次世界大戦中はイギリス陸軍に従軍し、ドキュメンタリーを演出。 47年に“Corrider of Mirror”で監督デビュー。 62年の「007/ドクター・ノオ」で注目され、 「007/ロシアより愛をこめて」の世界的ヒットで 娯楽監督としての名声を確立。 「暗くなるまで待って」、「クリスマス・ツリー」、 「夜の訪問者」、「レッド・サン」、「バラキ」が代表作。 94年、心臓発作のために死亡。 監督作 1950年「撃滅戦車隊3000粁」 1951年「鷲の谷」 1953年「赤いベレー」 1955年「王女アナ・メンドーサ」 1956年「死の猛獣狩」「ナイルを襲う嵐」(共) 1957年「虎の行動」「熱砂の舞」 1958年「今は死ぬ時ではない」 1959年「若き飛行の群れ」 1960年「ブラック・タイツ」「地獄の罠」 1962年「007は殺しの番号」 1963年「ロシアより愛をこめて」「007/危機一髪」 1965年「モール・フランダースの愛の冒険」      「007/サンダーボール作戦」      「秘密大戦争」 1966年「悪のシンフォニー」 1967年「残虐の掟」「トリプルクロス」「暗くなるまで待って」 1968年「うたかたの恋」 1969年「クリスマス・ツリー」 1971年「夜の訪問者」 1972年「レッド・サン」「バラキ」 1973年「アマゾネス」 1974年「クランスマン」 1979年「華麗なる相続人」 1984年「ジグソーマン」


セレンディピティ

オトーサン、 「おお、セレンディピティだ!」 NYの風物詩、ロックフェラーセンターの光景です。 わが家の12月のカレンダー写真が、この映画に出てきました。 ”セレンディピティ”とは、”幸せな偶然”という意味。 アッパーイーストにあるこのカフェ、 メグ・ライアンの「電話で抱きしめて」のカフェと同じく、 人気が出るかも。 原題:Serendipity (2001) 監督:Peter Chelsom 脚本:Marc Klein Genre: Comedy / Romance / Fantasy Rated PG-13 for a scene of sexuality, and for brief language. Country: USA Language: English / French 上映時間:90分 あらすじ: ジョナサンとサラは、NYのブルーミングデールズへ。 それぞれの恋人へのクリスマス・プレゼントに、 手袋を買おうとして、同じ手袋に手を差し出す。 そんな出会いのあと、 2人は、カフェ”セレンディピティ”で、お茶をのむ。 ジョンは、出会いを確かなものにしたかったが、 サラは、愛は一時的なもの、冷却期間を置こうという。 その後、2人は出会うこともなく、それぞれ別の相手と婚約する。 だが、運命のいたづらで、2人は再会へ。 ジョンは、親友の助けを借りて、彼女を探しはじめる。 サラは、ミュージシャンの婚約者と破局し、 運命の再会を信じて.親友とカリフォルニアからニューヨークへ飛ぶ。 ニヤミスが続き、シェイクスピア劇のようなドタバタが続くが、 運命は、最後の最後になって、2人に微笑むのだった。 出演者: John Cusack .... Jonathan Trager(ジョナサン) Kate Beckinsale .... Sara Thomas (サラ) Eugene Levy .... Bloomingdale's Salesman(店員) オトーサン、 「いいカップルだ!」 とくに、ケイト・ベッキンセールは、可愛くて、 これまで見たうちで、最高の出来でした。 脇役ですが、ユージーン・レヴィ、笑えます。 こんな店員がブルーミングにいるとは思えませんが... JOHN CUSACK ジョン・キューザック 誕生日 1966/6/28 出身 米イリノイ州シカゴ 姉はアン・キューザック、ジョーン・キューザック、 兄はビル、妹にスージーがいる。全員俳優。 幼少からCMに出演。 ピヴン・シアター・ワークショップで学ぶ。 83年「恋のスクランブル」で映画デビュー。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「恋のスクランブル」 1984年「グランビューU・S・A」「すてきな片思い」 1985年「シュア・シング」 1986年「スタンド・バイ・ミー」「やぶれかぶれ一発勝負」       「ワン・クレイジー・サマー」「ナティ物語」 1987年「トラブル・バケーション」「ブロードキャスト・ニュース」 1988年「エイトメン・アウト」「テープヘッズ」 1989年「シャドー・メーカーズ」「セイ・エニシング」 1990年「グリフターズ/詐欺師たち」 1991年「トゥルー・カラーズ」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「蜃気楼ハイウェイ」      「ボブ・ロバーツ」「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「心の地図」「ビッグ・マネー・ブルース」 1994年「ブロード・ウェイと銃弾」「ケロッグ博士」 1996年「訣別の街」「スマイル・ライク・ユアーズ」 1997年「アナスタシア」(声)「コン・エアー」◆      「ポイント・ブランク」◇「真夜中のサバナ」 1998年「シン・レッド・ライン」◆「フィオナが恋していた頃」◆ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◇「マルコヴィッチの穴」◇      「クレイドル・ウィル・ロック」◆「シカゴ・ドライバー」◇      「ジャック・ブル」(TM) 2000年「ハイ・フィデリティ」◇ 2001年「アメリカン・スウィートハート」◇「セレンディピティ」◇ 2002年「アドルフの画集」「アダプテーション」▲ 2003年「“アイデンティティー”」◇「ニューオーリンズ・トライアル」◇ 2005年「理想の恋人.COM」◇ KATE BECKINSALE  ケイト・ベッキンセール 誕生日 1973/7/26 出身 英ロンドン 1999年、恋人マイケル・シーンとの間に長女リリーを儲ける。 2004年、「アンダーワールド」のレン・ワイズマン監督と結婚。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「から騒ぎ」 1994年「レタッチ/裸の微笑」 1995年「COLD COMFORT FARM」「月下の恋」「ホーンテッド」◇ 1997年「シューティング・フィッシュ」 1998年「ブレークダウン・パレス」◇      「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」◇ 2000年「金色の嘘」 2001年「パール・ハーバー」◇「セレンディピティ」◇ 2002年「しあわせの法則」◇ 2003年「アンダーワールド」◇ 2004年「ヴァン・ヘルシング」◇「アビエイター」◆ 2005年「アンダーワールド:エボリューション」◇ 2006年「もしも昨日が選べたら」◇ EUGENE LEVY  ユージーン・レヴィ 誕生日 1946/12/17 出身 カナダ・オンタリオ州ハミルトン 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「ランニング」 1983年「ナショナル・ランプーン/ホリデー・ロード4000キロ」 1984年「スプラッシュ」 1986年「クラブ・パラダイス」 1986年「私立ガードマン−全員無責任−」 1991年「花嫁のパパ」 1992年「チャンネル・アドベンチャー」「モンテカルロ殺人事件」      「カウチポテト・アドベンチャー」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「クローンズ」 1999年「アメリカン・パイ」 2000年「ドッグ・ショウ!」「天国から来たチャンピオン2002」 2001年「アメリカン・サマー・ストーリー」「セレンディピティ」 2003年「女神が家にやってきた」 「アメリカン・パイ3:ウェディング大作戦」 2004年「二ューヨーク・ミニット」 その他の出演者: David Sparrow .... Josh's Dad Jeremy Piven .... Dean Kansky Bridget Moynahan .... Halley Buchanan Marcia Bennett .... Mrs. Louis Trager John Corbett .... Lars Hammond Brenda Logan .... Sarah, Hair Stylist Mike Benitez .... Gerald, Superintendent Lucy Gordon .... Caroline Mitchell Molly Shannon .... Eve Ajay Mehta .... Pakistani Cab Driver Kevin Kean Murphy .... Man on Street User Rating: 6.5/10 (15,479 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 姑息なひねりがなかったら、名作になったのに。 User Comments: ZazuPittsさん St. Louis, MO 2002年10月17日 この頃、シニカルなひとが増えすぎ 幸せな偶然... 私は、旧友と飲むことにした。 彼は、町に戻ってきたのだ。 遅れてしまって、 いつもの場所が空いていなかったので、 いつもとはちがう街路の反対側に駐車した。 私は、別の友人に偶然出会って、 彼は、ダーツのチームに加わらないかと誘ってくれた。 そこで、ある男と知りあって、一晩中しゃべりあった。 夜が明けて、男と自分のクルマに戻った。 帰り道、わたしたちの道は、再び交錯した。 手短に言うと、わたしたちの道は、再び交錯した。 翌日、彼は私に求婚した。 2年待った。 結婚し、12年経過している。 恥ずかしいことだが、 出会ったとき、関係をもった。 起きてしまったのだ! そんな体験をもつ私だが、 この映画には、いくつか問題があると思う。 俳優たちも、ストーリーも好きだ。 おお神様、みんなそうシニカルにならないように!!! オトーサン、 「NYに行くひとは、 その前に、この映画をみるといいかも」 ・ブルーミングデール:素敵なデパート ・セントラルパーク:NYとは思えぬ広大な自然 ・ウォールドルフ・アストリア:最高級ホテル ・ロックフェラーセンター:クリスマス・イルミネーションの名所 ・セントバーソロミュー教会:敷地内にレストランあり ○ブルーミングデールズ (Bloomingdale's)  アメリカに店舗を保有するチェーンデパートメントストア。  アメリカ国内で全36 店舗を所有しており、  広い敷地で高級用品を多く扱っていることが多い。  ブルーミーの愛称でよばれていれ、アメリカを代表するデパートのひとつ。  平均価格は、高級デパート、サックス・フィフス・アベニューや  ノルドストルム、ニーマン・サーカスよりやや高い。  ジョセフ・ブルーミングとライマン・ブルーミングの兄弟によって創立される。  1872年、彼らがニューヨークに定住してきた際に開いた、  ヨーロッパの衣料品を販売する店が発展し、のちのブルーミングデールズとなった。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ダンシング・ハバナ

オトーサン、 「しまった!第2作を借りてしまった」 第1作、「ダーティ・ダンシング」(1987)は、 リゾートを訪れた娘が経験する恋を 激しくセクシーなダンスとともに描いたもの。 監督は、エミール・アルドリーノ 主演は、パトリック・スウェイジとジェニファー・グレイ。 アカデミー賞主題歌賞を受賞しています。 原題:Dirty Dancing: Havana Nights (2004) 監督:Guy Ferland 原作:Kate Gunzinger/Peter Sagal 脚本:Boaz Yakin/ Victoria Arch Genre: Romance / Drama Rated PG-13 for sensuality. 上映時間:86分 あらすじ: アメリカ娘ケイティと両親が、キューバにくる。 ちょうどキューバ革命が勃発する前だった。 彼女は、地元の青年ハビエルに出会う。 ハビエルは、彼女のダンスの才能をみぬき、彼女に恋する。 だが、カストロ一派はアメリカ人に国外退去を命じる。 彼女は、キューバにとどまるべきか、去るべきか? 出演者: Romola Garai .... Katey Miller(ケイティ) Diego Luna .... Javier Suarez(ハビエル) Jonathan Jackson .... James Phelps(ジェームス) オトーサン、 「学芸会レベルだなぁ」 その他の出演者: Sela Ward .... Jeannie Miller John Slattery .... Bert Miller Mika Boorem .... Susie Miller January Jones .... Eve Rene Lavan .... Carlos Suarez Mya .... Lola Martinez Polly Cusumano .... Polly Chris Engen .... Steph Tommy Kavelin .... Senor Alonso Wilmer Cordero .... Teacher Charlie Rodriguez .... Grandpa Suarez Donato Poveda .... Troubador User Rating: 5.6/10 (3,642 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 (参考)「ダーティ・ダンシング」5.9 User Comments: Naisy68さん United States 2005年2月23日 実にいい映画 他日、この映画を借りた。 「ダーティ・ダンシング」の続編の出来をみたかっただけだ。 だが、見てよかった。 いい映画だ! ストーリーがいい。 キューバの歴史を一瞥できる。 私の新しいお気に入り映画になった。 音楽とダンスが相俟って、ファンタスティックな映画になっている。 第1作のDVDと比べてもしょうがない。 それ自体で、評価すべきだ。 見る価値はある。 若い役者たちが登場人物を見事に演じている。 買って持っていたい映画だ。 そんな映画は少ない。 プロデューサー、監督、関係者に感謝したい。 友人や家族に推奨したい。 オトーサン、 「もっと音楽を聞かせてほしかったなぁ」 もともとは奴隷の歌ですから、 悲しくて、強く心に訴える力があって、 現世のすべての苦しみを忘れ、 天に昇っていけるような気持ちになれます。 学生時代、ルンバやマンボをよく踊りましたっけ。 ○キューバ音楽  スペイン系とアフリカ系の音楽が融合して生まれたもの。  アメリカのジャズなどとともに20世紀大衆音楽に大きな影響を与えた。  代表的なキューバ音楽は、スペインのギターとアフリカの太鼓を組み合わせた  ルンバやソンである。  ハバネラのようにスペイン音楽の要素が色濃く残っているものもある。  1930年、ソンによってアメリカで有名となり、世界に広まった。  1950年代には、マンボが世界的に流行した。  1959年のキューバ革命後は、世界に広がる経路が狭まった。  冷戦後、1990年代になると、ニューヨーク・サルサの影響を受けた  ティンバがキューバで流行した。  また、1990年代末には古老ミュージシャン達を扱った映画  (「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」)やツアーが流行となり、  再び音楽の交流が活発になっている。  出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ウィンブルドン

オトーサン、 「ウィンブルドンか、行ったな」 その昔、テニスに狂っていた頃、 ロンドンに行き、聖地ウィンブルドンを訪れました。 郊外電車に乗って、30分。 瀟洒な家が並ぶ郊外住宅地をぬけて徒歩20分、 ようやくスタジアムに着いて、 かの有名なセンターコートへ急ぎました。 「ありゃ、こんなに粗末な木製スタジアムなのか」 選手権が終わった後なので、芝生もボロボロでした。 おみやげに帽子などを買ったら、 売店のおばさんが、あたしもう帰るところなの、 駅まで送ってあげるわと言ってくれました。 ”ボロを着てても、心は錦!”という言葉が浮かびました。 原題:Wimbledon (2004) 監督:Richard Loncraine 脚本:Adam Brooks/Jennifer Flackett Rated PG-13 for language, sexuality and partial nudity. Country: UK / France Language: English Genre: Comedy / Drama / Romance / Sport 上映時間:98分 あらすじ: ピーターは、英国のテニス選手。 現在、世界ランキング119位で、引退間際だった。 2週間にわたって行こなわれる ウィンブルドン選手権の芝生のコートで 最後のチャンスに賭けていた。 上昇気流に乗った「テニス界の悪ガキ」 リジーも、同じ気持ちだった... 出演者: Paul Bettany .... Peter Colt(ピーター) Kirsten Dunst .... Lizzie Bradbury(リジー) Sam Neill .... Dennis Bradbury(デニス) オトーサン、 「2人とも、テニスがうまいなぁ」 とくに、ポール・ベタニー、 どんな名選手よりも、見事にプレイしていました。 キルスティン・ダンスト、 美女ではありませんが、 いい娘だなと思わせる演技力があります。 ...でも、「マリー・アントワネット」は いくらなんでも、似合わないような気がします。 でも、本編を見ると、予告編の印象が変わるかも。 そんな演技力がこのひとにはあります。 PAUL BETTANY  ポール・ベタニー 誕生日 1971/5/27 出身 英ロンドン 祖母の代から続く演劇一家で育つ。 ドラマ・センターで演技を学び、 ウエスト・エンドの「インスペクター・コールズ」で舞台デビュー。 97年「ベント 堕ちた饗宴」で映画デビュー。 2000年「ギャングスター・ナンバー1」の初主演で 英国インディペンデント・スピリット映画賞と ロンドン映画批評家協会賞の新人賞にノミネートされる。 2001年「ビューティフル・マインド」で ロンドン映画批評家協会賞英国人男優賞受賞。 2001年「ROCK YOU![ロック・ユー!]」では 同賞助演男優賞受賞。 2003年「マスター・アンド・コマンダー」で イヴニング・スタンダード・アワード英国人男優賞、 ロンドン映画批評家協会賞助演男優賞、 エル・スタイル・アワード最優秀男優賞受賞。 アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた。 妻は女優ジェニファー・コネリー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「ベント 堕ちた饗宴」 1998年「スカートの翼広げて」◆ 2000年「キス★キス★バン★バン」◇      「ギャングスター・ナンバー1」◇      「デッドベイビーズ」◇ 2001年「ROCK YOU![ロック・ユー!]」◆      「ビューティフル・マインド」◆ 2003年「ドッグヴィル」◇「マスター・アンド・コマンダー」◇ 2004年「ウィンブルドン」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇「ダ・ヴィンチ・コード」◆ KIRSTEN DUNST キルスティン・ダンスト 誕生日 1982/4/30 出身 米ニュージャージー州ポイントプレザント 3才で芸能界入りし、70本以上のCMに出演。 89年「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。 94年「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で ゴールデン・グローブ賞ノミネート、 ブロックバスター・ビデオ・アワードの助演新人賞、 MTVアワードのベスト・ブレークスルー・アーティスト賞、 サターン・アワードのベスト・ヤング・アクトレス賞を受賞。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1990年「虚栄のかがり火」 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」      「若草物語」      「ジム・キャリー IN ハイ・ストラング」 1995年「ジュマンジ」◇ 1996年「マザー・ナイト」 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」 1998年「スモール・ソルジャーズ」◇      「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◇      「わたしが美しくなった100の秘密」      「タイム・ラビリンス 時空の扉」      「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」 2000年「クロウ 復讐の翼」「デッド・ヒート・コネクション」 2001年「チアーズ!」◇「クレイジー/ビューティフル」◇      「ブロンドと柩の謎」◇ 2002年「スパイダーマン」◇ 2003年「ケイナ」(声)「モナリザ・スマイル」◇ 2004年「スパイダーマン2」◇[エターナル★サンシャイン」◆      「ウィンブルドン」◇ 2005年「エリザベスタウン」◇ 2006年「マリー・アントワネット」◇ その他の出演者: Kyle Hyde .... Monte Carlo Opponent Robert Lindsay .... Ian Frazier Celia Imrie .... Mrs. Kenwood Penny Ryder .... Mrs. Littlejohn Annabel Leventon .... Mrs. Rossdale Amanda Walker .... Country Club Tennis Lady James McAvoy .... Carl Colt Bernard Hill .... Edward Colt Eleanor Bron .... Augusta Colt Marina Morgan .... Hotel Receptionist Barry Jackson .... Danny Oldham Nikolaj Coster-Waldau .... Dieter Prohl User Rating: 6.4/10 (8,984 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: mystery_angel12さん Melbourne, Australia 2004年12月18日 テニス映画 たくさんのテニス映画がある。 だから、新作が出たと聞くと、 テニス・フアンは、すぐに見て、すぐに良否を判断する。 これは、英国の有名なウィンブルドン選手権の映画で、 ロマンティック・コメディである。 テニス映画をみた場合、多くのひとは落胆する。 テニスのシーンが少ないのだ。 テニス選手の間のロマンスばかりを描きたがる。 私は、この映画が好きだ。 意表をつき、ロマンティックで、愉快だ。 実在のテニス・カップルを彷彿とさせるし、 異なる場所や生まれ育ちでありながら、 ひとはその人生を変えることができるといういいお手本がある。 ロマンティック・コメディやスポーツ映画が好きならば、 迷うことなく、この映画を推薦したい。 オトーサン、 「そりゃ、熱狂するはず」 ”ウィンブルドン現象”という言葉があって、 地元英国の選手は優勝できないのです。 それをまったく期待していなかった 世界ランキング119位の選手が、勝ち進んでいき、 ついに、あのセンターコートに姿を現すのですから、 観客が熱狂しないはずはありません。 この事実を知っているかどうかで、 この映画のお楽しみ度は変わってくるでしょう。 ○ウィンブルドン選手権  The Championships, Wimbledon  テニス4大国際大会の1つ。  毎年6月最終月曜日から2週間の日程で行われる。  名称は、開催地のウィンブルドン(ロンドン南西部)に因む。  この大会のためにしか使われない「センターコート」がある  「オールイングランド・ローンテニス&クローケー・クラブ」で行われる。  グランドスラム4大会中最も古い歴史を持ち、芝生コートで行われる。  120年以上の伝統と格式を持ち、「白いウェア」が義務づけられている。  第1週と第2週の中間日となる日曜日を休養日にする伝統があったが、  1991年、日程消化のため、はじめてミドル・サンデーに開催された。  1997年、2004年にもミドル・サンデーに試合が行われた。  2002年には1番コートの近くに、バック・スクリーンで試合を観戦できる  新スポットが設置され、当地の英雄ティム・ヘンマンにちなんで  “ヘンマン・ヒル”という名称がつけられた。  入場券は前売りだが、ミドル・サンデーには当日入場券が発売され、  いつもは静かな会場が熱狂的な賑わいをみせる。  地元なのに、英国の優勝者が出ないことでも知られる。  女子シングルスでは、バージニア・ウェード(1977)、  男子シングルスでは、フレッド・ペリー(1936)が最後である。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


勝利の朝

オトーサン、 「勝利の朝?戦争映画かな?」 映画の字幕では、”夜明けの光”とありました。 そのほうが、正しいように思います。 朝露のようにはかないのが普通ですが、 キャサリン・ヘプバーンはちがいます。 原題:Morning Glory (1933) 監督:Lowell Sherman 戯曲:Zoe Akins 脚本:Howard J. Green Genre: Drama Color: Black and White 上映時間:74分 あらすじ: エヴァは、女優志願。 ニューヨークの舞台でブレイクしようとしている。 大変な楽天家でおしゃべり。 彼女の才能よりも、美貌が、 先輩の俳優、プロデューサー、脚本家を魅了する。 彼女はスターになれるだろうか、端役で終わるのだろうか? 夜明けの光と同じく、花の命は短いのだろうか? 出演者: Katharine Hepburn .... Eva Lovelace (エヴァ) Douglas Fairbanks Jr. .... Joseph Sheridan(シェリダン) Adolphe Menjou .... Louis Easton(イーストン) オトーサン、 「フアンになった!」 あまり好きなタイプではないのですが、 この作品を見ると、好きにならざるをえません。 26歳とは思えないほど見事な演技でした。 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、RKOにスカウトされ、 32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 その後、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、 81年「黄昏」でも同主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、 親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年 「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 DOUGLAS FAIRBANKS Jr.  ダグラス・フェアバンクスJr. 誕生日 1909/12/9-2000/5/7 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 父は俳優のダグラス・フェアバンクス。 出演作 1922年「ロビン・フッド」 1925年「ステラ・ダラス」「飛行郵便」 1926年「心の合鍵」「美女競艶」「映画の都に出でて」 1927年「拳闘修羅王」 1928年「渦巻く都会」「煩悩」「恋多き女」 1929年「ラグビー時代」「愛すればこそ」「彼と彼女」 1930年「先端一目惚れ」「犯罪王リコ」「暁の偵察」 1931年「戦争」「炭坑」 1932年「マネキン英雄」「ルンペン紳士」 1933年「戦線の嵐」「落下傘」「凡その人生」「勝利の朝」「男の一頁」 1934年「カザリン大帝」 1935年「紳士渡世」「ラ・ボエーム」 1936年「舞台裏の戦慄」 1937年「ゼンダ城の虜」 1938年「心の青春」「生活の悦び」「処女読本」「巴里の評判娘」 1939年「ガンガ・ディン」 1941年「コルシカの兄弟」 1946年「船乗りシンドバッドの冒険」 1947年「風雲児」 1949年「熱血児」 1950年「絶壁の彼方に」 1958年「生きていた男」 1980年「タワー・ジャック」(TM) 1981年「ゴースト・ストーリー」 1986年「ストロング・メディスン」(TM) ADOLPHE MENJOU  アドルフ・マンジュー 誕生日 1890/2/18-1963/10/29 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1921年「シーク」「三銃士」 1923年「西班牙の踊り子」「風雲のゼンダ城」      「巴里の女性」 1924年「禁断の楽園」「縺れ行く情火」      「結婚哲学」 1925年「子の心親知らず」 1926年「サタンの嘆き」 1927年「金髪か黒髪か」「セレナーデ」「夜会服」 1929年「結婚商売」 1930年「モロッコ」「ニュウ・ムウン」 1931年「犯罪都市」 1932年「ナイトクラブの女」「たそがれの女」「戦場よさらば」 1933年「十三日の殺人」「勝利の朝」 1934年「喇叭は響く」「曲芸団」      「可愛いマーカちゃん」 1935年「ゴールド・ディガース36年」 1936年「銀盤の女王」「ロイドの牛乳や」 1937年「ステージ・ドア」「スタア誕生」      「オーケストラの少女」 1938年「華麗なるミュージカル」 1939年「ゴールデン・ボーイ」 1942年「晴れて今宵は」 1944年「芸人ホテル」 1945年「生きていた良人」 1946年「私はあなたのもの」 1947年「自信売ります」 1949年「夢はあなたに」 1950年「スピード王」 1951年「ミズーリ横断」 1953年「綱渡りの男」 1955年「野性地帯」 1956年「歓びの街角」「恋は巴里で」 1957年「突撃」「さらわれた花嫁」 1960年「ポリアンナ」 その他の出演者: Mary Duncan .... Rita Vernon, blonde star C. Aubrey Smith .... R. H. "Bob" Hedges Don Alvarado .... Pepi Velez Fred Santley .... Will Seymour, Easton's bespectacled asst. Richard Carle .... Henry Lawrence, elderly critic Tyler Brooke .... Charley Van Duesen, alcoholic writer Geneva Mitchell .... Gwendolyn Hall, brunette actress Helen Ware .... Nellie, Lovelace's dresser User Rating: 6.5/10 (406 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 やはり、74分は物足りません。 アカデミー賞: 主演女優賞:キャサリン・ヘプバーン User Comments: VERY dated Wayne Malinさん United States 2004年8月8日 舞台にとりつかれたエヴァの物語。 偉大な女優にならんとニューヨークにやってきた。 たちまち、それが容易ではないことを知り、 プロデューサーのイーストンと恋に落ちるが、 彼のほうは、彼女を愛していない。 そして、脚本家のシェリダンは、彼女を愛しているが、 彼女はそれに気づかなかった。 ストーリーは、まったく古臭い。 映画そのものの、まるで舞台のようだ。 だが、みる価値はある。 監督も、配役もいい。 ヘプバーンは、だた、信じられない。 この作品で、はじめてアカデミー主演女優賞を受賞した。 その理由は、見ればすぐ分かる。 決して綻びを見せない。 (パーティで、酔っぱらうシーンなどは、 ひどいものになりがちだが) 彼女は、若く、そして美人だ。 また、アドルフ・マンジューはすばらしい。 (いつもそうだが) ダグラス・フェアバンクスJr.は、まあまあ。 だが、信じられないほどハンサムだ。 ヘプバーンを見よう。 短い(72分)。 オトーサン、 「うまく書いているなぁ」 本編が短かったので、付録の解説をみました。 キャサリン・ヘップバーンについては、 以下のように書いてありました。 頬骨が張った無骨な顔、 それでいて色気と強烈な女性美、 中性的な雰囲気、インテリジェンスを醸し出し、 ずば抜けた演技力を見せて、 映画をみているうちに彼女の虜になっている。 脚線美も有名。 スラックス姿を流行させたのも彼女である。 淀川長治さんは 「エネルギッシュなファイティング・スピリット、 鼻と口の間から声を出し、 足の動き、 とくに靴のかかとの動きがあまりにもきれいなので、 つい見惚れてしまう。 色恋ざたがあっても、彼女のは桃色にならない」 と書いた。


殺意の瞬間

オトーサン、 「ジュリアン・デユビビエが、スリラー?」 「舞踏会の手帳」(1937)が、頭に残っています。 コモ湖畔に住む裕福な未亡人が、かつて舞踏会で出会った男たちを ひとりひとり訪ね歩くというロマンティックな作品です。 石原真理子さんも、いずれ謝罪行脚をすることになるかも。 「...ちょっと話が不揃いだったかな」 原題:Voici le temps des assassins... (1956) Deadlier Than the Male 監督:Julien Duvivier 原作:Julien Duvivier/Charles Dorat/Maurice Bessy 脚本:Julien Duvivier/Charles Dorat/Pierre-Aristide Breal Genre: Drama / Thriller Country: France Language: French Color: Black and White 上映時間:113分 あらすじ: アンドレは、パリ中央市場のなかに店を構えている。 有名レストランのオーナー・シェフである。 ある朝、カトリーヌという名の娘が会いにくる。 もう20年も前に別れた妻ガブリエルの娘だった。 ガブリエルが死んだと聞いて、 アンドレは、カトリーヌに部屋を与え、 レストランでの仕事を世話し、ついには結婚してしまう。 だが、天使のような顔をしている若い娘は、 ほんとうは、悪魔の化身だった。 出演者: Jean Gabin .... Andre Chatelin(アンドレ) Daniele Delorme .... Catherine(カトリーヌ) Lucienne Bogaert .... Gabrielle(ガブリエル) Gerard Blain .... Gerard Delacroix(ジェラール) オトーサン、 「いいやつだなぁ」 オーナー・シェフの役もぴったり。 どんな役でも、バツグンの安定感があります。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Robert Arnoux .... Bouvier Liliane Bert .... Antoinette Aime Clariond .... Monsieur Prevost Gabrielle Fontan .... Madame Jules Germaine Kerjean .... Madame Chatelin mere Robert Manuel .... Mario Bonnacorsi Robert Pizani .... Le President Jean-Paul Roussillon .... Amedee Gaby Basset .... La femme de charge de la guinguette Paul Demange .... Le client au regime Olga Valery .... La duchesse User Rating: 7.7/10 (154 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Nicholas Rhodesさん Ile-de-France / Paris Region, France 2004年9月8日 正義は最後に犬がもたらす!背筋が凍る! この映画は、最近、再発行された。 (Rene Chateau DVDでだが、題名は忘れた) 万能選手のように実にすばらしい映画だ。 まず、嘆きのテーマ・ソングを聞ける。 歌っているのは、ジェルメーヌ・モンテロ、 アコーディオン伴奏に震える。 映画の質は、白黒映画だが、すばらしい。 セット自体も、 パリという街の、 そしてフランス大衆文化の縮図になっている。 何よりもまず、パリで長い間失われていた中央市場にお目にかかれる。 多くのパリジャンの栄養源となっている”パリの胃袋”である。 この地域の雰囲気は見事に描かれ、 当時を示す様々なひとびとをみることができる。 とくに”強力”というひとびとで、その名の由来は、 肉の死骸を肩にかついで一日中うろつきまわっているからだ。 何年も前に、パリ中央卸売市場は、パリから郊外のRungisに移転した。 4つのパビリオン(市場の建物)が移転して残された巨大な穴には、 いまや、"Forum des Halles"なるショッピングモールができている。 昔の建物の面影はない。 当時のパビリオンのひとつは、取り壊しを免れ、 郊外のマルヌ河近くのNogent-sur-Marneに再現され、 ダンスや会合に使用されている。 パリジャン文化の2番目の見所は、 ギャバンの母親が所有するマルヌ河岸のダンスホールである。 ラニー・シュル・マルヌの出口につくられたセットだ。 当時の様々な人々をみることができ、 数百万人が踊ったアコーディオン音楽を聴くことができる。 "java"、"valse musette"、その他のパリでポピュラーなダンスだ。 第3の観点は、ホテル・ド・シャロレのみすぼらしい部屋だ。 そこでは、病気と偽ったカトリーヌの母親ガブリエルが棲んでいて、 ここが最後のホラーシーンの舞台となる。 この映画の監督は、ジュリアン・デュビビエ。 (「舞踏会の手帳」) 陰鬱で救いのない結末をもつフィルム・ノワールなる フランス映画の巨匠である。 この映画、演技がいい。 ジャン・ギャバンは、2つの時代のはざまの俳優。 ベルエポックの衝動的な若者でもなく、 「ジャン・ギャバン/ドン」や「シシリアン」にみるような 年老いた家長でもない。 主人公は、50代半ばだが、 ギャバンの実年齢もそうだったのだろう。 レストラン・オーナーを完璧に演じている。 カトリーヌは、天使のような顔をしているが、 想像を超えた邪悪な人物である。 別れた妻の娘で、母親が死んだと言い、 ギャバンに面倒をみさせてしまう。 このすべては、この母娘が企んだ邪悪な筋書きで、 母親は生きており、娘は金目当てでギャバンと結婚し、 彼を殺すのだ。 ギャバンは気のいい男で、最初、このことを見抜けない。 可愛がっていた養子を捨ててまで、彼女を選ぼうとするのだ。 カトリーヌは、ひとを争うように仕向ける邪悪な女である。 -そんな彼女をみると、首の骨をへし折ってやりたくなるだろう ! だが、いくつかの決定的な間違いが生じ、 このフィルム・ノワールの最後にその報いを受ける羽目になる。 彼女は、昔の愛人を死に追いやるだけでなく、 ギャバンの養子ジェラールも、殺すのだ。 この冷血ぶりは、サイコとしか言いようがない!! カトリーヌとその母親は邪悪だが、彼らだけがそうなのではない。 ギャバンの母親は、Lagnyでダンスホールをやっているが、 冷たい威圧的な人物で、とんでもない方法で鶏を殺すのだ。 鞭を使うのだ。 デュビビエにしては気の利いたアイディアではないか。 そして、この同じ鞭があるシーンでは、Delormeに効果を発揮する。 召使の老女がいる。 非常に醜くて、背が低く、何でも嗅ぎまわる。 こういったことだから、ギャバンとその養子を除いた ほとんどの登場人物らは、ゲスなので、 観客は、まったく同情などする気になれないのだ。 ギャバンのようないいやつが、だまされるのは我慢ができない。 最後の審判は、期待に反してギャバンによってなされない。 彼の殺された養子が飼っていた犬が殺人者を嗅ぎ分けるのだ。 ギャバンを救うすばらしい方法であるし、 男に脅かされるよりも、 カトリーヌの目には、大きなパニックをもたらしたのだ ! この映画が、フランス国外で知られているかどうか知らない。 だが、”フィルム・ノワール”タイプのフランス映画の秀作に 興味をもつひとの注目を浴びてしかるべきだ。 何よりも、1959年のパリの生きたドキュメンタリーになっているし、 世界中のパリ好きには必見の映画だろう ! オトーサン、 「ふー」 長文翻訳で疲れました。 Nicholas Rhodesさん、 IMDbのアメリカの読者にパリ案内を買って出たようです。 この映画に出てくるパリ中央卸売市場。 最初にパリに行った1969年、取り壊しがほぼ終わった頃で、 まるで隕石が突入したような巨大な穴がありました。 東京で言えば、築地の市場を取り壊すようなもの。 雑踏や叫び声がなくなると思うと寂しいですね。 ...何よりも”思い出”も消えていくのです。


列車に乗った男

オトーサン、 「”列車の男”でいいのでは?」 別の人生を夢みた2人の男の交流を描いています。 オトーサンのポリシーとしては、 夢みるだけでなく、別人になる努力をすべきです。 人生だって二毛作、三毛作の時代がきます。 原題:L'Homme du train(2002)    The Man on the Train 監督:Patrice Leconte 脚本:Claude Klotz Genre: Comedy / Drama MPAA: Rated R for some language and brief violence. Country: France / Germany / UK / Switzerland Language: French 上映時間:90分 あらすじ: 名高い犯罪人ミランが、銀行襲撃のために、 フランスの小さな町に派遣される。 どこにも泊まるアテがなかったので、 引退した大学教授の申し出を受ける。 たちまち、2人は、理解する。 例えば、相手の靴を履いてみたりするならば、 人生は、もつと豊かなものになるだろうことを。 出演者: Jean Rochefort .... Monsieur Manesquier(マネスキエ) Johnny Hallyday .... Milan(ミラン) Isabelle Petit-Jacques .... Viviane(ヴィヴィアン) オトーサン、 「老いてますます盛ん!」 ジャン・ロシュホール、好きな役者さんです。 人生の哀愁を満々と蓄えたダムのようです。 ハリウッド映画なら脇役止まりなのでしょうが、 主役に起用するのが、フランス映画のいいところです。 悪党役のジャン・ロシュホール、 いい面魂をしています。 やはり一流のひとは、顔がちがいます。 JEAN ROCHEFORT  ジャン・ロシュホール 誕生日 1930/4/29 出身 仏 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1961年「キャプテン・フラカスの華麗な冒険」 1962年「大盗賊」 1965年「皆殺しのシンフォニー」「カトマンズの男」 1966年「ポリー・マグー/お前は誰だ」「脱走部隊0013匹」 1967年「セシルの歓び」 1968年「6つ子のパパは宇宙人」「はるかなる愛のかなたに」 1973年「相続人」「燃ゆる陰謀」 1974年「自由の幻想」 1975年「ああ情熱」 1978年「料理長殿、ご用心」「哀しみのローズ」 1979年「女の香り」「フレンチ・グラフティ」 1980年「いとしの君へ」 1984年「ピンク・フランケンシュタイン」 1987年「タンデム」 1988年「罪深き天使たち」 1989年「マリーナの甘い告白」 1990年「プロヴァンス物語/マルセルのお城」「髪結いの亭主」 1992年「タンゴ」 1993年「めぐり逢ったが運のつき」「パリ空港の人々」 1994年「プレタポルテ」 1996年「リディキュール」 1999年「レンブラントへの贈り物」 2000年「メルシィ!人生」 2001年「ロスト・イン・ラマンチャ」 2002年「列車に乗った男」 2003年「花咲ける騎士道」 2005年「美しき運命の傷痕」 JOHONNY HALLYDAY ジョニー・アリディ 誕生日 1943/6/15 出身:パリ 父はベルギー人、母はフランス人。 父のいとこのキャバレー芸人アリディ夫妻に育てられる。 57年、バンドを結成し、61年にレコードデビュー。 62年、「ジョニーはどこに」、「アイドルを探せ」で、 スーパーアイドルの地位を確立。 65年4月、シルヴィ・バルタンと結婚。 (5度目の結婚だった。 1児をもうけたものの、1980年11月に離婚) 以後、映画にも多く出演するようになる。 2002年、「列車に乗った男」で、主役に挑戦。 出演作: 1961年「パリジェンヌ」 1963年「アイドルを探せ」「ジョニーはどこに」 1969年「スペシャリスト」 1972年「ジョニー・オン・ステージ」「冒険また冒険」 1978年「ムッシュとマドモアゼル」 1985年「ゴダールの探偵」 1998年「アイアン・トライアングル」 2002年「列車に乗った男」 2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」 その他の出演者: Jean-Francois Stevenin .... Luigi Charlie Nelson .... Max Pascal Parmentier .... Sadko Edith Scob .... Manesquier's Sister Maurice Chevit .... Hairdresser Riton Liebman .... Burly Guy Olivier Fauron .... Schoolboy Veronique Kapoyan .... Baker Elsa Duclot .... Waitress Armand Chagot .... Gardener Michel Laforest .... Pharmacist Alain Guellaff .... Surgeon User Rating: 7.4/10 (2,416 votes) オトーサン、 「高いスコアだなー」 年をとって、はじめて分かる世界。 別の生き方ができなかったのだろうか? 偶然出会った人の人生にそれを見出して、 新たな交友がはじまっていく楽しさ! User Comments: Ben_Cheshireさん Oz 2004年8月7日 多くのひとに無意味に思えるかもしれないが、 実に見事な小品だ。 偉大なジャン・ロシュホールが穏やかな老人を演じる。 彼は孤独で、陰鬱な銀行強盗ジョニー・アリディを がらんどうの邸宅の一室に宿泊させる。 話相手がほしくて、しゃべり続ける。 ジョニー・アリディのほうは、返答もしないのだが! 2人とも、いまの暮らしに飽きていて、 相手の暮らしに好奇心をそそられる。 この小品は、多くのひとに無意味に思えるかもしれないし、 テンポものろい。 だが、それにもかかわらず、魅力的な小品になっており、 登場人物がよく描きわけられている。 違った世界からやってきた2人の男が、 相手が築いてきた別の人生を生きられたなら、 どんなにすばらしいだろうと、心をはずませる。 さしたるひねりもない。 結末のどんでん返しもない。 そんなものは期待してはいけない。 まったく共通点のない2人の心の通い合いの 皮肉で、生き生きした描写を楽しむといいい。 5点満点で、3.5点。 お楽しみだ。 オトーサン、 「しみじみしてくる。いいなぁ。佳作だ! そうか、ジョニー・アリディ、 シルビイ・バルタンの旦那さんだったんだ。 なつかしいなぁ、60年代を思い出すよー」 彼女の大ヒット・ソング「アイドルを探せ」 よく口ずさんだものです。 ○バド石橋  60年代前半、イギリス、イタリア、そしてフランスの歌手も大人気だった。  この時代、フランスでひとりといえば、アズナブールでもアダモでもない、  シルヴィ・バルタンと言い切る私だ。  映画「アイドルを探せ」で舞台のシーンで1曲歌うだけだが、  もうその可憐なルックスにシビれた。  その映画のタイトル曲の「アイドルを探せ」も大ヒット。  数あるバルタンのナンバーで、やはり1曲といえばこれ。  彼女は文字どおり、日本のアイドルになり、  私生活ではやはり歌手のジョニー・アリディと結婚。  夫婦共演が話題になった「ジョニーはどこに」なんて映画も生まれた。  でも、その後が悲惨で交通事故で顔面を怪我するというアクシデントに遭う。  たしか整形で顔は復元というより、  なんだかプレイボーイのピンナップ系のオネエチャン顔になってて  ちょっとガッカリしたっけ。  でも、ちゃんとカムバックして、  以後「哀しみの兵士」「愛のシンフォニー」などのヒットがある。  現在、日本ではジェーン・バーキン人気ばかりだが、  フレンチ・ポップスならこのシルヴィ・バルタンも忘れないでくれ、  と今でもいるなら渋谷系の皆様方に強く言いたい。  ところで、ウルトラマンのバルタン星人のネーミングは  彼女から取られたんだよ、有名な話だけど。  そのことを本人は知ってるのかどうか  最近気になって気になってしょうがない。  そのことを知ったら、訴えるのか、  バルタン星人とツーショットで写真に納まるか、  誰か私と賭けません? 出典:http://www.nihonbungeisha.co.jp/nbw/ctrl/001222.html ○アイドルを探せ ♪Ce soir, je serai la plus belle  pour aller danser, danser  pour mieux evincer toutes celles  que tu as aimees, aimees  今夜 私は最高にきれいになる  舞踏会に行くから 舞踏会に行くから  どんなひとをも負かせてきれいになる  あなたが愛したすべてひとよりも ひとよりも  Ce soir je serai la plus tendre  quand tu me diras, diras  tous les mots que je veux entendre  murmurer par toi, par toi  今夜 私は誰よりも愛らしくなる  あなたが私に言ってくれたら 言ってくれたら  私が聞きたいすべての言葉を  囁いてくれたら あなたから  Je fonde l'espoir que la robe que j'ai voulue  et que j'ai cousue  point par point  sera chiffonnee  et les cheveux que j'ai coiffes  decoiffes par tes mains  私の望みは 着るのを夢見たこのドレスが  自分ひとりで  一針一針 縫った  このドレスが しわくしゃになって  そして 私が結った髪が  あなたの愛撫で乱れること  Quand la nuit refermait ses ailes  j'ai souvent reve, reve  que dans la soie et la dentelle  un soir je serai la plus belle  夜が 翼をたたむたび  私はいつも夢を見る 夢を見る  シルクとレースに包まれて  ある夜 一番きれいな女になる夢を  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  Oh tu peux me donner le souffle qui manque a ma vie  dans un premier cri de bonheur  Oh si tu veux ce soir cueillir le printemps de mes jours  et l'amour en mon coeur  あなたは私の人生に 今までなかった息吹をくれる  生まれて初めて歓喜の声に包まれる  もし今夜あなたが 私の人生の春を摘み取りたいなら  そして私の心に宿る愛を摘み取りたいなら  Pour connaitre la joie nouvelle  du premier baiser,  je sais  qu'au seuil des amours eternelles  il faut que je sois la plus belle  新しい喜びを知るために  初めてのキスの喜びを知るために  わかっています  永遠の愛の始まりに  一番きれいな女にならなくていけないことを  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  La plus belle pour aller danser  舞踏会で一番きれいな私  (作詞:Charles Aznavour.   作曲:Georges Garvarentz   訳詩:HideS)


フレッシュ・デリ

オトーサン、 「こういう邦題は困るなぁ」 どこをどう探しても、デリなど出てきません。 出るのは、肉屋だけ。 原題:De Gronne slagtere(2003)    The Green Butchers 監督・脚本:Anders Thomas Jensen Genre: Comedy / Drama Rated R for language, disturbing images and drug use. Country: Denmark Language: Danish 上映時間:95分 あらすじ: スヴェンとビャンは、 オランダの小さな町の肉屋で働いていたが、 ボスの傲慢さに飽き飽きして、 自分たちの肉屋をもつことにする。 イヤな出だしだった。 不幸な事故が起きたのだ。 誤って冷凍庫で人を凍らせてしまったのだ。 何とかしようと、その大量の人肉を美味なマリネにする。 そんな浅はかな意思決定が幸いして、 商売は大繁盛、行列ができるほどになる。 やがて、恐ろしい交通事故を起こした双子の弟が、 数年間の昏睡状態から奇跡的に回復して、 スヴェンは、やっかいな弟とかかわらざるをえなくなる。 出演者: Mads Mikkelsen .... Svend(スヴェン) Nikolaj Lie Kaas .... Bjarne/Eigil (ビャン/エイギル) Line Kruse .... Astrid(アストレッド) オトーサン、 「気持ちの悪い連中だなぁ」 主役のスヴェン、どこかで見たような顔立ちです。 そうか、あの悪者か。 MADS MIKKELSEN  マッツ・ミケルセン 誕生日 1965/11/22 出身 デンマーク・コペンハーゲン 子供の頃は体操選手としてトレーニングを積み、 やがてプロのダンサーに。 その後、アーサス・シアター・スクールで演技を学び、 警察もののテレビ・シリーズ「UNIT 1」の出演で人気に。 2002年「しあわせな孤独」でズールー賞受賞。 ロバート賞とボディル賞主演男優賞にノミネートされている。 2004年「キング・アーサー」でハリウッド映画に進出。 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」では ボンドの敵役ル・シッフルを演じる。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」 その他の出演者: Nicolas Bro .... Hus Hans Aksel Erhardtsen .... Reverend Villumsen Bodil Jorgensen .... Tina Ole Thestrup .... Holger Lily Weiding .... Ms Juhl Camilla Bendix .... Egil's Date Per Holm Henriksen .... Patient Tomas Villum Jensen .... Handvarker Jeppe Kaas .... Musiker Hanne Lovendahl .... Kunde i ko Kjeld Norgaard .... Sundhedskontrollant #1 Peter Reichhardt .... Sundhedskontrollant #2 Dany Verissimo .... Girl (voice) User Rating: 7.0/10 (1,710 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: johnnyb6202さん Albuquerque, New Mexico 2005年6月30日 これまでみた最高の”外国”映画!! 多くのアメリカ人は、怠け者だ。 それは、DVD視聴にも表われている。 われわれは、1時間半も字幕を読むのはイヤなので、 外国映画をほとんど選ばない。 だが、「フレッシュ・デリ」は、 どんなに面倒でも、時間をとる価値のある映画だ。 これまでみた一番いい外国映画だ。 最近みた多くのアメリカ映画のなかで、 トップに位置する。 複雑なシチュエーションで、 実に単純で、愉快な会話がある。 この映画の登場人物たちの深さは、大したもの。 スヴェンとエイギルは、対照的な人物で、 まったく豪華な出し物だ! 配役もいい。 続編ができることを希望する... 全くと言っていいほどビャンには必要ではない。 何という彼女の顔... スヴェンとエイギルにある種の旅をさせてほしい。 すてきな助演陣や、愉快な会話! この素敵な脚本家に言いたい。 もっと書いて! ストーリーは、かなりひねりがある。 だが、いつの間にか悪者どもを声援するようになっている。 ...それも、自責の念がない奴らをだ。 ぜひ、この映画をチェックしてほしい! オトーサン、 「冷凍庫殺人事件か、ありうるなぁ」 ネットで検索したら、やはりありました。 マネしないでね。 ○21歳バカ男、発熱赤ちゃん冷凍庫へ カナダのアルバートンで、生後10か月の女の赤ちゃんが発熱し、 どうしていいか分からなくなった男性が、 赤ちゃんを冷凍室に入れるという事件が起こった。 帰宅した恋人が赤ちゃんを救出、頭部に凍傷を負ったため入院中だ。 シャーロットタウン・ガーディアン紙によると、 幼児虐待・育児義務放棄などの罪で公判中だ。  赤ちゃんの発熱に気付いたハーディ被告は、まず顔に冷たい布をあてた。  しかし、熱が下がる気配がなかった。  そこで、外の夜風にあててみたが、効果無し。  最後の手段として思いついたのが冷凍庫。  被告は、ドアは開けていたというが、  母親は、ハンバーガーの肉と一緒に赤ちゃんが詰め込まれており、  扉は閉まっていたと証言した。  出典:スポーツ報知 


敬愛なるベートーヴェン

オトーサン、 「敬愛?親愛の間違いでは?」 でも、ベートーベンは好きなので、見に行くことに。 そろそろ第九の季節になりましたね。 原題:Copying Beethoven (2006) 監督:Agnieszka Holland 脚本:Stephen J. Rivele/Christopher Wilkinson Genre: Drama / History / Music / Romance Rated PG-13 for some sexual elements. Country: USA / Germany Language: English 上映時間:104分 あらすじ: 「第九」の初演が4日後に迫っていた。 楽譜が完成しないベートーヴェンは荒れていた。 そこへ、派遣されてきたのが、アンナ。 こんな小娘がおれの曲を写譜する? 傲慢なベートーヴェンは、 アンナの婚約者・建築家マルティンの作品を軽蔑し、 杖で打ち壊して、アンナの怒りを買う。 いよいよ初演の日がきた。 難聴で指揮を怖れるベートーヴェンを陰で支えたのは、 思い直したアンナだった。 出演者: Ed Harris .... Ludwig van Beethoven(ベートーヴェン) Diane Kruger .... Anna Holtz(アンナ) Matthew Goode .... Martin Bauer(マルティン) オトーサン、 「エド・ハリス、相変わらず達者だなぁ」 相手役のダイアン・クルーガー、なかなかの演技でした。 ED HARRIS  エド・ハリス 誕生日 1950/11/28 出身 米ニュージャージー州テナフライ 95年「アポロ13」、1998年「トゥルーマン・ショー」、 2002年「めぐりあう時間たち」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 2002年「ポロック 2人だけのアトリエ」では 同賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1978年「コーマ」 1980年「ボーダーライン」 1981年「ナイトライダーズ」 1982年「クリープショー」 1983年「アンダーファイア」「ライトスタッフ」 1984年「スイング・シフト」「プレイス・イン・ザ・ハート」 1985年「アラモベイ」      「コードネームはエメラルド」「スウィート・ドリームス」 1987年「ウォーカー」 1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1989年「アビス」「ジャックナイフ」 1991年「ステート・オブ・グレース」 1992年「パリス・トラウト」「摩天楼を夢見て」 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」      「ニードフル・シングス」 1994年「ワイアット・アープ」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「チャイナ・ムーン」「ミルク・マネー」 1995年「アポロ13」「理由」「ニクソン」 1996年「ザ・ロック」 1997年「目撃」 1998年「トゥルーマン・ショー」      「グッドナイト・ムーン」 1999年「奇蹟の詩/ザ・サード・ミラクル」 2000年「スターリングラード」「ポロック 2人だけのアトリエ」 2001年「ビューティフル・マインド」「戦争のはじめかた」 2002年「めぐりあう時間たち」 2003年「白いカラス」「僕はラジオ」 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 2006年「敬愛なるベートーヴェン」◇ DIANE KRUGER  ダイアン・クルーガー 誕生日 1976/7/15 出身 独 ロンドンのロイヤルバレエ学校でバレエを学び、 その後はヨーロッパを中心にモデルとして活躍。 パリのフルーロン演劇学校で演技を学び、 2002年「THE PIANO PLAYER」で映画デビュー。 「MON IDOL」ではセザール賞にノミネートされ、 「ミシェル・ヴァイヨン」でもヒロイン役で注目される。 その後も「トロイ」「ホワイト・ライズ」「ナショナル・トレジャー」と 続けてヒロインを演じ、デビューから一気にスターの地位に上り詰めた。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2002年「ミシェル・ヴァイヨン」◇ 2003年「トロイ」◆ 2004年「ホワイト・ライズ」◇「ナショナル・トレジャー」◇ 2005年「戦場のアリア」◇ 2006年「敬愛なるベートーヴェン」◇ その他の出演者: Joe Anderson .... Karl van Beethoven Ralph Riach .... Wenzel Schlemmer Matyelok Gibbs .... Old Woman Bill Stewart .... Rudy Angus Barnett .... Krenski Viktoria Dihen .... Magda Phyllida Law .... Mother Canisius Gabor Bohus .... Schuppanzigh David Kennedy .... Neighbor Nicholas Jones .... Archduke Rudolph Karl Johnson .... Stefan Holtz Laszlo Aron .... Judge User Rating: 7.1/10 (311 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 mangatvさん United Kingdom 2006年12月8日 見事なベートーヴェン まず、私は、クラシック音楽の大フアンではない。 だが、今週、この映画をみて、虜になった。 何たる映画。 見事な配役、見事な音楽、見事な演技。 この映画をみて、多くを学んだ。 ベートーヴェンが作曲した音楽は、感動的だ。 私は、はじめてベートーヴェンのCDを買った。 古典映画のトップ10のなかに入る。 「ゴッド・ハンター」や「ディア・ハンター」に次ぐものだ。 エド・ハリスのベートーヴェン役はただ見事だ。 出番では、画面を独り占めした。 コンサートのシーンで、彼の顔に浮かぶ感動は、 まったくおそるべきものだった。 このクリスマス・シーズンに映画をみるなら、 是非、この映画をみるとよい。 失望しないだろう。 また見に行きたい... オトーサン、 「第九がこんなに素晴らしい曲とは」 この映画のクライマックスは、およそ10分間にわたる演奏でした。 音楽を見事に使った監督は、どんな風に考えていたのでしょう。 ○アニエスカ・ホランド監督インタビュー:  監督が、東京国際映画祭の上映に来日。  本作にかけた思いや製作の舞台裏などを聞かせてもらった。  Q:本作の脚本を読み、どこに惹かれましたか?  A:音楽の取り上げ方と、ベートーヴェンの晩年を描いているところですね。    ベートーヴェンは晩年、健康を害して人生は下降線をたどっているのに、    それに反して音楽は天上を目指すような素晴らしい創造をしており、    私も彼のそのようなところに興味を抱いていました。    また、「第九」は誰もが知っている曲ですが、    晩年のベートーヴェンには「弦楽四重唱《大フーガ》」もあり、    賛否両論のある曲なのですが、私はこの曲がお気に入りなので、    それを取り上げることができるのも面白いと思いました。    もうひとつ惹かれたのは、やはり女性の存在ですね。    アンナ・ホルツを通して、私たちはベートーヴェンの孤独や    ユーモア、愛に飢えている“人間”を見ることができますから。  Q:監督が描こうとしたベートーヴェン像というものはありましたか?  A:一般的に思われているベートーヴェン像から、    遠く離れたものにするつもりはありませんでした。    でも、ベートーヴェンでなくても、人間というのはたくさんの内面をもち、    さまざまなレイヤーで構成されていると思います。    私はそこに踏み込み、今まで知られていない他の人との関係や、    あまり人に語らなかった夢を探りました。    これまでに残されている手紙などにヒントが出ているのです。    例えばアンナ・ホルツに見せた優しさや思いやりというものは、    私が作り出したものではなく、そうした手紙から探り出したものです。  Q:エド・ハリスとは3度目のコラボレーションですが、彼の優れているところは?  A:その質問は、エドにも聞くとよいと思います。    「あの難しい監督となんで3回も仕事をしてるの?」と(笑)。    そうすれば、彼からも同じような答えが返ってくると思いますよ。    つまり、私たちはお互いを信頼しあっているのです。    映画作りとは非常に複雑なプロセスをもっている仕事ですし、    大きなリスクがあります。    危険を冒すには、信頼がなければできません。  Q:エド・ハリスのベートーヴェン役は意外でしたが、    監督の推薦で?  A:もちろん、そうです。    実は、プロデューサーたちにも「エド・ハリスは素晴らしい俳優だが、    あの背が高くて、眼が青くて、痩せていて、頭髪の薄いアメリカ人が、    100回転んでもベートーヴェンにはなれないだろう」と言われました。    そうは言われても、私は彼に全幅の信頼を置いていますし、    少し太って、カツラやコンタクトで細工すれば、    内面的にベートーヴェンになってくれることは間違いないと思いました。    そして、実際にコスチュームを着てメイクアップをし、    一度カメラテストを行ってみることになったのですが、    その模様を映像で見たプロデューサーは、    「なんでエド・ハリスじゃない人がやってるの?」と言っていましたよ(笑)。  Q:第九の演奏シーンは本作のハイライトのひとつですが、    サウンドトラックとして使用した曲    (指揮:ベルナルド・ハイティング/演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)    のよかったところは?  A:サントラを選ぶ際、50くらいの演奏を聞きました。    演奏はいいけれど録音状態がよくなかったり、テンポがあわなかったり……    と様々でした。    実際にベートーヴェンが作曲したころの楽器を使って演奏したものもありましたが、    そうするとあまりにも高尚で、遠い音楽に聞こえてしまいました。    また、ベートーヴェンが作曲し、初演した当時は、    オーケストラの編成は50人くらいでしたが、現在は100人以上の大編成で、    音が大きすぎたりしてあわない……ということもありました。    そうして切り捨てていくと、最終的に残るのは2〜3の演奏だけで、    その中でハイティングの指揮が素晴らしかったのです。    それを何度も聴き、シーンの感情にあうものを選びました。    特に映画の中では、あのコーラスが始まる部分の緊張感が    クライマックスとも言えますから、そこに一番あったものを選びました。  Q:その演奏を聴いて、シーンのイメージを喚起されたりしたのでしょうか?  A:いえ、あくまでビジュアルイメージが先にあり、それにあう音楽を選んでいきました。    音楽を一度編集し、それにあわせてストーリーボードを起こし、    撮影に入っていきました。  出典:http://event.entertainment.msn.co.jp/pickup/beethoven_interview.htm


ミッドナイト・エクスプレス

オトーサン、 「”深夜特急”? 沢木耕太郎さんの本の映画化?」 海外ひとり旅を書いた名作で、愛読書のひとつ。 でも、この”深夜特急”には、別の意味があるようです。 それは、「脱獄」です。 原題:Midnight Express (1978) 監督:Alan Parker 原作:Billy Hayes /William Hoffer 脚本:Oliver Stone Genre: Biography / Crime / Drama / Thriller Country: UK / USA Language: English / Turkish / Maltese / French 上映時間:121分 あらすじ: ビリーは、逮捕される。 麻薬をトルコから不法に持ち出そうとしたからだ。 トルコの法廷は、見せしめにすべく、 彼に、30年の刑を宣告する。 ビリーには、釈放の機会が2つある。 1つは、弁護士、家族、アメリカ政府の訴え、 もう1つは、 "ミッドナイト・エクスプレス"だった。 出演者: Brad Davis .... Billy Hayes(ビリー) Irene Miracle .... Susan(スーザン) John Hurt .... Max(マックス) Randy Quaid .... Jimmy Booth(ジミー) オトーサン、 「ブラッド・デイビス、迫真の演技!」 ここまでやらせるのか? 面会にきた恋人に裸をみせてもらって、 自慰にふけるシーンが、ショッキングでした。 BRAD DAVIS  ブラッド・デイビス 誕生日 1949/11/6-1991/9/8 出身 米フロリダ州タラハッシー 出演作 1978年「ミッドナイト・エクスプレス」 1981年「炎のランナー」▲ 1982年「ケレル」 1987年「クロスカウンター/傷だらけのチャンピオン」      「ロス市警特捜刑事/惨劇のX’masイヴ」 1989年「ロザリー・ゴーズ・ショッピング」 1992年「ザ・プレイヤー」 JOHN HURT  ジョン・ハート 誕生日 1940/1/22 出身 英ダービシャー州チェスターフィールド 牧師の父とアマチュア女優の母の間に生まれる。 リンカーン州のリンカン・スクールで学び、 リンカン・レパートリー劇団の演出助手を務めながら、 セント・マーチン・スクールで美術を学んだ後、 奨学金を得て、ロンドンの王立演劇学校に入学。 62年にロンドンのアート・シアターで初舞台を踏んだ。 同年「ワイルド・アンド・ウィリング」で映画デビュー。 78年「ミッドナイト・エクスプレス」で ゴールデン・グローブ賞最優秀助演男優賞受賞。 80年「エレファントマン」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「ワイルド・アンド・ウィリング」 1966年「わが命つきるとも」 1967年「ジブラルタルの追想」 1969年「華麗なる悪」 1971年「10番街の殺人」「ハメルンの笛吹」 1972年「二人だけの白い雪」 1974年「ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇」 1977年「殺しに愛のバラードを」 1978年「ミッドナイト・エクスプレス」「ザ・シャウト」      「ウォーターシップダウンのウサギたち」(声)      「指輪物語」(声) 1979年「エイリアン」 1980年「エレファントマン」 1981年「気球の八人」「天国の門」      「メル・ブルックス/珍説世界史PART1」 1982年「パートナーズ」 1983年「バイオレント・サタデー」 1984年「殺し屋たちの挽歌」「1984」「チャンピオンズ」 1985年「コルドロン」(声) 1987年「アリア」「白い炎の女」「スペースボール」 1988年「ベンガルの夜」 1989年「スキャンダル」 1990年「ザ・フィールド」「フランケンシュタイン/禁断の時空」      「ラルフ一世はアメリカン」「あどけない殺意」 1993年「モノリス」 1994年「カウガール・ブルース」      「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)      「セカンド・ベスト/父を探す旅」 1995年「デッドマン」「レジェンド・オブ・ヒーロー/ロブ・ロイ」      「ワイルド・ビル」 1997年「コンタクト」「ラブ&デス」 1998年「ブルート」「ギャング・オブ・UK」 1999年「ノーエスケープ」 2000年「ロスト・ソウルズ」「銃撃犯」「ポロック 2人だけのアトリエ」 2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ハリー・ポッターと賢者の石」 2004年「ヘルボーイ」 2005年「Vフォー・ヴェンデッタ」「スケルトン・キー」 その他の出演者: Mike Kellin .... Mr. Hayes Bo Hopkins .... Tex Paolo Bonacelli .... Rifki Paul L. Smith .... Hamidou Norbert Weisser .... Erich Franco Diogene .... Yesil Michael Ensign .... Stanley Daniels Gigi Ballista .... Chief Judge Kevork Malikyan .... Prosecutor Peter Jeffrey .... Ahmet Joe Zammit Cordina User Rating: 7.5/10 (11,125 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・脚色賞:オリヴァー・ストーン ・作曲賞:ジョルジオ・モロダー 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:アラン・パーカー ・助演男優賞:ジョン・ハート ・編集賞 User Comments: DanB-4さん Canada 1999年10月17日 気色悪いが、徹底的にすばらしい。 「ミッドナイト・エクスプレス」は、 「ミシシッピー・バーニング」、「シンドラーズ・リスト」、 そして「真夜中のカーボーイ」と肩を並べる。 見たひとによって、好悪が別れる。 その中間はない。 そして、大いなる論議を喚起する。 この映画をみたひとに出会ったことはない。 だから、意見を聞いたこともない。 好きな映画だ。 これが、トルコ人の暮らしを描いているとは思わない。 事実を正確に描いているとも思えない。 事実、主人公のモデルとなったWilliam Haysの物語の真実は、 映画では、まったく失なわれている。 「ミッドナイト・エクスプレス」は、基本的には、刑務所ドラマであり、 この点、事実に依拠している。 要点は、これがいい映画だということだ。 政治的には、私はまったく保守的で、 「服役がいやなら、犯罪をするな」派である。 麻薬をトルコから不法に持ち出そうとして、 地獄そのもののムショ暮らしをしたアメリカの若者、 William Haysには、まったく同情できない。 だが、ムショ暮らしへの適応ぶりには魅せられた。 囚人たちや係員たちの駆け引き、 家族、弁護士、その他が面白い。 実に気色悪く、暴力的で、暗く抑圧された雰囲気で撮影されている。 癒し系でもなく、娯楽系の映画でもない。 ランディ・クエイドのフアンならば、 この「ミッドナイト・エクスプレス」は、必見だ。 ランディ・クエイドの名声のもとは、 滑稽な休日映画や「インディペンデンス・デイ」だが、 その真価はまだ認められていない。 ランディ・クエイドのフアンなら、 「さらば冬のかもめ」を見るべし。 この映画には、まったく不必要で馬鹿気たシーンがある。 主役がトルコ法廷で陳述するのだが、 これをカットすれば、カンペキな映画になるだろう。 「ミッドナイト・エクスプレス」は、論争を呼び、深く考えさせる。 好きになるとは保証しないが、 考えさせることは間違いない。 万点。 オトーサン、 「若者よ、他人事じゃないぞ!」 ○シンガポール日本人学校の卒業生三人が  大麻を日本に郵送し数千万円を荒稼ぎ  元中大生、田中佑輝被告(22)と元上智大学生(22)、  逮捕当時19歳だった少年(20)の3人が  大阪府警などに大麻密輸の容疑で逮捕された。  シンガポール時代から大麻の吸引仲間だった。  02年11月、元上智大学生と少年の二人がシンガポールで大麻を買い付け、  郵便で少年宅へ送り密輸を開始した。  関西で密売をし2千万円以上売り上げたという。  税関の荷物検査などから大麻の密輸が発覚し、逮捕された。  麻薬を所持していれば死刑になるシンガポールで、  幸運にも彼等は日本で逮捕された。  麻薬や大麻にあまい日本では、初犯であり、若いということで  裁判に成り行きしだいでは、執行猶予がつくかもしれない。  シンガポールでさえ大麻を吸引する日本青年がいたくらいだから、  マレーシアの日本人社会ではどうなのだろうという疑問がわく。  タイ、ラオス、カンボジアなどでは大麻、マリファナ漬けになっている  日本人の若者がたくさんいる。  出典:http://www.nichimapress.com/tozai/tozai_9.html


夜になるまえに

オトーサン、 「原題は、詩的なのになぁ」 ”Before Night Falls”ですから、 せめて”夜のとばりが降りるまで”にしてほしいもの。 ”夜になるまえに”では、名画とは思えません。 原題:Before Night Falls (2000) 監督:Julian Schnabel 原作:Reynaldo Arenas 脚本:Cunningham O'Keefe/Lazaro Gomez Carriles/Julian Schnabel Genre: Biography / Drama Rated R for strong sexual content, some language and brief violence. Country: USA Language: English / Spanish / Russian / French 上映時間:133分 あらすじ: キューバの詩人・作家のレイナルド・アレナスの オリエンテでの子供時代からNYでの死までを描く。 彼はカストロの反乱に加わる。 1964まで、ハバナに暮らす。 金持ちのペペに出会い、愛人にする。 愛憎関係は数年続く。 ゲイを誇示するのは、政府への反抗だった。 彼の著作とホモは、トラブルを招く。 2年間、刑務所で暮らし、 受刑者達のために手紙を代筆し、 原稿を密かに持ち出し、海外で出版する。 親友のラサロ・ゴメス・カリレスとキューバを出て、 亡命者として貧困のうちにマンハッタンで生涯を終える。 なぜ書くのかと問われて、彼は陽気に答えた。 「復讐ですよ」 出演者: Javier Bardem .... Reinaldo Arenas(レイナルド) Olivier Martinez .... Lazaro Gomez Carriles(ラザロ) Johnny Depp .... Lt. Victor(ビクトル中尉/ボンボン) オトーサン、 「なりきっている!」 ハヴィエル・バルデム、大役を演じ切りました。 ジョニー・デップが1人2役。 ビクトル中尉を演じているのも、彼とは気づきませんでした。 その他の出演者: Andrea Di Stefano .... Pepe Malas Michael Wincott .... Herberto Zorrilla Ochoa Olatz Lopez Garmendia .... Reinaldo's Mother Giovanni Florido .... Young Reinaldo Lolo Navarro .... Reinaldo's Grandmother Sebastian Silva .... Reinaldo's Father Carmen Beato .... Teacher Cy Schnabel .... Smallest School Child Olmo Schnabel .... Smallest School Child Vito Maria Schnabel .... Teenage Reinaldo Pedro Armendariz Jr. .... Reinaldo's Grandfather Diego Luna .... Carlos User Rating: 7.2/10 (5,170 votes) オトーサン、 「この高スコア、当然だ」 アカデミー賞 ・主演男優賞:ハヴィエル・バルデム ヴェネチア国際映画祭 ・男優賞:ハヴィエル・バルデム ・審査員グランプリ賞:ジュリアン・シュナーベル User Comments: Chris_Dockerさん Scotland, United Kingdom 2001年6月17日 考えさせる映画づくり キューバの作家レイナルド・アレナスの生涯を描く 考えさせる感動的な物語だ。 ハヴィエル・バルデムの秀逸な演技。 (端役だが、すばらしい演技をジョニー・デップと ショーン・ペンが披露している) すばらしい景色、 そして何よりも力強く感動的な作品の断片。 作家の詩的パワーが貧しい人生から立ち昇ってくる。 深く豊かな感動をもたらしている。 舞台となるのは、カストロ支配下の国で、 ”上流階級”は存在しない。 不適格者への残忍な仕打ちがなされている。 アレナスは、ホモだった。 それはカストロ政権下では、受け入れられず、 彼の詩は、自然美を賞揚している。 (それは、反革命的とみなされている) 彼の作品は、拷問や収監を生き延び、 彼の小説の成功は、みじめな暮らしが生み出したものである。 出だしは、すこしのろいし、紆余曲折があるが、 全体として、力強い映画になっている。 オトーサン、 「こんな作家がいたんだ」 カストロは大好きな革命家・政治家ですが、 その政権下で、こんな弾圧があったとは知りませんでした。 ○レイナルド・アレナス  Reynaldo Arenas,1943/7/16 - 1990/12/7 キューバ出身の小説家・詩人。 20歳で初めての小説を発表したが、 フィデル・カストロの独裁政権の元で、  作家であること、同性愛者であること、 また反政府的な言動があるとされ、  以後の作品はすべて発禁となってしまう。 1973年には投獄されている。 1980年にアメリカに亡命。  ニューヨークにて執筆活動を続けていたが、  1987年にエイズであることが分かり、 1990年に睡眠薬を多量に摂取して自殺した。 自伝「夜になるまえに」は  ハビエル・バルデム主演で2000年に映画化された。 <主要著作>  ・「めくるめく世界」  ・「ハバナへの旅」  ・「夜になるまえに」  ・「夜明け前のセレスティーノ」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


麦の穂をゆらす風

オトーサン、 「おお、泣き通しだ!」 たまたま立ち寄った有楽町ビックカメラ。 その7階に「シネカノン」という名画座があって、 この知られざる名画を上映していました。 見終えて、エレベーターがなかなかこないので、 7階から階段を降りはじめて、目撃したのが、 この中年女性の姿でした。 「映画って、力があるんだ!」 原題:The Wind That Shakes the Barley (2006) 監督:Ken Loach 脚本:Paul Laverty Genre: Drama / War Country: Germany /Italy /Spain /France /Ireland /UK Language: English / Gaelic 上映時間:127分 あらすじ: 1920年のアイルランド。 ダミアンとテディは兄弟。 テディは、すでにゲリラ団のリーダーとして 祖国の独立のために戦っている。 ダミアンは、医学生。 ロンドンの病院で実習をすることが決まっていた。 だが、出発直前になって、英国兵による残虐行為を目撃し、 テディ率いるレジスタンス・グループに加わることにする。 兄弟は手に手をとって戦い、停戦協定が結ばれる。 だが、平和は短命だった。 英国が不平等条約を押しつけてきたとき、 内輪もめがはじまる。 アイルランド人対アイルランド人、兄弟と兄弟、 そして、テディとダミアン... 出演者: Cillian Murphy .... Damien(ダミアン) Padraic Delaney .... Teddy(テディ) Orla Fitzgerald .... Sinead(シニード) オトーサン、 「過去最高の演技!」 キリアン・マーフィ、堂々たる主役ぶりでした。 CILLIAN MURPHY  キリアン・マーフィ 誕生日 1974/3/13 出身 アイルランド 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1998年「女性大使の闘い」(TM) 1999年「ザ・トレンチ 塹壕」 2001年「オン・エッジ 19歳のカルテ」 2002年「28日後...」 2003年「コールド・マウンテン」「真珠の耳飾りの少女」「ダブリン上等!」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」 2006年「麦の穂をゆらす風」 その他の出演者: Liam Cunningham .... Dan Gerard Kearney .... Donnacha William Ruane .... Gogan Kieran Aherne .... Sweeney Roger Allam .... Sir John Hamilton Laurence Barry .... Micheail Sabrina Barry .... Julia Frank Bourke .... Leo Fergus Burke .... Theatre Goer Antony Byrne .... The Interrogator Tom Charnock .... Sergeant at Cottage John Crean .... Chris Mairtin de Cogain .... Sean Keith Dunphy .... Terence Kiernan Hegarty .... Francis Myles Horgan .... Rory Bill Hurst .... Major - British Army Damien Kearney .... Finbar Fiona Lawton .... Lily Martin Lucey .... Congo Niall McCarthy .... Extra Sean McGinley .... Priest Seamus Moynihan .... Policeman Mary Murphy .... Bernadette Shane Nott .... Ned Aidan O'Hare .... Steady Boy Mary O'Riordan .... Peggy Alan Ready .... Sergeant at Station User Rating: 7.4/10 (2,693 votes) オトーサン、 「これぞ、待ち望まれた映画だ!」 カンヌ国際映画祭(2006) ・パルム・ドール:ケン・ローチ User Comments: leoneed99さん 2006年12月5日 現在につながる問題 私は、この映画が極めて今日的な意味を持っていると思います。 ある祖国・民族が、他国・他民族からの圧制・干渉からの 独立・自立を果そうとするとき、常に多くの血が流されてきました。 しかも、その干渉を排除する光が見えたとき、 多くの場合今度は共に闘かってきた仲間の間で、 路線対立による内部分裂・内部抗争が始まるのです。 これまで隣人だったものが戦い合うような 骨肉の争い・暴力による報復の連鎖という構図は、 この現代においてもアフリカ諸国やユーゴスラビアの紛争などにおいて いくつも見られるものです。 この映画は、アイルランド独立期を舞台に、 あれほど堅かった兄弟の絆さえも切り裂かれていくストーリー展開によって、 非情なこの力学を見事に描きだしたものと、私は感じます。 映像も良かったと思います。 劇中、アイルランド側が英国と締結した条約について、 仲間が激論を交わしているシーンがありましたが、 私自身は双方の言い分に説得力を感じてしまいました。 妥協して目の前にある7〜8割の現実的成果をとるか、 それでは意味が失われるとして初志貫徹して全てを得ようとするか、 そんな選択は私たちの日常生活の中にもたくさんあるように思えました。 そこらあたりの苦悩は、他の方も書かれているように 「マイケル・コリンズ」をご覧いただくと良いと思います。 アイルランド独立の政治的状況が学べます (映画的編集はありますが)。 また、現在も独立を果せないでいる 北アイルランドでの内部抗争の問題については、 「ナッシング・パーソナル」を見ると、 現実の一面をかいま見ることができると思います。 興味があれば、ついでに「クライング・ゲーム」も。 これは、あっと驚くラストが待っています。 オトーサン、 「流石、ケン・ローチ監督!」 その経歴をみてみましょう。 まずは、海外映画監督マガジンから。 抜けが多いので、補いました。 KEN LOACH  ケン・ローチ 誕生日 1936/6/17 出身 英ナンニートン 監督作 1968年「夜空に星のあるように」 1969年「ケス」 1990年「リフ・ラフ」      「ブラック・アジェンダ/隠された真相」 1993年「レイニング・ストーンズ」 1994年「レディ・バード レディ・バード」 1995年「大地と自由」 1996年「カルラの歌 戦士たちの鎮魂歌」 1998年「マイ・ネーム・イズ・ジョー」 2000年「フレッド&ローズ」 2001年「ナビゲーター ある鉄道員の物語」 2002年「SWEET SIXTEEN」「11'9'01/セプテンバー11」 2004年「やさしくキスをして」 2005年「明日へのチケット」 2006年「麦の穂をゆらす風」 次に、IMDbから。 同時代の監督とちがって、 ケン・ローチは、決してハリウッドからの甘い声に屈しなかった。 英国社会主義リアリズムを標榜する作風を、 ハリウッドで花開かせることは不可能だった。 オックスフォードのSt. Peter's Collegeで法律を学んだが、 演劇に目覚め、旅劇団に加わって演技をした。 テレビに進出し、プロデューサーのTony Garnettと組み、 強烈な”Cathy Come Home"を撮った。 "The Wednesday Play" (1964)の1話で、 その反響はすさまじく、ホームレスの法律を変えることになった。 翌年、長編映画「夜空に星のあるように」(Poor Cow 1967)でデビューした。 また、「ケス」をプロデュースした。 これは、英国でつくられたもっとも美しい映画といわれている。 だが、続く20年の彼のキャリアは停滞状態にあった。 映画は配給されることなく、 TV映画も時々上映されなかった。 だが、1990年代になると、すばらしいカムバックをした。 一連の受賞作で、欧州の監督殿堂入りを果たした。 故国やアメリカよりも、欧州大陸で人気がある。 「ブラック・アジェンダ/隠された真相」(1990)は、カンヌ国際映画祭・審査員特別賞を、 「リフ・ラフ」(1990)は、ヨーロピアン・フィルム・アワード(旧フェリックス賞)を、 「レイニング・ストーンズ」(1993)は、カンヌ国際映画祭・審査員特別賞を、 「大地と自由」(1995)は、カンヌ国際映画祭・批評家連盟賞を受賞した。 スペインで大ヒットし、主題についての大論争を呼びおこした。 言うまでもないが、これぞケン・ローチが映画を撮る理由なのだ!


硫黄島からの手紙

オトーサン、 「おお、混んでいる!」 あえて、昭和を思わせる場末の映画館へ。 大入りで驚きましたが、老人ばかり。 軍国主義復活をもくろむ安部政権の餌食になる 若いひとが見にきていないのは残念です。 原題:Letters from Iwo Jima (2006)    Red Sun, Black Sand 監督:Clint Eastwood 原作:Iris Yamashita/ Paul Haggis /Tadamichi Kuribayashi 脚本:Iris Yamashita/Tsuyoko Yoshido Genre: Drama / War Country: USA Language: Japanese 上映時間: あらすじ: 第2次世界大戦。 アメリカと大日本帝国の間で行われた 硫黄島の戦いを日本側からの視点で描く。 アメリカで教育を受けた栗林中将は、 硫黄島で日本軍を率いるが、 アメリカ軍の空海陸の大規模攻撃を前にして、 待っているのは、もはや名誉の死しかなかった。 だが、トンネルを掘るなどの奇略を駆使して、 すぐに決着がつくはずの戦いを、 40日近くに及ぶ歴史的な死闘に変えたのだった。 一見、無益な戦いだったが、彼の心中には、 妻子のいる本土での決戦を少しでも先に延ばそうという想いがあった。 出演者: 渡辺謙 .... 栗林忠道中将 二宮和也 .... 西郷 伊原剛志 .... バロン西 オトーサン、 「この3人、それぞれ素敵だ!」 死んでいったひとの魂が乗り移っているようでした。 交通事故騒ぎの中村獅童さん、 もっと演技に磨きをかけてください。 女遍歴などしている場合じゃないよ。 渡辺謙さんのコメント: この映画に関わることになった時から、 やはり日本という国で生まれ育った人間として、日本人の俳優として、 非常に重い責務のようなものを背負わされたという気がしていました。 他のキャストを含めクリントと一緒に手を携えて その責務を一生懸命全うした撮影だったと思います。 その重い責任みたいなものを、この映画が完成した時から、 今度はたくさんの方々と一緒に共有できるのだという思いがして、 この作品に出会えたことを自分の大きな誇りとしてお届けできると思っています。 その他の出演者: 中村獅童 .... 伊藤中尉 加瀬亮 .... 清水 裕木奈江 .... 花子 Takumi Bando .... Captain Tanida Nobumasa Sakagami .... Admiral Ohsugi Takashi Yamaguchi .... Kashiwara Nori Bunasawa .... Japanese Journalist Arnold Chun .... Howitzer Cannon Operator Willis Chung .... Japanese Soldier Gelbert Coloma .... Escavating men James D. Dever .... Marine Sergeant Michael Didriksson .... Messenger Evan Ellingson .... "Kid" Marine Lucas Elliott .... Sam Nicholas Garren .... U. S. Marine Jeremy Glazer .... Marine Lieutenant Yoshio Iizuka .... Tired Soldier Morosawa Kazu .... Ito's Guard London Kim .... Okubo's Soldier Michael Lawson .... Fielder Mitsu .... Suicide Soldier Jonas Neal .... U. S. Colonel Sonny Saito .... Medic Endo Jonathan Oliver Sessler .... Adams Brian Takahashi .... Lieutenant Ito's Men Dennis Y. Takeda .... Miura Mike Thai .... Cigarette-smoking officer Chris Turner .... Japanese Soldier User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「7点台後半だろう」 User Comments: 黒美君彦さん 12月3日 緊張と痛恨 観ている間、ずっと体が緊張していた。 まるで、その場所に自ら身をおいているかのように。 逃げ場のない不毛の孤島。 最後まで闘うことを義務づけられた息苦しさ。 体を貫こうと唸りをあげる銃弾。 空から降ってくる爆弾・・・。 これがクリント・イーストウッド監督の手による ハリウッド製の映画だということを、 観ている間にすっかり忘れてしまっていた。 日本映画ですら今や戦時の考証が杜撰になりつつあるのに、 あまりに見事な再現ぶりにただただ感服した。 その日本語脚本も全く違和感がない。 栗林忠道中将についてはいくつかの資料で既に知ってはいたが、 乗りに乗っている渡辺謙がこの役も見事に演じ切っている。 かつて米国に武官として赴任していた栗林は、 敵国に友人も多く、その圧倒的な軍事力にも精通していた。 彼は硫黄島における守備隊の使命は「消耗戦」に尽きる、と考えていた。 この作品では明確ではないが、 海兵隊に大きな犠牲を与えることによって米軍の士気を下げ、 ひいては和平への道が拓ける可能性があると考えていたのだ。 栗林は無意味な玉砕を戒めたが、 精神論に傾いていた軍人の中には米軍が喜んだという 「バンザイ攻撃」に走った者もいただろう。 洞窟の中で手榴弾で次々自決していくシーンは、思わず目を背けたくなる。 戦闘シーンはとにかくリアルで、綺麗事はそこにはない。 戦場では理性も失われる。 米軍が捕虜を射殺するシーンもあれば、 バロン西(伊原剛志)が逆に米軍兵士を介抱させるシーンもある。 人間性と狂気が行き来する戦場がそこに描かれる。 ひとつの戦場をめぐって、日米双方の視点で描いた 前代未聞の二部作はとにかく画期的だ。 言葉もわからない得体の知れない敵、という描き方ではなく、 それぞれに守るべきものをもって戦った者たちの悲哀がそこにある。 その意味では、やはり二部作両方を観て 初めてC・イーストウッドの「硫黄島」を観たことになるのだろう。 いずれにせよアメリカでこの作品がどう評価されるか、とても楽しみだ。 当時の狂気にも似た日本軍のメンタリティーがどう受け取られるだろうか。 二宮和也、加瀬亮も好演。 敢えて難をいうなら、36日間に及ぶ戦闘の時間経過を示して欲しかったか。 だがいずれにしてもこの二部作が、 戦争映画史に燦然と輝く金字塔であることは間違いないと思う。 オトーサン、 アカデミー賞にノミネートされるかな?」 その前哨戦である各種映画賞の行方が注目されますが、 すでに、2つ獲得したので、出足はいいようです。 ×ゴッサム賞(独立系映画が対象のため)(11月29日発表) ◎ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(12月6日発表):最優秀作品賞受賞 ◎ロサンゼルス批評家協会賞(12月10日発表):最優秀作品賞受賞 ?アメリカ映画協会賞(12月11日発表) ×ニューヨーク批評家協会賞(12月12日発表) ?ボストン映画批評家協会賞(12月12日発表) ?ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞(12月16日発表) ?ワシントンDC映画批評家協会賞(12月20日発表)


肉体と悪魔

オトーサン、 「ラディゲの映画か、面白そうだな」 わずか17歳で書いた名作「肉体の悪魔」 しかも20歳で死んでしまったのです。 ...でも、まったく違っていました。 こちらは、「肉体と悪魔」でした。 悪魔が美女グレタ・ガルボとして降臨してくるのです。 原題:Flesh and the Devil (1926) 監督:Clarence Brown 原作:Hermann Sudermann 脚本:Marian Ainslee/ Benjamin Glazer    Hanns Kraly/ Frederica Sagor Genre: Drama / Romance Color: Black and White Sound Mix: Silent 上映時間:109分 あらすじ: レオとウルリッヒは長年の親友である。 軍事訓練を終えたレオは、駅で美しいフェリシタスに出会う。 その美しさにふるえ、 2人は舞踏会で再会し、会場を静かに抜け出す。 自室で愛し合う最中、伯爵が戻ってくる。 レオに話していなかった夫だった。 伯爵は、レオに決闘を申し込む。 決闘で、伯爵は殺され、フェリシアは寡婦になる。 レオは5年の軍務を言い渡され、アフリカに追放処分。 ウルリッヒにフェリシタスをよろしくと言って旅立つ。 3年後、ウルリッヒの助力もあって、 追放処分が早めに終わったレオは、 胸が早鐘を打ちつつ、フェリシタスのもとへといそぐ。 だが、彼女がウルリッヒと結婚したのを知るのだ。 フェリシタスは、金持ちのウルリッヒが好ましく、 ウルリッヒにはレオとのことを話さなかったのだ。 レオの心は乱れ、2人を訪問しなくなった。 理由が分からないウルリッヒは悲しむ。 レオは彼女から離れていようとしたが、 フェリシタスは、何度も彼を誘惑しようとした。 愛人にしておきたかったのだ。 彼女は、親友との死に至る三角関係を築いていく。 出演者: John Gilbert .... Leo von Harden(レオ) Greta Garbo .... Felicitas(フェリシタス) Lars Hanson .... Ulrich von Eltz (ウルリッヒ) オトーサン、 「恐るべき美しさ、なんてセクシー!」 淀川長治さんの解説によれば、 この映画で、ガルボが真にブレイクしたそうです。 このとき、ガルボ22歳、ギルバート28歳。 光り輝く美男美女でした。 GRETA GARBO  グレタ・ガルボ 誕生日 1905/9/18-1990/4/15 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデン王立演劇アカデミーで学び、 マウリツ・スティルレルに認められ、彼と共に渡米し、 25年ハリウッドデビュー。 主演作はことごとくヒットし、人気スターに。 41年の「奥様は顔が二つ」を最後に36歳で引退。 カムバックすることはなかった。生涯独身。 出演作 1924年「イエスタ・ベルリングの伝説」 1925年「喜びなき街」 1926年「イバニエズの激流」「明眸罪あり」 1927年「肉体と悪魔」「アンナ・カレニナ」 1928年「女の秘密」 1929年「恋多き女」「野生の蘭」「船出の朝」「接吻」 1930年「アンナ・クリスティ」「ロマンス」 1931年「インスピレーション」「スーザン・レノックス」 1932年「マタ・ハリ」 1933年「グランド・ホテル」 1934年「お気に召す儘」 1935年「クリスチナ女王」「彩られし女性」「アンナ・カレニナ」 1937年「椿姫」「征服」 1939年「ニノチカ」 1941年「奥様は顔が二つ」 JOHN GILBERT  ジョン・ギルバート 誕生日 1899/7/10-1936/1/9 出身 米ユタ州ローガン 出演作 1916年「慧眼」「シエル四三」 1919年「想出の丘へ」 1920年「砂丘の丘」 1921年「暁の光」 1922年「厳窟王」「アラビアの恋」 1923年「悪魔の哄笑」「聖者エルモ」「侠骨カービー」 1924年「ブロードウェイ颪」「巴里の狂乱」「狼の血」      「殴られる彼奴」「痴人哀楽」 1925年「半獣人の妻」「メリー・ウイドー」「ビッグ・パレード」 1926年「ラ・ボエーム」「剣侠時代」 1927年「肉体と悪魔」「見世物」「密輸入者の恋」「アンナ・カレニナ」 1928年「コサック」「四つの壁」「悪魔の仮面」「赤熱の抱擁」      「ハリウッド・レヴュー」 1930年「生きる屍」「海行かば」 1931年「運命の兄弟」「巴里の魔人」 1932年「ブロードウェイの西」「奥様御寵愛」 1933年「街の伊達男」「クリスチナ女王」「海を嫌ふ船長」 その他の出演者: Barbara Kent .... Hertha von Eltz William Orlamond .... Uncle Kutowski George Fawcett .... Pastor Voss Eugenie Besserer .... Leo's Mother Marc McDermott .... Count von Rhaden Marcelle Corday .... Minna User Rating: 7.7/10 (512 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: ガルボはエロティックな演技をみせる。 ただ、依然、着衣のまま。 txwildswanさん United States 2005年10月25日 「肉体と悪魔」は古典映画だ。 女優が、一言も話すことなく、 顔と目だけで、誘惑できることを示している。 グレタ・ガルボが、 ジョン・ギルバートとパーティの人混みから逃れ、 庭園に歩みでるシーンは、実にエロティックだ。 いまや、すべてをさらすような時代になり、 グレタ・ガルボの跡継ぎが出てこないのは悲しいことだ。 彼女は驚異的だ! わずかひとつのシーンだけで、 他の女優たちは、居たたまれなくなってしまうだろう! 引き合いに出して申しわけないが、 「氷の微笑」のシャロン・ストーンは、 肌をまったくみせない、この古典映画には比ぶべくもない。 私は、個人としてのシャロン・ストーンが好きだし、 実にカリスマ的なのだが、 誘惑という点で比べるならば、ガルボの勝ちと断言する。 この映画をみれば、あなたも賛同するだろう! 同様に、ジョン・ギルバートは忘れられているが、 実にハンサムで、カリスマ的なスターだった。 若くして死んだのは、残念だ。 (訳注:37歳) オトーサン、 「ガルボは、ギルバートと結婚したかったのかも...」 素敵な解説をご一読下さい。 ○グレタ・ガルボ  貧しい家庭に生まれ、 14歳の時に日雇い労働者の父親が病気になり、  学校を中退して家事を手伝う。  翌年、父親が亡くなると、理髪店で見習いとして働き始め、  姉の友人の紹介でデパートに就職。  帽子売り場の売り子をしていたが、  その美貌を買われて帽子カタログのモデルを務める。  やがて、洋服やお菓子のコマーシャル映画に出演するようになり、  それがコメディアン、エーリック・ペチュレルの目に留まって  『放浪者ペッテル』(22)に端役として出演。  その後、奨学金を得てスウェーデンの王立演劇アカデミーに入学し、  本格的に演技の勉強を始める。  24年、スウェーデン映画の立役者モーリス・スティルレル監督に見出されて、  彼の監督作『イェスタ・ベルリングの伝説』のヒロインに抜擢される。  映画はヨーロッパ中で大ヒットを記録し、  G・W・バプスト監督の招きでドイツに渡って 『喜びなき街』(25)に出演した後、  MGMに招かれたスティルレル監督と共にアメリカに渡る。  MGMの総帥ルイス・B・メイヤーは足が太く歯並びの悪い女性は  アメリカでは人気が出ないと考え、 彼女との契約に乗り気ではなかったが、  スティルレル監督の要望で彼女とも契約を交わす。  メイヤーはハリウッド中の美容師を動員して彼女を磨き上げ、  「グレタ・ガルボ」という芸名を与える。  モンタ・ベル監督の『イバニエスの激流』(26)で、  ガルボはリチャード・コルテズの相手役を務めて 鮮烈なハリウッド・デビューを飾り、  入念なメーキャップと照明テクニックによって 作り出されたクールでエギゾチックな風貌は、  銀幕にミステリアスで魅惑的なイメージを作りだして映画ファンを魅了。  その美しさは「スウェーデンのスフィンクス」とまで謳われた。  彼女の才能を見出したスティルレルは、  ガルボに礼儀作法から服の選び方まであらるゆるたしなみを教え込み、  渡米時にはガルボの愛人と報道されたこともあったが、  ガルボとのコンビ2作目となる『明眸罪あり』では 予算の超過や主演男優との対立から監督の座を下ろされてしまう。  27年にはMGMの看板役者ジョン・ギルバートと『肉体の悪魔』で共演。  二人は「最高の美男美女カップル」と評されて、  銀幕の中だけでなく私生活でもギルバートとの仲が話題となり、  『アンナ・カレニナ』(27)や『恋多き女』(28)などでも共演を果たす。  しかし、ギルバートはトーキー初主演作で 甘いマスクに似合わないかん高い声を披露、  観客から失笑を買ってスターの座を追われてしまう。  ガルボも「ガルボが喋る!」の宣伝コピーで大々的に公開された  『アンナ・クリスティ』(30)で初のトーキーに挑戦。  彼女のハスキー・ボイスと強烈なスェーデン訛りの英語は ガルボの魅力を更に引き立てて、  観客に好評を持って迎えられただけでなく、 アカデミー主演女優賞に初ノミネートされる。  トーキーの時代を生き残ったガルボは、  クラーク・ゲイブルと共演した『スザン・レノックス』(31)、  タイトル・ロールの悲劇の女スパイを演じた『マタ・ハリ』(31)、  落ち目のバレリーナの演じたMGMスターの豪華共演作 『グランド・ホテル』(32)などの  ヒット作に立て続けに出演して人気は絶頂となる。  33年の『クリスチナ女王』で演じた男勝りの気丈な女王役は  最もガルボ本人のキャラクターに最も近いとして評判になる。  アレクサンドル・デュマ原作の『椿姫』(37)では  ニューヨーク批評家協会の最優秀女優賞を受賞するが、  次第に人気に陰りが見え始めて ボックスオフィス・ポイズンの一人に指名されて、  興行的に価値のない女優のレッテルを貼られてしまう。  2年間のブランクの後、ロシアのお堅い共産党員を演じた  エルンスト・ルビッチ監督のコメディ『ニノチカ』(39)で銀幕に復帰。  「ガルボが笑う!」のコピーで売ったガルボのコメディエンヌぶりは  好評を持って迎えられる。  再び2年間スクリーンから遠ざかって、  41年にジョージ・キューカー監督のコメディ 『奥様は顔が二つ』に出演するが、前作ほどの評判には至らなかった。  以後、ガルボは出演作の選択に慎重になり、  47年にはジャン・コクトー原作の『双頭の鷲』や、  チェーホフの『桜の園』でカムバックを試みるものの映画化には至らず、  自分の時代は終わっと感じたガルボは、  スクリーン上での自分の美しいイメージを永遠に残すために  映画化界からの引退を決意する。  引退後はハリウッドを離れてニューヨークのマンハッタンに住居を構え、  孤独を愛でるガルボは人前に出ることを拒否して  自宅で園芸をしながら静かに隠遁生活を送る。  54年にはアカデミー特別賞が贈られるが、授賞式には出席しなかった。  現役時代はロマンスの噂は絶えず、スティルレル、ギルバート、  名指揮者レオポルド・ストコフスキーたちとの関係が噂されるが、  結婚は一度もせず、90年に肝不全で亡くなるまで独身を通した。  日本では「神聖ガルボ帝国」と呼ばれたほど近づき難い大スターだったが、  同性愛者だったともいわれているガルボの私生活は  現在でも秘密のベールに包まれており、  彼女がスクリーン上で築き上げた神秘的なイメージは不滅となる。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/g-garbo.html


無敵艦隊

オトーサン、 「この映画そのものがドラマだ」 世紀の美男・美女の出会いがあったのです。 ところで、柏レイソル、J1に昇格しましたが、 ぜひ、”無敵艦隊”になってほしいものです。 原題:Fire Over England (1937) 監督:William K. Howard 原作:A.E.W. Mason 脚本:Clemence Dane/ Sergei Nolbandov Genre: Adventure / History / Romance / War Country: UK Language: English Color: Black and White 上映時間:92分 あらすじ: 1588年、スペインと英国の間は、破局を迎えていた。 英国の海賊が、新世界から黄金をもってくるスペイン商人を たえず襲っていたからだ。 それには、エリザベス女王1世の後押しがあった。 女王を免職させる陰謀が発覚した後、 女王は、父親が異端審問で殺されたマイケルを起用し、 スペインのフィリッペ侯の宮廷に秘密裏に侵入させた。 裏切り者のひとりに変装し、 マイケルは、暗殺者を装い、 無敵艦隊を英国に送る計画を知る。 その功績で、スペイン貴族の娘、英国の娼婦、 そしてエリザベス女王自身の寵愛を得て、英国艦隊を戦争に踏み切らせ、 クライマックスで、英国沿岸に集結した無敵艦隊への夜襲を指揮する。 出演者: Laurence Olivier .... Michael Ingolby(マイケル) Vivien Leigh .... Cynthia(シンシア) Flora Robson .... Queen Elizabeth I(エリザベス女王1世) オトーサン、 「2人とも、若いなぁ」 ローレンス・オリビエ29歳、ビビアン・リー26歳。 この映画で、運命の出会いがあったのです。 LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11 出身 英サリー州ドーキング 出演作 1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」 1937年「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 VIVIEN LEIGH ビビアン・リー 誕生日 1913/11/5-1967/7/8 出身 インド・ダージリン 感情の赴くままに演じられる素質を持った女優。 裕福な商人の家に生まれ、上流家庭の教育を受ける。 6才でロンドンの寄宿学校に入学。 カンヌ、サン・レモ、チューリヒ、パリなどで教育を受ける。 18歳の時、王立演劇アカデミーに入学。 19歳で弁護士と結婚するが、女優への道を断ち切れず、 22歳の時にデビュー。 37年「無敵艦隊」で共演したローレンス・オリビエを追ってアメリカへ。 39年「風と共に去りぬ」でアカデミー主演女優賞、 51年「欲望という名の電車」でアカデミー主演女優賞と ベネチア映画祭主演女優賞を受賞した。 40年、お互いが離婚し、オリビエと結婚。 しかし、感情の起伏の激しさからオリビエと次第に不和となり、 58年に別居、60年に離婚。 晩年はノイローゼ、アル中、肺結核と悩まされ、67年に亡くなった。 出演作 1937年「無敵艦隊」「間諜」「茶碗の中の嵐」 1938年「響け凱歌」 1939年「風と共に去りぬ」 1940年「哀愁」 1941年「美女ありき」 1946年「シーザーとクレオパトラ」 1948年「アンナ・カレニナ」 1951年「欲望という名の電車」 1955年「愛情は深い海の如く」 1961年「ローマの哀愁」 1965年「愚か者の船」 その他の出演者: Raymond Massey .... King Philip II of Spain Leslie Banks .... 'Robin', the Earl of Leicester Morton Selten .... Lord Burleigh Tamara Desni .... Elena Lyn Harding .... Sir Richard Ingolby George Thirlwell .... Mr. Lawrence Gregory Henry Oscar .... Spanish Ambassador Robert Rendel .... Don Miguel Robert Newton .... Don Pedro Donald Calthrop .... Don Escobal Charles Carson .... Adm. Valdez User Rating: 6.6/10 (209 votes) オトーサン、 「7点台でも、いいのでは」 User Comments: Glory to the victor Michael O'Keefeさん Muskogee OK 2003年9月14日 これは恐ろしくも、興味深い、歴史的伝説である。 主人公は、英国人(ローレンス・オリビエ)。 1500年代の争いの渦中、スペインをスパイしていた。 アクションと冒険に満ちている。 Flora Robsonは、傑出したエリザベス女王1世役だった。 完璧な演技を披露しているのは、 Raymond Massey、Leslie Banks、Morton Selten、 Cecil Mainwaring、そして愛らしいビビアン・リーである。 強くお勧めする。 オトーサン、 「無敵艦隊について、お勉強してみるか」 ○無敵艦隊(Armada)  スペイン国王フェリペ2世により英国征服に出発した大艦隊の通称。  なお「無敵艦隊」とはこれを廃滅させたイングランド人が、  この艦隊を皮肉って考案した呼称である。  スペインにおいてこの艦隊は「最高の祝福を受けた大艦隊」と呼ばれていた。  1588年5月28日、22隻のガレオン船、108隻の商船に3万人以上を乗船させた  メディナ・シドニア率いる無敵艦隊がリスボンを出発。  イギリス上陸を考えていた為、3万人中2万人は陸戦隊だった。  7月末プリマス沖の海戦、8月8日グレイブラインの海戦を行い敗北。  スコットランドを迂回して帰還を目指すも半分を喪失し大敗。  スペインに帰還したのは54隻だった。  死傷者は2万人におよび無敵艦隊は壊滅しスペイン衰退の予兆となった。  スペインの無敵艦隊は1000トン級の大型船で多数の重砲を装備していた。  それに対する英国艦隊は小型船で破壊力に劣る軽砲を主力としていたが  射程距離は長かった。  スペイン艦隊が、伝統的な接舷しての白兵戦にこだわったのに対し、  イギリス艦隊は距離をとって砲撃を集中する戦法をとった。  イギリス艦隊を指揮したのは海賊上がりのフランシス・ドレーク提督である。  なお、時代や国を違えて大艦隊の威容をあらわす代名詞に用いられている。  SFの宇宙戦艦の艦隊や1998 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選の  サッカースペイン代表に対しても使われた。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


バードケージ

オトーサン、 「おお、アカデミー賞俳優だらけだ」 ロビン・ウィリアムス、ジーン・ハックマン、 そして、ダイアン・ウィースト。 この素敵なコメディ映画が、100円で投げ売りとは... 原題:The Birdcage (1996) 監督:Mike Nichols 戯曲:Jean Poiret 脚本:Francis Veber/Edouard Molinaro Marcello Danon/Jean Poiret/Elaine May Genre: Comedy / Drama / Music Rated R for language. 上映時間:117分 あらすじ: アーマンドは、マイアミのサウスビーチで、 ホモで評判のナイトクラブをやっている。 彼の長年の愛人アルバートは、芸名スタリーナなるスター。 ”二人”の息子、ヴァルが婚約報告にくる。 アーマンドが20年前に異性愛でもうけたひとり息子だ。 お相手は、バーバラ。 道徳委員会の副委員長でもあるキーリー上院議員の娘だ。 キーリー上院議員とその妻と娘が、 ヴァルとその父親、そして、”母親”に会いに、 はるばるサウスビーチへとやってくる。 そして、コミカルな大混乱が。 出演者: Robin Williams .... Armand Goldman(アーマンド) Nathan Lane .... Albert Goldman(アルバート) Gene Hackman .... Sen. Kevin Keeley(キーリー上院議員) Dianne Wiest .... Louise Keeley(ルイーズ) オトーサン、 「ネイサン・レインが秀逸!」 ビデオが日本語吹き替えだったので、 ロビン・ウィリアムスのトークが楽しめませんでした。 ジーン・ハックマン、ごくフツーの演技。 でも、最後の化けぶりは爆笑もの。 ROBIN WILLIAMS  ロビン・ウィリアムス 誕生日 1952/7/21 出身 米イリノイ州シカゴ ジュリアード学院で学ぶ。 テレビシリーズの「ハッピー・デイズ」の ゲスト出演がブレイクのきっかけ。 80年「ポパイ」で映画デビュー。 97年「グッド・ウィル・ハンティング」で アカデミー助演男優賞。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「ポパイ」 1982年「ガープの世界」 1983年「ロビン・ウィリアムスの大混乱サバイバル特訓」 1984年「ハドソン河のモスコー」 1985年「タッチダウン90’」 1986年「クラブ・パラダイス」「ミッドナイト・ニューヨーカー」 1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(ナ)      「グッドモーニング、ベトナム」 1989年「いまを生きる」「バロン」▲ 1990年「愛と死の間で」「キャデラック・マン」「レナードの朝」 1991年「フィッシャーキング」「フック」 1992年「トイズ」「アラジン」(声) 1993年「ミセス・ダウト」 1995年「9ヶ月」「ジュマンジ」「3人のエンジェル」▲ 1996年「バードケージ」「ジャック」「ハムレット」      「シークレット・エージェント」▲ 1997年「ファーザーズ・デイ」      「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」      「フラバー」 1998年「パッチ・アダムス」「奇跡の輝き」 1999年「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」      「アンドリューNDR114」 2001年「A.I.」(ナ) 2002年「インソムニア」「ストーカー」「デス・トゥ・スムーチー」 2004年「ファイナル・カット」 2006年「ハッピーフィート」(声) NATHAN LANE  ネイサン・レイン 誕生日 1956/2/3 出身 米ニュージャージー州ジャージーシティ 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「黄昏に燃えて」 1991年「ヒー・セッド・シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「恋のためらい/フランキーとジョニー」 1993年「ライフWITHマイキー」「アダムス・ファミリー2」 1994年「ライオンキング」(声) 1995年「ジェフリー!愛はセックスだけじゃない」 1996年「バードケージ」 1997年「マウス・ハント」◇ 1998年「あなたが見えなくても」 1999年「スチュアート・リトル」(声)「恋の骨折り損」◆      「イズント・シー・グレート」 2000年「タイタンA.E.」(声) 2002年「スチュアート・リトル2」(声) 2005年「プロデューサーズ」 GENE HACKMAN  ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、トラックの運転手、 靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの悪役レックス・ルーサー役が有名。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」 1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ DIANNE WIEST  ダイアン・ウィースト 誕生日 1948/3/28 出身 米ミズーリ州カンザスシティ 大学卒業後、ブロードウェイの舞台に立ち、 二度のオビー賞、クラレンス・ダーウェント賞、 シアター・ワールド賞で最優秀女優賞受賞。 80年「IT'S MY TURN」で映画デビュー。 86年「ハンナとその姉妹」でアカデミー助演女優賞受賞。 94年「ブロードウェイと銃弾」でアカデミー助演女優賞と ゴールデングローブ助演女優賞を手にした。 ウディ・アレン監督作品には五本出演している。 ほか、89年「バックマン家の人々」で アカデミー助演女優賞にノミネートされている。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「IT'S MY TURN」 1982年「I'M DANCING AS FAST AS I CAN」「暗闇からの脱出」 1983年「夢追いかけて」 1984年「フットルース」「恋に落ちて」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1987年「ラジオ・デイズ」「ロスト・ボーイ」「セプテンバー」 1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「バックマン家の人々」「私のパパはマフィアの首領」 1990年「シザーハンズ」 1991年「リトルマン・テイト」 1994年「コップス&ロバーソン」      「ブロードウェイと銃弾」      「スカウト」 1996年「バードケージ」 1998年「モンタナの風に吹かれて」「プラクティカル・マジック」 2001年「アイ・アム・サム」 その他の出演者: Dan Futterman .... Val Goldman Calista Flockhart .... Barbara Keeley Hank Azaria .... Agador Christine Baranski .... Katherine Archer Tom McGowan .... Harry Radman Grant Heslov .... National Enquirer Photographer Kirby Mitchell .... Keeley's Chauffeur James Lally .... Cyril Luca Tommassini .... Celsius Luis Camacho .... Goldman Girl Andre Fuentes .... Goldman Girl User Rating: 6.5/10 (16,319 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは」 ホモが主役なので、減点になったのでしょう。 アカデミー賞ノミネート ・美術監督装置賞 User Comments: EmperorNortonII San Francisco 2000年11月4日 金切り声! 「バード・ケージ」を見た。 というのも、すでに"La Cage aux Folles"を見ていたからだ。 思うに、この映画は、すばらしいリメイクだ。 原作よりよくはないが。 主演のロビン・ウィリアムスとネイサン・レインは、陽気な演技をしている。 長年、"La Cage aux Folles"を見ていないが、 「バード・ケージ」にはその片鱗がある。 フランス映画のリメイクのなかでは、これは大好きなものだ! オトーサン、 「アメリカでは、大変なことになっているようだ」 まず、基礎知識、そしてカリフォルニアの動きをご紹介しましょう。 ○同性愛  男性同士または女性同士の間で親愛や性愛をもつ性的指向のこと。  また、特に同性に対して性愛を抱く人のことをも指す。  同性愛の性質を持っている人のことを同性愛者という。  ホモ・セクシュアルあるいは略してホモともいう。  ホモという略語には歴史的に侮蔑のニュアンスも含まれるので、  これを嫌う人もいる。  なお、これに対して異性愛を「ヘテロ・セクシュアル」と言う。  男性同性愛者をゲイ、女性同性愛者をレズビアンとも呼ぶことが多いが、  ゲイという単語は男性だけでなく女性の同性愛者や  それ以外の性的少数者全てのを指すことも多くなってきた。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ○米カリフォルニア州で同性婚法案が上院通過  (翻訳&記事の解説:石田 京介)  州上院議会は9月1日、同性間での結婚を認める法案を  賛成21、反対15の賛成多数で可決し、  全米では初の同性婚を認める法案を可決した立法議会となった。  全米の同性愛者人権擁護団体はこの歴史的な動きを歓迎した。  「いよいよこの様な法案が必要とされるときが来た」と  現在6人いる同性愛者上院議員の一人、シーラ・キュール議員は言う。  「同性愛者たちも恋をし、落ち着いて家庭を持ち、  お互いにかかわり合い尊重し合い、自分たちの子どもを育て、そして護っていく。  私たちは(異性愛者たちと同様に)善良な市民でいるだろう」  一方、デニス・ホリングワース上院議員は  「これは間違ったこと。  伝統的な結婚制度と、そしてこの社会を作り出し、今日まで支えてきた  全ての価値観や制度を守る義務が我々にはある」と強い反対姿勢をみせた。    出典:http://www.sukotan.com/news/new931.html


スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと

オトーサン、 「ふーん。造語か」 Spanish+English=Spanglish 辞書には、スペイン語と英語を混合語、 米国西部と中南米で行われるとありました。 この映画の主人公は、まさにそんなひとり。 その健気に生きる姿が胸がうちます。 原題:Spanglish (2004) 監督・脚本:James L. Brooks Genre: Comedy / Romance / Drama Rated PG-13 for some sexual content and brief language. Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:131分 あらすじ: フロールは、 娘クリスティーナにいい暮らしをさせようと、 メキシコからロサンジェルスへ不法入国する。 クラッシー一家に家政婦として雇われる。 言葉の壁にぶつかるだけでなく、 娘が女らしくなることや、 ジョンやデボラの派手な暮らしぶりに戸惑う。 出演者: Adam Sandler .... John Clasky(ジョン) Tea Leoni .... Deborah Clasky(デボラ) Paz Vega .... Flor Moreno(フロール) Cloris Leachman .... Evelyn Wright(イブリン) オトーサン、 「見事な配役!」 3世代のひとびとが出て、それぞれ見せ場があります。 脚本もいいのでしょう。 アダム・サンドラー、いつものドギツサがなく、 抑制されたいい演技でした。 ティア・レオーニ、言うまでもなく美人中の美人ですが、 加齢の影は彼女にも忍び寄っています。 これからは演技派女優で勝負。 この映画では欲求不満の人妻役を見事に演じていました。 シングルマザーのメキシカンを演じたのは、パス・ベガ。 「もうけ役だし、うまい女優さんだ」 最後に、優しいおばあちゃん役のクロリス・リーチマン、 アカデミー賞女優だけに端役というのに光っていました。 そのほか、子役の少女2人も、すてきでした。 経歴紹介は、上記の大人4人。 ADAM SANDLER  アダム・サンドラー 誕生日 1966/9/9 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 17歳からスタンダップ・コメディアンして活躍。 ニューヨーク大学に通いながら、全米のコメディ・クラブに出演。 91年から「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、人気に。 89年「GOING OVERBOARD」で映画デビュー。 以後、「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」など 主演コメディ作品で大ヒットに。 2003年6月21日、「ビッグ・ダディ」などで共演した ジャッキー・ティトンと結婚。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1991年「殺人ピエロ狂想曲」(V) 1993年「コーン・ヘッズ」 1994年「ハードロック・ハイジャック」 1995年「ビリー・マジソン/一日一善」(V) 1996年「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」(V)      「ダーティ・ボーイズ」(V) 1998年「ウェディング・シンガー」◇「ウォーターボーイ」◇ 1999年「ビッグダディ」◇ 2000年「リトル・ニッキー」◇ 2001年「アニマルマン」▲ 2002年「Mr.ディーズ」◇「パンチドランク・ラブ」◇      「ホット・チック」▲ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇ 2004年「50回目のファースト・キス」◇      「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ロンゲスト・ヤード」◇ 2006年「もしも昨日が選べたら」◇ TEA LEONI  ティア・レオーニ 誕生日 1966/2/25 出身 米ニューヨーク サラ・ローレンス・カレッジで人類学と心理学を専攻。 卒業後、ブロードウェイで舞台デビュー。 91年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」で映画デビュー。 97年デビッド・ドゥカブニーと結婚し、二児がいる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」 1992年「プリティ・リーグ」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「バード・ボーイズ」◇ 1996年「アメリカの災難」 1998年「ディープ・インパクト」◇ 2000年「天使のくれた時間」◇ 2001年「ジュラシック・パークV」◇ 2002年「ニューヨーク 最後の日々」◆      「さよなら、さよならハリウッド」◇ 2004年「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ディック&ジェーン 復讐は最高!」◇ PAZ VEGA  パス・ベガ 誕生日 1976/2/2 出身 スペイン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1999年「パズル」 2001年「ルシアとSEX」 2002年「NOVO ノボ」 2003年「カルメン」 2004年「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 CLORIS LEACHMAN  クロリス・リーチマン 誕生日 1926/4/30 出身 米アイオワ州デモイン 十代半ばに女性向けトーク・ショーのホストを務める。 ノースウエスタン大学に通い、奨学金を得てニューヨークに移ると、 エリア・カザンにより最初のアクターズ・スタジオのメンバーに選出された。 その直後に「サンダウン・ビーチ」でブロードウェイ・デビューを果たす。 55年「キッスで殺せ」で映画デビュー。 71年「ラスト・ショー」でアカデミー助演女優賞。 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1955年「キッスで殺せ」 1969年「明日に向かって撃て」 1970年「ふたりの誓い」 1971年「ラスト・ショー」 1973年「デリンジャー」 1974年「ヤング・フランケンシュタイン」「デイジー・ミラー」 1977年「親子ネズミの不思議な旅」(声)「新サイコ」 1979年「イエスタディ」 1981年「珍説世界史PART1」 1989年「プランサー」「パパがきた!」 1990年「ラスト・ショー2」 1991年「チャップマン報告」 1993年「ヒバリー・ヒルビリーズ」 1995年「DEARフレンズ」 1999年「ミュージック・オブ・ハート」「アイアン・ジャイアント」(声) 2000年「電話で抱きしめて」 2003年「バッドサンタ」 2004年「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ロンゲスト・ヤード」 その他の出演者: Shelbie Bruce .... Cristina Sarah Steele .... Bernice Ian Hyland .... Georgie Victoria Luna .... Cristina, six-years-old Cecilia Suarez .... Monica (as Cecilia Suarez) Ricardo Molina .... Flor's Husband Brenda Canela .... Luz Eddy Martin .... Fourteen Year-Old Boy Nicole Nieth .... Hostess at Fancy Restaurant Jamie Kaler .... Businessman James Lancaster .... Businessman User Rating: 6.8/10 (12,861 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: rozyckitravelさん North Haven, CT 2004年12月12日 嬉しいことに驚かされた この映画を土曜日の夜に見た。 試写会だったから、まだ批評を読んでいなかった。 気に入った。10点万点で8点あげたい。 コメディだが、真面目なシーンもあって、 立ち止まって考えてしまう。 若い娘が母親とメキシコから出国し、ロサンゼルスに落ち着く。 母親は、違法滞在だったが、 サンドラーとレオーニの一家の家政婦になる。 上流階級の金ピカの暮らしぶりと愛娘への影響に戸惑う。 パス・ベガの母親役はすばらしい。 アダム・サンドラーはおずおずと同情的な父親を演じていた。 クロリス・リーチマンもすばらしい。 アカデミー助演女優賞にノミネートされてしかるべきだ。 新発見は、ティア・レオーニだ。 彼女は、すばらしい。 ワスプの金髪の妻・母親で、 家族に尊敬されていないことに不満を感じている。 オトーサン、 「大変らしいなぁ」 いまアメリカとメキシコ国境の間に万里の長城ならぬ 1100kmに及ぶ鉄条網が建設されはじめています。 中間選挙でブッシュ共和党が敗れたのは、 この鉄条網設置で、ヒスパニックの支持を失ったからとか。 ネットで的確なレポートをみつけました。 その概略を紹介しましょう。 ○急増する越境メキシコ人  疲れた者、貧しき者を  私のもとに寄こすがいい  自由の息吹を求めて集った者  混み合った大陸で、屑同然に扱われていた者  家のない者、嵐に弄られていた者を  みんな、私のもとに送るがいい  黄金の扉の横で、灯りを掲げて待っているから  ー自由の女神像の台座に彫りこまれた詩 2005年12月、不法入国を厳重に取り締まる 「改定移民法」が米国下院で可決されて以来、 この詩は米国の現状にそぐわなくなりました。 これから国境を越えようとするメキシコ人は、 「黄金の扉」の代わりに、張り巡らされた高い塀に遮られ、 武装した国境警備員が待ち受けているのです。 それでも、メキシコからの不法入国は絶えません。 アリゾナ州のTucsonも、メキシコ移民が多い都市。 Tucsonから、車を半時間走らせるともう国境で、 更に半時間ほど南に下ると、メキシコの町Nogales。 見渡す限りのサボテンを背景に、 雲ひとつない紺碧の空の下のNogalesの山頂で、 何百という人々が横たわっている有様を、 先週の新聞は、空からの写真で捉えていました。 日が沈み次第、砂漠に入ろうと待機しているメキシコ人です。 リュックを横に、互いに庇いあうように寝転ぶ人々の何人が、 うまく国境を越えられるのでしょうか。 越境中に収容されるメキシコ人は、アリゾナ州中南部だけをとっても、 昨年より26%増え、今年は10万以上。 道案内が山賊に豹変して、身ぐるみ剥がれた上に、 夜は零下に下がる山中に放り出されるなど、よくある話で、 凍死や疲労死が絶えません。 ラティノは、「スペイン語しか話さないし、自国の文化に固執する」 と文句を言われますが、その一方で、 この国に同化しようと、涙ぐましい努力もしています。 国旗を持ち、今住んでいる米国に敬意と配慮を表していたのです。 あるコラムニストは書いています。 「カリフォルニアも、アリゾナも、テキサスも、昔はメキシコの領地だった。 そこにいま、メキシコ人が戻って来ているだけ。今日一人、明日また一人と」。 その予言通りなら、現在、全米人口の14%に過ぎないラティノが、 4分の1に達する日も近いと思います。 全長1100kmの壁を国境に建てても、警備を何百人と増やしても、 押し寄せる波は止められません。 1100万人にのぼる不法滞在者が、米国で暮らしている現実を無視して、 医療も教育も与えないでいると、必ずそのツケが回って来るでしょう。 出典:吉永世子のアメリカ便り    http://www.dokushojin.co.jp/yoshinaga_seiko_13.html


ストロンボリ/神の土地

オトーサン、 「おお、あった!」 映画史に残るスキャンダルの渦中で バーグマンとロッセリーニ監督が撮った映画です。 探してもお目にかかれなかったこの映画が、 何と近所のビデオ屋の名画コーナーにありました。 原題:Stromboli (1950) 監督・原作:Roberto Rossellini 脚本:Sergio Amidei/Art Cohn/ Roberto Rossellini/Gian Paolo Callegari Renzo Cesana Genre: Drama (more) Country: Italy Language: Italian Color: Black and White 上映時間:99分 あらすじ: カーリンは、戦乱の国からやってきた女性。 難民キャンプから逃れるために漁師アントニオと結婚する。 だが、アントニオの故郷の島ストロンボリの暮らしは、 火山の噴火に脅かされる厳しいものだった。 カーレンは到底それに慣れることができなかった。 出演者: Ingrid Bergman .... Karin(カーリン) Mario Vitale .... Antonio (アントニオ) Renzo Cesana .... The Priest(神父) オトーサン、 「バーグマンのひとり舞台だ」 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 その他の出演者: Mario Sponzo .... The man from the lighthouse User Rating: 7.2/10 (566 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ヴェネチュア国際映画祭ノミネート ・金獅子賞 User Comments: moonspinner55さん redlands, ca 2006年6月25日 バーグマンはミスキャスト、だが映画は永久に魅惑的... 風変わりで奇妙な試みである。 傷ついたリトアニアの女性が 第2次大戦中のイタリアの難民キャンプにいる。 彼女は、止むをえず、貧しいイタリアの漁師と結婚する そして、寂しい島ストロンボリへと行く。 地元民の悪意、夫の暴力にあって、島から逃げだそうとする。 このメロドラマ風の題材は、 イングリッド・バーグマンがロベルト・ロッセリーニ監督と 撮った第1作である。 監督とバーグマンは、実生活で駆け落ちした。 (夫を捨てたことで、ほぼ6年間、彼女の名声は傷ついた) 全国で上映が禁止され、この映画はうまくいかなかった。 だが、この時代のアメリカ映画にはない雰囲気をもっている。 ペースはゆったりしている。 暗い物語であり、 2つの当惑させられるシーンがある。 バーグマンがまるでタルト菓子のような演技をするのだが、 映画狂はおそらくそれが楽しみなのだろう。 2つの版がある。 81分ものとやや長い107分のイタリア版である。 後者は、結末がちがっている。 オトーサン、 「まるで、映画みたいだ」 この映画、映画そのものよりも、 映画をめぐる話題のほうが、有名なのです。 見事な紹介文をみつけました。 ○バーグマンとロッセリーニ 「親愛なるロッセリーニ様  あなたの「無防備都市」と「戦火のかなた」をとても楽しく拝見いたしました。  もしも英語を上手に話し、ドイツ語を忘れていず、フランス語はあまりよく理解できず、  イタリア語は“Ti amo”(著者注、あなたを愛します、の意味)だけしか知らない  スウェーデン女優が必要なときは、すぐに駆けつけて  あなたと一緒に映画を作る用意があります。 イングリッド・バーグマン」  すべては、この一通の手紙から始まった。  バーグマンが自分の演技に行き詰まって悩んでいた時、見たのが  この「無防備都市」と「戦火のかなた」であった。  いままで自分が撮っていたハリウッド作品とは全く傾向の違うこれらの作品を見て  バーグマンは驚愕した。こんな作品に出てみたい、こんな監督に使われてみたい、  バーグマンは心の中でそう思った。  その夢はふくらみ、まさにそうなければならないという思いがつのっていった。  その結果、住所もわからない、ロッセリーニという人物もわからないまま、  冒頭の手紙を、ロッセリーニの所属の撮影所あてに投函するのである。  幸い、この手紙はロッセリーニの目にとまることになった。  「山羊座の下で」をイギリスで撮影中のバーグマンはロッセリーニとパリで落ち合った。  ふたりは相談して、作る映画は、“ストロンボリ”と決まった。  人口五百にも満たない火山島で、第二次大戦で難民となった女性が、  収容所から脱出するため、イタリア兵と結婚する。  しかし、難民の身分からは逃れられたものの、  夫の郷里ストロンボリ島は火山のある不毛の地で、  そこには過酷な自然と野獣のような夫の暴力が待ち受けていた。  こんな話をロッセリーニ流のネオ・リアリズモで描こうというのだった。  この企画をRKOが映画化すると発表した時から、  人々は、ネオ・リアリズムの巨匠とハリウッド一の大スターの組み合わせにびっくりした。  なにかミスマッチのようでもあり、また新しい可能性をも秘めているようでもあった。  しかし、それ以上に、あのバーグマンの手紙が一人歩きを始めたのである。  バーグマンはロッセリーニに“Ti amo”というラブ・レターを書いた、  バーグマンはパリにロッセリーニに逢いに行った、  ハリウッドのゴシップ雀が騒ぎ出したのだ。  実をいって、バーグマンの“Ti amo”は演出家や共演者への挨拶代わりに  気軽に署名するたちのものだったのだが、この手紙はそうとられなかった。  無防備都市や戦火のかなたへのバーグマンの思い入れからも、  バーグマンはまだ見ぬロッセリーニに恋していると騒がれても不思議ではなかった。  バーグマンはそれほどこのロッセリーニの二作品に感激していたのであった。  小さな火山島ストロンボリは、撮影中、人であふれかえった。  スタッフの人々はもとより、見学者、ジャーナリストで鈴なりになり、  はては観光船をしたてて現場を一目見ようと観光客をごっそり乗せた観光船まで現れた。  それやこれやで撮影は大幅に遅れた。  なにしろ、ロッセリーニ監督のネオ・リアリズム手法は、脚本を書かずに、  その場に応じてその時の台詞を考えるのだ。  そのうえ、演技者はバーグマンひとり、あとは現地の素人を起用している。  すなはち、俳優はほとんど素人集団。そして、島はごった返している。  撮影期間が延びないわけがない。  RKOはしびれを切らせて、これ以上撮影が延びると製作中止と言い出す始末。  そこに流れたのがバーグマン懐妊説だ。    ロベルト・ロッセリーニも当時はアンナ・マニャーニと結婚していたし、  バーグマンもハリウッドには夫の歯科医のピーター・リンドストローム博士と  愛娘ピアがいる。  この不倫だけでもストロンボリ島があふれんばかりのゴシップ騒動だ。  もともと映画製作にはゴシップはつきもの。  すこし騒がれたくらいのほうが知名度があがって興行的にはいい。  ロッセリーニとバーグマンの不倫ロマンス程度なら、  もとの鞘に収まりさえすれば、映画ストロンボリの興行収入は約束されたようなもの。  しかし、既婚者のふたりが、離婚もせずに妊娠したとなると、  これはもうゴシップを通り越してスキャンダルだ。  はたしてごうごうたる非難の声がアメリカからあがる。  まして、ハリウッドのトップ女優で、理想的な家庭生活を営んでいると思われていた  バーグマンだ。  会社側はやっきになってスキャンダルを打ち消そうとするが、  バーグマン側は否定も肯定もせずに逃げ回るばかり。  映画はどうやら完成して、ストロンボリ島からひきあげてはいたが、  ローマから郊外へとふたりは雲隠れ、その間ハリウッドは大騒動、  当時絶大な影響力を持ったコラムニスト、ヘッダ・ホッパーはじめ何人ものジャーナリストが  ハリウッドからはるばるローマへとやって来た。  映画「ストロンボリ」が完成して3ヵ月後、バーグマンは男の子を出産した。  こうなるともう、ゴシップどころではない、スキャンダルだ。  エドウィン・C・ジョンソン上院議員は、議会でこの不道徳な女優をこきおろした。  ヴァチカンも非難を始める。  「ストロンボリ」封切りの映画館の前では司祭や牧師や尼僧たちがピケを張っていた。  バーグマンは非難の渦中に立たされた。  当時のアメリカは戦勝気分に酔いしれた、きわめて保守的な国であった。  ストロンボリの興行成績はさんざん、  イングリッド・バーグマンは不道徳の女優としてハリウッドから  石もて追われるように追放された。  これが、今は伝説とか神話とか言われるようになったイングリッド・バーグマンと  ロベルト・ロッセリーニとの世紀の恋の顛末である。  出典:http://cgi.coara.or.jp/~sunaomi/2006/06/post_12.html


武士の一分

オトーサン、 「見ないわけにはいかんだろう」 ”たそがれ清兵衛”、”隠し剣 鬼の爪”を見ています。 これは、シリーズ3作目で最終作だとか。 原題:武士の一分(いちぶん)(2006)    Love and Honor 監督:山田洋次 原作:藤沢周平 脚本:山田洋次 / 平松恵美子/ 山本一郎 Genre: Drama / Romance 上映時間:121分 あらすじ: 新之丞は東北の下級武士。 剣術の覚えもあり、秀才なのに、毒味役。 張り合いのないお役目だが、 気立てのいい妻・加代が日々を楽しいものにしてくれる。 ところが、新之丞は、貝の毒にあたって失明。 命を絶とうとする新之丞を加代は必死に思い留まらせ、 顔見知りだった上級武士の島田藤弥に 藩禄を減らされないようにと懇願しにでかける。 その望みは叶えられ、平和な日々が戻ってきたが、 ある日、気になる噂を耳にした新之丞は、 忠実な老僕・徳平に加代の後をつけさせる...   出演者 木村拓哉 .... 三村新之丞 檀れい .... 三村加世 笹野高史 .... 徳平 オトーサン、 「キムタク、見直した! アカデミー賞も夢でないかも」 盲人(目の不自由なひと)を見事に演じていましたし、 剣さばきも、堂々としていました。 妻役の檀れいさん、はじめてお目にかかりました。 宝塚のスターだったようですね。 老僕役・笹野高史、いいですねぇ。 山田監督、この3人の起用は大成功だったのでは。 TAKUYA KIMURA  木村拓哉 誕生日 1972/11/13 出身 東京都 SMAPのメンバーとしてデビュー、 「世界に一つだけの花」などヒット曲を生み出す。 05年夏のライブ・ツアーは、100万人以上を動員した。 「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」 「HERO」、「GOOD LUCK!!」、「プライド」、「エンジン」など 主演したTVドラマは高視聴率を記録。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2000年「世にも奇妙な物語 SMAPの特別編」 2001年「忠臣蔵 1/47 2004年「2046」「ハウルの動く城」(声の出演) 2006年「武士の一分(いちぶん)」 その他の出演者: 坂東三津五郎 .... 島田藤弥 左時枝 .... 滝川つね 綾田俊樹 .... 滝川勘十郎 小林稔侍 .... 樋口作之助 赤塚真人 .... 山崎兵太 近藤公園 .... 加賀山嘉右衛門 岡本信人 .... 波多野東吾 大地康雄 .... 玄斎 緒形拳 .... 木部孫八郎 桃井かおり .... 波多野以寧 User Rating: awaiting 5 votes. オトーサン、 「7点台だろう」 User Comments: akoamay370さん 2006年12月4日 ひさしぶりの良い映画 久し振りに、よい映画を見ました。 「一分」という日本語は、 ([いちぶん]とWORDで入力しても出てこない) 私としては初出でしたので、辞書にあたって見ました。 「それ以上は譲ることのできない名誉」とありました。 恐らくこの映画のタイトルに使われなかったら、 私にとって「一語一会」どころか、 日本語にそんな言葉があるとは一生気づかなかったかもしれません。 諸賢はどうですか? 毒見役の下級武士を演じる木村拓哉も、妻役の壇れいも、 下郎役の笹野高史も、好演しておりました。 木村拓哉と壇れいの二人は、顔立が ”現代人すぎる”くらいだから、 時代劇には向かないのではと、心配しておりましたが、 違和感を感じることは全くありませんでした。 恐らく、死ぬまで私の記憶に残る作品の一つでしょう。 ラスト・シーンでは不覚にも涙しました。 大抵の現代人には実演できない純愛夫婦の場面でした。 こういう映画を良い映画と云わないで、 他に良い日本映画があるだろうかと、 Yahoo! のブロッグを覗いてみたら、 「とてもいい映画、涙!涙!」という感想から、 「カネを払って見に行く映画ではない!」という意見まで、 千差万別でした、世の中そんなもんですかね。 「たそがれ清兵衛」が外国でかなり評価されたぐらいだから、 この映画も海外で好評を博するかもしれない。 それにしても、これはフイクションでしょうが、 自分の名誉や面目を守るためには 一命を惜しまなかった武士が実際にもいたんでしょうね。 「死ぬのは、なんとしてもイヤだ」 「カネに勝るものは他にない!」というのが 半ば常識である現代の日本人から見ると、 「潔い!とうてい真似はできない」と感ずる向きもいれば、 「あほらしい。面目のために死ぬなんて」という向きもあるでしょう。 私は前者です。 でも、そのような死と隣り合わせで生きることを本望とした武士は 不幸であったかというと、そうは言い切れないでしょうね。 時代を超越して、生き甲斐とか幸せを測る物差しはありませんから。 まだ観ておられないなら、絶対お奨めです。 オトーサン、 「してやられたなぁ」 最後のシーン、やはり涙してしまいました。 お得意の人情物、流石にうまいものです。 山田洋次監督の寅さんで鍛えた力量が冴えわたっていました。


偽装の女

オトーサン、 「イヤな題名だなー」 偽装工作、、偽装結婚、耐震偽装... でも、この言葉が世間を騒がせたのは、21世紀。 この映画、何とオトーサンが生まれる前の映画です。 原題:Quality Street (1937) 監督:George Stevens 演劇台本:J.M. Barrie 脚本:Allan Scott/ Mortimer Offner/ Jack Townley Genre: Comedy / Drama / Romance Black and White 上映時間:83分 あらすじ: フィービーとスーザンは姉妹。 Quality Streetに住んでいる。 フィービーは、ブラウン博士に言い寄られている。 姉もこうるさい隣人たちもプロポーズを心待ちにしている。 彼は、ナポレオン戦争で英国陸軍に志願し、 恋人などいないと言い放ったので、姉妹は落ち込む。 10年後、ブラウン博士は帰還し、 姉妹が”Misses Throssel School for Boys and Girls”を経営し、 2人とも老けているのを知る。 ブラウン博士は、フィービーを舞踏会に誘うが、 彼女がものすごく疲れているように感じる。 出来心で、フィービーは舞踏会用の衣装を着て、 10年前とそう変わらない髪型もしてみる。 ブラウン博士は、舞踏会に行こうと重ねて誘いにきたが、 それが誰だか分からなかった。 フィービーは、その混乱に悪乗りして、 「フィービーは、気分が悪くて伏せているの」 そして、自分は"リビー"で、姪であると自己紹介する。 ブラウン博士とリビーは舞踏会に行く。 舞踏会でも、フィービーはゲームを続けて、 若い士官たちを魅惑するものの、 非常に詮索好きな未婚三姉妹に疑念を抱かせる。 誰もがブラウン博士はリビーに恋していると思うが、 博士は、はすっぱだと言って、リビーを叱る。 自分が愛しているのは、あなたではなく、フィービーだ。 フィービーは、彼の愛情を取り戻そうとしたが、 詮索好きな未婚三姉妹につきまとわれて、 その機会すら得ることができなかった... 出演者: Katharine Hepburn .... Phoebe Throssel(フィービー) Franchot Tone .... Dr. Valentine Brown(ブラウン博士) Eric Blore .... Recruiting Sergeant(軍曹) Fay Bainter .... Susan Throssel(スーザン) オトーサン、 「最高の演技!」 キャサリン・ヘプバーン、 アカデミー賞受賞作に負けないすばらしい演技でした。 あと、端役ですが、詮索好きな未婚三姉妹が実にいい味を出していました。 ワイドショウのおかげで、こういう姉妹、ますます活躍していますね。 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、 RKOにスカウトされ、32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 その後、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、 81年「黄昏」でも同主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 その他の出演者: Cora Witherspoon .... Patty Estelle Winwood .... Mary Willoughby User Rating: 6.4/10 (196 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 アカデミー賞ノミネート ・作曲賞 User Comments: IrmaMSQさん United States 2005年11月13日 馬鹿気ている 月曜日の夜、巻き戻しながらみた。 ちょっと見たものの、馬鹿気ていた。 もっと見ようかと思った。 キャサリン・ヘプバーンが出ているからだ。 また、じっくりみんな見たら好きになれるかなと思ったからだ。 だが、Drfootsiさんのコメントを読むと、 この映画が馬鹿気ていると思うのは、 自分だけでないことが分かった。 巻きもどしたその他のシーンも見てみた。 ストーリーに引きこまれて、全部見たような気になった。 この映画、ストーリーが気に食わない。 キャサリン・ヘプバーンも年を食いすぎだと思う。 オトーサン、 「何だ、このコメントは?」 ロクに見ないで、投稿するひとっているのですねぇ。 ま、自分も居眠りしたりするから、言える立場じゃないけどね。 この映画、キャサリン・ヘプバーンの千変万化が見所です。 ”ちょっと見”では、その片鱗すら味わえないでしょう。


007/カジノ・ロワイヤル

オトーサン、 予告編をみて、 「ダニエル・クレイグ?こんなやつが007?」 よくみると、ロシアのプーチンさん、そっくり。 敵役ならまだしも、主役とは... 原題:Casino Royale (2006) 監督:Martin Campbell 原作:Ian Fleming 脚本:Neal Purvis /Robert Wade /Paul Haggis Genre: Action / Adventure / Thriller Rated PG-13 for intense sequences of violent action,    a scene of torture, sexual content and nudity. Country: USA / Germany / UK / Czech Republic Language: English Color: Black and White / Color 上映時間:144分 あらすじ: この「カジノ・ロワイヤル」は、 殺しのライセンスを得る前のジェームズ・ボンドを紹介する。 だが、ボンドはより危険なのだ。 引き続いて2人を鮮やかに殺して、彼は007に昇格する。 ボンドの最初のミッションは、マダガスカル。 テロリストのモラカをスパイするのだ。 計画通りにはいかないもので、 ボンドは、テロリストの巣をあばくために、 MI6とは別な捜査に着手することにする。 バハーマスに飛び、ディミトリスとその恋人のソランジュに出会う。 そこで、 デミトリスがル・シッフルとグルになっていることを知る。 世界のテロリスト組織の銀行になっているのだ。 シークレットサービスの頭脳は、 ル・シッフルがモンテネグロのカジノ・ロワイヤルで、 ポーカーで大金を稼ごうとしていることをつかんでいた。 MI6は、007に彼とプレイするように命じる。 ル・シッフルが負ければ、その組織が壊れるからだ。 Mは、 ボンドの監視役に美女ヴェスパー・リンドをつける。 最初は、ヴェスパーの能力に懐疑的だったものの、 危険な任務をともにし、ル・シッフルの手に落ちて拷問にあうなかで、 ボンドは、次第に彼女を愛するようになる。 モンテネグロで、ボンドは、MI6の現地エージェントのマシスや CIAの代理人フェリックス・レイターと協力する。 マラソン・ゲームは、汚いトリックや暴力へエスカレートし、 汚れた金を賭ける高い賭け金になっていき、 身も凍りつくクライマックスを迎える。 出演者: Daniel Craig .... James Bond(ジェームズ・ボンド) Eva Green .... Vesper Lynd(ヴェスパー・リンド) Mads Mikkelsen .... Le Chiffre(ル・シッフル) オトーサン、 「ダニエル・クレイグ、思ったよりいいね」 これだけ敏捷に動けるとは... 下記の海外映画俳優マガジンでは アクションが☆☆☆★★★となっていますが、 訂正しなくては。 ボンドガールも、まあまあ。 でも、楽しみにしていた秘密兵器(クルマ)は、 物足りないものでした。 DANIEL CRAIG  ダニエル・クレイグ 誕生日 1968 出身 英チェスター ギルド・ホール・ミュージック・アンド・ドラマや ナショナル・ユース・シアターで演技を学ぶ。 「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」では エジンバラ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「パワー・オブ・ワン」 1995年「タイムマスター/時空をかける少年」 1998年「エリザベス」      「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」 1999年「ザ・トレンチ<塹壕>」 2000年「ホテル・スプレンディッド」「永遠のアフリカ」 2001年「トゥームレイダー」 2002年「ロードトゥパーディション」 2003年「シルヴィア」 2004年「Jの悲劇」 2005年「ミュンヘン」「ジャケット」 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」 その他の出演者: Judi Dench .... M Jeffrey Wright .... Felix Leiter Giancarlo Giannini .... Mathis Caterina Murino .... Solange Simon Abkarian .... Alex Dimitrios Isaach De Bankole .... Steven Obanno Jesper Christensen .... Mr. White Ivana Milicevic .... Valenka Tobias Menzies .... Villiers Claudio Santamaria .... Carlos Sebastien Foucan .... Mollaka Malcolm Sinclair .... Dryden User Rating: 8.0/10 (28,520 votes) オトーサン、 「8点台じゃないな」 でも、ヴェニスやコモ湖の風景が息を呑むようでした。 User Comments: nikhilvarma89さん India 2006年11月12日 ダニエル・クレイグ、もっとやって! これはボンド映画のなかで最高だ! 見るべし。 ダニエル・クレイグの俳優としての能力や ボンドを演じることの疑問は、忘れるべし。 新しいボンドに魅了されよ! もっとやるべきだ。 スクリーンのボンド役は、ごく自然だった。 態度、スタイル、自信は、まさにショーン・コネリー並み。 この映画、実に楽しく、エキサイティングだ。 演技は素晴らしい。 エヴァ・グリーンも、いい仕事をしている。 前に見た映画「キングダム・オブ・ヘブン」よりも、うまくなっている。 (もっとも、まったく違う映画だが) いいストーリーとアクションが見事にマッチしているから、 真のボンド・フアンもきぅと喜ぶだろう。 ぜひ、見に行ってほしい。 見ないと後悔する。 過去を忘れよ、 これは、新しいボンドなのだ。 10点満点で、9点。 オトーサン、 「やはり、ショーン・コネリーがイチバンだなー」 では、映画評論家はどうみているのでしょうか? ○「カジノ・ロワイヤル」イメージ一新、武骨ボンド  「007」シリーズ最新作「カジノ・ロワイヤル」  (マーティン・キャンベル監督)が1日から、公開される。   CIAの元工作員が主人公の映画シリーズに人気を奪われたボンド。   今回は、彼を原作小説に近い武骨なスパイとして描くなど原点回帰に徹した。   1962年の「ドクター・ノオ」からスタートした007。 キザでおしゃれで女性にもてて派手なスポーツカーを乗り回す ジェームズ・ボンドが秘密兵器で敵を倒す。 超人的なヒーローが活躍するこのシリーズはスパイ映画のひな型となった。  しかし、インターネットや携帯電話の普及で 映画に登場する秘密兵器は色あせてみえるようになり、 リアリティーの無さやマンネリ化を指摘する声もでるように。 強力なライバルも現れた。 記憶喪失の元CIA工作員、ジェイソン・ボーンが主人公の 「ボーン・アイデンティティー」、「ボーン・スプレマシー」シリーズだ。   粗野で無愛想なボーンが身近にある日用品を使って   窮地を切り抜けるストーリーが全米で受け、   2作は米だけで340億円、全世界で590億円の大ヒットとなった。  刷新を余儀なくされた007だが、 ピアース・ブロスナンに変わる6代目ボンドの選考も難航した。 結局、過去のボンド役のイメージとはほど遠いダニエル・クレイグが選ばれた。 人選を疑問視する声もあったが、 イアン・フレミングの原作小説が描く粗野な007のイメージを狙った キャスティングだった。  そうした経緯もあり、シリーズ21作目となる今回原作に選んだのは、 小説版007のデビュー作だった。 格好のよさばかりが目立った映画のボンド像を、原作に忠実なものに作り上げた。  原作では、活動費を使い込んだ仏在住の旧ソ連のスパイが バカラ賭博でもうけて損失を埋めようとしていることを知った 英情報局秘密情報部(M16)が、ばくちに強い工作員ジェームズ・ボンドを派遣し、 彼を賭博で負かしてスパイ生命を絶とうとする。  要所で負けるボンドだが、同じ目的で賭博に参加していた CIAの工作員が自分のすべての賭け金をボンドに託す。 ボンドは賭博を続行、勝利を収めるが、敵の一味に拉致される...  時代設定などは現代に変えられているが、ボンドの描き方は原作をなぞり、 過去のボンドとは正反対。 秘密兵器は一切出てこず、洗練された振る舞いはない。 格闘シーンはほとんどチンピラの乱闘だ。 しかし、巻き返しを図ろうとする製作陣のパワーが作品全体にみなぎっており、 007シリーズが息を吹き返したとはいえそうだ。  出典:岡田敏一 http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/061201/ent061201004.htm


ホーリーマン

オトーサン、 「エディ・マーフィーねぇ」 コメディアンとして、名声を得ました。 その昔、クルマのCF起用に反対したものです。 人を見る目がなかったなぁ。 原題:Holy Man (1998) 監督:Stephen Herek 脚本:Tom Schulman Genre: Comedy / Drama Rated PG for some language. 上映時間:114分 あらすじ: リッキーは、”Good Buy Shopping Network”のオーナーの片腕。 2年間にわたる販売成績の責任を負っている。 最後のチャンスをもらう。 偶然に彼とケイトは、ジーを轢いてしまい、 連れ帰ることにする。 2人が、想像だにしなかったのは、 ジーがまったくのんぼ善人ということだった。 人々の教化をめざすジーは、リッキーの仕事を救おうとする。 彼の自然で、奔放な行動は、リッキーをトラブルに巻き込む。 だが、売り上げ数字は、はじめて上向きになったのだ... 出演者: Eddie Murphy .... G(ジー) Jeff Goldblum .... Ricky Hayman (リッキー) Kelly Preston .... Kate Newell(ケイト) オトーサン、 「エディ、相変わらず芸達者だなぁ」 ジェフ・ゴールドマンは共感できませんでした。 わがエディと並ぶと、頭ひとつ抜けています。 身長194cm。性格もほんとうに悪そうです。 EDDIE MURPHY  エディ・マーフィ 誕生日 1961/4/3 出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「48時間」◇ 1983年「大逆転」◇ 1984年「おかしな関係/絶体絶命」 1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇ 1986年「ゴールデン・チャイルド」◇ 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇ 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇ 1989年「ハーレム・ナイト」◇ 1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇ 1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇ 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇ 1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇ 1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇ 1997年「ネゴシエーター」◇ 1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」 1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇ 2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声) 2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇ 2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇ 2004年「シュレック2」(声) JEFF GOLDBLUM  ジェフ・ゴールドブラム 誕生日 1952/10/22 出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ ニューヨークのネイバー・フッド・プレイハウスで演技を学ぶ。 映画は「ジュラシック・パーク」での数学教授役が有名。 80年に最初の結婚の後、86年離婚。 87年、ジーナ・デイビスと結婚するも90年離婚。 「ジュラシック・パーク」で共演したローラ・ダーンとも破局した。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1974年「狼よさらば」「カリフォルニア・スプリット」 1975年「ナッシュビル」 1976年「グリニッチ・ビレッジの青春」      「セント・アイブス」「ミッドナイト・ジャガー」 1977年「アニー・ホール」「センチネル」 1978年「イッツ・フライデー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1980年「OH!ハードボイルド」 1983年「ライト・スタッフ」「再会の時」 1984年「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」 1985年「シルバラード」「突撃バンパイア・レポーター」      「眠れぬ夜のために」 1986年「ザ・フライ」「ニューヨーカーの青い鳥」 1988年「バイブス/秘宝の謎」 1989年「彼女かすてきな理由(わけ)」「禁断のつぼみ」      「ボクの彼女は地球人」 1990年「ミスターフロスト」「海辺の殺人者」 1992年「ディープ・カバー/潜入捜査」      「美女と時計と危ないお願い」「ザ・プレイヤー」 1993年「ジュラシック・パーク」「ラッシュライフ」 1995年「9ヶ月」「ハイダウェイ」「パウダー」 1996年「インデペンデンス・デイ」「マッド・ドッグス」「ファイト・マネー」 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」 1998年「ホーリーマン」 2001年「キャッツ&ドッグス」「PERFUME パヒューム」 2002年「17歳の処方箋」 2003年「ウォー・ストリーズ」(TM) 2004年「ライフ・アクアティック」 その他の出演者: Robert Loggia .... McBainbridge Jon Cryer .... Barry Eric McCormack .... Scott Hawkes Sam Kitchin .... Director Robert Small .... Assistant Director Marc Macaulay .... Cameraman/Brutus Mary Stout .... Laundry Lady #1 Edie McClurg .... Laundry Lady #2 Kim Staunton .... Grace Morgan Fairchild .... Herself Betty White .... Herself Florence Henderson .... Herself User Rating: 4.7/10 (4,803 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 QuantumJumper13さん Langhorne, Us 2004年5月31日 考えさせる 多くのひとは、この映画の主な目的を誤解している。 この映画の目的は、ひとびとに考えさせることだ。 とくに、いまの暮らし方や物質主義である。 だが、暗いアプローチをとる代わりに、 Al Franken流のアプローチをとって、ユーモアでくるんで伝える。 おそらく、私がこのメッセージに共感するせいだろう。 だが、反物質主義のメッセージは、家庭を直撃する。 それにコメディが横溢しているのだ。 もし軽いコメディをお求めなら、 この映画は、まさにお求めのものだろう。 この映画、そんなに面白くないからだ。 そう深くもないが、 要点はついているし、考えさせてくれる。 オトーサン、 「アル・フランケン、知らんなぁ」 アル・フランケンは、 エディ・マーフィーも育った 人気番組 「サタデー・ナイト・ライブ」で 20年間活躍したコメディアンで、 政治コメンテーターでもあるそうです。 以下、彼のベストセラーの一節をご紹介しましょう。 ○テロリズムに関するアメリカ国民的な問答 「なぜ連中は俺たちを嫌うんだ?」 「奴等は凶悪だからだ。」 「それだけ!?それが全ての理由だというのか?」 「そうだ。奴等は凶悪で、奴等が我々を嫌うのは我々が自由だからだ。」 「俺たちが自由だから、連中は俺たちを嫌うというのか?」 「だって、奴等は本当に凶悪だぞ」 「奴等が凶悪なのはわかってるよ。  俺はただ、何かその引き金になっているものがあるんじゃないかと考えてるんだが・・・」 「なぜお前はテロリストのために弁解しているんだ?」 「違うよ!奴等は悪党さ。そこに異論はないよ。  でも俺たちにも理解しなきゃいけないことがあるんじゃないかと・・・」 「なぜテロリストの味方をするんだ?」 「違うっての!俺だってテロリストは嫌いだよ。ただ俺は、次の事件を防ぐために・・・」 「3000人のアメリカ人が死んだんだぞ!なぜお前はアルカイダを擁護するんだ?」 「信じてくれ、彼等を擁護してるわけじゃないんだよ。  連中のやったことは酷いことで、許せないことだ。奴等は悪党だ。俺はただ・・・」 「では、なぜテロリストのために弁解する?」 「してないよ!俺が言おうとしてることは、  何か俺たちが学ぶべきことがあるんじゃないかと・・・」 「おまえはなぜアメリカを嫌うんだ?」  出典:「LIES: And the Lying Liars Who Tell Them : A Fair and Balanced Look at the Right」     http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/04/post_11.html


Sad Movie <サッド・ムービー>

オトーサン、 全く見る気はなかったのですが、 Yahoo Moviesのコメントが気になりました。 「...隣で一緒に観ていた厳つい男ともだちが オイオイ泣いていたのにギョっとしたけれど」 ほんとかなぁ? 確かめに行くことにしました。 原題:Sad Movie (2005) 監督・脚本:Jong-kwan Kwon Genre: Drama / Romance / Thriller 上映時間:108分 あらすじ: ジヌは、危険な職業(消防士)のため、 恋人スジョンはいつも怯えて暮らしている。 ようやく恋が実ろうとした日に、怖れていた事態が... ハソクは、恋人スッキョンのハートを得ようと”別れさせ屋”を開業。 依頼が舞い込むのはいいものの、とんでもない依頼も… 女性経営者の母親チュョンはガンで入院してしまうが、 今は、毎日会えると喜ぶ息子フィチャンの姿がいじらしい。 遊園地で縫いぐるみのバイトをしている少女スウンは、 似顔絵描きの青年サンギュに恋するのだが... 出演者: Woo-sung Jung .... Lee Jin-wu(ジヌ) Su-jeong Lim .... Ahn Su-jeong(スジョン) Tae-hyun Cha .... Jung Ha-suk(ハソク) Tae-yeong Son .... Choi Suk-hyun(スッキョン) Jung-ah Yum .... Yeom Ju-young(チュョン) Yeo Jin-gu .... Park Hui-chan(フィチャン) Min-a Shin .... Ahn Su-eun(スウン) Ki-woo Lee .... Sang-gyu(サンギョ) オトーサン、 「ハソクが断然いい!」 「猟奇的な彼女」のキョム役も素敵でした。 あとは、悪いけど学芸会レベルでした。 ○チャ・テヒョン 誕生日:1976年3月25日 KBSに勤める父と声優の母の次男として生まれ、 1995年、KBSのスーパータレント・コンテストで銀賞受賞。 1999年、TVドラマ「ひまわり」の研修医役でブレイク。 隣のお兄さんのような魅力がある。 京畿大多重媒体映像学科在学中 特技は、歌とダンス。 出演作: 1997年「ハレルヤ」 2001年「猟奇的な彼女」 2002年「永遠の片想い」 2003年「君に捧げる初恋」「チャ・テヒョンのハッピー☆クリスマス」 2004年「オッケドンム」 User Rating: 7.7/10 (281 votes) オトーサン、 「こんなに高いか?...5.7なら分かるけど」 User Comments: 黒美君彦さん 2006年8月18日 ず、ずるい… 設定はいかにも、だし、 その感情表現も予想を覆さないし、 無理やり感も大いにあるし-- だのに、なぜこんなに心に響いてきたのだろう。 4組の男女(一組は母親と息子だが)の別れの風景を織り込んだこの作品は、 それぞれ独立しているが、よくあるオムニバス・ストーリーのように微かに交じり合う。 彼ら、彼女らは、相手を深く愛しながら上手く真意を伝えることができない。 前半ではそんな情景がコミカルに描かれるが、 不器用な主人公たちはやがて気持ちを通い合わせていく。 男から見ても格好いいチョン・ウソンや可愛らしいイム・スジョン、 不器用なチャ・テヒョン、恋に臆病になっているシン・ミナ、 美しいキャリアウーマン、ヨム・ジョンアらが、それぞれ厭味のない演技をみせる。 しかし、通い合ったかに思える感情は、それぞれ「別れ」へと向かっていく。 それはズルいよ…と思わず唸ってしまう演出で、 ラスト近くで涙してしまったことを正直に告白しよう(恥)。 一見バラバラなストーリーのようで、巧みな演出でまとめられ違和感はさほどない。 すっかり惹き込まれてしまったことを認めなくてはならない。 「別れ」がテーマでありながら、映画が終わった後、愛する人を大切にしなくては…と、 妙に前向き?に感じる自分がそこにいた(笑)。 登場人物がみないい人過ぎるし、いささか感情過多なのは確かなのだが、 実に情感に溢れた美しい作品だと思う。 特に女性は必涙の作品。久々にいいラブストーリーを観た。 …でも、何だかズルい、とは思ってしまうんだけどね(苦笑)。 オトーサン、 「こんな映画でよく泣けるなぁ」 似たような顔の男や女ばかりで、誰が誰だか分かりませんでした。 韓流映画フアン限定の映画ではないでしょうか?


DEATH NOTE デスノート the Last name

オトーサン、 「気味が悪い」 話題の映画というのは知っていましたが、 長い間あえて無視していました。 「でも、第2作くらい見ておかなくてはなぁ...」 原題:デスノート the Last name    Desu noto 2 監督:金子修介 原作:大場つぐみ・小畑健 脚本:大石哲也 Genre: Adventure / Crime / Drama / Mystery / Thriller Country: Japan / USA Language: Japanese あらすじ: オトーサン、 「オールシネマのものに追加しよう」 死神リュークが落とした“デスノート”を拾い、 野放しになっている凶悪犯を次々と粛清していく天才大学生、夜神月。 巷では犯罪者の連続不審死を救世主“キラ”の出現と噂し始める。 一方、一連の“キラ事件”を捜査するためインターポールから送り込まれた もう一人の天才Lがキラを追いつめていく。 やがて月は、“キラ逮捕に協力する”と称して、自ら捜査本部に乗り込んでいく。 そんな中、リュークとは別の死神レムのデスノートが舞い降りる。 それを、キラを崇拝するアイドル、弥海砂が手に入れ、 自ら第2のキラとなる。 そして、第3のキラに名乗りでたのは、 美人キャスター高田清美だった。   出演者: 藤原竜也 .... 夜神月 松山ケンイチ .... L/竜崎 戸田恵梨香 .... 弥海砂 片瀬那奈 .... 高田清美 オトーサン、 「印象的だったのは、演技よりも、 松山くんの食い意地と片瀬さんのボディだったなぁ」 その他の出演者: マギー .... 出目川裕志 上原さくら .... 西山冴子 青山草太 .... 松田刑事 中村育二 .... 宇生田刑事 奥田達士 .... 相沢啓二 清水伸 .... 模木刑事 小松みゆき .... 佐波刑事 満島ひかり .... 夜神粧裕 五大路子 .... 夜神幸子 津川雅彦 .... 佐伯警察庁長官 藤村俊二 .... ワタリ 鹿賀丈史 .... 夜神総一郎   声の出演: 中村獅童 .... リューク 池畑慎之介 .... レム User Rating: 6.7/10 (37 votes) オトーサン、 「こんなに高いの?」 長すぎて居眠りしました。 User Comments: deathangel666さん Hong Kong 2006年11月3日 非常に驚くし、結末は感動的。必見。 この映画の筋書きは、マンガとはやや異なっているが、 驚くべきものだ! (そう、誰かが筋書きはよくないとIMDbに書いているが、 信じてはいけない。映画をみれば、違いが分かるはず) 新しい登場人物が何人かいるし、 マンガの登場人物の何人かは出ていない。 例えば、メロやニアだ。 (なぜ、クレジットに名前が乗っているのか分からない。 だが、実際、メロとニアは、この映画に出ていないのだ。 だから、誰かIMDbの誤りを訂正してほしい) 映画は、まったく長い(141分)が、 実に興味深いし、楽しめる。 私は、見ていて退屈しなかったし、あくびもしなかった。 (第1作は、退屈したが) また、実に感動的で、特に結末シーンがよかった。 Lがソファに座った月の父親に話かけたシーンでは、 泣きそうになった。 そう、ホントに。 その場面は実に感動的だった。 観客は、 Lをもっと好きになるだろう。 この場面は実に悲しくて感動的で、 見終わった後、陰鬱な感じになった。 そう、正直のところ、いまでもまだユーウツだ。 だから、Lのフアンは、 映画をあまり生真面目に受け取らないほうがいい。 そうでないと、不幸でウツになる。 また、月のフアンは、最初幸せだろうが、 結末では、ヘドが出るだろう... だから、あまり早めに月に興奮しないほうがいい。 結末は驚くべきものだから。 この映画には、9.5点をあげたい。 見ないと損する。 オトーサン、 「コミックを読んでみるか」 ”シャカリキ”18巻を探しに、コミックのコーナーを歩くと、 ”デスノート”がずらっといい場所に置いてあります。 ○デスノートのあらすじ  第一部 「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」 2003年11月28日、校庭で死神リュークが落としたデスノートを手に入れた、 日本の高校生・夜神月(やがみ ライト)。 自分の行為を正義と信じる月は、犯罪者のいない理想の新世界の神になることを誓う。 月は、世界中の犯罪者の名を次々とノートに書き込んでいき、 やがてその存在に気付いた大衆は、殺し屋 = Killer の意味から 「キラ (KIRA) 」と呼び始め、キラを「神」とする者まで現れた。 一方、キラの存在を察したインターポールは、 手がけた事件は必ず解決に導くとされる「L(エル)」と呼ばれる 謎の探偵にキラ事件の調査を依頼。 Lは、全世界の警察を掌握できる唯一の存在であり、 その本名はおろか、居場所も顔も一切謎に包まれている。 キラを「悪」と考えるLは、綿密な方法で「キラが日本の関東にいること」を証明し、 日本に捜査本部を設けキラに挑む。 こうして二人は、お互いの正体を暴く為に、 それぞれの正義を掲げて対立することになる。 第二部 5年後の2009年、2代目Lとなっていた月はキラとして、 警察の裏のトップとして世界の本格的な改革に乗り出す。 キラとLの見せ掛けの勝負を演出する裏で、 月は世界中のキラ信者を確実に増やしていく。 Lの死の直後、「Lの後継者」として育てられたニアとメロにLの死が告げられていた。 常にニアの二番手だったメロはニアに後継者の座を譲り、 ワイミーズハウスを出てゆく。 その後、ニアを中心にアメリカでキラ対策本部が設立される。 そして2010年、謎のマフィアによって夜神粧裕(月の妹)が誘拐され、 警察庁の保持するデスノートとの交換が要求される。 この事件の対処にSPKも加わるが、月指揮の下、ノートは奪われてしまう。 SPKの中心人物・Nは2代目Lである月の無能振りを批判し、 アメリカでの2代目Lの実権は自分が握っていることを明らかにする。 月はその後の調べによって、誘拐犯もNも、Lの後継者であるメロとニアであることを知り、 敵対心を募らせる。ニアはキラを捕まえるため、メロはキラを先に捕まえることで ニアを超えるため、月は2人を殺すため、3者のプライドを賭けた戦いが始まる。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ライフ・イズ・ミラクル

オトーサン、 題名は一見平凡ですが、 見終わった後、見直すと、まさにその通り。 みんなにミラクルな人生が開けているという 元気をくれるメッセージがあふれています。 原題:Zivot je cudo (2004)    Life Is a Miracle 監督:Emir Kusturica 脚本:Ranko Bozic/ Emir Kusturica Genre: Comedy / Romance / Music / Drama / War Country: Serbia and Montenegro / France Language: Serbo-Croatian / English / German / Hungarian 上映時間:155分 あらすじ: 村にとって、旅行客を運んでくれる 景色のいい鉄道ほどありがたいものはあるだろうか? ツーリスムは、戦争よりも悪いのだろうか? ルカは、線路を敷き、戦争に目をそむけていた。 ルカの妻が音楽家と駆け落ちし、息子が軍隊に召集された。 ルカは、内戦地区に暮らすことになる。 そして、彼は、サバーハに出会う... 出演者: Slavko Stimac .... Luka Djuric(ルカ) Natasa Solak .... Sabaha(サバーハ) Vesna Trivalic .... Luka's wife (ルカの妻) オトーサン、 「みんな元気だなぁ」 みんなはちゃめちゃで、一番地味なのが主人公という ありえない設定になっています。 その他の出演者: Vuk Kostic .... Milos Djuric Aleksandar Bercek .... Veljo Stribor Kusturica .... Kapetan Aleksic Mirjana Karanovic .... Nada Branislav Lalevic .... Radovan, predsednik Nikola Kojo .... Filipovic Davor Janjic .... Tomo Krtola Adnan Omerovic .... Esad Obrad Djurovic .... Vujan Dr. Nele Karajlic .... Cimbalista Dana Todorovic .... SFTV reporter Vanessa Glodjo .... Bolnicarka User Rating: 7.7/10 (2,100 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 世界の名画入りしても、いいほど。 ・カンヌ国際映画祭  パルムドール・ノミネート:エミール・クストリッツァ User Comments: dragosiulianさん Lausanne, Switzerland 2004年5月23日 クストリッツァ・スタイルの注目作 この映画、この巨匠の映画をすでに見ているひとには、 驚きをもたらさないと思う。 場所も同じだし、スタイルも見慣れたものだ。 彼の他の映画が好きならば、 この映画もきっと好きになるだろう。 物語は、ボスニアの小さな村で展開される。 ボスニアが12年前に粉々になった戦争によって 住民たちは変わってしまう。 特別なことは起きない。 だが、彼の映画を格別のものにしているのは、 ひとつひとつのイメージが醸し出す雰囲気であり暮らしである。 この映画で感じるのは、2つのレベルである。 最初は、理性レベル。 物語、ギャグ。 (彼の他のすべての映画のように、 ユーモアが中心的役割を負っている) 第2は、理性のないレベル。 それは、アイデンティフィケーションと感情にかかわるからだ。 席から身を乗り出し、 スクリーンで起きていることの一部となる。 ドラマは、コメディそのものに近づき、 時には、変化があまりに突然なので、笑いが凍りつく。 これが、思うに、この映画のランドマークなのだ。 ドラマティックなシーンがつくられ、 愉快なシーンから力がいや増す。 結局、バルカン諸国では、すべてが真面目に受け取れない。 物語について多くを語るつもりはない。 なぜなら、楽しみを奪うつもりはないし、 大して大事出ないと思うからだ。 こういえば、充分だろう。 戦争が人々の暮らしに反映するものとして描かれていると。 これこそが、クストリッツァの物の見方なのだ。 戦闘シーンはない。 唯一気に入らなかったのは、 1、2度ギャグが誇張され、不自然だったことだ。 だが、クストリッツァ映画は、みんなファンタジーの要素をもっているから、 それは大問題ではない。 最後に、主役のルカ役Slavko Stimacの演技が すばらしかったことを指摘しておきたい。 以上、この映画を強くお薦めしたい。 オトーサン、 「すごい監督だ!」 ほかの作品も見たくなりました。 ○エミール・クストリッツァ  Emir Kusturica、1954/11/24 - 旧ユーゴスラビアのサラエボ出身の映画監督。 1978年、プラハの著名な映画学校(FAMU)を卒業する。  在学中に撮った短編映画”Guernica”(1978)などで受賞。 卒業後にサラエボでテレビ番組や映画制作に従事。  脚本家Abdulah Sidranと協力し、  初の長編映画”Do You Remember Dolly Bell?”(1981)で  ヴェニス映画祭で金獅子賞を受賞。 次作のヒューマンな政治ドラマ「パパは、出張中!」(1985)も  満場一致でカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞し、  アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされた。 「ジプシーのとき」(1989)は、Gordan Mihicの脚本で、  ユーゴスラビアのジプシー一家を描いた。  この作品で、カンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞。  90年代初めにニューヨークに移り、コロンビア大学で教鞭をとった。  最初の英語映画「アリゾナ・ドリーム」は、  ジョニー・デップ、ジェリー・ルイス、フェイ・ダナウェイが出演している。  脚本は、アメリカの教え子のDavid Atkinsだった。  この映画は、1993年、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。  「アンダーグラウンド」(1995)は、バルカンでのほろ苦くシュールリアルなコメディで、  脚本は、Dusan Kovacevicだった。  この映画で再びカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した。  また、「黒猫・白猫」でも、ヴェネチア国際映画祭監督賞を受賞している。  「アンダーグラウンド」が政治的な論争を引き起こし、  嫌気がさして引退宣言をしたが、後に撤回した。  俳優としてパトリス・ルコントの「サン・ピエールの生命(いのち)」(1999)や  ニール・ジョーダンの「ギャンブル・プレイ」(2002)に出演している。  現在、パリ在住。 語録のひとつをご紹介しましょう。    "いまのハリウッドは、毒薬そのもの。  ハリウッドは、20世紀の芸術史の中心だった。  人間の理想に満ちていた。  そして、他の素敵な場所と同じく、崩壊した。  しかも、世界で最も恐ろしい機械へと崩壊したのだ。  いま、なぜ、フランク・キャプラがいないのか?  ひとびとがもう好きでないから?  60年間で、人間はそんなに簡単に変わるものではない。 監督作 1984年「パパは、出張中!」 1989年「ジプシーのとき」 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1995年「アンダーグラウンド」 1998年「黒猫・白猫」 2001年「SUPER 8」 2004年「ライフ・イズ・ミラクル」 出典: IMDbおよびフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ウィンター・ソング

オトーサン、 「金城武の映画か。金城じゃなぁ」 彼のマスクや眼力を高く買っているひともいるようですが、 まだまだ演技修行中の若者に過ぎないのではないでしょうか? 「...中国製のミュージカルというのは、珍しいな。 後学のために見ておくか」 原題:Ru guo ・ Ai (2005)    Perhaps Love 監督:Peter Chan 脚本:Oi Wah Lam /Raymond To Genre: Drama / Musical / Romance Country: China / Malaysia / Hong Kong Language: Mandarin / Cantonese / English 上映時間:107分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、さぼってる」 オールシネマのほうがうまく書けていました。 昔の上海を再現したスタジオでミュージカル映画の撮影がスターとした。 ヒロインは孫納、監督とは仕事を越えた関係が続いていた。 孫納の相手役として香港から呼ばれた人気俳優、林見東は、 かつて孫納と恋人同士だった男。 彼女の女優への夢が2人を引き裂いた。 以来10年間、林見東は彼女への想いを断ち切れず苦悩してきたのだった。 やがて、2人が演じるミュージカルのストーリーが、 10年前の愛を甦らせていく... 出演者: Takeshi Kaneshiro .... Lin Jian-dong(林見東) Xun Zhou .... Sun Na(孫納) Jacky Cheung .... Nie Wen(聶文) オトーサン、 「この映画、イマイチだなぁ」 金城武くんも、ジョウ・シュンも、 ミュージカルなのにロクに歌えないとは... ミス・キャストではないでしょうか? とくに、ジョウ・シュンは、若過ぎます。 こんな小娘が回顧録なんて、ちゃんちゃらおかしいと思います。 でも、ジャッキー・チュンは素敵でした。 彼の力強く甘美な歌声を聞いて、 「オペラ座の怪人」の感動的な歌唱を思い出しました。 TAKESHI KANESHIRO  金城 武 誕生日 1973/10/11 出身 台湾・台北 日本人の父と台湾人の母の間に生まれる。 小、中学校は日本人学校に通い、高校はアメリカン・スクールに通う。 92年、歌手デビュー後、映画出演。 94年「恋する惑星」、95年「天使の涙」への主演でブレイク。 活躍度 △↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「ワンダーガールズ/東方三侠2」 1994年「恋する惑星」 1995年「チャイナドラゴン」「金城武の香港犯罪ファイル」      「金城武の死角都市・香港」「天使の涙」      「冒険王」「臭屁王」「危険な天使たち」      「世界の涯てに」「スクール・デイズ」      「トラブル・メーカー」 1997年「MISTY」「炎の大捜査線」「北京の夏」      「暗黒街・若き英雄伝説」「ダウンタウン・シャドー」      「初恋」「パラダイス」「炎の大捜査線2」 1998年「アンナ・マデリーナ」「ニューヨーク・デイドリーム」「不夜城」 1999年「君のいた永遠」 2000年「スペース・トラベラーズ」「ラベンダー」 2002年「Returner/リターナー」 2003年「ターンレフト ターンライト」 2004年「LOVERS」 2005年「ウィンター・ソング」 JACKIE CHEUNG  ジャッキー・チュン 誕生日 1961/7/10 MAN 出身 香港 85年歌謡コンテストで優勝し、 ファースト・アルバム「スマイル・アゲイン、マリア」が 大ヒットし、人気シンガーに。 アンディ・ラウと共に香港四天王の一人。 D&Bフィルムズと契約を結び、 86年「デブゴンの霊幻刑事」で映画デビュー。 「いますぐ抱きしめたい」のチンピラ役で 香港電影金像奨助演男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「デブゴンの霊幻刑事」「ソウル」 1987年「バンパイア・コップ」 1988年「バンパイア・コップ2」「僕たちは天使じゃない!」      「いますぐ抱きしめたい」「タイガー刑事」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「マギー・チャン 堕ちてゆく女」      「銃弾に追われた街」「ワイルド・ブリット」「欲望の翼」      「チェイス・フロム・ビヨンド」「スウォーズ・マン」      「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」「ワイルド・ブリット」      「超アブない激辛刑事 カリー&ペッパー」 1991年「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」      「爆走!高速トライアル」      「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」 1992年「妖獣都市 香港魔界篇」「新・愛と復讐の挽歌」 1993年「フライング・バトル」「大英雄」 1994年「楽園の瑕」 1995年「ハイリスク」 1998年「アンナ・マデリーナ」 1999年「ドラゴンヒート」 2003年「1:99 電影行動」 2004年「ベルベット・レイン」 2005年「ウィンター・ソング」 その他の出演者: Jin-hee Ji .... Monty Eric Tsang .... Producer Sandra Ng Kwan Yue .... Lin's Manager Suresh Chandukutty .... Indian Dancers Tung Man Chan .... Hotel Receptionist Ji-lai Dong .... Men at Crossroad Helen Feng .... Crossroad Hookers Stephen Kealy .... Foreign Producer Tie-long Shang .... Jin Zi-liang Shi .... Man at the Party Jing Xu .... Ground Crew Han Zhang .... Hsian Ping Ming Zhang .... Producer's Girlfriend #1 Yi-qun Zhang .... Press Conference MC User Rating: 6.8/10 (571 votes) オトーサン、 「これは失敗作だ!」 いくつか素敵なシーンがありましたが、 最後まで主役2人に感情移入できませんでした。 helenli71さん Shanghai, China 2005年12月5日 好きだが、もっとよくなったはず。 私は、俳優も女優も、舞台デザインも、歌もダンスも好きだ。 フレームも美しい。 撮影もいいし、アングルも独特だ。 登場人物らが、いい意味で直接観客と対話しているように感じた。 これは、映画を見る観点だと思う。 ダンス・シーンも素晴らしかった。 特に、古い上海の街路でのダンスがよかった。 街娼たち、そして素晴らしい金城... ファンタスティックだ。 第1級のミュージカルのシーン、演技、デザイン。 だが、これはほんとうのミュージカルではないように思う。 ジャンルで映画を判断するのはよくないが、 もっとダンスと歌のシーンがあれば、さらによくなったと思う。 ストーリーは、ミュージカル向きだ。 つまり、単純で、メランコリックで、ドラマティックなのだ。 ただ、ミュージカルシーンが少なかった。 少女(訳注:ジョウ・シュン)は、もっとうまく歌うべきだし、 金城武も同じだ。 だが、ジャッキー・チェンは、見事に歌い、沢山歌った。 彼はすばらしい歌い手だ。だが... そしてストーリーだが、 コマーシャル・フィルムとして通用するとは思わないが、 これは明らかに”商業スタイル”の映画である。 ストーリーであるが、特に、出だしが明快に語られ、 もっとダンスと歌が多かったら、もっと楽しくなったはずだ。 そうすれば、観客は、映画を見終わっても、 しばらくの間、舞台とダンスのビジュアルな美しさや 音楽と歌の余韻を味わい続けることができただろう。 そして、ストーリーのメランコリーを感じる。 これこそ映画の楽しみのはずである... だが、この映画は好きだ。 こんなに良い中国のミュージカルは見たことがない。 オトーサン、 「こんな評価では、金城武フアンに怒られそうだ」 そこで、リカバリーショットということで、 彼のインタビューを抜き書きしましょう。 ○金城武インタビュー  (取材・文:シネマトゥデイ) Q:カリスマと呼ばれているピーター・チャン監督の現場はいかがでしたか? A:最初にこの仕事が来たとき、すごくうれしかったです。 役者という仕事をしている以上、 ピーターのような監督からオファーがくるということは、 すごくラッキーだと思いますし、ぜひ参加したいと思いました。  僕の「台本をよく読みたい」という気持ちを理解してくれて、  「脚本を読んでから決めていいよ」と声をかけてくれたこともすごくうれしかったです。 Q:本作では歌声も披露されていましたが、初めてのミュージカルはいかがでしたか? A:僕は歌だけの担当だったので、そこまでハードじゃなかったんです。 でもジョウ・シュンさんは踊りもあったので、 体力的にも彼女のほうがしんどいはずなのに、 頑張って本当にいきいきと演じていたのですごいと思いましたね。 この映画は、歌がすべてセリフになっています。 振り付けがインドの方なので、とても面白い映像になっていると思います。 Q:あらためてスクリーンで歌う自分の姿をご覧になられた感想を聞かせてください。 A:ちょっと恥ずかしい(笑)。 Q:金城さんが演じた主人公・リンが持っている、 ずっと誰かを愛し続ける強い気持ちを演じながら理解することはできましたか? A:できますね。若いころ……20歳前後の自分を思い出しました。 そのころの恋愛に対する感情でも、映画に対する気持ちでもそうだし、 若いころというのは、すべてにおいての執着心が今と違うと思うんです。 彼があのような状況になってしまうのがすごくよく理解できましたね。 Q:10年間の経過を表現する上で気をつけたことはありますか? A:20歳で恋をしていたころのストーリーをいかにピュアに表現できるか……、 そのための純粋さ。 彼女に対する、彼の「すごく好きだ」という気持ちが 本当に純粋にうまく出せていたかどうかが、僕にとってはとても重要でした。 これは、映画にとってもすごく大事だったと思いますね。 それがなかったら、その後の憎しみだとか恨みというギャップが 出てこなくなってしまうと思うので。 幸いなことに、僕たちは先に10年前のシーンを撮影できたから、 そこでの感情やどんな表情をしていたかを、監督やみんなも分かっていたので、 その後のシーンはとてもスムーズにできましたね。 Q:「恋する惑星」から約10年...振り返ってみてどんな日々でしたか? A:いろいろあったと思います。 いろいろな人に出会ったり、いろんな人と別れたり。 仕事でもいろいろな国の人と出会いや別れがあったり... 仕事に関しては、やっと自分のやりたい仕事をやれていると思うようになりましたね。 すごくラッキーで、本当に素晴らしい監督たちと仕事ができているので幸せです。 出典:http://movies.yahoo.co.jp/interview/200611/interview_20061109001.html


めぐみ - 引き裂かれた家族の30年

オトーサン、 「何だ、この辺の映画館、やっていないぞ!」 江戸川を越えて、埼玉県の三郷まで見に行きました。 日曜日だというのに、観客は30人足らず。 「悲しいなぁ、これが日本人の現実とは...」 原題:Abduction: The Megumi Yokota Story (2006) 監督:Patty Kim/Chris Sheridan 脚本:Patty Kim Genre: Documentary 上映時間:85分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、サボっている」 英語の公式サイトを翻訳しましょう。 日本、1977年。 暗く寂しい道が風の吹きすさぶ海岸に続いている。 これは、下校途中に北朝鮮のスパイらによって 拉致された13歳の日本の少女の注目すべき物語である。 20年もの間、両親は娘に何が起きたのか、 生存しているのか、まったく分からなかった。 そして、ある日、全世界が衝撃的な事実を知る。 ミステリー、陰謀、そして何よりも愛の、異常な物語りである。 映画は、少女の両親の目を通じて進行する。 両親は、30年もの間、娘を探し求めたのだ。 映画は、めぐみが消えた日からはじまり、 この個人的な悲劇が起きた驚くべきコースをたどる。 それは、2ケ国間の戦いになり、衝撃のクライマックスを迎える。 奇妙で苦痛に満ちた旅の人間的な物語である。 ごく普通の銀行員と主婦の人生に起きた 予想だにしなかった何とも奇妙な有為転変である。 最後に、この映画は、感動的である。 決して破れぬ愛の絆についての感動的な証言になっている。 出演者: 横田滋.... himself 横田早紀江..herself 横田拓也....himself 増元照明....himself 石高健次....himself(朝日放送プロデューサー) 安明進(アン・ミョンジン)....himself(北朝鮮元工作員) オトーサン、 「早紀江さん、どんどん綺麗になっていくなぁ」 愛と希望と信仰は、心の内面だけでなく容貌を浄化するのです。 資生堂などの化粧品を塗りたくっているひとに、 この事実を教えたいものです。 資料映像: 金正日 小泉純一郎 安部普三 中山恭子 蓮池薫・祐木子 地村保志・富貴惠 曽我ひとみ User Rating: 8.1/10 (39 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞 ・長編ドキュメンタリー賞有力候補 User Comments: siwoodsさん Canada 2006年5月11日 すばらしい、見に行くべし 私は、幸いにも2度もこの記録映画をみる機会があった。 SlamdanceとHot-Docsで、券が売り切れだった。 この映画を強くお勧めする。 13歳の日本の女の子の物語である。 ある突然、姿を消し、家族がみつけようと努力する。 そこにはミステリーがある。 私のようにほとんどのひとは、 ”誘拐するスパイ”なんて知らなかった。 ショックだ。 こんなことが起きるなんて、信じられない。 政治的側面。 北朝鮮がニュースになっているからタイムリーだ。 同様に、これは感動的で、心をかきむしる物語である。 犠牲者に会ったら、どう対応すればいいのだろうか? どのようにして、彼らは対処するのか。 ドキュメンタリーは、よく出来ている。 視聴者は、めぐみとその家族の人生の輝きを目のあたりにする。 この映画でもうひとつ素晴らしいことは、 この事件を知らない北アメリカのひとびとに、 彼らについて考えさせるべく光を当てたことだ。 "google"で探索すれば、 もっと多くの事実を知ることができるだろう。 オトーサン、 「同じ日本人の反応は?」 good1519445さん 2006年11月25日 頑張ってください... 私は、横田夫妻や拉致被害者家族の方々の、 テレビニュースなどには出てこない、 苦悶の姿、悲痛の叫びに、はじめから終わりまで、 涙と怒りがこみ上げてきてどうしようもありませんでした。 私は岐阜県で唯一公開の映画館へ行きました。 初日とあって、きっと行列で入れないかと思い、 朝早く出かけました... ところが...200人余りの席にたったの10数人... 私は岐阜県人として悲しくなりました... けれど、夜のニュースで 東京では満席だったということを見てほっとしました。 子を持つ同じ親として、ただ、かわいそうだ...だけではなく、 署名の一つでもいい、何かできることはないのかという思いに今かられています... オトーサン、 「どのくらい上映館があるのか?」 全国37館というとかなりありそうですが、 48都道府県のうち、上映しているのは、実は18のみ。 他の配給会社の社長さん、同じ日本人として恥ずかしくない? ・東京...7館 ・愛知...5館 ・大阪...4館 ・神奈川・埼玉・福岡...3館 ・千葉・新潟...2館 ・北海道・岐阜・三重・京都・奈良・兵庫・広島・佐賀・大分・鹿児島...1館 ・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島   茨城・栃木・群馬・富山・石川・福井・山梨・長野・静岡  和歌山・鳥取・島根・岡山・山口・徳島・香川・愛媛・高知   長崎・熊本・宮崎・沖縄...0館  オトーサン、 久しぶりに映画のパンフレットを買いました。 劇場では、目立たぬように置いてありました。 三郷MOVIXの支配人さん、何考えてるの? 「この事件の30年をたどってみよう」 ○横田めぐみさん年譜 1964年10月5日 滋・早紀江夫妻の第一子として誕生 1969年4月    品川区小野学園幼稚園に入園 1971年4月    品川区立大井第一小学校に入学 1977年4月    新潟市立寄居中学校に入学 1977年11月15日 新潟市にて下校途中に失踪 1986年8月13日 めぐみさん、韓国人拉致被害者・金英男と結婚 1987年9月13日 娘キム・ヘギョンを出産 1987年11月29日 北朝鮮、ソウル・オリンピック妨害のため大韓航空機を爆破 1994年4月13日 めぐみさん死亡? 1997年2月3日 産経「20年前、13歳少女拉致」記事を掲載         めぐみさんの拉致を実名・写真入りで報道 1977年3月25日 家族会発足 2002年9月17日 日朝首脳会談で、北朝鮮は拉致を認め謝罪。 2002年10月15日 24年ぶりの帰国実現         蓮池薫・祐木子夫妻、地村保志・富貴惠夫妻、 曽我ひとみさんが帰国、家族と再会。 2003年10月25日 めぐみさんの娘、キム・ヘギョンがピョンヤンで会見 2004年5月22日 日朝首脳会談          地村家、蓮池家の家族5名が帰国。 2004年7月9日  曽我ひとみさん、ジャカルタで家族と再会 2004年7月18日 曽我ひとみさんの家族が帰国。 2004年11月9日 日朝実務者協議         北朝鮮、めぐみさんの遺骨を提出するも、         別人のDNAが検出される。 2005年1月26日 北朝鮮、めぐみさんの遺骨の返還要求 2005年4月27日 横田早紀江さん、米下院公聴会で拉致問題を証言 2005年4月29日 横田早紀江さんら、ブッシュ米大統領と面会 2005年5月15日 横田滋さんら、金英男家族と面会するため訪韓 出典:http://megumi.gyao.jp/images/title_chronology.gif


愛をつづる詩(うた)

オトーサン、 「変だな。見たはず」 どのシーンも見たような気がするのに、 映画批評のリストに載っていません。 予告編が印象に残っていたのかなぁ? 原題:Yes (2004) 監督・脚本:Sally Potter Genre: Drama / Romance Rated R for language and some sexual content. Country: UK / USA Language: English 上映時間:100分 あらすじ: この映画の語りは、詩文形式。 彼女は科学者で、政治家アンソニーと愛なき結婚をしている。 彼は、レバノンから亡命してきた医師で、 ロンドンのレストランで、シェフとして働いている。 2人は宴会で出会い、無責任で情熱的な関係に陥る。 だが、彼がイスラム教徒の英国への移民であることから、 彼女と破局することになり、祖国へ帰ってしまう。 彼女は、すこしずつ彼の置かれた状況を了解しはじめ、 そんな彼に同情しようとする。 彼の愛を失ったことの重さを痛感し、 ハバナに飛び、ビーチやキャバレーで時を過ごすことを夢みる。 彼にチケットを送るものの、何の幻想も抱いていなかった。 カリブで一緒に過ごせるようになるとは... 出演者: Joan Allen .... She(彼女) Simon Abkarian .... He(彼) Shirley Henderson .... Cleaner(掃除婦) オトーサン、 「若くないのに、若い!」 ジョアン・アレン、そんな年頃を好演しています。 死語ですが、まさに「嫋々たる風情」でした。 相手役のSimon Abkarian、名優なのに、 経歴が海外映画俳優マガジンに載っていませんでした。 Shirley Hendersonが掃除婦役で、カメラ目線で語りかけてきます。 いわば、シェイクスピアの戯曲での道化役でしょうか? JOAN ALLEN  ジョアン・アレン 誕生日 1956/8/20 出身 米イリノイ州 イースタン・イリノイ大学で演劇を専攻時に知り合った ジョン・マルコヴィッチとゲイリー・シニーズ主催の ステッペン・ウルフ劇団の創設メンバーとして舞台に立つ。 86年「ジュディスの告発」で映画デビュー。 95年「ニクソン」のニクソン夫人役、 96年「クルーシブル」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 2000年「ザ・コンテンダー」で アカデミー主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ジュディスの告発」「ペギー・スーの結婚」      「刑事グラハム/凍りついた欲望」 1988年「タッカー」 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」      「哀愁のメモワール」 1995年「ニクソン」 1995年「マッド・ラブ」 1996年「クルーシブル」 1997年「フェイス/オフ」「アイス・ストーム」 1998年「カラー・オブ・ハート」 1999年「イッツ・ザ・レイジ」 2000年「ザ・コンテンダー」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」「きみに読む物語」      「愛をつづる詩(うた)」 2005年「ママが泣いた日」◇ その他の出演者: Sam Neill .... Anthony Wil Johnson .... Virgil Gary Lewis .... Billy Raymond Waring .... Whizzer Stephanie Leonidas .... Grace Barbara Oxley .... Cleaner in Swimming Pool Samantha Bond .... Kate Kev Orkian .... Waiter George Yiasoumi .... Kitchen Boss Beryl Scott .... Cleaner in Laboratory Sheila Hancock .... Aunt Lol Coxhill .... Father Christmas User Rating: 6.5/10 (834 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは」 スコアが低くなったのは、 呵責ないアメリカ批判が気に障ったひとのせいでしょう。 User Comments: lara_jensenさん Toronto, Canada 2004年9月13日 驚くべき美しさ! この映画は、私がこれまでに見た過去最高の美しい映画だった。 サリー・ポッターは、この映画を2001年に撮りはじめた。 過ぎ去りし日の出来事の衝撃が、映画から匂い立ってくる。 (訳注:911テロ事件を指す) 彼と彼女は、意味ある人生を送ろうとして、 人生の意味と2人を取り巻く世界について議論する。 詩文形式は、ごく自然にシェイクスピア劇を想起させる。 サリー・ポッターは、こう言う。 たったひとつのせりふでも、Bardと同じなら、スリルを感じる。 (訳注:Bardとは、古代ケルト族の吟遊詩人。  Bard of Avonは、シェイスクピアを指す) 彼女の仕事は、彼のそれと拮抗していると思う。 文章は、機知に富み、知的で、現代の良心に訴へかけている。 映画のなかでは、 イスラムの五歩格(訳注:英雄詩)が、ごく自然に流れている。 しかも、単なる気晴らしではないのだ。 脚本家の才能を存分に示している。 シェイクスピアのどの作品よりも、 主人公らの感情や内なる混乱が中心になっている。 撮影は、秀逸。 映画は、ただ美しく、注視してしまう。 イメージだけでは充分でないかのように、 音楽がスクリーンで進行していることを完璧に補っている。 この映画、見にいくべし。 他の映画とはちがう。 誰もが輝いている! オトーサン、 「サリー・ポッターに”ハリーポッター”を撮らせろ!」 そんなひともいるようですが、どんな女性なのでしょう。 SALLY POTTER  サリー・ポッター 誕生日 1949  出身 英ロンドン ロンドン出身の映画監督・脚本家・作曲家・ダンサー。 ダンスと振りつけを学び、 25歳のときにリミティッド・ダンス・カンパニーを結成。 ダンスの短編映画を数本撮り、1983年に長編映画デビュー。 監督作 1992年「オルランド」 1997年「タンゴ・レッスン」 2000年「耳に残るは君の歌声」 2004年「愛をつづる詩」 次に、IMDbから語録を2つ。 「あらゆるたぐいのステレオタイプを廃したい。 英国人は、アンチ・アメリカニズムに安住している。 それがどんなに国を分裂させているかに気付いていない。 最近の旅行で、愛国法案への反対がいかに多いか、 恐怖の雰囲気が漂っていることを知って驚いた。 ひとびとは言う。 戦争反対と言うのがますます困難になっている、 そんな空気のなかに暮らしている」 「私はいつも映画をもって旅をしている。 観客が私の先生になってほしいからだ。 次の作品のために何かを学んでいる。 だが、「愛をつづる詩(うた)」ほど反響の多い映画はなかった。 トルコは、観客のほとんどがイスラム教徒である最初の場所だった。 主役にイズラムに同調する中東の男がいたことが、 目新しく、珍しかったのだ。 反応は、アメリカ以上にポピュリストだった。 (訳注:Popurist 大衆迎合主義者、小泉さんのようなもの) -我々は、トルコの英雄のようだった!」


バッド・エデュケーション

オトーサン、 「ペドロ・アルモドバル監督作品か」 ”オール・アバウト・マイ・マザー”も、 ”トーク・トゥ・ハー”も、素敵な映画でした。 きっとスペインの色、匂い、風を感じられるでしょう。 原題:La Mala educacion(2004)    Bad Education 監督・脚本:Pedro Almodovar Genre: Drama / Thriller Rated R for strong sexual content throughout,     language and some drug use. Runtime: 106 min Country: Spain Language: Spanish / Latin 上映時間:106分 あらすじ: 1960年代初期。 2人の少年 - イグナシオとエンリケは、 神学校で、愛と映画と恐怖に出会う。 学長で文学教師のマノロ神父は、 2人の少年の秘事を発見し、それに加わる。 1970年代後半から1980年にかけて、 この3人は、数度、再会することになる。 この出会いは、彼らの人生を変え、死をもたらす。 出演者: Gael Garcia Bernal .... Angel/Juan/Zahara(ホアン) Fele Martinez .... Enrique Goded (エンリケ) Daniel Gimenez Cacho .... Padre Manolo(マノロ神父) オトーサン、 「絶好調だなぁ」 イマドキの青年を演じきれるのは、このひとしかいないのでは? ガエル・ガルシア・ベルナル、それほど魅力的です。 若くして映画監督になったエンリケ役のフェレ・マルティネスも、 冷たい危険な魅力をもっていました。 GAEL GARCIA BERNAL  ガエル・ガルシア・ベルナル 誕生日 1978/10/30 出身 メキシコ ロンドンに留学して セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。 2000年「アモーレス・ペロス」でシカゴ国際映画祭男優賞を受賞。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1999年「アモーレス・ペロス」 2001年「天国の口、終わりの楽園。」      「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」 2002年「アマロ神父の罪」 2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」      「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」 2004年「バッド・エデュケーション」 FELE MARTINEZ  フェレ・マルティネス 誕生日 1975/2/22 出身 スペイン 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1996年「次に私が殺される」 1997年「オープン・ユア・アイズ」 1998年「アナとオットー」 2000年「惨劇の週末」 2001年「殺しのセレナーデ」 2002年「ダークネス」 2003年「ユートピア」 2004年「バッド・エデュケーション」 その他の出演者: Lluis Homar .... Sr. Manuel Berenguer Francisco Maestre .... Padre Jose Francisco Boira .... Ignacio Juan Fernandez .... Martin Nacho Perez .... Ignacio Raul Garcia Forneiro .... Enrique Javier Camara .... Paca/Paquito Alberto Ferreiro .... Enrique Serrano Petra Martinez .... Madre Roberto Hoyas .... Camarero User Rating: 7.5/10 (9,896 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ニューヨーク映画批評家協会 ・最優秀外国語映画賞 User Comments: Paolo A. Gardinaliさん United States 2004年12月24日 暗く、ひねりがあって、面白い 「バッド・エデュケーション」は、 おそらくアルモドバル監督の最高傑作だろう。 そう、いつもよりは暗いが、 筋書きは、見事に心乱される病的な役割反転ゲームを描いている。 私がみつけた最高のメタファーは、歪んだ鏡だ。 物語は、粉々に砕け、 映画のなかの映画、 登場人物は、予期せぬままにより暗い領域へとシフトしていく。 お互いのせりふを吐き、 テーブルを何度もひっくり返す。 ガエル・ガルシア・ベルナルは、これまでの最高。 美貌によりかかるというよりも、混沌を見事に演じている。 音楽は奇妙だが、愉快だった。 古い音楽を見事に使って、筋書きにあわせている。 ("Cuore Matto"、つまり、スペイン版"ムーン・リバー"も、 愉快で猥褻な"帰れ ソレントへ"の替え歌も、 残念ながら、不釣合いと思うひとも多かったようだが) ホモっぽいノワール映画のひねった筋書きには驚かされるが、 NC-17 ratingというのは、摩訶不思議だ。 (訳注:NC-17:No children under 17 -17歳以下の視聴禁止) 映画のなかに実質的にヌードがないのも興味深い。 この映画は、多くのことを物語っている。 我々がみようとしているもの、 そして、未来に見ることのないものを。 オトーサン、 「ニューヨーク映画批評家協会賞って、スゴイや」 名画フアンならよだれをこぼすような鑑賞リストになっています。 ○ニューヨーク映画批評家協会賞  New York Film Critics Circle Awards  各種批評家協会賞の中でも最も古い1935年に設立された賞。  批評家が選ぶということもあり、他の映画賞と比べて  娯楽性よりも芸術性や社会性を持った作品を選定する傾向がある。 <作品賞> ・2005年 第71回 「ブロークバック・マウンテン」 ・2004年 第70回 「サイドウェイ」 ・2003年 第69回 「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」 ・2002年 第68回 「エデンより彼方に」 ・2001年 第67回 「マルホランド・ドライブ」 ・2000年 第66回 「トラフィック」 ・1999年 第65回 「Topsy-Turvy」 ・1998年 第64回 「プライベート・ライアン」 ・1997年 第63回 「L.A.コンフィデンシャル」 ・1996年 第62回 「ファーゴ」 ・1995年 第61回 「リービング・ラスベガス」 ・1994年 第60回 「クイズ・ショウ」 ・1993年 第59回 「シンドラーのリスト」 ・1992年 第58回 「ザ・プレイヤー」 ・1991年 第57回 「羊たちの沈黙」 ・1990年 第56回 「グッドフェローズ」 ・1989年 第55回 「マイ・レフトフット」 ・1988年 第54回 「偶然の旅行者」 ・1987年 第53回 「ブロードキャスト・ニュース」 ・1986年 第52回 「ハンナとその姉妹」 ・1985年 第51回 「女と男の名誉」 ・1984年 第50回 「インドへの道」 ・1983年 第49回 「愛と追憶の日々」 ・1982年 第48回 「ガンジー」 ・1981年 第47回 「レッズ」 ・1980年 第46回 「普通の人々」 ・1979年 第45回 「クレイマー、クレイマー」 ・1978年 第44回 「ディア・ハンター」 ・1977年 第43回 「アニー・ホール」 ・1976年 第42回 「大統領の陰謀」 ・1975年 第41回 「ナッシュビル」 ・1974年 第40回 「フェリーニのアマルコルド」 ・1973年 第39回 「アメリカの夜」 ・1972年 第38回 「叫びとささやき」 ・1971年 第37回 「時計じかけのオレンジ」 ・1970年 第36回 「ファイブ・イージー・ピーセス」 ・1969年 第35回 「Z (映画)」 ・1968年 第34回 「冬のライオン」 ・1967年 第33回 「夜の大捜査線」 ・1966年 第32回 「わが命つきるとも」 ・1965年 第31回 「ダーリング」 ・1964年 第30回 「マイ・フェア・レディ」 ・1963年 第29回 「トム・ジョーンズの華麗な冒険」 ・1962年 第28回 (受賞なし) ・1961年 第27回 「ウエスト・サイド物語」 ・1960年 第26回 「アパートの鍵貸します」、「息子と恋人」 ・1959年 第25回 「ベン・ハー」 ・1958年 第24回 「手錠のまゝの脱獄」 ・1957年 第23回 「戦場にかける橋」 ・1956年 第22回 「八十日間世界一周」 ・1955年 第21回 「マーティ」 ・1954年 第20回 「波止場」 ・1953年 第19回 「地上より永遠に」 ・1952年 第18回 「真昼の決闘」 ・1951年 第17回 「欲望という名の電車」 ・1950年 第16回 「イヴの総て」 ・1949年 第15回 「オール・ザ・キングスメン」 ・1948年 第14回 「黄金」 ・1947年 第13回 「紳士協定」 ・1946年 第12回 「我等の生涯の最良の年」 ・1945年 第11回 「失われた週末」 ・1944年 第10回 「我が道を往く」 ・1943年 第9回 「ラインの監視」 ・1942年 第8回 「In Which We Serve」 ・1941年 第7回 「市民ケーン」 ・1940年 第6回 「怒りの葡萄」 ・1939年 第5回 「嵐ヶ丘」 ・1938年 第4回 「城砦」 ・1937年 第3回 「ゾラの生涯」 ・1936年 第2回 「オペラハット」 ・1935年 第1回 「男の敵」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


トゥモロー・ワールド

オトーサン、 予告編をみて、「安手のSF映画だな」 でも、IMDbのスコアは、7.9もあります。 「これは見ておかなくては...」 荒廃した未来都市の風景には息を呑みました。 原題:Children of Men (2006) 監督:Alfonso Cuaron 原作:P.D. James Genre: Adventure / Drama / SF / Thriller Rated R for strong violence, language, some drug use and brief nudity. Country: UK / USA Language: Italian / Romanian / English / Spanish 上映時間:109分 あらすじ: 2027年、人類は絶滅の可能性に直面していた。 事態に絶望していた政府のエージェント、テオは、 奇跡的に妊娠している女性を海のある聖なる場所に 移送し、保護することを決意する。 そこでならば、科学者たちが子供の誕生を手助けし、 人類の未来を救うことができる。 出演者: Clive Owen .... Theodore Faron(テオ) Julianne Moore .... Julian Taylor(ジュリアン) Michael Caine .... Jasper Palmer(ジャスパー) オトーサン、 「大熱演だ!」 クライヴ・オーウェン、眉間に皺を刻みっ放し。 長回しの撮影シーンが多かったので、さぞ大変だったでしょう。 大したものです。 「もう少し見たかったのに...」 ジュリアン・ムーア、すぐ死んでしまうのです。 CLIVE OWEN  クライヴ・オーウェン 誕生日 1964/10/3 出身 英ワーウィックスシャー 84年王立演劇学校に入学し、 その後、ヤング・ヴィク・シアターに。 88年「ブルーム」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ブルーム」 1991年「クローズ・マイ・アイズ」 1997年「ベント/堕ちた饗宴」「ルール・オブ・デス/カジノの死角」 2000年「グリーンフィンガーズ」◇ 2001年「ゴスフォード・パーク」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆ 2003年「すべては愛のために」◇「キング・アーサー」◇ 2004年「クローサー」◇ 2005年「シン・シティ」◇ JULIANNE MOORE  ジュリアン・ムーア 誕生日 1960/12/3 出身 米ノースカロライナ州 ジャンルを問わず主役を演じられる天才女優。 父は軍人。 旧西ドイツフランクフェルトの高校に在学中、 学校演劇の「タルチュフ」で初舞台。 83年、ボストン大学芸術学部卒業。 テレビの昼メロ「AS THE WORLD TURNS」のフラニー・ヒューズ役で注目され、 88年エミー賞受賞。 90年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」で映画デビュー。 97年「ブギー・ナイツ」でポルノ界の女王を演じ、アカデミー助演女優賞。 1999年「ことの終わり」ではアカデミー主演女優賞にノミネート 2001年には「ハンニバル」のクラリス役を演じた。 活躍度 ◎↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」 1992年「ゆりかごを揺らす手」      「BODY ボディ」「ベディ・ルーは犯罪者?」 1993年「逃亡者」「妹の恋人」◆「ルームメイト」 1994年「ショート・カッツ」「42丁目のワーニャ」 1995年「暗殺者」◇「9ヶ月」◇「SAFE」◇「最高のルームメイト」 1996年「サバイビング・ピカソ」◇ 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◇      「家族という名の他人」 1998年「ビッグ・リボウスキ」◆「ブギー・ナイツ」◇「サイコ」◇ 1999年「マグノリア」◇「理想の結婚」「クッキー・フォーチュン」◆      「ことの終わり」◇「シカゴ・ドライバー」◇      「マップ・オブ・ザ・ワールド」 2001年「ハンニバル」◇「エボリューション」◇      「シッピング・ニュース」◇ 2002年「めぐりあう時間たち」◇「エデンより彼方に」◇ 2004年「フォーガットン」◇ その他の出演者: Chiwetel Ejiofor .... Luke Charlie Hunnam .... Patric Claire-Hope Ashitey .... Kee Pam Ferris .... Miriam Danny Huston .... Nigel Peter Mullan .... Syd Oana Pellea .... Marichka Paul Sharma .... Ian Jacek Koman .... Tomasz User Rating: 7.9/10 (5,216 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ヴェニス国際映画祭ノミネート ・金獅子賞:Alfonso Cuaron agentmatheusさん Brazil 2006年9月4日 第63回ヴェニス映画祭:トゥモロー・ワールド 第63回ヴェニス映画祭で最高だったのは、 デ・パルマ監督のフィルム・ノワール「ブラック・ダリア」で、 Helen Mirrenはアカデミー賞のうわさがある。 だが、この日曜日、イタリアは、 Afonso Cuaron監督の新しいSF作品「トゥモロー・ワールド」に ショックを受け、驚愕した。 このSFは、人類の絶滅を扱っている。 2027年、女性はもはや妊娠しなくなった。 その結果、世界は混乱に陥り、 ひとびとは、より豊かな国へと移住しはじめる。 厳重に警護した兵士たちと銃器が世界全体にあふれる。 以前は活動家だったテオは、すでに希望を捨てていた。 (クライヴ・オーウェン、好演) だが、元妻に誘拐された後、 (ジュリアン・ムーアは、力強い) 彼は不思議にも妊娠した女性に最後の希望を託すようになる。 この「トゥモロー・ワールド」ほど素晴らしく そして感動的な映画は、今年はじめて見た。 ヴェニスの観客は、みなショックを受けていた。 上映中、まったく特別なことの目撃証人になったからだ。 多くのひとが泣いていた。 私は、そういうひとたちとちがっていた。 この映画が力をもっていることは否定できない。 勿論、リアクションは入り乱れている。 だが、断言できるが、そういうひとは少数派だ。 クライヴ・オーウェンとジュリアン・ムーアは、 この映画の演技でアカデミー賞を受けるにふさわしい。 クライヴ・オーウェンは、絶望したテオから戦うテオへ見事に変身した。 かれは、妊娠した女性キーが、子供の誕生を手助けし、 人類の希望をつなぐ組織に手渡すまであきらめないのだ。 (女優の名前を忘れたが) マイケル・ケインとChiwetel Ejioforにも注目したい。 2人は、力強く、才能ある俳優であり、完璧な演技をみせていた。 この複雑な映画は、イタリーの観客にショックを与えた。 金獅子賞の候補になるだろう。 だが、今年の最高作品を決めるのは、まだ早い。 今日(9月4日)、SF映画”The Fountain”を見るからだ。 待望の映画で、期待を超えているかも知れない。 だが、いままでのところ、「トゥモロー・ワールド」が、 今年最高の映画だと思う。 10点満点で10点。 オトーサン、 「いいなぁ、このひと」 ヴェニス映画祭の審査員なのかもしれません。 この映画の原作者は、やはり女性でした。 ○P・D・ジェイムス  Phyllis Dorothy James White 1920年-  出身地:イギリス・オックスフォード生まれ。  1941年に医師と結婚し、二児の娘をもうける。  1964年夫の死後、一家を支えるため作家の道を歩む。  医療業務、警察局などに勤めた知識が存分に生かされている。  「ナイチンゲールの屍衣」は、英国ミステリ作家協会の シルバー・ダガー賞を受賞し、  世界のミステリ界にその名を馳せるようになる。  70歳を越えた現在も新作を発表し続けている。 アダム・ダルグリッシュ警部、コーデリア・グレイ  のふたつのシリーズがある。 2年半に1作というペースを守っているので、  英国遅筆御三家の一人と言われている。 <主要作品> ・「ある殺意」 ・「女には向かない職業」 ・「皮膚の下の頭蓋骨」 ・「人類の子供たち」 ・「ナイチンゲールの屍衣」 ・「女の顔を覆え」 ・「罪なき血」 ・「不自然な死体」 ・「黒い塔」 ・「わが職業は死」 ・「神学校の死」 ・「殺人展示室」  出典:http://www.cityfujisawa.ne.jp/~katsurou/mystery/james/index.htmlほか


プラダを着た悪魔

オトーサン、 「これは見なくては」 予告編で、メリル・ストリープ扮する鬼編集長が、 新入りのアンディのことを「エミリ−」 と呼ぶのです。 「わたし、アンディです」と訂正すると、 ふたたび「エミリー」と繰り返すのです。 そのさりげない様子の憎たらしいこと。 企業社会のイヤーな面を思い出してしまいました。 原題:The Devil Wears Prada (2006) 監督:David Frankel 原作:Lauren Weisberger 脚本:Aline Brosh McKenna Genre: Comedy / Drama MPAA: Rated PG-13 for some sensuality. Country: USA Language: French / English 上映時間:109分 あらすじ: アンディの職業上の冒険を描く。 彼女の夢は、ジャーナリストになることだった。 アンディは、ファッション雑誌「ランナウエイ」に就職する。 業界では、もっとも有名である。 アンディは、名編集長ミランダのアシスタントになる。 問題は、ミランダが情け容赦なく、残酷だったこと。 アンディにとっては、悪夢以外の何ものでもなかった。 まず、それまでの平凡な衣装や髪型を変えなければならなかった。 それに、同僚のエミリーの意地の悪いこと。 オフィスで散々な目に会いながら、アンディはそれを挑戦と受け止める。 アート・ディレクターのナイジェルの助けを受けながら。 だが、仕事はますます厳しいものとなっていく。 ミランダのタフな仕事のリズムや不可能としか思えぬ任務を遂行するため、 アンディは恋人や家族との私生活をないがしろにしなくてはならなくなる。 おそらく昔のアンディはいなくなり、 いまや自分のキャリア・ウーマン・イメージにとらわれ、 職場での昇進を望むようになっていたのだ。 出演者: Meryl Streep .... Miranda Priestly(ミランダ) Anne Hathaway .... Andy Sachs(アンディ) Emily Blunt .... Emily(エミリー) Stanley Tucci .... Nigel(ナイジェル) オトーサン、 「息を呑む名演技!」 メリル・ストリープ、うまいなぁ。 どうすれば、こんな役づくりができるのでしょう。 アン・ハサウェイは、美人で好感度バツグンでした。 脇役のEmily Bluntも、Stanley Tucciも好演しています。 MERYL STREEP  メリル・ストリープ 誕生日 1949/6/22 出身 米ニュージャージー州サミット ヴァッサー・カレッジの演劇科とイエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、 舞台俳優としてスタート。 映画は77年「ジュリア」がデビュー。 「ディア・ハンター」ほかアカデミー賞にノミネートされたのは12回。 「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞、 「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、 「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞獲得。 私生活では76年に舞台共演したジョン・カザールと同棲するが、 2年後に癌で死去。その後、弟の親友の彫刻家ドン・ガンマーと結婚。 79年11月男児誕生。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「ジュリア」「スラップ・シュート」(TM) 1978年「ディア・ハンター」 1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」      「クレイマー、クレイマー」アカデミー助演女優賞 1981年「フランス軍中尉の女」 1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」アカデミー主演女優賞 1983年「シルクウッド」 1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」 1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」 1986年「心みだれて」 1987年「黄昏に燃えて」 1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」 1989年「シー・デビル」 1990年「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」 1992年「永遠に美しく…」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「激流」 1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」 1996年「マイ・ルーム」 1997年「誤診」(TM) 1998年「母の眠り」 1999年「ミュージック・オブ・ハート」 2001年「A.I.」(声) 2002年「めぐりあう時間たち」「アダプテーション」 2003年「ふたりにクギづけ」 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」      「クライシス・オブ・アメリカ」 2006年「プラダを来た悪魔」 ANNE HATHAWAY  アン・ハサウェイ 誕生日 1982/11/12 出身 米ニューヨーク・ブルックリン ニュージャージーのペーパーミル・プレイハウスで演技を学んだ後、 99年、高校在学中にバロウ・グループの俳優養成講座に 史上最年少で入学を許可される。 その三日後はFOXテレビのドラマ「ゲット・リアル」の主役に抜擢される。 同番組でティーン・チョイス・アワードのドラマ部門最優秀女優賞にノミネートされた。 音楽分野でもオールイースタン高校選抜合唱団の一員として、 カーネギーホールの舞台に二度立つ。 2001年「プリティ・プリンセス」の主人公ミア役で映画デビュー。 現在、ヴァッサー・カレッジの学生。 日本でもシャンプー「LUX」のイメージキャラクターとして出演した。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2001年「プリティ・プリンセス」◇ 2004年「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」◇ 2005年「ブロークバック・マウンテン」◆ 2006年「プラダを着た悪魔」◇ その他の出演者: Adrian Grenier .... Nate Tracie Thoms .... Lilly Rich Sommer .... Doug Simon Baker .... Christian Thompson Daniel Sunjata .... James Holt Jimena Hoyos .... Lucia Rebecca Mader .... Jocelyn Tibor Feldman .... Irv Ravitz Stephanie Szostak .... Jacqueline Follet David Marshall Grant .... Richard Barnes James Naughton .... Stephen User Rating: 6.8/10 (10,525 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは?」 User Comments: Jesse Taylorさん Ontario, Canada 2006年7月2日 メリル・ストリープ、演技の女神 今年見た映画のなかでは、一番楽しめた。 まず、メリル・ストリープが大好きと言わせてほしい。 彼女は女神だ。 彼女には、演技に努力は不要なのだろうか... 完璧だし、とってもセクシーだ。 そう、言ってしまった。 彼女は、セクシーだ。 みんなが、彼女はこの映画のハイライトだという。 (その通りだ) だが、2人の役者がいい演技をしている。 Emily Blunt (はじめてお目にかかった)は、 ぞくぞくするような助演ぶりをみせている。 ミランダの第1秘書役で、グッチを着ている。 彼女はすばらしい。 Stanley Tucci、かれは陽気そのもの。 いつもよい演技を見せてくれる。 力強い性格俳優なのだ。 この3人にブラボー。 アン・ハサウェイは、まだ演技の勉強中だが、 メリル・ストリープのような伝説のひとと共演すれば、 いずれは成功した女優になるだろう。 彼女を好きだが、いつも失敗している。 美人だけに、時代遅れな演技をしている。 もうと強い役をやるべきだ。 めざましい主演女優になるべきだ。 この映画のストーリーは、すばらしい。 (原作は、ローレン・ワイズバーガーの小説) アカデミー賞のひとつやふたつ獲得してほしい。 (まあムリだろうが、獲れれば素敵だ) この映画を強くお勧めする。 女性だけではなく、男たちも好きになるだろう。 「安っぽい映画」ではない。 この言葉は嫌いだ。 見るべし。 いい映画だ。 10点満点で10点。 オトーサン、 「名演技を堪能したなぁ」 この映画に出てくるファッション雑誌「ランナウエイ」は、 実は、「ヴォーグ」なのです。 この雑誌に勤めていたローレン・ワイズバーガーが、 裏話を暴露した小説が原作ですから。 「ヴォーグの編集長って、すごいんだ!」 きらびやかな交際ぶり、目を奪うショウ、 女性ならずとも、この世界を垣間見れば、 目がくらくらしてしまいます。 ○ヴォーグ(Vogue)  "Vogue"とは「流行」、「人気」という意味。  世界で最も有名なファッション雑誌のひとつ。  ファッションだけでなく美容、ライフスタイル、  エンタテイメント情報なども網羅している。  1892年にアメリカで創刊された。  ファッション写真は大変質が高く、ヘルムート・ニュートン、セシル・ビートン、  ギイ・ブルダン、ホルスト・P・ホルスト、ブルース・ウェーバー、  オリビエーロ・トスカーニなど多くの写真家が誌上で活躍した。  本部はニューヨークだが、アメリカ・イギリス・フランス・イタリア・日本・韓国など、  12カ国でそれぞれ独自に編集されている。  各言語版の題名には "Vogue BRITISH" "Vogue ITALIA" "Vogue NIPPON" など、  後ろに当該の国名が冠せられるが、フランス語版は "Vogue PARIS" である。  ちなみに日本語版である "Vogue NIPPON" の創刊号は1999年9月号である。  男性向けの「メンズ・ヴォーグ」やジュエリー雑誌「ヴォーグ・ジォイエロ」なども  発刊されている。      出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


マダムと奇人と殺人と

オトーサン、 ”凡人・軍人・変人”でしたっけ? 自民党の総裁候補を評した田中真紀子さんの名文句。 変人が小泉さんでしたよね。 この映画、奇人・変人だらけのユニークなもの。 原題:Madame Edouard (2004) 監督・原作:Nadine Monfils 脚本:Patrick Ligardes /Nadine Monfils Genre: Comedy / Horror Country: France / Belgium / Luxembourg Language: French 上映時間:97分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、サボっている」 シネマ・トピックス・オンラインがよく書けているので、 引用させていただきましょう。 ・www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6329 舞台はベルギー、ブリュッセル。 “美大生連続殺人事件”が発生。 死体はそれぞれ名画収集家の墓の後ろに隠されていて、 右の腕が切断されている。 レオン警視は、なぜか触ったものが次々と壊れる助手の刑事ボルネオと、 ぼやいてばかりの愛犬バブリュットを連れて、捜査を開始する。 次々と発見される死体。謎の人物からの電話……。 そして、レオン警視が辿り着いたのは、下宿付きのビストロ“突然死”。 そこには、ちょっと変わったキャラクターの人々ばかりが集っていた。 おかまのイルマ。 いつもロゼワインしか飲まないローズ。 まずい料理ばかり作るコックのジェジェ。 いつも鳥を連れている老人等々。 彼らは口々に事件の事など知らないという。 しかし、店の評判が落ちることを気にして、 実は、下宿人が行方不明になっている事をひた隠しにしていたのだ。 そんな中、イルマが一大決心をする。 それは、かつて付き合っていた女性(!)との間に生まれた 実の娘のマリーと対面すること。 それも“おかま”というありのままの姿で。娘と対面すると決めたからには、 今の自分を偽りたくはない。今までの自分を否定はしたくないのだ。 イルマは、娘の事は片時も忘れた事はないのだが、 マリーが20歳になる今まで一度も、彼女に会った事がない。 それは、マリーが自分の父親がおかまだということがわかったら、 きっとショックを受けるだろうというイルマの配慮からなのだ。 一方、マリーは、イルマがおかまであることを知らない。 そして、父親は今まで一度も自分に会いに来てくれた事がないのだから、 自分は父親に見捨てられたと思い込んでいる。 果たして、マリーは、そんな父親を認めるのであろうか? そして、そもそも、おかまである父親を受け入れられるのであろうか? そうこうしてゆくうちに、事件の方も新たな展開をみせ始める。 現場に残されている謎の暗号を発見したレオン警視は、 徐々に、事件の確信に迫ろうとしていた... 出演者: Michel Blanc .... Commissaire Leon(レオン警視) Didier Bourdon .... Irma(イルマ) Julie-Anne Roth .... Marie(マリー) オトーサン、 「独特の存在感がある俳優だなぁ」 以前書いた「仕立て屋の恋」の映画評を読み直したら、 ロシアのプーチン大統領に似ているとありました。 彼が演じるレオン警視の趣味は、編み物。 いま、アメリカでは、裁縫がブームとか。 このひと、時代を先取りしています。 イルマ役のディディエ・ブルドン、単なるおかまではなく、 深い人間的感情を演じることができる名優でした。 エンディングの歌唱もすてきでした。 MICHEL BLANC  ミシェル・ブラン 誕生日 1952/6/16 出身 仏パリ 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「ジュ・テーム」 1978年「レ・ブロンゼ 日焼けした連中」 1979年「レ・ブロンゼ スキーに行く」「ジャンヌ・モローの思春期」      「替え玉大作戦」 1980年「恋の邪魔者」 1981年「夢見るシングルズ」 1983年「愛しのエレーヌ ルルーとペリシエの事件簿」 1984年「ネモの不思議な旅 異次元惑星のプリンセスを救え!!」      「スペシャリスト」 1986年「タキシード」「3人の逃亡者 銀行ギャングは天使を連れて」 1989年「ハネムーンはモンテカルロで」「仕立屋の恋」 1990年「アフガン・ボーダーを超えろ!!」(TM) 1991年「メルシー・ラ・ヴィ」「ブロスベローの本」 1992年「美女と時計とアブナイお願い」 1993年「可愛いだけじゃダメかしら」 1994年「ロベルト・ベニーニのMr.モンスター」「プレタポルテ」      「他人のそら似」 1996年「パトリス・ルコントの大喝采」 2004年「マダムと奇人と殺人と」 DIDIER BOURDON  ディディエ・ブルドン 誕生日 1959 出身 アルジェリア 82年より舞台に立つ。 88年お笑いトリオ「レザンコニュ」を結成。 91年にモリエール賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「ロロジェ・コッジオの町人貴族」 1983年「他人の血」 1994年「ザ・マシーン/私の中の殺人者」 2003年「花咲ける騎士道」 2004年「マダムと奇人と殺人と」 その他の出演者: Dominique Lavanant .... Rose Annie Cordy .... Ginette Josiane Balasko .... Nina Tchitchi Rufus .... Valdes, l'homme a l'oiseau Andrea Ferreol .... La bouchere Olivier Broche .... Borneo Raphael Dewaerseghers .... Le gardien du cimetiere Philippe Grand'Henry .... Jeannot Bouli Lanners .... Gege Jean-Yves Thual .... Le pin's Francois Aubineau .... Le cure Suzy Falk .... La dame au chapeau User Rating: 5.2/10 (60 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 実にオリジナルな傑作です。 アメリカ人は、エンディングに流れる歌詞が 気に食わなかったのかも。 ♪威張っている国 もう少しお行儀よく User Comments: オトーサン、 「IMDb、これもサボっている」 仕方がないので、日本人のコメントを2つ紹介しましょう。 ○ヌートリアさん  2006年2月17日  この映画、すごく変わってる。  まず、女はそうでもないけれど、  男が出演者みんな変な顔。  本当に題名どおりに奇人の顔。  よく変な顔の俳優を揃えたっていう感じ。  次はものすごくずっこけた脚本。展開。  連続殺人事件なのに全然怖くない。  警部以下が本当に捜査をやっている感じもあまりしない。  そこがいいね。  そのうち観客も一緒に楽しんで映画を見ていることに気づく。  ただ、僕の場合だけかもしれないが、  フランス映画のコメディーそのものがあまり笑えないんだよね。  日本では昔からフランス映画のこの手は不評なのだ。  シニカルな高等的な笑いもかなりあるから合わないのかな。  文化の違いとしか言いようがない。  で、僕も今回それほど笑えたわけでもなく  この作品の本当のところが分かっていないのかもしれない。  でも、かなりグーであります。 ○水島裕子(タレント、作家、女優)  この作品を観て、監督のナディーヌ・モンフィスが  どんな容貌なのかをとても知りたくなった。  が、資料にはない。年齢も公表されていない。  ブリュッセルに生まれ、教師、画廊経営、女優を経て、  レオン警視シリーズを書いてカルト的人気作家となる。  そのなかのひとつを自らが初監督&脚本を手掛けたのが本作だという。  現在、パリはモンマルトルに住み、  シリーズの登場人物は、そこに実在する人々からインスパイアされた。  モンマルトルといえば、大ヒット作「アメリ」の主な舞台だ。  その監督であるジャン=ピエール・ジュネが、  テクニカルコーディネイトに参加し、  クドくならないギリギリの色彩感覚の良さを発揮している。  ジュネにこんなに協力してもらっている  この監督としては新人の彼女が主演に起用したミシェル・ブランは、  俳優だけじゃなく監督や脚本でも今のフランスでトップだし、  耳に金魚棒をぶら下げて金魚を飼う刑事秘書という変な設定の似合う  ベテラン・コメディエンヌ、ジョージアーヌ・バラスコも可愛い。  度を越すと嫌われる「奇のてらいかた」に限りなく近くて、でも違う。  どこか懐かしい感じもする原色の街にぜひ訪れましょう。 オトーサン、 「ナディーヌ・モンフィス、資料あるはずだぞ」 Googleイメージ検索で、顔写真を入手しました。 フランス語のサイトで、生年月日も分かりました。 ・12 fevrier 1953(1953年2月12日) 53歳のお茶目なおばはんですね。 おばはん好みの寄せ集め材料でつくった映画。 世のおばはんが何を考え、感じているかが、よーく分かります。 お化粧、ファッション、小物雑貨、男、犬、お友達、グルメ... ふーん、ウチの奥さん、こんな世界に住んでいるんだ。


コレヒドール戦記

オトーサン、 「西部劇じゃないのか?」 ジョン・フォード監督とジョン・ウェインの名コンビ。 日本人は、インディアン役? バッタバッタと撃ち殺されるのでしょうか。 原題:They Were Expendable (1945) 監督:John Ford 原作:William L. White 脚本:Frank Wead Genre: Drama / War 上映時間:135分 Color: Black and White あらすじ: 実際の英雄たちを描くこの映画は、 1941年から42年4月までのアメリカの魚雷艇による フィリピン防衛の様子を正確に描いている。 John Bulkeley中尉は、名誉賞を Kelly中尉は、海軍殊勲章を受けている。 出演者: John Wayne .... Lt. 'Rusty' Ryan(ラスティ中尉) Donna Reed .... Lt. Sandy Davyss(サンディ中尉) Robert Montgomery .... Lt. John Brickley(ジョン中尉) オトーサン、 「演技が目立たないな」 戦争映画って、人間ドラマが希薄になりがち。 現代の戦争では、兵器や戦闘シーンが主役です。 それに、時代を反映して、 ラスティとサンディのラブシーンも、控え目なものでした。 JOHN WAYNE  ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティング」 DONNA REED  ドナ・リード 誕生日 1921/1/27-1986/1/14 出身 米インディアナ州デニソン 学園祭の女王に選ばれたことで、卒業後にMGMに入社。 「影なき男の影」で映画デビュー。 「地上より永遠に」でアカデミー助演女優賞を獲得。 45年にプロデューサーのトニー・オーエンスと結婚し、 夫の制作するTVシリーズ「うちのママは世界一」に主演。 71年に離婚。 出演作 1941年「影なき男の影」「ブロードウェイ」 1942年「アパッチ街道」 1943年「町の人気者」 1945年「ドリアン・グレイの肖像」「コルヒドール戦記」 1946年「素晴らしき哉、人生」 1947年「大地は怒る」 1949年「恐喝の街」 1952年「ネバダ決死隊」 1953年「勝負に賭ける男」「七つの海の狼」「地上より永遠に」      「底抜けやぶれかぶれ」「限りなき追跡」 1954年「西部は俺に任せろ」「雨の巴里に死す」      「彼等は馬で西へ行く」 1955年「遙かなる地平線」 1956年「誘拐」「ペニー・グッドマン物語」「六番目の男」 1957年「豹の爪」 1960年「ペペ」 ROBERT MONTGOMERY  ロバート・モンゴメリー 誕生日 1904/5/21-1981/9/27 出身 米ニューヨーク州 出演作 1929年「スポーツ天国」「花嫁稼業」 1930年「結婚双紙」「ビッグ・ハウス」「ゴルフ狂時代」      「デパートの横顔」 1931年「仮染の唇」「インスピレーション」「夫婦生活」 1932年「令嬢殺人事件」 1933年「ヘル・ビロウ」「舗道の雨」「夜間飛行」 1934年「殺人魔X」「颱風」 1935年「結婚十分前」 1936年「極地の青春」 1937年「真珠と未亡人「作家と御婦人」「夜は必ず来る」 1941年「天国の怒り」「恋愛十字路」「幽霊紐育を歩く」 1945年「コレヒドール戦記」 1946年「湖中の女」 1948年「花嫁の季節」 1949年「恋人よ今一度」 1960年「太平洋紅に染まる時」 その他の出演者: Jack Holt .... General Martin Ward Bond .... 'Boats' Mulcahey C.B.M. Marshall Thompson .... Ens. 'Snake' Gardner Paul Langton .... Ens. 'Andy' Andrews Leon Ames .... Major James Morton Arthur Walsh .... Seaman Jones Donald Curtis .... Lt. J.G. 'Shorty' Long   /voice on radio announcing fall of Bataan Cameron Mitchell .... Ens. George Cross Jeff York .... Ens. Tony Aiken Murray Alper .... 'Slug' Mahan T.M. 1c Harry Tenbrook .... 'Squarehead' Larsen SC 2c Jack Pennick .... 'Doc' User Rating: 7.4/10 (1,379 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート: ・音響賞 ・特殊効果賞 User Comments: nick_ellistonさん United Kingdom 2005年7月14日 珠玉の作品 第2次世界大戦の映画で、これよりいい映画は少ない。 最初に見たのは、数年前、冬の雨のみじめな土曜の午後だった。 次に見るために巻き戻し、以来数回見ている。 この困難な時期を経験したわけではないが、 アメリカ軍が、太平洋戦争がはじまった頃の日々に どんな気持ちだったかをよく捉えているように思う。 映画に描かれているのは、 先人たちが犠牲を払って築いたものを放棄した男たちだ。 日本軍がやってくる前に逃亡するのが、 唯一の現実的な生き残る道になるとは、全く思っていなかったのだ。 ジョン・フォード監督は、当時の雰囲気を保った荘厳な映画をつくった。 アクションは、最低限に抑えられているが、 そのことで、映画が損なわれていることは全くない。 出演者たちは、みな手固い演技をみせている。 ジョン・ウェインは最高の演技だ。 いくつかのアクション・シーンは、もっとよくなっただろう。 (だが、50年前につくられたのだ) あまりに多くの兵士が魚雷艇に飛び降りしているし、 ジョン・ウェインとドナ・リードの夕食シーンも、つまらなかった。 結末も、陰気だ。 今後の戦闘にそなえて、乗組員たちが立ち去っていき、 他の兵士たちは、死の行進に向けて出発する。 だが、当時アメリカ軍が直面した状況をよくとらえている。 最近のすぐれた第2次世界大戦映画、 例えば、"Saving Private Ryan"や”Thin Red Line”は、 巨費とすごい技術進歩にとって、何ができるかを示している。 だが、この映画には太刀打ちできない。 英国でも、DVDが発売されることを望む。 10点満点で、9点。 オトーサン、 「ジョン・フォード監督、流石だ!」 単なる戦勝気分の映画を撮っているのではありませでした。 日本軍20万人vsアメリカ軍3万人。 これでは、勝ち目がありません。 ところで、コレヒドール島って、どこにあるのでしょうか? こんな歴史的な場所も知らないなんて、お恥かしい。 現代史は試験に出ないとロクに勉強していませんでした。 ま、今からでも遅くはありません。 映画をみた機会に勉強しましょう。 ○コレヒドール島  フィリピン、ルソン島マニラ湾の入口に浮かぶ小島。 スペイン人到来以来、マニラを海から守る戦略上の拠点だった。  島の広さはわずか9平方キロ。  アメリカ軍は大量のコンクリートをつぎ込み、大砲を設置して  コレヒドール島を鉄壁の海上要塞とした。  第二次世界大戦中の1941年12月、日本軍がフィリピンに攻め入った。  ダグラス・マッカーサー将軍は、ここに司令部を置いていたが、  日本軍の猛攻に耐え切れず、1942年3月にオーストラリアへと逃れた。  1942年5月6日、ついにコレヒドール守備隊が降伏した。  やがて戦況が逆転し、マッカーサーは戻ってきたが、  島の奪回にてこずり、空挺部隊を敵中に降下させる作戦で再占領した。  現在、コレヒドールには、当時の武器や要塞が保存されており、  マリンタ・トンネルなどが観光スポットになっている。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


凱旋門

オトーサン、 「昔、読んだっけ?」 イングリッド・バーグマンが恋多き女を演じます。 上映時間133分の完全版だそうです。 120分版のほうが、冗長でなかったかもしれません。 原題:Arch of Triumph (1948) 監督:Lewis Milestone 原作:Erich Maria Remarque 脚本:Lewis Milestone/Harry Brown/Irwin Shaw Genre: Drama / Romance Country: USA Language: English / German Color: Black and White 上映時間:133分 あらすじ: 1938年冬、パリはナチからの逃亡者が溢れていた。 彼らは、夜の闇にひそみ、国外追放を免れようとしていた。 そんなひとりに、ラヴィック博士がいた。 彼は、不法な治療を行い、 ナチの旧敵ハ−ケを殺すべく追跡していた。 ある雨の夜、ラヴィックは、ジョーンに出会う。 恋人の突然死で、失意に明け暮れていた女だった。 ラヴィックの賢明な判断にもかかわらず、 2人は、運命の愛に溺れていく。 宣戦布告の日、事態は急を告げる。 出演者: Ingrid Bergman .... Joan Madou (ジョーン・マドウ) Charles Boyer .... Dr. Ravic(ラヴィック博士) Charles Laughton .... Ivon Haake(ハーケ) オトーサン、 「まるで、”カサブランカ”のようだ」 恋多き女バーグマン、影多き男ボウイエ、 それにからむ一癖も二癖もある敵役ロートン。 3人の名優の経歴をみてみましょう。 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、 42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 CHARLES BOYER  シャルル・ボワイエ 誕生日 1897/8/28-1978/8/26 出身 仏フィジェアク 出演作 1920年「海の人」 1931年「素晴らしき嘘」 1934年「かりそめの幸福」「リリオム」「キャラバン」 1935年「白い友情」「上海」「心の痛手」 1936年「うたかたの恋」「沙漠の花園」 1937年「歴史は夜作られる」「征服」 1938年「カスバの恋」 1939年「邂逅」「最後の抱擁」 1940年「凡てこの世も天国も」 1941年「裏街」「新婚第一歩」 1942年「運命の饗宴」「肉体と幻想」「永遠の処女」 1944年「ガス燈」「再会」 1945年「密使」 1946年「小間使」 1947年「モナリザの微笑」 1948年「凱旋門」 1951年「奇蹟」 1953年「東方の雷鳴」「たそがれの女心」 1954年「女優ナナ」 1955年「蜘蛛の巣」 1956年「八十日間世界一周」「幸福への招待」 1957年「殿方ご免遊ばせ」 1958年「大海賊」 1961年「ファニー」 1962年「黙示録の四騎士」 1963年「プレイガール陥落す」 1965年「すべてをアナタに」 1966年「おしゃれ泥棒」「パリは燃えているか」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」「裸足で散歩」 1968年「幸せはパリで」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1972年「失われた地平線」 1974年「薔薇のスタビスキー」 1976年「ザ・スター」 1980年「ボーダーライン」 CHARLES LAUGHTON  チャールズ・ロートン 誕生日 1899/7/1-1962/12/15 出身 英ヨークシャー州スカーボロウ 出演作 1929年「ピカデリー」デビュー 1932年「魔の家」「悪魔と深海」「暴君ネロ」「百万円貰ったら」 1933年「獣人島」「ヘンリー8世の私生活」「白い肉体」 1934年「白い蘭」 1935年「人生は四十二から」「噫無情」「南海征服」 1936年「描かれた人生」 1939年「岩窟の野獣」「ノートルダムの傴僂男」 1942年「タヒチの食いつぶし一家」「運命の饗宴」 1944年「幽霊は臆病者」「容疑者」 1945年「海賊キッド」 1948年「パラダイン夫人の恋」「大時計」「凱旋門」       「若い愛情」 1949年「賄賂」「エッフェル塔の男」 1951年「青いヴェール」「人生模様」「凸凹海賊船」 1953年「情炎の女サロメ」「悲恋の王女エリザベス」 1954年「ホブスンの婿選び」 1958年「情婦」 1960年「全艦船を撃沈せよ」「スパルタカス」 1962年「野望の系列」 その他の出演者: Louis Calhern .... 'Col.' Boris Morosov Ruth Warrick .... Kate Bergstroem Roman Bohnen .... Dr. Veber J. Edward Bromberg .... Hotel manager at the Verdun Ruth Nelson .... Madame Fessier Stephen Bekassy .... Alex Curt Bois .... Tattooed waiter Art Smith .... Inspector Michael Romanoff .... Capt. Alidze User Rating: 5.7/10 (215 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 ラマルクの原作、そして名優そろい踏み、 それなのに、この低スコアというのは、 脚本家が原作に忠実過ぎたためでしょう。 User Comments: j-f-cantrellさん Virginia 2004年10月29日 見事な映画 これは、暗くムーディな第2次世界大戦の映画。 今日の多くのひとには、もう理解できないだろう。 この映画は、原作に忠実である。 撮影は、「第3の男」と同じようにすばらしい。 チャールズ・ロートンは、ナチの親衛隊員としてはミス・キャスト。 だが、それを除けば、映画はすばらしい出来だった。 Louis Calhernは、印象的だった。 ロシアの仕官だったが、 いまはナイトクラブのドアマンに成り下っている。 シアリアスな映画である。 ちょうど第2次世界大戦が終わり、 大勢の人間が苦しんでいたときにつくられている。 当時のひとびとの生真面目な態度をよく表している。 すぐれた監督と俳優たちによる過ぎし日の映画であり、 その価値をきちんと評価できるひと向けの映画である。 原作は、映画よりもタフである。 20世紀の偉大な作家によって書かれている。 オトーサン、 「レマルクって、どんな作家だったっけ?」 ○エーリッヒ・マリア・レマルク   Erich Maria Remarque、   1898/6/22 - 1970/9/25 ドイツの作家。 オスナブリュックの生まれ。   家は、カトリックの製本屋だった。 第一次世界大戦が始まった頃、ギムナジウムの生徒だったが、   徴兵されて、西部戦線に配属された。   1918年、ドイツ敗戦後、負傷兵として帰還する。 ギムナジウムに復学し、卒業後、小学校教員、ゴム会社勤務を経て、 ベルリンに出てジャーナリストになる。 1929年に「西部戦線異状なし」を発表し、ベストセラーとなる。   反戦的な内容が批判され、1932年にスイスに亡命する。   この本は、ヒトラーは政権を握った翌年、   ゲッベルスの指示でベルリンのオペラハウス前で焚書となる。   1938年、ヒトラーにより国籍を剥奪されたので、   翌年、アメリカ合衆国へ亡命し、のち帰化した。   映画化された作品「愛する時と死する時」に、老教師役で出演した。  ・主要作品   「西部戦線異状なし」(1929)   「帰り行く道」(1931)   「3人の戦友」(1937)   「汝の隣人を愛せ」(1941)   「凱旋門」(1946)   「生命の花火」(1952)   「愛する時と死する時」(1954)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


オルフェ

オトーサン、 「今日も、コクトーか」 ヴェネチュア国際映画祭で賞をとった名作ですが、 肌に合わないのでしょうか、いまいちでした。 お気に入りのジャン・マレーが主演しています。 原題:Orphee (1950) 監督・脚本:Jean Cocteau Genre: Fantasy / Drama / Romance Country: France Language: French Color: Black and White 上映時間:95分 あらすじ: オルフェは詩人。 死の王女に夢中になり、2人は恋に落ちる。 オルフェの妻、ユウリディスは、死の王女の手下に殺され、 オルフェは妻を探しに、冥界へ赴く。 2人は危地にさらされるが、 死の王女は、オルフェを冥界から地上へ戻し、 ユウリディスと暮らせるようにする。 出演者: Jean Marais .... Orphee(オルフェ) Maria Casares .... La princesse (死の王女) Marie Dea .... Eurydice(ユウリディス) Francois Perier .... Heurtebise(ウルトヴィス) オトーサン、 「マリア・カザレス、いいぞ!」 死神というありえない役をリアルに演じました。 ジャン・マレーは名優なのでしょうが、 どうだ、おれの演技をみろ!という感じがしました。 JEAN MARAIS ジャン・マレー 誕生日・性別 1913/12/11-1998/11/8 MAN 出身 仏シェルブール 出演作 1934年「かりそめの幸福」 1943年「カルメン」「悲恋」 1945年「美女と野獣」 1947年「ルイ・ブラス」「双頭の鷲」 1948年「思い出の瞳」「恐るべき親たち」 1949年「オルフェ」 1950年「ガラスの城」「奇跡は一度しか起らない」 1952年「真夜中の愛情」 1953年「上級生の寝室」 1954年「ナポレオン」「巴里の気まぐれ娘」 1955年「恋多き女」「他国者は殺せ」 1956年「忘れえぬ慕情」 1957年「白夜」 1959年「城塞の決闘」「ナポレオン・アウステルリッツの戦い」      「60年」「オルフェの遺言」「怪傑キャビタン」 1961年「クレーヴの奥方」「サビーヌの掠奪」 1963年「X27号絶体絶命」 1964年「SOS一触即発」「ファントマ危機脱出」 1965年「ファントマ電光石火」 1966年「ファントマ・ミサイル作戦」 1970年「ロバと王女」 1986年「ナチスと秘宝/爆発72時間前」 1995年「レ・ミゼラブル」 1996年「魅せられて」 MARIA CASARES  マリア・カザレス 誕生日 1922/11/21-1996/11/22 出身 スペイン・ラカルーニャ 出演作 1945年「天井桟敷の人々」「ブローニュの森の貴婦人たち」 1947年「パルムの僧院」 1950年「オルフェ」 1960年「オルフェの遺言」 1985年「ふたりの女/フランシュとマリー」 1988年「読書する女」」 その他の出演者: Henri Cremieux .... L'editeur Juliette Greco .... Aglaonice Roger Blin .... Le poete Edouard Dermithe .... Cegeste Maurice Carnege .... Un juge Rene Worms .... Un juge Pierre Bertin .... Le commissaire Jacques Varennes .... Un juge User Rating: 8.0/10 (1,412 votes) オトーサン、 「おお、こんなに高いのか」 ヴェネチュア国際映画祭 ・国際評論家賞受賞 User Comments: Chridmanさん Gothenburg 2005年2月10日 ほんとうに魔術的で別世界のフランス映画 魔術的な、ファンタスティックなテーマの映画は、 何年にもわたって何本もつくられてきた。 だが、ほんとうに魔術的な映画というのは数少ない。 この映画は、低予算でもやれることを示している。 当時の初歩的な特殊効果でも、そうとうやれることを示している。 もし、今日のデジタル効果を使えたら、 コクトーは、何をやってのけただろう! この映画は私を魅惑した。 (だが、万人の好みでないことも知っている) これは、他の映画とちがうからだ。 奇怪だが、詩的な手法なのだ。 誰かが、'haunting' と書いていたが、 まさにその通りで、取り付かれてしまう。 死の王女を演じるマリア・カザレスはすばらしい。 他の俳優たちもいい。 正直のところ、オルフェ役のジャン・マレーは好きではない。 9点の評価を8点に下げている。 私の好みからすると、女々しい。 だが、この映画は非凡だ。 いま、DVDが出ているので、まもなくVHSと取替えよう! オトーサン、 「ギリシャ神話をうまくアレンジしたもんだ」 コクトー、非凡なひとでした。 ○ジャン・コクトー  Jean Cocteau、1889/7/5 - 1963/10/11 フランスの前衛芸術家(作家、詩人、劇作家、画家、映画監督)。  「詩人」と呼ばれることを望んだ。  パリ近郊の小さな町で生まれる。  1898年、父がピストル自殺。  高校時代にプルーストらと出会う。  大学受験に失敗し、進学を断念する。  1909年、詩集「アラディンのランプ」を発表。  1915年、モディリアーニなどの画家との交流が始まる。  1917年、ピカソらと手がけたバレエ「パラード」初演。  早熟の天才ラディゲの死を契機に阿片に溺れる。  1929年、小説「恐るべき子供たち」を執筆。  1934年、演劇「地獄の機械」を初演。  1940年、エディット・ピアフのための演劇「Le Bel Indifferent」。  1955年、アカデミー・フランセーズの会員に選出される。  1963年、エディット・ピアフの死を知った4時間後に死去。    映画  「詩人の血」(1930)  「美女と野獣」(1946)  「双頭の鷲」(1947)  「恐るべき親たち」(1948)  「オルフェ」(1949)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


双頭の鷲

オトーサン、 「ジャン・コクトーか」 正直、あまり好きな作家ではありません。 若くして世に出た作家特有の傲慢さが鼻につくのです。 でも、その才能には恐るべきものがあります。 原題: L'Aigle a deux tetes(1948) 監督・脚本:Jean Cocteau Genre: Drama Country: France Language: French Color: Black and White 上映時間:93分 あらすじ: 政治的陰謀と心理ドラマが平行する映画。 女王は閉じこもっている。 この10年間、顔をヴェールで隠している。 暗殺された夫の後を追い、死を願っていた。 スタニスラスは、詩人。 ペンネームは、アズラエル。 自殺願望をもつ無政府主義者である。 その想像力は、遠い世界の女王への憎悪になった。 彼は女王を殺し、その後、死のうと寝室へ忍びこむ。 だが、2人は恋に落ちる。 彼が亡き国王に似ていたことも手伝っていた。 スタニスラスは、大衆にアピールし、 女王が政治権力を取り戻すよう説得し、 彼女は、希望をもち脱出するよう彼を説得する。 その間、王妃の敵たちは、愛する2人を放置していたが、 2人の計画を妨害しようとしていた。 出演者: Edwige Feuillere .... Natasha,la Reine(王妃ナターシャ) Jean Marais .... Stanislas(スタニスラス) Jacques Varennes .... Comte de Foehn(フェーン伯爵) オトーサン、 「エドウィージュ・フィエール、見事な演技!」 悲嘆に暮れる女王、戦う女王、愛におぼれる女、 いくつもの顔を見事に演じ切りました。 若きジャン・マレー、ギリシャ彫刻のようです。 EDWIGE FEUILLERE  エドウィージュ・フィエール 誕生日 1907/10/29-1998/11/13 出身 仏ベソー コンセルバトワールで学び、舞台で活動。 卒業後、31年にコメディ・フランセーズ入りし、同年映画デビュー。 29年にピエール・フィエールと結婚するが、33年、離婚。 45年「しのび泣き」、48年「双頭の鷲」でフランスのスターに。 84年、セザール特別名誉賞受賞。 出演作 1933年「おしゃれの王様」 1935年「ゴルゴダの丘」 1936年「フロウ氏の犯罪」 1945年「しのび泣き」「白痴」 1948年「双頭の鷲」 1951年「処女オリヴィア」 1952年「愛すべき御婦人たち」 1954年「青い麦」 1955年「青春の果実」 1958年「可愛い悪魔」 1961年「素晴らしき恋人たち」 1963年「悪い女」 1974年「蘭の肉体」 JEAN MARAIS  ジャン・マレー 誕生日 1913/12/11-1998/11/8 出身 仏シェルブール 出演作 1934年「かりそめの幸福」 1943年「カルメン」「悲恋」 1945年「美女と野獣」 1947年「ルイ・ブラス」「双頭の鷲」 1948年「思い出の瞳」「恐るべき親たち」 1949年「オルフェ」 1950年「ガラスの城」「奇跡は一度しか起らない」 1952年「真夜中の愛情」 1953年「上級生の寝室」 1954年「ナポレオン」「巴里の気まぐれ娘」 1955年「恋多き女」「他国者は殺せ」 1956年「忘れえぬ慕情」 1957年「白夜」 1959年「城塞の決闘」「ナポレオン・アウステルリッツの戦い」      「60年」「オルフェの遺言」「怪傑キャビタン」 1961年「クレーヴの奥方」「サビーヌの掠奪」 1963年「X27号絶体絶命」 1964年「SOS一触即発」「ファントマ危機脱出」 1965年「ファントマ電光石火」 1966年「ファントマ・ミサイル作戦」 1970年「ロバと王女」 1986年「ナチスと秘宝/爆発72時間前」 1995年「レ・ミゼラブル」 1996年「魅せられて」 その他の出演者: Silvia Monfort .... Edith de Berg Jean Debucourt .... Felix de Willenstein Ahmed Abdallah .... Toni Gilles Queant .... Rudy Maurice Nasil .... Gentz Edward Stirling .... Adams Yvonne de Bray .... La presidente User Rating: 6.4/10 (93 votes) オトーサン、 「もっと高くていいのでは?」 User Comments: mozimo7さん 2003年7月3日 信じられない美しさ 『この世のものとは思えない美しさ』という言葉は この二人のためにあるのではなかろうか... まるで死の天使のようなジャン・マレーに トロイのヘレンも真っ青の美女エドウィージュ・フィエール... そして、あまりにも美しく悲しい恋物語。 この作品の女王と暗殺者は 決して世俗では生きていけないタイプの人間である。 だからこそ二人の恋の顛末は世俗の醜さに犯されず そびえたつ城の中で繰り広げられるのである。 オトーサン、 「ジャン・マレーがよほど好きだったんだ」 松岡正剛さんがその経緯を紹介しています。 「名文だ!」 ○ジャン・コクトー『白書』 女がいた。 いっぱい、いた。 その多くがコクトーになにがしかの感情を抱き、 なにがしかの切なさを感じた。 コクトーはといえば、いつも精一杯に女を愛し、 そのつど作品を暴発させた。 コクトーは女には暴発はしなかった。 コクトーが暴発するのは、 作品と、そして男に対してだけだった。 (中略) 男。 いっぱい、いた。 最初はピストル自殺した父親だろう。 コクトーにはこのときから決定的なタナトス(死の観念)が付きまとった。 次は? 次はなんといっても「生徒ダルジュロス」だ。 彼こそはリセ・コンドルセ中等部で少年コクトーを瞠目させた怪物的で神話的な怪童だった。 傑作『恐るべき子供たち』は、このダルジュロス体験を綴っている。 (中略) 1919年、16歳の邪悪な天使、レイモン・ラディゲが登場する。 それからコクトーはラディゲを精神嬰児のように体中でもペニスでも偏愛しつづけた。 が、ラディゲは1923年にわずか20歳で腸チフスで死んだ。 このタナトスはわれわれの予想をはるかにこえて衝撃的だったようだ。 画家クリスチャン・ベラール。 これがラディゲ亡きあとにコクトーがやっと巡り会った最初の裸の才能である。 コクトーは自著の装幀を頼み、しだいに舞台美術や衣裳を依頼するようになっていく。 ベラールはベラールで“色彩とフォルムの魔術師”と呼ばれながら、 「ハーパーズ・バザー」や「ヴォーグ」にスタイル画を描きまくった。 コクトーとベラールの創発的結婚は、 1934年、機械的オイディプスを主人公にした舞台『地獄の機械』で実現する。 コクトーはこの作品で、ローヤルゼリーをさらに得ることになる。 それが『地獄の機械』舞台化のためにしたオーディションで、 ギリシア彫像かとも目の眩むジャン・マレーを“発見”したことだった。 さっそく『円卓の騎士』が書かれ、 マレーにはココ・シャネルの金と純白の衣裳があてがわれた。 これ以降、マレーはコクトーが没するまで恋人でありつづけた。 どちらも「ジャン!」と呼び合えばすぐ融ける仲だった。 (中略) 戦争が終わってみると、『双頭の鷲』と『美女と野獣』の制作を準備している コクトーより恰好のいい男は、パリにはもういなくなっていた。 コクトーが好む好まないにかかわらず、コクトーはフランス自身の芸術帝王になっていた。 サルトルが哲学帝王になったように。 ここから先のコクトーは、1963年に74歳でパレロワイヤルの寝室で死ぬまで、 ジャン・マレーをはじめとする男たちと、あいかわらずの数多くの女たちと、 夥しい冊数の書物と、とうていその長さを測れないほどのフィルムと遊びながら 超然とした日々を送っている。 (中略) 2003年は暮れようとしているが、 ジャン・コクトーのペニスの雄叫びはいまなお、まったく収まってはいない。 では、ぼくが一番好きなコクトーの言葉を書いておく。 「私は人々がオリジナリティーにこだわることが大嫌いなだけなのである。」 出典:http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0912.html


メル・ブルックスの大脱走

オトーサン、 「メルブルック第2弾、楽しみだなぁ」 今回の作品は、愛妻アン・バンクロフトとの共演です。 いやがうえにも、期待が高まります。 原題:To Be or Not to Be (1983) 監督:Alan Johnson 原作:Melchior Lengyel/ Ernst Lubitsch 脚本:Ronny Graham /Edwin Justus Mayer/Thomas Meehan Genre: Drama / War / Comedy 上映時間:107分 あらすじ: 1939年、ポーランド・ワルシャワ。 ブロンスキーは、愛妻アンナと自分の劇場で歌って踊っている。 アンナには熱狂的ファンのソビンスキー中尉がいて、 ハムレットの「生きるべきか、死ぬべきか」のせりふになると、 客席から立ちあがって、楽屋でアンナと密会している。 そんなこととは露知らぬブロンスキーに、さらに悲劇が。 ナチのポーランド占領で劇場が閉鎖されたのだ。 彼は抵抗者を支援するが、 仲間のリストがナチの手に落ちたら、地下組織は壊滅する。 ブロンスキーは何とかしてそのリストを奪おうと、 エハアルト大佐を相手に悪戦苦闘するのだが... 出演者: Mel Brooks .... Dr. Frederick Bronski(ブロンスキー) Anne Bancroft .... Anna Bronski(アンナ) Tim Matheson .... Lt. Andre Sobinski(ソビンスキー中尉) Charles Durning .... Col. Erhardt(エアハルト大佐) 「すごい演技ができる女優なんだ!」 その昔、「奇跡の人」の演技で感動しましたが、 あらためて、その演技力を認識しました。 ANNE BANCROFT  アン・バンクロフト 誕生日 1931/9/17-2005/6/6 出身 米ニューヨーク市ブロンクス アクターズ・スタジオで演技を学び、 52年「ノックは無用」で映画デビュー。 59年舞台「奇跡の人」でアニー・サリバンを好演。 62年の映画「奇跡の人」でアカデミー主演女優賞受賞。 67年「卒業」のロビンソン夫人役でも注目された。 79年には監督としてもデビュー。 出演作 1952年「ノックは無用」 1953年「TONIGHT WE SING」「ゴールデン・コンドルの秘宝」      「THE KID FROM LEFT FIELD」 1954年「GORILLA AT LARGE」「ディミトリアスと闘士」「THE RAID」 1955年「紐育秘密結社」「A LIFE IN THE BALANCE」「THE NAKED STREET」      「シャロンの屠殺者」 1956年「WALK THE PROUD LAND」 1957年「NIGHTFALL」「THE RESTLESS BREED」      「THE GIRL IN BLACK STOCKINGS」 1962年「奇跡の人」アカデミー主演女優賞 1964年「女が愛情に渇くとき」 1965年「いのちの紐」 1966年「荒野の女たち」 1967年「卒業」 1972年「戦争と冒険」 1975年「THE PRISONERS OF SECOND AVENUE」「ヒンデンブルグ」 1976年「リップスティック」「サイレンムービー」 1977年「愛と喝采の日々」「ナザレのイエス」 1980年「愛と食欲の日々」「エレファントマン」 1983年「メル・ブルックスの大脱走」 1984年「ガルボトーク/夢のつづきは夢……」 1985年「アグネス」 1986年「'NIGHT MOTHER」「チャーリングクロス街84番地」 1988年「トーチソングトリロジー」 1989年「ハリウッド、夢、夢物語」 1991年「ブロードウェイ・バウンド」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」「ラブ・ポーションNO.9」 1993年「心のままに」「冷たい月を抱く女」      「アサシン/暗殺者」 1995年「キルトに綴る愛」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」 1996年「心の指紋」 1997年「大いなる遺産」「G.I.ジェーン」 1998年「アンツ」(声) 2000年「僕たちのアナ・バナナ」 2001年「ハートブレイカー」 その他の出演者: Christopher Lloyd .... Capt. Schultz Jose Ferrer .... Prof. Siletski Ronny Graham .... Sondheim Estelle Reiner .... Gruba Zale Kessler .... Bieler Jack Riley .... Dobish Lewis J. Stadlen .... Lupinsky George Gaynes .... Ravitch George Wyner .... Ratkowski James 'Gypsy' Haake .... Sasha Earl Boen .... Dr. Boyarski User Rating: 6.3/10 (2,113 votes) オトーサン、 「あれ?案外低いなぁ」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞:チャールズ・ダーニング User Comments: Ferran Gimenezさん Barcelona, Spain 2001年8月18日 メル・ブルックス流! これは偉大なメル・ブルックスのベストだ! 彼は、古典映画を見直し、 原作よりも、よりクレージーにし、 多くの新しいスタッフを加えた... (メル・ブルックスが歌って踊る3曲があり、 道化やユダヤ人やホモの美容師がいて、 悪いアホなナチに追われる) この映画のすべての俳優、 あえて「すべて」と言うが、すばらしい。 これは、まぁ、私見だが、 単なるエルンスト・ルビッチの古典映画のリメイクではなく、 偉大な監督やその傑作への賛辞である。 ルビッチの「生きるべき死ぬべきか」を何度も見た。 好きな映画なのだ。 メル・ブルックス版は、完全にオリジナルとはちがう。 つくったのは、わが愛するメル・ブルックスだ。 この映画をみてほしい。 大いに楽しみ、笑い続けることだろう。 おお、もうひとつ... これは、20世紀フォックスへのお願いだが、 この映画のDVDをつくるときは、 絶対あの愉快なビデオ・クリップ、 メル・ブルックスの手になる "To be or not to be - Hitler Rap"を入れてほしい。 そうすれば、このためだけでも、多くのひとが買うだろう。 10点満点で9点。 オトーサン、 「ルビッチって、どんな監督だったっけ?」 ○エルンスト・ルビッチ  Ernst Lubitsch, 1892/1/28 - 1947/11/30 ドイツ出身の映画監督。 ベルリン生まれ。洋服屋を営む両親に育てられる。 高校を中退し、人気喜劇俳優ヴィクトル・アルノルドに弟子入り。 出演のほか、小道具係や照明の助手などもつとめる。 1911年、マックス・ラインハルト率いる劇団に入団。 翌年、ラインハルト監督の映画に出演。 1914年、短編喜劇で、監督デビュー。 1918年、初の長編映画「呪の目」を発表。  1919年、ポーラ・ネグリ主演の「パッション」等の史劇大作も監督。  渡米し、1923年、ピックフォードを主演に迎え、  映画「ロジタ」を監督。  ワーナー・ブラザーズ社と契約し、  1924年「結婚哲学」や1925年「当世女大学」などの作品を撮る。  この頃から、人物の位置や視線などの映像表現によって人物の感情を描く、  独自の「ルビッチ・タッチ」を確立していく。  1927年にはMGMに移り、翌年、パラマウント社に移籍。  モーリス・シュヴァリエを主演に迎えたトーキー第1作の  1929年「ラヴ・パレード」や1931年「陽気な中尉さん」を監督。  1932年の「極楽特急」や1933年の「生活の設計」など、  工夫を凝らしたミュージカル映画や、  巧みな物語運びと洗練された台詞の秀逸なコメディを手掛ける。  1937年、マレーネ・ディートリッヒ主演の「天使」を、  1938年、ゲーリー・クーパー主演のコメディ「青髭八人目の妻」を監督。  1939年、MGMで、グレタ・ガルボ主演の「ニノチカ」を製作。  独立した1941年には「淑女超特急」を手掛ける。  1942年、ナチス占領下のポーランドからの脱出を計画する芸人たちのを姿を、  深刻にではなく、あくまでルビッチ的に描いた「生きるべきか死ぬべきか」を発表。  遺作は、1946年のシャルル・ボワイエのコメディ「小間使」。  心臓発作で死亡。  その映画は、ビリー・ワイルダー・小津安二郎らの監督たちの作風に影響を与えた。  監督作  1918年「カルメン」「舞踏の花形」「呪の眼」「男になったら」  1919年「パッション」  1920年「デセプション」「白黒姉妹」「寵姫ズムルン」       「田舎ロメオとジュリエット」  1921年「山猫リュシカ」  1922年「ファラオの恋」「灼熱の情火」  1923年「ロジタ」  1924年「禁断の楽園」「結婚哲学」「三人の女性」  1925年「当世女大学」「ウィンダミア夫人の扇」  1926年「陽気な巴里っ子」  1927年「思ひ出」  1929年「山の王者」「ラブ・パレイド」  1930年「モンテ・カルロ」「パラマウント・オン・パレイド」(共)  1931年「陽気な中尉さん」  1932年「私の殺した男」「百万円貰ったら」(共)       「君とひととき」(共)「極楽特急」  1933年「生活の設計」  1934年「メリー・ウィドウ」  1937年「天使」  1938年「青髭八人目の妻」  1939年「ニノチカ」  1940年「桃色の店」  1942年「生きるべき死ぬべきか」  1943年「天国は待ってくれる」  1946年「小間使」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


メル・ブルックス/珍説世界史PART I

オトーサン、 「おお、これ見たかったんだ」 でも、PART Uも、見られればなぁ。 2作揃えば、世界史の履修漏れをカバーできるかも。 原題:History of the World: Part I (1981) 監督・脚本:Mel Brooks Genre: Comedy / History 上映時間:92分 あらすじ: ヒトの誕生かた遥かな未来まで、 人類の進化(あるいは退歩)が描かれる。 しばしば滑稽で、真面目ではない。 ローマ皇帝の真実を学び、 最後の晩餐でほんとうは何が起きたかを学ぶ。 フランス革命を取り巻く環境、 去勢のテスト法はどんなものか、 スペインの異端審問長はどんな靴を履いていたのか。 出演者: Mel Brooks .... Moses/Comicus/Torquemada/Jacques/Louis XVI(ルイ16世) Gregory Hines .... Josephus(ジョセファン) Pamela Stephenson .... Mademoiselle Rimbaud(ランボー) John Hurt .... Jesus(イエス) Orson Welles .... Narrator (voice) オトーサン、 「相変わらず、ドタバタを楽しんでるなー」 メル・ブルックス、監督・脚本に加え、 1人、5役の主演はさぞ大変だったでしょう。 あのオーソン・ウェルズが、ナレーションを引き受けたとは。 MEL BROOKS  メル・ブルックス 誕生日 1926/6/27 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 監督作 1968年「プロデューサーズ」 1970年「命がけ!イス取り大合戦」 1974年「ブレージングサドル」「ヤング・フランケンシュタイン」 1976年「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」 1978年「メル・ブルックスの新サイコ」 1981年「珍説世界史PartT」 1987年「スペースボール」 1991年「メル・ブルックス 逆転人生」 1993年「ロビン・フッド キング・オブ・タイツ」 1995年「レスリー・ニールセンのドラキュラ」 その他の出演者: Madeline Kahn .... Empress Nympho Dom DeLuise .... Emperor Caeser Harvey Korman .... Count de Monet Cloris Leachman .... Madame DeFarge Ron Carey .... Swiftus Pamela Stephenson .... Mademoiselle Rimbaud Shecky Greene .... Marcus Vindictus Sid Caesar .... Chief Caveman Mary-Margaret Humes .... Miriam Rudy De Luca .... Primate/Cave dweller Leigh French .... Prehistoric Man Richard Karron .... Prehistoric Man User Rating: 6.4/10 (7,921 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Comments: deemo31さん California 2004年10月6日 オーケー、何を期待してるの??? この映画のいくつかのコメントを読んで驚いた。 「実にプアー」とか「不快」という類のものだ。 何といっても、メル・ブルックスじゃないか。 今までにない楽しい時間を過ごさせてくれる。 市場のシーンは、愉快だ。 "水道管だよ! 汚物も家の外へシューだ!! 水道管だよ! 初期の歴史の荒々しい騒ぎ。 ボードビルやブロードウェイも交えている。 この映画がクラシックでないという意見には反対だ。 この映画には引用したい愉快なせりふが沢山ある。 「おいおい、宮殿で死ぬ、本当に宮殿で死ぬんか!」 マデリーヌ(王妃)「奴隷に何が起きたの?」 侍女「捕まえられたら首吊りなのです」 マデリーヌ(王妃)「困るわ」 生真面目な顔をやめて、お酒とつまみをもって座るべし。 いままでそうしていなかったら、そうやって見るとよい。 ドタバタ喜劇? 勿論。 不吉? 勿論。 前に言った通りだ。 それが、 何を期待しているんだ???? 10点万点で9点。 オトーサン、 「才気煥発!愉快な奴だなー」 ○メル・ブルックス  Mel Brooks、1926/6/28 - アメリカの映画監督・脚本家・俳優。 「喜劇王」とも呼ばれる。  弾き語り、舞台を経て、テレビ・ショーのギャグ作家になる。  TVシリーズ“それ行けスマート”の台本を経て、  映画の脚本も手掛けるようになる。  2001年には、自身の監督デビュー作「プロデューサーズ」をミュージカル化し、  ブロードウェイで大ヒットした(現在も上演中)。  2006年にはミュージカル版の映画化作品「プロデューサーズ」が、  ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック主演で公開された。  パロディ映画を得意とするが、  プロデューサーとしては「ザ・フライ」「エレファント・マン」など、  シリアスな作品も手がけた。  1964年に女優のアン・バンクロフトと結婚している。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


アンデルセン物語

オトーサン、 「アンデルセンか、そんなひともいたなぁ」 でも、アンデルデンさんにはお世話になっています。 「アンデルセン」そして「リトルマーメイド」の 美味しいパン、みんなアンデルセンさんのおかげです。 原題:Hans Christian Andersen (1952) 監督:Charles Vidor 原作:Myles Connolly 脚本:Moss Hart /Ben Hecht Genre: Biography / Family / Musical 上映時間:112分 あらすじ: 有名なデンマークの寓話作家 ハンス・クリスチャン・アンデルセンの伝記。 かなりつくり話しになっている。 彼の物語のいくつかとバレエ「人魚姫」を含む。 出演者: Danny Kaye .... Hans Christian Andersen(アンデルセン) Joseph Walsh .... Peter (ピーター) Zizi Jeanmaire .... Doro (ドロ) オトーサン、 「ダニーケイは、まあまあ」 でも、恋人役のバレエダンサー、ドロは? もっとスタイルのいい踊り子がいそうなものです。 DANNY KAYE  ダニー・ケイ 誕生日 1913/1/18-1987/3/3 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 出演作 1944年「ダニー・ケイの新兵さん」 1945年「天国と地獄」 1946年「ダニー・ケイの牛乳屋」 1947年「虹を掴む男」 1948年「ヒット・パレード」 1949年「検察官閣下」 1951年「夫は偽者」 1952年「アンデルセン物語」 1954年「あの手この手」「ホワイト・クリスマス」 1956年「黒いキツネ」「アジアの子供たち」 1958年「僕はツイてる」「戦場のドン・キホーテ」 1959年「五つの銅貨」 1961年「替え玉作戦」 1963年「現金お断り」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 その他の出演者: Farley Granger .... Niels Philip Tonge .... Otto Erik Bruhn .... The Hussar in "Ice Skating Ballet" Roland Petit .... The Prince in 'The Little Mermaid' Ballet John Brown .... Schoolmaster John Qualen .... Burgomaster Jeanne Lafayette .... Celine Robert Malcolm .... Stage Doorman George Chandler .... Gerta's Father, Farmer Fred Kelsey .... First Gendarme Gil Perkins .... Second Gendarme Peter J. Votrian .... Lars User Rating: 6.5/10 (647 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート ・美術監督装置賞(カラー) ・撮影賞(カラー) ・音響賞 ・ミュージカル映画音楽賞 ・主題歌賞 ・衣装デザイン賞(カラー) User Comments: Mark Bunyanさん London, England 2003年7月9日 フランク・ルーサーの音楽は、独創的な宝石 昨夜、この映画をまた見て、 私は、音楽にノックアウトされた。 ”ブロードウェイはハリウッドよりいい” そういう偏見のせいだろうが、 ルーサーの曲のなかでは忘れ去られている。 だが、珠玉の曲である。 「オズの魔法使い」以来の”家族ファンタジー曲”が沢山出てくる。 とくに、私が好きなのは「親指姫」。 数学の教室で子供たちが歌う短い歌である。 校長先生がハンスを追い払った後で歌われている。 コマーシャルとしては物足りないが、 他のどのシーンよりも、ハンスの人柄を物語っている。 誰かが指摘していたように、 ダニー・ケイは、我慢できる。 映画の低俗な部分は、おかげで、何とか楽しめるようになっている。 (色彩も「オズの魔法使い」を想起させる) オリジナルのミュージカル映画として、もっと認められていいはずだ。 稀有な古典の名曲だ。 オトーサン、 「あの歌も、よかったなぁ」 ♪ああ、素晴らしきかな愛しのコペンハーゲンよ  酒場の明かりがみえてきた  さあ飲み明かそう コペンハーゲンに乾杯 船乗りたちが長い旅から帰ってきた喜びの歌。 いまは人魚姫の銅像が彼らを迎えてくれます。 チビの「親指姫」のお話しなどは、 子供たちに読ませれば、「イジメ」が減るでしょう。 アンデルセン、心の優しいひとでした。 ○親指姫のお話し http://www.members.aol.com/skyogoku/denmarklife/oyayubihime.htm ○ハンス・クリスチャン・アンデルセン  Hans Christian Andersen、1805/4/2-1875/8/4 デンマークの代表的な童話作家・詩人。 オーデンセで産まれる。 父は靴職人。貧しく一つの部屋で全員が眠った。  両親に愛され、若い頃から想像力を発揮した。  父親が亡くなり、学校を中退。  オペラ歌手になろうとし、14歳でコペンハーゲンに行く。  デンマーク王などの助力で、大学に進学できた。  ヨーロッパを旅行した。  1835年、最初の小説「即興詩人」を出版。  反響を呼び、ヨーロッパ各国で翻訳出版され出世作となった。  多くのおとぎ話を発表しつづけた。  コペンハーゲンには人魚姫の像がある。  70歳で亡くなった時は、お葬式にデンマーク皇太子、  そして浮浪者まで並んだ。  <代表作>  ・即興詩人  ・絵のない絵本  ・裸の王様  ・みにくいアヒルの子  ・人魚姫  ・親指姫  ・マッチ売りの少女  ・雪の女王  ・白鳥の王子  ・しっかり者のスズの兵隊  ・赤い靴  ・小夜啼鳥  ・モミの木  ・エンドウ豆の上に寝たお姫さま  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


黄昏

オトーサン、 「”黄昏”か、”たそがれ”は、もう死語だ」 原題をそのまま生かして、 「キャリー」にすれば、若いひとも見たくなるかも。 この作品は、アカデミー賞俳優と女優が競演する名作です。 監督は、あの名匠ウィリアム・ワイラー。 原題:Carrie (1952) 監督:William Wyler 原作:Theodore Dreiser 脚本:Ruth Goetz / Augustus Goetz Genre: Drama / Romance Color: Black and White 上映時間:121分 あらすじ: キャリーは、星雲の志を抱き、シカゴ行きの列車に乗った。 縫靴工場で仕事を得たものの、 転がりこんだ姉の夫は冷淡で、 稼ぎのほとんどを下宿代として取り上げられてしまう。 しかも、指を痛め、解雇される。 列車で知り合ったチャールス・ドルーエは、 セールスマンだったが、彼女に救いの手を差し伸べ、 有名レストラン、フィッツジェラルドでの夕食に誘う。 その支配人のジョージ・ハーストウッドはシャンペンを奢ってくれる。 ドルーエが、出張で10日留守にする間、 キャリーは、ドルーエのアパートに滞在する、 数ケ月後、彼女はアパートを引きはらい、 ニューヨーク行きの列車に乗っていた。 一緒に乗っていたのは、あのジョージだった。 ジョージは、なぜ、ぞんなにあせったのか? 出演者: Laurence Olivier .... George Hurstwood(ジョージ・ハーストウッド) Jennifer Jones .... Carrie Meeber(キャリー・ミーバー) Eddie Albert .... Charles Drouet(チャールス・ドルーエ) オトーサン、 「美男美女、そして驚異の演技力!」 名優2人の経歴をご紹介しましょう。 LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11 出身 英サリー州ドーキング 「ハムレット」でアカデミー主演男優賞を受賞。 出演作 1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」 1937年「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 JENNIFER JONES  ジェニファー・ジョーンズ 誕生日 1919/3/2 出身 米オクラホマ州タルサ 「聖処女」でアカデミー主演女優賞を受賞 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1943年「聖処女」 1944年「君去りし後」 1945年「ラブ・レター」 1946年「小間使」「白昼の決闘」 1948年「ジェニーの肖像」 1949年「ボヴァリー夫人」 1950年「女狐」 1952年「黄昏」「ルビー」 1953年「終着駅」 1954年「悪魔をやっつけろ」 1955年「慕情」「美しき想い出」 1956年「灰色の服を着た男」 1957年「武器よさらば」 1962年「夜は帰ってこない」 1974年「タワーリングインフェルノ」 その他の出演者: Miriam Hopkins .... Julie Hurstwood Basil Ruysdael .... Mr. Fitzgerald Ray Teal .... Allen Barry Kelley .... Slawson Sara Berner .... Mrs. Oransky William Reynolds .... George Hurstwood, Jr. Mary Murphy .... Jessica Hurstwood Harry Hayden .... O'Brien Charles Halton .... Factory foreman Walter Baldwin .... Carrie's father Dorothy Adams .... Carrie's mother Jacqueline deWit .... Carrie's Sister Minnie User Rating: 7.3/10 (286 votes) オトーサン 「世界の名画だと思うが...」 アカデミー賞ノミネート ・美術監督装置賞(白黒) ・衣装デザイン賞(白黒) User Comments: David Atfieldさん Canberra, Australia 2001年8月16日 ローレンス・オリビエが最高の演技をみせる素晴らしい映画 これは、ウィリアム・ワイラーが、 一流のスタイルで監督した秀逸な映画だ。. ロマンティストには辛い映画だ。 心のままに行動しても、必ずしも幸せになれない。 中年になったがロマンスに憧れる、そうした大人向けだ。 実に手厳しい映画だ。 愛も許しも、時には充分ではないのだ。 1950年代に上映されたハリウッド映画のなかでは異色作だ。 いまや、当時最高の映画と目されている。 ジェニファー・ジョーンズ、エディ・アルバート、ミリアム・ホプキンス、 みんなが最高の演技をみせている。 微妙で、信頼でき、多面的で、リアル。 ホプキンスは、ハリウッドスターのなかでは低評価の女優さんだ。 ベティ・デイビスとの不仲が災いして、名声が損なわれてしまった。 だが、輝かしい女優である。 ジェニファー・ジョーンズは、圧倒的だった。 純真な少女から如才ない女への変化を知的に力強く演じている。 アルバートも、好ましいセールスマンだが、 愛人として、時に恐ろしい顔をみせる。 だが、なかでも、聳え立つのは、偉大なローレンス・オリビエ。 敢えて断言するが、彼の最高の演技だろう。 中年のレストラン支配人として、愛に目覚めるのが遅すぎた。 信じられないほどの感動的な演技をみせる。 ジョージの下降線をたどる人生とマッチした 肉体の変容ぶりを完璧に演じている。 だが、そこには真の感動が浮かび上る。 真実の愛を求めてヴィヴィアン・リーに走った 彼の悲劇をまざまざと思い起こさせてくれる。 10点満点だ。 オトーサン、 「この2人の愛って、どんな形だったのだろう?」 ネットで探索したら、見事な解説をみつけました。 はしょってしまいましたが、是非原文をお読みください。 ○ヴィヴィアンとオリヴィエ  ヴィヴィアンの運命を決めたのは、オリヴィエとの出会い。  それは、栄光と名声に包まれた未来と病との闘いの始まりだった。  オリヴィエは、シェイクスピア俳優であり、  ハリウッドでは端正な顔立ちと性的な魅力で騒がれた。  1934年、舞台で初めてオリヴィエに会ったヴィヴィアンは、  彼の才能だけでなく、ピッタリしたタイツ、はだけた胸元から覗く胸毛、  颯爽とした演技に、性的欲望を感じてしまった。  「どうしたら、オリヴィエを手に入れられるのだろう」  彼には、妻も子供もいて、幸せそうだった。  オリヴィエの妻になることなど、夢のまた夢。  まだ女優として芽が出ないのに、情熱とひたむきさで彼に向かっていった。  自分にも夫や娘がいたのだが、それすら忘れてしまったのだ。  相思相愛となったのは、ヴィヴィアンの舞台での出世作「美徳の仮面」だった。  彼女の美貌と隠れた才能に惹かれたオリヴィエは、1940年ついに結婚。 だが、「風と共に去りぬ」の成功が仇になって、舞台の仕事が回ってこなくなった。  失望しながらも、ベッドの上での激しい情熱を舞台の上に置き換えてみたりした。  オリヴィエは、芸術とは何か、本物の演技とはどういうものなのか、  惜しみなくヴィヴィアンに与えていった。  1945年、「シーザーとクレオパトラ」撮影中に流産し、病にかかった。  1948年、成功作「リチャード3世」などを引っさげて、  オリヴィエと共にオーストラリア公演を成功させた。  だが、もう耐えられなくなった彼女はこう告白する。  「私はもうあなたを愛していないわ。  別にほかに誰かいるとかいうことではなくて…。  愛してはいるのだけれど、ちょっと違ったようになったの。  たとえば、そうね。お兄さまを愛するようにかしら」  1956年、二度目の妊娠をしたものの、流産。  2人は、翌年、20年にわたる生活にピリオドを打つ。 晩年は、床につくことが多かったヴィヴィアンだが、 ベッドの傍らには、憧れた若き日のオリヴィエの舞台写真が飾ってあった。  出典:http://www.din.or.jp/~grapes/vivien/larry.html


手紙

オトーサン、 今週は、見たい映画ないなぁ。 東野圭吾さんの「手紙」がベストセラーらしいな。 あまり期待もせずに見にいくか。 原題:手紙(2006) 監督:生野慈朗 原作:東野圭吾 脚本:安倍照雄 / 清水友佳子 Genre: Drama 上映時間:121分 あらすじ: 直貴には、自分を大学に行かせるために 盗みに入って老婆を殺してしまった兄がいる。 仲のよい兄弟だったが、直貴は次第に兄を憎むようになる。 というのも、兄のおかげで、工場を首になるし、 漫才で食べていこうとするが、これまたダメになる。 恋人との仲も破局する。 ケーズデンキでも、売り場から倉庫へまわされる。 その原因は、毎月届く兄からの手紙だった。 千葉刑務所のスタンプが押してあるのだ。   出演者: 山田孝之 .... 武島直貴 玉山鉄二 .... 武島剛志 沢尻エリカ ....白石由美子 オトーサン、 「悪いけど、みんな素人だ」 その他の出演者: 吹石一恵 .... 中条朝美 風間杜夫 .... 中条 尾上寛之 .... 寺尾祐輔 田中要次 .... 倉田 吹越満 .... 緒方忠夫 杉浦直樹 .... 平野 User Ratings: - オトーサン、 「5点台前半かな」 幻巌堂さん 2006年11月8日 これがテレビ屋の限界か 原作を上手くまとめた秀逸な脚本だと思う。 ハッとさせたりキラリと輝きを放つようなカットやアングルはないものの、 さすがにTBSドラマのベテラン演出家らしく、 シーンシーンを巧みに積み重ねてラストまで引っ張っていく手腕にも文句はない。 それでも、一つだけわけのわからない大きな問題が残る作品だ。 沢尻エリカの話す台詞は、いったいどこの方言なのか。 イントネーションをはずして言葉だけを見れば、関西弁の範疇なのだろう。 でも、沢尻の台詞は決して関西弁には聞こえない。 標準語訛りの関西弁とでもいうのか、気持ち悪いったらないのだ。 監督の生野氏は神戸出身のはずだが、 この部分はどんなつもりで演出したのか、ぜひ聞いてみたいものだ。 「パッチギ」では、かなり上手く関西弁をこなしていた沢尻だが、 ここではまるでダメ。 そういえばエンドクレジットに方言指導役はなかった。 仮りに関西弁のつもりで演出したのなら、おざなりもいいとこだろう。 なんだかテレビ屋さんの限界を見た気がする。 原作がそうだったから、脚本にそう書かれているからといっても、 沢尻には別に関西弁を使わせる必要などない役ではないだろうか。 とにかく粘りの感じられない演出だといえよう。 こんなところが気になると、せっかくのドラマにも反吐が出る。 玉山鉄二の初めてといえる好演も台無しだ。 何とも安直に感じるキャスティングもそうだが、 プロデューサーはいったい何を見て、何を考えていたんだろうと言いたい。 完成試写の段階でも、アフレコで沢尻の台詞を直すことだってできるはずなのに。 せっかくの作品がもったいないとか、少しでも良くしようとは考えないのだろうか。 これからでもいい、沢尻の台詞は絶対にやり直すべきだ。 オトーサン、 「こりゃ、原作本のほうが面白そうだなぁ。  東野さん、どんな経歴の作家なのだろうか?」 ○東野圭吾  ひがしの けいご、1958/2/4 - 大阪市生まれの小説家。 阪南高校、大阪府立大学工学部卒。 大学在学中は、アーチェリー部の主将を務める。 デンソーに技術者として勤務しながら、推理小説を書き、 1985年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。  退職後上京し、作家に専念。  1999年には「秘密」で日本推理作家協会賞受賞。  2006年、「容疑者Xの献身」で本格ミステリ大賞と直木賞を受賞。  近年は人間性を前面に出した大作を数多く執筆している。  銀座の文壇バーによく行く。    映画化された作品  「放課後」(1986年)  「眠りの森」(1993年)  「秘密」(1999年)  「世にも奇妙な物語 マニュアル警察」(1999年)  「浪花少年探偵団」(2000年)  「悪意」(2001年)  「世にも奇妙な物語 超税金対策殺人事件」(2003年)  「g@me」(2003年)  「レイクサイド マーダーケース」(2004年)  「宿命」(2004年)  「トキオ 父への伝言」(2004年)  「変身」(2005年)  「白夜行」(2006年)  「手紙」(2006年)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  オトーサン、  「そうか、デンソーにいたひとって、彼か」   大作家になられたことに、乾杯!


革命児サパタ

オトーサン、 「おお、こりゃ、名画に決まってる!」 エリア・カザン監督、マーロンブランド主演で、 メキシコ革命の指導者を扱った名画です。 原題:Viva Zapata! (1952) 監督:Elia Kazan 脚本:John Steinbeck/Edgecumb Pinchon Genre: Drama / Western Runtime: 113 min / Argentina:115 min Country: USA Language: English / Spanish Color: Black and White 上映時間:113分 あらすじ: オトーサン、 「IMDb、簡単すぎる!書くか」 1911年、ディアス大統領の圧政下のメキシコ。 南部農民の青年サパタは、抗議に立ちあがったものの、 お尋ね者となり、兄や友人らと山に隠れる。 ホセファへの愛を成就させるべく、 正業につき、ようやく豪商の父親の許可を得る。 ある日、彼は革命家マデロと会見する。 両者が南北呼応して立ちあがれば、 革命は成就すると説得されるが、物別れとなる。 彼は、再びお尋ね者となったが、 彼を救おうと、民衆が蜂起し、革命が成功する。 大統領になったマデロの意を受けて、武装を解除したが、 フェタ将軍に裏切られ、マデロは暗殺される。 後任の大統領に推挙されるが、 農民から離れていく自分に嫌悪感を抱き、辞任。 同志フェルナンドに裏切られ、一斉射撃されて死ぬ。 だが、その革命の志は、今もサパティストに受けつがれている。 出演者: Marlon Brando .... Emiliano Zapata(エミリアノ・サパタ) Jean Peters .... Josefa Zapata(ホセファ) Anthony Quinn .... Eufemio(ユーフェミオ) オトーサン、 「若いのにしっかりしているなぁ」 マーロン・ブランド、わずか28歳ですよ。 兄ユーフェミオを演じたアンソニー・クイン、 見事な演技です。 妻ホセファを演じた美人は、ジーン・ピーターズ。 へぇ、ハワード・ヒューズと結婚したんだ。 3人の経歴をみましょう。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、 賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 JEAN PETERS  ジーン・ピーターズ 誕生日 1926/10/15-2000/10/13 出身 米オハイオ州カントン 大学在学中に美人コンテストに優勝。 57年に大富豪ハワード・ヒューズと結婚し引退。 71年、離婚後、映画会社役員と再婚し、テレビに復帰。 出演作 1947年「征服への道」 1948年「海の呼ぶ声」 1949年「春の珍事」 1950年「LOVE THAT BRUTE」 1951年「TAKE CARE OF MY LITTLE GIRL」      「AS YOUNG AS YOU FEEL」      「女海賊アン」 1952年「革命児サパタ」「WAIT' TIL THE SUNSHINS, NELLIE」      「LURE OF THE WILDERNESS」「人生模様」 1953年「ナイアガラ」「拾った女」「A BLUEPRINT FOR MURDER」      「VICKIE」 1954年「愛の泉」「アパッチ」「折れた槍」 1955年「A MAN CALLED PETER」 ANTHONY QUINN  アンソニー・クイン 誕生日 1915/4/21-2001/6/3 出身 メキシコ・チワワ 少年時代に一家でロサンゼルスに移住。 靴みがきやヘビー級チャンピオンのスパーリング・パートナーなど、 さまざまな職業を経験。 1936年に初舞台を踏み、同年映画デビュー。 インディアンやギャングの一味といった端役しかもらえず。 舞台「欲望という名の電車」出演中にエリア・サガンに認められ、 「革命児サパタ」に出演し、アカデミー助演賞を受賞。 以後、数々の名作に出演し、国際的な俳優として活躍する。 出演作 1936年「殺人都市」「ロイドの牛乳屋」「仇敵」「平原児」 1937年「スイング」「ワイキキの結婚」      「マドリッド最終電車」「ほろ酔い市長候補」 1938年「海賊」「恐怖のハイウェイ」「センチメンタルな殺人」     「11人の脱獄者」 1939年「大平原」 1940年「シンガポール珍道中」「栄光の都」      「ならず者の紐」「特別機動隊出動せよ」「緊急待機命令」 1941年「血と砂」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「海への征服者」「モロッコへの道」「牛泥棒」      「詐欺請負会社」 1944年「西部の王者」「フルメタル・コマンド・パターン」 1945年「パターンを奪回せよ」 1946年「カリフォルニア」 1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「タイクーン」 1952年「革命児サバタ」      「世界を彼の腕に」 「すべての旗に背いて」 1953年「海底の大金塊」「最後の酋長」「荒原の疾走」「吹き荒ぶ風」      「ユリシーズ」「侵略者」 1954年「道」「指紋なき男」 1955年「灼熱の勇者」「黄金の都」 1956年「炎の人ゴッホ」アカデミー助演男優賞      「テキサスの暴れ者」「デルリオの決闘」 1957年「断崖の河」「インディアン峠の死闘」      「ノートルダムのせむし男」「野生の息吹」 1958年「大海賊」 1959年「黒い蘭」「ガンヒルの決闘」「ワーロック」 1960年「バレン」「西部に賭ける女」「黒い肖像」 1961年「ナバロンの要塞」「バラバ」 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「マルコ・ボーロの大冒険」「日曜日には鼠を殺せ」      「訪れ」「その男ゾルバ」 1965年「海賊大将」 1966年「名誉と栄光のためでなく」 1967年「残虐の掟」「25時」「真昼の衝動」「怪奇と幻想の島」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「栄光の座」 1969年「サンタ・ビットリアの秘密」「オリンポスの詩」      「春の雨の中を」 1970年「最後のインディアン」「RPM」 1972年「110番街交差点」「灰色のハイウェイ」 1973年「ロス・アミーゴス」「ファミリー」 1974年「マルセイユ特急」 1976年「沈黙の官能」「ブラッフ」「ジャガーは跳んだ」「ザ・メッセージ」      「魔術師フェリーニ」「大統領誘拐作戦」 1977年「ナザレのイエス」 1978年「愛はエーゲ海に燃ゆ」「キャラバン」      「パッセージ 死の脱走山脈」、 1980年「砂漠のライオン」「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」 1987年「スター・レジェンド」 1988年「海運王オナシス」 1989年「ゴースト・ラブ」 1990年「リベンジ」「老人と海」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」「ジャングル・フィーバー」      「モブ・スターズ/青春の群像」 1992年「立証責任」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「バレンチナ物語」 1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」「ヘラクレス 魔境の女戦士」 1995年「雲の中で散歩」 1996年「ゴッチ・ザ・マフィア」 2002年「ザ・ボディガード」 その他の出演者: Joseph Wiseman .... Fernando Arnold Moss .... Don Nacio Alan Reed .... Pancho Villa Margo .... Soldadera Harold Gordon .... Madero Lou Gilbert .... Pablo Mildred Dunnock .... Senora Espejo Frank Silvera .... Huerta Abner Biberman .... Captain Florenz Ames .... Senor Espejo Richard Garrick .... Old General Fay Roope .... President Diaz User Rating: 7.6/10 (1,232 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞:アンソニー・クイン 同ノミネート ・主演男優賞:マーロン・ブランド ・オリジナル脚本賞 ・美術監督装置賞(白黒) ・劇・喜劇映画音楽賞 User Comments: Hans Dullaartさん Delft, Netherlands 2003年6月21日 忘れられた実に素敵な映画 私は、「革命児サパタ」を50年前に見た。 そのとき、15歳だった。 その後、ずっともう一度見たいと思ってきた。 だが、オランダでは、VHSもDVDも手に入らない。 ゼパタを演じたマーロン・ブランドのすてきな演技を覚えている。 究極の裏切り者フェルナンドを演じた Joseph Wisemanをどんなに憎んだことか。 雑誌で読んだのだが、 マーロン・ブランドが撮影の前に、 数週間メキシコの農村で過ごし、メキシコ人の習慣を学んだ。 そう、彼は、まさにメキシコ人だった! 何とい演技者だ! いつか、この映画をまた見たいものだ! 10点満点で、9点。 オトーサン、 「日本人は幸せだなぁ。 たったの500円で、DVDが買えるんだもの」 余談になりますが、 このHans Dullaartさんのお住まいは、Delft。 デルフトといえば、 あのフェルメールの名画「デルフト眺望」の描かれた都市です。 「一度行ってみたいなぁ。 ところで、サパタって、どういう人物?」 ○エミリアノ・サパタ   Emiliano Zapata. 1879〜1919   メキシコ革命の指導者・農地改革者、国民的英雄。 モレロス州でアメリカ先住民の血をひく小作農家に生まれ、 大農園拡大で苦しむ先住民や大農園労働者からなる武装組織をつくり、 "土地と自由、その手を使って働いた者に土地を取り返そう" を掲げ、  1910年5月に蜂起する。 独裁者ディアスに対する革命を開始したマデロのもとに加わるが、 大統領に就任したマデロの政策に失望し、独自の農地改革案を公表。 土地を奪われた先住民への農地再分配を要求し、 1913年のクーデタによって成立したウエルタ政権や、 その後のカランサの暫定政権にも抵抗を続けた。 先住民たちの支持をうけて南部で勢力を拡大し、 1914年、北部出身の将軍ビリャと共にメキシコシティを占拠したが、  翌年にモレロスに撤退し、1919年、カランサの送り込んだ刺客に暗殺される。  政敵からは山賊あつかいされたが、  先住民たちからは真の革命的社会改革者、英雄として偶像視され、  その生涯は無数の伝説や民謡を生みだし、今日につたえられている。  出典:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ redirect?path=ASIN/440022774X&link_code =as2&camp=247&tag=yourunoutdoor-22&creative=1211


過去を逃れて

オトーサン、 「”過去を逃れて”か」 意味深ですが、もっといい題名がありそうです。 "信疑の果て"という題名で、TV放映されたとか。 原題:Out of the Past (1947) 監督:Jacques Tourneur 原作:Daniel Mainwaring 脚本:Daniel Mainwaring/Frank Fenton/James M. Cain Genre: Drama / Film-Noir / Thriller Country: USA Language: English / American Sign Language Color: Black and White 上映時間:96分 あらすじ: ジェフは、小さな町のガソリン・スタンド主。 不思議な過去がある。 賭博師ウィットに会えと言われたのがきっかけ。 会合に向かう間に恋人アンを相手に経緯を回想する。 ジェフは、かつてウィットに私立探偵として雇われ、 ウィットを撃ち、4万ドルを奪った 情婦・キャシーの行方を探すことになった。 彼女を追ってアカプルコに行き、探しだしたものの、 快活なキャシーに惚れて、仕事を放り出す... 話は、現在に戻って... ジェフは、ウィットから新たな仕事を依頼される。 明らかに罠だったので、用心はしていたが、 もっとひどい事態に巻きこまれてしまう... 出演者: Robert Mitchum .... Jeff Bailey(ジェフ) Jane Greer .... Kathie Moffat(キャシー) Kirk Douglas .... Whit Sterling(ウィット) オトーサン、 「3人とも、いい味出している!」 一見すると、ウドの大木のようですが、 ロバート・ミッチャムは、繊細な感情表現が得意なのです。 ジェーン・グリア、あまりお目にかかったことのない女優さんです。 全身で、「あたしは、悪くないわよ」と言っていました。 カーク・ダグラスは、いつもの調子で好演しています。 ROBERT MITCHUM  ロバート・ミッチャム 誕生日 1917/8/6-1997/7/1 出身 米コネチカット州 出演作 1940年「曠野の逆襲」 1943年「駆潜艇K225」「町の人気者」「大空に生きる」      「ごくらく珍商売」「海底の墓標」 1944年「東京上空三十秒」「ネヴァダ男」 1945年「G・Iジョー」 1946年「青春よふたたび」「危険な女」 1947年「追跡」「十字砲火」「過去を逃れて」 1948年「月下の銃声」「荒原の女」 1949年「ママの青春」「赤い子馬」「仮面の報酬」 1950年「ゼロへの逃避行」 1951年「禁じられた過去」「脅迫者」「替え玉殺人計画」 1952年「死のロディオ」「零号作戦」「マカオ」「天使の顔」 1953年「第二の機会」「蛮地の太陽」「セラーズ先生今日は」 1954年「血ぬられた爪あと」「帰らざる河」 1955年「町中の拳銃に狙われる男」「見知らぬ人でなく」      「狩人の夜」 1956年「外国の陰謀」「叛逆者の群れ」 1957年「白い砂」「眼下の敵」「海の荒くれ」 1958年「死の驀走」「追撃機」 1959年「怒りの丘」「メキシコの暴れん坊」 1960年「サンダウナーズ」「肉体の遺産」「芝生は緑」 1961年「おかしな兵隊物語」 1962年「恐怖の岬」「この愛の終わりに」「史上最大の作戦」      「ランページ」 1963年「秘密殺人計画書」▲ 1964年「何という行き方!」「銃殺指令」 1965年「ジャングル・モーゼ」 1967年「アンツィオ大作戦」「大西部への道」「エル・ドラド」 1968年「戦うパンチョ・ビラ」「5枚のカード」「秘密の儀式」 1969年「国境のかなたに明日はない」「悪党谷の二人」 1970年「ライアンの娘」 1972年「サンタマリア特命隊」 1973年「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」 1974年「ザ・ヤクザ」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「ミッドウェイ」「ラスト・タイクーン」 1977年「アムステルダム・キル」 1978年「マチルダ」「大いなる眠り」      「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」 1980年「Theエージェンシー」「ナイトキル」 1982年「栄光の季節」「パラレルデス/殺しの真相」      「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」 1984年「マリアの恋人」「ジェノサイド・ストーム」 1986年「ロバート・ミッチャム/男たちの勲章」 1987年「クライムシティ2/消えたマコール」 1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」「3人のゴースト」 1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」 1991年「ケープ・フィアー」▲ 1993年「トゥーム・ストーン」「デッドボディ」 1994年「バックファイアー!」 1995年「デッドマン」 1996年「傷・心/ジェームズ・ディーン愛の伝説」 1999年「ビートニク」 JANE GREER  ジェーン・グリア 誕生日 1924/9/9-2001/8/24 出身 米ワシントンDC 出演作 1946年「船乗りシンドバッドの冒険」 1947年「過去を逃れて」「私は殺さない」 1948年「拳銃往来」 1949年「仮面の報酬」 1951年「愛の十字路」 1952年「望みなき捜索」「ゼンダ城の虜」 1956年「太陽に向って走れ」 1957年「千の顔を持つ男」 1964年「愛よいずこへ」 1965年「ビリー」 1973年「組織」 1984年「カリブの熱い夜」 1986年「女ざかり/ホリーとサンディ」 1989年「この愛の行方」 その他の出演者: Rhonda Fleming .... Meta Carson Richard Webb .... Jim 'Jimmy' Steve Brodie .... Jack Fisher Virginia Huston .... Ann Miller Paul Valentine .... Joe Stephanos Dickie Moore .... The Kid Ken Niles .... Leonard Eels User Rating: 8.3/10 (4,177 votes)        top 250: #189 オトーサン、 「おお、世界の名画だったとは」 一度見ただけでは、筋書きが分かりません。 何度も見るうちに、好きになっていく映画でしょう。 User Comments: NEIL MCKERNANさん 1999年2月6日 1940年代の最高のフィルム・ノワールand where is it ? おそろしくスタイリッシュで、 見事な脚本、かつすばらしい監督ぶりだ。 これは、過去から逃れられない男をめぐるフィルム・ノワール。 汚い街路、裏通りや階段が舞台だが、 その一部が、この世のものとは思えぬまぶしい光に照らされる。 この映画では、ギャング、バー、売春婦、大男、運命の女だけでなく、 まったく別世界の美しい田舎、渓流、岩山の風景が出てくる。 ロバート・ミッチャムは、秀逸。 都会を逃れ、田舎で新生活をはじめようとする男を演じている。 だが、強い力で、引き戻されるのだ。 この映像風景によって、よくある ”Bogarts' & Ladds”モノよりも 好ましい映画になっている。 ”I am a Fugitive from a Chain Gang”よりも、 私は、主演俳優に同情してしまう。 熊の穴に引き戻され、人生と魂をかけて戦うからだ。 この映画には、すてきな会話やナレーションがある。 おそらく「マルタの鷹」と匹敵する。 「彼女は、ドブからドブへ吹き寄せられる秋の葉のようだ」 私の心から離れない珠玉の言葉だ。 映画のムードは、メランコリックである。 運命の女キャシーの描写には、とくに感情移入できる。 多くのフィルム・ノワールでは、裏切り女を男の視点で描いている。 だが、ここでは、ジェーン・グリアが、女の暗い側面を演じている。 観客は、なぜ彼女がそうせざるを得ないか分かり、その窮地に同情する。 そう、彼女も罠にはまったのだ。 Tourneur監督は、数少ない映画しかつくれぬ悲劇のひとだが、 あなたの心の奥底に訴えられる巨匠である。 ”Cat People”、”I Walked With a Zombie”は、 両方とも、悪魔が棲む別世界をあつかっている。 われわれのなかにも、別世界がある。 そう度々訪れるものではないが、 ロバート・ミッチャムに導かれて、 時には、こうした悪魔と対決し、再び戦うことになる。 次にそうなったら、帽子を絶妙な角度でかぶり、 トレンチ・コートのベルトをきちんと締めるとしよう。 オトーサン、 「名文だ!」 名画に出会うと、それに触発されて、 IMDbのUser Commentsも、長文になり、 名文になる傾向があるようです。


ナチョ・リブレ 覆面の神様

オトーサン、 この映画のポスター、笑えます。 メタボシンドローム症候群もいいところ。 でも、次第に精悍な荒馬に見えてくるから不思議です。 原題:Nacho Libre (2006) 監督:Jared Hess 脚本:Jared Hess/Jerusha Hess/Mike White Genre: Comedy / Sport Rated PG for some rough action, and crude humor including dialogue 上映時間:92分 あらすじ: ナチョ・リブレは、 メキシコの修道院育ちの若者で、コック。 レスリングに夢中になり、マスクとケープを着用し、 地元のプロレス・トーナメントに出るべく相棒をみつける。 勝てば賞金$200をもらえ、 子供たちにましなものを食べさせ、尊敬されるだろう。 シスター・エンカルナシオンが修道院に着任する。 彼女に認められたいし、 プロレスは、罪深くないことも認めさせたい。 バトル・ロワイヤル・トーナメントにも勝てば、 子供たちにバスを買ってやれる。 出演者: Jack Black .... Nacho(ナチョ) Hector Jimenez .... Esqueleto (ヤセ) Ana de la Reguera .... Sister Encarnacion(シスター・エンカルナシオン) オトーサン、 「ジャック・ブラックのための映画だなぁ」 プロレスの相棒、エクトル・ヒメネスは憎めない引き立て役、 シスター役のアナ・デ・ラ・レゲラ、清楚な美人でした。 JACK BLACK  ジャック・ブラック 誕生日 1969/4/7 出身 カナダ 映画デビューは「ボブ・ロバーツ」。 2000年「ハイフィデリティ」で ブロックバスター・エンタテインメント賞助演男優賞受賞。 タナイシャスDというバンドでリードボーカルも務めている。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「ボブ・ロバーツ 陰謀が生んだ英雄」 1993年「デモリションマン」 1994年「ネバー・エンディング・ストーリー3」 1995年「デッドマン・ウォーキング」「ウォーターワールド」 1996年「ケーブルガイ」「ザ・ファン」「マーズ・アタック!」 1997年「ジャッカル」「モンタージュ・証拠死体」 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハイ・フェデリティ」◆ 2001年「愛しのローズマリー」◇「マテリアル・ウーマン」◇ 「セービング・シルバーマン」 2002年「アイス・エイジ」(声)「オレンジ・カウンティ」 2003年「スクール・オブ・ロック」◇「隣のリッチマン」 2004年「シャーク・テイル」(声) 2005年「キング・コング」 その他の出演者: Darius Rose .... Chancho Moises Arias .... Juan Pablo Eduardo Gomez .... Chuy Carlos Maycotte .... Segundo Nunez Richard Montoya .... Guillermo Cesar Gonzalez .... Ramses Rafael Montalvo .... Elderly Monk Julio Sandoval .... Snaggle Tooth Monk Enrique Munoz .... Senor Ramon Carla Jimenez .... Candidia Agustin Rey .... Galindo #1 Troy Gentile .... Young Nacho User Rating: 5.8/10 (8,831votes) オトーサン、 「低いなぁ」 でも、大勢のひとが見に行っているようです。 User Comments don giovanuさん United States 2006年6月13日 大笑い、楽しさ満載! この映画をロスのChinese Mann Theaterの試写会でみた。 観客は何度も大笑いするので、映画が聞こえなかった。 ジャック・ブラックは、最高に乗っていた。 だが、いくつかのシーンでは、真の天才だと思わせた。 明らかなジョークのほかにも、知的で大胆なユーモアがある。 批評家たちは、筋書きが読めるというが、 あたりまえじゃないか。 いつも連中がいうことだ。 コメディのストーリーを生真面目に受け取りすぎている。 もし、コメディが、終始、あなたを笑わせるのに成功すれば、 そんなこと、気にする必要があるだろうか? この映画にサスペンスを期待して観に行くのか、 それとも、笑いすぎておもらしするのを期待するのか? 後者なら、この映画が好きになるだろう。 オトーサン、 「下らん!」 ときどきクスクス笑いました。 でも、劇場の誰も笑いません。 上映中のケイタイやおしゃべり禁止は、賛成ですが、 この映画に限って、除外するとアナウンスしてほしいものです。 笑うべきシーンで、シーンとされると、興冷めです。 アメリカの観客がうらやましいです。


旅愁

オトーサン、 「題名からして、ロマンティックだなぁ」 イタリア大好きの小泉さん、ぜひ観てください。 新しい住まいは、フィレンツェにしたくなります。 原題:September Affair (1950) 監督:William Dieterle 原作:Fritz Rotter /Robert Thoeren 脚本:Andrew Solt/Robert Thoeren/Ben Hecht Genre: Drama / Romance Country: USA Language: English / Italian Color: Black and White 上映時間:91分 あらすじ: エンジニアとピアニストが 旅の途中に出会い、恋に落ちる。 運命のいたづらで、乗っていた航空機事故で死んだと報じられる。 この結果、以前の暮らしから逃れる機会が生じる。 ピンクの雲に乗っているようなイタリアでの暮らし。 だが、この不自然な暮らしは、さらなるストレスを招く。 恋の熱狂が去ると、自分の好きな道に邁進しようと思う。 2人は別の道を歩くことになる。 出演者: Joan Fontaine .... Marianne 'Manina' Stuart(マニーナ) Joseph Cotten .... David Lawrence(デイビット) Jessica Tandy .... Catherine Lawrence(キャサリーン) オトーサン、 「繊細な感情表現、さすがジョーン・フォンテイン!」 恋する女の気持ちのゆれを見事に表現していました。 相手役のジョセフ・コットン、 濡れ場よりも、仕事場のほうが生き生きしています。 JOAN FONTAINE  ジョーン・フォンテイン 誕生日 1917/10/22 出身 東京 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1935年「男子牽制」 1937年「偽装の女」「踊る騎士」 1939年「ガンガ・ディン」 1940年「レベッカ」 1941年「断崖」 1942年「純愛の誓い」 1943年「永遠の処女」 1944年「ジェーン・エア」「情炎の海」 1945年「失恋四人男」 1948年「皇帝円舞曲」「暴れ者」「忘れじの面影」      「不時着結婚」 1951年「旅愁」 1952年「生きるためのもの」「黒騎士」      「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「デカメロン夜話」 1954年「豪傑カサノヴァ」 1957年「日のあたる島」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1961年「地球の危機」 1962年「夜は帰ってこない」 1966年「影なき裁き」 JOSEPH COTTEN  ジョセフ・コットン 誕生日 1905/5/15-1994/2/6 出身 米バージニア州ピータースバーグ 出演作 1941年「市民ケーン」「リディアと四人の恋人」 1942年「偉大なるアンバーソン家の人々」 1943年「恐怖への旅」「疑惑の影」 1944年「ガス燈」「君去りし後」「恋の十日間」 1945年「ラブ・レター」 1946年「白昼の決闘」 1947年「ミネソタの娘」 1948年「ジェニーの肖像」 1949年「山羊座のもとに」「森の彼方に」 1950年「第三の男」「追いつめられた男」「西部の二国旗」「旅愁」 1951年「北京超特急」 1952年「11年目の疑惑」「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「ナイアガラ」「スー族の反乱」 1955年「瓶の底」「殺し屋は放たれた」 1958年「黒い罠」「宇宙ロケット帰還せず」 1960年「戦火地帯」 1961年「ガン・ファイター」 1965年「ふるえて眠れ」「カスター将軍の最後」 1966年「オスカー」「銭の罠」「荒野の渡り者」 1967年「サイゴンに生き残る日」「ダイヤモンド・ジャック」 1968年「華やかな情事」「顔役」 1969年「クリスチーヌの性愛記」「緯度0大作戦」 1970年「トラ・トラ・トラ!」「海底都市」 1971年「ドクター・ファイブス」「フランケンシュタイン・娘の復讐」 1972年「処刑男爵」 1973年「ソイレント・グリーン」 1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」 1976年「合衆国最後の日」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1979年「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」「コンコルド」      「ザ・ハース/生贄の町」 1980年「ガイアナ人民寺院の惨劇」「天国の門」 1981年「ジャンボ墜落/ザ・サバイバー」 その他の出演者: Francoise Rosay .... Maria Salvatini Robert Arthur .... David Lawrence Jr Jimmy Lydon .... Johnny Wilson Fortunio Bonanova .... Grazzi Grazia Narciso .... Bianca Anna Demetrio .... Rosita Lou Steele .... Vittorio Portini Frank Yaconelli .... Mr. Peppino User Rating: 6.8/10 (131 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: adpyeさん Texas 2002年7月11日 すてきでカップル これは、すばらしいロマンテックな映画である。 不運な飛行の乗客名簿に載っていた ジョーン・フォンテインとジョセフ・コットンは、 死亡したものと思われたが、乗り遅れたので生きていた。 2人は恋に落ち、フィレッツエの屋敷で時を過ごす。 全編を通じて素敵な"September Song"が魔法をかけている。 マニーナ役のジョーン・フォンテインは、 活発で、光り輝き、魅力的だった。 デイビッド役のジョセフ・コットンもすばらしい。 これは私の生涯のお気に入りの映画である。 ビデオもある。 オトーサン、 「Victor Youngの音楽がいいなぁ」 ゴールデングローブ賞を受賞しています。 いろいろなシーンで流されて、ムードを盛り上げています。 その歌詞をご紹介しましょう。 そのなかには、11月も出てきますから、 この曲を視聴すると、 過ぎ行く秋が、いっそういとしおく思えます。 でも、実はこの歌詞、 季節になぞらえて、短い人生を歌っているのです。 ○September Song ♪Oh, it's a long, long while from May to December   But the days grow short when you reach September  When the autumn weather turns the leaves to flame   One hasn't got time for the waiting game   Oh, the days dwindle down to a precious few   September, November  And these few precious days I'll spend with you   These precious days I'll spend with you ♪五月から十二月までは長い時間がある   だが、九月を迎えるや、残りの日々はあっという間に過ぎ   秋の気配が  木の葉を紅い炎のように変えてしまうとき   人はたわむれに、待っている時間を失ってしまう   とても貴重な日々だと言うのに…   日々は残り少なくなってゆく…九月…十一月と…   なればこそ、   この貴重な日々をあなたと共に過ごしたい…   この貴重な日々をあなたと共に過ごしたい…


上海の伯爵夫人

オトーサン、 「伯爵夫人か。どうせ昔のお話しだろう」 わざわざ豊洲までみに行く気になったのは、 原作者がカズオ・イシグロだったこと。 いずれノーベル賞をとる作家でしょう。 原題:The White Countess (2005) 監督:James Ivory 脚本:Kazuo Ishiguro Genre: Drama / History / Romance Country: UK / USA / Germany / China Language: English / French / Mandarin 上映時間:138分 あらすじ: 上海、1936年。 世界の交差点、そして政治的陰謀の巷。 ここに流れついたのは、ロシアの伯爵夫人ソフィア。 革命で生き残った家族ともども亡国の民になったのだ。 家族を養うために、彼女はキャバレーで働く。 そこで、ジャクソンとの絆ができる。 彼は、盲目の元外交官で、 「白い伯爵夫人」という名の洗練されたバーを開く。 2人の奇妙な関係は、発展していくものの、 日本の進駐による大混乱に巻きこまれていく。 出演者: Natasha Richardson .... Countess Sofia Belinskya(伯爵夫人・ソフィア) Ralph Fiennes .... Todd Jackson(ジャクソン) Hiroyuki Sanada .... Matsuda(マツダ) オトーサン、 「このひと、美人だし、気品があるなぁ」 伯爵夫人を演じたナターシャ・リチャードソン、ほれぼれしました。 レイフ・ファインズ、お気に入りの役者さんです。 内に秘めた感情を表現させたら、右に出るものはいません。 今回は、盲人役なので、表現巧者ぶりが遺憾なく発揮されています。 「ナイロビの蜂」よりも、いい演技です。 真田博之さん、もうけ役でした。 英語の発音、かなりのものでした。 NATASHA RICHARDSON  ナターシャ・リチャードソン 誕生日 1963/5/11 出身 英ロンドン 母は俳優のバネッサ・レッドグレイブ、 父は監督のトニー・リチャードソン、 妹はジョエリー・リチャードソン。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ゴシック」 1988年「テロリズムの夜」 1987年「ひと月の夏」 1990年「迷宮のヴェニス」「闇の聖母 侍女の物語」 1994年「ネル」 1998年「ファミリー・ゲーム」◆ 2000年「シャンプー台のむこうに」◇ 2002年「チェルシーホテル」「メイド・イン・マンハッタン」 RALPH FIENNES  レイフ・ファインズ 誕生日 1962/12/22 出身 英サフォーク 父は写真家、母は小説家であり画家、 妹はCM・映画監督、弟マグナスは作曲家、 弟ジョセフは俳優という芸能一家。 最初は画家を志すが、俳優志望に転じ、 ロイヤル・アカデミーで演技を学ぶ。 85年に卒業し、ナショナル・シアターや ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで 「ヘンリー6世」「リア王」などの舞台に立った。 その後、91年テレビ映画「ロレンス1918」でロレンス役、 92年「嵐が丘」のヒースクリフ役で映画デビュー。 「シンドラーのリスト」と「イングリッシュ・ペイシェント」で 二度アカデミー賞候補に。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ロレンス1918」 1992年「嵐が丘」◇ 1993年「シンドラーのリスト」◆「ベイビー・オブ・マコン」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「ストレンジ・デイズ」 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」◇ 1997年「オスカーとルシンダ」 1998年「アベンジャーズ」◇「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「オネーギンの恋文」◇「ことの終わり」◇      「太陽の雫」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」      「メイド・イン・マンハッタン」 2003年「ギャンブル・プレイ」 2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ナイロビの蜂」 その他の出演者: Lynn Redgrave .... Olga Belinskya Madeleine Potter .... Grushenka Madeleine Daly .... Katya John Wood .... Prince Peter Belinsky Vanessa Redgrave .... Princess Vera Belinskya Allan Corduner .... Samuel Feinstein Timur Engalychev .... Feinstein Child Lucy Sutton .... Feinstein Child Amir Maimon .... Feinstein Child Itay Eltahan .... Feinstein Child Dan Herzberg .... Frenchman Aislin McGuckin .... Maria Dong Fu Lin .... Taxi Dance Hall Manager User Rating: 6.6/10 (941 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 1950年代につくられていたら、名画と言えたでしょう。 とにかく、完成度の高さは特筆ものでした。 User Comments: seanphilさん United States 2006年7月4日 まさにすばらしく高品質の映画だ これはすばらしい映画だと思う。 主人公のひとりはアメリカ人だが、 豊かで、多層的で、ソフトで、起伏がある。 まさにアートだ。 すばらしい。 文句を言うひともいるようだが、気にとめるなかれ。 知的なひとならば、 豊かでほろ苦い雰囲気のある映画が好きなひとならば、 これは、そんなあなた向きの映画である。 お話は、ゆっくりと進む。 雰囲気や元愛国者コミュニティの感覚をかもしだすのには、 時間がかかるからだ。 (私は、元愛国者であり、 国を離れて混りあう文化の真の合流点を感じた) 流浪のロシア貴族、 疲れたアメリカの元外交官 アジアと西欧の洗練されたキャバレー暮らしの話は、 豊かですばらしい。 演技も、すばらしい。 主演女優も、主演男優も、10点満点で10点満点だ。 豊かで、官能的で、ほろ苦く、いい雰囲気だ。 強くおすすめする。 愛すべきであり、豊穣ですばらしい。 オトーサン、 「どんな経歴の作家なのだろう?」 映画館に原作本が置いてあるかと思いましたが、 ありませんでした。 ○カズオ・イシグロ  石黒 一雄、1954/11/8 - 日本生まれのイギリスの作家。  1989年に長編小説「日の名残り」で  イギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞。  ロンドン在住。英国籍。日本語はほとんど話せない。  父親は生物学者。  1954年、長崎市で生まれ、両親とともに5歳で渡英。  1978年、ケント大学英文学科、  1980年、イースト・アングリア大学大学院創作学科を卒業。  ミュージシャンを目指すも、文学者に進路を転向した。  1982年、英国に在住する長崎女性の回想を描いた  処女作「女たちの遠い夏」で王立文学協会賞を受賞。  1983年、イギリスに帰化。  1986年、「浮世の画家」で、ウィットブレッド賞を受賞する。  同年、イギリス人ローナ・アン・マクドゥーガルと結婚。  1989年、「日の名残り」で、ブッカー賞を受賞。  アンソニー・ホプキンス主演「日の名残り」として公開された。  1995年、「充たされざる者」を出版。  2000年、「わたしたちが孤児だったころ」はベストセラーとなった。  2005年、「わたしを離さないで」はブッカー賞の最終候補に。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


泥の河

オトーサン、 久しぶりに柏市図書館沼南分館へ。 「これ、みていないかも」 小栗康平監督、第1作とありました。 泥の河(1981) 監督:小栗康平 原作:宮本輝 脚本:重森孝子 Genre: Drama Color: Black and White 上映時間:105分 大阪の河のほとりに住む2人の少年が仲良くなった。 ひとりの親は、うどん屋で、もうひとりは売春婦。 うどん屋の息子、のぶちゃんは、大事なお金を天神祭りでなくす。 売春婦の息子きっちゃんは、家にのぶちゃんを招くが、 そこで、のぶちゃんが見たものは...   出演者: 田村高廣 ....板倉晋平 藤田弓子 .... 板倉貞子 加賀まりこ ....松本笙子 朝原靖貴 ....のぶちゃん/板倉信雄 桜井稔 ....きっちゃん/松本喜一 オトーサン、 「田村さん、こんなにうまい役者だったのか」 今年(2006年)脳梗塞のため急逝されたんですよね。 惜しい役者をなくしたものです。 この作品のなかで、おれもあと10年だ、 そう言っておられたのが、印象的でした。 その昔、弟さんのやっている六本木の飲食店で お会いした記憶があります。 ちょっと出ているだけですが、 加賀まりこさん、妖艶な売春婦を好演しています。 子役2人も、懸命に演技していました。 その他の出演者: 柴田真生子 .... 松本銀子 殿山泰司 .... 屋形舟の男 芦屋雁之助 .... 荷車の男 桜井稔 .... 松本喜一 初音礼子 .... タバコ屋 西山嘉孝 .... 倉庫番 蟹江敬三 .... 巡査 User Rating: 8.3/10 (74 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 ・アカデミー賞外国語映画賞ノミネート User Comments: brucetwoさん east coast USA 2006年10月25日 なぜ、この映画のDVDやVHSがないのか? この映画のDVDやVHSは発売されていないようだ。 なぜなのか? 上映時いくつかの賞を受賞しているし、監督は有名。 アジアでは、ビデオが発売されているのだろうか? これは、忘れてはならない名作である。 そう、多くの子供を描いた映画を思い出させる。 "Whistle Down the Wind"も、忘れ難い映画だった。 この映画が上映されたのは、1981年。 戦後日本が舞台であるが、時を超えた映画である。 とくに、全編白黒映画であることと力強い結末が印象的だ。 だが、たくさんのひそやかな話がある。 復員兵だったうどん屋のおやじの戦争犯罪のほのめかし。 「中国では、汚い仕事をやらされたなぁ」 ノスタルジア、幼い頃のことについての添い寝の会話が 「神話化」によって、より強く微妙なものとなっている。 この映画、戦争犯罪への社会批判や言及のせいで、 もはや家庭では見られなくなったのだろうか? すべては、25年の歳月の彼方に消えてしまったのだろうか?!?! オトーサン、 「小栗 康平って、すごい監督なんだ」  これまでに「伽?子のために」にしか見ていませんが。 ○小栗 康平  1945/10/29 - 群馬県前橋市出身の映画監督。 前橋高等学校、早稲田大学第二文学部卒。 1981年に「泥の河」でデビュー。 ほぼ10年に1、2本のペースで作品を発表する。 特異な作品世界が高く評価されている。 李恢成原作の「伽?子のために」で、  フランスのジョルジュ・サドゥール賞を日本人として初受賞するなど、 海外での評価が圧倒的に高い。  島尾敏雄原作「死の棘」は、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ  と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞している。 役所広司主演「眠る男」は、ベルリン国際映画祭の芸術映画連盟賞、  モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞した。  監督作:  1981年「泥の河」  1984年「伽?子のために」  1990年「死の棘」  1996年「眠る男」  2005年「埋もれ木」    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


三人の名付親

オトーサン、 「あまり西部劇らしくない題名だな」 でも、ジョンフォード監督とジョン・ウェインとくれば、 西部劇の最強コンビではないですか! 原題:3 Godfathers (1948) 監督:John Ford 原作:Peter B. Kyne 脚本:Laurence Stallings /Frank S. Nugent Genre: Drama / Western Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:106分 あらすじ: 逃亡中の3人の無法者が、瀕死の女と赤児をみつける。 赤子を守るため、かれらは命を賭し、砂漠を越える。 出演者: John Wayne .... Robert Marmaduke Hightower(ロバート) Pedro Armendariz .... Pedro "Pete' Roca Fuerte(ピート) Harry Carey Jr. .... William Kearney(ウィリアム) オトーサン、 「いかにも、ジョン・ウエインらしいなぁ」 でも、経歴紹介は、他の2人の名づけ親にしましょう。 2人とも、なかなかの芝居巧者です。 PEDRO ARMENDARIZ  ペドロ・アルメンダリス 誕生日 1912/5/9-1963/6/18 出身 メキシコ 出演作 1947年「真珠」 1948年「三人の名付親」「アパッチ砦」 1949年「タルサ」「運命の女」 1952年「乱暴者」「ボルジア家の毒薬」 1954年「やぶれかぶれの砦」「四角い帆」 1955年「小さな無法者」「征服者」 1957年「暗黒街の罠」「船の女」「人間と狼」 1958年「激怒」 1959年「メキシコの暴れん坊」「大砂塵の女」 1961年「剣と十字架」 1962年「タイタンの逆襲」 1963年「007/ロシアより愛をこめて」      「キャプテン・シンドバッド」 HARRY CAREY JR.  ハリー・ケリーJr. 誕生日 1921/5/16 出身 米カリフォルニア州 父は俳優ハリー・ケリー 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1943年「空軍」 1947年「追跡」 1948年「三人の名付親」「赤い河」 1949年「黄色いリボン」 1950年「リオ・グランデの砦」「幌馬車」「銅の谷」 1951年「戦略爆撃隊」「インディアン征路」 1952年「モンキー・ビジネス」 1953年「紳士は金髪がお好き」      「十二哩は暗礁の下に」「男の叫び」 1954年「長い灰色の線」「逮捕命令」「コロラドの急襲」 1955年「ミスタア・ロバーツ」「東京暗黒街・竹の家」 1956年「第7騎兵隊」「捜索者」「機関車大追跡」 1958年「向う見ずの男」 1959年「リオ・ブラボー」 1960年「テキサス・レンジャー」 1961年「馬上の二人」「テキサス・レンジャー/サンドバルの決闘」      「コマンチェロ」 1964年「ランダース」「シャイアン」「アパッチ大襲撃」 1965年「ビリー・ザ・キッド対ドラキュラ」      「シェナンドー河」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「大西部への道」「コマンド戦略」 1968年「バンドレロ」 1969年「ガンファイターの最後」「大いなる男たち」 1970年「大悪党/ジンギス・マギー」「暗黒街の特使」 1971年「風来坊U/ザ・アウトロー」「100万ドルの決斗」      「テキサス大強盗団」「最後の弾丸」 1972年「母親クーガーの一生」 1973年「白い牙」「ビッグケーヒル」「自転車紳士西部を行く」 1974年「名犬ホワイト/大雪原の死闘」 1975年「ワイルドトレイル」 1976年「ニッケルオデオン」 1980年「ロング・ライダーズ」 1982年「真夜中の極秘実験」 1984年「マスク」 1986年「チェリー2000」 1986年「クロスロード」 1987年「八月の鯨」 1988年「ロブ・ロウのおかしなおかしな探偵物語」 1989年「バート・レイノルズ/ブレイキング・イン」 1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」      「エクソシスト3」 1993年「トゥームストーン」 その他の出演者: Ward Bond .... Perley 'Buck' Sweet Mae Marsh .... Mrs. Perley Sweet Mildred Natwick .... The Mother Jane Darwell .... Miss Florie Guy Kibbee .... Judge Dorothy Ford .... Ruby Latham Ben Johnson .... Posse man #1 Charles Halton .... Oliver Latham Hank Worden .... Deputy Curly Jack Pennick .... Luke (the conductor) Fred Libby .... Deputy Michael Dugan .... Posse man #2 User Rating: 7.1/10 (1,298 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Kalamanさん Ottawa 2003年10月17日 映像詩 この無視されてきたジョン・フォードの西部劇について、 私の評価は何度か変わった。 Gallagher, McBride, そしてSarrisによる 雄弁かつ説得的な賛辞にもかかわらず、 どういうわけか、そんな気にはなれなかった。 だが、最近、見直して本当に衝撃を受けた。 それは、Winton C Hochの美しく魅惑的な撮影だ。 (彼は、後年"The Searchers"を撮っている) 撮影は、驚くべきものであるが、 フォードがイメージの詩人であったから、別に驚くことではない。 この映画の宗教的なメッセージは気にとめずに、 映像だけに集中するならば、これは引きこまれる大変な労作となる。 フォード監督についてのMcBride氏の著作の言葉を言い換えれば、 この映画の感動の単純さは、その映像スタイルの洗練さとマッチしている。 こうした理由で、私は、この映画はフォード監督の傑作のひとつと思う。 だが、万人向けではない。 オトーサン、 「すごい撮影監督だ!」 Winton C Hoch、やはり並のひとではありませんでした。 以下のような輝かしい受賞歴です。 ○ウィントン・C・ホーク  1905/07/31-1979/03/20没  アイオワ州出身。 アカデミー賞撮影賞(カラー)受賞: ・ジャンヌ・ダーク(1948) ・黄色いリボン(1949) ・静かなる男(1952) 以下は、IMDbのデータです。 「そうか、ホックと発音してはいけないんだ」    Member of the American Society of Cinematographers (ASC).    Was the first of only two cinematographers,  the other being John Toll, to win back-to-back Oscars,  his were for Victor Fleming's Joan of Arc (1948)  and John Ford's She Wore a Yellow Ribbon (1949).    Is also the only cinematographer to share an Oscar  with a credited second unit cinematographer,  Archie Stout, for John Ford's The Quiet Man (1952)  Last name pronounced "Hoke" or "Huke" (accounts differ),  but not "Hock."


ならず者

オトーサン、 「おお、ハワード・ヒューズの西部劇だ」 ハワード・ヒューズと言えば、泣く子も黙るひと。 「アビエーター」をご覧になった方なら、 大いにうなづかれることでしょう。 原題:The Outlaw (1943) 監督:Howard Hughes 脚本:Jules Furthman/Howard Hawks/Ben Hecht Genre: Drama / Western / Romance Country: USA Language: English / Spanish Color: Black and White 上映時間:116分 あらすじ: 新たに保安官になったパットは、 旧友のドク・ホリディが、 勤務地のニューメキシコ州リンカーンに やってきたので、大いに喜ぶ。 ドックは、盗まれた愛馬の行方を探し、 ついにそれを持っているのが、 ビリー・ザ・キッドであることを突き止める。 どういう風の吹きまわしなのか、 ドクとビリーは仲良くなる。 これが原因で、ドクとパットは不仲になる。 ドクとビリーの奇妙な関係も、もつれることになる。 ビリーが撃たれた後、 ドクは、ビリーを恋人リオの家へかくまってやったのだが、 リオは、つれなくされるのに、 ビリーを好きになってしまったのだ。 この4人のもつれあいは、インディアンの攻撃で中断され、 その結果、メンバーの数は減るのだった。 出演者: Walter Huston .... Doc Holliday(ドク・ホリデイ) Jack Beutel .... Billy the Kid(ビリー・ザ・キッド) Jane Russell .... Rio McDonald(リオ) Thomas Mitchell .... Pat Garrett(パット) オトーサン、 「まるで少女のような美青年だ!」 ビリー・ザ・キッドを演じたJack Beutel、新人なのでしょうか、 海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 もうひとりの新人、ジェーン・ラッセルは、暗く妖艶です。 ドク・ホリデイ役のウォルター・ヒューストンも、 パット役のThomas Mitchellは、ベテランの味を出しています。 WALTER HUSTON  ウォルター・ヒューストン 誕生日 1884/4/6-1950/4/7 出身 カナダ・オンタリオ州トロント 出演作 1929年「新聞記者」「女は嘘つき」「ヴァジニアン」      「戦争と英雄」「戦争と貞操」「光に叛く者」 1931年「都会の世紀末」「支配する声」 1932年「北海の漁火」「モンテ・カルロの女」「聖ジョンソン」      「街の野獣」「狂乱のアメリカ」「雨」「コンゴ」 1933年「独裁大統領」「ヘル・ビロウ」「暁の暴風」      「世界拳闘王」 1934年「名馬物語」 1936年「孔雀夫人」 1939年「消え行く灯」 1941年「ならず者」「悪魔の金」「マルタの鷹」      「スワンプ・ウォーター」 1942年「我が心の歌」「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」 1943年「暴力に挑む男」「電撃作戦」「ドキュメント真珠湾攻撃」 1945年「そして誰もいなくなった」 1946年「呪われた城」「白昼の決闘」 1947年「サンマー・ホリデイ」 1948年「黄金」 1950年「復讐の荒野」        JANE RUSSELL  ジェーン・ラッセル 誕生日 1921/6/21 出身 英ミネソタ州ベミッジ 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1943年「ならず者」 1946年「腰抜け二挺拳銃」 1951年「ダブル・ダイナマイト」 1952年「犯罪都市」「マカオ」「腰抜け二挺拳銃の息子」      「パリ島珍道中」 1953年「紳士は金髪がお好き」 1954年「フランス航路」 1955年「海底の黄金」「たくましき男」      「紳士はブルーネット娘と結婚する」 1957年「さらわれた花嫁」 1964年「不時着」 1966年「必殺のジョニー」「渡り者」 1967年「地獄の天使」 その他の出演者: Mimi Aguglia .... Guadalupe Joe Sawyer .... Charley Gene Rizzi .... Stranger User Rating: 5.5/10 (652 votes) オトーサン、 「低すぎるぞ!」 User Comments: Michael O'Keefeさん Muskogee OK 2003年11月16日 砂塵の欲望... 待望の作品。 みんなが騙された。 ハワード・ホーク監督が、 ハワード・ヒューズの助けを借りて ビリー・ザ・キッド、ドク・ホリデイ、保安官パットの関係を描いている。 だが、カウボーイ、インディアン、銃撃が、メインではない。 ジェーン・ラッセルがデビューしたのだ! 上映されたのは、1941年だが、 映倫をパスするのに、2年かかった。 ジェーン・ラッセルの巨乳(36D)を惜しげもなく見せたためだった。 航空機のパイオニア、ハワード・ヒューズが、 ジェーン・ラッセルを魅力的にみせるブラジャーを開発している。 この映画はまたJack Buetelのデビュー作だが、 ヒューストン監督は、いかにすぐれた監督かを立証している。 おそらく最初のセックス西部劇だろう。 勿論、フェードアウトして終わると、 いろんなことを想像してしまう。 派手な宣伝をするだけの価値はある。 オトーサン、 「とんでもない男だ」 21世紀には、こんな型破りな男は出現しないでしょう。 ○ハワード・ヒューズ  Howard Robard Hughes, Jr., 1905/12月/4 - 1976/4/5 アメリカの実業家・映画製作者・飛行家。  「地球上の富の半分を持つ男」と言われた。  父は、弁護士資格は持っていたものの、地道に働くのが性に合わず  一攫千金を夢見て鉱物の掘削に取り組む。  ハワード3歳のとき、ヒューズ・ツール社を設立し、  桁違いの掘削能力で、大金を獲得した。  ハワードは、父親不在、難聴のため内向的な性格となる。  学業にはほとんど興味を示さず、  飛行機・レーシングカー・ハム無線機に夢中になる。  16歳のとき母親が病死、2年後に父親が急死し、巨額の遺産を手に入れる。  1927年、かねてからの夢であった映画製作をはじめる。  映画界にコネもなく、手腕は疑問視されたが、  「暴力団」(1928)で、アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされ、  超大作「地獄の天使」(1930)や「暗黒街の顔役」(1932年)などがヒットした。  1948年、経営危機のRKOを買収し、映画制作・配給体制を強化した。  「征服者」(1956)や「ジェット・パイロット」(1957)などのヒット作を生む。  だが、売却することになる。  映画制作の傍ら、キャサリン・ヘプバーンやエヴァ・ガードナー、  ジーン・ハーロウなど数々のハリウッド女優らと浮名を流した。  また、自らの趣味をかねて新人女優(胸の大きな女性)を発掘し、  育て上げる手腕は評価が高かった。  その他、情熱を傾けたのは、航空産業だった。  1935年には、航空機製造会社、ヒューズ・エアクラフト社を設立した。  1937年には自ら操縦し、ニューアーク - ロサンゼルス間を7時間29分25秒で飛行、  アメリカ大陸横断記録を樹立した。  1938年、91時間で世界一周飛行を行い、最速記録を樹立した。  1939年、大手航空会社T&WAを買収、  ロッキード・コンステレーションやコンベア880などの最新鋭機の開発に関わった。  また、世界最大のH-4 ハーキュリーズ飛行艇を開発した。  この巨大な飛行艇は、わずか1機だけが製造され、  完成後は、ヒューズが1回飛行しただけで、  オレゴン州マクミンビルにあるエバーグリーン航空博物館に展示されている。  1946年、高速偵察機 XF-11を操縦中に、ロス郊外の住宅地に不時着し、  大怪我を負うが、それでも飛行機への情熱は失わなかった。  1950年には、本格的な国際線進出に合わせてT&WAをTWAと改名し、  アメリカを代表する航空会社の一つに成長させた。  1966年に手放すものの、エアウェスト航空を傘下に収めるなど、  生涯、航空産業とは深い関係にあった。  だが、その晩年は孤独だった。  墜落事故の治療に使われた麻薬の虜となり、精神衰弱となった。  髪と髭は伸び放題で体は垢にまみれ、耐え難い異臭を放っていたという。  1976年4月5日昏睡状態に陥り、治療のためメキシコからアメリカに戻る際に死亡。 71歳だった。  1ドルを恵んでくれたガソリンスタンドの店員に巨額の遺産を残した。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ブルー・スチール

オトーサン、 「おお、短いなぁ」 上映時間2時間(120分)は長すぎる。 それが持論ですが、まさか54分とは。 原題:Blue Steel (1934) 監督・原作・脚本:Robert N. Bradbury Genre: Western Black and White 上映時間:54分 あらすじ: 連邦保安官のジョンは、悪徳投機家を暴きに行く。 そいつは、不毛な町を買占めようとしている。 実は、その地下には、巨大な金脈が眠っているのだ。 出演者: John Wayne .... John Carruthers(ジョン) Eleanor Hunt .... Betty Mason(ベテイ) George 'Gabby' Hayes .... Sheriff Jake Withers(ジェイク) オトーサン、 「ジョン・ウェイン、若いなぁ」 JOHN WAYNE  ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティング」 その他の出演者: Edward Peil Sr. .... Malgrove Yakima Canutt .... Danti, the Polka Dot Bandit Lafe McKee .... Dan Mason George Cleveland .... Hank, innkeeper Earl Dwire .... Henchman User Rating: 5.5/10 (277 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments: lartronicさん Akron, Ohio 2000年8月9日 ジョン・ウェインの初期のB級西部劇の秀作 「ブルー・スチール」は、B級西部劇でのジョン・ウェインの 演技力を示す好例である。 この映画を配給しているのは、 チンケな会社"Lone Star Pictures"で、 およそ$1.50で映画をつくりあげているのだ。 すごいことじゃないだろうか。 筋書きは、悪い奴らが人々に牧場を売却させて、 その地下に眠る金脈を盗もうと企らんでいるというもの。 ジョン・ウェインを見よう。 安手で、大げさな映画だが、面白いし、見る価値はある。 オトーサン、 「1時間弱にしては、長く感じるなぁ」 大自然を背景にした追跡シーンが長いのです。 「$1.50で製作したにしては、 お金がかかっているように見えるなぁ」 ロッキー山脈の風景がすばらしいせいでしょう。


二重結婚者

オトーサン、 「変な邦題だ。重婚者でいいのでは?」 それはともかく、女優さんが監督・出演しています。 たったの78分ですが、佳作です。 原題:The Bigamist (1953) 監督:Ida Lupino 原作:Larry Marcus/Lou Schor 脚本:Collier Young Genre: Drama Black and White 上映時間:78分 あらすじ: ハリーとイヴは、養子をもらおうとする。 代理店主は、ハリーが秘密を抱えていると感じ、調査をはじめる。 やがてみえてきたのは、ハリーの出張が多いことだった。 頻繁にサンフランシスコの自宅から、ロスへ出張していた。 ハリーには、ロスに2番目の妻と赤ん坊がいることが判明した。 ハリーは、代理店主に、自分がなぜ重婚者になったかを回想する。 出演者: Joan Fontaine .... Eve Graham(イヴ) Edmond O'Brien .... Harry Graham/Harrison Graham(ハリー) Ida Lupino .... Phyllis Martin(フィリス) オトーサン、 「素敵な女優さんだ!」 ジョーン・フォンテイン、 表情が豊かというわけでもないのですが、 繊細な表情で、感情を伝達する非凡な能力があります。 相手役の重婚者ハリーを演じたエドモンド・オブライエン、 なかなか力のある俳優さんです。 夫に裏切られた妻を演じているのが、女流監督のアイダ・ルピノ。 知的で輝いていますし、なかなかの芸達者です。 JOAN FONTAINE  ジョーン・フォンテイン 誕生日 1917/10/22 出身 東京 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1935年「男子牽制」 1937年「偽装の女」「踊る騎士」 1939年「ガンガ・ディン」 1940年「レベッカ」 1941年「断崖」 1942年「純愛の誓い」 1943年「永遠の処女」 1944年「ジェーン・エア」「情炎の海」 1945年「失恋四人男」 1948年「皇帝円舞曲」「暴れ者」「忘れじの面影」      「不時着結婚」 1951年「旅愁」 1952年「生きるためのもの」「黒騎士」      「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「デカメロン夜話」 1954年「豪傑カサノヴァ」 1957年「日のあたる島」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1961年「地球の危機」 1962年「夜は帰ってこない」 1966年「影なき裁き」 EDMOND O'BRIEN  エドモンド・オブライエン 誕生日 1915/9/10-1985/5/9 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 54年「裸足の伯爵夫人」でアカデミー助演男優賞受賞。 出演作 1939年「ノートルダムの傴僂男」 1943年「海を渡る唄」 1946年「殺人者」 1947年「二重生活」 1948年「特攻戦闘機中隊」「恋ごころ」 1949年「白熱」「都会の牙」 1950年「死への招待」 1950年「拳銃無情」「黄金の大西部」 1951年「シルバー・シティ」「インディアン征路」 1952年「鉄路に賭ける男」「黒い街」「恐怖の街」 1953年「ヒッチ・ハイカー」「ジュリアス・シーザー」「カウボーイ魂」 1954年「裸足の伯爵夫人」「事件の死角」「暗黒街脱出」 1955年「皆殺しのトランペット」「あの日あのとき」 1956年「女はそれを我慢できない」 1957年「大荒原」 1959年「潜望鏡を上げろ」 1960年「他人の声」「最後の航海」「おとぼけ先生」 1961年「終身犯」「男の罠」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ムーン・パイロット」      「史上最大の作戦」 1963年「五月の七日間」 1964年「リオ・コンチョス」 1965年「犯罪組織」「シルビア」 1966年「ミクロの決死圏」 1967年「荒野の侵略者」(TM)「暗黒街のエース」 1969年「ワイルドバンチ」「怒りの爆破」(TM) 1972年「大捜査」「署長マクミラン/密室の銃声」(TM) 1973年「コーザ・ノストラ」 1974年「殺し屋ハリー/華麗なる挑戦」 その他の出演者: Edmund Gwenn .... Mr. Jordan Kenneth Tobey .... Tom Morgan, Lawyer Jane Darwell .... Mrs. Connelley Peggy Maley .... Phone Operator Lillian Fontaine .... Miss Higgins, Landlady Matt Dennis .... Himself, Singer John Maxwell .... Judge User Rating: 6.6/10 (199 votes) オトーサン、 「もう少し高くてもいいのでは?」 User Comments: RitaRisqueさん Australia 2002年3月24日 感動的 結婚8年の夫婦。 子供がいないので、養子を欲しがっている。 手続き上、書類を書く必要があったが、 そのとき、ハリーは、わずかに動揺した。 そこで、代理店主は、夫婦の私生活を徹底的に調べようとする。 場合によっては、養子縁組を拒否する必要があるかも。 案の上、ハリーには、妻子がいた。 ジョーン・フォンテインが傑出している。 法廷シーンでの彼女の表情をみるべし。 その表情は、まさに数千語を物語っている。 短編だが、注目すべき作品である。 機会があったら、是非みるといい。! オトーサン、 「監督で女優か。どういうひとなんだろう」 年をとった女優さんが直面する非情な現実が透けてきます。 彼女は、そんななかで、頑張り続けたのです。 ○IDA LUPINO  アイダ・ルピノ 誕生日 1914/2/4-1995/8/3 出身 英ロンドン 出演作 1934年「女装陸戦隊」「美人探し」 1935年「巴里は夜もすがら」「永遠に愛せよ」 1936年「歌へ陽気に」「或る雨の午後」「親分はお人よし」「海は桃色」 1937年「結婚気象台」「画家とモデル」「海の勇者たち」 1939年「消えゆく灯」 1940年「夜までドライブ」 1941年「ハイ・シエラ」「海の狼」「生きてる死骸」 1942年「夜霧の港」「虚栄の花」 1943年「提督の館」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1946年「まごころ」 1947年「嘆きのプレリュード」 1949年「秘境」 1951年「砂に咲くバラ」「危険な場所で」 1952年「優しき殺人者」 1953年「ヒッチ・ハイカー」 1954年「地獄の掟」 1955年「悪徳」 1956年「口紅殺人事件」 1972年「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」 1975年「魔鬼雨」 1976年「巨大生物の島」 次に、IMDbで詳しく。 アイダは、ロンドンのショウ・ビジネス一家に生まれた。 1933年、母親がアイダをオーディションに連れていき、 母親の希望通りの役を得た。 その映画は、”Her First Affaire”(1933)だった。 漂白した金髪のアイダは、1934年、ハリウッドにやってきて、 端役を得た。 ”Peter Ibbetson”(1935)は、彼女の数少ない佳作だった。 「消えゆく灯」(1939)で、ようやくいい役を得る。 多くの出演作で、彼女の役は、間違った道を歩む健気な女性だった。 「海の狼」と「ハイ・シエラ」(1941) では、名演技をみせた。 彼女以上に不幸な貴婦人を演じられる女優はいないと言われた。 当時のスーパースターに伍して、タフで利発な人物を演じた。 ハンフリー・ボガート、ロナルド・コールマン、 John Garfield and Edward G. Robinsonらである。 40年代には、数多くの映画に出演し、いろいろな役を演じた。 ”Pillow to Post”(1945)での旅セールス・ウーマンから、 ”The Man I Love”(1947)でのタフなナイトクラブ歌手まで。 だが、女性がいい役を得るのは難しいものだ。 若い女優が大勢いるからだ。 有名女優も大勢いることだし。 彼女は、ワーナーを1947年に去り、フリーになる。 いい役をもらえないので、 アイダは、監督、脚本家、製作者になった。 最初に監督になったのは、”Not Wanted”(1949)。 Elmer Clifton監督が病気降板し、 共同脚本を書いていたおかげだった。 彼女は冗談で言う。 女優のわたしは、貧乏なベティ・デービスなのよ。 いまは、こう言っている。 監督のわたしは、貧乏なドン・シーゲルなのよ。 彼女が書き、監督し、出演した50年代の映画は、 大部分、低予算のメロドラマだった。 後年、テレビに転じ、 いくつかの番組の何話かを受け持った。 「アンタッチャブル」(1959)、「逃亡者」(1963)である。 70年代、テレビ番組にゲスト出演し、映画では端役を演じた。


トンマッコルへようこそ

オトーサン、 話題の韓国映画です。 「おお、高いスコアだなぁ」 IMDbのスコアが7.9もあったので、 期待して見にいきました。 でも、筋書きが読めたこともあって、 途中居眠りをしてしまいました。 原題:Welcome to Dongmakgol (2005) 監督:Kwang-Hyun Park 戯曲:Jin Jang/ Kwang-Hyun Park 脚本:Joong Kim Genre: Comedy / Drama / War Country: South Korea 上映時間:133分 あらすじ: 北と南、双方の兵士らが、 戦争をまったく知らない純朴な村人たちの間で、 次第に打ち解け、ともに暮らすようになる。 出演者: Jae-yeong Jeong .... Chief Comrade Lee Su-Hwa(リ・スファ:人民軍リーダー) Ha-kyun Shin .... 2nd Lt. Pyo Hyun-Chul(ピョ・ヒョンチョル:韓国軍リーダー) Hye-jeong Kang .... Yeo-il(ヨイル) オトーサン、 「そう巧い演技とは思えんなぁ」 蝶が飛ぶシーンを多用するなど演出が冴えていました。 その他の出演者: Jae-kyeong Seo .... Army Medic Mun Sang-sang (South) Ha-ryong Lim .... Jang Young-hee (North) Deok-Hwan Ryu .... Seo Taek-ki (North) Steve Taschler .... Smith David Joseph Anselmo .... Special Forces Commander Michael Frederick Arnold .... Attack Pilot Last Scene Michael Arnold .... Attack Pilot Last Scene Jon Emm .... Colonel Leif Gantvoort .... Major User Rating: 7.9/10 (536 votes) オトーサン、 「高すぎないか?」 韓国で大受けした理由は、痛いほど分かりますが... 時の試練に勝てるほどの映画とは思えません。 User Comments: 黒美君彦さん 2006年10月31日 すべては天から 切ない願いが込められた反戦ファンタジー。 朝鮮戦争とは無縁の架空の村、 トンマッコルに迷い込んだ国連軍、南軍、人民軍(北朝鮮)の兵士たち。 いがみあいながら、やがて次第に打ち解け、 村人たちとの平和な暮らしに馴染んでいくが…。 ファンタジーというよりは寓話的といった方がいいか。 予定調和的で展開は読めるが、 同じ民族で殺し合った朝鮮戦争の重みと 南北統一への祈りにも近い願いがそこには込められている。 朝鮮戦争は1950年北朝鮮が韓国に侵攻して勃発したが、 北には中国軍が、南には米軍を中心とした国連軍が加わり、 激しい戦闘が繰り広げられた。 兵士、民間人あわせて400万人が犠牲になったともいわれている。 この作品で印象的なのは、上から下への垂直運動が多いこと。 すべては天からやって来る。 きっかけの連合軍のパイロットもそう。 最も美しいシーンともいえる、ポップコーンが雪のように舞う場面。 南軍を脱走したピョ・ヒョンチョル(シン・ハギュン)が草原で寝転び、 悪夢のような橋脚爆破を思い出すシーンもまた真上からのシーンであり、 そこにヨイル(カン・ヘジョン)が上から覗き込むことで救われる。 そしてラストの無数の爆弾が落とされるシーン。 幾度となく登場する蝶の浮揚のように、視点は上から下へと動いていく。 人間を信じたい、という切なる願いが溢れている。 北の人間とも理解しあいたい、信じたいという願いが。 南北連合軍で村を守るために、 米軍主導の爆撃機に対抗しようとするシーンは、 国外からの勢力に翻弄され、代理戦争をせざるを得なかった 痛恨の思いが込められているように思う。 甘い、との見方もできようが、 決してそこに留まらない苦さがこの作品にはある。 2005年夏に公開され、800万人を動員。 同年の韓国興行収入1位を打ち立てたというこの作品は、 2002年12月にソウルで上演された 人気劇作家チャン・ジン作の舞台劇がオリジナルだそうだ。 猪を捕らえるシーンなどユーモラスなシーンも多い。 俳優陣はいずれも好演。 久石譲の音楽は久しぶりにいい、と思った。 エンターテインメントとしても楽しめる秀作だと思う。 オトーサン、 「流石、黒美さん、分かってる!」 他の投稿は、歴史を知らないものばかり。 朝鮮戦争について、教えてもらえなかったのでしょうね。 若い頃、こんな思い出があります。 隣りの朝鮮半島では、戦争が勃発。 北朝鮮軍に米韓両軍がやっつけられて、あわや敗戦。 勢いに乗って、北が日本に攻めてきそうな情勢。 ある朝、目覚めると、電撃的な仁川上陸作戦が成功! 大ニュースでした。 おお、マッカーサー、やるなぁ! そんな強烈な思い出があります。 でも、いまの韓国の多くのひとは、 駐留米軍が早くいなくなればと思っているのです。 それが、この「トンマックルへようこそ」が、 韓国で、大ヒットした理由でしょう。 ○仁川上陸作戦56周年  1950年9月15日午前6時、仁川・月尾島の沖合。  天地を揺るがす砲声と共に火柱が空へ聳え立った。  米海兵1師団、陸軍7師団と国軍海兵4大隊の兵力は、 艦砲射撃2時間で仁川を取り戻した。 この作戦は、世界戦史に最高の上陸作戦として記録された。  約10日後、中央庁に韓国国旗が掲揚され、ソウルが修復され、 北朝鮮軍の兵站路が途切れてから、韓国戦争の形勢は逆転した。  上陸作戦の指揮艦には70歳のマッカーサー国連軍司令官が立っていた。 彼は、鴨緑江まで上がって、満洲も爆撃しようと主張して、 トルーマン大統領と対立し、解任されてしまった。    仁川自由公園に立っているマッカーサー将軍の銅像は、  今日も月尾島の沖合を見守っている。  上陸作戦56周年を控えた日、我々の海兵参戦勇士5人がここを訪れて、 マッカーサーの銅像と「自由守護の塔」に挙手の礼を上げた。  白髪が目立つ70代の老兵の目つきは美しい20代のままだった。 記念日の15日には、在郷軍人会の招請で韓国へ来た米海兵参戦勇士 約200人がここを訪れる。 マッカーサーの上陸作戦がなかったら、  統一されたはずだと主張する反米団体、  数回も銅像撤去の騒ぎを起こした団体の正体は何なのか。 マッカーサーのおかげで共産化を阻んで、繁栄を成し遂げたのに... 出典:東亜日報・論説委員 陸貞洙 2006年9月15日 http://japanese.donga.com/srv/service.php3?bicode=100000&biid=2006091519178


流砂

オトーサン、 「79分か、短いなぁ」 最近の映画は、2時間が基本になっていますが、 長ければよいというものではありません。 この映画は、そのいい例です。 原題:Quicksand (1950) 監督:Irving Pichel 脚本:Robert Smith Genre: Crime / Drama / Film-Noir / Mystery Color: Black and White 上映時間:79分 あらすじ: 自動車修理工ダンは、 勤務先の工場の金庫から20ドルを借りる。 金髪のウエイトレス、ヴェラと週末にデートするためだ。 月曜日の夜にお金を返すつもりだった。 彼に20ドル借りている友人が払ってくれるからだ。 だが、月曜日の朝、会計士が金が足りないのをみつける。 ダンは、使い込みをカバーしようとして どんどん犯罪人生の深みへとはまっていく。 出演者: Mickey Rooney .... Daniel 'Dan' Brady(ダン) Jeanne Cagney .... Vera Novak(ベラ) Peter Lorre .... Nick Dramoshag(ニック) オトーサン、 「みんないい!」 純朴で無知な男ダンを若きミッキー・ルーニーが好演。 悪女ベラを演じたのは、ジーン・キャグニーは、 ジェームス・キャグニーの妹さんだそうです。 残念ながら海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 生き馬の目をぬくようなばバーの経営者ニック役の ピーター・ローレの見事な演技にほれぼれしました。 MICKEY ROONEY  ミッキー・ルーニー 誕生日 1920/9/23 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1932年「インチキ競馬」 1933年「紐育・ハリウッド」 1934年「男の世界」「私のダイナ」 1935年「真夏の夜の夢」「噫初恋」 1936年「小公児」 1937年「我は海の子」 1938年「少年の町」「初恋合戦」 1939年「青春一座」 1940年「若い科学者」「ストライク・アップ・ザ・パンド」 1941年「感激の町」「二人の青春」「ブロードウェイ」 1943年「町の人気者」 1944年「青春学園」「緑園の天使」 1948年「サンマー・ホリディ」「ワーズ・アンド・ミュージック」 1949年「大車輪」 1950年「流砂」 1952年「腰抜けMP」 1954年「トコリの橋」 1956年「戦塵」 1957年「殺し屋ネルソン」 1959年「地獄の待合室」「私刑街」 1961年「ティファニーで朝食を」「でっかい札束」 1963年「おかしな、おかしな、おかしな世界」 1964年「侵略戦線」 1965年「ビキニガール・ハント」 1966年「復讐戦線」 1970年「80歩大行進」 1971年「真夜中の喝采」 1972年「悪の紳士録」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ドミノ・ターゲット」「ボロ・コップ」 1977年「ピートとドラゴン」(声) 1978年「ラッシー」 1979年「少年の黒い馬」「きつねと猟犬」(声) 1984年「天使がくれた束の間の生命」 1986年「白馬物語」      「アクトレス ある女優の栄光と挫折」 1989年「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」 1991年「キラー・ホビー」 1992年「マックス・フォース」 1994年「ザッツ・エンタテインメントPARTV」 1997年「夢の旅路」 1998年「ベイブ 都会へ行く」 PETER LORRE  ピーター・ローレ 誕生日 1904/6/26-1964/3/23  出身 ハンガリー・ローゼンベルク 出演作 1931年「白魔」「狂乱のモンテカルロ」      「O・F氏のトランク」「M」 1932年「白日鬼」「FPI号応答なし」 1934年「上から下まで」「暗殺者の家」 1935年「狂恋」「罪と罰」 1936年「間諜最後の日」 1937年「誘拐者」 1941年「マルタの鷹」 1942年「死体は追う」「カサブランカ」 1943年「永遠の処女」「ローレンの反撃」 1944年「渡洋爆撃隊」「仮面の男」「毒薬と老嬢」      「ハリウッド玉手箱」 1945年「密使」 1946年「三人の波紋」「五本指の野獣」 1947年「底抜け私立探偵」 1948年「迷路」 1949年「欲望の砂漠」 1953年「悪魔をやっつけろ」 1954年「海底二万哩」 1956年「八十日間世界一周」「ラスヴェガスで逢いましょう」▲ 1957年「バスター・キートン物語」「絹の靴下」      「底抜け一等兵」 1959年「ビッグ・サーカス」 1960年「スペインの休日」 1961年「地球の危機」 1962年「黒猫の怨霊」「気球船探検」 1963年「忍者と悪女」 1964年「ムキムキ・ビーチ」「底抜けいいカモ」 その他の出演者: Barbara Bates .... Helen Calder Taylor Holmes .... Harvey Art Smith .... Oren Mackey Wally Cassell .... Chuck Davis Richard Lane .... Det. Lt. Nelson Patsy O'Connor .... Millie John Gallaudet .... Moriarity Minerva Urecal .... Landlady aka Old Snoop Sidney Marion .... Shorty McCabe Jimmie Dodd .... Buzz Larson Lester Dorr .... Baldy, Jewelry Clerk Kitty O'Neil .... Madame Zaronga User Rating: 6.4/10 (269 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 User Comments: Anne_Sharpさん USA 2000年9月15日 Andy Hardyは腐敗する あまり知られていないクラシック映画の至宝。 自分でもコントロールできない欲望に踊らされ 犯罪にのめりこんでいった薄幸の男を描いた、 このタフな小史が成功したのは、 コーネル・ウーリッジの手堅い原作のおかげでもあり、 見事に選ばれたキャストのおかげでもある。 いまだにフレッシュな顔つきのダン(ミッキー・ルーニー)、 気味の悪いほどやつれてみえるヴェラ(ジーン・キャグニー)、 このペアだけで、腐敗が印象づけられる。 つまり、ダンは、このむかつく女ヴェラとその愛人の間で演じられる 不可思議なゲームでの駒のひとつにすぎないなのだ。 ピーター・ローレが一杯ひっかけるシーンは胸をえぐる。 オトーサン、 「コーネル・ウーリッジ?  聞いたことある名前だな」 ○ウィリアム・アイリッシュ  William Irish、1903/12/4- 1968/9/25 アメリカの推理作家。 コーネル・ウールリッチという名前で創作活動を行っていたが、 一部の作品では、ウィリアム・アイリッシュという筆名を使用していた。 日本ではアイリッシュで知られている。 1903年、ニューヨーク生まれ。  少年時代はメキシコですごした。 1921年、コロンビア大学入学し、ジャーナリズムを専攻したが、 在学中から小説を書き始め、大学はやめてしまう。 1926年、最初の小説Cover Chargeを出版した。 1931年、映画プロデューサーの娘と結婚するが、3週間しか続かず、  住居を持たず、母と共にホテルを点々として暮らした。 1934年から短編推理小説を書き始め、  1940年の「黒衣の花嫁」から長編も書くようになり、  サスペンス小説作家として名声を得ていく。  1957年の母の死後は糖尿病やアル中に苦しめられた。  遺族はいなく、葬儀への参列者は5人だけだった。    長編小説  Cover Charge  Children of the Ritz  Times Square  A Young Man's Heart  The Time of Her Life  「マンハッタン・ラブソング」  「黒衣の花嫁」  「黒いカーテン」  「黒いアリバイ」  「幻の女」  「黒い天使」  「恐怖の冥路」  「暁の死線」  「夜は千の目をもつ」  「暗闇へのワルツ」  「死者との結婚」  「喪服のランデヴー」  「野性の花嫁」  「恐怖」  「死刑執行人のセレナーデ」  「聖アンセルム923号室」  「死はわが踊り手」  「運命の宝石」  「夜の闇の中へ」  アイリッシュの作品は数多く映画化されている。  「裏窓」(アルフレッド・ヒッチコック監督)  「黒衣の花嫁」(フランソワ・トリュフォー監督)  「暗くなるまでこの恋を」(フランソワ・トリュフォー監督)  「黒い天使」(ロイ・ウィリアム・ニール監督)  「幻の女」ロバート・シオドマック監督)  「ポワゾン」マイケル・クリストファー監督) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


地上最大のショウ

オトーサン、 「おお、これ見たかったんだ」 上映時間が2時間半なので、数日かけてみました。 期待通りの豪華絢爛たるサーカス映画でした。 原題:The Greatest Show on Earth (1952) 監督:Cecil B. DeMille 原作:Fredric M. Frank/Theodore St. John/Frank Cavett 脚本:Fredric M. Frank/Barre Lyndon/Theodore St. John Genre: Drama / Family / Romance (more) 上映時間:152分 あらすじ: 儲かるシーズンであることを保証するため、 サーカス団長ブラッドは、セバスチャンと契約する。 だが、これによって、彼の恋人ホリーは、 やっと勝ち得た中央ステージでの空中ブランコの座を奪われた。 ホリーとセバスチャンは、1枚上手であることを示そうと 危険な対決を繰り広げはじめる。 サブプロットでは、ピエロのバットンの秘密の過去や 不正な賭博で儲けようと暗躍する恐喝者が出没する。 さあ、ショウをはじめよう! 出演者: Betty Hutton .... Holly(ホリー) Cornel Wilde .... The Great Sebastian(セバスチャン) Charlton Heston .... Brad Braden(ブラッド) James Stewart .... Buttons(バットン) オトーサン、 「うーん、演技はいまいちだなぁ」 でも、空中ブランコも演技とすれば、 ベティ・ハットン(ホリー)と セバスチャン(コーネル・ワイルド)の2人は、お見事!です。 若きチャールストン・ヘストンは、肉体誇示シーンがなく ジェームス・スチワートは、終始素顔をみせませんでした。 チト残念です。 BETTY HUTTON  ベティ・ハットン 誕生日 1921/2/26 出身 米ミシガン州バトルクリーク ハイスクール卒業後、歌手で収入を得る。 15歳の時、ビンセント・ロペスに認められ、ブロードウェイの舞台に立つ。 50年「アニーよ銃をとれ」でのお転婆娘の役がヒット、 ミュージカル・スターとして人気を得る。 その後、母の焼死のショックから酒に溺れ、禁酒センターに入ってリハビリ。 教会で奉仕活動をしながら、チャリティーショーなどに出演していた。 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1943年「底抜けと原爆娘」 1945年「ハリウッド宝船」 1947年「ポーリンの冒険」 1950年「アニーよ銃をとれ」 1951年「底抜け艦隊」▲ 1952年「地上最大のショウ」 その他の出演者: Dorothy Lamour .... Phyllis Gloria Grahame .... Angel Henry Wilcoxon .... FBI Agent Gregory Lyle Bettger .... Klaus Lawrence Tierney .... Mr. Henderson Emmett Kelly .... Himself Cucciola .... Himself Antoinette Concello .... Herself John Ringling North .... Himself Tuffy Genders .... Himself John Kellogg .... Harry John Ridgely .... Assistant manager User Rating: 6.7/10 (1,819 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞の作品賞をとったにしては低すぎますが、 サーカスのドキュメタリー映画じゃないかと、 やや不満に思うひともいるのでしょう。 アカデミー賞受賞: ・作品賞 ・衣装デザイン賞(カラー) ・録音賞 同ノミネート: ・監督賞:セシル・B・デミル ・原案賞 User Comments: countryway_48864さん United States 2001年8月8日 ベティ・ハットンとコーネル・ワイルドの 宙乗り役は、最高! 最初に上映されたとき、映画館でみた。 どんな内容かほとんど忘れていたが、 昨夜、久しぶりに見直した。 映画のほとんどは、実際のバーナム・アンド・ベイリー・サーカスの 舞台準備、解体と積み込み、次回興行への旅行の記録映像である。 私は、ベティ・ハットンとコーネル・ワイルドが 宙乗り役を見事に自前でこなしていたことも忘れていた! カメラ目線の真下にネットが張ってあったにせよ、 スタントが必要な荒い作業をやってのけたのだ。 ゆれる空中ブランコで、床が自分の頭の上にあるなんて!! コーネル・ワイルドが、ひとつのバーから他のバーへ宙返りして 飛び移るシーンには、息を呑んだ!! アクションのいくつかは、時代遅れだし、 列車強盗もいただけないが... そう、デミルの大規模な列車転覆が見られる。 筋書きは、あちこちで、ややきしむが、 多くの演技者は、自信満々の演技だった。 ベティ・ハットンとコーネル・ワイルドは、 チャールトン・ヘストンやジェームス・スチワートのお株を奪っていた。 この映画、サーカス愛好者におすすめする。 それから、イルージョンを作り出すべくがんばっている役者を 評価できるひとにも、おすすめしたい。 (実際、実に危険なイルージョンなのだから!) 採点は8点。 オトーサン、 「すごいサーカスだ!」 いまは、すっかり廃れていますが、 全盛期のサーカスがどんなに絢爛豪華だったか、 はじめて分かりました。 ○アメリカサーカス史   サーカスの歴史は長い。  ローマの大競技場における壮大な戦車競争は、古代サーカスの華。  中世の辻芸人、近世初期のさまざまな軽業師、  特にイギリスで発達したお祭りの見世物などを経て、  18世紀後半にイギリス人フィリップ・アストレーが開拓した 曲馬中心に近代サーカスが誕生します。 アメリカにサーカスがはじまったのも18世紀。 1793年、ジョン・ビル・リケッツがフィラデルフィアに演技場をつくり、 曲馬中心の見世物を始めました。 アメリカ産のサーカスはジプシーのように街から村へと渡り歩きました。  一つは曲馬的なグループ、もう一つは動物を連れたグループです。  庶民に歓迎されましたが、冒涜的な興行として排斥するひともいました。  1871年、フィニアス・T・バーナムは、見世物と曲馬的サーカスを結合し、  「パーナムの大博物館・動物園・キャラバン・曲馬場・サーカス」をつくりました。  1874年にはニューヨークに一万人を収容する「バーナムのローマ式台曲馬場」をつくり、 それが今のマディソン・スクエア・ガーデンの前身です。 やがて自分のサーカスを「地上最大のショー」と呼ぶようになったのです。 1880年、ジェームズ・ベイリーと手を組んで 「バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」をつくりましたが、 1891年にパーナム、1906年にベイリーが死ぬと、  1907年に彼らのサーカスは新興のリングリング兄弟サーカスに売られました。  現在「地上最大のショー」と宣伝している「リングリング・ブラザーズ・アンド・  バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」がそれです。  なお、サーカスの移動手段としての流れを見ておきましょう。  19世紀に入るとサーカスは馬車(ワゴン)で移動し、「ワゴン・ショー」と呼ばれ、 1869年大陸横断鉄道ができると、鉄道で移動する「レイルロード・サーカス」と呼びます。 20十世紀に入り、自動車が発達し始めると「トラック・ショー」の時代となるわけです。  でも、多くのサーカスがテントをやめ、屋内で公演するようになり、  機材類はトラックで運搬できるため、それがサーカスを都市に集中させ、  田舎の人はなかなか見られなくなってしまったようです。  出典:http://www.chansuke.net/chansuke/circus/circus_a.html


父親たちの星条旗

オトーサン、 かねて話題のイーストウッド監督の2部作。 その第1作がついに公開されました。 アカデミー賞監督が、日本をとりあげてくれる。 すばらしいじゃないですか。 原題:Flags of Our Fathers (2006) 監督:Clint Eastwood 原作:James Bradley/Ron Powers 脚本:William Broyles Jr. /Paul Haggis Genre: Action / Drama / History / War Rated R for sequences of graphic war violence and carnage, and for language. 上映時間:132分 あらすじ: 1945年2月、硫黄島攻防戦が開始された。 わずか1月の間に日本兵2万2千人、 米兵2万6千人が戦死した歴史に残る壮絶な戦いだった。 戦闘の末期、摺鉢山の山頂に6人の米兵が星条旗を掲げた。 この写真は、勝利の象徴として全米を熱狂させ、 生き残り帰国した3人、ダン、アイラ、ルネは、 英雄として、全米を行脚させられる。 後年、この話を父が亡くなるまで、 知らされなかった息子は真相に迫ろうとする。 出演者: Ryan Phillippe .... John "Doc" Bradley(ドク) Adam Beach .... Ira Hayes(アイラ) Jesse Bradford .... Rene Gagnon(ルネ) オトーサン、 「演技がどうのこうのという話じゃないな」 中堅どころの若手俳優が役になりきっていました。 RYAN PHILLIPPE  ライアン・フィリップ 誕生日 1974/9/10 出身 米デラウェア州ニューキャッスル 17才から俳優業を志し、LAに移住。 92年「ワン・ライフ・トゥ・リブ」でデイタイムTVドラマ史上初の ゲイのティーン・エイジャーを演じる。 95年「クリムゾン・タイド」で映画デビュー。 99年6月、リース・ウィザースプーンと結婚。一児がいる。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「ホーネット」(TM)「クリムゾン・タイド」 1997年「白い嵐」「ノーウェア」 1998年「ラストサマー」◇「54/フィフティー・フォー」◇      「ワイルド・スモーカーズ」◆      「ザ・タブー/暴かれた衝撃」 1999年「クルーエル・インテンションズ」◇      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「誘拐犯」◇ 2001年「サベイランス/監視」◇「ゴスフォード・パーク」◇ 2002年「17歳の処方箋」◆ 2003年「Re:プレイ」◇ 2005年「クラッシュ」◆「カオス」◇ 2006年「父親たちの星条旗」 ADAM BEACH  アダム・ビーチ 誕生日 1972/11/11 出身 カナダ・マニトーバ州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「スクワント 伝説の勇者」 1998年「スモーク・シグナルズ」◇ 1999年「ミステリー、アラスカ」 2000年「スノー・ステーション」 2001年「ウインドトーカーズ」◇ 2006年「父親たちの星条旗」 JESSE BRADFORD  ジェシー・ブラッドフォード 誕生日 1979/5/28 出身 米コネティカット州ノーフォーク 両親はCMタレント。生後8か月からCMデビュー。 その後、子役モデルとして活躍。 84年、「恋に落ちて」で映画デビュー。 コロンビア大学で学ぶ。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「恋に落ちて」 1989年「プランサー」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」「推定無罪」 1993年「わが街、セントルイス」 1995年「サイバーネット」「イエロードッグ」 1996年「ロミオ+ジュリエット」 1998年「シャンヌのパリ、そしてアメリカ」◆ 2000年「チアーズ!」◆「インシデント」◇ 2002年「プール」◇「タイムマイン」◇ 2006年「父親たちの星条旗」 その他の出演者: John Benjamin Hickey .... Keyes Beech John Slattery .... Bud Gerber Barry Pepper .... Mike Strank Jamie Bell .... Ralph "Iggy" Ignatowski Paul Walker .... Hank Hansen Robert Patrick .... Colonel Chandler Johnson Neal McDonough .... Captain Severance Melanie Lynskey .... Pauline Harnois Thomas McCarthy .... James Bradley Chris Bauer .... Commandant Vandergrift Judith Ivey .... Belle Block Myra Turley .... Madeline Evelley User Rating: 7.5/10 (2,637 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 クリント・イーストウッド監督の誠実さが、 みんなの胸を打ったのでしょう。 イラク戦争に厭戦気分も背後にあるのでしょう。 User Comments: bartrenethielさん Netherlands 2006年10月14日 戦争とハリウッド 2時間半、クリント・イーストウッドは、 ヒロイズムと戦争宣伝についての考えさせる映画をつくった。 映画は、3つのストーリーからなる。 第一は、第2次世界大戦での硫黄島の戦い。 日本軍、米軍の数万人の兵士が、その攻防戦で死んだ。 「プライベート・ライアン」のスタイルで、 (スピルバーグは、この映画のプロデューサーである) 観客は、驚くべき戦争の光景をみる。 多くの血、ガッツ、そしてCG。 第二は、硫黄島で星条旗を揚げた兵士の息子の物語である。 彼は、父親のことをすこしは知っておこうとして、 戦闘の生存者たちにインタビューする。 これは、実に感動的な材料であるが、 最後の物語りに比べると色あせてみえる。 第三は、まさにベテラン監督、イーストウッドの手腕が光っている。 暴力的な「許されざるもの」における瞑想に似て、 「父親たちの星条旗」は、ヒロイズムの実体をみつめる。 兵士たちは、たまたま戦争宣伝のマシンとして脚光を浴びるのだ。 イーストウッドは、反戦映画、いや反米映画をつくった、 そういう人もいるかもしれないが、それは間違っている。 「父親たちの星条旗」は、大衆向け映画としては危ない位置づけにある。 戦場で殺す、あるいは殺されるのは、何も誇らしいことではない。 唯一問題になるのは、同じ部隊の友人たちを守ること、 そして、友人たちが自分を守ってくれることだ。 「父親たちの星条旗」は、これまで見たうちで最高の戦争映画のひとつ。 「プライベート・ライアン」よりもいいかもしれない。 なぜなら、センチメンタルでなく、 兵士たちと戦争について終始誠実に描写しているからだ。 オトーサン、 「あの銅像がそうだったんだ!」 ワシントン観光をしたとき、写真を撮りました。 いま思うと、注意深く見ておくべきでした。 ○硫黄島の戦いの経過  太平洋戦争末期の1945年2月18日から1945年3月22日にかけて  小笠原諸島硫黄島において日本陸軍とアメリカ海軍の間に生じた戦闘。  戦艦の砲がDデイの開始を示した。  すぐに100機の爆撃機が島を攻撃し、艦砲からの連射がそれに続いた。  8:30時に、最終的に30,000名になるV水陸両用軍麾下  第3、第4および第5海兵師団の第一波が、硫黄島に上陸を始めた。  海兵隊は、島の南にある擂鉢山からの激しい砲火に遭遇しながら、  荒れ地をめぐって戦った。  荒い火山灰のため、しっかりした足場も無く、塹壕を掘ることもできなかった。  しかしながら、その夕方までには摺鉢山は包囲され、30,000人の海兵隊が上陸した。  約40,000がさらに続くことになっていた。  摺鉢山の斜面は1mごとが戦闘の連続だった。  砲撃は日本軍に対してはあまり効果がなく、  アメリカ軍の歩兵は火炎放射器と手投げ弾でトーチカを処理しながら前進し、  遂に2月23日午前10時15分に頂上に到達し星条旗を掲揚した。  12時15分に改めて5フィート×8フィートと先の旗の2倍となる星条旗を掲げることになり  AP通信の写真家ジョー・ローゼンタールは、  その瞬間を捉えた写真とあわせ写真3枚を撮影した。  この写真は同年、ピューリッツァー賞(ピューリッツァー賞 写真部門)を受賞した。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ニューオリンズ

オトーサン、 「汚ねえなぁ。 こんなところでジャズが生まれたのか」 ジャズはあまり好きでないのですが、 せっかく本場に行ったので、 プリザベーションホールを覗いてみました。 原題:New Orleans (1947) 監督:Arthur Lubin 原作:Elliot Paul/ Herbert J. Biberman 脚本:Elliot Paul/ Dick Irving Hyland Genre: Music Color: Black and White 上映時間:90分 あらすじ: 1917年のニューオリンズ。 ニックは、賭博場を経営し、繁盛させていた。 そこでは、ジャズが演奏されている。 ミラレーは、若手のオペラ歌手で、 たまたま聞いたジャズに興味を持ち、ニックに出会う。 ミラレーの母は、黒人のジャズを軽蔑しており、 娘とニックの仲を引きさくために、賭博場を閉鎖させる。 2人は別世界に旅立つことになるが... 出演者: Arturo de Cordova .... Nick Duquesne (ニック) Dorothy Patrick .... Miralee Smith(ミラレー) Louis Armstrong .... Himself(ルイ・アームストロング) オトーサン、 「圧倒的な存在感!」 LOUIS ARMSTRONG  ルイ・アームストロング 誕生日 1901/8/4-1971/7/6 出身 米ルイジアナ州ニューオリンズ 出演作 1936年「黄金の雨」 1937年「画家とモデル」 1947年「ニューオリンズ」 1948年「ヒット・パレード」 1951年「花婿来たる」 1954年「グレン・ミラー物語」 1956年「上流社会」 1959年「悪いやつ」「真夏の夜のジャズ」「五つの銅貨」 1960年「夜のディズニーランド」 1961年「パリの旅愁」 1965年「青空のデイト」 1966年「アダムのブルース/天才トランペッターの愛と挫折」 1969年「ハロー・ドーリー」 1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」 1981年「ミニ・ザ・ムーチャー」 その他の出演者: Billie Holiday .... Endie (Miralee's maid) Louis Armstrong and His Band .... Original New Orleans Ragtime Band Woody Herman .... Himself Woody Herman and His Orchestra .... Themselves Marjorie Lord .... Grace Voiselle Irene Rich .... Mrs. Rutledge Smith John Alexander .... Col. McArdle Richard Hageman .... Henry Ferber Jack Lambert .... Biff Lewis Bert Conway .... Tommy Lake Joan Blair .... Constance Vigil (columnist) User Rating: 6.7/10 (87 votes) オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Comments: Ikedaさん 2006年9月4日 ジャズ・ミュージシャン (略:あらすじ紹介) この映画の見所は、 トラディショナルジャズのミュージシャンが大勢出てくる事です。 ルイ・アームストロングがかなりの役をやっていますが、 他にズーティ・シングルトン、バーニー・ビガード、 キッド・オリー、バド・スコット、レッド・カレンダーなど 錚々たるメンバーが出演しています。 シカゴではミード・ラックス・ルイスのピアノが聞けますし、 ラスト近くになると1940年代に飛びますが、 ウディ・ハーマンが彼のバンドと一緒に出てきます。 それに女中役のビリー・ホリデイが「Farewell to Storyville」他、 かなり唄っていますが、この人の映画出演は少ないので貴重です。 ニューオリンズ・ジャズのスタンダード・ナンバーも多く演奏されていますが、 ヘイグマンがショパンの幻想的即興曲を弾くシーンが面白いです。 中間部のメロディにかかるとサッチモたちが首をかしげて、 シュガー・ブラウンの「コーンクリブ・ブルース」の盗用だと言う所です。 この曲名は聞いたことがないので、架空の名前ではないかと思いますが、 実際には1918年にハリー・カロルがこのメロディに詞をつけて 「I'm Always Chasing Rainbow」という曲名で売り出し ヒットしたポップスとして有名です。 それに最初の方で、 サッチモたちが「Maryland, My Maryland」を演奏しているのを聞いた アイリーンが「メリーランドへの冒涜だ」というシーンも面白いです。 この曲はもともとドイツ民謡「樅の木」ですが、 メリーランド州歌であると同時に ニューオリンズ・ジャズのスタンダード・ナンバーでもあります。 因みに日本では「赤旗の歌」もこのメロディを使っています。 オトーサン、 「ウィキペディアを見てみるか」 雑学も、映画の楽しみかたのひとつです。 ○ルイ・アームストロング  アフリカ系アメリカ人のジャズミュージシャン。  サッチモという愛称でも知られる。  音楽的な技術を持つ独創的な演奏者であり、  カリスマであり、明るい個性が人気のある芸術的な形で  荒っぽいローカル・ダンス・ミュージックからジャズへ転向する。  彼が生まれ育ったのは、ニューオリンズの黒人が多く住む  比較的貧しい居住区であった。  子供の頃に祭りで浮かれ、ピストルを発砲して少年院に送られた。  その少年院のブラスバンドでコルネットを演奏することになったのが、  楽器との最初の出会いとなった。  その後、町のパレードなどで演奏するようになり人気者となる。  トランペット奏者、歌手としても有名。  「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」は  世界的なメガヒットとなった。  時代がビートルズを代表とするポップス・ミュージックが流行する中、  彼が歌った「ハロー・ドリー」はミリオン・セラーとなり、  多くのアメリカ国民に受け入れられた。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


平原児

オトーサン、 「何かピンとこない題名だな」 でも、ゲーリー・クーパーとジーン・アーサー主演。 名優2人の競演が楽しみです。 原題:The Plainsman (1936) 監督:Cecil B. DeMille 原作:Courtney Ryley Cooper/Frank J. Wilstach Jeanie Macpherson 脚本:Waldemar Young / Harold Lamb Lynn Riggs/ Grover Jones Color: Black and White Genre: Biography / War / Western 上映時間:113分 あらすじ: 戦場から帰還したワイルド・ビル・ヒコックは 港で戦友のバッファロー・ビルに出会う。 一緒に賭博したりして船で楽しんでいた。 下船すると、女友達、カラミティ・ジェーンに出会う。 楽しく過ごすつもりが、インディアンとの戦争に駆り出される。 数年後、インディアンに銃を売りつけた男を見つけ、 仇を討とうと保安官になり、町にもどった。 酒場にいると運良く犯人たちがいて、警備隊を待つが... 出演者: Gary Cooper .... Wild Bill Hickok(ワイルド・ビル・ヒコック) Jean Arthur .... Calamity Jane(カラミティ・ジェーン) James Ellison .... William "Buffalo Bill" Cody(バッファロー・ビル) オトーサン、 「名演技の数々!」 ゲーリー・クーパーとジーン・アーサーの経歴をみましょう。 バッファロー・ビル役の美男子ジェームス・エリソン、 残念ながら、経歴は出ていませんでした。 GARY COOPER  ゲーリー・クーパー 誕生日 1901/5/7-1961/5/13 出身 米モンタナ州ヘレナ 出演作 1925年「トリックス」 1926年「夢想の楽園」 1927年「あれ」「赤ちゃん母さん」「アリゾナの天地」 「つばさ」「ネヴァダ男」「令嬢馬賊」 1928年「ボー・サブルウ」「空征かば」「大尉の娘」 「試験結婚」「ライラック・タイム」      「希望の船」「店曝しの天使」 1929年「狼の唄」「裏切者」「ヴァジニアン」 1930年「勇者ならでは」「パラマウント・オン・パレード」 「テキサス無宿」「七日間の休暇」「ワイオミングの男」 「掠奪者/スポイラーズ」「モロッコ」 1931年「戦ふ隊商」「市街」「失われし抱擁」「貨物船と女」 1932年「ハリウッドは大騒ぎ」「悪魔と深海」 「百万円貰ったら」「戦場よさらば」 1933年「今日限りの命」「或る日曜日の午後」「生活の設計」      「不思議の国のアリス」「硝煙と薔薇」 1934年「久遠の誓い」 1935年「結婚の夜」「ベンガルの槍騎兵」「永遠に愛せよ」 1936年「真珠の首飾」「オペラハット」「ハリウッド大通り」 「将軍暁に死す」「平原児」 1937年「海の魂」 1938年「マルコ・ポーロの冒険」「青髯八人目の妻」「牧童と貴婦人」 1939年「ボー・ジェスト」「暁の討伐隊」 1940年「西部の男」「北西騎馬警官隊」「群衆」 1941年「ヨーク軍曹」「教授と美女」 1942年「打撃王」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「軍医ワッセル大佐」「クーパーの花婿物語」 1945年「無宿者」「サラトガ本線」 1946年「外套と短剣」 1947年「征服されざる人々」「ハリウッド・アルバム」 1948年「善人サム」「摩天楼」 1949年「機動部隊」 1950年「燃えつきた欲望」「ダラス」 1951年「遠い太鼓」 1952年「真昼の決闘」「スプリングフィールド銃」 1953年「楽園に帰る」「吹き荒ぶ風」 1954年「悪の花園」「ヴェラクルス」 1955年「軍法会議」 1956年「友情のある説得」 1957年「昼下りの情事」 1958年「秘めたる情事」「西部の人」 1959年「縛り首の木」「腰抜け列車強盗」「コルドラへの道」      「メリーディア号の難破」 1961年「六年目の疑惑」 JEAN ARTHUR  ジーン・アーサー 誕生日 1908/10/17-1991/6/19 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 出演作 1923年「侠骨カービー」「海底の大宮殿」 1924年「男の誉」 1925年「キートンのセブン・チャンス」「鉄壁突破」 1927年「無理矢理空の大統領」「幸運馬蹄騒動記」      「弱虫運動療法」 1928年「父と子」「野球王」 1929年「カナリヤ殺人事件」「グリーン家の惨劇」      「半分天国」「フーマンチュウ博士の秘密」      「恋のデパート」「砂丘を超えて」 1930年「パラマウント・オン・パレイド」「続フーマンチュウ博士」      「銀鱗に踊る」「命を賭ける男」「若き翼」 1931年「珍暗黒街」「沈黙の犯罪」 1935年「ダイヤモンド・ジム」「夢の並木路」「男性NO.1」      「大都会の戦慄」「俺は善人だ」 1936年「マンハッタン夜話」「一対二」「彼と女秘書」      「オペラハット」 1937年「街は春風」「歴史は夜作られる」「平原児」 1938年「我が家の楽園」 1939年「スミス都へ行く」「コンドル」 1940年「アリゾナ」 1943年「西部を駆ける恋」 1953年「シェーン」 その他の出演者: Charles Bickford .... John Lattimer Helen Burgess .... Louisa Cody Porter Hall .... Jack McCall Paul Harvey .... Yellow Hand Victor Varconi .... Painted Horse John Miljan .... Gen. George A. Custer Frank McGlynn Sr. .... Abraham Lincoln Granville Bates .... Van Ellyn Frank Albertson .... Young trooper Purnell Pratt .... Capt. Wood Fred Kohler .... Jake (teamster) Pat Moriarity .... Sgt. McGinnis User Rating: 6.6/10 (324 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 すばらしい演技の数々をみられますが、 大衆向けに作っているので、減点されたのでしょう。 User Comments: Tashtagoさん Vancouver,Canada 2004年12月6日 歴史など忘れて、楽しもう 確かに、この映画は歴史に正確ではないが、 実に楽しい。 セシル・デミルの映画、とくに後年の歴史物の多くは、 テンポがのろいが、アクションはクリップで示される。 ストーリーは、基本的に、いくつかの山場があり、 実に静かなシーンもある。 インディアンの家屋襲撃は、最高のシーンだ。 ジーン・アーサーが、素敵だ。 戦士の化粧をしたインディアンたちの気持ちを静めようと頑張る。 次に、彼女とクーパーはキャンプに連行され、拷問される。 そして、シャイアン族との長い戦いが続く。 馬鹿馬鹿しい筋運びになっているが、 実に愉快で、最初から最後まで興味深い。 ジーン・アーサーは、この時代の最高の女優で、 この映画でも輝きを放っている。 オトーサン、 「すばらしい女優さんだ!」 男勝りのこんな元気なひとが、 もはや地上にいないのが不思議な気がします。 でも、映画史に名を残したのだから、本望でしょう。 ○ジーン・アーサー  父親がプロの写真家だったことから、  小学生の頃から人気デザイナー、  ハワード・チャンドラー・クリスティらのモデルとして活躍、  それが切っ掛けとなってニューヨークの舞台に端役として出演する。  23年にフォックス社のスカウトマンに見出されて、  ジョン・フォード監督の「侠骨カービー」に準主役に抜擢されて  華々しい映画デビューを飾る。  しかし、評判が悪かったために端役に格下げとなって、  ウォーリー・ウォレスやバディ・ルーズベルト主演の低予算西部劇や、  バスター・キートンのコメディ「セブン・チャンス」(25)、  連続活劇「The Masked Menace」(27)などに出演して主に純真な少女役を演じる。  映画がサイレントからトーキーに移行すると、  独特のハスキー・ボイスに魅力を感じずに彼女の起用をためらう製作者や監督も多く、  トーキー時代を生き残れるか危ぶまれたが、  28年の「野球王」では主役を堂々と演じてスターとしての地位を確立する。  翌29年にはパラマウント社に移り、  ウィリアム・パウエルと主演の探偵映画「グリーン家の惨劇」(29)、  「カナリア殺人事件」(29)や、「フーマンチュウ博士の秘密」(29)に出演する。  しかし、自分の演技に満足出来ず、  31年に映画界を離れてニューヨークに戻り「Foreign Affairs」などの舞台に立って  演技を磨き直す。  32年には後にアーサー主演の「The Devil and Miss Jones」(41)などを  プロデュースする製作者のフランク・ロスと再婚。  34年にはハリウッドに戻ってコロムビア社と契約を交わすが、  ジャック・ホルト主演のアクション映画などで  刺身のツマのような役柄ばかり与えられる。  しかし、「The Whole Town’s Talking」(35)での  独立志向のキャリア・ウーマンぶりが好評を博し、  36年にはフランク・キャプラ監督に見出されて「オペラハット」に出演、  キャプラの名演出の下でゲーリー・クーパーに取材を試みるタフな女性記者を好演して  スターの座に返り咲き、ハスキー・ボイスが魅力のキャリア・ウーマン役は  彼女のトレード・マークとなる。  セシル・B・デミル監督のウェスタン「平原児」(36)でもクーパーと共演、  カラミティ・ジェーンを持ち前の男勝りの魅力で熱演、  ミッチェル・ライゼン監督のスクリューボール・コメディ「街は春風」(37)では  再びキャリア・ウーマンをコミカルに演じ、  メロドラマ「歴史は夜作られる」(37)ではシャルル・ボワイエの相手役を務める。  「我が家の楽園」(38)と「スミス都へ行く」(39) では、  再びキャプラ監督と組んで男勝りの気の強い女性を好演、  43年の「西部を駆ける恋」では唯一のアカデミー主演女優賞ノミネートを果たす。  作り物の映画スターになることを嫌い、本物の女優として成功することを望み、  44年にコロムビアとの契約が切れると映画界を離れて舞台に活動の場を移し、  46年には舞台「ボーン・イエスタディ」の主役に抜擢されるが、  役が気に入らずに試験公演中に降板、  代わってジュディ・ホリディが抜擢され、彼女の当り役となる。  ビリー・ワイルダー監督の「外国の事件」(48)で女性議員を演じた後、  50年にはブロードウェイの舞台ミュージカル「ピーター・パン」で  タイトル・ロールを演じて大きな成功を収める。  53年の「シェーン」でスクリーン復帰を果たし、  円熟した女の魅力を発散して開拓者の妻を好演するが、  これが最後の映画出演作となる。  60年代に入ると時折舞台に出演し、66年にはテレビ界に進出、  コメディ・ドラマ「ジーン・アーサー・ショー」で弁護士を演じるが、  視聴率が伸びずに11週間で打ち切られる。  ジェローム・ローレンスとバート・E・リーは  舞台「十月の第一月曜日」の女性最高裁判事役をアーサーにオファーするが、  彼女はリハーサル途中で舞台を降りてしまう。  数年間ヴァッサー大学とノース・カロライナ芸術大学で学生達にドラマを教え、  映画復帰の企画もいくつかあったが実現することなく、  隠遁生活の末に心臓発作でこの世を去る。 出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/j-arthur.html


折れた矢

オトーサン、 「西部劇か。 ジェームス・スチュワートなら間違いないだろう」 「スミス都に行く」で映画史に名を残す名優です。 原題:Broken Arrow (1950) 監督:Delmer Daves 原作:Elliott Arnold 脚本:Albert Maltz /Michael Blankfort Genre: Drama / Western 上映時間:93分 あらすじ: 1870年までの10年間、 移住者たちとアパッチ族の間に残忍な戦争が続いていた。 元兵士のトムは、アパッチの少年の命を救い、 インディアンだって同じ人間じゃないかと思いはじめる。 まもなく、彼は、自分が外交官になることにする。 大方の予想に反して、コチーズ酋長のもとへの単独行は、 白人とインディアンの間に対話の道を開くことになった。 折りよく大統領が平和締結のためにハワード将軍を派遣してきた。 だが、トムがいかに強運の持ち主であっても、 双方の側の不信と憎悪は消えるものではなく、 悲劇的な結末を招くことになった... 出演者: James Stewart .... Tom Jeffords(トム・ジェファド) Jeff Chandler .... Cochise(コチーズ) Debra Paget .... Sonseeahray(ソンシアレイ) オトーサン、 「スチュワートは、西部劇も似合うなぁ」 酋長コチーズ役のジェフ・チャンドラーも、 人間味のあるリーダーを見事に演じています。 JAMES STEWART ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」でアカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」「海の若人」 1938年「我が家の楽園」「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」アカデミー主演男優賞 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) JEFF CHANDLER  ジェフ・チャンドラー 誕生日 1918/12/15-1961/6/17 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 出演作 1948年「我が輩は新入生」 1950年「折れた矢」「西部の二国旗」 1951年「南海の劫火」 1953年「戦いの矢」 1954年「アパッチの怒り」「異教徒の旗印」 1955年「暴力には暴力だ」 1956年「全艦発進せよ」「白人部隊撃滅」 1957年「女ひとり」「地獄の拍車」 1958年「世界を駈ける恋」「バスク決死隊」 1959年「赤い砂塵」「地獄へ秒読み」 1960年「掠奪者」 1961年「青春の旅情」 1962年「陽動作戦」 その他の出演者: Basil Ruysdael .... Gen. Oliver 'The Christian General' Howard Will Geer .... Ben Slade, Rancher Joyce Mackenzie .... Terry, Scatfly Proprietress Arthur Hunnicutt .... Milt Duffield, Mail Superintendent User Rating: 7.3/10 (975 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞:ジェフ・チャンドラー ・脚色賞 ・撮影賞(カラー) User Comment: bkoganbingさん Buffalo, New York 2005年11月3日 平和をもたらす者に幸いあれ 「折れた矢」は、ジェームス・スチュワートの 西部劇復帰のはじまりである。 最初の西部劇出演は、”Destry Rides Again”(1939)。 次の作品まで10年以上待つことになる。 その後は、定期的に出演している。 「折れた矢」は、最初につくられたが、 上映までに数年かかったので、 「ウィンチェスター銃’73」が、公式の復帰作品になった。 だが、両作品とも、彼のキャリアに名を残すものとなった。 (以下略、あらすじ紹介) 「折れた矢」は、 ジェームス・スチュワートにとって意味ある作品だが、 コチーズ酋長を演じたジェフ・チャンドラーにとっては、 さらに大きな意味のあるものとなった。 コチーズは、彼の60歳後半の役だったが、 その灰色の髪が酋長像を確かなものにした。 この役で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。 トムもコチーズも、善意の人であり、 誠実な平和こそが最後の答えであることを知っていた。 勿論、2人は、他の人種との和平を受け入れない人々と 論争しなければならなかった。 「折れた矢」の物語後半は、和平を破るひとびとを描いている。 Delmar Daves監督は、西部劇のすぐれた監督で、 アメリカ政府を描いた映画も撮っている。 その映画では、別のインディアンの種族と和平を結ぶ。 この映画、そのほかの配役もいい。 名前をあげるとするなら、 インディアン嫌いの牧場主を演じたWill Geer、 ソンセアリイ役のDebra Paget、 ハワード将軍役のBasil Ruysdaelだろう。 脚本を書いたのは、アルバート・マルツ。 ハリウッド・テンのひとりである。 彼がこの作品で中傷されたのは、何たる皮肉だろう。 人種間の平和が、破壊活動とみなされたのだろう。 「折れた矢」は、 インディアンが血に飢えた野蛮人ではないとした 最初の映画だった。 この後、他の映画が同じことを言いはじめたというのは、 正確ではない。 しかし、この映画メッセージは永遠に残る。 もし、私が間違っているというなら、 聖書に誓って証言してほしい。 オオーサン、 「そうか、脚本家のアルバート・マルツは、 ハリウッドテンのひとりだったのか。 アメリカ人vsソ連人を描いたと曲解されたんだ」 ○ハリウッド・テン 第2次世界大戦終了後、ソ連との冷戦がはじまり、 アメリカにとって共産主義は敵と見なされて行った。 映画産業界で働く人物も、非米活動調査委員会によって呼び出された。 アメリカ共産党の党員と疑われるもの、認めるものもいた。 なかでも、召喚状が発せられた10人は、 アメリカ憲法修正第一条で保障された基本的人権を元に 証言したり、召喚されることを拒んだ。 ハリウッド・テンと呼ばれるこれら10人は、 1948年に議会侮辱罪で有罪判決を受け、 最高裁に上訴したものの成功せず、 1950年に6ヶ月か1年の実刑を受けた。 長い間映画業界で働けなくなって、 偽名や友人の名前を使って仕事をするものもいた。 ・アルヴァ・ベッシー (脚本家) ・ハーバート・ビーバーマン (映画監督・脚本家) ・レスター・コール (脚本家) ・エドワード・ドミトリク (映画監督) ・リング・ラードナー・Jr (ジャーナリスト・脚本家) ・ジョン・ハワード・ローソン (作家・脚本家) ・アルバート・マルツ (作家・脚本家) ・サミュエル・オーニッツ (脚本家) ・エイドリアン・スコット (脚本家・プロデューサー) ・ダルトン・トランボ (脚本家、映画監督) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


スネーク・フライト

オトーサン、 「B級映画だな」 最初まるで馬鹿にしていましたが、 評判がいいので、見に行きました。 「サミュエル・ジャクソンが出ているから、 そうひどい映画じゃないだろう」 原題:Snakes on a Plane (2006) 監督:David R. Ellis 脚本:John Heffernan /Sebastian Gutierrez Genre: Action / Horror / Thriller Rated R for language, a scene of sexuality and drug use,       and intense sequences of terror and violence. 上映時間:105分 あらすじ: ショーンは、殺人を目撃する。 ハワイからロスまで飛ぶことになる。 有名なギャング、キムの犯罪の証言をするためだ。 だが、キムは、暗殺者を雇っていた。 航空機が高度1万メートルに達したとき、 毒蛇を木箱から解放したのだ。 この非常事態に対処し、証人のショーンを保護し、 ロス空港に乗客を無事着陸させるよう奮闘する。 出演者: Samuel L. Jackson .... Neville Flynn(ネヴィル) Julianna Margulies .... Claire Miller(クレア) Nathan Phillips .... Sean Jones(ショーン) オトーサン、 「うーん、お見事!」 平凡なB級映画が、見事なB級映画に変わりました。 流石、サミュエル・ジャクソン! これが最後のフライトのスッチー役、 ジュリアナ・マルグリースは、破綻をみせぬ演技でした。 SAMUEL L.JACKSON  サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ワシントンD.C. テネシー州チャタヌーガで育つ。 学校ではオーケストラ部に所属し、金管楽器担当。 ジョージア州アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 在学中の72年映画デビュー。 91年「ジャングル・フィーバー」のドラッグ中毒者の役で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役で アカデミー賞ほかゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされる。 97年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」      「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」      「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」      「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」      「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」      「ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動」(TM) 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆      「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇      「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆      「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆      「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇      「ケミカル51」◇「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」◇「閉ざされた森」◆ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」「ツイステッド」◇      「Mr.インクレディブル」(声)」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◆「コーチ・カーター」◇ 2006年「スネーク・フライト」◇ JULIANNA MARGULIES  ジュリアナ・マルグリース 誕生日 1967/6/8 出身 米ニューヨーク州スプリングス・バレー テレビでは「ER/緊急救命室」の看護婦キャロル役。 映画は「アウト・フォー・ジャスティス」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1991年「アウトフォー・ジャスティス」 1997年「フェイク・ディール/偽札」◇「PARADISE ROAD」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◆「しあわせ色のルビー」 2000年「ダイナソー」(声) 2002年「ゴーストシップ」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2006年「スネーク・フライト」◇ その他の出演者: Rachel Blanchard .... Mercedes Harbont Flex Alexander .... Three G's/Clarence Dewey Kenan Thompson .... Troy McDaniel Keith Dallas .... Big Leroy DuBois Lin Shaye .... Grace Bresson Bruce James .... Ken Cosette Sunny Mabrey .... Tiffany Engelhard Casey Dubois .... Curtis Brown Daniel Hogarth .... Tommy Brown Gerard Plunkett .... Paul Oswald Terry Chen .... Chen Leong Elsa Pataky .... Maria User Rating: 7.4/10 (25,687 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 これだけ楽しませてくれる映画は貴重です。 User Comments: Sgt_Fluffyさん United States 2006年8月17日 安手で素敵なB級夏休み映画 何ということだ。 まだ、すこし興奮している。 「スネーク・フライト」の試写会から戻ってきたところだ。 このコメントの出だしは、こう書くつもりだった。 これは、真面目な映画じゃない。 素敵な劇的な映画を期待して見に行くと、がっかりするぞ。 だが、 もしサミュエル・L・ジャクソンが ヘビども (航空機の中の)を蹴りだすのを見たいなら、 これは、まさに、そんなあなた向きの映画だ。 実に安手のB級夏休み映画で、ダンプカーで運ばれる代物。 真面目な映画ではない。 (タイトルをみれば分かる) 正直なところ、見ている間中、楽しめる映画だ。 だから、行って、座って、楽しんで、ヘビ (航空機のなかの)をみるべし。 このワルガキ映画には、どうでもいいような薄ッペラの悪漢が出てくる。 殺人を目撃したショーンは、証人保護プログラムの下、 FBIの、われらがジャクソン演じるネヴィンに連行される。 ショーンは、ハワイからロスまで証言するために飛行する、とか何とか。 そんなこと、どうでもいいだろう? そう誰も知ったことじゃない。 われらが悪漢キムは、無用だ。 彼はたった2分映画に登場するだけ。 彼は悪漢ではない、 ヘビどもが悪漢なのだ!!!!! ドンパチは、航空機に乗ってからスタートする。 みんな何が起きるか知っている。 だから、そのシーンまで時間を空費してはならない。 やがて、へびどもが機中解放される。 乗客たちは、陽気に噛まれ、苦しそうにしてみせる。 サミュエル・L・ジャクソンは事態をコントロールし、 ヘビどもをやっつけなければならない。 彼しかできないのだ。 かれは、ヘビどもを徹底的に陽気にやっつける。 (内容は言わないでおこう、見れば分かる) 登場人物のほとんどは、ステレオタイプで、 いくつかの演技は、硬い。 登場人物のほとんどは、ありきたりで、アホだ。 直面すれば、そうするだろうということをやる。 だが、そんなこと、どうでもいいのだ。 それは重要ではない! 重要なのは、事実、ヘビどもが...機内にいるということだ! 安手のB級映画であることには誰も反対しないだろう。 機内のヘビどもを見たいから、見に行く。 この映画は、ジャクソン映画への賛辞でもある。 シーンは、まさにそういう風に仕立てられている。 ジャクソンが爬虫類と一緒という映画を想像してみろ。 特殊効果はかなりいい。 CGのヘビかほんとうのヘビかは分かりにくい。 だが、そんなことはどうでもいいのだ。 それで映画を見にいくわけではない。 ヘビどもでキャーキャー叫ぶ乗客のものとすれば、 アクションは、まあまあいい。 これはいいスリラーである。 絶えず動き、テンポが遅くなることはない。 映画上映中、緊張が高いレベルで持続する。 それが面白い。 安手の映画を期待しているから面白いのだ。 そうなのだ。 私は笑い続けていた。 ヘビども (機内の)がひとを殺しているときも。 それが笑えるのだ。 それがいいのだ。 これ以上言うべきことが思いつかない。 機会があったら、上映第一週に見るべきだ。 満員で、みんな、良い下らぬポップコ−ン映画をみたがっている。 あなたも大笑いする。 私の映画館も同様で、 真面目に言うが、こんなに愉快な映画を見たことはない。 どういう映画なのか分かったうえで、見に行ってほしい。 まさに思った通りなのを確かめてほしい。 すばらしい時間を過ごせるだろう。 何もない。 ただ、2時間楽しめばいいのだ。 この映画、映画評論家は好かないだろう。 スタジオもよく知っているから、試写会もやらないだろう。 あるとき、こんなことも考えた。 映画はその題名だけでひとをひきつけることはできるだろうか。 誰もが、何を見にいくか、「悪いがいい映画」であることを知っている。 その通りなのだ。 スタジオを賞めてやりたい。 インターネットで、散々けなされた後で、 再撮影に踏み切ったのだから、大したものだ。 わたしのコメントを最初に採用してくれたIMDbにも感謝。 わが劇場のひとはみんな喝采していた。 「スネーク・フライト」が公開された。 いい夏休み映画だ。 ヘビがたくさん。 航空機に。 10点満点で8点。 オトーサン、 「やー、馬鹿馬鹿しいが、楽しめた」 まあ、だまされたと思って見に行ってください。 なお、最後まで席を立たないように。


トリスタンとイゾルデ

オトーサン、 「中世のお話しか。たまにはいいかも」 マルク王の妃となったイゾルデと、 彼女と結ばれた騎士トリスタンの悲恋の物語。 ロミオとジュリエットの元ネタだそうです。 原題:Tristan + Isolde (2006) 監督:Kevin Reynolds 脚本:Dean Georgaris Genre: Action / Adventure / Drama / Romance Rated PG-13 for intense battle sequences and some sexuality. Country: Germany / Czech Republic / UK / USA Language: English 上映時間:125分 あらすじ: 分裂し、アイルランド支配下だった英国。 祖国を統一し、独立を果たそうとするマルク王とその甥トリスタン。 だが、トリスタンは捕らえられ、重傷を負い、小舟で海に流される。 流れついた彼の命を救ったのは、アイルランド王女、イゾルデだった。 介抱するなかで、2人の間には恋が芽生えていた。 だが、政略結婚により、イゾルデはマルク王の妻になってしまう... 出演者: James Franco .... Tristan(トリスタン) Sophia Myles .... Isolde(イゾルデ) Rufus Sewell .... Marke(マルク王) オトーサン、 「若い2人がいいねぇ」 トリスタン役のジェームズ・フランコ、 こんなにうまい演技ができるとは思っていませんでした。 新人女優のソフィア・マイルズ、誰かさんよりも上手です。 監督の手腕や素敵な脚本のおかげでしょう。 JAMES FRANCO  ジェームズ・フランコ 誕生日 1978/4/19 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1999年「25年目のキス」 2000年「学園天国」 2002年「スパイダーマン」「容疑者」      「デュース・ワイルド」「ソニー」 2003年「バレエ・カンパニー」 2004年「スパイダーマン2」 2005年「トリスタンとイゾルデ」◇ その他の出演者: David O'Hara .... Donnchadh Mark Strong .... Wictred Henry Cavill .... Melot Bronagh Gallagher .... Bragnae Ronan Vibert .... Bodkin Lucy Russell .... Edyth JB Blanc .... Leon Graham Mullins .... Morholt Leo Gregory .... Simon Dexter Fletcher .... Orick Richard Dillane .... Aragon Hans Martin Stier .... Kurseval User Rating: 7.1/10 (6,202 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: SmileysWorldさん United States 2006年1月23日 すばらしいパンチ満載のラブストーリー いくつものラブストーリーがある。 そして、すばらしいパンチ満載のラブストーリーもある。 「トリスタンとイゾルデ」は、まさに後者に分類される。 私は、正直、ロマンス映画フアンではない。 そんなものが楽しめるとは思っていなかった。 だが、うれしい驚きが待っていた。 この映画がパワーをもっていることは認めざるをえない。 2つの恋物語を1つにまとめている。 英国の騎士は、敵国からやってきた女性との恋と 生涯を通じて面倒をみてくれた男の情愛との間で引き裂かれる。 問題は、その2つの愛が相反することだった。 女性には選択の余地はない。 ストーリーは、巧みに語られている。 美しくできている。 現在上映中だが、充分入場料に値する。 言うまでもないが、将来のレンタルもおトクだろう。 オトーサン、 「監督の経歴をみてみよう」 まだ若いので、将来が楽しみです。 KEVIN REYNOLDS  ケビン・レイノルズ 誕生日 1949/1/17 出身 米テキサス州ワコー 監督作 1985年「ファンダンゴ」 1991年「ロビン・フッド」 1994年「モアイの謎」 1995年「ウォーターワールド」 1998年「187」 2002年「モンテ・クリスト伯」 次に、IMDbから。 子供の頃は、典型的な空軍小僧だった。 2人の兄と姉がいた。 ケビン・レイノルズテキサスのベイラー大学を卒業し、 1970年代初期に法律学士となった。. 父親は心理学の教授で、副学長だった。 後に学長になった。 ロースクールを終えたレイノルズは、 数年間、オースティンで法律を学んだ。 だが、映画好きが嵩じて、法律家になるのを断念し、 荷物をすべてクルマに放り込み、ロサンゼルスへ走った。 USC映画学校に入学し、学生映画を撮影した。 これが後年「ファンダンゴ」になる。 未来の俳優兼監督であるケビン・コスナーとも仲良くなった。 スティーブン・スピルバーグがたまたま通りかかって、 上映中のレイノルズの学生映画をみて、 レイノルズに長編映画を撮る機会を与えてくれた。 それが、ややカルト的なロードコメディ「ファンダンゴ」 大学時代のレイノルズ自身や親友たちの実話を素材にしたものだった。


サンキュー・スモーキング

オトーサン、 「見たくないなぁ」 喫煙には反対のほうですから、 こんな不届きな題名の映画をわざわざお金を払ってみる。 そんな馬鹿なと思っていたのですが... 原題:Thank You for Smoking (2005) 監督・脚本:Jason Reitman 原作:Christopher Buckley Genre: Comedy Rated R for language and some sexual content. 上映時間:92分 あらすじ: 煙草産業のロビイストのニックは、 一見すると不可能な仕事を受け持っている。 健康被害が誰の目にも無視できない時期だというのに 喫煙のPRをやるのだ。 だが、ニックは、仕事を楽しんでいる。 議論し、へ理屈で相手をやっつけるのだ。 顧客をうるわしい慈善家や被害者に仕立てあげるのだ。 ニックの息子のジョーイは、パパの哲学を理解し、尊敬している。 そんなこともあって、ニックは、倫理観の欠如を自覚しながらも、 いっそう仕事に打ち込むのだった。 新人美人記者がニックとの性交渉の間に裏情報を聞き出し、 それを暴露したために、彼の世界は、崩壊寸前になる。 だが、ニックの鞄のなかには、もう1本の煙草があるのだ。 出演者: Aaron Eckhart .... Nick Naylor(ニック) Katie Holmes .... Heather Holloway(ヘザー) Cameron Bright .... Joey Naylor(ジョーイ) オトーサン、 「アーロン・エッカート、独演!」 子役が可愛くないというのも、乙な趣向です。 名前が思い出せませんが、有名な俳優さんの息子かと思いました。 AARON ECKHART  アーロン・エッカート 誕生日 1968/3/12 出身 米カリフォルニア州 高校卒業後の3年間、ハワイでのサーフィンとフランスのスキーを楽しむ。 ブリガムヤング大学で演劇と映画を学ぶ。 そこでニール・ラビューと知り合い、 彼の脚本・監督の舞台劇にいくつか出演する。 「エリン・ブロコヴィッチ」でジュリア・ロバーツの恋人ジョージ役。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「モリー」「僕らのセックス、隣の愛人」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆ 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」◇「ベティ・サイズモア」◆ 2001年「プレッジ」◆ 2002年「抱擁」◆ 2003年「ザ・コア」◇「ペイチェック 消された記憶」◆「ミッシング」◆ 2004年「サスペクト・ゼロ」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」「ブラック・ダリア」◇ その他の出演者: Maria Bello .... Polly Bailey Sam Elliott .... Lorne Lutch Adam Brody .... Jack David Koechner .... Bobby Jay Bliss Rob Lowe .... Jeff Megall William H. Macy .... Senator Ortolan K. Finistirre J.K. Simmons .... Budd 'BR' Rohrabacher Robert Duvall .... Doak 'The Captain' Boykin Kim Dickens .... Jill Naylor Connie Ray .... Pearl Todd Louiso .... Ron Goode Marianne Muellerleile .... Teacher User Rating: 8.0/10 (11,927 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ!」 User Comments: Pax Whitmoreさん United States 2006年3月25日 ありがとう、いい風刺だ! まず、安手な題名が残念だ。 耐えられなかった。 第二に、この映画は、大胆ないい風刺だ。 "Election"以来の名作だ。 アーロン・エッカートは煙草産業のロビイスト役。 その機知に富んだカリスマ的な演技で、画面を独り占めしている。 映画は、主として彼の職業をとりあげている。 ニュースをひとひねりし、映画で喫煙をPRするアイディアを出し、 召喚状を避け、記者との情事を楽しみ、息子との時間を大事にし、 アルコール産業や銃器産業のロビイストと定期的にランチをし、 技を競いあう。 演技は、全面的にすばらしい。 使命観に燃える上院議員からハリウッドの敏腕エージェントまで。 後者は、着物姿でオフィスを動きまわっている。 Adam Brodyは、やけに元気なアシスタントだが、 その仲間内の冗談は、劇場で最も笑いを誘っていた。 だが、最も賞賛されるべきは、 この映画が初監督だったJason Reitmanfだろう。 Christopher Buckleyの小説をもとに、 Reitmanは、しゃれた実に賢い脚本をつくりあげた。 登場人物が活きているうえに信じられないほど愉快だ。 スタイルもまた完璧だ。 きびきびしていて、心温まるもので、タイミングもいい。 ただ、サム・エリオットが出てくるサブ・プロットは、よくない。 悲しくて、おかしくないのだ。 全体に、ペースが早く、笑い続けることができる。 Reitmanは、また考えられないことをやってのけた。 極限まで暗くおかしい風刺をつくりあげたのだ。 多くのコメディは、むやみにセンチメンタルになりがちだが、 この映画は、無用な感情の繰り返しを廃し、 うれしいことに、喫煙の危険を告発したり、 政治的プロセスの欠点を告発したりしてはいない。 アーロン・エッカートの無傷の演技と、 Reitmanの素晴らしい脚本があいまって、 常ならざる知的なコメディができあがった。 もう少し砂糖とクリームを加えた映画、 "Fun with Dick and Jane"も、楽しめる映画だろう。 オトーサン、 「全面禁煙にしろ!」 この映画をみて、ますますその思いが強くなりました。 煙草のパッケージに、ドクロ・マークをつけるべきでしょう。 ○禁煙運動の始まり  英国はヨーロッパで最も早く喫煙が流行した国である。  80年前から急激に肺がんの死亡率が高まったため、  オックスフォード大学のドール博士は4万人の医師にアンケートを送り、  10年の追跡調査をした。  その結果、肺がん発生は、1日に35本吸う人は全く吸わない人の45倍の罹患率であり、  男性の95%は喫煙が原因であると報告した。  喫煙関連疾患が全死亡に占める割合がピークの34%にも達したのは  25年前であるという。  その後テレビでの広告禁止や禁煙運動で喫煙率は20%台に減少した。  1963年はアメリカ医師会が先頭に立ってタバコ追放に踏み出した年。  米国もタバコ対策を柱にしたがん対策が効を奏し、  全がんの死亡率が10年前から減少し始めている。  (日医ニュース:平成10年7月5日)  日本では、1966年から、平山雄医学博士の26.5万人を対象にした  17年間にわたるコホート調査が開始された。  その結果が出た昭和50年代後半からタバコの害が広く知られるようになった。  しかし、わが国は財務省管轄のたばこ産業の健全育成を図る  「たばこ事業法」がネックとなり今もって高い喫煙率にあり  今後も肺がんは増え続ける。  出典:http://www.geocities.jp/uen2003ehime/page012.html 


二人でお茶を

オトーサン、 「Tea for Two!」 海外旅行先のレストランで、 ”Tea for Two”と言うと、かなり受けます。 原題:Tea for Two (1950) 監督:David Butler 脚本:Harry Clork / William Jacobs 戯曲:Otto A. Harbach/ Frank Mandel/ Emil Nyitray Genre: Comedy / Musical / Romance 上映時間:98分 あらすじ: これは戯曲"ノー、ノー、ナネット"の映画化。 金持ちの女相続人ナネットが叔父と$25,000の賭けをする。 「ノー」と48時間言わないと、賭けに勝てる。 勝つと、ブロードウェイのショウに主演できるし、 恋人の歌手ジミーに成功の機会を与えることもできる。 だが問題があった。 株式市場の暴落で、叔父が文なしになっていることを 彼女が知らないことだった。 出演者: Doris Day .... Nanette Carter(ナネット) Gordon MacRae .... Jimmy Smith(ジミー) Billy De Wolfe .... Larry Blair(ラリー) オトーサン、 「ドリス・デイの歌声がすばらしい!」 劇団リーダーのラリーが愉快でした。 DORIS DAY  ドリス・デイ 誕生日 1924/4/3 出身 米オハイオ州シンシナティ ハスキーボイスとそばかす顔を売りにした女優。 音楽教師の父を持ち、高校時代からナイトクラブやラジオに出演し、 歌手としての才能を発揮。 「センチメンタル・ジャーニー」でトップ歌手に。 48年に「洋上のロマンス」で映画デビュー。 「知りすぎていた男」では主演と同時に 主題歌「ケ・セラ・セラ」をヒットさせる。 「夜を楽しく」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 ×↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1948年「洋上のロマンス」 1950年「情熱の狂想曲」「二人でお茶を」 1953年「カラミティ・ジェーン」 1955年「情欲の悪魔」 1956年「知りすぎていた男」「影なき恐怖」 1957年「パジャマ・ゲーム」 1958年「先生のお気に入り」「愛のトンネル」 1959年「夜を楽しく」 1960年「ママは腕まくり」「誰かが狙っている」 1961年「恋人よ帰れ」 1962年「ミンクの手ざわり」「ジャンボ」 1963年「スリルのすべて」「女房は生きていた」 1964年「花は飾らないで」 1965年「ただいま熱愛中」 1966年「マーメイド作戦」 1967年「おしゃれスパイ/危機連発」 1968年「ニューヨークの大停電」 その他の出演者: Gene Nelson .... Tammy Trainor Eve Arden .... Pauline Hastings S.Z. Sakall .... J. Maxwell Bloomhaus Bill Goodwin .... William 'Moe' Early Patrice Wymore .... Beatrice Darcy Virginia Gibson .... Mabel Wiley User Rating: 6.4/10 (257 votes) オトーサン、 「そんなにいいかなぁ?」 凡庸なミュージカルですが、ドリス・デイが魅力です。 User Comments: William David Simmonsさん Newport, RI 1998年10月25日 見ごたえがある! ドリス・デイ が最高! 楽しませてもらった。 ドリス、あなたが好きだ... ぜひ知ってほしい。 何度も私の心を高揚させてくれたことを。 色彩はこの世のものとは思えない。 明るく陽気な映画だ。 オトーサン、 「この歌、ドリス・デイが歌うからいいんだ」 最後のフレーズ、政府の少子化対策のPRに使えそうです。 歌詞を対訳つきでご紹介しましょう。 ○Tea For Two(二人でお茶を)    I'm discontented with homes that I've rented  So I have invented my own.  Darling, this place is lovely oasis  Where life's weary taste is unknown  Far from the crowded city  Where flowers pretty caress the stream  Cozy to hide in, to live side by side in,  Don't let it apart in my dream-  僕は借家に満足できなくなった  そこで、自分の家がこんなだったらということを考えてみたんだ  そこは恋人たちがゆっくり休む神聖なところで  大変な毎日の生活の忙しさなど知らないところさ  都会の騒々しさから離れたところ  きれいな花が小川のふちでなびいている  隠れるには最適、二人で住むのにはもってこいのところさ  さあ、夢の中で早く実現しよう    Picture you upon my knee  Just tea for two  And two for tea  Just me for you  And you for me alone 君が僕のひざの上に乗っているところを想像してごらん  そして二人っきりでお茶を飲むんだ 僕には君が、君には僕がいるだけで誰もいないんだ Nobody near us to see us or hear us Mm, mm, mm,  No friends or relations Mm, mm, mm,  On weekend vacations Mm, mm, mm.  We won't have it known, dear,  That we own a telephone, dear...   誰も僕達のことを見たり聞いたりしないし 週末に休みで来る友達も親戚もいないんだ 電話があることは誰にも知らせない   Day will break and I'll wake  And start to bake a sugar cake  For you to take for all the boys to see 夜が明けて君は目をさまし シュガー・ケーキを焼き始める 僕はそれを持っていってみんなに見せびらかすんだ  We'll raise a family  A boy for you  And a girl for me  Can't you see how happy we would be... そこで、家庭を育て上げよう 君には男の子、僕には女の子 ねえ、僕らがどれほど幸せになるかわかるだろう? (作詞:アーヴィング・シーザー   作曲:ヴィンセント・ユーマンス)


バリ島珍道中

オトーサン、 「ビング・クロスビーは、演技がうまかったな」 フランク・シナトラと同じくアカデミー賞俳優です。 これは、評判の珍道中シリーズの1本。 原題:Road to Bali (1952) 監督:Hal Walker 原作:Harry Tugend 脚本:Frank Butler /Hal Kanter/William Morrow Genre: Comedy / Musical 上映時間:91分 あらすじ: 2人の歌手/ダンサー、ジョージとハロルド。 殺到する結婚の申し込みを避けるために、 大いそぎれメルボルンを出なければならなくなる。 潜水夫の仕事を契約し、牧歌的な島に行き、 ララー姫の愛を得ようと競うことになる。 危険な潜水で王女の宝石箱を得るが、 その結果、いかがわしい地元民に狙われることになる。 出演者: Bing Crosby .... George Cochran(ジョージ) Bob Hope .... Harold Gridley(ハロルド) Dorothy Lamour .... Princess Lala(ララー姫) オトーサン、 「いいコンビだな」 ビング・クロスビー、 喜劇王ボブ・ホープに負けていません。 BING CROSBY  ビング・クロスビー 誕生日 1903/5/2-1977/10/14 出身 米ワシントン州 カレッジ時代から小さな楽団のボーカリスト兼ドラマーとして活躍。 コンザガ大学で学ぶ。 新聞配達、トラック運転手など職を転々とした後、 26年パール・ホワイトマン楽団の歌手となりラジオ出演。 30年、楽団の一員として「キング・オブ・ジャズ」で映画デビュー。 ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアと組んで 「珍道中」シリーズでヒットを飛ばす。 44年「我が道を往く」のオマリー神父役でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1930年「キング・オブ・ジャズ」「月世界征服」 1931年「ラヂオは笑ふ」 1933年「響け応援歌」「唄へ!踊れ!」「虹の都へ」 1934年「恋と胃袋」「彼女は僕を愛さない」「我が胸は高鳴る」 1935年「ミシシッピー」「今宵二人で」「一九三六年の大放送」 1936年「海は桃色」「愉快なリズム」「黄金の雨」 1937年「ワイキキの結婚」 1938年「恋のカーニバル」 1939年「唄の星空」 1940年「シンガポール珍道中」 1941年「アフリカ珍道中」「ブルースの誕生」 1942年「スイング・ホテル」 1943年「モロッコへの路」 1944年「我が道を往く」「姫君と海賊」▲ 1945年「聖メリーの鐘」「ハリウッド宝船」 1946年「アラスカ珍道中」「ブルー・スカイ」 1947年「楽し我が道」「ハリウッド・アルバム」      「腰抜け私立探偵」▲「南米珍道中」 1948年「皇帝円舞曲」 1949年「夢の宮廷」「歌う捕物帖」「恋は青空の下」 1951年「花嫁来たる」「地球最大のショウ」▲ 1952年「腰抜け二挺拳銃の息子」▲「パリ島珍道中」 1953年「底抜けびっくり仰天」▲「失われた少年」 1954年「ホワイト・クリスマス」 1955年「喝采」 1956年「夜も夜もすがら」「上流社会」 1959年「ひとこと言って」「底抜け列車強盗」▲ 1960年「恋をしましょう」「ペペ」 1962年「ミサイル珍道中」 1964年「七人の愚連隊」 1966年「駅馬車」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 BOB HOPE  ボブ・ホープ 誕生日 1903/5/29-2003/7/27 出身 英ロンドン・エルサム 4才の時にアメリカへ渡り、クリーブランドで育つ。 10才の時にチャップリンの扮装コンテストで入賞したのがきっかけで ボードビルの道へ進む。 ミュージカル・ショーの下積みを経て、ラジオ・スターに。 37年「百万弗大放送」から映画は本格的デビュー。 40年代の「腰抜け」シリーズでヒットを飛ばした。 40,44,52,59,65年にアカデミー特別賞受賞。 65年以降はアカデミー賞の授賞式の司会を何度も務めた。 出演作 1937年「百万弗大放送」 1940年「シンガポール珍道中」 1941年「アフリカ珍道中」 1942年「モロッコへの道」 1943年「腰抜けスパイ騒動」「腰抜けと原爆娘」 1944年「姫君と海賊」 1945年「アラスカ珍道中」「ハリウッド宝船」 1946年「吾輩は名剣士」 1947年「腰抜け私立探偵」「ハリウッド・アルバム」 1948年「南米珍道中」「腰抜け二挺拳銃」 1949年「腰抜け顔役」「腰抜け大捕物」 1950年「腰抜け千両役者」 1951年「腰抜けペテン師」「腰抜けモロッコ騒動」 1952年「地上最大のショウ」「腰抜け二挺拳銃の息子」      「バリ島珍道中」 1953年「腰抜けMP」「底抜けびっくり仰天」 1954年「豪傑カサノヴァ」 1955年「エディ・フォイ物語」 1956年「すてきな気持」「ロマンス・ライン」 1957年「ボー・ジェームス」 1958年「パリの休日」「五つの銅貨」 1959年「腰抜け列車強盗」 1960年「よろめき珍道中」 1963年「腰抜けアフリカ博士」 1965年「テスト・ハネムーン」 1966年「オスカー」「おフロの女王様」 1967年「一家8人逃亡す」 1976年「イッツ・ショータイム」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」 1985年「スパイ・ライク・アス」 DOROTHY LAMOUR  ドロシー・ラムーア 誕生日 1914/12/10-1996/9/22 出身 米ルイジアナ州ニューオリンズ コンテストで選ばれたのを機に、シカゴへ行き、 35年オーディションを受け、ハービー・ケイ楽団の歌手に。 ラジオショーに出演後、スカウトされ、 36年「ジャングルの女王」で映画デビュー。 一時停滞期が続くが、40年からのパラマウント映画の 「珍道中」シリーズがヒット、 彼女をスターに押し上げた。 60年代後半からは服飾評論家としても活躍していた。 出演作 1936年「ジャングルの女王」「青春ホテル」 1937年「スイング」「マドリッド最終列車」「たくましき男」      「ハリケーン」 1938年「百万弗大放送」「ジャングルの恋」      「北海の子」「セニョリタ」 1940年「シンガポール珍道中」「颱風」 1941年「アフリカ珍道中」「南海のアロマ」 1942年「モロッコへの道」 1943年「腰抜けスパイ騒動」 1945年「ベニイの勲章」「ハリウッド宝船 1946年「アラスカ珍道中」 1947年「腰抜けてんやわんや」「南米珍道中」 1952年「地上最大のショウ」「パリ珍道中」 1962年「ミサイル珍道中」 1963年「ドノバン珊瑚礁」 1964年「パジャマ・パーティ」 1976年「名犬ウォン・トン・トン」 1987年「クリープショウ2/怨霊」 その他の出演者: Murvyn Vye .... Ken Arok Peter Coe .... Gung Ralph Moody .... Bhoma Da Leon Askin .... Ramayana Michael Ansara .... Guard Herman Cantor .... Priest Sue Casey .... Handmaiden Larry Chance .... Attendant Leslie Charles .... Handmaiden Jack Claus .... Specialty dancer Jean Corbett .... Handmaiden Harry Cording .... Verna's father Bob Crosby .... Himself Roy Gordon .... Eunice's father Bernie Gozier .... Bo Kassar Carolyn Jones .... Eunice Jan Kayne .... Verna Richard Keene .... Conductor Al Kikume .... Warrior Donald Lawton .... Employment agent Bunny Lewbel .... Lala age seven Judith London .... Handmaiden Charles Mauu .... Warrior Patti McKay .... Handmaiden Allan Nixon .... Eunice's brother Betty Onge .... Handmaiden Satini Pualoa .... Warrior Jane Russell .... Cameo appearance Kuka Tuima .... Warrior Douglas Yorke .... Verna's brother User Rating: 6.8/10 (1,255 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments: Lechuguillaさん Dallas, Texas 2005年5月22日 ボブとビングのショウ この心暖まるコメディでは、 ボブ・ホープとビング・クロスビーが 南太平洋で美女と冒険を求めて、大騒ぎする。 筋書きは、言ってみれば...浅薄なもの。 海底に沈んだ宝物を探す深海での潜水もある。 だが、喜劇王と流行歌手の才能に光を当てる、 それが、この映画の狙いなのだ。 実際、2人とも才能がある。 だが、ジョークも歌も、記憶には残らない。 幸い、ドロシー・ラムーアの存在がスパイスとなっている。 舞台は、やらせだが、興味深い。 私にとって、この珍道中映画の価値は、 彼らが映画鑑賞に持ち込んだ観点にある。 そう ... この50年間に、映画がどんなに変わってしまったか、 しかも、良くないほうへ変わったのを気づかせてくれる。 「バリ島珍道中」は今日流行しないだろう ... こんな映画は、漂流するだろう。 だが、ボブとクロスビーのフアンとしては、 この映画は楽しく、無害なものだ。 無邪気で過ぎ去った映画製作の時代を思い起こさせてくれる。 オトーサン、 「面白かったな」 そろそろクリスマスが近づいてきました。 ビング・クロスビーの”ホワイト・クリスマス”、 その甘い歌声が今年も聞こえてくることでしょう。 ○ビング・クロスビー  世界で1億枚を超える大ヒットとなった「ホワイト・クリスマス」  1940年以降、13曲の全米No.1ヒットを持つ。  57本の映画に出演。生涯のレコード売上は4億枚を超える。  死の直前までレコーディングを行い、  晩年には「追憶」や「愛の後悔」もアルバムに残している。  「我が道を往く」で、アカデミー主演男優賞受賞、  「喝采」ではノミネートされている。  元妻は女優のキャスリン・グラント。  ボブ・クロスビー楽団で知られるボブ・クロスビーは弟、  女優のメアリー・クロスビーは娘、  映画「13日の金曜日」に出演したハリー・クロスビーは息子、  俳優のデニース・クロスビーは孫。  代表曲  ・いつの日か君に  ・サイレント・ナイト  ・シエラ・スー  ・オンリー・フォーエヴァー  ・ホワイト・クリスマス  ・アイ・ラヴ・ユー  ・サン・フェルナンド・ヴァレー  ・アイル・ビー・シーイング・ユー  ・星にスイング  ・僕は気ままに  ・イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム  ・今ぞ別れの時  ・トゥルー・ラブ  ・世界一周  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ショウ・ボート

オトーサン、 「ショウ・ボートだ!」 前からみたかった映画です。 時間が過ぎるのが惜しいほど楽しめました。 原題:Show Boat (1951) 監督:George Sidney 戯曲:Oscar Hammerstein II 原作:Edna Ferber 脚本:John Lee Mahin/Jack McGowan/George Wells Genre: Drama / Musical / Romance 上映時間:107年 あらすじ: ジュリーと夫のスティーブは、 無理やりショウ・ボート”Cotton Blossom”号から退去させられる。 (ジュリーが混血なので結婚は不法だったのだ) 代役は、船長の娘マグノリアと賭博師のゲイロードだった。 マグノリアとゲイロードは、恋に落ち、結婚し、船を去り、 シカゴでゲイロードの賭博の儲けで暮らす。 破局の後、ゲイロードは罪の意識に悩み、マグノリアのもとを去る。 だが、彼女が妊娠していたとは知らなかったのだ... 出演者: Ava Gardner .... Julie LaVerne(ジュリー) Kathryn Grayson .... Magnolia Hawks(マグノリア) Howard Keel .... Gaylord Ravenal(ゲイロード) Joe E. Brown .... Cap'n Andy Hawks(船長) オトーサン、 「はじける笑顔、1950年代だ!」 大戦の勝利気分が残るアメリカの1950年代。 こんな笑顔は、もうスクリーンから消えてしまいました。 腹の底から笑えるひと、もういないのでは? 笑っている4人の経歴を紹介しましょう。 AVA GARDNER  エバ・ガードナー 誕生日 1922/12/24-1990/1/25 出身 米ノースカロライナ州グラブトン 1950年代に世界一の美女を エリザベス・テーラーと競っていた人気女優。 18歳の時、姉を訪ねてニューヨークに旅行した際、 姉の夫が彼女の写真をMGMに送ったことから、 スクリーン・テストを経て、MGMと契約。 最初の1年を標準語の練習と演技に費やす。 翌年、ミッキー・ルーニーと結婚したが、18ヶ月で破局。 その後、バンド・リーダーのアーティ・ショーと結婚し、離婚。 続いてフランク・シナトラと結婚するが、離婚。 53年「モガンボ」、54年「裸足の伯爵夫人」で アカデミー賞にノミネートされる。 出演作 1943年「迷へる天使」「デュバリイ婦人は貴婦人」 1944年「百万人の音楽」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」 1946年「殺人者」 1947年「自信売ります」 1948年「ヴィナスの接吻」 1949年「賄賂」「パンドラ」 1951年「ショウ・ボート」 1952年「栄光の星の下に」「キリマンジャロの雪」 1953年「荒原の疾走」「バンド・ワゴン」「モガンボ」 1954年「円卓の騎士」「裸足の伯爵夫人」 1956年「ボワニー分岐点」「八十日間世界一周」 1957年「潮風のいたずら」「陽はまた昇る」 1959年「裸のマヤ」「渚にて」 1960年「夜と昼の間」 1963年「北京の55日」 1964年「五月の七日間」「イグアナの夜」 1966年「天地創造」 1968年「うたかたの恋」 1972年「ロイ・ビーン」 1974年「大地震」 1975年「殺しの許可書」 1976年「青い鳥」 1977年「カサンドラ・クロス」「センチネル」 1979年「シティ・オン・ファイヤ」 1980年「大統領の誘拐」 1985年「長く熱い夜」 KATHRYN GRAYSON  キャスリン・グレイソン 誕生日 1922/2/9 出身 米ノースカロライナ州 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1942年「花の合唱」「凸凹スパイ騒動」 1945年「錨を上げて」 1946年「雲流るる果てに」「嘘つきお嬢さん」 1947年「下町天国」 1951年「ショウ・ボート」 1953年「キス・ミー・ケイト」 1956年「放浪の王者」 HOWARD KEEL  ハワード・キール 誕生日 1919/4/13 出身 米イリノイ州ギレスピー 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1950年「アニーよ銃をとれ」 1951年「ショウ・ボート」「ミズリー横断」 1953年「荒原の疾走」「カラミティ・ジェーン」      「キス・ミー・ケイト」 1954年「ローズマリー」「掠奪された七人の花嫁」      「我が心に君深く」 1958年「大洪水」 1959年「聖なる漁夫」 1961年「機甲兵団」 1963年「人類SOS」 1966年「渡り者」 1967年「戦う幌馬車」 1968年「アリゾナの勇者」「赤いトマホーク」 1994年「ザッツ・エンタテイメントPART3」 JOE E BROWN  ジョー・E・ブラウン 誕生日 1892/7/28-1973/7/6 出身 米オハイオ州 出演作 1929年「サニー・サイド・アップ」 1930年「女が第一」「天下無敵」「恋の花園」「魅惑を賭けて」 1931年「選手の後に娘あり」「四十八手の裏表」 1932年「ブラウンの野球虎の巻」「海底マラソン」「劇場王ブラウン」 1933年「ブラウンの本塁打」「ブラウンの爆裂珍艦隊」 1934年「ブラウンのサーカス」「ブラウンの爆笑大勝利」 1935年「ブラウンの千両役者」「ブラウンの怪投手」「真夏の夜の夢」 1936年「お馬に乗って」「お化けトラクター」「ブラウンの新兵さん」 1937年「ブラウンの空中戦」「ブラウンの誕生日」 1938年「ブラウンの山賊狩」「ブラウンのGメン」「豪傑ブラウン」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1951年「ショウ・ボート」 1956年「80日間世界一周」 1959年「お熱いのがお好き」 1963年「おかしなおかしなおかしな世界」 1972年「お熱い夜をあなたに」 その他の出演者: Marge Champion .... Ellie May Shipley Gower Champion .... Frank Schultz Robert Sterling .... Stephen Baker Agnes Moorehead .... Parthy Hawks Leif Erickson .... Pete William Warfield .... Joe User Rating: 7.1/10 (963 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 世界の名画入りでもいいのでは? アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(カラー) ・ミュージカル映画音楽賞 User Comments: willramsさん Santa Maria, CA 2004年4月26日 時代を超えた最高のミュージカル すばらしいミュージカル。 何度も見たきたので、コメントしてみたくなった。 アイリーン・ダーンとアラン・ジョーンズ主演の 1936年の原作と比べてみたい。 原作は白黒だったが、この映画はカラフルである。 ストーリーも演技も実によく、スジ運びもよく、立体的である。 涙が出る場面もある。 MargeとGowerのダンスは、チャンピオンもの。 船長役のジョー・E・ブラウンは、 1936年のCharley Winningerよりも愉快。 つやつやした顔をしていて、 彼が"Happy New Year"と言う声はいまだに耳に残っている。 (訳注:ハップと思い切りつまるのです) カーンとハマースタインの手になる素敵な歌が8曲あるが、 ベストは、"Make Believe"、"You Are Love"、 そして "Old Man River"だ。 しかし、ほかの曲もいい。 例えば、"After The Ball"も。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「”Old Man River”、この歌いいねぇ」 過ぎし日の南部文化、 悠久のミシシッピ川の流れ、 華やかなりし船の往来を背景に、 綿花摘みの黒人たちの苦悩が切々と歌われます。 ○”Old Man River” ♪Here we all work 'long the Mississippi  Here we all work while the white folk play  Pullin' them boats from the dawn till sunset  Gettin' no rest till the judgment day  Don't look up and don't look down  Ya don't dast make the white boss frown  Bend your knees and bow your head  And pull that rope until you're dead  Let me go 'way from the Mississippi  Let me go 'way from the white man boss  Show me that stream called the River Jordan  That's the old stream that I long to cross  Ol' Man River, that Ol' Man River  He must know somepin', but he don't say nothin'  He just keeps rollin', he keeps on rollin' along  He don't plant taters, and he don't plant cotton  And them what plants 'em is soon forgotten  But Ol' Man River, jest keeps rollin' along  You and me, we sweat and strain  Bodies all achin' and wracked with pain  Tote that barge and lift that bale  Ya get a little drunk and ya lands in ja-ail  I gets weary and so sick of tryin'  I'm tired of livin', but I'm feared of dyin'  And Ol' Man River, he just keeps rollin' along (作詞:Oscar Hammerstein II 作曲:Jerome Kern)


魔術の恋

オトーサン、 「魔術師の映画か、面白そう」 何でも、フーディーニという有名な魔術師がいたそうで、 そのひとの伝記映画です。 原題:Houdini (1953) 監督:George Marshall 原作:Harold Kellock 脚本:Philip Yordan Genre: Biography / Drama 上映時間:106分 あらすじ: 寄席芸人フーディーニは奇術の研鑽を重ねる。 奇術の本場ロンドンでは、刑務所を脱獄してみせて、 一躍名声を得て、ヨーロッパをツアーして回る。 飽くなき危険への挑戦に憑かれる夫を気遣う妻のベスは、 何度となく離婚を考えるが、その気迫に負けてしまう。 アメリカに戻った彼は、究極の荒業、水槽を使っての 鉄鎖抜けの難技に挑戦する... 出演者: Tony Curtis .... Harry Houdini(フーディーニ) Janet Leigh .... Bess Houdini(ベス) Torin Thatcher .... Otto(オットー) オトーサン、 「みんなはまり役だ」 トニー・カーティス、ナイズガイです。 ジャネット・リーは、「サイコ」の主演女優でしたね。 TONY CURTIS  トニー・カーティス 誕生日 1925/6/3 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1949年「裏切りの街角」デビュー 1950年「ウィンチェスター銃’73」「命知らずの男」      「シエラ」 1951年「盗賊王子」 1952年「アリババの復讐」「挑戦者」 1953年「魔術の恋」「命を賭けて」 1954年「ジョニー・ダーク」「フォルウォスの黒楯」      「橋頭堡を攻撃せよ」 1955年「六つの橋を渡る男」「顔役時代」「四角いジャングル」 1956年「空中ブランコ」 1957年「野望に燃える男」「復讐に賭ける男」「成功の甘き香り」 1958年「ヴァイキング」「最後の接吻」「手錠のままで脱獄」      「休暇はパリで」 1959年「お熱いのがお好き」「ペティコート作戦」 1960年「スパルタカス」「ねずみの競争」「奥様ごめんなさい」      「ペペ」 1961年「おとぼけ先生」「硫黄島の英雄」 1962年「隊長ブーリバ」「40ポンドのトラブル」 1963年「ニューマンという男」「秘密殺人計画書」▲ 1964年「ムッシュ・コニャック」「パリで一緒に」▲「求婚専科」      「さよならチャーリー」 1965年「グレート・レース」「ボーイング・ボーイング」 1966年「おれの女に手を出すな」「恐怖の蝋人形」 1967年「結婚詐欺」「サンタ・モニカの週末」 1968年「花ひらく貞操帯」「絞殺魔」「モンテカルロ・ラリー」      「ローズマリーの赤ちゃん」(声) 1970年「アドベンチャー」「戦争ゲーム」 1971年「ダンディ2/華麗な冒険」(TM) 1973年「黒いジャガー」(TM) 1974年「暗黒街の顔役」 1975年「マッコイと野郎ども/マグロを逃すな」(TM)      「マッコイと野郎ども/宝石店ダブルパンチ」(TM)      「マッコイと野郎ども/シッポをつかめ」(TM)      「マッコイと野郎ども/50万ドルをとり返せ」(TM) 1976年「ロジャー・ムーア陰謀のカーレース」(TM)      「ラスト・タイクーン」 1978年「マニトウ」「頑張れ!ベアーズ大旋風」      「セクステット/結婚狂奏曲」「ベガス」      「ベガスU私立探偵ダン・タナー」 1980年「タイトル・ショット」「クリスタル殺人事件」 1981年「シルビア・クリステルのキス・オブ・ゴールド華麗なる女の闘い」 1982年「スキャンダル・シティ」「ブラックコマンド」 1983年「ブレイン・ウェイブス」 1984年「発明狂時代」「キング・オブ・ザ・シティ」 1985年「マリリンとアインシュタイン」      「マフィア・プリンセス/愛と抗争の果てに」(TM)      「ジョージ・パルSFXの世界 ファンタスティック・タイム・マシン」 1986年「夜にまぎれて」「名探偵ポアロ/三幕の殺人」(TM) 1989年「ターザン、ニューヨークへ行く」 1991年「プライム・ターゲット/標的」 1992年「標的の罠」      「アーノルド・シュワルツェネッガーのキッチン・ウォーズ/彼女の恋は五ツ星」 1993年「ネイキッド・イン・ニューヨーク」「呪われたナイル」      「新スーパーマン」 1994年「新トランザム7000バンディッド3」 1995年「セルロイド・クローゼット」      「ギャングスターズ/野獣死すとき」      「想い出のロジャー・ムーア」(記録映画) 1997年「ハードボール」「ジャッキー・ブラウン」 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」▲ JANET LEIGH  ジャネット・リー 誕生日 1927/7/6-2004/10/3 出身 米カリフォルニア州マーセド 15才で駆け落ち結婚するも、4か月で破局。 18歳でパシフィック・カレッジに進み、 音楽の道を目指すが、翌年同級生と結婚。 47年、映画デビュー。 2年で離婚し、 51年、俳優のトニー・カーティスと結婚し、63年離婚。 二人の間に生まれた子供で女優のジェイミー・リー・カーティスがいる。 結婚は4度。 映画は「サイコ」の殺される女性が有名だが、 「若草物語」の長女メグ役もある。 出演作 1948年「故郷の丘」「ワーズ・アンド・ミュージック」 1949年「暴力行為」「若草物語」「傷心の愛」      「フォーサイト家の女」「赤きダニューブ」      「ママの青春」 1952年「血闘」 1953年「裸の拍車」「魔術の恋」 1954年「炎と剣」「底抜けニューヨークの休日」      「フォルウォスの黒楯」「悪徳警官」 1955年「皆殺しのトランペット」 1956年「死の猛獣狩り」 1957年「ジェット・パイロット」 1958年「黒い罠」「ヴァイキング」「休暇はパリで」 1960年「奥様ごめんなさい」「サイコ」「ペペ」 1962年「影なき狙撃者」 1963年「バイ・バイ・バーディ」 1966年「動く標的」「底抜け替え玉作戦」      「殺しの逢びき」      「0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング」 1968年「盗みのプロ部隊」 1980年「ザ・フォッグ」 1998年「ハロウィンH20」 その他の出演者: Angela Clarke .... Mrs. Weiss Stefan Schnabel .... German Prosecuting Attorney Ian Wolfe .... Malue Sig Ruman .... Schultz Michael Pate .... Dooley (London examiner) Connie Gilchrist .... Mrs. Shultz Malcolm Lee Beggs .... British jail warden Frank Orth .... Mr. Hunter (safe expert) Barry Bernard .... Insp. Marlick Douglas Spencer .... Simms (New York observer) User Rating: 6.7/10 (510 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 マジックを披露するシーンが素敵でした。 User Comments: ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2006年10月7日 カーチスがまたいい演技だ トニー・カーティスは、どんな映画でもいい演技をみせるが、 この映画での有名な魔術師ハリー・フーディーニの役も とても素敵だった。 カーチスは、この映画で主演しているが、最高だ。 主演のジャネット・リーはそう悪くはない。 実に美人だ。 伝記としてどこまで本当か分からないが、 この映画、長過ぎないのがよかった。 いつも映画を批判しているものだが、 この映画では、彼の人生とその死について、 もっと詳しく知りたいと思った。 彼の死霊との交流の失敗、 フーディーニは、間違っていたのだが、 もっと議論されてよかった。 いくつかの原題版のフーディーニ映画があるようだが、 それは不要だったのだろう。 第一、聞いたこともない。 この映画のいいリメイクなら、何か新味があるだろう。 オトーサン、 「すごい魔術師だ」 経歴を知りたくなりました。 ○ハリー・フーディーニ  Harry Houdini, 1874/3/24 - 1926/10/31 ハンガリー出身。  アメリカで最も有名な奇術師。  飛行機や陸上競技への造詣が深かった。  「縄抜け」のテクニックに興味を持ったことがきっかけで  マジシャンを志す。  脱出術を得意とし、手錠外し、留置場や凍った運河やミルク缶からも脱出。  トランクからの脱出も助手と奇術師が一瞬で入れ替わるトリックへと進化させ、  奇術にスピード性をもたらした。  母の死去に伴い一時、心霊術に傾倒したが、インチキを憎むようになった。  1926年、楽屋に訪れた大学生に「腹部を強く殴られても平気」という芸を見せる際、  準備していない段階で殴られたことが原因の急性虫垂炎で死亡。  葬儀に参列したフローレンツ・ジーグフェルトは、  「賭けても良いが、彼はこの棺の中にもういない!」と言ったという。  トニー・カーティス主演の映画「魔術の恋」は彼の伝記映画だが、  結末部分は創作なのでご用心。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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オトーサン、 「ブルース・ウィリス主演なら面白いだろう」 すぐ先の裁判所に証人を送り届けるだけのはずが、 予期せぬ大波乱という物語です。 監督は、名作「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナー。 原題:16 Blocks (2006) 監督:Richard Donner 脚本:Richard Wenk Genre: Action / Drama / Thriller Rated PG-13 for violence, intense sequences of action,        and some strong language. Country: Germany / USA Language: English 上映時間:105分 あらすじ: ブルース・ウィリスが、 燃え尽きた刑事ジャック・モーズリーを演じる。 おしゃべりの証人を刑務所から裁判所に送り届ける役目を仰せつかる。 その距離、わずか16ブロック。 途中で、証人がモーズリーの同僚たちに不利な証言をすることを知る。 NY市警全体が、彼の死を望んでいるのだ。 モーズリーは、同僚への忠誠心と証人保護の間でゆれる。 16ブロックがとてつもない長い距離になるのだった... 出演者: Bruce Willis .... Jack Mosley(ジャック・モーズリー) Mos Def .... Eddie Bunker(エディ・バンカー) David Morse .... Frank Nugent(フランク・ニュージェント) オトーサン、 「いい味、出してるなぁ」 ブルース・ウィリス、いつもの脂ぎった感じではなく、 今回は老残者なのです。 脇役陣も、なかなかのものでした。 長くなりますが、3人の経歴を掲載しましょう。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 活躍度 ◎↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇ 2006年「16ブロック」 MOS DEF  モス・デフ 誕生日 1973 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 幼い頃からラップを始め、最初は兄弟と共にグループで音楽活動。 96年にシングル”UNIVERASAL MAGNETIC“をリリース。 98年にタリブ・クウェリとブラック・スターを結成し、 デビュー・アルバム“BLACK STAR“をリリース。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「マーローを捜せ!」(ダンテ・ビーズ名) 2000年「フライ・ショック」 2001年「チョコレート」◆ 2002年「ショウタイム」 2003年「ミニミニ大作戦」 2006年「16ブロック」 DAVID MORSE  デイビッド・モース 誕生日 1953/10/11 出身 米マサチューセッツ州ハミルトン 71年からボストン・レバートリー・シアターで6年間演技を学んだ後、 活動の場をニューヨークに。 82年からテレビシリーズ「セルト・エルスウェア」に 6シーズンレギュラー出演。 映画デビューは80年「INSIDE MOVIES」。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「サンフランシスコ物語」 1990年「逃亡者」 1991年「インディアン・ランナー」 1993年「危険な遊び」 1994年「ゲッタウェイ」 1995年「12モンキーズ」「クロッシング・ガード」 1996年「ロング・キス・グッドナイト」「ザ・ロック」「ボディバンク」 1997年「コンタクト」「マーダー・ライブ 殺人中継」(TM) 1998年「交渉人」◆「クレイジー・イン・アラバマ」 1999年「グリーンマイル」◆ 2000年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」◆「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 2001年「アトランティスのこころ」◆ 2002年「ダブル・ビジョン」◇ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◆ 2006年「夢駆ける馬ドリーマー」◆2006年「16ブロック」 その他の出演者: Jenna Stern .... Diane Mosley Casey Sander .... Captain Gruber Cylk Cozart .... Det. Jimmy Mulvey David Zayas .... Robert Torres Robert Racki .... Jerry Shue Patrick Garrow .... Touhey Sasha Roiz .... Kaller Conrad Pla .... Ortiz Hechter Ubarry .... Maldonado Richard Fitzpatrick .... Deputy Commissioner Wagner Peter McRobbie .... Mike Sheehan Michael F. Keenan .... Ray Fitzpatrick User Rating: 6.6/10 (10,280 votes) オトーサン、 「7点台でも、よかったかも」 User Comments: ageorge1023さん United States 2006年3月7日 すばらしいサスペンス この映画は、素敵なサプライズだった。 スローテンポにはじまり、それが続く。 ブルース・ウィリスの第一印象は、峠をこえて燃え尽きた刑事。 それだけで、この映画が並みの銃撃ドラマでないことが分かる。 他の映画とちがって、筋書きがすぐ分かる。 どうなるか30分も待つ必要はない。 登場人物たちは、驚くほど忍耐強く、正直で、真面目である。 ごくまっとうな連中なのだ。 いわゆる悪漢も、正義漢もいない。 ブルース・ウィリスは、スゴイ。 吹っ飛んだ忠誠心へのモラルに、もがく疲れ果てた負け犬だ。 モス・デフの特徴的な声は、やや耳障りだが、 すばらしい助演をしている。 ブルース・ウィリスと築いていく関係は、意外だし、ユーモラスでもある。 全体に、この映画、はじめから手に汗を握らせる。 サスペンス、ユーモア、ドラマたっぷりだ。 予期せぬひねりやすばらしい結末が待っている。 大いにお勧めしたい。 オトーサン、 「リチャード・ドナー 、健在!」 もう76歳というのに、 こんな素敵なアクション映画を撮れるなんて! いや、年を取ったからこそ撮れる映画もあるのです。 RICHARD DONNER  リチャード・ドナー 誕生日 1930/4/24  出身 米ニューヨーク 監督作 1968年「君は銃口/俺は引金」 1969年「おませなツインキー」 1976年「オーメン」 1978年「スーパーマン」 1980年「サンフランシスコ物語」」 1982年「おもちゃがくれた愛」 1985年「グーニーズ」「レディホーク」 1987年「リーサル・ウェポン」「ロスト・ボーイ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「リーサル・ウェポン2」 1992年「リーサル・ウェポン3」「ラジオ・フライヤー」 1993年「フリー・ウィリー」 1994年「マーヴェリック」 1995年「暗殺者」 1997年「陰謀のセオリー」 1998年「リーサル・ウェポン4」 2003年「タイムライン」 NY大学で演劇を専攻、 俳優を志して舞台やテレビなどに出演するが芽が出ず、 やがてテレビ・ドラマを演出していた マーティン・リット監督のアシスタントとなる。 そこで演出術を学び、TVシリーズの「拳銃無宿」、 「ミステリー・ゾーン」などのエピソードを演出。 60年代頭より劇場用映画に進出するがヒット作にめぐまれず テレビ演出でお茶を濁していたが、 76年の「オーメン」が大ヒットして一躍脚光を浴び、 以後「スーパーマン」、「グーニーズ」、「リーサル・ウェポン」シリーズ とヒットメーカーの道を驀進する事となった。 監督業のかたわら、プロデュース業にも力を入れ、 こちらでもヒット作を輩出。 プロデューサーでもあるローレン・シュラー=ドナーと85年に結婚した。


ザ・センチネル 陰謀の星条旗

オトーサン、 「懐かしの名優そろい踏みだ」 マイケル・ダグラス62歳、 キム・ベイシンガー53歳、 貸し切り状態の劇場でゆったりライドを楽しみました。 原題:The Sentinel (2006) 監督:Clark Johnson 原作:Gerald Petievich 脚本:George Nolfi Genre: Crime / Drama / Thriller Rated PG-13 for some intense action violence          and a scene of sensuality. 上映時間:108分 あらすじ: 伝説のシークレット・サービス、 ピート・ギャリソンが脅迫された。 ファーストレディのジルと情事をしたというのだ。 大統領への反逆罪になる。 情事を暴かれるのをきらって、無実を明かすために シークレット・サービスから逃亡するのだが、 元親友で教え子のデヴィッド・ブレッキンリッジに いつも所在を突き止められてしまう。 出演者: Michael Douglas .... Pete Garrison(ピート・ギャリソン) Kim Basinger .... 1st Lady Sarah Ballentine(サラ・バレンタイン) Kiefer Sutherland .... David Breckinridge(デヴィッド・ブレッキンリッジ) Eva Longoria .... Jill Marin(ジル・マーリン) オトーサン、 「やはり、ベテランはうまいな」 マイケル・ダグラスとキム・ベイシンガーは、流石です。 まったく破綻を感じさせません。 キーファー・サザーランドは、やはり親父似でした。 ドナルド・サザーランドの息子です。 MICHAEL DOUGLAS マイケル・ダグラス 誕生日 1944/9/25 出身 米ニュージャージー州プランズウィック 俳優カーク・ダグラスの息子。 6才の時に両親が離婚し、ニューヨークとコネチカットで過ごす。 夏休みには父の映画撮影地に出かけ、映画作りにひかれる。 カリフォルニア大学では演劇を専攻し、学生劇に出演。 大学で学位を取得後も、 ネイバーフッド・プレイハウス、 アメリカン・プレイス・シアターで演技の勉強を続け、 舞台や映画で活躍。 テレビ・シリーズでは「サンフランシスコ捜査線」で人気に。 映画は88年「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞。 他「危険な情事」「氷の微笑」など主演作は多数。 自身の映画製作会社ビッグ・スティック・プロダクションで製作した 「カッコーの巣の上で」はアカデミー賞作品賞など5部門を受賞した。 2000年9月、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと結婚。 活躍度 ◎→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ヒーロー」 1970年「アダム」 1971年「シャッタード・サイレンス」 1977年「コーマ」 1979年「チャイナシンドローム」「ランニング」 1983年「密殺集団」 1984年「ロマンシングストーン/秘宝の谷」◇「スターマン」 1985年「コーラスライン」「ナイルの宝石」◇ 1987年「危険な情事」◇     「ウォール街」◇ 1989年「ブラックレイン」◇「ローズ家の戦争」◇ 1992年「氷の微笑」◇「嵐の中で輝いて」 1993年「フォーリング・ダウン」◇ 1994年「ディスクロージャー」◇ 1995年「アメリカン・プレジデント」◇ 1997年「ゴースト&ダークネス」◇「ゲーム」◇ 1998年「ダイヤルM」◇ 1999年「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」(TM)(ナ) 2000年「ワンダー・ボーイズ」◇「トラフィック」◇ 2001年「ジュエルに気をつけろ!」◆      「サウンド・オブ・サイレンス」◇ 2003年「セイブ・ザ・ワールド」◇「グロムバーグ家の人々」◇ 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」◇ KIM BASINGER  キム・ベイシンガー 誕生日 1953/12/8 出身 米ジョージア州アセンズ 父はジャズのバンドマン、母は水泳選手からモデルとなった女優。 内気な性格を治すため、幼い頃からバレエを習う。 16歳の時にアセンズ・ジュニア・ミス・コンテストで優勝し、 ニューヨークの全国大会に出場。 これがきっかけでモデル・エージェンシーと契約し、 数多くの雑誌・広告を飾り、トップモデルに。 女優を目指し、仕事の合間を縫って、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、 76年にロサンゼルスに移り、 「チャーリーズ・エンジェル」 「600万ドルの男」といったテレビ作品の出演を経て、 81年「HARD COUNTRY」のヒロインで映画デビュー。 83年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にボンドガールで起用され、 プレイボーイ誌にヌードを披露し、注目される。 84年「ナチュラル」でゴールデングローブ賞に初ノミネート。 93年「ボクシング・ヘレナ」の主演を途中降板したことで、 訴えられ、損害賠償金を支払い、破産宣告を受けた。 1997年「L.A.コンフィデンシャル」で アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の助演女優賞などを受賞。 93年8月のアレック・ボールドウインと結婚。 2001年、離婚。娘が一人いる。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「HARD COUNTRY」 1982年「大金塊」 1983年「グッバイ、デイビッド」「ネバーセイ・ネバーアゲイン」 1984年「ナチュラル」 1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」 1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」 1987年「ブラインド・デート」      「ナディーン/消えたセクシーショット」 1988年「花嫁はエイリアン」 1989年「バットマン」 1991年「あなたに恋のリフレイン」 1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」 1993年「ウェインズ・ワールド2」「ブロンディー/女銀行強盗」 1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」 1997年「L.A.コンフィデンシャル」◆アカデミー助演女優賞 2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」◇ 2002年「8 MILE」◆「ニューヨーク 最後の日々」◆ 2004年「セルラー」「トラブルinベガス」「ドア・イン・ザ・フロア」 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」 KIEFER SUTHERLAND キーファー・サザーランド 誕生日 1966/12/18 出身 英ロンドン 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「キャッシュマン」 1984年「ベイ・ボーイ」 1985年「ロンリー・ブラッド」 1986年「スタンド・バイ・ミー」 1987年「ロスト・ボーイ」「ダブル・トリック/謎のアリバイを追え」      「プロミストランド/青春の絆」 1988年「再会の街」「ヤングガン」「1969」 1989年「レネゲイズ」 1990年「ハマースミスの六日間」「フラッシュ・バック」      「ヤングガン2」「フラットライナーズ」 1992年「ア・フュー・グッドメン」      「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の七日間」      「ドク・ソルジャー/白い戦場」 1993年「失踪」「三銃士」「要塞監獄 プリズナー107」 1994年「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローNYに行く」 1996年「連鎖犯罪/逃げられない女」「ピースキーパー」◆      「評決のとき」「フランキー・ザ・フライ」 1997年「乱気流 グランド・コントロール」「気まぐれな狂気」      「ダークシティー」◆ 1998年「グリーンズ」◇「赤い標的 THE BREAK UP」◆ 1999年「美しき家政婦」「ヴァージン・ハンド」 2000年「バロウズの妻」「ダブル・テンプテーション」 2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 2002年「フォーン・ブース」「ワイルド・スタリオン」 2004年「テイキング・ライブス」 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」 その他の出演者: Martin Donovan .... William Montrose Ritchie Coster .... The Handler Blair Brown .... National Security Advisor David Rasche .... President Ballentine Kristin Lehman .... Cindy Breckinridge Raynor Scheine .... Walter Xavier Chuck Shamata .... Director Overbrook Paul Calderon .... Deputy Director Cortes Clark Johnson .... Agent Charlie Merriweather Raoul Bhaneja .... Aziz Hassad Yanna McIntosh .... Teddy Vargas User Rating: 6.1/10 (6,111 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ありきたりのテーマですが、映像が新鮮でした。 User Comments: aharmasさん United States 2006年4月25日 エキサイティングで、知的...大部分は この映画、見るのをためらった。 まず、配役が妥当ではない。 キーファー・サザーランドは、すでに"24"で好演している。 予告編をみても、何の新味もなさそうだった。 エバ・ロンゴリアは、場ちがいだし、 他のひともあまり面白くなさそうだ。 見終わったとき、そんなにつまらなくなかった。 上品なスリラーをみた感じだった。 物語のギャップにもう少し手を入れて、 登場人物の心境変化にも、配慮がほしいところだ。 この手の脅威は何度もみている。 脚本家ももうひと頑張りしてほしかった。 一観客としては、古い物語を再度見ようとは思わない。 前とはちがった、スリリングで面白いものを見たいのだ。 配役には、何の問題もなかった。 まず、キム・ベイシンガーの美味なるファーストレディは、 とても優雅だったし、セックス・アピールもあり、印象的な役だった。 マイケル・ダグラスは、前にも同じような演技をしていた。 残念ながら 大統領役は、存在感が希薄で、 その運命を気遣う気になれなかった。 キーファー・サザーランドは、"24"でのタフガイと同じく、 力強く大画面にふさわしく演じていた。 エバ・ロンゴリアは新人としてはまあまあの演技だった。 たくさんのひねりや爆発を期待すべきではない。 有名な古典映画のようにはいかない。 (「北北西に進路をとれ」や「逃亡者」が思い浮かぶが) まあ、期待しないで、 ライドを気楽に楽しむべし。 OKだ。 オトーサン、 「 シークレット・サービスって、何?」 アメリカの例を調べてみましょう。 ○合衆国秘密警察局  (United States Secret Service)  国土安全保障省の一部門であり、アメリカの警察機関の一つ。  同時多発テロ事件を受けてからは、国土安全保障省の管轄下。  1865年、偽造通貨の取り締まりのために組織され、  当初は、要人警護は例外的なものだったが、  度重なる要人暗殺によって、ウエイトが変わってきた。  現在の任務は、大統領とその家族、副大統領とその家族、  高級官僚、過去の大統領経験者とその配偶者、  次期大統領・副大統領、訪米中の各国元首の警護、  及びテロ予備行為捜査・取り締まりである。  大統領とその家族が旅行する際には、  地元警察及び軍と協力してエアフォースワン/マリーンワンの中や  リムジンの警護車から警護を行う。  シークレットサービスには、特別捜査官2,100人、制服部隊1,200人、  技術・管理部門1,700人からなる5,000人以上の職員がいる。  なお、大統領と配偶者は希望すれば、  退職後10年間はシークレットサービスの警護を受ける事が出来る。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


黒いドレスの女

オトーサン、 「崔洋一さん、可哀想に」 レンタルビデオ屋のダンボ−ル箱に中古VHS。 「原田知世が脱アイドルか」 100円か、安いなー。 買ってみるか、映るかなー? 原題:黒いドレスの女(1987) 監督:崔洋一 原作:北方謙三 脚本:田中陽造 Genre:suspence /mystery 上映時間:100分 あらすじ: 田村は、バーのマスター。 ヤクザの庄司の逃亡を助けていた。 義理の妹の知人と名乗る朝吹冽子が訪ねてきて、 ここで働きたいという。 彼は、店の2階に住まわせたが、 ある日、冽子の手荷物のなかに拳銃を見つける... 出演者: 原田知世 .... 朝吹冽子 永島敏行 .... 田村 藤真利子 .... 三井葉子 オトーサン、 「原田知世、どうみてもミスキャストだな」 でも、崔洋一さん、流石です。 映画を撮りたいために、角川春樹事務所の方針に従うものの、 この違和感を逆手にとって、大いに楽しんでいます。 その他の出演者: 菅原文太 .... 庄司 時任三郎 .... 山本 成田三樹夫 .... 大野 室田日出男 .... 立岡 橋爪功 .... 朝吹英一郎 藤タカシ .... アキラ 一色彩子 .... 小夜子 中村嘉葎雄 .... 野木原 User Ratings:- オトーサン、 「6点台後半かな」 User Comments: dadadaさん 2002年1月29日 消えたぁ〜、黒いドレスの女... 今やバラエティなどでもご活躍の崔洋一監督による 原田知世主演のハードボイルド映画。 キザったらしくて笑っちゃうんだけど、 ご覧の通り、らしい役者さんたちがガッチリと脇を固めていて、 それなりに... 菅原文太なんて、楽しそうに(多少気恥ずかしそうにも見えるけど) 昔気質のヤクザを演じている。 主演のはずの原田知世が浮いちゃっているようにも見えたりして... 風変わりで、とんがったアイドル映画だけど、 作り手の若々しさを感じられるのも楽しい。 オトーサン、 「 この才気煥発な監督、どういうひとなんだろう?」 ○崔洋一  サイヨウイチ、チェ・ヤンイル  誕生日:1949/7/6−  出身地:長野県佐久市  東京朝鮮高等学校卒業後、照明助手として映画界に入り、 大島渚「愛のコリ−ダ」の助監督を務める。  1993年「月はどっちに出ている」で映画賞総なめ。  1996年に韓国留学。  俳優として「御法度」(監督大島渚)に近藤勇役で出演。  日本テレビの「午後は○○おもいッきりテレビ」や  テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」などにコメンテーターとして出演。  監督作  1983年「十階のモスキート」「性的犯罪」  1984年「いつか誰かが殺される」  1985年「友よ、静かに瞑れ」  1987年「黒いドレスの女」  1988年「花のあすか組!」  1989年「Aサインデイズ」  1991年「襲撃 BURNING DOG」  1993年「J・MOVIE・WARS 月はどっちに出ている」       「月はどっちに出ている」  1995年「平成無責任一家 東京デラックス」「マークスの山」  1998年「犬、走る DOG RACE」  1999年「豚の報い」  2002年「刑務所の中」  2004年「クイール」「血と骨」


涙そうそう

オトーサン、 こうみえても夏川りみさんのフアンです。 その昔、日産のティーダを買ったとき、 沖縄では太陽のことを「てぃーだ」と言うと知り、 そして、彼女の歌に出会ったのです。 原題:涙そうそう(2006) 監督:土井裕泰 脚本: 吉田紀子 Genre:Drama/ Romance 上映時間:118分 あらすじ: 2001年、沖縄。 いつか自分の店を持ちたい青年、洋太郎。 高校に合格した妹のカオルが、本島へとやって来る。 幼い頃、洋太郎の母・光江とカオルの父が再婚し、 妹となったカオルを守ると誓った洋太郎。 2人は、洋太郎のアパートで一緒に暮らすことになった。 出演者: 妻夫木聡 ..... 新垣洋太郎 長澤まさみ ..... 新垣カオル オトーサン、 「ふーん、若手にもうまい役者さん、いるんだ」 妻夫木くんも、長澤まさみさんも、好感度バツグン! 妻夫木聡 つまぶき さとし 誕生日:1980/12/13 出身:福岡県 300万人が参加した「超ビッグオーディション」の 第一回グランプリに選ばれ、1998年、ドラマ「すばらしい日々」でデビュー。 以降、テレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」、 「カバチタレ!」(01)、「できちゃった結婚」(01)などに出演。 矢口史靖監督「ウォーターボーイズ」(01)に主演し、 日本アカデミー賞主演男優賞および新人俳優賞を受賞。 出演作 2002年「SABU〜さぶ」 2003年「ドラゴンヘッド」「さよなら、クロ」「ジョゼと虎と魚たち」 2004年「きょうのできごと」「69〜sixty nine〜」「約30の嘘」 2005年「ローレライ」「真夜中の弥次さん喜多さん」「春の雪」 2006年「やわらかい生活」「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」 長澤まさみ 誕生日:1987/6/3 出身地:静岡県 2000年、東宝シンデレラコンテストで史上最年少グランプリに選ばれ、 金子修介監督「クロスファイア」で映画デビュー。 03年「ロボコン」日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。 04年、行定勲監督「世界の中心で、愛をさけぶ」で、 日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を史上最年少で受賞。 テレビドラマでは、「優しい時間」「ドラゴン桜」、「広島 昭和20年8月6日」 NHK大河ドラマ「功名が辻」「セーラー服と機関銃」に出演。 出演作 2000年「クロスファイア」 2003年「ロボコン」「黄泉がえり」「阿修羅のごとく」      「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」 2004年「深呼吸の必要」 2005年「タッチ」 2006年「ラフ」 その他の出演者: 小泉今日子 ..... 新垣光江 平良とみ ..... 新垣ミト 麻生久美子 ..... 稲嶺恵子 橋爪功 .....稲嶺義郎 塚本高史 ..... 島袋勇一 中村達也 ..... 金城昭嘉 森下愛子 ..... みどり 大森南朋 ..... 岡本 船越英一郎 .....亀岡 User Ratings:- オトーサン、 「ま、6点台前半だろうな」 User Comments: ナリコさん 2006年10月14日 音楽は◎ 長澤まさみさんはとてもかわいかったです。 夏川りみさんとBEGINさんの歌はやっぱり素晴らしいね。 にぃにぃの手紙と、カオルがにぃにぃに自分のために生きて欲しいって 泣きながら言うところは素直に良かったなと思います。 自分の周りの大切な人たちに、 やっぱり生きているうちにありがとうって できるだけ伝えて生きたいなと思いました。 しかし。 物語の展開的にはちょっと強引…。 番宣とか事前の特集を見すぎて少し期待しすぎてしまったかもしれません…。 にぃにぃが自分のタコス屋の前で小さく咳をした瞬間に、 ラストがわかってしまって冷め、 その後の台風の夜の急展開でさらに冷め…。 前日にTBSで放送していた、 筑紫哲也さんと長澤まさみさんの 視聴者の涙そうそうの物語の方が勝っちゃってました。 やっぱり実際の物語には勝てないのかなあ。 もっと素敵なお話にできた気がします。 オトーサン、 「同感!夏川りみさんの声がいいねぇ」 エンディングに、この澄んだ高い声がながれてくると ごく自然に、ハンカチ王子や王女になれます。 ○涙そうそう(涙:ナダ)  森山良子作詞、BEGIN作曲によるロングセラー曲。  森山良子が、ライブで共演したBEGINと意気投合し、沖縄の曲を依頼した。  BEGINから送られたデモテープのタイトルに書いてあった  「涙そうそう」は沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」  という意味であると聞き、若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけた。  1998年に森山良子のアルバム「TIME IS LONELY」に収録された。  2001年、BEGINと同郷の夏川りみが歌って、大ヒットした。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ○歌詞 (視聴できます:http://listen.jp/store/album_vicl35238.htm) ♪古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた  いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ  晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔  想い出遠くあせても  おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう  一番星に祈る それが私のくせになり  夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す  悲しみにも 喜びにも 想うあの笑顔  あなたの場所から私が  見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく     晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔  想い出遠くあせても  さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう  会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう


ブラック・ダリア

オトーサン、 「評判は悪いが、見に行くか」 ブライアン・デ・パルマのフアンなのです。 彼のド派手なシーンは見逃せません。 原題:The Black Dahlia (2006) 監督:Brian De Palma 原作:James Ellroy 脚本:Josh Friedman Genre: Crime / Drama / Mystery / Thriller Rated R for strong violence, some grisly images,     sexual content and language. Country: Germany / USA Language: English 上映時間:121分 あらすじ: ブラック・ダリアの舞台は、1940年代のロサンゼルス。 2人の警官バッキーとその相棒のリーは、 残忍な殺され方をした若い女性エリザベス・ショートの死について捜査する。 バッキーは、やがて、彼の恋人が被害者と関係があったことを知る。 まもなく、警察内の腐敗と陰謀を暴きはじめる。 出演者: Josh Hartnett .... Ofcr. Dwight "Bucky" Bleichert(バッキー) Aaron Eckhart .... Sgt. Leland "Lee" Blanchard(リー) Scarlett Johansson .... Kay Lake(ケイ) オトーサン、 「案外、いいじゃん」 ジョシュ・ハートネット、 「パールハーバー」の演技は、噴飯ものでしたが、 今回はかなり共感できました。 スカーレット・ヨハンセン、存在感があります。 ヒラリー・スワンクやミア・カーシュナーなど 脇役陣の演技も、秀逸でした。 JOSH HARTNETT  ジョシュ・ハートネット 誕生日 1978/7/21 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ ミネソタ州セントポールで育ち、 レイチェル・リー・クックと同じサウス高校時代は フットボール選手として活躍。 しかし、怪我がもとで俳優を目指す。 高校卒業後、ニューヨーク州立大学パーチェス校で 演技プログラムを修了する。 テレビでは「CRACKER」など。 映画は98年「ハロウィンH20」で映画デビュー。 「パラサイト」で初の主役。 「パールハーバー」の主演でスターの地位に躍り出る。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「ハロウィンH20」      「パラサイト」◇ 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆ 2000年「愛ここにありて」◇「シャンプー台のむこうに」 2001年「パールハーバー」◇「O[オー]」◇      「メンバー」(短)「フォルテ」◆      「ブラックホーク・ダウン」◇ 2002年「恋する40days」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2004年「ホワイト・ライズ」◇ 2005年「シン・シティ」◆ 2006年「ブラック・ダリア」◇ その他の出演者: Hilary Swank .... Madeleine Linscott Mia Kirshner .... Elizabeth Short Mike Starr .... Russ Millard Fiona Shaw .... Ramona Linscott Patrick Fischler .... Ellis Loew James Otis .... Dolph Bleichert John Kavanagh .... Emmet Linscott Troy Evans .... Chief T. Green Anthony Russell .... Morrie Friedman Pepe Serna .... Dos Santos Angus MacInnes .... Capt. John Tierney Rachel Miner .... Martha Linscott User Rating: 5.5/10 (4,920 votes) オトーサン、 「えっ、こんなに低いの?」 ヴェネチア映画祭: ・金獅子賞ノミネート User Comments: sidpaxtonさん United States 2006年9月15日 ふざけているのか...これはヒドイ 最初に言っておきたい。 私は、ブライアン・デ・パルマの大フアンである。 特に、初期の作品が好きだ。 私は、また、この映画に出ているすべてのメンバーが好きだ。 ブラック・ダリア事件もかなりよく読んでいる。 こうしたことを念頭においても、 この映画は、大笑いせねばならない悪い映画のひとつと言わねばならない。 ”Showgirls”と”Valley of the Dolls”以来だ。 願わくば、この2作同様に軽蔑されないことを。 長い間、映画で笑ったりしたことはないからだ。 だが、この映画はその掟を破った。 スカーレット・ヨハンセンとアーロン・エックハートは、最高に陽気だった。 筋書きは、完全に破綻し、何の意味もない。 何かを言おうとおもって、 ベティ・ショート殺人事件をめぐる事件資料をすべて集めてきたのだろうが、 だが、物語りの本筋は、完全に仮縫い状態で、 登場人物演じる奇妙な感動を伝えることはできなかった。 終わりは、まったくのドタバタだった。 待って! 私は、燭台をもっていない。 どんなにヒドイか見てほしい。 フィルム・ノワールはこうあってはならない。 本当のフィルム・ノワールを見たかったら、 「LA コンフデンシャル」や「白いドレスの女」を見るべきだ。 採点は、どうしても5点台になる。 オトーサン、 初日の初回に行きましたが、ガラガラ。 若い女性と2人きり。 その女性に聞きました。 「なんで、若いひとが見にきたの?」 「ブラック・ダリアを読んで興味をもったものですから...」 「へぇ」 アメリカ人ならみな知っている事件のようです。 見にいかれるなら、予備知識をもっていたほうがいいかも。 あるいは、逆効果になるかも... ○未解決事件:ブラック・ダリア  彼女の本名はエリザベス・ショート。  第2次大戦後、もっともおぞましい猟奇殺人の被害者。  すこぶるつきの美女、場所は夢の都、ハリウッド近郊であった。  発見された死体は無残の一言に尽きた。  死体は全裸で、完全に血抜きされていた。  全身には激しい殴打のあと、首、手首、足首にはロープの跡があった。  美しい顔は口の端を耳まで切り裂かれ、いまわしい笑みを作っているかのようだった。  何よりも凄惨だったのは、彼女が「まっぷたつ」だったことだ。  ブラック・ダリアは上半身と下半身を完全に切断し切り離され、  草原に放り出されていた。  脚はいまだ男を誘うかのように大きく開かれ、  死後も彼女を女として侮辱していた。  検死結果、彼女は数日間の拷問を受けた末、殺されたことがわかった。  胃の中からは人糞が発見された。  ベスがすすんで食べるはずはない――拷問の末、無理に食わされたのだ。  ベスは田舎町で人生を終えるには美しすぎた。  彼女は全米中に雲霞ほどもいる「女優志願の女」のひとりとなって  ハリウッドにひきつけられてきた。  彼女は夢をみながら、軍人たちの集まるカフェでウエイトレスをはじめた。  美貌の彼女はあっというまに人気をさらった。  漆黒の髪、漆黒のドレス――。  当時はやっていた映画『ブルー・ダリア』をもじって軍人たちは  彼女をブラック・ダリアと呼んだ。  「ダリア事件」は一大センセーションを巻き起こした。  動員された捜査員は述べ250人余り。  しかし、それでも犯人は挙がらなかった。  怨恨ではなく性的な意味を持つ事件であることは確かである。  現代ならこの犯人は容易に連続殺人者となったかもしれない、  だがこの犯人は、これ以降の犯行をやめた。  「ブラック・ダリア事件」は、  栄華をきわめていた当時のハリウッドの光と闇を体現した事件である。  ダリアは女優を目指していたはずでありながら、  実際女優になるための努力をほとんどしていなかった。  彼女がハリウッドという夢の都に対して  ぼんやりとした夢想をしか見ていなかったように、  我々もまた、ダリアことベスに対して曖昧な幻影をのみ見出そうとするのである。  ダリアはまさに、我々凡人が夢見たハリウッドの敗残物そのものだった。  美貌、生きざま、死にかた、死後の噂、そして「伝説」になるまで――。  だが、これだけは言える。彼女の美しさは永遠である。  たとえそれが最早「オブジェとしての死体」の美でしかなくとも。 出典:http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/unsolved.htm


レディ・イン・ザ・ウォーター

オトーサン、 「おお、M・ナイト・シャマラン最新作だ」 ハリウッドの寵児、今度は、どんな傑作を? 大方の評論家の評価は否定的なのですが... 確かめに行きました。 原題:Lady in the Water (2006) 監督・脚本:M. Night Shyamalan Genre: Fantasy / Mystery / Thriller Rated PG-13 for some frightening sequences. 上映時間:110分 あらすじ: アパートの管理人クリーブランドは、どもり。 ある日、プールで泳いでいる少女ストーリーと出会う。 彼女は、人類へのメッセージをもって ”青い世界”からやってきたのだ。 クリーブランドは、彼女が使命を果たすのを 助けることができるだろうか? 出演者: Paul Giamatti .... Cleveland Heep(クリーブランド) Bryce Dallas Howard .... Story(ストーリー) オトーサン、 「うまい役者さんだ」 風采が上りませんが、感情移入できるひとです。 謎の少女役Bryce Dallas Howardは、まあまあか。 PAUL GIAMATTI  ポール・ジャマッティ 誕生日 1967/6/6 出身 米ニューヨーク 最年少学長になった父親が学長を務めていた イェール大学に進学し、美術と英語を専攻。 同校のドラマ・スクールにも通う。 舞台とテレビを経て92年「シングルス」で映画デビュー。 2004年「アメリカン・スプレンダー」で ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞。 ナショナル・ボード・オブ・レビュー演技賞など 多数の賞にノミネートされる。 活躍度 ○↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「シングルス」 1995年「誘惑のアフロディーテ」      「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」「サブリナ」 1996年「ザ・ブレイク」 1997年「プライベート・パーツ」「プライベート・ライアン」      「ベスト・フレンズ・ウェディング」「フェイク」 1998年「交渉人」「トゥルーマン・ショー」「プライベート・ライアン」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆      「クレイドル・ウィル・ロック」◆ 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◆「デュエット」◆ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◆      「ストーリーテリング」◆ 2002年「ビッグライアー」「サンダーパンツ!」 2003年「ペイチェック 消された記憶」◆ 2004年「アメリカン・スプレンダー」◇「サイドウェイ」◇ 「シンデレラマン」◆ 2006年「レディ・イン・ザ・ウォーター」 その他の出演者: Jeffrey Wright .... Mr. Dury Bob Balaban .... Harry Farber Sarita Choudhury .... Anna Ran Cindy Cheung .... Young-Soon Choi M. Night Shyamalan .... Vick Ran Freddy Rodriguez .... Reggie Bill Irwin .... Mr. Leeds Mary Beth Hurt .... Mrs. Bell Noah Gray-Cabey .... Joey Dury Joseph D. Reitman .... Long Haired Smoker Jared Harris .... Goatee Smoker Grant Monohon .... Emaciated Smoker John Boyd .... One-Eyebrow Smoker User Rating: 6.3/10 (11,507 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 作家性の強い作品なので、 好き嫌いの判断が分かれたのでしょう。 User Comments: Brian Hendersonさん Seattle 2006年7月20日 想像力=グッド! 「レディ・イン・ザ・ウォーター」によって、 M・ナイト・シャマランは、再び大衆文化での脚光を浴びた。 そここそ彼の居場所だ! 映画館に想像力が戻ってくるのをみるのは、新鮮だ! 「レディ・イン・ザ・ウォーター」は、 今日の映画とはちがって、大胆だ。 M・ナイト・シャマランの創造性をスクリーンにもたらした。 さらに、舞台がアパートの複合棟のなかに限られるという コンセプトも、すばらしい。 多くのちがったひとびとが、不思議な少女の横に集う。 ポール・ジャマッティは、その履歴書に新たな古典作品を加えた。 彼は、現代最高の俳優のひとりだ。 他の登場人物たちも実に興味深い。 特にアジアの母娘コンビがいい。 誰よりも、少女の伝説を理解できるのだ。 「レディ・イン・ザ・ウォーター」を見にいくときは、 想像力を解き放つとよい! 思い出すと、この映画、さらに好きになるだろう... オトーサン、 「どんどんよくなっている」 彼の作品は、幸い、みんな見ています。 やはり、インド文明の豊穣さや底力を感じます。 まだ36歳の若さなので、前途有望です。 M. NIGHT SHYAMALAN  M・ナイト・シャマラン 誕生日 1970/8/6 出身 インド・マドラス 監督作 1999年「シックス・センス」 2000年「アンブレイカブル」 2002年「サイン」 2004年「ヴィレッジ」 2006年「レディ・イン・ザ・ウォーター」 次に、IMDbで詳しく。 インド生まれ。 ペンシルバニアの裕福な郊外住宅地で育つ。 2人の博士の息子だった。 映画づくりへの情熱が芽生えたのは、8歳。 スーパー8ミリカメラを贈られてからだ。 自分は、スピルバーグだと思いこむ。 最初の映画は、”Praying with Anger” (1992)で、 故郷のインド訪問を撮ったものだった。 資金集めをして、監督・製作・出演した。 第2作”Wide Awake”(1998)を書き、監督し、 前に通っていたフィラデルフィアのカソリック・スクールで撮った。 住んでいたところとは違うが、 厳格な規律が気に入って、両親がそこに入れたのだ。


犯罪河岸

オトーサン、 「おお、フランス版フィルム・ノワールだ」 もっとも、フィルム・ノワールはフランス語ですから、 こちらが、本家本元ということになります。 原題:Quai des Orfevres (1947) 監督:Henri-Georges Clouzot 原作:Stanislas-Andre Steeman 脚本:Henri-Georges Clouzot / Jean Ferry Genre: Crime / Drama Country: France Language: French Color: Black and White 上映時間:108分 あらすじ: ジェニーは、ミュージック・ホールで成功したがっている。 夫で仕事仲間のモーリスは、いい奴だが、嫉妬深い。 彼は、ジェニーが、ブリニョンに色目を使っているのを知る。 老実業家で、いい契約を獲得させてくれるらしいが、 その代償に妻を狙っているらしい。 癇癪を起こした彼は、ブリニョンに殺すぞと言う。 ジェニーは、モーリスの制止をふりきって、 ブリニョンとデートするが、その夕方、殺されていた。 アントワーヌ刑事が捜査を開始する... 出演者: Suzy Delair .... Jenny Lamour(ジェニー) Bernard Blier .... Maurice Martineau(モーリス) Louis Jouvet .... L'inspecteur adjoint Antoine(アントワーヌ刑事) オトーサン、 「ひとりひとりがよく描かれている!」 何が何でも有名になりたい歌手ジェニー。 妻を手元に置いておきたい夫、モーリス。 犯罪捜査にあきあきしているアントワーヌ刑事 その他の出演者: Simone Renant .... Dora Monier Jean Daurand .... L'inspecteur Picard Pierre Larquey .... Emile Lafour, un chauffeur de taxi Rene Blancard .... Le commissaire principal de la P.J. Robert Dalban .... Paulo, un truand Charles Dullin .... Georges Brignon Henri Arius .... Leopardi, l' editeur de musique Charles Blavette .... Le gendarme Poitevin Jean Dunot .... Nitram, un chanteur comique Claudine Dupuis .... Manon Jeanne Fusier-Gir .... Paquerette, la dame du vestiaire Jacques Gretillat .... Auguste User Rating: 8.0/10 (634 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 この監督の映画は、若い頃、評判でした。 「恐怖の報酬」と「ピカソ 天才の秘密」を見ました。 ヴェネチュア国際映画祭 ・監督賞:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー HENRI-GEORGES CLOUZOT  アンリ・ジョルズ・クルーゾ 誕生日 1907/11/20-1977/1/12  出身 仏ニオール 監督作 1942年「犯人は21番に住む」 1943年「密告」 1947年「犯罪河岸」 1949年「情婦マノン」「二百万人還る」 1953年「恐怖の報酬」 1955年「悪魔のような女」 1956年「ピカソ 天才の秘密」 1957年「スパイ」 1960年「真実」 1969年「囚われの女」 User Comments: planktonrulesさん Bradenton, Florida 2005年10月20日 世俗的なのがいい これは稀な映画だ。 強く推薦する。 演技も脚本もすばらしい。 いくつもの素敵なひねりがある。 フランスの”フィルム・ノワール”として、 アメリカのそれよりもずっと世俗的で、 それがリアリティを高めている。 それに、誰もが魅力的でないのがいい。 特に、夫と刑事がそうだ。 この映画、10点満点で9点と減点した理由は、 筋書きに明らかな欠陥があるせいである。 有名なフランス映画”Drole de Drame”同様、 刑事=犯人関係の設定が複雑なので、 登場人物たちは、考えられない意思決定をする。 不信を解消しようと観客は展開を見守ることになるが、 それが待った甲斐があるのだ。 私が見たうちで、最高のフランス映画のひとつ。 終わり。 オトーサン、 「”Drole de Drame”?」 調べたら、マルセル・カルネ監督の作品でした。 上映は1937年、日本未公開のようです。 MARCEL CARNE  マルセル・カルネ 誕生日 1909/8/18-1996/10/31 出身 仏パリ 保険会社に勤めるかたわら映画の勉強をし、 28年、撮影助手になり、大監督のもとで働く。 ジャック・フェデー監督「LES NOUVEAUX MESSIEURS」(1928)、 「外人部隊」(1933)、「ミモザ館」(1934)、「女だけの都」(1935)、 ルネ・クレール監督「巴里の屋根の下」、「巴里祭」(1932)。 36年に「ジェニイの家」で念願の監督となった。 この作品以後、詩人・脚本家とジャック・プレヴェールとコンビを組む。 38年「霧の波止場」でヴェネツィア映画祭金獅子賞受賞 42年、「悪魔が夜来る」でフランス映画グランプリ受賞 43年、「天井桟敷の人々」でセザール賞受賞するなど、 “詩的リアリズム”と評される名作を世に送り出した。 46年、「枯葉/夜の門」を最後にブレヴェールと決別してから低迷。 84年、ヴェネツィア映画祭で、その全作品に対して金獅子賞が授与された。 監督作 1936年「ジェニイの家」 1937年「Drole de Drame」 1938年「北ホテル」「霧の波止場」 1939年「陽は昇る」 1942年「悪魔が夜来る」 1945年「天井桟敷の人々」 1946年「夜の門」 1951年「愛人ジュリエット」「港のマリー」 1953年「嘆きのテレーズ」 1954年「われら巴里っ子」 1956年「遙かなる国から来た男」 1958年「危険な曲り角」 1960年「広場(ひろっぱ)」 1965年「マンハッタンの哀愁」 1966年「若い狼たち」


セントルイス銀行強盗

オトーサン、 「若きマックィーン主演か」 銀行強盗をドキュメンタリー風に撮り、 なおかつ心理描写もなかなか大したものです。 原題:The Great St. Louis Bank Robbery (1959) 監督:Charles Guggenheim / John Stix 脚本:Richard T. Heffron Genre: Crime Color: Black and White 上映時間:89分 あらすじ: 3人の犯罪者が、 セントルイスのサウス・ウエスト銀行の銀行強盗を計画。 そのひとり、ジーノは、ジョージを連れてくる。 運転手役としてだ。 他の2人は、ジョージに不快感を示すが、 ボスのジョンが、ジョージをテストしてみようという。 ジーノは、ジョージに妹のアンから金をもらってこいという。 アンは、ジョージの前の恋人だったのだ。 ギャングたちは、銀行を調べはじめ、計画のテストをする。 だが、アンは疑いはじめ、ジョージと喧嘩する。 そして事態は複雑化し、ギャング仲間の緊張を生む。 出演者: Steve McQueen .... George Fowler(ジョージ) Crahan Denton .... John Egan the Boss(ジョン) David Clarke .... Gino, Ann's Brother(ジーノ) オトーサン、 「若きマックィーン、すでに芸達者だなぁ」 彼が「大脱走」でオートバイで野原を疾駆するシーンは、 いまも脳裏に焼きついています。 STEVE McQUEEN  スティーブ・マックィーン 誕生日 1930/3/24-1980/11/7 出身 米ミズーリ州スレイター 幼い頃、両親が離婚し、 しばらく祖母に育てられたが、母の再婚で呼び戻される。 義父との折り合いが悪く、非行で不良少年を集めた学校に送られる。 2年で飛び出し、ギリシャの油漕船に乗り込んだり、 テキサスの油田で働いたり、カナダで森林伐採夫をしたり、 ボールペンのセールス、テレビの修理屋を経て、海兵隊に入隊。 50年に除隊後、女優をしている友達の紹介で 演劇コーチのサンフォート・マイズナーを知り、演技への興味を持つ。 アクターズ・スタジオなどの演劇学校で勉強しながら、 数々の舞台に立ち、ついにブロードウェイで主役を務めるまでに成長。 58年にハリウッドに移り、 テレビ・シリーズ「拳銃無宿」の主役を勝ち取り、 それがきっかけで59年「戦雲」で本格的な映画デビュー。 以後、「荒野の七人」「大脱走」 「マンハッタン物語」などがヒットし、人気スターに。 「砲艦サンパブロ」ではアカデミー主演男優賞にノミネートされた。 私生活では56年に結婚したニール・アダムスと72年に離婚し、 73年にアリー・マックグローと結婚。 78年に離婚し、80年1月16日にバーバラ・ミンティと結婚。 しかし、同年、肺ガンで亡くなった。 出演作 1956年「傷だらけの栄光」 1958年「ニューヨークの顔役」「マックィーンの絶対の危機」 1959年「戦雲」「The Great St. Louis Bank Robbery」 1960年「荒野の七人」 1961年「ガールハント」 1962年「突撃隊」「戦う翼」 1963年「大脱走」「マンハッタン物語」「雨の中の兵隊」 1965年「ハイウェイ」「シンシナティ・キッド」 1966年「ネバダ・スミス」「砲艦サンパプロ」 1968年「華麗なる賭け」「ブリット」 1969年「華麗なる週末」 1971年「栄光のル・マン」 1972年「栄光のライダー」「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」      「ゲッタウェイ」 1973年「パピヨン」 1974年「タワーリング・インフェルノ」 1977年「民衆の敵」 1980年「トム・ホーン」「ハンター」 その他の出演者: James Dukas .... Willie the Driver Molly McCarthy .... Ann, George's Ex Girl Martha Gable .... Eddie's Wife Larry Gerst .... Eddie Boyd Williams .... W.H. Dalton, Bank Officer Frank Novotny .... Pat, Ann's Boyfriend Nell Roberts .... Woman in Bar Talking to George Bob Holt .... Police Dispatcher May Kohn .... Bank Cashier Jay Elliot .... Car Salesman Robert Klauss .... Phone Repairman Barney Barnett .... Policeman User Rating: 5.8/10 (176 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments: heist K.C. Ligonさん New York City 2002年8月20日 驚くべき深みをもった犯罪映画のヴィンテージ この映画は、強盗犯たちの人生を物語るが、 おそるべき演技、きわめてオリジナルな脚本、 例外的な映像や監督を誇る。 強盗たちは、それぞれ心の傷をもっており、 映画は、彼らのひんまがった弱みを生々しく描いている。 あるシーンでは、ジーノはヒゲを剃っている。 極度に神経質になり、パニックに陥っている。 ルームメイトで、ギャング仲間のジョージが、 不意に浴室のドアを閉めたからだ。 翌年上映された「サイコ」に似たスタイルのシーンである。 50年後半代のセントルイスの様子、 強盗たちの衣服や帽子、運転する自動車、 すべてが、銀行強盗の実話に魅力ある迫力を加えている。 最後のフィルム・ノワールひとつである。 オトーサン、 「この際、フィルム・ノワールについて勉強しておこう」 名作が勢ぞろいしています。 ○フィルム・ノワール  Film noir(フランス語で「暗い映画」)  1940年代前半から1950年代後期にかけて、主にアメリカで製作された  虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画の総称。  1946年、フランスの映画評論家ニノ・フランクが、  アメリカで第二次世界大戦中に製作された  「マルタの鷹」などの犯罪映画の一群をこう呼んだのが起源。  背景には、第二次世界大戦と冷戦期の不安な世相がある。  従軍作家たちが、それまで孤立主義を保っていたアメリカから  外に出て暴力的な世界情勢に直面したこともある。  フィルム・ノワールには、男を堕落させる「運命の女」が登場する。  ドイツ表現主義に通じる、影やコントラストを多用した色調やセットで撮影され、  行き場のない閉塞感が作品全体を覆っている。  夜間のロケ撮影が多いのも特徴といえる。  また、登場人物は、私立探偵、警官、判事、富裕層の市民、弁護士、  ギャング、無法者などで、堕落し、一筋縄ではいかないキャラクターである。  シニカルな人生観や、閉塞感、悲観的な世界観に支配され、  裏切りや、無慈悲な仕打ち、支配欲、殺人、主人公の破滅が  ストーリーの核となる。  フィルム・ノワールの代表的作品  「拳銃貸します」(1942)  「深夜の告白」(1944)  「ローラ殺人事件」(1944)  「飾窓の女」(1944)  「ギルダ」(1946)  「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946)  「殺人者」(1946)  「三つ数えろ」(1946)  「過去を逃れて」(1947)  「上海から来た女」(1948)  「白熱」(1949)  「夜の人々」(1949)  「アスファルト・ジャングル」(1950)  「現金に体を張れ」(1956)  「キッスで殺せ」(1955)  「めまい」(1958) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


永遠に貴方を

オトーサン、 「永遠に貴方をか」 ”貴方”なんて、いまの若いひとは読めないかも。 あなたです。女性の場合は、”貴女”と表記します。 原題:Eternally Yours (1939) 監督:Tay Garnett 脚本:C. Graham Baker/Gene Towne Genre: Comedy / Drama Color: Black and White 上映時間:95分 あらすじ: アニータは、堅実なドンと婚約して、 奇術師のトニーのことを頭からふりはらった。 ぞれ以前は、彼の妻で、舞台では助手をつとめ、 世界中を巡業してまわっていた。 アニータは、トニーの浮気の数々に悩まされていたが、 彼の死を覚悟したスタントは悪夢だった。 引退して農場暮らしをする彼女のプランは、 彼にはとりあってもらえなかった。 ついに彼女は、彼の元を去ることにする... 出演者: Loretta Young .... Anita Halstead(アニータ) David Niven .... Tony Halstead(トニー) Broderick Crawford .... Donald 'Don' Barnes(ドン) オトーサン、 「うまい女優さんだな」 でも、ロレッタ・ヤングよりも気になるのは、 やはり、デビッド・ニーブン。 2枚目ではないので、脇役が多いのですが、 その昔「ピンクの豹」なんかにしびれました。 LORETTA YOUNG  ロレッタ・ヤング 誕生日 1913/1/6-2000/8/12 出身 米ユタ州ソルトレイクシティ 出演作 1916年「SWEET KITTY BELLARIS」 1927年「娘新旧両面鏡」 1928年「棚からぼた餅」「LAUGH,CLOWN LAUGH」「情炎夜曲」      「真紅の海」「THE WHIP WOMAN」 1929年「彼と女優」「愛すればこそ」「ラグビー時代」      「硝子箱の処女」「THE SHOW OF SHOWS」「スコール」 1930年「キスメット」「尖端一目惚れ」      「THE MAN FROM BLANKLEY'S」「楽園の路」      「THE SECOND FLOOR MYSTERY」「THE TRUTH ABOUY YOUTH」      「放蕩息子」 1931年「独立守備隊」「繁盛娘」「I LIKE YOUR NERVE」      「プラチナ・ブロンド」「THE RIGHT OF WAY」「支配する声」      「娘三人記」「TOO YOUNG TO MARRY」 1932年「天晴れウォング」「生の創め」「PLAY GIRL」「タクシー」      「THEY CALL IT SIN」「WEEK-END MARRIAGE」 1933年「暁の砂漠」「EMPLOYESS'ENTRANCE」「GRAND'SLAM」      「飢ゆるアメリカ」「男の一頁」「青空天国」「真夜中の処女」      「SHE HAD TO SAY YES」「ブダペストの動物園」 1934年「濁流」「霧に立つ影」「キャラバン」「ロスチャイルド」      「ホワイト・パレード」 1935年「野生の叫び」「戦ふ巨像」「十字軍」「上海」 1936年「4つの恋愛」「愛の花篭」「ラモナ」「人妻の戒律」 1937年「CAFE METROPOLE」「狙はれたお嬢さん」「LOVE UNDER FIRE」      「SECOND HONEYMOON」「WIFE,DOCTOR,AND NURSE」 1938年「4人の復讐」「KENTUCKY」「スエズ」 1939年「永遠に貴方を」「科学者ベル」「WIFE,HUSBAND,AND FRIEND」 1940年「THE DOCTOR TAKES A WIFE」「HE STAYED FOR BREAKFAST」 1941年「BEDTIME STORY」「THE LADY FROM CHEYENNE」「嘆きの白薔薇」 1942年「A NIGHT TO REMEMBER」 1943年「CHINA」 1944年「愛はあけぼの」「LADIES COURAGEOUS」 1945年「無宿者」 1946年「THE PERFECT MARRIAGE」「ストレンジャー」 1947年「気まぐれ天使」「ミネソタの娘」アカデミー主演女優賞 1948年「美しき被告」「荒原の女」 1949年「星は輝く」「ママは大学一年生」 1950年「KEY TO THE CITY」 1951年「CAUSE FOR ALARM」「HALF ANGEL」 1952年「BECAUSE OF YOU」「PAULA」 1953年「IT HAPPENS EVERY THURSDAY」 DAVID NIVEN  デビッド・ニーブン 誕生日 1910/3/1-1983/7/29 出身 スコットランド・キリミューラ 軍人だった父の跡を継ぎ、士官学校で学んだ。 除隊して、カナダへ渡り、様々な職業に就いた。 役者としては長く伸び悩んだが、 徐々に気品とユーモアのセンスが認められるようになり、 ついに58年「旅路」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 出演作 1935年「南海征服」「過去から来た男」      「バーバリ・コースト」「生活への道」 1936年「ローズ・マリー」「孔雀夫人」「進め竜騎兵」      「市街戦」 1937年「紳士ギャング」「ゼンダ城の虜」「素晴らしき接吻」 1938年「青髭八人目の妻」「四人の復讐」「突撃爆撃隊」 1939年「嵐が丘」「永遠に貴方を」 1940年「犯人は誰だ」 1942年「スピット・ファイヤー」 1944年「最後の突撃」 1945年「天国への階段」 1946年「アメリカの恋人」 1947年「気まぐれ天使」「いのち短し」 1948年「魅惑」 1949年「怪傑紅はこべ」 1950年「銀の靴」 1953年「月蒼くして」 1956年「陽気のせいデス」「八十日間世界一周」      「潮風のいたずら」 1957年「いとしの殿方」 1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」 1959年「恋の売り込み作戦」 1960年「ママは腕まくり」 1961年「ナバロンの要塞」「ミサイル珍道中」「好敵手」 1962年「暗黒の銃弾」 1963年「北京の55日」 1964年「ピンクの豹」「地上最笑の作戦」「寝室ものがたり」 1965年「レディL」 1966年「スパイがいっぱい」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「天使のいたずら」「素敵な年頃」 1969年「大頭脳」 1972年「眠れる棺の美女」 1974年「太陽にかける橋」 1976年「名探偵登場」 1977年「キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝」 1978年「ナイル殺人事件」 1979年「オフサイド7」「ラフ・カット」 1980年「シー・ウルフ」 1982年「コート・ダジュール・ドリーム」 1983年「ピンク・パンサー5」 その他の出演者: Hugh Herbert .... Benton, Tony's Valet Billie Burke .... Aunt Abby C. Aubrey Smith .... Bishop Hubert 'Gramps' Peabody Raymond Walburn .... Mr. Harley Bingham Zasu Pitts .... Mrs. Carrie Bingham Virginia Field .... Lola De Vere Eve Arden .... Gloria Ralph Graves .... Mr. Morrisey Lionel Pape .... Mr. Howard Fred Keating .... Master of Ceremonies User Rating: 6.0/10 (98 votes) オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 アカデミー賞ノミネート: ・オリジナル作曲賞 User Comments: FEDERICO ECHANOVE GUERRA DEL RIOさん Madrid, Spain 1999年1月5日 素敵な古典喜劇 これは、素敵な古典喜劇で、 伯爵の孫娘と成功している奇術師との恋を描いている。 いわゆるドタバタ喜劇ではないが、 1930年代特有の魅力をもっている。 一番好きなのは、登場人物がごく自然なこと。 その関係も、どきつく描かれていない。 これは結婚と離婚の映画である。 当時としては、離婚は異例なことで、 愉快で、感動的な状況にあふれている。 Ernst Lubitsch監督の「青髭の8人の妻」に似ている。 私が笑ったシーンについて、ひとつだけ紹介しておこう。 だが、製作者の意図だったかどうかはわからない。 最後のほうで、 奇術師がもっとも危険なトリックをやろうとすると、 自殺行為だと言ってアシスタントが止めようとする。 奇術師は、警官を呼び、アシスタントを連行してくれと頼む。 こういうのだ。 「彼を逮捕せよ、彼は共産主義者だ!」 もはや魔女狩りの時期ではないのだが!! オトーサン、 「魔女狩りか」 これも古い言葉ですね。 いまは”バッシング”といわれています。 例の福岡の3児死亡事故以来、 飲酒運転を批判するマスコミ報道は、すさまじいもの。 こういうのも、魔女狩りの一種です。 ワイドショーなどは、まるで”魔女狩り”の場です。 ○魔女狩り  12世紀以降キリスト教会の主導によって行われ、  数百万人が犠牲になったと言われてきた。  (最新の研究によれば、最大4万人)  この言葉は、広義の用法としては、  あるグループ内で偏見や不正にもとづいて行われる  悪質な糾弾行為を指すこともある。  1950年代のアメリカ合衆国で吹き荒れたマッカーシズムの嵐や  1960〜70年代中華人民共和国で2千万人が虐殺された  文化大革命の災厄もこの意味での「魔女狩り」になる。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


茶碗の中の嵐

オトーサン、 「英国に茶碗があるか?」 ここは、素直に「コップの中の嵐」と訳すべきでは。 「風と共に去りぬ」のビビアン・リーと 「マイ・フェア・レディ」のレックス・ハリソンが共演。 すごい組み合わせです。 原題:Storm in a Teacup (1937) 監督:Ian Dalrymple/Victor Saville 戯曲:Bruno Frank 脚本:James Bridie/Ian Dalrymple/Donald Bull Genre: Comedy / Romance Country: UK Language: English Color: Black and White 上映時間:87分 あらすじ: フランクは、スコットランドの小さな町の新聞記者。 市長を取材せよといわれ、すべてを任される。 犬を飼う免許代を払えぬ女性に 高飛車な態度をみせる市長に憤どおり、 礼賛記事の代わりに、その傲慢な態度を記事にする。 2人とも上品なほうだが、プライドが高く後に引けなくなって いがみあいがエスカレートして事件にまで発展する... だが、フランクは市長の娘ヴィクトリアと恋に落ちていたのだ。 出演者: Vivien Leigh .... Victoria 'Vickie' Gow(ヴィクトリア) Rex Harrison .... Frank Burdon(フランク) Cecil Parker .... Provost William 'Willie' Gow(市長・ウィリー) オトーサン、 「きれいだなぁ」 風とともに去りぬよりも2年前ですから、 その美貌の水々しさは言葉に言い表せません。 VIVIEN LEIGH  ヴィヴィアン・リー 誕生日 1913/11/5-1967/7/8 出身 インド・ダージリン 感情の赴くままに演じられる素質を持った女優。 裕福な商人の家に生まれ、上流家庭の教育を受ける。 6才でロンドンの寄宿学校に入学。 後、カンヌ、サン・レモ、チューリヒ、パリなどで教育を受ける。 18歳の時、王立演劇アカデミーに入学。 19歳で弁護士と結婚するが、女優への道を断ち切れず、 22歳の時にデビュー。 37年「無敵艦隊」で共演したローレンス・オリビエを追ってアメリカへ。 39年「風と共に去りぬ」でアカデミー主演女優賞、 51年「欲望という名の電車」でアカデミー主演女優賞と ベネチア映画祭主演女優賞を受賞した。 40年、お互いが離婚し、オリビエと結婚。 しかし、感情の起伏の激しさからオリビエと次第に不和となり、 58年に別居、60年に離婚。 晩年はノイローゼ、アル中、肺結核と悩まされた。 出演作 1937年「無敵艦隊」「間諜」「茶碗の中の嵐」 1938年「響け凱歌」 1939年「風と共に去りぬ」 1940年「哀愁」 1941年「美女ありき」 1946年「シーザーとクレオパトラ」 1948年「アンナ・カレニナ」 1951年「欲望という名の電車」 1955年「愛情は深い海の如く」 1961年「ローマの哀愁」 1965年「愚か者の船」 REX HARRISON  レックス・ハリソン 誕生日 1908/3/5-1990/6/2 出身 英ランカシャー州 出演作 1937年「男は神に非ず」「茶碗の中の嵐」 1939年「城砦」 1940年「ミュンヘンへの夜行列車」 1945年「大空に散る恋」「陽気な幽霊」「艶ごと師」 1946年「アンナとシャム王」 1947年「幽霊と未亡人」「殺人狂騒曲」 1953年「ブロードウェイへの道」 1954年「獅子王リチャード」 1955年「完全なる良人」 1960年「誰かが狙っている」 1962年「楽しい泥棒日記」 1963年「クレオパトラ」 1964年「マイ・フェア・レディ」「黄色いロールス・ロイス」 1965年「華麗なる激情」 1967年「三人の女性への招待状」「ドリトル先生不思議な旅」 1968年「パリの秘めごと」 1969年「ふたりは恋人」 1977年「王子と乞食」 1978年「アシャンティ」「泥棒も命がけ」 1983年「マッド・ハンター」 その他の出演者: Sara Allgood .... Honoria Hegarty Ursula Jeans .... Lisbet Skirving Gus McNaughton .... Horace Skirving Lee Strasberg .... Willy Edgar K. Bruce .... McKellar Robert Hale .... Lord Skerryvore Quentin McPhearson .... Baillie Callender Arthur Wontner .... Procurator Fiscal Eliot Makeham .... Sheriff George Pughe .... Menzies Arthur Seaton .... Police Sergeant Cecil Mannering .... Police Constable User Rating: 6.7/10 (74 votes) オトーサン、 「もう少し高いスコアかも」 User Comments: kinekromさん London, England 2004年12月11日 ヒトラーをひそかに風刺した映画。 なぜ、こんな素敵なコメディが知られていないのか? さらに、なぜ、いつも誤った理解がなされるのか? 多くの批評家は、 スコットランドの小さな町の市長が、 免許代を払えぬオーナーの犬を処分せよというだけの 愉快なコメディとみなしている。 市長の娘を演じるのは、あのヴィヴィアン・リー。 レックス・ハリソンは、 つまらない話を全国区ネタに仕上げた記者を見事に演じている。 出演者全員、実に愉快かつ陽気に演じている。 だが、この話の底には、 (ドイツの戯曲を脚色したもの) 当時のドイツとイタリアの独裁者への微妙な皮肉がある。 市長役のロバート・パーカーは、明らかにヒトラーを真似ている。 独裁ぶりをときどき織り交ぜるあたりが成功し、 映画に迫力を与えている。 一見キュートだが、 Victor Saville監督は、賢く破壊的な魂の持ち主である。 この時代の映画には、光と闇をたくみにまぜた秀作が散見する。 もう一度見て、私の言わんとすることを理解してほしい! オトーサン、 「は、は、は」 「百一匹ワンちゃん大行進」シーンもあって笑えました。 フランク・キャプラの社会風刺映画が一世を風靡したので、 英国でも、あやかろうとして製作されたものとか。 美辞麗句で大衆を扇動する指導者には要注意。 歴史は、そんな教訓を残しているのですが、 いつの時代も大衆はころりとだまされるのです。 いまは、さしづめ「美しい国・日本」でしょうか。 生活保護世帯が増えているのにねぇ。 国民の痛みや苦悩を全身で受け止めるのが政治家のはず。 それなのに、よく言うよ...ったく。 この映画をみてほしいものです。 でも、逆効果になって、 犬を飼う免許税が導入されてしまうかも。 犬の登録頭数は、平成16年度末で6,394,226頭。 保有すると、毎年1万円税金がとれるとすると、 600億円の増収になります。 実際は、未登録の犬が同じくらいいるそうなので、 1200億円の増収になります。 この税金を少子化対策の財源にしたらいかが? 犬を飼うくらいなら、子供を養え。 こんなマニフェスト、 選挙で負けるから採用できないでしょうが。


カポーティ

オトーサン、 「こんな扱いでいいのか?」 東京の上映館は、たったの2ケ所。 千葉、埼玉などはゼロ。 アカデミー賞主演男優賞をとった映画を こんな風に扱っていいのでしょうか? 原題:Capote (2005) 監督:Bennett Miller 原作:Gerald Clarke 脚本:Dan Futterman Genre: Biography / Crime / Drama MPAA: Rated R for some violent images and brief strong language. Country: Canada / USA Language: English 上映時間:114分 あらすじ:: 1959年、ニューヨーカー誌の人気ライターだった トルーマン・カポーティは、 カンサス州で起きた一家4人惨殺事件のことを知る。 いい題材になりそうだと思い、 相棒ハーパー・リーと取材旅行にいく。 だが、物語を掘り下げていくにつれ、 この取材は、彼の最高傑作「冷血」へと発展していく。 結末を決めるために、囚人たちに追加取材をする。 なかでも、ペリー・スミスは、物静かで明晰な男だった。 だが、作品に没頭するにつれて、 カポーティは、ペリーに同情するようになる。 ある意味、囚人たちを助けたくなったのだ。 この気持ちは、本の完結と相反するものだった。 筋運びとしては、処刑が必要だった。 インタビュー相手やテーマへの執念が混乱を招くが、 ノンフィクション小説という新ジャンルを切り開くことになる。 出演者: Philip Seymour Hoffman .... Truman Capote(カポーティ) Catherine Keener .... Harper Lee(ハーパー・リー) Clifton Collins Jr. .... Perry Smith (ペリー) オトーサン、 「なりきっているなぁ」 フィリップ・シーモア・ホフマン、名演技です。 キャスリーン・キーナーの受賞は、儲けものでしょう。 PHILLIP SEYMOUR HOFFMAN  フィリップ・シーモア・ホフマン 誕生日 1967/7/23 出身 米ニューヨーク州フェアポート ニューヨーク大学で演劇を学び、舞台俳優として活躍。 映画でも様々な役に取り組んでいる。 代表作は「フローレス」のドラッグ・クイーン役で ロバート・デ・ニーロと共演。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「トリプル・ボギー」 1992年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」◆      「マイ・ニュー・ガン 危ない若妻」      「スティーブ・マーティン 奇跡を呼ぶ男」 1994年「ノーバディーズ・フール」「男が女を愛する時」 1996年「ツイスター」 1997年「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「パッチ・アダムス」◆      「ハピネス」◇ 1999年「マグノリア」◆「リプリー」◆「フローレス」◇ 2000年「あの頃ペニー・レインと」◆ 2002年「レッド・ドラゴン」◆「パンチドランク・ラブ」「25時」 2003年「コールドマウンテン」 2004年「ポリー my love」 2005年「カポーティ」◇ CATHERINE KEENER  キャスリーン・キーナー 誕生日 1961 出身 米フロリダ州マイアミ 83年マサチューセッツ州のウィートン・カレッジを卒業。 86年「きのうの夜は…」で映画デビュー。 99年「マルコヴィッチの穴」で、 アカデミー助演女優賞にノミネートされた。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1986年「きのうの夜は…」 1989年「バックトラック」 1991年「ジョニー・スエード」      「スウィッチ/ボクと彼女の関係は?」 1992年「ベティ・ルーは犯罪者?」 1994年「リビング・イン・オブリビオン/悪魔の撮影日誌」◇ 1996年「BOYS」 1997年「リアル・ブロンド」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◆「8mm」◆ 1999年「マルコヴィッチの穴」◇「背信の行方」◆ 2002年「フル・フロンタル」◆「アダプテーション」◆  「デス・トゥ・スムーチー」 2003年「シモーヌ」◇ 2005年「カポーティ」◇ その他の出演者: Allie Mickelson .... Laura Kinney Kelci Stephenson .... Nancy Clutter Craig Archibald .... Christopher Bronwen Coleman .... Barbara Kate Shindle .... Rose David Wilson Barnes .... Grayson Michael J. Burg .... Williams Kwesi Ameyaw .... Porter Andrew Farago .... Car Rental Agent Ken Krotowich .... Courthouse Guard Chris Cooper .... Alvin Dewey R.D. Reid .... Roy Church Rob McLaughlin .... Harold Nye User Rating: 7.9/10 (17,012 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞: 主演男優賞:フィリップ・シーモア・ホフマン 同ノミネート: ・作品賞 ・監督賞:ベネット・ミラー ・助演女優賞:キャサリン・キーナー ・脚色賞 User Comments: Mel Kleinさん Dallas, Texas 005年9月27日 ホフマンさん、あなたはトルーマン・カポーティだ 俳優にとって、歴史上の人物を演じることはたやすい。 例えば、ジュリアス・シーザーの声はどんな風で 身体をどう動かし、スピーチの区切りはどうで、 どんな風に唇を噛み、部屋へ入ってきて、煙草をどう持つのか。 誰もわからない。 一方、難しいのは、存命のひとや最近死んだ有名人だ。 我々は、彼に注目し、声を聞き、学び、真似し、考えていることが分かる。 ケネディ、マーチン・ルーサー・キング、レイ・チャールズ、 そして、なかでもトルーマン・カポーティがそうだった。 小説「ティファニーで朝食を」で爆発的名声を得て、 トルーマン・カポーティは、NY社交界の憧れのひとになった。 彼は飲み、NYの最高のものを味わった。 1960年代初期には、TV番組に出まくった。 カポーティは、まったくの現代的有名人だった。 有名だから、有名なのだ。 その役をわれわれみんなの前で演じた。 フィリップ・シーモア・ホフマンは、 カポーティを演じるのではなく、彼そのものになった。 マンネリでもなく、妙な演技をするでもなく、 彼の人格そのものになった。 我々は確信した。 ホフマンは、カポーティが感じたことを感じ、 ウソに泣き、モラルの失墜を受け入れたのだと。 ニューオリンズからやってきた話上手の短編小説家として カポーティは、全国的に有名になった複数殺人事件の中心に位置し、 記者として究極のファウスト的なジレンマに直面していた。 真実をもらすためにウソをついたならば、 埋め合わせることになる。 カポーティは、結局、自分はそうしないと結論する。 彼は、もう他の本を書くことはなかった。 彼は暗闇に落ちていき、孤独な魂のまま死んでいった。 これは、ホリー・ゴライトリーの題材にはならない。 (注:ロックの一ジャンル、英国のガレージロック界の歌姫) 私は、この映画をトロント映画祭でみた。 フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、 そして、ベネット・ミラー監督が出席していた。 何度もこうした場面を体験していたのだろうが、 彼らは映画祭に感動し、我々の反応に感動していた。 我々は起ち上って拍手した。 お互いにみつめあい、すばらしい演技を目にしていることを確かめあった。 われわれは、トルーマン・カポーティを知っている。 生きた彼をテレビで見てきた。 トルーマン・カポーティはわれらが友人だった。 ホフマンさん、あなたはトルーマン・カポーティだ。 オトーサン、 「脚本も、よくできている」 カポーティの人生そのものが、ドラマだったからでしょうが。 彼の表現を借りれば、 死刑囚と同じ境遇に生まれ育ち、 死刑囚は裏口から出ていき、自分は表玄関から出ていった。 でも、最後は、裏口から戻ってきたのです。 ○トルーマン・カポーティ  Truman Garcia Capote, 1924/9/30 - 1984/8/25 アメリカの小説家。 ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。 両親は彼が子供の時に離婚し、 ルイジアナ、ミシシッピー、アラバマなどを 遠縁の家に厄介になりながら転々として育つ。 高齢者の孤立世帯や精神障害の高齢者もいた。 ほとんど学校に行かなかった。 母親はジョゼフ・ガルシア・カポーティと再婚し、  後に自殺している。  17歳でニューヨーカー誌のスタッフになり、  23歳で出世作「遠い声、遠い部屋」を発表し、  天才作家として注目を浴びた。  1作ごとに華やかな話題をふりまき映画にも出演し、  ゴシップ欄の常連になるなど、公私の両面で活躍した。  1984年ロサンゼルスのマンションで心臓発作で急死した。  主な作品  「遠い声、遠い部屋」(1948)  「夜の樹」(1949)  「草の竪琴」(1951)  「わが家は花ざかり」(1954)  「詩神の声聞こゆ」(1956)  「ティファニーで朝食を」(1958)  「冷血」(1966)  「クリスマス・メモリ」(1966)  「カメレオンのための音楽」 (1980)  「叶えられた祈り」 (1986)  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 「こちらの経歴紹介のほうが、実像に近そうだなぁ」 ○トルーマン・カポーティ   1924年9月30日、ニューオーリンズで誕生。 父親は詐欺師のセールスマン、母親は16歳で結婚、17歳で出産。 カポーティが4歳の時に両親は離婚。 その後はルイジアナ・ミシシッピー・アラバマなどの 親戚の家をたらいまわしにされた。 17歳で学校教育を終え、ニューヨーカー誌に会計係助手として就職するが、 引き算もできないことがばれ、美術部にまわされ、 メッセンジャーボーイとして働く。 その頃から創作活動が始まり、「ミリアム」でO.ヘンリー賞を受賞した。  数々の奇行、同性愛者との愛憎のもつれによる騒動、  著名人のゴシップでっちあげでの訴訟と注目を浴びつづけたが、  1984年8月25日、心臓発作で死亡。 知能指数は215、自称「ヤク中でアル中でホモで天才」


映画の採点簿

カポーティ*****
茶碗の中の嵐****
永遠に貴方を****
セントルイス銀行強盗*****
犯罪河岸*****
レディ・イン・ザ・ウォーター****
ブラック・ダリア****
涙そうそう****
黒いドレスの女****
ザ・センチネル 陰謀の星条旗****
16ブロック*****
魔術の恋****
ショウ・ボート*****
バリ島珍道中****
二人でお茶を****
サンキュー・スモーキング*****
トリスタンとイゾルデ*****
スネーク・フライト*****
折れた矢*****
平原児****
ニューオリンズ****
父親たちの星条旗*****
地上最大のショウ*****
流砂****
トンマッコルへようこそ****
二重結婚者****
ブルー・スチール****
ならず者****
三人の名付親****
泥の河*****
上海の伯爵夫人****
旅愁*****
ナチョ・リブレ 覆面の神様****
過去を逃れて*****
革命児サパタ*****
手紙****
黄昏*****
アンデルセン物語****
メル・ブルックス/珍説世界史PART I****
メル・ブルックスの大脱走*****
双頭の鷲****
オルフェ****
凱旋門****
コレヒドール戦記****
マダムと奇人と殺人と****
プラダを着た悪魔****
トゥモロー・ワールド*****
バッド・エデュケーション*****
愛をつづる詩(うた)*****
めぐみ - 引き裂かれた家族の30年*****
ウィンター・ソング*** 
ライフ・イズ・ミラクル*****
デスノート the Last name****
Sad Movie <サッド・ムービー>****
ホーリーマン****
007/カジノ・ロワイヤル*****
偽装の女****
武士の一分*****
ストロンボリ/神の土地****
スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと*****
バードケージ****
無敵艦隊****
肉体と悪魔*****
硫黄島からの手紙*****
麦の穂をゆらす風*****
夜になるまえに*****
ミッドナイト・エクスプレス*****
敬愛なるベートーヴェン****
フレッシュ・デリ****
列車に乗った男****
殺意の瞬間****
勝利の朝*****
ウィンブルドン****
ダンシング・ハバナ****
セレンディピティ****
クリスマス・ツリー****
あるいは裏切りという名の犬*****
恋するための3つのルール****
リチャードを探して****
リトル・ロマンス*****
N.Y.式ハッピー・セラピー****
Mr.ディーズ****
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