オトーサンの2007年その3

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

映画の採点簿へ

目次

2655 ヴィーナス(2006) 2654 ブラッド・ワーク(TV 2002) 2653 ブラボー火星人2000(TV 1999) 2652 遠い空の向こうに(TV 1999) 2651 ゴーストハンターズ(TV 1987)
2650 スターダスト(2007) 2649 フィラデルフィア・エクスペリメント(TV 1984) 2648 交渉人 真下正義(TV 2005) 2647 ブレイブワン(2007) 2646 パーフェクト・ストレンジャー(2007)
2645 抜き射ち二挺拳銃(TV 1952) 2644 グッド・シェパード(2006) 2643 ヘアスプレー(2007) 2642 午後10時の殺意/私は殺される!(TV 1974) 2641 アート・オブ・ウォー(TV 2000)
2640 ドクター(TV 1991) 2639 キングダム/見えざる敵(2007) 2638 バラ色の選択(TV 1993) 2637 特攻野郎Aチーム/大アマゾンの秘宝(TV 1984) 2636 殺したい女(TV 1986)
2635 マシンガン・パニック(TV 1973) 2634 大統領暗殺(2006) 2633 バレンタイン(TV 2001) 2632 北極のナニー(2007) 2631 ローグ アサシン(2007)
2630 ボディガード(TV 1968) 2629 パンズ・ラビリンス(2006) 2628 クローズド・ノート(2007) 2627 ハタリ!(TV 1962) 2626 スコーピオン(TV 2001)
2625 幸せのレシピ(2007) 2624 エディット・ピアフ 愛の讃歌(2007) 2623 オクトパス(TV 2000) 2622 アナコンダ(TV 1997) 2621 ザ・デプス(TV 1989)
2620 火垂るの墓(TV 1988) 2619 ドクター・ドリトル2(TV 2001) 2618 さらば、ベルリン(2006) 2617 夜の上海(2007) 2616 プラネット・テラー in グラインドハウス(2007)
2615 めがね(2007) 2614 ル・ブレ(TV 2002) 2613 包帯クラブ(2007) 2612 かもめ食堂(TV 2005) 2611 ブルドッグ(TV 2003)
2610 アフリカ大空輸(TV 1968) 2609 題名のない子守唄(2006) 2608 スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007) 2607 ショーガール (TV 1995) 2606 デビルスフライト(TV 1991)
2605 泥だらけの純情(TV 1977) 2604 HERO(2007) 2603 釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007) 2602 エンジェル・アイズ(TV 2001) 2601 the EYE [アイ] (TV 2002)
2600 セルラー(TV 2004) 2599 夕凪の街 桜の国(2007) 2598 フィフス・エレメント(TV 1997) 2597 スリー・リバーズ(TV 1993) 2596 愛を殺さないで(TV 1991)
2595 Life 天国で君に逢えたら(2007) 2594 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) 2593 未来の想い出 Last Christmas(TV 1992) 2592 ラッシュアワー3(2007) 2591 TAXi4(2007)
2590 TAXi3(TV 2003) 2589 氷の接吻(TV 1999) 2588 噛む女/ブロンドの誘惑に秘められた罠(TV 1994) 2587 シッコ(2007) 2586 惨劇の砂漠(DVD 1931)
2585 ガンヒルの決斗(DVD 1959) 2584 天国の口、終りの楽園。(TV 2001) 2583 出口のない海(TV 2006) 2582 二世部隊(DVD 1951) 2581 クリスチナ女王(DVD 1933)
2580 気まぐれ天使(DVD 1947) 2579 レデイ・イブ(DVD 1941) 2578 春琴抄(TV 1976) 2577 風立ちぬ(TV 1976) 2576 絶唱(TV 1975)
2575 潮騒(TV 1975) 2574 伊豆の踊子(TV 1974) 2573 呪怨(TV 2004) 2572 オーシャンズ13(2007) 2571 お墓がない!(TV 1998)
2570 フライト・オブ・フェニックス(TV 2004) 2569 マチルダ(TV 1996) 2568 消えた天使(2007) 2567 トランスフォーマー(2007) 2566 レーシング ストライプス(DVD 2005)
2565 リトル・チルドレン(2006) 2564 豪華客船ゴライアス号の奇跡(TV 1981) 2563 魔笛(2006) 2562 サムシング・アバウト・ラブ 愛の残像(DVD 1988) 2561 モーニング・グローリー 輝ける朝(DVD 1993)
2560 セカンド・コーラス(DVD 1940) 2559 リベンジ・アイランド 欲情の甘い罠(DVD 1989) 2558 ボーン・ワイルド/サバンナに生きて(DVD 1992) 2557 愛のディタンス(DVD 1998) 2556 レミーのおいしいレストラン(2007)


ヴィーナス

オトーサン、
「ノッティングヒルの恋人」は、面白かったなぁ。
わざわざ、ノッティングヒルを訪れたほど。
そのロジャー・ミッシェル監督が名優ピーター・オトゥールと組む。
こりゃ、期待できるぞ!

原題:Venus (2006)
監督:Roger Michell
脚本:Hanif Kureishi 
Genre:Comedy / Drama / Romance 
Rated R for language, some sexual content and brief nudity. 
Country:UK 
Language:English 
上映時間:95分
あらすじ:
モーリスとイアンは、親友。
ともにかつては有名な年老いた俳優。
2人の会話は、専ら、病気と乱れた世相。
イアンは、死が迫ってきたことを怖れている。
姪の娘ジェシーに家にきて、看護してもらうことにする。
ジェシーは、20代前半の田舎娘で、
酒は飲むし、サボるし、手の負えない娘だった。
だが、モーリスは、彼女を認める。
彼が庇護すれば、いずれ花が咲くと思えるのだ。
そう、モーリスにとっては、花咲く乙女なのだ。
50歳も若い娘に恋してしまったのだ。
そこで、次々と驚くべきことが起きる。

出演者:
Peter O'Toole ...  Maurice(モーリス)
Jodie Whittaker ...  Jessie(ジェシー) 
Vanessa Redgrave ...  Valerie(ヴァレリー) 
Leslie Phillips ...  Ian(イアン) 
オトーサン、
「ピーター・オトゥール、万歳!」
稀代の名俳優にして、エロおやじを好演していました。
ジェシーに冷たくされたり、待ちぼうけを食らわされると、
親友イワンや元妻ヴェレリーのもとへ
すごすごと帰っていくのです。

PETER O'TOOLE 
ピーター・オトゥール 
誕生日 1932/8/2  
出身 アイルランド・コネマーラ 
「海賊船」で映画デビュー。
アカデミー賞主演男優賞には7度ノミネート。
62年「アラビアのロレンス」でBAFTA主演男優賞受賞。
64年「ベケット」、68年「冬のライオン」、
69年「チップス先生さようなら」で
ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1959年「海賊船」
1960年「バレン」
1962年「アラビアのロレンス」
1963年「ベケット」
1965年「ロード・ジム」「何かいいことないか子猫チャン」
1966年「天地創造」「おしゃれ泥棒」
1967年「将軍たちの夜」「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「キャサリン大帝」「冬のライオン」
1969年「チップス先生さようなら」
1971年「マーフィの戦い」
1972年「ラ・マンチャの男」
1975年「ローズ・バッド」
1978年「パワープレイ」
1979年「スタントマン」「ズールー戦争/野望の大陸」
1980年「カリギュラ」
1984年「スーパーガール」
1985年「クリエイター」
1986年「クラブ・パラダイス」
1987年「ラスト・エンペラー」
1988年「プランケット城への招待状」
1989年「ムーンリットナイト」
1991年「ラルフ一世はアメリカン」
1997年「フェアリーテイル」
1998年「ファントム」
1999年「ヴァージン・ブレイド」(TM)
2002年「ファイナル・ステージ」
2003年「トロイ」「ローマン・エンパイア」(TM)
2005年「名犬ラッシー」
2006年「ヴィーナス」

その他の出演者:
Richard Griffiths ...  Donald
Beatrice Savoretti ...  Waitress 
Philip Fox ...  Doctor 
Lolita Chakrabarti ...  Health Centre Nurse #1 
Carolina Giammetta ...  Health Centre Nurse #2 
Kellie Shirley ...  Royal Court Actress #1 
Ashley Madekwe ...  Royal Court Actress #2 
Ony Uhiara ...  Royal Court Actress #3 
Cathryn Bradshaw ...  Jillian 
Joanna Croll ...  Hospital Drama Family 
Liam McKenna ...  Hospital Drama Family 
Meg Wynn Owen ...  Hospital Drama Family 
Sam Spruell ...  Hospital Director 

User Rating: 7.3/10 (3,682 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」

アカデミー賞受賞
・主演男優賞:ピーター・オトゥール  

User Comments:
wiggumpdさん
United States
2006年9月8日
ピーター・オトゥールが、娘っこに恋する

偉大な俳優、ピーター・オトゥールは、
年老いてなお、ある種の卓越したカリスマ性をもっている。 
彼を見るだけでも、この映画はみる価値がある。
老齢なるがゆえに蓄えられた輝き、
それは人生を肯定する暗黙のメッセージであり、
老年のバイタリティを描いた映画のメイン・テーマにフィットしている。
この映画、ブラック・コメディだ。
ブラックな面とコミカルな面をともにカンペキに持っている。
次なるシーンは、実に愉快だ。
娘っこが絵のヌードモデルになるというので、
オトゥールは、バケツの底に乗って、
窓から部屋の中を覗きこもうとして、すべってしまう。
カテーテルのトラブルも、暗いが、愉快だ。
この映画は、老年の豊かさを描いている。
その年を超えた青春の姿は、気持ちを鼓舞してくれる。


オトーサン、
「文豪・谷崎とまったく同じだ!」
若い頃に読んで、ド肝をぬかれました。
年寄りになっても、こんなに性に執着するものなのか?
以下は、若い感覚での見事な紹介文です。
(すこし短くしました。お許し下さい)

○谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」〜ドMなお爺さん   
 さてさて、「瘋癲老人日記」。
 「瘋癲」は「ふうてん」と読みます。
 言語錯乱・意識混濁・感情激発、きちがいだそうだ。
 谷崎パワー全開の題名ですね。
 フーテンの寅さんの「フーテン」は勿論意味が違う。
 「フーテン」のほうは、当てもなくフラフラ旅をすることなんだそうだ。
 知らなかったの俺だけ?
 主人公の老人は、こう考えている。
 「生ニ執着スル気ハ少シモナイガ、デモ生キテイル限リハ、
 異性ニ惹カレズニハイラレナイ」
 あろうことか息子の妻・颯子に惚れて、ちょっかいを出しまくる。
 颯子は颯子で、足にキスをさせて老人の間接的性欲を満たす代わりに、
 宝石の代金を出させることで義父を利用する。
 その瘋癲っぷりがいかんなく発揮されるのが、
 主人公が病気になったところへ颯子がやってくる中盤のシーン。
 看護婦を部屋から出させると、主人公は手が痛み出し、
 「颯チャン、颯子チャン、痛イヨウ!」と泣き始めるのである。
 泣いたら接吻してくれるのではないか、
 なんて数日前に策を巡らしていたものの、
 この時は本当に手が痛み出したというから、なお恐ろしい。
 颯子は「ソンナ馬鹿々々シイ真似ガ出来ルト云ウノガ、
 モウ気狂イニナリカケテル証拠ヨ」というのだが、
 颯子は次第に老人をコントロールできなくなっていく。
 自己中で、颯子の行動を自分に結び付けて妄想し、
 いたわられる老人という立場を利用して自分の好き放題に
 間接的性欲を満たしていく老人の姿。
 この後の瘋癲っぷりは本を読んで確認してもらいたい。
 コメディーとしても読めると書いてあったが、
 少々コメディーにしては老人の想いが切実すぎてなかなか怖い。
 それが突き進んでいった先は...それは結末をごらんいただきたい。
 忘れていた。この小説、地文はすべてカタカナと漢字である。
 慣れていないと少し読みにくいかもしれないのでご注意あれあれ。
 ・谷崎 潤一郎「鍵・瘋癲老人日記」新潮文庫 1968 
 出典:http://blog.so-net.ne.jp/r-nezumi/2006-04-03


ブラッド・ワーク

オトーサン、
「おーっ、イーストウッドの映画だ」
監督・主演なら、間違いなく期待できそうです。

原題:Blood Work (2002)
監督:Clint Eastwood
原作:Michael Connelly
脚本:Brian Helgeland 
Genre:Action / Crime / Drama / Mystery / Thriller
MPAA:Rated R for violence and language. 
Country:USA 
Language:English / Spanish 
上映時間:110分
あらすじ:
テリーは、元FBIのエージェント。
連続殺人犯を追跡中に心臓発作で倒れる。
早期退職した彼の前に、見知らぬ女性が現れ、
姉を殺害した犯人捜査を依頼する。
心臓移植を理由に断るテリーに、
その女性グラシエラは、心臓が殺された姉のものだと伝える。
テリーは、再び捜査の現場に戻るのだったが...

出演者:
Clint Eastwood ...  Terry McCaleb(テリー)
Jeff Daniels ...  Jasper 'Buddy' Noone(バディ) 
Wanda De Jesus ...  Graciella Rivers(グラシエラ)
オトーサン、
「イーストウッドは、イーストウッドだな」
水戸黄門みたいなもので、同じスタイルだからいいのです。
ジェフ・ダニエルズが好演していました。

CLINT EASTWOOD 
クリント・イーストウッド 
誕生日 1930/5/31 
出身 米サンフランシスコ 
本名はクリント・イーストウッド・ジュニア。
子供時代は父の仕事の関係で、
北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。
45年にオークランドで一家が定住すると、
チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。
トランペットとピアノを始める。
オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。
高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、
地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。
51年に徴兵のため、陸軍に入隊。
モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。
入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、
除隊後、南カリフォルニアへ。
53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。
同年12月にマギーと結婚。
54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。
ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。
週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。
55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。
2年間で7本の映画に端役出演。
57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。
57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。
プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。
58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で
準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。
そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、
64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。
「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、
一躍、西部劇スターとなる。
「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。
67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。
68年、長男カイル誕生。
71年「恐怖のメロディ」で初監督。
同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。
72年、長女アリソン誕生。
77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。
79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。
89年、ソンドラ・ロックと破局。
92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。
93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に
フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。
96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。
同年12月、娘モーガンが誕生。
2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」
1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」
     「最初の女セールスマン」
1957年「二人の可愛い逃亡者」
1958年「壮烈!外人部隊」
1964年「荒野の用心棒」
1965年「夕陽のガンマン」
1966年「続・夕陽のガンマン」
1967年「華やかな魔女たち」
1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」
1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」
1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」
1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」
1972年「シノーラ」
1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」
1974年「サンダーボルト」
1975年「アイガー・サンクション」
1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」
1977年「ガントレット」
1978年「ダーティーファイター」
1979年「アルカトラズからの脱出」
1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」
1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」
1983年「ダーティハリー4」
1984年「タイトロープ」「シティヒート」
1985年「ペイルライダー」
1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」
1988年「ダーティハリー5」
1989年「ピンク・キャデラック」
1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」
     「許されざる者」
1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」
1995年「マディソン郡の橋」
1997年「目撃」
1999年「トゥルー・クライム」
2000年「スペース・カウボーイ」
2002年「ブラッド・ワーク」
2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 

その他の出演者:
Anjelica Huston ...  Dr. Bonnie Fox 
Tina Lifford ...  Detective Jaye Winston 
Paul Rodriguez ...  Detective Ronaldo Arrango 
Dylan Walsh ...  Detective John Waller 
Mason Lucero ...  Raymond Torres 
Gerry Becker ...  Mr. Toliver 
Rick Hoffman ...  James Lockridge 
Alix Koromzay ...  Mrs. Cordell 
Igor Jijikine ...  Mikhail Bolotov 
Dina Eastwood ...  Reporter #1 
Beverly Leech ...  Reporter #2 
June Kyoto Lu ...  Mrs. Kang 

User Rating: 6.2/10 (10,303 votes) 
オトーサン、
「もう少し高くていいのでは」

User Comments
Filmjack3さん
United States
2002年8月10日
イーストウッド、老いたりといえどもクール。
心臓が悪いにせよ。

クリント・イーストウッドが監督・主演の20番目の映画、
「ブラッド・ワーク」は、最近の下らぬスリラーのなかでは、拾いもの。
イーストウッドは、72歳だが、衰えぬ演技は、大したものだ。
ダーティ・ハリー風の年老いた刑事だが、依然としてリアルだ。
正直言って、きつい刑事役はそう長くはやってられないだろう。
この映画では、FBIのエージェント、テリーを演じる。
冒頭、連続殺人犯を追跡し、
フェンスをよじ登ろうとして心臓発作で倒れる。 
(前にも、こんな風の映画があった)
彼は退職したが、2年後、ある女性がやってくる。
殺人鬼をみつけるを助けてくれという。
ともかく、この「ブラッド・ワーク」を魅力的にしているのは、
よく出来たスリラーだからだ。
もう何年も前から、警察は、手続至上主義だし、
ワンダ・デ・ジーザスとのロマンスもあり、
ジェフ・ダニエルズが笑いをとる。 
だから、イーストウッドの長いキャリアを彩る 
この最新作を見る気になったら、次の点は留意しておくといい。
いつものスタイルで、音楽やノスタルジアがあるということを。
30年前もそうだったが、ドーナツを食べるシーンが出てくる。
私だけかもしれないが、
彼が拳銃をつかむと、にやっとしてしまう。
評価は、B+。 

オトーサン、
「調べておこう、この際だから」
ガンと心臓病、脳卒中は、日本人の三大疾患。
誰にでも起こり得る病気です。

○心臓移植
 重大な心疾患によって他人の心臓を臓器移植する以外に
 存命する方法がない場合に行われる。 
 2006年現在、世界中で30年間に4万6千例が行われている。
 世界初のヒトからヒトへの心臓移植は、
 1967年12月3日に南アのクリスチャン・バーナードによって行われた。
 白人男性の患者に黒人女性の心臓を移植したものである。
 「南アだから出来た非人道的な殺人手術」との批判を受けた。
 ちなみに、その白人男性は、移植18日後に死亡。
 日本では、1968年8月8日、和田教授により札幌医科大学で実施された。
 1997年7月に臓器移植法が施行された。
  移植手術後の存命期間は長いとは言えず、延命治療と言われる。
  生存率は1年目79%、3年目71%、5年目63%、10年目で45%、25年以上の生存例はない。 
 日本では患者の大半がアメリカへ渡って移植を受けている。
 費用は、日本で千数百万円、渡米して三千数百万円から1億円以上が必要。 
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「じゃ、人工心臓はどうなの?」
 米国、日本とも体外設置式は実用化レベルにきましたが、
 体内埋込式には、解決すべき課題が山積しているそうです。
 安全性、信頼性、小型・軽量化、耐久性など、
 システムとしてまだ未完成のようです。


ブラボー火星人2000

オトーサン、
「面白そう!」
初対面であろう火星人に、ブラボー!とは。
どんな格好の火星人が出てくるのでしょうか?

原題:My Favorite Martian (1999)
監督:Donald Petrie
脚本:John L. Greene/ Sherri Stoner/Deanna Oliver 
Genre:Family / Comedy / SF
Rated PG for some crude humor, action-violence, 
     sensuality, partial nudity and language. 
上映時間:93分
あらすじ:
ティムは、テレビ局のニュース担当プロデューサー。
生放送中にボスの娘である記者ブレースと喧嘩し、解雇される。
帰宅途中、火星人の乗った宇宙船の墜落を目撃し、
地球を震撼させるニュースを放送する
絶好のチャンスが到来したと意気込む。
ティムは、その破片を持ち帰るが、
火星人は、それを取り戻すべく家までついてくる。
残念ながら、修理する機械が壊れてしまったので、
火星人は、ティムに助けを求める。
ティムは、叔父マーチンになりすました火星人と
いやいや同居することになるが、密かに火星人の行動を撮影する。
つれないブレースに、そのカセットを取りあげられたティムは、
公開を防ごうと懸命になる。
火星人はといえば、...
数時間以内に宇宙船の修理を終えないと故郷に戻れない。

出演者:
Jeff Daniels ...  Tim O'Hara(ティム)
Christopher Lloyd ...  Uncle Martin(火星人/マーチン)
Elizabeth Hurley ...  Brace Channing(ブレース)
オトーサン、
「間違えた!」
ジェフ・ダニエルズは、
ジェフ・ブリッジスによく似ています。
火星人マーチン役のクリストファー・ロイド、
女好きの変態で、演技過剰ときています。
宇宙服ときたら、勝手に動き、しゃべるのです。
身体のパーツも、バラバラになって独自に動くのです。
コミカルというより、あきれてしまいました。

JEFF DANIELS 
ジェフ・ダニエルズ 
誕生日 1955/2/19  
出身 米ジョージア州アセンズ 
セントラル・ミシガン大学卒業後、
ニューヨークのサークル・レパートリー劇団に入り活躍。
81年「ラグタイム」で映画デビュー。
83年「愛と追憶の日々」のデブラ・ウィンガーの夫役で
アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「ラグタイム」
1983年「愛と追憶の日々」
1985年「カイロの紫のバラ」「目撃者マリー」
1986年「心みだれて」「サムシング・ワイルド」
1987年「ラジオ・デイズ」
1988年「事件を追え」「スウィート・ハート・ダンス」
1989年「チェッキング・アウト」
1990年「アラクノフォビア」「悲しみよさようなら」
1991年「グランド・ツアー」「夢の降る街」
1992年「ペイダート」
1993年「ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間」
1994年「スピード」
1995年「ジム・キャリーはMr.ダマー」
1996年「グース」「101」「トゥー・デイズ」
1997年「Mr.ダマー2 1/2」
1998年「プレザントビル」「ブラボー火星人2000」
     「カラー・オブ・ハート」
1999年「イッツ・ザ・レイジ」
2000年「REM(レム)」「デラウェア渡河作戦/勝利への決断」(TM)
     「不正発覚/スタインメッツ校事件」(TM)
2002年「ブラッド・ワーク」「めぐりあう時間たち」
2005年「グッドナイト&グッドラック」
          「きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏」
     「イカとクジラ」
2006年「RV」 

CHRISTOPHER LLOYD 
クリストファー・ロイド 
誕生日 1938/10/22  
出身 米コネチカット州スタンフォード 
 ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスに学び、舞台デビュー。
75年「カッコーの巣の上で」で映画デビュー。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1975年「カッコーの巣の上で」
1977年「新・男と女」
1978年「ゴーイング・サウス」
1979年「新・明日に向かって撃て!」「赤いドレスの女」
     「オニオン・フィールド」
1980年「スキゾイド」
1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
1983年「メル・ブルックスの大脱走」「ミスター・マム」
1984年「ミラクルズ」「ストリート・ホーク」
     「スタートレック3/ミスター・スポックを探せ!」
     「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」
1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「殺人ゲームへの招待」
1987年「トラック29〜天国列車で行こう〜」
     「世にも不思議なアメージング・ストーリー」
1988年「ロジャー・ラビット」「トラック29」「エイトメン・アウト」
1989年「ドリーム・チーム」「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」
     「ホワイ・ミー?」
1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」
1991年「アダムス・ファミリー」「マイホーム・コマンドー」
1992年「バディ・ハイウェイ/相棒いっちょうやったろうぜ!」
1993年「アダムス・ファミリー2」「風と友に散る20ドル!?」
     「わんぱくデニス」
1994年「エンジェルス」「俺たちのサマーキャンプ/親の居ぬ間に…」
     「笑撃生放送/ラジオ殺人事件」
1995年「デンバーに死す時」「レンタル・キッズ/お子さま貸します」
1996年「キャデラック・ランチ」
1997年「アナスタシア」(声)「リアル・ブロンド」「クィック・シルバー」
     「エンジェルス2」
1998年「ブラボー火星人2000」◇
1999年「アリス・イン・ザ・ワンダーランド」 不思議の国のアリス」
     「スティグマ 裂け目」「マン・オン・ザ・ムーン」◆「ベイビー・トーキング」
2001年「ハリウッド・クライシス」(TM)
2002年「アメージング・ハイウェイ60」
     「エマ・トンプソンのウィット/命の詩」(TM)
     「ぼくとゾンビと秘密のハロウィン」(TM)
 
ELIZABETH HURLEY 
エリザベス・ハーレー 
誕生日 1965/6/10  
出身 英ハンプシャー 
ロンドン・スタジオ・センターでダンスと演劇を学んだ後、
舞台で活躍し、87年「アリア」で映画デビュー。
ヒュー・グラントとシミアン・フィルムズを設立し、
「ボディ・バンク」「恋するための3つのルール」の製作も手がけている。 
活躍度 △↑ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1987年「アリア」
1988年「幻の城」◇
1990年「デスウィンズ 沈黙の航海」
1992年「パッセンジャー57」
1994年「サイキック 犯された脳髄」
1995年「侵入者2」
1997年「オースティン・パワーズ」◇「デンジャラス・グラウンド」
1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」◆
     「エドtv」◆「ブラボー火星人2000」「TATARI」
1998年「パーマネント ミッドナイト」
2000年「悪いことしましョ!」◇「悪魔の呼ぶ海へ」
2002年「恋のおかたづけしましョ!」
          「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」

その他の出演者:
Daryl Hannah ...  Lizzie 
Wallace Shawn ...  Coleye 
Christine Ebersole ...  Mrs. Brown 
Michael Lerner ...  Mr. Channing 
Ray Walston ...  Armitan 
Shelley Malil ...  Felix 
Jeremy Hotz ...  Billy 
T.K. Carter ...  Lenny 
Dawn Maxey ...  Salesgirl 
Steven Anthony Lawrence ...  Nurplex Kid 
Michael Chieffo ...  Earl Metz 
Troy Evans ...  Captain Dalton 

User Rating: 4.4/10 (3,274 votes)
オトーサン、
「こりゃまた低いなぁ」

User Comments
eastcoastguyzさん
2007年1月31日
コンセプトを破壊。

この映画、物語のコンセプトをまったく壊している。
しゃべる宇宙服が出現した途端、つまらなくなるぞと思った。
よくあることだが、監督たちは、
特殊効果に溺れて、ストーリーを忘れてしまうのだ。 
その点で、この映画は、楽しかったテレビ・シリーズの
"My Favorite Martian"とかけ離れたマンガに堕した。
昔のテレビ・シリーズが放映されていたり、
DVDを利用できるなら、そちらを見たほうがいい。
なぜなら、ストーリーに力を入れているし、
特殊効果に頼らず、演技や脚本や監督が頑張っているからだ。


オトーサン、
「火星人といえば...」

○フィクションの火星人
  イギリスのSF作家、H・G・ウェルズが
 1897年に小説「宇宙戦争」を発表し、
 そこに登場したタコのような火星人のイメージが世間に定着した。
 異常に発達した頭脳に対して四肢は退化しており、
 消化器官も退化していて動物の血液を直接摂取して栄養を得る。
 これらの特徴は、一応は火星の環境を考慮している。
 すなわち、重力が地球より小さいから体を支える構造が軟弱で、
 空気が薄いから空気を吸い込む部分が大きい。
 「トライポッド」(3本脚の意)と呼ばれる
 巨大戦闘機械によって地球上を蹂躙するが、
 地球の病原体に対して抵抗力を持たなかったために全滅する。
 タコ型火星人はその後も様々な作品に頻々と登場することになる。
 レイ・ブラッドベリの「火星年代記」にも火星人が登場するが、
 こちらはごく人間に近い姿である。
 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


遠い空の向こうに

オトーサン、 「おかしいな。見たはずなのに」 映画批評に、題名が収録されていません。 この映画、若きギレンオールが印象に残る名画です。 原題:October Sky (1999) 監督:Joe Johnston 原作:Homer H. Hickam Jr. 脚本:Lewis Colick Genre:Biography / Drama / Family Rated PG for language, brief teen sensuality and alcohol use,      and for some thematic elements. 上映時間:108分 あらすじ: 1957年10月、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功した。 ウエスト・ヴァージニア州の炭坑の町コールウッドで、 その美しい軌跡を見ていた青年ホーマーは、 自らの手でロケットを打ち上げたいと思い、 級友3人とともに本格的なロケットづくりにとりかかった。 炭鉱夫の父親ジョンには猛反対されるなか、 支え続けてくれたのは、ライリー先生だった。 出演者: Jake Gyllenhaal ... Homer Hickam(ホーマー) Chris Cooper ... John Hickam(ジョン) Laura Dern ... Miss Frieda Riley(ライリー先生) オトーサン、 「かっこいいね、ギレンオール!」 ソ連に先を越され、アメリカががっくりきた時期、 ひとりの青年が立ち上って、ロケット開発に乗り出すのです。 いい役をもらったものです。 演技が光っていたのは、頑固な父親役のクリス・クーパー。 こういう俳優がいると、映画に深みが出てきます。 JAKE GYLLENHAAL  ジェイク・ギレンオール 誕生日 1980/12/19 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父は映画監督スティーブン・ギレンホール、 母は脚本家ナオミ・フォーナー。姉マギーも俳優。 ハーバート・ウエストレイク・スクールでの高校時代から 舞台と合唱の仕事をしていた。 自らのバンドではリードボーカルを務める。 98年卒業し、2000年にコロンビア大学に進学。 しかし、2002年に中退。 2002年に舞台デビュー、 ロンドン・イヴニング・スタンダード演劇賞最優秀新人賞受賞。 91年「シティ・スリッカーズ」で映画デビュー。 映画では「遠い空の向こうに」のホーマー役で主役。 2001年「ドニー・ダーコ」で インディペンデント・スピリット賞主演男優賞にノミネート。 2005年「ブロークバック・マウンテン」のジャック・ツイスト役で アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「シティ・スリッカーズ」 1993年「欲望」「弟はミュータント?」(TM) 1998年「ワイルド・スモーカーズ」 1999年「遠い空の向こうに」◇ 2001年「ドニー・ダーコ」◇「バブル・ボーイ」◇ 2002年「ムーンライト・マイル」◇「グッド・ガール」 2003年「デイ・アフター・トゥモロー」◇ 2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」◇ 「ブロークバック・マウンテン」◇「ジャー・ヘッド」◇ 2007年「ゾディアック」◇ CHRIS COOPER  クリス・クーパー 誕生日 1951/7/9 出身 米ミズーリ州カンザス 高校卒業後、沿岸警備隊に勤務。 その後、ミズーリ大学に入学し、 在学中に急病のトム・ベレンジャーの代役として舞台デビュー。 ニューヨークでステラ・アドラーに師事し、 本格的なキャリアをスタートさせる。 映画デビューは「メイトワン1920」。 1996年「真実の囁き」で、 インディペンデント・スピリット賞最優秀男優賞受賞。 2002年「アダプテーション」で、 アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、 ロサンゼルス批評家協会賞、助演男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「メイトワン1920/アメリカ暗黒の決闘史」◇ 1990年「アリス」「カリブの失楽園」(TM) 1991年「希望の街」「真実の瞬間」「告発弁護人」(TM) 1992年「ベッド・オブ・ライズ/妻の告白」(TM) 1993年「ボーイズ・ライフ」 1995年「評決のとき」「マネートレイン」 1996年「真実の囁き」「BOYS」 1997年「大いなる遺産」「ブレストマン 豊胸外科医」 1998年「モンタナの風に吹かれて」◆ 1999年「遠い空の向こうに」◆「アメリカン・ビューティー」◆ 2000年「パトリオット」◆「ふたりの男とひとりの女」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◆「アダプテーション」◆ 2003年「シービスケット」◆ 2004年「ボーン・スプレマシー」◆ 2005年「シリアナ」◆「カポーティ」◆「ジャーヘッド」◆ その他の出演者: Chris Owen ... Quentin Wilson William Lee Scott ... Roy Lee Cook Chad Lindberg ... Sherman O'Dell Natalie Canerday ... Elsie Hickam Scott Miles ... Jim Hickam Randy Stripling ... Leon Bolden Chris Ellis ... Principal Turner Elya Baskin ... Ike Bykovsky Courtney Cole-Fendley ... Dorothy Platt David Dwyer ... Jake Mosby Terry Loughlin ... Mr. Dantzler Kailie Hollister ... Valentine Carmina User Rating: 7.6/10 (20,657 votes) オトーサン、 「気持ちのいい映画だ」 いつまでも記憶に残るでしょう。 User Comments: haydensprincess2005さん United States 2005年3月24日 好きだ。 1)この映画、面白い! ホーマー青年が育った隣町にいた頃、見たのだ! 物語りがはじまったビルをわざわざ見に行ったものだ。 全体として、この映画好きだ。 ジェイク・ギレンオールの傑作のひとつだ!! それから、私の好きなのは、サイエンス・フェアのシーンで、 父親とのシーンもいい。 悲しい。 そう思える。 ホーマーは、自分の夢を追い、 父親は、それを歯牙にもかけない。 宣伝文句は正しかった。 "ときに、ひとつの夢は、空を明るくするほど、輝く” 2)この映画の撮影は、カンペキだ。 1950年代当時に撮られたかのように見られる。 衣装も正しいし、スラングも正しい。 この映画、本当に、おすすめする! オトーサン、 「黒美君彦さん、やっぱり見ているんだ!」 黒美君彦さん 2004年5月12日 素直 変に力んだり、こねくりまわさず、 きわめて素直に(真摯に)物語と向き合った佳作。 50年代から60年代にかけてのアメリカン・ドリームが、 主人公ホーマー役のジェイク・ギレンホールの 嫌味のない好演によって素直に受け容れることができる。 そして、何といっても父親ジョン役のクリス・クーパーがいい。 古き良き時代の男、父親像を髣髴とさせる。 子供にとって父親は、最も身近な「大人のモデル(理想)」だ。 息子は大人になろうとするその時、そのモデルに少しでも近づこうとし、 さらに超えようとする。 時に反発することもあるが、 それは父親の存在が軽視できない重みを持っているからだ。 もっともそれも「古き良き時代」のお話かも知れないが。 地下の炭鉱と、“10月の空”につながる広大無辺の宇宙。 あまりに出来すぎた設定で、 この物語が実話に基づいているという前提がなければ 「おとぎ話」とみてしまったかも知れない。 事実は小説よりも奇なり、ということか。 当時の炭鉱労働者たちのおかれていた社会状況も垣間見えて、 作品の世界に広がりを与えている。 それにしても“「October Sky」が、文字を並べ替えると、 「Rocket Boys」になる”というのはなかなかオシャレですね。


ゴーストハンターズ

オトーサン、
「幽霊退治か。どこかで見たな」
そう、「ゴーストバスターズ」なる映画がありましたっけ。
超常現象を科学者たちが解決する会社「ゴーストバスターズ」。
あちらは、1984年、こちらは86年の作品。
ですから、2年遅れで柳の下の泥鰌を狙ったのでしょうね

原題:Big Trouble in Little China (1986)
監督:John Carpenter
脚本:Gary Goldman /David Z. Weinstein /W.D. Richter
Genre:Action / Fantasy / Adventure / Comedy 
Country:USA 
Language:English / Cantonese 
上映時間:99分
あらすじ:
ワン・チーの恋人が誘拐される。
緑色の瞳のせいだ。
不死の精、ロー・パンの妻になるのだ。
彼女と結婚すれば、ロー・パンは、人間に戻れる。
ジャック、グレーシー、ウォン、エッグらは、
手遅れになる前に、彼女を救いださなければならない。

出演者: 
Kurt Russell ...  Jack Burton(ジャック) 
Kim Cattrall ...  Gracie Law(グレーシー) 
Dennis Dun ...  Wang Chi(ワン・チー) 
James Hong ...  David Lo Pan(ロー・パン)
Victor Wong ...  Egg Shen(エッグ)
オトーサン、
「カート・ラッセル、若いなぁ」
でも、主人公は、様々なクリーチャーでしょうね。

KURT RUSSELL 
カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17  
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の
プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」
「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、
アクション俳優としての地位を確立。
カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」
86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。
83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇
2002年「ダーク・スティール」◇
2004年「ミラクル」
2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇
2006年「ポセイドン」◇
2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ 

KIM CATTRALL 
キム・キャトラル 
誕生日 1956/8/21  
出身 英リバプール 
16歳でアメリカン・アカデミー・ドラマティック・アート入学。
卒業後ユニヴァーサルとの契約の元、多くのテレビシリーズに出演。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」
1984年「ポリス・アカデミー」
1987年「マネキン」「マスカレード/甘い罠」
2002年「ノット・ア・ガール」

その他の出演者:
Kate Burton ...  Margo 
Donald Li ...  Eddie Lee 
Carter Wong ...  Thunder 
Peter Kwong ...  Rain 
James Pax ...  Lightning 
Suzee Pai ...  Miao Yin 
Chao Li Chi ...  Uncle Chu 
Jeff Imada ...  Needles 
Rummel Mor ...  Joe Lucky 
Craig Ng ...  One Ear 

User Rating: 7.0/10 (20,246 votes) 
オトーサン、
「おお高いスコアだ!」
いわば闇鍋の驚きと大迫力が受けたのでしょう。

User Comments
johnv-3さん
texas 
1999年7月28日
カーペンターは、B級映画の心意気を熟知している。
スピルバーグより100倍も良い。

さあ、何と言おうか。
子供の頃読んだすてきな古い漫画みたいだ。
会話もマンガ調だし、
登場人物の頭から吹き出しが出ているようだ。
演技はすばらしい。
みんな絶好調で、映画づくりを楽しんでいるようだ。
合図とともに、最高のファイトシーンがあり、
カンフーの闘いが行われる。
カート・ラッセルは、マッチョなヒーロー。
流血ぬきのマンガチックな暴力、
ユーモラスな特殊効果、悪いマジシャン、
悩んでいる緑色の瞳の少女、そして、モンスターも登場。
ちょっとした映画をみたい夜には最適だ!
機会があったら、見るべし! 


オトーサン、
「この監督、風変わりで、面白いね」

JOHN CARPENTER 
ジョン・カーペンター 
誕生日 1948/1/16  
出身 米ニューヨーク 
監督作 
1974年「ダーク・スター」
1976年「ジョン・カーペンターの要塞警察」
1978年「ハロウィン」
1980年「ザ・フォッグ」
1981年「ニューヨーク1997」
1982年「遊星からの物体X」
1983年「クリスティーン」
1984年「スターマン愛・宇宙はるかに」
1986年「ゴースト・ハンターズ」
1987年「パラダイム」
1988年「ゼイリブ」
1992年「透明人間」
1993年「ボディ・バッグス」
1995年「マウス・オブ・マッドネス」「光る眼」
1996年「エスケープ・フロム・L.A.」
1998年「ヴァンパイア 最期の聖戦」
2001年「ゴースト・オブ・マーズ」
2005年「世界の終り」(TM)

次に、ウィキペデアで詳しく。
 
南カリフォルニア大学映画学科卒。
在学中に製作した短編映画「ブロンコ・ビリーの復活」で
1970年アカデミー短編賞を受賞している。
SF映画を多く監督しているのは、
4歳の時に観た映画「遊星よりの物体X」(1951、ハワード・ホークス)が
強烈な印象で、映画製作を目指すきっかけになったからと語っている。
長編デビュー作の「ダークスター」、「要塞警察」で、
制作費が少なくとも良質のエンタテイメントが作れることを実証。
2年後の1978年には、現在においてシリーズ化されている
スプラッターホラー映画「ハロウィン」の記念すべき第1作を
低予算かつ短期間で作成し、大ヒットさせる事に成功。
「ニューヨーク1997」では、マンハッタン島を刑務所にする発想で注目を集め、
「遊星からの物体X」では、映画史の古典の理解とそのオリジナリティ溢れる解釈で、
当時の観客の想像をはるかに超えた数々のクリーチャーを創造し、
従来の侵略物にはなかったショッキングな演出により、その名を世界中に馳せた。
また、映画監督としては珍しく、自作の音楽も数多く担当し、
「ハロウィン」のHALLOWEEN THE MEや「ニューヨーク1997」の
メインタイトルは、ホラー・SF映画音楽の名作として親しまれている。
また、「ゴースト・ハンターズ」では他の監督仲間と共にバンドを結成し、
自らボーカルをとってエンディングに流れる主題歌も担当している。
この曲は当時プロモーションビデオ(モロに内容が当時のMTV的な映像だった)まで作られ、
それは同作のスペシャル盤DVDで確認する事が出来る。 
余談だが、「遊星からの物体X」の音楽は、
巨匠・エンニオ・モリコーネが担当したが、
余りにも曲調がカーペンターっぽく、
「名前だけ貸して、実際はカーペンターの作曲では」という噂も流れた。


スターダスト

オトーサン、
「えっ、こんなにスコアが高いの?」
予告編をみた限りでは、凡庸なファンタジーに思えましたが、
なかなか迫力もあり、テンポもいい映画でした。

原題:Stardust (2007)
監督:Matthew Vaughn
脚本:Jane Goldman /Matthew Vaughn
Genre:Adventure / Fantasy / Romance
Rated PG-13 for some fantasy violence and risque humor. 
Country:UK / USA 
Language:English 
上映時間:128分
あらすじ:
イングランドの外れにあるウォール村。
ある小さな村外れに、越えてはならない壁がある。
門番が24時間見張っている。
ある夜、青年トリスタンは、美女ヴィクトリアを得るために、
壁の向こうに落ちた流れ星をプレゼントすると誓う。
壁の向こう側には、魔法の国が広がっていた。
だが、流れ星を手に入れるのは、大変だった。
魔女三姉妹、王の後釜を狙う王子たちが、
流れ星を求めて激しい争奪戦を繰り広げていたのだ。 
 
出演者:
Charlie Cox ...  Tristan(トリスタン)
Claire Danes ...  Yvaine(イヴェイン)
Michelle Pfeiffer ...  Lamia(ラミア) 
Robert De Niro ...  Captain Shakespeare(船長シェイクスピア)
オトーサン、
「肌が荒れているなぁ」
美人女優ミシェル・ファイファーは、もういいお歳。
それを意識してか、柳眉を逆立てての魔女役。
流れ星・イヴェイン役のクレア・デーンズ、
まだ28歳というのに、お肌が荒れています。
また、透明感のある明るさも消えていました。
「...何かあったのかなぁ?」
ウィキペデアによれば...
「ブロークダウン・パレス」撮影時に訪れたフィリピンに対して
「ゴキブリの臭いがする」や「不気味で気持ち悪い」と発言。
フィリピン政府はクレア・デインズが出演している
全ての映画の上映禁止、エストラーダ大統領は入国禁止を言い渡した。
本人は「誤解だった」、イェール大学で外交学を学ぶと釈明した。

CLAIRE DANES 
クレア・デーンズ 
誕生日 1979/4/12  
出身 米ニューヨーク 
イエール大学在学中。
テレビでは「アンジェラ/15才の日々」の少女役。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
     「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「ロミオ+ジュリエット」◇「プラトニック・ゲーム」
1997年「レインメーカー」◆「自由な女神たち」◇「Uターン」◆
1998年「レ・ミゼラブル」◆
1999年「ブロークダウン・パレス」◇「モッドスクワッド」◇
     「PRINCESS MONONOKE」(声)
2002年「めぐりあう時間たち」「17歳の処方箋」
2003年「ターミネーター3」◇「アンビリーバブル」◇
2005年「幸せのポートレート」
2007年「消えた天使」◇「スターダスト」◇
 
その他の出演者:
Ian McKellen ...  Narrator (voice) 
Bimbo Hart ...  Young Scientist 
Alastair MacIntosh ...  Victorian Academic 
David Kelly ...  Guard 
Ben Barnes ...  Young Dunstan Thorn 
Kate Magowan ...  Slave Girl / Una 
Melanie Hill ...  Ditchwater Sal 
Sienna Miller ...  Victoria 
Henry Cavill ...  Humphrey 
Nathaniel Parker ...  Dunstan Thorn 
Darby Hawker ...  Grumpy Customer 
Frank Ellis ...  Mr. Monday 
Peter O'Toole ...  King 
Mark Strong ...  Septimus 
Jason Flemyng ...  Primus 
Mark Heap ...  Tertius 
Struan Rodger ...  Bishop 
Rupert Everett ...  Secundus 
David Walliams ...  Sextus 
Julian Rhind-Tutt ...  Quartus 
Adam Buxton ...  Quintus 
Sarah Alexander ...  Empusa 
Joanna Scanlan ...  Mormo 
George Innes ...  Soothsayer 
Jake Curran ...  Bernard 
Grant Burgin ...  Lackey 
Mark Williams ...  Billy 
Olivia Grant ...  Girl Bernard 
Coco Sumner ...  Yvaine's Sister 
Dexter Fletcher ...  Skinny Pirate 
Terry Murphy ...  Old Pirate 
Ricky Gervais ...  Ferdy the Fence 
Geoff Bell ...  Receptionist 
Mark Burns ...  New Bishop 
Rab Affleck ...  Pirate 
Carlos Besse Peres ...  Pirate 
Elwin 'Chopper' David ...  Pirate
Adam Fogerty ...  Pirate 
Jordan Long ...  Pirate 

User Rating: 8.1/10 (16,119 votes) 
       Top 250: #243   
オトーサン、
「高いスコアだな」
でも、世界の名画入りとは思えませんが。     

User Comments 
tabunoさん
utah 
2007年8月10日
すばらしい楽しいファンタジー映画

ぎこちないシーンもあったが、
この目の覚めるようなお伽話は、愉快で、
大人のシニカルなウィットが底流にあって、観客を魅了する。
音楽もパワフルで、このお伽話を援護している。
ロバート・デニーロだが、いくつかのシーンで、
ギクシャクしていた。
ほかの映画のトーンと調和していない。
この魅力的でロマンチックなお伽話は、いいストーリー。
すごいマジックもあって、
シリアスな冒険シーンと明るいユーモアのあるシーンとが
うまくバランスがとれている。
「プリンセス・ブライド・ストーリー」(1987)の伝統を受けて。
この現代的なマジックと愛の提示は、魅力的だ。
10点満点で、8点。


オトーサン、
「このひとのコメント、いいね」
もう一度、映画を見たくなるではありませんか。
 
もえぴーさん
2007年10月16日
単純に楽しめる作品ですね

原作本を読んでストーリーが非常に気に入ったので楽しみにしていました。
2時間程度の映画ということでストーリーがかなり割愛されていおり、
設定も違っていました(家族構成、壁、海賊など)。
いきなり母親と名乗る、あるいは知らせるところは話しの面白さを半減させたかな。
特に後半はストーリーが全く異なっていましたよ。
そのことを考慮すると原作と映画は全く別物だと言い切れます。
当然結末もかなり違いました(個人的に原作の方が好きです)。
魔法のシーン等は迫力がありますが、ハリーポッターと比較するとやや見劣りします。
星や主人公の性格もちょっと曖昧でした。
スケールも「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア王国」の方が雄大で綺麗。
といいところがないみたいですけど、そうではありませんよ。
ストーリー展開はテンポが良く、観ていて飽きないです。
またところどころに笑いがあり楽しめます。
ロバート・デ・ニーロが特に笑えました。
主題ですが、命やハートの大切さを訴えているようでしたが、
あまりそのあたりは考えず、単純に楽しめました。
原作やTVCMではHなシーンを想像させましたが、
実際映画ではそのような場面は皆無です。期待しないように。
そういった意味ではお子さんにも安心して観て頂けます。
少しだけネタバレ。
映画は永遠の命を狙う魔女と王子の対決。
主人公は永遠の命よりも愛を選ぶという単純なストーリー。
王子同士の殺し合いが行われ、その後はゴーストに。
このゴーストたちが結構面白くて笑えました。
また重要なポイントでは原作にはない海賊が登場します。
これがロバート・デ・ニーロ。
設定は、"おかま"です。
この海賊はストーリーの後半で重要なポイントとなるあるものを渡します。
それと蝋燭。最後まで登場しますよ。
何に使うかは映画のみの展開です。
若さとは、永遠の命とは、愛とは。
そんなことを訴えているのかもしれませんね。
結局主人公が選んだのは...  


フィラデルフィア・エクスペリメント

オトーサン、
「面白そうだ!」
守屋元防衛省次官の証人喚問の録画をやめて、
こちらを録画しましたが、実に適切な判断でした。
「両方とも、どうも裏がありそうだなぁ」

原題:The Philadelphia Experiment (1984)
監督:Stewart Raffill
原作:Charles Berlitz/ William L. Moore
脚本:Wallace C. Bennett/ Don Jakoby  
      William Gray /Michael Janover 
Genre:Adventure / Drama / Fantasy / Romance / SF 
上映時間:102分
あらすじ:
第二次世界大戦中に実際に起きたことに基づく。
軍艦がレーダーに感知されぬ実験を行なった。
すると...アメリカ海軍の駆逐艦エルドリッジ号が、
フィラデルフィア湾から消滅したのだ。 
水兵デイビットは、ネバダ砂漠にタイムスリップし、
自分が未来(1984)に投げ出されたことに気づくのだった。

出演者:
Michael Pare ...  David Herdeg(デイビット)
Bobby Di Cicco ...  Jim Parker(ジム) 
Nancy Allen ...  Allison Hayes(アリソン) 
Eric Christmas ...  Dr. James Longstreet(ロングストリート博士) 
オトーサン、
「愛は地球を救う!」
マイケル・パレも、そうですが、
ナンシー・アレンは、なかなか芸達者な女優さんです。
こういうシチュエーション・ドラマが、リアリティをもつには、
役者たちの演技力の巧拙にかかっています。
 
MICHAEL PARE 
マイケル・パレ 
誕生日 1959/10/10  
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1983年「エディ&クルーザーズ」
1984年「アンダーカバー」「ストリート・オブ・ファイヤー」
     「フィラデルフィア・エクスペリメント」
1986年「ザ・ジャスティス/復讐の銃弾」「華麗なる不倫」
     「プラネット・オブ・ファイヤー」
1987年「バッドランズ2087」
1988年「ストリート・オブ・ヒーロー」
1990年「ムーン44」「コンクリート・ウォー」「ドラゴンファイト」
     「エンパイア・シティ/獣たちの街」「キリングストリート」
     「メタルウィング」
1992年「ミッドナイトヒート」「ブラックピューマ」
1993年「ネイビー・フォース/テロリスト壊滅作戦」「ボディ・ハード」
1994年「ザ・ウォリアーズ」「ザ・デンジャラス/地獄の銃弾」「アストロコップ」
1995年「光る眼」「スプリット・オブ・ファイヤー/邪教都市」
1996年「バニシング・ヒーロー」「ハイドロ・スフィア」「バッド・ムーン」
1997年「地獄の処刑コップ」「売春捜査官」「スペース・クラッシュ」
1998年「微笑みをもう一度」◆
1999年「ヴァージン・スーサイズ」◆
2000年「デッドアウト」◇「シアトル猟奇殺人捜査」
2002年「レッドデビル KGB vs CIA」
2003年「サイコキラー」
2005年「ブラッドレイン」 

NANCY ALLEN 
ナンシー・アレン 
誕生日 1950/6/24  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1973年「さらば冬のかもめ」
1976年「キャリー」
1978年「抱きしめたい」
1979年「悪魔のファミリー」「1941」
1980年「殺しのドレス」
1981年「ミッドナイトクロス」
1983年「ストレンジ・インベーダーズ」
1984年「バディ・システム」「ラストレイプ」
     「スキャンダル・スパイ」「フィラデルフィア・エクスペリメント」
     「ザッツ・ショック」
1987年「上海娼館からの脱出」「ロボコップ」
1987年「ポルターガイスト3」
1989年「リミット・アップ/天使にご用心」
1990年「ロボコップ2」「メモリー/血塗られた殺意」
1993年「ロボコップ3」「ミッドナイト・スキャンダル」
1994年「哀しみのスパイ」
1998年「ヒッチャー2004」
 
その他の出演者:
Louise Latham ...  Pamela 
Kene Holliday ...  Major Clark 
Joe Dorsey ...  Sheriff Bates 
Michael Currie ...  Magnussen 
Stephen Tobolowsky ...  Barney 
Gary Brockette ...  Adjutant / Andrews 
Debra Troyer ...  Young Pamela 
Miles McNamara ...  Young Longstreet 
Ralph Manza ...  Older Jim 
James Edgcomb ...  Officer Boyer 
Glenn Morshower ...  Mechanic 

User Rating: 6.1/10 (2,935 votes) 
オトーサン、
「案外、高いスコアだ」
"年々歳々花相似たり 年々歳々人同じからず"
洋の東西を問わず、ヒトの抱く感傷は同じなのでしょう。

Franloslasさん
Los Angeles, California
2005年10月6日
時代をこえた消滅

「フィラデルフィア・エクスペリメント」は、
前世紀で、もっとも興味深い映画のひとつだ。
現実なのか、フィクションなのか。
それが、実に巧く結びついている。
第二次世界大戦中に、実際にフィラデルフィアで起きた
事件にヒントを受けているこの映画は、
説明のつかない方法で、
不本意にも消えてしまい、未来へと運ばれた者の運命を描いている。
あのミステリアスなバミューダ・トライアングルを思い起こさせる。
見どころは、アリソン役のナンシー・アレンだ。
この若い女性は、幸運を求めて西海岸に移住しようとしていたが、 
突然、2人の消滅した水兵に拉致される。
逃亡するために、彼女のクルマがほしかったからだ。
だが、彼らを助ける羽目になる。
しかも、そのひとりと恋に落ちる。
彼女と、もはや過去に戻れない水兵のロマンスは、
次のことを示している。
真の愛には、時間も、空間も、距離も、
すべてが障壁にならない。


オトーサン、
「軍艦と乗員が一瞬にして消える。
そんなことって、あるのか?」 
どこまで、本当なのか、調べてみました。

○フィラデルフィア計画
 フィラデルフィア沖合で行われたアメリカ海軍のステルス実験。
 実験は、1931年、ニコラ・テスラが設立したレインボー・プロジェクトの一環。
 当時のレーダーは船体が発する特徴ある磁気に反応するシステムであったため
 テスラはテスラコイルと呼ばれる高周波・高電圧を発生させる変圧器で
 船体の磁気を消滅させれば、レーダーを回避できると考えていた。
 その後、この実験はフォン・ノイマンに引き継がれ、
 1943年、駆逐艦「エルドリッジ」に船員を乗せ、
 初の人体実験を行なうこととなる。
 10月28日、 海上に浮かぶ「エルドリッジ号」を使って
 遂に大規模な実験が秘密裏に行わた。
 当時は第二次世界大戦の真っ只中であり、 
 実験は新しい秘密兵器、磁場発生装置「テスラコイル」を使い
 「レーダーに対して不可視化する」というものであった。 
 エルドリッジの船内には多くの電気実験機器が搭載されており、 
 そのスイッチを入れると強力な磁場が発生、 
 駆逐艦がレーダーからはもとより肉眼でも認められなくなった。
 実験は成功したかのように見えたが不可思議な現象が起こる。
 実験の開始と共に海面から緑色の光がわきだし、 次第にエルドリッジを覆っていった。 
 次の瞬間、艦は浮き上がり発光体は幾重にも艦を包み 
 見る見る姿はぼやけて完全に目の前から消えてしまった。
 実験開始直後に駆逐艦はレーダーから姿を消す。
 ここまでは参加者達の予想通りであった。
 しかし直後エルドリッジは不可視どころか、完全に姿を消してしまい、
 おまけに2,500km以上も離れたノーフォークにテレポートしてしまっていた。
 それから数分後、またもや発光体に包まれ艦はもとの場所に瞬間移動する。
 再び戻ってきたエルドリッジだが、 驚くべきことに船員は、
 体が突然燃え上がったり衣服だけが船体に焼き付けられたり、
 甲板に体が溶け込んだりしていた。
 ある者は発火した計器から火が移り火達磨に、 
 またある者は突然凍り付いてしまい冷凍化した。 
 半身だけ透明になったり、壁の中に吸い込まれた者もいた。
 生き残った乗組員も精神に異常をきたし 
 エルドリッジの内部はまさに地獄絵図の如くであった。
 唯一、一部のエンジニアたちは機械室にいたため 
 鉄の隔壁に守られ影響を受けなかった。
 こうして実験自体は成功したが、 行方不明・死亡16人、発狂者6人という 
 取り返しのつかない結果になった。 
 このことに恐れおののいた海軍上層部はこの極秘実験を隠蔽したといわれている。
 そもそもこの実験が行われたという密告は、モーリス・ジェソップという作家に
 1956年カルロス・マイケル・アレンデという人物から届いた手紙に端を発する。 
 その手紙には“レインボー・プロジェクト”の内容が克明に綴られていたという。 
 しかし、モーリスはこの手紙を受け取った3年後に謎の自殺をしている。 
 アメリカ海軍は総力をあげてアレンデという人物を捜したが失敗に終わったという。
 一説では、マンハッタン計画に対する欺瞞作戦とも言われ、
 現在でも、この不可解な超常現象は、多くのマニアを惹きつけている。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


交渉人 真下正義

                 
オトーサン、
「交渉人は、室井慎次じゃないのか」
これは、まったくの記憶ちがいで、
「容疑者 室井慎次」という映画もあるのです。
「踊る大捜査線」シリーズが映画化されたので、
いかにも紛らわしい題名になったようです。

原題:交渉人 真下正義(2005) 
監督:本広克行 
脚本:十川誠志 
Genre:Suspence/Drama
上映時間:128分 
あらすじ:
真下は、ロサンゼルス市警で訓練を受け、
警視庁初の交渉人となった。
“台場連続殺人事件”から1年。
雪乃とのデートを約束していた真下は、
室井管理官から緊急の呼び出しがかかる。
地下鉄の新鋭車両が何者かに乗っ取られ、
地下鉄網を暴走、200万人の命に危険が及んでいた。
そして、犯人は、交渉窓口に、真下を指名したのだ。 
 
出演者
ユースケ・サンタマリア.... 真下正義(警視庁刑事部交渉課準備室課長) 
水野美紀....  柏木雪乃(湾岸署刑事課強行犯係)  
柳葉敏郎....  室井慎次(警視庁刑事部捜査一課管理官)  
國村隼....  片岡文彦(TTR総合指令室長) 
寺島進....  木島丈一郎(警視庁刑事部捜査一課) 
オトーサン、
「ふーん、案外いい奴なんだ」
ユースケ・サンタマリアなどどいう妙な芸名にしないで、
中山裕介でいいじゃないですか。
寺島進さんが、賞をもらったようですが、
國村隼さんに上げたいと思いました。
彼のようなバイプレイヤーが、日本映画を盛り立てているのです。

○國村隼
  誕生日 1955/11/16
  出身 大阪府
 大阪放送劇団付属研究所を経て、
 81年「ガキ帝国」(井筒和幸監督)で映画デビュー。
  出演作:
  1981年「ガキ帝国」 
 1989年「ブラック・レイン」
 1992年「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」
 1993年「月はどっちに出ている」  
 1994年「トカレフ」「ターチ・トリップ」「激安王 通天の角」   
 1995年「平成無責任一家 東京デラックス」「BOXER JOE」    
 1996年「ビリケン」「セラフィムの夜」「走らなあかん 夜明けまで」
 1997年「人間椅子」「WiLd LIFe jump into the dark」「萌の朱雀」
 1998年「プープーの物語」「愛を乞うひと」   
 1999年「39 刑法第三十九条」「流★星」「真夜中まで」
 2000年「オーディション」「五条霊戦記//GOJOE」「顔」
      「カオス」「独立少年合唱団」  
 2001年「殺し屋1」「Color of Pain 野狼」「月の砂漠」
 2002年「ALIVE アライヴ」「笑う蛙」    
      「ミスター・ルーキー」「富江 最終章 〜禁断の果実〜」
      「陽はまた昇る」「ごめん」    
      「星に願いを。Nights of the Shooting Star」「IKKA:一和」
 2003年「魔界転生」「キル・ビル」「ナイン・ソウルズ」
      「すてごろ 梶原三兄弟激動昭和史」 
      「釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!」
      「DEAD END RUN」「半落ち」
 2004年「海猿 ウミザル」「69 sixty nine」「ゴジラ FINAL WARS」
      「レディ・ジョーカー」「血と骨」「ヴィタール」  
      「OLDK オーエルディーケー」「自由戀愛」
  2005年「ローレライ」「交渉人 真下正義」「空中庭園」
      「LIMIT OF LOVE 海猿」
  2006年「日本沈没」「バルトの楽園」「花よりもなほ」
      「CHiLDREN チルドレン」「椿山課長の七日間」  
  2007年「やじきた道中 てれすこ」「シルク」「銀色のシーズン」

その他の出演者:
小泉孝太郎....  小池茂(警視庁刑事部交渉課準備室係長) 
高杉亘....  草壁中隊長(警視庁警備部特殊急襲部隊) 
松重豊....  爆発物処理班班長 
甲本雅裕....  緒方薫(湾岸署刑事課盗犯係) 
遠山俊也....  森下孝治(湾岸署刑事課強行犯係) 
西村雅彦....  前主十路(指揮者) 
石井正則....  矢野君一(TTR広報主任) 
金田龍之介....  熊沢鉄次(線引屋) 
大和田伸也....  安住部長 
辻萬長....  町屋忠正 
矢島健一....  菅野部長 
八千草薫....  片岡智代 

User Ratings:6.4( 37 Votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

日本アカデミー賞受賞  
・主演男優賞:ユースケ・サンタマリア     
・助演男優賞:寺島進  

User Commnets: 
satoksatoさん
2007年10月27日
ストーリーの弱さが目立った  
  
犯人の動機が明らかにされていない。
なぜあそこまで真下を敵対視するのだろうか。
あれだけの大掛かりな反抗準備を、本当に犯人一人で出来たのか。
最後に逃げようと思えば逃げられただろうに、
自分から自爆という道を選んだのはなぜか。
そして、そもそも誰が犯人だったのか、などなど、
サスペンスとしては欠点だらけのこの作品。
これら欠点を無視することは到底出来ない。
だが、巧みな演出のおかげで、見ている最中は普通に楽しめた。
「踊る大捜査戦」の世界は長年作り上げてきたものである。
この作品も登場人物から明らかなように「踊る大走査線」の世界観を踏襲している。
観客として新しい作品を見る際に生じる世界観を理解する手間が省け、
初めから「踊る大走査線」の世界に容易に入り込める。
作中は列車衝突や捜索、交渉など緊張感のあるシーンが続く。
そこへ「踊る大走査線」の世界独特の笑いが入る。
観客の集中力を切らさないよう、作り手の創意工夫が見て取れる。
アクションや演出は日本映画としてはトップクラスの出来だ。
一方、ストーリーは欠点が目立つ。
見ているときは楽しめ、見終わったら不満が出てくる。
そんな不思議な作品だった。  

オトーサン、
「これも、黒美君彦さん、見ているぞ!」

黒美君彦さん
2007年1ツキ13日
まあそれなりに

『容疑者 室井慎次』は観たはずなのに、ストーリーが思い出せない
(柳葉の「あの」顔しか思い出せない・・・苦笑)。
それは恐らく役者が動かず、大道具小道具が活かされていないからだ。
だから私個人としてはまだこの作品の方がマシに思えた。
少なくとも架空の電車が走り
(「新幹線大爆破」やら「暴走機関車」のネタではあるが)、
サスペンス感が高まっているのだから。
こうした映画はくだらないような雑学が徹底されているところに面白みがある。
地下鉄のオタク的知識とかが反映されていなかったら、
もっとお子ちゃま向きになっていただろう。
雑学は楽しい。
しかし、犯人は新型電車をケータイで遠隔操作していたようだが、
この映画世界では使われていない「ワキ線」でも
携帯電話の電波基地が設けられているのかね(笑)。
難はありますが、まあそれなりに、ということで。
誰も「踊る」シリーズに緻密さなんて求めていないしね(苦笑)。 


ブレイブワン

オトーサン、
「おうおう、ジョディ・フォスターの映画だ」
あの「羊たちの沈黙」の以来のフアンです。
二度のアカデミー賞受賞、一度のノミネートですが、
この作品の演技も、きっとノミネートされるでしょう。

原題:The Brave One (2007)
監督:Neil Jordan
原作:Roderick Taylor/Bruce A. Taylor
脚本:Roderick Taylor/Bruce A. Taylor/Cynthia Mort 
Genre:Action / Crime / Drama / Thriller more 
Rated R for strong violence, language and some sexuality. 
Country:USA / Australia 
Language:English 
上映時間:119分
あらすじ:
エリカは、ラジオ番組のパーソナリティ。
デイビッドとの挙式を間近なある日、
愛犬を連れて、セントラルパークを散歩していた。
だが、暴漢に襲われ、デイビッドが死に、エリカも瀕死の重傷。
ようやく回復したエリカは、護身用に闇で拳銃を手に入れる。
コンビニで銃殺現場に遭遇し、とっさに犯人を撃ち殺す。
深夜の地下鉄で恐喝してきた悪党も撃ち殺し、
さらに、迷いがふっきれたかのように、第3、第4の殺人を犯し、
処刑人になっていた。
そんな彼女の番組に共感を抱いていたマーサー刑事は、
親しくなるにつれ、エリカの正体に気づいていく...

出演者:
Jodie Foster ...  Erica Bain(エリカ)
Naveen Andrews ...  David Kirmani(デイビッド) 
Terrence Howard ...  Detective Mercer(マーサー刑事)
オトーサン、
「うーん、うまい!」
やはり、アカデミー賞女優だけのことはあります。
相手役のマーサー刑事を演じたテレンス・ハワード、
好感がもてました。 

JODIE FOSTER 
ジョディ・フォスター 
誕生日 1962/11/19  
出身 米カリフォルニア州ロサンセルス 
2歳の時にCM出演。8歳で映画界入り。
75年「アリスの恋」で注目される。
76年「タクシードライバー」の少女売春婦役で、
アカデミー賞助演女優賞にノミネート。
85年にエール大学文学部に入学。
その後、88年「告発の行方」、91年「羊たちの沈黙」で、
2度アカデミー賞主演女優賞受賞。
94年「ネル」でもアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
90年には自身の製作会社を設立し、
91年「リトルマン・テイト」で監督デビュー。
長男チャーリーと次男キットがいる。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1972年「ナポレオンとサマンサ」「カンサスシティの爆弾娘」
1973年「トム・ソーヤの冒険」「リトル・インディアン」
1975年「アリスの恋」
1976年「白い家の少女」◇「ダウンタウン物語」
     「タクシードライバー」◆「別れのこだま」
1977年「キャンドルシューセント・エドモントの秘宝」
     「避暑地のラブストーリー」
     「フリーキー・フライデー」
1980年「フォクシー・レディー」
1984年「他人の血」「ホテル・ニューハンプシャー」
1986年「ヴィクトリア」
1987年「シェスタ」
1988年「君がいた夏」「告発の行方」◇アカデミー主演女優賞
     「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」
1989年「ハートに火をつけて」「バックトラック」
1991年「羊たちの沈黙」◇アカデミー主演女優賞
     「リトルマン・テイト」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ジャック・サマースビー」
     「IT WAS A WONDERFUL LIFE」(ナ)
1994年「ネル」◇「マーヴェリック」
1997年「コンタクト」◇
1999年「アンナと王様」◇
2001年「パニックルーム」◇「イノセント・ボーイズ」◆
2004年「ロング・エンゲージメント」
2005年「フライトプラン」◇
2006年「インサイド・マン」◆
2007年「ブレイブワン」◇
 
TERRENCE HOWARD 
テレンス・ハワード 
誕生日 1969/3/11  
出身 米イリノイ州シカゴ 
母は舞台女優のミニー・ジェントリー。
ニューヨークでスカウトされ、テレビ出演。
99年「ベストマン」でインディペンデント・スピリット・アワードと
シカゴ批評家協会賞にノミネート。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「陽のあたる教室」「ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ」
1996年「ザ・コーチ/勝利のダンク」
1997年「ジョンズ」
1998年「ザ・プレイヤーズ」
1999年「完全犯罪」「ベストマン」
2000年「ビッグ・ママス・ハウス」
2001年「エンジェル・アイズ」
     「グリッター・きらめきの向こうに」
2002年「ジャスティス」
2004年「Ray/レイ」
2005年「クラッシュ」「フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い」
     「ハッスル&フロウ」
     「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」
 
その他の出演者:
Nicky Katt ...  Detective Vitale 
Mary Steenburgen ...  Carol 
Ene Oloja ...  Josai 
Luis Da Silva Jr. ...  Lee 
Blaze Foster ...  Cash 
Rafael Sardina ...  Reed 
Jane Adams ...  Nicole 
Gordon MacDonald ...  Murrow 
Zoe Kravitz ...  Chloe 
John Magaro ...  Ethan 
Victor Colicchio ...  Cutler 
Jermel Howard ...  Thug on Subway #1 

User Rating: 7.0/10 (4,717 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
ジョディ・フォスターの演技は見事ですが、
ニール・ジョーダン監督の畳かけるような演出も、
見事なものでした。

User Comments:
tukan-1さん
Sweden 
2007年8月26日
実にいい演技だが、ストーリーはありきたり。

この映画を試写会で見た。
ジョディ・フォスターは、すばらしい女優だ。
ためらうことなく、彼女に10点満点をあげたい。
ストーリーのほうは、ごくフツーの復讐映画だ。
だが、ジョディ・フォスターの素敵な演技と、
いい監督によって、フツーのストーリーが、
興味深いものになっている。
すべてがジョディを通しての体験である。
悪い奴らは、ステレオタイプで、
凶暴だというだけで、何の人格も与えられていない。
そう、だから、連中を殺すのは、まったく容易なのだろう。
この映画の説くモラルとは、悪者は殺せだ。
そう、いい気味だ。
だが、みんながマネをするようになったら、
それは、社会の終わりだ。
私の採点では、
ジョディ・フォスターが10点獲得、ストーリーが5点だから、
この映画の平均は7点ということになる。
絶対に見る価値がある。


オトーサン、
「おっ、黒美君彦さん、ちゃんと見ている」

黒美君彦さん
2007年10月17日
境界線  

ニール・ジョーダン&ジョディ・フォスターの取り合わせは、
期待したとおり緊張感に充ちたサスペンスだった。
携帯などで無差別な暴力シーンを撮影して喜ぶ
“ハッピー・スラッピング”と呼ばれる行為は、
今世紀に入ってから英国やフランスで流行している。
セントラルパークで、突然そうした連中にインド系の婚約者とともに襲われ、
重傷を負って生き残ったエリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)。
死をも意識したエリカが立ち直る契機は…。
ラジオで詩のような、コラムのような呟きを街のノイズとともに伝えるパーソナリティ。
ジョディ・フォスターが演じたエリカの設定が秀逸だ。
彼女の語りは、
ニューヨークの街とその地下で水のように這う恐れを見事に表現している。
呟くように、吐き出すように。
ジョディ・フォスターのヴォイスが心に沁みてくる。
統計的には「世界一安全な大都市」ニューヨークであろうが、
そのことは犯罪被害者には何の意味もない。
100かゼロか。
その二つしか個人には意味をもち得ない。
境界を越えてしまうことによって生きる力を取り戻すエリカだが、
そんな自分の悪魔的な部分と葛藤する姿が痛ましい。
45歳になったジョディ・フォスターからは、
さすがに若さは失われつつあるが、
しかしだからこそ彼女の演じたエリカの存在感や葛藤が生きていると感じた。
若く美しい女優では、単なるアクションもので終わったろう。
中年を迎えた、良識ある女性であるからこそ、人間劇になり得ている。
また、人種の坩堝NYらしく、いろいろな人種が登場するのも
N・ジョーダンらしさを感じる。インド系、アフリカ系、アジア系…。
残念ながら、ラストは突然ハリウッドらしい終わり方になってしまい、
ちょっと肩透かし(ここだけ突然笑いをとる…苦笑)。
その点だけが惜しい。

オトーサン、
「おっ、インタビューがある!」

○ジョディー・フォスター来日会見Q&A 

Q:復讐したい相手は?
A:「越えられない一線」というテーマはぼやけた線だと思います。
  ほとんどの人は毎日大なり小なり、なんらかの一線を越えていると思います。
  エリカのような悲劇的でドラマティックな一線は毎日起こるわけではないでしょうけど、
  俳優としてスクリーン上で、劇的な線を毎日越えられるということは恵まれていますね。
 
Q:エリカは最終的に銃によりある選択を行うことになりますが、
  アメリカの銃社会が問題になっていますが、どう思いますか?
A:私は政治に関することに意見を言わないようにしています。
  映画に関して言えば、人間は自分のポケットに銃が入るだけで歩き方も、
  見る目も自信も違ってきます。
  銃が持つパワーは、自分が持つパワーだと誤解した偽りのパワーです。
  エリカのように銃を持ち、自分の力を見出すというプラスの面もありますが、
  銃を持つと人をモンスターにし、自分が生きたいと思う反面
  誰かが死ぬというマイナスの面もあります。

Q:原作では新聞記者が主人公でしたが、映画ではラジオパーソナリティーとなった理由は?
A:ラジオから流れる夜の声、主人公の語りのトーンが映画のトーンを決めています。
  それでパーソナリーティーに変えました。
  ジャーナリストが主人公の原作はミステリー仕立てで、
  その段階のシナリオは、刑事が彼女が犯人だと知らずに付き合っていて、
  事件をさぐっていくというものでした。
  私はそれでは底が浅いと思い、もっと知的なものにしたくて、
  自分の中の見知らぬ自分を探っていくという点で、
  彼女の声のトーンが映画に合うと思い、ラジオパーソナリティーにしました。

Q:倫理観を問われる映画だと思いますが、
  3人の間でいい意味でぶつかり合った点はありますか?
A:私は今まで道徳観を描いた映画をたくさん作ってきましたが、
  道徳観は、歳を重ねるにつれ複雑な解釈が生まれます。
  この映画のユニークな点は、ひどい目に会い、暴力を振るわれると、
  普通の女性は中にこもり、酒におぼれたり子どもを虐待したりしますが、
  自分の夫を撃つとか大体そういう形として現れますが、
  エリカは「私は自分が破滅したくないから、あなたを破滅させるわ」という考えです。
  そういう女性は私も観客もおどろきでした。
  エリカを演じてどんな女性にもそういったうちに秘めたファンタジーが
  あるのではないかと感じました。

Q:いわゆる「処刑人」といった行動にあなたはどう考えますか?
A:もちろんエリカや刑事の行動は間違いだと思います。
  それでも観客はエリカに共感します。
  エリカのたどる道を観客もなぞり、暴力はすべてを破壊しますが、
  彼女の旅が美しいのは、頭では彼女の行動は間違っていると思っても、
  エリカ自身もそう思っている。
  そうせざるを得なかったということにこの映画の力であり、
  美しい旅をしたといえると思います。

Q:実生活や撮影中に「許せない!」「復しゅうしたい」と思った人はいますか?
  いるとしたら法に触れない範囲で教えてください。
A:(笑)人間みんな私を含めて毎日傷付くことがあり、
  受けた同じ痛みを相手に与えたいという気持ちをどこかに持っていると思います。
  しかし私たちは文明人なんですから、行動に移すことはありませんが、
  映画のようにそうせずにはいられないという気持ちには、みんな共感するのでは?
  個人的には、私は電子機器が苦手で、普段めったにかんしゃくを起こしたりしませんが、
  電子機器に対しては非常に我を失って怒りとフラストレーションを感じ、
  復讐してやりたいと思います。

出典:http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/rensai/20071016ok04.htm


パーフェクト・ストレンジャー

         
オトーサン、
「こりゃ、面白そうだ」
ハル・ベリーにブルース・ウイリス、夢の競演。
でも、IMDbのスコアがあまりに低いので、見送り。
最終日になって、ようやく見に行きました。

原題:Perfect Stranger (2007)
監督:James Foley
原作:Jon Bokenkamp
脚本:Todd Komarnicki
Genre:Crime / Drama / Mystery / Thriller 
Rated R for sexual content, nudity, 
    some disturbing violent images and language. 
上映時間:109分
あらすじ:
ロウィーナは、敏腕記者。
同僚マイルズに協力してもらい、
上院議員のスキャンダルをスクープする。
だが、上からの圧力で潰され。やけ酒をあおる。
タクシーを拾い損ねて地下鉄に向かうと
幼なじみだが、好きでないグレースにつかまり、
打ち明け話をされる。
NYナンバーワンの広告代理店の社長ハリソンに、
いいようにもて遊ばれた挙句、捨てられたというのだ。
別れ際に、イヤミを言われる。
お母さんによろしくね。
数日後、グレースが惨殺死体で発見される。
怪しいのはハリソン・ヒルだ。
ロウィーナは派遣社員になりすまし、
ハッカー並みの実力があるマイルズに手伝わせ、
調査を開始するのだが...

出演者:
Halle Berry ...  Rowena Price(ロウィーナ) 
Bruce Willis ...  Harrison Hill(ハリソン) 
Giovanni Ribisi ...  Miles Haley(マイルズ) 
オトーサン、
「最高!」
これまでのどの映画よりも、
ハル・ベリーの魅力が溢れています。
ブルース・ウィリス、脂汗ながすアクションもいいですが、
たまには、ちょいワルおやじもいいですね。

HALLE BERRY
ハル・ベリー 
誕生日 1966/8/14   
出身 米オハイオ州クリーブランド 
白人の母と黒人の父を両親に持ち、
4歳の時から看護婦の母親の元で育つ。
84年にミス・ティーン・オハイオに、
86年に準ミス・アメリカに選ばれ、
TVのコメディー番組「リビング・ドールズ」の主役に。
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
2001年1月、ミュージシャンのエリック・ベネットと結婚し、
2004年離婚。
2001年「チョコレート」で死刑囚の妻を演じ、
黒人としては初めてアカデミー主演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」
     「ラスト・ボーイスカウト」
1992年「ブーメラン」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑」「クォーターバック」
1994年「フリントストーン/モダン石器時代」
1995年「代理人」
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ガール6」
     「レース・ザ・サン」「潜在殺意」
1997年「バップス」
1998年「ブルワース」
     「ホワイ・ドゥ・フールズ・フォール・イン・ラブ」
1999年「アカデミー 栄光と悲劇」
2000年「X−メン」
2001年「ソードフィッシュ」「チョコレート」「クイーン・オブ・エジプト」
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」
2003年「X−MEN2」「ゴシカ」
2004年「キャット・ウーマン」
2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」
2007年「パーフェクト・ストレンジャー」

その他の出演者:
Richard Portnow ...  Narron 
Gary Dourdan ...  Cameron 
Florencia Lozano ...  Lieutenant Tejada 
Nicki Aycox ...  Grace 
Kathleen Chalfant ...  Elizabeth Clayton 
Gordon MacDonald ...  Senator Sachs 
Daniella Van Graas ...  Josie 
Paula Miranda ...  Mia Hill 
Patti D'Arbanville ...  Esmeralda 
Clea Lewis ...  Gina 
Tamara Feldman ...  Bethany 
Gerry Becker ...  Jon Kirshenbaum 

User Rating: 5.3/10 (8,255 votes) 
オトーサン、
「こりゃ、低すぎる!」
最後のドンデン返しへのブーイングでしょう。

brucev13さん
Netherlands
2007年7月2日
椅子にしがみつくほどではないが、
絶対に退屈させない。

IMDbで、否定的なコメントを見たので、
この映画を見るのを躊躇したんだ! 
ハル・ベリーは、美人だし、演技も実に巧いじゃないか! 
だが、「ゴシカ」から、悪い映画に出るようになったんだ! 
正直言って、彼女を責めることはできない! 
大作映画の主役のチャンスがやってきたのだ。
同じことを言える黒人女優はそう多くない! 
「パーフェクト・ストレンジャー」は、最高のスリラーだ! 
だが、この映画のハル・ベリーは、上品だよ! 
期待されたことをやってのけたんだ! 
記者として自信満々だった! 
勿論、ひねりは、ちょっとやりすぎ!
だが、ひねり自体は、的外れではないのでは!
ありうることだ。 
「パーフェクト・ストレンジャー」のペースは速くないが、
決して退屈させないぜ! 
そう多くのひねりがあるわけではない。
だから、みんな、がっかりしたのだろう! 
だが、多くのコメントには同意しかねる。
この映画は悪くないぞ! 
軽やかだが、だから悪いわけではないんだ! 
少なくとも、"Premonition"なんかより楽しめた! 
この映画にチャンスを! 


オトーサン、
「悪評も見ておこう」

ペルゼウスさん
2007年10月12日
フォーリーに謎解きは似合わない 投稿者:

見事な失敗作だ。
どんでん返しという宣伝文句を観てイヤな気がした。
そもそもジェームス・フォーリー監督に謎解きだの
どんでん返しなどという言葉は一番似合わない。
「ロンリー・ブラッド」でも「摩天楼を夢見て」もそうだけど
彼は激情的で、あえて破滅的な生き方を選択してしまう人間を描いてきた。
主人公は偉くえらくカッコつけているが、
最後には本来の自分をさらけ出す事になる。
痛々しい。
しかしそれが人間というものではないか。
彼の映画は結末にそういうメッセージを突きつける。
無論、フォーリーが全てを投げているわけではない。
あの結末はそれゆえのものである。
しかしあの終わり方にするなら、
映画の始めは幼少期のハル・ベリーと母親がやらかした事そのものから始める必要がある。
社会派の記者などと片意地をはり、真実の追究などとぬかし、
現実の自分から逃げているに過ぎない様を描いてこそ
ジェームス・フォーリーの世界になのであり、
これでは謎解きも人間描写も、全てが中途半端である。
観ていてデパルマの「ブラック・ダリア」を思い出した。
今まで支持してきたデパルマが初めて失敗作をとったなと感じたが、
この映画もそう。
ジェームス・フォーリーにはじめて失望させられた。
そういう一本だった。
ジョバンニ・リビシはすばらしかったのだが・・・。


抜き射ち二挺拳銃

        
オトーサン、
「なつかしい題名だねぇ」
西部劇では、早撃ちの名手が主人公。
時代劇なら、二刀流の宮本武蔵になります。

原題:The Duel at Silver Creek (1952)
監督:Don Siegel
原作:Gerald Drayson Adams
脚本:Gerald Drayson Adams /Joseph Hoffman 
Genre:Western 
上映時間:76分
あらすじ:
ギャングの一団が、採掘権を強奪し、口封じに殺戮を繰り返している。
だが、早撃ちの名手ルークは、命拾い。
やがて、保安官タイロンが、ギャングを追いはじめる。
その過程で、運命の女オパルに出会う。
彼は知らなかったが、彼女は、ギャングの一員だったのだ。
ルークは、いまや、シルバーキッドと名乗っていたが、
保安官タイロンの助手になる。
だが、ある出来事が、2人を引き裂く...

出演者: 
Audie Murphy ...  Luke Cromwell, The Silver Kid (ルーク)
Faith Domergue ...  Opal Lacy(オパル) 
Stephen McNally ...  Lightning Tyrone (タイロン)
オトーサン、
「みんな無名役者なのかな?」
海外映画俳優マガジンには、誰も出ていませんでした。

その他の出演者:
Susan Cabot ...  Jane 'Dusty' Fargo 
Gerald Mohr ...  Rod Lacy 
Eugene Iglesias ...  Johnny Sombrero 
James Anderson ...  Rat Face Blake 
Walter Sande ...  Pete Fargo 
Lee Marvin ...  Tinhorn Burgess 
George Eldredge ...  Jim Ryan 

User Rating: 6.0/10 (159 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
 
シネマAさん
2006年5月11日
ドン・シーゲルのB級アクション西部劇!!! 

ドン・シーゲルはB級映画の秀作・佳作を撮りつづけた名匠。
イーストウッド主演のアクション映画が特に有名だが、
1950〜70年代に高水準な娯楽映画をまんべんなく送りだしている。
初期の西部劇である本作も拾いものだ。
展開が猛烈に速い。
77分。
アクション映画に傾斜した嗜好が前面に出ているから、
1952年当時としては異色というか浮いていたのではないか。
ゴールドラッシュの西部が舞台。
金鉱採掘権強奪団に父親を殺された
若者シルバー・キッド(オーディ・マーフィ)が主人公。
仇をもとめて立ち寄った町で保安官の稲妻ケリー
(スティーブン・マクナリー)の助手をつとめることになる。
じつは早射ちの名手ケリーには秘密があった。
すばやく銃を抜くことはできても怪我の後遺症で引金を引けないのだ。
二人はいかにして無法者たちと闘って勝利を獲得するのだろうか。
以下は、観てのお楽しみ。
オーディ・マーフィは第二次世界大戦の戦場の英雄から役者に転身したひと。
主演はB級作品ばかりだが、出色のアクション俳優だ。
童顔。小柄で敏捷。身体能力が高い。
黒い帽子に黒革のジャケット、そして腰には二挺拳銃。かっこいい。
共演のマクナリーおやじは、ふだん悪役が多かったという印象だが、
ここではいささか頼りない善玉を演じている。
女優陣が『世界水爆戦』のフェイス・ドマーグ、
『機関銃ケリー』のスーザン・キャボットというのも奇妙な組み合わせだけど、
B級映画ファンにとっては興味津々だろう。
ステロタイプに徹した悪女役のドマーグが案外よかった。
今回、パブリック・ドメインの激安DVDで視聴したが、
高画質のカラー映像に満足したことも付け加えておきたい。 

オトーサン、
「この監督、いいね」
76分でも、これだけ内容のある映画ができるのです。
最近の標準になっている120分は、長すぎます。 

DONALDO SIEGEL 
ドン・シーゲル 
誕生日 1912/10/26-1991/4/20  
出身 米イリノイ州シカゴ 
監督作 
1949年「仮面の男」
1952年「抜き射ち二挺拳銃」
1953年「暗黒の鉄格子」
1954年「地獄の掟」「第十一号監房の暴動」
1955年「USタイガー攻撃隊」
1956年「暴力の季節」「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」
1957年「殺し屋ネルソン」
1959年「グランドキャニオンの対決」「疑惑の愛情」
1960年「燃える平原児」
1962年「突撃隊」
1964年「犯罪組織」「殺人者たち」
1967年「太陽の流れ者」
1968年「マンハッタン無宿」「刑事マディガン」
1969年「ガンファイターの最後」(共)
1970年「真昼の死闘」
1971年「白い肌の異常な夜」「ダーティハリー」
1973年「突破口!」
1974年「トラブル」
1976年「ラスト・シューティスト」
1977年「テレフォン」「アルカトラズからの脱出」
1980年「ラフ・カット」
 
オトーサン、
「次にIMDbで詳しく」

ドン・シーゲルは、英国のケンブリッジ大学を卒業し、
ハリウッドで、1930年代半ばから、編集者と助監督になる。
1945年、2つの短編映画を監督した。
"Hitler Lives"と"Star in the Night"で、
これらでアカデミー賞を受賞した。 
最初の長編映画の監督作品は、"The Verdict" (1946)だった。
1950年代初期から名声を獲得したが、
手に汗をにぎり、上出来の、タフだが知的なB級映画によってだった。
(「第十一号監房の暴動」「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」など)
そして、1960年代から A級映画の監督に昇格した。
製作者として、テレビにも寄り道した。
エルヴィス・プレスリー代表作「燃える平原児」(1960)も監督した。
クリント・イーストウッドとは、私生活でも、仕事面でも、長いつきあいだった。
イ−スト・ウッドは、映画づくりのすべてをドン・シーゲルに学んだと
口ぐせのように言っている。


グッド・シェパード

          
オトーサン、
「"Good Shepherd"、どういう意味かな?」
いろいろ調べて分かりました。
新約聖書にこういう文章が出ています。
「わたしは良い羊飼いである。
良い羊飼いは羊のために命を捨てる」

原題:The Good Shepherd (2006)
監督:Robert De Niro
脚本:Eric Roth
Genre:Drama / Thriller 
Rated R for some violence, sexuality and language.
Country:USA 
Language:English / Spanish / German / Russian 
上映時間:167分
あらすじ:
エドワードは、名門イエール大在学中に
諜報部員にスカウトされる。
第2次大戦中は、戦略事務局の一員としてロンドンで働き、
戦後、家族のもとに戻り、息子と初対面を果たす。
東西冷戦の開始とともに、CIAが創設され、職務に邁進する。
家庭を顧りみる余裕もなく、妻クローバーとの溝が深まっていく。
やがて息子が立派に成長し、誇らしいことにCIAに入る。
1961年、ピッグス湾事件が発生し、エドワードはその指揮をとる。
だが、キューバ侵攻が失敗し、CIAは責任を問われる。
家庭は崩壊し、CIAも解体間際へ。
エドワードは、身命を捧げた国家に疑いを抱く...
アメリカは、命を捨てるに価いするものだったか?

出演者:
Matt Damon ...  Edward Wilson(エドワード)
Angelina Jolie ...  Clover / Margaret Russell(クローバー)
Robert De Niro ...  Bill Sullivan(ビル) 
オトーサン、
「マット・デイモン、適役だ」
寡黙で表情が乏しいのが欠点ですが、この役にはピッタリ。
デニーロ監督の眼力は見事なもの。
監督で出演しているデニーロは、チョイ役でした。
アンジェリーナ・ジョリーは、いまいち。
ローラ役のタミー・ブランチャードの美貌に食われていました。

MATT DAMON 
マット・デイモン 
誕生日 1970/10/8  
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
ハーバード大学在学中、「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。
大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。
「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。
しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、
幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を
自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。
紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。
この作品でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされ、
脚本賞を受賞。
1998年、ベン・アフレック、クリス・ムーアと共に
現在の制作会社ライヴ・プラネットの前身である
パール・ストリート・プロダクションを設立。
99年「リプリー」でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート。
2006年、婚約者のルシアナ・バロッソと結婚。
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1988年「ミスティック・ピザ」
1992年「青春の輝き」
1994年「ワイルド・メン」(TM)「ジェロニモ」
1996年「戦火の勇気」◆「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM)
1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆
     「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇
1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇
1999年「ドグマ」◇
2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇
     「バガー・ヴァンスの伝説」◇「小説家を見つけたら」◆
     「すべての美しい馬」◇
2001年「オーシャンズ11」◆
     「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」
     「マジェスティック」(声)
     「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」◆
2002年「ボーン・アイデンティティー」◇「スピリット」(声)「コンフェッション」▲
     「GERRY ジェリー」
2003年「ふたりにクギづけ」◇
2004年「ボーン・スプレマシー」◇「オーシャンズ12」◆
     「世界で一番パパが好き」▲
2005年「ブラザーズ・グリム」◇「シリアナ」◇
2006年「ディパーテッド」◇「グッド・シェパード」◇
2007年「オーシャンズ13」◆「ボーン・アルティメイタム」◇ 

ANGELINA JOLIE 
アンジェリーナ・ジョリー 
誕生日 1975/6/4   
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父は俳優ジョン・ボイト。
名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学び、
ニューヨークのジャン・タラント、
ロサンゼルスのシルバーナ・ガラントに師事し、
舞台経験を持つ。
また、ロンドン・ニューヨーク、ロサンゼルスでもモデルとして活躍。
98年テレビ映画「ジア 裸のスーパーモデル」で
ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞。
1999年「17歳のカルテ」でアカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演女優賞をダブル受賞。
最初の結婚は「サイバーネット」で共演したジョニー・リー・ミラー。
2000年5月に「狂っちゃいないぜ!」で共演した
ビリー・ボブ・ソーントンと再婚。
2003年5月、離婚。
養子としてマドックスとザハラがいる。
2005年、「Mr.&Mrs.スミス」で共演した
ブラッド・ピットと交際し、妊娠。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「サイボーグ2」
1995年「サイバーネット」
1997年「不法執刀」◆「ロード・トゥ・ヘブン」◇
1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」(V)◇
1999年「狂っちゃいないぜ」◆「ボーン・コレクター」◇
     「17歳のカルテ」◇
     「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇「第一目撃者」◇
2000年「60セカンズ」◇「ポワゾン」◇
2001年「トゥームレイダー」◇
2002年「ブロンドライフ」◇
2003年「トゥームレイダー2」◇「すべては愛のために」◇
2004年「テイキング・ライブス」◇
     「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◆
     「シャーク・テイル」(声)「アレキサンダー」◆
2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇
2006年「グッド・シェパード」◇ 

その他の出演者:
Alec Baldwin ...  Sam Murach 
Tammy Blanchard ...  Laura 
Billy Crudup ...  Arch Cummings 
Keir Dullea ...  Senator John Russell, Sr. 
Michael Gambon ...  Dr. Fredericks 
Martina Gedeck ...  Hanna Schiller 
William Hurt ...  Philip Allen 
Timothy Hutton ...  Thomas Wilson 
Mark Ivanir ...  Valentin Mironov #2 
Gabriel Macht ...  John Russell, Jr. 
Lee Pace ...  Richard Hayes 
Joe Pesci ...  Joseph Palmi 

User Rating: 6.9/10 (23,202 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
アメリカ人の良心に訴えています。

アカデミー賞ノミネート
・美術監督装置賞

User Comments:
iantruitnerさん
United States
2006年12月28日
観客をアホ扱いしない映画がはじめて出来た。

果てしなく続く爆発、CGの助けを借りた馬鹿げたスタント、
無意味なアクション。
私は、下らない予告編が続くのを我慢していた。
そんな後、この知的で面白い映画で癒された。
大きく、うるさいほどいいという現状を否定していた。
「グッド・シェパード」は、観客の知性を侮っていない。
知性を刺激し、困惑させ、表層の下に隠されたいくつもの真実を見せてくれる。
昔の映画に戻ったようだった。
単なるスペクタクルというよりも、
登場人物の複雑さが重要だったのだ。
デニーロは、プロデューサーを引き受けた
フランシス・フォード・コッポラの最良の作品に楽んでいる。
「ゴッドファーザー」、「カンバセーション…盗聴…」、
そして「地獄の黙示録」などだ。
ドラマは、騒々しくありきたりの仕掛けからでなく、
我々が知らされなかったことについて湧き起こる疑問がら
生じてくるのだ。
こうしたスタイルを採用するのには、大いなる勇気がいる。
というのも、最近の映画は、
どんどん知性のない凡庸な観客を想定するようになっているからだ。
映画のスコープは、広大だが、
ひとりの男の視点を通して範囲を狭めたものになっている。
多くのサブ・プロットがあるが、
すべては、注意深く、ストーリーのど真ん中に結びつき、
主役の軌跡をたどっていく。
この映画をみるには、第2次世界大戦から
ケネディ政権誕生までのアメリカ史を知っておく必要がある。
出だしは、ピックス湾事件後であり、
振り返って、その事件につながるステップを追っていく。
この事件は、アメリカ外交史の恥部だったのだ。
マット・デイモン演じるエドワードが、
年をとっていくように見えないのがやや気になった。
だが、それが映画をダメにしているわけではない。
全体として、これは2006年のベスト映画のひとつだ。
考えさせ、理解させてくれる、忘れ難い稀な映画だ。


オトーサン、
「この映画、予め勉強してから、見たほうがいいな」

○ピックス湾事件
 1961年に亡命キューバ人が結成した「反革命傭兵軍」が
 アメリカの支援をもとに革命政権の再転覆を試みた事件のこと。
 キューバ革命が起きて、アメリカは間近に共産主義国家の脅威を感じた。
 カストロは、当初アメリカに対して友好関係を保とうとしたが、
 CIAが「共産主義者」とし、利権がらみの大企業やマフィアの圧力もあって
 反カストロの姿勢に転じた。
 この結果、カストロは、ソ連に急接近することになった。
 そしてアメリカは、国交断絶に踏み切る。
 10万人の避難民がマイアミに集結する事態になる。
 CIAは、カストロ政権転覆計画をスタートさせ、
 亡命者を組織化し、グアテマラの基地で訓練を開始した。
 1961年1月、就任したケネディは、当初渋っていたが、
 CIAに説得され、作戦の実行を承認することになる。
 アメリカ軍は、キューバの基地を空襲し、ピッグズ湾に上陸した。
 だが、作戦情報が筒抜けになっていたため、
 1700人の「反革命傭兵軍」は、20万人のキューバ軍に粉砕される。
 敗退後、ケネディ大統領は、責任は自分にあるとしたが、
 CIAの失態に激怒し、長官を更迭し、CIAの解体を宣言する。
 だが、実行に移す前にダラスのパレード中に暗殺される。
 このことから、暗殺はCIAによるものとする憶測が消えない。
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ヘアスプレー

         
オトーサン、
「オエー...ひどいB級映画だなー」
予告編をみての印象は、正直そんなところでした。
でも、IMDbのスコアをみると、何と8点!
「こりゃ、見るべし!」

原題:Hairspray (2007)
監督:Adam Shankman
ミュージカル台本:Mark O'Donnell/ Thomas Meehan
脚本:Leslie Dixon / John Waters
Genre:Comedy / Drama / Musical 
Rated PG for language, some suggestive content 
     and momentary teen smoking.
上映時間:117分
Country:USA / UK 
Language:English 
あらすじ:
1962年、ボルチモア。
女子高生トレーシーは、人気テレビ番組に夢中。
母親エドナに笑われるものの、番組出演が夢だった。
デブでチビなのに、レギュラー・メンバーに抜擢される。
人気が出るにつれて、番組製作者ベルマ親娘の憎しみの的になっていく...

出演者:
Nikki Blonsky ...  Tracy Turnblad(トレーシー)
John Travolta ...  Edna Turnblad(エドナ) 
Michelle Pfeiffer ...  Velma Von Tussle(ベルナ) 
オトーサン、
「オエー」
デブ&チビの女の子が主役とは...トホホ。
次第に、いとおしくなっていくのは不思議です。
ニッキ・ブロンスキー、オーディションで選ばれた娘です。
でも、エドナに扮したトラボルタが、もっと肥えてるから、
さほど肥ってみえなくなっていくのです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」の熱狂が帰ってきました。
美人女優ミシェル・ファイファーは、悪女役。
デブに挟まれて、"鳥ガラ女"に、みえてくるのです。
可哀想なミシェル。

JOHN TRAVOLTA 
ジョン・トラボルタ 
誕生日 1954/2/18  
出身 米ニュージャージー州イングルウッド 
ニューヨークの演劇学校で学び、
16歳の時、サマーストックの「バイ・バイ・バーディ」でデビュー。
18歳の時、ブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。
75年「魔鬼雨」で映画デビュー。
ディスコ・ブームを巻き起こした77年「サタデー・ナイト・フィーバー」と
94年「パルプ・フィクション」でアカデミー賞にノミネート。
95年「ゲット・ショーティ」でゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞。 
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「魔鬼雨」
1976年「キャリー」◆
1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」
1978年「グリース」
1979年「年上の女」
1980年「アーバン・カウボーイ」
1981年「ミッドナイト・クロス」
1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」
1985年「パーフェクト」
1988年「エキスパーツ」
1989年「ベイピートーク」
1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」
     「MYベスト・フレンズ」
1991年「過ぎゆく夏」
1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」
1994年「パルプ・フィクション」
1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」
1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇「ブロークン・アロー」◇
1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」
     「マッド・シティ」◇
1998年「パーフェクト・カップル」◇「シン・レッド・ライン」
     「シビル・アクション」◇
1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇
2000年「バトルフィールド・アース」◇「ラッキー・ナンバー」◇
2001年「ソードフィッシュ」◇「ドメスティック・フィアー」◇
2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」
2003年「閉ざされた森」◇
2004年「パニッシャー」◇「炎のメモリアル」◇「ママの遺したラヴソング」◇
2005年「BE COOL ビー・クール」◇
2007年「ヘアスプレー」◇

その他の出演者:
Christopher Walken ...  Wilbur Turnblad 
Queen Latifah ...  Motormouth Maybelle 
Amanda Bynes ...  Penny Pingleton 
James Marsden ...  Corny Collins 
Brittany Snow ...  Amber Von Tussle 
Zac Efron ...  Link Larkin 
Elijah Kelley ...  Seaweed 
Allison Janney ...  Prudy Pingleton 
Taylor Parks ...  Little Inez 
Paul Dooley ...  Mr. Spritzer 
Jerry Stiller ...  Mr. Pinky 
Darren Frost ...  Cameraman 

User Rating: 8.0/10 (15,987 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
ミュージカル映画の傑作です。
これだけ、次から次へと歌と踊りが出てくる映画は、
はじめてです。

klmeさん
United States
2007年6月16日
究極のいい感じの映画!

いま、この映画をシアトルの5th Avenue Theaterで見てきた。
ここで、ミュージカルの「ヘアスプレー」が上演されたのだ。
5年前のことだ。
舞台のほうでは、チョー素敵なザック・エフロンにメロメロになったが、
その魔法は、手つかずで、大画面に再現されていた。
もうこれ以上は望めないほどだ。
ニッキ・ブロンスキーは、勇ましく官能的なトレーシー役を
見事に演じていた。
ジョン・トラボルタは、すごい。
クリストファー・ウォーケンは、魅力的で、陽気だった。
クイーン・ラティファは、文字通り "big, black, and beautiful"だった。
ミシェル・ファイファーは、実にいやらしかった。
以下、みんなよくやっている。
ド派手な衣装の数々、
スリリングな振り付けは、実に楽しめる。
数少ないシアリアスなシーンですら、感動的で、誠実だった。
入れて欲しかったのは、"Mama I'm a Big Girl Now"だけ。
でも、他の歌や踊りが、映画を素敵なものにしていた。
道化者のように、何度も笑ってしまった。
ミュージカルの愛好者には、必見。
あるいは、いい時間を過ごしたいひとにも。


オトーサン、
「ああ、本場ブロードウェイで見たいな」

○ミュージカル「ヘアスプレー」
 楽しすぎて涙が出ちゃう! 
 そんな至福体験をしたいなら『ヘアスプレー』においであれ。
 インディーズ・ムービーの奇才ジョン・ウォーターズによる原作映画に、
 フューシャ&パープルな色調と60sポップな楽曲を上乗せして完成した本作は、
 主人公の体型もさることながら…、まさにジャンボサイズな娯楽作。
 9・11以降「劇場にいるときぐらいは現実を忘れたい!」という思いから
 次々に幕を開けたミュージカル・コメディのなかでも、
 とびっきり楽しい出来映えで、
 頭のてっぺんから足の先まで理屈抜きにハッピーになれるエンターテイメントなのだ。
 ただしトニー賞8冠達成の作品が、単なるノーテンキ娯楽作であるはずもなく、
 バブルガム色の表皮の裏にはきちんと普遍的なテーマが隠されているのだ。 
 ・ポイント:デブであろうが有色人種であろうが、何か文句あるか!
 ・ポイント:小屋を吹き飛ばすような爆発的ハッピーエナジー
 観たとき何に一番驚いたかって、現地の観客の反応。
 一曲目の『グッドモーニング・ボルティモア』こそワーッという普通温度の拍手で終わったが、
 次々に繰り出されるハッピー・チューンに客席は徐々にヒートアップしていき、
 1幕終盤の大ナンバー『ウェルカム・トゥ・ザ・60S』が披露される頃には
 もう、劇場全体が巨大な“火の玉”のような雰囲気に。
 ナンバーが終わるとすべての観客が飛び上がるように立ち上がり、
 スタンディング・オベーションで舞台に向け大喝采。
 以後1曲終わるごとにこのフィーバーが繰り返され…、
 ブロードウェイではかなり多くの作品を観てきたけれど、
 こんな白熱したミュージカル体験をしたのは初めてだった。
 だから観劇後の気分としては、ワールドシリーズやスーパーボウルで
 応援に燃え尽きたときの気分に近い。
 体が熱に浮かされてる感じが自分でもよく分かるのだ。
 その意味で、この60年代ポップな世界観は劇場で体感しないと意味がない。
 そして劇場に行ったおりには、できる限り心をオープンにして
 ワーキャー舞台に反応しながら観劇することをオススメしたい。
 そうすれば、小屋全体が1ミリのネガティブさも入り込む余地のない
 ハッピーパワーで満たされるはずだ。
 
 出典:http://www.pia.co.jp/column/play/hairspray.html


午後10時の殺意/私は殺される!

          
オトーサン、
「すごい題名だな」
この映画、若きニック・ノルティが出演しています。
でも、まるで別人。借りてきた猫みたいでした。

原題:Death Sentence (1974) (TV)
監督:E.W. Swackhamer
原作:Eric Roman
脚本:John Neufeld 
Genre:Thriller 
上映時間:90分
あらすじ:
既婚者ドンが、責められて不倫相手を殺す。
容疑者として女性の夫ジョンが逮捕される。
裁判で陪審員として選任されたのは、ドンの妻スーザンだった。
彼女は、裁判が進むにつれて、思い当たる証言が。
マフラー、ステーション・ワゴン、エンジェル...
彼女の夫への疑惑は次第に確信に近づいていく。

出演者:
Cloris Leachman ...  Susan Davies(スーザン) 
Laurence Luckinbill ...  Don Davies(ドン) 
Nick Nolte ...  John Healy(ジョン) 
オトーサン、
「あまりタイプじゃないけど、うまいな」
クロリス・リーチマンは、陪審員のゆれる心を好演していました。
ニック・ノルティの経歴もみておきましょう。

CLORIS LEACHMAN 
クロリス・リーチマン 
誕生日 1926/4/30 
出身 米アイオワ州デモイン 
十代半ばに女性向けトーク・ショーのホストを務める。
ノースウエスタン大学に通い、奨学金を得てニューヨークに移ると、
エリア・カザンにより最初のアクターズ・スタジオのメンバーに選出された。
その直後に「サンダウン・ビーチ」でブロードウェイ・デビューを果たす。
55年「キッスで殺せ」で映画デビュー。
71年「ラスト・ショー」でアカデミー賞助演女優賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1955年「キッスで殺せ」
1969年「明日に向かって撃て」
1970年「ふたりの誓い」
1971年「ラスト・ショー」
1973年「デリンジャー」
1974年「ヤング・フランケンシュタイン」「デイジー・ミラー」
1977年「親子ネズミの不思議な旅」(声)「新サイコ」
1979年「イエスタディ」
1981年「珍説世界史PART1」
1989年「プランサー」「パパがきた!」
1990年「ラスト・ショー2」
1991年「チャップマン報告」
1993年「ヒバリー・ヒルビリーズ」
1995年「DEARフレンズ」
1999年「ミュージック・オブ・ハート」「アイアン・ジャイアント」(声)
2000年「電話で抱きしめて」
2003年「バッドサンタ」
2004年「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」
2005年「ロンゲスト・ヤード」
 
NICK NOLTE 
ニック・ノルティ 
誕生日 1941/2/8  
出身 米ネブラスカ州オマハ 
91年「サウス・キャロライナ/愛と追憶の行方」でアカデミー賞主演男優賞、
98年「白い刻印」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「グッバイ・ドリーム」
1977年「ザ・ディープ」
1978年「ドッグ・ソルジャー」
1979年「ノース・ダラス40」
1982年「48時間」◇
1983年「アンダー・ファイア」
1984年「りんご白書」
1985年「ヒバリーヒルズ・バム」
1987年「ウィーズ/塀の中からブロードウェイ」「ダブルボーダー」
1988年「3人の逃亡者」
1989年「もうひとつのラブ・ストーリー」「戦場」
     「ニューヨーク・ストーリー」
1990年「殺人調書/Q&A」「48時間PART2」◇
1991年「ケープ・フィアー」「サウス・キャロライナ」
1992年「ザ・プレイヤー」△「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「アイ・ラブ・トラブル」「ハリウッド・トラブル」
1995年「ある大統領の情事」
1996年「狼たちの街」「マザーナイト」
1997年「ナイト・ウォッチ」◆「Uターン」「アフターグロウ」◇
     「白い刻印」◇
1998年「シン・レッド・ライン」◆
1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」「背信の行方」◇
2000年「金色の嘘」
2001年「セックス調査団」
2003年「ハルク」◆「ギャンブル・プレイ」◇
2004年「ホテル・ルワンダ」 

その他の出演者:
Alan Oppenheimer ...  Lubell 
William Schallert ...  Tanner 
Yvonne Wilder ...  Elaine Croft 
Herb Voland ...  Lowell Hayes 
Hope Summers ...  Emily Boylan 
Peter Hobbs ...  Judge 
Doreen Lang ...  Mrs. Cottard 
Murray MacLeod ...  Martin Gorman 
Bing Russell ...  Trooper 
Meg Wyllie ...  Mae Sinclair 
Lew Brown ...  Mr. Bowman 
C.J. Hincks ...  Marilyn Healy 

User Rating: 5.2/10 (55 votes) 
オトーサン、
「あれ、低いな」

User Comments   
raypaquinさん
Pembroke, Ontario, Canada
2002年1月12日
いい役者たち、ひどいシナリオ

ニック・ノルティの名前がある。
しかも、DVDのジャケットに大きく印刷されている。
だから、買ったのだが、がっくりきた。
ノルティは、ほんの少ししゃべっただけだった。
他の役者たちは、みな、いい。
問題は、シナリオだ。
欠陥だらけ。
法廷サスペンス・ドラマなのだから、これは致命的だ。
この映画、IMDbによれば、90分もの。
私の買ったDVDは、74分もの、
短くした過程で、欠点が生じたわけだろう。 
私のDVDの画質は、非常に悪い。
TV映画よりもひどい。
脚本家の名前が、John Nuefieldとなっているが、
本当は、John MNeufeldのはず。 
これも、スペルの誤りなのだろうか? 
著作権の期間も、1974年なのに、1972年とある。
いずれにせよ、これはスペルの誤りだ。
買わないほうがいい。

オトーサン、
「画像が悪かったなぁ」
でも、ヒッチコック風で、楽しめました。
さて、陪審制度ですが、この映画をみても、
日本への導入にはムリがあると思いました。

○陪審制
 一般市民から選ばれた成人男女が陪審員として
 事実認定と被告の有罪無罪を決める制度で、
 アメリカやイギリスなどで運用される。
 その数はアメリカやイギリスでは12人、
 フランスは9人に加えて裁判官3人が加わる。
 判事は法廷では司会役で、陪審員が偏見を与えられたり、
 不適切な証拠が法廷に持ち込まれたりすることを防ぐ。
 判事は陪審員に事実認定や法律違反があったかどうかを諮問し、
 それを受けて陪審員は審議により意見を答申する。
 その決定に基づき判事は量刑を決定する。
 また、判事は陪審員の判断が証拠を無視した
 著しく不適切なものであると判断した場合は、
 陪審員の決定によらず判決を下すことができる。
 以下のメリットが挙げられる。
 ・法的な杓子定規ではなく、市民の常識が反映される。 
 ・市民がより裁判に関心を持つ。 
 ・集中審議により短期間で結論を出すことになる。 
 一方、以下のデメリットが挙げられる。
 ・陪審員の感情や偏見に左右され易く、
  地域感情や歴史的経緯などの点で、よそ者、嫌われ者が不利になる。 
 ・陪審員の同情を引いたり心証を良くしたりするために、
  芝居がかった裁判進行やプレゼン技術の優劣が競われがちとなる。 
 ・仕事、育児や学業に影響が出るので、陪審員の確保が大変である。 
 ・わずかながらとはいえ、費用を支払うので、その金額負担が大きい。 
 ・短期間で結論を出さざるを得ず、複雑困難な事件を慎重に審理するには
  時間が足りなくなりかねない。 

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


アート・オブ・ウォー

         
オトーサン、
「原題、どういう意味かな?」
直訳すると、戦争の芸術。
孫子の兵法という訳もあるそうです。
ウェズリー・スナイプス主演ですから、
マーシャルアーツを駆使した戦争という意味でしょうか?

原題:The Art of War (2000)
監督:Christian Duguay
原作:Wayne Beach
脚本:Wayne Beach / Simon Barry   
Genre:Action / Thriller
Rated R for strong violence, some sexuality, 
    language and brief drug content. 
Country:USA / Canada 
Language:English 
上映時間;117分 
あらすじ:
ニールは、国連の工作員。
世界の平和と協調をめざして働く保安チームのリーダーだ。
事務総長ダグラス・トーマスの管轄下にいる。
どんなに危険なミッションも鮮やかに解決してきた。
ある日、国連の船中で、ベトナム難民の死体が多数発見される。
続いて、米中新貿易協定を祝う国連主催の夕食会で、中国大使が狙撃される。
事務総長の窮地を救うべく、ニールは事件解決に乗り出すが、
殺人者の汚名を着せられ、国連から遠ざけられる。
彼は、何が起きているか、FBIや中国のマフィアを探る。

出演者:
Wesley Snipes ...  Neil Shaw (ニール・ショー)
Donald Sutherland ...  Douglas Thomas(ダグラス) 
Anne Archer ...  Eleanor Hooks(エレノア)
Maury Chaykin ...  Frank Capella(フランク)  
Marie Matiko ...  Julia Fang(ジュリア) 
オトーサン、
「身体能力、バツグンだな」
ウェズリー・スナイプス、得意技を生かしての演技、
なかなか見応えがあります。
掘り出し物は、マリエ・マチコ。
残念ながら、生年月日が未公開でした。

WESLEY SNIPES 
ウェズリー・スナイプス 
誕生日 1962/7/31  
出身 米フロリダ州オルランド 
幼い頃にサウス・ブロンクスへと移り住み、
ハイスクール・オブ・パフォーミング・アーツ
およびパーチェイス大学に入学して演技を学ぶ。
ブロードウェイの舞台出演を続けながら、
映画のオーディションを受け続け、
85年「ワイルド・キャッツ」で映画デビュー。
89年「メジャーリーグ」で注目され、
92年「パッセンジャー57」の主役あたりから
格闘アクション・スターとして地位を得る。
悪役、ヒーロー役問わず、
マーシャルアーツを駆使したアクションで存在感を見せ、
ブレイド役を演じた「ブレイド」は3作製作された。
97年「ワン・ナイト・スタンド」でヴェネチア国際映画祭主演男優賞受賞。 
活躍度 ◎→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1985年「ワイルド・キャッツ」
1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」
     「ニューヨーク ベイサイド物語」
1989年「メジャー・リーグ」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」
     「ジャングル・フィーバー」
1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇
     「ポイリング・ポイント」
1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」
     「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」
1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」
1995年「3人のエンジェル」◇
     「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」
1996年「ザ・ファン」◇
1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇
1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇
2000年「アート・オブ・ウォー」◇「フェイス・イン・ラブ」(TM)
2001年「デッド・ロック」◇
2002年「ブレイド2」◇「スナイパー」◇
2004年「アウト・オブ・タイム」◇「ブレイド3」◇
2005年「デトネーター」◇「ザ・マークスマン」◇
          「7セカンズ」◇「CHAOS カオス」◇
2006年「ハード・ラック」◇
2007年「ザ・シューター」◇

MARIE MACHIKO 
マリエ・マチコ 
誕生日  
出身 米カリフォルニア州 
4歳からピアノを弾き、14歳で歌を歌い始め、
セミプロのアート集団「ヤング・アメリカンズ」に所属。
UCLAで環境工学の学位を取り、
その後「ミス・サイゴン」のナショナル・ツアーのオーディションに合格し、
俳優に。ピアニスト兼声楽家としても活躍。 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「NYPD15分署」「ミステリーメン」
2000年「アート・オブ・ウォー」
2002年「トータル・フィアーズ」
2006年「最‘愛’絶叫計画」

その他の出演者:
Michael Biehn ...  Robert Bly 
Cary-Hiroyuki Tagawa ...  David Chan 
Liliana Komorowska ...  Jenna Novak 
James Hong ...  Ambassador Wu 
Paul Hopkins ...  Ray, FBI Agent 
Glen Chin ...  Ochai 
Ron Yuan ...  Ming 
Bonnie Mak ...  Anna Li 
Uni Park ...  Tina Chan 
Erin Selby ...  Hong Kong Reporter 

User Rating: 5.4/10 (8,410 votes) 
オトーサン、
「低いな」

User Comments 
mattymatt4everさん
Jersey City, NJ 
2001年7月10日
恐ろしい罪の喜び!

ウェズリー・スナイプスは、アクション分野では信用がおける。
彼には、カリスマ性があり、
悪者を蹴散らすところなど、まったくクールだ。
「パッセンジャー57」で、ブレイクしたが、
この「アート・オブ・ウォー」でも、
すばらしいアクション・シーンがある。
確かに筋書きには、ムリがあるが、
噴出するエネルギーと早いペースが、奏功している。
「アート・オブ・ウォー」は、孫子の兵法ではないが、
すばらしいポップコーン映画で、
誰もが、居眠りなどできないだろう!
ただ、もうしこしありきたりでないほうがよかった。
もうこれ以上は言いたくない。
最後にひとこと。
「この映画では、なぜ登場人物が、
リムジンドライバーが誰か知らないのだ?」
あまりにありきたりの文句で、安直な驚きだ。
私の採点は、10点満点で7点。


オトーサン、
「この際、"孫子の兵法"のさわりを勉強するか」

「孫子」は2500前、中国の春秋時代の兵法家・孫武の著。
実戦的な兵法で知られ、いまなお、愛読者や信奉者が多い。
・敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず
・百戦百勝は、善の善なるものにあらず
・戦わずして勝つ
・勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦いを求め、
 敗兵は先ず戦いてしかる後に勝ちを求む
・戦いは正を以って合し、奇を以って勝つ
・必死は殺され、必生は虜にさる
・敵を計りて勝ちを制し、険隘遠近を計るは上将の道なり
・始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、
 後には脱兎のごとくして敵、防ぐに及ばず
・先ずその愛する所を奪え
・郷間ー敵国の領民を使って情報を集める
 内間ー敵国の役人を買収して情報を集める
 反間ー敵の間者を手なづけて逆用する
 死間ー死を覚悟のうえで敵国に潜入し、ニセの情報を流す
 生間ー敵国から生還して情報をもたらす
・主 いずれか有道なる
 将 いずれか有能なる
 天地 いずれか得たる
 法令 いずれか行なわる、
 兵衆 いずれか強き、
 士卒 いずれか練いたる
 賞罰 いずれか明らかなると。
 吾れ此れを以て勝負を知る。 


ドクター

         
オトーサン、
「白い巨塔?」
「むしろ"明日の記憶"に似てる?」
いやいや、その双方でした。

原題:The Doctor (1991)
監督:Randa Haines
原作:Ed Rosenbaum 
脚本:Robert Caswell 
Genre:Drama 
上映時間:122分
あらすじ:
ジャックには、恵まれた外科医。
成功し、お金持ちで、何の問題もない.... 
だが、ガンと診断された。
いまや彼は、患者の立場から、薬、病院、医者をみるようになった。
彼は、外科手術や処方箋よりも、人間らしい医師が大切で、
そのように気持ちを切り替えようとする。

出演者:
William Hurt ...  Dr. Jack MacKee(ジャック) 
Christine Lahti ...  Anne MacKee(アン) 
Elizabeth Perkins ...  June Ellis(ジューン) 
オトーサン、
「すごいね!ウィリアム・ハート 」
ここまで、繊細な感情表現ができる役者がいたとは。
「明日の記憶」の渡辺謙さん、まだまだ、です。
クリスティーン・ラーティも、エリザベス・パーキンスも、 
難しい役を見事にこなしました。

WILLIAM HURT 
ウィリアム・ハート 
誕生日 1950/3/20  
出身 米ワシントンDC 
父親が国連の信託統治領の監督官をやっていたことから、
少年時代は南太平洋地域を転々とした。
ボストンのタフツ大学で進学を勉強していたが、演劇に転向。
ロンドンで1年間芝居の勉強をし、ニューヨークのジュリアード学院で学んだ。
舞台では「わが人生」でオビー賞受賞。
映画は80年「アルタード・ステーツ」でデビュー。
85年「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞とカンヌ映画祭演技賞を受賞。
86年「愛は静けさの中に」、87年「ブロードキャスト・ニュース」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」
1981年「目撃者」「白いドレスの女」
1983年「再会の時」
1985年「蜘蛛女のキス」
1986年「愛は静けさの中に」
1987年「ブロードキャスト・ニュース」
1988年「デスティニー/愛は果てしなく」「偶然の旅行者」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「アリス」
1991年「ドクター」「夢の涯てまでも」
1992年「プレイグ」
1993年「最高の恋人」
1994年「セカンド・ベスト」「カウガール・ブルース」
      「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)「脅迫」
1995年「スモーク」
1996年「ジェイン・エア」「カウチ・イン・ニューヨーク」
     「マイケル」
1997年「ダーク・エンパイア」「シェイクスピアズ・シアター」
1998年「ダーク・シティ」◆「ロスト・イン・スペース」◇
     「母の眠り」◇
1999年「小さな目撃者」◇「4thフロアー」◇「第一の嘘」◇
     「太陽の雫」
2000年「バイオ・ディザスター」「デューン/砂の惑星」(TM)
2001年「A.I.」
2002年「チェンジング・レーン」「逢いたくて」
     「エバーラスティング 時をさまようタック」
2003年「天国の青い蝶」
2004年「ヴィレッジ」
2005年「シリアナ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「キング 罪の王」
2006年「グッド・シェパード」 

CHRISTINE LAHTI 
クリスティーン・ラーティ 
誕生日 1950/4/4  
出身 米ミシガン州バーミンガム 
テレビでは「シカゴホープ」で、
新しい外科部長の椅子を狙う女医キャスリン役が有名。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1979年「ジャスティス」
1981年「この生命(いのち)誰のもの」
1984年「スイング・シフト」
1986年「デザート・ブルーム/キノコ雲と少女」
     「女ざかり/ホリーとサンディ」
1987年「シルビーの帰郷」
1988年「旅立ちの時」
1989年「ミス・ファイヤークラッカー」
1989年「メディカル・レッスン/青春解剖学」
1991年「ドクター」
1992年「フォーエバー・ロード」
1995年「あなたに逢いたい」「ハイダウェイ」

ELIZABETH PERKINS 
エリザベス・パーキンス 
誕生日 1960/11/18 
出身 米ニューヨーク・クイーンズ 
高校卒業後、グッドマン・スクール・オブ・ドラマで3年間、演技を学ぶ。
86年「きのうの夜は…」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「きのうの夜は…」
1988年「ビッグ」「スウィート・ハート・ダンス」
1990年「探偵より愛をこめて」「ハリーの妻難」
     「わが心のボルチモア」
1991年「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」
     「ドクター」
1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」
1994年「フリント・ストーン/モダン石器時代」
     「34丁目の奇跡」
1995年「ムーンライト&ヴァレンチノ」
1998年「TABOO タブー」
1999年「クレイジー・イン・アラバマ」
2000年「28DAYS」
2001年「キャッツ&ドッグス」「ベールの向こうに」(TM)
2002年「17歳〜体験白書〜」
2003年「ファインディング・ニモ」(声)
2005年「ザ・リング2」「理想の恋人.COM」
 
その他の出演者:
Mandy Patinkin ...  Dr. Murray Kaplan 
Adam Arkin ...  Dr. Eli Blumfield 
Charlie Korsmo ...  Nicky MacKee 
Wendy Crewson ...  Dr. Leslie Abbott 
Bill Macy ...  Dr. Al Cade 
J.E. Freeman ...  Ralph 
William Marquez ...  Mr. Maris 
Kyle Secor ...  Alan 
Nicole Orth-Pallavicini ...  Sarah 
Ping Wu ...  Jay-Jay 
Tony Fields ...  Roger 
Brian Markinson ...  Michael 

User Rating: 6.6/10 (1,650 votes) 
オトーサン、
「地味だから、心にしみる」

User Comments
lovethoseclassicsさん
somewhere over the rainbow 
2005年1月8日
考えさせる医療ドラマで、見る価値あり。

「ドクター」は、成功しているが、無慈悲な外科医のお話し。
自分が病気になってはじめて、厳しい教訓を得る。
それは同情ということだ。
彼は次第に、患者や家族に人間的感情を持ちはじめる。
この映画、感情レベルで、実に見事だ。
アクションなしでも、いい映画ができるのだ。
基本的には、よくできたストーリーで、
配役もいいし、登場人物の変容もある。
この映画は、Dr. Ed Rosenbaumの実体験に基づいている。
彼の著作"A Taste of My Own Medicine"が、原作だ。
もし、この映画が好きだったら、
同名の小説に基づく"The Citadel"も楽しめるだろう。
入手し難いが、"When Doctor's Are Patients"も読むといい。
友人の看護婦たちから、歌いながら手術するというのは、
本当だと教えられた。


オトーサン、
「そうだったなぁ」
私事にわたりますが、若い頃、リンパ腺がはれてきて、
入院し、手術しました。
主人公のジャックは、喉頭に腫瘍が発見され、ガンと判明。
リンパ腺に転移したら、生存率はゼロに近づきます。
検査の結果が分かるまで、悶々とした時間を過ごします。
「遺書を書いたっけ」
手術中に医者の声が聞こえてきました。
「結核だ」
だから、生還できたのです。
こういう体験をすると、人生感が変わりますね。
生きていられるというだけで、喜びが沸いてくるのです。


キングダム/見えざる敵

             
オトーサン、
「疑心暗鬼とはこのこと」
中谷元防衛庁長官が、
自衛隊の海上補給に反対する民主党はテロリストだと発言しました。
アルカイダやその支援者は、明らかにテロリストでしょうが、
反体制派や自分の思い通りにならないものまで、
テロリスト呼ばわりするようでは...

原題:The Kingdom (2007)
監督:Peter Berg
脚本:Matthew Michael Carnahan
Genre:Action / Drama / Thriller 
Rated R for intense sequences of graphic brutal violence, 
        and for language.
上映時間:110分
あらすじ:
サウジ王国。
外国人居住区で自爆テロ事件が発生。
死傷者は300人以上、その中にはFBI捜査官も。
親友を殺されたFBI捜査官フルーリーは、
現地捜査を志願するが、国務省やサウジ政府に拒否される。
駐米サウジ大使にかけあい、
捜査期間は5日間、サウジ警察同行という条件で許可を得る。
爆発物専門家サイクス、法医学調査官メイズ、
情報分析官レビットを加えた4人は、事件現場へ。
あまりの破壊の凄惨さに息を呑むのだった。
4人は、サウジのアル・ガージー大佐の頑なな態度に阻まれる。
だが、次第に、協力しあうようになり、
テロリストの巣に乗り込んでいくのだったが...

出演者:
Jamie Foxx ...  Ronald Fleury(フルーリー)
Chris Cooper ...  Grant Sykes(サイクス)
Ashraf Barhom ...  Colonel Faris Al Ghazi(アル・ガージー大佐) 
オトーサン、
「殺せばいいってもんじゃないだろうが...」
ジェイミー・フォックス、
「Ray/レイ」の演技は、陰影がありましたが、
今回は、俊敏な動きだけが目立ちました。
ベテランのクリス・クーパーは、いい味。
ジェニファー・ガーナーは、まぁ紅1点。
経歴紹介は、この3人ということで。

JAMIE FOXX 
ジェイミー・フォックス 
誕生日 1967/12/13  
出身 米テキサス州テレル 
サンディエゴのユナイテッド・ステーツ・インターナショナル大学で
クラシック音楽を学ぶ。
2005年「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞受賞。
ほか2003年「コラテラル」でもタクシー運転主役で
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。
音楽では99年「エニイ・ギブン・サンデー」のサントラを書き、
プロデュースと演奏も兼ねた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1984年「恋のトリセツ 別れ編」
1996年「ファイト・マネー」「好きといえなくて」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
2000年「ワイルド・チェイス」
2001年「アリ」◆
2003年「コラテラル」◇「シェイド」
2004年「Ray/レイ」◇「クリップス」(TM)
2005年「ステルス」◆「ジャーヘッド」◆
2006年「マイアミ・バイス」◇「ドリームガールズ」◆ 
2007年「キングダム/見えざる敵」

CHRIS COOPER 
クリス・クーパー 
誕生日 1951/7/9  
出身 米ミズーリ州カンザス 
高校卒業後、沿岸警備隊に勤務。
その後、ミズーリ大学に入学し、
在学中に急病のトム・ベレンジャーの代役として舞台デビューを飾る。
ニューヨークでステラ・アドラーに師事し、
本格的なキャリアをスタートさせる。
映画デビューは「メイトワン1920」。
1996年「真実の囁き」でインディペンデント・スピリット賞最優秀男優賞受賞。
2002年「アダプテーション」で、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、
ロサンゼルス批評家協会賞、助演男優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1987年「メイトワン1920/アメリカ暗黒の決闘史」◇
1990年「アリス」「カリブの失楽園」(TM)
1991年「希望の街」「真実の瞬間」「告発弁護人」(TM)
1992年「ベッド・オブ・ライズ/妻の告白」(TM)
1993年「ボーイズ・ライフ」
1995年「評決のとき」「マネートレイン」
1996年「真実の囁き」「BOYS」
1997年「大いなる遺産」「ブレストマン 豊胸外科医」
1998年「モンタナの風に吹かれて」◆
1999年「遠い空の向こうに」◆「アメリカン・ビューティー」◆
2000年「パトリオット」◆「ふたりの男とひとりの女」◆
2002年「ボーン・アイデンティティー」◆「アダプテーション」◆
2003年「シービスケット」◆
2004年「ボーン・スプレマシー」◆
2005年「シリアナ」◆「カポーティ」◆「ジャーヘッド」◆ 
2007年「キングダム/見えざる敵」

JENNIFER GARNER 
ジェニファー・ガーナー 
誕生日 1972/4/17  
出身 米ウエストバージニア州チャールストン 
フォックス・テレビ「エイリアス/二重スパイの女」のヒロイン、
シドニー・ブリストウ役を演じ、人気に。
2005年、俳優ベン・アフレックと結婚した。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「Mr.マグー」「地球は女で回ってる」
2001年「パール・ハーバー」
2002年「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
2003年「デア・デビル」◆
2005年「エレクトラ」◇ 
2007年「キングダム/見えざる敵」

その他の出演者:
Jennifer Garner ...  Janet Mayes(メイズ)
Jason Bateman ...  Adam Leavitt(レビット)
Ali Suliman ...  Sergeant Haytham 
Jeremy Piven ...  Damon Schmidt 
Richard Jenkins ...  James Grace 
Kyle Chandler ...  Francis Manner 
Frances Fisher ...  Elaine Flowers 
Danny Huston ...  Gideon Young 
Kelly AuCoin ...  Ellis Leach 
Anna Deavere Smith ...  Maricella Canavesio 
Minka Kelly ...  Miss Ross 
Amy Hunter ...  Lyla Fleury 

User Rating: 7.5/10 (5,012 votes) 
オトーサン、
「高すぎないか?」
カメラをやたら振り回すので、目が疲れました。
ま、ハリウッドが中東情勢と真面目に取り組もうという
その姿勢が評価されたのでしょう。

User Comments:
cbucklerさん
United States
2007年8月16日
すばらしい

試写会で見た。
エキサイティングで、有益で、感動的だ。
どきどきするほどアクション満載だし、
ストーリーもすばらしい。
夢中になった。
この映画は、サウジにおける人生の断片を示している。
登場人物たちはリアルで、真実へ迫る苦闘もリアル。
アメリカ人たちとサウジ部隊とのやりとりは、
まざまざと文化のちがいを示している。
警官は、やはり警官、真実を追究する存在なのだ。
宗教のちがいがあるが、うまく付き合っていくべきだ。
だが、親の憎悪が子供たちに引き継がれていく。
それが、われわれの憎悪や恐怖になっていく。
それに対して、なす術もない。
憎しみは憎しみを呼び、
結局、苦しむのはわれわれすべてなのだ。


オトーサン、
この映画の舞台となったサウジアラビアは、
イスラム教の聖地のメッカをもつ純粋なイスラム国家。
封建的な王政を維持するために、アメリカの庇護を受けています。
王政に反対のはずのアメリカが接近したのは、勿論、石油利権のため。
金、金、金の上流階級の腐敗、そして格差拡大、
その現状に義憤を感じて決起したのが、オサマ・ビンラディンでした。
支援の人や金や武器が磁石に引き寄せられるように、
ビンラディンのもとに集まったのは、ご存知の通り。
「目には目を、歯には歯を」(イスラム教)
「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」(キリスト教)
教義は、いいことを言っていますが、
果たして、正義はどちらにあるのでしょうか?
中東情勢についてのコメントは難しいですね。
さあ、黒美君彦さんのコメントを読みましょう。

黒美君彦さん
2007年10月2日
変わりつつある…か? 

サウジアラビアの首都・リヤドの外国人居住区で大がかりなテロがあり、
FBI捜査官を含む多数が死傷。
FBIの特別捜査官4人が、介入に否定的な国務省を無視して現地に入る…。
…テロといえば中東・アラブ。
そこにFBI捜査官が乗り込めばあとは勧善懲悪アクションか、
と思いきや、冒頭の爆発シーン以降中盤までは意外に地味。
とはいえ、親友を殺されて熱くなっているチームのリーダー、
ロナルド・フルーリーとサウジ警察のアル・ガージー大佐とが次第に打ち解け、
テロリスト撲滅に協力しあう展開は悪くない。
後半にかけては銃撃戦で一向に捜査官に弾があたらない
(迫撃砲もよけてしまう…苦笑)というあたり、
さすがに相当ご都合主義っぽいし、展開もある程度読めるのだが、迫力は十分ある。
特徴的なのは、一応事件が解決した後の台詞だろう。
皆殺しにしてやる…という憎しみの連鎖が示唆されるあたり、
泥沼のイラク戦争のなかで、さすがに彼の国も変わりつつあるのかな、と思わせる。
もうひとつ、元過激派首謀者の老人の言葉
「爆弾を作った者はいつかその爆弾にやられる」。
これはテロリスト発見のカギにつながる(ちょっと強引だが…苦笑)言葉でもあるのだが、
その前にテロで使われた起爆装置が米国製であることを示しているシーンもあり、
そこにかけているととれなくもない。
サウジと米国は石油をめぐる利益を分かち合い、長い間同盟関係を結んできたが、
中東情勢の混迷からサウジもまた米国とは距離を置こうと考えているかのようだ。
イラン・イラクやイスラエル情勢に目を奪われがちだが、
サウジと米国の関係もまた注視する必要があるのは確かだ。
この作品とは直接関係するわけではないけれど。 


バラ色の選択

          
オトーサン、
「マイケル・J・フォックス主演か」
あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティーくん。
タイムマシーンに乗って過去へ。
誰もが好感をもっている俳優さんのひとりでしょう。

原題:For Love or Money (1993)
監督:Barry Sonnenfeld
脚本:Mark Rosenthal / Lawrence Konner
Genre:Comedy / Romance
上映時間:96分
あらすじ:
ダグは若い男。
豪華ホテルのコンシエルジェとして、日々働き、
自分のビジネスをはじめようとお金を倹約している。
財政上の支援者を発見したものの、残念ながら、
そいつは、彼が好きな女の子と情事していた! 
彼は選択を迫られる。
お金か愛か... 

出演者:
Michael J. Fox ...  Doug Ireland (ダグ)
Gabrielle Anwar ...  Andy Hart(アンディ) 
Anthony Higgins ...  Christian Hanover(クリスチャン) 
オトーサン、
「3人とも、まあまあの演技だ」
マイケル・J・フォックスは、ナイスガイ。
身長163cmとアメリカ人としては、背が低いほう。
パーキンソン病にかかったことがあります。
財団をつくって患者を支援しているとか。

MICHAEL J.FOX 
マイケル・J・フォックス 
誕生日 1961/6/9  
出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州 
陸軍将官を父に持つ5人兄弟の4番目。
高校時代、先生に勧められて地元のテレビシリーズに出演。
18歳でロサンゼルスに行き、
80年「MIDNIGHT AND MADNESS」で映画デビュー。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのマーティー役が有名。 
活躍度 △↓ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「処刑教室」
1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ティーン・ウルフ」
1987年「愛と栄光の日々」「摩天楼はバラ色に」
     「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」
1989年「カジュアリティーズ」
     「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」
1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」
1991年「ドク・ハリウッド」「ハードウェイ」
1993年「奇跡の旅」(声)「ライフWITHマイキー」
     「リバー・ノース/遙かなる河の流れに」
     「バラ色の選択」
1994年「億万長者は命がけ!?」
     「トラブル・ボックス 恋とスパイと大作戦」(TM)
1995年「アメリカン・プレジデント」「ブルー・イン・ザ・フェイス」
     「ヤング・ヒットマン」
1996年「奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険」(声)
     「さまよう魂たち」「マーズ・アタック!」
2000年「スチュアート・リトル」(声)◇
2001年「アトランティス 失われた帝国」(声)
2002年「スチュアート・リトル2」(声)「アメージング・ハイウェイ60」 

GABRIELLE ANWAR 
ガブリエル・アンウォー 
誕生日 1970/2/4  
出身 英レールハム 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「マニフェスト」
1991年「ワイルド・ハート/彼女は空を翔けた」「ティーン・エージェント」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
1993年「バラ色の選択」「SFボディ・スナッチャーズ」「三銃士」
1994年「イノセント・ライズ」
1995年「デンバーに死す時」「共犯者」
1997年「サブダウン」「ザ・リッパー」
1999年「バッド・スパイラル 運命の罠」
2000年「デンジャー・ゾーン/タービュランス3」
          「スーパー・リッチと結婚する方法」(TM)
2001年「フライング・ヴァイラス」
2003年「ビキニ・クイーン in マリブ」
 
ANTHONY HIGGINS 
アンソニー・ヒギンズ 
誕生日 1947/5/9  
出身 英ノーザンプトンシャー 
両親はアイルランド人。
62年よりジャーナリストして活動するが、役者に転向し、
バーミンガム演劇学校で演技を学ぶ。
64年より当地の劇団で活動を始め、テレビに出演。
69年「愛と死の果つるまで」で映画デビュー。
78年より2年間、ロイヤル・シェイクスピアの団員として活動。
82年「英国式庭園殺人事件」で主役を演じ、国際的に有名に。
ハリウッドに呼ばれ、
テレビのミニ・シリーズ「レース」でアラブの王子を演じるが、
86年「エイリアン2」の撮影中の負傷し、降板。
一時期、映画界を去るが、90年代に復帰。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1969年「愛と死の果てるまで」
1970年「すべての人のもの」「ドラキュラの血の味」
1971年「バンパイア・サーカス」
1975年「さすらいの航海」
1980年「レイダース/失われたアーク」
1981年「カルテット」
1982年「英国式庭園殺人事件」「暗闇の影に誰かいる」
1983年「コールド・ルーム」
1984年「フィービー・ケイツのレース」(TM)
          「サバイバル・アカデミー/パジャマ」「ブライド」
1985年「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」
          「フィービー・ケイツのレースU」(TM)
1986年「マックス、モン・アムール」
1991年「橋の上の貴婦人」「メリー・リンデル/風に向かって」(TM)
1993年「依頼殺人」「バラ色の選択」
1994年「ノストラダムス」
1996年「カーテンコール」

その他の出演者:
Fyvush Finkel ...  Milton Glickman 
Mike Moyer ...  Charlie the Doorman 
Saverio Guerra ...  Carmen 
Daniel Hagen ...  Vincent, Bartender 
La Chanze ...  Nora 
Paula Laurence ...  Mrs. Elinor Vigushin 
Donna Mitchell ...  Eleanor Hanover 
Debra Monk ...  Mrs. Wegman 
Sandra Reaves-Phillips ...  Marie 
Michael Tucker ...  Harry Wegman 
Bob Balaban ...  Ed Drinkwater 
Isaac Mizrahi ...  Julian Russell 

User Rating: 5.8/10 (2,810 votes) 
オトーサン、
「結末がイージーだったな」

User Comments
Shecky J. O'Pootertootさん
Nova Scotia, Canada
2000年8月1日
ロマンティック・コメディはキライじゃない。
何という地獄だ? 
何か間違っているにちがいない...

そう、この映画、実際、かなりいい。
テンポもいいし、いい仕事をしている。
だが、見終わって10分も考えこむような映画ではない。
なぜ好きなのか?
弱ったね。
私は、自分がマイケル・J・フォックスだと思ったことはない。
つまり、彼は「ファミリー・タイズ」で好演していたが、
それはもうはるか昔のことで、その間、病気で倒れていた。
流暢なしゃべりのコンシエルジュ役のせいだろうか、
ちょっと昔のアレックス・P・キートン役を思い出す。
こいつはスゴイ奴で、頭の回転が猛スピードなのだ。
すばらしいのは、切符の交換シーンだ。
実におかしい。
すこし笑える。
おっと、ガブリエル・アンウォーを忘れるところだった。
彼女は、この映画で美しく、ういういしい。
できれば、彼女をもっと見たい。
(他の映画で、すぐに思い出せるのは、
「SFボディ・スナッチャーズ」くらいだ)
そう、この映画の彼女、基本的には売春婦役だが、
まあ、許してやろう。
反対だったら、こう自問してほしい。 
相手が、欧州ファッション界の百万長者の既婚者でなく、
ニュージャージーでゴミ収集をしている既婚者だとしたら、
そんな奴を相手にするだろうか?
勿論、そんなことはしない。
金がほしいからやっているだけのこと。
そうさな、オレもスカートを穿いて
その種の賭けに出てみるか。
バリー・ソネンフェルド監督の経歴といえば、
「メン・イン・ブラック」でヒットを飛ばしたものの、
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」で失敗し、
「ゲット・ショーティ」は、ただ愉快なだけだった。 
この映画は、面白い映画だ。
1時間半割くが、それを後悔しないだろう。
7/10点満点で、7点。
いい夜を! 


オトーサン、
「かなり手練の監督だな」

BARRY SONNENFELD 
バリー・ソネンフェルド 
誕生日 1953/4/1  
出身 米ニューヨーク・マンハッタン 
監督作 
1991年「アダムス・ファミリー」
1993年「アダムス・ファミリー2」「バラ色の選択」
1995年「ゲット・ショーティ」
1997年「メン・イン・ブラック」
1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」
2002年「メン・イン・ブラック2」「ビッグ・トラブル」
2006年「RV」 

オトーサン、
「それにしても、大変な商売だなぁ」
コンシエルジュになんかなるもんじゃありませんね。
でも、難題を無事さばいて、顧客に感謝される。
そんなときの喜びは、最高でしょうね。

○コンシエルジュ(concierge)
  フランス語では、本来、「大きな建物、重要な建物の門番」という意味。
 現在ではそこから派生して、ホテルの宿泊客のあらゆる要望、案内に対応する
 「総合世話係」「よろず相談承り係」という職名として使われている。
 「(宿泊客の要望に対して)決してNOとは言わない」との異名を持つ。
 日本で、コンシエルジュ・サービスを最初に導入したのは、ホテル西洋銀座。
 帝国ホテルやホテルオークラにも、それに相当する担当者が存在していた。
 国際的で権威の高いコンシェルジュ団体としては、
 1929年にフランスで設立されたLes Clefs d'Or があり、
 会員は“交差した2本の金色の鍵”のバッジを襟に着けている。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


特攻野郎Aチーム/大アマゾンの秘宝

           
オトーサン、
「前に見たけど面白かったな」
この"特攻野郎Aチーム"は、TVドラマシリーズで、
1983/1-87/3までの全98話。
ベトナム戦争で特殊部隊だった4人が、弱きを助け悪をくじく。
その痛快で融通無碍な活躍ぶりが評判になりました。
今回は、そのSeason 3, Episode 2に当たります。

原題:"The A-Team" The Bend in the River(1984)
監督:Michael O'Herlihy
脚本:Stephen J. Cannell/ Frank Lupo 
Genre:Action / Comedy / Drama / War 
上映時間:93分 
あらすじ:
アマゾンの奥地、支流で、海賊が暗躍している。
リーダーは、エル・カホン。
義足に銃を隠しもっている油断も隙もない野郎だ。
外からきた連中から強奪・誘拐・殺戮を繰り返している。
考古学者で、新聞社の社主ブライアンも誘拐される。
そこで、婚約者ターニャは、特攻野郎Aチームの出動を要請する。
Aチームは、エル・カホンの策にまんまとハマって幽閉される。
だが、そのボスであるドイルは、Aチームをわざと逃す。
狙いは、ブライアンに探している聖地を発見させるため。
ようやく、その聖地にたどりつくと、
そこでは、思いがけないことに原子炉が建造中だった ...

常連出演者:
George Peppard ...  Col. John "Hannibal" Smith(ハンニバル大佐)
Dirk Benedict ...  Lt. Templeton 'Faceman' Peck(フェイスマン)
Dwight Schultz ...  Capt. H.M. "Howling Mad" Murdock(モンキー) 
Mr. T ...  Sgt. Bosco "B.A." Baracus(コング)
オトーサン、
「このチーム、いい組み合わせだな」
メンバーを紹介しましょう。
・ハンニバル大佐:変装の名人で葉巻きがトレードマーク
・フェイスマン:二枚目のお調子者
・モンキー:スゴ腕のパイロットだが頭がイカれている
・コング:力は強いが飛行機ぎらい
 
経歴紹介は、ハンニバル大佐だけにしましょう。

GEORGE PEPPARD 
ジョージ・ペパード 
誕生日 1928/10/1-1994/5/6  
出身 米ミシガン州 
出演作
1956年「ゆるやかにドラムを叩け」
1957年「見知らぬ男」
1959年「勝利なき戦い」
1960年「肉体の遺産」「地下街の住人」
1961年「ティファニーで朝食を」
1962年「西部開拓史」
1963年「勝利者」
1964年「大いなる野望」
1965年「クロスボー作戦」「第三の日」
1966年「ブルー・マックス」
1967年「ジェリコ」「トブルク戦線」
1968年「野良犬の罠」「ペンダラム」
1969年「非情の切り札」
1970年「華麗なる暗殺」「コンドルの砦」
1971年「最後の弾丸」
1972年「爆破作戦・基地に消えた男」「インディアン大襲撃」
     「探偵バナチェック・消えた10人の皇帝」(TM)
     「探偵バナチェック・消えたフットボール選手」(TM)
     「探偵バナチェック・消えたバイヨンの十字架」(TM)
1973年「探偵バナチェック・消えた名画」(TM)
     「探偵バナチェック・消えた100万ドルの本」(TM)
     「探偵バナチェック・消えた株券の原版」(TM)
1974年「刑事ニューマン/復讐のレクイエム」「ナポリコネクション」
1977年「世界が燃えつきる日」
1978年「天国への逃走」
1979年「戦争と友情」「エアポート・パニック」「愛は陽炎のように」
1980年「宇宙の7人」「スキャンダラス・ラブ」
1982年「トップコマンドー/電撃特攻指令」
1985年「特攻野郎Aチーム・必殺!最後の大血戦」(TM)
1986年「特攻野郎Aチーム・地獄島からの大脱出」(TM)
1989年「チャイナタウン殺人事件」

今回の出演者:
Sergio Calderon ...  El Cajon / The Coffin(エル・カホン)
Marta DuBois ...  Bobbi Cardina(ボビー)
Barry Van Dyke ...  Dr. Brian Lefcourt - Archeologist(ブライアン)
Marla Heasley ...  Tawnia Baker(ターニャ) 
Michael Preston ...  Doyle(ドイル) 
オトーサン、
「この海賊のオッチャン、憎めないね」
"エル・カホン"というのは、棺桶と言う意味だとか。

その他の出演者:
Kai Wulff ...  Krueger 
Richard Moll ...  Churlisco 
Don Pedro Colley ...  Christopher, Amazon River Guide 
Eric Holland 
Danny Wells   
Rafael Campos  

User Rating: 
・Part 1: 6.3/10 (15 votes)
・Part 2: 6.6/10 (14 votes)
オトーサン、
「確かに、後半のほうが面白かったなぁ」

Ragna-Rockさん
2007年10月10日
 「君たちは何者だ!?」「Aチームだ!」

先週シーズン3の再放送が終わった直後に
TVスペシャル版をOAしてくれる、粋なテレ東に乾杯。
というわけで、昨日録画しておいたAチームを観ました。
ハンニバルの脳天気丸出しな陽気さはいつ見ても楽しくなれます。
というか、OVA銀英伝第三期で、
ヤン提督救出に動き回ってたときのシェーンコップって、
絶対ハンニバル入ってたよね。(笑)
で、話のオチは
「南米奥地に隠れたナチ第四帝国を、
アマゾン川の海賊どもを助っ人にぶっ潰せ!」
という感じでしたが、
なんともB級だよなぁ、と苦笑しちゃいました。
でもまぁ、変な歴史修正主義にハマるよりは、よっぽど健全だと思うけど。
で、来週は“帰ってきた番長ウェズリー・スナイプス特集”だそうです。
うーん、吹き替えが大塚明夫さんのやつはチェックしたいなぁ。(笑)

注:この海賊の大将が、今回一番気に入りました。
欲深くて粗野で小賢しいデブでヒゲの親父なんだけど、
妙な愛敬があって憎めないんだなぁ。



殺したい女

          
オトーサン、
「邦題よりも、原題のほうがいいな」
直訳すると、"無慈悲なひと"
だって、妻が誘拐されて、身代金を要求されるのですが、
妻なんかいらないと思っている無慈悲な男ときたら、
犯人に対して強気の交渉をするのです。
身代金は、当初の50万ドルが、5万ドル、
さらに1万ドルになり、何と最後はタダ!になるのです。

原題:Ruthless People (1986)
監督:Jim Abrahams /David Zucker
原作:O. Henry 
脚本:Dale Launer 
Genre:Comedy / Crime 
上映時間:93分
あらすじ:
インチキ実業家のサムは、
手のつけられない妻を金目当てで殺そうとしている。
そうすれば、情婦と結婚できるのだ。
おお、なんて、オレは幸運なんだ。
ケンとサンディが、妻を誘拐してくれたのだ。
彼らは、サムに金をむしりとられて、復讐をして、
身代金で、サンディのたっての希望、
ファション・デザイナーとして売り出そうというのだ。
一方、バーバラは、サムが、この2人にやった仕打ちを知り、
またサムが彼女を救出する気がまったくないことに気づく。
そこで、すっかり誘拐犯と仲良くなって、
みんなで、サムを懲らしめようとするのだ。
経歴紹介は、この2人に加えて、誘拐犯のカップルも。 

出演者:
Danny DeVito ...  Sam Stone(サム) 
Bette Midler ...  Barbara Stone(バーバラ) 
Judge Reinhold ...  Ken Kessler(ケン) 
Helen Slater ...  Sandy Kessler(サンディ) 
オトーサン、
「みんないい!」
でも、ダニー・デヴィートは最高!
笑い、悲しみ、怒り、失敗、そしてペーソス。
あらゆる感情(勘定?)のオンパレードでした。
大笑いしたのは、バーバラ役のベット・ミドラーの怪演!
誘拐された先で、誘拐犯を脅かして、
健康器具を買わせて、ダイエットに成功するなんて!
いくら減量できたと思いますか?
20kgですよ。
もうデブだなんて言わせない!

DANNY DeVITO 
ダニー・デヴィート 
誕生日 1944/11/17  
出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク 
ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、
60年代にユージーン・オニール財団で仕事をしている時、
マイケル・ダグラスと出会う。
マイケル・ダグラス製作の75年「カッコーの巣の上で」で
舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。
テレビ・シリーズでは78年の「Taxi」で人気を得た。
映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、デビュー。
妻は女優リー・パールマン。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1969年「くちづけ」
1975年「カッコーの巣の上で」
1976年「カー・ウォッシュ」
1977年「爆笑!世紀のスター誕生」
1978年「ゴーイング・サウス」
1983年「愛と追憶の日々
1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」
     「マシンガン・ジョニー」
1985年「ナイルの宝石」
1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」
1987年「鬼ママを殺せ」(V)
     「テインメン 事の起こりはキャデラック」
1988年「ツインズ」
1989年「ローズ家の戦争」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)
     「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」
     「ベイピートーク3 ワンダフルファミリー」
1994年「ジュニア」「勇気あるもの」
1995年「ゲット・ショーティ」
1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」
     「スペース・ジャム」(声)
1997年「ヘラクレス」(声)「L.A.コンフィデンシャル」
     「レインメーカー」
1998年「アウト・オブ・サイト」「THE KISS」
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆「ヴァージン・スーサイズ」◆
     「ビッグ・チャンス」
2000年「60セカンズ」◆「MONA 彼女が殺された理由」
     「スクリュード ドジドジ大作戦」
2001年「ザ・プロフェッショナル」◇「ビッグ・マネー」
2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」「デス・トゥ・スムーチー」
2003年「僕のニューヨーク・ライフ」 

BETTE MIDLER 
ベット・ミドラー 
誕生日 1945/12/1  
出身 米ハワイ州ホノルル 
歌手でも女優でも成功した女優。
大学を一年で辞め、アルバイト中に「ハワイ」にエキストラ出演。
そのギャラでニューヨークに行き、オフ・ブロードウェイでデビュー。
「屋根の上のバイオリン弾き」など3年間出演する。
73年にグラミー賞新人賞、75年にトニー賞受賞。
79年主演の歌手ローズを演じた「ローズ」で映画界に進出し、
ゴールデングローブ賞を受賞し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1966年「ハワイ」
1979年「ローズ」
1982年「ジンクス」
1986年「ビバリーヒルズ・バム」「殺したい女」
1987年「うるさい女たち」
1988年「ビッグ・ビジネス」「オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり」
     「フォエバーフレンズ」
1990年「ステラ」
1991年「結婚記念日」「フォー・ザ・ボーイズ」
1993年「ホーカス・ポーカス」
1995年「ゲット・ショーティ」
1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」
1997年「もう一度アイ・ラブ・ユー」
1999年「イズント・シー・グレート」
2000年「ハート・オブ・ウーマン」「MONA 彼女が殺された理由」
2004年「ステップフォード・ワイフ」
 
JUDGE REINHOLD 
ジャッジ・ラインホールド 
誕生日 1956/5/21  
出身 米ウィルミントン 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」
1981年「パラダイス・アーミー」
1982年「初体験/リッジモント・ハイ」
1984年「ビバリーヒルズ・コップ」◇「グレムリン」
1986年「殺したい女」「オフビート」
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◆
1988年「ボクとパパの大逆転/バイス・バーサ」◇
1989年「ロザリー・ゴーズ・ショッピング」「ハリーの妻難」
1990年「浮気はパリで」「家族狂想曲」
1991年「ザンダリーという女」
1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇「サンタクローズ」◆
1996年「クラッカージャック」◇
2000年「ニュース・ブレイカー」「ベートーベン3」◇
2002年「サンタクロース・リターンズ クリスマス危機一髪」
     「ヒューマン・ボム」◇(TM)
2006年「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3 クリスマス大決戦!」
 
HELEN SLATER 
ヘレン・スレイター 
誕生日 1963/12/15  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
知的でコミカルな演技の出来る女優。
15歳から巡回劇団に参加。
ハイスクール在学中、TVCMモデルから
84年「スーパーガール」のオーディションを受け、
600人の中から主役に選ばれる。
マイケル・J・フォックスと共演した
「摩天楼はバラ色に」のエリート重役などが代表作。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1984年「スーパーガール」
1985年「ビリー・ジーンの伝説」
1986年「殺したい女」
1987年「摩天楼はバラ色に」
1988年「スティッキー・フィンガーズ」
1989年「ハッピー・トゥギャザー」
1991年「シティ・スリッカーズ」
1993年「殺人病棟」「タイムアクセル12:01」
1995年「NO WAY BACK/逃走遊戯」「名犬ラッシー」 

その他の出演者:
Anita Morris ...  Carol Dodsworth
Bill Pullman ...  Earl Mott 
William G. Schilling ...  Chief Henry Benton 
Art Evans ...  Lt. Bender 
Clarence Felder ...  Lt. Walters 
J.E. Freeman ...  Bedroom Killer 
Gary Riley ...  Heavy Metal Kid 
Phyllis Applegate ...  Loan Officer 
Jeannine Bisignano ...  Hooker in Car 
J.P. Bumstead ...  Technician 
Jon Cutler ...  Stereo Store Customer 

User Rating: 6.8/10 (7,041 votes) 
オトーサン、
「笑ったなぁ。サイコー!」

ゴールデン・グローブ賞ノミネート  
・男優賞(コメディ/ミュージカル):ダニー・デヴィート  

User Comments
mattymatt4everさん
Jersey City, NJ 
2002年3月19日
全くのところ最高に愉快な映画だ

「殺したい女」は、ホントにオリジナルな喜劇だ。
あまり笑い転げたので、疲れてしまった。
登場人物たちの交錯する様は、魔法のようだ。
ホントにホントに陽気な脱線ぶりだ。
配役は、離れ技だ。
ダニー・デビートは、これまでで最高のコミカルな演技だ! 
ベット・ミドラーも、哀れっぽく、不快な妻を演じて余すところがない。
ジャッジ・ラインホールドがいい。
"Beverly Hills Cop"映画を終えた後、しばらく見なかったが、 
Bill Pullmanの若い頃の演技も、チェックしておきたい。
彼はほんとうにクールな俳優だが、いつもヤッピーを演じる。
だが、この映画では、頭がにぶく、ノータリンを演じていて、
見ていて楽しい。
私の記憶に残る多くの愉快ナシーンがある。
連続殺人鬼が家に侵入するシーンでは、
「あんたは、オフクロに似ている。オフクロはキライだ」
セックス・ビデオがもたらす大混乱は、絶対古典になる。
ここしばらく、こんなにいいコメディをみていなかったし、
こんなに大笑いしたこともなかった。
この映画をStarz Networkで見ることができて、幸せだ。
これまでで最高に面白いコメディだった。
いま、多くのいいコメディをみられるが、これほどのものは少ない。
必見だ!!!
私の採点は、10点満点で9点だ。


オトーサン、
「こりゃ、世界の名画だ!」
喜びの声をもうひとつお届けしましょう。
 
電動青りんごさん
2007年10月9日
ZAZ作品でしたか!主人公夫婦のキャラが◎!!  

懐かし〜〜〜い!! 新聞広告が(爆)。
そう、ロードショー当時は、観に行きたかったけど
小遣いの限られた高校生だったため、
行かずに終わっちゃったんですよね。
日テレ(地上波)「月曜映画」で先週の「バットマン リターンズ」に続き、
ダニー・デヴィート繋がりのセレクトなのか、
放映してくれました
(字幕、スタンダードサイズ)。
今にして観られるとは……!!
確かダニー・デヴィートを初めて知ったのは、この映画だったと思います。
この映画の新聞広告に「スーパーガール」で主演したヘレン・スレイターが
髪を切って出てたのも覚えています。
そして、何よりも印象に残った広告写真が、
歌手のベット・ミドラーが怪演した、誘拐されるモーレツおばちゃん主婦が、
猿ぐつわされながら、スゴイ表情で蹴りを入れてるヤツ。
でも、ZAZ作品だったとは、今回初めて知りました。
「フライングハイ」シリーズや「ホット・ショット」シリーズ、
「トップ・シークレット」といった、登場人物コワレまくりの
コメディー映画を得意とする作者トリオなので、
こりゃ面白くないワケがありません!
でも、「フライングハイ」等の一連のハチャメチャ映画に比べると、
視覚的なコワレギャグは殆どなく、セリフで笑わせるだけのコメディーで、
ちょっと大人しかったですね。
ストーリー的にも、「フライングハイ」等に比べるとイマイチですが、
ダニー・デヴィートやベット・ミドラーの演技とキャラがサイコー!!
ラストシーン手前の2人の演技は、メチャ愉快でした。
あと、「尾行するな」と言われたのに、
パトカーがぞろぞろ行列を作ってついて行くシーンも笑えました。
こういうセンス大好き!!
大小2匹の犬たちの演技も上手かったですね。
愛人が、例のビデオテープを売り場のビデオで再生するシーンは、
「とんねるずのみなさんのおかげです」でパクってましたよね。
「ベッドルーム・キラー」の結末は、ちょっと都合良過ぎた気もしますが……。
何にしても、中だるみのない脚本で、飽きさせずに楽しませてくれたのには感謝です。  


マシンガン・パニック

          
オトーサン、
原題は、 "笑う警官"。
殺す警官、自殺する警官、
ウソをつく警官、公金を横領する警官...
最近は疑惑のデパート化しているようですが、
この映画のようにコツコツ捜査している警官だっているのです。

原題:The Laughing Policeman (1973)
監督:Stuart Rosenberg
原作:Per Wahloo / Maj Sjowall 
脚本:Thomas Rickman   
Genre:Crime / Drama / Thriller
上映時間:112分
あらすじ:
深夜バスの車中で、乗客らがマシンガンで撃たれる。
犠牲者のなかには、警官がいた。
証人は、唯一人、それも意識不明の生存者だけ。
刑事たちは、死人の身元を調べて、
なぜ事件が起きたのか?
殺人者は誰かを突き止めようとする。
クライマックスは、すばらしいチェイスだ。 

出演者:
Walter Matthau ...  Sgt. Jake Martin SFPD(主任警視ジェイク・マーティン)
Bruce Dern ...  Insp. Leo Larsen SFPD(刑事レオ・ラーセン)
Albert Paulsen ...  Henry Camerero(ヘンリー・カメレロ)
Cathy Lee Crosby ...  Kay Butler(ケイ・バトラー)
オトーサン、
「やはりいい味出しているけれど、
刑事役よりは、恋する中年男役のほうがいいな」
この個性的な俳優の経歴をみましょう。
それから、へらへらした相棒役を好演している
ブルース・ダーンの経歴も。

WALTER MATTHAU 
ウォルター・マッソー 
誕生日 1920/10/1-2000/7/1  
出身 米ニューヨーク 
出演作
1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」
1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」
1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」
1960年「逢う時はいつも他人」
1962年「脱獄」「浮気の計算書」
1963年「シャレード」
1964年「さよならチャーリー」「未知への非行」
1965年「蜃気楼」
1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」
1968年「おかしな二人」「キャンディ」
1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」
1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」「コッチおじさん」
1973年「おかしな結婚」「突破口!」「マシンガン・パニック」
1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」「フロント・ページ」
1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」
     「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「がんばれ!ベアーズ」
1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」
1979年「ホップスコッチ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「わたしは女優志願」
1983年「大奮戦サバイバル特訓」
1985年「映画の作り方教えます」
1986年「ポランスキーのパイレーツ」
1988年「カウチ・トリップ」
1991年「JFK」「わんぱくデニス」
1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」
1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」
1997年「カリブは最高!」
1998年「おかしな二人2」
2000年「電話で抱きしめて」

BRUCE DERN 
ブルース・ダーン 
誕生日 1936/6/4  
出身 米イリノイ州シカゴ 
60年「荒れ狂う河」で映画デビュー。
78年「帰郷」でアカデミー賞にノミネートされた。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1960年「荒れ狂う河」
1964年「マーニー」「ふるえて眠れ」
1966年「ワイルド・エンジェル」
1967年「白昼の幻想」「マシンガン・シティ」
     「荒野の隠し井戸」「ダーティ・ライダー」「戦う幌馬車」
1968年「ウイル・ペニー」「奴らを高く吊るせ」「嵐の青春」
1969年「夕日に立つ保安官」「大反撃」
     「ひとりぼっちの青春」「ナンバーワン物語」
1970年「血まみれギャング・ママ」
1971年「11人のカウボーイ」
1972年「サイレント・ランニング」「青春のヒッチハイク」
1974年「マシンガン・パニック」「華麗なるギャッピー」
1975年「輝け!ミス・ヤング・アメリカ」「明日なき追跡」
1976年「ファミリー・プロット」「名犬ウォン・トン・トン」
     「ダルース・ダーンのザ・ツイスト」
1977年「ブラック・サンデー」
1978年「ザ・ドライバー」「帰郷」
1980年「彩られた殺意」
1982年「栄光の季節」
1985年「ザ・ランナー/孤独な挑戦」
1987年「ビッグ・タウン」「バッドランズ2087」
1988年「1969」
1989年「メイフィールドの怪人たち」
1990年「アフターダーク」
1992年「ミッドナイト・スティング」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「狼たちの街」「ラストマン・スタンディング」
     「潜望鏡を上げろ」
1998年「スモールソルジャーズ」(声)
1999年「ホーンティング」
2000年「すべての美しい馬」
2001年「グラスハウス」
2003年「モンスター」 
 
その他の出演者:
Louis Gossett Jr. ...  Insp. James Larrimore SFPD  
Anthony Zerbe ...  Lt. Nat Steiner SFPD 
Val Avery ...  Insp. John Pappas SFPD 
Mario Gallo ...  Bobby Mow, Snitch 
Joanna Cassidy ...  Monica, Beth's Roomate 
Shirley Ballard ...  Grace Martin 
William Hansen ...  Mr. Schwermer, Bus Vicitm 
Jonas Wolfe ...  Det. Mike Collins 
Paul Koslo ...  Duane Haygood, Drug Pusher 
Louis Guss ...  Gus Niles a.k.a. Andrew Medford, Bus Victim 
Frances Lee McCain ...  Prostitute  

User Rating: 6.1/10 (488 votes) 
オトーサン、
「ま、地味だからなぁ」

User Comments 
ashleyallinsonさん
Toronto
2005年2月8日
笑う警官

この重苦しい凶暴な警察ドラマは、
映画では稀なほど捜査のディテールを描いている。
「笑う警官」の出だしは、実に緊迫している。
「ダーティ・ハリー」スタイルのトーンがある映画だ。
ウォルター・マッソーの最も控えめな演技が見られる。
話はこうだ。
サンフランシスコのバスのなかで、
大量殺人が起き、警官が犠牲者のなかにいたのだ。 
マッソーの相棒だったのだ。
ブルース・ダーンが、新しい相棒になる。
マッソーとは、タイプがちがうので、すぐに口論になる。
なぜ、サンフランシスコ市警の刑事がバスに乗っていたんだ。
その後の2人の関係は、標準的なもので、
口数の少ない警官と悪い警官だ。
だから、気まずい警官チームは、 
サンフランシスコの索漠した郊外をさまよい歩く。
売春斡旋者、押し売り、ヒップなドラッグ・クイーン
そして、呼び込み連中がたむろし、複雑な地下社会を構成している。
映画の狙いは、「ダーティ・ハリー」スタイルの映画に、
マッソーのメランコリックな雰囲気を盛り込むことだ。
「ダーティ・ハリー」よりも、凶暴だし、正確だが、
面白くはない。
だが、マッソーのフアンには、必見だ。


オトーサン、
「この作家のものは、みんな読んだなぁ」

○マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
 妻のシューヴァルは、新聞・雑誌社に勤務後、小説家・詩人として活躍。
 夫のヴァールーは、雑誌記者で、2人は、1962年に結婚し、合作を開始。
 殺人課主任警視マルティン・ベックが主人公のシリーズは、
 ストックホルムを舞台に、スウェーデンの風俗、流行、政治、社会背景、
 そして、警察の権力主義を描きこんでいる。
 プロット構成が面白く、警察官たちの捜査活動が綿密に描かれている。
 スウェーデンだけでなく欧米など27カ国語で邦訳され人気を集めた。
 1965年に長編「ロゼアンナ」を発表以来、年一冊ペースで書き続け、
 1975年にヴァールーが亡くなるまで10作が刊行された。
 「笑う警官」は、アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀長編賞を受賞。
 映画化作品は「マシンガン・パニック」と「刑事マルティン・ベック」。
 主要作品 
  1965年「ロゼアンナ」 
 1966年「蒸発した男」
 1967年「バルコニーの男」
 1968年「笑う警官」
 1969年「消えた消防車」
 1970年「サボイ・ホテルの殺人」
 1971年「唾棄すべき男」
 1972年「密室」
 1974年「警官殺し」
 1975年「テロリスト」


大統領暗殺

         
オトーサン、
「すごいね」
ブッシュさんが、まだ生きているというのに、
名誉毀損にならないのでしょうか。
米映倫では、当初の題名「ブッシュ暗殺」を拒否し、
上映館が激減したそうですが...

原題:Death of a President (2006)
監督:Gabriel Range
脚本:Simon Finch/ Gabriel Range 
Genre:Crime / Drama / Mystery / Thriller
Rated R for brief violent images. 
Country:UK 
Language:English / Arabic 
上映時間:90分
あらすじ:
この記録映画では、
シカゴでのブッシュ大統領暗殺後に行われた、
いまだ未解決の諸々の犯罪捜査を描いている。

オトーサン、
「IMDb、これじゃ簡単すぎる」
映画「大統領暗殺」日本語版のあらすじを掲載しましょう。

2007年10月19日、
大統領ジョージ・W・ブッシュを乗せた専用機が、
緊迫した雰囲気のなかシカゴに降り立つ。
演説が予定されていたシェラトン・ホテルまでの沿道は、
総計で一万人を超える抗議団体らであふれかえっていた。
一部でデモ隊と警官の間で暴力的な衝突も起こるが、
大統領を乗せたリムジンは何とかホテルに到着。
大統領は演説を快調に進め場内で喝采を浴びるが、
ホテルの外ではデモ隊がさらに数を増して大統領を待ち受けている。
演説を終えてホテルの外で人々と握手を交わした後、
リムジンに乗り込んで帰途に着こうとしたその瞬間、
大統領に向けて銃弾が二発放たれる。
崩れ落ちて病院へと運ばれる大統領と騒然とする現場。
合衆国大統領狙撃の一報は、
瞬く間にTV画面などを通して
全米、さらには世界各地に広がっていく。
医師団の必死の努力も空しく
駆けつけた夫人ら関係者に見守られながら死去。
世界に衝撃を与える。
警察とFBIが総力を挙げて容疑者探しを行い、
少しずつ有力な情報が入ってくると、
過激派デモ隊のリーダー、イラク戦争復員兵、
そしてイスラム教徒など主要な容疑者が数人にしぼられてくる。
狙撃をしたと思われる場所に残されていた証拠を元に、
FBIはいよいよ真犯人に迫ろうとしていた。
“大統領暗殺”という世界で最も注目された事件は
終わりを告げるかに見えたが、
そんなある日、新聞の片隅に小さな記事が掲載される。
そこには驚くべき新事実が記されていたのだった…。 

出演者:
George W. Bush ...  Himself (ブッシュ) 
Dick Cheney ...  Himself (チェイニー) 
Malik Bader ...  Jamal Abu Zikri (容疑者)
Hend Ayoub ...  Zahra Abi Zikri (容疑者の妻)
オトーサン、
「ブッシュって、案外、いい奴なんだ」
名門の2世なのに、おごる様子もなく、
初対面の相手でも、その眼をみてしっかりと握手。
「...でも、ゴアさんが大統領になってほしかった」
イラク戦争もなく、地球温暖化に本腰を入れたことでしょう。

その他の出演者:
Becky Ann Baker ...  Eleanor Drake
Brian Boland ...  Larry Stafford 
Robert Mangiardi ...  Greg Turner 
Jay Patterson ...  Sam McCarthy 
Jay Whittaker ...  Frank Molini 
Michael Reilly Burke ...  Robert H. Maguire 
James Urbaniak ...  Dr. James Pearn 
Neko Parham ...  Casey Claybon 
Seena Jon ...  Samir Masri 
Christian Stolte ...  John Rucinski 
Chavez Ravine ...  Marianne Claybon 
Patricia Buckley ...  Dawn Newton 
Patrick Clear ...  Adam Brock 

User Rating: 6.5/10 (3,133 votes) 
オトーサン、
「あるいは、キワモノかと思っていたけど...」

トロント国際映画祭受賞
・国際批評家賞:ガブリエル・レンジ

KJ Gouldさん
United Kingdom
2006年10月14日
大方のコメントは気にせず、自分の眼で確めよう

ここへの多くのコメントは、
この映画をまだ見ていないアメリカ人からのものだ。
愛国心に駆られて、IMDbにやってきて、酷評している。
あるいは、見る前に気持ちを固めてしまったひとびとや
自分のスタンスを変えたくないひとびとからのものだ。
この映画のポイントは、
現職米国大統領ジョージ・ウォーカー・ブッシュを殺す、
そうした倒錯的なファンタジーではない。
文句を言うひとは、見ていないか、
意図的にミスガイドしようとしている。
これは記録映画のスタイルを取ったドラマだ。
 (テレビニュースを編集し、映画化する形式)
大統領が暗殺されると何が起きるか。
その後の捜査はどう進むのか。
そしてチェイニーは、どう関与するのか。
(ブッシュが暗殺されれば、大統領になる)
ドラマは、大統領の死をさらっと描いている。
観客がわずかに見ることができるのは、
ブッシュが、シークレットサービスの手で、
大統領専用車に運びこまれ、猛スピードで遠ざかるシーンで、
暗殺は、テレビのニュース速報で知らされるだけだ。
全くひねくれた監督だ。
卑しい好奇心など満足させてはくれない。
ドラマは、力強いドキュメンタリーで、
上品な無名の俳優たちに対してリアルなインタビューが行われ、
彼らは、まったく誇張することなく、淡々と役をこなしている。
筋書きのポイントは、
容疑者発見に際して、政府が何に興味を抱いたかであり、
プロファイルに合うような証拠集めをしていたことだ。
(訳注:イスラム教徒で、アルカイダの関係者)
そのほうが、政治的に有利だからだ。
ジュネーブ協定がいいように解釈され、
人身保護法が無視されている現在の風潮を考慮すると、
この映画が提起した懸念は、妥当なものだ。
英国では、4チャネルの"More 4"で放送された。
アメリカのどこかのチャネルで放送されることを期待したい。
テレビ局が腰くだけなら、絞られた映画館でもいいいから上映してほしい。
そうなれば、アメリカにいる私の兄弟姉妹たちは、
私が書いたことを頭にとめ、見に行って自分で判断できるだろう。
それこそが、アメリカ市民が享受できる自由というものだ。


オトーサン、
「でも、この手法は、誤解されやすいな」
ここは、監督の言い分を聴いてみましょう。

本作の脚本は、ガブリエル・レンジ監督と
サイモン・フィンチが共同執筆したものだが、
過去5年以上にわたってアメリカで起こってきた
多くのことを熟慮したものとなっている。
現職のアメリカ合衆国大統領を暗殺する
という映画を製作した理由とは何なのか。
レンジはこう語る。
「9.11米同時多発テロ事件以降、
我々全員に影響してきた厳粛な問題を扱う
真剣な映画になっている。
もし?だったらどうなるか?”という仮説に基づき、
未来のレンズを通して現在を見つめ直す手法は
非常に新鮮でパワフルだ。
この映画は決して大統領を個人的に非難したり、
攻撃したりするような映画ではない。
起こってきたいくつかのこと、
そしてアメリカ政府がとっているいくつかの方向性を反映したものなんだ。
膨大な数の問題がそこにあると私は思っているし、
その問題が現実のものであるということを証明するためにも、
架空の大統領ではなく本物の大統領を扱う必要があった。
テロ以降の問題やアメリカの政治的展望を扱った
ドキュメンタリーやドラマはたくさん作られてきたし、
その多くは非常に優れたものであると思う。
だが私はこの映画によってもっと多くの人たちに
こういったテーマに興味を持ってもらえたら、と思ってるんだ」


バレンタイン

          
オトーサン、
「バレンタインか」
チョコレートをもらえなくなって久しくなりました。
イヤな感じの題名です。
しまった!
できれば避けたいホラー映画でした。

原題:Valentine (2001)
監督:Jamie Blanks
原作:Tom Savage
脚本:Donna Powers / Wayne Powers/ 
      Gretchen J. Berg/ Aaron Harberts
Genre:Horror / Thriller 
Rated R for strong horror violence, some sexuality and language. 
Country:USA / Australia 
Language:English 
上映時間:96分
あらすじ:
1980年代末、高校のダンスパーティで、
子供っぽくダサい感じのジェレミー・メルトンは、
ダンスを申し込んだ女の子たちに拒絶され、侮辱される。
唯一の例外は、ドロシーだった。
観覧席の下で、よろしくやっていると、
弱いものイジメの連中にみつかる。
そして、何とドロシーは、ジェレミーに襲われたという。
連中は、勢いこんで、ジェレミーを侮辱し、
激しく襲い、乱暴に衣服を剥ぎ取る。
12年後、女の子たちは、20代になり、ダンスを楽しんでいる。
だが、ジェレミーは、どういうわけか消えてしまった。
そのひとり、女医志望のシェリーは、横柄な負け犬とデートしていたが、
医大の解剖実験室で、野蛮な殺され方をする。
犯人は、黒いコートを羽織った背の高い男で、
天使の仮面をかぶっていた。
死の直前、シェリーは、バレンタイン・デー・カードの脅迫状を受け取っていた。
他の女の子たちも、間もなく、同様のカードを受け取り、
ひとりずつ、残忍なやりかたで殺されていく。
ボーン刑事が女の子たちに連絡してくる。
ジェレミーの消息は長いこと分からない。
そこで、ドロシーは推理する。
きっと美容整形をして、顔かたちが変わっているのよ。
ケイトは、最近、新しいボーイフレンド、アダムをみつける。
だが、ドロシーは、言う。
彼は、整形したジェレミーよ。
あたしたちに接近し...、
昔、拒絶したあたしたちに復讐しようとしているのよ。

出演者:
Denise Richards ...  Paige Prescott(ペイジ)
Jessica Capshaw ...  Dorothy Wheeler(ドロシー)
Marley Shelton ...  Kate Davies(ケイト)
David Boreanaz ...  Adam Carr(アダム) 
Fulvio Cecere ...  Detective Leon Vaughn(ボーン刑事) 
オトーサン、
「美女そろいぶみ!」
5人もいると、誰が誰だかわからなくなります。
めずらしくメモを取りました。
わずかに出てくる男優では、にやけたアダムよりも、
渋いボーン刑事の佇まいに目が行きました。
経歴紹介は、美女2人。
太い眉毛で黒髪のデニース・リチャーズと
長い金髪で瞳の大きいマーリー・シェルトン。

DENISE RICHARDS 
デニース・リチャーズ 
誕生日 1972/2/17  
出身 米イリノイ州ダウナーズ・グローブ 
89年エル・カミーノ・ハイスクール卒業後、モデルとして活躍。
東京、パリ、ニューヨークで仕事をした後、女優に転身。
テレビでは「ビバリーヒルズ高校白書」「メルローズ・プレイス」
「新スーパーマン」などに出演。
映画では「ローデッド・ウェポン1」がデビュー。
「ワールド・イズ・ノット・イナフ」ではボンドガールとして
クリスマス・ジョーンズ博士役を演じた。
2002年、チャーリー・シーンと結婚。2006年、離婚。
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1993年「ローデッド・ウエポン1」
1994年「TAMMY AND THE T-REX」「イタリアンズ/戦慄の血脈」
1996年「トゥルー・アイズ」(TM)
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「ノーウェア」
1998年「ワイルドシングス」
1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇
     「テールライトは眠らない」◇
     「わたしが美しくなった100の秘密」
2001年「バレンタイン」「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」
2002年「アンダーカバーブラザー」「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」
     「プリティ・イン・ニューヨーク」
2003年「最‘狂’絶叫計画」「ラブ・アクチュアリー」
2004年「トラブルinベガス」「娼婦たち」

MARLEY SHELTON 
マーリー・シェルトン 
誕生日 1974/4/12  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
父は監督・プロデューサーのクリストファー・シェルトン、母は元歌手。
91年「わが街」で映画デビュー。
99年「カラー・オブ・ハート」ではトビー・マグワイアの恋人役を演じている。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「わが街」
1993年「サンドロット/僕らがいた夏」
1995年「ニクソン」
1999年「25年目のキス」◆「カラー・オブ・ハート」◆
     「プロポーズ」◆「計画殺人」
2001年「バレンタイン」◇「クライムチアーズ」◇
     「バブル・ボーイ」◇
2002年「はじまりはキッスから」
2003年「アップタウン・ガールズ」◆
2005年「シン・シティ」◆
2007年「デスプルーフ in グラインドハウス」
          「プラネット・テラー in グラインドハウス」 
 
その他の出演者:
Jessica Cauffiel ...  Lily Voight 
Katherine Heigl ...  Shelley Fisher 
Hedy Burress ...  Ruthie Walker 
Daniel Cosgrove ...  Campbell Morris 
Johnny Whitworth ...  Max Raimi 
Woody Jeffreys ...  Brian 
Adam Harrington ...  Jason Marquette 
Claude Duhamel ...  Gary Taylor 
Wyatt Page ...  Evan Wheeler 
Benita Ha ...  Kim Wheeler 

User Rating: 4.2/10 (7,670 votes) 
オトーサン、
「なぜ、こんなに低いの?」
あと2点足して、6.2でもいいはずですが...

User Comments
jhaggardjrさん
Chicago, Illinois
2002年3月3日
そう良くはないが、思ったよりよかった。

「バレンタイン」は、
ストーカーし、引き裂く映画のリストに
もうひとつ加わったホラー映画だ。
「ハロウィーン」、「13日の金曜日」、「スクリーム」
そして、「ラストサマー」を思い浮かべる。
上記の映画ほどよくはないが、
「13日の金曜日」がヒットして以来、
続々と登場してきたインチキ映画よりはずっといい。
そのひとつに、カナダ映画「血のバレンタイン」(1981)があるが、
私は大キライだ。
「バレンタイン」は、それよりいいが、ほめるほどではない。
(略:あらすじ紹介)
「バレンタイン」には、魅力的な出演者がいる。
デニース・リチャーズ、マーリー・シェルトン、
デヴィッド・ボレアナズ、ジェシカ・キャプショー、
そしてキャサリン・ハイグルだ。
与えられた役を懸命にこなしているが、
冴えない脚本では、どうしようもない。
だが、本当に怖いシーンがいくつかあった。
10点満点で、5点。


オトーサン、
「そうなんだ、だからスコアが低いんだ」

ナットウさん
2004年3月20日
これだけ美女を見せてもらえば「合格」

日本人が考える以上に
「聖なる日」バレンタインデーに起こる
恐怖の出来事という所に意味も大きいらしいが、
そこまで気が回っても回らなくても、面白さに大して変わりない様に思う。
要は、犯人は誰か推理する事と
美女たちに熱い視線を送る事に終始するだけだろうから。
アメリカでは作品の公開前に犯人が誰かインターネットで広まってしまって、
公開時では犯人探しの面白さはゼロだったらしいが、
日本ではそうなってはいないのが救い。
コメディーの要素もあり娯楽性は充分。
やはりデニースが一番光っていました。 


北極のナヌー

          
オトーサン、
「ほう、いい映画やっているんだ!」
可愛い子熊たちの命が危うくなっています。
地球温暖化が他人事でなくなっている昨今、
若いひとがみて、行動を起こすといいですね。

原題:Arctic Tale (2007)
監督:Adam Ravetch /Sarah Robertson
脚本:Linda Woolverton /Rose Richards/Kristin Gore
Genre:Documentary / Family 
上映時間:90分
あらすじ:
北極の春、白くまの赤ん坊ナヌーと双子の弟が、
雪と氷で覆われた穴から顔をのぞかせる。
半年もの間、何も食べていない母ぐまとナヌーは
えさを求めて旅立つが、
地球温暖化の影響で氷が溶け出し、狩場は少なくなっていた。
えさにありつけず飢えそうになり、
激しいブリザードにさらされる中、
ナヌーの小さな弟は力尽きてしまう。

出演者:
Queen Latifah ...  Narrator
稲垣吾郎 ...  日本語吹き替え   
オトーサン、
「主役は野生動物だからな」
でも、稲垣吾郎さん、聞いていて邪魔ではありませんでした。
淡々とした語りのほうが、悲劇を語るには、いいのです。

その他の出演者:
Katrina Agate ...  Kid in End Credits 
Zain Ali ...  Kid in End Credits 
Preston Bailey ...  Kid in End Credits 
Kwesi Boakye ...  Kid in End Credits 
Michael Huang ...  Kid in End Credits 
Sierra Marcoux ...  Kid in End Credits 
Dante Pastula ...  Kid in End Credits 
Peyton Pearson ...  Kid in End Credits 
Isabella Peschardt ...  Kid in End Credits 
Christina Robinson ...  Kid in End Credits 
Lili Sepe ...  Kid in End Credits 
Ke'ala Valencia ...  Kid in End Credits 

User Rating: 7.0/10 (185 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments 
martin_snさん
United States 
2007年6月18日
面白く、感動的

私は、この映画をシアトル国際映画祭でみた。
北極の暮らしを美しくつくられた記録映画である。
製作者たちは、北極熊の子熊とセイウチの暮らしを追っている。
彼らは、母親から生きるすべを教わるものの、
地球温暖化によって引き起こされた北極の激しい気候変動と
向き合わなければならない。
この映画は、とくに、子供たちの胸に訴えるだろう。
面白く、 エキサイティングで、悲しく、感動的だからだ。
少なからぬ人々が、最後にすすり泣いていた。
同じことは、「皇帝ペンギン」にもいえる。
そちらのほうは、よりドラマティックで、野生動物を人間化している。
だが、この映画のほうが、より深いところで、
北極の野生動物の窮状を訴えかけてくる。


オトーサン、
「苦労して撮ったんだろうなぁ」
絶対に見られない北極の風景が堪能できました。

○監督夫妻が見つめる北極の未来
 地球温暖化の影響で、氷が減少し続けている北極に暮らす
 白熊の姿を捉えたドキュメンタリー・ドラマ「北極のナヌー」。
 本作の製作にあたり、マイナス50度の北極で10年間に及ぶ撮影を敢行した
 アダム・ラベッチとサラ・ロバートソン監督夫妻に話を聞いた。
 映画では、氷が溶けて狩場を失った白熊ナヌーが、
 母熊とエサを求めて旅をする姿を追うとともに、
 セイウチやワモンアザラシなどの野生動物が映し出されている。
 水中カメラマンでもあるラベッチは、
 氷の下に広がる海中の様子を幻想的な映像で捉えているが、
 撮影は危険を伴うことも少なくなかったそう。
 「ブリザードが吹きすさぶ悪天候の中、僕たちは流氷の上にいて、
 その側ではアザラシが氷の穴から出入りしていた。
 僕もその穴から海に入って撮影し始めたんだけど、
 酸素ボンベのレギュレーターが凍ってしまってね。
 すぐに取り替えてまた潜ると、今度は氷の穴が閉じ始めたんだ。
 しかもまたレギュレーターが凍ってしまった。
 僕は3つ目のレギュレーターで再度潜りに行ったけど、
 穴が完全に塞がりかけていたから、スタッフが慌てて僕をロープで吊り上げ、
 水から出た瞬間に穴が閉じきったよ」
 そんな危険や苦労を乗り越えて本作を完成させた彼らに、
 映画から一番感じ取ってもらいたいことは何か訊ねると、
 ロバートソンは「温暖化の影響で、北極の動物たちは親から教わった生きる術だけでは
 対応できない困難に直面しているわ。
 それでも懸命に生きる彼らの姿は、私たち人間が環境の変化に対応する上で、
 大きな知恵になるはずよ」と真摯に語った。
 2人は今後も、野生動物や自然とともに生きる人々を撮り続けていくそうだ。 

 出典:http://eiga.com/buzz/show/8957


ローグ アサシン

           
オトーサン、
ジェット・リーとジェイソン・ステイサム、
豪華な組み合わせだなぁ。
それに日本の俳優も出ています。
日本市場、中国市場、アメリカ市場を狙う野心作ですが、
果たして出来栄えはいかがでしょうか?
松戸の映画館では、祭日の朝一番で観客は2人のみ。

原題:War (2007)
監督:Philip G. Atwell
脚本:Lee Anthony Smith / Gregory J. Bradley
Genre:Action / Thriller 
Rated R for sequences of strong bloody violence, 
      sexuality/nudity and language. 
Country:USA 
Language:English / Mandarin / Japanese / Cantonese 
上映時間:103分
あらすじ:
クロフォードは、FBIの捜査官。
殺し屋ローグを追うなかで、相棒トム一家を殺される。
自責と復讐の念に燃えるクロフォード。
3年後、日本ヤクザと中国マフィアの抗争が激化するなかで、
ローグがサンフランシスコに現われる。
クロフォードは、ローグと念願の対決を果たすが、
そのなかで、予想だにしなかった事実が明らかになる。

出演者: 
Jason Statham ...  Jack Crawford(クロフォード)
Jet Li ...  Rogue(ローグ)
Devon Aoki ...  Kira(キラ) 
オトーサン、
「ステイサム、脂が乗ってきたね。
 ジェット・リー、なんだか老けたね。
 へえ、ベニハナのロッキー青木に娘がいたの?」
経歴紹介は、この3人。

JASON STATHAM 
ジェイソン・ステイサム 
誕生日 1972/9/12  
出身 英ロンドン 
飛び込み選手として注目され、世界選手権に出場。
その後、オリンピックの3度の予選で3位につけ、
オリンピックにも出場し、世界第12位の記録を持つ。
約10年間、第一線で活躍。
現役引退後、ファッション・モデルとして
リーバイスやフレンチコネクションなどのブランドで活躍。
98年にリーバイスのCMがガイ・リッチー監督の目にとまり、
「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。
「トランスポーター」で初主演を務めた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」◆
2000年「スナッチ」◆
2001年「ザ・ワン」◆「ゴースト・オブ・マーズ」◆
     「ミーン・マシーン」◆
2002年「トランスポーター」◇
2003年「ミニミニ大作戦」◆
2004年「セルラー」◇
2005年「トランスポーター2」◇「CHAOS カオス」◇「エクスタシー」
2006年「ピンクパンサー」(NC)「ローグ アサシン」◇
 
JET LI 
ジェット・リー 
誕生日 1963/4/26  
出身 中国・瀋陽 
九歳から北京の業余体育学校で中国武術を学び、
11才の時に中国全国武術大会のチャンピオンとなり、以後、五度優勝。
74年には世界巡業でホワイトハウスに招かれ、
ニクソン大統領に対戦演技を披露した。
十代半ばで武術コーチ。
82年に「少林寺」で映画界入り。
88年「ファイナル・ファイター」からリー・リンチェイの名で
本格的に香港映画で活躍。
「リーサル・ウエポン4」の悪役でハリウッドでも注目されるようになった。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1982年「少林寺」
1983年「ドキュメント・燃えよカンフー」「少林寺2」
1986年「阿羅漢」
1988年「ファイナル・ファイター 鉄拳英雄」
1989年「ハード・ブラッド」
1989年「ドラゴン・ファイト」
1992年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」
      「スウォーズマン/女神伝説の章」
1993年「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲」「方世玉2」
     「カンフー・カルト・マスター 魔教教主」
     「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」
     「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍」
1994年「ターゲット・ブルー」「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限」
     「新・少林寺伝説」「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」
1995年「D&D/完全黙秘」「ハイリスク」
1996年「ブラック・マスク」◇「冒険王」
1997年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」
1998年「リーサル・ウエポン4」◆
2000年「ロミオ・マスト・ダイ」◇
2001年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」◇「ザ・ワン」◇
2002年「英雄 HERO」
2003年「ブラック・ダイヤモンド」◇
2004年「ダニー・ザ・ドッグ」◇
2005年「SPIRIT スピリット」◇
2006年「ローグ アサシン」◇
 
DEVON AOKI 
デヴォン青木 
誕生日 1982/8/10  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
ベニハナで知られる日本人実業家ロッキー青木と
独英のハーフの母親との間に生まれる。
カリフォルニアとマリブとロンドンで育つ。
14歳で芸能界入り、短期間でトップ・モデルに。
イヴ・サンローランやラルフ・ローレンのショーに出演。
日本でも資生堂やロレアル、トヨタなどのCMに出演。
デュラン・デュランやエルトン・ジョンのビデオにも出演している。
2003年「ワイルド・スピードX2」で映画デビュー。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2003年「ワイルド・スピードX2」
2004年「恋のミニスカ ウエポン」
2005年「シン・シティ」
2006年「DOA デッド・オア・アライブ」 

その他の出演者:
John Lone ...  Chang 
Luis Guzman ...  Benny 
Saul Rubinek ...  Dr. Sherman 
Ryo Ishibashi ...  Shiro 
Sung Kang ...  Goi 
Mathew St. Patrick ...  Wick 
Nadine Velazquez ...  Maria 
Andrea Roth ...  Jenny Crawford 
Kenneth Choi ...  Takada 
Mark Cheng ...  Wu Ti 
Kane Kosugi ...  Temple Garden Warrior 
Kennedy Montano ...  Ana Chang 

User Rating: 6.5/10 (5,708 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments   
abisioさん
Miami 
2007年8月26日
非常に知的なスリラー

ジェット・リーとジェイソン・ステイサムは、
二人とも、アクション映画でのカリスマ俳優だ。
だが、アメリカ市場では、大成功することができなかった。
唯一の理由は、バカ気た理由だが、米語が話せない。
ステイサムは、英国人だし、ジェット・リーは中国人だ。
アーノルド・シワルツネッガーは、悩まむかっが。
ともあれ、今回、2人が戻ってきて、
残酷で血なまぐさいシーンを披露してくれる。
まったく予期せぬひねりもある。 
最高のマーシャルアーツを期待している向きは、
がっかりするだろう。
アクションのほとんどは、銃撃だが、
実にリアルで、凶暴である。
いい奴らも、流血をいとわないのだ。
「ローグ アサシン」が描くのは、
日本のヤクザ、中国マフィア、そして野心のはざまで、
殺害に対して復讐を狙い、権力と名誉のたに戦うひとびとである。
映画の最後で、誰もが誰かを裏切る。
ほかのアクション映画と比べると、
「ローグ アサシン」は、知力を要する。
ユーモアも少ないし、ややテンポがのろいが、
時間を割く価値はある。

オトーサン、
「おっ、黒美君彦さん、もう見ているんだ」

黒美君彦さん
2007年9月17日
下手の横好き(苦笑) 

サンフランシスコでの中国マフィア対ヤクザの抗争。
そこに“幽霊”のように姿をみせる雇われ殺し屋「ローグ」(ジェット・リー)。
ローグに相棒を殺されたFBI捜査官クロフォード(ジェイソン・ステイサム)が、
その影を追う…。
中国マフィア側にジョン・ローン、
ヤクザ側に石橋凌、ケイン・コスギと
私たちにはおなじみのメンツではありますし、
アクションはいろいろ見せてくれますが、
細かいところでいろいろ笑わせてくれます。
「ヤクザを捜査するなら日本語くらい喋れるようにしとくんだな」と説教する
J・ステイサムの、およそ日本語とは思えない日本語やら、
時代錯誤的な石橋凌の紋付袴姿。
ヤクザの本拠事務所?には、格言めいたものがいくつも掲げてあるのですが、
その中のひとつは「下手の横好き」(何じゃそれ。爆)。
石橋凌が台詞を噛んだところは、
日本語を誰もわからないからOKになったんでしょうかね(苦笑)。
思わず失笑が漏れていました。
デヴォン青木も相変わらずで(笑)。
忍者めいた刺客も逃せません。
ラストのどんでん返しは、お、そう来たか、と思いましたが、
まあ、いろいろあるアクションものの亜種ということで。
好きな人には楽しめるのではないでしょうか。 


ボディガード

           
オトーサン、
「カーク・ダグラス主演か」
それなら、きっと面白いにちがいありません。
3度もアカデミー主演男優賞にノミネートされ、
1995年には功労賞を受賞しているほどの名優です。
その演技力は、息子のマイケル・ダグラスにも受けつがれています。

原題:A Lovely Way to Die (1968)
監督:David Lowell Rich
脚本:A.J. Russell 
Genre:Crime / Drama 
上映時間:103分
あらすじ:
ジムは、元刑事。
捜査に筋を通したので、辞めたのだ。
高名な弁護士フレデリックの強い依頼で、
富豪の夫殺しの嫌疑をかけられた女性レナの
ボディガードを務めることになる。
レナに終日付き添い、事件の調査をしていくうちに、
彼女にアリバイがあることが分かる。
だが、さらに調査を続けていくと、
レナのアリバイが怪しいことが判明していく。
だが、レナのあやしい魅力に惹かれていたジムは...

出演者:
Kirk Douglas ...  Jim Schuyler(ジム)
Sylva Koscina ...  Rena Westabrook(レナ) 
Eli Wallach ...  Tennessee Fredericks(フレデリック) 
オトーサン、
「カーク・ダグラス、熱演だな。でも、老いたな」
相手役の美女、シルバ・コシナ、
まったくタイプではありませんが、
こういう女性に、とことん、のめりこんでいく男もいるでしょう。
その気持ちも分からないでもありません。

KIRK DOUGLAS 
カーク・ダグラス
誕生日 1916/12/9  
出身 米ニューヨーク 
セントローレンス大学卒業後、
米演劇アカデミーで学び、46年映画界入り。
長男はマイケル・ダグラス。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1946年「呪いの血」
1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」
1948年「三人の妻への手紙」
1949年「チャンピオン」
1950年「情熱の狂想曲」
1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」「地獄の英雄」「探偵物語」
1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」「悪人と美女」
     「三つの恋の物語」
1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」
1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」
1956年「炎の人ゴッホ」
1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」
1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」
1959年「悪魔の弟子」
1960年「スパルタカス」
1961年「非情の街」「ガン・ファイター」「逢うときはいつも他人」
1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」
1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」
1964年「5月の7日間」
1965年「危険な道」「テレマークの要塞」
1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」
1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」
1968年「暗殺」「ボディガード」
1969年「アレンジメント」
1970年「大脱獄」
1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」
1972年「ザ・ビッグマン」
1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「悪魔が最後にやってくる!」
1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」
1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」
1980年「ファイナル・カウントダウン」
1982年「遙かなるスノー・リバー」
1983年「愛に向かって走れ」
1987年「タフガイ」
1991年「オスカー」
1994年「遺産相続は命がけ!?」
2003年「グロムバーグ家の人々」
 
SYLVA KOSCINA 
シルバ・コシナ 
誕生日 1933/8/22-1994/12/26 
出身 旧ユーゴスラビア・ザガブリア 
出演作 
1955年「鉄道員」
1956年「反乱」「芽ばえ」
1957年「大爆走」「大遠征軍」「正直者の子だくさん」
1958年「ヘラクレス」「夏物語」
1959年「ヘラクレスの逆襲」
1961年「すてきなジェシカ」「放浪の剣豪」
1963年「地上最笑の作戦」「地獄のガイドブック」
     「もしお許し願えれば女について話しましょう」
     「四次元の情事」「ジュデックス」
1965年「魂のジュリエッタ」「花のパリはニセ札で」
1966年「イスタンブール」「秘密指令/バラカX−13」
     「キッスは殺しのサイン」
1967年「ベニスの出来事」
1968年「脱走大作戦」「ボディガード」
     「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」「油田基地大爆破」
1969年「彼女と彼」
1970年「要塞」
1971年「ネレトバの戦い」「黄金の七人1+6/エロチカ大作戦」
1972年「皆殺しハンター」「ボッカチオ」「ソー・スウィート、ソー・デッド」
     「悪魔の性・全裸美女惨殺の謎」
1973年「新・エクソシスト/死肉のダンス」
1980年「サンデー・ラバーズ」
1987年「ハイレッグ・アバンチュール/セクシー・ギャル灼熱の情事」

その他の出演者:
Kenneth Haigh ...  Jonathan Fleming 
Martyn Green ...  Finchley 
Sharon Farrell ...  Carol 
Ruth White ...  Biddy, Cook 
Philip Bosco ...  Fuller 
Ralph Waite ...  Sean Magruder 
Meg Myles ...  Mrs. Magruder 
William Roerick ...  Loren Westabrook 
Dana Elcar ...  Layton 
Dolph Sweet ...  Haver 
Dee Victor ...  Mrs. Gordon 
Lincoln Kilpatrick ...  Daley 

User Rating: 5.3/10 (60 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」 

User Comments:
Ikedaさん
2007年10月2日
それほど
 
アクション物として一応の体裁は整っていますが、
それほどの作品ではありません。
流石にカーク・ダグラスも年なので無理がありますし、
演出もハードボイルドらしく作っていますが、
そのような迫力がありません。
中盤まではサスペンス味があって良いですが、
そのあとラストにかけてはテレビドラマを見ているような感じで退屈しました。


オトーサン、
「その通り」
この映画の拾いものは、シルヴァ・コシナでしょう。
中年女性のけだるいセクシーさが、魔力を感じさせます。
いわば、セツクスの後、オスを食い殺すカマキリ。
上品に言えば、貴腐ワイン。

○シルヴァ・コシナ
 スラヴ生まれ。
 イタリアの女優。
 美しく、優雅で、親しみやすく、甘く、そして同時に強い意思を持っていた
 コシナは、感動的な映画から喜劇映画まで、冒険物から刑事物まで、
 全てのジャンルを駆け抜けた。
 その卓越した職業意識、とりわけ役柄への完璧な適合は、
 フェリーニ、リージィ、ボロニーニ、コメンチーニ、ザンパといった
 監督の眼鏡にかなうものだった。
 ギリシャ人の父とポーランド人の母との間に生まれ、
 幼くして家族とともにイタリアに移住する。
 はじめはベルガモ、ブレッシャ、アンコーナを転々とするが、
 最終的にナポリ大学物理学部に入学。
 魅力的で健康的、それに写真写りが良かったので、
 イタリア一周自転車競争「ジーロ・ディターリア1954」で花束を渡す
 美女「ミス・ア・タッパ」に選ばれた。
 これがきっかけで、出演依頼が寄せられた。
 銀幕デビューは殆ど知られていないが、女優志願者役で
 喜劇俳優トトと共演した“Siamo uomini o caporali”(1955)。
 この作品で初めてカメラと相対したことが、
 彼女をP・ジェルミの「鉄道員」出演につながることになる。
 「鉄道員」の成功で、売れっ子女優となり、次々と映画出演するようになる。
 だが、その多くはその才能にふさわしくなかった。
 芸能面を最もにぎわし、羨望の的である男優と共演した。
 ポール・ニューマン、カーク・ダグラス、ロッサノ・ブラッツィ、
 ジャン=ポール・ベルモンドなど。
 彼女は、映画ではまざハッピーだったが、人生においてはそうではなかった。
 映画製作者ライモンド・カステッリと結婚するが、
 1967年に、カステッリの重婚が発覚し、法的に無効となる。
 さらに、プレイボーイ誌イタリア版で上半身ヌードを見せた。
 実に美しく、露悪的でもなく、ソフトなものだったが、大騒動になった。
 喜劇の舞台“Biondissimamente tua”(1966)やテレビでも活躍した。


パンズ・ラビリンス

             
オトーサン、
「わけの分からん題名だけど...」
カンヌでパルム・ドール受賞というのは、大したもの。
初日、初回上映に駆けつけました。
でも、あまり観客はいませんでした。

原題:El Laberinto del fauno (2006)
監督・脚本:Guillermo del Toro
Genre:Drama / Fantasy / Thriller 
Rated R for graphic violence and some language. 
Country:Mexico / Spain / USA 
Language:Spanish 
上映時間:
あらすじ:
オフェリアは、童話好き。
過酷な現実から逃れるために童話の世界に引きこもる。
いま、彼女は、臨月の母と山奥へとどりつき、
母の再婚相手のビダル将軍に出合ったところだ。
だが、将軍は、残忍そのもの。
ゲリラ撃滅のためには殺戮をためらわない。
臨月の母に説得されるものの、オフェリアは、
どうしても義父を好きになれない。
わずかに信頼できるのは、召使のメルセデスだけ。
引きこもりのオフェリアの前に、
ある夜、カマキリの姿をした妖精が出現する。
"ようこそ、魔法の国へ"と迷宮で出迎えたのは、
奇怪な形をした牧神パンだった。
牧神は、満月の夜までに試練を乗り越えれば、
魔法の国の王女に戻れるとオフェリアに告げる。
オフェリアは、与えられた3つの試練に立ち向かおうとするが... 

出演者:
Ivana Baquero ...  Ofelia(オフェリア)
Sergi Lopez ...  Capitan Vidal(ビダル将軍)
Maribel Verdu ...  Mercedes(メルセデス)
Doug Jones ...  Pan (牧神パン) 
オトーサン、
「ビダル将軍がいい!」
悪役中の悪役ですが、ほれぼれします。

IVANA BAQUERO
イバナ・バケロ
誕生日 1994/6/11
出身 スペイン、バルセロナ
1000人の少女のなかからオフェリア役に選ばれる。
12歳にして、ゴヤ賞を受賞。
スペイン語、英語、カタルーニア語を話す。
好きな男優は、ダスティン・ホフマンとマーク・ウォルバーグ。
好きな女優は、ナタリーポートマンとジョディ・フォスター。
出演作:
2004年「ガリシアの獣」「ターミネーター2018」
2005年「機械じかけの小児病棟」
     「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト クリスマス・テイル」
2006年「パンズ・ラビリンス」

SERGI LOPEZ 
セルジ・ロペス 
誕生日 1965/12/22  
出身 スペイン・カタロニア 
バルセロナの大道芸専門学校に通い、舞台に立つ。
その後、パリで演技の勉強をする。
97年「ニノの空」でセザール賞最優秀新人男優賞にノミネート。
「ハリー、見知らぬ友人」のハリー役で主演。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「ニノの空」
1999年「ポルノグラフィックな関係」
2000年「ハリー、見知らぬ友人」◇
2002年「シェフと素顔と、おいしい時間」「堕天使のパスポート」
2003年「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」◇「レッドナイト」
2006年「パンズ・ラビリンス」
 
その他の出演者:
Ariadna Gil ...  Carmen Vidal
Alex Angulo ...  Dr. Ferreiro 
Manolo Solo ...  Garces 
Cesar Vea ...  Serrano 
Roger Casamajor ...  Pedro 
Ivan Massague ...  El Tarta 
Gonzalo Uriarte ...  Frances 
Eusebio Lazaro ...  Padre - Father 
Francisco Vidal ...  Cura - Priest 
Juanjo Cucalon ...  Mayor 
Lina Mira ...  Mayor's Wife 

User Rating: 8.5/10 (69,364 votes) 
             Top 250: #47 
オトーサン、
「おお、世界の名画47位だ!」

カンヌ国際映画祭受賞  
・パルム・ドール:ギレルモ・デル・トロ  
アカデミー賞受賞
・撮影賞     
・美術賞     
・メイクアップ賞    
同ノミネート:
・脚本賞    
・外国語映画賞
・作曲賞  

User Comments:
zetas-1さん
Switzerland 
2006年9月4日
すばらしい演技

これは、ギレルモ・デル・トロ監督の最高作品だ。
(カンヌ国際映画祭では、22分間のスタンディング・オベーション)
ギレルモ・デル・トロはすごい映画をつくったが、
出演者たちの演技もものすごく巧い。
とくに、残忍なファシスト、ビダル将軍を演じたセルジ・ロペスがいい。
そして、牧神パン役のダグ・ジョーンズは、ものすごく恐ろしかった。 
だが、掘り出し物は、イバナ・バケロだ、
わずか12歳で、若いヒロイン、オフェリアを演じた。
子役として最高の演技をみせた。
「シックス・センス」のハーレイ・ジョエル・オスメント以来だ。
予備知識なしに見るべし。
心をオープンにして。
そうすれば、今年最高の映画がもたらされるだろう。


オトーサン、
「名監督の経歴をみておこう」
地方色豊かで、一風変わった特撮が見事でした。 

GUILLERMO DEL TORO 
ギレルモ・デル・トロ
誕生日 1964/10/9
出身 メキシコ Guadalajara Jalisco
監督作:
1992年「クロノス」
1997年「ミミック」
2001年「デビルズ・バックボーン」
2002年「ブレイド2」
2004年「ヘルボーイ」
2006年「パンズ・ラビリンス」
 
次に、IMDbで詳しく。

カソリックのおばあさんに育てられる。
10代には、すでに映画製作への興味を育くんでいた。
その後、伝説の「エクソシスト」を監督したDick Smithから、
メイクアップと特殊効果を学ぶ。
短編映画をつくる。
21歳で、最初の映画をプロデュースする。
"Dona Herlinda and Her Son"(1986)である。
ほぼ10年をメイクアップ監督として過ごし、
1980年代初期に、自分の製作会社「Necropia」を設立する。
また、メキシコのテレビ映画を製作する。
映画を教える。
最初にブレイクしたのは、「クロノス」(1993)で、
9部門で、メキシコ・アカデミー賞を受賞し、
カンヌ国際映画祭で、国際批評家賞を受賞した。
この成功を受けて、
最初のハリウッド映画「ミミック」(1997)を監督した。
主演は、Mira Sorvinoだった。
このとき、ハリウッドの無法な要求に屈し、痛い体験をした。
メキシコに戻り、自分の製作会社「The Tequila Gang」を設立する。
次の作品は、「デビルズ・バックボーン」(2001)で、
スペイン内戦の幽霊話を描いた。
この映画は、批評家にも観客にも不評で、
よし、もういっちょうやってやると決意した。
2002年、 「ブレイド2」を監督した。
ウェズリー・スナイプスの吸血鬼の続編だった。
この延長で、「ヘルボーイ」(2004)を撮った。
大好きな俳優Ron Perlmanの主演だった。
結婚し、子供がいる。
ロサンゼルスに住んでいる。


クローズド・ノート

            
オトーサン、
沢尻エリカって、そんなに生意気なのか?
演技力のほうは、どうなの?
行定勲監督て、どんな映画を撮るの?
数々の疑問を解決すべく、劇場へ。
おお、観客は、オレひとり?

原題:クローズド・ノート(2007) 
監督:行定勲 
原作:雫井脩介 
脚本:吉田智子/ 伊藤ちひろ/ 行定勲   
Genre: Drama/ Romance  
上映時間:138分
あらすじ:
香恵は、女子大生。
マンドリン・クラブに属している。
ある日、バイト先の万年筆屋に風変わりな青年がやってくる。
彼に惹かれた香恵は、彼の名が石飛リュウといい、
新進イラストレーターであると知る。
もうひとつ気になる存在は、伊吹という名の女性教師。
引越し先のアパートで、彼女が置き忘れた日記を読んで、
その恋の姿に憧れを深めていく。
リュウとのつきあいが深まるなかで、
香恵は日記の主、伊吹の恋物語にリュウへの恋心を重ねていく...
 
出演者: 
沢尻エリカ .... 堀井香恵 
伊勢谷友介 ....  石飛リュウ 
竹内結子 ....  真野伊吹 
オトーサン、
「沢尻エリカ、うまいじゃん!
伊勢谷友介くん、ジャンゴだったんだ!
竹内結子さん、いい感じだねぇ。 

その他の出演者:
永作博美 ....  可奈子 
板谷由夏 ....  山崎星美 
田中哲司 ....  鹿島 
サエコ ....  池内ハナ 
中村嘉葎雄 ....  喜一郎 
黄川田将也 ....  夏目涼 
篠井英介 ....  瀬川 
粟田麗 ....  君代の母 
山口愛 ....  水原君代 
石橋蓮司 ....  中沢正道 

User Ratings:3.1(1434 votes)
オトーサン、
「ははは、炎上している!」
Yahoo! Movies、エリカ批判の書き込みが殺到中。
でも、6.2は、つけていい作品です。

User Comments: 
はこまる さん
2007年10月2日
さすがエリカ様(笑)主演女優賞に一票 
 
「別に・・・」「特にないです」
不機嫌そうに金髪姿でうつむいて腕組み(笑)
本作の舞台挨拶でエリカ様がやってくれたようですが、あなたは正しい。
どうせ取材に来てる記者連中(全部じゃないですよ)なんて、
映画のことなんか興味ないんだから。
ちょっと態度悪いくらいなんだよ、まだ21歳だぞ。
そりゃ誰だって今一番好きな人とのことをあれこれ詮索されて
面白おかしく書かれたら頭にくるよ。
少しくらいの年の差だっていいじゃないか。
そっとしておいてやれよ。まったく。

(注)沢尻エリカが22歳年上とお泊まりデート、
   お相手は映像作家の高城剛氏。

ということで、プライベートでいくら女王様だろうと
ビッチだろうとそんなことは全く関係なく、
本作での沢尻エリカは素晴らしい。
日本映画の宝石です。
やはり現在恋をしているからなのか
全編にその清楚な魅力が溢れています。
様々なアングルからその姿が捉えられますが、そのどれもが美しい・・・。
雫井修介の原作は未読(これから読みます)ですが、
一冊の日記をめぐる男女のお話は、
いつも悪い意味でクライマックスに向けてドラマツルギーが収束してしまう
行定演出が今回は健闘をみせ、
細部まで疎かにしないセットと小道具、丁寧なロケハンのおかげで
終盤になってもがっちり持ちこたえて盛り上がります。
大学の教室や万年筆を売る文具店、ヒロインが借りる一軒家。
古き良き小学校。そして舞台となるどこでもない懐かさが漂う美しい街並み。
微妙に世俗的な匂いを消し去った世界を構築したことが本作の成功の理由でしょう。
また、本来こういった映画に最も必要とされるのは「語り口」であり、
「タカシ」の扱いがキーとなるはずですが、
↓の方もおっしゃってるようにここがどうしても鈍くなっています。
しかし、鈍いなりに丁寧な演出が続いてゆくため決定的な欠点とはならず、
安定したショットの流れがそれを上手く覆っています。
思わせぶりで下品な演出が続くわけではないので許せる範囲でしょう。
この辺りのソツのなさは流石です。
それに行定演出といえば桜と逸脱です。
冒頭で見せる桜の花びらや、小学生のクラス紹介の演出こそが
彼本来のスタイルなのでしょう。
彼の刻印はチラリと顔を見せています。
しかし、むしろそれを思えば自らを抑え、
不向きかもしれない題材をうまくこなしているとも言えなくもないのですから、
確かな演出力はやはり培われていると見るべきでしょう。
個展での挨拶のシーンでは、場内のあちこちで女性のものと思われる
すすり泣きが聞こえていました。
そして繰り返しますが、ヒロインを演じた沢尻エリカが
実に繊細な演技を魅せています。
そもそも本作が作られた目的はまさしく彼女をいかに美しく撮るか、
でもあったわけですから、今、この瞬間恋をし、
生涯で最も美しく輝くうら若き乙女の姿がフィルムに収められたことは
やはり「映画」にとって幸せなことです。
リュウが演奏会に来ていたことを知った時の演技は絶品です。
自転車のシーンも良かった。
個人的に今年の主演女優賞に一票。
竹内結子は上々の復帰ぶり。
行定監督とは『春の雪』以来ですが、薄幸な女性を愁いのある演技で好演。
スクーターに乗る姿が素敵でした。
でも、最後のページを破り捨てたあの日記を部屋まで持って言ったのは
誰だったの?
伊勢谷友介もよくぞあそこで涙を流した(笑)
『ジャンゴ』同様に立ち姿が流石に様になっています。
あと、冒頭に沢尻の友人役でダルビッシュの嫁さんも出ています。
そういえば彼女も輝いていたかな(笑)。
ひょっとするともうこの時彼女のお腹の中にはダルの赤ちゃんが・・・。
映画とは別のところで話題になっているのが
とても残念な良質な日本映画となっています。
決して逸脱することはありませんが、
騒がしい日常を離れ、じっくりと誠実に生きる人たちの「恋の成就」を見届けたい、
という女性にはオススメの一作です。 


オトーサン、
「行定勲監督って、力量あるんだ」
細部に神が宿るといいますが、その通りです。
作品世界をつくるには、納得いくまで撮り直すべきです。 

○行定 勲
 ゆきさだ いさお。
 誕生日 1968/8/3 -
  出身 熊本県
 県立第二高校卒、東放学園専門学校在学中より制作会社へ入社。
 岩井俊二や林海象の助監督を経て、
 1997年、「OPEN HOUSE」で監督デビュー。
 この頃からポスト岩井として注目される。
 「GO」で、日本アカデミー賞作品賞を受賞。
 「世界の中心で、愛をさけぶ」、「北の零年」、「春の雪」がヒット。
 監督作:
 1997年「OPEN HOUSE」
 2000年「ひまわり」
 2001年「GO」「えんがわの犬」
 2002年「ロックンロールミシン」「月に沈む」「Justice」
 2003年「Seventh Anniversary セブンス アニバーサリー」
      「きょうのできごと」
 2004年「世界の中心で、愛をさけぶ」
 2005年「北の零年」「春の雪」
 2006年「ユビサキから世界を」
 2007年「クローズド・ノート」「遠くの空に消えた」


ハタリ!

オトーサン、
「ハタリ!って、どんな意味?」
何でも、スワヒリ語で、危ない!を意味するそうです。
ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演、
面白くないはずはありません。
西部劇の名作「リオ・ブラボー」以来のコンビです。

原題:Hatari! (1962)
監督:Howard Hawks
原作:Harry Kurnitz
脚本:Leigh Brackett 
Genre:Action / Adventure / Comedy / Drama / Romance 
Country:USA 
Language:English / Swahili 
上映時間:157分
あらすじ:
ショーンらの商売は、猛獣の生け捕り。
世界中の動物園の依頼に応えるのが仕事だ。
その取材に、美人カメラマンがやってきた。
彼は女を遠ざけてきたが、彼女と接するうちに気が変わる。

出演者:
John Wayne ...  Sean Mercer(ショーン) 
Elsa Martinelli ...  Anna Maria 'Dallas' D'Allesandro(ダラス)
Red Buttons ...  Pockets(ポケッツ) 
オトーサン、
「ジョン・ウェイン、やっぱり、いいねえ」
お相手は、爽やかな色気の美女エルザ・マルティネッリ。
突然、キスされて、はにかむシーンは、ほほえましいものでした。
ある種の"美女と野獣"ものでしょうね。

JOHN WAYNE
ジョン・ウェイン 
誕生日 1907/5/26-1979/6/11  
出身 米アイオワ州 
出演作 
1925年「大学のブラウン」
1926年「剣侠時代」
1927年「最後の一蹴」
1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」
1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」
1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」
1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」
1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」
     「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」
1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」
1934年「ユタから来た男」
1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」
1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」
     「荒野の激斗/モンタナの掟」
1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」
1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」
1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」
1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」
     「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」
1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」
1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」
1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」
1946年「恋愛超特急」
1947年「拳銃無宿」「タイクーン」
1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」
1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」
1950年「リオ・グランデの砦」
1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」
1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」
1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」
1954年「紅の翼」
1955年「男の魂」「中共脱出」
1956年「征服者」「捜索者」
1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」
1958年「黒船」
1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」
1960年「アラモ」「アラスカ魂」
1961年「コマンチェロ」
1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」
     「西部開拓史」
1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」
1964年「サーカスの世界」
1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」
1966年「巨大なる戦場」
1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」
1968年「グリーン・ベレー」
1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」
1970年「チザム」「リオ・ロボ」
1971年「100万ドルの決斗」
1972年「11人のカウボーイ」
1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」
1974年「マックQ」
1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」
1976年「ラスト・シューティング」 

ELSA MARTINELLI 
エルザ・マルティネッリ 
誕生日 1932/1/13  
出身 イタリア・トラスタベーレ 
ローマで働きながら、学校に通う。
16才でスカウトされて、ファッション・モデルになり、
「ヴォーグ」などの表紙を飾る。
53年ニューヨークのショーに出演したところをカーク・ダグラスに見出され、
55年「赤い砦」で映画デビュー。
56年「DONATELLA」でベルリン映画祭女優賞受賞。 
活躍度 ▲↓ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1955年「赤い砦」
1956年「水田地帯」
1957年「船の女」
1958年「逆襲の河」
1959年「狂った夜」」「青い海岸」
1960年「血とバラ」「怪傑キャピタン」「ローマの恋」
1961年「危険なデイト」「ハタリ!」
1962年「ローマを占領した鳩」「審判」
1963年「ランページ」「予期せぬ出来事」
1964年「スタンダールの恋愛論」
1965年「マルコ・ポーロ大冒険」「華麗なる殺人」
     「二人の殺し屋」
1966年「盗みのテクニック」「イタリア式愛のテクニック」
     「世界詐欺物語」
1967年「女と女と女たち」「捜査網せばまる」
     「愛すべき女・女たち」
1968年「恋のマノン」「キャンディ」
1969年「火曜ならベルギーよ」
1970年「カトマンズの恋人」
1992年「モンテカルロ殺人事件」
 
その他の出演者:
Hardy Kruger ...  Kurt Muller
Gerard Blain ...  Charles 'Chips' Maurey  
Bruce Cabot ...  Little Wolf aka The Indian 
Michele Girardon ...  Brandy de la Court 
Valentin de Vargas ...  Luis Francisco Garcia Lopez 
Eduard Franz ...  Dr. Sanderson 
Queenie Leonard ...  Nurse 

User Rating: 7.2/10 (2,624 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞受賞
・撮影賞(カラー)

User Comments 
MichaelM24さん
California 
2001年6月16日
実に面白い

「ハタリ!」は、永遠に見続けるだろう映画だ。
子供の頃以来、大好きな映画だ。
ジョン・ウェインとすてきな共演者はみていて楽しい。
世界中の動物園の依頼に応じて、野生動物を捕獲するという
アフリカでの冒険の数々。
笑いをとるのは、レッド・バトンズのコミカルな演技だ。 
サルを捕獲するために、ずるいコメントをしたり、
巨大なロケットを作ったりする。
大型動物の捕獲シーン、
とくに最初と2番目のサイの追跡シーンは、スリリングだ。
俳優たちが、まさに現場にいるのだから。
およそ3時間は、矢のように過ぎていく。
ヘンリー・マンシーニの最高の音楽に夢中になるし、
美人は2人出ているし、
愉快な冒険を見られるし、
家族みんなで、何年も楽しめるだろう。


オトーサン、
「うーん、見事な手腕だ!」
アフリカ・ロケをすると、
どうしても、ドキュメンタリー風になってしまいますが、
そこは、さすがベテランのハワード・ホークス監督、
きちんとドラマも、笑いも演出しています。

HOWARD HAWKS 
ハワード・ホークス 
誕生日 1896/5/30-1977/12/26 
出身 米インディアナ州ゴーシェン 
監督作 
1925年「栄光への道」
1926年「無花果の華」
1927年「新旧恋の三段返し」「雲晴れて愛は輝く」
1928年「空中サーカス」「ファジル」「港々に女あり」
1929年「トレント事件」
1930年「暁の偵察」
1931年「光に叛く者」
1932年「群衆の歓呼」「暗黒街の顔役」「虎鮫/タイガーシャーク」
1933年「今日限りの命」
1934年「特急二十世紀」「奇傑パンチョ」
1935年「バーバリー・コースト」「無限の青空」
1936年「大自然の凱歌」(共)「永遠の戦場」
1938年「赤ちゃん教育」
1939年「コンドル」
1940年「ヒズ・ガール・フライデー」
1941年「教授と美女」「ヨーク軍曹」
1943年「ならず者」
1944年「脱出」
1946年「三つ数えろ」
1948年「赤い河」「ヒット・パレード」
1949年「僕は戦争花嫁」
1952年「果てしなき蒼空」「モンキー・ビジネス」「人生模様」(挿話)
1953年「紳士は金髪がお好き」
1955年「ピラミッド」
1959年「リオ・ブラボー」
1962年「ハタリ!」
1964年「男性の好きなスポーツ」
1965年「レッドライン7000」
1967年「エル・ドラド」
1970年「リオ・ロボ」
 
allcinemaの伝記をみましょう。

大学時代、映画会社の小道具係のアルバイトをし、
それがきっかけで助監督になる。
空軍に徴兵され、第一次大戦終了後に除隊、
パラマウントでシナリオ・ライターとして活躍しはじめる。
MGMを経て、20世紀フォックスで
26年に「栄光への道」で念願の監督デビューを果たした。
が、自らの脚本で映画を撮るため、映画会社を転々とした。
男の友情や闘いをテーマにした骨太な作品が多い。
代表作は「暗黒街の顔役」、「三つ数えろ」、
「紳士は金髪がお好き」、「リオ・ブラボー」などがある。
2度の離婚後、TV女優と再婚した。
1977年に死亡。


スコーピオン

オトーサン、
「豪華キャストだな」
カート・ラッセル、そしてケビン・コスナー。
この続編が"スコーピオン・キング”かと思いましたが、
どうやら、そうではなかったようです。

原題:3000 Miles to Graceland (2001)
監督:Demian Lichtenstein
脚本:Richard Recco/ Demian Lichtenstein
Genre:Action / Comedy / Crime / Drama / Thriller
Rated R for strong violence, sexuality and language. 
上映時間:125分
あらすじ:
出所したマイケル。
マーフィーらと落ち合い、ラスヴェガスへ。
エルヴィスのそっくりさんコンテストの出場者を装う。
カジノに潜入するや、カジノの売り上げを強奪する。
激しい銃撃戦の末、無事、ヘリで脱出するが、
仲間割れが起き、誰も行方を知らぬ事態になる。 

出演者:
Kurt Russell ...  Michael Zane(マイケル) 
Kevin Costner ...  Thomas J. Murphy(マーフィー) 
Courteney Cox ...  Cybil Waingrow(シビル) 
オトーサン、
「ベテラン、熱演!」
カート・ラッセルも、ケビン・コスナーも、
ハリウッドを代表する豪華キャストです。
コートニー・コックスは、やはりTV向きかも。
この3人の経歴をご覧下さい。

KURT RUSSELL 
カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17  
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の
プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」
「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、
アクション俳優としての地位を確立。
カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」
86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。
83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇
2002年「ダーク・スティール」◇
2004年「ミラクル」
2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇
2006年「ポセイドン」◇
2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ 

KEVIN COSTNER 
ケビン・コスナー 
誕生日 1955/1/18  
出身 米カリフォルニア州リンウッド 
カリフォルニア州立大学フラートン校マーケティング科に入学後、
演劇科に移り、コミュニケーション・シアターの舞台に立つようになる。
映画は85年「ファンダンゴ」の主演、
87年「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役でブレイクする。
監督としては自ら主演も務めた90年「ダンス・ウィズ・ウルブズ」で
アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「黒の殺人リスト」(未)
1982年「ギャンブラーズ/最後の賭け」
     「ラブinニューヨーク」「女優フランセス」
1983年「5人のテーブル」「再会の時」(場面カット)
     「テスタメント」
1985年「シルバラード」「ファンダンゴ」
     「アメリカン・フライヤーズ」
1986年「マリブ・ビーチ物語」
     「世にも不思議なアメージング・ストーリー」
1987年「アンタッチャブル」◇「追いつめられて」◇
1988年「さよならゲーム」「ドリーム・リーグ」
1989年「ガンランナー」「フィールド・オブ・ドリームス」◇
1990年「リベンジ」「ダンス・ウイズ・ウルブズ」◇
1991年「ロビン・フッド」◇「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「JFK」◇
1992年「ボディガード」◇
1993年「パーフェクトワールド」◇
1994年「ワイアット・アープ」◇「チャイナ・ムーン」
     「8月のメモワール」
1995年「ウォーターワールド」◇
1996年「ティン・カップ」◇
1997年「ポストマン」◇
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇
     「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◇
2000年「13デイズ」◇
2001年「スコーピオン」◇
2002年「コーリング」◇
2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇
2005年「ママが泣いた日」◇「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」
2006年「守護神」◇
 
COURTENEY COX ARQUETTE 
コートニー・コックス・アークエット 
誕生日 1964/6/15  
出身 米アラバマ州バーミンガム 
高校卒業後、すぐニューヨークへ移り、モデルとコマーシャルの仕事を始める。
テレビでは「ファミリー・タイズ」や「フレンズ」のモニカ役で活躍。
映画では「スクリーム」シリーズのゲイル役が有名。
99年に「スクリーム」で共演したデイビッド・アークェットと結婚した。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1985年「ミラクル・エスパーズ」
1987年「DOWN TWISTED」「マスターズ/超空の覇者」
1988年「コクーン2」
1990年「Mr.ディスティニー」
1991年「BLUE DESERT」
1992年「SHAKING THE TREE」
1994年「エース・ベンチュラ」
1996年「スクリーム」
1997年「コマンドメンツ」(V)「スクリーム2」
1999年「デスリミッツ」
2000年「スクリーム3」◇
2001年「スコーピオン」「ニューヨーク セレナーデ」
2005年「ロンゲスト・ヤード」(NC)

その他の出演者:
Christian Slater ...  Hanson 
Kevin Pollak ...  U.S. Marshal Damitry 
David Arquette ...  Gus 
Jon Lovitz ...  Jay Peterson 
Howie Long ...  Jack, Gang Pilot 
Thomas Haden Church ...  U.S. Marshal Quigley 
Bokeem Woodbine ...  Franklin 
Ice-T ...  Hamilton, Gunman 
David Kaye ...  Jesse Waingrow 
Louis Lombardi ...  Otto Sinclair, Boise Lawyer 
Shawn Michael Howard ...  Roller Elvis 
Michael Kopsa ...  Jefferson 

User Rating: 5.4/10 (12,766 votes) 
オトーサン、
「あれ?面白かったのに」

ラジー賞ノミネート
・ワースト作品賞      
・ワースト主演男優賞 ケヴィン・コスナー     
・ワースト助演女優賞 コートニー・コックス     
・ワースト脚本賞
・ワースト・スクリーン・カップル賞:
            ケヴィン・コスナー     
               コートニー・コックス     
               カート・ラッセル     

User Comments:
artzauさん
Sacramento, CA
2001年8月13日
コスナーとラッセルの復讐

135+のコメントをスクロールしたが、
興味深かったのは、多くのひとが過度の暴力に怒っていたことだ。
いわく、 明らさまなセックス、汚い言葉遣い...等々。
おいおい、映画の宣伝は、エルヴィス祭りの最中に
エルヴィスたちがラスヴェガスのカジノを乗っ取るというもの。
それ以上何を望んだのだ? 
アクション、スリル ...それに内容も? 
面白い。
聞いてくれ、
これは、最高に面白く、突飛な映画だ。
そう、ストーリーは、ありえないものだ。
だが、どんな映画だろうと、
買う際にには、そのレベルを考慮するのではないか?
つまり、「シュレック」のおならシーンに怒るひともいるということだ。
この映画では、ラッセルとコスナー、
特に、コスナーが凶暴だと不平を鳴らしている。
そう、1年前をふりかえってみよう。
ラッセルとコスナーの2人は、ワイアッアープの映画を撮った。
思うに、ぞっとするが、面白かった。
だから、今回、コスナーとラッセルは復讐映画を提案したのだ。
コスナーはいつも薄氷を踏んでいる。
「ダンシング・ウィズ・ウルフス」では、幽霊たちの野球場をつくったし、
海の怪獣の囮になって水上スキーをやっている。
ラッセルは、スタローンやシュワルツネッガーのように、
猟犬役をやった実績がある。
例えば、SF映画「スターゲート」のリメイク「ニューヨーク1997」では、
オートメーションの兵士を演じている。 
いまや、この2人は、暴力とセックスに溢れた
無分別なブラック・コメディをつくった。
カルト映画「13日の金曜日」以来の出来で、
奇抜なひねりや展開がある。
無分別な暴力? 
その通り。
不必要なセックス? 
その通り。
面白い? 
その通り。
そう馬鹿真面目に受け取ってはいけない。
好きな映画だ。
 

オトーサン、
「おお、黒美君彦さんも同じ意見だ」
映画を見慣れているひとは、
この程度の刺激では、免疫ができているのかも。

黒美君彦さん
2007年4月20日
ハチャメチャな面白さ 

何だか真面目に観るのが申し訳ないくらいハチャメチャな作品。
でもそのハチャメチャがちゃんと映画的に筋が通っているので、
意外に楽しめました。
カート・ラッセルとケヴィン・コスナーがそれぞれ悪役で登場しますが、
何といってもケヴィン・コスナーのはじけっぷりがサイコー。
彼にしては珍しいヒール役を実に楽しそうに演じます。
ケヴィンが演じるトーマス・J・マーフィーという男は
プレスリーの隠し子かも知れないという隠し味もあって、
プレスリーの格好で銃を撃ちまくるその姿に複雑な彼の生い立ちを重ねると、
また違った味わいが生まれます(そんなワケないか。笑)。
カート・ラッセル演じるマイケルと、
シビル(コートニー・コックス)の息子の
ワルガキ・ジェシー(デヴィッド・ケイ)との間で、
ちょっとした男同士の友情めいたものが生まれるシーンもあり、
その辺はいい感じ。
とにかく撃つわ撃つわ、殺すわ殺すわ、
ちょっとやりすぎだろうとは思いますが、
それなりのカタルシスを私は感じました。
ロバート・ロドリゲス監督の『デスパレード』(95年米)に通じる
(作品としてはちょっと落ちると思いますが)、
爽やかな?バカバカしさが魅力の作品だと思います。 


幸せのレシピ

          
オトーサン、
「ここんところ、美味もの食ってないな」
フランス料理もイタリア料理も、体重増につながります。
せめて料理映画でもみて、ウサを晴らしましょう。

原題:No Reservations (2007)
監督:Scott Hicks
脚本:Carol Fuchs / Sandra Nettelbeck 
Genre:Comedy / Drama / Romance 
Rated PG for some sensuality and language. 
Country:USA / Australia 
Language:English 
上映時間:105分
あらすじ:
"22ブリーカー"は、NYきってのレストラン。
女性料理長のケイトの腕がいいからだ。
だが、彼女は、完璧主義者で、客と喧嘩もする。
ある日、姉が事故で亡くなり、
9歳の姪ゾーイを引き取ることになるが、
どう接していいか分からず、悩みに悩む。
休暇後、厨房に戻ると見慣れぬ陽気な男がいる。
副料理長ニックとの出会いは最悪だった

出演者:
Catherine Zeta-Jones ...  Kate(ケイト) 
Aaron Eckhart ...  Nick(ニック) 
Abigail Breslin ...  Zoe(ゾーイ) 
オトーサン、
「若いな、いくつだろう?」
38歳、美人に磨きがかかってきました。
身長173cm、スレンダーですね。
アビゲイル・ブレスリン、天才子役です。

CATHERINE ZETA-JONES 
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 
誕生日 1969/9/25  
出身 英ウェールズ 
90年「シェラザード」で映画デビュー。
2000年「トラフィック」でゴールデン・グローブ賞にノミネート。
2002年「シカゴ」でアカデミー賞助演女優賞受賞。
2000年9月、マイケル・ダグラスと結婚、翌年、長男を出産。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1990年「シェラザード/新・千夜一夜物語」
1992年「コロンブス」
1993年「相続王座決定戦」
1995年「ブルージュース」
1996年「ザ・ファントム」
1998年「マスク・オブ・ゾロ」◆
1999年「エントラップメント」◇「ホーンティング」◇
2000年「トラフィック」◆「ハイ・フィデリティ」◆
2001年「アメリカン・スウィートハート」◇
2002年「シカゴ」◇
2003年「ディボース・ショウ」◇
2004年「オーシャンズ12」「ターミナル」◇
2005年「レジェンド・オブ・ゾロ」◇
2007年「幸せのレシピ」◇

AARON ECKHART 
アーロン・エッカート 
誕生日 1968/3/12  
出身 米カリフォルニア州 
高校卒業後の3年間、ハワイでのサーフィンとフランスのスキーを楽しむ。
ブリガムヤング大学で演劇と映画を学ぶ。
そこでニール・ラビュートと知り合い、
彼の脚本・監督の舞台劇にいくつか出演する。
「エリン・ブロコヴィッチ」でジュリア・ロバーツの恋人ジョージ役。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1998年「モリー」「僕らのセックス、隣の愛人」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」◇「ベティ・サイズモア」◆
2001年「プレッジ」◆
2002年「抱擁」◆
2003年「ザ・コア」◇「ペイチェック 消された記憶」◆「ミッシング」◆
2004年「サスペクト・ゼロ」◇
2005年「カンバセーションズ」◇
2006年「サンキュー・スモーキング」◇「ブラック・ダリア」◇
2007年「幸せのレシピ」◇
 
ABIGAIL BRESLIN 
アビゲイル・ブレスリン 
誕生日 1996/4/14  
出身 米ニューヨーク州 
兄は「キッド」で子役を演じたスペンサー・ブレスリン。
3歳からCM出演。2002年「サイン」のボー役で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
2002年「サイン」
2004年「プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング」
          「プリティ・ヘレン」
2006年「リトル・ミス・サンシャイン」
          「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3 クリスマス大決戦!」
2007年「幸せのレシピ」 

その他の出演者:
Patricia Clarkson ...  Paula 
Jenny Wade ...  Leah 
Bob Balaban ...  Therapist 
Brian F. O'Byrne ...  Sean 
Lily Rabe ...  Bernadette 
Eric Silver ...  John 
Arija Bareikis ...  Christine 
John McMartin ...  Mr. Peterson 
Celia Weston ...  Mrs. Peterson 
Zoe Kravitz ...  Charlotte 
Matthew Rauch ...  Ken 
Dearbhla Molloy ...  Anna 

User Rating: 6.4/10 (2,552 votes) 
オトーサン、
「もう少し高くてもいいのでは」

User Comments
Brent Traftonさん
Long Beach, CA 
2007年8月9日
「幸せのレシピ」は予約不要

「幸せのレシピ」は名画ではないし、
それを目指しているわけでもない。
展開が読めるし、これまで無数の映画で使われた公式通りだ。
にもかかわらず、この手の映画に望めるすべてを与えてくれる。
今年上映される続編よりはずっといい。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、いつものように美しい。
ヴェルディとプッチーニのアリアが処方されているし、
アビゲイル・ブレスリンは、画面をひとり占めする。
「リトル・ミス・サンシャイン」でもそうだったが。
私は、アーロン・エッカートがこれまで好きでなかったが、
この映画の彼は、強情なゼタ=ジョーンズに幸せをもたらす。
批評家のなかには、原作のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」 
のほうがいいと言うひともいるが、
私は、「幸せのレシピ」は可能なかぎり原作を改良していると思う。
唯一、妥当な批評は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが美くし過ぎて、
独身シェフだとは信じられないというものだった。
確かに、欠点だよな。
いわゆる夏のアクション映画に疲れていたら、
「幸せのレシピ」は独創的ではないが、料金だけのことはある。
この映画の唯一の欠点は、劇場を去るときに、
ホントに美味い料理を食べたいと心から思ってしまうことだ。


オトーサン、
「彼女、実際には料理の腕前はどうなのかなぁ?」

○キャサリン・ゼタ=ジョーンズのインタビュー

Q:『幸せのレシピ』に出演されていかがでしたか?
 とってもいい時間を過ごすことができたわ。
 今までとはちょっと違う役にトライしてみたかったから、
 台本を読んで、「これだわ!」って思ったの。
 大切な人の死を乗り越えて、本当の愛を見つけていくっていう話なの。
 しかも今回は料理の勉強もできて、芝居をしながら、趣味として身についちゃったわ!

Q:アーロン・エッカートとの共演はいかがでしたか?
 彼と一緒に仕事ができて、とても良かったわ。
 どこが良かったかっていうと、彼の今回の役柄は今まで彼が演じてきた役とは
 少し違ったところね。
 人間味のあふれる役が、すごく良かった。
 彼ほどの役者だと、だいたいの役柄はタフだったり、怖かったりすることが多いと思うの。
 今回はすごく明るくてチャーミングな役だったから、
 それをエンジョイしている彼が見られて良かったわ。
 
Q:子どもに不慣れなワーキングウーマン役ですが、
 母としての顔を隠すのは大変ではなかったですか?
 そうね。わたしとアビゲイル・ブレスリンが演じるゾーイとの関係は、
 わたしと自分の子どもたちの関係とは違うから、彼女と遊ぶシーンでは、
 自分の母性本能を隠すのが大変だったわ。
 だから、母親になりたてのころを思い出しながら演じたの。
 ある日突然、エイリアンがわたしの人生の中に入り込んで来て、
 どうしたらいいのか、どう接したらいいのか、どうしたら心が通じ合えるのか、
 子どもは何が食べたいのか、子どもって何がしたいの分からなかったころをね(笑)。
 ほかにも母親を亡くしたばかりのシーンで、母性を押さえるのが難しかったわ。

Q:母親として観ると、胸が痛くなるようなシーンもありましたね
 子を持つ人にとっては、少しつらい場面もあるかもしれないわね。
 幼少期に親を亡くすってことは、子どもにとって劇的な変化だから。
 親としての目線から観ると、自分の子だったら……と考えるとすごくつらいの。
 でもその後、ストーリーが進むにつれて、子どももいない、
 本当の愛も知らない主人公が少しずつ心を開いて、
 彼女の世界観も変わり、人生が切り開かれていくところがすてきだと思うわ。
 
Q:どんな料理の勉強をされたのですか?
 ニューヨークにある素晴らしいレストランで、料理の特訓を受けたの。
 しかもキッチンとホール業務の両方とも! 
 最初は環境に慣れるまで、とにかくビックリしっぱなしだったわ。
 熱いフライパンを持って駆け回る人と、ぶつかったこともあったわ! 
 でも、この経験を通して自分自身、プライベートでも料理をする自信がついたの。
 今までわたしはあまり料理が得意じゃなかったから……。
 でも、わたしの演じるキャラクターには、
 キッチンの中で堂々と自由に料理しているように見せたかったから、最大限努力したわ。

Q:上達した料理の腕前は、ご家族に披露されました?
 今までも子どもにはちょこちょこ、ご飯を作ってはいたの。
 でも主人やお客様をもてなすほどの自信がなかったの。
 でも、今ならできるわね。主人もとっても感心してくれたのよ。
 特別な料理ってわけではないんだけど、
 今までに作ったことがないようなハーブやスパイスをたくさん使った料理にも挑戦したわ! 
 
 出典:シネマトゥデイ


エディット・ピアフ 愛の讃歌

         
オトーサン、
「おお、雨だ」
雨を喜ぶ人は少ないでしょうが、
自転車がダメなので、映画を見られるのです。
ピアフは大好きな歌手なので、楽しみにしていました。
「おう、おう、おお!」
予想に反して、壮絶極まりない映画だったので仰天しました。

原題:La Mome(2007)
      La Vie en rose
監督:Olivier Dahan
脚本:Olivier Dahan /Isabelle Sobelman 
Genre:Biography / Drama / Music 
Rated PG-13 for substance abuse, sexual content, brief nudity, 
            language and thematic elements.
Country:France / UK / Czech Republic 
Language:French / English 
上映時間:140分
あらすじ:
ピアフは、第1次大戦中のパリに生まれる。
路上で歌を唄う母親と暮らしていたが、
母親が男との暮らしを選び、祖母に預けられる。
祖母は、娼館の経営者だったので、醜い世相を体験する。
一時期失明するが、娼婦たちには可愛がられた。
だが、軍隊から戻った父に奪い返される。
大道芸人になった父に街頭で唄わされ、暮らしを支える。
ある日、クラブオーナーのルイが聞きほれ、クラブで唄うようになる。
それからはとんとん拍子だった。
レコードを出し、アメリカ巡業も成功を収め、数々の浮名も流す。
やがて、ボクシング世界チャンピオンのマルセルと恋に落ちる。
この恋は、ホンモノだったが、マルセルの飛行機事故で消えてしまう。
抜け殻になったピアフ...麻薬中毒、アルコール中毒になるピアフ。
そんな彼女に、再び歌う機会はあるのだろうか?

出演者:
Marion Cotillard ...  Edith Piaf (エディット・ピアフ)
Gerard Depardieu ...  Louis Leplee(ルイ) 
Jean-Pierre Martins ...  Marcel Cerdan(マルセル)
オトーサン、
「コティヤール、勝負したな!」
20代から晩年まで、信じられないほど、ピアフに肉薄しています。
入魂の演技とは、こういう演技をさすのです。

MARION COTILLARD 
マリオン・コティヤール 
誕生日 1975/9/30  
出身 仏パリ 
両親はプロの舞台俳優。オルレアンの演劇学校を首席で卒業。
16歳で映画デビュー。
米テレビ・シリーズ「暗黒の戦士ハイランダー」にもゲスト出演。
1998年「TAXi」のヒロイン役でシリーズ3作まで出演。
同作でセザール賞にノミネートされる。
2004年「ロング・エンゲージメント」でセザール賞助演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1996年「そして僕は恋をする」
1997年「TAXi」◆
1998年「フリア」
2000年「TAXi2」◆
2001年「銀幕のメモワール」◇「追い詰められて… 濡れ衣の女」
2003年「TAXi3」◆「世界でいちばん不運で幸せな私」
     「ビッグ・フィッシュ」◆
2004年「ロング・エンゲージメント」◆「エコール」◇
2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇
2007年「エディット・ピアフ 愛の讃歌」◇

その他の出演者:
Sylvie Testud ...  Momone 
Pascal Greggory ...  Louis Barrier 
Emmanuelle Seigner ...  Titine 
Jean-Paul Rouve ...  Louis Gassion 
Clotilde Courau ...  Anetta 
Catherine Allegret ...  Louise 
Marc Barbe ...  Raymond Asso 
Caroline Sihol ...  Marlene Dietrich  
Manon Chevallier ...  Edith - 5 years old 
Pauline Burlet ...  Edith - 10 years old 
Elisabeth Commelin ...  Danielle Bonel 
Marc Gannot ...  Marc Bonel 

User Rating: 7.7/10 (3,330 votes) 
オトーサン、
「監督も、冴えている!」
普通、伝記ものは、単調になりがちですが、
時間軸を工夫して、ドラマチックに仕上げています。

アカデミー賞受賞
・主演女優賞:マリオン・コティヤール
ベルリン国際映画祭ノミネート
・金熊賞:オリヴィエ・ダアン

User Comments:
mamaynさん
United States 
2007年6月5日
「バラ色の人生」、バラのトゲも含めて

この映画を4月にNYのフランス映画祭でみた。
思い出すと、いまになっても震える。
凶暴なほどありのままにエディット・ピアフを描いている。
彼女は、子供(La Mome)あるいは小雀(Little Sparrow)として知られるが、
実は、激しい麻薬漬けの悲劇的な私生活を送っていた。
Billie Holidayですら、カソリック学校の少女に見えるほどだ。
(訳注:米国の史上最高の黒人女性ジャズ歌手。
人種差別や麻薬・アルコール依存症と闘い、壮絶な人生を送った)
マリオン・コティヤールは、ただただ素晴らしい。
彼女は、ピアフの表情を完璧にとらえ、
その欠点も、名声も、活き活きと描いている。
ジェラール・ドパルデューは、出番が少なかったが、
他の出演者はみないい演技をしていた。
この映画について、考えれば考えるほど、
「8 1/2」を想起する。
おなじことを感じたひとは他にいないだろうか? 
10点満点をあげようとして思いとどまったのは、
観客層が絞られるだろうということと、
いくらか注文があるからだ。
結末の編集は、ややトリッキーだったのだ。
ともかく、これは、今夏のどんな映画も足元にも及ばない。
映画愛好家、キャバレー音楽愛好家は大いに楽しめるだろう。


オトーサン、
「ラストシーン、すごかったなぁ」
観客は、固唾を呑んで聴きいっていました。
ガソリンを満タンにしたばかりなので、
倹約モードっでしたが、感動して、
あやうくピアフのCDを買うところでした。
我慢して帰宅し、ネットで検索しました。
「おお、"You Tube"で、聞けるんだ!」
"You Tube"の動画、これまで過小評価していました。
ピアフの主な歌がすべて無料で視聴できるなんて...
「愛の賛歌」、「バラ色の人生」、「パダンパダン」、
 
では、シャンソンの女王・ピアフの
錆びの効いた絶唱「水に流して」をお楽しみ下さい。
再チャレンジの歌でもあります。
安倍さんも聴いたら?
「ええ、わいはなーんも残念に思いまへん」
したたかに生きよという励ましの歌です。

水に流して

○水に流して
  Non, je ne regrette rien
 
 ええ、全然...
 ええ、全然悔んでなんかいない
 良いことも悪いことも、
 わたしには、もう、どうでもいいの

 ええ、全然...
 ええ、全然悔やんでなんかいない
 わたしは代償を払い、清算し、忘れた
 過去なんてもういいの!
 思い出とともに
 火をつけて焼いてしまったわ
 苦しみも喜びも、もう必要ない!
 恋は清算したわ
 トレモロで歌う恋もすべて
 清算したわ、永久に
 わたしはまたゼロから出発する

 ええ、全然...
 ええ、全然悔んでいない
 良いことも悪いことも、
 わたしには、もう、どうでもいいの
 いいえ、全然
 いいえ、全然悔んでなんかいない
 私の人生も喜びも
 今は、あなたとともにはじまる!


オクトパス

          
オトーサン、
「オクトパス、巨大なタコか」
明らかに低予算のB級モンスター映画です。
でも、B級は、B級なりの楽しみかたがあるのでは?.
テレビ東京のモンスター・シリーズ、第3弾です。

原題:Octopus (2000) (V)
監督:John Eyres
原作:Davidson 
脚本:Michael D. Weiss 
Genre:Action / Horror / Thriller 
Rated PG-13 for violence and action/terror, 
    and for brief sensuality and language. 
上映時間:93分
あらすじ:
1962年10月、キュ−バ沖。 
ロシアの潜水艦が沈没し、
有毒物質を入れた樽が大西洋に拡散した。
38年後、ブルガリア。
若きCIAのエージェント、ロイ・ターナーは、
危険なテロリスト、キャスパーを逮捕する。
アメリカ当局は、彼を秘密裏に潜水艦に乗せて、
アメリカに送ることにする。
裁判を受けるためだ。
航海は、順調だったが、巨大な生物が潜水艦を攻撃する。

出演者:
Jay Harrington ...  Roy Turner(ロイ) 
Carolyn Lowery ...  Dr. Lisa Finch(リサ)
Ravil Isyanov ...  Casper(キャスパー) 
オトーサン、
「無名役者ばかりだ」
演技力を云々するレベルではありません。

その他の出演者:
David Beecroft ...  Captain Jack Shaw
Ricco Ross ...  Brickman 
Jeff Nuttall ...  Henry Campbell 
George Stanchev ...  Salvanto 
Martin McDougall ...  Taylor 
Vasil Banov ...  Captain Varltek 
Nikolai Urumow ...  Helmsman 
Krasimer Vankov ...  Dmitry 
Michail Elenov ...  Sonar-Tech 
Velislaya Stoyanova ...  Sara 
Kristina Krasteva ...  Maggie 
Marianne Stanicheva ...  Female Captain 

User Rating: 3.1/10 (636 votes)
オトーサン、
「こりゃまた、低いスコアだなぁ」
これだけ低いと、かえって応援したくなります。

User Comments:
rdthompさん
Canada
2006年10月12日
みんなが言うほど悪くない...

私見だが、日曜夜のポップコーン映画だ。
CGIも、演技も貧弱だ。
だが、実際、よく出来ている! 
タコは、よく見えるし、実に楽しい。
全然、気にならない。
B級映画はひどいという批評家たちは、
この面白さを汲みとるべきだ。
実に楽しめたし、私のコレクションのひとつになっている。
ストーリーは、基本的には、
有害廃棄物資を積んだキューバの船がアメリカの潜水艦に攻撃されて、
大西洋の海底に沈み、タコが巨大モンスターに変身したのだ。
数年後、アメリカの潜水艦が、爆弾を輸送している。
テロリストも乗せて、悪魔の眼といわれている海峡にさしかかった。
ここで、タコと遭遇し、潜水艦を破壊する。
海上では、テロリストらが、豪華客船を乗っ取り、人質とする。
続いて無法地帯が。
もう一度言うが、この映画は、実に愉快だ。
高尚ではないが、実に楽しめた。
すばらしい愉快な映画だ。
アドバイスしたい。
この映画を見てほしい。
安かったら、買ってもいい。
もう一度、この映画にチャンスを与えてほしい。
そして、楽しんでほしい。
すべての映画が、「ロード・オブ・ザ・リング」ではないのだ! 
いい映画だ。
私のコレクションのひとつだ。


オトーサン、
「いいねえ。こういうコメント」
B級映画と馬鹿にしないで、
これだけ丁寧に見て、コメントするなんて。
見習いたいものです。

○陽性B級巨大生物パニック
 監督のジョン・エアーズはB級映画ばかり作っている人のようだ。
 巨大なタコが、まず原子力潜水艦を、次に豪華客船を襲う。
 これにテロリストとそれを護送する気弱なCIAのアナリスト、
 豪華客船上で待ち受けるテロリストの仲間たち、
 潜水艦のタフな艦長と副長と混乱する乗員たち、
 同乗していた女性海洋生物学者などが絡む野心的なストーリーなのだが、
 どれもが中途半端になった。
 特に、前半でかっこよく紹介されるテロリストたちが
 ほとんど見せ場もなく終わってしまうのがもったいない。
 彼らの活躍と死を描くんであれば、あと30分ぐらいは喜んで見ただろうと思う。
 しかし残念ながら、2時間超の巨大タコの映画が作られることはきわめて考えにくい。
 本作は率直に言ってダメなB級映画なのだが、根本的に陽気なので楽しめる。
 同じダメなら、登場人物たちがずっと暗い顔をしつづけている映画よりも、
 少々無理でも楽しい方がいいということがよくわかった。
 爆弾があと3分ちょっとで爆発するというのに、
 船倉で男同士の熱い別れの挨拶をしていて、
 そこに女が「何やってるのさ! そんなにじめじめしてるんじゃないわよ」
 というようなツッコミを入れるシーンが1分ほど続いたりする。
 まあその次の次のシーンでは、
 すでに主人公は潜水艇に乗ってタコに接近しているので問題はない。
 その他、原子力潜水艦のエンジンが異常を来していて、
 それを見た艦長が「あと25分で爆発する」と診断すると、
 潜水艦は時限装置がついていたかのように正確に25分後に爆発するなど、
 普通であれば嫌になっちゃうような脚本が、なぜか許せてしまうのである。
 これがなぜ大丈夫なのか、研究の対象とするべきだと思った。
 女性科学者を演じるキャロリン・ロウリーが掘り出し物。
 最初に登場するストリップ・ポーカーのシーンには、
 これほどまでひどい「軍隊内の風紀の乱れ」を見たことはないと思ったぐらい迫力があった。
 その他の主役も脇役も、このレベルの映画にしては標準以上で、
 役者の質にかんしては細かいところまで目が行き届いているという印象がある。
 不思議な映画だ。

 出典:http://www.ywad.com/movies/748.html



アナコンダ

         
オトーサン、
「アナコンダかいな」
でも、今度は、ジェニファー・ロペス、ジョン・ボイトなど
ハリウッドの有名俳優が出演、お金もかかっています。
期待していいでしょう。
テレビ東京のモンスター・シリーズ、第2弾です。

原題:Anaconda (1997)
監督:Luis Llosa
脚本:Hans Bauer/ Jim Cash 
Genre:Thriller / Horror / Adventure / Action 
Country:USA / Brazil / Peru 
Language:English
上映時間:89分
あらすじ:
映画監督テリーの撮影隊は、
インディオを撮るべくアマゾンの奥地へ。
途中、蛇の密猟者サローンに出会い、ガイドを依頼する。
だが、結局、現地に詳しいサローンの言うなりになって、
アナコンダ捕獲に向かうことになる。
巨大なアナコンダが出現し、クルーは次々と犠牲になる。

出演者:
Jennifer Lopez ...  Terri Flores(テリー) 
Jon Voight ...  Paul Sarone(サローン) 
Ice Cube ...  Danny Rich(ダニー) 
オトーサン、
「ジョン・ボイト、断然、格上だ!」
ジェニファー・ロペスなど、
娘のアンジェリーナ・ジョリー以下と言わんばかり。

JENNIFER LOPEZ 
ジェニファー・ロペス 
誕生日 1970/7/24  
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。
ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。
歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」でミリオン・ヒット。
映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。
97年、最初の結婚。
2001年9月29日、音楽ビデオの収録で知り合った
振り付け師のクリス・ジャッドと再婚。
しかし、2002年に入って別居、2003年離婚。
その後、ベン・アフレックと交際、婚約までしていたが、破局。
2004年5月、サルサ歌手マーク・アンソニーと結婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「リトル・マイ・ガール」
1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」
1996年「ジャック」
1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆
     「セレナ」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声)
2000年「ザ・セル」◇
2001年「ウェディング・プランナー」◇
     「エンジェル・アイズ」◇
2002年「イナフ」◇「メイド・イン・マンハッタン」◇
2003年「ジーリ」◇
2004年「世界で一番パパが好き!」◆
     「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」◇
2005年「ウエディング宣言」◇
 
JON VOIGHT 
ジョン・ボイト 
誕生日 1938/12/29  
出身 米ニューヨーク州ヨンカース 
高校時代から演劇を学び、22才の時、オフ・ブロードウェイにデビュー。
67年映画デビュー。
「真夜中のカーボーイ」でニューヨーク批評家協会賞と英国アカデミー賞受賞。
「帰郷」でカンヌ映画祭主演男優賞とアカデミー主演男優賞受賞。
娘に俳優のアンジェリーナ・ジョリーがいる。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「スーパーヒーロー/Mr.フランク」
     「墓石と決闘」「青春の渚」
1969年「真夜中のカーボーイ」
1971年「キャッチ22」「脱出」
1974年「コンラック先生」「オデッサ・ファイル」
1975年「殺意の行方」
1978年「帰郷」◇
1979年「チャンプ」
1982年「大狂乱」
1983年「五人のテーブル」
1985年「暴走機関車」
1986年「デザート・ブルーム」
1990年「エタニティ/永遠の愛」
1994年「傷だらけのカーボーイ」
1995年「ヒート」
1996年「ミッション・インポッシブル」◆
1997年「アナコンダ」◇「ローズウッド」「レインメーカー」◆
     「クロスゲージ」
1998年「Uターン」「フランダースの犬」◆
     「エネミー・オブ・アメリカ」◆
     「ジェネラル/天国は血の匂い」
1999年「バーシティ・ブルース」◆
2001年「パール・ハーバー」◆「トゥームレイダー」◆
     「アリ」◆「ズーランダー」◆「アップライジング」◆
2003年「穴/HOLES」
2004年「ナショナル・トレジャー」◆「クライシス・オブ・アメリカ」◆
2006年「グローリー・ロード」◆
2007年「トランスフォーマー」◆ 

その他の出演者:
Eric Stoltz ...  Dr. Steven Cale 
Jonathan Hyde ...  Warren Westridge 
Owen Wilson ...  Gary Dixon 
Kari Wuhrer ...  Denise Kalberg 
Vincent Castellanos ...  Mateo 
Danny Trejo ...  Poacher 
Frank Welker ...  Voice of Anaconda (voice) 

User Rating: 4.1/10 (17,777 votes) 
オトーサン、
「これも低いなぁ」
ラジー賞に名前が上るほど酷くはないと思うのですが...

ラジー賞ノミネート  
・ワースト作品賞      
・ワースト主演男優賞:ジョン・ヴォイト     
・ワースト監督賞:ルイス・ロッサ     
・ワースト脚本賞
・ワースト・スクリーン・カップル賞:ジョン・ヴォイト 
          (機械仕掛けのアナコンダとのコンビ)   
・ワースト新人賞:機械仕掛けのアナコンダ    

User Comments:
Proloxさん
Canada
2005年12月2日
Aレベルの配役での悪いB級映画

この冒険スリラーでは、
女流記録映画監督とそのクルーが、
人里離れた場所で、アナコンダに襲われる。
こいつは、実に下劣で巨大で、明らかに作りものに見える。
そして、生き残ったクルーは、どうやって退治するか考える。
この映画、ほんとうに期待していた。
TVコマーシャルを見るかぎり、実にいい映画だった。
だが、ビデオでみたら、ガックリきた。
おっそろしくスリリングな冒険ホラー映画ではなかった。
(それに、本当に退屈した。
それについては、ここでは立ち入らないでおこう)
実に退屈なB級映画なのに、
劇場で堂々と上映されるA級ハリウッド映画のように装っていただけだった。
私は、ハリウッドにあふれる映画の半分の予算でできる
B級映画が好きだ。
(いい出来のものに限るが)
いつも、巨額のお金をつぎ込んだハリウッド映画よりいいのだ。
だが、残念ながら、「アナコンダ」は、この範疇にも入らない。
この映画を認めるには、
いい演技やいい監督や脚本が必要だが、残念ながら、
この映画には、何ひとつサスペンスのあるシーンがなかった。
殺人蛇は、ニセモノにみえた。
こんな映画が上映にこぎつけるなんて。
前にも言ったとおり、
これは、A級ハリウッド映画のフリをしたB級映画だ。
お金を節約すべきだ。
ほかの映画を借りたほうがいい。
この映画の製作にかかったお金だが、一体どこに消えたのだ? 
そうか、1軒の小屋、ボート、おびただしい水量、
そして、特殊効果や衣装代に消えたのだろう!
「アナコンダ」よりも、続編「アナコンダ2」のほうがいい。
10点満点で5点。


オトーサン、
「キツイ批評だな」
機械仕掛けのアナコンダ、費用が高いので、使い過ぎました。
仏の顔も2度3度といいますね。
でも、アマゾンの熱帯雨林の風景、現地での撮影です。
大分お金が、かかったことでしょう。
なかなか見られない風景を楽しむことができました。

○アナコンダ (Eunectes) 
 ボア科アナコンダ属に属するヘビの総称。
 有名な種としてオオアナコンダとキイロアナコンダがあり、
 アナコンダと言った場合はほとんど前者を指す。
 トリニダード島の南部湿地と南米の熱帯雨林の湿地や川に生息する。
 1948年1月、長さ40m、推定体重5tもあるアナコンダが
 アマゾン川で現地人によって生け捕りにされた。
 大きな獲物を呑み込んだ後で川岸で眠っていたそうだ。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか


ザ・デプス

        
オトーサン、
「B級映画だけど、期待できそうだ」
監督は、「13日の金曜日」のショーン・S・カニンガム。
テレビ東京のモンスター・シリーズ、乞うご期待!

原題:DeepStar Six (1989)
監督:Sean S. Cunningham
原作:Lewis Abernathy 
脚本:Geof Miller
Genre:Action / Drama / Horror / Romance / SF / Thriller 
上映時間:93分
あらすじ:
アメリカ海軍、深海秘密基地ディープ・スター・シックス。
未知の領域の研究所であり、ミサイル基地でもある。
だが、長期滞在で、スタッフにはフラストレーションが溜まっている。
洞窟の探査を開始したジョイスらは、攻撃をうけ、死者を出す。
ジョイスは、恋人のマックブライドに救われるものの、
正体不明のモンスターに、艦長以下スタッフが次々と殺されてゆく。
そんななか、シュナイダーは半狂乱になる。

出演者:
Nancy Everhard ...  Dr. Joyce Collins(ジョイス) 
Greg Evigan ...  McBride(マックブライド) 
Miguel Ferrer ...  Snyder(シュナイダー) 
Cindy Pickett ...  Dr. Diane Norris(ダイアン) 
オトーサン、
「ジョイスとマックブライドは、生き残るだろうな」
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の深海版。
名のある役者は、ミゲル・フェラーくらいでした。
その半狂乱の演技は、見応えがありました。

MIGUEL FERRER 
ミゲル・フェラー 
誕生日 1954/2/7  
出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1983年「ハートブレーカー」
1984年「スタートレック3/Mr.スポックを探せ!」
     「フラッシュポイント」「地獄で眠れ」
1987年「ロボコップ」◆
1988年「ザ・デプス」
1989年「傷だらけのキャデラック」
1990年「リベンジ」「ガーディアン 森は泣いている」
1992年「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の七日間」
1993年「ホット・ショット2」「ハーヴェスト」「張り込みプラス」
     「アサシン」
1994年「カリブ/愛欲の罠」「ザ・スタンド」(TM)
1995年「殺意の罠」(TM)
1997年「スティーブン・キング/ナイト・フライヤー」◇
     「ロルカ、暗殺の丘」「Mr.マグー」
1998年「ムーラン」「マーローを探せ!」◇
     「ブレイブ・ニュー・ワールド/恐るべき理想郷」
2000年「トラフィック」◆
 
その他の出演者:
Taurean Blacque ...  Captain Phillip Laidlaw 
Nia Peeples ...  Scarpelli 
Matt McCoy ...  James 'Jim' Richardson 
Marius Weyers ...  Dr. John Van Gelder 
Elya Baskin ...  Burciaga 
Thom Bray ...  John 'Johnny' Hodges 
Ronn Carroll ...  Osborne 

User Rating: 3.8/10 (1,578 votes) 
オトーサン、
「こりゃ低いなぁ」

User Comments:
Tin Man-5さん
Auke Bay, Alaska 
2000年3月17日
いいキャスト、かなりの脚本

「ザ・デプス」は、エイリアンもののひとつで、
エイリアンものは、みんな時間つぶしだ。
これも、そうだ。
だが、キャストがいいので、他のエイリアンものより高得点だ。
ストーリーや脚本がお粗末になっても、
きちんとした演技で、映画はスムースに進んでいく。
登場人物たちは、みな自信に溢れている。
こうしたB級映画にしては、珍しい。
多くが声高で、平板なのに、
この映画が特筆すべきなのは、最後の30分が、
実によくハイ・テンションなのだ。
クライマックスがいい。
モンスターも、受けいれられる。
もし、映画全体が、最後の30分のように
驚くべきもので、手に汗にぎるものならば、
最高のエイリアンものになっただろう。
だが、これは単なるかなりいい低予算映画にとどまった。
でも、ケーブルで放映されたら、一度や二度は、見たほうがいい。
10点満点で、5点。


オトーサン、
「13日の金曜日、見てなかったなぁ」

○「13日の金曜日」あらすじ:
 1957年の13日の金曜日。
 ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタルレイク付近のキャンプで、
 一人の少年が溺れて消息不明になった。 
 それから数年の間、このキャンプ場では、奇怪な事件が多発し、
 キャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害される。
 キャンプ場は閉鎖せざるを得なくなった。 
 数年後の1980年。
 キャンプ場が再開され、指導員候補生らがキャンプ場に訪れる。
 それは、新たな惨劇の幕開けだった。

オトーサン、
「監督の経歴をみておこう」

○SEAN S. CUNNINGHAM 
  ショーン・S・カニンガム 
 誕生日:1941/12/31 
 出身:ニューヨーク市マンハッタン 
  二つの大学を卒業後、アメリカ各地の劇団と関わり、
 やがて映画製作を行うようになる。
  72年に「性戯・秘戯/絶倫ポルノ狂態」を監督。
  この作品で編集を行ったウェス・クレイヴンと仲良くなり、
  「鮮血の美学」で製作を担当。
 80年の「13日の金曜日」が世界中で大ブレイク、
  シリーズのプロデューサーをつとめる。
  監督作:
 1971年「性戯・秘戯/絶倫ポルノ狂態」
  1978年「がんばれダウンタウンキッカーズ」
       「GO!GO!タイガース」
 1980年「13日の金曜日」
 1982年「誰かが見ている」
 1983年「スプリング・ブレイク」
 1984年「放課後」
 1989年「ザ・デプス 」
 2001年「ジェイソンX 13日の金曜日」
 2002年「クリープゾーン エイリアン・インベージョン」


火垂るの墓

  
オトーサン、
「野坂昭如さんの直木賞受賞作だ」
著者が体験した終戦前後の混乱を生々しく描いています。
「...防空壕に入ったな。栄養失調も体験したなぁ」
この映画、著者は、出来のよさに声もなかったとか。
栄養失調で死んだ妹を思い出したのでしょう。

原題:火垂るの墓(1988) 
   Grave of the Fireflies 
監督・脚本:高畑勲  
原作:野坂昭如 
上映時間:88分
あらすじ:
1945年9月21日、神戸・三ノ宮駅構内。
ひとりの少年、清太(14)が衰弱死する。
所持品は錆びたドロップ缶で、なかには妹・節子(4)の骨片が。
駅員は、ドロップ缶を草むらへ放り投げる。
缶からこぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交う。
かつて、清太と節子は、楽しく暮らしていた。
だが、空襲で母が死んでしまい、叔母のもとに転げこむ。
叔母に邪険にされるようになって、
2人は、捨てられた防空壕で暮らしはじめる。
父親の帰りを待つものの、父は帰らず、
飢えに苦しむなかで、唯一の楽しみは蛍の舞いだけだった。
母の形見も売り尽くし、畑泥棒にも手を染めるが、
やがて、栄養失調で、節子は死ぬ...

声の出演者: 
辰己努 .... 清太 
白石綾乃 ....  節子 
志乃原良子 ....  母 
山口朱美 ....  叔母(未亡人) 
オトーサン、
「節子の声、実にいいなぁ」
わずか5歳の綾乃ちゃん、日本最高の声優でした。 

User Rating: 8.1/10 (16,992 votes) 
       Top 250: #221 
オトーサン、
「おお、世界の名画なんだ!」
私見ですが、日本アニメの頂点でしょう。

User Comments:
Black Rainbowさん
Ontario, Canada 
2001年1月28日
身の毛がよだつ

この映画は、感動的だから気をつけろと警告されていた。
だが、見るまでは、それがどういうことか分からなかった。
映画の最後、私と友人は、互いにうつむき、涙を流した。
こんなこと映画をみてはじめてだった。
恐怖、同情心、悲しみが混りあい、
数えきれない、ありとあらゆる感動が襲った。
この映画の数々の映像は、身の毛がよだつ。
だから、もう2度と見たくない。
心をかきむしるからだ。
強く心に訴えかける唯一の映画だ。
私は、その感動の嵐にもはや身を任せることはできない。
この映画を強くお勧めしたい。
私がみたすべてのアニメ、そして映画を超えている。


オトーサン、
「日本人はどうみているだろう?」

チクワの穴さん
2007年8月20日
☆3個には、訳がある 

この映画の評価に関して、
低評価を下している人のなかには
「妹が死んだのは兄のせいだろう」などという意見がみられる。
その見方は、実は正しい。
兄を許せないという感情を抱くのも、それは間違ってはいない。
なぜなら、最初から「そういうふうに作られた話」だからである。
明らかに、この映画では兄を愚かに描いている。
そこに描かれているものは、決して「どうです?かわいそうな兄妹でしょう?」
「ね?戦争っていやでしょう?」などというものではない。
そこにあるのは、原作者である野坂氏の懺悔と贖罪である。
野坂氏は、この映画と同じように、終戦直後、妹を栄養失調で亡くしている。
そして、彼は当時妹を「どちらかというと疎ましく思っていた」とも
当時の心境を吐露している。
なのでこの映画を観て「兄がゆるせない」と感じるのは、
むしろ原作者の意図を見事に読み取った“正しい読み”だと言える。
ただし、そうであるが故に、そういった“兄への怒り”が、
私の中ではそれが低評価には繋がらない。
むしろそこにこそ、この映画の深みがある。
おそらく、原作者自身も妹を疎ましく思っていた自分が許せなかったのだ。
だからこそ、この作品のなかで清太という自分を“殺した”のだ。
あるいは、妹に対する“後追い自殺”ともいえるだろう。
しかし、この映画の不幸なところは「戦争で子どもたちが犠牲になる」という
わかりやすい悲劇性が背景にあるために、
なかなか本質部分が見え難いという点がある。
そして、単純に反戦を意図した作品であろうと、
最初からなんら疑うことなくそう見られてしまうため
「そうじゃないだろう!兄貴のせいだろう!」などという反発の目で見られてしまう。
しかし、これは反戦映画ではない。
...そのようことを言うと、この映画のファンの反発をもらいそうだが、
それは私が勝手にそういってるんじゃなくて、
他ならぬ監督自身が「反戦アニメなどでは全くない」と述べているのだから、
それは間違いない。
私としては☆4個である。
...と言いながらも、星が3つになっているのには訳がある。
当時劇場でリアルタイムで観た人は、
この作品のなかに不思議なカットがあったことを覚えているはずである。
ある場面にだけ、色の無い白い背景に線だけで描かれた絵になっていた。
見た人のなかには、これは“そういう演出”だと思った人もいるであろうが、
そうではない。実は“公開日までに完成しなかった”のである。
たとえ、作品そのものが素晴らしかったとしても、いくらなんでもこれはひどい。
プロとして失格であるといわざるを得ない。正直言って、☆1〜2個でも良い。
とはいえ、その後のDVDなどでは、そのへんは修正されているので(当然だが)、
劇場だけではなく、DVDも含めての評価として、☆3つまでに留めておいた。  

オトーサン、
「ここは、監督の意見を聞こう」

○丸高畑勲インタビュー
 (アニメージュ1988年5月号)

はじめて原作を読んだとき、これは神話だな、と思ったんです。
神話性のある物語は、同じ人物、同じ筋だてに
様々な意味や肉づけを与えることができるんですね。
どんなことをしても、簡単には壊れてしまわない強さを物語自体がもっている。
とまあ、この物語の扱い方が読者それぞれの思い入れや
イメージとちがっていた場合の弁明を先にしておきたいんです。 
で、意図といわれると困るんですが、
この物語はやはり”家庭”を描くことが前提だと思います。
空襲で母親も死んでしまって、兄妹ふたりになった。
その最小単位の家族で独立した”家庭”を営もうとする。
(ふたりの生活は)成功したんじゃないかと思います。
成功したにもかかわらず妹が死んでしまうというところに、
この物語の悲劇性、ひいては神話性があると思うんですが。 
清太と節子は”家庭生活”には成功するけれど、”社会生活”に失敗するんですね。
いや、失敗するのじゃなくて、徹底して社会生活を拒否するわけです。
まわりの大人たちは冷たかったかもしれない。
しかし、清太の方も人との繋がりを積極的に求めるどころか、
次々とその機会を捨てていきます。
そして無心に”純粋の家庭”を築こうとする。
そんなことが可能か、可能でないから清太は節子を死なせてしまう。
しかし私たちにそれを批判できるでしょうか。
社会生活は煩わしいことばかり、できるなら気を許せない人づきあいは避けたい、
自分だけの世界に閉じこもりたい、それが現代です。 
現代の青少年が、私たちおとなが、心情的に清太をわかりやすいのは
時代の方が逆転したせいなんです。
もし再び時代が逆転したとしたら、果たして私たちは、
いま清太に持てるような心情を保ち続けられるでしょうか。
全体主義に押し流されないで済むのでしょうか。
清太になるどころか、未亡人以上に清太を指弾することにはならないでしょうか。
ぼくは恐ろしい気がします。 


ドクター・ドリトル2

         
オトーサン、
「おお、ありがたい!」
テレビ朝日が放映していました。
エディ・マーフィが動物と会話できるというアイディアが秀逸。
NYで、第2作の格安DVDをみつけ、早速購入しました。
ところが、日本では、地域番号2のソフトだけしか再生できません。
アメリカのソフト(地域番号1)は、再生できなかったのです。

原題:Dr. Dolittle 2 (2001)
監督:Steve Carr
脚本:Hugh Lofting / Larry Levin 
Genre:Comedy / Family 
Rated PG language and crude humor.
上映時間:87分
あらすじ:
前作で、「ドクター・ドリトル」は有名になった。
2足と4足の動物が会話できるので、評判になったのだ。
しかし、忙しい毎日で、家庭生活は後回しになった。
開発業者の手から森林破壊を救うために、
サーカスの熊を森に返すという仕事を引き受けるものの、 
妻と長女との関係を修復するのは、なかなか容易ではなかった。

出演者:
Eddie Murphy ...  Dr. John Dolittle(ドクター・ドリトル)
Kristen Wilson ...  Lisa Dolittle(妻リサ) 
Raven Symone...  Charisse Dolittle(長女シャリーズ) 
Kevin Pollak ...  Riley/Voice of Alligator(ライレー)
オトーサン、
「エディ・マーフィは、うまいな」
でも、見慣れているので、空気のようです。
開発業者の弁護士役ケビン・ポラック、
出番が少ないもののなかなかの好演でした。

EDDIE MURPHY 
エディ・マーフィ 
誕生日 1961/4/3  
出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1982年「48時間」◇
1983年「大逆転」◇
1984年「おかしな関係/絶体絶命」
1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇
1986年「ゴールデン・チャイルド」◇
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇
1989年「ハーレム・ナイト」◇
1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇
1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇
1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇
1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇
1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇
1997年「ネゴシエーター」◇
1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」
1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」
2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇
2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声)
2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇
2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇
2004年「シュレック2」(声)
2006年「ドリームガールズ」◆
2007年「シュレック3」(声) 

KEVIN POLLAK 
ケビン・ポラック 
誕生日 1958/10/30  
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 
サンフランシスコでスタンダップ・コメディアンとしてデビュー。
82年に国際コメディ・コンテストで第2位となり、ロサンゼルスに移る。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ウィロー」
1990年「わが心のボルチモア」
1991年「リコシェ/炎の銃弾」「L.A.ストーリー」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1993年「インディアン・サマー」
1994年「ラブリー・オールドメン」
1995年「マイアミ・ラプソディー」「ユージュアル・サスペクツ」
     「カジノ」
1996年「パーフェクト・ファミリー」
1998年「バッファロー’66」
1999年「エンド・オブ・デイズ」◆「シーズ・オール・ザット」◆
     「楽してゲット!!」
2000年「隣のヒットマン」◆
2001年「ウェディング・プランナー」「ドクター・ドリトル2」
     「スコーピオン」
2002年「夏休みのレモネード」「プリティ・ダンク」
2005年「ホステージ」
2006年「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3 クリスマス大決戦!」 

その他の出演者:
Kyla Pratt ...  Maya Dolittle 
Lil' Zane ...  Eric 
Denise Dowse ...  Secretary 
James Avery ...  Eldon  
Elayn Taylor ...  Eldon's Wife  
Andy Richter ...  Eugene Wilson 
Victor Raider-Wexler ...  Judge B. Duff 
Jeffrey Jones ...  Joe Potter 
Mark Griffin ...  Logger/Nature Show Narrator 
Anne Stedman ...  Woman 
Ken Hudson Campbell ...  Animal Control Officer/Voice of Dog
             Voice of Animal Groupie #3/
             Voice of Forest Animal
声の出演者:
Norm MacDonald ...  Lucky  
Steve Zahn ...  Archie  
Lisa Kudrow ...  Ava  
Jacob Vargas ...  Pepito 
Michael Rapaport ...  Joey the Raccoon 
Isaac Hayes ...  Possum  
Andy Dick ...  Lennie the Weasel 
Joey Lauren Adams ...  Squirrel 

User Rating: 4.8/10 (9,090 votes) 
オトーサン、
「低すぎるぞ」
いろんな動物が活躍する分、1点足したいところです。

User Comments:
mattkratzさん
Richardson, TX 
2001年9月16日
面白い!

いつも思っているが、エディ・マーフィはかなり愉快だ。
この映画では、第1作よりも、いい。
筋書きも課題が多い。
動物たちとの会話のほとんどは、サーカスの熊との間である。
野生に戻して、メス熊と仲良くさせようというのだ。
それによって、熊も救い、同時に森も救うのだ。
悪者が、森を破壊しようとしているからだ。
これは、新鮮で愉快な映画だ。
クリーンなユーモアもあり、
筋書きも変化に富み、エディ・マーフィのオハコもある。
全体に、よく出来ている。 
家族向けのいい映画だ。
みんなが好きになるだろう。
10点満点で7.5。


オトーサン、
「このひとのコメントのほうが、共感できるなぁ」
文体は子供じみていますが、内容はステキです。

オレンジ国のハーフさん 
2007年9月17日
この作品は続編として◎!  
 
まぁこれ最初はですねぇ...
たいていの続編のように
こけてこけてこけまくると思っておったんですよ!
でもこの作品は違いますよぉ!
やっぱエディ・マーフィやその周りの俳優さん...
そして動物たちがいいんでしょうねぇ!
あと何と言っても「動物と話ができる」というのが
第一にこの映画を何倍いや何十倍にもおもしろくしてるんだと思うんです!
今回注目したのはストーリーではなく動物の動きです!
ちょっと調べるとさぁ...あれってCGそこまで使ってないんだよねぇ...
つまりこの作品の裏にはアニマルトレーナーさんたちの
汗水流した苦労が隠れているわけですよぉ!
それを考えると皆さんすごいと思いませんかぁ?この作品が!
そして俳優さんたちの演技もいいですよねぇ!
エディはなかでも一番頑張ってると思うんです!
だって動物と実際にしゃべってるように
上手に演技しなきゃいけないんですからねぇ!
一見この映画はただのコメディーと思いきや
その裏にはみんなの大変な努力がかかってるんですねぇ!
ストーリーの方はやっぱベターな展開です!
でもそこはそこでいいですけどねぇ...
特にクマのアーチ君が頑張る姿は笑えましたねぇ!
ほのぼのしてて...もうイヤされまくりです〜?
そのほかの森の動物たちやラッキー君の演技もいいですねぇ!
夫演技に話がまたバックしましたねぇ
・・・ストーリーに戻しますね...
あの弁護士には本当に怒り狂いましたねぇ...
アーチ君がちょっとかわいそうなことになっちゃいます...
でもそこはやっぱドリトル先生!
動物たちと一致団結してかなり笑えることをしてくれます!
ここはかなりおもしろい!
映画ならでははよさをここで感じることができるはずです!
ココでランク付けますか!
この映画のランクは...
Aデスねぇ!
本当はB+++ぐらいなんですけれど...
動物たちに負けました!
動物たちとドリトル先生の掛け合いが好きな方は
この作品も絶対好きなはずです!
1を見たならばこの作品も見ちゃった方がぜったいOK!
でも、3は作らんでもよかったんじゃないのぉ?  



さらば、ベルリン

           
オトーサン、
「邦題は最高!」
主演は、ジョージ・クルーニーにケイト・ブランシェット。
監督も、ハリウッドで光り輝くソダーバーグ。
最高の映画になるはずですが...

原題:The Good German (2006)
監督:Steven Soderbergh
原作:Joseph Kanon
脚本:Paul Attanasio
Genre:Drama / Mystery / Thriller 
Rated R for language, violence and some sexual content. 
Country:USA 
Language:English / German / Russian 
Black and White 
上映時間:105分
あらすじ:
1945年、荒廃したベルリン。
ポツダム会談の取材に従軍記者ジェイクがやってくる。
ジェイクの運転手は、米軍兵士タリーだったが、
その妻レーナは、なんとかつての恋人だった。
変わったなぁと再会に戸惑うジェイク。
そんな矢先、タリーの死体がソ連占領地区で発見される。
疑問を抱いたジェイクは、真相究明に乗り出し、
ベルリンからの脱出に固執するレーナの秘密を探ろうとする。

出演者:
George Clooney ...  Capt. Jacob 'Jake' Geismer (ジェイク)
Cate Blanchett ...  Lena Brandt(レーナ)
Tobey Maguire ...  Patrick Tully(タリー)
オトーサン、
「そっくりさんだけど...」
ジョージ・クルーニーは、ボガード、
ケイト・ブランシェットは、デートリッヒ。
でも、ボガードやデートリッヒのほうがよかったなぁ。
ついでに言えば、ソダーバーグ監督は、ヒッチコック。
やはり、ヒッチコックのほうがよかったなぁ。

GEORGE CLOONEY 
ジョージ・クルーニー 
誕生日 1961/5/6  
出身 米ケンタッキー州レキシントン 
アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役として
有名なニック・クルーニーが父、祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、
従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。
俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。
不遇の1年をハリウッドで過ごした後、数々のテレビドラマに出演し、
中でもNBCの「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、一躍スターとなる。
このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞した。
映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから
本格的に主役を演じるようになった。
2002年「コンフェッション」で監督デビュー。
2005年「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー賞監督賞にノミネート。
2005年「シリアナ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「グリズリー2」
1988年「ハイスクールはダンステリア」
1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」
     「レッド・サーフ」
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇
1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇
     「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇
1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇
2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)
     「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」◇
2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲
2002年「コンフェッション」◆「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆
2003年「ソラリス」◇「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆
     「ディボース・ショウ」◇
2004年「オーシャンズ12」◇
2005年「シリアナ」◇「グッドナイト&グッドラック」◇
2006年「さらば、ベルリン」◇
2007年「オーシャンズ13」◇ 

CATE BLANCHETT 
ケイト・ブランシェット 
誕生日 1969/5/14  
出身 オーストラリア・メルボルン 
メルボルン大学で経済とファインアートを専攻。
見聞を広めるため、世界各地を旅して回る。
帰国後、オーストラリア国立演劇学校入学。
卒業後、シドニー・シアター・カンパニーに加わり、
「テンペスト」「ハムレット」「かもめ」といった舞台に出演し、
93年、シドニー演劇批評家協会新人賞・ローズモンド最優秀女優賞を
一年のうちにダブル受賞する。
映画デビューは94年「POLICE RESCUE」。
98年「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート、
イギリスのBAFTA主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。
2004年「アビエイター」のキャサリン・ヘプバーン役で
アカデミー賞助演女優賞受賞。
97年、アンドリュー・アプトンとロンドンで結婚。
2001年に長男、2004年に第二子が生まれる。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」
1998年「エリザベス」◇
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆
2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「バンディッツ」◆
     「シッピング・ニュース」◆「シャーロット・グレイ」◇
2002年「ヘヴン」◇「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆
2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆「ミッシング」◇
     「ヴェロニカ・ゲリン」◇「コーヒー&シガレッツ」
2004年「アビエイター」◆「ライフ・アクアティック」◆
2005年「ロスト・ストーリー」
2006年「バベル」◇「あるスキャンダルの覚え書き」◇ 「さらば、ベルリン」◇

その他の出演者:
Jack Thompson ...  Congressman Breimer 
John Roeder ...  General 
Dominic Comperatore ...  Levi 
Dave Power ...  Lieutenant Schaeffer 
Tony Curran ...  Danny 
Ravil Isyanov ...  General Sikorsky 
J. Paul Boehmer ...  British Press Aide 
Igor Korosec ...  Russian Soldier 
Boris Kievsky ...  Russian Soldier 
Vladimir Kulikov ...  Russian Soldier 
Yevgeniy Narovlyanskiy ...  Russian Soldier 
Aleksandr Sountsov ...  Russian Soldier 

User Rating: 6.2/10 (5,208 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ、しょうがないか」

アカデミー賞ノミネート
・作曲賞
ベルリン国際映画祭ノミネート
・金熊賞:スティーヴン・ソダーバーグ

User Comments:
Espontaneoさん
Edinburgh Scotland
2007年2月12日
40年代スタイルの映画、スリラー仕立てではない

ソダーバーグは、実験を続けている。
「ソラリス」もそうだが、報われていない。
この映画で、ソダーバーグが厳しい戒律を課したことは明らかだ。
出来るだけ40年代の映画に近づけよう。
音楽、演技スタイル、照明、特殊撮影画面、
そして背景の絵画類、すべてがそうした感じを醸し出している。
だが、すべてが低調なので、サスペンスや脅威を伝達できていない。
古典映画の衣装をまとった現代スリラー映画に不可欠なスリルがない。
筋書きが2転3転するものの、ドラマは調子がでず、
ペースも早まることなく、結末へ向けてのろのろと進んでいく。
セックスや誓いを別にして、
役者たちは、40年代スタイルの役を羽織っているようだ。
なぜなら、脚本が40年代生まれの映画にみられる
乾いたウイットや魅力を欠いているからだ。
例えば、ジョージ・クルーニーは、ぱっとしない。
彼の演じる人物は、期待したような粋な会話もなく、
マルローまがいの役割に終わっている。
ソダーバーグは、ボガートと比較されるように仕向けて失敗している。
全体として、主役らの演技の質は高いものの、
サスペンスもメロドラマもないようでは、
登場人物らの窮地を演じ切ることは難しい。
全体として、実験は失敗し、
撮影は美しいが、欲求不満が残る。
実に落胆した。


オトーサン、
「監督の経歴を見てみようか」
ヒット作と失敗作(実験作品)が交互に出てきています。

STEVEN SODERBERGH 
スティーブン・ソダーバーグ 
誕生日 1963/1/14  
出身 米ジョージア州アトランタ 
監督作
1989年「セックスと嘘とビデオテープ」
1991年「迷宮の悪夢」
1994年「蒼い記憶」
1998年「アウト・オブ・サイト」
2000年「エリン・ブロコヴィッチ」「トラフィック」
2001年「オーシャンズ11」
2002年「フル・フロンタル」
2003年「ソラリス」
2004年「オーシャンズ12」
2006年「さらば、ベルリン」
2007年「オーシャンズ13」 

次に、IMDbで、詳しく。

スティーブン・ソダーバーグは、
1963年1月14日、アトランタの生まれ。
6人の子供のうちの次男坊だった。
幼い頃に、家族はバトンルージュに引っ越した。
父親はルイジアナ州立大学の教授であり、教育学部長だった。
15歳の高校生の頃、
彼は既に大学のフィルム・アニメーション・クラスに登録して
中古の装置で短い16ミリ映画を作り始めた。
高校卒業後、彼はハリウッドに行って、
フリーの編集者として働いた。
その後すぐ、彼は家に帰り、短編映画を作り続け、脚本も書いた。
彼がブレイクしたのは、ロックグループ「イエス」が
彼にコンサート映画の撮影を依頼した1986年だった。
作品が、グラミー賞にノミネートされたのである。
その後、短編映画「嘘とセックスとビデオテープ」を撮ったが、
これが、1989年のカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた。
26歳の若さだった。
女優ベッツィー・ブラントリーと結婚し、6年後に離婚。
1990年生まれのサラという名前の娘を持っている。
この時期、彼は「迷宮の悪夢」(1991)、
"King of the Hill" (1993)、"Underneath"(1995)、
"Gray's Anatomy"(1996)を撮ったが、多くは失敗作だった。
1998年、「アウト・オブ・サイト」を撮った。
これは、「嘘とセックスとビデオテープ」以来の出来で、
批評家にも受け、商業的にも成功した。
そして2000年、これまでで最も成功した映画
「エリン・ブロコビッチ」と「トラフィック」という2本の重要な映画を監督した。
2作品が、アカデミー賞にノミネートされたのは、
アカデミー賞60年間の歴史ではじめての快挙。
「トラフィック」は、2001年のオスカー監督賞に輝いた。


夜の上海

           
オトーサン、
「題名はムードがあるな」
でも、主演がモッくんでは...ためらっていました。
背中を押したのは、黒美さんのコメント。
意外によかったとのこと。

原題:夜の上海(2007) 
   THE LONGEST NIGHT IN SHANGHAI 
監督:Yibai Zhang
Genre:Drama / Romance  
脚本:山村裕二/ Yibai Zhang
Country:Japan / China 
Language:Cantonese / Japanese / Mandarin 
上映時間:110分
あらすじ:
カリスマ・ヘアメイクアーティストの水島は、
上海音楽祭の仕事を無事に終らせる。
開放感から街に繰り出したが迷子になり、
ふらふら歩いていると、突然、タクシーに追突される。
仰天した運転手リンシーは、水島をタクシーに乗せ、
明け方まで、上海を案内して回るが、
2人とも、自分の生き方をみつめ直すことに...

出演者:
Wei Zhao ....  リンシー
本木雅弘 ....  水島直樹 
竹中直人 ....  山岡太郎
オトーサン、
「リンシー、魅力的だなぁ」
相手役の本木 雅弘くん、案外巧いので驚きました。
竹中直人さん、映画でのお名前は、
山岡・Love is over・太郎となっていました。

VICKI CHAO
ヴィッキー・チャオ
誕生日 1976/3/12  
出身 中国安徽省蕪湖 
エンジニアの父、音楽教師の母の希望で
中学卒業後は教師養成学校に入学するが、
演劇への夢が捨てられず、謝晋明星学校に入学。
1年後、北京の北京電影学院入学。
95年「女兒谷」で、映画デビュー。
97年にドラマ「還珠格格」で話題になる。
映画は「決戦・紫禁城」でヒロイン金燕子役。
「SWALLOW」でCDデビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2000年「決戦・紫禁城」
2001年「少林サッカー」
2002年「クローサー」
2003年「ヘブン・アンド・アース」
     「ヴィッキー・チャオのマイ・ドリーム・ガール」
2007年「夜の上海」

本木 雅弘
誕生日 1965/12/21
出身  埼玉県桶川市
1982年、「シブがき隊」のメンバーとして、デビュー。
1988年、シブがき隊解散後、俳優活動を開始。
1991年、篠山紀信撮影のヘアヌード写真集で話題になる。
映画「シコふんじゃった。」、大河ドラマ「徳川慶喜」などに主演。
1995年、内田也哉子と結婚。婿養子となり、2児をもうける。
舅はロックミュージシャン内田裕也、姑は実力派女優の樹木希林。
出演作:
1989年「226」「ファンシイダンス」「べっぴんの町」
1991年「遊びの時間は終らない」 
1992年「シコふんじゃった。」
1994年「RAMPO」
1995年「GONIN」
1996年「トキワ荘の青春」
1998年「中国の鳥人」
1999年「双生児 GEMINI」 
2003年「スパイ・ゾルゲ」「巌流島」
2006年「鉄コン筋クリート」
2007年「夜の上海」

その他の出演者:
西田尚美 .... 高橋美帆 
塚本高史 .... 河口龍一 
Dylan Kuo ....  東東(ドンドン) 
和田聰宏 ....  加山淳 
Sam Lee .... 小沈(ショウシン) 
大塚シノブ ....  原理恵 
 
User Rating: 6.6/10 (133 votes) 
オトーサン
「へぇ、案外高いんだ」 

coreguyさん
China
2007年7月9日
「ロスト・イン・トランスレーション」の上海版?

(略 あらすじ紹介) 
この映画の題名は、 "The Longest Night in Shanghai"。
(邦訳:上海の長い夜)
この夜、水島のチームメンバーは、人生の大事なものを発見する。
昼間は、彼らは、きついルーティンワークに追われている。
人生に何が欠けているか、将来どうするのか、
それを考える余裕もない。
水島が出会った出来事は、彼に人生を体験する機会を与えてくれた。
はじめてアシスタントの助けなしに自分をみつめたのだ。
やがて、彼の他のチームメンバーへの喪失感は、
ある夜の出来事を体験することで、真の感動を発見する。
これは、「ロスト・イン・トランスレーション」に似ている。
ひとは、失われた真の感情を真新しい大都会でみつける。
だから、「ロスト・イン・トランスレーション」の上海版と呼びたい。 
モノマネのキライがあるものの、7点の価値はある。 
面白い筋書きと脚本、そして配役のうまい演技。
おすすめしたい。


オ・Love is over・トーサン、
「おお、黒美・Love comes true・気彦さんのコメントがある」

黒美君彦さん
2007年8月27日
舞台としての上海  

日中合作のコメディタッチのラブストーリー
…というくらいの知識で、あまり期待せずに観たのだが、
これが意外に良かった。
上海へはまだ行ったことはないが、
租界の名残りも一部にあり、アジアでありながらアジアではない、
そんな不思議な空間をうまく演出していると思う。
カリスマヘアメイクアーティスト・水島直樹を演じる本木雅弘は、
相変わらず巧い。
言葉が通じないために、表情で演技しなくてはならないシーンが多いのだが、
さすがと唸らせる。
そして、水島をはねたことから、長い長い上海の一夜をともにすることになる
タクシー運転手・リンシー(林夕)を演じるヴィッキー・チャオが、これまた上手い。
気の強さ、孤独感、けだるさ。そういった表情が魅力的。
宣伝では「ローマの休日」とか「ノッティングヒルの恋人」のアジア版、
などといっているようだが、
私が想起したのはイーサン・ホーク主演の「恋人までの距離(ディスタンス)」
“Before Sunrise”95年米・R・リンクレイター監督)。
偶然知り合った男女が、夜のウィーンを朝まで歩き、
語り合ってやがて愛が芽生える映画だったが、
この作品もタイトル通り舞台となっている夜の上海がとにかく美しい。
観光地的な美しさではなく、見知らぬ街の古びた路地の雰囲気なんかがいいのだ。
知らず知らずのうちに夜の静まり返った上海を、
一緒に歩いているような気分になるから不思議。
そんな夜の上海を舞台に、いくつもの男女の感情が行き交い、重なり、
あるいはすれ違って行く。
ということで、私個人は好意的に受けとめた作品なのだが、
公開されると賛否両論ありそうな気配(苦笑)。
竹中直人がうっとうしいとかいう声が聞こえそう(笑)。
もひとつエンディングがやや唐突なので
「なに?これで終わり?」と思う人も多いことが想像できる。
私は最後のその唐突感ゆえに「ベタベタしてないのがいいじゃん」と
好意的に受けとめたのだが。
西田尚美との結末も、すっきりしていて私は嫌いじゃない。
あんな笑顔の美しいタクシードライバーに会えるのなら、
夜の上海で道に迷うのもいいな〜(妄想)。 


オトーサン、
「上海も変わったなぁ」
その昔、行ったとき、高層ビルと高速道路を建設中でした。
それがほとんど完成し、すごい大都会になりました。
でも、租界時代の面影を残した外灘がいまでも素敵。
あの和平飯店 (THE PEACE HOTEL)は、改装中とか。 

○ヴィッキー・チャオ、上海の魅力語る 
 本木さんは非常に紳士。
  私が日本に仕事で来ると、必ずお花を贈ってくれる。
  撮影中もお兄さんみたいに世話をしてくれたし、内面の深さを感じさせる。
  ダンスも上手いし。
 
 本当にコミュニケーションをとりたいなら、言葉なんて何の障害にもならない。
 日中のスタッフやキャスト、お互いが勝手に話し掛け、
 会話が成立している姿をよく目撃したもの。
 打ち上げもすごく盛り上がった。
 “別れたくない、会えてうれしかった”という同じ気持ちを胸に、
 互いに母国語で話しかけながら、何度も乾杯したの。

 まるで幕の上がった舞台みたいに美しい。
 確かに急激な変化を肌で感じるけれど、
 古いものと新しいものをミックスさせるのが上海の魅力。
 今、中国で一番高い不動産は、上海の昔の建物を残した地域なんです
 
 ただ中国全体ではまだ発展途上だから、
 そこを埋めるための建設ラッシュが続いているの。
 将来を見込んで海外の投資も続々入っているけど、
 その恩恵は映画業界にはあまり関係ないわ。

 出典:ZAKZAK 2007/09/20


プラネット・テラー in グラインドハウス

              
オトーサン、
「2本に分けて、儲けるのかねぇ?」
そういう批判もありましたが、短いほうが集中できます。
それに、この続編のほうが「デス・プルーフ...」よりも爽快でした。  
ブルース・ウィルスが端役なんて、ぜいたくですよね。

原題:Grindhouse (2007)
監督・脚本:Robert Rodriguez
Genre:Action / Horror / SF / Thriller 
Country:USA 
Language:English / Spanish 
上映時間:105分
あらすじ:
テキサスの軍事基地。
マルドン中尉が細菌兵器をばらまき、感染した住民がゾンビと化す。
女医ダコタは、殺到する感染者や嫉妬に狂う夫に追いかけられ、
細菌兵器の開発者アビーは、裏切りものの睾丸切りに励む。
ストリッパーのチェリーは、ゾンビに右脚を喰いちぎられるが、
元恋人のレイの助けを借り、失われた脚にマシンガンを装着し、
襲いかかるゾンビや兵士たちに怒りの弾丸をぶっ放す...

出演者:
Rose McGowan ...  Cherry Darling(チェリー)
Freddy Rodriguez ...  El Wray(レイ) 
Marley Shelton ...  Dr. Dakota Block(ダコタ)
Naveen Andrews ...  Abby(アビー)
オトーサン、
「チェリー、最高!」
片足を失えば、普通は廃人同様。
ごく少数の頑張っているひとが、パラリンピック出場。
そんな常識をぶっ飛ばすのが、このチェリー。
よくぞ思いついたなー。
ローズ・マッゴーワン、ちょっと影があるのが魅力です。
いい役をもらったものです。 
これで、一生食いっぱぐれることはないでしょう。

ROSE McGOWAN 
ローズ・マッゴーワン 
誕生日 1975/9/5  
出身 イタリア・フィレンツェ 
10歳の時にアメリカに移住。
92年「原始のマン」で映画デビュー。
94年「ドゥーム・ジェネレーション」で初主演。
テレビでは「チャームド 〜魔女三姉妹〜」のペイジ役で人気となる。
98年に俳優マリリン・マンソンと婚約、2001年破局。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1991年「トゥルー・カラーズ」
1992年「原始のマン」
1994年「ドゥーム・ジェネレーション」
1996年「スクリーム」◆「バイオドーム」
1997年「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◆
     「ノーウェア」「ルイス&クラーク&ジョージ」
1998年「サウス・ボストン」◇「パラノイア・デビー/血塗られた学園」
          「ファントム」◇
1999年「ハード・キャンディ」◇
2000年「スノー・ステーション」◇
2001年「モンキーボーン」
2005年「ELVIS エルヴィス」(TM)
2006年「ブラック・ダリア」◆
2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇
     「デス・プルーフ in グラインドハウス」◆

その他の出演者:
Bruce Willis ...  Lt. Muldoon(マルドン中尉) 
Josh Brolin ...  Dr. William Block(ブロック博士) 
Michael Biehn ...  Sheriff Hague (保安官ヘイグ)
Quentin Tarantino ...  The Rapist(レイプ魔)
Robert Rodriguez ....端役で出演
Jeff Fahey ...  J.T.
Stacy Ferguson ...  Tammy 
Felix Sabates ...  Dr. Felix 
Hung Nguyen ...  Dr. Crane  
Jason Douglas ...  Lewis 
Tom Savini ...  Deputy Tolo 
Carlos Gallardo ...  Deputy Carlos
Sammy Harte ...  Infected Girl 
Doran Ingram ...  Patient 
Nicky Katt ...  Joe  
Greg Kelly ...  Rapist #2 
Leroy Castanon ...  Sicko
Katie Knighten ...  Sicko 
Andrea Lee ...  Sicko 
Christine Rose ...  Sicko 
John McLean ...  Sicko Coach 
Cecilia Conti ...  Paramedic #1
Tommy Nix ...  Paramedic #2 
Alicia Rachel Marek ...  Redhead Babe  
Julio Oscar Mechoso ...  Romey 
Michael Parks ...  Earl McGraw 
Skip Reissig ...  Skip 
Johnny Reno ...  Sax Survivor
Rebel Rodriguez ...  Tony Block  
Jerili Romeo ...  Ramona McGraw  

User Rating: 8.3/10 (40,001 votes) 
       Top 250: #125 
オトーサン、
「すごい!」
世界の名画125位とは。

User Comments:
Zach Mannon 
Los Angeles, CA 
2007年3月25日
いい、血なまぐさい面白さ!

安手の意味のない流血と暴力が見られるだろう。
そういう期待をもって、この映画を見に行った。
そして、結果は...期待通りだった! 
警告:
何を期待するか、行く前に知っていたほうがいい。
そうでないと、驚くか、がっかりするだろう。
モラルはない。
せりふや登場人物から、いい感じも受けないし、
人生の教訓なんか得られない。
時々、ムチャクチャになる。
だが、これは意図的にやったもののだ。
この映画は、実に面白い。
オー、アーと何度も叫んでしまう。
おいおい、一体、何ということを?というシーンの数々だ。
出演者たちの演技は、みな適切だ。
アクション監督もすばらしい。
唯一、ネガティブなコメントをするならば、
タランティーノの映画は、よくできているものの、
中盤がややだれる。
最後には、天高く拳を突きあげて、やーと怒鳴ってしまった。
驚くだろう。
ムカつくだろう。
全身で楽しむだろう。
本当に、ユニークな映画体験だ。
 

オトーサン、
「このひとのコメント、いいね」
 
ぺんさん
2007年9月23日
面白くてB級には見えんね

擬似予告編の「マチェーテ」が素晴らしくて、
本編始まる前から気分が高まる。
そういった意味で、この不思議な形式は良いね。
B級ダブルフィーチャーのパロディー形式ってことなんだろうけど、
本編の出来が良すぎてB級には観えない(笑)。
フィルムの傷とかそういうのが無いバージョンが観たい感じ。
ただ、一巻喪失の演出は面白い。
内容はと言えば、ロドリゲス風の銃撃アクションとドギツイバイオレンスで
埋め尽くされてて、観てる方も休む暇が無い感じ。
B級SFホラー風な良くありがちな状況設定で、
マカロニ風のカッコ良いアクションをベースとしたイタリアンゾンビのオマージュ。
今時リボルバーだったり、その早撃ちがカッコ良かったり、
マカロニお約束のガトリング銃風のライフルが凄かったり、
ナイフの格闘技に息を呑んだり、
ゾンビを破壊するときの血飛沫が気持ち悪かったり、
ま〜、面白かった。 


オトーサン、
「この映画の監督、想像力豊かだなぁ」
ロバート・ロドリゲスの経歴をみましょう。

ROBERT RODRIGUEZ 
ロバート・ロドリゲス 
誕生日 1968/6/20 
出身 米テキサス州サン・アントニオ
アクション映画が得意。
短いカットを重ねたスピード感のある銃撃戦、
ギター型マシンガンなどの奇妙きてれつな小道具で知られる。
撮影した映画は、必ず自ら編集する。
1992年、メキシコのホームビデオ市場向けに、
わずか7000ドルで「エル・マリアッチ」を製作した。
サンダンス映画祭で観客賞を受賞し、大手から注目される。
クエンティン・タランティーノとは、「ブラザー」と呼びあう仲で、
お互いの作品に参加している。

ホラー映画、特にゾンビ物のファン。
学生時代に知り合った妻、エリザベス・アヴェランも
彼の映画によく出演している。
監督作 
1992年「エル・マリアッチ」
1994年「ロードレーサーズ」
1995年「デスペラード」「フォー・ルームス」(共)
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
1998年「パラサイト」
2001年「スパイキッズ」
2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」
2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」
     「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」
2005年「シン・シティ」(共)「シャークボーイ&マグマガール3−D」
2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」

次に、IMDbで詳しく。
 
ロバート・ロドリゲスは、テキサス州サン・アントニオ生まれ。
若い頃、マンガと映画づくりに興味を抱いた。
一図に好きなことをふくらませて過ごした。
それは、最終的に本当の映画づくりとして実を結んだ。
第1作は、「エル・マリアッチ」(1992) で、
超低予算の映画製作をしたという伝説が生まれた。
彼のその後が示すのは、若い野心的な映画監督が、
わが道に勇気をもって邁進すると、
猛々しい夢を実現できることを示している。
「デスペラード」(1995)、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996)、
「パラサイト」(1998) 「スパイキッズ」(2001)
といったクールな10本の映画の脚本を書き、監督し、
あるいは共同製作をしている。


めがね

           
オトーサン、
「しまった!」
弱い眼鏡をかけてきてしまいました。
でも、これが正しい鑑賞法でした。
澄み切った青い海と白い砂浜を一度目に焼きつければ、
あとは、視力が弱くてもダイジョウブ。
景色もストーリーも、大して変化などしないのです。
いっそ寝てしまたほうが、さらにいいのです。

原題:めがね(2007) 
監督・脚本:荻上直子   
Genre: Drama / Commedy
上映時間:106分 
あらすじ:
南国の粗末な空港にプロペラ機が着陸し、
まず、めがねの中年女性サクラが降りてくる。
若い女性タエコが続く。
彼女は、大きなトランクを引きずりながら、
地図を片手に砂浜を歩いて宿を探す。
これが宿なの?
ご主人は気さくな人物のようだが、
トランクを宿に入れ忘れたり、間が抜けている。
翌朝から、タエコは調子が狂いっ放し。
サクラが、おはようと起こしにくるのだ。
寝直すと、今度は妙な音楽が聞こえてくる。
浜辺に出ると、みんなが奇妙なラジオ体操をやっている。
朝食は、宿の主人コージ、タエコと一緒で、気づまりだ。
どこか観光するところありますかと言うと、みなが首をかしげる。
こんな宿、もう耐えられないとタエコは早々に暇を告げるのだが...
 
出演者:
小林聡美 ....タエコ 
光石研 .... ユージ 
もたいまさこ .... サクラ 
オトーサン、
「配役がいいなぁ」
"小林聡美&もたいまさこ"ワールド全開!
みんなが聖家族のようでした。

その他の出演者:
市川実日子 .... ハルナ 
加瀬亮 .... ヨモギ 
橘ユキコ .... おばさん 
中武吉 .... おじさん 
荒井春代 .... 女性 
吉永賢 .... 氷屋 
里見真利奈 .... 少女 
薬師丸ひろ子 .... 森下 

User Ratings :9.0(14 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
1800円で与論島に長期滞在できたと思えば、
安いものです。

User Comments:
くろさん
2007年9月9日
無秩序に開くあたまのひきだし 
 
青緑の美しい海と白い砂。
二人の女性がプロペラ機から降り立ちます。
島の人々が崇拝するサクラさんが"謎の女性"として描かれていますが、
自分から見てみれば登場する人物たちのほとんどが、結構"謎"です。
素性などは最後までほとんど明らかになりません。
行動も考えていることも不明です。
(考えていないのか)
台詞自体が非常に少なく、
これといった特別なストーリーがあるわけでもありません。
が、なんというか頭や体に直接染みてくる気持の良い何かがいっぱいの作品です。
終始静かにゆったりとした空気が流れ、
頭の中の普段開くことのないひきだしが無秩序に開いてしまうな
何ともいえない心地よさに包まれました。
鑑賞するだけで"たそがれる"ことを味わえたような気がしますが、
砂浜でメルシー体操に参加して、サクラさんのカキ氷をいただきたい、と
あの食卓で皆と朝食を共にし、マンドリンの音色に浸りたいと、
自分もあそこにいられたらと、今もあの世界に思いを馳せてしまいます。
誰かに感情移入するのではなく、
心から憧れる夢のような世界です。
俳優さんたち、さすがですね。
本当に皆さん(犬までも)に癒されました。
ただ、こういうのって好みがあるのかも。
退屈と感じる人もいるのでは。
ところで、公式HPで見られる1分劇場「朝のたそがれ」。
笑えます。お薦めです。  


オトーサン、
「ま、ある種のBGMだな」
そうそう、言い忘れましたが、
この映画の半券をもっていくと、
眼鏡が20%引きと宣伝していました。
おおたかの森のヴィジョン眼鏡だけかも。


ル・ブレ

            
オトーサン、
「ル・ブレ、何のこと?
Le Boulet? そうか。Bulletと同じ。銃弾だ」
この映画、ダカールラリーのシーンが見ものでした。

原題:Le Boulet(2002)
監督:Alain Berberian/ Frederic Forestier
脚本:Matt Alexander/ Alexandre Coquelle 
   Manuel Delilez/Thomas Langmann/Dominique Mezerette   
Genre:Adventure / Action / Comedy 
Rated PG-13 for some crude sexual content.  
Country:France / UK 
Language:French 
上映時間:107分
あらすじ:
モルテスは長い刑務所暮らしで、看守と仲良くなる。
レジオに頼んで買ってもらった宝くじが、大当たり。
喜びもつかの間、レジオの妻ポーリーヌが
当たりクジを持って、アフリカへ出奔していたのだ。
レジオは脱獄し、レジオとアフリカへ向かう。
だが、警察、天敵トルコ、砂漠の盗賊らに追われる羽目に...

出演者:
Gerard Lanvin ...  Moltes(モルテス) 
Benoit Poelvoorde ...  Francis Reggio(レジオ) 
Jose Garcia ...  Mustapha Amel alias "Le Turc" (トルコ)
Rossy de Palma ...  Pauline Reggio(ポーリーヌ) 
オトーサン、
「この映画、脇役がいいなぁ」
モルテス役のジェラール・ランヴァンは、渋い2枚目。
でも、それ以外の面々たるや
とくに、人のいい看守役レジオを演じたブノワ・ポールブールド、
その妻ポーリーヌ役のロッシ・デ・パルマ、
個性派というか、型やぶりです。 

GERARD LANVIN 
ジェラール・ランヴァン 
誕生日 1950/6/21  
出身 仏パリ近郊ブローニュ・ビヤングール 
17才でリセを中退した後、旅商人などをの職を経て、
カフェ・テアトル”ラ・ヴーヴ・ピシャール”の旗揚げに参加。
ここでコリューシュと出会い役者として活動。
77年、彼の初監督作「VOUS N'AUREZ PAS L'ALSACE ET LA LORRAINE」で、
白馬の騎士役で映画デビュー。
「UNE ETRANGE AFFAIRE」でセザール賞助演男優賞にノミネート。
「TIRE GROUPE」で同賞主演男優書にノミネート。
84年の「MARCHE A L'OMBRE」の大ヒットでスターの仲間入り。
94年「お気に入りの息子」でセザール賞主演男優賞を受賞。
2000年「ムッシュ・カステラの恋」で同賞助演男優賞を手にした。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1980年「一週間のヴァカンス」「スラップスティックはお好き?」
1982年「バトルランナー2030」
1985年「スペシャリスト」
1990年「夏の月夜は御用心」
1993年「メランコリー」
1994年「お気に入りの息子」
1995年「私の男」
1996年「アンナ・オズ」
1998年「天使の肉体」
2000年「ムッシュ・カステラの恋」
2002年「ル・ブレ」
2006年「輝ける女たち」 

BENOIT POELVOORDE
ブノワ・ポールブールド 
誕生日 1964/9/22  
出身 ベルギー 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「ありふれた事件」
1999年「24時間4万回の奇跡」
2002年「ル・ブレ」◇
2004年「スターは俺だ!」「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」
     「ナルコ」 

ROSSY DE PALMA 
ロッシ・デ・パルマ 
誕生日 1964/9/16  
出身 スペイン 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1987年「欲望の法則」
1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」
1992年「サム・サフィ」
1993年「キカ」
1994年「プレタポルテ」
1995年「私の秘密の花」
1998年「セクシュアル・イノセンス」
2002年「ル・ブレ」◆ 

その他の出演者:
Djimon Hounsou ...  Det. Youssouf 
Jean Benguigui ...  Saddam 
Gary Tiplady ...  Le geant/The Giant 
Gerard Darmon ...  Kowalski 
Stomy Bugsy ...  Malian #1 
Marco Prince ...  Malian #2 
Omar Sy ...  Malian #3 
Nicolas Anelka ...  Nicolas, the soccer player 

User Rating: 5.7/10 (1,176 votes) 
オトーサン、
「低すぎる!」

User Comments:
llanoiteさん
part time Paris 
2002年6月6日
大好きだ!(Je l'aime bien!) 
陽気なバカ騒ぎ

あまり期待しなかったが、実にいい。
そう、お仲間映画は、百万回もつくられてきた。
古いテーマに新しいひねりを加えようとしてきた。
だが、この映画は、ほんとうに愉快だ。
陽気なバカ騒ぎ映画で、
実にスタントの出来がいい。
(プジョーが、アストン・マーチンをかわすチェース・シーン。
そして、筋書きのひねり、いきな会話、エキゾティックなロケ地。
("オレの名前はトルコだ、クルドじゃない"と叫ぶ決闘シーン)
ほんとうに愉快だったのは、刑務所の看守。
とくに、看守が囚人と2人きりにされたときの豹変ぶり。
それまで威張っていたのに、オドオド。
正直、大笑いした。 
これは、上出来の、賢い、新鮮なお仲間映画だ。
ゆったり座って、楽しんで。


オトーサン、
「笑ったなぁ」
まず、大笑いしたのが、冒頭のシーン。
看守のレジオが女たらしの極悪人モルテスに助言を求めます。
「妻と仲直りしたいんだが」
「楽しい夕食のあと、とことんやりまくればいい」
「拒んだら?」
「面をひっぱたけ」
お人よしの看守レジオは、言う通りにやってみます。
相手は、背が高く頑強な大女。
結果は...?
ゆったり座って、楽しんで。


包帯クラブ

            
オトーサン、
「何だかなぁ」
年寄りからすると、病気臭くていやな題名です。
でも、黒美君彦さんが褒めていました。
監督は「明日の記憶」の堤幸彦さん。
平日とあって、観客は、たったの2人。
うーむ、只の青春映画じゃないな。
たまたま頬っぺたにおできができていたので、
絆創膏を貼った姿で、鑑賞しました。
偶然ですが、正しい鑑賞法を選択したようです。

原題:包帯クラブ(2007) 
監督:堤幸彦  
原作:天童荒太 
脚本:森下佳子  
Genre: Drama /teen
上映時間:118分
あらすじ:
台所仕事で手首を切った女子高生ワラは、
病院の屋上フェンスを乗り越えて、景色を眺めていた。
そこに、入院患者のディノがかけつける。
自殺を図ったのでないという誤解が解けた後、
突然、ディノは、ワラの手首の包帯をフェンスに巻きつける。
心の傷も、こうして包帯で手当てするんだ。
ワラは、このアイディアを友人に話し、
ひょんなことで、包帯クラブを発足することになる。
傷心の持ち主からネットで依頼を受け、
その原因となった場所に包帯を巻き、
それをデジカメで撮って、送り返してあげるのだ。
ゲーム感覚で熱中していくが、障害が現れる。
批判メールが殺到し、警官が現場にかけつける騒ぎになったのだ。
 
出演者:
柳楽優弥 .... ディノ 
石原さとみ ....ワラ
オトーサン、
「おお、やぎら ゆうやクンも、絆創膏だ」
もっとも、おできではなく、わざとケガをしているのです。
ケガをしてみなくては、ケガをしたひとの気持ちは分からないよ。
フランスの詩人、ボードレールの詩の一節、
"われは傷口にして刃なり"を思い出しました。 
柳楽優弥クン、15歳にして、
この卓越した他者理解の域に達しているようです。

柳楽 優弥
やぎら ゆうや
誕生日:1990/3/26 -
出身:東京都東大和市
堀越高等学校。
楽しそうだと芸能事務所に応募する。
オーディションを受け、映画「誰も知らない」の主役に抜擢され、
カンヌ国際映画祭で、史上最年少の最優秀主演男優賞を受賞。
出演作
2004年「誰も知らない」 
2005年「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」
2006年「シュガー&スパイス〜風味絶佳〜」
2007年「GENIUS PARTY 『BABY BLUE』」「包帯クラブ」 
 
その他の出演者:
田中圭 ....  ギモ 
貫地谷しほり ....  タンシオ 
関めぐみ ....  テンポ 
佐藤千亜妃 ....  リスキ 
風吹ジュン  
岡本麗  
大島蓉子  
国広富之  
塩見三省  
原田美枝子  

User Ratings: 8.2 (113 votes)
オトーサン、
「高いスコアだ」
苦しんでいる若いひとの琴線に触れるものがあるからでしょう。
 
User Comments:
halley_comet0323さん
2007年9月20日
よかったです。  
 
いやー、私最初期待してなかったんですよ。
でも丁度、彼らのようなことが一気に立て続けにおきていて
精神的に壊れていたところに
友達がたまたま寝込みがちな私を起こしていったのがこれでした。
だから、友達の優しさがしみてきたのもあってか泣けました。
できすぎで、なんだよ!甘さが目立つ!って
世間は言うだろうって思うし今も半分私も思っているし、
でも救いを求めている甘さがある自分が「正直な自分」。
その潔さが良かったです。
暴行、殺傷事件、人が障害をもつこと、友人の自殺未遂、離別、
そんな時思いっきり泣いて笑ってしまいたい自分、
でも側にいる人にわかってほしい。
人は愛情や思いやりという「希望」というつながりなしには生きていけないと
死を間近にするひとをみて思ってしまうのです。  


オトーサン、
「おお、黒美君彦さん、いいこと言うなぁ」

黒美君彦さん
2007年8月27日
甘いだけではない秀作 

この国の少年少女たちが置かれている状況を描くのは結構難しい。
インフラや事件は複雑に入り組み、電脳空間に取り込まれ、
傍から見てもなかなか本質が見えて来ない
(それは大人を取り巻く現状もそうだから、なのだが)。
『永遠の仔』などで果敢にそうした思春期の子供たちの
「現在」を描いてみせた天童荒太の小説に堤幸彦の演出。
よくぞこの難しい映像化に挑んだものだと思う。
作品としては最後まで緊張感も途切れず、面白く観た。
心の傷を、その場所に包帯を巻くことで癒そうという「包帯クラブ」と、
その活動に夢中になる5人のハイティーンが主人公。
彼・彼女たちはそれぞれ胸のうちにつらい過去と現在を抱えている
(タンシオこと丹沢志緒美(貫地谷しほり)を除く)。
だが「包帯クラブ」の活動をすることによって仲間意識が生まれ、
やや反体制的な部分やスリルもあって彼らは「包帯クラブ」に夢中になっていく。
ところが、ネット上で誹謗中傷の声が高まり、活動も中断に追い込まれていく…。
ディノこと井出埜辰耶を演じた柳楽優弥が巧演。
彼もこんなに大人になったんだね(驚)〜て、
それだけでなく、野性的な役柄を上手く演じてみせた。
ワラこと騎馬笑美子を演じた石原さとみもいい。
彼女はさほど好きな女優ではないのだが、
ここでは等身大に近い女子高生を好演していた。
そのほかギモこと柳元紳一の田中圭、
唯一天然で観客の笑いを誘う貫地谷しほり、
ワルぶっているリスキこと芦沢律希(佐藤千亜妃)もはまっていたように思う。
それは脚本が出しゃばらず、等身大で主人公たちを描こうとしたところや、
無音を効果的に活かし、映像にメリハリをつけた堤幸彦の演出によるところが大きい。
ただ難をいえば、そもそも包帯を現場に巻きつけた写真を見て
癒されるかという根本的な問題があるか(苦笑)。
しかし、後半、あらゆる場所に包帯を巻きつけていくのはまさにランド・アート。
クリストの梱包芸術を彷彿とさせ、なかなかよろしかった(感心)。
関めぐみが高校生役、というのもやや無理があるか(苦笑)。
警察が大騒ぎし過ぎだろ、とか思わないでもなかったが、
全体的には爽やかな後味の残る作品に仕上がっている。
甘いだけではなく、苦味もしっかり噛みしめて…、そんな作品である。 


かもめ食堂

            
オトーサン、
「おお、テレビでやってるんだ!」
ずっと気になっていた映画なのです。
最近、上映されている映画館をみつけたので、
見に行こうと思っていた矢先でした。
おにぎりを食べながら、「ガッチャマン」を口ずさみました。
フィンランドの家具・雑貨や風景を楽しむのは邪道で、
これが、この映画の正しい鑑賞法だと思います。

原題:かもめ食堂(2005)
   Kamome Diner
監督・脚本:荻上直子  
原作:群ようこ
Genre:Comedy / Drama  
Country:Japan 
Language:Japanese / Finnish 
上映時間:102分 
あらすじ:
フィンランドのヘルシンキ。
サチエは、かもめ食堂をオープンする。
フィンランドに日本食のおいしさを伝えたいと張り切るが、
最初の客は、アニメ・オタクの青年。
ガッチャマンの歌詞を教えてくれと言われるが、
覚えているのは、出だしだけ。
思い出そうと四苦八苦していると、
偶然、本屋で出会った女性に聞くと、歌詞を教えてくれる。
それが縁で、そのミドリもかもめ食堂の一員になる。
荷物が行方不明になった日本人女性・マサコが食堂に現れる。 
さらに、奇妙な言動をみせる現地のひとも。
そんなこんなで、かもめ食堂には現地の客も増えていく。

出演者:
小林聡美.... サチエ 
片桐はいり.... ミドリ 
もたいまさこ.... マサコ
Jarkko Niemi.... Tommi 
Tarja Markus....Liisa  
Markku Peltola....マッティ
オトーサン、
「キャスティングが絶妙だ」
小林聡美さんは、清潔感があるしっかりもの、
片桐はいりさんは、大柄ブスだけど、根はいいひと。
まさこさんは、不潔感があるたよりないひと。
この組み合わせが、すでにコメディです。  

小林 聡美
誕生日1965/5/24
出身 東京都葛飾区 
父親は岩手県出身の大工、姉と弟がいる。 
1979年、「3年B組金八先生」でデビュー。
1982年、大林宣彦監督の「転校生」に主演し、注目される。
学生時代にはソフトボール部に所属。
夫は、監督・脚本家の三谷幸喜。
出演作:
1982年「転校生」
1984年「廃市」
1985年「さびしんぼう
1986年「彼のオートバイ・彼女の島」「恋する女たち」
1987年「永遠の1/2」
1989年「グリーンレクイエム」「北京的西瓜」
1992年「ゴジラvsモスラ」
1998年「てなもんや商社」「キリコの風景」
2000年「スイート・スイート・ゴースト」
2002年「竜馬の妻とその夫と愛人」
2006年「かもめ食堂」
2007年「めがね」

もたい まさこ
誕生日:1952/10/17
出身:渋谷区
舞台芸術学院卒業。
1979年、渡辺えり子らと“劇団3○○”を結成。
特異なキャラクターと演技で活躍。
タンスにゴン」のCMで一躍人気者になる
室井滋、小林聡美と“恩田三姉妹”を演じた「やっぱり猫が好き」で
ユニークさが茶の間に浸透。
出演作:
1992年「病院へ行こう」
1997年「シャ乱Qの演歌の花道」
2002年「突入せよ! あさま山荘事件」
2003年「バーバー吉野」
2005年「双子」
2006年「ALWAYS 三丁目の夕日」「かもめ食堂」
     「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」
2007年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「めがね」
     「それでもボクはやってない」
  
User Rating: 7.2/10 (155 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

日本アカデミー賞ノミネート  
・助演女優賞:もたいまさこ  

User Comments :
no_future_kさん
ぼけ〜っと観れる映画! 
2007年9月19日
昨日、深夜に放送してたので何となく観てみました。
特に大きなストーリーがある訳ではないが、
「カモメ食堂」に色々な人が訪れ、物語が作られていく。
というかただ単に「カモメ食堂」の日常をのぞいている感じ。
とにかく緊迫するシーンなどなくゆる〜い感じなので、
ぼけ〜っと観られる映画だと思います。
だから特に深く考える事もなく観ていて心が和む感じ。
そして小林聡美 さんをはじめ、他のキャストの人達もいい味をだしている。
店の雰囲気はシンプルで、清潔感があり、料理もおいしそう。
ただしちょっと気になったのは、
フィンランド人のお客さんの箸の使い方がお上手!
だけどそんな事はどうでもいい。
観ているうちに自分もちょっと行ってみたくなりました。  


オトーサン、
「おお、黒美君彦さんのコメントがある」
主人公たちが過去を切り捨ててているという指摘は、
鋭いと思いました。
 
黒美君彦さん
2006年7月6日
野暮な観客 
 
なぜ?と思うのは野暮なのかも知れない(苦笑)
そんな映画。でも、やはりなぜ、って思っちゃうんですけどね。
リアリティーを求めちゃいけないのかな。
資金調達の説明でひっかかってしまうと、
ずっとその疑問がついてまわってしまうのですが(苦笑)。
どうでもいいといえばどうでもいいんですけどね。
小林聡美のための映画といってもいいくらい、彼女が輝いている作品。
「やっぱり猫が好き」は観ていないのでよくわかりませんが、
片桐はいり、もたいまさこというキャスティングは
ファンの女性にはたまらないようですね。
この作品が評判になったのは、
ロハスだとか北欧人気だとか食べものが美味しそうだから、
とかいろいろいわれていますが、
私は何となく物語がキレイに過去を捨てている映画だから、という気がします。
主人公サチエの過去が窺われるのは、
冒頭の太ったネコの話とおにぎりにまつわるエピソードだけ。
マサコ(もたいまさこ)は両親の介護を終え、
ミドリ(片桐はいり)も何かから逃げるようにフィンランドにやって来た、
ということしかわかりません。
過去を振り返らない、過去に縛られていない見知らぬ北欧での生活に癒される、
ということでしょうか。
ただ、店内でのやりとりが多いだけに、時間経過の見せ方にやや不満あり。
突然客がいなくなっていたり、不自然なカット割りが少々目立ちます。
気にならない人には気にならないでしょうけど(苦笑)。
もひとつ。
おにぎりがメインディッシュなら、
味噌汁が出てこないのはやはりおかしいのではないでしょうか。
味噌汁、要るでしょう、やっぱり。
…こんな感想しか出て来ないのはやはり野暮、なのかな(苦笑)? 

オトーサン、
「監督さん、どういうひとなの?」
センスはバツグンですが、素人のような腕前です。
撮っているうちに、うまくなるのでしょう。
「新作の"めがね"、面白いかも」

荻上 直子
誕生日 1972/2/15  
出身:千葉県
千葉大学工学部画像工学科を卒業、
南カリフォルニア大学大学院映画学科に学ぶ。
2001年、自主製作映画「星ノくん・夢ノくん」が
ぴあフィルムフェスティバルで音楽賞を受賞。
スカラシップ作品の権利を得て、
長編劇場デビュー作『バーバー吉野』(2003)を発表。
ベルリン映画祭児童映画部門特別賞を受賞。
監督作:
2003年「バーバー吉野」
2004年「恋は五・七・五!」
2006年「かもめ食堂」
2007年「めがね」


ブルドッグ

             
オトーサン、
「"トリプルX"、面白かったなぁ」
新世代007という感じで、ボンド役にあたるのが、
ヴィン・ディーセル。
題名も、猛々しく、期待できそうです。

原題:A Man Apart (2003)
監督:F. Gary Gray
脚本:Christian Gudegast/ Paul Scheuring
Genre:Action / Crime / Drama / Thriller 
Rated R for strong graphic violence, language, 
    drug content and sexuality. 
上映時間:
あらすじ:
ショーンとデミトリアスは、麻薬取締局の係官。
カリフォルニアとメキシコ国境での麻薬戦争を戦っている。
戦いは連戦連勝。
というのも、ストリート育ちの悪ガキが警官になったからだ。
麻薬取締局は、その主なボスであるルセロを逮捕し、
アメリカで収監する。
だが、ディアブロと名乗るボスが麻薬ビジネスを乗っとり、
いまや、彼がショーンのチームのターゲットとなる。
だが、ディアブロがショーン殺害を謀る。
ショーンは難を逃れたが、妻が殺害される。
彼は妻の死に関係したものへの復讐をはじめる。
そのプロセスで、ディアブロを逮捕すべく、
収監されているルセロに助けを求める。 
その手法をめぐって、ショーンとデミトリアスの意見が対立するが、
もはや何者も、ショーンの復讐を止められなかった。

出演者:
Vin Diesel ...  Sean Vetter(ショーン)
Jacqueline Obradors ...  Stacy Vetter(ステイシー)
Larenz Tate ...  Demetrius Hicks(デミトリアス)
Geno Silva ...  Memo Lucero(ルセロ)
Timothy Olyphant ...  Hollywood Jack(ハリウッド・ジャック)
オトーサン、
「うーん、いまいちだ」
アクションを期待していたのですが、
柄にもなく幅広い役者へと脱皮を図ったのが失敗でした。
ティモシー・オリファント、脇役でしたが、
糸の切れた凧みないなひとで愉快でした。

VIN DIESEL 
ヴィン・ディーセル 
誕生日 1967/7/18  
出身 米ニューヨーク 
母親は占星術師、養父は演劇教師。
7歳の時に劇場に侵入していたずらしたのがきっかけで、子役として雇われる。
その後、父の主宰する劇団や、オフ・ブロードウェイの舞台に出演。
ハンター・カレッジを3年で退学し、
俳優としての成功を目指してハリウッドに移るも停滞。
94年、俳優としての実体験を元にして
製作費3000ドル撮影日数三日で作った短編映画「MULITI-FACIA」が、
翌年のカンヌ映画祭に出品され、評価を受ける。
その後、資金を集め、今度は主演・脚本・監督の長編映画「STRAYS」を製作。
サンダンス映画祭では評価を得たものの、配給会社には売れず、失意のまま、帰郷。
しかし、「MULTI-FACIA」を観たスティーブン・スピルバーグから声がかかり、
「プライベート・ライアン」の役を得、これで映画俳優としての道が開ける。
以後、アクション映画を中心に「ピッチブラック」「ワイルド・スピード」
「トリプルX」と主演。
近年、「ノックアラウンド・ガイズ」「ブルドッグ」の興行的失敗で、
俳優としては岐路に立たされている。 
活躍度 ○↓ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「プライベート・ライアン」
2000年「ピッチブラック」◇「アイアン・ジャイアント」(声)
     「マネー・ゲーム 株価大暴落」
2001年「ワイルド・スピード」◇
2002年「トリプルX」◇「ノックアラウンド・ガイズ」◇
     「ブルドッグ」◇
2003年「リディック」◇
2005年「キャプテン・ウルフ」◇
2006年「ワイルド・スピードX3 TOKYODRIFT」▲ 

TIMOTHY OLYPHANT 
ティモシー・オリファント 
誕生日 1968/5/20  
出身 米ハワイ州 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」
1997年「普通じゃない」「スクリーム2」
1999年「クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル」「go」
2000年「60セカンズ」「ブロークン・ハーツ・クラブ」◇
2001年「ロック・スター」
2002年「ドリームキャッチャー」「ブルドッグ」
2007年「ダイハード4.0」 

その他の出演者:
Steve Eastin ...  Ty Frost 
Juan Fernandez ...  Mateo Santos 
Jeff Kober ...  Pomona Joe 
Marco Rodriguez ...  Hondo 
Mike Moroff ...  Gustavo Leon 
Emilio Rivera ...  Garza 
George Sharperson ...  Big Sexy 
Malieek Straughter ...  Overdose 
Alice Amter ...  Marta 
Jim Boeke ...  Bad Cop 

User Rating: 5.6/10 (8,142 votes)
オトーサン、
「こんなものかも」
気負って、いろいろ詰め込みすぎました。
欲ばりすぎたのです。

User Comments: 
Wizard-8さん
Victoria, BC 
2004年4月4日
そう... 「トリプルX」ほどひどくはない。

最近の撮影技師の背中を蹴り上げたい。
暗い色は、ほんとうに暗く、
明るい色も、ほんとうに暗くするのだ。
誰がそんなことを思いついたのだ。
映画を醜くくするだけだ。
言わせてもらえば、それどころではない。
(幸い、他の映画ほど、頻度も多くないし、ひどくもないが)
この映画は、正統派の復讐映画だ。
復讐映画が悪いというのではないが、
不幸にも、この映画は、復讐映画が何を必要とするのか、
分かっていない。
ヒーローの心情を汲みとれない。
だから悲劇を悲劇として受け取れないのだ。 
カギになる主人公と妻のロマンス。
愛を感じとれないから、その喪失も感じとれないのだ。
悲劇が起きる。
悲しみも、復讐へ走る決意も感じとれない。
主人公は、控え目で、時たま怒りに燃えるだけだ。
残念ながら、ヴィン・ディーセルは、
お粗末に書かれた登場人物をに人間味を与えることはできなかったし、
彼に同情すべきものもなかった。
「トリプルX」と同じように、
彼はある種のアホな暴漢で、生意気で好きになれない。
アクションを期待するなら、ほかの映画をみたほうがいい。
アクション・シーンは、少なく、物足りない。
暗く青ざめた撮影とお粗末なカメラ・アングルや編集のせいだ。
この映画にピンとこないひとに、上映時のトリビアを紹介したい。
撮影後、上映まで2年もかかった。
ヴィン・ディーセルのひどい「トリプルX」をみていなかったら、
この映画の印象は、もっと悪いものになっただろう。


オトーサン、
「すごいひとだな。
観た後すぐに、これだけ書けるなんて」

2007年9月13日
電動青りんごさん 
感情の抑えが利かないダメ警官 
 
先程のテレビ東京(地上波)「木曜洋画劇場」にて、
何の予備知識もナシに観ました。
「キャプテン・ウルフ」みたいに、ヴィン・ディーゼルの吹替が
ゴリかと思って心配しましたが、
ちゃんとした声優の山寺宏一でよかったです。
でも、主人公ダメな奴スギ!!
ほんと、目先のことしか考えられず、周りの声も聞かずに
強引に先走るは、キレるは……!! 
とにかく単細胞でゴーイング・マイウェイ。
飼い猫を片手に抱える姿が似合う、愛妻家の優しい夫ではあるのですが、
そもそもの事件の発端も、自分から地雷踏んだ様なものだし、
一時の感情でキレて、捜査の肝心なとこメチャクチャにするし
(打ち合わせの時には
「ここが捜査の肝なんだ!ヤル気のない奴は出て行け!!」って
豪語してたクセに)。
ただ、最後はほ〜〜〜んのちょっとだけ成長してましたね。
でも、墓石みんなで選んだとこで、奥さん喜ばないでしょ……。
悪の黒幕は意外な人物だったものの、
「意外だから何だよ?」レベルで、別に物語に直接影響してなかったです。
映像は、色調や字幕(場所名)の出方・書体と言い、
「プリズン・ブレイク」「ザ・グリッド」「LOST」等の
近年の米TVドラマに似た雰囲気でした。
音楽も同様で、近年の米TVドラマファンにはしっくり来るのかも知れませんが、
耳に残るメロディーはなく、雰囲気を盛り上げてるだけでしたね。
映画音楽ファンとしては、没個性で残念です。
何よりイタかったのは、「ブルドッグ」という題名に見合うだけの描写がなかったこと。
主人公の人物像、完全に「題名負け」してます。
え?単細胞で直情型のとこが犬っぽいから「ブルドッグ」?
……なら、まあ解らんでもないですが……。  


アフリカ大空輸

          
オトーサン、
「おお、クラウディア・カルディナーレ!」
クラウディア・カルディナーレ、
その響きは、まさに青春。
若い頃、「ピンクの豹」に出演していた彼女の肢体に
どんなに興奮したことでしょう。

原題:The Hell with Heroes (1968)
監督:Joseph Sargent
原作:Harold Livingston 
脚本:Harold Livingston /Halsted Welles 
Genre:Drama 
上映時間:95分
あらすじ:
1946年、北アフリカ。
ブライニーは、アメリカ空軍の元パイロット。
第2次世界大戦では、空の英雄だった。
戦争が終われば、タダのひと。
民間機を操縦して細々と生計を立てていた。
だが、その彼に国際的な密輸者ハリスが目をつける。
大金をちらつけせて、強引に仲間に引きいれる。
名画がふんだんに壁にかけられている屋敷へ招待される。
どうだ、こういう暮らしがしたいだろう。
目をみはるような美人エレーナを紹介される。

出演者:
Rod Taylor ...  Brynie MacKay(ブライニー) 
Claudia Cardinale ...  Elena(エレーナ) 
Harry Guardino ...  Lee Harris(ハリス) 
オトーサン、
「安心してみていられるなぁ」
ロッド・テイラー、典型的なハリウッド俳優そのものです。
昔のハリウッド俳優は堂々としていたように思いますが...
クラウディア・カルディナーレ、
かつての銀幕の恋人。
思わず、経歴で生年月日をみました。
1939年生まれか。オレよりひとつ年下なんだ。

ROD TAYLOR 
ロッド・テイラー 
誕生日 1929/1/11  
出身 オーストラリア・シドニー 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1954年「海賊島」
1955年「地獄の埠頭」
1956年「ジャイアンツ」
1957年「愛情の花咲く樹」
1958年「旅路」
1959年「恋の売込み作戦」「アマゾンの女王」
1960年「タイムマシン」
1961年「101匹わんちゃん大行進」(声)「海賊魂」
1963年「ニューヨークの休日」「ミサイル空爆戦隊」
     「鳥」「予期せぬ出来事」「36時間」
1965年「ただいま熱愛中」「殺しのエージェント」
1966年「マーメイド作戦」「ホテル」
1967年「戦争プロフェッショナル」「砦のガンベルト」
1968年「アフリカ大空輸」「群集の中の殺し屋」
1969年「砂丘」
1970年「闇の閃光」
1973年「大列車強盗」「トレイダー・ホーン」「死の追跡」
1974年「ヘルリバー」
1977年「ゴールドハンター」
1985年「仮面の殺意」「(秘)ホット・スポット」「タイム・トゥ・ダイ」
1986年「荒野のタイム・ドロッパーズ」
1997年「ウープ・ウープ」 

CLAUDIA CARDINALE 
クラウディア・カルディナーレ 
誕生日 1939/4/15  
出身 チュニジア・チュニス 
57年、美人コンテストで優勝し、映画出演へのきっかけをつかむ。 
活躍度 △↓ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1959年「女は選ぶ権利がある」「刑事」「上と下」
     「暗殺命令」「ナポレオン・アウステルリッツの戦い」
1960年「若者のすべて」「太陽の誘惑」「汚れなき抱擁」
1961年「鞄を持った女」「ビアンカ」「大盗賊」
1963年「山猫」「ブーベの恋人」「8 1/2」
1964年「ピンクの豹」「サーカスの世界」「気ままな情事」
1965年「熊座の淡き星影」
1966年「目かくし」「名誉と栄光のためでなく」
     「プロフェッショナル」
1967年「サンタモニカの週末」
1968年「アフリカ大空輸」「恋人泥棒」「ウエスタン」「マフィア」
1970年「太陽の200万ドル」「ジェラールの冒険」
1971年「赤いテント」「華麗なる対決」
1972年「ラ・スクムーン」
1974年「暗黒街の紋章」「家族の肖像」
1977年「ナザレのイエス」「鉄人長官」
1978年「白熱マフィア戦争/皆殺しの抗争」「狼の日曜日」
1979年「オフサイド7」
1981年「狂える戦場」
1982年「フィッツカラルド」「わたしは贈りもの」
1983年「冒険野郎」「プリンセス・デイジー」
1984年「クラレッタ・ペタッチの伝説」
1986年「愛と哀しみの絆」
1987年「ア・マン・イン・ラブ」「ザ・ヒットマン」
1993年「ピンク・パンサーの息子」
1999年「キンスキー、我が最愛の敵」
2006年「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」

その他の出演者:
Kevin McCarthy ...  Col. Wilson 
Pete Duel ...  Mike Brewer 
William Marshall ...  Al Poland 
Don Knight ...  Pepper 
Michael Shillo ...  Pol Guilbert 
Robert Yuro ...  Willoughby 
Lew Brown ...  Sgt. Shaeffer 
Wilhelm von Homburg ...  Hans 
Tanya Lemani ...  Jamila 
Mae Mercer ...  Chanteuse 
Emile Genest ...  Insp. Bouchard 
Louis De Farra ...  Pierre 

User Rating: 5.8/10 (75 votes) 
オトーサン、
「低すぎないか?」

User Comments:
Stepさん
Hollywood, CA 
1999年2月6日
配役が映画を上回っている。
映像が見事の冒険物語。だが、ひどいモラル。

上映され、大いにヒットした。
数年後、この映画は、カルトの古典となった。
2人のクビになった戦争の英雄、
シニカルなブライニーとハンサムな相棒マイクが、
反植民地主義の紛争が渦巻くアフリカで冒険する。
だが、悪人の犠牲者になり果て、生きるか死ぬかの恐怖を味わう。
そして...カルディナーレの豊満な胸の谷間に出会う。
だが、映画はきちんとパラドックスを避ける。
この土地は誰のものなのか?
真の野蛮人は誰なのか? 
(ヒント: 彼らは腕時計をし、日焼けしている) 
相棒マイク役のPete Duelの演技は、なかなか味がある。
かなり微妙な技量の持ち主だ。
ステレオタイプな役ではあるが、
その考えや感情に同感できる唯一のマトモな登場人物である。
観る価値がある。
Pete Duelがその技量を伸ばしていたら、
不況に負けずに商業機で頑張っていたらと思ってしまう。
ロッド・テイラーは、観ていて楽しい。
クラウディア・カルディナーレは、眼福そのもの。
GuardinoとMcCarthyは、毎度のことだが、
いいアクションをやってくれるし、
景色もそう悪くはない。
それに、おとなしい家族向け映画だ。
(勿論、幼い子供はダメ)
モラルなんか吹き飛ばせ。 
悪人が跋扈しているし、
正面ヌード、バロック的なセクシュアリティ、
ヘロインによるつかの間の瞑想もある。
ビートが効いている。
ダンスしたくなる。
私の評価は、8.5だ。


オトーサン、
「なかなかの技量だな」
監督の経歴をまとめてみました。

JOSEPH SARGENT 
ジョセフ・サージェント 
誕生日 1925/7/25  
出身 米ニュージャージー州ジャージーシティ 
11歳で8ミリカメラと出会い、映画に興味。
高校、大学時代は演劇部に所属。
卒業後は舞台やテレビなどで活躍。
出演していたテレビ・ドラマ「名犬ラッシー」の
一エピソードを演出したのがきっかけで監督になる。
「0011ナポレオン・ソロ/地獄へ道づれ」で監督デビュー。
キレの良いアクション描写が特徴で、
「地球爆破作戦」、「白熱」、「サブウェイ・パニック」、
TVMの秀作「アメリカを震撼させた夜」を監督した。
監督作 
1966年「0011ナポレオン・ソロ/地球へ道連れ」
     「0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング」
1968年「アフリカ大空輸」「指令白銅貨を盗め」
1970年「地球爆破作戦」「ソルジャー・パワー〜ある兵士の祈り」
1973年「サンシャイン」「白熱」
1974年「サブウェイ・パニック」
1975年「続・サンシャイン」
1977年「マッカーサー」
1979年「ゴールデンガール」
1980年「コースト・トゥ・コースト」
1983年「デビル・ゾーン」
1987年「ジョーズ’87・復讐篇」
1990年「アイボリー・ハンター」


題名のない子守唄

オトーサン、
「なぬ?トルナトーレが新作?」
あの「ニュー・シネマ・パラダイス」をはじめ、
名作「海の上のピアニスト」「マレーナ」の監督、
ジュゼッペ・トルナトーレは、いわば映画の神様。
「危なかった。見逃すところだった」
邦題があまりに平凡すぎるから、イケナイのです。
何たる名演技、スリリングで現代的なストーリー!
アカデミー名誉賞を受賞したエンニオ・モリコーネの名曲の数々...
ファビオ・ザマリオンが作り出す映像美に酔いしれました。
ルネッサンスの画家たちの手になるように、
細部まで神の手で構築されています。
まさにイタリア芸術の帰結。

原題:La Sconosciuta(2006)
      The Unknown
監督:Giuseppe Tornatore
脚本:Giuseppe Tornatore/ Massimo De Rita 
Genre:Drama / Mystery / Thriller 
Country:Italy 
Language:Italian 
上映時間:118分
あらすじ:
イレーナは、ウクライナ出身の娘。
イタリアのどこかの街に住んでいる。
観客は、やがて、彼女が暴力と恥辱の過去をもっているのを知る。
ミステリアスは目的を達成するために、
彼女は、何が何でも、ある富裕な家庭の家政婦になろうとする。
彼女は、一家に親しくなり、とくに幼い少女と仲良くなる。
その子は、神経症の難病にかかっている。
だが、イレーナの過去から誰かがやってきて、
恐怖と暴力をもたらした。

出演者:
Kseniya Rappoport ...  Irena(イレーナ)
Clara Dossena ...  Tea Adacher(テア・アダケル)   
Michele Placido ...  Muffa(ムッファ) 
Claudia Gerini ...  Valeria Adacher(ヴァレリア・アダケル) 
オトーサン、
「こりゃ、スゲエ女優がいるもんだ!」
クセニア・ラパポルト、美人じゃありませんが、
心に響いてくるまなざしの持ち主です。
ひとりでいくつもの役をこなすような難役を見事に演じきりました。
1974年、ロシア・サントペテルブルグ生まれ。
演劇芸術アカデミー卒業後、チェーホフの「かもめ」など舞台劇で活躍。
1991年「Isydi!」で映画デビュー。
2004年「死という名の騎士」、

その他の出演者:
Pierfrancesco Favino ...  Donato Adacher 
Piera Degli Esposti ...  Gina 
Margherita Buy ...  Avvocatessa di Irena 
Alessandro Haber ...  Portiere 
Angela Molina ...  Lucrezia 
Pino Calabrese ...  Magistrate 
Nicola Di Pinto ...  Irena's lover 

User Rating: 7.7/10 (466 votes)
オトーサン、
「おお、イタリアのアカデミー賞独占だ!」

ダヴィッド ディ ドナテッロ賞受賞
・作品賞:
・監督賞:ジュゼッペ・トルナトーレ
・主演女優賞:クセニア・ラパポルト
・撮影賞:ファビオ・ザマリオン
・作曲賞:エンニオ・モリコーネ

User Comments:
Mikael W Gejelさん
Sweden 
2007年6月5日
いいスリラーだ!

うれしいね。
トルナトーレの新作映画だ。
彼には「ニュー・シネマ・パラダイス」以来、関心がある。 
今回つくったのは、スリラーだ。 
実に感動的な映画だ。
あるコメンテイターは、やや感動的すぎると言う。
だが反対したい。
この映画に出てくるすべての感情は心の奥底に訴えかけてくる。
実にエキサイティングな映画なのだ。
イレーナを演じたクセニア・ラパポルトがすばらしい。
それに、ミケーレ・プラチド(「対決/マフィアに挑んだ刑事」)
を見られたのも、うれしい。
毎度のことだが、エンニオ・モリコーネの音楽は実にいい。
この映画の感動を見事に高めている。
音楽は、時にドラマティックで、時にやわらかな美しさ。
セルジオ・レオーニがやったように、
トルナトーレとモリコーネは、まさに理想的なコラボレーションだ。

オトーサン、
「この偉大な監督の経歴をみておこう」
古典映画の伝統のうえに、新たな映画を創造する。
当たり前のようだが、至難の道です。
浅知恵で、次々と新しいものをつくっていく...
そんな日本の映画づくりとは対極的です。

GIUSEPPE TORNATORE 
ジュゼッペ・トルナトーレ 
誕生日 1956/5/27  
出身 伊シチリア・バゲリーア 
16歳で、短編映画“Il Carretto”を制作。
79年、“Portrait of A Theif”や
「フランチェスコ・ロージとの会見」などテレビ映画を制作。
82年、「シチリアの少数民族」で、サレルノ映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
86年、「教授と呼ばれた男」で映画デビューし、
イタリア・ゴールデングローブ賞新人監督賞を受賞。
89年、「ニュー・シネマ・パラダイス」でカンヌ映画祭で審査員特別賞、
カデミー賞外国語映画賞を受賞。
「海の上のピアニスト」や「マレーナ」で世界的名声を得た。
イタリア古典映画の復興活動を精力的に行い、
98年には、政府から勲章コメンダトーレを授勲された。
監督作 
1986年「教授と呼ばれた男」
1988年「ニュー・シネマ・パラダイス」
1990年「みんな元気」
1991年「夜ごとの夢 イタリア幻想譚」
1994年「記憶の扉」
1995年「明日を夢見て」
1999年「海の上のピアニスト」
2000年「マレーナ」
2006年「題名のない子守唄」


スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

         
オトーサン、
「ほんとかいな?」
ヴェネチア国際映画祭で上映されて、
上映後には、スタンディングオベーション。
初日・初回上映というのに、観客はパラパラ。
見終わると、女性客がブツブツ。
何だかねぇ、何がどうなっているの?

原題:スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007) 
監督:三池崇史  
脚本:三池崇史 / NAKA雅MURA 
Genre: Western/ Action 
上映時間:121分 
壇ノ浦の戦いから数百年後の平家の落人部落。
埋蔵金が隠されているとの噂で、よそ者が押しかけ、
やがて平家と源氏、両ギャングの対決となる。
そんななか、ガンマンが流れ着く。
双方は、ガンマンを仲間に引き入れようとする...

出演者: 
伊藤英明 .... ジャンゴ 
佐藤浩市 ....  平清盛 
伊勢谷友介 ....  源義経 
桃井かおり ....  ルリ子 
オトーサン、
「うーん、演技指導していないな」
監督がわざとやったことでしょうが...
トーン、マナー、キャラクターの統一がまったくありません。
観客は勝手に編集して楽しめといわんばかり。
「オレなら、弁天ルリ子を主人公にするけどな」

出演者:
クエンティン・タランティーノ ....  ピリンゴ 
香川照之 ....  保安官 
石橋貴明 ....  弁慶 
安藤政信 ....  与一 
木村佳乃 ....  静 
堺雅人 ....  平重盛 
田中要次 ....  平宗盛 
小栗旬 ....  アキラ 
  
User Ratings: 5.1( 49 votes) 
オトーサン、
「低いな。当然だろう」
再編集して、90分ほどにすれば、いい映画になるでしょう。

rdykttnさん
2007年9月14日
熱烈カルトファン以外には不愉快な映画  
 
桃井かおりのアクションと香川照之のコメディセンス、
北島三郎の主題歌以外にみどころ、聞きどころはありません。
試写会では、しまりのない展開の前半では観客も白けた様子で、
早い内から席を立つ人もいました。
後半、石橋貴明やタランティーノのコテコテのギャグに、
やっと笑いが起きましたが、
観るべき要素に飢えていた観客の、疲れた笑いという印象でした。
ふだんは無口で、女の前で口を開けば気障なキャラクターの主人公は、
俳優の存在感の薄さも重なって「ニヒル」には程遠く、魅力無し。
ともすれば単なるバカになりかねないキャラクターに、
多少なりとも骨太さを付け加えた佐藤浩市はさすが。
ウェスタンと時代劇の「融合」とあるが、要素を継ぎ接ぎしただけだった。
薄いストーリー、グロ・エロ・チープな仕上がり・・・
せっかくの豪華キャストなのに、実に勿体ない。  

オトーサン、
「おっ、黒美君彦さんが弁護している!」
 
黒美君彦さん
2007年8月30日
ラ・マンチャの男、三池崇史
 
三池ワールド炸裂の奇作。
出演者は豪華だし、設定はめちゃくちゃだし(爆)。
キネマ旬報に連載された香川照之の「日本魁録」に、
彼の眼から見た『ジャンゴ』の現場風景に、
この三池ワールドの途轍もない狂気?が書かれている
(公式HPにも掲載されている)。
余談だが、私は香川照之の文才は相当なものだ、と日頃から思っている。
彼は多分そのうち小説やエッセーの分野でも
第一人者になっていくのではないだろうか。
それはともかく、香川はつぶやく。
「なぜ、セリフが英語なのか?」
「なぜ、クェンティン・タランティーノまでが出演してしまうのか?」
「そしてなぜ、ウエスタンにして時代劇であるのか?」
…途轍もない狂気の経過が、そこから始まる。
企画からアフレコまで、幾度となく企画断念の噂が流れるほどの狂気が。
ストーリーや映画的整合性はこの際どうでもいい。
黒澤やレオーネといった巨匠と呼ばれた監督たちの原点に戻り、
B級娯楽大作を真剣に作ろうとした奇妙な熱気が感じられたらそれでいいのだ。
R・アルトマン監督作品などでカメラを担当した栗田豊通や、
英語指導をしたナディア・ヴァネッサは
多くのハリウッド俳優と親交のあるプロのダイアローグ・コーチ
…すべては本気で作られている。
それが例え、三池の狂気を表現するためであったとしても。
どれほど罵倒されようとも、
ここにある熱情は俳優たちのかなりアブない英語も含め、すべて「本モノ」だ。
三池はラ・マンチャの男…ドン・キホーテになりきろうとした男だ。
バカを承知で命懸けで勝負したこの作品は、その一点のみで十分評価できる。
北島三郎の歌を聴きながら、
私は溢れてくる涙を抑えられずにいたのだった(ウソです)。 


ショーガール

       
オトーサン、
「何たる不届きな映画じゃ!」
前半は、ストリップ映画そのもの。
乳房丸出しのエロいシーンが延々と続くのです。
おお、ルクソール・ホテルじゃん。
このホテルのカジノで、飲食費程度は稼ぎましたっけ。
といってもスロットマシーンですが。
この映画の舞台となるスターダストでは損しました...

原題:Showgirls (1995)
監督:Paul Verhoeven
脚本:Joe Eszterhas 
Genre:Drama 
Rated NC-17 for nudity and erotic sexuality throughout,
    and for some graphic language and sexual violence. 
Country:France / USA 
Language:English 
上映時間:128分
あらすじ:
ノエミは、ラスベガスへ。
何が何でも、ダンサー、ショーガールになるんだ。
出だしは、うまく行った。
ラスベガスのストリッパー・クラブの頂点に登っていく。
だが、クリスタルという名のトップ・ショーガールに出会い、
一緒に働き、共演することになって、2人の競争がはじまる。
ラスベガスの魅惑の暮らしのなかで、 
ノエミは、トップ・ショーガールになろうとする。
たとえ、どんなに汚い手を使っても。

出演者:
Elizabeth Berkley ...  Nomi Malone(ノエミ) 
Gina Gershon ...  Cristal Connors(クリスタル)
Kyle MacLachlan ...  Zack Carey(ザック)
Alan Rachins ...  Tony Moss(トニー)  
オトーサン、
「No.1 ストリッパーだ!」
ノエミ役のエリザベス・バークレー、大したものです。
演技を酷評するひいとが大半のようですが、
絶叫で評判になった女優だっているのですから、
ストリップで評判の女優がいたって、いいはず。
女性、男性の脇役陣も、健闘しています。

ELIZABETH BERKLEY 
エリザベス・バークレー 
誕生日 1973/7/28  
出身 米ミシガン州ファーミントンヒル 
4才からダンスを習い、子役としてテレビ出演。
88年から93年までのテレビ・シリーズ
「セイブ・ド・バイ・ザ・ベル」のレギュラーをこなす。
95年「ショー・ガール」のノエミ役で主役映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「WHITE WOLVES 2:LEGEND OF THE WILD」
1995年「ショーガール」
1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」
1997年「リアル・ブロンド」
1998年「タックスマン」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」「テールライトは眠らない」
2001年「スコルピオンの恋まじない」
2002年「クリープゾーン マインド・コントロール」(TM)
2003年「ディトネイター」 

GINA GERSHON 
ジーナ・ガーション 
誕生日 1966/6/10  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
ニューヨーク大学で文学を学ぶ。
86年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」で映画デビュー。
2000年にオーウェン・ウィルソンと結婚。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」
1988年「カクテル」「レッドブル」
1991年「希望の街」「ジャングル・フィーバー」
     「アウト・フォー・ジャスティス」
1992年「ザ・プレイヤー」
1995年「蘇る狼」「ショーガール」
1996年「TOUCH<タッチ>」「ファイヤーワークス」
1997年「バウンド」「フェイス/オフ」
1998年「N.Y.殺人捜査線」「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「スキャンダル」
     「パルメット」「ブラック&ホワイト」
1999年「インサイダー」「写真家の女たち」
2001年「ドリヴン」「ピクチャー・クレア」
2002年「ボーダーライン」「デーモンラヴァー」
2004年「スリーウェイ 誘う女たち」
 
KYLE MACLACHLAN 
カイル・マクラクラン 
誕生日 1959/2/27  
出身 米ワシントン州ヤキマ 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1984年「砂の惑星」
1986年「ブルーベルベット」
1987年「ヒドゥン」
1989年「恋のためなら」
1991年「ドアーズ」
1992年「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の七日間」
      「トライアル/審判」「ハートブレイク・ダウン」
1993年「リッチ・イン・ラブ」
1994年「フリントストーン モダン石器時代」「ロズウェル」
1995年「ショーガール」「ダークハイウェイ」
1996年「マッドドックス」「トリガー エフェクト」
1997年「ワン・ナイト・スタンド」
1998年「ルート9」
2000年「ハムレット」「スプリング 死の泉」
     「エクスチェンジ 脳・間・電・送」
2001年「ミー・ウィズアウト・ユー」
 
ALAN RACHINS 
アラン・レイキンズ 
誕生日 1942/10/3  
出身 米マサチューセッツ州 
テレビでは「ふたりは最高!ダーマ&クレッグ」のダーマの父役など。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1982年「宇宙からのツタンカーメン」
1985年「デイブとジュディ〜二人の結婚記念日〜」
     「サンダーラン」
1989年「オールウェイズ」
1990年「私の愛したゴースト」
1994年「アウター・スペース」
1995年「ショーガール」
1997年「がんばれ!ビーバー」
     「悪魔の義妹」(TM)

その他の出演者:
Robert Davi ...  Al Torres
Glenn Plummer ...  James Smith 
Gina Ravera ...  Molly Abrams 
Lin Tucci ...  Henrietta 'Mama' Bazoom 
Greg Travis ...  Phil Newkirk 
Al Ruscio ...  Mr. Karlman 
Patrick Bristow ...  Marty Jacobsen 
William Shockley ...  Andrew Carver 
Michelle Johnston ...  Gay Carpenter 
Dewey Weber ...  Jeff 
Rena Riffel ...  Penny/Hope 

User Rating: 3.8/10 (17,486 votes) 
オトーサン、
「ハ、ハ、ハッ、ラジー賞総ナメだ!」

ラジー賞受賞  
・ワースト作品賞      
・ワースト主演女優賞:エリザベス・バークレイ     
・ワースト監督賞:ポール・ヴァーホーヴェン 
・ワースト脚本賞     
・ワースト音楽賞
・ワースト新人賞:エリザベス・バークレイ
同ノミネート
・ワースト主演男優賞:カイル・マクラクラン     
・ワースト助演男優賞:ロバート・ダヴィ     
              アラン・レイチンス     
・ワースト助演女優賞 ジーナ・ガーション     
・ワースト・リメイク・続編賞 

User Comments:
drobertsさん
Seattle, WA 
2000年8月9日
誤解された名画

「ショーガール」は、演技が貧弱、
あるいは、男性至上主義者と決めつけるのは、的外れだ。
Britney Spearsは、本当のミュージシャンでないと言って、
得意になっているようなものだ。
勿論、「ショーガール」は、女性差別であり、女性の品位を貶めている。
ハリウッドのほとんど総ての映画は、女性の品位を貶めている。
ほとんどが男性が脚本を書き、男性のファンタジーを男性が監督している。
だが、多くは、次の事実を隠している。
みせかけの権限委譲や感受性で、うわべを取り繕い、
政治的正当性を得ている。
偽善であり、不誠実であり、敏感な若者たちの心理に
長期にわたる恐ろしい影響を及ぼしている。
「ショーガール」の素晴らしさは、
ハリウッドの最悪の男性過剰を集め、突きつけてくることだ。
この映画は、最初から最後まで、粗野で男性的なファンタジーである。
出てくる女性たちは、みんな笑うべき戯画であり、
他の女性を欺き、男性の性的対象物となっている。
ヒロインのノエミは、あらゆる境界を超え、
品位の切れっぱしもなく、ライバルを蹴落としていく。
ボスと寝て、親友をレイプさせる...
(映画歴史上、最高のセックス・シーンだ)
最後には、賭けに勝ったと宣言する。
この悲劇的で戯画的な宣言は、見入ったものすべてに、
平手打ちを食らわせる。
バーホーベン監督と脚本家の狙いは、
「ショーガール」を風変わりで不吉な風刺映画にすることだった。
われわれの文化を泥沼として描くことだった。
そう、怒りに燃えるのは間違っていない。
指を突き立てるのは、当然だ。
だが、周囲を見回してほしい。
看板、コマーシャル、連続ドラマ、映画、ミュージック・ビデオ、
そして、あなた自身の偏見...
そうすれば、もっといい標的がみつかるだろう。


オトーサン、
「映画界の過激派!」
ポール・バーホーベン監督の映画ときたら...
でも、絶対、一生記憶に残ります。

PAUL VERHOEVEN 
ポール・バーホーベン 
誕生日 1938/2/18  
出身 オランダ・アムステルダム
大学時代より映画に興味を抱きはじめ、
60年に短編“Een hagegis te veel”を撮る。
アムステルダム・アカデミーの映画コースに入るが、
授業内容が気に入らず放棄。
大学卒業後は兵役に就き、軍のドキュメンタリーなどを撮った。
その後、オランダのテレビ局に入り、
ルトガー・ハウアーと組んだテレビ・シリーズ“Floris”などを演出。
71年に“Wat zein ik”で劇場用映画監督としてデビュー。
2作目の「ルトガー・ハウアー/危険な愛」が
アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。
87年に監督した「ロボコップ」の大ヒットで
メジャー監督の仲間入りを果たす。
以降、「トータル・リコール」、「氷の微笑」と話題作を提供。
95年の「ショーガール」は、全米最低映画を決めるラジー賞を総なめ。
本人が受賞に現れてユーモアのセンスと余裕を見せて大喝采を浴びた。
過激でリアルな残酷描写を多用するのが特徴で、
その最たる作品に「スターシップ・トゥルーパーズ」がある。 
監督作 
1973年「ルトガー・ハウアー/危険な愛」
1975年「娼婦ケティ」
1982年「4番目の男」
1985年「グレート・ウォリアーズ〜欲望の剣」
1987年「ロボコップ」
1990年「トータル・リコール」
1992年「氷の微笑」
1995年「ショーガール」
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」
2000年「インビジブル」
2006年「ブラックブック」


デビルスフライト

      
オトーサン、
「悪魔の飛行か、B級映画だろうな
バカにしていたのですが、どうしてどうして。
戦闘機の空中戦シーン、見応えがありました。

原題:Flight of Black Angel (1991) (TV)
      F-16      
監督・Jonathan Mostow
脚本:Jonathan Mostow/ John D. Brancato/ Michael Ferris 
Genre:Thriller 
上映時間:115分
あらすじ:
米空軍の最優秀パイロットが、決起する。
与えられた"黒い天使"というコールサインは、
自分が神の使徒であることを示しているのだ。
自分の家族をはじめ、殺戮を繰りかえしながら、
核兵器を乗せた戦闘機を盗み出す。
低空飛行で、レーダーの視界から逃れ、
砂漠のそばのハイウエーに着陸し、
人気のない納屋に戦闘機を隠す。
ドライブ途中の一家を襲い、人質にして、
核兵器を使えるように改造していく。
どこへ投下するか。
勿論、アメリカでもっとも罪深い都市に決まっている。
その名は、ラ ス ベ ガ ス。
スペイン語で「草原」を意味する

出演者:
Peter Strauss ...  Col. Matt Ryan, Callsign Ringleader(ライアン中佐) 
William O'Leary ...  Capt. Eddie Gordon, Callsign Black Angel(ゴードン大尉) 
Michele Pawk ...  Valerie Dwyer(ヴァレリー) 
Michael Keys Hall ...  Richard Dwyer(リチャード) 
オトーサン、
「渋いいい男だね」
ピーター・ストラウス、自分が手塩にかけた訓練兵の犯行に
深い責任を感じる男を熱好演しています。 
海外映画マガジンに経歴が乗っていないのは、なぜ?

PETER STRAUSS
ピーター・ストラウス
誕生日:1947/2/20
出身:ニューヨーク州
10代後半から俳優になる。
22歳で「マイケル・ダグラス/ヒーロー」に出演。
「ソルジャー・ブルー」、「さらば外人部隊」の演技が高く評価される。
TVドラマでは、「リッチマン・プアマン/青春の炎」(1977)が代表作。
映画では、渋い二枚目として、「スペース・ハンター」、
「ケインとアベル」、「ヴァージン・ブレイド」が代表作。
出演作:
1969年「マイケル・ダグラス/ヒーロー」 
1970年「ソルジャー・ブルー」 
1972年「さらば外人部隊」
1973年「祖国なき男」
1977年「リッチマン・プアマン/青春の炎」
     「忘れられたケネディ〜長男ジョー〜」
1979年「ジェリコ・マイル/獄中のランナー」
1980年「エンジェル・オン・マイ・ショルダー」
1981年「炎の砦マサダ」「愛と殺意の海域」
1983年「スペース・ハンター」
1985年「ワシントン爆破大作戦」「ケインとアベル」「夜はやさしく」
1987年「プラウドマン」
1989年「ピーター・ガン」「CIA/薔薇の復讐」
1991年「F−16」
1992年「クライム・カウントダウン」
1995年「ニック・オブ・タイム」
1996年「ブラック・メール/脅迫」
1999年「ヴァージン・ブレイド」
2000年「カウボーイ・ダディ/父の選択」
2001年「オリエント急行殺人事件〜死の片道切符〜」
      「ストレンジ・ストーリー2」
2005年「トリプルX/ネクスト・レベル」

その他の出演者:
James O'Sullivan ...  Col. Bill Douglas 
K Callan ...  Mrs. Gordon 
Ben Rawnsley ...  Mr. Gordon 
Marcus Chong ...  Dragonfly 
Jerry Bossard ...  Bulldog 
Patricia Sill ...  Capt. Melissa C. Gaiter 
Kim Robillard ...  Sgt. Carter 
James Henriksen ...  Harvey Glatman 
Ed Williams ...  Dispatcher 
Michael Gregory ...  Falcon One 
Rodney Eastman ...  Bobby Gordon 

User Rating: 5.8/10 (221 votes) 
オトーサン、
「6点台前半では?」

User Comments:
brendonmさん
Los Angeles, CA
2000年10月15日
驚くほどいい。

ジョナサン・モストウ監督は、
大予算の映画「U-571」(2000)を撮る前の1991年に、
手に汗にぎる映画をつくれることを証明していた。
この映画を借りたのは、私が脚本家で、
同じような前提の脚本を書こうとしてうたからだ。
空中戦のシーンは、「トップガン」そのままにスリリングだった。
"黒い天使"のゴードン大尉役は、他のひとのほうがよかったと思う。
でも、薄気味悪い絶望感は伝わってきた。
脚本は、必ずしも、彼の動機を充分に説明していない。
だが、ある種の神様コンプレックスの持ち主であったことは確かだ。
ピーター・ストラウスの教官役もよかった。
軍事スリラー、あるいは、地球最後の日の映画を見たかったら、
この映画を借りるか、ケーブルTVで見るといい。
最後に一言。
脚本家のJohn BrancatoとMike Ferris ("THE NET"や"THE GAME")は、
共同製作者に名を連らねているが、
どういう役割を果たしたのか、疑問だ。


オトーサン、
「いい監督だ!」
借りてきた映像だけで、
こんなに見事な空中戦を構成できるのは有能な証拠。
ジョナサン・モストウ監督、
最近では、「ターミネーター3」の監督まで任されました。
まだ若いので、今後の活躍に注目しましょう。
海外映画マガジンに経歴が乗っていないのは、なぜ?

Jonathan Mostow 
誕生日 1961/11/28
出身 コネチカット州ウッドブリッジ
ハーバード大学映画学科に進学、在学中に短編映画を撮る。
その中の短編が全米学生映画祭で短編&ドキュメンタリー賞を受賞。
91年にCATV用のTVM、「F-16」を完成。
(ビデオタイトル:ウォー・バーズ2/天空を駆ける無敵のF-16 ファルコン) 
緊張感溢れる演出が評価され、さまざまな企画が持ち込まれる。
だが、気に入らず、自ら「ブレーキ・ダウン」の脚本を書く
(97年には日本でも放送されて話題となったTVドキュメンタリー
『アポロ13号奇跡の生還』をトム・ハンクスと共同で製作している)。
これがプロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスの目にとまり、
カート・ラッセル主演で完成。
本作が予想外のヒットを記録し、続く「U-571」で大ヒットを達成した。
その手腕が認められ、「ターミネーター3」の監督に抜擢された。 
監督作:
1991年「F-16」
1997年「ブレーキ・ダウン」「ゲーム」(製作)  
1998年「フロム・ジ・アース」
2000年「U-571」
2003年「ターミネーター3」


泥だらけの純情

     
オトーサン、
「えっ、テレビ東京、まだやるの?」
百恵・友和シリーズ、5本も放映したので、
もう終わったかと思っていました。
「伊豆の踊子」「潮騒」「絶唱」
そして、「風立ちぬ」と「春琴抄」。

原題:泥だらけの純情(1977) 
監督:富本壮吉  
原作:藤原審爾  
脚本:石森史郎  
上映時間:96分
あらすじ:
真美は、外交官の娘。
チンピラに襲われるが若者に救われる。
チンピラのひとりが死に、若者も腹をナイフで刺される。
その若者の名は次郎、新宿のヤクザだ。
真美は、次郎が殺人罪で逮捕されている記事をみて、
警察に次郎の無実を証言する。
街で偶然に次郎に出会った真美は、
誕生パーティへの出席を頼む。
渋々出席した次郎は、真美の叔父に金で追い払われる。
謝ろうと、真美は必死に次郎を探し歩く。
次郎は、事件以降、塚田組に命を狙らわれていたのだ。
 
出演者: 
山口百恵 .... 樺島真美 
三浦友和 ....  高島次郎 
西村晃 ....  樺島栄一郎 
大坂志郎 ....  中丸刑事 
オトーサン、
「百恵ちゃんがパッとしない」
外交官の娘という役も似合わないし、
着ているものも、いかにも70年代の野暮っぽさ。
この映画では、友和君が健闘していました。
脇役の西村晃さん、大坂志郎さん、懐かしいなぁ。

その他の出演者:
加藤治子 ....  乳母千加 
有島一郎 ....  飯塚医師 
若杉透 ....  田口秀人 
石橋蓮司 ....  赤井武 
原知佐子 ....  看護婦 
泉じゅん ....  長門智子 
清水理絵 ....  野末光子 
島本すみ ....  高野香苗 
緑魔子 ....  佐竹七重 
永島暎子 ....  上條ユキ 
北奈美江 ....  上條かおる 
早川雄三 ....  関刑事 
神山勝 ....  山岸刑事 
内田良平 塚田功市 

User Ratings:ー
オトーサン、
「反響がないな」
ネットで探しましたが、ほとんど投稿なし。
せいぜい、5点台前半でしょうか。

User Comments:
オトーサン、
「この記事くらいしかないな」
吉永小百合さんのフアンが書いています。

○「泥だらけの純情」のリメーク
 「泥だらけの純情」は、藤原審爾の原作であり、
 映画(小百合版)は名作としていち早く韓国の映画人の目に留まり、
  リメークされた。
 正確には、リメークではなく、著作権を無視したパクリである。
 それが、「裸足の青春」(オム・エンナン版)であり、
 韓国でも相当なヒット作となったらしい。
 恐ろしいことに、それをリメークした作品があるという。
 79年版の次郎役をボクサーに、
  86年版の次郎役をスタントマンに変えて製作されたらしい。
 更に、TVドラマにもなっている。
 それが、「裸足の青春」
 (コ・ソヨン版と称するより、ペ・ヨンジュン版と言うべきか)で、
 ヨン様ブームでDVDが受けているそうである。
 しかも、ノベライズ本も出版され、日本語訳もあるというのは、
 著作権上問題ないのか疑問を感じる。
 さて、小百合版では樺山外交官の令嬢真美と
  チンピラヤクザの次郎の悲恋物語であるが、
 百恵版では樺島国会議員の令嬢真美と
  一匹狼ヤクザの次郎の禁断の恋愛物語となっている。
 二人が知り合うきっかけは、真美ともう一人の女学生が
  不良に絡まれているのを通りかかった次郎が助ける。
 次郎は不良と揉み合ううちに不良のナイフは自分の腹を刺してしまう。
 後日次郎は、警察に出頭するが、
  殺人事件を報じる新聞を見た真美が真実を証言して、次郎が釈放される。
 ツイスト・キム版も小百合版と同じ展開らしいが、
 百恵版は何と不良から助けられたときから一目惚れで、
 以後ストーカー行為を続けるのである。
 警察に真実を話しに行くのも潔白を証明するためでなく、
 ただ会いたいだけなのである。
 お嬢様がヤクザを追いかけ回すというのは、とても不自然で興ざめである。
 また、小百合版では、二人の仲が親密になって行く過程を丁寧に、
  しかもスピーディーに描いているのに対し、
  百恵版はひたすらお嬢様がヤクザの次郎を追いかけ回すのである。
  結末も、小百合版では、逃避行のうちに赤倉スキー場の雪の中で戯れ、
  ふとこぼれた睡眠薬を見つめ合い死を決心するシーンから、
  葬式のシーンに変わる。
  これは観客の涙腺を刺激するべく監督の手腕であり、涙が自然に溢れてくる。
  百恵版では、町中で二人一緒にヤクザに刺されて
  道路の真ん中で倒れたままで終わる。
  このシーンは長いのに、自動車が一台も通らないのが不思議だ。
  そして、涙の流れる気配も感じられない。
 「泥だらけの純情」は、小百合版が名作として
  末永く語り続けられるのは確実であり、
 韓国での映画も名作だそうである。
 もし、観る機会があれば、「裸足の青春」(オム・エンナン版)を観てみたい。
 デートの資金稼ぎで、靴の修理にスルメイカを使うのも同じだそうで、
 逃避行で一時的に借りたアパートで、「王将」を歌う切ないシーンでは、
 どんな歌を歌ったのか興味深い。 

 出典:http://homepage3.nifty.com/fwhj5337/Sy-list/remake/re038.htm


HERO

    
オトーサン、
「見たくもないけど、話題作だからなぁ」
あまり期待もせずに見に行きましたが...
「なーんだ、TVドラマと同じじゃん」
こんな映画に1800円払うひとの気がしれません。
「大ヒット? ほんとうかな?」 

原題:HERO(2007) 
監督:鈴木雅之  
脚本:福田靖  
Genre: Drama
上映時間:130分
あらすじ:
東京地検・城西支部に戻ってきた久利生公平は
容疑者が既に犯行を認めている傷害致死事件を任される。
しかし、初公判で一転、被告は無罪を主張する。
被告代理人は、辣腕弁護士の蒲生一臣。
事件の背後には、花岡代議士がおり、
判決が贈収賄事件に深く関わってきていた。
 
出演者
木村拓哉 .... 久利生公平 
松本幸四郎 ....  蒲生
松たか子 ....  舞子
森田一義 ....  花岡代議士 
オトーサン、
「ま、役者らしいのは、キムタクと幸四郎だけだな」
森田一義さん、出ないほうがよかったのでは?

その他の出演者:
中井貴一 ....  滝田明彦 
大塚寧々 ....  中村美鈴 
阿部寛 ....  芝山 貢 
勝村政信 ....  江上達夫 
小日向文世 ....  末次隆之 
八嶋智人 ....  遠藤賢司 
角野卓造 ....  牛丸 豊 
児玉清 ....  鍋島利光 
綾瀬はるか ....  泉谷りり子 
国仲涼子 ....  松本めぐみ 
香川照之 ....  黛 雄作 
岸部一徳 ....  桂山 薫 
山中聡 ....  里山裕一郎 
石橋蓮司 ....  大藪正博 
眞島秀和 ....  東山克彦 
波岡一喜 ....  梅林圭介 
長野里美 ....  柏木節子 
ペク・ドビン ....  キム・ヒョンウ
イ・ビョンホン ....  カン・ミンウ 
伊藤正之 ....  川島雄三 
正名僕蔵 ....  井戸秀二 
田中要次 ....  マスター 
古田新太 ....  郷田秀次 
MEGUMI ....  河野桜子 
奥貫薫 ....  芝山良子 
鈴木砂羽 ....  黒川ミサ 
山崎汐音 ....  芝山の娘 

User Ratings: 7.3( 323 votes)
オトーサン、
「せいぜい5点台だな」

User Comments:  
kosmo235さん
2007年9月10日 
映画としては...

HERO見てきました。
...まあつまらなくはなかったです、つまらなくは。
だけど映画がつまらなくないのは当たり前です。
客から金をとる商売な訳ですから。
しかしこの程度ならテレビでも十分でした。
大画面で見る必要があるわけでもなし、
映画館ならではの迫力のあるスピーカーを使う必要があるわけでもなし。
レビューを見ると、高得点を入れる人の多くはこう言っています、
『キャストが豪華だった』と。
...で、それだけですか?
確かにキャストが豪華だったことは認めます。
ですが逆に言えばそれだけです。
ありふれた料理でも、たくさん金をかけて最高の食材を使えば
おいしくなるのは当たり前です。
しかしありふれた料理に高級食材を使う必要なんてありません。
そういうのは腕で勝負するべきだと思います。
肝心の演出やシナリオの方はドラマと
さほど変わっているようには思えませんでしたし。
キャスト以外は並です。
そのキャストも金にあかせてかき集めた的な感じがぬぐいきれませんでしたし。
イメージはしっくりきていましたが
別に彼らである必要もありませんでした。
主役級以外に金をかけなければ十分ドラマでも放映可能だったでしょう。
予算に見合った作品ではありませんでした。  

オトーサン、
「この程度の映画がヒットするのかね?」
でも、製作陣は鼻息が荒いようで...

○「HERO」邦画実写1位へ 
 SMAPの木村拓哉主演の映画「HERO」が8日、
  邦画史上最大規模の全国475館で封切られた。
  「きょう見事に進水式を迎えられた」と木村が舞台挨拶すると、
 拝むように見つめるファンから、黄色い声援が飛ぶ。
  壇上には松たか子、阿部寛ら“東京地検城西支部”の面々が勢ぞろいし、
  あいさつのたびに顔を見合わせて笑う。
  木村は、公開に先立ち、約40の雑誌取材を受け、ワイドショーにも出演。
 この日、封切られた全国475館は軒並み満員。
  配給の東宝は「興行収入90億円は確実」としたが、
 「踊る-2」(興収173.5億円)も手掛けたフジテレビ亀山局長は
 「同じ熱気を感じた。自分の記録を自分で超えたい」と
  邦画史上最高記録の更新を宣言、続編構想も明らかにした。
 来月の釜山国際映画祭でのオープニング上映も決定。
  韓国での250館をはじめ、アジアでも過去最高規模での上映が決まっている。
  欧米公開も視野に入れ、英語字幕版も完成済み。
  (デイリースポーツ 9月9日)


釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束

   
オトーサン、
予告編を何度も見させられて...
「たまには、こういうお馬鹿な映画もいいか」
でも、みはじめたら、感嘆しきり。
巧いなぁ。見事な間だなぁ。
シリーズの熟成した隠し味が実に効いています。

原題:釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007) 
監督:朝原雄三  
原作:やまざき十三
脚本:山田洋次 / 朝原雄三 
Genre: Drama/ Commedy
上映時間:114分
あらすじ:
創業者・鈴木一之助が、ついに社長の座を譲る。
だが、散歩に出かけたまま行方不明に。
ケータイの発信元を手がかりに、
釣り仲間だった平社員・伝助は、岡山に向かう。
美しい瀬戸内海の海を前に、伝助は釣りをはじめる。
そのとき、老人に声をかけられる。
ハマちゃん、会社はお休みですか?
振り向くと、そこには一之助会長ことスーチャンが...  
 
出演者: 
西田敏行 .... 浜崎伝助(ハマちゃん) 
三國連太郎 ....  鈴木一之助(スーちゃん)
檀れい ....  木山珠恵 
高嶋政伸 ....  高原昌平
オトーサン、
「名優2人、動と静が好対照だ!」
西田敏行さん、うまいね、憎めないね。
三國連太郎さん、
「飢餓海峡」の演技には戦慄すら覚えました。
それが、いまや神様、仏様、三国さま。
こういう老境って、いいですね。
84歳。いまのうちに、見ておかなくては。
檀れいさんは、「武士の一分」のほうがよかったな。

三國 連太郎
本名、佐藤政雄
誕生日 1923/1/20  
出身 静岡県賀茂郡松崎町 
養父は、電気職人(被差別部落の出身)、母は網元の娘。
豆陽中学校卒。
第2次大戦で徴兵忌避を図ったが、逃亡先を母が憲兵隊に密告。
中国の前線で戦い、辛うじて生き延びる。
偽装結婚し、早期に帰国。宮崎交通に勤務。
大阪帝国大学工学部卒と詐称し、映画界入り。
木下恵介監督「善魔」の主役でデビュー。
役作りのため上顎の歯を大部分抜いた役者バカ。
粗暴な人物役で名を上げる。
4度結婚。
俳優の佐藤浩市は2番目の妻との間の息子。
出演作:
1951年「善魔」
1952年「戦国無頼」「美女と盗賊」
1953年「太平洋の鷲」
1954年「泥だらけの青春」
1955年「警察日記」「あした来る人」
1956年「ビルマの竪琴」
1958年「風と女と旅鴉」
1959年「キクとイサム」 
1960年「大いなる旅路」「大いなる驀進」
1961年「飼育」「宮本武蔵 5部作」
1962年「破戒」「切腹」
1963年「無法松の一生」「陸軍残虐物語」
1964年「越後つついし親不知」
1965年「飢餓海峡」「にっぽん泥棒物語」
1966年「処刑の島」
1967年「座頭市牢破り」
1968年「神々の深き欲望」
1969年「新選組」
1970年「野獣都市」
1971年「甦える大地」
1972年「座頭市御用旅」「海軍特別年少兵」
1973年「戒厳令」
1975年「金環蝕」
1976年「はだしのゲン」「犬神家の一族」
1977年「八甲田山」「霧の旗」
1978年「皇帝のいない八月」「野性の証明」
1979年「復讐するは我にあり」「あゝ野麦峠」
1980年「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」
1981年「セーラー服と機関銃」
1982年「未完の対局」
1986年「人間の約束」
1988年「マルサの女2」「釣りバカ日誌シリーズ」
1989年「利休」
1991年「息子」
1992年「ひかりごけ」「勝利者たち」
1993年「大病人」
1994年「夏の庭 The Friends」
1995年「三たびの海峡」
1996年「美味しんぼ」
1999年「生きたい」「虹の岬」
2001年「大河の一滴」
2007年「北辰斜にさすところ」

その他の出演者:
奈良岡朋子 ....  鈴木久江 
浅田美代子 ....  浜崎みち子
谷啓 ....  佐々木次長 
星由里子 ....  木山温子 
加藤武 ....  秋山専務 
小野武彦 ....  原口取締役 
鶴田忍 ....  堀田社長 
中村梅雀 ....  草森秘書課長 
村野武範 ....  川島営業部長 
益岡徹 ....  舟木課長 
中本賢 ....  太田八郎 
平山あや ....  舞子 
笹野高史 ....  前原運転手 
小沢昭一 ....  渋谷剛三 
梅垣義明 ....  渋谷の秘書 
増田英彦 ....  野沢 
安田大サーカス ....  現場作業員 
渋谷天外 ....  藤原 
桂小金治 ....  林 
持丸加賀 ....  浜崎鯉太郎 
 
User Ratings:8.5( 13 votes)
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments:
tektek0502さん
2007年9月9日
役者の力が試される作品... 
 
スタッフロールまで本当に幸せな時間が過ごせました。
内容はこうやって振り返るととても普通のお話なのに
そうは感じさせないのはやっぱり役者さんの力かなと感じました。
ハマちゃんのお決まりの欠勤ネタ等や鈴木建設役員のやりとりなど
わかっていてもゲラゲラです。
でも正直僕が特に印象に残った役者さんは壇れいさんです。
岡山のお寺の娘さんをシンプルに
演じる壇さんに後半引き込まれてしまいました。
前半の方では本当に瀬戸の風景に溶け込んでいて
地元の保母さんにしか見えなかったのですが
高嶋さんの彼女を見つめる目がどうしても誰にも渡したくない
もうひとつの瀬戸の宝物に感じてきて胸が熱くなりました。
舞台挨拶で壇さんにお会いしましたが
ドレスを着て髪をアップにすると
また役と違う美しさですっかりファンになってしましました。
口を少しポカンと開けてカメラに微笑む姿は少し子悪魔チックで
次はどんな役を演じるのか非常に楽しみです。  

オトーサン、
「すごいね、寅さんシリーズになってきたなぁ」
これまで1本も見ないできましたが、
これを機会に、DVDを借りて、何本か見ようかな。

釣りバカ日誌 (1988)    
釣りバカ日誌2 (1989) 
釣りバカ日誌3 (1990)  
釣りバカ日誌4 (1991)  
釣りバカ日誌5 (1992)  
釣りバカ日誌6 (1993)  
釣りバカ日誌スペシャル (1994)  
釣りバカ日誌7 (1994)    
釣りバカ日誌8 (1996)    
釣りバカ日誌9 (1997)    
花のお江戸の釣りバカ日誌 (1998)   
釣りバカ日誌10 (1998)   
釣りバカ日誌イレブン (1999)  
釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇 (2001)   
釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪! (2002)  
釣りバカ日誌14 お遍路大パニック! (2003)    
釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない !? (2004)  
釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪ (2005)   
釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ! (2006)   
釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束 (2007)  


エンジェル・アイズ

    
オトーサン、
「天使の眼か」
どんな眼なのでしょうか?
天使の眼は、遠方も未来も見えるのでしょうか?
心の奥底まで見えるのでしょうか?
主演は、ジェニファー・ロペス。
彼女の眼って、そんなにいいかなぁ?

原題:Angel Eyes (2001)
監督:Luis Mandoki
脚本:Gerald Di Pego 
Genre:Drama / Romance / Thriller
Rated R for language, violence and a scene of sexuality.
上映時間:102分
あらすじ:
シャロンは、シカゴの警官。
容疑者を追い駆けていき、最悪の事態に直面する。
危うく銃弾を浴びそうになったのだ。
引き金が引かれる寸前だった。
キャッチと名乗る正体不明の男が、
容疑者の武装を解除し、シャロンを救う。
シャロンは、過去の悪夢を引きづりながらも、
キャッチとの交際を深めていく。
だが、はじめてキャッチに出会ったのでないことに気づなかった。

出演者:
Jennifer Lopez ...  Sharon Pogue(シャロン) 
James Caviezel ...  Steven 'Catch' Lambert (キャッチ) 
Sonia Braga ...  Josephine Pogue(ジョセフィーヌ) 
オトーサン、
「ジェニファー・ロペス、魅力全開!」
まるで、彼女のためにつくられた映画です。
相手役のジェームス・カビーゼル、いい青年ですね。
深く澄んだ目をしています。
眼をそらさず、相手の眼をじっとみつめる。
後年、イエス・キリストを演じて、ブレイクしました。
海外映画俳優マガジンに彼の経歴が載っていないので、
驚きました。

JENNIFER LOPEZ 
ジェニファー・ロペス 
誕生日 1970/7/24  
出身 米ニューヨーク・ブロンクス 
母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。
ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。
歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」でミリオン・ヒット。
映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。
97年、最初の結婚。
2001年9月29日、音楽ビデオの収録で知り合った
振り付け師のクリス・ジャッドと再婚。
しかし、2002年に入って別居、2003年離婚。
その後、ベン・アフレックと交際、婚約までしていたが、破局。
2004年5月、サルサ歌手マーク・アンソニーと結婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1989年「リトル・マイ・ガール」
1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」
1996年「ジャック」
1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆
      「セレナ」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声)
2000年「ザ・セル」◇
2001年「ウェディング・プランナー」◇
     「エンジェル・アイズ」◇
2002年「イナフ」◇「メイド・イン・マンハッタン」◇
2003年「ジーリ」◇
2004年「世界で一番パパが好き!」◆
     「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」◇
2005年「ウエディング宣言」◇
 
その他の出演者:
Jeremy Sisto ...  Larry Pogue, Sr. 
Terrence Howard ...  Robby 
Victor Argo ...  Carl Pogue 
Monet Mazur ...  Kathy Pogue 
Shirley Knight ...  Elanora Davis 
Daniel Magder ...  Larry Pogue, Jr. 
Guylaine St-Onge ...  Annie Lambert  
Connor McAuley ...  Max Lambert 
Jeremy Ratchford ...  Ray Micigliano 
Peter MacNeill ...  Lieutenant Dennis Sanderman 
Eldridge Hyndman ...  Jamal 
Kari Matchett ...  Candace 

User Rating: 5.4/10 (7,459 votes) 
オトーサン、
「なんで、こんなに低いの?
 ジェニファー・ロペスだって、よかったのに」

ラジー賞ノミネート  
・ワースト主演女優賞:ジェニファー・ロペス
 (「ウェディング・プランナー」に対しても)  

User Comments:
tabunoさん
Utah, USA
2001年5月21日
ブラボー、すばらしい

ジェニファー・ロペスがいい仕事をした。
脚本が実にいい。 
物を考えさせてくれる。 
アクション/ミステリーが、次第に筋書きを明らかにしていく。
だが、強烈で感動的であり、観客の涙を誘うだろう。
私は、単なるアクション・スリラーでなく、
しっかりした出来のロマンス映画になっているのを歓迎したい。
家族関係を描く特殊効果や喪失の恐怖や愛の解放に感激した。


オトーサン、
「なぜ、スコアが低いんだ?」
以下のコメントで、疑問が氷解しました。

caspian1978さん
Attleboro, MA
2002年9月4日
いい映画だが、宣伝が悪い

「エンジェル・アイズ」の予告編を覚えている? 
多くのひとは、覚えていないだろう。
ごく少数のひとは、覚えている。
30秒の予告編が何百回と流され、
そこに、婦人警官ジェニファー・ロペスが登場していた。
そう、それだけ。
ドラマも、感動もなし。
予告編は、婦人警官のストーリーだと紹介している。
他には、何もなし。
そのせいか、上映されても、誰も見に行かなかった。
ビデオ店でヒットしてはじめて、見はじめたのだ。
美しい映画「エンジェル・アイズ」は恋愛モノである。
償いがテーマだ。
あふれるような愛と希望を扱っている。
事実、多くのひとは、ジェニファー・ロペスが
エンジェル・アイズだと書いている。
それは正しくない。
よく見るならば、分かるだろう。
ジェームス・カビーゼルが、真のエンジェル・アイズなのだ。 


the EYE [アイ]

   
オトーサン、
「これって、香港映画、それともタイ映画?」
香港やタイのホラー映画などみたことがありません。
疑心暗鬼で、みはじめました。
でも、冒頭、目の手術のシーンが出てきたので、
他人事ではなくなりました。
ラストシーン、「世界は美しい」というせりふにも共感。
目のいいひとは、目がみえる幸せをもっと実感しなければ...。

原題:Gin gwai (2002)
      見鬼
監督:Oxide Pang Chun/ Danny Pang
脚本:Jo Jo Yuet-chun Hui /Oxide Pang Chun / Danny Pang
Genre:Drama / Horror / Thriller  
Rated R for some disturbing images. 
Country:Hong Kong / UK / Singapore 
Language:English /Cantonese /Thai /Mandarin 
Black and White / Color 
上映時間:99分
あらすじ:
盲目の娘・マンが角膜移植を受けて、
目が見えるようになった。
だが、その代わりに、幽霊をみるようになった。 
幽霊たちのほとんどは、友好的ではなかった。
そこで、ワ医師とともに、角膜のドナーを探す旅に出て、
死者リンの受難の生涯を明らかにしていく。

出演者:
Angelica Lee ...  Wong Kar Mun(マン)  
Lawrence Chou ...  Dr. Wah(ワ医師) 
Chutcha Rujinanon ...  Ling(リン) 
オトーサン、
「好演だ!」
盲目の娘・マンを演じたアンジェリカ・リー、
マレーシアのひと、華僑でしょうね。
歌手だとか。

その他の出演者:
Yut Lai So ...  Yingying 
Candy Lo ...  Yee (Mun's Sister) 
Yin Ping Ko ...  Mun's grandmother 
Pierre Png ...  Dr. Eak 
Edmund Chen ...  Dr. Lo 
Wai-Ho Yung ...  Mr. Ching 
Wilson Yip ...  Taoist 

User Rating: 6.9/10 (7,384 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

香港映画受賞受賞
・主演女優賞賞:アンジェリカ・リー
同ノミネート:
・編集賞:オキサイド・パン & ダニー・パン 
・音響賞
・視覚効果賞 

User Comments:
SteveRaccoonさん
Newcastle, England 
2003年8月28日
中国映画の主流への優れた代替物

既に、いくつかのコメントがなされている。
私は、この映画が気に入った。
10点満点をつけたい。
映画自体について述べる前に、
西洋で上映される現代アジア映画についてコメントしておきたい。
通常われわれが映画としてみるものとは、
違ったペース、優先度、スタイルを持っているのだ。
多くのひとが、この映画にピンとこない理由は、
映画の出来が悪いというよりも、文化の違いのせいだろう。
同じことは、香港のコメディ映画についても言える。
ユーモアなるものは、下品な笑いだし、とんでもない代物だ。
こういう環境だから、ちょいとトリックを使わせてほしい。
ささやかなヒントやジェスチャーが何を意味するのか、
登場人物らの関係と恐怖に焦点を当ててみたい。
いろいろ見てきたが、近年の西洋映画は散歩するのを嫌う。
文化のちがいを受けいれない。
驚いたことに、これは非常にいい映画だった!
筋書きについては、既に紹介されているので、触れないでおこう。
この映画にあるのは、絶え間ないプレッシャーである。
閉所恐怖症の雰囲気が、場所のいかんを問わず続く。
カメラワークが実にいい! 
女主人公は、家族や周囲のひとからの疎外感を絶えず感じている。
彼女は群集に囲まれていながら、
ひとり孤独に街を歩き抜けていくような印象がする。
端役も、すてきに演じられているが、
2人の主役がすばらしい演技をしている。
結末は、ちょっと幻滅するし、予測できるので、
必ずしも機能していない。
だが、映画を壊すようなメチャメチャなものではない。
見れば、私が言っている意味が分かるだろう。
あなたがテレビのスイッチを切る時に、
映画のエンディングが記憶に残る。
それが、悪いならば、映画も悪いのだ。
この映画は、私が、近年唯一感動した映画だ。
大したものだ。
真のホラーは、何も首を吊ったり、
内臓から血をしたたらせることではない。
予期せぬものであり、
恐ろしいものに直面することであり、
登場人物たちが、ほかの場所にいて!と願いたくなるものなのだ。
それを達成するためには、
まず、登場人物に感情移入することが大事なのだが、
安直なホラー映画の90%は、それに失敗している。
この映画は、そうではない。
登場人物たちは、好ましい。
子供っぽい無邪気さをもっている。
できれば、介入して、悪い奴らをひっぱたいてやりたくなる。
要するに、私はこの映画を楽しんだ。
近所で、安く手に入るならば、買ってもいい。
だが、忠告するが、買う前にまず借りるべきだ。
何人かのひとが言っているように、
この映画には、いくつかの苦言が呈されている。
近年の映画、例えば、「シックス・センス」を
適当にマネしたのではないか。
それが気になるひとには、おすすめできない。
だが、そうでないひとは、見るべきだ。
お読みいただいて、ありがとう。


オトーサン、
「この双子の監督、どういうひとなんだ?」

OXIDE PANG & DANNY PANG
オキサイド・パン & ダニー・パン 
誕生日 1965/11/11 
出身 香港 
双子の兄弟オキサイド・パン & ダニー・パンは、
香港で仕事をはじめた。
オキサイドは、カラーリスト、ダニーは編集者だった。
バンコクに移ってから、
オキサイドは、実験映画を製作した。
それが、「タイムリセット 運命からの逃走」である。
兄弟が力をあわせてつくった最初の映画が「レイン」である。

監督作 
1997年「タイムリセット 運命からの逃走」(オキサイド)
2000年「レイン」
2001年「悪魔の夜に震える事実」(オキサイド)
          「ワン・テイク・オンリー」(オキサイド)
2002年「theEYE」
2003年「テッセラクト」(オキサイド)
2004年「theEYE2」「ツイン・ショット」(ダニー)
          「アブノーマル・ビューティ」(オキサイド)
2005年「theEYE3」 


セルラー

   
オトーサン、
「おお、キム・ベイシンガー主演だ!」
キム・ベイシンガーといえば、名女優。
"ネバーセイ・ネバーアゲイン"(1983)の
ボンドガールでデビューしたのですが、
ただの美女で、冴えない感じでした。
その後、人生勉強を重ねたのでしょうね。

原題:Cellular (2004)
監督:David R. Ellis
原作:Larry Cohen 
脚本:Chris Morgan
Genre:Action / Crime / Thriller 
Rated PG-13 for violence, terror situations, language 
            and some sexual references. 
Country:USA / Germany 
Language:English 
上映時間:94分
あらすじ:
若い男のケータイに、女から電話がかかってくる。
誘拐され、間もなく殺されそうだという。
その次には、夫と息子も誘拐され、殺される。
いまの居場所は分からないの? 
どこにいるかは分からないという... 
しかも、彼のケータイの電池は切れようとしていた。

出演者:
Kim Basinger ...  Jessica Martin(ジェシカ) 
Chris Evans ...  Ryan(ライアン)
William H. Macy ...  Sgt. Bob Mooney(巡査部長ムーニー) 
Jason Statham ...  Ethan(イーサン) 
オトーサン、
「これぞ、迫真の名演技!」
誘拐され、監禁され、殺される寸前の悲鳴。
さすが、名女優キム・ベイシンガーだけのことはあります。
電話を受けて大活躍するライアン(クリス・エバンス)、
とぼけた巡査部長ムーニー(ウィリアム・H・メイシー)、
凶悪犯イーサン(ジェイソン・ステイサム)、
それぞれ、確かな演技をみせてくれました。

KIM BASINGER 
キム・ベイシンガー 
誕生日 1953/12/8  
出身 米ジョージア州アセンズ 
父はジャズのバンドマン、母は水泳選手からモデルとなった女優。
内気な性格を治すため、幼い頃からバレエを習う。
16歳の時にアセンズ・ジュニア・ミス・コンテストで優勝し、
ニューヨークの全国大会に出場。
これがきっかけでモデル・エージェンシーと契約し、
数多くの雑誌・広告を飾り、トップモデルに。
女優を目指し、仕事の合間を縫って、ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、
76年にロサンゼルスに移り、
「チャーリーズ・エンジェル」「600万ドルの男」といったテレビ作品の出演を経て、
81年「HARD COUNTRY」のヒロインで映画デビュー。
83年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にボンドガールで起用され、
プレイボーイ誌にヌードを披露し、注目される。
84年「ナチュラル」でゴールデングローブ賞に初ノミネート。
93年「ボクシング・ヘレナ」の主演を途中降板したことで、訴えられ、
損害賠償金を支払い、破産宣告を受けた。
1997年「L.A.コンフィデンシャル」でアカデミー賞、
ゴールデングローブ賞の助演女優賞などを受賞。
93年8月のアレック・ボールドウインと結婚。
2001年、離婚。娘が一人いる。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1981年「HARD COUNTRY」
1982年「大金塊」
1983年「グッバイ、デイビッド」「ネバーセイ・ネバーアゲイン」
1984年「ナチュラル」
1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」
1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」
1987年「ブラインド・デート」
     「ナディーン/消えたセクシーショット」
1988年「花嫁はエイリアン」
1989年「バットマン」
1991年「あなたに恋のリフレイン」
1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」
1993年「ウェインズ・ワールド2」「ブロンディー/女銀行強盗」
1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」
1997年「L.A.コンフィデンシャル」◆アカデミー助演女優賞
2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」◇
2002年「8 MILE」◆「ニューヨーク 最後の日々」◆
2004年「セルラー」「トラブルinベガス」「ドア・イン・ザ・フロア」
2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」
 
CHRIS EVANS 
クリス・エバンス 
誕生日 1981/6/13  
出身 米マサチューセッツ州 
幼い頃から、母の監督の下でダンスと演技を学んだ。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
2004年「セルラー」
2005年「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
2007年「サンシャイン2057」「ファンタスティック4 銀河の危機」 
 
WILLIAM H.MACY 
ウィリアム・H・メイシー 
誕生日 1950/3/13  
出身 米フロリダ州マイアミ 
劇作家デビッド・マメットらとシカゴでセント・ニコラス・シアターを設立。
舞台中心に活動をしていた時、80年「ある日どこかで」で映画デビュー。
TVシリーズでは「ER 緊急救命室」のモーガン・スターン医師役で活躍。
96年「ファーゴ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
98年「カラー・オブ・ハート」でボストン映画批評家協会賞助演男優賞受賞。
2002年テレビ映画「ドア・トゥ・ドア/バックに愛とまごころを…」で
エミー賞主演男優賞と脚本賞受賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。
妻は女優のフェリシティ・ハフマン。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1980年「ある日どこかで」
1987年「ラジオ・デイズ」
1991年「殺人課」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」
1993年「ボビー・フィッシャーを探して」
1994年「依頼人」
1995年「告発」「陽のあたる教室」
1996年「ミシシッピーの亡霊」「ファーゴ」◆
1997年「エアフォース・ワン」◆「ブギーナイツ」
1998年「カラー・オブ・ハート」「サイコ」◆
     「シビル・アクション」◆
1999年「ミステリー・メン」「マグノリア」◆
2000年「パニック/脳壊」◇
2001年「ジュラシック・パークV」◇「フォーカス」◇
2002年「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆「ドア・トゥ・ドア/バックに愛とまごころを…」(TM)◆
2003年「シービスケット」◆
2004年「セルラー」◇「Uボート最後の決断」◇
2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」◆
2006年「サンキュー・スモーキング」◆「インランド・エンパイア」◆
 
JASON STATHAM 
ジェイソン・ステイサム 
誕生日 1972/9/12  
出身 英ロンドン 
飛び込み選手として注目され、世界選手権に出場。
その後、オリンピックの3度の予選で3位につけ、オリンピックにも出場し、
世界第12位の記録を持つ。
約10年間、第一線で活躍。
現役引退後、ファッション・モデルとしてリーバイスや
フレンチコネクションなどのブランドで活躍。
98年にリーバイスのCMがガイ・リッチー監督の目にとまり、
「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。
「トランスポーター」で初主演を務めた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」◆
2000年「スナッチ」◆
2001年「ザ・ワン」◆「ゴースト・オブ・マーズ」◆
     「ミーン・マシーン」◆
2002年「トランスポーター」◇
2003年「ミニミニ大作戦」◆
2004年「セルラー」◇
2005年「トランスポーター2」◇「CHAOS カオス」◇「エクスタシー」
2006年「ピンクパンサー」(NC)「ローグ アサシン」◇

その他の出演者:
Noah Emmerich ...  Jack Tanner
Caroline Aaron ...  Marilyn Mooney 
Jessica Biel ...  Chloe 
Chase Bloch ...  Timid Boy 
Chantille Boudousque ...  Chloe's Chilly Friend 
Richard Burgi ...  Craig Martin 
Valerie Cruz ...  Dana Bayback 
Marco DiMaio ...  Superior Officer  
Eddie Driscoll ...  Crewcut Officer 
Eric Etebari ...  Dmitri 
Willie Gault ...  Detector Operator 
Adam Taylor Gordon ...  Ricky Martin 
Ernie Grunwald ...  Busy Salesman 
James Hinkle ...  Skater Boy 
Rick Hoffman ...  Lawyer 
Brendan Kelly ...  Mad Dog 
Chuck Kelley ...  Tense Guard 
Mark Kubr ...  Eurotrash Man 
Robert Lawrence ...  Auto Theft Detective 
Matt McColm ...  Deason 
Al Sapienza ...  False Craig 
Bobb'e J. Thompson ...  Lil Rapper 

User Rating: 6.5/10 (17,520 votes) 
オトーサン、
「7点台でも、いいかも」

User Comments:
belleek78さん
Cuba, MO
2004年9月13日
実に楽しめる

昨夜、夫と一緒に見た。
ほんとに楽しめた。
銃声ではじまり、その勢いが続く。
いい脚本だし、演技も監督もいい。
サスペンスフルで、スリリングだ。
配役が適切だった。
自己チューの若者、取り乱して半狂乱の母親、
退職目前の疲れた警官、
自分が何を望んでいるのか分からぬ悪役!
すごいわ! 
この映画では、悪役どもは、救いのない奴らで、
観客が自からぶちのめしに行きたいほどよ!! 
でも、誰かをぶちのめしたくなったら、
弁護士に相談したほうがいい。
マジに。
この映画、テンポが速く、だらけたシーンはひとつもなかった。
アクション・シーンはすばらしかった。
緊迫したシーン作りが見事だった。
ドラマ、サスペンス、ちょっとしたコメディ、
これ以上、映画に何を望んだらいいの? 


オトーサン、
「そうなんだ!」
この映画のプロダクション・ノートをみました。
いい映画をつくるには、監督、俳優、
それぞれの創意工夫がいかに大事か、よく分かります。

○キム・ベイシンガーの迫真の演技の舞台裏
 キム・ベイシンガーは、ジェシカの極限状況に自分を近づけるため、
 エリス監督にある要望を出した。 
 「リアルな環境がどうしても欲しかったので、
 必要最低限のスタッフ以外はセットに入らないよう頼んだの」
 「感情的にも心理的にも肉体的にも難しい今回の作品では、
 完全な孤独感を味わいたい、そうやって観客を私の状況に引き込みたいと思ったの」
 ジェイソン・ステイサムとの共演シーンでも、
 ベイシンガーは彼が自分に何をするかを前もって知らずに本番に臨むことにした。 
 エリス監督は言う。
 「ジェイソンがベルトでキムの首を絞めるシーンでは、
 彼女はそうされることをまったく知らされていなかった
 ――その効果は鳥肌ものだったね」 
 ジェシカとライアンのシーンはほとんどが電話を通じての会話であるため、
 ベイシンガーとクリス・エバンスはあえてお互い顔を合わせずに撮影を行うことになった。 
 エリス監督は言う。
 「最初にクリスのシーンを撮影し、脚本通りに台詞を言ってもらった。
 その後、撮影日程の後半の数週間でキムの方を撮り、
 彼がしゃべった台詞に反応してもらったんだ」
 編集段階では、別々に撮った会話からいかに化学反応を生み出すかが課題となった。
 「たりが本当に電話で会話しているように見せるため、
 台詞尻をどこで切るかといったことが大事だった」とエリス監督は言う。

 出典:http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/cellular/productionnote.shtml


夕凪の街 桜の国

オトーサン、
「また、安手の恋愛映画か」
日本映画は基本的に避けています。
でも、台風の雨で、走れないので、時間つぶしに。
「えっ、"原爆忘れまじ"の映画なの?」

原題:夕凪の街 桜の国(2007)
監督:佐々部清 
脚本:佐々部清/ 国井桂 
Genre: Drama / War
上映時間:
あらすじ:
原爆投下から13年後。
広島のOL、皆実は、同僚の打越に愛を告白される。
彼女は、原爆で父と妹を失っていた。
自分だけが生き残っているのはすまないと思っていて
それがトラウマとなっていて、打越の愛を素直に受け入れられない。
ようやくその気になったとき、原爆症の症状が...
半世紀後の東京。
皆実の弟、旭は、家族に内緒で家を出る。
認知症ではないかと心配した娘、七波は後をつける。
バス乗り場で、偶然、友人の利根東子と出会い、
顔を隠して広島への遠距離バスに乗る。
父が再訪した広島、そこで七波らが見た風景とは...

出演
麻生久美子 ....平野皆実
伊崎充則 ....平野旭(青年時代)
田中麗奈 .... 石川七波 
堺正章 ....平野旭
中越典子 ....利根東子
オトーサン、
「麻生久美子さん、広島弁うまいなぁ」
「田中麗奈ちゃん、現代っ娘らしい感性がいいねぇ」
「堺正章さん、近所に住んでいたけど、年取ったなぁ」

その他の出演者:
藤村志保 .... 平野フジミ
金井勇太 ....石川凪生
吉沢悠 ....打越豊(青年時代)
田山涼成 ....打越豊 
京花 ....石川(旧姓 太田)
粟田麗 ....小池里奈 
 
User Ratings:8.9(337 Votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

denizさん
2007年8月12日 
今、出逢えてよかった

久しぶりに映画で涙しました。
自分的には今年は割と多くの作品を観ていて,
感動したり,考えさせられたりした映画に沢山出会えているけれど、
涙が自然に流れるっていうのはなかったかな。
それも激しいって感じではなく,もっと静かで深い感じで。
人それぞれに、いろいろな考え方があるので、
押しつけになるようなお薦めはしたくないと思っているのですが、
この作品は是非,ひとりでも多くの人に観てもらいと思っています。
戦争や原爆自体の直接的な表現は皆無と言ってよいと思います。
映像がとても美しく(一部VFXを除く(予算の関係かな))、
女優陣からは、はかない魅力が溢れています。
そしてそこには、現実が、生活があります。
だからこそ、思います。
そんな彼女たち、彼らたちの幸せを誰に奪う資格があるのかと、
幸せになってほしいと。
けれど、そうさせない現実があの日から今なお続いているのだと思います。
直接の身体的なことだけではなく、偏見や人間のエゴ等の複雑な感情。
でもそれは多分自分にもあるもの。
それを乗り越えていけるような大人になっていきたいなあと思います。
印象的なフレーズがいくつもありました。
「生きとってくれてありがとう。」
「長生きしなあかんよ。それから忘れんといてね。」
それだけでなく,それぞれの時代の歌が何故か爽やかに軽やかに残ります
(なかでも麻生久美子さんの「お富さん」はとてもとても優しい歌声です)。
そういう台詞や歌が静かに心にしみてきます。
個人的には,麻生久美子さん(SALAのCM時からの透明感は健在!)と中越典子さん,
それから七波の母親の少女時代が本当にとても良かったです。
勿論田中麗奈さんも。
脇を固める男性陣も本当にすばらしいです。  

オトーサン、
「おっ、黒美君彦さんのコメントを見落としていた」
 
黒美君彦さん
2007年8月10日
死にゆく者たちに 

「原爆投下はしょうがない」という閣僚の発言が07年夏、問題となった。
為政者をはじめ戦禍から遠く離れた場所に安住する者ほど、
現実を知ろうとはしない。
貧しい想像力を働かせることもせず、
「しょうがない」のひと言ですませてしまう。
原爆を市街地に投下した米国の国民の大多数がそう考えているだろうし、
被爆国であるこの国においてさえ、
「戦争だからしょうがなかったんじゃないの?」と受け止める人が
決して少数とはいえなくなりつつある。
だからこそ。
この作品は、そうした考え方の対極にある。

被爆地広島に生きる市井の人々。
彼らのその後を追った作品は、私の個人的な思いとも重なり、
涙を禁じ得なかった。
父と妹・翠を喪った平野皆実(麻生久美子)。
13歳で被爆した彼女は戦後13年経って母フジミ(藤村志保)と暮している。
彼女は背中で死んでいった翠のことを忘れられない。
「幸せになっちゃいけんと思うとるんよ」
…打越豊(吉沢悠)から求婚された彼女はそう告白する。
やがて後遺症で床に伏す皆実。
死にゆく皆実の独白が突き刺さる。
「嬉しい?/原爆を落とした人はわたしを見て/
『やった!またひとり殺した』ってちゃんと思うてくれとる?」

被爆後何年経ってもつきまとう死の恐怖はこれまで幾度も描かれてきたが、
誰かに「死んでしまえ」とまで憎まれた現実を改めて描いたこの作品は、
核兵器の非人間的な一面を新たに提示したように思う
(それは原作の力でもあるが)。
麻生久美子がとにかく素晴らしい。
ひたむきに明るく生きたいと願った皆実の思いが伝わってくる。

前半の「夕凪の街」に対し、後半の「桜の国」は現代と過去を巧みに結びつける。
石川七波(田中麗奈)は、皆実とは対照的に男っぽい役柄で好演。
17年ぶりの幼馴染み・利根東子(中越典子)と広島に向かうあたりは
少々強引な筋運びだが、若き日の父と母の姿をみつめる七波の視線はとても優しい。

「その後」をうしろめたい気持ちで生きる被爆者を描いた作品といえば、
黒木和雄監督・宮沢りえ主演の『父と暮せば』(04年)がある。
『父と暮せば』が鋭さを内に秘めていたのに対して、
この作品はより叙情的に過ぎるといえるかも知れない。
しかし、戦争を体験していない世代が作り上げたこの作品には、
過去に別な光を照射する可能性が込められている。
佐々部清監督のこれまでの作品の中でも最高傑作だと、私は評価する。

ちなみに「夕凪の街」の登場人物はみな、広島市内の町名がつけられている。
「フジミ」は富士見町、「皆実町」「翠町」「打越町」「旭町」「平野町」…。
原爆の炎に焼かれた町の名を登場人物に用いるというのも、
原作者のこうの史代の巧みさだと思う。
なお、タイトルの「夕凪の街」「桜の国」は、
それぞれ原爆作家として知られる大田洋子(1903〜63)の作品の題名を借用している。
せっかくだからクレジットくらいはあってもよかったか。 

オトーサン、
「もうひとつ、印象的なフレーズがあったな」
皆実が、珍しく強い口調で言うのです。
「原爆が落ちたんではないんよ、落されたんよ」

○よく晴れた朝
 私は、広島に原爆が落とされた日、広島駅の近くに住んでいました。 
 昭和20年(1945年)、私は、まだ小学校1年生でした。 
 8月6日、その日はよく晴れた、かんかん照りの朝でした。 
 私は、小学校3年生のお姉さんといっしょに、学校に行きました。 
 学校といっても、夏休み中なので、近くの大きな家のことで、
 先生がそこに教えにきてくださっていました。 
 お母さんが、いつものように、学校に行く私たちを、
 路地の角を曲がるところまで見送ってくれました。 
 8時15分、学校は朝の掃除の時間でした。 
 みんな、ぞうきんをしぼって床をふいたり、ほうきではいたりしていました。 
 私は、お姉さんといっしょに掃除をしていましたが、
 バケツの水が汚れたので、どっちが水をかえに行くかということで、
 言い争いになりました。 
 そして、やさしかったお姉さんのほうが、バケツを持って家の奥に
 水かえに入って行きました。 
 私は、玄関の掃除を続けていました。 
 そのとき・・・ 
 天じょうから、空から、白いような、黄色いような、ものすごい光が、
 ピカッ!とかぶさるように光りました。 
 写真をとるときに光る「ストロボ」が、一度に何百個も光ったような、
 目のくらむ明るさでした。 
 しばらくは、何もわかりません。 
 たいへん静かだったように覚えています。 
 あたりは真っ暗で、何が何だかわかりませんでした。 
 だんだん、まわりの土ぼこりがおさまってきました。 
 気がつくと、まわりには、かべや柱が倒れかかっていました。 
 私は、ちょうど柱に囲まれるようにして倒れていました。 
 ほこりが落ちついてくると、上の方に空が見えてきました。
 「あ、ぼくは生きている、逃げられる。」 
 そう思いました。 
 手を動かしてみたら動きました。
 「よし、あそこまで行ったら逃げられる。」 
 1年生でも、必死でした。 
 土を指でけずり、なわを手や歯でちぎって、ようやく屋根の破れたところから
 外にでることができました。 
 外にぬけだして、私はびっくりしました。 
 まわりの家は、全部つぶれていました。 
 そして、たくさんのやけどをした人、けがをした人が、
 ぞろぞろと長い列をつくり同じ方向へ歩いていました。 
 みんな、山の方へ向かって逃げているのです。 
 逃げるとちゅうに、こんな光景を目にしました。 
 にきつ神社の近くで、行列は川土手にさしかかりました。 
 川土手に出て川を見た瞬間、私は「あっ」と思いました。 
 人が川にどんどん流されていきます。 
 やけどをした人、けがをした人が水を求めて川に入っていっては、
 そこで命がつきて水に流されていたのです。 
 たくさんの人たちが、ごみでも流れるように、すーぅ、すーぅっと川を流れていました。 
 ちょうど、にきつ神社を過ぎるころ、すぐそばの家から、パッと火の手があがりました。
 「あっ、燃えだした」 
 もう少しで、道が通れなくなるところを、ぎりぎりで通り過ぎました。 
  私たちは、牛田の山に逃げました。 
  山の中腹にたどりつき、振り返ってみますと、
  広島の町は真っ赤に燃えはじめていました。 
  もう少し逃げるのがおそかったら、きっと私も焼け死んでいたことでしょう。 
 ふっと気がつくと、まわりには、だれも知っている人がいません。 
  お父さんも、お母さんも、お姉さんも、どうなっているのかわかりません。 
  先生も、近所の人も、知った人はひとりもいませんでした。 
  みんなは、山の中腹にある防空ごうに入っていきました。 
  私も、みんなについて、防空ごうに入りました。
 「おぅ、ぼうず。おまえ、けがしとるじゃないか」 
  知らない人が声をかけてくれました。 
  赤チンをつけて、「がんばれ。死ぬな!」と、はげましてくれました。 
 私は、山から、何時間も広島の町が真っ赤に燃えるのを見ていました。 
  広島は、太い太い火の柱を上げながら、どんどん燃えていきました。 

 出典:http://www.csi.ad.jp/school/project/nagatuka/ohanasi.html


フィフス・エレメント

 
オトーサン、
「リュック・ベッソンが、スペース・オペラ?
しかも、主演がブルース・ウィリス?」
テレビ東京のブルース・ウィルス特集の第3弾、
意外や意外、外角高めの変化球で勝負してきました。

原題:The Fifth Element (1997)
監督・原作:Luc Besson
脚本:Luc Besson /Robert Mark Kamen   
Genre:Action / Adventure / Romance / SF / Thriller
Rated PG-13 for intense sf violence, some sexuality and brief nudity. 
Country:France 
Language:English / Swedish / German 
上映時間:126分
あらすじ:
オトーサン、
「この壮大なスペース・オペラ、
Yahoo! Moviesのあらすじが詳しいな」
すこし短くしましょう。

1914年、ナイル河畔の地下神殿。
アメリカの考古学者が石に彫られた古代文字を解読しようとしていた。
火・水・土・風の4つの要素に囲まれた5つ目は何か?
その謎に近づいた時、突如、空から巨大な船体が地上に降り立つ。
船から出てきた謎の生物たちは、4つの彫石を持ち帰った。
2214年、NY。
謎の有機体が地球に接近していた。
宇宙連邦大統領に面会したコーネリアス神父は、
それは、5千年に一度地球にやっくる邪悪な反生命体であり、
モンドシャワン人が4つの彫石を持って助けに来ると告げる。
だが、モンドシャワン人の宇宙船は、
武器商人ゾーグの手下であるマンガロワ人に撃墜されてしまう。
だが、地球に持った死体の一部から細胞を再生すると、
一糸まとわぬ美しい少女が現れ、研究室の壁を破り、
地上450階から空中にダイブした。
美女は、元宇宙連邦軍の精鋭で、今はタクシー運転手をしている
コーベンの車に飛び込む。
コーベンは、警官隊を振り切って逃げ去る。
美女の名はリールー。
コーベンは、彼女の言葉が分かるコーネリアス神父の元へ行き、
モンドシャワン人たちが4つの彫石を歌姫に託したことを知る。
明日が、歌姫がコンサートを行う10年に1度の日だ。
コーベンとリールーは、ゾーグの部下やマンガロワ人に妨害されながらも
フロストン星のオペラ座へたどりつく。
だが、マンガロワ人の凶弾により歌姫は、舞台に崩れ落ち、
コーベンに、彫石が体内にあると告げて死んでいく。
石板を手に入れたコーベンは戦場と化したオペラ座で、敵を一掃。
星の爆破を危うく免れたコーベンらは、宇宙船で脱出。
だが、欲深いゾーグは爆死した。
一行はナイルの神殿にたどり着くが、反生命体は加速し、
1時間52分後に地球と衝突するという。
4つの彫石が揃った。
だが、あともうひとつは何か?

出演者:
Bruce Willis ...  Korben Dallas(コーベン・ダラス)
Gary Oldman ...  Jean-Baptiste Emanuel Zorg(ゾーグ)
Ian Holm ...  Father Vito Cornelius(コーネリアス神父)
Milla Jovovich ...  Leeloo(リールー)
Maiwenn Le Besco ...  Diva Plavalaguna(歌姫)
オトーサン、
「人物がよく描かれているなぁ」
例えば、スターウォーズのようなスペース・オペラでは、
機械が主役で、出てくる人間はみな没個性です。
でも、リュック・ベッソンはちがうのです。
ブルース・ウィリス、ゲーリー・オールドマン、イアン・ホルム  
ミラ・ジョヴォヴィッチ、クリス・タッカー、マイエン・ル・ベスコ...
みな強烈な印象を残すのです。
衣装や色使いも、それを支えています。

BRUCE WILLIS 
ブルース・ウィリス 
誕生日 1955/3/19  
出身 西ドイツ 
母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。
2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。
モントクレア州立大学を中退し、ニューヨークでバーテンをしながら、
音楽と演劇活動をする。
テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。
映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。
88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。
87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「第一の大罪」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「評決」
1987年「ブラインド・デート」
1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇
     「ベイビー・トーク」(声)◇
1990年「ダイ・ハード2」◇
     「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇
     「虚栄のかがり火」◇
1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇
     「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇
1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」
1993年「スリー・リバーズ」◇
1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆
     「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇
1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇
     「フォー・ルームス」◆
1996年「ラストマン・スタンディング」◇
1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇
1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
     「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」
2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇
2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇
2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲
     「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇
2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲
2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」
2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声)
2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇ 

GARY OLDMAN 
ゲーリー・オールドマン 
誕生日 1958/3/21  
出身 英ロンドン・ニュー・クロス 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「シド・アンド・ナンシー」
1987年「トラック29 天国列車で行こう」「プリック・アップ」
1989年「灰色の容疑者」
1990年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
     「理由なき発砲」
1991年「JFK」「ステート・オブ・グレース」
1992年「ドラキュラ」
1993年「トゥルー・ロマンス」
1994年「蜘蛛女」「告発」
     「不滅の恋/ベートーヴェン」「レオン」◆
1995年「スカーレット・レター」
1996年「バスキア」
1997年「エアフォース・ワン」◇「フィフス・エレメント」◆
1998年「キャメロット」「ロスト・イン・スペース」◆
     「シン・レッド・ライン」▲
2000年「ザ・コンテンダー」◇
2001年「ハンニバル」◆
2002年「アメージング・ハイウェイ60」◆「SIN 凶器の果て」
2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
2005年「バットマン ビギンズ」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
 
IAN HOLM 
イアン・ホルム 
誕生日 1931/9/12 
出身 英エセックス州イルフォード郡グッドメイズ 
ロンドン王立演劇学校を出て、
54年ストラッドフォード・エイボンの
シェイクスピア・メモリアル・シアターで「オセロ」の初舞台を踏む。
映画は「炎のランナー」などで英国アカデミー助演男優賞を二度受賞。
ほか、「エイリアン」で人間に化けたアンドロイド役が印象深い。
98年にナイトの称号を授与された。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1968年「フィクサー」
1971年「ニコライとアレキサンドラ」
     「クイン・メリー愛と哀しみの生涯」
1972年「戦争と冒険」
1975年「ジャガーノート」
1976年「ロビンとマリアン」
1977年「ナザレのイエス」
1979年「エイリアン」◆「失われた航海」
1981年「炎のランナー」「バンデッドQ」
1982年「戦場の罠」
1984年「グレイストーク/類人猿の王者ターザンの伝」
     「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」「ウェザビー」
1985年「未来世紀ブラジル」「ドリームチャイルド」
1989年「ヘンリー五世」「私の中のもうひとりの私」
1990年「ハムレット」
1991年「裸のランチ」「KAFKA 迷宮の悪夢」
1992年「ブルー・アイス」
1994年「フランケンシュタイン」「英国万歳!」
1996年「永遠の夢 ネス湖伝説」
1997年「フィフス・エレメント」◆「スウィートヒアアフター」◆
1999年「イグジステンズ」◆
2000年「エスター・カーン めざめの時」「ブレス・ザ・チャイルド」
     「マイ・ビューティフル・ジョー」
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」「フロム・ヘル」
     「帽子を脱いだナポレオン」
2003年「デイ・アフター・トゥモロー」
2004年「アビエイター」「終わりで始まりの4日間」
2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」
2006年「ルネッサンス」(声)
 
MILLA JOVOVICH 
ミラ・ジョヴォヴィッチ
誕生日 1975/12/17  
出身 ウクライナ・キエフ 
ユーゴスラビア人の医者の父と旧ソ連人の女優の間に生まれた。
幼少期とウクライナとロンドンで過ごし、
5歳の時、一家で南カリフォルニアに移住。
11歳の時「トゥー・ムーン」でデビュー。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1988年「トゥー・ムーン」
1991年「ブルーラグーン」◇
1992年「カフス!」「チャーリー」
1997年「フィフス・エレメント」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◆
1999年「ジャンヌ・ダルク」◇
2000年「ミリオンダラー・ホテル」◇
2001年「ズーランダー」◆「めぐり逢う大地」
2002年「バイオハザード」◇「ダミー」◇
     「ノー・グッド・シングス」◇「プリティ・イン・ニューヨーク」◇
2004年「バイオハザードU アポカリプス」◇
2006年「ウルトラヴァイオレット」◇
2007年「バイオハザードV」 

その他の出演者:
Chris Tucker ...  Ruby Rhod 
Luke Perry ...  Billy 
Brion James ...  General Munro 
Tommy 'Tiny' Lister ...  President Lindberg  
Lee Evans ...  Fog 
Charlie Creed-Miles ...  David  
Tricky ...  Right Arm 
John Neville ...  General Staedert 
John Bluthal ...  Professor Pacoli 
Mathieu Kassovitz ...  Mugger 
Christopher Fairbank ...  Mactilburgh 

User Rating: 7.2/10 (85,087 votes)
オトーサン、
「こりゃ、傑作だ!」

アカデミー賞ノミネート  
・音響効果賞:マーク・マンジーニ 

カンヌ映画祭受賞    
・フランス映画高等技術委員会賞 
 
ラジー賞ノミネート)  
・ワースト助演女優賞:ミラ・ジョヴォヴィッチ     
・ワースト新人賞:クリス・タッカー  

User Comments:
freemind3000さん
Melbourne,Australia 
2000年12月18日
リュック・ベッソンのもうひとつの傑作

「フィフス・エレメント」は、リュック・ベッソンの
監督としての才能を示す、もうひとつの好例だ。 
リュック・ベッソンは、創造の天才であり、
いまや古典となった映画「グラン・ブルー」、「ニキータ」、
「レオン」といった映画の監督である。
彼は、この作品で、彼の映画製作のスタートだったSFに戻ってきた。
「フィフス・エレメント」で、リュック・ベッソンは長年暖めてきた夢を実現した。
高校時代に考えついたスト−リーの映画化だ。
脚本兼監督で、彼は巧みにユーモア、アクション、面白い特殊効果を駆使し、
「フィフス・エレメント」で、独自のジャンルを築いた。
驚くべき演技をしたのは、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ブルース・ウィリス、
イアン・ホルム、クリス・タッカー、
そして、「レオン」で、Norman Stansfieldを演じたゲーリー・オールドマンも
戻ってきた。 
「フィフス・エレメント」は、我々に、
いかに巧くコメディとアクションとロマンスが結びつくかを示している。
アカデミー賞には振られたが、
リュック・ベッソンは、この作品で、セザール賞の最優秀監督賞を受賞している。
まさに、すばらしい映画だ。
10点満点で10点。

オトーサン、
「この映画、何度かみたくなるな」
もう一度、ご覧になる方は、以下の疑問を解決してくださいね。

○あの映画のここが分からない

 Q:リールーが復元された時に太いテープみたいな服を着せてましたが、 
  あれは何ですか? 
 A:耐熱服、ってセリフがあったよ。 

 Q:あのでかい機械みたいな香具師の腕の中からミラ・ジョボビッチが再生されたけど、
   あれは鎧みたいなものだったの? 
   それとフィフスエレメントは完璧な人間と言うことで
   それがミラ・ジョボビッチだったけど、それはあの種族だったら誰でもよかったの? 
 A:こういうことを言うのもアレですが、 
   ありゃミラ・ジョボビッチのために作られた 
   ミラ・ジョボビッチ萌え映画なので、あんまり深く考えちゃいけません。 
  ミラ・ジョボビッチ以外だと意味が無いんです。 

 Q:あの土偶みたいなのは宇宙服だったんですか? 
 A:あれが宇宙人の生身の体です 

 Q.最初に遺跡みたいな場所で腕を挟まれた宇宙人(土偶)は中に 
   取り残されたのでしょうか?だとしたら、あの後どうなったのですか? 
 A:終盤みんなであの遺跡に駆け込みましたが、遺体はありませんでした。
   風化したんでしょうね。 

 Q:ミラジョボビッチは、回収された腕の(土偶の腕の中身)の本体 
   だったのですか?それとも、勝手に肉体を作ったのですか? 
 A:遺伝子情報を元に「地球人体型で」再生しました

 Q:腕だけから再生されたのに、どうしてミラジョボビッチは敵の 
   エイリアンに対する憎しみとかを覚えていたのでしょうか? 
 A:エイリアン4のクローン再成リプリーもオリジナルの記憶を持っています。
  ぶっちゃけご都合主義。 

 Q:何故あの隕石のようなものが近寄ってきたのを見ていた男と
   ゾーグは頭から血のようなものが流れたんですか?? 
 A:頭から血が出るのは、あのお方の念波が強すぎたからじゃねぇの 
   暗黒神みたいなもんだし、人間が認識するにはでかすぎるってやつ 
   クトルゥフみたいなもんか 

 Q:あのオペラ会場シーンでなんでブルースウイルスはミラを一人にしたわけ。 
   まだ言葉もあやふやで人間界にも慣れてないのに 
 A:あの時点では第五のエレだと理解してないし、襲撃が来る事は予感してない。 
   自分の任務を優先しただけ。 

 Q:でもみんなオペラみてんのに一人だけ留守番っておかしくね?
   ふつー連れてかね?⊂二二( ^ω^)ニ⊃ 
 A:観光に来てんじゃないんだよ。 
   言葉もわからない足手纏い(と思ってる)奴わざわざ探すより仕事するだろ。 

出典:www.movie-faq.com/main-290.html  


スリー・リバーズ

 
オトーサン、
「今度は、主役だ!」
TV東京のブルース・ウィリス特集・第2弾です。
舞台は、米国ペンシルバニア州ピッツバーグ。
都市再生のモデル都市です。

原題:Striking Distance (1993)
監督:Rowdy Herrington
脚本:Rowdy Herrington/ Marty Kaplan
Genre:Action / Mystery 
上映時間:101分
あらすじ:
トム(ブルース・ウィリス)は、五代続きの警官。
父親(マホニー)が、連続殺人犯の追跡中に死に、
相棒の警官ジミーを暴力事件に巻き込んだことで、クビになる。
しかも、2年後には、ジミーが橋から飛び降り自殺。
トムは、水上パトロール隊に配属されるが、
パトロールの先々で、なぜか、死体が次々と発見される。
それも、みんな過去につきあいのあった女性ばかり。
真犯人と疑われる四面楚歌のなか、
相棒のジョー(サラ・ジェシカ・パーカー)の助けを借りて、
捜査を続け、最後の土壇場で、意外な犯人をつきとめる...

出演者:
Bruce Willis ...  Det. Tom Hardy(トム) 
Sarah Jessica Parker ...  Jo Christman (ジョー)
Dennis Farina ...  Capt. Nick Detillo(ニック) 
オトーサン、
「やはり、こういう役がいい!」
ブルース・ウィリスには、警官が似合います。
それも、徹底的に痛めつけられ、踏みにじられた男。
相棒のジョー役、サラ・ジェシカ・パーカーは、いまいち。

BRUCE WILLIS 
ブルース・ウィリス 
誕生日 1955/3/19  
出身 西ドイツ 
母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。
2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。
モントクレア州立大学を中退し、ニューヨークでバーテンをしながら、
音楽と演劇活動をする。
テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。
映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。
88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。
87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「第一の大罪」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「評決」
1987年「ブラインド・デート」
1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇
     「ベイビー・トーク」(声)◇
1990年「ダイ・ハード2」◇
     「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇
     「虚栄のかがり火」◇
1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇
     「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇
1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」
1993年「スリー・リバーズ」◇
1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆
     「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇
1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇
     「フォー・ルームス」◆
1996年「ラストマン・スタンディング」◇
1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇
1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
     「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」
2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇
2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇
2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲
     「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇
2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲
2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」
2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声)
2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇ 

SARAH JESSICA PARKER 
サラ・ジェシカ・パーカー 
誕生日 1965/3/5 
出身 米オハイオ州ネルソンビル 
8人姉弟の4番目としてシンシナティで育つ。
8才の時、バレエを習い始め、テレビで子役として活躍。
11才の時、ブロード・ウェイ劇「イノセント」で初舞台を踏む。
13才の時、ミュージカル「アニー」のアニーを演じた。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1979年「RICH KIDS」
1983年「SOMEWHERE TOMORROW」
1984年「フットルース」「家族の絆」
1985年「ハイスクールはダンステリア」
1986年「ナビゲーター」
1991年「L.A.ストーリー/恋が降る街」
1992年「ハネムーン・イン・ベガス」
1993年「スリー・リバーズ」◇「ホーカス・ボーカス」
1994年「エド・ウッド」
1995年「マイアミ・ラプソディー」
1996年「マーズ・アタック!」◆「IF LUSY FELL」「ボディ・バンク」◆
1999年「ダドリーの大冒険」「イズント・シー・グレート」
2001年「アイ ラブ ヒットマン」
2005年「幸せのポートレート」 

その他の出演者:
Tom Sizemore ...  Det. Danny Detillo 
Brion James ...  Det. Eddie Eiler 
Robert Pastorelli ...  Det. Jimmy Detillo 
Timothy Busfield ...  Tony Sacco 
John Mahoney ...  Lt. Vince Hardy 
Andre Braugher ...  Dist. Atty. Frank Morris 
Tom Atkins ...  Sgt. Fred Hardy 
Mike Hodge ...  Capt. Penderman, River Rescue Commandant 
Jodi Long ...  Officer Kim Lee, River Rescue Dispatcher 
Roscoe Orman ...  Sid, Eddie Eiler's Partner 
Robert Gould ...  Douglas Kesser 
Gareth Williams ...  Chick Chicanis 

User Rating: 5.3/10 (6,768 votes) 
オトーサン、
「低すぎるなぁ」

User Comments:
ChocboMgさん
USA 
1999年4月22日
すばらしいミステリー

好きな映画だが、大多数のひとは、悪い映画だと言う。
血生臭すぎるし、結末が変だが、好きだ。
この映画、他のスリラーよりも、よりリアルだ。
例えば、「ラストサマー」(I Know What You Did Last Summer)
ひとつ確かなことは、女性に残酷だ。
多くの女性は大キライな映画だろう。
ママなんか絶対そうだ! 
ともかく、ブルース・ウィリスは、水上パトロール隊員だ。
毎日、船で河を行き来するイージーな仕事だ。
そうでしょ? 
そう、日々、多くの殺人事件が起き、死体が河に放りこまれる。
哀れな水上パトロール隊員は、その死体を引き上げる。
この映画のすてきなのは、最後まで悪漢が分からないことだ。
翻弄された! 
私の採点は、10点満点で8点だ。
だが、ママは、おそらく2点だろう。
私には、そのサスペンス、ミステリー、スリルがたまらない。
2点減点したのは、やや女性軽視だからだ。
この映画、暴力、悪い言葉遣い、セックスもあって、
映倫もの。子供や10代の若者が見てはいけない。
かなりいい映画だ。


オトーサン、
「ピッツバーグが舞台なんて珍しいな」
その昔、30年ほど前に、この街を訪問しました。
2本の川に分岐する三角州に発展していました。
鉄鋼業が盛んで、煙突にょきにょき、煙もうもう。
呼吸も苦しいほどでした。
視察後、市の担当者の説明を受けました。
公害対策を実行し、再生します。
ホントかなぁ?
いまは、きれいな空が戻り、ハイテク都市に生まれ変わりました。
映画の舞台になるなんて。
ホントにやる気になれば、できるのです。


 
ハポネスさん
2002年8月13日
舞台はピッツバーグ
 
ミステリー・アクションにドラマの要素を加味して
頑張った感じの映画ですが、
ちょっと人間関係の先が読めてしまうかな…
アメリカでの興行が失敗したのは、
それも原因だったのかもしれません。 
でも僕なりには楽しめました。
トム(ウィリス)や相棒のジョー(パーカー)の設定が面白いですし、
河川レスキュー隊が取り上げられるのも新鮮でした。
指摘されてるようにボートチェイスも迫力あったと思います。
それとヴィンセント(マホニー)はかわいそうだったな…
確かに人間ドラマの部分はちょっと…って感じですが、
そのドラマの側面が気に入って出演した、
というウィリスのエピソードについて心情的にはわかる気がしています。 
日本でのカタカナ題名(原題は「攻撃距離」の意味らしい)は、
事件の舞台になってしまう、ペンシルバニア州ピッツバーグを流れる
三つの川を指しているようで、
原題よりも映画の雰囲気がわかりやすく思えてよかったです。 


愛を殺さないで

  
オトーサン、
「へぇ、今度は、ブルース・ウィリス特集か」
TV東京のお昼の映画は、なかなかやりますねぇ。
ウィルスとムーア、夫婦競(共)演とは豪華じゃないですか。 

原題:Mortal Thoughts (1991)
監督:Alan Rudolph
脚本:William Reilly /Claude Kerven 
Genre:Mystery / Thriller
上映時間:102分
あらすじ:
シンシアは、刑事ジョンに供述している。
親友の夫殺しについてだ。
ストーリーは、一連のフラッシュバックで語られていく... 
ジェームスは、口うるさく、すぐ家庭内暴力を振う夫で、
妻のジョイスは、しばしば、アイツ殺してやると口走っていた。
ある夜、この3人は、お祭りに行く。
そこで、ジョイスは、ジェームスと喧嘩する。
シンシアは、泥酔したジェームスがミニバンに戻るのを助ける。 
だが、その後、彼は死体で発見された... 

出演者:
Demi Moore ...  Cynthia Kellogg (シンシア)
Glenne Headly ...  Joyce Urbanski(ジョイス) 
Harvey Keitel ...  Det. John Woods(刑事ジョン) 
Bruce Willis ...  James Urbanski(ジェームス) 
オトーサン、
「デミ・ムーア、天才女優だ」
彼女に拮抗できているのは、名優ハーヴェイ・カイテルのみ。
ブルース・ウィルスは、端役。まだ若いですね。

DEMI MOORE 
デミ・ムーア 
誕生日 1962/11/11  
出身 米ニューメキシコ州ロズウェル 
80年に最初の結婚。
87年、ブルース・ウィリスと再婚し、2000年に離婚。
娘に女優のルーマー・ウィリスら3人がいる。
2005年9月、アシュトン・クッチャーと再婚。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「CHOICES」
1982年「病院狂時代」「悪魔の寄生虫バラサイト」
1984年「アバンチュール・イン・リオ」「恋人ゲーム」
1985年「セント・エルモス・ファイヤー」
1986年「昨日の夜は……」「ワン・クレイジー・サマー」
     「ウィズダム/夢のかけら」
1988年「第七の予言」
1989年「俺たちは天使じゃない」
1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」
1991年「夢の降る街」「絶叫屋敷へいらっしゃい」
     「愛を殺さないで」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1993年「幸福の条件」
1994年「ディスクロージャー」
1995年「スカーレット・レター」「DEARフレンズ」
1996年「陪審員」「ノートルダムの鐘」「素顔のままで」
1997年「G.I.ジェーン」「地球は女で回っている」
2000年「薔薇の眠り」
2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」

GLENNE HEADLY 
グレン・ヘッドリー 
誕生日 1955/3/13  
出身 米コネチカット州 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「Dr.デトロイトを探せ」
1988年「ペテン師と詐欺師/騙されてリビエラ」◆
1990年「ディック・トレイシー」◆
1991年「愛を殺さないで」◆
1994年「ゲッティング・イーブン」
1995年「陽の当たる教室」
1996年「スティーブ・マーティンのSGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル大作戦」
     「トゥー・デイズ」
1998年「ベイブ 都会へ行く」(声)
2001年「ビッグ・マネー」
  
HARVEY KEITEL 
ハーヴェイ・カイテル 
誕生日 1939/5/13  
出身 米ニューヨーク州ブルックリン 
83年に女優ロレイン・ブラッコと結婚し、94年に離婚。
2001年10月、イスラエル人の映画監督・女優のダフナ・カストナーと結婚した。 
活躍度 ◎→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1968年「ドアをノックするのは誰?」
1973年「ミーン・ストリート」
1975年「アリスの恋」
1976年「タクシードライバー」「走れ走れ救急車」
     「ビッグ・アメリカン」
1977年「デュエリスト 決闘者」
1978年「マッド・フィンガーズ」
1979年「イーグル・ウイング」
1980年「スペース・サタン」「ジェラシー」
1982年「革命輪舞曲」「ボーダー」
1983年「愛と死の天使」「コップキラー」
1984年「恋に落ちて」
1985年「女と路地と陰謀と」
1986年「オフビート」「メンズ・クラブ 真夜中の情事」
     「スターナイト」
1987年「インク・アイリー/審問」「殺人モニター/裏切りの報酬」
     「ピックアップ・アーチスト」
1988年「最後の誘惑」「ゴルバチョフへの手紙」
1989年「アメリカン・ブライド」「乙女座殺人事件」
     「マスターズ・オブ・ホラー/悪魔の狂宴」
     「ニューヨークストーリー」
1990年「黄昏のチャイナタウン」
1991年「愛を殺さないで」「テルマ・アンド・ルイーズ」
     「バグジー」
1992年「レザボア・ドッグス」「天使にラブソングを…」
     「バッド・ルーテナント」
1993年「アサシン」「ピアノ・レッスン」「プレイデッド」
     「スネーク・アイズ」「ライジング・サン」
1994年「パルプ・フィクション」「詐欺/イマジナリークライム」
     「サムバディ・トウ・ラブ」「愉快な天使/トラブルモンキー」
1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」「クロッカーズ」
     「ユリシーズの瞳」「スモーク」「ゲット・ショーティ」
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
1997年「コップランド」「バッドデイズ」「フェアリー・テイル」
     「真夏の出来事」
1998年「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「グレイスランド」
1999年「シャドラック」「季節の中で」
2000年「U−571」「ホーリー・スモーク」
     「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「リトル・ニッキー」
2001年「灰の記憶」
2002年「レッド・ドラゴン」
2004年「ナショナル・トレジャー」 

BRUCE WILLIS 
ブルース・ウィリス 
誕生日 1955/3/19  
出身 西ドイツ 
母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。
2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。
モントクレア州立大学を中退し、ニューヨークでバーテンをしながら、
音楽と演劇活動をする。
テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。
映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。
88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。
87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1980年「第一の大罪」
1981年「プリンス・オブ・シティ」
1982年「評決」
1987年「ブラインド・デート」
1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇
1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇
     「ベイビー・トーク」(声)◇
1990年「ダイ・ハード2」◇
     「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇
     「虚栄のかがり火」◇
1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇
     「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇
1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」
1993年「スリー・リバーズ」◇
1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆
     「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇
1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇
     「フォー・ルームス」◆
1996年「ラストマン・スタンディング」◇
1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇
1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆
     「ストーリー・オブ・ラブ」◇
     「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」
2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇
2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇
2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲
     「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇
2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲
2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」
2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声)
2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇ 

その他の出演者:
John Pankow ...  Arthur Kellogg
Billie Neal ...  Det. Linda Nealon 
Frank Vincent ...  Dominic, Joyce's Father 
Karen Shallo ...  Gloria, James' Mother 
Crystal Field ...  Jeanette, Joyce's Mother 
Marianne Leone ...  Aunt Rita 
Marc Baron ...  Usher 
Doris McCarthy ...  Pat, Cynthia's Mother 
Christopher Scotellaro ...  Joey, James' Brother 
Ron J. Amodea ...  Band Leader 
Leonid Merzon ...  Yuri 

User Rating: 5.6/10 (2,591 votes) 
オトーサン、
「このスコアは変だ」
デミー・ムーアの好演を見られるのですから。
少なくとも、6点台後半です。
 
User Comments:
Didierさん
Gent, Belgium
2003年6月28日
見よ、ただ見よ!!!

「愛を殺さないで」、
あまり褒められていない映画だが、
おお神よ、何といういい映画なのだろう! 
演技は、最初から最後までサイコー。
シンシア(デミ・ムーア)とジョイス(グレン・ヘッドリー)の物語だ。
2人とも結婚している。
シンシアの夫は仕事中毒だが、
ジョイスのほうは、卑劣な夫に時間をとられている。
(ブルース・ウィルスが好演) 
彼は、映画の間中、ののしり、喧嘩し、馬鹿扱いし、
セックスの話で興じるようなクズ男だ。
だが、そんな楽しみも、死んでしまえば消える。
だが、そこで疑問が。
誰が殺したのか? 
デミ・ムーアか、グレン・ヘッドリーか? 
その疑問がこの映画の中心になっている。
ハーヴェイ・カイテル刑事が、尋問していくのだ。 
デミ・ムーアは、フラッシュバックで答えていく。 
そして、少しずつ、何が起きたか分かっていく...
信じてほしいが、
筋書きは、最初に想定されたのとは、まったく違っていたのだ。
芸術作品? 
そうではないだろう、事実そうではない。
だが、すべての登場人物に圧倒的な存在感がある。
 (とくに、ブルース・ウィルス) 
唯一、おかしい物がある。
一体誰が、衣服について責任をもっていたのか....
この映画は1991年に製作されたのに、
Duran Duran、Cyndi Lauper風のヘアカットが出てくる...
デミ・ムーアのストーン・ウオッシュのジーンズ姿とは!
すばらしい映画なのに.... 


オトーサン、
「ふーん、別の見方のひとがいるんだなぁ」
デミー・ムーアよりも、グレン・ヘッドリーがよかったなんて。 

倉島穂高さん
2005年8月10日
お似合いのカップルだったのに 

かなり前のことですが、ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの
なれそめだと聞いてビデオを借りてきて観ました。
全体的に非常にチープな2時間ドラマ風です。
謎解きものにはご法度のウソ映像も使ってるし。
ウィリスはこの時点で既に、セクシーでチャーミングな
ジャーク野郎のキャラクターを確立しています。
彼はガタイがいいので結婚式のスーツ(タキシードだったかな?)が
ビシッと決まってカッコいい。
デミの親友の役がグレン・ヘドリー。
『ディック・トレイシー』ではしっとりとした大人の女性に見え、
『ER』では小柄でかわいらしい人に見え、
この映画ではスリムで長身に見え、
ウィリスと再共演している『ブレックファスト・オブ・チャンピオンズ』では
ドテ〜ッとしたおばさんに見え……
声だけは一貫してフェロモンたっぷりのブリ声なんですが。
地味だけどわりと好きな女優です。
デミはほとんど印象が残ってないな。
見た目はグレン・ヘドリーより目鼻立ちがくっきりしていて押し出しが強いのに。
私は彼女もけっこう好きだったんだけど、見事に凋落してしまって残念至極。
女優としての再起を図るよりも娘たちのプロデュース業に精を出すのかな。 


Life 天国で君に逢えたら

  
オトーサン、
「評判がいいらしい」
日本映画は極力避けていますが、
ウィンドサーファーの映画なら、
素敵な青く澄んだ海が見られることでしょう。

原題:Life 天国で君に逢えたら(2007) 
監督:新城毅彦  
原作:飯島夏樹
脚本:斉藤ひろし/ 吉田智子  
Genre:Drama
上映時間:118分 
あらすじ:
飯島夏樹は、プロのウィンドサーファー。
ワールドカップでの勝利を夢見て、世界中を転戦する。
いつも金欠の日々を送る彼を妻の寛子は懸命に支え続ける。
これが最後の挑戦と決めたオーストラリアで奇跡の初優勝!
その後は、順風満帆。向かうところ敵なしの勢いだった。
2人はハワイに豪邸を買い、4人もの子供に恵まれる。
だが、長女が10歳になる頃、突然、病魔が夏樹を襲う。 
病名は、肝細胞ガン。
肝移植を受けるために帰国したが、それが不可能と診断され、
うつ病とパニック障害を併発する。
二度の大手術にもかかわらず、余命3ケ月と宣告される。
一家は、最後の時を過ごそうと、ハワイへ戻る。
 
出演者: 
大沢たかお .... 飯島夏樹 
伊東美咲 ....  飯島寛子
川島海荷 ....  飯島小夏
オトーサン、
「誰かに似ているなぁ」
大沢たかおくんは、テニスの松岡修三さん、
伊東美咲さんは、中山美穂さんでしょうか。
2人とも、素直な演技で、好感をもてました。

その他の出演者:
哀川翔 ....  藤堂完 
真矢みき ....  藤堂玲子 
袴田吉彦 ....  篠田 
石丸謙二郎 ....  武藤医師 
 
User Ratings: 8.1( 204 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

darkblue_sea61さん
2007年9月2日 
温もりが心に響きました
 
CMで見ていると病気と闘っている苦しそうなシーンが多く、
見終わった後、心に重いものが残ってしまうのか・・・と思いました。
ハンカチが手放せないほどの涙が溢れました。
でも、見終わった後心に残ったものは、暗さ・怖さ・悲しさではなく
温もりでした。
ウィンドサーフィンに対する憧れがより一層増したのと同時に
素敵な家族を築いたんだ・・・と羨ましくなりました。
もう一度見たい!!
そして、、、ただ悲しくなるだけの「人の死」を描いた作品ではありませんでした。
見てよかった!!  


オトーサン、
「見てよかった、ほのぼの映画批評向きだった」
久しぶりに、映画を見たあと、原作本を買ってしまいました。
桑田佳祐さんの主題がとっても素敵でした。

○風の詩を聴かせて 

 夢の枕に寄り添って もう一度だけ名を呼んで
 一人ぼっちの世界で 仮初の逢瀬
 とわの彼方に You'er my angel.  
 海を称え ひとを愛して
 二度と帰らぬ旅に出る

 夏の日よ Love you forever. 儚きは陽炎
 波に舞い 帆揺れてた 人はもう亡い

 海鳴る 風に抱かれ 無常に泣くばかり
 いまも忘れえぬ You are breathing in my spirit.
 真夏の夜の星座が慕情に霞む時明日も wind is high.
 もう涙を止められない

 盆の花火は妙に静寂 刹那さを煽るのはどうして?
 艶やかな有終の美 人の世のさだめ
 生まれ変われど Be my angel. 出会い泣き笑い・・・そして
 共に魂は風となる

 いつの日か till we're together 面影に戸惑う 
 太陽と戯れたときは終わる

 天使のような翼で 空を飛べたなら
 逢いに行きたい Are you sailing now in heaven?
 虹の向こうに見えるは 希望に燃ゆ未来
 守ってくれたら 悲しみにはもう負けない

 海鳴る 風に抱かれ 口ずさむメロディ
 やがて when I die.
 雲の上で口づけして あの日のまま笑顔でいて
 風の詩をまた聴かせて

参考サイト:www.youtube.com/?v=BCzOZmpERQc

でも、おなじみの黒美君彦さんは手厳しい評価でした。

黒美君彦さん
2007年8月29日
物足りない 

こういう作品は困る。
可もなく不可もなく。とりたててどこが悪い、というわけではない。
夫婦愛、家族愛。結構。だが、物足りない。
何より致命的なのが、主人公の妻を演じた伊東美咲のキャスティングだろう。
演技らしい演技ができないという評価が定着している彼女。
残念ながらこの作品でもその評価を裏付けた感がある。
子供4人を育てている苦労や、末期がんの夫に対する表情等々、
彼女に求めること自体が酷というべきか。
しかしそれにしてもまったく伝わってこないのでは、
観る側はどこに感情移入すればいいのだろうか?
それに対して大沢たかおはそれなりに演技ができる俳優だと思うのだが、
相手に引きずられて?もうひとつ冴えない感がある。
脚本、そして演出もまた、何ともメリハリのない平板なものになってしまった。
とりあえずエピソードを並べてみました、という展開。
中盤までは長女の小夏(川島海荷)のナレーションがつくが、
後半はそれもどこかにいってしまう。
唯一ぐっと来るのが、小夏がウインドサーフィンするシーンなのだから、
もっと子供たちを物語の中で描けなかったか。
息子3人にいたってはこの映画では殆ど人格すら与えられていない。
キャスト、演出、ストーリー、いずれもテレビドラマのレベルを
超えていない作品に留まってしまったように思う。
ただ、モデルとなった飯島夏樹氏と家族の物語は、
ドキュメンタリーなどで観た記憶があるが、決して悪くはない。
ただ、「映画」はそれをなぞるだけでは超えることはできないのだということを、
もっと意識すべきだろう。 


デス・プルーフ in グラインドハウス

 
オトーサン、
「おっ、タランティーノ映画だ」
"キル・ビル”で大ヒットして以来、元気です。
初日初回上映なのに空いていました。
題名が長すぎて意味不明だったせいでしょう。
なお、グラインドハウスというのは、
1970/80年代に、2本立て、3本立てで、
ヤクザ映画、ポルノ、マカロニウェスタンを上映した
繁華街の古い映画館を指します。

原題:Death Proof (2007)
監督・脚本:Quentin Tarantino
Genre:Crime 
Black and White / Color
上映時間:113分
あらすじ:
テキサスの田舎町。
マイクは、スタントマン。
愛車は耐死仕様(Death Proof)のシボレーだ。
200kmで衝突しても、運転席は安全そのもの。
今日も、デス・プルーフを駆り、美女を助手席に乗せる。
ハイスピードに怯えた美女が降ろしてと絶叫してもダメ。
クルマを激突させて、美女を殺す。
さらに、美女バッテリーらのクルマに正面衝突し、殺す。
殺し...それは彼の趣味だ。
この日も、女たちが乗ったクルマにしつこく体当たり。
そんな男にキレたゾーイらの猛反撃を食らう。 

出演者:
Kurt Russell ...  Stuntman Mike(マイク)
Vanessa Ferlito ...  Arlene/'Butterfly'(バッテリー) 
Zoe Bell ...  Zoe(ゾーイ) 
オトーサン、
「カート・ラッセルか。なつかしいなぁ」
気分は、一挙に30年前の世界へ飛ぶのです。

KURT RUSSELL 
カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17  
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の
プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」
「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、
アクション俳優としての地位を確立。
カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」
86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。
83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
      「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
      「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
      「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇
2002年「ダーク・スティール」◇
2004年「ミラクル」
2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇
2006年「ポセイドン」◇
2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ 

その他の出演者: 
Rosario Dawson ...  Abernathy 
Jordan Ladd ...  Shanna 
Rose McGowan ...  Pam 
Sydney Tamiia Poitier ...  Jungle Julia 
Tracie Thoms ...  Kim 
Mary Elizabeth Winstead ...  Lee 
Michael Parks ...  Texas Ranger Earl McGraw 
James Parks ...  Edgar McGraw 
Quentin Tarantino ...  Warren the Bartender 
Monica Staggs ...  Lanna Frank 

User Rating: 8.0/10 (8,746 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
CGなんかない時代、なつかしいですね。
そうそう、ジューク・ボックスがあったっけ。
おうおう、クルマのスタイルも、テールフィンだ。
アメリカ版「3丁目の夕日」の世界です。
そういえば、下北沢に3本立ての古い映画館があったっけ。

カンヌ国際映画祭ノミネート  
・パルム・ドール:クエンティン・タランティーノ  
     
User Comments:
Thorsten-Kringsさん
Germany
2007年8月1日
いいシーンがある

オーケー。
70/80年代の安っぽいB級映画への愛着。
このアイディアが実にいい。
このシーンは、よく撮れている。
いくつかのシーンは、まさにあの時代そのものだ。
それに、現代映画だから、それだけで終わらなかったというのもいい。
いいシーンがある。
だが、映画の大部分は、笑いながら座っている女の子だ。
不釣り合いなほど、それに時間が割かれている。
よく撮れてはいるが、主な筋書きからすれば、逸脱だ。
要するに、これは、節度ある娯楽作で、
いいシーンがある映画ということになる。
娯楽としての暴力というタランティーノのやり方には問題がある。
シアリアスではないが、リアルだから、心が騒ぐのだ。
タランティーノは、たくさんの映画を引用している。
だが、明らさまにやっているわけではない。
もっと巧くやれたと思う。
いくつかの映画、例えば、「バニシング・ポイント」などは、
グラインドハウスで上映されたB級映画ではない。


オトーサン、
「"バニシング・ポイント"? 見てないなぁ」

原題:Vanishing Point(1971)  
監督:リチャード・C・サラフィアン  
原案:マルコム・ハート  
脚本:ギレルモ・ケイン 
Genre: Action/ Drama
上映時間:106分
あらすじ:
警察に追われながらも、命がけの暴走を続ける一匹狼の姿を描いた
70年代を代表するカー・アクション。
海兵隊上がりで、警官やオートレーサーなど様々な職を経験した後、
今では車の陸送をやっている男コワルスキー。
ある日、立ち寄ったバーの店主と、デンバーからサンフランシスコまで
15時間で車を陸送する賭けに応じた彼は、
警官の追跡を振り切り、時速200キロで車を爆走させる。
白バイを巻き、バリケードを突破するコワルスキーのニュースは瞬く間に話題となり、
彼に共感する盲目のDJ、スーパーソウルは警察情報をコワルスキーに流し始めた。
しかし警察の追跡も次第に白熱化していく…。 
 
出演者:バリー・ニューマン  
 クリーヴォン・リトル  
 ディーン・ジャガー  
 ポール・コスロ  
 ボブ・ドナー  
 ティモシー・スコット  

オトーサン、
「おっ、監督インタビューがある」
 
Q:『デス・プルーフ in グラインドハウス』を監督していて、
 一番楽しかったことは何でしたか?

A:まず1つ目は、あこがれのカート・ラッセルと仕事ができたこと。
  カートは僕のヒーローだったから、彼と働くことができて楽しかったよ! 
  それから、2つ目は、たくさんの美しい女優たちと仕事ができたこと(笑)! 
  毎日キュートな格好をした彼女たちと現場で顔を合わせて、
  「おはよ〜」なんてあいさつできてうれしかった! 
  3つ目は、超ド迫力のカーチェイスシーンを、何日も何日も撮れたこと! 
  7週間ぐらいの撮影だったんだけど、ほとんどをカーチェイスのシーンに費やしたんだ。
  毎日100マイルくらいは運転しっぱなしだったね。
  撮影しているうちに、どんどんアイデアが生まれてきて、
  シーンを作り上げていくのは楽しくて仕方なかった!

Q:本作でのカート・ラッセルは、これまでのイメージを覆しました。
  「アメリカのヒーロー」敵存在のカートに、
  どうやってあそこまでの演技をさせたのですか?

A:確かに! でもあれは、僕がやらせたんじゃないんだよ。
  カートが、勝手にあの役を100倍くらいに膨らませたんだ! 
  ぼこぼこにされちゃったカートの姿は笑えるよね。
  情けないね〜って。でも、僕が一番ショッキングだったシーンは、
  彼が腕を撃たれたシーン。
  あれは、たぶん映画史上最もリアルな“人が、銃で撃たれたときの様子”だったと思うんだ。
  超リアルだよ! 
  大抵の映画では、人が腕を撃たれると「うっ……」でしょ? 
  でも、違うんだよ。まさにこの映画のカート状態になるんだ
  「う、うぎゃあああああああ」って! 
  痛くて、死にそうで、ただ撃たれたところが痛いだけじゃなくて、錯乱状態になるんだ。
  完全にワケが分かんなくなっちゃうんだ! 
  ……でもね、あそこのシーンで最高に笑えるのは、
  「うぎゃああ、わーーん」って泣いちゃうマイクじゃないんだよ! 
  あんなに撃たれて痛がって、死ぬほど泣きつつも、
  それでも最高のドリフティングを見せちゃうマイクなんだ! 
  片腕撃たれて重傷なのに、何であんなカーチェイスが繰り広げられるんだよっ! 
  すげーよ、スタントマン・マイク! 
  彼は泣き虫かもしれない、痛がってダサいかもしれない、でも最高のドライバーなんだよ!

Q:監督の作品には、タフなヒロインがたくさん登場します。
  本作でも、ガールズパワーがさく裂していましたが、
  タフな女性の魅力って何でしょうか?

A:とにかく楽しいでしょ!? 
  セクシーな女性が強そうな男をボコボコにするのを観るのって、すごくスカッとする。
  例えば、よくあるセクシー系の女囚映画で、
  女囚たちが、意地悪な看守を殴り倒したりするシーンって、
  思わず「イエー!」ってなっちゃう。
  でもそういう風に本当にタフなヒロインが活躍するのって、大抵B級映画で、
  アメリカの大作にはなかなかないんだよ。
  『ダイ・ハード』シリーズの女性版みたいなのってないだろ? 
  僕が大好きな、サニー・千葉(千葉真一)の映画でも、
  女のクノイチが出てきてすごい活躍を見せる! 
  ああいうスカッとした感じの映画が大好きなんだよ。


未来の想い出 Last Christmas

 
オトーサン、
「あんまり見る気がしないな」
でも、監督の森田芳光に興味を抱きました。
一作くらい見ておかなくては...
題名ですが「ラスト・クリスマス」でいいじゃないですか。

原題:未来の想い出 Last Christmas(1992) 
監督・脚本:森田芳光  
原作: 藤子・F・不二雄  
Genre:fantasy/ SF
上映時間:118分 
あらすじ:
二人の女性がクリスマスの夜に知り合い、
同じ悩みを抱えていることに気づき、親友となる。
だが、二人とも事故死。
だが、二人は、10年前の世界で意識を取り戻す。
遊子は、先見の明でヒット作を連発し、売れっ子マンガ家に、
銀子は、株やギャンブルの予想をあて、実業家に。
二人は、恋でも勝馬になるが、
その後10年、2度目のクリスマスの死が近づいてくる...

出演: 
工藤静香 .... 金江銀子 
清水美砂 ....  納戸遊子 
デビット伊東 ....  倉美タキオ 
和泉元彌 ....  夏木寿也 
オトーサン、
「清水美砂、いいね」
小さい顔に絶妙な目鼻立ち、演技もまあまぁ。
工藤静香さん、案外演技はお上手。
でも、せりふが聞こえません。
和泉元彌さん、当時は無名だったようですが、
何というデクノボウでしょう。
せりふは棒読み、歩き方はギクシャク。
このひと、生き方、演技とも不器用なようです。

その他の出演者:
唐沢寿明 ....  桐波 
鈴木京香 ....  シマヤマヒカル 
橋爪功 ....  宇留沢等 
宮川一朗太 ....  杉田行男 
うじきつよし ....  町田 
真行寺君枝 ....  田代フミ子 
伊藤克信  
イッセー尾形  
藤子・F・不二雄  
 
User Ratings: 7.0(21 votes)
オトーサン、
「高すぎる!」
自己陶酔の撮影と押し付けがましい演出にへきえき。
音楽自体はいいのですが、使い方が下手なのです。
もっとも、銀子のせりふは、ステキでした。
「私たちが思うことが未来なのよ、そう思いましょうよ」

User Comments:
くにたち蟄居日記さん
東京都国立市
2005年12月30日
森田の凋落
     
正直言って冗長な作品である。 
才人森田と思っていたのは「それから」までだった。
彼の初期の「のようなもの」「ときめきに死す」
「ピンクカット太く愛して深く愛して」「それから」を見ている限りでは 
彼の才気は凄まじいものがある。
センスの監督といわれていたが正しくその通りで、どの作品も天馬空を行くが如し。
これは凄い監督と思った。
敢えて言うなら「家族ゲーム」には幾分かの違和感を覚えていたものだが、
それでも相当面白い作品であると今でも思う。 
そんな森田が「そろばんずく」以降、20年間低迷している。
「未来の想い出」ですら、そんな低迷の一本であると断定してしまう。 

オトーサン、
「森田監督、いい監督なんだろうが...」
売れっ子だから、手抜きもあるのかも。

○森田 芳光
 もりた よしみつ、1950/1/25 -
  映画監督、脚本家。
  東京都渋谷区生まれ、神奈川県茅ヶ崎市育ち。
  日本大学芸術学部放送学科在学中に、映画の制作を開始する。
  1981年に『の・ようなもの』で長編映画監督デビュー。
  以降、シリアスなドラマから喜劇、ブラックコメディー、アイドル映画、
  恋愛映画、ホラー映画、ミステリ映画と幅広いテーマを意欲的に取り扱い、
  話題作を数多く発表する。
  監督作:
 1978年「ライブイン・茅ヶ崎」 
 1981年「の・ようなもの」
 1982年「シブがき隊 ボーイズ&ガールズ」「本(マルホン)噂のストリッパー」 
      「ピンクカット太く愛して長く愛して」 
 1983年「家族ゲーム」
 1984年「メイン・テーマ」「ときめきに死す」
 1985年「それから」
 1986年「そろばんずく」
 1988年「悲しい色やねん」
 1989年「キッチン」「愛と平成の色男」
 1991年「おいしい結婚」
 1992年「未来の想い出――Last Christmas」
 1996年「(ハル)」
 1997年「失楽園」
 1999年「39 刑法第三十九条」「黒い家」
 2002年「模倣犯」
 2003年「阿修羅のごとく」
 2004年「海猫」
 2006年「間宮兄弟」
 2007年「椿三十郎」「サウスバウンド」
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ラッシュアワー3

オトーサン、
「見に行ってみるか」
こう小雨が続いては、自転車はムリ。
ジャッキー・チェンの映画は、キライではありません。
"ラッシュアワー2"も、愉快でした。
今回は、真田広之さんも出ているらしいし。

原題:Rush Hour 3 (2007)
監督:Brett Ratner
脚本:Jeff Nathanson / Ross LaManna
Genre:Action / Comedy / Crime / Thriller 
Rated PG-13 for sequences of action violence, sexual content, 
      nudity and language. 
Country:USA 
Language:English / French / Mandarin / Japanese 
上映時間:90分 
あらすじ:
ハン大使が何者かに暗殺される。
中国マフィアのボスの秘密を明かそうとする直前だ。
護衛にあたっていたリーは、追跡し、追い詰めるが、
駆けつけたカーターのチョンボで逃げられる。
やがて、驚愕の事実が。
その暗殺者は、リーと兄弟同然に育ったケンジだった...

出演者:
Jackie Chan ...  Chief Inspector Lee(リー)
Chris Tucker ...  Detective James Carter(カーター) 
Hiroyuki Sanada ...  Kenji(ケンジ)
オトーサン、
「主演が、中国人と黒人、それに日本人か」
このところパワーの落ちてきたジャッキー・チェンと
元気満々で絶好調のクリス・タッカーは、いいコンビです。
悪役の真田広之さんは、英語は怪し気でしたが、
剣術の腕前は、大したもの。
これも悪役で、工藤夕貴さんが出ていました。
「年とったなぁ、小太りしたなぁ」

JACKIE CHAN 
ジャッキー・チェン
誕生日 1954/4/7  
出身 香港九龍 
7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、
一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。
在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、
俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。
しかし、ウィリー・チャンの誘いで
76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、
76年「スネーキーモンキー 蛇拳」78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、
ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップになった。
80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
     「ドランクマスター/酒仙拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇
2002年「タキシード」◇
2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆
     「メダリオン」◇
2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇
     「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆
     「エンター・ザ・フェニックス」
2005年「THE MYTH 神話」◇
2007年「ラッシュアワー3」◇

CHRIS TUCKER 
クリス・タッカー 
誕生日 1973/8/31  
出身 米ジョージア州アトランタ 
六人兄妹の末っ子。17才の頃、コメディアンとして舞台に立ち始める。
19才の時にアトランタを離れ、ロサンゼルスのクラブで
コメディアンとして舞台に立つ。
94年「ハウス・パーティ3」で映画デビュー。
「フィフス・エレメント」から注目され始め、
「ラッシュアワー」でジャッキー・チェンと共演したことにより、人気となった。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「ハウス・パーティ3」
1995年「フライデー」「パンサー」「ダークストリート/仮面の下の憎しみ」
1997年「フィフス・エレメント」◆「ジャッキー・ブラウン」◆
     「ランナウェイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇
2001年「ラッシュアワー2」◇
2007年「ラッシュアワー3」◇ 

その他の出演者:
Youki Kudoh ...  Dragon Lady 
Max von Sydow ...  Varden Reynard 
Yvan Attal ...  George 
Noemie Lenoir ...  Genevieve 
Jingchu Zhang ...  Soo Yung 
Tzi Ma ...  Ambassador Han 
Roman Polanski ...  Detective Revi 
Henry O ...  Master Yu 
Michael Chow ...  Chinese Foreign Minister 
Andrew Quang ...  Kung Fu Kid 
Kentaro Matsuo ...  French Assassin  
Ludovic Paris ...  French Cop #1 

User Rating: 6.6/10 (9,826 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
香港映画の血を引いていますから、サービス満点です。

User Comments:
Jaikrishnaさん
India 
2007年8月10日
今度の「ラッシュアワー」は、より愉快だが、アクシンは少なめ。

中国人の結社がもつ秘密を明かすため、
ジャッキーとタッカーは、パリに赴く。
これが、筋書きを動かす映画のピンポイントだ。
ニュートラルな立場での意見だが、
面白さ満点ではあるが、
おなじみのジョークの使い回しだし、
ジャッキー・チェンのアクションが少なすぎる。
だが、私は、ジャッキー・チェンのフアンなので、
面白さ満点なら、いいのだ。
「ラッシュアワー3」の展開は予想できるものの、
面白さの分量は、全体として依然多い。
ジャッキー・チェンとクリス・タッカーの相性の良さは、岩のごとし。
だが、貪欲なジャッキー・フアンとしては、
ジャッキーの息を呑む荒業を見られないのは、残念だ。
だが、53歳になったジャッキーは、
共演の若い俳優たちよりも、依然として素早く動き、敏捷で柔軟だ。
最後のシーン。
エッフェル塔のテッペンでの荒業ぶりは、さすがジャッキーだ。
見事な腕前だ。 
高さや重力をものともせぬタッカーの演技も見ものだった。
だが、がっかりしたひともいただろう。
若く非情でクレージーなジャッキーが、走り回り、
役立たずどもを蹴り倒すのが見られないというのは。
ジャッキー・チェン映画につきものの伝統的なおふざけも少なかった。
全体として、この映画は、ジャッキーフアンには必見だ。
面白さの分量は、依然多い。


オトーサン、
「はっはっは、巧いこと言う!」
「TAXI」では、暴走タクシーが大活躍しますが、
こちらも、暴走タクシーが大活躍します。
「TAXI」では、アメリカ人を皮肉りますが、
こちらでは、フランス人を強烈に皮肉っています。
明らかに「TAXI」への仕返しです。
 
ty196020さん
2007年8月30日
カレーライスとライスカレー 

「ラッシュ・アワー3」と「TAXI4」を連続して見てきましたが、
映画の途中でTAXI4と差し替えられても
何の違和感も感じなかったように思えました。
それほど個性も内容の無い2本でした。
この二本はたとえるなら、
カレーライスとライスカレーの違いでしょうか?  


TAXi4

オトーサン、
「面白そうだ、見に行こう!」
このシリ−ズ、もう4作目になりました。
リュック・ベッソンの体育会系のノリが売り。
あまり考えないで体力勝負一途が魅力です。

原題:Taxi 4 (2007)
監督:Gerard Krawczyk
脚本:Luc Besson 
Genre:Action / Comedy 
Country:France 
Language:French 
上映時間:91分
あらすじ:
改造したプジョー407で、
ぶっ飛ばすタクシー運転手ダニエル。
ある日、親友の刑事エミリアンは凶悪犯の護送を命じられる。
だが、またも、エミリアンは、ヘマをする。
ダニエルは、犯人の逃走先、モナコへぶっ飛ばす。
急遽駆けつけたジルベール署長も、チョンボの連続。
事態を救ったのは、予想に反して、
ダニエルとエミリアンの妻ペトラだった。

出演者:
Samy Naceri ...  Daniel Morales (ダニエル)
Frederic Diefenthal ...  Emilien Coutant-Kerbalec(エミリアン) 
Bernard Farcy ...  Commissaire Gibert(ジルベール署長)
Emma Sjoberg ...  Petra(ペトラ)  
オトーサン、
「ジルベール署長、ノリに乗ってる!」
その間抜けっぷりで、次第に存在感が高まってきました。
フランス人は、公権力への批判精神が旺盛。
さすが、リュック・ベッソン、ヒット作のコツを知っています。
現役のサッカー選手を出したり、サービス精神バツグンです。

その他の出演者:
Edouard Montoute ...  Alain 
Jean-Christophe Bouvet ...  General Edmond Bertineau 
Francois Damiens ...  Serge 
Mourade Zeguendi ...  Sukk 
Driss Spinosa ...  Leo 
Mermoz Melchior ...  Maxime 
Jean-Luc Couchard ...  Le Belge 
Frederique Tirmont ...  La Generale 
Djibril Cisse ...  Himself 
Patrick Poivre d'Arvor ...  Himself - Le presentateur du JT 
Johnson Douyard ...  Marley 

User Rating: 5.1/10 (1,741 votes) 
オトーサン、
「低いなー」
フランス人は、NYマラソンを軽蔑しているようです。
素人が、大勢、緊張感もなく、ごちゃごちゃと走る。
サッカーのように洗練されたスポーツと比べたら、目も当られない。
やたら元気なジルベール署長を誰かが評して、
何ならNYマラソンに出たら...と。
こんなアメリカ批判が最後に飛び出すものですから、
6.1のはずが、1点減点となりました。

woutosさん
Netherlands
2007年6月1日
「TAXI 4」には、続編が必要!

私は、このシリーズのフアンだ! 
「TAXI 4」は、他の「TAXI」とは比較にならない、
そういうコメントに賛成する!
私が思うに、すべての映画が三部作で終わる必要はないと思う。
4部作だって、5部作だっていいじゃないか? 
これだって、ボンド映画になっていくのだ! 
いくつかは不作で、いくつかは素晴らしい! 
この映画の成分はすばらしいが、
今回は、脚本がまったくの手抜きだ!! 
リュック・ベッソンは、フアンを満足させるために、
パート5を製作すべきだ。
だが、すべての役者がいるべき位置にいるのは、すてきだ。
まるで、長い間、会えなかった家族に出会えるようだ! 
ジルベール署長は、とんでもない奴だ! 
ベルギー人は、オランダ語をしゃべり、ブラッセル出身だから、
フランス人でもあり、オランダ人でもある。
あるコメントで、言語がちがうというのは、間違っている! 
銀行員は、ブラッセルからやってきたのだから、ありうるのだ! 
だが、フランス人は、病的なほど身びいきだから、
この映画を仔細に見るならば、
そして、”wasabi”や他の「TAXI」映画では、
日本人やドイツ人が完璧なフランス語をしゃべっている。
私は、この映画をもっと国際的にするには、
他の言語をもっと採り入れるといいと思う。
ドイツ語あるいは日本語の一言だけでなく... 
出てくるクルマは、実にホットだ!! 
以上、みんなが賛成してくれるといいのだが?! 


オトーサン、
「おっ、黒美君彦さん、これも見てるんだ!」
できれば、ボンド映画と比較してほしかったなぁ。
 
黒美君彦さん
2007年8月19日
何も考えず:
 
これまでのシリーズを全ては観ていない不真面目な観客として拝見。
より一層?おバカに磨きがかかったドタバタコメディ。
ストーリーもあってないようなものなので、
何も考えずにギャグの応酬を楽しめばいいかと。
惜しむらくはもう少し車が活躍するシーンが欲しかったかな、
という気がします。
疾走するプジョー407はなかなかカッコよろしかったです。 


TAXi3

オトーサン、
「TAXi、面白かったなぁ」
残念ながら、"TAXi2"は見逃しました。
幸い、テレビで、"TAXi3"をやっていました。
「面白かったら、"TAXi4"を見に行こうかなぁ」

原題:Taxi 3 (2003)
監督:Gerard Krawczyk
脚本:Luc Besson 
Genre:Action / Comedy 
Country:France 
Language:French 
上映時間:87分
あらすじ:
サンタクロースと名乗るギャング団が、
破壊の限りを尽くすのに、警察は捕まえられない。
ジベール署長は、彼の部隊を取材する中国人記者相手に気晴らしをする。
刑事のエミリアンは、妻に妊娠したと言われたところ。
タクシー運転手のダニエルは、妻と決裂寸前。
警察は、間違った捜査を重ね、ギャング団に翻弄される。
だが、ダニエルのスーパー・タクシーが活躍を開始する。

出演者:
Samy Naceri ...  Daniel Morales(ダニエル) 
Frederic Diefenthal ...  Emilien Coutant-Kerbalec(エミリアン) 
Bernard Farcy ...  Commissaire Gibert(ジベール署長) 
オトーサン、
「ナセリ、影が薄いな」
今回の主役は、刑事エミリアンとジベール署長のようです。

SAMY NACERI 
サミー・ナセリ 
誕生日 1961  
出身 仏パリ 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「レオン」
1997年「TAXi」「ナインハーフ2」
2000年「TAXi2」
2002年「スズメバチ」「ザ・コード」「愛のはじまり」
2003年「TAXi3」
2007年「TAXi4」
 
FREDERIC DIEFENTHAL 
フレデリック・ディーファンタル 
誕生日 1967/7/26  
出身 −− 
演劇学校に通っていた友人の影響で、
普通科学校から演劇学校に入り直して演技を学ぶ。
テレビ出演を経て、90年に短編で映画デビュー。
映画は「TAXi」シリーズの刑事役が有名。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「おせっかいな天使」
1997年「TAXi」◇
2000年「TAXi2」◇「シックス・パック」◇
2001年「ルーヴルの怪人」◇
2003年「TAXi3」◇
2007年「TAXi4」◇
 
BERNARD FARCY 
ベルナール・ファルシー 
誕生日 
出身 仏 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「溝の中の月」
1984年「真夜中のミラージュ」
1988年「ソルジャー・ストーリー/愛のレジスタンス」
     「アラン・ドロン/私刑警察」
1994年「他人のそら似」
1997年「TAXi」
2000年「TAXi2」「レ・ペルキュッテ 引き金」
2003年「TAXi3」
2007年「TAXi4」 

その他の出演者:
Ling Bai ...  Qiu 
Emma Sjoberg ...  Petra 
Marion Cotillard ...  Lilly Bertineau 
Edouard Montoute ...  Alain 
Jean-Christophe Bouvet ...  General Edmond Bertineau 
Leon-Pierre Mondini ...  Policier 
Bernard Llopis ...  Policier 
Jean-Louis Schlesser ...  Policier 
Jean-Pierre Mas ...  Policier 
Michel Neugarten ...  Policier 
Patrice Abbou ...  Rachid 
Claude Sese ...  Planton 

User Rating: 5.3/10 (4,744 votes) 
オトーサン、
「ありゃ、低いな」
6点台、あるいは5点台後半はいくのでは?

User Comments:
abisioさん
Miami 
2003年9月13日
The type of comedy I would like Hollywood to do

「タクシー・シリーズ」は、フランス映画として大成功を収めた。
どういうわけか知らないが、アメリカでは上映されなかった。
(少なくとも、わがマイアミでは)
製作は、伝説的で、尊敬されているリュック・ベッソン。
今回も、無邪気なギャグ、大人のジョーク、
主としてカースタントのアクション、
おとなしい暴力、全体に実にヒューマンさを盛り込みながら、
アクションとコメディをミックスさせている。
「TAXi3」 は、タクシー運転手ダニエルの助けを借りて、
ギャング団サンタクロースを追う刑事エミリアンの執念を描いている。
2人とも、妻の離婚宣言や妊娠におおわらわである。
ストーリーは、実に単純である。
(映画が短いこともあって)
だから、この映画の出来は、登場人物と
(おかしな奴もいるし、そうでないのもいる)
印象的なスタントにかかっている。
このスタント、コンピュータでつくられたものよりも、
ずっといい出来で、リアルだ。
前にも述べたが、この映画がアメリカで上映されなかったのは、
実におかしい。
勿論、ハリウッドなら、この程度のものはつくれる。
技術的にはもっといいものが出来るだろう。
だが、この映画に出演している面々のように
共感を呼び、信じられる役者を起用することはムリだろう。


オトーサン、
「リュック・ベッソンって、体育会系だなぁ」
彼がいなかったら、どんなに世の中つまらなくなったでしょう。
多彩な作品群とその経歴をご紹介しましょう。

○リュック・ベッソン
 Luc Besson、1959/3/18 -
  フランスの映画監督、脚本家、プロデューサー。
  パリ出身。
  両親はともにスキューバダイビングのインストラクター。
  17歳のときに潜水事故に遭いスキューバダイビングが出来なくなった。
 18歳のときパリに戻り、映画の雑用をこなしてノウハウを学んだ。
 その後3年間アメリカへ移住、さらにフランスに戻って
 自身の映画プロダクション会社を興す。
 後に会社はLes Films de Dauphinsと改名し、現在に至っている。
 1980年代、エリック・セラに出会い、初の短編映画"L Avant dernier"の構成を依頼。
 以後、バンド仲間として、そして創作上のパートナーとして数々の作品を手がける。
 1993年、女優ウィンウィン・ル・ベスコとの間に1女をもうける。
 1997年、女優ミラ・ジョヴォヴィッチと結婚したが、後に離婚。
 その前にも『ニキータ』の主演女優アンヌ・パリローと結婚していたが、
 作品完成後には離婚していた。
 現在は2004年8月18日に結婚したヴィルジニー・シラと共に暮らしている。
 2005年の『アンジェラ』以降はプロデュース業や脚本執筆を中心に活動。
 2006年9月、『アーサーとミニモイの不思議な国』(3部作)をもって監督業を引退。

監督作
1983年「最後の戦い」
1984年「サブウェイ」
1988年「グラン・ブルー」
1990年「ニキータ」
1991年「アトランティス」
1994年「レオン」
1997年「フィフス・エレメント」
1999年「ジャンヌ・ダルク」
2005年「アンジェラ」
2006年「アーサーとミニモイの不思議な国」

プロデュースおよび脚本
1997年「TAXi」
1999年「ダンサー」
2000年「TAXi2」
2001年「WASABI」「YAMAKASI」「キス・オブ・ザ・ドラゴン」
2002年「トランスポーター」
2003年「TAXi3」「花咲ける騎士道」「ミシェル・ヴァイヨン」
2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」「アルティメット」 
2005年「ダニー・ザ・ドッグ」「トランスポーター2」

プロデュース
1991年「つめたく冷えた月」
1997年「ニル・バイ・マウス」
2000年「EXIT イグジット」 
2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


氷の接吻

オトーサン、
「前に見たな」
こんなことを書いていました。
「みーんな、よかった」
でも、7年後のいま見ると、不満だらけ。
一体、その間に、何が起きたのでしょうね?
たくさんの映画をみて、眼が肥えたのか、
それとも、最近の巡査のストーカー殺人事件に影響を受けて、
この主人公がキライになったのでしょうか?

原題:Eye of the Beholder (1999)
監督・脚本:Stephan Elliott
原作:Marc Behm 
Genre:Thriller / Mystery 
Rated R for some strong violence, sexuality, language 
    and brief drug content. 
Country:Canada / UK / Australia 
Language:English 
上映時間:109分
あらすじ:
英国の秘密情報部員が彼の観察対象である
美女にのぼせてしまう。
彼女が疎遠になった相手を殺すのをみて、
彼は、守護天使を買って出て、逮捕を免れさせる。
妄執が深まるにつれて、
過去の体験からくる精神的苦悩が深まってくる。
どぶ漬けにならないだろうか。
それとも、彼女から離れられるだろうか?

出演者:
Ewan McGregor ...  EYE(アイ) 
Ashley Judd ...  Joanna Eris(ジョアナ) 
Patrick Bergin ...  Alexander Leonard(アレックス) 
オトーサン、
「こりゃ、ミス・キャストだな」
ユアン・マクレガーは大根役者だし、
アシュレイ・ジャッドは、薄気味悪い猫女。
でも、以前はこんなことを書いていました。

何といっても、主役2人が素敵でした。
アイを演じたユアン・マクレガーは
あの「スターウォーズ3」で、オビ=ワン・ケノービを演じた好男子。
そのひたむきさが何とも可愛いのです。
謎の女は、アシュレイ・ ジャッド。
この間みた「ダブル・ジョバディ」のヒロインだった美人女優。
悪女役なんだけど魅力十分。
スタイルも、独特の表情の演技も、上手でした。
ヴァレンティーノが特に貸してくれたという
彼女が着た衣装も素敵でした。

EWAN McGREGOR 
ユアン・マクレガー 
誕生日 1971/3/31
出身 英スコットランド・パース州クリーフ 
16歳で学校を卒業し、パース・レパートリー・シアターで
裏方の仕事に従事しつつ、舞台の経験を積む。
その後、ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。
92年テレビドラマ「カラーに口紅」の主役に抜粋され俳優デビュー。
93年「BEING HUMAN」で映画デビュー。
ダニー・ボイル監督の「シャロウ・グレイブ」や
「トレインスポッティング」で注目され、
同監督の「普通じゃない」にも出演。
99年「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、監督デビューを果たした。
99年「スター・ウォーズ エピソード1」から若き日のオビ=ワンを演じた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1993年「ユアン・マクレガーの赤と黒」(TM)
1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」
     「ピーター・グリーナウェイの枕草子」
1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス!」
1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇
1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇
     「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇
     「マネートレーダー銀行崩壊」◇
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇
2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇
2001年「ムーラン・ルージュ」◇「ブラックホーク・ダウン」◇
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇
2003年「恋は邪魔者」◇「ビッグ・フィッシュ」◇
2004年「猟人日記」
2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇
     「アイランド」◇「ロボッツ」(声)「ステイ」◇
2006年「ミス・ポター」◇
 
ASHLEY JUDD 
アシュレイ・ジャッド 
誕生日 1968/4/19  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
4歳の時に両親が離婚し、歌手の母や姉とともに各地を転々。
その後、母ナオミと姉ウィノナは
カントリー・ミュージックのバンド”ジャッズ”で成功を収めた。
ケンタッキー大学でフランス語を専攻。
卒業後はピース・コープスに就職が決まっていたが、
友人たちの勧めで女優を志し、ハリウッドへ。
ウェイトレスやエージェントのアシスタントをする傍ら、
演技教室で数年間演技を学ぶ。
91年、NBCの”SISTERS”でレギュラーに起用され、注目を集める。
1992年「カフス」で映画デビュー。
当初は大きな役でオファーされていたが、ヌード・シーンがあるため、断り、
端役での出演だった。
93年「RUBY IN PARADISE」でインディペンデント・スピリット主演女優賞受賞。
2000年4月にカーレーサーのダリオ・フランチッティと婚約、
2001年12月12日、結婚した。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「カフス」
1993年「ディープ・ジョパディー」
1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
1995年「スモーク」 「ヒート」 「聖なる狂気」
1996年「評決のとき」「ノーマ・ジーンとマリリン」
     「ボディ・リップス」
1997年「ザ・ローカスト あばかれた夏」
1998年「コレクター」◇「サイモン・バーチ」
     「氷の接吻」◇
1999年「ダブル・ジョパディー」◇
2000年「あなたのために」◇
2001年「恋する遺伝子」◇
2002年「ハイ・クライムズ」◇「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」
     「フリーダ」
2004年「ツイステッド」◇「五線譜のラブレター」

その他の出演者:
Genevieve Bujold ...  Dr. Jeanne Brault 
k.d. lang ...  Hilary 
Jason Priestley ...  Gary 
Anne-Marie Brown ...  Lucy Wilson 
Kaitlin Brown ...  Lucy Wilson 
David Nerman ...  Mickey Argyle 
Steven McCarthy ...  Paul Hugo 
Vlasta Vrana ...  Mr. Hugo Sr. 
Janine Theriault ...  Nathy 
Don Jordan ...  Toohey 
Maria Revelins ...  Miss Keenan 
Lisa Forget ...  Nurse 

User Rating: 4.4/10 (7,780 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」
5点台とは思っていましたが...

User Comments:
melodieさん
bordeaux, france
2001年6月13日
実に、がっかり...

私は、どんな映画にもチャンスを与える主義だ。
だから、序盤も中盤もひどくても、見終えるようにしている。
最後に救いがあるかもしれない。
だが、この映画、すべてが10倍悪かった。
結末ときたら、まったくの無意味。
序盤では、ストーリーがいいほうへ進むかと期待する。
だが、実際には、まったくちがう方向に進むのだ。
主人公の妄執は、決して晴れることもなく、無意味のままなのだ。
何度も彼の眼前に出現する娘の幽霊は、馬鹿げている。
何の説明にもなっていない。
2人の実にいい役者が出ているというのに残念だ。
2人ともベストを尽くそうとしているのだが、
観客と同様に混乱している。
この映画、まったくの時間とお金の空費だと思う。
実に悲しい。

オトーサン、
「ちょっと手厳しすぎないか?
そこへいくと、このひとのコメントは適切だな」

私は猫が好きさん
松戸市
2006年6月1日
物語の核心がぼやけてしまった      

映画館で予告を見た時ピンと来た。
『死への逃避行』のリメイクでは? 確かめると案の定。
『死への逃避行』は83年のフランス映画で、
主役をミッシェル・セローとイザベル・アジャーニが演じました。
『氷の接吻』は99年のアメリカ映画で、
最早ともに懐かしいと感じるほど時が経ってしまった。
リメイクと言ってもこの2作品には決定的な差があります。
物語の視点となる男の年齢。
ユアン・マクレガーは若き諜報部員、ミッシェル・セローは初老の探偵です。
この違いはすごく大きいのです。
多くの方が感じているように『氷の接吻』のユアンは言わばストーカーなんですね。
それは彼が女を追う動機が曖昧だからです。
映画のかなり後半で「僕は幼い娘を失った父親で君は幼くして父親を失った娘だ」
的なことを彼が言いますが、それはこじつけであまり説得力を持ちません。
序盤から娘の幻が画面内に登場しますが、
娘とジョアナを彼は重ねて見ているわけではありません。 
娘の幻を振り切って彼女の追跡を続けるのですから、むしろ二人は対極にある。
父親である彼は一人の男としてジョアナを追いかけていくのです。
諜報部員ならではのアイテムを駆使し盗撮盗聴を繰り返す
職権乱用のストーカーまがいの行為、
そしてそれらハイテク道具のご都合主義的な使用が結果的に物語を下世話に見せる。
また最初の殺人でジョアナがビニールシートを用意していたりする周到さと、
殺した直後に泣き叫び父親のことを口にする情緒不安定とは
何か相容れず演出意図の曖昧さを感じます。ジョアナが盲目の富豪に惹かれるエピソードも 
役者に魅力が足りず財産目当てに見えてしまう。
それに比べ『死への逃避行』のサミー・フレイは温もりある演技で説得力がありました。
小道具として使われる煙草の銘柄が「シニアサービス」から
「ジタン」というありきたりなものになっていた点も口惜しい。
些細に見えてそういうところのセンスが大切だと思うのです。 


噛む女/ブロンドの誘惑に秘められた罠

オトーサン、
「なーんだ、テレビ映画か」
題名をみても、明らかにB級映画。
セックスで売ろうという魂胆がミエミエです。

原題:Double Cross (1994)(TV)
監督:Michael Keusch
脚本:Henry C. Parke 
Genre:Thriller / Crime / Drama / Romance
上映時間:94分
あらすじ:
ジャックは、ガソリンスタンドで
美女ヴェラのスポーツカーに追突される。
彼女は頼み込んでくる。
保険金支払いの関係で、アタシのパパが追突したことにしてね。
お礼に、アタシのクルマに追いつけたら、いいことしてあげる。
その気になったジャックは、チューンアップしたマスタングで、 
ヴェラを追いかけ、思いを遂げる。
だが、ジャックは、殺人のアリバイに利用されたことに気づく。
犯罪歴もあるので、偽証によって、投獄されそうになる。
コディは、ヴェラの金持ちの夫だが、実の妻を殺したのだ。
そこへ出現したのが、保険会社の調査員マットだ。
どうやら、何らかの証拠を握っているらしい。
メリッサは、レンタルビデオ屋のジャックの共同経営者だが、
事態の進展を見守るなかで、愚かなジャックの行く末を気づかう。

出演者:
Patrick Bergin ...  Jack Conealy(ジャック)
Kelly Preston ...  Vera Blanchard(ヴェラ) 
Matt Craven ...  Bernard March(マーチ) 
Jennifer Tilly ...  Melissa(メリッサ) 
Kevin Tighe ...  Brian Cody(コディ) 
オトーサン、
「案外、中堅どころをそろえたんだ」
パトリック・バーギンは渋いし、
ケリー・プレストンは、セックス・アピール満点だし、
マット・クレイヴンは、怖いところがあるし、
ジェニファー・ティリーは、磊落です。 

PATRICK BERGIN 
パトリック・バーギン 
誕生日 1951/2/4  
出身 アイルランド・ダブリン 
父が劇場主、兄が俳優。
17才でロンドンに出て実験劇団を旗揚げ。
ノース・ロンドン科学技術専門学校で教育学士号を取得。
卒業後、舞台俳優としてキャリアをスタート。
88年「ザ・クーリア」で映画デビュー。
90年「愛と野望のナイル」で初主演。
「愛がこわれるとき」のジュリア・ロバーツの相手役など。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1987年「孤独のヒーロー/タフィン」
1988年「ザ・クーリア」
1990年「愛と野望のナイル」「愛がこわれるとき」
1991年「ロビン・フッド」(TM)「地獄のハイウェイ」
1992年「ラブ・クライム/官能の嵐」「パトリオット・ゲーム」「心の地図」
1993年「ゼイ・ウォッチ」「フランケンシュタイン」(TM)
1994年「噛む女」「交錯の罠」(TM)
1995年「Mr.クライム/知能犯」
1996年「バーチャル・ウォーズ2」「アポガリプス・ウォッチ/陰謀の黙示録」(TM)
1997年「疑惑の悪女」「マイ・リトル・ガーデン」「ザ・リッパー」(TM)
1998年「エスケープベロシティ」「ダイナサウルス」
1999年「ハイ・エクスプローシブ」「氷の接吻」
2000年「囁く女」「ザ・グラディエーター 復讐のコロシアム」
2001年「ロック・ネス」「姉のいた夏、いない夏」
     「ザ・ヴァイキング 魔王復活」 

KELLY PRESTON 
ケリー・プレストン 
誕生日 1962/10/13 
出身 米ハワイ州ホノルル 
10代のほとんどをハワイで過ごす。
LAの高校を卒業後、南カリフォルニア大学に入学後、本格的な演劇活動に入る。
映画は88年「ツインズ」で注目される。
夫のジョン・トラボルタとの間に二児がいる。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「メタルストーム」「クリスティーン」
1985年「シャイなラブレター」
1986年「デスポイント/非常の罠」
1988年「ツインズ」
1994年「噛む女」(TM)
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「フェティッシュ」
     「ザ・エージェント」◆
1997年「恋におぼれて」「ナッシング・トゥ・ルーズ」◆
1998年「ジャック・フロスト」◇「ホリーマン」
1999年「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◆
2000年「ニュース・ブレイカー」「バトルフィールド・アース」
2003年「ロイヤル・セブンティーン」「ハットしてキャット」
     「ハッピー・フライト」◆
 
MATT CRAVEN 
マット・クレイヴン 
誕生日 1956/11/10 
出身 カナダ 
ナイアガラ・シアターで「ドラキュラ」の舞台が俳優デビュー。
79年「ミートボール」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1979年「ミートボール」
1981年「誕生日はもう来ない」
1990年「ジェイコブズ・ラダー」
1991年「K2 ハロルドとテイラー」◇
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1994年「噛む女」(TM)
1995年「クリムゾン・タイド」
1996年「陪審員」
1998年「ポーリー」
1999年「彼女を見ればわかること」
2003年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」
2005年「アサルト13 要塞警察」

JENNIFER TILLY 
ジェニファー・ティリー 
誕生日 1962/9/10  
出身 米カリフォルニア州 
姉はメグ・ティリー。
10歳でショウ・ビジネスの世界に入り、テレビ出演を続け、
84年「恋人ゲーム」で映画デビュー。
94年「ブロードウェイと銃弾」でアカデミー助演女優賞にノミネート。
97年「ライアーライアー」で
ブロックバスターエンターテインメント賞最優秀女優賞、
「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」で
サターン・アワード最優秀主演女優賞受賞。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1984年「恋人ゲーム」
1985年「ドライブ・アカデミー/全員免停」
1986年「INSIDE OUT」
1987年「リモート・コントロール」「彼が彼女にきがえたら」
1988年「ブランケット城への招待」「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」
1989年「静けさは危険な香り」「のるかそるか」「恋のゆくえ」
1991年「ドアーズ」
1992年「SHADOW OF THE WOLF」「SCORCHERS」
1993年「HEADS」「メイド・イン・アメリカ」「ゲッタウェイ」
1994年「噛む女」(TM)◆「ブロードウェイと銃弾」◆「裏切」
1995年「レディ・ヴァンパイア/淫夢伝説」
1996年「バウンド」◇「パーフェクト・ファミリー」◆
1997年「ライアーライアー」◆
1998年「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」◇
     「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◆
     「ハリウッド・ミューズ」
1999年「スチュアート・リトル」(声)「小さな目撃者」◇
     「ぼくが天使になった日」
2000年「コード」◇「マイアミ・ガイズ−俺たちはギャングだ−」
     「ブルー・イグアナの夜」
2001年「モンスターズ・インク」(声)「ブロンドと柩の謎」
2003年「ホーンテッド・マンション」「オドレイ・トトゥ in ハッピーエンド」
2004年「リトル・ランナー」
2005年「ローズ・イン・タイドランド」 

その他の出演者:
Philip Granger ...  Mike/Cop 
Jerry Wasserman ...  First Detective 
Phil Hayes ...  Gordon Nimitz  
Deryl Hayes ...  Second Detective 
L. Harvey Gold ...  MacDonald 
Sharlene Martin ...  Sharyn 
Gillian Barber ...  Coroner 
Michael Iacobucci ...  Waiter 
James Bell ...  Chubby 
Monica Lange ...  Young Vera 

User Rating: 4.4/10 (179 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」
結末がひどいので、1点減点されたのでしょう。
 
User Comments:
da_cheetah71さん
Miami, Florida
2000年11月13日
見る価値がある、というのも.........

この映画、いまひとつピンとこないが、
見る価値がある。
ケリー・プレストンが出ているからだ。
ストーリーは、先が読めるし、
サスペンスはないし、傑出した役者もいない。
興味を抱き続けることは到底できない。
つまり、金持ちの年寄りと若い女という筋書きがありふれている。
非情だが神経質なアウトサイダーは、軽率すぎる。
だが、ケリー・プレストンは、傑出した演技を見せてくれる。
ケリーが脱ぐシーンに興味をかきたてられるひとには、
この映画は、最高の機会を提供できる。
彼女は、これまで、ヌードシーンを避けてきた。
この映画で、燃えるシーンがある。
(肉感的な代役の助けを借りているが)
ほんとのヌードではない。
そう、代役が控えているのだ。
(でも、観客は、絶対、ケリーだと思うはず)
だが、2つのシーンでは、ケリーはスケスケ・ルックで、
実にエロティックな演技を披露している。
下着姿の彼女を見たかったら、この映画を借りるべし。
映画に話を戻せば、結末が本当にヒドイ。
予測できるが、奇妙なひねりをきかせているのだ。
だが、まあよく撮れていると思う。
そう、ひとが大勢死に、裏切りが多発する。
だが、熱い肢体のケリー・プレストンを勘定に入れなくても、
この映画、充分に6点は稼げる輝きがある。


オトーサン、
「なぬ、ジョン・トラボルタと結婚してる?
 うらやましいなぁ、けしからんなぁ」
でも、彼女、その前はジョージ・クルーニィ、
さらに、その前はチャーリー・シーンとつきあっていたとか。
そんなことを紹介していたフアンサイトがありました。

  KELLY PRESTON
 あなどれないビューティ・ネクスト・ドア

 さらさらの髪にスリムだけど出るとこは出ているスタイル。
 恋人にするなら、こんな女性がいいなー
 と男子が素直に思える「きれいなお姉さん」。
 しかし。この人をなめると後が恐い。
 さわやかそうな容姿の裏に、何ともホットなハートが潜んでいるのだから。
 と言っても、あくまでラブコメ・キャラなので、
 『危険な情事』のグレン・クローズにはならない。
 唐突にフランス男と恋に落ちて、田舎の婚約者を捨てちゃうとか、
 そういうレベルではあります。
 やっぱり恋人にするならケリー・プレストンという印象は、
 映画2本の「可愛い顔してベッドでは・・・」という、
 それこそ男子大喜びの役から来たもの。

 1本目はキャメロン・クロウの『ザ・エージェント』(96)で、
 トム・クルーズの婚約者であるテレビ記者の役。
 気が強い美人で、トムが大手のスポーツ・エージェントの会社をクビになると、
 さっさと彼のことを捨ててしまう。
 野球場で彼に再会した時、指をLの形にして、
 (Loser)と声に出さないで言ってみせる意地悪ぶりがよかった。
 いやな女のはずだけど、痛快な感じがして許せてしまう。
 トム・クルーズが婚約指輪を渡す時、
 ホテルで大掛かりな仕掛けまで考えたのも分かるようなお姫さま。
 振り回されたいタイプ。
 ベッドシーンがまた最高。トムはほとんどかしずくワンちゃんだった。
 事が終わって二人が裸のままでイチゴをほおばるシーンがあるが、
 あんな美人とそういうことをしたら最高に楽しいだろう。 

 もう1本よかったのは、グリフィン・ダンの快作、『恋に溺れて』(97)。
 主演はメグ・ライアンだったが、ケリーの役も良かった。
 田舎の天文台に勤めるマシュー・ブロデリックの(またしても!)婚約者。
 この人、婚約者キャラなのだろうか。
 「花嫁」ではないのは、結婚直前にニューヨークで知り合った
 フランス人のレストラン経営者(チョッキー・カリョ)と恋に落ちたから。
 「直接さよならを言うのはイヤだから」と、
 自分の父親に別れの手紙を朗読してもらう。
 大ショックのマシュー・ブロデリックはニューヨークに渡って、
 チョッキー・カリョに捨てられたメグ・ライアンと二人の生活を監視&盗聴。
 そこで二人のベッドシーンを盗聴して、更にショックを受けてしまう。
 何故って、「彼女のエクスタシーはもっと控えめなはずだ!」。
 やっぱりここでも「ホットな」女だった。
 メグとマシューの妨害工作によって、カリョのレストランが営業停止に追い込まれると、
 「段ボールの家に住むことになってもいいの、あなたとセックス出来るなら」と涙。
 けなげなのかお好きなのか。
 それでもイヤらしくならないのだから、やっぱり美人はトクですね。
 
 せいぜい26〜32の間くらい、と思ったら何と62年生まれ。
 これだから外人の年令はよく分からない。意外と遅咲き姫なのだ。
 キャリアは長く、初期作品には『クリスティーン』(83)やブロンソン主演作等、
 B級作品が並ぶ。ひょっとしてテレビの世界では人気があったのかもしれない。
 『ツインズ』(88)でヒロインを演じて注目されてからは割と順調。
 ハリウッドスターが大好きなことで知られるベルサーチも、
 殺されるちょっと前のインタビューで彼女のセンスを誉めていた。

 出典:傍役グラフィティ-ケリー・プレストン
        http://www.246.ne.jp/~romantic/byplayer09.html


シッコ

オトーサン、
映画館の切符売り場で...
「あのー、11時10分からの映画1枚」
女性係員、
「シッコですね」
オトーサン、
「それを言いたくないから、工夫したのに」

原題:Sicko (2007)
監督・脚本:Michael Moore
Genre:Documentary / Comedy 
Rated PG-13 for brief strong language.
上映時間:113分
あらすじ:
アメリカには、国民健康保険制度がない。
保険会社に高い保険料を支払わなければならない。
そのため、4700万人が無保険の状態にある。
といって、払っているひとも安心できない。
何だかんだと理屈をつけられ、払ってくれないのだ。
ムーアは、そんな悲惨な実態を次々と暴露していく。
また、医療費が無料の諸外国を紹介しながら、
この無政府状態を支えている歪んだ構造を告発している。

出演者:
Michael Moore ...  Himself 
オトーサン、
「あんまり怒っていないな」
でも、事実に基づいた静かな告発のほうが、胸に響いてきます。

MICHAEL MOORE 
マイケル・ムーア
誕生日:1954/04/23 
出身:ミシガン州フリント 
ユーモアを武器に、社会の矛盾に鋭く斬り込む作家兼映画監督。
1954年、ミシガン州のGM城下町フリントに生まれる。
10代から政治活動に目覚め、自ら創刊した地域紙でジャーナリストとして活躍。
1989年、GM工場での大量解雇に揺れる地元フリントを取材したドキュメンタリー
 「ロジャー&ミー」を製作し、批評家の絶賛を浴びる。
ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録する。
その後テレビの世界にも活躍の場を広げ、
アポなし取材を始めとした独自の手法で笑いと批評精神に溢れた
ユニークな番組を生み出していった。
1994年にはジョン・キャンディを主演に初の劇映画も手掛けた。
近年では、毎回タイムリーな話題を取り上げ、
皮肉に満ちた仕掛を実行して笑いの中に強烈な風刺を盛り込んだ
TV番組「マイケル・ムーアの恐るべき真実」が話題となった。
2000年のアメリカ大統領選挙では、
緑の党から出馬した消費者運動の闘士ラルフ・ネーダーを支援し、
民主党のゴア候補の票を喰ってしまい、
“ブッシュを勝たせた男”と民主党支持者から猛反発を受ける。
2002年、アメリカ銃社会の抱える問題点を鋭くえぐったドキュメンタリー
「ボウリング・フォー・コロンバイン」を発表、カンヌ映画祭では特別賞を受賞。
批評・興行両面でも大成功を収める。
また、ジョージ・W・ブッシュ大統領をこき下ろし、
返す刀で近頃の民主党をも一刀両断にしたノンフィクション
『アホでマヌケなアメリカ白人』は全米でベストセラーとなった。
2004年には、9月11日の同時多発テロ以降のアメリカ社会をテーマに
ブッシュ政権の実態に迫るドキュメンタリー「華氏911」を発表、
カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。
強まる保守派からの抵抗にもめげず、ユーモアを身にまといつつ、
一貫してアメリカ社会の銃・人種問題、あるいは企業の不正に対して
敢然と闘いを挑む不屈の異端ジャーナリストとして、
ますます目の離せない存在である。
トレードマークはベースボール・キャップ。 

監督/出演作:
1989年「ロジャー&ミー」
1994年「ジョン・キャンディの大進撃」
1997年「ザ・ビッグ・ワン」
1999年「マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人」<TV>
2000年「ラッキー・ナンバー」出演
2002年「ボウリング・フォー・コロンバイン」
2004年「華氏911」「ザ・コーポレーション」出演 
2005年「マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選」出演
2007年「シッコ」

その他の出演者:
Reggie Cervantes ...  Herself 
John Graham ...  Himself 
William Maher ...  Himself 
Linda Peeno ...  Herself
George W. Bush ...  Himself (archive footage) 
Richard Nixon ...  Himself (archive footage) 
 
User Rating: 8.5/10 (13,368 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
I. Rileyさん
Toronto, Canada 
2007年6月17日
彼の最高のドキュメンタリー

すばらしいドキュメンタリーだ。
マイケル・ムーアは、ソフトで、怒りを抑えている。 
だが、アメリカの民間健康保険制度の現状を告発している。
そして、カナダ、英国、フランスの国民皆保険制度と比較している。
否定論者は、かれがHMOの悪い点だけを拡大していると言うだろう。
だが、それでも、それが大事なのだ!
内容は、彼の前作よりは、議論を呼ぶものではない。
世界で一番豊かな国というのに、
その医療保険制度は最低の水準にあるのだ。
映画では、カナダ人の病院での待ち時間は、平均45分とある。
カナダ人である私に言わせれば、それは違う。
カナダでは、待ち時間の長いことが問題になっている。
だが、制度はうまく機能し、
誰もがお金がなかろうが、社会的地位が低かろうが、
面倒をみてもらえる。
この映画をみて、私が思ったのは、
わが国の医療制度がどんなに素晴らしいかということだった。
ムーアが描いているHMOのホラー・ストーリーは、衝撃的だ。
「華氏911」や「ボウリング・フォー・コロンバイン」と比べると、
パンチに欠けるが、うなづく点が多い。
この映画、誰もが見るべきだ。


オトーサン、
「HMOって、何? よく分からなかった」
ネットで分かったことをまとめてみました。

○HMO (Health Maintenance Organization)
  健康保険維持機構。
 民間保険の一つ。
  医療費抑制を目的に設立された会員制医療保険組織。
 比較的安い保険料で、医療費の自己負担が少ないため普及している。
  加入者は一定の掛金を支払うだけで、ネットワーク内の医師や病院を利用できる。
  ただし、多くの問題を内包している。
 まず、予め決められた担当医に初診を受ける必要がある。
 全ての診察は、その担当医で行うことが義務付けられている。
  他の病院へ行く場合には必ず許可(紹介状)が必要となり、
  勝手な判断で他の病院へ行くと、保険が適用されない。
 注)子供が高熱、病院たらい回しで死亡
  また、医療費抑制のため、専門医にかかることが難しく、
 医師は最良の治療法、処方薬、検査法を選択できない。
  注)最愛の夫が最新治療を受けられず、ガンで死亡

オトーサン、
「へぇ、川田龍平さんも見たんだ」

○特別試写会(8月22日)での川田龍平さんの感想

 アメリカの医療制度の怖さをまず感じました。
 この映画では無保険者の問題ではなく、
 保険に入っているのに保険料が下りずに
 貧困になってしまう人たちのことを描いています。
 本当に怖いことです。

 これから日本がそういう社会になっていくのでは。
 日本でもいままで当たり前に受けられていた、
 国民健康保険の医療制度が崩れています。
 患者負担や後期高齢者医療の負担も重くなるという状況があります。
 医療保険の問題は真剣に一人一人が考えていかなければならないと思います。

 特に若い人に観てほしいです。
 医療の問題は、子どもを抱えていたり、老人であったりすれば
 日々医療当事者と向き合うことで直面する問題なのですが、
 いま健康である若い人に、自分が病気になったときに、
 どうなるのかを知ってほしい。
 
 このまま政治に興味を持たずに、
 政治家に医療制度改革を任せてしまったら、
 日本もアメリカのような社会になってしまうと思います。
 この映画を機会に、多くの方に考えてもらえたらと思います。


惨劇の砂漠

オトーサン、
「何か、パッとしない題名だな」
でも、上映が1931年というのに興味をもちました。
世界初のトーキー「ジャズ・シンガー」が出現したのが、1927年。
サイレント映画の名残りが色濃く出ているのです。

原題:The Painted Desert (1931)
監督:Howard Higgin
原作:Tom Buckingham /Howard Higgin 
Genre:Western 
Color:Black and White 
上映時間:79分
あらすじ:
西部の相棒キャッシュとジェフは、
人気のない移民キャンプで赤ん坊をみつける。
どちらが父親になるかで、仲たがいする。
数年後、隣りあった牧場を所有するようになっても、
反目しあっている。
キャッシュに育てられて成人したビルは、
2人の反目を終わらせ、ジェフの可愛い娘といい仲になる。
だが、鉱山事業に着手したことで、反目はエスカレートする。
果たして、ビルは、養父キャッシュに盾つくことができるだろうか?

出演者:
William Boyd ...  Bill Holbrook(ビル) 
Helen Twelvetrees ...  Mary Ellen Cameron(メリー・エレン) 
William Farnum ...  Bill 'Cash' Holbrook(キャッシュ) 
J. Farrell MacDonald ...  Jeff Cameron(ジェフ) 
オトーサン、
「ベテラン、いい味出しているなぁ」
サイレント映画時代の俳優たち、頑固で意固地です。
外面も芯から汚ないのですが、その古沢庵ぶりがいいのです。

その他の出演者:
Clark Gable ...  Rance Brett(ブレット) 
Charles Sellon ...  Tonopah 
Hugh Adams ...  'Dynamite' 
Will Walling ...  Kirby 
Edmund Breese ...  Judge Matthews 
Edward Hearn ...  Tex  
William Le Maire ...  Denver 
Wade Boteler ...  Bob Carson - Ore Wagon #1 Driver 
Richard Cramer ...  Provney - Ore Wagon #1 Shotgun Rider 

User Rating: 5.5/10 (144 votes) 
オトーサン、
「あれ、低すぎるぞ」
西部劇版ロミオとジュリエットです。
もう少しマシな邦題をつけてほしかったですね。

ncbragaさん
Brazil
2005年6月10日
一味違っているが、面白い西部劇

これは、一味違う西部劇だ。
そう、アクションはほとんどない。
だが、筋書きがいいし、バツグンの演技がある。
特に、ベテラン俳優、William Farnum (キャッシュ)と 
J. Farrel MacDonald (ジェフ)がいい。
親友同士が敵になる。
というのも、砂漠でみつけた赤子が可愛かったからだ。
Helen Twelvetrees (メリー・エレン)は、初々しいBetty Boopだ。
その愛くるしい表情を武器にして、
サイレント映画女優から有声映画女優へ見事に変身した。
この映画、筋書きは単純だが、
ハッピーエンドに首尾一貫向かっている。
全体として、この映画は、アクションは少ないものの、
見るに耐える楽しい西部劇になっている。


オトーサン、
「えっ、クラーク・ゲイブルが出ていたの?」
脇役で悪役のブレットが、ゲイブルだったとは...
そう言われて眼をこらしても、ゲイブルとは思えないほど。
「まだ、30歳だったんだ」



Ikedaさん
2005年10月22日
クラーク・ゲイブル 

最初に砂漠にいた孤児を
ウィリアム・ファーナムとファレル・マクドナルドの二人が奪い合う所が
如何にも西部の話らしいです。
この二人はサイレント時代からの大ベテランで、
子供が成長した役をウィリアム・ボイドがやっています。
いずれも現在の我々には、おなじみではありませんが、
ボイドはその後、ホパロン・キャシディ役で
アメリカでは随分、人気があったようです。
それよりもクラーク・ゲイブルのトーキー初出演だという事の方は
特筆すべきだと思います。
脇役でしかも悪役ですが、彼のデビュー作と言っても良く、
この3年後に「或る夜の出来事」でアカデミー賞を取ったとは到底思えません。
内容的には「惨劇」など無く、決闘らしくなっても一人も死なないといった
「お茶の間西部劇」といった感じの作品です。
ただ、実際のロケでは、爆破のシーンで予想外の爆発が起き、
怪我人も出たという話です。 


CLARK GABLE 
クラーク・ゲーブル 
誕生日 1901/2/1-1960/11/16  
出身 米オハイオ州 
父は石油採掘業者。
若い頃から舞台に興味を持ち、旅興行の一座に入り、地方巡業する。
ハリウッドに出て、24年「禁断の楽園」で映画デビューを果たすが、
サイレント映画では活動の場はないと感じた彼は、
ニューヨークに移り舞台活動に専念。
舞台での活躍がMGMの目にとまり、31年「惨劇の砂漠」から映画復帰。
34年「或る夜の出来事」でアカデミー主演男優賞を獲得する。
「風と共に去りぬ」のレッド・バトラー役が有名。
第二次大戦中は空軍に従軍。45年「冒険」で復帰。
61年「荒馬と女」の撮影直後、心臓麻痺で亡くなった。 
出演作 
1924年「禁断の楽園」
1925年「メリー・ウィドウ」
1931年「惨劇の砂漠」「暗黒街に踊る」「無冠の帝王」「笑ふ罪人」
     「秘密の6」「夜の看護婦」「自由の魂」「男性の血汐」
     「スーザン・レノックス」「蜃気楼の女」
1932年「太平洋爆撃隊」「地獄のサーカス」「紅塵」「心の青空」
     「春の火遊び」「ホワイト・シスター」「夜間飛行」「ダンシング・レディ」
1933年「白衣の騎士」「男の世界」「私のダイナ」「結婚十分前」
1934年「或る夜の出来事」
1935年「或る夜の特ダネ」「野性の叫び」「支那海」「南海征服」
1936年「妻と女秘書」「桑港」「スタアと選手」「空駈ける恋」
1937年「恋の挽歌」「サラトガ」
1938年「地球を駈ける男」「テスト・パイロット」
1939年「風と友に去りぬ」
1940年「ブーム・タウン」
1941年「無法街」
1945年「冒険」
1947年「自信売ります」
1948年「帰郷」「戦略爆撃指令」
1950年「スピード王」
1951年「ミズーリ横断」
1952年「栄光の星の下に」
1953年「モガンボ」「哀愁のロシア」
1954年「一獲千金を夢見る男」「叛逆者」「たくましき男たち」
1956年「ながれ者」
1957年「南部の反逆者」
1958年「先生のお気に入り」「深く静かに潜航せよ」
1959年「僕は御免だ」
1960年「ナポリ湾」
1961年「荒馬と女」 

オトーサン、
「Betty Boop?知らんな」

○ベティ・ブープ(Betty Boop)
 パラマウントのアニメ映画に登場する少女キャラクター。
 その豊富な性的魅力により人気を博し、
 今日でもセックスシンボルとして根強い人気を保っている。
 ベティ出演のアニメ映画は、6分から10分程度の短編で、白黒。
 1930年代に日本に輸入され、「ベティさん」の愛称で親しまれた。
 第二次世界大戦後は劇場で上映されることはなかったが、
 1959年5月から12月にかけて日本テレビの『ベティちゃん』で
 過去に制作されたベティ映画が放映された。
 味の素マヨネーズのイメージキャラクターになったことで、
 幅広い年齢層に親しまれている
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ガンヒルの決斗

 
オトーサン、
「おお、西部劇の名作だ」
主演は、カーク・ダグラスとアンソニー・クイン。
2人とも、演技派俳優で知られています。
どんな演技をみせてくれるのでしょうか?

原題:Last Train from Gun Hill (1959)
監督:John Sturges
原作:Les Crutchfield 
脚本:James Poe 
Genre:Drama / Thriller / Western 
上映時間:98分
あらすじ:
保安官マットの妻がレイプされ、殺された。
殺人者たちは、特徴的な鞍を残していった。
マットには、この鞍が旧友クレイグのものだと分かる。
いまは、ガンヒルの町で、大牧場主になっている。
クレイグは、マットに同情する。
だが、殺人者のひとりが、最愛の息子リックだと知って、
マットに引き渡すのを拒否する。
マットは、リックを逮捕し、夜9時の最終列車で連行しようとする。
だが、町で、彼はたったひとり。
いまや、クレイグとその手下が彼を殺そうとしていた。

出演者:
Kirk Douglas ...  Marshal Matt Morgan(マット) 
Anthony Quinn ...  Craig Belden(クレイグ) 
Carolyn Jones ...  Linda, Craig's Girl(リンダ) 
Earl Holliman ...  Rick Belden, Craig's Son(リック) 
オトーサン、
「気持ちが出てる!」
妻を殺された保安官、息子が死刑になりそうな大牧場主。
親友でありながら、利害がまったく相反する立場です。
もし、同じ立場になったら、どうするだろうな。

KIRK DOUGLAS 
カーク・ダグラス 
誕生日 1916/12/9  
出身 米ニューヨーク 
セントローレンス大学卒業後、米演劇アカデミーで学び、
46年映画界入り。長男はマイケル・ダグラス。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1946年「呪いの血」
1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」
1948年「三人の妻への手紙」
1949年「チャンピオン」
1950年「情熱の狂想曲」
1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」「地獄の英雄」「探偵物語」
1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」「悪人と美女」
     「三つの恋の物語」
1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」
1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」
1956年「炎の人ゴッホ」
1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」
1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」
1959年「悪魔の弟子」
1960年「スパルタカス」
1961年「非情の街」「ガン・ファイター」「逢うときはいつも他人」
1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」
1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」
1964年「5月の7日間」
1965年「危険な道」「テレマークの要塞」
1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」
1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」
1968年「暗殺」「ボディガード」
1969年「アレンジメント」
1970年「大脱獄」
1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」
1972年「ザ・ビッグマン」
1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」
1976年「エンテベの勝利」
1977年「悪魔が最後にやってくる!」
1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」
1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」
1980年「ファイナル・カウントダウン」
1982年「遙かなるスノー・リバー」
1983年「愛に向かって走れ」
1987年「タフガイ」
1991年「オスカー」
1994年「遺産相続は命がけ!?」
2003年「グロムバーグ家の人々」
 
ANTHONY QUINN 
アンソニー・クイン 
誕生日 1915/4/21-2001/6/3  
出身 メキシコ・チワワ 
出演作
1936年「殺人都市」「ロイドの牛乳屋」「仇敵」「平原児」
1937年「スイング」「ワイキキの結婚」
     「マドリッド最終電車」「ほろ酔い市長候補」
1938年「海賊」「恐怖のハイウェイ」「センチメンタルな殺人」
    「11人の脱獄者」
1939年「大平原」
1940年「シンガポール珍道中」「栄光の都」
     「ならず者の紐」「特別機動隊出動せよ」「緊急待機命令」
1941年「血と砂」「壮烈第七騎兵隊」
1942年「海への征服者」「モロッコへの道」「牛泥棒」
     「詐欺請負会社」
1944年「西部の王者」「フルメタル・コマンド・パターン」
1945年「パターンを奪回せよ」
1946年「カリフォルニア」
1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「タイクーン」
1952年「革命児サバタ」アカデミー助演男優賞
     「世界を彼の腕に」 「すべての旗に背いて」
1953年「海底の大金塊」「最後の酋長」「荒原の疾走」「吹き荒ぶ風」
     「ユリシーズ」「侵略者」
1954年「道」「指紋なき男」
1955年「灼熱の勇者」「黄金の都」
1956年「炎の人ゴッホ」アカデミー助演男優賞
     「テキサスの暴れ者」「デルリオの決闘」
1957年「断崖の河」「インディアン峠の死闘」
     「ノートルダムのせむし男」「野生の息吹」
1958年「大海賊」
1959年「黒い蘭」「ガンヒルの決闘」「ワーロック」
1960年「バレン」「西部に賭ける女」「黒い肖像」
1961年「ナバロンの要塞」「バラバ」
1962年「アラビアのロレンス」
1964年「マルコ・ボーロの大冒険」「日曜日には鼠を殺せ」
     「訪れ」「その男ゾルバ」
1965年「海賊大将」
1966年「名誉と栄光のためでなく」
1967年「残虐の掟」「25時」「真昼の衝動」「怪奇と幻想の島」
1968年「サンセバスチャンの攻防」「栄光の座」
1969年「サンタ・ビットリアの秘密」「オリンポスの詩」
     「春の雨の中を」
1970年「最後のインディアン」「RPM」
1972年「110番街交差点」「灰色のハイウェイ」
1973年「ロス・アミーゴス」「ファミリー」
1974年「マルセイユ特急」
1976年「沈黙の官能」「ブラッフ」「ジャガーは跳んだ」「ザ・メッセージ」
     「魔術師フェリーニ」「大統領誘拐作戦」
1977年「ナザレのイエス」
1978年「愛はエーゲ海に燃ゆ」「キャラバン」
     「パッセージ 死の脱走山脈」、
1980年「砂漠のライオン」「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」
1987年「スター・レジェンド」
1988年「海運王オナシス」
1989年「ゴースト・ラブ」
1990年「リベンジ」「老人と海」
1991年「オンリー・ザ・ロンリー」「ジャングル・フィーバー」
     「モブ・スターズ/青春の群像」
1992年「立証責任」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「バレンチナ物語」
1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」「ヘラクレス 魔境の女戦士」
1995年「雲の中で散歩」
1996年「ゴッチ・ザ・マフィア」
2002年「ザ・ボディガード」 

その他の出演者:
Brad Dexter ...  Beero, Belden Foreman 
Brian G. Hutton ...  Lee Smithers, Rick's Sidekick  
Ziva Rodann ...  Mrs. Catherine Morgan 
Bing Russell ...  Skag, Belden Hand 
Val Avery ...  Steve, Horseshoe Bartender' 
Walter Sande ...  Gun Hill Sheriff Bartlett 

User Rating: 7.1/10 (1,023 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments:
ironsideさん
Mexico
1999年7月17日
強力な主役が2人

クレイグは、強力な家畜商・牧場主。
ガンヒル最大の金持ち。つまりは、町のボス...
息子のリックは、弱く、卑劣なチンピラ。
美しいインディアン女性、キャサリンをレイプして殺したところだ。
だが、彼は、彼女が保安官マットの妻とは知らなかった。
高価でエレガントな馬の鞍だったので、
マットは、妻をレイプし、殺した者を探し出そうとする... 
ガンヒル行きの列車に乗り、旧友クレイグに逢い、助力を求める...
この映画の悲劇的瞬間は、クレイグが殺人者が息子リックと知った瞬間だ... 
息子をマットに引き渡すわけにはいかない... 
保安官は、吊し首にするだろう...
アンソニー・クインは、悲劇的人物だ... 
親友への忠誠心とひとり息子への愛と献身の間に引き裂かれる。
2人の優秀な俳優が、悲劇の渦中に放りこまれる。
大団円は明らかだ!
主要な西部劇の名作を撮ってきたジョン・スタージェスの見事な監督。
映画は、ゆっくりと大詰めへ近づいていく。
避けられぬ決闘。
ガンヒルからの最終列車に、乗る者は誰か... 


オトーサン、
「いやー、感動したな。一気に見た!」
以下では、ホンモノの西部劇フアンのコメントをご紹介しましょう。

老レンジャーさん
2004年4月13日
    
 日本中西部劇ブーム最中の1960年の正月映画でした。
 多分小遣いに余裕があったのだろう珍しくパンフレットも買っている。
 しかし、いわゆる「決斗3部作」の中では一番落ちると思っていた。
 ガンファイト等のアクションの少なさが不満だったのだろう。
 劇場では何度か併映の加減で見ているがTVでは録画はしても1度も見なかった。
 今回、40年振り位に再見した。
 NHKの前宣伝では「ジョン・スタージェスは西部劇に
 サスペンスとハードボイルドを持ちこんだ」と云うような事を言っていた。
 皆さんお書きのように、この作品では状況設定によるサスペンスと
 カーク・ダグラスとアンソニー・クインの葛藤のドラマが
 メインになっていて大変面白かった。
 (ひょっとしたらTVだから丁度よいのかも知れない)
 町での描写が殆どの印象だったが結構屋外の草原シーンが多くて美しい。
 当時は西部劇だらけで何とも思わなかったのでしょうが、今では貴重で嬉しくなる。
 岡俊夫が風景派J・スタージェスと名付けたのも納得。
 最大の見せ場はアール・ホリマンの顎にショットガンを突き付けての脱出シーンですが、
 これはE・ホリマンの起用が成功の要因だと思う。
 E・ホリマンは何時もの人がよいが少し頼りない役(不肖の2代目)の上に
 権威を笠に着る嫌らしさを好演。
 又、ショットガンを突きつけるK・ダグラスとE・ホリマンの背のバランスが丁度よい。
 当時の不肖のジュニア役を見てみるとチャック・コナーズでは背が高過ぎて
 銃口が外れやすいかも知れない、ロバート・ウォーカーjr.やデニス・ホッパーでは
 K・ダグラスは屈まなければならない。
 おまけにE・ホリマンは都合良く顎が出ている。
 リボンタイのマーシャル、皮ベストのカウボーイ、アルボ・オヤラ式ガンベルト、
 「OK牧場−」のトームストーンと同じセットの町、
 皆んな私には最も違和感のない西部劇世界です。
 後はカウボーイがネッカチーフをしていれば云う事なし。


天国の口、終りの楽園。

  
オトーサン、
「おいおい、これソフト・ポルノかよ」
のっけから、ガエルくん、やりまくっています。
勿論、ハッパでハイにもなります。
ロードムービーの色彩が強くなってからは、
これも青春と許せるようになってきました。
面白く、やがて悲しき青春か。

原題:Y tu mama tambien (2001)
   And Your Mother Too (USA) 
監督: Alfonso Cuaron
脚本:Alfonso Cuaron/ Carlos Cuaron
Genre:Drama 
Rated R for strong sexual content involving teens, drug use and language. 
Country:Mexico 
Language:Spanish 
上映時間:105分
あらすじ:
夏の間、恋人が欧州へ行ってしまった
テノッチとフリオは、つまんねえの何の。
結婚式で年上の女ルイサに出会う。
かっこよく見せようと、2人は、ルイサに言う。
旅に出るんだ、
天国の口という美しい秘密のビーチに行くんだ。
その話に乗せられ、また夫に裏切られたこともあって、
ルイサは、旅に同行することになる。
やがて、3人はメキシコ・シティを離れ、
架空のビーチへと向かう。
旅を続けるなかで、誘惑されたり、口論したりする。
そして、過酷でリアルな社会への三者三様の態度が明らかになる。

出演者:
Gael Garcia Bernal ...  Julio Zapata (フリオ)
Diego Luna ...  Tenoch Iturbide(テノッチ) 
Maribel Verdu ...  Luisa Cortes(ルイサ)
オトーサン、
「生きている!」
ガエル・ガルシア・ベルナルくん、天然ボケそのもの。
とても、演技しているとは思えないのが、魅力です。
親友テノッチ役のディエゴ・ルナも好演していました。
ルイサに裸になれといわれて、アソコを評価されるシーン、
最高でした。
もう大きくなったの。
右じゃなく、左に曲がってるわね。

GAEL GARCIA BERNAL 
ガエル・ガルシア・ベルナル 
誕生日 1978/10/30  
出身 メキシコ 
子役として活躍していたが、ロンドンに留学して
セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。
1999年「アモーレス・ペロス」で長編映画デビューし、
シルバー・アリエル賞、シカゴ国際映画祭シルバーヒューゴ賞主演男優賞を受賞。
2001年「天国の口、終わりの楽園。」で
ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「アモーレス・ペロス」
2001年「天国の口、終わりの楽園。」
     「ウェルカム!ヘヴン」「ブエノスアイレスの夜」
2002年「アマロ神父の罪」
2003年「ドット・ジ・アイ」「モーターサイクル・ダイアリーズ」
2004年「バッド・エデュケーション」
2005年「キング 罪の王」
2006年「バベル」「恋愛睡眠のすすめ」 

DIEGO LUNA 
ディエゴ・ルナ 
誕生日 1979/12/29  
出身 メキシコ・メキシコシティ 
幼い頃に母を亡くす。セット・デザイナーだった父の影響で7歳で舞台に立つ。
12歳でテレビのソープ・オペラ「EL ABUELO Y YO」のルイス役で注目される。
2000年「天国の口、終わりの楽園。」で幼少からの親友
ガエル・ガルシア・ベルナルと共にヴェネチア映画祭新人賞受賞。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「コメット」「死の甘き香り」
2000年「夜になるまえに」
2001年「天国の口、終りの楽園。」
2002年「フリーダ」「ヴァンパイア/黒の十字架」
2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」
2004年「ダンシング・ハバナ」 

その他の出演者:
Ana Lopez Mercado ...  Ana Morelos 
Nathan Grinberg ...  Manuel Huerta 
Veronica Langer ...  Maria Eugenia Calles de Huerta 
Maria Aura ...  Cecilia Huerta 
Giselle Audirac ...  Nicole Bazaine 
Arturo Rios ...  Esteban Morelos 
Andres Almeida ...  Diego 'Saba' Madero 
Diana Bracho ...  Silvia Allende de Iturbide 
Emilio Echevarria ...  Miguel Iturbide 
Marta Aura ...  Enriqueta 'Queta' Allende 
Juan Carlos Remolina ...  Alejandro 'Jano' Montes de Oca 
Liboria Rodriguez ...  Leodegaria 'Leo' Victoria 

User Rating: 7.7/10 (23,145 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート
・オリジナル脚本賞

ヴェネチア映画祭受賞
・マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞):
        ガエル・ガルシア・ベルナル
         ディエゴ・ルナ
・脚本賞:アルフォンソ・キュアロン     
         カルロス・キュアロン    

User Comments:
sev_leclairさん
Stafford, England 
2004年10月8日
見ていて夢中になる!

この映画、2日間で2回みた。
実に楽しんだ。
くすぐられ、時に陽気で、感動的で、率直で、真面目でetc... 
感動のローラーコースターだ! 
この映画で、はじめてガエル・ガルシア・ベルナルを見た。
おお、なんて、すばらしいんだ! 
10代の男の子の欲望を見事に描いている。
年上の自己抑制のできるルイサとの対比が面白い。
以上から、この映画をみんなに勧めたい。
ロード・ムービーやすてきな登場人物の映画が好きな人向けだ。
明らかに、この映画、オリジナルよりもいい。
もし、スペイン語をかじっているなら、
サブ・タイトルは気にしないように。


オトーサン、
「やはり、名監督だ!」

ALFONSO CUARON 
アルフォンソ・キュアロン 
誕生日 1961/11/28  
出身 メキシコ・シティ
メキシコ国立自治大学で映画と哲学を専攻し、
助監督や撮影を経て
1983年に短編「Cuarteto para el fin del tiempo」で監督デビュー。
93年にTVシリーズ「堕ちた天使たち」でアメリカに進出し、
1エピソードを手掛ける。
「リトル・プリンセス」(95)でハリウッド・デビューを果たし、
LA批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞を獲得。
イーサン・ホーク、ロバート・デ・ニーロら豪華キャスト競演の
「大いなる遺産」を監督したのち、
「天国の口、終りの楽園。」がヴェネチア国際映画祭脚本賞に輝くなど
世界中で称賛される。
その後「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の監督に抜擢され、
作品も成功を収めた。
2つの制作会社を経営し、プロデューサー業にも力を入れている。  
監督作 
1995年「リトル・プリンセス」
1998年「大いなる遺産」
2001年「天国の口、終りの楽園。」
2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ダック・シーズン」
2006年「トゥモロー・ワールド」「パリ、ジュテーム」 


出口のない海

   
オトーサン、
「終戦の日、記念放映か」
数百万人の同胞が死んだ第2次世界大戦。
もう思い出すひとも少なくなってきました。
これは、最低の戦争映画ですが、
戦争を鼓舞するいくつかの用語が出ていました。
まず、軍神って、ご存知ですか?
七生報国って、どういう意味か分かりますか?

原題:出口のない海(2006) 
監督:佐々部清  
原作:横山秀夫 
脚本:山田洋次 / 冨川元文  
Genre:Drama / War
上映時間:121分
あらすじ:
1945年4月、敗戦間近の日本。
最後の手段は、人間魚雷・回天による敵艦への自爆攻撃。
並木浩二は、甲子園の優勝投手だったが、
いまや、艦内で出撃命令を待っている。
その脳裏に、大切な人たちの思い出が甦る...
 
出演者:
市川海老蔵 .... 並木浩二 
伊勢谷友介 ....  北勝也 
上野樹里 ....  鳴海美奈子 
オトーサン、
「下手クソだなぁ」
歌舞伎役者・市川海老蔵の映画デビュー作。
だが、彼は、まったくの戦争知らずの世代でした。
戦時中の青年特有のリアリティは、かけらもなし。
大体、役者がみんな清潔すぎます。
戦時中は、ロクな石鹸もなかったのです。
抗菌、UVカット? バカタレ!

その他の出演者:
塩谷瞬 ....  伊藤伸夫 
柏原収史 ....  佐久間安吉 
伊崎充則 ....  沖田寛之 
黒田勇樹 ....  小畑聡 
平山広行 ....  剛原力 
尾高杏奈 ....  並木幸代 
永島敏行 ....  馬場大尉 
田中実 ....  戸田航海長 
高橋和也 ....  剣崎大尉 
嶋尾康史 ....  「ボレロ」のマスター柴田 
香川照之 ....  鹿島・イ号潜水艦艦長 
古手川祐子 ....  並木光江 
三浦友和 ....  並木俊信 
 
User Ratings: 7.0 (35 votes)  
オトーサン、
「5点だな」
セリフにかぶさる気のぬけた音楽、
戦争の何たるかを分かっていないナレーション、
いい加減な脚本、撮影、編集...
これでは死んでいった若者たちが可哀想です。
こんなふやけた戦争映画、つくるなよ。
 
User Comments:
黒美君彦さん
2006年9月24日
潜水艦内の酸素濃度のように 

いわゆる人間魚雷「回天」は、
1944年8月正式に兵器として採用された。
酸素魚雷(九三式魚雷)を改造したものだという。
攻撃は当初は成功したものの、次第に警戒が強まり、
回天を発射する以前に母艦が撃沈されたケースが多くなる。
訓練を受けた回天搭乗員は、
海軍兵学校や機関学校、予備学生など1,300人余りにのぼるが、
操縦が難しい上に故障がちだったこともあって、
出撃できた戦死者は106人に留まった(整備員等を含めると145人)。
そもそも海軍ではこのような生還の道のない決死攻撃は
認めないという伝統があったという。
しかし戦況の悪化に伴って導入した神風特攻隊が思いのほか戦果をあげたことから、
この人間魚雷「回天」による作戦も認められたのだそうだ。
さて、作品だが、潜水艦を主な舞台とした息詰まる緊張感はそれなりにあったが、
艦内の酸素同様(?)、物語はどうも全体として「薄い」。
戦争を扱った映画としては、あまりに予定調和的だったといわざるを得ない。
市川海老蔵は目を剥いたフレームアップした演技こそなかったものの、
悲壮感などがとんと伝わって来ない。
伊勢谷友介、柏原収史、塩谷瞬もまた然り。
三浦友和、古手川祐子も妙に小綺麗すぎる
(上野樹里は個人的に好きではないので問題外)。
だからエピソードもそれぞれ薄く、印象に残らない。
具体的にどこが、という指摘がなかなか難しい盛り上がりのなさだった。
家族・恋人の情愛でもなく、戦争の理不尽さ、というわけでもない。
何を最も強く伝えようとしたのか、その点が浅かったのではないか。
あの時点での自爆攻撃の意味がもう少し問われるべきだったのでは、と思う。
もっとも、「回天」の存在を知らない人には
是非、こんな無謀な自爆兵器があったのだという事実は
知っておいて欲しいのだが・・・。


オトーサン、
「回天をおさらいしておこう」

○回天一型回天
 人間が魚雷に乗って操舵し、敵艦に体当たりして沈める兵器。
 第二次世界大戦中、大日本帝国海軍で特攻兵器として用いられた。
 人間魚雷、的(てき)、〇六(マルロク)との別称もある。
 「回天」という名は、「天を回らし、戦局を逆転させる」という願いから。
 1944年3月、軍令部は、戦局挽回を図る「特殊奇襲兵器」の試作方針を決定し、
 マリアナ沖海戦での敗北後は、空母機動部隊の再建を諦め、
 人間魚雷「回天」を開発・量し、特攻隊員の編成・訓練を行った。
 最初の作戦であるウルシー泊地攻撃では4基が出撃し、
 防潜網から港内の進入に成功したものの、
 米軍は真珠湾攻撃の教訓から碇泊中の艦1隻ずつの周囲に球状のブイを並べ
 その下に網をたらして魚雷を防いでいた。
 このため停泊中の大型タンカー、ミシシネワ号を撃沈するに留まり、
 残りは標的を探すうちに駆逐艦によって撃沈された。
 その後、輸送船団を狙うようになったが、
 回天は80mの耐圧深度しかなく、母艦ごと撃沈されることが多かった。
 操縦も至難であり、発進後も故障が多く、航走できなかった。
 搭乗員は、海軍兵学校、機関学校、予科練、予備学生など、1,375人。
 出撃にまでこぎ付けた者は少なく、故障で生還した者もあり、
 戦没者は106人だった。
 現在、旧馬島小学校の跡地に回天記念館、回天碑、鐘楼がある。
 記念館までのアプローチには、戦没者の名を刻んだ石碑が並んでいる。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オトーサン、
この解説もピンとこないな。

回天搭乗員のひとりの経歴をご紹介しましょう。

●久家 稔
 海軍大尉
 略歴
 大正12年 4月11日 大阪府出身
 昭和16年12月 8日 ハワイ真珠湾攻撃
 昭和19年12月30日 予備 4期(大阪商科大学)
 昭和19年12月30日 金剛隊として出撃(伊53、大津島)
 昭和19年12月30日 回天の故障により帰投
 昭和20年 4月22日 天武隊として出撃(伊36、大津島)
 昭和19年12月30日 出撃の機会を得ず帰投
 昭和20年 6月 4日 轟隊として出撃(伊36、大津島)
 昭和20年 6月28日 マリアナ海域にて戦死(享年22歳)

出典:http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/kaiten.htm

比較のために、市川海老蔵の経歴をご紹介しましょう。
 1977年12月6日 東京都生まれ。
 市川團十郎 (12代目)の長男。 
 1983年5月 『源氏物語』の春宮で初お目見得。 
 1985年5月 『外郎売』の貴甘坊で七代目市川新之助を襲名。 
 1996年3月 青山学院高等部から堀越高等学校に編入。
  2000年(23歳)『源氏物語』の光君を演じる。チケットは発売初日に完売。
     平成の三之助と呼ばれ、新たな歌舞伎ブームを起こした。 
   (享年22歳)久家 稔、マリアナ海域にて戦死。
  2003年2月 元歌手の女性との間に、女児の隠し子が判明
 2004年4月4日 成田山新勝寺で襲名披露。 
 2004年5月 十一代目市川海老蔵を襲名。 
 2004年10月 パリのシャイヨー宮劇場にて海老蔵襲名披露公演。
 2005年12月 女優の米倉涼子との交際が破局。 
 2006年9月7日 映画「出口のない海」の宣伝でクイズ・ミリオネアに出る。 
 2007年3月9日 タレントの佐藤江梨子と3ヶ月の交際の末破局。 
 2007年4月5日 高岡早紀との都内桜の名所でデート。 
 2007年7月13日 楽屋の風呂場で転倒し、大けが。 

本人は青春を謳歌しているつもりでしょうが、
これでは死んでいった若者たちが可哀想です。


二世部隊

オトーサン、
Go for Broke! どういう意味だ?
正解は、当たって砕けろ!
若いひとは、日系二世たちが、戦時中に、
どんなに力を尽くしたか、知らないかもしれません。

原題:Go for Broke! (1951)
監督・脚本:Robert Pirosh
Genre:Drama / War
Color:Black and White
上映時間:92分
あらすじ:
1943年、大統領によって日系2世の志願兵制度が認可され、 
結成された第442部隊に捧げる。
観客が見守るのは、当時ごく自然だった日系人への偏見を抱く
グレイスン中尉の過酷な命令下で訓練を受ける部隊だ。
第442部隊は、イタリア戦線に送られ、ついでフランスへ。
前哨戦や戦闘でめざましい働きをする。
やがてごく自然にグレイスン中尉の偏見は消え、
部下たちは、自分よりもいい兵士だと気づくのだった。
お説教調でないのがいい。

出演者:
Van Johnson ...  Lt. Michael Grayson(グレイスン中尉)
Henry Oyasato ...  Ohhara(オハラ軍曹)
Henry Nakamura ...  Tommy (トミー)
Lane Nakano ...  Sam(サム)
オトーサン、
「いい配役だ!」
日系人をしごくグレイスン中尉役のバン・ジョンソン、
大らかな人柄なのが救いになっています。
背の低いトミー、好演です。
子豚を飼ったり、愛嬌がありました。

VAN JOHNSON 
バン・ジョンソン 
誕生日 1916/8/25  
出身 米ロードアイランド州ニューポート 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1943年「町の人気者」
1944年「キューリー夫人」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」
     「東京上空三十秒」
1945年「ドーヴァーの白い崖」
1946年「ジークフェルド・フォーリーズ」「雲晴れるまで」
     「恋愛放送」
1948年「逃げた花嫁」「愛の立候補」
1949年「ママは大学一年生」「戦場」
1951年「二世部隊」
1954年「ケイン号の叛乱」「レッド・リバー」
     「第八ジェット戦闘機隊」「ブリガドーン」
     「雨の朝巴里に死す」
1955年「瓶の底」「情事の終わり」
1956年「黒の誘惑」「雨の夜の慕情」
1957年「虎の行動」
1958年「前線命令」
1960年「逆転電撃作戦」
1968年「青春ダイナマイト」「合併結婚」
1969年「空爆大作戦」
1970年「グレイト・ヒットマン」
1980年「大統領の誘拐」
1983年「死霊の暗殺/エストラカン」
1985年「カイロの紫のバラ」
1987年「シシリアン・ボス」
1989年「キラー・クロコダイル」
     「デルタ・フォース・コマンド/暁の奪還」
1991年「スリーデイ・トゥ・キル/任務遂行せよ」
 
その他の出演者:
Gianna Maria Canale ...  Rosina
Harry Hamada ...  Masami 
Ken K. Okamoto ...  Kaz 
Warner Anderson ...  Col. Charles W. Pence 
George Miki ...  Chick 
Akira Fukunaga ...  Frank 
Don Haggerty ...  Sgt. Wilson I. Culley 
Dan Riss ...  Capt. Solari 

User Rating: 6.9/10 (290 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート
・オリジナル脚本賞

User Comments:
mstomasoさん
Vulcan 
2007年6月14日
真実の響き

多くのひとは、第二次世界大戦中に、
日系二世が強制収容所に隔離されたことを知っている。
だが、彼らが、第二次世界大戦に参戦したことを知るひとは少ない。
第442部隊は、フランクリン・ルーズベルト大統領により
許可された日系アメリカ人志願者から構成される。
この誠実なアメリカ人らは、様々な理由から入隊を志願してきた。
この映画は、部隊内の多様性を見事に描いており、
また、不当な条件下にもかかわらず、勇気ある献身をみせた。
彼らの故国では、家族がアメリカと戦っているというのに。
この敵意は、グレイスン中尉に代表される。
背が高い金髪のテキサス人。
仲間をジャップと軽蔑し、悪い態度をとっている。
だが、グレイソンのひねくれは、驚くべきものではない。
まったく信じられるものだ。
アカデミー賞にノミネートされた
Robert Porashのすばらしい脚本、手堅い編集と監督がいい。
そして、ジョンソンは、素敵な演技で、テキサス人らしさをみせている。
こう言えるのは、私がテキサス人だったからだ。
ピンとこないかも知れないが、
欧州系北米人よりも、少数派のほうが、
ステレオタイプに描かれることは少ないのだ。
日系アメリカ人俳優たちは、みんな、すばらしい。
この映画の本当のスターだ。
私は、このIMDbに投稿された大多数の意見に賛成する。 
この映画は、意義あり面白い映画なのだ。
「二世部隊」は、戦争映画である。
人間の行動、アメリカ社会の現実と倫理を見事に描いている。
だが、同様に、逆風下の人間性の勝利を記念し、祝福している。
お勧めだ! 


オトーサン、
「この映画、ほんとうに実話なの?
 絵空事でないの?」
でも、本当なのです。
欧州戦線での戦闘7回、死傷者9486人。
われら日本人が誇りにしていいひとがいたのです。
時の首相らが、靖国神社だけでなく、
彼らの墓にひざまづいてもいいはず。

○第442連隊戦闘団〈日系二世部隊〉 
 442Regimental Combat Team 

 1941年12月8日、日本海軍・南雲機動部隊による真珠湾攻撃により、
 太平洋戦争が勃発すると、日本国籍だったアメリカ在住の移民一世は
 “敵国人”として強制収容所へ隔離され、
 アメリカ国籍の日系二世も又、差別と憎悪に晒されました。
 アメリカこそが故郷である彼ら日系二世は、アメリカ人である証明を、
 戦う事で示す事になります。
 アメリカ本土と違い、ハワイ在住の日系人は、
 その土地柄故に強制収容を免れていましたが、
 日系人将兵は本土へ送られ、
 彼ら日系人に理解を示すターナー中佐を大隊長とする、
 第100歩兵大隊として編成されます。
 日系人の強制収容は、白人の人種差別の実例であるとし、
 この戦争は白人支配からアジアを開放する聖戦であると日本が喧伝すると、
 これに対抗すべく、志願による日系人部隊を設立する事になります。
 第442歩兵連隊を基幹として砲兵大隊、工兵中隊、衛生分遣隊、軍楽隊を加えて
 連隊戦闘団として編成される事になりますが、
 生活環境の違いから、ハワイの志願者と本土の志願者との軋轢が絶えませんでしたが、
 ハワイ二世に本土日系人の収容所を見学させ、本土二世の苦悩を理解させたり、
 第100大隊員の説得等で次第に互いの反目は薄れました。
 1943年。
 第34歩兵師団“レッドブル”に配属された第100大隊はイタリアへ上陸し、
 グスタフ・ラインで激戦を繰り広げ、多大な犠牲を払いましたが、
 友軍からは絶大な信頼を寄せられました。
 1944年6月、第442連隊戦闘団がイタリアへ到着し、第100大隊が合流。
 連隊戦闘団は第36師団に配属されましたが、
 師団長ダールキスト少将は兵の疲労を考慮せず、ドイツ軍に包囲され孤立した、
 友軍大隊救出戦において、兵力が著しく低下しているにも関わらず、
 ろくな補充も休養も無しに前進のみを命じ、連隊戦闘団は大損害を被りました。
 南フランスでの休養後、再編された連隊戦闘団は第92歩兵師団に加わり、
 アルノ・ラインを突破。
 1945年5月2日に任務を解かれ、ニューヨーク港に帰還しました。
 彼ら日系二世は“Go For Broke!(当たって砕けろ!)”
 の精神で戦い抜き、己の血肉で以て、アメリカ人である事を証明したのでした。
 1945年、日系人強制立ち退き解除。翌年、全収容所閉鎖。 
 
 出典:http://www5f.biglobe.ne.jp/~ToysBox/442regimental_combat_team.htm


クリスチナ女王

 
オトーサン、
「グレタ・ガルボ!」
伝説の銀幕のスター。
ミステリアスな後半生を送った女優。
この映画、天皇家では禁断の映画なのでしょうか?
「...私はシンボルに飽きたわ。人間でありたいの! 
ほんとうに長い間だった、もう耐えられない!」

原題:Queen Christina (1933)
監督:Rouben Mamoulian
原作:Margaret P. Levino /Salka Viertel 
脚本:S.N. Behrman/H.M. Harwood/Ben Hecht 
Genre:Biography / Drama / History / Romance  
Country:USA 
Language:English / Spanish 
Color:Black and White 
上映時間:97分
あらすじ:
幼いクリスチナは、5歳でスエーデンの王位につく。
彼女の在位中、30年戦争後、スエーデンは欧州の主要勢力になる。
エリザベスI世の英国のように、クリスチナは、
政治的に正しい結婚をせよとの圧力をかけられていた。
だが、彼女は、スペイン使節と恋に落ちる。
英国女王と同様に、
宗教がプロテスタントのスエーデンでは問題になる。
女王がカソリック教徒と結婚するなんて。

出演者:
Greta Garbo ...  Queen Christina(クリスチナ女王) 
John Gilbert ...  Antonio(アントニオ) 
Ian Keith ...  Magnus(マグナス) 
Lewis Stone ...  Oxenstierna(オクセンスティールナ) 
オトーサン、
「グレタ・ガルボ、魅力全開!」

GRETA GARBO 
グレタ・ガルボ
誕生日 1905/9/18-1990/4/15  
出身 スウェーデン・ストックホルム 
スウェーデン王立演劇アカデミーで学び、
マウリツ・スティルレルに認められ、彼と共に渡米し、
25年ハリウッドデビュー。
主演作はことごとくヒットし、人気スターに。
41年の「奥様は顔が二つ」を最後に36歳で引退。
カムバックすることはなかった。
生涯独身。 
出演作
1924年「イエスタ・ベルリングの伝説」
1925年「喜びなき街」
1926年「イバニエズの激流」「明眸罪あり」
1927年「肉体と悪魔」「アンナ・カレニナ」
1928年「女の秘密」
1929年「恋多き女」「野生の蘭」「船出の朝」「接吻」
1930年「アンナ・クリスティ」「ロマンス」
1931年「インスピレーション」「スーザン・レノックス」
1932年「マタ・ハリ」
1933年「グランド・ホテル」
1934年「お気に召す儘」
1935年「クリスチナ女王」「彩られし女性」「アンナ・カレニナ」
1937年「椿姫」「征服」
1939年「ニノチカ」
1941年「奥様は顔が二つ」
 
JOHN GILBERT 
ジョン・ギルバート 
誕生日 1899/7/10-1936/1/9  
出身 米ユタ州ローガン 
出演作 
1916年「慧眼」「シエル四三」
1919年「想出の丘へ」
1920年「砂丘の丘」
1921年「暁の光」
1922年「厳窟王」「アラビアの恋」
1923年「悪魔の哄笑」「聖者エルモ」「侠骨カービー」
1924年「ブロードウェイ颪」「巴里の狂乱」「狼の血」
     「殴られる彼奴」「痴人哀楽」
1925年「半獣人の妻」「メリー・ウイドー」「ビッグ・パレード」
1926年「ラ・ボエーム」「剣侠時代」
1927年「肉体と悪魔」「見世物」「密輸入者の恋」「アンナ・カレニナ」
1928年「コサック」「四つの壁」「悪魔の仮面」「赤熱の抱擁」
     「ハリウッド・レヴュー」
1930年「生きる屍」「海行かば」
1931年「運命の兄弟」「巴里の魔人」
1932年「ブロードウェイの西」「奥様御寵愛」
1933年「街の伊達男」「クリスチナ女王」「海を嫌ふ船長」 

その他の出演者:
Elizabeth Young ...  Countess Ebba Sparre 
C. Aubrey Smith ...  Aage 
Reginald Owen ...  Charles 
Georges Renavent ...  Chanut 
David Torrence ...  Archbishop 
Gustav von Seyffertitz ...  General 
Ferdinand Munier ...  Innkeeper 
 
User Rating: 7.8/10 (1,376 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ!」


User Comments:
Marcin Kukuczkaさん
Cieszyn, Poland
2004年12月26日
究極の傑作! 
時を超えた映画だ!

"執権よ。私はシンボルに飽きたわ。
 人間でありたいの! 
ほんとうに長い間だった、もう耐えられない!」
(クリスチナ女王役のガルボ) 

1933年12月26日、Rouben Mamoulianのスエーデン女王を描いた映画が公開された。
グレタ・ガルボは、既に無声映画で有名な女優だった。
また、「アンナ・クリスティ」などの有声映画でも有名だったが、
Rouben Mamoulianとの最初の契約で、主役に選ばれた。
おそらく、プロデューサーも監督もいくらか成功すると思っていただろうが、
21世紀になっても、鑑賞され、賛嘆されるとは夢にも思わなかったにちがいない...
クリスチナの物語は、変えられている。
だが、それは曲解されているわけではない。
この映画は、女王の人生の多くを正しく語っている。
(1632年の戴冠と平和の希求) 
そして、いくつかの出来事。
(愛のために退位しなかった). 
だが、ほかの多くの映画と同様に、
歴史は、1930年代の観客の望みに応えて解釈されている。
この映画が有名なのは、クリスチナ個人の幸福追求や
スペインの使節アントニオとの情事を扱っている点で、有名になっている。
最も記憶に残るシーンは、私見だが、宿屋での出会いだ。
Mamoulian氏が描いたのは、まさに異常なことだった。
下品でないし、タブーのないオープンさだった。
ぶどうは、古代ギリシャを想起させる。
酒神バッカスは、アントニオの故郷スペインを想起させる。
クリスチナは、部屋を歩き回り、
それらを記憶するために、いろいろなものに触って歩く。
グレタ・ガルボは、この記憶に残るシーンで、最高の演技をみせた。
今日ではごく限られたひとしか撮影できない気づきのシーンだ!
そのうえ、彼女の同性愛も暗示されている。
クリスチナが、召使の女性の唇にキスするシーンだ。
この映画のもうひとつの重要な観点は、
クリチナが、シンボルではなく人間でありたいという強い望みだ。
この批評の冒頭に書きとめた有名な言葉がその人間性を反映している。
彼女は、すべてにおいて幸福を追求する。 
アントニオと恋に落ち、彼と幸せな人生を送ろうと計画する。
だが、アントニオは、彼女の腕のなかで死ぬ。
その愛は成就しなかったのだ。
最後のシーンで、クリスチナは出航する船の船首に立っている。
これも、印象的で壮麗なシーンである。
このシーンを撮る前に、Mamoulian氏は、グレタにこう言う。
「貴女の顔を白紙のようにしてほしい。
観客みんなが自由に思い描けるように...」
配役もすばらしい。
グレタ・ガルボは、多くの映画に出演している。
「アンナ・カレニナ」(1927)、「マタ・ハリ」(1931)、「椿姫」(1936)、
そのすべてにおいて、彼女はカンペキだった。
だが、この役こそ究極の傑作だ。 
信じられないほどすばらしい! 
この映画に至らぬ点はあるにせよ、
グレタの演技は、誰も忘れられないだろう。
男装でアントニオに出会った宿屋のシーンを思い出してほしい。
あるいは、30年戦争の終結を決めたスピーチ。
「戦利品、栄光、軍旗、ファンファーレ! 
その高らかな響きの背後にあるものは何でしょう? 
死と破壊です」
ジョン・ギルバートも、アントニオ役で好演している。
だが、彼は、ほかの俳優同様、グレタの影になっている。
映画史上、これほどの俳優がいるとは思えない。
おそらく、ロミー・シュナイダーがそうだろう... 
だが、ほんとうに、映画史に消えぬ痕跡を残すものは少ない。
「クリスチナ女王」は、私の愛する大好きな映画だ。
いろいろなレベルで、芸術性の高い映画だ。
それが上映されたから、もう70年以上が過ぎた。
にもかかわらず、この映画には見る喜びがある。
わが家族では、おじいさんが1930年代に若かりし頃から、
家宝になっている。
この映画のDVDが出るのは、当然だ。


オトーサン、
「こんなひとは二度と出てこないだろうな」

○グレタ・ガルボ
 Greta Garbo、1905/9/18−1990/4/15
  ストックホルム生まれのハリウッド女優。
  本名はグレタ・ロヴィーサ・グスタフソン。
  初期ハリウッドの伝説的スター。
 「永遠の夢の王女」、「スウェーデンの美のスフィンクス」、
 「神聖ガルボ」と呼ばれスター街道を歩む。
  14歳の時に父親が亡くなり、ストックホルムのデパートで働くようになる。
  そのデパートの広告にモデルとして出演するようになり、
  宣伝用の短編映画に出演していたところを
  コメディアンのエーリック・ペチュレルに認められ、
  1922年に彼の映画『Peter The Tramp』に出演。
  また、同年から1924年までスウェーデン王立演劇アカデミーで演技を学ぶ。
  在学中に映画監督のマウリッツ・スティッレルに出会い、
  グレタ・ガルボという芸名を与えられ、
  彼の映画『イェスタ・ベルリングの伝説』に出演。
  1925年にマウリッツ・スティッレルがハリウッドに渡った際、
  彼女も付いてゆきMGMと契約。
  1926年に『イバニエスの激流』でハリウッド・デビュー。
  スティッレルはハリウッドのシステムに馴染まずすぐにスウェーデンに戻るが、
  ガルボは『肉体と悪魔』『アンナ・カレニナ』などに出演し、
  そのミステリアスな美貌で人気を博す。
  1930年にはじめてのトーキー『アンナ・クリスティ』に出演、
  そのハスキーボイスで更に人気を集める。
 「笑わない女優」と呼ばれていた時期もあったが、
  映画『ニノチカ』で初めて公の場で笑顔を見せたといわれている
 (「ガルボ笑う」というキャッチコピーが使われた)。
  以前のような人気がなくなった事を認識していた彼女は、
  不評だったコメディ映画『奥様は顔が二つ』を最後に24本の作品を残して、
  36歳で引退。
  マスコミを徹底的に避け、マンハッタンの自宅で暮らしていた。
  1954年に米国アカデミー賞栄誉賞も授与されているが授賞式にも出席せず、
  引退後は84歳で亡くなるまで一度も公の場に姿を現さなかった。
  ロマンスの噂もあったが、生涯独身だった。
  
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


気まぐれ天使

 
オトーサン、
「贅沢な配役だなぁ」
ケーリー・グラントは、「泥棒成金」「北北西に進路を取れ」、
デビッド・ニーブンは、「旅路」「ピンクの豹」。
映画史を飾る忘れられない名優です。

原題:The Bishop's Wife (1947)
監督:Henry Koster
原作:Robert Nathan
脚本:Leonardo Bercovici /Charles Brackett
     Robert E. Sherwood /Billy Wilder 
Genre:Comedy / Drama / Fantasy / Romance more 
Country:USA 
Language:English / French 
Color:Black and White 
上映時間:109分
あらすじ:
主教のヘンリーは、ここ数ケ月、
新しい大聖堂の建設計画の寄付集めに奔走している。
大口寄付先は、気難しい寡婦だ。
忙しさのあまり、家族を忘れているし、
第一、牧師になった理由すらも忘れている。
そこで、彼のもとへ天使のダドレーが派遣されてくる。
彼は出会ったひとたちを助けるが、
みんな予期せぬ形で助けるのだ。
ヘンリー以外は、みんな彼を愛する。
だが、クリスマスが近づくにつれ、
ヘンリーは、自分に取って代わろうとしていると思いはじめる。
仕事も、家族の愛も。

出演者:
Cary Grant ...  Dudley(ダドレー) 
Loretta Young ...  Julia Brougham(ジュリア) 
David Niven ...  Bishop Henry Brougham(ヘンリー) 
オトーサン、
「名優競演!」
それも、アカデミー賞クラスの3名ですから、
見応えのあること!
なかでも、デビッド・ニーブンの手品師のような手の演技には、
吸い寄せられました。

CARY GRANT 
ケーリー・グラント 
誕生日 1904/1/18-1986/11/29  
出身 英ブリストル 
出演作 
1932年「その夜」「明日は晴れ」「我らは楽しく地獄へ行く」
     「悪魔と深海」「ブロンド・ヴィナス」「七月の肌着」「お蝶夫人」
1933年「わたしは別よ」「追ひつめられた女」「鷲と鷹」「海の密室」
     「妾は天使ぢゃない」「不思議の国のアリス」
1934年「三日姫君」「濁流」「接吻とお化粧」「お嬢様お耳拝借」
1935年「ソプラノ奥様」「盲目の飛行士」「最後の駐屯兵」
1936年「男装」「アメリカの恐怖」「暁の爆撃隊」「結婚の贈物」
1937年「間奏楽」「天国漫歩」「富豪一代」「新婚道中記」
1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」
1939年「ガンガ・ディン」「コンドル」
1940年「ヒズ・ガール・フライデー」「ママのご帰還」「明日への戦ひ」
     「フィラデルフィア物語」
1941年「愛のアルバム」「断崖」
1942年「恋の情報網」
1943年「ミスター・ラッキー」
1944年「此の虫十万弗」「孤独な心」「毒薬と老嬢」
1946年「夜も昼も」「汚名」「恋愛超特急」
1947年「独身者と女学生」
1948年「気まぐれ天使」「ウチの亭主と夢の宿」「恋はかくの如く」
1949年「僕は戦争花嫁」
1950年「危機の男」
1951年「うわさの名医」
1952年「モンキー・ビジネス」
1955年「泥棒成金」
1957年「誇りと情熱」「めぐり逢い」「よろめき休暇」
1958年「無分別」「月夜の出来事」
1959年「北北西に進路を取れ」「ペティコート作戦」
1960年「芝生は緑」
1962年「ミンクの手ざわり」
1963年「シャレード」
1964年「がちょうのおやじ」
1966年「歩け!走るな」
1970年「エルビス・オン・ステージ」 

LORETTA YOUNG 
ロレッタ・ヤング 
誕生日 1913/1/6-2000/8/12  
出身 米ユタ州ソルトレイクシティ
「ミネソタの娘」でアカデミー主演女優賞を受賞 
出演作
1916年「SWEET KITTY BELLARIS」
1927年「娘新旧両面鏡」
1928年「棚からぼた餅」「LAUGH,CLOWN LAUGH」「情炎夜曲」
     「真紅の海」「THE WHIP WOMAN」
1929年「彼と女優」「愛すればこそ」「ラグビー時代」
     「硝子箱の処女」「THE SHOW OF SHOWS」「スコール」
1930年「キスメット」「尖端一目惚れ」
     「THE MAN FROM BLANKLEY'S」「楽園の路」
     「THE SECOND FLOOR MYSTERY」「THE TRUTH ABOUY YOUTH」
     「放蕩息子」
1931年「独立守備隊」「繁盛娘」「I LIKE YOUR NERVE」
     「プラチナ・ブロンド」「THE RIGHT OF WAY」「支配する声」
     「娘三人記」「TOO YOUNG TO MARRY」
1932年「天晴れウォング」「生の創め」「PLAY GIRL」「タクシー」
     「THEY CALL IT SIN」「WEEK-END MARRIAGE」
1933年「暁の砂漠」「EMPLOYESS'ENTRANCE」「GRAND'SLAM」
     「飢ゆるアメリカ」「男の一頁」「青空天国」「真夜中の処女」
     「SHE HAD TO SAY YES」「ブダペストの動物園」
1934年「濁流」「霧に立つ影」「キャラバン」「ロスチャイルド」
     「ホワイト・パレード」
1935年「野生の叫び」「戦ふ巨像」「十字軍」「上海」
1936年「4つの恋愛」「愛の花篭」「ラモナ」「人妻の戒律」
1937年「CAFE METROPOLE」「狙はれたお嬢さん」「LOVE UNDER FIRE」
     「SECOND HONEYMOON」「WIFE,DOCTOR,AND NURSE」
1938年「4人の復讐」「KENTUCKY」「スエズ」
1939年「ETERNALLY YOURS」「科学者ベル」「WIFE,HUSBAND,AND FRIEND」
1940年「THE DOCTOR TAKES A WIFE」「HE STAYED FOR BREAKFAST」
1941年「BEDTIME STORY」「THE LADY FROM CHEYENNE」「嘆きの白薔薇」
1942年「A NIGHT TO REMEMBER」
1943年「CHINA」
1944年「愛はあけぼの」「LADIES COURAGEOUS」
1945年「無宿者」
1946年「THE PERFECT MARRIAGE」「ストレンジャー」
1947年「気まぐれ天使」「ミネソタの娘」
1948年「美しき被告」「荒原の女」
1949年「星は輝く」「ママは大学一年生」
1950年「KEY TO THE CITY」
1951年「CAUSE FOR ALARM」「HALF ANGEL」
1952年「BECAUSE OF YOU」「PAULA」
1953年「IT HAPPENS EVERY THURSDAY」 

DAVID NIVEN 
デビッド・ニーブン 
誕生日 1910/3/1-1983/7/29  
出身 スコットランド・キリミューラ 
軍人だった父の跡を継ぎ、士官学校で学んだ。
その後、除隊して、カナダへ渡り、様々な職業に就いた。
役者としては長く伸び悩んだが、
徐々に気品とユーモアのセンスが認められるようになり、
ついに58年「旅路」でアカデミー主演男優賞を受賞した。 
出演作
1935年「南海征服」「過去から来た男」
     「バーバリ・コースト」「生活への道」
1936年「ローズ・マリー」「孔雀夫人」「進め竜騎兵」
     「市街戦」
1937年「紳士ギャング」「ゼンダ城の虜」「素晴らしき接吻」
1938年「青髭八人目の妻」「四人の復讐」「突撃爆撃隊」
1939年「嵐が丘」
1940年「犯人は誰だ」
1942年「スピット・ファイヤー」
1944年「最後の突撃」
1945年「天国への階段」
1946年「アメリカの恋人」
1947年「気まぐれ天使」「いのち短し」
1948年「魅惑」
1949年「怪傑紅はこべ」
1950年「銀の靴」
1953年「月蒼くして」
1956年「陽気のせいデス」「八十日間世界一周」
     「潮風のいたずら」
1957年「いとしの殿方」
1958年「悲しみよこんにちは」「旅路」
1959年「恋の売り込み作戦」
1960年「ママは腕まくり」
1961年「ナバロンの要塞」「ミサイル珍道中」「好敵手」
1962年「暗黒の銃弾」
1963年「北京の55日」
1964年「ピンクの豹」「地上最笑の作戦」「寝室ものがたり」
1965年「レディL」
1966年「スパイがいっぱい」
1967年「007/カジノ・ロワイヤル」
1968年「天使のいたずら」「素敵な年頃」
1969年「大頭脳」
1972年「眠れる棺の美女」
1974年「太陽にかける橋」
1976年「名探偵登場」
1977年「キャンドルシュー/セント・エドモンドの秘宝」
1978年「ナイル殺人事件」
1979年「オフサイド7」「ラフ・カット」
1980年「シー・ウルフ」
1982年「コート・ダジュール・ドリーム」
1983年「ピンク・パンサー5」

その他の出演者:
Monty Woolley ...  Prof. Wutheridge 
James Gleason ...  Sylvester 
Gladys Cooper ...  Mrs. Hamilton 
Elsa Lanchester ...  Matilda 
Sara Haden ...  Mildred Cassaway 
Karolyn Grimes ...  Debby Brougham 
Tito Vuolo ...  Maggenti 
Regis Toomey ...  Mr. Miller 
Sarah Edwards ...  Mrs. Duffy 
Margaret McWade ...  Miss Trumbull 
Anne O'Neal ...  Mrs. Ward 
Ben Erway ...  Mr. Perry 

User Rating: 7.5/10 (3,054 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞受賞
・録音賞 
同ノミネート      
・監督賞:ヘンリー・コスター     
・劇・喜劇映画音楽賞     
・編集賞 

User Comments:
marcosaguadoさん
Los Angeles, USA 
2006年2月20日
オールシーズン向きの天使

ヘンリー・コスターのこの珠玉の作品を再訪するのは、
何という喜びだろう。
すべては、予期せぬ方法で働く。
ストーリーの不思議な魔力にはまってしまう。
ケーリー・グラントとロレッタ・ヤングとJames Gleasonによる
アイス・スケートのミュージカル・シーン、
これには驚いた。
もう一度みたくなる。
新技術のおかげで、そのシーンだけ見ることができる。
数年前に、この映画のリメイクができた。
ご存知だろうか?
おそらくご存知でないだろう。
デンゼル・ワシントンが、ケーリー・グラント役で、
ホイットニー・ヒューストンが、ロレッタ・ヤング役だった。
この2つの映画を比較することは、
映画考古学の修士課程のようなもので、
時の経過によって、貴重な何かが失われていることが分かる。
それが何か、私には分からない。
それに適した言葉は、まだないのだろう。
この「気まぐれ天使」が私に与えた喜び、
これをあなたちみんなと分かちあいたい。
Gladys Cooperの怪物のような上流婦人さえも、
絶妙な償いのシーンがある。
見逃すなかれ。


オトーサン、
「この監督、どういうひとなんだろう?」
才知に富み、気骨もあったひとで、
波乱万丈の人生だったようです。
こういう人生だったからこそ、
名だたる名画や珠玉の作品が生まれてきたのでしょう。

HENRY KOSTER 
ヘンリー・コスター 
誕生日 1905/5/1-1988/9/21 
出身 独ベルリン 
監督作 
1935年「ペエテルの歓び」「人形の母」「恋人の日記」
1936年「カタリナの幸福」「天使の花園」
1937年「オーケストラの少女」「巴里の評判娘」
1939年「銀の靴」「庭の千草」
1940年「青きダニューヴの夢」
1944年「百万人の音楽」
1946年「嘘つきお嬢さん」
1947年「気まぐれ天使」
1948年「幸福の森」
1949年「星は輝く」「検察官閣下」
1950年「ハーヴェイ」
1952年「謎の住人レイチェル」「人生模様」(挿話)
1953年「聖衣」
1954年「デジレ」
1955年「美わしき思い出」
1956年「あの日あの時」
1957年「いとしの殿方」
1958年「再会」
1959年「裸のマヤ」
1960年「砂漠の女王」
1961年「フラワー・ドラム・ソング」
1962年「H氏のバケーション」
1963年「マリリン・モンローの世界」「恋愛留学生」
1965年「ボクいかれたよ!」
1966年「歌え!ドミニク」
 
次に、IMDbで詳しく。

ヘンリー・コスターは、1905年5月1日、ベルリンで生まれた。
母方の祖父は、オペラの有名テノール歌手Julius Salomonだった。
父親は、女性下着のセールスマンで、家を出て行った。
ヘンリーは、幼くして家族を支えなければならなくなった。
短編作家やマンガ家として働いて、
何とか高校を卒業しようと頑張った。
1910年、映画の世界に誘われる。
叔父のリチャードがベルリンに映画館を開いたので、
母親が毎日映画にあわせてピアノを弾くことになったのだ。
当時、デイケアなど存在しなかったので、
母親についていき、毎日、数時間、映画を見ることになった。
17歳のとき、短編作家として成功し、
ベルリン映画会社に脚本家として雇われる。
Curtis Bernhardt監督の助監督となる。
ある日、監督が病気になり、ヘンリーに監督を頼んだ。
(1931年か1932年頃) 
2本の映画を監督したが、
その頃、アドルフ・ヒットラーが台頭してきた。
当時、DAS HASSLICHE MADCHENを監督中だったが、
すでにユダヤ人排斥運動がはじまっており、
ドイツを去らねばならないと感じた。
それも直ぐに。
故国を去ることをためらってはいたとき、ある出来事が起きた。
ある日、昼休みの銀行で、ナチの親衛隊の士官に侮辱されたのだ。
ヘンリーは、そいつを殴り倒した。
直ちに鉄道駅へ急行し、フランス行きの列車に乗った。
フランスに着くと、すでに脱出していたBernhardt監督に雇われる。
ブタペストに行き、Kato Kiralyに出会い、1934年に結婚する。
その地で、プロデューサーのJoe Pasternakに出会う。
ヨーロッパのユニバーサル映画の代表だったので、
ヘンリーは、4作品を監督することになった。
1936年、ユニバーサル映画と契約し、ハリウッドへ向かった。
パステルナークら数名と妻が一緒だった。
最初のうち、撮影所で問題だらけだったが、
(英語をしゃべれない)
やがてユニバーサル映画は彼を信用し、「天使の花園」をやらせた。 
主演は、ディアナ・ダービン。
14歳のダービンのコーチは大変だった。
映画は、大ヒットし、ユニバーサル映画を破産から救った。
第二作「オーケストラの少女」(1937)は、
主演はダービンとLeopold Stokowskiだったが、これも大ヒットし、
ユニバーサル映画、ダービン、パステルナーク、ヘンリーを頂点へ導いた。
1930年代後半から1940年代はじめには、
ベティ・グレーブル、ダービン、その他のミュージカル・スターを起用し、
数多くのミュージカルと家族向けコメディを手がけた。
ユニバーサル映画には、1941頃まで留まり、
次に、MGMで仕事をし、1948年頃には20世紀フォックスに移った。
「気まぐれ天使」(1947)で、アカデミー賞にノミネートされた。
1950年、最大のヒット作を監督した。
ジェームス・スチュワート主演の「ハーヴェイ」(1950)である。
だは、業界人の多くの予想に反して、
アカデミー賞作品賞にノミネートされなかった。
最初のアメリカ映画を監督したのは、「謎の佳人レイチェル」 (1952)で、
リチャード・バートンのデビュー作だった。
次に、20世紀フォックスから最初のシネマスコープ「聖衣」(1953)を任かされた。
リチャード・バートン主演で、とてつもないヒットだった。
さらにいくつかのコスチューム・ドラマを手がけた。
マーロン・ブランド主演の「デジレ」(1954)などである。
それから、ミュージカルと家族向けコメディに戻った。
ユニバーサル映画の「フラワー・ドラム・ソング」(1961)などである。
「歌え!ドミニク」(1966)を撮り終えて、映画界を引退する。
余生は、カリフォルニアのカマリロで、大好きな絵画に没頭した。
一緒に働いた映画俳優のポートレートも描いている。


レデイ・イブ

 
オトーサン、
「久しぶりに、DVDでも見るか」
監督は、あのプレストン・スタージェス。
数奇な生涯が映画づくりにあらわれています。

原題:The Lady Eve (1941)
監督:Preston Sturges
原作:Monckton Hoffe 
脚本:Preston Sturges 
Genre:Comedy / Romance 
Color:Black and White 
上映時間:97分
あらすじ:
チャーリーは、蛇の研究に夢中。
実は、彼はビール会社の跡取りなのだ。
南米から帰国の船中では、女性陣から熱い眼差しを浴びる。
彼の心をゲットしたのは、ジーン。
実は、詐欺師の一味で、賭けで大金を巻き上げるのが狙い。
だが、次第にチャーリーに惹かれていくものの、
客室乗務員から手配写真を見せられ、破局を迎える。
虫がおさまらぬジーンは、レディ・イヴになりすまし、
彼の前に姿を現し、再びたらしこもうとする。
チャーリーは、疑いながらも、イヴに惹かれていく...

出演者:
Barbara Stanwyck ...  Jean Harrington(ジーン) 
Henry Fonda ...  Charles Pike(チャーリー) 
オトーサン、
「なんて巧い女優なんだ!」
バーバラ・スタンウィック、 歴史に残る名女優です。
手練手管を駆使して、ウブなチャーリーをたらしこみます。
でも、彼を愛しはじめると、しおらしいこと!
相手役の若きヘンリー・フォンダ、実にコミカル。
何度もけつまづきます。
最初は、ジーンがわざと足を出してけつまづかせたのですが...
何度けつまづくか、数えてみると面白いかも。

BARBARA STANWYCK 
バーバラ・スタンウィック 
誕生日 1907/7/16-1990/1/21  
出身 米ニューヨーク州ブルックリン 
5才で孤児となり、年の離れた姉に育てられる。
10代から様々な職に就く。
コーラスガールとして認められ、27年に映画デビュー。
「ステラ・ダラス」「教授と美女」「深夜の告白」「私は殺される」で
四度アカデミー主演女優賞にノミネートされる。
81年にアカデミー特別賞受賞。
晩年はテレビドラマで活躍、エミー賞やゴールデングローブ賞も手にした。
90年、心不全で死去。
スクリーンでの悪女役とは裏腹に
個人としての人柄の良さで多くの人に慕われた。 
出演作
1929年「壁の中の声」
1930年「希望の星」
1931年「十仙ダンス」「夜の看護婦」「奇蹟の処女」
1932年「たそがれの女」「母」
1933年「風雲の支那」「女囚の意気地」「紅唇罪あり」
     「相寄る魂」
1935年「近代脱線娘」「愛の弾丸」
1936年「ガルシアの伝令」「花嫁の秘密」「愛怨二重奏」
     「膝にバンジョー」
1937年「紐育の顔」「ステラ・ダラス」
1938年「美人は殺しがお好き」
1939年「大平原」「ゴールデン・ボーイ」
1941年「レデイ・イブ」「群衆」「新妻はお医者様」
1942年「教授と美女」「三人姉妹」
1943年「肉体と幻想」
1944年「深夜の告白」「ハリウッド玉手箱」
1946年「カリフォルニア」
1947年「第二の妻」
1948年「私は殺される」
1950年「スピード王」
1953年「人妻の危機」「吹き荒ぶ嵐」
1954年「重役室」「バッファロー平原」
1955年「欲望の谷」
1956年「烙印なき男」
1957年「四十挺の拳銃」
1962年「荒野を歩け」
1964年「青春カーニバル」
 
HENRY FONDA 
ヘンリー・フォンダ 
誕生日 1905/5/16-1982/8/12  
出身 米ネブラスカ州 
出演作
1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」
1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」
1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」
     「或る女」
1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」
     「北海の子」
1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」
     「モホークの太鼓」
1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」
1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」
1942年「男性」「運命の饗宴」
1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」
     「牛泥棒」
1946年「荒野の決闘」
1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」
1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」
1955年「ミスタア・ロバーツ」
1956年「戦争と平和」
1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」
     「胸に輝く星」
1958年「女優志願」
1959年「ワーロック」「断絶の嵐」
1961年「野望の系列」
1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」
1963年「スペンサーの山」
1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」
     「未知への飛行」
1965年「危険な道」「バルジ大作戦」
1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」
1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」
     「合併結婚」「絞殺魔」
1969年「ウエスタン」
1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」
1971年「わが緑の大地」
1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」
1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」
1976年「ミッドウェイ」
1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」
1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」
1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」
1981年「黄昏」
 
その他の出演者:
Charles Coburn ...  'Colonel' Harrington 
Eugene Pallette ...  Horace Pike 
William Demarest ...  Muggsy 
Eric Blore ...  Sir Alfred McGlennan Keith 
Melville Cooper ...  Gerald 
Martha O'Driscoll ...  Martha 
Janet Beecher ...  Janet Pike 
Robert Greig ...  Burrows 
Dora Clement ...  Gertrude 
Luis Alberni ...  Emile, Pike's chef 

User Rating: 8.1/10 (3,788 votes) 
オトーサン、
「おおお、高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート
・原案賞:Monckton Hoffe

User Comments:
jotix100さん
New York
2005年4月7日
誘惑者イヴ

これは、プレストン・スタージェスの傑作だ! 
この「レディ・イヴ」で、スタージェス氏は、
キャリアの絶頂にあることを立証した。
いろんな要素が渾然一体。
観客に知性と喜びを提供してくれる。
このコメディには、温かい心がある。
スタージェス氏は、アピールできる愉快な出演者を集めた。
バーバラ・スタンウィックとヘンリー・フォンダは、
ジーン/レディ・イヴとチャーリーとして、最高。
この肌合いの違う二人のだましあいをみると、
「正反対が観客を引きつける」という諺の正しさが分かる。
バーバラ・スタンウィックは、すばらしいタイミングだ。
悪いジーン/イヴとして、実に魅力的だ。
ヘンリー・フォンダは、すばらしいコメディ役者だ。
スタージェス氏の光る監督下で、
この2人は、映画界で最高であることを示した。
スタージェス氏の実力を支えるのは、 
彼の映画についていく一連の俳優たちだ。
そう、ウィリアム・デマレストが出ている。
当時最高の俳優で、チャーリーのお目付け役マグシーを演じている。
Eric Bloreも英国俳優だが、パーリー役は面白い。
チャールズ・コバーンは、賭博師の父としてカンペキ。
Eugene Paletteは、チャーリーの父親を演じている。
この映画の成功に寄与しているひとは、ほかにも多い。
プレストン・スタージェスは、この映画で、
文字通りハリウッド最高の作家であることを示した。


オトーサン、
「異色の名監督だ!」
経歴をみてみましょう。

PRESTON STURGES 
プレストン・スタージェス 
誕生日 1898/8/29-1959/8/6  
出身 米イリノイ州シカゴ 
監督作
1940年「偉大なるマッギンティ」
1941年「レディ・イヴ」「サリヴァンの旅」
1942年「パームビーチ・スートリー(別題/結婚五年目)」
1944年「モーガンズ・クリークの奇跡」
1948年「殺人幻想曲」

次に、IMDbで。
 
プレストン・スタージェスの人生は、
彼の最良の作品の筋書き以上に、ありえないものだった。
彼は、裕福な家庭に生まれた。
少年時代には、母の友人イザドラ・ダンカンの舞台づくりを手伝った。
(20世紀を代表するダンサー。彼女を絞殺した伝説の長いスカーフは、
母の会社メゾン・デスティ社製のもの)
第2次世界大戦中には、アメリカ陸軍通信隊に所属した。
メゾン・デスティ社に復帰し、1920年、22歳のとき、
口紅”Red-Red Rouge”(キスの証拠)を発明したりもした。 
結婚後間もなく、母親がメゾン・デスティ社に戻りたがり、
会社を追い出され、発明に戻り、
tickertape machineやintaglio photo-etching process、 
そして、自動車や飛行機を発明した。
(これらの発明は不成功に終わった)
脚本家になり、盲腸手術から快復後の1929年、
最初の台本"The Guinea Pig"を書いた。
製作上の金銭トラブルから、舞台にも立ち、
金儲けのために、1932年ハリウッドに行く。
書いた作品を自分でコントロールできないのに苛立ち、
自分で監督をしようとした。
彼の脚本「偉大なるマッギンティ」(1940)を安値で買う代わりに、
パラマウントがチャンスをくれた。
この映画が成功し、かれは脚本家兼監督となった。
続く4年の間に、何本かのヒット作をつくった。
この成功に勇気づけられ、独立映画製作者になろうとしたが、
長続きはしなかった。
一連のコマーシャル製作で失敗したのだ。
カネのかかるカンペキ主義者という評判を獲得してしまった。
フランスへ渡り、最後の映画"Les Carnets du Major Thompson"(1955)を撮った。
1959年、NYのアルゴンキン・ホテルで死んだ。.

オトーサン、
「おお、黒美君彦さん、この映画もみているんだ」

黒美君彦さん
2006年7月27日
これはいい! 

実に楽しい作品。
輝くようなバーバラ・スタンウィックの美貌と、
茫洋としたヘンリー・フォンダの取り合わせで、
こんなロマンティック・コメディに仕上がるとは。
出会いのシーンの林檎をかじるジーン(B・スタンウィック)はまさにイブ。
エール(ビールではない!)会社の御曹司、
チャールズ・パイク(H・フォンダ)を何度もころばせて、
騙すはずのジーンはいつしか恋の虜に…。
登場人物がそれぞれタダ者ではない点(使用人が主人にタメ口を叩く!)も面白い。
騙される側のヘンリー・フォンダのぼやっとした演技が秀逸。
男女が喧嘩しながら惹かれあっていく、
いわゆるスクリューボール・コメディの大傑作。
実に楽しい作品です。 


春琴抄

 
オトーサン、
「残念だな」
テレビ東京、百恵特集、これで終わりです。
シリーズのすべてがリメイクというのはご立派でした。

原題:春琴抄(1976) 
監督:西河克己  
原作:谷崎潤一郎  
脚本:西河克己/ 衣笠貞之助  
上映時間:97分
あらすじ:
大阪道修町の薬種商鵙屋の次女、春琴は
9才の頃に眼病により失明して音曲を学ぶようになった。
春琴の身の回りの世話をしていた丁稚の佐助も
三味線を学ぶようになり、春琴の弟子となる。
わがままに育った春琴の相手をさせようという両親の思惑とは裏腹に、
春琴は佐助に激しい稽古をつけるのだった。
やがて、春琴が妊娠していることが発覚する。
春琴も佐助も関係を否定し、結婚も断る。
春琴は佐助そっくりの子供を出産した末に里子に出した。
やがて春琴は二十歳になり、師匠の死を期に三味線奏者として独立した。
佐助もまた弟子兼世話係として衣食住の世話をした。
そんな中、春琴の美貌が目当てで弟子になっていた利太郎という名家の息子が
春琴を梅見に誘って口説こうとするが、
春琴は利太郎を袖にしたあげく、稽古の仕置きで額にケガをさせてしまう。
一ヶ月半後、何者かが屋敷に侵入して春琴の顔に大火傷を負わせる。
春琴はただれた自分の顔を見せることを嫌がり、佐助を近づけようとしない。
春琴を思う佐助は自ら両眼を針で突き、失明した上でその後も春琴に仕えた。
佐助は自らも琴の師匠となり、温井琴台を名乗ることを許されたが、
相変わらず結婚はせずに春琴の身の回りの世話を続けた。
春琴は明治19年に亡くなり、佐助は明治40年に亡くなった。

出演者: 
山口百恵 .... お琴 
三浦友和 ....  佐助 
津川雅彦 ....  美濃屋利太郎
オトーサン、
「三浦友和、演技上手になったなぁ」
これだけ集中して出演すれば、当然でしょうが、
センスもいいのでしょう。
この献身的な佐助役、誰がやっても難しいはずです。

その他の出演者:
中村竹弥 ....  鵙屋安左兵衛 
風見章子 ....  しげ 
井原千鶴子 ....  お良 
桑山正一 ....  温井与平 
品川隆二 ....  千吉 
中村伸郎 ....  春松検校 
小松方正 ....  市蔵 
名古屋章 ....  善助 
絵沢萠子 ....  芸妓 
榊原郁恵 ....  お吉 

User Ratings:6.0 (8 votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
谷崎文学の映画化なら、エロスがなければ。
でも、百恵・友和コンビの路線としては、
これが限界でしょう。

User Ratings:
遊女・asomeさん
2004年9月25日
山口百恵、三浦友和コンビの名作!

琴の名手春琴と下男佐助の禁断の愛を描く名作、
5度の映画化で、山口百恵、三浦友和コンビの名作!
やっぱり、こうしてみると百恵ちゃんは雰囲気がありますね。
痴人の愛もそうだけど、
女にぞっこん尽す男性を描くことが多い谷崎文学ですが、
張り詰めたエロチックな2人の関係性。
もっともクローズドな関係性をどう表すか、期待して見ていました。
が、どちらかというと爽やかな春琴抄というところでしょうか。
2人のキャラクターがそうなのでしょうね。
着物はとっても豪華絢爛、派手な半襟と晴れ着に美しい帯、
どの着物も晴れ着としてたいへん綺麗な着物でした。
清楚な百恵ちゃんに良く似合っています。
そういった意味で言えば、
このような晴れ着の美しい映画をあまり見たことがないですね。
この映画結構古いものなのですね。
脇の俳優さんたちが、みんな若くって、津川雅彦さんなんかも、
とっても痩せていて驚いてしまいました。
三浦友和さんもたいへん若い! 


オトーサン、
「こういう解釈もあるんだ」

○春琴抄
 谷崎潤一郎による短編小説。
 1933年6月、『中央公論』に発表された。
  盲目の三味線奏者・春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、
 マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。
 春琴抄は、改行、句読点、鈎括弧などの記号文字を極力使わない
 特徴的かつ実験的な文体で書かれており、
 10行近く句点がない事も珍しくないし、
 文章の区切りとして数ページ毎に空行がある他は
 作中で一度も改行を使っていない。 
 例えば「…した。すると…」とか「…であろう。最初は…」といった場所が
 「…したすると…」とか「…であろう最初は…」となっている。
 <鑑賞のポイント>
  春琴が就寝中に熱湯を顔面にかけられ
 持ち前の美貌を損なった後、佐助が自ら目を突き失明する下りは、
 マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描いている。
 これは、初めは気高く丁稚風情である佐助との結婚を拒んでいた春琴が、
 年を経るうちに軟化してきたことに対し
 佐助が拒絶を示していることにも現れている。
 つまり佐助(谷崎)は、自らのマゾヒスティックな趣向を
 満たしてくれる女性を必要としているだけであって、
 献身自体が目的であるわけではないのである。
 実際、谷崎は自伝小説『異端者の悲しみ』の中でそのような心情を述べている。
 また作中で春琴は、美しく、非常に気高い女性として描かれており、
 常に佐助に対して高圧的に臨んでいる。
 しかし、顔面負傷後は佐助に対して自らの容姿を恥じる弱い面も見せている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


風立ちぬ

 
オトーサン、
「風立ちぬ いざ生きめやも」
八ケ岳の山荘に、堀辰雄の本が置いてあります。
数年に一度手にとって自然描写のすばらしさを味わいます。
節子が療養していた富士見高原病院の前を通るとき、
この悲恋をもたらしたものを憎みます。

原題:風立ちぬ(1976) 
監督:若杉光夫  
原作: 堀辰雄  
脚本: 宮内婦貴子 
Genre:Drama/ Romance/ War 
上映時間 94分 
あらすじ:
昭和17年、初夏。
軽井沢の水沢欣吾の別荘。
一人娘・節子の友人たちが集まり、
そのなかに結城達郎もいた。
次々と縁談話が持ちこまれる節子に達郎は次第に惹かれていく。
秋、友人・大浦が戦地に向い、戦死する。
達郎は動揺し、節子との結婚を諦め、遠ざかる。
新緑の季節、結核になった節子は軽井沢で療養していた。
初めて、病気が重いことを知った達郎は、
節子を説き伏せて、富士見の療養所へ向かい、看病の日々を送る。
だが、達郎は戦地へ向かうことになる。
必ず生きて帰ってきてください。
必ず生きて待っていろよ。
高原に雪が降り、夜があける頃、節子は息を引き取った。
もし戦争がなかったなら...
もし結核が不治の病でなかったら...
 
出演者: 
山口百恵 .... 水沢節子 
三浦友和 ....  結城達郎 
オトーサン、
「本とイメージがちがうなぁ」
原作の水沢節子は、もっと儚いイメージ。
でも、百恵ちゃんは、強い女です。
その点を気にとめなかければ、丁寧にできたいい映画です。
芦田伸介さん、宇野重吉さん、なつかしいなぁ。

その他の出演者:
芦田伸介 ....  水沢欣吾
宇野重吉 ....  医師 
河津清三郎 ....  結城庸平 
小夜福子 ....  三浦しの 
松平健 ....  大浦茂春 
若杉透 ....  杉良一 
夏夕介 ....  中山利夫 
笠井うらら ....  井上花子 

User Ratings: 6.0(2 votes)
オトーサン、
「7点台でもいいのでは」
  
ずれちゃん
2003年11月11日
風立ぬ

私にとっても永久の大スター"百恵ちゃ~ん"です。
文芸作品の中でも少しおとなしい目かな…。
学生服の似合う友和さんと、清楚なお嬢様の百恵さんが
白樺の木々に囲まれた自然のなかでの純粋なプラトニックラブ…。
恋人を戦争に送り出した直後、はかなく命を落としてしまうヒロイン。
百恵さんのイメージなのでしょうか…?
薄幸の美少女。
やっぱり少し物足りないかな 
 

オトーサン、
「若いひとが知っているのは、この歌だろうな」
松田聖子さんのヒット曲、いい歌詞です。
戦争や病魔は省略されていますが、悲恋は伝わるでしょう。

♪風立ちぬ 今は秋
 今日から私は心の旅人

 涙顔見せたくなくて
 すみれ・ひまわり・フリージア
 高原のテラスで手紙     
 風のインクでしたためています
 SAYONARA SAYONARA
 SAYONARA…
 首に巻く赤いバンダナ
 もう泣くなよとあなたがくれた
 SAYONARA SAYONARA
  SAYONARA…
 風立ちぬ 今は秋
 帰りたい帰れないあなたの胸に
  風立ちぬ 今は秋

 性格は明るいはずよ
 すみれ・ひまわり・フリージア
 心配はしないでほしい
 別れはひとつの旅立ちだから
 SAYONARA SAYONARA
 SAYONARA…
 草の葉にくちづけて
 忘れたい忘れないあなたの笑顔
 想い出に眼を伏せて
 夏から秋への不思議な旅です
 SAYONARA SAYONARA
 SAYONARA…
 風立ちぬ 今は秋
 帰りたい帰れないあなたの胸に
 風立ちぬ 今は秋
 今日から私は心の旅人

(作曲:松本隆 作詞:大瀧詠一、多羅尾伴内)


絶唱

オトーサン、
「舞台は、サンイン...」
山陰=参院、おなじ発音です。
こんなニュース、御存知ですよね。 
自民党の青木幹雄参院会長の地元、島根で
現職の景山俊太郎が国民新党新人の亀井亜紀子に敗れ、
竹下登元首相の時代から続く「保守王国」が崩壊した。
「...さぞ、原作者の大江さん、喜んでいるだろうなぁ」

原題:絶唱(1975) 
監督:西河克己  
原作:大江賢次  
脚本:西河克己  
Genre:Drama / Romance/ War
上映時間:96分 
あらすじ:
京大生の順吉は、山陰の大地主の一人息子。
山番の娘・小雪を愛していたが、父親は猛反対。
結局、彼は小雪と駆け落ちする。
貧しいながらも幸せな日々は長続きしなかった。
戦争の足音が迫ってきて、順吉は戦地へ。
待てど暮らせど帰らぬ順吉を待つ小雪に病魔が襲いかかる。 
故郷に戻った順吉は、死んだ小雪に花嫁衣装を着せるのだった。 

出演者: 
山口百恵 .... 小雪 
三浦友和 ....  園田順吉
オトーサン、
「百恵ちゃんの"吉野木挽き歌"もいいねえ」
思わず、落涙したひとも多いのでは。
戦地の順吉と内地の小雪が、
遠く引き裂かれながら、同じ時間に歌うことを誓いあうのです。
「木挽き歌」の歌詞はみつかりませんでしたが、
舟木一夫さんの「絶唱」、哀切でいいですね。

♪愛おしい 山鳩は 山こえて どこの空 
 名さえはかない 淡雪の娘よ 
 なぜ死んだ ああ 小雪
 
 結ばれて 引き裂かれ 七年を 西 東 
 いのち短く 待つ日は永く 
 泣きぬれた ああ 小雪
 
 山番の 山小舎に 春が来る 花が咲く 
 着せて空しい 花嫁衣装  
 とこしえの ああ 小雪
 ムムムムムム...なぜ死んだ ああ 小雪

(作詞:西条八十/作曲:市川昭介) 

その他の出演者: 
辰巳柳太郎 ....  園田惣兵衛 
吉田義夫 ....  源助 
菅井きん ....  セキ 
大坂志郎 ....  正造 
初井言栄 ....  サト 
花沢徳衛 ....  為吉 
木内みどり ....  美保子 
大和田伸也 ....  大谷賢一 
服部妙子 ....  川田マサ 

User Ratings:9.0(4 votes)
オトーサン、
「こりゃ、7点台後半かも」
単なるタレント映画ではありません。
立派な日本版「ロミオとジュリエット」です。

User Comments:
カスタマーさん
2002年4月19日
愛は永遠...が描かれています。

日本人の女性のひたむきな美しさが伝わってくる映画です。
もちろん三浦友和も素敵です。
とにかく2人はお互いの愛を信じきって生きています。
純愛です。
ただちょっと不幸すぎる話のような気もしますが、
この映画で表現されている2人の姿勢、
愛のあり方を見習いたいと思いました。 


オトーサン、
「純愛映画に仕立ているが、原作はちがう!」
以下の原作者の経歴をご覧下さい。
「反封建主義、反戦思想」で一本筋の通った作家です。

○大江賢次 
  1905年、島根県伯耆町(旧溝口町)生まれの作家。
 小学校の訓導、池田亀鑑の影響で綴方に目ざめる。
 貧農の投稿生活の中、「一俵の米」で唐木順三に激励される。
 上京後、武者小路実篤邸の玄関番をしつつ、創作。
 プロレタリア文学の片岡鉄兵や水上滝太郎の知遇を得て、
 「三田文学」に創作を発表。
 1930年、大陸を放浪し、その体験を描いた「シベリア」を
 「改造」に応募し、二等に当選した。
  1945年、麓人会を創立。
 「望郷」「あご伝」など数々の作品を発表した。
  代表作の「絶唱」は山陰地方の風土性が織りこまれている。
  英語や中国語に訳され、また再三映画化もされた。
  1987年、死去。享年81。 
  1991年、「絶唱」の一部を彫った文学碑が、
  大山の山麓に広がる桝水高原に建立された。


潮騒

 
オトーサン、
「百恵と友和、息が合いすぎ!」
コンビ第2作目ともなると、
実生活でも進展があったのでしょうか?
誰か教えてくれないかなぁ。 

原題:潮騒(1975) 
監督:西河克己  
原作:三島由紀夫  
脚本:須崎勝彌  
Genre: Drama / Romance
上映時間:93分 
あらすじ:
歌島の漁師、新治は、
島に戻ってきた村一番の金持ちの娘、
初江とひそかに交際しはじめる。
だが、いつしか、それが島の噂となって
初江の父、照吉に伝わる。
烈火のごとく怒った昭吉は、
新治を遠洋航海する持ち船に乗り組ませる。
二人を引き離す策略だった。
果たして、二人は結ばれるだろうか? 

出演者: 
山口百恵 .... 宮田初江 
三浦友和 ....  久保新治
オトーサン、
「そういえば、あの歌そのまんまだなぁ」
ストーリーに魅了されていましたが、
そう、百恵ちゃん、歌手が本業なのです。
「この頃、"ひと夏の経験"をしたのでしょうか?」

♪あなたに 女の子のいちばん 
 大切なものを あげるわ
 小さな胸の 奥にしまった 
 大切なものを あげるわ
 愛する人に 捧げるために 
 守ってきたのよ
 汚れてもいい 泣いてもいい 
 愛は尊いわ 
 誰でも一度だけ 経験するのよ 
 誘惑の甘い罠

その他の出演者:
中村竹弥 ....  宮田照吉 
初井言栄 ....  久保とみ 
亀田秀紀 ....  久保広 
有島一郎 ....  灯台長 
津島恵子 ....  同妻 
花沢徳衛 ....  大山十吉 
青木義朗 ....  日の出丸船長 
川口厚 ....  浜田竜二 
丹下キヨ子 ....  お春婆 
田中春男 ....  行商人

User Ratings: 5.6(19 votes)
オトーサン、
「もう少し高いスコアでもいいのでは」
宮田照吉のせりふは、現代の若者に通じるでしょうか?
「男は、家柄でも財産でもない、気力だ」

User Comments:
クレメンタインさん
2004年4月21日 
やっと気がつきました。
 
三島由紀夫作品は自分の開拓されていない土壌を
自らの意思で耕さないと解らない情熱や理念に気ずかされることがあります。
なかなか難解なんですが、
この潮騒は読みやすいのでつい少年少女向けの作品と思いがちですが、
映画を30年ぶりで鑑賞しましたら、
これこそ、今の時代に必要な作品だと確信しました。
生来の高貴さ、素直さ、謙虚さ...日本人の理想がここにありました。
百恵さん、友和さん、その他ベテラン俳優さん皆が素晴らしい。
西河監督に御礼の気持ちで一杯です。
少年の海...大好きな歌です。
百恵さんこの頃から歌はうまかったんだと気がつきました。
これこそ大人がもう一度原点に戻れる映画です。 

オトーサン、
「神島、行きそこなったなぁ」
目と鼻の先まで行ったのですが、島影をみただけ。 
テレビ東京で、8月7日に放映されたので、
今年のお盆には、出かける若者でにぎわうかも。
この島、映画を撮影していた当時は、人口1400人でした。
過疎化が進んでいるようです。

○神島 
 伊勢湾口に位置する、周囲3.9kmの島。
 県鳥羽市に属し、人口は500人。
 古くは、歌島(かじま)、亀島、甕島などと呼ばれた。
 神島の名が示すように、神の支配する島と信じられていた。
 後に八代龍王を祭神として八代神社が設けられた。
 鳥羽藩の流刑地であったため、志摩八丈と呼ばれたこともあった。
 三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台になったことで知られ、
 3回の映画化でロケ地となった。
 「潮騒」では歌島(うたじま)とされた。
 2006年、愛を誓いプロポーズをするのにふさわしい観光スポットとして、
 長崎県のハウステンボスや岡山県の倉敷チボリ公園などとともに
 「恋人の聖地」30か所の1つに選ばれた。
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オトーサン、
「何回もつくられているんだ」

1「潮騒」(1954)
  谷口千吉監督、青山京子、久保明主演 
2「潮騒」(1964)
  森永健次郎監督、吉永小百合、浜田光夫主演 
3「潮騒」(1971)
  朝比奈逸人監督、小野里みどり、森谷司郎主演 
4「潮騒」(1975)
  西河克己監督、山口百恵、三浦友和主演 
5「潮騒」(1985)
  小谷承靖監督、堀ちえみ、鶴見辰吾主演 


伊豆の踊子

 
オトーサン、
「おお、百恵ちゃん映画だ!」
百恵・友和コンビの記念すべき第1作。
百恵ちゃんの印象は、肌がとっても綺麗なこと。
恋をすると、そうなるのです。
相手役の友和くんは、オーディションで選ばれたました。
彼に出会った瞬間、ピピピッと来たんでしょうね。
テレビ東京が百恵ちゃんシリーズを放映したので、
今日から、5回連続で、お送りしましょう。

原題:伊豆の踊子(1974) 
監督: 西河克己  
原作: 川端康成  
脚本: 若杉光夫 
Genre:Drama /romance 
上映時間 82分 
あらすじ:
一高生の川島は、自己嫌悪を癒すため、伊豆へ旅に出る。 
旅芸人の踊子かほると知り合うが、階級差にとまどうが、
やがて生身の人間との交流を通じて、人の温もりを感じ、
孤独から次第に抜け出していく。

出演者: 
山口百恵 .... かほる 
三浦友和 ....  川島 
オトーサン、
「百恵ちゃん、笑顔も泣き顔もいいなぁ」
この頃から、三浦友和さんを好きだったのでしょうか?

山口百恵
本名:三浦 百恵 
誕生日:1959/1/17
元歌手・女優。
出身:東京都渋谷区
幼少時を横浜、横須賀で過ごした。
横須賀市立不入斗中学校卒業。
ホリプロダクションに所属。
1972年12月、オーディション番組『スター誕生!』で優勝
1973年4月、映画『としごろ』に出演し、歌手デビュー。
森昌子・桜田淳子と共に「花の中三トリオ」と呼ばれた。
1974年「ひと夏の経験」が大ヒットし、
映画『伊豆の踊子』に主演し、演技でも評価を得る。
主演映画13作のうち12作は三浦友和との共演である。
1974年10月からはTBSのTVドラマ「赤いシリーズ」。
1979年10月20日、大阪のコンサートで、三浦との恋人宣言を発表。
1980年3月7日、三浦との婚約と引退を公表。
1980年10月5日、日本武道館でファイナルコンサート。
11月19日、港区の霊南坂教会で結婚式をあげた。
引退後は、一貫して芸能界と距離を置いている。
出演作:
1974年「伊豆の踊子」
1975年「潮騒」「絶唱」 
1976年「エデンの海」「風立ちぬ」「春琴抄」
1977年「泥だらけの純情」「霧の旗」 
1978年「ふりむけば愛」「炎の舞」
1979年「ホワイト・ラブ」「天使を誘惑」
1980年「古都」

その他の出演者:
中山仁 ....  栄吉
佐藤友美 ....  千代子 
一の宮あつ子 ....  のぶ 
四方正美 ....  百合子 
石川さゆり ....  おきみ 
宗方奈美 ....  よし子 
田中里代子 ....  しの 
有崎由見子 ....  おとき 
江戸家猫八 ....  鳥屋 
三遊亭小円遊 ....  紙屋 
青空はるお ....  飴売りの男 
浦辺粂子 ....  茶屋の婆さん 
鈴木ヒロミツ ....  福田屋の板前 
千家和也 ....  薬売り 
新保克芳 ....  見知らぬ高等学校生 

User Ratings:7.0( 21 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
恋愛映画ですが、格差社会を描いていて、
現代に通じるものがあります。

User Commnets:
○Katsumi_Egiさん
 2007年7月16日
 片鱗 

山口百恵+三浦友和版。
ほぼ吉永小百合版のプロローグとエピローグを取り去った構成。
例えば湯ケ野の共同風呂のシーン等も全く同じセット(?)に見える。
原作にないキャラクターだが川端の「温泉宿」から持ってきた
小百合版の酌婦(十朱幸代)も石川さゆりが継承しているが、
全体に性的な生々しさが薄らいでアイドル映画らしくなっている。
特筆すべきは矢張り山口百恵の存在感。
とても映画初主演とは思えない。
この後一時代を築くだけのことはある大器の片鱗を見ることができる。 

○ピンクガンスモーキンさん
 2007年7月16日
 もっと評価されて良い映画 
 
何度も映画化された「純情恋愛ストーリー」だが、
この1974年版で、初めて観ることになった。
伝説の女優・歌手山口百恵も、また近頃話題の「ハニカミ王子」
(高校生ゴルファー石川遼)にそっくりな三浦友和も、
映画で見るのは初めてだ。
そう、正直なところ、「アイドルもの」への抵抗感があったのだ。
しかし、コレは途中で見飽きることのない、イイ映画である。
西河克己監督の手腕は、なかなか優れており、
最初の山歩きのシーンは、身分差のある両者
(主人公は一高=東大生、女は小学校中退)を
遠景と近景で、ズーム無しのパンで結びつけ、
奥行きのある、すがすがしい出会いの画面を作っていた。
また冒頭から、現金(銀貨)の接写のシーンが多く、
なまなましくカネの問題に触れているのも、考えさせる。
一貫して「帽子の映画」であるという印象を刻んだ点もイイ。
一高(東大)の制帽を、旅の途中から、ジジくさい鳥打帽にとりかえる
主人公の心理のあやを、原作よりも詳細に、
ナレーション(宇野重吉のシブい声)で説明していたが、
以後、しきりに帽子に手を触れる(脱ぐ)三浦友和の動作に注目せざるを得なかった。
三浦の演技は爽やかで、ちょっと女性的なツヤがあった。
さすが1万人以上の応募者から選び抜かれただけのことはある、異色の俳優だ。
山口百恵も、無垢な笑顔と翳った表情の交代を手堅く反復し、安心して見ていられる。
この生娘に手を出そうとする田舎オヤジたちを、
ベテラン落語家の江戸家猫八、三遊亭小円遊に演じさせたのも妙案で、
型どおりのエロな絡みを、「型」のプロ達が見せてくれるわけだ。
脚本も西河克己の手によるもので、ところどころ原作とは異なり、
旅芸人の中心人物、24歳の栄吉(原作では、やや下品な感じがある)を、
当時32歳の中山仁が、実に、巧みな演技力で、原作よりも知性的に演じている。
つまり、主人公にへつらい過ぎることのない、信頼できる一人の男、
という感じに仕上げている。
本当の老婆が老婆を演じる、浦辺粂子も良い。
最近、こういうヨボヨボの女優を見る機会は少なくなってしまった。
ただ、ヒロインが、昔の女友達(結核で瀕死状態)に会いに行くシーンは、
原作には無く、観客を泣かせるために無理矢理入れた感がある。
ベタ過ぎるのだが、悲惨さを強調するには、そういうシーンも必要だという判断か。
ちなみに、原作では「ずっと遠ざかってから踊子が白いものを振り始めた。」
の1行しかない船の別離シーン、
これを、やはり映画では誇張し過ぎる傾向があるようだ。
いかに撮るか、難しい部分だと思う。 


オトーサン、
「この映画、何回もつくられているんだ」
田中絹代→美空ひばり→鰐淵晴子→吉永小百合
→内藤洋子→山口百恵。
まさに、時代を映す美女のリレーです。
次は、誰がバトンを受け継ぐのでしょうか?

1「恋の花咲く 伊豆の踊子」(1933)
  五所平之助監督、田中絹代・大日方傳主演 
2「伊豆の踊子」(1954)
  野村芳太郎監督、美空ひばり・石濱朗主演 
3「伊豆の踊子」(1960)
  川頭義郎監督、鰐淵晴子・津川雅彦主演 
4「伊豆の踊子」(1963)
  西河克己監督、吉永小百合・高橋英樹主演
5「伊豆の踊子」(1967)
  恩地日出夫監督、内藤洋子・黒沢年男主演 
6「伊豆の踊子」(1974)
  西河克己監督、山口百恵・三浦友和主演 


呪怨

         
オトーサン、
夏休みといえば、暑さが問題。
暑気払いには、何といってもホラー映画です。
この映画なら、冷房も不要です。
東京電力もさぞ喜ぶのでは...

原題:The Grudge (2004)
    The Juon
監督:清水崇
脚本:清水崇/ Stephen Susco 
Genre:Horror / Mystery / Thriller 
Rated PG-13 for mature thematic material, 
      disturbing images/terror/violence, and some sensuality. 
Country:Japan / USA / Germany 
Language:English / Japanese 
上映時間:92分
あらすじ:
東京の郊外、ある一軒家の借主がみつかった。
米国人の夫、その妻ジェニファー、痴呆の母親エマである。
カレンは、東京のインターナショナルスクールに留学中。
授業の一環でエマの介護をすることになった。
ようやくその家を探りあてたが、誰も出てこないので、
恐る恐る家の中へ入っていくと... 

出演者:
Sarah Michelle Gellar ...  Karen Davis(カレン)
Clea DuVall ...  Jennifer Williams (ジェニファー) 
Grace Zabriskie ...  Emma Williams(エマ) 
Bill Pullman ...  Peter Kirk (ピーター)
オトーサン、
「かわいそうに...」
いくらお金がもらえても、こんなコワイ目にあうなんて。
脇役もみんなこわいですね。
マトモなのは、ビル・プルマンくらい。
ああ、ハリウッド映画なんだという安心感があります。
それから端役でしたが、中川刑事を演じた石橋凌さん、
英語があまりに上手なので、調べました。
「へぇ、奥さんは原田三恵子さんなんだ」
石橋凌さんの経歴

SARAH MICHELLE GELLAR 
サラ・ミシェル・ゲラー 
誕生日 1977/4/14  
出身 米ニューヨーク州 
5歳から子役としてデビュー。
94年ドラマ「すべて私の子供たち」でエミー賞受賞。
ニューヨーク舞台芸術学院卒業。
テレビでは97年〜2003年「バフィー/恋する十字架」の
バフィー役でブレイク。
99年「クルーエル・インテンションズ」で
MTVムービーアワード最優秀主演女優賞受賞。
2002年に婚約中にあったフレディ・プリンゼ・ジュニアと結婚。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ファニー・ファーム 勝手にユートピア」
1997年「ラストサマー」◆「スクリーム2」◆
1998年「スモールソルジャーズ」(声)
1999年「クルーエル・インテンションズ」◇「バニラ・フォグ」◇
     「シーズ・オール・ザット」(NC)
2001年「スクービー・ドゥー」◇
2004年「スクービー・ドゥー2」◇「THE JUON 呪怨」◇
2006年「呪怨 パンデミック」◆ 

その他の出演者:
Jason Behr ...  Doug 
William Mapother ...  Matthew Williams 
KaDee Strickland ...  Susan Williams 
Rosa Blasi ...  Maria Kirk 
Ted Raimi ...  Alex 
石橋凌 ...  中川刑事 
真木よう子 ...  洋子 
尾関優哉 ...  佐伯俊雄 
藤貴子 ...    佐伯伽椰子  
松山鷹志 ...  佐伯剛雄 
松永博史 ...  五十嵐刑事 
おかやまはじめ ...  不動産屋鈴木

User Rating: 5.7/10 (25,851 votes)  
オトーサン、
「6点台でもいいのでは」

User Comments:
Hal-900さん
WA, USA 
2004年11月1日
背筋が凍る

時々考えるのだが、アジア人は最高に不安がらせるホラー映画の名手なのだ。
そして、この映画がその見本だ。
これは、 清水崇の日本映画シリーズのリメイクである。
乱用された陳腐なプロットだ。
日本在住の看護士が、殺人が行われた家にすむ寄りべなき幽霊たちを発見する。
清水監督は、何も新しいことをやっていないことを自覚している。
そこで、知的な人ならやるだろうことをやってのけた。
ロジックや筋書きか人物描写を捨てて、
その存在理由を極めることに集中したのだ。
ありきたりの定石がある。
奇妙なノイズ、不気味に動くものなど。
清水は、こうしたもので遊ぶ。
そして、ある程度、その見せ方に成功している。
あたかも、映画のために創造だれたかのようだ。
この映画のノンリニアな物語は小道具ではないが、
ストーリーを別の見地から提示している。
最後にいいたいのは、
ホラー映画の目的が観客をおびえさせることにあるならば、
(コメディなら、笑わせることにある)
この映画は、飛び過ぎる色彩によって成功している。
観客がのけぞるのを見るだろう。


オトーサン、
「ハリウッドで大当たりしたんだ!」

○清水 崇(しみず たかし)
 1972 - 
 映画監督。群馬県前橋市出身。
 県立中央高校卒業後、近畿大学芸術学部に入学するが、中退。
 テレビドラマや Vシネマなどにスタッフとして参加しながら、
 映画美学校で学ぶ。
 卒業後、同学校の講師である脚本家の高橋洋の推薦で、
 ビデオ版「呪怨」「呪怨2」を製作する。
 2001年、「富江 re-birth」で映画監督デビュー。
 2002年にはビデオ版「呪怨」を映画化して大ヒットする。
 翌年には「呪怨2」も映画化して大ヒットし、
 人気映画監督の仲間入りを果たした。
 2004年には自らの手で「呪怨」のハリウッドリメイク版を製作し
 日本人監督の実写作品としては初めて全米興行成績No.1を獲得する。
 2006年には続編「The Grudge2」(邦題「呪怨 パンデミック」)も
 全米興行収入初登場1位となった。
 ホラー漫画家の押切蓮介と親交がある。
 ニューラインシネマで「寄生獣」のハリウッド実写映画、
 パラマウントでもタイトル未定だが監督するべく企画進行中である。

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オーシャンズ13

          
オトーサン、
「楽しみだなぁ」
上映初日、初回上映に駆けつけました。
アルパチーノが悪役で登場する。
なんて、素敵なのでしょう。

原題:Ocean's Thirteen (2007)
監督:Steven Soderbergh
脚本:Brian Koppelman / David Levien 
      George Clayton Johnson/ Jack Golden Russell 
Genre:Comedy / Crime / Thriller
Country:USA 
Language:English / French 
上映時間:122分
あらすじ:
ルーベンは、ホテル王バンクと組んで、
ラスベガスに高級ホテルをつくろうと張り切っていた。
だが、突然バンクに裏切られ、ルーベンは心筋梗塞で倒れる。
オーシャンたちは、復讐を誓い、その高級ホテルを狙う。
オープンの日に、悪評判を立ててやろうというのだ。
このためにオーシャンたちが錬りに錬った秘策とは...

出演者: 
George Clooney ...  Danny Ocean(ダニー) 
Brad Pitt ...  Rusty Ryan(ラスティー) 
Al Pacino ...  Willie Bank(バンク)
オトーサン、
「クルーニー、美男子だな」
ブラッドピットとマット・デーモンと3人並ぶと、
見事にそれが判明いたします。
この映画、アル・パチーノの起用は大成功でした。
やはり当代きっての名優です。

GEORGE CLOONEY 
ジョージ・クルーニー 
誕生日 1961/5/6  
出身 米ケンタッキー州レキシントン 
アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役として
有名なニック・クルーニーが父、祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、
従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。
俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。
不遇の1年をハリウッドで過ごした後、数々のテレビドラマに出演し、
中でもNBCの「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、一躍スターとなる。
このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞した。
映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから
本格的に主役を演じるようになった。
2002年「コンフェッション」で監督デビュー。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「グリズリー2」
1988年「ハイスクールはダンステリア」
1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」
     「レッド・サーフ」
1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇
1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇
     「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇
1998年「アウト・オブ・サイト」◇
1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇
2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)
     「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」◇
2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲
2002年「コンフェッション」◆「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆
2003年「ソラリス」◇「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆
     「ディボース・ショウ」◇
2004年「オーシャンズ12」◇
2005年「シリアナ」◇「グッドナイト&グッドラック」◇
2007年「オーシャンズ13」◇ 

AL PACINO 
アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25  
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
69年「ナタリーの朝」で映画デビュー。
72年「ゴッドファーザー」、90年「ディック・トレイシー」、
92年「摩天楼を夢みて」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
73年「セルピコ」、74年「ゴッドファーザーPART2」、
75年「狼たちの午後」、79年「ジャスティス」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされる。
92年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でアカデミー主演男優賞受賞。
96年「リチャードを探して」で初監督。 
活躍度 ◎→ 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇
2002年「インソムニア」「ニューヨーク 最後の日々」◇「シモーヌ」◇
2003年「リクルート」◇「ジーリ」
2004年「ヴェニスの商人」◇
2005年「トゥー・フォー・ザ・マネー」◇
2007年「オーシャンズ13」 

その他の出演者:
Matt Damon ...  Linus Caldwell/Lenny Pepperidge 
Elliott Gould ...  Reuben Tishkoff 
Bernie Mac ...  Frank Catton 
Don Cheadle ...  Basher Tarr/Fender Roads 
Casey Affleck ...  Virgil Malloy 
Eddie Jemison ...  Livingston Dell 
Scott Caan ...  Turk Malloy 
Shaobo Qin ...  Yen/Mr. Weng 
Carl Reiner ...  Saul Bloom/Kensington Chub 
Eddie Izzard ...  Roman Nagel 
Michael Mantell ...  Dr. Stan 
Ellen Barkin ...  Abigail Sponder 

User Rating: 7.3/10 (21,906 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
13人もいれば、人物の出し入れだけで大変。
そこはうまくやっていますが、
性格の掘り下げまで要求するのはムリというもの。
ポテンヒット、盗塁、スクイズ、振り逃げ...
小技の積み重ねで、7点ゲットしたカンジ。

Cole Boerensさん
United States
2007年6月7日
今夏のベスト映画

ここへの否定的なレビューに目を通したが、
一肌脱いで、この映画をほめようと思う。
あるコメントは、まさにジョージ・クルーニー批判であって、  
映画そのものではなかった。
これは、これまでのところで、今夏のベストだ。
「スパイダーマン3」も「パイレーツ・オブ・カリビアン」も
よかったが、過大評価されている。
大作すぎるし、うるさい。
夏の映画は、みんなそんな傾向だ。
私は、シリーズのなかでは「オーシャン11」がベストだと思う。
第2作も、まあまあだったのではなかろうか。
だが、この第3作は、「オーシャン12」の
悪味の悪さをすべて忘れさせてくれる。
この「オーシャン13」では、ルーベンがイメージ一新を計画する。
バンクと組んで、ラスベガスに新しいホテルとカジノをつくろうというのだ。
みんなが、バンクを信用したらいけないとルーベンに警告する。
それが正しかったことは、バンクがルーベンに 
株の譲渡を迫ることではっきりする。
これが原因で、ルーベンは緊急入院する羽目になる。
こうして、映画は、オープニング初日にバンクのホテルを
破綻させようということでスタートする。
この映画の出演者の演技を本当に楽しんだ。
だが、例外がひとつある。
ラスティーだ。
ブラッド・ピットは、うろうろするだけ。
シャツの胸をはだけたり、
スロットル・マシンにコインを入れるだけだった。
一番の演技は、英国のホテル批評家サルを演じるカール・ライナーだ。
エディ・イザードが、戻ってきたのもすばらしい。
「オーシャン12」を見ていないひとは、
「オーシャン13」にある汚点を見損なうことになるが、
心配することはない。
前2作を楽しんだひとには、大いに第3作を推奨したい。


オトーサン、
「黒美君彦さん、随分前にみてるんだ」
 
黒美君彦さん
2007年7月20日
心地よい「ぬるさ」 
 
毎回期待度が高いご機嫌なクライム・ムービー。
とはいえ、前作ではぬるま湯感と肩透かし感が強くて、正直失望。
この作品では前作に比べると、ぐっとストーリー性を増していて、
中盤以降はそれなりに楽しめる。
何せ登場人物が多いので構成もさぞ大変だと思うが、
今回はアル・パチーノが悪役を楽しそうに演じ、
ぐっと物語が引き締まった感じ。
とはいえ、このシリーズ、どうも本来は抱腹絶倒なんじゃないだろか。
どーもあちこちに小ネタが散りばめられ、
細かいギャグがてんこ盛りのような「間」があるのだが、
拙い私の英語力ではさっぱり(苦笑)。
多分彼の国で流行っているギャグやパロディがたっぷりあるんじゃないかな。
というわけで、基本的には米国内輪受け映画なのかな、という気がしますが、
豪華キャストは眺めているだけでいいのだ、という観方も出来るわけで、
受け取り方は恐らく人それぞれですね。
わりきって観れば、良い意味で「ぬるさ」が心地よい作品だといえます。 


お墓がない!

        
オトーサン、
「どうしようかなぁ」
岩下志麻さんのコメディ初挑戦なので見ることに。
ところで、読者のみなさん、お墓はありますよね。
当節は、お盆というと、帰省、レジャーですが、
本来は、お墓まいりの時期のはず。
行かない? 遠いから、面倒だから。
毎週土曜日に必ず行かれるひともおられるとか。

原題:お墓がない!(1998) 
監督:原隆仁  
脚本: 大森寿美男   
Genre:Commedy
上映時間 109分 
あらすじ:
大女優の桜咲節子は、最新作「宣告」に主演する。
癌と診断された気丈な母の役で、娘役の一風弓を厳しく鍛えたりしている。
だが、役作りを兼ねて、病院で検査したところ、癌で余命半年と宣告される。
これを機に、節子は老婆に変装し“お墓探し”ツアーに参加する。
社員の川嶋一平はそんな節子の奇妙で突飛な行動に巻き込まれる。

出演者: 
岩下志麻 .... 桜咲節子/春日アキ(老婆)/小川道子
袴田吉彦 .... 川嶋一平
安達祐実 .... 一風弓/小川遙
オトーサン、
「魅力ある女優さんだな。でも..」
やはり、陰気だから、コメディには向いていません。
あとの役者さんたちも、適当にやっている感じ。

その他の出演者:
高橋ひとみ ....  松江敏子(節子のマネージャー)  
金田明夫 .... 田部井医師
村野武範 .... 辻沼信一
石橋蓮司 .... 西大路陽三(監督)
橋爪功 ....  白鷺幸三(撮影所所長)
田口トモロヲ ....   高木登 
森山良子 ....   川嶋克子
中山忍 ....   川嶋初美
天地真理  
ミッキー・カーティス  
桜井センリ  

User Rating: 6.0/10 (1 votes)
オトーサン、
「6点ねぇ」

ゆうじさん
2002年1月25日
あまり面白くない 

主人公の岩下志麻は、まさにはまり役。
私生活も案外こんな感じでは?と思わせる雰囲気がある。
非常識ぶりが自然に見えるのも、彼女の存在感がなせる技だろう。
変装後のおバアちゃんも、なかなか可愛くて味がある。
反面、劇中劇で演じている母親役は、極道の姐さんみたいで少々恐かった。
霊園業界というちょっと未知の世界を描いているので、
業界の裏側がちょっと覗けるのは楽しい。
しかし、コメディーとしては、「笑い」が決定的に不足している。
世間知らずの大女優と一般常識のギャップという設定がうまく生かされておらず、
あまり笑いにつながらない。
また、生と死についてをテーマにした劇中劇がシリアスなため、
おとなしいコメディー部分で下がった作品のトーンを一層下げている。
安達祐美の大袈裟な演技が作品から浮いているのも目立つ。 


オトーサン、
「ノーコメント!」
岩下志麻さんのプロフィールでもみておきましょう。
「そうそう、「バス通り裏」にチョイ役で出ていたなぁ」
「へえ、見たんですか?」
「ああ、十朱幸代さんのほうが好きだった」
若いひとに、うらやましがられますが、
本当は、ジジイと言われているだけなのかも。

○岩下 志麻
 本名:篠田志麻(しのだ しま)。 
 1941/1/3 -
  東京都出身。都立武蔵高等学校から明星学園高等学校へ編入。
 成城大学文芸学部中退。
 父は、同じく俳優の野々村潔。四代目河原崎長十郎は義理の伯父。
 現在はグランパパプロダクション所属。
 夫は映画監督の篠田正浩。
 趣味は、旅行と携帯電話のメール。
 女優デビューは、1958年のNHKドラマ「バス通り裏」、
 映画は1960年の「笛吹川」(木下恵介監督)。
 松竹の看板女優として大活躍。
 1960年の映画「秋日和」の数シーンで岩下を起用した小津安二郎監督は、
 彼女の女優としての素質を誰よりも真っ先に見抜き、
 10年に1人の逸材だから大切に育てるようにと松竹の幹部達に語ったという。
 1962年には遺作となった映画「秋刀魚の味」でヒロインを演じ、
 巨匠のラストを飾った。
 映画「極道の妻たち」シリーズへの出演が有名だが、
 日本メナード化粧品のCMに長く出演しており、
 その記録がギネスブックに認定され、現在も更新中である。
 プライベートではドラマ「本家のヨメ」で共演したビビアン・スーと仲が良い。
 2006年のドラマ「花嫁は厄年ッ!」(TBS)で、
 長男・安土一郎役を演じていたナインティナインの矢部浩之とメル友になった。
 1967年3月3日、篠田監督と京都大徳寺で白井昌夫松竹専務夫妻の媒酌で挙式。
 仏前結婚で、般若心経を誦した後、数珠を交換した。
 三三九度は茶碗に薄茶を入れて行った。
 今年で結婚生活40年。1女あり。
 
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フライト・オブ・フェニックス

        
オトーサン、
メグ・ライアンのフアンです。
だから、当然、デニス・クエイドのライバルでした...
でも、もう離婚したようですから、許そうか。
こんな書き出しで、この映画のまともな紹介ができるのでしょうか?
ま、B級映画、肩肘張らずに楽しみましょう。

原題:Flight of the Phoenix (2004)
監督:John Moore
脚本:Lukas Heller/ Scott Frank / Edward Burns 
Genre:Action / Adventure / Drama / Thriller 
Rated PG-13 for some language, action and violence. 
上映時間:113分
あらすじ:
航空機事故の生存者たちがモンゴル砂漠で、
救助のあてもなく立ち往生している。
過酷な砂漠の気象、食料や水も減っていき、
略奪者たちにも攻撃される。 
唯一の望みは、古い損傷した機体をもとに、
新しい航空機をつくることだった...。

出演者:
Dennis Quaid ...  Frank Towns(フランク) 
Giovanni Ribisi ...  Elliott(エリオット) 
Miranda Otto ...  Kelly(ケリー)
オトーサン、
「デニス・クエイド、熱演!」
猛暑の砂漠でのロケ、まさに熱演でした。
ジョバンニ・リビシは、模型飛行機の設計者。
悪役ですが、見せ場も多く、これは役得でしょう。
ケリー役の女優さんは、紅1点。
もうすこし、活躍の余地があったのでは?
女体のように見える砂漠での情事のシーンなども、
B級映画に徹するならば、あってもよかったかも。 

DENNIS QUAID 
デニス・クエイド 
誕生日 1953/4/9   
出身 米テキサス州ヒューストン 
俳優の兄ランディ・クエイドの影響で
高校時代から演技の勉強を始め、
ヒューストン大学では演劇を専攻。
75年「クレイジー・ママ」の端役で映画デビュー。
87年「ビッグ・イージー」で
インディペンデント・スピリット・アワード主演男優賞受賞。
1991年にメグ・ライアンと結婚し、
2001年7月16日、離婚した。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作
1975年「クレイジー・ママ」
1977年「9/30/55」
1978年「勝利の季節/ウイニング・シーズン」
1979年「ヤング・ゼネレーション」
1980年「ロング・ライダーズ」
1981年「おかしなおかしな石器人」「さよならジョージア」
1983年「ザ・ファイト」「ジョーズ3」◇「ドリーム・スケープ」
     「ライトスタッフ」
1985年「第5惑星」
1987年「インナースペース」「ビッグ・イージー」
     「容疑者」
1988年「D.O.A/死へのカウントダウン」◇
     「熱き愛に時は流れて」
1989年「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」
1990年「愛と哀しみの旅路」「ハリウッドに口づけ」
1993年「アンダーカバー・ブルース/子連れで銃撃戦」◇
     「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」
     「ワイルダー・ナパーム」
1994年「ワイアット・アープ」
1995年「愛に迷った時」
1996年「ドラゴンハート」
1997年「ゴーイング・ウエスト」「ギャング・リレーテッド」
     「スイッチ・バック」◇
1998年「ファミリー・ゲーム」◇「セイヴィア」◇
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「オーロラの彼方へ」◇「トラフィック」
2002年「オールド・ルーキー」◇「エデンより彼方に」◇
2003年「デイ・アフター・トゥモロー」◇「コールド・クリーク 過去を持つ家」◇
2004年「アラモ」◇「フライト・オブ・フェニックス」◇
2005年「ヘレンとフランクと18人の子供たち」◇
2006年「アメリカン・ドリームズ」◇
 
GIOVANNI RIBISI 
ジョバンニ・リビシ 
誕生日 1974/12/17  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
ビバリーヒルズ・プレイハウスで演技を学ぶ。
テレビでは「素晴らしき日々」のレギュラー。
95年「アウトポスト」で映画デビュー。
姉は女優のマリサ・リビシ。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「アウトポスト」
1996年「すべてをあなたに」
1997年「ポストマン」「ロスト・ハイウェイ」
1998年「プライベート・ライアン」◆「サム・ガール」◆
1999年「ヴァージン・スーサイズ」(ナ)「カーラの結婚宣言」◇
     「モッド・スクワッド」◆「イッツ・ザ・レイジ」
2000年「60セカンズ」◆「ギフト」◆「マネー・ゲーム 株価大暴落」
2001年「へヴン」◇
2003年「閉ざされた森」◆
2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
     「フライト・オブ・フェニックス」「リトル・イタリーの恋」 

その他の出演者:
Tyrese Gibson ...  A.J.
Tony Curran ...  Rodney 
Sticky Fingaz ...  Jeremy 
Jacob Vargas ...  Sammi 
Hugh Laurie ...  Ian 
Scott Michael Campbell ...  Liddle 
Kevork Malikyan ...  Rady 
Jared Padalecki ...  Davis 
Paul Ditchfield ...  Dr. Gerber 
Martin Hindy ...  Newman  
Bob Brown ...  Kyle 
Anthony Wong ...  Lead Smuggler 

User Rating: 6.0/10 (9,433 votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments:
adekwozさん
Nashville, TN 
2005年4月16日
オリジナルほどよくない

この映画、「フライト・オブ・フェニックス」(1960)の
リメイクであるが、実に不満だ。
登場人物の造形が、J・スチュアートと比べるとお粗末。
デニス・クエイドは、感情の奥行きを演じていない。
オリジナルのJ・スチュアートはよかった。
ジョバンニ・リビシの模型飛行機の設計者役はよかったが、
出番が少ないし、オリジナルでのH・クリューガーの演技のほうがよかった。
フェニック・スプロジェクトを推進し続ける役を演じた
オリジナルでのR・アッテンボローがなつかしい。
このリメイクでは、数人に分割されてしまっている。
さて、この映画、よくないと言っているのではない。
これは、オリジナルの姉妹編なのだろう。
特殊効果は、すばらしい。
ゴビ砂漠かサハラ砂漠にと閉じ込められているが、
このリメイクでの荒廃した砂漠のシーンは、優れている。
登場人物研究には、オリジナルを見るべし。
このリメイクは、特殊効果を見るべし。
そこがすばらしい。
オリジナルは、屹立している。
まずオリジナルを見てから、
このリメイクを見ることをおすすめしたい。


オトーサン、
「残念ながら、オリジナル版みていない...」
オリジナル版をみている黒美君彦さんのご意見を傾聴しましょう。

○黒美君彦さん
 2007年5月25日
 活かしきれず 

 これはこれで…という思いで観れば、
 ごく普通のパニック脱出サスペンスとして楽しめないわけではない。
 不時着シーンや砂嵐など、映像技術の進歩によって
 随分迫力あるシーンに仕上がっているのも確か。
 オリジナルと比べるのはあまり意味ない、のかも知れないが。
 とはいえ、オリジナルの良さが活かされきっていない、と感じるのも事実なのだ。
 旧作では、登場人物は男だけ。
 新作で女性を入れたのはより広い観客層を意識したのだろうが、全く不要。
 そのせいか、旧作にあった男たちの間に渦巻く不信感や絶望感が、
 この作品では希薄で、そのあたりどこか軽いんだよね。
 何日も砂漠の中にいてみな憔悴しきったように演技するのだが、
 ちっとも疲弊していないのがミエミエ。
 とにかく、みな元気すぎるだろ(笑)。
 盗賊団なんて登場させなくても、
 このままでは全員干からびてしまうという危機感で十分なのに、
 わけのわからないエンディング。
 またひとり、またひとりと脱落していく恐怖が、ここには全くない。
 人間が描けていないから、単なるB級の「お話」に留まってしまった。
 せっかくアフリカはナミビアまでロケに行き、
 今はレアものとなったC−119まで調達したのに、なんとももったいない。
 きっとプロデューサーや監督やらが「女は入れよう!」
 「国籍の違いはできるだけ出さないでおこう」
 「うじゃうじゃ盗賊団を出してぎりぎりで逃げさせよう」なんて
 思いつきで話を膨らませていったんだろうな。
 そりゃ中途半端になっちまうわな(溜息)。
 H・クリューガー、J・スチュアート、R・アッテンボロー、E・ボーグナイン…、
 旧作の配役が改めて素晴らしかったことを実感させてくれました(苦笑)。 


マチルダ

        
オトーサン、
「ダニー・デビート監督作品か」
性格俳優として大活躍の才人が、
奇才ロアルド・ダールと出会うのですから、
面白くないはずはありません。

原題:Matilda (1996)
監督:Danny DeVito
原作:Roald Dahl
脚本:Nicholas Kazan/ Robin Swicord   
Genre:Action / Adventure / Comedy / Crime / Drama / Family 
      Fantasy / Mystery / Thriller 
Rated PG for elements of exaggerated meanness 
   and ridicule, and for some mild language.  
上映時間:98分
あらすじ:
気難しいカップルに、可愛い女の子が生まれて、
マチルダと名づけた。
生意気な弟や卑しい両親とはまったく似ないで、
マチルダは、可愛らしく、実に知的な少女に育ち、
学校に行き、本を読みたがる。
やがて、両親は彼女を学校に通わせることになるが、
そこには、世界一悪い校長、やさしい先生、いい友達がいた。
両親と残忍な校長に対処するために、
マチルダは、不本意ながら、超能力を開花させていく。
両親が夢中のテレビを壊したり、
校長に蜥蜴をぶつけたりできるのだ。
充分に練習を積んだマチルダは
その超能力を自在に操ることができるようになって、
間もなく、それを校長に用いて、学校から追放するのだ。

出演者:
Mara Wilson ...  Matilda Wormwood(マチルダ)
Danny DeVito ...  Harry Wormwood/Narrator(ハリー) 
Rhea Perlman ...  Zinnia Wormwood(ジニア) 
Embeth Davidtz ...  Miss Jennifer 'Jenny' Honey(ジェニー) 
Pam Ferris ...  Agatha Trunchbull(アガサ) 
オトーサン、
「可愛いな」
すこし寂しげな顔立ちのおかげで、
校長をトコトンいじめても、イヤ味になりません。
その校長アガサたるや、女偉丈夫で砲丸投げの選手。
まさに、ダニー・デビートを思わせる怪演ぶりでした。
ところで、肝心のダニー・デビート、
猛妻役のリー・パールマンに食われていました。
頭が上らないのも当然、実生活でも夫人なのです。
拝み倒して、結婚したのでしょうね。

MARA WILSON 
マーラ・ウィルソン 
誕生日 1987/7/24  
出身 カリフォルニア州ロサンゼルス 
93年「ミセス・ダウト」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「ミセス・ダウト」◆
1994年「奇跡の時」(TM)「34丁目の奇跡」
1996年「マチルダ」
1997年「シンプル・ウィッシュ」
2000年「きかんしゃトーマス 劇場版/魔法の線路」 

DANNY DeVITO 
ダニー・デビート 
誕生日 1944/11/17  
出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク 
ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、
60年代にユージーン・オニール財団で仕事をしている時、
マイケル・ダグラスと出会う。
マイケル・ダグラス製作の75年「カッコーの巣の上で」で
舞台で演じたのと同じマーティニ役を演じる。
テレビ・シリーズでは78年の「Taxi」で人気を得た。
映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、デビュー。
妻は女優リー・パールマン。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1969年「くちづけ」
1975年「カッコーの巣の上で」
1976年「カー・ウォッシュ」
1977年「爆笑!世紀のスター誕生」
1978年「ゴーイング・サウス」
1983年「愛と追憶の日々
1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」
     「マシンガン・ジョニー」
1985年「ナイルの宝石」
1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」
1987年「鬼ママを殺せ」(V)
     「テインメン 事の起こりはキャデラック」
1988年「ツインズ」
1989年「ローズ家の戦争」
1991年「アザー・ピープルズ・マネー」
1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」
1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)
     「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」
     「ベイピートーク3 ワンダフルファミリー」
1994年「ジュニア」「勇気あるもの」
1995年「ゲット・ショーティ」
1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」
     「スペース・ジャム」(声)
1997年「ヘラクレス」(声)「L.A.コンフィデンシャル」
     「レインメーカー」
1998年「アウト・オブ・サイト」「THE KISS」
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆「ヴァージン・スーサイズ」◆
     「ビッグ・チャンス」
2000年「60セカンズ」◆「MONA 彼女が殺された理由」
     「スクリュード ドジドジ大作戦」
2001年「ザ・プロフェッショナル」◇「ビッグ・マネー」
2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」「デス・トゥ・スムーチー」
2003年「僕のニューヨーク・ライフ」 

その他の出演者:
Paul Reubens ...  FBI Agent Bob 
Tracey Walter ...  FBI Agent Bill 
Brian Levinson ...  Michael 'Mikey' Wormwood 
Jean Speegle Howard ...  Miss Phelps 
Sara Magdalin ...  Matilda at 4 Years 
R.D. Robb ...  Roy 
Gregory R. Goliath ...  Luther  
Fred Parnes ...  Waiter 
Kiami Davael ...  Lavender 
Leor Livneh Hackel ...  Julius Rottwinkle 

User Rating: 6.4/10 (8,735 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments:
richard-786さん
United States 
2005年3月24日
実にファンタスティックだ。

この映画、絶対素敵にファンタスティックだ。
大好きだ。
会話がいい。
ユーモアも大胆かつ繊細。
登場人物は、理想的だ。
マチルダは、観客を魅了する。
知的なひとになりたいのに、子供扱いされ、
人生を支配しすぎるアホどもに取り囲まれている。
悪いことをしている悪いひとは罰せられるべしという意見は、
破壊的だ。
考えなしで、子供を慈しまず、無視する両親は、
数え切れない虐待を受けている子供たちを愛そう。
このファンタジーの背後にある真実をみることができる
両親たちは、この映画を嫌うだろう。
多くのファンタジーのように、
マチルダの顔に浮かぶ難題が胸を打つ。
この映画は、ハッピーエンドで終わる。
ほかの子たちもそうあってほしい。


オトーサン、
「ここまでやるか!」
さすがダールです。
ありえないけれども、あってもおかしくない、
いや、起こってほしい。
ダール+デビートは、最強の組み合わせでしょう。

○ロアルド・ダール
 Roald Dahl, 1916/9/13 - 1990/11/23
  イギリス、ウェールズ出身の作家・脚本家。
  家系はノルウェーの出。
  シェル石油で働き、タンザニアやカナダにも行ったが、
  第二次世界大戦が始まってからは戦闘機パイロットとして従軍。
  乗っていた飛行機が墜落し脊髄に重症を負うも、なんとか生還。
  この傷は後々まで彼を苦しめることになる。
  アフリカで聞いた不思議な話やパイロット時代の経験を元に
  小説を書くようになった。
  ある作家が、取材のためにダールの飛行体験についてメモを書くよう依頼したが、
  そのメモが素晴らしく、そのまま出版されてデビュー。
 1942年、グレムリンを書く。
 (ディズニーが映画化しようとしたが頓挫)。
 風刺やブラックユーモアに満ちた短編小説や、児童文学で有名。 
 特に、「奇妙な味」と評される短編小説は、
 早川書房のミステリ・マガジン2007年3月号で
 作家・評論家・翻訳家らへのアンケートで、
 ミステリ小説オールタイム・ベストの短編部門第1位に輝いた。
 「南から来た男」の他、「味」「大人しい兇器」など、
 日常的な風景や会話の中に人間の心の奥底に潜む狂気を垣間見せている。
 007シリーズのイアン・フレミングの友人である事から、
 映画『007は二度死ぬ』と『チキ・チキ・バン・バン』の脚本も手がけた。

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


消えた天使

          
オトーサン、
リチャード・ギアの大フアンです。
"ギアにアカデミー賞を授与せよ委員会"のメンバーです。
ま、そんなことはありませんが、いい役を期待しつつ、
毎度欠かさず、彼の映画を見に行っています。

原題:The Flock (2007)
監督:Wai Keung Lau
脚本:Hans Bauer / Craig Mitchell 
Genre:Action / Crime / Drama / Thriller 
Rated R for perverse content involving aberrant sexuality 
   and strong violence, and for language. 
上映時間:101分
あらすじ:
「消えた天使」は執念深い連邦監察官の話。
彼は、後任の女性を訓練している間に、
失踪した女性を追跡しなければならなくなる。
捜査中の宣誓釈放された性犯罪者とつながりがありそうだ。
退任までの時間と闘い、殺人者を追い、
入り組んだ手がかりを究明していく。

出演者:
Richard Gere ...  Agent Erroll Babbage(エロル・バベッジ) 
Claire Danes ...  Allison Laurie(アリスン・ラウリー) 
KaDee Strickland ...  Viola Frye(ビオラ・フライ)
Avril Lavigne ...  Beatrice Bell(ベアトリス・ベル)
オトーサン、
「やはり、イマイチなんだなぁ」
恋愛映画を卒業して、シアリアスな役で一花咲かせたいのでしょうが、
やはり根が優しいから、凶暴かつ陰険に徹しきれないのです。
それに対して、後任で相棒のクレア・デーンズ、
頭がいいのでしょうね、計算し尽した見事な演技でした。
悪役のケイディー・ストリックランド、
彼女の演技も、迫力満点・狂気横溢でした。 

RICHARD GERE 
リチャード・ギア 
誕生日 1949/8/31 
出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 
ニューヨーク・シラキュースで育つ。
学生時代に体操で奨学金を得て、
マサチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、中途退学して、
プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。
75年「警視総監への報告」で映画デビュー。
78年「天国の日々」で初主演し、
ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。
賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」など
恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
1978年「天国の日々」「愛の断層」
1979年「ヤンクス」
1980年「アメリカン・ジゴロ」
1982年「愛と青春の旅だち」
1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」
1984年「コットンクラブ」
1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」
1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」
1988年「マイルズ・フロム・ホーム」
1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇
1991年「八月の狂詩曲」
1992年「愛という名の疑惑」
1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」
1994年「わかれ路」
1995年「トゥルーナイト」
1996年「真実の行方」◇
1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇
1998年「レッド・コーナー」◇
1999年「プリティ・ブライド」◇
2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇
     「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇
2002年「運命の女」◇「シカゴ」◇
2005年「Shall we Dance?」◇「綴り字のシーズン」◇
2007年「消えた天使」◇
 
CLAIRE DANES 
クレア・デーンズ 
誕生日 1979/4/12  
出身 米ニューヨーク 
エール大学在学中。
テレビでは「アンジェラ/15才の日々」の少女役。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「若草物語」
1995年「キルトに綴る愛」
     「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」
1996年「ロミオ+ジュリエット」◇「プラトニック・ゲーム」
1997年「レインメーカー」◆「自由な女神たち」◇「Uターン」◆
1998年「レ・ミゼラブル」◆
1999年「ブロークダウン・パレス」◇「モッドスクワッド」◇
     「PRINCESS MONONOKE」(声)
2002年「めぐりあう時間たち」「17歳の処方箋」
2003年「ターミネーター3」◇「アンビリーバブル」◇
2005年「幸せのポートレート」
2007年「消えた天使」◇

その他の出演者:
Ed Ackerman ...  Louis Kessler 
Dwayne L. Barnes ...  Vincent Dennison 
Josh Berry ...  Deputy 
Frank Bond ...  Deputy #2 
Twink Caplan ...  Waitress 
Susan Conklin ...  Missing Girl's Mother 
Erik Davies ...  Actor 
Victoria Gallegos ...  Colleague #1 
Robert Nathan Gleason ...  Registered Sex Offender 
Tom B. Gleason ...  C.S.I. Cop 
Chaz Grundy ...  Deputy Sheriff 
Johnnie Hector ...  Engineer 
Dylan Kenin ...  Bitten Man 
Ric Maddox ...  Det. Martin Ryder 
Paul McGowen ...  Det. Grant P. Stockdale 
Roberto Enrique Pineda ...  Breakman 
Robyn Reede ...  Waitress 
Russell Sams ...  Edmund Wells 
Matt Sanford ...  James Ray Ward 
Paul Scallan ...  Missing Girl's Father 
Bailey Ann Scheller ...  Restraunt patron 
Dylan Scheller ...  Restraunt patron 
Cyd Schulte ...  Hot Babe 
Matt Schulze ...  Custis 
Carmen Serano ...  Colette 
J. Nathan Simmons ...  New York Commuter 
Kristina Sisco ...  Harriet Wells 
Z. Ray Wakeman ...  Downtown Guy 

User Rating: 8.1/10 (31 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」 

User Comments:
gilkoさん
United States 
シアリアスな映画にみせかけようとするウサン臭い映画。

昨夜、この映画をみた。
最後まで椅子に座っていたのが、不思議だ。
ギアの映画だから、価値があると期待していたのだ。
だが、最後まで何の価値もなかった。
ストーリーは、緊縛と拷問のシーンを次々と追うためのもの。
人物は描かれていない。
まるで、実生活とはかけはなれている。
ジャンプカット、短い回想、映像の重ね合わせを駆使して、
重厚感を出そうとしているのだろうが、
数年間も野放しになっているサディストたちという設定は、
明らかに空虚だし、
ギアが殺人者の犠牲者という設定もサプライズになっていない。
仏教徒のリチャード・ギアが、
なんで、こんな凶暴で男性至上主義者の駄作に出演したのか。
その動機が分からない。


オトーサン、
「こりゃまた、大変な酷評だな」
IMDb1、なぜか、このコメント1件しか掲載されていません。
口直しに、映画瓦版のコメントを紹介しましょう。
「そんな悪い映画じゃないぞ!
だって、ギアが出ているんだもん」
できれば、植草被告にも見てほしい映画でした。

○消えた天使
 K. Hattoriさん
 2007年6月12日2 
 アンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出第一弾。
 その犯罪は監察官の妄想なのか? 
  
 性犯罪は更生がきわめて難しい犯罪と言われ、
 犯人が逮捕され刑務所に収容されたとしても、
 出所後の再犯率が他の犯罪に比べると高いとされている。
 そのため性犯罪者の再犯から一般市民を守るために、
 刑務所を出た犯人の情報を地域に通知したり、
 出所後の生活状況を事細かく監視し続けることが広く行われている。
 (略 あらすじ紹介)
 監督は『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウ。
 主演はリチャード・ギアとクレア・デインズ。
 メジャー映画会社の作品ではないが、
 『インファナル・アフェア』でハリウッドに注目されたラウ監督にとって、
 本格的なハリウッド進出作となる。
 脚本は『コモド』や『ハイウェイマン』のクレイグ・ミッチェルと
 ハンス・バウアーのコンビ。
 性犯罪や連続殺人をめぐるミステリーという定番素材だが、
 主人公を社会復帰した性犯罪者の監察官にしているところがユニーク。
 ミステリー映画として、それほど優れたストーリーでもなければ
 脚本でもないと思うのだが、トリッキーな演出と俳優の演技に助けられて、
 それなりに見応えのある作品に仕上がっていると思う。
 この映画に登場する性犯罪者は、ノーマン・ベイツのような二重人格者でも、
 バッファロービルのような引きこもりの変態でも、
 レクター博士のような超人でもない。
 見た目はまったく普通の市民でしかない人が、
 じつは札付きの性犯罪者だという恐ろしさ。
 劇中に登場するカップル殺人鬼のモデルは、
 実在した殺人カップルのイアン・ブレイディとマイラ・ヒンドレーだろうか。
 この映画の薄気味悪さは、ここに登場する犯罪が、
 映画的な脚色をまったく行っていない実話をモデルにしているところにある。
 いやむしろ、この映画よりも実際の犯罪のほうがよほどひどいのだ。
 性犯罪者が被害者に行う凄惨な拷問を、
 商業映画でそのままありのまま再現することなどできっこないもんね。
 さほど入り組んでいるとも思えないストーリーだが、
 フラッシュバックやフラッシュフォワードを多用したトリッキーな映像表現で、
 単純なストーリーをさも複雑怪奇な事件のように見せている。
 しかし映画に奥行きと深みを与えているのは、主演ふたりの存在感と演技力だろう。
 リチャード・ギアは偏執狂的なベテラン監察官役としてはどうかとも思うのだが、
 クレア・デインズはじつにいい。
 この女優は、笑顔の裏側に不幸な過去を抱えているような役がうまいのだ。

 出典:http://www.eiga-kawaraban.com/07/07061201.html


トランスフォーマー

          
オトーサン、
「スピルバーグが宣伝していたな」
マイケル・ベイと言われても、ピンときませんが、
スピルバーグとなれば、一定の観客動員が期待できそうです。

原題:Transformers (2007)
監督:Michael Bay
原作:John Rogers/ Roberto Orci /Alex Kurtzman   
脚本:Roberto Orci / Alex Kurtzman
Genre:Action / Adventure / SF / Thriller 
Rated PG-13 for intense sequences of sci-fi action violence,
       brief sexual humor, and language. 
上映時間:144分
あらすじ:
火星探査機ビークル号に異変。
最後の交信映像に映っていた物体をNASAは封印。
中東カタールの砂漠にその物体が出現した。
何とジェット機がロボットに瞬時に変身するのだ。
車も、デジカメも、携帯電話も、すべてが変身し、
人類に無差別攻撃を開始するのだった。 

出演者:
Shia LaBeouf ...  Sam Witwicky(サム)
Megan Fox ...  Mikaela Banes(ミカエラ)
Jon Voight ...  Defense Secretary John Keller(国防長官ジョン・ケラー) 
オトーサン、
「なんか、気の毒だなぁ」
どんな迫真の演技をしても、
お釈迦様ならぬ善いロボットの掌中。
そんな感じです。
言うまでもないことですが、主人公は、謎の金属物体です。

SHIA LaBEOUF
シア・ラブーフ 
誕生日 1986/6/11  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2004年「アイ,ロボット」
 
その他の出演者:
John Turturro ...  Agent Simmons 
Josh Duhamel ...  Captain Lennox 
Tyrese Gibson ...  USAF Tech Sergeant Epps 
Rachael Taylor ...  Maggie Madsen 
Anthony Anderson ...  Glen Whitmann 
Michael O'Neill ...  Tom Banachek 
Kevin Dunn ...  Ron Witwicky 
Julie White ...  Judy Witwicky 
Amaury Nolasco ...  ACWO Jorge "Fig" Figueroa 
Zack Ward ...  First Sergeant Donnelly 
Peter Cullen ...  Optimus Prime (voice) 
Mark Ryan ...  Bumblebee (voice) 

User Rating: 7.9/10 (68,101 votes) 
オトーサン、
「賞味期限は、短そうだな」
かつて、恐竜のCGで驚嘆したのが、ウソのようです。
あと10年もしたら、このCGも、アホに見えるかも。

User Comments:
chrishayes737さん
New Zealand 
2007年6月27日
大好き!

いま、ニュージランドのウェリントンの試写会から戻ってきたところ。
この映画、これまでの映画の判断基準を上げた。
ストーリーも、特殊効果も、演技も、ペースも、最高だ。
だが、何たること。
ノンストップ・アクションなんだ!
「トランスフォーマー」の歴史については詳しくない。
いまや、私自身が、トランスフォームされてしまった。
まったくのところ、今年最高の映画に間違いない。
私が好きだったのは、ユーモアだ。
ストーリーの流れのなかで巧く機能しているし、
大笑いするシーンがたくさんあった。
観客は、映画のクライマックスを固唾を呑んで待っている。
かつてない恐るべき特殊効果シーンだ。
この映画、まぎれもなく10点満点で10点だ。


オトーサン、
「9.11テロやイラク戦争を思い出す」
この映画には、重いメッセージがあるようですが、
無縁な日本人は、別の受け取り方をしそうです。
「アメリカ人って、なんて残酷な画像が好きなんだろう?」
終わると、早々と席を立つひとが大勢いました。
こんな映画に熱狂するひとは、戦争も大好きなのかも。
戦争を体験した者としては、
たかがマンガだからと割り切れない気持ちがあります。
ところで、黒美君彦さんがもう見ていました。
上映前だから試写会で見たのでしょうね。

○黒美君彦さん
 2007年7月27日
 楽しんじゃった(笑)

 いやー、単純に面白かった!
 勧善懲悪、車やトラック、戦闘機や戦車から変形するロボット、
 派手派手なSFXアクション…
 ヒーローものに夢中になった少年の日を懐かしく思い出す。
 何せ2時間24分という長尺だけに、
 前半から中盤にかけて少しダレる印象もあるが、
 それでも最後までそこそこアンコがつまっている。
 もともとは1985年の日米合作アニメ
 「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の大ヒットから始まった
 「トランスフォーマー」史。
 さすがにこの頃はそうした子供向けアニメ・玩具からは遠く離れていたので、
 私自身は観たことはなかったのだが、
 身近な乗り物がロボットに変身するという単純な設定が、
 メカ好きの男の子を中心に人気を呼んだというのはよくわかる。
 ちっちゃいフィギュアがあったら、子供だったら欲しがるだろうな〜。
 ところどころパロディーか?と思わせるシーンも散りばめてあり、
 笑えるシーンもある。
 ジョン・ヴォイトがちゃんとアクションをしているのも微笑ましい。
 期待していなかったけど、結構楽しんだのでした(笑)。
 ちなみにラストはしっかり続編の布石となってます(苦笑)。
 それにしてもCG技術もここまで来たんだね〜(驚)。 


レーシング ストライプス

        
オトーサン、
「F1の映画かな」
そう思って、録画しておきました。
「ありゃ!」
シマウマが競馬に出るお話しでした。
驚いたのは、動物たちがみんな話しをすること。
シマウマだけでなく、サラブレッドやポニー、
ヤギも、ニワトリも、ペリカンも、2匹のハエすら、
しゃべり出したときでした。
「あれっ、どこかで見たような映画だなぁ」

原題:Racing Stripes (2005)
監督:Frederik Du Chau
原作:David Schmidt/ Steven P. Wegner
    Kirk De Micco/ Frederik Du Chau 
脚本:David Schmidt 
Genre:Adventure / Comedy / Drama / Family / Sport 
Rated PG for mild crude humor and some language. 
Country:South Africa / USA 
Language:English 
上映時間:102分
あらすじ:
嵐に見舞われたケンタッキーの田舎町。
サーカス団に置き去りにされたシマウマの赤ちゃん。
農場主ノーランと娘のチャニングに拾われ、
農場にいる動物たちにも支えられたくましく育っていく。
この"ストライプス"は、走るのが大好き。
隣の牧場のサラブレッドをみて、競走馬になりがる。
かつて調教師だったノーランは、ついに娘の希望を受けて、
調教に乗り出すのだが...
 
出演者:
Hayden Panettiere ...  Channing Walsh(チャニング) 
Bruce Greenwood ...  Nolan Walsh(ノーラン)
Wendie Malick ...  Clara Dalrymple(クララ)
オトーサン、
「この娘、可愛いな」
でも、この映画、主人公はシマウマでしょう。
よくぞ、これだけ調教したものです。

HAYDEN PANETTIERE 
ヘイデン・パネティエーリ 
誕生日 1989/8/21  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「私の愛情の対象」「バグズ・ライフ」(声)
1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」
2000年「ダイナソー」(声)「タイタンズを忘れない」◆
2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆
     「リーマン・ジョー!」
2004年「プリティ・ヘレン」「ファンタジー ファクトリー」
2005年「レーシング ストライプス」「チアーズ!3」

その他の出演者:
Caspar Poyck ...  Mailman 
Gary Bullock ...  John Cooper 
M. Emmet Walsh ...  Woodzie 
Thandi Puren ...  Reporter #1 
Morne Visser ...  Reporter #2 
Dawn Matthews ...  Reporter #3 
Matt Stern ...  Reporter #4 
John Lesley ...  Paddock Boss 
Graeme Hawkins ...  Track Announcer 
Tarryn Downes ...  Anthem Singer 
Frankie Muniz ...  Stripes (voice) 
Mandy Moore ...  Sandy (voice) 

User Rating: 5.3/10 (2,940 votes) 
オトーサン、
「ありゃ、低いな」

User Comments:
illucianluxさん
United States 
2005年1月8日
予測可能だが、楽しめる

そう、いかにもありきたりだ。
赤ん坊でもびっくり。
だが、愉快だ。
好奇心をそそる。
マチネの切符くらいの価値がある。
本当のシマウマの音を用い、吹き替えした製作者たちを賞賛したい。
そうした気配りが、動物がしゃべることで、
動物について知らないひとにも興味を抱かせることができる。
そう、シマウマに声を出させるには難しいのじゃないか?
ちょつとしたユーモアもある。
とくに、ハエとペリカンが愉快だ。
確かに、この映画よりもいい映画はあるだろうが、
子供たちは喜ぶだろうし、私のなかの子供が楽しんだ。
先が読める。
だが、それがいいのだ。
あれっ、ダメなのか、そう思ったりするのがいい。
強制しない映画だ。
おしゃべりし、時々警句を吐く動物たちが人生の教訓を伝える。
真の勝者は、挑戦する心をもった者だ。
成功は、周囲のひとの支えによる。
白状しよう。
最後のシーンで、涙が溢れてきた。
これには、ほんとうに驚いた。


オトーサン、
「そうなんだ。"ベイブ"だったんだ」
日本語の声の吹き替えもすてきでした。

kairi kunさん
2006年3月8日
王道(^−^)  

「ベイブ」のスタッフさんが作っただけあって、
動物が たくさん出てくるところや 
なんとなく主人公が出世していくという
ストーリーは、ほとんど同じです。
均整の取れた キレイな 馬好きの方や
ほのぼのしたい時やレンタル屋さんで借りるものの無い時、
ちょうど良いかも?
個人的には、最初に出てくる”捨てシマウマ”の映像が、
ありえないだろ?と思ったのですが、
「か、カワイイ」と思いました(笑)
馬の集会は見ていて、とても怖かったので、一見の価値ありです。
声優さんは、主要な所を戸田恵子さんをはじめ、
オセロのお二人や三宅裕司さんなどがやっています。  


リトル・チルドレン

          
オトーサン、
「へぇ、題名と内容がちがうな」
子供が主人公のように見えますが、実際は大人の情事。
名作「ボヴァリー夫人」が下敷きになっています。
日比谷シャンテの観客の多くは、現代のボヴァリー夫人。
「歩道のように平板な会話」しかできない夫に、
不満タラタラのご夫人たちではないでしょうか?

原題:Little Children (2006)
監督:Todd Field
原作:Tom Perrotta   
脚本:Todd Field / Tom Perrotta 
Genre:Drama / Romance 
Rated R for strong sexuality and nudity, language and some disturbing content.
上映時間:130分
あらすじ:
専業主婦のサラは、ボストン郊外に引っ越してくる。
娘と公園デビューするが、主婦たちと話が合わない。
だが、彼女は、ブラッドと会話を交わす。
司法試験合格を目指すハンサムな男だったからだ。
軽いお遊びのつもりが、やがて2人は愛しあう仲になる。
そんな2人の関係に、ブラッドの妻キャシーが気づく。
そんな中、性犯罪で服役中のロニーが街に戻ってくる。
強硬に反対を呼びかけるラリーの運動もあって住宅地は騒然となる。

出演者: 
Kate Winslet ...  Sarah Pierce(サラ)
Patrick Wilson ...  Brad Adamson(ブラッド)
Jennifer Connelly ...  Kathy Adamson(キャシー)
Jackie Earle Haley ...  Ronnie J. McGorvey(ロニー)
Noah Emmerich ...  Larry Hedges(ラリー) 
オトーサン、
「この女優さん、大根じゃないな」
ケイト・ウィンスレット、「タイタニック」の印象が悪かったのですが、
この作品で見直しました。
性犯罪者ロニー、背筋も凍る演技でした。
とくに、シュノーケルをつけて、公共プールに出現したシーン、
あたかも、ジョーズが出現したかのようでした。
ジャッキー・アール・ヘイリー?
そんな名前、聞いたことないなぁ。
そうなのです。
無名の俳優の起用が成功しているのです。

KATE WINSLET 
ケイト・ウィンスレット 
誕生日 1975/10/5 
出身 英バークシャー・レディング 
両親ともに俳優という演劇一家に育ち、
11才の時から地元のドラマ・スクールで学ぶ。
94年「乙女の祈り」で映画デビュー。
95年「いつか晴れた日に」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、
イギリスのアカデミー賞BAFTAの最優秀助演女優賞を受賞した。
97年「タイタニック」ではヒロイン役を演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート。
2001年「アイリス」でも若き日のアイリスを演じ、
同賞主演女優賞にノミネートされている。
98年「グッバイ・モロッコ」の出演で知り合った
助監督のジム・スレプレトンと98年11月に結婚。
2000年10月12日に長女が生まれるが、
2001年12月13日、離婚。
2003年5月、サム・メンデス監督と結婚。
2003年12月22日、男児(ジョー)出産。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「乙女の祈り」
1995年「いつか晴れた日に」
1996年「タイムマスター/時空をかける少年」(V)
     「日陰のふたり」「ハムレット」
1997年「タイタニック」◇
1998年「グッバイ・モロッコ」◇
1999年「ホーリー・スモーク」
2000年「クイルズ」◆
2001年「アイリス」◇「エニグマ」◇
2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◇
2004年「ネバーランド」◇「エターナル★サンシャイン」◇
2006年「オール・ザ・キングスメン」◇「ホリデイ」◇
     「リトル・チルドレン」◇

その他の出演者: 
Gregg Edelman ...  Richard Pierce 
Sadie Goldstein ...  Lucy Pierce 
Ty Simpkins ...  Aaron Adamson 
Phyllis Somerville ...  May McGorvey 
Helen Carey ...  Jean 
Catherine Wolf ...  Marjorie 
Mary B. McCann ...  Mary Ann 
Trini Alvarado ...  Theresa 
Marsha Dietlein ...  Cheryl 
Jane Adams ...  Sheila 

User Rating: 8.0/10 (13,810 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
これは、ハリウッド映画とは思えぬ名作です。

アカデミー賞ノミネート  
・主演女優賞:ケイト・ウィンスレット     
・助演男優賞:ジャッキー・アール・ヘイリー     
・脚色賞 

User Comments
lauragleeさん
United States 
2006年11月16日
驚くべき静かさ、緊迫感、そして興味しんしん。

今夜、NYの夕立を避けるために見た。
ケイト・ウィンスレットが好きだし、この映画では素敵だった。
同様なスタイルの「イン・ザ・ベッドルーム」も見たが、
この「リトル・チルドレン」のほうが、胸を打つ。
友人の脚本家から警告されていた。
小児愛にへきへきするかもよ。
だが、筋書きになかで見事に処理されていたし、
目をそむけるようなシーンはまったくなかった。
見事なリアリティだった。
これは名画だ。
役者たちは的確だったし、
ジェニファー・コネリーは、ほんとうに素晴らしかった。
万人におすすめしたい。
映画の結末は、曖昧だ。
登場人物たちが今後どうなるのか、いまひとつ分からない。
大人の情事は魅力的で、リアルだった。
だが、その結末は、道義的なものに思われる。
彼らはどのように考え、どのような結論を出したのだろうか。
ストーリーは、もう進展しないことにしたようだ。
筋書きのあらゆる可能性を封じこめた。
その理由は、時間がきたからだ。
それにもかかわらず、これはいい映画だ。
多くの疑問が湧いてくるが。


オトーサン、
「サラは、まさにボヴァリー夫人だ」
ネットを探索しましたが、やはり松岡正剛さんのものが、
精緻にして最上のあらすじになっています。

○ボヴァリー夫人のあらすじ
 フローベールはエマ・ボヴァリーの素材を
 ごくありふれた三面記事に発見した。
 そこから事件を拾い上げ、一人の女の日々を精緻な筆致で拡張していった。
 ただし、彼女に魂を入れることだけは避けていた。
 そのかわり次のように描写することにした。
 「エマは前びらきになった部屋着をきていた。
 胸のところのショール型の折返しから
 三つ金ぼたんのついた襞のある肌着がのぞいていた。
 帯は大きな房のついた縒り紐で、
 臙脂色の小さなスリッパには幅広のリボンがたくさん結ばれて
 それが足首までひろがっていた。
 手紙を書くあてもないのに、彼女は吸取紙や書簡箋やペン軸や封筒を買いこんだ。
 棚のほこりをはらい、鏡に姿をうつし、本を一冊手にとり、
 それから読みながら空想を追い、本を膝の上に落とした。
 旅行がしたくなったり、むかしの修道院に帰りたくなったりした。
 死にたくもあり、パリへ行って住みたくもあった」。
 舞台はノルマンディ地方の田舎町のトストである。
 そこへ自分では教養もあり感情のおもむくままに生きられると
 おもいこんでいるエマが嫁いでくる。
 夫のシャルル・ボヴァリーは60近くの凡庸な医者で、
 「歩道のように平板な会話」しかできない。
 夫だけでなく、町もまた、まったく息のつまるような社会しか提供してくれない。
 それでエマはせめて「逞しい褐色の髪をもつ子」を生むことで、
 「彼女の過去のあらゆる無力を希望でうめあわせようとする」のだが、
 生まれてきたのは女の子であった。
 失望したエマは、なんなく近在の地主と姦通してしまう。
 あまりにあっけなくエマを籠絡できた地主は、かえってエマへの関心を失う。
 エマがイタリアへの駆け落ちを望んでも、巧みに逃げた。
 これは自尊心の権化のようなエマを途方にくれさせた。
 エマが自殺を考えるようになるのは、このときからである。
 が、捨てる神あれば拾う神ありで、エマは観劇に訪れた劇場で
 若い書記官レオン・デュピュイと出会って恋をする。
 大金を払ってルーアンに住まわせ、ピアノの練習を口実に毎週会いに行く。
 やっと「本のなかであれほど美しく思えた幸福・情熱・陶酔」が
 こういうものかと合点したエマは、流行に凝り、
 「侯爵夫人のようにふるまうこと」を決意する。
 けれども、この金髪の青年は“侯爵夫人”にみあうだけの
 「英雄的な行動」をとってくれない。
 それはそうだろう。この田舎にはそのような男は一人もいるわけがない。
 青年はエマの空想を打ち砕いてしまう。
 エマは砒素をあおって自殺する。
 出典:http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0287.html


豪華客船ゴライアス号の奇跡

       
オトーサン、
「あれ?前編を撮り損なったと思っていたのに」
前編と後編なのですが、1日ずれたおかげで、全部録画できました。
200分もの長編TV映画でした。

原題:Goliath Awaits (1981) (TV)
監督:Kevin Connor
原作:Hugh Benson/ Richard M. Bluel/ Pat Fielder
脚本:Richard M. Bluel / Pat Fielder
Genre:Adventure / SF / Drama / Romance / Thriller
上映時間:200分
あらすじ:
第2次世界大戦中に、
客船ゴライアス号の乗客がドイツ軍の潜水艦によって撃沈させられる。
船体の一部が完璧に残されたので、乗員・乗客300名が生き残った。
現代になって、ダイビング・チームが難破船を発見するまで、
40年もの間、彼らは世界から全く隔離され、厳格な世界を構築していた。

出演者:
Christopher Lee ...  John McKenzie(ジョン・マッケンジー)
Mark Harmon ...  Peter Cabot(ピーター) 
Eddie Albert ...  Admiral Wiley Sloan(ウィリー・スローン提督) 
オトーサン、
「クリストファー・リー、出色! それにしても背が高いなぁ」
調べたら、身長1m96cmでした。
天井にぶつかるほど。
客船ゴライアス号においては、神のごとき存在。
演技もうまいし、どこかで見た顔。
そうでした、出てましたね。
「007/黄金銃を持つ男」や
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
このひとの経歴は是非目を通してください。

CHRISTOPHER LEE 
クリストファー・リー 
誕生日 1922/5/27  
出身 英ロンドン 
イーストン・カレッジとウェリントン・カレッジで古典を学ぶ。
卒業後はメッセンジャー・ボーイとして働き、
第二次大戦中は空軍に入隊。
戦後47年に映画界へ。
ホラー映画俳優として有名で、
58年「吸血鬼ドラキュラ」のドラキュラ役や
「フランケンシュタインの逆襲」の怪物役などがある。
世界で最も映画に出演した国際俳優としてギネス・ブックに記載
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズではサルマン役、
「スター・ウォーズ」シリーズではドゥークー伯爵役を演じた。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1948年「ハムレット」「死せる恋人に捧ぐる悲歌」「南極のスコット」
1950年「撃滅戦車隊3000粁」「舞姫夫人」
1951年「船長ホレーショ」「鷲の谷」
1953年「真紅の盗賊」「赤い風車」「浮気は巴里で」
1955年「王女アナ・メンドーサ」「覆面の騎士」
1956年「ナイルを襲う嵐」「生き残った二人」「豹の瓜」「戦艦シュペー号の最後」
1957年「将軍月光に消ゆ」「フランケンシュタインの逆襲」「にがい勝利」
1958年「二都物語」「吸血鬼ドラキュラ」「V1号作戦」
1959年「バスカヴィル家の犬」「ミイラの幽霊」
1960年「死霊の町」「狂っちゃいねえぜ」「地獄の罠」「ジキル博士の二つの顔」
1961年「恐怖」「血の河」
1963年「白い肌に狂う鞭」「海賊船悪魔号」「顔のない殺人鬼」「生きた屍の城」
1964年「妖女ゴーゴン」
1965年「テラー博士の恐怖」「炎の女」「怪人フー・マンチュー」「がい骨」
     「凶人ドラキュラ」
1966年「白夜の陰獣」「パリの連続殺人」
     「怪人フー・マンチュー/連続美女誘拐事件」
1967年「ドラゴン捜査網」「高熱怪物の恐怖」「吸血魔のいけにえ」
1968年「悪魔の宴」「帰ってきたドラキュラ」「女奴隷の復讐」
     「悪魔の花嫁」
1969年「マジック・クリスチャン」「悪徳の快楽」
1970年「バンパイア・キラーの謎」「ジュリアス・シーザー」「ドラキュラ血の味」
     「呪われた棺」「ドラキュラ復活・血のエクソシズム」
     「シャーロック・ホームズの冒険」「怪奇!血のしたたる家」「ドラキュラ伯爵」
1971年「怪奇!二つの顔の男」「女ガンマン・皆殺しのメロディ」「ドラキュラ’72」
     「バンパイア・ラヴァーズ」「ゾンビ特急”地獄”行」
1972年「デビルナイト」「三銃士」「ウィッカーマン」
1973年「新ドラキュラ・悪魔の儀式」
1974年「007/黄金銃を持つ男」「四銃士」
1975年「ダイヤモンドの犬たち」「悪魔の性!キャサリン」
1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」「第四次宇宙戦争」
1978年「サイレント・フルート」「パッセージ/死の脱出山脈」
1979年「ジャガーNO.1」「オーロラ殺人事件」「1941」「くるみ割り人形」(声)
1981年「キャプテン・ザ・ヒーロー/悪人は許さない」
1982年「魔人館」
1984年「ローズバッド・ビーチホテル」
1985年「ハウリングU」「仮面の殺意」
1986年「魔・少・女/ザ・ガール」「パッコン学園」
1988年「ミオ」「青春探偵/ファースト・キッスは殺人現場で」
1989年「サンタリアの復活」
1990年「グレムリン2/新・種・誕・生」「兜/KABUTO」「ハネムーン・アカデミー」
1993年「テロリスト・ゲーム」
1994年「ポリス・アカデミー’94/モスクワ大作戦」
          「ファニーマン/血染めのジョーカー」
1996年「ステューピッド おばかっち地球防衛大作戦」
1997年「オデッセイ」
1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」
1999年「スリーピー・ホロウ」
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
     「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」
2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
          「チャーリーとチョコレート工場」
     「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)
     「ユアン少年と小さな英雄」 

MARK HARMON 
マーク・ハーモン 
誕生日 1951/9/2   
出身 米カリフォルニア州バーバンク 
フットボールのクォーターバックの選手として活躍し、
UCLA在学中、ナショナル・カレッジ・フットボール財団の最優秀選手賞受賞。
大学では情報学を専攻し、首席で卒業。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「カムズ・ア・ホースマン」デビュー
1987年「サマースクール」◇
1988年「君がいた夏」◇「プレシディオの男たち」◆
1989年「3人の婚約者」◇
1990年「ゴールド・レイダース」◇
1991年「新・疑惑の影」◇
1992年「コールド・ヘブン/悪夢の再会」◇
1994年「ワイアット・アープ」◆
1995年「マジック・ダイナソー」◇
     「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◆
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◆
1999年「リメンバー・エイプリル」◆
2002年「ローカルボーイズ」◆
2003年「フォーチュン・クッキー」◆ 

その他の出演者:
John Carradine ...  Ronald Bentley 
Alex Cord ...  Dr. Sam Marlowe 
Robert Forster ...  Comdr. Jeff Selkirk 
Frank Gorshin ...  Dan Wesker 
Jean Marsh ...  Dr. Goldman 
John McIntire ...  Senator Oliver Bartholomew 
Jeanette Nolan ...  Mrs. Bartholomew 
Duncan Regehr ...  Paul Ryker 
Emma Samms ...  Lea McKenzie 
Alan Fudge ...  Lew Bascomb 
Lori Lethin ...  Maria 

User Rating: 5.7/10 (327 votes) 
オトーサン、
「大作なのに、案外低いなぁ」
随分お金もかけていますが、最後がちょっとお粗末でした。

User Comments:
Eric Rodriguezさん
Encino, CA 
1998年12月15日
背筋も凍る

この映画について記憶を探り当てようとした。
というのも、TVで見たのは、1981年だったからだ。
それ以来、この映画について何ら聞いたことはなかった。
1992年になって、同僚と私は、難破船問題を調べることになり、
2人は、この映画を過去から引き出したのだ。
細部は覚えていなかったが、
協力しあって、記憶を合体させることができた。
これは夢のようなことだった!
隔離された社会がすばらしい。
われわれの社会の縮図そのものなのだ。
いりいろな社会階層があって、最下層社会まであるのだ。
この"Bow People"たるや、船客にテロをしかける。
ヒトラーが敗北したことを知って、乗客らは安堵するが、
海底で自分たち自身が秘密警察国家をつくっていて、
そのことを自覚していないのには、あらためて背筋が凍る。


オトーサン、
「他人事じゃないぞ」
今年6月、共産党が自衛隊による国民監視活動を告発しました。
テロ防止の名を借りて、戦前回帰を進める勢力があるのです。
国民はいつだって気づくのが遅れるのです。
増税だって、格差だって、とっくのとうに企らまれていたこと。
不当な取り扱いを受け、給与明細を見て、はじめて気づくようではダメ。
生存競争に負けたら、そく不適格者。
不平不満分子は、監視対象とし、次々と取り除いていく。
暗い面だけ見せると、意図がばれるから、できない約束もする。
このTVドラマ、そんな世界を描いています。

○秘密警察
 反体制分子や海外からのスパイなどを専門に扱う警察。
 刑事警察や交通警察とは異なり、
 市民の中にまぎれ、政府に不満を持つ組織の監視をするのが重要な任務のひとつ。
 通常は私服で市民と見分けがつかない。
 ナチス・ドイツのゲシュタポのように、組織が自ら名乗っている場合もあする。
 また、組織の存在自体は公然のものであっても
 その活動内容が一般にはほとんど知らされていないこともある。
 犯罪知識があるプロを相手にするため、様々なノウハウ、テクニックを持っている。
 その技術はそのまま敵国のスパイや革命を目指す地下組織、
 テロリスト相手に適用できるため、そういった分野も担当している。
 戦前・戦時中の日本の特高警察、冷戦時代の東側諸国に存在した諜報組織がその代表。
 尋問の際に拷問を用いて自白を強要するなど、過激な行為が伝わっている。
 また、実際に暴力をもって政府を倒す行為及びその準備による摘発の他、
 容疑者の友人・知人との会話における反体制的な発言も捜査の対象とされた。
 通常の犯罪は、犯罪が起こったことに対して捜査、逮捕を行い、
 証拠がない疑わしきに関するものは罰せずという方針(推定無罪)が基本だが、
 スパイ活動やテロ対策などは、事が起こってからでは遅く、
 また証拠が少ない(対象者は証拠を残さない)ものが多い。
 このため、疑わしいものというだけで捜査対象となることが多く、
 冤罪も発生しやすい。事実、過去には多く発生している。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


魔笛

        
オトーサン、
「オペラの映画化か。面白そうだ。
  ...でも、途中、眠ってしまうだろうなぁ」
オペラや音楽会では、ウトウトの常習犯。
「何よ、いい切符を取ってあげたのに」
NYでは、娘にいつも叱られます。
今回は、娘の世話にならないので、心おきなく眠れそうです。
「...見ないで映画評を書くの?」
そう娘に言われそうですが、2500本も見ていると
半分も見れば、大体のところは分かるものです。
半年も見れば、宰相の器量くらい分かりますよね。

原題:The Magic Flute (2006)
監督:Kenneth Branagh
脚本:Emanuel Schikaneder/Kenneth Branagh/Stephen Fry/
Genre:Music
Country:UK / France 
Language:English 
上映時間:135分
あらすじ:
第一次世界大戦の塹壕戦のさなか、
兵士タミーノは迫り来る毒ガスによって気を失う。
夜の女王の侍女を務める3人の従軍看護婦が毒ガスを一掃し、
タミーノを救い出す。
従軍看護婦たちは暗黒卿ザラストロに奪われた
夜の女王の娘パミーナの救出をタミーノに依頼する。
女王から魔法の笛を贈られたタミーノは、
小鳥を愛する小心者の兵士パパゲーノと共に、
パミーナの救出へと旅立つが...

出演者:
Joseph Kaiser ...  Tamino(タミーノ)
Benjamin Jay Davis ...  Papageno(パパゲーノ)
Amy Carson ...  Pamina(パミーナ)
Rene Pape ...  Sarastro(ザラストロ)
Lyubov Petrova ...  Queen of the Night(夜の女王) 
オトーサン、
「主役の2人は、いまいちだな」
期待していた2人は、期待外れでしたが、
脇役陣が秀逸でした。
パパゲーノは愉快でしたし、
悪役ザラストロを演じたルネ・パーペの低音にしびれました。
夜の女王役リューボフ・ペトロヴァの美声には身震いしました。
目をつぶって聞いているほうが、素敵でした。
モーツアルトの天才を感じることができます。

その他の出演者: 
Silvia Moi ...  Papagena 
Tom Randle ...  Monostatos 
Ben Uttley ...  Priest 
Teuta Koco ...  First Lady 
Louise Callinan ...  Second Lady 
Vanessa Ashbee ...  Follower of Sarastro 
Kim-Marie Woodhouse ...  Third Lady 
Rodney Clarke ...  First Officer 
Charne Rochford ...  Second Officer 
 
User Rating: 6.6/10 (141 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
歌唱は最高でしたが、
ところどころ、がっかりするような演出がありました。
リアルとファンタジー、ミックスの仕方を工夫すべきでした。
「欲を言えば、もっと巧い監督が手がけたらなぁ」
でも、戦争でなく音楽で平和をというメッセージは、
確実に伝わってきました。

User Comments:
Framescourerさん
London, UK 
2007年1月15日
いいユーモア、舞台の映画化は新鮮で独創的だった。

ケネス・ブラナー監督は、やってのけた。
オペラの序曲を原作のもつマンガチックな色彩をそのままに、
20世紀の葛藤へとおきかえて映画化したのだ。
とにかく、ユーモラスで、心をかき乱す。
特殊効果の助けを借りて、その意図を実現している。
映画では、オぺラ歌手の歌唱をスタジオで録音し、マイムにあわせている。
これが効果的で、役者たちを演技に専念させることに成功している。
ジョセフ・カイザーのタミーノは、胸を打ち、同情心を誘う。
エイミー・カーソンのパミーナは、ゴージャスで、明るい瞳が魅力的。
2人の関係は、実に自然で、納得させられる。
ルネ・パーペのザラストロは、若き賢人。
他の登場人物を酔わせる好色さを控え目に演じている。
ベンジャミン・ジェイ・デイヴィスのパパゲーノと
トム・ランドルのモノスタトスは、欲求不満の塊だが、
パミーナの純潔をめぐって相反する立場にいる。 
リューボフ・ペトロヴァの夜の女王とその3人の侍女は、風変わりな一味だ。
3人の子供たちは、とても可愛い。
こうした多彩な人物をとりまいているのは、
CGによるファンタジーや回想だが、これがすばらしい。
独創的な撮影シーンもある。
特によかったのは、夜の女王のシーンだ。
半ば魚眼レンスで撮影した狂人が歌うコロラトゥーラがいい。
「魔笛」をもとに、よくぞスタイリッシュに面白くしたものだ。
オペラに出会う最善の方法ではないかもしれない。
豊富なアイディアが効果的だ。
モーツァルト作曲によるドラマの進行と衝突している面もある。
だが、大いに楽しめた。


オトーサン、
「コロラトゥーラって、何だっけ?」
ネットで調べたら、こう書いてありました。
・技巧的で華やかに装飾された旋律。
  18、19世紀のオペラのアリアに多くみられる。
  こうした旋律を自在に歌いこなすソプラノ歌手を
 コロラトゥーラ・ソプラノとよぶ。

オトーサン、
「監督のケネス・ブラナー、確か俳優だったよね」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に出演していました。
ギルデロイ・ロックハート役で、闇の魔法への防衛術の教師。
ま、早い話、端役ですね。
監督としても素人ですよね。 

○KENNETH BRANAGH 
 ケネス・ブラナー 
 誕生日 1960/12/10 
 出身 北アイルランド・ベルファスト 
  96年、エマ・トンプソンと離婚。現在二度目。 
 活躍度 ○↑ 
 演技幅 自在 
 演技力   ☆☆☆☆☆★ 
 アクション ☆☆☆★★★ 
 コメディ  ☆☆☆★★★ 
 出演作 
 1987年「ハイシーズン」「ひと月の夏」
 1989年「ヘンリー五世」◇
 1991年「愛と死の間で」
 1992年「スウィング・キッズ」「ピーターズ・フレンズ」
 1993年「から騒ぎ」
 1994年「フランケンシュタイン」◇
 1995年「世にも憂鬱なハムレット」「オセロ」
 1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」「ハムレット」
 1997年「相続人」◇
 1998年「ヴァージン・フライト」◇「セレブリティ」◇
 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◆「恋の骨折り損」◇
 2000年「舞台よりすてきな生活」
 2001年「謀議」(TM)「舞台よりすてきな生活」
 2002年「裸足の1500マイル」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」

○ケネス・ブラナー監督インタビュー
 Q:もともと監督はオペラにそんなに詳しくはないと聞いているのですが、
   映画・舞台ではなくオペラを映画化するに至った経緯は? 
 A:元々大ファンだったという訳ではありません。
   というのは自分にとってオペラは、やはり少し距離があるというか、
   特別でチケット代が高いというイメージが大きかったんです。
   またストーリーが分かり難いという気持ちもありましたし、
   演技も時には少し大げさかなと思うことがありました。
   もちろんこれは僕個人の問題で、オペラの問題というわけではありません。
   そして今回の作品はピーター・ムーアというオペラ界でも活躍している
   芸術のパトロンのような方が、オペラ界外からオペラを映画化することによって、
   オペラに対する扉を開いてくれないか、ということに端を発しています。
   『魔笛』はとても人気があり、大衆に受け入れられていて、
   元々そのように意図して作られたオペラでもあります。
   また世界一公演回数が多いオペラでもあります。
   ピーターはそういった部分をあまりオペラに慣れていない方でも
   楽しめる作品を求めていました。
   『魔笛』が持っている魔法やロマンス、アドベンチャーや情熱、
   あるいは物語の軋轢といったものを描くことによって、
   現代の我々にも力強く伝わるものがある映画を作るというビジョンがありました。
   つまり自分のようなオペラを少し怖いと思っている人にも、
   普段もっと慣れ親しんでいる映画というメディアで見せることによって、
   オペラというものを知ってもらいたいということで、この話をいただきました。
 
 Q:時代設定が第一次世界大戦に置き換えられていますが、なぜですか? 
 A:『魔笛』は今まで本当に様々な舞台設定で上演されてきています。
   最近は月面を舞台にして演じられたり、
   そもそも『魔笛』の持っている世界観はどんな設定でもできる、
   あるいは作り手に委ねる作品なんです。
   そういった中で第一次世界大戦を選んでのですが、
   物語の中心に人と人が対立する軋轢や摩擦といった抗争があります。
   そして、それらは解決される。
   その解決方法は平和やハーモニーを通して解決を見る、
   そういった争いが中心にある物語なので、第一次世界大戦を背景にしました。
   またこの時代は非常に叙事詩的なスケールも大きいですし、
   ロマンスやアドベンチャーといった多くの要素を持ち合わせています。
   これが『魔笛』が持つ世界観とマッチするのではないかと思いました。
   それと同時に、とても有名な演出家ピーター・ブルックがかつて言っていた
   「得体の知れない勘」という直感が自分の中にあって、
   きっと上手くいくだろうという気持ちも実はありました。 
 
 Q:今回ザラストロ役のルネ・パーぺをはじめ、本格的なオペラ歌手を沢山起用していますが、
   演出面で特に大変だったことはありますか?  
 A:今回、キャストの皆さんと僕は一つの絆でまとまることができました。
   それは“恐れ”があったからだと思います。
   自分にとってオペラの世界に足を踏み入れることは初めてで、
   彼らにとっては映画の世界が初めてでした。
   なのでお互い怖いなという気持ちを持っていたという意味で、
   一つになることができました。
   演出面では、可能な限りリアルな人間らしいスタイル、
   演技方法を見つけることが必要でした。
   彼らにも繰り返し言ったのですが、大切なことはリアクションで、
   相手が言っていることを聴いているときの演技が大切だということです。
   ステージでは同じ「アリア」という曲でも観客に向けて歌っていますが、
   映画の中で歌っている「アリア」は会話であり対話です。
   相手がいて歌われるものなので、焦点を当てる場所を見直して、
   その部分を大切に演じてもらいました。
   お互い非常に謙虚な姿勢で臨んだんです。
   自分にとっての音楽、あるいは歌を学ばなければならないことが多かったですし、
   彼らもカメラの前に自然に人間らしく、リアルにオープンでいなければならない。
   謙虚だからこそ、とても誠実な映画作りをすることができたのです。
 
 A:脚本を担当したスティーブン・フライさんとは長くコンビを組まれていますが、
   『魔笛』についてはどのように取り組まれたのでしょうか? 
 Q:やはりお互いに長い間知っているので、とても誠実に正直にアプローチすることができました。
   実は彼はオペラの大愛好家なんです。
   どのオペラも本当に詳しくて、『魔笛』では特にパパゲーノのキャラクターから
   ユーモアを引き出してくれると確信していました。
   それと同時に彼は非常にロマンティックな人なんです。
   だからラブストーリー部分も舞台に比べてより顕著に描くことができました。
   総合的にすごく面白いものにしていくれると思っていましたし、
   同時に人が思うよりもロマンチストなので、
   非常にエモーショナルな恋愛部分も引き出してくれました。


サムシング・アバウト・ラブ 愛の残像

        
オトーサン、
「愛の残像か、失恋の映画かな?」
この映画、アルツハイマー病にかかった父と
その息子をめぐる愛の物語でした。
アルツハイマー病にかかった人でも分かる、
そんな失言をした閣僚がいましたね。

原題:Something About Love (1988)
監督:Tom Berry
脚本:Tom Berry/ Stefan Wodoslawsky 
Genre:Drama 
Country:Canada 
Language:English 
上映時間:93分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDb、さぼっている」

ハリウッドで映画製作に携わるウォリーに
姉から父親のスタンの様子がおかしいとの知らせが入る。
父を嫌い、故郷をとびだしたウォリーだが、
十数年ぶりに故郷に戻り、父と再会する。
父は「認知症」に冒されはじめていた。
この病は、現在のことを忘れるが、過去のことは明瞭に覚えている。
ウォリーは自分が父から嫌われていたと勘違いしていたことに気づく。
父と最後の日々をともに過ごすために、華やかな仕事を辞めることにする。
だが、その矢先、病名を知ったスタンは、
自分が自分でなくなる前にと、ある決意をするのだった... 

出演者:
Jan Rubes ...  Stan Olynyk(父、スタン)
Stefan Wodoslawsky ...  Wally Olynyk(息子、ウォリー) 
Diana Reis ...  Elaine (恋人、エレイン) 
Jennifer Dale ...  Bobby(姉、ボビー)
Ron James ...  Billie(姉の夫、ビリー) 
オトーサン、
「出色の鬼気迫る演技!」
IMDbなどから、この名優の経歴を作成しました。

ヤン・ルーブス 
JAN RUBES
誕生日:6 June 1920/6/6
出身:チェコスロヴァキア St. Volyne 
1945年、プラハの Conservatory of Musicを卒業。
最小年のバス歌手として、プラハ・オペラ・ハウスに参加した。
その後、ピルセン・オペラ・ハウスで主演、
1948年、チェコを代表して、ジュネーヴで開かれた
国際音楽フェスティバルに参加し、一等賞を受賞。
1948年の新年、より大いなるキャリアを築くべく、
カナダに移住した。
Canadian Opera Companyのメンバーとして 
「ボリス・ゴドノフ」のボリス役、「ルル」のSchigolch役、
そして"Faust"のメフィスト役で評判になる。
また、巡業公演演を監督し、プログラムを開発した。
ラジオやTVにも出演し、
1975から83年まで、オンタリオ・テレビの"Guess What?"の
台本を書き、ホストを務めた。
また、多くのTVドラマに出演し、
その長年の功績をたたえ、カナダテレビのEarle Grey Awardを受賞した。
映画フアンなら、「刑事ジョン・ブック 目撃者」を知っているだろう。
アーミッシュの愛国者を演じた。
妻で、女優兼監督のスーザンとトロントで暮らしている。
子供が3人いる。
主な出演作:
1981年「ザ・アマチュア」
1985年「刑事ジョン・ブック 目撃者」
1987年「冬の嵐」
1988年「キッス」
1989年「エキスパーツ」
1990年「引き裂かれた天使」
1991年「訴訟」
1994年「D2 マイティ・ダック/飛べないアヒル2」
1995年「最高のルームメイト」
1998年「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」 

その他の出演者:
Lenore Zann ...  Sylvia 
Gordon Masten ...  Lionel 
Don Lake ...  Sam 
Wayne Robson ...  Myles 
Frank MacLeod ...  Harry 
Susan Douglas Rubes ...  Doctor 
Rob Roy ...  Mark Allen 
Daniel Nalbach ...  Michael 
Jillian Mackenzie ...  Kid 
Robert Bednarski ...  Kid 

User Rating: 6.8/10 (18 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ!」

ジニー賞(カナダのアカデミー賞)ノミネート 
・最優秀主演男優賞:ヤン・ルーブス 
・最優秀助演男優賞:ロン・ジェームズ

User Comments:
「IMDb、さぼっている」
誰も投稿していないのです。
映画サイトをすべてチェックしましたが、まったくありません。
しょうがない、書きましょう。

オトーサン、
2007年8月1日
chiba,JAPAN
人生の残像 

大して期待しないでみたが、話が進むにつれて引きこまれた。
誰もが心の奥底にしまっている人には言えない人生の陰部に焦点を当てている。
この映画がいいのは、そうした陰部が次第に光り輝いてみえるようになるからだ。
ウォリーは、ハリウッドで成功した若手プロデューサー。
父親のボケが進んでいるという姉夫婦からの電話で帰郷する。
父とはずっと疎遠だったから、帰郷は気がすすまない。
子供の頃、友達から移民の子、葬儀屋の子といわれ、父を憎んでさえいた。
だから、帰郷に踏みきったのも、同級生との再会が楽しみだったからだ。
さらには、かつての恋人が離婚したと聞いて胸騒ぎしたからだ。
あらすじ紹介は、この辺でやめよう。
この映画、出色なのは、63歳の父親スタンだ。
死人の血を抜き、死化粧し、葬儀をとりしきるプロの技はいまだに確かだが、
アルツハイマー病が少しずつ進行している。
周囲は異変に気づくが、本人は頑くなに認めようとしない。
新車をぶつけても、直せばすむと動じない。
事実、クルマの修理はお手のものだ。
そんな病人を演技するヤン・ルーブスがいい。
とくに、亡き父を憎み、製鉄所の事故でなくした妻を想い、
コールタールの処分場となっている荒野をさまようシーンは、
シェイクスピアのリア王のようだった。
口づさむ歌がまたいい。
実は、プロ歌手だったのだ。
久しぶりの息子との再会、ぎこちない会話やまなざし、
息子と打ち解けてからの愛情のこもったまなざしには、
世の父親なら、共感し、あるいは涙するかもしれない。
息子ウォリー役のStefan Wodoslawskyも、いい。
生硬ながら、いくつものいいシーンがある。
なかでも、再会した同級生たちと打ち解けてきて、
昔のように肩を組みあって、歌うシーンがいい。
お酒がはいって、剥げ男も、目がキラキラしている。
このあたりの演出は、冴えている。
撮影もいい。
カナダのNova Scotiaの海や湖や森を俯瞰し、静止するあたり、
主人らの心象風景と重なってくる。
虚栄の都ロサンゼルスとかつて栄えた鉄鋼町の対比もいい。
繁栄を謳歌する東京と格差に悩む農村のどちらに
本当の人生があるのかと思わせる。
渡辺謙の「明日の記憶」ほどではないが、
アルツハイマー症の進行のドキュメンタリー映画としても興味深い。
元米国大統領のレーガンも、この病にかかった。
失言した大臣も、明日はわが身かも。
大臣だけでなく、老人だけでなく若いひとも見てほしい。
この病に貴賎、老若、貧富の区別はない。


オトーサン、
「勉強しておこう、オレもなるかも」

○アルツハイマー症
 Alzheimer's disease
 認知機能低下、人格の変化を主な症状とする痴呆性疾患の一種。
 日本では、痴呆性疾患のうちでも最も多いタイプ。
 以下の2つのタイプがある。
 ・家族性アルツハイマー病 
 ・アルツハイマー型老年痴呆
 世界の患者数 1800万人
  この名前は、最初の症例報告を行ったドイツの精神医学者
  アロイス・アルツハイマーに由来している。
  症状は、徐々に進行する認知障害(記憶、見当識、学習、注意、
  空間認知、問題解決能力の障害など)であり、社会的に適応できなくなる。
  重度になると摂食や着替え、意思疎通などもできなくなり最終的には寝たきりになる。
  幻視・暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動が見られることもある。
 緑黄色野菜や魚介類の摂取は発症リスクを減少させ、肉類はリスクを上昇させる。
 エーザイが開発したアセチルコリン分解酵素阻害薬、塩酸ドネペジルが効く。
 また、睡眠導入剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などの投与も有効。
 易怒性・切迫感・焦燥感のあるものには、加味温胆湯が有効。
 散歩などによる昼夜リズムの改善、なじみのある写真や記念品をそばに置き
 安心感を与えるなど、薬物以外の介入が不眠や不安などに有効な場合もある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


モーニング・グローリー 輝ける朝

       
オトーサン、
「素敵な題名だな」
早起きです。朝の光が大好きです。
それに、クリストファー・リーブのフアンです。
誰それ?
まさか、彼を知らない?
あの初代スーパーマンです。

原題:Morning Glory (1993) (TV)
監督:Steven Hilliard Stern
原作:LaVyrle Spencer 
脚本:Charles Jarrott /Deborah Raffin/
上映時間:96分
あらすじ:
ウィルは、仮釈放されて立ち寄った店で、
結婚相手募集の広告に目をとめる。
食うものにも事欠く彼は、子持ち女性エレンの農家を訪ね、
納屋で暮らしはじめ、やがてエレンと結婚する。
だが、平穏な暮らしは長続きしなかった。
働いている町で、ふしだらな女性が殺され、
殺人容疑で告発されたのだ。

出演者:
Christopher Reeve ...  Will Parker(ウィル) 
Deborah Raffin ...  Elly Dinsmore(エリー)
Helen Shaver ...  Lula Peaks (ルラ) 
J.T. Walsh ...  Sheriff Reese Goodloe(保安官リース・グッドロー)
オトーサン、
「ウィル、いい感じだ」
あまり素敵なので、前科者とは思えません。
演技力だって大したもの。
「エリー、美人だなぁ」
あまり若々しいので、2人の子持ちには見えません。
強いていえば、そこらが不満です。

CHRISTOPHER REEVE 
クリストファー・リーブ 
誕生日 1952/9/25-2004/10/10  
出身 米ニューヨーク 
大学教授の父、ジャーナリストの母の間で生まれる。
4才の時に両親が離婚。
サマー・ストックで演劇活動を開始し、
コーネル大学卒業後、ジュリアードの演劇科へ。
ロンドンに演劇留学した後、ブロードウェイ・デビュー。
78年、端役でデビュー後、
200人の候補者の中から選ばれた「スーパーマン」のスーパーマン役で大人気に。
95年、落馬事故で首から下が不随に。
俳優への復帰を目指していたが、2004年10月、心不全で亡くなった。 
出演作 
1978年「原子力潜水艦浮上せず」「スーパーマン」
1980年「ある日どこかで」
1981年「スーパーマンU・冒険篇」
1982年「デストラップ」
1983年「スーパーマン3・電子の要塞」
1984年「アビエーター」「ボストニアン」
1985年「ジャクリーン・ビセットのアンナ・カレーニナ」
1987年「N.Y.ストリート・スマート」「スーパーマン4・最強の敵」
1988年「スイッチング・チャンネル」「大脱走2」
1989年「バチカンの嵐」
1991年「渇きの代償」「デス・ドリームス」
1992年「カーテン・コール」「シーウルフ」「新ハリウッド・ナイトメア」
1993年「日の名残り」
1994年「眠れない夜はあなたと」「偽証」
1995年「光る眼」
1997年「QUEST FOR CAMELOT」(声)
1999年「裏窓」(TM) 

DEBORAH RAFFIN 
デボラ・ラフィン 
誕生日 1953/3/13  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
雑誌のモデル、テレビCMに出演の後、
73年「エーゲ海の旅情」で映画デビュー。
74年、グレゴリー・ペックプロデュースの「ダブ」での清楚な演技で注目される。
74年に結婚し、女優の傍ら、タレント養成や出版社を経営。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1973年「エーゲ海の旅情」
1974年「ダブ」
1975年「いくたびか美しく燃え」
1977年「ディーモン」「センチネル」
1978年「ハンギング・オン・スター」
1980年「ラスト・レター」
1983年「ジャングル・ヒート」
1985年「スーパーマグナム」
1991年「スキャナーズ2」

その他の出演者:
Lloyd Bochner ...  Bob Collins 
Nina Foch ...  Miss Beasly 
Susan Astley ...  Miriam Gaultier 
Ian Black ...  Bailiff 
Leslie Carlson ...  Howard Pride 
Todd Duckworth ...  Elroy Moody 
Tom Heaton ...  Elliot Mobridge 
Walter Marsh ...  Nat Macready 
Stephen E. Miller ...  Harley Overmire 
Scott Owen ...  Reporter #2 
Joel Palmer ...  Donald Wade 

User Rating: 6.5/10 (78 votes) 
オトーサン、
「まぁ、こんなものでしょう」

User Comments:
FilmNutgmさん
Texas, USA 
2003年11月24日
もう少し大事につくれば、
かなりいいからすばらしいのになっただろう。

ストーリーには、面白い点が多々ある。
それに、私は、時代物がすきときている。
だが、監督や脚本家がもっとエキサイティングにしてくれたら、 
この映画、もっとよくなっただろうと思う。
まず、気になったのは、映画音楽がわずらわしいことだ! 
見るのを止めようと思ったほどだ。
一本調子で、だら甘く、いらいらさせる。
せっかくのいいシーンを台無しにしている。
主役の2人は、もう少し気楽にやってくれるとよかった。
この映画を一緒にみた知人がこう言った。 
流れ者と孤独な女の関係は、もっと硬く、不確かなのではないか。
私は言った。
主役の2人は、後半、もっと元気であってもよかったのではないか。
自然な暖かみ、魅力、ユーモアが輝いていてもよかったのではないか。
だが、楽しんだし、もう一度見たいと思う。
だが...いまだに思っている。
音楽がもっと緊迫感があって、
俳優たちが、肩の力をぬいたほうがよかった。
とくに、私のお気に入りの役者Lloyd Bochnerのアクションシーンをみたい。
(また、誰かが週給25ドルもらっていると話しているのを聞いて、
 ややショックを受けたひとりだ。
 大恐慌時代の南部では途方もない給料に思える。
 だが、その時代に生きていたわけではないから、そうでもないのかも) 


オトーサン、
「もっと肩の力を抜いてと言われてもなぁ」
生真面目なのが、彼の身上なのではないでしょうか。

○クリストファー・リーヴ
 Christopher Reeve, 1952/9/25 - 2004/10/10
  アメリカ合衆国の俳優、監督および作家。
  多くの出演作の中、スーパーマンを演じたことでおそらく最もよく知られている。
  ニューヨークで、小説家で大学教授のフランクリン・リーヴと
  ジャーナリスト、バーバラ・ジョンソンの間に生まれた。
  1974年、コーネル大卒業後、ジュリアード音楽院に入学した。
 在学中にクラスメート、ロビン・ウィリアムスと友人になった。
 1978年のリチャード・ドナー監督作品「スーパーマン」に抜擢されるまで、
 舞台やテレビの昼メロ"Love of Life"に出演したりした。
 「スーパーマン」は興行的に大成功し、続編が三作製作された。
 皮肉にもこれはリーヴが軽蔑していた種類のものだった。
 彼は心の底から舞台俳優で、古典作品を演じることと、
 真に「演じる」ことを要求する映画作品を好んだ。
 「私は機関銃を持ってスクリーン上を走るのではなく、
 役割の中で私自身に挑戦したい」と以前語った。
 1980年、タイムトラベル・ロマンス作品「ある日どこかで」で
 ジェーン・シーモアと共演した。
 公開当時それほどの人気はなかったが、後に大学生の「カルト映画」となった。
 ジェーン・シーモアは、後に彼女の息子をリーヴと命名した。
 1984年、「ボストニアン」で、19世紀の南部の弁護士役を演じ、称賛された。
 1995年5月27日、バージニア州シャーロッツヴィルでの乗馬競争で転落、
 脊髄損傷を起こし首から下が麻痺した。
 映画界を引退し、リハビリに専念。
 妻のディナとともに「クリストファー・アンド・ディナ・リーヴ麻痺資源センター」を
 ニュージャージー州ショート・ヒルに開設し、
 身体の麻痺に苦しむ人たちにより独立して生きることを教えることに専念した。
 1999年、テレビ映画「裏窓」を製作。
 ヒッチコック作品のリメイクであるこの作品で、車椅子に乗った主人公を演じた。
 2004年、アテネオリンピックのコマーシャルに出演したが、
 10月9日、自宅で心不全を起こし昏睡状態となり、
 10日、ニューヨーク州のノーザン・ウェストチェスター病院で死去した。
 享年52。
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


セカンド・コーラス

      
オトーサン、
「フレッド・アステアか」
彼の映画、何本か見ていますが、
軽妙なダンスが心を軽快にしてくれます。
「今度は、どんな変わったダンスをやってくれるのかな?」
壁を歩くダンスが有名ですが、今回はコサックダンス。
とてもマネできません。

原題:Second Chorus (1940)
監督:H.C. Potter
原作:Frank Cavett
脚本:Elaine Ryan /Ian McLellan Hunter/
      Johnny Mercer/Ben Hecht 
Genre:Comedy / Romance / Musical 
上映時間:84分
あらすじ:
ダニーとハンクは驚く。
かのアーティ・ショウが、
その有能なマネージャーに、
自分たちの大学バンドのマネージャーである
エレンを引き抜いたからだ。
この2人のトランペット奏者は、それぞれ相手をだまして、 
アーティ・ショウ楽団に入団することを企む。

出演者:
Fred Astaire ...  Danny O'Neill(ダニー) 
Paulette Goddard ...  Ellen Miller(エレン)
Burgess Meredith ...  Hank Taylor(ハンク) 
Artie Shaw ...  Artie Shaw(アーティ) 
オトーサン、
「いいね!」
フレッド・アステアはダンスだけでなく演技も全開です。
競りあうハンク役バージェス・メレディスも軽妙でした。
エレン役のポーレット・ゴダード、
下記の経歴をみると、「へぇー」
さらに、最後に掲載したコメントをみて、「へぇ−」
2度も驚かされました。

FRED ASTAIRE 
フレッド・アステア 
誕生日 1899/5/10-1987/6/22 
出身 米ネブラスカ州オマハ 
出演作
1933年「ダンシング・レデイ」「空中レヴュー時代」
1934年「コンチネンタル」
1935年「ロバータ」「トップ・ハット」
1936年「艦隊を追って」「有頂天時代」
1937年「踊らん哉」「踊る騎士」「気侭時代」
1939年「カッスル夫妻」
1940年「踊るニューヨーク」「セカンド・コーラス」
1941年「踊る結婚式」
1942年「スイング・ホテル」「晴れて今宵は」
1943年「青空に踊る」
1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」「ブルー・スカイ」
1948年「イースター・パレード」
1949年「ブロードウェイのバークレー夫妻」
1950年「土曜は貴方に」
1951年「恋愛準決勝戦」
1952年「ザ・ベル・オブ・ニューヨーク」
1953年「バンド・ワゴン」
1954年「我が心に君深く」
1955年「足ながおじさん」
1957年「パリの恋人」「絹の靴下」
1959年「渚にて」
1961年「結婚泥棒」
1962年「悪名高き女」
1968年「フィニアンの虹」
1969年「強奪超特急」
1974年「ザッツ・エンタテインメント」▲「タワーリング・インフェルノ」
1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」
     「ドーベルマンギャングV」
1977年「紫のタクシー」
1978年「家族の誤算」
1981年「ゴースト・ストーリー」
 
PAULETTE GODDARD 
ポーレット・ゴダード
誕生日 1911/6/3-1990/4/23  
出身 米ニューヨーク州ロングアイランド 
叔父の縁で14歳でフロレンツ・ジーグフェルドの一座に入り、26年デビュー。
その後結婚しすぐに離婚してハリウッドへ。
ハル・ローチと契約し、ミュージカル女優の端役を務める。
36年、チャールズ・チャップリンと結婚し、42年離婚。
チャップリンとは「モダン・タイムス」で共演している。
43年「SO PROUDLY WE HAIL」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。 
出演作 
1929年「壁の中の声」
1931年「市街」「女は真平」
32年「カンターの闘牛士」「裁かれる魂」
   「極楽兵隊さん」
33年「羅馬太平記」
34年「百万弗小僧」
1938年「モダン・タイムス」「心の青春」
1939年「猫とカナリヤ」
1940年「チャップリンの独裁者」「北西騎馬警官隊」「セカンド・コーラス」
1941年 「伯父さんは歌がきらい」
1942年「絶海の嵐」「森林警備隊」
1943年 「クリスタルボール」
1945年「ハリウッド宝船」
1947年「ハリウッド・アルバム」「征服されざる人々」
1948年 「我が道は楽し」「奇跡は起り得る」
1949年「戦乱の花嫁」「理想の夫」
1953年 「邪教の王妃」
1954年「記憶喪失の男」「目撃者は語らず」 

BURGESS MEREDITH 
バージェス・メレディス 
誕生日 1907/11/16-1997/9/9  
出身 米オハイオ州 
出演作 
1936年「目撃者」
1939年「廿日鼠と人間」
1940年「恋のスイング合戦<セカンド・コーラス>」
1941年「淑女超特急」「愛の鐘はキッスで鳴った」
1945年「G・Iジョー」
1946年「アメリカの恋人」「小間使いの日記」
1948年「我が道は愉し」
1949年「エッフェル塔の男」
1957年「東京特ダネ部隊」
1961年「野望の系列」
1963年「枢機卿」
1965年「危険な道」「母の旅路」
1966年「バットマン」「テキサスの五人の仲間」
1967年「夕陽よ急げ」「残酷の沼」
1969年「殺人美学」「マッケンナの黄金」「華麗なる週末」(ナ)
1970年「大脱獄」
1971年「男と女の間」「悪魔のエイリアン」
1974年「黄金の針」
1975年「イナゴの日」「ヒンデンブルグ」
     「マスター・ガンファイター」▲
1976年「家」「ロッキー」
1977年「センチネル」「黄金のランデブー」
1978年「マニトウ」「マジック」「アトランチスの謎」「ファール・プレイ」
     「マジック」
1979年「ロッキー2」
1980年「ラスト・カーチェイス」「世界崩壊の序曲」
1981年「タイタンの戦い」「告白」
1982年「ロッキー3」
1983年「トワイライト・ゾーン/超次元の体験」(ナ)
1985年「サンタクロース」
1988年「ゴダールのリア王」「ブルー・ウォーターで乾杯」
     「マネー・ゲームで大逆転」(声)
1990年「ロッキー5」「ステート・オブ・グレース」
1992年「チャーリー・チャップリン」(ナ)
1994年「僕たちのサマーキャンプ」
     「ラブリー・オールドメン」
1995年「トール・テール」 

その他の出演者:
Charles Butterworth ...  J. Lester Chisholm 
Frank Melton ...  Stu 
Jimmy Conlin ...  Mr. Dunn  
Don Brodie ...  Apartment Desk Clerk 
Marjorie Kane ...  Whiteman's secretary 
Joan Barclay ...  Whiteman's receptionist 
Willa Pearl Curtis ...  Scrubwoman 

User Rating: 5.7/10 (270 votes) 
オトーサン、
「低すぎる!」
チャップリンの喜劇映画を彷彿させる名画です。

アカデミー賞ノミネート:  
・作曲・編曲賞
・歌曲賞 

User Comments:
dabeegeeさん
2002年6月1日
第一級の調べ 

フレッド・アステアの足は軽やか。
その冷ややかさは、後の Ali を彷彿させる。
凶暴でおかしい。
この映画にはノックアウトされる。
多くの投稿者たちと同様、アステアのB級映画をみるつもりだった。
だが、こいつは、隠れた名画だ。
がっかりするコメディとはちがい、
この映画は、いわゆるコメディ映画というジャンルの先駆け的存在である。
興奮するし、ヒップだ。
いいかげんな調子もなく、ジャスはホット、
そして、音楽は有名なスタンダードではないものの、
筋書きとよくまじりあい、
多くのミュージカルにはないコミカルなタッチをもっている。
だれたシーンもないし、
バージェス・メレディスのぼけ役は見ていて楽しい。
実に楽しめる。


オトーサン、
「へぇ、バージェス・メレディスと?」
 
ロビーJさん
2007年6月5日
アステア&ポーレット
 
私がミュージカル映画にとりつかれ始めた頃に出逢った作品です。
フレッド・アステアの素晴らしいダンスと歌は
本作でも十分楽しむ事が出来るし、
ポーレット・ゴダードをめぐって
アステアとバージェス・メレディスが取り合いをする姿も楽しいです。
ポーレットはチャップリンの映画での姿しか見た事がなかったので
本作のダンスの上手さには驚きました。
バージェスはあまり好きではない役者なんですが
本作で共演したポーレットと後に結婚したと知って驚きました。
ミュージカル・シーンはどれも見所なんですが、
その中でも私が特に気に入った曲は
アステアがポーレットに歌った♪「The Love of My Life」です。
この曲を聴くたびに、なぜか涙が溢れるんです。
この感動はアステアが歌ったからこそ感じられる事なのです。
彼の優しさ溢れるこの曲こそ本作で一番の名曲だと思います。
そしてラストのトランペットを片手に踊るアステアの姿も素晴らしすぎです。
彼ならではの軽やかで美しい動きはまたもや感動を与えてくれます。
40年代の人気ジャズ・クラリネット奏者であるアーティ・ショウ本人の出演も嬉しい。
笑いあり、感動ありのミュージカル・ラヴ・ストーリー。 


リベンジ・アイランド 欲情の甘い罠

      
オトーサン、
「低劣な題名だな」
ワンコインムービーも、そろそろ限界かも。
名画名作が品薄になってきたので、
ロクでもない映画を売り込もうというのでしょうか。
もうひとつの題名たるや、噴飯もの。
「アマゾネス・コマンドー/復讐の美女軍団」
女だけの戦士集団、アマゾネスまで持ち出すとは...
でも、一縷の望みを抱いてみることに。

原題:Lethal Woman (1989)
   The Most Dangerous Woman Alive 
      アマゾネス・コマンドー/復讐の美女軍団(TV)
監督:Christian Marnham
原作:Richard Connell
脚本:Gabe Ellis/ Michael Olson
Genre:Action / Drama 
Country:South Africa / USA 
Language:English 
上映時間:96分
あらすじ:
一団の男らが、誘い文句に乗せられる。
「あなたは幻想の島でのエロイ休暇をゲットしました」
事実は、かつて不当に扱った女性らに、島におびき出され、 
捕虜になったあと、島中を狩り立てられるのだ。

出演者:
Merete Van Kamp ...  Christine/Diana(クリスティーン) 
Robert Lipton ...  Major Derek Johnson(デレク) 
James Luisi ...  Colonel Maxim (マキシム)
Shannon Tweed ...  Tory(トーリー) 
オトーサン、
「無名の役者ばかりだ」
 
その他の出演者:
Graham Clarke ...  Major Billington  
Adrienne Pierce ...  Trudy 
Deep Roy ...  Grizabella 
Prudence Solomon   
Deon Stewardson   
Larry Taylor   
Philippa Vernon  
Linda Warren   

User Rating: 3.5/10 (44 votes) 
オトーサン、
「こりゃ、また低いなぁ」

User Comments:
moviecollectorさん
WI.
2006年1月31日
恐ろしい。
この低評価の映画についての二番目の批評だ!

10代の頃、ちょっと見た覚えがある。
当時、友達から聞いたのだ。
彼から借りて、見たあと返却した。
コピーを取ったことは黙っていた。
いま、数年たって、
また、この映画に興味を抱いたので、Ebayで買った。
昨日、郵便で受け取り、見た。
この映画、そんなに悪いアクション映画ではなかった。
低予算で、若きシャロン・ツイードのいい演技が見られた。
彼女は、この映画で、私が知っている唯一のビッグネームだ。
この映画、非常に低評価の映画だ。
この映画にコメントしたのは、私が2人目だ。
この映画、借りるといい。
低予算のアクション映画を探しているなら、
あるいは、裸のホットな女性を見たいなら。
宣伝文句もいい。
「セクシー、スマート。そして、おお、必殺技!」 


オトーサン、
「宣伝文句に惑わされるなかれ!」
そんなにセクシーを期待したら、がっかりします。
むしろ、女性差別をテーマにした
究極の復讐譚として仕立て直したら、いい映画になったでしょう。

○アマゾネス
 神話上では軍神アレスとニュンペのハルモニアを祖とする部族で、
 当時のギリシア人にとっては北方の未開の地
 カウカソス、スキュティア、トラキア北方などの黒海沿岸に住んでいた。
 黒海はかつてアマゾン海と呼ばれていたこともある。
 アマゾンは黒海沿岸の他、アナトリア(小アジア)や北アフリカに住んでいた、
 実在した母系部族をギリシア人が誇張した姿と考えられている。
 アマゾンは馬を飼い慣らし弓術を得意とする狩猟民族で、
 狩猟の女神アルテミスを信仰していた。
 アマゾンの語源は、弓などの武器を使う時に右の乳房が邪魔となることから
 切り落としたため、"a"(否定)+"mazos"(乳)=乳無しと呼ばれたことからとされるが、
 これは近年では民間語源であると考えられおり
 実際にはすべてのアマゾンが右乳房を切り落としていたわけではない。
 最初に馬を飼い慣らしたともいわれ、明らかに騎馬民族であったようだ。
 アマゾンは弓の他に、槍や斧、スキタイ風の半月型の盾で武装した騎士として、
 ギリシア神話中多くの戦闘に参加している。
 後のヘレニズム時代にはディオニュソスもアマゾン征伐の主人公となっている。
 女性のみの部族であるため子孫を残すためには男が必要である。 
 このため時折捕虜として男を連れ帰ることがあった。
 捕虜となった男は全裸にされ手枷、足枷がつけられ子作りの道具として
 多数のアマゾンによって嫐られ精を搾られた。
 その結果、すぐに発狂するか廃人同然となり、
 男性機能が役に立たなくなった者から順に絞め殺された。 
 男児が生まれた場合は即、生き埋めにして殺すか、不具として奴隷とする。
 女児の場合はそのまま戦士に育てた。
 
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ボーン・ワイルド/サバンナに生きて

    
オトーサン、
「ブルック・シールズか。
皇太子殿下がファンだったな」
でも、彼女の眉毛、なんでこんなに太いのでしょう。
気になって、気になって...

原題:Running Wild (1992)
監督:Duncan McLachlan
脚本:Andrea Buck/Duncan McLachlan/John Varty 
Genre:Drama 
Country:South Africa 
Language:English 
上映時間:94分
あらすじ:
クリスティンは、TV局Global Explorer社で働いている。
いいドキュメンタリーをつくるべく、
クリスティンは、記録映画製作者J・Vに会いに、アフリカに飛ぶ。
彼がヒョウの母親をこの12年間追っかけていることを知り、
TV局にとって、最高のプロジェクトを見つけたと思う。
だが、アメリカ本国では、経営者のひとりジャックが、妨害。
アフリカでは、物事は、そんなに巧くいくはずがない。
J・Vの報告では、ライオンの攻撃で、ヒョウの母親が死に、
2人の子供が残されているという。

出演者:
Brooke Shields ...  Christine Shaye(クリスティン) 
Martin Sheen ...  Dan Walker(ダン)
David Keith ...  Jack Hutton(ジャック)
John Varty ...  Himself(J・V)  
オトーサン、
「もうひとつ見せ場がないなぁ」
ブルック・シールズよりも、ヒョウが主人公だからでしょう。

BROOKE SHIELDS 
ブルック・シールズ 
誕生日 1965/5/31  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 
父フランクはレブロン化粧品会社の重役、母テリーは元モデル。
生後11ヶ月でアイボリー石鹸のCMに登場、
3歳でファッション・ショーに。
10歳でテレビ・ドラマに出演し、
78年「プリティ・ベビー」の12歳の娼婦役で映画デビュー。
99年テニス・プレイヤー、アンドレ・アガシと離婚し、
2001年テレビ作家クリス・ヘンチーと再婚。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」
1979年「プリティ・ギャンブラー」「WANDA NEVADA」
     「裸足の天使」
1980年「青い珊瑚礁」
1981年「エンドレス・ラブ」
1984年「サハラ」「マペットめざせブロードウェイ」「青い誘惑」
1986年「ブレンダ・スター」
1989年「ヤングガン」「キャノンボール/新しき挑戦者」
1990年「バックストリート・ドリームズ」
1993年「FREAKED」「ストーカー/異常性愛」
1994年「セブンス・フロア」「ボーン・ワイルド/サバンナに生きて」
1995年「連鎖犯罪/逃げられない女」
1999年「プロポーズ」 

MARTIN SHEEN 
マーティン・シーン 
誕生日 1940/8/3  
出身 米オハイオ州デイトン 
スペイン系の父とアイルランド系の母の間に生まれる。
10人兄弟姉妹の7番目。
高校時代から演技に興味を持ち、
家族の反対を押し切ってニューヨークへ。
19才でオフ・ブロードウェイの名門リヴィング・シアターに参加。
67年「ある戦慄」で映画デビュー。
73年「地獄の逃避行」で初主演。
79年「地獄の黙示録」のウィラード大尉役で注目される。
エミリオ・エステベス、チャーリー・シーンの父。 
活躍度 ○→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1967年「ある戦慄」
1969年「キャッチ22」
1972年「激怒」
1973年「地獄の逃避行」
1974年「BADLANDS」
1976年「白い家の少女」
1977年「カサンドラクロス」
1979年「地獄の黙示録」「イーグルス・ウイング」
1980年「ファイナル・カウントダウン」
1981年「マーティン・シーン/アルバート・フィニーの大強奪」
1982年「ガンジー」「栄光の季節」「エニグマ奇襲指令」
1983年「愛の七日間」「デッドゾーン」
1984年「炎の少女チャーリー」
1985年「四人目の賢者」
1986年「サンタリア/魔界怨霊」「80メガトンの戦慄」
1987年「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)「シエスタ」
     「ウォール街」
1988年「マーティ・シーンのda/ゴーストになったパパ」
     「ジャッジメント・イン・ベルリン」
1989年「宇宙への選択」「ビバリーヒルズ・ブラッツ」
     「レッド・ボーダー」
1990年「ミリタリー・ブルース」
1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」「JFK」(ナ)
     「恋はメイド・イン・パリ」
1992年「あなたが聞こえない」
1993年「ホット・ショット2」「キリング・ボックス」「キリング・ヒート」
     「犯罪心理捜査官」「ゲティスバーグ/南北戦争運命の三日間」
1995年「アメリカン・プレジデント」「デリンジャーVSカポネ/抗争の街」
1996年「THE WAR/戦場の記憶」「ミルドレッド」
     「天使の旅立ち」
1997年「スポーン」「気まぐれな狂気」
1998年「フル・ブラント」「フリーマネー」
1999年「タイム・シーカー」「ハリケーン・チェイサー」
2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」
2001年「O[オー]」
2002年「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」
2003年「ノミ・ソング」
2006年「ディパーテッド」 

その他の出演者: 
Norman Anstey ...  Van Heerden
Dale Dicky ...  Judith 
Renee Estevez ...  Aimee 
Paul Gibbons ...  Van Heerden's drivr 
Edward Khumalo ...  Animal Cathers 
Vusi Kunene ...  Jimmy 
Elija Laqhasha ...  Boatman 
Greg Latter ...  Stevens 
Sheila Lussier ...  Jack Hutton's assistant 
John Mahatlane ...  Anti-poaching guard 
Jimmy Marshall ...  Anti-poaching deputy 
Elmon Mhlongo ...  Himself 
Stephen Miles ...  Awards presenter 
Tidi Modise ...  Tidi 
Themba Ndaba ...  Lester 
Guy Nockles ...  Dart Gun Man 
Mike Pingo ...  Chopper Pilot 
Pedro Poss ...  Taxi Driver 
Alice Sibuya ...  Witch Doctor 
Laurence Sibuyi ...  Animal Catchers 
Lakakeny Ole Sukuli ...  Maasai Speaker 
Leperes Yiamai ...  Maasai Messenger 

User Rating: 5.4/10 (98 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」

User Comments:
Aschleyさん
Ontario, Canada 
2001年9月10日
可愛い!!

この映画をみたのは、ブルック・シールズのフアンだからだ。
それに、マーティン・シーンも好きだ。
最初、筋書きはピンとこなかった。
数分間、この映画をみて、大好きになった。
2頭のヒョウの子供が可愛い! 
この映画、実話に基づいている。
ヒョウに魅せられて、12年間も追い続けた男の話に
感動した女性の物語だ。
ヒョウの母親が2匹の子供を生み、面倒をみる必要がある。
ブルック・シールズ演じる人物は、この男の話を映画化しようとする。
ともかく、これはキュートだ。
機会があったら、みるべし。
あなたも好きになれるだろう。
もし、そうでないにしても、「おーっ」を連発するだろう!! 


オトーサン、
「ブルック・シールズの演技力をみるはずが、
見ちゃったといえば、見ちゃったんですよね」
ヒョウのお勉強をしましょう。

○豹(Panthera pardus)
 ネコ目ネコ科。
 アフリカ大陸、ユーラシア大陸南部から東部にかけて住む。
 オスは体長140-180cm、メスは120cmほど。
 尾が長く体長の半分以上もある。
 体重50-100kg。
 淡黄色から黄褐色で腹や尾の下面の部分が白い。
 全身に黒斑があり、頭と足の黒斑は小さい。
 幼獣は成獣ほど斑点が鮮明ではない。
 サバナや森林に生息する。
 群れを形成することは無く単独で生活する。
 夜行性。木登りが得意で、食餌、休息、子育て等を樹上で行う。
 動物食。力が強くシマウマやゴリラを捕食することもある。
 しとめた獲物を木に登ってから食べるので、
 ライオンなどに横取りされる危険性は低い。
 家畜を殺し、人を襲うこともある。

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


愛のディタンス

     
オトーサン、
「題名はいいけどな」
「上映時間が短いのもいいな」
「知らない役者ばかりというのも、たまにはいいな」
そんなことで、気軽にみはじめました。

原題:Getting Personal (1998)
監督:Ron Burrus
脚本:Michael Lewis 
Genre:Romance / Comedy / Mystery 
Rated R for language. 
上映時間:81分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDb、さぼっているなぁ。
あらすじも掲載していないぞ」
しょうがない、書きましょう。

メリッサは、海辺の家で親友リズと一夏を過ごしている。
ある夜、酔いつぶれたクリストファーに出会う。
彼が忘れた上着を届けに行ったのに押し売り扱いされる。
まったくメリッサのことを覚えていないのだ。
それでも、次第に交際が深まっていく。
だが、彼はなぜかキスを拒み続ける。
交際打ち切りを宣言したメリッサに、
クリストファーが打ち明けられた過去とは...

出演者:
Michael Landes ...  Christopher DeMarco(クリストファー)
Hedy Burress ...  Melissa Parks(メリッサ)
オトーサン、
「アラン・ドロンに似ている」
マイケル・ランディス、好男子ですが、芝居下手。
メリッサ役のヘディ・バーレス、美人じゃありませんが、
愛嬌があります。
でも、無名の役者ばかりというのも寂しいですね。

その他の出演者:
Dina Spybey ...  Liz Carderelli(リズ)
Geoffrey Blake ...  Kilmer Buckingham IV 
Lenny Clarke ...  L.J. 
Ben Davis ...  Bill 
Patrick Dreikauss ...  Paul 
Salim Ghouse ...  Motel Manager 
John Shea ...  Mr. DeMarco 
Lane Smith ...  Dr. Maddie 
Noel Stilphen ...  Mrs. DeMarco 

User Rating: 4.7/10 (75 votes) 
オトーサン、
「こりゃまた、低いなぁ」
ありきたりの恋愛映画だからでしょう。

User Comments: 
msecourさん
San Francisco 
2000年4月11日
甘く面白い映画

ストーリーは、魅力的だし、
マイケル・ランディスとヘディ・バーレスの相性もいい。
最初のおずおずした出会い、深まりゆく関係。
そのリアルさに注目したい。
ユーモアも散りばめられていて、
実に楽しめる恋愛映画になっている。


オトーサン、
「ハーレクイン・ロマンスそのものだ」
ビーチで日光浴をしながら、
あるいは、夏の寝苦しい夜を過ごすために作られた小説。
3日もたてば、完全に頭から消えてしまいます。
使い捨ての消費財なのです。 

○ハーレクイン
 "ハーレクイン"は、ロンドンで編集され
 イギリスをはじめヨーロッパ在住作家を中心としたラインナップ、
 "シルエット"は、ニューヨーク編集でアメリカ在住作家を中心とした作品。
 作風に、それぞれのお国柄が反映されています。
 ハーレクイン・ロマンス:ロマンスの王道の運命の人とのロマンス。
 ハーレクイン・イマージュ:身近な題材で現代的なストーリー。
 ハーレクイン・ヒストリカル:中世を舞台にした歴史ロマンス。
 シルエット・デザイア:タフでワイルドなヒーローとのホットなロマンス。
 またクラシックスやリクエストなど過去の人気作品を再販したものもあります。
 
 出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?queId=7561139


レミーのおいしいレストラン

     
オトーサン、
「ドブネズミが主人公か」
ディズニーは、ミッキーマウスで大当たりした会社。
でも、マウスのほうは、ハツカネズミ。
「そんなもん、食えるかよー。
ドブネズミのシェフがつくった料理なんか」
でも、この映画、IMDbのスコアが一時9.0もあったのです。
原題の"Ratatouille"は、野菜の煮込み。
でも、よく見てください。
"Rat+atouille"、ちゃんとドブネズミが隠れています。
フランス人嫌いのアメリカ人らしい風刺なのかも。
連中、あんなもの食って育ってきたんだ。

原題:Ratatouille (2007)
監督:Brad Bird
原作:Brad Bird/ Jim Capobianco/ 
      Emily Cook/ Kathy Greenberg/ Jan Pinkava
脚本:Brad Bird 
Genre:Animation / Comedy / Family 
上映時間:110分
あらすじ:
レミーは、ドブネヅミ。
フレンチの高価なレストランで、いつも命がけ。
というのも、美味しい料理を食べて、
いいシェフになりたいからだ。
だが、これは明らかに叶わぬ夢だった。 
だが、機会が訪れた。
若者がレストランの仕事を失うまいと必死だったのだ。
それも、料理の才能がないからだった。
だが、若者は、レミーの料理の才能に気づく。
2人は協力しあって、狂気のチーフをだまし、
レミーの家族に充分な食物を供給し、
相棒の女性の尊敬を獲得し、
さらに、当然のことながら、
最高に美味しいラタトューユをつくりあげなければならない。

声の出演者:
Patton Oswalt ...  Remy (レミー) 
Lou Romano ...  Linguini(リングイニ) 
Ian Holm ...  Skinner(スキナー) 
Peter O'Toole ...  Anton Ego(イーゴ) 
オトーサン、
「脇役もいいね」
狂気のチーフ・シェフのスキナーもいいですし、
辛口の料理評論家イーゴもいいですね。
大人には、こちらの行動のほうが興味あるかも。

その他の声の出演者:
Brian Dennehy ...  Django  
Peter Sohn ...  Emile  
Brad Garrett ...  Gusteau
Janeane Garofalo ...  Colette
Will Arnett ...  Horst  
Julius Callahan ...  Lalo/Francois  
James Remar ...  Larousse  
John Ratzenberger ...  Mustafa 
Teddy Newton ...  Lawyer 
Tony Fucile ...  Pompidou/Health Inspector  
Jake Steinfeld ...  Git 

User Rating: 8.6/10 (19,210 votes) 
       Top 250: #54 
オトーサン、
「おお、世界の名画54位だ!」

アカデミー賞をとるでしょうね。

User Comments:
Movie Loverさん
United States 
2007年6月18日
純粋な輝き... 「ニモ」「カーズ」などよりいい !!

この映画、試写会でみて、好きになった! 
その独創性と輝きにうたれるだろう。
これは、絶対、過去最高のアニメ映画だ。
「ニモ」「カ−ズ」「モンスター・インク」などを遥かに凌駕している! 
この映画は、あらゆる年代層に向いている。
子供、大人。アニメきらいのひとも、好きになるだろう。
見る楽しみを奪うから、これ以上、言うまい。
言いたいことは、もし見ないと、
実に、実に、実に、いい映画を見逃すことになる。
これまで批評を書いたことなどなかったが、
この映画については、書きたくなった。
この映画、純粋な輝きだ!


オトーサン、
「ディズニーらしくないな」
ごくマトモな映画づくりをしています。
観客をバカにしたような映画づくりが続いていましたが、
今回は、いい監督を起用したようです。
ブラッド・バード監督に乾杯!

○監督の語録 
 正直なところ、最初はこの作品と強い繋がりは感じなかった。
 ぼくが思いついたアイデアではないし、フランスについても、料理についても、
 ネズミについてだって、なんにも知らなかった。
 だから、あらゆることについて急いで勉強しなければならなかったほどだ。
 でも、作業が進むにしたがって、ぼく自身の感情が物語と結びつくようになっていることに
 気がついた。とくに、レミーに強い共感を覚えた。
 自己表現をしたくてたまらないのに、それが許されない存在っていう面でね。
 そのフラストレーションはものすごく理解できる。
 自分が愛することをさせてもらえない辛さも、身に染みて理解している。
 ぼくはこのストーリー設定で共感できる場所を発見し、
 ハートに従って物語を組み立てていった。
 結局、2つの台詞を残して、脚本をすべて書き換えてしまったよ。
 
 ピクサーは、みんなで会議室に集まって、
 ぼくたちが観たい映画はなんだろう?って考えるところから始まる。
 どんなエモーションを伝えたいだろう?って。
 でも、正直に語ったところで、あまりいい反応は得られない。
 目新しい答えではないし、実際、ハリウッドがその問題から
 必死で背を向けているくらいだからね。
 観客が愛着を持つキャラクターを生み出すこと、
 面白いストーリーを生み出すことなんていうものは、
 スタジオの重役連中にとってはひどく曖昧で、
 しかも、映画が誕生した100年も前からずっと直面している問題だからだ。
 最近の映画監督が忘れがちなのは、
 好奇心を煽ることによって生まれる素晴らしい効果だ。
 一流のストーリーテラーっていうのは、
 たまに素晴らしいトリックを見せるけれど、
 その後、そっと身を引いてみせるものなんだ。
 いいストーリーというのは、次がなにを待ち受けているのだろうと、
 観客にわくわくさせる。
 たとえばスピルバーグが素晴らしい映画監督であるのは、
 だれもが期待する瞬間をあえて焦らすことがどれほど効果的か熟知しているからだ。
 それは、彼の映画の予告編を観るだけでも明らかだ。
 『未知との遭遇』や『ジョーズ』から、『ジュラシック・パーク』に至るまで、
 予告編に宇宙人もサメも恐竜も映っていないよね。
 
 ぼくは映画を愛している。ストーリーテリングを愛しているし、
 そのプロセスのすべてを愛している。
 デジタル効果やスーパーコンピューターなどは関係ない。
 いい物語こそが映画を傑作にするんだ。
 映画監督に課せられた使命は、チャップリンやD・W・グリフィスの時代から
 なにも変わっていない。
 あるいは、オーソン・ウェルズやクロサワやセルジオ・レオーネのような
 偉大な監督の時代とも変わっていない。
 すべてはストーリーテリングにかかっているんだよ。

 出典:http://eiga.com/special/show/1281


映画の採点簿

レミーのおいしいレストラン                    *****
愛のディタンス                                ****  
ボーン・ワイルド/サバンナに生きて            ****  
リベンジ・アイランド 欲情の甘い罠            ***    
セカンド・コーラス                            *****
モーニング・グローリー 輝ける朝              ****  
サムシング・アバウト・ラブ 愛の残像          ****  
魔笛                                          ****  
豪華客船ゴライアス号の奇跡                    ****  
リトル・チルドレン                            *****
レーシング ストライプス                      ****  
トランスフォーマー                            ****  
消えた天使                                    ****  
マチルダ                                      ****  
フライト・オブ・フェニックス                  ****  
お墓がない!                                  ****  
オーシャンズ13                              ****  
呪怨                                          ****  
伊豆の踊子                                    ****  
潮騒                                          ****  
絶唱                                          ****  
風立ちぬ                                      ****  
春琴抄                                        ****  
レデイ・イブ                                  *****
気まぐれ天使                                  *****
クリスチナ女王                                *****
二世部隊                                      ****  
出口のない海                                  ***    
天国の口、終りの楽園。                        *****
ガンヒルの決斗                                *****
惨劇の砂漠                                    ****  
シッコ                                        *****
噛む女/ブロンドの誘惑に秘められた罠          ****  
氷の接吻                                      ****  
TAXi3                                    ****  
TAXi4                                    ****  
ラッシュアワー3                              ****  
未来の想い出 Last Christmas                  ***    
デス・プルーフ in グラインドハウス            ****  
Life 天国で君に逢えたら                  ****  
愛を殺さないで                                ****  
スリー・リバーズ                              ****  
フィフス・エレメント                          *****
夕凪の街 桜の国                               *****
セルラー                                      *****
the EYE [アイ]                                ****  
エンジェル・アイズ                            ****  
釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束*****
HERO                                      ***    
泥だらけの純情                                ***    
デビルスフライト                              ****  
ショーガール                                  ****  
スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ                ***    
題名のない子守唄                              *****
アフリカ大空輸                                ****  
ブルドッグ                                    ****  
かもめ食堂                                    ****  
包帯クラブ                                    ****  
ル・ブレ                                      ****  
めがね                                        ****  
プラネット・テラー in グラインドハウス        *****
夜の上海                                      ****  
さらば、ベルリン                              ****  
ドクター・ドリトル2                          ****  
火垂るの墓                                    *****
ザ・デプス                                    ****  
アナコンダ                                    ****  
オクトパス                                    ****  
エディット・ピアフ 愛の讃歌                  *****
幸せのレシピ                                  ****  
スコーピオン                                  ****  
ハタリ!                                      ****  
クローズド・ノート                            ****  
パンズ・ラビリンス                            *****
ボディガード                                  ****  
ローグ アサシン                               ****  
北極のナヌー                                  ****  
バレンタイン                                  ****  
大統領暗殺                                    ****  
マシンガン・パニック                          ****  
殺したい女                                    ****  
特攻野郎Aチーム/大アマゾンの秘宝             ****  
バラ色の選択                                  ****  
ドクター                                      ****  
アート・オブ・ウォー                          ****  
午後10時の殺意/私は殺される!              ****  
ヘアスプレー                                  *****
グッド・シェパード                            ****  
抜き射ち二挺拳銃                              ****  
パーフェクト・ストレンジャー                  ****  
ブレイブワン                                  *****
交渉人 真下正義                              ****  
フィラデルフィア・エクスペリメント            ****  
スターダスト                                  **** 
ゴーストハンターズ                            **** 
遠い空の向こうに                              *****
ブラボー火星人2000                        ***   
ブラッド・ワーク                              **** 
ヴィーナス                                    *****
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