オトーサンの2008年その1

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

映画の採点簿へ

目次

2825 クローバーフィールド/HAKAISHA(2008) 2824 モンゴル(2007) 2823 サンダーバード(TV 2004) 2822 リロとスティッチ(TV 2002) 2821 アウト・オブ・タイム(TV 2004)
2820 ポリス・ストーリー/香港国際警察(TV 1985) 2819 ポストマン(2007) 2818 タイヨウのうた(TV 2006) 2817 テニスの王子様(TV 2006) 2816 悲しみが乾くまで(2007)
2815 レプリカント(TV 2001) 2814 88ミニッツ(2007) 2813 ハードターゲット(TV 1993) 2812 ユニバーサル・ソルジャー(TV 1992) 2811 TAXI NY(TV 2005)
2810 マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007) 2809 妖怪大戦争(TV 2005) 2808 亀は意外と速く泳ぐ(TV 2005) 2807 ストリートファイター(TV 1975) 2806 テレフォン(TV 1977)
2805 ブレイクアウト(TV 1975) 2804 狼よさらば(TV 1974) 2803 プライスレス 素敵な恋の見つけ方(2006) 2802 タイムトラベラー/きのうから来た恋人(TV 1999) 2801 極道の妻たち 最後の戦い(TV 1990)
2800 UDON(TV 2006) 2799 アメリカを売った男(2007) 2798 レッド・ソニア(TV 1985) 2797 ノーカントリー(2007) 2796 魔法にかけられて(2007)
2795 リップスティック(TV 1976) 2794 新・明日に向って撃て!(TV 1979) 2793 バンテージ・ポイント(2008) 2792 ヴァージン・ハンド(TV 2000) 2791 ダージリン急行(2007)
2790 ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(TV 1973) 2789 ジャンパー(2008) 2788 地上より何処かで(TV 1999) 2787 4ヶ月、3週と2日(2007) 2786 ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007)
2785 クイール(TV 2003) 2784 パニッシャー(TV 2004) 2783 タイムクラッシュ・超時空カタストロフ(TV 1999) 2782 D・N・A(TV 1996) 2781 シャドー(TV 1994)
2780 ハードネス(TV 1994) 2779 耳をすませば(TV 1995) 2778 肉体の門(TV 1988) 2777 天国の大罪(TV 1992) 2776 もういちど逢いたくて/星月童話(TV 1992)
2775 かつて、ノルマンディーで(2007) 2774 君のためなら千回でも(2007) 2773 キャットウーマン(TV 2004) 2772 リコシェ 炎の銃弾(TV 1991) 2771 レンブラントの夜警(2007)
2770 プルート・ナッシュ(TV 2002) 2769 天国の青い蝶(TV 2004) 2768 エリザベス ゴールデン・エイジ(2007) 2767 プロジェクト・イーグル(TV 1991) 2766 ウォーター・ホース(2007)
2765 シュガー&スパイス 風味絶佳(TV 2005) 2764 星になった少年 Shining Boy & Little Randy(TV 2005) 2763 抱擁(TV 2002) 2762 スターゲイト(TV 1994) 2761 昼下りの決斗(TV 1962)
2760 潜水服は蝶の夢を見る(2007) 2759 アンダーワールド:エボリューション(TV 2003) 2758 エイリアンVSプレデター(TV 2004) 2757 陰日向に咲く(2008) 2756 G:mt(TV 1999)
2755 ブラック・ダイヤモンド(TV 2003) 2754 結婚しようよ(2007) 2753 ラスト、コーション(2007) 2752 ブレーキダウン(TV 1997) 2751 シャンプー台のむこうに(TV 2001)
2750 アメリカン・ギャングスター(2007) 2749 母べえ(2007) 2748 私がクマにキレた理由(わけ)(2007) 2747 計画性の無い犯罪(TV 1989) 2746 ソフィーの選択(TV 1982)
2745 テラビシアにかける橋(2007) 2744 ヒトラーの贋札(2007) 2743 北の零年(TV 2004) 2742 シルク(2007) 2741 28週後...(2007)
2740 P.S. アイラヴユー(2007) 2739 バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び(2005) 2738 Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007) 2737 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007) 2736 3時10分、決断のとき(2007)
2735 迷子の警察音楽隊(2007) 2734 つぐない(2007) 2733 象の背中(2007) 2732 アース(2007) 2731 輪廻(TV 2005)
2730 ジェシー・ジェームズの暗殺(2007) 2729 愛するときに話すこと(2006) 2728 予言(TV 2004) 2727 虹の女神 Rainbow Song(TV 2006) 2726 壊滅暴風圏:カテゴリー6 (TV 2004)


クローバーフィールド/HAKAISHA

          
オトーサン、
「何じゃ、この邦題!」
HAKAISHA、破壊者、デストロイヤー。
IMDbのスコアが高いので、見ることに。 

原題:Cloverfield (2008)
監督:Matt Reeves
脚本:Drew Goddard 
Genre:Action / Mystery / SF / Thriller
Rated PG-13 for violence, terror and disturbing images. 
Country:USA 
Language:English / Russian 
上映時間:85分
あらすじ:
セントラルパークを見下ろすアパートの一室。
ロブが副社長で東京に栄転することになり、
大勢集まって、サプライズ・パーティが開かれている。
恋人のベスも別れを告げにやってくる。
兄のジェイソンは、彼女と別れるなんてとんでもない。
考え直したほうがいいぞと弟に忠告する。
その最中、突然、爆音が。
屋上へ出ると、街では大爆発が起きている。
このビルも危ない。
街路へ走り出ると、何かが飛んできた。
それは、何と、自由の女神の頭だった。
立ちこめる煙、けたたましいサイレン、出動する戦車、
重火器の連続音、ヘリの爆音...
ブルックリン橋を渡って逃げろと警官が誘導する。
だが、そこにも、巨大モンスターが襲ってくる。
大勢の死者のなかには、さっきまで元気そのものだった兄もいた。
ケータイ電話がかかってくる。
助けて!ベスの悲鳴だ。
ロブは、友人の制止を振り払い、ミッドタウンへ走り出す。
その後をリリーらが追う。

出演者:
Michael Stahl-David ...  Rob Hawkins(ロブ) 
Odette Yustman ...  Beth McIntyre(ベス) 
Mike Vogel ...  Jason Hawkins(ジェイソン) 
Lizzy Caplan ...  Marlena Diamond(マリーナ)
Jessica Lucas ...  Lily Ford(リリー) 
オトーサン、
「みんな無名の役者だって? うまいねぇ」
 
その他の出演者:
T.J. Miller ...  Hudson 'Hud' Platt 
Anjul Nigam ...  Bodega Cashier 
Margot Farley ...  Jenn 
Theo Rossi ...  Antonio 
Brian Klugman ...  Charlie 
Kelvin Yu ...  Clark 
Liza Lapira ...  Heather 
Lili Mirojnick ...  Lei 
Ben Feldman ...  Travis 
Elena Caruso ...  Party Goer 

User Rating: 7.8/10 (59,527 votes) 
オトーサン、
「高いねぇ」
モンスター映画は、その露出が少ないほうが、
恐怖を誘います。
でも、本当の恐怖は、911なのでしょうね。

User Comments 
dseiden5さん
Massachusetts, United States
2008年1月17日
新鮮な息吹き

ついに、この映画を見られた。
これまで見たどんな映画ともちがっていた。
スピルバーグの「宇宙戦争」や「トゥモロー・ワールド」のように、
想像を絶する状況に投入される。
冷静にする何の術もないのだ。
経験したことのないひどい混乱。
どんな地獄が待っているのか、分からない。
ひたすら、生き残りを図るほかない。
いろいろなひとに取り巻かれている。
次第に、身の毛もよだつイメージた新たな脅威のなか、
友人を求めて狂奔する。
手持ちカメラの効果は、大きく、リアルである。
椅子にしがみつく。
監督らは、実にすごいモンスターのデザインを考案したものだ。
恐ろしいし、オリジナリティがある。
音楽のない映画に仰天するほうなら、
最後の素敵なテーマ音楽に注目すべし。
マイケル・ジアチーノ作曲の "Roar!”だ。
要するに、すばらしい曲だ。
モンスターの背景もいい。
情報がない。
これは、意図的なものだ。
劇場では、みんなが続編を待望していた。
次作の舞台は、どこになるのだろうか?
あるいは、ウイルスが登場するかも知れない。
SlushoやTagruatoだろうか? 
それから、不信感を抑えるようにしたほうがいい。
だが、ニューヨークを破壊するモンスター映画なのだから、
あまり難しくすべきではない。


オトーサン、
「テーマ音楽"Roar!”最高!」
ランボー+007+アベマリア風でした。
終わったと思って、席を立ってはいけません。
この音楽だけでも、料金分の価値があります。

投稿者:
黒い豹さん
2008年1月26日
『ゴジラ』はかくあるべき

全米での大ブレイクを半信半疑に思いつつ、
最新設備を備える劇場の大スクリーンで観ました。
これが、メチャメチャ面白かった!
展開はある程度予想通りでしたが、
当初の不安要素は全て吹き飛びました。
街に突然怪獣が現れる、という突飛な出来事ですが、
あくまでもパニックに陥る人々の視線にこだわり続けた
「ブレアウィッチ」的手法はかなり有効だと思います。
どんな怪物が現れたとか、その顛末はとかはどうでもいい。
今まさに混乱に巻き込まれている自分が周囲の友人と、
どうこの場を掌握し、どうサバイバルするのか。
まさにアイディア勝負の作品です。
低予算作品であるという情報は事前に聞いていましたが、
全く気になりませんでした。
怪獣シーンや軍との戦闘シーンは大迫力で、
無名キャストも逆に親近感を持たせます。
あと何故か「日本」が絡んできますね。
余談ですが。
アイディア勝負、という意味では日本もこんないい映画が撮れたはず。
自分はいまだに着ぐるみの平成ゴジラシリーズより、
エメリッヒ版のゴジラが好きな人間です。
21世紀に入り、怪獣映画はこの手法しかありえないと思わせる見本的作品でした。
(発想としては『大怪獣東京に現わる』に近いけど、リアリティが全然違う。
韓国『グエルム』も怪獣そのもより、一家族に焦点をあてた映画でしたね。
でも、本作はさらに「結論を求めていない」ところがスゴいんです。)
本作をニューヨーク(特にマンハッタン)で観賞した方をとても羨ましく思います。
ところで、邦題の副題「HAKAISHA」の是非が話題になってますね。
↓↓↓↓↓↓
私もこれは有り得ないと思います。
下記の書き込みの方は日本配給である
パラマウント社の声明を参考にされていると思いますが、
私はその声明自体が高い確率で「嘘」であろうと考えてます。
それは作品を観れば一目瞭然です。
主題の『クロスフィールド』は映画の最後に意味がわかりますが
(鋭い人は冒頭でわかると思いますが)、主体が怪獣でないばかりか、
「クロスフィールド=破壊者」でないので、意味が通りません。
これだけクリエイティブな作品を作ったJJが監督の意思も無視してまで、
このような奇妙な提案をするとは正常なセンスを持ち合わせていれば想像を絶します。
日本でまともな映画シーンが普及させるために
このような邦題や嘘(恐らく)はなくすべきです。
今すぐ、この副題を撤去を要望します


モンゴル

         
オトーサン、
「朝青龍には困ったもんだ」
横綱としての自覚や品位がありません。
あえて言えば、日本人を見下している様子があります。
でも、この映画を見て、彼の気持ちが分かるようになりました。

原題:Mongol (2007)
監督:Sergei Bodrov
脚本:Arif Aliyev /Sergei Bodrov 
Genre:Drama / History
Rated R for sequences of bloody warfare. 
Country:Germany / Kazakhstan / Russia / Mongolia 
Language:Mongolian 
上映時間:120分
あらすじ:
テムジンは、モンゴル遊牧民族の部族長の長男。
慣習に従い、10歳のとき、父に連れられ、妻を探す旅に出る。
途中、ボルテに出会い、結婚を決める。
だが、父が毒杯を飲まされて死ぬと、
部下のひとりが、反乱を起こす。
大きくなったらテムジンを殺すと宣言し、
あまつさえ、妻を拉致していく。
何度も死を覚悟したテムジンだが、
ジャムハとの友情を育くみながら、立派な部族長に成長していく。
そして、テムジンは、モンゴル統一へ動く。
いまや、最大のライバルは、ジャムハだった。
激しい戦いの帰趨はいかに? 

出演者:
Tadanobu Asano ...  Temudjin(テムジン)
Honglei Sun ...  Jamukha(ジャムハ)
Khulan Chuluun ...  Borte(ボルテ)
オトーサン、
「浅野いいね。風格がある」
乗馬とモンゴル語があまりに上手なので、驚きました。
さらに、武将としての風格まで漂っていました。
自分に自信があるのでしょうね。

その他の出演者:
Aliya ...  Oelun 
Tegen Ao ...  Charkhu
Ying Bai ...  Merchant with golden ring 
Bao Di ...  Todoen 
Bayertsetseg Erdenebat ...  Young Borte 
Deng Ba Te Er ...  Daritai 
You Er ...  Sorgan-Shira 
Sai Xing Ga ...  Chiledu 
Ba Yin Qi Qi Ge ...  Temulun 
Ba De Rong Gui ...  Young Taichar 
Sun Ben Hon ...  Monk 
Zhang Jiong ...  Tangut Garrison Chief 
Amadu Mamadakov ...  Targutai 
Odnyam Odsuren ...  Young Temudjin 
He Qi ...  Dai-Sechen 
Li Jia Qi ...  Mungun 
Bu Ren ...  Taichar 
Su Ya La Su Rong ...  Girkhai 
Ba Sen ...  Esugei 
Ba Te ...  Khasar 
Ba Ti ...  Dzhuchi 
Ba Tu ...  Altan 
Ji Ri Mu Tu ...  Boorchu 
Tunga ...  Sochikhel 
Amarbold Tuvshinbayar ...  Young Jamukha 

User Rating: 7.5/10 (1,273 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート:
・外国語映画賞

User Comments 
Laurie Duncanさん
United States
2007年9月11日
いい映画

この映画、トロント映画祭で見て、好きになった。
私のグループのひとは、みんな見たがらなかった。
モンゴル?チンギスハーン、戦争? 
でも、見た後では、みんな好意的なようだった。
(トロントでは、12本見たのだ) 
流血がすごいが、暴力が気にならなければ、楽しめる。
ある意味で、「ブレイブハート」を思わせる。
歴史から学ぶという点でだ。
だが、美しい撮影、風景、よくできた戦闘シーンがある。
アカデミー賞・外国語映画賞の有力候補だろう。


オトーサン、
「おお、いいインタビューがある!」

○浅野忠信インタビュー

Q:本作に出演を決めた理由を教えてください。
A:まずロシア人の監督が、モンゴル人の映画を日本人を使って
  中国の内モンゴル自治区で撮影するのが面白いと思ったんですよ。
  それでセルゲイ・ボドロフ監督にお会いして、
  とてもソフトで魅力的な人だと思って、ぜひ一緒に仕事をしたいと思いました。

Q:ロシア人の監督がどうしてチンギス・ハーンの映画を撮ったのでしょうか?
A:監督にどうしてかは聞いたことがないんです。
  監督は出身地がカザフスタンに近いそうなんですが、
  カザフスタンには顔が日本人とそっくりな人が多い。
  僕らが思う以上にロシアの人はモンゴルが近い存在なのだろうと思いました。

Q:セルゲイ・ボドロフ監督はどんな人でしたか?
A:監督は優しすぎるくらい優しくて、現場ではドシンと座って
  客観的に全体を眺めている人でした。
  でも、この監督は何かしら形にするなっていう妙なパワーを感じていました。
  完成した作品を観たときは、すごくきちっとした映画に出来上がっていたので感動しました。
  たくさんトラブルが起こったあの混沌とした状況の中でも、
  細かいことに惑わされずに自分の中の何かを静かに突き進めていたんだということが
  わかったんです。

Q:チンギス・ハーンを演じてみて、彼のどんなところに魅力を感じましたか?
A:何があってもあきらめずに家族のために生きる、
  そして自分の周りの人間を血のつながった家族でなくても
  家族として平等に扱うところですね。
  テムジンにとって親や家族から教わるものがすべてで、それが唯一信じられるもので、
  その中で自分がどう生きるかを常に考えていたと思う。
  自分も家族を作って家族に教えてもらったような生き方をしないといけないと
  思っていたと思うし。
  僕もこういう風に考えないといけないなと思ったし、男としてあこがれました。
 
Q:チンギス・ハーンを演じるにあたってどのような役作りをしたのですか?
A:監督からは特に細かい演出はありませんでした。
  僕自身も資料を集めることはしませんでした。
  台本に書かれている通りに、僕なりに解釈して演じただけです。
  ただモンゴル語の勉強と馬のけいこは徹底的にやりました。

Q:撮影の直前に脚本が全部変わったというというのは本当ですか?
A:モンゴル語はセリフを録音してもらったCDを毎日聞いて覚えました。
  でも撮影開始1週間前に全部変更になった台本が届いて(笑)、
  もう考えてもしょうがないから、
  こういうことなんだと思って開き直って覚えるしかなかったです。

Q:乗馬の訓練はどのくらいしたのですか?
A:日本で乗馬クラブに1年間通いました。
  そこでは多摩川の川原で野外乗馬をさせてくれるんです。
  野外で乗るとハプニングがたくさん起こって、
  それが実際にモンゴルの大平原で乗るときにすごく役に立ちました。

Q:そのおかげで中国に行ってからは馬を問題なく乗りこなせたのですね。
A:それが中国に行って最初に馬に乗った瞬間、
  いきなり手綱が切れて馬がめちゃくちゃに暴れて走り回ってしまったんです。
  日本で「何があっても絶対に手綱だけは放すな」と言われていたのに、
  その手綱が切れるなんて「一体どうなってるんだ!」と(笑)。
  その後も先生の馬よりものすごく速く走る馬に乗らされて
  「お前はテムジンだから一番速い馬なんだ」って(笑)。
  中国に行ってからは、もう“野性の勘”で乗るしかないぞという感じでした(笑)。

Q:モンゴルの大草原を馬に乗って走るシーンは素晴らしかったです。
A:撮影が行われた内モンゴルの草原にはモグラの穴があって、
  それをビュンビュンよけながら乗らないといけなくてもう命がけ(笑)。
  でもモンゴルの人たちは余裕で手綱から手を離して
 「アサノ! お前も手を離せ! ほら、鳥! 鳥!」って鳥みたいに
  両手を広げて乗って見せるから「いやー無理だよ」と(笑)。
  でも、あの大草原を走って山の頂上まで行って帰ってきたときは、
  本当に気持ち良かったですね。
 
Q:13か国のスタッフが結集したという現場はどんな状況でしたか?
A:最初の年は、韓国のアクションチーム、ドイツのスタイリストとカメラマン、
  オランダの撮影監督、フランスの録音技師に中国人とモンゴル人のスタッフや
  エキストラというメンバーで、それぞれが整然と仕事をしていました。
  それが次の年にはほとんどロシアとカザフスタンのスタッフに変わっていたんです。
  それでロシアスタイルの現場になって、監督が主導権を持って進んでいったという感じでした。
  現場では僕にはロシア語の通訳はついていたんですが、中国語の通訳がいないんです。
  スタッフやエキストラは中国人が多いのに彼らとはまったく言葉が通じないので、
  アクションシーンでは右なのか左なのかもわからなくて……あれはとても危険でしたね。

Q:モンゴルの人たちと食事に行って歌を歌ったという話を聞きましたが。
A:彼らと食事に行くと食事の後は絶対に歌わないといけないんですよ。
  一人ずつ順番にアカペラで歌いました(笑)。
  「今日の日はさようなら」とかいろんな曲を歌いました。
  モンゴルの人たちは本当に愛情深い人たちで、
  でも、早朝に部屋のドアをドンドンたたいて起こされて
  「アサノさん、アサノさん、メシ行きましょう」って押しかけてきたときは参りました(笑)。

Q:言葉の違いや文化の違いを経験したことで役者として変化はありましたか?
A:もう何が起こっても、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなりました。
  日本で大変な撮影が続いても余裕を持って臨めるようになりましたし。
  それから、役者としてやりたいと思った仕事は、とにかくやることが重要で、
  できないって言うことはなしにしよう、と覚悟が決まりました。
  もしこの先イタリア語で演技をしてくれと言われても
  「大丈夫! 大丈夫!」と言ってやりますし、
  台本が1週間前に変わっても「大丈夫、大丈夫」って感じで(笑)、
  何でもできる度胸がつきました。
  結果的にやるだけやって、みんなが見たときに理想通りじゃないかもしれない。
  今回もモンゴル語の発音は完ぺきではなかったと思うんですよね。
  でも役者として100パーセント頑張るから、そこで判断してくれと、
  そう思えるようになりました。


サンダーバード

         
オトーサン、
「聞いたような名前だな」
北陸本線でしょうか、雷鳥号がありましたね。
フォードに、サンダーバードなるクルマがありましたっけ。
でも、これはSF人形劇「サンダーバード」の実写版です。

原題:Thunderbirds (2004)
監督:Jonathan Frakes
原作:Peter Hewitt/ William Osborne
脚本:Gerry Anderson / Sylvia Anderson
      William Osborne /Michael McCullers 
Genre:Action / Fantasy / Adventure / Comedy / SF / Family
Rated PG for intense action sequences and language. 
Country:UK / France 
Language:English 
上映時間:95分
あらすじ:
南太平洋の島に国際救助隊サンダーバードの基地がある。
サンダーバードを逆恨みするフッドが、
基地をミサイル攻撃し、その隙に次々と銀行を襲撃。
国際救助隊は、窮地に陥る。
春休みで島に戻っていたアランは、
ジャングルに身を潜め、反撃の機会を窺う。
同じ頃、レディ・ペネロープも島に向かっていた。
果たして、狡猾なフッドを撃退できるだろうか?

出演者:
Brady Corbet ...  Alan Tracy(アラン)
Bill Paxton ...  Jeff Tracy(ジェフ)
Sophia Myles ...  Lady Penelope(レディ・ペネロープ)
Ben Kingsley ...  The Hood(フッド)
オトーサン、
「このなかじゃ、ベン・キングズレーだな」
やはり、映画の決め手は、役者の演技力です。
ソフィア・マイルズ、おとなしそうなのに、
イザとなると飛び蹴りまでするとは...

BRADY CORBET 
ブラディ・コーベット 
誕生日 1988/8/17  
出身 米アリゾナ州 
テレビでは「24」に出演 
活躍度 ▲→ 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
2003年「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」
2004年「サンダーバード」 

BILL PAXTON 
ビル・パクストン 
誕生日 1955/5/11  
出身 米テキサス州フォートワース 
幼い頃から熱狂的な映画マニアで、
十代の頃にはスーパー8ミリで映画を作っていた。
1973年、ハワード・ホークス監督宛の父ジョンの紹介状を持ち、
ハリウッドに出る。
1974年、ロジャー・コーマンのニューワールド映画製作の
「クレイジーママ」の装置係として映画界に入り、長く下積みを経験。
ニューヨークに勉強に出て、78年にロスに戻ると、
端役で映画に出演するようになった。
一時、鬱病を患い、フランスの外人部隊に志願するなど映画界から遠ざかったが、
この経験を1991年の「運命の引き金」の保安官役で生かし、
L.A.批評家協会賞の新人賞を獲得。
「アポロ13」ではアカデミー賞候補に挙がった。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「クレージー・ママ」(V)
1983年「モーチュアリー」「影の私刑(リンチ)」
1984年「インパルス」「ストリート・オブ・ファイアー」
     「ターミネーター」
1985年「ときめきサイエンス」
1986年「エイリアン2」
1987年「ニア・ダーク/月夜の出来事」
     「アーメン・ホラー・ショー/霊感商法をぶっとばせ」
1989年「風の惑星/スリップストリーム」
     「パトリック・スウェイジ/復讐はわが胸に」
1990年「プレデター2」「ネイビー・シールズ」
1991年「ワンダー・アーム・ストーリー」
1992年「トレスパス」「運命の引き金」「バーグラント」
1993年「モノリス」「インディアン・サマー」(V)
     「ボクシング・ヘレナ」「トゥームストーン」
1994年「トゥルーライズ」◆「フューチャー・ショック」
1995年「アポロ13」「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」
1996年「夕べの星」「ツイスター」◇
1997年「タイタニック」◆「Uターン」「フェイク・ディール/偽札」◇
1998年「シンプル・プラン」◇「マイティ・ジョー」◇「U.S.プラトーン」◇
2000年「U−571」◆「バーティカル・リミット」◇
2001年「フレイルティー−妄執−」◇
2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」
2003年「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」
     「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」
     「戦場のレジスタンス」
2004年「サンダーバード」
2005年「ヘイヴン 堕ちた楽園」
 
SOPHIA MYLES 
ソフィア・マイルズ 
誕生日 1980/3/18  
出身 英ロンドン 
16歳でスカウトされ、96年テレビ映画「王子と少年」に出演。
99年「MANSFIELD PARK」で映画デビュー。
「アンダーワールド」シリーズのエリカ役や
「トリスタンとイゾルデ」のイゾルデ役で主演。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2001年「フロム・ヘル」◆
2003年「アンダーワールド」◆
2004年「サンダーバード」◆
2005年「トリスタンとイゾルデ」◇
2006年「アンダーワールド:エボリューション」◆ 

BEN KINGSLEY 
ベン・キングズレー 
誕生日 1943/12/31  
出身 英ヨークシャー州 
父はインド系の医師、母はユダヤ人とロシア人の血を引く英国人ファッション・モデル。
19歳の時、「リチャード三世」の舞台を見て、俳優を志す。
アマチュア劇団を経て、プロに転向。
66年、ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタイン製作の
舞台「A SMASHING DAY」でナレーター、歌、作曲、ギター演奏を兼ね、
ロンドン・デビュー。
この時、ジョン・レノンらから音楽界へ誘われるも、
翌年、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団。
「夏の夜の夢」や「ハムレット」「オセロ」といった舞台で活躍する。
72年「爆走!」で映画デビュー。
82年「ガンジー」で主演し、
アカデミー賞とゴールデングローブ賞とBAFTAの主演男優賞受賞。
91年「バグジー」でアカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネート。
93年「シンドラーのリスト」でBAFTA助演男優賞にノミネート。
2000年「SEXY BEAST」でアカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされ、
ヨーロッパ映画賞主演男優賞受賞。
2003年「砂と霧の家」でアカデミー賞と
ゴールデングローブ賞の主演男優賞ノミネート。
テレビ映画では2001年「アンネ・フランク」で
ゴールデングローブ賞にノミネートされ、
映画俳優協会賞主演男優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1972年「爆走!」
1982年「ガンジー」アカデミー主演男優賞
1985年「ハーレム」「海に帰る日」
     「サイラス・マーナー/ラヴィローの織り工」(TM)
1987年「モーリス」
1988年「パスカリの島」
     「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」
1989年「風の惑星/スリップ・ストリーム」
     「フィフス・モンキー/4匹と1人の大冒険」
1991年「バグジー」
1992年「スニーカーズ」
1993年「デーヴ」「ボビー・フィッシャーを探して」
     「シンドラーのリスト」
1995年「死と処女(おとめ)」「スピーシーズ/種の起源」
1996年「十二夜」
1997年「アサインメント」「フォトグラフィング・フェアリーズ」
     「スウィニー・トッド」
2000年「英雄の条件」「2999年異性への旅」
2001年「A.I.」(声)「アンネ・フランク」(TM)「愛の勝利」
2003年「砂と霧の家」◇
2004年「サスペクト・ゼロ」◇
2005年「オリバー・ツイスト」◆「サウンド・オブ・サンダー」◆
     「ラッキーナンバー7」◆「ブラッドレイン」◆
 
その他の出演者:
Debora Weston ...  Teacher 
Soren Fulton ...  Fermat 
Lou Hirsch ...  Headmaster 
Alex Barringer ...  Excited Kid 
Demetri Goritsas ...  News Anchor 
Genie Francis ...  Lisa Lowe 
Philip Winchester ...  Scott Tracy 
Deobia Oparei ...  Mullion 
Kyle Herbert ...  Know It All Kid 
Dominic Colenso ...  Virgil Tracy 
Ben Torgersen ...  Gordon Tracy 
Ron Cook ...  Parker 
Johannes Zadrozny ...  Panhead 
Nicola Walker ...  Panhead's Mother 
Anthony Edwards ...  Brains 
Harvey Virdi ...  Onaha 
Bhasker Patel ...  Kyrano 
Vanessa Anne Hudgens ...  Tintin 
Lex Shrapnel ...  John Tracy 
Rose Keegan ...  Transom 
Stewart Howson ...  Engineer 
Mark Nelmes ...  Ice Cream Man 
Julian Spencer ...  Henchman 
Andy Smart ...  Henchman & Oil Rig Worker 

User Rating: 4.0/10 (3,757 votes) 
オトーサン
「低いな」

User Comments
ベレッタさん
2007年4月25日
これってサンダーバード?

ずっと前にこの映画を購入して観賞しましたが
どうにも納得がいきません。
2003年に再放送してた人形劇を見て
『サンダーバード=国際救助隊』という印象が脳裏に焼きついた俺。
楽しみにしてたのに見終わった瞬間に自分の目を疑いました。
国際救助隊というすごい組織なのに救助が全くなされてない。
救助といっても始めのコンビナートの火災だけであとのことは
何にも印象に残っていません・・・。

オトーサン、
「同感!」

hiraさん
2004年9月7日
イギリス資本で、もう一度・・・

今週末に終わってしまうので急いで観に行きました。
冒頭のアニメーションをバックにしたタイトルは、かなり出来が良かったです。
御馴染みのテーマも現代風にアレンジされてますが、許容範囲です。
そして、間髪入れずにロシアの油田に救助活動に向かうトレーシー一家!
個人的には、ここまででかなりボルテージが上がってしまい
乗り出さんばかりでした。
ビル・パクストンの「ビシッ!」としたポーズもカッコいい!
しかし、ここで国際救助隊の活動はお休みです。
アメリカで記録的な大コケをしてしまったので続編もないでしょう。
キャストはいいだけに残念ですね。
監督はやりたいみたいなことをパンフに書いてましたがね・・・。
一番悪いのは『スパイ・キッズ』まがいのホンを書いた脚本家ですよ。
何で、脚本家だけでもイギリス人の
「サンダーバード」が分かる人にしなかったのか不思議です。
というより根本的な問題は「なぜ資本をアメリカに任せてしまったか?」ですよね。
そんなことしたら、アメリカにやりたい放題にされるに決まってます。
頼むぜ、イギリス人!
作品のレベルは決して低くないですが。
ユニバーサルの今度の適当なキッズ・ムービーに使うべき脚本だったことは確かです。
キャストは良いです。
特にビル・パクストンは生き生きしてました。
ペネロープ役のソフィア・マイルズもセクシーでいいです。
ジョナサン・フレイクス監督も「スター・トレック」でもまれてきただけあって、
そのSFセンスに狂いは無いです。
今回は番外編にするとして、本当に続編作ってほしいです。


リロとスティッチ

        
オトーサン、
「おいおい、字幕にふりがな ?」
春休み子供スペシャルだから仕方ないか。
でも、この映画、大人でも楽しめました。

原題:Lilo & Stitch (2002)
監督・脚本:Dean DeBlois /Chris Sanders
Genre:Animation / Adventure / Drama / Family / SF
Rated PG for mild sci-fi action. 
Country:USA 
Language:English / Hawaiian 
上映時間:85分
あらすじ:
リロは、事故で両親を亡くし、姉ナニと2人暮らし。
ある日、犬を買い、スティッチと名づける。
だが、その正体は、銀河連邦が遺伝子操作で生みだした
愛を知らぬモンスターの試作品だった。
リロは、乱暴者のスティッチを弟のように可愛がり続ける。
スティッチが、ようやくリロの愛情に気づいたが、
銀河連邦は試作品の処分を決断する...

声の出演者:
Daveigh Chase ...  Lilo (リロ) 
Chris Sanders ...  遺伝子操作の試作品626号/Stitch (スティッチ)
Tia Carrere ...  Nani (ナニ) 
Ving Rhames ...  Cobra Bubbles(コブラ・バブルス)  
オトーサン、
「スティッチのキャラとデザインがいい!」

その他の声の出演者:
David Ogden Stiers ...  Dr. Jumba Jookiba  
Kevin McDonald ...  Agent Pleakley  
Zoe Caldwell ...  銀河連邦のGrand Councilwoman  
Jason Scott Lee ...  David Kawena  
Kevin Michael Richardson ...  Captain Gantu  
Susan Hegarty ...  Rescue Lady  
Amy Hill ...  Mrs. Hasagawa  

User Rating: 7.1/10 (18,559 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート
・アニメ長編部門

User Comments
videogrfx-1さん
United States
2005年3月4日
ピュアーな魔法

この映画が、なぜヒットしなかったのか、分からない。
これは、ディズニー最高のアニメ映画だと思う。
ピクサーにひけを取らない。
なぜか? 
実に単純なのだ。
ピクサーが好調なのも、同じ理由だ。
いいストーリー、そしてよく描かれたキャラクター。
アニメもいいが、水彩画の背景が美しい。 
この芸術作品を楽しむために、2度3度みるべし。
ディズニーは、この作品から教訓を得てほしい。
2次元のアニメだって、上手にやれば良いものができるのだ。
この映画は、まさにその好例だ。
娘のために、DVDを買った。
(本当は自分のために)
娘は4歳だが、大好きになった。
テーマも理解した。
 (ナニが、リロの姉で、母親でないのを分かるのに手間どった)
特殊効果がいい。
ハワイの子供らの合唱やフラダンスのシーンは、実にいい。
削除されたシーンがいい。
今後、リリースする際には、復活させてほしい。
ディズニーは、この映画をもっとうまく宣伝すべきだった。
できれば、劇場の大スクリーンで見たかった。
個人的には、ディズニーという会社は好きじゃない。
だが、こういう作品をつくり続けるなら、好きになるだろう。


オトーサン、
「映画瓦版、アニメも取り上げるんだ」

服部弘太郎さん
2003年2月14日
宇宙から来た問題児がハワイの女の子と親友になって……。
リロのお姉さんナンが色っぽい。惚れました。
 
今年のアカデミー賞で『千と千尋の神隠し』と
長編アニメ部門を争っている、ディズニーアニメ。
(略 あらすじ紹介)
物語の主人公は姉とふたりで暮らす幼い少女リロと、
スティッチと呼ばれる小さな青いモンスター試作品626号。
このふたりは自分の置かれている状況もわきまえず、
気分次第ですべてをぶち壊しにしてしまうという点で瓜ふたつだ。
映画の前半ではリロとスティッチの共通点が、特に強調されている。
すぐに頭に血がのぼる。
見境なく殴る。蹴る。引っぱたく。噛みつく。大声を出して走り回る。
リロは姉ナニの養育能力に福祉局が疑いを持ち、
場合によっては施設行きになるという瀬戸際にある。
スティッチも捕まれば追放か処刑という身の上だ。
スティッチはハンターから身を隠す手段として、リロの家に住むことを選択する。
リロは自分と同じ背丈の友だちとして、
そして留守がちな姉にかわる家族の一員としてスティッチに親しんでいく。
ディズニーアニメの系譜の中では、かなり異質な作品だと思う。
何よりも異質に感じるのは、リロの家庭事情がこと細かくリアルに描写されていることだ。
そこには甘いファンタジーが付け入る余地が全くない。
両親の突然の事故死によって、
まだハイティーンの姉ナニに家庭の全責任が押し被さってくる。
たったひとりの肉親であるリロを、
福祉局の職員が取り上げてしまうのではないかという恐怖。
互いに愛し合っている家族なのに、口うるさく姉妹げんかを繰り返すリロとナン。
これはこれで、ひとつのホームドラマです。
こうしたホームドラマの要素と宇宙人の登場するファンタジーの要素が、
この映画の場合はあまりうまく噛み合っていないようだ。
同じようなホームドラマとファンタジーの組み合わせでは、
ワーナーの長編アニメ映画『アイアン・ジャイアント』という成功例がある。
これは'50年代のアメリカの小さな町という“ノスタルジー”を接着剤にして、
ふたつの要素をドッキングさせた。
『リロ・アンド・スティッチ』には、そうした工夫がないように思う。
キャラクターのデザインには新しさとユニークさを感じる。
特にリロの姉ナニと、福祉局の職員コブラ・バブルスのデザインが秀逸。
優れたデッサン力が生むリアリズムとアニメの誇張された動きが、
見事に一致していると思う。


アウト・オブ・タイム

        
オトーサン、
「ウェズリー・スナイプス主演か」
小柄で、決してハンサムとは言えない黒人俳優。
そんなひとが、なぜ生き延びているかというと、
目を見張るような鮮烈なアクションがあるから。
アクションあっての俳優さんです。

原題:Unstoppable (2004)
監督:David Carson
脚本:Tom Vaughan 
Genre:Action / Adventure / Drama / Thriller 
Rated R for violence and language. 
Country:Aruba / USA 
Language:English 
上映時間:96分
あらすじ:
ディーンは、退役軍人。
ボスニア紛争で戦友スコットを見殺しにしたトラウマに、
いまだに苦しんでいる。
恋人は、スコットの妹エイミー、女性刑事だ。
ある夜、ダイナーでエイミを待っていると、
強力な幻覚剤“EX”を注射され、拉致される。
密売グループにFBI捜査官と勘違いされたのだ。
6時間以内に解毒剤を注射しないと脳神経が焼き切れる。
ディーンは、密売グループが潜伏する病院を脱出し、
密売グループ、警察、FBIの三者から追われることになる...

出演者:
Wesley Snipes ...  Dean Cage(ディーン)
Jacqueline Obradors ...  Detective Amy Knight(エイミー)
Cristian Solimeno ...  Scott(スコット)
Stuart Wilson ...  Sullivan(サリバン) 
オトーサン、
「ウェズリー・スナイプス、冴えないぞ」
あの「「ブレイド」の格好良さが、夢のようです。
恋人のジャクリーン・オブラドース、
女性刑事役が身についていました。
下記の経歴をみて、納得。
女性刑事専門ですものね。

WESLEY SNIPES 
ウェズリー・スナイプス 
誕生日 1962/7/31  
出身 米フロリダ州オルランド 
幼い頃にサウス・ブロンクスへと移り住み、
ハイスクール・オブ・パフォーミング・アーツ
およびパーチェイス大学に入学して演技を学ぶ。
ブロードウェイの舞台出演を続けながら、
映画のオーディションを受け続け、
85年「ワイルド・キャッツ」で映画デビュー。
89年「メジャーリーグ」で注目され、
92年「パッセンジャー57」の主役あたりから
格闘アクション・スターとして地位を得る。
マーシャルアーツを駆使したアクションで存在感を見せ、
ブレイド役を演じた「ブレイド」は3作製作された。
97年「ワン・ナイト・スタンド」でヴェネチア国際映画祭主演男優賞受賞。 
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1985年「ワイルド・キャッツ」
1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」
     「ニューヨーク ベイサイド物語」
1989年「メジャー・リーグ」
1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」
1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」
     「ジャングル・フィーバー」
1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇
     「ポイリング・ポイント」
1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」
     「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」
1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」
1995年「3人のエンジェル」◇
     「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」
1996年「ザ・ファン」◇
1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇
1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇
2000年「アート・オブ・ウォー」◇「フェイス・イン・ラブ」(TM)
2001年「デッド・ロック」◇
2002年「ブレイド2」◇「スナイパー」◇
2004年「アウト・オブ・タイム」◇「ブレイド3」◇
2005年「デトネーター」◇「ザ・マークスマン」◇
     「7セカンズ」◇「CHAOS カオス」◇
2006年「ハード・ラック」◇
2007年「ザ・シューター」◇

JACQUELINE OBRADORS 
ジャクリーン・オブラドース 
誕生日 1966/10/6  
出身 米カリフォルニア州 
93年「red sun rising」で映画デビュー。
テレビでは「NYPDブルー」の女刑事リタ役でレギュラー出演。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「ソルジャー・ボーイズ」
1998年「6デイズ7ナイツ」◆
1999年「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」
2001年「アトランティス/失われた帝国」(声)
2003年「ブルドッグ」
2004年「アウト・オブ・タイム」◆
  
その他の出演者:
Kim Coates ...  Peterson 
Mark Sheppard ...  Leitch 
Adewale Akinnuoye-Agbaje ...  Junod 
Vincent Riotta ...  Miller 
David Schofield ...  Dr. Collins 
Nicholas Aaron ...  McNab 
Kim Thomson ...  Agent Kennedy 
Jo Stone-Fewings ...  Agent Gabriel 
Gary Oliver ...  Sullivan's Driver 
Raicho Vasilev ...  St Nevis Guard 1 
David Fleeshman ...  St Nevis Guard 2 

User Rating: 4.8/10 (1,552 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」
幻覚症状のぶれた画面を繰り返し見させられました。
ただただ苦痛でした。

User Comments 
Batkid1さん
United States
2007年8月31日
この映画、ちっとも面白くない。

うん、そう、上記の批判はいい加減なものだった。
それよりも、落とし穴に落ちているのが問題だ。
正直言って、低予算とかオリジナルでないというのも、
どうでもいいことだ。
私は、上等なアクション映画を見たかったのだが、
またもや、ウェズリー・スナイプスの出演作の選定に失望した。
(「ザ・マークスマン」もひどかった) 
彼のキャリアをふりかえると、すばらしい作品はない。
かなりいい主役や脇役をもらったこともある。
だが、この作品は、残念ながら、不発弾のひとつだ。
ともかく、この映画、出だしからして、安手だったが、
どんどん古臭くなっていき、平凡になった。
退屈至極だ。
せりふも馬鹿気ている。
そこで、私は、映画を消して、代わりにニュースをみることにした。
有難いことに、ニュースはタダで、お金の節約になる。


オトーサン、
「映画瓦版、親切だなぁ」
こんな駄作でも、真面目にコメントしています。

服部弘太郎さん
2004年12月17日 
ウェズリー・スナイプス主演の巻き込まれ型サスペンス。
『北北西に進路を取れ』が下敷きか。 

(略 あらすじ紹介)
ウェズリー・スナイプス主演のサスペンス・アクション映画。
内容的にはヒッチコックの傑作『北北西に進路を取れ』をベースにして、
主人公を特殊部隊の隊員に置き換えたような話。
主人公がレストランでFBI捜査官に間違われる部分は
もろに『北北西〜』をなぞっているように思えるし、
その後もFBI(本当は違うのだが)が間違えられたディーンを
密売グループをミスリードするオトリに使い続けるという展開や、
自分の身に起きたことの真相を知った主人公があえて敵地に乗り込んでいくというのも
『北北西〜』のままだ。
主人公を元特殊部隊の隊員としたのは、
映画のクライマックスで主人公が銃撃戦を演じなければならないという必然性からだろう。
しかしそれでは主人公が強すぎて窮地に陥るスリルが味わえないので、
主人公には幻覚剤“EX”を打たれているというハンデが与えられているわけだ。
極端に暗示にかかりやすくなるというこの幻覚剤の存在は、
主人公が尋問を受けるシーンや病院からの脱出シーンで劇的な効果を生み出している。
話としてはかなりデタラメで、理屈で考えると筋の通らないことばかりが起きる。
救急車で人を拉致するというカモフラージュ工作は面白いのだが、
そのために動く人間が背広姿ではなんだかチグハグ。
ディーンの口を何が何でも割らせようとする密売グループが、
取引直前の土壇場になってもディーンにこだわり続けるのも不可解。
そんなことをする間に、取引スケジュールを変更して薬を売り切ってしまえばいいのに。
幻覚作用でフラフラしていたはずのディーンが、
脳神経が焼き切れる寸前になって八面六臂の大活躍を始めるのも、
これが映画のクライマックスで最大の見せ場という都合に合わせたようで
あまりにも都合よすぎる。
これは薬の効果について何らかの事前説明をしておけば、
タイムリミットのスリルも高められたはず。
脚本にもう少し工夫の余地があってもいい映画だと思う。
タンクローリーの墜落はじめ、面白い見せ場も多いんだけどね。


ポリス・ストーリー/香港国際警察

          
オトーサン、
「この映画、いいらしいな」
ジャッキー主演の映画、いったい何本あるのでしょうか?
同じような筋書きのものが多く、混乱してしまいます。
でも、これは別格、自他ともに認める彼の最高傑作なのです。

原題:Ging chaat goo si (1985)
監督:Jackie Chan
脚本:Edward Tang
Genre:Action / Comedy / Thriller / Crime 
Rated PG-13 for violence, brief sexual humor and drug content.
Country:Hong Kong 
Language:Cantonese 
上映時間:104分
あらすじ:
チェンは、香港国際警察の刑事。
麻薬シンジケートのボス、タオの逮捕に向けて、
その秘書サリーナの監視を引き受ける。
気づかれたものの、一味を懸命に追い逮捕する。
証言者サリーナを狙う殺し屋を撃退し、証言テープも得る。
法廷で、チェンは意気揚々、切り札のテープを提出する。
だが、聞こえてきたのは女性の嬌声のみで、大恥をかく。
というのも、恋人メイとの仲を嫉いたサリーナが、
テープを消してしまったからだ。
しかも、事はそれだけでは済まなかった。
証拠不充分で釈放されたタオ一味の巧妙な復讐がはじまったのだ。

出演者:
Jackie Chan ...  Chan Ka Kui(チェン)
Brigitte Lin ...  Selina Fong(サリーナ) 
Maggie Cheung ...  May(メイ)
Yuen Chor ...  Mr. Chu(チョー・タオ)
Bill Tung ...  Inspector Bill Wong(ウォン警部)
オトーサン、
「この頃は、元気だったんだ」
ジャッキー・チェン、パワー全開です。 
ブリジット・リン、美人女優ではありませんが、
なかなかの演技力で魅力的です。

JACKIE CHAN 
ジャッキー・チェン 
誕生日 1954/4/7  
出身 香港九龍 
7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、
一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。
在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、
俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。
一時、オーストラリアに移住。
しかし、ウィリー・チャンの誘いで76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、
76年「スネーキーモンキー 蛇拳」78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、
ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップになった。
80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
     「ドランクマスター/酒仙拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇
2002年「タキシード」◇
2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆
     「メダリオン」◇
2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇
     「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆
     「エンター・ザ・フェニックス」
2005年「THE MYTH 神話」◇
2007年「ラッシュアワー3」◇

BRIGETTE LIN 
ブリジット・リン 
誕生日 1954/11/3  
出身 台湾 
地元の女子校卒業後、スカウトされ、72年「窓外」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1972年「窓外」
1980年「情奔」
1981年「愛殺」
1983年「ドラゴン特攻隊」
1984年「蜀山奇傳/天空の剣」
1986年「夢中人」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
     「北京オペラブルース」「英雄聖伝」
1987年「マネー・チェイス」
1989年「蜘蛛に抱かれた女」
1990年「レッド・ダスト」
1992年「楽園のかなたに」「ドラゴン・イン」
     「スウォーズマン/女神伝説の章」
1993年「スウォーズマン/女神復活の章」「白髪魔女伝2」
1994年「黒豹天下/ブラック・パンサー」「恋する惑星」
     「楽園の瑕」
 
その他の出演者:
Kwok-Hung Lam ...  Supt. Raymond Li 
Charlie Cho ...  John Ko 
Chi-Wing Lau ...  Cheung, the Lawyer 
Hark-On Fung ...  Danny Ko 
Hing Ying Kam ...  Inspector Man 
Mars ...  Kim 
Po Tai ...  Lee 
Ken Tong ...  Tom  
Fat Wan ...  Jacknife 
Fung Woo ...  Shau Tau Kok Station Commander 

User Rating: 7.5/10 (3,521 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
ジャッキー・チェンの一番いいところが出ています。

User Comments
Jack Yanさん
Wellington, New Zealand
1999年6月19日
ジャッキー・チェンの代表作

おそらく、ジャッキー・チェンの1980年代の傑作だ。
彼を世界に知らしめた映画だ。
このチェンが自ら監督する映画のスケールの大きさは、
出だしの不法占拠者の部落シーンからして明らかだ。
最後の、ショッピング・モール粉砕シーンもすごい。
明らかに、オリジナルの香港版とダビングした英語版ではちがいがある。
後者では、多くのジョークが削除されているし、
役者たちが邪魔している。
事実、ダビングした英語版の唯一いい点は、
当時の公判のシーンを訂正したことだ。
植民地だった香港では、英語で審理が進められるが、
オリジナル版では、広東語なのだ!
にもかかわらず、ジャッキー・チェンのファイティング・スタイルと
マーシャル・アーツの振り付けが、ユーモアに富んでいることは、
広東人でなくとも、分かるだろう。
つまり、ジャッキー・チェン映画をつくっているのは、
せりふではなく、アクションであり、苦労した戸外撮影なのだ。
ストーリーは、単純だ。
ジャッキー・チェンが演じるのは、清廉な香港の刑事で、
マフィアのゴッドファーザーを追っている。
そして、証人保護を命じられている。
最初から最後までアクションがすばらしい。
息つぐヒマさえないほどだ。
考えさせるような映画ではないが、
何と愉快で、手に汗握る映画なのだろう。
議論の余地なく、これは最高のマーシャル・アーツ映画のひとつだ。


オトーサン、
「フアンって、有難いねぇ」
こんな全力で書き上げた素敵な批評の存在を知ったら、
ジャッキー・チェン、いつ死んでもいいと思うでしょうね。

よろいさん
2006年3月12日
ポリス・ストーリー/香港国際警察

さあて今回レビューするのは、アジアが生んだスーパースター、
ジャッキー・チェン監督・主演のアクション大作『ポリス・ストーリー』。
言わずと知れたジャッキーの代表作です。
ジャッキー映画に慣れ親しんで育った人からすれば、
何を今更という話になってしまうかとは思いますが、
どうか我慢してお付き合い下さい。
私もジャッキー映画で育った人間。
思いのたけを吐露したい気持ちがありますので・・・
私が初めてこの映画を見たのは十才にも満たなかった幼少の砌。
もう衝撃的でした・・・。
殴られても、蹴られても・・・、
走行中のバスから叩き落とされても・・・、
高い所から突き落されても、
何度となく立ち上がって敵に立ち向かっていくジャッキー。
・・・シビレましたね。
その溢れんばかりのエネルギーに圧倒されてしまったのです。
別にこれが最初に見たジャッキー映画だったわけではありません。
当時(80年代)は、香港映画、カンフー映画、
中でもジャッキー映画はブームになっていたので、
『酔拳』や『笑拳』、『少林寺木人拳』、
マイナーどころでば『カンニングモンキー 天中拳』などがテレビを賑わしていました。
でも、この映画は特別でした。
ジャッキー映画にしてはシリアスな内容だったせいもあるかと思いますが、
やっぱり命懸けのスタントに魅了されてしまったのでしょう。
階段を転がってみたり、高い所から落ちてみたり、
ジャッキーのマネをしてケガをしたことは数知れず(笑)。
今でもフェンスを見たら跳び越えたくなったり、
高い塀を見たらよじ登ったりしたくなるのはジャッキーの影響です。(←アホか)
最後の戦いが行われるのがデパートだというのもイイですね。
売り場の中をアスレチックさながらに縦横無尽に駆け回るジャッキー。
暴れたい放題! 壊したい放題! 
デパートで好き放題遊び回るのって、子供にとっての一つの夢じゃありません? 
理性のある大人が「やめろ」と言って引き止めても、
悪いヤツのことは容赦なくぶん殴るし、ジャッキーってホント子供の視点に立ってます。
健全な男の子なら憧れて当然ですね。
・・・と、まあ当時はそんな感じで純粋に憧れていたのですが、
今見るとまた別の感慨が湧き起こってきます。
下手すれば死んでてもおかしくほど無茶なスタント・・・。
これがただの若気の至りとは思えない。
この異常とも言える情熱はどこから来たのか? 
私には、再三に渡るハリウッド進出の失敗が、
ジャッキーの映画作りに影響を及ぼしたように思えてならないのです。
最近遅ればせながらハリウッドでも受け入れられたジャッキーですが、
彼は遥か昔、80年代初頭からハリウッド進出を試みていました。
監督作を立て続けにヒットさせ、肉体的にも最高潮を迎えていた、
ジャッキーの全盛期ですね。
既にアジアでの地位は不動のものとしていました。
しかし、当時のハリウッドは今にも増して閉鎖的で、
アジア地区での興行収入も現在ほど重んじられていなかったため、
アジア人が主役の映画なんて考えられない状況でした
(←今でもアメリカ人とコンビを組んだバディー・ムービーという形でしか
受け入れられていませんが・・・)。
「アジア一のスーパースター」という肩書きも、
世界に冠たるハリウッドにおいては、むしろ嘲笑の対象だったのです。
ジャッキーは思ったことでしょう。
「お前らは何様なんだ? ハリウッド映画はそんなに偉いのか!?」と。
そして作られたのが、この映画だったのです。
この映画の主人公であるチャン刑事は、殴られても、蹴られても・・・、
走行中のバスから叩き落とされても・・・、高い所から突き落されても、
何度となく立ち上がり、むしろ闘志を激しくして敵に立ち向かっていきます。
その姿が、再三に渡るハリウッド進出の失敗にもめげずに映画制作に情熱を燃やしていた
ジャッキーの姿と重なって見えると言ったら言い過ぎでしょうか? 
チャン刑事が戦っていた「巨大な敵」とは、
実はハリウッド映画のことだったんじゃありません?(笑)
まあそれは冗談としても、当時のジャッキーが「ハリウッド映画がなんぼのもんじゃい! 
オレは香港でもっとスゴイ映画を作ってやるぞ!」という心境になっていたであろうことは
憶測できます。
その発奮、その気概が、この映画を稀に見る傑作に仕立てたのでしょう。
ハリウッド映画には絶対あり得ない、主演俳優自ら演じる危険なスタント。
ジャッキーだけでなく、成龍チームのスタントは、
全てアメリカ映画を遥かに超えたレベルに達していました。
「アメリカ映画にこれができるか! やれるものならやってみろ!」、
そう聞こえてくるかのようです
当時の香港映画には珍しい、大人数を動員した激しい銃撃戦を撮っていることからも、
ハリウッド映画に対する対抗意識がうががえます。
・・・正直言って、撃たれた人が高い所から落ちたりするスタントこそあれど、
ガンアクションそのものには迫力がなく、
日本の刑事ドラマ程度の出来にしかなっていないのですが、
犯人一味が車で逃げ出す段になって、映画は突如として緊張感を増します。
逃げ場を塞がれた犯人は、なんと車で村に突っ込み、建物をなぎ倒しながら逃げるのです! 
ジャッキーもそれを追いかけ車で村に突っ込みます! 
・・・凄いですね。よくこんなことを思い付きましたね。
ハリウッド映画の御家芸である「カーアクション」というものを香港映画流の過激さで
換骨奪胎しています。
バスを乗っ取って逃げた犯人をジャッキーが走って追いかけるというのも
ハリウッド映画に対するアンチテーゼですね。
アメリカ映画だったら当然車で追いかけてるところでしょう。
走って車を追いかけるなんてナンセンスです。
でも、ジャッキーは生身で追いかけ、そして追いつきます。
この肉体! このエネルギー!
映画におけるアクションというものが総じて機械化、大型化されゆく中、
ジャッキーは映画をバスター・キートンの時代に引き戻し、
当たり前だが忘れられていること、
映画の根源的な歓びが「肉体の躍動」にあるということを思い出させてくれます。
その後も所々に見せ場を挟みながら話は進んでいくのですが、
やっぱりクライマックスはラストに用意されたデパートでの死闘でしょう。
ジャッキー自身が自分のスタントやアクションを解説する
『ジャッキー・チェン マイ・スタント』を見ていただければ分かりますが、
ジャッキーは、攻撃する前から受身をとっているようなわざとらしい殺陣を嫌っていて、
この映画でもリアルで激しい格闘を演出しようとしています。
カンフー映画のような綺麗な型ではなく、ケンカ上等のラフファイトです。
当時こんなにも肘打ちを多用する映画は珍しかったでしょう。
頭突きや凶器攻撃まで飛び出します。
しかし、統制された乱雑さとでも言うか、
激しさの中にもしっかりとした流れがあるので、
ほとんど音楽さえ感じられるほどなのです。
ジャッキーが一人で四人を相手に戦う場面は、
数あるジャッキー映画の中でもトップクラスの出来でしょう。
殴っては殴られ、足を蹴られ、膝をつきながらも応戦し、
受けに受けた後でここぞという機に攻勢に出て連続して四人を打ち倒すまでが、
絶妙のリズムで綴られています。
ジャッキーは編集にもコダワリを持っているんですよね。
ジャッキーは自分専用の編集台を持っていて、
自分でフィルムにハサミを入れることもあるそうです。
これはジャッキーが、単なる「無謀なスタントマン」ではなく、
一人の「映画人」であることを物語るエピソード。
ところでこの映画の終わり方にはバージョン違いが存在することをご存知ですか? 
怒りを爆発させた主人公が仲間の制止も振り切らんばかりに敵に向かっていこうとするところで
ストップモーションになって、そのままエンドロールに突入。
私ぐらいから後の世代の人間が親しんできた『ポリス・ストーリー』はこれだと思います。
テレビ放送もレンタルビデオもDVDもみんなこうなっていました。
対して別バージョンでは、上記した場面まで展開した後、
主人公がデパートから出てきて、仲間に伴われて連行されていくまでが描かれているのです。
85年の日本初公開版がこれだったそうです。
ソフト化されていないため現在では見ることが難しいですが、
私は先頃NHKの「衛星映画劇場」で目にすることができました(*求む再放送!)。
本国香港でもソフト化されていないので、
他の多くのジャッキー映画と同じように日本独自のバージョンだったとも考えられます。
もしくは香港でも一部地域で上映されたか・・・
年配のファンの方が日本初公開版に愛着があるのも分かりますが、
だからと言ってストップモーションで終わるバージョンのことを否定する意見には
同意しかねます。
あれは香港映画によくあるような尻切れトンボな終わり方などではありません。
あのストップモーションは、この映画の魅力を凝縮しています。
溢れんばかりのエネルギー、その躍動の瞬間を永遠に留めんとしているかのようであり、
感動的ですらあります。
多くの観客の心の中に、あの瞬間のジャッキーの姿が永遠に刻まれたことでしょう。
そしてあのエンディング曲・・・、あのエンディング・ソングが聴こえてくる!!
サンティモー ランホンチー ヘンチョンヤサンティー♪
ジャッキー自身が歌っていたあの主題歌。
幼き日に口ずさんでいたあの歌の詞の意味を、
私は20年目にして初めて知ることになりました。
以下はその「一番」の日本語訳です。

  誇りある男は全力でぶつかる
  正義のためなら血の汗も流す
  命をかける! それがヒーローだ!
  俺の魂は獅子のように強い
  いざ進め! 失うことを恐れずに
  前を向け! 天に届く夢を持て!

なんて陳腐な歌詞なんだ! 
でも、なんて心に響いてくるんだ!! 
ジャッキーは特別な存在です。本物のヒーローです。
今でも、いや今だからこそ、私はジャッキーに励まされる思いがします。

出典:映画の缶詰 http://www.h7.dion.ne.jp/~eiga-kan/The_Police_Story.htm


ポストマン

       
オトーサン、
この映画のみどころは、長嶋一茂の演技。
そして、彼が配達に走り回っている房総の景色。
「一度、南房総を走ってみたいなぁ」
でも、遠方なので、1泊しないとムリです。

原題:ポストマン(2007)
監督:今井和久  
脚本:鴨義信 
Genre: Drama / Family
上映時間:111分 
あらすじ:
大海原と菜の花畑の南房総。
龍兵は、実直な郵便局員だ。
いまだにバタンコなる郵便自転車に乗って配達している。
2年前に妻・泉を亡くし、子供2人を男手ひとつで育てている。
中学3年の娘・あゆみは、母の思い出だらけの家から逃げ出し、
高校で寮生活を送りたがっている。
だが、龍兵に"家族はひとつ屋根の下で暮らすもの"と反対される。
思い余って、担任代理の塚原先生に相談するが、
教師になる気がなく腰かけ気分の先生からは、
"自分の進路は、自分で決めなさい"という言葉が返ってくる。
そんな状態をみかねた祖母・園子は、あゆみに古い手紙を見せる。
父と母が16年もの長い年月交わし続けた愛の手紙の数々...
読み終えたあゆみは、母にたむけるお弁当をつくり、
一度も足を運ばなかった亡き母の墓へ行く決心をする

出演者: 
長嶋一茂 .... 海江田龍兵 
北乃きい ....  海江田あゆみ 
原沙知絵 ....  塚原先生 
野際陽子 ....  祖母・木下園子 
オトーサン、
「一茂、いいねぇ」
長いせりふ回しのシーンは、ハラハラしますが、
その人柄の良さが、すべてをカバーしています。
とくに、自転車で懸命に走るシーンは、上出来でした。
女優さん2人は、演技というよりも、若さで勝負か。
野際陽子さん、3回忌で、お経を読むシーン、
本職以上にうまいので、感心いたしました。

その他の出演者:
犬塚弘 ....  三ツ屋輝夫 
谷啓 ....  羽田薫 
竹中直人 ....  番 
田山涼成  
菊池隆則  
遠藤久美子  
渡邉邦門  
佐野夏芽  
小川光樹  
前田耕陽  
大塚寧々  
木梨憲武  
古手川祐子  
 
User Rating 8.2/10 (50 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高すぎ!」
でも、涙を流しているひとが大勢いました。
「こんなお墓、欲しいねぇ」
大海原を見下ろす尾根のてっぺん、
葉の花畑の突き当たりにあるのです。

User Comments:
lemonhair2006さん
2008年2月30日
一茂らしい素朴ないい映画でした

長島一茂は、やはり演技が下手だ。 
しかし、下手な演技が妙にこの映画に合う。
房総町のロケ地で一番きれいだったのは菜の花灯台のシーン、
こんな夢のようなきれいなみたことない。
ともかく、この映画の景色は最高だ。 
郵便局で、この映画のポスターが貼られていて気なっていた。
東急の株主総会がおわったあと、見ましたが、
昔の文部省推薦映画ですね。
自分的には、感動しました。
派手なアクションもなし、有名な役者もいないのですが、 
こんな素朴な映画もすごくいいと感じました。 
北乃きいも、将来いい女優になる予感がした。 
郵便局の内容もよくわかりました。
原さんも、きれいな女優さんですが、 
タバコを吸うシーンをみて失望した。
きれいな女優はタバコを吸わない。
これだけが残念。
また、あの地方の祭りもなんか、
田舎にしては、すごい豪華と思いました。
あんなとこに勝手にお墓をつくっていいでしょうか? 
すごく気になりました。
見た後、心が温まる映画です。
お勧めしたい。 


オトーサン、
「このひとは、映画評論家かな?」

紙こーひーさん
2008年3月31日
「ポストマン」あるいは馬鹿の尊さ

主人公海江田龍兵は40歳前後であると思われるが、
その年代にはほとんどいないと思われる超アナログ人間である。
旧来の道徳観・価値観を一途に守って生活している。
彼が大切にしているものは自然とのつながり、地域とのつながり、
人とのつながり、家族とのつながりである。
郵便配達員という人と人とをつなぐ仕事はまさに天職である。
彼の生真面目な仕事ぶりは地域の時計となり、
生活のリズムを作り、精神的寄る辺となっている。
もし、都会にいたならば変わり者呼ばわりされ、
「うざい」と葬り去られそうな男である。
しかし、漁業を生業とする者が多く、自然と近い房総の地域には
彼のような前時代的な男の居場所が確かにある。
彼の生き様と並行して本作の主題となるのは、
彼の娘あゆみとあゆみの担任である臨時教師の成長譚である。
彼女らは二人とも、自己の中に吹っ切れない思いを抱いて停滞していたのが、
つながろうとする龍兵の真摯な思いを知ることで、
人生のスタートラインに立つことができた。
また、それだけではなく、龍兵はやる気のない郵メイトに局員になる気を起こさせたり、
局長や配達員を軽視する元エリートをバタンコに乗せたりもする。
龍兵の生真面目さは単純だからこそ人に伝播していくのである。
龍兵の人柄は、疾走する自転車によって小気味よく表されるし、
あゆみも陸上選手として走る姿によってそのまっすぐさが表される。
頭でっかちにならず、体と心で人にストレートにぶつかっていく姿。
馬鹿といってしまえばそれまでだが、この馬鹿さ加減は現代に希薄だからこそ尊い。
また、疾走する肉体が活写されるため、この馬鹿さの素晴らしさは説得力を持つのだ。
ラストの予定調和とも言えるハンバーグ弁当と「前略泉様」まで、
正攻法の演出と落ち着いた画面づくりを見せた監督の手腕は見事である。
映画共々みずみずしさを感じる。
今後が楽しみな新人監督だ。


タイヨウのうた

      
オトーサン、
「お若いの、きちんとした言葉を使え!」
題名、"太陽の歌”でいいじゃないですか。
大体、"YUI"なんていう名前、おかしいよ。
お前、日本人だろ、アメリカ人じゃないだろう...

原題:タイヨウのうた(2006)
監督:小泉徳宏  
原作・脚本:坂東賢治
Genre: Romance
上映時間:119分 
あらすじ:
雨音薫は16歳。
XP(色素性乾皮症)という病気だ、
太陽光線を浴びてはいけないのだ。
だから、昼間は眠り、夜になると公園で弾き語りライブをしている。
楽しみは、サーフボードを抱えて海へ向かう若者を
部屋の窓から眺めること。
ある夜、その若者が目の前を通り過ぎていく。
薫は、彼を追いかけて、2人は愛しあうようになる。
大好きな彼の名は、藤代孝治。2歳年上だった。

出演者
YUI .... 雨音薫 
塚本高史 ....  藤代孝治 
麻木久仁子 ....  雨音由紀 
岸谷五朗  .... 雨音謙 
オトーサン、
「YUI、知らんなぁ」

○YUI(ユイ)
 誕生日 1987年3月26日 -
 出身  福岡県  
 "天使の琴声"と評判のシンガーソングライター。
 母子家庭で育ち、中学3年から詩を書く。
 病気で高校中退後、音楽塾に通い、ギター演奏と曲づくりを学ぶ。
 天神の路上で、あぐらをかきながらギターの弾き語りをはじめる。
 2004年秋に上京し、12月、"It's happy line/I know"を1000枚限定発売。
  2005年、"feel my soul"で、メジャーデビュー。
  2006年、初アルバム"FROM ME TO YOU"発売。
 「タイヨウのうた」で女優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。

その他の出演者:
通山愛里  .... 松前美咲 
田中聡元  .... 加藤晴男 
小柳友  .... 大西雄太 
山崎一  .... 遠山隆文 
ふせえり  
小林隆  
マギー  

User Rating : 8.7 (1465 votes) Yahoo!
オトーサン、
「おお、こんなに高いスコアなのか」
丁寧に撮っていることもあって、
若いひとに受けたのでしょう。

User Comments:
金魚スパイさん
2008年3月30日
YUIあっての映画

YUIあっての映画。
YUIの初々しい演技もマッチしていたし
脇を固める役者さん達がストーリーを引き締めている気がして良かった。
病気持ちの人間の恋愛映画は数多くあるが、ストーリーでは他と変わらない。
この映画は「うた」が最大のテーマである。
YUIをキャスティングした点は新鮮でよかった。
YUIとYUIの歌声がなかったらこの映画終わっていただろうと思う。
YUIって可愛いね。
これからも演技したら良いのにね(^〜^)

 
オトーサン、
「うーむ、黒美君彦さんか」
批評はこう書くべしのお手本のようで、正直感心しました。

黒美君彦さん
2006年5月16日
若い才能が溢れる!のだが…

難病美少女純愛プロモーション映画、
なんてジャンルがあるかどうかは知らないが(ないだろ、フツー…苦笑)、
ひと言でいうとそんな作品。
初主演で、主題歌をはじめ挿入曲も歌うYUIがいい。
清純なイメージを持ち合わせながら、芯の強い少女役を熱演。
初演技とは思えない出来。
個人的に昔つきあった女の子にそっくりだったから
思わず惹かれたのかも知れないが(苦笑)。
しかももともとシンガーソングライターなのだから、歌も当然上手い。
無茶苦茶美人、というほどではないが、十分清楚な美少女という感じ。
彼氏役の塚本高史も好演。厭味のない爽やかな役を演じた。
父親役の岸谷五朗、母親役の麻木久仁子もやや引いた立ち位置で好感がもてる。
鎌倉を舞台にした純愛ものだが、朝や夜の空気の描写がよく描かれている。
ごくありふれた高校生の恋愛、なのだが。
ただ、主人公が難病の色素性乾皮症(略称:XP)である、ということが、
どうしても引っかかった。
XPの患者が映画で取り上げられたケースはこれまでもあるようだが、
夜だけの人生(欧米では「ムーンチャイルド」と呼ぶらしいが)という設定に
魅力を感じただけなのではないのか、というような違和感。
「セカチュー」の白血病の次は「XP」かよ、と思ってしまうのだ。
「『タイヨウのうた』で主役の雨音薫はXP患者という設定ですが、
XPの実際とは異なる表現も多々盛り込まれています」と、
全国色素性乾皮症(XP)連絡会の医師も公式HPにコメントを寄せている。
ただ彼らも、「この映画を機会に、観ていただいた多くの方々にXPへの関心を持っていただき、
患者とその家族さらには XP家族会の活動を暖かく見守っていただければ」と、
この作品による啓発に期待しているわけだが。
XPの患者は全国で約450人といわれる。
確かに啓発にもつながるだろうし、そこを評価しないわけではないのだが、
主人公がXPである必然性が、
私には悲劇性を強める設定に過ぎないように感じられたというのも事実である。
また、ソニー・ミュージックがこの作品を
YUIのプロモーション映画と位置づけていることも間違いないだろう。
しかし彼女の音楽性を、XPという実在の病気と絡めて描くのはどうなのだろう。
それは彼女のもつ感性に異なる意味合いを与えてしまわないか。
何だか引っかかるのはそうした点も含めてのことである。
とはいえ、この作品が実に若い才能に溢れていることも事実なのだ。
長篇初監督の小泉徳宏監督が25歳。YUIが18歳。塚本高史が23歳(いずれも撮影時)。
瑞々しい感覚が溢れている作品であることは間違いない。
今後の彼らの活躍には期待できるぞ。
冒頭とラストに遠くで聞こえるトビの声がなかなかよかった。


テニスの王子様

          
オトーサン、
「スポ根ものか」
普通なら敬遠するのですが、
錦織圭(18)が、海外の男子ツアーで優勝。
松岡修造以来、日本人選手としては16年ぶり2人目の快挙。
そんなニュースに出会ったので、見ることに。

原題:テニスの王子様(2006)
監督:アベ ユーイチ  
原作:許斐剛  
脚本:羽原大介 / アベ ユーイチ
Genre: Drama
上映時間:110分   
あらすじ:
越前リョーマは、米ジュニア大会優勝者。
帰国し、名門校・青春学園に編入し、テニス部に入部。
生意気な一年生だな。
部長・手塚国光ら先輩たちに散々いじめられる。
だが、ぶつかりあいながら、次第に友情を育くんでいく。
全員一丸となって、関東大会優勝を目指す。

出演者
本郷奏多 .... 越前リョーマ 
城田優 ....  手塚国光
岩田さゆり ....  檜垣紫音 
オトーサン、
「リョーマ、好かんなぁ」
テニス部長・手塚国光は、どうみても大学生。
片想いの岩田さゆりさん、好感を抱きました。
いまどき、こんな娘さん、いるのでしょうか?

その他の出演者: 
鈴木裕樹 ....  大石秀一郎 
相葉弘樹 ....  不二周助 
足立理 ....  菊丸英二 
荒木宏文 ....  乾貞治 
小谷嘉一 ....  河村隆 
加治将樹 ....  桃城武 
鯨井康介 ....  海堂薫 
RIKIYA ....  エガテ・マクラウド・檜垣 
載寧龍二 ....  跡部景吾 
島谷ひとみ ....  竜崎スミレ 
岸谷五朗 ....  越前南次郎 
 
User Rating: 7.6/10 (126 votes)  
オトーサン、
「そんなに、いいかなぁ」

User Comments:
mira5124さん
2007年12月15日
これは酷い。

原作ファンだからかもしれませんがガッカリです。
レンタルにしといて正解。
本郷奏多やミュージカル出身の人たちは流石キャラをよく掴んでる。
でも多くの人がキャラに対する愛情が感じられない。
キャスティングが酷すぎるし、
設定を変えたりオリジナルストーリーやキャラを入れた意味が伝わって来ない。
スミレが若いのも適任者が見つからなかったからとしか思えないですね。
全てが間に合わせでできている気がする。
キャラになりきれてない出演者が痛々しいですね。
跡部の『愛してるぜ』発言も意味がわからない。
ファンサービスですかね。
でもCG単品で見たら良くできてる…かな?


オトーサン、
「若いひとには、こんな感覚受けるのかなぁ?」

そらえさん
2006年5月1日
青春学園・・・

原作は継続中、アニメは成功して終了したというテニスの王子様ことテニプリ。
とにかく、面白い。ありえなくて。
マンガ独特の、活字ではいいけど口に出せるかぁぁという類の
くっさいセリフはぽんぽん出てくるし、
設定されたとおりの役作りでしょうけど
そりゃないってと突っ込みたくなる所は星の数ほど、
そして選手たちが跳ぶ回る。
部員たちがそれぞれ自分の持ち技を披露してくれるのですが、
炎が出たりびりびりと稲妻が迸ったり曲がったり
回転かけてボールを相手のコートから自分のコートへ戻したりと
個性的で最強なものばかりで笑いをこらえること必至。
まぁそれは置いておいて、
主人公の少年に圧倒的な存在感を植えつけた部長はスゴい。
自分のことよりもテニス部のことを優先するという徹底振りは
もはやどう見ても中学生どころではない。
というかレギュラー陣だけだと主人公がいなかったら
きっと大学のサークルと言われてもわからないぐらいだった。
RIKIYAとその妹の存在がストーリーに動きをもたせていい。
次回作もきっと笑える一作になっているに違いないでしょう。


悲しみが乾くまで

             
オトーサン、
「おお、2人の競演だ!」
ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ、
いま、ハリウッドで、もっとも旬の役者でしょう。

原題:Things We Lost in the Fire (2007)
監督:Susanne Bier
脚本:Allan Loeb 
Genre:Drama 
Rated R for drug content and language. 
Country:USA / UK 
Language:English 
上映時間:118分
あらすじ:
オードリーは幸せそのもの。
愛する夫ブライアンと2人の子ども。
だが、ある日、夫が射殺されてしまう。
葬儀の日、オードリーは、夫の友人ジェリーを思い出す。
弁護士だったが、麻薬中毒で、いまは落ちこぼれ。
ダメ男と思っていたが、実は夫の幼友達だった。
いつまでも悲しみが消えないオードリー。
ふと、ジェリーに一緒に暮らさない?と語りかける。
だが、実の父親以上に子供たちに慕われる彼の姿をみて、
なぜか、家から出て行ってと叫んでしまう。
ジェリーは、麻薬中毒患者に舞いもどる....

出演者:
Halle Berry ...  Audrey Burke(オードリー)
Benicio Del Toro ...  Jerry Sunborne(ジェリー)
David Duchovny ...  Brian Burke(ブライアン)
John Carroll Lynch ...  Howard Glassman(ハワード) 
オトーサン、
「悲しみよ、こんにちわ」
ハル・ベリーは、いつものように自然体の体当たり演技。
ベニチオ・デル・トロは、いつものように破滅男をオーバーに演技。 

HALLE BERRY 
ハル・ベリー 
誕生日 1966/8/14   
出身 米オハイオ州クリーブランド 
白人の母と黒人の父を両親に持ち、4歳の時から看護婦の母親の元で育つ。
84年にミス・ティーン・オハイオに、
86年に準ミス・アメリカに選ばれ、
TVのコメディー番組「リビング・ドールズ」の主役に。
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
2001年1月、ミュージシャンのエリック・ベネットと結婚し、
2004年離婚。
2001年「チョコレート」で死刑囚の妻を演じ、
黒人として初めてアカデミー主演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」
     「ラスト・ボーイスカウト」
1992年「ブーメラン」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑」「クォーターバック」
1994年「フリントストーン/モダン石器時代」
1995年「代理人」
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ガール6」
     「レース・ザ・サン」「潜在殺意」
1997年「バップス」
1998年「ブルワース」
     「ホワイ・ドゥ・フールズ・フォール・イン・ラブ」
1999年「アカデミー 栄光と悲劇」
2000年「X−メン」
2001年「ソードフィッシュ」「チョコレート」「クイーン・オブ・エジプト」
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」
2003年「X−MEN2」「ゴシカ」
2004年「キャット・ウーマン」
2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」
2007年「パーフェクト・ストレンジャー」
2008年「悲しみが乾くまで」
 
BENICIO DEL TORO 
ベニチオ・デル・トロ 
誕生日 1967/2/19  
出身 米プエルトリコ 
13歳の時にペンシルバニアへ移る。
弁護士を目指しカリフォルニア大学に入学し、経営学を学ぶが、
1年生の時に演劇科に転じる。
その後、ニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエア演劇学校と
ストラ・アドラー・コンサーパトリー、
ロサンゼルスのアクターズ・サークル・シアターで本格的に演技を学ぶ。
テレビ「マイアミ・バイス」のゲスト出演を経て、
88年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」で映画デビュー。
2000年「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」
1989年「007/消されたライセンス」
1990年「ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争」
1991年「インディアン・ランナー」「チャイナ・ムーン」
1992年「1492・コロンブス」
1993年「フィアレス」
1995年「ザ・プロデューサー」「天使の涙」「ユージュアル・サスペクツ」
1996年「バスキア」「フューネラル/流血の街」「ザ・ファン」
1997年「エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち」
1998年「ラスベガスをやっつけろ」
2000年「スナッチ」「トラフィック」「誘拐犯」「ブレッド&ローズ」▲
2001年「プレッジ」
2002年「ハンテッド」
2003年「21グラム」
2005年「シン・シティ」
2008年「悲しみが乾くまで」 

DAVID DUCHOVNY 
デビッド・ドゥカブニー 
誕生日 1960/8/7  
出身 米ニューヨーク 
プリンストン大学時代はバスケット・ボールで活躍し、
イエール大学に進んで、英文学の修士号を取得。
その後、テレビに出演し、89年「NEW YEAR'S DAY」で映画デビュー。
テレビ・シリーズ「X−ファイル」のFBI捜査官フォックス・モルダー役が有名。
「ツイン・ピークス」でも性転換したFBI捜査官を演じている。
97年、ティア・レオーニと結婚。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ワーキング・ガール」
1990年「悪影響/バッド・インフルエンス」
1991年「ドリーム・ガール/ママにはないしょの夏休み」
     「ジュリアと2人の恋人」「愛に渇いて」
1992年「チャーリー」「ジャック・ルビー」「ベートーベン」
1993年「カリフォルニア」
1994年「ジェラシーに溺れて」「盗聴のエクスタシー」
1997年「プレイング・ゴッド」「不法執刀」
1998年「Xファイル/ザ・ムービー」
2000年「この胸のときめき」
2001年「エボリューション」「ズーランダー」
2002年「フル・フロンタル」
 
その他の出演者:
Alexis Llewellyn ...  Harper Burke 
Micah Berry ...  Dory Burke 
Alison Lohman ...  Kelly 
Robin Weigert ...  Brenda 
Omar Benson Miller ...  Neal 
Paula Newsome ...  Diane 
Sarah Dubrovsky ...  Spring 
Maureen Thomas ...  Grandma Ginnie Burke 
Patricia Harras ...  Howard's Wife 
V.J. Foster ...  Distressed Man 
Caroline Field ...  Teresa Haddock  

User Rating: 7.4/10 (3,551 votes) 
オトーサン、
「おお、高いなぁ」
アカデミー賞を受賞しても不思議でないほど。

User Comments 
Tool Manさん
Mesa, Arizona
2007年10月5日
すばらしいストーリー・演技・監督!

この映画、昨夜、アリゾナで試写会で見た。
みんなが言う以上に重たい映画だった。
私には、それがよかった!
私見ではあるが、ハル・ベリーが最高。
彼女の長いキャリアのなかで、
「チョコレート」や「代理人」に匹敵する出来だ。
毎度のことながら、ベニチオ・デル・トロを見るのは素敵だ。
彼は、デビッド・ドゥカブニーの悪友役なのだ。
だが、ハル・ベリーは、すべての面で輝いている。
助演陣も、見ていて楽しい。
特に、隣人役のジョン・キャロル・リンチがいい。
彼は、ベニチオ・デル・トロ演じる男と仲良くなる。
カメラワークもいい。
監督もいい。
だが、やや長すぎる。
ストーリーをはしょらなかった決断を喜びたい。
すばらしい映画だ。
DVD発売が待ちきれない!
 

オトーサン、
「おお、素敵なコメントだ」
このひとも、喪失感を体験したのでしょうね。
忘れかけていたのに、ちょっとしたことで、
TUNAMIのように悲しみが押し寄せる...
例えば、火事で焼けた品々のリストをみつけたりすると。 

CINEMA BOXさん
2008年3月29日
それでも人は生きていく

考えるのもイヤだろうけど、
この映画を観る前に想像してみてほしい。
最愛の恋人。最愛の夫。最愛の親友。
そんなかけがえのない存在である人が、
不慮の事故で突如として自分の前からいなくなったら。
ぽっかりと穴の空いた日常をどうやって埋めるのか。
その後の世界をどうやって生きていくのか。
自分の心の行き場所はどこへ持っていくのか。
どんなに辛くても残されたものは生きつづけなければならないし、
少しずつでも現実を受け入れていかなくてはならない。
辛いだろうな。人生最大級に。
最愛の夫を突然亡くしたオードリー(ハル・ベリー)
夫の親友で麻薬中毒に陥っているジェリー(ベニチオ・デル・トロ)
この二人の喪失と再生に揺れる心の機微を淡々と深く綴った映画。
派手でもなければ、ものすごく感動するわけでもない。
観終わって「えっ、これハリウッドなの?」とさえ思うほど地味だ。
拳銃と麻薬というアメリカの元凶がキーワードになっているので、
日本人の私たちにはアメリカ人ほどは心に沁みてこないような気がする。
しかし役者がいい。演技がすごい。だから飽きずに最後まで観れる。
ハル・ベリーは、幸せな妻。イライラする母親。孤独なひとりの女。
それを見事に演じ分けている。
そして彼女の目は口ほどにものを言うのだ。
デル・トロは、強面の麻薬常習者が完全にハマリ役。 
かなりヤバイ(笑)
しかし、その顔がスクリーンを観ているうちに優しい顔に見えてくるから、
デル・トロ恐るべし!
人によっては、デル・トロの演技を見るだけでも
1800円以上の価値があるかもしれない。
こんな演技をする二人が、いつ恋に落ちるのか。
「親友の妻」と「夫の親友」といっても
男と女が一つ屋根の下に暮らせば…
そんなことを考えていると、
この映画の本質的なことを見逃してしまうのでご注意を。
その言葉の裏側。 
その目の動き。 
その行動の意味。
すべてに理由があって、あとから深く重く響いてくる。
「親友の妻」と「夫の親友」だからこその
切なさ、儚さ、もどかしさ、ぎこちなさが
全編を通して痛いほどピリピリと伝わってくる。
まるで悲哀に満ちた恋愛映画を観ているような辛さと、
失恋した自分に酔っているような心地よさが同時に押し寄せてくる感じ。
あくまで、テーマは「不倫」ではなく
「喪失」からの「再生」を描いているというのに。
だから映画はやめられないのだ。
大切な人を失って絶望の淵に立たされたとしても、
人は必ずその辛さを乗り越える強さを持っている。
泣いたり、怒ったり、笑ったりしながら。
誤解しながら、信じながら。
誰かに支えられながら。誰かを支えながら。
人は生きていける。
そして、また誰かを愛することができる。
そんな一番シンプルな想いだけが最後に残る温かいシネマだ。
【追記】
原題の『THINGS WE LOST IN THE FIRE』(火事で私たちが失くしたもの)を
頭の片隅に入れておくと必ずや物語が心にじんわり沁みてくるはずだ。


レプリカント

 
オトーサン、
バン・ダム・シリーズの第3作目。
「ダブルチーム」が第2作目で放映されたのですが、
2回も見たというのに、途中まで気付きませんでした。
この「レプリカント」、記憶に残る映画になれるでしょうか?

原題:Replicant (2001)
監督:Ringo Lam
脚本:Larry Riggins / Les Weldon
Genre:Action / SF / Thriller 
Rated R for strong violence, language and some sexuality.
上映時間:101分
あらすじ:
刑事ライリーは、子持ちの母親連続殺人を担当している。
だが、遅々として捜査は進まない。
そこへ国家安全保障局が現れ、協力を要請される。
犯人の毛髪からレプリカントを再生し、
その記憶を使って犯人を捕らえようというのだ。
ライリーは、赤子同様のレプリカントを教育し、
同僚のアンジーとともに捜査を再開し、犯人を突き止める。
だが、犯人トーチは、狡猾だった。
レプリカントに接近し、友情を抱かせて、ライリーに背くように仕向けたのだ。

出演者:
Jean-Claude Van Damme ...  'The Torch'/Replicant(トーチ/レプリカント) 
Michael Rooker ...  Jake Riley(ライリー) 
Catherine Dent ...  Angie(アンジー)
オトーサン、
「ご苦労さま」
バン・ダム、赤子から凶悪犯までひとり2役、さぞ大変だったでしょう。
刑事ライリー役のマイケル・ルーカー、中堅どころのベテランです。

JEAN-CLAUDE VAN DAMME
ジャン=クロード・バン・ダム 
誕生日 1960/10/18  
出身 ベルギー・ブリュッセル 
父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。
パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、
18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。
80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。
映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。
そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、
下積み生活を送った後、
1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。
主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「シンデレラ・ボーイ」
1987年「プレデター」(エイリアン役)
1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」
1989年「サイボーグ」「キックボクサー」
1990年「ブルージーン・コップ」
1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」
1992年「ユニバーサル・ソルジャー」
1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲
     「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲
1994年「タイム・コップ」
1995年「ストリート・ファイター」
1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」
1997年「ダブル・チーム」
1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」
1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」
     「ヴァン・ダムINコヨーテ」
2001年「レプリカント」
     「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」
2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声)
2003年「HELL」
2004年「レクイエム」
2005年「ザ・コマンダー」

MICHAEL ROOKER 
マイケル・ルーカー 
誕生日 1955/4/6  
出身 米アラバマ州ジャスパー 
学生時代、シカゴのグッドマン・スクール・オブ・ドラマで美術を学び、
学士号を取得。
卒業後、シカゴの演劇界で有名となった。
映画では「ブラウンズ・レクイエム」で主役の探偵を演じている。 
活躍度 △↑ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1986年「ヘンリー」
1988年「エイトメン・アウト」「ミシシッピー・バーニング」
1989年「ミュージック・ボックス」「シー・オブ・ラブ」
1990年「デイズ・オブ・サンダー」
1991年「JFK」
1993年「トゥーム・ストーン」「クリフハンガー」
1996年「冷たい一瞬を抱いて」
1998年「リプレイスメント・キラー」◆「ブラウンズ・レクイエム」◇
1999年「ボーン・コレクター」◆
2000年「シックス・デイ」◆「愛ここにありて」◆
     「ニュース・ブレイカー」◇
2001年「レプリカント」◇
2002年「デッド・ロック」◆
 
その他の出演者:
Brandon James Olson ...  Danny 
Pam Hyatt ...  Mrs. Riley 
Ian Robison ...  Stan Reisman 
Allan Gray ...  Roarke 
James Hutson ...  Snotty Concierge 
Jayme Knox ...  Wendy Wyckham 
Paul McGillion ...  Hal the Captain 
Chris Kelly ...  Chris 
Peter Flemming ...  Paul 
Margaret Ryan ...  Gwendolyn Garrotte 
Marnie Alton ...  Hooker 
Lillian Carlson ...  Nurse 

User Rating: 4.9/10 (3,456 votes) 
オトーサン、
「低いな」
おそらく幼児殺人のシーンが忌避されたのでしょう。 

User Comments 
rmadespさん
LA, USA 
2003年9月27日
バン・ダムのカムバック...

「タイム・コップ」(1994)以来、 
バン・ダムは、つまらない映画に出てきた。
かつての栄光はいずこという感じだった。
だが、いまや、この「レプリカント」でカムバックしてきた。
いい映画というだけでなく、バン・ダムの傑作だ。
最高のSF映画のひとつだ。
バン・ダムの演技は、実に見事だ。
マイケル・ルーカーは、準主役として活躍している。
リンゴ・ラムの監督もいい。
この映画が、北米で上映されなかったのは、不思議だ。
だが、バン・ダムのフアンなら、大喜びするだろう。
見逃すなかれ。


オトーサン、
「映画瓦版、いろんな映画を見てるなぁ」 

服部弘太郎さん
2002年1月25日
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション・ドラマ。
ヴァン・ダムは一人二役。監督はリンゴ・ラム。
 
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが自分自身のクローン人間と戦う、
SF的設定の異色刑事ドラマ。
物語の舞台は現代で、そこにスーパーテクノロジーが小道具として紛れ込むという構成は、
ジョン・ウー監督の『フェイス/オフ』に通じるものがある。
ちなみに本作の監督も香港出身のリンゴ・ラム。
ヴァン・ダムとは『マキシマム・リスク』を撮ったことがある監督だ。
タイトルの『レプリカント』とは、映画『ブレードランナー』に登場した人造人間のこと。
最初は別の原題があって、それにこんな邦題をつけたのかと思ったら、
なんとこれが原題でした。
レプリカントというのは、もはや普通名詞になってしまったらしい。
まぁ語源は「REPLICA」+「-ANT」だから、
文句を言われるようなことでもないのか。
シングルマザーばかりを狙って殺人放火を繰り返す犯人を追っていたライリー刑事は、
通称トーチと呼ばれる犯人を捕らえられないまま警察を辞職。
NSA(国家安全保障局)はそんな彼に、トーチ逮捕の特別チームに加わるよう依頼する。
ライリーが見せられたのは、犯行現場から採取したトーチの毛髪から培養したという
クローン人間だった。
やがて生まれたクローンは、思考や行動のパターンがトーチと瓜二つであることはもちろん、
遺伝子レベルでトーチの記憶を受け継ぎ、精神的な感応力も非常に高い。
いわばこれを人間データバンク、人間レーダーのように使って、
トーチを追いつめようというのだ。
ライリーはトーチと瓜二つの顔を持つクローンを憎むが、
彼の教育と世話係を引き受けることになる。
ジェイク・ライリー刑事を演じているのは、ベテランの個性派俳優マイケル・ルーカー。
この人は同じようにクローン人間をテーマにした映画『シックス・デイ』では、
自分がクローン人間を演じてましたっけ……。
主演のヴァン・ダムは最近『レジョネア/戦場の狼たち』
『ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン』『ヴァン・ダムINコヨーテ』など、
正直言ってあまりぱっとした作品がなかったのだが、今回の映画はなかなか面白かった。
非力な女性に公然と暴力を振るって撲殺あるいは絞殺し、
乳飲子をベビーベッドに入れたまま生きながらにして焼き殺すという、
誰が見ても同情の余地がない悪役トーチ。
一方、トーチと同じ記憶を受け継ぎながらも、
真っ白なカンバスのように無垢なクローン人間。
この両極端なふたりの人間を、ヴァン・ダムが楽しげに演じているのが
観客にも伝わってくるのだ。
見せ場はやはりアクションやスタントシーンだが、
この映画で最大の見どころは、映画終盤にある駐車場でのカーアクション。
屋内駐車場でのカースタントというのは過去にもたくさん例があるが、
基本的に同じような場所をぐるぐる回るだけで芸がなかった。
ところがこの映画では車高の高い車を使って、
迫力満点のスタントシーンを生みだしている。
天井の蛍光灯をバリバリ割りながら車が突っ走るシーンには興奮。
最後のオチもきれいに決まって、
すっきり爽やかな後味の映画になっています。


88ミニッツ

       
オトーサン、
「どうなってるの?」
名優アル・パチーノ主演映画だというのに、
上映は、東京と大阪の2館のみとは?
銀座シネパトスへ見に行ったら、ガラガラ。

原題:88: 88 Minutes (2007)
監督:Jon Avnet
脚本:Gary Scott Thompson
Genre:Crime / Drama / Thriller 
Rated R for disturbing violent content, brief nudity and language. 
Country:Germany / USA 
Language:English 
上映時間:108分
あらすじ:
NY、連続猟奇殺人犯フォースターに判決。
FBI分析医ジャックの証言が決め手で、死刑に。
仕返しを怖れたジャックは、遠くシアトルへ。
大学教授となった彼の教え子が、9年後、殺される。
その手口は、あの事件と酷似していた。
ケータイには「お前の命はあと88分、チクタク」とのメッセージ。
フォルターは刑務所にいるのに、一体、誰が?

出演者:
Al Pacino ...  Dr. Jack Gramm(ジャック)
Alicia Witt ...  Kim Cummings(キム) 
Leelee Sobieski ...  Lauren Douglas(ローレン)
William Forsythe ...  Special Agent Frank Parks(FBI捜査官パークス)
Neal McDonough ...  Jon Forster(フォースター)
オトーサン、
「うーん、うまいねぇ」
アル・パチーノだけをみていれば、実にいい映画です。

AL PACINO 
アル・パチーノ 
誕生日 1940/4/25  
出身 米ニューヨーク州イーストハーレム 
69年「ナタリーの朝」で映画デビュー。
72年「ゴッドファーザー」、90年「ディック・トレイシー」、
92年「摩天楼を夢みて」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート。
73年「セルピコ」、74年「ゴッドファーザーPART2」、
75年「狼たちの午後」、79年「ジャスティス」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート
92年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でアカデミー賞主演男優賞受賞。
96年「リチャードを探して」で初監督。
テレビでは、2003年「エンジェルス・イン・アメリカ」で
ゴールデン・グローブ賞、エミー賞受賞。 
活躍度 ◎→ 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1969年「ナタリーの朝」
1971年「哀しみの街角」
1972年「ゴッド・ファーザー」
1973年「スケアクロウ」「セルピコ」
1974年「ゴッド・ファーザーPART2」
1975年「狼たちの午後」
1977年「ボビー・デアフィールド」
1979年「ジャスティス」
1980年「クルージング」
1982年「喝采の陰で」
1983年「スカーフェイス」
1985年「レボリューション めぐり逢い」
1989年「シー・オブ・ラブ」
1990年「ゴッド・ファーザーPART3」「ディック・トレーシー」
1991年「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」
     「恋のためらい/フランキーとジョニー」
1992年「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」◇
     「摩天楼を夢見て」
1993年「カリートの道」
1995年「ヒート」◇「アル・パチーノ/天国の約束」
1996年「訣別の街」「アル・パチーノのリチャードを探して」
1997年「ディアポロス」◇「フェイク」◇
1998年「チャイニーズ・コーヒー」
1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◇「インサイダー」◇
2002年「インソムニア」「ニューヨーク 最後の日々」◇「シモーヌ」◇
2003年「リクルート」◇「ジーリ」
2004年「ヴェニスの商人」◇
2005年「トゥー・フォー・ザ・マネー」◇
2007年「オーシャンズ13」◆「88ミニッツ」 

その他の出演者:
Amy Brenneman ...  Shelly Barnes
Deborah Kara Unger ...  Carol Johnson 
Benjamin McKenzie ...  Mike Stemp 
Leah Cairns ...  Sara Pollard 
Stephen Moyer ...  Guy LaForge 
Christopher Redman ...  Jeremy Guber 
Brendan Fletcher ...  Johnny D'Franco 
Michael Eklund ...  J.T. Rycker 
Kristina Copeland ...  Dale Morris 
Tammy Hui ...  Janie Kay 

User Rating: 6.3/10 (9,183 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
ストーリーが複雑で、分からないひともいたのでは?

User Comments 
lukas8さん
United States 
2007年1月23日
なぜ、上映を渋ったのか。

これはお粗末な映画だ。
ありえない。
とくに、手堅いアル・パチーノ出演なのだから。
彼のフアンなら、見たいと思わないだろう。
彼は、FBIに雇われた心理コンサルタント、
ついで、裁判心理学教授を演じる。
映画は、連続殺人者の裁判からはじまる。
彼の証言如何で、死刑の判決が下されるのだ。
それはアル・パチーノ演じるジャックにとっては、悪い日だった。
というのも、彼の証言が無実の男を死刑に追いやったという
新証拠が出たからだ。
しかも、それだけではない。
「お前の命はあと88分」という匿名電話がかかってきたのだ。
アル・パチーノは、タフな男を演じてきた。
いつも、すばらしかった。
この映画も、同じ狙いのようだが、失敗した。
ジャックは、20歳の尻軽女たちに取り巻かれている。
革ジャンの男たちが、彼を叩きのめそうとしている。
だが、かれが健在だと思わせるには、ムダな試みだ。
この映画でいいのは、小道具だけ。
(「お前の命はあと88分」) 
だが、これは本筋ではない。
こんなことを言うと、アル・パチーノのフアンには嫌われるだろう。
だが、見れば分かることだ。 


オトーサン、
「♪おもしろかったなぁ」

nasi_pacinoさん
2008年3月23日
おもしろかったです♪
  
ハラハラ・ドキドキ すごく楽しめましたよ♪
たくさん主要キャスト(特に女性がいっぱい)出てくるんですが
出てくる人が 皆キャラが立ってるというか、ポイントを押えてるというか
うまいことストーリーに絡んできてました。みんな犯人くさくて疑わしい感じで、
うお!あんたやったんか!と思わしたと思ったらフェイクやったりしてねえ〜
いったい誰が犯人か 観ていくうちに分からなくなるぐらいでした。 
サスペンス・スリラー映画として かなり良くできてたと思いますよ♪ 
ただ 変なところも無きにしもあらず・・
自分の車がダメになって(88分しかないからチンタラしてられないとはいえ)
チップを渡して タクシーの運転手を後部座席に乗せて、自分でタクシーを
運転してるあたりは カナリ〜変でしたけどね〜(笑)
ここはニヤニヤして見ましょう♪
やっぱり パチーノの演技が素晴らしいですね♪
今回は、分析医のせいか なんとなくヨレヨレーとしてました(笑)
後半に主人公のトラウマ(?)になってる悲しい過去の事件のテープを
彼は聴くハメになるのですが それを聴いてる時のパチーノの表情が秀逸です!! 
ここは絶対に見逃したらダメって感じでした!
とにもかくにも 緊張感たっぷりで すごくおもしろかったです♪ 


ハードターゲット

        
オトーサン、
「ジョン・ウー監督だ!」
バン・ダムだけだと、イマイチですが、
この組み合わせなら、最強アクション・チームです。

原題:Hard Target (1993)
監督:John Woo
脚本:Chuck Pfarrer 
Genre:Action / Thriller 
上映時間:97分
あらすじ:
ナターシャは、父親を探しに、ニューオリンズへ。
刑事マリーにすげなくされたので、
腕を見込んで、チャンスに応援を頼む。
だが、父親は焼死体で発見される。
ホームレス、イライジャも殺される。
犯人は、フーション率いる武装集団で、殺人ゲームが商売だ。
捜査をはじめたチャンスは、彼らに執拗に襲われる。

出演者:
Jean-Claude Van Damme ...  Chance Boudreaux(チャンス)
Yancy Butler ...  Natasha Binder(ナターシャ)
Lance Henriksen ...  Emil Fouchon(フーション)
Kasi Lemmons ...  Det. Marie Mitchell (刑事マリー)
Willie C. Carpenter ...  Elijah Roper(イライジャ)
オトーサン、
「バン・ダムもいいけど、敵役がいいね」
ランス・ヘンリクセン、ピアノを華麗に弾きこなすなど
実に優雅な極悪人です。
ヤンシー・バトラー、長い黒髪の美人女優。
一直線の太い黒い眉毛、これは描いたのでしょうね。

JEAN-CLAUDE VAN DAMME
ジャン=クロード・バン・ダム 
誕生日 1960/10/18  
出身 ベルギー・ブリュッセル 
父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。
パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、
18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。
80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。
映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。
そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、
下積み生活を送った後、
1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。
主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「シンデレラ・ボーイ」
1987年「プレデター」(エイリアン役)
1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」
1989年「サイボーグ」「キックボクサー」
1990年「ブルージーン・コップ」
1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」
1992年「ユニバーサル・ソルジャー」
1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲
     「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲
1994年「タイム・コップ」
1995年「ストリート・ファイター」
1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」
1997年「ダブル・チーム」
1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」
1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」
     「ヴァン・ダムINコヨーテ」
2001年「レプリカント」
     「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」
2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声)
2003年「HELL」
2004年「レクイエム」
2005年「ザ・コマンダー」

LANCE HENRIKSEN 
ランス・ヘンリクセン 
誕生日 1940/5/5  
出身 米ニューヨーク 
少年時代より放浪癖があり、スウェーデンの貨物船に乗ったり、
バハマで帆船の水夫をしたこともあった。
16歳の時、ブロードウェイで初舞台を踏み、
その後、アクターズ・スタジオで演技を学んだ。
映画では「エイリアン」シリーズのアンドロイドのビショップ役が有名。
テレビでは96年から「ミレニアム」のフランク・ブラック役で活躍している。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1961年「恐怖の振り子」 
1975年「狼たちの午後」
1977年「未知との遭遇」
1978年「オーメン2/ダミアン」
1979年「エイリアン」「ザ・ビジター」
1981年「殺人魚フライングキラー」
     「プリンス・オブ・シティ」
1983年「デビルゾーン」「ライトスタッフ」
1984年「爆走戦士ストライカー」
1985年「白と黒のナイフ」「激突!空中アトミック戦略」
     「ヒーロー・ボンバー」
1986年「ニア・ダーク/月夜の出来事」「エイリアン2」
1988年「パンプキン・ヘッド」「処刑リスト」
1989年「ジョニー・ハンサム」
1991年「ストーン・コールド」「ダブルコマンド」
     「ペンデュラム悪魔のふりこ」「デビルジャンク」
1992年「ジェニファー8」「デルタ・ヒート」「リーサル・コップ」
     「エイリアン3」
1993年「サイボーグ・キラー」「ハード・ターゲット」
     「マシンガンウォーズ/暗黒街の野獣」
     「未確認生命体M.A.Xマックス」
1994年「インターセプター2」「スピットファイア」「アウトポスト」
     「ネイチャー・オブ・ビースト」「ノー・エスケイプ」
     「薔薇の素顔」「ブルーバード/悪が眠る街」
1995年「クイック&デッド」「追跡迷路/美しき逃亡者」
     「デッドマン」「パウダー」
1996年「クリフ・セブン/人質奪還指令」「フル・ブラスト」
1997年「バニシング・チェイス/激突!潜入捜査網25時」
1999年「ターザン」(声)
2000年「スクリーム3」
2001年「ロスト・ボイジー」
2002年「インナーウォーズ」
2003年「APE2003」「747 エア・ターゲット」
2004年「エイリアンVSプレデター」「1.0 ワン・ポイント・オー」
 
YANCY BUTLER 
ヤンシー・バトラー 
誕生日 1970/6/2  
出身 米ニューヨーク 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1993年「サウス・ビーチ」(TM)「ヒットリスト」「ハードターゲット」
1994年「ドロップ・ゾーン」
1995年「ブロークン・マネー」「スウィート・ダンス」
1996年「異常心理」
1997年「ラベジャー」
1999年「感染」
 
その他の出演者:
Arnold Vosloo ...  Pik van Cleef
Wilford Brimley ...  Uncle Douvee  
Chuck Pfarrer ...  Douglas Binder 
Robert Apisa ...  Mr. Lopacki 
Douglas Forsythe Rye ...  Frick 
Mike Leinert ...  Frack  
Lenore Banks ...  Marie 
Barbara Tasker ...  Waitress 
Randy Cheramie ...  Shop Steward 
Eliott Keener ...  Randal Poe 
Robert Pavlovich ...  Detective 
Marco St. John ...  Dr. Morton 
Joe Warfield ...  Ismal Zenan 
Jeanette Kontomitras ...  Madam 
Ted Raimi ...  Man on the Street 
Sven-Ole Thorsen ...  Stephan 
Tom Lupo ...  Jerome 
Jules Sylvester ...  Peterson 
David Efron ...  Billy Bob 

User Rating: 5.5/10 (8,745 votes) 
オトーサン、
「絶対、低すぎる!」
アクション映画の最高峰だと思うけどなぁ。

User Comments  
god-of-gunsさん
Michigan 
2002年7月2日
ジョン・ウー監督のベストではないが、
良くも悪くもなりえた。

ジョン・ウー監督は、香港のアクション映画で金字塔を打ち立てた後、
1990年代初期に、成功せんとハリウッドにやってきた。
第1作が、この「ハードターゲット」(1993)で、
批評家には受けなかったが、ヒットした。
多くの批評家は、ウーを批判し、
次の作品「ブロークン・アロー」(1996)を撮れるようになるまでに、
3年を要した。
これは、ウーの落ち度ではない。
例えば、撮影中、バン・ダムは、彼の指示に従わなかった。
ヤンシー・バトラーがこう言っている。
"ウーが拳銃を使えと言ったのに、バン・ダムはキックに固執した」
ウーは、これに対抗する面白い方法を考案した。
マーシャル・アーツと銃撃を組み合わせたのだ。
ウーは、撮影終了後、編集にかかり、MPAAに提出した。
(訳注:アメリカ映画業協会。映倫)
この映画は、NC-17の指定を受けた。 
(訳注:
ウーは落胆したが、暴力シーンのいくつかをカットした。
ユニバーサル・スタジオ は、MPAAにおもねて、
さらにカットして、上映することにした。
まず、暴力シーンがカットされた。
(対象になったのは、ナターシャの父親の死と銃撃されたひとびとのシーン)
セックス・シーンも、同じくカットされた。 
それにもかかわらず、この映画は、バン・ダムの最高傑作であり、
ウーの傑作のひとつである。
マーシャル・アーツのシーンは、すばらしい。
銃撃シーンも同様だ。
バン・ダムは、映画史上最高のスタントを使った。
トラック、オートバイ、ヘリだ。
筋書きについては、特別なことはない。
「猟奇島」(1992)の新しいバージョンのようなものだ。
良かった演技は、バン・ダム(!)、
ヤンシー・バトラー、そして、ランス・ヘンリクセン。
固唾を呑んで見入らせてくれる。
以上のことから、採点は7点だ。
追伸:ディレクターズ・カット版のDVDを発売してほしい!
 

オトーサン、
「こういう見方もあるのか...」

BLACKさん
2007年10月28日
ジョン・ウー監督 ハリウッド進出 

『狼』でハリウッドの巨匠らに認められ始めたジョン・ウー監督が、
B級アクション俳優 ジャン・クロード・ヴァン・ダムの手に引かれて渡米、
ハリウッドで製作したヒーロー・アクション映画です。
何の前情報もなしに突如ハリウッド入りしたウー監督に、
ファンはさぞかし驚いたことでしょう。
そして本作の内容はというと、
筋肉質でヒーロー体格ヒーロー面の男が女性を助け、
成り行きで悪を戦うというまさしくハリウッド流のヒーロー・アクション。
素人でも書けそうな脚本に、ヴァン・ダムの素人並の演技、
そしてジョン・ウー独自のアクション…。
激しくカッコイイアクションを導入するために
ジョン・ウー監督が利用されているのは見るまでもありません。
事実、アクションシークエンスこそ二挺拳銃を執拗に連射し、
鳩が飛び交い、スローモーションになり…とウーの決まり道具が全て登場しますが、
ストーリーや展開にウーのらしさはありません。
男たちの熱い友情と葛藤を描かせたらアジア一、
それがジョン・ウーの味だったのに、
そんなこと知ったことかと言わんばかりにアクションばかり連続的に画面に映り、
ドラマシーンは必要最低限程度しかありません。
ここらへんは本当にハリウッドだなぁ、と感じる。
ジョン・ウー監督の描く激しいアクションが欲しい。
だけど真似して再現できる監督がいない。
そこでウー監督ご自身を呼び、王道的ヒーロー・アクションを撮らせる。
ハリウッドのそんな裏の声が聞こえてきそうな映画です。
長い脚から繰り出されるヴァン・ダムキックが観たいヴァン・ダムのファンは必見。
ジョン・ウーのファンは、ハリウッド進出第一弾ということで
申し訳程度に観るのがいいです。
『男たちの挽歌』や『狼』で感動し、涙を流したウーのファンが
真剣に観る映画じゃありません。 


ユニバーサル・ソルジャー

        
オトーサン、
「バン・ダムか。あの空手がうまい役者かぁ」
テレビ東京が、バン・ダム・シリーズを開始しました。
「...シュワちゃんやスタローンなら、いいのになぁ」

原題:Universal Soldier (1992)
監督:Roland Emmerich
脚本:Richard Rothstein/ Christopher Leitch/ Dean Devlin
Genre:Action / Drama / SF
上映時間:103分
あらすじ:
リュックとスコットは、
ヴェトナム戦争の戦死者だ。
話は飛んで、近未来のアメリカのフーパー・ダム。
テロリストによる人質事件が発生したが、
ペリー大佐が指揮する正体不明の特殊部隊、
"ユニバーサル・ソルジャー"が人質を救出し、
たちまち去っていく。
TVリポーター、ヴェロニカは、驚愕の事実を知る。
彼らは、戦死者を蘇らせた改造人間だったのだ。
ヴェロニカは逮捕され、兵士リュックとスコットが銃を向ける。
そのとき、ヴェトナム戦争の記憶がリュックに蘇る。
当時、ヴェトナム女性を庇ったために、
上司だったスコットと殺し合いになったのだ。
リュックは、ヴェロニカを庇い、逃亡する。
2人は、モーテルに泊まるが、完全に包囲される。
難を逃れて、ルイジアナの実家にたどりつくが、
そこへも、スコットが執拗に追ってきた...

出演者:
Jean-Claude Van Damme ...  Luc Deveraux(リュック)
Dolph Lundgren ...  Andrew Scott(スコット)
Ally Walker ...  Veronica Roberts(ヴェロニカ)
Ed O'Ross ...  Colonel Perry(ペリー大佐)
オトーサン、
「バン・ダム、いつもと同じだ」
ドルフ・ラングレン、大柄で、筋骨隆々。
でも、経歴をみて、びっくり。
「4つの大学に入った? 文武両道じゃん」
ヴェロニカ役の女優さん、演技オーバーでは? 
「...こんな女、庇うことないのに」

JEAN-CLAUDE VAN DAMME
ジャン=クロード・バン・ダム 
誕生日 1960/10/18  
出身 ベルギー・ブリュッセル 
父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。
パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、
18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。
80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。
映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。
そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、
下積み生活を送った後、
1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。
主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「シンデレラ・ボーイ」
1987年「プレデター」(エイリアン役)
1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」
1989年「サイボーグ」「キックボクサー」
1990年「ブルージーン・コップ」
1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」
1992年「ユニバーサル・ソルジャー」
1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲
     「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲
1994年「タイム・コップ」
1995年「ストリート・ファイター」
1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」
1997年「ダブル・チーム」
1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」
1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」
     「ヴァン・ダムINコヨーテ」
2001年「レプリカント」
     「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」
2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声)
2003年「HELL」
2004年「レクイエム」
2005年「ザ・コマンダー」
 
DOLPH LUNGREN 
ドルフ・ラングレン 
誕生日 1959/11/3  
出身 スウェーデン・ストックホルム 
77年奨学金を得て、ワシントン州立大学に留学。
翌年、ストックホルムの王室工科大学を卒業。
さらに、シドニー大学やマサチューセッツ工科大学で学ぶ。
77年、空手の黒帯を取り、
79年、ックボクシングのスウェーデン代表選手として、
世界選手権大会に出場し、準優勝し、翌年のヨーロッパ選手権を制覇。
マサチューセッツ工科大学中退後はニューヨークに引っ越し、モデルで活躍。
84年、演劇教師ウォーレン・ロバートソンの説得で演技の勉強を始め、
「ランボー2」のオーディションでスタローンに目にとまり、
「ロッキー4」のドラゴ役を獲得。一躍、人気となった。
その後は数々のアクション映画で主役を張るが、
独自路線を貫き、メジャーな作品への出演は少ない。
語学は英語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語が出来る。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆★★★★★ 
出演作 
1985年「007美しき獲物たち」「ロッキー4/炎の友情」
1987年「マスターズ/超空の覇者」
1988年「レッドスコルビオン」
1989年「パニッシャー」
1990年「ダーク・エンジェル」
1991年「デス・ロック/戦略ガス兵器を追え!」
1992年「ユニバーサル・ソルジャー」「リトルトーキョー殺人課」
1993年「バニシング・レッド」
1994年「メン・オブ・ウォー」「ソルジャー・ゴールド」「シューター」
1995年「J.M.」
1996年「スナイパー/狙撃」
1997年「ヘル・ベント」「ザ・チーパー」「ピースキーパー」
1998年「フロッグ・フォー・スネーク」「ヘブンズ・ゲート」
1999年「スウィーパーズ」「ストーム・キャッチャー」
     「ジル・リップス 殺戮者」
2000年「エージェント・レッド」「ラストパトロール」
2001年「エリミネイト・ソルジャー」
2003年「ドルフ・ラングレン in ディテンション」
2004年「ブラック・スコルピオン」
2005年「レッド・リベンジャー」

その他の出演者:
Jerry Orbach ...  Dr. Christopher Gregor 
Leon Rippy ...  Woodward 
Tico Wells ...  Garth 
Ralf Moeller ...  GR76  
Robert Trebor ...  Motel Owner 
Gene Davis ...  Lieutenant 
Drew Snyder ...  Charles 
Tommy 'Tiny' Lister ...  GR55 
Simon Rhee ...  GR61 
Eric Norris ...  GR86 
Michael Winther ...  Technician 

User Rating: 5.3/10 (12,377 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」
最後の死闘は、やり過ぎというもの。

User Comments
Thomas Jolliffeさん
Marlow, England 
2003年3月15日
ほんとうに面白い!

シェイクスピア劇ではないが、もっと面白い。
この映画、いろいろな映画の要素を取り入れているが、
うまく機能している。
ちゃんと予算をとり、
the tongue in cheek style 
ローランド・エメッリッヒ監督は手腕がある。
ジャン=クロード・バン・ダムとドルフ・ラングレン
アーノルドやシルベスターに太刀打ちできる数少ない映画だ。
スケールが大きいし、娯楽のセンスもいいし、
無分別で、過度な暴力もある。
バン・ダムの演技は、いつも"生硬"と呼ばれているが、
かなり繊細な演技をみせている。
アリー・ウォーカーは、魅力的で、見応えがある。
だが、目を奪うのは、ドルフ・ラングレンだ。
極悪人を演じているのが、楽しい。
彼のフアンは、これが彼の最高の作品と思っている。
アクションは、壮大で、振り付けもいい。
舞台もすばらしい。
冒頭のフーパー・ダムのシーン、
そして、囚人のトラックと武装部隊のトラックの追跡シーンも。
バン・ダムのお得意、空手の見せ場もある。
基本的には、アクション好きなら失望しないだろう。
この映画が上映された当時は、
頭が空っぽな、エセ・アクション映画がまだ流行っていた。
例えば、「XXX」、「DENGEKI 電撃」などだ。


オトーサン、
「映画瓦版、B級映画も取り上げているんだ!」

服部弘太郎さん
1999年11月20日
サイボーグ戦士になったヴァン・ダムとラングレンが対決。
最新兵器をよそに最後は肉弾戦になるのはお約束。

事件に巻き込まれた女と、彼女を執拗に追う不死身の大男。
男はあたりかまわず殺戮を重ね、ブルドーザーのような突進力で彼女に迫る。
そんな彼女を守り、彼女と共に逃げるひとりの男。
やがてふたりの間には恋が芽生える。
あれ、これってどこかで観た映画だぞ? 
そう『ターミネーター』だ!
『ユニバーサル・ソルジャー』では追いかけるのがターミネーターなら、
女と逃げる男もターミネーターなのだ。
不死身の二乗。うひゃ〜、強烈!!
男には記憶がない。
彼は政府が秘密裏に組織した特殊部隊に所属していたが、
仕事の非人間性に耐え切れずに脱走したのだった。
彼は共に逃げる女の助けを借りながら、
残されたわずかな記憶をたどって自分の正体を探り出そうとする。
しかし彼がかつて所属した部隊の仲間たちは、
裏切り者である彼を執拗に追うのである。
こ、これは、マイケル・ビーンの出演していた『タイム・ボンバー』ではないか!
わたしはパッツイ・ケンジットが好きだった。
と言うわけで、『ユニバーサル・ソルジャー』は面白い映画からエエトコ取りの、
実にお買い得な映画なのである。


TAXI NY

        
オトーサン、
「おっ、テレビでやっている」
リュック・ベッソンのシリーズは大好きですが、
これは、評判がよくないので、映画館でみるのをパス。
でも、タダとなれば、話は別です。

原題:Taxi (2004)
監督:Tim Story
原案:Luc Besson/ 
脚本:Robert Ben Garant/Thomas Lennon/Jim Kouf 
Genre:Action / Comedy / Crime / Thriller
Rated PG-13 for language, sensuality and brief violence. 
Country:USA / France 
Language:English / Portuguese / Spanish 
上映時間:97分
あらすじ:
ベルは、メッセンジャーからタクシー運転手へ転身。
高性能の改造車を操り、ご機嫌でお仕事。
NY市警のウォッシュバーン刑事は、
潜入捜査でドジを踏み、車を取り上げられたので、
ベルのタクシーで、銀行強盗の現場へ直行する。
犯人は、4人組の美女だった。

出演者:
Queen Latifah ...  Isabelle 'Belle' Williams(ベル)
Jimmy Fallon ...  Andrew 'Andy' Washburn(ウォッシュバーン刑事)
Ann-Margret ...  Washburn's Mom(ウォッシュバーンの母親)
Jennifer Esposito ...  Lt. Marta Robbins(マータ・ロビンス警部補) 
Gisele Bundchen ...  Vanessa(ヴァネッサ) 
オトーサン、
「アン・マーグレット、うまいね」
端役ですが、主役2人の影が薄くなりました。
クイーン・ラティファ、いつもの切れなし。
病みあがりの和田アキコさんみたいです。
相手役のジミー・ファロン、茨城県警勤務だったのでしょうか?

QUEEN LATIFAH 
クイーン・ラティファ 
誕生日 1970/3/18  
出身 米ニュージャージー州 
警官の娘として生まれる。
ラップ・アーティストとして
89年デビュー・アルバム「オール・ザ・ヘイル・ザ・クイーン」をリリース。
94年、アルバム「ブラック・レイン」はグラミー賞3部門にノミネートされ、
ベスト・ソロ・ラップ・パフォーマンス賞受賞。
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
音楽マネージメント会社フレーヴァー・ユニット・エンタテインメント社を経営。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」
1992年「ジュース」
1993年「マイ・ライフ」
1996年「セット・イット・オフ」
1998年「スフィア」◆
1999年「ボーン・コレクター」◆「マンハッタンで抱きしめて」
2002年「シカゴ」「ブラウン・シュガー」
2003年「女神が家にやってきた」「最‘狂’絶叫計画」
2004年「TAXI NY」
2006年「アイス・エイジ2」(声)「主人公は僕だった」◆
2007年「ヘアスプレー」

JIMMY FALLON
ジミー・ファロン 
誕生日 1974/9/19  
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
大学時代、姉のグロリアと共同執筆した
「I HATE THIS PLACE: THE PESSIMIST'S GIDE TO LIFE」が話題となり、
卒業後、ロスやニューヨークのクラブのステージに立つ。
98年にバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のオーディションに合格し、
いきなりレギュラーに抜擢。
同番組のコーナー「ウィークエンド・アップデイト」のキャスター役で人気を博す。
映画は2004年「TAXI NY」のウォッシュバーン役で初主演。
テレビでは「バンド・オブ・ブラザース」に出演している。
活躍度 ▲→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
2000年「あの頃、ペニー・レインと」◆
2004年「TAXI NY」◇
2005年「2番目のキス」◇ 

その他の出演者:
Henry Simmons ...  Jesse 
Ana Cristina de Oliveira ...  Redhead 
Ingrid Vandebosch ...  Third Robber 
Magali Amadei ...  Fourth Robber 
Christian Kane ...  Agent Mullins 
Boris McGiver ...  Franklin 
Adrian Martinez ...  Brasilian Man 
Joe Lisi ...  Mr. Scalia 
Bryna Weiss ...  Mrs. Scalia 
GQ ...  Stopwatch Messenger 

User Rating: 4.2/10 (9,005 votes)
オトーサン、
「低いなぁ」

User Comments
jotix100さん
2005年10月11日
Off duty!, 

残念ながら、この映画、
前宣伝の予告編のほうがよかった。
借りたDVDで見たからよかったが、
映画館で、”傑作”なるものを見ないでよかった。
ティム・ストーリー監督、下手だ。
リュック・ベッソンのフランスのコメディ映画に基づいている。
Ben Garantが脚本を書いている。
これは、どうすればいい映画ができないかの見本だ。
主役にジミー・ファロンを据えたのが、失敗だ。
一体、誰が、このコメディアンを起用したのか?
全然、面白くない! 
潜入捜査の出だしで、ウォッシュバーン刑事は、キューバ人マフィアを装う。
ジミー・ファロンは、顔を洗って出直すべきだ。
クイーン・ラティファは、カリスマ演技者だが、
愚かな奴と共演することで、ハンディを負っている。
いいシーンも、ぶち壊されている。
アン・マーガレットも、がっかりしたに違いない。
彼女は、ウォッシュバーン刑事の飲んだくれの母親役での出演に同意したが、
ある意味では、ジミー・ファロンのような息子を抱えていては、
飲むしか仕方がないだろう。
リスク覚悟で見るべし! 


オトーサン、
「ジミー・ファロン、そんなにひどいかなぁ?」

Oさん
2005年3月4日
これはアンフェアでは…?

観はじめてすぐに、えっ、そうだったの?と思いました。
要するに「TAXI」シリーズ第一作のリメイクだったわけですが、
ニューヨークに舞台を移しての新展開、と思っていただけに
少し損した気分。
しかし、「ニキータ」→「アサシン」のときの、
あまりにも芸のないリメイクに比べれば、
主役のキャラも(というか、性別も)変わってるし、
ちゃんと別の映画になってるからOKかな…。
と思ったら…。
犯人逮捕につながる「オチ」まで同じとは…。
そこは、変えなきゃマズいんじゃないでしょうか?
リメイクって、これでいいんですか?
何だか、ベッソン作品のリメイクばかりが安直すぎるように思えて
ならないのですが…。
この映画自体は、面白い娯楽作品になっていると思うのです。
(歌ってないと運転できないギャグ、なんか面白いですし)
でも、「TAXI」を観ていて、これも観る人のことを
ちゃんと考えて作ってあるとは思えないんですよ。
アメリカではそれで許されたとしても、
日本の映画ファンは、それは許さないと思いますよ。
宣伝文句なんかも含めて、いろいろな面で
アンフェアなものを感じました。
でも、「身体検査」のシーンはエッチでよかったです。


マイ・ブルーベリー・ナイツ

       
オトーサン、
「は、は、は。若い女性ばかりだ」
エリザベスとジェレミーの甘いキスシーンの
宣伝ポスターに、だまされて見に来たのでしょうね。

原題:My Blueberry Nights (2007)
監督・原作:Kar Wai Wong
脚本:Kar Wai Wong/ Lawrence Block
Genre:Drama / Romance
Rated PG-13 for mature thematic material including violence, 
      drinking and smoking. 
Country:Hong Kong / China / France 
Language:English 
上映時間:90分
あらすじ:
失恋したエリザベスは、
近所のカフェに出入りするようになる。
ジェレミーが用意するブルーベリーパイを
むさぼるように食べる毎日が続く。
気分一新のため、彼女は自分探しの旅に出る。
メンフィスでは、アーニーとスー・リン夫妻の別離に立ち会う。
カジノで出会ったレスリーとラスベガスに向かったが、
そこでは、父娘の別離に立ち会う。
1年後、エリザベスは、NYに戻ってきて...

出演者:
Norah Jones ...  Elizabeth(エリザベス)
Jude Law ...  Jeremy(ジェレミー) 
David Strathairn ...  Arnie Copeland(アーニー) 
Rachel Weisz ...  Sue Lynne(スー・リン)
Natalie Portman ...  Leslie(レスリー)
オトーサン、
「このひと、知らんなぁ」
音楽好きのひとには、笑われそうです。

○ノラ・ジョーンズ
 Norah Jones 1979/3/30 -
  米国のピアノ弾き語りジャズ歌手、ジャズ・ピアニスト。
 ジャズのスタイルを取りながら、ポピュラーミュージックのサウンドを取り入れた
  デビューアルバムCome away with meが1800万枚を売り上げ、グラミー賞8冠を獲得。

この新人女優、とにかく自信満々でした。
ジュード・ロウ、レイチェル・ワイスなど芸達者な役者たちに負けていません。
そうそう、ナタリー・ポートマンもなかなかでした。

JUDE LAW 
ジュード・ロウ 
誕生日 1971/12/29   
出身 英ロンドン 
12歳から演技を始める。
グラナダTVドラマ"FAMILIES"に出演し、高校中退。
ロンドンで舞台を経験、オリビエ賞の新人賞受賞。
ブロードウェイでトニー賞の助演男優賞ノミネート。
97年、「ショッピング」で共演したサディ・フロストと結婚。
彼女と友人のユアン・マクレガーらと映画製作プロダクション
「ナチュラル・ナイロン」を設立。
2003年、離婚。
2004年に婚約した女優シエナ・ミラーと破局したが復縁。
99年、オムニバス映画「チューブ・テイルズ」の一話を監督として担当。
99年「リプリー」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネート
「コールドマウンテン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「ショッピング」
1996年「プラトニック・ゲーム」
1997年「オスカー・ワイルド」「ガタカ」「真夜中のサバナ」
     「ベント」
1998年「ファイナル・カット」◇「クロコダイルの涙」◇
     「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」◇
1999年「イグジステンズ」◇「リプリー」◆「ロンドン・ドッグス」◇
2000年「スターリングラード」◇
2001年「A.I.」◆
2002年「ロード・トゥ・パーディション」◆
2003年「コールドマウンテン」◇
2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◇「アビエイター」
     「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(声)「クローサー」◇
     「アルフィー」◇
2005年「ハッカビーズ」◇
2006年「オール・ザ・キングスメン」◇「ホリデイ」◇「こわれゆく世界の中で」◇
2007年「マイ・ブルーベリー・ナイツ」◇
 
その他の出演者:
Chad R. Davis ...  Elizabeth's Boyfriend  
Katya Blumenberg ...  Girlfriend 
John Malloy ...  Diner Manager 
Demetrius Butler ...  Male Customer 
Frankie Faison ...  Travis 
Adriane Lenox ...  Sandy 
Benjamin Kanes ...  Randy 
Cat Power ...  Katya  
Michael Hartnett ...  Sunglasses 
Michael May ...  Aloha 

User Rating: 7.0/10 (3,344 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」
ノラ・ジョーンズのヒット曲のイメージを生かして、
ロードムービー風に仕立てた監督の手腕は見事ですが、
"どうだ、すごいだろう」という感じが鼻につきます。
黒美君彦さんの言い分が分かるような気がします。

User Comments
黒美君彦さん
2008年1月15日
ひとり芝居

スタイリッシュな映像、豪華なキャスト、そして音楽。
香港からハリウッドへ。
英語圏で初めての映画制作は、彼の作品が好きな人ならきっと魅入られる、のだろう。
そんな人はこの後のコメントは読まない方がいいかも(苦笑)。
さて、私にとって鬼門のウォン・カーウァイ監督作品。
『花様年華』『2046』で、私は彼の空疎な作風にすっかり嫌気がさしたのだが、
この作品でもミュージッククリップのようなざらついた画面が
“いかにもスタイリッシュ”を強調しているかのようでげんなり。
登場人物が何せ美男美女ばかり。
ノラ・ジョーンズが迷い込むカフェのオーナーがジュード・ロウ
(ちっとも仕事している様子がないが…苦笑)。
メンフィスで知り合うデイヴィッド・ストラザーンとレイチェル・ワイズ。
ラスベガスではナタリー・ポートマン。
これだけ揃えば、彼らを撮っているだけで十分“スタイリッシュ”。
写真雑誌から出てきたようなアップもふんだんに登場する。
彼らは殆どワンショットで表情を撮影されている。
二人で会話するシーンですら、カメラをパンさせることなく、
切り返しであくまでワンショットにこだわる。
だからこの作品の登場人物は関係性を持っているはずなのに、
なぜかひとり芝居のようにみえる。
そもそもこの作品のダイアローグが内側へと向かう独白のようなものなのだから
それでもいいのかも知れないが。
であっても、少なくとも『2046』よりマシだと思えたのは、
役者たちの演技が『2046』より自由に見えたからか。
それは英語が得意でない監督の細かな指示が行き届かなかったせいで
マシだったのかも(苦笑)。
ライ・クーダーの音楽も助けてくれた。
ウォン・カーウァイはどこへ行っても王家衛のままである、
ということを改めて感じさせる作品だった。
やっぱり私は彼の作品とは相性が悪いようだ
(あくまで個人的意見ですので悪しからず)。


オトーサン、
「ここは、監督の言い分を聞いてあげよう」

○ウォン・カーウァイ監督インタビュー
Q:ノラ・ジョーンズのどこに魅力を感じてオファーしたのですか?
A:実は今日何回もその質問をされているんだ。
  逆にどうしてノラにオファーしたか当ててみて。 
Q:声?かわいいから?
A:僕はノラをかわいいとは思ったことはないよ(笑)。
  彼女が一番魅力的だなと感じたのは 自信にあふれていること。
  ストレートで飾らない、さっぱりした性格。
  女性から見ても魅力的だなと思う女性らしさを持っていること。
  ノラは、まだ磨きがかかっていない原石みたいだね。
  彼女は15歳からステージで歌ってきたから、演技する経験は豊富だった。
  撮影前に彼女にも「演技のクラスに通う必要がある?」と訊かれたんだけど、
  全然その必要はないと答えたよ。 
Q:ピュアなキスシーンが印象的でした。
  映画の中でキスシーンにどのような役割をもたせているのでしょうか。
A:人間と人間の関係というのは、精神的な距離と肉体の距離がある。
  時には近くにいても、精神的な距離が離れている場合がある。
  逆に離れている人でも、心が近づいている場合があるよね。
  この映画はそうした男女の距離をテーマにしているんだ。
 キスシーンは、もちろんロマンティックな雰囲気を引き立ててくれる役割はあるけど、
  一方でノラ・ジョーンズが演じるエリザベスの心の変化を表している。
 1回目のキスシーンは、ジェレミーも観客もエリザベスが眠っていると思ったかもしれない。
  実際は彼女は眠っていなくて気づいたけれど、どのように反応したらよいかわからない、
  戸惑いがあったので目を開けなかったんだ。
 2回目に旅から帰ってきて、ジェレミーがキスしたとき、
  エリザベスは自分の手で幸せをつかもうと思ったんだ。
  自信も出てきたし、欲しいものがはっきりわかってきた。
  だから彼女は手をジェレミーの肩に乗せたんだ。
  このキスシーンは、彼女が決断を下した、
  自分の幸せを自分でつかもうとしたことを表現してるんだよ。 
Q:中国との創作プロセスの違いに苦労したことは?
A:今回はたまたまノラ・ジョーンズに会って、
  彼女のためにストーリーを書きたいという創作意欲が出てきたから、
  アメリカで英語の映画を撮った。
  彼女は英語しかしゃべれないし、忙しいので他のところでは撮影不可能だった。
  彼女に合わせるためだったんだ。
 アメリカではもちろん言葉も違うし、映画を撮るシステムも違う。
  私は向こうに行って撮っているから、向こうの流儀に合わせないといけなかった。
  アメリカで映画を撮るためには組合の色々な決まりがあって、
  それに従わなくてはいけないんだ。
  そこに適応するプロセスの中でも、様々なことを学びとることができたよ。
 逆に言葉の違いによって、今回は新しい撮り方につながったと思う。
  多くの人がこの作品を見て、
  僕の以前の作品よりもストレートに物語を語っているという印象を語ってくれた。
  中国の場合は、控えめだし物事を率直には言わない。
  英語の場合、特にノラのような強い女性の場合は、ストレートで自分が言いたいこと、
  伝えたいことをそのまま表現するからね。
Q:『2046』、『ブエノスアイレス』などを拝見して、
  作品には旅にまつわる恋愛映画が多いと感じたのですが、
  旅に特別なものを感じているのでしょうか。
A:もともと旅が好きだね。
  好奇心が旺盛で世の中のいろんなことに関して知りたい気持ちが強いんだ。
  なので、聞いたことがあっても、行ったことがない場所には行ってみたい。
  映画の撮影を借りて行ったりもしてるよ。
 いまはロシアに非常に興味を持っているし、
  日本でも機会があったら撮ってみたいなと思ってるんだ。 


妖怪大戦争

        
オトーサン、
「この録画、消さないでおこう」
水木しげるさんは、スーパー妖怪漫画家。
荒俣宏さんや京極夏彦さんが師と仰ぐのも、むべなるかな。
これは、わが国が誇る水木ワールド全開の映画です。

原題:妖怪大戦争(2005)
監督:三池崇史  
脚本:三池崇史 / 沢村光彦/ 板倉剛彦
Genre: Adventure/ Action/ Commedy
上映時間:124分 
あらすじ:
オトーサン、
「Goo映画のあらすじ紹介、詳しいなぁ」
この何が何だか分からなさ、また、いいですね。

両親の離婚に伴い、母・陽子の実家のある鳥取の田舎町に暮らしている
10歳のタダシは、神社のお祭りでその年の“麒麟送子"に選ばれる。
麒麟送子とは、世界に平和をもたらす正義の味方で、
それに選ばれた子供は大天狗が守る伝説の聖剣を取りに
山の洞窟に行かなくてはならないのだが、
臆病者のタダシにはそれが出来ない。
ある夜、タダシのじいちゃんが書置きを残し、姿を消してしまった。
心配するタダシは、じいちゃんが待つ大天狗の穴へ急ぐも
それは彼の勇気を試す麒麟送子の先導役である妖怪“猩猩"と
その仲間の“川姫"と“川太郎"だった。
実は、彼らは、人間に捨てられた機械などの廃棄物の怨念と
日本古来の妖怪たちとを大怨霊“ヨモツモノ"の力で混ぜ合わせた、
新種の悪霊“機怪"を使って人類を壊滅させようとしている、
古代先住民族の怨念の蘇りである魔人・加藤保憲の計画を阻止する為、
麒麟送子に力を貸して欲しいと思っていたのだ。
こうして、妖怪たちに悪意が無いと分かったタダシは、
彼らと共に大天狗の洞窟で聖剣を取ることに成功する。
ところが、そこへ乱入して来た加藤の手先である
鳥刺し妖女“アギ"らによって剣を折られ、
タダシになついていた“すねこすり"も拉致されてしまった。
加藤の卑劣なやり方に、悪霊軍団に戦いを挑む決意をするタダシ。
そんな矢先、ヨモツモノが取り憑いた機怪工場が首都・東京へ向けて飛び立った!
後を追うタダシたちは、アギに捕らえられていた刀鍛冶の妖怪“一本ダタラ"に
聖剣を打ち直して貰うと、
お祭りと勘違いして東京に集まって来た日本全国の妖怪たちと力を合わせ、
果敢にも加藤に挑んでいく。
そして壮絶な戦いの末、遂に“小豆洗い"の小豆パワーで加藤を倒すのだった。
それから十数年後、大人になったタダシは今も母の実家で暮らしている。
しかし子供時代とは違い、彼にはもう妖怪たちの姿は見えなかった。

出演者: 
神木隆之介 .... 稲生タダシ 
高橋真唯 ....  川姫 
阿部サダヲ ....  川太郎 
近藤正臣 ....  猩猩 
遠藤憲一 ....  大天狗
宮迫博之 ....  佐田
三輪明日美 ....  ろくろ首
栗山千明 ....  鳥刺し妖女・アギ 
豊川悦司 ....  加藤保憲 
機怪
オトーサン、
「神木隆之介くん、頑張ったね」
恐ろしい妖怪のせいで、心的外傷の後遺症が残るのでは?
宮迫博之さんの佐田と豊川悦司さんの加藤保憲は、
いただけませんでした。

その他の出演者:
南果歩 ....  稲生陽子 
成海璃子 ....  稲生タタル 
佐野史郎 ....  「怪」編集長 
宮部みゆき ....  宮部先生 
大沢在昌 ....  読書好きのホームレス 
徳井優 ....  駐在 
板尾創路 ....  アナウンサー 
ほんこん ....  屋台のオヤジ 
田中要次 ....  よういちの父 
永澤俊矢 ....  阿倍晴明 
津田寛治 ....  大人のタダシ/タダシの父 
柄本明 ....  牛舎の農夫 
菅原文太 ....  稲木俊太郎 
田口浩正 ....  一本だたら 
根岸季衣 ....  砂かけ婆 
吉井怜 ....  雪女 
蛍原徹 ....  豆腐小僧 
石橋蓮司 ....  大首 
忌野清志郎 ....  ぬらりひょん 
竹中直人 ....  油すまし 
荒俣宏 ....  山ン本五郎佐衛門 
京極夏彦 ....  神ン野悪五郎 
水木しげる ....  妖怪大翁 
岡村隆史 ....  小豆洗い 
 
User Rating: 5.1 (769 votes)
オトーサン、
「ありゃ、低いね」
頭脳明晰な三池崇史監督はじめ、
荒俣宏さんや京極夏彦さんたちが造形した世界に
一般観客が追いついていけなかったのかも。
それから、佐田くんの飲むキリンビール、
麒麟送子に因んだのでしょうか、興冷めでした。

User Comments:
toyochanfightさん
2008年3月22日
★妖怪大戦争★
 
妖怪研究の第一人者水木しげる作品の映画化としては、
お粗末としてしか言いようが無い!
日本各地の妖怪の個性が、現われてなかったし、
何の目的で?何の目的で戦おうとしているのか!?
その辺が明確に、表現されてないまま、ただ、妖怪を出した感じです!
ストーリは、 タダシ(神木隆之介)は、両親の離婚により、
母親と祖父と共に田舎で暮らすことになった。
都会育ちでもやしっ子のタダシは、
田舎育ちのクラスメートともいまいち馴染めないでいた。
そんなある日、タダシは神社のお祭りで、
大勢の子供の中から“麒麟送子”に選ばれる。
と言う筋にはなっているが、
どうしてタダシだけ、“麒麟送子”に選ばれるのかの
説明不足だった。^_^;
色んな妖怪が顔を出していたけど、あんまり戦ってなかったし、
記憶に残ったのはタダシ役の神木隆之介が
「うわっ、うわっ」といっぱい驚ろいたことですかね!?
それほど驚くようなシーンでもなかったですが??
タダシの麒麟送子は、聖剣に振り回されていたし、
大戦争ではなくて大混乱だったような…
主役は妖怪じゃなくて神木隆之介君だったのでは!?
小さいながらに頑張っていました。


オトーサン、
「同感!いい映画になりえただろうに...」
クエンティン・タランティーノ監督が手がけたら、
アカデミー賞をもらえたかも。

moneyさん
2006年8月1日
アカデミー賞を取れる作品にできたのに〜

この映画の一番の売りは造形の見事さです。
角川大映撮影所(当時)造形部スタッフの力量が
ハリウッドレベルに到達していることに驚きました。
川姫や河童の川太郎といった、プロの俳優達だけでなく、
一般公募のエキストラにまで徹底的にこだわった
特殊メイクやマスク、衣装をほどこして、
画面に溢れる妖怪達全てをここまで作りこんだのは、
日本映画史上初めてではないでしょうか。
しかも経験豊富な三池崇史監督は膨大な妖怪達を見事に采配しています。
セットの美術も、ロケで撮影された画面が色あせて見えるほどの出来映えです。
この美術力を世界に示すだけで、
新生角川映画の第一歩は見事に飾ることができたと思います。
日本映画史に残る名作になりえたかもしれません。
しかし映画では、
実写に比べてはるかに劣るロボット(?)のCGのほうが活躍するため、
映画全体が稚拙な(それでもCG単体としては素晴らしい出来なのですが)
印象を与えるものになってしまいました。
さらに、これら「機怪」と呼ばれるものを、
水木・京極ワールドとは異質のデザイン
(韮澤靖先生は世界的に有名なデザイナーなのですが)にしたため、
映画全体が美術的に統一されていません。
棺桶や牢獄、磔台といった不吉な道具に頭蓋骨をあしらった純粋な殺戮マシンという、
およそほのぼのした水木ワールドの対極にあるようなデザインで、
妖怪達がこれらと戦うのならまだ判るのですが、
むしろいっしょになって盆踊り(?)をする相手なので、
画面の統一感を得るためには、
「機怪」も水木先生や京極先生がデザインされるべきだったと思われます。
しかしなんといってもこの映画の最大の弱点は、ストーリーの判りにくさです。
とくに最後の「あずき」の力が判りにくいと思います。
原作では、「怪」編集部員の「佐田」が、
あずきをまいて「機怪」を追い払う場面があり、
吸血鬼に対する十字架とニンニクのようなものだと納得するのですが、
映画ではこのシーンをそのまま映画化せず、
「じっちゃん」が「あずきはみがらにええだ」と語るシーンと、
暴れ回る「機怪」が赤飯を食べる「じっちゃん」のそばに近寄らないことで
表現しようとしています。
しかしこれが大失敗で、「あずき」のパワーが観客に理解されず、
映画全体の評価を大きく下げてしまったと思います。
映画の最後に「あずき」が大きな力を発揮しますが、
観客がこの結末に納得するためには、
「あずき」がドラキュラに対する十字架の役割をすることが、
観客に完全に納得されていなければなりませんでした。
三池監督は映画化不可能とされた原作でも見事に映画内で完結させてきたので、
今回ブツ切り状態の映画になったのは、興行上の理由でしょうか。
2時間に収めるために、何かこの映画の評価を決定づけるような大事な部分が
カットされている感じを受けます。
惜しくも賞は逃しましたが(神木隆之介君は本作で日本アカデミー賞新人賞受賞)、
日本映画の将来に大きな希望を感じさせてくれる映画でした。
日本の映画撮影所における、現場スタッフの実力を世界に示したことで、
日本映画史に残る作品の一つであることは間違いないと思います。  


亀は意外と速く泳ぐ

         
オトーサン、
「ふむ、面白そう!」
題名が愉快だし、蒼井優ちゃんも出ています。
亀って、時速どのくらいで泳ぐのでしょう?

原題:亀は意外と速く泳ぐ(2005)
監督・脚本:三木聡
Genre: Commedy
上映時間:90分 
あらすじ:
若い主婦、スズメの毎日は単調だ。
たまに海外赴任中の夫から電話がかかってくるが、
彼の話題は、ペットの亀の心配ばかり。
ある日、スパイ募集の広告を目にし、
思い立って、クギタニ夫妻のもとを訪ねる。
活動資金500万円を渡され、特訓を受け、スパイになる。
幼なじみのクジャクと連れだって出かけた商店街で、
くじを引くと、地引網漁体験が当たる。
ところが、死体が引っかかり、公安当局にマークされはじめる...

出演者: 
上野樹里 .... 片倉スズメ 
蒼井優 ....  扇谷クジャク 
岩松了 ....  クギタニシズオ 
ふせえり ....  クギタニエツコ 
オトーサン、
「いい娘だな」
上野樹里の経歴をみましょう。

上野 樹里
誕生日:1986/5/25 - 
出身地:兵庫県加古川市
日出女子学園高校卒業。
「クレアラシル」の3代目イメージガールに選ばれ芸能界デビュー。 
NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」(2003)で注目される。 
姉はシンガーソングライターの上野まな。
出演作
2003年「ジョゼと虎と魚たち」
2004年「チルソクの夏」「スウィングガールズ」
2005年「亀は意外と速く泳ぐ」「サマータイムマシン・ブルース」
     「笑う大天使」
2006年「出口のない海」「幸福のスイッチ」
     「虹の女神 Rainbow Song」「7月24日通りのクリスマス」
2008年「奈緒子」「カンフーくん」「グーグーだって猫である」
     「コドモのコドモ」

その他の出演者:
要潤  .... 加東先輩 
松重豊  .... ラーメン屋のオヤジ 
村松利史  .... 豆腐屋のオヤジ 
森下能幸  .... 最中屋のおじさん 
緋田康人  .... 水道屋 
温水洋一  .... パーマ屋のおじさん 
松岡俊介  .... 韮山 
水橋研二  .... 白バイ警官 
岡本信人  .... スズメの父親 
嶋田久作  .... 福島 

User Ratings: 7.8 (865 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評判いいね」

User Commnents:
メンタイさん
2005年9月26日
傑作。少なくてもおいらには。

見事としか言いようのない素晴らしい脚本ですね。
まー色は濃いので万人向けかどうかは別ですが、
私には直球ド真ん中ストレートでした。
ああいう脱力度満載の脚本大好きなんです。
ほとんど刺さりましたね。終始爆笑してました。
役者陣も主役の上野樹里を筆頭にキレイにまとまってます。
「アイドルと女優の境界線、
 それはハナクソをほじくれるかどうかです!」
これ、上野樹里の名言です。今回もこんな感じです。
ただ、唯一の難点ですが、タイトルで損してる気がしてなりません。
これ、何事もない日常生活を描いた作品じゃないんですよ。
スパイ映画ですからね!!
タイトルよりももっともっともっともっと
面白いのになぁ〜〜〜〜。http://www.h4.dion.ne.jp/~mentai23/


オトーサン、
「映画評論家のご意見を聞こう!」

折田千鶴子さん
2005年6月16日
キッチュでナンセンスな「笑い」を凝縮した脱力系コメディ 
 
色遣いが非常にキッチュで、“お話、楽しんでくださいね”と言うかのような、
50年代アメリカのTVドラマ的くすぐり方をする。
シティボーイズの舞台演出で才を発揮し、
TVでバラエティを手がけてきた三木聡監督が、
映画で、独自のギャグ世界をどう構築するかに初挑戦したデビュー作。
平凡な主婦スズメ(上野樹里)が、ある日、スパイになるというアホな内容だが、
そのアホっぽさがどこまで笑いを生み出せるかが勝負どころ。
スズメにスパイの技を教え込む夫婦、岩松了&ふせえりの芸達者ぶり、
三木作品にピッタリとハマるその息遣いは、
グフフと胸の中に笑いを溜め込むような面白さだ。
一方で、スズメとその友人クジャク(蒼井優)は、
“おかしな設定”負けをしているきらいがなくもない。
が、その可愛らしさ、新鮮さは別の魅力を作品に与えている。
ナンセンスギャグで知られる山口雄大監督とはまた異なるタイプの、
超脱力系映画作家の登場と喜びたい。


ストリートファイター

       
オトーサン、
「ブロンソン特集の最後か」
4作続けてみてきましたが、これが最後。
ブロンソン、今度はファイターになります。
「どこまでやれるのかなぁ?」
疑っていましたが、どうしてどうして見事なものです。
「...亀田興毅より、強いかも」

原題:Hard Times (1975)
監督:Walter Hill
原作:Bryan Gindoff / Bruce Henstell 
脚本:Walter Hill/ Bryan Gindoff/ Bruce Henstell 
Genre:Action / Drama 
上映時間:93分
あらすじ:
1936年、ニューオリンズ。
広漠とした駅に降りたのは、チャニー。
喚声が聞こえるので、倉庫のほうに向かう。
ストリート・ファイトの最中だった。
彼は、マネージャーのスピードに、こう囁く。
「俺なら勝てるぜ」。
翌日、チャニーは、一発で相手を倒してみせる。
金のなる木を得たスピードは、
有名ジムのマネージャー、ギャンディルに勝負を持ちかける。
だが、3千ドルを用意できなければ勝負しないと断わられる。
スピードは、金貸しのもとへ走り、トレーナーに昔なじみのポーを起用する。
いよいよ、発電所に隣接するリングで死闘が始まる。
だが、チャニーのパンチは、相手に通用しなかった...

出演者:
Charles Bronson ...  Chaney(チャニー)
James Coburn ...  Spencer 'Speed' Weed(スピード)
Jill Ireland ...  Lucy Simpson(ルーシー)
Strother Martin ...  Poe(ポー) 
Michael McGuire ...  Chick Gandil(ギャンディル)
オトーサン、
「いいねぇ、静と動の対比!」
チャールズ・ブロンソンが真骨頂を発揮しています。
「いつみても、いいねぇ」
マネージャ−役のジェームス・コバーン、
一癖も二癖もある面構えが、何ともいえないいい味を醸し出しています。
ポー役のストローザー・マーティン、
女性を口説くときに、詩を朗読してみせます。
「俺は、エドガ・アラン・ポーの親戚なんだ」

CHARLES BRONSON 
チャールズ・ブロンソン 
誕生日 1920/11/3-2003/8/30 
出身 米ペンシルバニア州 
出演作
1952年「赤い空」
1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」
1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」
1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」
1956年「去り行く男」
1957年「赤い矢」
1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」
1959年「戦雲」
1960年「荒野の七人」
1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」
1962年「恋のKOパンチ」
1963年「大脱走」「テキサスの4人」
1964年「マードックの拳銃」
1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」
1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」
1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」
1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」
1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」
1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」
1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」
1973年「シンジケート」「さらばバルデス」
1974年「マジェスティック」「狼よさらば」
1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」
1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」
1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」
1978年「愛と銃弾」
1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」
1982年「ロサンゼルス」
1983年「殺人鬼」
1984年「地獄で眠れ」
1985年「スーパーマグナム」
1986年「必殺マグナム」
1987年「トップレディを探せ」
1988年「メッセンジャー・オブ・デス」
1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」
1991年「インディアン・ランナー」
1992年「シー・ウルフ」
1993年「キング・オブ・リベンジ」
1994年「デス・ウィッシュ」
1996年「コップ」
1998年「キング・オブ・コップ」

JAMES COBURN 
ジェームス・コバーン 
誕生日 1928/8/31-2002/11/18  
出身 米ネブラスカ州ローレル 
出演作 
1959年「ネバダの決闘」
1960年「荒野の七人」
1962年「突撃隊」
1963年「大脱走」「シャレード」
1964年「卑怯者の勲章」
1965年「ダンディー少佐」「海賊大将」「ラブド・ワン」
     「電撃フリントGO!GO!作戦」
1966年「地上最大の脱出作戦」「現金作戦」
1967年「電撃フリント・アタック作戦」「荒野の隠し井戸」
     「シークレット・シークレット」
1968年「太陽を盗め」「キャンディ」
1969年「殺人美学」「はるかなる南部」
1972年「夕陽のギャングたち」
1973年「要塞攻防戦・命知らずのならず者」
     「シーラ号の謎」「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」
     「黄金の指」
1974年「新・ドミノターゲット」
1975年「弾丸を噛め」「ストリートファイター」
1976年「スカイ・ライダーズ」「大いなる決闘」「ミッドウェイ」
1977年「戦争のはらわた」「ホワイト・ロック」(ナ)
1979年「サイレント・フルート」(原案のみ)
     「カリフォルニア・スイート」「リベンジャー」
     「マペットの夢見るハリウッド」「ゴールデン・ガール」
1980年「新ハスラー」「ラヴィング・カップル」
1981年「ルッカー」「ダーティ・ソルジャー/野良犬軍団」
1983年「ジェームス・コバーンのクロスオーバー/光と影」
1984年「ストラグル」
1985年「遙かなる少年の日々」
1986年「犠牲/ある兵士の死」
1989年「夢見るように微笑んで」
1990年「ヤングガン2」
1991年「ハドソン・ホーク」
1992年「ザ・プレイヤー」「ヒットリスト」
1993年「プロフェッショナル」「天使にラブソングを2」
1994年「マーヴェリック」
1995年「悪い女」「沈黙の大地」
1996年「イレイザー」「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」
     「ブラック・メール/脅迫」
1997年「白い刻印」
1998年「ドラゴン 栄光への軌跡」「Mr.マーダー」
1999年「ペイバック」
2001年「JUSTISE 必殺」「モンスターズ・インク」(声)「アメリカン・ガン」
     「エゴイスト」
2002年「スノー・ドッグ」

その他の出演者:
Margaret Blye ...  Gayleen Schoonover 
Felice Orlandi ...  LeBeau 
Edward Walsh ...  Pettibon 
Bruce Glover ...  Doty 
Robert Tessier ...  Jim Henry 
Nick Dimitri ...  Street 
Frank McRae ...  Hammerman 
Maurice Kowaleski ...  Caesare 
Naomi Stevens ...  Madam 
Lyla Hay Owen ...  Waitress 

User Rating: 7.2/10 (1,678 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments 
dbush67565さん
United States
2005年3月18日
本当にすばらしい映画

これは、私の好きな映画だ。
魂をゆさぶる品質がある。
チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーン、
ストローザー・マーティンはいい。
コバーンは、いい味している。
ストーリーがいい、演技がいい、音楽がいい。
特に、最後の"ブルー・グラス"がいい。
この映画、上映時にみて以来、心に残っている。
なぜだろう?
おそらく、登場人物のすべて、
敵役も、漫画チックでなく、本当の人間として描かれているからだろう。
例えば、金貸しは卑しいが、決して血に飢えているわけではない。
金を取り戻したいだけなのだ。 
そのために、必要な荒業をやるだけ。
興味深いことだが、問題が解決すると、嬉しそうにする。
ある種の重たさも、かえって賞賛に値する。
敵を制裁する腕前も格好いい。
そして、金を返してもらえば、一切のうわだかまりはなくなる。
これは、ほんとうのクラシックだ。


オトーサン、
「33歳!いいセンスだねぇ」
ウォルター・ヒルの監督デビュー作です。

WALTER HILL 
ウォルター・ヒル 
誕生日 1942/1/10  
出身 米カリフォルニア州ロングビーチ 
1972年、「殺人者にラブ・ソングを」で脚本家としてデビュー。
「ゲッタウェイ」「マッキントッシュの男」にも脚本家として参加
1975年、「ストリート・ファイター」で監督デビュー。
男臭い映画とハードな描写で評価が高い。
「エイリアン」シリーズに製作総指揮として参加。
監督作 
1975年「ストリート・ファイター」
1978年「ザ・ドライバー」
1979年「ウォリアーズ」
1980年「ロング・ライダーズ」
1982年「48時間」
1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」
1985年「マイナー・ブラザース/史上最大の賭け」
1986年「クロスロード」
1987年「ダブル・ボーダー」
1988年「レッド・ブル」
1989年「ジョニー・ハンサム」
1990年「48時間PART2」
1992年「トレスパス」
1993年「ジェロニモ」
1995年「ワイルド・ビル」
1996年「ラストマン・スタンディング」
2002年「デッドロック」


テレフォン

       
オトーサン、
「ブロンソン、57歳か。年とったなぁ」
そういう役のせいかも知れませんが、
かつての輝きや俊敏な動きがなくなっています。 

原題:Telefon (1977)
監督:Don Siegel
原作:Walter Wager 
脚本:Peter Hyams /Stirling Silliphant   
Genre:Crime / Action / Thriller 
上映時間:102分
あらすじ:
「森は美しく、暗く、深い。
だが誓いを果たし、眠るまでの道は遠い...」
アメリカ各地で、こんな電話が次々とかかってくる。
電話を受けた市民は、爆破事件を起こす。
彼らは、冷戦時にKGBに洗脳され、アメリカに送りこまれていた。
デタント時代には、この"テレフォン作戦"は有害無益となったが、
冷戦思考の残るダルチムスキーは、事件を起こし続ける。
首脳部は、一刻も早く彼を抹殺すべく、ボルゾフに依頼する。
ボルゾフは、夫婦役のバーバラと協力して、ダルチムスキーを追う。
だが、実は、バーバラは、ボルゾフを任務完了後、
殺すよう命令されていたのだ。

出演者:
Charles Bronson ...  Major Grigori Borzov / Greg (ボルゾフ)
Lee Remick ...  Barbara(バーバラ)
Donald Pleasence ...  Nicolai Dalchimsky(ダルチムスキー)
オトーサン、
「♪青い目をしたお人形は...」
バーバラ役のリー・レミック、青い目が素敵でした。

CHARLES BRONSON 
チャールズ・ブロンソン 
誕生日 1920/11/3-2003/8/30 
出身 米ペンシルバニア州 
出演作
1952年「赤い空」
1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」
1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」
1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」
1956年「去り行く男」
1957年「赤い矢」
1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」
1959年「戦雲」
1960年「荒野の七人」
1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」
1962年「恋のKOパンチ」
1963年「大脱走」「テキサスの4人」
1964年「マードックの拳銃」
1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」
1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」
1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」
1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」
1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」
1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」
1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」
1973年「シンジケート」「さらばバルデス」
1974年「マジェスティック」「狼よさらば」
1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」
1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」
1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」
1978年「愛と銃弾」
1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」
1982年「ロサンゼルス」
1983年「殺人鬼」
1984年「地獄で眠れ」
1985年「スーパーマグナム」
1986年「必殺マグナム」
1987年「トップレディを探せ」
1988年「メッセンジャー・オブ・デス」
1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」
1991年「インディアン・ランナー」
1992年「シー・ウルフ」
1993年「キング・オブ・リベンジ」
1994年「デス・ウィッシュ」
1996年「コップ」
1998年「キング・オブ・コップ」

LEE REMICK 
リー・レミック 
誕生日 1935/12/14-1991/7/2  
出身 米マサチューセッツ州クインシー
バーナード大学でダンスを学び、舞台とテレビで活躍。
映画デビューは、エリア・カザン監督の「群集の中の一つの顔」。
南部のセクシーなバトンガール役だった。
「或る殺人」のレイプ被害者で頭角をあらわす。
「酒とバラの日々」で、アカデミー賞にノミネート。
1970年英国へ移住し、パートナーのジェーム・ガ−ナーらと製作会社を設立した。
出演作
1957年「群集の中の一つの顔」
1958年「長く熱い夜」
1959年「フォート・ブロックの決闘」「或る殺人」
1962年「追跡」「酒とバラの日々」
1963年「逃げる男」「セパレート・ベッド」
1965年「ハイウェイ」「ビッグトレイル」
1968年「殺しの接吻」「刑事」
1969年「殺人美学」
1971年「わが緑の大地」
1975年「怒りの日」
1976年「オーメン」
1977年「テレフォン」
1979年「ヨーロピアンズ」
1980年「マイ・ハート・マイ・ラブ」「コンペティション」
1987年「ザ・ビジョン」

その他の出演者:
Tyne Daly ...  Dorothy Putterman 
Alan Badel ...  Colonel Malchenko 
Patrick Magee ...  General Strelsky 
Sheree North ...  Marie Wills 
Frank Marth ...  Harley Sandburg 
Helen Page Camp ...  Emma Stark 
Roy Jenson ...  Doug Stark 
Jacqueline Scott ...  Mrs. Hassler 
Ed Bakey ...  Carl Hassler 
John Mitchum ...  Harry Bascom 
Iggie Wolfington ...  Father Stuart Diller 
Hank Brandt ...  William Enders 

User Rating: 6.4/10 (1,319 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments  
jaltman143さん
USA
2001年3月16日
究極のデタント映画

アメリカの冷戦映画の歴史は長い。
だが、現在のソ連との関係を反映したもの少ない。
1950年代のB級映画の多くは、
共産主義者憎しで凝り固まっていた。
ドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー」は、
鮮やかに、その種のマッカーシズムを描いていた。
いま、我々は、1970年代後半の映画を前にしている。
スターリンも、フルシチョフも死んだ。
ブレジネフ、ニクソン、フォード、カーターの時代だ。
和解と緊張緩和が進んだ。
この映画では、ネオ・スターリニストが、
デタント後の指導者によって追放されている。
守旧主義者ダルチムスキーが、50年代に仕込んだ陰謀を発動させようとする。
いまの指導部は知らないのだ。
筋書きをすべて紹介するのはやめよう。
だが、少なくとも、ブロンソン演じる陸軍の将軍が、
アメリカの二重スパイのバーバラと組んで、
現指導部に反旗をひるがえすのだ。
これは、当時の政治的な流れをよく反映した映画だ。

オトーサン、
「デタントかぁ...」
若い頃は、第3次世界大戦が起きて、
必ず殺されるんだから、どうでもいいや、
そんな風に思って、自暴自棄になったこともあります。
いまの若いひとが自暴自棄になっているのは、
格差社会で前途に希望がもてないないためでしょう。

○デタント
 冷戦体制下の1960年代末から1970年代末にいたる
 米ソの政治対話が行われるようになった期間を指す。
 1940年代後半からの米ソ対立は、1958年のベルリン危機と
 1962年のキューバ危機で頂点に達し、核戦争寸前に至った。
 だが、1970年代後半になると、アメリカ国内でデタント政策に対する批判が高まった。
 ゴルバチョフは閉塞状況に陥ったソ連の体制再建を図るためには、
 冷戦の打開が必要であるとし、アメリカに対話を呼びかけた。
 ソ連を「悪の帝国」と呼び、軍拡を進めてきたレーガンも、
 二期目には交渉に関心を示した。
 1986年、ジュネーヴおよびアイスランド・レイキャヴィークで、両首脳は会談し、
 核軍縮などについて率直な意見交換を行った。
 現在は、両国間にかつてのような緊張関係はなくなった。

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ブレイクアウト

          
オトーサン、
「チャールズ・ブロンソン、第2弾か」
今回は、名監督ジョン・ヒューストンが悪役で出演。
どういう関係で出演したのでしょうか? 

原題:Breakout (1975)
監督:Tom Gries
原作:Eliot Asinof/ Warren Hinckle /William Turner
脚本:Elliott Baker/ Howard B. Kreitsek/ Marc Norman 
Genre:Action / Adventure
上映時間:96分
あらすじ:
1971年メキシコ山中。
護送車に乗っていた囚人が殺され、
無実のジェイが逮捕される。
実は、ジェイの祖父ハリスが、
ジェイがある事件で証人にならないように、
CIAと組んで仕組んだ罠だったのだ。
ジェイの妻アンは、ハリスに協力を依頼するが、
勿論、看守の買収は失敗する。
刑務所長のJ.Vがハリスとぐるだったからだ。
そこで、アンは、ニックを雇う。
まず、セスナ機での空中脱出を試みるが、失敗。
そこで、ニックは、奇想天外な作戦を立てる。
中庭にヘリを着陸させ、ジェイを救出するというもの。
セスナ機に乗り換え、ニック、ジェイ、ホークらが飛び乗った。
だが、飛行場にはハリスの部下が待ち伏せしていた...

出演者:
Charles Bronson ...  Nick Colton(ニック)
Robert Duvall ...  Jay Wagner(ジェイ)
Jill Ireland ...  Ann Wagner(アン)
Randy Quaid ...  Hawk Hawkins(ホーク)
Sheree North ...  Myrna(ミーナ)
John Huston ...  Harris Wagner(ハリス)
Emilio Fernandez ...  J.V (J.V)
オトーサン、
「この映画は、脇役が多彩で楽しいなぁ」

CHARLES BRONSON 
チャールズ・ブロンソン 
誕生日 1920/11/3-2003/8/30 
出身 米ペンシルバニア州 
出演作
1952年「赤い空」
1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」
1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」
1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」
1956年「去り行く男」
1957年「赤い矢」
1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」
1959年「戦雲」
1960年「荒野の七人」
1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」
1962年「恋のKOパンチ」
1963年「大脱走」「テキサスの4人」
1964年「マードックの拳銃」
1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」
1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」
1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」
1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」
1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」
1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」
1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」
1973年「シンジケート」「さらばバルデス」
1974年「マジェスティック」「狼よさらば」
1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」
1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」
1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」
1978年「愛と銃弾」
1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」
1982年「ロサンゼルス」
1983年「殺人鬼」
1984年「地獄で眠れ」
1985年「スーパーマグナム」
1986年「必殺マグナム」
1987年「トップレディを探せ」
1988年「メッセンジャー・オブ・デス」
1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」
1991年「インディアン・ランナー」
1992年「シー・ウルフ」
1993年「キング・オブ・リベンジ」
1994年「デス・ウィッシュ」
1996年「コップ」
1998年「キング・オブ・コップ」

その他の出演者:
Jorge Moreno ...  Sosa 
Paul Mantee ...  Telegraphist 
Alan Vint ...  Harve 
Alejandro Rey ...  Sanchez 
Roy Jenson ...  Spencer 
Sidney Clute ...  Henderson 
Chalo Gonzalez ...  Border Guard 
Antonio Tarruella ...  Prison Guard #1 

User Rating: 5.8/10 (642 votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments:
lost-in-limboさん
the Mad Hatter's tea party.
2007年11月9日
悪銭、身につかず(Easy come. Easy go.)

これは、チャールズ・ブロンソン映画の既製品のようなもの。
期待以上の配役で、ロバート・デュヴァル、ジョン・ヒューストン、
ランディ・クエイド、ジル・アイアランド、シェリー・ノースが顔を並べている。
だが、戦うこともなく、どうっていうこともなく、
退屈なジェスチャーをしているだけ。
ブロンソンの明るい明けひろげな演技と 
ルシアン・バラードが洗練された撮影のいい景色がいい。
基本的には、脱獄もシステマチツクで、しごく地味なもの。
ストーリーも、軽いもので旧式だ。
なぜ逮捕されるかというサブプロットも無意味だが、
長い目でみれば、it's by the numbers. 
オリジナルでないとダメではないが、
サスペンスが少ないし、アクションは寂しい。
トム・グライスの監督は、活気なく、のろのろと結末に向かって動いていく。
最後は、セスナ機の低空飛行のクライマックスだ。
トム・グライスは、荒っぽい描写をしているものの、
もうひとつパンチに欠ける。
この映画、おしゃべりがいい。
陽気な脚本は、ユーモラスで、ブロンソンに似合っている。
音楽は、特筆すべきものではないが、
ジェリー・ゴールドスミスは、いい仕事をしている。
助演のジョン・ヒューストン、ランディ・クエイド、元気なシェリー・ノースは、
お楽しみを倍増させてくれる。
ロバート・デュヴァルは、わびしく混乱している夫を、
ジル・アイアランドは、不幸で味気ない妻を演じている。
端役連中もなかなかだ。
ブロンソンが目玉だ。
しょっちゅうビールを飲んでいる。
そのあたりが見所だろう。
ごく大人しい映画だ。


オトーサン、
「ここまで大げさに書くとは」
上映当初の宣伝パンフを見てみましょう。

○男ブロンソンが豪快に挑む 史上最大の脱獄作戦!
 世界で最も堅固な地獄の要塞刑務所をいつどう襲撃するか!!

・地獄の要塞刑務所からの脱獄大作戦!
 この映画は、世界でもっとも堅固な地獄の要塞刑務所から無実の男を救出するために、
 一人の華麗なる冒険者が脱獄大作戦を展開するというアドベンチャー・アクションだ。
 空中と地上から、アクション・テクニックのすべてを駆使して行なわれる
 スリリングな大脱走計画。
 それは、いつ、どのようにして実行されるのか?
 力強い肉体と鋭い頭脳と大胆不敵な勇気をもった冒険のプロフェッショナルが、
 難攻不落の大要塞と対決するところがみどころである。

・驚異の脱獄−実録の映画化!
 このドラマは、一九七一年に新聞の第一面を飾った“驚異の脱獄”という事実をもとに
 小説化されたベストセラーの映画化で、
 「十秒間の刑務所脱獄」という原作を書いたのは、
 エリオット・アシノフ、ウォーレン・ヒンクル、ウィリアム・ターナーの三人で、
 アメリカの百万長者ジョエル・カプランが不可解な事件にまきこまれ、
 ラテン・アメリカの刑務所にぶちこまれた末、奇跡の脱獄に成功という実話をもとに
 小説化した。
 事件にはCIAなどの政府機関もからんでいて、映画化に際しては
 事件の舞台であるメキシコ政府からロケ撮影を拒否されたというエピソードがある。

・華麗なる冒険者チャールズ・ブロンソン
 この脱獄大作戦に挑む一匹狼の冒険者に扮するのが国際的アクション・スター、
 チャールズ・ブロンソン。
 「狼よさらば」では孤独な一匹狼を好演した彼は、
 この作品で契約金が100万ドルとなり、名実共にスーパースターの仲間入り。
 セスナ機やヘリコプターを使って、空中で、地上で華麗なるアクションを
 展開してみせてくれる。
 共演者は、「ゴッドファーザー」のロバート・デュバル、
 実生活ではブロンソン夫人のジル・アイアランド、
 名監督で、「チャイナタウン」などで俳優としても活躍している
 ジョン・ヒューストンなど多彩なキャスティングである。

・もとゲシュタポの大要塞にロケ敢行!
 この作品のもうひとつの主役は、山上にそびえたつ要塞刑務所だ。
 その刑務所のシーンは、南フランスのピレネーにある実際の建物、
 大戦中ナチスのゲシュタポが最も安全な刑務所として使っていた建物を使って撮影された。
 それは、まさに難攻不落の大要塞であり、
 スリルとサスペンスにあふれた脱獄シーンがカメラにおさめられた。

・空中アクション・シーンがいっぱい!
 こうした脱獄シーンのほとんどは、セスナ機やヘリコプターによる空中アクションだ。
 そのため、トム・グリーズ監督はヘリコプターを一台チャーターしてカメラをのせ、
 危険な空中撮影を敢行した。
 四人のベテラン・パイロットが常に待機。
 カー・アクションもいっぱいで、多くのスタント・ドライバーが活躍した。


狼よさらば

         
オトーサン、
「いい題名だな」
ここで、狼とは、主人公のブロンソン。
この映画、脚本と編集が見事です。

原題:Death Wish (1974)
監督:Michael Winner
原作:Brian Garfield
脚本:Wendell Mayes 
Genre:Action / Crime / Drama 
Country:USA 
Language:English / Italian / German 
上映時間:93分
あらすじ:
ポールは、不動産開発会社の有能な設計者。
妻と娘とともに、ハドソン河沿いの良いアパートに住んでいる。
だが、ある日、彼の幸せな暮らしは、根底から破壊される。
妻のジョアンナが殺され、娘が暴行されたのだ。
犯人は誰か?と問うが、
犯罪多発都市、NY市警は、とても手が回らない。 
彼は、黙々と仕事に打ち込み、悲しみを消そうとする。
そんなとき、仕事先のガンマニアから、銃を贈られる。
そして...
夜の公園で、チンピラが拳銃を構えて迫ってきたとき、
彼の右手は、ポケットの拳銃を掴み、引き金を引いていた。
それは、長い抑圧から覚めた瞬間だった。
彼は、以後、夜の街を彷徨し、チンピラを殺して回る。
巷の話題をさらう連続殺人事件の捜査官、オチューア警部は、
ポールの犯行と確信するが、逮捕する気にはなれなかった。
一市民が立ち上がってくれたおかげで、犯罪件数が半減したのだから。

出演者:
Charles Bronson ...  Paul Kersey(ポール)
Hope Lange ...  Joanna Kersey(ジョアンナ) 
Vincent Gardenia ...  Frank Ochoa(オチューア警部) 
オトーサン、
「魅力的なキャラだなぁ、ブロンソン」
一度見たら、決して忘れない顔です。

CHARLES BRONSON 
チャールズ・ブロンソン 
誕生日 1920/11/3-2003/8/30 
出身 米ペンシルバニア州 
出演作
1952年「赤い空」
1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」
1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」
1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」
1956年「去り行く男」
1957年「赤い矢」
1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」
1959年「戦雲」
1960年「荒野の七人」
1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」
1962年「恋のKOパンチ」
1963年「大脱走」「テキサスの4人」
1964年「マードックの拳銃」
1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」
1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」
1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」
1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」
1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」
1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」
1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」
1973年「シンジケート」「さらばバルデス」
1974年「マジェスティック」「狼よさらば」
1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」
1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」
1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」
1978年「愛と銃弾」
1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」
1982年「ロサンゼルス」
1983年「殺人鬼」
1984年「地獄で眠れ」
1985年「スーパーマグナム」
1986年「必殺マグナム」
1987年「トップレディを探せ」
1988年「メッセンジャー・オブ・デス」
1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」
1991年「インディアン・ランナー」
1992年「シー・ウルフ」
1993年「キング・オブ・リベンジ」
1994年「デス・ウィッシュ」
1996年「コップ」
1998年「キング・オブ・コップ」

その他の出演者:
Steven Keats ...  Jack Toby 
William Redfield ...  Sam Kreutzer 
Stuart Margolin ...  Ames Jainchill 
Stephen Elliott ...  Police Commissioner 
Kathleen Tolan ...  Carol Toby 
Jack Wallace ...  Hank 
Fred J. Scollay ...  District Attorney 
Chris Gampel ...  Ives 
Robert Kya-Hill ...  Joe Charles 
Edward Grover ...  Lt. Briggs  
Jeff Goldblum ...  Freak #1 
Christopher Logan ...  Freak #2 

User Rating: 6.9/10 (5,803 votes) 
オトーサン、
「名作中の名作、やはり高いスコアだ」

User Comments 
jonathon_naylorさん
Manitoba, Canada
2006年5月26日
手堅い作品

上質で訴えてくる映画だが、
シルベスター・スタローンの「ロッキー」のように、
エンドレスに続く低俗な続編により汚されている。
だが、この「狼よさらば」は、大向こう受けする映画だ。 
感動、ドラマ、アクション、サスペンスに満ちている。
主人公のポールは、家族思い。
(朝鮮戦争では、良心的反戦主義者として銃を取らなかった)
妻と娘が、町のチンピラに襲撃され殺された。
だが、彼は狂わなかった。
無辜の者を苦しめる奴らを、ひとりで裁き、刑を執行する。
ブロンソンは過小評価されれているが、
絶えず、観客に問いかける。
「あんたなら、どうする?」


オトーサン、
「ブロンソン、人柄がいいよなぁ」
中年男性なら、男性化粧品マンダムのCFを覚えているでしょう。

○親日派
 ブロンソン、第二次世界大戦中は陸軍航空隊に所属していたため、
 B29爆撃機の機銃手として東京大空襲に参加した。
 だが、反日感情はなく、CM撮影に参加した折には、
 大スターらしからぬ人間的で暖かい気配りで、日本のスタッフを感激させた。
 晩年、日本のテレビ局が取材に来た際も、ファンを気遣い、
 病身をさらすことでイメージを損なうとして取材を断ったほど。
 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オトーサン、
「スタローン起用か。
 同じことを考えるひとがいるんだなぁ」
 リメイクが上映されたら、見に行きましょう。

・スタローン、「狼よさらば」リメイク版で監督・主演か?
 
 「ロッキー・ザ・ファイナル」で見事に復活し、
 来年の「ランボー4」の公開が期待されているシルヴェスター・スタローンが
 リメイク映画で再び監督と主演を務めるかもしれない。
 ヴァラエティ紙が伝えたところによると、
 MGMによってリメイクされる1974年の映画「狼よさらば」の
 監督と主演スターとしてスタローンが交渉中だそうだ。
 「狼よさらば」は、妻を殺され、
 娘を廃人にされた平凡な男の復讐劇を描くアクション映画で、
 リメイク版の脚本は「ターミネーター3」のマイケル・フェリスと
 ジョン・ブランカトーが手掛け、
 スタローンの出演が決まればオリジナル版で
 チャールズ・ブロンソンが演じた主人公にふんする予定だ。
 
 出典:シネマトゥデイ映画ニュース 2007/11/12 


プライスレス 素敵な恋の見つけ方

        
オトーサン、
「春の長雨、映画でも見にいくか」
でも、話題作は、ほとんどみている状態なので、
「どうしようかなぁ、邦画で我慢するか?」
そんなとき、奇跡のように、この映画を発見しました。
「日本上映は、たったの4館!?」
フランスで大ヒットした名画なのに、どういうことでしょう。
わが国の配給業者、チトおかしいのでは?

原題:Hors de prix (2006)
監督:Pierre Salvadori
脚本:Benoit Graffin / Pierre Salvadori 
Genre:Comedy 
Rated PG-13 for sexual content including nudity. 
Country:France 
Language:French
上映時間:104分
あらすじ:
ビアリッツは、大西洋に面した超高級リゾート地。
ジャンは、ここのホテルのしがないウエイター。
ふとしたことで、若い女性客イレーヌと一夜を共にする。
翌年、ジャンは、再びイレーヌに出会う。
今回も富豪を装い、イレーヌを誘うものの、正体が露見し、
イレーヌは、憤然として去り、ホテルをクビになる。
実は、イレーヌは年寄りの金持ちを狙う娼婦だったのだ。
次のカモを探す舞台は、遠く地中海岸のニースだ。
ジャンは、イレーヌの後を追い、ようやく再会を果たすものの
次から次へと高価なドレスをおねだりされる。
結局、財産のすべてを巻きあげられ、ホテルから放り出される。
だが、幸か不幸か、金持ちの未亡人マドレーヌに目をつけられて、
そのジゴロとなり、高額の腕時計やスクーターを買い与えられる。
金づるを握ったとなれば、話は別だ。
イレーヌは、ジャンとよりを戻そうとするのだが...

出演者:
Audrey Tautou ...  Irene(イレーヌ) 
Gad Elmaleh ...  Jean(ジャン)
Marie-Christine Adam ...  Madeleine(マドレーヌ)
オトーサン、
「オドレイ・トトゥの魅力満開!」
この黒髪のお茶目な女優さん、演技もさることながら、
高級ブランドのドレスが、その素敵なスタイルを引き立てています。
お相手役のガド・エルマレ、はじめてお目にかかりますが、
フランスでは、コメディアンとして有名だとか。

AUDREY TAUTOU 
オドレイ・トトゥ 
誕生日 1978/8/9  
出身 仏ボーモン 
幼い頃からコメディに関心を示し、パリの演劇学校に通う。
卒業後、フランスのテレビ番組の端役を経て、映画の世界に。
99年「エステサロン/ヴィーナス・ビューティー」で
セザール賞有望若手女優賞受賞。
2001年「アメリ」でセザール賞主演女優賞にノミネート。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1998年「氷の海に眠りたい」(TM)
1999年「エステサロン/ヴィーナス・ビューティー」
2000年「月夜の恋占い」
2001年「アメリ」◇「ミシェル」◇「スパニッシュ・アパートメント」◆
2002年「愛してる、愛してない...」◇「堕天使のパスポート」◇
2003年「パリの恋愛協奏曲」「オドレイ・トトゥ in ハッピーエンド」◇
2004年[ロング・エンゲージメント」◇
2005年「ロシアン・ドールズ」◆
2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ 
2007年「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」◇

その他の出演者:
Vernon Dobtcheff ...  Jacques 
Jacques Spiesser ...  Gilles 
Annelise Hesme ...  Agnes 
Charlotte Vermeil ...  La dame au chihuahua 
Claudine Baschet ...  La dame au dogue 
Laurent Claret ...  Le responsable du bar a Biarritz 
Jean de Coninck ...  Le client au cigare 
Blandine Pelissier ...  La femme de chambre 
Philippe Vendan-Borin ...  Le serveur au restaurant a Biarritz 
Bernard Bourdeau ...  Le collegue de Jean a Biarritz 
Didier Brice ...  Francois 
Frederic Boquet ...  Le receptionniste a Monaco  

User Rating: 6.8/10 (2,240 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ!名画誕生だ!!」

User Comments
robert-temple-1さん
United Kingdom 
2008年1月23日
毎度のことながら、オドレイ・トトゥが素敵

昔からよく取りあげられた"モラルのゆれ"を扱った映画だ。
オドレイ・トトゥは、その魅力的な目つきで、魔法にかけてくれる。
今回は、不道徳な金目当ての娼婦役を爽やかに演じている。
男から金品を巻き上げる女の研究がテーマだ。
ガド・エルマレは、不運な心酔者役だ。
オドレイ・トトゥの魅力に溺れていく気持ちは良く分かる。
そこで、彼は、彼女の世界観にのめりこんでいく。
「お金さえあれば、あなたに なびくわ」
年寄りの金持ちの"性のおもちゃ"になっている彼女と
ホテルでたまたま出会って、一夜を過ごしたからだ。
彼女が好きになったので、娼婦づきあいには我慢がならない。
だが、金を払い続けるほかに、近づく道はないのだ。
たくさんの愉快なシーンがある。
(娼婦を愉快といえるものならば)
そして、オドレイ・トトゥは、お金以上のものを発見する。
つまり、愛と言うものを。
オドレイ・トトゥの夢中になる才能が遺憾なく発揮されるのは、
ショー・ウインドウで新しいドレスをみつめている時だ。
とにかく、お金が欲しいし、高価な品物が欲しい。
最後になって、彼女は、お金で幸せが買えるという幻想を超える。
つまり、これはモラルを発見する物語なのだ。
相手役にガド・エルマレを配したのは、すばらしい選択だった。
彼は、多感で困惑しきった男を見事に演じている。
男というものは、こうして虜になるという見本だ。
彼女は、折れるだろうか? 
オドレイ・トトゥは、やがて、暖かさを取りもどし、
まるで絵に描いたような真人間になる。
スクリーンは、彼女の魅力で浸水状態になる。
観客は、ガド・エルマレのように溺れるのを知りつつも
彼女の魅力の海のなかで泳ぎたくなる。
ほんとうにそうなるのだろうか?
これ以上、話すのはやめておこう。
これもまた、オドレイ・トトゥの抗い難い魅力全開の映画だ。
だが、彼女の映画をたくさん見て、彼女を深く知れば知るほど、
不思議なことに、彼女が分からなくなっていく。
おそらく彼女は、究極のカメレオンなのだろう。
どんどん分からなくなるということは、
彼女が伝説的存在になっていくということなのだろう。


オトーサン、
「オドレイ伝説か」
そう、オードリー・ヘップバーンのような存在になっていくのでしょう。
「...他のコメントも、みておこう」

いづみ屋さん
2008年3月16日
軽すぎる!  
 
オドレイ・トトゥの映画を全部見ているわけではない、
むしろほんの一部しか見ていないのだが、
その限りで彼女は、普通ではない女、異形の女を演じて
強い印象を残してきた女優であると思える。
代表作「アメリ」の主人公アメリ・プーレイからして、
病弱で学校教育を受ける機会がなく、
社会との不適合性を強く感じさせる女性であったし、
「堕天使のパスポート」のトルコからイギリスに来た難民、
「愛してる、愛してない」の病的妄想を抱いた女性、
そして戦死したとされる恋人を戦後長く探し続ける
「ロング・エンゲージメント」の身体的ハンディキャップをもったマチルダなど、
いずれもふつうの映画のヒロイン像からはへだたった役柄だった。
しかし、それらの映画でのふつうさからの逸脱は、
主流的価値観からの逸脱、力のあるもの、良いとされるものからの逸脱であり、
いわば社会的弱者、マイノリティの側への逸脱であったという点で、
強い共感を感じることができるものだった。
この映画「プライスレス」でも、彼女の演じたイレーネは、
ふつうに社会生活を送っている女性ではなく、
パトロンとなる金持ちの男性を捜して誘惑しては、
一定期間世話になり、その間報酬を貰うだけでなく豪華なホテルに泊まって
さまざまなものを買って貰い、贅沢三昧をする、
という日本にはおそらくないだろうタイプの高級娼婦
−それはprostitute ではなくcourtesanというものであるらしいのだが−
というものだった。
しかし、ただ男の財力だけを目当てに体を与え、
高級な装身具や衣類、香水などを次々と買わせる女性というのは、
フランス映画ではおなじみではあるが、
見ていてそれが面白いと感じたり共感を覚えるには、
こちらも相当の修練がいるものであるし、
彼女に一目惚れしてしまった貧乏なホテルマンが、
自分も金持ちの女性の一時的モチモノになって、同じホテルに泊まり、
互いにパトロンの目を盗んで逢い引きをする、というところは、
美しく明るい南仏の風景の中で、なかなかスリリングではあったものの、
それほど夢中になって2人を応援するという気になるものではなかった。
最後に2人は何もかも捨ててカケオチをするのであるが、
それも「プライスレス」という表題や、
「お金じゃ買えない恋がある」という惹句で
始めから明らかになってしまっていることであり、
総じて「軽すぎる!」と感じさせる作品だった。
オドレイの次作はココ・シャネルということだが、
愛らしいがエキセントリックさと高い知性を感じさせ、
シラク大統領の「アメリ」上映会への出席を断るといったエピソードを伝えられ、
英語も極めてうまいこの女優は、
これからどんな方向に行こうとしているのだろうか?
シャネルのようなセレブ役は彼女にあっていないように思うのだが 

オトーサン、
「女性のコメントも見ておこう」

cyamiさん
2008年3月13日
男性のロマンティックな本質とは……?
 
ハリウッドのラヴコメとはまた一味違って、
演出、脚本のセンスがきらりと光り、
南フランスのコートダジュールの高級リゾートホテルを背景に、
レストラン、バー、カクテル、ブランドの衣装、小物も
ふんだんに使われているので、
視覚でも存分に楽しませてくれる作品でした。
ジャンは玉の輿を狙っているイレーヌに恋をしてしまい、
“腹いせ”とばかりに、ねだられるまま服やバッグを買ってあげます。
ホテルにチェックインし、カードの引き落としをする際、
「ガチャン」と大きく響くその音が、ジャンの気持ちを
代弁するかのように重くのしかかってきます。
貯金を切り崩し、ついには1ユーロしか残らず、
捨てられてしまいます。
物質主義の見かけだけの女性に恋をしたのが
間違いだと言われればそれまでですが、
美しく、中々自分のものにならない小悪魔的な女性は
男性にとっては魅力的なんですね。
同性には嫌われるかもしれませんが、「計算高い」というのは
良く言えば「賢い」ということではないでしょうか。
内面は別としても、お金もないのに、ブランドのセクシーな服に身を包み
外見を磨き、テクニックを駆使して、お金持ちのパトロンを
捕まえようとするその努力・根性は買ってあげたいと思います。
(いつかはそれが虚しいことに気づくかと思いますが…。)
ジャンは散々貢がされても、「僕が好きで払うんだ」
「それが君の望みだろう」と言って嬉しそうにしています。
けなげですね!
イレーヌを見つめる真剣で悲しげな眼差し(特に1ユーロの10秒間)に
心底惚れ込んでいるという想いが痛いほど伝わってきて切なくなりました。
出逢ってすぐにセックスに応じるのは、男性の動物的欲望を萎えさせてしまいますが、
その後二人が再会するまでにブランクがあったことが功を奏したようです。
本当に好きな女性の気を惹くためだったら、彼女の欠点も気にならずに受け入れ
イレーヌの望みどおりにしてあげようとするジャン。
この主人公の中に、恋する男性のロマンティックな本質を見ることができます。
男性が女性に夢中な時は、ジャンのように相手の全てのことを注意して見ていて、
一般的に何でも与えようとするそうです。
反面、リッチな未亡人といる時のジャンはちっとも楽しくなさそうでした。
(“贅沢な物”を買ってもらったときは別でしたが……。)
それは残酷ですが、正直な反応ではないかと思います。
お金やキャリアがある女性は、自信があるので、自分から男性に声をかけ、
自分の思いどおりになるものだと勘違いしてしまいます。
結局いいように利用されてしまった未亡人は可哀想でしたが、
男性は生まれつきチャレンジするのが好き
(追いかけられるより追いかける方が好き)
だという本能を持っているということが分かります。
ジャンにとってイレーヌは“簡単に落ちない女”で
チャレンジに値する“特別な存在”だったということなのです。
誠実で、自分には変な駆け引きをしないジャンの熱い想いに
だんだんと心が動かされ、浜辺で寝ているジャンを
愛おしげに見るイレーヌの瞳は、結末を予感させてくれます。
「できれば……是非……キスしたい」
は可愛らしくてお洒落なシーンでしたね。
最後に投げた1ユーロの「チャリン」という音は、
まるで二人の未来を祝福しているかのように聞こえました。
この作品が教えてくれる女性のための恋愛のルールの一つにこんな言葉があります。
『恋愛は感情だけに走らず頭も使います。
周りをウロチョロするまめな男性を、以前はうっとうしいと思っていましたが、
自分を素敵だと思ってくれる男性は「あのバカ」ではなく、
素敵な男性に見えるようになりました。
「あなたを愛してくれる人だけを愛しましょう」』

PS.受身で女性が来るのを待っている二枚目より、
ジャンのように直球で押してくる三枚目の男性の方が好きです。


タイムトラベラー/きのうから来た恋人

        
オトーサン、
「タイムトラベルものか」
H・G・ウェルズが考案したタイム・トラベル。
様々な映画が生まれてきました。
「タイムマシン」(1959)、「猿の惑星シリーズ」(1968 - 1973)、
「スーパーマン」(1978)、「フィラデルフィア・エクスペリメント」(1984)、
そして、「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」(1985 - 1990)など。
この映画、どんな趣向を凝らしているのでしょうか?

原題:Blast from the Past (1999)
監督:Hugh Wilson
原作:Bill Kelly 
脚本:Bill Kelly / Hugh Wilson
Genre:Comedy / Drama / Romance 
Rated PG-13 for brief language, sex and drug references. 
Country:USA 
Language:German / Latin / English / French 
上映時間:112分
あらすじ:
1962年、キューバ危機のロサンゼルス。
発明家カルヴィンは、ソ連による原爆投下に備えて、
地下に核シェルターをつくり、35年分の食料を備蓄した。
ある日、戦闘機が自宅に墜落し、
カルヴィンは、Xデーがきたと錯覚し、閉じこもる。
妻ヘレンとの間に生まれたのは、アダム。
父母に愛され、厳しくしつけを受け、高度の教育を受けた。
3年後の1997年。
アダムは、はじめて地上に出る。
そこには、当然のことながら、全くの異次元の世界だった。
道に迷ったり、だまされそうになったり、散々な目に会う。
そんな彼を救ったのが、勝気なイヴやゲイのトロイだった。

出演者:
Brendan Fraser ...  Adam Webber (アダム)
Alicia Silverstone ...  Eve Rustikoff(イヴ)
Dave Foley ...  Troy(トロイ) 
Christopher Walken ...  Calvin Webber(カルヴィン) 
Sissy Spacek ...  Helen Thomas Webber(ヘレン)
オトーサン、
「アダムは、まあまあ。だけど、イヴが下手だなぁ」
ベテラン俳優のクリストファー・ウォーケンや
シシー・スペイセックをみると、間の取り方が絶妙です。
適切な"間"を取れば、共感する余地が生まれてきます。

BRENDAN FRASER
ブレンダン・フレイザー
誕生日 1968/12/3  
出身 米インディアナポリス 
12歳の時からロンドンの舞台に出演するようになり、
トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、
シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで
演技の美術学士号を取得した。
映画デビューは「恋のドッグファイト」。
「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」
1992年「原始のマン」「青春の輝き」
     「風と共に去る20ドル!?」
1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」
1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」
     「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲
1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」
1996年「くちづけはタンゴの後で」
     「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM)
1997年「ジャングル・ジョージ」
1998年「いつかあなたに逢う夢」
1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇
     「ゴッドandモンスター」
     「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇
     「ダドリーの大冒険」◇
2000年「悪いことしましョ!」◇
2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」
2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」「愛の落日」
2005年「クラッシュ」

ALICIA SILVERSTONE
アリシア・シルバーストーン 
誕生日 1976/10/4  
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 
両親の故郷イギリスで、親戚を訪れた時に演劇に目覚めた。
テレビデビューは92年のテレビシリーズ「素晴らしき日々」。
映画デビューは「ダリアン/美しき狂気」。
「クルーレス」の高校生役でMTVアワード主演女優賞獲得。
自ら製作会社ファースト・キスを設立し、
「エクセス・バゲッジ」を制作、主演した。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「ダリアン/美しき狂気」
1994年「ベビー・シッター」
1995年「アメリカの贈り物」「クルーレス」◇
     「トゥルー・クライム」「ハイダウェイ」
1997年「エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち」
     「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆
1999年「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇
     「恋の骨折り損」◇
2004年「スクービー・ドゥー2」

その他の出演者:
Joey Slotnick ...  Soda Jerk / Archbishop Melker 
Dale Raoul ...  Mom 
Hayden Tank ...  Adam, Age 3 1 / 2 
Douglas Smith ...  Adam, Age 11 
Ryan Sparks ...  Adam, Age 8 
Don Yesso ...  Jerry 
Scott Thomson ...  Young Psycho 
Ted Kairys ...  Wolf One, Navy F86 Pilot 
Rex Linn ...  Dave 
Cynthia Mace ...  Betty 

User Rating: 6.3/10 (16,723 votes) 
オトーサン、
「案外高いなぁ」
古き良き60年代へのノスタルジーが受けたのでしょう。

User Comments
amarkey さん
Lebanon, Pa. 
2004年4月4日
リラックスして、過去への旅を楽しもう!

逃げる? 
ほら、切符があるよ! 
これは、過去の暮らしや未来に直面しての驚きを描く
愉快な映画だ。
過去に遡るというのには、何かがある! 
60年代を10代として過ごしたわれわれにとって、
思い起こせば、それは無邪気な時代だった。 
音楽、野球カード、そして家具といった形で、
過去がよみがえってくる。
あたかも、窓が開かれて、60年代の家族の暮らしを
実際に覗きこんでいるかのようだ。
両親と核シェルターで過ごして成人した男が、
はじめて地上に出てきたシーンは、実に愉快だ! 
ミュータントでない女の子を探すなかで、
主人公が地上での暮らしのすべてを学ぶなんて
実に愉快だ。
あなたには、2つの選択がある。
この映画、そんなことありえないと手厳しく見ることもできる...
あるいは、リラックスして、旅やジョークや役者たちや、
現在に戻る旅を楽しむこともできる! 
私は、後者だ。
機会がある度に、この映画をみている。


オトーサン、
「オレも後者だな。黒美君彦さんは前者かな?」
例えば、冒頭の白黒テレビに映ったケネディ大統領。
当時、入社したばかりでしたが、独身寮のテレビの前に、
みんなが集まりました。
その就任演説に、しびれたものです。
「祖国があなたに何をしてくれるかと思うな、
 あなたが祖国のために何ができるかを考えよう」。
「そうだ、会社のために尽くそう!」
「そうだ、そうなんだよなぁ」

黒美君彦さん
2004年4月30日
無垢なるものへの憧れ

ハリウッドでは定石ともいえるパターンの作品。
それが知的障害者であったり、宇宙人(ET)であったり、
タイムマシンでやって来た過去人であったり・・・という同工異曲のストーリー。
無垢なるもの、失われたものへの憧憬は、
情報と時間に追われる現代人についてまわるのかも知れない。
それにしては余りにひねりがないように思うが。
何とも中途半端な能天気なラブストーリー、という印象だ。


極道の妻たち 最後の戦い

        
オトーサン、
「極妻、ごくつま、一度は見ておかねば」
岩下志麻さん、あまり評価してきませんでしたが、
この映画で、評価が180度変わりました。

原題:極道の妻たち 最後の戦い (1990)
監督:山下耕作 
原作:家田荘子 
脚本:高田宏治 
Genre: Crime/ Drama/ Action
上映時間:116分
あらすじ:
跡目相続問題で分裂した中松組。
いわずと知れた関西の広域暴力団だ。
分裂後5年も抗争を続けてきた川越会は疲弊していた。
川越組に所属する瀬上組の姐・芙有は、
気丈に、服役中の夫の組長の出所を待ち続け、融和策を退ける。
そんな折、かつて中松組に夫を射殺された夏見が現れ、
復讐を誓い、芙有と兄弟分の盃を交わす。
夫の出所後、組は融和に動き、抗争は終結したかに見えた
だが、中松組は裏でひそかに策をめぐらせていた...

出演者
岩下志麻 .... 瀬川組姐・芙有
かたせ梨乃 ....夏見
哀川翔 .... 舎弟・豊
石田ゆり子 ...しおり
津川雅彦 .... 川越組・組長
小林稔侍 .... 瀬上組・組長
中尾彬 ....中松組・組長
オトーサン、
「志麻さん、いいねえ」
和服も洋服も喪服もよく似合います。
気品と気骨がある女優さん、少なくなりました。
極妻シリーズは、やはりお志麻さんでなくては。
かたせ梨乃さん、豊満な肢体だけでなく、演技もなかなか。
組長3人組の津川雅彦、小林稔侍、中尾彬さん、
クセのある俳優さんを配したのが成功しています。

その他の出演者:
緒形幹太
森永奈緒美
西村和彦
野口貴史
浜田晃
曽根晴美
菅貫太郎
品川隆二
三上真一郎
大前均
中野英雄
小島慶四郎
須賀不二男
磯部勉
小坂一也 

User Ratings:5.4(20 votes) CinemaSpace
オトーサン、
「これって名作では?」

User Comments:
ニュース日記11;00さん
2008年3月14日

このシリーズも、随分とファンをつくった作品だが、
既に15年も前のものになってしまった。
さらに、続編というわけには行かないようで、
過去の映画になってしまったが、今見ても、全く古いという感じはしない。
岩下志麻、かたせ梨乃といった女優の存在感なしには成り立たない作品だが、
十分すぎるほどの存在感を感じる。
この映画に、歴史貫通的な価値がどれほどあるのかは分からないが、
現代社会の間違いなく一面を表現している。
社会の恥部的な面とその中での筋目というか、
道理、義理、人情といったもののコントラストが魅力なのだろう。
見ていて違和感がないだけでなく、共感するところが少なくない。
極道を肯定はしないが、その生き方を、軽々に否定もできない。
実にみごとな作品といっていいだろう。


オトーサン、
「すごいシリ−ズだったんだ」

○極道の妻たち
 (ごくどうのおんなたち)
 家田荘子のルポルタージュを原作に女性側の視点から描いた
 異色のやくざ映画シリーズ。
 愛する夫を組同士の抗争や内部の謀略で失った「極妻」が
 自らの手で仇を取るというワンパターンの復讐劇だが、
 主演の岩下志麻の独特の関西弁や強烈な惹句も話題を呼んだ。
 1986年、東映配給網により公開された。
 監督は五社英雄、主演は岩下志麻。
 好評を博し、主演女優を替えながらシリーズ化された。
 最新作は高島礼子主演『極道の妻たち 情炎』(第15作目)。
 ・シリーズ作品
 1986年「極道の妻たち」五社英雄監督、主演:岩下志麻
 1987年「極道の妻たちII」土橋亨監督、主演:十朱幸代
 1989年「極道の妻たち 三代目姐」降旗康男監督、主演:三田佳子
 1990年「極道の妻たち 最後の戦い」山下耕作監督、主演:岩下志麻
 1991年「新極道の妻たち」中島貞夫監督、主演:岩下志麻
 1993年「新極道の妻たち 覚悟しいや」山下耕作監督、主演:岩下志麻
 1994年「新極道の妻たち 惚れたら地獄」降旗康男監督、主演:岩下志麻
 1995年「極道の妻たち 赫い絆」関本郁夫監督、主演:岩下志麻
 1996年「極道の妻たち 危険な賭け」中島貞夫監督、主演:岩下志麻
 1998年「極道の妻たち 決着(けじめ)」中島貞夫監督、主演:岩下志麻
 1999年「極道の妻たち 赤い殺意」関本郁夫監督、主演:高島礼子
      「極道の妻たち 死んで貰います!」関本郁夫監督、主演:高島礼子
 2000年「極道の妻たち リベンジ」関本郁夫監督、主演:高島礼子
 2001年「極道の妻たち 地獄の道づれ」関本郁夫監督、主演:高島礼子
 2005年「極道の妻たち 情炎」橋本一監督、主演:高島礼子

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


UDON

          
オトーサン、
「讃岐うどんか」
しばらく食べていませんが、
あのコシの強さが、たまりません。
最近は、セルフ店が増えて、親しみやすくなりました。
でも、讃岐富士をみながら、本場で食べてみたいもの。
香川県出身監督のお国自慢がやや鼻につきました。

原題:UDON(2006)
監督:本広克行  
脚本:戸田山雅司 
Genre: Drama /Commedy 
上映時間:134分 
あらすじ:
人口100万人なのに、
うどん家は900軒という香川は、
言わずと知れた讃岐うどんの本場だ。
松井香助は、製麺所の息子。
ド田舎のうどん家など継ぐ気もなく、家出して
ニューヨークに渡り、コメディアンになったものの、
売れずに終わり、すごすごと帰郷する。
父親の拓富は、息子を馬鹿呼ばわりする。
さて、これからどうしようか?
友人の紹介で、地元のタウン誌で働き始める。
部数増のアイディアを出せと編集長にいわれ、 
彼は恭子と2人で、うどんがテーマのコラムを開始。
なぜか大反響を呼んで、うどんブームが巻き起こる。
その後、父親の拓富が死に、うどんブームも終焉。
さて、どうしたものか?
香助は決断を迫られる。

出演者: 
ユースケ・サンタマリア .... 松井香助
木場勝己 ....  松井拓富 
小西真奈美 ....   宮川恭子 
鈴木京香 ....   藤元万里 
升毅 ....   大谷昌徳 
オトーサン、
「学芸会レベルだなぁ」
小西真奈美さんは、学芸会でもムリなのでは?

その他の出演者:
トータス松本....   鈴木庄介 
片桐仁....   三島憲治郎 
要潤....   青木和哉 
小日向文世....   藤元良一 
江守徹....   綾部哲人 
二宮さよ子....   馬渕嘉代 
明星真由美....   淳子 
森崎博之....   牧野 
中野英樹....   中西 
永野宗典....   水原宗典 
池松壮亮....   水沢翔太 
ムロツヨシ....   石松 
与座嘉秋....   新美 
川岡大次郎....   小泉 

User Ratings: 6.16(1214 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものか」
後半少しだれましたね。

User Comments:
宴会屋さん
2006年8月23日
ほめるところが無い・・・

高松で食べたうどんが本当に美味しかったので試写会に行きましたが、
うどんの美味しさは全くスクリーンから伝わってきませんでした。
制作者の中にうどんに対する哲学が無いんでしょうね。
そういうわけの分からないこだわりみたいなモノが端々からあふれ出て、
観た人の食欲に訴えかけるのだと思うのですが、
うどんを何度も映してる割にはただ映しているだけのように感じられたのが残念でした。
実に安易な発想からそのまま安易に作られた映画なんでしょうね。
小西真奈美も全くスクリーン映えせず、役者としての先行きがかなり不安です。
でももっとひどいのはユースケとトータス。
はっきり言って演技にもなっていない上にアップに耐えられない「顔」です。
アップなら何故もう少し気を使ってスタッフも撮ってあげなかったのか、
顔色を隠すため塗りすぎた化粧、疲れた目、相当ハードな日程の撮影だとしても、です。
本人の意識の無さも、スタッフの意識の薄さも、
そういう余計なところの方がスクリーンから出てきた、
実に長く感じてしまう映画でした。


オトーサン、
「ま、こんなひともいるようで...」
「踊る捜査線」の本広克行監督に踊らされて
讃岐うどんを食べに行くひとも大勢いたことでしょう。

dellchiroさん
2008年3月17日
今日うどん食べました
 
テレビで見ました。
途中まで、話はまったりと進み、最後で泣かせるというかんじです。
一度見たことがあったので「今度は泣かないぞ!」と思ったのに
やっぱり泣いちゃいました。
つられて今日うどん食べちゃいました。


アメリカを売った男

       
オトーサン、
「誰だろう?ブッシュかな?」
いまやドル売り一色。ドル安の原因をつくったのは、
誰あろう浅薄にもイラク戦争をはじめたブッシュです。
でも、これはあるスパイの実話を映画化したもの。

原題:Breach (2007)
監督:Billy Ray
原作:Adam Mazer/ William Rotko 
脚本:Adam Mazer / William Rotko /Billy Ray 
Genre:Drama / Thriller 
Rated PG-13 for violence, sexual content and language.
上映時間:110分
あらすじ:
若きFBI捜査官
エリック・オニールは、FBIの新入りで野心家だ。
上司のケイト・バロウズに呼び出されて、
有名捜査官、ロバート・ハンセンの監視を命じられる。
理由を聞いても教えてくれず、昇進のチャンスだといわれるだけ。
ハンセンは異様に疑い深く、その部下として働くのは、苦痛そのもの。
身辺を探ろうとするが、すべて見透かされる始末。
ストレスから妻との仲も破局寸前になる。
だが、ひょんなことから、ハンセンのスパイ容疑が明らかになる。

出演者:
Chris Cooper ...  Robert Hanssen(ロバート・ハンセン)
Ryan Phillippe ...  Eric O'Neill(エリック・オニール)
Laura Linney ...  Kate Burroughs(ケイト・バロウズ) 
オトーサン、
「すごいねぇ、心の闇を体現している!」
二重スパイ役のクリス・クーパー、流石アカデミー賞俳優です。 
部下役の若きライアン・フィリップ、これまでで一番いいのでは?

CHRIS COOPER 
クリス・クーパー 
誕生日 1951/7/9  
出身 米ミズーリ州カンザス 
高校卒業後、沿岸警備隊に勤務。
その後、ミズーリ大学に入学し、
在学中に急病のトム・ベレンジャーの代役として舞台デビュー。
ニューヨークでステラ・アドラーに師事し、
本格的なキャリアをスタートさせる。
映画デビューは「メイトワン1920」。
1996年「真実の囁き」でインディペンデント・スピリット賞最優秀男優賞受賞。
2002年「アダプテーション」で、アカデミー助演男優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1987年「メイトワン1920/アメリカ暗黒の決闘史」◇
1990年「アリス」「カリブの失楽園」(TM)
1991年「希望の街」「真実の瞬間」「告発弁護人」(TM)
1992年「ベッド・オブ・ライズ/妻の告白」(TM)
1993年「ボーイズ・ライフ」
1995年「評決のとき」「マネートレイン」
1996年「真実の囁き」「BOYS」
1997年「大いなる遺産」「ブレストマン 豊胸外科医」
1998年「モンタナの風に吹かれて」◆
1999年「遠い空の向こうに」◆「アメリカン・ビューティー」◆
2000年「パトリオット」◆「ふたりの男とひとりの女」◆
2002年「ボーン・アイデンティティー」◆「アダプテーション」◆
2003年「シービスケット」◆
2004年「ボーン・スプレマシー」◆
2005年「シリアナ」◆「カポーティ」◆「ジャーヘッド」◆
2007年「アメリカを売った男」◇ 

RYAN PHILLIPPE 
ライアン・フィリップ 
誕生日 1974/9/10   
出身 米デラウェア州ニューキャッスル 
17才から俳優業を志し、LAに移住。
92年「ワン・ライフ・トゥ・リブ」でデイタイムTVドラマ史上初の
ゲイのティーン・エイジャーを演じる。
95年「クリムゾン・タイド」で映画デビュー。
99年6月、リース・ウィザースプーンと結婚。
二児がいる。2006年、離婚。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「ホーネット」(TM)「クリムゾン・タイド」
1997年「白い嵐」「ノーウェア」
1998年「ラストサマー」◇「54/フィフティー・フォー」◇
     「ワイルド・スモーカーズ」◆
     「ザ・タブー/暴かれた衝撃」
1999年「クルーエル・インテンションズ」◇
     「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇
2000年「誘拐犯」◇
2001年「サベイランス/監視」◇「ゴスフォード・パーク」◇
2002年「17歳の処方箋」◆
2003年「Re:プレイ」◇
2005年「クラッシュ」◆「CHAOS カオス」◇
2006年「父親たちの星条旗」◇
2007年「アメリカを売った男」◆
 
その他の出演者:
Caroline Dhavernas ...  Juliana O'Neill 
Gary Cole ...  Rich Garces 
Dennis Haysbert ...  Dean Plesac 
Kathleen Quinlan ...  Bonnie Hanssen 
Bruce Davison ...  John O'Neill 
Jonathan Watton ...  Geddes 
Tom Barnett ...  Jim Olsen 
Jonathan Potts ...  D.I.A. Suit 
David Huband ...  Photographer 
Catherine Burdon ...  Agent Nece 
Scott Gibson ...  Agent Sherin 
Courtenay J. Stevens ...  Agent Loper 

User Rating: 7.3/10 (17,235 votes) 
オトーサン、
「もつと高いスコアでもいいな」
地味な作品なのに、このスコアは大したもの。

User Comments 
iohefy-2さん
Charlotte, NC 
2007年2月14日
素敵なスパイ物語

昨夜、試写会にでかけた。
ほんとうに楽しかった。
ところどころ、かったるかったけれども。
クリス・クーパーの演技は、特筆もの。
スパイであり、このスパイ・スリラーの主役だ。
他の出演者も好演している。
これは、ロバート・ハンセンの魅力的な物語だ。
かれは、アメリカ最大のスパイで、
ロシア側に膨大な機密を漏らしていた。
この映画には、アクションは少ないが、
最後まで興味を惹きつける。
実話だからだ。
脚本家は、ストーリーを強化している。
ほんとうに楽しめた。
ぜひ、この上出来のスパイ物語を見に行ってほしい。

オトーサン、
「流石、映画瓦版。的確な指摘だなぁ」

服部弘太郎さん
2008念2月5日
米国史上最悪のスパイ、ロバート・ハンセン逮捕までの2ヶ月。
手に汗握る実録スパイサスペンス。
 
2001年2月、FBIの現職捜査官ロバート・ハンセンがスパイ容疑で逮捕された。
彼は旧ソ連時代からKGBに通じた二重スパイとして活動し、
アメリカ側がソ連に送り込んだスパイの個人情報などをリークしていたのだ。
ハンセンが売り渡した情報によって闇から闇に葬られた諜報員や協力者は50人以上。
彼はFBIきってのソ連通、情報システムの専門家として
他省庁にも大手を振って出入りし、
FBIのみならず、CIA、NSA、国防総省、ホワイトハウスなどの極秘文書を入手していたのだ。
彼はそれらの情報と引き替えに、百数十万ドルの現金や宝石を受け取っていたという。
映画『アメリカを売った男』は冒頭でハンセン逮捕当時のニュース映像を紹介した後、
その2ヶ月前まで時間をさかのぼる。
ここから映画は、FBIの捜査網がハンセンを追い詰めていく様子を克明に再現していくのだ。
国家を裏切ったアメリカ史上最悪のスパイを追う、捜査員たちの緻密な包囲作戦。
ハンセンの助手という名目で捜査の最前線に立たされるのは、
エリック・オニールという若い捜査員だ。
彼はこの映画の狂言回しでもある。
しかし自分に捜査の手が伸びていることを薄々感じ取っているらしいハンセンは、
なかなか尻尾を出すことがない。
勤続25年の大半をスパイとして過ごしている手練れの強者は、
そう易々とは罠に引っかかってくれないのだ。
これはスパイを捕まえる話であり、スパイは悪玉で、それを捕らえようとする側は善玉だ。
仕事と同僚と国家を裏切っていたロバート・ハンセンは、
誰がどう弁護しようと紛れもない悪党には違いない。
しかしこの映画は、善が悪に勝利するという単純な活劇にはならない。
むしろ悪であるはずのハンセンに、この映画はやけに同情的なのだ。
それは映画の冒頭に、ハンセン逮捕のニュースを挿入していることで生まれた効果でもあるし、
映画の随所に挿入されている小さなエピソードの数々も、
観客のハンセンに対する同情心を喚起するよう仕掛けられている。
『観客はつねに、危険にさらされた人物の方に同化しておそれをいだく』と言ったのは、
スリラー映画の巨匠ヒッチコックだ。
相手が善人であれ悪人であれ、目の前に迫る危険や危機を知らぬまま
そこに接近していく人物に、観客は強い感情移入を行うのだ。
ではこの映画で、最も大きな危険にさらされている人物は誰だろう。
ハンセンの身辺調査のため、FBI上層部から部下として送り込まれたエリックだろうか? 
それとも逮捕が2ヶ月先に迫っているハンセンだろうか? 
答えは明白だ。
この映画の中で、薄氷の上を歩んでいるのはハンセンなのだ。
エリックはいずれハンセンの尻尾をつかむだろう。
FBIの特捜チームは、ハンセン逮捕に成功するだろう。
それは映画の最初に、観客に約束されている。
彼らは勝者なのだ。
ハンセンだけが自分の運命を知らぬまま、破局に向けて最後の歩みを続けている。


レッド・ソニア

          
オトーサン、
「録画したけど、消すか」
シルベスター・スタローンの元妻が主演。
B級映画、それもかなりC級に近い匂いがします。
「でも、エンニオ・モリコーネが音楽を担当しているぜ」
そうなると、かなりA級に近い匂いがしますが...

原題:Red Sonja (1985)
監督:Richard Fleischer
原作:Robert E. Howard 
脚本:Clive Exton /George MacDonald Fraser   
Genre:Action / Adventure / Fantasy 
Country:Netherlands / USA 
Language:English 
上映時間:89分
あらすじ:
レッド・ソニアは、剣の達人。
悪の女王ゲドレンに、"聖玉"を奪われ、
村を焼き打ちにされ、姉も殺され、復讐を誓う。
彼女は、途中、カリドーと
悪の女王に滅ぼされた都市の王子ターン、家臣ファルコンと出会い、
ともに魔城へ向かう。
そこでは、天変地異が起っていた。
聖玉の力が増えすぎて、大地は震え、天に稲妻が走り、
悪の女王の手に負えない事態が起きていたのだ。
そんななか、ソニアは、女王と対決する。

出演者:
Brigitte Nielsen ...  Red Sonja(女剣士レッド・ソニア)
Arnold Schwarzenegger ...  Kalidor(カリドー)
Sandahl Bergman ...  Queen Gedren(悪の女王ゲドレン)
Paul L. Smith ...  Falkon(ファルコン)
Ernie Reyes Jr. ...  Prince Tarn(王子ターン)
オトーサン、
「おいおい、これで女剣士かよ」
よっこらしょと剣を振り回しているだけ。
「おいおい、これで悪の女王かよ」
この程度なら和田アキコさんのほうがコワイです。

BRIGITTE NIELSEN 
ブリジット・ニールセン 
誕生日 1962/7/15  
出身 デンマーク・エルシノア 
コペンハーゲンで育つ。
ティーンエイジャーの頃、路上でスカウトされ、モデルの道に。
3年間、ファッション・ショーや雑誌で活躍するが、
モデルの仕事に嫌気がさしていた時、
映画プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスから
映画のオーディションを受けるように勧められ、
ローマに直接赴き、オーディションで合格。
85年「レッド・ソニア」で映画デビューを飾る。
数ヶ月後、ニューヨークへ向かう途中でシルベスター・スタローンと出会い、
「ロッキー4」のドラゴの妻ルドミラ役を得る。
スタローンとは85年結婚するが、2年で離婚。
その後も再婚を繰り返し、現在は五度目となる。 
活躍度 △↓ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「レッド・ソニア」「ロッキー4/炎の友情」
1986年「コブラ」
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」
1989年「バイ・バイ・ベイビー」
1990年「ドミノという女」
1992年「パニッシャー」「デビルコール/魔界からの誘惑」
     「バーチャル・ウェポン」「アンダーカバー 炎の復讐」
1993年「チェーン・ヒート」「ザ・サイレンサー」
1995年「スタークリスタル」
1998年「ネイビーストーム」
1999年「ドゥームデイヤー」
 
その他の出演者:
Ronald Lacey ...  Ikol 
Pat Roach ...  Brytag 
Terry Richards ...  Djart 
Janet Agren ...  Varna, Red Sonja's Sister 
Donna Osterbuhr ...  Kendra the High Priestess 
Lara Naszinsky ...  Gedren's Handmaid 
Hans Meyer ...  Red Sonja's Father 
Francesca Romana Coluzzi ...  Red Sonja's Mother 
Stefano Maria Mioni ...  Barlok, Red Sonja's Brother 
Tutte Lemkow ...  Wizard 

User Rating: 4.2/10 (7,629 votes) 
オトーサン、
「ま、妥当なスコアだな」

ラジー賞受賞
・最悪新人賞:ブリジット・ニールセン
同ノミネート 
・最悪主演女優賞:ブリジット・ニールセン 
・最悪助演女優賞:サンダール・バーグマン

User Comments  
ColonelFaulknerさん
Auckland, New Zealand
2004年6月12日
気楽に見れば、かなり面白い

DVDを買って、はじめて見た。
コナン・シリーズにあやかって、金儲けしたいのだろう。
不幸にも、コナン・シリ−ズと同じ予算をもらえなかったようだ。
したがって、セットや特殊効果は冴えないし、
急いで撮ったようなシーンもあった。
ブリジット・ニールセンは、いいが、
不幸にも、銃を頭に突きつけられれば、演技ができない。
シュワちゃんが出演を引き受けたのは、
「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」で
監督に世話になったからのように思える。
代表作「シュワルツェネッガー/プレデター」、
「トータル・リコール」、「ターミネーター2」ほどには
ヤル気を見せてくれなかった。
映画のはじめに出てくる女性の守護者たちは、
何とか剣を持ちあげようと奮闘しているように見え、
この映画に出ていることを喜んでいるように思えた。
それはさておき、
この映画、見るのに集中力を必要としないし、
かなり面白い。
あまり良くなかった。
評価は、2つ星。


オトーサン、
「所詮、B級映画、気楽に見ましょう」

電動青りんごさん
2007年2月20日
剣と魔法、エンニオ・モリコーネの音楽!
 
元シルヴェスター・スタローン夫人のブリジット・ニールセン主演です。
ビデオソフトが「アーノルド・シュワルツェネッガーのキング・オブ・アマゾネス」
というワケのワカンナイ邦題だったり、
そのビデオのパッケージに「ブリギッテ・ニールセン」と書かれていたり、
TV放映時には余計なロック音楽が付け加えられたりと不運な作品ですが、
「コナン」シリーズの流れを組む一大冒険ものです。
剣と魔法の時代を舞台に、家族を殺された女剣士レッドソニアが、
世界の破滅を招く石「タリスマン」を巡って大冒険を繰り広げます。
同行する勇者カリドーを演じるのはシュワちゃんですね。
何と言ってもこの映画、エンニオ・モリコーネ作曲の音楽がいいです。
昔、サントラ盤CD(映画「華麗なる相続人」と
カップリング収録の限定盤)を買ったら、
テーマ曲部分を含む10分以上の組曲が1トラックになってて、
壮大でびっくりしました。


ノーカントリー

            
オトーサン、
「アカデミー賞4部門受賞か」
おおたかの森SCのTOHOシネマ、空いていました。
こういう暗いお話は、敬遠されるのでしょうね。
原題を意訳すると、"年寄りに居場所なし"

原題:No Country for Old Men (2007)
監督・脚本:Ethan Coen/Joel Coen
Genre:Crime / Drama / Thriller / Western 
Rated R for strong graphic violence and some language. 
Country:USA 
Language:English / Spanish 
上映時間:122分
あらすじ:
ルウェリンは、狩猟の途中、異様な光景に出くわす。
荒野に放置された数台のクルマ、死体の山があったのだ。
近づくと、大量のヘロイン、そして黒い鞄に200万ドル!
ウェリンは金を持ち去るが、殺し屋シガーに追われる。
なぜ、オレの居場所が分かるんだ?
黒い鞄には、大金だけでなく、発信機も入っていたのだ。
さあ、これで一安心と思ったが、さにあらず。
妻まで狙われる始末だ。
保安官ベルは、相次ぐ殺人事件の発生を受けて、
この2人の行方を追いはじめる...

出演者:
Tommy Lee Jones ...  Ed Tom Bell (ベル)
Javier Bardem ...  Anton Chigurh(シガー)
Josh Brolin ...  Llewelyn Moss (ルウェリン)
オトーサン、
「まさに、ハビエル・バルデムの主演映画だ!」
新たな殺人鬼を創造して余すところなし。
トミー・リー・ジョーンズ、退職間際の保安官ならではの
哀愁や倦怠感がよく出ていました。
長い間、殺人犯とつきあっていると、
「人間の業だ」、「自然の摂理だ」と思うようになるのです。

JAVIER BARDEM
ハビエル・バルデム
誕生日 1969/3/1 
出身:カナリア諸島ラスパルマス 
芸能一家に生まれる。
叔父は監督のフアン・アントニオ・バルデム。
6歳でデビューし、テレビなどに出演、
ラグビーのナショナル・チームでも活躍。
「ルルの時代」で映画デビュー。
ビガス・ルナ監督の「ハモンハモン」で有名に。
ゴヤ賞を4度、ヴェネツィア国際映画祭男優賞を2度受賞。
「夜になるまえに」でスペイン人俳優として初めて
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
「ノーカントリー」でアカデミー賞助演男優賞を受賞。
出演作
1990年「ルルの時代」
1991年「ハイヒール」
1992年「ハモンハモン:
1993年「ゴールデン・ボールズ」
1994年「時間切れの愛」
1995年「電話でアモーレ」
1996年「ペルディータ」
1997年「ライブ・フレッシュ」
1999年「スカートの奥で」
2000年「夜になるまえに」
2001年「ウェルカム! ヘヴン」
2002年「ダンス オブ テロリスト」
2003年「海を飛ぶ夢」
2004年「コラテラル」
2007年「ノーカントリー」

その他の出演者:
Woody Harrelson ...  Carson Wells 
Kelly Macdonald ...  Carla Jean Moss 
Garret Dillahunt ...  Wendell 
Tess Harper ...  Loretta Bell 
Barry Corbin ...  Ellis 
Stephen Root ...  Man who hires Wells 
Rodger Boyce ...  El Paso Sheriff 
Beth Grant ...  Carla Jean's Mother 
Ana Reeder ...  Poolside Woman 
Kit Gwin ...  Sheriff Bell's Secretary 
Zach Hopkins ...  Strangled Deputy 
Chip Love ...  Man in Ford 

User Rating: 8.5/10 (81,467 votes) 
       Top 250: #43 
オトーサン、
「すごいね、世界の名画43位とは」

アカデミー賞受賞
・作品賞     
・助演男優賞:ハビエル・バルデム    
・監督賞:イーサン・コーエン/ ジョエル・コーエン    
・脚色賞:イーサン・コーエン/ ジョエル・コーエン    
同ノミネート
・撮影賞
・音響賞(編集・調整)
・編集賞
   
カンヌ国際映画祭ノミネート 
・パルム・ドール:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン 

User Comments 
黒美君彦さん
2008年3月5日
クライム・サスペンスの傑作

よく出来たクライム・サスペンス、というのが第一印象。
やたら埃っぽいテキサスからメキシコを舞台にした
異常なまでにタフな殺人鬼アントン・シガー。
麻薬がらみの金を手にしてしまったことからシガーに追われるルウェイン・モス。
なんなんだ、この連続殺人は…と頭を抱える保安官エド・トム・ベル。
それぞれ好演で緊迫感が途切れない。 
とはいえ、圧縮空気を武器にする不気味なシガーの存在感には、
思わず笑みを浮かべてしまうほど。
徹底してシニカル。徹底して不条理。 
引退してしまう保安官を除き、
ことごとく主要な登場人物が死んでいく
彼の国ならではの暴力性には正直ついていけないが、
そうした暴力性こそが彼の国の背骨を形作っているのか、と改めて痛感。
 「時代は変わってしまった…」と首を振るトミー・リー・ジョーンズには
思わず深く共感してしまうが、さほど深味のある作品だとは思わない。
存在感たっぷりで(しかも笑える)
無類に強靭な殺し屋「アントン・シガー」を描きたかった
というのがコーエン兄弟の当初の目論見だったのではないだろうか。
で、その血なまぐさい映像、緊張感、テキサスという舞台装置
…そういったものが総体として評価された、
ひいてはアカデミー賞作品賞につながったということではないだろうか。 
もちろん、80年代以降の歯止めの利かなくなった社会の犯罪傾向が
背景にあるというのはよくわかるが、
私個人は基本的には「よく出来たクライム・サスペンス」という評価に尽きるように思う。 
それにしても不気味なアントン・シガーを主人公にした続篇やスピンオフ作品が
今後作られていくことになるのかな〜(苦笑)。 


オトーサン、
「ハビエル・バルデムを見よ!」
Yahoo!映画、流石です。
ちゃんとインタビューしていました。

○ハビエル・バルデム 単独インタビュー

Q:アントンはハードな役ですが、演じていて気分が滅入ったことは?
A:ときどきヘンな気分になったり、頭がボーッとなったりした。
 というのも、たとえ自分では望まなくても、
 撮影に入っている期間は役の一部を家に持ち帰ってしまうことがあるんだ。
 いつも周りに暗い空気が漂っている感覚があったよ。
 撮影現場を離れるときにその感覚を置き去り、
 普通の日常生活を送ろうと努めたけどね。

Q:アントンはいつの世にも存在する普遍的で自然的な脅威だと感じたのですが、
 あなた自身は彼という存在をどうとらえましたか?
A:そうだね。アントンは自然の大きな力に導かれているのだと思う。
  神話的な存在であり、大きな力に導かれて暴力を体現しているんだ。
  僕は彼を単なるサイコキラーにはしたくなかった。
  映画の中で語られている死、運命、暴力を結集したものが
  アントンだといえるんじゃないかな。

Q:以前、アレハンドロ・アメナーバル監督があなたのことを「どうしようもなくセクシーだ」
  と言っていました。
A:彼が本当にそう思って言っているのかは疑問だね。
  5、60歳の男が若い男をベッドに引きずり込むために言う言葉みたいだ(笑)。
  本気ではないと思うよ。
  少なくとも、コーエン兄弟は僕のことをセクシーだとは思っていないはず。
  それに、僕は自分のことをセクシーだと思っていないしね。

Q:そういったイメージをアントンのような恐ろしい役でぬぐい去る意図も少しはあったのでしょうか?
A:どうかな。まず、どうして皆が僕のことをセクシーだと言ってくれるのかがわからない。
 『ハモンハモン』などのイメージで言ってくれているのだと思うけど、
  あのときはまだ20歳だった。
  若さ自体が魅力的なこともあるし、それが皆の意見につながったのだと思う。
  もちろん、役によっては、人を惹きつけなくてはならないこともある。
  知的なものや感情的なもの、肉体的なもので、場合に応じてね。
  僕自身は自分をセクシーだとは思わないから、そのイメージから逃げる必要もないんだよ。

Q:これまでも個性的な名匠たちの作品に多く出演されていますが、
  コーエン兄弟もその一員ですね。
A:彼らはとても寡黙で、そしてノーマル。
  絶対にけんかをしないし、意見の相違もなく、2人で1人のようなんだ。
  恐ろしいことにね(笑)。
  僕は彼らを質問攻めにしたけれど、常に嫌がることなく丁寧に答えてくれたよ。

Q:本当は暴力的な映画が苦手なのだそうですね。どんな映画がお好きですか?
A:退屈だと思われるかもしれないけれど、
  2人の人間がただ会話を交わしているような静かな映画が好きだ。
  2人の関係がどう発展するのか、観ている間に考えられるような映画がいいね。
  テンポの速いミュージックビデオのような映画は好きじゃない。

Q:今後も名匠たちとの仕事が続きますが、
  次々と素晴らしいプロジェクトにめぐり合えているのは、
  あなたが素晴らしい俳優である以外に何か秘訣が?
A:僕はとてもラッキーなんだ。
  若いころから才能のある人たちに囲まれていたのも幸運のひとつ。
  しかも、僕が幸運を探していたわけではなく、幸運が僕を探してくれた。
  それは運命であり、天からの授かり物。
  それに応えるように、一生懸命仕事をする責任が僕にはあると思う。


魔法にかけられて

         
オトーサン、
「...つまらなそう」
予告編を何度も見せられての感想です。
「でも、新生ディズニーに期待していいかも」
てなことで、雨のなか見に行くことに。

原題:Enchanted (2007)
監督:Kevin Lima
脚本:Bill Kelly
Genre:Animation / Adventure / Comedy / Family / Fantasy / Romance
Rated PG for some scary images and mild innuendo.
上映時間:107分
あらすじ:
ジゼルは、魔法の王国のプリンセス。
エドワード王子との結婚式の日、だまされて王国を追放される。
たどり着いたのは...何と現代のニューヨーク。
途方にくれるなかで、離婚弁護士ロバートに出会う。
勿論、夢や魔法など信じていない。
やがて、彼女を追ってエドワード王子もやってくる。
さらに、魔法使いの女王や火を吐くドラゴンも現れる。
果たして、ジゼルは無事に王国に戻れるのだろうか?

出演者:
Amy Adams ...  Giselle(ジゼル)
Patrick Dempsey ...  Robert Philip(ロバート)
James Marsden ...  Prince Edward(エドワード王子)
Susan Sarandon ...  Queen Narissa(女王・ナリッサ) 
オトーサン、
「このひと、いいなぁ」
予告編ではパッとしなかったのですが、
本編では、その喜怒哀楽する姿に惚れ惚れしました。

AMY ADAMS 
エイミー・アダムス 
誕生日 1984/4/18  
出身 米コロラド州 
18歳までウェイトレスをしていたが、
ミネソタに移住し、ダンスを学ぶ。
テレビでは「プロヴィデンス」「バフィー/恋する十字架」にゲスト出演。 
活躍度 ▲↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1999年「わたしが美しくなった100の理由」
2000年「サイコ・ビーチ・パーティー」
2002年「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
          「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」◆
2007年「魔法にかけられて」◇ 

その他の出演者:
Julie Andrews ...  Narrator (voice)
Idina Menzel ...  Nancy Tremaine 
Timothy Spall ...  Nathaniel 
Rachel Covey ...  Morgan Philip 
Samantha Ivers ...  Nancy 
Matt Servitto ...  Arty 
Joseph Siravo ...  Bartender 
Michaela Conlin ...  May 
Jeff Bennett ...  Pip in Andalasia (voice) 
Kevin Lima ...  Pip in New York (voice) 
Emma Rose Lima ...  Bluebird / Fawn / Rapunzel 

User Rating: 7.8/10 (22,085 votes) 
オトーサン、
「妥当なスコアだ」

User Comments
2007年11月25日
bigbillythefish92さん
United States 
これは、ただの映画ではない...
ディズニーの黄金時代へのタイムマシーンだ。

ボクは10代の男の子だ。
「魔法にかけられて」のコメントだが、 
お姉さんたちのなかなか説得力のあるコメントを読んで、
この実写とアニメをミックスした映画に、
チャンスをあげたいと思う。
「魔法にかけられて」の出だしの14分で、
注目すべきことが、2つあった。
1)終わることのない甘ったるい歌の調べ。
2)粗っぽいアニメのスタイルの浪費
(ディズニーの古典映画である「美女と野獣」や「眠れる森の美女」への賛辞)
こんな風じゃなぁ。
取り巻いている老人カップルをみて、
ボクは映画館を出ようとした。
ミュージカルと可愛いお姫様。
れっきとした男の子が、こんな映画見るだろうか?
だが、何かがあった...
その雰囲気から子供の頃を思い出したのだ。
「美女と野獣」の忘れ難いダンス・シーン、
アリエルが髪の毛をフォークで梳かすシーン、
そうそう、テレビ画面に釘つけになっていたっけ。
そうした思い出が去来して、
ボクは「魔法にかけられて」を見続けた。
そうすると、だんだん良くなっていった。
アニメから実写に切り変わると、
ボクは、すっかり、エイミー・アダムスの虜になってしまった。
私見だが、彼女は最高のジゼル役ではなかろうか。 
エドワード王子とロバートも、完璧な適役だった。
この映画、ほぼ完璧な出来だが、
問題がないわけではない。
ストーリーの先が読めるし、決まり文句が溢れている。
だが、その力強い俳優や女優たち、きちんとした脚本によって、
お話しが進むにつれて暖かい気持ちになっていく。
 (まさに、それこそディズニーが狙っていたものではないだろうか?)
数々の音楽も魅力的だし、
あらゆる年代のひとに向いている。
みんなに訴えるものがある。
ディズニーのアニメ映画の黄金時代に戻ったような気になる。
新生ディズニーに期待したい。
毎日毎日が驚きに満ちていた日々を思い出させてくれる。

オトーサン、
「お久しぶり!黒美君彦さん」
 
黒美君彦さん 
2008年2月28日
セルフパロディ

ディズニーらしいアニメのおとぎの世界から実写へ。
荒唐無稽なお話もディズニー風の魔法にかかれば
ハートウォーミングなラブコメになってしまうのだから大したもの(笑)。
ディズニーらしいアニメーションは昔ながらのセルアニメ。
そこから現実のNYにやって来たジゼル姫を、エイミー・アダムスが好演。
撮影時すでに31歳と、姫と呼ぶにはあまり若くないが(苦笑)、
歌って踊ってなおかつお姫様らしく演じるにはそこそこのキャリアが必要ということで…。 
現実とお姫様&王子様とのギャップが面白いところだが、
CGで描かれるリスのピップが可愛い。
人間世界では言葉が通じないので必死でボディランゲージで説明しようとするシーンは
大笑いしてしまった。 
ちなみに人間世界でのピップの声がケヴィン・リマ監督自らの声だとか。 
ディズニーによる自己パロディのオンパレードはほとんど禁じ手だろう(笑)
と思ってしまうけど、
でもシンデレラや白雪姫などお馴染みのおとぎ話のパロディはやっぱり楽しい。 
途中のラブストーリーは少々中だるみの感もあったけど、
特にお姫様に憧れたことのある女性は童心に帰ることのできる作品。
ちなみに知り合いの女性は観終わったあと少女の表情になっていましたが、
別の女性は「他愛ないお話」とちょっと醒めた見方をしていました。
受け取り方も人それぞれで面白い…?? 


リップスティック

        
オトーサン、
「へぇ、ヘミングウェイの孫娘が主演か」
Ernest Miller Hemingway(1899/7/21 - 1961/7/2)。
「"老人と海"、素敵だったなぁ」
学生時代、彼の作品を愛読したものです。
簡潔な文体は、座ってではなく立って執筆したため。
いまでも、影響を受けています。

原題:Lipstick (1976)
監督:Lamont Johnson
脚本:David Rayfiel 
Genre:Drama 
上映時間:89分
あらすじ:
クリスは、全米一のセクシュアルなモデル。
事故で両親を失って以来、妹のキャシーを養育している。
ある日、キャシーが慕う音楽教師スチュアートが
マンションを訪れる。
自分の作曲した電子音楽のテープを持参し、
売り込みを手伝ってもらおうという趣旨だった。
だが、突然、スチュアートが豹変し、強姦したのだ。
やがて、事件は裁判に持ちこまれる。
女性検事カーラが危惧した通り、スチュアートは無罪になる。
しかも、スチュアートの魔手は、キャシーにも...
 
出演者:
Margaux Hemingway ...  Chris McCormick(クリス)
Mariel Hemingway ...  Kathy McCormick(キャシー)
Chris Sarandon ...  Gordon Stuart(スチュアート)
Anne Bancroft ...  Carla Bondi(検事カーラ)
Robin Gammell ...  Nathan Cartright(弁護士カートライト)
オトーサン、
「マーゴ、お祖父さんに似てないなぁ」
むしろ、妹のマリエルのほうが、似ています。

MARGAUX HEMINGWAY
マーゴ・ヘミングウェイ
誕生日 1955/2/16 - 1996/7/2
出身地 オレゴン州ポートランド
文豪、アーネスト・ヘミングウェイの孫で3人姉妹の次女。
幼い頃はパリやキューバで過ごす。
22歳で結婚。夫の勧めでモデルになるや、
ヴォーグ誌のカバー・ガールとして瞬く間にトップ・モデル。
映画「リップスティック」で、妹のマリエルと映画デビュー。
その後、作品に恵まれず低迷。
2度目の結婚にも失敗してアルコール中毒に。
96年、サンタモニカのワンルーム・マンションで死亡。
出演作:
1976年「リップスティック」
1978年「キラーフィッシュ」
1982年「ニュー・アメリカン・ヒーロー 笑龍密使」
1983年「キリング・マシーン 怒りの爆走」
     「黄昏のブルックリン・ブリッジ」
1991年「スキャンダラスな女 愛と欲望の私生活」
1994年「アナザー・ルームメイト」「妄想 スキャンダラスな女2」

CHRIS SARANDON 
クリス・サランドン 
誕生日 1942/7/24  
出身 米ウエスト・バージニア州 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1975年「狼たちの午後」
1976年「リップ・スティック」
1977年「センチネル」
1979年「さらばキューバ」
1983年「バイオレント・サタデー」
1984年「アメリカ万歳」
1985年「フライトナイト」
1987年「プリンセス・ブライド・ストーリー」
1988年「チャイルド・プレイ」
1989年「ベスト・コップ」「ニューヨークの奴隷たち」「ウィスパーズ」
1991年「ヘルハザード/禁断の黙示録」
1992年「魔性」
1993年「ダーク・アイランド/堕ちた楽園」
      「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(声)
1995年「ボーデロ・オブ・ブラッド/血まみれの売春宿」「理由」
1996年「サイバーテックP.D.」
1997年「デッド・エンド」
1998年「若草物語 ジョー先生と子供たち」

その他の出演者:
Perry King ...  Steve Edison 
John Bennett Perry ...  Martin McCormick 
Francesco Scavullo ...  Francesco  
Meg Wyllie ...  Sister Margaret 
Inga Swenson ...  Sister Monica 
Lauren Jones ...  Policewoman 
William Paul Burns ...  Judge 
Way Bandy ...  Make-up Artist 
Harry King ...  Hairdresser 
Sean Byrnes ...  Photographers Helper 
Catherine McLeod ...  Vogue Lady 

User Rating: 4.5/10 (507 votes)
オトーサン、
「低いなぁ」
文豪ヘミングウェイの孫娘がポルノ映画に出るなんて、
怒ったひとが多かったのでしょう。

User Comments   
theehtさん
ny,ny 
2000年9月27日
評判ほど悪くない

他のひとが言うほど、悪くない。
これは マーゴ・ヘミングウェイの映画デビュー作品として、
興味深い。 
残念ながら、可哀想な美人マーゴは、妹のマリエルに食われてしまった。
クリス・サランドンは、サイコのレイプ犯として熱演。
女性検事役のアン・バンクロフトは、いつもながらお見事。
だが、美男子で有名俳優ペリー・キングは、
マーゴのボーイフレンド役で冴えなかった。
見る価値あり。


オトーサン、
「ここは、女性映画批評家の出番だな」

ナンシーChang!さん
2006年4月16日
ヒロインは負け犬じゃない

女性の目線で“事件としての強姦(レイプ)”を描いた映画といえば、
ジョディ・フォスターがオスカーを獲得した『告発の行方』が有名。
でも、それより22年も前にこのテーマに挑戦していた映画が
こちら(法廷でのレイプ事件がメインの映画はおそらく本作が初めてのはず)。
公開当時、ちょうどレイプ裁判の在り方について
社会的な関心が高まっていたこともあり、
日本でもたいへんな話題になったそうです。 
被害者の女性側に圧倒的不利とされる裁判では、
レイプ犯の有罪を立証することが極めて困難であり、
多くの女性が告訴をあきらめ泣き寝入りしているのが現実。
この映画のレイプ魔は、それにつけこんで凶行を繰り返す悪魔のような男です。 
当時スーザン・サランドンの旦那だったクリス・サランドンが
その憎々しいレイプ野郎を演じているんですが、
これがもう天晴れな名演技で文句のつけようがありません。
ってか、どこから見てもホンモノの変態にしか(以下自粛)…。
私的にはヒッチコックの『フレンジー』に出てくる
ネクタイ絞殺魔とタメを張る気持ち悪さでした。
俳優の評価80点はもちろんクリスに進呈です。 
性犯罪は年々その異常性を増し、犯人の低年齢化も進む一方。
今やこの程度の映画では衝撃作とは言えないご時世となってしまいました。
本作はレイプシーン自体も
一番酷いことをされていると思われる部分を描写していないし
(ストップモーションの後、画面転換)、
裁判の結果だって当時の現状を投影しているだけ。
別にどうってことない映画かも知れません。 
でも、私は『告発の行方』よりも本作の方が好きです。 
その理由は、なんたって「ラストシーンの胸のすくような爽快さ!」、
これにつきます。 
ヒロインは裁判には勝てなかったけれど負け犬ではありません。
クリス・サランドンが憎らしければ憎らしいほど、
このラストの気持ち良さが大きくなるというわけ。
公開当時のアメリカでは、このラストシーンで拍手とともに
スタンディングオベーションした女性客がたくさんいたそうです。 
『武器よさらば』『老人と海』などで知られる、
文豪アーネスト・ヘミングウェイの孫娘(マーゴとマリエル)が
姉妹で出演していることでも話題となった作品。 
すでにトップモデルとして活躍中だったマーゴ・ヘミングウェイの主演デビュー作でした。
金髪に黒々とぶっとい眉が印象的で、どちらかというと「男前な」美人さんだった。
当時としては「強くカッコイイ」女性像のリーダーとなるべき存在だったのかも。 
そんな彼女もすでにこの世にはいない。
自宅で変死体として発見された時(自然死だったそうですが)、
もはや親戚や友人が見ても本人と分からないほど変わり果てた容姿だったと聞き、
時の流れの残酷さを感じました。 
ミッシェル・ポルナレフの音楽は
映画にはあまり合っていないように感じたけれど、
曲自体はとても良かったです。  


新・明日に向って撃て!

         
オトーサン、
「ほう、あの続編か」
第1作の「明日に向って撃て!」(1969)は、
IMDbのスコアが8.2、世界の名画152位です。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演でした。
「期待していいのかな?」

原題:Butch and Sundance: The Early Days (1979)
監督:Richard Lester
脚本:William Goldman/ Allan Burns 
Genre:Western 
上映時間:115分
あらすじ:
ブッチは、馬泥棒で服役中だったが、
ブレッドソー保安官のおかげで釈放された。
だが、娑婆に出れば、またワルに逆戻りする。
自分の隠れ家に戻ると、強盗団のボスOCに出会う。
保安官に急襲されるが、
ブッチは無罪放免され、OCは豚箱入りとなる。
OCは、怒り心頭に発する。
やがて、サンダンスなる若者と意気投合し、ワルさを重ねる。
その頃、炭坑ではジフテリアが流行していた。
だが、豪雪で血清の運び手がいない。
意気に感じたブッチは、サンダンスを誘い、運搬に志願する。
だが、途中、ジフテリアにかかって入院。
だが、サンダンスは、ブッチを執拗に追ってきたOCに
間違えられ撃たれてしまう...

出演者: 
Tom Berenger ...  Butch Cassidy(ブッチ・キャシディ)
William Katt ...  The Sundance Kid(サンダンス・キッド)
Jeff Corey ...  Sheriff Ray Bledsoe(ブレッドソー保安官)
Brian Dennehy ...  O.C. Hanks (O・C・ハンクス)
オトーサン、
「なるほど、そういわれてみると...」
トム・ベレンジャーは、ニューマン似だし、
ウィリアム・カットは、レッドフォードにそっくりです。

TOM BERENGER 
トム・ベレンジャー 
誕生日 1950/5/31  
出身 米イリノイ州シカゴ 
スポーツ記者を目指し、
ミズーリ大学でジャーナリズムを勉強するが、
地元劇団のオーディションに合格したのをきっかけに舞台出演。
その後、ニューヨークのHBステュディオで演技を学ぶ。
77年「センチネル」で映画デビュー。
86年「プラトーン」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。
「メジャーリーグ」シリーズのジェイク・テイラー役や
「山猫は眠らない」シリーズのトーマス・ベケット役が有名。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1977年「センチネル」
     「ミスター・グッドバーを探して」◆
1978年「官能の夜」
1979年「新・明日に向かって撃て!」
1981年「戦争の犬たち」
1982年「愛の謝肉祭」
1983年「エディ&ザ・クルーザーズ」「再会の時」
1984年「処刑都市」
1985年「Mr.早撃ちマン」
1986年「プラトーン」◆
1987年「誰かに見られてる」
1988年「影なき男」「背信の日々」
1989年「メジャーリーグ」◇「7月4日に生まれて」
1990年「探偵より愛を込めて」◇「ザ・フィールド」
1991年「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」
1993年「硝子の塔」「山猫は眠らない」
     「ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間」
1994年「メジャーリーグ2」◇「逃げる天使」「沈黙の大地」
1996年「野獣教師」「ボディ・ランゲージ」「シェイド」
1997年「相続人」◆「シャドウ・オブ・ダウト」
     「ワン・マンズ・ヒーロー」
1998年「疑惑の幻影」◆「コンフェッション」◆
2000年「エアブレイク」
2001年「トレーニング・デイ」◆「ハリウッド・ゲーム」
     「トム・ベレンジャー in 処刑岬」◇
     「トゥルー・ブルー」
2002年「D−TOX」◆「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」◇
2004年「山猫は眠らない3 決別の照準」◇ 

WILLIAM KATT 
ウィリアム・カット 
誕生日 1951/2/16  
出身 米ロサンゼルス 
両親ともにテレビ俳優。
子供の頃は作曲家志望で、
オレンジ・コースト大学の作曲家に在籍していたが、
アルバイトで照明係をしていた時に、
端役で出演したことから演技に興味を持つ。
サウスコースト劇団で演技を学び、71年映画デビュー。
78年「ビッグ・ウェンズデー」でのサーフィン・テクニックがファンを魅了し、
サーフィン・ブームを起こした。
テレビでは81年からの「アメリカン・ヒーロー」のコミカルなスーパーマン役が有名。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1974年「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」
1976年「キャリー」
1978年「ビッグ・ウェンズデー」
1979年「新・明日に向かって撃て!」
1985年「恐竜伝説ベイビー」
1986年「ガバリン」
1988年「セクシィ・スーツ」
1992年「血族の罠」
1994年「ペーパーボーイ」「プロブレムチャイルド3」
1995年「ザ・ピラニア殺戮生命体」
1996年「ドール・プレイ」「ラトル・スネーク」
2002年「スネーク・アイランド」

JEFF COREY 
ジェフ・コーリー 
誕生日 1914/8/10-2002/8/16 
出身 米ニューヨーク 
41年「悪魔の金」で映画デビュー。
51年、下院非米活動委員会に喚問されたが、
共産党を支持する映画関係者の名前に関する証言を拒否したため、
ハリウッドから追放。62年に活動を再開。 
出演作 
1941年「悪魔の金」
1946年「殺人者」
1947年「真昼の暴動」「復讐の二連銃」「三十四丁目の奇蹟」
1948年「海賊船」「大脱獄・恐怖の街」「ジャンヌ・ダーク」「渓谷の銃声」
1950年「幌馬車隊」
1951年「勇者のみ」「狙われた駅馬車」「熱砂の戦い」
     「盗賊王子」「スーパーマンと地底人間」「赤い山」
1963年「誘拐犯を逃がすな」
1964年「不意打ち」
1965年「泥棒を消せ」「シンシナティ・キッド」
1966年「セコンド/アーサー・ウィルソンからトニー・ウィルソンへの転進」
1967年「冷血」
1968年「絞殺魔」
1969年「勇気ある追跡」「黄金の銃弾」
     「明日に向って撃て!」
1970年「続・夜の大捜査線」「…YOU…」「濡れた欲望」
     「小さな巨人」「続・猿の惑星」「赤い暗闇」」(TM)
1971年「皆殺しL・Aコネクション」「マーベリックの黄金」
     「ヘキサゴン」(TM)「新・ガンヒルの決斗」
1975年「プレモニション/呪われた絆」
     「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」
1976年「ラスト・タイクーン」「デッドヒート・クラッシュ」
1977年「オー!ゴッド」「恐怖!蜘蛛の巣連続殺人」(TM)
     「医師ジョナサン」(TM)
1978年「ワイルド・キース」「燃える世界の男」(TM)「ジェニファー」
1979年「新・明日に向って撃て!」
1980年「宇宙の七人」
1981年「マジック・クエスト/魔界の剣」
1984年「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」
1985年「ミッドナイト・シティ/デトロイト恐怖の一夜」(TM)
     「クリエイター」
1988年「メッセンジャー・オブ・デス」「コニャックの女/V.S.O.P.」
1990年「バート・オン・ワイヤー」
1991年「ナイト・リベンジ」(TM)
1992年「ルビー・カイロ」「フランク・シナトラ/ザ・グレイテスト・ストーリー」
1994年「薔薇の素顔」「サバイビング・ゲーム」 
 
その他の出演者:
John Schuck ...  Kid Curry / aka Harvey Logan 
Michael C. Gwynne ...  Mike Cassidy 
Peter Weller ...  Joe Le Fors 
Christopher Lloyd ...  Bill Tod Carver  
Jill Eikenberry ...  Mary Parker 
Joel Fluellen ...  Jack 
Regina Baff ...  Ruby 
Peter Brocco ...  Old Robber 
Vincent Schiavelli ...  Guard 
Hugh Gillin ...  Cyrus Antoon 
Sherill Lynn Rettino ...  Annie 

User Rating: 5.3/10 (384 votes) 
オトーサン、
「低すぎる!6点台前半だ」
名画の続編ということで、期待が大きすぎたのでしょう。

アカデミー賞ノミネート
・最優秀衣装デザイン賞

User Comments 
parmrh さん
Chapel Hill,N.C. 
2007年7月9日
原作に呪われたが、チャンスをあげたい。
 
この小品へのコメントを読むと、
たちまち猛攻撃が目につく。
第1作の名画「明日に向って撃て!」と比べているからだ。
個人的には、この続編が第1作と肩を並べようとか、
凌駕しようとしているとは思わない。
むしろ、それへのオマージュであり、付録なのだ。
主演のトム・ベレンジャーとウィリアム・カットはいい仕事をしている。
自分のスタイルを手探し、さまよっている若きアウトローだ
殺しをよしとしないのもいい。
そう、2人は、ポール・ニューマンでも、ロバート・レッドフォードでもない。
「明日に向って撃て!」を演じているわけではない。
最後に、そのようになるだろうアウトローを演じているのだ。
この映画をみていると、
伝説的な「明日に向って撃て!」の初期の失敗談が盛るこまれ、
ユーモラスな輝きのある第1幕をみているように感じる。
この映画でもうひとついい点は、ロケ地のすばらしい風景だ。
それから、第1級の助演陣がいい。
いつも楽しませてくれるジェフ・コーリーは、
第1作に引き続いてブレッドソー保安官を演じている。
(彼は、この映画で、不思議なことに、第1作より年をとっている。
だから、どうした?)
そう、これは完全な映画ではない。
だが、第1作だって、欠点がなかったわけではない。
(ジョージ・ロイ・ヒル監督も、
いくつかの点で自分は満足していないと反省している)
要点:
もし、レッドフォードとニューマンが出ていないと言うひとは、
この映画を見ないほうがいい。
そう、出ていないのだから ...
だが、リラックスし、2人の旅を楽しめるひとなら、
これは珠玉の作品だ。
私のアドバイスは、こうだ。
「新・明日に向って撃て!」にチャンスを与えよ。
スリルが足りないにせよ、あなたを殺しはしない ! 


オトーサン、
「愉快だね。もう一人のご意見を!」

ナンシーChang!さん
2006年3月15日
Early Days

それにしても、Part2にブッチとサンダンスの
「Early Days」を持ってくるとは考えたものですね。
前作のラストを見る限り、どう頑張っても続編を作るのは不可能だもの。 
あ、そういえば製作総指揮はウィリアム・ゴールドマン(前作の脚本)が務めています。
おかげで、前作の大ヒットにあやかろうという安易なPart2ものとは
一味違った映画になっています。
若き日のブッチとサンダンスには、トム・ベレンジャーとウィリアム・カット。
2人ともそっくりさんではないのに、
なかなか良く雰囲気を掴んでいて、想像以上の好演。 
当時は『キャリー』『ビッグ・ウエンズデー』で
ウィリアム・カットのファンになっていたので、
私的には前作より価値のある映画でした(笑) 
馬泥棒で服役中だったブッチが出所してサンダンスと出会い、
2人で初めての列車強盗を成功させるまでが描かれていますが、
映画のラストが希望に満ち溢れているので安心して観ていられます。
初めて人を撃ち殺して落ち込むサンダンスを、
「殺されても仕方ない奴だったのさ」なんてブッチが優しく慰める
微笑ましいシーンもあり、全編ほのぼのムード。
リオ・グランデ、ニュー・メキシコなどで行われたロケで
詩情溢れる名場面の数々を作り出しているカメラマンは、
『イージー・ライダー』のラズロ・コバックスです。  


バンテージ・ポイント

         
オトーサン、
「分けわからん題名だな」
でも、アメリカで予想外のヒットだったらしいので、
チェックしに行きました。
同じ事件を8つの視点からみるので、
ややかったるいシーンもありました。

原題:Vantage Point (2008)
監督:Pete Travis
脚本:Barry Levy 
Genre:Action / Drama / Thriller 
Rated PG-13 for sequences of intense violence and action, 
      some disturbing images and brief strong language. 
上映時間:90分
あらすじ:
トーマスはシークレットサービス。
過去にアシュトン米大統領を身を挺して守ったことがある。
彼は、その傷もいえぬまま、同僚のケントとともに、
スペインで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領の警護にあたる。
だが、大群衆を前に広場でスピーチ中の大統領が何者かに狙撃される。
しかも、続いて、大爆発が...

出演者:
William Hurt ...  President Ashton(アシュトン大統領)
Dennis Quaid ...  Thomas Barnes(トーマス)
Matthew Fox ...  Kent Taylor(ケント) 
Forest Whitaker ...  Howard Lewis(ハワード) 
Said Taghmaoui ...  Suarez(スワレス)
オトーサン、
「別の意見もあるだろうけど...」
このなかでは、大統領役のウィリアム・ハートの演技が光っていました。
デニス・クエイドとフォレスト・ウィテカーは、熱演しすぎかも。

WILLIAM HURT 
ウィリアム・ハート 
誕生日 1950/3/20 
出身 米ワシントンDC 
父親が国連の信託統治領の監督官をやっていたことから、
少年時代は南太平洋地域を転々とした。
ボストンのタフツ大学で進学を勉強していたが、演劇に転向。
ロンドンで1年間芝居の勉強をし、
ニューヨークのジュリアード学院で学んだ。
舞台では「わが人生」でオビー賞受賞。
映画は80年「アルタード・ステーツ」でデビュー。
85年「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞とカンヌ映画祭演技賞を受賞。
86年「愛は静けさの中に」、87年「ブロードキャスト・ニュース」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」
1981年「目撃者」「白いドレスの女」
1983年「再会の時」
1985年「蜘蛛女のキス」
1986年「愛は静けさの中に」
1987年「ブロードキャスト・ニュース」
1988年「デスティニー/愛は果てしなく」「偶然の旅行者」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「アリス」
1991年「ドクター」「夢の涯てまでも」
1992年「プレイグ」
1993年「最高の恋人」
1994年「セカンド・ベスト」「カウガール・ブルース」
     「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)「脅迫」
1995年「スモーク」
1996年「ジェイン・エア」「カウチ・イン・ニューヨーク」
     「マイケル」
1997年「ダーク・エンパイア」「シェイクスピアズ・シアター」
1998年「ダーク・シティ」◆「ロスト・イン・スペース」◇
     「母の眠り」◇
1999年「小さな目撃者」◇「4thフロアー」◇「第一の嘘」◇
     「太陽の雫」
2000年「バイオ・ディザスター」「デューン/砂の惑星」(TM)
2001年「A.I.」
2002年「チェンジング・レーン」「逢いたくて」
          「エバーラスティング 時をさまようタック」
2003年「天国の青い蝶」
2004年「ヴィレッジ」
2005年「シリアナ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「キング 罪の王」
2006年「グッド・シェパード」
2007年「バンテージ・ポイント」 

その他の出演者:
Bruce McGill ...  Phil McCullough 
Edgar Ramirez ...  Javier 
Ayelet Zurer ...  Veronica 
Zoe Saldana ...  Angie Jones 
Sigourney Weaver ...  Rex Brooks 
James LeGros ...  Ted Heinkin 
Eduardo Noriega ...  Enrique 
Richard T. Jones ...  Holden 
Holt McCallany ...  Ron Matthews 
Leonardo Nam ...  Kevin Cross 

User Rating: 6.7/10 (6,542 votes) 
オトーサン、
「もう少し高くてもいいのでは?」
現職大統領暗殺という設定で減点するひともいたのでしょう。

User Comments
sdalvols10さん
United States 
2008年2月26日
いい映画だ!

この映画は、アクション満載だ。
ほんとうに多すぎるくらい。
ややだらけているし、非現実的だが、
それでも、面白い。
裏切りというのは、古風だが、まぁ別の趣向ということか。
コンセプトが面白い。
それぞれの人生がどう交錯するかという視点が面白い。
時にやや冗漫だが、最後にその意味が分かる。
スペインの俳優と女優が実によかった。
賢くミステリアスな表情が良かった。
この映画は、出演者がいい。
マシュー・フォックスは、実に見事だった。
デニス・クエイドは、そのタフガイぶりが、やや悩ましかった。
彼自身でなく、その役がという意味だ。
アメリカ人が、この映画をどう見るのか知りたい気がする。
万人にお勧めしたい。


オトーサン、
「映画瓦版をみよう」

服部弘太郎さん
2008年2月19日
8人の視点から描かれるアメリカ大統領狙撃事件の真相。
手法と素材の相性の良さが迫力を生んだ。
 
国際テロ撲滅のため、スペインのサラマンカで開催された国際首脳会議。
会議の成否を握っているのは、
テロとの戦いの最前線にいるアメリカのアシュトン大統領だ。
その大統領が、大勢の群衆とテレビカメラの目の前で何者かに狙撃された。
続いて起きた大規模な爆発。
世界中が目撃した最悪のテロ。
厳重な警備の隙を突いて、いったい誰が大統領を撃ったのか。
物語はここから、23分前にさかのぼる……。
大統領狙撃という大事件を最初にテレビニュースの取材スタッフの視点で見せ、
その後何度も時間を巻き戻しながら、
同じ事件をシークレットサービスの視点、
地元刑事の視点、アメリカ人旅行者の視点、大統領自身の視点など、
複数の視点から描いていくサスペンス映画だ。
この「視点」こそが、『バンテージ・ポイント』というタイトルの意味。
ひとつひとつの視点は、他の視点にはない独自性と優位性を必ず持っているが、
その視点から物事の全体像を見渡せるわけではない。
映画は登場人物それぞれの「バンテージ・ポイント」を寄せ集めながら、
大統領暗殺という大胆不敵な犯行の真相に迫っていく。
ひとつの出来事が、それに接した当事者たちの立場によって
まったく違った様相を見せてくる。
これは黒澤明の『羅生門』にもあるパターンだが、
『羅生門』では個々の視点からの証言によって事件の描写が大きく食い違っていくのに対して、
『バンテージ・ポイント』にそうした趣向はない。
ここで描かれているのは、ひとつの事件に対する複数の視点からの情報であり、
バラバラに配置された事件の真相につながる断片だ。
ひとつの事件に向けて複数の人物が動き、
それぞれの視点を切り替えていくことで出来事を立体的に見せていく。
通常こうしたシーンは複数の視点をめまぐるしく切り替える
クロスカッティングで見せることが多いのだが、
『バンテージ・ポイント』は登場人物それぞれの視点を一度に通しで見せてしまうのがミソ。
もちろんこうした構成も、この映画が初めてというわけじゃない。
ひとつの事件を、回想シーンなどを交えながら複数の視点で描く映画などありふれている。
しかしそれは通常ふたつ
(例えば恋愛映画における男女それぞれの視点)か三つ
(最近の映画では『東京少年』がこの事例になる)に限られれるもので、
あまり視点が増えると個々のドラマの描写が浅くなってしまうため避けられるはずだ。
『バンテージ・ポイント』もそこはもちろん心得ていて、
映画で描く時間を狙撃事件の前後数十分間に限定している。
登場人物たちの抱えたあらゆるドラマは、
この数十分間に集中していてそれ以外は描かれない。
斬新な手法とその手法に合った素材ががっちりかみ合うことで、
この映画の面白さは引き立っている。
最後まで「個人の視点」を貫けなかったのは残念だけど、
これは今後いろんな映画で(部分的にであれ)マネされると思う。


ヴァージン・ハンド

         
オトーサン、
「この監督、知らんなぁ」
アルフォンソ・アラウ監督は、メキシコ人で、
1932年生まれですから、もう70歳を越えています。
俳優でもあって、この映画にもチョイ役で顔を出しています。
革新的なアーチストのようです。

原題:Picking Up the Pieces (2000)
監督:Alfonso Arau
脚本:Bill Wilson 
Genre:Comedy / Fantasy
Rated R for sexuality and language.
上映時間:95分
あらすじ:
アリゾナの田舎町。
肉屋のテックスは、妻のキャンディが
保安官と浮気していることを知り、妻を殺す。
バラバラ死体を捨てに行く際に、片方の手首を落としてしまう
翌朝、その手首にけつまづいた老女の目が見えるようになり、
ジェローム神父は、財政難を救う好機と考えて、
これは、"聖母マリアの手首"だと宣言する。
かくして...、テックス、保安官、
そして信者たち三つ巴の手首争奪戦がはじまる。

出演者:
Woody Allen ...  Tex Cowley(テックス)
Sharon Stone ...  Candy Cowley(キャンディ)
Kiefer Sutherland ...  Officer Bobo (保安官ボボ)
David Schwimmer ...  Father Leo Jerome (ジェローム神父)
オトーサン、
「監督していないウディ・アレン、珍しいなぁ」
相変わらず飄々としていて、殺人犯とはとても思えません。
シャローン・ストーン、出番が少なくてがっかり。

WOODY ALLEN 
ウディ・アレン 
誕生日 1935/12/1  
出身 米ニューヨーク・ブルックリン 
高校時代から新聞などに投稿を開始。
卒業後にギャグ・コメディ台本作家としてキャリアをスタート。
ナイトクラブでコメディアンとして活動。
65年、脚本も担当した「何かいいことないか子猫チャン」で映画デビュー。
69年「泥棒野郎」で監督・脚本・主演を兼ね、監督デビュー。
77年監督作「アニー・ホール」で
アカデミー賞の作品・監督・脚本・主演女優の4部門受賞。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1965年「何かいいことないか子猫チャン」
1967年「007/カジノロワイヤル」
1969年「水は危険」「泥棒野郎」
1971年「ウディ・アレンのバナナ」
1972年「ボギー!俺も男だ」「セックスのすべて」
1973年「スリーパー」
1975年「ウディ・アレンの愛と死」
1976年「ザ・フロント」
1977年「アニー・ホール」
1979年「マンハッタン」
1980年「スターダスト・メモリー」
1982年「サマー・ナイト」
1983年「カメレオン・マン」
1985年「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」
1986年「ハンナとその姉妹」
1989年「ニューヨーク・ストーリー」
     「ウディ・アレンの重罪と刑罰」
1991年「結婚記念日」
1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」
1993年「マンハッタン殺人ミステリー」
1996年「誘惑のアフロディーテ」
1997年「世界中がアイ・ラブ・ユー」「地球は女で回っている」
     「ワイルド・マン・ブルース」
1998年「アンツ」(声)◇「セレブリティ」「インポスターズ」
1999年「ギター弾きの恋」◆「ヴァージン・ハンド」
2000年「おいしい生活」◇
2001年「スコルピオンの恋まじない」◇
2002年「さよなら、さよならハリウッド」
2003年「僕のニューヨーク・ライフ」
2006年「タロットカード殺人事件」◆
 
その他の出演者:
Cheech Marin ...  Mayor Machado 
Andy Dick ...  Father Bunuel
Alfonso Arau ...  Dr. Amado 
Brian Brophy ...  CNN Reporter 
Betty Carvalho ...  Juana 
Enrique Castillo ...  Grasiento 
Jorge Cervera Jr. ...  Unojo 
O'Neal Compton ...  Texas John 
Maria Grazia Cucinotta ...  Desi 
Marcus Demian ...  Ricardo 
Danny De La Paz ...  Lalo Taxi Driver 
Jeannine De La Torre ...  Maria 
Fran Drescher ...  Sister Frida 
Richard Edson ...  Edsel Farkus 

User Rating: 4.0/10 (1,714 votes) 
オトーサン、
「こりゃまた低いね」
アメリカでは、宗教批判はタブーだからでしょう。
でも、メキシコの土や光や色が感じられる秀作です。 

User Comments 
gaynor.wildさん
nashville, TN
2000年7月6日
宗教風刺のブラック・コメディ

これは、ブラック・コメディだ。
陰惨な殺人があるものの、その暴力は描いていない。
暗い宗教風刺がこの映画の主テーマである。
死体の手首そのものに、強く焦点を当てている。
アルフォンソ・アラウ監督は、珠玉の作品を作ってきた。
万人向きではないが、たいていのひとは楽しめるだろう。
全編を通じて、演技は実にいい。
キーファー・サザーランドは、邪悪な太首の刑事で、
やや演技過剰だが、それも風刺になっている。
デヴィッド・シュワイマーは、ニューメキシコの田舎町の神父役。
地元の売春婦といい仲になっていて、教会は財政難だ。
そんな立場をうまく演じている。
シャローン・ストーンもすばらしい、
whose final victimhood allows her redemption from a life of sin.
10点満点で、7点。 
チェックしたい。
 

オトーサン、
「周辺情報で楽しむ。そんな楽しみ方あるんだなぁ」

東京名画座さん
2006年12月5日
超豪華布陣、しかも監督はアノ・・・・

とにかく豪華なスタッフとキャスト。
ゴージャスな映画にもかかわずイマイチ話題に上がらなかった・・
役者ウディ・アレンに「フレンズ」のデヴィッド・シュワイマー
シャロン姉さんに「24」のキーファー・サザーランド でしょ。
松田優作さんがホレ込んだ「ロング・グッバイ」のグールドまで♪
しかも撮影はヴィットリオ・ストラーロ大先生ですよ!
「地獄の黙示録」「ラストエンペラー」の!
それだけでも映画館で見る価値ありなのに、
公開当時は観客少なかったですヨ・・・
レビューもされてないし・・・
監督はというと「サボテン・ブラザーズ」?!?!
あの悪役親分アルフォンソ・アラウ???
何故だか出演基本情報には記載されてない・・
悲しいね・・
この人、本国メキシコではスゴ〜ク偉大な映画人ですよ。
国際的にはアカデミー賞にもノミネートされた
名作官能&お料理映画「赤い薔薇ソースの伝説」とか
爽やかキアヌが主演の「雲の上で散歩」とか。
いや本当にすばらしい人です。
この映画、題材が奇想天外で犯罪映画っぽいけれど
読み解いていくと深いテーマが見えてくる。
こういうところにウディ・アレンのアンテナがビビッと来たのでは?
それは見てからのお楽しみ。
ちなみに嬉しいことに、
公開当時この作品の前売り券を買うと「サボテン」がついてきた♪
この企画考えた人、当時の配給に関わったスタッフの人えらいです。
「サボテン・ブラザーズ」の魂は永遠なり♪♪


ダージリン急行

          
オトーサン、
「ダージリンって、あの紅茶のか?」
Darjeeling tea は、インド北東部西ベンガル州北部の
ダージリン地方で生産される紅茶のこととか。
ま、紅茶でも飲む気分で見ておこうか。

原題:The Darjeeling Limited (2007)
監督:Wes Anderson
脚本:Wes Anderson /Roman Coppola /Jason Schwartzman   
Genre:Adventure / Comedy / Drama 
MPAA:Rated R for language. 
上映時間:91分
あらすじ:
インド北西部を走るダージリン急行に、
長男フランシスの呼びかけで、次男ピーターと三男ジャックがやって来る。
父の死をきっかけに絶交していた彼らだが、
フランシスはインドの旅を通じて、再び兄弟の結束を高めようとしていた。
しかし兄弟たちはそれぞれに個人の問題を抱えており、ケンカが絶えない。
しかしそれでも、3人は人生を変える旅を必要としていた。
そんな中、あるトラブルから3人は列車を放り出されてしまう。

出演者:
Owen Wilson ...  Francis Whitman (フランシス)
Adrien Brody ...  Peter Whitman (ピーター)
Jason Schwartzman ...  Jack Whitman (ジャック)
オトーサン、
「オーエン・ウィルソン、まあまあだな」
「エイドリアン・ブローディ、こんな演技も出来るんだ」
「ジェイソン・シュワルツマン、知らんなぁ」

JASON SCHWARTZMAN 
ジェイソン・シュワルツマン 
誕生日 1980/6/26  
出身 ロサンゼルス 
母は女優タリア・シャイア、
父は映画プロデューサー、ジャック・シュワルツマン。
1998年「天才マックスの世界」で主演映画デビュー。
シカゴ映画批評家協会新人賞にノミネートされる。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1998年「天才マックスの世界」
2001年「CQ」
2002年「シモーヌ」
2002年「SPUN スパン」
2005年「奥さまは魔女」「ハッカビーズ」
2006年「マリー・アントワネット」
2007年「ダージリン急行」 

その他の出演者:
Amara Karan ...  Rita 
Wallace Wolodarsky ...  Brendan 
Waris Ahluwalia ...  The Chief Steward 
Irfan Khan ...  The Father  
Barbet Schroeder ...  The Mechanic 
Camilla Rutherford ...  Alice 
Bill Murray ...  The Businessman 
Anjelica Huston ...  Sister Patricia Whitman 
Mr. A.P. Singh ...  Taxi Driver  
Kumar Pallana ...  Old Man 
Dalpat Singh ...  Waiter 
Trudy Matthys ...  German Lady #1 

User Rating: 7.7/10 (15,965 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments
RossD-1さん
United States
2007年10月1日
いい味している

この映画、細部に注目すべし。
ウェス・アンダーソン監督は、細部にこだわる巨匠だ。
クローゼットにあるモノポリーのどの版を選ぶか、 
どんなデザインの列車にするか、
監督のスケッチが作品になるまでに何年もかけているのだ。
風景の映像は、息を呑むが、
それだけでなく、ユーモアも人物も印象的だ。
オーエン・ウィルソン、エイドリアン・ブローディ、
そして、ジェイソン・シュワルツマンは、完璧に息があっていて、
それぞれ最高の演技をしている。
アンジェリカ・ヒューストン演じる疎遠な母親は、アカデミー賞級の演技だ。
これは、万人向きのものではない。
ジョークを楽しめるいいセンスが必要だ。

オトーサン、
「監督の経歴を見ておこう」

WES ANDERSON 
ウェス・アンダーソン 
誕生日 1970  
出身 米テキサス州 
テキサス大学で哲学を学び、オーウェン・ウィルソンと出会い、
映画の共同制作を始める。
短編映画「Bottle Rocket」がジェームズ・L・ブルックス監督の目にとまり、
リメイクした「アンソニーのハッピー・モーテル」で長編映画の監督デビュー。
「天才マックスの世界」で、インディペンデント・スピリット賞監督賞を受賞、
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で、オーウェン・ウィルソンと共に
アカデミー脚本賞にノミネートされた。
ハリウッド注目の若手監督。
監督作 
1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」
1998年「天才マックスの世界」
2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
2004年「ライフ・アクアティック」
2007年「ダージリン急行」
 

オトーサン、
「短いけどな」
Yahoo!映画のインタビューも見ておきましょう。

○ウェス監督に直撃インタビュー  
  映画「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」で崩壊した家族をブラックな笑いで包み、
 最後は涙で観客を包んだ奇才、ウェス・アンダーソン監督にインタビューした。
 製作したきっかけはマーティン・スコセッシが観せてくれた映画「河」という
 ジャン・ルノワール監督が、1人の少女の目から見た植民地のインドを描いた作品だという。
 インドの風景の美しさと価値観の違いに心を奪われたウェス監督は、
 あべこべな3兄弟がインド旅行を通してきずなを深めていくというストーリーを考え出した。
 ロケでインドに降り立ったウェス監督は「河」で受けた以上の感銘を覚えたという。
 インドの価値観は多種多様で、自分がアウトサイダーになった気がしたそうだ。
 また「地元の住人を演じた出演者たちは素人で、さらにローカルな言語を使うために
 何を話しているのかまったく理解できなかった」と明かし、
 「書かれたセリフよりも、よりリアルなドキュメンタリー風の効果を得ることに成功した」
 とうれしそうに語った。
 海外ロケにこだわる理由は、視野も考え方も変わり「テキサスで一生暮らすよりも」
 多くのことを学べるからだと笑った。
 ウェス監督は日本映画が好きで、最近は今村昌平の映画「復讐するは我にあり」の
 DVDを観たと興奮気味に語り、
 北野武について「見た目はタフガイなのに繊細な映画を作るよね」と褒めた。


ビリー・ザ・キッド/21才の生涯

        
オトーサン、
「おお、いい映画やってるなぁ」
サム・ペキンパーといえば、最後の西部劇監督。
アクション映画のお手本を作ったひと。
面白くないはずがありません。

原題:Pat Garrett & Billy the Kid (1973)
監督:Sam Peckinpah
脚本:Rudy Wurlitzer
Genre:History / Western 
Rated R for western violence and sexuality/nudity.
上映時間:106分
あらすじ:
ニュー・メキシコ、フォート・サムナー。
ビリー・ザ・キッドのもとへ、
兄貴分ギャレットが現われる。
もう時代は変わった、オレは保安官になる、
お前も無法者稼業から足を洗い、メキシコへ逃げろという。
だが、警告を無視したビリーは逮捕されが、逃亡に成功。
逃亡先で、エイリアスと知りあい、マリアに惚れる。
いろんな事情で、ビリーは、古巣に舞い戻る。
ビリーにとって運命の時が刻まれていく。

出演者:
Kris Kristofferson ...  Billy the Kid(ビリー・ザ・キッド)
James Coburn ...  Sheriff Pat Garrett(保安官パット・ギャレット)
Bob Dylan ...  Alias(エイリアス) 
オトーサン、
「面構えがいい!」
クリス・クリストファーソン、
才能に恵まれた者ならではの自信が溢れています。
太く短い生涯だったビリーは適役でした。
ジェームス・コバーン、いつ見ても、かっこいいね。
ボブ・ディランは、線の細い弟分役。
彼のフォークソング"Blowin' In The Wind"は、
誰でも一度は口づさんだことがあるでしょう。

♪どれだけ道をあるいたら
 一人前の男としてみとめられるのか?
 いくつの海をとびこしたら 白いハトは
 砂でやすらぐことができるのか?
 何回弾丸の雨がふったなら
 武器は永遠に禁止されるのか?
 そのこたえは、友だちよ、風に舞っている
 こたえは風に舞っている

KRIS KRISTOFFERSON 
クリス・クリストファーソン 
誕生日 1936/6/22  
出身 米テキサス州ブラウンズヴィル 
父は空軍大佐。奨学金でオックスフォード大学に進学。
帰国後、陸軍士官学校に入り、優秀ぶりが評価された。
後にウェスト・ポイントで英文学の講師を務めるが、
カントリーに魅せられ、ジョニー・キャッシュの勧めで
60年代後半よりシンガーソング・ライターとして活動を開始。
70年アルバム「クリストファーソン」でデビューし、
「うつろな日曜日」「ひとりぼっちの夜」などの名曲を生む。
映画は70年「CISCO PIKE」から本格的に出演。
73年「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」でBAFTA新人賞受賞。
76年「スター誕生」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。
自ら曲を作った84年「ソングライター」では
アカデミー賞音楽賞にもノミネートされている。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1970年「CISCO PIKE」
1971年「ラストムービー」
1973年「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」
1974年「ガルシアの首」
1975年「アリスの恋」
1976年「午後の曳航」「恐怖の暴力自警団」
     「スター誕生」
1977年「タッチダウン」「コンボイ」
1979年「フリーダム・ロード」(TM)
1980年「華麗なる陰謀」「フラッシュポイント」
1981年「天国の門」
1984年「フラッシュポイント」「ソングライター」
1985年「荒野のアウトロー」(TM)
1986年「トラブル・イン・マインド」「駅馬車」
1987年「アメリカ」(TM)「デッド・オア・アライブ」(TM)
1988年「ピーウィー・ハーノンの空飛ぶサーカス」
1989年「ミレニアム/1000年紀」
1992年「ノー・プレイス・トゥ・ハイド」
1993年「サイボーグ・キラー」「パニック・イン・ザ・ビルディング」(TM)
1995年「ワイト島1970/懐かしきロックの残像」
1996年「ロングロード」「真実の囁き」「ブルー・ロデオ 心に届く星」(TM)
1997年「ガールズナイト」「沈黙の断崖」◆
1998年「ダンス・ウィズ・ミー」「ブレイド」◆
     「シャンヌのパリ そしてアメリカ」◇
1999年「ペイバック」◆「最果ての地」
2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◆
2002年「D−TOX」◆「ブレイド2」◆「チェルシーホテル」◆
2004年「ブレイド3」◆
2005年「ジャケット」◆「夢駆ける馬ドリーマー」◆
 
JAMES COBURN 
ジェームス・コバーン 
誕生日 1928/8/31-2002/11/18  
出身 米ネブラスカ州ローレル 
出演作 
1959年「ネバダの決闘」
1960年「荒野の七人」
1962年「突撃隊」
1963年「大脱走」「シャレード」
1964年「卑怯者の勲章」
1965年「ダンディー少佐」「海賊大将」「ラブド・ワン」
     「電撃フリントGO!GO!作戦」
1966年「地上最大の脱出作戦」「現金作戦」
1967年「電撃フリント・アタック作戦」「荒野の隠し井戸」
     「シークレット・シークレット」
1968年「太陽を盗め」「キャンディ」
1969年「殺人美学」「はるかなる南部」
1972年「夕陽のギャングたち」
1973年「要塞攻防戦・命知らずのならず者」
     「シーラ号の謎」「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」
     「黄金の指」
1974年「新・ドミノターゲット」
1975年「弾丸を噛め」「ストリートファイター」
1976年「スカイ・ライダーズ」「大いなる決闘」「ミッドウェイ」
1977年「戦争のはらわた」「ホワイト・ロック」(ナ)
1979年「サイレント・フルート」(原案のみ)
     「カリフォルニア・スイート」「リベンジャー」
     「マペットの夢見るハリウッド」「ゴールデン・ガール」
1980年「新ハスラー」「ラヴィング・カップル」
1981年「ルッカー」「ダーティ・ソルジャー/野良犬軍団」
1983年「ジェームス・コバーンのクロスオーバー/光と影」
1984年「ストラグル」
1985年「遙かなる少年の日々」
1986年「犠牲/ある兵士の死」
1989年「夢見るように微笑んで」
1990年「ヤングガン2」
1991年「ハドソン・ホーク」
1992年「ザ・プレイヤー」「ヒットリスト」
1993年「プロフェッショナル」「天使にラブソングを2」
1994年「マーヴェリック」
1995年「悪い女」「沈黙の大地」
1996年「イレイザー」「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」
     「ブラック・メール/脅迫」
1997年「白い刻印」
1998年「ドラゴン 栄光への軌跡」「Mr.マーダー」
1999年「ペイバック」
2001年「JUSTISE 必殺」「モンスターズ・インク」(声)「アメリカン・ガン」
     「エゴイスト」
2002年「スノー・ドッグ」
 
その他の出演者:
Rita Coolidge ...  Maria
Richard Jaeckel ...  Sheriff Kip McKinney 
Katy Jurado ...  Mrs. Baker 
Chill Wills ...  Lemuel 
Jason Robards ...  Gov. Lew Wallace 
R.G. Armstrong ...  Deputy Sheriff Bob Ollinger 
Luke Askew ...  Eno 
John Beck ...  John W. Poe 
Richard Bright ...  Holly 
Matt Clark ...  Deputy Sheriff J.W. Bell 
Jack Dodson ...  Lewellen Howland 
Jack Elam ...  Alamosa Bill / Kermit 

User Rating: 7.3/10 (3,752 votes) 
オトーサン、
「高いな」

User Comments  
Jonathon Dabellさん
Wakefield, England 
2003年5月15日
光るところがある

この映画は、ユニークな西部劇だ。
一部は光っているが、一部は出来が悪い。
だが、その構成や構造は、他の映画が真似できない。
伝説の2人、ビリー・ザ・キッドとパット・ギャレットについては、
誰でも知っているだろう。
友人だったのに、天敵になったのだから。
主役ジェームス・コバーンとクリス・クリストファーソンは、
かなり生気がないが、脇役陣がうまく描かれている。
かなりこけおどしのシーンがある。
例えば、出だしで、ビリーが逮捕される。
彼を捕まえようとする保安官のほうへ向かっていく。
彼は、キリストのようなポーズをとる。
西部の無法者の世界では、ある種の殉教者であることを
表わそうとしたのだろう。
(実際には、彼は変質者なのだ)
だが、息を呑むようなシーンもある。
事実、Slim Pickensが、川岸で、つまづき、
傷つき、出血し、平穏に死んでいくあたり、
これは、かつてない感動的なシーンだった。
演技、音楽、撮影は見事に調和し、
真に魔法のようなシーンになっている。
ひとつ警告しておく。
106分に短縮されたヴァージョンはよくない。
どうせ見るなら、122分のディレクター・カット版がいい。
格段に優れている。


オトーサン、
「ビリー・ザ・キッドについて、勉強しておこう」
アメリカ人なら誰でも知っている伝説のアウトローのようですから。

○ビリー・ザ・キッド 
 Billy the Kid, 1859/11/23 - 1881/7/14
  西部開拓時代のカウボーイ、ガンマンで、アウトロー。
  本名は、William H Bonney。
 ニューヨーク生まれ、南部で育った。
 南北戦争期に知られた殺人者で、
 伝説では12歳の時に母親を侮辱した男を殺したとされるが、
 実際に家を出たのは母が死んだ15歳の時、
 最初の殺人を犯したのが17歳の時だった。
 死ぬまでに21人を殺害したといわれるが、実際は9人ともいわれる。
 アリゾナやテキサス、メキシコ国境で、牛泥棒、強盗や殺人を重ねた。
 目は青く、口が達者で、親しみやすい態度だった。
 1880年12月、友人の保安官パット・ギャレットに逮捕されたが、
 翌年4月18日に刑務所を脱走し、7月14日にギャレットに射殺された。
 墓石には、以下の墓碑銘が刻まれている。
 Truth and History.
 21 Men.
 The Boy Bandit King
 He Died As He Lived
 William H. Bonney "Billy the Kid"

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ジャンパー

        
オトーサン、
「へぇ、今日が初日か」
たまたま、午前中ヒマだったので、見に行くことに。
でも、TOHO MOVIXシアター錦糸町ときたら、
ブランケット・サービスがないのです。

原題:Jumper (2008)
監督:Doug Liman
原作:Steven Gould 
脚本:David S. Goyer/ Jim Uhls /Simon Kinberg 
Genre:Action / Adventure / SF / Thriller 
Rated PG-13 for sequences of intense action violence, 
some language and brief sexuality. 
上映時間:88分
あらすじ:
ミシガン州に住むデヴィッドは
同級生のミリーに想いを寄せるごく普通の高校生。
そんな彼は冬のある日、川に転落してしまう。
だが、溺れそうになったデヴィッドは次の瞬間、図書館へ移動していた。
自分にテレポート能力があると知った彼は、
母が家を出て以来、人が変わってしまった父のもとを離れニューヨークへ。
そして、その力を悪用して銀行の金庫から大金をせしめ、自由を満喫するのだった。
しかし一方で、デヴィッドと同じ能力を持つ
“ジャンパー”たちの抹殺を使命とする組織“パラディン”のリーダー、
ローランドにその存在を気付かれ、つけ狙われ始める。
10年後、瞬間移動で世界中を旅していたデヴィッドは偶然ミリーと再会、
またやがてジャンパーのひとり、グリフィンに出会うのだが…。

出演者:
Hayden Christensen ...  David Rice(デヴィッド)
Jamie Bell ...  Griffin(グリフィン)
Samuel L. Jackson ...  Roland(ローランド)
オトーサン、
「このひと、あまり好きじゃないなぁ」

HAYDEN CHRISTENSEN 
ヘイデン・クリステンセン 
誕生日 1981/4/19  
出身 カナダ・バンクーバー 
学生時代はトロントで過ごす。
兄と姉、妹の4人兄弟。
7歳の時、トランポリンの世界ジュニアチャンピオンとなる。
親が「プリングルス」のCMに出演した姉に
タレントエージェントをつけようと交渉に出かけた際、
子守がいなかったため、ヘイデンも同行させたところ、
タレントエージェントのスタッフの目に止まり、CM出演の依頼をされる。
12歳でカナダのテレビ・ドラマ出演。
95年「マウス・オブ・マッドネス」で映画デビュー。
2001年「海辺の家」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。
「スター・ウォーズ エピソード2」でアナキン・スカイウォーカー役に抜擢され、
注目される。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「マウス・オブ・マッドネス」
1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」
1999年「ヴァージン・スーサイズ」
2001年「海辺の家」◇
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇
2003年「ニュースの天才」◇
2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇
2008年「ジャンパー」◇ 

その他の出演者:
Rachel Bilson ...  Millie Harris 
Diane Lane ...  Mary Rice 
Michael Rooker ...  William Rice 
AnnaSophia Robb ...  Young Millie 
Max Thieriot ...  Young David 
Jesse James ...  Young Mark 
Tom Hulce ...  Mr. Bowker 
Kristen Stewart ...  Sophie 
Teddy Dunn ...  Mark Kobold 
Barbara Garrick ...  Ellen 
Michael Winther ...  Day Bank Manager 
Massimiliano Pazzaglia ...  Italian Desk Cop 

User Rating: 6.0/10 (13,636 votes)
オトーサン、
「ま、この程度だろうな」

User Comments
enomossanさん
2008年3月7日
なんか・・・むかつく!
 
決して面白くないわけではないんです。
迫力もあるし、お金もかかっているし。
でも、な〜んか、見ながらむかついてくるんです。
JUMPERの勝手気ままな行動が、
多くの人に迷惑を掛けている映画にしか見えないので・・・。
だって、結局他人様のお金を盗む、物を破壊する、不法侵入する、
交通事故を引き起こす・・・。
ただの犯罪者でしかないのでは?と思うんです。
JUMPERを追いかけている人たちの行動の方が、
ある意味正しいのでは?と思えるくらい、何だか納得がいかない映画でした。

オトーサン、
「同じ意見だ!」
でも、別のコメントも見ておきましょう。
フーテンの寅さんなら、こう言うかも。
「それを言っちゃあ〜 お終いよ!」

sattaravyさん
Australia
2008年2月14日
ポイントを見逃すな

嫌いな連中へ。
私見だが、この映画には、重要なメッセージが隠されている。
監督は、あるメッセージを伝えようとしている。
この種の映画では、
才能に恵まれたひとたちは、スーパーヒーローや救世主になる。
例えば、スーパーマン、スパイダーマン、デアデビル、
X-メン、ファンタスティック4など...
だが、問題は、この連中は、
果たして、自分を犠牲にして人類のために尽くすだろうか?
この疑問こそ、この映画の監督が伝えようとしたメッセージだ。
この映画の主人公は、ありあまる才能を自分のためにしか使わない。
この映画で一番意味のあるシーンは、
彼がテレビ・ニュースで洪水に襲われたひとびとを見ているシーンだ。
彼は、テレビを消してしまう。
彼は、出かけて行って、助けることによって、
ありきたりのヒーローになれるはずだった。
だが、そうしない。
ありまる力を人生を謳歌するために使う。
実にシンプルだ。
だが、われわれは、もし彼の立場になれば、
みんな同じことをやるのではなかろうか?
これは、アカデミー賞映画ではないが、
実に明快で単純なメッセージをもっている。
そのゆえに、あらゆるスーパーヒーロー映画を打ち負かすのだ。
つまり、よりリアルなのだ。
大いなる力を持ったら、大きな責任が生じるだろうか?
アホな。
現実を直視せよ。
われわれは、みんな利己的な動物なのだ。


地上より何処かで

        
オトーサン、
「パッとしない邦題だなぁ」
忘れられない名画「地上より永遠に」のもじり。
原題を直訳すると「ここでなければ、どこへでも」

原題:Anywhere But Here (1999)
監督:Wayne Wang
原作:Mona Simpson 
脚本:Alvin Sargent
Genre:Comedy / Drama 
Rated PG-13 for sex-related material.
上映時間:114分
あらすじ
1995年夏。
奔放なアデルは、離婚後、田舎町を出て、
娘のアンとビバリーヒルズへ。
愛車は、黄金色の78年型ベンツ。
ある日、ビーチで歯科矯正医ジョシュと出会い、
いい年なのに、若い彼に夢中になる。
3年の歳月が流れ、アンは17歳になった。
アデルは、地元UCLAを勧めるが、
母から離れて、東部の名門大学に進学しようとする。
それを知ったアデルは、ショックを受ける。

出演者:
Susan Sarandon ...  Adele August(アデル)
Natalie Portman ...  Ann August(アン)
Hart Bochner ...  Josh Spritzer(ジョシュ)
オトーサン、
「母と娘の2人暮らし、分かるなぁ」
わが家と同じような光景が展開しています。
2人の絆が強すぎて、仲間入りできない感じです。
母アデル役のスーザン・サランドン、 
娘アン役のナタリー・ポートマン、
それぞれ、ホンモノの母娘以上の見事な演技でした。
アカデミー賞にベストカップル賞を新設して、
受賞させてあげたいほどです。

SUSAN SARANDON 
スーザン・サランドン 
誕生日 1946/10/4  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 
ワシントンDCのカソリック大学を卒業後、
70年「ジョー」のヒロイン役でデビュー。
「アトランティック・シティ」「テルマ&ルイーズ」
「ロレンツォのオイル」「依頼人」で
4度アカデミー主演女優賞にノミネートされ、
95年「デッドマン・ウォーキング」のシスター・ヘレン役で
アカデミー主演女優賞受賞。
俳優クリス・サランドンと離婚後、ティム・ロビンスと同棲中。
二人の間に二児がいる。 
活躍度 ◎→ 
演技力     ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1970年「ジョー」
1972年「LA MORTADELLA」
1974年「LOVIN'MOLLY」「フロント・ページ」
1975年「華麗なるヒコーキ野郎」
     「ロッキー・ホラー・ショー」
1976年「クラッシュ!」「ドラゴンフライの幻想」
     「LAST OF THE COWBOYS」
1977年「真夜中の向こう側」「アドベンチャー・ラリー」
1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」
1979年「SOMETHING SHORT OF PARADISE」
1980年「アトランティック・シティ」
     「ラヴィング・カップル」
1982年「テンペスト」
1983年「ハンガー」
1984年「IN OUR HANDS」「バディ・システム」
1985年「ジュディスの告発」
1987年「イーストウィックの魔女たち」
1988年「さよならゲーム」
1989年「スウィート・ハート・ダンス」「乙女座殺人事件」
     「白く渇いた季節」
1990年「THROUGH THE WIRE」(ナ)
     「ぼくの美しい人だから」
1991年「テルマ&ルイーズ」「ライト・スリーパー」
1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」
     「ロレンツォのオイル/命の詩」
1994年「運命の絆」「依頼人」◇「若草物語」
1995年「セルロイド・クローゼット」
     「デッドマン・ウォーキング」◇アカデミー主演女優賞
1996年「ジャイアント・ビーチ」
1998年「グッドナイト・ムーン」◇
     「トワイライト」◇「天井桟敷のみだらな人々」
1999年「地上より何処かで」◇「クレイドル・ウィル・ロック」◇
2000年「ラグラッツのパリ探検隊」(声)
2001年「キャッツ&ドッグス」(声)
2002年「ムーンライト・マイル」◆「バンガー・シスターズ」◇
     「17歳の処方箋」◆
2004年「アルフィー」「NOEL ノエル」
2005年「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」「エリサベスタウン」
2007年「魔法にかけられて」
2008年「スピードレーサー」

NATALIE PORTMAN 
ナタリー・ポートマン 
誕生日 1981/6/9  
出身 イスラエル・エルサレム 
ニューヨーク育ち。
94年「レオン」で映画デビュー。
2003年、ハーバード大学卒業。
「スター・ウォーズ」シリーズではパドメを演じる。
2004年「クローサー」でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞、
アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされる。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「レオン」◇
1995年「ヒート」◆「ビューティフル・ガールズ」◇
1996年「マーズ・アタック!」◆「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇
     「地上より何処かで」◇
2000年「あなたのために」◇
2001年「ズーランダー」▲
2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇
2003年「コールドマウンテン」◆
2004年「クローサー」◇「終わりで始まりの4日間」◆
2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇
     「Vフォー・ヴェンデッタ」◇
2006年「パリ、ジュテーム」
2007年「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」◇
     「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

その他の出演者:
Eileen Ryan ...  Lillian 
Ray Baker ...  Ted 
John Diehl ...  Jimmy 
Shawn Hatosy ...  Benny 
Bonnie Bedelia ...  Carol 
Faran Tahir ...  Hisham Badir 
Shishir Kurup ...  Hisham Badir (voice) 
Samantha Goldstein ...  4 Year Old Ann 
Scott Burkholder ...  Man with Mercedes 
Yvonna Kopacz ...  Assistant Hotel Manager 
Eva Amurri ...  Girl on T.V. 
Kieren van den Blink ...  Girl on T.V. 

User Rating: 5.9/10 (6,528 votes) 
オトーサン、
「6点台後半でもいいのでは?」

ゴールデングローブ賞ノミネート
・助演女優賞:ナタリー・ポートマン

User Comments 
Ace-38 さん
Tulsa, OK
1999年11月12日
2人ノスターの素晴らしい演技

この映画は、軽薄で冒険好きな母親と
地に足がついている娘の物語である。
まず、ナタリー・ポートマンだが、
見る度にどんどん良くなっている。
すごい才能の持ち主だ。
年を経るにつれて良くなっている。
自分をよくわきまえているし、
スーザン・サランドンのような大女優よりも、
輝こうとしている。
サランドンも、勿論、負けてはいない。
彼女が演じるのは、アデル。
娘が、ウィスコンシンの小さな町で埋もれてほしくない。
そこで、ある日、突然、荷物をまとめ、総てを捨てて、
いやがる娘を連れて、ビバリーヒルズへ向かう。
そんな役を一途な情熱で演じている。 
欠点もあり、判断ミスもあるが、大した女だと思ってしまう。
娘のために出来る限りののことをしようとしているからだ。
既に述べたように、ナタリー・ポートマンは、すばらしい。
彼女の演じるアンは、信じられる。
出だしのシーンでは、14歳という設定だ。
 (ナタリーは17歳) 
彼女は憤慨し、怒り狂っているが、
ごく自然に愛らしく、母親には忠実だ。
助演陣も、造形がよく、上手だが、
どうしても、スーザンとナタリーの影に隠れている。
カリフォルニアでのアンの友人役のアシュレイ・ジョンソンに注目したい。
「愉快なシーバー家」をみたひとなら、彼女を覚えているだろう。
ひとつだけ文句を言うなら、ちょっと長過ぎる。
113分では、だらける。
いくつかのシーンは、長過ぎる。
編集で削除すべきだった。
だが、そんなことは、どうでもいい。
この映画の母と娘の関係は、実に力強く、信じられる。
家族関係の複雑さがよく出てている。
巧妙かつ微妙なお涙頂戴ものだ。
事実、私の友人も満員の10代の娘やご婦人たちが、
2つの要ノシーンで、泣いていた。
重たくないのもいい。
古い言い方だが、よく笑い、よく泣ける映画だ。
それも、同じシーンで。
5点満点で、4点。 


オトーサン、
「母娘関係を上手く描いたなぁ」
でも、きちんと計算されていたからなのです。
プロダクション・ノートを紹介しましょう。

○最高のキャスティング
 監督することが決まると、
 ワンは早速マークとともにキャスティングを開始した。
 ワンは当初からスーザン・サランドンとナタリー・ポートマンを指名し、
 関係者全員がこの素晴らしい選択に同意した。
 「アデルはクレイジーだが現実性のない役ではない。
 スーザンの並外れた点は、常にリアルでありながら
 人の心を打つ魅力を備えていることだ。
 アデル役をうまく演じるにはこの二つが必要だった」とマークは言う。
 アデルを演じるときの鍵となったのは、サランドンのコメディの才能だ。
 ワン監督は「僕は昔からスーザンにはコメディの気質があると思っていた。
 だから、この映画でコメディを演じることは
 彼女にとって素晴らしいチャンスになると考えた」と語る。
 サランドンは出演のオファーが来る前に原作を読んでいたが、
 サージェントの脚本を読んでさらに強く惹かれた。
 「10年以上も前から、色々な人にあの本をプレゼントされたわ。
 それに今回はタイミングもよかったの。
 私の娘ももうすぐ14歳になるので、事態が深刻になる前に
 映画の中でティーンエイジャーの母親の予行演習をしておきたかったの(笑)」。
 サランドンはアデルの複雑な性格と動機にも興味を抱いた。
 「アデルの興味深いところは、良かれと思ってやっていることがすべて間違っている点。
 彼女は娘を愛しているけれど、いつも的外れなことばかりして
 結果的には利己的になってしまう。
 彼女は小さな町の生活に満足できないでいる。
 人生に成功しているわけではないのに、
 自分と娘に対する希望や夢だけは捨てきれない。
 そして、二人は週刊誌の表紙を飾る有名人への憧れのような夢を描いて
 カリフォルニアを目指すの。
 ある意味で、アデルは現実から目を背けているとも言えるわ。
 でも、そうでもしなければ自分が目指していることを成し遂げられないのよ。
 もし彼女が現実主義者だったら、生涯あの小さな町で暮らし続けていたはず。
 ロサンゼルスで成功するというほとんど不可能に近いことに敢えて挑戦する理由を
 自分に与えるために、彼女はあんなに虚勢を張っているのよ。
 そんなアデルが私は大好きなの。
 この映画を見終わったとき、観客がお母さんや娘のことを思い出して
 電話をかけてくれたら嬉しいわ」。 
 アデルの娘アンにはナタリー・ポートマンが選ばれた。
 デビュー作の「レオン」を見て以来ずっと彼女との仕事を心待ちにしていたワン監督は、
 初めて脚本を読んだときからナタリーのことを考え、
 ブロードウェイで上演された『アンネ・フランクの日記』での熱演を見て、
 彼女しかいないと確信した。
 「親の陰に隠れて暮らしているが、親離れする準備のできている17歳の娘には、
 知性と警戒心と潜在的な衝動性がある」とワンは指摘する。
 ポートマンはそれらの要素を見事にアンの中に注ぎ込んでみせた。 
 ポートマンは母と娘の絆の必要性を強調する。
 「本当はお互いがなくては生きていけないから、
 アデルとアンの間には深い愛情が流れているの。
 母と娘は互いに助け合い、お互いをバネに生きていて、相手を必要としているの。
 まさに二人は共存しているのよ。
 そして、どちらが主導権を握るかは常に変化していて、
 アンが現実的で理性を持ってリードしているときもあれば、
 アデルがアンを保護することもある。
 親と子は強い絆で結ばれるべきだと思うわ。
 たとえ問題があろうとも、絆を失わないようにしなければいけないの」。 
 サランドンと同じように、ポートマンも自分の実生活と役柄に多くの共通点を感じた。
 「私自身もあと1年たてば大学進学や一人暮らしの準備とか、
 アンと同じようなことを経験するのだろうなと考えたら不思議な気分だったわ」。
 また、サランドンは娘アンの配役が母娘の関係を理解する上で非常に重要だと感じていた。
 「円満で健康で、独自の優雅さと知性を兼ね備えている女優を
 アンにキャスティングしない限り、
 アデルがただ単に娘にいばり散らしていじめているだけに見えてしまうことがわかっていたの。
 そんな映画、誰が見たいと思う? 
 でも、娘役が理知的で健康だったら、
 観客は『母親は愚かで間違いばかり犯しているけど、
 アンがしっかり者に育っているから彼女の子育てもまんざらではないのかもしれない』と
 思うはずだわ」。
 出典:http://www.foxjapan.com/movies/anywhere/behindthescenes/behindthescenes.html


4ヶ月、3週と2日

         
オトーサン、
「いい題名だけどなぁ」
われわれに縁の薄いルーマニア、
それも、20年前。
カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞作でなければ、
絶対見に行くことは、なかったでしょう。

原題:4 luni, 3 saptamani si 2 zile (2007)
監督・脚本:Cristian Mungiu
Genre:Drama  
Country:Romania 
Language:Romanian 
上映時間:113分
あらすじ:
チャウシェスク独裁下のルーマニア。
大学生オティリアは、
寮のルームメイト、ガビツァから、中絶の手助けを頼まれる。
手術当日、ガビツァが手配したホテルへ向かうが、
そんな予約はないと門前払いされる。
ガビツァに代わり、手術をしてくれるベベを迎えに行く。
だが、ベベは、手術を渋る。
やって来た女も違うし、
ホテルの場所も違うし、
用意した金も足りないじゃないか。
違法手術、俺は投獄される危険にさらされているんだ。

出演者:
Anamaria Marinca ...  Otilia(オティリア)
Laura Vasiliu ...  Gabriela 'Gabita' Dragut(ガビツァ)
Vlad Ivanov ...  Viarel aka Domnu' Bebe(ベベ) 
オトーサン、
「トリオの見事なアンサンブル!」
オティリアがひとり奮闘しているというのに、
中絶するガビツァは、あっけらかんの甘えん坊。
そして、違法手術を引き受ける悪党ベベとオティリア、
この対立も、ひときわ秀逸です。

その他の出演者:
Alexandru Potocean ...  Adi Radu
Ion Sapdaru ...  Dr. Rusu 
Teodor Corban ...  Unireal Hotel receptionist  
Tania Popa ...  Night receptionist 
Doru Ana ...  Benzanirul 
Eugenia Bosanceanu ...  Domnu' Bebe's mother 
Marioara Sterian ...  Adela Racoviceanu 

User Rating: 8.1/10 (8,170 votes) 
オトーサン、
「お、高いスコアだ」
低予算のこんなに暗い映画が受賞するとは。
でも、カンヌは、世界はハリウッドだけではないという
メッセージを発信しているのでしょう。

カンヌ国際映画祭受賞
・パルムドール:クリスティアン・ムンジウ

User Comments
Jo Kidsadaさん
Canada 
2007年9月14日
面白く知的な映画

先週、トロント国際映画祭で見ることができた。
カンウで題名が
パルムドール受賞とある題名をみて、
期待は高まり、満足した。
映画祭では、クリスティアン監督との質疑応答の機会があった。
分かったのは、彼が実に知的なひとということだ。
映画のすべては、実によく考えられている。
この映画では、偶然や失敗はない。
いくつか分からないシーンがあったが、
観客の答えで、その理由が分かった。
彼が何をみせようとしていたのか、はっきりした。
ムダなシーンや余計なものは、ひとつもない。
あるシーンがある。
多くのひとは、何故そんなに長く、無意味なのか分からない。
観客の多くは、じらされ、苛立ち、落ち着かなかった。
だが、それこそ、監督が狙っていたことだ。
観客に主人公と同じ気持ちになってほしかったのだ。
何という素晴らしいアイディアだろう ! 
見たひとなら、分かるだろう。
あなたの感じたのは、まさにオティリアが感じたことだ。
監督も言うように、これは妊娠中絶反対の映画ではない。
政治的意見表明ではない。
これは、当時のルーマニア人の日常だったことを
映画を通じて感じるだろう。
外国映画フアンには、今年必見の映画だ。


オトーサン、
「やはり、映画瓦版いいね」

服部弘太郎さん
2008年1月23日 
チャウシェスク政権末期のルーマニアを舞台にした青春映画。
カンヌ映画祭パルムドール受賞作。

1987年のルーマニア。
大学生のオティリアは望まぬ妊娠をしたルームメイトのガビツァに
中絶手術を受けさせるため、朝から寮内を奔走していた。
当時のルーマニアは労働人口を賄うための人口増加政策を採っており、
中絶手術は厳重に禁止されていた。
ガビツァの手術も当然違法なものだが、
彼女は自分の友人の紹介でモグリの堕胎医と連絡を取り、
その日の午後にホテルの一室で手術を行う予定になっていたのだ。
体調の優れない彼女にかわって予定されたホテルに出向いたオティリアは、
その後、自分の身に何が起きるかをまったく知らなかった……。
カンヌ国際映画祭のパルムドールをはじめ、
世界各地の映画祭で高い評価を受けたルーマニア映画。
登場人物はふたりのヒロインを含めてごく少数で、
映画の中で描かれている時間も1日に限定。
その中で、あっという間にヒロインを追い詰めていく脚本の残酷さ。
しかしここに描かれているのは、共産主義体制末期のルーマニアで
実際に多くの女性が体験した物語なのだという。
監督のクリスティアン・ムンジウは1968年生まれで、
この映画で描かれている時代にまさに学生時代を送っていた世代。
学生時代の彼の周囲では、女性たちが違法に中絶手術を受けていることは
公然の秘密になっていたという。
人工妊娠中絶に対しては倫理的な反感を持つ人も多いだろうし、
現在の日本のような社会においては、
そうした反発にも十分な意味があるものだと思う。
僕自身は、中絶が女性にとっての当然の権利だという
一部フェミニストたちによる主張には疑問を持っている。
しかしこうした主張の正当性も、時と場合によるのだ。
この映画に登場する1980年代のルーマニアに、
中絶以外に女性が身を守る方法があるだろうか? 
映画の中では、当時のルーマニアで女性が望まぬ妊娠を強いられている現実が
リアルに描かれている。
ヒロインのオティリアが自分の恋人に対して、
「私が妊娠したらどうする?」と問う場面は観ていて痛々しいほどだ。
ガビツァを妊娠させた相手が映画に登場せず、
そのことについて映画の中で一言も触れられていないことも
物語のポイントのひとつだと思う。
映画の中にはチャウシェスク政権末期のルーマニアの様子が
かなり細かく再現されているのだが、
特に印象的なのは官僚的なホテル受付の対応ぶりだろう。
ここには「客商売」という概念が存在しない。
これでは国が破産するわけだし、革命だって起きるだろう。
しかし共産主義政権下だからといって、世の中全部が真っ暗闇というわけではない。
荒涼とした世界の中でも、人々はプライベートな領域で
生き生きとした日々の生活を送っている。
寮の一室でブランド品の品定めをする学生たち。
誕生パーティに集まる親族たち。
結婚式を行うカップル。
こうした明るく温かな日だまりのような場面とヒロインたちの立ち向かう現実が、
切れのいいコントラストを生み出している。


オトーサン、
「この際、独裁者のプロフィールをみておこう」

○ニコラエ・チャウシェスク
 Nicolae Ceauescu 1918/1/26 - 1989/12/25
  ルーマニアの政治家で独裁者。
  妻エレナと共に「王朝」と呼ばれるほど権勢を欲しいままにした。
  ルーマニア社会主義共和国の元首として国家評議会議長、大統領を歴任した。
  オルト県スコルニチェシュティ村出身。
  非合法だったルーマニア共産党に参加し、度々投獄を経験。
  獄中でエレナ・パトレスクと出会い、1946年に入籍し終生の伴侶とする。
  第二次世界大戦後ソビエト連邦の占領の下にルーマニアが社会主義への道を辿ると
  獄中の同志だったゲオルグ・ゲオルギウ・デジの側近となり、
  共産主義青年同盟の書記長などを歴任。
  一時粛清のあおりで失脚するが、その後復活して共産党内での地位を高めていく。
  1965年にデジの死去を受けてルーマニア共産党書記長に就任。
  1967年、国家評議会議長となり元首になる。
  1974年に大統領制が導入されると初代大統領を務めた。
  政権を獲得してからしばらくはソ連から距離を置く親西欧路線を取り、
  1968年のチェコ事件に際しても軍隊をチェコに派遣せずソ連の行動を批判し、
  1984年のロサンゼルスオリンピックにも参加、西側諸国からの人気を得た。
 だが、大宮殿に住み、家族・親族30名以上が党や国家の要職を独占し、
 食料や冬の暖房用の燃料に事欠くようになると、人気が落ちていった。
 1989年、ルーマニア革命で失脚し、革命軍にエレナ夫人とともに公開処刑された。
 なお、革命10周年の世論調査によると、6割を超えるルーマニア国民が
 「チャウシェスク政権下の方が現在よりも生活が楽だった」と答えた。
 デモでは、「チャウシェスク、私たちはあなたが恋しい」といったプラカードを掲げる人も
 少なくないという。
 惨殺されるほど嫌われ恐れられた独裁者が、
 少なくとも最低限度の生活を保障していたことで、
 死後改めて評価されるという皮肉な展開となっている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ライラの冒険 黄金の羅針盤

        
オトーサン、
「子供映画だろう」
アカデミー賞視覚効果賞をも取ったので、
その点がどうかをチェックしに行きました。

原題:The Golden Compass (2007)
監督:Chris Weitz
原作:Philip Pullman 
脚本:Chris Weitz
Genre:Adventure / Drama / Family / Fantasy / Thriller
Rated PG-13 for sequences of fantasy violence. 
Country:USA / UK 
Language:English / Icelandic / Russian 
上映時間:113分
あらすじ:
英国オックスフォード。
この別世界では、人々は、守護精霊を持っている。
学寮に暮らす少女ライラの守護精霊は、パンタライモン。
彼女の叔父、アスリエル卿は、謎の粒子の秘密を解明すべく、
北の地へと探検に向かう。
だが、叔父の留守中、ライラの友達が行方不明に。
ライラは、黄金の羅針盤を手に、
友達を探しに、北の地を目指す旅に出る...
そんなライラに、上流夫人、コールターが近づいてくる。

主演者:
Nicole Kidman ...  Marisa Coulter(コールター夫人)
Daniel Craig ...  Lord Asriel(アスリエル卿)
Dakota Blue Richards ...  Lyra Belacqua(ライラ)
オトーサン、
「みんな、子役と熊に食われたなぁ」
流石のキッドマンも、影が薄くなりました。	
ダイエル・クレイグも、出番少なし。

NICOLE KIDMAN 
ニコール・キッドマン 
誕生日 1968/6/20   
出身 米ハワイ州ホノルル 
父は生物学の教師、母は看護婦。
ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。
幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。
14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。
映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、
フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。
89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、
「デイズ・オブ・サンダー」で共演。
90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。
養子縁組した子供が二人(娘と息子)いる。
2006年6月、カントリー歌手キース・アーバンと結婚。
2003年、「めぐりあう時間たち」で
ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、アカデミー主演女優賞受賞。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1982年「BUSH CHRISTMAS」
1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」
1984年「BMXアドベンチャー」
1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」
1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」
1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」「NIGHT MASTER」
     「シャドウ・オブ・ブロンド」
1989年「デッドカーム戦慄の航海」「最も危険な悪女」「囚われた女」
1990年「デイズ・オブ・サンダー」「ニコール・キッドマンの恋愛天国」
1991年「ビリー・バスゲイト」
1992年「遙かなる大地へ」◇
1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆
1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇
1996年「ある貴婦人の肖像」
1997年「ピースメーカー」◇
1998年「プラクティカル・マジック」◇「アイズ・ワイド・シャット」◇
2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇
     「パニックルーム」(声)
2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇
2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇「コールドマウンテン」◇
2004年「ステップフォード・ワイフ」◇「ザ・インタープリター」◇「記憶の棘」◇
2005年「奥さまは魔女」◇
2006年「ハッピーフィート」(声)
2007年「インベージョン」◇
2008年「ライラの冒険 黄金の羅針盤」◇ 

その他の主演者:
Ben Walker ...  Roger 
Freddie Highmore ...  Pantalaimon (voice) 
Ian McKellen ...  Iorek Byrnison (voice) 
Eva Green ...  Serafina Pekkala 
Jim Carter ...  Lord John Faa 
Tom Courtenay ...  Farder Coram 
Ian McShane ...  Ragnar Sturlusson (voice) 
Sam Elliott ...  Lee Scoresby 
Christopher Lee ...  First High Councilor 
Kristin Scott Thomas ...  Stelmaria (voice) 
Edward de Souza ...  Second High Councilor 
Kathy Bates ...  Hester (voice) 

User Rating: 6.5/10 (25,074 votes) 
オトーサン、
「映像はすばらしいけどなぁ」
CGも一段と進歩しました。
シロクマの格闘シーンでも、重量が感じられました。
映画全体としては、長い予告編のようだったので。
第2作、第3作のほうが、いいスコアになりそうです。

アカデミー賞受賞
・視覚効果賞
同ノミネート
・美術賞

marc-262さん
San Diego, CA
2007年12月1日
素敵なビジュアル、退屈なストーリー

これは、今年一番期待の作品だった。
1億5000万ドルの巨費を投じ、原作はベストセラーとあれば、
どうしても期待する。
原作についての議論もかしましく、
前宣伝では、素晴らしい冒険ファンタジーとなっていた。
さて、どうだったか -----大あくび。
そう、いくつかのビジュアルはいいが、
大部分は、セットに見えた。
多くの特殊効果は張りぼてに見えた。
「ロード・オブ・ザ・キング」は、同じ予算で
この映画をどのレベルでも上回っている。
戦闘シーンをみれば、それがはっきりする。
ライラが、危険な目にあっているとは思えなかった。
最悪なのは、ストーリーだ。
脚本のChris Weitzは、明らかに原作から逸脱している。
フィリップ・プルマン原作のドラマチックな感動が欠如しているのだ。
原作の反キリスト的要素をトーンダウンせよと指示されていたようだが、
きれいごとの脚本にしすぎて、クライマックスがなくなってしまった。
各シーンのつながりは悪く、登場人物に感情移入できない。
旅/巡礼シーンがあるが、監督は、大罪を犯している。
語ってばかりいて、魅せてくれないのだ。
羅針盤を覗き込むシーンでも、繰り返しで退屈だった。
ライラ役のダコタ・ブルー・リチャードは、いい仕事をした。
だが、期待していたアスリエル卿役のダニエル・クレイグは、
がっかりさせる演技だった。
アピールするものがないのだ。
キリスト教の各派は、この映画を監視する必要はないだろう。
誰も、2度見る気にはなれないだろう。
1回見れば、充分だ。
お金のムダ遣いだ。
料金以下の出来だ。
今年のクリスマス、本当に魔術映画を見たいならば、
この映画の代わりに、「魔法にかけられて」を見るべし。


オトーサン、
「映画瓦版の解説は分かりやすいね」

服部弘太郎さん
2008年1月23日
物語は駆け足だが豪華で厚みのある映像に引き込まれる。
少女が手にした羅針盤の秘密とは? 
 
フィリップ・プルマンのベストセラー小説「ライラの冒険」シリーズを、
『アバウト・ア・ボーイ』のクリス・ワイツが脚色・監督したファンタジー映画。
原作はこの「黄金の羅針盤」を皮切りに、
「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」へと続く3部作。
映画も原作に沿って進行していくのだとしたら、
この1作目はまだ物語のほんの入口に過ぎない。
そのためこの1作だけをつかまえて、
面白いとか詰まらないと言い切ってしまうことは避けるべきなのかもしれない。
もっとも『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のように、
原作は長く続いているのに映画が途中で放り出されている
(放り出さざるを得ない)例もあるにはあるけれど……。
この映画についてはエピソードが山盛りで登場人物も多いわりに、
不思議と映画を観終えた後の充実感に乏しい印象を受けた。
長い原作を2時間弱にまとめるため、かなり展開が駆け足になっているのだろう。
個々のエピソードを味わう前に、話が次に進んでしまう。
ヒロインの少女ライラを襲う危機の数々も、
ハラハラドキドキする間もなくどんどん解決してしまう。
映画におけるサスペンスとは、「思わせぶり」と「じらし」の芸術だ。
その点でサスペンスは、ダンサーが音楽に合わせて1枚ずつ衣服を脱ぎ捨てていく
ストリップに近いとも言える。
ところがこの映画は限られた時間で物語を消化するため、
サスペンスに時間を費やす余裕がない。
危機やその回避も絵として説明はされているが、
テンポが早すぎて「思わせぶり」にハラハラする暇もなければ、
「じらし」にドキドキする余地もない。
これではストリップショーで、ダンサーが最初から一糸まとわぬ姿で
ステージに飛び出してくるようなものだ。
「裸が見られりゃそれでいい」という人もいるのかもしれないけど、
エンタテインメントというのはそういうものではないような気が……。
僕は原作未読なので、この映画がどの程度原作に忠実なのか判断することはできない。
ひょっとしたら原作のファンは、
この映画が原作通り忠実に映画化されていることを喜ぶのかもしれない。
しかし2時間の映画としてこれを観るなら、
映画はロジャー救出に焦点を絞ってエピソードを再構成した方がよかったように思う。
例えば僕がこの映画で欠点のひとつだと思うのは、
シロクマ同士の王位を賭けた戦いと最後の決闘シーンの距離が近すぎて、
どちらの印象も弱まっていること。
全体に人物の出し入れが煩雑で、キャラクターの印象も薄くなっているようにも思う。
「指輪物語」のように世代を越えた熱狂的ファンがいる作品は、
確かに内容をいじりにくいだろう。
「ハリポタ」のような未完の小説を映画化するときも、内容をいじりにくいのはわかる。
でも「ライラの冒険」は既に完結しているのだから、調節は可能だったはず。
欧米の映画では、聖書ですらかなり大胆に脚色してきた伝統も持っているんだけどなぁ……。


クイール

       
オトーサン、
「有難い!」
予告編で好感をもったのに見逃した映画。
3月2日にテレビ東京が放映してくれました。

原題:クイール(2003)
監督:崔洋一  
原作:秋元良平  
脚本:丸山昇一/ 中村義洋
Genre: Drama
上映時間:100分
あらすじ:
ラブラドール・レトリーヴァー、
お腹にブチがあるので、クイールと命名。
仁井夫妻が愛情一杯で育てられ、その後、
盲導犬になるべく多和田によって厳しい訓練を受ける。
クイールの相手は、目の不自由な渡辺と決まった。
はじめは、ぎこちない関係だったが、心が通いあうようになる。
だが、3年後、渡辺は重度の糖尿病で死んでしまう。
クイールは、仁井夫妻のもとへ戻ってくる。

出演者
小林薫 ... 渡辺満 
椎名桔平 ..... 多和田悟 
香川照之 .... 仁井勇 
寺島しのぶ .... 仁井三都子
オトーサン、
「うーん、何かなぁ」
期待しすぎたせいか、平凡な記録映画のようでした。

その他の出演者:
戸田恵子.... 渡辺祺子  
櫻谷由貴花 .... 渡辺美津子 
松田和 .... 渡辺悦男 
黒谷友香 .... 久保マスミ
名取裕子 .... 水戸レン 
 
User Rating: 6.5(348 votes) Yahoo!
オトーサン、
「案外高いんだ」 

User Comments:
sandaru_tomo_1122さん
2007年7月5日
考えさせられるものがありました

視覚障害者や盲導犬を知らない人が見るのにも良いと思いました。
話しでは、放置自転車が邪魔だとか聞いたことはありますが
映像で観ると良く理解できます。
そして、盲導犬ってこんな訓練をしているんだって
限られた時間なのでごく一部かもしれませんが。
少しだけ、理解できた気がしました。 
人と犬との心の触れ合い。
小林薫さんと椎名桔平さんの演技が、光っていました。
小林薫さんは、私には本当に視覚障害者のように見えてしまいました。
(実際の視覚障害者の方を見たことがないので)
椎名桔平さんは、甘さと厳しさのある演技で
この作品では良いスパイス的な存在ですよね。
桜並木のでの散歩の映像〜とても綺麗でした。
エリマキトカゲ姿?のクイールには笑えました♪
犬の表情が、とても上手く撮れていてとても驚きました。
犬の視点で、描かれていているので犬の気持ちでも観ることができました。

オトーサン、
「このひとの意見、分かる気がする」
崔洋一監督に期待しすぎだったかも。
もう少しマシな映画をつくれると思っていたのですが。
これは、金儲けのために作ったものなのでしょうね。

映画貴族さん
2006年3月21日
テレビ版か、映画版か、私が好きなのは…   

NHKで放映されたドラマ『盲導犬 クイールの一生』とは
随分おもむきが違います。
テレビ版では、人間がみな良心的に描かれ、悪い人がまったくいませんでしたが、
映画版はいささか人間の描き方がリアル。
たとえば、テレビ版のクイールは室内で寝ていましたが、
映画版では家の外の犬小屋で飼われています。
夏の炎天下でこの犬小屋は可哀そう……と思いましたが、
実際のクイールも外で飼われていたそうです。
つまり、映画版の方が実話に忠実。
崔洋一監督が無類の犬好きだそうですが、
思うに、この映画は犬が嫌いな監督が撮った方が感動的な作品に仕上がったかも。
ハチ公の監督が犬が苦手だった話は有名ですが、
動物感動モノは現実を知らない監督の方がドラマティックに描けたりするものです。
いや、崔監督のリアルに徹した演出もアリだとは思いますが。
でも、『クイール』を観る人のほとんどが「感動を求めて」いるわけですから。
テレビ版の方が泣けたな。 


パニッシャー

        
オトーサン、
「これも、アメコミの映画化か」
最近、コミックの映画化作品が増えています。
アメコミは、アイディアが溢れていますし、
コミックの愛読者が映画館に足を運んでくれるからでしょう。

原題:The Punisher (2004)
監督:Jonathan Hensleigh
脚本:Jonathan Hensleigh / Michael France 
Genre:Action / Crime / Thriller
Rated R for pervasive brutal violence, language and brief nudity. 
Country:USA / Germany 
Language:English
上映時間:
あらすじ:
フランクは、FBIの潜入捜査官だ。
首尾よく任務を果たし、家族と休暇旅行へ。
だが、息子を殺された闇の大立者セイントは、
右腕のクエンティンに命じて、フランクの妻子を虐殺する。
フランクは、私刑執行人パニッシャーに生まれ変わる。
何度もセイントの手先や殺し屋に命を狙われながら逆襲する。
まずは、クエンティンがフランクの妻と浮気していると
セイントに思わせるのに成功する。

出演者:
Thomas Jane ...  Frank Castle / The Punisher(フランク/パニッシャー)
John Travolta ...  Howard Saint(セイント)
Will Patton ...  Quentin Glass(クエンティン)
オトーサン、
「このひと、知らんなぁ」
主役の"パニッシャー"を演じるのは、トーマス・ジェーン。
胸の筋肉もりもりですし、演技もまあまあ。

THOMAS JANE 
トーマス・ジェーン
誕生日 1969  
出身 米メリーランド州ボルチモア 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1992年「ネメシス」「バッフィ ザ・ヴァンパイア・キラー」
1996年「ザ・クロウ」
1997年「フェイス/オフ」「ブギーナイツ」「死にたいほどの夜」◇
     「ハリウッド・コンフィデンシャル」
1998年「シン・レッド・ライン」「モリー」「サースデイ」
     「ベロシティ・オブ・ゲイリー」「THURSDAY」
1999年「ディープ・ブルー」◇「マグノリア」
2000年「ポワゾン」◆「アンダー・サスピション」◆
2001年「61*」◇
2002年「ドリーム・キャッチャー」◇
     「クリスティーナの好きなコト」◆
2004年「パニッシャー」◇ 

その他の出演者:
Roy Scheider ...  Frank Castle Sr.
Eddie Jemison ...  Mickey Duka 
Rebecca Romijn ...  Joan  
Ben Foster ...  Dave 
John Pinette ...  Bumbo 
Laura Harring ...  Livia Saint 
James Carpinello ...  Bobby Saint 
Marco St. John ...  Chief Morris 
Samantha Mathis ...  Maria Castle 
Marcus Johns ...  Will Castle 
Bonnie Johnson ...  Betty Castle 
Veryl Jones ...  Candelaria 

User Rating: 6.3/10 (30,344 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments 
s_i_c_k_b_o_yさん
United States 
2005年4月20日
すばらしいアメコミの映画化

これは、もうひとつのアメコミ映画で、新鮮だ。
なぜ、新鮮かというと、
アメコミ映画は、素敵な特殊効果でおなじみだからだ。
この「パニッシャー」は、ほんとうの宝石だ。
観客をより深く狂気に共感させていくからだ。
トーマス・ジェーンが光っている。
天与の才能がある。
愉快な好漢から冷血そのもののサイコまで、見事に演じている。
ジョン・トラボルタは、毎度のことだが、すばらしいヤツだ。
船体に、この映画はいい。
アクション好きなら、誰でも好きになるだろう。
この映画が好きだ。
ひとえに、トーマス・ジェーンは適役にありついたからだ。
続編が出来てほしい。
(彼の最高の演技が見られるだろうから)


オトーサン、
「はは、このひとも日テレで見たんだ」
 
soushiさん
2008年3月1日
期待していなかったが、良かった。
 
人気のアメリカン・コミックの映画化だそうで、
制裁人”パニッシャー”の誕生のいきさつを描いたもののようだ。
ジョン・トラヴォルタとロイ・シャイダー以外、
見知った俳優も出演していなかったため、
たいして期待はしていなかったが、なかなか良かった。
ただ、シャイダーの出演シーンがちょっとしかなかったのには驚いた。
内容としては、主人公が、やたらタフなのはどうかと思ったし、
敵に居所を簡単に知られてしまい、襲われたにもかかわらず、
殺されずに生き延びてしまうところなど、
ちょっと都合良すぎる感じではあるが。
ラストシーンの作り方からすると、
この後、続編がありそうだが、どんなものだろうか。
もしかしたら、これっきりになるかもなあ。 


オトーサン、
「原作アメコミは、どんな風だったのかなぁ」

○パニッシャー
 妻子を殺されたフランク。
 暗黒街のギャング達への制裁を誓い、一切の過去を捨てる。
 髑髏を描いた漆黒のコスチュームに身を包み、
 私刑執行人「パニッシャー」となり、犯罪者退治を始める。
 あらゆる銃火器・爆発物を自在に使いこなし、白兵戦での戦闘技術も一流。
 ニューヨークを中心に活動している。
 マーベル・コミックのヒーロー達は、相手がどんなに極悪の犯罪者でも
 故意に殺すことをしないが、パニッシャーは法律もモラルも無視し、
 犯罪者らを冷酷に処刑する。
 現実のアメリカの治安の悪化がこうしたヒーロー像を求め、許容するようになった。
・ 映画化作品
 「パニッシャー」(1989年)監督:マーク・ゴールドブラット  
 「パニッシャー」(2004年)監督:ジョナサン・ヘンズリー 
   *パニッシャーの経歴が変更され、海兵隊からFBI捜査官となった。 
 「パニッシャー2」(製作決定)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オトーサン、
「続編決定?
早速、ネットで検索しました。

○Punisher: War Zone
製作進行中、全米公開は、2008年9月12日。
監督は、Lexi Alexanderに交代。
ドイツ・マンハイム出身で、
19歳のとき、空手とキックボクシングで世界チャンピオンになり、
映画監督になるのが、夢だった女性。
代表作は、「フーリガン」(2005)。
また、主役のパニッシャー役も、Ray Stevensenに交代します。
北アイルランド出身、元インテリア・デザイナー。
ジョン・マルコビッチに憧れて、俳優の道へ。
誕生日は、1964年5月24日。
身長193cm。


タイムクラッシュ・超時空カタストロフ

 
オトーサン、
「これ、消しちまおうか」
テレビ東京"午後のロードショー"
ファンタスティック映画特集のなかの1本で、
いかにも、安手の題名じゃありませんか。

原題:The Time Shifters (1999) (TV)
監督:Mario Azzopardi
脚本:Kurt Inderbitzin /Gay Walch
Genre:Action / SF / Sport / Thriller 
上映時間:93分
あらすじ:
メリックは、いま必死だ。
昔はテレビの突撃取材で鳴らしたが、
いまは落ちぶれて三流新聞に拾ってもらった。
"20世紀、最大の惨事"について書けと言われて、
女性記者エリザベスに手伝ってもらい、渋々検索を続ける。
すると、タイタニッ号沈没、ヒンデンブルク号爆発など
大惨事の全ての写真に、妙な風体の男が写っているの気づく。
さらなる取材を命じられ、写真の原版を確認すべくスミソニアン博物館へ。
ワシントン行きの航空機に乗ると、写真の男に出会う。
男が持っていたツアー・パンフには、過去の惨事が載っている。
なかには、メリックが乗っている202便の写真もあった。
307人が死亡 !? ということは...

出演者:
Casper Van Dien ...  Tom Merrick(メリック)
Catherine Bell ...  Elizabeth Wintern(エリザベス)
Julian Richings ...  Time-Traveling Tourist(タイムトラベラー)
オトーサン、
「メリック、いいじゃん」
ハンサムだし、好感がもてます。
相手役のキャサリン・ベルは、胸の大きさで勝負?
未来からやってきたツアー客、異様な風貌が印象的でした。
このひとは、経歴もみておきましょう。

CASPER VAN DIEN 
キャスパー・ヴァン・ディーン 
誕生日 1968/12/18  
出身 米フロリダ州 
活躍度 △↑ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆★★★★★ 
出演作 
1995年「ハード・クエスト」(TM)
     「シークレット・アイズ 覗かれた殺意」
1996年「傷心/ジェームズ・ディーン 愛の伝説」
1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「キャスパー 誕生編」(TM)
1998年「ターザン 失われた都市」「オン・ザ・ボーダー」(TM)
1999年「スリーピー・ホロウ」「CODE:0000」「タイム・シーカー」
     「シャークアタック」「ハード・コレクター」
2000年「バイソン」「エアブレイク」「シアトル猟奇殺人捜査」
     「ロードレージ」
2001年「フィアーズ・オブ・ウォー」「ウインド・フォール」
2004年「マキシマムタイド」(TM)「ヴァン・ヘルシングVSスペース・ドラキュラ」

JULIAN RICHINGS 
ジュリアン・リッチングス 
誕生日 1955/9/8
出身  英国ロンドン
テレビでは「狼たちの絆」「新・ハイランダー/アマンダ」の準主役がある。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「裸のランチ」
1994年「スクワント/伝説の勇者」
1995年「ムーンライト&ヴァレンチノ」
1996年「HARD CORE LOGO」
1998年「ルール」「レッド・バイオリン」
2003年「クライモリ」
2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」
 
その他の出演者:
Martin Sheen ...  Grifasi
Theresa Saldana ...  Cortez 
Peter Outerbridge ...  Felder 
Lawrence Dane ...  FBI Agent Baker 
James Allodi ...  FBI Agent Stanton 
Catherine Oxenberg ...  Thrill Seekers Spokesperson  
Mimi Kuzyk ...  Eleanor Grayson 
Deborah Odell ...  Jen 
Matthew Bennett ...  Captain Tyler 
Marc Donato ...  Kevin 
Stephen Bogaert ...  Steve 
Sumela Kay ...  Girl on Plane 

User Rating: 5.7/10 (1,055 votes) 
オトーサン、
「こりゃ面白い!6点台後半でもいいな」

User Comments
Foggy-7 さん
Boston, MA 
2001年1月28日
思ったよりもいい。

このタイムトラベル映画、
高い期待をしていなかったが、驚いた。
筋書きは、低予算とは思えない水準だ。
ときどき、信じられない偶然がある。
登場人物は、おおむね信じられる。
(特に、悪漢たちは、絶望のあまり絶望的な手段に訴える)
タイムトラベル映画フアンは、楽しめるだろう。


オトーサン、
「テレビ東京の映画フアンがいるんだ」
なお、文中にあるバスケットボールは、アイスホッケーです。

たけむらなおひさ さん
1998年2月28日
タイムクラッシュ・超時空カタストロフ

コレしょーもない設定なんだけど笑えて面白いんだよなぁ。
未来ではタイムトラベルが出来る様になってるらしくって、
どうやらそこで企画された「世界大惨事体験ツアー」なるものが
旅行代理店?で企画されたらしく、
どうも過去の世界の大惨事の写真を見ると
「ヒンデンブルグ号」の墜落時の写真や「タイタニック」の乗客の写真に
とても目立つノッポさんみたいな格好をした同じ男が写っている! 
どうやらコイツは未来からタイムトリップして
歴史上の大惨事を体験して回っているらしい! 
コレ考えようによっては極めて不謹慎で怒る人いるだろうけど、
もうフィクションとして笑うしかないでしょう。
歴史に残る大惨事の写真にいつも同じヘンなカッコしてヘンな顔して写ってるのが
まず可笑しい「何でいつもそんなカッコしてんだ!」とツッコミを入れましょう。
そんでいつも歴史的な大惨事の写真にその男が写ってることに気付いた主人公が
乗ってる飛行機に、そいつが乗ってるんだよね(爆笑)
つまりそいつが今一緒に乗ってるってことはサ、これから大惨事が始まるワケじゃん! 
この居酒屋の空想笑い話的な発想をしっかり映画化して楽しませてくれるところが楽しい。
主人公の新聞記者は大惨事を体験して回っている男の持っている
旅行パンフレットを見てしまい、これから起こる大惨事のことも知ってしまう。
それには確か息子が観に行くバスケットボール(だったかな?)
の試合会場が爆破されると言う大惨事が書かれているではないか!? 
コレは大変、でもここに書かれている大惨事を防ぐと言うことは、
そこで死ぬはずだった人が死ななかったりして歴史が変わってしまう。
そうなればその男にしてみても、自分のいるべき未来が変わってしまうと言うことで、
変えられては大変だと未来から係りの人が来て歴史が変わるのを止めに来る。
でも歴史を変えないと主人公の子供が死んでしまう。
と言うことで未来人との戦いが始まり、なかなか見せる面白いお話でした。
コレ結構もう何回も繰り返し放映されていますねぇ、
やっぱそれだけ評判も良いんでしょう(笑)
いつもテレ東ですけど。 

出典:http://members.jcom.home.ne.jp/touchable/timekurasyu.htm


D・N・A

          
オトーサン、
「これ、怪しそう、消そうかな」
でも、あの名優マーロン・ブランドが出ている以上、
そんなにひどい映画のはずはありません。

原題:The Island of Dr. Moreau (1996)
監督:John Frankenheimer/ Richard Stanley
原作:H.G. Wells
脚本:Richard Stanley / Ron Hutchinson
Genre:Horror / SF / Thriller 
Rated PG-13 for sci-fi violence, horror 
         and gore involving mutant creatures.

上映時間:96分
あらすじ:
漂流中の弁護士ダグラスは、モンゴメリーに救出され、
熱帯の孤島に上陸する。
この島の所有者は、元ノーベル賞受賞の遺伝子学者モロー。
博士は遺伝子操作で、獣人を作り上げていた。
ダグラスは、娘のアイッサの助けで島から逃げ出そうとするが、
無数の獣人たちに取り囲まれ、連れ戻される。
やがて、獣人たちの間に不満の空気が生まれはじめ、
ハイエナ男ら過激分子は、モローに反逆し、殺害する。
ダグラスは、再びアイッサと逃げようとするのだが...

出演者:
David Thewlis ...  Edward Douglas(ダグラス)
Fairuza Balk ...  Aissa (アイッサ)
Marlon Brando ...  Dr. Moreau(モロー博士)
Val Kilmer ...  Montgomery(モンゴメリー)
Daniel Rigney ...  Hyena-Swine(ハイエナ男)
オトーサン、
「うーん、見られるのは、マーロン・ブランドだけだ」
でも、登場シーンは圧巻なのですが、だんだんトーンダウン。
やがて、姿を消してしまいます。がっかり。
ダグラス役のデビッド・シューリス、弁護士にはみえません。
どうみても自由奔放なアーチストです。

DAVID THEWLIS 
デビッド・シューリス 
誕生日 1963/3/20  
出身 英ランカシャー州ブラックプール 
自身のロックバンド「DOOR 66」と共にロンドンに行き、
音楽活動を始めるが、途中考えをあらためて、
ギルドホール音楽演劇学校で学ぶ。
85年に卒業後、テレビや舞台の脇役で経験を積み、
93年「ネイキッド」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞、
以後、主演クラスの出演作が舞い込む。
2004年、パートナーの女優アンナ・フリエルとの間に女児を儲ける。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1988年「ブルーム」
1991年「ライフ・イズ・スウィート」
1992年「トライアル/審判」「ヘルハザード 禁断の黙示録」
1993年「ネイキッド」◇
1994年「第一容疑者3」「ブラック・ビューティー/黒馬物語」
1995年「太陽と月に背いて」
1996年「恋の闇・愛の光」「ドラゴンハート」「D・N・A」◇
1997年「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇
1998年「シャンドライの恋」「ディボーシング・ジャック」
1999年「ハロルド・スミスに何が起こったか?」
2000年「ギャングスター・ナンバー1」
          「ミラクル・メーカー 奇蹟を起こした人 イエスの物語」(TM)(声)
2002年「ダイノトピア」
2003年「タイムライン」◆
2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」◆
2005年「ニュー・ワールド」◆「キングダム・オブ・ヘブン」◆
2006年「オーメン」◆「氷の微笑2」◆ 

その他の出演者:
Ron Perlman ...  Sayer of the Law 
Marco Hofschneider ...  M'Ling 
Temuera Morrison ...  Azazello 
William Hootkins ...  Kiril 
Nelson de la Rosa ...  Majai 
Peter Elliott ...  Assassimon 
Mark Dacascos ...  Lo-Mai 
Miguel Lopez ...  Waggdi 
Neil Young ...  Boar Man 
David Hudson ...  Bison Man 

User Rating: 3.9/10 (10,009 votes) 
オトーサン、
「低いね」
もっと低いスコアでも、いいのでは。

ラジー賞受賞
・ワースト助演男優賞:マーロン・ブランド
同ノミネート 
・ワースト監督賞:ジョン・フランケンハイマー
・ワースト助演男優賞:ヴァル・キルマー
・ワースト撮影賞
・ワースト脚本賞
・ワーストスクリーン・カップル賞:マーロン・ブランドと獣人

User Comments 
mutty_mcfleaさん
Bristol, UK
2006年2月21日
おぇーっ

原作者のH.G.ウェルズが、このひどい映画を見たら、
ジョン・フランケンハイマー監督をぶん殴るだろう。
ひどい出来で、気狂いじみている。
はじめのうちは、面白そうに見えたが、
大根役者たち、不潔なメイク、そしてヴァル・キルマーときた。
まさに、これはエンタメの汚点だ。
マーロン・ブランドとデビッド・シューリスの2人だけが、
別の映画に出ているように思える。
この2人を除けば、いいところなど、どこにもない。
啓発や知的な感じは、最初の5分で消えた。
やがて、すべてが、はちゃめちゃになっていった。
ウソ臭いCG効果、重くるしい監督、譫妄状態のトーン。
遺伝子操作の危険やモラルを訴えるダーク・ホラーになるはずだったのに。
そう、言葉を飾る必要はない。
クソになった。


オトーサン、
「映画瓦版、すごいね。
こんな駄作も丁寧に取り上げているんだ!」
 
服部 弘一郎さん
1996年11月3日 
ヴァル・キルマー主演とは大嘘の「モロー博士の島」3度目の映画化。
個人的にはフェアルザ・バークの登場がうれしい。

この映画の見どころは、カイル・クーパーの演出したオープニングタイトルと、
スタン・ウィンストンの作ったクリーチャーの多彩な造形につきる。
原作は『タイム・アフター・タイム』で
切り裂きジャックを追い掛け回していたこともある
文明批評家、H.G.ウェルズの「モロー博士の島」。
今回で3度目の映画化だそうです。
物語は古典的なマッドサイエンティスト物の姿を借りて、
人間の中にある傲慢さや狂気や獣性を炙り出す趣向になっているようだが、
ドラマはウィンストンの牛耳るぬいぐるみショーの奇怪な存在感に負けてしまった。
タイトルにもなっている島の主、モロー博士を演じるのはマーロン・ブランド。
その助手がヴァル・キルマー。
飛行機の墜落事故で漂流中に救出され、
この島にたどり着いた国連職員に
デビッド・シューリスがそれぞれ扮している。
宣伝ではヴァル・キルマーが主役みたいな感じでしたが、
実際の主人公はシューリスで、
キルマーは頭のおかしなブランドの地位乗っ取りを画策する、
さらに頭のおかしい助手に過ぎません。
僕はこの人がウサギの首をコキッとやった瞬間から、
この映画の先行きを危ぶみました。
シューリスは『ドラゴン・ハート』などにも出演している、
それなりにキャリアのある俳優らしいのですが、
相手が怪物マーロン・ブランドと傍若無人なヴァル・キルマー、
『ジュラシック・パーク』のスタン・ウィンストンとあっては、
受けて立つのが容易じゃないことが想像できそうなものです。
登場人物(?)の中では、博士の創造した獣人の中でも
ひときわ人間らしく見えるアイッサが、
自分の運命とダグラスへの愛情との間で揺れ動く女の子らしさを演じて哀れを誘います。
このアイッサに扮していた女優は、
『ガス・フード・ロジング』や『デンバーに死すとき』で印象に残る芝居をしていた、
フェアルザ・バークではないか! 
これは意外な拾い物をした気分。
密かに彼女に注目している僕としては、
しかし、彼女の役柄が「シングルマザーに育てられた気立てのいい少女」から
「客にぶん殴られて目の周りにアザを作っている娼婦」を経て、
ついに人間と獣の中間にまで至ってしまった事に胸を痛めざるを得ません。
がんばってくれい。
行動が無茶苦茶で、最初から気狂いとしか思えないヴァル・キルマーはともかくとして、
マーロン・ブランドの奇怪さは特筆物です。
僕は彼が自動車に御簾かけて登場したとき、
「こ、これは『地獄の黙示録』のカーツ大佐のパロディではないのか?」と思いました。
ブランドは『ドン・サバティーニ』で
『ゴッド・ファーザー』のセルフパロディをやっていますからね。
モロー博士もジャングルの中で、自分自身の作った王国に君臨している。
彼が「掟」を守らせるために「苦痛」という懲罰で獣民を管理している様子は、
社会秩序が法で守られるのか徳で守られるのかという、
人間にとって永遠のテーマの縮図でしょうね。
「苦痛がなくなれば掟もなくなるのか?」という問いかけは、
核心を突いた辛辣なものです。


シャドー

       
オトーサン、
「これも面白そうだ」
テレビ東京"午後のロードショー"
ファンタスティック映画特集のなかの1本で、
2月26日に放映していました。 

原題:The Shadow (1994)
監督:Russell Mulcahy
脚本:Walter B. Gibson/David Koepp 
Genre:Action / Adventure / Fantasy / Horror / Mystery 
Rated PG-13 for fantasy action violence. 
上映時間:93分
あらすじ:
クランストンは、チベットで修行し、
聖者タルクから邪心を制して償いをするように命じられる。
7年後、ニューヨークに姿を現したのは、シャドー。
クランストンの変身した姿だ。
彼は、テレパシー能力を持つ、マーゴと出会う。
その夜、チベット博物館に届いたミイラの柩から、
ジンギス・カンの末裔シワン・カンが飛び出し、
街で暴れ回り、クランストンと会い、仲間に加わるよう誘う。
シワンは、世界征服のために、
ラインハルト博士が開発中のベリリウム爆弾を入手せんとする。
クランストンとシワンは全面対決へ。
この両者、どちらが勝者になるだろうか?

出演者:
Alec Baldwin ...  Lamont Cranston / The Shadow 
         (クランストン/シャドー)
John Lone ...  Shiwan Khan (シワン・カーン)
Penelope Ann Miller ...  Margo Lane(マーゴ)
Ian McKellen ...  Dr. Reinhardt Lane(ラインハルト博士) 
オトーサン、
「ハンサムだなぁ」

ALEC BALDWIN 
アレック・ボールドウィン 
誕生日 1958/4/3  
出身 米ニューヨーク州ロングアイランド 
ワシントン大学で学び、79年、ニューヨーク大学ドラマ・プログラムの
オーディションに合格し、演技の勉強を始める。
翌年、NBCのソープオペラ「THE DOCTER」(63-82)でレギュラーとなる。
舞台を中心に活動後、87年「ウーマン・イン・ニューヨーク」で映画デビュー。
2004年「THE COOLER」でナショナル・ボード・オブ・レビュー助演男優賞受賞。
アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされる。
弟に俳優のダニエル、ウィリアム、スティーブンがいる。
93年8月にキム・ベイシンガーと結婚。
2001年離婚。娘が一人いる。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「ルルよ、永遠に」「ウーマン・イン・ニューヨーク」
1987年「アラモ2」
1988年「結婚の条件」「ビートル・ジュース」
     「ワーキング・ガール」「愛されちゃって、マフィア」
     「トーク・レディオ」
1989年「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」
1990年「レッド・オクトーバーを追え!」◇
     「マイアミ・ブルース」「アリス」
1991年「あなたに恋のリフレイン」
1992年「摩天楼を夢みて」「キスへのプレリュード」
1993年「冷たい月を抱く女」
1994年「ゲッタウェイ」「シャドー」◇
1995年「アル・パチーノ/天国の約束」(ナ)
1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」「陪審員」◇
     「ヘブンズ・プリズナー」◇「ゴースト・オブ・ミシシッピー」
1997年「ザ・ワイルド」◇
1998年「マーキュリー・ライジング」◆
1999年「シック・アズ・シーヴス」◇
2000年「きかんしゃトーマス 劇場版/魔法の線路」◆
2001年「パール・ハーバー」◆「ファイナル・ファンタジー」(声)
     「キャッツ&ドッグス」(声)
2002年「ブルート・ナッシュ」
2003年「インプット 記憶」(TM)「ハッとしてキャット」
2004年「ポリー my love」◆「アビエイター」◆「ラスト・ショット」
2005年「エリサベスタウン」◆「ディック&ジェーン 復讐は最高!」◆
2006年「ディパーテッド」◆「グッド・シェパード」◆ 

その他の出演者:
Peter Boyle ...  Moe Shrevnitz 
Tim Curry ...  Farley Claymore 
Jonathan Winters ...  Barth 
Sab Shimono ...  Dr. Tam 
Andre Gregory ...  Burbank 
Brady Tsurutani ...  Tulku 
James Hong ...  Li Peng 
Arsenio 'Sonny' Trinidad ...  Wu 
Joseph Maher ...  Isaac Newboldt 
John Kapelos ...  Duke Rollins 
Max Wright ...  Berger 

User Rating: 5.4/10 (6,334 votes) 
オトーサン、
「せめて、6点台に!」

User Comments
Snatchyさん
Seatown, WA 
2000年7月17日
誤解された宝石

この映画、1994年に上映されたが、
あまりいい評価を受けなかった。
だが、TVやケーブルTVで再放映され、
次第に、それにふさわしい評価を受けるようになった。
というのも、実に、恩も白い映画だからだ。
おそらく、この映画を楽しむには、
ある種の心の持ち方やバックグラウンドが必要だろう。
だが、私は、ほんとうに好きだし、
暗く、はじけた、愉快な映画を見たいときには、
しばしば見直している。
アレック・ボールドウィンのラモント・クランストン/シャドー役は、
素晴らしい。
ボールドウィンは、商業的な成功を収めたことがないが、
この映画をみれば、その理由がわかる。
ボールドウィンは、ストレートな主人公を演じない。
映画のはじめの部分で、彼は快楽主義的な軍事的指導者クランストンを演じ、
ついで、1930年代のNYに飛び、シャドーに変身する。
そして、ボールドウィンの演技はといえば、
生真面目と愉快、好人物と残酷な人物の間を揺れるが、
そのギャップを彼はきちんと埋めてみせるのだ。
ラッセル・マルケイ監督とそのスタッフは、
1930年代のノワールな雰囲気を見事に魅せてくれた。
友人のひとりが、不平を漏らした。
映画の舞台がいかにも、それらしいというのだ。
だが、それは間違っていると思う。
監督は、1930年代そのものではなく、
1930年代の映画のセットの感じを再現したのだ。
映画はときに風変わりになるが、
シャドーの暗い姿を見せ続けてくれる。
敵を不具者にしても殺しても、何ら良心の呵責を感じない。
ジョン・ローンは、シャドーの敵役シアンを見事に演じた。
助演陣もいい。
(Jonathon Winters, Ian McKellan, Tim Curry) 
ただ、Penelope Ann Millerはいただけない。
その性格も、演技も、お粗末だが、まあ耐えられる。
全体として、この映画には、OKサインをしたい。
面白い映画を見たいひとに、お勧めしたい。
薦めた友人から相半するリアクションを受けたが、
これは、好悪がクッキリと分かれる類の映画なのだ。


オトーサン、
「映画瓦版、勉強になるなぁ」

服部 弘一郎さん
1994年11月21日
ラッセル・マルケイがアレック・ボールドウィン主演で撮った傑作アクション。
アメコミの馬鹿馬鹿しさを見事に映画化している。

ラッセル・マルケイの魅力が炸裂する、B級アクション・ヒーロー映画。
全編を彩る映像美学と、いかがわしげな疑似科学。
豪華なセットも相まって、なんともレトロな雰囲気がうれしいじゃありませんか。
絵に描いたような悪者と、絵に描いたようなスーパー・ヒーローが、
絵に描いたようなニューヨーク(これは文字どおり)を舞台に繰り広げる、
絵に描いたような大活劇。
主演がこれまたウソみたいに胸毛の濃いアレック・ボールドウィンと、
原始人から中国皇帝まで幅広い芸域を誇るジョン・ローン。
物語の内容は当然、ウソでかためた絵空事です。
この監督は何本映画を撮っても、常にかぐわしいB級感覚を失わない人。
誤解を恐れずに言えば、大衆消費財としての映画に、
徹底してこだわっている人ですなぁ。
絶対にA級の大作や文芸路線には行くもんかと、踏ん張っている感じがある。
それがいい。
これと同じようなB級こだわり監督にはサム・ライミがいるけど、
彼の新作『クイック・アンド・デッド』は
シャロン・ストーンとジーン・ハックマン共演の西部劇ですって? 
ちくしょう、早く観たいじゃねぇか。……いかん、脱線した。
なにしろマルケイ監督は、シリアスに作ろうと思えば
いくらでもシリアスに作れる『リコシェ』でさえ、
刑務所の中で物々しい防具をつけたジョン・リスゴーに
チャンバラさせてしまう人だものね。
あれはケッサクだった。
他の場面はどうでもいいけど、あそこだけは忘れられないよ。
『ハイランダー2』のショーン・コネリー登場シーンとか、
地下鉄暴走の荒唐無稽な加速シーンとか、
どう考えても笑うしかないシーンを大真面目に作ってしまうのね。
しかもそれが、たまらなく魅力的なのだ。
この人は現実味のあるストーリーより、多少常識のタガが外れた物語の方が、
力量を発揮できるタイプなんでしょうね。
僕は『ハイランダー2』を観てそう感じました。
そのマルケイ監督に打ってつけの素材が、この『シャドー』だったんでしょう。
ぶっとび加減がダテじゃないもんね。
原作は膨大なエピソードを持つ古典的なアメリカン・ヒーローだそうだけど、
『ジュラシック・パーク』や『カリートの道』の脚本家デビッド・コープが、
それをコンパクトにまとめあげている。
緩急自在・縦横無尽なカメラワークは、観ている者にめまいを起こさせること必至。
猥雑な物語の中でも、映像はあくまでもシャープでクリアーなのです。
これもまた、マルケイ映画の魅力のひとつ。
これはすでに完成された、職人芸の世界ですな。
一度観たら二度と忘れられない。
それでいて、二度観る必要を全然感じないラッセル・マルケイの映画が、僕は大好きです。
彼は今後も〈芸術〉なんか目指さず、ひたすらB級のままでいて欲しい。


オトーサン、
「監督の経歴を見たくなったな」

○ラッセル・マルケイ
 誕生日 1953/6/23-
  出身:オーストラリア・メルボルン
 一流アーティストのミュージックビデオで、MTVアワードを受賞。
 映像センスを生かした「レイザーバック」が話題を集め、
 「ハイランダー」シリーズで評価を確立した。
 独特なビジュアルスタイルや動きの多いカメラワーク、クレーンワーク、
 非常に早いカッティング手法が持ち味。
 監督作
 1984年「レイザーバック」
 1986年「ハイランダー/悪魔の戦士」
 1990年「ハイランダー2/甦る戦士」
 1991年「リコシェ」「ハリウッド・ナイトメア3」 
 1992年「ブルーアイス」
 1993年「ルシファー」「ブロンディー/女銀行強盗」
 1994年「シャドー」「ヴァンゲリア」
 1996年「スナイパー/狙撃」
 1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」
 1999年「レザレクション」
 2000年「エンド・オブ・ザ・ワールド」
 2007年「バイオハザードIII」


ハードネス

          
オトーサン、
「女ダイハードか。面白そう!」
テレビ東京"午後のロードショー"
ファンタスティック映画特集のなかの1本で、
2月25日に放映していました。 

原題:No Contest (1994)
監督:Paul Lynch
脚本:Robert C. Cooper 
Genre:Action 
Country:Canada 
Language:English
上映時間:98分
あらすじ:
ミス・コンテスト開催中のホテルに、
オズをリーダーとするテロリスト集団が乱入する。
ミスたちは、高層ビルの最上階に監禁され、
犯人らはダイアモンドと逃走用ヘリコプターを要求。
人質のひとり議員の娘のボディガード、
クレーンは、警察と協力するが、うまく行かない。
だが、人質の一人シャロンは、マーシャルアーツで敵を倒し、
クレーンの指示を受け、ホテル中に仕掛けた爆破装置の解除に成功する。
警察が突入するや、オズは議員の娘を連れて屋上へ逃げる。

出演者:
Shannon Tweed ...  Sharon Bell(シャロン)
Robert Davi ...  Sergeant Crane(クレーン)
Andrew Dice Clay ...  Oz(オズ)
オトーサン、
「年増で、汚らしい感じ」
でも、ものすごく頑張っているのは認めます。
海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。
カナダの女優だと取り上げないのでしょうか?

SHANNON TWEED
シャノン・ツィード
誕生日 1957/3/10
出身地 カナダ ニューファウンドランド
1981年、プレイボーイ誌のミス11月に選ばれ、
同誌の創立者ヒュー・ヘフナーと関係した。
TVシリーズ "Falcon Crest"に出る。
映画界に進出し、セクシー系のB級映画の女王になった。
人気バンドKISSの元メンバー、ジーン・シモンズとの間に2児がある。
出演作:
1983年「マッド・ティース」
1984年「欲望の迷路」
1987年「ミートボール3 魔女と童貞ボーヤ」
     「ドラグネット 正義一直線」「恋のラストチェイス」
     「ランボー者」
1988年「ジャングル・ウーマン それ行け男(メン)喰い族」
1989年「悪魔の事件簿」「コードネーム・ウルフ」
1990年「リベンジ・アイランド」「爆走コップ・タッカー」
1991年「セクシーナイト」「怒りのコマンドー」「コンクリート・ウォー」
1992年「ミッドナイト・ボディガード」「殺しの媚薬」
1993年「ナイト・クライシス」
1994年「ポゼッション」「罠の女」「レディ] スーパーモデルは昼の顔」
     「ハードネス」
1995年「癒す女」「夢に抱かれて」「ハーフムーン」
1996年「ボンデージ・エンジェル」
1997年「フル・ブラスト」「デザイアー」
     「シャドー・ウォリアーズ 地獄の要塞」
1998年「ネイキッド・ライズ」「インモラル・ラバー 禁断の罪」
1999年「シャドー・ウォリアーズ II 地獄の化学兵器」
     「デトロイト・ロック・シティ」
2000年「ザ・スキャンダル 淫罪」
2001年「デッド・セクシー」

その他の出演者:
Roddy Piper ...  Ice 
Nicholas Campbell ...  Vic 
John Colicos ...  Senator Donald Wilson 
James Purcell ...  Captain Henricks 
Judith Scott ...  Nancy Polson 
Louis Wrightman ...  Que 
Keram Malicki-Sanchez ...  Cal 
J.D. Nicholsen ...  Zed  
Polly Shannon ...  Candice 'Candy' Wilson, Miss U.S.A. 
Bridget Griggs ...  Kellee White, Miss Canada 
Kyrin Hall ...  Nikki Westhill, Miss England 
Chandra West ...  Maria, Miss Germany 

User Rating: 3.8/10 (326 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」
"女ダイハード"を狙ったものの、空振りです。

User Comments 
Grann-Bachさん
Denmark
2004年10月11日
いいアクション映画になっただろうに。

この映画の出演者をみてみよう。
Andrew Dice Clayは、悪漢役。
Robert Daviは、 神秘的なボディガード。
Roddy Piperは、 子分。
これ以上、言う必要があるかね? 
そう、全くのところ、安手で風変わりで、
ありきたりのアクション映画だ。
だが、物足りない。
セリフも、実に安っぽい...
決めせりふが少ないうえに、冴えない。
筋書きはいいが、明らかに「ダイハード」の盗用だ。
ホモっぽさも物足りなく、面白くない。
平凡なアクションと貧弱なせりふしかない。
演技もよくないが、それは勿論、問題じゃない。
登場人物たちは、ありきたりだし、
風変わりな映画としては、期待外れだ。
平板で空虚。
要するに、この映画をみる唯一の理由は、
失敗した実験作をみるにだけだ。
いろいろな B級映画の俳優たちをみるのは楽しい。
カメオ出演だったり、大プロダクションから来たりしている。
あるいは、小さいプロダクションからの役者もいる。
この映画、ホモ映画の大フアンだけにおすすめできる。
あるいは、見ないほうがいい。
10点満点で、2点。 


オトーサン、
「映画瓦版の映画評はいいね」

服部 弘一郎さん
1995年10月22日
テロリストがミスコン会場を乗っ取り美女たちを人質にとる。
女性が主役の異色『ダイ・ハード』映画。

『ダイハード』を強く意識したマネッコ映画。
新味は主人公をミスコンの女性司会者にしたことと、
人質たちがミスコンの出場者だということ。
これはこれで結構なアイディアだと思うのだが、
本当は主人公の女ブルース・ウィリスをミスコン出場者が演じてほしかった。
この映画の主人公は、ちょっととうが立っているように見えてしまう。
もっと思いきり若い女の子が、ワーキャー叫びながら
並みいる敵をバタバタ倒して行けば面白かった。
この設定で僕が期待するのは、スティーブン・セガールなき『沈黙の戦艦』なのだ。
この映画がアメリカ映画としてどの程度の規模の作品なのかは知らないが、
戦う女性の描き方に踏み込みが足りない。
どうもアメリカ映画というのは、女性が直接相手に手をかけて殺すという描写を
好まない傾向があるのではあるまいか。
それを強く感じさせたのは『トゥルーライズ』という映画で
ジェイミー・リー・カーチスが階段からマシンガンを落っことす場面だったが、
あの映画はそうしたお約束ごとをギャグにまで昇華していたのが偉い。
『ハードネス』においては、主人公が敵にマシンガンを発射しようとすると
なぜかトラブルが起こって銃が役に立たなくなるなど、不可解な歯がゆさが残る。
主人公は格闘技の達人という設定なのだが、
傭兵として人殺しの訓練を受けている男たちと互して戦えるだけの体力が
彼女にあるようには到底見えない。それがこの映画の弱さだろう。
武器があればこうした体力的な差というものは相当埋まるのだが、
アメリカという国が銃社会であるにも関わらず、
どうしてアメリカ製アクション映画に登場する女は発砲をためらうのだろうか。
そのくせ爆弾は平気なんだから、このあたりは理解に苦しむところだ。
表現上、何らかの規制コードでもあるのだろうか。
女版『ダイハード』というコンセプトから出発した映画のはずなのに、
主人公が銃を撃てないというハンディはあまりにも重い。
結局その分をカラテで取り戻そうとした結果、
女ブルース・ウィリスになるべき主人公が、
女ジャン=クロード・ヴァンダムになってしまった。
これで、ただでさえB級テイストの映画がC級にまでランクを落とすことになる。
ホテルのフロアを上下しながらの追いかけっこ、外部の協力者との電話でのやりとり、
人質の中の内通者など、本家『ダイハード』からの影響が露骨なのだが、
どれもこれもアイディアを水で薄めたような情けない状態。
テロリストたちも完全武装で犯行に及んだわりには、逃走に関するツメが甘すぎる。
心拍と同期した起爆装置など、面白そうなアイディアがあるものの、
アイディアが物語の中に生かし切れていない。
真似を責めるつもりは毛頭ないが、オリジナルをしのぐ場面がひとつもなしでは情けない。


耳をすませば

         
オトーサン、
「スタジオ・ジブリ作品か」
こんなに素敵な映画をずっと作り続けられるなんて
スゴイことじゃないですか。
でも、宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫の後はどうなるのでしょうか?
だから、これが最後の作品と思ってみてしまいます。

原題:耳をすませば(1995) 
   WHISPER OF THE HEART 
監督:近藤喜文  
原作:柊あおい  
脚本:宮崎駿  
上映時間:111分 
あらすじ:
雫は、中学生。
明るく読書好きだ。
図書館の貸出カードに気になる名前がある。
天沢聖司、難しい本を何冊も借りているのだ。
あるとき、その正体が分かる。
家を訪ねると、つくりかけのヴァイオリンが。
何と職人を目指し、イタリアへ行くとか。
すごいね、もう人生の進路を決めているなんて。
卒業した聖司は、いよいよイタリアへ。
その数日前、雫は聖司に誘われ、愛を告白される。
 
声の出演者: 
本名陽子 .... 月島雫 
高橋一生 ....  天沢聖司 
オトーサン、
「若いって、すばらしいね」
あの流行歌の通りの世界が描かれています。

○若いってすばらしい
 ♪あなたに笑いかけたら そよ風がかえってくる
  だから一人でも淋しくない
  若いってすばらしい

  あなたに声をかけたら 歌声が聞こえてくる
  だから涙さえすぐに乾く
  若いって素晴らしい

  夢は両手にいっぱい 恋もしたいの
  やさしい気持ちになるの
  あぁ誰かが私を呼んでいる

  あなたがいつか言ってた 誰にでも明日がある
  だからあの青い空を見るの
  若いって素晴らしい

 (作詞:安井かずみ 作曲:宮川泰 歌手:槙みちる) 

その他の出演者:
小林桂樹 ....  地球屋主人(西司朗) 
露口茂 ....  バロン 
立花隆 ....  月島靖也 
室井滋 ....  月島朝子 
山下容莉枝 ....  月島汐 
佳山麻衣子 ....  原田夕子 
中島義実 ....  杉村 
飯塚真弓 ....  絹代 
高山みなみ ....  高坂先生 
岸部シロー ....  担任の先生 
笛吹雅子 ....  数学教師 
江川卓 ....  野球解説 
中村晴彦 ....  夕子の父 
 
User Rating: 8.1/10 (4,186 votes)
オトーサン、
「おお、高いね」

User Comments:
Reneeさん
New Zealand 
2004年10月31日
感動的な愛の物語

こんな感動的なラブ・ストーリーを見たことはない。
若い2人が、手をとりあって人生の目的を達成しようとする。
正直、羨ましかった。
実人生で、そんなひとに出会わなかったからだ。
われわれとはちがう。
人生のお手本みたいなひとがいるんだ。
こんなお話し、あるのだろうか?
ストーリーは、単純だが、実に興味深い。
われわれには、人生で、そんな気づきがあっただろうか?
自分のやりたいことを気づかせてくれる
そんなパートナーに生きている間に出会えるだろうか。
要するに、このラブ・ストーリーは、私を奮起させてくれた。
生涯を通じて大事な映画になるだろう。


オトーサン、
「黒美さんも、おんなじか」
見下ろす街の狭い公団住宅、
どう考えても高い志など生まれそうもない場所なのに、
あの頃、あのひとに出会って、夢がホンモノになったのです。

黒美君彦さん
2002年7月21日
宝物
 
高台。丘。見下ろす街。狭い公団住宅。
その中で夢を育んでいたあの頃。 
『耳をすませば』に描かれている世界は、
思春期の、不安定であるがゆえに瑞々しい未来の予感に満ちた日々だ。 
誰もが身に覚えのある甘酸っぱく、少し苦い青春の日々が、
宮崎キャラとともに生き生きと躍動する。 
少年少女だったあの日々はいついつまでも輝きに充ちている。 


肉体の門

         
オトーサン、
「肉体の門か。"カストリ雑誌"が流行したなぁ」
エロとグロ(猟奇・犯罪)が売り物。
用紙は粗悪でしたが、裸の写真が載っているので、
子供の頃、本屋で立ち読みしたものです。
「若いひと、"パンパン"知ってるかな?」

原題:肉体の門(1988)
      Carmen (USA) 
監督:五社英雄  
原作:田村泰次郎 
脚本:笠原和夫  
Genre:Drama
上映時間:119分 
あらすじ
昭和22年秋、占領下の東京。
売春婦(パンパン)のせんをリーダーとする関東一家は、
袴田組から廃墟のビルからの立ち退きを迫られていた。
ある日、伊吹(元陸軍上等兵)が逃げ込んできた。
強盗を働き、MP(Military Police)に撃たれたのだ。
せんは新太郎にかつての男の面影をみるが、
新太郎は、やがて、マヤと姿を消す。
そんなとき、ライバルのリーダーお澄が逃げ込んでくる。
母と妹を犯した米兵ロバートへの復讐に失敗したのだ。
お澄は、せんから挙銃をもらい、ロバートを殺すが、
MPたちに一斉射撃され、どぶ川に沈む。
翌年1月、ビルはついに取り壊されることになる。
伊吹が戻ってきて、袴田を殺すが、返り討ちにあう。
廃墟のビルへたどりつき、
1トン爆弾の信管を外そうとするが、力尽きる。
せんは、その姿を目に納めた後、白装束を身にまとい、
かねて予告していた通リ、1トン爆弾を爆発させる。

出演者: 
かたせ梨乃 .... せん
名取裕子 ....   お澄
加納みゆき ....   マヤ
西川峰子....  町子
渡瀬恒彦 ....   伊吹
根津甚八 ....  袴田
芦田伸介....  彫留
オトーサン、
「見事な群像劇!」
活きのいい女性陣が光っています。
かたせ梨乃、名取裕子、西川峰子、いいですねぇ。
衣装、裸、きっぷの合わせ技で、勝負勝負! 
男性陣では、若き根津甚八さん、渋い芦田伸介さんが、
印象的でした。

その他の出演者:
山咲千里 ....   安井花江
長谷直美 ....  乾美乃
芦川よしみ....   本庄光代
松居一代 ....  血桜お銀
松岡知重 ....  柴田幸子  
マッハ文朱 ....  ビッグママお京  
小野沢智子 ....  テリー   
椎名友美 ....  上海お時   
久米朗子 ....  新堀の愛子  
勇家寛子 ....  ガモスのお蝶  
福田直美 ....  キヨミ  
汐路章 ....  青木  
志賀勝 ....  大迫  
光石研 ....  サブ
ディック・バトルウォーサー .... ロバート 
クロード・チアリ .... キャプテンフォード 

User Rating: 6.6/10 (6 votes) 
             7.0/10 (34 votes) Yahoo!
オトーサン、
「これは名画だ!」
ヤクザ世界にどっぷり浸かっていた五社さんならではの
情念たっぷりの俗悪猥褻な映像美に溢れています。
タランティーノがみたら、大感激するでしょう。

User Comments:
オトーサン、
「コメント、これしかないのか...」

ASHさん
2002年6月26日
逞しく生きる女たち
 
かたせ梨乃、名取裕子らの文字通りの体当たり演技が
見られるだけでも良しとしましょう。 
それにしても、男性陣の印象があまりない…。 


オトーサン、
「五社監督、すごいね」

 五社英雄
  ごしゃ ひでお
 誕生日 1929/2/26 - 1992/8/30
  出身  東京都。
 明治大学商学部卒業、ニッポン放送入社。
  フジテレビでプロデューサー兼ディレクターとして活躍。 
 連続時代劇「三匹の侍」で脚光を浴びる。 
 1980年、銃刀法違反で逮捕され、フジテレビを解雇。
 1985年、映画制作プロダクション「五社プロダクション」設立。
 SMの趣味があり、ヤクザの安藤昇は親友。
  監督作:
 1964年「三匹の侍」
 1965年「獣の剣」
 1966年「五匹の紳士」「丹下左膳 飛燕居合斬り」
 1969年「御用金」「人斬り」 
 1971年「出所祝い」 
 1978年「雲霧仁左衛門」
 1979年「闇の狩人」
 1982年「鬼龍院花子の生涯」
 1083年「陽暉楼」
 1984年「北の螢」
 1985年「櫂」「薄化粧」
 1986年「極道の妻たち」
 1987年「吉原炎上」
 1988年「肉体の門」
 1989年「226」
 1991年「陽炎」
 1992年「女殺油地獄」

オトーサン、
「原作者のほうは、一世を風靡したのになぁ...」

○田村泰次郎(たむら たいじろう)
 誕生日 1911/11/30 - 1983/11/2
  出身:三重県四日市市。
 早稲田大学文学部卒。風俗小説で名声を得た。
 「日本を叱る シャッター0」(1966)を監督し、
 「泥だらけの青春」(1954)に出演している。
 代表作
 「肉体の悪魔」(1946年) 
 「肉体の門」(1947年) 
 「春婦伝」(1947年) 
 「大学の門」(1947年) 
 「不良少女」(1947年) 
 「今日われ欲情す」(1949年) 
 「新粧五人女」(1949年) 
 「女学生群」(1949年) 
 「東京の門」(1949年-1950年) 
 「女豹の地図」(1951年) 
 「愛の歴史」 
 「紅の拳銃」 
 「蝗」(1964年) 

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


天国の大罪

           
オトーサン、
「おっ、吉永小百合さんの映画だ」
彼女が主演というだけで、見るひともいるでしょう。
でも、見てはいけない作品もあるのです。
それが、これ。

原題:天国の大罪(1992) 
監督:舛田利雄  
脚本:松田寛夫 
Genre: Drama / Suspence
上映時間:115分
あらすじ:
遼子は、東京地検検事。
上司・田辺の子を妊娠したが、堕胎を求められる。
その頃、外人街では検察のスパイが殺され、
中国人マフィア・黄が逮捕された。
田辺と遼子は、黄のボス、蔡を見張るが、
蔡は巧みに遼子に取り入り獄中の黄を自殺に追い込む。
それがきっかけとなって、遼子は田辺と別れる。
遼子は、弁護士のかたわら、子育ての日々を楽しんでいた。
だが、ある日、息子が誘拐される。
検事時代に逮捕された男の仕返しだった。
遼子は、蔡に救出してもらい、いい仲になる。
だが、その幸せは長く続かなかった。
田辺が、蔡の逮捕へ執念を燃やしていたからだ。

出演者:
吉永小百合 .... 衣畑遼子
松方弘樹 .... 田辺邦夫
オマー・シャリフ ....葵文華
西田敏行 .... 黄亢虎
オトーサン、
「ミス・キャストだなぁ」
吉永小百合、松方弘樹、西田敏行、みんなそう。
「オマー・シャリフ、うまいなぁ」
演技の格の違いをみせつけられました。
こんな吉永小百合をみるのは、苦痛です。
 
OMAR SHARIF 
オマー・シャリフ 
誕生日 1932/4/10  
出身 エジプト・アレキサンドリア 
55年にエジプト映画でデビュー。
20本を越える中東作品に出演後、
出演作”GOHA”が58年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。
この時の演技でハリウッドの大物プロデューサー、
サム・スピーゲルの目に止まり、「アラビアのロレンス」に抜擢される。
以後は国際的な映画俳優として活躍。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1962年「アラビアのロレンス」
1964年「ローマ帝国の滅亡」「日曜日には鼠を殺せ」
     「黄色いロールスロイス」
1965年「マルコ・ポーロの大冒険」「ジンギスカン」「ドクトル・ジバゴ」
1966年「悪のシンフォニー」「将軍たちの夜」
1967年「イタリア式奇蹟」
1968年「ファニーガール」「うたかたの恋」
1969年「マッケンナの黄金」「約束」「ゲバラ!」
1970年「最後の谷」
1971年「ホースメン」「華麗なる大泥棒」
1972年「ミステリー島探検・地底人間の謎」
1974年「夕映え」「ジャガーノート」
1975年「ファニー・レディ」「愛欲の切札」
1976年「結婚詐欺師は殺さない」「ピンクパンサー3」
1978年「アシャンティ」
1979年「華麗なる相続人」
1980年「新ハスラー」「名探偵ベンジー」「S.H.E.クレオパトラ・ジャガー」
1981年「ココ・シャネル」「エメラルド大作戦」
1984年「トップ・シークレット」
1988年「レディ・ブルー/愛欲」「悪霊」
     「自由の代償/ラビリンスを脱出せよ」
1990年「愛と欲望のナイル」
1992年「デザート・ソルジャー」「天国の大罪」
1997年「女帝キャサリン」
1999年「13ウォーリアーズ」
2003年「オーシャン・オブ・ファイアー」
          「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」

その他の出演者
清水紘治 .... 奈良木
東山紀之 .... 青木
勝部演之 .... 鳥海
本阿弥周子 .... 田辺千恵
斉藤暁 .... 福沢
河上郁人 .... 衣畑郁人
南野陽子
岡田祐一 
  
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オトーサン、
「これは、ひどい」
脚本、撮影、演技、編集、すべてお粗末。
吉永小百合出演作のなかでは、ワースト映画でしょう。

User Comments:
K. Hattoriさん
1992年10月19日
「私こんな役もできるんです」という吉永小百合の自己満足。
映画の存在自体がもはや「大罪」である。 

映画の舞台は、ごくごく近い未来。
外国人労働者による一種の租界とかした東京・新宿、
そこにできた外国人による犯罪組織、
それを取り締まろうとする日本の検察の物語。
登場人物は3人。
中国系マフィアのボス、東京地検特捜部の検事、その部下で愛人の女検事。
物語は吉永の視点で語られる。
これだけ書くと実に面白い素材なのだが、映画はちっとも面白くない。
演出以前、脚本段階での欠点をいくつかあげる。
外国人労働者の描き方が古くさい。
これは映画制作中にバブルがはじけ、外国人労働者の立場は、
バブル期とは大きく様変わりしてしまったことが原因だろうが...。
検察と警察がベタベタしすぎ。
検察官が警察と一緒になって犯罪捜査や犯人の逮捕をすることなんて、あるんでしょうか。
「ひどい殺しかたです。日本人の手口じゃありません」
「この顔にはラテン系の血が混ざっている」
「あんな外人の年寄りがいいのか!」など、あからさまに差別的な台詞が飛び出す。
全体的に外国人労働者対して否定的な描写に終止し、
その背後にある社会状況まで踏み込んでいない。
外国人による組織売春などの身近な素材を避け、
麻薬という使い古された材料に逃げてしまった。
オトリ捜査で捕まえた強姦犯人だが、起訴するために必要な被害者が現れない。
そんな馬鹿な。
被害届も出ていないのに、なぜオトリ捜査に踏み切れたのか。
日本には司法取引の制度がないはずなのに、それが堂々と行なわれる。
これは裏取引って言うんじゃないの?
子供を誘拐されて警察に報告しないのは不自然。
警察があてにならない、何らの説明は必要だと思う。
まだまだあるんですが、脚本についてはこの辺りでやめとく。
次は演出について。
前半の吉永小百合の馬鹿さ加減にはあきれる。
口を半開きにした虚ろな表情は、見ていてもイライラする。
子供が産まれて少しはマシになったと思ったら、
誘拐事件の時の狼狽ぶりで帳消し。
ラブシーンのリアリティーのなさ。
セックスもキスも、ちっともいやらしくない。
突き出した唇を押し付けあうだけのキスシーンにはウンザリ。
いかにもオザナリなんだよね。
胸に手をあてて髪の毛を振り乱せば
セックスしてるように見えるとでも思っているのだろうか。
日本映画のラブシーンは、昭和30年代から進歩してないんだ、きっと。
中国語、英語、日本語のチャンポンはやはりヘン。
西田敏行が中国人? ウソ!
吉永小百合とオマー・シャリフが愛人関係にあるようには見えない。
オープニングの松方とのラブシーンを削って、
シャリフとのベットシーンを挿入すべきだった。
2部構成にした理由がわからない。
2部構成にするのなら、吉永が検察を辞めたところで
第1部を終わらせるべきだと思う。
「それから1年がたった」はないだろ。
電話ボックスのシャリフの台詞。
しゃべっている声が聞こえないのに、字幕だけが出るのはおかしいぞ。
根本的なことだけど、はっきり言って吉永小百合って下手くそじゃない? 
それを言っちゃ〜おしまいですかね。
『外科室』の貞節な奥さん役も今回の敏腕女検事も、表情が同じなんだ。
古くからのファンはともかくとして、
このままでは吉永小百合に新しいファンがつくことはないと思う。

オトーサン、
「その通リ!こんな映画に出てはいけません」


もういちど逢いたくて/星月童話

        
オトーサン、
「へぇ、初出演作なんだ」
常盤貴子さん、気になる女優さんですが、
素敵な演技をみせてくれています。

原題:Sing yuet tung wa (1999)
   MOONLIGHT EXPRESS
監督:Daniel Lee
脚本:Yumiko Aoyagi/ Susan Chan/Chi-Leung Law/Sin Ling Yeung   
Genre:Drama / Romance / Thriller
Country:Hong Kong 
Language:Japanese / Cantonese 
上映時間:
あらすじ:
香港のホテルマン、達也と瞳は結婚間近。
だが、一時帰国した達也は交通事故で即死し、瞳は生き残る。
達也を忘れられない瞳は、香港へ感傷旅行に行く。
そこで、達也そっくりの男ガーボウに出会う。
ガーボウは、麻薬の潜入捜査官だった。
負傷してアパートに転がり込まれて、瞳は彼の素性を知る。
瞳は、一日だけ達也になってほしいと頼む。
だが、仲間に裏切られ、ガーボウは指名手配され、
2人は逃亡生活に入る...

出演者:
Leslie Cheung ...  Karbo / Tatsuya Misawa(ガーボウ/三沢達也)
Takako Tokiwa ...  Hitomi(瞳) 
Michelle Yeoh ...  Sis(妹)
オトーサン、
「常盤貴子がいい!」
レスリー・チャンといえば「さらば、わが愛〜覇王別姫」
その後の演技は、完全燃焼しきれない感じでした。
それが、飛び降り自殺の原因になったのでしょうか?
名女優ミシェル・ヨーは、わずか10分間の友情出演でしたが、
キラリと光っていました。

LESLIE CHEUNG 
レスリー・チャン 
誕生日 1956/9/12-2003/4/1 
出身 香港 
13才でイギリスに留学。その後、リーズ大学に入学。
香港へ帰国後、RTV主催の歌謡コンテストに出場し、準優勝。
RTVと契約し、77年より歌手、タレントとして活動開始。
83年「モニカ」のヒットでアイドルに。
78年「君に逢いたくて 紅樓春上春」で映画デビュー。
90年「欲望の翼」で香港電影金像奨主演男優賞受賞。
91年、芸能界を引退し、カナダに移住。
しかし、程なくカムバックした。
2003年4月1日、香港・セントラル地区の高級ホテル
「マンダリン・オリエンタル」から飛び降り、亡くなった。 
出演作 
1978年「君に逢いたくて 紅樓春上春」
1981年「青春の光と影」
1982年「レスリー・チャンの青春白書」「レスリー・チャン 嵐の青春」
1983年「愛しのドラマー」「レスリー・チャンの神鳥英雄伝」
1984年「君が好きだから」「あの日に帰りたい」
1985年「君の瞳に恋してる」
1986年「男たちの挽歌」
1987年「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」「男たちの挽歌U」
1988年「ルージュ」
1989年「悪漢探偵X 最後のミッション」
1990年「欲望の翼」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」
1991年「狼たちの絆」
1992年「キラー・ウルフ 白髪魔女伝」「ハッピー・ブラザー」
1993年「さらば、わが愛〜覇王別姫」「白髪魔女伝2」「大英雄」
     「幸せはイブの夜に」「恋はマジック」
1994年「楽園の瑕」「金玉満堂/決戦!炎の料理人」
     「君さえいれば/金枝玉葉」「月夜の願い」
     「レスリー・チャンの恋はあせらず」
1995年「夜半歌聲/逢いたくて、逢いたくて」「花の影」
1996年「恋する天使」「上海グランド」「夢翔る人・色情男女」
     「ボクらはいつも恋してる!金枝玉葉2」
1997年「ブエノスアイレス」
1998年「アンナ・マデリーナ」「追憶の上海」
1999年「もういちど逢いたくて・星月童話」「流星」
2000年「恋戦。OKINAWA RENDEZ-VOUS」「ダブルタップ」
2002年「カルマ」
 
その他の出演者:
Yuka Hoshino ... 友子   
Jack Kao ... ヤクザのボス 
Sam Lee ....  阿細
Jimmy Wong Ga Lok ...高警部 
Kai Chi Liu ....  東警部補
Heung Kam Lee ....   Mars
Bak Ka-Sin   
Jude Poyer   
Austin Wai  

User Rating: 5.8/10 (145 votes) 
オトーサン、
「6点台でもよかったかも」

User Comments 
cbarrさん
Washington Crossing, PA
2002年6月20日
素敵なほろ苦いラブ・ストーリー

これは、基本的には、ラブ・ストーリーだ。
若い日本人女性・瞳は、香港で働く日本人男性と結婚間近。
だが、彼は、結婚式の前夜、交通事故で死ぬ。
彼女は、香港に行き、そこで潜入捜査官ガーボウと出会う。
彼は、死んだ婚約者とそっくりだった。
だが、運命は、2人を犯罪者に仕立てる。
私にとってのハイライトは、
映画の最後のほうに出てくるカメオ出演のミシェル・ヨー。
彼女は、ガーボウのパートナー役だった。
ガーボウは、彼女の姉と婚約していたが、数年後に自殺したのだ。
ミシェル・ヨーは、微妙な陰影のある演技を披露してくれた。
5分かそこらの出番なのに、奥行きの深い演技だった。
顔の表情だけ、言葉の奔流もなく、溢れる想いがにじみでていた。
ある意味では、ちょっとした挿話なのに、
主筋と同じくらい感動的だった。
彼女は、またも、最高の女優であることを示した。


オトーサン、
「熱烈なフアンがいるんだ!」
レスリー・チャンに会いに香港まで行く?

 中国では、星と月というと、結ばれない、悲恋に終わる関係を表すそうで、
  題名の「星月童話」のとおり、最初は結ばれない予定だったのだという。
  が、ハッピーエンドになって、めでたしめでたし。
 製作記者会見のとき、レスリーが髪をメッシュにしていて、
 似合わなーい!と思ったものだが、
 スクリーンに映ったらとてもステキになっているのでびっくり。
 この映画で、レスリーにハマった人も多いらしく、
 確かにレスリーの魅力満載の映画になっている。
 日本人(香港人とのハーフらしいが)達也、は、イマイチだが。
 吹き替えじゃなく、できれば日本語もしゃべってほしかったな。
 声が似た人を選んだのだろうけど、やっぱりぜんぜん違うので、
 初めて見たときはなんだか笑えてしまいそうになった。
 事故のシーンは、あそこまで車を回転させなくてもいいだろうにと思うのだが、
 やはり香港映画だからか?妙にしつこく撮っていた。
 香港でのシーンは、やはりレスリーが水を得たように生き生きしている気がする。
 冒頭のホテルのロビーで、ぐるっとあたりを見渡すシーン、
 ゲームコーナーで真剣な表情でプレイしているシーン、
 深の入国管理局で瞳と別れるシーン、
 アヒルの子にえさをやってるシーン、
 自室の鏡を見つめるシーン、
 雨の中、瞳との別れのシーン、などなど。
 とにかく、ベストショットがいっぱいありすぎて、
 「レスリーのイメージビデオ」という声もあったほど。
 常盤貴子のエッセイ集にもあるとおり、
 彼女のリクエストによってレスリーとの競演が実現したというこの作品。
 「日本のドラマの女王」といわれていた彼女も、
 初の映画とあって、やはりレスリーの演技には位負けしているが、
 広東語に果敢に挑戦したのは評価できるし、ひたむきな演技も好感が持てた。
 記者会見では、写真に撮られるとき、レスリーが目線の置き方を彼女に教えている一幕も。
 その割りに、レスリーはどの角度からもしっかり美しく撮れているのに、
 常盤貴子は目線が泳いでしまってる写真ばかりだったっけ・・・。
 レスリーがお手製のスープを作ってくれた、という彼女の話も、
 レスリーに言わせると、
 「メイドさんがいつも作ってくれるものを分けてあげただけ。」ということで、
 ファンはちょっと安心する一幕もあった。
 (香港でのファンパーティーにて)。
 私にとっても、初めて生レスリーを見た想い出の香港イベント。
 「もういちど逢いたくて」という邦題を見ると、
 あらためて、「もう逢えない」ことが哀しい。

 出典:http://www.geocities.jp/yo12956/hosituki.html


かつて、ノルマンディーで

           
オトーサン、
「あれ? 上陸作戦じゃないのか?」
1944年6月6日に行われた史上最大の上陸作戦。
300万人近い兵員がドーバー海峡を渡って、
ノルマンディーに上陸したのですが...

原題:Retour en Normandie (2007)
監督:Nicolas Philibert
Genre:Documentary
Country:France 
Language:French 
上映時間:113分
あらすじ:
フランス北西部ノルマンディー。
30年前、助監督だったフィリベールは、
尊敬する監督から配役を任され、地元の農民らを起用した。
30年後、フィリベールは、かつて映画に出演した人々を訪ねる。
牧歌的な田園地帯では、いまも、シードルを作ったり、
豚の飼育をしている人が健在で、楽しそうに思い出を語ってくれた。
だが、「私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した」の
主役を演じたクロード・エベールは、行方不明だった。

出演者:
Annick Bisson  ... Herself (アニック)
Charlrs ...  Himself (シャルル)
Annie Liou ... Herself (アニー)
Claude Hebert ...  Himself (クロード・エベール)
Nicole Picard ...  Herself (ニコール)

User Rating: 7.5/10 (25 votes) 
オトーサン、
「高いな」
でも、見ているひとは、特定の映画フアンだけ?
「おおっ、こりゃスゴイわ!

農民が豚を殺すシーンが最高にセンセーショナルでした。
世界各地で、いろいろな殺し方が工夫されているようですが、
この映画では、こんな風でした。
 1)後足をしばる
 2) ハンマーで頭を叩き、気絶させる
 3) ナイフを頸動脈に刺す
 4) 切り口から溢れ出た血をバケツに受ける
 5) 首の部分を横に、そこから肛門にかけて縦に、
   T字形に切れ目を入れる。
  6) 内臓を取り出す  
 7)首を切り取る
  8) フックに肉塊をぶら下げる 

User Comments  
writers_reignさん
London, England 
2008年1月9日
故郷へ戻りたい

新米記者、カーンは、1950年代初期に
ブルックリン・ロジャースの取材を命じられた。
春のキャンプからシーズン末まで、チームと同行した。
30年後、当時の選手たちがどうなったか調べたくなった。
ついにインタビューに成功し、"The Boys Of Summer"を書いた。
これは、最高の野球の本となった。
30年前、ニコラス・フィリベールは、
ノルマンディーでロケをした映画に、新米助監督として加わった。
19世紀の殺人事件の真実味を加えるために、
配役には、俳優でなく、農民たちを起用した。
30年後、フィリベールは、ノルマンディーに戻り、
映画に出演した農民たちのその後を調べた。
この映画、紀行映画の範疇に属するが、
哲学的であり、ノスタルジーに溢れている
彼の名作"Etre et Avoir"に次ぐものだろう。
 

オトーサン、
「このコメントのほうが、ピンとくるな」
  
shinakamさん
2008年2月15日
フィリベール監督の想い入れたっぷりなオマージュ 

仏のドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールが、
ノルマンディ地方の農村で30年前映画出演した人々への
インタビュー構成で、自身の原点を探る映画。
76年ルネ・アリオ監督の
「私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した」
という映画の助監督で、キャスティングを担当したN・フィリベール。
資金不足のなか、主人公を始め出演者を地元の人から探し無事完成させた。
映画は19世紀の実話がもとで、
哲学者ミッシェル・フーコーの原作による悲惨な家族殺人事件でありながら、
出演した人は30年前のことを昨日のように楽しげに語っていた。
なかには娘の病を機につらい思い出になってしまった人も。
豚の飼育、シードル作りが昔ながらに行われる素朴な生活。
冒頭子豚の誕生と、中盤豚をト殺シーンが丹念に映され
インパクトがある以外、静かな映像が続く。
その人々が映画にどのように係わり、今どのように思っているかが
淡々と映像が重なりながら徐々に分かってくる。
村は何も変わっていないように見えて、核問題を抱えていたりする。
そして、肝心の主人公を演じたクロード・エベールの行方が分からない。
そして感動の再会。
いわば30年前のメイキングだが、
そこにフィリベールの想い入れがたっぷり入っている。
それは父とも仰ぐルネ・アリオ監督への畏敬と、
出演者のそれぞれの人生賛歌がひしひしと伝わってくる。
なかでも豚の飼育をしているロジェがとてもいい味を出している。
彼は出演シーンをカットされていたが、結婚式を挙げる今回は主役級だ。
同じジャンルのマイケル・ムーアとは両極にいるフィリベールは、
心の奥に染入るような人と人との絆を訴えている。  


君のためなら千回でも

           
オトーサン、
「キザな題名だな。邦画だろう」
たまたまチェックしたら、
あの黒美君彦さんのコメントがあるじゃないですか。
「...こりゃ、見ておかねば」

原題:The Kite Runner (2007)
監督:Marc Forster
原作:Khaled Hosseini 
脚本:David Benioff 
Genre:Drama 
Rated PG-13 for strong thematic material 
      including the rape of a child, 
      violence and brief strong language. 
Country:USA 
Language:English /Dari /Pashtu /Urdu /Russian
上映時間:122分  
あらすじ:
1970年代のアフガニスタン。
裕福な家の一人息子アミールは、
召使いの息子ハッサンと凧遊びをするなど兄弟同然だった。
だが、ある日、2人は仲たがいしてしまう。
ソ連軍が侵攻、アミールは、父ババとアメリカに亡命。
20年後、アミールは作家となっていた。
ソラヤを妻に迎え、父を看病し、その死を見送った。
そんなアミールのもとに、ある日、電話が入る。
アフガニスタンにいる父の親友からだった。
「ハッサンの遺児を救出してほしい」
アミールは、危険なタリバン政権下のアフガニスタンに向かう...

出演者:
Khalid Abdalla ...  Amir(アミール)
Homayoun Ershadi ...  Baba(父親:ババ)
Atossa Leoni ...  Soraya (妻:ソラヤ)
Zekeria Ebrahimi ...  Young Amir(少年時代のアミール)
Ahmad Khan Mahmidzada ...  Young Hassan(少年ハッサン)
オトーサン、
「いいねぇ」
アミール役の青年の物静かさ。
「こんな親父になりたかった」
女をレイプしようとするソ連兵に恥を知れと言い、
銃を突きつけられても、胸を張っていた父親ババ。
「あー」
戦火で片足を失い、松葉杖で飛び跳ねる少年たち。
砂漠というより地獄のような世界なのに、
少年たちが、日本よりも活き活きしているなんて...

その他の出演者:
Shaun Toub ...  Rahim Kahn 
Sayed Jafar Masihullah Gharibzada ...  Omar 
Mir Mahmood Shah Hashimi ...  Business Man in Baba's Study 
Nabi Tanha ...  Ali 
Elham Ehsas ...  Young Assef 
Bahram Ehsas ...  Wali 
Tamim Nawabi ...  Kamal 
Mohamad Nabi Attai ...  Uncle Saifo the Kite Seller 
Mohamad Nadir Sarwari ...  Spice Merchant 
Mustafa Haidari ...  Party Worker 

User Rating: 7.9/10 (4,629 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
ま、ソ連やタリバン批判の映画ですから、
米国人に受けるのは、当然でしょうが。

アカデミー賞ノミネート  
・作曲賞  

User Comments   
David Fergusonさん
Dallas, Texas 
2007年12月16日
窃盗のちがい

再び暗闇からの挨拶だ。
原作は、カーレド・ホッセイニの大ベストセラー。
映画は、ソ連のアフガニスタン侵攻後の醜さ、
タリバンの恐怖を描いている。
マーク・フォスター監督は、
「チョコレート」、「ネバーランド」「主人公は僕だった」
に続いて、またもや珠玉の作品を送り出した。
アミール少年とハッサン少年のストーリー、
そして、次の世代につなぐ友情の架け橋。
これは、名誉、勇気、忠誠の物語であり、
常ならざる男の物語である。
少年たちのシーンがいい。
大人になったアミールが、ハッサンの幽閉された息子を救出に行くシーン。
これは、本当にすばらしいシーンだ。
確かなメッセージのある手堅く瞠目すべきストーリーだ。
演技は、全編、見事だ。
ひとりの役者がスクリーンを独占することはない。
見ていて楽しくなるストーリーではないが、
意義あり、かつ心に残る。
それに、玉突き場での短いショットもいい。


オトーサン、
「この映画の監督、力量あるなぁ」

○マーク・フォースター
 MARC FOSTER
  誕生日:1969/1/27
  出身:ドイツ・ウルム
 スイス・ダボスで育ち、1990年渡米し、ニューヨーク大学で映画制作を学ぶ。
 「ネバーランド」でゴールデングローブ賞の監督賞にノミネート。
 監督作
 2001年「チョコレート」 Monster's Ball (2001) 
 2004年「ネバーランド」
 2005年「ステイ」
 2006年「主人公は僕だった」
 2007年「君のためなら千回でも」
 
オトーサン、
「冴えてるね、黒美さん」

黒美君彦さん
2007年12月31日
バランス感覚

米国というのは不思議な国だ。
著しく独善的に振舞い、時には狂信的でさえあるのだが、
必ずその中から逆の視点に立とうとしたり、
冷静に人間を見つめようとする声が出てくる。
時差こそあれ必ずバランス感覚が働くのだ。
一方的な力の論理に立った映画作品に辟易していても、
例えばこの『君のためなら千回でも』のような作品が、
それもメジャーから出てくる、というところに
米国のふところの深さを感じるのだ。
で、この作品。
2003年に国際的な大ベストセラーとなった
カーレド・ホッセイニの小説が原作(未読)。
70年代後半のアフガニスタンを舞台に裕福な家庭に育つアミール
(子役ゼキリア・エブラヒミ/ハリド・アブダラ)と
召使の子ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)の関係を軸に、
その後のソ連侵攻、タリバンの支配といったアフガンの歴史を描く。
子供時代、親友であるハッサンが
年長の乱暴者に凌辱される場面に出くわしたアミールは、
助けられなかったという負い目と潔癖性から、
策を弄してハッサン父子を追い出してしまう。
このあたり、子供のずる賢さがよく出ている。
子供は時に徹底的に利己的であり残酷だ。
一方で厳格な父(ホマユーン・エルシャディ)は、
勇気の大切さを繰り返し息子に説く。
子供時代を描いた前半が秀逸。
中国・新疆ウイグル自治区を70年代後半のカブールに見立てるなど、
もっぱら中国南西部がロケ地となったが、
乾いた大地と砂煙、そしてその空に昇る凧が印象的だ。
後半の救出劇などはハリウッドを意識させ、やや興醒めしないではないが、
歴史とそこに翻弄される人間がよく描かれていると思う。
洒落た作品を得意とするマーク・フォースター監督は、
子役をふたりともカブールで選び、
アフガンの主要言語であるダリー語で映画を撮ることを決意する。
米語第一主義にあるハリウッドにあって、
外国語で作品を撮る、というのは、
最近でこそC・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』の例もあるが
まだまだ少数派。
多文化を受容しようとするその姿勢だけで、
私の評価は甘くなってしまう。
キャストとスタッフの国は28カ国にものぼり、
様々な言語が現場では飛び交ったとか。
そうした労苦を超えて製作されたこの作品は、
アフガニスタンに対する、
アフガン戦争とは異なる視点が確かに描かれている。 


キャットウーマン

        
オトーサン、
「ハル・ベリー主演か、いいね」
黒人として、初めてアカデミー主演女優賞を受賞したひと。
でも、受賞以降、いい作品に恵まれていません。

原題:Catwoman (2004)
監督:Pitof
キャラ:Bob Kane
原作:Theresa Rebeck/John D. Brancato/Michael Ferris 
脚本:John D. Brancato/Michael Ferris/John Rogers
Genre:Action / Crime / Fantasy
Rated PG-13 for action violence and some sensuality. 
Country:USA / Australia 
Language:English 
上映時間:104分
あらすじ:
ペイシェンスは、
大手化粧品会社の冴えないグラフィック・デザイナー。
ある日、彼女は、恐ろしい副作用がある老化防止クリームを
無謀にも発売しようとしているのを立ち聞きする。
会社に雇われたならず者によって殺されるが、
エジプトの猫神の力によって、キャットウーマンに生まれ変わる。
強靭で俊敏なスーパーウーマンとして、巨悪を暴いていく。

出演者:
Halle Berry ...  Patience Phillips / Catwoman 
         (ペイシェンス/キャットウーマン)
Benjamin Bratt ...  Tom Lone(トム)
Sharon Stone ...  Laurel Hedare(ローレル)
Lambert Wilson ...  George Hedare(ジョージ)
オトーサン、
「ハル・ベリーがいい!」
猫のような肢体の柔らかさがよく出ていました。
ローレル役のシャローン・ストーンとの対決シーン、
見せ場なのでしょうが、いまいち、乗れませんでした。

HALLE BERRY 
ハル・ベリー 
誕生日 1966/8/14   
出身 米オハイオ州クリーブランド 
白人の母と黒人の父を両親に持ち、
4歳の時から看護婦の母親の元で育つ。
84年にミス・ティーン・オハイオに、
86年に準ミス・アメリカに選ばれ、
TVのコメディー番組「リビング・ドールズ」の主役に。
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
2001年1月、ミュージシャンのエリック・ベネットと結婚し、
2004年離婚。
2001年「チョコレート」で死刑囚の妻を演じ、
黒人としては初めてアカデミー主演女優賞受賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」
     「ラスト・ボーイスカウト」
1992年「ブーメラン」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑」「クォーターバック」
1994年「フリントストーン/モダン石器時代」
1995年「代理人」
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ガール6」
     「レース・ザ・サン」「潜在殺意」
1997年「バップス」
1998年「ブルワース」
     「ホワイ・ドゥ・フールズ・フォール・イン・ラブ」
1999年「アカデミー 栄光と悲劇」
2000年「X−メン」
2001年「ソードフィッシュ」「チョコレート」「クイーン・オブ・エジプト」
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」
2003年「X−MEN2」「ゴシカ」
2004年「キャット・ウーマン」
2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」
2007年「パーフェクト・ストレンジャー」

その他の出演者:
Frances Conroy ...  Ophelia 
Alex Borstein ...  Sally 
Michael Massee ...  Armando 
Byron Mann ...  Wesley 
Kim Smith ...  Drina 
Christopher Heyerdahl ...  Rocker 
Peter Wingfield ...  Dr. Ivan Slavicky 
Berend McKenzie ...  Lance 
Chase Nelson-Murray ...  Kid #1 
Manny Petruzzelli ...  Kid #2 
Harley Reiner ...  Kid #3 

User Rating: 3.2/10 (22,042 votes)
オトーサン、
「あれ?変だなぁ」
少なくとも、5点台の映画です。

ラジー賞受賞  
・ワースト作品賞      
・ワースト主演女優賞:ハリー・ベリー     
・ワースト監督賞:ピトフ
・ワースト脚本賞
同ノミネート     
・ワースト助演男優賞:ランベール・ウィルソン     
・ワースト助演女優賞:シャロン・ストーン     
・ワースト・スクリーン・カップル賞:
        ハリー・ベリー&シャロン・ストーン 
        ハリー・ベリー&ベンジャミン・ブラット、

User Comments
udeaasykleさん
Sandnes, Norway 
2005年2月11日
ハリウッドよ、こんな映画作るな!

さて、どこからはじめようか? 
そう、これはよく出来たアクション映画だ。
だが、それは大ウソ。
そこで、真実を告げよう。
いいかな? 
こうだ...「見るなかれ」
なぜか。
この映画をみて、16歳以上なら、
104分を何の見返りもなく費やした自分をイヤになるだろう。
ハリウッドに対する怒りがどんどん増していくのだ。
連中はこう言う。
コミックを映画化するのは、とても難しい。
そう、見終わった後、思った。
こんな脚本ならサルでも書ける。
ペンも紙もいらない。
ハル・ベリーが、スタント・シーンで、
男の代役を使ったという事実を知って、
私は、彼女も、この映画も、尊敬できなくなった。
代役以外でも、この映画はクソだ。
せりふがひどいし、 
演技しているとは思えないし、
アクションは、全編を通じて貧弱だ。
こんな映画なら、流血映画のほうがましだ。
10点満点で、1点。


オトーサン、
「すごい悪口だな。
 ...ふーん、そんなことがあったんだ」

○キャットウーマン
 DCコミックより出版される「バットマン」のキャラクター、
 キャットウーマンを主人公としているが、
 映画「バットマン」シリーズとの接点は無い。
 2004年にピトフ監督で実写映画化された。
 ハル・ベリーがキャットウーマンを演じたが振るわず、
 作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞の4部門でラジー賞を受賞した。
 ベリーはこの授賞式に出席し、
 「他人の助力なしにアカデミー賞(ラジー賞)は取れないわ」
 「最高(最低)のスタッフに囲まれたおかげよ」と泣きはらし、
 アカデミー賞を受賞した時のスピーチを全く同じく再現してみせた。
 ベリーの懐の大きさに、観客は拍手喝采を送った。
 
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


リコシェ 炎の銃弾

           
オトーサン、
「おお、デンゼル・ワシントンの映画だ」
このひとの映画の品質は、間違いありません。
いつも、安心して楽しんで見ていられます。  

原題:Ricochet (1991)
監督:Russell Mulcahy
原作:Fred Dekker/ Menno Meyjes 
脚本:Steven E. de Souza 
Genre:Action / Thriller / Crime / Drama 
あらすじ:
ニックは、新人警官の時、手柄を立てた。
凶悪犯アールに裸で立ち向かい銃撃し逮捕したのだ。
一躍マスコミの寵児になり、順調に出世をして、いまは検事補。
政界進出も囁かれるほどになった。
刑務所で、刑事補のニュースをみて、怒りを燃やすアール。
数年後、アールは、脱獄に成功し、ニックへの復讐を開始する。
じりじりと追い詰められていくニックだった。

出演者:
Denzel Washington ...  Nick Styles(ニック)
John Lithgow ...  Earl Talbott Blake(アール) 
Ice-T ...  Odessa(オデッサ) 
Kevin Pollak ...  Det. Larry Doyle(ラリー) 
オトーサン、
「みせるねぇ」
ニックとアールの対決は見事です。
経歴紹介は、デンゼル・ワシントンとジョン・リスゴー。

DENZEL WASHINGTON 
デンゼル・ワシントン 
誕生日 1954/12/28  
出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 
父は牧師、母はゴスペル歌手。
フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、
卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。
ニューヨークへ戻り、オフ・ブロードウェイの舞台に上がる。
テレビでは77年「ウィルマ」や6年続いたシリーズ
「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。
映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。
89年「グローリー」でアカデミー賞助演男優賞、
2001年「トレーニング・デイ」の悪徳警官役でアカデミー賞主演男優賞受賞。
87年「遠い夜明け」でアカデミー賞助演男優賞、
92年「マルコムX」のマルコムX役、
99年「ザ・ハリケーン」のボクサー役でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。
2002年「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」で監督デビュー。
私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」
1984年「ソルジャー・ストーリー」
1986年「キングの報酬」
1987年「遠い夜明け」
1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」
1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞
     「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」
1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」
1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「マルコムX」◇
1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇
1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇
     「バーチュオシティ」
1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」
1997年「悪魔を憐れむ歌」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◇
1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇「ザ・ハリケーン」◇
2000年「タイタンズを忘れない」◇
2001年「トレーニング・デイ」◇
2002年「ジョンQ」◇「アントワン・フィッシャー/きみの帰る場所」
2003年「タイムリミット」◇「マイ・ボディガード」◇
2004年「クライシス・オブ・アメリカ」◇
2006年「インサイド・マン」◇「デジャヴ」◇
2007年「アメリカン・ギャングスター」◇
 
JOHN LITHGOW 
ジョン・リスゴー 
誕生日 1945/10/19  
出身 米ニューヨーク州ロチェスター 
父が演劇プロデューサーだったことから、6才で初舞台を踏む。
ハーバード大学で英文学を専攻したが、演劇活動に夢中になり、
フルブライト奨学金を得て、ロンドンの音楽演劇アカデミーで学ぶ。
帰国後、本格的に舞台俳優として活動。
映画は83年「ガープの世界」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 △→ 
演技幅 自在 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1976年「愛のメモリー」
1979年「無邪気な子供たち」「オール・ザット・ジャズ」
     「私立探偵モーゼス」
1981年「ミッドナイト・クロス」
1982年「ガープの世界」「暗闇からの脱出」
1983年「愛と追憶の日々」「トワイライト・ゾーン」「ザ・デイ・アフター」
1984年「フットルース」「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」
     「2010年」
1985年「サンタクロース」
1986年「マンハッタン・プロジェクト」「禍いの家の花嫁<ヴァージニア>」
     「ヴィクトリア」
1987年「ハリーとヘンダソン一家」
1988年「ディスタント・サンダー」「アウト・コールド」
1990年「メンフィス・ベル」「アイボリー・ハンター」
1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「リコシェ」
1992年「レイジング・ケイン」
1993年「クリフ・ハンガー」「グッドマン・イン・アフリカ」
     「プリンセス・カラブー」「ペリカン文書」「愛の拘束」
1994年「精神分析医J」「完全犯罪」
1995年「レッドウッド・カーテン」「バッドマックス」「ブラインド・ヒル」
1997年「モンタージュ・証拠死体」
2001年「シュレック」(声)
2002年「オレンジ・カウンティ」
2004年「ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方」
          「愛についてのキンゼイ・レポート」 

その他の出演者:
Lindsay Wagner ...  D.A. Priscilla Brimleigh 
Mary Ellen Trainor ...  Gail Wallens 
Josh Evans ...  Kim 
Victoria Dillard ...  Alice Styles 
John Amos ...  Rev. Styles 
John Cothran Jr. ...  Farris 
Linda Dona ...  Wanda 
Matt Landers ...  Chief David Floyd 
Lydell M. Cheshier ...  R.C. 
Starletta DuPois ...  Mrs. Styles 
Sherman Howard ...  Kiley 

User Rating: 5.7/10 (4,216 votes) 
オトーサン、
「6点台でもいいのでは?」

User Comments   
ccthemovieman-1 さん
Lockport, NY, United States 
2006年5月24日
典型的なワシントンの映画、だから面白い。

これは典型的なデンゼル・ワシントンの映画だ。
うまい演技、荒っぽい言葉、人種問題、
そして巻きこまれるストーリーがあって、興味尽きない。
彼の映画は、こうしたカテゴリーに適合する。
ワシントンは牧師の息子役で、尊敬できる彼をみるのは素敵だ。
ハリウッドは、何度も、父親、とくに牧師を描いている。
しかも、悪く取り上げている。
ジョン・リスゴーは、悪漢役。
クレージーな悪漢で、見ていて面白い。
この映画は、ノンストップだが、
アクション・シーンでのやり過ぎがない。
結末は予測できるが、
古典映画「白熱」?(1949)を思わせる。
いくつか残念なこともあった。
白人がみんな偏屈者に描かれている。
リンゼイ・ワグナーは、昔、素敵な女性としてTVに出ていたが、
いまは、下品な言葉を使い、イヤ味な女に見えた。
全体として、この映画、古典映画というよりも、
ときどきB級アクション映画に見えるが、
いろいろな角度から見せる興味深い犯罪映画となっている。
ワシントンのよく知られる演技のようではないが、
依然として、面白い。


オトーサン、
「賛成!」
 
ASHさん
2002年3月3日
B級風味を楽しもう!
 
D・ワシントンって
今のアメリカ映画界を代表するアフリカ系の俳優だと思います
が、時々こういったヘッポコ映画に出てくれる。
作品選びの基準は何だろう?
しかし、これはそれなりに味のある楽しいB級風アクション映画の怪作。
J・リスゴーの悪役ぶりも楽しいし、
クライマックスのワッツ・タワーでの死闘も迫力満点で
一概に駄作とはいえない映画です。 


レンブラントの夜警

          
オトーサン、
「これは、名画だ!」
美術愛好家には、たまらないでしょう。
たった1枚の平面なのに、奥深い闇のなかで
人々の慌しい動きが感じられ、硝煙が匂い、
マスカット銃の爆発音が聞こえてきます。

原題:Nightwatching (2007)
監督・脚本:Peter Greenaway
Genre:Biography / Drama / History / Mystery 
Country:Canada / France / Germany / Poland / Netherlands / UK 
Language:English
上映時間:134分
あらすじ:
1642年のオランダ。
36歳にして名声を獲得した画家レンブラントは、
アムステルダムの市警団から集団肖像画を依頼される。
従来の肖像画の構図を大胆に変えた大作だったが、
モデルの隠された素顔を暴き、陰謀を告発するものだった。
画商ヘンドリックは、修正するように忠告したが、
レンブラントは、聞く耳をもたない。 
市警団の面々は、怒り心頭に発し、復讐を開始する。
まず、愛する妻サスキアを亡くした画家を肉欲に溺れさせるべく、
家政婦を送りこむのだった。

出演者:
Martin Freeman ...  Rembrandt van Rijn(レンブラント) 
Eva Birthistle ...  Saskia(サスキア)
kevin Mcnulty ...   Hendrick Uylenburg(ヘンドリック)
オトーサン、
「惜しいなぁ。このひと、ミスキャストだ」
いい役者を使えば、もっと共感できたでしょうに...

MARTIN FREEMAN 
マーティン・フリーマン 
誕生日 1971/9/8  
出身 英 
BBCの人気テレビシリーズ「THE OFFICE」で人気に。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
2002年「アリG」
2003年「ラブ・アクチュアリー」
2005年「銀河ヒッチハイク・ガイド」
2006年「こわれゆく世界の中で」◆
2007年「レンブラントの夜警」◇ 

その他の出演者:
Emily Holmes ...  Hendrickje
Michael Teigen ...  Carel Fabritius 
Anna Antonowicz ...  Catharina 
Christopher Britton ...  Rombout Kemp 
Agata Buzek ...  Titia Uylenburgh 
Michael Culkin ...  Herman Wormskerck 
Harry Ferrier ...  Carl Hasselburg 
Jonathan Holmes ...  Ferdinand Bol 
Toby Jones ...  Gerard Dou 
Kacper Kasiecki ...  Titus (4 months) 
Adam Kotz ...  Willem van Ruytenburgh 
Adrian Lukis ...  Frans Banning Cocq 
Maciej Marczewski ...  Cocq's brother-in-law Clem 
Jodhi May ...  Geertje 
Richard McCabe ...  Bloefeldt 
Kevin McNulty ...  Engelen 
Rafal Mohr ...  Cocq's nephew Floris 
Fiona O'Shaughnessy ...  Marita 
Krzysztof Pieczynski ...  Jacob de Roy 
Gerard Plunkett ...  Engelan 
Nathalie Press ...  Marieke 
Andrzej Seweryn ...  Piers Hasselburg 
Magdalena Smalara ...  Martha 
Jochum ten Haaf ...  Jongkind 
Hugh Thomas ...  Jacob Jorisz 
Matthew Walker ...  Matthias van der Meulen 
Jonathan Young ...  Visscher 
Maciej Zakoscielny ...  Egremont 
Robert Zalecki ...  Titus (toddler) 

User Rating: 7.5/10 (156 votes)
オトーサン、
「高いな、でも見た人はごく少数」 

User Comments
オトーサン、
「IMDb、ロクなコメントないなぁ」
ハリウッドだけが、映画ではないはずなのに、
異国の文化を受容できないひとが多いのでしょうか?
監督は、17世紀に映画があったとすれば、
どういう映画になるだろうと思ったのが、
製作の動機になったと言っています。

bm8tさん
2008年2月12日
後半はいいのですが、前半のテンポが・・

映画はオランダという国がもっとも繁栄を極めたとき、
やはり冨と名声を築いた画家レンブラントを描いています。
すでに豪邸にすみ、人をたくさん雇う生活をしている
彼のマネージメントは、彼の画商の姪でもある、
彼の妻によってなされています。
その妻サスキアは(これまで娘が生まれては死んでいたのですが)
念願の男の子を産みます。
しかし、産後の状態が悪く、死の床に就くことに。
それまで、妻への愛を感じられなかったレンブラントも、
今更になって妻への愛の確かさを認めるのです。
ちょうどそのころ、
アムステルダムの市警団の肖像画を依頼されたのですが、
普通の絵は描きたくない。
市警団のメンバーの内面をさぐるうちに、
彼はあるスキャンダルを知ってしまうのです。
射撃銃の訓練中に隊長が目に銃弾を受けて死ぬという事故があったのですが、
事故の真実そして、その後の人事などがみな陰謀によるものであることに
レンブラントは気づき、絵を通して告発しようと考えたのです。
しかし、町の有力者たちである絵の依頼者は、
自分達を告発する絵に対して、代金を支払い、公開する一方、
レンブラントに復讐をはかります。
妻が死んだあとに、
陰謀者たちの息がかかった女性ヘールチェとのセックスにおぼれ、
息子をほったらかしにし...。
そんな、無残な彼をなぐさめてくれたのは、身近にいた...。
この「夜警」という絵が、
いわゆる「絵」ではなく「演劇」であったということから、
この映画も劇上の演劇という体裁をとります。
つねに、天蓋がついたベッドが中央にあり、部屋は天井が見えないほど高く、
部屋の中なのに馬が行き来します。
さらに、劇中のひとびとは、
観客である私たちに向かって(しかもアップになって)話しかけ、告白します。
サスキアが死ぬあたりまでは非常にテンポがゆっくりで、つまらないのですが、
それからは一気呵成にラストへと向かいます。
でも、奇を衒っていますが、こういう映画はこれまでもけっこうあったのです。
緊張感を維持するのがむずかしいのですが、この映画もその点で失敗しています。
時間と体力がある人向けの映画です。
おもしろいんですけどね。

 
オトーサン、
「ホンモノ、見たくなってきたなぁ」
アムステルダム国立博物館は、大幅な改装中とか。
でも、本館併設のフィリップス棟で見ることができるそうです。
「もう一方のコメントは?」
すでに、「夜警」をみておられる方のようです。

mumurikさん
2008年1月20日
さすがarty!でも謎解きは面白くない
 
とても久しぶりのP・グリーナウェイ映画で楽しみにしていたが、
良くも悪くも変わっていない。
エロくてグロく、音楽もビジュアルも華麗。
しかし「コックと泥棒…」の時代は衝撃だったが、
今また新作として見ると、「面白くない」のが残念。
美術ファンは楽しめる。
いや、美術が好きでなくては、この映画は見ない、楽しめないのでは?
「夜警」が生で再現されるリアルさは勿論だが、
レンブラントもサスキアもヘンドリッケも、
絵に描かれたビジュアルのイメージに上手く沿っている。
アムステルダムで見た本物の「夜警」の記憶とあいまって、
天才の物語に引き込まれる。
台詞などからしても、監督が美術に非常に造詣が深いことは間違いないだろう。
本当に「夜警」はレンブラントの没落のきっかけになったのだろうか?
舞台のような、演劇的な演出
(「演劇的」ということが話のキーワードともいえる)もあり、本物のartyな映画。
しかし、「夜警」の「謎」というストーリー部分は退屈。
肖像画でスキャンダルを告発する、という設定がありえないし、
ややこしくて面白くないし、くどい。
「夜警」が、同時代の肖像画と一線を画していることは間違いないが、
こんなつまらない解釈を付けられても。
合間にレンブラントの愛とエロ、孤児売春などの残酷さとエロ、
などが織り込んであるのだが全体としては散漫。
もっと短い尺で、話をまとめて欲しい。
・・・無理か、P・グリーナウェイは饒舌でないと。  


プルート・ナッシュ

        
オトーサン、
「どうしようかなぁ」
ラジー賞にノミネートされています。
ということは、最低の映画。
そんな映画をみるのは、時間のムダ。
でも、エディ・マーフィ主演なのですから、
そうひどくはないはず。

原題:The Adventures of Pluto Nash (2002)
監督:Ron Underwood
脚本:Neil Cuthbert 
Genre:Comedy / Action / SF 
Rated PG-13 for violence, sexual humor and language. 
Country:USA / Australia 
Language:English 
上映時間:95分
あらすじ:
舞台は、2087年。
地球の植民地・月の都市リトル・アメリカ。
星間密輸の罪で収監され、
刑期を終えて出所したプルートは、
友人の歌手から寂れたバーを買い取る。
7年後、"クラブ・プルート"は、大盛況。
ある夜、正体不明のギャングが現れ、クラブの売却を迫る。
断ったプルートは、命を狙われる羽目に。
プルートは、旧式ロボットのボディガードのブルーノと
歌手志望のディーナとともに、ギャングに立ち向かう。

出演者:
Eddie Murphy ...  Pluto Nash(プルート)
Randy Quaid ...  Bruno(ブルーノ) 
Rosario Dawson ...  Dina Lake(ディーナ) 
オトーサン、
「相変わらず、大活躍だ」
しかも、今回は、自分のクローン役も演じています。
一番好きだったのは、ロボット役のブルーノ。
大男で力持ち。
でも、旧式だから歩くのが遅いし、
電池切れになると充電が必要なのです。
ディーナ役の女優さん、熱演していましたが、
肉体改造マシーンの"鳩胸、出っ尻"の映像には、
思わず笑ってしまいました。

EDDIE MURPHY 
エディ・マーフィ 
誕生日 1961/4/3  
出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 
1993年、モデルのニコール・ミッチェルと結婚。
5人の子供をもうけたが、2006年に離婚。
英女性歌手グループ「スパイス・ガールズ」メンバーの
メラニー・ブラウンとの間にも子供。
2008年1月1日、南太平洋の仏領ポリネシアの島で、
映画プロデューサーのトレーシー・エドモンズ(40)と結婚。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1982年「48時間」◇
1983年「大逆転」◇
1984年「おかしな関係/絶体絶命」
1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇
1986年「ゴールデン・チャイルド」◇
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇
1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇
1989年「ハーレム・ナイト」◇
1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇
1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇
1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇
1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇
1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇
1997年「ネゴシエーター」◇
1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」
1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」
2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇
2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声)
2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇
2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇
2004年「シュレック2」(声)
2006年「ドリームガールズ」◆
2007年「シュレック3」(声) 

その他の出演者:
Joe Pantoliano ...  Mogan 
Jay Mohr ...  Tony Francis 
Luis Guzman ...  Felix Laranga 
James Rebhorn ...  Belcher 
Peter Boyle ...  Rowland 
Burt Young ...  Gino 
Miguel A. Nunez Jr. ...  Miguel 
Pam Grier ...  Flura Nash 
John Cleese ...  James 
Victor Varnado ...  Kelp 
Illeana Douglas ...  Dr. Mona Zimmer 
Jacynthe Rene ...  Babette 

User Rating: 3.7/10 (5,810 votes) 
オトーサン、
「低いねぇ」
でも、愉快なアイディアや映像が散りばめられていて、
案外、楽しめました。

ラジー賞ノミネート
・ワースト作品賞      
・ワースト主演男優賞:エディ・マーフィ
・ワースト監督賞:ロン・アンダーウッド     
・ワースト脚本賞 ニール・カスバート     
・ワースト・スクリーン・カップル賞:エディ・マーフィと彼のクローン  

User Comments 
Surprisemayoさん
United States 
2005年9月25日
怒りに震えている

さて、どう書こうか。
この映画、私の人生を破壊した2本の映画のひとつ。
(もう1本は、「クローン:絶対遺伝子」) 
正直に言うが、
このコメントを怒りなしに書くことは出来ない。
これは、映画製作の最悪の言い訳だ。
こんなひどいのに、これまで出会ったことはない。
私の怒号から学んでほしいのだが、
1) 借りるなかれ 
2) 映画館に行くなかれ 
3) あらすじやネタばらしを読むなかれ
4) 最低1年間、この映画に出演した役者の映画を見るなかれ
私がどんなに怒っているか、想像してほしい。
「リング」を見たひとなら分かるだろう。
凶事が迫っているのに、防げない。
唯一言えることは、この映画は有害なだけだ。


オトーサン、
「そこまで言うか」
世の中広いもので、捨てる神あれば、拾う神あり。

日々是映画さん
2004年10月17日 
REVIEW

エディ・マーフィはどうも当たり外れが激しく、
この映画も月面都市のクラブ・オーナーという設定で、
どうも外れくさいと思ったのだが、
タイトルクレジットから「意外に面白いんじゃないか」という期待を抱いた。
それがなぜかはわからないが、
このロン・アンダーウッドという監督のうまさなのではないかという気がする。
この監督、代表作は『シティ・スリッカーズ』、
というかそれ以外ろくな映画を作っていないのだが、
その『シティ・スリッカーズ』はなかなかの名作だった。
主人公はビリー・クリスタルで
ビジネスマンが西部での冒険に巻き込まれるという話で、
この『プルート・ナッシュ』とはまったく関係なさそうだが、
なんとなく似ているのだ。
それは、映画全体が何も考えなくていい冒険活劇であり、
コメディではないが、主役がコメディアンであることで
笑いもはさみながらテンポよく進めることができ、
さらには少年の心を忘れないというあたりだろうか。
たいした話ではないのだが、なんとなくわくわくして、
見終わったあとには爽快感が残る感じがとてもいい。 
で、この『プルート・ナッシュ』だが、
これはレンタルビデオ屋で借りるものに悩み、
「何かさらっと見て面白いもんないかなぁ〜」
と思ったときに借りるビデオである。
たいしたことはないのだが、
そういう作品を頭に入れておくと、意外と便利。
秋の夜長にぽっと出来た時間に見てみれば、
気分爽快で安眠できるというものだ。
こういう紹介の仕方をすることがこれまでも結構あったが、
そのときはいつも「特に書くべきことはない」と続く。
この映画もまさにそうで、映画について特に書くべきことはない。
ただ見て、ただ楽しんで、忘れてしまえばそれでいい。
未来に対する見方がステレオタイプすぎるとか、
SF的に矛盾点があるとか、
いろいろ文句のつけようもあるのだが、
そんなことに文句をつけてもまったく意味があるわけはなく、
せっかくの爽快感を損なうだけだ。
それにしてもエディ・マーフィーってなかなか年取らないなぁ…

出典:http://www.cinema-today.net/0410/17p.htmlP


天国の青い蝶

          
オトーサン、
「有難いねぇ、見損なった映画だ」
題名の"青い蝶"とは、ブルー・モルフォ。
熱帯雨林の奥地に住み、奇跡を起こす神秘の蝶とか。

原題:The Blue Butterfly (2004)
監督:Lea Pool
脚本:Pete McCormack
Genre:Drama / Adventure 
Rated PG for thematic elements and language. 
Country:Canada / USA / UK 
Language:English / Spanish 
上映時間:97分
あらすじ:
少年ピートは、末期の脳腫瘍。
唯一最後の願いは、美しい青い蝶に触れること。
中南米の熱帯雨林に生息している。
母親テレサは、息子を昆虫博物館へ連れて行き、
世界的に有名な昆虫学者アランに会わせる。
だが、アランは、そっけない態度を見せる。
病人をジャングルに連れて行く?
だが、ピートはあきらめず、アランの留守電に
ひとりで探しに行くとメッセージを残し、空港へ向かうのだ。
アランは、その熱意に打たれ、願いを聞き入れることに...
果たして、3人は幻の青い蝶に出会えるだろうか?

出演者:
William Hurt ...  Alan Osborne(アラン) 
Pascale Bussieres ...  Teresa Carlton(テレサ) 
Marc Donato ...  Pete Carlton(ピート)
Raoul Trujillo ...  Alejo(アレホ)
Marianella Jimenez ...  Alejo's daughter(ヤナ) 
オトーサン、
「うーん、上手いね」
ウィリアム・ハート、控えめで抑えた演技が、
かえって力強さを与えています。
「子役2人も、いいねえ」

WILLIAM HURT 
ウィリアム・ハート 
誕生日 1950/3/20  
出身 米ワシントンDC 
父親が国連の信託統治領の監督官をやっていたことから、
少年時代は南太平洋地域を転々とした。
ボストンのタフツ大学で進学を勉強していたが、演劇に転向。
ロンドンで1年間芝居の勉強をし、
ニューヨークのジュリアード学院で学んだ。
舞台では「わが人生」でオビー賞受賞。
映画は80年「アルタード・ステーツ」でデビュー。
85年「蜘蛛女のキス」で
アカデミー主演男優賞とカンヌ映画祭演技賞を受賞。
86年「愛は静けさの中に」、
87年「ブロードキャスト・ニュース」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1979年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」
1981年「目撃者」「白いドレスの女」
1983年「再会の時」
1985年「蜘蛛女のキス」
1986年「愛は静けさの中に」
1987年「ブロードキャスト・ニュース」
1988年「デスティニー/愛は果てしなく」「偶然の旅行者」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「アリス」
1991年「ドクター」「夢の涯てまでも」
1992年「プレイグ」
1993年「最高の恋人」
1994年「セカンド・ベスト」「カウガール・ブルース」
     「サンベリーナ/おやゆび姫」(声)「脅迫」
1995年「スモーク」
1996年「ジェイン・エア」「カウチ・イン・ニューヨーク」
     「マイケル」
1997年「ダーク・エンパイア」「シェイクスピアズ・シアター」
1998年「ダーク・シティ」◆「ロスト・イン・スペース」◇
     「母の眠り」◇
1999年「小さな目撃者」◇「4thフロアー」◇「第一の嘘」◇
     「太陽の雫」
2000年「バイオ・ディザスター」「デューン/砂の惑星」(TM)
2001年「A.I.」
2002年「チェンジング・レーン」「逢いたくて」
     「エバーラスティング 時をさまようタック」
2003年「天国の青い蝶」
2004年「ヴィレッジ」
2005年「シリアナ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「キング 罪の王」
2006年「グッド・シェパード」 

その他の出演者:
Gerardo Hernandez ...  Manolo  
Steve Adams ...  Presenter 
Silverio Morales ...  Diego the Shaman 
Samuel Lopez ...  Esteban 
Liz MacRae ...  Press Agent 
Paul Stewart ...  Police Officer 
Isabel Perez ...  Spanish Nurse 
Denis Hylton ...  Doctor 
Sophie Janssens ...  Dancer 
Peter Trosztmer ...  Dancer 

User Rating: 6.1/10 (473 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments  
awp529さん
Texas
2005年6月6日
驚くほど良い

この映画に何を期待すべきかわからない。
だが、見ているうちに、どんどん楽しくなってきた。
ウィリアム・ハートは、すばらしい演技をしている。
だが、マーク・ドネイトが、存在感を示している。
出演者はみんないい仕事をしている。
映画に輝きを与えている。
カナダの女流監督とそのクルーは、
第1級の映画陣であることを実証した。
この映画には、実に美しい撮影がある。
映画そのものは、すばらしくなくても、
これらのシーンだけでも、見る価値がある。
貴重な青い蝶は、問題ぶくみだが、希望のシンボルでもある。
映画の終わりまで、監督は、ストーリーがどう展開するか、
観客に考えさせる。
そして、完全に満足させてくれるのだ。
家族みんなで見るといい。
みんな、まったく満足するだろう。


オトーサン、
「いくらでも、ケチはつけられるけど...」
この映画の見事な宣伝文句に釣られて、
見る機会をつくってください。

世界中の子どもたち、
そして、かつて夢見る子どもだったすべての大人たちに
この実話を届けたい一そう願った製作者たちの思いは、
本作をケベック映画史上最高の製作費を投入した英語映画として実現させた。
監督は、「翼をください」など、
常に国際的に高く評価される良心作を撮り続けているレア・プール。
女性監督らしい繊細なアプローチが、
本作をただの難病映画とも、アドベンチャー映画ともまったく異なる、
希望に満ちた生命の作品にしている。
余命少ない息子を持つ母親の揺れる心境、
心の一部を閉ざした昆虫学者と少年のふれあい、
少年と先住民の少女との言葉を超えた心の交流など、
人物たちの心の変化を温かな愛情に満ちた眼差しですくいあげていく。
また、国際派キャストとカナダ映画界最高のスタッフの見事なチームワークも実現し、
熱帯雨林での長期に渡るロケ撮影という厳しい条件にもかかわらず
出演を快諾したキャストたちの演技からは、
この感動的な物語への愛情がひしひしと伝わってくる。
主人公のピート少年を演じるのは「ペイフォワード 可能の王国」などで
頭角を現してきたマーク・ドネイト。
今後の成長と活躍がもっとも期待されている子役スターのひとりである。
人一倍熱い情熱を持ちながら、
人間との付き合いが不器用な昆虫学者アラン・オズボーン役には
「スモーク」「A.1.」のアカデミー賞男優ウィリアム・八一ト。
この役に心から共感した彼は、
今回の撮影は一俳優人生の中で最高の体験"と語っている。
愛情豊かな母を演じるのは「彼女たちの時間」のパスカル・ブシェール。
スタッフにはカナダ映画界の優秀な人材が名を連ねる。
撮影は「プレタポルテ」のピエールミニョー。
プロダクション・デザインのセルジュ・ビュローと
衣装デザインのミシェル・アメルはプール監督の「Emporte-moi」にも参加したスタッフ。
編集は「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のミシェル・アルカン。
蝶のCGは「ジュラシック・パーク」のダニエル・ラングロワが担当している。


エリザベス ゴールデン・エイジ

         
オトーサン、
「これ、10年ぶりの続編か?」
第1作の「エリザベス」では、ケイト・ブランシェットが
アカデミー主演女優賞にノミネートされました。
今回も、勿論、ケイトが主演です。

原題:Elizabeth: The Golden Age (2007)
監督:Shekhar Kapur
脚本:William Nicholson /Michael Hirst
Genre:Biography / Drama / History 
Country:UK / France / Germany 
Language:English 
上映時間:114分
あらすじ:
エリザベス1世は、重大な脅威にさらされていた。
スペインが欧州のカトリック化を図り、
プロテスタントの英国を征服しようとしていたのだ。
スコットランド女王メアリーがスペインと組み、
エリザベス追放を狙うなど、まさに内憂外患。
そんな折、"海賊"ウォルターが現われ、
2人は、互いに惹かれることになる。
侍女のメアリーも、ウォルターに恋する。
ヴァージン・クイーン、エリザベスの心は揺れに揺れる。
だが、もはや、私事に明け暮れる余裕はない。
スペインの無敵艦隊が英国沿岸に迫っていたのだ。

出演者: 
Cate Blanchett ...  Queen Elizabeth I (エリザベス)
Clive Owen ...  Sir Walter Raleigh(ウォルター・ローリー)
Samantha Morton ...  Mary Stuart(メアリー)
オトーサン、
「すごいね、怒鳴り声!」
でも、女っぽいところでも魅させてくれます。
このケイト・ブランシェットの相手役は...
クライブ・オーエン? 明らかにミスキャストです。

CATE BLANCHETT 
ケイト・ブランシェット 
誕生日 1969/5/14  
出身 オーストラリア・メルボルン 
メルボルン大学で経済とファインアートを専攻。
見聞を広めるため、世界各地を旅して回る。
帰国後、オーストラリア国立演劇学校入学。
卒業後、シドニー・シアター・カンパニーに加わり、
「テンペスト」「ハムレット」「かもめ」といった舞台に出演し、
93年、シドニー演劇批評家協会新人賞・ローズモンド最優秀女優賞を
一年のうちにダブル受賞する。
映画デビューは94年「POLICE RESCUE」。
98年「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、
アカデミー主演女優賞にノミネート、
イギリスのBAFTA主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。
2004年「アビエイター」のキャサリン・ヘプバーン役で
アカデミー賞助演女優賞受賞。
97年、アンドリュー・アプトンとロンドンで結婚。
2001年に長男、2004年に第二子が生まれる。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」
1998年「エリザベス」◇
1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆
2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆
2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「バンディッツ」◆
     「シッピング・ニュース」◆「シャーロット・グレイ」◇
2002年「ヘヴン」◇「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆
2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆「ミッシング」◇
     「ヴェロニカ・ゲリン」◇「コーヒー&シガレッツ」
2004年「アビエイター」◆「ライフ・アクアティック」◆
2005年「ロスト・ストーリー」
2006年「バベル」◇「あるスキャンダルの覚え書き」◇
2007年「エリザベス ゴールデン・エイジ」◇ 

その他の出演者:
Jordi Molla ...  King Philip ll of Spain 
Geoffrey Rush ...  Sir Francis Walsingham 
John Shrapnel ...  Lord Howard 
Susan Lynch ...  Annette
Aimee King ...  Infanta 
Elise McCave ...  Laundry Woman 
Abbie Cornish ...  Elizabeth Throckmorton 
Penelope McGhie ...  Margaret 
Rhys Ifans ...  Robert Reston 
Eddie Redmayne ...  Thomas Babington 
Stuart McLoughlin ...  Savage 
Adrian Scarborough ...  Calley 

User Rating: 6.9/10 (7,797 votes) 
オトーサン、
「惜しいなぁ、世界の名画になれたのに」

アカデミー賞ノミネート  
・主演女優賞:ケイト・ブランシェット     
・衣裳デザイン賞  

User Comments
suziqp126さん
United States
2007年9月11日
パワフル

景色、衣装、カメラ・アングルが素敵だ。
配役もいいが、ケイト、ケイト、ケイトがすべて。
彼女は、恐ろしい。だがまた脆い。
トロント映画祭でみた。
上映後、監督との質疑応答があった。
素敵なことを言っていた。
第1作のテーマは、"権力"。
この作品のレーマは、"神" 
もう一度見てみたい。
DVDになったら、買いたい。
この映画は、アマンダ海戦でのスペインの没落を描いている。
背筋が凍った。


オトーサン、
「海戦のシーン、もっと長くすべきだった」

○アルマダの海戦
 スペイン無敵艦隊の英国侵攻における
 1588年7月21日から7月30日にかけての各種戦闘の総称。
 スペインが英国を侵攻したのは、植民地から自国に物資を移送する途中で
 幾度と無く英国の海賊に襲われたため、
 英国女王エリザベス1世に海賊船を取り締まるよう申し入れたが、
 エリザベス1世は聞き入れるどころか海賊行為に加担していたため。
 ・スペイン軍:艦船131隻、兵員30000名
 ・イギリス軍:艦船105隻、兵員15000名 
 ・7月21日
  夜明けとともにイギリス艦隊がスペイン艦隊の右翼後方から砲撃。
  その後、スペイン艦隊の左翼後方の部隊へ攻撃。
  この戦いでスペイン副司令官が座乗するサンタ・アナ号が戦闘不能
  また、サンサルバドル号が火災事故のため艦隊から離脱。
  財務長官と金庫を搭載していたため、士気に悪影響を与えた。
 ・7月23日(ポートランド沖の海戦)
  スペイン艦隊はカレー沖に停泊し、物資を補給し
  パルマ公アレッサンドロ・ファルネーゼの部隊(3万5000名)と
  合流する予定だったが、妨害を受ける。
  ・7月28日(カレー沖の海戦)
  深夜、イギリス艦隊により火船攻撃が行われた。
  8隻の船に可燃物を満載し風上からスペイン艦隊に突入。
  スペイン側も想定していたが、船の規模と数は想定以上だった。
  予備の錨などを失ったため、海岸に沿って北東へと漂流していく。
 ・7月29日(グラベリン沖の海戦)
  火船攻撃により三日月の陣形が崩れ、イギリス艦隊の射程に捕えられた
  スペイン軍は、集中砲火を浴び壊滅的な被害を受けた。
  夜明けからの戦闘で3隻が撃沈、2隻が大破。
  双方とも砲弾が残り少なくなっていた。
 ・7月30日
  スペイン軍は撤退を決定し、スコットランドを迂回して帰還を試みる。
  イギリス軍は上陸の可能性は低いと判断し、
  スコットランドのフォース湾沖で追撃を打ち切った。
  スペイン軍は慣れない航路と過労から座礁・難破・病気により
  さらなる犠牲者を出した。

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


プロジェクト・イーグル

        
オトーサン、
「ジャッキー・チェンの映画だ」
しかも、今回は監督をやっています。
「...楽しみだなぁ。どんな奇策を使うかなぁ?」

原題:Fei ying gai wak (1991)
   Armour of God II: Operation Condor
監督:Jackie Chan
脚本:Jackie Chan / Edward Tang
Genre:Action / Adventure / Comedy / Crime / Thriller 
Rated PG-13 for martial arts action, some shootings, and sensuality. 
Country:Hong Kong 
Language:Cantonese 
上映時間:95分
あらすじ:
冒険家・"アジアの鷹"ことジャッキーは、
昔馴染みの男爵に、ナチが砂漠に隠した金塊捜索を頼まれる。
男爵の副官の孫娘エルザ、歴史家エイダ、
途中で日本人の桃子も加わり、砂漠へ向かう。
突然、盗賊に襲われる。
無事、女性たちを救出するものの、
今度は、テロリストたちにつかまってしまう。
財宝のありかへ案内しろ!
だが、秘密の基地は砂に覆われていた。
ジャッキーらは、一瞬の隙をついて脱出するが、
今度は、流砂に呑まれてしまう。
おお! 何と...その奥に秘密の基地があったのだ。
だが、一難去ってまた一難、またもや新たな追っ手が...

出演者: 
Jackie Chan ...  Jackie Condor(ジャツキー)  
Carol 'Do Do' Cheng ...  Ada(エイダ)
Eva Cobo ...  Elsa(エルザ)
Shoko Ikeda ...  Momoko(桃子)
Aldo Sambrell ...  Adolf(アドルフ)
オトーサン、
「ははは、今回は、両手に花か」
そう思っていたら、さらに旅の途中で、
日本人の桃子も加わって、両手でもて余す始末でした。
今回は、この手できたか。
憎いね、男の夢を代行してみせるとは。

JACKIE CHAN 
ジャッキー・チェン 
誕生日 1954/4/7 
出身 香港九龍 
7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、
一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。
在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、
俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。
一時、オーストラリアに移住。
しかし、ウィリー・チャンの誘いで
76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、
76年「スネーキーモンキー 蛇拳」
78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、
ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップに。
80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ  ☆☆☆☆☆★ 
出演作 
1962年「大小黄天覇」
1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」
1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」
1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」
1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」
     「金瓶梅」
1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」
1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」
     「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」
     「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」
1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」
1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」
     「ドランクモンキー/酔拳」
     「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」
     「ジャッキー・チェンの龍拳」
     「ヤング・ボディガード/神拳」
     「ジャッキー・チェンの鉄指拳」
1979年「クレージー・モンキー笑拳」
     「ドランクマスター/酒仙拳」
1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」
     「バトルクリーク・ブロー」
1981年「キャノンボール」
1982年「ドラゴン特攻隊」
     「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」
1983年「キャノンボール2」
1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」
1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」
     「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」
1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」
     「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」
1987年「プロジェクトA2」
1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」
1989年「奇蹟 ミラクル」
1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」
1991年「炎の大捜査線」
1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」
1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」
     「新ポリス・ストーリー」
1994年「酔拳2」
1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」
1996年「ファイナル・プロジェクト」
1997年「ナイスガイ」◇
1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」
     「ドラゴン 栄光への軌跡」
1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△
     「ジェネックス・コップ」△
2000年「シャンハイ・ヌーン」◇
2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇
2002年「タキシード」◇
2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆
     「メダリオン」◇
2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇
     「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆
     「エンター・ザ・フェニックス」
2005年「THE MYTH 神話」◇
2007年「ラッシュアワー3」◇

その他の出演者:
Daniel Mintz ...  Amon 
Bozidar Smiljanic ...  Duke Scapio 
Ken Goodman ...  Adolf's Guard #1 
Steve Tartalia ...  Adolf's Guard #2 
Lyn Percival ...  Adolf's Guard #3 
Bruce Fontaine ...  Adolf's Guard #4 
Wayne Archer ...  Adolf's Guard #5 
Brandon Charles ...  Adolf's Guard #6 
Ken Lo ...  Adolf's Guard #7  
Peter Klimenko ...  Adolf's Guard #8 
Christian Perrochaud ...  Adolf's Guard #9 

User Rating: 6.9/10 (3,221 votes)
オトーサン、
「サービス満点、高くなるはずだ」

User Comments  
J2fiveさん
Dienheim, Germany
2003年5月5日
ジャッキー・チェン、最高。実に楽しい映画だ。

これは、ジャッキー・チェンの最高の映画だ。 
子供の頃、この映画の、風洞でのスーパーマン!ごっこのシーンが好きだった。
いまも言いたい。
ジャッキー・チェンは、インディ・ジョーンズの筋書きを
忘れ難いスタントと愉快なおどけを組み合わせるている。
ジャッキーは、2人の女性と数トンもあるナチの埋蔵金を探しに行く。
だが、金を探しているのは、彼らだけではなかった。
そこで、再三、彼らは、危険な状況に陥る。
最近、ジャッキー・チェンのファイト・シーンは、素敵な出来だが、
彼は年をとってきて、アクションは、過去よりスムースでない。
この映画では、アクションがイージーに見える。
少なくともスタントは4人いて、そのシーンは、夜になれば夢に出てくるだろう。
これは、私のポップコーン映画で、実に楽しく、
ジャッキー・チェンのフアンは見逃してはならない。
この映画を見終われば、わかるだろう。
ジャッキー・チェンの新作は、
彼がアメリカで知られていない1990年頃のものには及ばない。


オト−サン、
「でも、フアンって、有難いなぁ」
ジャッキーも、日本人を出演させるなど、気配りしています。
商売!商売!
アクションが減った分、商売上手になったなぁ。(笑)
女性3人を中国、米国、日本とするあたり、配給先を意識しています。

シネマ・カフェさん
2008年2月8日

ジャッキーの映画の中で、この映画は特に大好きで
良くテレビでやる時も必ず見ています。
この映画は3人の女性と共に、ジャッキーが得意の
カンフーとドタバタ珍道中を繰り広げるというもの。
ジャッキのカンフー映画と他のカンフー映画の違いは
アクションに面白さがある事だと思います。
あのスタントなしの迫力ある演技に、ただカンフーを
見せるのではなく、見てる方があっ!と言わせる内容も
盛りだくさんで、そして笑わせてくれる!
だからジャッキーの映画は大好きです☆
ジャッキーに憧れて、小さい頃から中学まで
少林寺などの武道をしていたのを思い出しました。
ラストの飛行場での、アクションは面白いし必見です!


ウォーター・ホース

      
オトーサン、
「ネッシーの映画だ!」
子供の頃から、ネッシーを一目見たいものと思っていました。
この映画、その夢を叶えさせてくれ、童心に戻りました。

原題:The Water Horse (2007)
監督:Jay Russell
原作:Dick King-Smith
脚本:Robert Nelson Jacobs
Genre:Adventure / Family / Fantasy 
Rated PG for some action/peril, mild language and brief smoking. 
Country:USA / UK 
Language:English 
上映時間:111分
あらすじ:
第二次大戦下のスコットランド。
少年アンガスは、父の帰還を待つ。
ある日、ネス湖で大きな卵を発見し、持ち帰る。
だが、何と...卵が孵化して奇妙な生き物が生まれてきた!
少年は、その"クルーソー"を母親アンに隠れて育てるが、
ぐんぐん大きくなり、家で飼うのはムリになる。
使用人のルイスの助言で、仕方なくネス湖へ放すことにする。
だが、駐留してきた軍隊は、"クルーソー"を
ネス湖に侵入する敵の潜水艦と誤認し、一斉射撃するのだった...

出演者:
Alex Etel ...  Angus MacMorrow(アンガス) 
Emily Watson ...  Anne MacMorrow(アン) 
Ben Chaplin ...  Lewis Mowbray(ルイス)  
オトーサン、
「うーん、演技がいまいちだ」
映画の前半では、少年もアンもルイスも、
何か調子が出ていないのです。
でも、"クルーソー"こと、ネッシーくんのCGは、
実に見事な出来栄えでした。

その他の出演者:
Brian Cox ...  Old Angus
Nathan Christopher Haase ...  Male Tourist 
Megan Katherine ...  Female Tourist
Priyanka Xi ...  Kirstie MacMorrow 
David Morrissey ...  Capt. Thomas Hamilton 
Erroll Shand ...  Lt. Wormsley
Bruce Allpress ...  Jock McGowan 
Eddie Campbell ...  Hughie 
Carl Dixon ...  Gunner Corbin 
Craig Hall ...  Charlie MacMorrow 
Ian Harcourt ...  Jimmy McGarry 
Bill Johnson ...  Clyde 
Marshall Napier ...  Sgt. Strunk 
Edward Newborn ...  Corporal Grubbs 
William Russell ...  William 
Joel Tobeck ...  Sgt. Walker 
Ben Van Lier ...  Gunner Rapp 

User Rating: 6.7/10 (1,165 votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
ストーリーも編集も、演技もいまいちでしたが、
ネス湖の怪獣"クルーソー"が、実によく出来ていました。

User Comments
Scooter Bさん
United States 
2007年12月29日
家族で楽しめる映画

今日のお昼、つれあいと見た。
ほかのひとが指摘する通り、
出だしのシーン、パブでアンガス老人が
若い旅行者カップルにお話をするシーンは、
ワザとらしく、ウソ臭い。
その他は、なんて素敵な映画なのだろう! 
父親を戦争でなくした内向的な少年の実話だそうだ。
数々の出来事が殻に閉じこもった少年を解き放ってくれる。
他のひとたちに心を許すようになるのだ。
CGIのウォーター・ホースは、実によく出来ている。
卵から産まれたばかりの赤ん坊から成獣になるまで、すばらしい。
人格すらもっている。
俳優たちも、自信満々の演技をみせる。
いくつかのシーンでは、私も、つれあいも、泣きそうになった。
結末は、明かさないが、お話しが見事に完結していた。
最初の不自然なシーンさえなければ、
この映画、もっといいスコアになっただろう。


オトーサン、
「黒美君彦さんも、見ていたんだ!」
 
黒美君彦さん
2008年1月19日
ドラえもん? 

のび太とピー助と…あれ?ドラえもんがいないよ?
なんて思ってしまいそうなほど名作アニメ映画とうたわれる
『ドラえもん のび太の恐竜』(1980年・福富博監督)を思い出させてくれた(苦笑)。
ドラえもんは、スピルバーグの『E.T.』(1982年)にも
影響を与えているといわれているけど…。
ちなみにディック・キング=スミスが原作を発表したのは1990年だから、
ドラえもんの方が元祖です。
ネス湖のネッシーを題材にしたファンタジー。
戦争をからめたりして少年の生長と絡めようとしているのですが、
どうも全体的に人間描写が浅く、残念ながら中途半端な印象は拭えません。
卵から孵った首長竜?を「クルーソー」と名づけ、
アンガス・マクマロウ(アレックス・エテル)が密かに育てる…
というお決まりのパターンは、
CGもよく出来ていてそれなりに面白かったのですが
(天敵のブルドッグ「チャーチル」が好演!)、
途中悪役風だった大尉や恐怖におののいていたはずの母親が
ラストではちゃっかりクルーソーを見送っていたり、
正直??と思わせるシーンも少なくありませんでした。
ファミリー向けではありますが、子供向けとしてはやや暗いし、
かといって大人には少々物足りないように思います。
そうそう、母親のアン(エミリー・ワトソン)と
娘のクリスティー(プリヤンカ・クシ)が良く似ているのには驚き(笑)。
ケルトの雰囲気が漂っているのは、個人的には好きです。
ちなみにスコットランドのネス湖のネッシーは、
1934年に撮影され、「外科医の写真」として最もよく知られた写真が、
60年後当人の告白でニセモノであることが明らかにされ、
その存在については否定論が一般的。
夢のある伝説のすべてを否定してしまう現代、
もしネッシーが実在していたら、存在を否定されてしまっている方が
寧ろ生きやすいかもしれないね(苦笑)。 


シュガー&スパイス 風味絶佳

         
オトーサン、
「これも柳楽優弥くん、主演だ」
今回は、純粋な青春映画です。
お相手は、何かとお騒がせな沢尻エリカ。
17歳になった優弥くん、初めてのキスの感想は?

原題:シュガー&スパイス 風味絶佳(2006) 
監督:中江功  
原作:山田詠美 
脚本:水橋文美江  
Genre: Romance
上映時間:125分
あらすじ:
基地の街、福生。
志郎は、高卒後、ガソリンスタンドで働いている。
バイトで乃里子が新しく入ってきた。
同じ職場、そして祖母のアドバイスもあって、
2人は互いに好感を抱くようになる。
そんななか、元カレが復縁を迫ってきた。
 
出演者: 
柳楽優弥 .... 山下志郎 
沢尻エリカ ....  渡辺乃里子 
夏木マリ ....  グランマ(祖母)
オトーサン、
「うーん、優弥くん、まだまだ硬いなぁ」
「エリカちゃん、いいね」
「夏木マリさん、不良老年のはじけた姿がいいね」
この3人以外のひとの演技が低劣でした。
中江功監督、数々のテレビドラマや「冷静と情熱のあいだ」で、
ヒットを飛ばしてきましたが、
映画では、もっとメリハリをつけなくては...

その他の出演者:
大泉洋 ....  所長 
チェン・ボーリン ....  マイク 
木村了 ....  マッキー 
濱田岳 ....  尚樹 
岩佐真悠子 ....  ヨウコ 
サエコ ....  沙絵 
佐藤二朗 ....  豊田 
板倉俊之 ....  村松 
光石研 ....  山下情 
奥貫薫 ....  山下夏子 
金田明夫 ....  SS社長 
高岡蒼甫 ....  矢野 
  
User Rating: 6.0 (815 votes)
オトーサン、
「ま、テレビ・ドラマだな」
細かいことを言うようですが、
ガソリンスタンドの黄色い制服、きれいすぎませんか?

User Comments:
北極星さん
2006年9月18日
青春映画の余韻 
 
台風接近中の渋谷で観ました。
女性客主体、かつ5割位の客入りでしたが、
これは本作の宣伝方法に責任あり。
「恋愛映画」というより「青春映画」として、
もっと若い男性客に観てもらいたい佳作ですよ。
何より、本作では俳優たちとの再会が、嬉しいです。
@先ず、「パッチギ!」で兄妹役を演じた、
沢尻エリカ・高岡蒼甫コンビとの再会。
A「キャッチ・ア・ウェーブ」で仲良し三人組を演じた、
濱田岳・木村了コンビとの再会。
特に、濱田は、「青いうた」の達也役そのままの
性格設定で懐かしかったです。
B「野ブタ。をプロデュース」のキャサリン(佐田教頭)を演じた
夏木マリとの再会も。
そして、本作のグランマ(夏木マリ得意の怪演!)の存在感に、
主人公の志郎(柳楽優弥)や乃里子(沢尻)がどれ程救われたことか。
何より、観客である我らがどれ程癒されたことか。
物語の舞台・福生の街、GSの佇まい、
富士山(本栖湖)の風景の美しさ・・・等々、
米国の青春小説を読み終えたような、
素晴らしい余韻の残る映画でした。


オトーサン、
「優弥くんの心境を聞こう」

○柳楽優弥単独インタビュー

Q:この作品は柳楽さんにとって
 初めての恋愛映画でしたが、いかがでしたか?
A:難しかったです。
 どこが難しいと聞かれると困ってしまうんですけど、
  最初、志郎の気持ちになれるかどうか、すごく不安でした。
  でも乃里子と、初めて心が通じ合う雨のシーンの撮影を
 きっかけに変われた気がします。
  冬だったからすっごい寒いじゃないですか? 
  沢尻さんもびしょびしょに濡れているのに、
  「もう一回」って言われる原因はすべておれなんですよ。
  すごい追いつめられて、自分の限界を超えました(笑)。

Q:そのとき主人公の気持ちをつかめたんでしょうか?
A:はい。そこから……。
  撮影しながらもうだめだって思ったんですけど、
  それを耐えたことで「おれはここまで耐えられる!」
 って思えるようになりました。
  それまではやり方がつかめてなかったんです。
  志郎はこういうときどうすんだろうとか、
 考えてばかりだったんですけど、
  そのシーンの後からは、
 「ああ、こういうときはこうするな」って分かるようになりました。

Q:すごいですね!
A:いや……、そんな感心されるほどは、できていないです(笑)。

Q:その雨のシーンは何テイクぐらい撮ったんですか?
A:めちゃめちゃやりました! ほんと、かなり泣きそうでした。
  でも逃げ出すわけにはいかなかったので、がんばりました。

Q:沢尻エリカさんの印象はいかがでしたか?
A:最初は、ぜんぜんしゃべれなくて……。
  マジックのシーンで、すごくしゃべれたんですけど、
  いや、そんなにしゃべってないか……(笑)。
 「かっこいいなあっ」って思っていました。

Q:かっこいい? かわいいとか、きれいじゃなくてですか?
A:かわいいのもあるんですけど……大人っぽくてかっこいいです。

Q:沢尻さんは高校生の間でもすごく人気だと思いますが、
  共演が決まって、周りの反応はいかがでしたか?
A:周囲の男友だちに、めちゃめちゃ言われました。
 「いいなあ」って(笑)。

Q:ご自身では、沢尻さんとキスシーンがあると聞いてどう思われましたか?
A:「おれ、キスシーンやっちゃうんだあ」って(笑)。

Q:キスシーンの撮影はいかがでしたか?
A:緊張しまくりでした。

Q:一度、志郎は彼女にキスを拒まれますよね。
  あのシーンは、男としてかなりつらいと思うのですが……。
A:すっげーショックですよ、あんなこと。
 
Q:グランマ役の夏木マリさんとは撮影中何か話をされましたか?
A:「いま、彼女いるの〜?」って聞かれました(笑)。
  「い、いません」って……(笑)。

Q:演技の面で、何かアドバイスはありましたか?
A:ガソリンスタンドのシーンで
 「セリフに感情がこもってなくて、気持ちが伝わってこないよ」
  って言われて、泣きそうになりました。
  でも、もっと気合いを入れてがんばらないとダメなんだと
 思い知らされました。

出典:http://movies.yahoo.co.jp/interview/200609/interview_20060911001.html


星になった少年 Shining Boy & Little Randy

         
オトーサン、
「おお、ようやく見られる!」
主演の柳楽くん、「誰も知らない」(2004)で、
カンヌで、日本人初の最優秀主演男優賞受賞!
そんな話題のひと、どんな演技をするか見たかったのです。

原題:星になった少年 Shining Boy & Little Randy(2005) 
監督:河毛俊作  
原作:坂本小百合 
脚本:大森寿美男  
Genre: Drama / Family
上映時間:113分  
あらすじ:
哲夢は、家族思いの少年。
学校でのいじめもあって、ひきこもりがち。
ある時、両親が経営する動物プロが購入した小象と出会い、
その優しい力に触れるなかで、次第に心を開いていく。
タイのゾウ訓練センターへ留学する。
地元の少年たちにバカにされたは、懸命の努力によって、
現地の少年たちと仲良くなり、一人前のゾウ使いとなって帰国する。
着実に夢を実現していく哲夢だったが...

出演者: 
柳楽優弥 .... 小川哲夢 
常盤貴子 ....  小川佐緒里(母親) 
高橋克実 ....  小川耕介(父親) 
蒼井優 ....  村上絵美(女友達) 
倍賞美津子 ....  藤沢朝子(祖母)
オトーサン、
「うーん、柳楽くん、イマイチだなぁ」
象に乗る練習が大変で、演技どころでなかったのかも。
「常盤貴子、若すぎないか?」
でも、最後の号泣シーン、見事でしたよ。
「懐かしいな、倍賞美津子さん」
1946年生まれ、柔和なおばあさんになりました。

その他の出演者:
於保佐代子 .... 小川紀 
加藤清史郎 .... 小川貴生 
井上花菜 ....   小川万希 
JARAN PHETJAROEN  .... ゾウ学校の校長 
WISANUKORN SAISATH .... ポー 
相島一之 .... ORN銀行員 
永堀剛敏 .... 銀行員 
小野武彦 .... 岩本信介 
武田鉄矢 .... ドラマの俳優 

User Rating: 7.5 ( 797 votes) Yahoo!
オトーサン、
「おお、高いな」

User Comments: 
カタカさん
2006年1月24日
練りこみ不足

公開当時に、劇場で見ました。
配役は本当にピッタリだし、
キャストの演技に全く問題は無いどころか
柳楽君の持つ独特の魅力も、
常盤貴子の名演も素晴らしかったのですが
いかんせん脚本に問題がありすぎます。
とにかくエピソードの掘り下げが浅い。
あれこれ詰め込みすぎて、焦点がぼやけているのです。
原作は未見なのですが、おそらくは小説の形態を取っていない
原作を、あまり練らずに詰め込んでしまったのでしょう。
全編を通して淡々と進み、どこにもフォーカスが当たらず
ただこういう事があったのですよ、という思い出話を
常時一定のペースで進行させているだけなのです。
大きな悩みも無く、大きな苦労も無く、信念も矜持も語らず。
ト書きで進行した物語の最後に、悲劇が待っていたとしても
こんなに感情移入のできない物語では、悲しくも無いです。
原作のエピソードを削るなり、焦点を絞ってスポットを当てるなり
映画としての脚本作りをして頂きたかったところです。
脚本以外の要素は良いだけに、とても残念。 


オトーサン、 
「出来が、いまいち」
タイのシーンが山場でした。
森のぬけるような緑、これがホンモノだという大地の色、
少年たちの眼の輝き、そして数多くの象...
したがって、前後の日本での気のぬけたようなシーンが、
色あせてしまいました。
でも、楽しんだひともいたようで...

ニーナさん
2008年2月12日
地上波で見てしまったが為に…

「"象になった少年"、結構よかったから見てみて!」と
タイトルを間違って覚えていた友達に勧められたものの、
なんだかんだで見られずにいた
「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」。
先日、放送された地上波でやっと見ました。
この物語は,日本で初めての象使いになった哲夢の短い半生を描いた実話。
実話と聞くとやっぱりリアリティさは重要☆
しかし、私が見た地上波ではタイ語が全て日本語に吹き替えられており、
リアルさ半減↓
しかもタイの象使い学校の校長先生の笑い方が変態チック…(笑)
これを全部タイ語で見たらもっと感動できたかなと
地上波で見た事をちょっと後悔しました…
メインは哲夢が象使いになる話だけど,
私はその裏にある家族愛や兄弟愛,友情が特によかったと思います。
日本の学校では「動物臭い」といじめられ、
タイの象使い学校でものけ者にされていた哲夢が
徐々に象使い学校の生徒達と打ち解けていくシーンなんかスキですね☆
象使いになるという、同じ目標に向かって努力している同志って
イイナ♪と本当に思いました。
それから妙に印象に残っているのが、
ランディを甘やかす母親に哲夢が言った
「象は人を殺す事だってある。そうなったらランディはどうなる?
そうなった時には誰もランディを助けてやれないんだ」という言葉。
小さい事かもしれないけれど、それは動物を飼う人間全員に言える事。
「動物はかわいい。でもかわいがるだけじゃダメなんだ」って事に
大人になっても気付けない人がたくさんいるのに、
10代でしっかりその事がわかっている哲夢は
そこだけとってもやっぱりすごいナ☆
柳楽優弥の存在感、蒼井優のかわいさはさておき、
個人的に常盤貴子のナチュラルっぽいところが結構昔からスキなのですが、
哲夢の母親役を演じているのを見て、
「あー常盤貴子も母親役似合ってきたナー…」なんてしみじみ★
終盤の号泣シーンは思わずもらい泣きしちゃいました。
やっぱり映画は地上波の吹き替え版やテレビ用にカットされたものは
イマイチですね☆CMも邪魔だし…
最後に…
タイでのラストシーンを見て、
友達がタイトルを「象になった少年」と勘違いしたのも無理はないと納得。
散々バカにしてしまった友達に謝らなきゃ☆


抱擁

        
オトーサン、
「気恥かしくなるような題名だ」
でも、あのグウィネス・パルトロウ主演です。
「お相手は?」
「エーロン・エックハートです」
「じゃ、許せる」

原題:Possession (2002)
監督:Neil LaBute
原作:A.S. Byatt 
脚本:David Henry Hwang /Laura Jones /Neil LaBute 
Genre:Romance / Drama / Mystery 
Rated PG-13 for sexuality and some thematic elements. 
Country:USA / UK 
Language:English / French 
上映時間:102分
あらすじ:
アメリカ人研究者ローランドは、
図書館で、ある本の間に挟まれた恋文を発見する。
それは、ヴィクトリア朝時代の詩人アッシュが、
女性詩人ラモットに送った恋文だった!
世紀の大発見に胸躍らせたローランドは、
ラモットの研究者で子孫のモードを訪ねていき、
二人は、ラモットの邸宅に隠された書簡を発見する。
そこには、妻のいるアッシュと
レズビアンだったラモットの密やかな恋が記されていた。
2人の情熱に感化されるかのように、
ローランドとモードも、恋に落ちていく。
だが、この世紀の発見は、
他の研究者たちに知られるところとなって...

出演者:
Gwyneth Paltrow ...  Maud Bailey(モード)
Aaron Eckhart ...  Roland Michell(ローランド)
Jeremy Northam ...  Randolph Henry Ash(アッシュ)
Jennifer Ehle ...  Christabel LaMotte(ラモット)
オトーサン、
「きれいだねぇ」
白い透けるような肌色をみているだけで、陶然としてきます。
 
GWYNETH PALTROW 
グウィネス・パルトロウ 
誕生日 1972/9/28  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
脚本家・監督・プロデューサーのブルース・バルトロウを父に、
女優のブライス・ダナーを母に持つ。
11才の時、一家でニューヨークに移り、スペンス・スクールに入学。
美術史を学ぶため、カリフォルニア大学に進学するが、
女優になるために中退。
初主演は1996年の「エマ」でエマ役。
ジョン・マッデン監督の「恋に落ちたシェイクスピア」(1998)で
アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。
私生活では「セブン」で共演したブラッド・ピットと婚約まで行ったが、
結婚寸前で破局した。
2003年、イギリスのミュージシャン「コールドプレイ」の
クリス・マーティンと結婚。一児がいる。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1991年「過ぎゆく夏」「フック」
1993年「冷たい月を抱く女」
     「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」
1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」
1995年「ムーンライト&バレンチノ」
     「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋」
     「セブン」◆
1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇「ハードエイト」
1997年「大いなる遺産」
1998年「スライディング・ドア」◇「沈黙のジェラシー」
     「ダイヤルM」◇
     「恋に落ちたシェイクスピア」◇アカデミー主演女優賞
1999年「リプリー」◇
2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲「デュエット」◇
2001年「アニバーサリーの夜に」◆「愛しのローズマリー」◇
     「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆
2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」▲「抱擁」◇
     「デブラ・ウインガーを探して」
2003年「ハッピー・フライト」◇「シルヴィア」◇
2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◇
2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」◇ 

その他の出演者:
Lena Headey ...  Blanche Glover 
Holly Aird ...  Ellen Ash 
Toby Stephens ...  Fergus Wolfe 
Trevor Eve ...  Cropper 
Tom Hickey ...  Blackadder 
Georgia Mackenzie ...  Paola 
Tom Hollander ...  Euan 
Graham Crowden ...  Sir George 
Anna Massey ...  Lady Bailey 
Craig Crosbie ...  Hildebrand 
Christopher Good ...  Crabb-Robinson 

User Rating: 6.4/10 (5,188 votes) 
オトーサン、
「7点台でも、いいのでは?」

User Comments   
Refreshing change
rogerdarlingtonさん
United Kingdom
2002年11月12日

私は、グウィネス・パルトローの大フアン。
稀有な才能、そして美貌をもった女優だ。
多くのコメントでは、 あまり褒めていないが、
ロンドンのレイチェスター・スクエアに行って、
自分の眼で確かめたが、後悔しなかった。
「エマ」、「スライディング・ドア」、
そして、「恋に落ちたシェイクスピア」に続き、4度目だが、
グウィネス・パルトローの発音は、カンペキだった。
今回、彼女は、ひとに知られていない19世紀の詩人ラモットの
研究者を演じている。
(ラモットを演じるのは、ジェニファー・エール。
その出演作「高慢と偏見」はよかった)
彼女に、アメリカの研究者ローランドが接近してくる。
(演じるのは、髭のアーロン・エックハート) 
彼は、ラモットとその友人の詩人アッシュとの恋愛関係を発見する。 
(アッシュを演じるのは、ジェレミー・ノーサム。
同様な歴史劇「ゴスフォード・パーク」で好演していた)
アッシュの結婚には、実体がなく、(説明はないが)
ラモットはレズだった(当時はそう異常ではなかった)。
こう書いてしまうと、つまらなくなるが。
事実、この映画には、セックス描写が少なく、ヌードもない。
だが、ニール・ラビュート監督は、次々と官能的なシーンを見せてくれる。
舞台は、えも言われぬほど美しいリンカーンとホワイトビー。
現代の研究者たちが、この2人の詩人の足跡を追う。
そして、昔と今の恋物語が交錯する。
この手法は、「フランス軍中尉の女」を想起させる。
思春期のアホな観客は、この映画を好きになれないだろう。
テンポがのろく、文学的すぎると思うだろう。
(A・S・バイアットのブッカー賞受賞作を映画化) 
他方、普通の心ない娯楽大作にうんざりしている観客ならば、
この映画は、新鮮な気分転換になるだろう。


オトーサン、
「原作を読んでみたいな」
幸い、感想文をみつけました。

○ ポチの小屋『きまぐれ読書日記』
   A.S.バイアット著、栗原 行雄訳、小野 正和・太原千佳子訳詩 
 「抱擁」新潮社 2003
   2004年5月10日 

文体がとても美しいと思った。
ストーリーよりは文体の流れにずっと浸っていたい気分になった。
19世紀末、世を儚むようにひっそりと生きた
女流詩人クリスタベル・ラモットの存在が神秘的。
1980年代、アメリカから渡英した貧しい英文学者ローランドは、
19世紀の桂冠詩人
(王室のために慶弔や公的な詩をつくることを任命された優れた詩人)
ランドルフ・ヘンリー・アッシュの調査のためロンドン図書館へ赴く。
ローランドはアッシュの蔵書の中から手紙の下書きを偶然見つける。、
それは19世紀の知られざる女流詩人クリスタベル・ラモットへ当てた
情熱的な愛の手紙だった。
愛妻家で平穏な人生を送った大詩人アッシュには
40年にも渡る秘められた恋があった!
証明すればアッシュ研究の大発見になると確信したローランドは
リンカーン大学でクリスタベル・ラモットの研究を続けている
女性モード・ベイリーに協力を依頼。
モードはレズビアンで一生独身で通したと論じられてきた
クリスタベル・ラモットの新事実に興味を持つ。
ローランドとモードは
19世紀末に生きた情熱的な詩人のカップルを調査していく過程で
たがいに通じ合うものを感じ取るが、
頭が固く何かと理屈っぽい学者同士なため
(モードは美貌の持ち主だけれど訳あって研究の殻に深く閉じこもっている。
ローランドは恋人はいるが相性がいまひとつで、
おまけにとても地味な性格の男なので読んでいてイライラする)
寄せては返す波のように、つかず離れずちょっとずつ
・・まあ、この辺もそわそわさせられますね。
19世紀末に生きた詩人たちのリアルな描写は実際に存在したかのように感じ取れるし、
本書に載せられた難解な詩編の数々は著者バイアットの作ということで
膨大な知識量に圧倒される。
ミステリー仕立ての謎解きもスリルがあり、
読了後の余韻がとても深く素晴らしい本だった。

出典:http://blog.goo.ne.jp/jpgr2004/e/85fb798e24fe31cb1a15c6bebb18f045


スターゲイト

           
オトーサン、
「評判いいな」
テレビドラマ「スターゲイト SG-1」を見てきたフアンには、
たまらない映画でしょう。
監督のローランド・エメリッヒは、手慣れたもの。
何しろ、「インディペンデンス・デイ」を手がけたのですから。

原題:Stargate (1994)
監督:Roland Emmerich
脚本:Dean Devlin / Roland Emmerich
Genre:Fantasy / Action / Adventure / SF
Rated PG-13 for sci-fi action violence. 
Country:France / USA 
Language:English / Swedish 
上映時間:121分
あらすじ:
エジプトの遺跡から発掘された巨大な金属の"環"が、
コロラド州クリークマウンテンの米空軍施設に保管されていた。
軍の依頼で、若手考古学者ダニエルは、ついにその謎を解明する。
"環"は、未知の惑星への入り口だったのだ。
オニール大佐をリーダーに、探索部隊が編成され、
ダニエルは、"環"をくぐる旅に同行することになる。
一行は、惑星で、古代エジプト人の末裔たちに出会う。
やがて、専制君主"太陽王"ラーへの抵抗運動に加わるのだった...

出演者:
James Spader ...  Dr. Daniel Jackson(ダニエル)
Kurt Russell ...  Col. Jonathan 'Jack' O'Neil(オニール大佐)
Mili Avital ...  Sha'uri (シュリ)
Jaye Davidson ...  Ra(ラー)
オトーサン、
「間合いの取り方がうまい」
若手考古学者ダニエル役のジェームズ・スペイダー、
物静かで共感できる演技をみせてくれました。

JAMES SPADER 
ジェームズ・スペイダー 
誕生日 1960/2/7  
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
両親とも教師。
プレップ・スクールの名門フィリップ・アカデミーを退学して、
NYで演劇の修行を積む。
78年「TEAM-MATES」で映画デビュー。
89年「セックスと嘘とビデオテープ」でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「エンドレス・ラブ」
1983年「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」(TM)
1985年「放課後」「ハイスクール・ファイター」
1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」
1987年「マネキン」「レス・ザン・ゼロ」「ウォール街」
1988年「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」
     「ジャック・ザ・リッパー/殺しのナイフ」
1989年「レイチェル・ペーパー」「セックスと嘘とビデオテープ」
1990年「バッド・インフルエンス/悪影響」「ぼくの美しい人だから」
1991年「トゥルー・カラーズ」
1992年「ストーリービル/秘められた街」
1993年「ミュージック・オブ・チャンス」
     「ボブ・ロバーツ」「水曜日に抱かれる女」
1994年「ウルフ」「スターゲイト」
1996年「クラッシュ」「ブラック・メール/脅迫」「トゥー・デイズ」
1997年「クリティカル・ケア」「ドリフト・ウッド 狂気の密室」
1998年「カーテン・コール」
1999年「ニューヨークの亡霊」
2000年「ザ・ウォッチャー」「スーパーノヴァ」
     「スローバーン/伝説のダイヤモンド」
2002年「セクレタリー」
2003年「アライバル ファイナル・コンタクト」 

その他の出演者: 
Alexis Cruz ...  Skaara 
Viveca Lindfors ...  Catherine 
John Diehl ...  Lieutenant Kawalsky 
Leon Rippy ...  General W.O. West 
Carlos Lauchu ...  Anubis 
Djimon Hounsou ...  Horus  
Erick Avari ...  Kasuf 
French Stewart ...  Lieutenant Ferretti 
Gianin Loffler ...  Nabeh 
Christopher John Fields ...  Freeman 
Derek Webster ...  Brown 

User Rating: 6.6/10 (30,987 votes) 
オトーサン、
「もっと高くてもいい!」

User Comments
kersusさん
Canada 
2005年5月18日
可能性大!

この映画の可能性に鷲づかみされた。
ダイナマイト級のアイディアがいい。
私の好きな映画リスト入りだ。
映画そのものは平均的で、まあまあ。
演技は、まあまあから良いまで。
特殊効果は、よく出来ているし、圧倒的だ。
この映画のポイントは、ファンタスティックなアイディアで、
それが損なわれていないのがいい。
だが、目を見張るほどではない。
俳優たちはよくやっている。
SF映画のコレクションに入れてもいいだろう。
(特に、人類史の別の見方を提供する映画が好きなひとにはいい。
例えば、「エイリアンとプレデター」)
普段は、すぐに批評など投稿しないクチだが、
この映画には、感じるものがあった。
まだ見ていないひとは、参考にしてほしい。


オトーサン、
「うむ、目のつけどころがいい!」
こんな荒唐無稽な物語に、大金を投じるひとの気持ちがわからない。
そんな見方もあるようですが、そうではありません。
映画は、そもそも、別世界へのゲイト。
好奇心に溢れるひとたちのための乗り物なのですから。 

xiwangaijingさん
2007年12月1日
少年たちの目を見よ

ジェームズ・スペイダー目当てで見ました。
作品ごとに違うキャラクターを見事に演じ分けていて感心しました。
少年のような好奇心と、
人間をはじめとする生き物や自然現象に対する博愛にあふれた
ダニエル・ジャクソン博士は、学者の鑑といった感じで、好きなキャラクターです。
かわいらしさがあって、尊敬できるところもあって、カッコイイ。
ラストの決断は彼らしさを表していてナルホド、と腑に落ちました。
それにしても、この映画を見て印象に残るのは、
ジャクソン博士は勿論のこと、
登場する男たちの少年のような好奇心と希望にあふれるきらきらした目です。
みんなまっすぐなんですよね。そして優しい。
そんな素直な筋運びと前向きな展開で、見終わって爽快な気持ちになりました。
懐かしさのある娯楽作品だと思います。
言葉は通じないけれどコミュニケーションができていく場面がいい。
言葉を理解していく過程もロマンチック。
学ぶっていうのはこういうことが目的なんだと思わせる。
学ぶことにまっすぐ取り組むジャクソン博士は、
決して戦いに強い豪腕の兵士じゃないけれど、
新しいことを知りたい、という真摯な気持ちが事態を力強く切り開いていく展開は、
学ぶ気持ちが平和への道しるべであると示しているようで、希望を感じます。
異星の住民たちの長であるおじいちゃん(?)が、私的にはツボ。
大きな目を見開いてくるくる変わる表情が楽しい。
ラスト近くの場面では、惚れ惚れするほどお元気で、
エネルギーをもらった気分になりました。


昼下りの決斗/A>

         
オトーサン、
「これ、見ていたはずだけど」
でも、「真昼の決闘」と勘違いしていました。
それから、「決斗」なのか「決闘」なのか、
邦題も分れているようです。
「血闘」でもいと思いますが...

原題:Ride the High Country (1962)
監督:Sam Peckinpah
脚本:N.B. Stone Jr./Robert Creighton Williams/Sam Peckinpah 
Genre:Adventure / Drama / Western 
上映時間:94分
あらすじ:
元保安官ギルは、旧友のスティーヴ、
そして血の気が多い若者ヘックとともに、
金塊輸送の旅に立つ。
旅の途中、父親の監視下から家出した娘エルザを
連れていく羽目になる。
エルザは、鉱夫ビリーと結婚するが、
荒くれ兄弟らの慰めものになりかけて逃げ出し、
再び、ギルに助けを求める。
怒り狂ったビリー兄弟は、仕返しに走る。
スティーヴは、ギルを裏切り、金塊を盗もうとしていた。

出演者:
Randolph Scott ...  Gil Westrum(ギル)
Joel McCrea ...  Steve Judd(スティーヴ)
Mariette Hartley ...  Elsa Knudsen(エルザ)
Ron Starr ...  Heck Longtree(ヘック)
James Drury ...  Billy Hammond(ビリー)
オトーサン、
「老優って、いいね」
これまでの人生の喜怒哀楽が顔に刻まれています。 
ジョエル・マックリーとランドルフ・スコット、
2人とも、実にいい顔をしています。
年を重ねたら、こういう顔になりたいものです。
(もう手遅れか...)

RANDOLPH SCOTT 
ランドルフ・スコット
誕生日 1898/1/23-1987/3/2  
出身 米バージニア州 
出演作 
1928年「三人水兵恋行脚」
1929年「遙かなる叫び」「黒時計聨隊」
     「ヴァジニアン」
1932年「空の花嫁」「七月の肌着」「獣人島」
1933年「白馬天国」「ふるさとの唄」「砂漠の遺産」
     「動物園の殺人」「殺人魔の魂」「森の男」
     「最後の一人まで」「燃ゆる山道」「轟く天地」
1934年「国境の狼群」「戦う幌馬車」
1935年「ロッキーの怪人」「ロバータ」「西部の掟」
     「うるさき人々」「洞窟の女王」「薔薇は何故紅い」
1936年「艦隊を追って」「悪魔の疾走」「モヒカン族の最後」
     「浮気名優」
1937年「逞しき男」
1938年「農園の寵児」「テキサス人」
1939年「地獄への道」「男対男」「国境守備隊」
1940年「ヴァジニアの血闘」「ママのご帰還」「殴り込み一家」
1941年「西部魂」
1942年「スポイラーズ」「男性都市」
1943年「無頼漢」「駆潜艇K−225」「爆撃手」
1944年「ユーコンの女王」
1945年「海賊キッド」
1946年「静かなる対決」「群盗の町」
1947年「拳銃街道」
1948年「死闘の銀山」「ブラックストーンの決闘」
     「西部の裁き」
1949年「カナダ平原」「オクラホマ無宿」「平原の勇者」
1950年「拳銃(コルト)45」「決闘カリブ街道」
1951年「グレートロックの決斗」「無法街の決闘」
1952年「西部のガンベルト」「ネバダ決死隊」
     「銃の後に立つ男」
1953年「平原の落雷」
1954年「勇者の汚名」「賞金を追う男」「捨身の一撃」
1956年「七人の無頼漢」「第七騎兵隊」
1957年「反撃の銃弾」「暴力部落の対決」
1959年「決闘ウエスタンバウンド」
1960年「決闘コマンチ砦」
1962年「昼下りの決闘」
 
JOEL McCREA 
ジョエル・マックリー 
誕生日 1905/11/5-1990/10/20  
出身 米カリフォルニア州サウスパサディナ 
父は交通事業の行政官。
9才の時、家族でハリウッドに移住。
ポモナ・カレッジで演技を学んだ後、パサディナ、プレイハウスに通い、
22年スタント兼エキストラで映画界入り。
29年「ダイナマイト」から本格的にデビュー。
西部劇を中心に活躍。
33年、女優フランセス・ディと結婚。
三人の息子をもうけ、長男ジョディも映画俳優(70年に引退)。 
出演作 
1929年「船出の朝」「スポーツ王国」「ダイナマイト」
1930年「銀鱗に踊る」
1931年「帰って来た恋人」「街のおんな」
1932年「火の翼」「南海の劫火」「猟奇島」「スポーツ・パレード」
1933年「人生の行路」「彼女の戦術」
1934年「世界一の金持娘」
1935年「白い友情」「私のテムプル」「バーバリ・コースト」
     「生活への道」
1936年「この三人」「幸福は空から」「マンハッタン夜話」
     「大自然の凱歌」「膝にバンジョー」
1937年「紐育の顔役」「木に攀る女」「デッド・エンド」「新天地」
1938年「海と青年」
1939年「大平原」「かれらに音楽を」
1940年「桜草の丘」「海外特派員」
1941年「サリヴァンの旅」
1942年「結婚五年目」
1944年「西部の王者」
1946年「落日の決闘」
1947年「復讐の二連銃」
1949年「セントルイス」「死の谷」
1950年「幌馬車隊」
1954年「やぶれかぶれの砦」「黄金の馬」
1955年「法律なき町」
1956年「最初のテキサス人」
1957年「開拓者の血闘」「見知らぬ渡り者」
1958年「皆殺し砦」「壮烈!外人部隊」
1959年「ダッジ・シティ」
1962年「昼下りの決闘」
1990年「プレストン・スタージェス☆アメリカン・ドリーマー」

その他の出演者:
Edgar Buchanan ...  Judge Tolliver 
R.G. Armstrong ...  Joshua Knudsen 
Jenie Jackson ...  Kate 
L.Q. Jones ...  Sylvus Hammond 
John Anderson ...  Elder Hammond 
John Davis Chandler ...  Jimmy Hammond 
Warren Oates ...  Henry Hammond 

User Rating: 7.6/10 (3,224 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」
世界の名画入りしても、おかしくありません。

User Comments   
maharani_md
Bethesda, MD 
2000年7月24日
初期のサム・ペキンパーとマリエット・ハートリー
晩年のジョエル・マックリーとランドルフ・スコット 

何という素晴らしい組みあわせだろう! 
サム・ペキンパーの的確な性格描写と完璧な脚本、
そして、ランドルフ・スコットとジョエル・マックリーによる
最後のすばらしい演技によって、
これまで見た最高の西部劇が誕生した。
マリエット・ハートリーは、後年、こう述べている。
この最初の映画の演技に勝る演技はその後できなかった。
見れば分かるが、彼女は、周囲で起きるすべてのことのなかで、
一服の清涼剤となっている。
ジョン・アンダーソンとウォーレン・オーツも、すばらしい。
これは、荒野における人間行動を洞察した詩だ。
まだ見ていなかったら、見るべし。


オトーサン、
「おお、黒美君彦さん、ちゃんと見ているんだ」

黒美君彦さん
2005年6月5日
老いとガンマン 

老いたガンマンの哀切な最期。
異色の西部劇だが、同時にいかにもペキンパーらしく、
彼の代表作に挙げられるのも首肯できる。
ジョエル・マクリー(当時55歳)と
ランドルフ・スコット(当時59歳)の引退作品。
若き日の保安官時代の昔話をしながらも、歳月は人を変える。
助けたかと思えば裏切り、裏切ったかと思えばまた助ける・・・と、
ことほど左様に人の心は移ろいやすい。
世間知らずのわがまま娘エルサ(マリエット・ハートレイ)のために、
シエラ山中での銃撃戦や、ラストの決闘へとつながるわけだが、
それは老いたガンマンの為に用意された最期の舞台のようにさえ観えて来る
(それにしては少々相手がショボいが)。
かつての相棒(ランドルフ・スコット)が尋ねるシーンがある。
「貧しい男が死ぬ時着ているのは誇りの衣だ。着ていても暖かくもない服だ」
「それでもいいのか」。
ジョエル・マクリー演じるスティーブはこう答える。
「私はただ正しく死にたい」。
死に場所を探す流浪のガンマンたち。
男の臭いが漂う画面に、シエラ山脈の景色がただただ美しい。 

オトーサン、
「熱狂的フアンがいるんだ!」

SAM PECKINPAH 
サム・ペキンパー 
誕生日 1925/2/21-1984/12/28  
出身 米カリフォルニア州フレスノ 
監督作
1961年「荒野のガンマン」
1962年「昼下がりの決斗」
1965年「ダンディー少佐」
1969年「ワイルド・バンチ」
1970年「砂漠の流れ者ケーブル・ホーグのバラード」
1971年「わらの犬」
1972年「ゲッタウェイ」「ジュニア・ボナー」
1973年「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」
1974年「ガルシアの首」
1975年「キラー・エリート」
1977年「戦争のはらわた」
1978年「コンボイ」
1983年「バイオレント・サタデー」

さらに、詳しく知りたい方は、以下のサイトをどうぞ。
これだけ愛情をもって書いてもらえるなんて、監督冥利に尽きます。
・美しき暴力にこだわり続けた映画界の一匹狼


潜水服は蝶の夢を見る

        
オトーサン、
「なぬ?瞬きを使って、本を1冊書きあげた?」
そんな途方もないことが、できるのでしょうか?
ところが、やってのけたひとが存在したのです。
やってのけて、目で微笑して、死んで行ったのです。

原題:Le Scaphandre et le papillon (2007)
監督:Julian Schnabel
原作:Jean-Dominique Bauby 
脚本:Ronald Harwood 
Genre:Biography / Drama 
Rated PG-13 for nudity, sexual content and some language. 
Country:France / USA 
Language:French 
上映時間:112分
あらすじ:
ジャン=ドミニク・ボビーは、"ELLE"の編集長。
大勢の愛人を相手に、何不自由ない人生を送っている。
だが、突然、運転中に脳梗塞で倒れ、全身麻痺状態になる。
意識はあるし、視力はあるが、
言葉が出ないし、物を飲み込むこともできない。
いわば、潜水服を着て、深海に沈んでいるようなものだ。
絶望の淵に沈む彼に、言語療法士アンリエットが一筋の光明をもたらす。
左目の瞬きでコミュニケーションをとる方法を教えてくれたのだ。
そうだ、オレにはまだ想像力と記憶が残っている。
彼は妻セリーヌや子供たち、父親パピノと意思疎通を図り、
自伝に挑戦するのだった...

出演者:
Mathieu Amalric ...  Jean-Dominique Bauby(ジャン=ドミニク・ボビー)
Marie-Josee Croze ...  Henriette Durand(アンリエット)
Emmanuelle Seigner ...  Celine Desmoulins(セリーヌ)
Max von Sydow ...  Papinou(パピノ)
オトーサン、
「大変な役だなぁ」
マチュー・アマルリック、眼力(まなこちから)の演技! 
マリー=ジョゼ・クローズ、澄んだ目に魅了されました。
エマニュエル・セイナー、あまり印象に残りませんでした。
「上手い役者だなぁ」と思ったら、マックス・フォン・シドーでした。 

MATHIEU AMALRIC 
マチュー・アマルリック 
誕生日 1965/10/25 
出身 仏オー・ドゥ・セーヌ 
「そして僕は恋をする」でセザール賞最優秀男優新人賞受賞。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1994年「そして僕は恋をする」
1998年「溺れゆく女」
2004年「キングス&クイーン」
2005年「ミュンヘン」

MARIE-JOSSE CROZE 
マリー=ジョゼ・クローズ 
誕生日 1970/2/23  
出身 カナダ・ケベック州 
活躍度 ▲→ 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
2005年「ミュンヘン」 

EMMANUELLE SEIGNER 
エマニュエル・セイナー 
誕生日 1966/6/22  
出身 仏パリ 
祖父は俳優のルイ・セニエ。妹は女優のマティルド・セニエ。
14才でモデルになり、ヨーロッパーの有力雑誌の表紙を飾る。
85年「ゴダールの探偵」で映画デビュー。
その後、ロマン・ポランスキー監督と結婚。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1985年「ゴダールの探偵」
1986年「COURS PRIVE」
1988年「フランティック」
1992年「赤い航路」
1994年「オディールの夏」
1996年「ニルヴァーナ」
1998年「ヴァンドーム広場」◇
1999年「ナインスゲート」◇「ペイン」
2003年「ボディスナッチ」◇
2004年「フレンチなしあわせのみつけ方」

MAX VON SYDOW 
マックス・フォン・シドー 
誕生日 1929/4/10  
出身 スウェーデン・ルント 
比較民俗学者の子供として生まれる。
陸軍を除隊後、
48年、ストックホルムの王立ドラマ劇場付属俳優学校に入学。
翌年、映画デビュー。
卒業後の55年、イングマール・ベルイマンと出会い、
56年「第七の封印」に出演。
57年「野いちご」、59年「処女の泉」と出演し、
ベルイマン作品の常連となる。
65年「偉大な生涯の物語」でハリウッド進出。
「エクソシスト」のメリン神父役で有名となる。
87年「ペレ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1951年「令嬢ジュリー」
1957年「第七の封印」「野いちご」
1958年「女はそれを待っている」「魔術師」
1960年「処女の泉」
1961年「鏡の中にある如く」
1962年「すばらしい世界旅行」
1963年「冬の光」
1965年「偉大な生涯の物語」「メキシコで死ね」
1966年「ハワイ」「さらばベルリンの灯」
1967年「狼の時間」
1968年「恥」
1969年「沈黙の島」
1970年「クレムリン・レター」
1971年「ナイト・ビジター」「移民者たち」
1973年「エクソシスト」
1974年「ステッペン・ウルフ/荒野の狼」
1975年「コンドル」「SF最後の巨人」
1976年「ローマに散る」「さすらいの航海」
1977年「エクソシスト2」「外人部隊フォスター少佐の栄光」
     「タタール人の砂漠」
1978年「ブラス・ターゲット」
1979年「ハリケーン」「フラッシュ・ゴードン」
1980年「SFデス・ブロードキャスト」
1981年「勝利への脱出」
1982年「コナン・ザ・グレート」「トップ・コマンドー/電撃特攻指令」
1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ドリームスケープ」
     「ドン・コルレオーネの娘/禁断」
1984年「砂の惑星」
1985年「コードネームはエメラルド」
1986年「ハンナとその姉妹」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」
     「デュエット・フォー・ワン」第二の勝利」
1987年「ペレ」
1989年「ファーザー」
1990年「レナードの朝」
1991年「ヨーロッパ」「死の接吻」「夢の涯てまでも」
1992年「巨人と青年」「愛の風景」
1993年「ニードフル・シングス」
1994年「ロシア52人虐殺犯 チカチーロ」
1995年「ジャッジ・ドレッド」
1996年「エルサレム」
1998年「奇蹟の輝き」
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」
2000年「エクソシスト<ディレクターズカット版>」
2001年「スリープレス」「10億分の1の男」
2002年「マイノリティ・リポート」
2005年「ハイジ」
2007年「ラッシュアワー3」 

その他の出演者;
Anne Consigny ...  Claude 
Patrick Chesnais ...  Dr. Lepage 
Niels Arestrup ...  Roussin 
Olatz Lopez Garmendia ...  Marie Lopez 
Jean-Pierre Cassel ...  Pere Lucien / Vendeur Lourdes 
Marina Hands ...  Josephine 
Isaach De Bankole ...  Laurent 
Emma de Caunes ...  L'imperatrice Eugenie 
Jean-Philippe Ecoffey ...  Dr. Mercier 
Gerard Watkins ...  Le docteur Cocheton 
Nicolas Le Riche ...  Nijinski 

User Rating: 8.5/10 (2,908 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」

アカデミー賞ノミネート  
・監督賞:ジュリアン・シュナーベル     
・脚色賞 ロナルド・ハーウッド     
・撮影賞 ヤヌス・カミンスキー     
・編集賞 ジュリエット・ウェルフラン     
  
カンヌ国際映画祭受賞
・監督賞:ジュリアン・シュナーベル   
同ノミネート
・パルム・ドール:ジュリアン・シュナーベル     

User Comments 
Brigid O Sullivanさん
Toronto, Canada 
2008年1月19日
映画はかくあるべし

2008年で最高の映画と言える。. 
まさに芸術的な努力があらゆる面で成功している。
気のめいる映画を予想していたが、まったく正反対だった。
心を高揚させ、愉快で、啓示に富み、
マチュー・アマルリック演じる全身麻痺の男が、
左眼の瞬きだけがコミュニケートできる最後の手段だった。
間断なき映像のブレンドと主人公の内面を強調する音楽によって、
観客は、彼の葛藤、彼の泣きたくなるような想像、
愚行、罪と欲望を自分のことのように感じる。
時に、それはユーモラスでもある。
忘れ難いスケッチがある。
かれのつれあい (エマニュエル・セイナーが見事に演じている)が、
電話で、彼が愛人と会話するのを手伝うシーンだ。
もうひとつ特筆すべきは、
マックス・フォン・シドーの胸を打つ演技だ。
心に痛手を負った年老いた父親役だった。
この映画は、実話に基づいている。
このストーリーを映画化するのは、大変なことだっただろう。
ジュリアン・シュナーベル監督は、配役にも恵まれ、
映画づくりに稀有な芸術的技巧を持ち込んだ。
全身麻痺の男の眼を通した世界はどうみえるか。
それを魅力的にみせるには途方も無い腕が必要だ。
魅了された。
絶対、もう一度見てみたい。
10点満点で9点。
見逃すなかれ。


オトーサン、
「饒舌だな、このひと」
でも、ひとは感動すると、多くを語りたくなるものです。
 
みさとさん
2008年1月3日
死の底で見出された愛に満ちた人生賛歌。
 
現在も尚、
人気を誇る女性ファッション誌「ELLE」の編集長として
第一線で活躍していた最中、
突如として知覚と思考は正常であるにも関わらず、
神経が麻痺して身体が動かない"閉じ込め症候群"という
稀な病魔に侵されてしまった男ジャン=ドミニクが、
死よりも辛いと感じながら生き長らえる中で
"人生"と"愛"を見出していくまでを描いた自伝が今作の原作となっている。
先程も記した通り、ジャンの神経は麻痺しており、
唯一動くのは左目のみ。
そこで、"まばたき"を伝達手段として使い、
彼の言葉を一字一句紐解いていく訳者の手助けがあって、
この本が出来上がったのだという。
文面だけでも想像を絶する事実は、
頭に思い浮かぶ言葉を反芻させつつ言葉を伝えるジャンに、
それを読み解く訳者
…両者ともに気が遠くなる程壮絶な作業を刻々と繰り返した先で、
何物にも代え難い絆が両者の間に生まれていく様子が丁寧に描かれていて
感動を覚え、病気に侵される前と同じ思考能力を持ちえているにも関わらず、
自分では何一つ行動する事が出来ない"閉じ込め症候群"という病魔の恐ろしさと苦しみが、
冒頭から続くジャンからの視点で左目でしか見る事の出来ない大変さと、
思考能力がある故の葛藤がモノローグにより、
疑似体験出来る程如実に見事に描き出されていて痛切に感じ取れました。
しかし、今作が何よりも素晴らしいのは、
一分一秒と死の床に向かってカウントダウンを刻んでいる筈のジャンが、
回想記と闘病生活を織り交ぜながら、
表現豊かな想像力で生きる事に楽しみを見出し、
家族や友人、病院の人々の愛情に支えられながら改めて友愛を育み、
自伝を作るという作業を通して、
これまで生きてきた人生の豊かさに改めて気付く事で、
"生"への輝きに満ち溢れていく様子を、
愛とユーモアに満ちたウィットな演出で見事に描かれている所にあると思いました!
そして、そんな彼の姿…生き方を見て、
"生"を全うする事の大切さ…
人を愛する事の素晴らしさに改めて気付かされましたね。
それから、幻想的な映像美で綴られたジャンが思い描く夢の世界が、
作品に彩りを添えていて良かったです。
そして、作中ちょいちょい盛り込まれている宗教に対する考えを通して、
ジャンの恋愛感…一つ(一人)の物事に囚われる事を良しとせず、
分け隔てなく接する自由な心を持つのだという事が描かれていて面白いなと思いました。
それにしても、半年前…聖地にて枢機卿の恩恵を受けていると言いながら、
街中どこにでも売っているボッタクリ聖母像を売り付けた店員が、
神父となっているのは…何か意味があるのでしょうか…?(笑)
ただし、身を呈してジャンに付き添っていた元妻の存在よりも
愛人を選び続けたジャンの心境を少しくらいは描いて欲しかったですね…。
実話であるとはいえ、説明もないままで受け入れるには、その事実は切な過ぎるので…。
それから、個々で聴けば、実に魅力的で躍動的で聞き応えのある楽曲の数々だったのですが、
舞台も出演する面々も"フランス"な今作で、
"英語"の歌というのは些か似合わないように思いました…。
多分、監督がアメリカ圏の方なのでそうなってしまったのだと思うのですが、ね。
それにしても、どんな状況でも浮名を流し続けるジャン氏の根性とカリスマ性(?)は
色んな意味で凄いと思いましたね!!
しかも、これが実話というのだから…
これだからフランス人は…と、ついつい思ってしまいました!
元ELLE編集長ジャン=ドミニクを演じたマチュー・アマルリックは、
麻痺によって変形してまった身体と、
左目のみで生活しているが故に瞼を開き切った不自然極まりない表情を
体当たりの演技で熱演しながら、
絶妙な変化を付けて喜怒哀楽の感情を表現していて凄いと思えたし、
モノローグも、身体が動かないが故に腹に力の入らない覇気のない物言いながらも、
内にある熱情の灯火だけは消えていない様子が感じ取れる必死さが感じ取れて、
上手いなと思いました!
そして、病魔に侵される前…"ELLE編集長"として順風満帆に人生を謳歌してきた様子を、
自信と才気に満ち溢れつつも、厭味を感じ取れないスマートで優雅な物腰で
伊達男という役柄を嬉々として好演していましたね。
次に、ジャンの妻セリーヌを演じたエマニュエル・セニエは、
愛人に夫を寝取られ、心中複雑な想いを抱えつつも、
病魔に侵された夫を献身的に支える様子を、
どう接してよいのかという戸惑いを露にした虚ろげな眼差しと
力なき物言いで複雑な心の内を表現しつつも、
回を重ねて逢う毎に失われていたであろう愛情を取り戻し、
庇護欲から優しさが滲み出てくる様子を柔和な表情で好演していました。
それから、言語療法士デュランを演じたマリー=ジョゼ・クローズは、
自暴自棄になっているジャンを必死に勇気付けようとする正義感の強い役柄を、
熱意に満ちた真摯な眼差しで好演していたし、
訳者クロードを演じたアンヌ・コンシニは、
ジャンの言葉を根気よく汲み取っていく様子を、
優しげな眼差しと笑顔で演じ切っていたし、
ジャンの愛人ジョゼフィーヌを演じたマリナ・ハンズは、
躍動的な笑顔に強気な言動で、
セリーヌとは対照的な"生"を真っ向から息衝く役柄を、
嬉々として熱演していました!  


アンダーワールド:エボリューション

       
オトーサン、
「吸血鬼の映画、面白そう!」
しかも、狼男まで出てくるのです。

原題:Underworld (2003)
監督:Len Wiseman
原作:Kevin Grevioux / Len Wiseman /Danny McBride
脚本:Danny McBride
Genre:Action / Adventure / Fantasy / Horror / Romance / Thriller 
Rated R for strong violence/gore and some language. 
Country:USA / Germany / Hungary / UK 
Language:English 
上映時間:121分
あらすじ:
ヴァンパイアの女戦士セリーン。
宿敵、狼男族がマイケルを追うのに気づく。
彼に尋問している最中、ライカンらに襲われる。
セリーンはマイケルを助けようとするが、
狼男族のリーダー、ルシアンに咬まれたマイケルは
やがて狼男に変身してしまう...

出演者:
Kate Beckinsale ...  Selene(セリーン)
Michael Sheen ...  Lucian(ルシアン)
Bill Nighy ...  Viktor(ビクター) 
Shane Brolly ...  Kraven(クレイブン)
Scott Speedman ...  Michael Corvin(マイケル) 
オトーサン、
「ふむ、2人はそんな関係だったのか」
海外映画俳優マガジンによると、
ケイト・ベッキンセールは、
マイケル・シーンと恋仲だったとか。
しかも、監督レン・ワイズマンと結婚。
「恋多き女性なんだなぁ」

KATE BECKINSALE 
ケイト・ベッキンセール 
誕生日 1973/7/26  
出身 英ロンドン 
1999年、恋人マイケル・シーンとの間に長女リリーを儲ける。
2004年、「アンダーワールド」のレン・ワイズマン監督と結婚。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1993年「から騒ぎ」
1994年「レタッチ/裸の微笑」
1995年「月下の恋」「ホーンテッド」◇
1997年「シューティング・フィッシュ」
1998年「ブレークダウン・パレス」◇
     「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」◇
     「ケイト・ベッキンセール in アナザーワールド 鏡の国のアリス」(TM)
2000年「金色の嘘」
2001年「パール・ハーバー」◇「セレンディピティ」◇
2002年「しあわせの法則」◇
2003年「アンダーワールド」◇
2004年「ヴァン・ヘルシング」◇「アビエイター」◆
2005年「アンダーワールド:エボリューション」◇
2006年「もしも昨日が選べたら」◇
2007年「モーテル」◇
 
MICHAEL SHEEN 
マイケル・シーン 
誕生日 1969/2/5  
出身 英ウェールズ 
ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演劇を学び、
ロバート・アッカーマン演出の
「WHEN SHE DANCED」でウェストエンドにデビュー。
舞台俳優として「アマデウス」「怒りを胸に振り返れ」「カリギュラ」で
ローレンス・オリビエ賞にノミネートされ、
「カリギュラ」でロンドン演劇批評家協会賞と
ロンドン・イブニング・スタンダード賞受賞。
99年1月31日、恋人の女優ケイト・ベッキンセールとの間に娘リリーをもうける。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「オセロ」
1996年「ジキル&ハイド」
1997年「オスカー・ワイルド」
2002年「サハラに舞う羽根」
2003年「タイムライン」「アンダーワールド」
2005年「キングダム・オブ・ヘブン」
2006年「アンダーワールド:エボリューション」「クイーン」
     「ブラッド・ダイヤモンド」
 
その他の出演者:
Erwin Leder ...  Singe 
Sophia Myles ...  Erika 
Robbie Gee ...  Kahn  
Wentworth Miller ...  Dr. Adam Lockwood 
Kevin Grevioux ...  Raze 
Zita Gorog ...  Amelia 
Dennis J. Kozeluh ...  Dignitary  
Scott McElroy ...  Soren 
Todd Schneider ...  Trix 
Sandor Bolla ...  Rigel 

User Rating: 6.6/10 (39,768 votes) 
オトーサン、
「面白かった」

User Comments 
aran_turgonさん
Denmark 
2005年5月29日
思ったよりずっとよかった

「アンダーワールド」が上映されたとき、
悪いコメントが出ていたので見る気になれなかった。
最近借りた。
というのも、ビデオ店では、見たいビデオがなかったからだ。
だが、実に驚いた。
思ったよりも、ずっとよかった。
特によかったのは、吸血鬼の帝王ビクター役のビル・ナイティと
狼男族のリーダー、ルシアン役のマイケル・シーンがいい。
筋書きは、実に見事で、
吸血鬼と狼男の伝説を壊すことはなかった。
狼男の衣装はいただけなかった。
だが、それを除けば、実に面白かった。
続編が上映されることを期待したい。


オトーサン、
「続編どころか3部作を待望するひとまでいるんだ」
 
DICE−Kさん
2004年11月14日
3部作 

意地悪な見方をすれば、
単に『マトリックス』+『ブレイド』だともいえる。
『マトリックス』での救世主ネオの誕生物語を
トリニティの視点で描いたらどうだろう、
ということで女主人公セリーンが、
バンパイアだけでは『ブレイド』に似すぎてしまうので、
ライカン(狼男)も出してしまえ、
ということで人間を含めた三つ巴の設定が生まれたと考えることもできる。
仮に本当にそんな安易な思いつきに基づいたものであっても、
この映画はその出発点を遥かに超えた着地点を見出している。
吸血鬼や狼男という使い古された設定は逆に、
『マトリックス』ほど世界観の理解に悩むことがないし、
「紫外線弾」や「硝酸銀弾」といったギミックも
新鮮なアイディアとして楽しむことができる。
バンパイアとライカン、そして人類という三つ巴の設定は、
単に続編だけでなく「3部作」構想を予感させるし、
実際にそんな噂も流れている。
(ちなみに『ヴァン・ヘルシング』のように
フランケンシュタインまで出してしまうと、
スタイリッシュな雰囲気から一挙に
「怪獣大進撃」みたいに品がなくなるのはなぜだろうか?)
おそらく第2作では1:2または1.5対1.5
(「人類」のなかに両者のシンパが生まれたりするのだ)
に分かれた対立関係が盛り上がり、つづく3部作完結編では、
@3種族が全滅する
A人間以外が全滅する
B人間が滅びる
C3種族が原点に回帰する
D戦いは永遠につづく
の、いずれかで話が決着するだろう。
(本当はもっと「新しい」終わり方になるといいと思うのだが)
少なくとも『マトリックス レボリューションズ』のように
最後でズッコケないことを期待する。
この作品の第2作よりも早く
『ブレイド』シリーズの完結編が公開になるはずだが、
まずはこのあたりから新世紀のアクション映画の
新しいドラマツルギーが見出せたら嬉しい
──だが、それは期待しすぎというものだろうか? 


エイリアンVSプレデター

         
オトーサン、
「これは、得だぞ」
片や最凶の未確認生命体"エイリアン"、
片や残酷なスペースハンター"プレデター”
この二匹のモンスターの対決を1本の映画で見られるのですから。

原題:AVP: Alien vs. Predator (2004)
監督:Paul W.S. Anderson
脚本:Paul W.S. Anderson /Jim Thomas/Dan O'Bannon /Ronald Shusett 
Genre:Horror / Thriller / Action / SF 
Rated PG-13 for violence, language, horror images, slime and gore. 
Country:USA / Canada / Germany / Czech Republic / UK 
Language:English / Italian 
上映時間:114分
あらすじ:
2004年、ウェイランド社はあるデータを入手する。
謎の熱源が南極大陸の地下深くで発生しているというのだ。
オーナーのウェイランドは、現地調査をすることにし、
女性冒険家のレックスら専門家を呼び寄せる。
調査団は地下にピラミッドを発見するが、次々に団員が死んでいく。
実は、ここは、100年周期でプレデターの卵が孵化し、
人間を生け贄に、エイリアンと戦う成人式の会場だったのだ...

出演者:
Sanaa Lathan ...  Alexa Woods(レックス)
Raoul Bova ...  Sebastian de Rosa(セバスチャン)
Lance Henriksen ...  Charles Bishop Weyland(ウェイランド)
オトーサン、
「パッとしない顔ぶれだなぁ」
強いていえば、老優ランス・ヘンリクセンくらいか。
ま、主役は、エイリアンとプレデターだから、仕方ないか。 

SANAA LATHAN 
サナ・ロサン 
誕生日 1971/10/19  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
活躍度 ▲→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「ブレイド」
2000年「フェイス・イン・ラブ」(TM)
 
LANCE HENRIKSEN 
ランス・ヘンリクセン 
誕生日 1940/5/5  
出身 米ニューヨーク 
少年時代より放浪癖があり、スウェーデンの貨物船に乗ったり、
バハマで帆船の水夫をしたこともあった。
16歳の時、ブロードウェイで初舞台を踏み、
その後、アクターズ・ステュディオで演技を学んだ。
映画では「エイリアン」シリーズのアンドロイドのビショップ役が有名。
テレビでは96年から「ミレニアム」のフランク・ブラック役で活躍している。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1961年「恐怖の振り子」 
1975年「狼たちの午後」
1977年「未知との遭遇」
1978年「オーメン2/ダミアン」
1979年「エイリアン」「ザ・ビジター」
1981年「殺人魚フライングキラー」
     「プリンス・オブ・シティ」
1983年「デビルゾーン」「ライトスタッフ」
1984年「爆走戦士ストライカー」
1985年「白と黒のナイフ」「激突!空中アトミック戦略」
     「ヒーロー・ボンバー」
1986年「ニア・ダーク/月夜の出来事」「エイリアン2」
1988年「パンプキン・ヘッド」「処刑リスト」
1989年「ジョニー・ハンサム」
1991年「ストーン・コールド」「ダブルコマンド」
     「ペンデュラム悪魔のふりこ」「デビルジャンク」
1992年「ジェニファー8」「デルタ・ヒート」「リーサル・コップ」
     「エイリアン3」
1993年「サイボーグ・キラー」「ハード・ターゲット」
     「マシンガンウォーズ/暗黒街の野獣」
     「未確認生命体M.A.Xマックス」
1994年「インターセプター2」「スピットファイア」「アウトポスト」
     「ネイチャー・オブ・ビースト」「ノー・エスケイプ」
     「薔薇の素顔」「ブルーバード/悪が眠る街」
1995年「クイック&デッド」「追跡迷路/美しき逃亡者」
     「デッドマン」「パウダー」
1996年「クリフ・セブン/人質奪還指令」「フル・ブラスト」
1997年「バニシング・チェイス/激突!潜入捜査網25時」
1999年「ターザン」(声)
2000年「スクリーム3」
2001年「ロスト・ボイジー」
2002年「インナーウォーズ」
2003年「APE2003」「747 エア・ターゲット」
2004年「エイリアンVSプレデター」「1.0 ワン・ポイント・オー」

その他の出演者
Ewen Bremner ...  Graeme Miller 
Colin Salmon ...  Maxwell Stafford 
Tommy Flanagan ...  Mark Verheiden 
Joseph Rye ...  Joe Connors 
Agathe De La Boulaye ...  Adele Rousseau 
Carsten Norgaard ...  Rusten Quinn 
Sam Troughton ...  Thomas Parks 
Petr Jakl ...  Stone 
Pavel Bezdek ...  Bass 
Kieran Bew ...  Klaus 
Carsten Voigt ...  Mikkel 
Jan Pavel Filipensky ...  Boris 

User Rating: 5.4/10 (40,615 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」

ラジー賞ノミネート  
・ワースト・リメイク(続編賞) 

User Comments
JohnOwens_L さん
Boston 
2007年11月2日
実際、何もない

おそろしいエイリアン、
そして、凶暴なクリーチャー、
このキャメロン監督とスコット監督が
産みだした名作の伝説が、いまや粉々にされ、
考えなしのアホに成り下った。
戦う意味など何もないのだ。
筋書きは、私の頭のように空っぽだ。
スリルなんか感じない。
演技、話しにならない。 
配役、予算不足のツケが回った。
見たって、面白くも何ともない。
止めとけ。
いいところなんてない。
青白く、感動なく、退屈な戦闘のカーニバルだ。 
二匹のモンスターが内臓を引き裂きあい、緑色の血を流し合う。
見る価値はない。
このコメントの読者に警告したい。
とにかく、この映画を見てはならない! 
あるいは、もう見てしまったひとは、
一緒に見たひとを悲しませたことだろう。


オトーサン、
「少しは、ほめてあげなくては...」
いま、この続編"AVP2 エイリアンズVS. プレデター"が上映中ですから、
営業妨害になってもいけません。
もっとも、続編のIMDbのスコアは、5.4。

Naka.dさん
2005年4月30日
もうちょい頑張ってくれれば・・・

う〜ん・・・微妙!
ちょっとハマったような気もするが、
面白かったのか、つまらなかったのか・・・。
両シリーズ全作が監督の個性が活きた“衝撃的”ともいえる作品だったのに対し、
本作は印象に残るほどではないかも。
せっかく「エイリアン」と「プレデター」が激突したのに惜しい出来。
全体的にキャラクターが地味。
特に人間キャラ・・・一気に殺されましたな。
普通、エイリアンやプレデターに殺されると結構グロイもんなんだが、今回は控えめ。
じわじわ殺されていく緊張感が欲しかったのに残念。
でも今回はエイリアンとプレデターの対決がメインだから
人間は生贄に過ぎないのね・・・。
しかしすぐ死ぬとはいえ、いかにもポール・アンダーソンっぽい(?)
なんかまたゲームの世界から飛び出したようなキャラばかりだった。
肝心のエイリアンとプレデターは、デザインが変わってなかったことには安心。
プレデターはなんか設定が変わっているような気もするが、
あの肉弾戦は迫力あった。
しかしシリーズで見せた猟奇的戦法や残忍さが見られなくて残念。
エイリアンは相変わらず不気味で怖かったが、
動きは完全に「ジュラシック・パーク」。
意外にもフェイスハガーが活躍していたのに、
チェストバスターとクイーンの存在感が薄い。
両シリーズの世界を合体させるというのは極めて困難と思われる。
しかし2大勢力が激突するには本編100分は短い。
中盤になってようやく遭遇するシーンはさすがにゾクゾクしてしまったが、
結局“エイリアンVS.プレデター”なのはあの場面だけだった。
セットに細かいところまで、こだわりを見せていて神秘的な感じを出してはいるものの、
逆に金をかけ過ぎたのかバトルシーンが地味。
ストーリーが「ちょっとな〜」なもんだから、
せめてバトルシーンだけはもうちょい頑張ってほしかった。
個人的には、単純にエイリアンを悪役にするのではなく、
エイリアン、プレデター、人類、の三つ巴戦みたいなのが観たかったのだが、
さすがにそれだとマンガみたいで(でもネタ元はマンガだよね)
ファン以外の人は楽しめなかったろう。
期待しすぎたのも原因の一つかもしれないが、
全体的に盛り上がりに欠けていた。
しかしこの企画を実現させたことは凄いと思うし(なんと続編も作るらしい)、
アンダーソン監督のスタイリッシュな演出は楽しめる。
ラストのエイリアン(?)も気になる。
一体どのような成体になるのか。
とにかく「エイリアン」「プレデター」を意識しないで観ることを勧める。
それにしても結局どっちが強かったのかハッキリしない、
こいつらに勝ったシュワちゃんとウィーバーはもっと強いのか?という謎が残る・・・。 


陰日向に咲く

       
オトーサン、
「一応、チェックしておくか」
原作「陰日向に咲く」は、タイトルも内容も素敵ですが、
この映画のほうは、まったくの駄作でした。

原題:陰日向に咲く(2008) 
監督:平川雄一朗  
原作:劇団ひとり 
脚本: 金子ありさ  
Genre: Drama 
上映時間:129分 
あらすじ:
大型台風が接近中の東京。
ギャンブルで借金まみれのシンヤ。
売れない芸人に恋した母の恋の軌跡を辿る娘、寿子。
25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこ、
彼女に惚れたオタクのゆうすけ。
ホラ吹きホームレス・モーゼ。
ダンボール生活を始めたサラリーマン、リュウタロウ。
彼らの人生が、台風のなかで交錯する...
 
出演者: 
岡田准一 .... シンヤ 
宮崎あおい ....  鳴子・寿子 
西田敏行 ....  モーゼ 
オトーサン、
「岡田准一って、下手なんだなぁ」
この程度のツラでキャーキャー言われるとはねぇ。
宮崎あおいさんは、芸以前。でも、顔立ちがユニーク。
西田敏行さん、ひどい演技でした。

その他の出演者:
伊藤淳史 ....  雷太 
平山あや ....  みゃーこ 
緒川たまき ....  ジュピター 
塚本高史 ....  ゆうすけ 
三浦友和 ....  リュウタロウ 

User Rating: 7.0/10 (472 votes)
オトーサン、
「うそー、5点台前半でしょうが」
こんな程度の低い映画なのに、
20代の女の子たちが大勢見にきていました。
平川監督は、やっつけ仕事なのか、
力量不足なのか、どちらかでしょう。

User Comments
はこまるさん 
2008年2月3日
無責任を覆い隠す涙の洪水 
 
原作未読。
っていうか、著名と思われるお笑い芸人である
原作者がどんな人かを知りませんし、
その芸風も不明。
原作がベストセラーになったことも知りませんでした。
よって、ファンの方々と原作者の約束事や
ツッコミどころも分かりませんので、
トンチンカンなコメントになることをご容赦ください。
ハッキリ言えるのは、
映画自体はどこが面白いのか観ていてまったく理解できず、
傷つき合戦をみせるたわいもないストーリーと、
やたらピーピー泣く幼稚な主人公に心底ウンザリしてしまいました。
陰影のない寝ぼけたデジタルカメラ映像が眠気を誘い、
時間もかなり長く感じた。
終盤にグスグス泣いている観客がいましたが、
こういうのに素直に感動できない私の頭がおかしいのだろうか?
と少し不安になったことを告白します。
ただ、私が腑に落ちなかったのは借金をしていることに
関してなんの負い目も持たず
(少なくとも借金より母親にこだわっていた)、
無責任な行動を続ける主人公の扱いです。
お金を借りる人間というのは貸した人に対してやはりその場だけ、
借りてしまえば後は何の感情も存在しないようで、
本作の主人公も自分の犯した社会的な責任は棚に上げ、
見ず知らずであるにも関わらず、
不払いの家賃を請求する大家に対して怒鳴りつけ罵倒する始末。
これはもう不器用だけど愛すべき人間というレベルではありません。
純粋通り越して完全なダメ人間です。
それに、個人的にお金を足で踏みつけにする人間は嫌いです。
また、私事で恐縮ですが、かつて身内に借金まみれになり
家を傾けさせた道楽もんが出た為に酷い目にあったことがあり、
この主人公の自覚のなさには本気で腹が立ちました。
悪化したギャンブル癖というのは依存症であり、
ちゃんとした治療をしなければ治りません。
演出もまったく冴えず、岡田は成長のあともなし。
死んだ婆さんの部屋に8ミリカメラがさり気なく置かれており、
ワンショットだけ映りますが女々しい(失礼!)ことをするんじゃない。
「早く終われ」と思いながらボケっと観ていたら、
電話ボックスで主人公が話している婆さんとの会話は、
霊界とつながっている設定と勘違いする始末でした。
その他のキャラクターにしても誰一人魅力的かつ共感を持てる者はおらず、
特にホームレスの人を馬鹿にした表現には目に余るものがあり、
あそこまで行ってしまった人を、
まるでお気楽な癒しのサークルみたいに描いていたところには
吐き気さえ覚えました。
これは知的障害者の人を天使のように扱うのと同じくらい無礼な行為です。
「目を開けるな」のシーンで笑える人がいるのでしょうか。
マジで酷すぎる。
先日観た『銀色のシーズン』の主人公もそうでしたが、
明らかにルール違反を犯している人物に対して、
その行為をなし崩し的に涙で覆って一件落着にしてしまうのは、
物を書く人間、物を作る人間として完全な堕落だと思います。
そんなのは作劇とは言わないし「映画の嘘」なんかじゃない。
物語に絡んでこないアキバオタクと年増アイドルのエピソードもいい例で、
醜悪な狙いが透けて見えて気持ち悪い。
山田洋次の労働者向けイメクラ映画かと思いました。
その辺りの覚悟と責任感もないのに、
自分達だけのルールをさも時代の要求のように勘違いして映画にし、
観客から高い料金をぼったくるのはやめていただきたいと思います。
唯一評価出来るのは、結婚してもダイエットに励んでいると思われる
スーツ姿の宮崎あおいのみ。
伊藤淳史は劇中演じたキャラのようにもう役者を辞めたほうがいい。
『独立少年合唱団』が泣いているぞ。


オトーサン、
「最近見た映画のなかでは、最低の出来だったなぁ」
でも、捨てる神あれば拾う神ありのようで...

nagoya_osaka_tokioさん
2008年2月5日

私が何故泣いたのか、自分でもわからない。
それほど感情移入できる登場人物がいたわけでもない。
(先にどなたかが書いているが、
陰で生きてきた彼らは“自業自得”だと私も思う。)
それぞれの人物の複雑な背景・人生描写ができているわけでもない。
(ただし、アイドルオタクの彼と彼女についてはそれなりに繋がった。)
だから、観客が不足を埋めて、感情を繋げて、理解した。
テレビでは尊敬できない「劇団ひとり」が書いたとしても、
ストーリとしては良いと思う。
しかし、「モーゼ」のような人間は大嫌いだ。
だから、彼のエピソードには全然泣けなかった。
様々な人生を歩んできたたくさんの登場人物が
最後にパズルのようにきれいにはまっていく快感があった。
最後にシーンは“遊び”があって良いと思った。
(あの部分が最低最悪だと、ここのレビューに書いている御仁もいるが・・・。)
隣の男の人は「アハハ」と声を出して笑った。
左隣のさっきまで泣いていた若い女性は「ウフフ」と笑った。
私も大きな声で笑ってしまった。
(こんなことで、点数が甘くなる私。)


G:mt

         
オトーサン、
「変な題名だな」
どうやら"Greenwich Mean Time"の略のようです。
グリニッジは、標準時間で知られていますが...

原題:G:MT Greenwich Mean Time (1999)
監督:John Strickland
脚本:Simon Mirren 
Genre:Drama / Music / Crime
Country:UK 
Language:English 
上映時間:117分
あらすじ:
ロンドン校外のグリニッジ。
親友4人組は、高校を卒業し、夢の実現に巣立っていく。
チャーリーはプロのカメラマンになろうとし、
リックスとビーンは、金持ちで業界にコネもある
仲間サムの援助で、バンド「g:mt」を結成し、
プロ・デビューを果たそうとしていた。
だが、チャーリーがバイク事故に遭い、
バンド仲間が内輪もめするなど、
次第に歯車が狂っていく...

出演者:
Alec Newman ...  Charlie(チャーリー)
Chiwetel Ejiofor ...  Rix(リックス)
Ben Waters ...  Bean(ビーン)
Steve John Shepherd ...  Sam(サム)
オトーサン、
「みんな無名役者なんだ」
個性の異なる若者4人組で勝負していました。

その他の出演者:
Anjela Lauren Smith ...  Sherry 
Melanie Gutteridge ...  Lucy 
Georgia Mackenzie ...  Rachel 
Alicia Eyo ...  Bobby 
Freddie Annobil-Dodoo ...  Elroy 
Alun Armstrong ...  Uncle Henry 
Geoffrey Beevers ...  Building Society Manager 
Annette Bentley ...  Sharon 
John Blundell ...  Brian 
Debbi Blythe ...  Sophie 
Karl Collins ...  Clinton 

User Rating: 6.4/10 (301 votes) 
オトーサン、
「青春群像がいい!」
"Greenwich Mean Time"の意味がわかりました。
グリニッジのみじめな時間と言う意味です。
青春って、そんなにいいものじゃありません。
若者にとっては、リアルな映画なのでしょう。

User Comments   
Borbolettaさん
Washington, DC 
2000年3月15日
この映画、アメリカでもDVDを出して

この映画は、いい見本だ。
いかに珠玉の作品が注目されずにいるかの...
この映画、ロックする! 
英国からの帰り、英国航空の機内で見た。
編集されたいたが、実にいい映画だった。
全編、心をギュッと鷲づかみにする。
速いペースの、緊迫した、感覚的で、感動的なダイナミクスで
若い友人グループを描いている。
だが、最高にいいのは、サウンド・トラックだ。
英国では買えるのだろうか?
海賊版がないだろうか?? 
(どこで入手できるか教えてほしいな) 
このグループの音は、実に楽しい。
好きなのは、1999年以降のものだ。
是非、チェックしてほしい。


オトーサン、
「このひと、ロンドンにいたんだ」
やはり、自分が訪れた場所が出てくると、
映画がいっそう興味深くなります。
映画が、音楽や味覚も同じですが、
記憶中枢を強く刺激するからでしょう。

WINTER WONDERLANDさん
2005年9月19日
映画:『g:mt グリニッジ・ミーン・タイム』

こないだBSデジタルで放映されていた映画です。
この手の英国青春映画としては
『トレインスポッティング』が未見なので、
あまり比較もできないのですが、
この『g:mt』もなかなかいい映画だと思います。
グリニッジという街はロンドン郊外にあって、
電車で行くこともできますが、
個人的にはテムズ川下りの観覧船で行くのがお勧めです。
船内のアナウンスを聞いていると、
ロンドンってのは実に見事にテムズの両岸に
様々な見どころを備えた街なんだなと感心します。
さすがにグリニッジまで行くと郊外の住宅街って感じですが、
最近は億ションに近い物件も続々建っていて、
なかなかバブルっぽい印象もあります。
さてこの映画の主人公たちは、1人だけお金持ちの息子がいますが、
全体的には比較的貧しい若者たち。
生きていく厳しさを感じながら、事故や挫折を経験し、
さらに大きな運命の流れに翻弄されていく様が描かれています。
かなり重い描写もありますし、ちゃらちゃらした映画ではありません。
ノリとしては英国の人気連続ドラマの延長線上かもしれませんが、
ロンドンという街や音楽が好きな人ならきっと気に入る世界でしょう。
音楽的には、この映画公開当時に少し人気のあった 
Hinda Hicksという女性歌手がやはりシンガー役で助演しています。
結構CDシングル買ったんだけど、どこ行っちゃったかな? 
彼女が加入するバンドというのが、ジャズテイストのジャングル
(そう、まだドラムンベースじゃなくてジャングル!)グループ。
いかにもあの頃の英国クラブ音楽っぽい感じが伝わってきます。
実際のバンド運営ってのはこんな甘いもんじゃない!
ってお叱りも聞こえてきそうですが…
英国らしい斜陽っぽさをたたえた好作品でした。

出典:http://winter511.blog1.fc2.com/blog-entry-432.html


ブラック・ダイヤモンド

         
オトーサン、
「おお、ジェット・リーだ!」
ジェット・リーといえば、カンフーの達人、
その動きたるや、目にも止まらぬ早業です。

原題:Cradle 2 the Grave (2003)
監督:Andrzej Bartkowiak
原作:John O'Brien
脚本:John O'Brien /Channing Gibson   
Genre:Action / Crime / Drama / Thriller more 
Rated R for violence, language and some sexual content. 
Country:USA 
Language:English / Mandarin / Korean 
上映時間:101分
あらすじ:
舞台は、ロサンゼルス。
名うての泥棒フェイトは、宝石商の金庫破りを計画している。
だが、スーから、ブラック・ダイヤモンドだけは、
狙うのはやめろと警告される。
警告を無視して宝石を持ち逃げたところ、
何者かに愛娘が誘拐されてしまう。
娘を返してほしかったら、ブラック・ダイヤモンドをよこせ。
動転するフェイトに、スーはある提案を持ちかける。

出演者:
Jet Li ...  Su(スー)
DMX ...  Anthony Fait(フェイト)
Mark Dacascos ...  Yao Ling(リン)
Kelly Hu ...  Sona(ソナ)
オトーサン、
「やはり、すごいねぇ!」
ジェット・リーのカンフー、冴えわたっています。
何十人もの強敵を相手にして、バッタ倒していくとは...
敵役のマーク・ダカスコス、カンフーの達人だけでなく、
すごい美男子です。
黒人ラッパーDMXは、
演技力不足をバギーのCGアクションでカバーしていました。

JET LI 
ジェット・リー
誕生日 1963/4/26  
出身 中国・瀋陽 
九歳から北京の業余体育学校で中国武術を学び、
11才の時に中国全国武術大会のチャンピオンとなり、以後、五度優勝。
74年には世界巡業でホワイトハウスに招かれ、
ニクソン大統領に対戦演技を披露した。
十代半ばで武術コーチ。
82年に「少林寺」で映画界入り。
88年「ファイナル・ファイター」から
リー・リンチェイの名で本格的に香港映画で活躍。
「リーサル・ウエポン4」の悪役でハリウッドでも注目されるようになった。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1982年「少林寺」
1983年「ドキュメント・燃えよカンフー」「少林寺2」
1986年「阿羅漢」
1988年「ファイナル・ファイター 鉄拳英雄」
1989年「ハード・ブラッド」
1989年「ドラゴン・ファイト」
1992年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」
     「スウォーズマン/女神伝説の章」
1993年「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲」「方世玉2」
     「カンフー・カルト・マスター 魔教教主」
     「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」
     「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍」
1994年「ターゲット・ブルー」「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限」
     「新・少林寺伝説」「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」
1995年「D&D/完全黙秘」「ハイリスク」
1996年「ブラック・マスク」◇「冒険王」
1997年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」
1998年「リーサル・ウエポン4」◆
2000年「ロミオ・マスト・ダイ」◇
2001年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」◇「ザ・ワン」◇
2002年「英雄 HERO」
2003年「ブラック・ダイヤモンド」◇
2004年「ダニー・ザ・ドッグ」◇
2005年「SPIRIT スピリット」◇
2006年「ローグ アサシン」◇

DMX 
DMX 
誕生日 1970/12/18  
出身 米メリーランド州 
ラップ界のトップ・アーティスト。
98年5月にデビュー・アルバム
「イッツ・ダーク・アンド・ヘル・イズ・ホット」をリリース。
11月に「フレッシュ・オン・フレッシュ、ブラッド・オブ・マイ・ブラッド」
をリリースし、共に初登場1位に輝く。
99年「アンド・ゼン・ゼア・ワズX」をリリース。
映画は99年「BELLY」でデビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「BELLY」
2000年「ロミオ・マスト・ダイ」◆
2001年「DENGEKI/電撃」◇
2003年「ブラック・ダイアモンド」◇
2004年「ネバー・ダイ・アローン」◇
 
MARK DACASCOS 
マーク・ダカスコス 
誕生日 1964/2/26  
出身 米ハワイ州 
ともにマーシャツアーツのチャンピオンである両親のもとに生まれ、
18歳の時、カンフーのヨーロッパ選手権で優勝し、
注目を集めた後、俳優に転身。
85年「dim sum」で映画デビュー。
テレビでは「クロウ」で主役を演じた。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆☆☆ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1989年「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン」
1992年「バトル・マスター/USAサムライ伝説」
1993年「オンリー・ザ・ストロング」
1994年「ダブルドラゴン」
1995年「キック・ボクサー5」
1996年「D・N・A」「クライング・フリーマン」「サボタージュ」
1997年「迫撃者」「サンクチュアリ」「地獄のハイパー・ウェポン/レッドライン」
     「D・N・AU」
1998年「クロウ ザ・リベンジ」「コマンドライン/ザ・ベース」「フル・ブラント」
     「クロウ」(TM)
1999年「クロウ/ウィッチクロウ」
2000年「SPY_N」
2001年「ジェヴォーダンの獣」「リーサル・トリガー」
2002年「ディープ・コア2002」
2004年「エアポート’04」
2006年「デッドライン 報復の導火線」
  
その他の出演者:
Anthony Anderson ...  Tommy 
Tom Arnold ...  Archie 
Gabrielle Union ...  Daria 
Michael Jace ...  Odion 
Drag-On ...  Miles 
Paige Hurd ...  Vanessa 
Paolo Seganti ...  Christophe 
Richard Trapp ...  Douglas 
Ron Yuan ...  Laser Tech 
Woon Young Park ...  Bald Enforcer 
Johnny Nguyen ...  Ling's Hitman 

User Rating: 5.4/10 (9,338 votes) 
オトーサン、
「意外に低いな」

User Comments
Simmonzさん
Orangeville, Ontario, Canada
2004年3月11日
それだけのことはある。

この映画に、スペクタクルは期待していなかった。
ずっと楽しめる映画を期待していたのだ。
その通リだった。 
ジェット・リーのファイト・シーンは、最高だった。
よく出来ている。
マーク・ダカスコスを配したのは、よかった。
ジェット・リーのすばらしい敵役だった。
2人が戦うシーンをもっと見たかった。 
この映画の最大の弱点は、DMXだ。
彼は、いい役者とはとても言えない。 
そのファイト・シーンは楽しめないし、
感動的なシーンでは、生硬だった。
(とくに、娘役とのシーン) 
この映画、もっとよくなったはずだ。
誘拐された娘というのでなく別の角度があったほうがいい。
全体として、この映画、素晴らしくはないが、まあ、いいほうだ。
ジェット・リーのフアンなら、好きになるだろう。
彼のアメリカでの似たような出演作を許せるなら。
10点満点で、8点だ。 

オトーサン、
「ジェット・リーのフアン、女性もいるんだ」

2007/03/18 17:48:26 
イカロスさん
2007年3月18日
もうただただウットリです★

なんと申し上げていいのでしょうか。。。
内容については、もう『オキマリ』だらけで
特にこれといった新鮮さもなかったというのが率直な感想です。
父と娘の信頼。
パートナーとの絆。
天使組さんと悪魔組さんとの一対一の闘いシーン。
特に女の人がひとりずつそれぞれの組に属しているっていう設定で、
もう戦わせずにはいられない、と当然期待してしまいます。
期待してしまうのにいざそのシーンになると、
『ほーら、やっぱり・・』って少し残念な気持ちになってしまいます。
そしてどんな強靭な身体の大男であっても急所は弱い・・・
そしてそして、ジェット・リーは強い!!
始めの戦闘シーンでは敢えて左手(?)を使わず、
余裕シャクシャクぶりを分かりやすくアピール。
ここまでオキマリが散りばめられた作品。
あんまりケチをつけるのは得意ではないんですが、
ただ今までのオキマリを復習したかっただけなの?と思うくらいに、
そのしわ寄せでおかしなところだらけでした。
疑問@ 
どうして世界最強兵器(人工プルトニウム)を扱うまでの悪魔組さんに
どんくさそうな大男がレギュラーであるのか。
疑問A 
どうして娘が監禁させていたバンに少しだけ電池の残っている携帯が置いてあるのか。
疑問B 
どうして普通にへんぴな倉庫での取引なのか。
(新世界の秩序の価格が決められる割には取引の場所がすぐに見つかりすぎ)
疑問C 
どうして世界各地から集まったバイヤー(お金持ち)には
SPらしき人がついて居ないのか(ついてました?)
疑問D どうして人工プルトニウムが原始的な競り方式なのか。
(当然どんどん値上がりしていったので始めに買ったものと
 後から買ったものとの価格差がありすぎ!)
疑問E どうしてバギーで逃走したときに、
事件に全く関係のないバギーを盗まれた人まで追ってきたのか。
(単なるアクションシーンのためだけ?)
もーっともーっとあるんですが、もう鼻で笑っちゃうことばかりです。
こんなことしてちゃ、内容の需要性(重み)が感じられなくなりますよー。
こんなにケチつけてもなお、観てよかったです!
だって・・・ジェット・リー。
やっぱり、ただただウットリでしたから〜★★★


結婚しようよ

          
オトーサン、
「それじゃ、見に行くか」
たまたまニッポン放送を聴いていたら、
佐々部清監督のインタビューがありました。
助監督18年、下積み生活から這い上がってきたひと。
その作品には、監督になった喜びが溢れ出ています。
前作「夕凪の街 桜の国」も素敵な映画でした。

原題:結婚しようよ(2007) 
監督:佐々部清  
脚本:寺崎かなめ/ 市倉久至 / 佐々部清  
Genre:Drama
上映時間:120分
あらすじ:
香取卓は、不動産会社に勤めている。
彼がこだわるのは、妻・幸子、
大学生の長女・詩織、次女・歌織の4人で
揃って夕飯の食卓を囲むこと。
だが、詩織はそば打ち職人の充と恋仲となり、
歌織もバンド活動が忙しくなり、
一家団欒はいまや崩壊寸前になっていた...
 
出演者
三宅裕司 ....  香取卓 
真野響子 ....  香取幸子 
藤澤恵麻 ....  香取詩織 
AYAKO ....    香取歌織 
金井勇太 ....  木村充
オトーサン、
「みんないいねぇ」
上手ではないのですが、心がこもっています。
佐々部清監督の温かい人柄と熱い想いが、
出演者全員に浸透したのでしょうね。
三宅裕司は、飄々とした持ち味がいいし、
真野響子さんは、相変わらずお美しいし、
藤澤恵麻さんは、いまどき楚々たる風情だし、
AYAKOちゃん、ヤナチャで、歌うまいし、
金井勇太くん、細い目が誠実そのもの。
それに、松方弘樹さんも、入江若葉さんも、
信じられないほど好人物でした。
配役も成功したのではないでしょうか。

その他の出演者:
松方弘樹 ....  菊島喜一 
入江若葉 ....  菊島靖代 
岩城滉一 ....  榊健太郎 
モト冬樹 ....  丸山勉  
中ノ森BAND  
ガガガSP  
田山涼成  

User Ratings:9.4 (27 votes) Yahoo!
オトーサン、
「信じられない!」
こんな高いスコアは見たことありません。

User Comments:
cavacho052000さん
2008年2月2日
R−45?の意味するところ

のっけから流れる曲が「落陽」
この曲には私の友人の思い出がよみがえります。
吉田拓郎が大好きだったその友人は、
酒を飲むとカラオケでこの曲を歌っていました。
その友人は今から7年前の45歳の若さで白血病でこの世を去ってしまいました。
その友人がもし生きていたら、涙を流して喜んだに違いありません。
吉田拓郎の曲が全編に流れ、監督は私の大好きな「佐々部清」監督。
とっても待っていた作品でした。
主人公の設定も私と同じ52歳。
子供達も年頃になってきているというのも一緒、
我々の年代に贈る父親(おやじ)賛歌です。
10代〜20代始めの昭和40年代〜50年頃に私たちの応援歌になった拓郎の曲と相まって、
友人の事を思い出すこともあって、最初からグッと胸にくるものを感じながら見ました。
私は、わき目も振らずにこの30年働いてきました。
土日もほとんど休みはなく、主人公の香取卓のように
家族揃っての夕ご飯もなかなか食べる事は出来ませんでした。
それでも子供たちには、人としての最低のモラルは教えてきたつもりです。
我が家は香取家と違って息子3人です。
そこは違っていますが、どうにか今までは人様に大きな迷惑をかけないで育ってくれました。
年頃はまさに香取家と同じです。
我が家の子達達はまだ家にいますが、
香取家の子供たちと同じように巣立っていくのもそう遠くないことかも知れません。
私は47歳と51歳に2度のガンの手術も経験しました。
47歳の最初の手術で入院している時、吉田拓郎が肺ガンの手術を受け、
仕事に復帰する場面がテレビ放映され大きな力になりました。
その病気をきっかけに自分の生き方、家族について考える時間を持つことが出来ました。
そして今、香取卓と同じ52歳になりました。
そんな私にこの映画は、「今どう生きるか」「これからの人生をどう生きるか」
「夫婦はどう付き合っていけばよいのか」を考えさせてくれる素敵な作品でした。
「老後をどう生きるか」のひとつのヒントを、
素敵な老夫婦「菊島喜一・靖代」が見せてくれます。
「この夫婦のような老後を送れたら」と、
老後という事が現実になりつつある私と同年代の人たちは思ったに違いありません。
その意味でもこの映画を見た価値はありました。
この作品は年代によって評価は分かれるかもしれません。
吉田拓郎を知らない若い人たちにこの作品の意義は理解できないでしょう。
しかし親である「もはや戦後ではない」といわれた神武景気の時代に生まれた
私たち50代が、青春時代をどう過ごし、今をどのような思いで生きているかを
10代・20代の人たちが理解してくれる糧になれれば、
息子娘たちの年代が見る価値はあるのではと思います。
今、吉田拓郎は闘病中です。
是非一日も早い回復を祈っています。

 
オトーサン、
「若いひとって、タクローさんを知らないんだって?」

○吉田拓郎
 日本のシンガーソングライターの草分け的存在で、
 当時まだまだマイナーな存在だったフォークとロックを
 一気に日本の音楽シーンのメインストリームに引き上げ、
 また大規模ワンマン野外コンサート、ラジオの活性化、
 コンサートツアー、プロデューサー、レコード会社設立など
 様々な新しい道を開拓したパイオニアとして、
 日本ポピュラーミュージック史における最重要人物の一人である。
 高校時代にボブ・ディランの影響を受け、
 大学在学中にベンチャーズスタイルのバンドでコンテスト優勝。
 1970年、自主製作盤「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」で
 注目を集め、同年エレックレコード入社。
 初アルバム「青春の詩」を発表し、
 71年「結婚しようよ」1972年「旅の宿」が大ヒット。
  1975年井上陽水、小室等、泉谷しげると歌手たちの手による
 初のレコード会社「フォーライフ」を設立。
 1977年には社長に就任。1982年に退任。
 1999年ベスト盤「ペニーレイン」を発売して同社を退社。
 1996年以降はフジテレビ「LOVELOVEあいしてる」などテレビでも活躍している。
 2003年、肺がん摘出手術を受けるも同年の全国ツアーで復活。


ラスト、コーション

         
オトーサン、
「最後の警告?」
でも、英語の題名をみると、"Lust, Caution"。
「ちがうようだな...題名なんか、どうでもいいや」
てなことで、見に行きました。

原題:Se, jie (2007)
   Lust, Caution
監督:Ang Lee
原作:Eileen Chang
脚本:James Schamus/ Hui-Ling Wang   
Genre:Drama / Romance / Thriller / War
Rated R for strong sexual content 
    and a scene of brutal violence 
Country:USA / China / Taiwan / Hong Kong 
Language:Mandarin / Japanese / Shanghainese / English / Hindi  
上映時間:148分
あらすじ:
1942年、日本軍占領下の上海。
女子大生チアチーは、抗日運動のクァンに恋して、
その抗日思想に感化され、特務機関リーダー、イー暗殺を図る。
まずイー夫人に接近し、色仕掛けでイーを誘惑するが、
次第にイーに惹かれていく...

出演者:
Tony Leung Chiu Wai ...  Mr. Yee(イー)
Wei Tang ...  Wong Chia Chi(チアチー)
Joan Chen ...  Mrs. Yee(イー夫人)
Lee-Hom Wang ...  Kuang Yu Min(クァン)
オトーサン、
「やはり、このひとは天才だ!」
トニー・レオン、何気ない表情・仕草・動きのすべてが、
何ともいえずいい絵になっているのです。
とくに、難を逃れるために、
脱兎のごとく階段を駆け下り、
待たせてあったクルマに飛び込むあたり、
映画史に残るワンシーンでしょう。
相手役の新人、タン・ウェイ、頑張っていました。
裸で勝負、一説によれば、本番決行とか。

TONY LEUNG 
トニー・レオン 
誕生日 1962/6/27 
出身 中国・広東省台山 
1981年、TVB芸員訓練班の試験を受け、合格。
82年、訓練班を出て、TVBと正式契約。
テレビ俳優として活躍の後、85年、映画デビュー。
歌手としてアルバムも出している。
95年「恋する惑星」2000年「インファナル・アフェア」などで
4度、香港金像奨最優秀主演男優賞、
2000年「花様年華」でカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1986年「チョウ・ユンファの地下情/追いつめられた殺意」
1987年「野獣たちの掟」
1988年「ロボフォース/鉄甲無敵マリア」
1989年「風にバラは散った」「悲情城市」
1990年「ワイルド・ブリット」「欲望の翼」
1991年「蒼き獣たち」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」
1992年「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」
1993年「新流星胡蝶剣/秘術VS妖術」「大英雄」
     「ツイ・ハークTHEマジック・クレーン」
     「エンド・オブ・ザ・ロード」「月夜の願い」
1994年「キング・オブ・ギャンブラー」「恋する惑星」「楽園の瑕」
1995年「シクロ」「裏街の聖者」
1997年「ブエノスアイレス」「トニー・レオンのミッドナイト・エクスプレス」
1998年「君が見つけた25時」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」
     「ロンゲストナイト」
1999年「ゴージャス」
2000年「花様年華」「東京攻略」
2001年「ファイティング・ラブ」
2002年「HERO」「インファナル・アフェア」
2003年「インファナル・アフェアV 終極無間」
     「サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋」
2004年「2046」
2006年「傷だらけの男たち」
2007年「ラスト、コーション」 

その他の出演者:
Chung Hua Tou ...  Old Wu 
Chih-ying Chu ...  Lai Shu Jin 
Ying-hsien Kao ...  Huang Lei 
Yue-Lin Ko ...  Liang Jun Sheng 
Johnson Yuen ...  Auyang Ling Wen / Mr. Mak 
Kar Lok Chin ...  Tsao 
Su Yan ...  Ma Tai Tai 
Caifei He ...  Hsiao Tai Tai 
Ruhui Song ...  Wang's Aunt 
Anupam Kher ...  Jewelry Shop Manager 
Liu Jie ...  Leung Tai Tai 

User Rating: 8.0/10 (5,189 votes) 
オトーサン、
「やはり名画だ!」

ヴェネチア国際映画祭受賞  
・金獅子賞:アン・リー     
・撮影賞  
ゴールデン・グローブ賞ノミネート  
・外国語映画賞  

User Comments 
mammaromaさん
United States
2007年9月29日
「ラスト、コーション」の判定は後日に

昨日、「ラスト、コーション」を見たが、
どう考えてよいのか分からない。
卓越したシーンが多々あり、時々退屈なシーンがあった。
この映画が、「ブロークバック・マウンテン」、「アイス・ストーム」、
そして「グリーン・デスティニー」のような傑作なのか
決められないでイライラしている。 
今朝、目が覚めても、考え続けていた、
一日中それがつきまとい、もう一度見なければと思った。
おそらく期待が高すぎたのだろう。
だから素直に鑑賞できなかったのだと思う。
とくに、気になっていたのは、つとに有名なセックス・シーンだ。
ともあれ、「ラスト、コーション」は、アン・リー監督の傑作だ。
おそらく、評価が定まるには、時間がかかるだろうが。
今後数年、しゃにむに研究され、鑑賞されるだろう。
映画通の間で、その価値について論争を巻き起こすだろう。
重要なことは、この映画が珍重されるのは、
一般大衆ではなく、教養のある少数に限られるだろう。
セックス・シーンの間、私は息を呑んでいた。
アンリー監督は、古典映画の断片をみせるが、
それは爆発的なクライマックスの前技のようだった。
監督の抑圧と二重人生は、この「ラスト、コーション」でも継続されている。
今後数年、この映画を味わい、議論してみたい。


オトーサン、
「この監督は、天才だ」
早朝、この映画の題名が気になってしょうがないので、
起き出して電子辞書を引いてみました。

まず、"Lust"
オックスフォード辞典によれば、"強い性的欲望"
「なるほど、トニー・レオンの性欲すごかったもんな」
"Caution"は、用心深さ。
「特務機関のリーダーだから、当然だよな、
危険な状況に置かれているんだから」
でも、"Last Caution"と理解しても、そう間違っていません。
チアチーのトニー・レオンへの"最後の警告"は、
この映画での最大の見せ場なのですから。

次に、中国語の題名。
まず、"Se"
これは、"色"と出ています。
"jie"は、"戒"と出ています。
でも、ネットで検索していって、
"SE JIE"は、上海で「コオロギ」を指すとありました。
そして、中国では、オスのコオロギが極めて好戦的なので、
戦わせて遊ぶ好事家たちがいるそうです。
参照:http://www.shwalker.com/shanghai/contents/oldshanghai/200408/
「戦争に明け暮れる男たちを揶揄しているのかも。
...すると、マージャンに明け暮れている女たちと対になっているのかも」
さらに、想像が広がっていきます。
あのトニー・レオンが、脱兎のごとく階段を駆け下り、
待たせてあったクルマに飛び込むシーンだけど、
ウサギというよりコオロギに動きが似ていたなぁ。
アンリーは、両義性を得意にしている監督ですから。
題名に2重の意味を持たせているのかもしれません。
興に任せて、「老い」の両義性を調べてみました。
「うーむ、当たってる!」
・経験と無用
・知恵と物忘れ
・指導性と依存性
・威信と弱さ 
「....見透かされているみたいだ」

物事を見透かしているようなアンリー、
金獅子賞2度受賞の名監督の経歴をみましょう。

ANG LEE 
アン・リー 
誕生日 1954/10/23  
出身 台湾 
監督作 
1991年「推手」
1993年「ウェディング・バンケット」
1994年「恋人たちの食卓」
1995年「いつか晴れた日に」
1997年「アイス・ストーム」
1999年「楽園をください」
2000年「グリーン・ディスティニー」
2003年「ハルク」
2005年「ブロークバック・マウンテン」 

次に、Allcinemaで詳しく。

75年に国立芸術専門学校を卒業した後、アメリカに渡る。
イリノイ州立大学とニューヨーク大学で映画を学び、
卒業製作作品が84年のニューヨーク大学学生映画祭でグランプリに輝いた。
91年の台湾・アメリカ合作の「推手」で商業監督デビュー。
93年の「ウェディング・バンケット」と
94年の「恋人たちの食卓」で2年連続でアカデミー外国語映画賞候補になった。
00年の「グリーン・デスティニー」は、
第73回アカデミー外国語映画賞など4部門を受賞、
一躍ハリウッドでも期待の映画監督して大きな注目を集めるようになる。
そして03年、自身初となるハリウッド・メジャー作品「ハルク」を監督、
みごと全米で1億ドルを超える大ヒットを記録、
名実ともにアジアでもっとも成功を収めた映画監督の一人となる。
05年にはカウボーイ同士の禁断の愛を描いた問題作
「ブロークバック・マウンテン」を発表、
繊細なテーマにもかかわらずヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を皮切りに、
その年の映画賞をほぼ総ナメにする快進撃を見せ、
全米で社会現象とも言える大きな話題を振りまいた。
大トリのアカデミー賞ではライバル「クラッシュ」に作品賞をさらわれる
大番狂わせで惜しくも涙を呑んだが、
それでもみごとアカデミー賞監督賞を獲得、
世界的名監督としての評価を不動のものとした。


ブレーキダウン

      
オトーサン、
「カート・ラッセル、主演か」
小気味のいい演技が期待できそうです。
ジョナサン・モストウ監督は、
「ターミネーター3」「U-571」を手がけたひと。
TV放映の映画にしては、上質のスリルを楽しめそうです。 

原題:Breakdown (1997)
監督・原作:Jonathan Mostow
脚本:Jonathan Mostow /Sam Montgomery   
Genre:Action / Drama / Thriller 
Rated R for strong violence/terror and language.
上映時間:95分
あらすじ:
大陸横断中の夫婦。
砂漠の真ん中で車が故障したが、
親切なトラック・ドライバー助けてくれる。
ダイナーまで、妻エイミーを送ってもらい、
そこから修理屋を呼ぶことに。
ジェフは、何とか自力で修理し、妻が待つダイナーへ。
だが、そこに妻の姿はなかった。
先程の運転手・レッドをみつけ、妻の行方を聞く。
だが、あんたたちのことは全く知らないと言われる...
 
出演者:
Kurt Russell ...  Jeffrey 'Jeff' Taylor(ジェフ) 
Kathleen Quinlan ...  Amy Taylor(エイミー) 
J.T. Walsh ...  Warren 'Red' Barr(レッド) 
オトーサン、
「やー、よく頑張ったな」
ほとんど一人芝居でハードなアクションの連続でした。
妻役のキャスリーン・クインラン、絶叫女優?
見せ場がなくて、気の毒でした。
J・T・ウォルシュ、いつも脇役、
こんな悪役はめずらしいのでは?

KURT RUSSELL 
カート・ラッセル 
誕生日 1951/3/17  
出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 
10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。
12才からディズニー専属の子役として活躍し、
「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。
「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、
プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。
1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の
プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」
「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、
アクション俳優としての地位を確立。
カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」
86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。
83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆☆★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1963年「ヤング・ヤング・パレード」
1964年「マードックの拳銃」
1966年「歌声は青空高く」
1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」
1970年「テニス靴をはいたコンピューター」
1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」
1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」
1975年「世界最強の男」◇
1980年「ユーズド・カー」◇
1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇
1982年「遊星からの物体X」◇
1983年「シルク・ウッド」◇
1984年「スイング・シフト」◇
1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」
1986年「ゴーストハンターズ」◇
1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇
     「ウィンターピープル」◇
1989年「デッド・フォール」◇
1991年「バックドラフト」◇
1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇
1994年「トゥームストーン」◇
     「スターゲイト」◇
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇
     「エスケープ・フロム・LA」◇
1997年「ブレーキ・ダウン」◇
1998年「ソルジャー」◇
2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇
2002年「ダーク・スティール」◇
2004年「ミラクル」
2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇
2006年「ポセイドン」◇
2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ 

KATHLEEN QUINLAN 
キャスリーン・クインラン 
誕生日 1954/10/19  
出身 米カリフォルニア州パサディナ 
サンフランシスコ郊外のミル・バレーで少女時代を過ごす。
スポーツ万能で、ダイバーとして5年間、
体操選手として5年間、トレーニングを積んだが、
国体チームからの誘いを断り、女優の道を目指した。
73年「アメリカン・グラフィティ」の端役で映画デビュー。
テレビ・シリーズ「エマージェンシー」で準主役を得て、
78年「バラの庭とは言わなかった」で主役を演じた。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1973年「アメリカン・グラフティ」
1976年「ライフ・ガード」
1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」
1978年「バラの庭とは言わなかった」
1979年「ランナー・スタンブルズ」
1980年「サンデー・ラバーズ」
1982年「ハンキー・パンキー」
1983年「夢追いかけて」「トワイライトゾーン/超次元の体験」
1984年「最後の冬」
1985年「真夜中の天使」「バイオ・インフェルノ」
1987年「吐きだめのヒーロー」
1988年「マイフレンド・クララ」「キャデラック・カウボーイ」
1989年「超高層の死角」
1991年「ドアーズ」
1995年「脅迫」「アポロ13」
1996年「ゼウス&ロクサーヌ/イルカに乗った犬」
1997年「イベントホライズン」「キャメロット・ガーデンの少女」
     「ブレーキダウン」
1998年「シビル・アクション」
2006年「ヒルズ・ハブ・アイズ」 

J・T・WALSH 
J・T・ウォルシュ 
誕生日 1944/9/28-1998/2/27 
出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 
30歳の時、突然セールスマンをやめ、オフ・ブロードウェイに参加する。
テレビでは「ダークスカイ」のフランク役など。 
出演作 
1986年「キングの報酬」「ハンナとその姉妹」
1988年「グッドモーニング、ベトナム」
1991年「バックドラフト」
1992年「ア・フュー・グッドメン」
1994年「依頼人」
1995年「アウトブレイク」「ニクソン」
     「アリバイ 危険な香り」
1996年「スリング・ブレイド」「ギャング・イン・ブルー」
1997年「ブレーキダウン」◆「HOPE/愛が生まれる町」
1998年「ダブルクライム」「交渉人」◆ 

その他の出演者:
M.C. Gainey ...  Earl 
Jack Noseworthy ...  Billy 
Rex Linn ...  Sheriff Boyd 
Ritch Brinkley ...  Al 
Moira Harris ...  Arleen Barr 
Kim Robillard ...  Deputy Len Carver 
Thomas Kopache ...  Calhoun 
Jack McGee ...  Bartender at Belle's Diner 
Vincent Berry ...  Deke Barr 
Helen Duffy ...  Flo 
Ancel Cook ...  Barfly at Belle's Diner 
Gene Hartline ...  Tow Truck Driver 

User Rating: 6.7/10 (11,581 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments  
supernovam13さん
United Kingdom
2005年4月14日
"決闘"好きなら、楽しめる!

まさに手に汗にぎるスリラーだ。
カート・ラッセルは、出だしは、弱虫だったが、
次第に怒り心頭になっていく。
ストーリーはいい。
だが、シナリオには、やや信じ難いものがある。
だから、つい呟く。
「どうやって逃げたんだ? そんなに簡単に追跡できるのか?」
「彼女は、どうやったんだ?」など。
景色は素晴らしい。
ロード・ムービーのフアンは、喜ぶだろう。
ニューメキシコの風景と長く伸びる静かな道路。
これだけでも見る価値がある! 
ありのままの農園労働者の地域を見られる。
だが、演技について少々批判しておきたい。
いくつかのせりふが、ところどころ生硬だった。
(カート・ラッセルは、そう多くないが) 
無名の役者たちは、アカデミー賞を取れるとは思えない。


オトーサン、
「いい景色だなぁ、ドライブしたいなぁ」
舞台となったニューメキシコ州は、
東のテキサス州、西のアリゾナ州に挟まれ、
北はコロラド州、南は国境を接してメキシコに位置しています。
高地の砂漠は侵食した岩石や噴石丘のある山々に囲まれていて、
地平線いっぱいに大草原が広がり、まさに西部劇の舞台。
いまでも、カウボーイとインディアンに会えるでしょうか?

nanakoさん
2007年10月12日
テンポよくなぜ?なぜ?と引き込まれていく

カート・ラッセル主演で、
転職のため東海岸からカリフォルニアへ横断していた夫婦、
ルート15、砂漠の真ん中で、車が故障する。
立ち往生して困っているところへ、
一台のトラックが通りかかる。
新車を置き去りにできないと思ったラッセルは、
自分はそこへ残り、
妻だけ、一番近くの店まで、
トラックに乗せてもらい、
そこから、修理屋を呼ぶことにした。
待っている間、配線が外れていただけだと気が付き、
大急ぎで、妻の待つ店に向かう。
が、誰もが、「見てないし、知らない」と言う...!!??
妻を乗せたトラックを見つけ、運転手に問い詰めるが、
人違いだ、会った事もない、と言う??
最愛の妻が拉致された...??
誰も信じてくれない...警察さえも、 
誰も助けてくれない...。
わずかな手がかりから、知性と精神力で、
真相を突き止めていくのですが、
ストーリーの展開・脚本が良く出来ているので、
思わず、画面に釘づけ、退屈しません。
悪党を虫のように倒していく無敵で最強なアクションではなく、
カート・ラッセルが、ちょっと頼りなさそうに見えるのですが、
平凡な夫らしく、リアリティがあって、
ぼこぼこやられながらも、(ラッセル頑張れ!と思わず力が入る)
もう必死で、全力で、妻を取り戻そうとする、
手に汗にぎる見せ場があって、なかなか面白いです。
冒頭で、妻が買ったドーナツの会話が、
延命のきっかけになっていました。
妻を見つけたときには、犯人の真相に驚きました。
最後のシーンで、カーチェイスの後、
川につき落とし、
トラックまでも犯人の上に落とすあたりのアクションは、
見ごたえあります。
カート・ラッセルの体当たりの演技です。
全米を横断しているハイウェイ・ルート15の
まわりの景観も広大な大自然...
なかなか面白くて、楽しめました。


シャンプー台のむこうに

        
オトーサン、
「いい題名だな」
たかがシャンプー台、されどシャンプー台。
どこの世界でも、真のヒーローやヒロインがいるものです。

原題:Blow Dry (2001)
監督:Paddy Breathnach
脚本:Simon Beaufoy
Genre:Comedy / Drama / Romance 
Rated R for some language and brief nudity. 
Country:USA / UK / Germany 
Language:English  
上映時間:91分
あらすじ:
イギリスの田舎町キースリー。
全英ヘアドレッサー選手権が開催されることになる。
バイト先の葬儀場で死体相手にカットの練習に励むブライアンは
前向きだが、父親のフィルは、出場に乗り気ではない。
というのも3連覇のかかった10年前、妻のシェリーが
ヘア・モデルのサンドラと恋に落ちて去っていったからだ。
そこへ、家出した妻シェリーがやってきて、
サンドラも含めた“家族”での大会出場を持ちかける...

出演者:
Alan Rickman ...  Phil Allen(フィル)
Josh Hartnett ...  Brian Allen(ブライアン) 
Bill Nighy ...  Ray Robertson (レイ)
Natasha Richardson ...  Shelley Allen(シェリー) 
Rachel Griffiths ...  Sandra(サンドラ) 
Rachael Leigh Cook ...  Christina Robertson(クリスティーナ) 
オトーサン、
「そうそうたる顔ぶれだ!」
男性陣3人、女性陣3人、どちらに軍配を上げようか、
迷うところです。
すばらしかったのは、アラン・リックマンとナターシャ・リチャードソンです。
内面の演技が見事で、心にしみこんできました。
ジョシュ・ハートネットくん、やはり大根役者でした。

ALAN RICKMAN 
アラン・リックマン 
誕生日 1946/2/21  
出身 英ロンドン・ハマースミス 
グラフィック・デザイナーを経て、26歳の時、RAMDAに入学。
その後、舞台俳優としてロンドンのロイヤル・コート・シアターを拠点に
現代劇で活躍する。
映画デビューは88年「ダイハード」で
テロリストのリーダー、ハンス・グルバー役。
91年「ロビンフッド」で英アカデミー賞助演男優賞、
94年「MESMER」でモントリオール映画祭主演男優賞を受賞。 
活躍度 △↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「ダイハード」
1990年「ブラッディ・ガン」
1991年「愛しい人が眠るまで」「クローゼット・ランド」
     「ロビン・フッド」「クローズ・マイ・アイズ」
1992年「ボブ・ロバーツ」
1994年「恋する予感」
1995年「いつか晴れた日に」
1996年「マイケル・コリンズ」
1997年「ウインター・ゲスト」
1999年「ドグマ」
2000年「ギャラクシー・クエスト」「シャンプー台のむこうに」
2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」
2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
2003年「ラブ・アクチュアリー」
2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
2006年「パヒューム ある人殺しの物語」
2007年「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 

NATASHA RICHARDSON 
ナターシャ・リチャードソン 
誕生日 1963/5/11  
出身 英ロンドン 
母は俳優のバネッサ・レッドグレイブ、
父は監督のトニー・リチャードソン、妹はジョエリー・リチャードソン。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1986年「ゴシック」
1988年「テロリズムの夜」
1987年「ひと月の夏」
1990年「迷宮のヴェニス」「闇の聖母 侍女の物語」
1994年「ネル」
1998年「ファミリー・ゲーム」◆
2000年「シャンプー台のむこうに」◇
2002年「チェルシーホテル」「メイド・イン・マンハッタン」
2005年「上海の伯爵夫人」 
 
その他の出演者:
Bill Nighy ...  Ray Robertson 
Warren Clarke ...  Tony 
Rosemary Harris ...  Daisy 
Hugh Bonneville ...  Louis 
Heidi Klum ...  Jasmine 
Peter McDonald ...  Vincent 
Michael McElhatton ...  Robert 
David Bradley ...  Noah 
Ben Crompton ...  Saul 
Ann Rye ...  Margaret, Farmer's Wife 

User Rating: 6.0/10 (3,049 votes) 
オトーサン、
「もうすこし高くてもいいのでは?」

User Comments 
gael-lancelotさん
Manchester 
2005年3月7日
女性陣が光る

これは、ヘアー・ドレッシングを描くコメディだ。
事実、ヘアー・ドレッシングは、染色以上のものを提示している。
なぜなら、ひとの関係がテーマだからだ。
そして、それは成功している。
アラン・リックマンがいい、深みがある。
ジョシュ・ハートネットは、まあまあ。
ヨークシャー訛りは、まったくいただけないが。
ビル・ナイは、ビル・ナイだ。 
いつも、笑わせてくれる。
だが、この映画の主役は、
レイチェル・グリフィスとナターシャ・リチャードソンだ。
グリフィスは、とくに素晴らしい。
おかしく、深く傷つき、ひどく愛する女を熱く演じている。
リチャードソンも、強い印象を残す。
映画が進むにつれて、その苦しみを感じることができるだろう。
そう、これは愉快なだけではなく、いい映画だ。


オトーサン、
「オカマかよー」
芸者姿で笑いを取ろうというのは、疑問です。
せっかくのいい映画が台無しです。

shinakamさん
2006年7月14日 
美容師コンテストがこんなに面白いとは!  
 
「フル・モンティ」のサイモン・ボーフォイのシナリオが
今回は美容師コンテストに設定を変えて登場。
かつてコンテスト3連覇を目指した英国田舎町の美容師フィル(アラン・リックマン)
とシェリー(ナターシャ・リチャードソン)夫婦が家族愛を取り戻す。
コンテスト・シーンが圧巻。
英国はダンス選手権を始め面白い?コンテストがあり、
映画ネタに事欠かないが、美容師コンテストがこんなに面白いとは思わなかった。
おまけに夫婦が別れたキッカケがモデルのサンドラ(レイチェル・グリフィス)が
シェリーと逃げたことで、フィルがせめて男と逃げて欲しかったと嘆いたりする。
ジョシュ・ハーネットとレイチェル・リー・クックの若手コンビも
華を添えるなどバランスも取れている。
英国映画ならではの、家族愛・人情喜劇。
気になったのは芸者姿に扮装したサンドラが、
チャイナ風の口三味線で登場して、フィルに品がないとタシナメられるシーン。
喜劇とはいえ、日本文化の理解度に欠ける。  


アメリカン・ギャングスター

          
オトーサン、
「すごい顔合わせだなぁ」
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ、
2大アカデミー俳優の対決とくれば、
見に行かないわけにはいきません。
初日初回上映に駆けつけましたよー。

原題:American Gangster (2007)
監督:Ridley Scott
記事:Mark Jacobson
脚本:Steven Zaillian 
Genre:Crime / Drama 
Rated R for violence, pervasive drug content and language, 
      nudity and sexuality.
上映時間:157分
あらすじ:
1968年、ニューヨーク。
黒人ギャング、フランク・ルーカスは、
偉大なボスの死後、ヘロインの東南アジア・ルートを開拓し、
麻薬王へとのしあがっていく。
行く手に立ちふさがったのは、
正義感に燃えるリッチー・ロバーツ。
ニュージャージー警察の刑事として、冷遇されていたが、
いまや麻薬捜査班のチーフに抜擢されたのだ。
彼は、フランクを執拗に追い、検挙し、
そして、芋づる式に多数の悪徳警官を逮捕する。

出演者:
Denzel Washington ...  Frank Lucas(フランク)
Russell Crowe ...  Det. Richie Roberts(刑事リッチー)
Ruby Dee ...  Mama Lucas(ママ・ルーカス)
Lymari Nadal ...  Eva(エヴァ)
Josh Brolin ...  Det.Trupo(刑事トゥルーポ) 
オトーサン、
「悪人に見えないなぁ」
デンゼル・ワシントン、久しぶりの悪役です。
ラッセル・クロウ、抑制された演技が素敵でした。

DENZEL WASHINGTON 
デンゼル・ワシントン 
誕生日 1954/12/28  
出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 
父は牧師、母はゴスペル歌手。
フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、
やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。
その後、ニューヨークへ戻り、
プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。
テレビでは77年「ウィルマ」や
6年続いたシリーズ「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。
映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。
89年「グローリー」でアカデミー賞助演男優賞、
2001年「トレーニング・デイ」の悪徳警官役でアカデミー賞主演男優賞受賞。
87年「遠い夜明け」でアカデミー賞助演男優賞、
92年「マルコムX」のマルコムX役、
99年「ザ・ハリケーン」のボクサー役でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。
2002年「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」で監督デビュー。
私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」
1984年「ソルジャー・ストーリー」
1986年「キングの報酬」
1987年「遠い夜明け」
1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」
1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞
     「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」
1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」
1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」
1992年「マルコムX」◇
1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇
1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇
     「バーチュオシティ」
1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」
1997年「悪魔を憐れむ歌」◇
1998年「ラスト・ゲーム」◇
1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇「ザ・ハリケーン」◇
2000年「タイタンズを忘れない」◇
2001年「トレーニング・デイ」◇
2002年「ジョンQ」◇「アントワン・フィッシャー/きみの帰る場所」
2003年「タイムリミット」◇「マイ・ボディガード」◇
2004年「クライシス・オブ・アメリカ」◇
2006年「インサイド・マン」◇「デジャヴ」◇
2007年「アメリカン・ギャングスター」◇
 
RUSSELL CROWE 
ラッセル・クロウ 
誕生日 1964/4/7 
出身 ニュージーランド・ウェリントン 
映画関係者だった両親に連れられ、撮影現場に出入り。
オーストラリアに移住後、テレビで子役として活躍。
90年「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビュー。
91年「PROOF」でオーストラリア映画協会助演男優賞受賞。
93年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印で」で同賞主演男優賞受賞。
95年「クイック&デッド」で本格的にハリウッド進出。
2000年「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞受賞。
「インサイダー」「ビューティフル・マインド」で二度ノミネートされている。
2003年、女優のダニエル・スペンサーと結婚。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1990年「アンポンで何が裁かれたか」「ザ・クロッシング」(V)
     「THE PRISONER OF THE SUN」
1991年「PROOF」「ハマーアウト」「スポッツウッド・クラブ」
1992年「ROMPER STOMPER」
     「THE EFFICIENCY EXPERT」
1993年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印」◇
1994年「ザ・パイロット」
1995年「バーチュオシティ」「クイック&デッド」
     「NO WAY BACK/逃走遊戯」「ラフ・マジック」
1997年「ターニング・ラブ」◇「ヘヴンズ・バーニング」◇
1998年「L.A.コンフィデンシャル」◇
1999年「インサイダー」◇「ミステリー、アラスカ」◇
2000年「グラディエーター」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇
2001年「ビューティフル・マインド」◇
2003年「マスター・アンド・コマンダー」◇
2004年「シンデレラマン」◇
2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇
2007年「アメリカン・ギャングスター」◇
 
その他の出演者:
Chiwetel Ejiofor ...  Huey Lucas 
Ted Levine ...  Det. Lou Toback 
Roger Guenveur Smith ...  Nate 
John Hawkes ...  Det. Freddie Spearman 
RZA ...  Moses Jones 
Yul Vazquez ...  Alphonse Abruzzo 
Malcolm Goodwin ...  Jimmy Zee 
Ruben Santiago-Hudson ...  Doc 
Carla Gugino ...  Laurie Roberts 
Skyler Fortgang ...  Michael Roberts 

User Rating: 8.2/10 (45,187 votes) 
       Top 250: #164 
オトーサン、
「おお、世界の名画入りだ!」 

アカデミー賞ノミネート  
・助演女優賞:ルビー・ディー     
・美術賞
  
ゴールデン・グローブ賞ノミネート  
・作品賞(ドラマ)      
・男優賞(ドラマ):デンゼル・ワシントン     
・監督賞:リドリー・スコット  

User Comments 
jfcthejockさん
United Kingdom 
2007年10月25日
本物のギャング映画史

この映画について、好意的でないコメントがある。
だが、私は、そうは思わない。
「アメリカン・ギャングスター」は、完璧なギャング映画だ。
上昇と下落の映画だが、
「EMPIRE -エンパイア-」や「カリートの道」よりも、よく出来ている。
「アメリカン・ギャングスター」は、史実に忠実であり、
なおかつ、その背景がよく物語られている。
凶暴であり、時に衝撃的だが、
意欲的なギャング/犯罪映画となっている。
他に肩を並べる映画は無いと言ってもいい。
ニューヨークのギャング、フランクの輝かしい伝記映画であり、
また、フランクとイタリア・マフィアの関係を完璧に描いている。
この地下社会について2つの見方ができるのだ。
デンゼル・ワシントンのフランク役は、卓越している。
ラッセル・クロウの刑事役も、目がくらむほどだ。
ラッセル・クロウの米語のアクセントはすばらしい。
仕事を真面目にやるが、世間的には、ずれている警官を演じている。
これは、ニューヨークのヘロイン稼業で、
フランクが名声を獲得していく物語だ。
そして、執拗なラッセル・クロウの追求で没落する物語だ。
多くのギャング映画では、演技かストーリーか、
どちらかに満足できないが、この映画はちがう。
ここには、真実のストーリがある。 
フランクの凶暴な殺人と暴力に彩られた人生を覆い隠していない。
彼の人生を美化してはいない。 
犯罪者は、そのやったことから逃げられないことを示している。
デンゼル・ワシントン(犯罪者)とラッセル・クロウ(刑事)の
関係は見事と言うほかない。
この映画への批判的なコメントには、ノーと言いいたい。
それは正しくない。
この映画、犯罪映画フアンや
胸を打つ映画をみたいひとにお勧めしたい。


オトーサン、
「このひと、映画が好きで、
マンハッタンが好きなんだなぁ」
これだけのコメントは、なかなか書けません。

素晴らしい映画を観たいさん
2007年1月30日
アフリカ系を真正面から取り上げた力作 

ニューヨーク・マンハッタン。
何の面白みもない書き出しで恐縮だが、
私がニューヨークに憧れを抱くようになったのは、
小学生の頃に見た
「アメリカ横断ウルトラクイズ」がきっかけだったように思う。
その番組をご記憶の方ならおわかりのとおり、
旅の最後を締めくくる決勝の地は、
決まってニューヨーク・マンハッタン島であった。
その後、大人になった私は、
いとこや友人がマンハッタンに住んでいたこともあり、
ちょくちょくニューヨークへ遊びに行くようになった。
最初の頃の感動を徐々に失っていくのはおそらく人間の常ではあるが、
何度か通っているうちに、いつの間にかニューヨークという存在は、
私にとって憧れの対象ではなくなっていった。
しかし、今回この映画を観て、
私は、自分が訪れる以前のニューヨークについて
ほとんど何も知らないことに愕然とした。
この映画で描かれている1968年は、私の生まれる以前の時代であるし、
ハーレムという地区へもあまり足を踏み入れたことはなかったからだ。
確かにジュリアーニが市長になって以降(1994年以後)のニューヨークは、
危ないイメージをだいぶ払拭しつつあったものの、
それでも私の知っているハーレムといえば、
メインストリート以外はなかなか歩けないほど危ない街の代名詞であった。
ハーレムは、今でも「アフリカ系アメリカ人」が数多く住む街である。
最近では、ヒスパニック系がだいぶ増えているとも聞くが、
昔も今も基本的にアフリカン・アメリカンのための街
といっておそらく間違いではないだろう。
1968年から70年代初頭にかけて、
そのハーレムを陰で牛耳っていた人物がいた。
それが、この映画の主人公で、
実在したフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)である。
実際のルーカスは、巷では「麻薬王」と呼ばれるほどの大物だったらしいが、
彼を演じるデンゼル・ワシントンの醸し出す雰囲気のためであろうか、
私には人間味に溢れた好漢にみえたことは付け加えておこう。
一方、ルーカスが頭角を現しつつあった頃、
ハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州では、
リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)という、
こちらも実在する一人の刑事がいた。
紆余曲折の末、特別麻薬捜査班のチーフを任されることになった彼は、
徐々にヘロインの輸入元であるルーカスと、
その構図を陰で支えていた汚職警官らを追い詰めていく。
簡単に言ってしまえば、これがこの映画の基本的な筋書きである。
物語は、基本的に「実話」に基づいているだけあって、
リアル感の溢れる重厚な人間ドラマに仕上がっている。
サスペンスの要素は全くないし、主要な登場人物もそれほど多くないので、
話の展開は非常にわかりやすい。
ただ、一方では、
大見得を切って『アメリカン・ギャングスター』と銘打った割には、
ギャング映画というよりも、
むしろ麻薬映画といったほうが適当ではないかと思える作品であったのは確かである。
とにかく最初から最後まで、麻薬(ヘロイン)を中心に話が展開していくからだ。
おそらくこの映画を最も簡単に説明する方法としては、
過去のハリウッド映画に例えてみると、意外とわかりやすいかもしれない。
つまり、この映画は、まず『フレンチコネクション』っぽくもあり、
また『アンタッチャブル』っぽくもあり、そして『ゴッドファーザー』っぽくもあり、
最後に『LAコンフィデンシャル』っぽくもあるといえる。
それらの映画で観たようなシーンが随所に織り込まれているだけでなく、
全体的に上記の作品のいいとこ取りのような感じすらしないわけではなかった。
なお、誤解を恐れずに言えば、
『アンタッチャブル』や『フレンチコネクション』といった
往年の名作と大きく異なる点は、
この映画を仕切っているのがイタリア系マフィアではなく、
アフリカ系であるということかもしれない。
イタリア系マフィアを描いた映画は数多くあるものの、
アフリカ系のそれを描いた作品は意外にも少なかったといえる
(もっとも、この映画でも触れられているとおり、
ルーカスや彼の仲間を必ずしも「マフィア」と括っていいかどうかは
判断の分かれるところであろう)。
ところで、ひょっとするとこの映画の最大の見どころは、
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという、
二大オスカー俳優の競演なのかもしれない。
もちろん、お互いに組織のボスを演じているために、
直接対決するシーンはあまり多くはないのだが、
それらのシーンに関していえば、掛け値なしに見応えがあると断言しておこう。
若干不必要なシーンがあったような気がしなくはなかったものの、
2時間37分という長さを感じさせないリドリー・スコットの演出の手堅さ、
またその上手さには感心せざるを得なかった。
硬派なギャング映画を期待している方には、
是非ともお勧めしたい一本である。


母べえ

         
オトーサン、
「邦画のゴールデン・コンビだなぁ」
吉永小百合主演+山田洋次監督とくれば、
大体どんな映画か想像がつきますが、一応見ておくことに。

原題:母べえ(2007) 
監督:山田洋次  
脚本:山田洋次/ 平松恵美子
Genre: Drama
上映時間:132分 
あらすじ:
昭和15年、東京。
野上一家は、夫・滋と妻・佳代、そして娘が2人。
“父べえ”“母べえ”“初べえ”“照べえ”と呼び合い、
笑いが絶えなかった。
だが、滋が反戦思想のかどで特高に逮捕され、
母娘は不安な暮らしに突き落とされる。
教え子の山崎や親戚が親身にしてくれるが、
世間の目は冷たかった。
 
出演: 
吉永小百合 .... 野上佳代(夫)
坂東三津五郎 ....  野上滋(妻)
志田未来 ....  野上初子(長女) 
佐藤未来 ....  野上照美(次女)
檀れい ....  野上久子(佳代の妹)  
浅野忠信 ....  山崎徹(滋の教え子) 
笑福亭鶴瓶 ....  藤岡仙吉(佳代の親戚)
オトーサン、
「吉永小百合さん、言うことなし」
「浅野忠信、笑福亭鶴瓶、いい味出してるねぇ」

その他の出演者:
戸田恵子 ....  野上照美(大人)
中村梅之助 ....  藤岡久太郎
大滝秀治 ....  野村医師 
笹野高史  
でんでん  
近藤公園  
吹越満  
左時枝  
鈴木瑞穂  

User Ratings:8.0(107 votes)Yahoo!
オトーサン、
「こんなに高いスコアかなぁ?」

User Comments:
movie_loveさん
2008年1月17日
吉永小百合は演技を変えないといけない 

この作品、昭和を特に感じることもなく、
大きな戦争批判でもない。
家族を描いた作品となるのだが、
そこに大きな深さはなく大きな感動も涙もない。
同時期、東映の「茶々」の方が見応えがあるだろう。
浅野忠信が一番いい演技をしていて印象深い。
妹役の野上久子、娘役の志田未来、佐藤未来、他、
笑福亭鶴瓶、坂東三津五郎、みんなすごくいい演技をしている。
元気な大滝秀治を見れるのもうれしい。
だが妹が大きくなった年齢を演じている戸田恵子と
医師の倍賞千恵子はなーんか違和感があった。
主演の吉永小百合は今までの作品どおりの演技、表情をしている。
これが問題と感じた。
「千年の恋 ひかる源氏物語」まではそれで良かったのだ。
見終わったあと観客は「やっぱり吉永小百合きれいだったね」ということだ。
ところが「北の零年」からそれは変わった。
「やっぱり吉永小百合きれいだったね」
と言えない年齢に達してしまったからだ。
「母べぇ」の吉永小百合より
「かあちゃん」の岸恵子がどれだけすばらしかったか。
岩下志摩は今でも年齢を感じない演技を見せてくれる。
富司純子は作品になかなか恵まれないが
「フラガール」などそれぞれの作品で存在感ある演技を見せてくれる。
吉永小百合は今まできっとある範囲内での演技で
自分を魅せることをしてきたのだろうが、
それではもう観客を魅了できない年齢になってしまったということ、
つまり今までの吉永小百合の演技は
年齢に助けられてきたものだったということなのだと思う。
「北の零年」「母べぇ」と2作続けてそういう作品となったということは、
この機会に吉永小百合は今一度、
新しい吉永小百合を作り上げないといけないのだろう。
それには監督や撮影、カメラの力を借りるのも1案だろう。
その中でもう1度日本の映画界のトップ女優の1人である
吉永小百合を復活して欲しいと思う。
「やっぱり吉永小百合きれいだったね」は捨て去り
「吉永小百合いい演技だったよね」になって欲しい。

オトーサン、
「小百合さん、このままで結構です」 
ムリに演技なんかしなくて結構です。
あなたが健在というだけで、フアンはシアワセなのです。
シャープAQUOSのコマーシャルも、続けてください。


私がクマにキレた理由(わけ)

         
オトーサン、
JALの機内映画でみました。
「これが、スカーレット・ヨハンソン?」
”真珠の耳飾りの少女”のイメージが残っていて、
冴えない娘の役だったので、気がつきませんでした。
「残念だなぁ、日本公開の予定がないとは...」

原題:The Nanny Diaries (2007)
監督:Shari Springer Berman/ Robert Pulcini
原作:Emma McLaughlin/ Nicola Kraus 
脚本:Shari Springer Berman/ Robert Pulcini 
Genre:Comedy / Drama / Romance more 
Rated PG-13 for language
上映時間:105分
あらすじ:
「IMDb、物足りないな」
公式HPを要約しましょう。

アニーは、労働者階級の娘。
母親からは、ビジネスで成功しろと言われ続けている。
大学生になり、いかに生くべきかについて悩む日々を送っている。
ひょんなことで、専攻している人類学で、
フィールド・サーベイを行うことに決める。
マンハッタンの上流家庭のナニーになりすまして、
その文化や生活実態を研究するのだ。
だが、この世界の暮らしは、決してバラ色ではなかった。
育児を任されたグレイヤーはなついてこないし、
ミセスXは、社交にうつつを抜かし、家庭を顧りみない。
アンを見下し、辛く当たってくる。
そして、さらに事態が複雑になる。
X一家の隣人、ハーバート大生のホッティが、
アニーを追いまわしはじめたのだ。

出演者:
Scarlett Johansson ...  Annie Braddock(アニー)
Laura Linney ...  Mrs. X (ミセスX)
Nicholas Art ...  Grayer(グレイヤー)
Chris Evans ...  Harvard Hottie(ホッティ) 
オトーサン、
「案外、芸域が広いんだ」
スカーレット・ヨハンソンは、
美少女役から脱皮しようとしているのでしょう。
上流婦人役のローラ・リニー、うまいですね。
殴ってやりたいほど自己本位な女性でした。
先日、五番街の邸宅の前で、この種の若い上流婦人に出会いました。
乳母車を押して、知り合いの女性と雑談中でしたが、
オトーサンが、子供に微笑みかけると、
すごい目付きでにらまれました。  
人を見下すときの眼つきとは、こういうものか。

SCARLETT JOHANSSON 
スカーレット・ヨハンソン 
誕生日 1984/11/22  
出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 
幼い頃からリー・ストラスバーグ・インスティテュート・フォー・ヤングピープルで学び、
8歳の時にオフ・ブロードウェイの舞台「SOPHISTY」で女優デビュー。
94年「ノース/小さな旅人」の端役で映画デビュー。
96年「のら猫の日記」でインディペンデント・スピリット賞主演女優賞候補、
「モンタナの風に抱かれて」のクリスティン・スコット・トーマスの娘
グレイス役でシカゴ映画批評家協会最有望女優賞ノミネート。
2001年「ゴーストワールド」でトロント映画批評家協会賞主演女優賞受賞。
2003年「ロスト・イン・トランスレーション」で
ヴェネチア映画祭とBAFTAの主演女優賞受賞。 
活躍度 ◎↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1994年「ノース/小さな旅人」
1995年「理由」
1996年「失恋セラピスト」「のら猫の日記」
1997年「モンタナの風に抱かれて」
1998年「ホームアローン3」
1999年「ジョージ」
2000年「ゴーストワールド」◇
2001年「バーバー」◆「アメリカン・ラプソディ」◇
2002年「スパイダー・パニック!」◆「真珠の耳飾りの少女」◇
2003年「ロスト・イン・トランスレーション」◇
2004年「理想の女(ひと)」◇「イン・グッド・カンパニー」
     「ママの遺したラヴソング」◇
2005年「マッチポイント」◇「アイランド」◇
2006年「ブラック・ダリア」◇「プレステージ」◇「タロットカード殺人事件」◇
 
LAURA LINNEY 
ローラ・リニー 
誕生日 1964/2/5  
出身 米ニューヨーク 
ブラウン大学卒業後、ジュリアードで演技を学ぶ。
その後、舞台デビューし、ブロードウェイを中心に活躍。
92年「ロレンツォのオイル」の学校の先生役で映画デビュー。
95年「コンゴ」で初主演。
2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」で
アカデミー賞助演女優賞にノミネート。
役に応じて、自分の色を一切捨てられる女優。 
活躍度 ○→ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「ロレンツォのオイル」「デーヴ」
1993年「ボビー・フィッシャーを探して」
1994年「SIMPLE TWIST OF FATE」
1995年「コンゴ」◇
1996年「真実の行方」◇
1997年「目撃」
1998年「トゥルーマン・ショー」◆
2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」
2001年「アイリス」(TM)「プロフェシー」
2002年「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◆
2003年「ラブ・アクチュアリー」◆「ミスティック・リバー」◆
2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」◆「ルイーズに訪れた恋は…」◇
2005年「エミリー・ローズ」◇「イカとクジラ」◇ 

その他の出演者:
Paul Giamatti ...  Mr. X
Donna Murphy ...  Judy Braddock 
John Henry Cox ...  Dean 
Alicia Keys ...  Lynette 
Lewis Payton Jr. ...  Bike Messenger 
Sonnie Brown ...  Human Resources Director 
Georgina Chapman ...  TriBeCa Fashionista 
Jodi Michelle Pynn ...  Screeching Lady 
Mike Rad ...  Dude 
Joanna Heimbold ...  Glamour Mom 
Marla Sucharetza ...  Charity Mom 
Phoebe Jonas ...  Xanax Mom 
Allison Sarofim ...  Eating Disorder Mom 

User Rating: 6.2/10 (4,344 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」 

User Comments
Brent Traftonさん
Long Beach, CA 
2007年8月24日
批評家たちは、"Nanny"について、Ninnies(アホ)だ。 

この映画は、いい批評を得られなかった。
だが、予告編が気に入ったので、
評判だったほかの映画を見るのをやめて、
こちらを見ることにした。
正解だった。
この映画は、終始、面白かった。
「スーパーバッド 童貞ウォーズ」ほど、
座席で転げ回ることはない。
この映画を見に行ったのは、
スカーレット・ヨハンソンを見たいからだ。
彼女は、ナニーを演じて、同情を買っていた。
彼女に何が起きるか、気になって仕方がなかった。
彼女は、インディペンデント映画に出て、有名になった。
だが、大手の映画の出演作としては、これが最高の演技だろう。
演技がすばらしいだけでなく、世界で一番美しいナニーだ。
批評家の多くは、この映画に失望しているようだった。
「アメリカン・スプレンダー」を脚本・監督した人物の手になるものだったからだ。
同じような映画を見たいと思ったのだろう。
だが、この映画は、その種の映画ではない。
そう奇抜ではないから、おそらく幅広い層に受けるだろう。
よく引き合いに出される「プラダを着た悪魔」よりは、良い。
この映画は、スカーレット・ヨハンソンのフアンには必見だろう。
ほかの誰よりも、この映画は、あなたを夢中にさせる。


オトーサン、
「ナニーというより、メイドさんだな」
ナニーとは、掃除・洗濯・炊事など家事労働を行う家政婦さん。
「日本じゃ、昔は、女中と言ったけどな」
祖母の時代には、わが家にも女中さんがいました。
春枝さんは、お墓に母と一緒に眠っています。
こんなことは、欧米では絶対ありえないでしょうね。

○ナニー
 欧米における幼児保育のスペシャリストのこと。
 ナニー自体は職種名で、資格がなくても仕事はできるが、
 イギリスのノーランドカレッジのような伝統あるナニー養成校を卒業していると、
 よりスペシャリストとしての信頼度が高まる。
 日本では、ポピンズコーポレーションが、ノーランドカレッジと提携して、
 ナニー育成に取り組んでいる。
 イギリス家庭での住み込み実習なども行いながら、
 しつけや情操教育までを含めた幼児保育のノウハウが習得できる。


計画性の無い犯罪

      
オトーサン、
「消さなくてよかったな」
日立のテレビ"WP50P-HR10000"は、
HDレコーダーを内臓しているので、録画が超簡単。
でも、その容量250GBが一杯になってしまいました。
そこで、古い録画から消そうとしたのですが、
念のために、IMDbのスコアやコメントをチェック。
「隠れた名作」とあったので、消さすに見ることに。

原題:Disorganized Crime (1989)
監督・脚本:Jim Kouf
Genre:Action / Comedy / Crime 
上映時間:98分
あらすじ:
"天才犯罪者"フランクに呼ばれ、
西モンタナの田舎町に、その道のプロ4人が集まる。
だが、フランク本人の姿がない。
なぜ? 疑心暗鬼で内輪もめがはじまる。
だが、フランクの残した資料や道具から、
襲撃する銀行が分かり、フランク不在のまま決行してしまう。
実は、フランクは、仲間が到着する前に捕まっていたのだ。
彼は、逃亡し、荒野をさまよった後、
ようやく仲間が待っている家にたどりつくのだが...

出演者:
Corbin Bernsen ...  Frank Salazar(フランク)
Lou Diamond Phillips ...  Ray Forgy(レイ)
Ruben Blades ...  Carlos Barrios(カルロス)
Fred Gwynne ...  Max Green(マックス)
William Russ ...  Nick Bartkowski(ニック)
Ed O'Neill ...  George Denver(刑事ジョージ) 
Daniel Roebuck ...  Bill Lonigan(刑事ビル)
 オトーサン、
「人物をうまく描き分けている!」
主役のコービン・バーンセンをはじめ、
巧い役者などいないのですが...、
泥棒4人組といい、ドジな刑事コンビといい、
いずれも巧みな演出に救われています。
なまじ女性を出演させなかったのも、いい感じです。

CORBIN BERNSEN 
コービン・バーンセン 
誕生日 1954/9/7  
出身 米カリフォルニア州 
母は女優のジーン・クーパー。妹も女優のコリン・バーンセン。
UCLAの演劇科を卒業。74年に映画デビュー。
主にTVを中心に活躍し、
86年スタートのTVシリーズ「L.A. LAW/7人の弁護士」の
アーニー・ベッカー役で有名に。
映画「メジャーリーグ」シリーズのロジャー・ドーン役が有名。
88年にアマンダ・ペイズと結婚。双子を含む3人の父親でもある。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1974年「ハードウェイ」
1976年「レーシング・ブル」「キングコング」
1981年「S.O.B.」
1986年「キングコング2」
1987年「メイス」「ハロー・アゲイン」
1989年「メジャーリーグ」「計画性の無い犯罪」
1991年「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」
1992年「ベイビーバンク」
1993年「ファイナル・ミッション」「爆走三銃士」「キリング・ボックス」
1994年「デストラクト/疑惑のシナリオ」「笑撃生放送!ラジオ殺人事件」
     「インターセプター2」「メジャーリーグ2」「ニューエイジ」
1995年「熱い女」
1996年「マネー・クラッシュ」「ビジタースペース」
     「ファイト・マネー」「デンティスト」
1998年「キラー・デンティスト」「メジャーリーグ3」
1999年「レンジャーズ 特殊部隊」
2005年「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」
 
その他の出演者: 
Hoyt Axton ...  Sheriff Henault 
Marie Butler ...  Wanda Brem  
Mitch Carter ...  Deputy Larry 
Patrick Collins ...  Deputy Monroe 
Dena Dietrich ...  Judge D. Greenwalt 
Jeff Duus ...  Stock Truck Driver 
Robert K. Feldmann ...  Dispatcher 
Al Gile ...  Bank President 
Gina Lecce ...  Girl on Bike 
Kitty Lecce ...  Blond Bombshell 
Dean Norris ...  Deputy Joe 
John Oblinger ...  Store Owner 
George Peppard ...  Store owner with gun 
Monica Rapalli ...  Young Girl (Gina) 
Thomas Schellenberg ...  Deputy Jim 
Gregory Wurster ...  Deputy Greg 

User Rating: 5.6/10 (661 votes) 
オトーサン、
「6点あげても、いいのでは?」

User Comments  
annmason1さん
Oregon 
2001年1月18日
かれも、ニューワークからやってきた!!

私は、この映画が好きだ。
他のコメンテーターと同じく、
その理由を正確に説明するのは難しい。
でも、多分、それがいい映画の証拠なのだろう。
断片よりも全体的な印象が後に残るなら上出来な映画だ。
筋が一貫しているのもいい。
この映画の魅力の一部は、舞台となった田舎町だ。
新鮮な空気を吸うような気持ちになれる。
多くの笑いがある。
ストーリーのバランスもよい。
善人も悪人もいないが、
多彩な人物が交錯し、その特殊能力で結びついている。
俳優たちは、いい仕事をしている。
そして、一貫して、陽気なのがいい。
ギャング一味は一生懸命やっているのだが、
決まって、誰かがドジをして、足をすくうのだ。
優れた脚本は、コメディをドタバタ喜劇に堕さしめない。
確かに、この作品は成功している。
この映画は、喜びを与えてくれる。
落ち込んだときの特効薬にもなる。
つまり、"やつらアホだな"と笑えるからだ... 


オトーサン、
「は、は、はっ。ドジ!」
やることなすこと、すべて裏目に出る。
そんなことって、ありますよね。
「...それにしても、未公開作品、多いなぁ」
何でも、10本に1本しか公開されないそうです。

久保田さん
2006年7月13日
これだけ面白い映画なのに日本未公開とは驚いた

コメディ映画というよりもユーモアたっぷりの笑える映画という内容で、
各シーンに笑いのツボはないが、全編を通してユーモアが溢れていて楽しい映画。
登場人物みんなにユーモアのある間の抜けた性格が付けられているので、
彼らの絡みが楽しい。
最近の映画はバラエティ豊かな都合の良い展開の連続によって
見る者を作品の世界に引き込んでいるが、この映画はその逆を行っている。
都合の悪い展開の連続によってドラマが進み、
その都合の悪い展開になった時の登場人物のユーモアある行動が笑える映画。
仲間を呼んだ途端捕まってしまうリーダーや、
仲間の自分勝手な行動に振り回される苦労性の仲間や、
詰めの甘い刑事などなど、どのキャラクターも間が抜けていて愛嬌があって楽しい。
特に、護送中に脱走して仲間のところへ向かうリーダーの逃走劇が楽しい。
一晩中かけて散々苦労してようやく仲間が待っている筈の家に辿り着いた時には
銀行強盗が終わっていて、その犯人にされてしまう。
保釈金は100万ドル。
仲間たちは奪った金から100万ドルを持ってリーダーを迎えに行くという
人情味のある結末となっている。
銀行強盗をするという犯罪を描いた映画ではあるが、
ここに冷酷な人間は存在しない。
人の思いを大切にしている映画で、
どのキャラクターの思いも行動もちゃんと反映されている。
人の温もりを感じることが出来る映画。
仲間うちのレイとニックのコンビがなかなかの良い味。
隠れた名作。


ソフィーの選択

      
オトーサン、
「TVでやっていたんだ!」
年末に録画した映画が溜まっています。
何本か消去しようとして、出くわしました。
アカデミー賞女優、メリル・ストリープの代表作。
AFIアメリカ映画オールタイム・ベスト100では
91位にランクインされている名画です。

原題:Sophie's Choice (1982)
監督・脚本:Alan J. Pakula
原作:William Styron
Genre:Drama / Romance 
Country:USA 
Language:English / Polish / German
上映時間:150分
あらすじ:
ソフィーは、ナチの強制収容所の生き残り。
いまも生きているのは、ネイサンと暮らしたいがため。
そのネイサンは、才気煥発だが、情緒不安定。
ホロコーストの悪夢に怯えるアメリカ系ユダヤ人なのだ。
ソフィーの幸せは、いま、足元からゆらいでいる。
ネイサンが、妄執とソフィーの幽霊に発作を起こしたのだ。
スティンゴは、親友として、2人を気遣う。
彼は、NYへやってきた若い作家で、この映画の語り手である。

出演者:
Meryl Streep ...  Sophie Zawistowski(ソフィー) 
Kevin Kline ...  Nathan Landau(ネイサン) 
Peter MacNicol ...  Stingo(スティンゴ) 
オトーサン、
「やはり、すごいなぁ」
メリル・ストリープ、好きになれません。
でも、見ているうちに、どんどん吸い込まれていき、
最後には、畏敬の念さえ湧いてくるのです。
ケビン・クライン、素敵な演技でした。
これがデビュー作とは、とても思えません。

MERYL STREEP 
メリル・ストリープ 
誕生日 1949/6/22  
出身 米ニュージャージー州サミット 
ヴァッサー・カレッジの演劇科とイエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、
舞台俳優としてスタート。
映画は77年「ジュリア」がデビュー。
「ディア・ハンター」ほかアカデミー賞にノミネートされたのは12回。
「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞、
「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、
「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞獲得。
私生活では76年に舞台共演したジョン・カザールと同棲するが、
2年後に癌で死去。
その後、弟の親友の彫刻家ドン・ガンマーと結婚。
79年11月男児誕生。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆☆☆ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1977年「ジュリア」「スラップ・シュート」(TM)
1978年「ディア・ハンター」
1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」
     「クレイマー、クレイマー」アカデミー助演女優賞
1981年「フランス軍中尉の女」
1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」アカデミー主演女優賞
1983年「シルクウッド」
1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」
1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」
1986年「心みだれて」
1987年「黄昏に燃えて」
1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」
1989年「シー・デビル」
1990年「ハリウッドに口づけ」
1991年「あなたの死後にご用心!」
1992年「永遠に美しく…」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「激流」
1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」
1996年「マイ・ルーム」
1997年「誤診」(TM)
1998年「母の眠り」
1999年「ミュージック・オブ・ハート」
2001年「A.I.」(声)
2002年「めぐりあう時間たち」「アダプテーション」
2003年「ふたりにクギづけ」
2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
     「クライシス・オブ・アメリカ」
2006年「プラダを来た悪魔」「今宵、フィッツジェラルド劇場で」 

KEVIN KLINE 
ケビン・クライン 
誕生日 1947/10/24 
出身 米ミズーリ州セント・ルイス 
インディアナ大学で音楽を専攻するが、
演劇を専攻し、ジュリアード学院演劇科を卒業。
その後、ブロードウェイにデビュー。
映画は82年「ソフィーの選択」でデビュー。
89年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」でアカデミー助演男優賞受賞。
89年、フィービー・ケイツと結婚し、
オーウェンとグレタの一男一女がいる。
「アニバーサリーの夜に」では親子四人で出演。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1982年「ソフィーの選択」
1983年「再会の時」
1985年「シルバラード」
1986年「すみれはブルー」
1987年「遠い夜明け」
1988年「ワンダとダイヤと優しい奴ら」「乙女座殺人事件」
1990年「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」
1991年「ソープディッシュ」「わが街」
1992年「チャーリー」「隣人」
1993年「デーヴ」
1994年「プリンセス・カラブー」
1995年「フレンチ・キス」
1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」「ノートルダムの鐘」(声)
1997年「危険な動物たち」「イン&アウト」
1998年「アイス・ストーム」
1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◇
2000年「エル・ドラド 黄金の都」(声)
2001年「アニバーサリーの夜に」◇「海辺の家」◇
2002年「オレンジ・カウンティ」「卒業の朝」◇
2004年「五線譜のラブレター」◇
2006年「ピンクパンサー」◇「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 

PETER MacNICOL 
ピーター・マクニコル 
誕生日 1954/4/10  
出身 米テキサス州ダラス 
テレビでは「アリーmyラブ」のジョン・ケイジ役。 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1982年「ソフィーの選択」
1989年「ゴースト・バスターズ2」
1992年「ハウスシッター 結婚願望」
1993年「アダムス・ファミリー2」
1995年「レスリー・ニールセンのドラキュラ」
1997年「ビーン」

その他の出演者:
Rita Karin ...  Yetta 
Stephen D. Newman ...  Larry Landau 
Greta Turken ...  Leslie Lapidus 
Josh Mostel ...  Morris Fink 
Marcell Rosenblatt ...  Astrid Weinstein 
Moishe Rosenfeld ...  Moishe Rosenblum 
Robin Bartlett ...  Lillian Grossman 
Eugene Lipinski ...  Polish Professor 
John Rothman ...  Librarian 
Joseph Leon ...  Dr. Blackstock 
David Wohl ...  English Teacher 
Nina Polan ...  Woman in English Class 

User Rating: 7.6/10 (7,198 votes) 
オトーサン、
「意外に低いな」
世界の名画であっても不思議でない名作です。
でも、映画を娯楽とみなす多くのひとには、
この暗さと上映時間の長さは、耐えられないのでしょう。

User Comments
MyDarkStarさん
United States 
2002年3月2日
The definitive メリル・ストリープ

メリル・ストリープは、
現代女優のなかで最高の演技をしている。
間違いない。
体当たりの演技だ。
彼女の悲しみが、スクリーンから立ち昇ってくる。
この映画のなかの心をかきむしるシーン、
ストリープがド派手な演技をしているとは、
誰も思わないだろう。
彼女は出番の半分以上、涙を浮かべていた。
その演技は、ごく自然で、努力していないようにみえる。
特にそれを示するのは、
カンペキなドイツ語をしゃべり、
ポーランド語なまりの英語を堂々としゃべるからだ。
ケビン・クラインとピーター・マクニコルもいい。
ケビン・クラインは、幻影に苦しむ男を見事に演じている。
彼の最高の演技だろう。
ピーター・マクニコルは、主役2人に比べると、影が薄い。
重たい荷物をいやいや運ばされるような役柄だ。
だから、見過ごされる。
だが、いい仕事をしている。
この映画にとっては、重要な役柄なのだ。
だが、やはり、物語の中心は、メリル・ストリープだ。
彼女の演技は、傑出している。
歴史上稀なレベルだ。
そうなのだ。
メリル・ストリープは、役を掘り下げ、
背筋をぞくぞくさせるようなせりふを吐く。


オトーサン、
「ユダヤ人の大量虐殺がテーマ。
日本人の受け止め方や、いかに?」
 
人間たちの交差点さん
2007年3月13日
次の日になればいつもと同じ朝がくる。

綺麗ごとを言って済まされない内容の映画です。
精神的に遠の昔に死んでいた二人。
生きていることで罪に潰され苦痛であった日々。
死への抵抗をやめ逝った二人。
もう縛られることもないなら、それが彼らの幸せだったのか・・・。
ソフィーの究極の選択は三者択一の簡単な質問だが答えが難しい
@娘を助ける
A息子を助ける
B両方選ばない
・・・短い回答時間、
最終的にはとっさに出た言葉で決まってしまったようなもの・・・・。
連れて行かれた子供の声は一生ソフィーの耳に残っていたんだろうな・・・。
このとき失ったモノはどれだけ愛を求めても満たされることはなく、
忘れようとも忘れることなど出来ない。
ソフィーの日常の愛や何かを求めるような行動はそれで説明がつく。
悲しいことにこの映画を観ると『理解したい』『気持ちがわかる』『つらいよね』
何て言う言葉が決して口に出来ない。
辛すぎる経験をした人の気持ちは、
私たちが解る範囲などをはるかに超えているのだ。
ソフィー役のメリルストリープが凄いんですよ。
子供が連れて行かれるときの表情ときたら思わず私も同じ顔をしていた。
選ぶ時もホントにこっちが気が狂いそうなほどの迫力・・・。
文学のような映画で、とても詩的な映画。
綺麗で、切なくて、重くて、つらい。
それでもやっぱり美しいんです。
ビデオですら存在が薄いこの映画。
是非ともDVD化して幻の名作にならないようにして欲しいなっ。


テラビシアにかける橋

        
オトーサン、
「子供向け映画だな」
国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの
同名ベストセラー児童小説を映画化したものとか。
でも、IMDbのスコアがすこぶる良いので、見ることに。

原題:Bridge to Terabithia (2007)
監督:Gabor Csupo
原作:Katherine Paterson   
脚本:Jeff Stockwell /David Paterson
Genre:Drama / Family
Rated PG for thematic elements including bullying, 
     some peril and mild language. 
上映時間:95分
あらすじ:
田舎の町。
ジェスは、小学5年生。
家は貧乏だし、学校では仲間外れにされている。
ある時、隣りに引っ越してきたのが、レスリー。
自由奔放なレスリーと内気なジェスは、仲良くなっていく。
2人は、小川を飛びこえ、森の中に空想の王国“テラビシア”をつくり上げ、
王と王女として冒険に満ちた楽しい時を過ごす。
ところがある朝、突然の悲劇がふたりを襲う

出演者:
Josh Hutcherson ...  Jesse Aarons(ジェス・アーロンズ)
AnnaSophia Robb ...  Leslie Burke(レスリー・バーク) 
Zooey Deschanel ...  Ms. Edmonds(エドマンズ先生)
オトーサン、
「子役2人がいい!」 
エドマンズ先生役のズーイー・デシャネル、
さして、うまい女優さんではありません。
でも、こんなセンセイがいたらいいなぁと思いました。
子供たちに希望を与え続ける姿がとてもいいのです。

ZOOEY DESCHANEL 
ズーイー・デシャネル 
誕生日 1980/1/17  
出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 
アカデミー賞に「パトリオット」などでノミネート経験を持つカメラマン、
カルプ・デシャネルと女優メアリー・ジョーの娘。
映画デビューは「MUMFORD」。
「あの頃ペニー・レインと」の少年記者ウィリアム・ミラーの姉アニタ役が有名。 
活躍度 ▲↑ 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1999年「マムフォード先生」
2000年「あの頃ペニー・レインと」
2001年「ニュー・ガイ」
2002年「グッド・ガール」「ビッグ・トラブル」
2003年「ケイティ」
2006年「テラビシアにかける橋」 

その他の出演者:
Robert Patrick ...  Jesse Aarons Sr. 
Bailee Madison ...  May Belle Aarons 
Kate Butler ...  Mary Aarons 
Devon Wood ...  Brenda Aarons 
Emma Fenton ...  Ellie Aarons 
Grace Brannigan ...  Joyce Aarons 
Latham Gaines ...  Bill Burke 
Judy McIntosh ...  Judy Burke 
Patricia Aldersley ...  Grandma Burke 
Lauren Clinton ...  Janice Avery 
Isabelle Rose Kircher ...  Carla 
Cameron Wakefield ...  Scott Hoager 

User Rating: 7.4/10 (17,842 votes) 
オトーサン、
「高いなぁ」

CamoKittyさん
United States
2007年2月18日
上出来、並みの子供向け映画ではない!

この映画は、同名の原作を映画化したもの。
ジェスとレスリーという2人の子供が
学校で仲間外れにされたのがきっかけで友情を育くむ。
いじめに会い、2人は、避難所を探し、
自分たちだけの王国テラビシアをつくることになる。
この映画は、子供向けでないというコメントを読んだが、
まったく賛成できない。
思うに、この映画は、大人にも子供にも向いている。
新しく、創造的なやりかたで、大事なメッセージを送っている。
ジェスとレスリーは、直面する課題を解決するために、
2人だけの想像世界をつくりだし、
実人生にはない幸せを手に入れるのだ。
それによって、実人生に立ち向かう力を手にする。
真面目なメッセージがあり、
両親たちも、いい感じをもつのではないだろうか。
そう大人っぽくないし、
大きくなっていない子供にも分かりやすい。
原作のフアンは、幸せになるだろう。
というのも、特殊効果が原作のテーマを損なっていない。
予告編では、大部分を占めているが、
本編では、3分の1にしかなっていない。
子供たちと大人たちに警告する。
ティッシュを持参のこと。


オトーサン、
「言えてる!」
  
retoroalways33さん
2008年1月24日
子役の表現力に拍手(^^)
 
言うまでもなく、児童小説の映画化となれば
子役の演技力と共に監督の演出力が問われることになる。
その点、この作品の子役たちは演技達者であった。
厳しいオーディションをクリアして選ばれた子役たちと思われる。
中でも主役を演じた男の子は将来が楽しみと思った。
また、ファンタジー性が強ければ、それだけ映像も注目を浴びることになる。
この点ではそれほど注目するところはなかったように思われる。
内容そのものは、至って平凡に思われた。
学園物+空想世界といったところか・・・。
しかし、後半からは話が急展開するので引き込まれていく。
「テラビシアにかける橋」の“橋”の意味は終盤で納得した。
国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの
同名ベストセラー児童小説をすでに読んでいる方が鑑賞したとすれば、
観る視点も自ずと変わってこよう。
子どもの心の動きの描写を上手く演出している点や
子役の演技力が評価できる作品だと思う。


ヒトラーの贋札

        
オトーサン、
「値上げ続き...お札がつくれたらなぁ」
高級車、宝石、毛皮、世界一周、宇宙旅行...
お金さえあれば、使い放題、遊び放題、やりたい放題。
昨今、スキャナーを使えば、贋札は簡単につくれますが、
使ったら最後、まず懲役15年!銀行泥棒より厳罰。
この映画、天才的な贋札づくりを描いたものですが、
主人公が札ビラを切っているシーンが爽快でした。

原題:Die Falscher(2007)
   The Counterfeiters 
監督:Stefan Ruzowitzky
原作:Adolf Burger 
脚本:Stefan Ruzowitzky 
Genre:Crime / Drama / War 
Rated R for some strong violence, brief sexuality/nudity and language. 
Country:Austria / Germany 
Language:German  
上映時間:98分
あらすじ:
第二次世界大戦中、
ナチスはイギリスの経済を混乱に陥れるため
精巧な贋ポンド札の製造を計画する。
ザクセンハウゼン強制収容所には、天才贋作師ソロヴィッチ、
印刷技師ブルガーなどユダヤ系の技術者たちが集められ、
収容所内の工場で、破格の待遇を受け、
贋ポンド札作りに従事することになる。
だが、延命と引き替えにナチスに荷担するジレンマに
次第に葛藤と苦悩を深めていく。

出演者:
Karl Markovics ...  Salomon Sorowitsch(ソロヴィッチ) 
August Diehl ...  Adolf Burger(ブルガー)
Devid Striesow ...  Sturmbannfuhrer Friedrich Herzog(ヘルツォーク)
オトーサン、
「卓越した演技力がすべての映画だ」
カール・マルコヴィクス、
海外映画俳優マガジンには経歴が出ていません。
1963年8月、ウィーン生まれ。
80年代から舞台で活躍し、ウィーンを代表する俳優で、
舞台監督も勤めているようです。

その他の出演者:
Martin Brambach ...  Hauptscharfuhrer Holst 
August Zirner ...  Dr. Klinger 
Veit Stubner ...  Atze 
Sebastian Urzendowsky ...  Kolya Karloff 
Andreas Schmidt ...  Zilinski 
Tilo Pruckner ...  Dr. Viktor Hahn 
Lenn Kudrjawizki ...  Loszek 
Norman Stoffregen ...  Abramovic 
Bernd Raucamp ...  KZ-Insasse Dusche 
Gode Benedix ...  1. KZ-Insasse 
Oliver Kanter ...  2. KZ-Insasse 
Dirk Prinz ...  SS-Wache 

User Rating: 7.7/10 (1,089 votes)
オトーサン、
「高いなぁ」

アカデミー賞・外国語映画賞ノミネート
  
User Comments
antibyteさん
United States
2007年11月23日
見よ

昨夜、この映画をロンドンでみた。
観客は、たったの5人。
こんないい映画なのに、何たることだ。
まだ見ていなかったら、見に行くべし。 
理由を述べよう。
あらゆる意味で、演技はバツグンだ。
米英をやっつけるために、ナチが贋札をつくった。
その陰謀を多面的に描いている。
ドイツ人が悪く、ユダヤ人がいいというような
ありきたりの映画になっていない。
ひとを支配するには、操られるのに慣れさせることだ。
生き残るために、あなたは、信条を捨てることができるか? 
もし、そうなら、その信条とは一体何だったのだ? 
死んだほうがまし。
モラルのあるひとは、そう考える。
だが、モラルなきひとは、どうなのか? 
これが、中心的なテーマである。
最後もいい。
お金というものをどう考えるべきか?
これは、映画にとって、ユニークなアイディアではないが、
この映画の切り口は、新鮮だ。


オトーサン、
「そうか、本当にあったことなのか」

○A・ブルガー氏(90歳)、来日会見
 「印刷の仕事が人生に大きな意味を持った」
 
 第二次世界大戦中、ナチスが
 敵国・イギリス経済を混乱させるために行ったのが、
 史上最大の贋札事件<ベルンハルト作戦>だ。
 この事件に従事させられた実在の印刷技師、
 原作の著者であるアドルフ・ブルガー氏が来日し、
 11月3日、オーストリア大使館にて記者会見が行われた。
 氏は、1917年スロバキア生まれ、14歳から印刷の訓練を積んできた。
 記憶に残るのは、最後に妻と誕生日を祝った日のこと。
 その直後、ビルケナウ収容所に連行され、妻は22歳で殺される。
 1年半後、ザクセンハウゼン収容所へ。
 生き延びるために贋札の印刷を続けるか、
 同胞を守るべくナチスを拒むかという選択に迫られる。
 「毎日、自分のベッドに帰ったとき、自分はいずれ死ぬのだと考えていました。
 自分も、ビルケナウやザクセンハウゼンの一般収容者たちのように、
 既に死んでいて、ただ死者になる前のバカンスが与えられているのだ」
 氏は、敵国・ドイツの25歳以下の若者たちに向けて
 既に85,000回を超える講演を行い、語りかけている。
 「もし、あなたがネオナチに入ってしまったら、
 それはナチスやアルカイダと同じ、ただの殺人者になってしまうのです」
 
出典:http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2007/11/2803/


北の零年

           
オトーサン、
「題名がいいな」
英語の題名"Year one"は、1年。
これでは、味もそっけもありません。
日本語、そして自然や人情のニュアンスが
外国人に決して伝わらないでしょう。
誤訳のいい例です。

原題:北の零年(2004) 
   YEAR ONE IN THE NORTH 
監督:行定勲  
脚本:那須真知子  
上映時間:168分 
あらすじ:
明治4年。
淡路島に暮らす稲田家は藩の圧制からの独立を願う。
だが、新発足した明治政府は、北海道への移住を命じる。
移民団は、新しい国を建設しようと、風雪の大地に立ち向かう。
リーダー英明の妻・志乃も、弱音を吐かずに頑張る。
英明は、耐寒性のある稲を求めて、札幌へ行き、
待てど暮らせど帰ってこない。
志乃は、多恵とともに、英明を探すため札幌へと向かう。 
 
出演者: 
吉永小百合 ....小松原志乃 
石原さとみ .... 小松原多恵 
大後寿々花 ....  小松原多恵(少女時代)
渡辺謙 .... 小松原英明
豊川悦司 .... アシリカ 
香川照之 .... 持田倉蔵 
石田ゆり子 .... 馬宮加代
オトーサン、
「吉永小百合さん、うまいなぁ」
アカデミー賞女優と比べても負けないでしょう。
上記の役者さんたち、それぞれ好演していました。
でも、石原さとみさん、どうしたことでしょう?
学芸会レベルです。

その他の出演者:
柳葉敏郎 .... 馬宮伝蔵 
大高力也 ....  馬宮雄之介
吹越満 ....  長谷慶一郎 
奥貫薫 ....  長谷さと 
阿部サダヲ ....  中野又十郎 
金井勇太 ....  川久保平太 
モロ師岡 ....  窪平 
榊英雄 ....  高岡 
寺島進 ....  花村完爾 
アリステア・ダグラス ....  エドウィン・ダン 
忍成修吾 ....  殿 
中原丈雄 ....  内田 
田中義剛 ....  友成洋平 
馬渕晴子 ....  長谷すえ 
大口広司 ....  モノクテ 
藤木悠 ....  中野亀次郎 
平田満 ....  川久保栄太 
鶴田真由 ....  おつる 
石橋蓮司 ....  堀部賀兵衛 

User Rating: 7.3/10 (52 votes
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

日本アカデミー賞受賞
・主演女優賞:吉永小百合
同ノミネート
・助演男優賞:豊川悦司     
          香川照之     
・助演女優賞:石田ゆり子     
          石原さとみ     
・監督賞:行定勲     
・脚本賞、音楽賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞

User Comments 
rightwingisevilさん
United States 
2007年9月29日
カタツムリが這うようなのろいテンポ。
美しいが、お粗末な監督でダメになった映画

この映画、スローモーション映画をみているようだ。
脚本は、会話は短いものの、ストーリーの説明が冗長だ。
感動的なシーンもあるが、共感できない。
多くの人手をかけているのに、シナリオが空虚だ。
妻が夫の頭髪を結うのに、3〜4分もかけている。
カメラのレンズが、男が瞬きするのを待っている。
2度の瞬きの間隔は、あまりに長いので、耐えられない。
北海道への移住の際に息子が病に倒れ、
最初の冬がきて、病がますます悪化する。
音楽が、どんどん盛りあがリ...
両親が、死にいく息子を抱いて、雪がつもった樹木に絹布をかける。
(こんな高い樹木に、小娘が布をかけることができるのか。
 誰だって、そのトリックは分からないだろう)
そう、この映画の舞台を雪国にした理由が分からない。
明治政府は、北海道をアメリカ西部のように
追放者たちの手で開拓させたのか?
これは完全な失敗作だ。
監督のひどい解釈のせいだ。
意図的に詩的にしたのだろうが、結果は大アクビ。
レイプ・シーンがあるものの、運よく救われる。
誠実に作ろうとしたのは分かるが、退屈きわまりない。
ひとつだけ記憶に残る。
日本の田舎は実に美しいということだ。
それから、この映画は、悪しき見本だ。
観客がせりふをどう受け取るか。
監督が決してよくない脚本をさらに悪くできるか。 
記憶に残る日本の最高の映画になりえただろうに、
間延びした脚本とお粗末な監督で台無しになった。
ほんとうに苦痛を感じる。
最後のシーンは、実に力強く、すばらしかった。
夫は、心ないウソをついているのに対して、
貞節な愛すべき妻は、その残酷なウソを受け入れて、
広い心をもって、愛人のもとへ帰るようにように促すのだ。
この結末は、ほろ苦く、力強かった。
不誠実な夫を理解し、許すというテーマ。
だが、いい映画になりうるには、
すばらしい脚本といい監督に恵まれる必要があった。
わずか1% の良さでは、99%の出来の悪さをカバーできない。
何と残念なことだろう。


オトーサン、
「おお、黒美君彦さんは、ほめている!」
やはり、日本人のメンタリティをお持ちのようです。
 
黒美君彦さん
2005年4月30日
いいと思う。
 
巷の評判とは異なるのかも知れないが、予想以上に面白く観た。
『セカチュー』で見事に物語を壊してくれた行定監督だが、
この作品では逆に「物語」にこだわった感がある。
それを助けてくれたのが存在感ある役者達。
小百合さんはもう別格(演技とかもう関係ないのだ!)として
渡辺謙や石橋蓮司、いやらしい香川照之、ちょいと無理ある豊川悦司、
おしんみたいで可愛かった大後寿々花(石原さとみはNGですが)、
それぞれ過不足ない演技。
北の大地に放り出された武家たちの悲惨な開墾の歴史に、
権力の非情を織り交ぜたこの作品は
まさに『ラスト・サムライ』の意趣返しだと感じた。
武士道を刀を振り回すことと勘違いさせたあんな作品に比べたら、
よくこうした作品を真正面から作り上げたと評価したくなる。
ラストの馬の疾走シーンはカタルシスも感じた。
もちろん細かい点で注文もある。
雪の中で救われた後の5年があまりに唐突だ、とか、
妻子を捨てた夫の説明にも少し怒れよ志乃さん、とか、
群集劇の演出がワンパターンだ、とか、
冒頭の小鳥や船のシーンのCGがみえみえだ、とかいろいろあるが、
それを補うだけのスケール感を少なくとも私個人は感じた。 


シルク

         
オトーサン、
「この映画、評判悪いな」
IMDbのスコアは、6.0。
Yahoo!のスコアも、似たようなもの。
でも、キーラ・ナイトレイが出ています。
「旬の女優さんだ。見に行くか」

原題:Silk (2007)
監督:Francois Girard
原作:Alessandro Baricco 
脚本:Francois Girard / Michael Golding
Genre:Drama / History / Romance
Rated R for sexuality and nudity. 
Country:Canada / France / Italy / UK / Japan 
Language:English / Japanese 
上映時間:109分
あらすじ:
19世紀フランス。
戦地から故郷に戻った青年エルヴェは、
製糸業者から蚕卵を入手するためにアフリカ行きを依頼される。
蚕卵を持ち帰り、それで得た富でエレーヌと結婚する。
製糸工場をつくり、新婚生活は言うことなし。
だが、アフリカの蚕が病気にやられたため、
当時、地の果てだった日本まで買い付けに行くことになる。
幕末の日本で、蚕業者・原十兵衛が世話してくれる。
エルヴェは、十兵衛の妻と出会い、一目惚れ。
帰国しても、少女のような妻のことが頭から離れず、
少女に会うために、再び日本へ向かう。

出演者:
Michael Pitt ...  Herve Joncour(エルヴェ)
Keira Knightley ...  Helene Joncour(エレーヌ)
Koji Yakusho ...  Hara Jubei(原十兵衛)  
Sei Ashina ...  The Girl (少女)
オトーサン、
「うーむ、全員、不燃焼だなぁ」
マイケル・ピットは熱演するものの下手。
キーラ・ナイトレイは、さしたる見せ場なし。
新人・芦名星は、生硬。

MICHAEL PITT 
マイケル・ピット 
誕生日 1981/4/10  
出身 米ニュージャージー州 
16歳の時にニューヨークに行き、
オフ・ブロードウェイの舞台でデビュー。
初舞台は「ザ・トレストル・アト・ザ・ポープ・リック・クリーク」。
デューク大学で上映された「バーディ」の舞台にも出演。
映画は「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」や
「完全犯罪クラブ」で主演。
テレビ・シリーズでは「ロウ&オーダー」や「ドーソンズ・クリーク」など 
活躍度 ▲↑ 
演技力     ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1998年「54 フィフティ★フォー」(NC)
2001年「小説家を見つけたら」◆「ブリー」
2002年「完全犯罪クラブ」◇「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
2003年「ドリーマーズ」◇
2005年「ラストデイズ」 
2007年「シルク」 

KEIRA KNIGHTLEY 
キーラ・ナイトレイ 
誕生日 1985/3/22  
出身 英ロンドン 
父が俳優ウィル・ナイトレイ、母は作家シャーマン・マクドナルド。
7歳からテレビやCM出演。
テレビでは「オリバー・ツイスト」「ドクトル・ジバゴ」。
6歳半の頃に難読症のため、専門の家庭教師の指導を受け、
14歳の頃には克服。
映画は2002年「ベッカムに恋して」で
ロンドン映画批評家協会賞最優秀イギリス新人賞受賞。
2005年「プライドと偏見」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのエリザベス役で有名。 
活躍度 ◎↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「イノセント・ライズ」
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」
2001年「穴」◆「レジェンド・オブ・アロー ロビンフッドの娘」(TM)◇
2002年「ベッカムに恋して」「サンダーパンツ!」▲「ピュア」◆
2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇
     「ラブ・アクチュアリー」◆「ドクトル・ジバゴ」(TM)
     「キング・アーサー」◇
2005年「ドミノ」◇「プライドと偏見」◇「ジャケット」◇「ロスト・ストーリー」
2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇
2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」「シルク」 

芦名星
あしな せい
誕生日 1983/11/22
出身 福島県郡山市 
高校在学中にスカウトされ芸能界デビューを飾る。
趣味は筋トレ、音楽鑑賞、英会話、アウトドア。
特技は書道、料理、クラリネット演奏など
出演作:
2004年「せかいのおわり world's end girl friend」
2005年「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」
2007年「たとえ世界が終わっても」「Mayu -ココロの星-」
2008年「シルク」

その他の出演者:
Toni Bertorelli ...  Verdun 
Kenneth Welsh ...  Mayor Joncour 
Martha Burns ...  Mme. Joncour 
Alfred Molina ...  Baldabiou 
Michael Golding ...  Clerk 
Carlo Cecchi ...  Priest 
Chiara Stampone ...  Beatrice Berbek 
Marc Fiorini ...  M. Chabert 
Leslie Csuth ...  M. Loiseau 
Toru Tezuka ...  Japanese Guide 

User Rating: 6.0/10 (453 votes)
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
もう少しドラマティックだとよかったのですが。

User Comments:
coldscribeさん
Edmonton, Alberta
2007年10月3日
芸術作品だ

ネズミの大群のような批評家連中は、この映画をぶっ叩いている。
子供がクレヨンを投げるように、言葉を投げつける。
「ぐにゃぐにゃ」、「空疎」、「退屈」、「がっかり」。
あんな老いぼれ馬たちは、直ちにクビにすべし。
これは、今年最高の映画だ。
今日、その疑念が晴れた。
批評家連中が、この映画を叩く手法はどこかおかしい。
いい趣味を侮辱するとは、
何というぞっとする冗談だろう。
人間は、考え、感じ、理解する存在ではないのか?
われわれは、芸術作品に辛く当たるのを常としていないだろうか。
いい映画や芸術を拒否し、無視する。
私は、そういう社会に属しているのを恥じる。
警告: 
この映画はひとりで見るべし。
あるいは、成熟した愛人と見るべし。
そして、見るのは劇場で。
忍耐心を欠き、芸術作品がわからない者と一緒に見るべきではない。
詩心のある者には、この映画は必見だ。
我々のセンスや感覚の豊かさに訴えてくる。
最初のシーン。
雪景色の温泉につかる裸の女性。
彼女に近づくと、湯気が立ちのぼり、
お湯の温かさと空気の冷たさが感じられる。
無防備そのものの人間という存在が伝わってくる。
皮膚と皮膚で、他者とつながりたいという願いも。
勿論、ほかの点もいいが、オープニング・シーンは、とくに素敵だ。
この映画は、のんびりさせてくれる。
お茶が注がれ、雪が降る。
深く感じる佇まい。


オトーサン、
「役所広司さんは、どう感じたのだろう?
インタビューがありました。
いまひとつ乗り切れなかったコメントです。
 
原十兵衛について
「彼は商人の跡取り息子だけど、
 勘当されて横浜でフラフラしているときに外人と知り会ったのだろう、と。
 そして商人として西洋人と密貿易を重ねながらいろんな人間に会う中で、
 エルヴェのことは気に入ったと思います」
「原は先祖代々ずっとこの土地にいたんだけれども、
 この場所にはもう自分はいられなくなる。
 ここを出て行かなくてはいけないと心の中で思っている。
 エルヴェに言ったというよりは自分自身に言ってきかせている、と思って演じた」

マイケル・ピットについて
「おれは俳優だっていう感じがなくて、
 ミュージシャンでもあって音楽でも自分を表現しているし、
 俳優としてキャリアもあるけど、気軽さというか、ガツガツしてないところが、
 エルヴェという役にとても合っていたんじゃないかな」

この映画について
「この映画は“心の旅”ですから。
 人は自分の中にいろんな思いを秘めているものだし、
 その思いの一部分が映画で描かれているというのか、
 エルヴェにとっては女性への思いが心を大きく占めたのでしょうけれど。
 そして日本のことが現実にあったのかも本当はよくわからない……」

出典:シネマトゥデイ映画ニュース


28週後

           
オトーサン、
「冴えない題名だけど...」
雪が降り、自転車散歩もできないので、
見に行きましたが、見ないほうがよかったかも。
若いカップルなど、2度とキスできなくなるでしょう。

原題:28 Weeks Later (2007)
監督:Juan Carlos Fresnadillo
脚本:Rowan Joffe / Juan Carlos Fresnadillo 
   Jesus Olmo / Enrique Lopez Lavigne  
Genre:Drama / Horror / SF / Thriller 
Rated R for strong violence and gore, language 
    and some sexuality/nudity. 
Country:UK / Spain 
Language:English 
上映時間:
あらすじ:
レイジ・ウィルスがロンドンを壊滅させたが、
その6ケ月後、アメリカ軍は、誇らしげに宣言する。
「われわれは、伝染病との戦いに勝利した。国家再建がはじまる」
避難民の第1陣が帰国し、離散家族が再会する。
だが、レイズ・ウィルスは、死滅していなかった。
再会を果たしたドンは、アリスにキスをするが、
たちまち唾液で感染し、ゾンビと化す。
アメリカ軍は、地区一帯を封鎖し、
感染拡大を防ぐために、無差別殺人を開始する。
タミーとアンディの姉妹は、
狙撃手ドイルと軍医スカーレットの助けを借りて、
母親に一目でも会いたいと市中を逃げ回る...

出演者:
Robert Carlyle ...  Don(ドン)
Catherine McCormack ...  Alice(母、アリス)
Imogen Poots ...  Tammy(長女、タミー) 
Mackintosh Muggleton ...  Andy(次女、アンディ) 
Jeremy Renner ...  Doyle(狙撃手ドイル)
Rose Byrne ...  Scarlet(軍医スカーレット)
オトーサン、
「強いていえば、ロバート・カーライルか」
こういうシチュエーション・ドラマでは、
危機が主人公で、人間のほう従になります。

ROBERT CARLYLE 
ロバート・カーライル 
誕生日 1961/4/14 
出身 スコットランド・グラスゴー 
4歳で母と死別し、17歳で学校を中退、
ペンキ職人をしながら、生活費を稼ぎ、演技の勉強をする。
ロンドン王立音楽演劇アカデミーで学び、
89年「沈黙の叫び」で映画デビュー。
代表作は「フル・モンティ」のギャズ役。
「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では007の敵役、
「プランケット&マクレーン」では主役を演じている。
アントニア・バード監督作品の常連で「司祭」「フェイス」「ラビナス」に出演。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「リフラフ」
1994年「司祭」
1996年「トレインスポッティング」「ゴー・ナウ GO NOW」
     「カルラの歌/戦士たちの鎮魂歌」
1997年「フェイス」「フル・モンティ」
1998年「フェローズ」
1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◆「アンジェラの灰」◇
     「ラビナス」◇「プランケット&マクレーン」◇
     「ザ・ビーチ」◆
2000年「リトル・ストライカー」
2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」
2002年「ケミカル51」◇「家族のかたち」◇
2006年「エラゴン 遺志を継ぐ者」◆
2007年「28週後...」
 
CATHERINE McCORMACK 
キャサリン・マコーマック 
誕生日 1972/1/1  
出身 英ハンプシャー州アルトン 
オックスフォード演劇学校で演劇を学ぶ。
94年「LOADED」で映画デビュー。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1995年「ブレイブ・ハート」◆「フリーズ/地獄の相続人」◆
1998年「スカートの翼広げて」◇「娼婦ベロニカ」◇
2000年「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」◆
     「悪魔の呼ぶ海へ」「恋はサルサで」「ボイス・オブ・エンジェル」
2001年「テイラー・オブ・パナマ」◆「スパイ・ゲーム」◆
2004年「サウンド・オブ・サンダー」◇
2006年「ルネッサンス」(声)
2007年「28週後...」 

その他の出演者:
Amanda Walker ...  Sally 
Shahid Ahmed ...  Jacob 
Garfield Morgan ...  Geoff 
Emily Beecham ...  Karen 
Beans El-Balawi ...  Boy in Cottage  
Harold Perrineau ...  Flynn 
Meghan Popiel ...  DLR Soldier 
Idris Elba ...  Stone 
Stewart Alexander ...  Military Officer 

User Rating: 7.2/10 (36,327 votes) 
オトーサン、
「ホラーにしては、高いぞ」
まったく救いのないのが、受けたのでしょうね。

User Comments 
Andy4444さん
United States 
2007年5月19日
上出来で、手に汗を握るほど恐ろしい

前作を見ていたので、
この映画は平気だと嵩をくくっていた。
だが、間違っていた。
この映画のはじめのシーンだが、
ゼロからサイコになるまで、わずか2秒だった。
「ドーン・オブ・ザ・デッド」?(2004)の出だしも
荒々しい混沌としたものだったが、
ポップコーンを食べながら笑ったりしたものだが、
この映画には、まったく笑える要素などない。
暴力はないが、恐怖と緊張がある。
暴力があらわれると、そこにはショックと恐怖がある。
普通のひとびとが、次々と、逃れられない状況に置かれる。
勿論、この映画では、彼らを2つの捕食者が追い回す。
凶暴なウィルスは、第1作から引き継がれ、
暴動を鎮圧しようとする軍隊は、無実のひとびとに
言いようのない恐怖をもたらす。
ウィルスの恐怖と規模が、実に過酷なので、
軍隊が考える手段も、まったく納得できる。
アクション・シーンは、職人芸だ。
観客を犠牲者や半人狂人のゾンビの立場に立たされる。
暴力描写に手加減はない。
すべての人間が情け容赦なく破壊されるのだ。
和らげようとする試みなどない。
地球上の人間の脆弱さや不快なウィルス退治の問題点は、
映画を見終えた後も頭に残り、
恐怖のすてきな後味を加えている。
第1作と同じく、音響はいい。
緊迫感、恐怖、悲しみを伝えている。
ストーリーも、同様に、かなりしっかりしている。
唯一の不満は、何人かの兵士だった。
本物の兵士のようには見えなかった。
全体として、これは今まで見たうちで、最高のゾンビ映画であり、
これまで見たうちで、最高に効果的なスリラーだった。
 

オトーサン、
「山口直樹さん?」
漢詩の山口直樹さん、愛知トヨタの山口直樹さんかな?
それとも、ちがうひとなのでしょうか?
分かりました。
「キューブリックを愛する映画ライター。
 実は、長年、ツチノコなどの未知生物を追い続けている、
 超自然現象ライターとしても活躍中。
 その原稿は「DIME」「テレパル」そして「ムー」などで読むことができる」
この映画にコメントするのに、最適のひとのようです。

山口直樹さん
2008年1月17日
「28週後...」極限状況における人間や非常時での国家の論理を描破 
 
ダニー・ボイル監督の「28日後...」は、
ゾンビを凶暴化したウィルス感染者に置き換え、
終末世界での恐怖のサバイバルをスリリングに描いて大ヒットした。
その続編「28週後...」は、前作の設定や世界観、テイストを受け継ぎながら、
極限状況における人間や国家の有り様により深く踏み込み、
救いのないドラマが息苦しいまでの緊迫感で展開する。
生存者たちが家族のような絆を育んだ前作から一転、
親子4人の普通の一家が辿る悲劇に人類の運命を象徴させ、
ウィルス殲滅の難しさと非常時での国家の論理をも見事に描いている。  
ウィルス再発の発端は、一家の夫(ロバート・カーライルが久しぶりに熱演)が、
見捨てた妻に許しを請うため、彼女が保菌者とは知らずに接触すること。
以後、人間や家族の“情”が、ことごとく裏目に出て感情を揺さぶられる。
しかも、海外から帰国した英国人たちを保護する任務に従事していた米軍が、
対応の甘さからウィルスの拡散を許し、
市民を感染者もろとも全員虐殺する非情な策に出て、ロンドンは地獄の戦場と化す。
目を覆う生々しさで描かれる米軍の掃討作戦とその空しさは、
現実のテロとの戦いと重なって、痛烈な皮肉に感じるだろう。
だが、本来国家や軍はそういうものであることを最後に思い出させ、
強烈な余韻を残す。
ただ、軸となるのが幼い姉弟で、生き残った英国人たちの、
母国が消滅することへの葛藤が描かれなかったのは残念だ。


P.S. アイラヴユー

         
オトーサン、
「26才か」
原作者、デビュー作なのに映画化されました。
この映画、日本公開の予定なし。
韓国(1/3〜)、香港(2/14〜)というのに。
P.S.日本でも公開してよ。

原題:P.S. I Love You (2007)
監督:Richard LaGravenese
原作:Cecelia Ahern
脚本:Richard LaGravenese / Steven Rogers
Genre:Drama / Romance more 
Rated PG-13 for sexual references and brief nudity.
上映時間:126分
あらすじ:
ホリーは、賢い美人だ。
全身全霊で夫のジェリーを愛している。
彼は、情熱的で、愉快で、激しやすいアイルランド人なのだ。
だが、ジェリーが病に倒れ、ホリーは徒方に暮れる。
彼女を救ってくれる唯一のひとが、もはや、この世にいないのだ。
ジェリーほどホリーを分かってくれたひとはいない。
先々のことまで考えていたのだ。
死ぬ前に、ジェリーは、ホリー宛てに一連の手紙を残した。
それは、彼女の悲しみをいや増すものではなく、
彼女自身の再発見を導くものだった。
その最初のメッセージは、ホリーの30歳の誕生日に、
ケーキという形をとって届けられる。
仰天したことに、ジェリーの肉声がテープから流れる。
閉じこもっていないで、自分で自分の誕生日を祝えよというものだった。
それに続く数ケ月の間、さらにジェリーからの手紙が届く。
それも、びっくりするような方法で。
どの手紙も、新しい冒険を呼びかけるもので、
末尾には、いつも、"P.S. I Love You"と記してあった。
ホリーの母親と親友たちは、心配しはじめる。
ジェリーの手紙が、ホリーを過去に縛りつけているのではないか。
だが、事実は、一通一通の手紙が、彼女を未来へ導いていたのだ。
ジェリーの言葉に導かれて、
ホリーは、結婚と友情を再発見する旅に出発する。
強い愛が、死の終局を人生のスタートにすることに気づく。

出演者: 
Hilary Swank ...  Holly Kennedy(ホリー) 
Gerard Butler ...  Gerry Kennedy (ジェリー)
Kathy Bates ...  Patricia(母:パトリシア) 
Lisa Kudrow ...  Denise Hennessey(親友・デニーズ) 
Gina Gershon ...  Sharon McCarthy(親友・シャロン) 
オトーサン、
「流石、アカデミー賞女優!」
ヒラリー・スワンクの演技たるや、息を呑む。
狼みたいに歯をむくかと思えば、うぶなティ−ンズの仕草もみせる。
相手役は、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラ−。

HILARY SWANK 
ヒラリー・スワンク 
誕生日 1974/7/30  
出身 米ワシントン州ベリンガム 
9歳の時から演技を始め、「ジャングル・ブック」の舞台に主演。
ベリンガムのローカルシアターや学校演劇で活躍。
スポーツも万能で水泳のオリンピック選考会に参加したこともある。
90年に女優を目指し、母と共に移住。
92年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」では
バッフィの親友キンバリー役で映画デビュー。
数百人のオーディションを勝ち抜き、
94年「ベスト・キッド4」では主人公ジュリー役を得る。
99年「ボーイズ・ドント・クライ」で性同一性障害のブランドンを演じ、
アカデミー賞主演女優賞受賞。
2005年「ミリオンダラー・ベイビー」で二度目の受賞を果たした。
テレビでは97年から「ビバリーヒルズ青春白書」の
シングル・マザー、カーリー役など。
92年にハリウッドのパーティで知り合った俳優チャド・ロウと97年に結婚。
2006年、離婚。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」
1994年「ベスト・キッド4」
1996年「マネークラッシュ」
1999年「ボーイズ・ドント・クライ」◇
2000年「ギフト」◆
2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◇
2002年「インソムニア」◇
2003年「ザ・コア」◇
2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◇
2006年「ブラック・ダリア」◇
2007年「リーピング」◇「フリーダム・ライダーズ」◇
 
GERARD BUTLER 
ジェラード・バトラー 
誕生日 1969/11/13  
出身 英スコットランド・グラスゴー 
12歳の時に「オリバー」で舞台デビュー。
グラスゴー大学で法律を学び、7年間弁護士をしていたが、
ロンドンのコーヒーショップで俳優のスティーブン・バーコフにスカウトされ、
舞台「コリオレイナス」で俳優デビュー。
97年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」で映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1997年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」「トゥモロー・ネバー・ダイ」
1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」「桜の園」
1999年「ワン・モア・キス」
2000年「ドラキュリア」◇「戦場のジャーナリスト」
2001年「騎馬大王アッティラ/平原の支配者」(TM)
2002年「サラマンダー」◆
2003年「トゥームレイダー2」◇「タイムライン」◇
2004年「オペラ座の怪人」◇「Dearフランキー」◇
2007年「300 スリーハンドレッド」◇ 

その他の出演者:
James Marsters ...  John McCarthy 
Harry Connick Jr. ...  Daniel Connelly 
Jeffrey Dean Morgan ...  William 
Dean Winters ...  Tom 
Anne Kent ...  Rose Kennedy 
Brian McGrath ...  Martin Kennedy 
Sherie Rene Scott ...  Barbara 
Susan Blackwell ...  Vicky 
Michael Countryman ...  Ted 
Roger Rathburn ...  Minister 

User Rating: 6.8/10 (3,274 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

User Comments  
Alan_oneill81さん
Canada
2007年12月30日
他人事でない映画

頻発性卵巣ガンと闘病中の妻を抱えているわが家では、
この映画は、まさに大ショックだった。
われわれ夫婦は、20代後半で、
若くして妻を埋葬するかも知れない事態に直面している。
言うのも辛いことだけれども、
2人で映画を見に行ったが、涙の乾く間もなかった。
最愛の妻や親友を埋葬するかもしれない。
あるいは埋葬するほど、ひどいことはない。
否定的な批評がたくさんあることを知っているが、
自分の人生が巨大スクリーンに投射されているのをみれば、
主人公が前へ進もうと頑張っている姿を前にして、
また、夫の妻への不死の愛を見て、感動しないはずはない。
別のコメンターは、ボーイフレンドを家にしばりつけておけとあったが、
彼は、明らかに悲劇的な環境に直面していないのだ。
私は、いつもは酷評するのだが、
この映画は、ありきたりのものには思えなかった。
そうした映画は、えてして終わりもありきたりだが、
この映画は違っていて、そこもよかった。


オトーサン、
「わかるなぁ、その切実な気持ち!」
でも、大多数の悲劇的な環境に直面していないひとの
おめでたいコメントも見ておきましょう。

chieponitaさん
2008年1月14日
心が温まって、ほろりと泣ける。

喧嘩はたくさんするけれど、本当はラブラブの夫婦ジェリー&ホリー。
2人は、ホリーが学生の時に旅行したアイルランドで出会いました。
しかし突然の病で亡くなってしまったジェリー。
悲しみのどん底に突き落とされたホリーは、アパートから出ることもなく
ひたすら思い出に浸って過ごしはじめます。
ところが、驚いたことに死んだジェリーから
1ヶ月に一度手紙が届くようになりました。
その手紙によって、だんだん自分を取り戻し、
強く成長していくホリーの姿が描かれています。
手紙の終わりに必ず書かれているP.S. I love youが、
映画のタイトルになっています。
原作はアイルランドの作家Cecelia Ahern。
アイルランドを舞台に、心がほっこり温まる小説を書いていて、
女性に人気の作家の一人です。
アイルランドの美しい自然を舞台にして、
初めて出会う2人のシーンは、本当にキュート。
(このシーンでヒラリー・スワンクが若い学生を演じるのは、
ちょっと無理があるんじゃ、と思ったけれど。)
ホリーが新しい恋に挑戦できるよう励ましてくれる2人の楽しい女友達、
わだかまりもあるけれど、本当は心から支えてくれるママ、
ママの経営するバーで働いていて、ホリーに恋心を抱いているダニエル、
いろんな人に元気をもらい、ホリーは、新しい自分の未来を切り開いていきます。
ぽろっと泣けたり、ゲラゲラ笑えたり、そして最後は心が温まる、
典型的なロマンティックコメディーなので、
カップルで安心して楽しめる作品だと思います。
しかし、ジェリーを演じるジェラルド・バトラー、
「300」のレオニダス役とは本当に違って、
同じ人とはわかりませんでした。
ちゃめっけたっぷりのセクシーなアイルランド人男性を演じていて、
とっても素敵です♪


バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び

         
オトーサン、
「IMDbのスコアが8.0、高いなぁ」
学生時代に社交ダンスに夢中になりました。
1年間、1日7時間も練習しました。
でも、バレエとは無縁。
バレエを見に行ったのは、2回。
バレエを踊ったのは、1回。
忘年会の余興で「白鳥の湖」に合わせて、
ぐるぐる回ったり、ジャンプしたり...
因みに、衣装はトイレットペーパー。
その程度のひとが見ても面白いのでしょうか?

原題:Ballets russes (2005)
監督:Daniel Geller/Dayna Goldfine
脚本:Daniel Geller/Dayna Goldfine 
   Celeste Schaefer Snyder/Gary Weimberg 
Genre:Documentary / History 
Black and White / Color
上映時間:118分
あらすじ:
ディアギレフは、ロシア・バレエ団(バレエ・リュス)の創設者。
天才ダンサー、ニジンスキーをはじめ、数多の名花や振付師を育成し、
ピカソ、ローランサン、シャネルらが舞台づくりに参加した。
バレエを総合芸術へと高めたのだ。
だが、彼の死後、バレエ・リュスは空中分解する。
数年後、再興されたのが、「バレエ・リュス・モンテカルロ」だ。
スターダンサーだったレオニード・マシーンが革新的な振り付けを行った。
ベイビー・バレリーナ、3人の少女を目玉にしたりした。
だが、世界大戦で、欧州を追われ、新天地アメリカへ。
さらに、財政難打開のために、豪州や中南米へ長期巡業も行った。
そして、40年が経過し、元団員の同窓会が開催された。
ともに80代になったナタリア・クラソフスカとジョージ・ゾリッチの
バレエ・シーンは、ほほえましい。
90歳を超えてNYシティ・バレエで活躍するフレデリック・フランクリンは、
歯切れのいい口調で、当時の舞台裏での葛藤を証言する。

出演者:
Irina Baronova ...  Herself(バロノワ:ベイビー・バレリーナ) 
Tania Riabouchinskaya ...  Herself(リャブシンスカ:ベイビー・バレリーナ)
Tamara Tchinarova Finch ...  Herself(トゥマノワ:ベイビー・バレリーナ)
Leonide Massine ...  Himself(レオニード・マシーン)
Nathalie Krassovska ...  Herself(ナタリア・クラソフスカ)
George Zoritch ...  Himself(ジョージ・ゾリッチ)
Frederic Franklin ...  Himself(フレデリック・フランクリン)
Mia Slavenska ...  Herself (ミア・スラヴェンスカ 記録映像)
オトーサン、
「80歳で、この輝き! うーむ」
老境を迎えた名ダンサーたちの姿に感動しました。
ナタリア・クラソフスカ、色香が漂っているなぁ。
ジョージ・ゾリッチ、ジム通いか。

その他の出演者:
Marian Seldes ...  Narrator (voice) 
Yvonne Chouteau ...  Herself 
Yvonne Craig ...  Herself 
Alan Howard ...  Himself 
Nina Novak ...  Herself 
Marc Platt ...  Himself 
Wakefield Poole ...  Himself 
Tatiana Stepanova ...  Herself 
Maria Tallchief ...  Herself 
Miguel Terekhov ...  Himself 
Nini Theilade ...  Herself 
Raven Wilkinson ...  Herself 
Rochelle Zide ...  Herself 
Alicia Markova ...  Herself (archive footage) 
Milada Mladova ...  Herself (archive footage) 

User Rating: 8.0/10 (337 votes) 
オトーサン、
「このスコア、当然だ」
名ダンサーたちの美の競演に陶然としました。
老年のすばらしさに頭を殴られました。

User Comments
milliedilさん
United States 
2005年11月21日
"バレエでは...そう、すべてが美しいわけじゃない"

大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル
「コーラスライン」で、オーディションを受けたひとりが、
有頂天で歌っていた。
実人生は、輝かしいバレエの世界とは違っていると。
このセンセーショナルで、ありのままの記録映画は、
夢のような記憶をまったく違った色彩で描いている。
ゾクゾクさせるような観点ではない。
20世紀最高のダンサーたち、20数人がインタビューを受け、
また、広範で稀有な息を呑む時代の映像が紹介される。
狂乱の1920年代の終わり、興行主ディアギレフの死後、
スタイルの変化が起きた。
興行主の間で、バレエ戦争が勃発し、
マシーン、バランシン、ヒューロック、ダ・バシルが
長年、争った影響は大きかった。
この世界に放りこまれた幼いAgnes DeMilleの証言は、
皮肉とペーソスに富んでいる。
そう...ドラマなのだ! 
私は、ダンス教育を受けていないから、
偏見や省略もあるだろう数多くの証言について、
それが妥当かどうか、適切な批評はできない。
だが、私は、実り多き良き時代を知っている。
その時代を生きてきたからだ。
この映画は、私がみてきたアーチストたちについての
最高の記録映画になっている。
アメリカのバレエ史を見られるとは思っていなかった。
あるポスターが示しているように、
「題名は、要するに、バレエリュスだ」
無知で興味深い傍観者だが、この映画には魅了された。
多くのダンサーたちがまだ生きている!
(80歳後半か90歳前半)
少数だが、いまだに活動的で活気に溢れている。
ベイビーダンサーだったというダンサーの昔の映像を見るのは、
喜びであり、類い稀な体験だ。
甘い喜びと終わりなき娯楽の裏舞台で繰り広げられた権力闘争。
インテリたちの陰謀は、さながら、王宮内部のようだ。
しかも、最上級の技術や魅力的なロシア訛りの逸話。
こうした人々の姿を写真や活動記録映像でみる。
偉大な振付師とバレエマスターとの対話は不思議なものだった。
マチスやダリたちが、舞台や衣装デザインが見られるのも、
至福の喜びだ。
何という豊かで価値ある世界があったのだろう。
そのための争いと犠牲もあったが...
いま、それらすべてを垣間見ることができるのだ。
私は、身動きもせずに、2時間見続けた。
この映画、ダンスをするものには必見だし、
ちょっと興味があるだけのひとも、夢中にさせてくれる。
今年は、記録映画の当たり年だった。
どれをノミネート作品にするか、
審査員たちは、決めるのに時間がかかるだろう。
私が、審査員ならば、この映画の題名を投函するだろう。


オトーサン、
「もう一声!」

カオル・ドライヤーさん
2007年12月8日
よくぞ残っていた! 
とんでもなく美しい才能たちの映像 

この作品は、観た後に「ブラァーヴォー!」と
スタンディング・オベーション。
舞踊の神と呼ばれたニジンスキーや
『瀕死の白鳥』で有名なアンナ・パブロヴァらが所属・活躍した
バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の1920年代からの舞台映像と、
現在のダンサーたちの回顧談で構成された実録ものです。
バレエの歴史というよりも芸術の歴史ですよね。
よくぞここまで貴重な映像を集めてくれた。
なによりバレエ・リュスのダンサーたちの多くが健在で、
語ってくれたことへのうれしさ。
素晴らしい笑顔で、今なお凛としたたたずまいで。
リャブシンスカ、バロノワ、トゥマノワの“ベイビー・バレリーナ”の
信じられないほどの美しさ、かわいらしさ。
マシーンやバランシンの頑固なほどの気高さ。
個人的にはミア・スラヴェンスカのこの世の人とは思えないほどの透明感
(1930年代だから整形などしていないはずなのに、
グレタ・ガルボ以上と言ってもいい完璧さは奇跡です)。
……バレエ・リュスはとんでもなくすごいダンサーがいたんですね。
踊り手だけでなく美術はピカソやマティス、ローランサン、
きわめつけが衣裳のココ・シャネル。
ただ欲を言えば(かなえられない願望ですが)、
バレエ好きならだれもがこの映画を観た後に、
こうため息をつくのだろうな。
「ああ、
(空中に止まるといわれたほど高くジャンプした)
ニジンスキーが観たかった。あの映像が残っていたなら!」と。
でも、観賞後にこの話をしながら
バレエ談義で盛り上がるのもいいかもしれませんね。  


Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

          
オトーサン、
「混んでるな」
相当前の席なのに、両脇にも観客が。
右手は中学生3人連れ、左手はおじいさん。
前者は大笑いの連続、後者は押し黙ったまま。
オトーサンは...中学生と同じでした。
笑ったのなんの。 

原題:Mr. Bean's Holiday (2007)
監督:Steve Bendelack
原作:Simon McBurney
脚本:Hamish McColl /Rowan Atkinson/ Robin Driscoll
Genre:Comedy / Family 
Re-rated G; originally rated PG for brief mild language. 
Country:UK / France / Germany / USA 
Language:English / French / Spanish / Russian
上映時間:90分
あらすじ:
ビーンは、ウキウキだ。
くじ引きで、カンヌ旅行とビデオカメラが当たったのだ。
パリのリヨン駅からカンヌ行きの列車に乗る。
乗り込む姿を撮影してもらうのだが、
あれこれ注文をつけているうちに、列車が出発し、
その男性は乗り遅れる。
ひとり列車に取り残され、心細そうな男の子。
ビーンは、その子を笑わせようと手を尽くすのだが...
かくして、波乱の旅立ちの幕が開く。

出演者:
Rowan Atkinson ...  Mr. Bean(ビーン)
Emma de Caunes ...  Sabine(サビーヌ)
Willem Dafoe ...  Carson Clay(カーソン・グレイ)
オトーサン、
「アトキンソンのひとり芝居だな」

ROWAN ATKINSON 
ローワン・アトキンソン 
誕生日 1955/1/5 
出身 英 
オックスフォード大学で電機工学を学び、
卒業後、コメディアンを目指す。
78年BBCのコメディ番組「NOT THE NINE O'CLOCK」から注目を集め、
83年から「大英帝国一のアホ、ブラック・アダー」に出演。
89年から95年まで続いた「ミスター・ビーン」は大人気で、映画化もされた。 
活躍度 △→ 
演技幅 個性 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1983年「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」
1989年「彼女がステキな理由」ハタリ!」
1990年「ジム・ヘンソンのウィッチズ」
1993年「ホット・ショット2」
1994年「ライオン・キング」(声)「フォー・ウェディング」
1997年「ビーン」
2001年「ラットレース」「スクービィ・ドゥー」
2003年「ジョニー・イングリッシュ」「ラブ・アクチュアリー」
2007年「 Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」

その他の出演者:
Steve Pemberton ...  Vicar 
Lily Atkinson ...  Lily at the Stereo 
Preston Nyman ...  Boy with Train 
Sharlit Deyzac ...  Buffet Attendant 
Francois Touch ...  Busker Accordion 
Arsene Mosca ...  Trafic Controller 
Stephane Debac ...  Traffic Controller 
Philippe Spall ...  French Journalist 
Jean Rochefort ...  Maitre'D 
Karel Roden ...  Emil 
Max Baldry ...  Stepan 
Pascal Jounier ...  Tipsy Man 

User Rating: 6.1/10 (15,931 votes) 
オトーサン、
「もっと高くても、いいのでは?」

User Comments
Drumski89さん
United States 
2007年7月26日
馬鹿馬鹿しさが愉快な映画

この映画、ホントに楽しめた。
あるべき姿に立ち返ったのだ。
予期せぬ笑いをもたらしてくれる。
ビーンのユーモアは、いつ起きるかが、
何マイル先からでも分かる。
スクリーンに向けて叫ぶ。
「ほれ、ビーンをみろ」 
「カウンターに置き忘れた!アホな!」
といった具合だ。
いやになるほどあるが、
それはまた、大いなる皮肉であり、
見事な言葉遊びでもあるのだ。
上出来のコメディだ。
子供にも大人にも面白い。
私は、ビーンの熱烈なフアンではないが、
この映画はよかった。
みる機会があるなら、みんなも同じだろう。
この映画、友達に絶対勧めたい。
このコメントを読んだひとすべてに。


オトーサン、
「おっ、インタビューがあるんだ」

○ローワン・アトキンソン インタビュー
 前作「ビーン」から早くも10年。
 世界を爆笑の渦に巻き込んだ有名なイギリス人、
 Mr.ビーンが帰ってきた!
 本作の舞台は、フランス、それもカンヌ映画祭。
 ビーンは、世界のセレブを相手に大立ち回りをする。

 Q 10年ぶりにビーンを演じていかがでしたか?
 A 非常に楽しかったです。
   ビーンは、彼自身がとにかく楽しいことをしたいと思ってるキャラクターだから、
     演じていて楽しいですね。
     そうあるべきじゃないときでも、彼は楽観主義なんです(笑)。
     自分がやりたいことはこうだ!と決めたなら、
     他人が迷惑を被ろうがやってしまう。
     言い換えれば子供のような性格で、自己中心的なんですね。
     彼の場合は、まさにそういった部分からコメディが生まれるんです。
     自分が絶対にやらないようなことをやるキャラクターなので、
     演じていてすごく楽しいですね。 

  Q 史上初めて、カンヌ映画祭開催中のレッドカーペットで撮影されたそうですね。
 A 実は映画祭開催中のレッドカーペットでの撮影には、私は居合わせなかったんです。
   私がいたら、何の撮影をしているかすぐ分かってしまいますからね。
   共演者のマックス・ボルドリー、ウィレム・デフォー、エマ・ドゥ・コーヌは、
   本物のレッドカーペットを歩きました。
   周りの映画人たちは、映画の撮影だと気づかなかったんじゃないかな?
   ウィレムに気づいたとしても、
   本当の映画祭の招待客だと思われてたんじゃないかと思います。
   ビーンが出演するシーンは、映画祭の3週間後に
   自分たちのエキストラを使って撮影し直したんですよ。
   ひとつ付け加えておくべきことは、
   カンヌ映画祭が全面的にサポートしてくれたことです。
   彼らの許可なしには、とてもこのような撮影はできませんでした。 

 Q ウィレム・デフォーとの共演はいかがでしたか?
 A 彼はすごく意欲をもって取り組んでくれたし、映画をサポートしてくれました。
   実はMr.ビーンと共演するというのは、俳優にとってとても難しいことなんです。
   Mr.ビーンは自己中心的で自己完結してしまっているキャラクターですから。
   たとえば、サビーヌ(エマ・ドゥ・コーヌ)とビーンが車の中にいて、
     サビーヌが一生懸命話しかけるシーンがありますよね。
     でもサビーヌの隣にいたとしても、ビーンには自分の世界しかない。
     役者として相手から返ってくるものがないんです。
     もちろん、俳優として自己中心的な態度の共演者と仕事するわけではないけど、
     返ってくるものがないキャラクターと同じ画面上にいて、
     それぞれのキャラクターを立てようとするのは難しいことなんです。
    ウィレムの演じた役の場合は、自分自身のキャラクターを作り上げ、
     自信を持って演じなければいけないのですが、
     それを彼は見事にやり遂げていました。
     彼がMr.ビーンの作品に出演したことは、とても勇敢だったと思いますよ。
     今までウィレムの演じてきた役とは全く違いますし。
     今回彼が演じた役は、嫌味な感じもあるけど、
     どこかチャーミングで良かったと思います。 
出典:http://movie.goo.ne.jp/special/mrbean/


スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

         
オトーサン、
「アカデミー賞、獲れるか?」
前哨戦のゴールデン・グローブ賞を制しましたが、
全米批評家協会賞は、"ゼア・ウィル・ビー・ブラッドに敗れました。

原題:Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street (2007)
監督:Tim Burton
脚本:John Logan 
   Stephen Sondheim/Hugh Wheeler/Christopher Bond 
Genre:Crime / Musical / Thriller 
Rated R for graphic bloody violence. 
Country:USA / UK 
Language:English 
上映時間:117分
あらすじ:
19世紀ロンドン、フリート街。
美しく貞淑な妻と幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミンは、
ある日、無実なのに有罪判決を受ける。
事実は、ターピン判事が妻に懸想していたからだった。
15年後、脱獄に成功したベンジャミンは
“スウィーニー・トッド”と名前を変えて、街に戻ってくる。
大家のラベット夫人から、妻が自殺したと知らされる。
娘は、ターピンに幽閉されている。
怒りの炎に燃えるスウィーニーは、理髪店を再開する。
カミソリを研ぐスウィーニー。
かくして復讐劇の幕が開く。
自分の過去を知る客の喉を次々にかき切っていく。
死体は、階下のラベット夫人が有効利用してくれる。
スウィーニーは、娘を救いだし、
天敵ターピン判事の喉をかき切ることができるだろうか?

出演者:
Johnny Depp ...  Sweeney Todd(スウィーニー・トッド)
Helena Bonham Carter ...  Mrs. Lovett(ラベット夫人)
Alan Rickman ...  Judge Turpin(ターピン判事)
オトーサン、
「すばらしい役者だなぁ」
この演技なら、アカデミー賞主演男優賞は確実でしょう。
ラベット夫人役のヘレナ・ボナム・カーター、
悪魔の理髪師の片腕を好演していました。

JOHNNY DEPP 
ジョニー・デップ 
誕生日 1963/6/9   
出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ 
フロリダで育つ。音楽に傾倒し、ロック・バンド”キッズ”に参加。
20歳の時、ロサンゼルスに移るが、バンドが解散。
83年に結婚したメークアップ・アーティスト、
ロリ・アン・アリソン(85年離婚)がデップの俳優デビューを助けるため、
友人のニコラス・ケイジを紹介。
ケイジはデップにエージェントを紹介し、
オーディションを受けて84年「エルム街の悪夢」で映画デビュー。
87年からのテレビ番組「ハイスクール・コップ」で有名に。
90年「クライ・ベイビー」で初主演。
「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」で
ゴールデングローブ賞にノミネートされる。
2003年。「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で
アカデミー主演男優賞にノミネート。
97年「ブレイブ」で監督デビュー。
現パートナーはバネッサ・パラディ。
子供は、リリー・ローズ・メロディとジャック。
寡黙で心の内を見せないミステリアスな男の役をやらせたら、天下一品。
活躍度 ◎→ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1984年「エルム街の悪夢」◆
1985年「マイアミ・ホット・リゾート」
1986年「プラトーン」
1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇
1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△
1992年「アリゾナ・ドリーム」
1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇
1994年「エド・ウッド」◇
1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」
      「ニック・オブ・タイム」
1996年「ザ・カンヌ・プレイヤー」
1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇
1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇「ミー&ウィル」
1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇
     「ビートニク」◆
2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」
2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇「ロスト・イン・ラマンチャ」
2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇
     「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇
2004年「シークレット・ウインドウ」◇「ネバーランド」◇
     「フレンチなしあわせの見つけ方」▲
2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇
     「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)
     「リバティーン」◇
2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇
2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」◇
     「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」◇ 

HELENA BONHAM CARTER 
ヘレナ・ボナム・カーター 
誕生日 1966/5/26  
出身 英ロンドン 
曾々祖父は英元首相アスキス卿、伯父は監督アンソニー・アスキス。
サウス・ハムステッド校で演技を学ぶ。
85年「レディ・ジェーン」で映画デビュー。
「鳩の翼」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 
活躍度 ○→ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1983年「A PATTERN OF ROSES」
1985年「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり」◇「眺めのいい部屋」◇
1987年「モーリス」▲「THE VISION」
1988年「ラ・マスケラ」
1989年「フランチェスコ」◇「GETTING IT RIGHT」
1990年「ハムレット」◆
1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」◇
1992年「ハワーズ・エンド」◆
1993年「暗殺調書」◇
1994年「フランケンシュタイン」◆
1995年「誘惑のアフロディーテ」◇「死の愛撫」◇
1996年「恋人たちのポートレイト」◇「十二夜」◇
1997年「鳩の翼」◇
1998年「ヴァージン・フライト」◇
1999年「ファイト・クラブ」◆
2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇
     「ノボケイン/局部麻酔の罠」
     「記憶のはばたき」◇
2002年「ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線」(TM)
2003年「ビッグ・フィッシュ」◆
2005年「チャーリーとチョコレート工場」◆「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)
     「カンバセーションズ」◇
2007年「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」◇
 
その他の出演者:
Timothy Spall ...  Beadle Bamford 
Sacha Baron Cohen ...  Signor Adolfo Pirelli 
Jamie Campbell Bower ...  Anthony Hope 
Laura Michelle Kelly ...  Beggar Woman 
Jayne Wisener ...  Johanna 
Ed Sanders ...  Toby 
Gracie May ...  Baby Johanna 
Ava May ...  Baby Johanna 
Gabriella Freeman ...  Baby Johanna 
Jody Halse ...  Policeman # 
Aron Paramor ...  Policeman #2 
Lee Whitlock ...  Policeman #3 

User Rating: 8.3/10 (19,460 votes) 
       Top 250: #150
オトーサン、
「すごい、世界の名画150位だ!」
下敷きとなったミュージカルがすばらしく、
鬼才、ティム・バートンの怪奇ムード、
それにジョニー・デップの名演が加わったのですから、
面白くないはずありません。
 
ゴールデン・グローブ賞受賞  
・作品賞(コメディ/ミュージカル)      
・男優賞(コメディ/ミュージカル):ジョニー・デップ     
同ノミネート
・女優賞(コメディ/ミュージカル):ヘレナ・ボナム=カーター     
・監督賞:ティム・バートン  

User Comments 
roquedog504さん
United States 
2007年12月13日
新鮮で、素晴らしい映画

多くのコメントを読んだが、
この映画は、絶対すばらしいと思う。
ティム・バートン監督は、この新作で新風を吹き込んだ。
ティム・バートンは、暗く不吉で不気味な原点に回帰した。
そのすべては、舞台に集約されている。
彼が熟知しているロンドンの暗黒街を選んだのだ。
それに、ミュージカルの味つけをしたことも、効果的だった。
ジョニー・デップは、歌は下手だと言っていたが、
思ったよりも上手に歌っていた。
コクニー訛りを駆使したのもよかった。
訛りのために聞きづらいこともあるが、
この映画の舞台を考えれば、そう問題にはならない。
全体として、この映画はいいし、何の不満もない。
ティム・バートン監督は、独壇場に戻ってきた。
サイコー! 


オトーサン、
「おっ、黒美君彦さんだ」

おもグロい 
黒美君彦さん
2008年1月9日
おもグロい
 
ティム・バートン&ジョニー・デップのコンビらしい作品。
ダークでありながらコミカル。
グロテスクでありながらどこかドライ。
悪趣味の一歩手前でギリギリ踏みとどまる絶妙なバランスが見所でもある。
ただ画面が相当暗いうえに、血がドバドバ流れるので、
知り合いの女性は少々抵抗感があったという。
その辺りが、評価は高かったものの米国で興行成績が伸びなかった理由か。
またミュージカルの映画化、ということで
どうしても歌う場面が冗長に感じられるシーンもあった。
ティム・バートンの私生活上のパートナーでもあるヘレナ・ボトム=カーターが、
パイ屋の未亡人を好演(非業の最期にちょっと哀れを催してしまった)。
アラン・リックマンもいかにも仇役らしい。
さて殆ど舞台に関する知識を持ち合わせない私は、
「スウィニー・トッド」の物語が、19世紀半ばに英国で生まれ、
英米両国で繰り返し舞台化されて来た、なんてことはつゆ知らず、
さらに1979年スティーブン・ソンドハイムによるミュージカルが
大ヒットしたことも知らなかった(恥)。
歪んだ復讐鬼がついには自らを滅ぼす悲劇は、
似たような話が江戸期の歌舞伎狂言にもあるように世の東西を問わず人気があるようだ。
物語そのものはきわめて古典的であるだけに、
ティム・バートンの演出とジョニー・デップに関心が集まるところだが、
その意味では成功しているといっていいと思う。 

オトーサン、
「見に行くべし!」
この映画をお勧めする4つの理由を挙げましょう。
 1) ジョニー・デップ、初のミュージカル&殺人鬼 
 2) ユニークな怪奇世界が冴えるティム・バートン監督 
 3) 素材は、19世紀ロンドンで実際にあった猟奇殺人事件
 4) ゴールデン・グローブ賞作品賞・男優賞受賞し、  
    本年度アカデミー賞受賞へ最有力


3時10分、決断の時

        
オトーサン、
ラッセル・クロウといえば、暴れん坊。
2005年には、ホテルの従業員に電話機を投げつけて、
暴行容疑で逮捕されています。
「ラッセル・クロウ、本当に立ち直ったのかなぁ」
そんな興味をもって、機内映画を楽しみました。
なお、日本上映の日程は未定だそうです。

原題:3:10 to Yuma (2007)
監督:James Mangold
脚本:Halsted Welles/ Michael Brandt/
   Derek Haas /Elmore Leonard
Genre:Crime / Drama / Western 
Rated R for violence and some language
上映時間:122分
あらすじ:
荒涼としたアリゾナの平原。
今日も、駅馬車が襲われた。
ウェード一味の仕業だ。
駅馬車を止めたうえで、兇行を働くのだ。
牧場主ダンは、凶行を目撃するが、手出しできない。
旱魃のため死に瀕している家畜の世話が大事だ。
だが、保安官に出会あったダンは、
ウェードこそが強盗団の首領だと告げる。
ウェードは逮捕されるが、
問題は、牢獄のあるユマまでの護送だ。
彼に忠誠を誓う子分のプリンスたちが襲ってくるからだ。
ユマ行の汽車が出るのは3時10分、あと2時間もある。
果たして、護送を買って出たダンは、
ウェードをユマまで送り届けられるだろうか?

出演者:
Russell Crowe ...  Ben Wade (ベン・ウェード)
Christian Bale ...  Dan Evans (ダン)
Ben Foster ...  Charlie Prince (プリンス)
オトーサン、
「やはり、名優だなぁ」
アカデミー賞を受賞した「グラディエーター」(2000)に
匹敵する名演技です。
相手役のクリスチャン・ベールも、見事な演技でした。

RUSSELL CROWE 
ラッセル・クロウ 
誕生日 1964/4/7  
出身 ニュージーランド・ウェリントン 
映画関係者だった両親に連れられ、撮影現場に出入り。
オーストラリアに移住後、テレビで子役として活躍。
90年「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビュー。
91年「PROOF」でオーストラリア映画協会助演男優賞受賞。
93年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印で」で同賞主演男優賞受賞。
95年「クイック&デッド」で本格的にハリウッド進出。
2000年「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞受賞。
「インサイダー」「ビューティフル・マインド」で二度ノミネートされている。
2003年、女優のダニエル・スペンサーと結婚。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1990年「アンポンで何が裁かれたか」「ザ・クロッシング」(V)
     「THE PRISONER OF THE SUN」
1991年「PROOF」「ハマーアウト」「スポッツウッド・クラブ」
1992年「ROMPER STOMPER」
     「THE EFFICIENCY EXPERT」
1993年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印」◇
1994年「ザ・パイロット」
1995年「バーチュオシティ」「クイック&デッド」
     「NO WAY BACK/逃走遊戯」「ラフ・マジック」
1997年「ターニング・ラブ」◇「ヘヴンズ・バーニング」◇
1998年「L.A.コンフィデンシャル」◇
1999年「インサイダー」◇「ミステリー、アラスカ」◇
2000年「グラディエーター」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇
2001年「ビューティフル・マインド」◇
2003年「マスター・アンド・コマンダー」◇
2004年「シンデレラマン」◇
2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇
 
CHRISTIAN BALE 
クリスチャン・ベール 
誕生日 1974/1/30 
出身 英ウェールズ・ペンブロークシャー 
父は金融アドバイザーで母はダンサー。
音楽を志す姉の影響で、幼い頃から演技の道に進み、
TVのCMやドラマに出演。
「太陽の帝国」で初の主役。
子役からの転身を見事に遂げた俳優。 
活躍度 ○↑ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1987年「太陽の帝国」「ミオ」
1989年「ヘンリー五世」
1990年「デビルズ・パイレーツ」
1992年「ニュージーズ」
1993年「スウィング・キッズ」
1994年「若草物語」
1995年「ポカポンタス」(声)
1996年「ある貴婦人の肖像」「シークレット・エージェント」
1997年「ベルベッド・ゴールドマイン」
1998年「コーンウォールの森で」
1999年「真夏の夜の夢」「ジーザス」(TM)
2000年「シャフト」◆「アメリカン・サイコ」◇
2001年「コレリ大尉のマンドリン」◆
2002年「リベリオン」◇「サラマンダー」◇「しあわせの法則」◇
2004年「マシニスト」◇
2005年「バットマン ビギンズ」◇「ニュー・ワールド」◆
2006年「プレステージ」◇ 

BEN FOSTER 
ベン・フォスター 
誕生日 1980/10/29  
出身 米マサチューセッツ州ボストン 
弟は俳優のジョン・フォスター。
99年「リアリティ・バイツ」のベン・カーツマン役で主演映画デビュー。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1999年「リバティ・ハイツ」◇
2002年「ビッグ・トラブル」「フォーン・ブース」
2004年「パニッシャー」◆
2005年「ホステージ」◆
2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」◆ 
 
その他の出演者:
Logan Lerman ...  William Evans 
Dallas Roberts ...  Grayson Butterfield 
Peter Fonda ...  Byron McElroy 
Vinessa Shaw ...  Emmy Nelson 
Alan Tudyk ...  Doc Potter 
Luce Rains ...  Marshal Weathers 
Gretchen Mol ...  Alice Evans 
Lennie Loftin ...  Glen Hollander 
Rio Alexander ...  Campos 
Johnny Whitworth ...  Tommy Darden 
Shawn Howell ...  Jackson 
Pat Ricotti ...  Jorgensen 

User Rating: 8.1/10 (30,661 votes) 
       Top 250: #194
オトーサン、
「おおお、高いスコアだ!」
しかも、世界の名画194位だとは。

User Comments
socrates99さん
Urbana, IL 
2007年9月9日
もっといい西部劇もあるが、この根性は大したもの。

ラスト・シーン。
クリスチャン・ベールが、 
ラッセル・クロウと会話するのを見たとき、
この映画の意味がはじめてわかった。
クリスチャン・ベールが、
あのグレゴリー・ペックと似ているのに気づいた。
リアリティを失うことなく、人物を演じる力量がある。
このシーンは、まったくのトリックであるが、
映画における重要な部分である。
ダンが何者かを語っている。
家族思いの悩める元兵士であり、
農場経営は、もはや限界にきている。
この映画のテーマは、勇気である。
武器、土埃、駅馬車、負傷者たち、時代衣装を選択している
センスがいい。
すばらしいとしか言いようがない。
なぜ、昔の西部劇がこうした要素を発展させなかったのか。
おそらく、お金が、かかりすぎるためだっただろう。
だが、仮にお金があったとしても、
古い西部劇は、この映画ほど、人生の真実味を描くことはできなかっただろう。
ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、そして彼の息子ウィリアム
そのやりとりを楽しんだ。
だが、焦点は絶えず移動していく。
ベン・フォスター演じるあっぱれな悪役のエピソードも、そうだ。
ピーター・フォンダとグレチェン・モルのかけあいもいい。
だが、ハイライトは、やはり、
ラッセル・クロウ演じる強盗団の首領ベン・ウェードに何が起きるかである。
芸術は人生を模倣する。
この点について語るならば、
ラッセル・クロウは、かなり欠点のない男である。
知的だが、不道徳なウェードを演じている。
オリジナルの結末を期待してはいけない。
劇場を出てから、そのことについて考えたほうがいい。
われわれの心の中には、善と悪が同居しているのではないだろうか?


オトーサン、
「これって、リメイクなのか」
オリジナルの製作は1957年とはるか昔のこと。
オリジナルについてのコメントを見てみましょう。
 
なちらさん
2007年11月29日
責任がある 
 
捕らえた盗賊の移送を生活費の為に引き受けた男、V・ヘフリンと、
捕らえられた盗賊一味のボス、G・フォードの心理戦。
一味の手下の襲撃で、徐々に孤立無援になってゆくV・ヘフリンに、
G・フォードが報酬を遥かに上回る額で解放を吹き掛ける様子は、
何とも言えない緊迫感!
もう、移送なんてやめちまえって!
G・フォードの余裕綽々の表情と、
全く余裕の無いV・ヘフリンの対比が面白かった。
ラストはちょっと粋。 


迷子の警察音楽隊

       
オトーサン、
「おっ、柏の葉でやっている!」
あとは、東京の「アミューズCQN」「シネカノン有楽町2丁目」
「シネ・リーブル池袋」と川崎の「チネチッタ」のみ。
これは、イスラエル映画。レアな映画体験ができます。  

原題:Bikur Ha-Tizmoret (2007)
監督・脚本:Eran Kolirin
Genre:Comedy / Drama more 
Rated PG-13 for brief strong language.
Country:Israel / France / USA 
Language:Arabic / English / Hebrew
上映時間:87分
あらすじ:
1990年代。
トゥフィーク率いるエジプトの警察音楽隊が、
イスラエルの空港に降り立つ。
だが、出迎えもなく、言葉も通じない。
若手カーレドが、大使館に救いを求めようと言うが、
団長トゥフィークは、断固、拒否し、命令を下す。
わが音楽隊は、これまでも自力で道を開拓してきた。
自力で、アラブ文化センターを目指そう。
ようやくバスを探して、たどり着いた先は、
一字違いのまったく別の町、しかも砂漠の町だった。
貧相な食堂があるだけで、バスの運行はもう終わり。
途方に暮れた一行は、空腹を抱え、野宿を覚悟する。
だが、女主人・ディナの好意に甘えて、分宿することになる。
そして、トゥフィークらにとって、忘れられない一夜が...
 
出演者:
Sasson Gabai ...  Tawfiq(トゥフィーク)
Ronit Elkabetz ...  Dina(ディナ)
Saleh Bakri ...  Haled(カーレド)
オトーサン、
「素人俳優みたいだ」
素朴なエジプト人に会えたような気がします。
でも、確かな演技力が底にあるのです。
ディナ役の女優さんも、見事な演技でした。
若い頃は、人見知りだったの。
女優になって、性格が一変したのよ。
内なるデイモンを解き放てるようになったの。

SASSON GABAY 
サッソン・ギャベ 
誕生日 
出身 −− 
 −− 
活躍度 △→ 
演技幅 適応 
演技力   ☆☆★★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆★★★★ 
出演作 
1988年「ランボー3 怒りのアフガン」
2001年「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 

その他の出演者:
Shlomi Avraham ...  Papi 
Uri Gavriel ...  Avrum 
Imad Jabarin ...  Camal 
Ahuva Keren ...  Lea 
Francois Khell ...  Makram 
Hisham Khoury ...  Fauzi 
Tarak Kopty ...  Iman 
Rinat Matatov ...  Yula 
Rubi Moskovitz ...  Itzik 
Khalifa Natour ...  Simon 
Hilla Sarjon ...  Iris 
Eyad Sheety ...  Saleh 

User Rating: 7.8/10 (581 votes) 
オトーサン、
「いい味出してる!」
トーン、マナー、キャラクター、
どれを取っても、未体験の映画体験を楽しめました。

ヨーロッパ映画賞受賞  
・主演男優賞:サッソン・ガーベイ     
・ディスカバリー賞:エラン・コリリン監督  
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門受賞
・国際批評家連盟賞
・ジュネス賞、
・「一目惚れ賞」(この映画のために新設!)

User Comments
rightwingisevilさん
United States 
2007年10月16日
素敵な映画!

こんな低予算の映画が、かくも多くの賞を受賞できるのか、
それを知りたかったら、この映画を見るべし。
そう、この小品は、まさに受賞に値する。
シンプルなストーリー、ほぼストレ−ト、
ひねりもない、難解で分かりにくいところもない。
大予算のハリウッド映画のような、こけおどしがない単純な映画。
暴力も、爆発もない、
あるのは、さりげないノスタルジックなムードだ。
イスラエルのホストが、エジプトからの珍客に語った言葉の通リだ。
こうした小さな部屋で、ベッドがあり、子供が眠っている。
悲しくも、幸せでもない。
ただ、ちょっと孤独なだけ。
珠玉の映画だ。
ステレオタイプな、定まりきった退屈な暗い海に輝く
蛍のように貴重な映画だ。
こうした映画が、中東から生まれたというのは面白い。
他の多くの国の映画を越える出来栄えだ。
この映画の主役である音楽隊の指揮者は、
頑固で古風な堅物で、保守的な高いモラルを堅持している。
だが、その心の奥底では、 
実に上品な人物で、永久の悩める孤独な魂だ。
いいチーム・リーダーではない。
専ら規律と理想を重視する。
荒野と砂漠の真っ只中にある寂しい町村の描写がいい。
食堂の女主人が言うように、
ここらの住民は、石器時代の生ける屍なのだ。
こうした町に住むのは、火星に住むのと似ている。
日々、退屈と向き合うことになる。
毎日が、あなたと同じく、果てしない仕事の連続なのだ。
毎夜、何かエキサイティングなことが起きないかなぁと期待するが、
そんな風にはならない。
怠惰と後戻りが永遠に続くのだ。
何という何もないストーリーだろう。
空虚で、救いがない。
だが、歌の数々は、ロマンティックで、メランコリックなのだ.... 


オトーサン、
「見事なコメントだなぁ。
でも、映画評論家なら、もっといいこと言うかも」

土屋好生さん
ユダヤとアラブ、それでも人間同士!
 
民間交流でイスラエルを訪れたエジプトの警察音楽隊一行が、
道に迷って、ホテルさえない辺境の町へたどりつく。
仕方なく町の人々の世話になりながら、彼らは互いに交流を深めていく。
ユダヤ人国家のイスラエルにアラブ人国家エジプトの警察音楽隊が
いきなり訪れるとは何と大胆な――と思うなかれ。
時は1990年代、
イスラエルとアラブ諸国が和平を築き始めた「希望の時代」だったのだ。
といった時代背景はともかく、
冒頭からイスラエルの新鋭監督エラン・コリリンの独創的な演出が冴え渡る。
おとぼけといっていい巧まざるユーモアと、
そこに流れるペーソス、そして風刺のまなざし。
周囲から孤立した砂漠のような異空間で展開する
温かくも心優しい寓話の世界といったらいいか。
政治的に対立してきたはずのユダヤ人とアラブ人でも、
ひざ突き合わせて話せば、同じ人間、
互いにわかり合うまでにさほど時間はかからない。
なかでも、急接近する食堂の女主人(ロニ・エルカベッツ)と
音楽隊の隊長(サッソン・ガーベイ)の間には
含蓄に富む大人の会話が行き交う。
夫と離婚後は独り暮らしで盛んに色香を振りまく中年の女主人と、
自殺した息子や亡妻に思いを寄せる隊長。
後悔と挫折ばかりの互いの人生を振り返りながら、
二人は慰め合い、次第に心を一つにしていく。
これらユダヤ人とアラブ人の橋渡しになるのが、
意外にもオマー・シャリフ主演のエジプト映画だったり、
チェット・ベイカーらジャズの名曲だったり。
このあたり中東という特殊な地域に共通する時代精神を垣間見るようで
興味深いものがある。
たった一夜の交流でもその密度はすこぶる濃く、
同胞のような信頼の絆で結ばれるのだから、
民間交流の効用はここに極まれり。
と楽観視していると、
「希望の時代」も一発の砲弾によって崩れ去ることもあるから、
やはり現実は厳しい。
今また「対立の時代」を迎えたイスラエルとアラブ諸国に
コリリン監督の願いは届くかどうか。
この映画を「希望の時代」の寓話に終わらせてはならない。


つぐない

        
オトーサン、
NY滞在中に、映画館の前を通りかかりました。
「"Atonement"、どういう意味かなぁ?」
分からぬまま、旬の女優、キーラ・ナイトレイ主演なので、
一大決心して見ることにしました。
素敵な映画とは思いましたが、
ゴールデングローブ賞を受賞するほどとは思いませんでした。

原題:Atonement (2007)
監督:Joe Wright
原作:Ian McEwan
脚本:Christopher Hampton
Genre:Drama / Romance / War 
Rated R for disturbing war images, language and some sexuality. 
Country:UK / France 
Language:English / French 
上映時間:130分
あらすじ:
1935年夏、, 
13歳のブライオニーは、
姉のセシーリアが、使用人の息子ロビーと
いちゃついているのを目撃する。
子供心に、そう誤解したのだ。
この誤解が、恐ろしい犯罪に結びついていく。
第2次世界大戦中まで尾を引いたのだ。
 
出演者:
Keira Knightley ...  Cecilia Tallis(セシーリア)
James McAvoy ...  Robbie Turner (ロビー)
Saoirse Ronan ...  Briony Tallis, aged 13 (ブライオニー)
Vanessa Redgrave ...  Older Briony(晩年のブライオニー)
オトーサン、
「ブライオニーが、断然いい!」
この多感な少女、広い屋敷のなかを走ること走ること。
下手が演技をするより、少女の走る姿は感動的でした。
キーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイの
さまざまな愛の形、見応えがあります。 

KEIRA KNIGHTLEY 
キーラ・ナイトレイ 
誕生日 1985/3/22  
出身 英ロンドン 
父が俳優ウィル・ナイトレイ、母は作家シャーマン・マクドナルド。
7歳からテレビやCM出演。
テレビでは「オリバー・ツイスト」「ドクトル・ジバゴ」。
6歳半の頃に難読症のため、専門の家庭教師の指導を受け、
14歳の頃には克服。
映画は2002年「ベッカムに恋して」で
ロンドン映画批評家協会賞最優秀イギリス新人賞受賞。
2005年「プライドと偏見」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのエリザベス役で有名。 
活躍度 ◎↑ 
演技力   ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
1994年「イノセント・ライズ」
1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」
2001年「穴」◆「レジェンド・オブ・アロー ロビンフッドの娘」(TM)◇
2002年「ベッカムに恋して」「サンダーパンツ!」▲「ピュア」◆
2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇
     「ラブ・アクチュアリー」◆「ドクトル・ジバゴ」(TM)
     「キング・アーサー」◇
2005年「ドミノ」◇「プライドと偏見」◇「ジャケット」◇「ロスト・ストーリー」
2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇
2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」「Silk/シルク」 

JAMES MCAVOY 
ジェームズ・マカヴォイ 
誕生日 1979/1/1  
出身 英スコットランド 
ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで演技を学び、テレビ界で活躍。
2001年のテレビ・ミニ・シリーズ「バンド・オブ・ブラザース」や
2003年のテレビ・シリーズ「デューン/砂の惑星U」に出演し、人気を得る。 
活躍度 △→ 
演技力   ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ  ☆☆☆★★★ 
出演作 
2004年「ウィンブルドン」
2005年「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」
2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」 

VANESSA REDGRAVE 
ヴァネッサ・レッドグレーブ 
誕生日 1937/1/30  
出身 英ロンドン・ブラックヘルス 
父はマイケル・レッドグレイヴ、母はレイチェル・ケンプスン。
妹リン、弟コリン、娘のナターシャ、ジョエリー、姪のジェマも俳優。
幼少の頃からバレエを習い、
後にセントラル・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマで演技を学ぶ。
映画は父の主演作「BEHIND THE MASK」でデビュー。
66年「モーガン」68年「裸足のイサドラ」でカンヌ映画祭女優賞、
77年「ジュリア」でアカデミー助演女優賞。 
活躍度 ○↑ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1966年「モーガン」「わが命つきるとも」「欲望」
1967年「ジブラルタルの追憶」
     「キャメロット」
1968年「遙かなる戦場」「裸足のイサドラ」
     「かもめ」「怪奇な恋の物語」
1969年「素晴らしき戦争」
1971年「トロイアの女」「肉体の悪魔」
     「クイン・メリー/愛と悲しみの生涯」
1974年「オリエント急行殺人事件」
1975年「危険な愛の季節」
1976年「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
1977年「ジュリア」アカデミー助演女優賞
1979年「アガサ/愛の失踪事件」「オーロラ殺人事件」
     「ヤンクス」
1983年「ワーグナー/偉大なる生涯」
1984年「ボストニアン」
1985年「ウェザビー」
1987年「プリック・アップ」
1991年「悲しき酒場のバラード」
1992年「ハワーズ・エンド」
1993年「愛と精霊の家」
1994年「マザーズボーイ/危険な再会」「リトル・オデッサ」
1995年「湖畔のひと月」
1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」
     「ミッション:インポッシブル」
     「ローラ・ダーン/闇に抱かれて」
1997年「オスカー・ワイルド」「ダロウェイ夫人」
1998年「ディープ・インパクト」「ルル・オン・ザ・ブリッジ」
1999年「クレイドル・ウィル・ロック」◆「17歳のカルテ」◆
2000年「クライム アンド パニッシュメント」
2001年「プレッジ」
2002年「デブラ・ウインガーを探して」
2005年「上海の伯爵夫人」
2006年「ヴィーナス」
 
その他の出演者:
Ailidh Mackay ...  Singing Housemaid 
Brenda Blethyn ...  Grace Turner 
Julia West ...  Betty 
Harriet Walter ...  Emily Tallis 
Juno Temple ...  Lola Quincey 
Felix von Simson ...  Pierrot Quincey 
Charlie von Simson ...  Jackson Quincey 
Alfie Allen ...  Danny Hardman 
Patrick Kennedy ...  Leon Tallis 
Benedict Cumberbatch ...  Paul Marshall 
Peter Wight ...  Police Inspector 
Leander Deeny ...  Police Constable 

User Rating: 8.1/10 (15,491 votes)
オトーサン、
「おお、高いスコアだ」

ゴールデングローブ賞受賞 
・作品賞(ドラマ部門)
・作曲賞
同ノミネート
・監督賞:Joe Wright 
・男優賞(ドラマ部門):ジェームズ・マカヴォイ
・女優賞(ドラマ部門):キーラ・ナイトレイ
・女優賞(ドラマ部門):シアーシャ・ローナン
・脚本賞

User Comments 
nick1-7 さん
United Kingdom 
2007年9月1日
エキストラからのコメント

2006年8月22日、私がエキストラとして撮影を終えた日だ。
まさか、その後、12ケ月も待つとは思っていなかった。
そして、ある日、スクリーンにその結果が出た。
待つだけの価値はあったのか? 
答えは、イエス。
映画は、几帳面なほど細部に凝っている。
Joe Wright監督の力量に期待していい。
Richard Brooksは、「サンデータイムス」に、
8月29日のヴェニス映画祭で、審査員がこれよりもいい映画をみつけたら、
驚くだろうと書いている。
ここ数年の英国映画でこれ以上のものはなかった。
国産のなかで、この映画はビッグ・スケールであるが、
必要なところでは、ごく内密になっている。
その通リだ。
映画がはじまると、観客は出だしから、ストーリーに惹きこまれる。
舞台は、戦前の英国の広大なカントリーハウス、
ジェームズ・マカヴォイ演じるロビーは、
レイプ容疑で、間違って告発され、牢獄入りし、
キーラ・ナイトレイから引き離される。
その後、入隊するのを条件で、釈放される。
これは、第2時世界大戦を背景に描かれたラブ・ストーリーであり、
それ以上のものだ。
いわゆる戦争映画ではないが、
ダンケルク撤退シーンは、この種のものとしては、
映画史上最高のものだ。
待ちに待ったこのシーンは、映画の最後に出てきた。
Joe Wright監督は、このシーンを、Redcarで撮った。
それも、長い回しで。編集もなし。 
実によく出来ている。
エキストラとして加わったので、ややバイアスがあるかも知れないが、
マカヴォイが歩みいく人間絵図には、誰しも息を呑むだろう。
是非、もう一度見たい。
唯一残念なのは、このシーンが長くなかったことだ。
それはさておき、
この映画は、どの部分をとっても、失望させないだろう。
演技は、第1級だし、ストーリーは魅力的だ。
予想もできない結末だった。
何が何でも、もう一度みたい。
今度は、RedcarのRegent Cinemaで見たい。
このビルは、巨大なセットの土台になったのだ。
そして、果たして、自分は出ているだろうか?
そう、来年、DVDが出るまで、その審判は持ち越されるかも。
楽しんでほしい。

オトーサン、
「コメント、いいなぁ」
エキストラで出演したのに、
自分が写っていなかったりして...
編集段階でカットされたのです。
そんな体験をしたことがあるので、
このnick1-7 さんのお気持ちは痛いほどよく分かります。
みんなに言いふらしたいのです。
一応、映画評論家のコメントも見てみましょう。
読者のみなさんが、見たくなれば、よく書けています。

藤枝正稔さん
2008年1月14日
運命の三人 罪に翻弄され

英ブッカー賞作家、イアン・マキューアンのベストセラー小説「贖罪」を、
「プライドと偏見」のジョー・ライト監督と
主演女優のキーラ・ナイトレイが再び組んで映画化した大河ロマン「つぐない」。
1930年代、戦火が忍び寄るイギリスを舞台に、
身分の違う恋人が引き裂かれ、運命に翻弄される物語だ。
タリス家の使用人の息子・ロビーに「ラストキング・オブ・スコットランド」の
ジェームズ・マカヴォイ。
同家の長女・セシーリアに「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。
次女・ブライオニーは時代の変化に合わせ3人の女優が演じる。
シーアシャ・ローナン(13歳)、ロモーラ・ガライ(18歳)、
「ジュリア」のヴァネッサ・レッドグレイヴが老年時代を演じている。 

35年のイングランド。
政府高官の長女・セシーリアは、
兄と妹として育てられた使用人の息子・ロビーを愛していると気づく。
生まれたばかりの二人の愛は、
小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた嘘によって引き裂かれる──。

タイプライターのキーを叩く音がリズムとなり、
ピアノとオーケストラがつむぐ流麗なメロディーに乗って映画は幕を開ける。
優雅な上流階級の生活がブライオニーの視点で描かれる。
小説家志望の少女は、想像力が人一倍豊か。
13歳という多感な年ごろのブライオニーにとって、大人の世界は未知の領域である。
ポイントはブライオニーと、彼女が見た当事者と、
二つの視点が時間軸をずらして描かれるところにある。
観客はブライオニーの視点を先に見せられ、
彼女と同様「見てはいけないものを見てしまった」と思う。
続いて緊張感の中、時間軸が少し戻って真実が語られる。
斬新でミステリアス、エロティシズムを感じさせられる演出がうまい。
大人の世界を覗き見てしまった少女の思い込みと嘘で、
ロビーの運命の歯車は大きく狂い始める。 

4年後。
仏軍に従軍したロビーは戦地に送られ、
セシーリアは家族の元を離れてロンドンで看護士に。
ブライオニーもロンドンで看護士見習いをしていた。
セシーリアとロビーの再会と別れは、
ダリオ・マリアネッリの美しい旋律により、古いフランス映画のワンシーンを見るよう。
「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ作品を思わせる美しさだ。

一方、ロビーの見た戦地の描写には息をのむ。
森の中に折り重なる制服姿の少女の遺体。
海岸に大規模なセットを組み、大勢のエキストラを動員して再現される
“ダンケルクの撤退”のシーン。
カメラの振動を抑える装置・ステディカムを使い、
長回しで淡々と戦争の狂気を見せる。

時は過ぎ、老年を迎えたブライオニーは作家として最後の作品「贖罪」を書き上げ、
テレビのインタビューに答える。
自分の発言で運命を狂わされたセシーリアとロビーの、衝撃的な消息が語られる。 

贖罪をテーマに、多感な少女な心の揺れを、
ミステリアスな語り口と時間軸をずらす斬新な演出で魅せる。
セシーリアとロビーを演じた二人もいいし、
何よりも若き日のブライオニーを演じたローナンとガライの好演が印象に残った。
濃密な展開の中、ラスト数分間の衝撃は、
ここ数年に見た作品の中でも忘れられないものになった。

このほど発表された米ゴールデン・グローブ賞では、最優秀作品賞を受賞した。
米アカデミー賞をはじめ、映画賞レースの台風の目になるだろう。


象の背中

       
オトーサン、
「へぇ、ありがたいなぁ」
NYに向かう機内映画でやっていました。
見逃したので、うれしかったのです。

原題:象の背中(2007) 
監督:井坂聡  
原作:秋元康
脚本:遠藤察男  
上映時間:124分 
あらすじ:
藤山幸弘は、ゼネコンの部長。
やり甲斐のある事にも恵まれている。
だが、ある日、肺がんで余命半年と宣告される。
残された時間を精一杯生きようと考えて、
初恋相手、ケンカ別れした親友、絶縁した実兄など、
悔いを残す人たちと再会していく。
だが、息子・俊介には打ち明けたものの、
最愛の妻・美和子には、到底口に出せなかった。 

出演者: 
役所広司 ....藤山幸弘 
今井美樹 .... 藤山美和子 
塩谷瞬 ....藤山俊介 
南沢奈央 .... 藤山はるか 
オトーサン、
「役所広司さん、改名したら?」
名は体を表現わすといますから、
役者光司なんていうのは、いかが。
前評判で、今井美樹さんがいいと聞いていましたが、
残念ながら、期待外れでした。
これが、末期ガン患者の妻かね?
きっと、実生活が幸せすぎるのでしょうね。
旦那さんは、あの布袋美樹さん。
ご自分もアルバムを出し、コマーシャルでも稼いでいるし。

その他の出演者:
井川遥 .... 青木悦子
高橋克実 .... 佐久間清 
白井晃 .... 松井 
小市慢太郎 .... 若泉 
久遠さやか .... 野口 
益岡徹 .... 城山 
手塚理美 .... 福岡美穂 
笹野高史 .... 高木春雄 
伊武雅刀 .... 今野 
岸部一徳 .... 藤山幸一 

User Ratings:6.4 (229 votes) Yahoo!
オトーサン、
「へぇ、案外低いんだ」
Yahoo!に投稿するひとは、若いひとが多いので、
実感が湧かないのでしょうね。

User Comments:
黒美君彦さん
2007年11月5日
うつろ 

「はこまる」さんに同感です。
残念ながら心を動かされる場面もありませんでした。
冒頭の余命宣告からラストまで、
ただ淡々と主人公藤山幸弘(役所広司)を追います。
延命治療を拒否し、理想的な家族に看取られ最期の瞬間を迎える
…まあ、そんな映画です。
私も身近な人をがんで亡くしているので、
この映画のターゲットではなかったようです。
役所広司は熱演なのですが…。
何でしょう、この虚ろな印象は。
主題となっている「死ぬこと」が、
切実に伝わってこないように思うのです。
題材としてとりあげてみました、
とでもいうような虚ろさが、私には残りました。
…どう?「死ぬ」って「生きること」なんだよね。
最後は家族が大事だよね。
一日一日を悔いの残らないよう、生きたいよね…みたいな(溜息)。
だからでしょうか、
この映画の登場人物にはリアリティが感じられません。
生活感ゼロで夫に敬語を使う今井美樹は論外。
息子娘は、ああいう役回りだから仕方ないのでしょうが、
愛人の井川遥もまた生身の存在感が乏しいと感じました。
雨の中土下座する主人公に執拗に蹴りを入れる笹野高史にも私は違和感。
というか嫌悪感を抱いてしまいました。
彼の立場に同情するには何らかの説明が必要ですが、
それを台詞だけですまそうとされても…、という感じでしょうか。
兄を演じた岸部一徳、親友役を演じた高橋克実は悪くなかったのですが…。
生死は、何人たりとも避けられません。
末期医療に関する啓蒙的ストーリーならともかく、
私には物足りないとしかいいようがありませんでした。
何故って、私たちはすでに黒澤の『生きる』を知ってしまっているのですから。 


オトーサン、
素朴な疑問を抱きました。
「幾つぐらいの人にガンが多いのかな?」
答えがネットに出ていました。
・平均年齢 62.35歳
(男性62.25歳、女性62.50歳)
「...オレも危ないな、前立腺ガンかも」
切実な問題なので、
黒美君彦さんよりも、
この映画に好感をもちました。
淡々と描いているあたりに、リアリティを感じました。


アース

         
オトーサン、
「必見の映画だ!」
"地球生き物紀行"などで、
珍しい動物の生態を沢山見てきたので、
大したことないだろうと嵩をくくっていました。
ところが、どうしてどうして...
トナカイ300万頭の移動風景には、ド肝をぬかれました。
このシーンだけでも、見る価値があります。

原題:Earth (2007)
監督:Alastair Fothergill/ Mark Linfield
脚本:Alastair Fothergill/ Mark Linfield / Leslie Megahey
Genre:Documentary
Country:Germany / UK 
Language:English 
上映時間:96分
あらすじ:
オトーサン、
「IMDb、たったの2行で片づけるの?」

ドキュメンタリー番組「プラネットアース」を映画化。
動物の4つの家族の移動を追う。

一方、All cinemaの解説は、力の入れすぎ。

海洋ドキュメンタリー映画「ディープ・ブルー」を
大ヒットさせた英国BBCが、今度は対象を地球全体に広げ、
再び徹底的に映像重視のコンセプトで大自然の驚異を捉えた
ネイチャー・ドキュメンタリー。
日本でも2006年にNHKで全11集の大型企画として放映され
大きな話題を集めたドキュメンタリー番組「プラネットアース」の
膨大な映像素材を元に、地球環境問題の視点も盛り込みつつ
選りすぐりの映像を集めて劇場用として再構成。
5年もの歳月と莫大な予算を投じ、
最新の撮影機材・映像技術を駆使して撮り上げられた
神秘に満ちた大自然の景観と、
野生生物が繰り広げる生と死のドラマの決定的瞬間を捉えた
未だかつてない映像の数々が、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
荘厳な音楽に乗せて映し出されていく。

声の出演者
Anggun
Patrick Stewart ...  Narrator 
オトーサン、
「主人公は、地球46億万年!」
ほんとうに、その通リです。
浅はかな人智で、この生態系を壊すなんて、
キチガイ沙汰です。

User Rating: 7.2/10 (291 votes) 
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Comments 
emiptorさん
Madrid, Spain 
2007年11月2日
「プラネットアース」に基づく卓越した記録映画

見なけりゃ信じられない!
アラステア・フォザーギルとマーク・リンフィールドの両監督は、
実にすばらしい仕事を為しとげた。
まさに、10点満点で10点だ。
IMDbのスコアが悪いのが信じられない。
人間が出て、ラブ・シーンがあって、
そんな風の普通の映画しか見たくないのだろうか?
この種の記録映画は、われらの美しい地球を救うために、
われわれを目覚めさせるためのものだ。
最後に...
既に、多くの科学者が指摘していることではあるが。
アル・ゴアの記録映画「不都合な真実」は
長いモノローグ、必ずしも正確ではない"真実"なるものが、
苦痛だった。
いま、あなたができることは、
この映画を見逃さないことだ。


オトーサン、
「いろんな映画を見ているなぁ、黒美さん」
しかも、何という、しびれるせりふでしょう。
人類は「破壊者」にはなり得ても「創造者」にはなり得ない、
ということを肝に銘じたい。
 
黒美君彦さん
2007年11月29日
知られざる世界

『ディープブルー』(03年)のスタッフが、
TVシリーズ『プラネット・アース』を
劇場版に再構成した自然ドキュメンタリー。
50億年前、巨大な隕石が地球に衝突した偶然で、
地軸が23.5度傾き、その結果変化に富んだ生態系が生まれた。
多様な生命の世界をまだ人間は十分知らない。
製作に5年をかけて世界各地で取材、驚異的な映像と
ベルリンフィルの音楽でつむいだ生命の交響楽…。
圧倒的な映像の力を示してくれる環境型ドキュメンタリー。
ホッキョクグマの母子や乾季に水を求めて異動するアフリカゾウ、
餌を求めて長い旅を続けるザトウクジラの親子などを軸に、
多様な生命のありようが魅力的。
ただ、『皇帝ペンギン』(05年仏)や
『WATARIDORI』(01年仏)といった、
ある生物にポイントを絞ったドキュメンタリーや、
『ホワイトプラネット』(06年仏加)のような
ある地域の定点的なドキュメンタリーとは異なり、
“地球”を対象にしてしまったがゆえに、
少々散漫な印象は拭えないか。
しかし、ワンカットワンカット、
どうやって撮影できたのかと驚嘆するような映像も多く、
自然や動物好きにはたまらない。
生物の多様性をみるにつけ、
無神論者の私でさえ創造主は存在するのではないかと思ってしまう。
人類は「破壊者」にはなり得ても「創造者」にはなり得ない、
ということを肝に銘じたい。 


輪廻

         
オトーサン、
“Jホラーシアター”の第2弾。
清水崇監督は、「THE JUON/呪怨」でハリウッド進出。
期待してもいいのでは。

原題:輪廻(2005) 
監督:清水崇  
脚本:清水崇/ 安達正軌
Genre: Horror/ Mystery
上映時間:96分 
あらすじ:
1970年、群馬県。
ホテルで11人惨殺!
犯人の法医学教授・大森範久は謎の死。
35年後、映画監督・松村は、映画化に執念を燃やす。
ヒロインに抜擢されたのは、新人女優の杉浦渚だったが、
喜びも束の間、少女の幻覚に悩まされはじめる。
一方、女子大生・木下弥生は森田由香と出会う。
明るい性格なのに、前世の記憶を持つという。
それも、35年前の事件で殺された少女だという...
 
出演者:
優香 .... 杉浦渚 
香里奈 ....  木下弥生 
椎名桔平 ....  松村郁夫(監督)
松本まりか ....  森田由香
治田敦 ....  大森範久(法医学教授) 
オトーサン、
「うーん、いまいち」
優香さん、可愛いですね、お人形みたい。
絶叫シーンはよかったですね。
死人に包囲されるなんて、おおコワ。
監督役の椎名桔平さん、いい役者ですね。
狂っているところなんかサイコー。

その他の出演者:
杉本哲太 ....  村川忠司 
小栗旬 ....  尾西和也 
松本まりか ....  森田由香 
小市慢太郎 ....  プロデューサー・山中 
三條美紀 ....  大森歩美 

User Ratings: 6.4 (211votes) Yahoo!
オトーサン、
「あれ? Yahoo!にしては、低いな」

ブロッケン鈴木さん
2007年12月2日
物語としてのホラー

おっ、なかなか恐そうで面白そうだぞ...
という期待をさせる物語のプロローグ。
主演の優香が登場してからもジワリジワリと物語が展開していく。
でも同じようなシーンの連続に少々まどろっこしくなってきそうになる。
シーンごとにビクビク恐がる優香の演技がただ繰り返されるだけ。
清水監督、こんなにじっくりやらなくちゃいけない訳? 
もっとテンポよく出来ない? 
常に時間軸と空間をずらした話の展開はそれなりに面白いんだけど、
さっきから同じ描写の繰り返しだよ。
こりゃ、そんな面白い作品じゃないなと薄々感じ始めてきたからの
終盤になって「おおっ!」「そうだったのか!」と怒涛のクライマックス。
訂正、訂正...けっこう面白いよ、これ。
このクライマックスを見せたい為に
このペースで物語を展開させてきたのかと納得。
だけど、優香だけで終わるラスト。
他の人たちはどうなったのか?(特に監督は?) 
それを一切説明しないのはちょっとなー。
いい脚本だけど逃げが入っている気も。
 
オトーサン、
「清水崇監督って、若いんだねぇ」

○清水 崇(しみず たかし)
 誕生日:1972/7/27
 出身 群馬県前橋市
 中央高校卒。近畿大学芸術学部中退。
  同郷の小栗康平監督の「眠る男」に美術部・装飾助手として参加し、
 映画美学校で学ぶ。
 卒業後、講師だった脚本家・高橋洋の推薦で、
 ビデオ版「呪怨」「呪怨2」を製作する。
 2001年、「富江 re-birth」で映画監督デビュー。
 2002年、「呪怨」がヒットし、続く「呪怨2」もヒット。
 2005年、ハリウッドリメイク版「THE JUON/呪怨」が
 日本人監督の実写作品として初めて全米興行成績No.1を獲得。
 2006年、続編「呪怨 パンデミック」も全米興行収入初登場1位。
 ホラー漫画家の押切蓮介と親交がある。
 ニューラインシネマで「寄生獣」、パラマウントで企画中。
 監督作:
  1998年「学校の怪談G」 
 2001年「富江re-birth」
 2002年「呪怨」
 2003年「呪怨2」 
 2004年「THE JUON 呪怨」 
  2005年「輪廻」
  2006年「呪怨 パンデミック」
 
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ジェシー・ジェームズの暗殺

          
オトーサン、
「なぬ? IMDb1のスコアが8点?」
雨が降っていましたが、初日初回上映に駆けつけました。
予想外に空いているのに驚きました。
誰もジェシー・ジェームズなんて知らないのです。
でも、こいつは大した映画です。
旅疲れなのに、160分もの間、居眠りしませんでした。

原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007)
監督・脚本:Andrew Dominik
原作:Ron Hansen 
Genre:Biography / Crime / Drama / Western
Rated R for some strong violence and brief sexual references.
上映時間:160分
あらすじ:
ロバート・フォードは、
子供の頃からジェシー・ジェームズを崇拝し、
何が何でも、ジェシー率いるミズーリ州の強盗団に加わろうとする。
念願が叶ってしばらくすると、ジェシーへの不信感が芽生えてくる。

出演者:
Brad Pitt ...  Jesse James(ジェシー・ジェームズ)
Casey Affleck ...  Robert Ford(ロバート・フォード) 
Sam Rockwell ...  Charley Ford(チャーリー・フォード) 
オトーサン、
「うーむ、大した役者だ」
大スター、ブラッド・ピットのイメージが次第に薄れていき、
凶暴でありながら人情味あふれる強盗に変身していきました。
「ケイシー・アフレックもいいねぇ」
ジェシー・ジェームズを殺す羽目になる
無思慮な若者をカンペキに演じています。

BRAD PITT 
ブラッド・ピット
誕生日 1964/12/18  
出身 米オクラホマ州ショーニー 
ミズーリ州スプリングフィールドで育ち、
高校卒業後、ミズーリ大学コロンビア校でジャーナリズムを専攻。
卒業直前にグラフィックデザインを学ぶため、ロサンゼルスに移り住み、
やがてロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。
映画デビュー作は1988年「リック」。
いきなり主演で、日光に当たると死んでしまう病気の青年リックを演じている。
旧ユーゴで撮影され、一度は内乱でお蔵入りしかけた作品。
ブルース・ウイリス主演、テリー・ギリアム監督「12モンキーズ」(1995)で
精神異常者役を演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネート、
ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。
2000年7月にジェニファー・アニストンと結婚。
2005年、離婚。
2005年、「Mr.&Mrs.スミス」で共演した
アンジェリーナ・ジョリーと交際。
ジョリーの養子マドックスとザハラも自分の養子とした。 
活躍度 ◎↑ 
演技力     ☆☆☆☆☆★ 
アクション ☆☆☆☆★★ 
コメディ   ☆☆☆☆★★ 
出演作 
1988年「リック」◇
1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」
1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」
1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」
     「ヒミツのお願い」
1992年「クール・ワールド」「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇
     「ブラッド・ピットの君にメロメロ」
1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆
1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆
     「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇
1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆
1996年「スリーパーズ」◆
1997年「デビル」◇
     「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇
1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇
1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」
2000年「スナッチ」◇
2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇「オーシャンズ11」◇
2002年「コンフェッション」▲「フル・フロンタル」
2003年「トロイ」◇
2004年「オーシャンズ12」◇
2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇
2006年「バベル」◇
2007年「オーシャンズ13」◇ 「ジェシー・ジェームズの暗殺」

CASEY AFFLECK 
ケイシー・アフレック 
誕生日 1975/8/12  
出身 米マサチューセッツ州フォルマウス 
兄は俳優ベン・アフレック。
88年「レモン色の空」で映画デビュー。
その後、学業に専念し、高校を卒業すると、カリフォルニアに移住。
95年「誘う女」に出演後、
ジョージ・ワシントン大学とコロンビア大学の両方で演劇を専攻した。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆★★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1988年「レモン色の空」
1995年「誘う女」
1996年「レース・ザ・サン」
1997年「チェイシング・エイミー」「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」
1998年「200本のたばこ」「ウェルカム・バクスター」
1999年「アメリカン・パイ」(NC)
2000年「MONA 彼女が殺された理由」「ハムレット」
     「ノンストップ・ガール」
2001年「エントランス」「オーシャンズ11」「アメリカン・サマー・ストーリー」
2002年「GERRY ジェリー」
2004年「オーシャンズ12」
2007年「オーシャンズ13」「ジェシー・ジェームズの暗殺」
 
その他の出演者:
Mary-Louise Parker ...  Zee James 
Brooklynn Proulx ...  Mary James 
Dustin Bollinger ...  Tim James 
Jeremy Renner ...  Wood Hite 
Sam Shepard ...  Frank James 
Garret Dillahunt ...  Ed Miller 
Paul Schneider ...  Dick Liddil 
Joel McNichol ...  Express Messenger 
James Defelice ...  Baggagemaster 
J.C. Roberts ...  Engineer 
Darrell Orydzuk ...  Ukranian Train Passenger 
Jonathan Erich Drachenberg ...  Young Train Passenger 

User Rating: 8.0/10 (7,086 votes) 
オトーサン、
「おお、高いスコアだなー」

ヴェネチア国際映画祭受賞   
・男優賞:ブラッド・ピット  
ゴールデン・グローブ賞ノミネート  
・助演男優賞:ケイシー・アフレック  

User Comments 
rick-j-walshさん
United States
2007年10月16日
美しさが際立つ映画

アンドリュー・ドミニク監督による映画は、
ペースが自在で、映像は驚くほど見事なものだ。
アメリカの初期のマスメディアがつくりあげた人物を
感動的に描いている。
2時間40分もの長さにかかわらず、夢中でみた。
見た後、何日もの間、心に残った。
古き西部の偶像伝説のひとつに光を当てているが、
単なる西部劇の現代版ではない。
これは、寓話である。
アメリカの悪漢セレブの成り立ちや
その魔力に取り憑かれたひとたちの血迷った様子を描いている。
映像面については、
撮影監督コンラッド・ホールの最後の傑作
「ロード・トゥ・パーディション」を凌駕している。
ロジャー・ディーキンスは、映像美の天才であり、
「ショーシャンクの空」や「クンドゥン」、
さらに「未来は今」以降のコーエン兄弟の映画を手がけているが、
この映画は、それらの傑作をも上回っている。
静止映像の使い方がいいし、
複雑に組み立てられた焦点の変化、豊かな色合い、
自在な光源の使用、時間軸の注意深い使い方もすごい。
フェイド・インとフェイド・アウトを駆使し、
雨や雪や凸凹の古いガラスにストーリーを語らせている。
ディーキンスの貢献が際立っているのは、
映画の出だしの列車強盗のシーンである。
くっきりとした点滅する光源と底知れぬ闇が、
めくるめく悪夢のようなビジョンをつくり出し、
その後の展開に期待をもたせる。
このシーンだけでも、入場料を払う価値がある。
豊かな色合いや歴史に忠実なビジュアルは、
テレンス・マリックの「天国の日々」や 
ロバート・アルトマンの「ギャンブラー」を思い出させる。
だが、そうした映画に見られる控え目なリアルな演技ではなく、
この映画の場合は、 もっとパワフルである。
しかも、真に迫った演技になっている。
サム・ロックウェルは、黒子役だが、
チャーリー・フォードを好演している。
マリー・ルイーズ・パーカーはジェシーの愛妻役だが、
この演技も大したものだ。
だが、何といっても、光るのは、2人のスターだ。
その長いキャリアを遺憾なく発揮し、
複雑な人物像をつくりあげている。
ブラッド・ピット演じるジェシー・ジェイムズは、
様々な相矛盾する顔をもった哀れな男だ。
子供に愛情を注ぐ愛すべき父親であり、
竹林の賢人である一方、
とんでもない向こうみずな男であり、
悔い改めない不良少年であり、
危険な反社会的な行動をする奴である。
ケイシー・アフレック演じるロバート・フォードも
人を寄せつけない複雑な若者である。
そして、映画の底流で、聴衆を共犯者にしてしまう
悲劇の人でもある。
全体として、これは、すばらしい映画だ。
映画に束の間の快楽を求めない限りにおいては。
だが、依然として映画の芸術性を信じるものにとっては、
絶対見逃せない映画である。
 

オトーサン、
「すこし、わからないところがあったな」
アメリカ人なら誰でも知っている人物のようなので、
ジェシー・ジェームズについての予備知識をもってから
見たほうが、いいのでは...

○ジェシー・ジェイムズ
 1847年ミズーリ州うまれ。
  父は牧師だがカリフォルニアに金鉱を探しにいったまま客死し、
  母とその再婚相手によって育てられる。
  ミズーリ州は「南北戦争」の激戦地となり、
  10代のジェシーと兄フランク、従兄弟ら、南軍のゲリラ隊で活躍した。
 戦争終結後、南側のゲリラは犯罪者扱いされ、
 ジェシーとフランクは地下に潜伏し、犯罪者への道を突き進む。
 66年2月には、ミズーリ州クレイ郡貯蓄銀行を襲撃、
 合衆国史上初の平時の銀行強盗となった。
 無抵抗の銀行員1名が射殺されたが、元北軍兵士だった。
 その後の駅馬車強盗では元南軍兵士からは何も盗らなかったことから、
 ジェシー一味は、南部人の共感を呼ぶに至る。
 72年にはカンザスシティーの農業博覧会に馬で乗り付け、
  数万人の見物客の面前で入場料の入った箱を堂々かっさらい、
  南部系新聞の絶賛を浴びた。
 73年7月、列車強盗を敢行、レールを外して列車を脱線させ、
  貴重品輸送車に突入して金品を奪った。
  次は、駅を占領して信号で列車をとめ、内部に乗り込んでホールド・アップ。
 この時、「御婦人と労働者からは盗らず、金持ちの紳士からのみ奪う」の名台詞を吐いた。
 敗戦した南部のひとびとは、北部資本に挑戦するジェシーの強盗団に、
 「失われた南部の大義」をみた。
 FBIのないこの時代、州境を越えれば追手もかからない。
  事態を重く見た鉄道会社は強盗団に賞金をかけ、私立探偵ピンカートンを雇い入れた。
  74年、双方は各地で銃撃戦をくりひろげ、双方に死傷者が出た。
  75年1月、探偵社はジェシーの実家に手榴弾を投げ込み、
  ジェシーの弟を殺し母に重傷を負わせ、南部人の憎悪の的となった。
 76年9月、ミネソタ州ファースト・ナショナル銀行を襲撃した。
 しかし、北部辺境の住民たちの反撃され、強盗団は6人を失った。 
  これまで協力しあってきたヤンガー兄弟と喧嘩わかれしたのが痛かった。
  逃げのびたジェシーと兄フランクは、再起をはかり、 
 以後数年間各地で銀行・列車強盗を繰り返した。
 だが、どんな活躍にも終わりはやってくる。 
 1882年4月3日、1万ドルの賞金に目の眩んだ子分フォード兄弟の裏切りに倒れ、
  34年の人生に幕をおろした。
  強盗生活16年、銀行強盗11回、列車強盗7回、 奪った金の総額は20万ドル、
  殺した人間は少なくとも16人。 
  今でも世界一有名な強盗としてその名を轟かせている。
 出典:http://www.kaho.biz/jj.html


愛するときに話すこと

          
オトーサン、
「つまらなそう」
NYへ向かうJALの機内映画で敬遠しました。
ところが、帰り便では、もう見る映画がなく、
仕方なく見たのですが...

原題:Salanghal ddae iyagihaneun geotdeul (2006)
      Solace
監督:Seung-wook Byeon
脚本:Seung-wook Byeon/Hyang-hee Lee 
Genre: Drama/Romance
Country: South Korea
Language: Korean
上映時間:114分
あらすじ:
オトーサン、
「ありゃ、IMDbさぼっている」
シネマトゥデイを引用しましょう。
薬剤師のイングは、知的障害の兄と年老いた母と暮らしている。
ある晩、父の残した借金返済に追われつつ、
東大門市場で偽ブランド品店を営むヘランが薬局に現れる。
昔の恋人の結婚の知らせに落ち込んでいたイングは、
彼女にビールを差し出し、2人は一気に意気投合する。

出演者:
Suk-kyu Han ...  In-gu(イング)
Ji-su Kim ...  Hye-ran (ヘラン)
Han-wi Lee ...  In-seop(インソプ) 
オトーサン、
「うまいもんだな」
「シュリ」のハン・ソッキュ、
冴えない恵まれない男を演じています。
決して二枚目ではないのですが、
ハッハッハという独特の笑い方など好感がもてます。 
相手役のキム・ジス、誰かに似ているな。
機中で一生懸命思い出そうとしましたが、ダメ。
帰宅して夕食時にふと浮かび上りました。
斉藤慶子さんだ!

HAN SUK-GYU 
ハン・ソッキュ 
誕生日 1964/11/3  
出身 韓国ソウル 
高校の時に俳優を志し、東国大学演劇映画学科を卒業後、
90年に国営放送局KBSに声優として入社。
91年に俳優に転身、いくつかのテレビドラマに出演後、
95年「ドクター・ボン」で映画デビュー。 
活躍度 △↑ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆★★★★ 
出演作 
1995年「ドクター・ボン」
1996年「銀杏のベット」
1997年「ナンバー3」「グリーン・フィッシュ」「ザ・コンタクト/接続」
1998年「8月のクリスマス」
1999年「シュリ」「カル」
2003年「二重スパイ」
2004年「スカーレット・レター」 

その他の出演者:
Ji-su Kim ...  Hye-ran
Hye-seon Jeong 
Ban-ya Choi   
Cheol-ho Choi   
In-gi Jung   
Ik-tae Kim   
Seong-nyeo Kim   
Jeong-se Oh 
Ban-ya Choi   
Cheol-ho Choi   
Hye-seon Jeong   
In-gi Jung   
Ik-tae Kim   
Seong-nyeo Kim   
Jeong-se Oh 

User Rating: 6.2/10 (30 votes) 
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Comments:
映画好きおじじさん
2007年12月17日
何とも不思議な・・・

大人の男女の恋愛を軸に家族模様も描いた作品である。
物語は薬剤師のイングは知的障害者の兄インソプの世話に追われ、
自分の恋愛もままならず、
以前つき合っていた彼女も結婚する事になり落ち込んでいる。
偽物デザイナーのヘランも亡父の借金に追われ、
恋愛も出来ず妹に結婚にも当たり散らすような状況である。
そのヘランが睡眠薬を買うためにイングの店を訪れるとこから二人は出会い、
次第に惹かれあい、つき合うようになる・・・。
途中までイングの薬局が安らぎの象徴みたいな感じでいい感じであった。
それはヘランがイングに合うと言うより薬局に訪れシャッターが
閉まってるのを見て落ち込む様を見て、その印象を強くした。
終盤近くまでは、そんな感じでほんわかした大人の恋愛を描いていたが、
終盤にかけてお互いの状況が一変して行くのであるけど。
イングを演じるハン・ソッキョは韓国映画の大御所と言われてるらしい。
自分は『シュリ』くらいしか観て無い。
特に興味も無い男優であったが、今回の「優しいがゆえに恋に不器用な男」
(パンフ参照)を上手く演じていた。
表情や所作に惹かれるものがありました。
ヘランを演じたキム・ジスはちょっと人生に疲れた妙齢の女性を上手に演じてました。
(綺麗よね)
後、イングの兄インソプを演じたイ・ハンウィの役どころがかなり重要である。
インソプは高校までは山岳部で活躍していたが、
知的障害者となりイングと母親の世話にならざる得ない状況になる。
それを上手く演じている。
今、思い起こすと、どんなラストだったかよく覚えてない。
(先週観たのに)
二人の関係がハッピーエンドでは無かったような気もするが、
嫌な印象は残っていない。
韓国と日本の違いもあるので設定等に違和感も感じる部分もあるが、
大人の男女の恋愛を描いた作品としては良作であると思います。


予言

          
オトーサン、
「へぇ、そんな試みがあるんだ!」
ジャパニーズ・ホラーを代表する監督6人が結集し、
世界を視野にホラー映画を競作する。
本作は、新レーベル“Jホラーシアター”第1弾。
all cinemaに、そんな紹介がありました。
では、お手並み拝見!

原題:予言(2004) 
監督:鶴田法男  
原作:つのだじろう 
脚本:高木登/ 鶴田法男   
Genre: Horror 
上映時間 95分 
あらすじ: 
里見秀樹は、車で帰省中だった。
電話ボックスに立ち寄り、メールをチェック中に、
電話帳からはみでた古新聞の記事に目が留まる。
今から数分後に娘・奈々が死ぬというのだ。
戦慄する里見に気づいた妻・綾香が、電話ボックスに向かう。
その時、大型トラックが奈々の乗る車に追突!
3年後、娘を失ったショックから立ち直れない里見のもとに、
ふたたび、あの古新聞が届く....
 
出演者:
三上博史 .... 里見英樹 
酒井法子 .... 里見綾香 
堀北真希 .... 若窪沙百合 
小野真弓 .... 宮本美里
山本圭 ....  鬼形礼
オトーサン、
「三上博史さん、熱演だ!」
酒井法子さん、若い頃の歌手しか覚えていませんが、
随分しっとりした女性になりましたね。
「ふーん、これが話題の堀北真希さんか」

その他の出演者:
鶴水瑠衣  
藤真美穂  
井上花菜  
伴大介  
山路和弘  
吉行和子  

User Comments: 7.3( 222 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いなぁ」
 
crazycatさん
2007年7月27日 
見る価値はある...
 
巷ではあまり人気がありません。
理由は、ホラー映画に必要不可欠な「おどろおどろしさ」が全くありません。
しかし、それがかえって今まで色々な映画を見てきた自分には怖かったです。
正直、リング以降の似たり寄ったりな「モンスターパニック」には飽きていました。
最初は怖いだろうけど、人間は更に上手なもんで、
‘そういうの’に耐性がついて慣れてしまうんですなぁ…。
しかし、これは怖い…。
何より「現実に起こりそうな事」がほとんどですので、
恐怖新聞があろうとなかろうと、ドキリとさせられます。
特に人生経験豊富な人ほど、怖いんじゃないでしょうか…。
ただし、内容は大変地味です。
ドキドキハラハラのモンスターパニック目当てならやめておいた方がいいでしょう。
はっきり言って、時間と金の無駄です。
しかし、「現実に起こりそうな恐怖」「ミステリーが好き」という方にはお勧めです。
恐らく、評価の分れる作品だと思います。 


オトーサン、
「...では、もう一方、どうぞ!」 
オーストラリア在住の日本人女性からです。

MaikoMelodyさん
2007年10月17日
季節外れのホラーでごめんなさい

まだまだ、ホラーレビューは続きます(笑)
北半球のみなさん、すみません。
この映画のDVDもオーストラリアにあるんですよ。
ジャパニーズムービー=ホラー
...という公式が外人さんの間ではできているようですね。
良い傾向なのか、悪い傾向なのかは定かではありませんけど。。。
この「予言」もホラーというわりには、怖くなかったです。
どちらかというと「世にも奇妙な物語」風でした。
「恐怖新聞」と呼ばれる新聞の記事が、
ある特別な人のもとへ突然送られてくる。
その記事の内容は、殺人事件、災害、事故と様々なのですが、
実はそれらのことは、現世ではまだ起こっていない事実・・・
つまり、その新聞は未来で起こることを予言している不思議な、
そしてちょっと怖い記事だった...!
というのが基本的な内容でした。
でも、ラストは結構切なかったです。
切なかったんですが、
そこに辿りつくまで結構ごちゃごちゃしていて、混乱します。
最初は良いテンポでいくんですが、
途中から道が逸れて行く感じがしました。
もっとシンプルでよかったのに...というのが個人的な感想です。
ただ、前回レビューした「輪廻」よりかは
つじつまが合っていたので納得はできました。
もっとこう、「リング」みたくストレートなホラー映画ってないんでしょうかね?
分かりやすいホラーというんでしょうか...
最近、本当にゾクゾクさせられるホラーに出会っていません。 


虹の女神 Rainbow Song

             
オトーサン、
「甘い題名だなぁ、どうしようかな?」
「おお、蒼井優ちゃんが出ている」
フラガール以来、にわかフアンになりました。
そうなると、この録画も見逃せません。

原題:虹の女神 Rainbow Song(2006) 
監督:熊澤尚人  
原案:桜井亜美  
脚本:桜井亜美 / 齊藤美如 / 網野酸  
Genre:Romence /Drama
上映時間:118分 
あらすじ:
岸田智也は、万事、不器用なこともあって
映像制作会社では、使い走りをさせられている。
ある朝、不思議な虹を見つける。
あおい、元気かな?
なぜか、アメリカに行ってしまったのだ。
その後、あおいは飛行機事故で死亡!
声も出ない智也。
あおいとは、思えば、妙な出会いだった。
片思いの子に近づくために、
大学時代、あおいに声を掛けたのが知り合うきっかけだった。
あおいは、ストーカーまがいの智也を敬遠していたが、
映画研究会に誘い、智也主演の映画を製作したりした。
その後、2人は、映像製作会社に入社し、
味のある上司・樋口の下で一緒に仕事をする。
あおいの妹・かなにも紹介される。
かなは、目が不自由なのに金魚掬いの名人だった。
佐藤姉妹と至福の時を過ごしたっけ。
喪失感にさいなまれる智也の前にあらわれたのは、
自称26歳の千鶴だった。
 
出演者: 
市原隼人 ....  岸田智也 
上野樹里 ....  佐藤あおい 
蒼井優 ....  佐藤かな 
相田翔子 ....  森川千鶴 
佐々木蔵之介 ....  樋口慎祐
オトーサン、
「共感させられた!」
熊澤尚人監督、見事な手腕ですね。
智也役の市原隼人くん、飄々としていいですね。
とくに目が澄んでいて素敵でした。
あおい役の上野樹里さん、性格悪そう。
でも、その突っぱりの裏に隠された乙女心に胸が打たれます。
蒼井優さん、ノビノビした役だったらよかったのに。
相田翔子さん、ほんとうは年齢いくつかな?
調べたら、1970年生まれ。
「淋しい熱帯魚」で日本レコード大賞をとりましたね。
かわいかったな。よく覚えていますよ。

その他の出演者:
酒井若菜 ....  麻倉今日子 
鈴木亜美 ....  久保サユミ 
小日向文世 ....  佐藤安二郎 
尾上寛之 ....  服部次郎 
田中圭 ....  尾形学人 

User Ratings 8.3 (754 votes) Yahoo!
オトーサン、
「おお、高いスコアだ!」
日本人は、こうした丁寧な私小説風の映画が
大好きなのです。

User Comments 
黒美君彦さん 
2006年10月24日
学生映画

「学生映画」といっても、
決して出来が学生の制作映画並みという意味ではない。
学生映画に独特な空気が全篇に漂っている、という意味だ。
そしてそれはとても懐かしく、心地よい。
女優を目指していた親友を突然の事故で失った
作家・桜井亜美が、岩井俊二とともに作り上げた作品。
恋愛の一歩手前で揺れ動く映画研究会の岸田智也(市原隼介)と
佐藤あおい(上野樹里)が、それぞれ眩しい。
未知の世界への不安と期待を抱えながら、
青春のど真ん中で何かを追い続ける二人。
あくまで学生映画のような肌触りの画質にこだわった上で、
学生映画にありがちなノイズの多さ、
雑多な人物の動きを意識して多用し、
不思議な日常感覚の作品に仕上がっている。
正直いうと、個人的に苦手な上野樹里主演ということで
不安もなきにしもあらずだったが、
意外に拒否反応が起きなかったのは、自然な台詞回しのせいか。
私にとってはノスタルジーをかきたてられる学生っぽいやりとりだったが、
今の学生もあんな感じなんだろうかね(苦笑)。
いくつか気になったところもある。
タイトルにも入っている「虹」が、
今ひとつ作品内で意味を持ち得なかったこと。
あおいの盲目の妹かな(蒼井優)が「見えすぎる」こと。
この「見えすぎる」というのは視覚的に、という意味ではなく、
彼女に与えた鋭い感受性がちょっといき過ぎではないかという意味だ。
岸田智也の感情が迸るラストも、
それとなくかなのお膳立てという形になっていて、
ちょっとあざとい。
それから、登場する学生がいまどきの学生っぽくないこと。
そもそも金がかかる8ミリ映画にこだわる学生って
いまどきどれだけいるのだろうか〜(苦笑)。
これは岩井俊二をはじめとするスタッフのこだわりなんだろうけど、
そこだけ20年前にタイムスリップしている感じ(笑)。
勿論、8ミリフィルムの持つ彩度とか
粒子の粗さなんかはとても魅力的なんだけど。
映画内映画の「The End of The World」は
いかにも学生映画らしい夢オチで微笑ましいが、
音楽のつけ方が如何にもプロでずるい(笑)。
相田翔子のエピソードもちょっと長い印象があった。
このエピソードに隠されてしまったためか、
渡米してからのあおいと智也のやりとりが殆どないのも、ちょっと不満。
…あれ、気になったところが意外に多いぞ(苦笑)。
でも、帰らざる学生時代の情熱が甦って来て、
ちょっと胸が苦しくなってしまった(涙)。
何だか懐かしいよ〜。
女の子は特に感涙必至かも。
大学の映画研究会を扱った最近の作品といえば、
柳町光男監督『カミュなんて知らない』(05年)が想起されるが、
『カミュ』が大人の視線から描いたより不穏な作品だとすると、
この作品はあくまで等身大で同じ目の高さから青春を描こうとした作品
(ちょっと古い気もするが)だといえる。
少女コミック原作のくだらない青春群像映画とは一線を画す作品であることは確かだ。 


オトーサン、
「そうなんだ。
 黒美君彦さんは、詳しいなぁ。
この映画、岩井俊二監督が自身の作品以外で
初めてプロデュースしたようです。

○岩井 俊二
 1963/1/24 -
  仙台市出身の映画監督・映像作家・脚本家・音楽家。
  1987年、横浜国立大学教育学部美術学科卒。
  学生時代から小説家を目差していた。
 絵は趣味で、漫画の持込みなどもした。
 卒業後は、映像関係の仕事のアルバイトで人脈を広げた。
 1988年、ミュージック・ビデオの仕事を始める。
 1993年、テレビドラマ「ifもしも〜打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」で
 日本映画監督協会新人賞を受賞。
 1995年、初の長編映画「Love Letter」を監督。
 韓国では爆発的な人気を呼んだ。
 独特な映像美から「岩井美学」と呼ばれるようになる。
 市川崑を尊敬している。
 監督作
 1994年「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
      「PiCNiC」「undo」
  1955年「Love Letter」
 1996年「スワロウテイル」「ACRI」
 1998年「四月物語」 
 2001年「リリイ・シュシュのすべて」
 2002年「Jam Films「ARITA」
 2004年「花とアリス」
 2006年「市川崑物語」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


壊滅暴風圏:カテゴリー6

            
オトーサン、
「こりゃB級映画の題名だ」
これって、もともとTV映画です。
その割には、いい俳優が出ています。
元旦早々、暴風の映画とは縁起が悪いですが... 

原題:Category 6: Day of Destruction (2004) (TV)
監督:Dick Lowry
脚本:Matt Dorff
Genre:Drama / Action 
上映時間:114分
あらすじ:
猛暑が続くシカゴ。
停電が頻発し、電力会社だけでなく、
電力供給を受ける公益企業の責任者ミッチも、
マスコミから猛烈に追及されている。
また、帰宅すると妻からレベッカとの仲を追求される始末。
全米気象局のグッドマンは、異常事態が起きることを予想する。
メキシコ湾で発生したハリケーンが北上し、
カナダで発生した巨大低気圧が南下しはじめ、
この2つが悪いことに、シカゴで合体しそうなのだ。
加えて、ハッカーによって送電網が被害を受け、
シカゴは、大停電に見舞われる。

出演者:
Thomas Gibson ...  Mitch Benson(ミッチ)
Chandra West ...  Rebecca Kerns(レベッカ:電力会社広報担当役員)
Brian Dennehy ...  Andy Goodman(グッドマン:気象監視センター所長)
Dianne Wiest ...  Shirley Abbott(アボット:エネルギー庁長官)
Randy Quaid ...  Tornado Tommy(トルネード・トミー) 
Nancy McKeon ...  Amy Harkin(エイミー)
オトーサン、
「一番印象に残ったのは、ランディ・クエイドだな」
竜巻ガイドなる危険で、愉快な役を熱演していました。
「そう、この女優さん、目がキラキラしていた」
TV局のレポーター役のナンシー・マッケオン。
でも、海外映画俳優マガジンに経歴は出ていませんでした。

THOMAS GIBSON 
トーマス・ギブソン 
誕生日 1962/7/3  
出身 米サウスカロライナ州チャールストン 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆★★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1991年「遙かなる大地へ」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
1994年「バルセロナの恋人たち」「メン・オブ・ウォー」
     「スリープ・ウィズ・ミー」
1997年「新オーメン」
1999年「アイズ・ワイド・シャット」
2000年「フリント・ストーン2/ビバ・ロック・ベガス」
     「サイコ・ビーチ・パーティー」「モンキー・キング 西遊記」(TM)
 
RANDY QUAID 
ランディ・クエイド 
誕生日 1950/10/1  
出身 米テキサス州ヒューストン 
弟は俳優デニス・クエイド。
高校時代から演劇に目覚め、
68年「殺人者はライフルを持っている!」で映画デビュー。
69年、ヒューストン大学演劇科に入学。
71年「ラスト・ショー」で初主演。
73年「冬のかもめ」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞、
BAFTAの助演女優賞にノミネート。
「ナショナル・ランプーン」シリーズの主人公のいとこエディ役で人気を得る。
87年「LBJ: THE EARLY YEARS」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 
活躍度 △→ 
演技力     ☆☆☆☆★★ 
アクション ☆☆☆★★★ 
コメディ   ☆☆☆★★★ 
出演作 
1968年「殺人者はライフルを持っている!」
1971年「ラスト・ショー」
1972年「おかしなおかしな大追跡」
1973年「ロリ・マドンナ戦争」「さらば冬のカモメ」「ペーパームーン」
1975年「ブレイクアウト」
1976年「ウッディ・ガスリー わが心のふるさと」
      「ミズーリ・ブレイク」
1977年「クワイヤボーイズ」「インディ・キッド」
1978年「ミッドナイト・エクスプレス」
1980年「フォクシー・レディ」「ロング・ライダーズ」
1981年「ハートビープス」
1983年「ナショナル・ランプーン/ホリデー・ロード4000キロ」
1984年「ワイルドライフ」
1985年「スラッガーズ・ワイフ」「フール・フォア・ラブ」
1986年「処刑ライダー」「肉体の証言」
1987年「ノーマンズ・ランド」「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声)
1988年「Oh!引っ越し」「ペアレンツ」「マッドタウン」
     「ワンナイト・オブ・ブロードウェイ」「ボールズボールズ2」
1989年「アウト・コールド」「火星人/ゴーホーム!」
     「パーフェクト・ショット」「ワンナイト・オブ・ブロードウェイ」
     「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」
1990年「ラスト・ショー2」「デイズ・オブ・サンダー」「クィック・チェンジ」
1993年「フランケンシュタイン」「マーダー」「ミュータント・フリークス」
1994年「メジャーリーグ2」「ザ・ペーパー」
1995年「ダーク・ハイウェイ」「バイバイ・ラブ」
1996年「インデペンデンス・デイ」「キングピン/ストライクへの道」
      「ラストダンス」
1997年「ベガス・バケーション」「アベレーション2」
1998年「フラッド」「ラスト・ライツ」
2000年「フィラデルフィア24時」(TM)
2001年「保険調査員フランク25」
2002年「プルート・ナッシュ」「ブラック・キャデラック」
2005年「ブロークバック・マウンテン」「ELVIS エルヴィス」(TM) 

その他の出演者:
Brian Markinson ...  Chris Haywood
Nancy Anne Sakovich ...  Jane Benson  
Ari Cohen ...  Dan London 
Christopher Shyer ...  Craig Shilts 
Andrew Jackson ...  Walt Ashley 
Arnold Pinnock ...  Jason 
Hollis McLaren ...  Helen Travers 
Janaya Stephens ...  Laura Harkin 
Petra Wildgoose ...  Lindsay Benson 

User Rating: 4.8/10 (689 votes) 
オトーサン、
「低いなぁ」

User Comments 
Jack Yanさん
Wellington, New Zealand 
2005年6月6日
一番いいシーンは、広告のなか。

無駄な努力だ。
表面的には、いわゆる災厄映画だ。
大事件に巻きこまれるひとびとの命が心配だ。
だが、脚本がひどい。
会話のなかで、登場人物の背景説明がだらだら続く。
観客をアホと思っているのか。
セサミ・ストリートだって、スナッフィーの誕生や
フーパーの死に方を説明なんかしていない。
言われなかったって、そんなことは分かる。
誰かが、電力会社に触れるとき、
エンロン問題を脚本に入れたら受けると思ったらしい。
演技は、概して味気ない。
年とった俳優たちは例外だったが。
(Randy Quaid, Brian Dennehy), 
1時間も経つと、
嵐がどうなろうと知ったことないと思うようになった。
だが、特殊効果を見るべきなのだろう。
残念ながら、ちがう。
20年物のテレビ受信機でも、
トラクターやトレーラーが、CGで出来ているのがわかる。
ひどいもんだ。
おそらく、予算の制約があったのだろう。
許してあげよう。
着陸しようとしている航空機の記録映像は、かなりリアルだった。
だが、確か、どこかで前に見たことがあった。
そうそう、確かめたら、「エアポート2001」のものだった。
そんなことで、
唯一いいシーンは、ほかの映画のものだし、
一番いいアクション・シーンは、30秒のCFだった。
実に、いい映画のように見せていた。
私のアドバイス。
TVのCFをみるべし。
2晩も空しく費すなかれ。
(注:アメリカでは、上映時間が177分だった) 


オトーサン、
「この映画....意外とよかったな」
177分を114分に短縮した効果は絶大です。

小埜佳典さん
2007年12月24日
映画:『壊滅暴風圏:カテゴリー6』

映画『壊滅暴風圏:カテゴリー6』を見た。
2004年の米映画である。
カテゴリー6のハリケーンと、
藤田スケール6のトルネードが同時に、
ミシガン湖南岸の大都市シカゴを襲うというストーリー。
猛暑、電力危機、コンピューターハッキングといった社会的問題から
出産、不倫といった個人的問題まで、
様々な問題との関わりの中で、大災害の様子が描かれてゆく。
さて、現実にはカテゴリー6のハリケーンは定義上存在しない。
カテゴリー5が最高である。
一方、藤田スケール6のトルネードは定義上も存在する。
藤田スケールは今年、日本でも予報用語のひとつに正式採用されたが、
国内での認知度はまだ高くないようである。
さて、主要登場人物の一人に、「トルネードツアー」を催行する男がいた。
車に客を乗せ、トルネードにできるだけ近づき、
客にトルネードを間近で見てもらう商売。
現実にはこんな危険な商売はないようだが、
客として描かれた家族がなぜか日本人。
どんなに危険なツアーにだって日本人はノコノコやって来る、
そんな皮肉なのだろうか。
トルネードと言えば、“Tornado watch” という英語がある。
これはトルネードを見ることではなくて、「トルネード注意報」の意味。
米国旅行中に耳にしたら、注意しよう。


映画の採点簿

壊滅暴風圏:カテゴリー6 ****  
虹の女神 Rainbow Song****  
予言****  
愛するときに話すこと****  
ジェシー・ジェームズの暗殺*****
輪廻****  
アース*****
象の背中****  
つぐない*****
迷子の警察音楽隊*****
3時10分、決断の時*****
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師*****
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!*****
バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び*****
P.S. アイラヴユー*****
28週後...****  
シルク****  
北の零年****  
ヒトラーの贋札****  
テラビシアにかける橋****  
ソフィーの選択*****
計画性の無い犯罪****  
私がクマにキレた理由(わけ)****  
母べえ****  
アメリカン・ギャングスター*****
シャンプー台のむこうに****  
ブレーキダウン****  
ラスト、コーション*****
結婚しようよ*****
ブラック・ダイヤモンド****  
G:mt****  
陰日向に咲く***   
エイリアンVSプレデター****  
アンダーワールド:エボリューション****  
潜水服は蝶の夢を見る*****
昼下りの決斗*****
スターゲイト****  
抱擁****  
星になった少年 Shining Boy & Little Randy****  
シュガー&スパイス 風味絶佳****  
ウォーター・ホース****  
プロジェクト・イーグル****  
エリザベス ゴールデン・エイジ****  
天国の青い蝶****  
プルート・ナッシュ****  
レンブラントの夜警****  
リコシェ 炎の銃弾****  
キャットウーマン****  
君のためなら千回でも*****
かつて、ノルマンディーで**** 
もういちど逢いたくて/星月童話**** 
天国の大罪***   
肉体の門****  
耳をすませば****  
ハードネス****  
シャドー****  
D・N・A***   
タイムクラッシュ・超時空カタストロフ****  
パニッシャー****  
クイール***   
ライラの冒険 黄金の羅針盤****  
4ヶ月、3週と2日****  
地上より何処かで*****
ジャンパー***   
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯****  
ダージリン急行****  
ヴァージン・ハンド****  
バンテージ・ポイント****  
新・明日に向って撃て!****  
リップスティック***   
魔法にかけられて****  
ノーカントリー*****
レッド・ソニア***   
アメリカを売った男*****
UDON****  
極道の妻たち 最後の戦い*****
タイムトラベラー/きのうから来た恋人****  
プライスレス 素敵な恋の見つけ方*****
狼よさらば*****
ブレイクアウト****  
テレフォン****  
ストリートファイター*****
亀は意外と速く泳ぐ****  
妖怪大戦争****  
マイ・ブルーベリー・ナイツ****  
TAXI NY***   
ユニバーサル・ソルジャー****  
ハードターゲット*****
88ミニッツ****  
レプリカント****  
悲しみが乾くまで**** 
テニスの王子様***   
タイヨウのうた****  
ポストマン*****
ポリス・ストーリー/香港国際警察*****
アウト・オブ・タイム***   
リロとスティッチ*****
サンダーバード***   
モンゴル**** 
クローバーフィールド/HAKAISHA**** 
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