オトーサンの2008年その2

ほのぼの映画批評

前口上

もう映画は、DVDで見る時代。
DVDプレイヤーの世帯普及率は、70%とか。
携帯でいつでもどこでも見る時代へ。   

映画の採点簿へ

目次

2925 ホワイト・ファング(TV 1991) 2924 ネイバーズ(TV 1981) 2923 Taxi2(TV 2000) 2922 シーナ(TV 1984) 2921 アナコンダ2(TV 2004)
2920 恋人はスナイパー《劇場版》(TV 2004) 2919 クライマーズ・ハイ(2008) 2918 奇跡のシンフォニー(2007) 2917 本気(マジ)!(TV 1991) 2916 カサンドラ・クロス(TV 1976)
2915 ナバロンの嵐(TV 1978) 2914 ザ・ライド ハワイアン・ビーチ・ストーリー(TV 2003) 2913 告発のとき(2007) 2912 ホワイトナイツ/白夜(TV 1985) 2911 レイダース/失われたアーク(TV 1981)
2910 エア・マーシャル(TV 2003) 2909 フリスコ・キッド(TV 1979) 2908 スペシャリスト(TV 1974) 2907 またまたおかしな大追跡(TV 1974) 2906 レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男 (TV 2002)
2905 ウエストワールド (TV 1973) 2904 築地魚河岸三代目(2008) 2903 JUNO/ジュノ(2007) 2902 ダークネス/狙われた女捜査官(TV 1993) 2901 さらば友よ(TV 1968)
2900 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008) 2899 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(TV 1989) 2898 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(TV 1983) 2897 オーロラの下で (TV 1990)
2896 地下鉄(メトロ)に乗って(TV 2006) 2895 ダンテズ・ピーク(TV 1997) 2894 冷静と情熱のあいだ (TV 2001) 2893 世界で一番パパが好き(TV 2004) 2892 アフタースクール(2008) 2891 D-Tox(TV 2002)
2890 デッドヒート(TV 1995) 2889 ザ・マジックアワー(2008) 2888 ザ・ビースト/巨大イカの逆襲(TV 1996) 2887 風の谷のナウシカ(TV 1984) 2886 エイリアンVSヴァネッサ・パラディ(TV 2004)
2885 マンデラの名もなき看守(2007) 2884 アサルト13 要塞警察(TV 2005) 2883 ラスベガスをぶっつぶせ(2008) 2882 PARTY7(TV 2000) 2881 刑事ジョー ママにお手あげ(TV 1992)
2880 幻影師アイゼンハイム(2006) 2879 ランボー(TV 1882) 2878 山のあなた 徳市の恋(2008) 2877 緑の館(TV 1959)
2876 ランボー 最後の戦場(2008) 2875 尼僧物語(TV 1959) 2874 エメラルド大作戦(TV 1981) 2873 わたしのグランパ(TV 2003) 2872 さくらん(TV 2007) 2871 ビロウ(TV 2002)
2870 ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008) 2869 ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(TV 2005) 2868 花よりもなほ(TV 2006) 2867 ニードフル・シングス(TV 1993) 2866 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007)
2865 ブル・ドッグ 人質救出作戦(TV 2000) 2864 デッド・ゾーン(TV 1983) 2863 沈黙の追撃(TV 2005) 2862 相棒-劇場版-(2008) 2861 ミスト(2007)
2860 ハンティング・パーティ(2007) 2859 最高の人生の見つけ方(2007) 2858 イナフ(TV 2002) 2857 ルパン三世 カリオストロの城(TV 1979) 2856 80デイズ(TV 2004)
2855 マイケル(TV 1996) 2854 カンフーハッスル(TV 2004) 2853 アイム・ノット・ゼア(2007) 2852 譜めくりの女(2006) 2851 スパイダーウィックの謎(2008)
2850 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007) 2849 タッチ(TV 2005) 2848 トレマーズ (TV 1990) 2847 ピンク・キャデラック(TV 1989) 2846 恐怖のメロディ(TV 1971)
2845 マンハッタン無宿(TV 1968) 2844 シノーラ(TV 1972) 2843 天使のくれた時間(TV 2000) 2842 銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜(2008) 2841 デイズ・オブ・サンダー(TV 1990)
2840 ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン(TV 2003) 2839 地獄の7人(TV 1983) 2838 大いなる陰謀(2007) 2837 ブラックサイト(2008) 2836 ぷりてぃ・ウーマン(TV 2002)
2835 嵐の中で輝いて(TV 1992) 2834 アンフェア the movie(TV 2007) 2833 不法侵入(TV 1992) 2832 王妃の紋章(2006) 2831 フィクサー(2007)
2830 犬と私の10の約束(2008) 2829 ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008) 2828 ホーンティング(TV 1999) 2827 刑事ジョン・ブック/目撃者(TV 1985) 2826 明日への遺言(2007)


ホワイト・ファング

オトーサン、 「どういう意味? White Fangって?」 英語をカタカナに直しただけの邦題が増えました。 これって手抜きでないでしょうか? 直訳して「白い牙」、意訳して「白い狼」でも、 十分観客を呼べるのではないでしょうか? 原題:White Fang (1991) 監督:Randal Kleiser 原作:Jack London 脚本:Jeanne Rosenberg/Nick Thiel/David Fallon Genre:Adventure / Drama 上映時間:107分 あらすじ: ジャックは、若き金鉱探しだ。 アラスカの広大で、雪の多い砂漠に金を探しに行く。 ある日、残酷な男の手からオオカミを救い出す。 2者の間には、勇敢な友情が芽生える。 「白い牙」と名づけられたオオカミは、 ハンターに母親を殺されて、ひとりぽっちになったのだ。 やがて、オオカミは、ジャックの手から、男の手に移る。 そいつは、オオカミを不法な闘犬にしてしまう。 「白い牙」は、プロの、経験を積んだ、残酷な殺人者になる。 だが、長いこと経って、ジャックは、偶然オオカミと再会し、 かっての友情を取り戻す。 犯罪者集団が、ジャックの金を盗もうとしたとき、 連中に歯向かったのは、「白い牙」だった。 出演者: Ethan Hawke ... Jack Conroy(ジャック) Klaus Maria Brandauer ... Alex Larson(アレックス) Susan Hogan ... Belinda Casey(ベリンダ) オトーサン、 「元気で向こう見ずの青年、いいね」 イーサン・ホークの代表作のひとつでしょう。 クラウス・マリア・ブランダウアー、 この長ったらしい名前のオーストリアの役者さん、 独特の味があります。 海外映画俳優マガジンに経歴が載っていませんでした。 「じゃ、作成しよう」 ETHAN HAWKE  イーサン・ホーク 誕生日 1970/11/7 出身 米テキサス州オースティン ニュージャージー州プリンストンで育つ。 地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、 85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。 一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。 89年、ニューヨーク大学に入学し、 89年「いまを生きる」で映画界に復帰、ティーン・アイドルとなる。 98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、一児がいる。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「エクスプロラーズ」 1989年「いまを生きる」「晩秋」 1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」      「真夜中の戦場」 1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」 1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」      「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」      「カッティング・エッジ」 1995年「恋人たちの距離」「サーチ&デストロイ」      「モール・ラッツ」 1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◇ 1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇「グッバイ・ジョー」 2000年「ハムレット」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇「ウェイキング・ライフ」      「テープ」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「ビフォア・サンセット」◇ 2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」◆      「アサルト13 要塞警察」◇ KLAUS MARIA BRANDAUER クラウス・マリア・ブランダウアー 誕生日 1944/06/22 出身 オーストリア/バート・アウスゼー Stuttgarter Hochschuleで、ドラマを学ぶ。 舞台俳優だったので、映画は好きでなかった。 「ザルツブルグ・コネクション」で、端役をやった程度だった。 だが、ハンガリーの監督イシュトヴァン・サボーが、 「メフィスト」の主役に起用した。 カンヌで、主演俳優賞を受賞し、国際的な舞台が開けた。 イシュトヴァン・サボー監督の「連隊長レドル」「ハヌッセン」とあわせて、 ブランダウアーの"ドイツ三部作"と呼ばれている。 「愛と哀しみの果て」では、ゴルデングローブ賞とアカデミー賞にノミネート。 最初の監督作品は、「ヒットラーを狙え!/独裁者 運命の7分間」である。 この映画では、主演している。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作: 1972年「ザルツブルグ・コネクション」 1981年「メフィスト」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」 1985年「愛と哀しみの果て」「ライトシップ」「連隊長レドル」 1986年「ニューヨーク・ベイサイド物語」 1988年「ウィーンに燃えて」「ハヌッセン」 1989年「ヒットラーを狙え!/独裁者 運命の7分間」 1990年「ロシア・ハウス」 1991年「コレット・水瓶座の女」「ホワイトファング」 1999年「レンブラントへの贈り物」「ディープ・リミット 限界深度」 2000年「グレート・ウォーリアーズ」 2002年「微笑みに出逢う街角」 その他の出演者: Seymour Cassel ... Skunker James Remar ... Beauty Smith Bill Moseley ... Luke Clint Youngreen ... Tinker Pius Savage ... Grey Beaver Aaron Hotch ... Little Beaver Charles Jimmie Sr. ... Older Indian Clifford Fossman ... Old Timer #1 Irvin Sogge ... Old Timer #2 Tom Fallon ... Prospector Dick Mackey ... Sled Dog Prospector Suzanne Kent ... Heather User Rating: 6.4/10 (2,468 votes) オトーサン、 「まぁ、こんなものかも」 User Comments Hitchcocさん United States 2006年2月27日 素敵な冒険映画 息子が子供の頃、この映画が好きだった。 オオカミに夢中になった。 ジャック・ロンドンの原作と比べると、 手が加えられているので、やや当惑した。 登場人物の名前のいくつかを除いて、 映画には、原作の大部分が使われていない。 それはさておき、この映画を見るにあたって、 私は、脚色のことを考えず、冒険映画としてみることにした。 随分、思い切った映画になっている。 どこで撮影したのか知らないが、息を呑むような景色だ。 金鉱を探し、北へと向かうロマンだ。 登場人物たちは、愉快だ。 とくに、クラウス・マリア・ブランダウアーは、 私の好きな役者だが、無骨なアレックスを演じている。 イーサン・ホークは、 ちょっと背伸びした役だが、OKだ。 試掘はうまく行ったが、 経験を積んだパートナーがいなければ、 一日たりといえども、もたなかっただろう。 オオカミたちが出てくるシーンは、実に効果的だった。 もっとも記憶に残るシーンは、 ジャックが、川に落ちて、 埋葬地へ運ぶ途中の死体と水中で対面するシーンだ。 闘犬のシーン、熊に追われるシーン、 迫害者から救い出したオオカミを訓練するシーン、 みんないい。 子供が夢中になる、 ケレン味のない映画があるというのは、いいことだ。 時々、かったるいところもあるが、いい映画だ。 オトーサン、 「この映画、原作もいいね」 アラスカで暮らしたことがあるのでしょうか? アラスカで金探しをしたことがあるのでしょうか? 原作者について興味を持ちました。 ○ジャック・ロンドン  Jack London、1876/1/12 - 1916/11/22 アメリカ合衆国の作家。 サンフランシスコのオークランドで、 旅の占星術師の父と農家の娘の母が離婚した後に誕生。 父が認知せず私生児となる。 母の再婚相手のロンドンを養父とする。 家が貧しかったため、小学校卒業後さまざまな仕事につく。 1893年、アザラシ漁船の乗組員として、小笠原諸島や横浜に上陸した。 1894年3月25日世界恐慌の最中、鉱業労働をしていた人民党員の ジェイコブ・コクシーの失業対策として道路整備公共工事請願を目的とした 「コクシーの軍隊」という、ワシントンのペンシルバニア大通りでの デモ行進に参加したが脱落。 各地を流浪、浮浪罪で逮捕され30日労役につく。 1896年、カリフォルニア大学に入学するが一学期で中退。 1897年、アラスカ・クロンダイクでのゴールド・ラッシュに加わるが、 壊血病にかかり帰国。 1901年、以前からカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの 「共産党宣言」に共鳴していたため、アメリカ社会党に入る。 1903年に出版された「野性の呼び声」によって、一躍流行作家となる。 以後20年間に53冊の著書と200以上の短編小説を発表した。 1904年(明治36年)には日露戦争の取材のために記者として来日した。 撮影禁止区域で写真撮影しスパイ容疑で逮捕される。 1905年、アメリカ社会党大会での日系アメリカ人移民差別反対意見について、 自分は白人であると述べ封殺した。 1906年社会主義思想による小説を書く。 1916年、モルヒネを飲み自殺。享年41。 日本における代表作は、「野性の呼び声」と「白牙」(The White Fang)。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ネイバーズ

オトーサン、 「先日読んだ"床下仙人"、面白かったな」 宣伝文句には、"奇想小説"とありました。 現代日本の企業や家庭を全否定し、嘲笑しているのです。 そういう意味では、この映画も同じ趣があります。 ブルース・ブラザースのコンビを主演に起用して、 郊外生活を嘲笑するという趣向が、奇抜です。 原題:Neighbors (1981) 監督:John G. Avildsen 原作:Thomas Berger 脚本:Larry Gelbart Genre:Comedy 上映時間:94分 あらすじ: アールは、念願の郊外に一軒家を建てた。 妻のイーニッドとそれなりに快適に暮らしている。 お隣りにビックとラモーナ夫妻が引っ越して来た。 この夫妻、やることなすことが破天荒。 妻のラモーナは、裸でアールの寝室のベッドに横たわり、 誘惑してくる。 夫のビックの方も、負けず劣らず無礼だ。 それでも歓迎パーティを開くが、 バカ騒ぎの最中に、ビックの家は丸焼けになる。 しょうがない、わが家に泊めるか。 だが、それはさらなる大騒動の幕明けだった。 出演者: John Belushi ... Earl Keese(アール) Kathryn Walker ... Enid Keese(イーニッド) Dan Aykroyd ... Vic(ビック) Cathy Moriarty ... Ramona(ラモーナ) オトーサン、 「ベルーシ、元気ないなぁ」 薬物の過剰摂取により33歳の若さで死去。 撮影中、すでに病にかかっていたのでしょう。 「相手役を気づかったのか?」 ダン・エイクロイドも、いまいち爆発的なパワーなし。 キャシー・モリアーティが、妖艶な人妻役を好演していましたが、 海外映画俳優マガジンに、経歴が出ていませんでした。 JOHN BELUSHI  ジョン・ベルーシ 誕生日 1949/1/24-1982/3/5 出身 米イリノイ州シカゴ 10代の頃からバンドを結成し、しゃべりと歌で人を楽しませていた。 21才の時、ミシガン州立大学を退学し、 セカンド・シティ・レビュー団という劇団に入り、 プロを目指して演技活動を始める。 地方劇団からオフ・ブロードウェイの舞台に立つ一方で、 脚本の方で頭角を現し、テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーとなる。 そして、ダン・エイクロイドと「ブルース・ブラザース」を結成し、一躍人気に。 78年「アニマル・ハウス」で映画デビュー。 出演作 1978年「アニマル・ハウス」「ゴーイング・サウス」 1979年「オールド・ボーイフレンズ」「1941」 1980年「ブルース・ブラザース」 1981年「Oh!ベルーシ絶体絶命」「ネイバーズ」 DAN AYKROYD  ダン・エイクロイド 誕生日 1951/7/1 出身 カナダ・オタワ カールトン大学卒業後、職を転々とした後、 トロントのコメディ劇団「セコンド・シティ」に参加。 子供向けテレビショーの自作自演で売り出し、カナダ映画に初出演。 75年、NBCの「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーとなり、 ジョン・ベルーシとのコンビ「ブルース・ブラザース」が人気を呼んだ。 75年「ひと目惚れ」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1975年「ひと目惚れ」 1979年「1941」 1980年「ブルース・ブラザース」 1981年「ネイバーズ」 1982年「Dr.デトロイトを探せ」 1983年「大逆転」「トワイライトゾーン/超次元の体験」 1984年「ゴーストバスターズ」      「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」▲ 1985年「眠れぬ夜のために」「スパイ・ライク・アス」 1987年「ドラグネット/正義一直線」 1988年「カウチ・トリップ」「花嫁はエイリアン」      「ボールズ・ボールズ2」「大混乱」 1989年「ゴーストバスターズ2」「ドライビング・ミス・デイジー」      「ハーレーダビッドソン&クレイジーライダー」 1990年「キャノンズ」 1991年「マイ・ガール」「絶叫屋敷へいらっしゃい!」 1992年「ディス・イズ・マイ・ライフ」 1993年「チャーリー」「スニーカーズ」「コーンヘッズ」 1994年「マイ・ガール2」「ノース/小さな旅人」 1995年「ジョン・キャンディの大進撃」「キャスパー」      「クリス・ファーレイはトミー・ボーイ」 1996年「Sgt.ビルゴ/史上最狂のギャンブル作戦」      「レインボー」「フィーリング・ミネソタ」      「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「ダンク・ブラザース/脱線ファンにご用心」 1997年「ポイント・ブランク」「センシャル・ウーマン」 1998年「ブルース・ブラザース2000」「アンツ」(声)      「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」 2000年「恋は負けない」「幸せの選択 stardom」 2001年「パール・ハーバー」「エボリューション」      「スコルピオンの恋まじない」 2002年「ノット・ア・ガール」「夢みる頃を過ぎても」 その他の出演者: Igors Gavon ... Chic Dru-Ann Chuckran ... Chic's Wife Tim Kazurinsky ... Pa Greavy Tino Insana ... Perry Greavy P.L. Brown ... Police Officer #1 Henry Judd Baker ... Police Officer #2 Lauren-Marie Taylor ... Elaine Keese Sherman G. Lloyd ... Fireman #1 (DOC) Bert Kittel ... Fireman #2 J.B. Friend ... Additional Fireman Bernie Friedman ... Additional Fireman User Rating: 5.2/10 (2,622 votes)        2.0/10 ( 25 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いね」 Yahoo!の読者には、とくに不評のようです。 User Comments Cord-3さん United States 2004年12月18日 お気に入り ジョン・ベルーシの伝記を読んで、 この映画が、かれの遺作だと知り、驚いた。 原作者トーマス・バージャーのフアンでもあるので、 好奇心から原作を読んでみた。 よかった。 映画のほうはどうだろう。 原作とはちがっていたが、なかなかいい映画だった。 誰もが喜ぶユーモアではないが、 アメリカの郊外をからかっている。 多くの点で、有名な「ブルース・ブラザース」よりいいと思う。 だが、より微妙で、漫画チックでない。 ベルーシとエイクロイドがすばらしい。 実に愉快だ。 大声で笑ってしまった。 もっと大勢のひとが見られるように、DVDを出してほしい。 オトーサン、 「コメディ映画じゃないんだ!」 アメリカ郊外生活を風刺したのでしょう。 庭つきの1軒家、クルマ、幸せな家庭... この映画の結末をみれば、明らかですが、 そうした凡庸な郊外生活を全否定しています。 そういえば、"風刺"、日本映画ではあまり見かけませんね。 「風刺=愚かしさを暴きだし嘲弄する」 そこまで踏みこんだら、誰も出資してくれないものね。 夢幻譚さん 2008年3月11日 ベルーシの困惑した表情が面白い 隣に引っ越してきた常識知らずの夫婦に、 真面目なサラリーマンが大被害を被る話。 ベルーシの遺作だとは知らなかった。 もっと初期の作品だと思っていたが、 親しみのある彼のキャラが好きだったので、 死亡したというニュースを聞いた時はちょっと残念だった。 ギャグはブラック・コメディーというか、 悪ふざけに近いものなので、 腹の底から笑える人は少ないのではないかと思う。 サラリーマン演じるベルーシの 困惑した顔だけは面白かった記憶があるが、 コメディー映画としては あまりお薦めできない作品。


Taxi 2

オトーサン、 索引をチェックしました。 「あれ、これだけ見ていなかったのか」 シリーズのうちで、もっとも面白い作品でした。 原題:Taxi 2 (2000) 監督:Gerard Krawczyk 脚本:Luc Besson Genre:Action / Comedy Country:France Language:French /Japanese /German 上映時間:88分 あらすじ: マルセイユ。 ダニエルは、スピード狂のタクシー運転手。 おっかなびっくり、恋人リリーの父に会いにいく。 父ベルティーノ将軍は、勇猛で気難しい人物。 誰だろうと娘の交際相手は気に入らない。 だが、急遽日本の防衛庁長官を空港に迎えにいくことになり、 ダニエルが猛スピードで間にあわせる。 歓迎パーティには、警備のため、 ジベール署長をはじめエミリアン、ペトラもいる。 将軍に気に入られたダニエルは、 特殊装備の乗用車で、長官を送ることになる。 だが、それは大冒険の幕明けだった。 出演者: Samy Naceri ... Daniel Morales(ダニエル) Frederic Diefenthal ... Emilien Coutant-Kerbalec(エミリアン) Marion Cotillard ... Lilly Bertineau(リリー) Emma Wiklund ... Petra(ペトラ) Bernard Farcy ... Commissaire Gibert(ジベール署長) Jean-Christophe Bouvet ... General Edmond Bertineau(ベルティーノ将軍) オトーサン 「登場人物がみんな生き生きしている!」 「やっぱり、サミー・ナセリが、いいねえ」 「へぇ、マリオン・コティヤールが出ていたんだ」 「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」でアカデミー賞主演女優賞を 受賞した名女優が端役で、サミー・ナセリの恋人役で出ていたとは... SAMY NACERI  サミー・ナセリ 誕生日 1961 出身 仏パリ 俳優学校で演技を学び、94年「レオン」でSWAT隊員役で出演。 これがリュック・ベッソン監督に印象に残り、 98年「TAXi」で主役のダニエル役に起用される。 同作品でセザール賞有望若手男優賞にノミネート。 以後のシリーズでも主役を務める。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「レオン」 1997年「TAXi」◇「ナインハーフ2」 2000年「TAXi2」◇ 2002年「スズメバチ」◇「ザ・コード」「愛のはじまり」 2003年「TAXi3」◇ 2007年「TAXi4」◇ MARION COTILLARD  マリオン・コティヤール 誕生日 1975/9/30 出身 仏パリ 両親はプロの舞台俳優。 オルレアンの演劇学校を首席で卒業。16歳で映画デビュー。 米テレビ・シリーズ「暗黒の戦士ハイランダー」にもゲスト出演。 1998年「TAXi」のヒロイン役でシリーズ3作まで出演。 同作でセザール賞にノミネートされる。 2004年「ロング・エンゲージメント」でセザール賞助演女優賞受賞。 2007年「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」でアカデミー賞で主演女優賞受賞。 環境保護団体グリーンピースのメンバー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「そして僕は恋をする」 1997年「TAXi」◆ 1998年「フリア」 2000年「TAXi2」◆ 2001年「銀幕のメモワール」◇「追い詰められて… 濡れ衣の女」 2003年「TAXi3」◆「世界でいちばん不運で幸せな私」「ビッグ・フィッシュ」◆ 2004年「ロング・エンゲージメント」◆「エコール」◇ 2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇ 2007年「エディット・ピアフ 愛の讃歌」◇ その他の出演者: Frederique Tirmont ... Mother Marc Faure ... French Minister Hirata Haruhiko ... Japanese Minister Tsuyu Shimizu ... Yuli Ko Suzuki ... Katano Yoshi Oida ... Yuke Tsumoto Kentaro Yuji Yamashita ... Yakuza Hiro Uchiyama ... Master Hypnotist Onochi Seietsu ... Master Hypnotist User Rating: 6.1/10 (8,604 votes) 7.3/10 (1,153 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアに賛成!」 とにかく、日本がよく出てきます。 防衛庁長官、ヤクザ、柔道、日本語など... 日本市場向けに作ったとしか思えません。 User Comments requiemukさん from Brighton, England 2003年3月14日 愉快! 毎度のことだが、IMDBを見ているひとは、 映画社会の上流階層に属しているのだろう。 こんなに愉快な映画だというのに、馬鹿にしたがる。 最初から愉快だ。 ラリーカーが、タクシーに追い抜かれるのだから。 運転技術もスタントもいいが、 黒塗りの不思議なクルマときたら、 "忍者"と声をかけると、動き出すのだ。 ギャグがいいし、笑えて、全体に愉快な映画だ。 翻訳で、魅力が減ったように思うが、 私の限られたフランス語の知識でも、樂しめた。 オトーサン、 「映画瓦版、毎度、いいこと言うなぁ」 キャラクラー・ドリブンの映画という的確な指摘には、 感心しました。 服部弘太郎さん 2000年7月10日 リュック・ベッソン製作のカースタント映画第2弾。 前作よりずっと面白くなっている。 リュック・ベッソンが製作したカーアクションだけのバカ映画『TAXi』の続編。 僕は前作のアクションにかなり不満があったのだが、 今回は全編手に汗握るものに仕上がっていて、まずまず満足。 話は相変わらずバカだし、 登場するアクションシーンにも特に目新しいものはないのだが、 次々と派手なカークラッシュやカーチェイスが登場して観るものを飽きさせない。 前作では悪役の銀行強盗チームが妙にシリアスだったので、 それを追う警察側がひたすら間抜けに見えてしまったのだが、 今回は日本の大臣を誘拐する犯人グループもかなり素っ頓狂な設定なので、 うまくバランスが取れていると思う。 それにして、前作では「ドイツ人犯人グループがドイツ車で逃走」し、 今回は「日本人犯人グループが日本車で逃走」するというわかりやすさ。 この映画はこれからもシリーズ化していくそうですが、 次回作以降は「アメリカ人犯人グループがアメ車で逃走」とか 「イタリア人犯人グループがイタ車で逃走」など、 それぞれのお国柄に合わせた車種選びが踏襲されていくものと思われます。 前作では「犯人はドイツ車を使っているからドイツ人だ」という強引な展開に唖然としましたが、 今回は「犯行に使われたのが日本車だから犯人は日本人だ」という展開にも 「またか」と思うだけ。 この映画は外国人に対するステレオタイプな偏見がそのまま出てくるのが面白い。 前作では「ドイツ人は時間に正確で几帳面」という描写がありましたが、 今回は「コンニシューワ」「ニンジャ!」「カラテ」という、 日本人が観たら「それはないだろう」と思わせるような描写が登場。 かなり脱力してしまいますが、それでも笑えます。 前作ではまだストーリーで観客を引っ張ろうとする部分が多かったのですが、 今回はストーリーを半ば放棄して、キャラクターの魅力だけで映画を進行させている。 観ていても犯人グループの目的がなんなのか、 主人公や警察が何を狙って行動しているのかよくわからないのですが、 とりあえずその場その場で面白ければそれでいいという ルーズな感覚で最後まで突っ走ってしまう。 上映時間が1時間半ほどなので、 このルーズな筋運びでも何とかラストまでたどり着けるのです。 この映画をシリーズ化するには、 こうしてキャラクター中心の展開にするしかないのでしょうね。 物語を細かく考えはじめると、 「なぜそこで車を使わなければならないの?」とか 「ヘリ使えよ!」とか 「なんで山カンのような推理がいつも当たるんだ?」とか、 疑問が山のように出てきてしまう。 この映画はストーリーの枠組みがユルユルだから、 時速300キロというバカみたいなカーアクションが可能になる。 これはこれで、ひとつの作戦でしょう。 ただ、バカをやるならもっとバカに徹してもいいのに、と思うところも多い。 ルーズな物語の枠組みをぶち壊すぐらいの勢いが物語に欲しかった。 たしかにスタントシーンはすごいのですが、それだけだとちょっとね。 でも前作よりよくなったことだし、これは次回作に期待。


シーナ

オトーサン、 「ジャングルの女王」 邦題をそうつけてくれれば、よかったのに。 そうすれば、作品世界ヘスッと入れたでしょうに。 見逃せないのは、女ターザンが滝ツボで全裸をさらすシーン。 どうやって猛獣たちを調教したのか、気になるひともいるでしょう。 原題:Sheena (1984)    Sheena: Queen of the Jungle 監督:John Guillermin 原作:David Newman/ Leslie Stevens S.M. Eiger/ Will Eisner 脚本:David Newman/ Lorenzo Semple Jr. Genre:Action /Adventure /Drama /Fantasy Country:UK / USA Language:English 上映時間:117分 あらすじ: アフリカの奥地、赤子が発見される。 祈祷師は、この赤子がザンブリ族の守り神だと予言する。 弓の名手、動物を意のままに動かせる女王へに成長する。 だが、隣の部族の王子・オトワニは、ザンブリ族の聖地グジャラ山を狙う。 王を暗殺し、ザンブリ族の仕業にする。 たまたまロケにきていたケイシーは、 その暗殺シーンが写っているのを発見する。 オトワニは、白人庸兵をつれて、シーナとケイシーを追い、 圧倒的な火力で、ザンブリ族に襲いかかった。 出演者: Tanya Roberts ... Sheena(シーナ) Ted Wass ... Vic Casey(ケイシー) Elizabeth of Toro ... Shaman(祈祷師) Trevor Thomas ... Prince Otwani(オトワニ) France Zobda ... Countess Zanda(ザンダ) オトーサン、 「これが、タニヤ・ロバーツか」 あまりの美しい肢体に目がくらくらしました。 おかげで、ほかの役者が目に入りませんでした。 TANYA ROBERTS  タニヤ・ロバーツ 誕生日 1954/10/15 出身 米ニューヨーク州ブルックリン テレビ・シリーズ「チャーリーズ・エンジェル」6人目のエンジェル、 ジュリー・リチャーズ役で人気に。 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1975年「ラスト・レイプ」 1978年「マッド・フィンガーズ」 1979年「デビルス・ゾーン」「カリフォルニア・ドリーミング」      「ビバリーヒルズLOVEゲーム」 1982年「ミラクルマスター/七つの冒険」 1983年「ハーツ・アンド・アーマー」 1984年「シーナ」 1985年「007/美しき獲物たち」 1987年「恋のボディ・スラム」 1988年「タニア・ロバーツのプリズン・ベイビー」 1990年「ナイト・アイズ/危険な肉体」      「レディース・ゲーム/愛と欲望のダイ・ハード」 1991年「スキャンダラスな女」 1992年「タニア・ロバーツの僕のワイフはレンタル中」 その他の出演者: Donovan Scott ... Fletcher ("Fletch") Clifton Jones ... King Jabalani John Forgeham ... Colonel Jorgensen Errol John ... Boto Sylvester Williams ... Juka Bob Sherman ... Grizzard Michael Shannon ... Phillip Ames Nancy Paul ... Betsy Ames Kathryn Gant ... Janet Ames (Child Sheena) Kirsty Lindsay ... Young Sheena User Rating: 4.2/10 (1,117 votes)       7.0/10 (  14 votes) Yahoo! オト−サン、 「IMDbは低すぎるし、Yahoo!は高すぎる」 ラジー賞ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト主演女優賞:タニア・ロバーツ ・ワースト監督賞:ジョン・ギラーミン ・ワースト脚本賞 ・ワースト音楽賞 User Comments timmaukさん st. pete, fl usa 2004年6月7日 眼福そのもの、だけど何たる眼福! 80年代にテレビで見た記憶がある。 大学寮に戻った高齢のギャングは、満喫した。 この映画には、多くの眼福が用意されている。 タニヤ・ロバーツは、「ミラクルマスター/七つの大冒険」でも、 大いに見応えがあった。 だから、スタジオのボスたちは、 彼女の特殊な才能をみせる映画をもう1本つくることにしたのだ。 性差別にならないように、 安直な映画に、胸毛のテッド・ワスを恋人役で起用し、 彼の特殊な才能をみせることにしたのだ。 「ミラクルマスター/七つの大冒険」と同じく、 かわいらしい動物たちがたくさん出てきて、楽しませてくれる。 悪漢どもを攻撃してくれるのだ。 この世は悪いことばかりだが、 どうか、90分ほど逃避してほしい。 無心になって、この映画をみれば、 選挙、マーケット、戦争、テロリストなどを忘れる。 タニヤ・ロバーツに飼いならされるべし...... オトーサン、 「同感!賛成!拍手!」 ASHさん 2002年9月20日 ジャングルの女王 『類猿人ターザン』(1981年)と並ぶ駄作らしいが、 そんなこと知ったこっちゃない! シーナ役のT・ロバーツの魅力がわかる人(いるのか?)にはどうでもいいこと。 女性版ターザン映画であって、それ以上のものを望む向きに鑑賞しない方がいい。 かつてターザン映画を撮っていたJ・ギラーミン監督が気楽に撮った映画です。


アナコンダ2

オトーサン、 「続編の舞台はボルネオか」 大蛇が襲ってくる前作の舞台は、アマゾン。 今回は、コタキナバル、つまりボルネオ島です。 「"ボルネオおじさん"が戦ったところだな」 叔父のひとりを思い出しながら、密林風景を愛でました。 原題:Anacondas: The Hunt for the Blood Orchid (2004) 監督:Dwight H. Little 原作:Hans Bauer/ Jim Cash/ Jack Epps Jr. 脚本:John Claflin/Daniel Zelman/Michael Miner/Edward Neumeier Genre:Action | Adventure | Horror | Thriller more Rated PG-13 for action violence, scary images and some language. 上映時間:97分 あらすじ: 老化防止の研究チームは、ある蘭に注目した。 ボルネオのジャングルに生育しており、 7年に一度、2週間だけ咲くと知って、 バイロン医師をリーダーに、 2人の女性科学者(サムとゲイル)らが急遽現地に飛ぶ。 生憎、雨季なので、船を出してくれそうなのは、 一匹狼のジョンソンだけだった。 老朽船なのに、法外な船賃を要求してくる。 早速、不測の事態が起きる。 上流へ向かう途中、ゲイルが川に落ち、ワニに襲撃される。 ジョンソンは、ナイフひとつで、ワニを倒し、ゲイルを救う。 予想通リ、大雨に見舞われる。 増えた流木で、船の自由が効かなくなる。 前方に迫る大きな滝。 滝に落ちた一行は、命からがら岸にたどりつく。 救助を求め、川を渡っている最中に、最初の惨劇が起こった。 最後列を進んでいたものがアナコンダに襲われ、姿を消したのだ。 進むも地獄、退くも地獄だ。 出演者: Matthew Marsden ... Dr. Jack Byron(バイロン医師) Johnny Messner ... Bill Johnson(ジョンソン) KaDee Strickland ... Sam Rogers(サム) Salli Richardson ... Gail Stern(ゲイル) オトーサン、 「みんな無名役者だ」 ロケと大蛇のCGにお金がかかるので、 出演料のほうをケチったのでしょう。 海外映画俳優マガジンに出ていたのは、サム役の女優さんだけ。 お局さんにいじめられ、男にしつこく言い寄られ、 最後に愛する男に裏切られるとは... 勿論、アナコンダに怯えっ放し...ご苦労さま。 KADEE STRICKLAND  ケイディ・ストリックランド 誕生日 出身 米ジョージア州 フィラデルフィアにある芸術大学を卒業後、 ニューヨークへ渡り、舞台、テレビ、映画で活躍。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1999年「17歳のカルテ」「シックス・センス」 2003年「恋愛適齢期」 2004年「THE JUON 呪怨」◆「アナコンダ2」◇「ステップフォード・ワイフ」◆ 2005年「2番目のキス」 2007年「消えた天使」「アメリカン・ギャングスター」 その他の出演者: Nicholas Gonzalez ... Dr. Ben Douglas Eugene Byrd ... Cole Burris Karl Yune ... Tran Morris Chestnut ... Gordon Mitchell Andy Anderson ... John Livingston Nicholas Hope ... Christina Van Dyke Peter Curtin ... Lawyer Denis Arndt ... CEO Khoa Do ... Lead Lopak Hunter Aireti ... Lopak Hunter Andre Tandjung ... Bartender User Rating: 4.2/10 (6,757 votes)        6.4/10 ( 324 votes)Yahoo! オトーサン、 「IMDbは低いなぁ」 ラジー賞ノミネート: ・ワースト・リメイク・続編賞 User Comments strawberries_and_cream44さん Australia 2006年8月8日 これは怖ろしい映画だ 多くのひとが言うだろう。 「アナコンダ2」は、ほんとにインチキで、アホらしい。 見ているこっちまで、アホになる... だが、敢て反対する!! この映画は、インチキで、アホらしいが、 だからこそ、怖ろしいのだ! みんなよく聞け。 人食い大蛇の映画が教育的なハズはないし、 意味があるとはいえない。 そんなこと、当たり前だろう??? 登場するのは、みな愛すべき人物だ! (実に可愛い子猿まで出てくる!) 男の目を樂しませるものが一杯だ! 船長のジョンソンはきれいな青い目をしている。 アジア人は、いい淡黄色だし、 おどおどして叫んでばかりいる女の子もいる! 特殊効果も、そう悪くはない。 第1作よりも、ずっとよくなっている! 登場人物は興味を惹くし、 私見だが、ストーリーもまあまあだ!!! いいせりふだらけだ。 例えば、 「おれとかかわらないか? つまり、結婚してくれ!」 私見だが、こいつは、アホな怖ろしい映画だ! 静まれ! オトーサン、 「では、冷静な映画評論家のご意見を伺いましょうか」 前田有一さん 2004年8月1日 こんどのへびはたくさんだよ (略 あらすじ紹介) この後は書かずとも想像できるとおり、 大きなヘビさんに人間がパクパク食われてしまうという展開をたどる。 8年前の前作とはまったく無関係な筋書きで、 アナコンダが出るという点が共通している程度の続編だ。 ジャニファー・ロペスという大スターが主演していた前作に比べると、 なんだか無名に近い役者ばかりだが、それなりに面白く仕上がっている。 いつもペラペラ無駄口ばかりたたいている黒人や、 人間顔負けのかわいらしい表情を見せるサル、 マッチョ好きな女性が喜ぶであろういいカラダをした男性出演者たちと、 アクの強めなキャラクターがそろっており、序盤から興味を引く。 実際のヘビよりはるかにすばやく、頭を小さめにデザインしたという 新CG製アナコンダもなかなかの迫力だ。 ただし、アナコンダが実際に人間とかかわるスペクタクルシーンは少なく、 全体としては地味な印象だ。 それならそれで「でるかもでるかも〜」と思わせる恐怖演出で引っ張ればいいのにそれもない。 この点は不満が残る。 せっかく大量のヘビが出てくる場面も、どうみても予算不足としかいいようのない扱いで、 あれじゃクライマックスも盛り上がらない。 そんな『アナコンダ2』だが、人間たちのゆかいな行動には見るべき点がある。 アナコンダに遭遇した際、なぜか(ヘビにとっていかにも通りやすそうな) 細いトンネルのようなところに逃げてみたり、 ジョーズのテーマソングを歌ってるやつがそのまま食われたりと、 バカすぎて大笑いすることができる。 こういうセンスは大変よろしい。 それにしても、どうして今ごろ作ったのかよくわからないパート2だ。 どうせやるならもっとドンチャン騒ぎをやればいいのに、 微妙に地味であるのもよくわからない。 技術の進歩で多少はヘビCGがリアルになってはいるが、それだけの話だ。 まあ、ヘビ嫌いの女の子でも連れて、見にいってみてはいかがか。 いや、さすがにそれは本気で嫌われるか。


恋人はスナイパー《劇場版》

オトーサン、 「テレビドラマの劇場版か」 おそらく安直な映画なのでしょう。 テレ朝の深夜番組で放送されていましたが、 本編開始が26分後というのには、呆れました。 放送法違反では、CMの放送時間が決められています。 本編の10%以内のはず。 原題:恋人はスナイパー《劇場版》(2004) 監督:六車俊治 原作:西村京太郎 脚本: 君塚良一 Genre: Action/ Suspence 上映時間:112分 あらすじ: 無差別連続狙撃殺人事件が発生した。 警察が目星をつけたのは、范だった。 事態を打開するため、香港の刑務所に服役中の 伝説のスナイパー・王凱歌を呼び寄せる。 彼は、そこで、かつての恋人である刑事・きなこと再会する。 范の行方を追うなかで、弁護士・神宮児が浮かび上がる。 その矢先、きなこは、刑事局主席審議官・上杉に 罪をなすりつけられ、揉み合うなかで射殺してしまう。 出演者: 内村光良 .... 王凱歌 水野美紀 .... 円道寺きなこ 中村獅童 .... 范火清 阿部寛 .... 神宮児正午 田口トモロヲ .... 上杉勝幸 いかりや長介 .... 円道寺雁太郎 オトーサン、 「ウッちゃん、下手だな」 どんな場面でも目が優しいのは変じゃない? 「可哀想に」 水野美紀さん、駆けづり回っていました。 いかりや長介さんは、これが遺作とか。 その他の出演者: 田辺誠一 .... 船木健一 秋野太作 .... 若田部正彦 竹中直人 .... コー・村木 赤座美代子 .... 円道寺美智 一戸奈未 .... 円道寺はな 古田新太 .... 八雲九平 牟田悌三 .... 三神徳太郎 小林すすむ ....清水敏彦 須永慶 .... 黒谷道夫 水谷あつし .... 西村真一 村杉蝉之介 .... 夏川淳平 天野浩成 .... 榊原和昌 User Rating: 6.2/10 (218 votes)Yahoo! オトーサン、 「高すぎないか?」 User Comments: hi6chan2001さん 2007年3月21日 演出力に難 アクション映画なのですが、 やたらにブレるカメラ、カットのつなぎが雑。 (内村、水野の熱演が空回り) 落ち着いた会話のシーンは良いので、TV慣れした演出が災いしたのか? セットだらけで、限定した犯人・舞台とスケールが極めて小さいです。 (決して、CXの”踊る大捜査線”みたいな大風呂敷で良いと言いませんが テレビ局のスケールの差か?) ラストは、有名映画のパクリなので、もっとひねりを。 オトーサン、 「流石、映画瓦版!」 この映画の手抜きを具体的に指摘してくれています。 服部幸太郎さん 2004年2月26日 内村光良主演の人気アクションドラマを映画化したもの。 これは脚本も演出もずいぶん手抜きだ。 テレビ朝日系でスペシャルドラマとして放送された、 「恋人はスナイパー」(2001年10月11日放送)と 「恋人はスナイパー2」(2002年12月24日)の続編となる劇場版。 主演の内村光良と水野美紀、脚本の君塚良一など、 主要なスタッフ・キャストはテレビ版をそのまま引き継いでいるようだ。 今回は西村京太郎の「華麗なる誘拐」を原作にしているが、 これは犯罪者が日本国民全体を人質にするというアイデアを借りた程度で、 それ以外はドラマの設定を引き継いだものだと思う。 六本木ヒルズで一般人を狙った狙撃殺人事件が起き、 その後も日本各地で一般人を無作為に狙った狙撃事件が起きる。 犯人は犯罪組織1211を名乗り、 「これは日本人全員を人質にした誘拐だ。 これ以上人質を犠牲にしたくなければ身代金5千億円を払え」と要求してくる。 日本政府は中国の刑務所に収監されている元1211の殺し屋ウォン・カイコー(王凱歌)を 呼び寄せて、この犯罪の捜査に当たらせる。 船木との結婚を間近に控えた円道寺きなこは、 ウォンの受け入れ担当者として彼の警備を担当するのだが……。 僕はドラマ版を観ていないのだが、この劇場版はどうもできが悪い。 最初に起きた狙撃事件で現場に居合わせたきなこが、 犯人の投げて寄越した空薬莢を素手で握りしめるというのが、 そもそもリアルな刑事ドラマとしてはまるでダメ。 犯人のハン・ホアチンはテレビ版にも出演していたようなので、 ここであえて証拠を保全せずとも話は通じるのかもしれないが、 ここはハンカチかティッシュで薬莢を拾えばいいだけの話なのだ。 銃器に対するマニアックなうんちく以前に、 こういうところはきちんと演出してほしい。 殺人犯のウォン・カイコーが死刑にならず、 しかも日本の要請にしたがって簡単に日本に連れてこられるというのも変だけれど、 これがないと映画が成り立たないから、これは観客が目をつぶるべき嘘。 でもこの空薬莢に似た無神経な場面が、この映画には多すぎる。 そもそも主人公たちがなぜ犯人グループに接近できたのか、 その理由がよくわからない。 地下鉄なんて数分に1本が走っているのに、 たまたま飛び乗った地下鉄に爆弾が仕掛けられているという不思議。 しかもその爆弾が時限装置で爆破されるのではなく、 外部からの狙撃で爆破されるという回りくどさ。 映画は終盤になるほどデタラメぶりが増していく。 主人公たちは犯人の狙撃ポイントをいきなり見破ってしまう。 ビルから落としたライフルはいつの間にか主人公の手に戻る。 拳銃を持っているヒロインはなぜか銃やナイフに素手で立ち向かって傷だらけになるが、 最後まで素手で戦うのかと思うと、いきなり銃を発射する。 脚本の大バコだけ作って小バコで中身を煮詰めないまま、 いきなり映画を撮り始めてしまったような粗雑さ。 サスペンス映画に、こういう手抜きはよくないよ。


クライマーズ・ハイ

オトーサン、 「原作は、すばらしかったなぁ」 あまり期待もしないで見に行きました。 「しまった...見ないほうがよかったな」 原題:クライマーズ・ハイ(2008) 監督:原田眞人 原作:横山秀夫 脚本:加藤正人/ 成島出/ 原田眞人 Genre:Drama/ Suspence 上映時間:145分 あらすじ: 1985年8月12日。 群馬の「北関東新聞」記者・悠木和雅は、一匹狼。 登山サークル仲間の安西と、翌日、谷川岳の衝立岩に挑もうとしていた。 そのさなか、乗員乗客524人を乗せた羽田発・大阪行きの日航機123便が 群馬と長野の県境に墜落した模様との一報が入る。 全権デスクを命じられた悠木は、熾烈な報道合戦に渦中へ。 信頼する部下・佐山の現場ルポを生かそうとするが、 等々力次長の嫉妬やワンマン社長・白河に阻止される。 その最中、谷川岳へ向かったと思われた安西が、 飲み屋街で、クモ膜下出血で倒れたとの報せが入る... 出演者 堤真一 .... 悠木和雄 堺雅人 .... 佐山達哉 遠藤憲一 .... 等々力庸平 山崎努 .... 白河頼三 高嶋政宏 .... 安西耿一郎 オトーサン、 「堤真一さんの起用は配役ミスでは?」 決して、下手ではないのですが、原作とイメージが違いすぎます。 「巧いなぁ。格上だ」 ワンマン社長・白河役の山崎努さん、 原作よりも、生臭い演技で成功しています。 その他の出演者: 尾野真千子 .... 玉置千鶴子 田口トモロヲ .... 岸円治 堀部圭亮 .... 田沢善吉 マギー .... 吉井弁次郎 滝藤賢一 .... 神沢周作 皆川猿時 .... 伊東康男 でんでん .... 亀嶋正雄 中村育二 .... 粕谷隆明 螢雪次朗 .... 追村穣 野波麻帆 .... 黒田美波 西田尚美 .... 安西小百合 小澤征悦 .... 安西燐太郎 User Rating: 7.2/10 ( 263 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎないか?」 User Comment: cinemaniaさん 2008年7月5日 いい映画ですが、原作の深みが少ない。 『半落ち』などの警察小説で有名な横山秀夫が原作。 1985年8月12日のJAL123便墜落事故をベースに、 事故現場となった地方新聞社の記者たちの1週間が熱く描かれています。 あのJAL123便墜落事故の事は、良く覚えています。 夜中までテレビにかじりついて報道を見ていました。 夏休みだったから良かったですが、翌日は完全に寝不足でした。 坂本九さんや、阪神タイガースの球団社長など著名人が多数犠牲になったことも、 事故の衝撃に輪を掛けましたね。 あの年、阪神タイガースは発奮して、優勝しました。 ベースとなっている事故は実際の事故ですが、 その舞台の新聞社は架空の地方新聞社です。 しかし、実際に新聞記者であった原作者の経験が物語の中に生かされていることは 想像に難くありません。 その経験があるからこそ、事故による現場の混乱の臨場感と、 新聞を作っていく上での困難さと、 ワンマン社長・地方紙と言う事から覚える挫折感を上手く描くことが出来たのでしょう。 現在と22年前に時間が動いて進んでいきます。 現在のシーンでの堤真一はそれなりの歳の設定のはずなんですが、 それほどの歳である事を感じません。 設定ミスなのか、どうなのか?  もう少し何とかしたほうが、分かりやすかったかもしれません。 山崎務が、ワンマン&セクハラ社長を上手く演じています。 この人は、こう言う役は上手いですね。 でも、劇中のセリフにもありましたが、 22年前に「セクハラ」と言う言葉は、日本に存在していましたっけ?  時代考証的に、ちょっとその辺りに疑問を感じました。 悠木と安西の絡みの描き方が、ほとんど無かった事が疑問。 あの程度の描き方だったら、かえって混乱を与えてしまったのではないでしょうか?  もっとも、悠木と安西の関係は、現在の悠木のシーンに関係してくるので、 完全に無くすと言う訳にも行かないかもしれませんが、 この辺りの背景は原作だときちんと描かれているので、 時間の限られている映画の難しさなのかもしれません。 事故現場のシーンは、あの衝撃的な事故の模様・現場を多くの人が テレビ報道などで見ているので困難さが伴ったと思いますが、 ”JAL”の文字の入った翼など印象的な背景も入れてあり、 上手く再現できていると思います。 生存者救出の模様は、自衛隊ヘリに吊り上げられていくシーンの記憶が 数多くの人にあると思いますが、それを髣髴させる描き方はされていますが、 実際に要救護者は映像には入っていません。 人間模様が複雑に絡み合ったドラマなので、 約二時間と言う時間では、完全には描ききれなかった感じがします。 JAL123便墜落事故の事を描きたいのか、地方新聞社の悲哀を描きたいのか、 主人公の家族模様を描きたかったのか、少し、消化不良です。 いい話だと思うのに、その辺りが残念。 オトーサン、 「そうか、そんなこともあったんだ」 movie_loveさん 2008年7月5日 忘れつつあった事故を思い出させるな! 私自身、この日航機123便は乗る可能性があったわけで、 当時の衝撃、数日間の原因、実態の追究は追ったものの 本当につらい出来事であった。 4人の生存者がいたことが本当の救いだった。 映画は新聞社というものを描く題材として 日航機墜落をとりあげているわけだが ようやく我々の年代でも忘れつつあったことを再度思い出させて、 またつらいものがこみ上げてくる。 新聞社を描くだけであれば日航機墜落の事故でなくともよいと思う。 原田監督は「突入せよ」「金融腐食列島」のように人間ドラマとして 一気に見せることに成功しているが 山崎努や野波麻帆のエピソードは中途半端すぎるようにも思う。 あらためてこの事故を調べると 事故2時間後に米軍ヘリが現地到着しており救助活動をはじめる寸前だったとのこと。 しかし日本の許可なしに米軍が行動してはいけないとのことで問合せたところ 「米軍の援助、救助不要」と返答されたとのことである。 墜落後2時間だとまだ日本はどこにジャンボが墜落したかさえ 確定できてなかったのではなかったか? この時、米軍に協力してもらっていればあと何人の生存者を救えたのだろうか? 日本が救助活動を始めたのは翌日の朝?昼?ぐらいからだと思う。 米軍の支援を拒否した責任者を今こそ裁いて欲しいと強く感じる。 この事故でお亡くなりになった方々の冥福を心より祈りたい。


奇跡のシンフォニー

オトーサン、 「どうせ、甘ったるい映画だろう」 敬遠していましたが、つれあいが珍しく話題にしていました。 女性の間で人気が出ているようです。 「しょうがない、見ておくか」 原題:August Rush (2007) 監督:Kirsten Sheridan 原作:Paul Castro/ Nick Castle 脚本:Nick Castle /James V. Hart Genre:Drama / Music / Romance Rated PG for some thematic elements, mild violence and language. 上映時間:114分 あらすじ: (映画瓦版より) 赤ん坊の頃から児童福祉施設で過ごしているエヴァンは、 身の回りのすべての音が音楽に聞こえてくるという特殊な能力の持ち主。 彼は自分にこの能力を授けてくれた両親が、 いずれは自分を迎えに来てくれるという確信を持っていた。 ある夜のこと、エヴァンは自分を招く音楽の起源をたどるため、 施設を抜け出しニューヨークの街中にやってきた。 そんな彼を迎えたのは、公園でギターを弾く同年配の少年アーサー。 エヴァンは彼に誘われるまま、親を失った子供たちが共同生活する劇場跡にやってくる。 そこで出会ったのが、子供たちから魔法使いと呼ばれている 中年男マックスウェル・ウォラスだ。 彼はエヴァンの並外れた才能を即座に見抜き、 オーガスト・ラッシュという芸名を付けて売り込み活動を始めるのだが……。 出演者: Freddie Highmore ... Evan Taylor(エヴァン) Jonathan Rhys Meyers ... Louis Connelly(ルイス) Keri Russell ... Lyla Novacek(ライラ) Robin Williams ... Maxwell 'Wizard' Wallace(ウィザード) オトーサン、 「フレディ・ハイモア、憎らしいほどうまいね」 完全に大人の役者さんを食っていました。 FREDDIE HIGHMORE  フレディ・ハイモア 誕生日 1992/2/14 出身 英ロンドン 6歳から演技のキャリアを始め、99年「WOMAN TALKING DIRTY」で映画デビュー。 2004年「ネバーランド」ではデイヴィズ家4人兄弟の3男ピーターを演じた。 2005年「チャーリーとチョコレート工場」で 放送映画批評家協会賞最優秀新人男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 2001年「ビーンストーク ジャックと豆の木」「アヴァロンの霧」 2004年「トゥー・ブラザーズ」◇「ネバーランド」◇ 「ジム・ヘンソンの不思議の国の物語」 2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇ 2006年「プロヴァンスの贈りもの」◆「アーサーとミニモイの不思議な国」◇ 2007年「スパイダーウィックの謎」◇「奇跡のシンフォニー」◇ JONATHAN RHYS-MYERS  ジョナサン・リース・マイヤーズ 誕生日 1977/7/27 出身 アイルランド・ダブリン 家族とともにコークに移住。 3歳の時に父が家族を置いて家出、母と弟と暮らす。 孤児院でも生活していた。 荒れた少年時代を送り、16歳の時には退学。 「草原とボタン」のオーディションを受けたことがきっかけで俳優を目指す。 94年「マン・オブ・ノー・インポータンス」で映画デビュー。 98年「ベルベット・ゴールドマイン」でロンドン映画批評家協会賞受賞。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「マイケル・コリンズ」◆「キラークィーン 舌を巻く女」 1997年「ザ・メイカー」◇「17 セブンティーン」 1998年「ベルベット・ゴールドマイン」◇「Bモンキー」◆      「セクシュアル・イノセンス」◇「視姦」 1999年「タイタス」◆「楽園をください」◆ 2001年「私は「うつ依存症」の女」「フラッシュバック」 2002年「ベッカムに恋して」◆ 2003年「テッセラクト」「ミッシング・ハイウェイ」 2004年「アレキサンダー」◆「ブラザー・ハート」 2005年「マッチポイント」◇「ELVIS エルヴィス」(TM)◇ 2006年「M:i:V」◆ 2007年「奇跡のシンフォニー」◆ KERI RUSSEL  ケリー・ラッセル 誕生日 1976/3/23 出身 米カリフォルニア州ファウンテンバレー テレビ・シリーズでは「フェリシティの青春」のフェリシティ役で 99年のゴールデン・グローブ賞テレビ・ドラマ・シリーズ部門で主演女優賞受賞。 93年「ジャイアント・ベビー」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「ジャイアント・ベビー」 1997年「エリカにタッチダウン」 1998年「デッドマンズ・カーブ」 1999年「エリカにタッチダウン」◇ 2000年「マンボ!マンボ!マンボ!」◇ 2001年「ワンス・アンド・フォーエバー」 2005年「ママが泣いた日」 2006年「M:i:V」◆ 2007年「ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた」◇「奇跡のシンフォニー」◆ その他の出演者: Terrence Howard ... Richard Jeffries William Sadler ... Thomas Novacek Marian Seldes ... The Dean Leon G. Thomas III ... Arthur Mykelti Williamson ... Reverend James Aaron Staton ... Nick Alex O'Loughlin ... Marshall Jamia Simone Nash ... Hope Ronald Guttman ... Professor Bonnie McKee ... Lizzy Michael Drayer ... Mannix User Rating: 7.5/10 (13,037 votes) 8.2/10 ( 592 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 音楽好きにはたまらない映画でしょう。 アカデミー賞ノミネート ・歌曲賞 User Comments gailalong-1さん United States 2007年10月18日 これは、"オリバーツイスト"の現代版。 最高の音楽にあふれている! 芸術家ぶったアプローチにうんざりするが、 最初から最後まで興味を引きつけるだろう。 完全に楽しめた。 各シーンは、ファンタジーで訴えかけてくる。 同時に、筋書きが真のヒューマンな状況を描いている。 身分の違いで、いじめが生じるのだ。 音楽は信じられないほどいい。 ほとんどオリジナルだ。 ゴスペル、ロック、クラシックが継ぎ目なく縫いあわされている。 この新しいやりかたは、見事に成功している。 筋書きはやや先が読めるし、やや安手だ。 だが、話しがぐんぐん進むので、さほど気にならない。 ロビン・ウィリアムは、さしずめ「オリバー」のファーガン役だ。 音楽の才能をもったホームレスの子供たちを束ねている... それに、ロマンスや陰謀もある。 もうすこし何とかなると思うだろう。 主役の3人は、みんな美形だ。 だから、セリフが少なくても伝わる。 その他の登場人物たち、 ソーシャル・ワーカーのテレンス・ハワード、 教会のコーラス・ガールのジャミア・シモーネ・ナッシュ、 天才音楽少年役のレオン・G・トーマスが、 力強く元気な演技をみせている。 隣の席の誰かが、こう言った。 いくら神童でも、こんなわずかな期間内で音楽を覚えるはずはない。 だが、それは正しくない。 いまジュリアードで習っているJay Greenbergをみよ。 最後に、この映画は、 われわれの暮らしのなかでの音楽の重要性を確認し、称えるものだ。 卓越し、楽しい映画体験を得られる。 普通、映画を2度みることはないが、 この映画だけは、絶対、もう一度見たいと思う。 家族連れがいい… 子供にも、十代の若者にも、大人にもいい。 私の推薦を無視するなかれ! オトーサン、 「流石、映画瓦版!映画よりも実感が湧く」 アンダーラインの部分の文章は、すばらしいものがあります。 服部弘太郎さん 2008年5月14日 福祉施設を抜け出した天才音楽少年が両親を探す物語。 演奏シーンが飛び抜けて素晴らしい。 (あらすじ、前掲) 『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアが主演した、 音楽と家族についてのおとぎ話。 遠く離れていても運命によって結びつけられ、引き合わされる不思議なつながりを、 音楽を使って表現していくアイデアは面白い。 まったく別の場所で演奏され歌われる音楽が重なり合い、響き合い、 豊かなメロディとハーモニーを奏でていく。 エヴァンの両親であるライラとルイスが実際に出会って愛し合った時間は たった一夜のことに過ぎないのだが、 音楽の効果によって、観客はこのふたりが それよりずっと前から結びつけられる運命だったことを知っている。 主人公エヴァンが耳にする音が、音楽に変貌していく場面はスリリング。 映画の冒頭で麦畑を通り抜けていく風の音が音楽になるシーンに引き込まれるし、 このシーンに説得力があるからこそ、 電線が風を切る音に惹かれて彼が施設を抜け出すシーンにも納得ができる。 圧巻はニューヨークの雑踏に響き渡るありとあらゆる音が、 エヴァンの耳に音楽として聞こえてくる場面だ。 人々の足音、話し声、叫び、携帯電話の呼び出し音、車のエンジン音、クラクション、 警備員の笛の音、サイレン、道路工事のドリルの音などなど、 音と音が重なり合って壮大なハーモニーへと高まっていく。 天才音楽家の頭の中をのぞき見るような興奮は、 映画『アマデウス』のクライマックスでモーツァルトが 「レクイエム」を作曲するシーンに匹敵するかもしれない。 物語はおとぎ話そのものだが、そこに現実世界の残酷さが織り込まれていることで、 この映画は単なる絵空事ではない生々しい「痛み」を感じさせるものになっている。 エヴァンという希有な才能に出会った途端、金の亡者になってしまうマックスウェル。 彼もまた、親に捨てられた孤児だったのかもしれない。 あるいはエヴァンを気遣う福祉事務所の職員、リチャードが抱えた悲しみ……。 どんなおとぎ話も、その背後には悲しく辛い人間の営みが隠されている。 だからこそ人はおとぎ話のハッピーエンドに、心から拍手喝采することができるのだ。


本気(マジ)!

オトーサン、 「何でいまごろ?」 そうでした。「山桜」が公開されるからです。 東山紀之くんが、武士を演じるとか。 原題:本気(マジ)!(1991) 監督:吉川一義 原作:立原あゆみ 脚本:笠井健夫 Genre: Drama / Action/ Romance 上映時間:95分 あらすじ 本気は、渚組のチンピラ 兄貴分の死後、異例の早さで一本立ち。 高校生の久美子に一目惚れしてしまう。 だが、彼女は純粋無垢な社長令嬢だ。 思いが募るほど、近づいてはならないと自制する。 ある日、組長が死んで、跡目争いがはじまる。 組は分裂して、本気が抗争の前面に立つことになる。 果たして、本気は、久美子への思いを遂げられるだろうか? 出演者: 東山紀之 ....白銀本気 小島聖 .... 本城久美子 川谷拓三 ....阿比留次郎 渡瀬恒彦 ....風組総長・風岡翔 オトーサン、 「何かなぁ?」 うまく説明できませんが、東山紀之くんのヤクザ姿、 いまひとつ、ピンときません。 少年隊のイメージを引きづっているせいでしょうか? 川谷拓三さん、貴重なバイプレイヤーです。 頼りない舎弟役を見事に演じていました。 渡瀬恒彦さんのヤクザの総長、 これも、いまひとつピンときませんでした。 東山 紀之 誕生日:1966/9/30 - 出身:神奈川県川崎市 ジャニーズ事務所・少年隊の1人。 明治大学付属中野高校定時制中退。 バック転、バック宙を軽々とこなす。 体脂肪率、5〜7%。 「JALホノルルトライアスロン2005」を3時間3分11秒で完走。 NHK大河ドラマ『琉球の風』をはじめ、数々のTVドラマに出演。 現代劇や舞台でも幅広い役柄をこなす。 森光子と親しい。 出演作: 1983年「Love Forever」「あいつとララバイ」 1987年「19 ナインティーン」 1991年「本気!」 1992年「天国の大罪」 2004年「ブラザー・ベア」<日本語吹替> 2005年「MAKOTO」 2008年「山桜」 その他の出演者: 坂上忍 室田日出男 藤田まこと 高樹澪 安岡力也 佐藤仁哉 内田勝正 入江若葉 User Rating:  - /10 ( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「あれ? 誰も採点していない」 User Comments: want1さん 2008年6月23日 本気!の映画版を再度見ました!! 今年からはまっている漫画「本気!」。 たまたま、これの映画版を昨晩やっていたので見ました。 はるか昔に見たことがあったのですが、 改めて原作を見てから見ると、感情移入しやすい作品になってました!! 原作どおりの台詞。 原作どおりのシーン。 どれもこれも心を寄せられる編集でした。 キャストも、東山紀之が主演の本気をやっていたのは ちょっと微妙としても、 平河内を室田日出男が演じていたのは素敵でした。 小島聖なんかも出演していて、 ちょっと懐かしさも感じましたし、 若いころの寺島進も、チョイ役で出演。 ちょっと嬉しい作品になっていたので、 いつかまた続編を映画で撮って欲しいと思ってます。 この作品なら、いいと思うんだけどな。 道徳教育はキリスト教か、任侠か。 最近このふたつで迷ってしまいますね。 オトーサン、 「ふーん。漫画が原作だったんだ」 本気!(まじ)は、1987年1月から1996年10月まで、 週刊少年チャンピオン(秋田書店)に連載された立原あゆみ作の漫画。 少年誌では珍しい「本格極道漫画」である。 が、主人公「本気」のキャラクターは少年誌らしい人情感溢れる純粋な正義漢として 描かれ、ヤクザ物にありがちな上昇志向やエロ描写、 非合法な金儲けは抑えて描かれている 初期はチンピラの青春ものという雰囲気だったが、 じょじょにカリスマ的な魅力を持つ極道の物語になった。


カサンドラ・クロス

オトーサン、 「おお、ソフィア・ローレン出演だ!」 若いひとには、このソフィア・ローレンのすごさが分かりにくいかも。 すばらしい肢体と美貌で、一世を風靡しました。 イタリアを代表する映画史に輝く女優さんです。 原題:The Cassandra Crossing (1976) 監督:George P. Cosmatos 原作:Robert Katz /George P. Cosmatos 脚本:Tom Mankiewicz /Robert Katz /George P. Cosmatos Genre:Drama / Thriller / Action Country:West Germany / Italy / UK Language:French / English / Swedish / German 上映時間:129分 あらすじ: ジュネーヴの国際保健機構。 細菌兵器を開発中の部屋にゲリラが潜入し、撃たれる。 倒れた拍子に薬瓶を割り、感染する。 3人のうち、1人が逃亡し、ストックホルム行きの大陸横断鉄道へ乗り込む。 乗客は1000人、次々と発症していく。 機密漏洩を恐れた米陸軍マッケンジー・大佐は、 スイス人女医エレナの反対を無視し、 ポーランドのカサンドラ・クロス橋梁で列車を転落させ、 事件そのものを抹殺しようと企む。 列車に乗り合わせていた神経外科医のチェンバレンは その意図を察知し、元妻のジェニファーらの応援を受け、 列車を停止させようとするのだが... 出演者: Burt Lancaster ... Col. Stephen Mackenzie(マッケンジー大佐) Ingrid Thulin ... Dr. Elena Stradner(女医エレナ) Richard Harris ... Dr. Jonathan Chamberlain(チェンバレン博士) Sophia Loren ... Jennifer Rispoli Chamberlain(ジェニファー) Ava Gardner ... Nicole Dressler(ニコール) Martin Sheen ... Robby Navarro (ロビー) Lee Strasberg ... Herman Kaplan(キャプラン) O.J. Simpson ... Haley(ハーレイ) オトーサン、 「オールスターキャスト競演!豪華だなぁ」 ソフィア・ローレン、バート・ランカスターは、アカデミー賞受賞。 リチャード・ハリスとエバ・ガードナーは、ノミネート。 イングリッド・チューリンは、カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。 長くなりますが、経歴紹介は、上記4人。 それに...お騒がせ、O・J・シンプソンも出ています。 (アメフト選手で栄誉の殿堂入りするものの、元妻を殺害?) SOPHIA LOREN  ソフィア・ローレン 誕生日 1934/9/20 出身 イタリア・ローマ 母妹と共にナポリで貧しい生活を送る。 50年、“海の女王コンテスト”で12人の中に選ばれ、 その賞金で演劇学校に通い、残りの賞金でローマに移住。 同年「クォ・ヴァディス」に端役でデビュー。 55年「河の女」の野性的な魅力で世界的に有名になる。 57年「誇りと情熱」でハリウッドデビュー。 61年、「ふたりの女」でアカデミー主演女優賞受賞。 映画プロデューサー、カルロ・ポンティとの重婚が話題を呼んだ。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1951年「アンナ」「クォ・ヴァデス」 1953年「ナポリの饗宴」 1954年「侵略者」「河の女」 1955年「バストで勝負」「殿方殺し」 1957年「島の女」「誇りと情熱」「失われたものの伝説」 1958年「楡の木陰の欲望」 1959年「鍵」「月夜の出来事」「黒い蘭」「私はそんな女」 1960年「西部に賭ける女」「ナポリ湾」「バラ色の森」      「求む!ハズ」 1961年「ふたりの女」      「エル・シド」「戦場に駆ける女」 1962年「ボッカチオ’70」「真夜中へ五哩」「アルトナ」 1963年「昨日・今日・明日」 1964年「ローマ帝国の滅亡」「あゝ結婚」 1965年「クロスボー作戦」「レディL」 1966年「栄光の丘」「アラベスク」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」「イタリア式奇蹟」 1969年「ひまわり」 1971年「結婚宣言」 1972年「ラ・マンチャの男」 1973年「旅路」 1974年「愛の終わりに」「逢いびき」 1975年「ガンモール」 1977年「カサンドラ・クロス」「特別な一日」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「愛の彷徨」「リベンジャー」 1989年「ふたりの女」 1994年「プレタポルテ」 1995年「釣り大将LOVELOVE日記/ラブリー・オールドメン」 2002年「微笑みに出逢う街角」 2006年「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」 BURT LANCASTER  バート・ランカスター 誕生日 1913/11/2-1994/10/20 出身 米ニューヨーク サーカスの花形だったが、負傷し映画界へ。 46年「殺人者」での映画デビュー。 翌年、ハロルド・ヘクトと組み独立プロを設立。 サーカスの経験を生かし、「怪傑ダルド」「真紅の海賊」などで 数々のアクション映画で活躍。 60年「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞受賞。 後年はイタリアのビスコンティ監督の「山猫」「家族の肖像」にも出演。 94年、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1946年「殺人者」 1947年「真昼の暴動」「砂漠の怒り」      「ハリウッド・アルバム」▲「暗黒街の復讐」 1948年「私は殺される」「暴れ者」 1949年「裏切りの街角」「欲望の砂漠」 1950年「怪傑ダルド」 1951年「復讐の谷」「アメリカ野郎」「タルファ駐屯兵」 1952年「真紅の盗賊」「愛しのシバよ帰れ」 1953年「南海ピンク作戦」「地上より永遠に」「白人酋長」 1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「ケンタッキー人」「バラの刺青」 1956年「空中ブランコ」「雨を降らす男」 1957年「OK牧場の決闘」「成功の甘き香り」 1958年「深く静かに潜航せよ」「旅路」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「許されざる者」「エルマー・ガントリー」 1961年「明日なき十代」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「終身犯」 1963年「愛の奇跡」「秘密殺人計画書」▲「山猫」 1964年「5月の7日間」「大列車作戦」 1965年「ビッグ・トレイル」 1966年「プロフェッショナル」 1968年「インディアン狩り」「泳ぐひと」 1969年「大反撃」「さすらいの大空」 1970年「大空港」 1971年「迫撃のバラード」「追跡者」 1972年「ワイルド・アパッチ」 1973年「スコルピオ」「ダラスの熱い日」 1974年「真夜中の男」 1975年「家族の肖像」 1976年「1900年」「ビッグ・アメリカン」「エンテベの勝利」 1977年「カサンドラ・クロス」「合衆国最後の日」      「ドクター・モローの島」 1978年「戦場」 1979年「ズールー戦争/野望の大陸」 1981年「狂える戦場」「アトランティック・シティ」 1983年「ローカル・ヒーロー」「バイオレント・サタデー」 1985年「トレジャーinメキシコ」 1986年「タフガイ」「鷲の翼に乗って・人質奪回緊急指令!」 1988年「ジブラルタル号の出帆」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「ファントム・オブ・オペラ」「恐怖の航海 アキレ・ラウロ号事件」 1991年「裁かれた壁 〜アメリカ・平等への闘い〜」 1999年「ビートニク」 RICHARD HARRIS  リチャード・ハリス 誕生日 1930/10/1-2002/10/25 出身 アイルランド・ライムリック 58年、LAMDAに入学した彼は、 在学中にアーヴィング・シアターで自主制作した作品を上映するなど、 舞台でキャリアをスタートさせる。 映画デビューは58年「ALIVE AND KICKING」。 63年に「孤独の報酬」でアカデミー賞ノミネート、 カンヌ映画祭主演男優賞を獲る。 67年「キャメロット」のアーサ王役でゴールデン・グローブ主演男優賞。 2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」撮影後、 体調を崩し、ホジキン病の影響により亡くなった。 息子に俳優のジャレッド・ハリス、ジェイミー・ハリスがいる。 出演作 1959年「地獄で握手しろ」「メリー・ディア号の難破」 1960年「戦場の七人」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「孤独の報酬」 1964年「赤い砂漠」 1965年「ダンディ少佐」「テレマークの要塞」 1966年「天地創造」「ハワイ」 1967年「おしゃれスパイ/危機連発」「キャメロット」 1969年「ストライカー/愛と栄光のフィールド」 1970年「男の闘い」「クロムウェル」「馬と呼ばれた男」 1971年「荒野に生きる」 1973年「死の追跡」 1974年「ジャガーノート」「殺し屋ハリー/華麗なる挑戦」 1975年「別れのこだま」 1976年「ロビンとマリアン」「サウス・ダコタの戦い」      「カサンドラ・クロス」 1977年「オルカ」「黄金のランデブー」 1978年「ワイルド・ギース」「ダニー・トラビス」 1979年「未来元年・破壊都市」      「バラ色の報酬/1000万ドルを追え!」 1981年「類猿人ターザン」 1982年「馬と呼ばれた男の勝利」 1984年「遙かなる少年の日々」 1988年「ストライク・コマンドー2」 1989年「三文オペラ」      「キング・オブ・ザ・ウインド/疾風の覇者」 1990年「ザ・フィールド」 1991年「ステッピング・アウト」 1992年「パトリオット・ゲーム」「アメリカン・レガシー」      「許されざる者」 1993年「潮風とベーコン・サンドとヘミングウェイ」 1995年「輝きの大地」 1996年「陰謀のシナリオ」 1999年「シベリアの理髪師」 2000年「グラディエーター」 2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」 2002年「アクシス」(声)「モンテ・クリスト伯」      「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2003年「ケイナ」(声) AVA GARDNER  エバ・ガードナー 誕生日 1922/12/24-1990/1/25 出身 米ノースカロライナ州グラブトン 1950年代に世界一の美女をエリザベス・テーラーと競っていた人気女優。 18歳の時、姉を訪ねてニューヨークに旅行した際、 姉の夫が彼女の写真をMGMに送ったことから、 スクリーン・テストを経て、MGMと契約。 最初の1年を標準語の練習と演技に費やす。 翌年、映画デビューよりも早く、ミッキー・ルーニーと結婚したが、18ヶ月で破局。 その後、バンド・リーダーのアーティ・ショーと結婚し、離婚。 続いてフランク・シナトラと結婚するが、離婚。 53年「モガンボ」、54年「裸足の伯爵夫人」でアカデミー賞にノミネートされる。 出演作 1943年「迷へる天使」「デュバリイ婦人は貴婦人」 1944年「百万人の音楽」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」 1946年「殺人者」 1947年「自信売ります」 1948年「ヴィナスの接吻」 1949年「賄賂」「パンドラ」 1951年「ショウ・ボート」 1952年「栄光の星の下に」「キリマンジャロの雪」 1953年「荒原の疾走」「バンド・ワゴン」「モガンボ」 1954年「円卓の騎士」「裸足の伯爵夫人」 1956年「ボワニー分岐点」「八十日間世界一周」 1957年「潮風のいたずら」「陽はまた昇る」 1959年「裸のマヤ」「渚にて」 1960年「夜と昼の間」 1963年「北京の55日」 1964年「五月の七日間」「イグアナの夜」 1966年「天地創造」 1968年「うたかたの恋」 1972年「ロイ・ビーン」 1974年「大地震」 1975年「殺しの許可書」 1976年「青い鳥」 1977年「カサンドラ・クロス」「センチネル」 1979年「シティ・オン・ファイヤ」 1980年「大統領の誘拐」 1985年「長く熱い夜」 INGRID THULIN  イングリッド・チューリン 誕生日 1926/1/27-2004/1/7 出身 スウェーデン 北部のソレフテオーに生まれる。 ストックホルムの王立ドラマ劇場付属俳優学校で学んで舞台に立ち、 1948年映画デビュー。 58年「女はそれを待っている」でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞。 2004年、ガンで死去。 出演作 1956年「外国の陰謀」 1957年「野いちご」 1958年「魔術師」「女はそれを待っている」 1961年「黙示録の四騎士」 1962年「冬の光」「沈黙」 1964年「恍惚」 1965年「戦争は終った」「死刑台への招待」 1966年「夜のたわむれ」「狼の時間」 1969年「夜の儀式」「地獄の堕ちた勇者ども」 1972年「叫びとささやき」 1976年「サロン・キティ」「カサンドラ・クロス」 1984年「リハーサルの後で」(TM) 1987年「戦慄の黙示録」(TM) その他の出演者: Lionel Stander ... Max, the Train Conductor Ann Turkel ... Susan Lou Castel ... Swedish Terrorist John Phillip Law ... Major Stark Ray Lovelock ... Tom Alida Valli ... Mrs. Chadwick Stefano Patrizi ... Terrorist User Rating: 6.1/10 (2,034 votes) オトーサン、 「7点台でもいいほどなのに..」 最後のドタバタのせいで、減点になりました。 User Comments John M Uptonさん Southern England 2004年8月23日 ありふれたパニック映画のひとつだが、好きだ。 何と言っても、この映画、コメディの要素が好きだ。 集団が災難に遭遇するという典型的な映画だ。 1970年代に愛好された。 (いろいろな航空機の映画やタワリング・インフェルノなど、 この手の意図せざるコメディ映画は数多い) 金稼ぎで出演したオールスターキャスト映画は退屈と決まっている。 この映画は、ノンストップの汽車が舞台。 致死症のウィルスを載せ、 何十丁もの銃をもったバカものが出ていて、 数百人ものエキストラが、ウィルスによって、 あるいは暴力によって、死んでいく。 この映画が愉快な理由は、チョンボの数々にある。 (観客は、その様を椅子にそっくりかえり安心してみている) ノンストップの急行が途中で進路を変える 列車の外にながれる景色が妙なのは、同じシーンが繰り返されるからだ。 電動なのに、電気が切れても、走り続ける。 赤い食堂車の位置がどういうわけか変わる。 最後のクーデターも妙なものだ。 大砲の餌食になるエキストラが次々と出現するが、 都合がいいことに、谷に転落する間際に列車の前方から出てくるのだ。 シナリオは馬鹿げている。 せりふもありきたりで、何度も大笑いした。 列車が密封されている? ほんとかね? 高圧酸素で、全員、ウィルスから生還するんだって? 窓を破って逃げ出す? いいね! それでも、この映画、休日の午後を満たしてくれる。 愉快なことに、このカラクタ映画がDVDになるそうだ。 どうでもいいか? オトーサン、 「その手があったか」 世のなかに数多ある映画批評(紹介)ですが、 こういう対談形式は、はじめてみました。 1999年11月21日 狩刈くん&間伏女史 カサンドラ・クロス 「列車を舞台に使ったオールスターサスペンス映画として出色の出来栄えね。  色んな人にお勧めしてるの」 「確かに今見ても十分に面白いし、一気に見せる、リアリティのある話だね。  僕は小学生の頃に見て、かなり手に汗握った思い出があるんだけど  女史に言われるまで忘れてた」 「ジュネーヴの世界保健機構にテロリストが侵入して、  得体の知れない病原菌に感染したまま逃走する。  そしてストックホルム行きのヨーロッパ縦断列車に乗り込んじゃったから、  ほかの乗客たちがどんどん感染してく・・」  「で、病原菌を培養していたアメリカの軍人が  この列車をポーランドの元ユダヤ人収容所まで送り込んで乗客を隔離しようとするんだけど、  その途中にオンボロの鉄橋、カサンドラ橋があって、  多分列車はそこで谷底に転落するだろう、いやしないかも? するはずだ・・と  暗黙の内にもくろまれているわけだ」 「結末はまあ、予想通りなんだけど途中のストーリーがね、とても丁寧で、  細部も豊かに描かれていて、だから見応え十分だったの。  特に列車という閉ざされた空間の人間模様ね、  SローレンとRハリスの元夫婦同士の愛憎とか、  AガードナーとMシーンの富豪夫人とツバメ男とかね、  それだけで映画一本が撮れそうなくらいの物語を感じさせる豊かな人間模様だったと思うのよ」 「ははあ、確かにそれぞれがメロドラマをしょっていて、  しかも意外な展開も見せるよね。  Mシーンが実は登山家でしかも麻薬の密売人で、  それを追ってる刑事のOJシンプソン(笑)とか。  あとは、かつて妻と子供を殺された収容所にまた連れ戻される  ユダヤ人リー・ストラスバーグといった、  枝葉のエピソードも見事にドラマを組み上げてた。  ただ、普通の医師Rハリスがマシンガンとか撃っちゃって  カッコ良すぎるキライはあったけどね」 「それからなんといってもこの映画には国際的な陰謀の影に  1000人もの乗客が見殺しにされるっていう、  大がかりな設定からして映画向きな物語だったと思う」 「なんか、珍しくホメあってるな。けど、いいか(笑)  列車を追うために空撮が多かったり、  ヨーロッパの町並みとか田園風景とかもよく見せてくれる、  そういう意味ではオールスターキャストに負けない映像効果も良かった。  もう少し列車のインテリアとかにも凝って欲しかったけど」 「わたしはねぇ、途中、列車を封印するために止まるシーンがあったじゃない。  比較的長くて異様で、緊迫したSFっぽい雰囲気がすごく良かった。  暗闇に白い防護服、そしてガスマスクの兵士たち、溶接バーナーの光」 「手練れの演出だよね。  後に<ランボー>とか<コブラ>とかいったスタローン映画を  ドンパチ撮るコスマトス監督としちゃ、これは思い入れのある作品じゃないかなあ」 「で、映画は列車の中ばかりじゃなくて、WHOの中で、  列車を橋から落とそうとするBランカスターと、  感染してもすぐに治るはずだって主張する医師Iチューリンの二人の葛藤も  平行して描き出すのね。  Bランカスターは難しい演技だったでしょうね、  橋から落ちるか落ちないか、その現場責任者なのに  WHOのオペレーションルームから一歩も外に出られないで」 「その部分は彼だからこその厚みというものに助けられたと思うね。  これがもし他の俳優だったら、  黙っているだけで苦悩が伝わるようなあの演技は出来なかったかも。  Bランカスターの大きな目と鼻があってこそ伝わる悩みだ(笑)」 「そして意外なところで、またしてもアリダ・ヴァリ(笑)」 「まったく意外だ。彼女ほどに大きな目と鼻は必要ない役柄だったのにね(爆)」 出典:MOMDO GUILLOTESCO http://www005.upp.so-net.ne.jp/guillo/index.htm オトーサン、 「は、は、は。そんなこともあったんだ」 この映画のストーリーでは、 スイス国有鉄道が陰謀に加担し、乗客の安全を軽視したとされた。 そこで、鉄道側が怒って、まったく協力しなかったので、 列車のシーンは、模型となってしまい、迫力を欠いたとか。 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ナバロンの嵐

オトーサン、 「ナバロンの要塞、よかったなぁ」 その昔、西部劇と間違って、DVDを借りましたっけ。 原題:Force 10 from Navarone (1978) 監督:Guy Hamilton 原作:Alistair MacLean 脚本:Robin Chapman / Carl Foreman Genre:Action / Drama / War Country:UK Language:English 上映時間:118分 あらすじ: 第二次大戦中のユーゴスラビア・ ドイツ軍との戦いで、パルチザンは、ネレトバ峡谷に追いつめていた。 彼らを救うにはネレトバ橋の爆破しかなかった。 アメリカ軍特殊部隊の隊長、バーンズビー中佐の配下に ナバロン要塞を爆破した熟練のマロリーとミラーが加わる。 だが、降下した彼らは、王党派につかまり、ドイツ軍に引き渡される。 だが、王党派にいた娘マリッツァのおかげで、脱出に成功する。 だが、堅固なネレトバ橋の爆破は無理というものだった。 出演者: Harrison Ford ... Lieutenant Colonel Mike Barnsby(バーンズビー中佐) Robert Shaw ... Maj. Keith Mallory(マロリー少佐) Edward Fox ... SSgt. Dusty Miller(ミラー軍曹) Barbara Bach ... Maritza Petrovich(マリッツァ) オトーサン、 「ハリソン・フォード、いいねぇ」 この映画でうれしかったのは、エドワード・フォックスに会えたこと。 繰り返し見た「ジャッカルの日」の主演俳優です。 演技も相当なものです。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ ROBERT SHAW  ロバート・ショー 誕生日 1927/8/9-1978/8/28 出身 米ウェストホートン 出演作 1955年「暁の出撃」 1962年「巨艦いまだ沈まず」 1963年「金庫破り」「007/危機一髪」 1965年「バルジ大作戦」 1966年「わが命つきるとも」 1967年「カスター将軍」 1969年「空軍大戦略」 1972年「戦争と冒険」 1973年「恐怖の影」「スティング」 1974年「サブウェイ・パニック」 1975年「ジョーズ」「Mr.ダイヤモンド」 1976年「ロビンとマリアン」「カリブの嵐」 1977年「ザ・ディープ」「ブラック・サンデー」 1978年「ナバロンの嵐」「アバランチ・エクスプレス」 EDWARD FOX  エドワード・フォックス 誕生日 1937/4/13 出身 英ロンドン 父は芸能エージェント、母は元女優、弟ジェームズとロバートも俳優。 近衛兵やチェーン店の運送係の仕事をした後、王立演劇学校へ入学。 ロンドンの舞台主演を経て、映画界入り。 「恋」で英国アカデミー賞助演男優賞受賞。 33年「ジャッカルの日」のジャッカル役で人気に。 私生活ではキャロル・リードの養女トレイシーと結婚し、離婚している。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「マインド・ベンダーズ」 1966年「モーガン」「裸のランナー」「怪奇!呪いの生体実験」      「ジョーカー野郎」 1967年「明日に賭ける」「長い長い決闘」 1969年「空軍大戦略」「素晴らしき戦争」 1970年「類人猿捜索隊」 1971年「恋」 1972年「人形の家」 1973年「ジャッカルの日」 1977年「デュエリスト・決闘者」「遠すぎた橋」 1978年「大いなる眠り」「遺言シネマ殺人事件」「ナバロンの嵐」      「女王陛下の戦士」 1980年「クリスタル殺人事件」 1982年「ガンジー」 1983年「ドレッサー」「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」 1984年「バウンティ」「インドへの道」 1985年「ワイルド・ギースU」 1986年「アナスタシア 光・ゆらめいて」 1987年「闘神伝説シャカ・ズールー」 1989年「戦争にかける橋2/クワイ河からの生還」 1991年「ロビン・フッド」 1995年「湖畔のひと月」 1998年「ロスト・イン・スペース」 2001年「エニグマ奪還」 2005年「名犬ラッシー」 その他の出演者: Franco Nero ... Capt. Nikolai Leskovar(レスコバー大尉) Richard Kiel ... Capt. Drazak(ドラザック大尉) Carl Weathers ... Sgt. Weaver(ウィーバー軍曹) Alan Badel ... Maj. Petrovitch Michael Byrne ... Maj. Schroeder Philip Latham ... Cmdr. Jensen Angus MacInnes ... 1st Lt. Doug Reynolds Michael Sheard ... Sgt. Bauer Petar Buntic ... Marko Leslie Schofield ... Interrogation Officer 1 Anthony Langdon ... Interrogation Officer 2 User Rating: 6.0/10 (4,333 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 登場人物が多すぎて、頭の整理がつきませんでした。 User Comments templer_doomさん UK 2003年7月26日 古典となったアカデミー賞受賞作の続編、評価が低すぎる 1970年代後半、戦争映画がリバイバルした。 ハリソン・フォードが、2本の戦争映画に出演している。 ロマンティックなドラマ「ハノーバー・ストリート」(1979)では、 レスリー・アン・ダウンと競演し、 このより商業的な映画「ナバロンの嵐」にも出演している。 私見だが、この映画、長年、マスコミに不当に扱われてきた。 成功した「ナバロンの要塞」に比べて、劣るとみられたのだ。 だが、出演者の息がぴったり合っていた。 ユーゴの橋を爆破しようとする兵士たちもそうだし、 前作からの課題である裏切り者探しもよかった。 いくつかのいいアクション・シーンがある。 ハリソン・フォード、エドワード・フォックス、 そして晩年のロバート・ショウの間で交わされる会話も まずまずの出来だった。 カール・ウエザー(「ロッキー」)は、 いくつか、いいシーンもあったが、 人種差別からでは言うのではないが、不似合いだった。 バーバラ・バックとリチャード・キールは、 「007/私を愛したスパイ」で好演していたが、 本作では、ステレオタイプだった。 ロン・グッドウィンの音楽は感動的だった。 オトーサン、 「賛成!」 主演俳優がまったく違うのです。 shinakamさん 2008年6月6日 「ナバロンの要塞」の続編として見ない方が... 「007・黄金の銃を持つ男」のガイ・ハミルトンが 「ナバロンの要塞」(’66)の続編として、'78に監督した作品だが、 主演2人のその後の設定という以外は、続編として見なくても良いのでは? グレゴリー・ペック(マロリー)とデヴィット・ニーヴン(ミラー)の代わりに ロバート・ショウとエドワード・フォックスが演じていて、 コメディ調アクションとして楽しめる。 米軍特殊部隊長役でハリソン・フォードが大活躍。 ドイツのスパイ役のフランコ・ネロもTVのオールド・ファンには懐かしい。 そしてネレトバ橋の爆破シーンは、なかなかの迫力。


ザ・ライド ハワイアン・ビーチ・ストーリー

オトーサン、 「またか、サーフィンの映画」 ドキュメンタリー映画みたいで、ワンパターン。 青春ドラマがすこしある程度では? でも、その予想がうれしいほうに外れました。 ハワイを舞台にした神話「ダフニスとクロエ」でした。 原題:The Ride (2003) 監督・脚本:Nathan Kurosawa Genre:Sport/ Drama/ Romance 上映時間:90分 あらすじ: デビッドは、21歳にしてサーフィンの世界チャンピオン。 オアフ島・ノースショアで開催されたサーフ大会に出場する。 優勝候補と目されていたが、溺れて姿を消す。 デイビットが目覚めると、そこは1911年のワイキキビーチだった。 海岸にあるホテルは、たったの1軒! 100年前にタイムスリップしたのだ。 デビッドを救ってくれた青年は、デューク。 後に「サーフィンの父」と讃えられる英雄だった。 デイビットはレフアに出会い、恋に落ちる。 大きくて重たい木製のボードに慣れたデイビットは、 再び、ノースショアの大波に挑戦することになるのだが... 出演者: Scot Davis ... David(デイビット) Sean Kaawa ... Duke Kahanamoku(デューク・カハナモク) Mary Paalani ... Lehua(レフア) オトーサン、 「たまにはいいね。みんな無名で、イヤ味なし」 デイビットとレフアの恋は、ギリシャ神話を思い出させます。 エーゲ海がオアフ島に代わっただけで、 海に浮かぶ小さな島の牧歌的な風景を舞台にして 少年と少女に芽生えた純真な恋が描かれています。 その他の出演者: Weldon Kekauoha ... Blackie Johann Bouit ... Caps Bruce Hale ... Harvey Wil Kahele ... Eddie Libby Fabro ... Beach Boy User Rating: 7.5/10 (78 votes)        7.6/10 (19 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments cruzah16さん United States 2005年12月29日 すてきな映画 ワーオ! まだ2回しか見ていないけれど、 もうDVDを買ったから、何回も見ることになるだろう。 この映画までは、ハワイを代表するいい映画はなかった。 われらが遺産、われらが文化を誇りに思う。 実に感動的で、”アロハ”の本当の意味を伝えている。 地元民の目線だ。 われわれ若い世代に、わが文化には、 お金儲けよりも、やるべきことがあると教えてくれる。 勿論、ハワイで生きるには、金儲けは大事だ。 だが、他人と自分への尊敬心まで失ってはならない。 忍耐心と真の愛情がある生き方をすることは、 今日ますます困難になっている。 悪いことに影響を受け、善は報われな。 なすべきことをやるのが、ますます困難になっている。 みんな戦うことで精一杯なのだ。 でも、みんながみんなそうだとは思いたくない... 心からアロハ精神で、毎日暮らしているひとだっているのだ。 ある日、みんながそうなることを祈る... だが、それまでは、この映画がアロハ精神の伝道者であり続けるだろう。 いい仕事だった... アロハ... オトーサン、 「サーファーのコメントだ!」 真木蔵人さん 2007年11月22日 この映画見ました? 最高の映画でしたよ!! 忘れかけていたサーファーの本来の姿・マナー・環境問題・リスペクト そしてサーファー魂!! 自分も、もう少し考えないと・・・そう思う。 (略 あらすじ紹介) 本名:デューク・パオア・カハナモク。 1890年8月24日ハワイ・オアフ島のホノルルで、 警察官の家庭に10人目の子供として生まれる。 後にオリンピック選手として 世界中にその名を知らしめることになるデュークは、 幼少時代より海で遊び、様々なことを学んだ生粋のワイキキ・ビーチボーイ。 「ビーチボーイ」とは現在ではハワイの各ビーチを管理する自治組織だが、 その当時はデュークのような海で育った青年たちを指していた。 彼はそのリーダー的存在であり、「ビーチボーイ」組織のパイオニアだ。 映画の舞台である 1911年当時、周囲で彼より速く泳げる者は一人としておらず、 その噂はビーチボーイのコミュニティに止まらず、周辺の漁師やコーストガード、 果ては米海軍にまで広がっていった。 彼は1912年のストックホルムオリンピックに22歳で初出場を果たし、 100m自由形アメリカ代表として金メダルを獲得する。 その時のタイムは、なんと当時の世界記録を3秒も上回る素晴らしいものであった。 そしてその8年後の1920年にも、アントワープオリンピックに出場し、金メダルを獲得。 その2個の金メダルを含めて、彼は生涯で合計5個のオリンピックメダルを獲得している。 しかしデュークが英雄として讃えられるのは、 競泳選手としての華々しい活躍によるものだけではない。 彼は競泳選手として世界中の大会に出場する一方で、 あらゆる土地の海で見事なサーフィンを披露している。 そしてこれが、サーフィンが世界中に広まっていく切っ掛けとなったのだ。 彼が「近代サーフィンの父」と称される由縁である。 デュークは 1968年にその生涯を閉じたが、その後も英雄として人々の記憶に残り続けた。 そして生誕100周年の記念には、サーフボードを背にしたデュークの銅像が建造された。 世界有数のリゾート地であるワイキキビーチの中心に、 「近代サーフィンの父」と称された真のウォーターマンの銅像がある。 海をこよなく愛した英雄の魂は、今もなおビーチを見守り続けている


告発のとき

オトーサン、 「静かな反戦映画だ」 戦争国家アメリカを静かに告発しています。 昔の日本も、そうでした。 貧しい農家の子供たちが喜んで兵士になりました。 国家の唱える"理想"を信じ、武器の威力を盲信していたのです。 でも、結局、単純な真理に目覚めるのです。 「われは刃にして傷なり」(ボードレール) 原題:In the Valley of Elah (2007) 監督・脚本:Paul Haggis 原作:Mark Boal/ Paul Haggis Genre:Crime /Drama /Mystery /Thriller Rated R for violent and disturbing content,     language and some sexuality/nudity. 上映時間:121分 あらすじ: ディアフィールド家は、親子三代が職業軍人だ。 イラク戦争から帰ってきた息子が、失踪する。 脱走の疑いありとの連絡を受け、父親ハンクは、基地に向かう。 あの律儀な息子が脱走するはずがない。 モーテルに宿を取り、警察に捜索を依頼するが、 軍の問題と冷たくあしらわれる。 やがて軍から連絡があり、息子の所在が判明する。 全身の数十か所をナイフで刺されたあと、 バラバラに解体され燃やされたのだった。 ハンクは地元の刑事エミリーの助けを借りて、 息子を殺した犯人を捜しはじめる... 出演者: Tommy Lee Jones ... Hank Deerfield(ハンク) Charlize Theron ... Det. Emily Sanders(エミリー) Susan Sarandon ... Joan Deerfield(ジョーン) オトーサン、 「3人とも、甲乙つけ難い!」 でも、トミー・リー・ジョーンズ、うまいですねぇ。 叫び、怒って当然なのに、冷静です。 でも、全身から溢れる老いの哀愁を目の当たりにすると、 戦争の愚かさがひしひしと伝わってきました。 若い兵士のひとりが、こう言います。 「イラクなんか核爆弾で焼き尽くしてしまえばいいんだ」 そんな暴言が、暴言とも思えぬ地獄が、 若い兵士たちを待っているのです。 TOMMY LEE JONES トミー・リー・ジョーンズ 誕生日 1946/9/15 出身 米テキサス州サンサバ 油田に務める父と婦人警官の母との間に生まれる。 ダラスの予備校を卒業後、しばらく油田で働き、ハーバート大学に入学。 優秀な成績で英文学の学位を取り、フットボールの選手として活躍。 全米チームの一員に選ばれたこともあった。 俳優になる決心をしてニューヨークに移り、 数年間、オフ・ブロードウェイの芝居で演技を磨き、 「A PATRIOT FOR ME」でブロードウェイ・デビュー。 70年「ある愛の詩」で映画デビュー。 93年「逃亡者」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「ある愛の詩」 1976年「ジャクソン・ジェイル」 1977年「ベッツィー」「ローリング・サンダー」 1978年「アイズ」 1980年「歌え!ロレッタ・愛のために」 1983年「キャプテン・ブーリーの大冒険」 1986年「ブラック・ライダー」 1987年「ビッグタウン」 1988年「ストーミー・マンディ」 1989年「ザ・パッケージ 暴かれた陰謀」 1990年「アパッチ」◆ 1991年「JFK」◆ 1992年「沈黙の戦艦」◆「ハウス・オブ・カート 心の扉」 1993年「逃亡者」◆「天と地」◇ 1994年「依頼人」◆「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「ブルー・スカイ」「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」◇      「ワイルド・メン」(TM) 1995年「タイ・カップ」「バットマン・フォーエヴァー」◆ 1997年「ボルケーノ」◇「メン・イン・ブラック」◇ 1998年「追跡者」◇「スモールソルジャーズ」(声) 1999年「ダブル・ジョパディー」◇ 2000年「英雄の条件」◇「スペース・カウボーイ」◆ 2002年「メン・イン・ブラック2」◇「ハンテッド」◇ 2003年「ミッシング」◇ 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」◇ 2006年「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「ノーカントリー」◇「告発のとき」◇ CHARLIZE THERON  シャーリーズ・セロン 誕生日 1975/8/7 出身 南アフリカ・ベニーノ フランス系の父とドイツ系の母の間に生まれる。 南アフリカ郊外の農場で育ち、モデルとしてキャリアを積んで、 ジェフリー・バレエ・スクールなどで12年間、クラシック・バレエを学び、 ダンサーになることを夢見ていたが、膝の故障のために断念。 ミラノやパリでトップモデルとして活躍した後、アメリカで女優を目指す。 長編映画デビュー作は「トゥー・デイズ」でジェームズ・スペイダーの恋人役。 2003年「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞受賞。 2004年「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」で エミー賞助演女優賞にノミネート。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「CHILDREN OF THE CORN V」 1996年「トゥー・デイズ」◆「すべてをあなたに」◆ 1997年「ディアポロス/悪魔の扉」◆「Mr・ダマー2 1/2」◆ 1998年「マイティ・ジョー」◇ 1999年「セレブリティ」◆「ノイズ」◇「ネイビー・ダイバー」      「サイダーハウス・ルール」◇ 2000年「レインディア・ゲーム」◇「バガー・ヴァンスの伝説」◇      「ザ・ダイバー」◆「裏切り者」◆ 2001年「15ミニッツ」▲「スウィート・ノベンバー」◇      「スコルピオンの恋まじない」◆ 2002年「コール」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇「モンスター」◇ 2004年「トリコロールに燃えて」◇      「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」◇ 2005年「スタンドアップ」◇「イーオン・フラックス」◇ 2007年「告発のとき」◇ その他の出演者: Jason Patric ... Lt. Kirklander James Franco ... Sgt. Dan Carnelli Barry Corbin ... Arnold Bickman Josh Brolin ... Chief Buchwald Frances Fisher ... Evie Wes Chatham ... Corporal Steve Penning Jake McLaughlin ... Spc. Gordon Bonner Mehcad Brooks ... Spc. Ennis Long Jonathan Tucker ... Mike Deerfield Wayne Duvall ... Detective Nugent Victor Wolf ... Private Robert Ortiez Brent Briscoe ... Detective Hodge User Rating: 7.6/10 (13,363 votes) 8.2/10 ( 134 votes) Yahoo! オトーサン、 「地味な作品なのに、高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:トミー・リー・ジョーンズ User Comments movie_jayさん Toronto, Canada 2007年9月30日 驚くほど詩的。政治的ではない。 これは完璧な映画だ。 戦争映画としてはじまり、 より深い、魂の遍歴へと変容していく。 ポール・ハギス監督をキライなひともいるようが、 私は、その1人ではない。 彼は、実にスマートだ。 政治的な観点を持ち込んでいないのだ。 シャーリーズ・セロンを完璧に用いている。 単なる政治的文脈でなく、みんなに軍隊というものを考えさせている。 トミー・リー・ジョーンズ演じる父親像は、誰にでも当てはまる。 これ以上の演技はありえないだろう。 警察の仕事ぶりは、それ自体、興味深い。 だが、刑事シャーリーズ・セロンは、さぼっているのではない。 妄信的愛国心から身を引いているだけだ。 こんな状態では、暴発するのが自然だが、 ごく静かに、映画のなかに引きこんでいく。 この数年、イラク関連をテーマにした、 いい映画が沢山あったが、 この映画ほど国民感情をよく捉えている映画はない。 メロドラマに堕していない。 主演者全員が、すばらしい演技をしている。 ごく自然でありのままに演じている。 筋書きの不自然さを充分カバーしている。 オトーサン、 「流石、映画瓦版。細部までよく見ているなぁ」 服部弘太郎さん 2008年5月14日 イラクから帰還した若者はなぜ殺されねばならなかったのか。 『クラッシュ』のポール・ハギス監督作。 (あらすじ紹介:略) 映画の原作になったのは、2003年に起きた実在の事件。 しかし映画は実話をもとにしたフィクションとして、 トミー・リー・ジョーンズ扮する父親のキャラクターを大きく掘り下げている。 映画の主人公であるハンクは、いささか古風ではあるが、強く、誠実で、 善良なアメリカの姿を代弁する人物だ。 軍隊仕込みの規律正しい生活を今も守り、正義と真実を愛し、悪と不正を憎む。 熱烈な愛国者であり、アメリカの民主主義に疑いを持たない。 アメリカの戦争は常に正義の戦争だと信じ、 軍人という仕事に対する誇りと敬意を隠すことがない。 高級な服を着ているわけではないが身だしなみに気を配り、 乱暴な言葉を口にせず、女性に対しては紳士として振る舞う。 彼がモーテルのベッドをきれいに整えたり、 女性刑事の前でまだ濡れているシャツを羽織ったり、 ストリッパーにマダムと呼びかけたり、 就寝前にズボンをソファーに幾度もこすりつけて折り目を付けたりする場面は、 彼の人生観や生き方そのものがにじみ出ているようで強い印象を残す。 彼は自分のそんな生き方を誇りに思っているし、 そうした生き方を仕込まれた軍隊という場所にも深い愛情を持っている。 軍隊こそがアメリカの中でももっともアメリカらしい場所であり、 軍人こそがアメリカ人の中でも最良の人間だと、 彼は無言で主張しているようにも見える。 しかし彼は、その軍隊に裏切られるのだ。 これは彼が、アメリカに裏切られたということでもある。 未熟な若造を一人前の大人に鍛え上げる昔ながらの軍隊は、もはやアメリカには存在しない。 戦地に送られた若者たちは精神を病み、心を蝕まれて帰ってくる。 いったい戦場に何があるのか?  アメリカはどんな戦争に足を突っ込んでしまったのだろうか? 原題『エラの谷』はイスラエルのダビデ王が羊飼いだった少年時代、 ペリシテ軍の巨人ゴリアテと戦った場所の名。 少年は臆病な大人たちにかわって、巨人と戦わねばならなかった。


ホワイトナイツ/白夜

オトーサン、 「白夜か」 オスロに行ったときに体験しました。 真夜中まで明るいのは素敵ですが、夜遊びしたくなり、 寝不足になりました。 深夜のコンビニに集まる若者も、"白夜族"なのでしょうね。 原題:White Nights (1985) 監督:Taylor Hackford 原作:James Goldman 脚本:James Goldman/ Eric Hughes/ Nancy Dowd Genre:Drama Country:USA Language:English / Russian 上映時間:136分 あらすじ: ロンドン発の航空機が、シベリアの空港に不時着した。 アメリカに亡命した世界的なダンサー、ニコライは、 ソ連の病院で意識を取り戻す。 枕元には、KGBのチャイコ大佐がいた。 「おかえり、ニコライ」。 チャイコは、新装なったキーロフ劇場の看板スターとして、 ニコライを起用しようと考えて、 レイモンドとダーリヤ夫妻の家に彼を預ける。 レイモンドは、ニコライとは逆にソ連に亡命したタップダンサーだ。 ニコライは、かつての恋人ガリナと再会し、 亡命によって残された彼女がいかに傷ついたかを知る。 だが、決して脱出をあきらめないニコライの動静は、 当然のことながら、チャイコ大佐に逐一監視されていたのだ。 出演者: Mikhail Baryshnikov ... Nikolai 'Kolya' Rodchenko(ニコライ) Gregory Hines ... Raymond Greenwood(レイモンド) Isabella Rossellini ... Darya Greenwood(ダーリャ) Helen Mirren ... Galina Ivanova(ガリナ) Geraldine Page ... Anne Wyatt(アン) Jerzy Skolimowski ... Colonel Chaiko(チャイコ大佐) オトーサン、 「最高のバレエとタップだ」 ミハイル・バリシニコフが、まさかジェシカ・ラングと同棲していたとは。 グレゴリー・ハインズ、感情表現が見事です。 ガリナ役、「クイーン」(2006)のエリザベス女王を演じた 若い頃のヘレン・ミレンだとは... MIKHAIL BARYSHNIKOV  ミハイル・バリシニコフ 誕生日 1948/1/28 出身 ソ連邦ラトビア共和国リガ 12歳でバレエを習い始め、 19歳でレニングラードのキーロフ・バレエ学校に入り、 バレエ教師アレクサンドル・プーシキンの手ほどきを受ける。 69年、即興バレエによってソリストとしてデビュー。 キーロフの一員として世界各地で好演した後、 74年、ボリショイ・バレエの客員としてカナダに巡演した際、西側に亡命。 映画は77年「愛と喝采の日々」でデビューし、 アカデミー助演男優賞にノミネートされる。 ジェシカ・ラングと同棲経験があり、一児がいる。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1977年「愛と喝采の日々」 1985年「ザッツ・ダンシング!」「ホワイトナイツ/白夜」 1987年「ダンサー」 1991年「ロシアン・ルーレット」 GREGORY HINES  グレゴリー・ハインズ 誕生日 1946/2/14-2003/8/9 出身 米ニューヨーク・ハーレム 無名の芸人の子として生まれ、ブルックリンで育つ。 2歳の時、踊りを始め、3歳で兄モーリスとタップ・チームを組み、 「ザ・ハインズ・キッズ」の名で芸能活動。 11歳で「ザ・ハインズ・ブラザーズ」と改名、 7年後に父も加わり「ハインズ、ハインズ&ダッド」となった。 その間、メース青年職業学校で学業を終える。 27歳の時、踊りに失望し「セベランス」というロック・グループを結成するが、 すぐにタップ・ダンスに戻る。 78年、ブロードウェイ・ミュージカルにデビュー。 映画は81年「ウルフェン」の検死官役でデビュー。 94年「ブリーディング・ハーツ」で監督業に。 2003年、ガンで死去。 出演作 1981年「ウルフェン」「珍説世界史PARTT」 1984年「マペットめざせブロードウェイ!」「コットンクラブ」「世紀の取り引き」 1986年「ホワイト・ナイツ/白夜」「シカゴ・コネクション/夢見て走れ」 1988年「サイゴン」 1989年「タップ」 1991年「EVE イヴ」「レイジ・イン・ハーレム」 1992年「バディ・ハイウェイ/相棒いっちょうやったろうぜ!」 1994年「遺留品」「勇気あるもの」 1995年「ため息つかせて」 1996年「天使の贈りもの」「マッド・ドッグス」 1999年「彼女を見ればわかること」 HELEN MIRREN  ヘレン・ミレン 誕生日 1945/7/26 出身 英ロンドン 2001年「ゴスフォード・パーク」でアカデミー助演女優賞ノミネート。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1968年「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」 1969年「としごろ」 1972年「狂えるメサイア」「オー!ラッキーマン」 1980年「カリギュラ」「天才悪魔フー・マンチュー」      「失われた航海」 1981年「エクスカリバー」 1984年「2010年」 1985年「ホワイトナイツ/白夜」「奇蹟の教師ヴィック」 1986年「モスキート・コースト」 1988年「パスカリの島」 1989年「鯨が来た時」「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」「迷宮のヴェニス」 1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」 1994年「英国万歳!」 1996年「SOME MOTHER'S SON」 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◇ 2000年「グリーンフィンガーズ」 2001年「プレッジ」「ゴスフォード・パーク」 2003年「カレンダー・ガールズ」 2004年「二重誘拐」「プリティ・ヘレン」 2005年「サイレンサー」 2006年「クイーン」 2007年「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」 その他の出演者: John Glover ... Wynn Scott Stefan Gryff ... Captain Kirigin William Hootkins ... Chuck Malarek Shane Rimmer ... Ambassador Larry Smith Florence Faure ... Ballerina (Death) David Savile ... Pilot Ian Liston ... Co-pilot Benny Young ... Flight Engineer Hilary Drake ... Stewardess #1 User Rating: 6.1/10 (2,160 votes) オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 アカデミー賞受賞 ・歌曲賞:ライオネル・リッチー "Say You, Say Me" 同ノミネート ・歌曲賞:スティーヴン・ビショップ "Separate Lives" User Comments allensmythさん Australia 2006年4月8日 ファンタスティック。 バレエやタップダンス愛好者には、眼福だろう。 これまでの素敵なコメントに付け加えることはない。 強いていえば、この映画のダンスは見物だということだけ。 グレゴリー・ハインズは、ファンタスティックな役者であり、ダンサーだ。 ミハイル・バリシニコフは、まさに卓越している。 ダンスは勿論だが、アメリカの大地に帰ろうともがくときに示す 荒々しい感情はホンモノだ。 事実、彼は実生活でも、傷ついたのだ。 明らかに、それがこの映画に投影されている。 彼のせりふがいい。 「ボクは、まだロシア人だ。だが、ソ連人ではない」 冷戦が終了したけれども、 この映画は、歴史作品として輝かしく残るだろう。 勿論、すばらしいダンスも。 繰り返し見てきたが、依然として楽しめる。 オトーサン、 「ロシア・バレエの素晴らしいこと!」 肉体の躍動美、振り付けの見事さは、 この世のものとは思えません。 ロビーJさん 2007年10月16日 ミハイル&ハインズ! 最高のバレエ・ダンサー、ミハイル・バリシニコフと 最高のタップ・ダンサー、グレゴリー・ハインズという ダンス映画好きには嬉しすぎる2人が共演しているという時点で私は感激です! 前に録画していたのですが、なぜか映りが悪くて 結局中古ビデオを買ってでの鑑賞となりました。 夜中だったので少し見たら寝ようみたいな 良く分からん気軽な気持ちで見ていたのですが、 予想以上の素晴らしい内容とダンス、そして友情に引き込まれまくり、 結局最後まで楽しんじゃいました☆ 久しぶりのミハイルはやっぱり素敵! 今回も見事なバレエの動きを披露してくれて最高でした! それにハインズもあの素敵な目とタップにまたもや惚れ惚れ。 もう主演の2人の魅力は半端じゃないです! なのでダンスを2人が一緒にするシーンは息もピッタリで見応えも十分! ホント溜息が出るほどの素晴らしさでした。  イザベラ・ロッセリーニもへスタイルが可愛らしかったし、 ヘレン・ミレンも若くて綺麗でした。 物語自体もサスペンスフルな所があって結構目が離せませんでしたね!  とにかく素晴らしい映画! もう私のようにダンス映画好きで 主演の2人も大好きな方なら間違いなく楽しめ、 2人の友情とエンドロールに流れるライオネル・リッチーの名曲 ♪「Say You,Say Me」に感動することでしょう


レイダース/失われたアーク

オトーサン、 「インディ・ジョーンズ・シリーズの第1作だ」 この後、「魔宮の伝説」「最後の聖戦」 そして、「クリスタル・スカルの王国」と続くのですが、 正直言って、本作が、結局、最高傑作でしたね。 原題:Raiders of the Lost Ark (1981) 監督:Steven Spielberg 原作:George Lucas/ Philip Kaufman 脚本:Lawrence Kasdan Genre:Action / Adventure Country:USA Language:Hebrew /English /German /French /Spanish /Nepali /Arabic 上映時間:115分 あらすじ: 1936年。ナチは、アークを追っていた。 アメリカは、最悪の事態を阻止すべく、 考古学者にして冒険家のインディに、アーク発掘を要請する。 エジプトに渡ったインディは、かつての恋人マリオンと再会する。 だが、マリオンが襲われ、行方不明になる。 ナチスは、山師ベロックを起用し、 砂漠の廃城に発見されたアークの埋蔵地点の発堀を開始した。 それを知ったインディは、現地へ急行する。 おお、マリオンがいる! ドイツ軍の捕虜となっていたのだ。 インディは、敵の裏をかいて、アークを手に入れる。 だが、それもつかの間、アークを奪われてしまい、 マリオンと、神殿の奥底に閉じ込められる。 毒蛇がうじゃうじゃ。絶対絶命のピンチだ。 果たして、インディは、そこを脱出し、アークを取りもどせるだろうか? 出演者: Harrison Ford ... Indiana Jones(インディ) Karen Allen ... Marion Ravenwood(マリオン) Paul Freeman ... Dr. Rene Belloq (ベロック) オトーサン、 「カレン・アレンがいい!」 底抜けの明るさで、インディの大活躍を引きたてています。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ KAREN ALLEN  カレン・アレン 誕生日 1951/10/5 出身 米イリノイ州キャロルトン 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1978年「アニマルハウス」デビュー 1979年「マンハッタン」「ワンダラーズ」 1980年「クルージング」 1981年「レイダース/失われたアーク」 1982年「シュート・ザ・ムーン」「スプリット・イメージ」 1984年「スターマン−愛・宇宙はるかに−」      「9月まで抱きしめて」 1986年「ターミナス」 1987年「バックファイア」「ガラスの動物園」 1988年「3人のゴースト」 1989年「恋のランゲージ」 1991年「ペテン師ハリーの大逆転」 1992年「マルコムX」 1993年「わが街セントルイス」「サンドロット/僕らがいた夏」      「デスクルーズ/欲望の嵐」 1999年「ヴァイラス」 2000年「パーフェクト・ストーム」◆「ティーン・ビューティ」(TM) 2001年「イン・ザ・ベッドルーム」 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 その他の出演者: Ronald Lacey ... Major Arnold Toht John Rhys-Davies ... Sallah Denholm Elliott ... Dr. Marcus Brody Alfred Molina ... Satipo Wolf Kahler ... Colonel Dietrich Anthony Higgins ... Gobler Vic Tablian ... Barranca / Monkey Man Don Fellows ... Col. Musgrove William Hootkins ... Major Eaton Bill Reimbold ... Bureaucrat Fred Sorenson ... Jock Patrick Durkin ... Australian Climber User Rating: 8.7/10 (181,822 votes) Top 250: #16 8.7/10 ( 2,171 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごいね、世界の名画16位だなんて」 アカデミー賞受賞 ・美術監督・装置 ・視覚効果賞 ・音響賞 ・編集賞 ・特別業績賞 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:スティーヴン・スピルバーグ ・撮影賞 ・作曲賞 User Comments belzebuebchenさん Berlin 2004年12月6日 超大作が意味するもの いまでは、超大作がどんなに美しくなりうるかを忘れている。 CGIをふんだんに使えば、すべては可能になる。 したがって、独断的になりやすい。 この映画では、ほんとうの身体的苦痛を感じることができる。 何人かの俳優/スタントマンたちは、2時間の純粋の面白さのために 頑張ったのだ。 勿論、ストーリーは、完璧ではない。 ナチは、1936年にエジプトにはいなかった。 インディは、潜水艦に乗って生き延びられたのだろうか? だが、多くのいい、変化に富んだシーンがあり、 ストーリーが、テンポよく、エキサイティングに進むし、 いかにもありそうもないのだが、ぎりぎりのところで回避している。 スピルバーグ、ルーカス、そして何よりもハリソン・フォードが、 今日も、偶像となっているヒーローを創りだした。 1930年代の冒険コミックへのオマージュをつくろうという心意気が 自からの伝説を作り出すことになった。 愉快で、エキサイティングで、スリリングで、ロマティックだ。 これ以上何を望むのか? オトーサン、 「インデイ好きだけあって、読んでいて、楽しいですね」 ムクムク・R・ユクムクさん 2008年6月25日 今の映画には無い"緊張感"がある! 何十年かぶりに初代インディ・ジョーンズをテレビで見ました。 地デジの大画面で見ると昔観たときよりもディテールがよく分かりますね。 公開当時から言われていたことですが、 転がってくる大玉の横から突き出た支えの"棒"、 コブラとにらめっこしたときのガラスなど。 小さいテレビ画面では気が付かなかった仕掛けがクッキリとよく見えます。 合成や特撮がCGに置き換えられた現代には無い現場の緊張感がヒシヒシと伝ってきます。 例えば、車が炎上爆破するシーン。 ハリソン・フォードは演技でなく本当に爆風や熱で身を強ばらせているように見えますし、 撮り直しの効かない場面で失敗が許されない事に対しての 責任感みたいなものが演技に滲み出ています。 また鎌首を持ち上げたコブラと顔をつきあわせる場面でも、 ガラスが間にあるとしても怖いはず。 そんな役者達が"現場に居る"という存在感がなんとも今見ると逆に新鮮でした。 圧倒的にリアルな描写にもかかわらず最新のCG合成が陳腐と言われてしまうのは、 そんな緊張感の欠如なのかも知れないですね。 僕の好きな場面はナチに魂を売った考古学者ベロックと水パイプ屋で対話するシーン。 ベロックはインディに言う「僕は君の陰だ。君も簡単に陰になれる。」と。 これは恐らくジョージ・ルーカスが盛り込んだセリフなのではないでしょうか? スターウォーズシリーズで説かれている陰と陽の関係そのものだと思います。 オンタイムで見た当時はテンポが遅いと感じましたが、 今見ると丁度良いというか、むしろテンポが早いくらいに感じますね。 それにしてもこの映画が公開された当時、周りの男子達のはしゃぎッぷりは半端じゃなかった。 冒険そのものに対する憧れや、圧倒的な特撮の迫力に魅せられたり、 壁に描かれていたC3-POがどうだったとか言うイースターエッグ探しなど。 残念ながら僕はこの映画に余り興味がなかったのですが。 勧善懲悪もハッキリしていますし、 その後の作品でスピルバーグが明確に表現していったナチズムに対する 憎しみというものも何気なく表している映画だと思います。 もし今現在、このレイダースが新作として公開されたとしたら、 体当たり演技かつ、アナログな雰囲気から、 マサラムービーやタイ映画のマッハのような捉え方になるのではないでしょうか。 やりたい事を、やりたいようにやる。 当たり前だけれどなかなか出来ないことです。 それを存分にやって楽しませてくれる最高のB級映画。


エア・マーシャル

オトーサン、 「航空保安官、そんなひといるのか」 9/11以降、アメリカで大幅に増員されたそうです。 日本でも、最近ようやく増えてきたとか。 洞爺湖サミットに間にあうのでしょうか? 原題:Air Marshal (2003) 監督:Alain Jakubowicz 原作:Aaron Pope 脚本:James Becket /Aaron Pope Genre:Action Rated R for strong violence and some language. 上映時間:90分 あらすじ: アメリカに攻撃され、その報復にアラブ人が決起する。 アメリカ行き旅客機をハイジャックしたのだ。 航空保安官ブレッドも銃撃されたが、 防弾服のおかげで、無事だった。 死んだふりをして、テロリストたちを排除する機会を狙う。 テロリストの強硬派イライジャは、大型船への自爆テロを決行しようとする。 ホワイトハウスは、被害規模を天秤にかけた結果、 F-16戦闘機に旅客機の撃墜を命じる。 だが、大統領の親友である上院議員チェンバースの搭乗が判明し、 間一髪、攻撃は中止される。 穏健派テロリストのジャマールは、金目当てだった。 議員の身代金をスイス銀行の口座に振り込ませ、 孤島に旅客機を強制着陸させるのに成功する。 だが、ホワイトハウスもさるもの。 事前に孤島に降下させた特殊部隊を出動させ、一味を射殺する。 ジャマールは、機長ニコラスを脅迫し、空へ逃れる。 だが、すでに燃料が底をついていた。 ブレッドらが生きのびる機会はあるのだろうか? 出演者: Dean Cochran ... Brett Prescott(ブレッド) Alan Austin ... Capt. Nichols(機長ニコラス) Tim Thomerson ... Sen. Chambers(上院議員チェンバース) Ammar Daraiseh ... Jamal(テロリストのジャマール) Eli Danker ... Elijah(テロリストのイライジャ) オトーサン、 「みんな無名役者だ」 ディーン・コクラン、主役で奮闘していますが、 海外映画俳優マガジンには載っていません。 IMDbのプロフィールを翻訳紹介しましょう。 「そうか、可哀想に」 狭い機内なので、カンフーの腕前を披露できないとは。 DEAN COCHRAN ディーン・コクラン 誕生日 1969/3/18 出身 ルイジアナ州ニューオーリンズ カンフーと拳法で地元のチャンピオンになる。 セリーヌ・ディロンの音楽ビデオ「"(If There Was) Any Other Way"に出る。 テュレーン大学の演劇科を卒業し、ロスへ。 「ハムレット」、「マクベス」「焼けたトタン屋根の上の猫」 「欲望という名の電車」などに出演する。 TVでは、コリン・ファーレル、リンゼイ・ローハン、エヴァ・メンデスらと共演。 チャック・ノリス主演の「チャック・ノリス in 地獄の銃弾」出演で有名に。 「エア・マーシャル」「ディープシャーク」、「アトミック・ブレイク」に主演。 テイーンUSAとミスUSAの2冠を達成したブランディ・シャーウッドと結婚している。 その他の出演者: Tarri Markell ... Heather Kate Connor ... Marie Rebekah Hoyle ... Maggie Olga Benson ... Lauren Luke Leavitt ... Ricky Tyrone Pinkham ... Sanderson Marii Rosenov ... Harish Devika Parikh ... Fatima George Zlatarev ... Abdul Dorotea Hashovska ... Mrs. Bojilov User Rating: 2.9/10 (211 votes)        3.0/10 ( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎる!」 お粗末なつくりのB級映画ですが、 IMDbのスコア、2.9は、911直後だったせいでしょう。 航空機悲劇の生々しさが残っているというのに 無分別にも航空機パニック映画をつくったことに、 怒りが爆発したのでしょう。 User Comments Jamieさん USA 2003年9月22日 Looks like a cheap episode of Super Carrier...on a plane. 「エア・マーシャル」は、この種の映画だ。 見ているうちに、気が滅入ってくる。 50万ドルも費うなら、アパラチアの子供らに食料を援助したほうがいい。 演技は、アマチュア級だ。 監督も、撮影も、物足りない。 特殊効果は、スーパー・ニンテンドーの旧モデルだ。 まじめな話し..スパイハンターで遊んだほうが面白い。 ディーン・コクランは、典型的なナイスガイで英雄のブレットを演じる。 見ものといえば、時折白い歯をみせるのと、 シャツを脱いで、裸になるくらいだ。 テロリスト連中だが、 旅客機をハイジャックし、爆破しようというのは、 旧式の人種偏見で、田舎者を憤激させるだけだ。 さらに悪いのは、乗り合わせている上院議員に 「さぁ、やっつけよう」と言わせたことだ。 善人ならば、敵の手からハイジャックされた旅客機を取り戻せるかのようだ。 厚顔無恥そのものだ。 「エア・マーシャル」は、9/11以降はじめてのアホな映画だろう。 汚点テロ映画(terrorsploitation)とでも、名づけよう。 この映画をみるなかれ...とにかくチープだ。 オトーサン、 「日本の若者は、ゲームで目が肥えているからなぁ」 eigamimasuさん 2007年2月19日 飛行シーンが・・・ よくB級映画と称されるジャンルがあるよね。 劇場未公開でビデオ(最近じゃぁDVDか)ではじめて日本上陸とか、 ハリウッド大作との抱き合わせ輸入とか、 どう見ても脚本をいただいた二番煎じなどナド。 ボクはそれらを「TV映画クラス」と呼んでいる。 話の展開が早い(速い)ので、飽きることなく見ることができる。 ただ役者やセットがちゃちいことが多い。 芸達者なんだけど存在感が薄い。 それなりに雰囲気のあるモノが作ってあるんだけど何か薄っぺらい。 いかにもって感じの作品ができるので、 うちのオヤジは「かみしばい」と呼んでいる。 さすが戦中派。 そんな中のこの作品。 みんながんばっているし、伏線もそれなりにあるんだけど、 なんか説得力に欠ける。大いに納得とはいかない。 航空機が衝突や墜落の危機に直面するんだけど、 イマイチ緊張感に欠ける。 だって(多分)飛行シーーンがすべてCG(でしょ) だから、臨場感が無い!


フリスコ・キッド

オトーサン、 「題名の意味、分からんなぁ」 映画をみると、ハリソン・フォード演じる強盗のあだ名のようです。 ネットに"Frisco"と入力したら、テキサス州の町が出てきました。 ユダヤの宣教師が主人公だからでしょうか。 日本では劇場公開されませんでした。 原題:The Frisco Kid (1979) 監督:Robert Aldrich 脚本:Michael Elias/Frank Shaw Genre:Comedy / Western Country:USA Language:Yiddish | English 上映時間:114分 あらすじ: 19世紀半ばのポーランド。 長老たちの異論を押し切って、アブラムが選抜される。 宣教師(ラビ)としてサンフランシスコに派遣されるのだ。 だが、アメリカ上陸早々、三人組の追い剥ぎに襲われる。 金も無く英語もわからず、途方に暮れる。 鉄道工事に雇われ、お金を貯めて、西部へ向かう鉄道に乗る。 乗り合わせたのは、強盗のトミー。 だが、なぜか気があって、2人の珍道中がはじまる。 インディアンに捕まって火あぶりにされそうになったり、 雪山で凍死しかけたり...ようやくシスコに着くが、 三人組の追い剥ぎと出くわす。 出演者: Gene Wilder ... Avram Belinski(アブラム) Harrison Ford ... Tommy Lillard(トミー) Penny Peyser ... Rosalie(ロザリー) オトーサン、 「このひと、コメディアンか、芸達者だな」 ジーン・ワイルダーの出演作、何本かみたはずです。 記憶にないのは、端役だったせいでしょうか。 この映画では、波乱万丈の出ずっぱり。 彼の代表作ではないでしょうか? 流石のハリソン・フォードも、顔負けでした。 GENE WILDER  ジーン・ワイルダー 誕生日 1935/6/11 出身 米ウィスコンシン州ミルウォーキー 活躍度 △↓ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1967年「俺たちに明日はない」 1968年「プロデューサーズ」 1969年「004/アタック作戦」 1971年「夢のチョコレート工場」 1972年「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに       ちょっと聞きたいSEXのすべてについて教えましょう」 1974年「星の王子様」「ブレージングサドル」「ヤング・フランケンシュタイン」 1975年「新・シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」 1976年「大陸横断超特急」 1977年「爆笑!世紀のスター登場」 1979年「フリスコ・キッド」 1980年「スター・クレージー」「サンデー・ラバーズ」 1982年「ハンキー・パンキー」 1984年「ウーマン・イン・レッド」 1986年「呪われたハネムーン」 1989年「見ざる聞かざる目撃者」 1990年「ベイビー・ウォンテッド」 1991年「サギ師とウソつき患者」 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ その他の出演者: Ramon Bieri ... Mr. Jones Val Bisoglio ... Chief Gray Cloud George DiCenzo ... Darryl Diggs ) Leo Fuchs ... Chief Rabbi William Smith ... Matt Diggs Jack Somack ... Samuel Bender Beege Barkette ... Sarah Mindl Bender Shay Duffin ... O'Leary Walter Janovitz ... Old Amish Man Joe Kapp ... Monterano Clyde Kusatsu ... Mr. Ping Clifford A. Pellow ... Mr. Daniels User Rating: 6.1/10 (2,664 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ラビをからかったせいで、怒るひともいたのでしょう。 User Comments Arthur-23 さん Vancouver, Canada 2000年7月9日 見逃された珠玉のコメディ! これは素敵な映画だ。 ジーン・ワイルダーが、正真正銘のポーランドのラビを演じる。 ユダヤ語のアクセントも立派なものだ。 相棒と西部の荒野をはねまわる。 ハリソン・フォードは、「インディ・ジョーンズ」に先立って いい仲間の役を演じている。 これは、まさにジーン・ワイルダーの最高の役だ。 Robert Nurenbergさんのコメントは、うまく書けているが... ジーン・ワイルダーは、ラビの落ちこぼれではない。 最高の弟子ではないにせよ。 彼は、アメリカに派遣され、サンフランシスコで布教する。 そこで、仲人が選んだ相手と結婚することになっている。 ポーランドからカリフォルニアまでの道中で何が起きたか、 何度見ても面白い! 「フリスコ・キッド」は実に楽しく、洞察力に富む映画だ。 優に10点満点で10だ! オトーサン、 「この名監督、どういう経歴かな?」 ROBERT ALDRICH  ロバート・アルドリッチ 誕生日 1918/8/9-1983/12/5 出身 米ロングアイランド州クランストン 監督作 1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「キッスで殺せ」 1956年「攻撃」 1959年「怒りの丘」 1961年「ガン・ファイター」 1962年「何がジェーンに起こったか」 1963年「テキサスの四人」「ソドムとゴモラ」(共) 1965年「ふるえて眠れ」 1966年「飛べ!フェニックス」 1967年「特攻大作戦」 1968年「甘い抱擁「「女の香り」 1970年「燃える戦場」 1971年「傷だらけの挽歌」 1972年「ワイルド・アパッチ」 1973年「北国の帝王」 1974年「ロンゲスト・ヤード」 1975年「ハッスル」 1977年「クワイヤーボーイ」「合衆国最後の日」 1979年「フリスコ・キッド」 1981年「カリフォルニア・ドールズ」 次に、IMDbで詳しく。 ロバート・アルドリッチは、1941年に映画産業に入った。 RKOで製作係の仕事を得たのだ。 すぐに脚本係になり、助監督になり、製作マネージャーになり、 プロデューサーになった。 1950年代初期は、TVシリーズの脚本・監督をした。 1953年、"Big Leaguer"で監督デビュー。 その後間もなく、自分の制作会社を設立し、 多くの自作映画を脚本・監督した。 代表作としては、「キッスで殺せ」(1955)、 「何がジェーンに起こったか」(1962)、 第2次世界大戦を描いて大ヒットした「特攻大作戦」(1967)がある。


スペシャリスト

オトーサン、 「スタローン主演映画だ!」 このアクション映画の変わっているのは、 拳銃が登場せず、爆破専門ということです。 そこが評価の分かれるところでしょう。 シャロン・ストーンとのからみ具合も一風変わっています。 このあたりも、評価の分かれるところでしょう。 原題:The Specialist (1994) 監督:Luis Llosa 原作:John Shirley 脚本:Alexandra Seros Genre:Thriller / Action / Drama Country:Peru / USA Language:English 上映時間:110分 あらすじ: フロリダ州マイアミ。 レイは、元CIAでの爆破のスペシャリスト。 いまはフリーだ。 ある女から電話で、3人の男の爆殺依頼を受ける。 レオン・ファミリーに復讐したいのよ。 レイは、自分は殺し屋ではないと再三断るが、 その女、メイの熱意と魅力的な声にひかれ、下調べをはじめる。 メイのほうも、色仕掛けでファミリーの息子トマスに近づく。 彼女の命懸けの行動を知ったレイは、依頼を引き受ける。 レイは、まず、レオンの手下2人を爆殺する。 異常事態を前に、マフィアのボス、ジョーは、元CIAのネッドを起用する。 ネッドには、レイに告発されて懲戒処分になった恨みがある。 ネッドは、警察組織を総動員し、レイを追う。 出演者: Sylvester Stallone ... Ray Quick(レイ) Sharon Stone ... May Munro(メイ) James Woods ... Ned Trent(ネッド) Rod Steiger ... Joe Leon(ジョー・レオン) Eric Roberts ... Tomas Leon(トマス・レオン) オトーサン、 「ネッド役のジェームズ・ウッズが断然いい!」 スタローンがやや霞んでしまいました。 「氷の微笑」のシャロン・ストーン、 いつまでセクシー路線で勝負しなければならないのでしょうか? SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、マイアミ大学演劇科に編入したが中退。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ SHARON STONE シャロン・ストーン 誕生日 1958/3/10 出身 米ペンシルバニア州ミードビル 15歳で高校入学と同時にエジンボロ大学に通いながら、文学や美術を学ぶ。 17歳の時にペンシルバニア州の美人コンテストで優勝、 これをきっかけにモデルとして活躍。 大学を中退し、19歳の時にニューヨークへ行き、 CMや雑誌のモデルをしながら、女優を志す。 80年「スターダスト・メモリー」で映画デビュー。 その後、ロサンゼルスに移り、「キング・ソロモンの秘宝」シリーズの 勝ち気なヒロイン役でアクション映画のヒロイン役として注目され、 「トータル・リコール」にも出演。 1992年に「氷の微笑」が大ヒットし、セクシー女優としての地位を確立する。 1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。 マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、ロバート・デ・ニーロと共演し、 ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、 アカデミー賞にもノミネートされた。 私生活は三度結婚し、三度目も離婚。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「スターダスト・メモリー」 1981年「死霊の祝福」 1982年「愛の哀しみのボレロ」 1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」 1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇ 1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇ 1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」 1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」      「刑事ニコ/法の死角」      「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」 1989年「宇宙への選択」「血と砂」 1990年「トータル・リコール」◆ 1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲      「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」      「シザーズ/氷の誘惑」 1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇ 1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」 1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇ 1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇ 1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇ 1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇      「マイ・フレンド・メモリー」◆ 1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇「ヴァージン・ハンド」 2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇「マイ・ビューティフル・ジョー」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」 2004年「キャットウーマン「シャロン・ストーン in シークレット・スパイ」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2006年「氷の微笑2」◇ JAMES WOODS  ジェームズ・ウッズ 誕生日 1947/4/18 出身 米ユタ州バーナル マサチューセッツ工科大学中退後、 72年「突然の訪問者」で映画デビュー。 86年「サルバドル/遙かなる日々」、96年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」で アカデミー賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1972年「突然の訪問者」 1973年「追憶」 1974年「熱い賭け」 1975年 「ナイトムーブス」 1977年「クワイヤボーイズ」「特攻サンダーボール作戦」 1979年「オニオンフィールド」「ブラック・マーブル」 1981年「目撃者」 1982年「スプリット・イメージ/人格分離」 1983年「ビデオドローム」 1984年「カリブの熱い夜」      「ワンス・アポオン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「キャッツ・アイ」◇ 1986年「サルバドル 遙かなる日々」 1987年「殺しのベストセラー」「ザ・コップ」 1988年「ジェームズ・ウッズのコカイン」      「トゥルー・ビリーバー/はぐれ弁護士の執念」 1989年「この愛の行方」      「ジェームズ・ウッズのドランカー」      「THE BOOST/引き裂かれた愛」 1990年「ラブ・アフェアー」 1991年「ハード・ウェイ」 1992年「ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局」      「ミッドナイト・スティング」「チャーリー」      「虚偽/シチズン・コーン」(TM) 1994年「ゲッタウェイ」「スペシャリスト」 1995年「カジノ」「KILLER 第一級殺人」「ニクソン」      「誘導尋問」(TM) 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」 1997年「コンタクト」◆「ヘラクレス」(声)      「ステューピッド・イン・ニューヨーク」◆ 1998年「ヴァンパイア/最後の聖戦」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◆      「トゥルー・クライム」◆      「エニイギブンサンデー」◆「ヴァージン・スーサイズ」◇ 2000年「ダーティー・ピクチャー/禁断の写真」(TM) 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)「サンキュー、ボーイズ」      「スペース・ミッション/宇宙への挑戦」      「最‘新’絶叫計画」 2002年「ジョンQ」「スチュアート・リトル2」(声) その他の出演者: Mario Ernesto Sanchez ... Charlie Sergio Dore Jr. ... Strongarm Chase Randolph ... Stan Munro, May's Dad Jeana Bell ... Alice Munro, May's Mom Brittany Paige Bouck ... Young May Emilio Estefan Jr. ... Piano Player LaGaylia Frazier ... Singer #1 Ramon Gonzalez Cuevas ... Priest at Cemetery Tony Munafo ... Tony Cheito Quinonez ... Singer at Party User Rating: 4.8/10 (13,042 votes) オトーサン、 「低いな。面白かったけれどなぁ」 ラジー賞ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト主演男優賞:シルヴェター・スタローン ・ワースト主演女優賞:シャロン・ストーン ・ワースト助演男優賞:ロッド・スタイガー ・ワースト・スクリーン・カップル賞:シルヴェスター・スタローン            シャロン・ストーン User Comments: Cross18さん Maine 1999年5月27日 ほかの奴らの意見を聞くな 分かっとる。 ほかのコメントを読むと、この映画は下らんアクション映画だと書いてある。 いや、連中は間違っとる。 これはすばらしいアクション映画だ。 もう一度言おう。 一体誰がシルヴェスター・スタローンにアクション以外のものを期待するのか? 歴史上、最高の面白い俳優だというのに。 シルヴェスター・スタローンは、元CIAエージェント。 ミステリアスな女(シャロン・ストーン)に雇われて、 彼女の両親を殺した連中を爆破する。 爆破はものすごい。 ファイトシーンも、すばらしい。 シルヴェスター・スタローンとシャロン・ストーンは、2人とも素敵な演技をしている。 ジェームズ・ウッズもそうだ。 ジェームズ・ウッズは、スタローンに恨みがあるお雇いサイコ・ガンマンを演じる。 要するに、「スペシャリスト」は、実に面白い映画だ。 だが、鵜呑みにしないで、自分の目で確かめたらいい。 信用しろ。絶対がっかりしないぜ。 オトーサン、 「面白い映画フアンがいるなぁ」 ポンコツ映画愛護協会さん 2001年1月18日 ダメな映画ほど可愛い シルヴェスター・スタローンとシャロン・ストーンの組み合わせ と聞いただけで悪い予感はあったが、予想以上に酷かった。 まず主役のレイが酷い。 殺しはやらないと一度は断りながら、メイの魅力に負けて引き受ける。 おいおい、単なるベースケ(オヤジ用語、もしくは死語)じゃねーか。 出てくる奴らの行動がみんなデタラメ。 メイはリスクを負ってレオン・ファミリーに近付くが、そんな必要は無いだろ。 ネッドは警察を協力させるために爆弾を作って脅す。 そんなことしたら余計に不審に思われるっつーの。 バカばっかり。 大体、爆破のスペシャリストに殺しを依頼した時点で違うだろ。 狙撃のプロとか暗殺のプロに頼めって。 主役が爆破専門なものだから、格闘アクションやガンアクションが全く無い。 爆破だけで迫力を出そうとしているが、見事に失敗している。 では官能的なシーンがあるのかと思ったら、それも無い。 一応、スタとストーンの絡みはあるが、ほんの触り程度。 脇役はなかなか豪華なんだけど、それだけでは映画は面白くならないしなあ。 ルイス・ロッサ監督は『山猫は眠らない』という スタイリッシュな作品も撮ってるんだけどなあ。 出典:http://www1.kcn.ne.jp/~pop/spcpm/ponkotsu.html


またまたおかしな大追跡

オトーサン、 「ピートのためなら、エンヤコーラ」 そういう邦題のほうがふさわしいと思いましたが、 2年前に「おかしなおかしな大追跡」があるので、 それに因んだようです。 原題:For Pete's Sake (1974) 監督:Peter Yates 脚本:Stanley Shapiro /Maurice Richlin Genre:Comedy 上映時間:90分 あらすじ: 若妻ヘンリーは、ブルックリンで貧乏暮らし。 夫のピートは、タクシーの運転手で夜学に通う。 友達からブタ肉相場での儲け話しをもちかけられ、 金持ちの兄夫婦に借金を申し込んだが、断わられる。 妻のほうは、夫を昼間の大学に行かせようと、 高利貸しから借金してしまう。 返済を迫られて、チェリー夫人に借金の肩がわりをしてもらうが、 その代わりに、コールガールをしなくてはならなくなる。 チェリー夫人から、お客が送られてくるが、失態が続く。 クビになった妻は、もっとヤバイ仕事をさせられる。 出演者: Barbra Streisand ... Henrietta 'Henry' Robbins(ヘンリー) Michael Sarrazin ... Pete Robbins(ピート) Estelle Parsons ... Helen Robbins(ヘレン) William Redfield ... Fred Robbins(フレッド) Molly Picon ... Mrs. Cherry(チェリー夫人) オトーサン、 「美人女優とはいえないが、天性の役者だな」 その輝かしい経歴をみておきましょうか。 BARBRA STREISAND  バーブラ・ストライサンド 誕生日 1942/4/24 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 歌手、作曲、監督、俳優と多彩な才能に恵まれた積極果敢な女優。 ナイトクラブで優勝し、歌手として売り出す。 62年ブロードウェイにデビューし、 64年舞台「ファニー・ガール」でスターに。 68年「ファニー・ガール」でデビューし、 いきなりアカデミー主演女優賞を受賞。 映画主題歌でも73年「追憶」、 76年「スター誕生」(アカデミー主題歌賞)をヒットさせた。 83年「愛のイエントル」では主演・監督を務め、 ゴールデングローブ監督賞を手にした。 2000年にニューヨークで歌手の引退公演を行った。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1968年「ファニー・ガール」 1969年「ハロー・ドーリー!」 1970年「晴れた日に永遠に見える」「フクロウと子猫チャン」 1972年「おかしなおかしな大追跡」「砂の城」 1973年「追憶」 1974年「またまたおかしな大追跡」 1975年「ファニー・レディ」 1976年「スター誕生」 1979年「メーン・イベント」 1981年「恋のドラッグストア・ナイト」 1983年「愛のイエントル」 1987年「ナッツ」 1991年「サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方」 1996年「マンハッタン・ラプソディ」 2004年「ミート・ザ・ペアレンツ2」 その他の出演者: Louis Zorich ... Nick Kasabian, the Dispatcher Heywood Hale Broun ... Judge Hiller Richard Ward ... Bernie Ed Bakey ... Angelo Peter Mamakos ... Dominic Vivian Bonnell ... Loretta Joseph Maher ... Mr. Coates Anne Ramsey ... Telephone Lady Jack Hollander ... Loanshark Gary Pagett ... Assistant Bank Manager User Rating: 6.0/10 (536 votes) オトーサン、 「面白い!」 もう少しスコアがよくてもいいのでは? User Comments rdvinctさん 2003年3月19日 軽やかで素敵なコメディ こいつは馬鹿らしく、すぐ忘れ去られる映画だという者がいる。 だが、あえて、この映画を弁護したい。 本作に先立つ2本の映画がある。 「追憶」と「砂の城」だ。 「砂の城」は、コメディと宣伝されたが、ドラマ優先。 それに、ご存知のとおり、「追憶」はコメディではない。 だから、バーブラ・ストライサンドも述べているように、 次の映画では、何か軽やかでコミカルな映画を撮りたかった。 そう、彼女は見事に成功している。 もうひとつ。 この映画を「おかしなおかしな大追跡」と比較したくなる向きもあるだろうが、 それはフェアではない。 「またまたおかしな大追跡」と「おかしなおかしな大追跡」は、 まったく異なるコメディなのだ。 つまり、「おかしなおかしな大追跡」は、すばらしい助演陣がいて、 登場人物はみなひとつのストーリーに集まっている。 だが、「またまたおかしな大追跡」はちがう。 ひとりの登場人物の窮地の連続に焦点が当てられている。 「またまたおかしな大追跡」の助演陣は控えめで、 ストーリーとはさほどかかわらない。 「おかしなおかしな大追跡」のほうでは、 4人の登場人物が似たようなスーツケースを持っていて、間違い起きる。 ひとりが返してほしいだけでなく、他の人も同じ! 全員の窮地がテーマなのだ。 さて、「またまたおかしな大追跡」では... ストーリーは、ひとりの登場人物をめぐる。 大勢ではない。 ひとりが窮地に陥る、そこに焦点が当たる。 そこで..見事に軽やかなコメディが出来上がるというわけだ。 ひとつ言いたいのは、 バーブラ・ストライサンドが、コールガールになって、 お客と対面するシーンは、もう少しひねりがあってもよかった。 そう、もっと滑稽にすべきだと思う。 だけど、みんな! それはそれ。 お客のひとりが、TVの修理屋と称してやってくるシーンには大笑いした。 バーブラ・ストライサンドは、そんなこととはつゆ知らず、 ナーバスになっている。 招き入れると、彼はネジ回しを取り出す。 彼女は目をまん丸にして、叫ぶ。 「何すんのよ!!?」 彼は説明する...「これはネジ回しですよ」 徒方に暮れて、叫ぶ。 「何に使うの???!」 この表情が実にいい。 それから、もっと笑えるのは、次のシーンだ。 バーバラは、追ってくる警察犬から逃げるために、 開いていたマンホールに入りこむ。 次のシーン。 マンホールのフタを開けて這い上がってくる。 そこがどこだか分からない。 まぶしい。 昼食中の2人の作業員をみつけて叫ぶ。 「ねぇ、ここどこ?」 連中は言う。 "Fourth Avenue and Douglas Street" うなづいて、ありがとうといい、マンホールから出る。 勿論、泥だらけだ。 這い上がると、つまづく。 作業員のひとりが、相棒に言う。 彼女がなぜマンホールを出入りするか理由も分からずに。 「おい..地下鉄代を節約する奴がいるんだ!」 ヒステリックに笑ってしまった! そう、この映画は成功している。 つまり、軽やかなドタバタ喜劇としてだ。 時間があったら、DVDでみるといい。 色彩と鮮明さは、信じられないほどだし、 ピーター・イエーツ監督の素敵なコメントも見られる。 「またまたおかしな大追跡」は、軽やかなドタバタ喜劇なのだ。 オトーサン、 「では、監督の経歴をみましょう」 PETER YATES  ピーター・イエーツ 誕生日 1929/7/24 出身 英アルダーショット 監督作 1963年「太陽と遊ぼう!」 1967年「大列車強盗団」 1968年「ブリット」 1969年「ジョンとメリー」 1971年「マーフィーの戦い」 1972年「ホット・ロック」 1973年「エディ・コイルの友人たち」 1974年「またまたおかしな大追跡」 1976年「走れ走れ!救急車」 1977年「ザ・ディープ」 1979年「ヤング・ゼネレーション」 1981年「目撃者」 1983年「ドレッサー」「銀河伝説クルール」 1985年「哀愁のエレーニ」 1987年「容疑者」 1988年「事件を追え」 オトーサン、 「監督の経歴、もっと詳しく分からんかなぁ?」 IMDbには、出ていないのです。 でも、映画通の方の素敵なサイトをみつけました。 ○ピーター・イエーツ  英国で撮った「大列車強盗団」、  スティーブ・マックィーンのタイトな魅力が爆発した「ブリット」、  ピーター・オトゥールの持つ変質的な魅力によって、  奥深い戦争アクションものになった「マーフィーの戦い」、  ロバート・レッドフォード、ジョージ・シーガルの洒落た泥棒アクション「ホット・ロック」、  ロバート・ミッチャム主演の暗黒もの「エディ・コイルの友人達」と  このへんまでは、絶対に見逃してはならない傑作揃いで、私にとっての巨匠と言える。   大昔モノクロTVで見たきりの「エディ・コイルの友人達」は、  是が非でも見直したい作品なのだが、どなたかお持ちでは?    スキの無いアクションものを得意とする監督だが、  さりげなく、人間の奥底にあるモノを浮かび上がらせるセンスは素晴らしい。  アクション抜きでは、ダスティン・ホフマン、ミア・ファーロー主演の、  時代を象徴する青春もの「ジョンとメリー」、  下層階級の青春像を描いた「ヤング・ゼネレーション」がある。   いずれも評価の高い作品だが、あの頃のピーター・イエーツなら、こなしても当然だったろう。   青春ものと言っても甘っちょろさを排除しているのが魅力だが、  それでも、ファンとしては、もっとアクションものをと願ったのものだ。  自転車レースがクライマックスになる「ヤング・ゼネレーション」は、  オープニングの石切り場の風景が印象深い。    他にも決してお薦めとは言えないが、「またまたおかしな大追跡」、  「ザ・ディープ」、「事件を追え」等がある。   内容はともかく「ザ・ディープ」のジャックリーン・ビセットはビューティだ!   「事件を追え」はカエル星人ケリー・マクギリス主演。  「銀河伝説クルール」でしくじってからはやや興味を失ったので、  その後の作品には未見も多いのだが、  「イノセントマン 仕組まれた罠」は久々にキレのあるアクションものだった。  悪徳刑事に陥れられ、無実の罪で監獄に送られる男をトム・セレックが熱演。   務所仲間を演じたF・マーレイ・エイブラハムがカッコ良い。  最後に、重苦しそうなので、未見のままにしている「ドレッサー」についてだが、  「これを見ずして、ピーター・イエーツを語れず」でしたら勘弁してくだされ。  追加であと2本紹介。  いずれも、ベトナムで傷ついた人たちが絡んでいるミステリーだ。  主役の女弁護士役をシェールが演じた「容疑者」は、  ベトナム後遺症で耳が聴こえなくなり、話せなくなったホームレス( リーアム・ニーソン )  の無実を晴らそうと調査を進めるうちに、腐敗した司法組織の秘密を知り、  自らも危機に陥るというサスペンス。  裁判長にジョン・マホニー、検事にジョー・モンテーニャ、シェールを助ける陪審員役で  デニス・クエイド。  もう1本はジャーナリスト役のシガニー・ウィーバーが、  恋人( なぜかクリストファー・プラマー、いくらなんでも老けすぎじゃあ? )の裏の顔  ( ロシアとの闇取引きをしている )を知ることによって危機に陥るという「目撃者」。   TVに写るウィーバーに惚れてしまう、ベトナム帰りの男をウィリアム・ハートが演じている。  ハートのベトナムの友人にジェイムズ・ウッズ、刑事役にモーガン・フリーマン。  クリストファー・プラマーの存在に説明不足を感じたのがちょっと残念! 出典:毒舌ワルゾーへようこそ


レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男

オトーサン、 「レスリー・ニールセンなら面白いだろう」 でも、この邦題、不当表示もいいところ。 レスリー・ニールセン主演映画ではないのです。 主演は、監督のポール・グロスです。 原題:Men with Brooms (2002) 監督:Paul Gross 脚本:Paul Gross/ John Krizanc/ Paul Quarrington Genre:Comedy / Drama / Romance / Sport Rated R for language, sexuality and some drug use. Country:Canada Language:English 上映時間:102分 あらすじ: カナダ郊外の小さな町。 カーリングチームのコーチがビデオ遺言を残す。 司令塔クリスを中心に、国内大会で優勝し、 的の中心に自分の遺灰が入ったストーンを置いてほしい。 とんでもない遺言だった。 だが、10年ぶりに町に戻ってきたクリスは、 恋人だったコーチの娘・長女ジュリーと次女エイミーから 遺言の実行を頼みこまれる。 元のメンバーに呼びかけるが、それぞれ私生活で問題を抱え、 カーリングどころではない状態だった。 懸命に説得し、手はじめに老人チームと対戦したものの、 大負けを喫する始末。 ポールは、絶縁していた元花形プレイヤーの父親ゴードンに 頭を下げて、特訓を受け、チームを再建し、大会優勝をめざす。 だが、彼らの前には、チーム"無敵艦隊"が立ちはだかっていた。 出演者: Paul Gross ... Chris Cutter(クリス) Leslie Nielsen ... Gordon Cutter(ゴードン) Molly Parker ... Amy Foley(エイミー) Michelle Nolden ... Julie Foley(ジュリー) オトーサン、 「ハンサムだなぁ」 監督・主演のポール・グロス、 長身でハンサム、それに頭がいい。 これでは、熱狂的なフアンがいても不思議ではありません。 「老けたなぁ」 レスリー・ニールセン、同じカナダ人として友情出演したのでしょう。 PAUL GROSS  ポール・グロス 誕生日 1959/4/30 出身 カナダ テレビでは「騎馬警官」に出演。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1989年「コールド・コンフォート」 1993年「アスペン」 1997年「海底2000マイル」(TM) LESLIE NIELSEN  レスリー・ニールセン 誕生日 1926/2/11 出身 カナダ・サスカティワン州レジナ 父は警官で厳格な家庭に育つ。 高校卒業後、カナダ空軍に従軍して第二次大戦に参戦。 除隊後カルガリーでDJを経て トロントの演劇学校でローン・グリーンに師事する。 NYへ渡りネバーフット・プレイハウスで学び、 56年、「放浪の王者」で映画デビュー。 60年代はシリーズ「ニュー・ブリード」など、TVで活躍。 「ポセイドン・アドベンチャー」で、船長を演じて渋い演技を披露した。 82年、TVシリーズ「フライング・コップ」でドレビン刑事を主演。 この映画「裸の銃(ガン)を持つ男」が大ヒットして、 コメディアンとしての新境地を開いた。 3回結婚し、二人の子供がいる。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「放浪の王者」「禁断の惑星」「誘拐」 1958年「縄張り」 1965年「ハーロー」 1966年「ボージェスト」「シャイアン砦」 1967年「早射ちガンマン」「誇り高き戦場」 1968年「0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男」 1969年「黒の捜査線」 1971年「ザカリー・ホイラーの復活」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」 1977年「アニマル大戦争」「ビバ・ニーベル」「アムステルダム・キル」 1979年「リトル・モー」 1980年「シティ・オン・ファイア」「プロム・ナイト」「フライングハイ」 1981年「SFエイリアン天国<裸の宇宙銃を持つ男>」 1982年「クリープショー」「シークレット・レンズ」 1986年「スキューバ・バトル/地獄の爆弾要塞」「ミスター・ソウルマン」 1987年「ナッツ」「略奪された百万弗の花嫁」 1988年「裸の銃を持つ男」「ビキニギャル・パニック」 1991年「裸の銃を持つ男PART21/2」「クリスマスに万歳!」      「レスリー・ニールセンの裸の十字架を持つ男/エクソシスト・フォーエバー」 1993年「レスリー・ニールセン/鉄の顔を持つ男」 1994年「裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱」      「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000 1/2年前」 1995年「レンタル・キッズ」「スパイ・ハード」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」 1997年「ファミリー・プラン」「ミスター・マグー」 1998年「裸の銃を持つ逃亡者」 2000年「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」 2001年「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 2002年「レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男」 2003年「最‘狂’絶叫計画」 2006年「最終絶叫計画4」 その他の出演者: Connor Price ... Brandon Foley Kari Matchett ... Linda Bucyk Peter Outerbridge ... James Lennox Jed Rees ... Eddie Strombeck Polly Shannon ... Joanne James Allodi ... Neil Bucyk Gord Downie ... Curler, Team Kingston Johnny Fay ... Curler, Team Kingston Gord Sinclair ... Curler, Team Kingston Bobby Baker ... Curler, Team Kingston Paul Langlois ... Curler, Team Kingston User Rating: 5.7/10 (1,937 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 生真面目なカナダ人がつくったコメディ、 どぎつい冗談があふれているなかでは、新鮮です。 でも、IMDbの投稿者の大半を占めるアメリカ人には、 物足りなかったようです。 カーリングというスポーツもマイナーですし。 User Comments David Comeauさん Canada 2006年5月6日 これは、OKコメディだ。 登場人物もリアル。 OK、これはゲイジュツではない。 だが、リアルだし、 ポール・グロスとレスリー・ニールセンが出ている。 「イングリッシュペイシェント」を見るわけではない。 こいつは、ちょっとした品のいいコメデイなのだ。 カナダ人の体質や好みにあっている。 カナダのスポーツ(国際化してきたが)を愉快に扱っている。 登場人物らが、何らかの欠点をもっているものの、 それに直面し、打開しようとしているのがいい。 さらに、レスリー・ニールセンが深みをもった人物を演じているのがいい。 いつもは、多面的なドタバタ男なのに。 そう、この映画は楽しめた。 完璧なひとたちを完璧に起用した映画でないからだ。 いかにもカナダ人らしいひとが沢山でてくるのもいい。 自分たちを笑いとばせるのが、いいのだ。 既に言ったように、ゲイジュツではないが、 これこそ、われわれが求めている映画だ。 オトーサン、 「すごい!ポール・グロスのフアンがいるんだ」 以下のサイトも、是非、ご覧下さい。 Men with Brooms さとうさんたさん 勝手な感想 カナダ人によるカナダ人のための映画!ですね〜。 映画の中にカナダがあふれています。 またところどころにカーリングの歴史やルールを取り込んで カーリングというスポーツへの尊敬と誇りを感じました。 とにかくあまり難しいことを考えずお気楽に見れる手軽さが良かったです。 そしてなんたってポールのかっこよさ! カーリングがこれだけカッコよく見えてしまうのも彼のオーラでしょうか。 獲物を狙うひょうのような瞳に(よだれ・・・ペシッ)クラクラです。 また黒のセーターがおされじゃないですかっ。(*^。^*)  彼を見るだけでも申し分のない映画だと思います。 ただ、due SOUTHの見事な作品を見た後だと、 もうちょっとポール頑張れたんじゃないかなぁと欲が出てくるんですよね〜。 フレイザーの突拍子さに慣れているのでクリスはちょっと保守的に写りました。 (それにあんまりあーゆーシーンは必要ないかと思います。ハイ)  小説ではもうちょっとキャラに深みがあったらしいのですが、 映画の中ではあまりアピールができず残念でした。 でもこの映画、悪い人が誰も出てこないんですよね。 まあ強いて言えばニールの奥様ぐらい。 無敵艦隊のヤウントも最後はいい人になっちゃうし・・・。 最後はほっこりまったり幸せな気分になれました。 だれでも人生はやり直しがきくんだ!というテーマ、 ありふれていますがとても大切なことだと思います。 あーカーリングやりたくなっちゃったなぁ!  この映画をきっかけにDSファンの中でもカーリングを始めた人は多いのです。(^^)


ウエストワールド

オトーサン、 「B級西部劇だろうな」 でも、監督はあのマイケル・クライトン、 TVドラマ「ER」の脚本・製作総指揮で有名な小説家。 しかも「王様と私」のユル・ブリンナーが出演! 「こりゃぁ、楽しめるかも」 原題:Westworld (1973) 監督・脚本:Michael Crichton Genre:Action /SF /Thriller /Western 上映時間:88分 あらすじ: 近未来。 レジャーランド「デロス」には、 西部、中世、帝政ローマの3エリアがある。 1日千ドル払い、入場すれば、当時を体験できる。 マーティンとブレインは、ウエストワールドを体験することにする。 ガンベルトをつけ、駅馬車で西部の町に乗り込み、 バーで、ガンマンと喧嘩し、簡単に射殺した。 その夜明け、入浴中に、例の黒ずくめのガンマンが出現! マーティンは、ガンマンの胸を撃ち抜く。 マーティンは逮捕されたが、ブレインに救出される。 おお、ガンマンがまた生き返った! そして、あろうことかブレインが本当に射殺されてしまう。 逃げるマーティン、追うガンマン。 実は精巧なロボットたちの制御をするコントロール・センター。 実はロボットであるガンマンの機能停止を命じるが、故障している。 ガンマンは、執拗に、どこまでも追ってくる。 出演者: Yul Brynner ... The Gunslinger(ガンマン) Richard Benjamin ... Peter Martin (ピーター・マーティン) James Brolin ... John Blane(ジョン・ブレイン) オトーサン、 「格好いいねぇ」 ユル・ブリンナー、黒づくめの衣装、目は緑色。 まるで悪魔が地上に出現したかのようです。 逃げ回るマーティン役のリチャード・ベンジャミン、 無名役者なのでしょうか、経歴が出ていませんでした。 YUL BRYNNER  ユル・ブリンナー 誕生日 1915/7/11-1985/10/10  出身 旧ソ連・サハリン 出演作 1949年「ニューヨーク港」 1956年「王様と私」「追想」 1957年「十戒」 1958年「カラマゾフの兄弟」 1959年「大海賊」「旅」「悶え」「ソロモンとシバの女王」 1960年「荒野の七人」「オルフェの遺言」 1962年「ザーレンからの脱出」「隊長ブーリバ」 1963年「太陽の帝王」「あしやからの飛行」 1964年「ガンファイトへの招待」 1965年「南太平洋爆破作戦/モリツリ」 1966年「巨大なる戦場」「悪のシンフォニー」 1967年「続・荒野の七人」「長い長い決闘」「トリプル・クロス」 1968年「ダブルマン」「戦うパンチョ・ビラ」「ネレトバの戦い」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」「黄金線上の男」      「マジック・クリスチャン」▲ 1971年「大西部無頼列伝」「マーベリックの黄金」 1972年「世界の果ての大冒険」「複数犯罪」 1973年「エスピオナージ」「ウエストワールド」 1975年「SF最後の巨人」 1976年「殺人ライセンス」「未来世界」▲ その他の出演者: Norman Bartold ... Medieval Knight Alan Oppenheimer ... Chief Supervisor Victoria Shaw ... Medieval Queen Dick Van Patten ... Banker Linda Gaye Scott ... Arlette Steve Franken ... Technician Michael T. Mikler ... Black Knight Terry Wilson ... Sheriff Majel Barrett ... Miss Carrie Anne Randall ... Servant Girl Julie Marcus ... Girl in Dungeon Sharyn Wynters ... Apache Girl User Rating: 7.1/10 (7,149 votes)        7.5/10 ( 106 votes) Yahoo!  オトーサン、 「面白いね」 珍しく、IMDbとYahoo!のスコアがほぼ同じです。 User Comments Noel Baileyさん Baulkham Hills, New South Wales, Australia 2002年7月14日 すばらしいSF映画のタイムカプセル そんなアホな、 2002年を描いた1973年につくられた映画の技術不足を云々するなんて! 「ウエストワールド」は、「ジュラシックパーク」を偉大なる祖父であり、 また「ターミネーター」や「EVE/イヴ」などの代理母でもある。 自分の祖父をけなすのか? これは成長し続けるマイケル・クライトンなのだ... 半知半解のあんたらが、この映画、もっとよくなるというのなら、 ウチに来てくれ、あんたのスタッフとやらを紹介してくれ! この「ウエストワールド」、1973年のオーストラリアの試写会でみて、 自分の新聞に批評を書いた。 当時言ったことを繰り返そう! ディズニーランドのテーマパークを見事に現代化した。 ユル・ブリンナーが、ロボットのガンマンを演じている。 その昔の人間味あふれる「荒野の七人」のガンマンそのままだ。 マイケル・クライトンは、限られた予算で頑張った。 中世の世界や帝政ローマ世界だけでなく、ほかの場所も加えてほしい。 個人的には、喜び組と心中したい! 「ウエストワールド」は、世界的に大ヒットした。 25年先には、欠点をあげつらう連中が出てくるだろう。 どうだ。 いまや、その通リになった... これは、SF映画のベンチマークなのだ。 続編の「未来世界」を見れば、酷評できるだろう。 古典映画となった「ブレイド2」や「メン・イン・ブラック2」と 比べるひともいるだろう。 オトーサン、 「みんな、ユル・ブリンナーが好きなんだ」 ばいさん 2006年8月23日 ウエストワールドというとユル・ブリンナー ユル・ブリンナーと言えば西部劇・・・。 リメイク決定らしいが、 西部劇映画の有名な俳優ユル・ブリンナーをSF映画に使ったということで 本作は当時滅茶苦茶話題になった。 未来のテーマパーク・・・「ウエストワールド」アトラクションの 市内の人間は全て精巧なロボット。 客は自分たちも西部劇に登場する市民になりきり、 決闘などに巻き込まれた場合は「安全な」悪者と対決して 打倒す保安官になった気分を満喫できるというもの。 安全だったはずが、悪者ロボットが暴走をはじめ、 ホンモノの戦いになってしまうという物語。 とにかく、相手はロボットなのでしつこいのなんの、倒しても倒しても立ち上がる。 これは、後の「ターミネータ」にも踏襲されたスリルかもしれない。 早い話、「ジュラシックパーク」と「ターミネータ」の元になったような感じだ。 この目の部分の機械むき出しも「ターミネータ」のイメージだ。 当時としては結構スリリングな設定だったので、リメイクしても面白くなるだろう。 ユル・ブリンナーご自身は西部劇でもアクの強い役が多かったものの。 ベトナムの戦災孤児の里親で有名で、ご夫婦の間に子供が無かったために 何人もの戦災孤児を引き取って楽しい家族になっているとニュースで観た事がある。 こわもて悪役の意外な一面だとニュースでも報じられていた。 もう、お亡くなりになってたしか久しいはずだ。 オトーサン、 「リメイク情報をゲット!」 CGが格段に進歩したので、さぞ面白くなるでしょう。 あるいは、ほのぼのした人間味が消えて、つまらなくなるかも。 ・ウエストワールド』リメイク、監督決定  1973年の映画「ウエストワールド」のリメイク作品の監督に  「ザ・セル」のターセム・シンが決まった。  マイケル・クライトンが自らの脚本で監督したSF映画で、  本物そっくりの人間や動物がいるレジャーランドでコンピューターが故障し、  ロボットたちが反乱を起こすスリリングな物語だ。  リメイク版は、数年前にアーノルド・シュワルツェネッガーの  製作・主演で進められていたことで注目を浴びていたが、  現在のところシュワルツェネッガーは同リメイク作に関わっておらず、  出演するかは明らかにされていない。  (シネマトゥデイ 2005年8月17日)


築地魚河岸三代目

オトーサン、 「おいおい、見た映画しかないぞ」 たまたま松戸の映画館に行きましたが、 見ていないのは、これしかありませんでした。 原題:築地魚河岸三代目(2008) 監督:松原信吾 原作:はしもとみつお/ 鍋島雅治 脚本:安倍照雄 /成島出 Genre: Drama 上映時間:116分 あらすじ: 旬太郎は、前途有望な商社マン。 装飾デザイナーの恋人・明日香もいる。 早朝、明日香が築地市場へ向かう姿を目撃する。 仲卸の名店“魚辰”の二代目店主・徳三郎の一人娘だったのだ。 旬太郎は、入院中の父の代わりに店を切り盛りする 明日香を手伝い、人情味溢れる世界に魅せられる。 先輩格の部下の首切りを命じられたのを機に、 旬太郎は、会社を辞め、魚辰で働くことにする。 だが、徳三郎は、ド素人は足手まといだと反対する。 どうやら目利きの英二に娘を添わせて、 店を継がせ、三代目にしたいようなのだ。 出演者: 大沢たかお ....赤木旬太郎 田中麗奈 .... 明日香 伊原剛志 .... 英二 森口瑤子 .... 千秋 伊東四朗 .... 鏑木惣三郎 オトーサン、 「麗奈ちゃんと伊原くんがよかった」 大沢たかおくんは、ミス・マッチでは? この映画、大杉漣さんなど脇役陣が素敵でした。 その他の出演者: 大杉漣 .... 金谷 柄本明 .... 真田正治郎 マギー .... 雅 荒川良々 .... 拓也 江口のりこ .... エリ 温水洋一 .... アルプスのマスター 峯村リエ .... アルプスのママさん 佐野史郎 .... 漆原 森下愛子 .... 順子 鈴木一真 .... 片岡十四郎 甲本雅裕 .... 駒さん 田口浩正 .... ハルオ 六平直政 .... 牛尾 User Ratings: 7.6/10 (120 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白かった。第2作もみたいね」 User Comments: 流山の小地蔵さん 2008年5月26日 ↑彷徨ってはいませんよ。 人気の原作をベースに年一本の出世魚作品へ期待できそう。 連載開始時より愛読していただけに、 原作と違うところは気になってしまいます。 さて突っ込みはあとにして、 映画として、笑いあり涙ありの人情ものとして無難にまとまっています。 寅さんから見続けていた松竹映画のファンとしては、 伝統に沿った作りの映画で、台詞回しも寅さんに似ているところがあり、 懐かしさを誘われるシーンが多々ありました。 逆に寅さんを知らない、特に普段は洋画ばっかり見ている人には、 古くさい作品に見えるかも知れません。 まぁ、それでも通常の試写会より活況があったのは、 この手の企画がやはり日本人の琴線に触れるところがあるからだろうと思います。 但し松竹ファンから見れば、ベテランの松原監督が引き出す役者の自然な表情はいいとして、 人情ドラマのとしてのどこかで感情が爆発するインパクトが弱かったと思います。 ぶつかり合いとしては、寅さんが激しかったし、 爆笑という点では、釣りバカのほうが数段面白いです。 この作品の無難さが返って印象を弱くしているのではないでしょうか。  シリーズ化に向けて、荒っぽい平井雅を寅さん役に仕立てて暴れさせるとか、 もう少し個性を打ち出して欲しいところです。 原作では魚のうんちくばかりでなく、水産資源の保護と畜養、 そして魚河岸の未来を開くために旬太郎が活躍します。 結構、環境問題も考えさせるテーマを含んでいますので、 その辺をきちんと描いて欲しいと思います。 それでも旬太郎の食いしんぼぶりは、大沢たかおがよく演じていました。 サラリーマンの時と、魚河岸にいるときと、魚を食べているときの顔が全然違います。 彼自身、結構、食いんしぼなんではないでしょうか。 それにしても続々登場する魚料理は、予想していたけれど参りましたね。 なんと言っても、夕食時間に見ていたので、お腹がぐぅ〜と鳴りましたよ。 加えて旬太郎が無謀なリストラに怒るときの正義感も凛々しかったです。 アレがあるから、旬太郎が突如会社を辞めて魚河岸に飛び込んだのも説得できました。 元上司の尊敬している社員を断腸の思いで退職に追い込んだあと、 転居先の長野を旬太郎が見舞うところは泣けましたね。 元上司と別れたあとの列車のなかで号泣するところなんぞ、 旬太郎の人情味のあるところを好演していたと思います。 また英二の思いを寄せる相手の結婚を阻止すべく、 市場構内専用の荷台車を公道で激走させるところは、 山場としてスリルまで出ていて良かったです。 不満なのが英二の設定。 原作では元板前。 割烹「天海」で料理・包丁の腕を磨いていたが、酔客とトラブルを起こし、 店を追い出されて『魚辰』で働くことになったとされています。 だから河岸でも抜群に目利きが立ち、料理の腕とも一流で魚辰の大黒柱となっているのです。 2代目の隠し子でぐれて不良になったというアウトローじゃあなんいんですね。 英二は魚河岸に隠棲している超一流の料理人でなければならないのです。 彼がいるから旬太郎も三代目として商品知識を身につけ、短期間で成長できたのです。 また、英二が明日香と結婚したがっている勘違いについても、引っ張りすぎです。 雅がエリに惚れていることですら、本人たちの告白よりも、 周りが感づいてウワサしているような情報と洞察が早い築地のことですから、 英二が明日香でなく、千秋に惚れていることくらい、 すでにウワサになっていなくてはおかしいですよ。 ちょっとシナリオ上のご都合主義が気になりました。 明日香は売れっ子の田中麗奈が演じています。 その前に『山桜』を見ていたため、どうしても野江が魚河岸にいるような気になってしまい 馴染めませんでした。 「犬と私の10の約束」のあかり役とは一転して、気に強い江戸っ子娘を演じていて、 それなりに説得力はありました。 原作のイメージからすると、もう少し丸くふっくらしていて、優しい人なんで、 感じとしては、宮崎あおいの方が本来の明日香に似合っていると思います。 荒川良々が演じる拓也役はぴったりのはまり役でしたね。 大旦那の伊東四朗や、その碁敵の寿司屋の亭主(とりで寿司ではない)に 柄本明などヒトクセあるベテランがしっかり脇を固めて、 笑いと人情をショウアップさせてくれました。 原作では欠かせないバイプレーヤーであるハイエナ先生や 共新ストアーの鮮魚担当横山さんが登場しなかったことが残念です。 それにしても巨大なオープンセットに魚並べて魚河岸を作ってしまったのはすごいです。 監修したプロの仲卸がここで商売できると太鼓判を押したほど。 さらに築地の全面バックアップで多忙な市場のナマシーンも入っていて 臨場感はたっぷりでした。 どこまでがオープンセットか全然判定つきません。 こうして第1作はスタートしました。 年一本、また来年の初夏には2作目が登場します。 大旦那が旬太郎に目利きを頼んで、三代目となることをテストしたブリ。 大旦那の台詞でもブリは出世魚で、ワカシ、イナダ、ワラサ、90cm以上になって 初めて一人前のブリといわれます。 大旦那が、出世魚に例えて、大きな目で旬太郎の成長を期待したように、 われわれ映画ファンも 『築地魚河岸三代目』が寅さんに負けないビックシリーズとなることを 願って、見守ろうではありませんか。 オトーサン、 「築地に買出しに行くのは、何時頃がいいのかなぁ?」 せっかく行ったのに場外だけで買うのも、ちょっと。 世界一の築地市場 ○築地市場の24時  ・荷おろし(前日午後3時〜真夜中)   全国各地から大型トラックや保冷車によって、   遠洋で取れた魚介類が大量に到着。   卸売業者が受け取り、卸売場に並べる。  ・せりに備えて品物の下見(朝4時)   仲卸業者、売買参加者が長年の経験を活かして品物を下見。   大きさや品質、鮮度などをチェックし、あらかじめ買いたい品物を選び、   いくらぐらいで買おうかを決めて、せりに備える。  ・せりの始まり(朝5時)   朝の8時頃までせりで活気づきます。   卸売業者のせり人のよびかけに応じて、仲卸売買などの買い手が、   指で値段を示していきます。   一番高い値段をつけた人が、その商品を買うことができます。  ・買出人でにぎわう仲卸店頭(朝7時)   仲卸業者たちはせりで買った品物を市場内の店に運び、   町の魚屋さんなどの買出人が、買いやすい大きさや量にして販売します。   魚屋さんは、買った品物をトラックに積んで、自分の店に運ぶ。  ・翌日の入荷を待つ(午後1時)   卸業者の人たちは生産者などと連絡を取り合い、明日の取引を準備。   市場内では、後片づけや、散水車による水まきなどの清掃。   慌ただしかった市場も、この時間になると落ち着く。


JUNO/ジュノ

オトーサン、 「高校生が妊娠して出産?」 どう考えても、暗〜い映画です。 でも、実に軽やかな青春映画でした。 監督も、主演女優もカナダ人だからでしょう。 カナダ人気質のフレンドリーさが魅力です。 原題:Juno (2007) 監督:Jason Reitman 脚本:Diablo Cody Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for mature thematic material, sexual content and language. Country:USA / Canada Language:English 上映時間:96分 あらすじ: ジュノは女子高校生。 バンド仲間のポーリーと退屈しのぎにセックスし、 妊娠してしまう。 16歳では、育児はムリ、当然中絶するつもりだった、 「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われて、 産む決心をする。 幸い、フリーペーパーで子供を欲しがっている 裕福な夫婦、マークとヴァネッサを見つける。 出産までの9か月間、体形が変化し、感情の揺れるなか ジュノは、問題に真正面からぶつかっていった。 大きなお腹を抱えて通学したのだ。 出演者: Ellen Page ... Juno MacGuff(ジュノ) Michael Cera ... Paulie Bleeker(ポーリー) Jennifer Garner ... Vanessa Loring (ヴァネッサ) Jason Bateman ... Mark Loring(マーク) オトーサン、 「エレン・ペイジがいい!」 明るく、演技力もバツグンです。 彼女を起用した監督のクリーンヒットでしょう。 ELLEN PAGE  エレン・ペイジ 誕生日 1987/2/21 出身 カナダ、ノバ・スコシア州ハリファックス 10歳の時、テレビ・シリーズ「PIT PINY」で俳優デビュー。 ジェミニ賞子供プログラム専門のベストパフォーマンス賞と ヤングアーティスト賞テレビドラマシリーズ部門ベストパフォーマンスにノミネート。 2002年「MARION BRIDGE」でカナダACTRAマリタイムス賞主演女優賞受賞。 2005年「ハードキャンディ」の少女役で注目される。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2005年「ハードキャンディ」◇ 2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」◆ 2007年「ジュノ」◇ その他の出演者: Allison Janney ... Bren MacGuff J.K. Simmons ... Mac MacGuff Olivia Thirlby ... Leah Eileen Pedde ... Gerta Rauss Rainn Wilson ... Rollo Daniel Clark ... Steve Rendazo Darla Vandenbossche ... Bleeker's Mom Aman Johal ... Vijay Valerie Tian ... Su-Chin Emily Perkins ... Punk Receptionist Kaaren de Zilva ... Ultrasound Technician User Rating: 8.1/10 (92,854 votes)   Top 250: #200        7.4/10 ( 282 votes) Yahoo! オトーサン、 「おお、世界の名画だ」 Yahoo!のほうが、スコアが低いのは珍しいな。 アカデミー賞受賞 ・脚本賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞:エレン・ペイジ ・監督賞:ジェイソン・ライトマン User Comments kimehhさん United States 2007年12月1日 これからの人生へのすてきな出だし 木曜日の夜ヒマだったので、何か無いかなと思い、 UCLAの特別上映でみた。 行ってよかった。 とても素晴らしかった! どんな映画か知らなかった。 マイケル・セラだけ知っていた。 (「スーパーバッド 童貞ウォーズ」「ブル〜ス一家は大暴走!」) そこで行く気になったのだ。 見終わったあと、親友とスキップしながら、 この映画のすてきなテーマソングをハミングしたものだ。 いろいろな形で愛を見出すことができるというメッセージは、 鬱屈していた私の心を高揚させてくれたし、 人生を別の面からみることができた。 人生は、愛にあふれている。 いろいろな場所でみつけることができるのだ。 それを実現するには、まず懸命に生きることだ。 「ジュノ」は、そのことをまざまざと見せてくれた。 だが、愛や人生においては、 ともすれば見過ごしてしまう瑣末なことが、 実に大事なのだと説いている。 古臭い説明で恐縮だが、 この映画が私に感じさせたのは、まさにそのことだ。 簡単に言えば、いい感じの映画だ。 いい感じを残してくれる。 落ちこんでいたり、もっと気分がよくなりたいひとに この映画はおすすめだ。 楽しんでほしい。 覚えてほしい、愛はつねにいいものなんだ。 オトーサン、 「これは、面白そうだ」 欲を言うと、ジュノの乗っていた赤いロードバイクのことも 聞いてほしかったな。ムリか。(笑) エレン・ペイジ、インタビュー Q:脚本賞を獲得した本作ですが、最初に脚本を読んだときの感想は? A:初めて脚本を読んだときは、もうぶっ飛んじゃった!    脚本家のディアブロ・コディが、賞を獲ったのは当然と思えるほど、   めちゃくちゃ良くできていて、わたしが今まで読んだ脚本で一番素晴らしいものだった。   セリフの一つ一つがおかしくて、ユーモアがあったわ。   だから、どうしてもジュノを演じてみたくなったの。 Q:オーディションはあったんですか? A:2、3回オーディション受けたんだけど、   ジェイソン・ライトマン監督とはすぐに打ち解けて、仲良しになれたの。   それから、ボーイフレンド役のマイケル・セラと一緒にスクリーンテストを受けて、   そのまま決まったって感じよ。 Q:ここまでの大ヒットとなるって予想していました? A:そんな予想、一度もしなかった!    もちろん脚本を読んだときも、ぶっ飛んじゃうほど、素晴らしかったし、   一緒に映画を作った人たちも大好きだったし、本当に特別な作品だったわ。   でも、こんなに小さな映画がここまでヒットするなんて、全然予想していなかった。 Q:アカデミー賞にもノミネートされましたが、いかがでした? A:クレイジーな体験だった! すべてが現実に起こっていることに思えなくて……。   一緒にノミネートされた人たちも、尊敬している女優さんばかりで、   何だか自分がちっぽけに感じられたわ(笑)。 Q:ジュノという役柄はどのように作り上げていったんですか? A:脚本を読んだ瞬間に、すぐに入り込めることは明らかだったから、   そんなに苦労はしなかったの。   いつも役作りをするときは、新しい性格、新しいハートを作って、そこに入ってくの。   そうすると、不思議にすんなり役柄とリンクすることができるの。   ジュノも、一度リンクすることができれば、彼女を取り巻くすべての人や、状況に、   溶け込むことができたわ。   それに妊娠スーツを着ることで、妊婦になったジュノへの感情移入も簡単にできたしね。 Q:妊娠スーツの着心地は? A:ん〜役者としては、役作りの助けにもなるからすごく良かったけど、   着心地はそんなに良くなかったわ。すごく暑くて、汗だくになっちゃうから(笑)。   撮影が終わって、あれを脱ぐ瞬間が気持ち良かった! Q:ジュノとあなたとの共通点ってどんなところですか? A:正直になり過ぎちゃうとこかな(笑)。   わたしも彼女と一緒で、思ったことは何でも口にしちゃうから。 Q:ジュノはとっても変わった高校生でしたが、あなた自身はどんな高校生だったんですか? A:わたしが高校生だったときは、とにかく忙しかった!    もう仕事を始めていたから、両立が大変だったの。   サッカーをしたり、友だちと遊んだり、バランスの取れたティーンエイジャーだったわ。   でもやっぱりジュノと一緒で、上がったり下がったり、いろいろ悩んでいたわ。   ティーンエイジャーのころって、クレイジーなホルモン分泌のせいで、   ちょっとおかしくなっちゃうのよね。 Q:出産のシーンはとてもリアルでした A:出産はしたことないけど、超痛いってことだけは予想がついたわ(笑)。   だから、撮影の前、ママにわたしが生まれたときのことを聞いたの。   ママも「痛いよ」って言っていたわ(笑)。 Q:あなた自身は、何歳くらいで赤ちゃんを産みたいと思いますか? A:明日じゃないことは確か(笑)。   そうだな〜、あと数年はないかな。数年したら、いつでもいいかも! Q:ポーリー役のマイケルとは、息がぴったりでしたね。 A:マイケルは最高! めちゃくちゃおかしいし、才能にあふれていて、   すごくスイートな男の子なの。最高の男の子で、今も超仲良しなのよ。 Q:ポーリーのような彼氏をどう思います? A:わたしも、ああいうタイプの男の子が好きなのよね。かわいくない?    女の子は、みーんなマイケルにハマっちゃうんだから!    わたしは、繊細で面白くて、ほかの男の子とはちょっと違うタイプの子が好きなの。 Q:デュエットもとってもかわいかったです。 A:ありがとう!    本当はあのシーン、監督に「2人でちゃんと練習しときなさい」って言われてたんだけど、   実はあんまり練習してなかったの。だから、ほとんどぶっつけ本番なのよ(笑)。   でも逆にその方が、うまくいったりするでしょ? Q:ギターは前から、弾いていたんですか? A:16歳のときからギターは弾いていたの。   そのころに付き合っていた初めての彼氏がミュージシャンだったのよ。   ギターを弾いている姿がすごいホットで、わたしも弾くようになったの。 Q:もしもあなたがジュノの友だちだったら、彼女に何てアドバイスしますか? A:そうだな、16歳の女の子が妊娠ってだけで、周りの大人はすごく良い、悪いって   彼女の決断をジャッジしがちでしょ?    わたしはそういうのっておかしいと思う。だって、彼女が決めることなんだから。   だからもし、ジュノと同じ状況で、彼女と同じ決断を下した友だちがいたら、   わたしは徹底的にサポートしてあげると思うな。   そういうときに一番大切なのは、友情だと思うから。 Q:『JUNO/ジュノ』に出演して、あなたが学んだことは何ですか? A:人と違うことを恐れたり、人の意見に流されたりしちゃダメってこと。   日本もそうかもしれないけど、最近はみんなと同じじゃなきゃだめって   女の子が増えているの。   何かがはやればみんながそれに続く……みたいなね。   だから『JUNO/ジュノ』を観て、自分自身をしっかり持つことの大切さに気付いてほしいな。


ダークネス/狙われた女捜査官

オトーサン、 「安直な邦題だな。なーんだ、TV映画か」 馬鹿にしきってみはじめましたが、どうしてどうして... 下手な劇場映画よりも見応えがありました。 TV映画の秀作です。 原題:In the Company of Darkness (1993) (TV) 捜査官ジーナ 監督:David Anspaugh 脚本:John Leekley Genre:Thriller / Crime / Drama 上映時間:90分 あらすじ: ジーナは、リバーサイド警察署の女性警官。 新人だから、ロクな仕事しか与えられない。 ようやく大きな事件を担当する機会が巡ってきた。 相棒は、先輩のウィル。 ウィルとの初仕事は、連続少年殺人の捜査。 異常者リストからカイルが容疑者として浮かび上るが、決め手がない。 苦楽をともにするなかで、ジーナとカイルの仲は急進展していく。 行き詰まった事態を打開すべく、 ジーナは、おとりになることを志願し、 カイルと同じ店で働き、あばづれ女を演じてみせる。 カイルは、次第に心を開き、犯罪を漏らしはじめる。 だが、肝心の殺人事件の供述は出てこない。 それどころか、カイルに接触した影響で、 幼少時の心の傷が蘇えってくる。 さらに、殺人事件が起きて、ジーナは挫けそうになる。 3日3晩、酒にいりびたり、辞職の意思を固める。 だが、ウィルの励ましもあって、再度現場に復帰する。 危険きわまりない2人の会話を傍受している ウィルは、気が気ではなかった。 出演者: Helen Hunt ... Gina Pulasky(ジーナ) Steven Weber ... Kyle Timler(カイル) Jeff Fahey ... Will McCaid(ウィル) オトーサン、 「ヘレン・ハント、1人3役。名女優だ」 別人格を演じるのに何の苦労もないようです。 異常性格者役のスティーブン・ウェバーも好演していました。 もともと、そんな気があるのでしょうか?(笑い) HELEN HUNT  ヘレン・ハント 誕生日 1963/6/15 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 9才から子役としてテレビ出演。77年映画デビュー。 92年からのテレビ・シリーズ「MAD ABOUT YOU」のジェイミー役で エミー賞コメディ部門の主演女優賞を4度受賞。 97年「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞受賞。 99年7月にハンク・アザリアと結婚するが、翌年離婚。 活躍度 ○↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「荒野のあした」(TM) 1986年「ペギー・スーの結婚」 1987年「プロジェクトX」 1988年「シューター もう一つのベトナム」「君がいた夏」      「マイルズ・フロム・ホーム」 1991年「ウォーター・ダンス」「オンリー・ユー」 1992年「ミスター・サタデー・ナイト」 1995年「死の接吻」 1996年「ツイスター」◇ 1997年「恋愛小説家」アカデミー主演女優賞 2000年「ペイフォワード 可能の王国」◇      「ハート・オブ・ウーマン」◇「キャスト・アウェイ」◆      「Dr.Tと女たち」 2001年「スコルピオンの恋まじない」 2004年「理想の女(ひと)」 STEVEN WEBER  スティーブン・ウェバー 誕生日 1961/3/4 出身 米ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1987年「ハンバーガー・ヒル」 1990年「L.A.スクワッド/男たちの闘争2」 1992年「ルームメイト」「捜査官ジーナ」(TM) 1993年「愛の疑惑」「派遣秘書」 1995年「レスリー・ニールセンのドラキュラ」「リービング・ラスベガス」      「ジェフリー!」 1997年「シャイニング」(TM) 1998年「アトランティック・マネー」      「アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても」 1999年「ラブレター/永遠の愛」(TM)      「クラブランド」      「赤い標的 THE BREAK UP」 JEFF FAHEY  ジェフ・フェイヒー 誕生日 1952/11/29 出身 米ニューヨーク州オレアン 世界中を旅して、20代前半でアメリカに戻り、 ブロードウェイ・ミュージカル「プリガドーン」「オクラホマ!」 「ウエストサイド物語」「オーファンズ」などに出演。 85年「シルバラード」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シルバラード」 1990年「ホワイトハンター、ブラックハート」 1992年「バーチャル・ウォーズ」 1998年「ノー・トゥモロー」 2001年「ファィアーウォール」 2006年「ギガンテス」 2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」 その他の出演者: Juan Ramirez ... Roy Muchado Margaret Travolta ... Dr. Kohanek Dan Conway ... Chief Cheney Annabel Armour ... Distraught Wife Mike Bacarella ... Manager Julie Brams ... Gracie Marilyn Dodds Frank ... Sasha's Mother Danny Goldring ... Timmy's Father Irma P. Hall ... Apartment Manager Don James ... Second Cop Kim Klutznick ... Sasha Tony Mockus Jr. ... Drunk Husband User Rating: 5.9/10 (284 votes) オトーサン、 「低すぎる!6点台後半でもいいのでは?」 User Comments cfkane-4さん Antelope, CA 1999年3月4日 これまでみたうちで最高のTV映画 他のTV映画も、もっと、この映画を見習うべきだ。 最初に放映された1993年に見た。 ヘレン・ハントとスティーブン・ウェバーは、見事だ。 気味が悪く、リアルな演技をみせた。 スティーブン・ウェバーが、とくにいい。 幼児の痴漢・殺人者として、実に気味が悪く抑制された演技をみせる。 この映画で、女優ヘレン・ハントへの敬意はいやが応にも高まった。 デヴィッド・アンスポーは、「勝利への旅立ち」(1986)も監督している。 こちらはやや紋切り型だが、エキサイティングだった。 両作品の監督も、荒涼としたリアリズムで、心に訴えてくる。 先が読めてしまい、演技過剰なTV映画に厭きたひとは、 この映画をみるべきだ。 サブ・プロットであるヘレン・ハントとジェフ・フェイヒーの情事も、 なかなか訴えるものがある。 しかも、主筋から目を逸らすこともない。 オトーサン、 「うまいねぇ、いいコメントだなぁ」 この方、映画評サイトを巡回するのが趣味のようです。 世の中には、同好の方がいるもんです。 fwakameさん 1999年10月20日 H・ハント好きはみるべき お気に入りのヘレン・ハント主演。 警察官であるヘレンが囮捜査で異常性格者に近づいていく。 ヘレンは幼いころ幼児虐待を受けて 心に大きな闇を抱えているという設定で、 同僚の警察官との不倫と異常性格者との接近捜査が同時進行していく。 シチュエーションがよく出来ていて、 ヘレンが犯人に口を割らせるために過去の秘密をばらしごっこをはじめるが、 逆に自分の過去を語る羽目になる展開は緊張感たっぷり。 またこの会話を盗聴している自分の不倫相手の刑事なので、 結局自分の心の闇を二人の男に聞かせる構図がドラマを生み出している。 ただしあまりにもストレートな展開なので、途中から犯人は別にいるのか?とか 本当はヘレンが犯人じゃないか?など色々考えてしまった。 TVMということでこれが限界かも知れないが、もう少し深みが欲しかった。 H・ハントは「凶悪犯に対して自分の怒りを止められない警官」と 「結婚している男との恋愛」と 「犯人に近づくためにさらけ出す素の自分」の3つの顔を見事に演じわけており H・ハント好きなら見ておくべき作品と言える。


さらば友よ

オトーサン、 「いいねぇ、古い映画は」 変にCGやコミック風で勝負せず、人間味で勝負。 主演は、あのアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。 夢の組み合わせです。 原題:Adieu l'ami (1968) 監督:Jean Herman 原作:Sebastien Japrisot 脚本:Jean Herman/ Sebastien Japrisot Sebastien Japrisot Genre:Action /Adventure /Drama /Thriller Country:France / Italy Language:French 上映時間:115分 あらすじ: 冬の朝、マイセイユに船が着く。 軍医バラン、そして傭兵のプロップ。 彼は、コンゴで稼ごうとバランをくどくが、拒否される。 バランは、彼を追ってきたイザベルの車に乗る。 あたし、パリの広告会社に勤めているけど、 会社の債券を金庫に返したいの、手伝ってくれない? バランは、仕事をひきうる。 だが、大金が入っている以上、そいつをせしめない手はない。 バランが金庫のダイヤルを回しはじめたとき、プロップがあらわれる。 金の匂いを嗅ぐ天才なのだ。 しょうがない、一緒に仕事しよう。 だが、金庫が開いたものの、なかはからっぽ。 しかも、脱出した部屋には、警備員の死体が。 罠にかけられたのだ.... 出演者: Alain Delon ... Dino Barran(バラン) Charles Bronson ... Franz Propp(プロップ) Olga Georges-Picot ... Isabelle Moreau(イザベル) Brigitte Fossey ... Dominique 'Waterloo' Austerlitz(ドミニク) Bernard Fresson ... Insp. Antoine Meloutis(メルーチ警部) オトーサン、 「ほんとに、この2人、夢の組み合わせだなぁ」 経歴紹介は、当然、アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンということで。 ALAIN DELON  アラン・ドロン 誕生日 1935/11/8 出身 仏パリ 海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、 カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、セルズニックに認められたものの、 途中で契約を破棄し、57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。 60年「太陽がいっぱい」で人気に。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」 1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」「お手やわらかに!」 1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」 1960年「生きる歓び」「若者のすべて」 1961年「素晴らしき恋人たち」「太陽はひとりぼっち」      「フランス式十戒」「地下室のメロディー」 1963年「黒いチューリップ」「山猫」「危険がいっぱい」 1964年「さすらいの狼」「黄色いロールスロイス」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「テキサス」「パリは燃えているか」      「名誉と栄光のためでなく」「冒険者たち」 1967年「悪魔のようなあなた」「あの胸にもう一度」「サムライ」      「世にも怪奇な物語」 1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」「ジェフ」 1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」 1970年「仁義」「栗色のマッドレー」「もう一度愛して」 1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」「暗殺者のメロディ」 1972年「高校教師」「ショック療法」「スコルピオ」      「リスボン特急」 1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」「燃えつきた納屋」 1974年「愛人関係」「個人生活」「ボルサリーノ2」 1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」「ル・ジタン」 1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」      「ブーメランのように」 1977年「プレステージ」「チェイサー」「ナイトヒート」 1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」 1979年「エアポート’80」「テヘラン」 1980年「ポーカー・フェイス」 1981年「危険なささやき」 1982年「最後の標的」 1983年「スワンの恋」「鷹」 1984年「真夜中のミラージュ」 1985年「凶悪の街/刑事の勲章」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「ヌーヴェルバーグ」 1992年「カサノヴァ最後の恋」 1995年「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 CHARLES BRONSON  チャールズ・ブロンソン 誕生日 1920/11/3-2003/8/30 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1952年「赤い空」 1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」 1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」 1956年「去り行く男」 1957年「赤い矢」 1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」 1959年「戦雲」 1960年「荒野の七人」 1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」 1962年「恋のKOパンチ」 1963年「大脱走」「テキサスの4人」 1964年「マードックの拳銃」 1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」 1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」 1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」 1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」 1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」 1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」 1973年「シンジケート」「さらばバルデス」 1974年「マジェスティック」「狼よさらば」 1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」 1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」 1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」 1978年「愛と銃弾」 1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」 1982年「ロサンゼルス」 1983年「殺人鬼」 1984年「地獄で眠れ」 1985年「スーパーマグナム」 1986年「必殺マグナム」 1987年「トップレディを探せ」 1988年「メッセンジャー・オブ・デス」 1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」 1991年「インディアン・ランナー」 1992年「シー・ウルフ」 1993年「キング・オブ・リベンジ」 1994年「デス・ウィッシュ」 1996年「コップ」 1998年「キング・オブ・コップ」 その他の出演者: Marianna Falk ... Catherine Ellen Bahl ... Martha Jean-Claude Ballard ... A police inspector Michel Barcet ... Insp. Muratti Stephane Bouy ... Man from Neuilly Beatrice Costantini ... Young patient Guy Delorme ... Man from Neuilly Andre Dumas ... Personnel director Steve Eckhardt ... Big man Marie-Noelle Gresset Raoul Guylad ... Insp. Gorik Lisette Lebon ... Gilberte Sylvain Levignac ... A passerby at Saint Lazare Jacques Marbeuf ... Parachutist Claude Salez ... Parachutist Gilbert Servien ... A police inspector Catherine Sola ... Nurse Jean-Paul Tribout ... A police inspector User Rating: 6.8/10 (411 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: Rui Miguel Duarteさん Lisbon, Portugal 2003年4月15日 すばらしい この種のジャンルでは、絶対のお気に入り映画だ。 尊敬される男とモラルが崩壊した男のかけあいは、 騎士の賛歌だし、泥棒と警官の対比も面白い。 義務、月、誓い、操作、信頼がテーマだ。 残念ながら、昨今、こんな映画は少なくなった。 1970年代末から、「格好よさ」が映画から消えた。 シーンは、舌なめずりしたくなるほど、いい線をいっている。 筋書きもよくできている。 観客を眠らせないために妙な仕掛けを使うこともない。 議論にも欠点がない。 観客をあざむくこともない。 このジャンルでは大事な点だ。 サスペンスが観客をだますことで成功すると妙なことはない。 そう、この映画は「ミス・マ−ブル」ではないのだ... 音楽もよかった。 時間の経つのが惜しかった。 オトーサン、 「永遠の別れだからこそ...格好いいなぁ」 同じような感想は、誰しも、もったようです。 トラッキー虎さん 2007年1月8日 ラストシーンがカッコいい! アルジェリア戦争帰りのフランス人軍医と、 アメリカ人の戦争商売人との友情を描いた作品。 主演はアラン・ドロン&チャールズ・ブロンソン。 ひょんなことから広告会社の金庫に債券を戻す仕事を引き受けた軍医と、 金の臭いを嗅ぎつけた戦争商売人。 二人は目的を変更して現金を盗み出す計画を立てる。 しかし、金はなく、金庫室に閉じ込められ、 おまけに警備員殺しの濡れ衣をきせられてしまう…。 反目し合っていた二人が窮地に立たされ、やがて一致協力して困難に立ち向かい、 お互いを助け合う行動が描かれていく犯罪サスペンスドラマです。 ストーリー的には絶賛するような作品ではありませんが、 知的でハンサムなドロンと男臭いブロンソンのコンビネーションに味があり、 クールな男の友情がカッコよく描かれている作品です。 特にドロンがブロンソンの煙草に火をつけてやるラストシーンは 男のダンディズムが凝縮された最高レベルの名場面となっています。 そこに至るまでのストーリーが、 このラストシーンのための長い長い前フリだったのか… と思えてしまうほど素晴らしかったです。


インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

オトーサン、 「楽しみだなあ」 半年も前から楽しみにしていました。 何といっても、今年1番の超大作です。 でも、正直、冒頭の核実験のシーンでしらけました。 原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull (2008) 監督:Director:Steven Spielberg 原作:George Lucas/ Jeff Nathanson/Philip Kaufman 脚本:David Koepp Genre:Action / Adventure Rated PG-13 for adventure violence and scary images. Country:USA Language:English | German | Russian 上映時間:124分 あらすじ: 冷戦時代。 インディは、新たな冒険に乗り出す。 今回は、"クリスタル・スカル"の捜索。 アマゾンの伝説の都市から盗まれたクリスタル・スカルを 神殿に戻した者は、神秘のパワーを手にすることができるという。 ロシア軍の指揮官スパルコは、インディを捕らえ、スカル捜索を強要する。 はたしてインディは敵から逃れ、クリスタル・スカルを手に入れられるだろうか?  そして、スカルに秘められた衝撃の謎とは?  出演者: Harrison Ford ... Indiana Jones(インディ) Cate Blanchett ... Col. Dr. Irina Spalko(スパルコ) Karen Allen ... Marion Ravenwood(マリオン) Shia LaBeouf ... Mutt Williams(マット) オトーサン、 「うーん、頑張ってはいるが」 ハリソン・フォード、ワンパターンが好きだったのですが、 流石に、ちょっと飽きてきました。 よかったのは、ケイト・ブランシェット。 流石、旬の名女優です。 カレン・アレンは、ただのおばさん、 シャイア・ラブーフは、ただのおにーちゃんでした。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ CATE BLANCHETT  ケイト・ブランシェット 誕生日 1969/5/14 出身 オーストラリア・メルボルン メルボルン大学で経済とファインアートを専攻。 見聞を広めるため、世界各地を旅して回る。 帰国後、オーストラリア国立演劇学校入学。 卒業後、シドニー・シアター・カンパニーに加わり、 「テンペスト」「ハムレット」「かもめ」といった舞台に出演し、 93年、シドニー演劇批評家協会新人賞・ローズモンド最優秀女優賞を 一年のうちにダブル受賞する。 映画デビューは94年「POLICE RESCUE」。 98年「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、 アカデミー賞主演女優賞にノミネート、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。 2004年「アビエイター」のキャサリン・ヘプバーン役でアカデミー賞助演女優賞受賞。 97年、アンドリュー・アプトンとロンドンで結婚。 2001年に長男、2004年に第二子が生まれる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」 1998年「エリザベス」◇ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆ 2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆ 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「バンディッツ」◆      「シッピング・ニュース」◆「シャーロット・グレイ」◇ 2002年「ヘヴン」◇「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆「ミッシング」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」◇「コーヒー&シガレッツ」 2004年「アビエイター」◆ 2005年「ロスト・ストーリー」「ライフ・アクアティック」◆ 2006年「バベル」◇「あるスキャンダルの覚え書き」◇「さらば、ベルリン」 2007年「エリザベス:ゴールデン・エイジ」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◆ KAREN ALLEN  カレン・アレン 誕生日 1951/10/5 出身 米イリノイ州キャロルトン 活躍度 △↓ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1978年「アニマルハウス」デビュー 1979年「マンハッタン」「ワンダラーズ」 1980年「クルージング」 1981年「レイダース/失われたアーク」 1982年「シュート・ザ・ムーン」「スプリット・イメージ」 1984年「スターマン−愛・宇宙はるかに−」      「9月まで抱きしめて」 1986年「ターミナス」 1987年「バックファイア」「ガラスの動物園」 1988年「3人のゴースト」 1989年「恋のランゲージ」 1991年「ペテン師ハリーの大逆転」 1992年「マルコムX」 1993年「わが街セントルイス」「サンドロット/僕らがいた夏」      「デスクルーズ/欲望の嵐」 1999年「ヴァイラス」 2000年「パーフェクト・ストーム」◆「ティーン・ビューティ」(TM) 2001年「イン・ザ・ベッドルーム」 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 SHIA LaBEOUF  シャイア・ラブーフ 誕生日 1986/6/11 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 2003年「穴/HOLES」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2003年「穴/HOLES」◆「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◆ 2004年「アイ,ロボット」◆ 2005年「コンスタンティン」◆「グレイテスト・ゲーム」◇ 2007年「ディスタービア」◇「トランスフォーマー」◇「サーフズ・アップ」(声) 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 その他の出演者: Ray Winstone ... George 'Mac' McHale John Hurt ... Professor Harold 'Ox' Oxley Jim Broadbent ... Dean Charles Stanforth Igor Jijikine ... Dovchenko Dimitri Diatchenko ... Russian Suit #1 Ilia Volokh ... Russian Suit #2 Emmanuel Todorov ... Russian Soldier #1 Pavel Lychnikoff ... Russian Soldier #2 Andrew Divoff ... Russian Soldier #3 Venya Manzyuk ... Russian Soldier #4 Alan Dale ... General Ross User Rating: 7.1/10 (69,821 votes) 7.3/10 ( 439 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 あるのは、職人芸のオンパレードでした。 User Comments Danielle De Colombieさん Paris, France 2000年5月31日 大して重要ではないが ...なぜ? これは世界あまねく膨大な数でつくられる。 だから、凡作だったということは重大なことではないか? 前作のエネルギー、若さ、無邪気さを失っている。 映画好きだから、あえて言おう。 映画界に君臨する権力者たちが、こんな脚本によく賛成したのか? みんなが待っていたんだぜ。 浅薄で、日和見で、冗長で、詰め込み過ぎで、信じ難い。 同じく信じ難い映画も沢山あるが、 なかには、魂がこもっているものもある。 だが、この映画には、魂がこもっていない。 数合わせ、それも奇数だけ。 カレン・アレンが戻ってきた! だが、彼女は、何とぶきっちょなんだろう。 非常に失望したのは、私だけだろうか。 オトーサン、 「すごいね、こんなに長く書けるなんて」 インディシリーズとつきあうのが、人生で一番輝かしい時だったのでしょうね。 無精ひげな日々の男さん 2008年6月21日 インディ最高に元気です。アクション三昧 テーマは「インディ復活、最高に元気です。 アクションしまくり、そして幸せになります」かな。 早速、この作品の特徴を述べてみよう。 その一 オープニングが凝っている。 このシリーズは『ボンド映画』のタイトル前のアクションを意識して 本編が始まる前にオープニング編が必ずあり、 当時の映画作品をパロディにして時代感を出している。 [いままでの作品のオープニング] レイダース失われたアークでは、ペルーの遺跡“チャチャポヤン神殿”での冒険劇。 魔宮の伝説では、上海での乱闘騒動から飛行機から救命ボートによる脱出劇。 最後の聖戦では、ヴェニスでの派手なポート・チェイス。 この作品のオープニングは、 旧ソ連が台頭した1957年代の冷戦時代のイメージを出すための仕掛けである。 ・若者の車が登場してロックンロールミュージック、先頭車両と競争、 ・軍用車の隊列にはアメリカ軍を装ったソ連兵、そしてインディ登場、 ・侵入した先は、51と書かれた巨大な格納庫(通称"エリア51")の前、 ・木箱の中にはステンレス製の棺があり、そこには「ロズウェル1947」、 ・ジェットエンジン付の貨車に乗って猛烈なスピードでトンネルを突進し、 ・砂漠をこえて、核実験用の施設ドゥーム・タウンに到着、核爆発まで後1分 ・鉛張りの冷蔵庫に潜り込み、かろうじて生き延びる。 過去の作品を凌駕する非常識なとんでもない脱出劇だ。 なお、核爆発による核分裂で出現した火球の表面温度は数千度に達するので、 鉛張りの冷蔵庫は溶けてしまう。 冷蔵庫が少しこげた程度というのはありえないという指摘はナンセンスだ。 所詮、オープニングは荒唐無稽のパロディなのだ。 ただし、ロズウェル事件は47年に起こったし、 ニューメキシコ州アラモゴードの原爆実験は45年で設定よりも10年前のことだ。 1957年にはビキニ環礁で水爆実験をしていたので時代が合わない。 では、なぜ水爆実験のシーンを織り込んだのか、 実は1950年代の映画作品には驚くほど水爆の放射能をモチーフにした映画が 製作されているからだ。 たとえば「戦慄!プルトニウム人間」「原子怪獣現る」「宇宙水爆戦」「放射能X」 「水爆と深海の怪物」「原子怪獣と裸女」などだ。 その二  アクションに次ぐアクション、 ペルーのジャングル、ナスカ、ニューメキシコの砂漠、イグアスの滝などを舞台に アクションシーンが盛りだくさんにあってサービス満点だ。 ・ソ連スパイとのバイクチェイスに始まって ・ナスカ兵士の末裔“生ける死者たち”の襲撃、 ・インディとマリオンが蟻地獄にはまって、 ・アマゾンのジャングルで崖から落ちそうなカーチェイス、 ・スパルコとマットの車上でのフェンシングの戦い、 ・数百万の巨大な軍隊アリの猛襲、 ・マットとお猿のターザンシーン、 ・マリオンが水陸両用車爆走、断崖絶壁ジャンプ、川へダイブ、 ・巨大な滝落ち三連発、 ・アケトーでの甦ったウーガの兵士の襲撃  ・・・まだまだある。 その三  宝のもつ力がすごい このシリーズの宝は単に美しいとかじゃなくて、凄まじい力をもつ存在なのだ。 クリスタル・スカルをアマゾンの伝説都市の神殿に戻した者は 神秘のパワーを手にすることができるという。 前段として、“クリスタル・スカル”は強い磁力を持っていて、 磁性のない金でも吸いつける。 軍隊アリさえ避けるほどの威力。 スカルの目を見ると人の脳に作用して意識を交感し、アケトーへの道が分かる。 さらに、エンディングにはクリスタル・スカルが13個揃って、驚くべきことが起こる。 その四 シリーズ完結編として この作品は次のようなシリーズ全体の答えを用意している。 ・全ての文明の発祥はここから始まったという歴史のなぞ解き ・インディ・ジョーンズの老後を幸せなイメージにするため、 1作目のマリオンと息子が登場し、元気に活躍した後、 皆に祝福されてマリオンと結婚して、 大学にもどり副部長に昇進して名声と経済的にも大丈夫という。 ・・・・ しかし19年間のブランクは大きかった。 この間にできた素晴らしい作品群、「ハムナプトラ」、「トゥームレイダー」、 「ナショナル・トレジャー」、「ダ・ヴィンチ・コード」など、 観客は目が肥えてしまった。 だから、遺跡の謎解きのシーンは「ダ・ヴィンチ・コード」と比べれば、 謎解きなど無いに等しいと感じる。 ラストのオチはM・ナイト・シャマランの「サイン」や「X-ファイル ザ・ムービー」と同じ、 もはや手垢が付いたオチだ。 シリーズファンは少し残念に感じるでしょう。 謎ときには期待せずにテンポよく進むアクションを主に観て下さいという作品です。


インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

オトーサン、 「考えてみれば、すごいことだよなぁ」 映画史に残る巨人、ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが タッグを組むなんて。 「...根っからの映画好きだからなぁ」 ケンカなんかしないで、手を組んで、映画を再興しようとしています。 どこかの国の指導者に見習ってほしいものです。 原題:Indiana Jones and the Last Crusade (1989) 監督:Steven Spielberg 原作:George Lucas / Menno Meyjes 脚本:Jeffrey Boam / Philip Kaufman Genre:Action / Adventure 上映時間:127分 Country:USA Language:English / German / Greek あらすじ: インディは、考古学教授で冒険家。 富豪ドノヴァンに聖杯の捜索を依頼される。 探していたのは、行方不明になった父ヘンリーと知り、引き受けた。 父の旧友、考古学博物館長ブロディ(デンホルム・エリオット)と共に 父の家に向かったが、家が荒らされていた。 2人は、ヴェニスで父の同僚シュナイダー博士と合流し、 古い教会を改装した図書館の地下に墓地を発見し、 聖杯発見の手がかりをつかむ。 やがて、父の行方もわかってくる。 ブルンワルト城に幽閉されていたのだ。 父との再会もつかの間、シュナイダー博士に裏切られ、 インディ親子は、ナチのフォーゲル大佐に捕まってしまい、 聖杯日誌も奪われてしまった。 出演者: Harrison Ford ... Indiana Jones(インディ) Sean Connery ... Professor Henry Jones(教授ヘンリー) Denholm Elliott ... Dr. Marcus Brody(考古学博物館長ブロディ) Alison Doody ... Dr. Elsa Schneider(シュナイダー博士) Julian Glover ... Walter Donovan(富豪ドノヴァン) Michael Byrne ... Vogel(フォーゲル大佐) オトーサン、 「うーん、ショーン・コネリーは巧いねぇ」 流石のハリソン・フォードも、コネリーの前では子供扱いでした。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。 病気のため、除隊した後、セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。 その後、モデルの仕事を始め、 舞台「南太平洋」のコーラスボーイのオーディションに合格し、国内ツアーに参加。 54年に映画デビュー後、 62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 99年にナイトの称号が与えられ、サー・ショーン・コネリーとなった。 妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。 前妻ダイアン・シレントとの間の息子のジェイソン・コネリーも俳優。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ その他の出演者: River Phoenix ... Young Indy John Rhys-Davies ... Sallah Kevork Malikyan ... Kazim Robert Eddison ... Grail Knight Richard Young ... Fedora Alexei Sayle ... Sultan Alex Hyde-White ... Young Henry Paul Maxwell ... Panama Hat Isla Blair ... Mrs. Donovan User Rating: 8.3/10 (125,723 votes)        Top 250: #103        8.8/10 ( 2,474 votes) Yahoo!    オトーサン、 「おお、世界の名画103位だ」 アカデミー賞受賞 ・音響効果編集賞 同ノミネート ・作曲賞 ・音響賞 User Comments gottogorunningさん United States 2005年8月13日 映画の魔術! 映画史に残る2人の監督が手を組んで、 映画史に残るアクション映画「レイダース/失われたアーク」をつくった。 2人が、またもや神業のような作品をつくるとは。 面白いが凡庸だった「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」に続く、 この「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」は、 「レイダース..」に肩を並べるものだ。 映画史上、最高の稼ぎ頭ハリソン・フォードが、 かのインディ役を演じるべく戻ってきた。 そして、これまた脇役も、忘れ難いすごい顔ぶれだ。 そう、ショーン・コネリーが出演している。 現代アクション映画の最高のヒーローだ。 (ジェームス・ボンドをインディ憧れの父親役に起用した。 大したものだ) ショーン・コネリーは、ボンド・イメージを裏切っているが、 成功している。 そして、デンホルム・エリオットも、出番になると目を奪う。 インディ一家の長年の友人役ブロディを演じている。 全編にわたって、精神的なものや宗教的なテーマを扱っていながら、 妙にお説教臭くなっていないというのは、すごいことだ。 それ自身の映画世界を確立しているのだ。 前2作よりも、ユーモアに溢れている。 妙な自虐ネタになっていないのはすごい。 続編だから、バランスをとるのは大変困難だっただろう。 (同じく続編である「リーサルウェポン4」のアクション・シーンをみよ) これは、映画史に残る最高のアクション映画だ。 見ていないひとがいるとは思わないが、 もし見ていないなら、歩くな、走って見に行くべし。 オトーサン、 「賛成!」 職人技も、ここまでくると「芸術」になります。 山田五郎さん 2008年6月15日 これは「映画」ではない。「芸術」である。 クリスタルスカルを観に行く前に、 復習として、前3部作を全てレンタルしてきた。 もう何度観ただろうか。数え切れない。 個人的には「最後の聖戦」が一番面白い。 この作品を観ていて気付いたこと。 @ハリソン・フォードはすごい。 Aショーン・コネリーはもっとすごい。 B何より、センスの良い映画。 C実は今日、テレビ放映があったので、レンタルした意味なし… ハリソン・フォード。 もう彼の一番のハマリ役はインディであることは間違いなし。 カッコいいけど、少しドジなインディは、彼にしか表現できない。 ショーンコネリー。 007では男前キャラなのに、今回は、少し間の抜けた好々爺。 もう恐ろしいぐらいの存在感です。 そして何よりもこの映画。 「センスが良い」 この一言である。 アクション、謎解き、コミカルなシーン、音楽。 全てが滑らかに流れ、共鳴し合う様子は、 まさに「芸術」。 無駄がない。 現代の淡泊なアクション映画との 「格の違い」 を見せつけてくる。 素晴らしい作品は、時を経ても色褪せないと言われる。 ただ、「インディジョーンズ」という「芸術」は、 時と共に「輝きを増す」のである。


インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

オトーサン、 「やはり、復習しておこう」 土曜日に新作を見に行く予定です。 ・インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 索引をチェックしました。 「変だな、見たはずなのに...そうか」 この映画批評をはじめたのは、1998年。 「...魔宮の伝説」の上映は、1984年。 4半世紀前に見たので、ほとんど忘れていました。 トロッコのシーンは、見覚えがありましたが、 あるいは、最近のクイズ番組のものかも。 原題:Indiana Jones and the Temple of Doom (1984) 監督:Steven Spielberg 原作:George Lucas 脚本:Willard Huyck / Gloria Katz Genre:Action / Adventure Country:USA Language:English / Sinhala / Shanghainese 上映時間:118分 あらすじ: インディは、考古学者で冒険家。 ナイトクラブで、上海の犯罪王と取引中、毒を飲まされる。 銃撃騒動後、歌姫のウィリー、少年ショーティとともに 上海空港へ急行し、飛行機に乗る。 だが、ラオの配下だった操縦士らがバラシュートで脱出してしまう。 インディらは救命ボートに乗り込み、飛行機から脱出。 幸いボートは、雪原に軟着陸し、川へダイブ。 ようやく上陸すると、そこはインドの荒れた村だった。 村人は、3人を伝説の救い主と信じて、聖なる石を取り戻してほしいという。 相手は、パンコット宮殿の主マハラジャとその邪悪な宰相だった。 インド式の豪華な接待を受けたものの、その夜、殺し屋に襲われる。 壁の裏に秘密の通路を発見して、危うく難を逃れるが、 通路には、無数の虫が這い回っていた... 出演者: Harrison Ford ... Indiana Jones(インディ) Kate Capshaw ... Wilhelmina 'Willie' Scott(ウィリー) Jonathan Ke Quan ... Short Round(ショーティ) Amrish Puri ... Mola Ram(モラ・ラム) オトーサン、 「ジス・イズ・ハリソン・フォード!」 彼なしに、この映画は成り立ちません。 「何かなぁ、ピンとこないな」 相手役のケイト・キャプショーのことです。 ソープオペラ風の安っぽい演技で、ヘドが出ました。 「でも、しょうがないか」 この映画のオーディションで、スティーブン・スピルバーグと出会い、 1991年に結婚したのです。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ KATE CAPSHAW  ケイト・キャプショー 誕生日 1953/11/3 出身 米テキサス州フォートワース 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」      「おかしな関係」「ドリームスケープ」      「ウィンディーシティ」 1986年「キングの報酬」「スペースキャンプ」 1988年「興味本位の女たち」 1989年「ブラック・レイン」 1990年「探偵より愛をこめて」 1994年「めぐり逢い」 1995年「理由」「キルトに綴る愛」 1999年「ラブ・レター」 その他の出演者: Roshan Seth ... Chattar Lal Philip Stone ... Captain Phillip Blumburtt Roy Chiao ... Lao Che David Yip ... Wu Han Ric Young ... Kao Kan Chua Kah Joo ... Chen Rex Ngui ... Maitre d' Philip Tan ... Chief Henchman Dan Aykroyd ... Earl Weber Dr. Akio Mitamura ... Chinese Pilot Michael Yama ... Chinese Co-Pilot User Rating: 7.4/10 (81,351 votes)        9.2/10 ( 2,189 votes) Yahoo!   オトーサン、 「はは、Yahoo!2点高だ」 今回は、IMDbのスコアが妥当でしょう。 アカデミー賞受賞 ・視覚効果賞 同ノミネート ・作曲賞 User Comments: Jonathon Dabellさん Wakefield, England 200年9月9日 面白い体験だが、第1作の輝きはない 「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」は、 スティーブン・スピルバーグ監督によるインディ映画の2作目だ。 年代的に言えば、第1作となる。 危険な脱出劇とおぞましいシーンによって、 「レイダース/失われたアーク」を超えようとしたが、 第1作の輝きはまったくない。 確かに、面白い映画だが、第1作よりも、よくない。 第一に、筋書きがぎこちないし、 第二に、主演女優のケイト・キャプショーが、頭痛のタネだ。 (略 あらすじ) ハリソン・フォードのジョーンズ役はすばらしい。 まるで、この役を演じるために生まれてきたようで、 ホンモノのカリスマ性を漂わせている。 もし、予定通リ、トム・セレックが起用されていたら、 どうなっていたことか?) 勿論、いいシーンもある。 出だしの上海での乱ちき騒ぎ、 トロッコでの、愉快でエキサイティングな脱出シーン、 (へびの内臓、カブトムシなど)胃腸がでんぐり返る食物が出てくる パンコット宮殿での忘れ難い宴会。 だが、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」は、 「レイダース/失われたアーク」の水準には追いつけなかった。 既に述べたように、ケイト・キャプショーを見るのは苦痛だった。 しょっちゅう悲鳴を上げるヒロインなのだ。 筋書きは、無理矢理、引き伸ばされている。 連れ去られた子供を探すという筋書きは、スピルバーグの得意芸だが、 そのセンチメンタリズムに、うんざりするときがあって、 ときどき、映画を台無しにしている。 確かに面白く、プロの技を結集した映画だが、 前作のすばらしさには、及ばなかった。 オトーサン、 「そうか、よかったのか」 なお、"魔級の伝説"は、変換ミスでしょうね。 PORUNGAさん 2008年6月13日 80年代の映画なのに今の映画にも勝る迫力 ハリソンフォード、ケイト・キャプショー、キー・ホイ・クァンのトリオが 最高に良かったです! 2時間、飽きることなく楽しめました。 ただ、このトリオでの冒険は今作のみだということらしく、とても残念です。 監督のスピル・バーグは当初この作品に対して 映画評論家から批評を食らった時に「僕は雇われ監督だ」と弁解し、 この作品を自分のフィルモグラフィーの中で一番の駄作だと 後のインタビューで語った事もあるらしいのですが、 とんでもないです!! 名作だと思います。 yahoo映画内の平均評価も高いですしね・・・。 皆さん知っていると思うんですけど、 ケイトはスピルバーグと結婚し5人の子供を授かり、 ホイ・クァンは映画製作の方へと道を進めたんですよね。 もしかしたら新作クリスタル・スカルの王国の製作にも携わっているかもしれませんね。 さてさて、その19年ぶりに公開されるシリーズ第4弾の 「クリスタル・スカルの王国」のことですけど、 今日「魔級の伝説」を見たことで相当期待が持てます。 今、1番ハリウッドで活躍している若手俳優で第2のトム・ハンクスと称されている シャイア・ラブーフを相棒役に、 悪役にはなんとケイト・ブランシェトの起用と 豪華な俳優陣の迫力ある演技も見どころの1つでしょう。


オーロラの下で

オトーサン、 「オーロラか、アラスカまで行ったのに見損なったなぁ」 この映画の舞台となったシベリアでは見られるようです。 でも、この題名は、ちと的外れ。 「極北の狼」か「狼王ブラン」にすべきでは。 原題:オーロラの下で(1990) 監督:後藤俊夫 原作:戸川幸夫 脚本:大和屋竺 /イジョフ・ヴァレンティン・イワノヴィッチ 上映時間:123分 あらすじ: ペレストロイカ以降、初の日本・ソ連(ロシア)合作映画。 動物文学というジャンルを創った児童文学作家・戸川幸夫の 小説を映画化したもの。 狼犬ブランをめぐるひとびとの物語。 詳しいあらすじは、下記のコメントへ。 出演者: 役所広司 .... 田宮源蔵 アムドレイ・ボルトネフ .... アルセーニー マリーナ・ズージナ .... アンナ 桜田淳子 .... 鈴木うめ オトーサン、 「役所仕事じゃ、ここまでやれんだろうなぁ」 舞台は、極寒の地シベリア。 零下50度のなかで、ロシア語を勉強し、犬橇を乗りこなし... 役所広司さん、役者魂はお見事です。 でも、あとは、下手な役者ばかり。 桜田淳子さんの出演は、ロシア布教のための広告塔? ガッツ石松さんの憲兵が源蔵を一喝するシーンには、 思わず失笑してしまいました。 その他の出演者: ガッツ石松 .... 憲兵 下絛アトム .... 周旋人 織本順吉 .... 地主 佐竹明夫 .... 毛皮店主 藤岡重慶 .... 将校 小松方正 .... 刑事 岩城宏之 .... うめの夫 浅利香津代 .... 置屋女将 長内美那子 .... うめの母 風見章子 .... 源蔵の母 マキシム・ムンズク .... エベンキの老人 ニキータ・ミハルコフ .... 豪商レージネフ 丹波哲郎 .... 上坂常次郎 User Rating: 7.3/10 (25 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎない?」 動物たちはよく描かれていますが、 肝心の人間関係がステレオタイプなので、しらけました。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:役所広司 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・録音賞 User Comments: こぐれ きみあきさん 2008年6月10日 オーロラの下で 1990年に日本とソ連の合作で作られた「オーロラの下で」は 私の大好きな映画のひとつです。 原作は「オオカミ王ロボ」などの動物の物語を描く作家、 戸川幸夫の「オーロラの下で」と「極北に挑む」を原作に 人間の登場人物を加えて脚色したものです。 シベリアの場面はロシア語、日本の場面は日本語で作られていますので、 一緒に見て楽しめ、感動を共有できる映画です。 (以下、あらすじ) 1912年ロシア革命直前の東シベリア・ウスリー州を舞台に、 芸者に売られた許嫁の梅(桜田淳子)を買い戻すために、 日本からシベリアに毛皮を獲るために渡った 秋田マタギの「目抜き)の源蔵」(役所広司)を主役に物語は展開します。 流刑人のアルセーニ(ニキータ・ハリコフ)、 居酒屋のおかみアンナ(マリーナ・ズイジーナ)など ソビエト側も有名な俳優を出演させています。 実は、一番の主役はオオカミの父と犬の母を持つブランというオオカミ犬が主役です。 オオカミの体と犬の頭脳を持つブランは頭がよく、人々を困らせます。 大地主の馬小屋を襲ったことからブランは賞金クビになります。 あるとき、仲間のオオカミとけんかをして大怪我をしたブランは アルセーニに助けられ、彼の元でそりを引く犬として変われることになります。 源三はまだ野生のオオカミだった頃にブランを撃とうとして逆襲を受け怪我をします。 冬の間トナカイを飼うヤクート人のところで働いていた源三のところに アルセーニが犬ぞりで来ます。ところがそこにはブランがいます。 ブランを撃ち殺そうとする源三とそれを止めようとするアルセーニが 取っ組み合いの喧嘩になり、 そのとき源三の服から日本にいる許嫁の梅の写真が出てきます。 十分に金も稼いだことだからと源三は日本に帰る決心をして、 アンナの元に別れを言いに訪れます。 このときの口づけのシーンと、 アンナの悲しそうな涙を浮かべ斜め下を見つめるまなざしが感動的です。 秋田に戻った源三ですが、梅は既に京都の医者に身請けされ後妻となっていました。 音沙汰のなかったことで源三は死んだと思われたのです。 源三は京都まで駆けつけますが、そこには幸せそうに暮らす梅の姿が・・・ 再び秋田に戻ってきた源三を今度は軍隊が連行します。 ロシア語ができて、シベリアの地理にも明るい源三は 日本軍のシベリア出兵の案内役にされてしまいます。 ボルシェビキの台頭に日本も帝政ロシアの援軍として シベリア出兵をした「シベリア戦争」です。 やがて戦争も終わりますが、源三は日本へは帰らず かつていたウスリーの街に戻ります。 しかしそこには戦争でがたがたに破壊された街があるだけでした。 アルセーニの家を訪ねると流行の病気で今にも死にそうになっていました。 「戦争から守るために女や子供は遠くの村に疎開させたが、 そこは食糧難と流行り病でたくさんの子供が苦しんでいる。 この薬と食料を届けなければ。子供達が・・・」 アルセーニは息絶えます。 村への行き方はブランが知っており、ブランを筆頭に犬ぞりで源三が物資を運びます。 シベリアの厳しい冬の寒さや度重なるオオカミの襲撃を受け、 やっとたどり着いたのは源三とブランだけ。 そしてその村にはアンナが・・・ 最後のシーンの作り物のオーロラがチャチくって感動もなえますが、 全編を通して流れる音楽がまた素晴らしいメロディーと演奏です。 難しく考えるとあのあたりにオーロラが出現するのだろうか?という疑念もあるのですが、 まあ、映画と言うことで。 二人で見るには最高にお勧めの映画です。 ちなみに文部省推薦映画ですから、清らかな心で見てください。 出典:http://byeryoza.com/index.htm オトーサン、 「監督の経歴を見ておこう」 後藤俊夫 誕生日 1938 出身 長野県伊那市 1962年、立教大学社会学部卒業。新世紀映画株式会社入社。 山本薩夫監督の助監督として、「戦争と人間」、「華麗なる一族」、 「金環蝕」、「不毛地帯」、「あゝ野麦峠」などを制作。 1978年、「こむぎいろの天使−雀と少年」で監督デビュー 信州伊那谷で、動物と人間のふれあいをテーマにした作品や、 時に美しく時に厳しい自然をテーマに、 「生きる」意味を問いかけ続けている。 2007年、伊那谷に伝わる農村歌舞伎をテーマに「Beauty」を製作。 監督作 1978年「こむぎいろの天使 雀と少年」 1981年「マタギ」 1982年「こんにちは、ハーネス」 1987年「イタズ」 1990年「オーロラの下で」 1994年「ベトナムのダーちゃん」 1997年「地球が動いた日」 1998年「ミナクロと公平じいさん」 1999年「こむぎいろの天使 すがれ追い」 2007年「Beauty-うつくしいもの-」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


地下鉄(メトロ)に乗って

オトーサン、 「浅田次郎さんの映画か?」 お涙頂戴ものに決まっています。 てなことで、劇場では見ませんでした。 でも、TVで放映されていました。 「タダなら、チェックだけでもしておくか」 原題:地下鉄(メトロ)に乗って(2006) 監督:篠原哲雄 原作:浅田次郎 脚本:石黒尚美/ 長谷川康夫 Genre: Drama / Fantasy 上映時間:121分 あらすじ: 長谷部は、衣料品会社の営業マンだ。 スーツケースを転がしながら、得意先へ地下鉄で移動中に ケータイで、弟から父が倒れたという知らせを受ける。 父親については、いい思い出がない。 殴られた記憶だけだ。 葬式なんか行く気はない、分かるだろう。 突然、地下道の先に兄に似た男が... 男を追って地下道を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。 後日、今度は、恋人のみち子と一緒に、昭和21年へ。 まさか。 闇市で生きる若き日の父親に出会うのだった。 その姿は...記憶にある父親ではなかった。 出演者 堤真一 .... 長谷部真次 岡本綾 .... 軽部みち子 常盤貴子 .... お時 大沢たかお .... 小沼佐吉 田中泯 .... 野平啓吾 オトーサン、 「こういう堤真一さんは許せるな」 いつも、オーバーな演技で、癇に触るところがありました。 「このひと、もしかして大沢たかお?」 いつも清潔なイメージなので、よく化けたもの。 あとは、田中泯さんの存在感かな。 その他の出演者: 笹野高史 .... 岡村 北条隆博 .... 小沼昭一 吉行和子 .... 長谷部民枝 User Rating: 6.3/10 (1000 votes) Yahoo! オトーサン、 「浅田作品なのに、泣かせんなぁ」 戦後のセットが安手なつくりなのにも、幻滅しました。 User Comments: 私は好きかな。 cheshacatさん 2006年11月1日 たぶん、原作を先に読んでいたら、 ここまで良かったあと思わなかったかも知れないけど。 大沢たかおの幅広い演技は上手だわ〜と思ってしまう。 タイムスリップというより、 夢と現実の狭間を行ったり来たりという感じで、 私はすんなり入り込めました。 やっぱり、日本人の琴線に触れるモノを感じ、 涙出来るっていう事に関しては邦画は良いね。 親には親の人生がチャンと有るんだって事を思い考えさせられる映画でした。 原作にも出てくるかどうかわからないけど 田中泯が登場する場面が、な〜んかズッシリと良かったです。 田中泯は表現するって言う事に関しては巧いわあ。 あのシーンは、言葉で説明しにくいけど良いです。 常盤貴子と岡本綾の親子関係をもう少しキチンと描いて欲しかったかな。 岡本綾の演技だけでは、主人公との関係に悩む様が演じきれていないようで、 わかりづらいです。 常盤貴子が生き抜いてきた人生も、もっと丁寧に描いて欲しかったなああ。 でも、結構好き。泣けたあ。 原作を読んでみたい。 オトーサン、 「コメント、最近はブログのほうがいいね」 朱色会さん 2006年10月21日 親子の愛を素直に描いている良品なるも、展開と決着は疑問が残る。 帝都1000万人の毎日の足となる、「メトロ」。 もはや都会人にとっては「日常」で欠かせない存在となっている。 日々の通学・通勤・買い物・デート・旅行など 都会人の日常に組み込まれている いつもと変わらない「日常メトロ」の風景。 しかし メトロを利用する人は、ふと、誰もが思うことがある。 「あの暗闇の向こう側に、いつもとは異なる風景が  現れはしないだろうか・・・」                   浅田次郎 こうして、この原作者の人となりを再確認してみると あのシーンの意味はこういうことだったのかと合点がいくものを いくつか見つけることができる。 人は誰もが、何らかの「荷」を引きずりながら 歩き続いている。 「ガラガラ・ガラガラ…」 そしておそらく誰もが、なんらかの傷をココロに 抱えているものだ。 父を疎みながらも、父と同じように生きている男 主人公:堤真一(長谷部真次) 「貴方は父親と同じよ。」 母と同じ生き方をしている自分を悩む女 ヒロイン:岡本綾(軽部みち子) う”、う”ずぐじィぃぃぃぃぃぃぃ〜(結婚したい。) そして!!俳優としてのパフォーマンスを今回も如何なく発揮してくれた男! 大沢たかお 兄ィ 出生時の2等兵から、大企業の老社長までぴちっと演じてくれました。 一人5役くらいやっとるな。(ま、ゼンブ小沼佐吉なんだけど) 戦後のオンナたちは、こういう生き方しかできなかった それを好演しているのが、常盤貴子 (お時) さて、お話の方は、父親と相容れない主人公がメトロに乗っている最中に タイムスリップさせられ、父親の一生をみて、父親を理解し、 そして父親を許す物語だ。いってしまえばこんなところ。 同様のらせんで、ヒロインもこのスリップに巻き込まれ 母親の半生を見ることとなる。 スリップに地下鉄をつかうという「演出」は、 観客の心の入れ替えにも一役かっていて、 観客をおはなしにナビゲーションする良薬となっている。 すっと荒唐無稽な話に没頭できる。これはいい。 演者の力量は、バイプレーヤも含めてすべて及第点以上。 とくに、岡本カラーは出色であるし、実直俳優の堤も真骨頂。 貴子の使われ方もよかった。しかしなんといっても たかおさん。やるねぇ。 やや記号化した役ではあるものの、 10代から末期までの男の役をきっちりと演じきっており、 俳優としてアブラ乗り切っております。 トロですなオオトロ。 「痩せてみたり、太ってみたり、大変だったでしょう」 話のなかで朱色会が、心にのこったこと 戦後の混乱のなかの男たちの姿だ。 めしをくっていくのがやっとの中でも 「プライド」を失わず、知恵と元気で生き抜いていくものたちは、 本当にイキイキとしている あの時代ほんとうに餓死をするものがこの国にいたのだが 彼らの生き抜いていく様になんというかへんなことだが うらやましさを感じてしまった。 明るく、豪快で、粗暴で、そして下のものには優しい。 いまの「男たち」は、どぅなんだろうね。。。 くわえて、女たちだが、 あの当時は好きな男がいてもその人と結ばれるのは皆無。 その代表として小沼夫妻が描かれている。 好きな人がいても、その人以外と結婚し家庭を築いていく いまはあのころよりは。。と想いたいが あんまり変わんないような気もするし、その辺は いまの女たちが答えをだすことなので、これ以上はコメントしない。 途中の展開としておやっとおもったのは やはり血縁のからみだが、この映画のテーマに本当に必要だったのだろうか? ちょっと韓流で、朱色会はいやだったな。 それと、みち子が下した決断は、どうにも理解不能。 生きていてこそ、他人に幸福をもたらすことができるのであって これほどの「親不孝」があろうかと想う。 この結末の仕方は、ちょっとアレでしたな。 好きなひとの幸福のために、自分は犠牲になるっでが、 それだばわがんねな。(←すみませんつい方言が。。) 生きていく強さというものは、そんなキレイごとじゃない。 生きていき、そして好きな人をみつけて、その人との幸福を考える これがまっとうなことだろう とはいえ昭和のセットは念入りにつくられており、 CGに頼らない「もの」による再現は、表現としてはよかたす。 そして、演者たちの熱演も心に響きましたよ。 「幸せでした。貴方のような人を父親に持てて、幸せでした」 「幸せでした。貴方のような人を母親に持てて、幸せでした」 父親や母親がいるものは、いつもこのことばを胸に持っているものだ。 そして、恥ずかしいためか、それを口にだしては云えない。 父親や母親であるものは、いつもこのことばを待ち望んでいるものだ。 そして、恥ずかしいためか、 そのことばをまっていることをおくびにもださない。 ・・・そしてそのことは、逆もしかり。。。 いつかは、朱色会も。。 人は、親と子の「リレー」のなかで、 『命』だけを運び続けている存在ではない いのちと他のもの、それは表現としてとても【単純なことば】だが、 もしそれがなんなのかわからぬ方は、スクリーンでご確認ください。 「幸せでした。貴方のような俳優に、観客として出会えて、幸せでした」 出典:http://ver-milion.blog.so-net.ne.jp/2006-10-21


ダンテズ・ピーク

オトーサン、 「ピアース・ブロスナン主演?」 どうしても、007を思い出してしまいます。 世界を股にかけ、美女をはべらせ... でも、この映画では、生真面目な学者でした。 原題:Dante's Peak (1997) 監督:Roger Donaldson 脚本:Leslie Bohem Genre:Action / Adventure / Drama Rated PG-13 for disaster related peril and gore. 上映時間:109分 あらすじ: 火山地質学者ハリーは、 ダンテズ・ピーク調査のため麓の町を訪れる。 噴火が近いというが、上司のドレイファス博士は、その警告をあざ笑う。 ハリーは、町長レイチェルに直談判し、住民集会を開く。 だが、会合の最中に噴火が起き、阿鼻叫喚の地獄図に。 ハリーは、死力を尽くしてレイチェル一家を救おうとするのだが... 出演者: Pierce Brosnan ... Harry Dalton(ハリー) Linda Hamilton ... Rachel Wando(レイチェル) Charles Hallahan ... Paul Dreyfus(ドレイファス博士) オトーサン、 「ピアース・ブロスナン、やはり格好いいなぁ」 リンダ・ハミルトン、相手役としては疑問。 こう老けていては、ロマンスの花が咲きようもありません。 「4つも年下なのになぁ」 PIERCE BROSNAN  ピアース・ブロスナン 誕生日 1953/5/16 出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 11才の時に家族と共にロンドンへ移住。 CMイラストレーターなどの仕事を経て、 実験演劇ワークショップで俳優修行。 フランスやオランダの舞台に立ち、キャリアを積んだ。 映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。 「ノーマッズ」(1985)「テロリスト・ゲーム」「ライブワイヤー」 「バーチャル・ウォーズ(1992)など主演作は非常に多く、 アクション俳優として活躍していたが、大作には恵まれず、知名度は低かった。 1995年、「ゴールデンアイ」で5代目ジェームズ・ボンドを襲名。 以降、「マンハッタン・ラプソディ」「マーズ・アタック!」 「ダンテズ・ピーク」「トーマス・クラウン・アフェアー」など大作に出演する。 77年、「007/ユア・アイズ・オンリー」のボンド・ガール、 カサンドラ・ハリスと結婚(90年子宮癌で死亡) 2001年、テレビ・リポーターのキーリー・シェイ・スミスと再婚。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇ 1985年「ノーマッズ」◇ 1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇ 1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇      「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇      「M&A/タイパンと呼ばれた男」 1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆ 1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇      「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇ 1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆ 1994年「めぐり逢い」◆ 1995年「007/ゴールデンアイ」◇      「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆      「ロビンソン・クルーソー」 1997年「ダンテズ・ピーク」◇「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」◇ 1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆ 1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇      「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇ 2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇ 2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」◇ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ LINDA HAMILTON  リンダ・ハミルトン 誕生日 1957/9/26 出身 米メリーランド州ソールズベリー 子供の頃から児童劇団で活躍。 19才、女優になる決心をし、 ニューヨークのリー・ストラスバーグ・インスティテュートで修行。 テレビでは「美女と野獣」のキャサリン役が有名。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1979年「NIGHT-FLOWERS」 1980年「ミッキー・ロークのレイプ&マリッジ」◇ 1982年「暗殺遊戯」 1984年「チルドレン・オブ・ザ・コーン/トウモロコシ畑の子供たち」      「THE STONE BOY」「ターミネーター」◇ 1986年「ブラックライダー」◇「キングコング2」◇ 1990年「Mr.デスティニー」◇ 1991年「ターミネーター2」◇ 1994年「SILENT FALL」 1995年「多重人格」◇ 1996年「ザ・ターゲット」◇「ダンテズ・ピーク」◇ 1997年「レスキュアーズ/戦火に燃えた勇気」◇ 1998年「勇気への道」◇「サバイバル・リミット」◇ その他の出演者: Jamie Renee Smith ... Lauren Wando Jeremy Foley ... Graham Wando Elizabeth Hoffman ... Ruth Grant Heslov ... Greg, USGS Crew Kirk Trutner ... Terry, USGS Crew Arabella Field ... Nancy, USGS Crew Tzi Ma ... Stan, USGS Crew Brian Reddy ... Les Worrell Lee Garlington ... Dr. Jane Fox Bill Bolender ... Sheriff Turner Carole Androsky ... Mary Kelly Peter Jason ... Norman Gates User Rating: 5.6/10 (16,980 votes)        7.6/10 (325 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、Yahoo!は2点高いなぁ」 でも、今回は、岩手内陸地震直後なので、 Yahoo!のスコアに賛成しましょう。 災害を丁寧に描いているので好感をもちました。 User Comments Lechuguillaさん Dallas, Texas 2005年1月9日 災害映画?それとも映画が災害? アメリカ西部の絵葉書のような小さな町。 休火山が活動を開始した。 そこで、当然、災害映画の大混乱を期待する。 前半は、主役2人、ピアース・ブロスナンとリンダ・ハミルトンが目を奪う。 町の観光案内もある。 お祭り、すばらしい雪山、目が覚めるようだ。 後半は、カオスが主人公だ。 アクション映画好きには、 この「ダンテズ・ピーク」、かなりいい選択だ。 映像、サウンド、特殊効果がいい。 エキサイティングなドラマがあり、ペースも早い。 だが、筋の通った映画がみたいなら、やめておいたほうがいい。 ありきたりの筋書きだから、面白くないし、想像力をかきたてられない。 定石そのもの。 勿論、大抵の災害映画は、そんなものだ。 ストーリーも、そのパーツも基本的には同じだ。 災害がちがうだけ。 竜巻、燃える高層ビル、船の沈没、地震、あるいは火山。 この「ダンテズ・ピーク」そのものが、ディザスターだとまでは言わない。 だが、その脚本は、あまりにも似たり寄ったりだ。 これまで見てきた災害映画のクローンなのだ。 オトーサン、 「映画瓦版、見事にまとめているなぁ」 服部弘太郎さん 1997年3月20日 火山噴火で小さな町が壊滅する様子を緻密に描いた特撮映画。 何よりも映像の迫力に度肝を抜かれます。 主演がピアーズ・ブロスナンとリンダ・ハミルトンの災害パニック映画と聞いて、 「これは間違いなくB級映画だろう」と予想するのは当然ですが、 映画はふたを開けてみるまでわからない。 中身は第一級の娯楽作品です。 まぁこの内容なら、主演が誰であろうと構わないとも思いますけどね。 ヤン・デボンの竜巻映画『ツイスター』がそうであったように、 この映画でも主役は特撮技術を駆使して作り上げた自然災害のリアリティーにあります。 地震国日本の国民としては、この映画に描かれているエピソードは どれも他人事ではありませんよ。 映画の構成としては、スピルバーグの出世作『ジョーズ』を連想させます。 火山噴火に対して警告を与えようとする学者と、 企業誘致を目前に控えた町議会が対立するくだりは、 『ジョーズ』で海水浴場を遊泳禁止にするか否かという 政治的駆け引きを思い出させるのです。 『ジョーズ』のテーマも 「自然界から襲ってきた巨大な暴力に人間が立ち向かう」というものでしたが、 『ダンテズ・ピーク』で猛威を振るうのは火山です。 いわば巨大なサメのあごの中に町全体がすっぽりと飲み込まれているようなもので、 被害は海水浴場のサメ騒ぎの比ではありません。 『ジョーズ』では死闘の末サメを撃退しますが、 火山の猛威の前に人はなすすべもなく、ただ逃げ回るしかないのです。 噴火前の前兆現象、温泉や地下水の異常、身体に感じない群発地震などは、 日本人には馴染みのものばかり。 一面に雪のように降り積もる火山灰、 噴火した火山から一気に駆け下りてくる火砕流の猛威なども、 雲仙普賢岳の噴火で日本人なら知らぬ者はない現象です。 それだけにこの映画の科学描写が、ある面でとてもリアルに作られており、 別の面で思い切り御都合主義的に作られていることもよくわかってしまう。 しかし御都合主義的な部分は、多くの面で物語の進行に必要な「嘘」に結びついていますから、 このあたりはある程度目をつぶってあげる必要はあるでしょう。 それよりも、ミニチュアや大規模なセット、CGなどを使って、 自然災害をここまで再現したスタッフの仕事に対して拍手を送りたい。 物語はきわめて単純で、「火山が噴火したから逃げる」というだけのもの。 そこにブロスナン扮する学者とハミルトン扮する市長のロマンスや、 家族の救出劇などがからまりあう。 「ブロスナン=学者」というと、 つい先日観た『マーズ・アタック!』を思い出してしまって、つい笑ってしまいました。 今回の役もよく考えると、彼は学者として何も役に立つことをしていないんだよね。 集会場で逃げ惑う人たちに向かって「押さないでください」と怒鳴ってたくらい。 彼がハミルトンと恋に落ちるくだりも、なんだか安易だったなぁ。 これだけの大惨事が起こりながら、 ほとんど死人のエピソードが出てこないのは甘いかとも思いましたが、 最後に廃虚となったダンテズ・ピークの町を見下ろすカットを入れることで、 エンディングを品よくまとめました。


冷静と情熱のあいだ

オトーサン、 「見るまいぞ!」 偏屈爺ですから、邦画の超話題作は逃げてきました。 でも、新しいテレビの画像チェックのためにトライ。 「おお、アルノ川沿いを自転車で走っている!」 「しまった!駅で借りられたんだ」 そんなことで、最後まで見てしまいました。 後日、知ったのですが、娘たちは、この映画をみて、 猛烈にフィレンツェへ行きたくなったのだとか。 原題:冷静と情熱のあいだ(2001)    CALMI CUORI APPASSIONATI 監督:中江功 原作:江國香織/ 辻仁成 脚本:水橋文美江 Genre: Romance Country:Japan Language:Japanese /English /Italian /Cantonese 上映時間:124分 あらすじ: 絵画の修復士を志している順正は、 フィレンツェの工房で修業を積んでいる。 ジョバンナからチーゴリの絵の修復という大役を任される。 だが、そんな充実した日々に波乱が起きる。 かつての恋人・あおいと再会したら、 金持ちのマーヴと贅沢な暮らしをしていたのだ。 さらに、修復中の絵が切り裂かれる事件が起きて、 犯人と疑われ、工房を去り、失意のうちに帰国する。 順正は、芽美と同棲するが、あおいのことを忘れられない。 あおいも、マ−ヴの愛を素直に受け入れられない。 そして、愚かにも、10年前の約束通リ、2人はドゥオモで再会する... 出演者 竹野内豊 .... 順正 ケリー・チャン .... あおい マイケル・ウォン .... マーヴ 篠原涼子 .... 芽美 Valeria Cavalli ... Giovanna(先生・ジョバンナ) ユースケ・サンタマリア .... 崇 オトーサン、 「竹野内 豊くん、立ち姿が決まってるね」 モデルだったから、相当トレーニングを積んでいたのでしょう。 「つくづく女はこわいな」 ケリー・チャンは、結局、順正とマーヴを弄んだのかも。 篠原涼子(芽美)は、順正をナイフで刺し殺さんばかりの勢いでした。 モテル男は、今後気をつけなくては... ○竹野内 豊  YUTAKA TAKENOUCHI 誕生日:1971/1/2 - 出身:埼玉県所沢市 所沢市立向陽中学校から私立豊南高等学校を卒業。 在学中に雑誌モデルをしていた。  1994年、TVドラマ「ボクの就職」でデビュー。  1997年、「ビーチボーイズ」でブレイク。  テレビドラマやCFで活躍している。  爽やかで寡黙な雰囲気を醸し出す役柄が多い。  英会話もうまい  出演作:  2001年「冷静と情熱のあいだ」  2008年「明日への遺言」「あの空をおぼえてる」 KELLY CHEN  ケリー・チャン 誕生日 1973/9/13 出身 香港 中学卒業後、神戸のインターナショナル・スクールで学び、 3年間を日本で過ごした。 その後、NYでグラフィック・デザインを学ぶ。 95年、大手銀行のイメージキャラクターに選ばれたことがきっかけで 歌手デビュー。 ソロアルバム「酔迷情人」がヒット。 95年「仙樂飄飄」で映画デビュー。 日本のテレビドラマ「鬼の棲家」にも出演。 「東京★ざんすっ」で監督デビュー。 活躍度 △↑ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「世界の涯てに」 1998年「アンナ・マデリーナ」 1999年「ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻」      「レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄」 2000年「わすれな草」「東京攻略」「ラベンダー」 2001年「冷静と情熱のあいだ」 2002年「インファナル・アフェア」 2003年「インファナル・アフェアV 終極無間」 2004年「ブレイキング・ニュース」 その他の出演者: Luciano Federico ... Angelo(アンジェロ) 椎名桔平 .... 高梨 User Rating: 6.5/10 (161 votes) 8.3/10 (834 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ!」 Yahoo!は、2点くらい高いようです。 遠景のショットが多用され、効果をあげていました。 撮影賞受賞は妥当です。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:竹野内豊 ・撮影賞 津田豊滋 ・照明賞 川井稔 User Comments Darcy, Leeさん Gumi,South Korea 2003年10月11日 信じられない永遠の愛。 真実の永遠の愛を感じたいひとに、 心の底から、この映画をすすめる。 三都市(イタリー、フランス、日本)の美しい風景を楽しめる。 2人の著者(1人は男性、一人は女性)の2冊の本が原作になっている。 日本では、一世を風靡した小説で、 最近では、韓国でも評判になっている。 ロマンス映画が好きなひとには、パーフェクトだ。 このジャンルの最高峰だ。 (だが、非アジア圏のひとびとが理解できるかどうか。 ご存知のように、考え方が違うから) 見た後で、後悔しないだろう。 ハンカチが濡れてしまうだろう。 オトーサン、 「映画瓦版、ベタボメだ!」 服部弘太郎さんも、多感な青春時代をすごしたのでしょうね。 服部弘太郎さん 2001年8月27日 竹野内豊とケリー・チャン主演のラブストーリー。 終盤は泣けて泣けてしょうがない。 映画マニアや批評家の中には、テレビドラマをバカにする人が少なくない。 映画をけなす時の決まり文句のひとつは 「テレビドラマみたい」というものだ。 この言葉の中には、もちろん「テレビは映画より一段も二段も下の存在だ」という 差別意識がある。 でも映画をきちんと観ている人なら、 今は映画よりひょっとしたらテレビドラマの方が面白いと知っている。 僕はテレビをほとんど見ないが、 それでもテレビドラマの演出家が映画監督として映画を作った時、 その完成度の高さに驚かされることは多い。 今回『冷静と情熱のあいだ』を観て大いに感動した僕は、 監督がフジテレビでずっとドラマを演出してきた中江功という人だと知って驚いた。 中江監督は、映画監督としてはこれがデビュー作になるという。 江國香織と辻仁成による原作小説を、 竹野内豊とケリー・チャン主演で映画化したラブストーリー。 原作はふたりの著者がふたりの主人公それぞれの立場から ひとつの物語を綴っていくという構成だったそうだが(原作は未読)、 映画は主として竹野内豊が演ずる阿形順正の立場から語られていく。 フィレンツェで美術品の修復士として働く順正は、 大学時代の友人から、かつての恋人あおいがミラノで暮らしていると知らされる。 彼女と気まずい別れをした後、ずっと忘れられずにいた順正は すぐにミラノに行くが、そこで再会したあおいは恋人と幸せな同棲生活をしていた。 働いていた工房が閉鎖されたこともあり、順正は日本に帰ることにする。 物語はここから回想シーンなどをはさみながら、 10年に渡る順正とあおいの恋の軌跡を描き出していく。 この映画の中には、誰もがたどる恋のプロセスが全部収まっている。 出会いのときめき。初デートの緊張感。初めてのキス。 幸せが永遠に続くかに思える恋の喜び。そして苦い別れ。 別れた後も心の底に残る愛の甘美な記憶。 未練を断ち切るように始める新しい恋。 偶然の再会。 忘れたはずの愛が心の中に蘇る。 色あせていく新しい恋人との関係……。 二十歳で出会った恋人たちの10年を描いているが、 二十代の10年ほど、人間の人生の中で変化が激しい時はないだろう。 この物語は人生を模索し、自分の道を切り開いていく青年の葛藤ともがきを、 うまく恋愛ドラマと組み合わせていると思う。 主人公たちは別れた後にそれぞれの人生を歩み、 その中で自分たちの中に残る愛を少しずつ深めていくのだ。 竹野内豊は感情の機微を細かなニュアンスで演じ分けるような俳優に見えないが、 一見無表情に見える彼の姿に、観客のいかなる思い入れも受け入れてしまう 器の大きさを感じさせる。 状況さえ許されれば、彼は大スターになれるだろう。 ケリー・チャンはこの映画では受け身の芝居が多いが、 それでもスター女優のオーラで役を大きく見せている。 2時間4分もある映画だが、映画の後半30分ぐらいはずっと涙目モードに突入。 さんざん結末を後ろに引っ張ったあげく、 スッパリと物語を断ち切って余韻を残すエンディングも見事。 これは傑作です。


世界で一番パパが好き

オトーサン、 「豪華な顔ぶれだなぁ」 ベン・アフレック&ジェニファー・ロペス、 そして、ご贔屓の美人女優リヴ・タイラー。 それに、ウィル・スミスやマット・デイモンまで出ています! 原題:Jersey Girl (2004) 監督・脚本:Kevin Smith Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 on appeal for language and sexual content including frank dialogue. 上映時間:102分 あらすじ: 1994年、ニューヨーク オリーは、音楽関係のプロモーター。 独身生活を謳歌していたが、 ガードルートと出会い、結婚する。 出産時の合併症で、ガードルートが死んでしまい、 男手ひとつで赤ん坊を育てなければならなくなる。 ニュージャージーの父親に娘の世話を頼むが、 父親にも仕事がある。 育児で情緒不安定になり、暴言を吐き、クビになる。 そして七年経った。 オリーは、市の清掃係として父親と一緒に働いている。 娘ガーティは、いまや、手におえない小学生だ。 学芸会では、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を 家族や仲間で演じて、先生を卒倒させるほど。 オリーは、ビデオ店で、自由奔放なマヤと出会い、交際を深めるなかで、 子育てや家族の絆、人生の意味について考えはじめる... 出演者: Ben Affleck ... Ollie Trinke(オリー) Jennifer Lopez ... Gertrude Steiney(ガードルート) Liv Tyler ... Maya(マヤ) Raquel Castro ... Gertie Trinke(娘・ガーティ) George Carlin ... Bart Trinke(父親・バート) Will Smith ... Himself(俳優・歌手) Matt Damon ... PR Exec #2(PR会社の経営者) オトーサン、 「ベン・アフレック、大根役者だけど熱演!」 ジェニファー・ロペスは、類型的な役回りで、損しています。 ご贔屓のリヴ・タイラーは、すごいせりふを言わされていました。 「あたし、1日2回やるわ」 「おいおい、そんなことまで言うのか。腱鞘炎になるだろう」 娘役のラケル・カストロ、表情が豊かです。 父親像が実によく描かれていました。 ウィル・スミスとマット・デイモンが友情出演。 BEN AFFLECK ベン・アフレック 誕生日 1972/8/15 出身 米カリフォルニア州バークレー 俳優として8歳の頃から活動。 92年「青春の輝き」が映画デビュー。 弟にケイシー・アフレックがいる。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「青春の輝き」「バフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「バッド・チューニング」 1995年「モール・ラッツ」 1996年「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「グッド・ウィル・ハンティング」◆      「チェイシング・エイミー」◇      「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「アルマゲドン」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇      「200本のたばこ」◇      「ファントム」◇ 1999年「恋は嵐のように」◇「ドグマ」◇「ディセプション」 2000年「レインディア・ゲーム」◇「偶然の恋人」◇      「マネー・ゲーム 株価大暴落」◇ 2001年「パールハーバー」◇      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「トータル・フィアーズ」◇「チェンジング・レーン」◇ 2003年「デアデビル」◇「ペイチェック 消された記憶」◇「ジーリ」◇ 2004年「世界で一番パパが好き」◇ 2007年「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」 JENNIFER LOPEZ  ジェニファー・ロペス 誕生日 1970/7/24 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。 ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。 歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」でミリオン・ヒット。 映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。 97年、最初の結婚。 2001年9月29日、音楽ビデオの収録で知り合った 振り付け師のクリス・ジャッドと再婚。 しかし、2002年に入って別居、2003年離婚。 その後、ベン・アフレックと交際、婚約までしていたが、破局。 2004年5月、サルサ歌手マーク・アンソニーと結婚。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「リトル・マイ・ガール」 1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」 1996年「ジャック」 1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆       「セレナ」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声) 2000年「ザ・セル」◇ 2001年「ウェディング・プランナー」◇      「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「イナフ」◇「メイド・イン・マンハッタン」◇ 2003年「ジーリ」◇ 2004年「世界で一番パパが好き!」◆      「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」◇ 2005年「ウエディング宣言」◇ LIV TYLER リブ・タイラー 誕生日 1977/7/11 出身 米ニューヨーク州 メイン州ポートランドで育つ。 父はロック・バンドのエアロ・スミスのスティーブン・タイラー。 母は70年代に活躍したトップモデルのベベ・ビュエル。 14歳の時、知人が彼女の写真をエージェントへ送ったのがきっかけで モデルの仕事を始める。 94年、エアロ・スミスのミュージック・ビデオに アリシア・シルバーストーンと一緒に出演。 同年、「精神分析医J.」で映画デビュー。 95年「君に逢いたくて」で初主演。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「精神分析医J」 1995年「エンパイア・レコード」「君に逢いたくて」 1996年「魅せられて」「すべてをあなたに」 1997年「秘密の絆」「Uターン」 1998年「アルマゲドン」◆ 1999年「クッキー・フォーチュン」◇「プランケット&マクレーン」◇      「オネーギンの恋文」◇ 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ジュエルに気をつけろ!」◇「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 2004年「世界で一番パパが好き」◇ その他の出演者: Jason Biggs ... Arthur Brickman Charles Gilbert ... Sweeney Todd Charles McCloskey ... Sweeney Victim Paulie Litt ... Bryan Betty Aberlin ... Teacher Jennifer Schwalbach Smith ... Susan Stephen Root ... Greenie Mike Starr ... Block Jada Copeland Goodman ... ER Nurse Matthew Maher ... Delivery Guy Matthew Cloran ... Anthony Tom Cleary ... Comptroller John Willyung ... Townie Edward Janda ... Town Clapper Ron Suchoplas ... News Reporter / School Audience Jason Lee ... PR Exec #1 User Rating: 6.3/10 (19,106 votes) オトーサン、 「もう少し、高いスコアでもいいのでは」 ベン・アフレックとジェニファー・ロペス、 この映画で共演し、Bennifer(Ben+Jennifer)とも 呼ばれるいい仲になったのに、破局とは。 このせいで、ラジー賞候補になったのかも。 演技そのものは、そんなに悪くありませんでした。 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演男優賞:ベン・アフレック ・ワースト助演女優賞:ジェニファー・ロペス ・ワースト・スクリーン・カップル賞:ベン・アフレック&ジェニファー・ロペス                  ベン・アフレック&リヴ・タイラー User Comments sixstring-1さん Budapest, EU/Hungary 2004年11月14日 もうひとりのケビン・スミス でも、彼は彼なのだ もし、私がケビン・スミスだったら、 ミラマックス社から、こんなアイディアや脚本を提案されたら、 拒絶しただろう。 まさに、それこそが、彼が承諾した理由なのだ。 そして、何と賢明な意思決定だっただろう。 予告編をみる限りでは、つまらなそうだったが、 とうとう見たとき、実に満足した。 ハリウッドの凡庸な監督なら、 これは、凡庸で、不吉で、センチメンタルで、すぐ忘れさられる、 お涙頂戴映画になっただろう。 だが、ケビン・スミスはちがう... ストーリーには、監督が決定的な過ちを犯しそうな点が多々ある... ケビン・スミスは、そうした過ちを避けるのに成功した。 実に楽しく、愛すべき、実に感動的で、かつ愉快な作品を創りあげた。 だが... やはり、これはケビン・スミスなのだ。 すばらしいと思う。 思うに、「ドグマ」は、アメリカ映画史の記念碑だ。 非常にデリケートな事柄について、率直に語っている。 「世界で一番パパが好き」には、そうした部分はないのが残念だ。 だが、この筋書きでは、入りこむ余地はない。 この「世界で一番パパが好き」では、 彼の作品のなかでは、他にないほど感動が待っている。 人間感情を描くプロであることを立証した。 観客に、深い感情、愛、喪失、家族の絆、野心...といったものを よく理解していることを示した。 この映画に欠けているのは、すばらしい演技だ。 長いショットでも、悪い演技はみせていない。 だが、それでも...もう少し何とかなったのではないか。 ...特に、ベン・アフレックは。 リヴ・タイラーは、溌剌として信じられる演技をみせた。 ガーティの(学芸会での)"ミュージカル"を演じる部分では、 舞台俳優としての技量をみせてくれた。 いかにもケビン・スミスらしいセレブ批判がある。 そして、スターウォーズのジョークをつい思い浮べてしまう。 ダース・ベイダーの名せりふだ。 「すばらしい。なかなかやるな」 ("Impressive... Most impressive.") オトーサン、 「監督のケビン・スミスって、確か俳優だよな」 この作品の最後に、父親に捧げるとあって、 ジーンときました。 KEVIN SMITH  ケビン・スミス 誕生日 1970/8/2 出身 米ニュージャージー州 映画学校を中退し、浮いた学費で「クラークス」を製作し、 サンダンス映画祭で注目された。 舞台となったコンビニで働いていたのだ。 「チェイシング・エイミー」や、 キリスト教が題材のコメディ「ドグマ」が評価を得た。 監督作品では、脚本も書き、ほとんど喋らない"サイレント・ボブ"として出演している。 『スクリーム3』にも顔を出している。 ベン・アフレックやジェイソン・リー、マット・デイモンは、常連。 最近では、「ダイ・ハード4.0」に出演。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「クラークス」 1995年「モールラッツ」 1997年「チェイシング・エイミー」 1998年「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」 1999年「ドグマ」 2000年「スクリーム3」「フロム・ダスク・ティル・ドーン3」 2001年「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」      「正義の行方 ビヨンド・ジャスティス」 2006年「ファック」


アフタースクール

オトーサン、 「新人監督の傑作だって?」 Yahoo!も高スコアだし、コメントをみても賞賛の嵐。 見過ごすわけにはいくまい、早速見に行きました。 劇場は、ガラガラでした。 原題:アフタースクール(2008) 監督・脚本:内田けんじ Genre: Comedy / Suspence 上映時間:102分 あらすじ: 神野と木村は、中学からの親友。 サラリーマンの木村が仕事で忙しいので、 産気づいた木村の妻・美紀を神野が病院まで送りとどける。 勤め先の中学に、同級生と称する探偵・北沢が訪ねてくる。 木村が、若い女性と親しげにしている写真を見せて、 その行方を捜してほしいというのだ。 写真は、たまたま梶山商事の唐沢が撮ったもので、 社長に御注進に及んだ結果、探偵・北沢が雇われたのだ。 木村は、ヤクザの組長・片岡からの借金もあり、 組長の女・あゆみに手をだしているようだ。 「そんな馬鹿な! 木村はそんなことをする奴じゃない」 神野は、頭から信じようとしない。 木村に貸した車が駐車違反だという連絡が入り、 北沢と一緒に、現場に駆けつける。 そこはマンションの前で防犯ビデオには、 木村と写真の女が映っていた。 神野は呆然とする。 出演者: 大泉洋 .... 中学校教師・神野良太郎 佐々木蔵之介 .... 探偵・北沢 堺雅人 .... サラリーマン・木村一樹 常盤貴子 .... 佐野美紀/あゆみ 田畑智子 .... 神野久美子 山本圭 .... 郷田捜査官 北見敏之 .... 梶山商事社長 奥田達士 .... 唐沢 尾上寛之 .... マナブ(バイト) 伊武雅刀 .... 組長・片岡 User Rating: 8.6/10(801 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 ま、IMDbなら、せいぜい6点台後半でしょう。 User Comments: 流山の小地蔵さん 2008年5月16日 本作ではいかに観客をダマすかを目的にした イタズラ心が描かれていくのだから、堪りません(^^ゞ 前作でも凝った脚本が評価され、 カンヌ映画祭で4賞を獲得した内田監督が、 細部まで作り込まれた脚本をひっさげ、 またまた観客を混乱のるつぼをに放り込むためめメガホンを撮りました。 社会に出てそれぞれ違う世界観を持ってしまった3人の同級生が巻き起こす、 大人の放課後の世界。 まさにどんでん返しが続き、驚きの展開でした。 なんと言っても、この作品のメインテーマは、「大人のイタズラ」。 内田監督にとってのアフタースクールなんです。 本作ではいかに観客をダマかを目的にしたイタズラ心が描かれていくのだから、 堪りません(^^ゞ 何せ冒頭のラブレターを手渡すシーン。 そして穏やかな夫婦(らしき)の朝のシーンを、そのまま鵜呑みにしたら、 あとでとんでもないくらい、ギャフンと言わされますよ、コレ。 それが後半で見事に、全部ひっくり返ってしまうですから、 ラストで放心状態に(>_<)。 まるでキツネ狩りのハンターがキツネに包まれたような心境となりました。 エンドロールを終えて、終わったと思いきや、ななっ: なんと突如として、画面にはこの作品のキーマンであるあゆみ母子が写り、 その隅にさりげなく置かれたテレビの画面で流されているニュース番組に、 気になるあの人がどうなったか報道されるのですよ。 この部分が本作のオチなんで、 エンドロール途中で席を立った人は、 あとでこの話を知ったら、悔しがるでしょうね。 イケズな監督ぅ〜! そして、なにげな〜くちょこんと出てて来るワンカットとそこの登場人物が、 あとで重要な伏線で登場してくるのですよ、 例えば何気なく街頭で演説している政治家とかね。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 内田けんじ 誕生日:1972/、 出身:神奈川県。 1992年、サンフランシスコ州立大学芸術学部映画科に入学。 で、映画製作技術および脚本技術を学ぶ。 帰国後に自主製作した「WEEKEND BLUES」(2001)が PFFアワード2002で企画賞、ブリリアント賞を受賞。 PFFスカラシップで製作した長編デビュー作『運命じゃない人』(2004)では、 ストーリーテリングの巧さに批評家が絶賛。 2005年のカンヌ国際映画祭批評家週間に出品され フランス作家協会賞、最優秀ヤング批評家賞、最優秀ドイツ批評家賞、鉄道賞(金のレール賞) と4冠受賞、国内の映画賞でも8冠を達成。 2007年、CM「高橋酒造 白岳」もアジア・パシフィック広告賞で銀賞受賞。 監督作 2001年「WEEKEND BLUES」 2004年「運命じゃない人」 2008年「アフタースクール」 監督インタビュー オトーサン、 「ほう、黒美さんのコメントがある」 条件つきで、将来を買っているようです。 黒美君彦さん 2008年4月26日 よく練られているが よく練られたシチュエーション・コメディの佳作… と書くと内田けんじ監督の前作『運命じゃない人』(04年)の 感想とまったく同じになってしまう(苦笑)。 大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之介はそれぞれ飄々としていて好演。 大泉洋演じる中学校教師・神野が、 最後に探偵(佐々木蔵之介)をばしっと決めつけるシーンはなかなかよかった。 ひと癖ふた癖ありそうな脇役陣も面白い。 外形的に見えていた状況が実は氷山の一角に過ぎず、 一つ一つ種明かしをしてどんでん返しへとつなげていく、という手法は、 ある種のパズルに似た要素がある。 ただ、その瞬間は楽しめるのだが映画作品としては殆ど記憶に残らない という弱点もないわけではない。 実際『運命じゃない人』のスジもほとんど記憶に残っていない (それは単純に記憶力がないだけか…笑)。 この作品でも騙される快感、伏線が語る隠し味は体感できるし楽しめる。 だが、この作風もそうそう続けていくわけにはいかないだろう。 内田けんじ監督らしい「騙しのテクニック」を駆使しながら、どう発展していくのか。 センスはある監督だと思うので今後にも注目したいと思う。


D-Tox

オトーサン、 「へぇ、こんな映画があったんだ」 一度お蔵入りされた作品だそうです。 シルベスター・スタローン主演でお蔵入り ? そんなこと、ありうるのでしょうか? 原題:D-Tox (2002) 監督:Jim Gillespie 原作:Howard Swindle 脚本:Ron L. Brinkerhoff Genre:Drama /Thriller /Horror Rated R for strong violence/gore and language. Country:USA /Germany Language:English 上映時間:96分 あらすじ: 警官が次々と残虐な手口で殺される。 事件を担当するFBI捜査官マロイは、 同僚だけでなく恋人までも殺されてしまう。 酒に溺れ、手首を切って自殺まで図る。 収容された警官専門の療養施設"D-TOX"でも、 警官たちの不審死が続く。 犯人が内部に潜入していないか? 女医ジェニーの助けを借り、マロイは犯人を突き止めようとする。 果たして、マロイは恋人の仇を討てるのだろうか? 出演者: Sylvester Stallone ... Malloy(マロイ) Charles S. Dutton ... Hendricks(ヘンドリックス) Polly Walker ... Jenny(女医ジェニー) Christopher Fulford ... Slater(スレイター) オトーサン、 「ちょっと欲求不満だな」 スタローン、いつもの大爆発がみられません。 同僚役のチャールズ・S・ダットンがいい味を出していました。 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、マイアミ大学演劇科に編入したが中退。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ CHARLES S.DUTTON  チャールズ・S・ダットン 誕生日 1951/1/30 出身 米メリーランド州ボルティモア 86年「ノーマーシー/非情の愛」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ノーマーシー/非情の愛」 1988年「クロコダイル・ダンディー2」 1989年「ジャックナイフ」 1990年「殺人調書Q&A」「クロコダイル・ダンディ2」 1991年「ミシシッピー・マサラ」 1992年「エイリアン3」 1993年「ルディ/涙のウイニング・ラン」 1995年「ニック・オブ・タイム」「輝きの天地」 1996年「ミミック」「評決のとき」「ゲット・オン・ザ・バス」 1998年「ブラック・ドッグ」 1999年「ランダム・ハーツ」「DETOX」「クッキー・フォーチュン」      「アフター・ショック ニューヨーク大地震」 2000年「ザ・ネゴシエーター 交渉人」 2002年「D−TOX」 2003年「ゴシカ」「スナイパー 連続狙撃犯」(TM) 2004年「シークレット・ウインドウ」「ファイティング・ガール」 その他の出演者: Kris Kristofferson ... Doc Mif ... Brandon Jeffrey Wright ... Jaworski Tom Berenger ... Hank Stephen Lang ... Jack Alan C. Peterson ... Gilbert Hrothgar Mathews ... Manny Angela Alvarado ... Lopez Robert Prosky ... McKenzie Robert Patrick ... Noah Courtney B. Vance ... Jones User Rating: 4.8/10 (5,948 votes) オトーサン、 「ま、こんなものだろうな」 後半、妙に凝りすぎだなぁ。 User Comments Wizard-8さん Victoria, BC 2002年12月31日 欠点があるが、そう悪くはない そう、2年間も棚ざらしにされたあげく、上映されずにビデオ化。 しかも...ユニバーサル映画は、他の会社に売り払った。 それも、私は、スタローンの大活躍を期待していた。 実際のところ、これはいい映画とはいえない。 だが、みんなが思うほど、そうひどくはない。 「狙撃者」(1971)のような駄作よりはいい。 出だしは、驚くほどいい。 スタローン演じるマロイのせりふもいいが、 それを伝える演技がほんとうにいいのだ。 心的外傷を与えた悲惨な出来事の後のマロイの不気味な演技もいい。 それに続く出来事は、やや冗長だ。 マロイは、絶望の淵に突き落とされるが、再起しようとする。 そして、療養施設"D-TOX"へ送られるが、 その後の映画は妙な具合になる。 大きな問題点をあげると、 (1)登場人物が多すぎる   カメラの前を出没する人物が、誰なのか分かりづらい。   他の人物と区別できないのだ。 (2)編集が悪すぎる   各シーンと個々のカットがめまぐるしいので、   どう考えていいのか分からないままに進んでいく。  別の場所で同時に2つの事が起きる。   意図も感じられないし、首尾一貫していない。   DVD版では、8つのシーンが削除されたそうだから、   原版ではもっと多くのシーンがあったにちがいない。  ポスターには、映画を救おうと編集室で絶望的な努力がなされていたことを   伺わせる徴がある。 (3)療養施設"D-TOX"では、可哀想なスタローンの出番がない。   せりふもないし、事件の枠外に置かれて座っているだけだ。   つまり、スターをみせる映画ではないのだ。   それでも、いい雰囲気がたくさんあるし、   ペースも変化に富んでいるし、   セットや製作はかなりよくできている。 この映画、機会があれば、できれば映画館でみてほしい。 もっと悪い映画がいくらでもあることが分かるだろう。 オトーサン、 「おお、すごいフアンがいるもんだ!」 こいつは、スタローン・サイトの"完全決定版"ですね。 Dear...SLYさん ○○年○月○日 「D-TOX」(D-tox) この作品の撮影が開始されたのは1999年1月25日。 当初の予定ではその年の秋頃には全米公開されるはずだった。 が、アメリカでのこの作品に対する評価は最悪で、 おまけにスタローン人気の落ち込みを重く見た製作側が、 ふざけたことに全米公開を見送ってしまった・・・。 そのままお蔵入りかと思われたが、 撮影から3年後の2002年、ようやくヨーロッパ各国を皮切りに世界中で公開され、 2002年4月6日、ついに日本公開の日を迎えた。 (2002年9月20日、アメリカでも限定公開という形で、一応は公開されました。) この作品はスタローンにとって初となる「サイコ・スリラー」映画。 「羊たちの沈黙」や「セブン」といったこのジャンルの名作たちと同じく、 いわゆる「猟奇殺人」を扱った作品。 まぁ映画の出来としてはこれらの“先輩”たちの足元にも及ばないかもしれない。 しかし、ここ最近のスタローン映画の中では、 かなり上のほうに位置する出来だったと思う。 特に前半30分。この30分に限っては、 ここ10年で最高と言ってもいいくらいの文句なしの出来。 (それはちょっと言い過ぎ。笑) 演出はもちろん、何よりもスタローンの演技が最高だった。 特に、恋人を殺されて泣き崩れるシーンや、うつろな目で犯人を追う場面、 そして自暴自棄となり手首を切るシーン・・・。 あんなスタローンは今まで見たことなかった。 いつもだったら困難に立ち向かうヒーローだったり、 たとえ落ち込んでも「自殺」なんて選択は絶対にしない。 それがこの映画では、見ているこっちが悲しくなるほどの「やつれ具合」で、 だんだん重〜くなってしまう。 もうこの演技だけでこの映画には100点をあげたいくらいです(笑) 世間のアンチスタローンどもは、 決まり文句のように「スタローンは演技が下手」などとホザいてるが、 スタローンは決して下手なんかじゃない。 (ま、作品によっても違いますが。笑) 「ロッキー1」、「ランボー1」、「暗殺者」、 「コップランド」、そしてこの「D-TOX」。 これらの作品は、スタローンの演技力の高さを証明できる作品だと思う。 スタローンの演技については文句ないのですが、 実はこの作品を初めて観たときの印象は、最悪に近いものでした(爆) 以下、この映画についてのオレなりの率直な感想を、 ネタバレ掲示板からの抜粋で載せてみます(笑) 『この映画は、A級サスペンスを作ろうとして、B級になってしまった悪い例ですね。 前半の30分は最近のスタローン映画の中でも最高の出来だったと思う。 グロいシーンもバンバン出てくるし、かなり緊張感があって滑り出しは上々。 映画が始まってすぐに、「うおっ!これおもしれぇー!」って思った。 みなさんが言うように、スタローンの演技がイイ!! 今までのスタローンじゃなかった!!見た目もカッコよすぎるでしょ。 なんか、「コブラ」とか「オーバー・ザ・トップ」の頃のワイルドさが甦った感じで、 手首切るシーンなんてフェロモンむんむんだった(笑) ところがねぇ・・・・・・ それまでいい調子だったのに、雪山に行ってから一気にB級ワールドに突入!!(笑) 設定からセリフからストーリーまで、何もかもチープだった。 かつての軍事施設を改築して精神病院にしたっていうあの設定は、 多分、見る人によっては大爆笑だと思う。』 なるほど、我ながらうまい批評、いや厳しい批評ですな(笑) 正直、1回目に見たときはマジでこの感想のとおりの事を思ってました。 「これ、失敗だな・・・。お蔵になるのも分かる気がする・・・。 またやっちゃったなスタローン・・・。」 な〜んて思っちまったね。 ですが、二度目に見たときは「あれ?この映画、意外とイイじゃん!」と、 あっさり好評価に変わった(笑) オレ、頭悪いから最初に見たときは途中で誰が誰だか分からなくなったってのもあるし、 前半のスタローンのカッコ良さにやられっぱなしで、 映画の内容にあまり目が行ってなかったんだな、これが(爆) そりゃまぁ、やっぱり本音を言えば前半の雰囲気のまま最後まで行ってほしかったし、 もっと練りに練ったストーリーにしてほしかった。 犯人の動機の描き方も弱いし、それ以前に犯人バレバレだし、ツッコミどころ満載の映画。 でも決して悪くはない。 一度だけ観てがっかりした人も、二度、三度とこの映画を観れば、その良さが分かるはず。 そして、はっきり言ってこの映画にとっては、犯人探しや患者たちのドラマはおまけ。 この映画の最大の見所はスタローンの演技。 そしてホラー映画のような残酷極まりない殺人描写の数々・・・だと思う(笑) 良いセリフだってあるよ。 「人は愛する人を殺されると、1000回死ぬ。」 う〜ん。。。犯人のこのセリフは実に印象深いです。 愛する人を殺されたら、人はきっと1000回死んでも足りないほど悲しむのでしょうね・・・。 結論・・・ この「D-TOX」という作品、お蔵入りさせるほど悪くない。 むしろ、かなり面白かった。 ハリウッドにはこの映画よりも遥かにクソみたいな映画がたくさんある。 スタローン主演というだけでこの映画をお蔵にしてしまったアメリカ人たちは大バカだ。 以上。 (ただ、この作品が紛れもなく“B”だということは認めざるを得ません。 悲しいですが・・・。) ちなみにこの映画の日本公開時、悲しい事にパンフが作られませんでした・・・・。 色々と難しい問題があったようですが、 結論から言えば「客の入らない映画に無駄な予算は使うな!」って事でしょう(笑) 東京の興行ランキングでも初登場12位という非常に厳しいスタート。 そして最終的な興行収入は、あの「オスカー」と並ぶ7000万円という 最悪の結果に終わってしまいました。 ま、それでも日本ではこの映画を劇場で観ることが出来ただけ、 ありがたいと思いましょう(笑) 出典:シルベスター・スタローン Fansite in JAPAN/Dear...SLY http://stallone.zombie.jp/index.html


デッドヒート

オトーサン、 「リコール騒ぎから、何年たったかなぁ?」 三菱車のフアンは、雌伏の歳月に耐えていることでしょう。 株価も200円台を低迷。 でも、ジャッキー・チェンは三菱車が大好きなので、 この映画では、三菱車が大活躍しています。 原題:Pik lik feng (1995) 監督:Gordon Chan 脚本:Gordon Chan/ Hing-Ka Chan / Wai Chung Kwok Genre:Action Rated R for violence. Country:Hong Kong Language:Cantonese/English/Japanese 上映時間:110分 あらすじ: ジャッキーは、香港一のレーサーだ。 父のレーシング・ショップを手伝っている。 警察の依頼で、暴走族の摘発にも協力している。 そんな関係で、国際テロリストのクーガーを追いつめ、 キャノン捜査官に頼まれて、クーガーをひき逃げ犯だと証言する。 だが、拘置所を脱走したクーガーが逆ギレする。 ジャッキーの家をクレーン車で襲い、妹を誘拐するのだ。 妹を返してほしいなら、 「日本でのカーレースで、俺と勝負しろ」。 ジャッキーは、TVレポーターのエイミーと仙台へ。 いいコーチもつくが、車が大破。 はたして、ジャッキーはレースに勝利し、妹を取り戻せるだろうか? 出演者: Jackie Chan ... Chan Foh To(ジャッキー) Anita Yuen ... Amy Yip(エイミー) Michael Wong ... Steve Cannon(キャノン捜査官) Thorsten Nickel ... Warner 'Cougar' Kaugman(クーガー) 加山雄三 ... Coach(コーチ) オトーサン、 「へぇ、レーサーが似合うんだ」 ジャッキー・チェン、何でもカーキチとか。 加山雄三さんが出ていました。 JACKIE CHAN ジャッキー・チェン  誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、 一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。 在学中に陳元龍の芸名で 映画のスタントマンやアクション指導、俳優の仕事を始めるが、 進展なく、一度は映画界を断念。 一時、オーストラリアに移住。 しかし、ウィリー・チャンの誘いで76年、 中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、 76年「スネーキーモンキー 蛇拳」 78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、 ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップになった。 80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇ 2002年「タキシード」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆      「メダリオン」◇ 2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇      「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆      「エンター・ザ・フェニックス」 2005年「THE MYTH 神話」◇ 2007年「ラッシュアワー3」◇ その他の出演者: Yuen Chor ... Foh's father Oi-Yan Wu ... Dai Mui Chung-Han Man ... Sai Mui Kenya Sawada ... Saw Ken Lo ... Kong Chi Wah Wong ... Mr. Lam Kar Lok Chin ... Assistant to Coach Corey Yuen ... The Doctor Marie Eguro ... Miss Kenya Kam-Cheong Yung ... Cheong, mechanic User Rating: 6.1/10 (1,642 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments Jamie Sutherlandさん Midlands, UK 2001年4月15日 新味はないが、アクションがすばらしい。 ジャッキー・チェンが古巣に戻った。 エキサイティングで、マーシャルアーツを駆使するカーレースの映画へ。 全編を通じて面白かった。 かなりよく出来た筋書きと興奮させるファイトシーンのおかげで、 退屈することはなかった。 ジャッキー・チェンの妹が誘拐される。 犯人は、極悪人のレーサーだ。 ジャッキー・チェンは、妹を取り戻すには、 レースで、そいつに勝たなければならない。 この筋書きは、知性のかけらもなく、貧困なアイディアだ。 第一、なぜ、レーサーが、妹を誘拐するんだ? なぜ、ジャッキー・チェンとレースしたいのだ? こんなお話しは、発展しようがないし、無意味だ。 だが、手が込でいないものの、 強烈で、観客を「ロッキー」風の世界に誘うシーンがある。 ジャッキー・チェンが、最高のレーサーになるべく訓練するシーンだ。 実にありきたりだが、いい感じだ。 観客は、全編、ジャッキー・チェンを見守る。 演技は、実にいい。 特に、ジャッキー・チェン、Michael Wong、Kar Lok Chinが印象的だ。 ジャッキーの弁護士やコーチもいい。 だが、香港映画の例に漏れず、 外人俳優は、かなりお粗末、とくにクーガー。 アクションについて言えば、 ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」を彷彿させる お馴染みのすばらしいファイトシーンがある。 特にすばらしかったのは、 ジャッキー・チェンが敵をやっつけるために、ハンマーを使うシーンだ。 観客は、現場に居合わせるような気になる。 カメラワ−クがいいのだ。 ホンモノだと知っているから、興奮してしまう。 この点が、ジャッキー・チェン映画の優れているところだ。 主人公に迫る危険を感じる。 スタントがホンモノで、CGではないからだ。 それに、陽気さが加味される。 登場人物を掘り下げていないし、筋書きに深みも独創性もないが、 観客を面白がらせ、時には感動させる。 ジャッキー・チェンのフアンには必見の映画だ。 ちょっとでも興味のあるひとも、見る価値がある。 エキサイティングないい映画だ。 10点満点で7点。 オトーサン、 「この映画、カーレース好きにはたまらないな」 ある種のドキュメタリー映画のようです。 ○舞台裏について  車好きのジャッキー・チェンの趣味が嵩じて  盟友ゴードン・チャン監督の手で、カーレースを題材に製作された。  特筆すべきは、車好きの度肝を抜くFTOとGT-Rの深夜のカーチェイスシーン、  仙台ハイランドでのレースシーン、  加山雄三などの日本人俳優の起用などだろう。  レースシーンや検問シーンで使用された車は  ジャッキーが搭乗するランサーエボリューションVと  GTO、RX-7やNSX、MR2、スープラなどをはじめ80台以上にも上る。  レースシーンの一部はマレーシアで撮影されている。  仙台ハイランドはサーキット故、路面のケアの関係で大規模な爆発や、  クラッシュ等のカースタントができなかった。  そこで、仙台での撮影終了後、撮影車両をマレーシアまで輸送し、  仙台と似た風景の場所で爆発・カースタントのシーンを撮影した。  (レース中雨であるにも関わらずと中で急に晴れるのはこのため)  しかし、ランサーエボリューションVはタイムアタック中に横転炎上。  (実際に使われたのはランサーエボリューションT。  フロントダクトとウイングの形状で判別可能だ。  横転シーンではつっかえ棒を使用して横転させている)  早回し主体の映像の上に、現実的にはありえないレース運び、  間違いなくレッドフラッグ級のクラッシュの多さや不自然さもあり、  車ファンやジャッキー映画ファンの評価は賛否両論である。  (クラッシュの果てジャンプした車がひっくり返って  他の車種の屋根に乗っかるなどリアリティにかける。  クーガーの搭乗するGT-Rが、ジャッキーの搭乗するGTOに追突され  派手に前方へひっくり返って炎上するシーンもある) 作中、香港のハイウェイを借り切って  ランサーエボリューションVが疾走するシーンがあるが、  映画公開時は香港返還前であるため、  香港総督を乗せたリムジンと接触しそうになるシーンがある。  ラストで大量の白黒パトカーがコース内になだれ込むシーンがあるが、  なぜか品川ナンバーで所属名も「警視庁」になっていた  (仙台ならば宮城県警察となるのが自然)  加山雄三は、三菱自動車のレーシングチームの監督を演じているが、  かつて日産のCM(ブルーバード、リベルタ・ビラ、レパード)に出ていた。 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ザ・マジックアワー

オトーサン、 「同感!」 ゲンダイに、こんな記事が出ていました。 ・テレビ局が制作したドラマや映画のPRが目に余る  もういい加減にしてほしい――。  視聴者のそんな悲鳴が聞こえてきそうだ。  このところ朝から晩までテレビ局が制作したドラマ、映画のPRのオンパレードだ。  7日公開のフジテレビ製作の映画「ザ・マジックアワー」は  三谷幸喜監督が宣伝のために出まくった。  そんなもの見たくないという声はテレビ局に届かず、視聴者はほったらかしのまま。 原題:ザ・マジックアワー(2008)    The Magic Hour 監督・脚本:三谷幸喜 Genre: Commedy 上映時間:136分 あらすじ: ホテル支配人、備後は、あろうことか、 街を牛耳るギャングのボスの愛人マリといい仲に。 情事が露見し、絶体絶命。 ボスの天塩は、殺し屋“デラ富樫”を連れてこいと命じる。 だが、どんな奴なのか、どこに居るのか見当もつかない。 そこで、備後は、映画監督になりすまし、 俳優・村田を雇い、殺し屋を演じさせる。 まんまと天塩は、騙されるのだったが... 出演者 佐藤浩市 .... 村田大樹 妻夫木聡 .... 備後登 深津絵里 .... 高千穂マリ 西田敏行 .... 天塩幸之助 オトーサン、 「佐藤浩市さん、うまいね」 予告編の過剰演技が鼻について、 絶対みるまいと思っていたのですが、 三流役者の役ならば適切だったと納得しました。 三谷幸喜さんの登場人物の描き方には、舌を巻きました。 妻夫木聡くん、深津絵里さん、西田敏行さん、 みんな好演です。 脇役陣では、寺島進さんと戸田恵子が見事でした。 その他の出演者: 綾瀬はるか .... 鹿間夏子 小日向文世 .... 長谷川謙十郎 寺島進 .... 黒川裕美 戸田恵子 .... マダム蘭子 伊吹吾郎 .... 鹿間隆 浅野和之 .... 清水医師 市村萬次郎 .... 菅原虎真 柳澤愼一 .... 高瀬允 香川照之 .... 江洞潤 甲本雅裕 .... 太田垣直角 近藤芳正 .... 今野貴之介 梶原善 .... 西さん 阿南健治 .... 野島 榎木兵衛 .... なべさん 堀部圭亮 .... バンビ 山本耕史 .... 愚痴る男 市川亀治郎 .... カメ 市川崑 .... 監督 中井貴一 .... 磐田とおる 鈴木京香 .... 小夜子 谷原章介 .... ニコ 寺脇康文 .... ワンチャイ・バンダラビカル 天海祐希 .... 喪服の女 唐沢寿明 .... ゆべし User Rating: 8.4/10(262 votes)Yahoo! オトーサン、 「高過ぎないか?」 Yahoo!のスコア、関係者が操作してない? User Comments: tamaru666さん 2008年6月9日 過剰宣伝の駄作 俺は、この作品を観ていない。 観る以前から問題があるからだ。 公開前に毎日、三谷幸喜がこれでもかというくらいにテレビに出ていてうんざりしたからだ。 監督は過剰宣伝せずに己の作品一本で観客とガチ勝負するもんだろ? タレント気取りの監督が作る映画はつまらないに決まっている。 自分の作品に自信が無いから過剰宣伝に頼らざるをえないのだ。 この時点で観る価値は無い。 よって、ここの高評価も当てにはならない。 ただキャストは豪華だ。 前作の有頂天ホテルと同様、キャストが豪華だけで中身は無いと思われる。 初期作品の「ラジオの時間」の方が面白いだろうな。 オトーサン、 「tamaru666さんに1票」 でも、見ないで駄作と決めつけるのはどうでしょうか? 流山の小地蔵さん、こんなに手放しで褒めていいのですか? 流山の小地蔵さん 2008年5月30日 詳しい作品紹介は省略して、 四の五を言わず、まずは映画館でこの映画を観ていただきたいですね。 絶対面白いです。 前作と比べて、喜劇ながらドタバタせず 少し遅めのじっくりとした台詞回しで笑わせててくれました。 こちらも実に聞き取りやすかったです。 前作では、エンディングに向けて、 すごいテンションで仕掛けた伏線が衝突し合いながら結末を迎えました。 今回の新作では、いかに観客を楽しませるかというサービス精神で、 表現者としてのテンションをセーブしているところに好感が持てました。 そして三谷監督も人生の年輪を加えてて、 この作品では結構深い人生の真理が述べられています。 三流役者の感じた『人生の黄昏』と『マジックアワー』という言葉を掛け合わせているのです。 ちなみに『マジックアワー』とは、映画の専門用語で、夕暮れのほんの一瞬のこと。 太陽が地平線の向こうに落ちてから、 光が完全になくなるまでのわずかな時間にカメラを回すと、 幻想的な画が撮れると言われています。 一日のうちで世界がもっとも美しく見える瞬間が『マジックアワー』と呼ばれています。 あっという間に夜になって、逸してしまうのが『マジックアワー』。 劇中の三流役者村田が感じていたのもこの悲哀でしょう。 けれども三谷監督は、村田が憧れる往年のスターを登場させ、彼にこう語らさせるのです。 『マジックアワーを取り逃がしたらどうする』って。 そしてこうも語って、役者として絶望していた村田を励ますのです。 『マジックアワーを取り逃がしたら、また翌日撮ればいいんですよ。 だからあなたも頑張りなさい』と。 このシーンは喜劇なのに感動しました。 きっと三谷監督は、この作品を製作するに当たって、 夢破れて落ち込んでいるような人にも、 希望を持ってもらいたいと願って着手したのだろうと思います。 そういうヒューマンなところが、前回と違っているところだろうと思います。 三谷監督がこの言葉を知ったのは3年前、『THE有頂天ホテル』のロケ先でのこと。 夕刻の撮影中、空を見ていたカメラマンの山本英夫の口から出た一言。 「監督、マジックアワーつて知っていますか?。 三谷はその聞き憤れない言葉の着きと意味に見せられて本作の構想を練りだしたそうです。 最後のオチは、あおりに煽っておきながら、意外な結末になって、いささか脱力感気味に。 それでも試写会場は爆笑に次ぐ、爆笑で、 ギャングと三流役者の勘違いした同志が、思い込んで吐いた台詞が不思議と合致して、 双方納得してしまうところでは、巧みな持って行き方に会場から拍手も起こりました。 本編が終わっても、これまでの試写会では遭遇したこともないような 長く大きな拍手に包まれました。 毎度のことですが、ストリーテーリングの巧みさは、三谷監督ならではです。 何気なく出ているシーンもあとから重要な前振りになっているので、 一瞬たりとも見逃せません。 詳しい作品紹介は省略して、四の五を言わず、まずは映画館で この映画を観ていただきたいですね。 絶対面白いです。 追伸 深津絵里さんが演じるマリがステージで歌うところが、とても色っぽくで印象的でした。 アレならボスが惚れ直す訳ですな。


ザ・ビースト/巨大イカの逆襲

オトーサン、 「へぇ、"ジョーズ"みたいだな」 サメがイカに代わっただけ。 原作は、"ジョーズ"と同じピーター・ベンチリー。 監督こそしませんが、製作総指揮をしています。 TV版は、180分を半分の90分に縮めています。 原題:The Beast (1996) (TV) 監督:Jeff Bleckner 原作:Peter Benchley 脚本:J.B. White Genre:Horror / Drama / Thriller Rated PG-13 for some violence and terror. 上映時間:90分 あらすじ: ニュー・イングランドの小さな漁港。 クルーザーで船出した若いカップルが失踪する。 遭難事故かと思われたが、魚網から大きなつめが発見される。 海洋学者のタリー博士は、それは巨大イカのものだと看破する。 その後も、事件が続発する。 町の有力者グレーブスは、賞金をかけて化け物退治に乗り出す。 応じたのは、ベテラン漁師のルーカスだった。 だが、ルーカスも、哀れイカの餌食に。 ついに漁のエキスパート、ダルトンが名乗り出て、 気のあう湾岸警備隊キャスリンやタリー博士の助けを借りる。 だが、グレーブスまで乗り込んでくる。 巨大イカを仕留めるものの、後には地獄が待っていた... 出演者: William Petersen ... Whip Dalton(ダルトン) Karen Sillas ... Lt. Kathryn Marcus(キャスリン) Charles Martin Smith ... Schuyler Graves(グレーブス) Larry Drake ... Lucas Coven(ルーカス) Ronald Guttman ... Dr. Herbert Talley(タリー博士) オトーサン、 「男っぽい役者だな」 ウィリアム・ピーターセン、フットボールで鳴らしたようです。 彼の足をひっぱるグレーブス、せこさが光っていました。 WILLIAM PETERSEN  ウィリアム・ピーターセン 誕生日 1953/2/21 出身 米イリノイ州エヴァンストン アイダホ州のビショップ・ケリー高校を卒業し、 アイダホ州立大学在学中は、フットボールで奨学金を得る。 1974年、中退し、 1974年、ジョアンヌ・ブラディと結婚し、 演技を学ぶため妻と共にスペインへ渡る。 帰国後はシカゴでステッペンウルフ・シアター・カンパニーの舞台に立ち、 共同で劇団を設立する。 1981年離婚。 1986年、映画「刑事グラハム/凍りついた欲望」で主演し、注目される。 2000年からドラマシリーズ 「CSI:犯罪捜査班」で主演し、大ヒット。 プロデュースも手がけた。 2003年、元教師ジーナ・シローンと結婚。 娘が2人いる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「L.A.大捜査線/狼たちの街」 1986年「刑事グラハム/凍りついた欲望」 1988年「ヤングガン2」 1989年「今ひとたび」 1992年「いつも隣にいてほしい」 1996年「悪魔の恋人」 1998年「ガンシャイ」 2000年「ザ・コンテンダー」「ザ・スカルズ/髑髏の誓い」 2001年「A.I.」 2002年「マイノリティ・リポート」 CHARLES MARTIN SMITH  チャールズ・マーティン・スミス 誕生日 1953/10/30 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △↓ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1972年「男の出発」 1973年「アメリカン・グラフティ」 1983年「ネバー・クライ・ウルフ」 1984年「スターマン」 1987年「アンタッチャブル」 1991年「ホット・スポット」 1998年「ディープ・インパクト」 その他の出演者: Missy Crider ... Dana Dalton Sterling Macer Jr. ... Mike Newcombe Denis Arndt ... Osborne Manning A.J. Johnson ... Nell Newcombe Murray Bartlett ... Christopher Lane Laura Vazquez ... Hadley Robert Mammone ... Ensign Raines David Webb ... Jameson Marshall Napier ... Commander Wallingford Les Hill ... Spike User Rating: 5.4/10 (720 votes) オトーサン、 「6点台でもいいのでは?」 エミー賞ノミネート ・音響編集賞  (ミニシリーズ/テレビ映画/スペシャル番組部門) User Comments Matt Willisさん Middlesbrough, England 2001年4月19日 どこが問題なの? 巨大イカが来襲し、 小さな漁村を脅かす。 これは、ピーター・ベンチリーの小説「ビースト」の映画化だ。 誰も、ピーター・ベンチリーのより有名な「ジョーズ」を想起するだろう。 ストーリーは、それに負けず劣らず。 ひとびとが、海の怪獣に立ち向かうが、 手のつけようがなく、死の恐怖に襲われるというもの。 個人的には、編集にやや難があると思うが、 チャールズ・マーティン・スミス演じるグレーブスは、 原作以上にいい役どころになっている。 ウィリアム・ピーターセン演じる海のヒーロー、ダルトンは、はまり役だ。 原作を読んだひとなら、スムースにその世界に入れるだろう。 TV向け映画の脚色としては、出来がいいと思うだろう。 オトーサン、 「いいコメントがみつからないなぁ」 ブログにまで範囲を広げてみつけたのが、これです。 junkieさん 2007年9月1日 おもいで名画館 その3 映画文化に対する好奇の萌芽を迎えた少年期に誰もが通る、 避けては通れない道というのがあると思います。 大別するとジャッキー・チェン系、 アルバトロスをはじめとするゲテモノレーベルにまんまと騙される見世物ホラー系、 そしてこれまたアルバトロスやクリエイティヴアクザや 東宝東和にまんまと騙されるモンスター系、 この3つに恐らく分類できるものと思うが、 香港映画とハリウッド映画と平成東宝ゴジラを大量に浴びて育った 我が世代で映画にハマるとしたら まずこの方法でしか道がなかったことは間違いない。 おれは3つのうち ジャッキー・チェンとモンスター系は間違いなく嗜好の範囲内だった。 大手メジャー配給ではモンスター系、というか特撮を全部ひっくるめての 90年代のオイシイところを全部持っていったのは間違いなく 金子修介のハリウッド追従型ガメラ三部作でしょう。 あの映画の影響でテレビムービー系の中小配給レーベルにも 購入しやすい安いモンスター映画にさえ何の担保もなしに踏み込んでいった 映画少年は多かったのではないか。 ハリウッド的にもディザスタームービーが当たりに当たった、 よもや第二のアーウィン・アレンか?!という時期だったので、 宇宙人あり竜巻あり火山あり豪華客船ありのフリーク・シーンの様相を呈していた。 しまいにはローランド・エメリッヒがイグアナを巨大化させ、 全世界の本多/円谷フリークを大いに激怒させて 彼はしばらく映画を撮れなくなってしまった。 そんな中でどうでもいい、しょうもないジャンク・ムービーに 時間を空費し、小銭を浪費し、少年たちは途方に暮れるのだった。 この「ザ・ビースト/巨大イカの逆襲」は自分にとってはその代名詞的作品だ。 当時というか今でもかもしれないが、テレ朝の日曜洋画劇場は アメリカのテレビムービーの素材を安く発注して放送するやり方を多用していた。 ドルフ・ラングレンやバンダム、トリート・ウィリアムズ系の安いマッチョ・ムービー、 無名キャストの大作便乗系、いろいろなフリークスたちが跋扈する中、 モンスター/ディザスター系の需要に応える形でこの「ザ・ビースト」は登場した。 ピーター・ベンチュリーの原作はもうちょっとマジメな作りであったはずである。 少なくともスピルバーグのメジャー初監督作(「激突!」はTVMである)として 映画史に燦然と名を残す例の映画のような、 古典的ハリウッド映画文法に則った品格のある作りであったはずだ。 って、読んでないんだけど。 それでも健闘したほうかもしれない。 当時雨後の筍のごとく乱立した数多のゲテモノ系に比べればはるかに良心的な作りで、 起承転結もしっかりしている方である。 (知らないひとに言っておくと、モンスター系には物語としての整合性のない作品が多い) イカの特撮もこの規模の映画ではかなりがんばった方である。 と言っても、ストーリーはないに等しくほとんどスピルバーグのあの映画と同じ流れだ。 イカも迫力には著しく欠ける。 でもね、そんなことこっちとしては分かり切っている。 それを楽しめるだけの分別を認識する測鉛として いつの時代にもジャンク・ムービーが必要であることを、 真に映画ファンを自負する人間たちは肝に銘じておかねばなるまい。 ジャンク・ムービー、たいして才能もない (まれに栴檀の双葉がいますが)職業監督が弱小配給の発注で セコセコと日銭を稼ぐために撮った、 プレステ黎明期レベルのCG、大根、 トンデモな脚本で彩られたファンタジーワールド、ワンダーランド。 そういったゴミヘドロのようなクズ映画が映画産業を支えているのだ。 とにかく、イカが人を襲う!!!というアイディアに拍手喝采!!! しかもこれ小学校の卒業式の日に観たんだよね。 その意味でも切ないです。


風の谷のナウシカ

オトーサン、 「TV放映とは...有難いねぇ」 いまや知らぬひとはない宮崎駿監督の初期の作品。 ウィキペディアによれば、 ようやく映画化が叶ったのだそうです。 いまとなっては、到底、信じられませんが... 原題:風の谷のナウシカ(1984) 監督・原作・脚本:宮崎駿 Genre:Animation /Drama /SF /Fantasy Rated PG for violence 上映時間:116分 あらすじ: オトーサン、 今回は、Goo映画のあらすじを転載しましょう。 かつて人類は自然を征服し繁栄をきわめたが、 「火の7日間」と呼ばれる大戦争で産業文明は壊滅した。 それからおよそ千年、 わずかに生き残った人類は巨大な蟲類が棲み、 有毒な瘴気を発する菌類の広大な森・腐海に征服されようとしていた。 腐海のほとりに、海からの風によって瘴気から守られている小国・風の谷があった。 その族長ジルの娘ナウシカは メーヴェにのって鳥のように飛び、 人々の嫌う巨大な蟲・王蟲と心をかよわせる自然との不思議な親和力を持っていた。 ある夜、風の谷に巨大な輸送機が墜落し、 翌日巨大な血管のかたまりのようなものが発見された。 それは、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという兵器・巨神兵だった。 ペジテ市の地下から掘り出され、 それを奪い取った世界統一の野望を持つトルメキア王国が、輸送中墜落したのである。 墜落を知ったトルメキアの皇女クシャナは、 大編隊を風の谷に送り込んで来、ジルを殺しナウシカを人質として連れ去った。 トルメキアの船はペジテのアスベルに襲われる。 ナウシカは腐海に落ちたアスベルを救出し、腐海の秘密を知った。 腐海の樹々は汚染された世界を浄化するために大地の毒を自らに取り込み、 きれいな結晶にかえて砂となっていた。 蟲たちは自然を破壊するものから森を守っていたのだ。 ペジテに戻ったナウシカとアスベルは、 市長から風の谷のトルメキア群を壊滅させるため、 蟲を使って襲わせようという計画を聞いた。 ナウシカはアスベルの母に助けられ、捕われた船からメーヴェに乗って脱出した。 一方、風の谷では村人が一斉に蜂起を始めていた。 風の谷に向かうナウシカは怒りで目を真紅に輝かせてばく進する王蟲の大群を見る。 群れの向かっている方向には一機の飛行ガメが浮かび、 それは瀕死の王蟲の子をぶら下げていた。 ペジテの計画とはこのことだったのだ。 王蟲の暴走を知った風の谷の人々は大パニックに陥り、 クシャナは巨神兵を使うことを決意する。 だが、時期が早すぎたため少しの力をだした後、くずれ去ってしまった。 ナウシカは武器も持たずに攻撃されながら飛行ガメの中へ飛び込んで行った。 その衝撃で飛行ガメは落下し、 ナウシカは酸の湖の中へ入ってしまおうとする王蟲の子を身を挺して止めた。 赤かった王蟲の子の目が青に変わった。 ナウシカは王蟲の子と共に、王蟲の大群の眼前に降り立った。 あっという間に、王蟲の群れはナウシカの身体をも包み込んでしまったが、 靄が晴れた後、青い目の王蟲の群れの真中に彼女は横たわっていた。 王蟲の中の一体がナウシカの遺体の下に触毛をまわして持ち上げた。 あたりが光り輝き、奇跡が起こった。 ナウシカがゆっくりと目をさました。 声の出演: 島本須美 .... ナウシカ 辻村真人 .... ジル 京田尚子 .... 大ババ 松田洋治 .... アスベル 榊原良子 .... クシャナ 家弓家正 .... クロトワ オトーサン、 「人物もいいが、腐海や王蟲の造形がすばらしい!」 その他の出演者: 納谷悟朗 .... ユパ 永井一郎 .... ミト 宮内幸平 .... ゴル 八奈見乗児 .... ギックリ 矢田稔 .... ニガ 吉田理保子 .... 少女C/トエト 菅谷政子 .... 少女A 貴家堂子 .... 少女B 坂本千夏 .... 少年A TARAKO .... 少年B 冨永みーな .... ラステル 寺田誠 .... ペジテ市長 坪井章子 .... ラステルの母 水鳥鉄夫 .... コマンドA 中村武己 .... ペジテ市民 太田貴子 .... ペジテの少女 島田敏 .... ペジテ市民 野村信次 .... トルメキア兵 鮎原久子 .... 少年 大塚芳忠 .... トルメキア兵 User Rating: 8.1/10 (11,893 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 でも、当時はまだ宮崎駿さん、 認知されていなかったのでしょう。 当然もらっていい賞にすらノミネートされていません。 User Comments: Greg David Craftさん Seattle, WA 1999年11月18日 傑作、完全版をみよう。 まず、大いに力説しておきたい。 このコメントは、完全版を前提にしている。 ダメにされた"Warriors of the Wind"なるビデオ版ではない、 だが、正直に言うと、 この映画に恋したのは、そのビデオ版だった。 いま、その完全版をみた。 20分以上カットしたビデオ版を憎んだ。 後年、信じられないほどすばらしい「もののけ姫」が出たが、 初期の作品である「風の谷のナウシカ」のほうが好きだ。 アートの面でも、細部の出来栄えでも。 想像力豊かで、よく考えられた世界だ。 争う部族、巨大な生き物、そしてエコロジーの訴えが魅力だ。 上映時間は長いし、ストーリーの動きは唐突ではあるが。 また、音楽は特筆すべきだ。 大方のアニメのエレキ・ポップから一歩踏み出している。 苦労して完全版が入手できたら、その価値はある。 オトーサン、 「苦言は、好きだからかも」 服部弘太郎さん 語られる世界は広大なのにストーリーが少し窮屈に感じるのは、 主人公と共に作者が迷っているからです。 初公開の時に劇場で観て以来だから、じつに13年ぶりの再会。 安田成美が「ナウシカ・ガール」としてデビューし、 映画のテーマ曲を歌ってたんですから、何だかすごく遠い昔の話ですね。 僕、当時はオタクでしたから、このレコード持ってました。 当時の僕は、この映画を観て劇場で泣いちゃったんだよね。 最後に老婆が「其の者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし云々」と言う場面で泣いた、 当時の僕の若かったことよ。 今改めて観ると、映画全体の構成が頭に入っているせいか、 脚本や演出などに気が向いてしまって、素直に感情移入出来ません。 後のジブリ作品に比べると、話の組み立てやテーマの打ち出し方が ガチガチに固くて遊びがないし、作画のレベルにもばらつきが目立ちます。 映画の序盤で物語の背景や登場人物の紹介を、すべてナウシカの台詞で済ませています。 このあたりは、もう少し脚本を練ってほしいところでした。 ナウシカがしゃべり過ぎなんです。 もともと雑誌アニメージュで連載していたマンガを連載途中でアニメ化したもの。 宮崎駿の持っていた世界観や物語の全体像が、 映画の中に無理矢理ギューギュー押し込まれているような感じです。 背景に広がる壮大な世界を整理するために、 ある程度の整理整頓は必要でしょうが、 あまりにも整理しすぎて余裕がなくなっています。 わかりやすくはなってますけど。 改めて観て気がついたんですが、 この物語って最終的な結論がずいぶんと曖昧になってしまっているんですね。 大国トルメキアの皇女クシャナとナウシカが和解したとしても、 それが世界全体を救ったことになるのだろうか。 最終兵器である巨神兵の復活は阻止できたとしても、 腐海は着実に人々の生活を脅かし、大国同士の争いは収まらない。 腐海の底にある清浄な世界が人々に恵みをもたらすまでには、 さらに千年待たなければならないのです。 「動き出したものはもう止まらない」「後戻りは出来ない」といった類の台詞が 何度も登場します。 巨神兵は成長を続け、風の谷の人々は反乱を起こし、 ペジテの人々は王蟲を暴走させ、それを止めることは容易ではない。 ナウシカはそれをすべて止めることに成功しますが、 では止まった後どうすればいいのかという答えは、 『風の谷のナウシカ』という映画の中には描かれていないのです。 ナウシカは新しい人間の生き方を、何か提案していたでしょうか。 答えは映画の中にありません。 トルメキア軍は引き上げ、風の谷には以前のような平和が戻り、ユパは腐海に帰って行く。 ふりだしに戻るだけです。 この物語から「人間と自然との関わり方」といったテーマを導き出すのは容易ですが、 そこから答えを導き出すことは出来ません。 むしろ学ぶべきは、人間と歴史の関わり方でしょう。 トルメキアもペジテも、今現在からしか未来を見ていない。 歴史の中の遺産から、自分に都合のいいところだけをつまみ食いしようとしている。 ナウシカだけが、最終戦争後の人類千年の歴史をすべて背負おうとしている人間なのです。


エイリアンVSヴァネッサ・パラディ

オトーサン、 「妙チクリンな長い題名だな」 面倒なので、allcinemaで"エイリアン"とだけ入力しました。 あるわ、あるわ... ヒットした映画の数は、何と246本! 「全部見てしまうひと、出てこないかなぁ?」 原題:Atomik Circus - Le retour de James Bataille (2004) 監督:Didier Poiraud/ Thierry Poiraud 脚本:Jean-Phillippe Dugand /Marie Garrel Weiss Didier Poiraud /Thierry Poiraud /Vincent Tavier Genre:Adventure / Comedy/ Horror/ Music/ SF Country:France / Germany / UK Language:French 上映時間:92分 あらすじ: 音楽フェスティバルが開催される田舎町を訪れた スタントマンのジェームスは、地元歌手コンチャといい仲に。 町の有力者で父親のボスコに猛反対され、投獄される。 脱獄して、愛するコンチャのもとへ向かうが、 プロデューサーのアランの甘言に酔って、既に町を出た後だった。 2人のあとを追うジェームス。 その時、無数のエイリアンが襲ってきた! 出演者: Jason Flemyng ... James Bataille(ジェームス) Vanessa Paradis ... Concia(コンチャ) Benoit Poelvoorde ... Allan Chiasse(アラン) Jean-Pierre Marielle ... Bosco(ボスコ) Venantino Venantini ... Matt Kelso(マット) オトーサン、 「ジェイソン・フレミング、美男子だな」 「ヴァネッサ・パラディ? ジョニー・デップの奥さんなんだ」 JASON FLEMYNG  ジェイソン・フレミング 誕生日 1966/9/25 出身 英・ロンドン南西部プトニー 父は映画監督ゴードン・フレミング。 リッチモンド・カレッジ卒業後、 ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック&ドラマティック・アーツで学び、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで「お気に召すまま」などの舞台に立つ。 92年「A QUESTION OF ATTRIBUTION」で映画デビュー。 96年「カーテンコール」のエイズのダンサー役で ジュネーブ映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「ジャングル・ブック」 1995年「レジェンド・オブ・ヒーロー ロブ・ロイ」 1996年「カーテン・コール」「魅せられて」 1997年「スパイス・ザ・ムービー」 1998年「ザ・グリード」「レッド・バイオリン」      「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 1999年「チューブ・テイルズ」 2000年「スナッチ」◆「URAMI〜怨み〜」◇「抹殺者」◆ 2001年「ロック・スター」◆「フロム・ヘル」◆      「ザ・バンカー 巨大地下要塞」      「ミーン・マシーン」◆ 2002年「ビロウ」◆ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◆ 2004年「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」◇ 2005年「トランスポーター2」◆ VANESSA PARADIS  ヴァネッサ・パラディ 誕生日 1972/12/22 出身 仏サン・モール・レ・フォッセ 4歳からダンスを学ぶ。 俳優の叔父ディディエ・パンの紹介で7歳の時、テレビ出演。 87年「夢見るジョー」で歌手デビューし、 ファースト・アルバム「マリリン&ジョン」もヒット。 他、90年「ヴァリアシオン」93年「ヴァネッサ・パラディ」をリリース。 映画は「白い婚礼」がデビュー作。 セザール賞最優秀有望若手女優賞受賞。 俳優ジョニー・デップとの間に 99年リリー・ローズ・メロディ、2002年次男ジャックをもうける。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「白い婚礼」 1994年「エリザ」 1997年「奥サマは魔女」◇ 1998年「ハーフ・ア・チャンス」◇ 1999年「橋の上の娘」◇ 2001年「ロスト・イン・ラマンチャ」 2004年「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」◇ その他の出演者: Vincent Tavier ... Chef Brody Bouli Lanners ... Chip Jacky Lambert ... Dips Dominique Bettenfeld ... Peter Cheval Mar Sodupe ... Kitty Vincent Belorgey ... Boon / Ricardo Bello-Radio Skotlett Daniel Cohen ... Peintre Gaetan Chataigner ... Un membre des Perros Negros Federico Pellegrini ... Un membre des Perros Negros / Le narrateur Stephane Louvain ... Un membre des Perros Negros User Rating: 5.5/10 (547 votes) オトーサン、 「ぶっ飛んでる!」 脚本家が5人!ワイガヤで作り上げたのでしょうね。 「...こんなのどう?」「いいいい、それ頂き!」 フランス人ならではのアメリカ映画のパロディ、 なかなかいい味を出しています。 アメリカ人なら怒るでしょうね。 User Comments Ciaran O'Keeffeさん Manchester, England 2004年8月1日 フランス風エイリアン、 ロメオとジュリエットのロックンロール版 フランス風アングラ映画だ。 スタントマンが、恋人の父親の酒場を壊したためにムショ暮らし。 脱獄して、恋人を探し回る。 途中で、いろんなことが起きる。 いたるところにヒトデ状の生き物が出現し、 酔っぱらいの首をはね、生き血を吸う。 これは、見ものだ! フランス風もてなしと戦い方で、ヒステリックに笑わせてくれる。 主演俳優や女優にも、うっとりさせられる。 ジェイソン・フレミングのフランス語は、プロ級だ! ヴァネッサ・パラディの演技は自然で、 歌もクールで夢中にさせてくれる。 アメリカ南部風の景色もすばらしかった。 オトーサン、 「おっ、超映画批評、怒ってる」 この方、真面目な映画ライターなのでしょう。 正統派エイリアンのフアンなら怒るのは当然でしょう。 前田有一さん 2005年10月2日 確信的詐欺、わかって楽しめる人こそ上級者 エイリアンと、フランスの人気歌手ヴァネッサ・パラディが戦うSFドラマ。 舞台はどこかの寂れた田舎町。 この町のささやかな祭りの出し物のため雇われた、 流れ者のスタントマン(ジェイソン・フレミング)がやってきた。 ところが彼は町のボスの一人娘(ヴァネッサ・パラディ)と恋に落ち、 ボスの怒りを買ってしまう。 いやあ、ひどい映画である。 原題とも内容ともまったく無関係なこの邦題、じつにひどい。 公式サイトなど行くと、この映画の出演者で唯一名前の売れている ヴァネッサのかわいらしい写真とともに、 「映画史上最大の衝撃が襲い掛かる!」などと書いてある。 ひどい冗談である。 あまり事情に詳しくない人がこれらを見れば、 「ヒロインのヴァネッサが、エイリアンと戦うアクション映画だろう」 と勘違いしてもやむをえまい。 しかし、実際は180度違うといっても過言ではない。 ヴァネッサ・パラディといえば、 ジョニー・デップの子供を産んだ事でも知られるフランスの歌手だが、 ハッキリ言ってこの映画の中では脇役である。 確かにヒロインではあるが登場時間はかなり短く、 主人公はあくまでスタントマンの男。 エイリアンと戦うのも、ほとんど彼である。 ヴァネッサなんて、ろくに戦ってもいない。 そのエイリアンであるが、 もちろん有名な『エイリアン』シリーズとはまるっきりなんの関係もない、 単にどこかからきた侵略者であって、 日本の宣伝会社が勝手にそう名づけているに過ぎない。 もちろん、先日ヒットした『エイリアンvsプレデター』とも何の関連もない。 そもそも、エイリアンなる奇妙な生物が出てくるのは相当後になってからであり、 前半はスタントマンの主人公とヒロインの恋をヒロインのオヤジが邪魔する、 クソ面白くもない恋愛ドラマが延々と続く。 いつになったらエイリアンものになるのかと思っていると、 何の脈絡もなくソレが出てきて、町の人々を虐殺し始める。 首チョンパやらなにやら、残酷シーン多数である。 前半との落差があまりに激しい。 登場人物も、ふざけているとしか思えぬ設定の人間ばかり。 (どう見てもぬいぐるみにしか見えない) 飼い犬を毎日虐待している頭のおかしな男や、 エイリアンの危機にひんした町に突然現れる、 30年この日を待っていたなどというオヤジ。 しかもそいつは異次元からテレポートしてやってきたそうである。 もちろん伏線などまったくない。 おまけにそいつは、エイリアンの弱点を知っているのだという。 もうムチャクチャである。 ラストシーンもすさまじい。 あえて伏せておくが、この監督はヤクでもキメて、 そのノリで作ってしまったんじゃないかと本気で心配になった。 企画意図もサッパリわからないし、 ヴァネッサ・パラディが本国でどの程度人気があるのか知らないが、 こんなバカ映画にでる意義があるのかもよくわからない。 あまりにひどい映画をつかんだ日本の配給会社が、 ヤケになって暴走しているようで、それはそれで面白いのだが……。 まあ、好き好んで地雷を踏みたい人も世の中にはたくさんいるだろうから、 そういう人にはとにかく、 想像以上に「いっちまってる」映画だという事を伝えておこう。


マンデラの名もなき看守

オトーサン、 「これは見ておかなくては」 ネルソン・マンデラは歴史に残る人物です。 国家反逆罪で終身刑されながら、1990年に釈放され、 1994年には大統領になりました。 ノーベル平和賞も受賞しています。 原題:Goodbye Bafana (2007) 監督:Bille August 原作:Bob Graham/ James Gregory 脚本:Greg Latter Genre:Biography/ Drama / History Rated R for language including some sexual references. Country:Germany /France/Belgium/South Africa/Italy/UK/Luxembourg 上映時間:140分 あらすじ: アパルトヘイトの南ア。 ジェームズは刑務所の下っ端の看守。 1968年、ロベン島の刑務所に赴任する。 黒人の言葉・コーサ語が解るという理由で、 ネルソン・マンデラの担当に抜擢される。 妻のグロリアは夫の出世を確信する。 だが、激しい武力闘争の首謀者マンデラは、 思っていた人物とは、まったく違っていた。 彼の言葉や私信をスパイし、当局に通報する任務に耐えられなくなっていく... 出演者: Joseph Fiennes ... James Gregory(ジェームズ) Dennis Haysbert ... Nelson Mandela(マンデラ) Diane Kruger ... Gloria Gregory(グロリア) オトーサン、 「この俳優、いいね」 見終わった後、ジョセフ・ファインズと気がつきました。 「恋に落ちたシェイクスピア」以来のフアンです。 「このひと誰? すごい演技だ」 デニス・ヘイズバートでした。 ネルソン・マンデラを徹底的に研究したのでしょう。 JOSEPH FIENNES  ジョセフ・ファインズ 誕生日 1970/5/27  出身 英ウィルトシャー州サリスベリー 兄は俳優レイフ・ファインズ、姉は映画監督マーサ・ファインズ。 サフォークのアート・スクールに一年通い、 その後、ヤング・ヴィック・ユース・シアターに入団。 ロンドンのギルドホール・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマで3年間学び、 93年卒業。 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで数々の舞台を踏む。 96年「魅せられて」で映画デビュー。 「恋に落ちたシェイクスピア」でグウィネス・パルトロウの相手役を演じ、注目される。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1996年「魅せられて」 1997年「マーサ・ミーツ・ボーイズ」◇ 1998年「エリザベス」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇ 1999年「人妻」◇ 2000年「スターリングラード」◇ 2001年「キリング・ミー・ソフトリー」◇      「ダスト」◇ 2002年「レオポルド・ブルームへの手紙」 2004年「ヴェニスの商人」 2006年「ハサミを持って突っ走る」 2007年「マンデラの名もなき看守」◇ DENNIS HAYSBERT  デニス・ヘイズバート 誕生日 1954/6/2 出身 米カリフォルニア州サン・マテオ 様々なスポーツ奨学金授与の話を蹴って、 アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティックアーツで演技を学ぶ。 いくつかのテレビドラマを経て、 89年「メジャーリーグ」でヴードゥー教を信仰する大リーガー役で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「メジャーリーグ」 1990年「ネイビー・シールズ」 1992年「ラブ・フィールド」「ミスター・ベースボール」 1994年「メジャーリーグ2」 1995年「ため息つかせて」「ヒート」「KISS/欲望の罠」 1997年「目撃」「スタントオフ」 1998年「メジャーリーグ3」 1999年「ランダム・ハーツ」「13F」 2000年「ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム」 2002年「エデンより彼方に」 2007年「アメリカを売った男」「マンデラの名もなき看守」 その他の出演者: Shiloh Henderson ... Brett Gregory Patrick Lyster ... Maj Pieter Jordaan Faith Ndukwana ... Winnie Mandela Mehboob Bawa ... Ahmed Kathrada Garth Breytenbach ... Jack Steyn Adrian Galley ... Brigadier Kemp Warrick Grier ... Vann Niekerk Tyrone Keogh ... Brent Gregory Leslie Mongezi ... Walter Sisulu Sizwe Msutu ... Cyril Ramaphosa Terry Pheto ... Zindzi Mandela Matthew Dylan Roberts ... National security agent Giulia Troiano ... Voice Italian Version Eduan van Jaarsveldt ... Sgt Chris Brits User Rating: 7.0/10 (1,571 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 ベルリン国際映画祭ノミネート ・金熊賞:ビル・オーガスト User Comments: antoniotiernoさん Italy 2007年4月3日 考えさせ、気持ちが高揚する 2人の重要人物を描く、感動的で誠実な映画だ。 全体に信じられ、 どのシーンにも意味があり、語り口は優雅だ。 実話を基にした映画には、正確さが求められる。 かといって、細かすぎてもいけない。 退屈になるから この映画は、看守の27年間の人生を描いている。 出来事は、次第に熱を帯びてくる。 主役は、実にすばらしい。 2時間の上映時間が短く感じられた。 ヘイズバートは、すごい。 ファインズよりもいい。 どのシーンも、2人が良い。 おかげで、どんどん感動的になっていった。 オトーサン、 「お、地元の小地蔵さんだ」 流山の小地蔵さん 2008年5月19日 パーマー大統領が好きだという人へ、この作品でまたあえますよ。 『24』シリーズのファンなら、 パーマー大統領が好きだという人は結構多いだろうと思います。 圧倒的な存在感や指導力を示しつつ、 慈悲深い人間味を見せる元首像は、画面を通じて信頼感をもったものです。 そのパーマー大統領がシーズン6の冒頭で暗殺されたのには、 大きなショックを感じました。 もうあえないと思っていたら、 なんと今度は、南アフリカ初の黒人大統領として登場することとなり、 勇んで映画館へ「大統領」に合に出かけた次第です。 奇しくも二つの国で初めての大統領を演じたデニス・ヘイスバードからは、 内面からカリスマ性が滲み出ているようで、 この作品は彼の演技を超えた存在に寄るところが多い作品であると思います。 もちろん主役のグレゴリーを演じたジョセフ・ファインズも、これも好演と言えます。  何せグレゴリーが着任当初は、マンデラはテロリストの首謀者と信じて疑わず、 彼の監視役を国家の諜報部から自ら引き受けたくらいだったのです。 それがマンデラの民族融和の主張を知り、自分の思い込みを反省するなかで、 次第に彼の人徳の深さに感化されていくという内面を描くという難しさがあったのです。 ジョセフの演技は、マンデラに対する微妙なこころの変化を演じ切っており、 後半二人に芽生える交情に違和感なくとつないでいました。 彼の演技で印象深いのは、グレゴリーの密告により 仲間の活動家が次々不慮の死を迎えたことに対する罪の意識に苦悩するところです。 特にマンデラの事故死した息子は、 自分の密告が原因ではないかと思い悩むところは、説得力がありました。 そして、自分の息子も同様に事故死したとき、 これは報いではないかとマンデラに謝罪し、許しを求めるところが、一番感動しました。 マンデラに言わせば、任務なのだから密告は当然といってなだめるのですが、 グレゴリーは自分を責め続けたのです。 ジョセフはそんな人の心の痛みをよく現していたと思います。 さらにマンデラに傾倒していくグレゴリーを心配する妻グロリアの揺れ動く心情も よく表現できたいたと思います。 このようにご紹介するともうお解りですが、 この作品は南アフリカのアパルトヘイトをさほど大上段に糾弾していません。 政治的なメッセージよりも、グレゴリーと妻との絆やマンデラとの交情の人間ドラマに ポイントが置かれています。 ただマンデラを描く作品であるなら、 もっとアパルトヘイトのもとでどんな人道に劣る行為が為されたか 触れるべきであったでしょう。 それが弱いので、ドラマとして平べったい感じがしました。 「生まれつき他者を憎むものなどいない。人は憎しみを学ぶものだ」と 実際のネルソン・マンデラは演説しているように、 彼は本来愛に重きを置いている人物であったのです。 そんな愛と許しのマンデラがやむを得ず武力報復に踏み切ったところも見たかったです。 グレゴリーもその矛盾点を当然ついたはずです。 作品の二人の関係は、グレゴリーがマンデラ側の「自由憲章」をこっそり見て以来、 すっかり蜜月になって、ぶつかることがなくなります。 けれどもいくらマンデラを敬愛しているグレゴリーでも、 武力報復によって民間人が巻き添えになることについて、 劇中よりももっと激しくぶつかったはずです。 その葛藤が省略されて、 晩年何となく不二の同志のように親密になってしまうシーンだけ見せつけられると、 実話が嘘くさく見えてしまいまったのです。 所詮は、アパルトヘイトを時代背景にしたグレゴリーの愛と友情を描いた ホームドラマであったのでしょうか。 いま公開されている『光州5.18』は悲恋作品ながら、きちっと事件を糾弾しています。 また来週公開の『ランボー 最後の戦場』でも ミャンマー軍事政権の極悪非道ぶりに正義の鉄槌を下しておりました。 長年にわたって、黒人を人間以下に差別してきたアパルトヘイトをもっと掘り下げることで、 マンデラとグレゴリーの果たした歴史的役割が輝き、 観客は溜飲を下し、涙したことでしょう。 デニス・ヘイスバードがすこぶるいい演技をしていたので、残念でなりません。 オトーサン、 「ほんとうに、ひどかったんだ」 南アに赴任していたKくんは、 名誉白人扱いされて、いい暮らしができたようですが、 アパルトヘイト政策はひどいものだよと述懐していました。 差別の内容 ・ホームランド政策など  国土の13%を占める不毛の地に、白人の何倍もいる黒人を住まわせた。 ・隔離施設留保法  レストラン、ホテル、列車、バス、公園、公衆トイレなど  公共施設はすべて白人用と白人以外に区別された。  白人専用施設に立ち入った黒人は逮捕された。 ・雑婚禁止法・背徳法  人種の違う男女が結婚することを禁止された。  白人女性と恋愛するだけで罰せられる。 その他、就職、賃金、教育、医療、宗教など、 日常生活の隅々にわたって黒人差別が制度化されていた。 出典:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


アサルト13 要塞警察

オトーサン、 「ジャッキー・チェンの映画かな?」 何となく、そんな感じのする邦題です。 でも、レッキとした洋画、それもベテラン俳優が出ていました。 原題:Assault on Precinct 13 (2005) 監督:Jean-Francois Richet 脚本:John Carpenter /James DeMonaco Genre:Action /Drama /Crime /Thriller Rated R for strong violence and language throughout, and for some drug content. Country:USA / France Language:Serbo-Croatian / English 上映時間:109分 あらすじ: 大晦日のデトロイトは、大吹雪だった。 窓際族の麻薬捜査官ローニックは、残務処理中。 13分署は、老朽化のため、今日閉鎖される。 そこへ無線が入ってくる。 囚人護送中のバスが吹雪で進めない、そちらに避難させてくれ。 バスには暗黒街の大物ビショップも乗っている。 やばいな、その不安は的中する。 ビショップの命を狙って、謎の武装集団が襲ってきたのだ。 ローニックの配下は、わずか数人。 やむをえずビショップや他の囚人にも武器を与え、 必死の防戦を余儀なくされる。 だが、次々と同僚が殺され、弾薬も尽きていく。 夜明けまで生き延びることができるだろうか? 出演者: Ethan Hawke ... Sgt. Jake Roenick(巡査部長ローニック) Laurence Fishburne ... Marion Bishop(ビショップ) Drea de Matteo ... Iris Ferry(アイリス) John Leguizamo ... Beck(ベック) Maria Bello ... Dr. Alex Sabian(サビアン博士) Brian Dennehy ... Sgt. Jasper O'Shea (巡査部長ジャスパー) Gabriel Byrne ... Capt. Marcus Duvall(警部デュバル) オトーサン、 「いいねぇ、この3人!」 イーサン・ホークは、その生真面目さ、 ローレンス・フィッシュバーンは、その凄み、 そして、ジョン・レグイザモは、不良そのもの。 この組み合わせもバツグンです。 女性2人は、パッとしませんでした。 ETHAN HAWKE  イーサン・ホーク 誕生日 1970/11/7 出身 米テキサス州オースティン ニュージャージー州プリンストンで育つ。 地元のマッカーシー劇場で演技の勉強をし、 85年「エクスプローラーズ」で映画デビュー。 一旦、学業に戻り、高校時代は学生演劇に専念する。 89年、ニューヨーク大学に入学し、 89年「いまを生きる」で映画界に復帰、ティーン・アイドルとなる。 98年5月に女優ユマ・サーマンと結婚し、一児がいる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「エクスプロラーズ」 1989年「いまを生きる」「晩秋」 1990年「ミステリー・デイト」「ホワイト・ファング」      「真夜中の戦場」 1993年「生きてこそ」「リッチ・イン・ラブ」「秘密」 1994年「リアリティ・バイツ」「クイズ・ショウ」      「ホワイト・ファング2/伝説の白い牙」      「カッティング・エッジ」 1995年「恋人たちの距離」「サーチ&デストロイ」      「モール・ラッツ」 1997年「ガタカ」◇「大いなる遺産」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◇ 1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」◇「グッバイ・ジョー」 2000年「ハムレット」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇「ウェイキング・ライフ」      「テープ」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「ビフォア・サンセット」◇ 2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」◆      「アサルト13 要塞警察」◇ 2006年「痛いほどきみが好きなのに」◇ LAURENCE FISHBURNE  ローレンス・フィッシュバーン 誕生日 1961/7/30 出身 米ジョージア州 10歳から演技を始め、75年に映画デビュー。 79年にラリー・フィッシュバーンの名前で出演した 「地獄の黙示録」の少年兵士役で注目される。 92年に舞台劇でトニー賞受賞。 93年「TINA ティナ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 91年「ボーイズ’ン・ザ・フッド」でNAACPイメージ賞主演男優賞受賞。 99年からの「マトリックス」シリーズ3部作でモーフィアス役を演じ、人気を得た。 2000年「ONCE IN THE LIFE TIME」で監督デビュー。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「地獄の黙示録」「ザ・ドロッパーズ」 1980年「危ない関係」 1982年「ロサンゼルス」 1983年「ランブルフィッシュ」 1984年「コットンラブ」 1985年「カラーパープル」 1986年「クイックシルバー」「マイアミ5」 1987年「友よ、風に抱かれて」      「エルム街の悪夢3/惨劇の館」「チェリー2000」 1988年「レッド・ブル」「スクール・デイズ」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」      「ミリタリー・ブルース」 1991年「ボーイズ’ン・ザ・フッド」「訴訟」      「ハート・オブ・ダークネス」 1992年「ディープ・カバー」 1993年「TINA ティナ」「ボビー・フィッシャーを探して」 1995年「理由」「ハイヤー・ラーニング」      「バッド・カンパニー/欲望の危険な罠」 1996年「オセロ」「FLED」 1997年「イベント・ホライゾン」◇「奴らに深き眠りを」      「レイン・メーカー」◆ 1999年「マトリックス」◆ 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2003年「マトリックス リローデッド」◆      「マトリックス レボリューションズ」◆      「ミスティック・リバー」◆「バイカーボーイズ」 2005年「アサルト13 要塞警察」◇ 2006年「M:i:V」◆ 2007年「ファンタスティック4 銀河の危機」(声) 2008年「ラスベガスをぶっつぶせ」 JOHN LEGUIZAMO  ジョン・レグイザモ 誕生日 1964/7/22 出身 コロンビア共和国ボゴタ 5歳で渡米。 不良少年だったが俳優を志すようになり、 ニューヨーク大学の演劇科に進学し、リー・ストラスバーグに師事。 88年のテレビ・シリーズ「マイアミ・バイス」で俳優デビュー。 88年「カジュアリティーズ」で映画デビュー。 91年、自作のワンマンショー「MAMBO MOUTH」で7役を演じ、 オフ・ブロードウェイで上演。 35週間のロングランを記録し、オビー賞を受賞、トニー賞2部門にノミネート。 95年「3人のエンジェル」のドラッグクイーン役で ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「カジュアリティーズ」 1990年「リベンジ」 1991年「N.Y.キッズグラフィテイ」「心の旅」 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」「カリートの道」 1995年「恋する放火犯」「3人のエンジェル」 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ロミオ&ジュリエット」      「ザ・ファン」 1997年「スポーン」「ボディ・カウント」「ペストはカメレオン」 1998年「ドクター・ドリトル」(声) 1999年「サマー・オブ・サム」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声) 2001年「ムーラン・ルージュ」「ビッグ・マネー」 2002年「コラテラル・ダメージ」「アイス・エイジ」(声)      「チェーン・オブ・ファイア」「スパン」      「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」「タブロイド」 2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「アサルト13 要塞警察」「スウェー★ニョ」 2006年「アイス・エイジ2」(声) その他の出演者: Ja Rule ... Smiley Currie Graham ... Mike Kahane Aisha Hinds ... Anna Matt Craven ... Officer Kevin Capra Fulvio Cecere ... Ray Portnow Peter Bryant ... Lt. Holloway Kim Coates ... Officer Rosen Hugh Dillon ... Tony User Rating: 6.3/10 (18,483 votes) オトーサン、 「面白かった」 User Comments Chris Gavezさん Canada 2005年6月4日 エキサイティングで激しいアクション映画! さて、コメントする前に、お断りしておきたい。 ジョン・カーペンターの原作映画は、まだ見ていない。 大フアンなのだから、見ておくべきだった。 このリメイクを見た後、絶対に原作を見ようと思う。 この映画とおなじくらい、好いのかも。 圧倒された! デトロイトの元旦。 冷たい冬の朝、13分署は閉鎖され、新しいビルへ移転しようとしている。 大晦日、署にいるのは、3人だけ。 厳重に警備された収容所へ向かう犯罪人たちは、 吹雪が激しくなったので、人気のない13分署へ向かう。 悪漢に近いひとたちがいるだけの署だ。 実に、エキサイティングなストーリーだ。 イーサン・ホークもローレンス・フィッシュバーンも素晴らしい。 そのアクションは、最高。 この映画、あまりに暴力的だというかもしれない。 だが、大スクリーンでの暴力は気にならないほうだ。 大いに楽しんだ! アクション映画フアンなら、絶対楽しめる。 また、好奇心のある原作映画フアンも同じだろう。 だが、暴力シーンが好きでないひとは、 みるのをやめておいたほうがいい。 オトーサン、 「黒美君彦さん、評価してないな」 確かに、ご都合主義の展開が目立ちます。 黒美君彦さん 2008年6月2日 脱出アクション 1976年のオリジナルは未見なので比較は出来ませんが、 脱出アクション劇としてはまずまずではないでしょうか。 イーサン・ホークがやや線が細いのが難ですが、 ローレンス・フィッシュバーンは存在感たっぷり。 まあ、こうしたアクションものに無理な設定 (ご都合主義ともいいますが)はつきものなので、 あれやこれやの疑問には目をつぶるしかありませんが(苦笑)。 登場人物がひとり、またひとりと消えていくのはわかるけど、 巻き込まれた精神科医はさすがに可哀想でした。 すでに指摘のあるところですが、 敵の正体が早々にわかってしまったのが惜しいところ。 もう少し焦らしても良かったかな。 それにしてもみな、ちっとも寒そうに見えないのはなぜでしょう(苦笑)。 多分記憶からは早々に消えていく類の作品だとは思いますが、 刹那的に楽しむ分には十分良かったと思います。


ラスベガスをぶっつぶせ

オトーサン、 「威勢のいい放題だな」 原題は、21。ブラックジャックからいています。 それをここまで、オーバーにするとは。 売ろうと思うと、配給会社も大変ですね。 原題:21 (2008) 監督:Robert Luketic 原作:Ben Mezrich 脚本:Peter Steinfeld / Allan Loeb Genre:Drama Rated PG-13 for some violence, and sexual content including partial nudity. 上映時間:123分 あらすじ: ベンは、MITの苦学生。 ハーバード大学医学部の入試に合格したものの、 高額の学費が工面できずに悩んでいる。 ある日、その天才的な数学力をローザ教授に見出されて、 ブラックジャックの必勝法である カード・カウンティングを習得するチームに誘われる。 ベンは、学費稼ぎと割り切って、加わることにし、 みんなでラスベガスに乗り込み、大儲けをする。 憧れの同級生ジルとも仲良くなって、 すべては計算通リに進むかと思われたのだが... 出演者: Jim Sturgess ... Ben Campbell(ベン) Kate Bosworth ... Jill Taylor(ジル) Kevin Spacey ... Prof. Micky Rosa(ローザ教授) Laurence Fishburne ... Cole Williams(コール) オトーサン、 「ジム・スタージェス、いいね」 残念ながら、新人俳優のためか、 海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 あちこちからデータを拾い集めてみました。 JIM STURGESS ジム・スタージェス 誕生日 1981/5/16 出身 英ロンドン Farnham, Surreyで育ち、Frensham Heights Schoolに通う。 1993年から95年、National Youth Music Theatreの一員となり、 Salford's School of Media, Music and Performance大学で学ぶ。 バンド"Dilated Spies"で一時活動する。 バンド解散後は、テレビ俳優として活躍。 2007年、ジュリー・テイモア監督のミュージカル 「アクロス・ザ・ユニバース」の主役ジュードが高い評価を得る。 今後の活躍が大いに期待されている。 出演作: 2000年「12日の木曜日」 2007年「アクロス・ザ・ユニバース」 2008年 "The Other Boleyn Girl"「ラスベガスをぶっつぶせ」       "Fifty Dead Men Walking" "Crossing Over" 2009年 ”Heartless" その他の出演者: Aaron Yoo ... Choi Liza Lapira ... Kianna Jacob Pitts ... Jimmy Fisher Jack McGee ... Terry Josh Gad ... Miles Connoly Sam Golzari ... Cam Helen Carey ... Ellen Campbell Jack Gilpin ... Bob Phillips Donna Lows ... Planet Hollywood Dealer #1 Butch Williams ... Planet Hollywood Dealer #2 Jeffrey Ma ... Planet Hollywood Dealer Jeff User Rating: 7.0/10 (16,376 votes) オトーサン、 「高すぎる!」 User Comments Cocacolaguy912-2さん United States 2008年四月21日 面白いが、ありきたりだ これは、疲れた金曜日か友達と土曜日にみるといい。 それ以上は期待するな。 演技はいい。 ケヴィン・スペイシーとローレンス・フィッシュバーンがいいし、 無名の俳優チームもいい。 だが、事情に詳しいひとがみると、...ひどいせりふがある。 「こいつは、いけるソフトウエアだ」 おいおい、マジかよ? 下手なせりふだ。 筋書きの流れもありきたりだ。 最後だけ、予見できなかった。 うまい。 それだけに、それ以前のありきたりが残念だ。 "21"は、面白い。 それだけ。 何もつけ加えることもなく、差し引くこともない。 オトーサン、 「映画瓦版も同意見のようで...」 服部弘太郎さん 2008年四月4日 MITの天才学生が数学理論を使ってカジノで荒稼ぎ。 実話をベースにした青春映画。 カジノの人気ゲームであるブラックジャック。 あらゆるギャンブルに必勝法ではないものの、 ことブラックジャックに関しては 飛躍的に勝率をアップさせる合理的な方法が存在する。 それはゲームをしている間、場にさらされたカードをすべて記憶してしまうこと。 これによって残っているカードの数字がある程度は予測でき、 トータルでは収支が必ずプラスになるというわけだ。 映画『ラスベガスをぶっつぶせ』は、このカード記憶法を利用して カジノで荒稼ぎしていたMIT学生チームの実話をもとにした作品だ。 主演はジム・スタージェスとケイト・ボスワース。 学生たちにブラックジャック必勝法を伝授する数学教授を、 本作の製作も兼ねたケヴィン・スペイシーが演じている。 (略 あらすじ紹介) この映画は「金を手に入れるが魂を失う男」が基本モチーフ。 主人公は貧乏学生の素性を隠してベガスで“ビジネス”をするうちに、 自分自身の本当の姿がわからなくなっていく。 ベガスのカジノで大金の札びらを切り、 豪華ホテルのルームサービスと高級クラブでの飲食、 ブランドもののブティックでショッピング三昧という贅沢な暮らし。 だがそれはプロのプレイヤーを排除しようとするカジノを欺く偽りの姿であり、 彼の本来の姿はやはり苦学生なのだ。 だが始めは「仮の姿」だったベガスでの暮らしが、少しずつ彼の体に染みついてくる。 彼はベガスでの派手な暮らしに居心地の良さを感じ、 本来の大学生活を地味で陰気で味気ないものだと感じるようになる。 こうした方向に動き始めた物語は、最後に主人公の破滅で幕を閉じるのが常だ。 ベンもその例に漏れず、破滅への道をひた走る。 だが映画は終盤で、「放蕩息子の帰還」路線に乗り換える。 すべてを失った主人公は、自分の帰るべき場所へと戻っていく。 だがこの放蕩息子はやはり天才だった。 しかもハングリーな天才だ。転んでもただでは起きない。 映画はここから驚愕のクライマックスへと突き進んでいく。 筋立てはパターン通りだし、主人公以外の登場人物はみな類型的。 映画としての弱さもたくさん持っている映画だ。 でもカジノのゴージャスなムードに酔わせる映像の力強さが、 それを十分に補って余りある。 カジノを舞台に善玉悪玉入り乱れる、 青年版『オーシャンズ11』みたいで楽しいのだ。 オトーサン、 「おお、インタビューがある」 ○ジム・スタージェス インタビュー Q:本作に出演が決まった時の感想は? A:興奮したよ。僕はイギリス人だから、   アメリカ人の数学オタクを演じるなんて思いもよらなかった。   チャレンジになったよ。 Q:本作は全米ナンバー1を獲得しました A:しかも2週連続ナンバー1だよ。本当に嬉しいね。 Q:数学オタクのベン・キャンベルはどんな人物だと思いますか? A:どこにでもいる平均的な男だと思う。目立たないしね。   あまり自信もないから、自分が誰なのかを発見するために、   様々なことをすることになる。 Q:どう演じようと思いましたか? A:ベンは数学が得意だけど、オタク然としたキャラクターにはしたくなかった。   笑えるところもあるけど、コミカルな人間ではない。   積極的でもないけど、やるべきときはやる。   ファッションはスタイリッシュではないけど、それ程酷くもない。   リアルな人物を意識して演じたよ。 Q:ベンのようにラスベガスで荒稼ぎをした人物が、実在したことについてどう思いますか? A:すごいと思ったよ。   モデルとなったジャフ・マーは現場にも来てくれたんだ。   撮影2日目に会ったんだけど、たくさん話をしたよ。有意義な時間だった。   彼に導かれた部分も多分にあるよ。 Q:もしもカード・カウンティングのテクニックがあったら、ベガスでトライしますか? A:もちろんやるよ。よくモラルを問われるけど、   僕はラスベガス自体がインモラルだと思っている。   行けば楽しいけど、お金を吸い上げるための街だ。   カード・カウンティングは、吸い上げられたお金を合法的に取り戻すことが出来るんだ。   だから少しでも数学的な素養があるのなら、是非やるようにすすめたいよ。


PARTY7

オトーサン、 「石井克人監督作品か」 一風変わった密室での群像劇。 のぞき部屋があるのが現代的ですが、 謹厳実直な浅野忠信さんが、のぞき魔とはねぇ。 原題:PARTY7(2000) 監督・原作・脚本:石井克人 Genre: Commedy / Action 上映時間:104分 あらすじ: 三木シュンイチロウは、魔が射したのか、 鳥会組の金2億円を横領し、ド田舎のホテルに身をひそめる。 だが、元カノのカナ、その婚約者のトドヒラ、 組長に命じられたソノダまでやってくる始末だ。 みんなで逃げる相談を持ちかけるが、 今度は若頭・イソムラが乱入してくる。 さらに、覗き魔オキタとキャプテンバナナまで出現する。 だが、肝心の2億円はなかった。 出演者: 浅野忠信 .... オキタソウジ 原田芳雄 .... キャプテンバナナ 堀部圭亮 .... ソノダ シンゴ 永瀬正敏 .... 三木シュンイチロウ 岡田義徳 .... トドヒラ トドヘイ 小林明美 .... ミツコシ カナ 森下能幸 .... 森下 松金よね子 ....坂上のおばちゃん オトーサン、 「信じられなーい」 前髪をたらした橋下知事風の男が、浅野忠信さんとは... さすが、石井監督、奇想天外な振り付けをするものです。 その他の出演者: 我修院達也 .... 鳥会組・若頭 島田洋八 .... 鳥会組・出崎親分 大杉漣 .... 精神科医 岡本信人 ....オキタリュウジロウ 津田寛治 ....深ヅメ(白クマ) User Rating: 7.0/10 (473 votes) オトーサン、 「蓼食う虫も好き好きだな」 辛い蓼(たで)を好んで食う虫がいるように、 人の好みは、さまざま、一概には言えんなぁ。 User Comments: まっつんさん 2008年4月2日 懐かしいあの緩さがまたいい!! 当時友達と小さな映画館で低予算ものや あんまり話題になってないマイナー映画を観にいってた頃の作品です。 そうはいってもでてるメンバーは以外にいい役者さんが多い。 永瀬正敏や浅野忠信に大杉連・原田芳雄などなど。 鳥会組の下っ端、三木シュンイチロウ(永瀬正敏)は組の金2億円を横領し 交通の弁が悪くて周りには迷路のような道がある 隠れ場所にはもってこいの『ホテルニューメキシコ』を孤児院の頃から お世話になっている坂上のオバちゃん(松金よね子)が働く 旅行代理店で見つけた。 ところがそこに借金返済を迫る元彼女のミツコシカナ(小林明美)や 彼女の婚約者のトドヒラトドヘイ(岡田義徳),シュンイチロウの組長より 金を取り戻すように言われたソノダシンゴ(堀部圭亮)までもが やって来てしまう。 その隣の部屋には覗き部屋がありそこには覗き常習犯の オキタソウジ(浅野忠信)がその様子を覗いていた。 そこにキャプテンバナナ(原田芳雄)と名乗る男が現れて。。。 まぁあらすじだけでもわかるようにどたばたコメディなんですが 本当に最初から最後まで流れるぐらいにどたばたしてて 堅苦しく観るんじゃなく気軽に映像を楽しんでほしい作品ですね。 そして全体的にずっと緩いかんじなんですよね〜 あと衣装も笑える感じなので注目してほしいですね。 懐かしくてまたこういう映画を探すのも悪くないなって 思ってしまいました。(笑) オトーサン、 「映画瓦版に一票!」 服部弘太郎さん 2000年9月28日 『鮫肌男と桃尻女』の石井克人監督最新作。つまらない。 すべてがチグハグで新鮮味もない。 長編映画デビュー作『鮫肌男と桃尻女』をスマッシュ・ヒットさせた、 CMディレクター石井克人監督の新作。 『鮫肌〜』は今の日本映画に欠けている ポップなビジュアルセンスにあふれた快作だったので、 今回の映画もものすごく期待したのだが……。 久しぶりに期待を裏切られた。 『踊る大捜査線 THE MOVIE』に感動して 『スペース・トラベラーズ』を観に行ったら、 ひどく期待はずれな内容でガッカリしたときと同じか、それ以上の落胆。 『踊る〜』の面白さは脚本やキャラクターの面白さだったので、 同じ監督でも脚本家が変わったことでパワーダウンしたのも納得できる。 でも『鮫肌〜』とこの『PARTY7』は、監督も脚本も出演者も他のスタッフも、 ほぼ同じ顔ぶれなんだけどなぁ。 それなのにそれなのに、なぜこんなにつまらなくなってしまったんでしょう。 つまらない理由のひとつは、この映画が『鮫肌男と桃尻女』の焼き直しのようで、 あまりユニークに感じられなかったこと。 やくざの組織から大金を奪って逃げた若い男が、山奥のホテルに潜伏する。 それを負う組織の殺し屋たち。 殺し屋のひとりは『鮫肌〜』でも殺し屋を演じた我修院達也だ。 彼を送り出すのが島田洋八というところまで同じ。 ホテルのオーナーやフロント係は、やたらとエキセントリックな人たちばかり。 同じ石井監督の映画だから誰も「マネだ」と言わないけれど、 これを他の監督が作ったら『鮫肌男』の露骨なパクリだと言われるでしょう。 本人がやっている場合は二番煎じか。 つまらない第2の理由は、 物語の構成が「ホテルの部屋に集まる珍奇な顔ぶれの面々」と 「その部屋を覗いているホテルオーナーと親友の息子」に分かれてしまい、 観客が物語に没入できないところにある。 秘密の覗き部屋にいるのが、原田芳雄と浅野忠信というのも最悪の組み合わせだった。 このふたりの演技は水と油。 原田芳雄は粘っこい情緒的な演技でシーンをリードしたがる人だし、 浅野忠信はその場の空気を丸ごとひっつかむような自然体の演技が持ち味。 どちらも素晴らしい俳優だと思うけれど、 このふたりは絶対に同じ場面に登場してはならないのです。 僕は覗き部屋のシーンが最後までチグハグでぎこちないものに感じられた。 でもこの映画がつまらなくなった最大の理由は、 舞台となったホテルの周辺風景がまったく登場しなかったことにあるのかもしれない。 人里離れた野中の一軒宿という感じが、一目でわかる絵がほしかった。 山や畑に囲まれ完全に孤立しているホテルの中に、 都会から次々にヘンテコリンな人たちがやってくるからこそ、 そこではドラマが否応なしに凝縮して行く。 そこが一種の「隔離病棟」のようになって、 観客の側も「何が起こっても不思議ではない」 「何が起きてもお任せします」という投げやりな気持ちになる。 この映画に登場する人々の行動がいちいち馬鹿馬鹿しく感じられてしまうのは、 彼らの世界が孤立した小さな場所で閉じていないからです。 「いい年した大人が……」と最後まで思ってしまいました。 オトーサン、 「おっ、浅野忠信さんのインタビューがある」 石井監督とウマが合うのか、常連になっています。 A:石井の前作『鮫肌男と桃尻女』に出演後、脚本を見せて下さいって頼んだんです。   ソレに勝手に意見したりしながら(笑)、オキタが面白いですね。 A:自然とそういうものを求めたっていうか、そういう人たちに共感を持ってるのかな。   僕にはオタク要素はないんですけどね。   何かを集めたりとか、1つのことをやり続けたりとか。   あ、でも変態ではあるかもしれない(笑)   A:だから、ホテルの部屋に入ると気になる時もあります。   ああいうところに鏡があると、ちょっと不自然じゃない?と思ったり。 A:僕はアイディアを出したわけじゃないけど、   髪型は、僕が去年絵の展覧会をやった時、ああいう頭をしてたんです。   ボサーっと前にたらしているだけの。   それを見て、“あ、結構気持ち悪い”と思ったらしくて(笑)、   本当は七・三ぽいのを考えていたのが、こっちの方がいいって言ってくれました。 A:撮影所で知り合いに会えないですよ、あんな格好で。   着たかったんです。面白い!と思って。普段着られないし。   でも、いざとなると、やっぱりちょっと抵抗があって、   現場でも、どうやったって恥ずかしいよなって、落ち着かない時がありました。 A:原田さんと最初に共演したのは18か19歳の時、テレビドラマでした。   これで3本目の共演ですけど、やっぱり緊張します。   ただ、ああいう設定で緊張してるのもヘンだし、複雑ですね。   大杉さんは、またさらに溯って、10年前に『パンツの穴〜きらきら星みつけた』で   ご一緒しています。   僕の友だちのお父さん役だったんです。   今回お会いして、『久しぶり』と言って下さったんですけど、   そういうことがあると、うれしくなりますね。   “ああ、よかったかもしれない、今までやってきて”って。 A:監督からも真面目にやってほしいって言われて、僕らもそれを真に受けて、   シリアスにやってたんです。でもなあ……。   完成した映画を見た時、永瀬さんたちのシーンを見たら、もうホント面白いから、   俺なんか、あんなに真面目にやっちゃって場違いなヤツだったかなって、   心配したんですけど。


刑事ジョー ママにお手あげ

オトーサン、 「えっ?こんなのあり?」 ママからみれば、子供はいくつになっても子供。 かのシルヴェスター・スタローンだって例外ではありません。 オムツまでさせられるの? 原題:Stop! Or My Mom Will Shoot (1992) 監督:Roger Spottiswoode 脚本:Blake Snyder/William Osborne/William Davies Genre:Action / Comedy 上映時間:87分 あらすじ: ジョーは、ロス市警の刑事、独身だ。 ママが、遠方から偵察にやってくる。 部屋が汚れているので、深夜まで掃除機かけ。 拳銃が汚れているといって、洗濯機で洗う。 流石に、ジョーも怒る。 ママは、代わりの銃を密売店で入手する。 ところが、密売屋が襲われ殺される。 偶然、目撃者になったママ。 堂々とジョーの勤める警察署に出入りする。 上司で恋人のグエンに、昔の写真をみせたり、 偽証まがいのことをしたり、ジョーは気が気でない。 ジョーは、銃の密輸商人パーネルを検挙しようとするが、 そんな現場にも、ママがついてくる。 危ない危ない。 出演者: Sylvester Stallone ... Sgt. Joe Bomowski(刑事ジョー) Estelle Getty ... Tutti Bomowski(ママ) JoBeth Williams ... Lt. Gwen Harper(刑事グウェン) Roger Rees ... Parnell(パーネル) オトーサン、 「こういうスタローンも、たまにはいいね」 ママ役のエステル・ゲッテイが最高です。 身長155cmのおチビさんですが、どうしてどうして。 子供扱いされるスタローンの姿が微笑ましい映画です。 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、マイアミ大学演劇科に編入したが中退。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ ESTELLE GETTY エステル・ゲッテイ 誕生日 1923/7/25 出身 ニューヨーク 1978年、"Team-Mates" (1978)で映画デビュー。 「トッツィー」 (1982)、「マスク」 (1985)の端役で注目される。 TVシリーズ"The Golden Girls" でエミー賞受賞。 ゲイ市民権の熱烈な支援者だった。 2000年、パーキソン病で引退。 夫は、Arthur Gettleman、子供はカールとバリー。 出演作: 1982年「トッツィー」 1983年「デッドリー・コップ・クーパー」 1984年「女優テレサの告白」 1985年「マスク」「コパカバーナ」 1987年「マネキン」 1992年「刑事ジョー ママにお手あげ」 1997年「天使が見た夢」 1999年「スチュアート・リトル」 その他の出演者: Martin Ferrero ... Paulie Gailard Sartain ... Munroe John Wesley ... Tony Al Fann ... Lou Ella Joyce ... McCabe J. Kenneth Campbell ... Det. Ross Nicholas Sadler ... Suicide Dennis Burkley ... Mitchell Ving Rhames ... Mr. Stereo Jana Arnold ... Mitchell's Girl Chris Latta ... Gang Member User Rating: 3.2/10 (10,727 votes) オトーサン、 「いくら何でも低すぎる!」 倍のスコアの6.4でもいいのでは? ラジー賞受賞 ・ワースト主演男優賞:シルヴェスター・スタローン ・ワースト助演女優賞:エステル・ゲティ 同ノミネート ・ワースト脚本賞 User Comments sidders44さん United Kingdom 2006年1月1日 すばらしい この映画、すばらしい。 見ている間中、ずっと笑いころげた。 満点の10点をあげたい。 これはファミリー映画なのだ。 私はボーイフレンドと大いに楽しんだ。 TVで映画がはじまると、笑いがとまらなくなった。 2日前に見たところだが、買いたくなった。 TV放映されるまでは、この映画のことを聞いていなかった。 題名がいい。 おかげで、見る気になった。 いい題名は、観客をほんとうに引きつけるものだ。 全体に、ストーリーは愉快だ。 俳優たちも、女優たちも、愉快だ。 この映画、買うといい。 見るべし。 すばらしいのだ。 オトーサン、 「同感!」 toyochanfightさん 2008年5月28日 ☆刑事ジョー ママにお手あげ☆ ヤリ手のワイルド刑事に扮する彼の許に、 世にも恐ろしい超過保護の母親が訪ねてきたことによって 巻き起こる騒動を描くコメディもの。 主役のシルベスタ・スタローンがかすむほど エステル・ゲティのママ役が中心で回っているコメディで、 誰でも楽しめるストーリーが素晴らしい。 世界中の人が楽しめると言う事は“共通のテーマ”があるからで “親と子の関係”をユーモラスに描いている。 シルベスタ・スタローンが、 実は大人でありながら、母親の前では息子である、 と言う絶対変えられない関係を見事に演じながら、 持ち前の責任感と行動力で、仕事もしっかりこなしていく男を好演しているのは、 演技力も高く評価できる〜♪ この映画には、おまけとして恋のアドバイスもついている。 恋愛なんて簡単なものではないと常に難しく考える人には参考になる筈だ。 何でもシンプルが、ベストではないだろうか? 超過保護の母親が、見事にシルヴェスター・スタローンを操り、 そこでドラマが巻き起こる。 騒動が起こる度に、その都度可笑しく まさに映画のタイトル通りの作品に仕上がっていて、 こんなシルヴェスター・スタローンは、今まで見た事がなかった。^_^; 型破りで突き抜けてるとこは、爆笑させてくれるし、 振り回される刑事役が、シルヴェスター・スタローンってのが、 何ともまた可笑しくて…… でも、ただの爆笑コメディじゃなくて、 ちょっと切ない、ハートフルな場面もあって ステキな映画でした。(^^♪ ママのハチャメチャ振りも、息子への愛情あってこそなんですよね!?


幻影師アイゼンハイム

オトーサン、 「混んでいないかなぁ?」 前評判がいいので、心配していました。 土曜日でしたが、雨のせいでしょうか。 いい席が取れました。 原題:The Illusionist (2006) 監督・脚本:Neil Burger 原作:Steven Millhauser Genre:Drama /Mystery /Romance /Thriller Rated PG-13 for some sexuality and violence. Country:Czech Republic /USA Language:English 上映時間:110分 あらすじ: ハプスブルグ帝国末期のウィーン。 イリュージョンが流行していた。 なかでも、絶大な人気を誇っていたのは、アイゼンハイム。 名声を聞きつけて、皇太子レオポルドが観覧に訪れる。 皇太子は、面白がって婚約者を舞台に押し出す。 それは、何と幼なじみソフィだった。 2人のかつての恋が再燃する。 それを知った皇太子は、ソフィを殺し、 言いなりになる警部ウールにアイゼンハイムの追い落としを命じる。 出演者: Edward Norton ... Eisenheim(幻影師アイゼンハイム) Paul Giamatti ... Inspector Uhl(ウール警部) Jessica Biel ... Sophie(公爵令嬢ソフィ) Rufus Sewell ... Crown Prince Leopold(皇太子レオポルド) オトーサン、 「ポール・ジャマッティがいい!」 映画批評では、エドワード・ノートンの魔術師ぶりが絶賛されていました。 期待しすぎだったのでしょうか、ごく普通の演技でした。 でも、この2人に比べると、ソフィと皇太子は下手でした。 EDWARD NORTON  エドワード・ノートン 誕生日 1969/8/18 出身 米メリーランド州コロンビア 高校時代から演劇活動を開始し、 イェール大学史学科を卒業後、ニューヨークに移る。 94年にエドワード・オルビー作「fragment」の初演にキャスティングされ、 以降シグニチャー・シアター・カンパニーのメンバーとして数多くの舞台に立つ。 映画デビューは96年「真実の行方」。 アカデミー助演男優賞にノミネートされ、 ゴールデン・グローブ助演男優賞を手にした。 98年「アメリカン・ヒストリーX」ではアカデミー主演男優賞にノミネート。 彼の父は連邦主席検察官で母は元高校教師。 建築家である祖父の仕事の関係で、 大学卒業後に大阪に住んでいた時期もある。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1996年「真実の行方」◇「ラリー・フリント/裸の星条旗」◆      「世界中がアイ・ラヴ・ユー」◆ 1998年「アメリカン・ヒストリーX」◇      「ラウンダーズ」◆ 1999年「ファイト・クラブ」◇ 2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇ 2001年「スコア」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」◇「フリーダ」「25時」◇      「デス・トゥ・スムーチー」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇ 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」◆ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◇ 2006年「幻影師アイゼンハイム」◇ PAUL GIAMATTI  ポール・ジャマッティ 誕生日 1967/6/6  出身 米ニューヨーク 元エール大学の教授で最年少で学長になったバーレット・ジアマッティを父に持ち、 父親が学長を務めていたイェール大学に進学し、美術と英語を専攻。 同校のドラマ・スクールにも通う。 舞台とテレビを経て92年「シングルス」で映画デビュー。 2004年「アメリカン・スプレンダー」で ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞。 2004年「サイドウェイ」でインディペンデントスピリット賞主演男優賞、 ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞。 2005年「シンデレラマン」で映画俳優協会賞助演男優賞、 放送映画批評家協会賞助演男優賞受賞し、 アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1992年「シングルス」 1995年「誘惑のアフロディーテ」      「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」「サブリナ」 1996年「ザ・ブレイク」 1997年「プライベート・パーツ」「プライベート・ライアン」      「ベスト・フレンズ・ウェディング」「フェイク」 1998年「交渉人」「トゥルーマン・ショー」「プライベート・ライアン」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆      「クレイドル・ウィル・ロック」◆ 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◆「デュエット」◆ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◆      「ストーリーテリング」◆ 2002年「ビッグライアー」「サンダーパンツ!」 2003年「ペイチェック 消された記憶」◆ 2004年「アメリカン・スプレンダー」◇「サイドウェイ」◇「シンデレラマン」◆ 2006年「レディ・イン・ザ・ウォーター」◇「幻影師アイゼンハイム」◆ その他の出演者: Eddie Marsan ... Josef Fischer Jake Wood ... Jurka Tom Fisher ... Willigut Aaron Johnson ... Young Eisenheim Eleanor Tomlinson ... Young Sophie Karl Johnson ... Doctor / Old Man Vincent Franklin ... Loschek Nicholas Blane ... Herr Doebler Philip McGough ... Dr. Hofzinser Erich Redman ... Count Rainer Michael Carter ... Von Thurnburg User Rating: 7.7/10 (58,027 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 脚本賞や編集賞のほうがふさわしいのでは? アカデミー賞ノミネート ・撮影賞 User Comments rublicoさん United States 2006年4月30日 必見のミステリー! この映画をサンフランシスコ映画祭で見てきたところだ。 サプライス入場者として。 撮影が美しい。 最後までどうなるかハラハラし通しだった。 実に面白く、独創的だった。 この映画には、すべてがある。 ロマンス、サクペンス、愛しあうスター、超自然の幻影。 エドワード・ノートンの幻影師アイゼンハイムは完璧だった。 アクセントはよどみなく、役になりきっていた。 私にとっての真の驚きは、ポール・ジャマッティだった。 ポールの豊穣な演技は、トミー・リー・ジョーンズの「逃亡者」以上だ。 彼とノートンの対決シーンは、尊敬と気の進まぬ賛美の関係だった。 この2人のプロのかけあいをみられたのは真の喜びだ。 ぜひ、次回はお金を払って、この映画を観てみたい。 オトーサン、 「映画瓦版もほめている」 服部弘太郎さん 2008年3月18日 有名な幻影師と貴族の娘の身分違いの恋の行方。 19世紀末の時代色が出ている。 19世紀末のウィーンで、町中の人々の話題をさらう若き天才幻影術師アイゼンハイム。 その噂を聞きつけた皇太子レオポルトは、 婚約者ソフィを連れて劇場を訪れる。 だがアイゼンハイムとソフィの間には、十数年前からの深いつながりがあった。 嫉妬に駆られた皇太子はソフィを殺害。 事件そのものは犯人不詳のまま迷宮入りしたが、 その直後からアイゼンハイムの舞台は一変する。 ステージには幽霊が現れて、客席の人々と会話をするというのだ。 やがて舞台にはソフィの幽霊も……。 エドワード・ノートン主演の幻想的なラブストーリー。 映画には19世紀末の文化や風俗がていねいに再現されて、 主人公の愛と復讐の物語にリアリティを与えている。 19世紀後半から20世紀初頭は奇術が大流行した時代で、 その熱気は映画『プレステージ』にも再現されている。 『幻影師アイゼンハイム』は当時のステージ・マジックを、 最新のデジタル技術を使って再現しているのがユニークだ。 19世紀末の奇術をそのままリアルに再現しても、現代の映画ファンは何も驚かない。 当時奇術を見て度肝を抜かれた観客たちと現代の映画の観客が気持ちの上で同化するには、 19世紀末の観客がステージの上に見たであろう「幻影」を再現しなければならないのだ。 それはステージの上で実際に起きたことではなく、 実際にそこで起きていると信じられたもうひとつの現実だ。 舞台の上のテーブルでは、植木鉢からみるみるうちに1本のオレンジの木が茂り、 そこに本物のオレンジが実る。 ステージには本物の幽霊が登場して、観客たちとたどたどしく会話を交わす。 当時の観客たちには、そうした奇術のタネがわからなかった。 だから映画を観る現代の観客も、そうした奇術のタネを理解する必要はない。 従ってこの映画には、アイゼンハイムの奇術の種明かしはひとつも登場しない。 この映画の中では、「観客が信じたこと」が真実に他ならないのだ。 映画のラストシーンには、疑問を持つ人もいるだろう。 物語の語り手である警部は、アイゼンハイムの企みやトリックのすべてを看破する。 しかし警部は本当に、アイゼンハイムの真意をつかんだのか?  警部が見通したトリックの秘密は、 アイゼンハイムの行った行動をすべて見破ったと言えるのだろうか?  それは警部の思い込みに過ぎないのかもしれない。 警部の考えを裏付ける証拠を、映画を観る人は誰も手にしていないのだ。 しかしこの映画は、それで構わない。 この映画を支配しているのは、 「人間が自分の目で見たと信じたものこそが真実」という原則なのだ。 警部が見た「事件の真相」は、警部がそれを真実だと信じているというだけの理由で、 この映画における真実になり得るのだ。 この主観的すぎる真実を、客観的な真実に見せる方法などいくらでもある。 しかしこの映画はあえてそうしない。 それはこの「主観的な真実」が、映画のテーマに他ならないからだ。


ランボー

オトーサン、 「有難いね」 「ランボー最後の戦争」上映記念でのテレビ放映。 実は、ランボーシリーズのなかで、この映画だけ見ていません。 上映当初は、さして評判になっていなかったのです。 アカデミー賞にノミネートすらされていません。 でも、年を経るごとに、その名を高めている映画です。 原題:First Blood (1982) 監督:Ted Kotcheff 原作:David Morrell 脚本:Michael Kozoll/ William Sackheim/ Sylvester Stallone Genre:Drama / Action / Thriller 上映時間:94分 あらすじ ランボーが訪ねた戦友は、死んでいた。 町に立ち寄ると、流れ者として逮捕され、 保安官補らに虐待される。 なぜ、国のために戦った者を粗末にするのか? ついに切れたランボーは、保安官たちを叩きのめし、 オートバイを奪って逃走する。 ハイウェイから山中へ、そして断崖絶壁へ。 逃げるランボーをヘリが狙撃する。 だが、ランボーは、次々と危機を乗り越えていく。 このニュースは、アメリカ全土を震撼させ、 山麓は報道陣で膨れ上がる。 この事態を解決すべく、 昔の上司トラウトマンが派遣されてくるが、 保安官ティーズルは、にべもなく協力を拒み続ける。 事態は、いっそう深刻さを増していく... 出演者: Sylvester Stallone ... John J. Rambo(ランボー) Brian Dennehy ... Hope Sheriff Will Teasle(保安官ティーズル) Richard Crenna ... Col. Samuel Trautman(トラウトマン) オトーサン、 「ジス イズ ザ・スタローン!」 この頃は、まだ細身でしたが、凄惨さはいま以上。 敵役のブライアン・デネヒーも、実にいい演技をみせています。 「ここはオレの町だ、おれの職場だ、誰にも邪魔されないぞ」 自分の縄張りを死守するタイプです。 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、マイアミ大学演劇科に編入したが中退。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ BRIAN DENNEHY  ブライアン・デネヒー 誕生日 1938/7/9 出身 米コネチカット州ブリッジポート ベトナム従軍後、演劇学校で本格的に演技を学び、 アルバイトをしながらシェイクスピア劇など、数多くの舞台に出演。 77年「ミスター・グッドバーを探して」で映画デビュー。 87年「建築家の腹」でシカゴ映画祭最優秀男優賞受賞。 舞台では99年の「セールスマンの死」と2003年の「夜への長い旅路」で トニー賞最優秀男優賞受賞。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「フィスト」「ファール・プレイ」 1979年「テン」 1982年「ランボー」 1983年「ネバー・クライ・ウルフ」 1985年「シルバラード」「コクーン」 1986年「F/X 引き裂かれたトリック」 1987年「建築家の腹」 1995年「不倫法廷3」(TM) 1997年「ダブル・クロス/裏切りの法廷」 2004年「セレブの種」 2005年「アサルト13 要塞警察」 その他の出演者 Bill McKinney ... State Police Capt. Dave Kern Jack Starrett ... Deputy Sgt. Arthur Galt Michael Talbott ... Deputy Balford Chris Mulkey ... Deputy Ward John McLiam ... Orval the Dog Man Alf Humphreys ... Deputy Lester David Caruso ... Deputy Mitch David L. Crowley ... Deputy Shingleton Don MacKay ... Preston Charles A. Tamburro ... Pilot David Petersen ... Trooper Craig Huston ... Radio operator User Rating: 7.2/10 (36,089 votes) オトーサン、 「こいつは、世界の名画だ!」 User Comments Shawn Watsonさん The Underverse 2001年6月19日 真の古典映画だ この映画のすべてが心をゆさぶる。 Goldsmithの雰囲気を高める音楽、スタローンの完璧な演技 みんな聞いているか? スタローンは、演技しているのだ。 ランボーが気の毒になる。 彼をみんなが粗末に扱う。 とくに髭男の保安官代理がひどい。 どうしようもない間抜けだ。 ランボーが留置所でついに切れるシーンは、スカッとする。 このシーンの音楽は、実に強烈だ。 この映画とその音楽を高く評価したい。 出来がいいのだ。 ランボーは、続編になると、 やや誇張された気味悪い存在となっていく。 だが、この映画についての意見を変える必要はない。 パシフィック・ノースウエストの景色がまた実に美しく、いい雰囲気だ。 音楽がいい引き立て役になっていて、せりふが自然に聞こえる。 森林や寒冷地では、空気が音を伝えやすいのだ。 この映画がどんなにクールか、 大スクリーンで見るとよく分かるだろう。 オトーサン、 「これは、いいコメントだ」 因みに、コメントにあるPTSDとは、 心的外傷後ストレス障害(Post-traumatic stress disorder)のこと。 gab1374さん 2008年5月22日 最初に手を出したのは誰だ 「最初に手を出したのは誰だ」 この映画の原題である「First Blood」とはそういう意味を表すそうだ。 ランボーシリーズにおける原点にして最高傑作である。 ベトナム戦争後、帰還兵を扱った映画が多く作られた。 「ディア・ハンター」、「タクシー・ドライバー」、「ジェイコブス・ラダー」などなど。 共通しているのは、このアメリカが初めて決定的な敗北を経験したこの戦争を通して 精神が犯されてしまった者達の物語という事である。 そして「ランボー」もこの系譜に属する。 ランボーはたまたま訪れた街の保安官に謂われ無き嫌疑を掛けられて、脱走を試みる。 グリーンベレーの精鋭という圧倒的な戦闘技術が彼の捕獲を困難にし、 戦いはどんどん泥沼化、大規模化していってしまう。 ランボーは自衛の為の戦闘を貫いているに過ぎないが、 もはや「誰が最初に手を出したのか」という次元ではなくなってしまうのである。 何故それ程までに問題が大きくなってしまったか。 それは、自分を守る為にあらゆる技術を使うことが身に染み付いているランボーと、 街を守ることが至上命題である保安官の立場の相違にある。 どちらも「自分にとっては正しい」行為なのである。 だから、相手が間違っているのを自分の正しさで屈服させるまで、戦いは続く。 反撃されたらそれ以上の「力」をもって再反撃する。どんどん戦闘は熾烈になっていく。 日本においてはこの保安官の存在は馴染みの薄いものであるが、 数々の西部劇を思い出してみればだいたいの存在意義は判る。 悪漢から街を守るには、まず徹底して「異物」を排除する事が必要なのだ。 相手が「力(銃)」を持っているならば、それ以上の力を行使して撃退する。 ただ、長らく町を守る正義の象徴として扱われてきてはいるが、 クリント・イーストウッドの「許されざる者」に描かれたように、 その防衛の過剰さが更なる悲劇を生み出すケースもある。 ランボーもまさにこのケースの被害者であった。 そして、ランボーが戦闘行為を中止して降伏する時、 それは上官の命令によってなされる。 既に保安官達の乱暴によってベトナム戦争で負った PTSDが発動してしまっているランボーは、 完全に戦争の最中にいる精神状態になっている。 だから、降伏するのは上官の命令以外にはありえないのだ。 1974年、小野田寛郎少尉がフィリピンのルパング島にて、 終戦後から30年に渡る戦いを終えたのが 当時の上官による任務解除命令だったことが思い出される。 この映画とは直接比較できないかもしれないが、悪いとか悪くないとかじゃなく、 戦争というものは、人間をこのような状態に導く事も実際にあるのである。 裏側の事情が何であれ、侵略を理由に戦争が始められる事は決して無い。 全ての戦争は「自分達を守る」ために始められる。 そして、そのことこそが戦争を正当化し、長引かせる要因となる。 アメリカもこの映画を受容するだけの器のデカさを備えているはずなのだが、 実は全然懲りていないということも、その後の歴史を見れば明らかであろう。 それは「ランボー 怒りの脱出」以降のシリーズにも濃厚に反映されている。 故に、この「ランボー」はランボーシリーズに於いて、 ただひとつの傑作なのである。


山のあなた 徳市の恋

オトーサン、 「石井監督って、才人なんだ」 これが「鮫肌男と桃尻女」と同じ監督とは思えません。 「按摩と女」(1938)のリメイクだそうです。 淡い恋心なんて、いまどき流行らないだろうに... 原題:山のあなた 徳市の恋(2008) 監督・編集・脚色:石井克人 脚本:清水宏 Genre:Romance / Commedy 上映時間:94分 あらすじ: 新緑の季節になった。 ふたりの按摩が、山の温泉宿へ向かっていく。 ひとりは、主人公の徳市で、馬車に追い越されて、こう言う。 「あれは東京からきた女性だな」 彼は女好きで、勘がいいし、健脚だ。 宿に着くと、早速、鯨屋から呼び出しがかかる。 お客は、美千穂。 さきほどの馬車の乗客で、どこか不安気なところがある。 別の宿には、父子連れが滞在していて、 その少年と美千穂が、ついで徳市も親しくなる。 さらに、父親の大村も美千穂に惹かれるものがあって、 滞在を1日延ばしにする。 美千穂に惹かれる徳市は、そんな大村を煙たく思う。 そんななか、宿屋で宿泊客の財布が盗まれる。 徳市は、特有の勘から美千穂が犯人ではないかと疑う。 出演者 草なぎ剛 .... 徳市 加瀬亮 .... 福市 マイコ .... 三沢美千穂 堤真一 .... 大村真太郎 広田亮平 .... 大村研一(少年) オトーサン、 「草なぎくん、勉強したね」 役づくりでは、キムタクを相当意識したのでしょう。 この映画の掘り出し物は、美千穂役のマイコ。 陶器のような美しさをもっています。 無名のモデルさんを起用した石井監督のホームランです。 マイコ 誕生日 1985/3/15 出身地 東京都 ファッションモデル、女優。 シアトル生まれ 父親はアメリカ人、母親は日本人。 第2回ミス東京ガールズコレクション 準グランプリ。 趣味は映画鑑賞、特技はバレエと英会話 出演作: 2008年「山のあなた〜徳市の恋〜」 2009年「カフーを待ちわびて」(来春公開予定) その他の出演者: 宮永リサ .... お春 黒川芽以 .... お菊 津田寛治 .... 鯨屋番頭 三木俊一郎 .... 喜太郎 田中要次 .... 亀吉 森下能幸 .... サワ金造 末永遥 .... 女学生 金田美香 .... 女学生 尾野真千子 .... 女学生 伴杏里 .... 女学生 野村佑香 .... 女学生 白仁裕介 .... 学生 大山健 .... 学生 阿部ジュン .... 学生 轟木一騎 .... 学生 三浦友和 .... 鯨屋主人 友田稔 .... 馭者 円城寺哲郎 .... 湯治客(怒る男) 新井浩文 .... 警官 関根大学 .... 髭の男(犯人) 渡辺えり子 .... お秋 松金よね子 .... 按摩宿泊所女将 洞口依子 .... お凛 User Ratings: 8.0/10 (95 votes) Yahoo! オトーサン、 「見事な日本映画だ!」 あたかも小津安二郎作品のようでした。 User Comments: Longislandさん 2008年5月26日 ユニークな企画物ではある 切れのいいセルフと映像を遊び倒す作風が持ち味の 石井克人監督が70余年前の清水宏監督の「按摩と女」をリメイク?  松竹蒲田調のオリジナルを一番芸風が違う若手映像作家がリメイク?  製作の報に触れた時から森田版「椿三十郎」よりも 樋口版「隠し砦」よりも不安でした。  つうか本当はオリジナルの着色カラー版を作りたかったとか (個人的意見だが白黒映画を着色カラー化するって大反対)。 思うに樋口真嗣監督にしろ石井克人監督にしろ共に映像にこだわりのある作家、 映画関係者でも無い一映画ファンと感覚が違うんだね〜ぇ。 作品はといえば、オリジナルは70年前の作品。 オリジナルの脚本・構図・雰囲気の忠実なカバーって どうしてもチンタラした感じは拭えない。 でもそのチンタラさが今の観手に「くつろぎ」とか「癒し」を感じさせるんだろうね。 そういう意味ではこの映画は新しい試みで成功している (シブシブだが認める)。 ただね、温泉場の街並みはCGでしょ。 東京の女とすれ違うシーンでのマイコと後ろの建物に違和感感じまくり、 TV画面なら誤魔化されそうだがスクリーンで観るとまだまだだ。 個人的には草なぎ、加瀬、マイコはオリジナルに遜色無いものの少年はイマイチ。 オトーサン、 「おお、草なぎくんと監督インタビューがあった!」 草なぎ剛インタビュー Q:目の見えない徳市役。役づくりに苦労した点は? A:表情がなかなか難しかったですね。   ただ目をつぶってるだけだと、本当に目が見えないように見えなくて。   目をつぶるんですけど、その顔の表情のつくり方が難しくて。   8ミリをまわして、自分の顔を研究したんです。   白眼にすると自分でどんな顔しているのかわからないから、   それを撮って「あ、こんな顔になってるんだ!」って思って(笑)。   それは面白かったですね。   オリジナル(『按摩と女』)もよく観てやりました。   結構、そこが難しかった。 Q:相手役の動きは気にならなかったですか? A:たまにちょっと薄目で見たりもして(笑)。   このぐらいなら大丈夫かな、とか。   冒頭のシーンも横が崖だったので、薄目でちょっとこう…ズルして(笑)。 Q:木村拓哉さんが盲目の武士を演じた『武士の一分』も参考にされたそうですね。 A:木村くんの役は目が開いていて見えないという役だったんで、   僕とはちょっと違ったんですけど、   でもやっぱり、顔のまわりの雰囲気とかはすごく参考になったんで、   ちょっと意識しましたね。 Q:マッサージの特訓も受けたとうかがいました。共演者の方からの評判は? A:マイコさんは「本当に気持ちいい」って言ってくれて。   もともと、うまいんですよ、僕(笑)。   スジがあるみたいで、ツボをおさえるのがうまいんです。   自分も結構、マッサージとか好きで行ったりするので、   自分が気持ちよくてツボだな、と思うところをやると、大体みんなも同じみたいで。 Q:美しいロケーションも魅力のひとつ。   ロケ地での思い出があったら教えていただけますか。 A:石井監督が、川などをこだわって探してきたんです。   すごく綺麗で。また行きたいですね。   本当に静かで、撮影もゆったりと落ち着いてできました。   やっぱり、たまにそういうところに行かないとだめだな、と思ったりしますね。   癒されました。   ロケで宿泊したところが温泉みたいなところだったんで、卓球台があったり。   マイコちゃんとも卓球しました。 Q:ドラマ、映画、舞台にひっぱりだこですが、   俳優として必要とされる理由をどのように考えてらっしゃいますか? A:そうですね…うーん。普通だからじゃないですかね。普通っぽいから。   僕自身がクセがないからかな、なんて思ったりします。   役が来たときにそれに染まりやすいからなのかなって。   自分のことを分析すると。 Q:本作を通じてどんなことを伝えていきたいですか? A:やっぱり恋ですね。   淡い恋の物語なので、人のことを好きになっていく徳市の気持ちです。   70年前の映画をカヴァーしているので、   静かな音の中や、ゆったりした映像の中で、徳市が恋をしていく様子が、   本当にいい具合にほのかな感じなんです。   こうホワっと花が咲くような感じ。   恋してるんだなぁと思って。   ここは大事だなと思ってます。 石井監督インタビュー A:なぜ“リメイク”ではなく、完全に再現する“カヴァー”にこだわったのでしょうか? Q:戦前の日本人の言葉遣い、イントネーション、所作、衣装などを   自分勝手にいじくりまわしたくなかったんです。   この映画は、70年前のフィクションとはいえ、即興芝居、即興セリフの映画なわけで、   それってある意味、戦前の雰囲気がそのまま出ているんです。   その他もろもろ…カラー化、5.1ch化、物語わかりやすく化、音広げ化、などなどを   カッコよくしたいみたいな。要は、音楽のカヴァーと同じ考えです。 Q:清水作品と監督作『茶の味』との間に共通点を感じたとのことですが。 A:カメラポジション、レンズ選択、カメラ移動感、実景インサートのとらえかた、   ギャグシーンの演出法、シロートの演出法、ギャグシーンの妙なしつこさなど。   キョーミのある方はみくらべてみて下さいな。 Q:徳市役に草なぎさんをキャスティングした決め手は? A:第一に、主人公「徳市」にソックリ、徳市のキャラ設定――   男らしく負けずギライ、オシャレ、女好きなども草なぎ氏にピッタリだと思ったわけでして。   全体的にピッタリだと思ったからです。はい。 Q:CMでマイコさんを観て美千穂役に大抜擢されたそうですね。 A:オリジナルでも、美千穂は妙な特別感があるような、宇宙人のような、   なんか、ものスゴーク美しくて、まわりからちょっと浮いた感じを僕は感じまして。   それとまったく同じ感じをマイコさんを見たとき、ピキーンと感じたからです。 Q:目の不自由なマッサージ師である主人公に特別な思いはありますか? A:『座頭市』、『武士の一分』など、映画の主人公に盲目のヒーローがいるのは、   ある意味パターンでもあるのだけれど、   この映画の『徳市』は、ケンカが強くて気が短い、おしゃれに気を使って、女好き。   他のパターンと違って、とっても人間味がある。   そのキャラクター像は本当にスバラシイと思う。   按摩さんや按摩協会の方々に、本当のマッサージの仕方を習い、   この映画に関してのインタビューや、題名についてなど話し合い、   皆さんと協力して、徳市、福市というキャラクターを作りこみ、   この映画のスタッフとしても活動していただきました。 Q:温泉街はミニチュアと人物を合成したそうですね。   当時の美術を再現するため、撮影時に苦労された点は? A:色々な苦労はありました。   一番大変だったのは、美術部ですね。2番が編集部、3番が僕でしょうか。   とにかく実際の撮影は2ヶ月で終わりましたが、   合成に関しては打合せから仕上げまで、1年間かかってます。   ほんの、7〜8分ぐらいのシーンに、それはもー、大変な作業だったのですが、   ここで書くのは大変なので、『山のあなた 徳市の恋』ガイドブック(宣伝?)を   ご覧ください。あしからず。 Q:ちなみに監督にとっての「癒し」はどんなことですか? A:「癒し」ね、うーん、「癒し」…なんでしょうね。   「いやし、いやし、いやし」。   うん。森の中の温泉にゆっくりつかってポケーとすることでしょうか?   もしくは、宮古島でダラダラ魚見ながら泳ぐことでしょーか。   もしくは直島をダラダラさんぽすることか。   ハワイ島でイルカと泳ぐことか、とか考えていくと、   「水辺でのんびりすること」というケツロンが出ました。   で、僕にとっての「癒し」とは、「なにかしら水分の多い場所で   何も考えずになんとなくそこにいること」です。 Q:監督としては観客にどんなところを感じてもらいたいと考えてらっしゃいますか。 A:セリフの面白さ、戦前の関東の人たちが語っていた、本当のフツーのセリフ。   セリフの間、会話の感じ、イントネーション。その美しさを感じてほしい。   あとそれを演じる、草なぎ氏、カセ氏、マイコ氏、ツツミ氏、ヒロタ氏など   役者たちのすばらしい演技、所作の美しさ。   特にマイコの所作、言葉遣いはキテます。    自然と新緑の美しさを、キッチリカメラにおさめたスタッフ力、   戦前の温泉場を再現した美術力、中川氏のすばらしい音楽、   「それいゆ」から抜け出たような衣装の美しさ…など、   とにかくこの作品で清水カントクの映像文学にジーンとしびれてもらって、   ほかの清水作品もたくさん観て楽しんでほしいです。


緑の館

オトーサン、 「ヘップバーンものだ」 喜びも束の間、あっけにとられました。 「ひどい駄作だ。見なければよかった」 原題:Green Mansions (1959) 監督:Mel Ferrer 原作:William Henry Hudson 脚本:Dorothy Kingsley Genre:Adventure / Drama / Romance 上映時間:104分 あらすじ: アベルは、政争に巻きこまれてベネズェラを逃亡し、 密林地帯に入りこみ、蛮人に捕らえられる。 だが、勇気を示したことで、酋長に認められる。 付近の森を散策し、その素晴らしさを村人に報告すると、 魔女の住む森には近づくなといわれる。 だが、アベルは、森に通い続け、妖精のような少女に出会う。 ある日、毒蛇にかまれ、気を失う。 気がつくと、妖精リーマとその祖父ヌーに介抱されていた。 身体が治ると、アベルとリーマは、森の中を散歩した。 だが、蛮族はそれを知ると、襲撃を開始した。 出演者: Audrey Hepburn ... Rima(リーマ) Anthony Perkins ... Abel(アベル) Lee J. Cobb ... Nuflo(ヌーフロ) Sessue Hayakawa ... Runi(ルニ) オトーサン、 「ヘップバーン、ひどいね。 薄い衣装で、身体の線をみせてどうするの? 演技もまるで、芝居がかっています。 失神して倒れたリーマをアベルが抱きかかえるシーン。 「臭い芝居だね」 せめてもの救いは、晩年の早川雪州さんがみられたこと。 堂々たるインディアンの酋長でした。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていたワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」      「LAUGHTER IN PARADISE」「THE LAVENDER HILL MOB」      「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 SESSUE HAYAKAWA  早川雪州 誕生日 1889/6/10-1973/11/23 出身 千葉県安房郡七浦村 出演作 1914年「火の海」「タイフーン」 1915年「チート」 1916年「異郷の人」 1917年「ヴィクトリア勲章」「黒人の意気」「徳利の鬼」「ジャグワーの爪」      「男子の意気」 1918年「隠されたる真珠」「黄泉の国」「異郷の親」「生まれたからには」 1919年「桜の花」「明暗の人」「男を感じて」「勇気ある卑怯者」「男の血」      「血の力」「蚊竜を描く人」「輝く公爵」「死線の勇者」 1920年「奮起の王国」「阿修羅の如く」「悪魔の要求」「アラビアの闘士」      「燃え立つ義勇」「伝説の祭壇」 1921年「怒髪点を衝いて」「黒薔薇」「男一匹の意地」「スワンブ」 1922年「かげろふの命」「朱色の画筆」 1923年「ラ・バタイユ」 1924年「愛国の軍使」 1925年「犠牲」 1929年「大和魂」 1931年「竜の娘」 1935年「唐人お吉」 1936年「ヨシワラ」「新しき土」 1941年「女ざかり」 1949年「東京ジョー」 1950年「レ・ミゼラブル」 1953年「悲劇の将軍・山下泰文」 1954年「日本敗れず」 1955年「東京暗黒街・竹の家」 1957年「戦場にかける橋」 1958年「底抜け慰問屋行ったり来たり」 1959年「緑の館」 1960年「戦場よ永遠に」「南海漂流」 その他の出演者: Henry Silva ... Kua-Ko Nehemiah Persoff ... Don Panta Michael Pate ... Priest Estelle Hemsley ... Cla-Cla User Rating: 5.3/10 (513 votes) オトーサン、 「低いな、当然だ」 User Comments moonspinner55さん redlands, ca 2001年4月5日 製作は美しいが、信じられないほどお粗末なストーリーで、 オードリーはミスキャスト... 「尼僧物語」は好かないし、 (テンポがのろすぎ、後半は先が読める) 「ローマの休日」も好きでない。 (失敗作だ) そんなヘプパーンの数少ないフアンのひとりとして、 「緑の館」は、陳腐で時々失笑した。 オードリーは、リーマ役に迷っていた。 アンソニー・パーキンズは、空疎な役だ。 ベネズェラの兵士で、ジャングルに逃げてきて、 森をぬけているとき、蛮族に捕らえられる。 酋長は、彼を戦士として認め、ジャングルに住む魔女を殺せと命じる。 さて、オードリーだが、情け無い髪型で、蛮族から怖れられている。 彼女は、動物たちと話ができ、祖父と暮らしている。 祖父は、砂金を隠すなど多くの秘密を抱えている。 実生活の夫であるメル・ファーラーが監督だというのに、 オードリーは、奇妙なことに操り人形のようだ。 おてんば娘のように夢をみながら森をすべるように駆けぬける。 (人物像が深く掘り下げられていないから、見応えがない) だが、景色と音楽は、実に美しい。 もっといい脚本と監督に恵まれたら、 そして、配役がよかったら、 別物のようないい映画になりえただろう。 オトーサン、 「黒美君彦さんも、けなしてる!」 黒美君彦さん 2007年9月2日 キャスティングが いくらオードリー・ヘップバーン贔屓だとしても、 この作品はいただけない。 いくら彼女の夫メル・ファーラーが監督だとしてもだ。 どこがひどいか、というのは既に多くの指摘があるところだが、 何せキャスティングがひどすぎる。 オードリー・ヘップバーンは「森の妖精」・リマという役どころではあるのだが、 未開の森に妖精然としていられるわけがない(苦笑)。 彼女は都会的な美しさ、気品こそが似合う女優であって、 こんな森の中を走り回る野性的な役がすんなりはまろうはずもない。 何でこんな役をあてたのだろう。 あわせてアンソニー・パーキンスもまた然り。 彼もまた都会的なイメージが強く、どうみても冒険家は似合わない。 屈強な先住民の青年とわたり合って勝てるようには全く見えない(苦笑)。 どう考えてもキャスティングミス…。 唯一、リー・J・コッブあたりは悪くなかったですが。 美術セットの森も合成画面も正直つらい。 唯一良かったのはオードリー自ら馴らしていったという仔鹿。 主役二人の後を走って追いかけるバンビの姿はむちゃくちゃ可愛い(笑)。 ストーリーも何だかな〜。相当つらいぞ、これは。 ちなみに原作者のウィリアム・ヘンリー・ハドスン(1841〜1922)は、 アメリカ移民の子としてアルゼンチンに生まれた博物学者で作家。 この南米ギアナを舞台にした原作は、第一次大戦後にずいぶん読まれたのだとか。 時代は1875年頃の設定らしいが、 先住民の描かれ方がいかにも古典的。 早川雪洲さんもこんな中途半端な役柄とは。 マジャールさんご推奨の音楽は確かに独特な交響曲で、なかなかでした。 個人的にはちょっと音楽を立て過ぎのような気もしないでもないですが。


ランボー 最後の戦場

オトーサン、 「あれから、もう20年も経ったのか」 第1作「ランボー」の上映は、1982年。 主人公の元グリーン・ベレーの隊員には、 色濃くベトナム戦争の後遺症が刻印されていました。 でも、いまやベトナムは平和な国になりました。 最近、杉良太郎がベトナム親善大使として 現地で大規模な公演を成功させたほどです。 でも、ランボーには、平和ボケは許されません。 いまだに戦っているのです、隣国ミャンマーで。 原題:Rambo (2008) 監督:Sylvester Stallone 脚本:Art Monterastelli/ Sylvester Stallone/ David Morrell Genre:Action /Drama /Thriller Rated R for strong graphic bloody violence, sexual assaults, grisly images and language. Country:USA / Germany Language:English / Burmese / Thai 上映時間:91分 あらすじ: ベトナム戦争の後遺症に病むランボーは、 タイ北部の山中で一人暮らしをしている。 だが、ある日、サラが現れて、助力を求める。 軍事政権による民族虐殺が続くミャンマーに行き、 何としてもカレン族を支援したいというのだ。 危険だ、止めとけ、国に帰れと再三言うが、 サラは、一歩も引かない。 ついに、その情熱に負けて目的地まで送り届ける。 だが、サラたちが軍に拉致されたとの報せを聞く。 傭兵部隊5人とともに、ランボーは救出に向かう。 出演者: Sylvester Stallone ... John Rambo(ジョン・ランボー) Julie Benz ... Sarah(サラ) Graham McTavish ... Lewis(傭兵リーダー格・ルイス) オトーサン、 「年にはみえないね、大したもんだ」 芝居がずっとうまくなっています。 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、マイアミ大学演劇科に編入したが中退。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観たヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものにする。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」      「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ JULIE BENZ  ジュリー・ベンツ 誕生日 1975/5/1 出身 米ペンシルバニア州 活躍度 ▲→ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1995年「プロブレムでぶ 何でそうなるの!?」 1997年「秘密の絆」 1999年「ハードキャンディ」 2000年「サタン・スクール 美しき悪魔」(TM)      「SHRIEK 最低絶叫計画!?」(TM) 2008年「ランボー 最後の戦場」 その他の出演者: Matthew Marsden ... School Boy Reynaldo Gallegos ... Diaz Jake La Botz ... Reese Tim Kang ... En-Joo Maung Maung Khin ... Major Pa Tee Tint Paul Schulze ... Michael Burnett Cameron Pearson ... Jeff - Missionary #4 Thomas Peterson ... Dentist - Missionary #2 Tony Skarberg ... Videographer - Missionary #3 James With ... Preacher - Missionary #5 Kasikorn Niyompattana ... Snake Hunter #2 Shaliew Manrungbun ... Snake Hunter #1 User Rating: 7.5/10 (41,870 votes) オトーサン、 「よく出来ていたな。撮影もテンポもいい」 User Comments mknezさん Zagreb, Croatia 2008年1月25日 ご存知、アクション映画が帰ってくる。 まず、この映画は傑作だと言っておこう。 こんな映画は、もう作れない。 80年代と90年代の古典アクション映画が戻ってきたのだ。 だが、現代流の監督がなされている。 血が流れすぎという批判もあろう。 筋書きがお粗末というひともいるだろう。 だが、正直言って、ランボーを見に行くひとは、 誰もひねったドラマなど期待していないし、 深い意味など求めていない。 たとえ、そうしたならば、痕跡はある。 ジョン・ランボーは、殺人マシンだ。 だが、強い正義感をもっている。 だから、メッセージを求めているならば、 そこここに、見出せるだろう。 さらに、これは、血まみれのアクション映画である。 95分間、まるまる座席にしばりつけられるだろう! オトーサン、 「ランボーが、悪辣な軍政を打倒してくれたらなぁ」 正直言って、そういう乱暴な思いがあります。 だから、医療や教育を行うPKO活動が、まどろっこしく感じられます。 「下手に手を出さずに、国に帰りな。知らないよ、何が起きても」 服部弘太郎さん 2008年5月1日 アメリカ人宣教グループ救助のためランボーがミャンマーへ。 これがランボーにとって最後の戦場か?  アフガニスタンでの戦い(『ランボー3/怒りのアフガン』1988)から20年。 元グリーン・ベレー兵士のジョン・ランボーは、 数々の戦場で味わった苦い記憶と共にタイでひっそりと暮らしていた。 だが彼の案内でミャンマーに入ったアメリカ人ボランティアグループが 軍人たちに誘拐されたことから、 救出のため雇われた5人の傭兵をボートに乗せて ランボーは再びミャンマーへ向かう。 ランボーたちは暗闇にまぎれて生き残ったボランティアのメンバーを救出するが、 翌朝からは彼らを逃すまいと数百人規模の軍隊が追跡してくる。 ランボーたちは無事にミャンマーから脱出できるのだろうか? ミャンマーでは昨年(2007年)9月27日、 民主化デモを取材していた日本人カメラマン長井健司さんが 軍兵士に射殺されたことで、日本国内でも大きな関心を集めた。 しかしミャンマーでは民主化運動の高揚以前から 国軍による少数民族の武力弾圧が続いて内戦状態になっており、 その中で最大の抵抗グループになっていたのがカレン族だった。 今回の映画『ランボー/最後の戦場』は、まさにそのカレン族の村が舞台になっている。 しかしランボーや傭兵たちは、国軍とカレン族反乱軍の戦いという 大きな対立の中では部外者に過ぎない。 彼らは「欧米人の目撃者」として、 ミャンマー国軍によるカレン族虐殺の現場に遭遇し、 不都合な目撃者を抹殺しようとする軍の追跡から逃れようとする。 監督・脚本のスタローンは、 つい先だって『ロッキー』シリーズの最新作(おそらく最終作)として 『ロッキー・ザ・ファイナル』を撮っている。 原題は主人公の名前をそのまま取って『ROCKY BALBOA』。 今回の『ランボー/最後の戦場』も、原題は主人公の名前そのままの『RAMBO』になっている。 スタローンはこの2本の映画で、自分の当たり役である二人のキャラクターに引導を渡した。 じつはこの2本、テーマは同じだ。 男は自分のやるべき仕事をやって、家に帰るべし!  「家に帰れ」は今回の映画の中で、何度も繰り返されるキーワードになっている。 今回の映画はシリーズとしては 初の日本国内R-15(15歳未満の鑑賞不可)指定になったのだが、 それもやむを得まいと思わせる凄惨でリアルな暴力描写だ。 しかもひどいことに、映画を観ているうちにその暴力性に頭が麻痺してくる。 劇中で人間の手足がもぎ取られようが、頭が吹き飛ばされようが、 胴体が上下に切断されようが、そこに肉体の痛みを感じなくなってくるのだ。 しかし、じつはこれこそが、作り手の狙いではないのか。 映画の序盤には存在した肉体の痛みのリアリズムが、 舞台をミャンマーに移した途端に消えてなくなる恐ろしさ。 戦争という巨大な暴力の前で、人間の命などゴミクズ同然になってしまう。 平時の道徳は戦場で役にたたず、戦場の英雄は平時にはただのゴロツキ。 ふたつの世界は決してひとつに統合されることがない。


尼僧物語

オトーサン、 「オードリー・ヘプパーンだ!」 映画史に残る女優、数多あれど、このひとは、 おそらくベスト10の上位にランクインするでしょう。 これは、彼女の魅力全開の名画のひとつです。 原題:The Nun's Story (1959) 監督:Fred Zinnemann 原作:Kathryn Hulme 脚本:Robert Anderson (screenplay) Genre:Drama 上映時間:149分 あらすじ: ガブリエルは著名な医師である父親 バン・デル・マル博士の意にそむいて修道院に入る。 沈黙、謙譲と没我、反省と自己叱責の厳しい修行に耐え、 シスター・ルークの名を与えられる。 精神病療養所で奉仕した後、念願のコンゴに派遣される。 外科医フォルテュナティ博士の助手として献身的に働くなか、 過労によって結核に冒されてしまう... しかも、欧州では戦火が迫ってきていた。 出演者: Audrey Hepburn ... Sister Luke(シスター・ルーク) Dean Jagger ... Dr. Van Der Mal (父親 バン・デル・マル博士) Peter Finch ... Dr. Fortunati(フォルテュナティ博士) Edith Evans ... Rev. Mother Emmanuel(修道院長) オトーサン、 「気品があるなぁ」 喪服は、女性を美しくみせます。 とくに、ヘップバーンの扮した修道女、美の極致です。 内面に抱えた苦悩の演技も秀逸でした。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていたワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」      「LAUGHTER IN PARADISE」「THE LAVENDER HILL MOB」      「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 その他の出演者: Peggy Ashcroft ... Mother Mathilde Mildred Dunnock ... Sister Margharita (Mistress of Postulants) Beatrice Straight ... Mother Christophe (Sanatorium) Patricia Collinge ... Sister William (convent teacher) Rosalie Crutchley ... Sister Eleanor Ruth White ... Mother Marcella (School of Medicine) Barbara O'Neil ... Mother Didyma (War-time Hospital) Margaret Phillips ... Sister Pauline (medical student) Patricia Bosworth ... Simone (postulant who changed her mind) Colleen Dewhurst ... Archangel Gabriel (Sanatorium) Stephen Murray ... Chaplain (Father Andre) User Rating: 7.5/10 (2,311 votes) オトーサン、 「世界の名画でもいいくらいだ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞:オードリー・ヘプバーン ・監督賞:フレッド・ジンネマン ・脚色賞 ・撮影賞(カラー) ・劇・喜劇映画音楽賞 ・音響賞 ・編集賞 User Comments Snow Leopardさん Ohio 2004年11月3日 記憶に残る価値ある古典映画 これは、オードリー・ヘプパーンが主演する記憶に残る価値ある古典映画だ。 例外的な役柄だが、実に見事に演じている。 それに、ストーリーが興味深く、惹きつけられる。 考えさせらる内容が多い。 フレッド・ジンネンマン監督の語り口は、お見事。 ドラマティックなシーンに焦点を当て、 かなり重たいテーマとのバランスを巧みにとっている。 ストーリーを面白くしながら、公平な視点を保つ。 そういう努力において、ジンネンマンの代表作のなかでも、 傑出した作品のひとつといえるだろう。 修道院シーン、布教シーン、病院が舞台の雰囲気も信じられる。 時に景色を楽しみ、時に暗い気分になるが、 それがストーリーと登場人物たちの心情を描くよい背景になっている。 ヘプパーンは、はまり役だった。 ドラマティックな素材を幅広くこなしている。 他の出演者たちも、興味深い。 たとえ端役であっても、才能の片鱗をみせている。 シスター・ルークの人生を横切っていく様々なひとたちは、 効果的に使われて、彼女の成長を促し、 また、彼女が選んだ生き方を巧みに説明している。 ストーリーは、まったくシアリアスなものだが、 過度に重たくならずに、登場人物たちとその信条を敬意をもって描いている。 宗教、戦争、そして異文化の関係をテーマとして扱ったものとしては、 異色のできばえだ。 おそらく、素材の性質上、多くの観客の興味は引かないだろう。 (特に、原作コミックを映画化した流行の映画に毒されているひとには) だが、実によく考えてつくられている出色の映画だ。 オトーサン、 「黒美君彦さん、すごいコメントを書くなぁ」 IMDbのSnow Leopardさんも、常連のコメンテーターですが、 今回は黒美君彦さんに軍配を上げましょう。 黒美君彦さん 20007年9月5日 聖性 想像以上に面白く観た。 主演のオードリー・ヘップバーンの聖性とでもいった部分が 最もよく表現された作品ではないだろうか。 原作はキャサリン・ヒューム。 オードリーは、原作のモデルとなったマリー・ルイズ・ハベット(1905〜86)に 実際に会ったり、修道院に泊り込んだりして役作りをしたのだとか。 信仰と盲従はどう違うのか。 厳格な修道院での生活をベースに、 「シスター・ルーク」として真正面から諸問題と取り組もうとする ヒロインのガブリエル・バン・デル・マル。 戒律と、本来あるべき自分の姿にギャップを覚え、葛藤するヒロイン。 自らの願いを持ってはいけない、自分を無にせよ…といった厳しい教えは、 「神の道具に徹せよ」という原理的なものではあるが、 「理想自己」という自意識をもってしまった近代人には分裂をもたらす結果を招く。 そもそも疑いなく指示に従う、というのは神の御心にそったことなのだろうか、 という根本的な疑問が生じる。 修道院長の言葉は神の言葉である…という論理は、 つきつめれば「上官の命令は天皇の命令だ」、という論理と同一である。 さて、それでもシスター・ルークはブリュッセルの精神病院や 悲願だったベルギー領コンゴへと派遣され、そこで懸命に働く。 だが、独軍によって敬愛する外科医だった父親を殺されたことを知ったシスター・ルークは、 「罪を憎んで人を憎まず」「どちらの陣営についてもダメだ」という指示に 拭いがたい違和感を抱き、修道会から脱会し、 抵抗運動に身を投じることを決める。 扉から「外」へ歩みだすラストシーンが印象的。 閉ざされた修道院から、敢えて外部に歩みだすガブリエルの後姿を、 カメラはじっと見つめる。 彼女は大通りに出て、一瞬迷ったあと、毅然と右へと切り返し、姿を消す。 主人公の覚悟を象徴するシーンだ。 オードリー・ヘップバーンのその後の人生にまで影響を与えたか、 と思わせる作品で、よくまとまってはいるのだが、 時間の経過がよくわからないのが惜しい。 モデルとなったマリー・ルイズ・ハベットは1927年から44年まで シスターの看護師として各地で働いたというから、 ほぼ同じ17年を設定しているのだろうが…。 さらにいえば、彼女がコンゴへの派遣を熱望した理由や、 そのために修道院に入ることを決意した背景が知りたかった。 とはいえ、オードリー・ヘップバーンの聖性、 目の下に隈を描いてまでの熱演は、この作品が彼女の代表作といっていいと思う。


エメラルド大作戦

オトーサン、 「可哀想になぁ」 B級映画、数あるなかで、上映されることなく、 TV放映ではじめて陽の目をみるとは... 原題:Green Ice (1981) 監督:Ernest Day 原作:Gerald A. Browne 脚本:Edward Anhalt /Robert De Laurentiis/Ray Hassett/Anthony Simmons Genre:Adventure Country:UK Language:English 上映時間:110分 あらすじ: アンデス山脈。 考古学者が殺される。 犯人は、コロンビア軍の隊長アルジェンティだ。 エメラルドの密輸で儲けていたのだ。 ワイリーは、失業し、失意の旅の途中、 富豪女性、リリアンに出会う。 彼女からエメラルド強奪作戦を持ちかけられて、 ニューヨークからコロンビアへと向かう。 リリアンの狙いは、宝石よりも 妹を殺されたアルジェンティへの復讐だった。 出演者: Ryan O'Neal ... Joseph Wiley(ワイリー) Anne Archer ... Lillain Holbrook(リリアン) Omar Sharif ... Meno Argenti(アルジェンティ) オトーサン、 「いい役者が揃ってる!」 オマー・シャリフは、いつもながら泰然自若。 悪者に見えないのが、難かも。 長くなりますが、経歴紹介は、この3人。 RYAN O'NEAL  ライアン・オニール 誕生日 1941/4/20 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス テレビ・シリーズ「ペイトン・プレイス物語」で人気に。 69年「悪女のたわむれ」で映画デビュー。 70年「ある愛の詩」でアカデミー賞にノミネート。 娘は女優テイタム・オニール。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「悪女のたわむれ」 1970年「栄光への賭け」「ある愛の詩」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「おかしなおかしな大追跡」 1973年「ペーパー・ムーン」「おかしなおかしな大泥棒」 1975年「バリー・リンドン」 1976年「ニッケルオデオン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ザ・ドライバー」「続・ある愛の詩」 1979年「メーン・イベント」 1981年「エメラルド大作戦」      「恋のジーンズ大作戦/巨人の女に手を出すな」 1982年「パートナーズ」 1983年「ペーパー・ファミリー」 1985年「ザ・ギャンブラー」 1987年「勇者の大地/フリーダム・ファイター」 1988年「タフガイは踊らない」 1989年「ワン・モア・タイム」 1998年「アラン・スミシー・フィルム」      「エクスタシーをさがして」 2000年「ザ・リスト 官能の罠」 2001年「オデッセイ2001」 2002年「ニューヨーク 最後の日々」 ANNE ARCHER  アン・アーチャー 誕生日 1947/8/25 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 両親とも俳優で、クレアモント・カレッジ卒業後、 舞台に立ち、72年に映画デビュー。 テレビでは73年からのシリーズ「ボブとキャロルとテッドとアリス」など。 夫はプロデューサーのテリー・ジャストロー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1972年「THE HONKERS」「CANCEL MY RESERVATION」 1973年「ALL-AMERICAN BOY」 1976年「トラックダウン」「ライフガード」 1978年「パラダイス・アレイ」 1979年「暗黒殺人指令」 1980年「レイズ・ザ・タイタニック」「ニューヨークの恋人」 1981年「GREEN ICE」 1982年「WALZE ACROSS TEXAS」 1985年「露骨な顔」「仮面のレジデンス」 1986年「THE CHECK IS IN THE MAIL」 1987年「危険な情事」◇ 1990年「探偵より愛を込めて」      「カナディアン・エクスプレス」◇ 1991年「あまねく愛」 1992年「ネイルズ」「パトリオット・ゲーム」◆ 1993年「家族の祈り」「BODY/ボディ」「ショート・カッツ」 1994年「今そこにある危機」◆ 1998年「シークレット・ライフ」 2000年「アート・オブ・ウォー」◇「英雄の条件」◆ OMAR SHARIF  オマー・シャリフ 誕生日 1932/4/10  出身 エジプト・アレキサンドリア 55年にエジプト映画でデビュー。 20本を越える中東作品に出演後、 ”GOHA”が58年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。 この時の演技でハリウッドの大物プロデューサー、 サム・スピーゲルの目に止まり、「アラビアのロレンス」に抜擢される。 国際的な映画俳優として活躍。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「ローマ帝国の滅亡」「日曜日には鼠を殺せ」      「黄色いロールスロイス」 1965年「マルコ・ポーロの大冒険」「ジンギスカン」「ドクトル・ジバゴ」 1966年「悪のシンフォニー」「将軍たちの夜」 1967年「イタリア式奇蹟」 1968年「ファニーガール」「うたかたの恋」 1969年「マッケンナの黄金」「約束」「ゲバラ!」 1970年「最後の谷」 1971年「ホースメン」「華麗なる大泥棒」 1972年「ミステリー島探検・地底人間の謎」 1974年「夕映え」「ジャガーノート」 1975年「ファニー・レディ」「愛欲の切札」 1976年「結婚詐欺師は殺さない」「ピンクパンサー3」 1978年「アシャンティ」 1979年「華麗なる相続人」 1980年「新ハスラー」「名探偵ベンジー」「S.H.E.クレオパトラ・ジャガー」 1981年「ココ・シャネル」「エメラルド大作戦」 1984年「トップ・シークレット」 1988年「レディ・ブルー/愛欲」「悪霊」      「自由の代償/ラビリンスを脱出せよ」 1990年「愛と欲望のナイル」 1992年「デザート・ソルジャー」「天国の大罪」 1997年「女帝キャサリン」 1999年「13ウォーリアーズ」 2003年「オーシャン・オブ・ファイアー」「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 2008年「紀元前1万年」(声) その他の出演者: Domingo Ambriz ... Miguel John Larroquette ... Claude Philip Stone ... Jochim Kellerman Michael Sheard ... Jaap Enrique Lucero ... Lucho the Coffee Grower Manuel Ojeda ... Lt. Costas Tara Fellner ... Kerry, Holbrook's Sister Sandra Kerns ... Woman at Bar Raul Martinez ... General Martinez Enrique Novi ... Naval Officer Miguel Angel Fuentes ... Herado, Argenti's Bodyguard Delroy White ... Prentis User Rating: 5.0/10 (224 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments Kieran Greene さん Ireland 2006年2月9日 「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」に先立つ。 1980年代初期、「エメラルド大作戦」が世に出た。 実に楽しい映画で、アクション、冒険、ロマンスがつまっていた。 (ライアン・オニールは、ワイリーを演じている。 最近離婚したエレクトロニクスの専門家で、NYを去り、 南米のエキゾティックな平原に行き、 アン・アーチャー演じる美しい相続人リリアンに出会う。 ラス・ハダスの異国風のリゾートで、, オニールは、偶然、エメラルドの密輸にかかわる。 アーチャーは、平和運動家の妹の行方を捜している。 出だしのシーンで、彼女は、残虐に殺害されたのだ。 オマー・シャリフは、アーチャーの求婚者役アルジェンティで、 宝石業界から追放された重要人物だが、 エメラルドの取引では、大立者だった。 幻想的なシーンがある。 オニールとその同僚役を演じる素敵なジョン・ラロケットが シャリフのエメラルドを盗み出すために、 熱気球の軍団を組織し、送り出すのだ。 きらめく摩天楼の屋上から、彼の声で開く地下室に忍びこむ。 全編、すばらしい撮影だ。 とくに、空中シーンがいい。 出だしは、ジェームス・ボンドのデザイナー、 Maurice Binderの手になるもので、すばらしい。 元Rolling StoneのBill Wymanが、すばらしい音楽を提供している。 エメラルドのように輝いていた。 オトーサン、 「こういうコメント、待っていた」 素人が映画評論家のマネすることないのです。 自分しか書けないことを書く、それが正道というもの。 rrogers-19さん United States 2007年2月5日 そこにいた.... 8歳のとき、家族で、メキシコのラス・ハダスに旅行した。 ホテルにチェックインしたとき、 オマール・シャリフがロビーにいた。 椅子に座って新聞を読んでいたのだ。 ハローと言った。 とても好いひとに見えた。 ビーチでは、何度か、ライアン・オニールとファラ・フォーセットに出会った。 あるとき、11歳の姉と私は、サインを貰いに行った。 ファラは、「来ないで」と言ったが、 ライアンは、「いいよ、お安い御用だ」と言って、ナプキンにサインしてくれた。 ファラって、どういうひと? 子供を侮辱するなんて? 理解できなかった。 それは1980年代初期で、彼女はまだ全盛期だった。 当時、彼女は子供にとっては夢のような存在だった。 いまは、海の怪獣になっている。 だが、私は恨みを抱いていない… 姉は、ホテルのプールのそばで数時間も座っていた。 彼らがやってきて、自分も撮影されるのを期待していたのだ。 ようやく朝の1:00頃、撮影が開始された。 (そう、両親は、そんなに遅くまで、許可してくれたのだ) そんなに長く待ったというのに、そのシーンはカットされてしまった。 そんなエピソードを話したかった... この映画は、上映されたが、批評家に酷評され、ヒットしなかった。 だが、この映画は好きだ。 子供の頃のちょっとした思い出だから。 このところ、しばらく見ていないが、eBayで見ようと思っている。 オトーサン、 「ファラって、海獣か?」 経歴とエピソードを探してみました。 FARRAH FAWCETT  ファラ・フォーセット 誕生日 1946/2/2 出身 米テキサス州コープスクリスティ 白い歯がセールポイントのセクシー女優。 テキサス大学在学中、コンテストに入賞したのが縁で、芸能界入り。 「あの愛をふたたび」で映画デビュー。 TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」の初代エンジェルの一人で選ばれ、 人気スターに。 映画での主演は「シャレード’79」からだが、活躍は主にTV。 ライアン・オニールとの間に男児がいる。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「あの愛をふたたび」 1970年「マイラ」 1976年「2300年未来への旅」 1978年「シャレード’79」 1979年「サンバーン」 1980年「スペース・サタン」 1981年「キャノンボール」 1986年「レイプ/殺意のエンジェル」 1989年「いくつもの朝を迎えて」 1995年「ママのフィアンセ/結婚に異議あり!」 2000年「Dr.Tと女たち」 オトーサン、 「ライアン・オニールも、海獣か?」 ・テイタム・オニール、父親を非難。  かつての子役スター、Tatum O'Nealは、  自伝"A Paper Life"を宣伝するためにアメリカの有名TV番組 Oprah showに出演し、 父 Ryan O'Nealを再び攻撃した。 矛先は、幼かった自分と弟 Griffinを無視した、 Ryanの元恋人 Farrah Fawcett にも向けられた。 Farrahは "Charlie's Angels" (1976) の初期レギュラーとして大ブレイク。 ポスター売り上げ600万枚を記録した人気女優だった。 RyanとFarrahは17年間別れと復縁を繰り返し、 一児をもうけるも、結局結婚はしなかった。  Tatum O'Nealの自伝では、2人が当時子供達を気にかけなかったために起こった  悲しい出来事も書かれているという。  Tatumは "Paper Moon"(1973)で、父 Ryan O'Nealと共演し鮮烈なデビューを飾った。  彼女はこの名演技が評価され、史上最年少でアカデミー助演女優賞を獲得した。


わたしのグランパ

オトーサン、 「菅原文太さんが出ている!」 かつてのフアンとしては、 好々爺の文太さんをみるとうれしくなります。 その昔、何かの席で、一度お会いしたことがあります。 原題:わたしのグランパ(2003)    MY GRANDPA TAUGHT ME A LOT ABOUT LIFE 監督・脚本:東陽一 原作:筒井康隆 Genre: Drama /Commedy 上映時間:113分 あらすじ: 珠子は、中学一年生。 祖父・謙三が刑務所から出所してきた。 おかげで、珠子へのいじめや校内暴力が収まり、 両親も仲直りする。 だが、家の前をヤクザがうろつくようになる。 実は、謙三は、13年前バブル期に親友を殺され、 その仕返しに、組員二人を殺していたのだ。 ある日、珠子が暴力団にさらわれる。 組長の疋田は、“例の金”を持ってくるよう脅迫する。 果たして、珠子は無事に帰ることができるだろうか? 出演者: 菅原文太 .... 五代謙三 石原さとみ .... 五代珠子 浅野忠信 .... 中藤慎一 伊武雅刀 .... 疋田隆三 オトーサン、 「文太さん、自然体でいいなぁ」 「石原さとみちゃん、可愛いなぁ」 菅原文太 誕生日:1933/8/16 - 出身:宮城県仙台市。 仙台一高から早稲田大学第二文学部へ進学。 退学後、雑誌のモデルなど。 1958年、スカウトされ、映画「白線秘密地帯」でデビュー。 1961年、新東宝が倒産したため、松竹へ移籍。 1967年、東映に移籍。 1969年、「現代やくざ 与太者の掟」で主演。 1973年からの「仁義なき戦い」の大ヒットでスターに。 1975年からの「トラック野郎」も大ヒットし、ドル箱スターに。 1998年、飛騨に移住。農業に関心を示し、講演活動も行っている。 2001年に、長男を事故で亡くしたが、 2003年、「わたしのグランパ」で、9年ぶりの主演。 出演作: 1958年「白線秘密地帯」 1959年「海女の化物屋敷」 1960年「太平洋戦争」「皇室と戦争とわが民族」「暴力五人娘」 1962年「東京さのさ娘」 1964年「香華」「太陽を抱く女」 1966年「男の顔は履歴書」 1968年「兄弟仁義 逆縁の盃」 1969年「関東テキヤ一家」「日本暴力団 組長」「不良番長 送り狼」 1970年「血染めの代紋」「関東テキヤ一家 喧嘩仁義」 1971年「懲役太郎 まむしの兄弟」「不良番長 やらずぶったくり」      「極悪坊主 飲む打つ買う」 1972年「現代やくざ 人斬り与太」「人斬り与太 狂犬三兄弟」 1973年「仁義なき戦い」「仁義なき戦い 広島死闘篇」      「仁義なき戦い 代理戦争」「まむしの兄弟 恐喝三億円」      「海軍横須賀刑務所」 1974年「山口組外伝 九州進攻作戦」「仁義なき戦い 頂上作戦」      「仁義なき戦い 完結篇」「新仁義なき戦い」「学生やくざ」      「あゝ決戦航空隊」「ルバング島の奇跡 陸軍中野学校」      「山口組外伝 九州進攻作戦」 1975年「県警対組織暴力」「大脱獄」「トラック野郎 御意見無用」      「新仁義なき戦い 組長の首」「トラック野郎 爆走一番星」「神戸国際ギャング」 1976年「バカ政ホラ政トッパ政」「新仁義なき戦い 組長最後の日」      「トラック野郎 望郷一番星」「トラック野郎 天下御免」「横浜暗黒街 マシンガンの竜」 1977年「やくざ戦争 日本の首領」「日本の首領 野望篇」「日本の仁義」      「ボクサー」「トラック野郎 度胸一番星」「トラック野郎 男一匹桃次郎」 1978年「日本の首領 完結篇」「ダイナマイトどんどん」      「トラック野郎 突撃一番星」「トラック野郎 一番星北へ帰る」 1979年「太陽を盗んだ男」「トラック野郎 熱風5000`」「トラック野郎 故郷特急便」      「堕靡泥の星 美少女狩り」「黄金の犬」  1981年「炎のごとく」「青春の門」「ちゃんばらグラフィティー 斬る!」 1982年「制覇」 1984年「修羅の群れ」 1985年「ビルマの竪琴」 1986年「鹿鳴館」「ザ・サムライ」 1987年「映画女優」 1988年「鶴」 1989年「マイフェニックス」「YAWARA!」 1990年「リメインズ 美しき勇者たち」「鉄拳」 1993年「民暴の帝王」 1994年「やくざ道入門」 2000年「どら平太」 2003年「わたしのグランパ」 2005年「妖怪大戦争」 2007年「バッテリー」 その他の出演者: 平田満 .... 五代恵一 宮崎美子 .... 五代千恵子 波乃久里子 .... 五代操 User Rating: 7.4/10 (103 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞:石原さとみ モントリオール世界映画祭受賞 ・最優秀アジア映画賞 User Comments: 名画座の怪人さん 2007年11月16日 囹圄と書いて『れいぎょ』と読みます。 菅原文太の演じるゴダケンさんが颯爽としていてカッコいい。 できればこんなジジイになりたいものだ。 世界観としては、むかしの漫画によくあったガキ大将モノのような感じ。 悪の癖に正義感が強くて、一度殴り合った敵は次回からお友達みたいな。 地上げ屋の事務所に殴りこむシーンで、 銃弾で胸を撃ち抜かれても平気で立ち回りを続けたりカッコいいけどありえないでしょ。 主人公の珠子の描き方には不満が残る。 ヤクザに監禁されイスに縛り付けられた珠子が、 床に倒れた状態からいきなり不思議パワーを発揮して 椅子ごと宙を舞って起き上がるシーンはなに? 珠子はエスパーだったのか? それにしては何の伏線もなく、しかもその後その手の能力を発揮しない。 うーん? 理解に苦しむ演出だ。 あとグランパに影響された珠子に何か成長なり変化なりがもっとないと。 最初はイヤだったグランパを好きになって、 グランパのおかげで学校でのいじめもなくなってと言うだけでは不足。 もっと何かないのか? 囹圄の意味は牢獄です。 少々不満が残るものの帰ったきた男気。 オールドファッションの任侠の徒もまあまあです。 オトーサン、 「空中浮遊ね」 監督の自作自演インタビューを発見しました。 ○ 監督インタビュー Q: ついに公開されましたね、『わたしのグランパ』。   お客さんの入りはどうですか? A:大ヒットとまではいかないけど、宣伝部もがんばったから、   今後のクチコミ次第でしょう。   毎日新聞の批評(4月4日夕刊)もすごかったしね、   「秀作」なんて書いてくれて。 Q:原作とくらべて、原作どおりだという人もいるし、大分違うという人もいます。 A:あのね、いちいち原作と比較されても困るんです、   ぼくは原作をなぞって「動く紙芝居」を作ったわけじゃないんだから。 Q:そのとおりだと思います。   でも、原作にはない、あのイスが飛ぶシーンが……。 A:「イス」は飛びません。   イスに縛りつけられたまま「珠子」が空中を飛ぶんです。 Q:あのシーンの意味がわからないという人が、   わたしの友だちにもいるんですけど……。 A:友だちじゃなくて、あなた自身でしょ、よくわからないという人は……。 Q:ええっと、まあその……。 A:さびしいな。やっぱり、忘れたのかなあ。 Q:え? なにをですか? A:今いくつですか、あなたは。 Q:24歳です。 A:今から11年前、13歳のとき、ふわっと空中に浮いたときのこと、おぼえてません? Q:えっ? そんな……。 A:実は、日本の女性は13歳のとき、一度だけ「空中浮揚」することがあるんです(笑)。 Q:……? A:ただ、目撃者がほとんどいないのと、飛んだ本人がすぐに忘れるので   話題にされないだけなんです。   考えてみてよ。頭の後ろの方にかすかな記憶が残ってないかな?    ふわっと空中に浮かんだ、13歳のある日のこと……。 Q:うーん、なんだか……。 A:思い出して! Q:なんか、そんなことがあったような……。 A:……気がするでしょう(笑)。   みんなが忘れてる女性の13歳、思春期のある日のことを、   この映画がはじめて描いた、というだけのことです(笑)。   べつに「意味」なんてない。   ちょっとしたマジック・リアリズムです。 Q:「マジック・リアリズム」? A:イリュージョン(幻影)でもいい。   もともと映画に「ファンタジー映画」とか   「リアリズム映画」なんて区別はないんです。   映画はみなファンタジーで、イリュージョンです。 Q:……なんか、また小むずかしくなりそう。 A:だってさ、そもそもこの「一問一答」だってイリュージョンだものね。   聞き手としてのあなたは実在するわけじゃなくて、   ぼくが作ったイリュージョンだったわけだし……。 Q:ああ、とうとうバラしちゃった!    そんなことするんなら、もう消えちゃいますからね、   どうせわたしは「イリュージョン」で「幻影」なんだから! A:ちょっと待って! まだ話が……。   ああ、 飛んでっちゃった、13歳じゃないのに……。


さくらん

オトーサン、 「もうテレビで放映か」 最近の映画は、足が早いですね。 見逃したので、嬉しかったのですが... "さくらん"、漢字で書くと「錯乱」なのでしょうね。 原題:さくらん(2007) 監督:蜷川実花 原作:安野モヨコ 脚本:タナダユキ Genre:Drama/Romance 上映時間:111分 あらすじ: 桜が満開のなか、吉原の大門をくぐったのは、 玉菊屋に買われた8歳の生意気な少女だった。 女将が"きよ葉"と名付ける。 何度も脱出を試み失敗して、折檻を受ける。 そんなきよ葉の面倒をみたのは、清次だった。 そして、花魁としての生き方を教えたのは、 絶世の美女、花魁"粧ひ"だった。 きよ葉は、17歳となる。 初めての客は、吉原きっての通人、御隠居。 彼によって徹底的に性技を仕込まれる。 源氏名を"日暮”として本格デビューするや、 その美貌と気の強さで江戸の話題をさらう。 お客として来たうぶな青年・惣次郎と禁断の恋に落ちるが、 嫉妬した花魁"高尾"の捨て身の策略によって 惣次郎と別れる羽目になる。 きよ葉は、捨て鉢になるが、清次が必死になって慰める。 思い直したきよ葉は、吉原随一の花魁になろうとする。 出演者 土屋アンナ ....きよ葉 安藤政信 .... 清次 成宮寛貴 .... 惣次郎 椎名桔平 .... 倉之助 菅野美穂 .... 粧ひ 木村佳乃 .... 高尾 夏木マリ .... 女将 オトーサン、 「うーん、判断に迷うところだな」 土屋アンナさん、 主役に不可欠なドラマティックさはあるものの、 演技とせりふにバラツキがありすぎませんか? 「夏木マリ、市川左團次、...ベテランは流石だなぁ」 拾いものは、清次役の安藤政信でした。 土屋アンナ 誕生日 1984/3/11 出身 東京都 ファッションモデル、歌手、女優。 日本人とロシア系アメリカ人のハーフとして生まれる。 1998年、雑誌「SEVENTEEN」でモデルデビュー。 2002年、ロックバンド "Spin Aqua"のボーカルとしてミュージシャン・デビュー。 2004年、映画「下妻物語」に深田恭子とW主演 ブルーリボン賞最優秀新人賞を受賞。 ジョシュアと結婚し、長男出産。 出演作 2004年「下妻物語」「茶の味」 2005年「ハービー/機械じかけのキューピッド」 2006年「アルバイト探偵」「嫌われ松子の一生」 2007年「どろろ」「さくらん」 2008年「パコと魔法の絵本」 その他の出演者: 市川左團次 .... ご隠居 永瀬正敏 .... 光信 美波 .... 若菊 山本浩司 .... 大工 遠藤憲一 .... 坂口 小池彩夢 .... 幼ききよ葉 山口愛 .... しげじ 小泉今日子 .... お蘭 石橋蓮司 .... 楼主 蜷川みほ .... 桃花 近野成美 .... 雪路 星野晶子 .... 遣手 翁華栄 .... 番頭 津田寛治 .... 粧ひの客 長塚圭史 .... きよ葉の客 SABU .... 床紅葉の客 丸山智己 .... 日暮の客 小栗旬 .... 花屋 User Rating: 6.1/10(1858 votes) オトーサン、 「映画としては、イマイチだなぁ」 鮮やかな赤を基調色にしたのは、いいセンスですが、 仏の顔も二度三度ということもあります。 User Comments: ノリスさん 2007年9月25日 日本のソフィア・コッポラとも言うべきか 今日、この映画を見たが監督が写真家だけあって映像の色彩は美しく 他の日本映画にはない独自のものがここにはあった気がする。 ちなみにこの監督は舞台演出家の蜷川幸雄氏の娘だけあって、 アメリカのフランシス・フォード・コッポラの娘にあたる ソフィア・コッポラと同等のというべき存在になるだろうと思う。 肝心の内容はというと、 エロチックな場面や血が出る残虐なシーンもあるが、 それほど過剰ではなく、 むしろ写真家だけあってアートな感じが漂う。 女流監督らしく女性の視点から描いた作品という感じで、 人間の内面を描くことに鋭さを感じ、 男性には描けないものを捉えており これからの日本映画界での活躍に期待したいと思う。 オトーサン、 「いいアドバイスだな」 蜷川監督、これを糧として、大成してください」 としぞさん 2007年5月9日 土屋アンナの「声」に。 良くも悪くも、写真家が撮った映画、という印象。 赤を基調にした色彩美はなかなかに目を見張るものがあるけれど、 カメラワークが平坦であるために、 その鮮やかさは「映画」としては監督の意図ほどには生かされていない。 おそらく蜷川監督は写真家としての感覚で、 ファインダーを覗くように構図を決めていたように感じられるのだが、 場面を「切り取る」ことを前提に被写体に向き合う フォトグラファーの習性のようなものが カメラワークの平坦さにつながってしまったのだろう。 この映画関連の写真集が出版されているようだが、 その映像美は(見てないけど)素晴らしいものだと思う。 しかし、残念ながら映画は別ものだ。 写真家としての映像美にこだわりながら、 今後も映画監督を続けていきたいと考えているのなら、 その「美学」を映画的感覚に転化する 撮り方を学ばねばならないだろう、と感じる。 今後も続けていく、と言えば、土屋アンナだ。 彼女はこれからも女優業を続けていくのだろうか? と言うのも、もしも続けていくとしたら、 彼女の声が大きな枷となるような気がしてならないのだ。 土屋が演じた「きよ葉」の生き方は、 なるほど彼女のルックスを含めたキャラクターに重なる。 ある意味適役と言えるだろう。 しかし、彼女がセリフを口にするたびに、 「下妻物語」で鮮烈な印象を焼き付けた「イチゴ」が思い浮かんでしまうのだ。 バリバリのヤンキーたるイチゴのキャラクターに 土屋のあの「声」があまりにもマッチしていたために、 その「声」があまりにも強く記憶に刻まれたために、 土屋アンナが花魁を演じるという「画面の中の現実」が もろくも崩れて虚構性が露見してしまう。 おそらくあの声である限り、これから先どんな役を彼女がしようとも、 映画的現実の崩壊がつきまとうのではないか。 逆に言えば、あの声が生きる役柄にしか 土屋アンナの「女優」は成立し得ないのではないか。 演技云々は別にして、土屋アンナの突出したキャラクターを評価しているが故に、 「さくらん」を観て余計な心配を強く感じてしまった。 何か「80年代サブカル的」な言い方だが、 「さくらん」は、(写真家の)蜷川実花、(モデルの)土屋アンナ、 (アーティストの)椎名林檎、(クリエーターの)安野モヨコ、 といったキーワードの複数に反応する方には特に楽しめる作品だろうし、 或いは友人同士で気軽に出かける娯楽としては十分なものだと思う。 が、映画にどっぷり浸りたい方には、ちと不満が残るかも知れません。


ビロウ

オトーサン、 「変な邦題、つけるな!」 "尾籠"といえば、便所でしょうが...。 トイレも、潜水艦も狭いから、同じ? 原題:Below (2002) 監督:David Twohy 脚本:Lucas Sussman/Darren Aronofsky/David Twohy Genre:Horror/ Mystery / Thriller Rated R for language and some violence. 105分 あらすじ; 第二次大戦中の大西洋。 米国の潜水艦タイガー・シャークが、 英国の救命ボートから3人(女性1人)を救助。 3人を基地に送り届けようとするが、敵艦が接近。 どんな小さな音でも命取りとなる。 海底でスクリューを止め、息をひそめているなか、 艦内で突然鳴り始めるレコード。 「それみろ、女は潜水艦に不吉な災いをもたらすのだ」 爆雷攻撃で満身創痍のタイガー・シャークは、 やがて洋上のある一点を目指して進みはじめる。 出演者: Bruce Greenwood ... Brice(ブライス大尉) Olivia Williams ... Claire(クレア) Matthew Davis ... Odell(オデル) オトーサン、 「紅一点、クレア役がいい。艦長代理役も、まぁまぁか」 経歴紹介は、 オリビア・ウイリアムズとブルース・グリーンウッドにしましょう。 BRUCE GREENWOOD  ブルース・グリーンウッド 誕生日 1956/8/12 出身 カナダ・ケベック州ノーランダー ニュージャージー州プリンストン、ワシントンD.C.を経て、 11歳の時にバンクーバーへ移る。 スイスのチューリヒにある高校を卒業後、 ブリティッシュ・コロンビア大学で学ぶ。 一度はプロ・スキーヤーを目指して、スイスに渡るが、 大学で学ぶうちに演技に興味を抱く。 79年「オーロラ殺人事件」で映画デビュー。 86−88のテレビシリーズ「ST.ELSEWHERE」でレギュラー。 2000年「13デイズ」でサテライト・アワードのゴールデン・シアトル賞受賞。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1979年「オーロラ殺人事件」 1985年「ペイトン・プレイス物語」(TM)      「ときめきセクシー・チャンス/ビキニ・ショップ」 1990年「蘭の女」 1991年「スティグマ 邪神光臨」◇ 1992年「パッセンジャー57」 1994年「第一容疑者」◆「エキゾチカ」 1997年「スウィート・ヒアアフター」「ファーザーズ・デイ」 1998年「ロスト・サン」◆「洗脳」 1999年「ダブル・ジョパディー」◆「ロスト・サン」◆ 2000年「コード」◆「13デイズ」◆「愛ここにありて」◆      「英雄の条件」◆ 2002年「ビロウ」◆「スウェプト・アウェイ」◆「アララトの聖母」◆ 2003年「ザ・コア」◆「ハリウッド的殺人事件」◆ 2004年「アイ,ロボット」◆「華麗なる舞台の裏で」◆ 2005年「カポーティ」◆「レーシング・ストライプス」(声)      「世界最速のインディアン」◆ 2006年「デジャヴ」◆「南極物語」◆ 2007年「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」◆ OLIVIA WILLIAMS  オリビア・ウイリアムズ 誕生日 1968/7/26 出身 英ロンドン ケンブリッジ大学で英文学を専攻、 ブリストルのオールド・ヴィグ・スクールで演技を学び、91年卒業。 以後、舞台で活躍。 97年「ポストマン」でケビン・コスナーのヒロイン役を演じ、映画デビュー。 その後は「シックス・センス」「ラッキー・ブレイク」とヒロイン役での出演が続いている。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「ポストマン」◇「エマ」(TM) 1998年「天才マックスの世界」(TM) 1999年「シックス・センス」◆ 2000年「抹殺者」◇「デッドベイビーズ」 2001年「ラッキー・ブレイク」◆ 2002年「ビロウ」◆ 2003年「ピーター・パン」 2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」▲ その他の出演者: Holt McCallany ... Loomis Scott Foley ... Coors Zach Galifianakis ... Weird Wally Jason Flemyng ... Stumbo Dexter Fletcher ... Kingsley Nick Chinlund ... Chief Andrew Howard ... Hoag Christopher Fairbank ... Pappy Chuck Ellsworth ... Navy Pilot Crispin Layfield ... Navy Lookout Jonathan Hartman ... Schillings Sebastian Knapp ... Sonar #1 User Rating: 6.2/10 (6,250 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments Judy Renee Pope Washington DC suburbs 2002年10月25日 微妙で、さりげなさが効果的。 時々思うのだが、 アメリカ人は、娯楽の許容範囲が狭くなっているのではないか。 99%の映画フアンは、ちょっとしたニュアンスでは物足らず、 できるだけ大声で騒々しく演出されなくてはならず、 最低の知能のひとが分かるように、 知的な内容も単純化されなくてはならない。 この映画は、その種のものではない。 この映画は、希望と絶望を同時に描くものだ。 2002年の作品にしては、スタイリッシュで微妙だ。 会社は、大宣伝に期待せず、目立つスターのを配役もしなかった。 なぜ、この映画が"Ghost Ship"の4分の1の予算しかもらえなかったのか、 分からない。 でも、機会があるなら、是非見てほしい。 美しい撮影、よく考えられた心理的ホラー映画だ。 最後のシーンで、すべての説明がなされる。 無名だが、すばらしい役者が出ている。 そんな映画に興味があるひとに、おすすめしたい。 10点満点で9点。 オトーサン、 「映画瓦版も取りあげている!」 服部幸太郎さん 2003年1月8日 3人の遭難者を救助したアメリカ潜水艦に起きる不審な出来事。 戦争映画かと思ったら、最後はホラー映画でした。 (略 あらすじ紹介) 製作・脚本は 『π』や『レクイエム・フォー・ドリーム』のダーレン・アロノフスキー。 監督と共同脚本を 『アライバル/侵略者』『ピッチブラック』のデヴィッド・トゥーヒーが担当。 艦の指揮を執るブライス大尉役に 『13デイズ』のブルース・グリーンウッド。 艦に救助されるヒロイン、クレア役に 『シックス・センス』『抹殺者』のオリヴィア・ウィリアムズ。 その他にマシュー・デイヴィス、ホルト・マッキャラニー、スコット・フォーリー、 ザック・ガリフィアナキス、ジェイソン・フレミングなどが出演しているが、 ハリウッドで主役級の俳優は皆無というノースター映画になっている。 なんとも地味な映画なのだが、その地味さが、大きな力に捕らえられて いつまでも浮上することが出来ない潜水艦という話の暗さにぴったり合っているようにも思う。 物語は二重底になっている。 最初は潜水艦の中に敵への内通者がいるのではないかというスパイものの雰囲気。 スパイがいるとしたら、それは救助された3人の中の誰かか?  あるいは3人すべてが敵のスパイなのか?  だがスパイと言えども、海中で息を潜める潜水艦内でわざと音を立て、 自らの命まで危険にさらすようなことをするだろうか?  物語はやがて、航行中に死亡した艦長を巡る謎を軸に回り始める。 なぜ艦長は死んだのか?  その時、ブライス大尉らはいったい何をしていたのか?  こうなると物語は殺人事件を巡るミステリーのような雰囲気になってくる。 だが物語はそこからさらに別ジャンルへ……。 複数のジャンルをまたいだ映画なのだが、個々のジャンル映画の語り口ではない 新しい語り方を模索している内に、全体に中途半端なものになっているようにも感じる。 戦時スパイ映画のスリルは感じられず、ミステリーとしても中途半端で、 ホラー映画としても力不足。 監督のトゥーヒーはきちんとした実力を持つ演出家だったはずなので、 これは製作のアロノフスキーの持ち味だろうか。 アロノフスキー本人が監督すれば、こうしたノンジャンル映画も彼流の個性で それなりにまとまりのある映画になったのだろうか。 話自体は面白く、潜水艦映画としては『K-19』よりは面白く観られた。 まぁ比較の対象が問題だけど……。


ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

オトーサン、 「しまった!」 初日初回上映に駆けつけましたが、長蛇の列。 レディース・デイに重ねるから、こうなるのです。 日本語吹替版でなく、字幕版のほうを見ました。 原題:The Chronicles of Narnia: Prince Caspian (2008) 監督:Andrew Adamson 脚本:Andrew Adamson/Christopher Markus/Stephen McFeely Genre:Adventure / Family / Fantasy Rated PG for epic battle action and violence. Country:UK / USA Language:English 上映時間:147分 あらすじ: 1300年が経った。 かつての美しいナルニア国は、無残なり! 戦闘民族テルマール人に侵略され、森の奥に追いやられていた。 摂政を務める弟のミラースは王位を奪おうと、カスピアン王子の暗殺を図る。 王子は、追われ、追い詰められて、ついに笛を吹く。 その音に導かれて、"伝説の四人の王”が舞い戻ってくる。 だが、王子と長兄ピーターとの確執もあって、連戦連敗。 最後の頼みの綱は、アスランの出現だった。 出演者: Ben Barnes ... Prince Caspian(カスピアン王子) Georgie Henley ... Lucy Pevensie(ルーシー) Skandar Keynes ... Edmund Pevensie(エドモンド) William Moseley ... Peter Pevensie(ピーター) Anna Popplewell ... Susan Pevensie(スーザン) Liam Neeson(voice) ... Aslan(アスラン) Sergio Castellitto ... King Miraz(ミラース王) オトーサン、 「ベン・バーンズ、いいね」 抜擢されたのでしょう、経歴が出ていませんが、 これから人気が出るでしょう。 「ルーシー、大きくなったなぁ」 でも、見せ場が少ないのが、残念でした。 「リーアム・ニーソン、いい声しているなぁ」 字幕版で見て、正解でした。 その他の出演者: Peter Dinklage ... Trumpkin Warwick Davis ... Nikabrik Vincent Grass ... Doctor Cornelius Pierfrancesco Favino ... General Glozelle Cornell John ... Glenstorm Damian Alcazar ... Lord Sopespian Alicia Borrachero ... Queen Prunaprismia Simon Andreu ... Lord Scythley Predrag Bjelac ... Lord Donnon User Rating: 7.9/10 (4,441 votes) オトーサン、 「アカデミー賞とれるかも」 ロード・オブ・ザ・リング(LOTR)に似てきました。 ロケ地が同じニュージーランドで、スケールアップしています。 User Comments bruce-246さん United States 2008年5月14日 実に愉快 ワシントンでの試写会に招かれて幸せだった。 つくりが実にいい。 手に汗にぎるし、魅惑的だ。 2時間超とは思えない。 いい仕事をしている。 ストーリーに忠実だし、ディズニー・マジックが戻ってきた。 この映画、推奨したい。 発売されたら、この映画のDVDをコレクションに加えたい。 もう一度見にいくつもりだ。 他の5巻も映画化してほしい。 ディズニーが「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」と同じつくりにしたのは、 正解だった。 カスピアン王子は、ぜひ続投すべきだ。 ストーリーと製作が改善されるなら、どんどんよい映画になるだろう。 オトーサン、 「すごいね、長文だねぇ...」 感動すると、コメントが長くなる。 そんな法則があるようです。 みさと さん 2008年5月18日 前作での反省点を踏まえて、見事に返り咲いた出来の良いファンタジー! 原作の世界観を忠実に再現しようと必死になり、 同じ土地で撮影した同じくファンタジーというジャンル故に 図らずも比べられてしまうLOTRを意識しすぎて、 違う方向性の描き方をしようとして微妙に失敗に終わったと思われる前作なのですが、 今作では、前作の失敗を見事に払拭した良い作品に仕上がっていました! そう思えたのも、物語の焦点を、様々な愛憎劇が交差するドラマの部分と、 アクション劇に重点を置き、原作には無い状況を新たに加えて、 非常に分かりやすい人間関係の構図を作り、 テンポ良く描き上げたからです! まず、冒頭での王子暗殺劇をテンポ良く見る事が出来ると同時に、 王子と、王子に代わり統制を取っている叔父ミラースの実子誕生により、 確執が浮き彫りとなるのが分かりやすく見て取れる事で、 焦燥感を非常に煽られる迫力に満ちたダークな内容に仕上がっており、 危険に迫られた勢いのままにつのぶえを吹いてしまうという状況を作り上げる事により ペベンシー兄弟達がナルニア国へ呼ばれる事となるまでの ストーリー展開をスムーズに見せる事が出来ました! こうする事で、王子を追いかけるミラース・サイド、 自らが王位を継いでテルマール人とナルニア人の共存を考えるカスピアンサイド、 自分たちを呼び寄せた王子と会うべく記憶を頼りに歩き進めるペベンシー兄弟サイド といったように、三つの勢力の動向が同時進行でスタートするので、 情勢を交互に映し出しながら、互いの動きを微妙にリンクさせつつ描く事が出来て、 どちらかに偏って描くという事が無いままにストーリー展開が進んでいくので、 スムーズに見る事が出来ました! そうして、王子と兄弟達は出会い、 ミラース達は着実に森への通り道である橋作りに専念して、 大合戦に向けて物語が進んでいくワケなのですが、 ここに至るまでの確執や複雑な想いが、 今作の物語を複雑かつ面白くしていて良かったですね! まず、長女スーザンと王子の甘酸っぱい恋模様は、 憎悪の感情が渦巻いている今作での和みとも色気とでも申しましょうか、 色々な意味で今作をよりドラマチックにしていて良かったです。 そして、王と言えども、それは過去の話で所詮は子供…と考えてしまうカスピアン王子に、 今では自分よりも年上だけど、かつては自分の方が年上であり、所詮は"王子"でしか無い… という見方をしているピーター王といった年齢と肩書きの違いから生まれる 意地とプライドの張り合い故の確執は非常に複雑です…。 端から見たら、どっちもどっちと言えなくもないですが、 当の本人にとっては、どちらが主導権を握るかという男として… 王、王子としてのプライドを賭けた大問題であり、 その絶妙な摩擦により苦悩や失敗を体験してしまうものの、 それらをバネとして大人へと成長を遂げるピーターとカスピアンの姿が 感動的に仕上がっていて良かったです! それから、悪であるミラース・サイドにも生まれる様々な確執により、 絶妙な力関係の元に成り立っている人々の関係が、 物語が進むにつれて変化していく様子が緊張感を生んで、話を盛り立てていました! そして、次に特筆すべきはアクションです! 今作ではキーポイントとなるシーンで争いが次々と起こるので、 ストーリー展開にメリハリが付いて物語を面白くしていると思いました! そして、イマイチ迫力に欠けていた前作ですが、 今作では思い切りLOTRと酷似したアングルでストレートに仕上げているだけでなく、 動物を使ったり、 原作では描かれていないような独自の演出を盛り込んだ戦術を使って見せているので、 ヘンにLOTRを意識して捻くれた見せ方をするよりも遥かにカッコ良く、 迫力も勢いもある素晴らしい映像に仕上がっていました! 特に、空中から城に攻め入る攻撃でのカメラアングルは見応えがあったし、 多種多様の姿があるナルニア人達それぞれの戦いっぷりが、 大きい者は力にまかせ、小さい者は転機を利かせてユーモアたっぷりに 次々と攻め入っていく様子が手に汗握る迫力があって良かったし ネタバレとなりますが、"アスラン塚"での予想だにしない驚きの戦術は、 これまた少しだけLOTRのとあるシーンを彷彿とさせるのですが、 ある意味それ以上の感動を生んでいて拍手を送りたくなりました!!! それから、VFXを駆使した動物たちの細かな表現も 前作以上に上回っていて凄いと思いました! 特に、リーピチープという物言うネズミ騎士のリアルなネズミっぷりが イイ意味でみすぼらしくて素晴らしいです! でも、そんな彼らが小ささを武器にして活躍したり、礼儀を弁えた言動をするのが、 可笑しさと愛らしさを更に膨らませていると思えるので良かったです★ それから、前作では平野か近距離でしか映し出される事が無かった背景ですが、 山間の高低が激しいNZ独特の風景を活かして切り取られた映像が、 ファンタジーの世界観を上手く作り上げていると思いました! しかしながら、多少なりとも納得出来ない所がいくらかあります…。 今作は前作「ライオンと魔女」の続き物でありながらも、 時代設定も違えば、ペベンシー兄弟以外は全て新顔のキャラなので、 今作単品でも充分分かる内容に仕上げているのは良いのですが、 前作でのエピソードを感じ取れる要素が盛り込まれた壁画や場所、剣、道具などといった 小道具を登場させながらも説明が一切無いのは非常に不満でした…。 特に、リーピチープが、只の男気溢れる勇敢なネズミという立ち位置で 収まったまま終焉を迎えてしまったのが非常に納得出来ません!! せっかく、シッポ復活のシーンが盛り込まれているのだから、 何故彼らが喋れるようになったのかを一言入れて欲しかったです…。 次女ルーシーを演じたジョージー・ヘンリーは、 あどけない表情で幼さを表現しながらも、 誰よりも平和と愛に生きる真っ直ぐな心根の優しき女の子という役柄を、 純真無垢な強い眼差しで好演していて良かったし、 次男エドマンドを演じたスキャンダー・ケインズは、出番は少ないものの、 無茶をする兄を上手くサポートしていく様子を、 シニカルな態度や物言いで表現しながらも、優しさが感じ取れる眼差しで、 役柄の器の大きさを感じさせていて良かったです! 長男ピーターを演じたウィリアム・モーズリーは、 相変わらず感情過多で大仰な演技は目に付くものの、 見た目のカッコ可愛い感じがスクリーン映えしていたと想うし、 長女スーザンを演じたアナ・ポップルウェルは、大人ぶった態度で、 異次元の世界であるナルニア国に戸惑いを覚えている様子をぎこちない態度で妙演しつつ、 戦いでの勇ましい姿は堂に入っていてカッコ良かったです! 次に、カスピアン王子を演じたベン・バーンズは、 "王子"という冠が付く役柄にも非常に違和感の無い甘いマスクと、 清涼感のある凛とした雰囲気に、 物腰柔らかな物言いで王子然とした要素を兼ね備えており、 それだけでもハマり役だと思えたし、 様々な抗争に翻弄されていく様子を、困惑気味な感情が露となった少々情けない姿を 時折見せている様子で可愛らしさを見せると同時に、 馬術や剣術で見せる優美な立ち居振る舞いが非常にカッコ良かったです! 演技に関しては、多少緩いようにも思えましたが、 世間知らずな王子様を演出からこそとも取れたのでアリだと思いましたね!


ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

オトーサン、 「これって、宣伝か?」 テレビ朝日が日曜劇場で放映していました。 今年の興収No.1を狙う「ナルニア国物語/第2章」が近日公開。 初日が水曜日とは、商魂たくましいね。 原題:The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe (2005) 監督:Andrew Adamson 原作:C.S. Lewis 脚本:Ann Peacock / Andrew Adamson    Christopher Markus / Stephen McFeely Genre:Action /Adventure /Family /Fantasy Rated PG for battle sequences and frightening moments. Country:USA Language:English/ German 上映時間:143分 あらすじ: 第二次世界大戦下のイギリス。 ペベンシー家の子どもたち、 ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人は、 ロンドンの空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられる。 古くて広い教授の屋敷を探索していた末っ子のルーシーは、 空き部屋で大きな衣装だんすを見つけ、 何かに導かれるようにその奥へと進んでいく。 そして、ふと気づくとルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。 そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国“ナルニア”。 偉大な王アスランが作った美しいこの国は、 冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていた。 ナルニアの住人たちはひたすらにアスランの帰還を祈り続けていた。 やがてペベンシー家の4人の幼き子どもたちは、 この国の運命が自分たちの手に託されたことを知るのだった…。 (出典:All Cinema) 出演者: Georgie Henley ... Lucy Pevensie(ルーシー) Tilda Swinton ... White Witch(白い魔女) Liam Neeson(voice) ... Aslan (アスラン) オトーサン、 「チビちゃん、バツグンの演技力!」 末っ子のルーシー、子役のなかでは、頭ひとつ出ていました。 でも、経歴は出ていないので、憎っくき魔女を紹介しましょう。 ライオン(アスラン役)のリーアム・ニーソン、声だけ。 それも、TVは日本語吹き替えで、出番なし。 TILDA SWINTON  ティルダ・スウィントン 誕生日 1960/11/5 出身 英ロンドン ケンブリッジ大学で政治学や社会学を学び、 在学中に演劇に興味を持ち、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演劇を学ぶ。 80年代に映画監督デレク・ジャーマンと知り合い、 86年「カラヴァッジオ」で映画デビュー。 その後も彼の監督作の常連に。 91年「エドワードU」でベネチア映画祭主演女優賞受賞。 2007年「フィクサー」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「カラヴァッジオ」 1987年「ラスト・オブ・イングランド」「アリア」 1989年「ウォー・レクイエム」 1990年「ザ・ガーデン」 1991年「エドワードU」 1992年「オルランド」 1993年「ヴィトゲンシュタイン」「リメンバランス/記憶の高速スキャン」      「BLUE」 1996年「イブの秘かな憂鬱」 1997年「クローン・オブ・エイダ」 1998年「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」      「素肌の涙」 2000年「ザ・ビーチ」 2001年「バニラ・スカイ」「ディープ・エンド」 2002年「アダプテーション」 2003年「猟人日記」 2005年「コンスタンティン」「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」      「ブロークン・フラワーズ」「サムサッカー」 2007年「フィクサー」 その他の出演者: Skandar Keynes ... Edmund Pevensie William Moseley ... Peter Pevensie Anna Popplewell ... Susan Pevensie Jim Broadbent ... Professor Kirke James McAvoy ... Mr. Tumnus, the Faun Kiran Shah ... Ginarrbrik James Cosmo ... Father Christmas Judy McIntosh ... Mrs. Pevensie Elizabeth Hawthorne ... Mrs. MacReady Patrick Kake ... Oreius Shane Rangi ... General Otmin Brandon Cook ... Boy on Train Cassie Cook ... Girl on Train User Rating: 7.1/10 (71,123 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・メイクアップ賞 同ノミネート ・視覚効果賞 ・音響賞(調整) User Comments tolliniさん United States 2005年12月5日 感動的な映画 インディアナポリスで、11月30日に見た。 私は、"Heartland Film Festival"の審査員のひとりで、 "Truly Moving Picture Award"を選ぶのだ。 この賞は、前向きな人生の価値への希望と尊敬を 芸術的に描いた作品に贈られる。 Heartlandは、この映画に賞を与えた。 4人の子供たちが、ナルニア国に入る。 かくれんぼうをしていて、衣装箪笥の扉から入国したのだ。 そこは、何という世界だろう。 おしゃべりする動物、小人、巨人、獣、ケンタウロス、半獣半人が出てくる。 このナルニア国では、白い魔女が率いる邪悪な軍隊と よきライオンが率いる高貴な軍隊とのすさまじい戦いが繰り広げられる。 こんなことはありえないので、不信感を抱くものの、 それを忘れてしまい、物語に夢中になる。 芸術的で、すごい技術を駆使しているからだ。 美術監督、特殊効果、撮影、編集、音響がいいから、 アカデミー賞にノミネートされてしかるべきだ。 ライオンのアスランが出てくるすべてのシーンは目を引きつける。 ストーリーが進むにつれて、彼は、4人の子供たちと同様に人間的になる。 4人の子供たちは、いじめあい、戦いあう。 だが、いざとなると手を組んで、 高いレベルの自己犠牲、勇気、誠実、ヒロイズムを発揮する。 4人の子供たちをみて感じるものがあるだろう。 かくありたいものだ。 ライオンのアスランは、神秘的で、聖書のヒーローのようだ。 アスランとキリスト教徒の間には、多くの共通点がある。 その気になれば、宗教映画としてみることも可能だ。 この「ナルニア国物語」の他の6巻が 映画化されるには、何年もかかるだろう。 「ロード・オブ・ザ・キング」三部作と同様に、 金銭面でも、芸術的にも、成功するだろう。 本当にすばらしい映画だ。 オトーサン、 「ま、大人も童心に戻って楽しみましょう」 メンタイさん 2006年3月12日 8歳の娘は隣りで泣いてた “ナルミヤ国物語 第1章 オシャレと女子”・・・タイアップ可能か? “丸美屋国物語 第1章 のりたまとご飯”・・・タイアップ可能か? “おろしや国酔夢譚”を間違って観ちゃったり・・・いねえって・・・ なんつーどーでもいいことがポンポン出てくる作品でした。 何故か?それは予想以上に『ディズニー映画』だったからです。 結構、子供向けです。物凄く判りやすい。 スクリーンと観客の駆け引きがほとんど存在していないため、 脳に余裕が出てきちゃう。 さらに感動シーンをサクサク進めるので劇的にはならず。。。 楽しかったし、批判をするレベルではないのですが、 “LOTR”“ハリーポッター”の偉大さを感じちゃいます。 まず“LOTR”に比べてやっぱ劇的に弱い戦闘シーン。 「あ〜“LOTR”が凄いのはCGで表現されるに値するくらい  演者が上手いからなんだなぁ」 と、シミジミ感じました。 戦いの〆方も「・・・・・・・・・・。」って感じだったし。 でもって“ハリーポッター”に比べて主人公に花がない。 改めてハリー&ロン&ハーマイオニーのキャラの立たせ方に 拍手を贈りたくなりました。この4兄弟は、おいら的には ど〜〜〜も花がない。美少女もってこいとはいわないけどさぁ。 失敗作ではない。ヒットもするでしょう。 しかし、伝説にはなりにくいです・・・。 でもね、8歳の娘は隣りで泣いてましたよ。 そこの層も狙ったんでしょうから、それはそれでOKですよね。


花よりもなほ

オトーサン、 「長いなぁ」 周辺群像の演技も衣装などの考証もずさん。 何度もスキップしたくなりました。 原題:花よりもなほ(2006) 監督・脚本:是枝裕和 Genre:Drama /Commedy 上映時間:127分 あらすじ: 元禄15年。 信州から江戸に出た宗左衛門は、 貧乏長屋に身を潜めて、仇の金沢十兵衛を捜すが、 一向に見つからない。 天下泰平の世、武士達は戦う気概も腕も衰えている。 宗左衛門もそんな武士のひとりだ。 おまけに、隣家の美人後家、おさえに恋心を抱く始末。 そんな有様で仇討ちなど出来るのだろうか? そもそも、仇討ちに意味があるのだろうか? 出演者 岡田准一 .... 青木宗左衛門 宮沢りえ .... おさえ 浅野忠信 .... 金沢十兵衛 オトーサン、 「...りえちゃん、老けたなぁ」 「たそがれ清兵衛」のほうが、ステキでした。 岡田くんは、線が細すぎますが、まあまあ。 総じて、出演者は、いかにも平成のひとばかり。 せりふも、動きも.... その他の出演者: 古田新太 .... 貞四郎 香川照之 .... 平野次郎左衛門 國村隼 .... 伊勢勘 原田芳雄 .... 小野寺十内 中村嘉葎雄 .... 重八 田畑智子 .... おのぶ 夏川結衣 .... おりょう 石橋蓮司 .... 青木庄三郎 上島竜兵 .... 乙吉 木村祐一 .... 孫三郎 千原靖史 .... 留吉 加瀬亮 .... そで吉 平泉成 .... 善蔵 絵沢萠子 .... お勝 寺島進 .... 寺坂吉右衛門 User Rating: 7.7/10 (633 votes) Yahoo! オトーサン、 「きまじめさが受けたか」 User Comments: akikoワイルダーさん 2006年6月6日 とっても、よかったよ 是枝監督の映画は「幻の光」が初めてでした。 田舎の漁師の話なのにモノクロの様式美が強調されていて きれいな映画ではあったけど私には何がいいのかよくわからなかった。 原作者の宮本輝の映画でもあるのだからこうなるのかなあとも思いました。 そうして、次に観たのは「誰もしらない」。 驚いた。監督が変化した。 (是枝さんはそうは思ってはいないかもしれないけど。) 物の豊かな「今」を生きる私に監督はこども達の生活を通して、 なにかを投げかけているようだった。 でも、私にはそれを言葉にする事ができなかった。 それでも驚きと共になんだか素直に感動してしまった。 この複雑な社会の中で描かれる映画の中でなぜかこの映画は新鮮だった。 そうして「花よりもなほ」。 上手い。プロットがしっかりしている。しかも繋ぎ方がいい。 欧州の中世のような音楽も意外にもぴったりと合っていた。 そしてまた、監督は私になにかを投げかけていた。 今度は言える。 「やられたらやり返すことがまっとうな道なのか」と。 テーマは、考えなくてはいけない大事なことなのだけど、 映画全般は笑いばかりです。 それも無理に笑わせようとするコメディーではなく、 「ぷすっ」と笑ってしまうのです。 役者さんたちは芸達者な人たちばかりですね。おかしいんです。 この映画の脚本はなんだかビリーワイルダーの脚本に似ています。 笑いあり、想いあり、社会風刺あり、悲しさもあり、 そしてなんとかうまく収め込んで終わりまでに運ぶ。 似てます。 是枝監督の映画は長い。 だけどこの映画はもっともっと見ていたかった気にさせた。 オトーサン、 「観客のコメント、いいのがあるなぁ」 プロである映画瓦版は、太刀打ちできるでしょうか? 服部弘太郎さん 2006年4月7日 『誰も知らない』の是枝裕和監督が時代劇に挑戦。 貧乏長屋の仇討ち騒動を描く。 (略 あらすじ紹介) 『誰も知らない』で一躍脚光を浴びた是枝裕和監督が、 初めて挑んだ本格時代劇。 ここで描かれる江戸時代は、 面白さのためならありとあらゆる嘘が許される 「何となく江戸時代」ではない。 時は元禄15年。 生類憐れみの令で有名な、将軍綱吉の治世だ。 有名な赤穂義士の吉良邸討ち入りは、この年12月の出来事だった。 物語は元禄15年の冬から春、夏から秋、 そして再び冬へという1年間の流れを追いつつ、 青木宗左衛門の仇討ちと、 赤穂浪人たちの仇討ちという2つの仇討ちを 同時進行させていく構成。 時代考証がどの程度正確なのかはわからないが、 「花見の仇討ち」などこれまで小説の中でしか観たことがなかった 江戸風俗が見られるのが楽しいし、長屋の住人と大家の関係や、 大都市江戸が巨大なリサイクル社会だったことなども丁寧に描かれていて、 知識として知っていることも 実際に絵として見せられることによって生まれる新鮮さが味わえる。 この映画は黒澤明の作品から、大きな影響を受けているようだ。 柱や建具がゆがんで今にも倒れそうな崖下の貧乏長屋は『どん底』だし、 大きな時間の中で長屋に暮らしている人たち個々のエピソードを 拾い上げていく手法は『赤ひげ』や『どですかでん』に似ている。 まるで弱い男が自分よりはるかに強い男の討手になるなるという設定は、 大洲斉監督の『ひとごろし』(1976年の松田優作主演作)や 野村芳太郎監督の『初笑い・びっくり武士道』(1971年に同じ原作で作られた時代劇)に 影響を受けているのかもしれない。 宮沢りえが登場すると、 そこは『たそがれ清兵衛』(2002年)になってしまうのだけれど……。 これまでの是枝作品はシーンごとに特定の設定を作って 俳優たちから即興の演技や台詞を引き出し、 それをドキュメンタリー映画のように記録していくという手法が多かった。 しかし今回は時代劇特有の決まり事も多いため、 脚本と演技と演出はタイトに密着している。 演出法を変えたことで、これまでの是枝作品にあった「空気感」が失われ、 普通の映画になってしまったような気もするが、 これはこれで監督の新たな挑戦の第一歩だ。


ニードフル・シングス

オトーサン、 「ニードフル・シングスって、何だろう?」 映画をみていると、骨董品店の店名でした。 直訳すると、必要なもの、ほしいもの。 超訳すると、悪魔に魅入られるほど欲しいもの。 原題:Needful Things (1993) 監督:Fraser Clarke Heston 原作:Stephen King (book) 脚本:D. Richter (screenplay) Genre:Crime /Drama /Horror /Thriller 上映時間:120分 あらすじ: メイン州の小さな町に骨董品店がオープン。 店主のリーランドは、老紳士然としている。 少年、女性、そして町の政治家ダンフォースら お客が一番欲しがっているものを無料で与え、 代わりに、ちょっとした悪戯を仕掛けるように頼む。 その結果、町は疑心暗鬼の巣窟となり、殺人事件が起きる。 保安官アランの恋人ポリーも、危うくリーランドの毒牙に。 アランは、人々に争いをやめるように呼びかける。 だが、妻を殺めたダンフォースが爆弾を抱いて現れる。 出演者: Max von Sydow ... Leland Gaunt(リーランド) Ed Harris ... Sheriff Alan Pangborn(保安官アラン) Bonnie Bedelia ... Polly Chalmers(ポリー) J.T. Walsh ... Danforth Keeton III(ダンフォース) オトーサン、 「バツグンの安定感!」 マックス・フォン・シドー、いいねぇ! 好々爺なのに、時にみせる目付きに凄みがありました。 エド・ハリス、ボニー・ベデリアも、いい役者でした。 MAX VON SYDOW  マックス・フォン・シドー 誕生日 1929/4/10 出身 スウェーデン・ルント 比較民俗学者の子供として生まれる。 陸軍を除隊後、 ストックホルムの王立ドラマ劇場付属俳優学校に入学。 翌年、映画デビュー。 卒業後の55年、イングマール・ベルイマンと出会い、 56年「第七の封印」に出演。 57年「野いちご」、59年「処女の泉」と出演し、 ベルイマン作品の常連となる。 65年「偉大な生涯の物語」でハリウッド進出。 「エクソシスト」のメリン神父役で有名となる。 87年「ペレ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1951年「令嬢ジュリー」 1957年「第七の封印」「野いちご」 1958年「女はそれを待っている」「魔術師」 1960年「処女の泉」 1961年「鏡の中にある如く」 1962年「すばらしい世界旅行」 1963年「冬の光」 1965年「偉大な生涯の物語」「メキシコで死ね」 1966年「ハワイ」「さらばベルリンの灯」 1967年「狼の時間」 1968年「恥」 1969年「沈黙の島」 1970年「クレムリン・レター」 1971年「ナイト・ビジター」「移民者たち」 1973年「エクソシスト」 1974年「ステッペン・ウルフ/荒野の狼」 1975年「コンドル」「SF最後の巨人」 1976年「ローマに散る」「さすらいの航海」 1977年「エクソシスト2」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「タタール人の砂漠」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「ハリケーン」「フラッシュ・ゴードン」 1980年「SFデス・ブロードキャスト」 1981年「勝利への脱出」 1982年「コナン・ザ・グレート」「トップ・コマンドー/電撃特攻指令」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ドリームスケープ」      「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「砂の惑星」 1985年「コードネームはエメラルド」 1986年「ハンナとその姉妹」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「デュエット・フォー・ワン」第二の勝利」 1987年「ペレ」 1989年「ファーザー」 1990年「レナードの朝」 1991年「ヨーロッパ」「死の接吻」「夢の涯てまでも」 1992年「巨人と青年」「愛の風景」 1993年「ニードフル・シングス」 1994年「ロシア52人虐殺犯 チカチーロ」 1995年「ジャッジ・ドレッド」 1996年「エルサレム」 1998年「奇蹟の輝き」 1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」 2000年「エクソシスト<ディレクターズカット版>」 2001年「スリープレス」「10億分の1の男」 2002年「マイノリティ・リポート」 2005年「ハイジ」 2007年「ラッシュアワー3」 BONNIE BEDELIA  ボニー・ベデリア 誕生日 1952/3/25 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 12歳の時にTVシリーズに出演。 舞台「マイ・スイート・チャーリー」でシアター・ワールドで賞を得る。 映画は69年「さすらいの大空」から。 「車輪のような心」でアカデミー主演女優賞にノミネート。 87年に共同でロサンゼルス・シアターワークスを設立。 マコーレー・カルキンの叔母としての知名度が高いが、 「ダイ・ハード」でのマクレーンの妻ホリー役でも有名。。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「さすらいの大空」「ひとりぼっちの青春」 1970年「ふたりの誓い」 1979年「死霊伝説」 1985年「天使を愛した女」 1986年「ミリー/少年は空を飛んだ」「すみれは、ブルー」 1988年「ダイ・ハード」「旅立ちの季節」 1989年「シャドー・メイカーズ」 1990年「ダイ・ハード2」「推定無罪」 1993年「ニードフル・シングス」 1994年「不倫法廷」「眠れない夜はあなたと」 1999年「地上より何処かで」 その他の出演者: Amanda Plummer ... Nettie Cobb Ray McKinnon ... Deputy Norris Ridgewick Duncan Fraser ... Hugh Priest Valri Bromfield ... Wilma Jerzyck Shane Meier ... Brian Rusk William Morgan Sheppard ... Father Meehan Don S. Davis ... Reverend Rose Campbell Lane ... Frank Jewett Eric Schneider ... Henry Beaufort Frank C. Turner ... Pete Jerzyck Gillian Barber ... Myrtle Keeton User Rating: 5.8/10 (5,739 votes) オトーサン、 「低すぎないか?」 User Comments Chicky5150さん Norristown, PA 2006年4月28日 マックス・フォン・シドーが仕切る これは拾いもの。 その微妙さがいい。 コメントを読むと、 どれもマックス・フォン・シドーの演技の良さを見逃している。 筋書きは単純だ。 リーランド(悪魔)が、小さな町へやってくる。 よろず屋を開くが、みんなに頼み事をする。 それが、町に緊張をもたらし、反目を引き起こす。 エド・ハリスは、町の保安官役で手堅い演技だが、 そう目立つ役ではない。 その婚約者のボニー・ベデリアも同じだ。 この映画は、悪者たちが主役だ。 政治家J・Tウォルシュは、映画が進むにつれて自己崩壊する。 そして、マックス・フォン・シドーは、まったく見事だ。 これは過剰演技しやすい役だ。 口髭をひねり、容易に悪漢を見分けることができる。 だが、リーランドは、好々爺のようで、紳士そのもの。 彼がひとびとを操り、苦しめるものの、邪悪にはみえない。 その分、複雑で、報われる役でもある。 そんな風に演技するのには迷いもあっただろうと思う。 台本を読みこみ、それに命を吹き込む。 あらゆる面ですぐれた映画がある。 また、演技のよさがいい映画もある。 この映画は、パ−フェクトではないが、演技がすばらしい。 オトーサン、 「随分、映画化されているなぁ」 売れっ子作家の経歴をみると、苦労したようで... ○スティーヴン・E・キング  誕生日:1947/9/21  出身:メイン州ポートランド  掃除機のセールスマンだった父が2歳の時に蒸発。  10歳からSF専門誌に投稿する。  高卒後、メイン大学に入学、1970年に卒業。  20歳のときに投稿した小説「鏡の床」が、ミステリー誌に掲載。  高校で英語を教え、深夜はクリーニング屋でアルバイトし、  夜間や週末に執筆していた。  1973年、「キャリー」を出版し、映画化され、ヒットした。  その秋、コロラド州ボルダーに移り住み、「シャイニング」を書く。  夫人のタビサの間に3児がいる。 ・映画化作品 1976年「キャリー」  1980年「シャイニング」「死霊伝説」  1983年「クジョー」「デッドゾーン」  1984年「炎の少女チャーリー」「クリスティーン」 1986年「スタンド・バイ・ミー」   1987年「バトルランナー」  1998年「クリープショー2 怨霊」 1989年「ペット・セメタリー」  1990年「スティーヴン・キング 地下室の悪夢」       「フロム・ザ・ダークサイド」「ミザリー」  1992年「バーチャル・ウォーズ」  1993年「ニードフル・シングス」  1994年「ショーシャンクの空に」       「スティーブン・キング アーバン・ハーベスト  1995年「スティーブン・キング 痩せゆく男」       「スティーブン・キング/マングラー」 1996年「アーバン・ハーベスト2」  1997年「スティーブン・キング ナイトフライヤー」 1998年「ゴールデンボーイ」  1999年「グリーンマイル」  2001年「アトランティスのこころ」 2003年「ドリームキャッチャー」 2004年「シークレット・ウインドウ」


チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

オトーサン、 「すごい顔ぶれだねぇ」 アカデミー俳優2人とアカデミー女優。 これで政治がテーマのコメディというのですから、 どんな映画になるのか、想像もつきません。 原題:Charlie Wilson's War (2007) 監督:Mike Nichols 原作:George Crile 脚本:Aaron Sorkin Genre:Biography / Drama Rated R for strong language, nudity/sexual content and some drug use. Country:USA Language:English /Dari /Arabic /Russian 上映時間:102分 あらすじ: テキサスの下院議員チャーリーときたら、 女と酒には目がないイージーな政治家。 だが、アフガニスタンの惨状には心を痛めていた。 国防歳出小委員会で、アフガニスタン支援予算を倍増させたことで、 パトロンの富豪夫人ジョアンの目に留まり、 パキスタンの大統領に謁見を許される。 大統領は、アメリカの不介入を激しく攻めて、 アフガンの戦士が、ソ連に迫害されぬためには、 高性能の武器を必要としていることを知る。 彼は、帰国すると、やり手のCIA局員ガストの協力を得て、 ソ連を相手に極秘の軍事作戦を開始するのだが... 出演者: Tom Hanks ... Rep. Charlie Wilson(チャーリー) Julia Roberts ... Joanne Herring(ジョアン) Philip Seymour Hoffman ... Gust Avrakotos(ガスト) オトーサン、 「いやー、みんな上手いわ」 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネートされる。 93年「フィラデルフィア」と94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー主演男優賞受賞。 96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。 私生活では在学中の演劇クラスでスーザン・ディリンガム(ルイス)と知り合い、 77年11月に二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、 治療費の援助を行っている。弟は俳優のジム・ハンクス。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇ 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇ 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◇「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」(声) 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◇ JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ 誕生日 1967/10/28 出身 米ジョージア州スルミナ 演技学校を経営していた両親の影響で幼い頃から演技に目覚める。 16才の時、俳優の兄エリック・ロバーツの 「パッショネイト/悪の華」のロケを見学し、女優になる決意を固める。 88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で兄と共演し、映画デビュー。 89年「マグノリアの花たち」でアカデミー助演女優賞にノミネート、 ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞。 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」でアカデミー主演女優賞と ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にした。 私生活では91年キーファー・サザーランドと挙式予定三日前に婚約破棄。 93年、歌手のライル・ロベットと結婚するが、95年離婚。 最近では、ベンジャミン・ブラットと破局した。 2002年7月、カメラマンのダニエル・モダーと再婚した。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」「サティスファクション」      「ミスティック・ピザ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「愛が壊れるとき」「フラットライナーズ」      「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「愛の選択」「フック」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ペリカン文書」◇ 1994年「アイ・ラブ・トラブル」「プレタポルテ」 1995年「愛に迷った時」 1996年「ジキル&ハイド」「世界中がアイ・ラブ・ユー」      「マイケル・コリンズ」 1997年「陰謀のセオリー」◇      「ベスト・フレンズ・ウェディング」◇ 1998年「グッドナイト・ムーン」◇ 1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◇「プリティ・ブライド」◇ 2000年「エリン・ブロコピッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「アメリカン・スウィートハート」◇      「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」◆「フル・フロンタル」◇ 2003年「モナリザ・スマイル」◇ 2004年「オーシャンズ12」◆「クローサー」◇ 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 PHILLIP SEYMOUR HOFFMAN  フィリップ・シーモア・ホフマン 誕生日 1967/7/23 出身 米ニューヨーク州フェアポート ハイスクール時代から演技に興味を持ち、 ニューヨーク大学で演劇を学び、卒業後、舞台俳優として活躍。 91年「トリプル・ボギー」で映画デビュー。 98年「ハピネス」でインディペンデントスピリット賞助演男優賞にノミネート。 99年「フローレス」でロンドン映画批評家協会賞と 全米映画俳優協会賞の助演男優賞にノミネート。 99年「マグノリア」と99年「リプリー」で ナショナル・ボード・オブ・レヴュー助演男優賞受賞。 2005年「カポーティ」のカポーティ役を演じ、 アカデミー賞とゴールデングローブ賞と全米映画俳優協会賞の主演男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「トリプル・ボギー」 1992年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」◆      「マイ・ニュー・ガン 危ない若妻」      「スティーブ・マーティン 奇跡を呼ぶ男」 1994年「ノーバディーズ・フール」「男が女を愛する時」 1996年「ツイスター」 1997年「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「パッチ・アダムス」◆      「ハピネス」◇ 1999年「マグノリア」◆「リプリー」◆「フローレス」◇ 2000年「あの頃ペニー・レインと」◆ 2002年「レッド・ドラゴン」◆「パンチドランク・ラブ」◆「25時」◆ 2003年「コールドマウンテン」◆ 2004年「ポリー my love」 2005年「カポーティ」◇ 2006年「M:i:V」◆ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◆ その他の出演者: Amy Adams ... Bonnie Bach Terry Bozeman ... CIA Award Presenter Brian Markinson ... Paul Brown Jud Tylor ... Crystal Lee Hilary Angelo ... Kelly Cyia Batten ... Stacey Kirby Mitchell ... Stoned Guy Ed Regine ... Limo Driver Daniel Eric Gold ... Donnelly Emily Blunt ... Jane Liddle Peter Gerety ... Larry Liddle Wynn Everett ... Charlie's Angels - Receptionist User Rating: 7.5/10 (19,676 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞:フィリップ・シーモア・ホフマン ゴールデン・グローブ賞ノミネート ・作品賞 ・男優賞:トム・ハンクス ・助演男優賞:フィリップ・シーモア・ホフマン ・助演女優賞:ジュリア・ロバーツ ・脚本賞 User Comments flechetteさん United Kingdom 2007年12月15日 笑えて、悲しく、最後に戦慄する - 世界の現状に泣き笑いさせる映画。 マイク・ニコラス監督の傑作。 私は、彼の「クローサー」のフアンではない。 だから、彼が、コメディでカムバックしてきたのが新鮮だった。 しかも、暗い状況でのコメディとは。 ちょっとしたトーンの食い違いで、この注目の映画は破綻しただろう。 だが、この欠点だらけで、注目を浴びる下院議員の伝記映画において ニコラス監督とアカデミー俳優は、間違いを犯さなかった。 フィリップ・シーモア・ホフマンは、毎度ながら光っている。 今回は、窓際族だが、実にスマートなCIAのぺてん師を演じている。 ハンクスとホフマンのかけあいで、コメディが爆発する。 大笑いでき、かつ利口になれるというのは、めずらしい... 鋭い風刺が何度も噛みあって、 観客は、世界の現状を前にして、笑いかつ泣く。 もうひとついいのは、映画の長さだ。 この映画は、ジョージ・クライルの同名の分厚い原作が基になっている。 脚本家のアーロン・ソーキンは、 TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」で知られているひとだから、 重厚な大作映画をつくろうとする誘惑に駆られたはずだ。 だが、上映時間を息を呑む90分+アルファで収めた。 素敵ないいストーリーなのだから、大したもの。 暗い事柄と明るい機知に富んだタッチを巧みにバランスさせている。 そのことだけでも、見る価値があり、評価されていい。 ジョアンとチャーリーが最後の最後で、失敗する。 そのつけが、9/11となったことは明白だ。 オトーサン、 「あまり気分よくないなぁ」 アメリカが、こんなにいい加減で傲慢な国でいいのでしょうか? CIAが秘密裏に国家を転覆させるなんて... 超映画批評 2008年5月16日 トム・ハンクスの新作は、世界を変えたエロ代議士のお話 "事実は小説より奇なり"というが、 こと政治テーマにおいてはその"小説より奇なる事実"さえ、疑ってかかる必要がある。 ときは80年代の冷戦時代。 テキサス州選出の民主党下院議員チャーリー・ウィルソンは、 女と麻薬に目がない不良代議士。 ただ、テキサス男らしいおおらかな性格で、どこか憎めない男だった。 ある日彼は、巨乳ギャル二人を含む4P状態のジャグジーで、 ソ連が侵攻したアフガニスタンの悲惨な現状を知る。 さて、そのニュースで何かに目覚めたチャーリーは、 セフレでパトロンの大富豪夫人(おまけに反共闘士の)ジョアン・ヘリング のツテによりパキスタン大統領に謁見。 アフガンの戦士たちがソ連の重武装ヘリに対抗できる強力な武器を必要としていることを知る。 幸い国防委員会の重職に就いていたチャーリーは、 強引に予算をぶんどり、 やり手のCIA局員の力を借りつつ信じられない方法で武器弾薬を調達し始める。 その具体的な手腕はぜひみてビックリしてほしいところ。 いい忘れたがチャーリー・ウィルソンは実在の人物で、 (一応)実話という事になっている。 とはいえ、国防丸秘に関わる事項を多数含むので、もとより裏は取りきれない話。 「衝撃の事実」の信憑性は見る人任せ、といったところだ。 個人的には、イラン・コントラ事件 (同時代のレーガン政権による国際武器売買スキャンダル)を元に どこかの小説家が考えたような話だと感じたが、さらに突飛な展開だけに何ともいえない。 なお大事な点として、当時の国際情勢をよく知らぬ人には、 この映画の「いったいどこが凄い話なのか」 さっぱりわからないであろうと伝えておきたい。 パキスタン、エジプト、イスラエル、アフガニスタン、そしてもちろん米ソ両大国。 これらの国々の関係、宗教による対立について知っておく事は、 本作を堪能するための最低条件となる。 どことどこが味方で、どことどこが仲が悪いのか。 それが基礎知識としてない場合、チャーリー・ウィルソンのやったことが、 いかにとんでもない事か理解できない。 それ自体がブラックジョークというほかない状況のためか、 作風も穏やかなコメディ調となっている。 内容のわりには、ヘビーな政治映画という雰囲気はない。 トム・ハンクス作品らしい人間ドラマとしても、なんとか楽しめなくはない。 ここ最近の米国政治映画といえば、 当然自己反省型の範疇から外れないという鉄則が発動中だが、 本作が興味深いのは戦い自体は否定せず、 そのやり方がまずかったんだよね、と語るところ。 知ってのとおり、チャーリー・ウィルソンが支援した当時の ムジャーヒディーンには若きオサマ・ビンラディンが参加していたといわれ、 その後成長?した彼らは9.11テロ事件を起こした(とされる)。 映画の中でCIAらが供与した世界最高性能の米国製携行型地対空ミサイル、 スティンガーを彼らがぶっ放すシーンはこの上ない皮肉である。 これについてこの映画は、 「中途半端なトコでやめたからいけない。最後までコミットしないとだめだ」と主張する。 これは、失敗したと言われるイラク戦争の戦後処理についてのほのめかしなのか。 あるいは先日原油のドル決済を完全停止して、 アメリカのアキレス腱をチクチク刺激し続けるイランとの次なる戦いについてなのか。 いずれにせよ民主党支持で知られるトム・ハンクス(製作も兼ねる)と ジュリア・ロバーツの主演映画でこういう主張が見られたのは面白い部分であった。


ブル・ドッグ 人質救出作戦

オトーサン、 「いかにも、B級映画の題名だ」 あまりに退屈なので、早回しの衝動に駆られました。 芸術家ぶっているのも、癇にさわります。 原題:Gunblast Vodka (2000) 監督:Jean-Louis Daniel 脚本:Jean-Louis Daniel/Mariusz Pujszo/Rick Richardson/Nicolas Velle Genre:Comedy / Thriller Country:Poland / France Language:French / Polish / English 上映時間:97分 あらすじ: ポーランド。 美女の連続殺人に続き、 ジェーン(元アメリカ大使夫人)が失踪した。 CIAは、エージェントのアベル(ゲッツ・オットー)を起用し、 現地の刑事・マレクとコンビを組ませる。 2人は、元KGBのサーシャが、犯人であることをつきとめる。 狡猾なサーシャを倒し、ジェーンを救い出せるだろうか? 出演者: Gotz Otto ... Abel Rothstein(アベル) Mariusz Pujszo ... Marek Brzeczyszczykiewicz(マレク) Jurgen Prochnow ... Sacha Roublev(サーシャ) Angie Everhart ... Jane Woods(ジェーン) オトーサン、 「ゲッツ・オットー、このひと格好いいな」 長身でハンサム、動きもいいし... メジャー映画でもっと起用されてもいいのでは? 相棒のマリウズ・プジゾは、女たらしで、弱いヤツ。 ミス・キャストではないでしょうか。 美女が多数でてくるのですが、誰ひとりとして魅力ゼロ。 こういう映画もめずらしいのでは? GOTZ OTTO  ゴッツ・オットー 誕生日 1967/10/15 出身 独オッフェンバッハ 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆★★★★★ 出演作 1993年「シンドラーのリスト」 1996年「グリッド・ロック」 1997年「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」 1998年「ベオウルフ」「ニューヨーク大地震」(TM) 2000年「ブルドッグ 人質救出作戦」◇ 2001年「トゥームハンター」 その他の出演者: Anja Kruse ... Captain Pakoca Alain Figlarz ... Igor Agnieszka Musiala ... Grazyna Piotr Wyrwas ... Piotr Leandros Caras ... Eugenius Ken Samuels ... John Woods Dorota Kwiatkowska ... Pathologist Sabina Rick Richardson ... Michael Walker Joanna Brodzik ... Grazyna Violetta Kolakowska ... Stripper Aleksandra Niespielak ... Policewoman Anna Nowak ... Zofia Belle Richardson ... Party Girl User Rating: 2.4/10 (110 votes) オトーサン、 「こりゃ、低いぞ!」 過去最低のスコアではないでしょうか? User Comments Curtis G.さん Surf City, USA 2003年5月26日 眠ってしまうのが心配? 心配いりません。 この映画、セール中だったのを見た。 1時間後、ビデオ屋へ借りに駆けつけた。 何かの前兆だったのかも。 見はじめて10分後、こう思った。 「こいつは、 奇抜な小品かも。あるいは、駄作かも」 見ている途中、2度も眠ってしまった。 真昼間だぜ。 これで、私の評価は分かるだろう。 他の方々は、この映画の欠点を列挙されている。 可哀想なアンジー・エヴェーハート。 美人なのに、お涙頂戴の演技しかさせてもらえなかった。 革を光らせる潤滑剤も役に立っていない。 反対意見もあった。 マレク役は、なかなか独創的だ。 もっときちんとした役の彼をみたい。 私は、今年、いいことをやったことになる。 この映画をみて、他のひとに見ないよう警告できたからだ。 幸いレンタルで済んだ... でも、レンタルにしても、もっとマシなものを借りるべきだった。 例えば、"Watching Paint Dry, Part 8."だ。 オトーサン、 「分かるなぁ、その気持ち」 エアマリンさん 2006年8月27日 なんとも言えない 主人公と相棒のアホ刑事とのやりとりがちょっと長すぎ。 あまりにも寒いギャグでやりとりをする2人を観て、 妙な物悲しさを感じました。 話の繋げ方もおかしく、 アクションの演出もしょぼいし見せ方も下手、 しかもそのどれもが地味。 でも後半で2人が喧嘩をし、 その後でちょっとだけ友情が芽生えるシーンは、 そんなに悪くないと思います (ありがちなシーンではあるけど)。 それにしてもこの作品、 こんな内容でよくとある映画祭に出せましたねえ(笑)。


デッド・ゾーン

オトーサン、 「これは期待できそうだ」 監督は、デビッド・クローネンバーグ。 「クラッシュ」「「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見ましたが、 いずれも、秀作でした。 原題:The Dead Zone (1983) 監督:David Cronenberg 原作:Stephen King 脚本:Jeffrey Boam Genre:Drama /Fantasy /Horror /Mystery /Thriller Country:Canada /USA Language:English /Russian 上映時間:103分 あらすじ: ジョニーは高校教師、同僚サラと相思相愛。 だが帰宅途中、交通事故に遭う。 ウイザック博士の懸命の治療が実って、 5年後、昏睡から目覚める。 だが、愛するサラはすでに結婚していた。 そして、不思議なことが起きていた。 未来を予知し、変える能力を獲得していたのだ。 サラは、上院議員のスティルソンの選挙運動を手伝っていたが、 ジョニーは、大統領になったスティルソンの未来をみる。 核ミサイルの発射ボタンを押している! 何としても、この狂人を阻止しなくては... 出演者: Christopher Walken ... Johnny Smith(ジョニー) Brooke Adams ... Sarah Bracknell(サラ) Herbert Lom ... Dr. Sam Weizak(ウイザック博士) Martin Sheen ... Greg Stillson(スティルソン) オトーサン、 「見事な演技だ!」 クリストファー・ウォーケン、いいですね。 いまは、世の苦悩をすべて背負っているようですが、 当時は若くて、ハンサムだったのです。 サラ役のブルック・アダムス、可愛いね。 CHRISTOPHER WALKEN  クリストファー・ウォーケン 誕生日 1943/3/31 出身 米ニューヨーク・クイーンズ 活躍度 ○↑ 母が熱心なステージママであったため、 幼い頃から演技とダンスを学び、テレビで二人の兄と共に子役として活躍。 59年、ブロードウェイ・デビュー。 ホストフラ大学進学で一時俳優活動を休止後、舞台に復帰。 その後、アクターズ・スタジオで学び、71年「盗聴作戦」で映画デビュー。 78年「ディア・ハンター」でアカデミー助演男優賞受賞。 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「盗聴作戦」 1972年「マインド・スナッチャー/恐怖の人体実験」 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1977年「アニー・ホール」「センチネル」「ローズランド」 1978年「ディアハンター」◆アカデミー助演男優賞 1980年「天国の門」「戦争の犬たち」 1981年「ペニーズ・フロム・ヘプン」「アステカの秘宝」 1982年「アクターズ・ラブ」 1983年「デッド・ゾーン」「ブレイン・ストーム」 1985年「007/美しき獲物たち」 1986年「ロンリー・ブラッド」「ウォーゾーン/虐殺報道」 1988年「ミラグロ/奇跡の地」「ホームボーイ」      「ブルースが聞こえる」 1989年「コミュニオン/遭遇」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「迷宮のヴェニス」 1991年「マクベイン」「ミッドナイトチェイサー」「ミストレス」 1992年「バットマンリターンズ」◆ 1993年「ウェインズ・ワールド2」「流血の絆」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「デンバーに死す時」「サーチ&デストロイ」      「ゴッド・アーミー/復讐の天使」「ニック・オブ・タイム」      「アディクション」◆ 1996年「フューネラル」「バスキア」      「ラストマン・スタンディング」◆「ワイルド・サイド」 1997年「TOUCH<タッチ>」「エクセス・バゲッジ」「マウス・ハント」◆      「ラスト・キングス」 1998年「イルミネイト」「アンツ」(声)「メビウス」◇      「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◆      「スリーピー・ホロウ」◆「シシリアン 虐殺の地」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆      「アメリカン・スウィートハート」◆ 2002年「スチュアート・リトル2」(声)「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」      「カントリー・ベアーズ」◇ 2003年「カンガルージャック」「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」      「マイ・ボディガード」「ジーリ」 2004年「ステップフォード・ワイフ」 2005年「ドミノ」「ウェディング・クラッシャーズ」 2006年「もしも昨日が選べたら」 2007年「ヘアスプレー」「燃えよ!ピンポン」 BROOKE ADAMS  ブルック・アダムス 誕生日 1949/2/8 出身 米ニューヨーク 92年にトニー・シャルホウブと結婚。 活躍度 ▲↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「ゲシュタポ卍(ナチ)死霊軍団/カリブゾンビ」 1978年「天国の日々」「SF/ボディ・スナッチャー」 1979年「さらばキューバ」「男と恋と銀行泥棒」 1982年「勝利への大停電」 1983年「デッドゾーン」 1984年「フィービー・ケイツのレース」(TM) 1985年「陽気にフリンやろう!」 1985年「フィービー・ケイツのレースU」(TM)      「恋人たちの合鍵」 1987年「サバンナの宝石」 1991年「ブロス/やつらはときどき帰ってくる」      「チャイルド・ショック」「ガス・フード・ロジング」 1992年「ラスト・ヒット」(TM) 1995年「ベビー・シッターズ・クラブ」 その他の出演者: Tom Skerritt ... Sheriff George Bannerman Anthony Zerbe ... Roger Stuart Colleen Dewhurst ... Henrietta Dodd Nicholas Campbell ... Deputy Frank Dodd Sean Sullivan ... Herb Smith Jackie Burroughs ... Vera Smith Geza Kovacs ... Sonny Elliman Roberta Weiss ... Alma Frechette Simon Craig ... Chris Stuart Peter Dvorsky ... Dardis Julie-Ann Heathwood ... Amy User Rating: 7.3/10 (13,469 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 User Comments Infofreakさん Perth, Australia 2003年5月22日 クリストファー・ウォーケンの素晴らしい演技が見られる素敵なスリラー映画。 ステファン・キング原作の最高の脚色。 私は、デビッド・クローネンバーグの崇拝者だ。 「デッド・ゾーン」は、彼の映画のなかで最も低評価だ。 問題は、実に、クローネンバーグらしくないためだ。 いわば、"堕落した"クローネンバーグ"の最初のハリウッドでの映画なのだ。 「ビデオドローム」のような挑発的で心をゆさぶるものではない。 多くのひとは、ある種の売れ残りとみなしている。 私は、賛成できない。 クローネンバーグ映画はかくあるべしという予断を忘れて、 ありのままを受け入れるべきだ。 (彼には、「クローネンバーグのファイヤーボール」や「M・バタフライ」と いった変わった映画もある) そうすれば、これがよく出来ていて、いい演技のスリラー映画で、 ほとんど欠点のない映画だと分かるはずだ。 私見だが、ステファン・キングの本を脚色した映画のなかで 出来の良さでは、キューブリックの「シャイニング」や デ・パルマの「キャリー」に並ぶものだ。 クリストファー・ウォーケンは、最高だ。 これは彼の最高の演技だと思う。 助演陣もすばらしい。 可愛いブルック・アダムス、ホラー映画のベテランHerbert Lom、 Martin Sheen、Tom Skerritt、Anthony Zerbe、 そして、クローネンバーグ映画の常連Nicholas Campbellが、 この映画の忘れ難いシーンに出ている。 この数年、「デッド・ゾーン」を何度見たか覚えていない。 だが、何度みても、夢中になる。 見る度に、クリストファー・ウォーケンの演技に学ぶことがある。 この映画は、デビッド・クローネンバーグの代表作でないかもしれないが、 ストレートで、面白い映画のひとつだ。 大いに推奨したい。 オトーサン、 「おっ、映画瓦版も取り上げている」 服部弘幸太郎さん 1997年1月2日 デビッド・クローネンバーグの83年作品をリバイバル公開。 S・キングの映画化作品では最高傑作。 新作『クラッシュ』公開を記念して開催されている、 「クローネンバーグ・コレクション」。 今回の特集では83年の『デッドゾーン』、82年の『ヴィデオドローム』、 80年の『スキャナーズ』が上映プログラムなのだが、 公開順と製作年度が逆転しているのはなぜなんだろう。 一般受けしそうなものから上映していると言うわけでもなさそうだし……。 『デッドゾーン』はクローネンバーグの映画の中では好きな方で、 日本初公開の東京ファンタスティック映画祭で観たのを皮切りに、これで3度目の鑑賞。 スティーブン・キングの長大な原作をコンパクトにまとめ、 主人公の悲恋物語に仕上げるあたりはうまいもんです。 交通事故に遭った主人公が5年間の昏睡からさめると、 恋人は別の男の妻になっていた。 彼女にとって長い年月であったとしても、自分にとってはほんの昨日の出来事。 彼は恋人を諦めなければと思うが、感情的には諦めきれないでいる。 この葛藤が物語の縦糸になり、 そこに予知能力が横糸として織り込まれてゆく構成です。 クリストファー・ウォーケンの冷え冷えとした表情が、 物語の荒涼とした雰囲気を増幅させてます。 ある程度長い年月に渡る物語なんだけど、 出てくるのは晩秋から冬にかけての風景ばかり。 この凍てついた風景は、そのまま主人公の心象風景でしょう。 この映画を最初に観た時には、もう泣けて泣けてしょうがなかったんですけど、 二度目三度目になるとそうでもないです。 泣かせ所が決まっていて、それが結構ステレオタイプだったりするんだよね。 ステレオタイプと言えば、悪役もステレオタイプなんだけどさ。 この映画は片想いの恋の物語だから、 そういう気持ちに共感できる状態の人は、 主人公の気持ちと自分の気持ちがシンクロしてしまうんじゃないかな。 僕も最初にこの映画を観た時はそうだったもんね。 何度観ても、オープニングタイトルが素晴らしい。 すすり泣くようなストリングスの調べに合わせて、 風景が少しずつ黒く塗りつぶされてゆく。 これが主人公の行く末を最初から暗示してます。 映画の最後で主人公が「さよなら」とつぶやくと、彼女が「愛してるわ」と答える。 この時のウォーケンの表情が素晴らしいんだよなぁ。 この映画はクローネンバーグが『ヴィデオドローム』の直後に肩の力を抜いて作った作品で、 彼特有のグロテスクな描写も影を潜めてます。 脚本が他人のものだということもあって、全体の構成やバランスもいいし、 演出にも余裕が感じられます。 それが映画の透明な雰囲気を生み出しているのでしょう。 彼の映画の中では、一番一般向けする作品で、カップルでも観られそうです。 オトーサン、 「監督の経歴を見ておこう」 DAVID CRONENBERG  デビッド・クローネンバーグ 誕生日 1943/5/15 出身 カナダ・オンタリオ州トロント 監督作 1969年「ステレオ〜均衡の遺失」 1970年「クライム・オブ・ザ・フューチャー」 1975年「シーバース 人食い生物の島」 1977年「ラピッド」 1979年「ザ・ブルード 怒りのメタファー」「ファイヤーボール」 1980年「スキャナーズ」 1983年「デッドゾーン」「ビデオドローム」 1986年「ザ・フライ」 1988年「旋律の絆・デッド・リンガーズ」 1992年「裸のランチ」 1993年「M・バタフライ」 1996年「クラッシュ」 1999年「イグジステンズ」 2002年「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 2007年「イースタン・プロミス」 次に、IMDbで。 ホラー映画監督として非常に影響をもっている。 その作品は、より社会的な問題のメタファーになっている。 クローネンバーグは、トロント大学で監督術を学びはじめた。 短編実験映画「ステレオ〜均衡の遺失」(1969)と 「クライム・オブ・ザ・フューチャー」(1970)は、批評家に受けた。 処女作 「シーバース 人食い生物の島」(1975)は、 資金援助をしたCBCは後悔したかもしれない。 というのも、この寄生虫の不気味な物語は、 犠牲者たちに耐え難い性欲をもたらすのだ。 この抑圧からの解放は、次作「ラピッド」(1977)にも表われる。 元ポルノ女王Marilyn Chambersが無意識の性鬼を演じている。 クローネンバーグの”内からの恐怖”という夢想は、 「ザ・ブルード 怒りのメタファー」(1979)にも続き、 この映画では、子どもたちが文字通り、憎悪から生まれるのだ。 そしてSFツアー 「ビデオドローム」 (1983)では、 TVの視聴者たちが、凶暴なポルノの背後に隠れされた 電波信号によってコントロールされてしまう。 こうしたインディペンデント映画で成功したので、 彼は、ハリウッドに進出し、 大予算の主流映画、「デッドゾーン」 (1983)と 「ザ・フライ」(1986)を監督した。 次に手がけたのは、洗練された映画「旋律の絆・デッド・リンガーズ」(1988)だった。 これは、ジェレミー・アイアンズが双子の産婦人科医として主演した。 凍りつく話だったので、誰も引き受けたがらなかったのだ。 クローネンバーグは、映画化しにくい William Burroughsの小説「裸のランチ」 (1991)を手がけた。 そして、1993年、ブロードウェイ劇「M. バタフライ」を映画化した。 この細身の眼鏡をかけた監督が、次にスクリーンに現われたのは、 重苦しいClive Barkerの”Nightbreed” (1990)だった。


沈黙の追撃

オトーサン、 「セガール、そう嫌いじゃないんだが...」 でも、この映画は、彼の作品のなかから抹殺してほしいと思いました。 こんな映画をつくるくらいなら、"沈黙”したままのほうがマシです。 原題:Submerged (2005) 監督:Anthony Hickox 脚本:Anthony Hickox /Paul de Souza Genre:Action Rated R for strong violence and language. Country:UK / Bulgaria Language:English 上映時間:94分 あらすじ: 南米ウルグアイ。 アメリカ大使がシークレットサービスに銃殺される。 CIAは、陰謀の主レイダーを追跡するために、 特殊部隊を派遣するが、上陸後すぐに壊滅させられる。 そこで、頼みの綱として、コーディーを呼ぶ。 任務は、レイダーの暗殺、成功報酬は自由の身と10万ドル。 コーディーは昔の仲間たちを召集し、テロ組織の基地に向かう。 だが、巨大なダムに潜入したものの、レイダーの姿はなかった。 レイダー追跡のため潜水艦アルカトラズに乗り込むが、 思いもよらぬ裏切りと深刻な事態が待っていた。 出演者: Steven Seagal ... Chris Cody(コーディー) Nick Brimble ... Adrian Lehder(レイダー) William Hope ... Agent Fletcher(CIAエージェント フレッチャー) オトーサン、 「セガール、元気ないなぁ」 他の演技者も、まるで様になっていません。 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 7才の頃から武道に興味を持ち、空手を習い始める。 10代でカリフォルニア州フラートン市に移住し、 オレンジカウンティー気合会に入門し、合気道を始める。 17才の時、日本に渡り、一旦帰国。 合気道初段の有段者となる。 74年10月に再来日。 大阪市淀川区十三の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、76年に天心道場として再建し、道場を構える。 その当時で合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇ その他の出演者: Christine Adams ... Dr. Susan Chappell Vinnie Jones ... Henry Alison King ... Damita P.H. Moriarty ... Chief Gary Daniels ... Col. Sharpe Ross McCall ... Plowden Stephen Da Costa ... Luis Peter Youngblood Hills ... Doc Shock Adam Fogerty ... O'Hearn Chris Hazlewood ... Harding Nikolai Sotirov ... Col. Jorge Hilan William Tapley ... Ambassador Ron Higgins User Rating: 3.7/10 (1,671 votes) オトーサン、 「ま、こんなものだろうな」 User Comments ana79さん Uruguay 2005年7月27日 ウルグァイがどこにあるか知ってる? この映画は、バナナ、テロリスト、暴君のある国が 舞台になっている。 ハイジが山羊を育てている... おいおい!!! ウルグァイは、南米にあるんだ。 山羊ではなく牛を育てているんだ!!! ウルグァイは、アメリカ大陸で、最も平和な国だ。 それがわが国の最大の特徴なのだ。 映画が撮影されたブルガリアとは何の共通もない。 マヤ遺跡なんかない。 (頼むよ、中央アメリカにあるんだ!!!) それに、潜水艦を隠す場所なんかない!! 新しい国を創造したかったのなら、オレに聞いて欲しかった! だが、あんたらは、悪い思いつきと貧弱な歴史知識で この映画を世界中に宣伝してまわったのだ。 どうか...映画化する前に、少しは勉強してほしい!!! オトーサン、 「要するに、やっつけなんだ」 投稿者: さすらい2さん 2006年1月10日 潜水中 原題”SUBMERGED”は“現在潜水中”という意味。 だが、潜水艦内のシーンはわずか。 どうしてこんな原題にしたんだろう? 邦題で?はよくあることだが、原題で?は珍しい。 今回のテーマは人間の洗脳操作。 同テーマ作であるフランケンハイマーの「影なき狙撃者」のような緊迫感もなければ、 「裸の銃を持つ男」のようなお笑いももちろんない^^。 結局、セガールのアクションに尽きるのだ。 そのアクションも、前作「Into The Sun」とかと比べると遥かに少ない。 こんな大層な話にしたせいで、話の筋を追うだけで手一杯といった感じの映画。 背景のCG処理も雑で、特にヘリコプター内のシーンでの背景処理は失笑モノ。 セガールの次回作はベガスを舞台にした「Today You Die」。 この作品はシンプルな復讐アクションものなので、 少なくとも本作品よりはセガールの偉大なるマンネリ・アクションが楽しめる。


相棒-劇場版-

オトーサン、 「宣伝しすぎだな」 見ないつもりでしたが、こう雨続きでは。 劇場は、平日ゆえか、じいさん&ばあさんで一杯でした。 原題:相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン(2008) 監督:和泉聖治 脚本:戸田山雅司 Genre: Suspence/ Crime/ Mystery 上映時間:117分 あらすじ: 2人の窓際刑事、右京は熱血漢、薫は頭脳派だ。 連続殺人事件発生し、現場には奇妙な符号が残されていく。 殺された被害者の関係を調べていくと、 容疑者として、少女のやよいが浮かび上ってくる。 父親の木佐原も付き添い行こなわれた取調べは、 有能な女性弁護士に阻まれてしまう。 やがて、薫は符号がチェスの指し手と見破り、 事件サイトの管理人とメールを交換し、チェスの勝負に勝つ。 だが、そこで判明したのは、 東京シティマラソンのランナーと観衆を人質に取る 例をみない大規模テロ計画だった... 出演者: 水谷豊 .... 杉下右京 寺脇康文 .... 亀山薫 本仮屋ユイカ .... 守村やよい 西田敏行 .... 木佐原芳信 木村佳乃 .... 片山雛子 オトーサン、 「お久しぶり!」 いい年配になったのに、動きがいいこと。 でも、この映画、見応えがあったのは、 伏兵・寺脇康文さんでした。 水谷 豊 誕生日 1952/7/14 出身 北海道芦別市 13歳で「劇団ひまわり」に入団する。 大学受験に失敗し、家出。 1970年、「その人は女教師」で映画デビュー。 1974年、テレビドラマ「傷だらけの天使」で注目される。 熱中時代、刑事貴族、浅見光彦ミステリー、相棒シリーズで活躍。 1989年、キャンディーズの伊藤蘭と結婚。 出演作: 1970年「その人は女教師」「新・高校生ブルース」  「バツグン女子高生 16才は感じちゃう」      「バツグン女子高生 そっとしといて16才」 1973年「ひとつぶの涙」 1974年「鬼輪番」 1975年「想い出のかたすみに」「東京湾炎上」 1976年「青春の殺人者」 1979年「太陽を盗んだ男」 1981年「幸福」 1983年「逃がれの街」 1998年「蘇える優作〜「探偵物語」特別篇」 2008年「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」 その他の出演者: 鈴木砂羽 .... 亀山美和子 高樹沙耶 .... 宮部たまき 岸部一徳 .... 小野田公顕 川原和久 .... 伊丹憲一 大谷亮介 .... 三浦信輔 山中崇史 .... 芹沢慶二 六角精児 .... 米沢守 山西惇 .... 角田六郎 神保悟志 .... 大河内春樹 小野了 .... 中園照生 片桐竜次 .... 内村完爾 西村雅彦 .... 鹿手袋啓介 原田龍二 .... 陣川公平 松下由樹 .... 武藤かおり 津川雅彦 .... 瀬戸内米蔵 柏原崇 .... 塩谷和範 小野寺昭 .... 片山擁一 平幹二朗 .... 御厨紀實彦 User Rating: 7.7/10 (495 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、このスコアでもいいのでは」 User Comments: 流山の小地蔵さん 2008年5月5日 西田俊行が熱演! でも鋭い推理で巨悪を追い詰めるというシーンが見られなかったことが残念。 5月1〜3日の3日間で すでの50万人以上の人が「相棒−劇場版−」を見たそうです! まずはヒットおめでとうございます。 小地蔵もすっかりテレビシリーズのファンなってしまって、 いろいろなお約束ごとを頭に中にインプットされてしまっているので、 映画作品として客観的に見られないことをお許しいただきたいと思います。 さて、上映会場を間違えたかと焦ってしまった冒頭の海外シーンから始まって、 大群衆をエキストラに起用した東京ビッグシティマラソンのシーンなど、 劇場版としてスケールの大きさを感じさせました。 ほぼ半分レギュラー化してきた片山議員、瀬戸内元法相、 美和子の元浮気相手で院内紙記者の鹿手袋、敏腕弁護士武藤かおり、 元特命係の陣川公平などなどシリーズ主要人物のオールスターといったキャスト、 ファンには嬉しい面々です。 初めて見る人には、展開の速さと右京の推理の飛躍に、少々戸惑うかも知れません。 犯行がチェスに擬えて、マラソンまで行き着くところは、強引な設定と思います。 突っ込みどころとしては、ストーリーラインが『相棒』よりも、 『純情派』に近いものになっていて、 鋭い推理で巨悪を追い詰めるというシーンが見られなかったことです。 割とあっけなく犯人が分かってしまうのは問題ですね。 それとビッグシティマラソン自体にもっとクライシスが欲しかったです。 あと上層部との軋轢も、今回はすんなりと収まっています。 伊丹刑事も、今回は薫と協調的です。 シリーズの「お約束ごと」があまり出てこないところが、 ファンにとって物足りなさを感じてしまうところでしょう。 けれども、本作では思わず犯人の涙に同情してしまう、いいオチに仕上がっています。 いつもは激しく犯人を糾弾する右京も、この犯人を叱る時には、優しさを見せていました。 あの叱り方は良かったですね。 対する西田敏行の熱演も印象的でした。 政府によって息子を事実上見殺しにされた、西田が演じる父親の悲嘆ぶりには、 ホロリとさせられましたね。 ハートにジンと来るラストを持ってきたことで、 『相棒』入門編として、初めての人でも充分楽しめる作品として仕上がったといえます。 また、本作では社会派エンターティメントとして、 今回もきちっとしたメッセージを残しています。 シリーズは一貫して官僚たちの身勝手さが原因となって事件が起こる設定が多いのですが、 今回も外務省の怠慢から、海外でボランティア活動していた青年が、 ゲリラの犠牲となってしまうことが描かれています。 もしかしたら本当に起こるかも?と想起させるような、 リアルティーを持って描いていることがこの作品の持ち味なんだと思います。 加えて、マスコミの報道被害やネットの口コミによる風評被害にあった方の 無念さもよく描けていました。 犯人の動機においては、今公開中の映画『ブラックサイト』が描く 世間の無関心さ、無責任さと共通する面があるのではないでしょうか。 最後に、いつも和服のたまきが、珍しくジャージ姿で登場していて新鮮でした。 オトーサン、 「おお、若林くん、お久しぶり!」 ゼミの教え子で、映画監督志望でした。 素敵な文体で、映画批評を書いています。 mountain77さん 2008年5月6日 人気ドラマの正統的映画化。そこに賛否。 ドラマ「相棒」は、かなり幅広い世代で支持を得ている。 「踊る」ほど、大胆な演出を先行させるのではなくて、 頭脳派+肉体派でコンビを組んで 時間に迫られながらも事件解決にもっていき、 その裏にある人情を杉下右京はちゃんと見ている…。 という最終的に人間くさい部分を綴る展開がお決まりになっている。 脇役も曲者や、渋いところが固めていて、 日常生活や仕事場でもいそうな性格のキャラを見つけることができる。 そういう親しみやすさも高い人気の理由だと思うね。 そして何より、水谷豊と寺脇康文の見事な人間くさい演技が魅力。 でもって、映画版を見てきたのだ。 公開二日目ということで混んでいるかなって思ったけれど、予想よりかは空いていた。 でもやっぱり家族連れや熟年カップルが結構いたのが印象的だった。 伏線の表現から徐々に本線へ。そしてその後がある…。 ドラマとよく似た構成でありながら、うまくベースアップしている。 犯人の思惑。 ゲーム感覚で主導権を握りながらも、その裏にある感情的な戦慄を滲み出していく。 この辺の表現は、水谷豊に頼っている部分があるにしろ、 観客に多層的に事件を掴ませる部分は最近の日本映画にはなく、 温故知新で新鮮な感じがした。 まー、良くも悪くも水谷豊と寺脇康文に頼っている。 この二人のコンビというのは、日常生活の友人や親友との関係に似ている部分があって、 それが最大の魅力。 この映画でもあるのだけれど、水谷扮する杉下が寺脇扮する亀山に 歯に衣着せぬ厳しいことを告げる。 で、あとで「あんなこといわれた」とかをそれぞれの奥さんや元女房に話して 「まーまー。いいじゃない」みたいななだめるところがある。 そういう件があって、そして事件を解決する真剣な横顔がある。 そういう人間性を含んでいる部分がある。 映画版みて、そういう「相棒」の特徴を再認識した感じがする。 ただ、この映画に関してはドラマを踏まえずにみた場合は、 少し評価が下がってしまう。 凶悪犯、メディアスクラム、首都でのマラソン大会、警察組織の弊害、 アジアの架空の国でのテロ…。 そういう多くの要素を詰め込み過ぎてしまい、 それが一気に収束していく感があるのでその強引さが目立ってしまうし、 冷静に不可解だと思う杉下の述懐もある。。。 そういう不整然とした部分がある。 今回はドラマファンとして、 そして映画ファンとしての感じ方の違いを知ったような気がするね。


ミスト

オトーサン、 「ホラー映画、きらいなんだ」 でも、慣れとはおそろしいもの。 さっぱり恐怖を感じなくなりました。 恐がらせる手口がわかってきたせいでしょうか。 でも、この映画は、本当に怖いそうです。 見ないほうが、身体のためにはいいのかも... 原題:The Mist (2007) 監督・脚本:Frank Darabont 原作:Stephen King Genre:Drama / Horror / SF / Thriller Rated R for violence, terror and gore, and language. 上映時間:126分 あらすじ: 未曾有の嵐の後に濃霧が発生。 画家デヴィッドは、息子を連れて、 隣人の弁護士ノートンと街へ買い出しに行く。 軍隊が行き来し、サイレンも聞こえてくる。 スーパーマーケットの店内は騒然としている。 血を流した中年男が駈け込んでくる。 「やられた!霧の中に何かがいる!」 店のなかに閉じこもったひとびとは、 次々にモンスターに襲われて命を落としていく。 狂信的なミセス・カーモディは、叫び続ける。 「神の罰が降りた!救いを! 生贄を!」 だが、それは悪夢のはじまりにしか過ぎなかった。 出演者: Marcia Gay Harden ... Mrs. Carmody(ミセス・カーモディ) Toby Jones ... Ollie Weeks(店員オリー) Thomas Jane ... David Drayton(画家デヴィッド) Laurie Holden ... Amanda Dumfries(教師アマンダ) Andre Braugher ... Brent Norton(弁護士ノートン) オトーサン、 「マルシア・ゲイ・ハーデン、いいね」 海外映画俳優マガジン、お世話になっていますが、 こんなにいい演技ができるアカデミー女優を無視するとは。 苦労して経歴を作成しました。 脇役ながら光っていたオリー役の トビー・ジョーンズの経歴もみておきましょう。 マルシア・ゲイ・ハーデン 誕生日:1959/8/14 出身地:カリフォルニア州。 5人兄弟の3番目。父親が海軍で働いていたため、 日本、ドイツ、ギリシャなどを転々とする。 テキサス大学で演劇を学んだあと、 ューヨーク大学の演劇専攻クラスで修士。 30過ぎから舞台女優として活躍。 90年、「ミラーズ・クロッシング」で映画デビュー。 「ポロック 2人だけのアトリエ」でアカデミー助演女優賞受賞。 「ミスティック・リバー」でアカデミー助演女優賞ノミネート。 96年、「The Spitfire Grill」で知りあった小道具係 Thaddaeus Scheelと結婚。 子供が3人いる。 長女のオイララ・グレイス・シェールは女優の道へ。 双子の姉弟、ジュリエッタ・ディー・シェールとハドソン・ハーデン・シェール。 現在、NYのハーレムに住む。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作: 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1991年「レイト・フォー・ディナー」 1992年「Crush」「迷子の大人たち」「Used People」 1994年「運命の絆」 1995年「Fallen Angels,Good Housekeeping」 1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」「この森で、天使はバスを降りた」      「The Daytrippers」「誘惑の恋人たち」      「スパイ・ハード」「The Spitfire Grill」 1997年「フラバー」 1998年「ジョー・ブラックをよろしく」「絶体×絶命」 1999年「ニューヨークの亡霊」「Guilty Hearts」 2000年「ポロック 2人だけのアトリエ」「スペース カウボーイ」 2001年「ガウディアフタヌーン」 2003年「Just Like Mona」「モナリザ・スマイル」      「Casa de los babys」「ミスティック・リバー」 2004年「Miller」「P.S.」「Welcome to Mooseport」 TOBY JONES  トビー・ジョーンズ 誕生日 1967/9/7 出身 英国・オックスフォード 活躍度 ▲→ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2000年「ホテル・スプレンディッド」 2002年「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2007年「レンブラントの夜警」「ミスト」 その他の出演者: William Sadler ... Jim Grondin Jeffrey DeMunn ... Dan Miller Frances Sternhagen ... Irene Reppler Nathan Gamble ... Billy Drayton Alexa Davalos ... Sally Chris Owen ... Norm Sam Witwer ... Private Jessup Robert C. Treveiler ... Bud Brown David Jensen ... Myron Melissa Suzanne McBride ... Woman With Kids at Home User Rating: 7.5/10 (31,965 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 いまも、ノアの箱舟はあるのか? そういう重い問いかけが胸を打ったのでしょう。 脚本が最高ですね。 User Comments hoobitsさん United States 2007年11月25日 ポストモダンの古典的ホラー映画 一息つかせてほしい... これまで、こんなに内臓がよじれる体験をしたことはなかった。 ...はじめてだ。 エレム・クリモフ監督の「炎 628」でも、こんなことはなかった。 最後の15分間、身体が麻痺し、震えだした。 おれの身体、こんなにおびえてしまうのか... クソ真面目な話しだ。 ステファン・キングの原作を脚色したフランク・ダラポン監督の脚本は、 50年代、60年代のモンスター映画への良きオマージュである。 これは、A級の背筋も凍る、恐ろしい、ひと騒がせで、救いのない映画だ。 70年代のシニカルで、気が滅入る古典映画の後を継ぐものだ。 霧そのもの、そしてモンスターは、前菜のようなもの。 いいホラー映画とは、かくあるべきだが、 これは究極の敵を提供する。 我々自身だ。 最高に美しく、スリリングで恐ろしい時間を提供してくれる。 細かく見れば、完璧な映画とは言い難い... 出だしのCGIは弱いし、いくつかのせりふはありきたり。 だが、演技はあらゆる面で、ホームランだ。 特に、トビー・ジョーンズとマルシア・ゲイ・ハーデンがいい。 ハンドカメラが巧みに使われている。 単なる小道具ではないのだ。 抑揚のない重低音の音楽... それが、ダラポン作品に素晴らしい雰囲気と緊張感を醸しだしている。 もうお分かりだろう。 この映画には、いつもの感傷的なダラポン監督はいない。 精神に異常をきたした怒れる男として、頭をそらして叫んでいる。 「すべてが失われた!」 まさに、それが観客の心を"撃つ"のだ。 ステファン・キングの「トワイライト・ゾーン」や レイ・ブラッドリーのフアンなら、 満面の笑みを浮かべて、この映画を頬張るだろう。 そして、次に胸クソが悪くなる。 やけに幸せになり、吐き出すだろう。 今年最高の映画だ。 オトーサン、 「ご近所の方、健筆をふるっておられますね」 柏や流山には、文化人が流れついたのかも...(笑) 流山の小地蔵さん 2008年5月3日 かつてないほどの衝撃 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』など感動作品の巨匠という 肩書きが定着していたダラボン監督でありますが、 本作では名うてのホラーマニアですら、 こんな結末は見たくなかったと嫌悪感を抱いてしまう 衝撃的な問題作を世に送り出しました。 高得点をつけたのは、映画的な評価でして、 決して内容的にお勧めするものではありません。 原作小説にはない、ラストの15分は、 小地蔵もかつてないほどの衝撃を受けました。 エンディングを用意しなかった原作者ですら、 もし私がこのラストを思いついていたら、 小説の中で使っていただろうねと語らせたほどのものなんです。 ホラーやサスペンスの主役は、「闇」であったはずです。 ミストで覆われた純白の世界は、 幻想世界を住処とするファンタジーの領域であるべきでした。 しかしこの作品で描かれる霧がないほど深く濃いミストに覆われた 世界の中にはとんでもない恐怖が潜んでいたのです。 のどな湖畔の街に激しい嵐が過ぎ去ったあと、 不審な深い霧がゆっくりと街中を包んでいきます。 買い物に出てきていたデービットは幼い息子のビリーと共に、 ほかの買い物客同様スーパーマーケットで霧の晴れるのを待っていました。 しかし時が経つのと共に、 霧の中に得体の知れない何かがいることが分かってきます。 この辺はスリラーの定番通りの進行で、 当初はデービットとごく一部の人間しか恐怖が分かりません。 理性的に判断しようとする弁護士ノートンは、 デービットと対立してスーパーマーケットを出て行きます。 しかしこの世のものと思えない生物群団が来襲すると 人々は恐怖とパニックに直面して理性を失っていきます。 ダラボン監督が描きたかった本当の恐怖とは、 店外の生物群団が来襲するパニックではありませんでした。 それよりも店内に潜んでいたのです。 絶望に陥ったの人々の心を徐々に魅了していく 狂信的なミセス・カーモディによって ゾンビのように伝染していく世紀末思想と生け贄さがし。 いままでのホラー映画ではあり得ないごく普通の人間が 恐怖の発信源に変わっていったのです。 ミセス・カーモディは否定的に扱われていますが、 理性的で無神者たちがまず犠牲に会うことや、 パニックの原因を作った軍関係者が自殺してしまうことを通じて、 聖書の終末感に基づき、 愚かな人間は斯くも裁かれることが枕になっている作品でもあります。 その証拠に登場する生物群団は全て黙示録で登場する おぞましい存在であると劇中の人物が指摘していました。 おごり高ぶった人間とその文明は、裁かれる。 ミセス・カーモディが何度も語った 旧約の言葉とユダヤの神々への畏怖の思いは、 反吐が出るほど正義の名の下に裁く思いに満ちあふれていました。 西洋のキリスト教文化は一見愛に満ちているように思えますが、 その根底にある旧約のユダヤ由来の精神にいかに慈悲がないかということを、 われわれ東洋人は本作を通じて見抜いておく必要があると思えましたね。


ハンティング・パーティ

オトーサン、 「いいひとなんだ」 リチャード・ギアの映画は、見るようにしています。 最近は、チベット弾圧抗議の先頭に立ちました。 この映画は、そうしたギアの真骨頂です。 原題:The Hunting Party (2007) 監督・脚本:Richard Shepard Genre:Adventure /Comedy /Drama /Thriller Rated R for strong language and some violent content. Country:USA /Croatia /Bosnia-Herzegovina Language:English | Serbo-Croatian 上映時間:101分 あらすじ: 国連にもCIAにも捕らえられない 重要戦争犯罪人=フォックスへの取材に挑んだ、 3人の命知らずのジャーナリストがいた。 かつて戦場リポーターの頂点に輝きながら破滅し、 どん底からの再起を求めるサイモン。 サイモンと共に戦火をくぐり、 今や出世街道を昇りつめた元戦場カメラマンのダック。 そして野心に満ちた新米TVプロデューサーのベン。 このたった3人の男たちが、 命を危険にさらしながらフォックスの至近距離までたどり着いた時、 彼らの前に立ちふさがったのは、 誰ひとり想像しえなかったある事態だった。 出演者: Richard Gere ... Simon(サイモン) Terrence Howard ... Duck(ダック) Jesse Eisenberg ... Benjamin Strauss(ベン) Ljubomir Kerekes ... Boghdanovic 'The Fox'(フォックス) オトーサン、 「頑張ってるなぁ」 でも、どう言ったらいいのでしょうか。 長年積み重ねてきた"恋愛映画の主人公役"イメージが 抜けないのです。 RICHARD GERE  リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 学生時代に体操で奨学金を得て、マサチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、 中途退学して、プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」など 恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇「シカゴ」◇ 2005年「Shall we Dance?」◇「綴り字のシーズン」◇ 2007年「消えた天使」◇「ハンティング・パーティ」◇「アイム・ノット・ゼア」 TERRENCE HOWARD  テレンス・ハワード 誕生日 1969/3/11 出身 米イリノイ州シカゴ 母は舞台女優のミニー・ジェントリー。 ニューヨークでスカウトされ、テレビ出演。 99年「ベストマン」でインディペンデント・スピリット・アワードと シカゴ批評家協会賞にノミネート。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1995年「陽のあたる教室」「ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ」 1996年「ザ・コーチ/勝利のダンク」 1997年「ジョンズ」 1998年「ザ・プレイヤーズ」 1999年「完全犯罪」「ベストマン」 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」 2001年「エンジェル・アイズ」      「グリッター・きらめきの向こうに」 2002年「ジャスティス」 2004年「Ray/レイ」 2005年「クラッシュ」「フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い」「ハッスル&フロウ」      「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」 2007年「ハンティング・パーティ」「奇跡のシンフォニー」 その他の出演者: Gordana Vukres ... Girl at Awards Ceremony James Brolin ... Franklin Harris Sanela Seferagic ... Sexy Assistant Damir Saban ... Gert Aleksandra Grdic ... TriBeCa Loft Girl Scott Anderson ... Journalist #2 Harald Doornbos ... Journalist #3 Philippe Deprez ... Journalist #4 Erich Rathfelder ... Journalist #5 Zan Marolt ... Journalist #6 Kristina Krepela ... Marda User Rating: 7.1/10 (5,678 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments antoniotiernoさん Italy 2008年5月5日 愉快で、素敵につくられたストーリー このストーリーは、主として、 テレンス・ハワードとリチャード・ギアの間を行きつ戻りつし、 あの恐ろしい戦争のカオスをレポートしようとしている。 演技についていえば、 リチャード・ギアは、魅力的だ。 観客を強烈さから面白さへと誘なってくれる。 ダック役のテレンス・ハワードは、レンズを覗く器用な男を演じているが、 あまりに器用すぎる。 キャラクターを演じるよりも、ショウをやっているようだ。 最悪の環境を舞台にした意図的ないたづらのように思える。 おそらく、この映画の最も興味があるのは、 出だしのモンタージュ映像とナレーションだろう。 そして、驚異的な結末だ。 その間を充填剤が埋めている。 オトーサン、 「おっ、ご近所の方だ!上手に書くなぁ」 流山の小地蔵さん 2008年4月15日 社会派スターとしてのリチャード・ギアの怒りがほとばしる作品 8000人が殺害されたサラエボ紛争における「スレブレニツァの虐殺」。 その虐殺の首謀者カラジッチは今でも逃走中であるとか。 この作品は、実際にカラジッチの居所を突き止めるため ボスニアに入り、追跡した実話に基づいています。 物語と同じくCIAに間違われることで、 アメリカや欧州諸国、CIA、国連が一蓮托生となって、 カラジッチの逮捕をサボタージュしている現実にぶち当たったのです。 作品サイトのイントロダクションにあるように、 どうして米政府が500万ドルもの懸賞をかけても、 カラジッチは逮捕されないのでしょうか。 その疑問と怒りが、どっちかというと軟派な作品の出演が多かった リチャード・ギアを変えたと言っていいでしょう。 ただし変わったと思うのは観客のほうで、 リチャード・ギア本人は元々ガチガチの社会派だったわけで、 本作はその真骨頂を見せるような演技に取り組んでいます。 なかでも彼が演じるスターキャスター、サイモンが、 虐殺現場でプッツンして、生放送中に暴言を吐き、即刻クビになるところでは、 魂の底から搾り出すような怒り方でした。 役柄でもサイモンの子供を身ごもった現地の女性が殺された直後 という設定もあるため激情したとも言えますが、 リチャード・ギア自身が心の中で、 こんな非人道的行為は絶対許されないのだと叫んでいたのに違いありません。 こういう風に書けば、一直線に勧善懲悪に走る作品に思われがちですが、 リチャード・シェパード監督は、正義感をストレートに表現せず、 上手にエンタテインメントとしてまとめています。 まずはサイモンのキャラ。 ヒーローには似つかわしくないクレージーさで何をやらかすかわからないし、 人を煙に巻いてしまうけれど、心の底は曲がったことが大嫌いで、 こうと決めたことに突き進んでいくタイプなんです。 こういうキャラだから、虐殺現場でプッツンしたことも頷けるし、 戦争犯罪人フォックスを捕まえるという突飛な話も、 彼ならアリかなと思ってしまいます。 人間味あるサイモンのキャラ自体に魅力を感じました。 見ているほうも半信半疑だったのですが、 ほんとにサイモンは元相棒のカメラマンのダックと 大学出たばかりの新米プロデューサーを従えて、 フォックスの潜む「敵地」セルビア人居住区に潜入していきます。 こんなヨワッチイ武装もしない3名のクルーが セルビア人たちが崇めるフォックスを捕まえることができるかと思わせることが、 監督の狙いなんでしょう。 潜入早々から、住民にピストルで撃たれるなど、 ハラハラドキドキの冒険ものの様相になっていきました。 逆にフォックスたちに捕まって、 絶体絶命になったあとどうなるかは必見ですよ! あとダックを演じるテレンス・ハワードもよかったです。 「ブレイブ ワン」の時も人情味ある刑事役が印象に残りました。 この作品でも、戦場カメラマンの頃と、 スターカメラマンに上り詰めたときの貫禄の違いがはっきり演じ分けられています。 しかも成功して、美女に囲まれる生活の中にも、 どこか昔の戦場での緊張感が忘れない物憂いさを感じさせてくれます。 彼のサクセスと、サイモンの落ちぶれていった生活は、対照的です。 けれども、この作品を見ていると、 命がけでフォックス狩りに突き進んでいるサイモンの方が生き生きとして 魅力的に感じてしまうのは、小地蔵だけでしょうか。 ちよっぴし、人生も感じさせてくれる作品でした。 最後に、フォックス狩りに突き進んでいるところで全体の3分2を費やしてしまい、 ラストが駆け足になってしまったのが残念です。 でも充分面白かったですよ。 オトーサン、 「この映画、背景を知って見るべきだった」 ○バックグラウンド 【ボスニア・ヘルツェゴビナの国土と民族】 かつてはユーゴスラビア連邦を構成する一共和国だったが、 1992年3月に分離独立。 首都はサラエボ。 面積は約5万1000k(九州と四国を合わせた程度)で人口は約400万人。 独立直後から約3年半にわたり紛争が続いた。 民族構成は、ムスリム人(イスラム教徒、人口比44%)、 セルビア人(セルビア正教徒、人口比31%)、 クロアチア人(カトリック教徒、人口比17%)であり、 最近はムスリム人が自らをボス二ア人と呼ぶようになってきている。 3民族の言語は方言程度の違いしかないが、 セルビア語はキリル文字を用いている。 異なった民族間の結婚は自然なことだった。 イスラム教徒の信仰も敬虔とは言えず、中東のような厳格な雰囲気はない。 紛争終結後、国家はムスリム人とクロアチア人による「ボス二ア・ヘルツェゴビナ連邦」 (国土面積に対する面積比51%)と セルビア人による「スルプスカ(セルビア人)共和国」(国土全体に対する面積比49%) という独自性の非常に高い二つの地方政体(エンティティ)によって構成され、 これら二つの地方政体の上に、中央政府の機構があるという複雑な仕組みである。 【ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争】 1992年3月に独立を宣言したが、 3民族の利害の対立や主導権争いから4月に紛争が勃発。 紛争前の人口約435万人のうち、1995年11月まで3年半にわたる紛争で 死者約20万人、難民・避難民は200万人以上。 当地にそもそも深刻な民族対立は存在していなかったが、 隣国に本国を持ち、ユーゴスラビアの中で政治的に発言力を持つセルビア人と、 経済力を有しナンバー2とも言える存在のクロアチア人が、 ボス二ア・ヘルツェゴビナでは少数派となってしまうため、 セルビア人とクロアチア人は独立に反対した。 両民族は本国からの支援を受け、自民族の支配地域を拡大するために戦闘を続けた。 セルビア人勢力は圧倒的な武力を有し、 人口では多数派のムスリム人が最も劣勢であり最大の犠牲を出した。 民族浄化のために居住地から追い立てられる際に、 男性や子供は殺害され、女性は性的暴力を受けた。 紛争中、国連は国連保護軍(UNPROFOR)を展開し 人道援助物資の輸送支援では活躍したものの、 紛争を押さえる力はなかった。 1995年になり、NATOの軍事力を背景にアメリカが本格的な仲介に乗り出し、 11月に3民族は和平に合意した。 和平の履行は民生面を世界の国々や国際機関から構成される 和平履行評議会の上級代表事務所(OHR)が、 軍事面ではNATOを中心とした多国籍部隊、 現在はEU諸国の部隊(EUFOR)が展開し担当している。 政情や治安は安定してきており、紛争直後には6万人の部隊が展開したが、 現在は2500人にまで減少した。 本作品でサイモンとダックが、最初にボス二ア・ヘルツェゴビナを訪れたのは、 紛争中の1995年。 再会して“フォックス”の追跡を始めた2000年の時点では、治安は安定していたが、 民族の住み分けが進んでいた。 作品に登場するチェレビチやフォチャ、ヴィシェグラードは ボス二ア・ヘルツェゴビナの東部に位置し、 もともとはムスリム人が多数派だったが、 戦闘と民族浄化により現在はセルビア人が大多数を占める。 【スレブレニツァの虐殺】 1995年7月、スレブレニツァ(当時の推定人口4万人強)に侵攻したセルビア人勢力により、 数日間で約8000人のムスリム人が殺害された。 当地は国連が「安全地域」に指定し、 国連保護軍(UNPROFOR)のオランダ軍部隊が派遣されていた。 しかし、約400人の兵力ではセルビア人勢力に対して抵抗できず、 一部の兵士は拘束され、住民を守ることができなかった。 国連の活動は中立が基本であるため生じた惨劇とも言える。 当地以外でも、民族浄化により殺害された人々の集団埋葬地の発掘と 身元探しが現在も続いている。 監修:ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦公共放送東京支局長 西浜滋彦


最高の人生の見つけ方

オトーサン、 「人生最後の花を咲かせよう!」 常々そう思っていますが、 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが、 どのように"最後の花"を咲かせるか、楽しみです。 公開初日・初回上映に駆けつけました。 原題:The Bucket List (2007) 監督:Rob Reiner 脚本:Justin Zackham Genre:Adventure /Comedy /Drama Rated PG-13 for language, including a sexual reference. 上映時間:97分 あらすじ: 自動車整備工のカーターと 大金持ちのエドワード。 大勢の見舞いがあるカーター。 やって来るのは秘書だけのエドワード。 病院では相部屋になり、無視しあう2人だったが、 ともに末期ガンであることが判明する。 そうか、あいつも明日なき身の上か。 エドワードは、偶然、カーターのメモを見る。 死ぬ前にしたいことがリストになっている。 “棺おけリスト”か、ははは。 エドワードは、カーターにリストの実行を持ちかけ、 2人は、とんでもない冒険の旅に出る... 出演者: Jack Nicholson ... Edward Cole(エドワード) Morgan Freeman ... Carter Chambers(カーター) オトーサン、 「名優競演!」 名優とは、いまだかって見たことのない演技ができるひと。 2人が、笑いころげるシーンをみて、 かねてからの確信を強くしました。 JACK NICHOLSON  ジャック・ニコルソン 誕生日 1937/4/22 出身 米ニュージャージー州ネプチューン 大学卒業後、MGMの動画部門で働き、 56年「お茶と同情」の端役で映画デビュー。 「カッコーの巣の上で」「恋愛小説家」でアカデミー主演男優賞、 「愛と追憶の日々」でアカデミー助演男優賞受賞。 「イージーライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、 「さらば冬のかもめ」「アバウト・シュミット」などで 12度アカデミー賞にノミネートされている。 監督作として78年「ゴーイング・サウス」、 90年「黄昏のチャイナ・タウン」など。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1956年「お茶と同情」 1961年「青春のさまよえる時」      「ジャック・ニコルソンのダーティ・ライダー」 1962年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 1963年「忍者と悪女」「古城の亡霊」 1965年「ミスタア・パルバー」 1967年「爆走!ヘルスエンジェルス」「マシンガン・シティ」「銃撃」 1968年「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」 1969年「イージーライダー」 1970年「晴れた日に永遠が見える」      「ファイブ・イージー・ピーセス」 1971年「愛の狩人」 1972年「キング・オブ・マーヴィン・ガーデン儚き夢の果て」 1974年「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「トミー」      「さすらいの二人」 1976年「おかしなレディキラー」「カッコーの巣の上で」      「ミズーリ・ブレイク」「ラスト・タイクーン」 1978年「ゴーイング・サウス」 1980年「シャイニング」 1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」 1982年「ボーダー」 1983年「愛と追憶の日々」 1985年「女と男の名誉」 1986年「心みだれて」 1987年「イーストウィックの魔女たち」      「ブロードキャスト・ニュース」「黄昏に燃えて」 1989年「バットマン」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1992年「お気に召すまま」「ア・フュー・グッドメン」「ホッファ」 1994年「ウルフ」 1995年「クロッシング・ガード」 1996年「夕べの星」「マーズ・アタック!」 1997年「恋愛小説家」 1999年「ビートニク」 2001年「プレッジ」◇ 2002年「アバウト・シュミット」◇ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◇「恋愛適齢期」 2006年「ディパーテッド」 2007年「最高の人生の見つけ方」 MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン 誕生日 1937/6/1 出身 米テネシー州メンフィス 高校卒業後、カリフォルニアのLAコミュニティ・カレッジで 働きながら舞台芸術を学び、兵役に就いた後、 サンフランシスコのミュージカル劇団に参加。 71年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」で映画デビュー。 「N.Y.ストリート・スマート」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 「ドライビング・ミス・デイジー」と「ショーシャンクの空に」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ハリー&サン」「りんご白書」 1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」 1988年「偽りのヘブン」 1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」       「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」 1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆ 1994年「ショーシャンクの空に」◆ 1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」 1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇ 1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇ 2000年「ベティ・サイズモア」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「スパイダー」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「トータル・フィアーズ」◇ 2003年「ドリームキャッチャー」◆「ブルース・オールマイティ」◇      「ビッグ・バウンス」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◆「ダニー・ザ・ドッグ」◆ 2005年「バットマン ビギンズ」◆「ラッキーナンバー7」◆ 2007年「最高の人生の見つけ方」 その他の出演者: Sean Hayes ... Thomas Beverly Todd ... Virginia Chambers Rob Morrow ... Dr. Hollins Alfonso Freeman ... Roger Chambers Rowena King ... Angelica Annton Berry Jr. ... Kai Verda Bridges ... Shandra Destiny Brownridge ... Maya Brian Copeland ... Lee Ian Anthony Dale ... Instructor Jennifer Defrancisco ... Emily Angela Gardner ... Female Administrator Noel Gugliemi ... Mechanic User Rating: 7.7/10 (18,687 votes) オトーサン、 「世界の名画だ!」 見たひとなら誰でも、 "オレも、もう一花咲かせよう" そう思うにちがいありません。 katattack62さん United States 2007年7月3日 オスカーもの。 こんな感じ、よくあるよね。 映画館から出てきて、こう思う。 「これ、そんなにいい映画かなぁ?」 立ち止まってしまう。 ガン患者2人の映画だって? だが、この映画は、すばらしかった。 他のみんなも同じ意見だった。 この映画、パサデナの試写会で見たが、 ただただ素晴らしかった。 音楽や特殊効果はお粗末だったが! ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンは、 2人とも、ほんとうにすばらしかった。 これは、ガンの映画だ。 だが2人は、脚本にあるドラマとコメディのバランスを巧みにとった。 観客は、すべてのシーンを愛した。 脚本は、まったくのオリジナル。 新鮮な息吹がするし、 演技は、これ以上望めないほどのもの。 この映画、すべてのひとに推奨したい。 実にいい感じの映画だ。 笑って泣くのだ。 そんなことって、ありえないだろう。 最後に、観客は拍手喝采したが、 みんなが「この映画はすばらしい」と認めた... そんなことが起こりうるのだろうか。 この映画が、来年、オスカー候補にならなかったら、驚くだろう。 オトーサン、 「以下のコメントに同感いたします!」 棺桶リスト goo3さん 2008年4月29日 二人にとっても、映画ファンにとっても、記念すべき初共演となる作品だ。 どちらもハリウッドを代表する大物俳優ですから 演技よりもストーリーに注目がいくのは自然な流れです。 二人のために用意された脚本は 非現実的な夢物語ですが浮世離れした映画の世界ですから許します。 上映に先立ち試写へ応募された方のハガキを紹介する場面で笑いがおきたので紹介する。 「もう先がないので人生の参考にしたい」というものだが、 残念ながら非現実すぎて参考にはならない内容でしたね。 しかしヒントは沢山あったと思います。 映画は、末期癌の宣告を受けた主人公二人が死後3ヶ月〜半年を共に生き、 最高の人生(友)を見つけるというものです。 誰にでもチャンスはあるが、最高の人生(友)を探すのは至難の業だと思う。 年齢に関係なく、「病床にある人」「ネットカフェ難民の人」 「自殺を考えている人」「いじめを受けている人」など、 最高の人生の見つけ方は困難であり、宝クジを当てるに等しい確率だが、 行動を起こさなければ何も変えることは出来ないし、 行動を起こしても何も変わらないかもしれません。 しかし、微量な変化を見逃さず生き甲斐につなげていく前向きな姿勢が大切 だと筆者は考えています。 もし筆者が邦題をつけるなら、『死ぬまでにやりたい6つの事柄 』だね。 ジャック・ニコルソン(71)が来日した。 スポーツ新聞で記者会見を読み、 原題が 『棺桶リスト』であることを知った。 邦題 『最高の人生の見つけ方』は日本の配給会社が勝手につけたものだった。 邦題とストーリーが一致しなくピンとこなかったが、 『棺桶リスト』と聞いて、 やっと本作のストーリーを素直に受け止めることができた。 みなさんも邦題は無視して、 原題『棺桶リスト』を頭の中に入れて映画を見て下さい! オトーサン、 「ここは、名監督の経歴をみておこう」 この映画、さしづめ、老人たちの「スタンド・バイ・ミー」でしょう。 スタンド・バイ・ミーの主題歌、よかったですねぇ。 ♪夜の闇があたりを包み、  月明かりしか見えなくても、  ぼくはこわくない。  こわくはないさ。  君がそばにいてくれるなら  友よ、友よ、  いつもそばに...いておくれ。  いつまでも、ぼくのそばに ROB REINER  ロブ・ライナー 誕生日 1945/3/6 出身 ニューヨーク ブロンクス生まれ。 父は映画監督のカール・ライナー。 子役としてテレビ出演の経験を積み、テレビ番組の演出を手がけるようになる。 1974年と1978年に"All in the Family"でエミー賞助演男優賞を受賞。 1984年、「スパイナル・タップ」で監督デビュー。 「スタンド・バイ・ミー」や「恋人たちの予感」がヒット。 その製作会社キャッスルロック・エンタテイメントは、 「スタンド・バイ・ミー」の原作者スティーヴン・キングが創造した 架空の街(キャッスルロック)の名前を冠している。 監督作 1984年「スパイナル・タップ」 1985年「シュア・シング」 1986年「スタンド・バイ・ミー」 1987年「プリンセス・ブライド・ストーリー」 1989年「恋人たちの予感」 1990年「ミザリー」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「ノース小さな旅人」 1995年「アメリカン・プレジデント」 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」 1999年「ストーリー・オブ・ラブ」 2003年「あなたにも書ける恋愛小説」 2005年「迷い婚−すべての迷える女性たちへ−」 2007年「最高の人生の見つけ方」


イナフ

オトーサン、 「ラジー賞か、こんなもの放送するな」 テレビ局、放映料が安いからでしょうか? でも、案外、見応えがありました。 原題:Enough(2002) 監督:Michael Apted 脚本:Nicholas Kazan Genre:Drama / Thriller Rated PG-13 for intense scenes of domestic violence,       some sensuality and language. 上映時間:115分 あらすじ: スリムは、ウエイトレスだったが、 親切な男性客の青年実業家ミッチと結婚した。 娘も生まれ、夫婦仲は円満そのもの。 だが、娘が5歳になる頃、夫の浮気に気づく。 謝るどころか、開き直り、暴力まで振う始末だ。 友人ジニーらの助けを借りて娘を連れて逃げ出す。 だが、警官を使ったり、逆探知されたり、 ミッチに、何度も逃亡先を突きとめられてしまう。 追いつめられたスリムは、反撃に出る。 もはや、ミッチを殺すしかないのだろうか? 出演者: Jennifer Lopez ... Slim Hiller(スリム) Bill Campbell ... Mitch Hiller(ミッチ) Tessa Allen ... Gracie Hiller(グレイシー) Juliette Lewis ... Ginny(ジニー) オトーサン、 「いい女優さんだな」 恋多き女優といわれるのも、ムベなるかな。 この映画も、ロペスの魅力全開です。 楚々たる恋人役、幸せそのものの妻、娘を可愛がる母、 そして、追い詰められる女性と猛然と反撃する女性。 JENNIFER LOPEZ  ジェニファー・ロペス 誕生日 1970/7/24 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。 ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。 歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」でミリオン・ヒット。 映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。 97年、最初の結婚。 2001年9月29日、音楽ビデオの収録で知り合った 振り付け師のクリス・ジャッドと再婚。2002年別居、2003年離婚。 その後、ベン・アフレックと交際、婚約までしていたが、破局。 2004年5月、サルサ歌手マーク・アンソニーと結婚。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「リトル・マイ・ガール」 1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」 1996年「ジャック」 1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆      「セレナ」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声) 2000年「ザ・セル」◇ 2001年「ウェディング・プランナー」◇      「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「イナフ」◇「メイド・イン・マンハッタン」◇ 2003年「ジーリ」◇ 2004年「世界で一番パパが好き!」◆      「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」◇ 2005年「ウエディング宣言」◇ その他の出演者: Dan Futterman ... Joe Noah Wyle ... Robbie Fred Ward ... Jupiter Janet Carroll ... Mrs. Hiller Bill Cobbs ... Jim Toller Christopher Maher ... Phil Bruce A. Young ... Instructor Bruce French ... Homeowner Ruben Madera ... Teddy Dan Martin ... FBI Agent Jeff Kober ... FBI Agent User Rating: 5.0/10 (9,059 votes) オトーサン、 「ワースト主演女優賞はないだろ、 こんなに頑張っているのに...」 ラジー賞ノミネート ワースト主演女優賞:ジェニファー・ロペス User Comments cactusdaveさん Chicago 2002年5月16日 充分とはいえない。 この映画のことは、ある程度予想できる。 (ジェニファー・ロペスは、「愛がこわれるとき」で、 似たような役をこなしている) この映画は、実に魅力的だ。 (略 あらすじ紹介) サスペンスのレベルが高く保たれている。 夫の邪悪さが、並大抵でないし、 スリムが彼を出しぬこうとするからだ。 娘役の女優さんは、いい仕事をやっている。 ジュリエット・ルイスもそうだ。 (ところで、彼女はどこへ消えたのか?) もし、欠点をあげつらうなら、いくらでもある。 (ジェニファー・ロペスは、夫から自由になりたい時に、 なぜ義理の母親を呼ぶのか?) でも、追体験したいなら、ショウを楽しめるだろう。 妻に無理やり見せられたが、彼女と同じく私も楽しめた。 自分でも書けると思った。 ハハハ。 オトーサン、 「黒美君彦さん、評価していないなぁ」 黒美君彦さん 2005年2月4日 現実離れ 幸福な出会い、結婚、出産から突然の夫の変貌・・・ 前半はあらゆるカップルの間であり得る話を短くまとめ上げ、 期待させるのだが、どんどん現実離れしていく後半との落差はどうだ。 夫の暴力に対して暴力で対抗するというのは、 どう考えても解決にはなっていないだろう。 同じ話を夫の視線で作ると また違った意味で凍りつくような物語になっていたかも (偶然腕が頭に触れたのを「あなた殴ったわね!DVだわ!」 とヒステリックに叫び出す、とか)。 しかしそれこそもう、too enough!だ。 オトーサン、 「映画瓦版は評価しているようだが...」 服部弘太郎さん 2002年11月13日 ジェニファー・ロペスが富豪の暴力亭主と渡り合う。 監督はマイケル・アプテッド。 (略 あらすじ紹介) 主演はジェニファー・ロペス。 妻子に病的な執着心を見せる夫にビリー・キャンベル。 監督は『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッド。 日本でも最近話題になっているDV(ドメスティック・バイオレンス =主として夫から妻への家庭内暴力)をテーマにしている作品だが、 ヒロインが夫の浮気や暴力に嘆き苦しむ忍従の妻ではなく、 正々堂々と夫と対決しようとする現代的な女性になっているのがミソだ。 だが妻が夫に正面から向き合えば、それでDV問題は解決するのか?  この映画はDVの問題が、じつに取り扱い困難な根の深いものであることを教えてくれる。 「夫に殴られたら、すぐに警察に行くべきよ!」と言う友人のアドバイスに対し、 「娘の父親を警察に逮捕させたくない」と答えるスリム。 それにもし警察に訴えたとしても、 資産家の夫はすぐに保釈金を払って警察の拘束から逃れてしまうだろう。 直接には暴力の被害を受けていない子供を、夫に奪われてしまう可能性もある。 親権を争う裁判になれば、優秀な弁護士を雇える夫が圧倒的に有利だ。 「夫に殴られたら警察へ」で問題が解決するのは、結局のところ貧乏人だけなのだ。 スリムの場合はそれは問題を厄介にするだけだ。 この映画のサスペンス作品としての見どころは、 夫の手から逃れて新しい生活を始めようとするスリムと子供を、 夫がいかにして追跡していくかという部分にある。 警察やヤクザものを抱き込み、違法な手段を使ってまで妻と子の行方を追いかけるミッチ。 どうしても逃げられないところにまでスリムが追い込まれた時、 彼女はいったいどうやって子供と自分自身を守るのか? スリムにはまとまったお金を寄こす支援者と、信頼できる友人たちがいた。 おそらくどちらにも恵まれず、家庭の中で暴力に怯えながら泣いている女性は多いのだろう。 結局のところ暴力亭主から逃れるには、真っ先に警察に駈け込むのが最良の策だということか。


ルパン三世 カリオストロの城

オトーサン、 「ルパン三世?」 モーリス・ルブランの「怪盗ルパン全集」は知っています。 最近も、「813の秘密」を読みなおしたところ。 若いひと、是非、ホンモノも読んでほしいなぁ。 ほんもののクラリス、興味ない? 原題:ルパン三世 カリオストロの城(1979)    The Castle of Cagliostro 監督:宮崎駿 原作:モンキー・パンチ 脚本:宮崎駿/ 山崎晴哉 Genre:Animation/ Action/ Adventure/ Comedy/ Mystery/ Romance Country:Japan Language:French 上映時間:102分 あらすじ: 怪盗ルパン三世と相棒の次元大介は、 モナコの国営カジノから大金を盗み出すが、 それは偽札で、カリオストロ公国がらみのものだった。 公国へ向かう途中、少女が悪漢に追われているのを目撃。 少女は、カリオストロ公国大公家の継承者、クラリス姫だった。 姫は、公国の独裁を狙う伯爵の居城カリオストロ城に閉じ込められる。 ルパンは、姫を救出するため、石川五ヱ門、銭形警部、 そして召使いとして城内に潜入していた峰不二子と力を合わせ、 姫の救出に全力を尽くすのだが... 声の出演者 山田康雄 .... ルパン三世 島本須美 .... クラリス 石田太郎 .... カリオストロ伯爵 小林清志 .... 次元大介 増山江威子 .... 峰不二子 井上真樹夫 .... 石川五右ヱ門 納谷悟郎 .... 銭形警部 宮内幸平 .... 元庭師の老人 オトーサン、 「ルパン三世、愉快な若者だなぁ」 でも、ホンモノの怪盗ルパンのほうは、 ハンサムで立派な紳士なのだけどなぁ。 「クラリス、可愛いなぁ」 でも、ホンモノのクラリスも、可憐で健気です。 その他の出演者: 永井一郎 .... ジョドー 山岡葉子 .... ウェイトレス 常泉忠通 .... グスタフ 梓欽造 .... 大司教 平林尚三 .... 国際警察長官 寺島幹夫 .... ドイツ代表 野島昭生 .... 日本代表 鎌田順吉 .... ソ連代表 阪脩 .... イギリス代表 松岡重治 .... 指揮官 User Rating: 7.6/10 (3,984 votes) オトーサン、 「8点台でもいいのでは」 これって、世が世なら世界の名画でしょう。 ところで...銭形警部の乗っているパトカー、 埼玉県警って書いてあるのですが、 "千葉県警"に訂正してくれませんか?(爆) User Comments action-6さん Froland, Norway 2004年2月22日 アニメの巨匠の一大デビュー作 「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)は、 宮崎駿、世界最高の映画監督でアニメの巨匠の一大デビュー作だ。 この映画には、すべてがある。 アクション、アドベンチャー、ロマンス、コメディ。 万人にアピールする優れた映画だ。 主人公は、怪盗ルパン。 この映画の基になったマンガを読んだひとなら、 もう知っているだろう。 ルパンは、カリオストロという欧州の国へ旅する。 そこで、カリオストロの城の秘密を暴こうとしたのだ。 これは必見だ。 宮崎映画のなかのお気に入りだ。 10点満点で10点だ。 オトーサン、 「宮崎アニメ、オタクがいるんだ」 シネマAさん 2006年7月12日 宮崎アニメ 初期の傑作ですっ!!! 劇場公開されてから四半世紀を越えた現在でも色褪せていない。 宮崎駿監督の初期の代表作といってよいのでは?  好きですっ。これを観ると、童心にかえります。 そろそろ、余分な特典なしの廉価版DVD(英語字幕つき)を発売してほしい。 リアルタイムで観たひとたちは子供や孫をもつ世代になっています。 もちろん私も買いますよ。 世界じゅうの少年少女に観てもらいたいから。 かつてのTVアニメの〈ルパン三世〉の愛好家からは、 この宮崎版のキャラクター設定には違和感をおぼえる、 という意見がしばしば聞かれます。 まあ、たしかにルパンは騎士道精神あふれるオジサマとして描かれてるし、 お色気たっぷりの峰不二子は後退して、 かわりにヒロインとして無垢な美少女クラリスが前面におしだされています。 このへんは、宮崎駿の世界に完全に再構築された、もうひとつの〈ルパン三世〉だと、 寛容に受けとめていただけるといいとおもいます。 だいたい、TVアニメ版も初期と後期ではタッチが様変わりしてるし、 モンキー・パンチの原作マンガの大人向けのタッチもまた微妙に異なっています。 この件は、それぞれ別物ということでよろしいのでは? 最近の宮崎アニメとの大きな違いは、観念的な主題提示と説教臭さがなくて、 全篇エンターテインメントに徹しているということですね。 で、それでいて、本当にいいたいことはしっかり伝えて感動させる。 つまり、本質的にはほとんど変わっていないところが面白い。 いまの宮崎センセには、初心にかえって、 ふたたび一級の娯楽作品をつくるお気持はもうないのでしょうか。 あらためて観ると、渾身の力をこめたすばらしい作品だったんですよね。 発見がある。 脚本にはルブランの元祖ルパンも加味されてるし、 あちこちにクラシック映画からの引用もあるみたいですよ。 ヒッチコックの『泥棒成金』とか、 オーソン・ウェルズの『ストレンジャー』とか、その他いろいろ。 アテレコは当時を代表する声優さんが勢ぞろい。 みなさん、やっぱり上手いですね。 いまも現役のかたもいらっしゃいますね。 なんで、最近の宮崎アニメでは、声優の起用をほとんどやめてしまったんだろ。 有名俳優にすると、そんなに宣伝効果があるのかな。 不可解だわ。だって、餅は餅屋じゃないですか。


80デイズ

オトーサン、 「邦題が平凡だな」 「ジャッキー・チェンの80日間世界一周」とすべきでは? 助演陣が多彩ですが、シュワちゃんまで出ているとは... 原題:Around the World in 80 Days (2004) 監督:Frank Coraci 原作:Jules Verne 脚本:David N. Titcher/David Benullo/David Andrew Goldstein Genre:Action/Adventure/Comedy/Family/Romance Rated PG for action violence, some crude humor and mild language. Country:USA/ Germany/ Ireland/ UK Language:English/ Cantonese/ French/ German/ Hindi/ Turkish 上映時間:120分 あらすじ: 19世紀末、ロンドン。 白昼堂々、泥棒が侵入し、仏像を盗み出す。 その泥棒シンが隠れたのは、発明家フォッグの屋敷。 シンは、仏像を一刻も早く村に持ちかえるために、 フォッグの使用人となる。 王立科学アカデミー長官のケルヴィン卿は、かねがね、 フォッグの発明を馬鹿にしていたが、 彼が80日で世界一周が可能だと述べるに至って、好機到来と感じる。 もし、80日以内の世界一周に成功したら、長官の椅子を譲ろう。 だが、失敗すれば、二度と発明を許さないぞ。 フォッグとシンは、世界一周の旅に出発する。 パリで2人に加わったのが、女流画家モニク。 3人は、行く先々で、心が躍る体験や身も心も凍る体験をする。 果たして、80日以内に無事に戻ってこられるだろうか? 出演者: Jackie Chan ... Passepartout / Lau Xing(シン) Steve Coogan ... Phileas Fogg(フォッグ) Cecile De France ... Monique La Roche(モニク) Jim Broadbent ... Lord Kelvin(ケルヴィン卿) Maggie Q ... Female Agent(エージェント) Sammo Hung Kam-Bo ... Wong Fei Hung(ウォン) Arnold Schwarzenegger ... Prince Hapi(ハピ王子) Kathy Bates ... Queen Victoria(ヴィクトリア女王) オトーサン、 「うーむ、小技だな」 世界一周と話のスケールがでかいので、 流石のジャッキー・チェンの技も小さく見えました。 シュワちゃんの出演は、ご愛嬌ということで、 目くじら立てるほうがおかじいのでは? むしろ、問題は、発明家フォッグ氏、ロクな発明もしないし、 トラブルになると逃げ隠れするだけ。 それなのに、美女モニクのハートを射止めるなんて。 美女ミニクは、シンと恋仲になるべきでしょう。 これって、ディズニーの人種差別? JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、 一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。 在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、 俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。 一時、オーストラリアに移住。 しかし、ウィリー・チャンの誘いで 76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、 76年「スネーキーモンキー 蛇拳」 78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、 ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップに。 80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇ 2002年「タキシード」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆      「メダリオン」◇ 2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇      「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆      「エンター・ザ・フェニックス」 2005年「THE MYTH 神話」◇ 2007年「ラッシュアワー3」◇ その他の出演者: Robert Fyfe ... Jean Michel Ian McNeice ... Colonel Kitchener David Ryall ... Lord Salisbury Roger Hammond ... Lord Rhodes Adam Godley ... Mr. Sutton Karen Mok ... General Fang Perry Blake ... Vincent Van Gogh Yin Tze Pan ... Lau Xing's Mother Yotaka Cheukaew ... Little Jing Prasit Wongrakthai ... Man Ting Natalie Denise Sperl ... Stunning Woman Rob Schneider ... San Francisco Hobo Luke Wilson ... Orville Wright Owen Wilson ... Wilbur Wright Mark Addy ... Steamer Captain User Rating: 5.6/10 (13,073 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ラジー賞ニミネート ・ワースト助演男優賞:アーノルド・シュワルツェネッガー ・ワースト・リメイク・続編賞 User Comments Markさん Australia 2005年1月13日 120分で世界一周 ジャッキー・チェンの最新映画が、 オーストラリアでは、ビデオショップの棚にあった。 いまこそ批評すべき時だと思った。 ストーリーは、まぁ、ジュール・ベルヌの同名小説に基づいている。 奇矯な発明家フォッグが、早回りで世界一周をして、 80日間で英国に戻るというもの。 邪悪なケルヴィン卿は、そんなもの成功するはずはないが、 もし成功したら、アカデミー長官の座を譲ろうと言う。 この映画、見る前に、ちょっと知っておいてほしいことがある。 ディスニー映画だということだ。 だから、すべての年代向けに出来ているのだ。 とくに、家族向きだ。 にもかかわらず映倫指定を受けている。 ジャッキー・チェンの長年のフアンだと 偏見を抱くかもしれない。 だが、私には、思ったよりも実に楽しかった。 背景がゴージャスだ。 すべてが愉快だ。 この映画は、純粋にお楽しみのためにつくられている。 軽やかで、イージーなのだ。 だが、同時に、愉快なライドが楽しめる。 また見たくなるだろう。 カメオ出演が多いのが特色だ。 いい雰囲気を醸しだしている。 主役どころは、みんなうまい演技をみせている。 DVDの特典は少ない。 ハイライトが、監督がムダと判断したのか、削除されている。 それについては、言及できない。 この映画、実に軽やかだ。 人生を変える体験を期待してはいけない。 ライドを楽しめばいいのだ。 この映画、10点満点で、8.6。 安く借りられるのだから、気軽に見てほしい。 オトーサン、 「黒美君彦さん、分かるなぁ」 そりゃ、物足りないでしょう。 違和感 黒美君彦さん 2004年9月1日 何とも形容しがたい怪作コメディー。 ジャッキー・チェンのアクション以外、 これといって見どころもないし・・・。 A・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事になる前の 最後の?出演作だそうだが、 これまた妙な?役だし・・・。 もひとつ笑うツボもはずしている感じだし。 ディズニーらしく家族向け、ということなのだろうが、 今この作品を映画化する必然性が どうしても感じられなかったというのが正直な感想。


マイケル

オトーサン、 「マイケル・ジャクソン主演の映画かな? それとも、マイケル・ムーア監督の自伝映画?」 でも、ジョン・トラボルタ主演映画でした。 「えっ、トラボルタが天使役? ありえねぇ」 原題:Michael (1996) 監督:Nora Ephron 原作:Peter Dexter/ Jim Quinlan 脚本:Nora Ephron/Delia Ephron /Peter Dexter/Jim Quinlan Genre:Drama/ Fantasy/ Comedy/ Romance Country:USA Language:English | Portuguese 上映時間:105分 あらすじ: フランクは、シカゴ・トリビューンの記者だった。 いまは落ちぶれて、三流タブロイド紙の記者だ。 「わが家には天使が住みついています」 読者からそんな投稿があったが、無視する。 だが、オーナーのモルトに命じられれば、止むを得ない。 新人記者ドロシーらと遠いアイオワへ向かう。 読者の家を訪問し、天使マイケルに出会う。 これが天使か? 白い羽根が2枚生えているものの、ただの中年デブ。 連れ帰ろうとするものの、 この天使マイケル、一筋縄ではいかない。 雄牛と決闘したり、 行く先々で、女性と仲良くなったり、 ケンカして刑務所に入れられたり... この天使、果たして、良いことなどやれるのだろうか? 出演者: John Travolta ... Michael(マイケル) William Hurt ... Frank Quinlan(フランク) Andie MacDowell ... Dorothy Winters(ドロシー) Bob Hoskins ... Vartan Malt(モルト) オトーサン、 「みんな好演しているけれど...」 ここは、ジョン・トラボルタに集中しましょう。 でも、ひとつだけ。 アンディ・マクダウェル、案外、歌が上手いんだ。 JOHN TRAVOLTA  ジョン・トラボルタ 誕生日 1954/2/18  出身 米ニュージャージー州イングルウッド ニューヨークの演劇学校で学び、 16歳の時、サマーストックの「バイ・バイ・バーディ」でデビュー。 18歳の時、ブロードウェイ・ミュージカル「グリース」に出演。 75年「魔鬼雨」で映画デビュー。 ディスコ・ブームを巻き起こした77年「サタデー・ナイト・フィーバー」と 94年「パルプ・フィクション」で二度アカデミー賞にノミネートされる。 95年「ゲット・ショーティ」でゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「魔鬼雨」 1976年「キャリー」◆ 1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」 1978年「グリース」 1979年「年上の女」 1980年「アーバン・カウボーイ」 1981年「ミッドナイト・クロス」 1983年「ステイン・アライブ」「セカンド・チャンス」 1985年「パーフェクト」 1988年「エキスパーツ」 1989年「ベイピートーク」 1990年「ベイピートーク2/リトル・ダイナマイツ」      「MYベスト・フレンズ」 1991年「過ぎゆく夏」 1993年「ベイピートーク3/ワンダフル・ファミリー」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「ゲット・ショーティ」「ジャンクション」 1996年「マイケル」◇「フェノミナン」◇「ブロークン・アロー」◇ 1997年「フェイス/オフ」◇「シーズ・ソー・ラブリー」      「マッド・シティ」◇ 1998年「パーフェクト・カップル」◇「シン・レッド・ライン」      「シビル・アクション」◇ 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◇ 2000年「バトルフィールド・アース」◇「ラッキー・ナンバー」◇ 2001年「ソードフィッシュ」◇「ドメスティック・フィアー」◇ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「閉ざされた森」◇ 2004年「パニッシャー」◇「炎のメモリアル」◇「ママの遺したラヴソング」◇ 2005年「BE COOL ビー・クール」◇ 2007年「ヘアスプレー」◇ その他の出演者: Robert Pastorelli ... Huey Driscoll Jean Stapleton ... Pansy Milbank Teri Garr ... Judge Esther Newberg Wallace Langham ... Bruce Craddock Joey Lauren Adams ... Anita, Brown's Waitress Carla Gugino ... Bride Tom Hodges ... Groom Catherine Lloyd Burns ... Evie Richard Schiff ... Italian Waiter Calvin Trillin ... Sheriff Donald J. Lee Jr. ... Court Bailiff User Rating: 5.4/10 (11,548 votes) オトーサン、 「6点台でもいいのでは?」 忠実なトラボルタ・フアンに嫌われたのでしょうね。 テーマ音楽が愉快でした。 ♪たんたんタヌキの金○は、風のないのにぶーらぶら。 確かに、そう聞こえました。 User Comments Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2000年11月28日 トラボルタ、最高に奇妙な役 ジョン・トラボルタは現代のステキな俳優さんだ。 彼の映画は、ヒット作でなくても、気持ちいいし、面白い。 見ていると、気持ちがなごんでくるのだ。 彼は、悪い状況下でも、スタイリッシュだし、 全然へこたれないのだ。 ある種の恩恵のようだ。 この映画では、「マイケル-天使」なる奇妙な役を演じている。 映画の前半は、 実に力強く、面白く、先が楽しみなのだ。 最高のトラボルタを支える役者ぞろい。 だが、中盤のどこかで、突然、熱が冷えてくる。 ストーリーを実に愉快にしてきた何かが徐々に失われていき、 ハリウッドのありきたりの映画に堕落していくのだ。 では、この「マイケル」は見る価値があるのだろうか? 勿論でしょう? 前半がすばらしいから、見ていて感動して、 それが続くといいと思ってしまう。 そうはいかない。 だが、自分の眼で確めてほしい。 映画はまあまあだし、トラボルタはいつものようにクールな悪漢だ。 オトーサン、 「亜久里さん、あなた女性?  ほんとに女性かなぁ?...女言葉を使ってるのでは?」 亞久里といえば、あの鈴木亞久里を想像してしまいます。 日本人唯一、F-1表彰台に上ったドライバーですよね。 いま、こんな悲しいニュースが。 ・スーパーアグリF1チーム、資金難で撤退! 誰か、救いの手をさしのべてくれないかなぁ? マイケル、頼むよ!出番だよ。 亜久里さん 2007年6月5日 型破りな大天使長ミカエル ここ数年、ジョン・トラボルタは悪役のイメージが強いけど、 『グリース』、『セカンド・チャンス』、『ステイン・アライブ』では ダンサー俳優として清々しい役も演じてたのご存知? そのトラボルタが地上に降りた天使マイケルを演じてるの。 一番の見所は彼の不良天使ぶり。 中年太りで、行儀が悪くて、ダンスと砂糖と女性には目がない。 バーへ行けば喧嘩はするし、ウェイトレスを誘惑しちゃう。 そのくせ妙に愛嬌があるのよ。 そ!この天使ときたら下品でだらしなくてワガママで、 何考えてんのか全然わかんない薄汚い男なの。 最初の登場シーンなんか、 デカパン履いてタプタプの下腹をポリポリ掻きむしりながら二階から降りてくるのよぉ!! 普通、こんなオヤジが年頃の娘を持つ父親やってたら、 「もう、お父さんたら!パンツ一丁でうろつかないでよね!!」と娘にドヤされるのオチ。 でも、何事にも動じないとこなんか頼り甲斐あるし、なんか憎めないのよねぇ。 マイケルって、もちろん大天使長ミカエルのことなんだけど、 背中の翼を除けば天使のイメージとはほど遠い...ってとこが面白いわけ。 天使というイメージを逆手に取った面白さと、 天使らしさを時折見せる面白さがうまく咬み合ってて、 見てるだけで幸せな気分になれるファンタスティック・コメディなの。 マイケルは出逢った女という女をシアワセにしちゃうの。 例えば、通りすがりのバーであるウェイトレスに会う。 彼女がそれまでどんな人生を歩んできたのか、 それはこの映画では描かれてないんだけど、 何となく見ているだけで 「あぁ、この子いい子なんだけど、不幸そうだなぁ。男にダマされてそぉだなぁ。」 という感じがする子なのね。 そんな彼女が、行きずりの(言葉が悪いけど)マイケルと一夜を過ごしちゃうんだけど、 すんばらしいのがその翌朝。まだ誰も目覚めてない早朝。 マイケルの部屋から出てくる彼女は昨日までとは一変、何とも幸せそうな表情をしてるの。 一人、クルクルッとターンして、踊りながら車に乗り込んで帰っていく彼女。 そしてBGは「この素晴らしき世界」〜♪ もう二度とマイケルに会うことはないんだけど、 長い人生のたった一晩で彼女はすっかり変わっちゃうの。 マイケルが、どんなワザを使ったのかは知んないけど、 「ウサギって寂しいと死んじゃうんだよ」って言ったのは、 確か『ひとつ屋根の下』のノリピーだったわよね? 精神的にも肉体的にも満たされるのが一番だとは思うんだけど、 もしかしたら女って心のこもった愛の言葉だけでも変われるのかも... なぁんて思えちゃうの。 トラボルタは『フェノミナン』(こっちもオススメよ!)という 切なくて悲しいファンタジーにも出演してるんだけど、 『マイケル』は楽しくて笑えるファンタジーなの。 大人のためのコメディ...って感じかしら。 どっちも心温まる作品で私は大好き! それに『パルプ・フィクション』で見せた怪しさ200%のダンスを、 この作品でもまた違った怪しさで披露してくれるわよ。 見終わった時の後味も最高なの。 昔ビデオで見たきりなんだけど、今も心に残るお気に入りの作品よ。 損はさせないから、是非見てみて!。 独り言 パンツ一丁で家中をプラプラして構わないから、 マイケルみたいな不思議な力を持った天使、ウチにも住み着いてくんないかなぁ... と切に願いながら、一部屋空けて待ってま〜す。


カンフーハッスル

オトーサン、 「録画したけど...消すか」 いかにも、B級アクションムービー。 でも、消さなくて、本当によかった。 "ありえねぇ"を連発しながら、笑い転げました。 カンフー映画の最高傑作でした。 原題:Kung fu (2004) 監督:Stephen Chow 脚本:Stephen Chow /Xin Huo/Chan Man Keung/ Kan-Cheung Tsang Genre:Action /Comedy/Crime/Fantasy Rated R for sequences of strong stylized action and violence. Country:China / Hong Kong Language:Cantonese / Mandarin 上映時間:95分 あらすじ: シンとボーンは、チンピラで、斧頭会に憧れている。 アパートの住人から金を脅し取ろうとして騒ぎになる。 斧頭会が加勢に来てくれたが、住民たちに撃退される。 家主とその妻、職人など手強いメンバーがいたのだ。 そこで、斧頭会のボスは、古琴波動拳者や火雲邪神を刺客として招く。 そんな強者のなかのシンは、吹けば飛ぶような存在。 果たして、シンは恋人フォンの期待に応えられるだろうか? 出演者: Stephen Chow ... Sing(シン) Chi Chung Lam ... Bone (ボーン) Shengyi Huang ... Fong(フォン) Xiaogang Feng ... Crocodile Gang Boss(斧頭会のボス) Wah Yuen ... Landlord(家主) Qiu Yuen ... Landlady(その妻) Siu-Lung Leung ... The Beast(火雲邪神) オトーサン、 「家主の妻がサイコー」 他のすべての出演者を食ってしまいました。 そう、洋の東西を問わずおばさんは強いのです。 その他の出演者: Kang Xi Jia ... Harpist (古琴波動拳者) Hak On Fung ... Harpist (古琴波動拳者) Zhi Hua Dong ... Donut Kwok-Kwan Chan ... Brother Sum Kai Man Tin ... Axe Gang Advisor Suet Lam ... Axe Gang Vice General Cheung-Yan Yuen ... Beggar Chi Ling Chiu ... Tailor Yu Xing ... Coolie Yibai Zhang ... Inspector Chan Si Lu Ren ... Suzie Xiao Lung Ding ... Mr. Gold Ming Ming Zhang ... Mr. Silver Oliver Wong ... Inspector Kai Shi Chen ... Rabbit-Tooth Jane Wen Hui He ... Jiang Bao David Hung ... Mr. Big Hao Tian Yuan ... Little Sing Min Hun Fung ... Four Eye Clerk User Rating: 7.8/10 (29,903 votes) オトーサン、 「すごいよ、これ」 ゴールデン・グローブ賞ノミネート ・外国語映画賞 User Comments Stephen O'Connellさん Toronto 2004年9月16日 実に愉快! この映画、トロント映画祭でみて、 正直、好きになってしまった。 監督を知らなかったので、期待していなかった。 長年、ロクでもないカンフー映画をみせられてきたから。 「レザボアドッグス」や「マトリックス」からの ポップカルチャーの引用がたくさんあって、 思わず笑ってしまう。 ファイトシーンは、実によく出来ている。 映画は熱狂的なペースで進み、 数々のジョークが、これでもかこれでもかと飛び込んでくる。 なかには、翻訳できないものもある。 結論として、これは素晴らしい映画だ。 おそらく大ヒットするだろう ! オトーサン、 「お堅い"映画瓦版"も手放しで褒めてるぞ!」 服部弘太郎さん 2004年12月16日 チャウ・シンチーがカンフーアクションに挑んだ最新作! リッチで贅沢な作りのアクション・コメディ。 『少林サッカー』のチャウ・シンチーが、 監督・製作・脚本・主演を兼ねた最新のアクション・コメディ。 タイトルを見れば一目瞭然だが、今回は奇想天外なカンフー映画になっている。 CGとワイヤーワークを使ったアクションは 『マトリックス』以来ハリウッドでもすっかり主流になった観があるが、 今回『カンフーハッスル』でメイン・アクション・コレオグラファーを担当しているのは、 その『マトリックス』や『グリーン・デスティニー』で世界中を仰天させたユエン・ウーピン。 そしてもうひとりのアクション・コレオグラファーはサモ・ハン・キンポー。 もうこの顔ぶれだけで、何やらものすごいのだ。 ギャングたちが抗争を繰り広げ、覇権を争っていた時代。 そこで急速に勢力を伸ばしていたのは、 敵対勢力に情け容赦のない冷酷なギャング団「斧頭会」だった。 だがそんな物騒な情勢も、貧しい地域にはまるで関係がない。 豚小屋砦と呼ばれる安アパートの人々は、 貧しいながらも暴力とは無縁の平和な日々を送っていた。 そこに大物ギャングに憧れる街のチンピラ、シンがやってくる。 斧頭会を名乗ってアパートの住民から小銭をゆすり取ろうとしたシンだったが……。 この映画の面白さは、徹底した「やつし」の繰り返しにある。 「やつし」というのは、高貴な身にある者や大きな実力を持つ者が、 あえて低い地位に身を落としている状態。 それが最後に正体を現して、敵をバタバタとなぎ倒すところにカタルシスがある。 時代劇の「水戸黄門」や「遠山の金さん」はその代表例。 『カンフーハッスル』にはそんな「やつし」の例が、 これでもかこれでもかと何度も出てくる。 いきなりシンに血反吐を吐かせる人のよさそうなおばちゃんから始まって、 クライマックスで主人公と戦うカンフーの達人に至るまで、 見た目と実力にひどいギャップがあり、その落差が面白味や笑いを生み出している。 「あの人がこんなことを!」という意外性も含めて、 映画の見せ場は何度か繰り返されるアクションシーンだろう。 京劇風の賑やかできらびやかな音楽に合わせて、 荒唐無稽な戦いが何度も繰り返されるのは観ていて本当に楽しい。 このアクションシーンはかなり大真面目な戦いとして演出されているのだが、 その内容が桁外れに現実離れしているので、 内容が大真面目になればなるほど笑いが生まれる。 真っ平らなグラウンドが舞台だった『少林サッカー』に対し、 今度の映画は室内やアパートが戦いの舞台になるためアクションが立体的で複雑になり、 その分だけ見せ場も多いものになっている。 奥行きのある美術や撮影もすごく立派に作ってあり、 街並みの巨大なオープンセット(これは撮影所に常設のものだろう)も効果的に使われて、 大スターが作った大作映画らしいリッチな香りも漂ってくる。 100点満点で100点の映画。 いや〜、面白かった!


アイム・ノット・ゼア

オトーサン、 「ほう...のっけからやるねぇ」 冒頭に題名が出ますが、"I'm here"とあって、 やがて、字が加わって、"I'm not there"となるのです。 時代とアメリカと自分に異議をとなえた男、 まさに「我、そこに安住せず」じゃないですか。 原題:I'm Not There. (2007) 監督・原作:Todd Haynes 脚本:Todd Haynes / Oren Moverman Genre:Biography/ Drama / Music Rated R for language, some sexuality and nudity. Country:USA /Germany Language:English 上映時間:135分 あらすじ: 1959年、脱獄少年が貨物列車に飛び乗る。 多感な青年時代は、天才青年詩人ランボーに傾倒した。 「風に吹かれて」が大ヒットし、社会派フォーク歌手として名声を得る。 だが、挑発的な言動で、支持者から見放され、姿をくらます。 西海岸でカトリック教会の牧師になっていたのだ。 復帰して俳優になり、抽象画家クレアを熱愛するが破局する。 1965年、フォーク・フェスティバルに出演し、罵声を浴びる。 ルーツ・ミュージックやリズム&ブルースへの傾倒が、 フォークへの裏切りと受け止められたからだった。 ロンドンでは、ビートルズや詩人ギンズバーグと出会う。 過激なロックへの転向が、罵声を浴びる。 殺人的スケジュール、マスコミの批判、ドラッグ依存... そして、歳月が流れる。 隠居生活を送っていた彼は、 すさまじい環境破壊をもたらすハイウエー建設に反対し、投獄される。 釈放された彼は貨物列車に飛び乗る。 出演者: Marcus Carl Franklin ... Woody Guthrie(ウディ:黒人少年) Ben Whishaw ... Arthur Rimbaud(アルチュール:詩人) Christian Bale ... Jack Rollins(ジャック:社会派フォーク歌手→牧師) Heath Ledger ... Robbie Clark(ロビー:俳優) Cate Blanchett ... Jude Quinn(ジュード:ロック歌手) Richard Gere ... Billy the Kid(ビリー:無法者) オトーサン、 「面白いアイディアだな」 詩人、ロックスター、映画スターにして、革命児・無法者・放浪者。 ボブ・ディランの多面的な人格を役者らが演じ分けています。 6人のなかでは、紅一点のケイト・ブランシェットが段トツでした。 内面にもよく踏み込んで、ディランを演じ切っていました。 それから...シャルロット・ゲンズブール、いいですねぇ。 このフランスの女優さん、訴えかけるような瞳が素敵。 それに颯爽と歩く姿がサイコーです。 ボブ・ディランが愛し、その姿を歌ったディーバ。 ♪君の吐息は甘く  君の瞳は夜空に浮かぶ宝石のようだ  君はスクッと立ち その髪は波打つ  たとえ身を横たえていようとも  そこに愛はない  君の気持ちは  私にではなく  空に浮かぶ星に向かう  運命のためにもう1杯のコーヒーを  出発するためにもう1杯のコーヒーを  谷間に下りてゆくために CATE BLANCHETT  ケイト・ブランシェット 誕生日 1969/5/14 出身 オーストラリア・メルボルン メルボルン大学で経済とファインアートを専攻。 見聞を広めるため、世界各地を旅して回る。 帰国後、オーストラリア国立演劇学校入学。 卒業後、シドニー・シアター・カンパニーに加わり、 「テンペスト」「ハムレット」「かもめ」といった舞台に出演し、 93年、シドニー演劇批評家協会新人賞・ローズモンド最優秀女優賞を 一年のうちにダブル受賞する。 映画デビューは94年「POLICE RESCUE」。 98年「エリザベス」では主演のエリザベスを演じ、 アカデミー主演女優賞にノミネート、イギリスのBAFTA主演女優賞、 ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。 2004年「アビエイター」のキャサリン・ヘプバーン役で アカデミー賞助演女優賞受賞。 97年、アンドリュー・アプトンとロンドンで結婚。 2001年に長男、2004年に第二子が生まれる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」 1998年「エリザベス」◇ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆ 2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆ 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「バンディッツ」◆      「シッピング・ニュース」◆「シャーロット・グレイ」◇ 2002年「ヘヴン」◇「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆「ミッシング」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」◇「コーヒー&シガレッツ」 2004年「アビエイター」◆「ライフ・アクアティック」◆ 2005年「ロスト・ストーリー」 2006年「バベル」◇「あるスキャンダルの覚え書き」◇ 2007年「エリザベス ゴールデン・エイジ」◇   「アイム・ノット・ゼア」 その他の出演者: Charlotte Gainsbourg ... Claire(クレア:妻) Julianne Moore ... Alice Fabian Don Francks ... Hobo Joe Roc LaFortune ... Hobo Moe Larry Day ... Government Agent Paul Cagelet ... Carny Pierre-Alexandre Fortin ... Gorgeous George Richie Havens ... Old Man Arvin Tyrone Benskin ... Mr. Arvin Kim Roberts ... Mrs. Arvin Kris Kristofferson ... Narrator (voice) User Rating: 7.6/10 (7,682 votes) オトーサン、 「こいつは、名作だ!」 実験的な作風なのに、破綻がありまでん。 トッド・ヘインズ監督、大したもの。 錬りに錬ったのでしょう。 アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞:ケイト・ブランシェット ヴェネチア国際映画祭受賞 ・女優賞:ケイト・ブランシェット ・審査員特別賞:トッド・ヘインズ監督 Author: xlr884さん United States 2007年9月5日 ボブ・ディランのフアン必見 コロラドのテルライド映画祭で観てきたところだ。 実に面白かった。 演技の数々は見応えがあった。 ケイト・ブランシェットは、迫真の演技だ。 残念ながら、声は本物のボブ・ディランのとは違っていたが。 だが、気味の悪いほどボブ・ディランそっくりだった。 そのクセまでものにしていた。 クリスチャン・ベールも、すごかった。 こう言わざるをえない。 すべての演技は、サイコーだった。 誰も、物足りなくなかった。 音楽も、ファンタスティックだった。(当たり前か) 唯一不満があるとすれば、 必要以上に、長すぎること。 だが、採点に影響するほどのものではなかった。 観た後、酔ったような気分になった。 ボブ・ディランのフアンには必見だ。 一緒に観た観客は、 必ずしもボブ・ディランの人生や歌を知ってはいなかったが、 楽しめたと言っていた。 上映されたら、観るべし! オトーサン、 「ストーリーの流れを工夫したな」 ・過去→現在→未来なら分かりやすいのでしょうが、 それでは、あまりにも、ありきたり。 ボブ・ディランのような多面的で複雑で歴史的な人物を 描くフォーマットとしては、適していません。 そこで、監督は、一計を案じたのでしょう。 ・現在→過去→未来だけではなく、 ・現在→未来→過去や ・未来→現在→過去や ・未来→過去→現在や ・過去→現在→未来や ・過去→未来→現在や ・現在=過去=未来までもミックスしよう。 こう書くと大胆を通りこして、ハチャメチャですが、 クリエーティブな人物の内面って、 案外、そんなものじゃないですか? 時間旅行者ボブ・ディラン。 時間軸のうえを自在に飛びまわっています。 彼の歌を聴きましょう。 ...風に吹かれて Longislandさん 2008年4月28日 難解で理解できず はじめに、ボブ・ディランの楽曲は「風に吹かれて」 「ライクア・ローリングストン」ぐらいしか聞いたこと無い 音楽ド素人がコメントすることをお許しいただきたい。 伝説のミュージシャン「ボブ・ディラン」の波乱の半生を6人の俳優が演じ分ける、 トレーラーはなんかよさげ、ヴェネチア他映画祭で高い評価、 ディラン本人が公認した映画… 苦手な音楽映画だけど興味を覚え 公開初週日曜日最終回のライズへ… ライズにしてはあまりお洒落っぽくない お一人様中心、男女比は半々、外人客少なめで7割の入り (別スクリーンのファクトリーガールの方が観客多い様子 意外)。 ディラン演じる6人のオムニバスと思っていたんだが、各キャラが混在した構成。 其々ビリーだ、ジャックだ、ジョンだと役名が付され、時間軸も時系列でない。 ボブ・ディランの経歴や音楽的変遷、当時の音楽史についての知識が無いと 理解できない難解な映画。 事前にウィキペディアでディラン経歴調べたくらいじゃダメだこりゃ(苦笑) 劇中登場&触れられる夥しい人物、イーディ、ノーマン・メイラー、 ブライアン・ジョーンズあたりはなんとか解るも大半は????誰なんだそりゃ状態。 ディランに関連する引用もちりばめられているんだろうが、 ビリー・ザ・キッド(なんとR・ギア)ぐらいしか解らん。 作風もファンタジーやニセドキュメント、映像も60年代風やB&Wが入り乱れ ただでさえ混乱してる観客に追い討ちをかけるつうか、わざと解んなく作ってないか?。 ジュリアン・ムーアやベン・ウィショーにいたっては 何んの為に出ているのかその必然性が全然解らんし、 ジャルロット・ケンズブールは老けちゃったし、 アゴのシャクれ具合が進行しちゃってるし…。 過去トッド・ヘインズ監督作品同様、 主題(主人公)への深い知識が要求される観手を選ぶ作品。 そうそうケイト・ブランシェットの演技(流石)とヒースの姿が見れたことは良かった。 オトーサン、 「おお、分かりやすいインタビューがある!」 ○トッド・ヘインズ監督インタビュー Q:どうやってボブ・ディランから許可を得たのでしょうか?    また、彼はどれくらい本作にかかわっていますか? A:僕はインスピレーションを得るため、   ポートランド州のオレゴンに住む妹を頼りに旅をしていたとき、   急にディランの曲を聴きたい衝動に駆られたんだ。   徐々に彼の曲にハマっていって、   ディランの人生や知られていない部分を知っていくうちに、   僕でしかできないクリエイティブな方法でこの衝動に答えてみたいと思ったんだ。   ただ、音楽の著作権を取るのが難しいことは知っていたし、   今回の作品にはディランの曲がなければ成り立たないこともわかっていた。   そして2000年の夏に、インディペンデント・フィルムメーカーのジェシーと   プロデューサーのジェフ・ローゼンに出会い、具体的なコンセプトを告げた。   そのときは彼らも気に入ってくれたんだが   「ディランが気に入らなければ意味がない。   それに彼は今までどんな映画にもNOと答えてきている。   まずディランに手紙と自分の作品を送ってみてはどうかな」とアドバイスしてくれた。   そしてその年の秋に、ジェフからディランの曲の使用と製作が   OKになったことを知ったんだ。   ディランからは許可と励ましの言葉をもらったけど、   彼は直接この映画に関与はしていないよ。 Q:恐らく5年間くらい脚本を書いていたと思いますが、   どの時点で誰をキャスティングしようと思ったのですか? A:脚本を執筆しているときは、特定の俳優を思い描いて書いていたわけじゃないんだ。   ただシャルロット・ゲンズブールだけは別で、   彼女の持つ演技の素質と、フランス人の彼女が愛人の対象としてピッタリだと思って、   彼女をイメージしながら役柄を書いたよ。   ケイト・ブランシェットが演じたジュードの役は、   オリジナルのアイデアから女性だったけれど、   最初から彼女を意識していたわけではないんだ。   彼女がこれまで演じてきた役の変装ぶりに徐々に気付かされ、   それが進路をはっきりさせてくれたんだ。 Q:撮影中に苦労されたことはありますか? A:低予算の割には、多数の豪華な俳優を起用しての大がかりな作品だったから、   撮影期間も長く、あっちこっちで撮影していたよ。   モントリオールが提供してくれたものは、   1966年のロンドンを背景にした場所と、   1962年のニューヨークを背景にした場所だった。   その詳細を美術セットでよみがえらせるために   スタッフたちは短い時間の中でいい仕事をしてくれたと思う。   彼らには悪夢のような撮影だったかもしれないけどね。   俳優たちも同じで、本当によくやってくれたよ。   6人全員が、自分がまるで主役であるかのような意気込みを持って   全力で演じてくれたからね。 (シネマトゥデイ 4月25日)


譜めくりの女

オトーサン、 「譜めくりの女。題名がいい」 いかにも、フランス映画らしくオシャレです。 音楽も楽しめるでしょう。 原題:La Tourneuse de pages (2006)    The Page Turner 監督:Denis Dercourt 脚本:Denis Dercourt / Jacques Sotty Genre:Drama /Music /Thriller Country:France Language:French 上映時間:85分 あらすじ: 10才の少女メラニーは、肉屋の娘。 ピアニストを夢見て練習に励んでいる。 ある日、コンセルヴァトワールの入試に臨む。 そこには、憧れの人気ピアニストの審査員アリアーヌもいる。 だが、メラニーの演奏中に、アリアーヌはサインをしているのだ。 メラニーは、その無神経さに深く傷ついて、ピアノを捨てる。 10年の歳月が流れた。 復讐を誓ったメラニーは、一流弁護士事務所の実習生になる。 ボスのジャンは、あのアリアーヌの夫だ。 ボスに頼まれ、息子トリスタンの子守役として、アリアーヌと再会する。 勿論、アリアーヌはメラニーのことなど覚えていない。 やがて、アリアーヌは、料理も上手で素直なメラニーを気に入って 譜めくり役を依頼するのだが... 出演者: Deborah Francois ... Melanie Prouvost(メラニー) Catherine Frot ... Ariane Fouchecourt(アリアーヌ) Pascal Greggory ... Jean Fouchecourt(ジャン) Antoine Martynciow ... Tristan Fouchecourt(トリスタン) オトーサン、 「新人デボラ・フランソワ、いいね」 「ベテラン女優、カトリーヌ・フロもいいね」 その他の出演者: Xavier De Guillebon ... Laurent Christine Citti ... Madame Prouvost Clotilde Mollet ... Virginie Jacques Bonnaffe ... Monsieur Prouvost Julie Richalet ... Melanie Prouvost enfant Martine Chevallier ... Jackie Onfray Andre Marcon ... Werker Ariele Butaux ... La presentatrice radio Michele Ernou ... Monique Francois Guillaume ... Le medecin Caroline Mathieu ... Lawyer Julie Primot ... La vendeuse de vetements Daniele Renaud ... L'infirmiere User Rating: 7.2/10 (1,854 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 セザール賞ノミネート ・主演女優賞:カトリーヌ・フロ ・有望若手女優賞:デボラ・フランソワ ・音楽賞 User Comments larsgatheさん United Kingdom 2006年11月24日 素晴らしく、ほろ苦く、核心をついている 思うに、近年、観客は忘れている。 最小限に止めることで、 いかに効果的で力強いストーリーが出来上がるかということを。 2時間以下の映画は短すぎると思われる時代にあって 「譜めくりの女」は、そのことを思い出させてくれる。 70分を経過すると、 この映画が手堅い演技に溢れた 素晴らしい小品だということが分かってくる。 デボラ・フランソワは、ごく自然なクールさ。 目には、マキャベリアンのきらめき。 それが、ひそやかに伝わってくるのだ。 このひとには感情がないのではないか、 そんな様子に戦慄すら覚える。 これは復讐譚だ。 脚本もナンセンスではない。 それに、選ばれた美しい音楽、撮影、監督! 復讐というものが何なのか、強く訴えてくる。 われわれは、感情面でも、心理面でも、 いとも簡単に他者に依存してしまうのだ。 裏切りは、最悪、もっとも耐えられないもの。 そして、「譜めくりの女」の裏切りと復讐は、 陰謀を企む天才がもつ優美さを纏っている。 それがひしひしと伝わってくる。 オトーサン、 「注意深くみているな...でも」 いづみ屋さん 2008年4月20日 美しい映画−心理劇としては不満 (略 あらすじ紹介) たしかにメラニーが来てからアリアーヌの周辺では 彼女のせいで様々な不幸が続くのだが、 メラニーはそれを復讐を意図してやっているのか、 偶然そうなるのか、判然としない。 たとえばアリアーヌとトリオを組んでいるチェリストが メラニーに足の上に楽器を落とされて大怪我をし、 そのためにアリアーヌたちの弦楽三重奏団はデビューのチャンスを逃す。 しかし、それはチェリストがその直前にしたセクハラ行為に対する反撃とも取れる、 といったぐあいである。 だから観客は、メラニーが何を考えているのかを知ろうと画面を見つめるが、 メラニーはいつもかすかな微笑をたたえた無表情でその内心は最後まで分からない。 うーんなかなか面白い。 そしてフランス映画らしく美しい、またセリフが少なくて静かな映画だ。 バッハやショスタコヴィチなど劇中で演奏される音楽も美しい。 監督は自らも音楽家であるそうだが、 演奏会でのアリアーヌの鍵盤に最初に着手するときの手の震えなどに 他の映画にはないリアリティを感じさせる。 ただ、全体としてみると、 この映画はメラニーの復讐劇とられるようなツクリをしている。 アリアーヌなど相手の方はそれに最後まで気がつかず 恐怖感を抱くわけではないが観客はハラハラするから これもサイコ・ミステリーの一種だろう。 しかしそうすると、アリアーヌは、わざと少女メラニーの実技試験を妨げたのではなく、 あれはアリアーヌが試験開始前に断ったのに無理やりに試験室に入ってきた方が悪いのだから アリアーヌをうらむのはスジ違いである。 それに音楽学校の試験はこのときだけではなく、次の機会をねらってもよいはずだ。 そもそも短大をでて職業実習に行った先の弁護士の妻がアリアーヌだったのだが、 実習先を選択したときからそれを狙っていたというのは不自然ではないか、 といった疑問が出てくる。 試験に失敗したメラニーが帰り際に練習している 他の受験生のピアノのフタをいきなりしめて怪我をさせそうになるシーンがあり、 それはメラニーの精神的なゆがみを示していたのかもしれないのではあるのだが。 またアリアーヌがずっと若いメラニーをレズビアン的に頼るようになってしまう そのなりゆきも良く分からなかった。 そういう点でこの映画は人間ドラマ、心理ドラマとしてはイマイチという気がする。 メラニー役デボラ・フランソワは カンヌでパルムドールをとったベルギー映画「ある子供」で、 未成年で、どうしようもない男の赤ん坊を生んでしまう おろかな、しかし母性愛豊かな女をごく自然に演じて強い印象を残した女優。 この映画でも、野暮ったい、律儀そうな、しかし心のうちを見せない役柄を ヘタウマ的演技で演じて見事である。 オトーサン、 「蛇足ですが...」 フランスは、精巧にして複雑な心理劇発祥の地。 ラファイエット夫人「クレーヴの奥方」にはじまり、 ラクロ「危険な関係」、フローベール「ボヴァリー夫人」、 そして、サガン「悲しみよ今日は」など、長い歴史があります。 だから、その伝統に敬意を払い、より注意深く見る必要があるのでは? かすかなサイン、省略されたシーンにも、想像力を働かせるべし。 例えば、下線を引いた部分、その伏線となるシーンを見逃していませんか? 彼女、チェリストのおっさんに気のあるようなそぶりをしているでしょう。 チェリストのおっさんが後で騒ぎ立てないように、 その乳房にたっぷりと触らせているでしょう。 それから、メラニーとアリアーヌのレズ関係についての指摘ですが、 メラニーが、そっとアリアーヌの手に手を重ねるシーンがありましたね。 たったそれだけで、後は省略して、関係の深さを想像させる。 ここは、ミニマリストならではの手際のよさを賞賛しなくては。 だらだらと2人の関係の発展を描写していたら、 それこそ、上映時間が2時間を超えてしまうでしょう。


スパイダーウィックの謎

オトーサン、 「子供向けだろう、これって」 ゴールデンウィークは、家族向け映画のかきいれどき。 でも、若いカップルが多いので、驚きました。 デートの映画は、あたりさわりがないほうがいいのでしょう。 原題:The Spiderwick Chronicles (2008) 監督:Mark Waters 原作:Tony DiTerlizzi / Holly Black 脚本:Karey Kirkpatrick/ David Berenbaum/ John Sayles Genre:Adventure / Family / Fantasy / Thriller Rated PG for scary creature action and violence,      peril and some thematic elements. 上映時間: あらすじ: 双子の兄弟ジャレッド&サイモン、姉のマロリーは 母のヘレンに連れられ、朽ち果てた屋敷にやってくる。 両親の仲違いから、母親と子供たちは大昔に行方不明になった 伯父スパイダーウィックの屋敷で、新生活を始めることになったのだ。 この家にやってきた直後、壁の裏に何かがいる気配を感じたジャレッドは、 さっそく屋敷を探検。 屋根裏部屋で「決して読んではいけない」と警告のメモが張られた本を見つけ、 思わずページをめくってしまう…。 出演者: Freddie Highmore ... Jared Grace / Simon Grace(ジャレッド/サイモン) Sarah Bolger ... Mallory Grace(マロリー) Mary-Louise Parker ... Helen Grace (ヘレン) David Strathairn ... Arthur Spiderwick(アーサー) オトーサン、 「この子役2人、いまいちだなぁ」 その他の出演者: Nick Nolte ... Mulgarath Joan Plowright ... Aunt Lucinda Spiderwick Seth Rogen ... Hogsqueal (voice) Jordy Benattar ... Young Lucinda Martin Short ... Thimbletack (voice) Andrew McCarthy ... Richard Grace Tod Fennell ... Helen's Co-Worker Mariah Inger ... Nurse Jeremy Lavalley ... Tow Truck Driver Lise Durocher-Viens ... Mrs. Spiderwick Tyler Patrick Jones ... Additional Performer User Rating: 7.1/10 (4,181 votes) オトーサン、 「せいぜい、6点台前半だと思うけど」 User Comments: trevorfonvergneさん United States 2008年2月28日 ハリーポッターと比較して... この映画をハリーポッターと比較するなんて 馬鹿げてないか? アホな批評家がこう言っている。 「この映画は、ハリーポッターに似ていない。  だから、ひどい」 これは、面白いファンタジー映画の好例だ。 ハリーポッターのように切りとれない。 演技がすばらしい。 1人2役のフレディ・ハイモアがいい。 英国風のアクセントをまったく消し去っている。 同様に、サラ・ボルガーとメアリー=ルイーズ・パーカーが 主役4人のなかでは、いい演技を魅せている。 特殊効果は、それだけでも面白い。 この映画が好きでないにせよ、 特殊効果が面白いことは認めざるをえないだろう。 続編ができるとすれば、 同じ俳優たち、同じ特殊効果チーム、同じ監督ならば、 絶対見にいくだろう。 オトーサン、 「座布団4枚!」 好き嫌いの印象批評がほとんどのなかで、 良い悪いの理由を列挙する姿勢、素敵じゃないですか。 spinoza0319さん 2008年5月2日 オリジナリティに欠けるファンタジー映画。 どんな映画でも「楽しみたい」と思って観ます。 ですので、この映画も、楽しみはしました。 どんな映画でも「人によって評価はちがう」と思っています。 ですので、この映画を観たいと言う人を止めはしません。 ですが・・・。 「薦めたい」とは、思いません。 残念ながらわたしは、「平凡な映画だ」と思いました。 〜・〜・〜・〜 <「平凡な映画だ」と思った理由> @ 映画の舞台が、こじんまりしすぎです。   主人公の家で、悪い妖精と主人公たちが闘います。   いや、これがホラー映画なら、家の中だけでも良いんです。   けど、ふつう、ファンタジー映画って「未知の世界へ大冒険!」的要素を求め、   観るものだと思っております。   なのに、家の中って・・・ちょっと、世界観が狭すぎやしませんか?   そのくせ“悪い妖精”の目的は「地球征服」なのです。   それを、なんと主人公が阻止して、<全妖精と人類を救う>のです!   自分の、おうちで・・・。   「大風呂敷を部屋中いっぱいにバ〜ンと広げてから、   マッチ箱の中にちまちま詰めこむような物語」、という印象でした。 A 敵が、弱すぎます。   とにかく敵が小さすぎです。   子供が相手ですから設定上仕方ないんでしょうけど。   でも、こいつら、アメリカ軍が本気出して闘ったらイチコロでしょうね・・。   とても「世界征服」出来るタマとは思えません。   こいつら、ちょっと、うぬぼれすぎです。   (「うぬぼれは身を滅ぼす」という教訓でもありますまい。) B 話が前に進まなさすぎです。   ふつう、RPGって、新しいキャラクターに出会ったり敵を倒したりしたら、   レベルが上がるとか新しいアイテムを手に入れるとか、   敵の急所を教えてもらえたりとか、色々あるのじゃありませんか?   なのに、この映画・・・ただただ追い詰められていくだけなんですけど・・・。   あっちこっち行く割にはまったく事態は改善されず、むしろ状況は悪くなるばかり。   よくまあ最後、生き延びたもんです。   まさに<奇跡>です。 C 主人公が頭わるすぎです。   たしかに短時間で窮地に陥り、   かつ窮地を脱さねばならないのですから、大変ですが。   それでも、ちょっと行き当たりばったりすぎちゃいますか?   子供だからって、もう少し知恵のある子の映画を観たかったです。   「知恵が無くても、運さえ強ければ生き延びられる!」という教訓??   てか、この映画に、ご立派な教訓なんてないか。   教訓好きのわたくしとしては、すこし不満が残る映画でした。   でも、不満を挙げればキリがないので、この辺りで。   (↑って、キリがないなら、“すこし”じゃね〜じゃんか。) 〜・〜・〜・〜 もちろん、楽しめる点もあります。 例えば、スプライトというお花の妖精のかわいらしく、美しいこと。 また、例えば、ラスト、おばあさんの、子供のように幸せな笑顔。 ちょいと、ウルウル来ちゃいました。 (↑文句言いながら、最後はけっきょく感動しちゃうわたしって・・・) ちなみに、只今わたしのお気に入りレビュアーの方々は、 ☆2つが1人、4つが2人、そして5つが1人と、けっこう高い評価です。 ですので、ご覧になりたいかたを止めはしません。 どんな映画でも「人によって評価はちがう」と思います。 (↑我ながら、卑怯なスタンスやな〜。)


ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

オトーサン、 「公開が楽しみだなぁ」 アカデミー賞2部門受賞、6部門ノミネート。 見終わっての感想は、昨年では最高の映画! 品格という言葉が流行していますが、 まさに堂々たる品格を感じさせる名画でした。 原題:There Will Be Blood (2007) 監督・脚本:Paul Thomas Anderson 原作:Upton Sinclair Genre:Drama Rated R for some violence. Country:USA Language:English /American Sign Language 上映時間:158分 あらすじ: ダニエルは、山師。 幼い息子を連れて鉱山の採掘を行っていた。 だが、故郷に石油が眠っていると聞いて、 米西部の小さな町の土地をタダ同然で買い占めようとする。 それに異議をはさんだのが、イーライ。 「石油の利益も勘案してほしい。教会への寄付も」 ダニエルは、土地を買占め、苦闘の末、油井を掘り当てる。 だが、やぐらの火事で、息子は聴力を失う。 この頃から、ダニエルは人間ぎらいの本性を現わす。 息子を遠方に追いやり、教会への寄付も拒否し、 抗議したイーライを殴りつけ、泥水を飲ませる。 スタンダードが石油利権に眼をつけて買収提案をしてくるが、 頭からはねつける。 自力で海までパイプライを敷設するのだ。 そのために必要な土地がある。 土地所有者は、売却条件は、信者になること。 イーライにより神の洗礼を受ける。 このときの屈辱は、ダニエルのなかで積もっていく。 20年の歳月が流れた。 投資に失敗したイーライが低姿勢でやってくる。 例の信者の土地を買わないか? 出演者: Daniel Day-Lewis ... Daniel Plainview(ダニエル) Paul Dano ... Eli Sunday(イーライ) Dillon Freasier ... Young H.W. Plainview(H.W.) オトーサン、 「成りきっているなんてものじゃないな」 ダニエル・デイ・ルイスのレベルになると、 新しい人物像を造形できるのです。 相手役のイーライは、熱演レベル。 H.W.を演じた子役のキャスティングは大成功! DANIEL DAY-LEWIS  ダニエル・デイ・ルイス 誕生日 1957/4/29 出身 英ロンドン ブリストル・オールド・ヴィグ養成所で学び、 70年代から80年代前半まで ブリストル・オールド・ヴィグ・シアター・カンパニーなどで 舞台俳優として活躍。 89年「マイ・レフト・フット」で作家クリスティ・ブラウン役で アカデミー賞主演男優賞受賞。 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で 二度目のアカデミー賞主演男優賞受賞。 93年「父の祈りを」でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「日曜日は別れの時」 1982年「ガンジー」 1984年「バウンティ/愛と反乱の航海」 1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」 1986年「眺めのいい部屋」「風の中の恋人たち」 1988年「存在の耐えられない軽さ」      「イングリッシュマンinニューヨーク」 1989年「マイ・レフトフット」「エバー・スマイル・ニュージャージー」 1992年「ラスト・オブ・モヒカン」 1993年「父の祈りを」「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」 1996年「クルーシブル」 1997年「ボクサー」 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 PAUL DANO  ポール・ダノ 誕生日 1983/6/19 出身 米コネチカット州ウィルトン 子役としてブロードウェイ劇「クリスマス・キャロル」などに出演後、 2000年「THE NEWCOMMERS」で映画デビュー。 2001年「L.I.E.」でインディペンデント・スピリット賞受賞。 アコースティック・ロックバンド‘チェリー・レヴィジョン’のメンバーでもある。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2002年「卒業の朝」 2004年「テイキング・ライブス」「ガール・ネクスト・ドア」 2005年「キング 罪の王」 2006年「リトル・ミス・サンシャイン」 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 その他の出演者: Kevin J. O'Connor ... Henry Brands Ciaran Hinds ... Fletcher Hamilton Barry Del Sherman ... H.B. Ailman Russell Harvard ... Adult H.W. Plainview Harrison Taylor ... Baby H.W. Plainview Stockton Taylor ... Baby H.W. Plainview Colleen Foy ... Adult Mary Sunday Paul F. Tompkins ... Prescott Kevin Breznahan ... Signal Hill Man Martin Stringer ... Silver Assay Worker #1 Matthew Braden Stringer ... Silver Assay Worker #2 Jacob Stringer ... Silver Assay Worker #3 Joseph Mussey ... Silver Assay Worker #4 User Rating: 8.5/10 (59,973 votes)        Top 250: #50 オトーサン、 「おお、世界の名画50位だ」 アカデミー賞受賞 ・主演男優賞:ダニエル・デイ=ルイス ・撮影賞 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン ・脚色賞:ポール・トーマス・アンダーソン ・美術賞 ・音響賞(編集) ・編集賞 オトーサン、 「この若手監督、今後が楽しみだ」 Paul Thomas Anderson ポール・トーマス・アンダーソン 誕生日:1970/6.26 出身:カリフォルニア州ロサンゼルス 父親は俳優・司会者のアーネスト・アンダーソン。 10代の頃から脚本を書き始め、ニューヨーク大学を中退。 テレビ番組のプロダクション・アシスタントを経て短編映画を製作。 1992年の短編がサンダンス映画祭で上映され、ハリウッドから声がかかる。 初監督作品は「ハード・エイト」。 2作目の「ブギーナイツ」のヒットで注目され、 「マグノリア」でベルリン国際映画祭金熊賞、 「パンチドランク・ラブ」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。 女優マーヤ・ルドルフと事実婚で、娘がいる。 監督作 1996年「ハードエイト」 1997年「ブギーナイツ」 1999年「マグノリア」 2002年「パンチドランク・ラブ」 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 User Comments dsbnhさん San Francisco, California 2007年12月21日 力強く感動的な傑作. 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、観客を震え上がらせる。 そこらによくあるような映画ではない。 力の行使への欲望に駆り立てられたものを多面的に描いている。 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見た観客は、 疲労困憊し、口中ほろ苦いものを感じるだろう。 監督は、ポール・トーマス・アンダーソン。 自信満々の演出だ。 ポール・トーマス・アンダーソンが若い世代の天才であることは、 この映画をみれば納得できる。 息を呑むようなシーン、湧き立つ強烈なシーン満載の この映画は、数10年に亘る叙事詩を堂々と描いている。 観客を打つ最初のことは、迫真のイメージだろう。 古き西部の町で、ごく自然にスト−リ−が展開していく。 だが、ポール・トーマス・アンダーソンの最近の作品は、 この映画同様に、深みと複雑さを併せもっている。 そして、観客に、単純なストーリーを提示するだけではないのだ。 シンボリズムが溢れているものの、 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、 豊穣なイメージの世界に安住してはいない。 ストーリーの魂である複雑な登場人物たちを提示する。 この映画が成功したのは、ダニエル・デイ=ルイスの強力な存在感だ。 彼は、鉱山技師から石油屋に転身したダニエルを演じている。 ダニエル・デイ=ルイスは、美そのもの。 等身大以上で、陰影のあるダニエルは、 石油屋の精神を完璧に体現している。 あまりにも力に取り憑かれた男の実像に多面的に迫っている。 ダニエル・デイ=ルイスの演技評として、 そのダニエル像は、あまりに芝居じみているというのがある。 「ギャング・オブ・ニューヨーク」のビル役にも、同じことを言う輩がいた。 本当は、ダニエル・デイ=ルイスは、そんなことはしていない。 だが、彼は、演じている男の本質がショウマンであることを熟知しているのだ。 ダニエルはセールスマンである。 その威張った態度がなければ、ビジネスなんかやってられないのだ。 実に素晴らしいのは、他の役者とちがって、 ダニエル・デイ=ルイスは、ダニエルのより人間的な側面を引き出している。 そこが魅力的な役者といわれる所以なのだ。 ダニエル・デイ=ルイスと競演しているのは、ポール・ダノだ。 イーライ役では、自分の持ち味を出している。 物静かで寡黙な態度は、彼の宗教への情熱とは鋭い対比をなしている。 ポール・ダノは、この映画に、いつもの演技を持ち込んでいない。 聖霊派の牧師をおそろしいばかりの才能で演じてみせた。 ダニエルの権力信仰とは対極的だった。 他の役者たちは、この2人の相克の単なる脇役でしかない。 この葛藤に音楽をつけたのは、ジョニー・グリーンウッドのすごい曲だ。 彼は、舞台である不毛な砂漠を強調している。 ミニマルでありながら、実に魅力的だった。 ハワード・ショア監督のショウ的な高みには達しないけれども、 音楽は、映画のトーンである暗黒、悲観、情動を強調している。 かといって、演技の最中に邪魔することはないのだ。 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、 2007年上映の映画のなかで、 撮影、演技、脚本、製作すべてにおいて、類例のない映画である。 まったく好ましからざる人物に光をあてていながら、 観客を夢中にさせ、深く考えさせる映画だ。 「レイジング・ブル」と同じく、 普段はお目にかかれない人物の性格研究である。 見聞きした後、決して忘れることができなくなる。 この映画をすぐには観る気が起きないだろう。 だが、それには理由がある。 力強く、感情的に疲れ切ってしまう体験だからだ。 オトーサン、 「”石油という、どす黒い血にまみれて・・” このコメントには、同感するけれど...」 mocomoconyudogumoさん 2008年5月1日 石油という、どす黒い血にまみれて・・ 圧倒されっぱなしの3時間だった。 冒頭どこかの山に重なる不快な不協和音に度肝を抜かれ、 台詞無しのシーンが続く。 主人公ダニエル・プレインヴューという男が穴で採掘する様子が描かれる。 その間、例の無気味な音楽は鳴り続ける。 最後のエンド・タイトルでブラームスのバイオリン協奏曲が流れてくるまで、 いわゆるメロディアスな映画音楽は聞こえてこない。 音楽はレイディオ・ヘッドのジョニー・グリーン。 昨今こんなに映像と音楽が絡み合った作品にはしばらく出会っていなかった。 ヒッチコック作品のバーナード・ハーマンのように、 音と映像の相乗効果で作品を盛り上げている。 欲の権化の石油王を演じたダニエル・デイ・ルイスは素晴らしい。 彼はどんな作品でも光っているが、 この石油に取り憑かれた男を演じられるのは彼しかいないだろう。 彼の天敵となる説教師イーライを演じるポール・ダノは熱演しているが、 ダニエル・デイ・ルイスには適わない。 作物の育たない不毛な西部の荒野に、多くの血が流れ、 文字どおり石油まみれになっていく。 冷血な男の一代記に見ているこちらの心まで凍ってくるが、 結局誰も愛することがなかった男に憐憫の情が湧いてくる。 オトーサン、 「流血の惨事の引き金になったのは、 石油というよりも、むしろ宗教対立からでは?」 この映画の主たるドラマは、ダニエルとイーライの相克。 その根深さは、狂信的な宗派争いから来ているのです。 すこし背景を覗いてみましょう。 ○聖霊派  キリスト教の教派のうち、聖霊の働きを強調する教派を言う。  プロテスタントのホーリネス教会から分派したもの。 1900年代のペンテコステ運動を「聖霊の第一の波」、  1960年代アメリカを中心に起きたカリスマ運動を「聖霊の第二の波」。  1980年代かたは、第三の波運動が本格化し、信者は2700万人と推定される。  奇跡、預言、異言のしるしを重視し、  力の伝道、力のいやし、力の対決、霊の戦いに邁進する。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から作成


タッチ

オトーサン、 「マンガ、読んだっけ」 どこかの喫茶店で、スポーツ紙がなかったので、 やむを得ず、このマンガを斜め読みしました。 原題:タッチ(2005) 監督:犬童一心 原作:あだち充 脚本: 山室有紀子 Genre:Romance /Sport 上映時間:116分 あらすじ: 達也と和也は高校生、双子だ。 南とは、幼なじみで、3人の夢は甲子園出場。 弟の和也はエース、兄の達也は落ちこぼれ。 甲子園出場をかけた西東京大会。 強敵との決勝戦を前に、和也が交通事故死。 達也は弟の代わりに野球をはじめる。 挫折に次ぐ挫折。 だが、原田の励ましで、再びマウンドに立つ。 そしていよいよ決勝戦。 果たして、南の見ている前で甲子園出場の夢は叶うのか? 出演者 長澤まさみ .... 浅倉南 斉藤祥太 .... 上杉達也 斉藤慶太 .... 上杉和也 RIKIYA .... 原田正平 風吹ジュン .... 上杉晴子 オトーサン、 「様になっているのは、長澤まさみだけだなぁ」 その他の出演者: 平塚真介 .... 松平孝太郎 上原風馬 .... 黒木武 安藤希 .... 日向小百合 福士誠治 .... 新田明男 若槻千夏 .... 矢部ソノコ 徳井優 .... 岡本先生 山崎一 .... 部長先生 高杉亘 .... 体育教師 渡辺哲 .... ボクシング部監督 生田智子 .... 浅倉しのぶ 本田博太郎 .... 津川英二 小日向文世 .... 上杉信悟 宅麻伸 .... 浅倉俊夫 User Rating:4.4/10 (753 votes) オトーサン、 「駄作!」 途中、何度見るのを止めようと思ったほど。 User Comments: ueyuki432さん 2008年4月28日 久し振りに見たけど残念作でした・・・。 タッチはやっぱり甲子園に行くまでがベスト作。 アニメ映画版では、5作品あり大学生になり恋愛をして やがてはアメリカ球界へと行く・・・。 今回の実写版ではテレビアニメ版と同じ様であるが 良く見ると肝心な所が全然違う・・・。 なんで2年生で甲子園出場になるの・・・? みなみちゃんはなんで新体操しないの・・・? なんで新田くんは左バッターなの・・・? それと、なんで3球で空振りなの・・・? もっと、ファウル打って粘らんと・・・。 配役陣ももっと原作に近い人物を厳選しないといけないど。 良かったのは、長澤まさみのノースリーブ姿位です(^-^) オトーサン、 「では、もう一方、どうぞ!」 盛り上がる好ゲームが始まった トウショウファルコさん 2007年2月1日 しかし、逆にどんどん萎えていった。 ここらへんの曲、『リンダリンダ』とか。 カラオケで歌いましたよね。 聞き慣れた曲で家を飛び出していくまさみちゃんにぐっときたり(ここ限定) 前半の3人の関係とか、特に悪くないですよね。 でも、スポーツ物とか、試合のシーンがもう恥ずかしくて見てられない。 テレビでやって下さい。 最近のテニスのドラマとかと同等で恥です。 せめて『のだめカンタービレ』ぐらい弾けて下さい。 真面目じゃ辛い。 この映画の問題は甘えですよね。 この監督、『ジョゼと虎と魚たち』のラストで妻夫木君に、 グッと押し寄せる嗚咽で、上体を崩して泣かせたんですよ。 なのにですよ。 大切な幼なじみの死に「エ〜ン、エ〜ン!」って泣きは無しですよ。 心から泣くって、そんな簡単なものじゃないでしょ この女優だからこの程度の泣きでOKですか?  俳優に演技を要求しなさいな。 だから軽々しい映画になるんです。 馬鹿にするんじゃない。 云われているように過保護な女優で可哀想ですね。 下手な演技でもいいじゃないですか。もっと悩ませてやって下さい。 どんな下手な演技でも、粘った演技には気づく人がきっといます。 東宝さん、奇麗事を演じる女優は必要だとも思いますが、 これで女優として成長できますか?


トレマーズ

オトーサン、 「どうせ下らないモンスター映画だろう」 期待もせず見はじめましたが、なかなかどうして... ホラー映画は好きでないのですが、 一工夫も二工夫もあって、楽しめました。 原題:Tremors (1990) 監督:Ron Underwood 原作:S.S. Wilson/ Brent Maddock/ Ron Underwood 脚本:S.S. Wilson/ Brent Maddock Genre:Comedy / Horror / SF 上映時間:96分 あらすじ: ネバダ州の田舎町。 ヴァルとアールは、便利屋だ。 ある日、女子大生のロンダと出会う。 「何やってるんだ?」 「地震の研究しているの。機械、壊れているのかしら?」 数日前から異常な震動が記録されているらしい。 その日から、町の人々が次々と不審な死を遂げていく。 電話は不通、道路も寸断、陸の孤島と化してしまう。 原因発覚! 地底生物の仕業だったのだ。 ヴァルとアールは、何とか退治するが、 ロンダから、ほかに3匹もいると教えられる。 ガンマニアのバートとヘザー夫妻も、1匹を退治する。 だが、最後の1匹は狡猾だった。 出演者: Kevin Bacon ... Valentine McKee(ヴァル) Fred Ward ... Earl Bassett(アール) Finn Carter ... Rhonda LeBeck(ロンダ) Michael Gross ... Burt Gummer(バート) Reba McEntire ... Heather Gummer(ヘザー) オトーサン、 「風変わりな群像劇だな」 思ったほどケビン・ベーコンが活躍しませんし、 女子大生ロンダも、美人でないし... でも、相棒のフレッド・ウォードらが、いい味でしたし、 ガンマニア夫妻の大活躍が光っています。 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 MAN  出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」のチップ役で映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 兄でミュージシャンのマイケルと‘ザ・ベーコン・ブラザーズ’を組み、 音楽活動も行っている。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「アニマル・ハウス」 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック 女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」      「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「エコーズ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」「イン・ザ・カット」 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「秘密のかけら」 FRED WARD  フレッド・ウォード 誕生日 1942/12/30 出身 米サンディエゴ テキサスのハイスクールを卒業後、空軍に入隊。 21才の時、俳優になる決意をし、 ニューヨークのハーバード・バーグホフ・アクティング・スタジオで演技を学ぶ。 79年「アルカトラズからの脱出」でクリント・イーストウッドの相棒を演じ、 映画デビュー。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「アルカトラズからの脱出」      「プリティギャンブラー」 1981年「ブラボー小隊/恐怖の脱出」      「ダーティアーミー 対決!悪魔のカルト集団」 1983年「ライトスタッフ」「シルクウッド」「スイングシフト」      「地獄の7人」「タイムライダー」 1985年「レモ/第1の挑戦」◇「シャイなラブレター」 1986年「フロリダ・ストレイツ/脱出海峡」 1987年「旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア」 1988年「サイゴン」「ビッグ・ビジネス」 1990年「トレマーズ」◇「マイアミ・ブルース」      「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」 1991年「ダークウインド」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」      「ハードリボルバー/堕ちた恋人たち」「サンダーハート」 1993年「ショーツカッツ」 1994年「裸の銃を持つ男 PART331/3 最後の侮辱」 1996年「チェーン・リアクション」◆「トレマーズ2」◇ 1998年「娼婦ベロニカ」◆ 1999年「レッド・チーム」「リスキー・ブライド/狼たちの絆」「カオス・ファイター」 2000年「ロード・トリップ」 2002年「メラニーは行く!」 その他の出演者: Robert Jayne ... Melvin Plug Charlotte Stewart ... Nancy Sterngood Tony Genaro ... Miguel Ariana Richards ... Mindy Sterngood Richard Marcus ... Nestor Victor Wong ... Walter Chang Sunshine Parker ... Edgar Michael Dan Wagner ... Old Fred Conrad Bachmann ... Dr. Jim Bibi Besch ... Megan User Rating: 7.1/10 (19,985 votes) オトーサン、 「おお、高いなぁ!」 User Comments Anfofreakさん Perth, Australia 2002年10月16日 驚くほど楽しめるよき古風な怪物映画! どうも、この「トレマーズ」には騙されそうだ。 - 低予算のSFアクション・コメディ映画で、 脚本は、「ショート・サーキット」の連中で、 「シティ・スリッカーズ」の監督ときている。 自信なんか持てない、そうだろ? だが、偏見なしに見ると、 これは、驚くほど楽しめるよき古風な怪物映画だと判明する。 あちこちにユーモアがある。 有り難いことに、妙なパロディ・スタイルではなかった。 そんなもの願い下げだ。 この映画のいいところは、配役のよさだ。 小さな町の便利屋で、ひょんなことでヒーローになる2人を ケビン・ベーコン(「ダイナー」)と フレッド・ウォード (「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」)が演じる。 彼らを助けるのは、熱心なサバイバリストで、物分りの悪いカップルだ。 演じるのは、マイケル・グロスとカントリーシンガーのリーバ・マッキンタイア。 (「ファミリー・タイズ」の配役にヒントを得た) 「トレマーズ」は、工夫が成功している。 エキサイティングで、すばらしく愉快なB級ホラー・スリラーだ。 実に愉快だ。強くお勧めする。 オトーサン、 「ネタバレだけど、うまく書いてるね」 Katsumi_Egiさん 2002年10月27日 ガンマニア なんとも緊張感の希薄なモンスター映画。 この緊張感の無さは殆ど確信犯的にカルトムービーを狙ったものだろう。 しかし、いかにも大真面目に一所懸命製作された雰囲気も醸し出していて、 そのあたりのバランス感覚が面白い。 怪物自体の人を食った造型、それはルックスもそうだが、 例えば地中を突進し、コンクリートの溝に頭を打ちつけて死んでしまうといった キャラクターの奇異さが良いし、 この手のジャンルではお約束的な 怪物の全貌を見せる前の被害の描写も巧妙に観客をくすぐる。 鉄塔で固まって死んでいる男。 山羊を飼っている男は地面に埋まって帽子だけ出ている等々。 また、怪物からの逃走手段として 棒きれで岩を棒高跳びのように渡っていくシーンは唖然とするくらい悠長だが、 こういったジャンルのルーティーンを外した演出がカルトの資格と云えるだろう。 振動を関知する怪物から逃れる手段として 地面で微動だにせず直立するといった部分も同様だ。 ヒロイン−フィン・カーターの不細工ぶりもB級カルトらしい。 そしてガンマニアの夫婦(夫は『ファミリー・タイズ』のお父さん!)の 突出した大活躍に及んでカルトとしてのテンションが炸裂する! このようなご都合主義だが映画らしい荒唐無稽な隠し玉の繰り出し方が実に見事だ。


ピンク・キャデラック

オトーサン、 「キャデラックをピンクにねぇ」 ヴィッツのピンク色が一時期話題を呼びましたが、 まさか、最高級車セルシオをピンクに塗るひとはいないでしょう。 この映画、このキャデラックが主人公のようなものです。 原題:Pink Cadillac (1989) 監督:Buddy Van Horn 脚本:John Eskow Genre:Action / Comedy / Drama 上映時間:122分 あらすじ: トムは、賞金稼ぎ。 いま、ルー・アンを追っている。 彼女の夫ロイが“純血団”のメンバーで、 ニセ札を偽造していたことを知り、 怒りのあまり、夫の愛車ピンク・キャデラックに飛び乗り、 簡単に離婚ができるリノに向かっていたのだ。 トムは、リノで博打中の彼女を発見し、保護する。 だが、純血団のリーダー、アレックスは、 彼女の赤ん坊を誘拐し、金を返すように脅迫してくる。 果たして、トムは、無事赤ん坊を取り戻せるだろうか? 出演者: Clint Eastwood ... Tommy Nowak(トム) Bernadette Peters ... Lou Ann McGuinn(ルー・アン) Timothy Carhart ... Roy McGuinn(ロイ) Michael Des Barres ... Alex(アレックス) オトーサン、 「ルー・アン役の女優さん、頑張ってるな」 いわゆる鳩胸出尻タイプで、美人とは言い難いのですが、 愛嬌があるし、演技力もあります。 でも、海外映画俳優マガジンには、経歴が出ていませんでした。 バーナデット・ピータースは、 1948年2月28日、ニューヨークのクイーンズ生まれの女優&歌手。 ブロードウェイ・ミュージカル「アニーよ、銃をとれ」が代表作。 トニー賞2回、エミー賞ノミネート7回、グラミー賞も受賞しています。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供時代は父の仕事の関係で、北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 68年、長男カイル誕生。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 72年、長女アリソン誕生。 77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。 79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。 89年、ソンドラ・ロックと破局。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。 96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。 同年12月、娘モーガンが誕生。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 その他の出演者: Tiffany Gail Robinson ... McGuinn Baby Angela Louise Robinson ... McGuinn Baby John Dennis Johnston ... Waycross Jimmie F. Skaggs ... Billy Dunston Bill Moseley ... Darrell Michael Champion ... Ken Lee William Hickey ... Mr. Barton Geoffrey Lewis ... Ricky Z Gary Howard Klar ... Randy Bates Dirk Blocker ... Policeman #1 Leonard R. Garner Jr. ... Policeman #2 User Rating: 4.8/10 (2,926 votes) オトーサン、 「低いねぇ」 はじめのうちは面白かったのですが、 最後は完全なB級映画に堕してしまいました。 User Comments smatysiaさん Houston 2000年1月31日 イーストウッド、芸域を広げる 思うに、この時代、クリント・イーストウッドは、 それまでの"藪にらみガンマン"から意図的に芸域を広げようとしていた。 事実、それは成功したと思う。 バーナデット・ピータースは、毎度のことだが、キュートでクセがある。 へきえきさせるお涙頂戴のシーンもあるが、 それ以外は、いい演技だった。 “純血団”(狂信的な白人集団)は、お笑いだ。 イーストウッドには、もっとマシな悪漢たちを配するべきだった。 他の映画に出ていたバイクのギャング同様にお粗末だた。 事実、連中の何人かは、同一人物に見えた。 オトーサン、 「七変化とは、うまいこと言う!」 dadadaさん 2003年10月28日 イーストウッド七変化 DJ、ピエロ、カジノの呼び込み、飲んだくれハスラー...と、 賞金稼ぎのイーストウッドはターゲットに近付くために七変化。 しかし、どれも似合わねぇー。 とにかく、緊張感の無いのんびりした映画。 イーストウッドだから、良しってとこか。 クライマックスの銃撃戦なんて適当な事このうえなく...思わず苦笑です。 この監督が、イーストウッドのもとで撮った三本の映画は、 みんなこうだったよなぁ。


恐怖のメロディ

オトーサン、 「イーストウッドの初監督作品か」 思い入れもあるのでしょう。 この映画には、自宅をはじめ、大好きなカーメルの町や、 海岸風景がたくさん出ています。 原題:Play Misty for Me (1971) 監督:Clint Eastwood 原作:Jo Heims 脚本:Jo Heims / Dean Riesner Genre:Thriller 上映時間:102分 あらすじ: デイブは、人気のあるディスク・ジョッキー。 「"ミスティ"をかけて」といつもリクエストする熱狂的なフアンもいる。 ある日、デイブは、バーで美女に出会い、一夜をともにする。 女の名は、イブリン。 実は、"ミスティ"をリクエストする女だった。 以来、イブリンは、彼の部屋に押しかけ、 避けても避けても、つきまとうようになる。 数日後、恋人のトビーが町に戻ってきて、2人は海岸でデイトするが、 その夜、彼のアパートの浴室でイブリンは手首を切る。 明らかに精神異常だ。 しばらく平穏な日々が続いたが、 ある夜、放送中の彼にイブリンから電話がかかってきた。 病気が治ったのでハワイに行くことに決まった。 「"ミスティ"をかけて!」 だが、その直後、マッカラム刑事の死体が発見される... 出演者: Clint Eastwood ... Dave (デイブ) Jessica Walter ... Evelyn(イブリン) Donna Mills ... Tobie(トビー) John Larch ... Sgt. McCallum(マッカラム刑事) オトーサン、 「こういうカジュアルなイーストウッドもいいね」 女性ストーカー役のジェシカ・ウォルター、 「恐いですね、怖いですね、ほんとうに、女性は...」 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供時代は父の仕事の関係で、北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 68年、長男カイル誕生。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 72年、長女アリソン誕生。 77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。 79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。 89年、ソンドラ・ロックと破局。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。 96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。 同年12月、娘モーガンが誕生。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 JESSICA WALTER  ジェシカ・ウォルター 誕生日 1940/1/31 出身 米ニューヨーク市ブルックリン ニューヨーク演劇高校と俳優養成学校を卒業し、 オフ・ブロードウェイとブロードウェイの舞台で活躍。 Walter received an Emmy Award for Best Dramatic Actress in the TVシリーズ「エミー・プレンティス」(1974)で、エミー賞主演女優賞を受賞。 "Trapper John, M.D."(1979)と"The Streets of San Francisco"(1972)で、 エミー賞主演女優賞ノミネート。 映画の代表作は、「恐怖のメロディ」 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1964年「リリス」 1966年「グループ」「グラン・プリ」 1968年「グッバイ・ヒーロー」 1969年「ナンバーワン物語」 1971年「恐怖のメロディ」 1976年「エンテベの勝利」 1979年「ゴールデンガール」 1981年「スプリング・フィーバー」 1984年「フラミンゴ・キッド」 1988年「テープヘッズ」 1993年「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」「ヴァイラス」 1995年「TEMPTRESS 誘惑者」 その他の出演者: Jack Ging ... Frank Irene Hervey ... Madge James McEachin ... Al Monte Clarice Taylor ... Birdie Don Siegel ... Murphy Duke Everts ... Jay Jay George Fargo ... Man Mervin W. Frates ... Locksmith Tim Frawley ... Deputy Sheriff Otis Kadani ... Policeman Brit Lind ... Anjelica User Rating: 7.0/10 (5,452 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 初監督作品でこれだけのスコアを取るとは、大したもの。 ヒッチコック監督作品のテイストを感じました。 ゴールデングローブ賞ノミネート ・主演女優賞:ジェシカ・ウォルター User Comments Theo Robertsonさん Isle Of Bute , Scotland 2005年6月5日 後年、サブジャンルをつくった映画 奇妙なことに、「恐怖のメロディ」が ハリウッドに影響を及ぼすのは、長い年月が経過した後だった。 どのスタジオも、毎週、"地獄からきたひと"のスリラーを製作しはじめた。 この映画は、そうした筋書きを使った最初のもので、 敢えていえば、最高のものではなかっただろうか ? クリント・イーストウッドは、すごい性格俳優ではないし、 クリント・イーストウッドは、いつものイーストウッドなのだが、 この「恐怖のメロディ」で、ディスク・ジョッキーのデイブという 気さくな役で出ていて、フアンのイブリンと一夜をともにする。 なあ、みんな。 別に結婚しているわけではないのだ。 われわれだって、同じことをするだろう。 その気持ち分からないでもない。 「危険な情事」のマイケル・ダグラスとはちがう。 あるいは、ホワイトハウスのビル・クリントンともちがう。 彼らのトラブルは、身から出た錆びだ。 でも、デイブの場合は、あらゆる意味で、"無実"の犠牲者なのだ。 この映画には、セックスと暴力がある。 だが、いま話題にしているのは、1971年で、 当時は、80年代や90年代はじめのように、あからさまではない。 最後の10分だけだ。 この映画、勝負しているのは、滑稽な仕掛け花火ではなく 粋なせりふだ。 「なんで、水兵を追うの?」 「シーフードが嫌いなんだ」 あるいは、 「これなあに? 老人の日なの?」 あるいは、 「なぜ、 Al Monteを演じないの?」 「おまえ、ショーが好きなのか」 「ちがうわ。Al Monteが好きなだけ」 ああ、せりふがうまく書かれた時代があったのだ。 イーストウッドの監督は、アカデミー賞級ではないが、 少なくとも高い資質をうかがわせるし、 ストーリーから、最大限の緊張感を引き出そうとしている。 どの点から見ても、それから逸脱するシーンがある。 ストーリー展開が中断し、ポピュラー・ソングの映像が流れる。 この点で、イーストウッドを責めていいかどうか分からない。 だが、同じことは、「地獄の黙示録」にもある。 音楽的なモンタージュがあるのだ。 「恐怖のメロディ」は、実に記憶に残るスリラーだ。 この30年間、この映画を真似して、 文字通り、数十もの映画がつくられたので、 いま見ると、オリジナリティが減じてみえるのは止むをえない。 オトーサン、 「エンジェルさんに賛成!」 題名の"恐怖のメロディ"は、上滑りしています。 原題の"Play Misty For Me"を生かして、 「ミスティをかけて」にすべきでした。 そのほうが、オシャレな感じじゃないですか。 エンジェルさん 2007年2月16日 元祖『危険な情事』…デス 『危険な情事』の元ネタとも言われる1本ですが、 まずは1971年当時に「ストーカー」を題材に(しかも初監督作品に!)選んだ クリント・イーストウッドの先見の明にビックリですね〜。 地方ラジオ局のDJをしているデイブは馴染みのバーで、 いつも「ミスティ」をリクエストしてくる女イブリンと出会い、 一夜限りの合意の上で、自分の部屋へ彼女を連れ込んで抱き合う。 …が、イブリンはその後も彼の部屋に押しかけ、彼の仕事も恋愛も邪魔するようになり、 だんだん狂ったような行動を取るようになっていく…。 文句言ってるのにまたヤッちゃうとか、別れを告げると女がキレちゃうとか、 ストーリー展開はホント『危険な情事』と同じ。 イーストウッドはA・ライン監督に文句つけなかったんですかねぇ? tamigoru2000さんがレビューで仰っているように、 カメラワークや映像の美しさ、 そしてジャズ好きなイーストウッドらしい音楽の使い方なんかは見ごたえあり。 『危険な情事』はちょっと火曜サスペンスとか 安っぽいテレビ的な(というか軽い)雰囲気があるけれど、 こちらは映画らしい映画…重みのある映像感、といったカンジです。 ……ちょっと途中、イーストウッドの趣味が走り過ぎてると感じるシーンもありますが、 それはご愛嬌。(苦笑) また、『危険な情事』ではアレックスの性格描写的なものはあまり目に付かなかったけれど、 コッチのイブリンは「こりゃヤバイ…」と思える不安定さを所々で見せるし、 明らかな犯罪行為もやっちゃったりするので、安心してイブリンに嫌悪感を持てます。(爆) ただ、その分「得体の知れない怖さ」という面では、『危険な情事』の方がウワテかも。 原題は"Play Misty For Me".... 「ミスティをかけて」とリクエストするイブリンのセリフですね。 『恐怖のメロディ』よりも、この原題の方がイイと思うんだけどなー。 ……でも、何も思い当たるようなことがないのに ストーキングされて苦しむ人がいる現代を考えると、 『危険な情事』も『恐怖のメロディ』も 「オトコの自業自得じゃ!」と一喝したくなるのはワタシだけでしょーか?(爆) さて、実はこちらもリメイクのウワサが…。 監督・主演、ベン・アフレック…と聞きましたが、 どんな作品になるのでしょうね〜?


マンハッタン無宿

オトーサン、 「イーストウッド特集第2弾だ」 今回は、西部と大都会、2つの場所で活躍する イーストウッドが見られるのですから、お得です。 原題:Coogan's Bluff (1968) 監督:Don Siegel 原作:Herman Miller 脚本:Herman Miller / Dean Riesner/ Howard Rodman Genre:Drama / Crime / Action 上映時間:93分 あらすじ: クーガンは、アリゾナ州の保安官代理。 腕はいいが、一匹狼で、上官の受けがよくないため、 NYで逮捕された凶悪犯リンガーマンを アリゾナまで護送する下らない任務を命じられる。 単身、ニューヨークに乗り込むものの、 NY市警のマケロイ刑事に田舎者扱いされて、 いつになったら、凶悪犯を引き取れるのか分からない。 そこは、カウボーイ気質のクーガン。 ルールを無視して凶悪犯を引き取るが、 空港で悪党一味に襲われ、凶悪犯に逃げられる。 この失態で、当然のことながら、免職の憂き目に。 だが、それで、怯むようなクーガンではない。 市警係員ジュリーといい仲になって情報を探り出し、 情婦リニーを追いつめ、凶悪犯の居所を突きとめる。 だが、敵もさるものだった。 出演者: Clint Eastwood ... Deputy Sheriff Walt Coogan(保安官代理クーガン) Lee J. Cobb ... Det. Lt. McElroy (マケロイ刑事) Susan Clark ... Julie Roth(ジュリー) Don Stroud ... James Ringerman(凶悪犯リンガーマン) Tisha Sterling ... Linny Raven(情婦リニー) オトーサン、 「へえ、女たらしなんだ」 クリント・イーストウッド、結婚と離婚を繰り返していますが、 その手口の一端を垣間見ることができました。 とにかくマメで優しいのです。 彼の魔手(笑)にかかったジュリー、 そして味のあるマケロイ刑事の経歴をみましょう。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供時代は父の仕事の関係で、 北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、 除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で 準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、 一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 68年、長男カイル誕生。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 72年、長女アリソン誕生。 77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。 79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。 89年、ソンドラ・ロックと破局。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。 96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。 同年12月、娘モーガンが誕生。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 LEE J. COBB  リー・J・コッブ 誕生日 1911/12/8-1976/2/11 出身 米ニューヨーク ニューヨーク市立大学を卒業して、はじめは画家志望だったが、 やがて俳優に転じ、ブロードウェイの舞台に立ち、 「セールスマンの死」などで好演した。 「エクソシスト」ではキンダーマン警部補を演じている。 娘に女優のジュリー・コッブがいる 出演作 1934年「殺人光線」 1937年「突撃三羽鳥」「剛勇三銃士」      「アリババ女の都へ行く」 1939年「ゴールデン・ボーイ」 1941年「感激の町」 1943年「聖処女」「銃弾」 1946年「アンナとシャム王」 1947年「影なき殺人」「征服への道」 1948年「奇蹟の鐘」「出獄」「幸福の森」 1951年「モロッコ慕情」 1953年「背高きテキサス人」 1954年「波止場」 1955年「スピードに命を賭ける男」「デンヴァーの狼」 1956年「灰色の服を着た男」 1957年「十二人の怒れる男」「イブの三つの顔」 1958年「カラマゾフの兄弟」「西部の人」「暗黒街の女」      「僕は御免だ」 1959年「拳銃の罠」「緑の館」 1960年「栄光への脱出」 1962年「西部開拓史」「黙示録の四騎士」 1963年「ナイスガイ・二ユーヨーク」 1965年「電撃フリント/GO!GO!作戦」 1967年「電撃フリント/アタック作戦」 1968年「ラスベガス強奪作戦」「マフィア」「マッケンナの黄金」      「マンハッタン無宿」 1970年「L・B・ジョーンズの解放」「西部番外地」 1971年「追跡者」 1972年「大砂塵の男」 1973年「キャット・ダンシング」「エクソシスト」 1974年「虹をわたる風船」 1975年「ラッキー・タッチは恋の戦略」 SUSAN CLARK  スーザン・クラーク 誕生日 1940/3/8 出身 カナダ・オンタリオ州 活躍度 ▲↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1967年「刑事マディガン」 1968年「マンハッタン無宿」◇ 1969年「夕陽に向かって走れ」 1970年「地球爆破作戦」◇ 1974年「エアポート’75」 1975年「ナイトムーブス」 1979年「シティ・オン・ファイア」◇ 1981年「ポーキーズ」 その他の出演者: Betty Field ... Ellen Ringerman Tom Tully ... Sheriff McCrea, Piute County Melodie Johnson ... Millie, Coogan's Girlfriend James Edwards ... Sgt. Wallace, Stakeout Cop Rudy Diaz ... Running Bear David Doyle ... Pushie, Tavern Owner Louis Zorich ... Taxi Driver Meg Myles ... Big Red Marjorie Bennett ... Mrs. Fowler, Little Old Lady Seymour Cassel ... Joe, Young Hood User Rating: 6.5/10 (2,911 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 最後のドタバタは、いただけません。 User Comments Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2002年10月27日 恐ろしいスリラーの古典 彼のよく知られたスリラー映画のなかで、 この「マンハッタン無宿」(1968)は、重要であり、 クリント・イーストウッドの長く素晴らしいキャリアのなかで、 特筆に価する映画だ。 伝説のドン・シーゲル監督とはじめて組んでいる。 カメラの後ろでスタイリッシュに働くタイプの監督だ。 クリント・イーストウッドは、 ドン・シーゲルが監督した5作品で主演している。 ドン・シーゲル監督は、監督イーストウッドのお師匠なのだ。 1960年代後半、クリント・イーストウッドは、人気のある西部劇役者だった。 セルジオ・レオーネの賞賛され、愛され、大ヒットした3部作*で、 無名のカウボーイ役で主役を演じている。 (*注:「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」) だが、刑事スリラーや素晴らしい「ダーティハリー」シリーズが撮られるのは、 その先のことだ。 「マンハッタン無宿」は、別のジャンルへ移行する実に興味深い作品なのだ。 イーストウッドは、保安官代理クーガンを演じる。 明らかに、カウボーイ役なのだが、 彼が置かれた環境はまったく違ったものだ。 大都会の真只中であり、大都会ならではの犯罪者、 安っぽいタクシー運転手、ヒッピーや売春婦たちがいる。 保安官代理クーガンの住むアリゾナの田舎とはまったく違う。 むしろ、それは、ダーティハリーの日常だ。 この映画は、古典スリラーとなった「ダーティハリー」の序章なのだ。 イーストウッドのフアンなら、100回以上は見るべし。 10点満点で、9点。 オトーサン、 「うーん、同じ映画を繰り返し見るのもいいなぁ」 晩年になったら、そうしたいものです。 でも、5000本達成までは頑張らなくては。 黒美君彦さん 2006年7月10日 西部から都会へ 『ダーティハリー』より3年先立つ、 ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドが組んだ最初の作品。 都会でウエスタン・スタイルの刑事が活躍する、 というコンセプトは後のTVシリーズ『警部マクロード』にも影響を与えたとか。 アリゾナの一匹狼の保安官代理クーガン(C・イーストウッド)が、 ニューヨークで自らのスタイルを崩すことなく、 逃げられた犯人の愛人と寝たりしながら(苦笑)、 最後はバイクで追い詰めていく…。 やたら銃撃戦にならないあたり、結構好きかも。 38歳、男前イーストウッドの面目躍如の作品。 テキサスとアリゾナを混同しながら、 次第にクーガンを認めていくリー・J・コップも渋い味わいをみせている。 埃っぽい乾いた西部とウエットなNYの佇まいが対照的で面白い。


シノーラ

オトーサン、 「"シノーラ"って何だ?」 映画の最後になって、列車が駅に近づいてきて、 はじめて分かりました。 駅の名前でした。 この映画、テレビ東京提供の クリント・イーストウッド・シリーズの第1弾です。 原題:Joe Kidd (1972) 監督:John Sturges 脚本:Elmore Leonard Genre:Western Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:88分 あらすじ: 西部の町シノーラ。 自分の土地を牧場主たちに奪われても、 腐敗した保安官も、判事も、相手にしてくれない。 チャンマらは、仕返しに権利書類を焼き払い、逃亡する。 大地主ハーランは、すご腕ガンマンらを動員し、 また、腕を見こんだキッドも加え、追跡する。 チャンマの居住地に着くと、村人たちを教会に集め、 チャンマに向かい、出てこなければ村人たちを殺すと叫ぶ。 キッドは、無法さに反対し、ヘレンとともに教会から脱出し、 チャンマを加勢する。 キッドらは、ハーラン一味に太刀打ちできるだろうか? 出演者: Clint Eastwood ... Joe Kidd(キッド) Robert Duvall ... Frank Harlan(ハーラン) Don Stroud ... Lamarr Simms(ラマー) John Saxon ... Luis Chama(チャンマ) Stella Garcia ... Helen Sanchez(ヘレン) オトーサン、 「イーストウッドとデュバル、 2人とも、長い俳優人生だなぁ」 しかも、名優に甘んぜず、監督業にも進出しています。 映画がほんとうに好きなのでしょうね。 2人の経歴をみましょう。 気が遠くなるほどの長い映画人生です。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供時代は父の仕事の関係で、北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 68年、長男カイル誕生。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 72年、長女アリソン誕生。 77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。 79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。 89年、ソンドラ・ロックと破局。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。 96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。 同年12月、娘モーガンが誕生。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 ROBERT DUVALL  ロバート・デュバル 誕生日 1931/1/5 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 父は海軍提督という軍隊一家の三人の息子の一人として生まれる。 イリノイ州のプリンシピア大学で歴史と政治学を学ぶ。 その後、演劇科に専攻を変え、学位を取得。 2年ほど米国陸軍に入隊した後、 55年にニューヨークに移り、ネイバーフッド・プレイハウスに入団。 映画デビューは62年「アラバマ物語」のプー・ラドリー役。 82年「テンダー・マーシー」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 79年「パパ」72年「ゴッド・ファーザー」79年「地獄の黙示録」 98年「シビル・アクション」など6度アカデミー賞にノミネートされた。 ゴールデングローブ賞は「地獄の黙示録」「テンダー・マーシー」など4度受賞。 監督としても「アンジェロ・マイ・ラヴ」 2002年「愛と暗殺のタンゴ」などを手がけている。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1962年「アラバマ物語」 1963年「ニューマンという男」 1966年「逃亡地帯」 1968年「宇宙大征服」「刑事(デカ)」「ブリット」 1969年「雨の中の女」「勇気ある追跡」 1970年「オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー」      「追跡者」「M★A★S★H」 1971年「ジョージ・ルーカスのTHX−1138」 1972年「ゴッドファーザー」◆「シノーラ」「ミネソタ大強盗団」 1973年「組織」「バッジ373」 1974年「カンバセーション 盗聴」      「ゴッドファーザーPART2」◆      「ダイヤモンドコネクション」「ブレイクアウト」 1976年「キラー・エリート」      「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」      「ネットワーク」 1977年「鷲は舞い下りた」「アリ・ザ・グレーテスト」 1978年「ベッツィー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1979年「地獄の黙示録」◆「パパ」 1981年「告白」      「ハイジャックコネクション クーパーの大仕事」 1982年「テンダー・マーシー」 1983年「テリー・フォックス物語」「ホテル・コロニアル」 1984年「ナチュラル」 1985年「ライトシップ」 1986年「ハリー奪還」 1988年「カラーズ 天使の消えた街」 1989年「ロンサム・タブ」(TM) 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「テロリストを撃て!」      「闇の聖母 侍女の物語」「旅立ちの季節」 1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「ランブリング・ローズ」 1992年「ニュージーズ」「プレイグ」「独裁/スターリン」 1993年「ジェロニモ」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」      「フォーリング・ダウン」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「愛に迷った時」「スカーレット・レター」      「ヘンリエッタに降る星」 1996年「スリング・ブレイド」「フェノミナン」「ファミリー」 1997年「相続人」◆「THE APOSTLE」 1998年「ディープ・インパクト」◆「シビル・アクション」◆ 2000年「60セカンズ」◆「シックス・デイ」◆      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「ジョンQ−最後の決断−」◆ 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」◇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」◆ 2007年「ラッキー・ユー」◆ その他の出演者: James Wainwright ... Olin Mingo Paul Koslo ... Roy Gannon Gregory Walcott ... Sinola County Sheriff Bob Mitchell Dick Van Patten ... Hotel manager Lynne Marta ... Elma John Carter ... Judge Pepe Hern ... Priest Joaquin Martinez ... Manolo Ron Soble ... Ramon Pepe Callahan ... Naco User Rating: 6.2/10 (2,244 votes) オトーサン、 「7点台でもいいのでは?」 User Comments sydsyd99さん Sydney, Australia 2003年6月6日 身の毛のよだつシーン この映画のワンシーンはお気に入りだ。 どんなタフガイの映画よりもいい。 クリント・イーストウッドがホテルに着く。 そこには、ハーランが滞在していて、 ハーランを際立たせるために、 長い真っ直ぐな階段が用意されている。 子分のラマーが、階段の上で、見下ろしている。 クリント・イーストウッドが階段を登ってくると、 ラマーは、「一体どこへ行こうっていうんだ?」と言う。 表情も変えず、歩調も乱さず、 クリント・イーストウッドは、ラマーのベルトを掴むと、 ぐいと引き寄せ、階段から突き落す。 ラマーは、物の見事に階段の下まで転げ落ちていく。 クリント・イーストウッドは、勿論、もう立ち去っている。 ものの数秒の間だ。 身の毛がよだつ。 クリント・イーストウッドは、そんな乱暴を事もなげにやってのける。 まるで、馬から下りたり、一杯やるようだ。 すごい。 シチュー鍋のシーンも、最高にありえない。 人間、タフでなければ!! オトーサン、 「モーゼル銃って、どんなやつだっけ」 Googleで画像検索して分かりました。 小さく携帯性に優れ、実に高性能で、 悪漢をバッタバッタと撃ち倒すのには最適でした。 かっこいいので、居間に飾りたくなるほど。 lucky_k1965さん 2007年1月18日 イーストウッド・ウエスタンの原点? 「荒野の七人」、「OK牧場の決斗」の 名匠ジョン・スタージェスが描くアメリカン・ウエスタンの秀作。 イーストウッドのカッコよさを堪能できます。 敵対する同士の中を行き来する様子は「荒野の用心棒」を彷彿させますし、 その後の「アウトロー」、「ペイルライダー」、「許されざる者」にも 影響を与えているかの様な(やっぱり、弱者の味方)演出が痛快で観ていて飽きません。 音楽も哀愁漂うマカロニ風で渋いですし、 イーストウッド演じる「ジョー・キッド」の愛銃が「モーゼル銃!」これもシブい!!・・・ そんな作品です。


天使のくれた時間

オトーサン、 「オシャレな邦題にしたなぁ」 原題の"The Family Man"は、家庭人。 家族思いのひと、家庭優先の男という意味。 原題:The Family Man (2000) 監督:Brett Ratner 脚本:David Diamond / David Weissman Genre:Comedy / Fantasy / Drama / Romance Rated PG-13 for sensuality and some language. Country:USA Language:English / Italian 上映時間:125分 あらすじ: ジャックは、大手金融会社の社長。 マンハッタンでひとり暮らし。 クリスマスイブというのに役員会を開催して叱咤激励。 だが、その夜、ひゃんなことで、 黒人青年キャッシュから、 換金できない当たり宝クジ券を買い取る。 翌朝のこと。 目が覚めると、見慣れぬ部屋にいた。 隣で眠っているのは、かつての恋人ケイト。 外に飛び出す。 そこは、ニュージャージー郊外。 マンハッタンの会社に行く、守衛に阻止される。 叱咤激励した部下が、社長の座についている。 やがて、ジャックは、厳しい現実を受け入れる。 仕事は、タイヤのセールスマン。 ケイトは、ボランティアの弁護士で、子供は2人。 粗末で、お金もないが、愛情溢れるわが家だ。 こんな家庭人の人生もいいか。 そんな風に思いはじめたジャックの前に、キャッシュが現われる。 出演者: Nicolas Cage ... Jack Campbell(ジャック) Tea Leoni ... Kate Reynolds(ケイト) Don Cheadle ... Cash(キャッシュ) オトーサン、 「うーむ、ニコラス・ケイジ、最高の演技かも」 相手役のティア・レオーニ、好きだなぁ。 こんなひとがパートナーだったら、他に何もいらないな。 NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ 誕生日 1964/1/7   出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ・ロングビーチ 甥がフランシス・フォード・コッポラ、叔母がタリア・シャイア。 高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの夏期コースに参加。 82年「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。 95年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞受賞。 1995年5月、パトリシア・アークェットと結婚し、 2001年5月18日、正式離婚。 ニコラスと元女優でガールフレンドのクリスティーナ・フルトンとの間に 92年に生まれたウェストン・コッポラ・ケイジと ポール・ロシィとの間に生まれたパトリシアの連れ子で エンゾ・アークエットの二人の子供がいる。 2002年、エルビス・ブレスリーの娘で 96年にマイケル・ジャクソンと離婚したリサ・マリー・プレスリーと結婚。 しかし、結婚後、わずか4か月で別居し、離婚。 2004年7月30日、 2月から交際していた寿司店の元店員アリス・キムと結婚式を挙げた。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「初体験/リッジモント・ハイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」「ヴァレー・ガール」 1984年「コットン・クラブ」「バーディ」      「月を追いかけて」 1986年「ボーイ・イン・ブルー」「ペギー・スーの結婚」 1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」 1988年「バンパイア・キッス」「ハートにびんびん火をつけて」 1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」      「ワイルド・アット・ハート」 1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」      「エネミー・ウォー」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」 1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」 1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」      「不機嫌な赤い薔薇」 1995年「リービング・ラスベガス」◇「死の接吻」 1996年「ザ・ロック」◇ 1997年「コン・エアー」◇「フェイス/オフ」◇ 1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇「スネーク・アイズ」◇ 1999年「8mm」◇「救命士」◇ 2000年「60セカンズ」◇「天使のくれた時間」◇ 2001年「コレリ大尉のマンドリン」◇「ウインドトーカーズ」◇ 2002年「アダプテーション」◇「ソニー」◆ 2003年「マッチスティック・メン」◇ 2004年「ナショナル・トレジャー」◇ 2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」◇      「ニコラス・ケイジのウェザーマン」◇ 2006年「ワールド・トレード・センター」◇「ゴーストライダー」◇      「ウィッカーマン」◇ 2007年「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」◇「ネクスト」◇ TEA LEONI  ティア・レオーニ 誕生日 1966/2/25 出身 米ニューヨーク サラ・ローレンス・カレッジで人類学と心理学を専攻。 卒業後、ブロードウェイで舞台デビュー。 91年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」で映画デビュー。 97年デビッド・ドゥカブニーと結婚し、二児がいる。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「スウィッチ/ボクと彼女の関係は…」 1992年「プリティ・リーグ」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「バード・ボーイズ」◇ 1996年「アメリカの災難」 1998年「ディープ・インパクト」◇ 2000年「天使のくれた時間」◇ 2001年「ジュラシック・パークV」◇ 2002年「ニューヨーク 最後の日々」◆      「さよなら、さよならハリウッド」◇ 2004年「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ディック&ジェーン 復讐は最高!」◇ その他の出演者: Jeremy Piven ... Arnie Saul Rubinek ... Alan Mintz Josef Sommer ... Peter Lassiter Makenzie Vega ... Annie Campbell Jake Milkovich ... Josh Campbell Ryan Milkovich ... Josh Campbell Lisa Thornhill ... Evelyn Thompson Harve Presnell ... Big Ed Mary Beth Hurt ... Adelle Amber Valletta ... Paula Francine York ... Lorraine Ruth Williamson ... Betty Peterson User Rating: 6.5/10 (23,309 votes) オトーサン、 「7点台でもいいのでは?」 User Comments thomasrlongさん southern California 2003年10月3日 一度見るだけでは勿体ない。 「吟味されざる人生は、生きるに値しない」 プラトンは、ソクラテスの口を借りて、こう述べている。 ブレット・ラトナー監督は、「あなたに降る夢」のテーマにした。 これは、「素晴らしき哉、人生!」ではない。 いい感じの映画だが、知的で、考えさせる映画だ。 主人公が生きる同時並行の人生は、欠点がないように思える。 両方とも、魅力がある。 主人公のジャックは、友人や家族への愛に満ちた人生を夢見た瞬間、 安穏なゾーンから引き離される。 この映画は、私に働きかけてきた。 自分が最も大事にしている価値は何だろう。 拝金主義者であれ、家庭人であれ、 この映画は、その両者に対して、 自分が抱く価値が首尾一貫しているかと考えさせる。 自分の感情は、アホな商業的クリスマス映画によって 操られているのではないかと考えさせる。 つまり、観客がどう受け取るかが問題だ。 追記:ティア・レオーニがシャワーを浴びるシーンは、 これまで見たうちで、最もセクシーなものだった。 オトーサン、 「しまった、二度目だった」 最後まで気がつきませんでした。 追記の部分、眼を凝らしましたが、がっかり。 テレビ放映でカットされたのでしょうね。 投稿者:シュートさん 2005年2月3日 やっとわかった天使 いい映画です。 私のBEST1です。 何度も見てしまいました。 で、邦題の「天使のくれた時間」の天使とは、 誰のことだろう?と考えてました。 1回目に見たときは、黒人青年(話、役どころから、そうであろう)だと思った。 2度目に見たときは「こんな奥さんがいたら…」と思い、 奥さんがいる暮らし(時間)から、天使は奥さんだと思った。 で、3〜4回目ではじめてわかったが、やはり「天使は2人の子供」でした。 「子供が天使」とは、ありきたりと思うかもしれませんが、 ストーリー中で唯一、ジャックキャンベルを「キャンベルらしからぬ」行動や考え方に導いて (指示して)いるのは子供たちであり、 唯一キャンベル自身の真偽を見抜いてます。 原題の「ファミリーマン」はそのことからも「なるほど!」と思えるタイトルです。 ラストシーン…、キレイなややブルーがかった「雪の空港カフェ」のシーンでは、 2人は向かい合って話しています。 そのシーンは最も好きなカットですが、 その2人には、ファミリーも天使もそんな「心温まる」イメージは見えません。 ありきたりの恋人同士でしかありません。 やっぱり、子供たちあっての「天使のくれた時間」なのだと思いました。


銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜

オトーサン、 「...安易だなぁ」 ハンカチ王子、ハニカミ王子に次いで、スシ王子。 安易といえば、カンフーにスシを加えれば、 外人に受けるだろうという堤幸彦監督の発想。 でも、お正月に、NYでスシを堪能したので、 興味が湧いてきて、見ておくことに。 原題:銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜(2008) 監督:堤幸彦 脚本:河原雅彦 Genre:Drama/ Commedy 上映時間:114分 あらすじ: 司は、寿司職人一家に生まれた。 肉親の死で、寿司職人をやめ、琉球唐手に転進。 だが、寿司の握りは拳の握り。 寿司を極めずして、武の真髄はつかめない。 てなことで、日本国内での修業を終え、 極意を学ぶためNYの寿司屋を見学するが、 お粗末すぎて、声も出ないほどだった。 ようやく、俵源五郎の江戸前寿司「八十八」にたどりつく。 何と後輩の河太郎が既に勤めていた。 だが、店は、マフィアの嫌がらせで廃業寸前。 いるのは、アーティストのハルキと店の用心棒・豊穣稲子、 元米兵のマクガイヤー、キューバからの亡命夫婦だけ。 裏で糸を引いているのは、NYスシ業界に君臨する謎の男ミスター・リン。 はたして司は「八十八」を守り、究極のシャリを体得できるだろうか? 出演者: 堂本光一 .... 米寿 司(まいず つかさ) 北大路欣也 .... 俵源五郎 釈由美子 .... 豊穣稲子 伊原剛志 .... ハルキ 中丸雄一 .... 河太郎 オトーサン、 「堂本くん、お久しぶり!」 と言っても、数年前、香港の空港で見かけただけ。 この映画、まともに人物が描かれているのは、堂本くんだけ。 でも、英語の発音はお粗末でした。 釈由美子さん、添え物でしたね。 その他の出演者: 石原さとみ .... 武留守リリー 太田莉菜 .... ナエ User Rating: 7.5/10 (49 votes) Yahoo! オトーサン、 「こんなに高いか?」 堤幸彦監督、いまひとつ共感できません。 コミカルでユーモラスに人間を描こうとしている その意図は分かるのですが、技巧がミエミエ。 「...でも、勉強にはなったな」 ・米という字を分解すると、屋号の「八十八」 ・カミナリが落ちると、窒素が空気中に放たれて、  豊作になるので、稲妻と書く。 User Comments: スシマスさん 2008年4月2日 ただ笑える 何も考えずに笑いたい時にオススメの映画。 主演の堂本光一と北大路欣也などキャストが意外にも?役にハマっている。 邦画なのに字幕を読んでいる自分がおかしくなってきたり、 ただ何も考えずに単純に笑える、、という点では非常に満足。 オトーサン、 「流山か。ご近所に映画フアンがいたんだ!」 流山の小地蔵さん 2008年4月20日 お馬鹿な映画を真剣に演じている堂本光一に感心 お馬鹿な映画を真剣に演じている堂本光一に感心して見に行きました。 元々は試写会に当たっていて、オバカ映画をパスしたものです。 その後圧倒的なテレビ雑誌で予告画面の露出やインタビューで 彼が米寿司をいかに真剣になりきって演じているかを知り だんだん関心が募りまして、 ついつい深夜で放送したテレビシリーズを見てしまったのです。 テレビシリーズでもオバカなんですが、 「おまえなんか握ってやる」という決めポーズが、ばっちり決まって、 微塵にも馬鹿馬鹿しい役をやっているというスキを見せません。 これはすごいと思いました。 同じ堤監督作品でも、「TRICK」の方は、 主役の阿部寛がお気軽に演じているような気がします。 堂本自身もNYに行く設定は、 「馬鹿馬鹿しい、あり得ない設定」とこき下ろしたうえで、 「そんな話なんで思いっきり笑ってやってください。」と語ってます。 それを読むにつけ、こいつなんて謙虚な奴なんだろうと思いましたよ。 実際この作品では、インタビューとは裏腹に、 堂本はハードなアクションをスタントなしで演じています。 釈由美子と絡む激しいカンフーアクションでは、 彼女の鎖骨にヒビが入るほど激しさだったようです。 その真剣さは、オバカ映画といえども画面を通じて伝わってきました。 銀幕版では、テレビ版と比べて、 スシ対決よりもカンフー対決にポイントが置かれていましたね。 あと北大路欣也のスシ職人ぶりも、堂本に負けず劣らず真剣でしたね。 第一目が笑っていません。怖いくらいです。 北大路が睨みつけると、司が本当にシャリ修行しているように見えてくるし、 彼が稲穂を見つめていると、本当にこだわりをもって稲作している感じがしてきました。 あと弟分河次郎は、今回大変な目にあってしまいますが、 そこに行くまでの司に対する嫉妬心と、それを超えて土壇場で見せる男気は、 なかなかのものを感じさせてくれましたよ。 ただある事情で河次郎が後半、司のそばにいなくなると、 シリーズ上困ったことが起きました。 「おまえなんか握ってやる」という決め台詞には、 必ず「いよっ!スシ王子!」と河次郎が決まって相の手を入れていたのです。 河次郎が不在のラスト対決で、司は自ら相の手を入れていました。 それがすごく可笑しくて必見シーンです。 あと「おまえなんか握ってやる」という決め台詞は時々英語で登場していて、 「You are crushed」と言うべきところを少々発音を間違えて、 「You are clashed」と語ってしまったところも面白かったです。 敵キャラとの対決シーンだったので、 潰すという意味の「You are clashed」という方が様になっていましたよ。 そんなわけでどんなオバカ映画でも、出演者が真剣に演じたら 傑作ができるという見本みたいな映画です。 同じ堤監督作品の「TRICK」と比べていただければ、一目瞭然でしょう。 ただし、石原さとみの師匠役だけは、どうにも浮いていましたね。 彼女笑い転げそうなのを必死で堪えていたのかも? 最後に、NYロケでネイティブの人に堂本が呼び止められて、 「Oh!My SUSIPRINCE!」と歓声を浴びたそうです。 向こうでもスシ王子が話題になっているのでしょう。 この作品でも、へんてこりんなスシがたくさん出てきます。 ぜひ外国でもこの作品が公開されて 真っ当な江戸前寿司が認知されるよう願っています。 修行を続けていく米寿司ですが、 本当のミッションは、江戸前寿司をPRすることだろうと思いますよ。


デイズ・オブ・サンダー

オトーサン、 「フアンには、たまらんなぁ」 F1レースは観たことがありますが、 NASCARは、観たことがありません。 この映画、NASCARレースで最も有名なデイトナ500も、 観せてくれるのです。 しかも、トム・クルーズが、レーサー役なんて。 原題:Days of Thunder (1990) 監督:Tony Scott 原作:Robert Towne / Tom Cruise 脚本:Robert Towne Genre:Action / Drama / Romance / Sport Country:USA Language:French / English 上映時間:107分 あらすじ: ティムは、引退したハリーにレース復帰を呼びかける。 こいつは有望だとコールを紹介する。 半信半疑だったが、コールの疾走ぶりは際立っていた。 こうして、車の改造がはじまり、 ハリーの指導の下、コールはトップ・ドライバーに成長するが、 レース中に重傷を負い、入院する。 そこで、女医・クレアに出会い、恋に落ちる。 レースに復帰したものの、またも事故。 相手のレーサー、ローディは、再起不能。 コールは、レースに恐怖心を抱くようになる。 デイトナ・レースへの挑戦は夢のまた夢になるのだろうか? 出演者: Tom Cruise ... Cole Trickle(コール) Nicole Kidman ... Dr. Claire Lewicki(クレア) Robert Duvall ... Harry Hogge(ハリー) Randy Quaid ... Tim Daland(ティム) Michael Rooker ... Rowdy Burns(ローディ) オトーサン、 「いつものようだなぁ」 トム・クルーズも、ニコール・キッドマンも、 相変わらず魅力的です。 さして感動しないのは、ロバート・デュバルが上手すぎるからでしょう。 でも、若い2人の共演シーン、なかなかいい感じでした。 TOM CRUISE トム・クルーズ 誕生日 1962/7/3   出身 米ニューヨーク州シラキューズ 10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。 ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、ケガで断念。 俳優を志す。 卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、 81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに「タップス」で大役を得る。 87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。 90年にニコール・キッドマンと結婚するが、2001年8月離婚。 2006年、ケイティ・ホームズとの間に娘が生まれ、11月に結婚した。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」 1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」      「卒業白書」「栄光の彼方に」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇ 1988年「カクテル」◇「レインマン」 1989年「7月4日に生まれて」◇ 1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇ 1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇ 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇ 1996年「ザ・エージェント」◇「ミッション・インポッシブル」◇ 1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇ 1999年「マグノリア」◇ 2000年「M:I−2」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」      「スペース・ステーション」(ナ)      「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「コラテラル」 2005年「宇宙戦争」 2006年「M:i−3」 2007年「大いなる陰謀」 NICOLE KIDMAN  ニコール・キッドマン 誕生日 1968/6/20   出身 米ハワイ州ホノルル 父は生物学の教師、母は看護婦。 ハワイで育ち、3才の時、オーストラリアに帰国。 幼い頃からバレエを学び、10才で演劇学校に入学。 14才で82年「BUSH CHRISTMAS」で映画デビュー。 映画出演の傍ら、シドニーのオーストラリア演劇学校で舞台演技を、 フィリップ・ストリート・シアターで発声、製作、演劇史を学んだ。 89年「デッドカーム戦慄の航海」がトム・クルーズの目にとまり、 「デイズ・オブ・サンダー」で共演。 90年12月結婚。しかし、2001年8月、離婚した。 養子縁組した子供が二人(娘と息子)いる。 2006年6月、カントリー歌手キース・アーバンと結婚。 2003年、「めぐりあう時間たち」で ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞、アカデミー主演女優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「BUSH CHRISTMAS」 1983年「PRINCE AND THE GREAT RACE」 1984年「BMXアドベンチャー」 1985年「アーチャーズ・アドベンチャー」 1986年「陽のあたる街角」「世紀末ゲーム」 1987年「誘惑の香り」「ウィンド・ライダー」「NIGHT MASTER」      「シャドウ・オブ・ブロンド」 1989年「デッドカーム戦慄の航海」「最も危険な悪女」「囚われた女」 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1991年「ビリー・バスゲイト」 1992年「遙かなる大地へ」◇ 1993年「冷たい月を抱く女」◇「マイ・ライフ」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◆「誘う女」◇ 1996年「ある貴婦人の肖像」 1997年「ピースメーカー」◇ 1998年「プラクティカル・マジック」◇「アイズ・ワイド・シャット」◇ 2001年「アザーズ」◇「ムーラン・ルージュ」◇      「パニックルーム」(声) 2002年「バースデイ・ガール」◇「めぐりあう時間たち」◇ 2003年「ドッグヴィル」◇「白いカラス」◇「コールドマウンテン」◇ 2004年「ステップフォード・ワイフ」◇「ザ・インタープリター」◇「記憶の棘」◇ 2005年「奥さまは魔女」◇ 2006年「ハッピーフィート」(声) 2007年「インベージョン」◇ 2008年「ライラの冒険 黄金の羅針盤」◇ その他の出演者: Cary Elwes ... Russ Wheeler Fred Dalton Thompson ... Big John John C. Reilly ... Buck Bretherton J.C. Quinn ... Waddell Don Simpson ... Aldo Bennedetti Caroline Williams ... Jennie Burns Donna W. Scott ... Darlene (as Donna Wilson) Chris Ellis ... Harlem Hoogerhyde Peter Appel ... Cole's Crew Stephen Michael Ayers ... Crewmember User Rating: 5.4/10 (18,159 votes) オトーサン、 「あれ、低いなぁ」 アカデミー賞ノミネート ・音響賞 User Comments MrKearns-2さん 1999年11月2日 あなたがどう言おうと、男どもには素敵な映画だ NASCARレースをどう思っているかはともかく、 これは、男どもには信じられないほど愉快な映画だ。 クリエーティブだろうか? 否。 「トップガン」とさして変わらない。 違いは、成熟度だ。 数年経過して、トム・クルーズはいい役者になった。 名優ロバート・デュバルと競演しても、負けない。 ランディ・クエイドもすごい演技をみせているので、 この映画は、男どもなら夢中になるだろう。 個人的には、ナスカー(NASCAR)はキライだ。 だが、この映画、絶対に胸を打つものがある。 観るたびに、自分の車でハイウエイをブッ飛ばしたくなる。 事実、この映画をめぐる議論は、男性ホルモンに関してものだ。 音楽は完璧だ。 Hans Zimmerは、トム・クルーズと組むのは2回目だが、 いい仕事をしている。(1回目は、「レインマン」) The Spencer Davis グループのレースシーンづくりは、見応えがある。 Bob Towneの脚本は、並みのアクション映画よりも巧みだ。 確かに、コールとローディ、2人のレーサーに奥行きを与えている。 だが、Cary Elwes演じる人物は、悪役すぎる。 だが、結局のところ、これはアクション映画だ。 クルーズ・フアンには、こたえられないだろう。 アクション映画が好きでないにせよ。 10点満点で8.5 (もっぱらお楽しみベースでなら) オトーサン、 「この方は、レース映画のフアンだろうな」 hoshi595さん 2007年3月28日 デイトナ500を描いたレース映画の傑作 レース映画と言えば一番に思い出すのはマックイーンの「栄光のル・マン」である。 レースの種類が違うので比較するのは相応しくないが、 無言の男の友情が印象的な「栄光のル・マン」とは別の男の魅力を感じさせる。 レースの世界を通して男の人間としての成長や乗り越えなければいけない壁、 友情や助けてくれる人々を描いているので、 若かりし日々を思い出せば共感が持てる良い作品だ。 共演のニコール・キッドマンの存在も忘れる事は出来ない。 この映画が縁で後にトム・クルーズと結婚する事になるからだ。 彼女の代表作は個人的には「ピースメーカー」だと思うが、 ここでもクールでセクシーな演技が見られる。 トムがこの映画の後2年の空白を経て再び「遥かなる大地へ」で共演するのだが、 その間二人の人生にとって大切な時間を過ごしたと考えるのは、 男のロマンが過ぎるだろうか オトーサン、 「NASCARって、なあに」 そういうひとがほとんどでしょう。 一時期、レース場の設計に関係していたので、 俄か勉強をしたことがあります。 「日本に持ってきたら、人気が出るかも」 ○NASCAR (ナスカー、National Association for Stock Car Auto Racing)  米国で最大のモータースポーツ統括団体。  また、同団体が統括するストックカーレースの総称。  前身は、フロリダ州のデイトナ・ビーチでのストックカー・レース。  1948年、統括団体NASCARが設立され、翌年公式レースが開催された。  1959年のデイトナ500初開催には、多数の観客が詰め掛けた。  なかなか田舎レースのイメージを払拭できなかったが、  1989、テレビ放映が開始された。  エンジン供給は、ビッグスリーだが、近年トヨタが参入している。  また、1996/97年に鈴鹿サーキットで、 1998/99年にツインリンクもてぎで、NASCARレースが開催された。  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン

オトーサン、 「ザ・ロックか、どこかで見たな」 思い出しました。ええ、鮮明に覚えています。 「スコーピオン・キング」のとてつもない怪力だ。 原題:The Rundown (2003) 監督・原作:Peter Berg 脚本:R.J. Stewart/ James Vanderbilt Genre:Action / Adventure / Comedy / Thriller Rated PG-13 for adventure violence and some crude dialogue. Country:USA Language:English / Portuguese 上映時間:104分 あらすじ: ベックは、借金漬け。 やむを得ず、しがない賞金稼ぎ。 ある日、暗黒街のボスから言われる。 ぐーたら息子を連れ戻してくれれば、 お前のレストランの開業資金を用立てよう。 息子のトラビスは大学を中退して、宝探しにうつつをぬかしている。 ベックは、トラビスがいるアマゾンのジャングルへ。 そこを牛耳っていたのは、独裁者ハッチャー。 金の採掘に労働者たちを動物以下の待遇で酷使している。 黄金の秘宝を探すトラビスは、ハッチャーだけでなく、 ゲリラのリーダー、マリアナからも狙われる。 ベックは、無事にトラビスを連れ戻せるだろうか? 出演者: Dwayne "The Rock" Johnson ... Beck (ベック) Seann William Scott ... Travis(トラビス) Christopher Walken ... Hatcher(ハッチャー) Rosario Dawson ... Mariana(マリアナ) オトーサン、 「下ネタもあるんだ!」 プロレスラーの映画だからアクションだけかと思っていましたが、 濡れ場もあるし、笑えるションベン・シーンもあるし... ベック役の”ザ・ロック”、下手に拳銃を使わず、 肉体勝負に徹しているあたり、好感を抱きました。 トラビス役のショーン・ウィリアム・スコット、 いい感じですし、演技力もあるので、今後人気が出るかも。 DOWAYNE "THE ROCK" JOHNSON  ドゥエイン・”ザ・ロック”・ジョンソン 誕生日 1972/5/3 出身 米カリフォルニア州 祖父、父ともプロレスラー。 高校、マイアミ大学でアメフト選手として活躍。 卒業後は人気プロレス団体WWFに入団。 すぐにインターコンチネンタル・チャンピオンの座につき、 NO.1人気レスラーとなった。 映画は「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」のスコーピオン・キング役でデビュー。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1999年「ビヨンド・ザ・マット」 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◆      「スコーピオン・キング」◇ 2003年「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」◇ 2004年「ワイルド・タウン 英雄伝説」◇ 2005年「DOOM/ドゥーム」◇「Be Cool ビー・クール」◆ SEANN WILLIAM SCOTT  ショーン・ウィリアム・スコット 誕生日 1977/7/12 出身 米ミネソタ州 映画館のバイトで、演劇に目覚め、 高校卒業後、ロサンゼルスに移住。 96年「SWEET VALLEY HIGH」などのテレビ番組を経て、 99年「アメリカン・パイ」でメジャー映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1999年「アメリカン・パイ」 2000年「ファイナル・デスティネーション」「ロード・トリップ」      「ゾルタン★星人」 2001年「エボリューション」「アメリカン・サマー・ストーリー」      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2003年「パレットモンク」「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」      「アメリカン・パイ3:ウェディング大作戦」 2005年「デュークス・オブ・ハザード」 2006年「アイス・エイジ2」(声) CHRISTOPHER WALKEN  クリストファー・ウォーケン 誕生日 1943/3/31 出身 米ニューヨーク・クイーンズ 活躍度 ○↑ 母が熱心なステージママであったため、 幼い頃から演技とダンスを学び、テレビで二人の兄と共に子役として活躍。 59年、ブロードウェイ・デビュー。 ホストフラ大学進学で一時俳優活動を休止後、舞台に復帰。 その後、アクターズ・スタジオで学び、71年「盗聴作戦」で映画デビュー。 78年「ディア・ハンター」でアカデミー助演男優賞受賞。 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「盗聴作戦」 1972年「マインド・スナッチャー/恐怖の人体実験」 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1977年「アニー・ホール」「センチネル」「ローズランド」 1978年「ディアハンター」◆アカデミー助演男優賞 1980年「天国の門」「戦争の犬たち」 1981年「ペニーズ・フロム・ヘプン」「アステカの秘宝」 1982年「アクターズ・ラブ」 1983年「デッド・ゾーン」「ブレイン・ストーム」 1985年「007/美しき獲物たち」 1986年「ロンリー・ブラッド」「ウォーゾーン/虐殺報道」 1988年「ミラグロ/奇跡の地」「ホームボーイ」      「ブルースが聞こえる」 1989年「コミュニオン/遭遇」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「迷宮のヴェニス」 1991年「マクベイン」「ミッドナイトチェイサー」「ミストレス」 1992年「バットマンリターンズ」◆ 1993年「ウェインズ・ワールド2」「流血の絆」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「デンバーに死す時」「サーチ&デストロイ」      「ゴッド・アーミー/復讐の天使」「ニック・オブ・タイム」      「アディクション」◆ 1996年「フューネラル」「バスキア」      「ラストマン・スタンディング」◆「ワイルド・サイド」 1997年「TOUCH<タッチ>」「エクセス・バゲッジ」「マウス・ハント」◆      「ラスト・キングス」 1998年「イルミネイト」「アンツ」(声)「メビウス」◇      「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◆      「スリーピー・ホロウ」◆「シシリアン 虐殺の地」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◆      「アメリカン・スウィートハート」◆ 2002年「スチュアート・リトル2」(声)「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」      「カントリー・ベアーズ」◇ 2003年「カンガルージャック」「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」      「マイ・ボディガード」「ジーリ」 2004年「ステップフォード・ワイフ」 2005年「ドミノ」「ウェディング・クラッシャーズ」 2006年「もしも昨日が選べたら」 2007年「ヘアスプレー」「燃えよ!ピンポン」 その他の出演者: Ewen Bremner ... Declan Jon Gries ... Harvey William Lucking ... Walker Ernie Reyes Jr. ... Manito Stuart F. Wilson ... Swenson Dennis Keiffer ... Naylor Garrett Warren ... Henshaw Toby Holguin ... Head Indian Tracker Paul S. Power ... Martin Stephen Bishop ... Knappmiller Chuck Norman ... Mullaire User Rating: 6.5/10 (20,127 votes) オトーサン、 「こんなに高いスコアとは」 User Comments ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2007年1月20日 頭を空にして、スタイリッシュな映像でワイルド・ライドを楽しもう そう、こいつは、ある種、陳腐で馬鹿らしい映画だ。 だが、スタイリッシュで、景色がすばらしいから、楽しくて好きだ。 冒険談だ。 ひたすら面白がらせようとしていて、それに成功している。 というのも、ドゥエイン・・ジョンソンが、いいヒーローだからだ。 きちんとしていて、しゃべりもうまいし、謙虚だ。 つまり、こういうことだ。 王者・アーノルド・シュワルツネガーが引退し、 そのマントをザ・ロックが引き継ぐという趣向だ。 だから、シュワルツネガーがカメオでちょい役で出演し、 ザ・ロック、頑張れ!と激励している。 いい感じだ。 やがて、ザ・ロックの仲間ショーン・ウィリアム・スコットが登場する。 ユーモアのセンスが抜群だ。 "お仲間映画"風になってくる。 ベックとトラビスの2人が実によくやっている。 別の映画だが、2人が殴りあって倒れていた.... それなのに、くたびれたようには見えないのだ! 信じられなーい! ロザリオ・ドーソンは、セックス・アピールで勝負し、 クリストファー・ウォーケンは、悪漢役でいつものように楽しませてくれる。 せりふが、実にいいんだ。 2度目に見て分かったのだが、 この映画、実にスタイリッシュなのだ。 まるで、ロバート・ロドリゲスや クエンティン・タランティーノがつくった映画のようだ。 小道具の使い方が上手だ。 見ていて楽しくなる。 音楽もいいし、ハワイの景色もいい。 (アマゾンのジャングルのつもりなのだ...) ストーリーの馬鹿さ加減を許せるし、楽しい時を過ごせる。 オトーサン、 「この映画、プロレス・フアンには、こたえられないだろうな」 tazawako1966さん 2008年4月17日 ロック・ボトム タックルに行く形で相手の腋下に体を挿し込み、 同時に右手で肩と腕をロック、 そのまま片手で持ち上げて宙に浮き、全体重を乗せて叩きつける技。 ザ・ロックはハワイ系とのハーフ黒人。 フライングラリアートで柱をへし折る男。 しかし、全然注目していなかったが、 ロックの耳はカリフラワーの耳になっていないな。 WWE系のレスラーは容姿を気にしてヘッドロックなんぞやらんのだろうか? 新日本に大昔来日したピーターメイビアの息子。 もうシビアなファイトは無理だろうから ・・是非とも個人的にハッスルに来てもらいたいレスラー。 同じレスラーあがりの俳優ロディパイパーが ずっと長髪で耳を隠していたのはカリフラワーを隠すためだったのだろう。 ロディパイパーも藤波辰巳と好勝負を繰り広げた好レスラーだ。 しかし、クリストファーウオーケンはもはやB級専門になってしまって ディアハンターから好きだった私はちと残念だ。 確実にロバートヴォーンのようなB級キングの道を歩んでいる、 まぁ息の長い役者になれるからそれもよしか。 彼の悪役がよかった。 大分昔、雨宮塔子ナビゲーター、TBSの特番で ローマの政治家の一人として出演していたのはウォーケンだったのか? 特別なクレジットもなくて、あの役は普通の外タレエキストラだろ! そんな金に困っていたのかよ! 雨宮に比べりゃ超大物なのに!・・で未だに謎だ・・違う人だったのかなぁ・・。 ロックのイケイケ・アクション最高! あー面白かった! おやすみなさい♪ 明日は良い目覚めでございます♪


地獄の7人

オトーサン、 「この邦題をみるかぎりB級映画だな」 でも、苦労人&名優のジーン・ハックマン主演です。 大いに期待できるのではないでしょうか。 原題:Uncommon Valor (1983) 監督:Ted Kotcheff 原作:Wings Hauser 脚本:Joe Gayton Genre:Action / War 上映時間:105分 あらすじ: ローズ大佐の息子は、 ベトナム戦争で行方不明になった。 捕虜収容所に囚われているのではないか。 この10年、息子のことを思い出さないときはない。 政府は、何もしてくれないので、自ら立ち上がる。 ベトコン捕虜収容所の空中写真を入手し、 石油王マグレガーの援助を求める。 彼の息子も行方不明なのだ。 息子の戦友たちを捜し出し、5名の協力を得る。 マクレガーの私有地に捕虜収容所の実物大の模型をつくり上げ、 実戦訓練を開始する。 最新兵器に強い若手のスコットも加わるが、 実戦経験もないのにエラソーな口を利くじゃねぇか、 ムショから出てきたセイラーらと衝突する。 だが、彼の父親も、ベトナムで死んだのだ。 それを知って、みんなはスコュトと仲直りする。 厳しい訓練が終わり、いよいよバンコクへ向かう。 兵器を没収されてしまうが、麻薬商人の手を借り、 ついに捕虜収容所のある高地ヘと向かう。 だが、彼らを待ち構えていたのは、機銃掃射だった。 そんななか、気のいい男、爆破名人のブラスターが、 仲間を守るために、死んで... 出演者: Gene Hackman ... Col. Cal Rhodes(ローズ大佐) Robert Stack ... MacGregor(マグレガー) Patrick Swayze ... Kevin Scott(スコット) Randall 'Tex' Cobb ... Sailor(セイラー) Reb Brown ... Blaster(ブラスター) オトーサン、 「ジーン・ハックマン、うまい!」 名優と分かっていても、やはり感嘆せざるをえません。 このひとは、喜怒哀楽を巧みに操れるのです。 それも、ごく自然に... 例えば、大声をあげなくても、怒りを表現し、 泣き声を出さなくても、それ以上の悲しみを表現できるのです。 GENE HACKMAN  ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、トラックの運転手、靴のセールス、 レストランのドアマンなど職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの悪役レックス・ルーサー役が有名。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇ 1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ その他の出演者: Fred Ward ... Wilkes Harold Sylvester ... Johnson Tim Thomerson ... Charts Lau Nga Lai ... Lai Fun Kwan Hi Lim ... Jiang Kelly Junkerman ... Paul MacGregor Todd Allen ... Frank Rhodes Gail Strickland ... Helen Rhodes Jane Kaczmarek ... Mrs. Wilkes Gloria Stroock ... Mrs. MacGregor User Rating: 6.1/10 (2,154 votes) オトーサン、 「世界の名画では?」 User Comments douglas lallyさん Hoboken, NJ 2006年3月6日 ベトナム戦争映画のベスト 出だしほど胸を打つシーンはない。 ヘリが飛び立ち、残された者たち。 ヘリが遠ざかるにつれて、彼らが捕虜になる有様が映し出される。 これまで見たなかで、最も記憶に残るシーンだ。 この映画は、恐ろしい。 ベトナム復員兵らが、 政府に見捨てられた捕虜を救うために結集し、訓練を受ける。 完璧な映画ではない。 ところどころに監督の不手際もある。 だが、元兵士らの結束ぶりがよく出ている。 単なるアクション映画ではなく、人間ドラマになっている。 これは、まさに今日でも通用する感情描写だ。 これら戦争の行方不明者たちに何が起きたのだろうか? なぜ、米政府は彼らを救い出すのを拒否したのだろうか? そう、映画は、こうした難しい問題に答えを出していない。 だが、観客は、忘れることができない。 何も画期的なことはない。 こうした視点は、記憶に残る映画、 例えば、「ランボー」や「地獄のヒーロー」でも 多かれ少なかれ扱われている。 だが、この映画は、それらより、巧みに書かれ、演技されている。 それをやってのけたのは、ジーン・ハックマン。 人間そのものなのだ。 この救出任務は、政府から行方不明者と知らされた すべての父親の夢を叶えている。 だが、胸を打つ実に感動的なシーンがあった。 ヘリに乗った捕虜のひとりがどもりながら言う。 「会えてよかった」 そう、このシーンを見る度に、目がうるんでくる。 この世の地獄、つまりベトナム戦争から ついに帰還した者の心中を代弁しているからだ。 オトーサン、 「いいコメントだなぁ」 周囲の多くのひとが戦死したひとでなければ、 書けないコメントでした。 戦時国家、いまは、そんな国でないことの幸せを噛みしめましょう。 以下のコメント、素敵ですが、どこかお気楽です。 少なくとも、断腸の思いで書かれてはいません。 Jackおじちゃん さん 2007年12月23日 これを良き別れとしよう B級の映画というのでしょう。 でも、いまだにくっきりと覚えているのは、 この映画の男たちの気持ちがよく分かるし、 これでいいんだという納得感が強いからだと思っています。 ベトナム戦争時ののMIA(戦闘時・行方不明者)を助けるため、 集められた昔の勇者たち。 黒澤映画を思い出させるように、最初はダメで仲も悪い男たちが、 昔のような精悍さを取り戻し、チームワークもできていく。 しかし、思わぬ米政府の中止の横槍。 それなのに、自分の金まで出して、ボロボロの銃器を買い集めて、 敵地に乗り込みます。 敵の捕虜収容所に切り込む前に、ダメ男と思われていた指揮官が、 こういうところで演説をする柄じゃあないがと言いつつ、 シーザーの言葉(本当はブルータスの言葉なんですが)を引用して、 「明日また笑って会おう。しかし、もし会えぬなら、これを良き別れとしよう」 というシーンが、本当に印象に残っています。 なぜ、死ぬかもしれないのに行くのか、 大義のためなどではなく、言葉でも論理でも言い表せないけれど、 「行くぞ」と同感せずにはいられない、そんな映画です。 オトーサン、 「ブルータス、お前もか」 ブルータスといえば、シーザーを暗殺した悪い奴。 でも、本当はどうなのでしょうか。 いいせりふを吐いています。 「運命よ、おまえの意志は人間には知るすべもない。 人間いずれは死ぬ、それは知っている、 問題はいつ死が訪れるかだ」 戦争や病気は、ひとが目をそむけている、 この無慈悲な真実を否応なしに突きつけてくるのです。 美貌の死神が隣の椅子に腰をかけていて、 「どう?そろそろ行きましょうか?」


大いなる陰謀

オトーサン、 「すごい顔ぶれだ」 金曜日が初日でしたが、見に行きました。 監督の主張に共感するところは多々ありましたが、 映画の出来としては、いまいち。 あれ?もう終わるの?尻切れトンボだ。 原題:Lions for Lambs (2007) 監督:Robert Redford 脚本:Matthew Michael Carnahan Genre:Drama / Thriller / War Rated R for some war violence and language. 上映時間:92分 あらすじ: ジャニーンは、独占インタビューの機会を得る。 未来の大統領候補アーヴィング上院議員に呼び出されて、 その席で、密かに対テロ新作戦の開始について知らされ、 国民向けに啓蒙的な記事を書くように説得される。 同じ頃、カリフォルニア大学の政治学教授マレーは、 授業をさぼってばかりいる学生トッドを呼び出し、 人生において決断し、行動することの大事さを説く。 教え子2人は、国ために何かしようと志願兵となった。 トッドは、反論する。 羊がライオンの群れを率いている今のアメリカ。 あんたは、無意味な戦争に教え子を駆り立てたのか? 教授は、悲しそうに首を振る。 強く反対したが、聞き入れてくれなかった。 教え子2人は、アフガンの最前線で死を前にしていた。 出演者: Robert Redford ... Professor Stephen Malley(教授マレー) Meryl Streep ... Janine Roth(ジャニーン) Tom Cruise ... Senator Jasper Irving(アーヴィング上院議員) Andrew Garfield ... Todd Hayes(トッド) Derek Luke ... Lt. Arian Finch(アリアン) Michael Pena ... Ernest Rodriguez(アーネスト) オトーサン、 「3つのシーン、チグハグだなー」 アフガンの最前線、大学での教授と学生の激論、 そして、上院議員と記者の丁々発止の対話。 内容もいいし、上手い役者がやっているのに残念です。 反戦思想に共鳴して出演した勇気が報われませんでした。 ROBERT REDFORD  ロバート・レッドフォード 誕生日 1937/8/18 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ ニューヨークで演技を学び、舞台からキャリアを始める。 62年「戦場の追跡」で映画デビュー。 「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」などの作品でスターダムに。 73年「スティング」でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。 80年「普通の人々」で監督デビュー。 アカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「戦場の追跡」 1964年「戦場はどこだ!」 1965年「サンセット物語」 1966年「逃亡地帯」 1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」 1969年「夕日に向かって走れ」「明日に向かって撃て!」      「白銀のレーサー」 1970年「お前と俺」 1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」「候補者ビル・マッケイ」 1973年「追憶」「スティング」 1974年「華麗なるギャツビー」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」 1976年「大統領の陰謀」 1977年「遠すぎた橋」 1979年「出逢い」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ナチュラル」 1985年「愛と哀しみの果て」 1986年「夜霧のマンハッタン」 1987年「プロミストランド/青春の絆」 1990年「ハバナ」 1992年「スニーカーズ」 1993年「幸福の条件」 1996年「アンカー・ウーマン」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 2001年「スパイ・ゲーム」 2002年「ラストキャッスル」 2004年「二重誘拐」「セイクレッド・プラネット 生きている地球」(ナ) 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「大いなる陰謀」 MERYL STREEP  メリル・ストリープ 誕生日 1949/6/22 出身 米ニュージャージー州サミット ヴァッサー・カレッジの演劇科とイエール・オブ・スクール・ドラマを卒業後、 舞台俳優としてスタート。 映画は77年「ジュリア」がデビュー。 「ディア・ハンター」ほかアカデミー賞にノミネートされたのは12回。 「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞、 「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞、 「A CRY IN THE DARK」でカンヌ映画祭主演女優賞獲得。 私生活では76年に舞台共演したジョン・カザールと同棲するが、2年後に癌で死去。 その後、弟の親友の彫刻家ドン・ガンマーと結婚。79年11月男児誕生。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「ジュリア」「スラップ・シュート」(TM) 1978年「ディア・ハンター」 1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」      「クレイマー、クレイマー」アカデミー助演女優賞 1981年「フランス軍中尉の女」 1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」アカデミー主演女優賞 1983年「シルクウッド」 1984年「恋におちて」「IN OUR HANDS」 1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」 1986年「心みだれて」 1987年「黄昏に燃えて」 1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」 1989年「シー・デビル」 1990年「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」 1992年「永遠に美しく…」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「激流」 1995年「マディソン群の橋」「判決前夜」 1996年「マイ・ルーム」 1997年「誤診」(TM) 1998年「母の眠り」 1999年「ミュージック・オブ・ハート」 2001年「A.I.」(声) 2002年「めぐりあう時間たち」「アダプテーション」 2003年「ふたりにクギづけ」 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」      「クライシス・オブ・アメリカ」 2006年「プラダを来た悪魔」「今宵、フィッツジェラルド劇場で」 2007年「いつか眠りにつく前に」「大いなる陰謀」 TOM CRUISE トム・クルーズ 誕生日 1962/7/3   出身 米ニューヨーク州シラキューズ 10歳の時に両親が離婚し、母に引き取られて育つ。 ハイスクール在学中はレスリングに熱中したが、ケガで断念。 俳優を志す。 卒業後、ディナーショーのミュージカルなどに出演していたが、 81年「エンドレス・ラブ」の端役をきっかけに「タップス」で大役を得る。 87年5月、ミミ・ロジャースと結婚するが、90年に離婚。 90年にニコール・キッドマンと結婚するが、2001年8月離婚。 2006年、ケイティ・ホームズとの間に娘が生まれ、11月に結婚した。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「エンドレス・ラブ」「タップス」 1983年「アウトサイダー」「爆笑!恋のABC体験」      「卒業白書」「栄光の彼方に」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1986年「トップガン」◇「ハスラー2」◇ 1988年「カクテル」◇「レインマン」 1989年「7月4日に生まれて」◇ 1990年「デイズ・オブ・サンダー」◇ 1992年「ア・フュー・グッドメン」◇「遙かなる大地へ」◇ 1993年「ザ・ファーム/法律事務所」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◇ 1996年「ザ・エージェント」◇「ミッション・インポッシブル」◇ 1998年「アイズ・ワイド・シャット」◇ 1999年「マグノリア」◇ 2000年「M:I−2」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」      「スペース・ステーション」(ナ)      「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」 2003年「コラテラル」 2005年「宇宙戦争」 2006年「M:i−3」 2007年「大いなる陰謀」 その他の出演者: Peter Berg ... Lt. Col. Falco Kevin Dunn ... Howard - ANX Editor Larry Bates ... Soldier #1 Christopher May ... Soldier #2 David Pease ... Soldier #3 Heidi Janson ... Soldier #4 Christopher Carley ... Sniper George Back ... Student #1 Kristy Wu ... Student #2 User Rating: 6.2/10 (10,576 votes) オトーサン、 「低いなぁ...しょうがないか」 脚本は、プラトンの「ソクラテスの弁明」が下敷きになっています。 愚かな民は、畢竟、愚かなリーダーしか持ち得ないのです。 User Comments filmfan92さん United States 2007年12月7日 勇敢だが、冴えない そう、今日の世界では、 この映画の長いやりとりは、 結局、アメリカのありようについて長い激論になってしまう。 議論を飲み込みしやすくするためのアクションもないし、 ロマンスも、登場人物の変容もない。 これは長い政治対話だ。 それも、答えのない。 それでもいいなら、見に行けばいい。 だが、私的には、宿題をやらされているような気がした。 映像にも、言葉にも、何の工夫もない長い講義のようだった。 確かにいくつかの筋書きはある。 イラクの最前線への恐ろしい誤った侵入や 教授と教え子との哲学的な激論だ。 だが、そんなのを見に来たのではない。 トム・クルーズとメリル・ストリープの演技を見にきたのだ。 でもダメだった。 メリル・ストリープは気乗りしない記者役で、 おそまつな材料に息を吹きこもうとしていたが、うまく行かなかった。 トム・クルーズは、滑稽なスーツを着せられ、 ひどいミスキャストだった。 共和党の滑稽なブッシュ殿下の道化者を情熱的に演じていた。 偉大な役者たちのすばらしい演技を期待しているのに、 マシュー・マイケル・カーナハンの自己陶酔的な脚本が、 彼らにそうさせてくれないのだ。 すばらしい本や演劇になりえたのに、 この映画たるや、信じられないほど散漫で、信じられないほど大人しい。 オトーサン、 「言えてる!うまいコメントだなぁ」 mori2fmさん 2008年4月10日 トム君が出てるけど…軽い映画じゃないよ! ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズが共演! おまけにレッドフォード自身が、7年振りにメガホンを握った本作 この豪華なキャスティングにも関わらず、 アメリカでは大コケし、日本では公開時期が延びて (ホントなら新春第2弾の予定だった)しまいました。 果たして、何がいけなかったのでしょう? 『これは、民主党のプロパガンダ映画か?』 見終わった後、吾輩は思わずツッこんでしまいました。 大統領選挙(予備選ですが)真っ只中のタイミングで、 こんなん見せられた日にゃあ〜誰でもこう思うんじゃないでしょうか? まあ、レッドフォードの“民主党びいき(ウラを反せば“共和党嫌い”)”は有名ですからね。 3人共演と、冒頭に書きましたが実際に同じシーンで揃って出てくるのは、 メリル・ストリープとトム・クルーズだけでして、 レッドフォードは2人とはまったく絡んでおりません! 映画自体が、ワシントンとアフガニスタン、 そしてカリフォルニアの3ヶ所のシーンで構成されておりますから、 これは当然と言えば当然なのですが、 そのあたりを期待して観に行かれますと肩透かしを喰らいますのでご注意下さい。 ただ、メリル・ストリープとトム・クルーズによって繰り広げられる、 丁々発止のやりとりは、『見事!』の一言です。 この密室での“ディベート(オフィスでの単独取材)・シーン”だけでも、 この映画を観る価値は充分にあると思います。 メリルは本当に貫禄タップリですし、片やトム君のま〜あ、ワルいこと! いや“悪人”という意味ではなく、 『自らの野望の為なら、手段は選ばず』ってのが滲み出てて、 コレはコレで“怪演”だったと思います (薄っぺらい役なんですけどね!(^^;)。 で、何でコケちゃったんでしょう? やっぱり少々難しすぎるのでしょうか?? この映画、最終的に『だから、どうなの?』というところを、 最後までキチンと描いていません。 それは『観客が自問し、熟考し、感じることを、 主義の押し付けではなく強く迫るヒューマン・ドラマ。 あなたならどうする?どう感じる?とね』 とレッドフォードがコメントしていることからも、 その狙い通りに作られたのだと思います。 そういう意味では、この映画自体は失敗しているわけではないのですが、 『そこまで極端な問題の投げ掛け (“無関心でいることの愚かさ”“何かのために立ち上がることの大切さ”)を 映画館でされてもな〜』ってのが、正直なところではないでしょうか? 少なくとも吾輩的にはそうです。 このキャスティングと邦題から、もっとスカッとした映画を想像していただけに、 その辺は少々しんどかったです。 でも言い換えれば、この映画は軽いエンタテインメントではなく、 人間ドラマとしては出色の出来だと思います。 そうなってくるとこれは“トム・クルーズが出てる映画” というイメージ戦略の失敗なんですかね〜(^^;。


ブラックサイト

オトーサン、 「見るべし。ダイアン・レインだもの」 彼女は、知的でスレンダーな美人女優ですが、 とくに良かったのは、「トスカーナの休日」。 素顔の彼女に会えたような気がしました。 最近は、芸域を広げようとしているようで... 原題:Untraceable (2008) 監督:Gregory Hoblit 原作:Robert Fyvolent / Mark Brinker 脚本:Robert Fyvolent/ Mark Brinker / Allison Burnett Genre:Crime / Thriller Rated R for grisly violence and torture, and some language. 上映時間:100分 あらすじ: オレゴン州ポートランド。 男が競技場近くの駐車場で誘拐され、 ウェブサイト"Kill with me.com"上で、 パイロットが公開殺害される。 殺人犯は、自分のサイトにライブ映像を載せ、 そのサイトのアクセス数が増えれば増えるほど、 犠牲者たちの死期を早めると公言している。 担当のサイバー捜査官ジェニファー。 母親ステラに手伝ってもらい育児に情熱を燃やしているが、 仕事となれば、厳しい表情に戻る。 発信元は追跡不能のまま、第二の犯行が起きる。 今度は、ケーブルTV局のリポーター。 さらに、ジェニファーの相棒グリフィンまで犠牲者に。 アクセス数は激増し、死期はますます早まっていく。 ジェニファーは、地元警察の刑事エリックと協力し、 急ピッチで、犯人の特定に動く。 そして映像が切り替わる。 写っていたのは、ジェニファーの家だった! 出演者: Diane Lane ... Agent Jennifer Marsh(サイバー捜査官ジェニファー) Colin Hanks ... Agent Griffin Dowd (同グリフィン) Billy Burke ... Detective Eric Box(刑事エリック) オトーサン、 「うーん、彼女も年とったなぁ」 首すじに皺が寄っています。 「二世登場!よく似ているなぁ」 アカデミー賞俳優トム・ハンクスの息子さんが、 その相棒を務めていました。 DIANE LANE  ダイアン・レイン 誕生日 1965/1/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 79年「リトル・ロマンス」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「リトル・ロマンス」 1980年「ラスト・レター」 1982年「幸福のチェッカー」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」 1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」 1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」 1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」      「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」 1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」 1995年「ジャッジ・ドレッド」◇「ワイルド・ビル」 1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇ 1998年「デッド・ロイヤル」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「オーバー・ザ・ムーン」 2000年「パーフェクト・ストーム」◇ 2001年「陽だまりのグラウンド」◆「グラスハウス」◆ 2002年「運命の女」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「トスカーナの休日」◇ 2005年「理想の恋人.COM」◇ 2007年「ブラックサイト」◇ 2008年「ジャンパー」◆ COLIN HANKS  コリン・ハンクス 誕生日 1977/12/24 出身 米カリフォルニア州 俳優トム・ハンクスの息子。 父の監督作「すべてをあなたに」で映画デビュー。 テレビ・シリーズ「ロズウェル 星の恋人たち」のアレックス役を演じる。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1996年「すべてをあなたに」 2000年「学園天国」 2002年「オレンジ・カウンティ」◇ 2005年「キング・コング」 2007年「ブラックサイト」 その他の出演者: Mary Beth Hurt ... Stella Marsh Joseph Cross ... Owen Reilly Peter Lewis ... Richard Brooks Tyrone Giordano ... Tim Wilks Perla Haney-Jardine ... Annie Haskins Tim De Zarn ... Herbert Miller Christopher Cousins ... David Williams Jesse Tyler Ferguson ... Arthur James Elmer Trina Adams ... Female Cop #3 Brynn Baron ... Mrs. Miller John Breen ... Richard Weymouth Dan Callahan ... Trey Restom - Spoiled Preppie User Rating: 6.1/10 (3,897 votes) オトーサン、 「なんで、低いんだ?」 世界68億人が共犯者になりうる。 つまりは、観客を批判しているせいでしょう。 User Comments Ric-7さん New Orleans LA 2008年2月14日 心配したほど悪くはない。 退屈しなかったし、途中で映画館を出ることもなかったが、 まあ、そうほめるわけでもない。 殺人は、必要以上に不気味と思ったが、 だが、それを必要としたのは、脚本の弱さを補うためだった。 ストーリーは、素早く動く。 脇道もしない。 ペースが早いから、事態の進展がどういう意味をもつのか、 何で、こんなに偶然が左右するのか、考える余裕がない。 終わりは、こんなものだろう。 悪人は、アンコールなしで終わるし、 生き残ったので、検死の必要もなくなる。 演技はすばらしい。 ダイアン・レインは、タフさと脆さをうまくミックスさせている。 ビリー・バーグは報われない役だが、やれるだけのことはやっている。 メアリー・ベス・ハートは素敵だが、端役は勿体ない。 この映画、すぐに上映打ち切りになるだろう。 すぐにホームビデオ/DVD市場入りする。. 恐ろしくはない。 「羊たちの沈黙」を期待してはいけない。 オトーサン、 「映画瓦版、ほめてるなぁ」 服部弘太郎さん 2008年3月18日 インターネットで生中継される凄惨な殺人の現場。 犯人の動機に同情してしまう。 インターネットの危険性が、いろいろと取りざたされている。 他のメディアに比べて、なぜネットがかくも危険視されるのか。 それはネット利用には「匿名性」の問題がついて回るからだ。 人はネットの中で、別の人格に成りすますことができる。 自分の姿を隠して透明人間になれる。 普段の自分ではないもうひとりの人格が、ネットの中で一人歩きしていく。 日常生活で接している友人や知人、職場の同僚、家族にすら見せていない自分の顔を、 ネットの中ではさらけ出せるのだ。 そこでは人間の持つ欲望が、際限なく肥大していく。 映画『ブラックサイト』の原題は『Untraceable(追跡不能)』。 ネットの中に開設された殺人生中継サイトの主催者を、 警察とFBI捜査官が追う物語だ。 インターネットは完全匿名だと思われているが、 じつはネットにアクセスすれば誰もがそこに個人を特定できる痕跡を残しており、 警察はサーバー管理者にその情報を提供してもらうことで アクセス者を特定できるようになっている。 しかし殺人サイトの主催者は国内外のサーバを 何度も迂回してサイトにアクセスしているため、 通常の捜査方法ではまったく相手にたどり着けない。 犯人は警察やFBIを挑発するように、 次々に犠牲者を残酷な方法で血祭りに上げていく……。 犯罪映画としてのプロットを見る限り、 これはネットを悪用した連続殺人犯と、それを追う警察関係者の戦いを描いた話。 しかしこの映画が告発しているのは、インターネットでもその利用者でもない。 インターネットはこの映画が告発しようとしている対象を、 より明確に浮かび上がらせるための装置に過ぎないのだ。 この映画は何を告発するのか?  それは犯罪とは何の関係もなく暮らしている、 我々普通の一般人が持つ当たり前の心理だ。 映画の冒頭近くに、道路の事故渋滞の様子が登場する。 事故現場では車が大破し、運転手と思われる人間が車外に放り出され、 事故処理の作業員によってその上半身にシートがかけてある。 おそらく運転手は死亡したのだろう。 通行中の車はこの様子を見ようと、事故現場の横で車の速度を落とす。 彼らは職場に行って、ほんの数十分前に事故現場で死体を見たことを自慢するに違いない。 人間の死は、赤の他人にとってはこの上もないエンタテインメントなのだ。 誰だって自分の家族や友人の死を、エンタテインメントだとは考えない。 死のエンタテインメント化は、人の生命の尊厳に対する冒涜に思えるのだ。 しかしそう考える人間も、他人の死には無関心になれる。 他人の死を物笑いの種や酒の肴にすることができる。 それがどんな人間もが心の中に持つ、品性のなさ、どうしようもない嫌らしさだ。 映画『ブラックサイト』は、そうした人間の心理自体を批判する。 この映画を観終わった感触は、ズシリと重たいものだった。 犯人の冷たい眼差しが、長く印象に残りそうな映画だ。


ぷりてぃ・ウーマン

オトーサン、 「紛らわしい題名だなぁ」 それはともかく、淡路恵子さん、お久しぶり。 "末期"高齢者扱いされて後期高齢者が怒っていますが、 平均年齢69歳の"高貴"高齢者のドラマが胸を打ちます。 原題:ぷりてぃ・ウーマン(2002) 監督:渡邊孝好 脚本:高橋美幸 / 真崎慎 Genre: Drama / Commedy 上映時間:111分 あらすじ: 集会所にたむろするおばあちゃんたち。 そこへ市役所のひとがやってきて、 市民の日に催される発表会に出てほしいと言う。 冗談じゃないよ。突然そんなことを言われたって。 そんな時、リーダー格の葵の孫娘・加奈子が里帰りしてくる。 シナリオライター志望だが、仕事を下ろされたのだ。 葵は、孫娘の脚本「夕空、晴れて」を読み、 この芝居を上演しようと思いつく。 加奈子を演出家に決めて、仲間たちを説得し、 かくして「劇団・ともしび」が旗上げする。 だが、周囲の反応は冷ややか。 ド素人集団、芝居がなかなか上達しない。 しかも、稽古中にメンバーの梅子が倒れてしまう。 出演者 淡路恵子 .... 森下葵 西田尚美 .... 森下加奈子 正司照枝 .... 石倉琴江 イーデス・ハンソン .... 茂森ジェーン 風見章子 .... 室田梅子 オトーサン、 「年取ったなぁ」 淡路恵子さん、 昔のあでやかな姿を知っているものとしては、 悲しいことですが、お元気そうで何より。 その他の出演者: 草村礼子 .... 川部幾代 絵沢萠子 .... 畑中小夜 馬渕晴子 .... 生駒頼子 岸部一徳 .... 森下隆太郎 風吹ジュン .... 森下裕子 新晋一郎 .... 森下達哉 斉藤洋介 .... 室田一夫 竹井みどり .... 室田寛子 すまけい .... 川部米吉 蛭子能収 .... 畑中康雄 高橋ひとみ .... 畑中邦子 山田隆夫 .... 石倉弘一 高田聖子 .... 石倉幸代 佐藤允 .... 生駒勇次郎 土屋久美子 .... 茂森京子 風見しんご .... 茂森敏治 津川雅彦 .... 市役所の部長 益岡徹 .... 鮫島光吉 市川実日子 .... 木村真由美 山田邦子 .... 日舞の師匠 ミッキー・カーチス .... ペンキ屋 秋野太作 .... 詩の会員 鈴木正幸 .... おまわりさん 金子貴俊 .... プールのインストラクター 出川哲朗 .... 中華屋の客 チューヤン .... 中華屋の客 User Rating:8.0/10 (28 votes) オトーサン、 「高いね」 みんな芝居が下手だけど、許してあげましょう。 User Comments: Longislandさん 2004年1月20日 まあ、比較するのもなんだが・・・ R・ギアの同名ほぼ同タイトル作品より良かった (笑 芸達者な往年の女優陣がいいし、 次から次へと意外な役者が登場するのも楽しい。 惜しいのは女優陣に対抗する老男優がいないことぐらいかな。 イーデス・ハンソンを映画で観たのは幼少期のガメラ以来、 懐かしかった〜 あの独特の日本語せりふ廻しは健在。 オトーサン、 「そうだ。そうだ。 高齢者だって、胸張って生きてていいんだ」 おたべさん 2003年6月 婆ァなんぞと呼ばせねェ いいとか悪いとか、そ〜ゆ判断基準が通用する映画じゃないんだろなと思う。 つまるところ高齢化社会に向けての一種の啓蒙的な映画だし ターゲットとするべき層もはっきりしてそ〜だし。 往年の名女優たちを等分に配してド素人芝居をやらせるという発想はすごい。 ある種の倒錯感すら覚えた。 しかも全員、嬉嬉としてやってるし(笑) 好きなことやってる方が老いないってのは既に定説だと個人的には思ってたんで 映画のメインメッセージには今更って部分はあったんだが 舞台挨拶での監督の話を聞く限りじゃまだまだ流布してないのか? 今から無趣味の老人のご飯作りに行くんだよ、あたし……あ〜あ。 人生は色々だぜ。せめて好きなことして弾けて死ななきゃ 感想 出演者が、濃い!! これに、あと岸部一徳だの、高田聖子だの、 風吹ジュンだの、ミッキー・カーチスだのと、 綺羅星の如き出演陣があるわけですが。 しかし、全てはこのご高齢女優陣の前では色あせて行く。 つ〜くらいの、パワーを発揮しまくってくださるのです。 この「往年の名女優」たちが…。 一口で「往年の名女優」なんぞと括ってしまいますが、 その出自だって、じっつにも〜、多種多彩なわけで。 SKDがいりゃ関西名姉妹漫才がいりゃ、ポルノ女優がいりゃ、 自らを「変な外人」と呼んでた知的タレントがいりゃ……。 草村礼子さんなんざ、 それこそある程度の年齢を経てから大ビッグに花開いて、 文字通りのぷりてぃウーマンだったりするし。 えっと。映画の骨子はですね。 仲良し何人組だ?ま、いいや。 とにかく仲良しの平均年齢70に近い女性たちが、 町の文化祭みたいなんでいきなりお芝居をすることになったって、 ま、ごっくごっく単純な話なんすけどね。 てゆ〜か。なんだろ。 この手の映画が、いわゆる「文化映画」って形ではなく、 堂々一般封切りでかかって、それを観に来る層というのの中心が、 多分、所謂熟年層でって。 あたしとしては映画そのものより、そゆ現象というか、 状況ってものの方が興味あります。 「携帯発鑑賞直後」ウンタラでも書いたんですけど、 あたしはも〜かなり前から、 年取った人間が大人しくしてちゃ碌なことにならんって思ってて、 だもんだからあたしの両親がエエトシこいて富士山に初登山敢行したり、 京都の二条から七条までを平気で歩いてたりするのを、 元気やなァとか思って見てたりするんですが。 なんか、世の中ってのはまだまだ年取ったら静かに囲碁でもやったり、 お喋りに興じてたりすりゃいいじゃんって感覚みたいなんすよね。 この前、サンデープロジェクトかなんかぼ〜っと見てたら、 己がええ加減年寄りの塩川大臣が、 年寄りってのは大人しくしててもらえばいいからみたいなこと言ってて、 ブチキレそ〜になったんすけど。 うちの姑は基本的に家で「大人しくしてて」 その揚句にぶっ倒れちゃったわけだし。 でも、その当のお年寄りたちってのは、 逆に危機感を結構感じてたりするわけじゃないすか。 今、高齢に向かう人たちってのは概ね、 戦後の様々な変換期・転換期を経て育ってきてるから、 おまけに高度経済成長だの、バブルだのってのまで 下手に潜りぬけちゃってるもんだから、 なんていうのか、従来の既成概念としてあった 「お年寄り」ってものを自ら拒もうとしてる気がするんですよね。 なんだけど、でも肉体っていうのは残酷なものだから、 日々の衰えっていうのはど〜しようもないし。 じゃ、ど〜するんだ?っていうのは、多かれ少なかれ持ってる。 大人しく隠居なんかに収まりたくない、 だけど具体的に何をど〜すればいいのか分からない。 更に経済的にはある程度の余裕がある。 そ〜ゆ危機感と焦燥にジャストミートの形でこ〜ゆ映画を出してくるって。 で、戦略通りに元気なおばちゃんやおバーちゃんが来て大笑いしてるって。 ステキなことだと思います。マジで。 映画はね。だから、何も考えないで口あけて笑ってりゃいいんです。 くさいだのなんだの言ってはいけない。 そ〜ゆ映画では既にしてというか、その企画の最初から、多分ないんだから。 映画観て大笑いして元気もらって元気出して。 女は死ぬまで元気です。 男どもは…どうですか?


嵐の中で輝いて

オトーサン、 「ナチの映画か」 ナチを扱った映画、ごまんとあります。 よほどの新機軸がないと... でも、この邦題は魅力的、名画の香りがします。 原題:Shining Through (1992) 監督・脚本:David Seltzer 原作:Susan Isaacs Genre:Thriller / Drama / Romance / War 上映時間:132分 あらすじ: BBCテレビのスタジオ。 リンダが、司会者の質問に答えている。 そう、あれは1940年だった... ユダヤ系アメリカ人のリンダは、弁護士エドワードの秘書になり、 次第に愛しあう仲になっていく。 だが、米国参戦後、エドワードは正体を現わす。 実は、対独戦争中枢である戦略事務局の大佐だったのだ。 適任者が見当たらないなか、見兼ねて、リンダがスパイに名乗り出る。 とんでもないとエドワードは反対する。 だが、切羽詰まった状況下でもあり、 リンダは2週間と期間を限ってベルリンに潜入する。 スパイ協力者マルグリットの支援を受けるが、任務は失敗の連続。 だが、幸運にも妻を亡くしたナチ高官フランツの子守りを頼まれる。 ようやく機密書類を発見したが... 出演者: Michael Douglas ... Ed Leland(エドワード) Melanie Griffith ... Linda Voss(リンダ) Liam Neeson ... Franze-Otto Dietrich(フランツ) Joely Richardson ... Margrete Von Eberstein(マルグリット) オトーサン、 「役者がうまいと、見ていて楽しいね」 メラニー・グリフィス、昔の銀幕映画のヒロインのようでした。 マイケル・ダグラス、リーアム・ニーソン、素敵な役者さんです。 ジョエリー・リチャードソン、美人ですね。 「マリー・アントワネットの首飾り」(2001)を見たくなりました。 長くなりますが、4人全員の経歴を見ましょう。 MICHAEL DOUGLAS マイケル・ダグラス 誕生日 1944/9/25 出身 米ニュージャージー州プランズウィック 俳優カーク・ダグラスの息子。 6才の時に両親が離婚し、ニューヨークとコネチカットで過ごす。 夏休みには父の映画撮影地に出かけ、映画作りにひかれる。 カリフォルニア大学では演劇を専攻し、学生劇に出演。 大学で学位を取得後も、ネイバーフッド・プレイハウス、 アメリカン・プレイス・シアターで演技の勉強を続け、舞台や映画で活躍。 テレビ・シリーズでは「サンフランシスコ捜査線」で人気に。 映画は88年「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞。 他「危険な情事」「氷の微笑」など主演作は多数。 自身の映画製作会社ビッグ・スティック・プロダクションで 製作した「カッコーの巣の上で」はアカデミー賞作品賞など5部門を受賞した。 2000年9月、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと結婚。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1969年「ヒーロー」 1970年「アダム」 1971年「シャッタード・サイレンス」 1977年「コーマ」 1979年「チャイナシンドローム」「ランニング」 1983年「密殺集団」 1984年「ロマンシングストーン/秘宝の谷」◇「スターマン」 1985年「コーラスライン」「ナイルの宝石」◇ 1987年「危険な情事」◇      「ウォール街」◇ 1989年「ブラックレイン」◇「ローズ家の戦争」◇ 1992年「氷の微笑」◇「嵐の中で輝いて」 1993年「フォーリング・ダウン」◇ 1994年「ディスクロージャー」◇ 1995年「アメリカン・プレジデント」◇ 1997年「ゴースト&ダークネス」◇「ゲーム」◇ 1998年「ダイヤルM」◇ 1999年「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」(TM)(ナ) 2000年「ワンダー・ボーイズ」◇「トラフィック」◇ 2001年「ジュエルに気をつけろ!」◆      「サウンド・オブ・サイレンス」◇ 2003年「セイブ・ザ・ワールド」◇「グロムバーグ家の人々」◇ 2004年「マイ・シネマトグラファー」 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」◇ MELANIE GRIFFITH  メラニー・グリフィス 誕生日 1957/8/9 WOMAN 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 母は女優のティッピ・ヘドレン。 88年「ワーキング・ガール」でゴールーデン・グローブ主演女優賞受賞、 アカデミー主演女優賞にノミネートされた。 夫は、アントニオ・バンデラス。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「青い接触」 1975年「SMILE」「ナイス・ムーブス」 1976年「新・動く標的」 1977年「ワン・オン・ワン」「セクシー・ジョイライド」 1981年「パーキング・ボーイズ」「ロアーズ」 1984年「処刑都市」「ボディ・ダブル」 1986年「サムシング・ワイルド」 1988年「チェリー2000」「ミラグロ/奇跡の地」「ストーミー・マンディ」      「ワーキング・ガール」 1990年「虚栄のかがり火」「イン・ザ・スピリッツ」「パシフィック・ハイツ」 1991年「愛に翼を」 1992年「嵐の中で輝いて」「刑事エデン/追跡者」 1993年「ボーン・イエスタデイ」 1994年「ミルク・マネー」「ノーバディーズ・フール」 1995年「DEARフレンズ」「あなたに逢いたくて」      「バッファロー・ガール」 1996年「狼たちの街」「TWO MUCH」 1997年「ロリータ」◆ 1998年「疑惑の幻影」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」◇「セレブリティ」◆      「クレイジー・イン・アラバマ」 1999年「ザ・ディレクター/[市民ケーン]の真実」(TM) 2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇ 2002年「スチュアート・リトル2」(声)「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ラブ&クライム」 JOELY RICHARDSON  ジョエリー・リチャードソン 誕生日 1965/1/9 出身 英ロンドン 母は俳優のバネッサ・レッドグレイブ、父は監督のトニー・リチャードソン、 姉はナターシャ・リチャードソン。 アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学び、 85年「ウェザビー」で映画デビュー。 気丈で気品のある大人の演技に定評がある。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ウェザビー」 1988年「数に溺れて/悦楽の夫殺しゲーム」 1990年「ラルフ一世はアメリカン」 1992年「嵐の中で輝いて」 1994年「ハリウッド・トラブル」 1995年「チャタレイ夫人の恋人」 1996年「101」 1997年「イベント・ホライゾン」 2000年「この胸のときめき」「パトリオット」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」 LIAM NEESON  リーアム・ニーソン 誕生日 1952/6/7 出身 北アイルランド・バリメナ 舞台俳優としてキャリアをスタートし、 ダブリンの有名なアベイ・シアターでの舞台を見たジョン・ブアマン監督に見出され、 81年「エクスカリバー」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エクスカリバー」 1984年「銀河伝説クルール」「バウンティ/愛と反乱の航海」 1986年「デュエット・フォー・ワン」「ミッション」 1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」 1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」      「ブランケット城への招待状」「サティスファクション」 1989年「パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」「ダークマン」◇ 1991年「疑惑に抱かれて」 1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」「嵐の中で輝いて」 1993年「シンドラーのリスト」◇「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」 1994年「ネル」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1996年「マイケル・コリンズ」◇「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 1998年「レ・ミゼラブル」◇ 1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「ホーンティング」◇ 2000年「ガンシャイ」◇ 2001年「洞窟の神秘」 2002年「K−19」「ギャング・オブ・ニューヨーク」      「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」「愛についてのキンゼイ・レポート」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」      「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」(声) その他の出演者: John Gielgud ... Sunflower Francis Guinan ... Andrew Berringer Patrick Winczewski ... Fishmonger Anthony Walters ... Dietrich's Son Victoria Shalet ... Dietrich's Daughter Sheila Allen ... Olga Leiner, Margrete's Mother Stanley Beard ... Linda's Father Sylvia Syms ... Linda's Mother Ronald Nitschke ... Horst Drescher Hansi Jochmann ... Hedda Drescher Peter Flechtner ... S.S. Officer at Fish Market User Rating: 6.0/10 (3,059 votes) オトーサン、 「いい映画だけどな...」 現実離れしているので、非難を浴びたようです。 例えば、厳戒のベルリンで、真夜中に女性が走る? そんな馬鹿な!? ラジー賞受賞 ・ワースト作品賞 ・ワースト主演女優賞:メラニー・グリフィス ・ワースト監督賞:デヴィッド・セルツァー ・ワースト脚本賞 同ノミネート ・ワースト主演男優賞:マイケル・ダグラス User Comments HealerRaeさん San Diego 2004年4月21日 このロマンス、2度見る価値あり! この映画が好きだ! 批評家や映画好きに叩かれているのは知っているが、 好きな映画だ。 確かに、ストーリーには妥当でない要素がある。 だが、エドワード(マイケル・ダグラス)と 恋人リンダ(メラニー・グリフィス)の関係はスリリングだ。 ジョエリー・リチャードソンは、複雑な役を演じている。 筋書きを発展させる上で、興味深い役だ。 メラニーは、日頃繊細な役ではないが、 とくに、ロマンティックなストーリ−が進むにつれて、 豊穣で色鮮やかで魅惑的な演技を披露している。 マイケル・ダグラスはやや演技過剰だが、 無神経な兵士と似つかわしくないスパイ役だ。 リーアム・ニーソンは、実にハンサムで、カリスマ的だ。 ナチの高官を演じているのだが。 1940年代のロマンス/戦争/スパイ・ドラマを再現し、 エキサイティングで、実にロマンティックだ。 焦点を当てているのは、スパイではなく、このメロドラマだ。 関係が展開していくのは、見ていて失望しない。 2度見る価値あり。 ぜひ、やってほしい! オトーサン、 「ラジー賞は変だよ」 マイケル・ダグラスとメラニー・グリフィス主演ということで、 期待が大きすぎたこともあったのでしょう。 ボギーさん 2001年11月13日 ラジー賞!? こんなに酷評されているなんて知らなかったです。 私が観たのは中学生の時だったのですが、かなり絶賛していたので。 その後何年も観ていないのですが、今観たらやはり駄作なんでしょうか。 それ、かなりショックですね。観るのやめようかな。 マイケル・ダグラス、かっこよかったのになー。 いや、やはり絶賛しておきましょう、過去の記憶のままに。 相当いい映画ですよ、これは。


アンフェア the movie

オトーサン、 「篠原涼子、主演か」 彼女のヒット曲の歌詞くらいは知っています。 ♪恋しさと せつなさと 心強さと  いつも感じている あなたへと向かって  あやまちは 恐れずに 進むあなたを  涙は見せないで 見つめていたいよ  遠い空を あの日 眺めていた  やりかけの青春も 経験もそのままで  永遠を 夢見ていた あの ... 原題:アンフェア the movie(2007) 監督:小林義則 原作:秦建日子 脚本:佐藤嗣麻子 Genre:Suspence / Action 上映時間:112分 あらすじ: 雪平は、奔放な生き方をしている。 バツイチ、子持ち、大酒飲みだが、検挙率No.1の刑事だ。 警視庁公安部総務課に異動し、警察内部の不正を探りはじめる。 同僚の三上からやめろと忠告されるが、聞く耳をもたない。 そんななか、車が爆発し、娘・美央が大怪我をする。 入院先の病院が、後藤が率いるテロリスト集団に占拠される。 犯人らは、“裏金80億円を2時間以内に用意せよ”と要求し、 通院中の警察庁長官が人質となる異常事態に。 雪平は、娘の命を危うくする特殊部隊の突入に反対するが、 聞き入れられず、ついに三上とともに病院に潜入する。 そして、テロリストらがバイオテロを狙っていること、 警察内部に内通者がいることを知る。 出演者: 篠原涼子 .... 雪平夏見 向井地美音 .... 美央 加藤雅也 .... 三上薫 江口洋介 .... 斉木陣 椎名桔平 .... 後藤国明 オトーサン、 「へぇ、篠原涼子って、上手いねぇ」 歌手としてしか認識していませんでした。 経歴を纏めてみたら... どうしてどうして、立派な女優さんです。 篠原涼子 誕生日:1973/8/13 - 出身: 群馬県伊勢崎市 女優、タレント、歌手。 2歳のとき、母親が交通事故死。 男手ひとつで育てられた。 桐生第一高等学校中退。 1994年、小室哲哉プロデュース「恋しさとせつなさと心強さと」でブレイク。 2001年から本格的に女優活動を開始する。 2005年、市村正親と結婚。 「anego」、「ハケンの品格」などTVドラマでも活躍。 出演作: 1998年「ジューンブライド 6月19日の花嫁」 2001年「冷静と情熱のあいだ」「RED SHADOW赤影」 2002年「Jam Films けん玉」「突入せよ! あさま山荘事件」      「幸福の鐘」 2004年「下妻物語」 2005年「姑獲鳥の夏」 2006年「THE 有頂天ホテル」「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」 2007年「アンフェア the movie」「魍魎の匣」 その他の出演者: 成宮寛貴 .... 戸田 阿部サダヲ .... 小久保祐二 濱田マリ .... 蓮見杏奈 加藤ローサ .... 浩子 大杉漣 .... 入江次長 寺島進 .... 山崎哲夫 User Rating 6.1/10( 1392 votes) Yahoo! オトーサン、 「しのりょう、人気か」 脚本はありきたりだし、撮影も平凡でしたが... User Comments: ドロンパさん 2007年9月24日 アンフェアな失敗作 完全なる失敗作。 私はテレビシリーズ、スペシャルすべて観てますが、これはダメです。 テレビシリーズからの続編での観点では、「アンフェア」の最大の売り、 『裏切り者は誰?』から引き起こされる登場人物同士の 疑心暗鬼による葛藤がまったく表現されていません。 たしかにテレビシリーズ、スペシャルと進んできて 主要な登場人物が死んでしまって このモチーフからは難しいとは思うが、 でもだからこその映画化だと思うのですが。 単体の映画としての観点では、 数多く見受けられた整合性の無いストーリー展開が酷すぎる。 ・最初から警察高官を人質にする計画だと思うのだが、  「警察高官を襲った現場を見られた」という理由で  加藤ローザ役の看護士を殺害してしまうのはなぜ。 ・椎名桔平扮する主犯の後藤が、  警察側との交渉でボイスチェンジャーを使って会話するが、  最初は生の声で会話してる。  結局最初の会話の声紋で身元が判明するのだが、  途中ボイスチェンジャーを使った演出的意図はなぜ。  単純に 正体が判明されるのを遅らす為? ・「病院は堅牢な要塞」と言ってるにいつの間にか潜入出来てしまう雪平と三上。  また主犯の後藤も病院にどこから入ってきたのか全然分かりません。 ・警察側に内通者が居て、雪平が娘の病室で連絡した時は即座に犯人が襲撃してきたのに、  娘と再会出来た時に連絡した時は犯人が襲撃してこないのはなぜ。 サスペンス映画としては整合性が無く、アクション映画としては締まり無い銃撃戦。 細菌爆弾解除のシーンも、 複数の無駄なカット挿入で緊張感を持たせることが全く出来きていない。 「アンフェア」ファンの方、映画は見ないで テレビシリーズだけで終える事をお勧めいたします。 オトーサン、 「あはは。妙なところで、盛り上がっているんだ」 せっかく映画をつくったんだから、 ながら視聴でもいいから、最後だけでも見てください。 Aさん アンフェア the movieで最後に斉木が射殺されますが あれは誰がやったと思いますか? Bさん 私も、今日映画を見てきて、この質問をしようと思っていました。 私も、斉木陣を撃ったのは、かおるちゃんではないかと思います。 はっきりした根拠はないのだけれど、撃った後の弾(?)を上着にしまう時に見えた 派手な服が、かおるちゃんのベストだと思ったから。 Cさん 私も斉木を撃った犯人は分かりません。 覚えてますか? 連ドラの時、誘拐事件の首謀者だった、牧村紀世子が射殺された時の事。 最終回で安藤が『自分がやった』とは言っていますが、 最終回のエンディングで安藤が犯行を行っている様子が出てきますよね? その中でも牧村の狙撃シーンだけが無いんです。 私が思うに、多分これは映画で斉木を撃った人と同一人物だと思います。 となると、映画から登場人物は違いますから、 三上、山路、小久保の3人のうちの誰かでしょうね。 私は三上だと思います。 Dさん そういえばそうですね。 思い出しました。 私も三上じゃないか、三上であって欲しいと思っていました。 やっぱり、三上だけは最後まで味方ですよね。 本当にありがとうございます!!!


不法侵入

オトーサン、 録画映画を何本か消去しましたが、 これは残すことに。 その理由は、単純です。 「カート・ラッセルか、面白そう!」 彼の映画、当たり外れがありません。 原題:Unlawful Entry (1992) 監督:Jonathan Kaplan 原作:George Putnam / John Katchmer/ Lewis Colick 脚本:Lewis Colick Genre:Drama / Thriller Rated R for terror and violence, and for sexuality and language. Country:USA / Japan Language:English 上映時間:117分 あらすじ: ロサンゼルス郊外。 マイケルとカレン夫妻の邸宅に強盗が忍び込む。 駆けつけた警官のピートは、親切そのもの。 夫妻は、彼を何かと頼りにするようになる。 数日後、ピートは強盗を発見し、 マイケルに仕返しをするように言うが、 軟弱な態度に業を煮やし、叩きのめす。 それをみたマイケルは、カレンに彼に気を許すなという。 だが、カレンのピートへの信頼は揺るがない。 そして、次々と周囲に事件が起きる。 マイケルは、スポンサーに資金援助を打ち切られる。 困り果てたマイケルの相談に乗った警官が射殺される。 さらに...マイケルは麻薬所持容疑で不当逮捕され、 カレンの友達も、惨殺される。 ピートの悪行は、どんどんエスカレートしていく。 危ういかな、カレン... 出演者: Kurt Russell ... Michael Carr(マイケル) Ray Liotta ... Officer Pete Davis (ピート) Madeleine Stowe ... Karen Carr(カレン) オトーサン、 「レイ・リオッタ、いいね」 柔和な顔、背筋の凍る顔、使い分けが見事です。 カート・ラッセル、最後に見せ場がありました。 マデリーン・ストウは、美人女優ですが、 水着姿やベッドシーンもあったりして... KURT RUSSELL カート・ラッセル 誕生日 1951/3/17  出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。 12才からディズニー専属の子役として活躍し、 「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。 「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、 プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。 1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。 カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」 「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、 アクション俳優としての地位を確立。 カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」 86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。 83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「ヤング・ヤング・パレード」 1964年「マードックの拳銃」 1966年「歌声は青空高く」 1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」 1970年「テニス靴をはいたコンピューター」 1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」 1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」 1975年「世界最強の男」◇ 1980年「ユーズド・カー」◇ 1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇ 1982年「遊星からの物体X」◇ 1983年「シルク・ウッド」◇ 1984年「スイング・シフト」◇ 1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」 1986年「ゴーストハンターズ」◇ 1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇      「ウィンターピープル」◇ 1989年「デッド・フォール」◇ 1991年「バックドラフト」◇ 1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇ 1994年「トゥームストーン」◇      「スターゲイト」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「エスケープ・フロム・LA」◇ 1997年「ブレーキ・ダウン」◇ 1998年「ソルジャー」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇ 2002年「ダーク・スティール」◇ 2004年「ミラクル」 2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇ 2006年「ポセイドン」◇ 2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ RAY LIOTTA  レイ・リオッタ 誕生日 1955/12/18 出身 米ニュージャージー州ニューアーク マイアミ大学を卒業後、ニューヨークで舞台に立ち、テレビにも出演。 83年「LONELY LADY」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「サムシング・ワイルド」 1988年「ニッキーとジーノ」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「グッドフェローズ」 1992年「不法侵入」「ドク・ソルジャー/白い戦場」 1994年「コリーナ、コリーナ」「ノー・エスケイプ」 1995年「ダンボ・ドロップ大作戦」 1996年「アンフォゲッタブル」 1997年「コップランド」◆「乱気流/タービュランス」◇ 1998年「フェニックス」◇ 1999年「人妻」 2001年「ハンニバル」◆「ブロウ」◆「ハートブレイカー」 2002年「ジョンQ」◆「チェーン・オブ・ファイア」「NARC ナーク」◇ 2003年「“アイデンティティー”」◇ 2004年「コントロール」「ラスト・ショット」 2007年「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」 MADELEINE STOWE  マデリーン・ストウ 誕生日 1958/8/18 出身 米カリフォルニア州イーグルロック コスタリカ人の母とアメリカ人の父の間に生まれる。 南カリフォルニア大学で映画とジャーナリズムを学び、 ビバリーヒルズの劇場で実習生となる。 そこでリチャード・ドレイファスと出会ったのが縁で 87年「張り込み」で映画デビュー。 93年「ショート・カッツ」で全米映画批評家協会賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「張り込み」◆ 1988年「トロピカル・スノウ」 1989年「3人の婚約者」 1990年「リベンジ」「黄昏のチャイナタウン」 1991年「クローゼット・ランド」「チャイナ・ムーン」 1992年「ラスト・オブ・モヒカン」◇「不法侵入」 1993年「ショート・カッツ」「張り込みプラス」◆ 1994年「ブリンク/瞳が忘れない」◇「バッド・ガールズ」◇ 1995年「12モンキーズ」◇ 1999年「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」◆      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2001年「クローン」「ワンス・アンド・フォーエバー」 2002年「ザ・ボディガード」 2003年「ミッシング・ハイウェイ」 その他の出演者: Roger E. Mosley ... Officer Roy Cole Ken Lerner ... Roger Graham Deborah Offner ... Penny, Karen's Friend Carmen Argenziano ... Jerome Lurie Andy Romano ... Capt. Russell Hayes Johnny Ray McGhee ... Ernie Pike Dino Anello ... Leon, the Dealer Sonny Carl Davis ... Neighbor Jack Harry Northup ... McMurtry, Desk Sergeant Sherrie Rose ... Girl in Jeep Alicia Ramirez ... Taco Stand Worker Ruby Salazar ... Rosa, the Hooker User Rating: 5.9/10 (4,070 votes) オトーサン、 「もう少し、高いスコアでも」 User Comments Idocamstufさん Greenville, NY 2002年12月31日 すばらしいスリラー すばらしいサスペンス、演技バツグンの映画だ。 見た後、いまだに背筋に冷気が残っている。 カート・ラッセルとマデリーン・ストウがいい。 妙な警官に襲われたカップル役だ。 警官を演じているレイ・リオッタは、 彼はこれまでで最高の演技をしている。 すごいサスペンスだ。 レイ・リオッタが、妻カレンのストーカーになる。 カート・ラッセル、気の毒だ。 数百のスリラーを見てきたが、 「ケープ・フィアー」(1991)などと並んで、最高だ。 妄想をテーマにしたスリラーが好きなひとには、必見だ。 非常に過小評価されているが、 サスペンスに富む最高のスリラーだ。 10点満点で9点。 オトーサン、 「面白いね、この批評。口語体もいいね」 カワタヒロフミさん 2007年5月5日 その頃マリスが映画を覆う これは劇場に観に行った。 当時はこの映画みたいな、 所謂普通の人びとの生活が何者かの仕業によって マリスで黒く塗り込められるといった映画が量産されていた。 今で言うパラノイア映画。 最近は結局俺の仕業だったってやつがメチャンコ多いけど、 それに近い感じでどたくさん撮られてた。 『パシフィックハイツ』とか『背徳の囁き』、『冷たい月を抱く女』なんかも そうした類の映画になるだろう。 挙げたやつは全部観に行ったけど、とにかく好きじゃなかった。 なんと言うか凹むんだ。 それでこの『不法侵入』もよく思ってなかったんだけど、 たまたま再見してちょっと驚いた。 ジョナサン・カプランの演出が半端じゃないB級テイストに溢れていて すごく面白い映画だったからだ。 こういう映画って多分量産された当時は、 あいつが実はこうだったらコワいだろうくらいの感じ、 アイデア1発で撮られてたんだと思うけど、それってすごくB級的なノリだ。 コーマンスクール出身のカプランにはピッタリの題材だったんじゃないかな。 展開として、んなアホな、なんてことはしょっちゅう起こるんだけど、 そういうツッ込みどころを軽くスルーしてしまえるほどに小気味のいい演出が冴え渡る。 ディック・ミラーが顔出してるのも嬉しかった。 メジャー映画に彼が出てると、なんだか痛快な気分になるのは僕だけじゃないだろう。 もうひとつ書いておきたいのは、アメリカにおける銃所持のこと。 この映画のカート・ラッセルもはじめは持つのを躊躇っているが、 侵入者がカミさんにナイフ突きつけたのを見て考えを改める。 彼女を守りたいからなんだが、 突きつけられた本人のマデリーン・ストーはそれでも銃を所持することに抵抗する。 つまり、持つか持たざるかというテーマも映画のなかで描かれるんだ。 最後にどういう発想に至るかというのは観て判断して欲しいけど、 このオチにはなかなか考えさせられるものがあった。 とくに観客が観たいものを、というノリで撮られるB級映画の場合、 世相を反映しているのが当たり前でこの映画もその例に漏れない。 そういう意味でも興味深く観られるだろう。 展開として有り得ないことが連発するので、 それが引っ掛かってダメだという人も居ると思うけど、 カプランはそこんとこ分かってやってるということだけは分かってやってくれ。 それにこの映画を辿れば、そこには『羊たちの沈黙』があるんだよ。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 JONATHAN KAPLAN  ジョナサン・カプラン 誕生日 1947/11/25 出身 仏パリ 父親は作曲家、母親は女優。 子役としてブロードウェイでエリア・カザンなどの舞台に立つ。 シカゴ大学とニューヨーク大学フィルム・スクールを卒業。 在学中の習作短編映画が受賞し、注目される。 映画では、「爆走トラック'76」がヒット。 「告発の行方」で、ジョディ・フォスターがアカデミー主演女優賞受賞。 最近はTVシリーズ「ER緊急救命室」やミュージック・ビデオに注力。 監督作 1972年「もっともあぶない看護婦」 1973年「いけない女教師」 1974年「ブラックハンター」 1975年「暴走トラック’76」 1977年「Mr.ビリオン」 1979年「レベル・ポイント」 1987年「飛べ、バージル/プロジェクトX」 1988年「告発の行方」 1989年「この愛の行方」 1992年「不法侵入」 1994年「バッド・ガールズ」 1999年「ブロークダウン・パレス」


王妃の紋章

オトーサン、 「なぬ? やってほしくないなぁ」 チェン・イーモウ監督、いまやばりばりの体制派! 北京オリンピックの開会式・閉会式の総合ディレクターだそうです。 文革で酷い目にあった若い頃の自分を忘れてしまったのでしょうか? 原題:Man cheng jin dai huang jin jia (2006) 監督:Yimou Zhang 脚本:Yu Cao/ Yimou Zhang Genre:Action / Adventure / Drama / Romance Rated R for violence. Country:Hong Kong / China Language:Mandarin 上映時間:114分 あらすじ: 10世紀、後唐時代の中国。 重陽節を前に王家の人々が王宮に帰ってくる。 王妃は、苦悩の日々を送っている。 継子のシャン王子と不倫しているが、 彼の心はすでに離れて、侍医の娘に夢中だ。 体調もすぐれない。 王が、毎日飲ませてくれる薬がどうも変だ。 密使を放ち、調べさせるとトリカブトが混入されていた。 不仲にせよ、王は、なぜ、ここまで自分を憎むのか? このままでは、自分の手で王を殺すしかない。 腹を痛めた息子のジェ王子に、そう胸のうちを打ち明ける。 さて...いよいよ、盛大かつ厳粛に重陽節の儀式がはじまる。 数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが、 突然、城内に姿を現す... 出演者: Li Gong ... Empress Phoenix(王妃) Yun-Fat Chow ... Emperor Ping(王) Ye Liu ... Crown Prince Wan(皇太子) Jay Chou ... Prince Jai(王子ジェイ) オトーサン、 「監督、命!コン・リー!!」 コン・リー、デビュー当時から一心同体のようなもの。 どこか冷めているチョウ・ユンファと好対照でした。 GONG LI コン・リー 誕生日 1965/12/31 出身 中国遼寧省 北京中央戯劇学院で演技を学び、 在学中の87年「紅いコーリャン」で映画デビュー。 92年「秋菊の物語」でベネチア国際映画祭女優賞受賞。 93年「さらば、わが愛/覇王別姫」で ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1987年「紅いコーリャン」 1988年「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」 1989年「続・西太后」 1990年「テラコッタ・ウォリア/秦俑」「菊豆/チュイトウ」 1991年「ゴッド・ギャンブラー3」「紅夢」 1992年「秋菊の物語」 1993年「さらば、わが愛/覇王別姫」      「画魂/愛、いつまでも」「詩人の大冒険」 1994年「項羽と劉邦/その愛と興亡」「活きる」 1995年「上海ルージュ」 1996年「花の影」 1997年「チャイニーズ・ボックス」 1998年「始皇帝暗殺」 1999年「きれいなおかあさん」 2002年「たまゆらの女」 2004年「2046」「愛の神、エロス」 2005年「SAYURI」 2006年「マイアミ・バイス」「王妃の紋章」 2007年「ハンニバル・ライジング」 CHOW YUENFAT  チョウ・ユンファ 誕生日 1955/5/18 出身 香港 香港南Y島生まれ。 4人兄妹。祖父は漁師、父親はタンカーの船員で、 子供の頃は貧しく痩せていたので、 周囲から”細駒”のあだ名で呼ばれていた。 父と死別してからは、母に苦労して育てられる。 中学卒業後の73年、TVBの俳優養成所に入り、 昼間はカメラ屋でアルバイト、 夜は養成所で演技や歌、中国舞踊を学ぶ。 TVシリーズ「上海灘」で注目され、 76年に「投胎人」で映画デビュー。 81年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」で 香港電影金像奨主演男優賞を受賞。 86年「男たちの挽歌」、87年「友は風の彼方に」、 89年「過ぎゆく時の中で」でも、金像奨を受賞。 84年「風の輝く朝に」87年「誰かがあなたを愛してる」では ゴールデン・ホース主演賞受賞。 恋愛ものからギャング映画まで幅広く主演を務めている。 実生活では18人の孤児を養い、 老人ホームに演技賞で獲得した賞金を寄付するなど、 社会福祉にも力を入れている。 90年代にはB型肝炎による闘病や子供の死産など不幸が続いたが、 95年に渡米し、ハリウッドへ進出。活躍の場を広げた。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「投胎人」 1978年「0女」 1981年「獣たちの熱い夜/ある帰還兵の記録」 1982年「傾城の恋」「風の輝く朝に」「終わらない愛を探して」      「真夜中のヘッドハンター/殺しの報酬」 1984年「チョウ・ユンファの悪霊退治 デビル・バスターズ」 1985年「サイキックSFX/魔界戦士」 1986年「夢中人」「殺したい妻たちへ」「男たちの挽歌」      「傷だらけのメロディー」「セブンス・カース」「相続ゲーム」      「地下情/追いつめられた殺意」「友は風の彼方に」      「ローズ・ウォンの青春」「密会」「ストーリー・ローズ/恋を追いかけて」 1987年「愛と復讐の挽歌」「愛と復讐の挽歌<野望編>」「男たちの挽歌U」      「男たちのバッカ野郎」「サイキック・アクション/復讐は夢からはじまる」      「誰かがあなたを愛してる」「マカオ極道ブルース」      「ファントム・ブライド/鬼新娘」「プリズン・オン・ファイヤー」      「タイガー・オン・ザ・ビート」 1988年「大丈夫日記」      「チョウ・ユンファ+ジョイ・ウォンのパラダイス・パラダイス」 1989年「チョウ・ユンファ/俺たちは天使じゃない!」      「アゲイン/明日への誓い」「いつの日かこの愛を」      「狼/男たちの挽歌・最終章」「黒社会」「ゴッド・ギャンブラー」      「過ぎゆく時の中で」「チョウ・ユンファ/非情の街」      「ゴッド・ギャンブラーU」「チョウ・ユンファ/ゴールデン・ガイ」 1991年「狼たちの絆」「プリズン・オン・ファイヤー2」 1992年「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」「フル・コンタクト」      「恋のトラブルメーカー」 1994年「フル・ブラッド」「ゴッド・ギャンブラー 完結編」 1995年「大陸英雄伝」 1997年「ゴッド・ギャンブラー 賭神伝説」 1998年「リプレイスメント・キラー」「王様の身代金」 1999年「NYPD15分署」「アンナと王様」 2000年「グリーン・ディスティニー」 2003年「パレットモンク」 2006年「王妃の紋章」 2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」 その他の出演者: Dahong Ni ... Imperial Physician Jiang Junjie Qin ... Prince Yu Man Li ... Jiang Chan Jin Chen ... Mrs. Jiang User Rating: 7.0/10 (11,543 votes) オトーサン、 「流石、チャン・イーモウ、やるねぇ」 単なる見世物に終わらず、人物像もきちんと掘り下げています。 アカデミー賞ノミネート: ・衣裳デザイン賞 User Comments theptsさん travelling south-east asia 2007年1月13日 腐敗・確執を描いたすてきなオペラ映画 恋人と一緒に、中国の広州で見た。 正確に言えば、いい感じの映画ではない... どんな映画か、一口では言い難い。 構造そのものが力なのだ。 つまり、緊密に編まれた映画で、監督と製作が主役なのだ。 それが弱点でもある。 つまり、映画なのだ。 映画フアンなら、スペクタルを見慣れている。 変化に富んだ風景や背景、複数のストーリー、 リアルな登場人物たち、リアルな社会描写など。 確かに、この映画の登場人物らは、力強いが、 結局、宮廷を舞台にした人形に過ぎない。 彼らは、監督に従順だ。 ドラマを演じるように強制されているのだ。 アクションは、同じ登場人物により、 同じ3-4シーンで起きる。 オペラのようだ。 ありきたりだが、強烈にドラマティックで、豪華絢爛だ。 つまり、強い印象が残る。 よく出来ている。 間違いなく、チャン・イーモウ監督の技量のすごさを示している。 この点は、ほめたい。 だが、古典的な意味での映画を期待してはいけない。 ギリシャ悲劇やオペラ風のドラマではないのだ。 オトーサン、 「あーぁ、ここには、何のメッセージもない!」 あるのは、お金と権威と技術で、大衆を愚弄する見世物だけ。 オリンピックの開会式も、こんな感じなのでしょうか? でも、素直に感動するひともいるようで... 流山の小地蔵さん 2008年3月18日 どこをとっても息を飲む壮大なスペクタルシーンの連続でした すごい!すごい!すごい! 何から何までキンキラキンの絢爛豪華な舞台、衣装! 【製作費50億円】 ・黄金の衣装3000着 ・金の円柱600本 ・1万2千メートルの宮廷を300万本の黄色い菊の花 ここで使われた金糸、金箔はすべて18Kの本物だそうです。 (撮影終了後は金庫保管した。) もうどこをとっても息を飲む壮大なスペクタルシーンの連続。 そしてクライマックスは、予想もしない展開に驚愕しつつ エンディングへ向かいました。 この映像は見ないと損です。 ぐぅの音も出ないほど豪華でドキドキさせるストーリーでした。 この春必見の作品でしょう。 ただ豪華だけではありません。 撮影監督出身のチェン・イーモウ監督は、 シーンごとの絵作りにもこだわりを感じさせます。 写真をやっている人なら、誰でも一度は折り重なる風景を圧縮して パターンとして描いてみたいと思われるでしょう。 チェン・イーモウ監督にかかれば、例えば王妃が王宮の廊下を歩くところでも、 黄金の柱が何層も重ねたように取り、 フレームの中を黄金のパターンで敷き詰めたような撮り方をしていました。 こんな写真が取れれば写真家としては本望でしょう。 もう一つはカラーです。 監督の作品はどれもすごく色鮮やかななんです。 本作ではキーは黄金色と黄色ですが、 それを引き立てる極彩色の衣装や壁の装飾を施し、 一層の絢爛さを引き立てておりました。 ドラマとしても練り込まれていて、設定からして面白いです。 王、王妃、王子の関係が一筋ならでは行かないもので表面としては取り繕っても、 裏側に回れば愛憎が蠢いているのです。 それが王族が集い永久の繁栄を祈る重陽節の祝いの席が舞台になるのですから、 何とも皮肉なものです。 この黄金の王家の愛憎は、やがて国家をも動かす騒動になるのですが、 このドラマの結末は、本当に意外の意外で、見てのお楽しみですよ。 「LOVERS」では、少々ご都合いいところも目立ちましたが、 本作の脚本面では、一つ一つのエピソードが丁寧にラストに繋げられて、 スキがなかったです。 監督の「初恋の来た道」などの人情ドラマ路線を支持している人(小地蔵も!) マーケットを意識したアクション路線に反発するひとも多くいることでしょう。 でも同じ50億円使って、例えばカドカワさんだったらどんな映像になっているか 想像してください。 アクション映画として見ても抜きんでて傑作です。 「LOVERS」でも魅せた隠密軍団の空中殺法もパワーアップ。 また王と王子の火花散らす殺陣シーンも圧巻! そしてどんなに大軍がぶつかり合うシーンでも、 一定の様式美できっちり演出する監督の力量がどんなにすごいか思い知らされる作品です。 中国の映画には、CGよりも安上がりな人海戦術による実写がよく起用されますが、 王宮を埋め尽くす大軍のぶつかり合いには息をのみましたね。 そして内乱のあとの片付け、菊の再配置をするシーンも溢れんばかりの人海が あっという間に何事もなかったような状態に戻していきました。 演技面では、毒に徐々に冒されて、 手元がガタガタ震えるときの王妃役コン・リーの演技が真に迫っていましたね。 エンディングに流れる台湾NO1アーティスト、ジェイ・チョウの主題歌も なかなかいい歌っぷりですから、 そそくさとお立ちにならないで最後までごゆるりとお聞きくださいね。


フィクサー

オトーサン、 「宣伝が目立ったなぁ」 ハリウッドを仕切っているのは、ジョージ・クルーニー。 アカデミー賞をすべていただくような大宣伝でした。 でも、蓋を開ければ...お後は、以下をお楽しみに。 原題:Michael Clayton (2007) 監督・脚本:Tony Gilroy Genre:Crime / Drama / Thriller Rated R for language including some sexual dialogue. 上映時間:119分 あらすじ: 法廷弁護士のマイケルは、もみ消し屋専門。 そんな仕事にほとほと嫌気が差している。 ある時、同僚のアーサーが、狂気の沙汰としか思えぬ行動に出る。 依頼先の食品会社の秘密を握り、脅迫しはじめたのだ。 相手の法務本部長カレンは、追い詰められて、 アーサーを事故死にみせかけて殺害する。 マイケルは、死因に疑問を抱き、ひとり調査に乗り出す。 その矢先、彼の愛車が爆破される。 出演者: George Clooney ... Michael Clayton(マイケル・クレイトン) Tom Wilkinson ... Arthur Edens(アーサー・イーデンス) Tilda Swinton ... Karen Crowder(カレン・クラウダー) オトーサン、 「みんな頑張ってるなぁ」 クルーニーも、頑張っていますが、 あとの2人が暗すぎるほどの役なので、 明るい性格で好男子なのが、損をしています。 GEORGE CLOONEY  ジョージ・クルーニー 誕生日 1961/5/6 出身 米ケンタッキー州レキシントン アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役として 有名なニック・クルーニーが父、 祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、 従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。 俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。 不遇の1年をハリウッドで過ごした後、 数々のテレビドラマに出演し、 中でもNBCの「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、一躍スターとなる。 このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞した。 映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから 本格的に主役を演じるようになった。 2002年「コンフェッション」で監督デビュー。 2005年「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー賞監督賞にノミネート。 2005年「シリアナ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「グリズリー2」 1988年「ハイスクールはダンステリア」 1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」      「レッド・サーフ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇ 1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇      「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇ 1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」◇ 2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲ 2002年「コンフェッション」◆「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆ 2003年「ソラリス」◇「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「ディボース・ショウ」◇ 2004年「オーシャンズ12」◇ 2005年「シリアナ」◇「グッドナイト&グッドラック」◇ 2007年「オーシャンズ13」◇「フィクサー」◇ TOM WILKINSON トム・ウィルキンソン 誕生日 1948/12/12 出身 英ヨークシャー カンタベリーのケント大学で英文学の学位を修得。 97年「フル・モンティ」の鉄鋼所の監督役でアカデミー賞助演男優賞受賞。 2001年「イン・ザ・ベッドルーム」で アカデミー賞の主演男優賞にノミネート。 テレビ・シリーズでは84年「サハロフ/愛と自由を求めて」、 90年「第一容疑者」がある。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「背徳の仮面」 1993年「父の祈りを」 1994年「司祭」 1995年「いつか晴れた日に」 1996年「ゴースト&ダークネス」 1997年「オスカー・ワイルド」「フル・モンティ」      「オスカーとルシンダ」 1998年「ラッシュアワー」「恋に落ちたシェイクスピア」 1999年「楽園をください」 2000年「パトリオット」 2001年「イン・ザ・ベッドルーム」「ブラックナイト」 2002年「真珠の耳飾りの少女」 2004年「エターナル・サンシャイン」「理想の女(ひと)」 2005年「エミリー・ローズ」 2007年「フィクサー」 TILDA SWINTON  ティルダ・スウィントン 誕生日 1960/11/5 出身 英ロンドン ケンブリッジ大学卒業。 「エドワードU」でベネチア映画祭主演女優賞受賞。 主にデレク・ジャーマン監督の作品に出演。 2007年「フィクサー」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「カラヴァッジオ」 1987年「ラスト・オブ・イングランド」「アリア」 1989年「ウォー・レクイエム」 1990年「ザ・ガーデン」 1991年「エドワードU」 1992年「オルランド」 1993年「ヴィトゲンシュタイン」「リメンバランス/記憶の高速スキャン」      「BLUE」 1996年「イブの秘かな憂鬱」 1997年「クローン・オブ・エイダ」 1998年「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」      「素肌の涙」 2000年「ザ・ビーチ」 2001年「バニラ・スカイ」「ディープ・エンド」 2002年「アダプテーション」 2005年「コンスタンティン」「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」      「ブロークン・フラワーズ」「サムサッカー」 2007年「フィクサー」 その他の出演者: Michael O'Keefe ... Barry Grissom Sydney Pollack ... Marty Bach Danielle Skraastad ... Bridget Klein (voice) Thomas McCarthy ... Walter (voice) Wai Chan ... Chinese Dealer Alberto Vazquez ... Player #1 Brian Koppelman ... Player #2 Denis O'Hare ... Mr. Greer Julie White ... Mrs. Greer Austin Williams ... Henry Clayton Jennifer Van Dyck ... Ivy Frank Wood ... Gerald User Rating: 7.6/10 (28,928 votes) オトーサン、 「クルーニー、賞を逸したな」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞:ティルダ・スウィントン 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞:ジョージ・クルーニー ・助演男優賞:トム・ウィルキンソン ・監督賞:トニー・ギルロイ ・脚本賞 ・作曲賞 User Comments wxgirl55さん Canada 2007年9月14日 満足すべき映画だが、注意が必要 この映画、トロント映画祭で見た。 題名の「マイケル・クレイトン」は、適切だ。 というのは、ある男の人生に導かれるからだ。 父であり、元夫であり、弟、息子、友人であり、ビジネスマンだ。 いい面もあるが、そうではない面もある。 トニー・ギルロイは、この監督デビュー作で、 手際よく抑制された手腕を発揮してみせた。 いくつもに伸びていく多面的なストーリーを扱い、 しかも、脇道からきちんと本筋に戻っていく。 数多くの脇役が出入りする慌しい筋書きなのに、 数々の断片をパズルのように組み立てていき、 観客を開幕シーンへと誘っていく。 いい仕事をしている。 マイケル・クレイトンは、フィクサーだ。 だが、彼個人の人生がある。 扱いかねるほどの問題を抱えている。 それでも、ひとりで最善を尽くしているのだ。 だが、すべての問題が決断を迫ってくると、 頭よりも感情が先に立ってしまう。 ジョージ・クルーニーは、いつもメッセージをもっている。 この世界における悪者に気づいてほしいと思っている。 ボーイッシュな魅力と好ましさが、彼は信頼されている。 感情移入する。 マイケル・クレイトンは欠点の多い男だ。 よき意図をもっているものの、 悪しき世界と周りのひとに翻弄される。 われわれ、みんなも、同じではないだろうか? これは、満足すべきサスペンス映画だ。 楽しむには、注意が必要だ。 オトーサン、 「映画瓦版、うまいこと言うなぁ」 出だしの学を披露したあたりはやや鼻につきますが、 最後にきちんと納得させるあたり、大したものです。 服部弘太郎さん 2008年1月10日 ジョージ・クルーニーが主演した異色の法曹サスペンス。 サスペンス映画としては致命的な問題も。 「サスペンスとサプライズ(不意打ち)を混同してはならない」というのは、 フランソワ・トリュフォーがヒッチコックにインタビューした 「映画術」という本の中に出てくる有名な言葉だ。 ヒッチコックが言うには、 テーブルの下で爆弾が突然爆発しても、そこにサスペンスはない。 そこにある不意打ちによる驚きは、ほんの一瞬しか持続しないだろう。 しかしテーブルの下に爆弾があることをあらかじめ観客が知っていれば、 爆弾が炸裂するか時限装置が解除されるまでの間、 観客は強烈なサスペンスに引き込まれる。 サスペンスは映画の中の登場人物がまだ知らない危険を、 観客にだけそっと伝えることによって生み出される。 しかし『フィクサー』の中で観客を最初に仰天させるのは、 サスペンスではなくサプライズだ。 これには驚く。びっくり仰天する。 しかしヒッチコックが言うように、この衝撃は短い時間しか持続しない。 映画はここから回想シーンになり、 今度はこのサプライズがなぜ生じたのかを順序立てて観客に教えてくれる。 しかしここにはやはり、サスペンスがない。 ここでは観客が「危険」の存在をあらかじめ知らされていると同時に、 その先にある「危険」がいかなる結果を生み出すかもあらかじめ知らされているからだ。 結果としてこの一連のシーンは、いかなるサスペンスも生み出していないことになる。 もちろん映画の作り手は、そんなことは先刻ご承知の上で この映画を作っているに違いないのだ。 この映画が観客に伝えようとしているのは、「サスペンス」ではない何かだ。 それは何だろうか?  それはひとりの男が、新しく生まれ変わるプロセスなのだ。 映画冒頭の「サプライズ」は、男の心が発した新しい人生への「産声」。 そこに至る長い長い時間は、この男が必死に新たな生に向かってもがく 「胎動」と「陣痛」のようなものだろう。 長い闇を抜けて、男の顔は最後にようやく晴れ晴れとした表情を取り戻す。 しかし男にとって、この新しい生は苦いものになっている。 彼はまだ闇の中にいたとき、双子の兄と一緒にいた。 しかしその兄は、男の命と引き替えに命を落として闇の中に消えていく。 この兄もまた、闇の世界から抜け出して光の中に生まれ変わろうともがいていた。 男はもともと闇を抜け出す気はなかったが、 この兄の死をきっかけに、半ば強引に光の中に引きずり出されていく。 いや、闇の世界から排除されたのかもしれない……。 主演のジョージ・クルーニーは、この映画の中で精細のない表情をしていることが多い。 これは役柄の問題なのだが、結果として主人公の印象が薄くなっているのは確かだろう。 それに対して、トム・ウィルキンソンとティルダ・スウィントンの大車輪の演技は凄まじい。 主人公も含めて、彼らはもともと全員が同じ穴のムジナだ。 ひとりはその穴から脱け出し、 ひとりは穴からの脱出に失敗して命を落とし、 もうひとりは穴の底で自滅する。


犬と私の10の約束

オトーサン、 「犬の映画かぁ。甘ったるそうだな」 パスするつもりでしたが、クルマの修理のため、 雨のなか、時間つぶしをしなければならなくなって... まったく期待せずに見ました。 16歳でなくなったポメラニアンのチロを思いだして、 泣きました。 「...もっと大事にしてやればよかった」 原題:犬と私の10の約束(2008) 監督:本木克英 原作・脚本:川口晴 / 澤本嘉光 Genre: Drama / Family / Romance 上映時間:117分 あらすじ: 函館。 少女あかりの家に子犬がやってきた。 あかりは、そのゴールデンレトリバーに夢中になる。 母が死に、父・祐市との2人暮らしになる。 祐市は、あかりとの暮らしを守るために、 多忙な大学病院をやめて、街医者になる。 あかりは、大学に進学し、旭川動物園に勤め、 幼友達で、ギタリストの星進と愛を育くむなかで、 次第にソックスが足手まといになってくる。 だが、そのソックスも弱ってきて... あかりは、母の残した犬と暮らすための「10の約束」を読み直す。 ソックスには、あたしがすべてだったのね。 いつもそばにいて、励ましてくれたのにねぇ。 ゴ メ ン ネ。 出演者: 田中麗奈 .... 斉藤あかり 福田麻由子 .... 斉藤あかり(子ども時代) 豊川悦司 .... 斉藤祐市 加瀬亮 .... 星進 オトーサン、 「可愛いなぁ、福田麻由子ちゃんとソックス」 大人の俳優さん、すごいハンデを負っていますが、 まあまあの演技でした。 その他の出演者: 布施明 .... 星真一 高島礼子 .... 斉藤芙美子 池脇千鶴 .... 井上ゆうこ 佐藤祥太 相築あきこ ピエール瀧 大沢あかね 海老瀬はな 藤井美菜 笹野高史 User Rating: 7.2/10 ( 308 votes) Yahoo! オトーサン、 「ごく普通の映画だな」 IMDbなら6点台前半というところでしょう。 User Comments: paris10012006さん 2008年4月11日 犬好きにはオススメです やっぱり泣いてしまった。 自分が経験した愛犬との別れを重ねてしまいました。 しかし、みなさんのコメントの通り 少しストーリー中に?が多かったでしたね。 それに犬が主役なのか?女の子が主役なのか? 主点がわかりにくい感じがしました だけど犬を愛しいと思うことやそばにいると安心すること、 自分のことをよく見ていることなどなど 犬との距離を映しているのがよかったと思います オトーサン、 「うむ、黒美君彦さんは、一味ちがうな」 スキ・キライだけでなく、イイ・ワルイの視点を忘れないもの。 黒美君彦さん 2008年3月6日 イヌ好きには… 最近いぬ映画がブーム、と思っているのは私だけか(苦笑)。 私が最近観たものだけでも『クイール』(崔洋一監督、03年)、 『いぬのえいが』(オムニバス、04年)、 『イヌゴエ』(横井健司監督、05年)、 『マリと子犬の物語』(猪俣隆一監督、07年)…。 動物と子供を主人公にするのは映画作品としてはズルい(笑)といわれるが、 上記に挙げた作品がいずれも予想を裏切る好篇だったことは特筆に価する。 いかに予想を裏切り期待以上の作品に仕上げるか、 逆にいえば水準を超えるいぬ映画を作るのは難問なのだ。 で、この作品。 出演した加瀬亮自らがいうように 「真っ直ぐ過ぎるくらい真っ直ぐ」な作品であるが故に 賛否が分かれそう。 登場人物はいい人ばかりだし、予想を裏切らない。 その意味では正直私のようなひねくれた映画好きには物足りないんだけど、 非映画ファンの、とりわけイヌ好きにはたまらない作品なのかも。 函館で医者の父とふたりで生活する斉藤あかり(福田麻由子/田中麗奈)と ゴールデン・レトリーバーの「ソックス」を軸に描いた作品なのだが、 この「ソックス」が健気。 俳優陣では子役と大人になってからの違和感が小さいのも重要な要素だ。 加えて父・祐市を演じた豊川悦司が実にいい。 『サウスバウンド』(07年)以降、父親役としての彼の存在感には目をみはるものがある。 娘のあかりをめぐる物語がフワフワと甘ったるいのに対して、 現実を背負う役をこの父親が担い、バランスをとっている。 イヌの一生を描いた作品としては『いぬのえいが』の中の 最終話『ねぇ、マリモ』(真田敦監督)に完全にヤラれたクチで、 その意味ではこの作品は物足りなかったし長く感じてしまったが、 デートにはいいかも知れません(笑)。 初めての作品拝見となった本木克英監督については 「はこまる」さんの人物コメントがとても参考になりました。 感謝。 オトーサン、 「誰がつくったのか、この約束、素敵だ。 人間関係(親子、夫婦、恋人、友人、兄弟、親戚)にも通じるなぁ」 ○犬と私の10の約束  1.私と気長につきあってください。  2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。  3.私にも心があることを忘れないでください。  4.言うことを聞かないときは、理由があります。  5.私にたくさん話しかけてください。    人の言葉は話せないけど、わかっています。 6.私をたたかないで。本気になったら    私のほうが強いことを忘れないでください。 7.私が年を取っても、仲良くしてください。 8.あなたには学校もあるし友達もいます。   でも、私にはあなたしかいません。 9.私は10年くらいしか生きられません。    だから、できるだけ私と一緒にいてください。 10.私が死ぬとき、お願いです。    そばにいてください。    そして、どうか覚えていてください。    私がずっとあなたを愛していたことを。


ぼくたちと駐在さんの700日戦争

オトーサン、 「自転車がテーマじゃ、見ないわけいかないな」  *   *    * 「俺たち、つかまっちまうのかな」 「つかまるわけがないさ。だって、俺たちは風なんだぜ。  誰にもつかまえられないさ」  その時。俺たちは確かに風になった。  時速30キロメートルの壁をめざして。 「捕まるかな?」 「つかまんネーよ。だって、俺たち自転車だもん」 原題:ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008) 監督:塚本連平 原作:ママチャリ 脚本:福田雄一 Genre: Commedy /Drama / Romance   上映時間:110分 あらすじ: 1979年。栃木の片田舎町。 “ママチャリ”率いる7人の高校生グループ。 停学覚悟で、イタズラに精を出している。 ある日、駐在さんが赴任してくる。 イタズラを厳しく執拗に取り締まりはじめたのだ。 よーし、あいつに仕返ししてやろう。 かくして、駐在さん相手の700日戦争が勃発する。 しかも、ママチャリが一目惚れしたマドンナが、 駐在さんの奥さんと判明する。 戦争は長期化し、複雑な様相を呈してくる。 出演者: 市原隼人 .... ママチャリ 佐々木蔵之介 .... 駐在さん 麻生久美子 .... 加奈子 オトーサン、 「3人ともいいねぇ」 市原隼人くん、こんな息子がいたら楽しいだろうね。 佐々木蔵之介さん、自然体というのがいいね。 マドンナ役の麻生久美子さん、 「世の中に、こんな美人がいるのか!」 つい、ママチャリくんの目で見てしまいました。 「1978年生まれ、30歳か」 なんと、ウチの娘らより若いのです。 その他の出演者: 石田卓也 .... 西条 加冶将樹 .... 孝昭 賀来賢人 .... グレート井上 脇知弘 .... 千葉くん 冨浦智嗣 .... ジェミニー 小柳友 .... 辻村さん 豊田エリー .... 美奈子さん 成嶋こと里 .... 前園ミカ 倉科カナ .... 和美 水沢奈子 .... 井上夕子 森崎博之 .... 寺島先生 坂井真紀 .... 白井恭子先生 根岸季衣 .... バーバー吉田のばばあ 志賀廣太郎 .... 神主 ガッツ石松 .... 孝明の父 安藤玉恵 .... 孝昭の姉 片桐はいり .... みどり屋のおばちゃん 酒井敏也 .... 電気屋のおじさん 宮地雅子 .... 看護婦さん 掟ポルシェ .... 花火師 石野真子 .... たみ子 竹中直人 .... 親方 User Rating: 8.6/10 (146 votes) オトーサン、 「高いねぇ」 思わず、何度も笑ってしまいました。 User Comments: gren_airさん 2008年4月10日 自転車で駆け抜ける爽快感 gren_airさん いいな〜面白い! まさに青春です!! この先のイタズラが気になる気になる! きっとしょーもない事してるんだろうな〜 原作のブログはまだ続いてるみたいですね? しょーもないけど、目の付け所が面白い! ママチャリは天才ですね! 「自転車がダメなら・・・?」 駐在さんも本気になっちゃうよ。 笑って笑ってほろっとさせて・・・ 挿入歌「ちっぽけな勇気」が流れた瞬間・・・ こみ上げましたね。 ファンモンの曲がぴったりハマル映画です。 真っ直ぐなかっこ良さ。 とにかく皆さん熱演です。 市原君はやっぱりいいですね! 地声は多分低くて渋い感じ。 この作品でも真面目に話す時は地声ですが、 はっちゃけてる時は高めの憎めないかわいい感じ。 表情も豊かでおもしろい! 『リリイ・シュシュ〜』の時には、まさかこんなに コメディが似合っちゃう人になるとは・・・。 蔵之介さんはもう何も言わなくても、って感じですが、 憎たらしいけど憎めない駐在さんを楽しんで演じていたような。 深い事考えずに見てみてください。 オトーサン、 「へぇ、ブログが映画になったんだ」 70年代の田舎町(東北地方とされる)で繰り広げられた 高校生グループと警察官の心温まるコメディ小説で、 半フィクションとされているが、どこからフィクションであるかは不明。 開始と同時にネット中の口コミだけで広まって、 独立した月にはブログランキング小説部門で1位。 お笑い部門でも1位となり、開始から1年もたたずに500万HITを超え、 同年の10月1000万HITを超えた。 2007年4月に高陵社書店より書籍化。 1〜4章までを収めた1巻と、5〜6章を収めた2巻が同時発売される。 特に2巻に収められた5章『花火盗人(はなびぬすびと)』が、 読者の高い評価を受け、爆発的なファン増加へとつながった。 なお1巻には書き下ろしの『Side by Side』がブログとは別に追加されている。 コメディ主体でありながら、人情話や、社会問題、アクション、推理、恋愛なども おりこんだ巧妙なストーリーは、そのなじみやすい語り口と相まって、 幅広い年代に受け入れられ、 中学生から70代の人までが連日コメントを残す人気ブログとなる。 FC2への独立から、1日1話が必ず更新されるという異色の作品で、 前日に入れられたコメントによってストーリーが変化するばかりでなく、 コメントを入れた読者をそのまま登場させるなど、 次々に「ネット」という特色を生かした展開を広げ、書籍の小説と一線を画している。 10章『神様への挑戦状』では白血病になった読者の子供をそのまま物語に登場させて 励まし続け、この子供が病から治癒したことで、さらに話題となる。 2008年3月現在、いまだ更新が続いており、すでに14章全700話を超える大作。 ネット時代の小説のあり方を創造した最初の作品とも言える。 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 オトーサン、 「まだまだブログは続きそうだな」 ということは、第2作の映画化もありそうです。 月間ヒット数だけでも、11万以上。 こりゃ、大ヒットするでしょうね。 ブログ:ぼくたちと駐在さんの700日戦争 オトーサン、 「ブログの読者、みんな喜んでいる!うらやましいなぁ」」 ガンさん 2008年3月28日 14章、おつかれさまでした。  そして、ありがとうございました。 くろわっさんが、“命を削って”書かれているというこのブログ。 “命を削る”という表現も、決して誇張じゃないなと感じる、今日この頃です。 毎日ぼく駐を読んでいると、あぁ、今日は不調なのかな、とか、 今日は絶好調ね、とか、伝わってくること、ありますね。 遠いところの、顔も名前も知らない一読者にまで伝わってくるのですから、 特に、不調なときの、書いているご本人の苦悩は、ハンパじゃないことでしょう。 休んでもいいのに、と思いながらも、たかが一読者、 ワンクリック離れたところから、見ていることしかできません。 たくさんのものを、いただいているのにね。  申し訳ないなぁ。


ホーンティング

オトーサン、 「お化け屋敷か」 ホラー映画はあまり好きでないのですが、 ご贔屓のキャサリン・ゼタ・ジョーンズが出ているので、 見ることにしました。 でも、なんだかやる気がなさそうで... 原題:The Haunting (1999) 監督:Jan de Bont 原作:Shirley Jackson 脚本:David Self Genre:Horror / Thriller / Mystery Rated PG-13 for intense horror sequences. 上映時間:113分 あらすじ: ヒル・ハウスは 130年前、織物業で財を成したクレインの豪壮な館だ。 集団心理研究のマロー博士は、 ここを舞台に選び、集団恐怖心理の実験を試みる。 睡眠障害の患者を集めて、館の忌まわしい歴史を伝え、 その反応を確かめようとしていた。 母の看護で青春を犠牲にしたネル、 優雅な美女テオ、 皮肉屋の青年ルークが集められる。 館では次々と奇怪な現象が起きる。 当のマローですら説明のつかない事態が起きる。 やがて、勇敢なネルは、恐ろしい事実を知る。 この館では、多くの子供らが虐殺されていたのだ。 子供らの霊がネルを呼び、 クレインの霊がネルを殺そうと迫ってくる。 出演者: Lili Taylor ... Eleanor 'Nell' Vance(ネル) Liam Neeson ... Dr. David Marrow(マロー博士) Catherine Zeta-Jones ... Theo(テオ) Owen Wilson ... Luke Sanderson(ルーク) オトーサン、 「酷使されているなぁ、大変な仕事だ」 小柄な女優のリリ・テイラーが、熱演していました。 有名な美人女優キャサリン・ゼタ・ジョーンズが 主役かと思っていましたが、さにあらず。 こんなシンドイ役は、引き受けなかったのでしょう。 リーアム・ニーソンは、マロー博士役。 主役かと思ったら、彼も脇役でした。 LILI TAYLOR  リリ・テイラー 誕生日 1967/2/20 WOMAN 出身 米イリノイ州 活躍度 △→ 10歳からテレビや舞台で活動。映画デビューは「ミスティック・ピザ」 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1989年「7月4日に生まれて」「セイ・エニシング」 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1993年「ショートカッツ」 1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」「プレタポルテ」 1995年「コールド・フィーバー」「GIRLS TOWN」      「アンディ・ウォホールを撃った女」「フォー・ルームス」 1996年「身代金」◆「イル・タウン」 1997年「ステューピッド・イン・ニューヨーク」 1998年「I LOVE ペッカー」◆「インポスターズ」◇ 1999年「ホーンティング」◇ 2000年「ハイ・フィデリティ」◆「ガウディ アフタヌーン」 2001年「アンネ・フランク」 2002年「ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線」(TM) 2003年「カーサ・エスペランサ〜赤ちゃんたちの家〜」 2005年「酔いどれ詩人になるまえに」 LIAM NEESON  リーアム・ニーソン 誕生日 1952/6/7 出身 北アイルランド・バリメナ 舞台俳優としてキャリアをスタートし、 ダブリンの有名なアベイ・シアターでの舞台を見たジョン・ブアマン監督に見出され、 81年「エクスカリバー」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エクスカリバー」 1984年「銀河伝説クルール」「バウンティ/愛と反乱の航海」 1986年「デュエット・フォー・ワン」「ミッション」 1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」 1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」      「ブランケット城への招待状」「サティスファクション」 1989年「パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」「ダークマン」◇ 1991年「疑惑に抱かれて」 1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」「嵐の中で輝いて」 1993年「シンドラーのリスト」◇「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」 1994年「ネル」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1996年「マイケル・コリンズ」◇「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 1998年「レ・ミゼラブル」◇ 1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「ホーンティング」◇ 2000年「ガンシャイ」◇ 2001年「洞窟の神秘」 2002年「K−19」「ギャング・オブ・ニューヨーク」      「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」「愛についてのキンゼイ・レポート」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」      「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」(声) その他の出演者: Bruce Dern ... Mr. Dudley Marian Seldes ... Mrs. Dudley Alix Koromzay ... Mary Lambetta Todd Field ... Todd Hackett Virginia Madsen ... Jane Michael Cavanaugh ... Dr. Malcolm Keogh Tom Irwin ... Lou Charles Gunning ... Hugh Crain Saul Priever ... Ritchie M.C. Gainey ... Large Man Hadley Eure ... Carolyn Crain User Rating: 4.5/10 (24,484 votes) オトーサン、 「低いね」 ラジー賞ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト監督賞:ヤン・デ・ボン ・ワースト脚本賞 ・ワースト・スクリーン・カップル賞:リリ・テイラー                 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ User Comments Shawn Hobbsさん 1999年7月21日 さりげない恐怖...いまいずこ??? うーむ。残念、がっかりだ。 ロバート・ワイズ監督の「たたり」(1963)が リメイクされるというニュースを聞いたとき、 夏休み映画の特殊効果で台無しにされるのではないかと怖れた。 だが、心の奥底では、信頼していた。 そう、すばらしいスタッフが結集している... ヤン・デ・ボンとそのスタッフなら、映画をダメにしないだろう。 独創的なひとだから、ファンタスティックで恐ろしい映画をつくってくれるだろう。 彼は、さりげないデリケートなアートのよさを理解している。 だが、さりげなさ、いまやどこに!!?? 私の懸念は当たった...期待されていたのにダメだった。 そう、ユージオ・ザネッティの舞台デザインは、よだれが出るほどだった。 撮影もすばらしい。 ジェリー・ゴルドスミスの音楽なら、絶対間違いない。 だが、脚本と素敵な役者たちは試練にさらされた... 映画のなかでしかありえない大げさなせりふを強いられたからだ。 最後に、いつも素敵なリリー・テイラーだけは、 ある種の気品をもって、それを避けていた。 ...そう辛うじてだったが。 だが、何より悪いのは、ホラーの示し方だ。 観客は、想像力を駆使することができない。. 未知の恐怖の恐ろしさを感じられない。 確かに、恐ろしいと思わせようとしている特殊効果がある。 ...何じゃ、これ? うまく出来たらよかっただろうに... 特殊効果は、ただ不吉なだけだった。 クライマックスは、信じられないほど酷い... この映画のすべては、やり過ぎで度を越している。 ほんとうのスリルも悲鳴もなかった。 このお化け屋敷の奇怪さには、...ただうめくのみ。 代わりに、オリジナルを見るべし。 オトーサン、 「映画瓦版はどうかな? ほー、擁護してるんだ!」 服部弘太郎さん 1999年8月20日 呪われた屋敷に閉じ込められた人々が悪霊と戦うホラー・アクション。 あまり恐くないが、音響効果で十分に楽しめる。 監督デビュー作『スピード』で世界中を熱狂させ、 2作目の『ツイスター』で心ある映画ファンの首を傾げさせ、 3作目の『スピード2』でそっぽを向かれたヤン・デ・ボン監督の最新作は、 ドリーム・ワークス製作のお化け屋敷映画。 1963年に『たたり』というタイトルで映画化されたシャーリー・ジャクソンの原作を、 最新の特撮技術、画像処理技術、音響技術を使って再映画化したものだ。 (『たたり』の原題は『THE HAUNTING』で、今回のリメイク版と同タイトル。 監督はロバート・ワイズだった。) 出演は『シンドラーのリスト』のリーアム・ニーソン、 『エントラップメント』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、 『I SHOT ANDY WARHOL』のリリ・テイラーなど。 俳優名だけ書くと、ヒーローはリーアム・ニーソンで ヒロインがゼタ=ジョーンズのように思えますが、 この映画の主人公はリリ・テイラーです。 不眠症の研究という名目で、ヒル・ハウスと呼ばれる古い屋敷に呼び出された 3人の被験者と研究者。 だが本当の目的は、閉鎖された環境の中で 人間の恐怖心がどのように育成されるかを研究することだった。 研究者は屋敷に伝わる幽霊話を被験者たちに告げる。 もちろんそれは、被験者たちを恐がらせるための「お話」に過ぎない。 だがその夜から、被験者たちは次々と奇妙な現象に襲われる。 屋敷には本当に幽霊が出るのだ。 お化け屋敷映画なのに、お化けそのものはまったく恐くない。 それは「恐怖映画」として致命的な弱点。 しかし、恐くなくてもこの映画は楽しめる。 いや、恐くないからこそ楽しめるのかもしれない。 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に次いで 2作目というドルビーEX対応映画なのですが (公開は『オースティン・パワーズ:デラックス』が先になった)、 映画の序盤ではまったく音響効果に凝ったところは見られない。 ところが舞台がヒル・ハウスに移り、ひとたび怪奇現象が起こるやいなや、 観客の腹にズシンとこたえる重低音や、周囲を飛び回る音の渦に翻弄されてしまう。 CGを使った特殊効果も確かにすごいけれど、 それ以上に「音」で観客を楽しませてくれる映画です。 恐いか恐くないかという点で言えば、この映画はあまり恐くない。 でも大画面と音響効果で、画面と客席との一体感はバッチリ。 これは遊園地のアトラクションのような映画です。 こうした映画は、ぜひとも音響のいい映画館で観てほしい。 でないと、面白さは10分の1以下になってしまいます。 この映画が恐くないのは、映画の序盤で後に起こることが全部予想できてしまうからです。 古びた彫像や不気味な絵画が屋敷を埋めつくし、 「なるほどこれが最後に動き出すわけですな」と予想していると、案の定それが動く。 でもここでは「動く」ということ以上の驚きや衝撃はない。 「そこまで動かすのか!」「そんな動きをするのか!」という意外性は皆無です。 話の展開も含めて、どれもこれもが予想したとおりに展開して行くので、 非常に安心して観ていられます。 これは「つまらない」という意味ではない。 十分に楽しい映画です。


刑事ジョン・ブック/目撃者

オトーサン、 「おー、ハリソン・フォード主演だ!」 撮影当時は、まだ43歳です。 若いですねぇ、スリムですねぇ、動きが軽いですねぇ。 原題:Witness (1985) 監督:Peter Weir 原作:William Kelley / Pamela Wallace/ Earl W. Wallace 脚本:Earl W. Wallace/William Kelley Genre:Drama / Romance / Thriller Country:USA Language:English / German 上映時間:120分 あらすじ: レイチェルと息子のサミュエルは、アーミッシュだ。 姉を訪ねるためにNYの駅で、列車を待つ。 サミュエルが駅のトイレへいき、殺人を目撃する。 当然のことながら、母親レイチェルも、事件に巻き込まれる。 事件を担当した刑事は、ジョン・ブック。 捜査開始早々、サミュエルの証言で、犯人は刑事マクフィーと判明。 だが、捜査は、一筋縄ではいかなかった。 彼の上司である本部長も、犯人の仲間だったのだ。 犯人に銃撃され、重傷を負い、アーミッシュの村で倒れ、 傷が治るまで村にとどまることになる。 他所者に冷たいアーミッシュの人々だったが、 大工仕事が得意なことが好感され、 村の大事な行事である納屋作りに参加させてくれる。 レイチェルに想いをよせるダニエルも、そんな彼を受け容れる。 レイチェルとの愛を育くむ間もなく、犯人が追ってきた。 出演者: Harrison Ford ... Det. Capt. John Book(刑事ジョン・ブック) Kelly McGillis ... Rachel Lapp(レイチェル) Lukas Haas ... Samuel Lapp(サミュエル) Alexander Godunov ... Daniel Hochleitner(ダニエル) Danny Glover ... Det. Lt. James McFee(刑事マクフィー) Josef Sommer ... Chief Paul Schaeffer(本部長シーファー) オトーサン、 「やはり、ハリソン・フォードはいい!」 追いつめられて、顔を歪めるあたり、いいですねぇ。 同情してしまいますね。応援したくなりますね。 恋人役のケリー・マクギリス、憂い顔が素敵です。 「えっ、映画デビューする前にレイプされた? それでか...」 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、 夏休み中に舞台に立つようになる。 映画俳優になるべくロスに移り、64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 64年に最初の結婚。79年に離婚後、 83年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マティスンと結婚するが、 2000年11月に別居、2004年1月離婚。 子供は最初の妻に二人、メリッサとの間に二人いる。 現在はキャリスタ・フロックハートと養子リアムと同居。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ KELLY McGILLIS  ケリー・マクギリス 誕生日 1957/7/9 出身 米カリフォルニア州ニューポートピーチ 高校時代に学校演劇に出演、州で助演女優賞に選ばれる。 高校中退後、ジュリアード学院、 パシフィック・コンサヴァトリー・オブ・パフォーミング・アーツで演技修行。 映画デビューは82年。 85年「刑事ジョン・ブック」での母親役や 86年「トップ・ガン」の教官役などで一躍スターに。 88年「告発の行方」の検事補役の後、 自身が映画デビューする前にレイプされた事実を告白し、話題に。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「レーベン・ルーベン」 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」 1986年「トップガン」 1987年「メイド・イン・ヘブン」 1988年「事件を追え」「告発の行方」 1989年「ウィンター・ピープル」「キャット・チェイサー」 1992年「夢を生きた男/ザ・ベイブ」 1994年「ノース/小さな旅人」 1998年「犯罪心理捜査官2」      「グランド・コントロール/乱気流」      「ツイスターインフェルノ2」 2000年「ポエトリー,セックス」◇ その他の出演者: Jan Rubes ... Eli Lapp Brent Jennings ... Det. Sgt. Elden Carter Patti LuPone ... Elaine Angus MacInnes ... Det. 'Fergie' Frederick Rolf ... Stoltzfus Viggo Mortensen ... Moses Hochleitner John Garson ... Bishop Tchantz Beverly May ... Mrs. Yoder Ed Crowley ... Sheriff User Rating: 7.5/10 (22,737 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・脚本賞 ・編集賞 同ノミネート ・主演男優賞:ハリソン・フォード ・監督賞:ピーター・ウィアー ・撮影賞 ・作曲賞 ・美術監督・装置 User Comments jmartinssonさん Santa Clarita, California 2001年5月23日 素敵なストーリー、素敵な監督 これは、大都会の申し子のお話し。 タフな刑事で、クルマ、電話、銃に依存している。 アーミッシュの牧場に隠れて、目撃者の子供を守るが、 殺人者らに見つかってしまう。 映画は、アーミッシュのなかで生きるハリソン・フォードについて さほど多く描いてはいない。 むしろ、アーミュシュが彼とどう折り合っていくかを描いている。 一見すると、彼は、理想などない男だ。 この映画は、ファンタスティックだ。 これは、ピーター・ウィアーの監督の手腕である。 フォードが、次第にアーミッシュに受け容れられる様を見事に描いている。 登場人物の間に会話は少ないが、 とくに、レイチェルは口数が少ない。 話したいことがないのではなく、 アーミッシュの戒律がそううすることを許さないのだ。 彼らは、物静かなひとびとである。 だから、ケリー・マクギリスは、せりふなしで、 レイチェル役をつくりあげなければならなかったが、 実にうまくやってのけた。 このおかげで、ハリソン・フォードは アカデミー賞にノミネートされたのだ。 (彼女は、ダメだった) 映画のクライマックスがつまらなくなったのは、 最後のアクション・シーンのせいだ。 監督は、殺人者のストーリーは、かく終わるべしという ある種の答えを持っていたようだが、感心しない。 こうした欠点があるものの、 映画は、出演者の好演のおかげで、すばらしいものとなった。 また、せりふを書いた脚本家もいい。 いくつかのシーンも素晴らしい。 (撮影賞ノミネート) 監督は、ストーリーを巧みに扱っている。 オトーサン、 「このコメント、アーミッシュのことがよく分かるな」 娘がその昔見物に行って、グッズを買ってきました。 いまでも、そのキルトを大事にしています。 masagoyamatuiさん 2008年1月9日 ハリソン・フォード主演の名作 織り込まれたアーミッシュの生活様式が非常に興味深い。 舞台はアメリカ北東部ペンシルヴァニア州、 17世紀そのままの生活様式を守って暮らすアーミッシュが暮す農村。 アーミッシュというのは、18世紀にドイツからアメリカに渡ってきた プロテスタントのメノナイト派から独立した宗派で、 電気や水道、自動車といった現代の技術進歩の成果と争いごととを 徹底的に拒否して、質素な生活を営んでいる人々のことです。 基督教の非主流派として前近代的な生活を営むアーミッシュと 刑事との文化的交流や恋愛模様を描いた ヒューマンドラマとしての色合いが強いのも特徴的である。 次第に惹かれあっていくジョンとレイチェルの姿とともに、 アーミッシュの暮らしや村の情景が、 引き込まれるような美しさで描き出されていきます。 彼らの生活には、私たちが持っていない、 きわめて魅力的な要素も感じられます。 それが、最も鮮明に浮かび上がるのは、新婚夫婦の為に、 村の皆なが総出で納屋を建ててやるシーンでしょう。 男たちがお祭りのような勢いでワイワイと作業するかたわら、 女たちは食事の用意をしていきます。 仕事の後は皆な揃っての食事。 そこにはジョンも加わっています。 ジョンとレイチェルが、ケリー・マクギリスとラジオから流れる サム・クックの「Wonderfull World」に乗って踊るシーンはいい。 二人の気持ちの微妙な揺れが伝わって、見ていてドキドキするようなシーンです。 行水で体を洗うレイチェル、それを見るジョン。 二人の視線が合います。 「君を抱くと戻れなくなる」。 この映画に出演するケリー・マクギリスは 戒律に殉ずる清廉な女性としてとても綺麗で、 この映画が彼女の最高傑作です。 刑事が村を出るとき、英国人に気をつけろ、と注意されるのだけれど、 これは母と子が村を出るときにかけられたのと同じ言葉だった。 印象的な音楽は、モーリス・ジャール、 この映画では、シンセサイザーを多用し、物語を神秘的に醸します。 自分たちの食べる物や着る物を自らの手で作っている実感や、 村の人同士で助け合い、支え合って生きているという手応え。 それらは、現代の経済では、意外と得難いものです。 仕事というのは本来、こういうものではないのか。 そんなことを考えさせられます。 アーミッシュの生活の基本は、レイチェルがジョンに繰り返し言っている “plain”という言葉に集約されます。 プレーン・ヨーグルトやプレーン・オムレツの「プレーン」。 「質素な」とか「簡潔な」あるいは「わかりやすい」といった意味の言葉です。 映画は問題提起的役割もありますが、 問題解決は現実社会を細かく分析することにある。 聖林は一過性の流行で映画を生み出す場所であり、 文化はこういった流行の蓄積と言える。


明日への遺言

オトーサン、 「藤田まこと、主演か」 「...まだ借金返済、終わっていないんだろう」 見ないつもりでしたが、実に、評判がいいのです。 見た後の感想は....見てよかった! 原題:明日への遺言(2007) 監督:小泉堯史 原作:大岡昇平 脚本:小泉堯史 / ロジャー・パルヴァース Genre: Drama / War 上映時間:110分 あらすじ: 1948年3月、横浜地方裁判所。 元東海軍司令官・岡田中将は、B級戦犯として裁きの場にいる。 検察側は、捕虜38名の米軍搭乗員に対し、 正式審理を行わず処刑を行ったのは、殺人行為であると非難した。 一方、弁護側は、名古屋市街への絨毯爆撃が行われた。 かかる状況下では、兵士らは、捕虜とは到底言えない。 無差別爆撃を行なった戦争犯罪人であると主張した。 中将は、この裁判を“法戦”とし、徹底的に争うことを決意し、 すべての責任は司令官である自分にあるとし、部下を守りぬこうとする。 そんな姿に、バーネット検察官も、裁判長も、尊敬の念を抱くようになる。 5月19日、判決が申し渡された。 「岡田資、絞首刑」 中将はうなずき、法廷を出る際、妻の温子に告げる。 「本望である」 処刑の日は、満月だった。 中将は、手錠をかけられた手に数珠を持ち、 悠然と刑場に消えて行くのだった。 出演者: 藤田まこと .... 岡田資 富司純子 .... 岡田温子 ロバート・レッサー .... フェザーストン主任弁護人 オトーサン、 「藤田まこと、名演技だ!」 まさに、岡田資(たすく)中将になりきっています。 この映画が遺作になったとしても、悔いはないでしょう。 妻役の富司純子、出番が少ないものの、泣かせます。 主任弁護人役のロバート・レッサー、いいですね。 その他の出演者: フレッド・マックィーン .... バーネット主任検察官 リチャード・ニール .... ラップ裁判委員長 西村雅彦 .... 町田秀実 蒼井優 .... 守部和子 近衛はな .... 小原純子 加藤隆之 .... 岡田陽 田中好子 .... 水谷愛子 User Ratings:7.6/ 10 (267 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 日本映画の金字塔でしょう。 User Comments: cinemaniaさん 2008年3月2日 「品格」を問われる今だからこそ。 第二次世界大戦後、撃墜された米軍爆撃機の搭乗員の処刑の罪を問われ、 BC級戦犯容疑で起訴された東海軍司令官岡田資中将の法廷闘争の実話を描いた映画です。 岡田中将は、この法廷闘争を自ら「法戦」と名づけて戦いました。 この映画まで、岡田資中将の事は全く知りませんでした。 非常に興味深いのは、岡田中将は、数多くの日本の戦犯裁判において、 米軍による都市爆撃を国際戦時法規で違法とされている無差別爆撃であると立証した ほぼ唯一存在であるという事。 このことは、岡田中将を裁く法廷を指揮したラップ裁判委員長が、 公正に裁判を指揮したと言うこともあるかもしれませんが、 岡田中将の「全ての責任は、自分にある」と言う「法戦」を戦う姿勢も 影響しているのかもしれません。 実話、しかも裁判を描いた映画なので、場面がほとんど法廷で代わり映えせず、 始めのうちはちょっと退屈な印象を与えますが、 物語が進み、岡田中将の成し遂げようとした事が明らかになるにつれ、 ちょっとした感動を覚えるとともに、物語に引き込まれていました。 終わってみれば、「え、もう終わり」と言うくらい、時間が短く感じました。 大岡昇平の「ながい旅」が原作なのですが、驚くほど原作に従っています。 原作本に出てきたセリフがそのまま、映画中で語られるほど。 これには、ちょっとビックリ。 また、最後の、岡田中将への判決言い渡しの場面では、 MPではなく、第一騎兵師団の部隊記章を付けた兵士が付き添うんですが、 これって、正しいのでしょうか? (後日追記:法務将校の人手不足のため、 兵科の将校・下士官も裁判に借り出されたことはある模様。 ただし、映画のように法廷警備まで実施したかは不明) 竹野内豊がナレーションを務めています。 ただ、ちょっとどうかなぁと言う感じです。 何故だか、時々、涙で声を詰まらしたような感じに聞こえ (そんなことは、無いはずですが)、違和感を覚えました。 いまこの時期に、何故この映画なのか?と思いましたが、 「品格」を問われることの多い今だからこそ、この映画なのかもしれません。 奇しくも、イージス護衛艦「あたご」と 漁船「清徳丸」衝突し沈没した事故がありましたが、 これこそ、その指揮官の品格を問われる出来事。 防衛省・自衛隊の幹部に、ぜひ見てもらいたい映画です。 内容が内容だけに、お年寄りが多かったですね。 オトーサン、 「うーむ、黒美君彦さんのコメントはすごい!」 黒美君彦さん 2007年11月13日 法戦 南方戦線で闘い、俘虜経験もある原作者大岡昇平(1909〜88)は、 この映画の原作『ながい旅』(1982年)についてこう記している。 「戦後一般の虚脱状態の中で、判断力と気力に衰えを見せず、 主張すべき点を堂々と主張したところに、私は日本人を認めたい。 少なくとも、そういう日本人のほか私には興味がない」。 B級戦犯として裁かれた東海軍方面司令官岡田資(たすく・1890〜1949)の 法廷での戦いを描いたこの作品は、殆どが法廷シーンで、 センセーショナリズムとも過剰演出とも無縁だった。 国際法違反である無差別爆撃を行ったB29搭乗者を「捕虜」ではなく 「戦犯」として処罰(斬首)したと主張する岡田中将は、 処断の全責任を負い、極刑に甘んじることによって若き部下を救った。 連合国によるBC級戦犯に対する裁判は、戦勝国の論理に基づくものも多く、 思わぬ罪に問われた者も少なくなかった (ただしそのことは戦犯と呼ぶべき軍人が皆無だったことを意味しない)。 しかしながら一方で、国際法上禁じられていた無差別爆撃の罪を主張し続けた 岡田中将の姿は、自らの妥協を許さず凛としている。 日本の都市を無差別攻撃し、ヒロシマ・ナガサキに原爆を投下した米国は 決して裁かれない矛盾。 戦争に負けたのだから…というのは簡単だが、 戦争には戦争のルールが本来あったはずだ、 という岡田中将の主張が法廷で取り上げられた事実は、 混乱期のこの国にあって稀有なことだった。 私利私欲に誰も彼もが走る現在のこの国の状況を見るにつけ、 虚無感に襲われる一方、岡田中将のような秀れた先達がいたことを誇りに思う。 戦勝国の一方的な裁判でありながら、 公正な弁護をしたフェザーストン主任弁護人(ロバート・レッサー)が また、普遍的な「正義」の存在について希望を持たせる。 米国人でありながら、母国の戦争犯罪を立証しようとする彼もまた、 岡田中将同様に信念に生きた人物だったといえるだろう。 殺人事件の被告の弁護人への誹謗中傷をはじめとする、 現代の異常なバッシングの光景を見るにつけ、 公平公正とは何か、信念とは何かを考えざるを得ない。 先述したようにこの作品はきわめて静謐であり、 岡田中将が「法戦」と名づけた法廷でのやりとりが主である。 だが、私は全く飽きることがなかった。 戦争行為に加担せざるを得なかったBC級戦犯の無念とともに、 「責任」を全うした人間の尊厳がそこに描かれていたからだ。 主演を演じた藤田まことが、穏やかだが決して自らの主張を枉げない 岡田中将を見事に演じてみせた。 決して万人受けする作品だとは思わないが、過去をみつめ、未来を考えるとき、 この作品が示唆するものは大きいと考える。 オトーサン、 映画を見終わった後、本屋で、 大岡昇平「ながい旅」を立ち読みしました。 「そうか、岡田資中将、熱心な日蓮宗の宗徒だったのか」 映画の前半で、法廷闘争を「法戦」と呼んだ理由が納得できました。 後半、延々と描かれる死刑判決後の刑務所内での布教活動の動機も、 より深く理解できました。 「...なるほどなぁ、だてに長い間役者をやっていたんじゃないんだ」 こんなブログを読んで、藤田まことさんに敬意を抱きました。 TAXMANIAさん 2008年2月28日0 負け戦の責任の取り方   今日、テレビで徹子の部屋を見ていたら、 「明日への遺言」で岡田資を演じた藤田まことが出ていた。 その中で、藤田まことが話した共演者の新国劇の大御所、 辰巳柳太郎との会話が心に残った。 辰巳柳太郎・藤田まことはある舞台で共演したとき、 とんでもない台本を押しつけられてしまったそうである。 おまけに演出もかなり台本との齟齬があり、 舞台稽古は全く噛み合わないまま舞台初日、2日そして3日目を迎えた。 藤田まことは自分なりに共演者や演出家を自分の部屋に呼んで、 何とかその芝居を立て直そうと必死に試みたそうだ。 だが、何しろ台本が台本な上、演出が台本と根本的に噛み合っていない。 その舞台の失敗は明らかであった。 辰巳柳太郎は藤田まことを呼んで、負け戦の責任の取り方を話したそうである。 この舞台はどう考えても負け戦だ。 お前(藤田まこと)には次がある。 だけど、この舞台の演出家や共演者はこれで終わりになってしまうかもしれない。 相手に何かを要求することはそれだけで相手に傷を与える場合もある。 だから、あれこれ要求するのはやめて、お前(藤田まこと)が全部責任を取るべきだ。 それが負け戦の責任の取り方だと。 負け戦には負け戦の責任の取り方があるだろうと。 負け戦の責任の取り方を忘れた日本人は、 ありとあらゆるところで言い訳をするようになった。 そして、責任を取るべきリーダーが常に責任転嫁を考えて行動するようになった。 アメリカ社会の悪いところだけを取り入れてしまったような気がするね。


映画の採点簿

明日への遺言*****
刑事ジョン・ブック/目撃者**** 
ホーンティング**** 
ぼくたちと駐在さんの700日戦争*****
犬と私の10の約束**** 
フィクサー**** 
王妃の紋章**** 
不法侵入**** 
アンフェア the movie**** 
嵐の中で輝いて**** 
ぷりてぃ・ウーマン**** 
ブラックサイト**** 
大いなる陰謀**** 
地獄の7人***** 
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン**** 
デイズ・オブ・サンダー**** 
銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜**** 
天使のくれた時間*****
シノーラ*****
マンハッタン無宿****  
恐怖のメロディ****  
ピンク・キャデラック**** 
トレマーズ*****
タッチ***  
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド*****
スパイダーウィックの謎**** 
譜めくりの女**** 
アイム・ノット・ゼア*****
カンフーハッスル*****
マイケル**** 
80デイズ**** 
ルパン三世 カリオストロの城***** 
イナフ**** 
最高の人生の見つけ方*****
ハンティング・パーティ**** 
ミスト*****
相棒-劇場版-**** 
沈黙の追撃***   
デッド・ゾーン*****
ブル・ドッグ 人質救出作戦***   
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー**** 
ニードフル・シングス**** 
花よりもなほ***   
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女**** 
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛*****
ビロウ**** 
さくらん**** 
わたしのグランパ**** 
エメラルド大作戦**** 
尼僧物語*****
ランボー 最後の戦場*****
緑の館***   
山のあなた 徳市の恋**** 
ランボー*****
幻影師アイゼンハイム**** 
刑事ジョー ママにお手あげ**** 
PARTY7**** 
ラスベガスをぶっつぶせ**** 
アサルト13 要塞警察**** 
マンデラの名もなき看守*****
エイリアンVSヴァネッサ・パラディ**** 
風の谷のナウシカ*****
ザ・ビースト/巨大イカの逆襲**** 
ザ・マジックアワー**** 
デッドヒート**** 
D-Tox**** 
アフタースクール**** 
世界で一番パパが好き**** 
冷静と情熱のあいだ***** 
ダンテズ・ピーク**** 
地下鉄(メトロ)に乗って**** 
オーロラの下で**** 
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説****  
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦***** 
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国**** 
さらば友よ**** 
ダークネス/狙われた女捜査官**** 
JUNO/ジュノ*****
築地魚河岸三代目**** 
ウエストワールド****  
レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男**** 
またまたおかしな大追跡*****
スペシャリスト****  
フリスコ・キッド**** 
エア・マーシャル***   
レイダース/失われたアーク*****
ホワイトナイツ/白夜**** 
告発のとき**** 
ザ・ライド ハワイアン・ビーチ・ストーリー**** 
ナバロンの嵐**** 
カサンドラ・クロス**** 
本気(マジ)!***   
奇跡のシンフォニー****  
クライマーズ・ハイ***   
恋人はスナイパー《劇場版》***   
アナコンダ2****  
シーナ****  
Taxi 2*****
ネイバーズ****  
ホワイト・ファング****  

表紙に戻る