オトーサンの2008年その3

ほのぼの映画批評

前口上

映画批評、収録数が100本に近づくと重たくなって、
UPまで、しばらく時間がかかります。
ゴメンナサイ。

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目次

3025 チャイナ・シンドローム(TV 1979) 3024 イーグル・アイ(2008) 3023 ダークサマー(TV 2000) 3022 ウェディング・クラッシャーズ(TV 2005) 3021 デイブレイク(TV 2000)
3020 P.S. アイラヴユー(2007) 3019 トレイン・ジャック オリエント急行(TV 2001) 3018 シャークアタック/地獄の殺人ザメ(TV 1999) 3017 西遊記(TV 2007) 3016 ポセイドン(TV 2006)
3015 シリコンバレーを抜け駆けろ!(TV 2002) 3014 グッドボーイズ(TV 2002) 3013 ゲットスマート(2008) 3012 ブローン・アウェイ/復讐の序曲(TV 1994) 3011 天使(TV 2005)
3010 ことの終わり(TV 1999) 3009 トウキョウソナタ(2008) 3008 宮廷画家ゴヤは見た(2006) 3007 アンツ・イン・ザ・パンツ!(TV 2000) 3006 アウトランド(TV 1961)
3005 殺し屋の烙印(TV 1969) 3004 リロイ アンド スティッチ(TV 2006) 3003 パコと魔法の絵本(2008) 3002 風の遺産(聖書への反逆)(TV 1960) 3001 イキガミ(2008)
3000 最後の初恋(2008) 2999 アイアンマン(2008) 2998 男はつらいよ(TV 1969) 2997 ハンガー(TV 1983) 2996 裸足の伯爵夫人(DVD 1954)
2995 ヒューマン・トラフィック(TV 2005) 2994 闇の子供たち(2008) 2993 アキレスと亀(2008) 2992 ウォンテッド(2008) 2991 山猫は眠らない3 決別の照準(TV 2004)
2990 ワイルド・チェイス(TV 2000) 2989 レア・魔性の肉体(TV 1998) 2988 グーグーだって猫である(2008) 2987 デイ・アフター 首都水没(TV 2007) 2986 恋人はパパ/ひと夏の恋(TV 1994)
2985 おくりびと(2008) 2984 ジュニア(TV 1994) 2983 ツインズ・エフェクト(TV 2003) 2982 落下の王国(2007) 2981 デッドリー・フレンド(TV 1986)
2980 イントゥ・ザ・ワイルド(2007) 2979 シャカリキ!(2008) 2978 ハードロック・ハイジャック(TV 1994) 2977 ハンコック(2008) 2976 ワイルドシングス(TV 1998)
2975 ファースト・スピード(TV 2004) 2974 パパラッチ(TV 2004) 2973 ジャッカル(TV 1997)
2972 ダブル・トラブル(TV 1967) 2971 遊星からの物体X(TV 1982) 2970 ベスト・キッド2(TV 1986) 2969 ザ・フライ2 二世誕生(TV 1989) 2968 セックス・アンド・ザ・シティ(2008) 2967 ベガスの恋に勝つルール(2008) 2966 光る眼(TV 1995)
2965 誕生日はもう来ない(TV 1981) 2964 12人の怒れる男(2007) 2963 キサラギ(TV 2007) 2962 バッテリー(TV 2006) 2961 アクロス・ザ・ユニバース(2007)
2960 悪女の構図(TV 1990) 2959 白い肌の異常な夜(TV 1971) 2958 マーシャル・ロー(TV 1998) 2957 メダリオン(TV 2003) 2956 テリーとカレン 家庭交換(DVD 1995)
2955 ビバリーヒルズ・コップ2(TV 1987) 2954 マイ・ビューティフル・ジョー(TV 2000) 2953 グロリア(TV 1999) 2952 ロスト・キッズ(TV 2002) 2951 赤ちゃんのおでかけ(TV 1994)
2950 ダークナイト(2008) 2949 はぐれ刑事純情派(TV 1989) 2948 機動警察パトレイバー2 THE MOVIE(TV 1993) 2947 インクレディブル・ハルク(2008) 2946 スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008)
2945 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(TV 1995) 2944 機動警察パトレイバー THE MOVIE(TV 1989) 2943 シザーズ・カップ(TV 1999) 2942 北海ハイジャック(TV 1979) 2941 ドラゴン・キングダム(2008)
2940 カンフー・パンダ(2008) 2939 リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い(TV 2003) 2938 パラダイスアーミー(TV 1981) 2937 ケインとアベル/権力と復讐にかけた男の情熱(TV 1985) 2936 ディテンション(TV 2003)
2935 ホートン ふしぎな世界のダレダーレ(2008) 2934 となりのトトロ(TV 1998) 2933 崖の上のポニョ(2008) 2932 空かける強盗団(TV 1969) 2931 マリン・クラッシュ(TV 2000)
2930 眼下の敵(TV 1957) 2929 着信アリFinal(TV 2006) 2928 レリック(TV 1997) 2927 猫の恩返し(TV 2002) 2926 イースタン・プロミス


チャイナ・シンドローム

オトーサン、 「すごいテーマだな」 この映画が描いた原子力発電所の事故は、 スリーマイル島の事故で現実になりました。 炉心溶融になったら最悪です。 原子炉の核が露出することになれば、さぁ一大事。 灼熱の塊は、地球の裏側であるチャイナ(中国)まで到達するのです。 原題:The China Syndrome (1979) 監督:James Bridges 脚本:Mike Gray /T.S. Cook/James Bridges Genre:Thriller / Drama 上映時間:122分 あらすじ: キンバリーは、人気女性キャスターだ。 カメラマンのリチャードと原子力発電所の取材へ。 突然、震動が起こり、制御室が慌しくなる。 放射能漏れ事故のようだ。 リチャードが密かに撮影した映像は一大スクープ。 だが上層部は、このニュースを流すことに反対する。 怒ったリチャードは、映像をもって反対運動家のもとへ走る。 一方、上層部の強い意向で、発電所の運転は再開される。 だが、技師のジャックは不安だった。 ポンプのパイプ結合部のX線写真を調べると、 重大なミスがあり、一大事故になるおそれがある。 だが、上層部は、彼の意見に耳をかそうとしなかった。 チャイナ・シンドロームが起きる! 悩みに悩んだジャックは、TVを通じて世論に訴えようとする。 出演者: Jack Lemmon ... Jack Godell(ジャック) Jane Fonda ... Kimberly Wells(キンバリー) Michael Douglas ... Richard Adams(リチャード) オトーサン、 「ジャック・レモン、抜群の演技!」 若い頃のコメディも素敵ですが、50代の円熟した演技は、 見応えがあります。 ジェーン・フォンダも、まあまあ。 マイケル・ダグラスの出番が少ないのが残念です。 JACK LEMMON  ジャック・レモン 誕生日 1925/2/8-2001/6/27 出身 米マサチューセッツ州ボストン 出演作 1955年「私の夫は二人いる」「ミスタア・ロバーツ」 1956年「夜の乗合自動車」 1957年「海の荒くれ」 1958年「カウボーイ」「媚薬」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「南太平洋ボロ船作戦」「アパートの鍵貸します」「ペペ」 1962年「悪名高き女」「酒とバラの日々」 1963年「あなただけ今晩は」「ヤムヤム・ガール」 1964年「ちょっとご主人貸して」「女房の殺し方教えます」 1965年「グレート・レース」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1968年「おかしな二人」 1969年「幸せはパリで」 1970年「おかしな夫婦」 1971年「コッチおじさん」 1972年「おかしな関係/絶体絶命」「お熱い夜をあなたに」 1973年「セーブ・ザ・タイガー」 1974年「フロント・ページ」 1975年「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「寄席芸人」(TM) 1977年「エアポート’77/バミューダからの脱出」 1979年「チャイナ・シンドローム」 1980年「マイ・ハート マイ・ラブ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「ミッシング」 1984年「青春の祈り・司祭への道」 1985年「マカロニ」 1988年「七十年目の審判」(TM) 1989年「晩秋」 1991年「JFK」 1992年「摩天楼を夢見て」「ザ・プレイヤー」      「大富豪、大貧民」(TM)「チャーリー」 1993年「黄昏のブロードウェイ/ライフ・イン・ザ・シアター」 1994年「ラブリー・オールドメン」「ショーツ・カッツ」 1995年「グラスハープ 草の竪琴」 1996年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」「ハムレット」      「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「あやしい奴ら」 1997年「カリブは最高!」「12人の怒れる男」(TM) 1998年「おかしな二人2」 1999年「風の行方」(TM)「モリー先生との火曜日」(TM) 2000年「バガー・ヴァンスの伝説」 JANE FONDA  ジェーン・フォンダ 誕生日 1937/12/14 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク  活躍度 △↓ 父は名優ヘンリー・フォンダ。 弟は俳優で監督のピーター・フォンダ。 59年からモデルとなり、舞台女優、雑誌のカバーガールを経て 60年「のっぽ物語」で映画デビュー。 71年「コールガール」と78年「帰郷」でアカデミー賞主演女優賞を2度受賞。 65年に結婚したロジェ・バディム監督とは73年に離婚。 同年に反戦運動家のトム・ヘイドン氏と再婚したが89年に離婚。 91年にテッド・ターナー氏と結婚し、92年に映画界からの引退を表明。 その後はボディーエクササイズ講師としても活躍。2001年離婚。 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1960年「のっぽ物語」 1962年「荒野を歩け」「チャップマン報告」 1964年「ニューヨークの休日」「危険がいっぱい」      「輪舞」 1965年「キャット・バルー」 1966年「逃亡地帯」「獲物の分け前」「水曜ならいいわ」 1967年「夕陽よ急げ」「裸足で散歩」 1968年「世にも怪奇な物語」「バーバレラ」 1969年「ひとりぼっちの青春」 1971年「コールガール」アカデミー主演女優賞 1972年「万事快調」 1973年「人形の家」 1976年「青い鳥」 1977年「おかしな泥棒・ディック&ジェーン」「ジュリア」 1978年「帰郷」アカデミー主演女優賞      「カムズ・ア・ホースマン」      「カリフォルニア・スイート」 1979年「出逢い」「チャイナ・シンドローム」 1980年「9時から5時まで」 1981年「黄昏」「華麗なる陰謀」 1985年「アグネス」 1986年「モーニング・アフター」 1987年「ビル・コスビーのそれ行けレオナルド」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1990年「アイリスへの手紙」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2005年「ウエディング宣言」 その他の出演者: Scott Brady ... Herman De Young James Hampton ... Bill Gibson Peter Donat ... Don Jacovich Wilford Brimley ... Ted Spindler Richard Herd ... Evan Mc Cormack Daniel Valdez ... Hector Salas Stan Bohrman ... Pete Martin James Karen ... Mac Churchill Michael Alaimo ... Greg Minor Donald Hotton ... Dr. Elliott Lowell Khalilah Ali ... Marge Paul Larson ... D.B. Royce User Rating:7.3/10( 7,963 votes)       9.0/10 ( 172 votes)Yahoo!  オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:ジャック・レモン ・主演女優賞:ジェーン・フォンダ ・脚本賞 ・美術監督・装置賞 User Comments tlbrn85さん USA 2002年12月17日 芸術は人生を模倣する 原子力発電所事故を軽視していたひとりとして、 この映画がどんな受け取られ方だったか、 私たちの世代は、語ることができる... 人々は、背筋が凍らせたのだ。 上層部は、事態を隠蔽しようとした。 忠告は、いまでは笑止千万だ。 当時、私は高校生だったが、 先生たちは、身を守ろうと窓を閉めて回った...わお。 社会科の先生は、映画を見に行った。 炉心溶融のシーンになって、都市が破壊されると、 観客は悲鳴をあげたと報告してくれた。 だから、この映画は、私にとっては、かなりシュールなのだ。 発電所がメルトダウン(溶融)しなかったのは、 全くの奇跡だったのだ。 いま、こうして振り返ってみても、 発電所事故をテーマにした、この映画はいまでも気味が悪い。 ローカル・ニュースをみているようだ。 オトーサン、 「語り口がうまいな。説得力がある」 ジャックバウアーさん 2008年1月12日 たまには社会派映画でも 社会派映画って見るまでに時間がかかりません? コメディやアクションなどは、 あいた時間に軽い気持ちで見れるのに対し、 社会派や戦争映画って、 やっぱ見る前にそれなりの覚悟がいりますよね。 それで、覚悟を決めて見た結果、 いい作品であればすごい満足感を得られるし、 駄作であれば結構ショック大きかったりします。 この映画はあきらかに前者でした、見てよかったです。 「チャイナ・シンドローム」 他のレビュアーさんも書いてみえますが、 原子力発電所がメルトダウンを起こした時、 放射能をもった高熱が地中を溶かし、 アメリカの裏側の中国まで届いてしまうという核の怖さを象徴したことば。 映画から、この言葉どおりの恐ろしさが伝わってきます。 メルトダウンか・・・、 そういえば「24」でジャックが必死になって阻止しようとしてた エピソードがあったような・・・。 まあ、そんな話は置いといて、本題に。 この映画が一番良い点は、テーマは重いのに、 サスペンスタッチで描かれているために ストーリーに引き込まれやすいこと。 脚本がいいんですね、きっと。 見る前の、難しい話わかるかな〜という心配はきっと杞憂に終わります。 しかも、偽装・隠ぺいといった今の日本の悪のトレンド的なテーマであるため、 妙に身近に感じる部分もあり、興味がそそられます。 さらに、3人の名優の共演がさらに物語に深みを与えています。 名優の血を見事に受け継いでいるジェーン・フォンダとマイケル・ダグラス。 マイケル・ダグラスは多才ですね。 役者としての活躍はご存じのとおりですが、 この映画では、若くして製作にも携わっており、 その少し前には名作「カッコーの巣の上で」の制作もしています。 ジェーン・フォンダは、まさにこの時がキャリアのピークを迎えており、 この映画でも輝いて見えます、 そんなに美人ではないと思いますが、かなりオーラ出してます。 そして、コメディで抜群の才能を発揮しながら、 こういったシリアスな演技でも観客を唸らせるジャック・レモン、 彼の演技で完全にやられてしまい、 ずっと目が離せませんでした、 最高です。 最後は悲しすぎる結末を迎えますが、 アメリカや日本の政治家・大企業の腐った体質への怒りではなく、 真実を伝えること、正義を守ることの難しさと大切さを痛感させられ、 BGMのないまま流れるエンドロールが妙に心に残りました。


イーグル・アイ

オトーサン、 「スピルバーグ、製作総指揮!」 映画界にあっては、葵の御紋みたいなもの。 「一応、チェックしておくか」 原題:Eagle Eye (2008) 監督:D.J. Caruso 原作:Dan McDermott 脚本:John Glenn / Travis Wright    Hillary Seitz/ Dan McDermott Genre:Action / Mystery / Thriller Rated PG-13 for intense sequences of action       and violence, and for language. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:118分 あらすじ: ジェリーは、コピーショップの従業員。 軍人の兄が急死したので、実家へ戻り、 帰途ATMから当座のお金を引き出そうとすると 何と75万ドルもの大金が振り込まれていた。 アパートに戻ると、大量の武器・弾薬が届いていた。 そして呆気なく、FBIにテロリストとして逮捕される。 同じ頃、シングルマザーのレイチェルに電話が。 「指示に従わなければ息子の命はない」 取調室にいたジェリーにも、同じ声の電話。 「指示に従って、窓から飛び降りなさい」 かくして、ジェリーとレイチェルは奇妙な出会いをする。 出演者: Shia LaBeouf ... Jerry Shaw(ジェリー) Michelle Monaghan ... Rachel Holloman(レイチェル) Billy Bob Thornton ... Agent Thomas Morgan(モーガン) オトーサン、 「そんなにいいかなぁ?」 シャイア・ラブーフ、スピルバーグ監督の秘蔵っ子って、 本当でしょうか? SHIA LaBEOUF  シャイア・ラブーフ 誕生日 1986/6/11 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 2003年「穴/HOLES」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2003年「穴/HOLES」◆「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◆ 2004年「アイ,ロボット」◆ 2005年「コンスタンティン」◆「グレイテスト・ゲーム」◇「ボビー」 2007年「ディスタービア」◇「トランスフォーマー」◇「サーフズ・アップ」(声) その他の出演者: Rosario Dawson ... Zoe Perez Michael Chiklis ... Defense Secretary Callister Anthony Mackie ... Major William Bowman Ethan Embry ... Agent Toby Grant Anthony Azizi ... Ranim Khalid Cameron Boyce ... Sam Holloman Lynn Cohen ... Mrs. Wierzbowski Bill Smitrovich ... Admiral Thompson Charles Carroll ... Mr. Miller William Sadler ... William Shaw Deborah Strang ... Jerry's Mom Dariush Kashani ... Sgt. Rourke (Translator) User Rating:6.9/10 (10,458 votes)       6.7/10 ( 266 votes)Yahoo! オトーサン、 「こんなに高いかなぁ?」 アメリカ人は、夏休みのライド映画として 割り切って楽しんでいるようです。 最後には好戦的で感動的なアメリカ国歌も流れるし。 ♪おお 見ゆるや  朝まだき光の中に、  過ぐる黄昏時我ら  いとも誇らかに仰ぎしものを  熾しき戦さ中 変はらず  護る城砦の上  げに雄々しく閃きしは  いづくの太き縞に燦く星々ぞ  砲火の紅も  轟く爆音も  夜を徹して我が旗の  尚もかしこにあるの証なり  おお 告げよ  星条旗は今もひらめくや  自由人の国  勇者の故郷に User Comments mneiaiさん United States 2008年9月25日 すてきなポップコーン映画 この映画、ペースもいいし、アクション満載のポップコーン映画だ。 シャイア・ラブーフの他の映画と同じレベルだ。 ミステリーがいい。 知的興味を保っている。 爆発、身の毛もよだつ死がある。 主役2人のおずおずとした関係も独創的だ。 注意深い観客なら、 大抵のサプライズは、明らかになるまでに気づくだろう。 最後にどう終わるか懸念したが、結末は満足できた。 演技は、期待以上だ。 ストーリーは、望む以上に独創的だ。 そう、要するに、アクション映画フアンにはお勧めできる。 目玉は、シャイア・ラブーフと政府の陰謀。 オトーサン、 「黒美さんの言うとおり!」 黒美君彦さん 2008年10月19日 既視感 テンポは悪くないし、アクションは派手でよろしいのだが、 何せ既視感が拭えない。 あらゆるカメラの映像、音声が監視されて逃げ場がない、というのは、 そのまま『エネミー・オブ・アメリカ』(トニー・スコット監督、98年米)だし、 そのおおもとが巨大コンピューター、というのは実に古典的な筋書きだし。 ロボット三原則も完全無視のあんなコンピューターは、 殆ど反則みたいなもんでしょう。 というか、後半は人間の行動の予測ができなくなっていくし(嗤)。 そんなわけで、アクションだかCGだかくらいにしか 見どころが感じられないのが残念なところ。 さすが全米ヒット作品(苦笑)。 あ、でも、最後までテンポは落ちていないですよ。 そこは評価。


ダークサマー

オトーサン、 「あっ、こりゃダメだ!」 ディスコでのシーンが出てきました。 これまでの映画体験からすると、これは危険信号。 一見華やかな小娘たちの映像と大音量で、 映画自体のおそまつさを隠蔽しようとしているのです。 原題:The In Crowd (2000) 監督:Mary Lambert 脚本:Mark Gibson /Philip Halprin Genre:Drama / Thriller / Mystery Rated PG-13 for violence, sexuality, language and drug content. Color:Black and White / Color 上映時間:105分 あらすじ: エイドリアンは、事件を起こして精神病院に収容された。 回復したようなので、担当医の勧めもあり、 高級リゾートクラブで下働きの仕事につくことになる。 そこには、信じられないような別世界があった。 夏休みなので、裕福な家庭のティーンたちが集まっていたのだ。 エイドリアンは、リーダーのブリタニーに気に入られ、 その仲間に加えてもらえるようになる。 それはそれは、華やかな世界だった。 エイドリアンは、誘ってくれたブリタニーに心を許していく... 出演者: Lori Heuring ... Adrien(エイドリアン) Susan Ward ... Brittany(ブリタニー) Laurie Fortier ... Kelly(ケリー) Ethan Erickson ... Tom(トム) オトーサン、 「うーん、シロウトばかりだな」 主演女優に魅力がありません。 唯一、海外俳優マガジンに載っていた女優さんも、 演技力があるとは思えませんでした。 あとは、押して知るべし。 SUSAN WARD  スーザン・ウォード 誕生日 1976/4/15 出身 米ルイジアナ州モンロー 地元のショッピング・センターでスカウトされ、 13才の時にNYのフォード・エージェンシーに所属し、 モデル活動をスタート。 マンハッタンに移った後、演技の勉強をし、テレビの世界へ。 テレビでは「マリブ海岸物語」、「サンセット・ビーチ」のヒロイン、 メグ・カミングス役などがある。 活躍度 ▲↑ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2000年「ダークサマー」 2001年「愛しのローズマリー」◆ 2003年「ワイルドシングス2」◇ その他の出演者: Matthew Settle ... Matt Nathan Bexton ... Bobby Tess Harper ... Dr. Amanda Giles Kim Murphy ... Joanne Jay R. Ferguson ... Andy A.J. Buckley ... Wayne Katharine Towne ... Morgan Charlie Finn ... Greg Erinn Bartlett ... Sheila Peter Mackenzie ... Bob Mead Daniel Hugh Kelly ... Dr. Henry Thompson User Rating:4.1/10( 2,315 votes) オトーサン、 「低いねぇ」 この手の青春映画でも、見るひとがいるんですね。 User Comments George Parkerさん Orange County, CA USA 2000年11月28日 あさはかで、単調で、もったいぶっている 心のこもっていない映画だ。 精神病院から解放された若い女性が、 金持ちの若者たちがいるリゾート施設で快方プログラムを受ける。 そして、陰謀や殺人に巻きこまれていく。 この不幸な映画は、 催眠剤クエールードのように忍びやかにスタートし、 上映時間の半分を時間つぶしに沼地で過ごす 薄っぺらな人物たちを描くのに費していく。 製作そのものは、技術的には普通だが、 演技はアマチュアだし、監督はおそまつで、脚本は馬鹿気でいる。 ストーリーは、ただ、平板で弱い。 オトーサン、 「映画批評家に無視されているなぁ」 唯一、映画好きのひとのブログを発見しました。 お馬鹿映画も見る価値はあるのです。 何たって突っ込みどころ満載ですから。 BIBIさん 2008年5月15日 2003年8月、WOWOWにて鑑賞 高級リゾート地で優雅にバカンスを楽しむ若者グループ。 そこに施設から出てまもなく仕事を紹介されて やってきた女性エイドリアンが加わり、事件が起こる。 (まぁ厳密に言えば、既に起きていたのだが・・) 学校の休みに暇を持て余し気味にハメを外しながらも 好き勝手に遊び呆けるリッチな若者グループと それを冷ややかに見つめるエイドリアンと 彼女に異様に興味を示すグループの女王様的存在のブリタニー。 最初は、からかうメンバーとは違って、 彼女を温かく仲間に迎えたように見えたが・・。 どんどん正体が明らかになってくると、コワイコワイ〜〜(>_<) ブリタニーの姉サンドラがエイドリアンに似ていて、 彼女の行方がもうかなり前から定かではないってとこから 思いっきり危険が加速されていきましたねぇ〜。 そんないわゆる超悪女なブリタニーも、 過去には姉やそのグループに虐げられた ツライ思い出があったと言うものの・・ あの昔の写真もけっこう怖かった(^^; 次々と邪魔になった者は始末していく、 そして、自分を疑うようになったエイドリアンには その殺人容疑までしっかり着せて、施設に逆戻りさせる周到さ。 まぁ思いがけない協力者を得て、エイドリアンの反撃に至るわけだけど、 あれだけ準備して脱走し、彼女の悪事を暴こうとするんなら、 もうちょっと最後まで抜かりなく計画練ろうよぉ〜〜(爆) なんたって、ブリタニー、手強いんだから(笑) もうあとちょっとで、逆に始末されちゃうところだったじゃないの。 しかし、こうゆうタイプ(ブリタニー)の女性って、 悪女役似合うねぇ〜〜。


ウェディング・クラッシャーズ

オトーサン、 「クラッシャーズ、どういう意味かな」 辞書を引くと、クラッシュと同じ意味のようです。 "結婚式乱入"という意味でしょうね。 原題:Wedding Crashers (2005) 監督:David Dobkin 脚本:Steve Faber /Bob Fisher Genre:Comedy / Romance Rated R for sexual content/nudity and language. 上映時間:119分 あらすじ ジョンとジェレミーは、離婚調停人。 他人の結婚式に親族になりすまして入り込んで、 カモの女性をみつけては、ベッドへ連れ込む。 ある日、財務長官の娘の挙式に入り込む。 いつもの手で口説きにかかるものの、 今回はまるで勝手が違った。 ジョンは、次女・クレアを好きになってしまったが、 婚約者がいることが判明する。 しかも、豊胸手術をした母親・キャサリーンに言い寄られる始末。 ジェレミーのほうは、三女・グロリアにつきまとわれる。 彼女は、さかりのついた雌犬のようだった。 出演者: Owen Wilson ... John Beckwith(ジョン) Vince Vaughn ... Jeremy Grey(ジェレミー) Christopher Walken ... Secretary William Cleary(財務長官ウィリアム) Jane Seymour ... Kathleen Cleary(キャサリーン) Rachel McAdams ... Claire Cleary(クレア) Isla Fisher ... Gloria Cleary(グロリア) オトーサン、 「オーウェン・ウィルソン、最高!」 このひと、実はあまり買っていません。 「シャンハイ・ヌーン」がいい例ですが、元気が取り柄。 今回は、精力絶倫男ヴィンス・ヴォーンとの相性がよかったのか、 陰影もあって、いい感じでした。 この映画、女性陣が豪華です。 一番、愉快なのは、 ジェーン・シーモアとオーウェン・ウィルソンのからみでしょう。 「あたし、夫に放たらかされて寂しいの」てなことを囁いて、 さらりとガウンを脱ぎ捨て、オーウェンに胸をさわらせます。 彼のせりふ、「いいシリコンだね」には爆笑しました。 (でも、名女優ジェーン・シーモアが演じる老いは、 頭っから老いを悪ときめつける現代の風潮への抗議でしょう) 次女クレアと三女グロリアも、それぞれいい感じ。 さらに、端役も見応えがありました。 2人の毒牙(?)にかかって、次々とベッドに連れこまれ、 全裸肢体をさらす無数の美女たちです。 ひとつ間違えば、ポルノ映画になるところを、 テンポのいい素早いカットの連続で笑いを誘います。 OWEN WILSON オーウェン・ウィルソン 誕生日 1968/11/18 出身 米テキサス州ダラス 作家志望でテキサス大学に入学するが、 戯曲の授業でウェス・アンダーソンと知り合い、演技に開眼。 91年に卒業後、96年アンダーソンの初監督作品 「アンソニーのハッピー・モーテル」で映画デビュー。 2000年にジーナ・ガーションと結婚。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」「ケーブル・ガイ」 1997年「アナコンダ」◆ 1998年「アルマゲドン」◆「天才マックスの世界」「パーマネント ミッドナイト」 1999年「ホーンティング」◆      「クアドロフォニア 多重人格殺人」◇ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇「ミート・ザ・ペアレンツ」◆ 2001年「エネミー・ライン」◇「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆      「ズーランダー」◆ 2002年「アイ・スパイ」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ビッグ・バウンス」◇ 2004年「80デイズ」◆「スタスキー&ハッチ」◇ 2005年「ウェディング・クラッシャーズ」◇ 2006年「カーズ」(声)「ナイト ミュージアム」◆(NC) 2007年「ダージリン急行」◇ VINCE VAUGHN  ヴィンス・ヴォーン 誕生日 1970/3/28 出身 米ミネソタ州ミネアポリス ハイスクール時代にローカル・テレビのCM出演がきっかけで 18歳の時にロサンゼルスに移る。 「ドッジ・ボール」以降はコメディ俳優としての色合いも見せている。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1993年「ルディ/涙のウイニング・ラン」 1996年「スウィンガーズ」 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◆      「ザ・ローカスト/あばかれた夏」 1998年「ムーンライト・ドライブ」◇「リターン・トゥ・パラダイス」◇      「サイコ」◇ 1999年「THE GELFIN」「クール・ドライ・プレイス」◇ 2000年「ザ・セル」◇ 2001年「ドメスティック・フィアー」「ズーランダー」▲ 2004年「スタスキー&ハッチ」◆「ドッジボール」◇「パパラッチ」▲ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◆「BE COOL ビー・クール」◆      「サムサッカー」◆「ウェディング・クラッシャーズ」◇ 2007年「イントゥ・ザ・ワイルド」 JANE SEYMOUR  ジェーン・シーモア 誕生日 1951/2/15 出身 英ウィンブルドン テレビ・シリーズ「ドクター・クイン」の女医マイクを演じる。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1973年「007/死ぬのは奴らだ」 1980年「ある日どこかで」「名探偵ベンジー」 1987年「傷つけるほど愛して」 1990年「自由の代償・ラビリンスを脱出せよ!」 1998年「キャメロット」(声) 2005年「ウェディング・クラッシャーズ」 RACHEL McADAMS  レイチェル・マクアダムス 誕生日 1976/10/7 出身 カナダ・オンタリオ州 カナダでテレビ、映画へと出演し、 2002年「ホット・チック」でハリウッド映画に進出。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2002年「ホット・チック」 2004年「ミーン・ガールズ」「きみに読む物語」 2005年「幸せのポートレート」「パニック・フライト」      「ウェティング・クラッシャーズ」 ISLA FISHER アイラ・フィッシャー 誕生日 1976/2/3 出身 サウジアラビア 活躍度 ▲↑ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2002年「スクービー・ドゥー」 2005年「ウェティング・クラッシャーズ」 その他の出演者: Ellen Albertini Dow ... Grandma Mary Cleary Keir O'Donnell ... Todd Cleary Bradley Cooper ... Zachary 'Sack' Lodge Ron Canada ... Randolph Henry Gibson ... Father O'Neil Dwight Yoakam ... Mr. Kroeger Rebecca De Mornay ... Mrs. Kroeger David Conrad ... Trap Jennifer Alden ... Christina Cleary User Rating:7.2/10 (71,159 votes)       7.3/10 ( 263 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだなー」 アメリカで馬鹿当たりしたのも分かります。 User Comments muri73さん Switzerland 2005年7月5日 この映画、ロックする! ヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンが 映画を活気づけている。 2人とも、お気楽な演技を披露している。 観客にいい時間を過ごしてほしいと願っているようだ。 ストーリーは、格別、目新しいものではない。 「ミート・ザ・ペアレンツ2」が好きなひとには、 この映画は向いているだろう。 違うのは、役者たちだ。 ヴィンス・ヴォーンは、陽気そのもの。 生真面目な映画よりも、コメディのほうがずっといい。 オーウェン・ウィルソンは、いつもの彼だ。 (どの映画でもそうだが) 2番手で好演している。 ウォーケンは、まさにウォーケンだ。 これだけでも、切符代の半分に値する。 女性陣は、ゴージャスだ。 特に、レイチェル・マクアダムスに、はまった。 Holy Cow! (神聖な牝牛) この映画は、実に楽しい。 このジャンルでは目新しいものではないが、 役者たちの活躍で、この映画はロックしている! オトーサン、 「老いたる映画狂の独り言には、味があります」 気まぐれ飛行船さん 2006年11月20日 ベトナム帰りの二人だが 最近、映画を観ていて齢を感じることが多くなった。 この映画でも『ミート・ザ・ペアレンツ』のデニーロと同様、 あの“戦友”ウォーケンも花嫁の父(コワモテの)を演じてるし、 何よりある世代にとっては『ある日どこかで』の 清楚なヒロインとイメージが決定づけられている ジェーン・シーモアが、花嫁の母に扮し、 あろうことかオーウェン・ウィルソンに 豊胸手術のオッパイを揉ませたりしている! こうなるとナントカ撲滅キャンペーンじゃないが 「大切なものが、失われてゆく…」と 薄くなりかけた頭をさすりながらつぶやく以外にない。 ナンパ師が真実の愛に目覚めるというお決まりの展開になりかけた所で、 伝説のナンパ師“チャズ”の登場。 このシーンはアメリカの映画館では観客大受けだったんだろうな。 でもこの人はいくらアメリカで受けても 一生日本ではスターになりそうにない。 日本の配給会社の人も新作の主演にこの人の名前を見つけると、 視線を斜め下に落としてしまうんだろうな。 ロドニー・デンジャーフィールドの時みたいに。 カー・レーサーの映画は公開されるんだろうか? レースものはスクリーンで観たいんだが。


デイブレイク

オトーサン、 「今度は地震か」 パニック映画、手を変え品を変え、次々と。 地震、カミナリ、火事、おやじは、もう古いのでしょうね。 いまは、金融や振り込め詐欺被害などパニックに事欠きません。 原題:Daybreak (2000) 監督:Jean Pellerin 原作:Geri Cudia Barger/Phillip J. Roth 脚本:Jonathan Raymond Genre:Drama / Thriller Rated R for language. 上映時間:94分 あらすじ: ロサンゼルスを大地震が発生する。 水道管が破裂し、地下鉄に残された乗客5人を激流が襲う。 天才少年ニュートンの機転で窮地を逃れたものの 閉じ込められたグリフィンは、 恋人スージーの手前、見栄を張ってか リーダー役のディロンやサバンナに事ある毎に喧嘩を吹きかける。 おまけに、臨時の市長代理となったジョンは、 何か後ろめたいとがあるのか、ガス管の爆破を命じる。 保安責任者スタンは、人命優先を主張するのだったが... 出演者: Roy Scheider ... Stan Marshall(スタン) Ken Olandt ... Deputy Mayor John Ellis(市長代理・ジョン) Ted McGinley ... Dillon Johansen (ディロン) Ursula Brooks ... Savanna(サバンナ) Mark Kiely ... Griffin(グリフィン) Jaime Bergman ... Suzy(スージー) Adam Wylie ... Newton Warner(ニュートン) オトーサン、 「なんだ、なんだ、出番ないじゃん」 渋い名優ロイ・シャイダー、 威張り散らす市長代理にぺこぺこするだけでした。 少なくとも、辞表を叩きつけるくらいやってほしいもの。 あとの役者さんたちは、トーシロ。 ROY SCHEIDER  ロイ・シャイダー 誕生日 1932/11/10-2008/2/10 出身 米ニュージャージー州 テレビでは「シークエスト」の艦長ブリッジャー役。 映画は「ペーパー・ライオン」でデビュー。 「ジョーズ」の署長役が有名。 出演作 1968年「栄光のタッチダウン」 1969年「スター!」「USAブルース」 1970年「ルーという女」 1971年「コールガール」「フレンチ・コネクション」 1973年「ザ・セブン・アップス」 1975年「ジョーズ」◇ 1976年「マラソンマン」 1977年「恐怖の報酬」 1978年「ジョーズ2」◇ 1979年「オール・ザット・ジャズ」「LAST EMBRACE」 1982年「殺意の香り」 1983年「ブルーサンダー」◇「ファイナル・イブニング」 1984年「2010年」 1986年「メンズクラブ/真夜中の情事」 1987年「デス・ポイント/非情の罠」 1989年「ジャッカー」「青春!ケンモント大学」      「ナイトゲーム/殺意のスタジアム」 1990年「対決」「ロシア・ハウス」「ウォッチャー」 1991年「裸のランチ」 1993年「ロイ・シャイダーIN炎の追撃」◇ 1994年「蜘蛛女」 1996年「エグゼクティブ・ターゲット」「ピースキーパー」◆ 1997年「ザ・キーパー」「ミス・オブ・フィンガープリンツ」      「ザ・レイジ」「レインメーカー」「デストラクション 制御不能」 1998年「エグゼクティブ・エクスプレス プリズンブレイク」 1999年「偽造」◆ 2000年「デイブレイク」◇「死霊の門」◇ 2002年「ドラキュリアU 鮮血の狩人」 2004年「パニッシャー」 その他の出演者: Anne Lockhart ... Mrs. Warner Troy Evans ... Repo Man Duane Davis ... CTA Worker Ford Mark McClure ... Samuel White Julie Brown ... Connie Spheres Pepe Serna ... Herman Ortiz Allison Dunbar ... Reporter User Rating:4.1/10( 161 votes) オトーサン、 「ひどい映画だ」 User Comments Gary Thomasさん Nairobi, Kenya 2002年3月10日 実に面白い映画(想像以上に悪いので) ロイ・シャイダーは、この後、エージェントを首にした。 事実、この映画は恥さらしだ。 名だたるエージェントが業界を去って、中古車セールスマンになるなんて。 アカデミー賞に2度もノミネートされた名優が、 「そこは危ない!」なんていうせりふを吐かされるのだ! だが、このサイテー映画では非難されるべきは他にもたくさんいる。 ひとりに限定するなんて、不可能だ。 原作者もクレイムをつけた。 この映画には、おそらく、災厄映画の歴史に出てくる定石が詰まっている。 何らオリジナルな会話がない。 事実、何の新味もない。 数人のひとが、からむ映画では、 いつも喧嘩腰の大口叩きが出てくる。 そして、大口叩きの頭の悪い恋人も出てくる。 男に恵まれない女も出てくる。 そして、過去の出来事に悩む男も出てくる。 天才オタク少年も忘れてはならない。 彼は、すべてのことの答えを知っていて、みんなを救うのだ。 だが、この映画の多くは信じ難いほどひどい。 演技も、非常におそまつだ。 大笑いして涙が出たほどだ。 オトーサン、 「そうそう、テレ東の放映もひどかったなぁ」 画面に、株価暴落、円高、そして地震のテロップが流れました。 こんなことは、生まれてはじめてです。 じゅりゃさん 埼玉県 2008年10月8日 デイブレイク ★★★☆☆ 今、テレ東のを観終わりました。 なんだかニュース速報ばかりで忙しかったぁ〜 株価暴落、円高、そして地震と・・・ 全部怖いニュースだった でもこの映画より全然マシだけど。 地下鉄に乗ってたら地震でトンネルに生き埋め。 そこの有害廃棄物があって市長代理程度のヤツなんかに 思いっきり爆死させられそうになるなんて。 ガク((;OдO))ブル それだけじゃない。 いくらB級とは言え、 なんだか一人一人のセリフやリアクションや判断があちこちおかしい。 現実とは違うし他の映画とも違う(´゚Д゚`) そうとう古くて常識が今とは違うのかな〜、と思ったら2000年公開作品。 ついこの前じゃん。 でも日本では未公開(^o^)b ほっ。。。良かった。 こんなのは誰にもおススメできない。 過去に、自分の子供を助けられなかったという心の傷があった ディロン(テッド・マッギンレー)が、 この事件でなんとか立ち直る事ができそう、みたいな部分が唯一良かった。 ここだけは普通の映画っぽい。 一番変なのは救出というか、トンネル内から瀕死の状態で脱出して来たのに なんで救急車で病院に行かないの〜? みんな自力(しかも徒歩)で病院じゃなく自宅に帰りそうな勢い。 ラストのセリフ「しばらくは地下鉄に乗りたくない、あはは」は 救急車に乗っせられながら言うのがいいと思う。


P.S. アイラヴユー

オトーサン、 「えっ、この作家、21歳?」 このデビュー作、今年のお正月にNYで買いました。 世界40カ国以上でベストセラーだそうです。 父親は、元アイルランド首相だとか。 映画のほうも、NYでみました。 日本公開が1年遅れとは、遅すぎますよね。 原題:P.S. I Love You (2007) 監督:Richard LaGravenese 原作:Cecelia Ahern 脚本:Richard LaGravenese/Steven Rogers Genre:Drama / Romance more Rated PG-13 for sexual references and brief nudity. 上映時間:126分 あらすじ: ホリーは、夫ジェリーを脳腫瘍で亡くした。 前兆のないあっけない最愛の夫の死だった。 枯れはてた涙のあとも自宅で引きこもり。 友人たちや母親が心配しているのは分かるが、 この悲しみと喪失感は誰とも分かちあえないと思う。 30歳の誕生日に贈物が届く。 「何よ、お祝いなんて」 それは、ジェリーからの手紙の予告だった。 以後、10ケ月間、月はじめに手紙がホリーに届き、 いろいろなことを提案してくるのだった。 末尾には、決まって、P.S. I Love You が... メッセージに励まされて、ホリーは立ち直っていく。 出演者: Hilary Swank ... Holly(ホリー) Gerard Butler ... Gerry(ジェリー) Lisa Kudrow ... Denise(親友・デニース) Gina Gershon ... Sharon(親友・シャロン) Kathy Bates ... Patricia(母親・パトリシア) Harry Connick Jr. ... Daniel(新恋人・ダニエル) オトーサン、 「良くも悪くも、ヒラリー・スワンクだな」 冒頭のじゃじゃ馬ぶりは、一生記憶に残るでしょう。 でも、ラブシーンは、いまいちでした。 原作の主人公は、大人しい女性です。 亡くなった夫役は、ジェラード・バトラー。 「オペラ座の怪人」や「300 スリーハンドレッド」のほうが 素敵でした。 新恋人役のハリー・コニック・ジュニアに食われたかも。 HILARY SWANK  ヒラリー・スワンク 誕生日 1974/7/30 出身 米ワシントン州ベリンガム 9歳の時から演技を始め、「ジャングル・ブック」の舞台に主演。 ベリンガムのローカルシアターや学校演劇で活躍。 スポーツも万能で水泳のオリンピック選考会に参加したこともある。 90年に女優を目指し、母と共に移住。 92年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」で バッフィの親友キンバリー役で映画デビュー。 数百人のオーディションを勝ち抜き、 94年「ベスト・キッド4」では主人公ジュリー役を得る。 99年「ボーイズ・ドント・クライ」で性同一性障害のブランドンを演じ、 アカデミー賞主演女優賞受賞。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」で二度目の受賞を果たした。 テレビでは97年から「ビバリーヒルズ青春白書」の シングル・マザー、カーリー役など。 92年にハリウッドのパーティで知り合った 俳優チャド・ロウと97年に結婚。 2006年、離婚。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1994年「ベスト・キッド4」 1996年「マネークラッシュ」 1999年「ボーイズ・ドント・クライ」◇ 2000年「ギフト」◆ 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◇ 2002年「インソムニア」◇ 2003年「ザ・コア」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◇ 2006年「ブラック・ダリア」◇ 2007年「リーピング」◇「フリーダム・ライダーズ」◇「P.S.アイラヴユー」◇ GERARD BUTLER  ジェラード・バトラー 誕生日 1969/11/13 出身 英スコットランド・グラスゴー 12歳の時に「オリバー」で舞台デビュー。 グラスゴー大学で法律を学び、7年間弁護士。 ロンドンのコーヒーショップで俳優のスティーブン・バーコフにスカウトされ、 舞台「コリオレイナス」で俳優デビュー。 97年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」「トゥモロー・ネバー・ダイ」 1998年「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」「桜の園」 1999年「ワン・モア・キス」 2000年「ドラキュリア」◇「戦場のジャーナリスト」 2001年「騎馬大王アッティラ/平原の支配者」(TM) 2002年「サラマンダー」◆ 2003年「トゥームレイダー2」◇「タイムライン」◇ 2004年「オペラ座の怪人」◇「Dearフランキー」◇ 2007年「300 スリーハンドレッド」◇「P.S.アイラヴユー」◇ 2008年「幸せの1ページ」◇ HARRY CONNICK Jr.  ハリー・コニック・ジュニア 誕生日 1967/9/11 出身 米ルイジアナ州ニュー・オーリンズ レコード店を兼業する弁護士の両親のもとに生まれる。 幼い頃から音楽に親しみ、3歳でピアノを習い始め、 6才の時からジャス・ミュージシャンとして活動。 ニューヨークのハンター・カレッジ在学中に 19歳でファースト・アルバムをリリース。 音楽を提供した89年「恋人たちの予感」のサントラがプラチナ・ヒットとなり、 以後プラチナ・アルバムは7枚、グラミー賞は二度受賞。 「ゴッドファーザーPARTV」と「めぐり逢えたら」の挿入歌で アカデミー賞にもノミネートされた。 90年「メンフィス・ベル」で映画デビュー。 「コピー・キャット」の殺人犯役が有名。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「メンフィス・ベル」 1991年「リトルマン・テイト」 1995年「コピーキャット」◆ 1996年「インデペンデンス・デイ」◆ 1998年「微笑みをもう一度」◇ 1999年「アイアン・ジャイアント」(声) 2000年「マイ・ドッグ・スキップ」(ナ) 2001年「アイ ラブ ヒットマン」 2003年「閉ざされた森」 2007年「バグ」「P.S.アイラヴユー」 その他の出演者: James Marsters ... John Nellie McKay ... Ciara Jeffrey Dean Morgan ... William Christopher Whalen ... George Dean Winters ... Tom Anne Kent ... Rose Kennedy Brian McGrath ... Martin Kennedy Sherie Rene Scott ... Barbara Susan Blackwell ... Vicky User Rating:6.9/10( 17,565 votes) 6.3/10( 147 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments AbadKittyさん CA 2007年12月26日 いい映画よ、必見のロマンティックなコメディ。 過去2年間で、最高にお気に入りのロマンティックな映画。 変な期待などしないでみると、すばらしいはず。 批評もそうだが、ヒラリー・スワンクが ロマンティックな役をこなせるとは驚きました。 涙、涙、涙! ハリー・コニック・ジュニアがもたらす 輝かしい幸せなシーンが、コメディタッチの救いになっているの。 彼はすばらしい...セクシーで... チャーミングで魅力的よ。 結末も素敵だし、景色もとっても美しい。 原作を半分読んだところ。 わーお、原作よくないじゃん。 映画のほうがずっと素敵よ! 女の子が主人公の映画が好きだけど、 大体がっかりするか、OKねという程度だった。 この映画はちがう。 オトーサン、 「言いたいことを代弁してくれている!」 流山の小地蔵さん 2008年10月2日 手紙の役割が生きてなく、 予定調和のごとく主人公のホリーが動いていく様に、 ちょっと期待はずれ 死んだはずの夫から、 消印のない手紙が未亡人となった妻の元に届くという ミステリアスな要素がウリのラブストーリー。 ネタバレしないけれど、肝心の手紙の役割が生きてなく、 予定調和のごとく主人公のホリーが動いていく様に、 ちょっと期待はずれしました。 手紙の届く仕組みももう少しひねりがほしかったです。 映像面でも、せっかくアイルランドロケを行っているのだから、 もう少し映像美が活かせたはずです。 宣伝で使っている紅葉一面のなかで愛を語り合ってる ふたりの絵のようなシーンが本編にもあってもいいのではないでしょうか。 脚本はイマイチでも、ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーの競演は、さすがです。 大喧嘩したかと思えば急転直下ベッドシーンに変わる 感情の起伏が激しい二人の台詞の応酬を感情込めて演じきっていました。 なかでもたびたびホリーの幻想の中で、復活する夫のジェリーの演じどころは見事です。 生きていた頃とは、明らかに違うのだけど、明らかに幽霊でなく、 存在感を感じさせるような演じ方でした。 ジェリーが生きて話しかけているかのような映像が出てくるからこそ、 余計にホリーの喪失感が強調されて伝わってきました。 夫を亡くしたホリーの1年間の心の軌跡は、 婚約を解消したセックス・アンド・ザ・シティのキャリーに似ている気がします。 葛藤という点では、キャリーの方が深刻さがよく描けていたのではないでしょうか。 その点、ホリーは夫が残してくれた数々の置き土産といえるような イベントを楽しんでいる余裕も感じさせるものがありました。 ホリーが悲しみを乗り越え、乗り越え新たなスタートを切るのは仕事か、恋なのか その辺のところも中途半端で、ワクワクされてくれないところに不満が残ります。 但し、面白いのは、登場人物が恋やセックスに積極的なこと。 ふたりの初めての出会いの時からジェリーは、熱くキスをホリーに迫っているのですね。 単刀直入に、好きだ、キスしたいとバトラーが熱く口説のって、 たぶん女性の観客には多いに感情移入してまうでしょう。 しっとりしたラブストーリーを連想していたひとが大半でしょうが、 実際は結構アクティブな恋の駆け引きが描かれているのです。 きっとこんな口説かれ方をされたいと願うご婦人方の願望を叶える作品としては ぴったりだと思いますね。 その点で、バトラーはとにかくセクシーでマッチョな男性として描かれております。 対するスワンクは、チャーミングで時にセクシーな一面を見せる女性として魅力的でした。 評価:60点


トレイン・ジャック オリエント急行

オトーサン、 「"オリエント急行殺人事件"、面白かったな」 アガサ・クリスティが目をつけたように、 爆走する急行列車というユニークな設定で、 乗客たちを極限状況の下に置けば、 彼らの性格や生い立ちが自から浮き彫りにされ、 愛や復讐や対立・連携など、迫真のドラマが生まれました。 さて、この映画はどうでしょうか? 原題:Death, Deceit & Destiny Aboard the Orient Express (2001) 監督:Mark Roper 脚本:Peter Jobin /Harry Alan Towers Genre:Action Country:Canada / Bulgaria / USA 上映時間:92分 あらすじ: 豪華列車オリエント急行が発車する。 列車長は、駅に並んだステュワードたちを点検し、 優雅な旅に参加する乗客たちに、挨拶する。 実業家、資産家、映画俳優、シンガー、スーパーモデルらは、 食堂車でシャンパンが振舞われるなか、旅の説明を受ける。 だが、その説明は、驚くべきものだった。 実は、武装集団が発車後の車輌に密かに飛び乗っていて、 爆発物を仕掛け、人質となった乗客たちは身代金を要求されたのだ。 身の安全を考えて、脅迫に応じるもの、 拒否して、殺されたり、暴行を受けるものげ出てくる。 そんななか、アクション俳優のジャックは、 クララの助力を得て、決死の抵抗を試みる。 出演者: Richard Grieco ... Jack Chase(ジャック:アクション俳優) Romina Mondello ... Klara(クララ:スーパーモデル) Barry Flatman ... Reid Archer(リード:実業家) Jennifer Nitsch ... Rita Evans(リタ:その連れ) Nicky Henson ... Tom Finlay(トム:資産家) Jana Karaivanova ... Imogen(イモージェン:その連れ) Lou Hirsch ... Fred Wallace(フレッド:資産家) Nina Muschallik ... Polly(ポリー:その連れ) Christoph Waltz ... Ossama / Tarik(タリク:武装集団のボス) Hristo Shopov ... Chief of train(列車長:武装集団の一味) オトーサン、 「いかにも、モテそうだ」 モテモテのアクション俳優がイメージ一変、 身を挺して武装集団と対決するのですから、役得もいいところ。 ジャックを演じたリチャード・グリエコ、B級映画のスターのようです。 武装集団のボスは、あまりにも安手で、映画をこわしています。 列車長のほうは、冒頭に出ていましたが、いい感じでした。 女性陣は多彩で、大いに期待を抱かせたのですが、 活躍するのは、最後のアクション・シーンくらいで、 それもみな同じような演技でした。 RICHARD GRIECO リチャード・グリエコ 誕生日:1965/3/23 出身:NYウォータータウン 大学時代はフットボールの選手、 ファッションモデルになるが、演技を学びはじめる。 1985年から1987年まで、TVでソープオペラ"One Life to Live"に出演。 1988年、"21 Jump Street"で探偵役を演じる。 1991年、"If Looks Could Kill"で映画デビュー。 その後、数多くのB級映画に出演している。 歌手としても活躍している。 "Waiting for the Sky to Fall"のCDがヒットした、 2004年、バンド"Wasteland Park"を結成した。 出演作:; 1991年「If Looks Could Kill」「Mobsters」 1992年「Tomcat: Dangerous Desires」 1993年「Born to Run」 1994年「Suspicious Agenda」「Sin and Redemption」      「A Vow to Kill」「Rebel Run」 1995年「The Demolitionist」「It Was Him or Us」 1996年「Circuit Breaker」 1997年「Mutual Needs」「When Time Expires」「Against the Law」 1998年「The Journey: Absolution」「Sinbad: The Battle of the Dark Knights」      「Ultimate Deception」「Captive」「Blackheart - Quest Of A Serial Killer」      「The Apostate」「Garden of Evil」「A Night at the Roxbury 」 1999年「Heaven or Vegas」 2000年「Final Payback」「Point Doom」「Harold Robbins' Body Parts」 2001年「Manhattan Midnight」「Sexual Predator」      「Death, Deceit & Destiny Aboard the Orient Express」「Sweet Revenge」 2002年「Fish Don't Blink」 2003年「Wounded」「Book Of Days」「Webs」「Evil Breed: The Legend of Samhain」 2004年「Phantom Force」「Dead Easy」 2005年「Raiders of the Damned」「Forget About It」 2006年「The Ghost Riders」 その他の出演者: Yoanna Boukovska ... Nadia Gotz Otto ... Boris Michail Elenov ... Evil Sreward Daniel Tzotchev ... Evil Waiter #2 Anjela Lauren Smith ... Nora User Rating:2.7/10( 75 votes) オトーサン、 「こりゃまた低いなぁ」 User Comments Peter Fairburnさん Shediac River, New Brunswick 2005年3月5日 最悪の映画ではないが、しかし.... 少ない予算にしては、マイク・ローパー監督は、 出発駅にたくさんのエキストラを集めてみせた。 演技の機会もない偽者たちだが、 大いなる威厳をみせかけようとしている。 多彩な登場人物が紹介されるから、 ある種の状況下ならば、さぞ面白くなっただろう。 ちょっとした仕掛けや小道具もある。 魅力的な相互関係や納得できるアクションが期待できそうだが、 実際には、そんなことは全く起こらない。 ミスマッチの役者たちは、聞くに耐えない下手なせりふを吐く。 つながりも、非常に悪い。 筋書きは、次々と消え去っていく。 退屈が退屈を追いかける。 誰だか忘れたが、何かを爆破する。 みんながキスしあい、ブルガリアかどこかで化粧する。 50年代には、この手の映画は、浮かれた連中を追い払うために、 夜のドライブインで上映されたものだ。 今日では、アートの場にも居場所はない。 お願いだ、続編はやめてけれ。 オトーサン、 「コメントないなぁ」 ネットを探しまくって、下記を発見しました。 the hysteric greenさん 2003年7月21日 このパッケージはサギ! よくある設定のよくあるアクション。 なんも目新しい事ないし、全体的に地味。 景色は良かった記憶が、、(見たの2年前だったりする) 一番納得いかないのはビデオパッケージ。 列車から爆炎が出てる写真が2つくらいあったんだけど、 実際そんなシーンなかった。 そっくりなシーンはあったんだけど爆炎はなかった。 パッケージの方の写真はこのシーンに合成で爆炎を入れたのか? ならサギじゃん!!


シャークアタック/地獄の殺人ザメ

オトーサン、 「柳の下にどじょうが何匹か」 数多い"ジョーズ"もののひとつのようです。 よほど真面目に撮らないと、"ジョーズ"を超えられないでしょう。 原題:Shark Attack (1999) (TV) 監督:Bob Misiorowski 脚本:Scott Devine/ William Hooke Genre:Horror/ Action Rated R for some violence and language. Country:USA /Israel /South Africa Language:English 上映時間:100分 あらすじ: アフリカの小さな港町。 若手の海洋生物学者スティーブンは、親友を訪ねる。 だが、彼に会えなかった。 サメに殺されのだ。 親友の妻コリーンから事情を聞くと、 最近サメの事故が多発しているらしい。 海洋学者のマイルズを訪ねて事情を聞くが、 お茶を濁される。 「サメが凶暴化しているようだけどね」 コリーンとともに調査を開始し、 捕獲したサメの脳と内臓に異常を発見する。 出演者: Casper Van Dien ... Steven McKray(スティーブン) Jenny McShane ... Corinne Desantis(コリーン) Ernie Hudson ... Lawrence Rhodes(ローレンス) Bentley Mitchum ... Dr. Miles Craven(マイルズ) オトーサン、 「すごいね、このひと」 海洋学者というよりも、アクション映画のスタントマンでした。 CASPER VAN DIEN  キャスパー・ヴァン・ディーン 誕生日 1968/12/18 出身 米フロリダ州 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆★★★★★ 出演作 1995年「ハード・クエスト」(TM)      「シークレット・アイズ 覗かれた殺意」 1996年「傷心/ジェームズ・ディーン 愛の伝説」 1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「キャスパー 誕生編」(TM) 1998年「ターザン 失われた都市」「オン・ザ・ボーダー」(TM) 1999年「スリーピー・ホロウ」「CODE:0000」「タイム・シーカー」      「シャークアタック」「ハード・コレクター」 2000年「バイソン」「エアブレイク」「シアトル猟奇殺人捜査」      「ロードレージ」 2001年「フィアーズ・オブ・ウォー」「ウインド・フォール」 2004年「マキシマムタイド」(TM)「ヴァン・ヘルシングVSスペース・ドラキュラ」 2008年「スターシップ・トゥルーパーズ3」 その他の出演者: Cordell McQueen ... Marc Desantis Chris Olley ... Police Chief Jacob Makgoba ... Machete Policeman Paul Ditchfield ... Professor Bookman Shelley Meskin ... First Pretty Co-Ed Candice Berman ... Second Pretty Co-Ed Simo Magwase ... Tanka Willie ... Boat Captain Anton Dekker ... Jan Tony Caprari ... Mani Dave Ridley ... Mr. Hacker User Rating:2.9/10(1,053 votes) オトーサン、 「こりゃまた低いなぁ」 User Comments obiwan-27さん New England 2000年8月28日 実にくだらないが、楽しめた キャスパー・ヴァン・ディーン、 前に「スターシップ・トゥルーパーズ」で巨大昆虫と戦っていた。 今回は、「シャークアタック」なる映画で、サメと戦う。 今回も、本当に悪いのは、人間たちだった。 キャスパー・ヴァン・ディーンは、 思ったよりも大変な目にあうことになる。 全体に演技はひどい。 だが、狂った科学者は面白いし、セリフも冴えていた。 筋書きは最後まで無意味そのもの。 すべてが不自然なほど混乱するのだ。 まるで"双子のボブシー兄弟"のミステリーを悪くしたようだ。 演技を補うために、 筋書きの多くがドキュメタリー映画の在庫からもってきている。 ディカバリーチャネルの"Shark Week"の不良品を借用したようだ。 悪い映画が好きならば、こいつがいい。 B級映画は楽しめないというひとは、代わりに「ジョーズ」をみるべきだ。 オトーサン、 「コメントがほとんどないな」 ?さん ?年?月?日 『シャーク・アッタク』 こういう題名だけでこうやって観る人がいるんだから 映画商売なんて簡単だよな。 これは製作者達も思った事だろう。 そして、それだけに終わるような作品ができた。 こんなものは観終わってすぐに何かを残しておかないと まず全部忘れるような作品だ。 例によって主人公は正義の人で、 腕っ節も強く女にもてる若者の海洋学者。 銃もぶっ放すしヘリコプターに飛びついてぶら下がって 悪玉をひきずり降ろすようなタフ・ガイでもある。 悪役は悪役らしく、心意気で主人公を応援してくれる風変わりな現地人や 謀殺された主人公の友人やその妹などが登場。 どこまで教科書通りなんだ! つまらねぁTV映画そのものの作り。 これを堂々と劇場公開しようなんてなんて強気な商売なんだ。 ドルビー音響でしっかりいい音出していたし。 なんでも『ビバリーヒルズ青春白書』に出演の何とかクンが出演しているらしい。 多分主役なんだろうけど。 これが売り物の一作のようだ。 だからと言ってこんなつまらない映画作らなくてもいいのにね。 もちろん、サメは登場するが、これが特に怖くも無いし悪くもない。 ただただ普通に登場するだけ。 それよりも劇中、やたらとサメを解剖してハラワタを取り出して これでもかこれでもか、と見せるしーんが多い。 特殊撮影も無いし、演出できる恐怖も皆無だし、 そうなると観客にインパクトを与えるにはサメのハラキリにしよう、って意図が丸見え。 志が低いのにもほどがある。 ほんと、時間の無駄だった一作。 燃えないゴミに振り分けてもいいだろう。 動物パニック映画らしきものはとにかく観てみる、 という冒険心が無ければ見向きもしなかったろう。


西遊記

オトーサン、 「ひどい映画みたいだな」 予告編をみて、そう感じました。 香取慎吾ごときに稀代の怪物・孫悟空を演じられるはずはないのです。 子供の頃、夢中になって読んだ「西遊記」が汚されました。 原題:西遊記(2007) 監督:澤田鎌作 脚本:坂元裕二 Genre: Advenchure/ Action/ Family 上映時間:120分 あらすじ: 三蔵法師一行は、天竺を目指し、炎天下の砂漠を進む。 民を救う経典を受け取るためだ。 孫悟空は喉が渇いたと喚き散らすが、三蔵法師にたしなめられる。 ようやく、砂漠の国“虎誠”にたどりつく。 そこでは、王女、玲美が三蔵法師が現れるのを待ち受けていた。 彼女は、「王と王妃を助けて欲しい」と懇願する。 聞けば、妖怪の金角&銀角の呪いで、亀にされてしまったらしい。 一行は、金角・銀角が潜むという臥龍山へ向かう... 出演者: 香取慎吾 .... 孫悟空 深津絵里 .... 三蔵法師 内村光良 .... 沙悟浄 伊藤淳史 .... 猪八戒 多部未華子 .... 玲美 オトーサン、 「とにかく香取くんがひどすぎる」 サッカーの応援団長をやったり、うるさくてしょうがない。 (もっとも、フアンには、彼の一挙手一投足がたまらないのだろう) あとは、テレビのバラエティ番組のレベル。 チャーミングな多部未華子ちゃんは、さしずめ学芸会の女王か。 その他の出演者: 水川あさみ .... 凛凛 大倉孝二 .... 老子 多部未華子 .... 玲美 谷原章介 .... 文徳 三谷幸喜 .... 国王 相築あきこ .... 王妃 南原清隆 .... ニセ悟空 草なぎ剛 .... ニセ悟浄 猫ひろし .... ニセ八戒 倖田來未 .... ニセ三蔵 小林稔侍 .... 劉星 鹿賀丈史 .... 金角大王 岸谷五朗 .... 銀角大王 User Rating: 5.8/10 ( 780 votes) オトーサン、 「高すぎる!」 NYYさん 2008年10月14日 色んな所で悪評を聞いてて覚悟はしてたんだけど、やっぱりついて 行けなかった。 香取、うるさいよ〜。 見てて、ストレスを感じた。 お子様向け映画に、文句言うのも大人気ないと思うんだけど、 (これって、お子様向けなのかな?   若い女とかが見に行ってたみたいだけど・・・)、 作りがチープだし、 何で、こう仮面ライダーみたいにしちゃうのかな〜。 ナマカだかナマコだか、子供騙しにも程があるんじゃないの? 悪口ばっかり言ってるのも良くないので良いところを探すと・・・ 三蔵法師の「生きるとは戦うこと。 逃げることは死ぬこと(だったかな?)」って台詞はいい。 ま、よくありがちな台詞だけどね〜。 あと、多部未華子って人はまあまあ魅力的だった。 素人臭くも見える微妙な存在で、お姫様ではないような気もする が、画面の中にいるのはOK。 学芸会お疲れさん。見てるこっちも疲れたよ。 こんなに長く感じた2時間も久しぶり。 チープでも、下らなくても良いから、もっと面白い物を作って欲しいな。 見なきゃ良かった〜。 オトーサン、 「そりゃ、誰だって怒るだろうさ」 恩田有紀さん 2006年11月17日 香取慎吾の映画『西遊記』に中国ブロガー怒りの声 SMAPの香取慎吾主演で製作が進んでいる 映画『西遊記』(澤田鎌作監督)に、 中国のブロガーらから非難の声が挙がっている。 同作は中国の寧夏回族自治区で 10月にクランクインしたことが中国でも報じられ、話題になった。 ブロガーたちの間で不満が大きい。 「三蔵法師を女性が演じている」 「ストーリーやキャラクター設定が原作と大きくかけ離れており、悪ふざけが過ぎる」 「孫悟空にスカートを履かせている」 「猪八戒が大きな帽子を被っていてイメージが違う」 この作品が06年初に日本で放映された高視聴率ドラマの映画版だということや、 西遊記が日本で過去、数回にわたってドラマ化されてきた経緯は伝えられている。 中国各紙はこの映画の撮影に協力している上海電影集団の 「確かに悪ふざけの要素はあるが、中国と日本では文化が違う。 彼らが作ろうとしているのはファッショナブルな要素を盛り込み、 若者の注目を集める作品だ」とのコメントを掲載するなど、 比較的冷静なトーンで報じている。 オトーサン、 「西遊記を読もう」 あまりに後味が悪かったので、邱永漢さんの「西遊記」を読みました。 幸い、ネットに毎日読む小説「西遊記」の全文が掲載されています。 藤城清治さんの影絵を眺めるだけでも、映画の口直しになるでしょう。


ポセイドン

オトーサン、 「リメイクか、心配だな」 あの「ポセイドン・アドベンチャー」に勝る映画は、 そう簡単にはできないでしょう。 原題:Poseidon (2006) 監督:Wolfgang Petersen 原作:Paul Gallico 脚本:Mark Protosevich Genre:Action / Adventure / Thriller Rated PG-13 for intense prolonged sequences of disaster and peril. 上映時間:98分 あらすじ: 豪華客船“ポセイドン号”の宴会場。 ニューイヤー・イブだから、祝宴の最中だ。 だが、突如、巨大な波に襲われ、船は転覆してしまう。 乗客4000人のほとんどが一瞬にして命を失う。 そのなかで、数人が必死に生き残ろうとする。 転覆した船の上層階へと這い上がろうとしたのだ。 出演者: Kurt Russell ... Robert Ramsey(ロバート) Josh Lucas ... Dylan Johns(ディラン) Emmy Rossum ... Jennifer Ramsey(ジェニファー) オトーサン、 「惜しいなぁ。こんな使われ方して」 まるで使い捨ての将棋の駒でした。 カート・ラッセルは、「デス・プルーフ in グラインドハウス」 ジョシュ・ルーカスは、「ハルク」 エミー・ロッサムは、「オペラ座の怪人」が代表作でしょう。 それなりの役者なのに、可哀想です。 KURT RUSSELL カート・ラッセル 誕生日 1951/3/17 出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。 12才からディズニー専属の子役として活躍し、 「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。 「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、 プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、 肩を故障し、断念。 1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、 以後本格的に俳優活動を再開。 カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」 「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、 アクション俳優としての地位を確立。 カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」 86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。 83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「ヤング・ヤング・パレード」 1964年「マードックの拳銃」 1966年「歌声は青空高く」 1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」 1970年「テニス靴をはいたコンピューター」 1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」 1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」 1975年「世界最強の男」◇ 1980年「ユーズド・カー」◇ 1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇ 1982年「遊星からの物体X」◇ 1983年「シルク・ウッド」◇ 1984年「スイング・シフト」◇ 1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」 1986年「ゴーストハンターズ」◇ 1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇      「ウィンターピープル」◇ 1989年「デッド・フォール」◇ 1991年「バックドラフト」◇ 1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇ 1994年「トゥームストーン」◇      「スターゲイト」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「エスケープ・フロム・LA」◇ 1997年「ブレーキ・ダウン」◇ 1998年「ソルジャー」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇ 2002年「ダーク・スティール」◇ 2004年「ミラクル」 2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇ 2006年「ポセイドン」◇ 2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ JOSH LUCUS  ジョシュ・ルーカス 誕生日 1971/6/20 出身 米アーカンソー州 93年「生きてこそ」で映画デビュー。 2002年「メラニーは行く!」で リース・ウィザースプーンの相手役を演じた。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「生きてこそ」 1999年「ダンサー」 2000年「アメリカン・サイコ」「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」      「悪魔の呼ぶ海へ」 2001年「ビューティフル・マインド」◆「セッション9」◆      「ワイルド・ストレンジャー」「ディープ・エンド」 2002年「メラニーは行く!」◇ 2003年「ハルク」◆「ワンダーランド」 2004年「ウォルター少年と夏の休日」◆「ラストマップ/真実を探して」      「アンダートウ/決死の逃亡」◇ 2005年「ステルス」◇ 2006年「ポセイドン」◇「グローリー・ロード」 人名 EMMY ROSSUM  エミー・ロッサム 誕生日 1986/9/12 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 幼少よりオペラを学び、7歳の時には メトロポリタン歌劇場の児童コーラスの一員に選ばれ、 オペラの舞台に立ち、 プラシド・ドミンゴやルチアーノ・パバロッティら 世界的に有名なオペラ歌手と共演。 その後、「スペードの女王」「カルメン」「真夏の夜の夢」など 5年間で20以上の演目に出演。 99年、「AS THE WORLD TURNS」で13歳の時にテレビデビュー。 2000年「歌追い人」で映画デビュー。 2004年「オペラ座の怪人」のクリスティーヌ役で ゴールデングローブ賞ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされ、 ナショナルボード・オブ・レビューの女性ブレークスルー演技賞と 放送映画批評家協会賞若手女優賞受賞。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1999年「ダブル・キャンバス/天才学者は13歳」(TM) 2000年「歌追い人」「オードリー・ヘプバーン物語」(TM) 2001年「アメリカン・ラプソディ」 2002年「ラブ・アクシデント」 2003年「ミスティック・リバー」◆ 2004年「デイ・アフター・トゥモロー」◆「オペラ座の怪人」◇ 2006年「ポセイドン」◆ その他の出演者: Jacinda Barrett ... Maggie James Richard Dreyfuss ... Richard Nelson Mia Maestro ... Elena Mike Vogel ... Christian Kevin Dillon ... Lucky Larry Freddy Rodriguez ... Valentin Jimmy Bennett ... Conor James Stacy Ferguson ... Gloria Andre Braugher ... Captain Bradford Kirk B.R. Woller ... Chief Officer Reynolds Kelly McNair ... Emily Gabriel Jarret ... 1st Officer Chapman User Rating:5.6/10(26,867 votes) 6.3/10( 1,190 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いな」 水攻め、火攻めのオンパレードでした。 アカデミー賞ノミネート ・視覚効果賞 User Comments Charles Hallさん Canada 2006年5月13日 1億4000万ドルもかけて、安っぽい脚本。 IMAXシアターで初日を見た。 友人たちと家族と一緒だった。 何人かは、オリジナルのフアンだった。 ひとりは、オリジナルも、TV映画もみていなかった。 はじまってすぐ明らかになったのは、 天文学的な予算が、海のバケツの価値はないことだった。 登場人物たちは面白くないし、身が入っていない。 (略 あらすじ) 大波が襲うシーンでは、観客は大声で笑っていた。 転覆した船の上層階へと這い上がろうとする連中、 一体、この連中は何者なのだ? どう言えばいいのか。 少なくとも、グループのひとりは寝ていた。 残りのひとたちは、主役の名前も、ストーリーも覚えていなかった。 映画が終わっても、主役について何も分からなかった。 残ったのは、すでに知っているだけ。 ハリウッドでは、ストーリーは死んだのだ。 「ポセイドン・アドベンチャー」は、 ジーン・ハックマンが主演だったが、 上映後、数十年も経っているのに、ひとびとに愛されている。 創造的なひとたちが、登場人物たちに命を吹き込んだからだ。 手堅い映画を手編みしたのだ。 ウォルフガング・ペーターゼン監督の「ポセイドン」は、 昨日の朝食よりも早く忘れさられるだろう。 CGIの新案装置によるものだが、 どこへも行けない偽装航海なのだ。 オトーサン、 「同感!同感!」 smirnoffseatさん 2008年10月8日 見てくれだけは似ているが 72年の傑作パニック映画のリメイク。 この映画のオリジナル『ポセイドン・アドベンチャー』は、 テレビ地上派で何度も放映されているから、 若い人でも見た方は多いのではないだろうか。 大晦日の夜、遠洋航海中の豪華客船ポセイドン号が大津波により転覆、 さかさまになってしまう。 4000人の乗員乗客の多くが海に沈み、 残った者たちによるサバイバル劇が始まる。 大予算をかけた、海洋パニック映画だ。 洪水のような大量の浸水、逃げ惑う多数の乗客たち……。 さかさまになった客船セット内で、 出口を求めて主人公たちが奮闘する姿を、 最新の視覚効果技術を駆使して描く。 おおまかな展開はオリジナルと同じだが、それ以外に共通点はあまりない。 時代設定もキャラクターも違う。 そして、最も大きな違いは、オリジナルに含まれていた優れた テーマ性、深みといったものが皆無ということだ。 つまり、 『ポセイドン・アドベンチャー』−(人間ドラマ+テーマ性)=『ポセイドン』 というわけだ。 オリジナルより優れているのは、CGやらなにやらといった見た目の迫力だけ。 しかし、そもそもパニック映画というものは、 極限状態における人間ドラマが大きな見所。 パニックそのものを描くだけでは、 主人公から個性、人間性を排除した、アクションものテレビゲームと変わりがない。 無論、それでも十分に、現代の映像技術を大画面で堪能するという楽しみはあるし、 それだけに期待するならばこれで十分だろう。 ただしそれでは、「見終わって10秒で忘却の彼方」になる事間違いない。 100億円以上もかけ、あの名作をリメイクするのだから、 それじゃあまりにもったいない。 前作で、おばちゃんが潜水するシーンや、刑事が号泣する場面、 主人公の最後の決断などといった名場面が、なぜあれほどの感動を呼ぶのか。 それは、それぞれのシーンに訴えたいテーマというものが明確に存在し、 それが観客にきっちり伝わるからに他ならない。 上っ面だけを真似るのではなく、そうした理由をしっかりと研究、 理解した上でリメイクしてほしいものだ。 確かに、ほぼすべてCGによる冒頭約3分間の全景シーンなど、 現代の映画としても最上級の、ものすごい視覚効果を誇る作品ではある。 しかし、これを見ていると、 「何でもできるために、逆に何をしていいかわからない」 ジレンマに陥っているようにも感じられる。 オープニング以上の驚きが本編になく、アイデア不足を感じさせる。 結局のところ、『ポセイドン』は、筋書きこそ同じだが、 オリジナルの意思は受け継いでいない。 見てくれの迫力だけは1000倍だが、演出は明らかに劣化した。 伏線を張り、コツコツ回収するという地道な脚本上の仕掛けもない。 また、死体ばかりたくさん流れてきて、無駄に気持ち悪い


シリコンバレーを抜け駆けろ!

オトーサン、 「スタンフォード大に行ったっけ」 といっても、滞在は、わずか1週間くらいですが。 シリコンバレーとは、サンフランシスコ郊外にある盆地の俗称。 半導体やコンピュータ関連のベンチャー企業が集まっている 情報・通信産業のメッカ。 原題:The First $20 Million Is Always the Hardest (2002) 監督:Mick Jackson 原作:Po Bronson 脚本:Jon Favreau / Gary Tieche Genre:Comedy Rated PG-13 for language and sexual content. 上映時間:105分 あらすじ: アンディは、大手企業の有能な宣伝マン。 ある日、やりがいのある仕事をしたくなる。 地位や高い給与や地位を捨て、ベンチャー・ラボに転職する。 だが、世の中、思うようにはならない。 研究部長ブノワにとことん意地悪されたのだ。 「99ドルパソコンを3週間以内に作れ」 与えられたメンバーは、3人のダメ社員のみ。 志向錯誤の末、ついに99ドルパソコンを完成させる。 だが、罠が待っていた。 出演者: Adam Garcia ... Andy Kasper(アンディ) Rosario Dawson ... Alisa(アリサ) Jake Busey ... Darrell Claxton(ダーレル) Ethan Suplee ... Curtis 'Tiny' Reese(タイニー) Anjul Nigam ... Salman Fard (サルマン) Enrico Colantoni ... Francis Benoit(ブノワ) オトーサン、 「アダム・ガルシア、ナイスガイだなぁ」 陽気で楽天的で、誠実な人柄が伝わてきます。 「気になる存在だな、ロザリオ・ダウソン」 自宅のポーチで座っていたら、スカウト! そんなシンデレラ気分が観客に伝わってくるのかも。 研究仲間の3人、サルマンとタイニーとダーレルも、 それぞれユニークなキャラに設定されていました。 ADAM GARCIA  アダム・ガルシア 誕生日 1973/6/1 出身 オーストラリア 義務教育を受けながら、シドニーのキャピタル・ダンス・スタジオに通う。 その後、イギリスに渡り、「サタデーナイト・フィーバー」や 「ヘアー」などのウエストエンド・ミュージカルの俳優として活躍。 映画デビューは「オスカー・ワイルド」。 他にオーストラリアでは「タップ・ドッグス」などに出演。 ハリウッド映画では「コヨーテ・アグリー」のケビン・オドネル役。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」 2000年「コヨーテ・アグリー」「タップ・ドッグス」◇ 2001年「サンキュー、ボーイズ」 2002年「シリコンパレーを抜け駆けろ!」 2004年「リトル・イタリーの恋」 ROSARIO DAWSON ロザリオ・ダウソン 誕生日 1979/5/9 出身 米ニューヨーク・コニーアイランド 95年、自宅前のポーチで座っているところをスカウトされ、 「KIDS キッズ」で映画デビュー。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「KIDS キッズ」 1998年「ラスト・ゲーム」◆ 1999年「ハイスクール・ジャック 怒りの教室」(TM) 2001年「プッシーキャッツ」◇「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」 2002年「チェルシーホテル」「メン・イン・ブラック2」◆「プルート・ナッシュ」      「25時」「ロード・トゥ・ヘル」 2003年「ニュースの天才」「ランダウン/ロッキング・ザ・アマゾン」 2004年「アレキサンダー」 2005年「シン・シティ」「RENT/レント」 2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」 その他の出演者: Gregory Jbara ... Hank Dan Butler ... Lloyd Acheson Linda Hart ... Mrs. 'B' Shiva Rose ... Torso Chandra West ... Robin Rob Benedict ... Willy Heather Paige Kent ... Claudia Goss Stoney Westmoreland ... Link John Rothman ... Ben User Rating:5.4/10 (1,420 votes)       6.0/10 ( 12 votes)Yahoo! オトーサン、 「少し低くない?」 User Comments Ajones47さん Australia 2004年12月5日 愉快で心温まるストーリー 低いスコアを無視せよ。 コンピューターおたくの仕業だ。 映画評論家も悪い。 この映画は、夢を抱いて挑戦した人たちを陥れる企業のお話しだ。 俳優たちは、みんな素晴らしい。 ウィットと軽いユーモアがある高質の映画であり、 2002年の多くの映画を凌駕している。 製作者たちは、低予算にもかかわらず、見事な仕事をやってのけた。 出演者は多彩で、 連中が成功するのは、時間の問題だった。 即断するまえに、見るべし。 気をつけてほしい。 ウエブには、コンピューターおたくの悪口が横行している。 こんな技術は不可能だと信じているのだ。 気をつけてほしい。 この映画は、コンピューターの映画ではない。 夢を抱くことを描いているのだ! オトーサン、 「日本未公開のせいか、コメントが少ないなぁ」 hoshi595さん 2008年6月3日 サイバー・サスペンス小説をコミカルに描く 原作はボー・ブロンソンの同名小説で サスペンス仕立ての様であるが、 映画化された本作品はコメディ・タッチの痛快娯楽作品になっている。 物語はサンフランシスコのシリコン・バレーを舞台に、 先端技術を駆使して新しいパソコンを作る為に集められた ”チーム”の大奮闘をコミカルに描いていく。 多くの半導体企業が生まれた事からシリコンバレーと呼ばれ、 世界的に有名になった地域だが、 シリコン・バレーという地名は存在しない。 監督は、ケヴィン・コスナーとホイットニー・ヒューストンの共演で 話題になった「ボディガード」のミック・ジャクソン。 主演に、シドニー・オリンピックの開会式で採用された タップ・ダンスを描いた映画「タップ・ドッグス」で 爽やかな演技を披露したアダム・ガルシア。 相手役に、大人気ミュージカルの映画化である 「RENT/レント」のミミ役で主演を務めたロザリオ・ドーソン。 ”夢”に向かって大企業のエリート社員を辞めて飛び出した アンディ役のアダム・ガルシアは弱肉強食の世界に飛び込んだはいいが、 厳しい社会の洗礼を受ける。 そんな苦労話も自然体の彼の演技とコミカルな演出で、 明るく鑑賞できるのが特徴だ。 共演では、ジョディ・フォスター主演の異色SF映画「コンタクト」で 狂信集団のリーダー役だったジェイク・ビューシイや、 「サイレントノイズ」で、”バットマン”のマイケル・キートンと 共演のチャンドラ・ウェストらが持ち味を出している。 コミカルでありながら、人生はお金や地位よりも大切なものがある事を それとなく織り込んでいて好感が持てる映画だが、 日本では劇場未公開である。 アメリカ発コメディは日本では商業ベースになりにくい通説があるが、 本作品はアナログ派デジタル派にかかわらず 多くの人に受け入れられる作品に仕上がっている。


グッドボーイズ

オトーサン、 「この邦題、つまらないなぁ」 ヒットした「バッドボーイズ」に因んだのでしょうが。 映画そのものも、ごく平凡で、記憶に残らないものでした。 原題:All About the Benjamins (2002) 監督:Kevin Bray 脚本:Ronald Lang / Ice Cube Genre:Action / Comedy / Crime / Thriller Rated R for strong violence, pervasive language and brief sexuality. Country:USA / Germany Language:English / French 上映時間:95分 あらすじ: マイアミは、天国だ。 だが、賞金稼ぎバッカムにとっては、現実は厳しい。 探偵事務所を開く夢が一向に実現しないのだ。 毎日、足を棒にして、ケチな犯罪者を追いかけている。 「また、お前か」 今日の獲物は、口八丁手八丁の詐欺師レジー。 バッカムから逃げる回るレジーは 偶然、宝石泥棒の車に逃げ込んで、とんずらする。 恋人ジーナの家に戻ると、幸運が待っていた。 ジーナに買わされた宝くじが、なんと当たりくじだったのだ。 だが、間抜けなことに、くじの入った財布を、例の車に置き忘れてきたのだ。 そこで、バッカムに持ちかける。 「手を組んでくじを取り戻さないか?」 出演者: Ice Cube ... Bucum(バッカム) Mike Epps ... Reggie(レジー) Eva Mendes ... Gina(ジーナ) オトーサン、 「みんなイマイチだなぁ」 アイス・キューブ、ラッパーとしてはスゴイのでしょうが、 俳優や脚本家としては、どうもねぇ。 マイク・エップスのマシンガントークには、恐れ入りました。 ICE CUBE  アイス・キューブ 誕生日 1969/6/15 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス ラップ音楽を始め、独自のギャングスターラップを考案し積極的に活動。 以前から組んでいたグループN.W.Aに新天地を切り開いた。 90年、ソロ活動を開始したキューブのファースト・アルバム ”AmeriKKKa's Most Wanted”はプラチナ・ディスクに輝く大ヒット。 俳優デビューは91年「ボーイズン・ザ・フッド」。 シカゴ映画批評家協会から最優秀新人賞を受けた。 98年「ザ・プレイヤーズ」で主演、製作総指揮・脚本兼任で監督デビュー。 99年製作会社キューブ・ビジョン設立。 2001年、初のベスト・アルバム” アイス・キューブ・グレイテスト・ヒッツ”を発売。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ボーイズン・ザ・フッド」 1992年「トレスパス」 1995年「ハイヤー・ラーニング」◆「フライデー」 1997年「アナコンダ」◆ 1998年「ザ・プレイヤーズ」◇ 1999年「スリー・キングス」◆ 2001年「ゴースト・オブ・マーズ」◇ 2002年「グッドボーイズ」◇「バーバーショップ」◇ 2003年「トルク」◆ 2005年「トリプルX ネクストレベル」◇ その他の出演者: Tommy Flanagan ... Williamson Carmen Chaplin ... Ursula Valarie Rae Miller ... Pam Anthony Giaimo ... Martinez Jeff Chase ... Mango Roger Guenveur Smith ... Julian Ramose Gino Salvano ... Mickey Tony Ward ... TJ Dominic Chianese Jr. ... Roscoe Anthony Michael Hall ... Lil J Antoni Corone ... Captain Briggs Bob Carter ... Mr. Barkley User Rating:5.2/10( 3,360 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 Unassuming Local Guyさん Chicago 2002年9月16日 単純で愉快なアクション・コメディ この映画には、かなり驚かされた。 コメディシーンの少ないアクション映画だ。 アイス・キューブは、かなりまともな演技をしている。 (他の映画と同じだが、そうした彼がいいのだ) マイク・エップスは、クリス・タッカーに似ている。 2人の掛け合いがいい。 多分にありきたりの筋書きだが、 2人を実に面白い状況に投げ込んでいる。 特筆すべきは、「最初の黒人大統領」ジョークと、 痛めつけられるシーンだ。 それから、勿論、われらがアイス・キューブは、 いつもの陽気な表情の冴えをみせている。 ほんとうに見逃さないように。 オトーサン、 「誰もコメントしていないなぁ」 本読みさん 2004年1月11日 ご都合主義の脚本ですが・・・ おかげで、ストーリーはテンポよく進んでいきます。 軽めで疲れないのでそこそこ面白いですが、 次のシークエンスに進む前に予告的に「期待させる」とか 「あおる」とか「盛り上げる」というのがなさ過ぎなので、 監督としては及第点かも知れませんが 脚本は赤点との境界線じゃないでしょうか。


ゲットスマート

オトーサン、 「どういう意味かなぁ?」 「それ行けスマート」は、1960年代アメリカで放映されたスパイ・コメディ。 TVシリーズとして大ヒットしたそうです。 その完全映画版ですから、フアンにはたまらないでしょう。 原題:Get Smart (2008) 監督:Peter Segal 脚本:Tom J. Astle /Matt Ember Genre:Action / Comedy / Thriller Rated PG-13 for some rude humor, action violence and language. Country:USA Language:English / Russian 上映時間:110分 あらすじ: スマートは、諜報機関の情報分析官だ。 何度、昇格試験に挑戦しても、現場のエージェントになれない。 だが、チャンスが回ってきた。 本部が世界征服を企む謎の集団"カオス"に襲撃され、 諜報員の素性がみんなバレてしったのだ。 そこで、無名のスマートが起用されることになる。 彼は、ベテランの美人エージェント99と組む。 カオスと対決するものの、出だしは、失敗続きだった。 出演者: Steve Carell ... Maxwell Smart(スマート) Anne Hathaway ... Agent 99(エージェント99) Dwayne Johnson ... Agent 23(エージェント23) オトーサン、 「うーん、不満が残るなぁ」 スティーブ・カレルは、背の小さいMr.ビーンか? 生真面目なのに、傍から見ると、どこかおかしいタイプ。 アン・ハサウェイ、長身の美人で眺めはいいのですが、 説得力がないシーンもあって、興冷めでした。 STEVE CARELL  スティーブ・カレル 誕生日 1963/8/16 出身 米マサチューセッツ州アクトン シカゴの即興コメディ劇団「セカンド・シティ・シアター」で活躍後、 ダナ・カービーにスカウトされ、 「サタデー・ナイト・ライブ」に脚本家として参加。 同番組の報道パロディ「ザ・デイリー・ショート」の司会者に抜擢され、注目される。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2003年「ブルース・オールマイティ」 2004年「メリンダとメリンダ」「俺たちニュースキャスター」 2005年「奥さまは魔女」「40歳の童貞男」◇ 2006年「リトル・ミス・サンシャイン」◆ 2007年「エバン・オールマイティ」 2008年「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」(声)「ゲットスマート」 ANNE HATHAWAY  アン・ハサウェイ 誕生日 1982/11/12 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 母は舞台女優ケイト・マッコーレー。 ニュージャージーで育ち、 高校時代にニュージャージーのペーパーミル・プレイハウスで演技を学んだ後、 99年、高校在学中にバロウ・グループの俳優養成講座に 史上最年少で入学を許可される。 三日後にはFOXテレビのドラマ「ゲット・リアル」の主役に抜擢。 同番組でティーン・チョイス・アワードの ドラマ部門最優秀女優賞にノミネートされた。 また、ニューヨーク大学のミュージカルシアタープログラム〈CAP21〉で演技を ブロードウェイダンスセンターでダンスを磨き、 オールイースタン高校選抜合唱団の一員として、 カーネギーホールの舞台に二度立つ。 2001年「プリティ・プリンセス」の主人公ミア役で映画デビュー。 日本でもシャンプー「LUX」のイメージキャラクターとして出演した。 ヴァッサー大学で英文学を学んだ後、2005年からニューヨーク大学に通う。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 2001年「プリティ・プリンセス」◇ 2002年「ディケンズのニコラス・ニックルビー」「猫の恩返し」(声) 2004年「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」◇ 2005年「ブロークバック・マウンテン」◆「アン・ハサウェイ/裸の天使」◇ 2006年「プラダを着た悪魔」◇ 2008年「ゲットスマート」 その他の出演者: Alan Arkin ... The Chief Terence Stamp ... Siegfried Terry Crews ... Agent 91 David Koechner ... Larabee James Caan ... The President Bill Murray ... Agent 13 Patrick Warburton ... Hymie Masi Oka ... Bruce Nate Torrence ... Lloyd Ken Davitian ... Shtarker David S. Lee ... Ladislas Krstic Dalip Singh ... Dalip User Rating:7.1/10(25,164 votes)       8.2/10(  65 votes)Yahoo! オトーサン、 「高すぎないか?」 アメリカのギャグに素直に笑えるひとと、 そうでないひとの落差が大きいのでは? 007を意識した小道具の使い方があまりに安直なので、 本物の007の公開が待ち遠しくなりました。 User Comments candiria21さん United States 2008年1月29日 途方もなく面白い 今夜、ワーナーブラザースの試写会で見た。 ほんとうに驚いた。 スティーブ・カレルの古典的なシーンがいい。 彼のやった愉快なことのすべてをひとつの映画に詰め込んでいる。 試写会だから、これから若干の編集もあるのだろう。 だが、家族向けの実に陽気ないい映画だ。 おお、アン・ハサウェイが大好きになった。 彼女は信じられないほどセクシーだし、手堅い演技をしている。 運動能力にも感銘を受けた。 男なんかクソくらえだ。 早いうちに見れば、後悔しないだろう! オトーサン、 「超映画批評も激賞しているなぁ」 前田有一さん 9月10日 80億円以上の予算をかけたコメディ アメリカではコメディジャンルが人気があると、ここでは何度も書いている。 人気があるということは、そのぶん金をかけられるということ。 だからあの国では、『ゲット スマート』のようなお笑い映画一本に なんと80億円以上もつぎ込むという無茶な現象がよく見受けられる。 (略 あらすじ紹介) 大人気だった『007』のパロディとして60年代に作られた テレビシリーズ『それ行けスマート』の映画化。 私もオリジナルは見たことがないが、 ベテラン評論家のセンセイによると、当時の小ネタがちりばめられ、 大変面白かったということだ。 キャストはもちろん一新されたが、当時を知る年代の人も、 懐かしい思いを味わえるのではないだろうか。 もっとも監督のピーター・シーガルも40代で、 おそらく本放送を見た世代ではないと思うが、 その分、40歳の童貞男ことスティーヴ・カレルの個性を生かした、 現代的なセンスあふれるコメディに仕上げてある。 米国では最近、行き過ぎたおバカコメディは流行らないので、 本作もドラマ部分、キャラクター、そしてアクションについては、 おふざけ控えめのリアリズム志向となっている。 この"普通の映画"としてのベースがあるおかげで、 英語を解さぬ日本人が見ても十二分に楽しめる。 そんなわけで私は最近の米国コメディを、 これまで敬遠してきた日本人にも積極的にオススメしている。 ドタバタコントのごとき笑いに、政治を軽くからかうジョーク系も織り交ぜる。 なんといっても予算80億円。 下ネタひとつにしても、きっと何度も徹夜の会議を繰り返し、 練りに練られた選りすぐりなのだ。 面白くないわけがないではないか。 これぞまさに、ギャグのロールスロイスというほかない。 もちろんその合間には、スパイ映画らしく (やはり80億円にモノをいわせた)超絶スペクタクルが挟み込まれ、退屈する暇なし。 その迫力ときたら、本職のアクション映画も顔負け。 ザ・ロック改めドウェイン・ジョンソン(『スコーピオン・キング』(2002))が 脇役にまわる豪華な布陣で、贅沢な見せ場がいくつも見られる。 アメリカは、ことこの手の映画に関しては、 他国の追随を許さない完成度を見せ付けてくれる。 洋画の興行が不振というが、これほど凄い作品をすいてる映画館で見られるとは、 なんと幸せなことよ。 もし今、私が誰かにデート用の映画を問われたら、真っ先にこれを挙げる。 思い切り笑って、二人の距離を縮めてくれるに違いない傑作である。 95点。


ブローン・アウェイ/復讐の序曲

オトーサン、 「贅沢な顔ぶれだな」 アカデミー賞俳優のトミー・リー・ジョーンズと フォレスト・ウィテカー。 ノミネートのジェフ・ブリッジスです。 原題:Blown Away (1994) 監督:Stephen Hopkins 原作:John Rice /Joe Batteer/Jay Roach 脚本:Joe Batteer/John Rice Genre:Action / Thriller Country:USA Language:English / Irish Gaelic 上映時間:121分 あらすじ: ダヴは、爆発物処理隊員だったが、 ケイトとの結婚を機に、安全な仕事(教官)に転じる。 だが、それ以降、次々と同僚が犠牲となっていく。 「あいつのせいかも」 ついに、ギャリティから電話がかかってくる。 「脱獄して、いまボストンにいる。復讐をはじめるぞ」 ギャリティは、北アイルランド闘争での戦友だったが、 ダヴの失態で、妹が死亡し、20年の刑を宣告されていたのだ。 妻や娘、伯父のマックス、新しい同僚のアントニー、 ギャリティは、次々と生命を狙いはじめる... 出演者: Jeff Bridges ... James 'Jimmy' Dove(ダヴ) Tommy Lee Jones ... Ryan Gaerity(ギャリティ) Suzy Amis ... Kate Dove(ケイト) Lloyd Bridges ... Max O'Bannon(マックス) Forest Whitaker ... Anthony Franklin(アンソニー) オトーサン、 「芸域が広いなぁ」 トミー・リー・ジョーンズの新境地です。 彼が演じる爆破魔のセリフには、驚きました。 「爆発が世界を創造する。宇宙の創生はビッグバーンからだ」 こんなすさまじい思想をもっているのに、 表面は、いかにも、お気楽なヒトなのです。 JEFF BRIDGES  ジェフ・ブリッジス 誕生日 1949/12/4 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父のロイド、兄ボーも俳優という芸能一家。 1歳の時、51年「愛の十字路」で映画デビュー。 8歳の時、父の主演するテレビ番組「潜水王マイク・ネルソン」にゲスト出演。 NYのスティーブン・バーコフのスタジオで演技を勉強する。 71年「ラスト・ショー」、74年「サンダー・ボルト」、 2000年「ザ・コンテンダー」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、 74年「スターマン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 自身の製作会社アシス・プロダクションでは 「アメリカン・ハート」を製作・主演で作った。 俳優以外にも画家やミュージシャンで活躍中。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1951年「愛の十字路」 1970年「怒りを胸にふり返れ!」 1971年「ラスト・ショー」 1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」 1973年「ロリ・マドンナ戦争」「ラスト・アメリカン・ヒーロー」 1974年「サンダーボルト」 1975年「荒野にさすらう若者たち」「ステイ・ハングリー」 1976年「キングコング」 1978年「シャレード’79」 1979年「大統領の堕ちた日」 1981年「男の傷」「天国の門」 1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」 1984年「カリブの熱い夜」「スターマン/愛・宇宙はるかに」 1985年「白と黒のナイフ」 1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」 1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」 1988年「タッカー」 1989年「いくつもの朝を迎えて」      「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」      「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」 1990年「新ラスト・ショー」 1991年「フィッシャー・キング」 1992年「アメリカン・ハート」 1993年「失踪」「フィアレス」 1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」 1995年「ワイルド・ビル」 1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」 1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」 2000年「ザ・コンテンダー」 2001年「光の旅人 K−PAX」「クリミナル・サスペクツ」 2002年「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(声) 2003年「シービスケット」「ボブ・ディランの頭のなか」 2004年「ドア・イン・ザ・フロア」 2005年「ローズ・イン・タイドランド」 2008年「アイアンマン」 TOMMY LEE JONES トミー・リー・ジョーンズ 誕生日 1946/9/15 出身 米テキサス州サンサバ 油田に務める父と婦人警官の母との間に生まれる。 ダラスの予備校を卒業後、しばらく油田で働き、ハーバート大学に入学。 優秀な成績で英文学の学位を取り、フットボールの選手として活躍。 全米チームの一員に選ばれたこともあった。 俳優になる決心をしてニューヨークに移り、 数年間、オフ・ブロードウェイの芝居で演技を磨き、 「A PATRIOT FOR ME」でブロードウェイ・デビュー。 70年「ある愛の詩」で映画デビュー。 しばらくは下積み時代が長く続き、 80年「歌え!ロレッタ・愛のために」で 初のゴールデングローブ賞にノミネート。 82年、テレビドラマ「死刑執行人」でエミー賞主演男優賞受賞。 89年「ロンサム・ダブ」でゴールデン・グローブ賞とエミー賞にノミネート。 91年「JFK」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、 93年「逃亡者」でアカデミー賞助演男優賞ほか、 ゴールデン・グローブ賞とロサンゼルス映画批評家協会賞も受賞した。 94年に「ワイルド・メン」で初監督、初脚本を務め、主役も担当。 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」で カンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「ある愛の詩」 1976年「ジャクソン・ジェイル」 1977年「ベッツィー」「ローリング・サンダー」 1978年「アイズ」 1980年「歌え!ロレッタ・愛のために」 1983年「キャプテン・ブーリーの大冒険」 1986年「ブラック・ライダー」 1987年「ビッグタウン」 1988年「ストーミー・マンディ」 1989年「ザ・パッケージ 暴かれた陰謀」 1990年「アパッチ」◆ 1991年「JFK」◆ 1992年「沈黙の戦艦」◆「ハウス・オブ・カート 心の扉」 1993年「逃亡者」◆「天と地」◇ 1994年「依頼人」◆「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「ブルー・スカイ」「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」◇      「ワイルド・メン」(TM) 1995年「タイ・カップ」「バットマン・フォーエヴァー」◆ 1997年「ボルケーノ」◇「メン・イン・ブラック」◇ 1998年「追跡者」◇「スモールソルジャーズ」(声) 1999年「ダブル・ジョパディー」◇ 2000年「英雄の条件」◇「スペース・カウボーイ」◆ 2002年「メン・イン・ブラック2」◇「ハンテッド」◇ 2003年「ミッシング」◇ 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」◇ 2006年「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「ノーカントリー」◇「告発のとき」◇ FOREST WHITAKER  フォレスト・ウィテカー 誕生日 1961/7/15 出身 米テキサス州ロングヒュー ロサンゼルスで育ち、南カリフォルニア大学在学中は オペラ歌手になろうとしたが、俳優志願に転向。 卒業後、地方の劇団をまわり、演技を磨く。 88年「バード」でカンヌ映画祭最優秀男優賞に選ばれた。 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」で、 アカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1985年「青春の賭け/ビジョン・クエスト」 1986年「プラトーン」「ハスラー2」 1987年「張り込み」「グッドモーニング、ベトナム」 1988年「バード」「ブラッド・スポーツ」 1989年「ジョニー・ハンサム」 1990年「ダウンタウン」 1991年「レイジ・イン・ハーレム」「錆びついた銃弾」 1992年「隣人」「ドク・ソルジャー/白い戦場」      「クライング・ゲーム」 1993年「バング・ラバー」「ラッシュ・ナイフ」      「ボディ・スナッチャーズ」 1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」「プレタポルテ」 1995年「スピーシーズ/種の起源」「スモーク」 1996年「フェノミナン」 1997年「ボディ・カウント」 1998年「ホープ・フローツ」 1999年「ゴースト・ドッグ」◇      「ハイスクール・ジャック 怒りの教室」 2000年「バトルフィールド・アース」◆      「ウィットネス・プロテクション 証人保護」 2001年「パニックルーム」「フォース・エンジェル」 2002年「フォーン・ブース」 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」 2007年「バンテージ・ポイント」 その他の出演者: Stephi Lineburg ... Lizzy John Finn ... Capt. Fred Roarke Caitlin Clarke ... Rita Christofer de Oni ... Cortez Loyd Catlett ... Bama Ruben Santiago-Hudson ... Blanket Lucinda Weist ... Nancy Brendan Burns ... Kevin Patricia A. Heine ... Connie Josh McLaglen ... Prison Guard User Rating: 5.8/10(8,429 votes)        8.6/10( 156 votes)Yahoo! オトーサン、 「うーん、評価が分かれたなぁ」 間をとって、7.2くらいでしょうか。 User Comments Motokoさん London, England 1998年11月20日 アクション・スリラー映画の古典 なぜ「スピード」のほうが、この映画より評判がいいのだ? ヤン・デ・ボン監督の"逃走するバス"も確かにいいが、 「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」は、それよりずっといい爆破映画だ。 凄みを出すために、スタントに巨費を使うのタイプではなく、 むしろサスペンス・スリラーだ。 映画の出だしは、ゆっくりしているが、 ペースは、最後の30分に向けて、次第に上がっていく。 このシーンは、文字通リ、CGによらない最高の戦闘シーンだ。 ステファン・ホプキンス監督は、すべてのシーンに緊迫感を与えている。 (キッチンのシーンでのスローモーションは、誰も真似できない) デ・パルマ監督風の巨匠のカメラワークだ。 トミー・リー・ジョーンズは、恐ろしい。 サイコないたづら者を演じるのだ。 (アイルランドのアクセントで、2つの顔を演じる) ジェフ・ブリッジスは、いいが、 そう特別のことをするわけではない。 フォレスト・ウィテカーらの助演陣は、おそらく役不足だろうが、 彼らの映画ではないのだ。 主役は、トミー・リー・ジョーンズとジェフ・ブリッジスで、 復讐のために死闘を繰り広げるのだ。 最後の見せ場は、どんなアクション・スリラー映画よりも、 すばらしい。. 見て楽しんでほしい。 オトーサン、 「へぇ、詳しいなぁ」 hoshi595さん 2007年11月19日 MGM70周年記念作は爆破アクション大作 ジェフ・ブリッジスとトミー・リー・ジョーンズの競演が 見所のノンストップ・爆破アクション映画だ。 運命のいたずらなのか、 かつての仲間が爆発処理隊員と爆弾魔に分かれて戦う羽目になる。 爆弾という派手な手段を扱いながら、 命を懸けた緻密な仕掛けとそれを見破り処理するスリルは、 一級のサスペンスと同じだ。 専門知識の応酬は今で言えば TVシリーズ「CSI:科学捜査班」など一連のCSIシリーズを観るような面白さがある。 頭脳と頭脳のぶつかり合いは 将棋で言えば”名人戦”を観戦するように興奮を覚える。 共演に「ラストキング・オブ・スコットランド」で アカデミー賞主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィッテカーが脇を固める。 「ハスラー2」など、どこか屈折した精神の持ち主を演じるのが 得意で名脇役ぶりを発揮してきたが、主役での受賞は快挙である。 爆発と言えば”戦争”や”テロ”と直結して現代社会で起きている 多くの悲劇が思い出され、手放しで拍手を送るわけにはいかないが 娯楽作品と割り切って観れば、見応えがあり名優の競演に酔える。 火災は「バックドラフト」、竜巻は「ツイスター」などと並び、 爆発を扱った映画の代表作といえる。


天使

オトーサン、 「風変わりな映画だな」 女性が主人公の、女性のための、女流監督による映画です。 原作も、脚本も女性。 女性たちの感性中心主義が、良くも悪くも、モロに出ています。 原題: 天使(2005) 監督: 宮坂まゆみ 原作: 桜沢エリカ 脚本: 奥寺佐渡子 Genre:Romance/ Fantasy/ Drama 上映時間:117分 あらすじ: 東京のとある街。 様々な悩みを抱えた人々が暮らしていた。 恋に臆病なコンビニ店員、 恋人と娘の間で揺れ動くシングルファーザー、 学校でいじめにあった女子中学生――。 ジンライムが大好きなその天使は、 そんな彼らにそっと寄り添い、見守り、 ささやかな希望と勇気を与えていく…。 出演者: 深田恭子 .... 天使 永作博美 .... カスミ 永瀬正敏 .... パパ 内田朝陽 .... カトウ 佐藤めぐみ .... 美帆 オトーサン、 「笑わせる、深田恭子が天使かよ」 でも、フカキョンのフアンにはたまらないでしょうね。 コンビニに出現したり、 ひとのジンライムを勝手に飲むシーンなんか。 その他の出演者: 佐藤めぐみ .... 美帆 小出早織 .... みづほ 西田尚美 .... 奈津 鰐淵晴子 .... 猫おばさん 大竹佑季 .... ユミ 小林明実 .... 恵美 User Rating:7.4/10( 114 votes)Yahoo! オトーサン、 「ウソでしょ」 半分のスコアでもいいほど。 映画学校の卒業作品レベルでした。 User Commnents: 金魚スパイさん 2008年10月4日 恥ずかしい作品 久しぶりに見ていて恥ずかしくなった残念な作品。 見る前から何だか不安だったのが大当たり。 クソつまらなかったっス。 それでも最後まで見た俺を褒めてくれ! 原作はマンガだそうで、未読だが この作品のオリジナルがどのような物なのかは大いに気になる。 内容はというと人生に悩んでいる人々の所に フカキョン演じる『天使』がやって来て 天使パワーで幸せに導きハッピーエンド…ただそれだけ。 複雑なオムニバス形式がとられているのだが 最後にすべてが絡み合いそうな伏線引いてあるにも関わらず 大きなクライマックスもなく淡々と終わってしまう。 全体的に安っぽく思えるのは陳腐なCGと画の色 そして監督の実力不足からとしか見えません! 永瀬正敏と永作博美のシーンだけ 映画見てるなぁという印象を与えられたよ。 オトーサン、 「こういう、上品なけなしかたもあるんだ」 トウショウファルコさん 2007年1月28日 白い羽根はおとしもの 今更ですが、選んだ映画の理由は見え見えです。 反省(もっとかわいかったよな〜) 女性監督らしい、ふわふわした優しさですね。 (永作ちゃんも結構好きです。) (だいたい眼の付け所が問題あるでよ。) ってなことで本題。 天使は、必要としている人だけに見えて、 ちょっぴり幸せにすることが出来たら 1本白い羽根を落としていきます。 風が吹き、羽根が舞い上がります。 メルヘンです。 メリーポピンズやトトロが好きな方なら 受け入れられる可愛い優しさです。 私めも、この手の優しさには弱いでございます。 しかし、観終わって、いい気持ちではあるんですが、 残らない感動なんですよね。 登場人物を多くすると、 愛しい守りたいとかいう気持ちも希薄になるんです。 それに幸せをもらったよって・・・ それだけでは物足りません。 例えば『素晴らしき哉!人生』は、 一生懸命、人や社会に尽くそうとしてきた主人公への 神様の御褒美になんです。 だから映画が強いんです。 緩くてもいいんです。 地味でもいいんです。 優し過ぎてもいいんです。 でも芯に強いものを観たいんです。 天使から幸せを貰った分だけ、 強い愛しさ・守りたいを引き出して欲しいのです。 表面上の優しさの奥には、 実は強い覚悟があるんだよって。 『ローマの休日』や『いま、会いにゆきます』が好きなのは、 奥にある覚悟なんですよ。 どこか強さを出して下さい。 些細なメリハリでいいんです。 優しさだけではいけません。 もっともっといい映画になりそうなものが、 一杯ありそうな気がします。


ことの終わり

オトーサン、 「見たけどなぁ」 でも、この映画批評をはじめたばかりなので、 読み返すと、映画批評というよりも、日記・感想文でした。 「いまの批評スタイルで再録しておこう」 原題:The End of the Affair (1999) 監督:Neil Jordan 原作:Graham Greene 脚本:Neil Jordan Genre:Drama / Romance / War Rated R for scenes of strong sexuality. Country:UK / USA Language:English 上映時間:102分 あらすじ: 1946年、ロンドン。 ベンドリックスは、小説家だ。 二年ぶりに友人のヘンリーとその妻サラと出会う。 「サラが浮気しているみたいだ」 「じゃ、オレが代わりに調べてやろうか」 それが契機となって、ベンドリックスとサラの情事に火がつく。 やがて、ベンドリックスが依頼してい素行調査の結果が分かる。 探偵は告げる。 「サラは教会で密会しています。その相手は...」 出演者: Ralph Fiennes ... Maurice Bendrix(ベンドリックス) Julianne Moore ... Sarah Miles(サラ) Stephen Rea ... Henry Miles(ヘンリー) Ian Hart ... Mr. Parkis(探偵) オトーサン、 「キャステイングがいい。2人とも、はまり役だ!」 レイフ・ファインズ、姿も動作も声も、ムードがあります。 全身に憂愁の深い湖をたたえているかのようです。 ジュリアン・ムーア、アバウト・フォーティの彼女は、いいですね。 30代の娘らしさと40代熟女のラストラブへの渇望が、 ミックスして、実にいい味を出しています。 RALPH FIENNES  レイフ・ファインズ 誕生日 1962/12/22 出身 英サフォーク 父は写真家、母は小説家であり画家、 妹はCM・映画監督、弟マグナスは作曲家、弟ジョセフは俳優という芸能一家。 最初は画家を志すが、俳優志望に転じ、ロイヤル・アカデミーで演技を学ぶ。 85年に卒業し、ナショナル・シアターやロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで 「ヘンリー6世」「リア王」などの舞台に立った。 その後、91年テレビ映画「ロレンス1918」でロレンス役、 92年「嵐が丘」のヒースクリフ役で映画デビュー。 「シンドラーのリスト」と「イングリッシュ・ペイシェント」で 二度アカデミー賞候補に。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ロレンス1918」 1992年「嵐が丘」◇ 1993年「シンドラーのリスト」◆「ベイビー・オブ・マコン」 1994年「クイズ・ショウ」 1995年「ストレンジ・デイズ」 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」◇ 1997年「オスカーとルシンダ」 1998年「アベンジャーズ」◇「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「オネーギンの恋文」◇「ことの終わり」◇      「太陽の雫」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」◇「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」◇      「メイド・イン・マンハッタン」◇ 2003年「ギャンブル・プレイ」◆ 2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」◆「ナイロビの蜂」◇      「ウォレスのグルミット/野菜畑で大ピンチ」「クロモファビア」      「上海の伯爵夫人」 JULIANNE MOORE  ジュリアン・ムーア 誕生日 1960/12/3 出身 米ノースカロライナ州 父は軍人で幼少期は9カ国を転々とした。 旧西ドイツフランクフェルトの高校に在学中、 学校演劇の「タルチュフ」で初舞台。 83年、ボストン大学芸術学部卒業。 その後、オフ・ブロードウェイを中心とした舞台で経験を積み、 テレビの昼メロ「AS THE WORLD TURNS」のフラニー・ヒューズ役で注目され、 88年エミー賞受賞。 90年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」で映画デビュー。 97年「ブギー・ナイツ」(LA批評家協会助演女優賞)、 2002年「めぐりあう時間たち」(ベルリン国際映画祭銀熊賞)で、 アカデミー賞助演女優賞にノミネート、 1999年「ことの終わり」、 2002年「エデンより彼方に」 (ヴェネチア国際映画祭主演女優賞/LA批評家協会賞主演女優賞)で アカデミー賞主演女優賞にノミネート。 99年「理想の結婚」でゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演女優賞に ノミネートされている。 2001年には「ハンニバル」のクラリス役を演じた。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」 1992年「ゆりかごを揺らす手」       「BODY ボディ」「ベディ・ルーは犯罪者?」 1993年「逃亡者」「妹の恋人」◆「ルームメイト」 1994年「ショート・カッツ」「42丁目のワーニャ」 1995年「暗殺者」◇「9ヶ月」◇「SAFE」◇「最高のルームメイト」 1996年「サバイビング・ピカソ」◇ 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◇      「家族という名の他人」 1998年「ビッグ・リボウスキ」◆「ブギー・ナイツ」◇「サイコ」◇ 1999年「マグノリア」◇「理想の結婚」「クッキー・フォーチュン」◆      「ことの終わり」◇「シカゴ・ドライバー」◇      「マップ・オブ・ザ・ワールド」 2001年「ハンニバル」◇「エボリューション」◇      「シッピング・ニュース」◇ 2002年「めぐりあう時間たち」◇「エデンより彼方に」◇ 2004年「フォーガットン」◇ 2006年「トゥモロー・ワールド」◆「フリーダムランド」◇ 2007年「NEXT ネクスト」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「ブラインドネス」 その他の出演者: Heather-Jay Jones ... Henry's Maid James Bolam ... Mr. Savage Sam Bould ... Lance Parkis Cyril Shaps ... Waiter Penny Morrell ... Bendrix's Landlady Simon Fisher-Turner ... Doctor Gilbert Jason Isaacs ... Father Richard Smythe Deborah Findlay ... Miss Smythe Nicholas Hewetson ... Chief Warden Jack McKenzie ... Chief Engineer User Rating:6.9/10(8,229 votes)       7.0/10( 133 votes)Yahoo! オトーサン、 「撮影が断然いい!」 映画は、脚本といわれますが、撮影も大事です。 深い憂愁をたたえた丁寧な画面づくりがムードを盛りあげています。 アカデミーノミネート ・主演女優賞:ジュリアン・ムーア ・撮影賞 User Comments Peegee-3さん Santa Monica, CA 2003年1月8日 愛と精神生活がまざまざと見える 愛と精神・内的生活が見事に描かれている! グラハム・グリーンの小説が、 ほとんど宗教的な熱意をもって映画のイメ−ジに昇華された。 深く意味のある体験が感じられる。 こんな映画をつくるのは難しい。 ビデオでみて、...二度目だが... 最初に見たときよりも、深く感動した。 ジュリアン・ムーアは、最近、大作によく出ているが、 そのすばらしい演技で別の顔をみせている。 今回演じたサラは、中流家庭婦人で、善良だが退屈な夫と結婚した。 完全無欠の俳優・レイフ・ファインズ演じる ベンドリックスとの出会いは、電撃的なものだった。 結果、この情事によって三角関係が生まれてしまうのだ。 サラの夫ヘンリーを演じるのは、ステファン・リー。 欲望にもがいているが、熱愛する妻の性的欲求に応えることができない。 実に、見事に感動的な演技だ。 この映画にあらわれているスピリチュアルなものは、 作家グラハム・グリーンの生涯にわたるカトリックをめぐる葛藤を反映している。 サラとベンドリックスの広く深い関係が、奥行きを与えている。 誠実によき伴侶となろうとしている姿をみると、 この映画は力強く、忘れ難い体験だと思わざるをえない。 ニール・ジョーダン監督に、心の底から感謝したい。 センシティブで、陰影のある映画をありがとう。 オトーサン、 「映画瓦版、ヘソを曲げたね」 映画評論家も食べていくためには、妥協も必要というわけでしょう。 服部弘太郎さん 2000年7月18日 G・グリーンの「情事の終わり」をニール・ジョーダンが再映画化。 真相が明らかになってからが長いかも。 グレアム・グリーンの小説「情事の終わり」の再映画化。 この小説は1954年にデボラ・カーとヴァン・ジョンソン主演で映画化されているが、 今回の主演はレイフ・ファインズとジュリアン・ムーア。 監督は『クライング・ゲーム』『マイケル・コリンズ』のニール・ジョーダンだ。 主人公である人気作家モーリス・ベンドリックスは、 取材対象として知り合った高級官僚ヘンリー・マイルズの妻サラと恋に落ちる。 だが戦争の中で始まった不倫関係は、ある日突然終わってしまう。 サラはベンドリックスの前から去ってしまった。 それから2年後。 ベンドリックスはヘンリーと再会し、サラに新しい恋人ができたらしいという話を聞く。 ベンドリックスは探偵を雇い、サラの行動を調査し始めるのだが……。 映画『第三の男』の原作者でもあるグレアム・グリーンにひっかけて、 プレス資料には以下のような但し書きがある。 『ご注意とお願い/「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン最新作となります本作にも、 また新たなる謎〈“第三の男”とは誰なのか?〉が用意されております。 これからご覧になられる方々のためにも、 もうご覧の方々は是非ともこの〈こと〉の答えを秘密として頂きたくお願い申し上げます。』 そんなわけでこの映画の肝心な部分についてはまるで書けませんが、 メモ代わりに思ったところを簡単に書き記しておきます。 映画の前半はミステリー風の語り口。 謎は3つある。 ひとつはベンドリックスとサラの間に、一体どんな過去があったのかということ。 これは早々に明らかにされる。 もうひとつの謎は、サラとベンドリックスがなぜ別れてしまったのかという真相。 最後が、サラが現在逢い引きを重ねている新しい恋人(第三の男)は 一体誰なのかということだ。 この3つの謎の中では、最初の2つの真相を明かすくだりはなかなか面白く見られる。 ただし最後の謎については、僕はあまり釈然としなかった。 謎そのものの質や意外さという点では非常にユニークなものだと思うが、 それが明らかにされたときの衝撃や鮮やかさという点で、 この一番肝心の謎がもっとも見劣りしてしまう。 これは謎の内容と言うより、語り方の問題かも。 ひとりの女性を愛し、愛するがゆえに恨むという主人公ベンドリックスの人物像は、 『イングリッシュ・ペイシェント』や『オネーギンの恋文』に通じる レイフ・ファインズのハマリ役。 しかしジュリアン・ムーアはサラ役として適当だったのだろうか。 この女優は「タフな姉ちゃん」という印象が強すぎて、 サラの役には不似合いだったようにも思う。 レイフ・ファインズとの濃厚なベッドシーンを見ていても、 『ブギーナイツ』のポルノ女優を思いだしてしまって「なんか違うな」と思ってしまった。 ヘンリーを演じたスティーブン・レイも悪くないけれど、 レイフ・ファインズと並んだときの絵づらが悪い。 もう少しカッチリしたタイプの俳優の方が良かったかも。 意外に良かったのは、子連れ探偵を演じたイアン・ハート。 いいコメディ・リリーフです。


トウキョウソナタ

オトーサン、 「香川照之さんって、すごいんだ」 先日、朝日新聞に書いた文章の質の高さに感心しました。 クセのある脇役という印象だったのですが... 原題:トウキョウソナタ(2008) 監督:黒沢清 脚本:マックス・マニックス/ 黒沢清/ 田中幸子 Genre:Drama 上映時間:119分 あらすじ: 佐々木竜平は、健康機器メーカーの総務課長だ。 リストラを宣告されたが、妻、恵や子供たちに伝えられず、 毎朝スーツで家を出ては、職安や公園で時間をつぶす。 次男・健二はピアノを習いたいと言い出すし、 長男・貴は、アメリカの軍隊に入りたいと言い出す。 妻の恵も、母・恵は、せっかくの料理を誰も見向きもしなかったり、 やり場のない不満を募らせていた。 こうして、一家は、家庭崩壊へと突き進む。 出演者 香川照之 .... 佐々木 竜平 小泉今日子 .... 佐々木 恵 井之脇海 .... 佐々木 健二 役所広司 .... 泥棒 オトーサン、 「香川照之さん、最高の演技!」 妙なクセを捨てて、自然体で悲しみとおかしさを出していました。 役所広司さんの起用は、ミス・キャストでしょう。 あるいは、脚本がひどいので、さすがの役所広司さんも、 どうにもならなかったのかも。 その他の出演者: 小柳友 .... 佐々木 貴 井川遥 .... 金子先生 津田寛治 .... 黒須 児嶋一哉 .... 小林先生 User Rating: 7.8( 106 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだな」 どうにもならない日常を丁寧に描いています。 カンヌ国際映画祭受賞 ・ある視点部門、審査委員(JURY)賞 User Comments: Stingrさん 2008年9月29日 思い違い? 佐々木一家はバラバラだという設定だが、 バラバラの度合いが極めて普通で、 お互いに秘密を持つだけのほとんど正常な家庭だ。 家庭内で殺し合いが始まりそうなくらいの行き違いというものはなく、 それがこのストーリーを安直なものにしてしまっている原因だ。 人を殺せば内容に深みが増すとでも思っているのだろうか? この脚本家は! 黒須一家が無理心中し、 泥棒も自殺するなかで、 佐々木一家にかすかな希望? 思い違いをしているんじゃないのかな、この脚本家は! 人を殺しても、ストーリーの安直さは変わらないよ。 思い違いでなければ、 この脚本家はよほど苦労のない安穏な家庭に育ったのだろう。 オトーサン、 「ほめているひともいるぞ」 いづみ屋さん 2008年9月28日 幻想風、ホラー風ホームドラマ とても完成度の高い映画だと感じた。 家族の暮らす家の中の白い壁とか、 踏み板だけで素通しの階段を通してみえる、 何か写っているテレビの置かれた居間とかの 何気ない映像がとても美しい。 妻が夫に、実は夫の失業を知っていると告げるシーンが、 それまでとは一転して、 低いところにいる夫を見下げるような角度から映されるところ、 妻が役所広司の強盗と最後に行く冬の夜の海辺のシーン・・・ 映像も照明も秀逸である。 こういう登場人物が限られて室内の多い作品は 舞台劇風になりがちのものだが、 映画的空間を終始感じさせたところに感心した。 始めは夫の視点から描かれ、 ある時点から、妻、長男、2男の視点が入る。 一度夫の話が語られ、その中で妻と出会い、 その時点から時間がさかのぼって妻の話がすすんで、 夫と出会う所まで戻り、以後別々にストーリーが展開する。 このような構成も巧みで最後まで破綻がない。 物語ははじめありがちなものと感じさせる。 失業してしまったが家族に言えなくて毎朝出勤するふりをして職安に通い、 あとは公園で時間をつぶして帰る夫というのは 何回となく映画やドラマで取り上げられている。 家族のそれぞれの心に忍びよる不一致感というのもよくある話だ。 しかしこの映画は後半、同じようにリストラされて家族に言えないでいる 津田寛治が妻と心中してしまったり、 妻が強盗に人質として連れ去られて一夜を過ごすといった話がでてくる上に、 長男が米軍に志願するとか、 2男がピアノを習うと天才的な才能があるといわれたり、といったことになり、 それはどれが現実でどれが夫のあるいは妻の幻想 あるいは幻覚なのかわからない展開をしてゆくことになる。 そこが観る側をいかにも不思議な気持に、ときに恐ろしい気持にさせる。 そのあたりがなかなか面白い映画だったのだが、 しかしキャッチフレーズが言うような 家族の絆といったことが描かれていたとは思えない。 失業とか、ホームレスとかが描かれていても、 あるいはアメリカ軍に参加して中東に派遣される長男などという アクチュアルな話が出てきても、 もとよりそういう社会問題を描こうという社会派ドラマでもない。 (そういう意味で「現実の日本社会を良く描いている」といった カンヌの審査員のコメントは的はずれである。) そして最後まで感動的ではない。 劇中で小泉今日子の妻が強盗の役所広司に、 「人間はそれぞれ孤独にそれぞれの道を生きなければならない」と言った 意味のいうコトバをいい、役所が「あなたは神か」と応じる。 それがこの映画のテーマを示しているような気がした。 それぞれの登場人物はバラバラに、 他の家族への気配りをするということはなく各自の道を進み、 中途半端ながらも決着にいたる。 夫婦も二男も家に戻ってくるが、 それは、「家族の再生」と言うことよりは、 行くところがなくてとりあえず戻るというおもむきである。 しかしそれが現実の家庭の姿なのかも知れないとも思わせる。 その寂しさが静かな画面にとてもよくあっていると感じた。 80点。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 黒沢 清 誕生日 1955/7/19 - 出身地 兵庫県神戸市 六甲中学校・高等学校を経て、立教大学社会学部卒業。 在学中に蓮實重彦に学ぶ。 8ミリ映画「白い肌に狂う牙」を監督。 映画制作集団パロディアス・ユニティーを結成。 1980年、「しがらみ学園」がぴあフィルムフェスティバルに入賞。 1981年、「セーラー服と機関銃」の助監督・ 1983年、ピンク映画「神田川淫乱戦争」で映画デビュー。 1992年、脚本「カリスマ」で、 サンダンス・インスティチュートのスカラシップを獲得し、渡米。 帰国後、「勝手にしやがれ」シリーズなど哀川翔主演の連作を手がけた。 1997年、「CURE」で世界的な名声を獲得する。 2000年、「回路」でカンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞 2005年、北野武とともに東京芸術大学大学院教授に就任した。 著名な映画監督・黒澤明との血縁はない。 監督作 1977年「白い肌に狂う牙」 1978年「SCHOOL DAYS」 1980年「しがらみ学園」 1983年「神田川淫乱戦争」 1985年「ドレミファ娘の血は騒ぐ」 1989年「スウィートホーム」「奴らは今夜もやってきた」 1992年「地獄の警備員」 1994年「花子さん」 1995年「勝手にしやがれ!!強奪計画」「脱出計画」 1996年「勝手にしやがれ!!黄金計画」「逆転計画「成金計画」「英雄計画」      「DOOR III」 1997年「復讐 運命の訪問者」「復讐 消えない傷痕」「廃校綺談」 1998年「CURE」「蛇の道」「蜘蛛の瞳」「木霊」 1999年「ニンゲン合格」「大いなる幻影」「カリスマ」 2000年「回路」 2001年「降霊」「花子さん」 2003年「刑事まつり 霊刑事」「アカルイミライ」「ドッペルゲンガー」 2005年「楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家」 2006年「LOFT」 2007年「叫」 2008年「トウキョウソナタ」 「監督インタビューもある!」 理屈でなく感覚でみてほしいとのことです。


宮廷画家ゴヤは見た

オトーサン、 「プラド美術館でみたな」 "着衣のマハ"や”裸のマハ”がお目当てでしたが、 戦争を描いた数多くの暗い絵画に圧倒されました。 43歳でカルロス4世の宮廷画家となったものの、 聴力を失い、ナポレオンの軍隊の侵略に出会うなど、 波乱万丈の生涯を送ったのです。 原題:Goya's Ghosts (2006) 監督:Milos Forman 脚本:Milos Forman / Jean-Claude Carriere Genre:Drama Rated R for violence, disturbing images, some sexual content and nudity. Country:USA / Spain Language:English 上映時間:113分 あらすじ: 18世紀末のスペイン。 ゴヤは、宮廷画家に任命されたものの、 王妃を醜く描き、王家の不興を買う。 だが、ちょうどナポレオンの侵略があって、 危うく生命の危険から逃れることができたのだった。 裕福な商人から娘イネスの肖像画を描くように依頼されて、 その穢れなき美しさに感動する。 イネスが異教徒の疑いで捕えられたので、 肖像画を描いた神父ロレンゾに寛大な処置を頼む。 だが、邪悪なロレンゾは、イネスを手篭めにしてしまうのだった。 出演者: Javier Bardem ... Lorenzo(ロレンゾ神父) Natalie Portman ... Ines / Alicia (イネス) Stellan Skarsgard ... Francisco Goya(ゴヤ) Randy Quaid ... King Carlos IV (カルロス4世) オトーサン、 「ハビエル・バルデム、すごい! やはり、当代きっての俳優であることを立証しました。 ナタリー・ポートマン、捨て身の演技でした。 「スター・ウォーズ」で出会ったときは大根役者と軽蔑したのですが、 その後、どんどん印象がよくなっています。 表題になった画家ゴヤを演じたのは、ステラン・スカルスゲールド。 ベテラン俳優ですが、上記2人が良すぎたので、食われました。 JAVIER BARDEM ハビエル・バルデム 誕生日 1969年/3/1 出身:カナリア諸島ラスパルマス 祖父母の代からの芸能一家に生まれる。 叔父は監督のフアン・アントニオ・バルデム。 6歳でデビューし、テレビなどに出演するようになるが、 ラグビー選手としても活躍。 1990年、「ルルの時代」で映画デビュー。 「ハモンハモン」で知られるようになる。 「ノーカントリー」でアカデミー賞助演男優賞受賞 「夜になるまえに」「海を飛ぶ夢」でヴェネツィア国際映画祭男優賞 出演作 1990年「ルルの時代」 1991年「ハイヒール」 1992年「ハモンハモン」 1993年「ゴールデン・ボールズ」 1994年「時間切れの愛」 1995年「電話でアモーレ」 1996年「ペルディータ」 1997年「ライブ・フレッシュ」 1999年「スカートの奥で」 2000年「夜になるまえに」 2001年「ウェルカム!ヘヴン」 2002年「ダンス オブ テロリスト」 2004年「海を飛ぶ夢」「コラテラル」 2006年「宮廷画家ゴヤは見た」 2007年「ノーカントリー」「コレラの時代の愛」 NATALIE PORTMAN  ナタリー・ポートマン 誕生日 1981/6/9 出身 イスラエル・エルサレム ニューヨーク育ち。 94年「レオン」で映画デビュー。 2003年、ハーバード大学卒業。 「スター・ウォーズ」シリーズではパドメを演じる。 2004年「クローサー」でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞、 アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「レオン」◇ 1995年「ヒート」◆「ビューティフル・ガールズ」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◆「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「地上より何処かで」◇ 2000年「あなたのために」◇ 2001年「ズーランダー」▲ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「コールドマウンテン」◆ 2004年「クローサー」◇「終わりで始まりの4日間」◆ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇      「Vフォー・ヴェンデッタ」◇ 2006年「パリ、ジュテーム」「宮廷画家ゴヤは見た」 2007年「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」◇      「マイ・ブルーベリー・ナイツ」◆「ホテル・シュヴァリエ」 STELLAN SKARSGARD  ステラン・スカルスゲールド 誕生日 1951/6/13 出身 スウェーデン 82年「THE SIMPLEMINDED MURDERER」 89年「CODE NAME COQ ROUGE」でベルリン映画祭主演男優賞2度受賞。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「無邪気な殺人者」◇ 1988年「存在の耐えられない軽さ」「友達」      「ボンベイ大捜査線」 1989年「屋根の上の女」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」      「私立探偵パーカー・ケイン」 1992年「ウインズ」「D・スナイパー EC爆破指令を阻止せよ!」 1993年「イノセント・ライフ」 1995年「奇跡の海」「野良犬たち」 1997年「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」◆「アミスタッド」      「キングダムU 第3章/第4章」 1998年「RONIN」◆「セイヴィア」◆ 1999年「ディープ・ブルー」◆ 2000年「薔薇の眠り」◆「キス★キス★バン★バン」      「不眠症」 2001年「グラスハウス」◇ 2002年「ノー・グッド・シングス」◆「シティ オブ ゴースト」 2003年「キング・アーサー」◆「ドッグヴィル」◆ 2004年「エクソシスト ビギニング」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」 「宮廷画家ゴヤは見た」 2008年「マンマ・ミーア!」 その他の出演者: Jose Luis Gomez ... Tomas Bilbatua Michael Lonsdale ... Father Gregorio Blanca Portillo ... Queen Maria Luisa Mabel Rivera ... Maria Isabel Bilbatua Unax Ugalde ... Angel Bilbatua Fernando Tielve ... Alvaro Bilbatua David Calder ... Monk 1 Frank Baker ... Monk 2 Ramon Langa ... Hooded Monk Manuel de Blas ... Pyre Monk Andres Lima ... Confiscating Monk User Rating:7.0/10 (6,125 votes)       7.8/10 ( 35 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ!」 この映画、ラストシーンがすばらしいので、 記憶に残るでしょう。 User Comments 308852さん Zaragoza, Spain 2006年11月11日 ミロス・フォアマン、ジャン=クロード・カリエール、 そして、おそらくルイス・ブニュエルによる傑作 この傑作を書いたのは、ジャン=クロード・カリエールだ。 例えば、「ブルジョアジーの密かな愉しみ」や ルイス・ブニュエルと共同監督した「自由の幻想」を書いている。 彼はまたルイス・ブニュエルの自伝"Mi ultimo suspiro"を手伝っている。 これはくだぐだ説明するよりも、感じる映画だ。 ミロス・フォアマン監督のほかのすばらしい映画、 「マン・オン・ザ・ムーン」や「ラリー・フリント」よりもいいと思う。 ルイス・ブニュエルは、ゴヤの映画をつくりたがっていた。 友人であるジャン=クロード・カリエールは、彼への賛辞として書いたのだろう。 ルイス・ブニュエルは、すばらしい映画ができたことを喜ぶだろう。 ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスガルド、 ランデイ・クエイドほかの演技がすばらしい。 オトーサン、 「ここは、監督の経歴をみておかなくては」 MILOS FORMAN  ミロス・フォアマン 誕生日 1932/12/18 出身 チェコスロバキア・カスラフ 監督作 1967年「火事だよ!カワイ子ちゃん」 1971年「パパ/ずれてるゥ!」 1973年「時よとまれ、君は美しい」(挿話) 1975年「カッコーの巣の上で」 1979年「ヘアー」 1981年「ラグタイム」 1984年「アマデウス」 1989年「恋の掟」 1997年「ラリー・フリント」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」 2002年「アマデウス ディレクターズ・カット」 オトーサン、 「このひともチェックしておかなくては」 ルイス・ブニュエル 流山の小地蔵さん 2008年10月6日 伝記映画でなく、 時の権威を「家政婦は見た」ならぬ 「ゴヤは見た」という感じで炙り出している作品 骨太で思想性にあふれているかなりの秀作作品です。 『アマデウス』を見た人ならば、 あの重厚な中世の世界がフォアマン監督の手によって、 再現されているという点で、必見です。 一見画家の退屈そうな伝記映画に見えそうですが、 ゴヤの生き方や絵画がテーマではありません。 神父役のハビエル・バルデムと娘役のナタリー・ポートマンを 「家政婦は見た」ならぬ「ゴヤは見た」という感じで描いている作品なのです。 そしてドラマはゴヤの生きた19世紀初頭の異教徒審判、 ナポレオン率いるフランス軍の進撃、スペインの独立戦争、 歴史の中で激変する動乱の時代を、実戦シーンを交えスペクタクルに描きます。 そのなかで歴史に翻弄された登場人物の数奇な運命を、 皮肉たっぷりに表現されていました。 この作品で、一番印象的な存在なのが、 狡猾な宗教政治家・ロレンゾ神父です。 彼は異教徒審判の急先鋒に立ちながら、 自らが審問をかけられるとあっさり信仰を捨てて逃亡を図るなど、 偽善者ぶりが際だっておりました。 なかでも、ロレンゾの悪辣さは、 自らの異教徒審判で獄に繋げた娘イネスに救いといいつつ、 そのまま獄中で押し倒して、エッチしてしまうのです。 純粋にロレンゾを救いと信じるイネスに比べて、 彼女を残して逃亡してしまうロレンゾの身勝手さが、 神父という「善人」の看板に隠れた人間の業を浮き彫りにしておりました。 またロレンゾと彼を追放する教会幹部とのやりとりも面白かったです。 逃亡後、ナポレオンの手先として凱旋して地元の為政官となるロレンゾによって、 教会幹部の異教徒審判の非人道性が裁かれるのです。 ロレンゾに裁くこの件で資格などあるはずもないのですが、 彼はナポレオンの掲げた「自由と民権」という虎の威を借りて、 教会幹部を断罪します。 しかし、「自由と民権」がただの侵略行為だったと民衆が知り、 ナポレオンから離反する者が相次いでいったとき、 教会が復権し、立場が全然逆になってしまいます。 しかし復権した幹部がいかに威厳をただそうとしても、 それまで囚人となっていた無様な姿を見せつけられていた観客には、 その威厳が茶番にしか見えませんでした。 このようにフォアマン監督は、既存の権威に対して、 ウィットに満ちたスパイスを利かせています。 一見反権力のように見えますが、 キリスト教の暗部を描く視点には、本当の信とは善なることは何かという、 真実を求めている気持ちを強く感じました。 ダビンチコードのシリーズ化という欧米の映画人の中で、 自ら信じているキリスト教を根本から見直す機運が高まっているものと思います。 その分異教徒審判の描写はえぐいので、 いかに中世のローマ教会が行った魔女狩りが酷かったか、 印象深くもたれることでしょう。 それにしてもバルデムの悪人ぶりが強烈すぎて、 主役のゴヤが、すっかりかすんでしまっています。 本作でも、憎たらしいほどの偽善ぶりであるが、 バルデムが演じるとそんなロレンゾに ついつい同情し、感情移入してしまうから不思議です。 そしてラストも圧巻でした。 「アカデミー賞:助演男優賞」をとる前の作品ですが、 彼の強烈な個性を味わいたいなら本作も見落とせないでしょう。 ただ、ゴヤも腐敗した内政を痛烈に批判する反骨精神の持ち主であったので、 劇中見せる女王の絵のシーンなどで、気骨ぶりを見せます。 ところで天才子役として数々の役歴をこなしてきたポートマンも 今や27歳になった大人の女。 獄中では全裸を晒すなど、ファンには信じられない体当たりの演技を披露しています。 特に15年間獄中に繋がれたあとにゴヤと再会する変わり果てた姿のイネスがすごいのです。 精神にも異常をきたしていて、あまりの汚れ役に絶句です。 目はくぼみ、とても本来の美女とは想像できません。 ファンには卒倒ものでしょうね。 そんな彼女をストイックに保護するゴヤの優しさが印象的でした。 単館映画好き、濃厚な人間ドラマを見たい、バルデムが好きという人に特選です。 95点。


アンツ・イン・ザ・パンツ!

オトーサン、 「パンツのなかの蟻?」 どうもそうではなさそうです。 原題を翻訳すると、"硬い男の子" 「そうか、あれのことか」 原題:Harte Jungs (2000) 監督:Marc Rothemund 脚本:Granz Henman Genre:Comedy 上映時間:81分 あらすじ: ある日、ある声で目が覚める。 その声は、盛り上がったパンツのなかから聞こえてくるのだ。 その"声"が聞こえると、叔母さんが裸で見えてしまう。 毎日、Hな妄想に追いかけられる。 両親に聞いても、学校のコーチに聞いても、 それは、ごく自然なことだと、取りあってもらえない。 ある日、学校でボインの美女レオーニをみると、 その声は命令する。 「突撃せよ」 「イヤだよ」 「構わん、当たって砕けろだ」 すると、彼女は、金曜日、満月の夜に家にいらっしゃいと言うのだ。 サア大変。セックスの仕方については、何の知識ない。 親友のレッド・ブルが様々な手練手管を教えてくれる。 出演者: Tobias Schenke ... Florian(フロー) Axel Stein ... Red Bull(レッド・ブル) Luise Helm ... Lisa(リサ) Mina Tander ... Leonie(レオーニ) Bjorn Kirschniok ... Kai(カイ) Stefan Jurgens ... Flo's Father(フローの父親) Sissi Perlinger ... Flo's Mother(フローの母親) オトーサン、 「いいね、いいね」 硬い息子に翻弄されるフロー、可愛いですね。 その他の役者さんたちも、ごく自然体の演技で、好感がもてます。 気の毒なのは、叔母さん。 フローの息子に2度も裸にされてしまいました。 巨乳ですが、垂れています。 年齢は争えません。 その他の出演者: Nicky Kantor ... Schumi Tom Lass ... Dirk Sascha Heymans ... Casper Christian Schneller ... Herr von Winterfeld Andrea Sawatzki ... Aunt Zelda Ludger Burmann ... Trainer Tina Ruland ... Math Teacher Katharina Blaschke ... Frau Muller User Rating:4.9/10 (1,049 votes) 6.0/10 ( 15 votes)Yahoo! オトーサン、 「4.9?低すぎないか」 IMDbの読者は、映画は健全な娯楽と信じています。 だから、トンデモナイ映画だと判断したのでしょう。 でも、私的には、Yahoo!の6点台に賛同します。 User Comments Maverick-80さん Wurzburg, Germany 2000年4月19日 今年最高の愉快なドイツ映画 多くのドイツの製作者たちがアメリカのストーリーを アレンジし、ドイツ市場に書き直しているなかで、 この映画の製作者らは、ちがう道を歩んでいる。 マーケッティングの観点から、 この映画は、「アメリカン・パイ」のドイツ版とされるが、 それはまったく間違っている。 実体験もないくせに、誰でもセックスについて語りたがるが、 この2つの映画には、何ら共通点はない。 2つともいい映画だが。 だが、このドイツ映画のほうは、予算が限られていて、 若い役者しか使えないのに、よく出来ている。 (リサ役のLuise Helmは、たったの17歳だ) 実に面白く、決して退屈させない。 まさに、今年最高の愉快なドイツ映画だ。 映画評論家のお上品な基準には合わないにせよ、 そんなことはどうでもいい。 カンペキに面白いし、役者たちも実にいい。 しょっちゅう笑わせてくれるから、 2000年上半期の私のお気に入りだ。 オトーサン、 「あーあ、言っちゃった。 このひと、禁止用語を使っている!」 Tideway Cabinさん 2002年10月28日 ちんちんが喋ります 青春モノってんじゃなくて、 「童貞モノ」みたいな映画が 昔は結構盛んに作られていた感じがする。 所謂、思春期の少年が異性にビンビン性的興味を持つような青春映画ね。 最近では結構珍しいけど、それの21世紀ドイツ版がこの映画。 しかも、凄い発想と、凄い低予算。 何と今回、ちんちんが喋ります(爆)。 確かに、ちんちんが喋ったら面白いだろうなぁ...... なんて糞下らない事はガキの頃、男だったら一度くらいは考えるネタだけど、 それで1本撮っちゃう所が凄いじゃないか。 しかも、喋るったってSFXでちんちんに目口鼻を付けて....なんてんじゃなく (第一、それじゃ上映できないし/爆)、 ちんちんの声が音声に被るだけ。 とはいえ、思春期の助兵衛な妄想はしっかり映像化されていて、 道行く姉ちゃんはみんな裸に見えるゼ....みたいな映像的遊びが、 随所に散りばめられている。 挙句に女友達の両親の寝室にあったバイブを ライトセーバーのように振りかざして決闘するシーンまである(爆)。 まぁ、何というか急に性本能が目覚めた少年の戸惑いが、 暖かなユーモアと可愛い下ネタで綴られている訳で、 オールナイトで馬鹿映画を朝まで鑑賞する映画祭の企画の締めに見て、 脳にトドメを刺すには最適な映画だった。 キャラクターはみんな憎めないし、 彼等の飽くなき助兵衛への探求心、知識欲には何だか懐かしさを感じちゃうし、 それでいて最期は本能的にではなく、 心から愛を感じられる相手が身近に居た幼馴染だと言う事に気付いて 何だかちょっと素敵なハッピーエンドを迎えたりするあたり、侮れない。


アウトランド

オトーサン、 「ピーター・ハイアムズなら面白いだろう」 代表作は、「2010年」、「カナディアン・エクスプレス」など。 サスペンス描写の巧みな職人監督です。 「おっ、ショーン・コネリーが出ている!」 原題:Outland (1981) 監督・脚本:Peter Hyams Genre:Crime / Action / Thriller / SF Country:UK Language:English 上映時間:112分 あらすじ: 舞台は、木星の第3衛星イオの鉱山採掘場。 オニールは、この場末に保安室長として着任した。 上司と衝突して、流されてきたのだ。 この地では、原因不明の自殺や暴行事件が多発していた。 保安次長のモントーンは、孤独感が原因と説明するが、 オニールは、それに疑問を抱く。 女医ラザラスに頼み込んで、原因は覚醒剤だとわかる。 常用すると精神異常を起こすという劇薬だ。 作業能率を上げるために、支配人のシェパードが、 地球から運ばせていたことが分かる。 だが、片腕のモントーンが殺され、部下はついてこない。 そして、次のシャトルで、殺し屋がやってきた。 出演者: Sean Connery ... O'Niel(オニール) Frances Sternhagen ... Lazarus(ラザラス) James Sikking ... Montone(モントーン) Peter Boyle ... Sheppard(シェパード) オトーサン、 「この2人はいいね」 ショーン・コネリーは、当然ですが、 女医役のフランシス・スターンハーゲンが最高でした。 チャラチャラした若い女優さんでなく、 こういった芸達者なおばさん女優を起用するとは、 ハイアムズ監督、なかなかの目利きです。 海外映画俳優マガジンの記述があまりに冷たいので、 評価を訂正し、経歴と出演作を追加しました。 SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。 病気のため、除隊した後、セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、 体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。 その後、モデルの仕事を始め、 舞台「南太平洋」のコーラスボーイのオーディションに合格し、 国内ツアーに参加。 54年に映画デビュー後、 62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 99年にナイトの称号が与えられ、サー・ショーン・コネリーとなった。 妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。 前妻ダイアン・シレントとの間の息子のジェイソン・コネリーも俳優。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ FRANCES STERNHAGEN  フランシス・スターンハーゲン 誕生日 1930/1/13 出身 米ワシントン州 バッサー・カレッジでは、演劇クラブのリーダーになる。 名門"Perry Mansfield School of the Theatre"及び NYの俳優養成学校"ネイバーフッド・プレイハウス"で学ぶ。 演技、歌、ダンスを生徒に教えていたが、 ブロードウェイに出演するようになり、 トニー賞に5回ノミネートされた。 TV「ER 緊急救命室」、「SEX AND THE CITY」、「クローザー」などに出演。 俳優で、演劇教師の夫との間に、6人の子供がいる。 NYのNew Rochelleに住んでいる。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1967年「下り階段をのぼれ」 1971年「ホスピタル」 1972年「ふたり」 1979年「結婚ゲーム」「悲愁」 1981年「アウトランド」 1983年「夢追いかけて」「ロマンチック・コメディ」 1988年「コミュニオン/遭遇」「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「いくつもの朝を迎えて」 1990年「ミザリー」「マージョリーの告白」 1991年「ドク・ハリウッド」 1992年「レイジング・ケイン」 1999年「ニューヨークの亡霊」 2002年「ララミー・プロジェクト」 2007年「ミスト」 その他の出演者: Kika Markham ... Carol Clarke Peters ... Ballard Steven Berkoff ... Sagan John Ratzenberger ... Tarlow Nicholas Barnes ... Paul O'Niel Manning Redwood ... Lowell Pat Starr ... Flo Spector Hal Galili ... Nelson Angus MacInnes ... Hughes Stuart Milligan ... Walters Eugene Lipinski ... Cane, Suicide in Elevator User Rating:6.4/10(6,634 votes)        6.6/10( 73 votes)Yahoo! オトーサン、 「地味な映画だから、ま、こんなものかも」 アカデミー賞ノミネート ・音響賞 User Comments ProfessorPeachさん Stourbridge, England 2001年8月28日 そう、真昼の決闘、宇宙版だ。 そのどこが悪い。 ショーン・コネリー、 男のなかの男。 女性にとってのセックスシンボル。 いい出だしだ! さあ、彼は木星の衛星に送りこもう。 アクションの舞台をイオに設定した映画ってあるか? いい筋書きと当時としてはいい特殊効果を 結びつけたのは、実にすばらしい。 「エイリアン」のように陰影があって、 70年代後半から80年代初期のSF映画としては、 最高の出来だ。 未来の宇宙はユートピアではない。 不吉で、汚い世界なのだ。 下劣なビジネスを引きずっているのだ。 だが、そこにもヒーローはいる。 傷心のヒーロー、コネリーだ。 どうみても勝ち目のない戦い、ひとり十字軍。 (だが、いい加減なものではない) そして、折り紙つきのいいSF物語。 つまり、このストーリーは、 どこであろうといつだろうと、 通用するのだ。, 未来の宇宙においても同様なのだ。 これ以上、何を望むのか? (スペース・シャトルの着陸か?) 必見だ! オトーサン、 「見ているひとが少ないなあ」 マリーモ・オードレーンさん 2007年2月23日 SF西部劇なんだそうな たぶんピーター・ハイアムズの作品で残るのは、 最終的には名作「カプリコン・1」だけになるのだろうけど この監督の映画が好きだと公言して憚らない人にとっては、 「アウトランド」はけっこう味わいのある佳作だと思う。 だいたい「エイリアン」のテイストで 「真昼の決闘」をリメイクなんてアイデアの脚本を ちゃんと仕上げてしまえるのは、 ハリウッド広しといえどもピーター・ハイアムズぐらいで さすがは誰もが後込みしたであろう「2010年」を 脚本まで請け負っただけのことはある。 無能の烙印を押されて辺境の地に左遷された 孤独な警官役のショーン・コネリーと 唯一彼に味方する女医役のフランシス・スタンハーゲンが、 なかなかの好印象。 スマートな007の面影など微塵もない野暮ったさで、 愚直に正義を貫くコネリーには思わず声援を送りたくなるし、 愚痴をこぼしつつも助け船を出す スタンハーゲンのドライな姿勢にも好感がもてる。 要の特殊効果にしても、古いとはいえ、 ある程度は技術が成熟した時代に作られた作品だから、 陳腐な印象はない。 懐かしのSFが見たいと思ったら、 手にとってもいい一本だと思う。


殺し屋の烙印

オトーサン、 「おお、プレスリーの西部劇だ」 調べたら、ほかに「やさしく愛して」、 そして「燃える平原児」も、西部劇でした。 音楽物でない映画としては、最後の作品。 フアンには、見逃せない作品でしょう。 原題:Charro! (1969)    Come Sundown, Come Hell 監督・脚本:Charles Marquis Warren 原作:Frederick Louis Fox Genre:Western 上映時間:98分 あらすじ: ジェスは、いま堅気だ。 だが、昔の仲間ヴィンスによって、 メキシコの至宝である大砲の強奪犯に仕立てられる。 首に焼きゴテを当てられたのだ。 逃亡した彼は、旧友ラムゼイが保安官をしている町にたどり着く。 だが、ある日、ヴィンスの弟ビリー・ロイが、ラムゼイを撃つ。 ジェスは負傷したラムゼイの代理として保安官助手に任命される。 そこへ、弟を返せとヴィンスが乗り込んでくる。 拒否すると、町を大砲で狙い撃ちしはじめる。 そのひとつが、ラムゼイを殺してしまう。 「即刻、町を出ていけ」 ラムゼイの妻セイラを筆頭に、町中が、ジェフをののしる。 唯一の味方は、酒場の姐御トレイシーだけだった。 出演者: Elvis Presley ... Jess Wade(ジェス) Ina Balin ... Tracey Winters(トレイシー) Victor French ... Vince Hackett(ヴィンス) Solomon Sturges ... Billy Roy Hackett(ビリー・ロイ) James Almanzar ... Sheriff Dan Ramsey(ラムゼイ) Barbara Werle ... Mrs. Sara Ramsey(セイラ) オトーサン、 「下手じゃないけれど、覇気がないな」 これという見せ場がないのです。 ELVIS PRESLEY  エルビス・プレスリー 誕生日 1935/1/8-1977/8/16 出身 米ミシシッピー州テュペロ 出演作 1956年*「やさしく愛して」「さまよう青春」 1957年「監獄ロック」 1958年「闇に響く声」 1960年「GIブルース」*「燃える平原児」 1961年「嵐の季節」「ブルー・ハワイ」 1962年「夢の渚」「恋のKOパンチ」「ガール!ガール!ガール」 1963年「ヤング・ヤング・パレード」「アカプルコの海」「キッスン・カズン」 1964年「ラスベガス万才」「いかすぜ!この恋」 1965年「ハレム万才」「フランキーandジョニー」「ハワイアン・パラダイス」 1966年「カリフォルニア万才」「GO!GO!GO!」 1967年「ブルー・マイアミ」「スピードウェイ」 1968年「バギー万才」*「殺し屋の烙印」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 1972年「エルビス・オン・ツアー」 1981年「THIS IS ELVIS ジス イズ エルビス」 その他の出演者: Lynn Kellogg ... Marcie (saloon girl) Paul Brinegar ... Opie Keetch (barber) Harry Landers ... Heff (Hackett gang) Tony Young ... Mexican Lt. Rivera Charles H. Gray ... Mody (Hackett gang) John Pickard ... Jerome Selby (general store) Garry Walberg ... Martn Tilford (hotel owner) Duane Grey ... Gabe (Hackett gang) Rodd Redwing ... Lige (Hackett gang) User Rating:5.3/10 (427 votes) オトーサン、 「低いなぁ、歌わないんだもの」 プレスリーは、冒頭の歌しか歌っていません。 でも、これは、彼が望んだことのようです。 役作りのためにあごひげまではやしたのに、 脚本が悪いこともあって、興行成績が振るわず、 その後、映画出演をやめてしまったそうです。 User Comments ThePhrozenさん Phoenix, United States 2007年8月9日 そんなにひどいか!? そう、私は、プレスリー映画ボックスを買った。 そのなかに、この「殺し屋の烙印」があった。 プレスリーがいつものミュージカルでなく、 真面目な役をやるのを見るのは、新鮮だと思った。 すこし調べたら、この映画の受けはよくなかった。 そう、ともかく見ることにした. . . 正直、駄作を覚悟していた。 5分が過ぎた。 かなりいいじゃないか。 これからひどくなるのを覚悟した。 20分経過した。 筋書きに引き込まれた。 アクションも胸を打つし、エキサイティングだ。 音楽もいい。 クライマックスになった。 独創的で、強烈じゃないか。 どこが悪いんだ? 演技は手堅いし、脚本もいい。 とても楽しい体験だった。 これは、50年代以降のプレスリー映画への偏見によるものだ。 いやはや呆れた駄作なんかじゃないぞ。 そう、西部劇やプレスリーのフアンなら、 この映画にチャンスをやってほしい。 オトーサン、 「大砲のシーンは、愉快だったけど」 昔の大砲は芸術品ですね。 Ikedaさん 2005年8月1日 髭面のプレスリー プレスリーが盗賊の一味だったが、 堅気になろうとして、ボスの女と逃げ出してしまうが、 捕まって、メキシコの国宝である大砲を盗んだ犯人に仕立てられてします。 後は、お決まりの筋で、真犯人を逮捕するという話です。 彼の西部劇としては、初期の「燃える平原児」がありますが、 それに比べると大分、落ちる作品だと思います。 ただし、タイトルバックでの歌を除けば、唄うシーンが一つもありませんし、 彼が髭を生やしているのも、これ一作だけのようで、その意味では珍しい映画です。 西部劇の時代が過ぎてからの作品なので、 大砲を使うなど、かなり無理して新鮮味を出そうとしているのは解りますが、 人間関係の描き方がいい加減で、あまり面白くありませんでした。


リロイ アンド スティッチ

オトーサン、 「これ、みていないか?」 調べると、"リロ・アンド・スティッチ"は、見ています。 題名をよく読むと、"リロイ アンド スティッチ"となっています。 実は、これはシリーズの完結編なのです。 原題:Leroy & Stitch (2006) (TV) 監督:Tony Craig/ Roberts Gannaway 脚本:Roberts Gannaway /Jess Winfield Genre:Animation/ Adventure / Family / SF 上映時間:73分 あらすじ: リロたちは、試作品の回収を終えて、 元老院議長へ報告する。 その功で、ジャンバは実験室へ戻り、 プリークリーは大学教授に、 スティッチは銀河艦隊の船長に任命された。 リロは、彼らと別れ、悲しくなる。 スティッチに会いたい一心で思いついたのが 試作品625号(ルーベンと改称)を味方につけることだった。 一方、悪い博士は、宇宙をわがものにすべく。 ジャンバを脅かし、試作品リロイを作らせ、 そのクローン軍団を率いて、スティッチらに襲いかかる。 声の出演者: Daveigh Chase ... Lilo (リロ) Chris Sanders ... Stitch / Leroy (スティッチ/リロイ) David Ogden Stiers ... Dr. Jumba (ジャンバ) Kevin McDonald ... Pleakley (プリークリー) Rob Paulsen ... Experiment 625 - Reuben (ルーベン) Jeff Bennett ... Dr. Jacques Von Hamsterviel (悪い博士・ハムスターヴィール) Liliana Mumy ... Myrtle Edmonds / Additional Voices(マートル) オトーサン、 「キャラクターがよくできている!」 リロは可愛い女の子、 スティッチは、冒険好きな男の子です。 悪い博士ハムスターヴィールも、大男マートルも、 そう不愉快ではありません。 やはり、ディズニー。 その他の声の出演者: Tia Carrere ... Nani Kevin Michael Richardson ... Captain Gantu Zoe Caldwell ... Grand Councilwoman Ving Rhames ... Additional Voices Tara Strong ... Additional Voices Bob Goldthwait ... Additional Voices Jillian Henry ... Additional Voices Lili Ishida ... Additional Voices Tress MacNeille ... Additional Voices Debra Rogers ... Additional Voices Doug Stone ... Additional Voices Kali Whitehurst ... Additional Voices User Rating:6.1/10(369 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 でも、"アロハオエ"の歌は素敵でした。 ♪Aloha `oe, aloha `oe  あなたにアロハ あなたにアロハ  E ke onaona noho i ka lipo  暗い場所に佇む心優しき人  One fond embrace, a ho`i a`e au  去っていく前に もう一度あなたを抱きしめよう  Until we meet again  また会えるその時まで User Comments barrys82さん Mexico 2007年9月21日 思ったよりいい 前作と同じ形式を踏襲していのがいい。 だが、完全ではないように思えた。 ストーリーは、立派で愉快なシーンがある。 だが、前作のストーリーをリサイクルし、リピートしているだけだ。 筋書きは、立派で、実にいいリズムだ。 音楽が実にいい。 ディズニー映画はいつもそうだが、アニメはすばらしい。 声優たちは、実に立派で、優れている。 結論として、 シリーズで最高のものではなくぃが、 かなり楽しめることは事実だ。 家族と日曜日の午後を過ごすといい。 オトーサン、 「フアンがいるんだなぁ。アローハ」 ケンスケさん 2007年7月19日 リロイ・アンド・スティッチ 早速観ました。 面白かったといえば、面白かったけど・・・ リロの声が・・・変。 この「リロイ」はTVシリーズである「ザ・シリーズ」の 最終回に当たるストーリーになっており、 (一応は)完結しています。 今回は試作品625号が大活躍しますので、 625号ファンにはたまらない内容になっています。 絵は「ザ・ムービー」程度のクオリティです。 「2」並みを期待していたボクはちょっと残念。 っていうか顔変わりすぎじゃない??? オリジナルと見比べてみて! スティッチの顔や体型。リロの顔や声(日本語版)。 リロとスティッチは身長設定が変わったのか、 それとも成長した設定なのか、 スティッチ・リロともにデカくなった印象があった。 まー結局は「オハナ」ですよ。 ディズニーお得意の「願えば全て上手くいく」ですよ。 「ご家族揃ってご覧ください」ですよ。 「大尉、イラナイ。スティッチ、ダケ」というスティッチのセリフに グッと来て涙した。 自分自身けなしてんのかほめてんのかよく分からないけど、 まー結局は面白かったということですよ。 スティッチさいこー。リロさいこー。


パコと魔法の絵本

オトーサン、 「評判がいいらしいなぁ」 予告編をみた限りでは、子供向けでしたが、 実際に見ると、ギャグが大好きな若者向けでした。 どきつい色彩と臭い宴会芸が大受けしたのかも。 原題:パコと魔法の絵本(2008) 監督:中島哲也 原作:後藤ひろひと 脚本:中島哲也/ 門間宣裕 Genre: Drama/ Commedy/ Fantasy 上映時間:105分 あらすじ: ワンマン社長の大貫は、持病で入院中だ。 会社のことが気になってしょうがないのに、 退院できないフラストレーションが溜まっている。 「医師も、看護婦も、患者も、変な奴らばかりだ」 無邪気な少女パコにすら立腹して、引っぱたく。 だが、翌日、パコは、ケロっとしている。 実は、交通事故の後遺症で記憶が1日しかもたないのだ。 ママからのプレゼントと思い込んで、絵本を愛読している。 さすがに反省した大貫は、パコを喜ばせようと、 演芸大会を企画する。 出演者: 役所広司 .... 大貫(ガマ王子) アヤカ・ウィルソン .... パコ 土屋アンナ .... タマ子(メダカちゃん) オトーサン、 「見られるのは、この三人だけだな」 役所広司さんの演技力は、説得力があります。 パコの可愛いこと。 土屋アンナさん、クセのあるド迫力はさすが。 その他の出演者: 妻夫木聡 .... 室町(ザリガニ魔人) 阿部サダヲ .... 堀米(ヤゴ) 加瀬亮 浩一 .... (アメンボ家来) 小池栄子 .... 雅美(沼エビの魔女) 劇団ひとり .... 滝田(サカナ) 山内圭哉 .... 龍門寺(ミズスマシ君) 國村隼 .... 木之元(ガマ姫) 上川隆也 .... 浅野(タニシ) User Rating: 8.8/10 (945 votes) オトーサン、 「高すぎる!」 下手な役者の演技、ついていけませんでした。 User Comments: kiuemonさん 2008年9月30日 この色彩に酔いしれた! 美しいカラー、 色彩感覚の豊かな画面に惚れた。 (人によっては刺激的過ぎるかもしれませんが、) このビビットでファンタジーな色は なぜか懐かしい幼い頃を思い出させて 胸をキュンとさせてくれました。 目も心も感動しました。 素晴らしい時間を持つことが出来て幸せでした。 イジワルジジイ大貫がパコに会って その素直さに心動かされる前から 泣いてしまった。 今までの人生では「人は強くなければいけない!」と 頑なな信念で生きてきた。 そのため、人の優しさを拒否し、弱い人に優しく接することができない、 そんな生き方しか出来なくなった彼の寂しさを可哀想に思った。 切なくなった。 だから、涙が早くも溢れてしまった。 パコは 可愛い。とってもチャーミング! あの微笑で癒された。 トレビアン、ヴンダリッヒ、マーベラス!!! 阿部サダヲは誠に面白い人。 ただ、難点を言えば、 CGはもうちょっと少ないほうがよかったかな。 全体に、実写とCGアニメを上手く使っていたとは思うが、 絵本の終わりごろの場面は、 CGを控えめにして実写を中心に映像にしてくれたなら、 私はもっと満足できただろう。 オトーサン、 「同感!」 前田有一さん 2008年9月11日 「下妻物語」の監督がおくる、心温まる絵本ムービー 「下妻物語」(2004)、「嫌われ松子の一生」(2006)と 興行面で成功を重ねた中島哲也監督の最新作は、 後藤ひろひと原作の舞台の映画化。 得意のCG技術をこれまで以上にふんだんに使用した、ハートウォーミングストーリー。 昔々、あるところに変わり者ばかり集まる病院があった。 中でもとりわけ偏屈な会社社長の大貫(役所広司)はみんなの嫌われ者。 いつも同じ絵本ばかり読んでる少女パコ(アヤカ・ウィルソン)が 無邪気に話しかけてきても、傲慢な態度は改まらない。 しかも些細なことで激昂して、幼い彼女にビンタまで食らわす始末。 ところが翌日、パコは何事もなかったようにニコニコ笑いながら近づいてくる。 じつは彼女は事故の後遺症で、一日しか記憶が持たないのだった。 やたらと性格の悪いジジィが改心し、 少女のためにあれやこれやして、はたして奇跡は起こるのか──という寓話的内容。 とっぴな色彩の衣装、美術と大げさな演技で現実感を薄めた、 スクリーン上で絵本を読ませるコンセプト。 こういう話は、実写で日本人がでてくるだけで生臭くなるもの。 ここらへんの感じ方には個人差があろうが、 私としてはこれだけオブラートに包んでもらっても、 偽善的なお涙ちょうだいについていけず辟易した。 とてもじゃないが、絵本を読むようにほのぼのと見ることは出来なかった。 アヤカ・ウィルソン以外のキャストがあまりにイメージの固まった有名俳優ばかりだった、 というのも原因の一つだろう。 だがそれよりも、開始30分間のグダグダがよろしくない。 アクのある世界観になじむ前に、 登場人物がクスリとも笑えぬドタバタギャグを繰り出すため、 「もう結構です」という気分になってしまう。 ファンタジーの世界に人々を引き込むには、 現実世界とリンクする要素(観客が共感できる何か)を残すべきで、 そこを頼りに切り開いていくほかない。 むろん、評価の定まった有名原作ならそんなものは不要だが、本作は違う。 そうした丁寧な「前振り」が皆無なため、 というよりその必要性をおそらく監督が認識していないため、 ひとりよがりさを感じさせる残念な出来となってしまった。 作り手の個人技に依ることが多い邦画では、撮り進めていくうちに、 その作品世界に初めて触れる観客の心理に考えが及ばなくなるケースが、 この作品に限らずきわめて多いと言わざるを得ない。 売り物である3D-CGと実写の合成は日本の映画では珍しいが、 その出来映えはさすが。 この大胆な演出は人々に大きな感動をもたらすに十分だが、 いかんせんエンジンのかかりが遅すぎる。 アヤカ・ウィルソンの無垢な雰囲気は役柄にぴったりだし、 他の役者の演技力も十二分だけに惜しい。 名作になり損ねた実験作、といったところか。 40点。


風の遺産(聖書への反逆)

オトーサン、 ヒトは、(A)サルが進化して生まれたのか? それとも、(B)神が創り給うたのか。 当然、(A)と思うでしょうが、さに非らず。 いまでもアメリカ人の半数は、(B)と信じています。 この映画、「モンキー裁判」を扱った知られざる名画です。 原題:Inherit the Wind (1960) 監督:Stanley Kramer 脚本:Jerome Lawrence/Robert E. Lee/ Nedrick Young Genre:Drama / History more Color:Black and White 上映時間:128分 あらすじ: 高校教師ケーツが逮捕される。 高校で、ダーウィンの進化論を教えたためだ。 この南部の町では、聖書創造説の信奉者が支配的で、 人間がエテ公から進化したなどトンデモナイことだった。 有名な弁護士ドラモンドが、 新聞記者ホーンベックに依頼され、ケーツの弁護を引き受ける。 一方、原告側は、ファンダメンタリストの著名な政治家ブラディを起用する。 ブラディは、レイチェルから婚約相手ケーツに不利な証言を引き出す。 ブラディの執拗な問いかけに失神しそうになるレイチェル。 その様子をみたケーツは、有罪になってもいいと言い出す。 ドラモンドは、学者を証人に呼んで、聖書創造説の非科学性を立証しようとするが、 悉く裁判長に却下されてしまう。 進化論を教えたケーツは、縛り首になるのだろうか? 1925年に南部で実際に起きた「モンキー裁判」を題材に、 Clarence DarrowとWilliam Jennings Bryanの論争を映画化したものである。 出演者: Spencer Tracy ... Henry Drummond(ドラモンド) Gene Kelly ... E. K. Hornbeck(ホーンベック) Fredric March ... Matthew Harrison Brady(ブラディ) Florence Eldridge ... Sarah Brady (サラ) Dick York ... Bertram T. Cates(ケーツ) Donna Anderson ... Rachel Brown(レイチェル) Harry Morgan ... Judge Mel Coffey(裁判長) オトーサン、 「白熱した討論だ!」 党首討論の参考にしてほしいものです(笑) ドラモンドとブラディの激突、つまり アカデミー賞の常連俳優スペンサー・トレイシーと 同じくアカデミー賞俳優フレデリック・マーチの対決シーンは、 映画史に輝くものといえましょう。 SPENCER TRACY  スペンサー・トレーシー 誕生日 1900/4/5-1967/6/10 出身 米ウィスコンシン州 「我は海の子」と「少年の町」で二年連続アカデミー主演男優賞を受賞。 受賞も含め、アカデミー賞ノミネート9回。 この記録は、いまだに破られていない。 出演作 1930年「河上の別荘」 1931年「速成成金」「女は港の宝物」 1932年「彼女は金満家がお好き」「天国爆撃隊」「真実の力」      「ヤング・アメリカ」「選手権目指して」「赤道を泳ぐ女」      「金髪乱れて」 1933年「春なき二萬年」「力と栄光」「狂乱の上海」「青空天国」 1934年「電話新撰組」「サラリーマン」「ハリウッド征服」 1935年「舗道の殺人」「ダンテの地獄篇」「諾?否?」 1936年「港に異常なし」「激怒」「桑港」「結婚クーデター」 1937年「我は海の子」「戦友」「大都会」 1938年「テスト・パイロット」「少年の町」 1939年「スタンレー体験記」 1940年「北西への道」「人間エヂソン」「ブーム・タウン」 1941年「感激の町」「ジーキル博士とハイド」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1944年「東京上空三十秒」 1947年「大草原」 1948年「愛の立候補」 1949年「アダム氏とマダム」 1950年「花嫁の父」 1951年「可愛い配当」 1952年「パットとマイク」 1954年「折れた槍」 1955年「日本人の勲章」 1956年「山」 1957年「おー!ウーマンリブ」 1958年「老人と海」「最後の歓呼」 1960年「聖者への反逆」 1961年「四時の悪魔」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「西部開拓史」(ナ) 1963年「おかしなおかしな世界」 1967年「招かれざる客」 FREDRIC MARCH  フレドリック・マーチ 誕生日 1897/8/31-1975/4/14 出身 米ウィスコンシン州ラシーン 「ジキル博士とハイド」と我らの生涯の最良の年」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞 出演作 1929年「ダミイ」「ワイルド・パーティー」      「撮影所殺人事件」「恋愛運動場」「嫉妬」      「君知るや我が悩み」 1930年「サラアとその子」「パラマウント・オン・パレイド」      「屠殺者」「踊子夫人」「名門芸術」 1931年「彼女の名誉」「夜の天使」「私の罪」      「ジキル博士とハイド」 1932年「借りた人生」「ハリウッドは大騒ぎ」▲      「我らは楽しく地獄へ行く」「永遠に微笑む」      「暴君ネロ」 1933年「鷲と鷹」「生活の設計」 1934年「わたしの凡てを」「路傍」「明日なき抱擁」「白い蘭」 1935年「噫無情」「アンナ・カレニナ」「ダアク・エンゼル」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「永遠の戦場」      「メアリー・オブ・スコットランド」 1937年「スタア誕生」「無責任時代」 1938年「海賊」「貿易風」 1941年「我が道は遠けれど」 1942年「奥様は魔女」 1946年「我らの生涯の最良の年」 1949年「コロンブスの探検」 1951年「セールスマンの死」 1953年「綱渡りの男」 1954年「重役室」「トコリの橋」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「アレキサンダー大王」「灰色の服を着た男」 1959年「真夜中」 1960年「聖書への反逆」 1963年「アルトナ」 1964年「5月の7日間」 1967年「夕陽の中の対決」 1970年「チック…チック…チック」 その他の出演者: Claude Akins ... Rev. Jeremiah Brown Elliott Reid ... Prosecutor Tom Davenport Paul Hartman ... Deputy Horace Meeker - Bailiff Philip Coolidge ... Mayor Jason Carter Jimmy Boyd ... Howard - Biology Student Noah Beery Jr. ... John Stebbins Norman Fell ... WGN Radio Technician Gordon Polk ... George Sillers - Juror Accepted Hope Summers ... Mrs. Krebs - Righteous Townswoman User Rating:8.1/10 (8,775 votes) オトーサン、 「高いね」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:スペンサー・トレイシー ・脚色賞 ・撮影賞(白黒) アーネスト・ラズロ ベルリン国際映画祭受賞 ・男優賞:フレデリック・マーチ User Comments dbborroughsさん Glen Cove, New York 2004年7月2日 甲板をきれいにしよう、巨人が激突する。 この映画は、演技が売り物だ。 素材が実にいい。 時に、メロドラマ風になり、分かりきっている。 まぁ、原作が舞台劇だからだろう。 スペンサー・トレイシーとフレデリック・マーチの激論がないにしても、 これは、すばらしいハリウッド映画になっただろう。 こう言っておこう。 基本的な筋書きについて知っておいたほうがいい。 それから、法廷シーンに飛躍しても驚かない能力がいる。 一度見ただけだと、火花を見るだけに終わる。 トレイシーとマーチのバトル...どういえばいいのだろう? 言えない。 言葉もない。 これは、映画史上最高のバトルなのだ。 どんなにやすやすと演技しているかみたいひとなら見るべし。 さらに大事なのは、 これは思想のバトルであって、今日にもあてはまるということだ。 世界のすべての問題が、このように完全に討論されたら、 もっと世界は幸せになっただろう。 見るべし。 オトーサン、 「こりゃすごい!まさに論文だ!」 長文かつ難解なので、ごく一部を紹介します。 全文はこちら Hiroshi Irumaさん 2008年3月28日 風の遺産 ★★★ (Inherit the Wind) (前略) これまで進化論と聖書創造説に関して長々と述べてきましたが、 最後に映画そのものに関して簡単に付け加えておきましょう。 この作品はこれまで述べてきたように ダーウィンの進化論をめぐって審理が争われる様子が大部分を占めます。 すなわち、同じくスタンリー・クレイマーが監督した 次作の「ニュールンベルグ裁判」(1961)同様バリバリガチガチの法廷劇です。 日本で今このタイプの作品を公開しても、 きっとほとんど誰も見にこないであろうこと請け合いです。 ビデオパッケージの裏面の記述によると、 この作品は世界で初めて機内上映された映画であり、 ファーストクラス乗客の集客が目的であったそうです。 集客目当てでこのような映画を上映するというのは、 今の日本ではとても考えられないところですが、 少なくとも公開当時はヨーロッパを含め海外では相当な話題になった映画であるようです。 にも関わらず日本では劇場公開されなかったというのは、 ある程度納得できるところで、 もともと法廷物は日本ではあまり受けない上に、 テーマが進化論ときては一般客は頭を抱えて逃げてしまうだろうからです。 (中略) それならば「風の遺産」は日本人には全く面白くない映画なのでしょうか。 私めは、英国紳士顔負けの紳士なので正直に言えば、 やはりこの手の会話主導の映画が苦手の人には向かないでしょう。 けれども、この手の作品を少しでも好むようであれば、 兎に角二人の名優スペンサー・トレイシ−とフレドリック・マーチの 壮絶なやりとりに魅了されること間違いなしであり、 上映時間の2時間などあっという間に過ぎてしまうこと請け合いです。 しかしながら、いずれにしてもこの作品はこれまで長々と説明してきたように、 現在でもこの作品が描くアメリカの文化的政治的な状況は ほとんど変わっていないのであり、 むしろ9.11後ますます似たような状況が現出されつつあります。 正直言えば、現在の日本の学校で進化論がどのように扱われているか、 或いはそもそも自分が高校生の時進化論がどのように扱われていたのかすら 既に記憶にございません状態であるとはいえ、 少なくとも1つ確実に言えることは、 日本では今も昔も公立学校で進化論を教えることの是非が 侃侃諤諤と議論されることはない或いはなかっただろうということです。 故に、我々日本人は宗教的な根拠により進化論の是非が問われるなど 中世のことではなかろうかと疑いさえするのが普通でしょう。 中世には進化論など存在しなかったことは別としても、 進化論vs聖書創造説論争はスコープス裁判が行なわれた 当時の1920年代、「風の遺産」が製作された1960年代初頭はおろか、 21世紀になった現在ですらワールドワイドなトピックになっているのです。 進化論論争は現在の方がむしろホットなのですね。 何しろ21世紀の情報社会において科学の最先端を突っ走っているように見える アメリカにおいて、宗教的要素を多分に孕んだ倫理的理由から 最先端の胚幹細胞(ES細胞)研究に待ったがかけられたほどなのです。 このようなことを考えても、 日本ではいかに古めかしく見えたとしても ワールドワイドな文脈の中では進化論論争は極めてコンテンポラリーなテーマなのです。 「風の遺産」が日本国内でもDVD化されたのは そのような情勢を鑑みてか否かはよく分かりませんが、 いずれにせよそれ故に、この作品はまさに今であるからこそ見るべき作品であり、 この手の作品が苦手であったとしても一度は見ておくべき作品ではないかと思います。 オトーサン、 「俳優の駆け引きもすごいが、監督もすごい!」 STANLEY KRAMER スタンリー・クレイマー 誕生日 1913/9/23-2001/2/19 出身 米ニューヨーク・シティ ニューヨーク大学在学中からインターンシップで 20世紀フォックスで働く。 製作助手となり、戦時中は軍用映画の製作に携わる。 1948年に自分の制作会社を設立、 プロデューサーとして「シラノ・ド・ベルジュラック」 「真昼の決闘」「ケイン号の叛乱」といった名作を世に送りだした。 1955年、映画監督としてデビュー。 「手錠のまゝの脱獄」「ニュールンベルグ裁判」「招かれざる客」で アカデミー賞にノミネートされ、 1961年のアービング・G・タルバーグ賞を受賞した。 監督作 1955年「見知らぬ人でなく」 1957年「誇りと情熱」 1958年「手錠のまゝ脱獄」 1959年「渚にて」 1960年「聖書への反逆」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1963年「おかしなおかしなおかしな世界」 1965年「愚か者の船」 1967年「招かれざる客」 1969年「サンタ・ビットリアの秘密」 1970年「R.P.M.」 1972年「動物と子供たちの詩」 1973年「オクラホマ巨人」 1977年「ドミノ・ターゲット」


イキガミ

オトーサン、 「またか」 予告編をみての印象です。 若者受けを狙った数多い映画のひとつに見えました。 でも、超映画批評の前田有一さんが激賞していたし、 雨が降って自転車に乗れないので、時間つぶしに。 「おー、タイムリーじゃん!」 中山某の妄言辞職を風刺しているような映画でした。 自民党への支持率が減るのでは? 原題:イキガミ(2008) 監督:瀧本智行 原作:間瀬元朗 脚本:八津弘幸/ 佐々木章光 / 瀧本智行 Genre:Drama 上映時間:133分 あらすじ: 国家繁栄維持法をご存知か。 法の目的は、死の恐怖を日々実感させることで、 国民がより充実した生を全うすることを意図している。 全国民は、小学校入学時に"国繁予防接種”を受ける。 成人になると、1000人に1人の割合で突然死を迎える。 死者は、毎日テレビで報道され、賞賛される。 厚生保健省職員・藤本は、死亡予告証(逝紙)の配達係だ。 メジャーデビューを夢見るストリートミュージシャンの田辺翼、 イキガミを選挙に利用する保守系女性議員を母に持つ滝沢直樹、 最愛の妹のために角膜移植を決断する青年、飯塚さとし。 藤本は、彼らの最期の24時間につきあうなかで、 あれほど評価していた国家繁栄維持法への疑問が芽生えてくる。 出演者 松田翔太 .... 藤本賢吾 金井勇太 .... 田辺翼 塚本高史 .... 森尾秀和 成海璃子 .... 飯塚さくら 山田孝之 .... 飯塚さとし 佐野和真 .... 滝沢直樹 風吹ジュン ....滝沢和子 オトーサン、 「演技か...」 どうのこうの言うレベルではありませんが、熱演は認めましょう。 「へぇ、この妄言代議士が風吹ジュンか!」 若い頃の彼女とは別人のようですが、可愛さが残っています。 「光陰矢のごとしだなぁ」 でも、イキガミ=戦中の赤紙を容認する彼女は許せません。 犠牲になって地下に埋葬されていった数限りない人々の無念さを 思いやることができないのでしょうか? ○第二次世界大戦での犠牲者数(単位 人)          兵士の死亡   行方不明  民間人の死亡  アメリカ     407,828      ―      ―  イギリス     353,652    90,844    60,595  フランス     166,195      ―    174,620  ポーランド            (6,000,000)       ソ  連            (20,000,000)       中  国            (10,000,000)       ド イ ツ    2,100,000   2,900,000    500,000  イタリア     389,000    214,647    179,803  日  本   約2,300,000       約800,000  その他の出演者: 柄本明 .... 参事官 劇団ひとり .... 島田 井川遥 .... 近藤医師 笹野高史 .... 石井課長 塩見三省 ....滝沢信利 User Rating:7.5/10 ( 95 votes) yahoo! オトーサン、 「いい映画だ」 愛国教育批判だけでなく、 陶淵明の世界観のような生の哲学に共鳴しました。 ・盛年不重来/一日難再晨/及時當勉勵/歳月不待人  老いたるオトーサンには、 24時間かぎりの命という設定が 他人事ではなく、ズシーンと響いてきました。 「一日一日、毎秒毎秒を 精一杯生きなければ」 User Comments: go2sleep_tkさん 2008年9月29日 すごく心に『しこり』の残る作品 お話は感動的。 突然の命の期限を言い渡された人が、 それぞれの心の拠りどころが何なのかを改めて自分に問い直して、 そこに、その人に愛情を残して去っていく。 その想いを受け取った人が、その想いを涙と共に受け止めて小さくても力強い 次の一歩を踏み出す… でも、後味悪いというか、心にシコリが残ります。 原作はマンガとはいえ、人はこんな法律を受け入れてしまうものなの??? 私はイヤ。 命には、その命ある限り生きていく権利があると思う。 国家ごときが、それを『間引く』なんて許されないと思う。 ましてや、そこに疑問を持てば『思想犯』??? それじゃあ、思想&言論の自由もないじゃない。 国民は国家の言うとおりにしていれば良いって事??? そんなの大間違いだと思う。 そこに生きる人々の幸せを考えるのが国家の役目。 今の世の中の政治とかも、絶対に変。 弱者を切り捨てるような政策ばかりしていたら… その意味でも、 ラストの笹野サンの『時を待て』というセリフと 塩見サンの『法律をぶっつぶしてやる』というセリフに ほんの少しだけ救われる思いがしました。 その想いが、いつの日か… オトーサン、 「前田有一さん、輝いている!」 前田有一さん 2008年9月27日 アナタは24時間後に死にますという「イキガミ」が届いたら? 漫画の映画化が最近目立つが、 よもやこれほど高く評価できる作品に出会えるとは思わなかった。 現代日本に良く似た場所。 この国では、「国家繁栄維持法」により安定した社会が実現している。 それは全国の18から24歳の中から、 1000分の1の確率で無作為に選び死んでもらう制度。 通称・逝紙(イキガミ)を当人に配り、 24時間後の死亡宣告を行う公務員(松田翔太)は、 今日も様々な人間ドラマに立ち会うことになる。 わずかな犠牲で誰もが命の大切さを実感するこの制度により、 犯罪も減り、活気あふれる社会が生まれるという設定。 小学校入学時に国民へ一斉接種されるナノカプセルにより、 誰かに理不尽な死が訪れる。 イキガミを受け取った若者は、はたして残された24時間をどう過ごすのか。 瀧本智行監督は、SFの作り方を良く理解しているようだ。 この手の思考実験ものは、とっぴな設定の影響を人々に予想させ、 その後提示することで楽しませるのが基本。 そのため、最初の設定以外のリアリティはより厳密に作られなくてはならない。 そうでなければ、子供だましのバカ映画になる。 その点、映画『イキガミ』は様々な工夫が凝らされており、 大人も安心して見られる。 たとえば一つだけ挙げると、 イキガミをもらったある若者が、レストランに行く場面がある。 どうせ死ぬなら最後に、食べたことのない高級料理をというわけだが、 ここで注目すべきはウェイターの態度の変化だ。 この短い場面の中には、「国家繁栄維持法」を この作品世界の人々がどう受け取っているかが、コンパクトに描かれている。 そして監督は、青年とウェイターの態度のたった二つで、 この世界に対する「親しみ」を観客に生じさせ、 同時に現実味を持たせてしまった。 監督はこうしたディテールを積み重ねることで、 粗悪な実写SF映画にありがちな非現実感、バカらしさのようなものを払拭。 観客が人間ドラマに集中できる土台を作り上げた。 このジャンルにおいては、相当な腕の良さだ。 「デスノート」の映画版は、彼のような才能にこそ任せてみたかった。 この原稿を執筆する時点で原作マンガを未読なので、 比較については別の機会に譲るが、 私はこの映画版から「負け組よ、あきらめるな」との、 瀧本監督による力強い激励のようなものを感じ取った。 残り24時間の命なら、人間はこれだけ輝ける。 君らにはもっと時間があるじゃないか、というわけだ。 たしかに残り1日に比べたら、無限の可能性があるように思える。 なにしろこの奇妙な世界設定が、現代日本への皮肉になっていることは疑いない。 金持ち優遇、労働者を痛めつける「改革」を押し進め、社会の格差を広げた一方、 落ちこぼれた人々への処遇は年々ひどくなるばかり。 24時間後との明確な区切りはないが、 国に見捨てられ、のたれ死ぬ人々はどれほど多いだろう。 それは、1000人に1人どころではないかも知れない。 カプセルで死ぬか、じわじわと搾取されて死ぬかの違いがあるだけだ。 ならば私たちも、この映画に出てくる「死亡予定者」のように、 立派に生きることができるはず。 映画の中の人物たちの行動に、現実味と説得力があるだけに、 監督が投げかけるこのメッセージも素直に受け取ることができる。 社会批判も忘れてはいないが、本作はそれだけにこだわらない。 現実は現実と受け入れた上で、どう生きればいいかを伝えている。 こうしたひねったやり方で前向きな主張を行うというのはとても良い。 なお本作は、星新一のショートショート「生活維持省」と世界設定が同じため、 盗作ではないかとの指摘があり、著作権者との間でトラブルになっている。 その結論はまだ出ていないが、先ほど書いた時代性豊かなテーマの面からも 存在価値が高いだけに、とんだミソがついたという印象だ。 ダラダラと一人のケースを描くのでなく、 イキガミ配達人を語り部として何人分ものドラマを入れ込んだ構成が良い。 2時間の映画3つを三倍濃縮したかのような、 無駄ないハイテンポな展開が気持ちいい。 と同時に、様々なアラが隠れる副効能も生んでいる。 『イキガミ』はじつに優れた映画作品だ。 上記のような解釈を無理にせずともいい。 表面上の感動ドラマに涙を流すだけでも、 (無意識のまま)監督のメッセージは心に届くはずだ。 いい映画は、ちゃんとそうしたつくりになっている。 90点。


最後の初恋

オトーサン、 「評判はいまいちのようだけど...」 でも、何といっても、ご贔屓のリチャード・ギアが出ています。 NYで彼の家を探したこともあります。 相手役のダイアン・レイン、「トスカーナの休日」をみて 好きになりました。 この映画の原作者は、ニコラス・スパークス。 「マディソン郡の橋」のような作風と言えば、感じが分かるでしょう。 原題:Nights in Rodanthe (2008) 監督:George C. Wolfe 原作:Nicholas Sparks 脚本:Ann Peacock / John Romano Genre:Drama / Romance Rated PG-13 for some sensuality. Country:USA / Australia 上映時間:97分 あらすじ: エイドリアンは、夫と別居中だ。 裏切り行為で深く傷ついており、 夫が復縁をせまってきても、心の氷は溶けそうもない。 週末を夫と過ごす娘と息子を送り出し、 海辺の町、ロダンテへ旅立つ。。 親友ジーンに依頼されて、数日間だけ、 海辺のプチホテルを切り盛りするのだ。 季節外れとあって、泊まり客は、無愛想なう中年男性だけ。 食事を用意し、給仕すると、男はひとりじゃ寂しいから、 食堂で2人で食べようと言い出す。 ワインが入ると、会話もはずんでくる。 その男、ポールの氏素性も分かってくる。 高名な外科医だが、手術ミスで女性を殺してしまい、 怒り心頭に発して訴訟に及んだ男に釈明に来たのだった。 患者の夫の怒りが溶けず、ポールの滞在は延びていく。 そして、近づいていたハリケーンがホテルを襲う。 窓やドアに板を打ちつけるなど、てんやわんやの作業になる。 ポールも見かねて、力をあわせる。 嵐が去り、狂乱の時間がすぎて、 安堵しあう2人の間にほのかな愛が芽生えてきた。 だが、間もなく訪れる悲劇を思えば、 一瞬の花火のような最後の恋だったのだ。 出演者: Richard Gere ... Dr. Paul Flanner(ポール) Diane Lane ... Adrienne Willis(エイドリアン) オトーサン、 「2人ともいいね」 リチャード・ギアは、いわば四分音符。 ダイアン・レインは、八分音符+装飾音符の演技でした。 分かるかな?分からない?そうだろうなぁ。 RICHARD GERE  リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 学生時代に体操で奨学金を得て、 マサチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、中途退学して、 プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」など 恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇「シカゴ」◇ 2005年「Shall we Dance?」◇「綴り字のシーズン」◇ 2007年「消えた天使」◇「ハンティング・パーティ」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「最後の初恋」◇ DIANE LANE  ダイアン・レイン 誕生日 1965/1/22 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 79年「リトル・ロマンス」で映画デビュー。 2002年「運命の女」でSAG賞、ゴールデングローブ賞、 アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、 NY映画批評家協会と全米映画批評家協会の主演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「リトル・ロマンス」 1980年「ラスト・レター」 1982年「幸福のチェッカー」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「ストリート・オブ・ファイヤー」「コットン・クラブ」 1987年「ビッグタウン」「愛は危険な香り」 1988年「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1990年「ダイアン・レイン/愛と青春の鼓動」 1992年「美しき獲物」「落陽」「チャーリー」      「マイ・ニュー・ガン/あぶない若妻」 1993年「インディアン・サマー/タスクワの英雄たち」 1995年「ジャッジ・ドレッド」◇「ワイルド・ビル」 1996年「ジャック」「マッド・ドッグス」 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇ 1998年「デッド・ロイヤル」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「オーバー・ザ・ムーン」 2000年「パーフェクト・ストーム」◇ 2001年「陽だまりのグラウンド」◆「グラスハウス」◆ 2002年「運命の女」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「トスカーナの休日」◇ 2005年「理想の恋人.COM」◇ 2006年「ハリウッド・ランド」◆ 2008年「ブラックサイト」◇「ジャンパー」◆「最後の初恋」◇ その他の出演者: Christopher Meloni ... Jack Willis Viola Davis ... Jean Becky Ann Baker ... Dot Scott Glenn ... Robert Torrelson Linda Molloy ... Jill Torrelson Pablo Schreiber ... Charlie Torrelson Mae Whitman ... Amanda Willis Charlie Tahan ... Danny Willis Carolyn McCormick ... Jenny Ted Manson ... Old Gus Ato Essandoh ... Jean's Lover Terri Denise Johnson ... Medical Resident Jessica Lucas ... Admiring Nurse User Rating:5.7/10( 154 votes)       6.2/10( 20 votes)Yahoo! オトーサン、 「個人的には、7点だけど」 老いらくの恋って、素敵じゃないですか。 でも、いまどきの若いひとは不満でしょう。 いつになってもベッドインしないじゃないか、 キスもあっさりしすぎている。 User Comments PWNYCNYさん United States 2008年9月26日 いい映画だ。 この映画は、ホームランを打とうとしている野球選手のようだ。 場外ホームランのはずが、ヒットになってしまった。 そんな感じだ。 プロデューサーは、ある種の大事なメッセージを観客に伝えようとしている。 頑張っているのだが、そのひとかけらに終わっている。 ある種の疑問が湧いてくる。 ハリウッドは、依然、ラブ・ストーリーで観客に興味をもたせられるの? ハリウッドは、依然、 姑息でないラブ・ストーリーをつくれるのか? ハリウッドは、依然、いい演技でいい脚本のラブ・ストーリーをつくれるのか? この映画を観て分かった。 面白いことに、ショッキングなことに、信じられないことに、 答えは、いい意味でのイエスだった。 この映画のある部分は退屈だった。 観客は、眠りそうになる。 だが、その後、目を覚まさせてくれる。 スリルがあるからではないが。 ストーリーは、陳腐さを避けている。 ハリウッド映画を笑止千万なものとする よくある妙なアイディアは用いられていないし、 ハリウッド流の陽気な結末もない。, 深く感動するドラマが待っているのだ。 ダイアン・レインの演技は特筆もの。 まさに、彼女が、この映画のスターだ。 時間とお金を使って、この映画を見ることにしたのなら、 これは、ハリウッド映画だということは念頭に置くべきだ。 深い哲学的な洞察を期待してはならない。 だが、好きになれる映画だ。 オトーサン、 「そう、あなたたちのために作られた映画です!」 shun3syun25さん 2008年9月27日 やっぱりリチャード・ギア最高 大人の恋を演じて世界一のリチャード・ギアが魅せてくれました。 運命の女ダイアン・レーンもとてもとても良かった。 私も最近離婚し大人の恋をしていますが、 この映画は恋人と一緒に観て二人とも涙が止まりませんでした。 恋が人を成長させていく、変貌させていくというありふれた事が、 この映画は二人の家族との確執や、 医療過誤といった社会問題をからませて描いていて 何度も何度もうなづいていた自分がいました。 嵐の夜に結ばれていく、たった3日間の同居?で。 恋には日数は関係ねぇ、年齢なんて関係ねぇと自分自身に重ねて、 これからもっと楽しく熟年の恋に賭けてやるぞと映画館を後にしました。


アイアンマン

オトーサン、 「まだかいな」 早くトイレに行きたいのに、延々とクレジットが流れます。 最後の最後に、15秒くらいの続編予告が。 原題:Iron Man (2008) 監督:Jon Favreau 脚本:Mark Fergus/ Hawk Ostby/ Art Marcum/ Matt Holloway キャラクター:Stan Lee/ Don Heck/ Larry Lieber/Jack Kirby Genre:Action / Adventure / Drama / SF / Thriller Rated PG-13 for some intense sequences of sf action and violence,       and brief suggestive content. Country:USA Language:English/ Persian 上映時間:128分 あらすじ: オトーサン、 トニー・スタークは鼻もちのならない奴だ。 億万長者の2世で、プレイボーイ。 遊び終わった女なんか、屑箱入りだ。 ろくに実務もみないのに、社長ときている。 だが、頭がよく、天才肌の科学者であることは間違いない。 そんな彼に転機が訪れる。 自社の兵器の売り込みに、アフガニスタンに行ったら、 テロ組織に襲われ、拉致されてしまったのだ。 だが、持ち前の技量で、パワードスーツを開発し、 窮地を脱する。 それ以降の彼の活躍は、映画をみてのお楽しみ。 出演者: Robert Downey Jr. ... Tony Stark / Iron Man(トニー・スターク/アイアンマン) Jeff Bridges ... Obadiah Stane / Iron Monger(スターン) Gwyneth Paltrow ... Pepper Potts(ペパー) Terrence Howard ... Col. James 'Rhodey' Rhodes(ローディ) オトーサン、 「適役だったな」 ロバート・ダウニー、2つの役を演じているようなもの。 まず、天才科学者にして、大富豪のプレイボーイ。 その後、人工心臓で生き、死の商人と戦う男。 難しい役ですが、難なくこなしていました。 そのほかの役者さんたちは、損な役回りでした。 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニーで、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、 オーディションに参加し、1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 テレビでも85年代に「サタデー・ナイト・ライブ」でコメディアンとして活躍する。 1992年、リチャード・アッテンボロー監督の「チャーリー」で アカデミー主演男優賞にノミネートされ、 英国アカデミー賞では主演男優賞を受賞した。 その後は「ショート・カッツ」(ロバート・アルトマン監督)や 「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(オリバー・ストーン監督)など 数々の作品で個性的な演技を見せ、将来を有望されるも、 1996年、麻薬所持で逮捕。その後、何度も逮捕される。 1998年に三ヶ月以上刑務所に服役し出所するも、麻薬を絶つことが出来ず、再び逮捕。 現在もリハビリ中。 92年に結婚した女優のデボラ・ファルコナーとは 8年間の別居の末、2004年離婚。息子が一人いる。 2001年、テレビ・ドラマ「アリー・myラブ」の弁護士役で ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」◆ 2004年「愛の神、エロス」 2005年「グッドナイト&グッドラック」◆「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」◇ 2006年「シャギー・ドッグ」「スキャナー・ダークリー」(声)      「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」 2007年「ゾディアック」◆ 2008年「インクレディブル・ハルク」▲「アイアンマン」◇      「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇ その他の出演者: Leslie Bibb ... Christine Everhart Shaun Toub ... Yinsen Faran Tahir ... Raza Sayed Badreya ... Abu Bakaar Bill Smitrovich ... General Gabriel Clark Gregg ... Agent Phil Coulson Tim Guinee ... Major Allen Will Lyman ... Award Ceremony Film Narrator (voice) Marco Khan ... Insurgent #4 Kevin Foster ... Jimmy Garret Noel ... Pratt User Rating:8.1/10 (100,281 votes)      Top 250: #200 8.0/10 ( 244 votes) Yahoo! オトーサン、 「世界の名画200位だ!」 新世代のヒーロー、アイアンマンが出てくると、 スーパーマンも、スパイダーマンも影が薄くなりそうです。 darkmaxさん Singapore 2008年4月30日 悪くなんかない 幸い、私は、他人の否定的な意見に影響されないほうだ。 文句をつける人たちは、偏見に基づいた意見を控え、 できるかぎりニュートラルに映画を批評してほしい。 私が思うに、この映画は、テンポが遅いかもしれないが、 しっかりといい見せ場をつくっている。 コミック・シリーズでのアイアンマンを知らない人向けにつくられている。 登場人物は、コミックと同じ名前と性格を与えられている。 演技は、コミックを原作にした映画のなかでは、最高だ。 特殊効果も首肯けるし、過度に誇張されていない。 (タンクを破壊するシーンは、別だが) 続編の存在を至るところで謳っている。 次に期待をもたせる多くのシーンがあるのだ。 入場料だけの価値はある。 オトーサン、 「映画瓦版らしいな、深読みがいいね」 天空を飛翔するアイアンマンや グイネス・パルトロウのお姉さんぶりに 目をこらしているだけでは、いけません。 金融工学を発明して、金融破綻を招いているアメリカ、 軍事兵器を輸出して、テロに怯えているアメリカ、 そんなアメリカの自画像を読みとらなくては... 服部弘太郎さん 2008年8月28日 マーベルコミックから飛び出したハイテク武装の新ヒーロー。 ロバート・ダウニーJr.がはまってる。 アメリカ有数の軍需産業スターク・インダストリーの 2代目若社長トニー・スタークは、会社経営者であると同時に 同社が手掛ける兵器の開発も手掛ける天才発明家。 だがいまだ紛争の治まらないアフガニスタンで 武装組織に拉致されたトニーは、 自社の兵器がゲリラたちに大量に流れていることにショックを受ける。 平和のためにと信じて作った兵器が、世界中に新たな紛争を生み出しているのだ。 ゲリラたちの基地から手製のパワードアーマーで脱出することに成功したトニーは、 スターク社を兵器製造から撤退させると宣言。 紛争地帯に散らばる自社の兵器を破壊するため、 新たなパワードスーツを製作して現地に飛ぶ。 アイアンマンの誕生だ! 『スパイダーマン』や『X−メン』のマーベルコミックから、 新たに生み出されたスーパーヒーローがアイアンマン。 原作は1963年に初登場して、トニーが負傷する背景もベトナム戦争だったという。 アイアンマンのユニークさは、主人公が大きな矛盾を抱え込んでいる点にある。 トニー・スタークは武器を世界中に売りつける死の商人であり、 同時に世界の平和を守るスーパーヒーローでもある。 トニーの手から生み出された数々の武器や発明品が世界中で紛争や暴力を生み出し、 トニーは自らその火消しに東奔西走しなければならない。 こうした主人公の姿は、そのままアメリカという国のメタファーでもある。 アメリカは正義と平和を愛しながら、一方で世界中に紛争を輸出している。 アメリカは世界一の軍事大国であり、世界中で流通している武器の多くがアメリカ製で、 それらはアメリカに対して敵対的な武装勢力の手にも渡っているだろう。 その最たるものが核兵器だ。 世界で初めて原爆を開発することに成功したのはアメリカ合衆国。 しかし今ではそのアメリカが、自ら作り出すことに成功した核兵器に 自らが攻撃される恐怖におびえている。 トニーとアメリカの大きな違いは、 トニーが自らの抱えた矛盾を否応なしに自覚せざるを得ないことだろう。 その象徴が、拉致されたさい負傷した心臓を守る、 超小型のアーク・リアクターだ。 トニーはこの装置なしには生命を維持することができない。 またこの装置は、巨大なパワーを必要とするパワードアーマーの動力源でもある。 トニーは自ら作り出した技術によって命を長らえ、 同じ技術によってスーパーヒーローとしての活動をしている。 アイアンマンの活躍は、トニーが健康な心臓を失ったことの上に成り立っている。 彼はもう二度と、健康な身体を取り戻すことはできない。 しかし健康ではないからこそ、アイアンマンのスーパーパワーが存在するのだ。 アイアンマンは明朗快活なアメリカンヒーローであって、 湿っぽさは微塵も感じられない。 しかしそのコンセプトは座頭市と同じ、身体に障害を持つスーパーヒーローなのだ。 おそらく2作目以降で、この主人公が持つ矛盾や葛藤が より全面に押し出されてくることだろう。


男はつらいよ

オトーサン、 ・初めての 煙草覚えし 隅田川 風天 誰の句か分かりますか? 「風天」「ふうてん」「フーテン...そうか」 台東区生まれの渥美清さんです。 フーテンの寅さんシリーズは、48本。 "国民映画"と言ってもいいでしょう。 若い頃一度見ましたが、映画批評に収録しておかなくては。 原題:男はつらいよ(1969) 監督:山田洋次 脚本:山田洋次 / 森崎東 Genre: Drama /Commedy 上映時間:91分 あらすじ: 車寅次郎は、香具師だ。 中学生で家出し、20年ぶりに柴又に帰って来た。 両親が死んだと風の便りに聞いたためだ。 大きくなったなぁ。 妹のさくらの美人ぶりに感激し、 さくらのお見合いのに列席するが、 やることなすこと場ちがいで、縁談をこわしてしまう。 居たたまれなくなった寅次郎は、また旅に出る。 だが、奈良で、偶然、帝釈天の御前様と娘の冬子に会い、 冬子にひかれて、柴又に舞いもどる。 職人・博から「さくらさんが好きです」と告白され、 仲を取りもとうとする。 めだたく、さくらは結婚する。 寅次郎は、冬子の優しさに慰められていたものの、 彼女に結婚相手ができたことを知って、 失意のうちに、ふたたび旅立つのだった。 出演者: 渥美清 ... 車寅次郎 倍賞千恵子 ... さくら 光本幸子 ... 坪内冬子 笠智衆 ... 御前様 志村喬 ... 諏訪一郎 前田吟 ... 諏訪博 オトーサン、 「寅さん、若かったんだなぁ。  演技うまかったんだなぁ」 考えてみれば、もう40年経っています。 スクリーンには、生気ハツラツの寅さんが息づいています。 「寅さんは...永遠なんだ」 寅さんの足跡をたどりましょう。 「...随分、苦労したんだ」 苦労が芸をこやし、身体をむしばんだのでしょう。 渥美 清 誕生日 1928/3/10 - 1996/8/4 出身 東京市下谷区車坂町 父は、地方紙の新聞記者、母は元小学校教諭。 上野の板橋尋常小学校に入学するが、転居し、志村第一尋常小学校へ転入。 病弱だった。一日中、徳川夢声や落語を聴いて過ごす。 1942年、巣鴨中学校に入学するが、学徒動員で軍需工場へ。 1945年3月10日、の東京大空襲で自宅が焼失。 工員として働きながら、担ぎ屋やテキ屋をする。 1946年、新派の軽演劇の幕引きになる。 大宮市日活館「阿部定一代記」で舞台初出演。 中央大学経済学部へ入学するが、中退する。 旅回りの演劇一座に入る。 1951年、浅草のストリップ劇場のコメディアンとなる。 1953年、フランス座へ移籍する。 1954年、肺結核で右肺を摘出手術し、2年間の療養生活を送る。 1956年、テレビデビュー。 1961年から1966年まで、「夢であいましょう」に出演。 コメディアン・渥美清の名を全国区にした。 1962年公開の「あいつばかりが何故もてる」で映画初主演。 1968年、テレビドラマ「男はつらいよ」が放送開始される。 映画「男はつらいよ」シリーズの成功以降、 「渥美清=寅さん」の図式が固まってしまう。 1991年、肝臓癌が見つかり、1994年には肺に転移。 国民栄誉賞を受賞。 プライベートは謎につつまれた点が多い。 出演作: 1958年「おトラさん大繁盛」 1962年「大江戸評判記 美男の顔役」「あいつばかりが何故もてる」 1963年「おかしな奴」「つむじ風」「拝啓天皇陛下様」「無宿人別帳」 1964年「散歩する霊柩車」「続・拝啓天皇陛下様」「拝啓総理大臣様」 1965年「ブワナ・トシの歌」 1966年「沓掛時次郎 遊侠一匹」 1967年「喜劇急行列車」「喜劇団体列車」「父子草」 1968年「喜劇初詣列車」「燃えつきた地図」「白昼堂々」      「スクラップ集団」「喜劇 爬虫類」 1969年「でっかいでっかい野郎」「男はつらいよシリーズ」開始 1970年「トラ・トラ・トラ!」(日本公開版) 1972年「あゝ声なき友」「故郷」 1974年「砂の器」「ビューティフル・ピープル ゆかいな仲間」(ナレーター) 1975年「友情」 1977年「八つ墓村」「幸福の黄色いハンカチ」 1978年「皇帝のいない八月」 1980年「遙かなる山の呼び声」 1986年「キネマの天地」 1987年「二十四の瞳」(ナレーター) 1988年「ダウンタウンヒーローズ」(ナレーター) 1993年「学校」 その他の出演者: 森川信 ... 車竜造 津坂匡章 ... 川又登 佐藤蛾次郎 ... 寺男源さん 関敬六 ... 司会者 三崎千恵子 ... 車つね 太宰久雄 ... 梅太郎 近江俊輔 ... 部長 広川太一郎 ... 道男 石島戻太郎 ... 父 志賀真津子 ... 母 津路清子 ... 郁子 村上記代 ... 川甚のホステス 石井愃一 ... 工員A 市山達己 ... 工員C 北竜介 ... 香具師 川島照満 ... 香具師 水木涼子 ... 梅太郎の妻 User Rating:8.6/10 ( 131 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだなぁ」 山田洋次がいかに優れた監督か、魅せられました。 海外で公開すれば、評判になるのでは? User Comments: shinakamさん 2006年4月16日 人情喜劇の原点を見た 山田洋次原案・監督の寅さんシリーズ第1作。 といっても2作目があるという前提で作っていないので、 ストーリーは完結している。 レギュラーが皆若くて元気がある。 当時の柴又の風景も懐かしく時代を感じさせられる。 寅さんも荒っぽくて如何にも向こう見ずなお兄ちゃんとして描かれているが、 感激やで情に熱い後の寅さん像も垣間見られる。 寅さんの幼な馴染み・マドンナ役の光本幸子が、 御前様の娘で20年振りに会い一目惚れするシーン、 兄妹が再会するとき、 博と結婚すると言われ思わず頷くとき、 博の父親(志村喬)の挨拶に感激して飛びつくシーンなど 寅さんの表情が見逃せない。 博の父親に志村喬を配するなど単なるドタバタ喜劇になっていない工夫に、 人情喜劇の原点を見る思い。 75点。 オトーサン、 「熱狂的なフアンがいるんだ!」 天国にいる寅さんもきっと照れ笑いをしているでしょう。 フーテンのトモローさん 2008年1月31日 私の中で映画を超えた大事な存在 私の中で寅さん「男はつらいよ」シリーズは 好きな映画を超えた存在なので あえて映画レビューは書かずにおこうと思っていましたが 私をファン登録して頂き 私もファン登録させて頂いてる クチバシさんが寅さんデビューをしたと書かれていたので 嬉しくてレビューを書く事に致しました。 私は物心ついた時から寅さんが大好きで 幼稚園の時から主題歌を口ずさんでいる様な子供でした・・・ 思春期になってからは自分の恋愛感が寅さんに非常に似ている (感化されている?)事に気付くと余計に無くてはならない存在になりました・・・ 寅さんを演じた渥美清さんが亡くなられたと聞いた時には暫く立ちすくみ、 次第に目は涙で溢れ、それから三日三晩泣き明かしましたし 今でも時折涙する事があります・・ 本作はそれほど私が愛した「男はつらいよ」シリーズの輝かしい第1作目であり 原点であります! (正確にはテレビドラマが先にありますがこの表現をお許し下さい) あえてあえて作品を論ずるのであれば 本作は第1作目なのでまだまだ荒削りな面もあるかと思いますし 寅さんの恋愛以上に大きなテーマが存在するので ストーリー展開もいささか駆け足な印象もあります。 本作がシリーズ最高傑作か?と問われれば私は違うと答えるでしょう。 しかし、シリーズ中最も偉大な作品である事は間違いありません! どうかまだ1度も「男はつらいよ」を観た事が無い方達は1度で良いから観て下さい! どうか皆さん日本人に生まれたからには1度で良いから観て下さい! 宜しくお願い致します。


ハンガー

オトーサン、 「ハンガー?」 洗濯物を吊るすやつではありません。 ハンガー・ストライキのハンガー(飢餓、渇望)です。 カトリーヌ・ドヌーブ主演で、 歌手のデビッド・ボウイも出ているというのに、 吸血鬼の映画だとは...。 原題:The Hunger (1983) 監督:Tony Scott 原作:Whitley Strieber 脚本:James Costigan/ Ivan Davis/ Michael Thomas Genre:Drama / Horror / Romance Country:UK Language:English 上映時間:97分 あらすじ: 女吸血鬼ミリアムと現在の恋人ジョンが、 NYのディスコで、若者を誘う。 勿論、血を吸うためだ。 「おかしいな」 不老のはずの彼が老いはじめたのだ。 そこで、テレビにも出て活躍している女医サラの病院を訪れる。 だが、超多忙なサラは、ジョンをすっぽかす。 待たされる間に、刻々と老化が進んでいく。 あきらめて退去するときには、白髪の老人だった。 数日後、ジョンの容態が気になっていたサラが、 ミリアムの屋敷を訪れる。 「...素敵な女性ね」 女吸血鬼とは露知らず、サラはミリアムに惹かれていく。 出演者: Catherine Deneuve ... Miriam Blaylock(ミリアム) Susan Sarandon ... Dr. Sarah Roberts(サラ) David Bowie ... John(ジョン) オトーサン、 「相変わらず優雅だな」 口から血をしたたらせていても、ドヌーブはドヌーブです。 収穫は、スーザン・サランドン。 アカデミー女優として、その演技力には定評がありますが、 この映画では、全部見せます、魅せます状態でした。 デビッド・ボウイは...うーん。 CATHERINE DENEUVE カトリーヌ・ドヌーブ 誕生日 1943/10/22 出身 仏パリ 両親と姉フランソワーズ・ドルレアックも俳優という芸能一家。 母の旧姓ドヌーブを名乗り、13歳から映画に出演。 62年「悪徳の栄え」で初主演。 「シェルブールの雨傘」のヒットでスターに。 「終電車」「インドシナ」でセザール賞主演女優賞、 「ヴァンドーム広場」でベネチア国際映画祭主演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1961年「パリジェンヌ」 1962年「悪徳の栄え」 1964年「シェルブールの雨傘」「世界詐欺物語」「ピストン野郎」 1965年「反撥」 1966年「城の生活」「ロシュホールの恋人たち」「昼顔」 1968年「めざめ」「恋のマノン」「うたかたの恋」「別離」 1969年「幸せはパリで」「暗くなるまでこの恋を」 1970年「哀しみのトリスターナ」 1971年「ロバと王女」「哀しみの終わるとき」 1972年「ひきしお」「リスボン特急」 1973年「モン・パリ」 1974年「赤いブーツの女」「哀しみの伯爵夫人」 1975年「うず潮」「恋のモンマルトル」「ハッスル」 1976年「愛よもう一度」 1977年「避暑地のラブ・ストーリー」 1978年「銀行」 1979年「夢追い」 1980年「終電車」 1981年「ヘルバスター」「海辺のホテルにて」 1982年「最後の標的」 1983年「ハンガー」 1984年「フォート・サガン」「残火」 1985年「女たちのテーブル」 1988年「夜のめぐり逢い」 1991年「恋路」 1992年「インドシナ」「私の好きな季節」 1995年「メフィストの誘い」「夜の子供たち」「百一夜」 1998年「ヴァンドーム広場」「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」 1999年「ポーラX」「見出された時」「夜風の匂い」 2000年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「家路」 2001年「ヤング・ブラッド」「雲 息子への手紙」(ナ) 2002年「8人の女たち」「逢いたくて」 2003年「永遠の語らい」 2004年「キングス&クイーン」 2006年「輝ける女たち」「ストーン・カウンシル」 SUSAN SARANDON  スーザン・サランドン 誕生日 1946/10/4 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 ローマ系カトリックのアイルランド・イングランド・ウェールズの血を引く父と シシリー島ラグーサ生まれの母との間に9人兄弟の長女として生まれる。 ワシントンDCのカトリック大学で演技を学び、 卒業後、70年「ジョー」のヒロイン役で映画デビュー。 75年「ロッキー・ホラー・ショー」で初主演。 80年「アトランティック・シティ」91年「テルマ&ルイーズ」 92年「ロレンツォのオイル」94年「依頼人」で 4度アカデミー主演女優賞にノミネートされ、 95年「デッドマン・ウォーキング」のシスター・ヘレン役で アカデミー賞主演女優賞受賞。 俳優クリス・サランドンと離婚後、ティム・ロビンスと同棲中。 二人の間に二児がいる。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1970年「ジョー」 1974年「フロント・ページ」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」      「ロッキー・ホラー・ショー」 1976年「クラッシュ!」「ドラゴンフライの幻想」 1977年「真夜中の向こう側」「アドベンチャー・ラリー」 1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」 1980年「アトランティック・シティ」      「ラヴィング・カップル」 1982年「テンペスト」 1983年「ハンガー」 1984年「バディ・システム」 1985年「ジュディスの告発」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 1988年「さよならゲーム」 1989年「スウィート・ハート・ダンス」「乙女座殺人事件」      「白く渇いた季節」 1990年「ぼくの美しい人だから」 1991年「テルマ&ルイーズ」「ライト・スリーパー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」      「ロレンツォのオイル/命の詩」 1994年「運命の絆」「依頼人」◇「若草物語」 1995年「セルロイド・クローゼット」      「デッドマン・ウォーキング」◇ 1996年「ジャイアント・ビーチ」 1998年「グッドナイト・ムーン」◇      「トワイライト」◇「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「地上より何処かで」◇「クレイドル・ウィル・ロック」◇ 2000年「ラグラッツのパリ探検隊」(声) 2001年「キャッツ&ドッグス」(声) 2002年「ムーンライト・マイル」◆「バンガー・シスターズ」◇      「17歳の処方箋」◆ 2004年「アルフィー」「NOEL ノエル」 2005年「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」「エリサベスタウン」 2007年「魔法にかけられて」「告発のとき」 2008年「スピード・レーサー」 DAVID BOWIE  デビッド・ボウイ 誕生日 1947/1/8 出身 英ロンドン 64年、歌手としてデビュー。 67年、初のLP「デビッド・ボウイ」をリリースし、 72年の全米ツアーで成功を収めた。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1975年「地球に落ちて来た男」デビュー 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1981年「クリスチーネ・F」 1982年「ジギー・スターダスト」 1983年「ハンガー」「チーチ&チョン/イエロー・パイレーツ」      「戦場のメリークリスマス」 1984年「リコシェ」 1985年「眠れぬ夜のために」「ビギナーズ」 1986年「ラビリンス/魔王の迷宮」 1988年「最後の誘惑」 1989年「パロディ放送局UHF」 1991年「ニューヨーク恋泥棒」 1992年「ツイン・ピークス/ローラー・パーマー最期の7日間」 1996年「バスキア」 1998年「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」 1999年「天使といた夏」 2001年「ズーランダー」▲ 2003年「メイヤー★オブ★サンセット★ストリップ」      「ノミ・ソング」 2006年「プレステージ」「アーサーとミニモTの不思議な国」(声) その他の出演者: Cliff De Young ... Tom Haver Beth Ehlers ... Alice Cavender Dan Hedaya ... Lieutenant Allegrezza Rufus Collins ... Charlie Humphries Suzanne Bertish ... Phyllis James Aubrey ... Ron Ann Magnuson ... Young Woman from Disco John Stephen Hill ... Young Man from Disco Shane Rimmer ... Jelinek Douglas Lambert ... TV Host Bessie Love ... Lillybelle John Pankow ... 1st Phone Booth Youth User Rating: 6.2/10 (5,316 votes) 7.0/10 ( 53 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に軍配!」 IMDbのフアンは、アメリカ人が大半なので おフランスなテイストの映画は好きじゃないのです。 User Comments narnerbeeさん US of A 2004年4月29日 セクシーな吸血鬼のノワール映画、 一風変わったテイストは退屈かも。 「ハンガー」は、疑問の余地なく、印象的なスタイルの映画だ。 古典音楽やヴィジュアルなストーリーで、 この血まみれのハンガー(欲望)とデーモン(狂気)の映画は、 新世代の吸血鬼を描いた映画だ。 スーザン・サランドンは、 加齢の秘密を発見しようと頑張っている女医を演じる。 デビッド・ボウイとドヌーブは、 永遠の命をえた吸血鬼で、悲劇的な結末を迎える。 ボウイは、自分がだんだん腐っていくことに気づく。 ボウイが画面から消えると、ドヌーブはサランドンと出会う。 (この2人の間のラブ・シーンはユニークだ) いい筋書きなのだが、時々退屈になり、むずむずしてくる。 多くの出来事は、あるひとたちにはいいが、 他のひとたちには、テンポがのろく、退屈だろう。 多くの観客が、このテイストに不慣れなせいだろう。 悲劇的なドラマの幕開けは、抗い難いものだった。 およそ興味のないひとでも、 稀代のドラキュラ役者「ベラ・ルゴシは死んだ」には、 度肝を抜かされるだろう。 悲しいシーンで流れるシューベルトのピアノ曲 "Trio In E Flat"も、忘れ難いものだった。 いろいろな面で印象的なこの映画だが、 ソープオペラ風の逃避を求めるひとには、いい感じだろう。 「ハンガー」は、ある種のひとは好きになれないだろうが、 この映画を実にスリリングだと思うひともいるだろう。 手厳しく断罪する前に、チャンスを与えてほしい。 「ハンガー」は、それなりに注目に値する。 私の趣味ではないが。 オトーサン、 「見るひとを選ぶ映画だな」 ナンシーChang!さん 2006年3月29日 ハッキリ言ってボウイのファンは観ない方がいい 20世紀のNYを舞台に、カトリーヌ・ドヌーヴが女吸血鬼を演じた映画。 何千年もの時を生きてきた彼女が 18世紀のイギリスでパートナーに選び今に至る、 という男の役がデヴィッド・ボウイなんですが…。 ハッキリ言ってボウイのファンは観ない方がいい映画だと思います。 だってー、不老不死を約束されたはずの彼が老い始めてしまうことが 物語の発端となっているんですもの。 キレイなボウイの姿が拝めるのはほんの数分です。 老化現象の研究で著名な女医(スーザン・サランドン)の許を 藁をもすがる思いで訪ねた彼が、待合室で15分、30分と分刻みで老いてゆき、 待ちきれずに病院を後にする時には白髪の老人に変わっているシーンなんてゾッとしました。 これはほんの序の口なんですが。 ボウイがどんどん皺だらけになっていくのに、ドヌーヴは美しいまま。 ズルイわ!私(ボウイファン)に喧嘩売っとるんかい!?と、 観ている間はずっと不愉快でした。 当時はこの“全身老化”の特殊メイクが映画の目玉で、 デヴィッド・ボウイ本人も興味津々、ファンの気も知らずに大いに楽しんでいた様子です。 女吸血鬼はどんどん衰弱していく恋人を見捨てて 女医を新しいパートナーに選んじゃうし、 ボウイが目当てで観ている人にはかなり辛い内容の映画だったと思います。 ドヌーヴとサランドンがベッドでイチャイチャするとこなんか 見てたって全然面白くありません。 こんな私なので、ラストシーンには「いい気味」って感じで スカッとしてしまったのでした。 性格悪くてすみません(笑) 冒頭、ドヌーヴとボウイが獲物を物色するクラブで生演奏していたミュージシャンは バウハウス(曲は「ベラ・ルゴシは死んだ」だったっけ)。 今も大ファンです! ヴォーカルのピーター・マーフィーは、 私が勝手に「デヴィッド・ボウイの後継者」と決めつけていた男だっただけに、 この映画出演には因縁を感じたものです。 映画の内容はともかく、この演奏シーンだけは永久保存の価値あり。 70点。


裸足の伯爵夫人

オトーサン、 「いい題名だなぁ」 映画の題名のベスト10に入るでしょう。 裸足の美智子妃とか、裸足の首相夫人とか... "裸足"という言葉には、意外性があって、 落下や没落といった事態が感じられるからでしょう。 原題:The Barefoot Contessa (1954) 監督・脚本:Joseph L. Mankiewicz Genre:Drama / Crime / Mystery / Romance Country:USA / Italy Language:English / Spanish / Italian 上映時間:130分 あらすじ: ハリーは、売れない監督だった。 映画製作に進出した大地主カークや宣伝広報担当のオスカーと、 新人女優を発掘するために、欧州へ渡る。 マドリッドのキャバレーで踊っていたマリアに目をつけ、 映画を撮ったところ、大ヒットすることになった。 だが、スキャンダルが勃発する! 何と、マリアの父親が母親を殺してしまったのだ。 オスカーは、事件を伏せておこうとするが、 マリアは、マスコミを怖れず、裁判で父の弁護を買って出る。 「パパは、まったく悪くありません。 悪いのは、日頃から暴力を振るう癖のある母親です」 正当防衛ということで、勝訴したマリアは、 大衆の共感をえて、一躍、世界的な大スターになった。 マリアは、国際社交界にデビュー、 南米の億万長者ブラヴィーノやファブリニ伯爵とも知り合う。 結局、伯爵と結婚することになる。 その後のことだ。 久しぶりに出会ったハリーに、マリアは告白する。 「伯爵は、不能なの。あたし、妊娠したわ」 不安を感じたハリーがマリアの後を追って伯爵邸へ駆けこむと 二発の銃声が聞こえた。 出演者: Ava Gardner ... Maria Vargas(マリア) Humphrey Bogart ... Harry Dawes(ハリー・ドース) Edmond O'Brien ... Oscar Muldoon(オスカー) Warren Stevens ... Kirk Edwards(カーク) Marius Goring ... Alberto Bravano(ブラヴィーノ) Rossano Brazzi ... Count Vincenzo Torlato-Favrini(ファブリニ伯爵) オトーサン、 「輝くような美しさ!」 全盛期のエヴァは、この世のひととは思えません。 「カサブランカ」の名優ハンフリー・ボガート 相手役のようにみえますが、語り部に過ぎません。 元気一杯の演技をみせたのは、エドモンド・オブライエン。 海千山千のPRマンです。 ファブリニ伯爵役のロッサノ・ブラッツィ、いい男です。 長くなりますが、経歴紹介は、この4名。 (なお、海外映画俳優マガジンに、ミスを発見しました。 エヴァ・ガードナーは、この作品でアカデミー賞にノミネートされていません) AVA GARDNER  エヴァ・ガードナー 誕生日 1922/12/24-1990/1/25 出身 米ノースカロライナ州グラブトン 1950年代に世界一の美女をエリザベス・テーラーと競っていた人気女優。 18歳の時、姉を訪ねてニューヨークに旅行した際、 姉の夫が彼女の写真をMGMに送ったことから、 スクリーン・テストを経て、MGMと契約。 最初の1年を標準語の練習と演技に費やす。 翌年、映画デビューよりも早く、ミッキー・ルーニーと結婚したが、18ヶ月で破局。 その後、バンド・リーダーのアーティ・ショーと結婚し、離婚。 続いてフランク・シナトラと結婚するが、離婚。 53年「モガンボ」と「裸足の伯爵夫人」でアカデミー賞にノミネートされる。 出演作 1943年「迷へる天使」「デュバリイ婦人は貴婦人」 1944年「百万人の音楽」「恋愛聴診器」「姉妹と水兵」 1946年「殺人者」 1947年「自信売ります」 1948年「ヴィナスの接吻」 1949年「賄賂」「パンドラ」 1951年「ショウ・ボート」 1952年「栄光の星の下に」「キリマンジャロの雪」 1953年「荒原の疾走」「バンド・ワゴン」「モガンボ」 1954年「円卓の騎士」「裸足の伯爵夫人」 1956年「ボワニー分岐点」「八十日間世界一周」 1957年「潮風のいたずら」「陽はまた昇る」 1959年「裸のマヤ」「渚にて」 1960年「夜と昼の間」 1963年「北京の55日」 1964年「五月の七日間」「イグアナの夜」 1966年「天地創造」 1968年「うたかたの恋」 1972年「ロイ・ビーン」 1974年「大地震」 1975年「殺しの許可書」 1976年「青い鳥」 1977年「カサンドラ・クロス」「センチネル」 1979年「シティ・オン・ファイヤ」 1980年「大統領の誘拐」 1985年「長く熱い夜」 HUMPHREY BOGART  ハンフリー・ボガート 誕生日 1899/1/23-1957/1/14 出身 米ニューヨーク 出演作 1920年「誘惑の人生」 1930年「哄笑の世界」「河上の別荘」 1931年「肉と霊」「各国の女」「モダーン西部王」 1932年「舗道の三人女」 1936年「化石の森」「弾丸か投票か!」「太平洋横断機」 1937年「黒の秘密」「札つき女」「倒れるまで」      「デッドエンド」「身替り花形」 1938年「犯罪博士」「汚れた顔の天使」「少年院」「夜までドライブ」 1939年「オクラホマ・キッド」「愛の勝利」「彼奴は顔役だ!」      「前科者」「脱獄者の報酬」 1940年「ヴァジニアの決闘」「ニューヨークの顔役」      「夜までドライブ」 1941年「ハイ・シエラ」「マルタの鷹」 1942年「追憶の女」 1943年「カサブランカ」「北大西洋」「サハラ戦車隊」 1944年「渡洋爆撃隊」「脱出」 1945年「追求」 1946年「三つ数えろ」 1947年「大いなる別れ」「第二の妻」「潜行者」 1948年「黄金」「キー・ラーゴ」 1949年「暗黒への転落」「東京ジョー」 1950年「孤独な場所で」「大空への挑戦」 1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」「アフリカの女王」 1952年「デッドラインU.S.A.」「パリ島珍道中」 1954年「悪魔をやっつけろ」「ケイン号の叛乱」      「麗しのサブリナ」「裸足の伯爵夫人」 1955年「俺たちは天使じゃない」「必死の逃亡者」 1956年「殴られる男」 1972年「ボギー!俺も男だ」 EDMOND O'BRIEN  エドモンド・オブライエン 誕生日 1915/9/10-1985/5/9 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 54年「裸足の伯爵夫人」でアカデミー助演男優賞受賞。 出演作 1939年「ノートルダムの傴僂男」 1943年「海を渡る唄」 1946年「殺人者」 1947年「二重生活」 1948年「特攻戦闘機中隊」「恋ごころ」 1949年「白熱」「都会の牙」 1950年「死への招待」 1950年「拳銃無情」「黄金の大西部」 1951年「シルバー・シティ」「インディアン征路」 1952年「鉄路に賭ける男」「黒い街」「恐怖の街」 1953年「ヒッチ・ハイカー」「ジュリアス・シーザー」「カウボーイ魂」 1954年「裸足の伯爵夫人」「事件の死角」「暗黒街脱出」 1955年「皆殺しのトランペット」「あの日あのとき」 1956年「女はそれを我慢できない」 1957年「大荒原」 1959年「潜望鏡を上げろ」 1960年「他人の声」「最後の航海」「おとぼけ先生」 1961年「終身犯」「男の罠」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ムーン・パイロット」      「史上最大の作戦」 1963年「五月の七日間」 1964年「リオ・コンチョス」 1965年「犯罪組織」「シルビア」 1966年「ミクロの決死圏」 1967年「荒野の侵略者」(TM)「暗黒街のエース」 1969年「ワイルドバンチ」「怒りの爆破」(TM) 1972年「大捜査」「署長マクミラン/密室の銃声」(TM) 1973年「コーザ・ノストラ」 1974年「殺し屋ハリー/華麗なる挑戦」 ROSSANO BRAZZI  ロッサノ・ブラッツィ 誕生日 1916/9/18-1994/12/24  出身 伊ボローニア 出演作 1940年「トスカ」 1941年「リゴレット」 1946年「肉体の誘惑」 1949年「若草物語」 1950年「噴火山の女」 1954年「裸足の伯爵夫人」「愛の泉」 1955年「旅情」 1957年「光は愛と共に」「間奏曲」「失われたものの伝説」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1959年「愛ふたたび」 1962年「恋愛専科」 1965年「湖愁」 1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」 1968年「ジャワの東」「キング・オブ・アメリカ」      「紅ばらがひらく夜」 1969年「ミニミニ大作戦」 1970年「冒険者」 1972年「美しき青きドナウ」 1973年「怒りの戦場」 1981年「オーメン最後の闘争」 1984年「処刑都市」 1985年「殺しの方程式」 1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」 その他の出演者: Valentina Cortese ... Eleanora Torlato-Favrini Elizabeth Sellars ... Jerry Franco Interlenghi ... Pedro Vargas Mari Aldon ... Myrna Bessie Love ... Mrs. Eubanks Diana Decker ... Drunken blonde Bill Fraser ... J. Montague Brown Alberto Rabagliati ... Nightclub proprietor Enzo Staiola ... Busboy User Rating:6.9/10(2,660 votes) オトーサン、 「素敵だ。それにしても...なぜ?」 エヴァ・ガードナーが、この年、アカデミー賞を獲れなかったのは、 グレース・ケリー(喝采)、ジュディ・ガーランド(スタア誕生) オードリー・ヘップバーン(麗しのサブリナ)らに競り負けたためです。 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞:エドモンド・オブライエン 同ノミネート ・脚本賞:ジョセフ・L・マンキウィッツ User Comments bkoganbingさん Buffalo, New York 2005年10月13日 完全なロマンスを求めて この地球上に、エヴァ・ガードナーよりも美しい女性が存在するならば、 それは、トーマス・エジソンが映画を発明する以前のことだろう。 マリアは、エヴァの実生活とは大いに異なっている。 マリアは、ロマンチックな考えに取り憑かれた無分別な女なのだ。 愛以外には、誰にも心を許さなかった。 最初に彼女に出会うのは、 スペインのキャバレーで踊っているシーンだ。 カークを演じるウォーレン・スティーブンスに目をつけられる。 (明らかにハワード・ヒューズがモデルだ。  実生活でも、短期間だが、エヴァを戦利品のリストに加えていた) カークは、彼女に映画出演のサインを求めるだけでなく、 ベッドに誘おうとする。 そうでなければ、契約などしない。 ハンフリー・ボガート演じる脚本家のハリーは、 他のプロデューサーに、新作を委ねる動きをして、 カークの企みを打ち砕こうとする。 入札合戦の後、カークは、エヴァの条件を呑んで、契約する。 エヴァは、カークにも、 その後出会った国際的プレイボーイ、ブラヴィーノにも、 身を任せることはない。 ブラヴィーノのモデルになったのは、 ドミニカの外交官で、最後のプレイボーイといわれる ポルフィリオ・ルビローサだ。 この件が映画を面白くしている。 アントニオ・バンデラスが端役で出ていた。 最後に、エヴァはイタリアの伯爵ファブリニと結婚する。 最高の伴侶をみつけたと思う。 だが、伯爵には恐ろしい秘密があった。 その秘密と向き合うものの、 その努力は役に立たず、悲劇が訪れるのだ。 ハンフリー・ボガートは、 出演者のトップに載っているが、 そうすることが、契約の条件だったのだろう。 だが、この映画の主役は、エヴァだ。 彼女のマリア役は忘れ難い。 エドモンド・オブライエンは、 脂汗を流すPRエージェント・オスカー役で、 アカデミー賞の助演男優賞を獲った。 彼の職業は、当然のことばがら、シニカルなものだが、 オブライエンは、当初想定された以上の生気を オスカー役に吹きこむことができた。 オブライエンは、この年、トム・チュリー(ケイン号の叛乱)、 カール・マルデン(波止場)、ロッド・スタイガー(波止場)、 リー・J・コッブ(波止場)を破って、助演賞を受賞したのだ。 勿論、波止場の3人が票を分けあったので、 オブライエンが漁夫の利を得たというわけだ。 ウォーレン・スティーブンスは、この映画ではじめて注目された。 ブラヴィーノを演じたマリウス・ゴーリングは、 彼のキャリアのなかで最高の役だろう。 ポルフィリオ・ルビローサをやや彷彿させている。 これは悲しい物語だ。 完全なロマンスを求めるという馬鹿げた考えに警告している。 オトーサン、 「では、イタリア通のなつさん、どうぞ」 なつさん 2003年3月23日 ネオ・レアリズモを意識した(?)1950年代アメリカ映画 ハンフリー・ボガートとエヴァ・ガードナーという大スターを起用した アメリカ映画であるにもかかわらず、 いわゆる「ハリウッド」の枠からいくぶんはずれた作品である。 ジョセフ・L.マンキーウィッツは、 他に代表作としてアカデミー賞受賞作『イヴの総て』(筆者未見)などがある 脚本家出身の監督であり、 『裸足の伯爵夫人』を見る限り、シニカルな語り口を持ち味としていたようだ。 また、本作はほとんど全編イタリアで撮影されたと思しく、 明らかに1950年代に流行ったいわゆる「ランナウエイ映画」 (強いドルを背景に海外製作されたアメリカ映画)の1本である。 あるいは『ローマの休日』がそうであったように、 「赤狩り」によるヨーロッパ脱出組の手になるものか…? という憶測は深読みかもしれない。 物語は、イタリア リヴィエラ海岸の風光明媚な町ラパッロの墓地での、 マリア・トゥラルド・ファブリーニ伯爵夫人(エヴァ・ガードナー)の 埋葬の場面から始まる。 ヒロインの死を前提として、関係者の回想で物語られるという構成である。 ふりそぼる雨の中、映画監督ハリー・ドース(ハンフリー・ボガート)と 映画会社の宣伝担当者オスカー(エドモンド・オブライエン)が 交互にマリアの「発見」から彼女が大スターとなった日々を回想していく。 と言っても、一介のスペインの踊り子マリア・バルガスから マリア・ダマンタという芸名で ハリウッドにデビューした彼女の「女優」として演技する姿はいっさい見られず、 いわば映画界の裏舞台を暴露するかのような場面でつながれていくのだ。 マリアがデビューするにあたって、映画界への進出を図っている カークというウォール街の寵児がからんでくる (ハワード・ヒューズがモデルか?)。 このプライドの高い男が 自分の思うとおりにならないマリアを潰しにかかるのではないかと 危惧したドースが、先手を打ってマリア売り出しに 一種の「保険」をかけるところなど、実に生々しい。 そして大スターとなったマリアに新たに近づいてきたのは、 南米の大富豪ブラバーノ(マリウス・ゴーリング)。 彼は豪華ヨットにマリアを招待するが (このあたりはオナシスを思わせる)、 彼もまたマリアに拒絶され、 せめて自分はマリアの愛人だと世間に思わせることで満足するしかなかった。 スペインでの踊り子時代の愛人はともかくとして、 マリアは「誰のものにもならない女」として輝きを増す。 スペインに残してきた両親の不祥事によるスキャンダルにみまわれたときも、 マリアはそのことを逆手に取り (彼女としては、自分の気持ちに正直にふるまっただけだろうが)、 その盛名は上がるばかりだった。 そんな彼女の繊細な内面を知っているのは、彼女を女優として育てたドースだけ。 だがマリアとドースは、恋愛関係には、決して足を踏み入れようとしない。 大スター同士の共演でありながら、 男と女の友情を描いたという点でも、この映画は異色なのではないだろうか。 豪華ヨット、そしてコートダジュールのカジノ。 一見「大スター」らしく歓楽の世界を渡り歩いていたマリアは、 ついにイタリアの貴族ファブリーニ伯爵(ロッサノ・ブラッツィ)と運命的な出会いをする。 ここで初めて、ドースとオスカーではない第三の人物、ファブリーニ伯爵が マリアとの出会いについて回想を始める。 このとき、マリアは虚飾をかなぐり捨て、ジプシーに加わって裸足で踊っていたのだ。 マリアのテーマともいえる「ボレロ」にのって踊る エヴァ・ガードナーの野性的な美しさは、この映画の白眉であろう。 また、既にオスカーの回想で語られていた、 ファブリーニとマリアがカジノで再会する場面が、 ファブリーニの回想として異なるアングルのカメラを使って語り直されるのが面白い趣向。 ファブリーニと出会ってからのマリアには、大理石の彫像のモデルとなったり、 ラパッロの海岸で波とたわむれるなど、 エヴァ・ガードナーの魅力をこれまで以上に強調するシーンが用意され、 さながら「ヴィーナス誕生」の趣がある。 だが生命力に溢れたマリアを見ながら、語り合うファブリーニ伯爵と その妹(ヴァレンティナ・コルテーゼ)の会話は、「滅び」の予感に満ちている。 いささか上滑りの感のある台詞の数々ながら、 たとえばヴィスコンティの映画に見られるようなヨーロッパの貴族階級の「滅びの美学」を アメリカの映画人も自らの作品で取り上げていた事実は、興味深い。 そして、そんな「斜陽」の世界にとびこんでしまった「裸足」のマリアの運命は…。 最後に、この作品のちょっとした隠し味についてふれておこう。 それはマリアの弟役としてヴィットリオ・デ・シーカ監督の『靴磨き』に主演した フランコ・インテルレギが起用され、 またマドリードの酒場でマリアに憧れの視線を注ぐ少年給仕役として、 同じくデ・シーカ監督の『自転車泥棒』の子役エンツォ・スタイオーラが 成長した姿を見せていること。 なんというか、当時のアメリカ映画人のイタリアのネオ・レアリズモ映画への 目配せであるかのようだ。 撮影はテクニカラーの名手といわれたジャック・カーディフ。 確かにこの映画に映し出されたイタリアは、 人工的な色彩美に彩られたイタリアと言えるかもしれない。


ヒューマン・トラフィック

オトーサン、 「いいタイミングで放映するなぁ」 人身売買をテーマにした「闇の子供たち」の公開に タイミングを合わせたのでしょうか。 前編・後編を1日で見たので疲れました。 原題:Human Trafficking (2005) (TV) 監督:Christian Duguay 原作:Carol Doyle 脚本:Carol Doyle/Agatha Dominik/ Genre:Crime / Drama / Mystery / Thriller Country:Canada / USA Language:English 上映時間:176分 あらすじ: ニューヨーク。 安ホテルで娼婦が自殺。 NY市警刑事ケイトは、人身売買の被害者と推測し, 人身売買を取り締まるICEの部長・ミーハンに直談判し、 晴れてICEの捜査官となって、国際人身売買組織を追う。 元締めは、ロシア人セルゲイと目星をつけた。 彼は、世界各地で拉致した女性を密入国させ、 全米に点在するアジトで売春を強要しているようなのだが、 表の顔は大手モデル事務所の経営者で、うかつには手を出せなかった。 そんななか、ガサ入れした美容院から娼婦らを保護する。 そのひとり、エレナは、プラハのウェートレスだったが、 男に騙されて、ウィーンで拉致され、米国にきていた。 セルゲイから経理を任されていたと聞き、ケイトは小躍りする。 「ようやく決定的な証拠を入手できる」 だが、隠れ家に移送した矢先、ヘレナが狙撃される。 怯えた娼婦たちは、証人になろうとしない。 事態を打開すべく、ケイトは、国防総省に掛け合い、 セルゲイを任意同行し、ミーハンに尋問してもらう。 だが、相手は狡猾なセルゲイだった。 証拠不十分で逮捕できず、捜査は行き詰まってしまう。 最後の手段として、ケイトは、 カーチャという偽名でお見合いサイトへ登録し、 組織への潜入捜査を開始する。 同じ頃、キエフからオーディションの名目で 一人娘ナディアを拉致された父親のビックも、 娘を戻そうと、組織に潜入していた。 セルゲイがミスを犯したこともあって、 次第に、組織の全貌が暴かれていく... 出演者: Mira Sorvino ... Kate Morozov(ケイト) Donald Sutherland ... Customs Agent Bill Meehan(移民関税執行局部長ミーハン) Robert Carlyle ... Sergei Karpovich(セルゲイ) Isabelle Blais ... Helena Votrubova(エレナ) Sarah-Jeanne Labrosse ... Annie Gray(アニー) Laurence Leboeuf ... Nadia Tagarov(ナディア) Remy Girard ... Viktor Tagarov(ヴィクター) オトーサン、 「こんなに演技がうまかったかなぁ」 ミラ・ソルヴィーノ、記憶にない女優さんですが、 大したものです。 意欲に燃えて、勇み足をしそうなミラ・ソルヴィーノを 厳しく、かつ暖かく見守るドナルド・サザーランド、 陰険で狡猾な組織のボスを演じたのは、ロバート・カーライル。 「ほんとに悪役が似合うなぁ」 その他の役者さんも、好演していました。 MIRA SORVINO  ミラ・ソルヴィーノ 誕生日 1967/9/28 出身 米ニュージャージー州テナフリー 父は俳優ポール・ソルヴィーノ。 ハーバート大学で東アジアの言語と文化を専攻。 北京に8ヶ月滞在して、書いた中国の民族紛争に関する卒論でフープス賞を獲得。 93年「AMONGST FRIENDS」で映画デビュー。 95年「誘惑のアフロディーテ」のコールガール役で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を獲得。 「ノーマ・ジーンとマリリン」のマリリン・モンロー役で ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「バルセロナの恋人たち」「クイズ・ショウ」 1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」      「誘惑のアフロディーテ」 1996年「ノーマ・ジーンとマリリン」      「ビューティフル・ガールズ」「ミミック」◇ 1997年「ロミーとミッシェルの場合」◇ 1998年「ニューヨーク・デイドリーム」「フリーマネー」◇      「リプレイスメント・キラー」◇「アット・ファースト・サイト」◇      「ルル・オン・ザ・ブリッジ」 1999年「サマー・オブ・サム」◆ 2001年「灰の記憶」「愛の勝利」「華麗なるギャツビー」(TM) 2002年「セマナ 血の7日間」◇「ワイズ・ガールズ」「微笑みに出逢う街角」 2004年「ファイナル・カット」◇ 2007年「帰らない日々」◆ DONALD SUTHERLAND  ドナルド・サザーランド 誕生日 1935/7/17 出身 カナダ・ニュー・ブランズウィック トロント大学在学中に演劇に興味を持ち、卒業後、劇団員となる。 その後、ロンドン音楽演劇学院で学ぶ。 役者修行を積んで、63年「生きた屍の城」でデビュー。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1963年「生きた屍の城」 1965年「テラー博士の恐怖」「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「のぞき」 1967年「特攻大作戦」 1968年「しのび逢い」「ジョアンナ」「汚れた七人」 1969年「004/アタック作戦」 1970年「戦車大作戦」「M★A★S★H」 1971年「コールガール」「ジョニーは戦場へ行った」 1973年「赤い影」 1974年「ダイヤモンドコネクション」「ス☆パ☆イ」 1975年「イナゴの日」 1976年「カサノバ」 1977年「鷲は舞いおりた」「ケンタッキー・フライド・ムービー」      「殺しに愛のバラードを」「刑事キャレラ/血の絆」「1900年」 1978年「SF/ボディ・スナッチャー」「アニマル・ハウス」      「大列車強盗」「名探偵ホームズ/黒馬車の影」 1979年「オーロラ殺人事件」「男と恋と銀行強盗」 1980年「普通の人々」 1981年「針の眼」 1983年「キャッシュ・マン」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」      「クラッカーズ/警察システムを突破せよ!」 1985年「レボリューション/めぐり逢い」「パニック・スクール/冒涜少年団」 1987年「スパイ大混戦」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「殺しのロザリオ」 1988年「殺人見習い」「あまねく愛」 1989年「タフガイは踊らない」「白く渇いた季節」「ロックアップ」      「ロスト・エンジェル」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」 1991年「彼方へ」「JFK」「バック・ドラフト」「ノー・エスケイプ/砂の迷路」      「密告者」 1992年「落陽」「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」「私に近い6人の他人」      「グローリーデイズ/夢見る頃はいつも」 1994年「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」      「ディスクロージャー」 1995年「アウトブレイク」「バッドマックス」 1996年「評決のとき」 1997年「ザ・ターゲット」「アサインメント」「同居人/背中の微かな笑い声」 1998年「悪魔を憐れむ歌」「スイトー・ヒア・アフター」「ナチャラル・エネミー」      「フリーマネー」「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」 1999年「ヴァイラス」◆「ハーモニーベイの夜明け」◆ 2000年「スペース・カウボーイ」「アート・オブ・ウォー」      「パニック/脳壊」 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)「ハッピー・フューネラル」      「アップライジング」 2002年「フェリーニ 大いなる嘘つき」 2003年「ミニミニ大作戦」「コールドマウンテン」 2005年「プライドと偏見」「アメリカン・ホーンティング」 2007年「再会の街で」 2008年「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石」 ROBERT CARLYLE  ロバート・カーライル 誕生日 1961/4/14  出身 スコットランド・グラスゴー 4歳で母と死別し、17歳で学校を中退、 ペンキ職人をしながら、生活費を稼ぎ、演技の勉強をする。 ロンドン王立音楽演劇アカデミーで学び、 89年「沈黙の叫び」で映画デビュー。 代表作は「フル・モンティ」のギャズ役。 他「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では007の敵役、 「プランケット&マクレーン」では主役を演じている。 アントニア・バード監督作品の常連で「司祭」「フェイス」「ラビナス」に出演。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「リフラフ」 1994年「司祭」 1996年「トレインスポッティング」「ゴー・ナウ GO NOW」      「カルラの歌/戦士たちの鎮魂歌」 1997年「フェイス」「フル・モンティ」 1998年「フェローズ」 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◆「アンジェラの灰」◇      「ラビナス」◇「プランケット&マクレーン」◇      「ザ・ビーチ」◆ 2000年「リトル・ストライカー」 2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 2002年「ケミカル51」◇「家族のかたち」◇ 2006年「エラゴン 遺志を継ぐ者」◆ 2007年「28週後...」 その他の出演者: Larry Day ... Dr. Smith Lynne Adams ... Ellen Baker Sarah Allen ... Ludmilla Andreas Apergis ... Jimmy Manuel Aranguiz ... Mexican Police Captain Celine Bonnier ... Sophie Emma Campbell ... Samantha Gray Edouardo Castillon ... Roy Filipo Joe Cobden ... Richard Sapperstein Alan Fawcett ... DHS Agent Leary Von Flores ... Rico Dawn Ford ... Viktoria Votrubova - Helena's Aunt Terry Haig ... Tom Halloran Matt Holland ... ICE Intelligence Technician Anna Hopkins ... Katerina Mark Antony Krupa ... Andrei Jeanne Lauzon ... Jasmine Fanny-Laure Malo ... Trafficked Vienna Girl Alice Morel-Michaud ... Ivanka Votrubova Philip Pretten ... John Derrick Damon Reeve ... Porn Actor #1 Jean-Daniel Roy ... Porn Actor #2 Frank Schorpion ... Mr. Gray - Annie's Father Andrew Simms ... ICE Data Technician Michael Sorvino ... Mischa Morozov Manuel Tadros ... Miguel Vlasta Vrana ... Tommy Richard Zeman ... Walter User Rating:7.6/10 (1,939 votes) 9.3/10 ( 42 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだなぁ」 TV映画とは、とても思えないハイ・クォリティでした。 「...それにしても、長かったなぁ」 エミー賞ノミネート ・主演男優賞:ドナルド・サザーランド ・助演男優賞:ロバート・カーライル TheGame2k2さん United States 2005年10月29日 悲しいことだが、ほんとうのことだ。 「ヒューマン・トラフィック」は二部構成の映画だ。 充分に語り尽くすためか、実に長編だ。 こんなTV映画は、みたことはない。 見たとき、こんなすごい映画をケーブルテレビHBOで放映しているとは、 信じられなかった。 いくつかのシーンには、吐き気を催した。 映画だとわかっていても。 これと同じことが世界のどこかで起きている いま住んでいる米国で起きていると考えるだけで、 見ていて、空恐ろしくなった。 クリスチャン・デュゲイは、この映画の監督として、 実にいい仕事をやってのけた。 映画館で上映される映画よりも、 TV映画を監督するほうが、もっと困難だっただろう。 この手の映画には、いろいろな制約があるからだ。 出演した役者たちに大いに喝采したい。 ミラ・ソルヴィーノ、ドナルド・サザーランド、 そして若手のサラ・ジャンヌ・ラブロスなども、いい演技をした。 端役でも、たくさんの役者がいい演技をした。 この映画は、まったく、子供向けではない。 前述したように、HBO向きではない。 TVでは、普通、こんなに長いのは考えられないからだ。 基本的に、ダメ居がすべてを言い尽くしている。 人身売買を描いたものだ。 ストーリーには、ほんとうの深みがあり、 ユーモアのかけらもない暗い物語だった。 全体として10点満点だ。 これまでみた最高のTV映画だろう。 悲しいことに、世界ではこうしたことが現実に起きているのだ。 悲しい。 オトーサン、 「人身売買って、カネになるのか」 武器の売買、麻薬売買に次ぐ、儲け頭だそうです。 びょんさん 2007年8月18日 人身売買を描いた非常に心に迫る作品に出会いました   「ヒューマン・トラフィック」という作品です。 ロシア、マニラなどで人を集め、 アメリカその他で商売をする悪役をロバート・カーライルが、 そして、それを取り締まる移民関税局ICEの捜査官をミラ・ソルビーノが演じます。 若い女性が、また小さな子どもたちがどんなふうに被害にあってしまうのか、 その現状とその先とが、鋭く描かれていました。 3時間の長い作品ですが、鑑賞後にインターネットであれこれ検索していて、 これがテレビ特別ドラマであったと知ってびっくりしました。 (ドラマと映画の違い?がよくわからないのですが…) ロバート・カーライル、ミラ・ソルビーノ、その他まわりのキャストも、 とても好演をされていました。 脚本も見事だと思いました。 一生懸命伝えようとした人たちがいたのだということがよくわかる作品でした。 スウェーデン映画で、”Lilya 4-ever”(リリヤ・フォーエバー)という やはりロシアの女性をターゲットにした人身売買を描いた作品があるのですが、 それとともに忘れられない作品になりました。 ある国で、人身売買の被害にあっている女性たちとその子どもたち (父親は誰かはわからず)にあったことがあります。 その女性たちの境遇を変えることはできないけれど、 せめてその女性たちの子どもの教育支援をしようという NGOの人たちを訪れた時のことでした。 世界中では、年間80万人も被害にあっているとのこと。 それらの人の家族は…と思うと心が痛むばかりです。


闇の子供たち

オトーサン、 「タイの映画祭で上映中止か」 昔から、タイでの売春は有名でしたし、 幼児の人身売買も知られています。 でも、タイ人にしてみれば、恥部を暴くのは、 やめてくれ!と言いたくなるでしょう。 どのくらいヒドイ描き方をしているか見に行きました。 原題:闇の子供たち(2008) 監督・脚本:阪本順治 原作:梁石日 Genre:Drama/Suspence 上映時間:138分 あらすじ: 南部は、バンコク支局の記者だ、 幼児の人身売買を取材中に、 日本人の子供がタイで心臓の移植手術を受けるという情報を得る。 臓器密売の仲介者に取材し、頭を殴られたような衝撃を受ける。 提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られているのだ。 そんな南部は、ボランティアの恵子と知り合う。 子供を救おうとする正義感に溢れた恵子に苛立つが、 善悪の感覚が麻痺している自分に気づかされる。 身の危険を顧みず、カメラマンの与田とともに、 事実を把握し、報道しようと巨悪に立ち向かっていく。 出演者 江口洋介 ... 南部浩行 宮崎あおい ... 音羽恵子 妻夫木聡 ... 与田博明 プライマー・ラッチャタ ... ナパポーン オトーサン、 「3人とも、持ち味を出しているけれど...」 NGOのリーダー、ナパポーン役の女優さん、 地についた見事な演技でした。 その他の出演者: プラパドン・スワンバーン ... チット 豊原功補 ... 清水哲夫 鈴木砂羽 ... 梶川みね子 佐藤浩市 ... 梶川克仁 塩見三省 ... 土方正巳 田畑弦 ... 梶川翼 外波山文明 ... 大山 三浦誠己 ... 矢田 User Rating: 7.7/10( 365 votes) オトーサン、 「このスコアは、当然だな」 エイズで弱った子供、どうなると思います? 黒いゴミ袋に入れられて、捨てられるのです。 そして、ゴミ収集車がやってきて... User Comments 黒美君彦さん 2008年8月19日 毒ある問題作 ドキッとさせられた。 買う側と買われる側。売る側と売られる側。 センセーショナルでありながら、 確かなリアリティを持ったこの作品は、まさに問題作。 観る者に鋭い刃を突きつけてくる。 サスペンスチックでありながら、安易な正義や感傷に走ることなく、 最後まで乾いた筆致で描いたのは大したもの。 とはいえ、タイでのロケのせいか 日本人俳優が最後までどこか浮いているのも確か。 子供たちの目がとても痛々しい。 ところで、公園での集会にやって来たゲーオが突然警官を撃ったのはなぜ? NGOをつぶすのだったら、目の前のNGOメンバーを撃つ方が自然では? そこに少々違和感。 だが映画として観たとき、まさに「問題作」と称すべき骨太な作品だと感じた。 よく映画化できたものである。 こうした背景のもとで善意の第三者を装う輩はいつの世にもいるもので、 中には児童買春を民間のODAだなどとうそぶく者もいる。 鈍感であれば自らを加害者としてみなくていいのだから気軽なものだ。 こうした映像で具体化しても何ら感受しない感性の持ち主が増えている現状にこそ 私は危機感を強く持つのだが、 そんなことをいわれても自らが世界の中心であり正しいと思い込んでいる (そのくせ傷つきやすい自尊心を抱えている)のだから、 おそらくそんな言葉は通じないのだろう。 知らず知らず加害者の側に立っていること、 認めたくない事実を突きつけられること、 この作品はそんな毒を含んでいる。 前田有一さん 2008年7月1日 児童買春、臓器売買を痛烈批判する社会派の日本映画 『闇の子供たち』は、「本年度日本映画界最大の問題作」と宣伝されているが、 そのコピーに偽りはない。 生半可な気持ちで見ては痛い目にあう、きわめて重い社会派ドラマである。 タイ・バンコクの支局で働く新聞記者、南部浩行(江口洋介)は、 タイ闇ルートで行われている子供の生体臓器移植の取材を始める。 その過程でフリーカメラマンの与田(妻夫木聡)、 NGO職員の音羽恵子(宮崎あおい)らと出会い、協力して調べを進めていくが、 その先には彼らの想像を超えたおぞましい現実と、裏社会からの制裁が待っていた。 児童買春、エイズ、人身売買、生きたままの臓器摘出……。 先進国の人々の欲望、あるいは命を救うため、 外国の貧しい子供たちの生存権が踏みにじられていく。 それぞれが密接にかかわるこうした問題の本質を真っ向から暴き、 観客の目の前にさらけ出す。 テーマがあまりに重いだけに、集まったキャストらの意気込みが段違い。 絶対に下手は打てないという、他の映画とはまったく次元の異なる緊張感が、 彼らの一挙手一投足からはっきりと感じられる。 江口洋介は観客のすべてを驚かせる素晴らしい役作りを見せるし、 宮崎あおいの世間知らずな「自分探しボランティア女」ぶりも相当にうまい。 妻夫木聡や佐藤浩市ら脇役も、他作品の演技とはまるで違う"本気"を見せているので、 ファンは文字通り必見である。 阪本順治監督は、タイの恥部を暴くことよりも、 日本人である観客に当事者意識を感じさせることを重要視しているように見える。 自分が描くテーマに対し、必死に冷静でいようとしているが、 いてもたってもいられない怒り、 あるいは焦りの痕跡が全編いたるところから感じられる。 その誠実さに私はいたく感動したし、好感を持った。 ややわかりにくいが、ぜひ確認してほしい見せ場のひとつがある。 エイズに罹患して売春宿から捨てられた幼い少女が、 必死の思いで実家にたどりつく場面がそれだ。 この少女の運命こそこの映画の登場人物の中でもっとも悲惨で、 かつ象徴的なものといえる。 阪本監督は子供たちが"買われる"場面について、少年少女の裸は極力写さず、 逆に相手の男たちの薄汚いそれをフィルムに焼き付ける構図で撮影した。 子供たちが異常性愛者どもの手で陵辱される場面は映画を成立させるために不可欠だが、 その映像じたいがペドフィリア連中を喜ばせる事は絶対に避けたい。 そこで心理学者からの助言を採用してこの形にしたという。 撮影にあたり、被害者役の子役たちへのケアを怠らなかったのももちろんだ。 こうした気遣いは非常に大事なことだし、 それを事前に知っておけば観客側も安心して鑑賞することができるだろう。 映画の最後にうつる"あるもの"からは、監督からの直接的で強烈なメッセージを感じられる。 桑田佳祐が書き下ろしたエンディング曲は賛否両論だが、 作品の雰囲気に合っていると思うし私は結構好きだ。 いずれにせよこういうハイレベルな邦画の登場は、たいへん喜ばしい。 85点


アキレスと亀

オトーサン、 「また駄作を見させられるのか?」 でも、北野監督いわく、 リーマンと同じく、北野事務所も倒産の危機にあるというので、 救済に駆けつけました。 原題:アキレスと亀(2008) 監督・脚本:北野武 Genre:Drama/ Commedy 上映時間:119分 あらすじ: 真知寿少年の父は、財閥の総帥だった。 絵の鑑賞が趣味で、息子のお絵書きに目を細めていた。 授業中に絵を描いても、怒られず、 出入りの画商には、天才とおだてられる。 だが、会社は倒産し、父が首吊り自殺し、 日陰者の後添えの母・春も、投身自殺する。 引き取った叔父夫婦は、使いものにならぬと 真知寿少年を虐待するが、 少年が絵を描くことだけは止められない。 青年になった真知寿は、ひたすら画家への夢を追い続ける。 画商には酷評されるが、勤め先の幸子が彼の純粋さに心惹かれる。 幸子は、よき理解者となり、2人は結ばれる。 画家になる夢は、こうして夫婦の夢となった。 だが、真知寿の絵は、いつになっても全く評価されず、 長じた娘にボロクソにいわれる始末だった。 出演者: ビートたけし ... 倉持真知寿 樋口可南子 ... 幸子 柳憂怜 ... 倉持真知寿(青年時代) 麻生久美子 ... 幸子(青年時代) 筒井真理子 ... 倉持春 吉岡澪皇 ... 倉持真知寿(少年時代) オトーサン、 「この3人の演技は、いつもと同じだ」 ビートたけし、樋口可南子、麻生久美子です。 「この女優さん、いいね!」 真知寿の母・春役で、投身自殺するのですが、 影が薄い薄倖の女性を見事に演じていました。 「早いところ、主演してほしいなぁ」 筒井真理子 誕生日:1962/10/13 出身:山梨県 山梨県立甲府第一高等学校卒業。 青山学院大学在学中に第三舞台の公演を見て感銘を受ける。 早稲田大学入学後、第三舞台に加入。 1982年に初舞台を踏む。 演技の幅は広く、上品で気品ある役から悪女役まで演じきる。 特技はフィギュアスケート 出演作: 2000年「クロスファイア」 2003年「黄泉がえり」 2004年「着信アリ」「お父さんのバックドロップ」「恋の門」 2006年「東京タワー」「怪談新耳袋」「チェケラッチョ!!」 2007年「伝染歌」「クワイエットルームにようこそ」 2008年「チェスト!」「DIVE!!」「アキレスと亀」 その他の出演者: 中尾彬 ... 倉持利助 伊武雅刀 ... 菊田昭雄 大杉漣 ... 倉持富輔 円城寺あや ... 富輔の妻 徳永えり ... 倉持マリ 大森南朋 ... 画商 User Rating: 6.5( 38 votes) オトーサン、 「ま、スコアは、こんなものでは」 でも、「TAKESHIS’」や「監督・ばんざい!」よりは、 ずっといい出来栄えでした。 User Comments: nocturne002001さん 2008年9月20日 ジワジワ来る 観た直後は、あれ?って感じだったけど 後からじわじわ来ました。 情感の量だけでいったら、これまでの作品の中でも最高。 でも決して夫婦愛だけの映画ではなくて、 幸も不幸も超越した芸術家の純粋な生き様への恐ろしく冷酷な視線に共感しました。 こういう視点の映画がもっとあって然るべき。 今その真っ直中の人にとっては痛いテーマかも知れませんが。 それと麻生久美子から樋口可南子への繋がりが絶妙のキャスティング。 麻生さんは本当に良い映画にばかり出てる気がします。 逆に惜しむらくは、あまり重要ではない役の役者さんが豪華すぎて集中を削がれたところ。 カメオ程度に使うなら、あまりしゃべらせないで欲しい。 むしろ素人の役者さんを多く使った方が監督の良さが引き出るような気さえしました。 それでも近年の北野作品の中では最高傑作だと思う。 にも関わらず、劇場内は公開初日なのに私を入れて6人しかいなかった。 シネコンだったからかな? この内容で商業的に失敗したらあまりにも皮肉。 オトーサン、 「映画評論家のご意見は?」 前田有一さん 2008年9月17日 北野武監督最新作は、相変わらずややこしいゲージュツ家物語 『TAKESHIS’』(2005)、『監督・ばんざい!』(2007)に続く三部作とされる 北野武監督の最新作には、数学を愛する監督らしいタイトルがつけられた。 足の速いヤツが遅いヤツに永遠に追いつけない"アキレウスと亀"の話は、 もっとも有名なパラドックスだが、様々な意味あいで本作の中に投影されている。 冒頭、これの詳しい解説がつく事でわかるとおり、 上記三部作の中では観客に対して一番親切なつくり。 その解説がよりにもよってアニメでなされるあたりは、 前2作を難解だと批判されまくった監督からの皮肉を感じさせる。 のっけから心憎い演出である。 富豪の家に生まれた真知寿(吉岡澪皇)は、何の疑いも心配もなく、 ただ大好きな絵だけを描いて少年時代を過ごした。 ところがあるとき環境が一変、 一文無しになって意地悪な親類の家に預けられるハメに。 だがこれは彼の波瀾万丈な人生の、ほんのスタートラインに過ぎなかった。 青年時代の主人公を柳憂怜(柳ユーレイから師匠により改名)が、 老年時代をビートたけし自らが演じる。 基本的には、絵描きの一生を描くドラマだが、もちろん一筋縄ではいかない。 麻生久美子&樋口可南子演じる奥さんはじめ、 関係したすべての人々に迷惑をかけまくり、 それでもやめないやめられない、 いややめるべきではない芸術家としての生き方を肯定的に描く。 皮肉やブラックユーモアたっぷりだが、 才能の有無にかかわらず孤高の存在たる芸術家に対する、 監督の憧れのような感情を読み取ることが出来る。 夫婦愛についても描かれるが、 それはむしろこの「芸術家の生き方」を擁護するためのコマといった印象で、 主題ではないように思える。 しかし、これがあるから一般の観客もかろうじて退屈せずに 見ていられるという部分は否めない。 『TAKESHIS’』『監督・ばんざい!』に連なる作品ということで、 きわめて個人的な、作家性の強い作品であることは間違いない。 よって、前二作に引き続き、私はコレを一般のお客さんにはすすめない。 初期のキタノ作品が好きとか、そのへんを期待する人にもすすめない。 あくまで前二作を楽しく見られた人のみ、入場する権利があると考える。 それでも本人が自嘲気味に語るとおり、 まったく客が入らないことに怒り心頭のプロデューサーに配慮して、 一般受けを多少なりとも考慮しているのは事実だろう。 老年時代の、夫婦コントのような共同制作の場面は爆笑必至だし、 なんの意味もない電撃ネットワークの登場も、あきれつつも笑わせてもらった。 これで十分だろ、わかりやすいだろといわんばかりの監督の表情がみえるようで面白い。 個人的には、主人公夫婦がウォールペインティングをする商店街が、 監督の出身地梅島にほど近い、 また亀有駅からも徒歩でいけるアモーレ東和だったのには笑った。 建築途中で予算不足のまま放置され、 地元民の苦笑を買ったアーケードの残骸をさりげなく写しているあたり、 さすがによくわかっている。 アキレスと亀の追いかけっこは、長きにわたり数学者を悩ませてきた。 真知寿と妻の追いかけっこははたしてどんな結末を見せるのか。 ごく少数だが、伝わる人には伝わる、なかなか奥深い一本である。 85点。 オトーサン、 「監督の言い分も聞いてあげましょうよ」 k:「オレの売りは“外国では評価が高いけど日本では入らない”(笑)」   前々作の『TAKESHIS'』、そして前作の『監督・ばんざい!』と   監督・北野武は迷っていたように思う。   『監督・ばんざい!』でインタビューしたときには、   「新しい“映画に対する概念”が分かった」と言っていた。   「本当のこと言うと、オレ全然迷ってないの。   オレの監督としての売りは“外国での評価は高いけど、日本では入らない”だから。   なまじ入っちゃうと困るんだよ(笑)。   だけど、そんなにお客が入ってないわけじゃないんだよ、言っとくけど(笑)。   ただ面白いのは、これはお笑いでも言えることなんだよ。   漫才師ってのは演芸場じゃ人気はあるけど、テレビじゃ人気はない。   例えば、たけしはライヴやらせたら面白いけど、TVじゃおとなしい、みたいな。   どっかに良いところを作っておいて、一番大事なところで売れないというのがおいしい(笑)。   オレの映画もそういうことだと思ってる」 K:「真知寿はさ、子供のときに親や周りから画家になれって言われちゃった子でね、   自分の意思がないんだよ。知らないうちに画を描くことしかできなくなっちゃって。   ところがお家騒動でヒドイ目に遭って、自分の心に対する忠実さがなくなるんだよ。   だから画商に画を批判され、アドバイスされればすぐにそれにのっかっちゃう。   かみさん(樋口可南子)だって、良いかみさんなのに、   初めは道具としか思ってなかったんじゃないかな。   でもそのかみさんがいなくなってからおかしくなるんだよ。   そこで初めて孤独であることに気づく。   それは本人だけが悪いんじゃなくて、芸術とか環境が悪い。   そういう残酷な話でもあるんだよね、実は」 K:「やっぱりアートと言われるものって麻薬に近いんだよね。   映画の中でもちょっと言ってるけど、   貧しいアフリカの子供たちは絵なんか描かないからね。   水飲むのと、飯食うのとで精一杯で。   人が生きる上で、アートって二番手だから。   それ考えるとアートに携わって、なおかつ生きてるなんて、言うことナシ。   だから、アートをやっていれば充分、という結論で、   ましてや売れるとかそういうことなんて図々しい。   宝くじに2回当たるようなもんだからね」 K:「何かやるときは絵だけじゃなくて、総合的にやりたいんだよ。   絵だけだととてもじゃないけどもたないから。   だから、絵の横にオレが出たお笑い番組の写真を並べるとか、   ヤクザになって撃ち合うとか、そういうむちゃくちゃなことだったらやりたいけど、   北野武の絵でございます、観てくださいなんて、とても恥ずかしくてダメだね(笑)」 K:「引退、引退って言うとね、みんな急いで観なきゃと思うんじゃないかと思って   作戦練ったんだけど(笑)。   いるじゃん、死ぬ死ぬって騒いでなかなか死なない奴。   TVだって止めるって言えば視聴率が上がるんじゃないかとかね。   これであと20作くらい撮ってたら『またかよ!』って言われるかな。   100歳近くまで撮ってる人いるでしょ? あれやってやろうと思って」


ウォンテッド

オトーサン、 「最近、このひと、鼻についてきたなぁ」 予告編で、アンジェリーナ・ジョリーが出てきました。 あの分厚い唇と大きな瞳でみつめてきます。 でも、モーガン・フリーマンを見に行くことに。 原題:Wanted (2008) 監督:Timur Bekmambetov 脚本:Michael Brandt/Derek Haas/Chris Morgan 原作:Michael Brandt/Derek Haas Mark Millar/J.G. Jones Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for strong bloody violence throughout,     pervasive language and some sexuality. Country:USA /Germany Language:English 上映時間:110分 あらすじ: ウェスリーは、25歳。 どうしようもないグータラ勤め人だ。 ボスにはしょっちゅう怒鳴られるし、恋人にも無視される。 お先真っ暗の人生だった。 そんな彼が、ある日、魅力的な女性フォックスに出会う。 生命を救われた彼は、秘密組織“フラタニティ”に入り、 敵に殺された父の復讐を果たすべく、猛訓練に耐えぬく。 俺は、天性の暗殺者だ。秘密組織の継承者だ。 俺は、おれの運命をこの手で握っている。 それは、しびれるような甘美な感覚だったのだが... 出演者: James McAvoy ... Wesley Allan Gibson(ウェスリー) Angelina Jolie ... Fox(フォックス) Morgan Freeman ... Sloan(スローン) オトーサン、 「ジェームズ・マカヴォイ、いいね」 前半のグータラと後半の暗殺者、まるで別人のようでした。 「それにしても、弾丸が曲がるとはなぁ」 反物理学の世界に快感を覚えました。 広い宇宙のどこかに、こんな世界があるかも。 JAMES MCAVOY ジェームズ・マカヴォイ 誕生日 1979/1/1  出身 英スコットランド 7才の時に両親が離婚し、祖父母のもとで育つ。 ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで演技を学び、 卒業後、16才の時、95年「THE NEAR ROOM」で映画デビュー。 2001年のテレビ・ミニ・シリーズ「バンド・オブ・ブラザース」や 2003年のテレビ・シリーズ「デューン/砂の惑星U」に出演し、人気を得る。 2005年「ダンシング・インサイド/明日を生きる」で ロンドン映画批評家協会賞主演男優賞にノミネート。 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」で英国アカデミー賞、 ヨーロッパ映画賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2004年「ウィンブルドン」◆ 2005年「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」◆ 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」◇「ペネロピ」◆ 2007年「つぐない」◇ 2008年「ウォンテッド」◇ ANGELINA JOLIE  アンジェリーナ・ジョリー 誕生日 1975/6/4   出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父は俳優ジョン・ボイト。 名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学び、 ニューヨークのジャン・タラント、 ロサンゼルスのシルバーナ・ガラントに師事し、舞台経験を持つ。 また、ロンドン・ニューヨーク、ロサンゼルスでもモデルとして活躍。 98年テレビ映画「ジア 裸のスーパーモデル」で ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞。 1999年「17歳のカルテ」でアカデミー賞と ゴールデングローブ賞の助演女優賞をダブル受賞。 最初の結婚は「サイバーネット」で共演したジョニー・リー・ミラー。 2000年5月に「狂っちゃいないぜ!」で共演した ビリー・ボブ・ソーントンと再婚。2003年5月、離婚。 養子としてマドックスとザハラがいる。 2005年、「Mr.&Mrs.スミス」で共演した ブラッド・ピットと交際し、双子を出産。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「サイボーグ2」 1995年「サイバーネット」 1997年「不法執刀」◆「ロード・トゥ・ヘブン」◇ 1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」(V)◇ 1999年「狂っちゃいないぜ」◆「ボーン・コレクター」◇      「17歳のカルテ」◇      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇「第一目撃者」◇ 2000年「60セカンズ」◇「ポワゾン」◇ 2001年「トゥームレイダー」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇ 2003年「トゥームレイダー2」◇「すべては愛のために」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇      「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◆      「シャーク・テイル」(声)「アレキサンダー」◆ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇ 2006年「グッド・シェパード」◆ 2007年「ベオウルフ −呪われし勇者−」◆ 2008年「ウォンテッド」◇ MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン 誕生日 1937/6/1 出身 米テネシー州メンフィス 高校卒業後、カリフォルニアのLAコミュニティ・カレッジで働きながら舞台芸術を学び、 兵役に就いた後、サンフランシスコのミュージカル劇団に参加。 71年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」で映画デビュー。 「N.Y.ストリート・スマート」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 「ドライビング・ミス・デイジー」と「ショーシャンクの空に」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ハリー&サン」「りんご白書」 1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」 1988年「偽りのヘブン」 1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」      「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」 1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆ 1994年「ショーシャンクの空に」◆ 1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」 1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇ 1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇ 2000年「ベティ・サイズモア」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「スパイダー」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「トータル・フィアーズ」◇ 2003年「ドリームキャッチャー」◆「ブルース・オールマイティ」◇      「ビッグ・バウンス」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◆「ダニー・ザ・ドッグ」◆ 2005年「バットマン ビギンズ」◆「ラッキーナンバー7」◆「宇宙戦争」(ナ) 2007年「最高の人生の見つけ方」◇「ゴーン・ベイビー・ゴーン」 「エバン・オール・マイティ」 2008年「ダークナイト」◆「ウォンテッド」◇ その他の出演者: Terence Stamp ... Pekwarsky Thomas Kretschmann ... Cross Common ... Gunsmith Kristen Hager ... Cathy Marc Warren ... The Repairman David O'Hara ... Mr. X Konstantin Khabensky ... The Exterminator Dato Bakhtadze ... The Butcher Chris Pratt ... Barry Lorna Scott ... Janice Sophiya Haque ... Puja Brad Calcaterra ... Assassin Max Petridge User Rating: 7.1/10(48,976 votes)        7.2/10( 291 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 退屈極まりない人生、 一歩前に進めばいいのに、それができない。 こんな状態が永遠に続くのか? 誰しも、そんな風に思う時期があります。 狂気と暴力のはてに現れてくる そういう時期のそういうひとへの熱いメッセージ 「自分をみつけよ、自己決定の人生を!」 それが、この映画の高スコアのゆえんでしょう。 User Comments uniiqさん United States 2008年6月18日 ユーモアあふれる「マトリックス」 マーク・ミラーのコミック「ウォンテッド」の大フアンだ。 だから、友人と招待券で映画館へ入ったとき、 すごく心配だった。 甘ったるくないだろうか? ハリウッドだから、いい加減な脚色になっていないだろうか... さて、映画がはじまって、 私は大笑いし、拍手するひとの渦中にいた。 おそれは、吹きとんでいた。 よく出来ている。 目もくらむスタイルと暗いユーモア。 圧倒的な物量作戦。 まさに、原作コミックの精神を喚起しているが、 原作の90%は無視されているのだ。 だが、「ウォンテッド」では、はしょったのが成功している。 一貫して、楽しい驚きと好奇心を抱き続けられる。 続く筋書きの二転三転は、原作とはちがうのだが、 予期せぬ展開へと引きこんでいく。 ジェームズ・マカヴォイは、すばらしい仕事をしている。 その皮肉で意地悪いナレーションがムードを完璧に盛り上げている。 女々しい男からネオへの変身はホンモノだ。 ロッキー風のありきたりの訓練風景が手短に使われているが、 楽しくも横柄な感じがする。 基本的には、マカヴォイによるネオ版は、スマートで面白く知的である。 よりセクシーで、「かっこいいでしょう」スタイルなのだ。 「あんたブラッド・ビットじゃないのよ」というのが、 アンジェリーナ・ジョリーなのだ。 彼女が演じるフォックスは、トリニティを超える。 より騒々しい。 だが、スクリーンの彼女をみるのは、楽しい。 死の凶器ぶりが好ましい。 モーガン・フリーマンは、 「マトリックス」では、モルフェウスだったが、 この作品では、スローンを好演している。 その技量からすれば、その役はやや寂しいが、 年老いた成熟した助っ人役を見事に演じている。 だが、より重要なことは、すごいせりふをしゃべっていることだ。 ライバルであるサミュエル・L・ジャクソンの 「スネーク・フライト」での記憶に残る表情に匹敵する。 それだけでも、入場料に値する。 他の役者たちは、白いノイズにしかみえなくなる。 「ウォンテッド」のテーマは、 あなたの人生を充実させ、自己決定せよということだ。 映画の最初の1時間の前置きとは、まったく矛盾している。 ここで、それを分析するよりも、 (弾丸が曲がるという狂ったロジックにつきあうヒマはない) これをみたひとは、 弾丸や流血だけがひとの心を捉えるものではないと思うにちがいない。 (そう思うべきだ) 「ウォンテッド」は、まさに暴力的だが、 流血のアクション満載によるオルガスムスを狙ってはいない。 それを優雅にスタイリッシュに扱っている。 他のアクション映画も見習ってほしいと痛切に願う。 弾丸が曲がり、穴があいた頭、続く愉快さ、 ネズミの爆発(ピ−ナツ・バターがロックする、 BTW)のシーンには、 にやっとさせられるだろう。 この映画には、原作コミックのスーパーヒーローはいない。 すばらしいユーモアのあふれる「マトリックス」なのだ... 楽しんでください。 オトーサン、 「小地蔵さんも、サラリーマン?」 流山の小地蔵さん 2008年9月15日 毎日の管理されたサラリーマン生活にウンザリしたら見るべき映画。 車が飛びます、舞い踊ります! 予告編でも評判になったアンジーのカー・アクション・シーンが 度肝を抜く迫力で、カッコよかったです。 噂通り彼女のベスト作品になることは間違いなしでしょう。 そんなアンジーのアクションを演出したのは、ベクマンベトフ監督。 実は監督の前作『ナイト・ウォッチ』を見たとき、 余りに陳腐で飛び飛びなストーリーに腹が立った物でした。 けれども前作でも、ビルの高層階の中を車が全力疾走するところや、 壁をよじ登っていくという普通では思いつかないカー・アクションを描いていました。 本作でも、カーチェイスのシーンは、ものすごいスピード感で、 見ていて目が回る(@_@)くらいでした。 すごいのは車が宙をくるくると舞う。 そして舞いながら撃つという演出は、これが初めてでした。 たとえ警察車両が通せんぼしても、通りのかがりのバスの壁面を 踏み台に飛び越えてしまうのです。 更に、走っている特急列車に車ごと突っ込むシーンなんて皆さん想像できますか? そんなカーアクションを考え出してしまうところが監督の際立だったところでしょう。 そんな監督だから、アンジーの車のボンネットに寝そべって 銃を撃つあの見せ場が可能になったといえます。 冒頭から、ラストの凄まじい銃撃戦に至るまで、ハイテンションなアクションで一杯です。 心臓が弱い人は、ニトロの携帯が必要でしょう。 また、本作には数多くの魅力ある謎があります。 銃弾の弾道を曲げていく超能力。 そしてウェズリーの父親の秘密。 彼を狙う組織の裏切り者クロスの存在。 そして暗殺者を決める運命の糸を紡ぐ機織りが編んだクロス。 それらの謎が明かされるラストには、 思いかけないドンデン返しが待ち受けていました。 ただまだ起こりえない悪事を回避するために、 先に秘密の結社が独断で暗殺してしまうことの是非については、 何の追及もされなかったことには不満です。 暗殺を示唆するクロスの謎と共に、 続編があればぜひネタバレして欲しいところです。 ところで本作は人間ドラマとしても、結構メッセージを発信しています。 パニック症候群から抜け出せなかったウェズリーは仕事も人生にもくたびれて、 自信を無くしていたいたのです。 ところがフラタニティに関わり、特訓を受けて本来の潜在能力に目覚めたときの、 彼の表情の変わり様は印象的でした。 彼はパニックではなかったのです。 特別な才能を閉ざさざるを得なかった平凡な日常生活への抵抗として、 似たような緊張感に支配されていただけなのです。 それを見事演じ分けているジェームズ・マカヴォイの演技も素晴らしかったです。 モーガン・フリーマンが演じる組織の代表スローンは、 ウェズリーに自分を信じれば、弾道だって曲げられることをアドバイスします。 まさに『念ずれば花開く』といったところでしょう。 やはりフリーマンが出演していると、 絵空事のような秘密結社の存在に現実感が出てきます。 そして見事にフリーマンの演技に観客も騙されてしまうでしょう!? 毎日の管理されたサラリーマン生活に、 ウェズリー同様うんざりしている御仁も多いだろうと思います。 そういう方には、すごく彼に感情移入して、 大いにストレスを発散させられる作品となることでしょう。 評価:95点


山猫は眠らない3 決別の照準

オトーサン、 「TV放映か、ありがたいね」 山猫は眠らないシリーズ、1、2と見てきました。 トム・ベレンジャーの代表作です。 原題:Sniper 3 (2004) 監督:P.J. Pesce 脚本:Michael Frost Beckner/Crash Leyland J.S. Cardone/ Ross Helford Genre:Action Rated R for strong violence and language. 上映時間:90分 あらすじ: ベケットは、かつて名スナイパーだった。 復職したところ、フィネガン射殺命令が下る。 え?あのヴェトナム戦争で命を救ってくれた恩人を? 死んだはずの親友は、いまやイスラム過激派と通じたテロリスト。 ベケットは、任務遂行のために、久しぶりにベトナムに戻る。 忌まわしい思い出も含めて、すべてがなつかしい。 そんなベケットに近づいてきたのが、 ホーチミン警察のクアン刑事だった。 ベケットは、はたして親友を狙撃できるだろうか? 出演者: Tom Berenger ... Thomas J. Beckett(トーマス・ベケット) Byron Mann ... Quan(クアン刑事) John Doman ... Paul Finnegan(ポール・フィネガン) オトーサン、 「いい顔しているなぁ」 ベレンジャーのフアンなら、この顔をみただけで、 山猫シリーズを思い出して、しびれてしまうでしょう。 TOM BERENGER  トム・ベレンジャー 誕生日 1950/5/31 出身 米イリノイ州シカゴ スポーツ記者を目指し、ミズーリ大学でジャーナリズムを勉強するが、 地元劇団のオーディションに合格したのをきっかけに舞台出演。 その後、ニューヨークのHBステュディオで演技を学ぶ。 77年「センチネル」で映画デビュー。 86年「プラトーン」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。 「メジャーリーグ」シリーズのジェイク・テイラー役や 「山猫は眠らない」シリーズのトーマス・ベケット役が有名。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1977年「センチネル」      「ミスター・グッドバーを探して」◆ 1978年「官能の夜」 1979年「新・明日に向かって撃て!」 1981年「戦争の犬たち」 1982年「愛の謝肉祭」 1983年「エディ&ザ・クルーザーズ」「再会の時」 1984年「処刑都市」 1985年「Mr.早撃ちマン」 1986年「プラトーン」◆ 1987年「誰かに見られてる」 1988年「影なき男」「背信の日々」 1989年「メジャーリーグ」◇「7月4日に生まれて」 1990年「探偵より愛を込めて」◇「ザ・フィールド」 1991年「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1993年「硝子の塔」「山猫は眠らない」      「ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間」 1994年「メジャーリーグ2」◇「逃げる天使」「沈黙の大地」 1996年「野獣教師」「ボディ・ランゲージ」「シェイド」 1997年「相続人」◆「シャドウ・オブ・ダウト」      「ワン・マンズ・ヒーロー」 1998年「疑惑の幻影」◆「コンフェッション」◆ 2000年「エアブレイク」 2001年「トレーニング・デイ」◆「ハリウッド・ゲーム」      「トム・ベレンジャー in 処刑岬」◇      「トゥルー・ブルー」 2002年「D−TOX」◆「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」◇ 2004年「山猫は眠らない3 決別の照準」◇ その他の出演者: Denis Arndt ... William Avery Troy Winbush ... Captain Laraby Jeanetta Arnette ... Sydney William Duffy ... Richard Addis Nophand Boonyai ... Tran Dom Hetrakul ... Chu Govit Vattanakun ... Chinaman Naraporn Chainin ... Vietnamese Woman Zawit Subanunt ... Vietnamese Policeman Bangongsak Kansai ... Vietnamese Policeman Adyama Isao ... Asian Bodyguard Ken Streutker ... Neil Finnegan User Rating: 5.1/10 (884 votes)        4.3/10 ( 44 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 User Comments AONN Multimedia Researchさん International, Worldwide 2005年7月9日 百発百中のトーマス・ベケットと 鰐の尻尾を蹴り飛ばすクアン刑事 「山猫は眠らない」シリーズは、過去最高のアクション映画だ。 初心者は知らないだろうが、「山猫は眠らない」シリーズは、 ほんもののスパイ映画で、実にいい映画なんだぜ。 このシリーズは、よくできていて、 それなりにお金もかけているし、技術水準も高い。 悪い演技は見られないし、下らんジョークもない。 その代わりに、お金に見合った価値を得ることができる。 In the cloak and dagger realm of この映画では、観客は、何が起きるか知ることなく、 現代のホーチミン市へ使命を果たしに行く。 (以前は、サイゴンと呼ばれていた) 国家安全保障局は、元海兵隊のスナイパーを復職させる。 トーマス・ベケットは、ターゲットを追いつめ、抹殺する。 裏に、ワシントン政界のモグラタたちがからんでいた。 在ワシントンの国家安全保障局の諜報官Dan McKenna大佐は、 果たして適切な人物を選んだのだろうか? また、国家安全保障局の副長官William Averyは、 作戦を逐一見ていたのだろうか? ×印だ。 コブラを警戒したか? マングースを大事にしたか? 昔のヴェトナムの民話に学んだか? それに命がかかっているのだ。 この映画の音楽は、アップビート。 沢山のひとに喜びをもたらすだろう。 21世紀のヴェトナムは、確かに昔とはちがう。 古くからの暗いスパイ活動の世界とは対照的だ。 「山猫は眠らないシリーズ1、2」をチェックすべし。 それだけの価値がある。 オトーサン、 「映画瓦版、冴えているね」 服部弘太郎さん 2005年6月17日 海兵隊のベテラン狙撃手を主人公にしたシリーズ第3弾。 だんだん話が漫画チックになってきた。 トム・ペレンジャーが凄腕の狙撃手に扮した、 「山猫は眠らない」シリーズの3作目。 緻密な描写でガンマニアやアクション映画ファンをうならせた1作目から、 2作目「山猫は眠らない2/狙撃手の掟」までは10年のブランクが空いたが、 今回は前作からわずか2年での続編登場となった。 (ちなみにIMDbによると1作目は劇場映画、2作目はテレビ放映、 3作目はストレートビデオだとか。) (略 あらすじ紹介) 1作目ではビリー・ゼイン、 2作目ではボキーム・ウッドバインとコンビを組んだトム・ペレンジャーが、 今回組む相手はバイロン・マン。 『キャットウーマン』に出演していたというアジア系俳優だが、 それがどんな役立ったかさっぱり覚えていない。 しかも今回の映画では彼が観測手ではなく、 ベトナムで警官をしながらCIAの仕事もしているという 現地コーディネーターのような役回りで登場するのだ。 映画から観測手が消えた段階で、 この映画は『山猫は眠らない』シリーズとしてのアイデンティティを 放棄しているように感じてしまう。 単独行動を始めた途端に、凄腕のスナイパーはスーパーマンになってしまうからだ。 秘密任務でベトナムに残ったアメリカ兵が現地でミニ王国を築き、 アメリカ政府がそれを抹殺しようと殺し屋を差し向ける物語は、 コッポラの『地獄の黙示録』のミニチュア版ではないだろうか。 ベトナムの警察でベケットとフィネガンが対話をするシーンや、 王を失った王国の住人たちが王を殺した男にひれ伏す場面など、 まるっきり『地獄の黙示録』の規模縮小バージョンだ。 『地獄の黙示録』から25年たっても、 アメリカ人のベトナムに対する意識などあまり変わっていないのかもしれない。 「ワン・ショット、ワン・キル(一撃必殺)」が信条のベケットが、 初めて任務に失敗する今回のお話。 しかしその失敗の理由が、僕にはイマイチよくわからなかった。 かつての親友を撃たねばならないという心理的動揺があったのか?  それとも右手の怪我の後遺症による手の震えが原因なのか?  あるいはターゲットが動いた?  「なぜ失敗したのだろう」と考え込んでいるうちに、 ベケットは別の狙撃手に狙われる。 ここはもう少し脚本で整理してほしかった。


ワイルド・チェイス

オトーサン、 「ジェイミー・フォックスじゃん!」 B級アクション映画と思ってみはじめましたが、 やや襟を正してみることにしました。 原題:Bait (2000) 監督:Antoine Fuqua 脚本:Andrew Scheinman /Adam Scheinman/Tony Gilroy Genre:Action/ Crime / Thriller Rated R for language, violence and a scene of sexuality. Country:Canada /Australia /USA Language:English 上映時間:119分 あらすじ: アルビンはコソ泥だ。 レストランからクルマエビを盗んで、悦にいっていたが、 つかまって刑務所へ。 同房だったのが、連邦準備銀行から金隗を盗んだ 2人組みの片割れジャスパーだった。 心臓が悪く、取調べ中に死ぬが、 その前にアルビンに、金隗の隠し場所について、 何やら謎めいた言葉を残していった。 財務省捜査官のエドガーは、部下のウーリーに命じる。 「隠し場所を知っているにちがいない、囮として泳がせろ」 晴れて、NYの空気を吸ったアルビンだったが、 彼の一挙手一投足は、下顎に埋め込まれた発信機で完全に把握されていた。 そして、ついに、主犯のブリストルが接近してきた。 出演者: Jamie Foxx ... Alvin Sanders(アルビン) David Morse ... Edgar Clenteen(エドガー) Kimberly Elise ... Lisa Hill(リサ) David Paymer ... Agent Wooly(ウーリー) Robert Pastorelli ... Jaster(ジャスター) Doug Hutchison ... Bristol(ブリストル) オトーサン、 「ジェイミー・フォックス、いいねぇ」 相手役のデイビッド・モース、はにかんだ顔が好きです。 JAMIE FOXX  ジェイミー・フォックス 誕生日 1967/12/13 出身 米テキサス州テレル サンディエゴのユナイテッド・ステーツ・インターナショナル大学で クラシック音楽を学ぶ。 2005年「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 2003年「コラテラル」でもタクシー運転主役でアカデミー賞、 ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 音楽では99年「エニイ・ギブン・サンデー」のサントラ2曲を自ら書き、 プロデュースと演奏も兼ねた。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「恋のトリセツ 別れ編」 1996年「ファイト・マネー」「好きといえなくて」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆ 2000年「ワイルド・チェイス」 2001年「アリ」◆ 2003年「コラテラル」◇「シェイド」 2004年「Ray/レイ」◇「クリップス」(TM) 2005年「ステルス」◆「ジャーヘッド」◆ 2006年「マイアミ・バイス」◇「ドリームガールズ」◆ DAVID MORSE  デイビッド・モース 誕生日 1953/10/11 出身 米マサチューセッツ州ハミルトン 71年からボストン・レバートリー・シアターで 6年間演技を学んだ後、活動の場をニューヨークに。 82年からテレビシリーズ「セルト・エルスウェア」に 6シーズンレギュラー出演。 映画デビューは80年「サンフランシスコ物語」。 95年「クロッシング・ガード」で インディペンデント・スピリット賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「サンフランシスコ物語」 1983年「メカノイド2VR」(TM) 1987年「アルカトラズ刑務所・暴動大脱獄」(TM) 1989年「KKK:炎の十字架」(TM) 1990年「逃亡者」 1991年「インディアン・ランナー」 「カリフォルニア大激震/ハイウェイI−880の奇跡」(TM) 1993年「危険な遊び」 1994年「ゲッタウェイ」 1995年「12モンキーズ」「クロッシング・ガード」 「スティーブン・キング/ランゴリアーズ」(TM) 1996年「ロング・キス・グッドナイト」「ザ・ロック」「ボディバンク」 1997年「コンタクト」「マーダー・ライブ 殺人中継」(TM) 1998年「交渉人」◆「クレイジー・イン・アラバマ」 1999年「グリーンマイル」◆ 2000年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」◆「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 「ワイルド・チェイス」◆ 2001年「アトランティスのこころ」◆ 2002年「ダブル・ビジョン」◇ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◆「夢駆ける馬ドリーマー」◆ 2006年「16ブロック」◆ 2007年「ディスタービア」◆ その他の出演者: Mike Epps ... Stevie Sanders Jamie Kennedy ... Agent Blum Nestor Serrano ... Agent Boyle Kirk Acevedo ... Ramundo Jeffrey Donovan ... Julio Megan Dodds ... Agent Walsh Tia Texada ... Tika Neil Crone ... Supervisor Matthew Witherly ... Guard User Rating: 5.5/10 (3,950 votes) オトーサン、 「低すぎないか」 最後の競馬場と野球場のシーンが、 フアンの心を逆なでしたのでしょうね。 User Comments sebastian_goofyさん Frankfurt, Germany 2004年11月23日 最良のポップコーン映画 そう、誰かが言っていた。 これぞ、まさしくポップコーン映画だと。 その通リだ。 大したサプライズもないし、 傑出した演技もあるわけではない、 ストーリーの大逆転もないし、プロデューサーも無名だ。 だが、実によく出来ていて、みていて楽しい。 演技はいい。どんな映画もかくあるべきだ。 撮影は時々ミスするが、トリックはOKだ。 監督もいい。 そういう結論を得たのは、ほぼ同じような映画の 「ラスト・ボーイスカウト」(1991)と比較したからだ。 そちらは、ブルース・ウィルスの活躍でもっているが、 この映画は、何人もの俳優が活躍している。 みんないい。 悪人は、自信満々だ。 (平板な男だが、こいつはポップコーン映画だぜ!) 特殊効果も、面白いし、 ストーリーも、きちんとしている。 監督は、観客を喜ばせようと最善の努力をしている。 これ以上、何を望むのだ? ポップコーンの袋かね。 オトーサン、 「コメント、少ないないなぁ」 ゆぅりさん 2007年8月18日 なかなかいいかも アクションやコメディや色んなジャンルがちょっとずつ混ざってる感じが 終わったあとの爽快感が少ない原因だと思うけど、 軽く見れて楽しめる映画。 シリアスに作りこもうと思えば作りこめるようなストーリーだけど、 あえてコメディータッチなところが、よかった。 ちょうど軽いテイストのが見たかったし。 主人公の憎めないキャラクターがなごめます。 24のジャックを彷彿とさせるような刑事の仕事っぷりは、ちょっとステキ。 冷徹な刑事が少しだけ垣間見せる人間味がいいな〜と思った。


レア・魔性の肉体

オトーサン、 「怪しげな邦題だな」 原題のPalmetto(パルメット)は、フロリダの町。 この映画、露出度の高い美女の競演が楽しめます。 原題:Palmetto (1998)    パルメット 監督:Volker Schlondorff 原作:James Hadley Chase 脚本:E. Max Frye Genre:Crime / Drama / Mystery / Romance / Thriller Rated R for sexuality, language and some violence. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:114分 あらすじ: ハリーは、元記者だ。 冤罪が判明し、出所して故郷のパルメットに戻る。 恋人ニーナと再会し、幸せな人生を歩みはじめる。 だが、ひょんなことで、富豪マルルーの後妻レアと知り合い、 レアの娘・オデットの偽装誘拐を持ちかけられる。 迷ったものの、世間への恨みと金欲しさから引き受ける。 身代金を入手して、喜んだのも束の間、 彼を待っていたのは、オデットの死体だった。 罠に掛けられたのだ... 出演者: Woody Harrelson ... Harry Barber(ハリー) Gina Gershon ... Nina(ニーナ) Elisabeth Shue ... Mrs. Donnelly / Rhea Malroux(レア) Chloe Sevigny ... Odette(オデット) Rolf Hoppe ... Felix Malroux(マルルー) Michael Rapaport ... Donnely(ドネリー) オトーサン、 「ウディ・ハレルソン、女に弱いなぁ。 恋人のジーナ・ガーションも、美人なのに...」 でも、魔性の肉体の持ち主レアに誘惑されて、破滅へ。 レアを演じたエリザベス・シュー、経歴を調べて驚きました。 ボインしか売り物がないのかと思ったら、ハーヴァード大とは。 WOODY HARRELSON  ウディ・ハレルソン 誕生日 1961/7/23 出身 米テキサス州ミッドランド 押しの強い強烈な個性が魅力の俳優。 オハイオ州レバノンで育ち、インディアナ州ハノーヴァー大学で 舞台芸術と英語を専攻した。 卒業と同時に俳優を志して、ニューヨークに移り、 1年後にニール・サイモンの「ビロクシー・ブルーズ」で舞台デビュー。 TVシリーズ「チアーズ」のバーテンダー役が有名。 映画は85年「ワイルド・キャッツ」がデビュー作。 96年「ラリーフリント」でアカデミー賞と ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞の主演男優賞にノミネート。 私生活では娘二人を持ち、妻ローラ・ルーイとwww.voiceyourself.comを開設し、 地球環境のために質素で自然な生活を目指す運動を行っている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「ワイルド・キャッツ」 1988年「恋人たちのキャンパス」「結婚の条件」 1991年「ドク・ハリウッド」「L.A.ストーリー/恋が降る街」 1992年「ハード・プレイ」 1993年「幸福の条件」 1994年「ナチュラルボーン・キラーズ」「ハリウッド・トラブル」      「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローNYへ行く」 1995年「マネートレイン」 1996年「キングピン・ストライクへの道」「心の指紋」      「ラリー・フリント/裸の星条旗」 1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」 1998年「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆      「シン・レッド・ライン」◆「パルメット」◇      「ハイロー・カントリー」◇ 1999年「エドtv」◇「オースティン・パワーズ:デラックス」 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◆ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇「セレブの種」◆ 2005年「スタンドアップ」◆ 2006年「スキャナー・ダークリー」(声)「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「ノーカントリー」◆ 2008年「俺たちダンクシューター」◇ GINA GERSHON  ジーナ・ガーション 誕生日 1966/6/10 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス ニューヨーク大学で文学を学ぶ。 86年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」で映画デビュー。 2000年にオーウェン・ウィルソンと結婚。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1988年「カクテル」「レッドブル」 1991年「希望の街」「ジャングル・フィーバー」      「アウト・フォー・ジャスティス」 1992年「ザ・プレイヤー」 1995年「蘇る狼」「ショーガール」 1996年「TOUCH<タッチ>」「ファイヤーワークス」 1997年「バウンド」「フェイス/オフ」 1998年「N.Y.殺人捜査線」「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「スキャンダル」      「パルメット」「ブラック&ホワイト」 1999年「インサイダー」「写真家の女たち」 2001年「ドリヴン」「ピクチャー・クレア」 2002年「ボーダーライン」「デーモンラヴァー」 2004年「スリーウェイ 誘う女たち」 ELISABETH SHUE エリザベス・シュー 誕生日:1963/10/6 出身 米デラウェア州ウィルミントン ウェルズリーカレッジとハーヴァード大学で学び、 在学中に女優を志して勉学を中断。 後にハーバードに戻り、15年後の2000年に学位を取得した。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」 からマーティのガールフレンドを演じ、 1995年「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演女優賞にノミネート。 弟は俳優のアンドリュー・シュー。 映画監督である夫のデイヴィス・グッゲンハイムとの間に子供が3人いる。 出演作 1984年「ベスト・キッド」 1987年「ベビーシッター・アドベンチャー」 1988年「カクテル」 1989年「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」 1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 」 1991年「あなたに恋のリフレイン」 1993年「愛が微笑む時」 1995年「リービング・ラスベガス」「蒼い記憶」 1997年「地球は女で回ってる」「セイント」 1998年「従妹ベット」 2000年「インビジブル」 2002年「レオポルド・ブルームへの手紙」 2004年「ミステリアス・スキン」 2005年「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」      「夢駆ける馬ドリーマー」 その他の出演者: Tom Wright ... John Renick Marc Macaulay ... Miles Meadows Joe Hickey ... Lawyer Ralph Wilcox ... Judge Peter Paul DeLeo ... Bartender Hal Jones ... Ed Salvador Levy ... Driver Richard Booker ... Billy Holden Mikki Scanlon ... Alda renick User Rating: 5.6/10 (3,546 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments jlmsさん United Kingdom 2003年12月16日 節目毎に驚きがある 登場人物らは、信頼性を欠く。 有史以来、ゴージャスな女性は、 男性の下着に手を触れたがっている、 そうした描き方だ。 筋書きは、異常で、見かけとは大違いだ。 出演者は、いかにも普通のスリラーに出てくるようだが、 最後に明らかになるサプライズのおかげで、 見応えがある映画になった。 肉感的な女性たちと異常な筋書きがいい。 オトーサン、 「どこにも、コメントが出ていないなぁ」 最後の頼みの綱「ポンコツ映画愛護協会」に出ていました。 古川土竜さん 2007年11月4日 パルメット (略 あらすじ紹介) ドイツのフォルカー・シュレンドルフ監督がアメリカでメガホンを執った作品。 テレビ放送では『パルメット/誘拐の甘い香り』や『レア/魔性の肉体』といった 別タイトルになる場合もある。 アメリカの映画製作スタイルがシュレンドルフ監督の肌に合わなかったのか、 それとも脚本が合わなかったのか、理由はともかく、 この作品は「世界的な名監督と称される シュレンドルフ監督が撮った底抜けヘロヘロ映画」になってしまった。 序盤から底が割れちゃってるし、もう取り戻すことは不可能だろうと推測できてしまう。 けだるくて妖しい雰囲気のサスペンスにしたかったのかもしれないが、 無理のある設定や展開を キャラクターの魅力やカメラワーク、ムードなどで隠すことも出来ていない。 完璧なはずの計画が破綻するのではなく、オデットが勝手な行動を取るなど、 最初から計画は破綻している。 もはやコメディー・タッチでドタバタ喜劇として 作る以外に無いような話にも思えるのだが、 当然ながら、ものすごくマジでシリアスに作られている。 一向に緊張感が生まれないのは、狙いなんだろうか。 意図的にしろ、違うにしろ、どっちにしても成功しているとは言えない。 最もスリリングなのは、ハリーが車で事故を起こしたシーンかもしれない。 しかし、錯乱して事故を起こすというのは無理がある。 ただ、そんな無理でもしなければ、緊張感を持ち込めないということなのだろう。 まず、ハリーがレアと知り合う段階で、引っ掛かりを覚える。 「レアが電話ボックスに起き忘れたバッグにハリーが気付き、 しかも中から財布を盗む」といいうこがきっかけで、2人は知り合っている。 後の流れを考えると、レアはハリーを利用するために彼に接近している。 だから電話ボックスにバッグを忘れたのは、ワザとだったということだ。 しかし、良く考えてみると、電話ボックスに起き忘れたバッグに、 ハリーが気付くとは限らない。 もし気付いたとしても、金を盗むとは限らない。 つまり、ハリーと知り合うきっかけとしては、確実性が低すぎる。 もっと確実に知り合える方法を選ぶべきだろう。 そもそも、ハリーが金を盗むという時点で、ちょっと妙なことになってしまう。 彼は確か、賄賂を拒んで刑務所送りになったはずである。 つまり、正義感があったはずなのだ。 そんな人間が、簡単に他人の金に手を出すというのは引っ掛かる。 だったら最初から、ハリーが小悪党で、 犯罪に手を出して捕まったということにすれば良かったのだ。 で、金を盗んだだけに終わらず、ハリーはレアの持ち掛けた犯罪行為に ホイホイと乗ってしまう。 女の色香に惑わされたという形にしたいのかもしれないが、 レアが誘う前に、むしろハリーの方から積極的に彼女にアプローチを仕掛けている。 ハリーが初めて会ったレアの持ち掛けた怪しい儲け話に興味を抱くのも、 電話してくれと言われたのにズカズカと屋敷の敷地に上がり込むのも、良く分からない。 他に行動理由が思い当たらないので、レアに惹かれたということなのかもしれないが、 その時点では彼女がエロティックなフェロモンを撒き散らしている印象は全く無い。 レアと会う直前のシーンで、ハリーは久しぶりに再会したニーナとイイ感じになっている。 ニーナに不満があるわけでもない。 会ったばかりのレアに惑わされるのなら、ニーナは色気が無く、 モッサリした女にしておけば良かったのだ。 そうすれば、セクシーでエロティックなレアにハリーが すぐにハマってしまうというのも分かりやすい。 もしかすると、エリザベス・シューを『氷の微笑』のシャロン・ストーン みたいな扱いにしたかったのかなあ。 しかし、だったら、もっと脱がないと。 まあ、ほとんど脱いでいないのに、レアが安いズベ公に見えてしまうのは、 ある意味では凄いことなんだろうけどね。 でも、レアの安さが強く影響したのか、映画全体が安くなっちゃってるわな。 あまりにハリーの行動が穴だらけなので、 「わずかなミスを隠そうと必死になる」という行為から 緊迫感が生まれるということが成立しない。 どれだけ頑張ったところで、隠し切れないほど穴がデカい。 バカな奴のバカすぎる計画が失敗しても、そりゃ当然だ。 ハリーが「夫は警察に連絡しない」というレアの言葉を完全に信用するのも、 幾つも証拠を残すのも、かなりアホである。 そんなバカなハリーが、どれだけ追い詰められても全く同情できず、 「自業自得だろ」と冷たく突き放したい気分になってしまう。 オトーサン、 「名監督なのか?」 参考までに経歴をみてみましょう。 VOLKER SCHLONDORFF  フォルカー・シュレンドルフ 誕生日 1939/3/31 出身 独ヴィースバーデン パリで経済学と政治学を学び、後高等映画学院に入学。 ルイ・マル、ジャン=ピエール・メルヴィル、アラン・レネの助監督、 1963年、ジャン=ダニエル・ポレ監督の中編"Mediterranee"を共同監督。 1966年、「テルレスの青春」で長編デビュー。 1970年代には、ニュー・ジャーマン・シネマの旗手になった。 1973年、プロダクション"Bioskop Film"を設立。 1979年、「ブリキの太鼓」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールと アカデミー外国語映画賞を受賞 監督作 1966年「テルレスの青春」 1970年「突然裕福になったコンバッハの貧しい人たち」 1971年「ルート・ハルブファスの道徳」 1972年「つかの間の情熱」 1975年「情事の報酬/カタリーナ・ブルームの失われた名誉」(共) 1976年「とどめの一発」 1978年「秋のドイツ」(共) 1979年「ブリキの太鼓」 1984年「スワンの恋」 1987年「ルイジアナの夜明け」 1990年「侍女の物語」 1991年「ボイジャー」 1996年「魔王」


グーグーだって猫である

オトーサン、 「時間のムダだった...」 久しぶりに井の頭公園の風景をみられましたし、 猫も可愛いかったのですが... 原題:グーグーだって猫である(2008) 監督・脚本:犬童一心 原作:大島弓子 Genre: Drama 上映時間:116分 あらすじ: 小島麻子は、売れっ子の漫画家だ。 締め切りに追われて、連日徹夜だ。 翌朝、「サバ、朝ごはんにしよう」と 愛猫に話しかけるが、サバは死んでいた。 悲しみのあまり、麻子は漫画が書けなくなってしまう。 そんな麻子は、ある日、吉祥寺のペットショップで、 アメリカンショートヘアーの子猫に出会う。 運命の出会いだった。 「名前はグーグーとします!」 グーグーと一緒に、ご飯を食べ、お風呂に入り、寝る。 これ以上ない幸せな日々がはじまるのだが... 出演者 小泉今日子 ... 小島麻子 上野樹里 ... ナオミ 加瀬亮 ... 青白 オトーサン、 「小泉今日子さん、まぁまぁだね」 大声を張り上げない、自然体に好感をもちました。 巷で、"中年の星"と騒がれている理由が分かりました。 「素材がいいね」 上野樹里ちゃん、加瀬亮くん、溌剌としています。 その他の出演者: 大島美幸 ... 麻子のアシスタント 村上知子 ... 麻子のアシスタント 黒沢かずこ ... 麻子のアシスタント 林直次郎 ... マモル 伊阪達也 ... タツヤ 高部あい ... 京子 柳英里紗 ... エリカ 田中哲司 ... 編集長・近藤 村上大樹 ... 編集者・田中 でんでん ... 梶原 山本浩司 ... 小林 楳図かずお ... UMEZU氏 マーティ・フリードマン ... ポール・ウェインバーグ 大後寿々花 ... 人間のサバ 小林亜星 ... 山本泰助 松原智恵子 ... 麻子の母 User Rating:6.1( 212 votes) Yahoo! オトーサン、 「監督の姿勢が気に入らん!」 花王、角川...過度の企業宣伝が目につきます。 監督にしてみれば、好きなことをやらしてもらっているんだから、 スポンサーの宣伝も大目にみなければというのでしょうが、 お金を払ってみている観客に失礼です。 User Comments: koromarukakoyukiさん 2008年9月16日 ペットを亡くしたことがある人なら 評価低いですね。 邦画独特のチンタラした映画ではありますが、 キョンキョンと大後寿々花ちゃんとのシーンで 私は号泣してしまいました。 今も犬と猫を飼っていますが、 12年前に亡くした犬のことを思い出しながら見てました。 亡くなったペットが、当時あの時々にどんなことを感じていたのか、 私をどう思っていたのかは永遠にわからないものですが、 この映画では飼い主とペットがそれを懐かしみながら話し合っていました。 それができたキョンキョンが心底羨ましい。 私も今からでも犬と話をしてみたい。 聞いてみたいことがいっぱいあります。 監督の評価や映画としての出来は、 専門家ではないから私にはわからないけれど、 私の心に響いたことだけは間違いありません。 オトーサン、 「では、専門家どうぞ」 Longislandさん? 2008年9月15日 ビミョーに残念 切ない恋愛を描かせたら当代一の犬堂監督新作ってことで 期待を胸に公開2週目日曜日のライズ最終回へ・・・ 20代後半女性を中心に60%の入りってあれれ空席目立つな〜ぁ。 本作は「金髪の草原」に続く大島弓子の漫画が原作なんだとか。 漫画はほとんど読まないのでよく知らんが、 愛猫サバの死、地元吉祥寺、自身の大病、ふ〜ん大島弓子の自伝的ストーリーなんだ。 なんといっても、売れっ子漫画家を演じる小泉今日子が素晴らしい。 女性として円熟した小泉今日子の魅力と、 女優の魅力を最大限に導き出す犬童演出が見事な成果をスクリーンに焼き付けている。 過去、障害者(ジョゼ虎)やマイノリティー性指向(メゾン)の愛を描いた傑作に続き 今回は年齢差? 年下の男性に心揺れる、 しかし踏み出すことが出来ない中年女性の心の機微が丁寧に描かれているんだが・・・。 〆切間近の漫画家生活と前猫の死のアヴァンタイトル部分は見事、 一気に作品に引き込まれるも、 その後しつこいタイアップ企業露出と観光ガイド的御当地紹介、 出版記念パーティーにおける楽屋落ち (角川歴彦・椎名保CEO 御本人様登場)も穿った見方だが 角川グループの作家囲込み?に思えちゃうな〜ぁ。 ストライプおじさんも脇役の枠を越えてインパクトありすぎ。 要は遊びがすぎてしつこい。 中盤、年下加瀬亮との関係と新猫との生活は楽しくいつまでも見たい気にさせるが、 後半病気へ・・・。 年下男性との恋愛は置いとかれ、病気と向かい合う現実と唐突なファンタジーが混在。 上野樹里の恋愛も交差してバランスが極端に崩れちゃった。  犬童監督の持ち味である「リアル」と「メルヘン」の微妙なさじ加減が 本作ではのバランス悪く効果的で無い。 ギリギリまでそぎ落とした音楽、各演者は巧み、 アップを多用したり画面内人物配置の凝り方・・・ 丁寧にして見事なんだが、犬童+アスミックAEの傑作前2作に比べると・・・ 期待が大きすぎたのかチョット残念な出来。


デイ・アフター 首都水没

オトーサン、 「すごい映画を放映するようだ」 テレビ朝日「日曜洋画劇場」の予告をみた印象です。 「首都が水没する?そりゃ大変だ!」 集中豪雨の夏でしたから、他人事ではありません。 原題:Flood (2007) 監督:Tony Mitchell 原作:Richard Doyle 脚本:Justin Bodle /Matthew Cope/Nick Morley Genre:Action /Drama Country:UK / South Africa / Canada Language:English 上映時間:110分 あらすじ: 英国東海岸を猛烈な嵐が襲った。 高潮と重なり、海水は一気にテームズ河を遡り、 ロンドン市内を襲い、数百万人の市民の命が危険にさらされた。 造船技師のロブと元妻のサム、 そしてロブの父で気象学者のレオナルドは、力を合わせる。 だが、残された時間は、あと2時間しかなかった。 副首相とロンドン警察長官は、重大な決断を迫られていた。 出演者: Robert Carlyle ... Rob Morrison (ロブ) Jessalyn Gilsig ... Samantha 'Sam' Morrison(サム) Tom Courtenay ... Leonard Morrison(レオナルド) Joanne Whalley ... Patricia Nash(ロンドン警察長官・パトリシア) David Suchet ... Deputy Prime Minister Campbell(副首相・キャンベル) オトーサン、 「ロバート・カーライルか」 この人の顔の皮膚は薄皮みたいでしょう。 それが、感情表現の豊かさにつながっているようです。 脇役でしたが、警察長官役のジョアンヌ・ウォーリーと 副首相役のデイビッド・スーシェの演技に感銘を受けました。 どこかの大臣とはちがって、責任感と決断力があります。 ROBERT CARLYLE  ロバート・カーライル 誕生日 1961/4/14  出身 スコットランド・グラスゴー 4歳で母と死別し、17歳で学校を中退、 ペンキ職人をしながら、生活費を稼ぎ、演技の勉強をする。 ロンドン王立音楽演劇アカデミーで学び、 89年「沈黙の叫び」で映画デビュー。 代表作は「フル・モンティ」のギャズ役。 他「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では007の敵役、 「プランケット&マクレーン」では主役を演じている。 アントニア・バード監督作品の常連で「司祭」「フェイス」「ラビナス」に出演。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「リフラフ」 1994年「司祭」 1996年「トレインスポッティング」「ゴー・ナウ GO NOW」      「カルラの歌/戦士たちの鎮魂歌」 1997年「フェイス」「フル・モンティ」 1998年「フェローズ」 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◆「アンジェラの灰」◇      「ラビナス」◇「プランケット&マクレーン」◇      「ザ・ビーチ」◆ 2000年「リトル・ストライカー」 2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 2002年「ケミカル51」◇「家族のかたち」◇ 2006年「エラゴン 遺志を継ぐ者」◆ 2007年「28週後...」「デイ・アフター 首都水没」 JOANNE WHALLEY  ジョアンヌ・ウォーリー 誕生日 1964/8/25 出身 英サルフォード 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1982年「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」 1985年「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」 1988年「ウィロー」「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1989年「もう一度殺して」「スキャンダル」 1990年「ネイビー・シールズ」 1991年「スピリット/傷だらけの栄光」      「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1992年「ストーリービル/秘められた街」 1993年「マザーズボーイ/危険な再会」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」「脅迫」 1998年「知らなすぎた男」 1999年「バッド・スパイラル 運命の罠」 2007年「デイ・アフター 首都水没」 DAVID SUCHET  デイビッド・スーシェ 誕生日 1946/5/2 出身 英ロンドン テレビでは「名探偵ポアロ」のポアロ役で有名。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「グレイストーク/類人猿の王者ターザン」 1985年「コードネームはファルコン」 1986年「アイアン・イーグル」 1987年「ワールド・アパート」 1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◆ 1998年「ダイヤルM」◆ 1999年「ウィング・コマンダー」◆ 2002年「ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線」(TM) 2003年「セイブ・ザ・ワールド」 2007年「デイ・アフター 首都水没」 その他の出演者: Nigel Planer ... Keith Hopkins Ralph Brown ... Mel's Dad Gottfried John ... Arthur Moyes Tom Hardy ... Zack Pip Torrens ... Army Liaison Officer Richardson Susan Wooldridge ... Nash's Assistant David Hayman ... Major General Ashcroft Martin Ball ... Wyatt Poppy Miller ... Nikki Fuller Peter Wight ... Johnson - Transport Chief User Rating: 4.7/10 (1,818 votes) 3.0/10 ( 35 votes)Yahoo! オトーサン、 「こりゃ、低いねぇ」 冗長すぎたのでしょう。 Yahoo!の3.0は、大袈裟な予告への批判でしょう。 User Comments Author: scootb73さん Scotland 2007年11月2日 他のひとが言うほど悪くはない 最近、このDVDを買った。 聞いたことがなかったし、ロバート・カーライルが好きだから。 明らかに、こいつにはハリウッド大作の特殊効果はない。 そう、つつましやかなものだ。 演技がよかった。 楽しめたし、買ったことを後悔していない。 ほぼ2時間の長さだが、この手の映画にしてはちょうどいい。 最初から最後まで、スリリングな爆発を期待してはいけない。 上品なストーリーで、よくバランスのとれた映画なのだ! オトーサン、 「分からんでもないが...」 reicheru1114さん 2008年9月15日 意味のない話が長くてテンション下降 予告が迫力ありそうで凄かったから、 久々のパニックを期待して見たんだけど酷かったですね〜。 恐るべし予告の力。 テレビでやってたから見たもののDVDなんて借りてたら最悪よ。 それでも2時間以上時間を無駄にしたけど・・ 最初からちょっと激しいシーンがあって 「おお!これから大騒ぎか?!」と思いきや、 政府の物語りがダラダラと・・ そのうちまたパニックになるだろうと期待して見続ける事30分。 まだかよっ! 気づいたらコックリコックリ・・ やっと映画らしく?なってきたと思ったら、 何だか見た事ある映画と似たようなシーン続出。 「タイタニック」「ディープ・インパクト」「日本沈没」等、 色々混ざってたりして個性のない作品。 とにかく何をしたいんだか分からない矛盾したお話が懇々と続いて、 テンション下降。 迫力も悲惨さも伝わってこない。 音楽も単調でしつこく耳ざわり。 しまいにはクライマックスを過ぎて、 水没状態がどうなったのか見せない辺りは終わってましたね。 お金掛けて結局何を見せたかったんだかさっぱり分からなかった。 世の中に無くてもいいと思う作品でした。


恋人はパパ/ひと夏の恋

オトーサン、 「こりゃ、面白そうだ!」 ジェラール・ドパルデューが主演です。 代表作「シラノ・ド・ベルジュラック」の名演技がみられるでしょうか? 原題:My Father the Hero (1994) 監督:Steve Miner 脚本:Gerard Lauzier /Francis Veber/ Charlie Peters Genre:Comedy / Romance Country:France / USA Language:French / English 上映時間:90分 あらすじ: パパのアンドレが、1年半ぶりにNYにやってきた。 「2人っきりで、バカンスを楽しもうや」 15歳と多感な年頃のニコルにとって、 母メガンと離婚した父親は、疎ましい存在だ。 バハマの素敵なビーチ、豪華なスィートルームを前にしても、 ニコルは、文句たらたら。 「何よ、こんな年寄りばっかりのところ」 だが、ハンサムな若者ベンと出会うと、急に上機嫌になる。 父親連れというのは体裁が悪いので、 「アンドレは愛人よ」とウソをつく。 狭いリゾート地ゆえ、噂が広がるのも早い。 ベンには水上スキー意地悪され、バーでも妙な目で見られる。 あまつさえ、中年女ダイアナも近づいてくる。 それでも、アンドレはめげない。 毎朝毎晩、パリの彼女に電話するのだ。 出演者: Gerard Depardieu ... Andre(アンドレ) Katherine Heigl ... Nicole(ニコル) Dalton James ... Ben(ベン) Lauren Hutton ... Megan (メガン) Faith Prince ... Diana(ダイアナ) オトーサン、 「ははは、サービス精神豊かだな」 「シラノ・ド・ベルジュラック」みたいなシーンがあるじゃないですか。 語彙の少ない娘に対して、こっそりとベンへの口説き文句を教えるのです。 「今時の娘がそんな古風なせりふ、言うかよ」と思いましたが、 やはり愉快なシーンなので、笑ってしまいました。 反抗期で小憎らしいニコルを演じたのは、キャサリン・ヘイグル。 「すごい美少女だなぁ」 GERARD DEPARDIEU  ジェラール・ドパルデュー 誕生日 1948/12/27 出身 仏シャトルー 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「LE BEATNIK ET LE MINET」 1971年「水の中の小さな太陽」 1972年「ラ・スクムーン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「薔薇のスタビスキー」「バルスーズ」「友情」 1975年「ジュ・テーム・モア・ノン・ブリュ」「仮面」      「ハンカチのご用意を」 1976年「1900年」「バロッコ」 1978年「バイバイ・モンキー摩天楼ラプソディ」「護衛犬都市」 1980年「アメリカの伯父さん」 1981年「終電車」「隣の女」 1982年「ダントン」「溝の中の月」 1984年「フォート・サガン」 1985年「シガニー・ウィーバーの大発掘」      「ソフィー・マルソーの刑事物語」 1986年「愛と宿命の泉」「タキシード」 1987年「悪魔の陽の下に」 1988年「カミーユ・クローデル」「夜のめぐり逢い」 1989年「美しすぎて」「お家に帰りたい」「ふたり」      「ヘンリー5世」 1990年「グリーン・カード」「シラノ・ド・ベルジュラック」 1991年「さよならモンベール」「めぐり逢う朝」      「メルシー・ラ・ヴィ」 1992年「1492コロンブス」 1993年「恋人はパパ ひと夏の恋」「ゴダールの決別」      「ジェルミナル」      「フランソワ・トリュホー 盗まれた肖像」 1994年「愛の報酬 シャベール大佐の帰還」      「ザ・マシーン私の中の殺人者」「記憶の扉」 1995年「エリザ」「俺たちは天使だ」「百一夜」 1996年「シークレット・エージェント」「ハムレット」      「僕のボーガス」「ミルドレッド」 1998年「仮面の男」 2000年「宮廷料理人ヴァテール」「102」「ヴィドック」      「レ・ミゼラブル」(TM)「メルシィ!人生」 2001年「CQ」 2002年「シティ・オブ・ゴースト」「ミッション クレオパトラ」 「微笑みに出逢う街角」 2003年「ルビー&カンタン」「ボン・ヴォヤージュ」 「サイレンス 血の呪」「恍惚」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」 2005年「ダニエラという女」 2007年「エディット・ピアフ 愛の讃歌」 KATHERINE HEIGL  キャサリン・ヘイグル 誕生日 1978/11/24 出身 米コネチカット州 テレビシリーズ「ロズウェル 星の恋人たち」で マックスの妹イザベル・エバンス役を演じる。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1993年「恋人はパパ/ひと夏の恋」 1995年「暴走特急」 1997年「アベレーション2」◇ 1998年「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」◇「テンペスト」 2000年「Hな彼女の見つけ方 マシューの童貞卒業物語」◇ 2001年「バレンタイン」◇ 2002年「アトミック・ハザード」(TM) 2008年「幸せになるための27のドレス」◇ その他の出演者: Stephen Tobolowsky ... Mike Ann Hearn ... Stella Robyn Peterson ... Doris Frank Renzulli ... Fred Manny Jacobs ... Raymond Jeffrey Chea ... Pablo / 'The Baha Men' Band Member Stephen Burrows ... Hakim Michael Robinson ... Tom Robert Miner ... Mr. Porter Betty Miner ... Mrs. Porter User Rating: 5.1/10 (3,514 votes)       10.0/10 ( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「こりゃまた、大差がついたなぁ」 アメリカ人は、フランス人嫌いで、 舞台となったバハマもごく普通のリゾート。 そこが日本人と大きくちがっています。 User Comments sukapestaさん p-town 2003年9月29日 大好き! この映画を最初に見たのは、5年前、レーザーディスクでだった。 好きにになったので、数年前、ケーブルテレビ"Home Box Office"で 放映されたとき、テープに録画した。 筋書きは、ややありきたりだが、 思いがけない面白いシーンがある。 例えば、ジェラール・ドパルデュー(アンドレ)が、 Thank Heavens for Little Girlsを歌うが、 観客は、彼はロリコン(小児性愛者)だときっと思うだろう。 キャサリン・ヘイグル (ニコル)とダルトン・ジェームズ(ベン)の喧嘩は、 そう... 実に愉快だ。 とくに、ダルトン・ジェームズは信じられないほどキュートだ。 ともかく、ついに私はDVDを買ってしまった。 定期的に見直すつもりだ。 オトーサン、 「最近は、ブログの映画評も見逃せないなぁ」 杏子さん 2008年9月11日 恋人はパパ/ひと夏の恋 1993年製作 アメリカ 離れて暮らす父アンドレ(シェラール・ドパルデュー)と 一緒にバカンスを過ごすことになった14歳のニコル(キャサリン・ヘイグル)。 旅先でハンサムな少年ベン(ダルトン・ジェームズ)に恋をした彼女は、 彼の気を引くために父親を自分の愛人だと偽るのだが・・・。 何気なくTVのチャンネルを回してたら遭遇の作品。 仏映画「さよならモンペール」のハリウッド版リメイク作品。 ヒロイン役の少女の顔を見たことがあるような気がしていたら、 キャサリン・ハイグル(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学、 幸せになるための27のドレス)だったのね。 やはり美人は小さい頃から美人なんだなぁ。 両親が離婚して離れて暮らす父への「自分を忘れないで」という気持ちと、 いざ一緒にいると疎ましく思う気持ち、 初めての恋に戸惑い、相手に自分を良く見せたいためにつく嘘など、 思春期の少女の微妙で複雑な心模様を瑞々しさとユーモアの中に描いた作品です。 バハマの美しい風景を楽しみながら、 娘に振り回される中でその成長に気付く父親役をジェラール・ドパルデューが コミカルに演じています。 ジェットスキーのシーンはスタントかもしれないけれど、素晴らしかったわ♪ 娘の恋に協力して、その嘘にのったフリをするのは 日本人の父娘ならちょっとあり得ない気もしますが、 そこは仏人という設定が生きてます。 そういえば、娘のついた嘘を信じ込んで顰蹙の目で彼を見る地元の人や観光客たちに 仏人のイメージって大体世界共通なんだと可笑しかったりもします。


おくりびと

オトーサン、 「どうせ、ローカルな賞だろ」 モントリオール国際映画祭でグランプリ受賞とか。 念のために見に行ったら、どうしてどうして。 アカデミー外国語映画賞ノミネートもありえます。 原題:おくりびと(2008) 監督:滝田洋二郎 脚本:小山薫堂 Genre:Drama 上映時間: あらすじ: 「旅のお手伝いって、旅行代理店かな?」 東京でオーケストラのチェロ奏者をしていたが、 楽団の解散で演奏家への道をあきらめ、 故郷の山形に戻ってきた主人公の大悟は、 求人広告に願ってもみない好条件の職を見つけた。 早速面接に向かった彼を待ち受けていたのは、 なぜか棺桶が置いてある古びた事務所だった。 ほどなく現れた社長の佐々木は、 履歴書に目を通すこともなく大悟の顔を見るなり、 一発で採用を決める。 呆気にとられて、求人広告を持ち出して仕事の内容を尋ねる大悟。 「どんな仕事をすれば...」、 「納棺」、 「のーかん?」 佐々木は答えた。 「あぁこの広告、誤植だな。“旅のお手伝い”ではなくて、 安らかな“旅立ちのお手伝い”。 NKは、納棺のNK」。 納棺...それは遺体を棺に納める仕事だった。 思いもよらない仕事に慌てふためく大悟だったが、 佐々木に言われるがまま引き受けてしまい、 妻の美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたと答えてしまう。 こうして、晩秋の庄内平野を佐々木とともに駆け回る、 大悟の新人納棺師としての日々がはじまった――。 美人だと思ったらニューハーフだった青年、 ヤンキーの女子高生、幼い娘を残して亡くなった母親、 ルーズソックスを履いてみるのが憧れだったオバアチャン、 沢山のキスマークで送り出される大往生のおじいちゃん・・・ さまざまな境遇の死や別れと向き合ううちに、 はじめは戸惑っていた大悟も、 いつしか納棺師の仕事に理解を示すようになっていった。 そんな矢先、冠婚葬祭関係=結婚式場で働いていると勝手に勘違いしていた美香に、 本当のことがばれてしまい、 彼女は「汚らわしい!」と言い残して実家に帰ってしまう。 数年前に母親を亡くし、幼い頃に父親が失踪してしまった大悟にとって、 唯一の家族であった彼女が離れていったことは大きなショックであったが、 真摯な態度で仕事にのぞむ信念はゆるがず、 彼は彼女が戻ってくるのを待つことにした。 季節はうつろい、庄内平野に春が訪れようとしている時、 納棺師として充足感と誇りを胸に刻みはじめていた大悟のもとに、 さまざまな知らせが舞い込んできた。 美香の懐妊、幼馴染みの母親の死、そして、30年間ゆくえ知らずだった父親の死! はたして大悟は納棺師として、そして夫として人として、 身近にいるかけがえのない人々の生と死に、どのように向き合えるのだろうか!? 出典:www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7865 - 出演者: 本木雅弘 .... 小林大悟 広末涼子 .... 小林美香 山崎努 .... 佐々木生栄 余貴美子 .... 上村百合子 吉行和子 .... 山下ツヤ子 笹野高史 .... 平田正吉 オトーサン、 「モックン、上手になったねぇ」 広末涼子さんは、まあまあ。 勿論、山崎努さんの演技力は別格ですが... 笹野高史さんは、実にいい味でした。 本木雅弘 もとき まさひろ 誕生日:1965/12/21 出身:埼玉県桶川市 浦和学院高校から明治大学附属中野高等学校に編入後、中退。 1982年、「シブがき隊」のメンバーになる。 1981年、TVドラマ「2年B組仙八先生」でデビュー。 1989年、「226」で日本アカデミー賞新人俳賞受賞、 1992年、「シコふんじゃった。」で、最優秀主演男優賞受賞。 2009年秋より、NHKドラマ「坂の上の雲」で主役。 妻は、エッセイストの内田也哉子と結婚。2児。 岳父は、ロックミュージシャンの内田裕也、 岳母は、女優の樹木希林。 出演作: 1989年「226」「ファンシイダンス」「べっぴんの町」 1991年「遊びの時間は終らない」 1992年「シコふんじゃった。」 1994年「RAMPO」 1995年「GONIN」 1996年「トキワ荘の青春」 1998年「中国の鳥人」 1999年「双生児 GEMINI」 2003年「スパイ・ゾルゲ」「巌流島 GANRYUJIMA」 2006年「鉄コン筋クリート」(声の出演) 2007年「夜の上海」 2008年「おくりびと」 その他の出演者: 杉本哲太 峰岸徹 山田辰夫 橘ユキコ User Rating: 9.2/10( 144 votes) Yahoo! オトーサン、 「こりゃ、名画だ!」 脚本も、音楽も最高でした。 モントリオール国際映画祭 ・グランプリ受賞 sahoree2000さん 2008年9月13日 間違いなく日本映画史に残る名作である。 このような題材を映画にしたというだけで驚きであるが、 それを通じて日本とは何か日本人とはどういう民族であるのか (生死観、職業倫理、宗教観、美意識・・・)を見事に描ききっている。 また全編を通じての日本の自然の美しさ、 チェロの調べが作品全体を非常に格調高いものにしている。 伊丹十三以来、久しくなかったアプローチ。 日本人のみならずこれはぜひとも外国の方に見ていただきたい作品である。 オトーサン、 「身内をなくしたひとならではの...」 流山の小地蔵さん 2008年8月22日 間違いなくベストワンの作品であり、笑って泣ける大傑作です。 この作品で“納棺師”という仕事を初めて知りました。 死者を納棺と前に、一定の所作でうやうやしく、表情を整え、 体を拭き、死に化粧をして、棺に納める仕事です。 このときお亡くなりになった人の尊厳のために、 衣装の着せ替えは参列者に一切肌を晒さず、 手際よく脱がせ、死に装束に付け替えるのです。 主演の元木がまるでお茶の作法のようだったと答えていたように、 その所作は美しく、厳かで、故人を弔ふことがこんなにも感動を呼ぶものかと、 改めて気づかせてくれました。 実は2年前の6月に母の葬儀を体験しました。 そのときにも納棺の儀式はあったはずなのですが、 記憶の隅に追いやっていたようです。  でも、納棺師の仕事がどんなに大切か。 この作品で思い知らせされました。 なかには葬儀屋が適当に遺体を棺桶に放り込む時もあるようで、 そのシーンを見たときなるほど儀式として納棺の儀があった方が、 遺族としても心のけじめができるし、 悲しみも和らぐものだなぁとつくづく思い知らされましたね。 まさに人生最高の旅立ちのお手伝いといえます。 ところが、普段の日常生活を送っている市中の人は、 他人の葬儀に関わることを忌み嫌います。 葬儀場や墓場の建設は反対され、葬儀屋は忌み嫌われます。 この作品の主人公大悟の幼なじみからは、絶交され、 さらに妻美香もまた、夫が相談もなく納棺師に就職したことに腹を立てて、 実家に帰ってしまいます。 葬儀場建設反対の立て札を見るたびに、 ろくに神仏を信じていない人がと疑問に思う小地蔵ではあります。 みなさんあまりにやがては誰でも死んでしまうという避けがたい現実を 避けて忘れてしまっているのではないのかなぁ〜。 いくら避けていても肉親や親しい人が亡くなったら、話は別。 死と向き合わざるを得ません。 そこで見かける納棺師としての大悟の振る舞いを見て、 蔑視していた美香や幼なじみたちも、感動するのでした。 初めて大悟の仕事ぶりをまざまざと見つめるときの 広末と元木の無言の演技が凄く良かったです。 直前まで納棺師の仕事の件で大喧嘩している仲だったのに、 アイコンタクト一発で、美香が大悟の仕事を受け入れたことを、 観客にも納得させるすばらしい表情でした。 無言の表情だけで場面を語らせている点では、滝田洋二郎監督の演出は凄いし、 元木・広末・山崎努らの阿吽の呼吸による息のあった演技に惹き付けられましたね。 あと主人公がプロのチェリストだったという設定のため、 ガチンコで元木はチェロの演奏を練習し吹き替えなしでやり遂げています。 その腕前は、全くの素人だったのが近日中には、 ライブ演奏しようかというところまで上達したそうです。 その主人公の心そのままに、時に激しく、時にやさしく、 チェロの音色で織りなす感動的な音楽を手がけるのは、名匠・久石譲。 日本の代表的なチェロ奏者20名で編成した楽団による音楽も素晴らしかったです。 また、物語の舞台は山形県庄内平野。 名峰・月山を背景に、美しい自然を四季の移ろいとともに叙情的に描き出していました。 一見地味で触れ難いイメージの職業をテーマしていますけれど、 その重さを打ち消すぐらいユーモアにあふれた作品でもありました。 例えば、大悟の初仕事は、死後2週間も経った腐乱死体。 その悶絶する姿に大笑い。 ついでに、追い打ちで家に戻ってたらで、夕食は鳥鍋。 鳥の生首見て吐きそうになる大悟に同情しつつ笑ってしまいました。 そんなときって、理性が麻痺しているから、 妻にいきなり欲情してしまうものでしょうか?(見てのお楽しみ) その他、沢山のキスマークで送り出される大往生のおじいちゃんだとか、 美人だと思ったら、拭いているうちにあれと当たり、 なんとニューハーフだったなどなど、全編滑稽さに満ち溢れています。 決して退屈させません。 納棺師と主人公夫婦・親子のつながりのなかから、 愛すること生きることを考えずにはいられなくなりました。 人は誰でもいつか、おくりびと、そしておくられびととなります。 この普遍的なテーマは、今生きている私たちに、 夫や妻そして、わが子や父や母にどう向き合うか問うてくるでしょう。 きっと、そばにいてくれるだけでもありがたいなっていう気持ちに ならざるを得なくなりますよ。 好き嫌いはあっても、食わず嫌いはいけません。 この作品をとにかく見ていただければ、笑いと涙、 そして大きな感動が得られることを小地蔵は保証しますよ。 特に近年肉親の葬儀を経験した人なら、 そのときの忘れようと努めていた葬儀の記憶が 故人の思い出とともに、まざまざと鮮やかに蘇ってきて、泣けてきます。 まぁ、それは悲しいけど、それもまた悪くないと思いますよ。 評価:100点 追伸 2ヶ月ぶりでまた試写を見てきました。 またまた感激し、たっぷりと涙流してきました。 山崎努さんを初めベテラン俳優陣が、 いつも以上の演技をしていることに気がつきました。 しかも、軽妙で笑えます。肩がこりません。 この満足感、高揚感は、 『ダークナイト』試写会を見終わったあとの感じに近いものがあります。 今年に入ってすでに150本以上の作品を見た中で、 間違いなくベストワンの作品であるとお勧めします。


ジュニア

オトーサン、 「どういう映画か知らんけど、豪華メンバーだな」 まずは、アーノルド・シュワルツェネッガー。 日本では、"シュワちゃん"、あちらでは"アニー"が愛称。 相棒に、個性派役者のデビートとエマ。 原題:Junior (1994) 監督:Ivan Reitman 脚本:Kevin Wade / Chris Conrad Genre:Comedy /Fantasy /Romance /SF 上映時間:109分 あらすじ: アレックスとラリーは、新薬を開発中。 流産を克服する新薬で、あとは人体実験を待つばかり。 だが、大学の審査委員会で待ったがかかった。 故国に帰ろうとするアレックスをラリーは引きとめ、 アレックスは、自ら人体実験を試みる。 母体? は、首尾よく妊娠し、順調に出産へ向かう。 だが、ラリーが用意した卵子は、ダイアナのものだった。 ダイアナは後任の女性研究者だが、真相を知らされ、激怒する。 アレックスとの恋が順調に発展していた矢先だった... 出演者: Arnold Schwarzenegger ... Dr. Alex Hesse(アレックス) Danny DeVito ... Dr. Larry Arbogast(ラリー) Emma Thompson ... Dr. Diana Reddin(ダイアナ) Pamela Reed ... Angela(アンジェラ) Frank Langella ... Noah Banes(研究所長ベインズ) オトーサン、 「これは、笑えるね」 まず、シュワちゃんの妊婦姿が実に愉快です。 つぎに、シュワちゃんの相棒ラリーとの凸凹コンビ。 何しろ、身長は、片や187cm、片や152cmなのですから。 ARNOLD SCHWARZENEGGER  アーノルド・シュワルツェネッガー 誕生日 1947/7/30 出身 オーストリア・グラーツ 少年時代はサッカーと陸上競技に熱中。 15歳になると、重量挙げに打ち込み、 3年間の鍛錬の後、ボディ・ビルに転向。 20歳でミスター・ユニバースに優勝したのを皮切りに 13もの世界タイトルを獲得する。 70年「SF超人ヘラクレス」で映画デビュー。 鍛え上げた肉体を武器にアクション映画で活躍。 84年「ターミネーター」のターミネーター役でブレイクし、 以後は大作アクション映画からコメディ映画まで懐の深い演技ぶりを披露する。 妻は86年に結婚した放送ジャーナリストの マリア・シュライヴァー。 キャサリン、クリスチナ、パトリック、クリストファーという4人の子供たちがいる。 97年に心臓疾患の手術を受ける。 2003年10月、米カリフォルニア州知事のリコール(解職請求)選挙と 後継知事選に立候補し当選。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「SF超人ヘラクレス」 1973年「ロング・グッドバイ」 1975年「ステイ・ハングリー」 1977年「アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男」◇ 1979年「サボテン・ジャック」 1982年「コナン・ザ・グレート」◇ 1984年「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」◇      「ターミネーター」◇ 1985年「コマンドー」◇「レッドソニア」◇ 1986年「ゴリラ」◇ 1987年「バトルランナー」◇「プレデター」◇ 1988年「レッド・ブル」◇ 1989年「ツインズ」◇ 1990年「キンダガートン・コップ」◇「トータル・リコール」◇ 1991年「ターミネーター2」◇ 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」◇「ゴリラ2」△「デイブ」 1994年「ジュニア」◇「トゥルーライズ」◇ 1996年「イレイザー」◇「ジングル・オール・ザ・ウェイ」◇ 1997年「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」◇ 1999年「エンド・オブ・デイズ」◇ 2000年「シックス・デイ」◇ 2002年「コラテラル・ダメージ」◇「アルマーニ」 2003年「ターミネーター3」◇ 2004年「80デイズ」 DANNY DeVITO  ダニー・デビート 誕生日 1944/11/17 出身 米ニュージャージー州アズバリー・パーク ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツで演劇を学び、 60年代にユージーン・オニール財団で仕事をしている時、 マイケル・ダグラスと出会う。 マイケル・ダグラス製作の75年「カッコーの巣の上で」で舞台で演じたのと同じ マーティニ役を演じる。 テレビ・シリーズでは78年の「Taxi」で人気を得た。 映画監督としては「鬼ママを殺せ!」で主演も兼ね、デビュー。 妻は女優リー・パールマン。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1969年「くちづけ」 1975年「カッコーの巣の上で」 1976年「カー・ウォッシュ」 1977年「爆笑!世紀のスター誕生」 1978年「ゴーイング・サウス」 1983年「愛と追憶の日々 1984年「ロマンシングストーン 秘宝の谷」      「マシンガン・ジョニー」 1985年「ナイルの宝石」 1986年「マッド・オフィス」「殺したい女」 1987年「鬼ママを殺せ」(V)      「テインメン 事の起こりはキャデラック」 1988年「ツインズ」 1989年「ローズ家の戦争」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」 1992年「バットマン・リターンズ」「ホッファ」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」(声)      「ジャック・ザ・ベア みんな愛してる」      「ベイピートーク3 ワンダフルファミリー」 1994年「ジュニア」「勇気あるもの」 1995年「ゲット・ショーティ」 1996年「マーズ・アタック!」「マチルダ」      「スペース・ジャム」(声) 1997年「ヘラクレス」(声)「L.A.コンフィデンシャル」      「レインメーカー」 1998年「アウト・オブ・サイト」「THE KISS」 1999年「マン・オン・ザ・ムーン」◆「ヴァージン・スーサイズ」◆      「ビッグ・チャンス」 2000年「60セカンズ」◆「MONA 彼女が殺された理由」      「スクリュード ドジドジ大作戦」 2001年「ザ・プロフェッショナル」◇「ビッグ・マネー」 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」「デス・トゥ・スムーチー」 2003年「僕のニューヨーク・ライフ」 EMMA THOMPSON  エマ・トンプソン 誕生日 1959/4/15 出身 英ロンドン 母は女優フィリダ・ロウ、妹は女優ソフィー・トンプソン。 ケンブリッジ大学在学中、多くの舞台に出演。 卒業後、テレビを中心に活躍。 89年「彼女がステキな理由」で映画デビュー。 92年「ハワーズ・エンド」でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 93年「日の名残り」と95年「いつか晴れた日に」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 93年「父の祈りを」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。 脚本家としては95年「いつか晴れた日に」でアカデミー賞脚色賞受賞。 2003年「ラブ・アクチュアリー」でBAFTA助演女優賞にノミネート。 89年、ケネス・ブラナーと結婚するが、95年、離婚。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1987年「戦火燃ゆる時」(TM) 1989年「彼女がステキな理由」「ヘンリー五世」 1991年「即興曲」「愛と死の間で」 1992年「ハワーズ・エンド」アカデミー主演女優賞      「ピーターズ・フレンド」 1993年「から騒ぎ」「日の名残り」「父の祈りを」 1994年「恋人はパパ/ひと夏の恋」「ジュニア」 1995年「いつか晴れた日に」「キャリントン」 1997年「ウインター・ゲスト」 1998年「パーフェクト・カップル」「裏切りのKISS」 2001年「エマ・トンプソンのウィット/命の詩」(TM) 2002年「トレジャー・プラネット」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」「ジャスティス 闇の迷宮」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 2005年「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」 2006年「主人公は僕だった」◇ その他の出演者: Aida Turturro ... Louise James Eckhouse ... Ned Sneller Megan Cavanagh ... Willow Welker White ... Jenny Kathleen Chalfant ... Casitas Madres Receptionist Merle Kennedy ... Samantha Judy Collins ... Naomi Mindy Seeger ... Alice Christopher Meloni ... Mr. Lanzarotta Antoinette Peragine ... Mrs. Lanzarotta User Rating: 4.4/10 (14,767 votes)        7.7/10 ( 591 votes) Yahoo! オトーサン、 「このスコアも落差が目立つなぁ」 IMDbのスコアが低いのは、 妊娠は神の業という観念があるからでしょう。 一方、Yahoo! のスコアは、高過ぎ。 間をとって、6点くらいでしょうか。 アカデミー賞ノミネート ・主題歌賞 ゴールデン・グローブ賞ノミネート ・男優賞(コメディ/ミュージカル) :アーノルド・シュワルツェネッガー ・女優賞(コメディ/ミュージカル) :エマ・トンプソン ・歌曲賞 User Comments Wayne Malinさん United States 2002年1月4日 馬鹿気ているが愉快 アーノルド・シュワルツェネッガーが妊娠する。 そういうお話しだ。 この前提はこっけいだ。 筋書きの2転3転は、信じられないほど馬鹿げているし、 予想通りのジョークにぶちのめされる。 --だが、それでも、この映画はいい! 予想通りのシーンが出てくるが、 演技が実によく、映画を救っている。 妊娠した後のシュワルツェネッガーは、ほんとうに愉快だ。 (ダニー・デビートに真顔で聞く。"オレの身体、醜いかい? には、吹き出してしまった) ダニー・デビートは、いつもの通りだが、いい。 --シュワちゃんにまともに向き合っている。 エマ・トンプソンは、ほんとうにゴージャスだ。 実に愉快で、不器用な科学者役に生気を吹き込んでいる。 ジュディ・コリンズ(そう、歌手だ)は、 妊娠女性支援センターのボスとして、光っていた。 すべてが素晴らしかった。 観客に笑いを円滑に供給してくれる。 この手の映画はキライだが、これは別物だ。 よくなかったのは、パメラ・リード。 --すばらしい女優&コメディエンヌなのに、 お粗末な扱いをされていた。 --最後になるまで、ロクに笑わせるシーンがなかった。 それに、女装のシュワルツェネッガー、見たことあるかい? ジョーク映画だ。 いい映画かと問われれば、ノーだ。 好きかと問われれば、イエスだ。 大好きだ。 罪深きお気に入り映画だ。 苦情がひとつある。 --2時間は長すぎるよ。 もうちょっと縮められなかったか? オトーサン、 「映画瓦版、評価低いなぁ」 服部弘太郎さん 1995年1月15日 シュワルツェネッガー、ダニー・デビート、エマ・トンプソンが好演。 不妊症の特効薬を男に注射したことから始まるコメディ。 とびきり面白いわけではないが、特にアラも見えず、 1800円分の入場料ぐらいは元がとれる映画。 シュワルツェネッガーは『トゥルーライズ』『ジュニア』と コメディー系の芝居がますます板に付いてますが、 この人はたして正統派のアクション俳優に戻れるんでしょうか。 それとも『ラスト・アクション・ヒーロー』あたりが打ち止めなんだろうか。 さて、シュワルツェネッガーとダニー・デビートが主演で 監督がアイヴァン・ライトマンのコメディ映画と言えば『ツインズ』があります。 『ツインズ』は遺伝子実験の結果スーパーマンの弟と できそこないの兄として生れた双子の話でしたが、 今回もまたまた生殖科学がストーリーのベースにある。 免疫機能に働きかけて流産を防止する新薬〈ニンシンスール〉の研究を進めるため、 わが身を実験台とした科学者アレックスと相棒ラリー。 最初は3週間の実験のはずが、実験台となったアレックスが突如母性に目覚め、 かくして男が妊娠・出産するという珍事と、それをめぐるドタバタが起ることになる。 男が妊娠する。しかもそれがあのシュワルツェネッガー。 妊娠してナーバスになった彼が、テレビ番組を見て涙ぐんだり、 「ひとりじゃ寂しいんだ」と訴えてラリーにくっついて回ったりする様子は ギャグなんだけど、内容的には相当きわどい笑い。 本当はこんなものグロテスクなブラック・ジョークにしかならないんだけど、 ライトマンはそれを健全で健康な笑いに見せようとがんばっている。 これがひどく苦しい。 結果としてこのあたりのギャグはパンチのない薄ら笑いにとどまざるをえない。 結局、コメディ映画としては爆発的に笑えるシーンというのがほとんどなく、 いささか食足りない思いが残る。 唯一笑ったのは、女装したシュワルツェネッガーが、 自分が女であることを涙ながらに訴えるシーンぐらいかな。 「アレクサンドラさん、あなたは美しいわ!」には爆笑した。 エマ・トンプソンのキャラクターなども、あまり生かし切れていなかったな。 トンプソンの清楚なイメージとのギャップがおかしみになるのかもしれないけれど、 あいにく僕は先に『ピーターズ・フレンズ』を観ているので、 エマ・トンプソンが清楚なお嬢様だという前提を持っていなかったのだ。 デビート演ずるラリーと元の奥さんとのエピソードが、実は一番感動的だったりする。 これは脚本の上手さでしょう。 デビートも旨い。 ライトマンのコメディ映画は、前作『デーヴ』の出来映えが良かっただけに、 今回の映画の精彩のなさは残念。 爆発的に笑わせるというタイプの監督ではないけれど、 『デーヴ』の方が物語に起伏や陰影があった。 シガニー・ウィバーがベッドで「トゥモロー」を歌うシーンなんて良かったもんなぁ。


ツインズ・エフェクト

オトーサン、 「この題名、どういう意味かな?」 ツインズは、香港のアイドルのようです。 ジャッキー・チェンが出てきたのには、驚きました。 香港映画って、サービス満点ですねぇ。 原題:Chin gei bin (2003) 監督:Dante Lam/ Donnie Yen 脚本:Jack Ng Genre:Action /Adventure /Comedy /Horror Rated R for some violence. Country:Hong Kong Language:Cantonese 上映時間:102分 あらすじ: リーヴは、ヴァンパイア退治の請負人だ。 香港の駅構内で、吸血鬼デコテス公爵と出くわした際に、 最愛のパートナーを失ってしまった。 実は、デコテス公爵は、一族に君臨せんとして、 王子5人の生き血を入手したうえで、 残る王子カザフを追って香港にやってきていたのだ。 リーヴは、ジプシーとめぐりあい、新しいパートナーとする。 だが、妹のヘレンは、ジプシーが気に入らないようだ。 そのうえ、吸血鬼の王子カザフと恋に落ちてしまう。 果たしてリーヴは、デコテス公爵を退治できるだろうか? 出演者: Charlene Choi ... Helen(ヘレン) Gillian Chung ... Gypsy(ジプシー) Ekin Cheng ... Reeve(リーブ) Edison Chen ... Kazaf(カザフ) Mickey Hardt ... Duke Dekotes(デコテス公爵) Jackie Chan ... Jackie(ジャッキー) オトーサン、 「ツインズの2人、後半頑張ったな」 2人が棒を振り回して喧嘩しているシーンは、 稚拙で居たたまれないほどでしたが、 後半、運動量も増え、特撮技術が冴えてきたら、 ようやく見せ場ができました。 男優2人は、可もなく、不可もなし。 「へぇ、そんなことあったのか」 ご興味のある方は、エディソン・チャンの経歴をご覧下さい。 Twins ツインズ 結成:2001/5 - 出身 香港 香港のトップ・アイドル・ユニット。 ジリアン・チョンとシャーリーン・チョイのユニット。 2人がよく似ていることから命名された。 (双子ではない) 音楽活動のほか、映画、テレビ番組、CFと幅広く活躍。 映画「ツインズ・エフェクト」が大ヒットした。 最近は、スキャンダルで、活動自粛中。 出演作: 2002年「這個夏天有異性」「一碌蔗」 2003年「古宅心慌慌」「ツインズ・エフェクト」 2004年「新世紀Mr.Boo! ホイさま カミさま ホトケさま」      「ツインローズ」「戀情告急」      「花都大戦 ツインズ・エフェクトII」「大無謂」 2005年「ドラゴン・プロジェクト」      「バグ・ミー・テンダー 恋と友情の物語」 2007年「ツインズ・ミッション」「地獄第19層」 EKIN CHENG  イーキン・チェン 誕生日 1967/10/4 出身 香港 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1994年「男たちの挽歌4」「キング・オブ・ギャンブラー」「人魚伝説」 1995年「男たちの挽歌−外伝−」      「欲望の街 古惑仔T」 1996年「欲望の街 古惑仔U」「新・欲望の街T」「キラーズ・コード」(TM) 1997年「新・欲望の街U」 1998年「ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻」「風雲 ストームライダーズ」      「ポートランド・ストリート・ブルース」 1999年「ドラゴンヒート」「超速伝説 ミッドナイト・チェイサー」      「ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻」      「レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄」 2000年「決戦・紫禁城」「東京攻略」「特攻!BAD BOYS」      「冷戦 過去という敵」      「狼たちの伝説 亜州黒社会戦争」 2001年「天上の剣」 2003年「ツインズ・エフェクト」「ヒロイック・デュオ 英雄捜査線」      「恋の風景」「ヴィッキー・チャオのマイ・ドリーム・ガール」 2005年「ディバージェンス運命の交差点」 EDISON CHEN  エディソン・チャン 誕生日 1980/10/7 出身 カナダ・ヴァンクーバー トロントの高校を卒業後、香港に移住。 CM出演を経て、2000年「ジェネックス・コップ2」で主演映画デビューし、 香港フィルム・アワード新人俳優賞にノミネートされる。 2008年、インターネット上にエディソン・チャンとジリアン・チョンとの プライベートなベッドシーンの写真などが流出した問題で、 当初はアイドル・コラージュによる偽物だと思われていたが、 写真の流出元がエディソン所有のパソコンだと判明するに至り、 写真の真偽を巡り、香港芸能界を巻き込むスキャンダルに発展。 2/21、自らの芸能界引退を発表した。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2000年「ジェネックスコップ2」「DEAD OR ALIVE2 逃亡者」(日本) 2001年「ファイナル・ロマンス 天若有情V」 「アンディ・ラウ ダンス・オブ・ドリーム」 2002年「インファナル・アフェア」 2003年「ツインズ・エフェクト」「インファナル・アフェアU 無間序曲」      「インファナル・アフェアV 終極無間」「メダリオン」「1:99 電影行動」 2004年「ムービングターゲット」「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」      「ベルベット・レイン」「性感都市 セックス&ビューティーズ」 2005年「頭文字(イニシャル)D THE MOVIE」「同じ月を見ている」(日本) 2006年「呪怨 パンデミック」「ドッグ・バイト・ドッグ」 2008年「ダークナイト」 その他の出演者: Anthony Wong Chau-Sang ... Prada Josie Ho ... Lila Ricardo Mamood-Vega ... Ethan Maggie Lau ... Nurse Maggie Karen Mok ... Ivy Winnie Leung ... Deborah Mandy Chiang ... Momoko Digger Mesch ... Vampire Thomas Marky Lee Campbell ... Vampire Boz User Rating: 5.6/10 (1,694 votes)        7.0/10 ( 82 votes) Yahoo! オトーサン、 「6点台後半かな」 何でもありのお手本みたいな香港映画です。 香港電影金像奨・受賞 ・編集賞 ・視覚効果賞 ・音響効果賞 ・アクション監督賞 ・衣装デザイン賞 ・美術賞 User Comments Steveさん United States 2005年7月9日 お手軽なB級映画の古典。 アクション満載、安手のラブ・ストーリー、意外な役者ら。 そして、全体として愉快な映画だ。 特殊効果は、受容できるし、上品だ。 闘うシーンは、アクロバチックな動きもあって、よく出来ている。 ストーリーの流れもいい。 避けられないことが起きるまで、固唾を呑んで見守ることになる。 いくつかのひねりもある。 全体に無邪気な作りだから、時々、異様な感じがする。 とってもキュートな女の子らが出ている。 それで充分じゃないか。 PS. この種の映画の批評をするときは、 そのカテゴリー内で批評すべきだ。 安っぽいが、いい映画を葬り去るなかれ! オトーサン、 「素直なコメント、いいねぇ」  taxidermia777さん 2008年7月15日 ふたつの愛、ふたりの血戦。 この映画、破格の制作費5000万香港ドル、 最新VFXとワイヤーアクションを駆使し、 香港のモーニング娘ミニモニとして、 絶大な人気を誇るアイドル・ユニット“Twins”主演のヴァンパイア映画。 わたしの大好きなエディソン・チャンや イーキン・チェン、アンソニー・ウォンもご出演。 それにアクション監督がドニー・イェン。 おまけにジャッキーも特別出演。 そして何と言ってもヴァンパイア映画ということで、 ものすごく楽しみにしていました。 で、これだけのメンバーですから、 例え主演が超人気アイドルと言っても、 彼女達の活躍はラストにしっかり残しておいて、 一人一人の見せ場をしっかり作ってあるのが楽しめるところ。 久々、イーキンはイケメン路線は若いエディソンに譲って、 コミカル演技に徹して笑わせてくれてるし、 吸血鬼王族最後の王子・プリンス・カザフの執事アンソニー・ウォンは、 アクの強い見せ場はないものの、独特の存在感で光ってます。 それに、ジャッキー、特別出演ということなので 本当にワン・ショットの出演かと思ったら、 主演かと思うほど彼らしいアクションの数々や、 おまけに主題歌を“Twins”とコラボレーションまでしています。 それに、お約束NG集まであって、 彼が製作に関わっていたのではと思うほどの大活躍。 で、主演の“Twins”ジリアン・チョンとシャーリーン・チョイ。 辣腕スレーヤー、イーキンとコンビを組むジプシー役ジリアン・チョン、 彼女が本当にキュート。 相方シャーリーンとのコンビネーションも絶妙で、 ラストのデコテス公爵との壮絶なバトルでは、 女子プロレス並みの奇声と身体を張ったものすごいアクションは、 息つく間もないほどのスピード感で、魅せる魅せる。 それに、外人ヴァンパイア軍団の方々の、 香港映画の独特の雰囲気に浮くことなく気持ちよく融合した演技の数々にも 笑わせてもらえました。 これは香港映画好きには外せない一本ではないでしょうか。


落下の王国

オトーサン、 「8.2か。見逃せないな」 imdbのスコアが8点台の映画は、滅多にありません。 事前勉強なしに、見に行きました。 原題:The Fall (2006) 監督:Tarsem Singh 脚本:Dan Gilroy/ Nico Soultanakis Tarsem Singh /Valeri Petrov Genre:Adventure / Drama / Fantasy Rated R for some violent images. Country:India /UK /USA Language:English 上映時間:117分 あらすじ: 1915年、ハリウッドの病院。 ロイは、撮影中の事故で重傷を負い、人生に絶望している。 アレクサンドリアは、オレンジの樹から落ちて骨折した少女だ。 ある日、2人は看護婦エブリンの仲立ちで病院内で出会う。 ロイは、自作の冒険談を少女に話しはじめる。 自殺するために、少女を使って薬剤室からモルヒネを入手するためだった。 だが、少女は夢中。毎日、病室を訪れ、続きをせがむ。 千夜一夜のような壮大な叙事詩に発展していく。 6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かうのだ。 注)叙事詩の概要へ 出演者: Lee Pace ... Roy Walker / Blue Bandit (ロイ) Catinca Untaru ... Alexandria(アレクサンドリア) Justine Waddell ... Nurse Evelyn / Sister Evelyn(エブリン) オトーサン、 「インド人の少女、5歳か」 演技力バツグンです。 好き嫌いのほうは、分かれるのでは... ロイ役の俳優さん、あまり感情移入できませんでした。 その他の出演者: Kim Uylenbroek ... Doctor / Alexander the Great Aiden Lithgow ... Alexander's Messenger Sean Gilder ... Walt Purdy Ronald France ... Otto Andrew Roussouw ... Mr. Sabatini Michael Huff ... Dr. Whitaker Grant Swanby ... Father Augustine Emil Hostina ... Alexandria's Father / Bandit Robin Smith ... Luigi / One Legged Actor Jeetu Verma ... Indian / Orange Picker Leo Bill ... Darwin / Orderly Marcus Wesley ... Otta Benga / Ice Delivery Man User Rating: 8.2/10 (4,346 votes) 7.0/10 ( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こういう映画もあっていいか」 早回り、世界遺産観光ツアーみたいだったけどなぁ。 User Comments shaansahotaさん United Kingdom 2007年1月6日 絢爛豪華な映像と大きな感動。 「落下の王国」は、魅力的で奇想天外な物語だ。 ジャック・ドワイヨンの「ポネット」(1996)以来の可愛らしい子役だ。 これ以上、自慢しても仕方がないほどだ。 音を消してみてもOkだ。 それでも、その衝撃の映像で、観客に忘れ難い印象を与える。 「落下の王国」は、アレクサンドリアの物語だ。 怪我した移民の子で、病院を歩き回る。 観客は、アレクサンドリアとともに、暗く贅沢な世界へ踏み込んでいく。 仲良くなった半身不随になったスタントマンの話を聞きながら。 現実と夢の間を確かな技術で見事に関連づけている。 デイビット・クローネンバーグの「イグジステンズ」を思い出させる。 これだけ推薦すれば、もういいだろう。 オトーサン、 「うーん、難しいせいか、コメントが少ないな」 ホさん 2008年9月6日 奇跡映画 一週間前に『地獄の黙示録』の巨匠による 10年ぶりの新作をみて地団駄を踏んだ。 しかし、今週もまた凝った映像の独りよがり映画を みてしまうのかという不安は杞憂に終わった。 ありがたい。 『落下の王国』は、血肉のかよった作品だ。 精神が清澄で高貴で美しい。 無声映画のころのハリウッド。 スタントマンの青年が列車から落ちて下半身不随になり、 自死の願いにとり憑かれる。 彼は謎めいた物語を聞かせて5歳の少女を操り、 大量の睡眠薬を手に入れようとする。 少女もまたオレンジ農場での過酷な収穫作業で 梯子から落ちて腕を折り入院していた。 彼女はインド系移民の娘だが、アメリカで育ったため年相応の英語を喋り、 コミュニケーションは可能だ。 青年が語る復讐譚のシークエンスは、 青年と少女の直面している現実にオーバーラップして 重層的で複雑な構造を紡ぎ、 作品を構成する要素のデザインもすべて素晴らしく、 さらにそれらを切りとった映像は抑制が効いていて、 見る者をふたりの心のなかへ素直に分け入らせる。 必見。目眩めく傑作。 エンドロールのあと、音をたてないように拍手した。


デッドリー・フレンド

オトーサン、 「WES CRAVEN?」 ウェス・クレイブンといえば、 「エルム街の悪夢」や「スクリーム」の監督。 ホラー映画の第一人者です。 原題:Deadly Friend (1986) 監督:Wes Craven 原作:Diana Henstell 脚本:Bruce Joel Rubin Genre:Comedy/ Drama / Horror / Romance / SF 上映時間:91分 あらすじ: ポールは、天才少年だ。 自作のロボットをつれて、母と引っ越してきた。 トムと友達になり、隣家の少女サマンサと仲よくなる。 だが、幸せな日は短かった。 BBが、意地悪婆エルヴィラにショットガンで撃ち壊され、 サマンサは、酔った父親ハリーに階段から突き落とされて死亡。 サマンサの脳にBBのコンピュータを埋め込み、 何とか蘇らせるが、狂気のサイボーグが誕生してしまう。 父親ハリーを殺し、エルヴィラも殺してしまうのだ。 出演者: Matthew Laborteaux ... Paul Conway(ポール) Kristy Swanson ... Samantha Pringle(サマンサ) Michael Sharrett ... Tom 'Slime' Toomey(トム) Anne Twomey ... Jeannie Conway(ジャニー) Anne Ramsey ... Elvira Parker(エルヴィラ) Richard Marcus ... Harry Pringle(ハリー) オトーサン、 「無名役者ばかり...低予算映画だな」 サイボーグに化けた美少女サマンサを演じた女優さん、 結構、頑張っていました。 これが彼女の代表作のようです。 KRISTY SWANSON  クリスティ・スワンソン 誕生日 1969/12/19 出身 米カリフォルニア州ミッションビューホ 9歳の頃からCMに数多く出演。 テレビ・シリーズ「DREAMFINGERS」への出演を機に 両親を説得して、ハリウッドへ。 86年「プリティ・イン・ピンク」の端役で映画デビュー。 「デッドリー・フレンド」でヒロインを演じる。 ほか「マネキン2」「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」などで主演。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」      「フェリスはある朝、突然に」「デッドリー・フレンド」      「Mr.ブガディ/我が家はおばけ屋敷」 1987年「屋根裏部屋の花たち」 1990年「ドリーム・トラップ」 1991年「マネキン2」「ホット・ショット」      「ダイビング・イン/栄光へのラスト・チャンス」 1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」「地獄のハイウェイ」 1993年「THE PROGRAM」「キル・ミー・テンダー」 1994年「ザ・チェイス」「クォーターバック」 1995年「ハイヤー・ラーニング」 1996年「ザ・ファントム」 1997年「悪女は美しい…」「キャンディ・ラヴァー・ガール」 1998年「乱気流/グランドコントロール」 1999年「ビッグ・ダディ」「ファイナル・サンクション」 2000年「ゾルタン★星人」 2001年「ミッションブルー」◇「サティスファクション」(TM) その他の出演者: Russ Marin ... Dr. Johanson Lee Paul ... Sergeant Volchek Andrew Roperto ... Carl Charles Fleischer ... BB (voice) Robin Nuyen ... Thief Frank Cavestani ... Angry resident Merritt Olsen ... CAT Scan Technician William H. Faeth M.D. ... Doctor in Sam's room Joel Hile ... Deputy User Rating: 4.7/10 (1,449 votes)        5.2/10 ( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは?」 流血シーンの残酷さで、減点されたのでしょう。 User Comments Bjornさん Iceland 2007年12月14日 驚くほど馬鹿気ているが、いいホラー映画 天才少年が、ロボットBBのチップを使って愛を蘇らせる。 だが、物事はそううまくはいかない。 彼のサイボーグが、殺人癖をもっていたのだ。 この映画は不気味だろうか? その通リ。 馬鹿気ているか? そう。 でっちあげか? まさに、その通リ。 面白いか? まさに、その通リ。 この映画は、家族向けのホラー映画といっていいだろう。 登場人物たちの演技は、大したことないが、 好ましい連中だし、最後まで興味をつないでいる。 ポール役のマシュー・ラボートーは、暖かく魅力的だった。 母親との関係もキュートで、ごく自然だった。 クリスティ・スワンソンの隣家の坊やとの恋は、純なる喜びだ。 そのロボットのような動きは、驚くほど、いい出来だった。 ウェス・クレイブン監督は、「エルム街の悪夢」のように 観客がヘドを催すような人物をつくりあげる名人だ。 だから、この馬鹿気た前提もさほど奇異に思えない。 映画は、時に愉快だ。 流血フアンには、このホラーは、大なる喜びだろう。 バスケット・ボールのシーンは、ずばぬけている。 この映画、サスペンスよりも、愉快さが勝る。 時々、いいタイミングで、ショックが襲う。 要するに、ウェス・クレイブン監督は頑張ったのだ。 かなり創造的で、弱点を補っている。 平易で、古典的な愉快な映画だ。 オトーサン、 「このひとの評価も高いぞ!」 Y.Furuiさん 1997年10月19日 人類史上おそらく最初で最後の バスケットボールで人間の頭をふっとばした映画。 いちおうホラー映画である。 思えばすごい映画だった。 主演の天才少年役のマシュー・ラボートーは、 NHKで放映された「マイコン大作戦」でも天才ハッカー役だったが、 本作では死んじゃったガールフレンドの脳みそに なんとLSIを直接(!)埋め込んで蘇らせてしまう。 死体置き場で彼女の頭をかっさばいて、 あのLSIのゲジゲジの足を大脳皮質に刺して 「これでよし」 とか言うのでウヒャーである。 バスケットボールの場面では、 映画館中に「おいおい、まじか」というどよめきが起こったし、 ラストシーンの後は 観客はみな一斉にため息をつきながら席を立ったものだった。 ということで、万一レンタルビデオで見かけたりしたら、 絶対に逃すべからず。必見。 ぼくはパンフレットまで買って持っていた。 引越しのときに捨ててしまったのが惜しまれる。 さて、人類史上唯一バスケットボールで人間の頭をふっ飛ばした ゾンビなガールフレンド役を演じたのは、 「バッフィ・ザ・バンパイア・キラー」「マネキン2」などのクリスティ・スワンソン。 本作がスクリーンデビューである。 売り込み中だったのか、 パンフレットの裏表紙に水着姿で横たわっている写真が載っていた (劇中にそんな場面は無かった)のが、 妙にミスマッチで印象に残ってしまった。 少なくともぼくに対しては この妙な売り込み作戦はそこそこ成功だったのである。 かわいいんだけど、 残念ながら現在に至るまで作品にはあんまり恵まれてないみたい。


イントゥ・ザ・ワイルド

オトーサン、 「評判いいな」 上映2日目の初回上映に行ったのですが、 すでに満席ということで涙を呑みました。 翌月曜日の初回上映、今度はプレミアシート。 実にいい気分でアラスカ旅行を楽しみました。 原題:Into the Wild (2007) 監督・脚本:Sean Penn 原作:Jon Krakauer Genre:Adventure / Biography / Drama Rated R for language and some nudity. Country:USA Language:English / Danish 上映時間:148分 あらすじ: クリスは、大学を優秀な成績で卒業。 裕福な両親や可愛い妹の期待を一身に負っていたが、 家族を捨て、中古のダットサンで一人旅に出る。 途中、貯金も全額寄付してしまう。 愛車も、鉄砲水で使えなくなり、ヒッチハイクになる。 アリゾナ、カリフォルニア、サウスダコタ...。 途中で、妹のような娘に恋されたり、 優しい老人に気に入られ、養子になれと言われる。 それらすべてを振りきって、アラスカの荒野に入っていく。 出演者: Emile Hirsch ... Chris McCandless(クリス) オトーサン、 「なりきっている!」 こういう映画には、無名の俳優を起用したほうがいいのです。 EMILE HARSH  エミール・ハーシュ 誕生日 1985/3/13 出身 米カリフォルニア州 ロサンゼルスとサンタフェで育つ。 テレビでは「ER/緊急救命室」「NYPDブルー」に出演。 2001年「イノセント・ボーイズ」のフランシス役で主演映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「フーディーニ/天才魔術師の生涯」(TM) 2001年「イノセント・ボーイズ」◇「アイリス」◆ 2002年「卒業の朝」◇ 2004年「ガール・エクスト・ドア」◇ 2005年「ロード・オブ・ドッグタウン」◇ 2006年「アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン」 2007年「イントゥ・ザ・ワイルド」◇ 2008年「スピード・レーサー」◇ その他の出演者: Marcia Gay Harden ... Billie McCandless William Hurt ... Walt McCandless Jena Malone ... Carine McCandless / Additional Narrator Brian H. Dierker ... Rainey Catherine Keener ... Jan Burres Vince Vaughn ... Wayne Westerberg Kristen Stewart ... Tracy Tatro Hal Holbrook ... Ron Franz Jim Gallien ... Himself James O'Neill ... Graduation Reader Malinda McCollum ... Waitress Paul Knauls ... Building Manager Zach Galifianakis ... Kevin Craig Mutsch ... Wayne's Crew #1 User Rating: 8.3/10 (47,294 votes)        Top 250: #133 8.0/10 ( 97 votes)Yahoo! オトーサン、 「おお、世界の名画133位だ!」 撮影と音楽が最高でした。 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞:ハル・ホルブルック ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・歌曲賞 同ノミネート ・音楽賞 User Comments h-talbotさん United Kingdom 2008年1月12日 アカデミー賞もの。 この映画、機内でみた。 映画リストをチェックしたが、見たいものがなかった。 最後になって、この映画の題名を知ったほどだ。 だが、素晴らしい映画だった。 演技も、景色も素晴らしい。 筋書きも、心躍るものだった。 多くのひとが見て、このメッセージを味わってほしい。 実話だということを知って驚いた。 それで一層興味が湧いた。 (私は実話に基づいた映画が好きだ) これまでみたうちで最高の映画だ。 物質世界と自然界の見事な対比。 見過ごしやすいが、忘れ難い映画だ。 オトーサン、 「映画瓦版、激賞!」 服部弘太郎さん 2008年6月25日 2年の放浪の末にアラスカの原野で死んだ青年の軌跡。 ショーン・ペンが描く現代の神話。 1992年夏。 アラスカ州の山岳地帯でヘラジカ猟をしていたハンターが、 山中に廃棄してあるバスの中で死んでいる若い男を発見した。 所持品などから、遺体の身元はヴァージニア州出身のクリス・マッカンドレス(24)、 死因は餓死だということがわかった。 大学を卒業後、全米各地をひとりで放浪していたクリスは、 春先からたったひとりでアラスカの山地に入っていたのだ。 映画はこの事件を入念に取材したジョン・クラカワーの ノンフィクション「荒野へ」を原作に、 ショーン・ペンが脚色・監督したロードムービーだ。 映画はふたつの時空を行き来する。 ひとつはアラスカの原野に足を踏み入れたクリスが廃棄された古いバスを見つけ、 そこをねぐらに狩猟と採取のサバイバル生活を送りながら、 やがて衰弱して餓死していくまで。 これと平行して、クリスの生い立ちやアラスカにたどり着くまでの道のりを 少年時代から順に追っていくエピソード群がある。 こうした構成にすることで、映画の中での「アラスカの生活」の意味合いが 少しずつ変化していくのだ。 クリス・マッカンドレスの放浪と死については賛否両論の意見があるようだが、 映画の中でクリスの旅を追体験する観客もまた、 賛否両方の意見の間を揺れ動いていくことになる。 映画はクリスの旅を「現実逃避」として描き始める。 支配的な親に対する反発や反抗、現実社会への不適合から、クリスの旅は始まるのだ。 彼は目の前の現実から逃げる。逃げ続ける。 その姿は人間嫌いの精神的引きこもりのようですらある。 しかし映画を観ている内に、観客はクリスがただの怒れる若者や 現実から逃げ回るだけの甘ったれではないらしいことに気づくだろう。 彼は旅を通じて何かを模索している。 彼の旅は逃避ではなく、「探求と挑戦」の連続なのだ。 自分自身の持つ可能性の限界を知り、 それを乗り越えたいという若者らしいチャレンジ精神。 その生き方は逃避という後ろ向きなものではなく、 むしろ積極果敢で前向きなものだ。 そしてアラスカにたどり着いたクリスにとって、旅は再度その意味合いを変える。 アラスカの原野は彼にとって、自分が大人になるために 乗り越えておかなければならない最後の挑戦、 肉体的にも精神的にも生まれ変わるため必要な「通過儀礼」の場になっている。 通過儀礼は象徴的な死と再生を経由するわけだが、 残念なことにクリスはその死を象徴的なものではなく、 現実のものにしてしまった。 しかしそれだからこそ、クリスの旅は永遠に大人になることのない 「青春の原型(プロトタイプ)」として多くの人の興味と関心を引きつける。 誰もがクリスの生き方の中に、彼の無謀さの中に、彼の優しさの中に、 自分自身の青春の姿を見つけることができるのだ。 もちろんこれはクリス・マッカンドレスという青年の死に対する、 ショーン・ペンなりの解釈だ。 劇中のクリスの姿には、ショーン・ペン自身の青春も投影されているに違いない。


シャカリキ!

オトーサン、 「ついに映画化されたか」 曽田正人さんのコミックのフアンです。 わが家には、全18巻そろえてあります。 原題:シャカリキ!(2008) 監督:大野伸介 原作:曽田正人 脚本:丑尾健太郎 /水野宗徳 Genre:Drama/ Sport / Commedy 上映時間: あらすじ: テルは、子供の頃からの坂バカ。 いま、高校生になった。 廃部寸前の亀高・自転車部に勧誘される。 マネージャーの永田桜は、入部に積極的だったが、 ロードレーサーのイロハも知らないテルを部員たちは軽蔑する。 だが、練習中の鳩村をチャリで追っているところに ライバル高のエース、ユタに抜き去られる。 血がのぼったテルは、ユタに挑戦状を叩きつける。 そんな熱血漢ぶりを見ていたのは、亀高・自転車部の監督であり、 ユタの父である比呂志だった。 出演者: 遠藤雄弥 ... 野々村輝(テル) 中村優一 ... 鳩村大輔 鈴木裕樹 ... 由多比呂彦(ユタ) 南沢奈央 ... 永田桜 原田泰造 ... 由多比呂志 オトーサン、 「みんな好感がもてるね」 テル役の遠藤雄弥くん、 演技はともかく、必死に走っているので、 いくらか感動しました。 その他の出演者: 小林裕吉 ... 松平(ショーグン) 小柳友 ... 斎藤(モアイ) 池田哲哉 ... 丸山(デイブ) 坂本真 ... 鳥越(教授) 柄本明 ... 校長 津田寛治 ... 亀高教師 奥貫薫 ... テルの母 梅垣義明 ... テルの父 中原丈雄 ... 鳳帝自転車部監督 中井美穂 ... 松平の母 中越典子 ... 野々村さゆり 温水洋一 ... 橋本 User Rating: 5.5 (28 votes)Yahoo! オトーサン、 「監督は力量不足だなぁ」 コメデイ部分の出来がひどすぎます。 User Comments: 流山の小地蔵さん 2008年8月23日 とにかく自転車バカに納得! シャカリキな青春ドラマに仕上がっていました。 大野伸介監督のフレッシュな演出の冴えを感じました。 とにかく自転車のスピード感と主人公輝のシャカリキ度は、 すごくよく表現できていたと思います。 ロードレース用の自転車の速度は平地で70キロ、 下り坂では100キロ近く出る場合もあるそうです。 それをよくもまあロケ車で追いついて行けたものです。 資料を見ると、時にカメラを自転車に乗せて撮影したこともあるようです。 若い出演陣とあいまってとてもフレッシュさを感じさせる作品だと思えましたね。 特に主人公のテルの自転車バカぶりは、 関西弁とマッチしてとても説得力がありました。 子供の頃から坂に遭遇すると駆け上がりたくなる衝動に駆られる心理とは、 普通には理解しがたいものです。 でも「坂や!」のひとことで、表情がキラリと変わる輝なら そうなのかもしれないと思わしめるところがありました。 実は、テルを演じる遠藤雄弥も相当な自転車マニアだそうで、 テルと同じくBMXを所有し、 ロケ現場にBMXで乗り付けるほどの自転車バカなんですね。 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の続編にぜひ出演してもらって、 ママチャリと対決できないでしょうか。 それくらい『ぼく駐』でメンバーがママチャリに乗って駆けるシーンが、 頭に焼き付いています。 シャカリキという点では、本作を上回っているかもしれませんよ。 本作では、原作といくつか変更点があります。 テルのキャラが無口で一途なところが、陽気で純な青年に変わっています。 もうひとつ変更がテルのライバルとなるユタの変更です。 原作では、ユタはエースの嶋村と同じ亀高自転車部のライバルのひとりでした。 けれども対決図式を明確にするために、 ユタは亀高からライバル高校鳳帝高校に転校して、 そこの自転車部のエースとして登場します。 その結果、原作では市民レースで新たなライバルとなる牧瀬がカットされました。 これで、自転車バカのテルが、誰にも負けたことがない坂で ユタに勝ちたい一心で、自転車部に入部し、 なれないロードレースに打ち込むというストーリーラインがすっきりはしました。 問題は、ユタと父親である亀高自転車部由多監督との関係。 監督の指導方針に従えず転校したことになっていて、住居も別。 たまに自宅に戻っているようだけど、指導方針の違いで、 親子が別居してしまうほどの葛藤が描けていません。 両親が離婚して、母方についたという分かり易い設定がよかったのではないでしょうか。 その葛藤にリアルティがあってこそユタの孤高な走りに説得力が増したと思います。 ところでロードレースをテーマにした本作には、 ヨーロッパと違って日本では競技がかなりマイナーで、 ルールや競技方法が知られていないという問題がありました。 そればかりか、作品のような市民ロードレース大会など皆無ということで、 企画段階からかなり困難だったようです。 そこをサッポロ飲料のゲロルシュタイナーの冠イベントとして、 市民ロードレース大会をラストの対決のシーンとして持ってきてしましました。 インターハイならまだしも、マラソン大会並みに市民が沿道に応援に集まり、 メディアが解説混じりで本格放送するところに、 バーチャル感が否めませんでしたね。 映画『奈緒子』でも、同様なシーンはありましたが、 高校駅伝ならホントに地域で開催されていて、 地元の放送局でオンエアされている実績があります。 ロードレースが団体競技であることが知られていないことも、マイナス要因でしょう。 やはり日本で自転車競技というばケイリンです。 個人競技のイメージが強いです。 それは入部前のテルも一緒でした。 ところがロードレースでは、チームに役割分担があり、 エース以外のメンバーは常に風よけとなったり、 他チームと体を張って格闘してまで、 エースの走りをサポートしなければならないのです。 自分を犠牲にしてまでも、エースを勝たせなければ行けないという ロードレースの掟は、時に理解しがたいシーンを生みました。 パンクをしたエース嶋村のために、監督はテルの自転車から車輪を奪い、 嶋村のほうに取り付けてしまうのです。 仕方なく自転車を担いで走るテルの姿は映像的には絵になったかもしれません。 ただそれをエースのためというだけでなく、 それもユタを油断させる監督の作戦だったと一捻りほしかったですね。 あと何でテルに代わりのタイヤを届けるために 教授は自ら走る事を選んだのか。 監督に連絡して車で届けた方が早いのに、 わざとシナリオ上でそうさせているしか思えませんでした。 ただラストは意外でよかったです。 個人勝負にこだわったテルがチームの一員としての勝利に目覚めるという内容で 感動できました。 逆に、個人勝負に突っ走ったユタとの対比で、 この作品のメッセージが際だっていたと思います。 最後に、ニタと笑って由多監督とユタが握手するところが印象的でした。 キャスト面では、テル以外もキャラが立っていて、好演しています。 特にロードレースの走りは本物。 3ヶ月間の合宿特訓を経ただけに、吹き替えなしで走る姿に、 すごくスピード感を感じさせてくれました。 時に注目はマネジャー桜を演じた南沢奈央の演技とかわいらしさに大注目! 年末公開の『赤い糸』に主演も決まっていてブレークは必死でしょう。 演技がすごく自然で感情がこもっていて、 桜マネジャーから頑張ってと言われれば観客も頑張っちゃいそうですぅ! 由多監督役の原田泰造が渋い演技で意外でした。 今後この手の名バイブレーヤーとして活躍できそうです。 初監督作品となった大野監督ですが、 荒さの中にキラリと光る映像表現が多々ありました。 次作に向けて心理描写を課題に練り込んでいってほしいですね。 将来性はあると思いますよ。 (DIVEよりは面白かったです。) 75点。 オトーサン、 「監督は、自転車を知らなすぎる!」 はてなさんに事前に検閲してもらえばよかったのに。 はてなさん 2008年9月6日 映画「シャカリキ!」にツッコむ ストーリーがばれない程度にツッコミ。 でも小ネタばれ注意。 ・教室に自転車を持ち込めるかいな。 ・廊下を走るな。スクールウォーズかいな。 ・メンテナンスはなぜかいつもクランク逆回し。 ・ステムは全員ノーマル、 ・インターハイにチームロードがあるという設定だけど、パーツ類は最新。 ・時代設定はいつやねん。  ちなみにインターハイにチームロードがあった  (個人ロードがなかった)のは2000年まで。 ・パーツはSORAかいな。 ・サイクリングウェアじゃない普通の体操用ジャージを上に着て  トレーニングに出ることはないやろ。 ・自転車を机や椅子と一緒にそのまま捨てるな。わしが拾いにいく! ・ぽつんととり残されたパーツの構成や置き方が不自然。 ・数か月前に初めてロードバイクを見たテルなのに  監督のバイクが古めかしいってのがわかるのか。 ・ふんじばりペダルの自転車もらったあと  クリート付きシューズどうやって乗って帰ったのか。  今年の全アマで鹿屋体育大学の選手がそういう状況で  走るはめになっていたのは目撃したが。 ・小岩菖蒲園のあたりからスタートして  坂のあるところまでいくのは大変やで。 ・漢文教えていた先生が後半教えていたのは現代国語だった。 ・ゲロ水レースのチラシの自転車はMTBやがな。 ・市民レースにラジオ中継があるかいな。  市民レースにチーム単位のサポートカーが着くかいな。  他のチームのサポートカーがあらへんがな。 ・肘で払ったりしたら反則やがな。 ・序盤の先頭集団に☆一輝★選手発見。  愛三は大原さん?マトリクスは橋川さん? ・クリートなしシューズで走っていた  (少なくとも、クリートありだったらあの走りのフォームは不可能)のに、  乗る瞬間にはクリートがついている。 ・交換したホイールのタイヤ、やけにPanaracerのロゴがでかくて、  しかも目立つように持っている。 ・KOM前の苦しみ方の描写がちょっとおおげさすぎ。  KOMはVirenqueのような山頂ちょい差しではなくって、  Pantaniのようにちぎって取ってほしかった。 ・レース中は変速シーンがない。 ・ゴール前の駆け引きの部分、チーム走行が描ききれていない。 ・ゴール後はレースが終わるまでゴールライン付近に固まってはいけません。  他の選手が突っ込んできます。某チームのサポータかいな。 ・鳩村は変身しなかった。  でも別の映画の予告編で変身した姿はちらっと写ったかも。 ・ゲロ杯の伏線のオチはそんなとこかい。 ・ストーリーは違うけど、結末はロードレースらしくなっててほっとした。  俳優さんたちもちゃんと乗っていたし。


ハードロック・ハイジャック

オトーサン、 「ブレンダン・フレイザー主演かぁ」 このひと、どうも好きになれません。 下手なわりには、顔がでかすぎません? てなことで、宣言します。 「ハムナプトラ3」は、パスいたします。 原題:Airheads (1994) 監督:Michael Lehmann 脚本:Rich Wilkes Genre:Comedy / Music / Crime Rated PG-13 for crude dialogue and some sexuality. 上映時間:92分 あらすじ: ザ・ローン・レンジャーズは、売れないバンドだ。 ラジオ局に押しかけて、人気DJ、イアンに、 自分たちのデモテープを流させようとするが、失敗する。 成り行きから、水鉄砲をふりかざし、 6人の職員全員を人質にとることになる。 この経過がオンエアされ、野次馬たちが集まってくる。 チャズの恋人カイラも駆けつけてくる。 この騒ぎの中、編成局長マイロの裏切りが露呈する。 別の音楽の専門局にしようとしていたのだ。 激怒したイアンは、ハードロックをガンガン流しはじめ、 TV局の取材が殺到する。 そして、話題性に目をつけたレコード会社の重役ジミーも、 契約しようとやってくる。 勿論、局は警官に包囲され、実弾が飛び交う... ひとりだけ人質にならなかったダグは天井裏にかくれ、 警察からホンモノの銃を渡されていたのだ。 出演者: Brendan Fraser ... Chester 'Chazz' Darvey(ボーカルのチャズ) Steve Buscemi ... Rex(ベースのレックス) Adam Sandler ... Pip(ドラムのピップ) Amy Locane ... Kayla(カイラ) Joe Mantegna ... Ian(DJ、イアン) Michael McKean ... Milo Jackson(編成局長マイロ) Michael Richards ... Doug Beech(ダグ) Judd Nelson ... Jimmie Wing(レコード会社重役、ジミー) オトーサン、 「やっぱり、ブレンダン・フレイザーは好きになれんなぁ」 この映画、多士済々の脇役陣が愉快です。 BRENDAN FRASER  ブレンダン・フレイザー 誕生日 1968/12/3 出身 米インディアナポリス 父の仕事の関係で幼少時代から世界各国で過ごす。 ロンドン在住の12歳の時から演劇に興味を持ち、 ロンドンの舞台に出演するようになり、 トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、 シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで演技の美術学士号を取得した。 映画デビューは91年「恋のドッグファイト」。 97年「ジャングル・ジョージ」などで人気を得て、 98年「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 99年からの「ハムナプトラ」シリーズで主役のリック役でスターの地位を確立。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」 1992年「原始のマン」「青春の輝き」      「風と共に去る20ドル!?」 1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」 1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」      「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲ 1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」 1996年「くちづけはタンゴの後で」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「ジャングル・ジョージ」 1998年「いつかあなたに逢う夢」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「ゴッドandモンスター」      「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇      「ダドリーの大冒険」◇ 2000年「悪いことしましョ!」◇ 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」 2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」◇「愛の落日」◇ 2005年「クラッシュ」◆ 2008年「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」◇      「センター・オブ・ジ・アース」 その他の出演者: Chris Farley ... Officer Wilson Ernie Hudson ... Sergeant O'Malley Nina Siemaszko ... Suzzi Marshall Bell ... Carl Mace Reg E. Cathey ... Marcus David Arquette ... Carter Michelle Hurst ... Yvonne User Rating: 5.6/10 (14,096 votes)        7.2/10 ( 90 votes) Yahoo! オトーサン、 「うむ、間をとって、6点だな」 User Comments Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2003年4月2日 ロック騒動を題材にした機知に富んだ映画 この10年で最高に面白い映画では? そうは思わないが、トップ10には入ると思う。 最初に期待せずにみたときの あのクレージーな体験は忘れられない。 ヒステリックに笑って死にそうになった。 実に、馬鹿気ていて、奇妙で、あほらしい。 それに、ロックを題材にした愉快なユーモア満載だ。 何度も爆笑せずに見られるとは思えない。 ブレンダン・フレイザーとステーブ・ブシミが実に愉快だ。 アダム・サンドラーもすばらしいが、一度も好ましく思ったことがない。 この映画は、この地上におけるロック好きには、カンペキなコメディだ。 いいタッチもある。 最後に流れるラモーンズの"We want the airwaves"ほど、 エンドロールにふさわしい曲はないだろう。 (訳注:アメリカの4人組パンク・ ロック・バンド) ご注意。 まだ見ていないのなら、事前に予告編をみないほうがいい。 個人的には、愉快なせりふやジョークが消えてしまう。 エンジョイ。 オトーサン、 「映画瓦版の言うとおりだ。爆笑はムリだね」 服部弘太郎さん 1994年11月15日 売れないバンドの3人組が、なぜかラジオ局で人質とって篭城。 もっと笑える話のはずなのに演出がヌルイんだよなぁ。 全編クスクス笑いながら観ていた映画だけれど、 あいにくこのクスクス笑いは爆笑に結びつかなかった。 売れないバンドがいかにして売り出すかを描いたコメディなんだけど、 バンドの連中が全然それらしく見えないんだよなぁ。 DJ役のジョー・マンターニャも、どう見たってハードロック狂には見えないし、 ラジオ局長の悪漢ぶりもいまひとつ。 主人公チャズを演じたブレンダン・フレイザーの甘いマスクは、 彼の坊ちゃん育ちを如実に語ってしまい、 クライマックスの〈衝撃の告白〉にも意外性の落差が少ない。 「ふむふむ。いかにもそうだろうなぁ」って感じなのだ。 中心に近い人物でおかしかったのは、 心優しいドラマーのピップを演じたアダム・サンドラーがはまっていたことぐらいかな。 マイケル・リーマン監督の映画には『ハドソン・ホーク』ぐらいしか縁がなかったんだけど、 面白さでは完全に『ハドソン・ホーク』の方が上だな。 ナンセンス具合もキャスティングも、マンガチックに徹底していて、 あれはなかなかの快作だった。 あれは実写版「ルパン三世」ですなぁ。 まぁ、監督が同じでも、脚本が変わればそれまでだけどさ。 ラジオを通じて流れてしまう主人公たちのメッセージが若者たちの共感を呼んで、 ラジオ局のまわりに次々と人が集まってくるという部分があるんだけど、 この部分に作り手側の共感が見られないんだよなぁ。 集まってくる若者が単なる野次馬にしか見えなくて、 ロックという音楽に対する思い入れがちっとも伝わってこない。 結局チャズやDJイアンの思いばかりが空回りしていて、 振幅を増しながら外部に広がっていくことがないんだなぁ。 ドタバタばかりが先行して、主人公たちがいつの間にかヒーローになってゆく過程が 描けていないような気がする。 要するに、ラジオ局の内部と外部が連動していないのだ。 ラジオ局乗っ取りの模様が外部に中継されて、 外は大混乱というアイディアはすごく面白いのに、それが生かされていないんだよね。 じつに残念。 まぁ大騒ぎするような内容の映画でもないんだけど、 やりようによっちゃあと20倍ぐらいは大笑いできそうな素材だから、 いろいろと言いたくもなるのだね。 だけどさ、このままでもこの映画ってすっごく楽しいんだよね。 カリカチュアに徹していたSWAT隊長や痔持ちのラジオ局重役、 一度は脱出したものの再び人質志願する頭の軽そうなラジオ局職員、 ラップを基準にしたピップの黒人観、翻弄される哀れなデモテープ。 大作でも傑作でもなし、佳作とも言えない水準のデキでしかないんだけど、 まぁこんな映画もいいよ。 ビデオでぼんやり見るためにあるような映画かもしんないけどね。 そうそう、最後が名作『ブルース・ブラザース』とまったく同じオチというのは いただけないぞぉ。


ハンコック

オトーサン、 「ウイル・スミスの映画か、敬遠しよう」 このところ、彼の出演作はすべて見ています。 でも、やけに評判がいいのと、 なぜか、シャリーズ・セロンが出ているので、 君子豹変しました。 原題:Hancock (2008) 監督:Peter Berg 脚本:Vincent Ngo / Vince Gilligan Genre:Action / Comedy / Crime / Drama / Fantasy / Thriller Rated PG-13 for some intense sequences of sf action and violence, and language. 上映時間:92分 あらすじ: ロスで武装強盗出現! ハンコックは、酔っ払ってベンチで寝ていたが、 少年に起こされると、空を飛び、犯人たちの車を 高層ビルのてっぺんに串刺しにしてしまう。 かれは、嫌われ者で大迷惑ヒーローなのだ。 ある日、踏み切りで立ち往生したクルマを列車との衝突事故から救う。 それが、売れないPRマン、レイとの出会いだった。 レイは、乱暴者のハンコックのイメージアップを引き受ける。 刑務所に入って罪を償った後、社会復帰し、聖人君子になるのだ。 ハンコックは、レイとその妻メアリーに、自分の過去を語りはじめる。 なぜか歳をとらず、スーパーパワーを身につけた理由も覚えていない。 自分は何者なのだろうか? 意外にも、その疑問を明かしてくれたのは、メアリーだった... 出演者: Will Smith ... John Hancock(ハンコック) Charlize Theron ... Mary Embrey(メアリー) Jason Bateman ... Ray Embrey(レイ) オトーサン、 「うーん、このパワーだなぁ」 ウイル・スミスの元気なら、スーパーマンみたいに、 空を飛べそうですし、クルマぐらい片手で持ち上げられそうです。 「シャーリーズ・セロン、黒人を尊敬しているんだ」 南ア出身だから、あの稀有の指導者マンデラを、 そして、アメリカでは、キング牧師やウィル・スミスを。 WILL SMITH  ウイル・スミス 誕生日 1968/9/25 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 当初はミュージシャンとしての方が有名で、 1986年にジェフ・タウンズと共に、 D.J.ジャジー・ジェフ・アンド・ザ・フレッシュ・プリンスを結成。 グラミー賞を2回、アメリカン・ミュージック・アワードを3回それぞれ受賞し、 ラップ・ミュージックのトップスターとして、不動の地位を築いている。 90年にTV界に進出。「ベルエアのフレッシュ・プリンス」に出演。 これがきっかけで1992年、青春映画「ハートブレイク・タウン」で映画デビュー。 「私に近い6人の他人」「メイド・イン・アメリカ」(1993)での演技力を認められ、 1995年「バッド・ボーイズ」で主演デビューとなった。 その後は、「インデペンデンス・デイ」(1996)、「メン・イン・ブラック」(1997) と主演作が次々とヒットした。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1992年「ハートブレイク・ダウン」 1993年「メイド・イン・アメリカ」「私に近い6人の他人」 1995年「バッドボーイズ」◇ 1996年「インデペンデンス・デイ」◇ 1997年「メン・イン・ブラック」◇ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◇ 2000年「バガー・ヴァンスの伝説」◇ 2001年「アリ」◇ 2002年「メン・イン・ブラック2」◇ 2003年「バッドボーイズ2バッド」◇ 2004年「アイ,ロボット」◇「シャーク・テイル」(声)      「最後の恋のはじめ方」◇ 2006年「幸せのちから」◇ 2007年「アイ・アム・レジェンド」◇ 2008年「ハンコック」◇ CHARLIZE THERON  シャーリーズ・セロン 誕生日 1975/8/7 出身 南アフリカ・ベニーノ フランス系の父とドイツ系の母の間に生まれる。 南アフリカ郊外の農場で育ち、モデルとしてキャリアを積んで、 ジェフリー・バレエ・スクールなどで12年間、 クラシック・バレエを学び、ダンサーになることを夢見ていたが、 膝の故障のために断念。 ミラノやパリでトップモデルとして活躍した後、アメリカで女優を目指す。 長編映画デビュー作は「トゥー・デイズ」でジェームズ・スペイダーの恋人役。 2003年「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞受賞。 2004年「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」で エミー賞助演女優賞にノミネート。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「CHILDREN OF THE CORN V」 1996年「トゥー・デイズ」◆「すべてをあなたに」◆ 1997年「ディアポロス/悪魔の扉」◆「Mr・ダマー2 1/2」◆ 1998年「マイティ・ジョー」◇ 1999年「セレブリティ」◆「ノイズ」◇「ネイビー・ダイバー」      「サイダーハウス・ルール」◇ 2000年「レインディア・ゲーム」◇「バガー・ヴァンスの伝説」◇      「ザ・ダイバー」◆「裏切り者」◆ 2001年「15ミニッツ」▲「スウィート・ノベンバー」◇      「スコルピオンの恋まじない」◆ 2002年「コール」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇「モンスター」◇ 2004年「トリコロールに燃えて」◇ 「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」◇ 2005年「スタンドアップ」◇「イーオン・フラックス」◇ 2007年「告発のとき」◇ 2008年「ハンコック」◆ その他の出演者: Jae Head ... Aaron Embrey Eddie Marsan ... Kenneth 'Red' Parker Jr. David Mattey ... Man Mountain Maetrix Fitten ... Matrix Thomas Lennon ... Mike Johnny Galecki ... Jeremy Hayley Marie Norman ... Hottie Dorothy Cecchi ... Woman in Dive Bar Michelle Lemon ... Girl at Bus Bench Akiva Goldsman ... Executive #1 Michael Mann ... Executive #2 Brad Leland ... Executive #3 User Rating: 6.7/10 (51,096 votes)        7.1/10 ( 589 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments The_Dead_Seeさん Wisconsin 2008年7月5日 トーンの切り替えについていけないひともいるだろう 多くの批評を読んだ。 その最後は何なのだと不平を言っている。 申しわけないが、反対だ。 「ハンコック」は、その風変わりな後半がいいのだ。 明らかにコメディではなくなっていく。 魅力的なスーパーヒーローの神話を語りはじめるのだ。 まさに、古代ギリシャ神話のようだ。 それは、かなり緊迫し、凶暴なシーンを提起する。 これは、何なんだ? 子供向けの夏休み映画として売り込むこともできる。 だが、異なる前後半には、メリットがある。 前半は、ユーモアである。 後半は、ほとんど悲劇的な神話である。 このトーンの変化についていけないひともいるだろう。 だが、それを乗りきれば、私同様、楽しめるだろう。 オトーサン、 「オレは、ついていけなかったなぁ」 シャリーズ・セロンが、スーパー・ウーマンだなんて。 ウイル・スミスの姉だなんて。 前田有一さん 2008年8月24日 ウィル・スミスが嫌われ者ヒーローを演じるトンデモ作 ウィル・スミスは暑い男だ。 暑いというのは、彼が圧倒的に夏に強いという意味で、 その出演作は7月初旬の独立記念日シーズン (米国でもっとも映画興行が盛り上がる季節)の歴代ベストテンに4本も入っている。 そのひとつとなったこの『ハンコック』は、 彼の主演作としては8本連続初登場1位という華々しい記録も奪取した。 まさにハリウッドのイチロー。 いまアメリカでもっとも打率が高く、 映画業界から絶対の信頼を置かれているのは間違いなくこのウィル・スミスといえる。 弾丸を跳ね返す体で空を自由に飛びまわり、 車を簡単に投げ飛ばす怪力を持つハンコック(ウィル・スミス)。 だが、チンケな悪党ひとり捕まえるのに町中破壊するその釣り合いの取れぬ行動に、 市民やマスコミの人気は最低。 現れると子供にまで中指をおっ立てられ、帰れ帰れとブーイングされる始末。 すっかりひねくれてしまったハンコックは酒におぼれ、 酩酊してさらに町を破壊する悪循環。 そんな彼があるとき救助したのは、 広告代理店のPRマン(ジェイソン・ベイトマン)。 彼は命を救われたお礼に、ハンコックを人々から好かれるヒーローにしてやると、 そのイメージチェンジを手伝うことに。 ハンコックはよくあるアメコミ映画ではなく、 映画専用の脚本によるオリジナルストーリーだ。 そこが最大のポイントで、この作品は相当色濃く現代の世相を表している。 ハンコックは地球唯一のスーパーパワーを持ちながら、 いまや世界随一の嫌われ者となったアメリカ合衆国そのもの。 それがある者(ヒーローではない一般市民)の助けを受け、 世界中から好かれる真のヒーローに生まれ変わる。 その過程で何がおき、ハンコックはどんな行動をとるのか。 これがなんとも思わせぶりで、大いにうならされた。 この一見能天気な、中身うすっぺらなヒーローアクションに ハリウッドの首位打者が主演し、最大級の予算が投じられ、全世界に輸出される。 地球のあちこちで、あらゆる宗教を信じる若者がこれを見る。 その思想に、なにがしかの影響を与える事を想像してほしい。 この映画の後半の展開(ここはネタバレ厳禁)について、多くの批評家が非難している。 当然だ。 どう見てもとってつけたような急変だし、作品を面白くしているとも思えない。 なんだこれ? と、明らかに違和感が残る形になっている。 ……が、この作品が今後の世界情勢を投影したものだと大胆に仮定するならば、 これはきわめて重大な問題提起だ。 私も当初この部分だけがよくわからなかったのだが、 8月8日に北京五輪を嘲笑するように始まったグルジアとロシアの戦争を見て、 ようやく謎が解けた。 この紛争を簡単に説明すると、 ようはコーカサスの番長ロシアによる「西側諸国への警告」。 ロシア向けを除く主要な(西側向け)石油パイプラインが 真っ先に破壊されたことでわかるとおり、 自分を仲間はずれにして石油を動かすなんて許しませんよというわけだ。 かつてアフガニスタンで起こったことが、いまグルジアで起こっている。 グルジアは、第二次東西冷戦の最前線になった。 もっとも米国にとってこの"警告"は、いまや国内で唯一残った優良輸出産業である 軍事産業にとって、長期にわたる好景気が保障されることになり大変好ましい。 内需がガタガタとなった現在、外需によって経済を立て直すのは米政府にとって急務。 仲良し米露があえて離れて活動するというのは、互いの利益に沿っている。 そんな今後の国際情勢のプロパガンダだとするなら、 「ハンコック」の後半部分の奇妙な展開は空恐ろしくなるほどだ。 とまあ、お気楽ハリウッドエンタテイメントから色々妄想するのも、 ひとつのやり方として提案したいところである。 もっとも冒頭の高速道路アクションなどは、どえらい迫力だから、 単なるノーテンキ映画としてもイケる。 毒のあるコメディとしても最高だ。 何も考えず見ても面白いし、余計なことを考えながら見ても楽しい。 「ハンコック」は必見の大作として、今週のオススメとしたい。 85点。


ワイルドシングス

オトーサン、 「ケビン・ベーコンが製作総指揮?」 かつての不良も、出世したものです。 「...警官役は似合わないと思うな、悪徳警官なら別だが」 原題:Wild Things (1998) 監督:John McNaughton 脚本:Stephen Peters Genre:Comedy /Crime /Drama /Mystery /Thriller Rated R for strong sexuality, nudity, language and some violence. 上映時間:108分 あらすじ: 女子高生ケリーが、教師サムにレイプされる。 同級生スージーも、かつてサムにレイプされていた。 いずれも身に覚えのないサムは、ボウデンに弁護を依頼する。 だが、裁判でどんでん返しが起きる。 スージーが、すべて偽証だと明かしたのだ。 嫌疑が晴れたサムは、示談金850万ドルを得て、 ケリーとスージーと喜びを分かちあう。 何と、すべてはケリーの母親から金を巻き上げるための作戦だったのだ。 これが第2のどんでん返しだった。 だが、警官デュケは、三人が共犯だと疑っていた。 続く、第3、第4、第5のどんでん返しとは? 出演者: Matt Dillon ... Sam Lombardo (サム) Denise Richards ... Kelly Lanier Van Ryan(ケリー) Neve Campbell ... Suzie Marie Toller(スージー) Kevin Bacon ... Sgt. Ray Duquette (警官デュケ) Bill Murray ... Kenneth Bowden(ボウデン弁護士) オトーサン、 「マット・ディロン、両手に花、いいね」 「デニース・リチャーズ、美人だけど、性格悪そう」 「ケビン・ベーコン、やっぱり悪徳警官だったんだ」 「ビル・マーレー、おとぼけぶり、お見事!」 MATT DILLON マット・ディロン 誕生日 1964/2/18 出身 米ニューヨーク 14歳の時にスカウトされ、78年「レベルポイント」で映画デビュー。 80年代前半はティーン・スターとして注目された。 89年「ドラッグストア・カウボーイ」で インディペンデント・スピリット・アワード主演男優賞受賞。 2002年「シティ・オブ・コースト」で監督デビュー。 近年はドジな悪役として個性を発揮している。 活躍度 △↓ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「レベルポイント」 1980年「リトル・ダーリング」「マイ・ボディガード」 1982年「マット・ディロンの初恋物語」「テックス」 1983年「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」 1984年「フラミンゴキッド」 1985年「レベル」「ターゲット」 1986年「ネイティブ・サン」 1987年「ビックタウン」      「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「ドラッグストア・カウボーイ」      「カンザス/カンザス経由→N.Y.行き」 1989年「ワン・ナイト・オブ・ブロードウェイ」 1998年「ワイルドシングス」 DENISE RICHARDS デニース・リチャーズ 誕生日 1972/2/17 出身 米イリノイ州ダウナーズ・グローブ 89年エル・カミーノ・ハイスクール卒業後、モデルとして活躍。 東京、パリ、ニューヨークで仕事をした後、女優に転身。 テレビでは「ビバリーヒルズ高校白書」「メルローズ・プレイス」 「新スーパーマン」などに出演。 映画では「ローデッド・ウェポン1」がデビュー。 「ワールド・イズ・ノット・イナフ」ではボンドガールとして クリスマス・ジョーンズ博士役を演じた。 2002年、チャーリー・シーンと結婚。 2006年、離婚。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1993年「ローデッド・ウエポン1」 1994年「TAMMY AND THE T-REX」「イタリアンズ/戦慄の血脈」 1996年「トゥルー・アイズ」(TM) 1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「ノーウェア」 1998年「ワイルドシングス」 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇      「テールライトは眠らない」◇      「わたしが美しくなった100の秘密」 2001年「バレンタイン」「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」 2002年「アンダーカバーブラザー」「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」      「プリティ・イン・ニューヨーク」 2003年「最‘狂’絶叫計画」「ラブ・アクチュアリー」 2004年「トラブルinベガス」「娼婦たち」 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」のチップ役で映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 兄でミュージシャンのマイケルと‘ザ・ベーコン・ブラザーズ’を組み、 音楽活動も行っている。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「アニマル・ハウス」デビュー 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック 女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」      「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「エコーズ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」「イン・ザ・カット」 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「秘密のかけら」 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」「小さな贈りもの」      「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」「天才マックスの世界」      「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「コーヒー&シガレッツ」「ロスト・イン・トランスレーション」 2004年「ガーフィールド」(声)「ライフ・アクアティック」 2005年「ブロークン・フラワーズ」「ガーフィールド2」(声) その他の出演者: Theresa Russell ... Sandra Van Ryan Daphne Rubin-Vega ... Det. Gloria Perez Robert Wagner ... Tom Baxter Carrie Snodgress ... Ruby Jeff Perry ... District Attorney Bryce Hunter Cory Pendergast ... Jimmy 'Jimbo' Leach Marc Macaulay ... Walter Toi Svane Stepp ... Nicole Beach Dennis Neal ... Art Maddox Eduardo Yanez ... Frankie Condo User Rating: 6.6/10 (31,791 votes) 7.8/10 ( 615 votes) Yahoo! オトーサン、 「どんでん返しの勝利!」 User Comments dirtbrownさん United States 2006年1月14日 上出来のパズル この映画のセックス描写についてクレームが多いようだが、 こう言いたい。 デニース・リチャーズが洋服を着たり、脱いだり、 ---いい目の保養じゃないか。 全体に、セックス描写は、控え目だ。 私がこの映画を好きなのは、どんでん返しがやたら多いところだ。 映画の最後、エンド・クレジットのなかで、 まだ見ていなかったシーンが映って、 ストーリーの全容が明らかになる。 これは映画のノリを抑えないいアイディアだ。 ヒントや手がかりを見逃したとしても、 何が起きたのか分かるのは有難い。 確かに観客の信頼を裏切るかもしれないが、 これは娯楽映画なのだから、許してもいいのでは。 もっとも、この仕掛け、種明かしをされた観客は、 裏切られたような気がするかもしれない。 だが、見抜けなかったとしても、あなたは馬鹿ではない。 もし、見抜けたら、そんなあなたに脱帽だ。 オトーサン、 「黒美君彦さん、楽しんだようだなぁ」 黒美君彦さん 2007年3月20日 どんでんどんでん どんでんどんでんありゃりゃりゃどんでん。 場面が変わるたびにどんでん返しが用意されているので、 何だこりゃ、誰を信じりゃいいの?とそれなりに楽しみました。 ラストは『太陽がいっぱい』みたいに ヨットのロープか何かに死体が絡まってくるのかな、 なんて深読みしすぎましたが(苦笑)。 何の予備知識もなく観始めたので、 逆にずるいと思わせるシーンも少なくありませんでしたが (芝居にしちゃ思わせぶりな仕種が多い)、 それなりに楽しく観られた、ということで。 IQ200にしちゃ、仕掛けがかなり強引かつ杜撰 (リスクが高い)とも思いますけどね(苦笑)。


ファースト・スピード

オトーサン、 「二番煎じ、三番煎じだけど」 「イージーライダー」は時代の風を感じさせ、 オートバイを駆るデニス・ホッパーは、青春そのものでした。 だから、"柳の下にドジョウが何匹"ということになるのです。 まぁ、いいか。 原題:The Last Ride (2004) (TV) 監督:Guy Norman Bee 原作:Rob Cohen /Ron McGee 脚本:Ron McGee Genre:Action / Drama / Thriller 上映時間:84分 あらすじ: マートは、ストリート・カーレースに夢中だ。 そんな息子マットに手を焼いているのが、警官のアーロンだ。 「おやじが出所するが、近づくなよ」 だが、マットは反抗心から祖父ロニーを迎えに行く。 凄腕の銀行強盗だった祖父は、悪徳警官カーツの裏切りで、 妻を殺害され、逮捕され、投獄されていたのだ。 事情を聞いたマットは、恋人のJJとともに、 カーツの裏切りを証明する鍵となる1969年製GTOを探し始める。 出演者: Dennis Hopper ... Ronnie Purnell(ロニー) Will Patton ... Aaron Purnell(アーロン) Chris Carmack ... Matthew Rondell(マット) Nadine Velazquez ... JJ Cruz(JJ) Fred Ward ... Darryl Kurtz(カーツ) オトーサン、 「デニス・ホッパー、いいねぇ」 70年代には、アル中や麻薬で、映画界から姿を消しましたが、 年とともに、枯れてきて、いい味が出てきました。 DENNIS HOPPER  デニス・ホッパー 誕生日 1936/5/17 出身 米カンザス州ダッジ・シティ 第二次世界大戦後に家族でサンディエゴに移り住み、 この地で高校を卒業。 ラ・ホーヤ・プレイハウスでの劇や、初期のテレビ番組に出演。 54年「大砂塵」で映画デビュー。 86年「勝利への旅立ち」でアカデミー助演男優賞にノミネート。 代表作は監督・主演を務めた「イージー・ライダー」、 爆弾犯役の「スピード」など。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1954年「大砂塵」 1955年「理由なき反抗」 1956年「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」 1957年「サヨナラ」「列車大襲撃」 1958年「向う見ずの男」 1960年「四人の脅迫者」 1965年「エルダー兄弟」 1967年「続・地獄の天使」「白昼の幻想」「暴力脱獄」 1968年「奴らを高く吊せ!」「ザ・モンキーズ/HEAD!恋の合言葉」 1969年「勇気ある追跡」「イージーライダー」 1971年「ラスト・ムービー」 1973年「おたずねもの・キッドブルー/逃亡!列車強盗」 1975年「ジェームズ・ディーンのすべて/青春よ永遠に」「狂気の楽園」 1976年「デニス・ホッパーのマッド・ドッグ・モーガン/賞金首」 1977年「トラックス」「アメリカの友人」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「アウト・オブ・ブルー」 1981年「血の甦る時」「マルホランド・ラン/王者の道」 1982年「ヒューマン・ハイウェイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「バイオレント・サタデー」 1984年「ランニング・アウト・オブ・ラック」「謀殺の標的」 1985年「刑事スターク」(TM)「突撃!O・Cとスティグス/お笑い黙示録」      「マイ・サイエンス・プロジェクト」 1986年「悪魔のいけにえ2」「リバース・エッジ」「ブルー・ベルベット」      「勝利への旅立ち」「アメリカン・ウェイ」      「ラスベガス大捜査線」(TM) 1987年「ブラック・ウィドー」「ピックアップ・アーチスト」 1988年「ストレート・トゥ・ヘル」「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」 1989年「理由なき発砲」「ハートに火をつけて」      「BACK TRACK/バック・トラック」 1990年「アンディー・ウォーホル/スーパースター」「フラッシュバック」 1991年「インディアン・ランナー」「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「アイ・オブ・ザ・ストーム」「パリス・トラウト」      「裏切りの代償」(TM)「デニス・ホッパー/悪夢からの帰還」 1992年「ミッドナイトヒート」「ハート・オブ・ジャスティス」(TM) 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」◇「トゥルー・ロマンス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」「ポイリング・ポイント」 1994年「逃げる天使」「スピード」◇「デニス・ホッパー/魔界世紀ハリウッド」◇      「チェイサーズ」 1995年「サーチ&デストロイ」「密会」「ウォーターワールド」 1996年「バスキア」「フランキー・ザ・フライ」「スペース・トラッカー」◇      「リチャード・アヴェドン:闇と光」(ナ) 1997年「ブラックアウト」「FISHING WITH JOHN」「デッドエンド」      「カジノ・ヒート」 1998年「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」「タイカス」 1999年「コールド・クロス」「エドtv」◆「ビートニク」      「プロフェッツ・ゲーム/殺人予告」「計画殺人」      「デニス・ホッパーin狙×撃×者」 2000年「チャイルド・コレクター 溺死体」「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」      「CHOKE チョーク」「レイク・フィアー」      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「沈黙のテロリスト」「LAPD処刑分署」「Jazz seen/カメラが聴いたジャズ」 2002年「炎の少女チャーリーREBORN」(TM)「ノックアラウンド・ガイズ」      「レオポルド・ブルームへの手紙」「アンスピーカブル」 2003年「イージー・ライダー★レイジング・ブル」「ザ・キーパー[監禁]」 2004年「ファースト・スピード」(TM){ 2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」 その他の出演者: Luis Albert Acevedo Jr. ... Prison guard Connor Betten ... Junior Betten Clayton Blocker ... State cop Matt Bradford ... Sergeant Ken Capozzi ... Randy Aldridge Ben DiGregorio ... Restaurant Manager Deena Dill ... Kate Purnell David Douglas ... Asher Crystal M. Dyson ... Tyra Denise Gossett ... Bank manager Lamar Lindsey ... Guy at bar David Michie ... Racer in car (voice) Scott Michael Morgan ... Burkowitz Aaron Norvell ... Dino Gwendolyn Oliver ... Helen Desmond Peter Onorati ... Burt Walling Frances Powell ... Spokesmodel Jesse Rodriguez ... Dinge Lije Sarki ... Darryl Kurtz, 1970 Kimberly Stanphill ... Receptionist Gay Storm ... Anna Kurtz Peter Talieri ... Young Ronnie Purnell User Rating: 5.2/10 (744 votes)        6.0/10 ( 27 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 エミー賞ノミネート ・スタントコーディネーション賞:Artie Malesci User Comments thejokerscさん Kingston,OK USA 2004年6月2日 デニスが、依然いい!!! この映画、筋書きがいい。 ペースが速いので、椅子にしがみついていた。 アクションも好きだし、運転もリアルだった。 デニス・ホッパーは、依然、いい。 この映画には、はまり役だ。 その孫とセクシーな恋人"JJ"も、お似合いだ。 脚本家がクルマの秘密を伏せ続けたのは、ユニークだ。 脱帽。 この映画をみている間中、 次に何が起きるか予測できなかった。 その点もいい。 デニス・ホッパーとくれば、「イージーライダー」だ。 有名になるはずだ。 こうした役をもっとやってほしい。 NOBU_NKさん 2006年11月29日 ファースト・スピード 「アメリカン・ニューシネマ」と呼ばれる映画のジャンルがあります。 今さら私が説明するまでもないですが、 ベトナム戦争の頃に作られたアメリカの青春(?)映画で、 社会体制への反発心や若さゆえの無軌道な情熱を抱えた若者が、 反社会的な行動で周囲を翻弄しながらアンハッピーな最後を迎える・・・・・ といった内容のものです。 代表的な作品は、「俺たちに明日はない」や「明日に向かって撃て!」、 車モノなら「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」でしょうか。 そして、映像化された時期こそ最近ではありますが、 ここにも、典型的なアメリカン・ニューシネマのストーリーをたどる物語があります。 その物語のあらすじを簡単にご紹介すると・・・・・。 義賊的な連続銀行強盗犯ロニーは、悪徳警官カーツの協力を得ながら、 妻と二人で銀行強盗を続けていた。 しかし、ある日、カーツの裏切りにより、 逃走の途中で妻が瀕死の重傷を負ってしまう。 メキシコへの逃走を決意し、国境へ向け車を走らせるロニー。 しかし、重症の妻は逃走の途中で息絶え、国境の直前に張られた警察の封鎖線では、 カーツがロニーの息子を人質に取っていた。 息子の姿を見つけたロニーは車のエンジンを止め、 絶望のうちに投獄される道を選ぶ・・・。 と、悲しい余韻を残す物語なのですが、 何も知らずにココまで読み進んだ方に怒られる事実が1つ。 これは「ファースト・スピード」のあらすじではありません(←ヲイヲイ)。 「ファースト・スピード」は、この物語の続編となります。 ちなみに「ファースト・スピード」のあらすじは・・・・・ (略) といった感じです。 ここで、出所してきたロニーを演じるのは、 暴れる爺様ならこの人というデニス・ホッパー。 「スピード」なんかと比べると抑えた感じの役どころなのですが、 やっぱり後半(特にラスト)は暴れます。 個人的にはデニス・ホッパーといえばストレートな悪役というイメージなのですが、 ネットで調べてみると性格俳優なんですね。 この「ファースト・スピード」でも、 前半は性格俳優らしい奥行きのある演技を見せてくれます。 特に、出所してきたロニーが、 迎えに来ているアーロンを息子と間違えて困惑するシーンは、 背後にある30年という時間の重さが漂い、寂寥感を覚えました。 デニス・ホッパー以外の出演者についてはとりあえず置いといて (・・・・・実は、他の俳優さん、よく知らない・・・・・)、 この作品のもう一つの見所、製作ロブ・コーエンといえば「ワイルド・スピード」。 やっぱり、日本車と古いアメ車のカーアクションでしょう。 ・・・・・と、いうか、「ワイルド・スピード」で使った日本車を オールペンし直しただけっぽい車がチラホラ・・・・・ 低予算のTV映画らしいから仕方ないか。 あと、2004年型のポンティアックGTOがこれ見よがしに活躍するのは、 スポンサーの意向?! でも、カリカリチューンの日本製スポーツカーも、 新型のポンティアックGTOも、 ロニーの愛車として登場する1969年型ポンティアックGTO「ザ・ジャッジ」に 存在感で負けてます。 「ザ・ジャッジ」格好よすぎ。 そして、ここで衝撃の事実。 今回のレヴューは、出だしからアメリカン・ニューシネマがどうとか、 「ファースト・スピード」はこの物語の続編となります」とか さんざん引っ張りましたが、 続編である「ファースト・スピード」に・・・・・本編は存在しません。 (なんじゃそりゃー!) ・・・・・いや、何かね、 画面の向こうに読んでいる方の引きつった表情が見えるというか、 ちょっと、こう、さすがにヤバイかなというような、 頭おかしいんじゃない?的展開になってきていますが・・・・・ つまり、このレヴューの前半で書いたストーリーは、 独立した映像作品としては存在せず、 「ファースト・スピード」のプロローグとして語られているものなのです。 じゃあ、なぜ、本編だの何だの言って散々引っ張ったかというと、 とにかく、個人的にはこのプロローグが最高だった・・・・・ということです。 パトカーに追われながら荒野の一本道を疾走する オレンジ色のポンティアックGTO「ザ・ジャッジ」。 リアシートには瀕死の重症をおった美女が横たわっている。 その女を励ましながら、疲れのにじむ表情でハンドルを握る青年。 しかし、青年の想いもむなしく女は息絶え、 更に、追い討ちをかけるかのように警察の封鎖線が見えてくる。 封鎖線の手前で車を停止させ、状況を図るように周囲を見る青年。 前後を警察に挟まれ、表情には疲労の色が濃いが、 その目は、まだ完全に諦めきったものではない。 そこで、青年は一人の警察官に気がつく。 勝ち誇ったような笑みを浮かべ、 右手を腰の拳銃あたりに彷徨わしている警察官の視線の先には、 パトカーに乗せられた少年の姿。 その少年を見た瞬間、青年は全てを悟り、その顔に初めて諦めの表情を浮かべる。 そして、青年は最後の相棒であった「ザ・ジャッジ」のエンジンを止め、 そのキーを地面に落とした・・・・・。 私の文章がヘタなので上手く伝わらないかもしれませんが、 もう、30年後の物語はどうでもいいから、とりあえずコッチを最初から見せろ・・・・・と。 いや、30年後の物語もおもしろかったけど、とにかく、このプロローグが雰囲気あり過ぎ。 プロローグから、そのまま30年後のストリートレースのシーンに繋げるために BGMがイマイチ合ってないけど、 そうじゃなければ、逆に、シーンの繋ぎにギャップがあり過ぎるか?! つまり、この「ファースト・スピード」は、 現代版アメリカン・ニューシネマのクールなラストシーンから始まる B級娯楽カーアクション映画・・・・・な訳です。 このひと言を書くためだけに、一体どれだけ引っ張ったんだ、俺?


パパラッチ

オトーサン、 「パパラッチか、悪い奴らだな」 ダイアナ妃を死に追いやった奴らです。 この映画をみると、"人間の屑"以下の連中です。 原題:Paparazzi (2004) 監督:Paul Abascal 脚本:Forry Smith Genre:Action /Crime /Drama /Thriller Rated PG-13 for intense violent sequences, sexual content and language. Country:USA Language:English | Spanish 上映時間:84分 あらすじ: ボーは、いまやスターだ。 フラッシュと喝采の嵐が浴びせられる。 妻アビーと幼子と新居で素敵な暮らしをはじめた。 だが、禍福はあざなえる縄のごとし。 私生活を盗撮するパパラッチの出番だ。 それも自分だけならまだしも、妻や幼子まで。 ボーは抗議するが、まったく無視される。 カッとなったボーは、思わずカメラマンを殴る。 すると、隠れていた数人のカメラマンが出現し、 暴力現場の写真を撮り、それはおいしいネタとなる。 殴られたレックスは、ボーに和解金と謝罪を要求し、言い放つ。 "お前の人生をメチャメチャにしてやる" ほんとうに、それは単なる脅し文句ではなかったのだ。 出演者: Cole Hauser ... Bo Laramie(ボー) Robin Tunney ... Abby Laramie(アビー) Dennis Farina ... Detective Burton(バートン刑事) Tom Sizemore ... Rex Harper(レックス) オトーサン、 「うまい役者じゃないが...同情するな」 コール・ハウザー、美男子で寄りつき難く損しています。 バートン刑事役の老優デニス・ファリーナ、憎めない刑事でした。 "カリスマ"パパラッチ、レックス役のトム・サイズモア、 イヤ味な男で、思わず殴ってやりたくなりました。 COLE HAUSER  コール・ハウザー 誕生日 1975/3/22 出身 米カリフォルニア州サンタ・バーバラ 父は俳優ウィングス・ハウザー。 92年「青春の輝き」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1992年「青春の輝き」 1993年「バッド・チューニング」 1995年「ハイヤー・ラーニング」 1997年「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」 1998年「ハイロー・カントリー」 2000年「ピッチブラック」◆ 2001年「タイガーランド」◆「ジャスティス」◆ 2002年「ワイルド・スピードX2」◆「ホワイト・オランダー」◆ 2003年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◆ 2004年「パパラッチ」◇ 2005年「地獄の変異」◇ DENNIS FARINA  デニス・ファリーナ 誕生日 1944/2/29 出身 米イリノイ州シカゴ 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「ザ・クラッカー 真夜中のアウトロー」デビュー 1985年「野獣捜査線」 1986年「刑事グラハム 凍りついた殺意」 1988年「ミッドナイト・ラン」 1993年「スリー・リバーズ」◆「張り込みプラス」 1994年「リトル・ビッグ・フィールド」 1995年「ゲット・ショーティ」 1996年「エディー/勝利の天使」 1997年「もう一度アイ・ラブ・ユー」 1998年「プライベート・ライアン」「アウト・オブ・サイト」◆ 1999年「モッド・スクワッド」 2000年「レインディア・ゲーム」「スナッチ」 2001年「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」 2002年「ビッグ・トラブル」 2004年「パパラッチ」 TOM SIZEMORE  トム・サイズモア 誕生日 1964/9/29 出身 米ミシガン州デトロイト ウェイン州立大学で美術を専攻し、さらにテンプル大学に進んで、 舞台芸術で修士号を取った。 地元の舞台やオフ・ブロードウェイなどで経験を積む。 89年「7月4日に生まれて」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1989年「7月4日に生まれて」「ロックアップ」◆ 1990年「イントルーダー/怒りの翼」◆ 1991年「ハーレー・ダビッドソン&マルボロマン」◆ 1992年「パッセンジャー57」◆「犬の眠る場所」◆ 1993年「スリー・リバーズ」◆「愛が微笑む時」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」「ワイアット・アープ」 1995年「青いドレスの女」◇「ヒート」      「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」 1997年「レリック」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「エネミー・オブ・アメリカ」 1999年「救命士」◆ 2000年「レッド・プラネット」◆「ウィットネス・プロテクション 証人保護」      「マイ・スウィート・ガイズ」◆ 2001年「パール・ハーバー」◆「沈黙のテロリスト」◇      「ブラックホーク・ダウン」 2002年「ビッグ・トラブル」「ドリームキャッチャー」 2004年「パパラッチ」 2005年「ハリウッド・スキャンダル ハリウッドと寝た男」 その他の出演者: Daniel Baldwin ... Wendell Stokes Tom Hollander ... Leonard Clark Kevin Gage ... Kevin Rosner Blake Michael Bryan ... Zach Laramie Andrea Baker ... Emily Jordan Baker ... Dr. Kelley Joe Basile ... Police Lab Tech Lauren Birkell ... Allison Wendy Braun ... Bo's Publicist Kelly Carlson ... Kristin Greg Castro ... Policeman User Rating: 5.7/10 (6,860 votes)        6.1/10 ( 85 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、やむをえないか」 主人公の復讐に同情しつつも、 脱法行為は是としないひとがいたのでしょうね。 User Comments ccthemovieman-1さん Lockport, NY, United States 2006年3月19日 ハリウッドの復讐 これは、パパラッチに対するハリウッドの復讐映画だ。 このアホな写真家どもは、何としても有名人の写真を撮ろうと 執念を燃やしているのだ。 プライバシーをまったく無視し、 タブロイド誌にゴシップを売りつけるために、 不法なやりかたで、写真を撮るのだ。 これは、ハリウッドから待たれた映画だった。 というのも、パパラッチに反撃したいからだ。 この連中たるや慎みのカケラもない。 この映画は、有名なパパラッチの代表である トム・サイズモア演じるカメラマンを迅速に始末する。 トム・サイズモアは、信じられないほど軽薄な無法者なのだ。 復讐譚というものは、新しくもなく、驚きもないが、 いつも、どんな形でも、面白い。 この映画では、写真家連中は、しくじる。 標的となった俳優ボーは、連中を追い詰め、復讐を果たす。 その過程で、彼がどんなことをやるのかが分かる。 そして、面白いカメオ出演者の顔見せがある。 メル・ギブソン、クリス・ロック、そして、マシュー・マコノヒーだ。 そう、これは、ローブロー気味の復讐映画だが、機能している。 ところで、この映画、PG-13ではなく、R指定にすべきだろう。 パパラッチと同様、馬鹿げている。 オトーサン、 「そうか、メル・ギブソンが腹立ちまぎれに製作したのか」 ヌートリアEさん 2006年4月9日 思ったより丁寧に作られたサスペンスドラマだ 思ったより丁寧に作られたサスペンスドラマだ。 まず、パパラッチのおぞましさを執拗に描く。 本当に人間を放棄するような人間像にしてある。 このあたりは、製作がメル・ギブソンだから自身の体験もあるのだろうなあ。 見ていてむかむかするぐらいパパラッチのいやらしさを追求する。 ところがこの映画の面白いところはそこから反撃に出るところだろう。 そこから、刑事も出現し俄然面白くなる展開。 まあ、あんなにうまくいくとは思えないが、よく考えた脚本、実にうまいね。 でも、あのままで終わりとはちょっと、いただけない感じ。 いつかは犯罪はばれるという警鐘はやはり必要ではないかなあ。 70点。


ジャッカル

オトーサン、 「へぇ、こんな映画があったのか」 何度も見た「ジャッカルの日」のリメイク。 しかも、主演陣に大好きなリチャード・ギア。 原題:The Jackal (1997) 監督:Michael Caton-Jones 脚本:Kenneth Ross/ Chuck Pfarrer Genre:Action /Adventure /Crime /Thriller Rated R for strong violence and language. Runtime:124 min Country:USA /UK /France /Germany /Japan Language:English /Russian 上映時間:124分 あらすじ: ジャッカルが、チェチェン・マフィアからFBI長官暗殺を引き受けた! 情報をつかんだ、FBI副長官プレストンは、 ロシア情報局のコスロヴァ少佐に協力し、ジャッカルを追う。 だが、この悪名高き暗殺者は、神出鬼没だった。 最後の手段として、ジャッカルに面識のある 元IRA幹部デクランを出獄させ、捜査に加わらせた。 その頃、ジャッカルは、すでにカナダ経由で米国へ潜入し、 遠隔操作可能な強力な銃を手に入れ、大統領夫人を狙っていた。 出演者: Bruce Willis ... The Jackal(ジャッカル) Richard Gere ... Declan Mulqueen(デクラン) Sidney Poitier ... FBI Deputy Director Carter Preston(FBI副長官プレストン) Diane Venora ... Major Valentina Koslova(コスロヴァ少佐) Mathilda May ... Isabella Zanconia(イザベラ) オトーサン、 「うーん、ミス・キャストだなぁ」 有名俳優を起用するデメリットが こんなにはっきり出るケースも珍しいことです。 氷のように冷静沈着な暗殺者ジャッカルに、 熱血漢のブルース・ウィリスを起用するとは... ご贔屓のリチャード・ギアときたら、 ジャッカルを追うより、女性関係にいそがしかったりして... 経歴紹介は、上記2人に加えて、 ギアの元カノのマチルダ・メイと 男を寄せつけないはずなのに、 ギアと一夜をともにするダイアン・ヴェノーラ。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、ニューヨークでバーテンをしながら、 音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」 2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声) 2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇「パーフェクト・ストレンジャー」◇ RICHARD GERE  リチャード・ギア 誕生日 1949/8/31 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ニューヨーク・シラキュースで育つ。 学生時代に体操で奨学金を得て、マサチューセッツ大学で哲学と演劇を学ぶが、 中途退学して、プロビンスタウン・プレイハウスでの夏期興行で舞台デビュー。 75年「警視総監への報告」で映画デビュー。 78年「天国の日々」で初主演し、 ダヴィッド・ディ・ドナッティロ賞外国映画部門主演男優賞受賞。 賞歴は少ないが、「プリティ・ウーマン」「愛と青春の旅立ち」など 恋愛映画の主人公役としては確固たる地位を築いている。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「警視総監への報告」「ニューヨーク麻薬捜査線」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1978年「天国の日々」「愛の断層」 1979年「ヤンクス」 1980年「アメリカン・ジゴロ」 1982年「愛と青春の旅だち」 1983年「ブレスレス」「愛と名誉のために」 1984年「コットンクラブ」 1985年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」 1986年「キングの報酬」「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「背徳の囁き」「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「八月の狂詩曲」 1992年「愛という名の疑惑」 1993年「ジャック・サマースピー」「心のままに」 1994年「わかれ路」 1995年「トゥルーナイト」 1996年「真実の行方」◇ 1997年「ジャッカル」◇「赤い迷路」「北京のふたり」◇ 1998年「レッド・コーナー」◇ 1999年「プリティ・ブライド」◇ 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」◇      「Dr.Tと女たち」◇「プロフェシー」◇ 2002年「運命の女」◇「シカゴ」◇ 2005年「Shall we Dance?」◇「綴り字のシーズン」◇ 2007年「消えた天使」◇「ハンティング・パーティ」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「最後の初恋」◇ DIANE VENORA  ダイアン・ヴェノーラ 誕生日 1952/8/10 出身 米コネチカット州 活躍度 ○→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「オール・ザット・ジャズ」 1980年「ウルフェン」 1984年「コットン・クラブ」 1986年「F/X 引き裂かれたトリック」 1987年「黄昏に燃えて」 1995年 「ウィッシュ/夢がかなう時」「3人のエンジェル」 1996年「ヒート」◆「ロミオ+ジュリエット」◆「サバイビング・ピカソ」 1997年「ジャッカル」◆ 1998年「奇跡の歌」 1999年「トゥルー・クライム」◆「インサイダー」◆      「13ウォーリアーズ」◆ 2000年「ハムレット」 MATHILDA MAY  マチルダ・メイ 誕生日 1965/2/8 出身 仏パリ 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「ネモの不思議な旅」 1985年「スペースバンパイア」 1987年「ふくろうの叫び」 1988年「想い出のマルセイユ」 1990年「ネイキッド・タンゴ」 1991年「彼方へ」「コレット/水瓶座の女」 1994年「他人のそら似」「おっぱいとお月さま」 1997年「ジャッカル」 その他の出演者: J.K. Simmons ... FBI Agent T. I. Witherspoon Richard Lineback ... FBI Agent McMurphy John Cunningham ... FBI Director Donald Brown Jack Black ... Ian Lamont Tess Harper ... The First Lady Leslie Phillips ... Woolburton Stephen Spinella ... Douglas Sophie Okonedo ... Jamaican Girl David Hayman ... Terek Murad Steve Bassett ... George Decker User Rating: 5.9/10 (27,030 votes)        5.6/10 ( 1,088 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments drifkindさん Tucson, Arizona 2003年6月28日 意図せぬパロディ フレッド・ジンネマンの「ジャッカルの日」(1973)の 良き思い出を胸に、映画館に入った。 サスペンスに富み、手に汗にぎる展開のすばらしい映画の ひどいリメイクではないことを祈りながら。 30分もすると、こう思った。 いま見ているのは、リメイクですらない。 こいつは、パロディだ。 その後は、ぜいぜい楽しむことにした。 最近の監督の手になると、 オリジナルのいいシーンがどんなにひどくなるか、 そんな観点で見たら、面白かった。 Edward Foxの小さな狙撃銃は、ステンレス・スチール製で、 当時は、ハイテク素材だったのだ。 それが、いまやカーボン・ファイバー製で、 装甲車の大軍を消滅できる性能があるのだ。 Foxによるcantaloupeの静かな暗殺は、 市場でのバルジの戦いの余興に変わっていた。 以下も同じようなもの。 私の連れあいや劇場にいた観客たちは、 おそらく私の忍び笑いや哄笑に眉をひそめていたにちがいない。 ひどい映画だが、それなりに、いい時間を過ごせた。 オトーサン、 「映画瓦版も、かなり御立腹のようだ」 服部弘太郎さん 1998年2月17日 『ジャッカルの日』のリメイク企画があらぬ方向に脱線転覆。 原作の面影もない映画に仕上がった。 要人暗殺を狙う凄腕の殺し屋と、 彼の行為を阻止しようとする捜査員たちの攻防を描いたサスペンス映画。 本名や素性も知られず、ただ「ジャッカル」とだけ呼ばれる殺し屋役には、 『ダイ・ハード』シリーズなどで、 今まで迷うことなく正義の味方を演じ続けてきたブルース・ウィリス。 彼の行動を阻止するため、特別に刑務所から出された 元IRAのテロリストに、リチャード・ギア。 なかなか意欲的なキャスティングだとは思うが、 正直いってこのふたりを使うなら、素直にギアを殺し屋に配し、 ウィリスをFBIの捜査員にすべきだった。 この映画のブルース・ウィリスは非情な殺し屋にしては 体温が高すぎるような感じがするし、 ギアが刑務所から出された男だという必然性もあまりない。 むしろ捜査側に内部対立めいたものが生まれたことで、 アクション映画に不可欠なスピード感が落ちてしまったと思う。 世界規模でモラルなき急成長を続ける チェチェン・マフィア(ロシアン・マフィア)の組織を 追い詰めるため、かつては敵同士だったロシア情報局(MVD)とFBIが手を握る。 ところがマフィアの会合に踏み込んだ時点で、 相手の思わぬ反撃にあって捜査員が発砲。 射殺されたのは、マフィアのボスの弟だった。 ボスは肉親を殺された恨みを晴らすため、 殺し屋ジャッカルにある人物の射殺を依頼する。 一方捜査陣営側も、マフィアの反撃を予測。 正体不明のジャッカルが動きだしたことを知ったFBIは、 アメリカの刑務所に収監中の元IRA闘士、デクラン・マルクィーンを 捜査メンバーに引き入れて万全の守りを固めることになる……。 監督は『ロブ・ロイ』のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。 僕は『ロブ・ロイ』という映画が嫌いなのですが、 その理由は、描写が不必要に残酷だと思ったからです。 今度の『ジャッカル』でも、手斧で頭を割るとか、 重機関銃で人間の腕を吹き飛ばすとか、 「そんなこと、わざわざ絵にして見せなくてもいいのに」 と思われる描写のオンパレード。 しかもこうした描写は、ただ残酷なだけで、 特別オリジナリティーがあるわけでもない。 過去の映画作家たちが、あえて避けて通った描写を、 嬉々としてもてあそんでいる趣味の悪さを感じます。 例えば会議の席で部下を殺す場面は、 『アンタッチャブル』でアル・カポネが 部下をバットで殴り殺す場面と同じなんですが、 デ・パルマの演出の方がエレガントですよね。 物語の上でも何かと問題の多い映画です。 正体不明のジャッカルはともかくとして、 R・ギア扮するデクランの人物造形が薄すぎる。 彼はIRAのテロリストとして数々の人を殺傷し、 懲役50年の刑を受けて服役中の身です。 ところが演じているギアからは、 デクランのくぐり抜けてきた血と硝煙の匂いがしないのです。 このため、ジャッカルとデクランの対決からは、 「野に放たれた獣同士の対決」というテーマが浮かび上がってこない。 これならデクランをただのFBI捜査官にしたほうが、余程わかりやすい。 アイデアはともかく、詰めが甘いぞ!


ダブル・トラブル

オトーサン、 「懐かしいなぁ」 プレスリーの映画です。 ハワイ公演の衛星生中継に興奮しましたっけ。 1973年1月14日、もう35年も前のことになります。 原題:Double Trouble (1967) 監督:Norman Taurog 原作:Marc Brandell 脚本:Jo Heims Genre:Comedy / Crime / Drama / Music 上映時間:90分 あらすじ: ガイは若者に人気の流行歌手だ。 当然、若い女性には、もてもて。 いまも、2人の女性がアプローチしてくる。 クレアとジルだ。 ジルに至っては、ホテルの部屋まで押しかけてくる。 据え膳食わぬは男の恥だが、17歳と知って引いてしまう。 公演で、ベルギーに行くことになった。 だが、ジルが乗船してくるではないか... しかも、トラブルはこれだけではなかった。 密輸業者が、ジルの鞄のなかにダイヤを隠したのだ。 まさにダブルトラブルだ。 出演者: Elvis Presley ... Guy Lambert(ガイ) Annette Day ... Jill Conway(ジル) John Williams ... Gerald Waverly(ジェラルド) Yvonne Romain ... Claire Dunham(クレア) Chips Rafferty ... Archie Brown (アーチー) Norman Rossington ... Arthur Babcock(アーサー) オトーサン、 「いまいちだな」 歌の選曲も、シーンの設定も、ストーリーも、 みんな中途半端で、これではエルヴィスが可哀想です。 ELVIS PRESLEY  エルヴィス・プレスリー 誕生日 1935/1/8-1977/8/16 出身 米ミシシッピー州テュペロ 出演作 1956年「やさしく愛して」「さまよう青春」 1957年「監獄ロック」 1958年「闇に響く声」 1960年「GIブルース」「燃える平原児」 1961年「嵐の季節」「ブルー・ハワイ」 1962年「夢の渚」「恋のKOパンチ」「ガール!ガール!ガール」 1963年「ヤング・ヤング・パレード」「アカプルコの海」「キッスン・カズン」 1964年「ラスベガス万才」「いかすぜ!この恋」 1965年「ハレム万才」「フランキーandジョニー」「ハワイアン・パラダイス」 1966年「カリフォルニア万才」「GO!GO!GO!」 1967年「ブルー・マイアミ」「スピードウェイ」 1968年「バギー万才」「殺し屋の烙印」 1970年「エルビス・オン・ステージ」 1972年「エルビス・オン・ツアー」 1981年「THIS IS ELVIS ジス イズ エルビス」 その他の出演者: The Wiere Brothers ... Themselves Monte Landis ... Georgie Michael Murphy ... Morley Leon Askin ... Inspector de Groote John Alderson ... Iceman Stanley Adams ... Captain Roach Maurice Marsac ... Frenchman Walter Burke ... Mate Helene Winston ... Gerda User Rating: 4.5/10 (369 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 ドラマ、コメディ、ミュージカル構成ですが、 それぞれのトーン、マナー、キャラクターが不統一すぎます。 プレスリーのフアン以外には、お勧めできません。 User Comments jamesraeburn2003さん Poole, Dorset 2004年1月8日 エルヴィス主演映画にしては、ストーリーがいい! エルヴィス・プレスリーが歌手ガイを演じている。 英国ツアーに行き、彼にぞっこんの女相続人ジルにつきまとわれる。 彼女の伯父のジェラルドが、財産目当てに、 彼女を殺そうとしているのがわかって、守ろうとする。 何度も予定されたが、実生活では、エルヴィスは英国を訪問したことはない。 映画は、安っぽく英国風につくられたMGMのスタジオで撮影された。 私にとっては、これはエルヴィスの最高に楽しめる映画だ。 プレスリーの映画にしては、ストーリーがいい。 彼が歌う「ミニスカートのお嬢さん」は、好きな曲で、 いまやCDをみつけるのが難しい。 不運なダイヤモンド密輸業者役で、ノーマン・ロシントンが出演している。 (彼は、ビートルズの映画にも出ている) ジョン・ウィリアムスは、狡猾な企みをするジェラルド役だが、 これもいい配役だった。 唯一よくなかったのは、 ポピュラー音楽界の発展に寄与した最重要人物であるエルヴィスが、 ”OLD MACDONALD”を歌わなかったことだ。. だが、我慢しよう。 そのほかは全然悪くなかったからだ。 オトーサン、 「ふーん、この歌か」 録画を巻きもどして、歌詞をチェックしました。 でも、字幕の歌詞は、はしょってあるので、 できるだけ忠実に、テンポも失わずに翻訳してみました。 ○ミニスカートのお嬢さん  "Long Legged Woman With The Short Dress On"   ♪オーライ  クルマの、ライトに、手を振って  真夜中過ぎまで、街路を歩こう  道路も、トレイルも、小路だって  崖だってよじ登り、平原を歩こう  夜明けがくるまで、探すんだ  ミニスカートの、足の長いあの娘を、見つけるまで  乗るぜ、トラック、バイクに、スキーだって  湖だって、渓流だって、海だって  駆るぜ、クルマに、ジープに、  竹馬だって、乗ったるぜ  夜明けがくるまで、探すんだ  ミニスカートの、足の長いあの娘を、見つけるまで  あの娘のとこなら、どこまでも  あの娘は最高、じっとしていないのが玉にキズ  あの娘は最高、 僕のものにしてやるぞ  メイン州からテネシー州、メキシコやワイキキまでも  雨が降ろうが、晴れようが、みぞれになろうが、雪だって  草の根分けても、探すんだ  ミニスカートの、足の長いあの娘を、見つけるまで オトーサン、 「コメントないなぁ」 わずかに1件のブログを発見しました。 とらちゃん 2006年1月17日 ダブル・トラブル 1967年にアメリカで公開されて、日本では未公開の作品だ。 エルヴィス・プレスリーの映画作品の中では、 低予算で作られたB級作品ではあるが 歌とコメディータッチのお話が愉快でおもしろく見ることができた。 アネット・デイという相手役の女優は、 この作品しか映画に出演したことがないようで、 まさに低予算だ。 肩肘張らないで見ると、劇中で聞くことができるエルヴィスの歌は楽しいので、 下手な映画を見るよりも得をした気分になれる。 エルヴィスファンの方は、DVDBOXをお勧めしたい。 なお、エルヴィスはこの映画を撮影した後、 プリシラと劇的な結婚発表をしている。 (以下、ネタばれ) アメリカのステージで演奏活動をしているガイは、 各地を巡業でまわっていた。 そんな彼を追いかけてくる女性がたくさんいて、 グレアのような色っぽい女性もいたが、 ジルのような少女もいた。 ガイがホテルに引き上げてくると、ジルが押しかけてきてしまう。 部屋に入れた彼女にキスをして、 その先に進もうとするが年齢を聞いて途中でやめてしまう。 なんと、ジルは17歳の高校生だというのだ。 そして、伯父のジェラルド・ランバードを紹介されて、 大金持ちのお嬢様だとわかる。 びっくり仰天したガイは、君子危うきに近寄らずということで ジルに手を出すのをやめる。 そして、ガイはアメリカからベルギーに船で渡り、 ヨーロッパに演奏に出かけることになる。 もう、ジルとは会うことはないと思ったが、 なんとジルは同じ船に乗って彼を追いかけてきた。 また、船の中でダイヤの密輸を企てていた アーサーとアーチーの二人組みに目を付けられて、 ジルの荷物にダイヤを隠されてしまう。 ガイは、ジルを一人で放り出すわけにもいかず、演奏旅行に同行させる。 ところが、ジルといっしょにいるとガイは命を狙われるようになる。 何者かが二人の命を狙っていることがわかり、 ダイヤを隠したまぬけな二人組みも追ってくることになる。 旅の途中で、ストックホルムでは18歳で結婚できることがわかり、 二人はスウェーデンに向かうことになる。 殺し屋が、伯父のジェラルドの差し向けたと正体が判明する。 ジェラルドは、ガイをジルの誘拐犯としてでっち上げて警察に捜索願を出していた。 ジェラルドは、グレアと出来ていてジルの莫大な遺産を使い込んでいたのだ。 若者二人が逃げていく途中で、ニワトリを運ぶトラックの後ろで歌を歌ったり、 色々と愉快なシーンも多い。 出てくる警官もとろくさい演技をしていて、ほんとうに楽しい。 007のようなハッピーエンドが待っているので、ほんとうにおもしろい。


遊星からの物体X

オトーサン、 「おお、カーペンター監督の代表作だ」 邦題からSF映画と思ってみはじめましたが、 それはそれは、こわいこわいホラー映画でした。 原題:The Thing (1982) 監督:John Carpenter 原作:John W. Campbell Jr. 脚本:Bill Lancaster Genre:Horror /Mystery /SF /Thriller Country:USA Language:English /Norwegian 上映時間:109分 あらすじ: アメリカ南極観測隊基地。 逃げる犬をノルウェイのヘリが狙い撃つ。 「酷いことを!」 隊員のゲーリーが、射手を射殺する。 原因を究明すべく、荒天をついて、 ヘリ・パイロットのマクレディは、ノルウェイ基地へ向かう。 そこは廃墟と化し、隊員が無残に殺されていた。 基地へ戻ると、変事が起きていた。 ヘリに追われた犬が変身して、隊員を襲い、化け物になったのだ。 マクレディが火炎放射で焼き殺したものの、依然原因は不明だ。 ブレア医師がいう。 「...UFOに関係があるかも」 出演者: Kurt Russell ... R.J. MacReady(マクレディ) Keith David ... Childs(チャイルズ) Wilford Brimley ... Dr. Blair(ブレア) Donald Moffat ... Garry(ギャリー) オトーサン、 「カート・ラッセル、いいね」 とにかく熱心な姿勢が伝わってきます。 あとの隊員は多すぎて、誰が誰だか分かりにくいのが難でした。 KURT RUSSELL カート・ラッセル 誕生日 1951/3/17  出身 米マサチューセッツ州スプリングフィールド 10歳の時、63年「ヤング・ヤング・パレード」で映画デビュー。 12才からディズニー専属の子役として活躍し、 「テニス靴を履いたコンピューター」など10本近いディズニー映画に出演。 「ジェミーの冒険旅行」(TVシリーズ)などでアイドルとなった後、 プロ野球選手の父の影響で同じ道を目指すが、肩を故障し、断念。 1979年、ジョン・カーペンター監督作品「ザ・シンガー」(TV映画)の プレスリー役でエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。 カーペンター監督のコンビで「ニューヨーク1997」 「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・ブリスキン役に出演し、 アクション俳優としての地位を確立。 カーペンター監督作には、82年「遊星からの物体X」 86年「ゴースト・ハンターズ」にも出演。 83年「シルクウッド」でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「ヤング・ヤング・パレード」 1964年「マードックの拳銃」 1966年「歌声は青空高く」 1968年「ファミリー・バンド」「赤いリボンに乾杯」 1970年「テニス靴をはいたコンピューター」 1971年「愚者の行進」「ハダシの重役」 1972年「そら、見えたぞ、見えないぞ」 1975年「世界最強の男」◇ 1980年「ユーズド・カー」◇ 1981年「きつねと狩人」(声)「ニューヨーク1997」◇ 1982年「遊星からの物体X」◇ 1983年「シルク・ウッド」◇ 1984年「スイング・シフト」◇ 1985年「殺しの季節」「タッチダウン’90」 1986年「ゴーストハンターズ」◇ 1988年「潮風のいたずら」◇「テキーラ・サンライズ」◇      「ウィンターピープル」◇ 1989年「デッド・フォール」◇ 1991年「バックドラフト」◇ 1992年「不法侵入」◇「キャプテン・ロン」◇ 1994年「トゥームストーン」◇      「スターゲイト」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「エスケープ・フロム・LA」◇ 1997年「ブレーキ・ダウン」◇ 1998年「ソルジャー」◇ 2001年「バニラ・スカイ」◆「スコーピオン」◇ 2002年「ダーク・スティール」◇ 2004年「ミラクル」 2005年「スカイ・ハイ」「夢駆ける馬ドリーマー」◇ 2006年「ポセイドン」◇ 2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」◇ その他の出演者: Richard Dysart ... Dr. Copper Peter Maloney ... George Bennings T.K. Carter ... Nauls David Clennon ... Palmer Thomas G. Waites ... Windows Charles Hallahan ... Vance Norris Richard Masur ... Clark Joel Polis ... Fuchs Norbert Weisser ... Norwegian Larry J. Franco ... Norwegian Passenger with Rifle Nate Irwin ... Helicopter Pilot User Rating: 8.1/10 (52,153 votes)        Top 250: #171 9.0/10 ( 491 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごいね。世界の映画171位とは」 ラジー賞ノミネート ・ワースト音楽賞:エンニオ・モリコーネ User Comments Stibbertさん Norway 2005年7月11日 今日でも、依然、最高のホラー映画だ 1982年、南極の冬。 アメリカ南極観測隊基地のアメリカ人チームは、 逃げる犬を狂ったノルウェイ人のヘリが追い、 狙い撃っているのを見て、驚愕する。 ノルウェイの基地では、全員が殺され、 死体と犬以外何も残っていないのを発見する。 これが、過去最高のホラー・スリラー映画の幕開けだ。 最初から最後まで、手に汗をにぎり、偏執狂のムードになる。 人気の無い大陸での無力さと孤独。 エンニオ・モリコーネの曲がラジー賞にノミネートされた。 こんなに単純で気味悪く、いい音楽がなぜ? 恐怖におとしいれるのに。 演技はいい! 最高の演技は、おそらく、犬だ。 実に面白い。 カート・ラッセルと二足のひとの演技もいうことない。 1982年ということを念頭におけば、 特殊効果は大したものではなかろうか? そう、そこのところをよく考えて! 見るまでは信じられなかっただろう。 崩れ落ちる身体の一部、そしてクリーチャーの変身... Rob Bottinは、すごい仕事をやってのけた。 今日に至るまで特殊効果メイキャップの金字塔だ。 この映画、上映当初、大した反応がなかった。 他のエイリアン映画のせいだった。 事実、みんなも未知の映画と思っただろう。 私の聞いたひとは、誰も知らなかった。 だが、この映画は、ビデオやDVDとなって、 20年以上カルト映画として生き残ってきた。 20年は、長い歳月だ。 髪型をのぞけば、この映画は依然として今日的だ。 古典映画というべきだろう。 この映画、お気に入りではないにせよ、忘れ難い。 何度もみたが、 最初に見たとき同様のすばらしさだった。 私は、ノルウェイ人だが、この映画で気に入らないのは、 マクレディがノルウェイ人をスエーデン人と間違え続けたことだ。 オトーサン、 「は、は、は」 Jackieさん 2008年8月22日 こ・・怖い・・・・・ 雪と氷で覆われた南極大陸。 おかしくなってしまった隊員が、いきなり“タロ”を撃つ・・・。 音楽が怖い。風の音が怖い・・・・。 ヘリの音まで怖くなってくる。 苦しい。息が詰まる。 分厚い雲に覆われた空。夜は青黒い天が覆う。 暗がりの頼りないランプの光。 青白く浮かび上がる建物。 仲間は、たしか10人いたはずだ。 だが友だちといえるのは、J&B(酒)だけだ。 静かで基地の他には何もないはずだ。 だが、異変がおこった。 氷から湧きたつあの光はなんだ? 得体の知れないものがいる。 狭い基地が、恐怖に包まれる。 閉塞感。互いを疑い始める。 そして、誰もいなくなってしまうのだろうか・・・ ハロウィン以来、カーペンター監督は、 澄んでいて、冷えきった空気でわたしを包む。 怖い。。。人間をも恐れてしまう。。。 わたしにしてみれば、 街中でゾンビに追いかけられたほうがず〜っとマシなのだ。 ただ、1回だけ、「こんなバカげたことがあってもいいのか?」 というセリフのある場面で、爆笑してしまった。


ベスト・キッド2

オトーサン、 「続編かぁ」 あまり気乗りしないまま、見はじめました。 邦題は、意味不明ですが、原題は"空手少年"。 かなりヒットした映画のようです。 原題:The Karate Kid, Part II (1986) 監督:John G. Avildsen 脚本:Robert Mark Kamen Genre:Action /Family /Romance /Sport 上映時間:113分 あらすじ: ダニエルは全米・空手トーナメントで、優勝。 半年後、師匠のミヤギに父危篤の知らせ。 ダニエルも後を追い、沖縄へ。 ミヤギの実家では、ユキエとその姪クミコが看病していた。 ダニエルとクミコは、淡い恋心を抱く。 葬式が終わると、サトー一派の挑発が激しくなる。 サトーは、いまだに執念を燃やしていた。 ミヤギは、かつて、ユキエをめぐっる恋敵だったのだ。 台風で一時休戦状態になるが、盆踊りの夜、闘いの幕が開く。 サトーの手下、チョーゼンが、クミコを人質にし、 ダニエルに対戦を迫ってきた... 出演者: Ralph Macchio ... Daniel LaRusso(ダニエル) Tamlyn Tomita ... Kumiko(クミコ) Pat Morita ... Mr. Kesuke Miyagi(ミヤギ) Danny Kamekona ... Sato(サトー) Yuji Okumoto ... Chozen(チョーゼン) オトーサン、 「ダニエル役のラルフ・マッチオ、可愛いね」 RALPH MACCHIO  ラルフ・マッチオ 誕生日 1962/11/4 出身 米ニューヨーク州ロング・アイランド 活躍度 △↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「アウトサイダー」 1984年「ベスト・キッド」「りんご白書」 1986年「クロスロード」「ベスト・キッド2」 1988年「ディスタント・サンダー」 1989年「ベスト・キッド3/最後の挑戦」 1990年「プリズナー・オブ・ウォー/栄光なき帰還」 1991年「ストレンジ・ピープル」 1992年「いとこのビニー」 1993年「ネイキッド・イン・ニューヨーク」 その他の出演者: Pat E. Johnson ... Referee Bruce Malmuth ... Announcer Eddie Smith ... Bystander Martin Kove ... John Kreese Will Hunt ... Postman Evan Malmuth ... Cab Driver Raymond Ma ... Cab Driver in Okinawa Joey Miyashima ... Toshio George O'Hanlon Jr. ... Soldier Nobu McCarthy ... Yukie Charlie Tanimoto ... Miyagi's Father Tsuruko Ohye ... Village Woman Arsenio 'Sonny' Trinidad ... Ichiro Marc Hayashi ... Taro Robert Fernandez ... Watchman Natalie N. Hashimoto ... Kumiko's Street Friend Diana Mar ... Girl in Video Store Wes Chong ... Sato's Houseman Traci Toguchi ... Girl Bell Ringer William Zabka ... Johnny Lawrence Chad McQueen ... Dutch Tony O'Dell ... Jimmy Ron Thomas ... Bobby Brown Rob Garrison ... Tommy User Rating: 5.2/10 (12,832 votes)        7.0/10 ( 244 votes)Yahoo! オトーサン、 「これも、スコアに格差があるなぁ」 User Comments phdgmoureyさん United States 2005年10月12日 あるがままに受け止めよう 大人も、子供も平和であれという前向きのメッセージがある 私は、20年間にわたり5ケ国で働いてきた。 法律関係から商業へ、そして軍隊、消防、ボディビルなどに従事した。 5年半、マーシャルアーツ、とくに空手を学んだ。 ("Mato Do"なる自己防衛の映画をつくったこともある) 堂々と意見を述べることはできないが、 「ベスト・キッド2」は実際のところ...いい。 なぜか? いいメッセージのある映画が古典になるのだ。 「ベスト・キッド2」には、いくつかの教訓がある... ・怒りを前向きの行動に変えよう ・友情を大事に ・夢を実現しよう ・寛容を学ぼう 私は、ユニークな人生を送ってきた。 まさに「ベスト・キッド」の実話を生きたのだ! センセイに1年半教わった。 彼は一生懸命に教えてくれた。 興味ある真のテクニックと護身術としての空手を。 一時の勝敗を争うものではないのだ。 日本の”陰陽”哲学の価値を教わった。 浜辺で、公園でトレーニングをした... 素晴らしかった。 実に貴重な体験だった。 この映画、あるがままに受け止めよう。 空手を通じて、自己を鍛錬する映画だ。 私には役立った。 またお会いしましょう! オトーサン、 「いい映画評がみつからないなぁ」 MOVIE-DICさん 2007年3月22日 人を許す心を持たぬ者は、死ぬよりつらい日々を生きねばならぬ。 日本でもヒットした「ベスト・キッド」の続編です。 がこの話では前作の恋人役である エリザベス・シューが出演することができなく、 ストーリーでもお判りのようにとんでもない扱いで、 話だけで恋は破局してしまっています。 またママさんも出られなかったのか、 声すらなくやはりダニエルさんの説明だけでした。 かくして傷心のダニエルさんは、 沖縄で別の娘を恋人にしてしまうのでした。(- -; 今回はミヤギさんの話のために彼の恋話も盛り込まれて、 ストーリーというか設定がなんとも面白かったです。 ここで話しておかなければならないのは、恐るべし村人たちの眼力です! 話によるとミヤギさんが村を飛び出たのは18歳のとき、 そしてそれから45年が経ち、ミヤギさんは63歳なのです。 にも関わらず、父の家に戻ったときに 姪(実は作中では何者か不明)のクミコは、 一目見るなり「あ、ミヤギさ〜ん」と言うではありませんか! うーん、いや、しかし、ここはミヤギさんがやってくることを ユキエさんから聞いていたのかも知れませんが。 しかし!! 次の日、ミヤギさんとダニエルさんが村を歩いていたときに、 村人が声をかけてくるのです。 「ミヤギさ〜ん」と! ひょっとして、18歳のときから同じ顔だったのでしょうか。(?_?; むむ 観ていておかしいのはチョーゼンとサトーの言動でしょうね。 サトウの方はまだましだったのですが、 ことあるごとにダニエルさんに敵対するチョーゼンはいったい何がしたかったのか、 どうにも意味不明です。 ユキエさんと何かあるわけでもないでしょうし、あまりにも好戦的でしたね。 一作目のジョニーもかなり好戦的でしたが、 まだ彼には意味があったので、行動的には否でも、設定的にはおっけーでした。 今回のダニエルさんは鶴立拳ではなく、沖縄に伝わる太鼓からヒントを得た拳で 頑張っていました。 【一言いいたいコーナー】 ・沖縄の人たちも日本語が下手なのはどういうことなのでしょうか。 ・ちなみに45年前から村はほとんど変わっていないらしいです。 ・ミヤギさん、さすがにそこまでして逃げるのどうなの?


ザ・フライ2 二世誕生

オトーサン、 「蝿男の続編か」 索引をみました。 ・ザ・フライ 蝿男の恐怖☆ 2107 「おお、☆印がついている!」 さて、続編の出来はいかに? 原題:The Fly II (1989) 監督:Chris Walas 原作:George Langelaan/ Mick Garris 脚本:Mick Garris/ Jim Wheat / Ken Wheat/ Frank Darabont Genre:Horror / SF Country:USA / UK / Canada Language:English 上映時間:105分 あらすじ: バートック産業は、業績好調。 研究所では、いまも画期的な研究に取りくんでいる。 あの蝿男セスの遺児が生まれた。 みたところ、赤ん坊は人間そのもの。 マーティンと名づけられ、厳重な監視下、順調に育つ。 順調というどころか、人間の何倍もの速度で育つのだ。 それに、頭の良さも際立っている。 青年になったマーティンは、その頭脳を生かして、 父親のライフワーク、テレポーテーション(物質転送)の研究を継承する。 そんななか、研究所員のべスと恋仲になる。 だが、ついに体に異常が起きてくる。 巨大な醜い昆虫と化していくのだ。 出演者: Eric Stoltz ... Martin Brundle (マーティン) Daphne Zuniga ... Beth Logan (ベス) Lee Richardson ... Anton Bartok (バートック) オトーサン、 「蝿男になるまえは、好感がもてるなぁ」 エリック・ストルツ、演技力もなかなかのものです。 いい映画に恵まれないのが、残念です。 ERIC STOLTZ  エリック・ストルツ 誕生日 1961/9/30 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △→ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「初体験リッジモンド・ハイ」 1984年「ワイルド・ライフ」「天使たちの鎮魂歌」「渚の大・逆・襲」 1985年「放課後」「マスク」「コードネームはエメラルド」 1987年「恋しくて」「地獄のシスター」 1988年「幽霊伝説」「マニフェスト」 1989年「セイ・エニシング」「ザ・フライ2 二世誕生」 1990年「メンフィス・ベル」 1991年「女神がそっと微笑んで」 1992年「ウォーター・ダンス」「シングルズ」 1993年「恋愛の法則」「ネイキッド・イン・ニューヨーク」      「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」 1994年「スリープ・ウィズ・ミー」「パルプ・フィクション」「若草物語」      「ゴッドアーミー/悪の天使」◆ 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」◆「フルーク」◆ 1996年「ブラック・メール/脅迫」◇「グレイト・オブ・マイ・ハート」◆      「トゥー・デイズ」◆「ザ・エージェント」「INSIDE インサイド」◇ 1997年「アナコンダ」◆「ハイボール」「バニシング・エアー」◇ 1998年「コンフェッション」◆ 2003年「バタフライ・エフェクト」◆ その他の出演者: John Getz ... Stathis Borans Frank C. Turner ... Shepard Ann Marie Lee ... Dr. Jainway Gary Chalk ... Scorby Saffron Henderson ... Veronica 'Ronnie' Quaife Harley Cross ... Martin Brundle - 10 years old Matthew Moore ... Martin Brundle - 4 years old Rob Roy ... Wiley Andrew Rhodes ... Hargis Pat Bermel ... Mackenzie William S. Taylor ... Dr. Trimble Jerry Wasserman ... Simms User Rating: 4.3/10 (5,427 votes)        6.4/10 ( 241 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるなぁ」 IMDbの投稿者は、前作との比較で辛い採点になるのでしょう。 Yahoo!の若い投稿者は、第1作をみていないのでしょうね。 User Comments mjw2305さん England 2007年1月4日 見応えがあるが、平均的な続編ホラー映画 セスの息子は、バートック産業の画期的な研究の結果、 誕生した研究所で、育っていく。 フツーのヒトよりも早熟で、5歳にして頭脳明晰。 父親の仕事を受け継ぐように求められ、 他の研究者の支援もうけ、ついに若き野心を実現する。 自分のなかの蝿の遺伝子をコントロールできるようになったのだ。 映画のスタートはすばらしいし、筋書きもいいのだが、 演技は、さほどではない。 登場人物の複雑な心理を捉えきれていない。 観客に訴える力もない。 ホラーそのものは、流血づくし。 サウンド・エンジニアらの絶望的な努力や音楽にもかかわらず、 失敗している。 恐ろしくない。 第1作に劣っている。 10点満点で5点だ。 オトーサン、 「こういうコメントを待っていた!」 フーテンのトモローさん 2008年3月17日 誰か〜!キンチョール持って来て〜!0 前作「ザ・フライ」は「蝿男の恐怖」のリメイクですが 本作は「蝿男の逆襲」のリメイクではありません。 76年版「キングコング」はリメイクだけど 続編の「キングコング2」が「コングの復讐」のリメイクではないのと一緒です。 ま〜別にどうでもい〜事ですが 人気ないギラー・ミン監督の「キングコング」2部作も好きなので 宣伝したかったんです(笑&汗) さて本作は前作の蝿男セス・ブランドルとヒロインの息子マーティンが主人公です。 冒頭に出産シーンがありますが 演じる母親は前作でヒロインを演じたジーナ・デイビスではありません、 当初ジーナ・デイビスは出演するのに好意的だったらしいのですが 出産シーンが嫌で結局出演しませんでした。 前作で巨大なウジムシを出産する夢のシーンがよほど嫌だったのでしょう、 ジーナが出なかったのは残念ですがとてもジーナを責める気にはなれません・・・ 誰だって嫌だよね・・・ウジムシ出産だもん・・ 監督も前作のデヴィッド・クローネンバーグから 前作で特殊造形を担当したクリス・ウエイラスに交代し 前作と同じ蝿男とヒロインの愛の物語、 前作にはない蝿男に生まれた息子の悲しみ、 利益優先の会社を描く社会風刺など盛り沢山なSFホラーで面白いのですが 前作の様な感動はありませんでした・・・全部中途半端な感じがします。 そしてクリス・ウエイラス監督が犯した一番の間違いは 特殊造形出身なのに新蝿男(ブランドル・フライ)の造形が良くない事です! グロさも強さも確かにパワーアップしておりますが この造形には哀愁が全く無いのです。 前作の蝿男には何とも言えない哀愁がありました・・ 前作で特殊造形をしたのにどうして同じ哀愁が出せないのか? やはり前作の造形にはクローネンバーグ監督の意思が入ってのデザインだったのでしょう、 いくら同じ人がデザインしても作品のテーマや脚本をしっかり理解していない証拠であります・・ 今回の主人公は前作の主人公の様に自己責任の結果ではなく 逃れられない運命の元に生まれてしまった悲しみを背負っていて 当然前作よりも悲しみは深い筈なのにあの造形で全部パ〜です(怒) 出来ないのなら愛だとか悲しみだとか入れずに 開き直って新蝿男が暴れまわって殺される完全モンスター映画にした方が 良かったかも知れません・・・ 最後のハッピーエンドもそりゃないだろ〜!て感じでした。 ただ私はこんなダメ蝿息子でも蝿息子は蝿息子!愛しております^^


セックス・アンド・ザ・シティ

オトーサン、 「...セックス、1枚」 劇場窓口で、若い受付嬢を相手に戸惑いました。 でも、セックスなんていう言葉、 いまどきのお嬢さんたちには、どうってこたぁないのかも。 原題:Sex and the City (2008) 監督:Michael Patrick King 原作:Candace Bushnell 脚本:Michael Patrick King/ Darren Star Genre:Comedy / Drama / Romance Rated R for strong sexual content, graphic nudity and language. 上映時間:148分 あらすじ: NYの親友4人組は、いまだ活躍中だ。 人気コラムニストのキャリーは、 ミスター・ビッグとの結婚に踏み切る。 五番街の高級アパートのペントハウスを購入してくれたのだ。 サマンサも、シャーロットも、ミランダも、 キャリーを祝福してくれる。 知人のヴォーグ誌の編集長はといえば、 ”40代の独身女性、ついに結婚!”を記事にと言い出す。 みんなから祝福され、羨望の的となったキャリーは、 粛々と盛大な結婚式の準備を進めるのだが... 出演者: Sarah Jessica Parker ... Carrie Bradshaw(キャリー) Kim Cattrall ... Samantha Jones(サマンサ) Kristin Davis ... Charlotte York(シャーロット) Cynthia Nixon ... Miranda Hobbes(ミランダ) Chris Noth ... John James 'Mr. Big' Preston(ミスター・ビッグ) Jennifer Hudson ... Louise(ルイーズ) オトーサン、 「ひとつ気になるけど...」 主役のサラ・ジェシカ・パーカー、 小柄で親しみやすい顔や雰囲気の持ち主。 それに頭もよさそうだから、人気が出たのでしょう。 「...目つきが、ブッシュ大統領に似ているけどなぁ」 そんな余計なことを思ったのは、オトーサンだけでしょうか? SARAH JESSICA PARKER  サラ・ジェシカ・パーカー 誕生日 1965/3/5 出身 米オハイオ州ネルソンビル 父親はユダヤ系の実業家・ジャーナリスト、母親は教師。 8人姉弟の4番目としてシンシナティで育つ。 8才の時、バレエを習い始め、テレビで子役。 11才で、ブロード・ウェイで初舞台を踏み、 13才で、ミュージカル「アニー」のアニーを演じる。 映画デビューは、「家族の絆」(1984)。 97年、マシュー・ブロデリックと結婚、現在は1児の母。 98年、都会に暮らす独身女性のセックスライフを描いた コメディ・ドラマ「SEX and the CITY」主演でブレイクし、 ファッション・リーダーとなり、自身の香水を売りだした。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「RICH KIDS」 1983年「SOMEWHERE TOMORROW」 1984年「フットルース」「家族の絆」 1985年「ハイスクールはダンステリア」 1986年「ナビゲーター」 1991年「L.A.ストーリー/恋が降る街」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」 1993年「スリー・リバーズ」◇「ホーカス・ボーカス」 1994年「エド・ウッド」 1995年「マイアミ・ラプソディー」 1996年「マーズ・アタック!」◆「IF LUSY FELL」「ボディ・バンク」◆ 1999年「ダドリーの大冒険」「イズント・シー・グレート」 2001年「アイ ラブ ヒットマン」 2005年「幸せのポートレート」 2006年「恋するレシピ〜理想のオトコの作り方〜」 2008年「セックス・アンド・ザ・シティ」 その他の出演者: Candice Bergen ... Enid Frick David Eigenberg ... Steve Brady Evan Handler ... Harry Goldenblatt Jason Lewis ... Jerry 'Smith' Jerrod Mario Cantone ... Anthony Marentino Lynn Cohen ... Magda Willie Garson ... Stanford Blatch Joanna Gleason ... Therapist Joseph Pupo ... Brady Hobbes User Rating: 5.4/10 (27,169 votes) 8.2/10 ( 192 votes) Yahoo! オトーサン、 「5.4と8.2。おお、何たる落差!」 日本女性は、愛とブランドに加え、NYに弱いのでしょうね。 「でも、NYのイメージに騙されちゃダメ」 五番街とセントラルパークだけしか映さないのは、 銀座4丁目と皇居だけが東京というようなもの。 User Comments dierregiさん Belgium 2008年7月11日 パーフェクト - TVドラマ・シリーズのフアンには ほとんどのひとは、TVドラマ・シリーズをみているのではないか。 だから、TVドラマが終わった4年後から、 この映画のストーリーをはじめたのは、正解だったと思う。 結末が結婚式だったら、ストーリーはないも等しい。 したがって、何らかの障害が起きる必要があるし、 単独の映画としてよりも、シリーズの持ち味を生かす工夫が必要だった。 女性たちがいて、男性たちがいて、 すばらしい衣装やアクセサリーがある。 それに、キャリーだけでなく、 女性4人の愛と境遇の変転がきちんと描かれている。 これ以上、何を望むのか? この映画が、"浅薄だ”というコメントには驚いた。 シリーズをよく見るべきだ。 一体、みんな何を期待しているのだろう... まさか、癩病患者キャンプのマザー・テレサ? そう、題名は気にしないことだ。 1998年から2004年まで火星に暮らしていて、 「セックス・アンド・ザ・シティ」をまったく見ていなかったとしても。 オトーサン、 「極めセリフ、オシャレだなぁ」 映画のオシャレなセリフに触発されたのかも。 それにしても、サマンサ役の女優さんが50歳とは、 女は化け物、まさにホラー映画ですね。 前田有一さん 2008年8月17日 人気米ドラマSATCがゴージャス映画化 日本では、テレビドラマの映画化は内容が薄っぺらということで、 映画ファンからはそっぽを向かれている。 では、本場アメリカの場合はどうか。 6年間にわたりHBO(米のCATV局)で放送され、 女性たちの共感を集めまくった『セックス・アンド・ザ・シティ』の映画化は、 公開されるやロマコメ映画史上一位。 女性が主演する映画としても「トゥームレイダー」を抜き歴代一位という記録的スタート。 「TVドラマの映画化は手堅くヒットする」という法則は、とりあえず日米共通といえそうだ。 テレビ版最終話から4年後。 人気コラムニストのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、 ついにミスター・ビッグ(クリス・ノース)との結婚を決める。 一夜限りの男を渡り歩いてきたサマンサ(キム・キャトラル)は、 乳がん発覚時に支えてくれた年下の俳優スミス一筋。 そのエージェントとしてハリウッドで暮らしている。 中国から養子を取ったシャーロット(クリスティン・デイヴィス)は、 愛する夫との間に思いがけず妊娠が発覚。 だがミランダ(シンシア・ニクソン)だけは、 夫の浮気や仕事と家庭の両立に深く悩んでいた。 すでに40代〜50代となる4人のヒロインは、相変わらずブランドに囲まれ、 ハイレベルな仕事をこなし、恋に振り回されている。 そこらの男たちを上回る収入と地位、素敵な部屋とブランド品は (主に独立志向の)女性たちの憧れ。 一方、あまりに幼い恋人との立ち回り方、悩み等々は共感の対象というわけだ。 その双方を満たすため、異様とも言うべき非現実的な人物設定となっているのが特徴だが、 それを一切感じさせぬキャラ立てのテクニックはさすが。 とくにサマンサのキャラクターは、男からすればほとんど妖怪かホラー映画の怪物に近いものがあるが、 この映画で見ると妙に可愛げがある。 隣人のハダカに欲情する気持ちがなんとなくわかるからか。 たとえお腹が出ていても、肌がくすんでいても、 精一杯生きている4人は変わらず魅力的で、観客の好感を得ること間違いない。 私のような男が見てもそれは同じだ。 映画版ならではの、ゴージャス極まりない数々の見せ場。 結婚が決まったヒロインは、ヴィヴィアン・ウエストウッドから純白のドレスを贈られる。 ヴォーグ誌からは彼らが誇るカメラマンと衣装、 そして○○○○によって表紙撮影をプレゼント。 恋人からはだだっ広いウォークインクロゼットを贈られる。 これぞまさに夢の世界。 ちなみにVOGUE編集部で長編映画が撮影されたのは本作が初。 ここから世界に流行が発信されると思うとワクワクする。 一方、失恋した場合にも、登場人物には理想の精神的リハビリが用意される。 親友3人がつきっきりで介抱し、 メキシコのリゾート地で最高の景色を眺めつつ寝放題。 どちらにしても、観客の女性はうっとり。 ああいうのいいわねえ状態となる。 試写室はオンナノコたちで異例の超満員、たいへんな注目度の本作。 私の隣に座ったその一人(推定45歳)もバカウケだったし、 一般の女性ファンを大満足させることは確実だろう。 結末もなるほどの着地点、とくに私はサマンサのそれに大納得であった。 彼女もまた、他の3人と同じものを得ているのだ。 50歳で作れるならば、60でもいけるだろう。 10年後のSATCを私は見てみたい。 たとえジャンルがホラームービーになったとしても。 70点。


ベガスの恋に勝つルール

オトーサン、 「雨続き、気晴らしに」 キャメロン・ディアス、コマーシャルでみる限り、 その能天気ぶりは大したもの。 原題:What Happens in Vegas (2008) 監督:Tom Vaughan 脚本:Dana Fox Genre:Comedy /Romance more Rated PG-13 for some sexual and crude content,    and language,including a drug reference. 上映時間:99分 あらすじ: ジョイは、ウォール街で活躍しているが、婚約者にふられる。 ジャックは、父親の工場を解雇されてしまう。 そんな2人が、ウサ晴らしにラスベガスへ繰り出す。 偶然、知り合って、酒を飲み、踊り明かす。 翌朝のことだ。目覚めると、ジョイの指には結婚指輪! もちろんすぐ離婚しようとするが、 別れ際にスロットマシンが大当たり! 裁判長は、離婚申請を却下。 半月間の夫婦の状態を経過観察した後と宣告する。 ああ、300万ドルを手に入れたいばかりに... 出演者: Cameron Diaz ... Joy McNally(ジョイ) Ashton Kutcher ... Jack Fuller(ジャック) オトーサン、 「2人とも華があるね」 最近の流行語でいえば、オーラの泉ですか。 CAMERON DIAZ キャメロン・ディアス 誕生日 1972/8/30 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 16才からモデルとして世界中で活躍。 89年には日本でもファッション・カタログやCMに出演していた。 21才の時、オーディションを受け、 ジム・キャリー主演「マスク」(1994)で クラブ歌手ティナ役を得て映画デビュー。 「マスク」の映画ヒット共にディアスの人気も上昇。 翌年、「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」で初主演。 その後も「フィーリング・ミネソタ」、「ベスト・フレンズ・ウェディング」、 「メリーに首ったけ」と出演。 プライベートでも恋愛の話題が尽きない。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1994年「マスク」◇ 1995年「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」◇ 1996年「彼女は最高」◆「フィーリング・ミネソタ」◇      「ブラック・メール/脅迫」 1997年「ベスト・フレンズ・ウエディング」◇      「普通じゃない」◇「真夏の出来事」◇ 1998年「メリーに首ったけ」◇「ラスベガスをやっつけろ」◆      「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「エニイ・ギブン・サンデー」◇      「彼女を見ればわかること」 2000年「チャーリーズ・エンジェル」◇「姉のいた夏、いない夏。」◇ 2001年「シュレック」(声)      「バニラ・スカイ」◆ 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」◇      「クリスティーナの好きなコト」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2005年「イン・ハー・シューズ」◇ 2006年「ホリデイ」◇ 2007年「シュレック3」(声) 2008年「ベガスの恋に勝つルール」◇ ASHTON KUTCHER  アシュトン・クッチャー 誕生日 1978/2/7 出身 米アイオワ州 人口わずか100人という小さな村で生まれ、農場で育つ。 シダーラピッズの食品工場で掃除係をしながら学費を稼ぎ、 心臓疾患の双子の弟マイケルの役に立つため、 病理研究者を目指していたこともあり、 アイオワ大学では生化学エンジニアリングを専攻。 バーでビリヤードをしていた時、 モデル・エージェントにフレッシュ・フェイス・コンテスト出場を勧められ、優勝。 これをきっかけにモデル業に進出。 ピザハットのCMやドルチェのコレクションなどに出演。 その後、ハリウッドに移り、テレビ俳優として活躍の場を広げ、 「That's 70's Show」のマイケル・ケルソ役などで有名に。 99年「エクスタシーをさがして」で映画デビュー。 2000年「ゾルタン★星人」のジェシー役で初主演。 2005年9月、女優のデミ・ムーアと結婚。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1999年「エクスタシーをさがして」 2000年「レインディア・ゲーム」◆「ゾルタン★星人」◇ 2001年「テキサス・レンジャーズ」◆ 2003年「ジャスト・マリッジ」◇「バタフライ・エフェクト」◇ 2006年「守護神」◇「オープン・シーズン」(声) 2008年「ベガスの恋に勝つルール」◇ その他の出演者: Rob Corddry ... Hater Lake Bell ... Tipper Jason Sudeikis ... Mason Treat Williams ... Jack Fuller Sr. Deirdre O'Connell ... Judy Fuller Michelle Krusiec ... Chong Dennis Farina ... Richard Banger Zach Galifianakis ... Dave the Bear Queen Latifah ... Dr. Twitchell Krysten Ritter ... Kelly Ricky Garcia ... Fuller Closets Worker Andrew Daly ... Curtis Benita Robledo ... Maid User Rating: 5.7/10 (13,700 votes) 8.3/10 ( 319 votes)Yahoo! オトーサン、 「スコア、随分、落差があるなぁ」 User Comments richardさん Netherlands 2008年5月30日 奥さんとみる分には楽しめる ラブコメというものは、 偶然2人が出会い、最初はぎこちないが、 お互い、1時間ほど腹の探りあいをしているうちに、 魔法の力で、最後には、お互いのよさをみつけて、 メデタシメデタシとなる。 この映画がいいとか、他の映画と一味ちがうとは言わない。 だが、このジャンルで、大声で笑えた数少ない映画だ。 ストーリーは、明白だ。 2人がラスベガスで酔払って結婚する。 獲得した1500万ドルを手に入れるために、 何とか、相手にあきらめさせようとする。 よくある手だ。 勿論、話は極端にしているが、毎日起こるようなことだ。 キャメロン・ディアスとアシュトン・クッチャーの関係が 全編を通じて、実にいい。 それぞれ大いに楽しんで演技している。 分からないのは、この映画のスコアが 5.1 ということだ。 新鮮ではないし、最高のストーリーでもないが、 正真正銘、楽しめること間違いなし。 オトーサン、 「ふーん、そんな素顔もあるんだ」 顔色の悪いキャメロンなんてあるんですね。 前田有一さん 2008年8月10日 キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャー共演のロマコメ 初来日したアシュトン・カッチャーは、 16歳上の奥さんデミ・ムーアを引き連れ、 結果的にキャメロン・ディアスを加えた3ショットという、 ゴージャス極まりない絵を日本のマスコミに提供してくれた。 まだ50代だった父親を亡くしたばかりで顔色の悪いキャメロンに比べ、 全米ティーンからダントツの人気を誇るハンサムボーイの寵愛を受ける デミ・ムーアの貫禄は圧倒的。 ハリウッド有数の高給取りであるはずのキャメロンが、 逆に気の毒になるほどであった。 そんなわけで、日本でも徐々にそのカリスマ性が広まりつつあるアシュトンは、 本作でもすさまじいオーラ、あるいはフェロモンを発している。 ちなみにデミ・ムーアはこの映画には出ていない、念のため。 家具工場を解雇されたジャック(アシュトン・カッチャー)と、 恋人に振られたばかりのキャリアウーマン、ジョイ(キャメロン・ディアス)。 二人はそれぞれ親友を引き連れ、気晴らしにやってきたラスベガスで出会った。 酒の勢いで意気投合(したかに見えた)二人は、酩酊状態のまま結婚。 翌朝ベッドで目を覚ましたとたんに激しく後悔、 一転して興ざめムードになってしまう。 ところが別れ際、ジャックがジョイの硬貨で引いたスロットが大当たり。 300万ドルの賞金をめぐって、二人は見苦しい争いを開始する。 まるで、脚本スクールの教科書に載っているかのようなストーリーである。 しかるべきキャラがしかるべき場所に配置され、 コンピュータのプログラムのように予想通りの動きをする。 むろん、それは偉大な先人たちによる 長年のアイデアの蓄積から生み出されたパターンであるから、 決してつまらないことはない。 ただ、キャメロンはどう間違えても金融マンには見えないし、 アシュトンも家具職人には見えない。 アシュトン・カッチャーとキャメロン・ディアスは、 どこから見てもアシュトン・カッチャーとキャメロン・ディアスである。 その意味ではこれ、脚本家と役者の芸(というより個性?)を 素直に見せていただく映画であり、 役柄に感情移入してどうこうする楽しみ方はまったく適さない。 それにしてもアシュトン・カッチャーの美男子ぶりときたら、 薄汚れたワークシャツを着てもキマってしまうのだから凄い。 きっと、バカみたいに着丈の長いアメアパの安Tシャツ1枚でパリコレ会場を歩いていても、 彼なら違和感はないだろう。 パーティーの場面でパリっとジャケットなんかを着こなした日には、 これはもう別の生物になってしまう。 美男美女が集まるハリウッド映画の画面においても、 この男とキャメロンのスタイルの良さは異常レベルに達しており、 周りの出演者から浮きまくっている。 そんな二人がすました顔をして、ニューヨークの庶民を演じるのだからたまらない。 これに比べたら、ロードオブザリングの方がよっぽど現実に近い。 だがそんな彼らがお下劣ギャグを連発する姿は、これは素直に面白い。 シモネタに強いというのは、この二人の最大の強みでもある。 あんなに綺麗なのに、バカバカしいことをやってくれるので、妙に好感度が高いのである。 イケメンは黙っていても、エロネタを言ってもモテる。 これぞ厳然たる格差社会、グローバリズム万歳である。 映画はそんなわけで、あまり小さいお子さんや、初デートのカップルには刺激が強すぎる。 ラブコメの王道を突っ走るつくりではあるが、 少々お下品で過激な内容も含むことに留意して、選択するとよいだろう。 65点。


光る眼

オトーサン、 「おっ、スーパーマンだ」 クリストファー・リーブ主演というだけで、胸がドキドキ。 それに邦題の「光る眼」もいいですね。 でも、この光る眼、”口ほどに物を言い”どころではないのです。 原題:Village of the Damned (1995) 監督:John Carpenter 原作:John Wyndham 脚本:Stirling Silliphant /Wolf Rilla /Ronald Kinnoch David Himmelstein /Steven Siebert /Larry Sulkis Genre:Horror /SF Rated R for some sf terror and violence. 上映時間:99分 あらすじ: バザーの日、海辺の町に異変が起きた。 集ってきた人々が全員意識を失い、 目覚めた後、女性全員が妊娠したのだ。 政府から派遣されたスーザン・バーナー博士は、 多額の補助金を提示して、人々の同意をとりつけ、出産へ。 医師のチェフィーの妻ジルは女子を産んだ。 子供は育って、一安心した頃、異変が起きてくる。 妻のジルが間違って、娘に舌が火傷する食物を与えたところ、 娘の眼が光った。 すると、ジルは鍋に手をつっこみ、火傷し、 間もなく海に身投げする。 同じような異変が町中で起きはじめる。 出演者: Christopher Reeve ... Dr. Alan Chaffee(チェフィー) Kirstie Alley ... Dr. Susan Verner(スーザン) Linda Kozlowski ... Jill McGowan(ジル) Thomas Dekker ... David McGowan(デイヴィッド) オトーサン、 「活躍しないなぁ」 やはり、スーパーマンを期待してはいけません。 「この女優さん、気になる存在だなぁ」 美人女優ではなく、意地が悪く気が強そうなひとです。 「ふーん、カースティ・アレイっていうんだ」 CHRISTOPHER REEVE  クリストファー・リーブ 誕生日 1952/9/25-2004/10/10 出身 米ニューヨーク 大学教授の父、ジャーナリストの母の間で生まれる。 4才の時に両親が離婚。 サマー・ストックで演劇活動を開始し、 コーネル大学卒業後、ジュリアードの演劇科へ。 ロンドンに演劇留学した後、ブロードウェイ・デビュー。 78年、端役でデビュー後、 200人の候補者の中から選ばれたスーパーマン役で大人気に。 95年、落馬事故で首から下が不随に。 俳優への復帰を目指していたが、2004年10月、心不全で亡くなった。 出演作 1978年「原子力潜水艦浮上せず」「スーパーマン」 1980年「ある日どこかで」 1981年「スーパーマンU・冒険篇」 1982年「デストラップ」 1983年「スーパーマン3・電子の要塞」 1984年「アビエーター」「ボストニアン」 1985年「ジャクリーン・ビセットのアンナ・カレーニナ」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」「スーパーマン4・最強の敵」 1988年「スイッチング・チャンネル」「大脱走2」 1989年「バチカンの嵐」 1991年「渇きの代償」「デス・ドリームス」 1992年「カーテン・コール」「シーウルフ」「新ハリウッド・ナイトメア」 1993年「日の名残り」 1994年「眠れない夜はあなたと」「偽証」 1995年「光る眼」 1997年「QUEST FOR CAMELOT」(声) 1999年「裏窓」(TM) KIRSTIE ALLEY  カースティ・アレイ 誕生日 1955/1/12 出身 米カンザス州ウィチタ 大学時代に舞台で経験を積み、 卒業後、芸能界に入ろうとロサンゼルスに行くが、 うまくいかず室内装飾の仕事に就く。 82年「スター・トレック2/カーンの逆襲」のサービク役で映画デビュー。 87年からのテレビ・シリーズ「チアーズ」でレギュラーになる。 「ベイビー・トーク」シリーズでコメディ女優としての人気を得る。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「スター・トレック2/カーンの逆襲」 1983年「チャンピオン」 1984年「ブラインド・デート/盲目の狙撃者」      「未来警察」 1987年「サマー・スクール」 1988年「影なき男」 1989年「ベイビー・トーク」「愛の宅配/ピザ・ボーイ」 1990年「リトル・ダイナマイツ/ベイビー・トーク2」      「マッド・ハウス」「マージョリーの告白」 1993年「ワンダフル・ファミリー/ベイビー・トーク3」 1995年「光る眼」「ひとりっ娘2」 1997年「地球は女で回っている」 1999年「わたしが美しくなった100の秘密」 その他の出演者: Michael Pare ... Frank McGowan Meredith Salenger ... Melanie Roberts Mark Hamill ... Reverend George Pippa Pearthree ... Sarah, George's Wife Peter Jason ... Ben Blum Constance Forslund ... Callie Blum Karen Kahn ... Barbara Chaffee Lindsey Haun ... Mara Chaffee Cody Dorkin ... Robert Trishalee Hardy ... Julie Jessye Quarry ... Dorothy User Rating: 5.3/10 (6,145 votes) オトーサン、 「そう悪くないと思うが...」 ラジー賞ノミネート ・ワースト・リメイク・続編賞 User Comments reelmartinさん Mesa AZ 2000年6月17日 手に汗にぎる ママが、夕方「光る眼」をみようとした。 クリストファー・リーブが出ているからだ。 そんな題名の映画があるというくらいしか知らなかった。 10分後、夢中になった。 見終わって思った。 いくつか欠点もあるが、見る分には面白い。 推薦したい。 オトーサン、 「映画瓦版、この監督が好きなんだ」 コメントを読むまえに、まず経歴をみておきましょう。 JOHN CARPENTER  ジョン・カーペンター 誕生日 1948/1/16 出身 米ニューヨーク 南カリフォルニア大学映画学科卒。 B級ホラー映画の巨匠。 4歳の時に「遊星よりの物体X」(1951)を観て、映画製作を目指す。 在学中に、短編映画「ブロンコ・ビリーの復活」でアカデミー短編賞受賞。 1974年、「ダークスター」で映画監督デビュー。 1978年、「ハロウィン」が大ヒット。 1982年、「遊星からの物体X」」のオリジナリティが世界に衝撃を与えた。 自作の音楽も数多く担当している。 監督作 1974年「ダーク・スター」 1976年「ジョン・カーペンターの要塞警察」 1978年「ハロウィン」 1980年「ザ・フォッグ」 1981年「ニューヨーク1997」 1982年「遊星からの物体X」 1983年「クリスティーン」 1984年「スターマン愛・宇宙はるかに」 1986年「ゴースト・ハンターズ」 1987年「パラダイム」 1988年「ゼイリブ」 1992年「透明人間」 1993年「ボディ・バッグス」 1995年「マウス・オブ・マッドネス」「光る眼」 1996年「エスケープ・フロム・L.A.」 1998年「ヴァンパイア 最期の聖戦」 2001年「ゴースト・オブ・マーズ」 2005年「世界の終り」(TM) オトーサン、 「映画瓦版も、カーペンター監督のフアンなのか」 服部弘太郎さん 1995年11月4日 古典的侵略SFをジョン・カーペンター監督がリメイク。 好きだねぇ。 主演のクリストファー・リーブはこの後事故で半身不随に。 僕はカーペンターの映画を、いつも最初から半ば馬鹿にしながら観ている。 馬鹿にしながら観ているのだが、途中から馬鹿に出来なくなるぐらい 怖い場面に震え上がったりすることもあるから カーペンターの映画はあなどれない。 結局馬鹿に出来るのは半分だけで、 残りの半分はかなり真面目に観させられてしまう。 前作『マウス・オブ・マッドネス』もそうだった。 今回の映画も同じ。 設定がわかってしまえば話は最後まで読めてしまうのだが、 ポイントポイントでの演出のアヤのようなものに才能の片鱗をのぞかせる カーペンターの映画が、僕は嫌いになれない。 むしろ積極的に好きだと言ってもいい。 ある日突然ひとつの村が原因不明の昏睡状態に陥って、 その日に女性が相次いで妊娠。 産まれた子供は人間によく似た別の者だった、というアイディアは面白い。 それより面白いのは、じゃあ一体全体子供たちはどこから来たのか、 彼らの目的はなんなのか、彼らが常にペアで行動するのはなぜなのか、 といった多くの謎を残したまま物語が単純な対決方向に向かって行くところだ。 だいたい子供たちの頭がいいんだったらもう少し目立たないように、 周囲の大人たちと協調して行く方法を考えればいいんだよ。 そうすればあんな結末にはならず、もっと穏やかな、 そしてもっと怖い結末になるはずなんだ。 あからさまに周囲に危害を加えるから、その反作用として自分たちが迫害される。 自分たちが迫害されていることだけを取り上げて、 自分たちの行動を正当化しようとするのは無理がある。 同情できない。 この映画の子供たちが持っているメンタリティは、結局オウムの連中と変わらない。 自分たちは正しい、自分たちは正義だ、自分たちは優れている、 自分たちより劣った者とは共に行動できない。 子供たちは出家して町外れの倉庫で集団生活を始める。 まるで、なんとかサティアンである。 この映画の主人公がとった解決方法に比べると、 今の日本警察はなんと悠長な方法を採っていることか。 この映画に描かれているのが、アメリカ的な問題解決の手段なのだろう。 オウム事件を間近に見ている日本人にはこの展開が性急すぎるように思えるかもしれないが、 逆にこの映画に描かれているような方法こそが、リアルな現実なのかもしれない。 話し合いで解決しない問題は、いくらだってあるのだ。 オウム問題に頭を悩ませている上九一色村あたりでこの映画を上映すれば、 主人公の行動は大いなる共感を持って受け入れられるだろう。 マーク・ハミルの扱いがあんまりで『スター・ウォーズ』のファンは愕然とするだろうが、 僕は彼がもっとひどく扱われている『ガイバー』という映画を知っている。 クリストファー・リーブは、ひょっとしたらこれが最後の映画出演になるのかもね。


誕生日はもう来ない

オトーサン、 「カナダのホラー映画か、珍しいな」 J・リー・トンプソン監督の経歴を調べてみました。 誕生日は、1914/8/1- 2002/8/30。 英国ブリストル生まれ。 舞台俳優、脚本家を経て、監督に。 「ナバロンの要塞」(1961) でアカデミー賞を受賞した後、 ハリウッドに招聘され、「太陽の帝王」(1963)、 「猿の惑星 征服」(1972)「最後の猿の惑星」(1973)などを手がけた。 原題:Happy Birthday to Me (1981) 監督:J. Lee Thompson 原作:John C.W. Saxton 脚本:John C.W. Saxton /Peter Jobin/ Timothy Bond/ John Beaird Genre:Horror / Mystery Country:Canada Language:English 上映時間:110分 あらすじ: 名門私立高校、クロフォード学院には、 “トップテン"と呼ばれるグループがある。 優秀な者たちが集まったグループだが、 そのメンバーが次々と殺されていった。 そのひとり、バージニアは、自分が幻覚症状下で、 殺人をおかしたのではないかと怯える。 4年前の誕生パーティ。 メンバーは誰も来ず、母親は酔っ払う始末。 その後、母とクルマで外出し、母は橋から転落死し、 バージニアは精神に異常をきたす。 だが、精神科医・ファラディ博士の治療で快方に向かい、 楽しい学園生活に復帰していたのだ。 そして、殺人が続くなか、18歳の誕生日がやってくる。 自分が殺人鬼でないとすれば、誰だろう? そいつは、誕生パーティに現れるのだろうか? 出演者: Melissa Sue Anderson ... Virginia 'Ginny' Wainwright(バージニア) Glenn Ford ... Dr. David Faraday (精神科医・ファラディ博士) Lawrence Dane ... Harold 'Hal' Wainwright(父親・ハル) Tracey E. Bregman ... Ann Thomerson (アン) オトーサン、 「うーむ、学芸会レベルだなぁ」 メリッサ・スー・アンダーソン、 演技力のなさを演出で補っているのが、みえみえでした。 まともな俳優は、精神科医役のグレン・フォードだけでした。 MELISSA SUE ANDERSON  メリッサ・スー・アンダーソン 誕生日 1962/9/26 出身 米カリフォルニア州バークレー テレビ・シリーズ「大草原の小さな家」で長女メアリー役を演じる。 他テレビ・ムービー「真夜中の悪魔たち」「イノセント・ラブ」など。 活躍度 ▲→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1981年「誕生日はもう来ない」 GLENN FORD  グレン・フォード 誕生日 1916/5/1-2006/8/30 出身 米カナダ・ケベック 鉄道会社の重役を父に持つ。8歳の時にカリフォルニアに移住。 サンタモニカ・ハイスクール時代から舞台に立ち、 卒業後はウェスト・コーストの舞台をかけ持ち。 39年、コロンビア映画のスクリーンテストに合格し、契約。 映画デビューを果たす。 60年代からアルコール中毒に陥り、 気難しい性格も災いして俳優活動も低迷した。 日本映画「復活の日」で米大統領役を演じている。 出演作 1940年「ブロンディ仲人の巻」 1941年「掠奪の町」 1943年「無頼漢」 1946年「ギルダ」「盗まれた青春」 1948年「カルメン」「コロラド」 1949年「秘境」「傷心の愛」 1950年「白銀の嶺」「黄金の大西部」 1951年「脱獄者の秘密」 1952年「醜聞殺人事件」 1953年「平原の待伏せ」「戦慄の夜行列車」「復讐は俺に任せろ」「地獄の道連れ」 1954年「辺境の掠奪者」「欲望の谷」「わが愛は終わりなし」「暴力教室」      「アメリカの戦慄」 1956年「去り行く男」「必殺の一弾」「八月十五夜の茶屋」「誘拐」 1957年「決断の3時10分」「Z旗あげて」 1958年「縄張り」「カウボーイ」「電撃命令」「偽将軍」 1959年「それはキッスで始まった」「奥様の裸は高くつく」 1960年「シマロン」 1961年「嬉し泣き」「ポケット一杯の幸福」「黙示録の四銃士」 1962年「追跡」 1963年「けっさくなエディ」「プレイガール陥落す」「うしろへ突撃!」 1964年「不時着」 1965年「銭の罠」「ランダース」「パリは燃えているか」 1966年「恐怖の四十八時間」 1967年「大いなる砲火」「レッド・リバーのガンマン」 1968年「ガンマンの対決」 1969年「夕陽の対決」 1972年「サンディー」 1976年「ミッドウェイ」 1979年「ザ・ビジター」 1980年「復活の日」 1981年「誕生日はもう来ない」「謎のターゲット」 1989年「カサブランカ・エクスプレス」 1991年「ダークショット」「JFK」 その他の出演者: Sharon Acker ... Estelle Wainwright Frances Hyland ... Mrs. Patterson Jack Blum ... Alfred Morris Matt Craven ... Steve Maxwell Lenore Zann ... Maggie David Eisner ... Rudi Lisa Langlois ... Amelia Michel-Rene Labelle ... Etienne Vercures Richard Rebiere ... Greg Hellman Lesleh Donaldson ... Bernadette O'Hara Earl Pennington ... Lieutenant Tracy User Rating: 5.2/10 (1,154 votes)        6.4/10 ( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、5点台の前半だなぁ」 User Comments Author: Scott LeBrunさん Winnipeg, Canada 2004年19月28日 スラッシャー映画にしては、悪くない バージニアは、トップ10のひとりだ。 金持ちの子弟が集まるカナダのクロフォード学院の学生だ。 だが、大変なことに、友人たちが次々と殺されていくのだ。 - ひょっとしたら、自分が手を下したのかも。 過去の悲劇的な事故に起因する幻覚症状に襲われるのだ。 映画評論家のLeonard Maltinらは、 この映画でのグレン・フォードは、彼のキャリアで最低だと断言しているが、 (彼は、バージニアを気遣う精神科医役を演じている) スラッシャー映画にしては、かなりユニークだ。 ほとんど原作に忠実だし、脚本も劇場映画向けではない。 つまり、多くの他のスラッシャー映画とはちがって、 筋書と演技におんぶしているのだ。 テンポがのろい。 (おそらく、この種の映画として110分は最長だろう) 殺人は、期待するほど流血が目立たない。 事実、映画の最後になるまでの流血シーンは、 バージニアの事故シーンくらいだ。 殺人に慣れてしまうので、 熱烈なスラッシャー映画フアンにはおすすめできない。 セックスもない。 この種の映画にあるように暴力も明示されていない。 (だが、映画の最後に、ひとつだけ愉快なシーンがある 登場人物が暖炉の火かき棒で頭を一撃され、殺されると、 壁にいやらしいほど多量の血がはねかえる) 主役のメリッサ・スー・アンダーソンには、同情させられる。 助演陣にも、何人かよくみかける顔が出演している。 脚本の欠点は、まぁ、こんなものだろう。 だが、最後のひねりは、面白く、記憶に残るだろう。 カナダのほかのスラッシャー映画としては、 (私が見たうちで) "Terror Train"、"Prom Night"、"My Bloody Valentine"がある。 カナダのプロデューサー、John DunningとAndre Linkの手になるもので、 カナダで最初にホラー映画を手がけたのは、デビッド・クローネンバーグ監督。 その映画の名は「シーバース 人食い生物の島」だ。 オトーサン、 「ホラー映画フアンって、多いなぁ」 刺激に満足できず、次から次へ見るようになるのです。 しまいには、自分で実行してみたくなるひとも。 ASHさん 2006年1月1日 18歳の誕生日 一応、巨匠のJ・リー・トンプソン監督がなにをトチ狂ったのか 当時隆盛だったスラッシャー映画に、よせばいいのに手を出した作品。 しかし、腐ってもベテラン、なかなか手堅い演出で最後まで観客を引っ張る。 ロートル監督が撮ったとは思えないほど、全体のノリが若々しいのだ。 こういう監督はハリウッドの古参だから殺人シーンは手ぬるいのかと思ったが、 これが結構容赦がないのだ。 まあ、コアなホラー映画ファンからすればなっちゃいないんだろうが、 僕には充分にエグかったゾ。 シシカバブの串で口ん中を刺されるのも痛いが、 ウェイトリフティングで顔面グッチャリもイヤだなぁ…。 しかし、面白いのは真犯人の正体だ。 ジニー(M・S・アンダーソン)はかつての事故で脳に手術を施され経緯があり、 不可解な幻覚を見るらしい。 彼女の見る幻覚が時折挿入され、観客にもなにがなんだか分らなくなり混乱するのだ。 特に礼拝堂の鐘楼でのジニーとルディの一幕は、ホント、意味不明。 ここら辺、あまり脚本が整理されているとは言い難いのだ。 そして、最後にはジニーの「誕生会」が開かれるのだが、 ここで観客はさらなるびっくりを体験することになる。 映画の途中で分ったはずの犯人だが、本当の真犯人の正体とその動機が明かされるのだ! これは僕には充分面白かった。 まあ、謎解きミステリーのような楽しみ方なんぞせずに、 単純にホラー映画として楽しめばよろしいがな。 しかし、この終り方だとジニーは救われないよなぁ…。 ところで、僕には回想シーンに出てくるジニーの脳外科手術の描写が一番が怖かったよ。 オトーサン、 「スラッシャー映画て、なあに?」 スプラッター映画とほぼ同じのようです。 ○スプラッター映画(splatter movie)  殺害シーンにおける生々しい描写に特徴のある、映画の様式のひとつ。  ホラー映画と同じだが、身体の一部がはね飛んだり、天井まで血しぶきが上がったりする  といった誇張を含むあからさまな表現が特徴である。  1970年代にトビー・フーパー、ウェス・クレイヴン、ショーン・S・カニンガム、  ジョン・カーペンターなどによって基盤が創られ、1980年代に大ブームとなった。  大量のスプラッター映画が製作され、多くの秀作や、いわゆる「B級作品」が誕生した。  1990年代には、衰退するが、今日でもコンスタントに製作されている。  < 代表的なスプラッター映画>  1974年「悪魔のいけにえ」  1977年「ゾンビ」  1981年「死霊のはらわた」  1984年「エルム街の悪夢」  2000年「バトル・ロワイアル」  2003年「フレディVSジェイソン」  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


12人の怒れる男

オトーサン、 「ロシア映画か、重たそうだな」 でも、おすぎさんが絶賛していました。 シドニー・ルメット版を越えた驚異の映画。 これぞ映画の中の映画、総ての人類、必見の一本!! 原題:12 (2007) 監督:Nikita Mikhalkov 脚本:Nikita Mikhalkov/ Vladimir Moiseyenko /Aleksandr Novototsky Genre:Crime / Drama / Thriller Rated PG-13 for violent images, disturbing content, thematic material, brief sexual and drug references, and smoking. Country:Russia Language:Russian / Chechen 上映時間:159分 あらすじ: ロシアのとある体育館。 3日間の裁判も終り、12人の陪審員が、 評決を下すためにテーブルを囲む。 「有罪に決まっているだろう。早く終えようや」 チェチェンの少年がロシア人の養父を惨殺した事件だ。 挙手による投票となった。 陪審員1番だけが、同意できないと言い出し、 挙手でなく、無記名での投票を主張する。 その結果、無実の票は2票となった。 穏やかな表情を浮かべるユダヤ人の陪審員4番が変節したのだ。 「おかしい、弁護士にやる気がなかった」 こうして、有罪を支持するものが次第に減っていき、 陪審員たちは、事件の真相に近づいていくのだが... 出演者: Sergei Makovetsky ... 陪審員1(日露合弁会社CEO) Nikita Mikhalkov ... 陪審員2(陪審員長・詩人/元将校) Sergei Garmash ... 陪審員3(タクシー運転手) Valentin Gaft ... 陪審員4(ユダヤ人) Aleksei Petrenko ... 陪審員5(単純な男) Yuri Stoyanov ... 陪審員6(TV会社役員) Sergei Gazarov ... 陪審員7(外科医) Mikhail Yefremov ... 陪審員8(旅芸人) Aleksei Gorbunov ... 陪審員9(墓地管理人) Sergei Artsybashev ... 陪審員10(体制批判派) Viktor Verzhbitsky ... 陪審員11(建築家) Roman Madyanov ... 陪審員12(小心者) Aleksandr Adabashyan ... 廷吏 Apti Magamaev ... ウマル オトーサン、 「みんな達者だね」 でも、なかには、共感できない演技も。 それに、12人と大勢なので、 誰が誰だか分かりにくいのも難点でした。 User Rating: 8.0/10 (2,172 votes)        9.2/10 ( 13 votes)Yahoo! オトーサン、 「オリジナルより、いいかも」 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 User Comments rogaurdさん United States 2008年1月27日 「12人の怒れる男」のリメイク この映画は、「12人の怒れる男」のいいリメイク。 「12人の怒れる男」(1957)は、アカデミー賞3部門にノミネートされた。 この映画のノミネートは、たったひとつだ。 これは、ほんとうにいい映画だとは思うが、 アカデミー賞にノミネートされるほどの価値はない。 というのも、オリジナルが既にノミネートされているからだ。 この映画に進歩があるなら、ノミネートに反対しない。 だが、オリジナルの質を維持しただけだ。 観る価値はある。 だが、リメイクに過ぎない。 いい映画のリメイクというだけだ。 この監督がもっとちがったリメイクをつくることを期待したい。 できれば、出来のよくないオリジナルを題材にして。 次の作品「太陽に灼かれて」は、面白そうだ。 オトーサン、 「オリジナリティって、そんなに大事なのかなぁ? 流山の小地蔵さん、非常に饒舌ですが...」 流山の小地蔵さん 2008年8月1日 時として法の正義よりも慈悲が勝る 〜信と愛が隠れたスパイスとなっていますね 日本でも陪審員制度が来年導入されるなかで、 この作品は真実を裁くことの難しさと 法で裁くことが絶対ではないということを思い知らしめてくれます。 ほとんど簡易法廷なかの動きのない背景と、 12名の陪審員の台詞だけでドラマを作り上げたミハルコフ監督の力量は 素晴らしいと思いました。 試写会ではこの手の単館系作品としては珍しく拍手も起こりました。 ただし普段余り映画を見ない人にとっては、 アクションの少ない本作は、辛いだろうと思います。 逆に単館好きにとっては、見ごたえたっぷりに感じるでしょう。 何しろ12名の陪審員の男たちのキャラが濃いのです。 そして男たちがオーバーアクション気味に、 身振り手振り時には事件現場の再現ドラマを即興で演じたり、 閉ざされた空間のなかで、激しく主張をぶつけるのです。 そればかりでなく男たちの背負ってきた生き様や 私生活上のトラブルに至るまで赤裸々に語りだします。 そういう点で、テレビ番組で言えば、 『行列のできる法律相談所』にすごく似ています。 彼らの濃厚なキャラが語る身の上話の中から、 現代ロシア人が持つ偏見、予見がどんなことか次第に解るようになります。 そして台詞だけで、表面的な自由主義体制になったあげく、 経済至上の風潮が跋扈するあまりモラルを失ってしまったロシアの人々の混乱、 失意を容易に想像させてくれるのです。 そういう意味では、痛烈な社会風刺映画の側面をもっています。 また所々に犯人とされたチェチェンの少年の悲惨な記憶を フラッシュバック的に散りばめたり、 簡易法廷のところに一羽の小鳥が飛んできたり、 ラストに陪審員1番がマリア像に口づけしたり、 要所にシンボリックな映像が散りばめています。 おそらく2度3度重ねて鑑賞するなかで、 それらのシーンに込められた監督のメッセージを感じ取ることができるでしょう。 このように観客のイマジネーションを呼び起し、 映画のテーマである“人生についての考察”に唸らされるところが、 映画通をして本作をすごく引き付ける要素だろうと思います。 物語は、チェチェン人の少年がロシア人の養父殺害について 12人の陪審員が最終的に判決を表決するというシンプルなものでした。 しかも目撃証言もあり、容疑は明白。 さまざまな分野から任意に選ばれた陪審員たちも審議はかんたんに終わるだろうと タカを踏んでいたくらいです。 しかし、全員一致の合議が必要な判決において、 一人無罪を主張したのが陪審員1番でした。 彼の指摘によって少年への捜査の疑問点が次第に浮き彫りにされていきます。 その結果12人の陪審員が夜を徹して篤く議論し、 次第に無罪を主張する人が増えていくことになっていったのです。 ここで注目すべき点は、陪審員1番がなぜ一人だけ強硬に無罪を主張したのかということです。 そのなぞは、ラストシーンあとのシーンで明かされます。 それがこの作品のテーマと深く関わっているだけにご注目を。 12人の男たちのやり取りは、裁判という概念から外れて、すごく芝居かがっていました。 笑いを誘われるところも多々ありました。 特に凶器となったナイフの講釈を述べるところが可笑しかったです。 有罪を主張する陪審員3番が背の低い犯人はどのように上から刺したのか説明しながら、 7番の外科医を捕まえて、あたかも本当に指すしぐさを見せます。 このとき、どう見てもナイフと縁がなさそうな外科医は、 突如としてナイフを奪い取り、 鮮やかなチェチェン仕込みのナイフさばきを3番に見せ付けます。 ナイフを突きつけられて目を白黒させる3番の表情が愉快でした。 さて、この判決が最後にどうなっていったかは、ここまで書くと想像できると思います。 しかし問題は、少年が無罪か有罪かということではなかったのです。 裁判という法の審判が下される場所で、判決が下されたら、 法における正義が貫徹されたことになります。 けれども陪審員2番は問い掛けます。 果たして少年の身の安全を考えたら、無罪にしていいのだろうかと。 もし真犯人がいたら、釈放後瞬くの間に殺されかねないぞと。 路上より刑務所の方が長生きできる。 むしろ刑務所のほうが安全ではないか。 この提案には一同深く沈黙してしまいました。 果たして、この結末がどうなったのか、ぜひスクリーンで確認してください。 そしてラストに出てくるロシアの詩人の言葉をかみ締めていただきたいと思います。 「時として法の正義よりも慈悲が勝る」ことを! 評価:90点


キサラギ

オトーサン、 「早いなぁ、もうTV放映か」 昨年上映していたものが、もう放映。 TBSが出資していたからでしょうね。 原題:キサラギ(2007) 監督:佐藤祐市 原作・脚本:沢良太 Genre: Suspence/ Mystery/ Commedy 上映時間:108分 あらすじ: 全然売れないアイドル・如月ミキが自殺をして一年。 彼女のファンサイトの常連が、オフ会で集まった。 オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘、そして家元の5人だ。 勿論、みんなハンドルネ−ム(HN)で、初顔合わせだ。 オタクぶりを発揮し、彼女の思い出話に花を咲かせる。 だが、オダ・ユージが「彼女は殺された」と発言し、場が凍りつく。 「そういうお前は何者なのだ?」 オダ・ユージは、何とミキのマネージャ−だった。 刑事、ストーカー、幼馴染... 次々と5人の男達が正体を明らすにつれ、 事件の真相が次第に明らかになっていく。 出演者: 小栗旬 ... 家元 ユースケ・サンタマリア ... オダ・ユージ 香川照之 ... いちご娘 小出恵介 ... スネーク 塚地武雅 ... 安男 オトーサン、 「いちご娘、最高!」 こういう変態男の役をやらせたら、 香川照之の右に出るものはいないでしょう。 その他の出演者: 酒井香奈子 ... 如月ミキ 宍戸錠 ... イベントの司会者 末永優衣 米本来輝 平野勝美 User Ratings:8.8/10 ( 2,890 votes)Yahoo! オトーサン、 「脚本がバツグンにいい!」 ブルーリボン賞受賞 ・作品賞 日本アカデミー賞受賞 ・話題賞(作品) 同ノミネート ・作品賞 ・助演男優賞:香川照之 ・監督賞:佐藤祐市 ・脚本賞:古沢良太 User Comments 投稿者: 黒美君彦さん 2007年6月25日 上出来! 密室でのサスペンスコメディとしては上出来。 もともと舞台も意識して書かれたということもあって、多分に演劇的だったが、 回想シーンの処理などでそれなりに映画的にまとまっている。 出演者たちはなかなか距離感のある難しい役柄をこなしている。 イケメンの二人、小栗旬と小出恵介がややかぶるが、そこはご愛敬。 それなりに伏線が張られているので、 推理を楽しみたい人には物足りないところもあるかも知れないが、 軽妙な台詞回しとどんでん返しでそんなことは許せてしまった(笑)。 ちなみに私が観に行った劇場は結構大爆笑。 隣の兄ちゃんがガハガハ大笑いするので、やかましいこと(苦笑)。 香川照之はホントにいろんな役をこなしてみせますね。 塚地武雅もおいしい役どころ。 いやあ、私は十分楽しめた。 上出来! 最近の邦画の中でも個人的には高得点だ。 オトーサン、 「このひとも、楽しんで書いているなぁ」 ネタバレ映画館さん 2007年6月22日 キサラギ あんたのHNはなんでオダ・ユージなんだ? 共演してたから?でも、嫌いなのか・・・ 面白い脚本! まるで三谷幸喜の舞台劇を観ているような錯覚にも陥ってしまう。 自殺したアイドルが実は他殺だった、事故だったと、 二転三転する展開はまるで裁判劇のようなスリル。 それに個性豊かな5人の俳優によって織り成される、 漫才のようなコミカルなツッコミが満載でした。 舞台となるのはあるビルの屋上の小部屋。 密室劇として展開します。 設定そのものに奇抜さがあり、 グラビアアイドル如月ミキの一周忌にファンサイトの常連が オフ会のごとく集まり追悼会を催すのです。 お互い見ず知らずの5人:家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。 オフ会の楽しさもあるのですが、 オダの“礼節”という言葉に故人を悼む場なんだと雰囲気は一転する。 ストーカーの存在、そのストーカーが目撃したモヒカン男、 警察の失態、故郷にいる恋人の存在等々・・・ 次から次へと意外な人物が浮上してくるものだから、 清純派のイメージも崩れかかったり、復活したり・・・ ファンレターを200通も送ったという小栗旬もたじろぐばかり。 デビュー前のプレミア写真や手紙という、 ファンの中でも一番のコレクターだった彼も 徐々に疎外感を覚えていく過程がとてもよかったりする。 もちろんサプライズでもあるモヒカン頭や 巨漢から55kの減量のCG処理。 それにコマ撮りにしたコミカルな映像も回想シーンにはピタリと当てはまる。 そして、更なるサプライズの展開のために、 「偶然なんてものはない」という台詞がプロットそのものを引き締めてくれるのです。 もし、真の意味での部外者がいたのなら、 それはそれで自然なのだけれども、 如月ミキ(酒井加奈子)の実写映像を見る限りでは、 これが必然だったのかもしれません。 水泳大会の隠し撮り映像も終わり、エンドロール後に その司会者である宍戸錠の登場。 事件は解決し、これ以上詮索しないと誓った5人が またうんざりさせられる表情がいい。 彼が持っていたのはシャレのつもりで鍵(名前が錠だから)? 押入れ部屋に閉じ込めた犯人は・・・もういいよ。 ★★★★・


バッテリー

オトーサン、 「映画になったのか」 以前、本屋では、原作本が大量陳列されていました。 そういう商習慣は嫌いですから、手にもとりませんでした。 「どうせ、よくあるスポ根ものだろう」 原題:バッテリー(2006) 監督:滝田洋二郎 原作:あさのあつこ 脚本:森下直 Genre: Drama/ Sports 上映時間:118分 あらすじ: 少年野球のスター選手、巧は怒っている。 病弱の弟のために空気のいい場所へといって 田舎に引っ越してきたのが、気にいらないのだ。 だが、野球好きの豪と出会う。 巧の猛速球を見事にキャッチできるのだ。 二人はバッテリーを組み、中学に入るとすぐ野球部へ。 先輩たちのいやがらせにもめげずに、野球ひと筋だった。 だが、ある事件を契機に校長から野球部廃止を言い渡される。 出演者: 林遣都 ... 原田巧 山田健太 ... 永倉豪 天海祐希 ... 母・原田真紀子 岸谷五朗 ... 父:原田広 塩見三省 ... 阿藤監督 菅原文太 ... 祖父井岡洋三 オトーサン、 「巧、いいねえ。これが初出演?」 林遣都くん、3000人の中からオーディションで選ばれたとか。 相手役も豪を演じた山田健太くん、自然体の名演技でした。 その他の出演者: 鎗田晟裕 ... 原田青波 蓮佛美沙子 ... 矢島繭 萩原聖人 ... 戸村真 上原美佐 ... 小野薫子 濱田マリ ... 永倉節子 米谷真一 ... 沢口文人 太賀 ... 東谷啓太 山田辰夫 ... 草薙 岸部一徳 ... 校長 User Rating: 8.3/ 10( 1,294 Votes) オトーサン、 「こりゃまた高いスコアだなぁ」 User Comments オトーサン、 「黒美君彦さん、見ているんだ」 黒美君彦さん 2007年4月27日 ストレート サッカーよりは野球好きな私だが、人気の原作は未読。 映画好きの友人に勧められて観た。 原作者あさのあつこが岡山・美作に住んでいることもあって、 ロケは主に美作と高梁で行われたようだが、 その舞台となった地方都市(というより「田舎」)の風景が素敵だった。 地方都市で生まれ育った自分はやはり田舎が好きだということを実感。 緑深き土地こそが子供を育む、と感じる。 出演した原田巧役の林遣都、永倉豪役の山田健太、 巧の弟青波役の鎗田晟裕といった子役がみな上手い。 特に山田健太のキャッチャーらしい頼りがいある役柄、明るい笑顔はなかなか。 この手の作品は綻びがみえるとそれだけでがっくり来てしまうが、 みな特訓を重ねただけあってCGもさほど違和感なく観られた。 映画としては変にこねくりまわさず、ストレート過ぎるほどストレートな作りだが、 少年たちのひたむきさにはその方が合っているように思う。 とはいえ、基本的に筋を追う作りなので、 むしろ連続テレビドラマにした方が見やすいかも。 オトーサン、 「原作フアンがほめているぞ」 キゾウの本棚さん 2008年8月12日 見事なバッテリー! ここ何年かのうち、自分で読むために児童文学の本棚から手にとったのは 「バッテリー」だけだ。特に1・2巻は名作なのでお勧めしたい。 さて、本作はその名作の映画化だが、 実はイメージを壊されるのが嫌で今まで観ることができなかった。 映画になると面白いだろうと思えるものと、 映画にして欲しくないと感じるものがあるのだが、この原作は後者だった。 今回はTVで放送されていたのを偶然観たのだった。 しかし!いやー、スイマセンでした。 これは本当によくできています。脱帽です。もっと早く観ればよかった。 演出にしてもカメラワークにしても、俳優やキャラクターの一人一人と向き合う 監督のストレートさが観客にドスンと伝わってくる。 登場人物に注いだ惜しみない愛情が、 原作や映画が持つメッセージをより一層温かく、リアルなものにしている。 原作が小説の場合には原作者と映画監督が別人となるため、 ある程度は監督独自の解釈が入り込まないと良い映画にならない場合が多い。 ところが、この映画から受ける印象は原作そのもの。 これは非常に珍しくて素晴らしいことだ。 原作者に負けない愛情を映画監督がキャラクターに注いだ結果ではなかろうか。 バッテリーを生んだ原作者はまさに女性だが、 いうなれば父親としての愛情というべきか。 バッテリーという作品は児童文学の枠を超えて広い世代に愛されているが、 映画という違うメディアでも愛されたようだ。 ドラマ映画は人間を描くものだが、ここまで気持ちよく真っ直ぐに描けた映画は多くない。 原作が投げた球を見事に受け止めた映画に拍手喝さいである。 見事なバッテリーだ。 ただし、最後にちょっと懸念を書いておく。 これは原作でもまったく同じように感じたことなんだが、 この物語は肝心の中学生にはどうなんだろうか。 大人からみると素晴らしいと感じるのだが、 もし自分が中学生なら面白いと思わないかもしれない。 大人からみると13歳というだけで無限の翼を持っているスーパーマンだと思うのだが、 当の13歳からみればリアリティのないスーパーマンの話かもしれない。


アクロス・ザ・ユニバース

オトーサン、 「題名はいまいちだけど、評判がいいな」 評判に引かれて、有楽町まで出かけました。 1000円の優待日のわりには、がらがらでした。 「ビートルズ世代は、いずこへ?」 原題:Across the Universe (2007) 監督:Julie Taymor 原作:Julie Taymor/Dick Clement/Ian La Frenais 脚本:Dick Clement/ Ian La Frenais Genre:Adventure /Comedy /Drama /Musical /Romance Rated PG-13 for some drug content, nudity, sexuality, violence and language. 上映時間:133分 あらすじ: ジュードは、リバプールからNYへ向かい、 父親と再会し、親友マックスに出会う。 マックスとともに、歌手セディのアパートに転がりこむ。 ギタリストのジョジョらと出会い、青春を謳歌する。 兄を訪ねてきたルーシーと恋に落ちる。 だが、マックスは徴兵されてベトナムへ... 出演者: Evan Rachel Wood ... Lucy(ルーシー) Jim Sturgess ... Jude(ジュード) Joe Anderson ... Max Carrigan(マックス) Dana Fuchs ... Sadie(セディ) Martin Luther ... Jo-Jo(ジョジョ) オトーサン、 「ジュードがいいね」 だが、ジム・スタージェスの経歴は出ていません。 彼の恋人ルーシー役のエヴァン・レイチェル・ウッドは、 有名な女優さんのようです。 EVAN RACHEL WOOD  エヴァン・レイチェル・ウッド 誕生日 1987/9/7 出身 米ノースカロライナ州 父が支配人を務める地元の劇場で5歳の頃からキャリアをスタート。 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の少女役オーディションで キルスティン・ダンストと最後まで争うが、落選。 ロサンゼルスに引っ越した後、97年「ウィズ・ユー」で映画デビュー。 テレビでは「ザ・ホワイトハウス」にゲスト出演。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1997年「ウィズ・ユー」 1998年「プラクティカル・マジック」◆ 2001年「ひみつの番人」◇ 2003年「シモーヌ」◆「ミッシング」◆      「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」◇ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◇「ママが泣いた日」 2006年「ハサミを持って突っ走る」 2007年「アクロス・ザ・ユニバース」 その他の出演者: T.V. Carpio ... Prudence Spencer Liff ... Daniel Lisa Hogg ... Jude's Liverpool Girlfriend Nicholas Lumley ... Cyril Michael Ryan ... Phil Angela Mounsey ... Jude's Mother Erin Elliott ... Cheer Coach Robert Clohessy ... Jude's Father Christopher Tierney ... Dorm Buddy / Dancer Curtis Holbrook ... Dorm Buddy User Rating: 7.6/10 (28,069 votes) 8.1/10 ( 80 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・衣裳デザイン賞:アルバート・ウォルスキー ゴールデン・グローブ賞ノミネート ・作品賞(コメディ/ミュージカル) User Comments johnny_mcdonaldsさん 2007年9月4日 信じられない体験 ただ感動。 監督は、映画と演劇を見事にミックスした。 最初から最後まで、映画はビートルズのサイケデリックな世界へ誘う。 耳、心、魂をつかんで離さない。 いまもそうだ。 映画が終わった数時間後もそうなのだ。 歌の新解釈と舞台は的を得ており、 ビートルズのフアンなら、監督のイメージは細部に至るまで 彼らのシーン、写真、せりふ、引用を思い出させてくれる。 浴室の窓から入ってきた娘もそうだ。 成り行き任せではなく、すべてはゴールをめざしている。 今年、最高の映画だろう。 これは2時間物のミュージック・ビデオだというひとがいる... そうね.. ところで、あんた何を期待しているの??? 何も成り行きに任せられなく、すべては目的の上にある。 オトーサン、 「映画瓦版、やや冷静だな」 服部弘太郎さん 2008年4月25日 1960年代。リバプールからNYに渡った青年の恋の冒険。 全編ビートルズを使ったミュージカル映画。 ビートルズの楽曲だけを使って構成された、 ジュリー・テイモア監督のオリジナル・ミュージカル映画。 物語の中心となる場所は1960年代のニューヨーク。 ベトナム戦争と反戦デモ、1967年のデトロイト暴動、1968年のキング牧師暗殺、 学生たちによるコロンビア大学封鎖と武力鎮圧など、 当時の世相や文化を散りばめながら、 ニューヨークのアパートで集団生活を送る若者たちの青春群像を描く。 この映画には1960年代後半の世界が、 ミニチュア模型のようにコンパクトに凝縮されている。 同時進行する複数の物語全体の中心になるのは、 リバプールからやって来た青年ジュードと、 恋人をベトナム戦争で失ったことから反戦運動にのめり込んでいく 少女ルーシーのロマンスだ。 ジュードやルーシーという名前はビートルズの有名な曲から拝借したものだが、 この映画では他の登場人物たちの名前も、 その多くがビートルズの楽曲にちなんだものだ。 これは劇中でビートルズの楽曲をそのまま使用するための必然でもあるが、 それをここまで徹底するのは、楽曲使用の便宜以上の何かを この名付けに求めているからでもあるだろう。 この映画では名前の他にも、ビートルズがらみのエピソードを多数引用している。 ジュードの出身地がリバプールになっているのは、 もちろんそこがビートルズの出身地だからだろう。 彼が母子家庭出身という設定は、どことなくジョン・レノンを連想させもする。 主人公たちは奇妙なバス旅行にも出かけるし、 旅先では怪しげなグルに出会ったりもする。 映画の最後が屋上でのライブ演奏になっているのも、 もちろんビートルズの屋上ライブを踏まえてのこと。 たぶんこの映画をビートルズのファンが観ると、 いろいろな遊びや引用が散りばめられていて楽しいに違いない。 ジャニス・ジョプリンみたいな歌手や、ジミ・ヘンドリックスみたいなギタリストなど、 ビートルズと同時代の音楽事情が形を変えて盛り込まれているのも時代色を表している。 とても楽しい映画だった。 楽曲とシーンのからみも上手いし、状況設定とアレンジによって ビートルズの楽曲が新しい命を得ていると思う場面も多い。 懐メロ化しているビートルズの曲から、新しい魅力が引き出されている。 でも僕はこの映画から、 ノスタルジックな感慨以外の新しい感動や興奮を感じることができなかった。 確かに楽しいのだが、この映画は結局のところビートルズの曲をちりばめた 「1960年代ゴッコ」に過ぎないのではないだろうか。 結局この映画は、登場人物たちの気持ちと40年後の現代のリンクが弱いのだ。 ビートルズは素晴らしい。40年前の青春は輝いていた。 でもそれが今この時代に、どんな意味を持っているというのだろうか?  「40年前はこんなでした」というだけでも面白いのだが、 それを越えて今と響き合う何かがほしい。 それが映画というものではないだろうか。 それともこれは、無い物ねだりなのかなぁ……。


悪女の構図

オトーサン、 「へぇ、名監督がTV映画も手がけるのか」 フランク・ダラボンといえば、代表作は、「ショーシャンクの空に」 そのほか、「グリーンマイル」「マジェスティック」「ミスト」と 秀作を連発しています。 原題:Buried Alive (1990) (TV) 監督:Frank Darabont 原作:David A. Davies 脚本:Mark Patrick Carducci Genre:Horror / Thriller 上映時間:93分 あらすじ: クリントは、妻の希望で、故郷に自分で家を建てた。 だが、妻ジョアンナは、しばらくすると田舎生活に飽きて、 町の医者コルトと不倫を続ける。 やがて、医者のすすめで、夫に毒を盛る。 埋葬されたクリントは、毒の量が少なかったために甦生し、 地表へ帰還する。 妻への復讐を決意し、妻とコルトを地下室に閉じ込め、 得意の大工仕事で、家の内部を迷路に改造する。 出演者: Tim Matheson ... Clint Goodman(クリント) Jennifer Jason Leigh ... Joanna Goodman(ジョアンナ) William Atherton ... Cortland 'Cort' van Owen(医師・コルト) Hoyt Axton ... Sheriff Sam Eberly(保安官サム) オトーサン、 「みんな、そこそこの演技だなぁ」 悪女役のジェニファー・ジェイソン・リー、 終わってみれば、気の毒な女でした。 TIM MATHESON  ティム・マティソン 誕生日 1947/12/31 出身 米カリフォルニア州 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 「アメリカ式結婚」 1978年「アニマル・ハウス」 1979年「1941」 1985年「フレッチ/殺人方程式」 1999年「ストーリー・オブ・ラブ」 JENNIFER JASON LEIGH ジェニファー・ジェイソン・リー 誕生日 1962/2/6 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父は俳優ビック・モロー。80年「他人の眼」で映画デビュー。 89年「ブルックリン最終出口」と 90年「マイアミ・ブルース」でニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞。 94年「ミセス・パーカー ジャズエイジの華」でアメリカ映画批評家協会賞、 シカゴ映画批評家協会賞主演女優賞受賞。 95年「ジョージア」でニューヨーク映画批評家協会賞、 モントリオール映画祭主演女優賞受賞。 「アニバーサリーの夜に」でアラン・カミングと共同で監督デビュー。 2005年9月、監督ノア・バームバックと結婚。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「他人の眼」 1982年「シークレット・レンズ」「初体験リッジモンド・ハイ」 1983年「イージー・マネー」 1984年「グランドビューUSA」 1985年「グレート・ウォリアーズ」 1986年「ヒッチャー」「THE MEN'S CLUB」 1987年「アンダーカバー」「地獄のシスター」 1988年「ハート・オブ・ミッドナイト」 1989年「ハリウッドに挑戦」「ブルックリン最終出口」 1990年「マイアミ・ブルース」 1991年「ねじれた家族」「バックドラフト」「ラッシュ」 1992年「ルームメイト」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「未来は今」「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」 1995年「黙秘」「ジョージア」「カンザス・シティ」 1996年「冷たい一瞬を抱いて」 1997年「シークレット/嵐の夜に」 1998年「ラブレター/時を越えた恋人」 1999年「イグジステンズ」 2000年「キング・イズ・アライブ」◇「誘惑の接吻(キス)」 2001年「アニバーサリーの夜に」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」 2003年「イン・ザ・カット」 2004年「マシニスト」「おわらない物語 アビバの場合」 2005年「ジャケット」 WILLIAM ATHERTON  ウィリアム・アサートン 誕生日 1947/7/30 出身 米コネチカット州オレンジ ハイスクール時代にニュー・ヘブンのロンク・ウォルフ・シアター・カンパニーの 最年少メンバーになる。 その後、奨学生としてパサディナ・プレイハウスの舞台に立つ。 ビッツ・バーグのカーネギー・テクで修行後、オフ・ブロードウェイに進出。 72年「センチュリアン」で映画デビュー。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1972年「センチュリアン」 1973年「続・おもいでの夏」「続・激突!カージャック」      「イナゴの日」 1975年「ヒンデンブルグ」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」 1984年「ゴーストバスターズ」 1985年「天才アカデミー」 1986年「ノー・マーシィ/非情の愛」 1988年「ダイ・ハード」 1990年「ダイ・ハード2」 1991年「オスカー」 1993年「ペリカン文書」 1994年「セインツ&シナーズ/運命のふたり」 1996年「バイオドーム」 1997年「奴らに深い眠りを」「マッド・シティ」 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」 その他の出演者: Jay Gerber ... Quintan Wayne Grace ... Bill Scorby Donald Hotton ... Reynolds Brian Libby ... Earl, the embalmer Peg Shirley ... Helen Eberley David Youse ... Billy Milt Hamerman ... Coroner Michael Keep ... Foreman Jan Merlin ... Attorney James Scally ... Priest Dale Swann ... Fire Captain User Rating: 6.3/10 (898 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments freebird-10さん New York 2001年9月2日 埋葬された夫が怒りに燃えて、 騙した妻とその愛人に復讐する。 この映画、只者ではない。 「ショーシャンクの空に」の監督は、再び ストーリー・テラーの名手であることを立証してみせた。 音楽は、ムードをかきたて、最高に伝わってきた。 配役はすばらしい。 ティム・マティソンは、この映画が最高の演技ではないか。 ジーンズが似合うテレビ俳優で、小さな役しかもらえなかった。 見応えがある。 はじめてみたとき、結末はショックだった。 何度も見た後でも、、 さほど深いものではないが、注目すべき物語だ。 ステファン・キングの短編のように、細部やニュアンスがいい。 忠実なカルト信者が絶対に生まれるだろう。 オトーサン、 「うれしそうに紹介しているなぁ」 それほどストーリーが面白いということです。 でいぞうさん 2006年6月20日 ●悪女の構図 (略 あらすじ紹介) つい先日観た『ジャケット』に出てたジェニファー・ジェイソン・リーの名前を 見掛けたからテレビ録画しといたんだけど、これが意外に面白かった。 邦題は内容とちょっとズレてます(原題は「BURIED ALIVE」)。 邦題からの印象では「悪女が夫殺しをして遺産をせしめて豪遊するけど 最期は逮捕または死亡」みたいな話と思って観てたら、 主人公は夫の方だったんでビックリ。 最近の世相のような嫌な気分にさせられる映画と思いきや、 夫の復讐劇だったので、安心して(?)観ていられましたよ。 当初、妻は悪女というほど悪女でなく、 序盤では夫が夫婦間に溝を作ってしまっているようにも見えます。 ただ会話からすると田舎で子供を育てたいという話が2人の間であったみたいなので、 あくまでも妻のワガママが強いよう。 後に判明しますが子供も夫に内緒で中絶してます。 毒殺も一旦は躊躇(そのおかげで瓶から毒薬が少し漏れ、 夫は九死に一生を得ることに)。 でもその後、夫の出す騒音にキレて衝動的に毒をワインに入れるという展開。 夫を毒殺後、平静を装えとコートランドに言われても、 通夜はやりたくないと言ったりと精神も不安定です (そのおかげで防腐処理がなされず、 棺桶も壊れかけの物が利用されたことで夫は墓場から脱出)。 とはいえ人の心があるのもここまで。 妻ジョアンナは夫の愛犬を銃で撃ち殺そうとしたり、 会社を売っ払った遺産を嬉々として手にします。 不安定な精神の奥にはれっきとした悪女の心があったのです。 きゃー。 (とはいえコートランドの計画は最初からジョアンナをも 亡き者にして金を奪うものだったので、踊らされた哀れな女でもありますが) そしてクライマックス、 夫クリントの2人への復讐はとんでもない展開に。 怒りは人をここまで動かすんだね。 いくら自宅を自分で建てた人とはいえ凄いバイタリティだよ、脱帽。 締めもきれいにまとまっててGOOD。 B級サスペンス(ホラー?)として観てみるのも一興かと。 余談。 そういえば劇中で「ジェイソン」「クジョー」というキーワードが出たけど、 今やクジョーでピンとくる人も少ないでしょうねぇ。


白い肌の異常な夜

オトーサン、 「何たる不謹慎な邦題!」 クリント・イーストウッドが出ているというのに、 まるでポルノ映画のような邦題です。 原題:The Beguiled (1971) 監督:Don Siegel 原作:Thomas Cullinan 脚本:Albert Maltz / Irene Kamp Genre:Drama / Thriller / War / Western 上映時間:105分 あらすじ: 南北戦争末期。 深い森の中で、エミーが悲鳴をあげた。 こうして負傷兵マクバーニー伍長がかつぎ込まれた。 女子学院の院長マーサや教師のエドウィーナは、 敵の北軍兵士と知りながら、懸命に看病を続ける。 病が癒えたマクバーニーは、その人柄を好感され、 女護ケ島状態で、よりどりみどりだ。 恋に落ちたエドウィーナ、兄への想いを重ねる院長マーサ、 男好きの娘キャロル、そして可愛らしいエミー... 浮気現場を発見したエドウィーナは逆上し、 マクバーニーを階段から突き落とす。 その傷が化膿したのを知った院長は、 あろうことか、ノコギリで彼の脚を切断してしまう。 目覚めて事態を知ったマクバーニーは、自暴自棄になる。 銃を持ち出し、ここの支配者はオレだと怒鳴るのだ。 出演者: Clint Eastwood ... Cpl. John McBurney(ジョン・マクバーニー伍長) Geraldine Page ... Martha Farnsworth(院長・マーサー) Elizabeth Hartman ... Edwina Dabney(教師・エドウィーナ) Jo Ann Harris ... Carol(キャロル) Pamelyn Ferdin ... Amy(エミー) オトーサン、 「そうか、女性にもてたんだっけ」 負傷兵、女好き、暴君ぶり... イーストウッド、演技幅の広さを感じさせました。 女優陣、院長役のジェラルディン・ペイジも、 威厳と、一転してのあでやかさと、演技に深みがあります。 「この女優さん、胸に迫るぞ」 エドウィーナ役は、エリザベス・ハートマン。 経歴を探しましたが、海外映画俳優マガジンには出ていませんでした。 「これは、経歴をつくらなければ」 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 本名はクリント・イーストウッド・ジュニア。 子供時代は父の仕事の関係で、 北カリフォルニア州内で引っ越しと転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、 除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で 準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 68年、長男カイル誕生。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 72年、長女アリソン誕生。 77年「ガントレット」で共演したソンドラ・ロックと同棲。 79年から別居状態にあった妻マギーと85年に正式離婚。 89年、ソンドラ・ロックと破局。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 93年8月、フランシス・フィッシャーとの間に フランチェスカ・ルーカス・フィッシャーが生まれる。 96年3月、テレビ・キャスター、ダイナ・ルイスと結婚。 同年12月、娘モーガンが誕生。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 GERALDINE PAGE  ジェラルディン・ペイジ 誕生日 1924/11/22 - 1987/6/13 出身 米ミズーリ州カークスビル シカゴで育ち、ハイスクール卒業後、ナイトクラブの帽子係をしながら、 当地のグッドマン演劇学校に学んだ。 4年間地方劇団に在籍した後、 ニューヨークで劇場の案内係などを務め、再び地方劇団に参加。 53年ブロードウェイ進出。 同年「TAXI」で映画デビューを飾る。 アカデミー賞は「ホンドー」「インテリア」など6度ノミネート。 85年「バウンティフルへの旅」でついにアカデミー主演女優賞を手にした。 私生活ではアレクサンダー・シュナイダーと離婚後、リップ・トーンと再婚。 活躍度 △↓ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1953年「ホンドー」 1961年「肉体のすきま風」 1962年「渇いた太陽」 1967年「大人になれば…」 1968年「何がアリスに起ったか?」 1971年「白い肌の異常な夜」 1973年「おかしな結婚」 1974年「イナゴの日」 1977年「ジョーイ」 1978年「インテリア」 1982年「暗闇からの脱出」 1985年「ブライド」「ホワイトナイツ/白夜」「バウンティフルへの旅」 EIZABETH HARTMAN エリザベス・ハートマン 誕生日 1943/12/23 - 1987/6/10  出身 米オハイオ州ヤングスビル 高校時代に、舞台"A Clearing in the Woods"で注目される。 ピッツバーグのCarnegie Techに在学し、1年後NYに向かう。 1965年、「いつか見た青い空」で衝撃のデビューを飾った。 アカデミー賞にノミネートされ、ゴルデングローブ賞を受賞したのだ。 以後、売れっ子スターになり、テレビ、舞台に大活躍する。 だが、1970年に入ると失速する。 映画出演がほとんどなくなってしまったのだ。 離婚し、ピッツバーグの精神病院に外来患者として通った。 1987年、アパートの五階から飛降り自殺。 43歳の若さだった。 出演作 1965年「いつか見た青い空」 1966年「グループ」 1967年「大人になれば・・・」 1968年「フィクサー」 1971年「白い肌の異常な夜」 1973年「ウォーキング・トール」 1981年「Full Moon High」 その他の出演者: Darleen Carr ... Doris Mae Mercer ... Hallie Melody Thomas Scott ... Abigail Peggy Drier ... Lizzie Patricia Mattick ... Janie Charlie Briggs ... 1st Confederate Captain George Dunn ... Sam Jefferson Charles Martin ... 2nd Confederate Captain Matt Clark ... Scrogins Patrick Culliton ... Soldier User Rating: 7.1/10 (2,842 votes) 8.5/10 ( 56 votes) Yahoo! オトーサン、 「二転三転。脚本がいい。演技がいい!」 名画の香りがします。 User Comments gottogorunningさん United States 2005年8月13日 すばらしい女優たち 上出来の不道徳な映画だ。 アンチ・ヒーローが、誰を選ぶか迷っている。 この「白い肌の異常な夜」をみれば、 1971年の映画には、いい女優がいなかったというのは、 間違いだったことが分かる。 この映画では、4人の女優が好演している。 配役がいいし、演技もいい。 エイミー役のパメリン・ファーディンは、いい仕事をした。 だから、"Wanda June"を演じるようになるのだ。 有名スターと12歳の女の子がカメラの前で、ディープ・キスをしたのは、 これがはじめてだろう。 1971年当時では、大いに議論を呼んだことだろう。 こいつは、おそらくポランスキーのお気に入りのシーンだろう。 エミーのペットの亀"ランドルフ"の運命を考えると、 パメリン・ファーディンが、動物愛護活動家になったのは、 驚くに当たらない。 ジェラルディン・ペイジも、すばらしい。 抑圧された複雑な人物を演じている。 興味深いのは、彼女が死んだのは、 エリザベス・ハートマンが自殺した日の3日後だったことだ。 2人は、「大人になれば…」でも、共演している。 エリザベス・ハートマンのエドウィーナ役はすばらしい。 (ブレア・ブラウンの妹によく似ている) アカデミー賞を受賞しても不思議ではない。 (誰も、彼女に及ぶ演技をしなかった) 彼女の演技は、非常な勉強によるものだけではなく、 内部から湧き出たものということは、誰でも知っている。 エドウィーナは、見るに耐えないほどの苦痛を演技してみせた。 マリリン・モンローの「荒馬と女」での信じられない演技のように、 観客は、おそらく、彼女そのものの悪魔を感じるだろう。 最後がジョー・アン・ハリスだ。 いちゃつくキャロル役を見事に演じきった。 私のご贔屓のジョー・アン・ハリスは、1970年代きってのセクシーな女優。 インテリジェンスも、ユーモアもある。 テレビ・シリーズ「クロスゲージ」は見応えがあるし、 「ミスター・ウエストの奇妙な冒険」は見逃せない。 こんなに素晴らしい演技をしたひとが、 大スターになれなかったなんて、信じられない。 オトーサン、 「おお、黒美君彦さんだ」 黒美君彦さん 2008年1月14日 歓喜転じて恐怖 心理サスペンスとしては相当に面白く、 ドン・シーゲル&C・イーストウッドによる傑作として挙げられるのもよくわかります。 南北戦争で負傷した北軍ジョン・マクバーニー伍長を匿う女学校の面々。 負傷したイケメンを介抱するうちに、 南軍に引き渡すはずが校長(ジェラルディン・ペイジ)、 教師、17歳のキャロル、12歳のエイミーまでがすっかり彼の魅力に惑わされます。 彼は彼でそうした状況を楽しんでもいたわけですが、 そのうちのひとりと懇ろになってしまったからさあ大変。 嫉妬に狂った女性は怖いのだ。 ウソかまことか、壊疽を起こしてしまうからと右脚を切り落とされてしまいます。 自暴自棄になった伍長ですが、 それでも教師のエドウィーナ(エリザベス・ハートマン)の 愛しているという言葉に落ち着きを取り戻し、会食へ…。 すでに多くの指摘があるところですが、女性たちの妄想のシーンが秀逸です。 南北戦争の時代ですから当然女性の性欲など認められるはずがなく、 禁欲的な環境にあって今にも弾けそうな欲望と、 それが通り過ぎた後のしらっとした会話の罪悪感のなさが何とも怖いところです。 男はそうそうおいしい思いはできないってことですかね(苦笑)。 公開当時の興行成績ははかばかしくなかったそうですが、 ドン・シーゲルの的確な演出が堪能できる逸品。 現代の方が評価されるような気がします。


マーシャル・ロー

オトーサン、 「前に、見たけどなぁ」 TBSが、8月2日の深夜放送枠で、放映していました。 上映時に見ましたが、当時の映画批評を読みかえすと、 データが不足しているので、あえて再度、見ることにしました。 「やぁ、また見てよかったなぁ」 2001/9/11を予告したかのような映画でした。 原題:The Siege (1998) 監督:Edward Zwick 原作:Lawrence Wright 脚本:Lawrence Wright / Menno Meyjes / Edward Zwick Genre:Action / Crime / Drama / Thriller Rated R for violence, language and brief nudity. 上映時間:116分 あらすじ: ニューヨーク。 児童を満載したバスが爆破された。 アラブ系テロリストによる残忍な犯行だった。 FBIのハブ刑事は、現場で負傷した。 彼の前に現れたのは、CIA活動員のエリース。 アラブ系アメリカ人社会にコネクションを持っていた。 爆破テロは続き、FBI本部まで爆破される。 大統領は、戒厳令を発令し、ダウロー将軍が指揮をとり、 アラブ人を次々と検挙していく。 エリースは、アラブ人サミールから得た、 テロ活動についての情報をハブに伝えるのだが... 出演者: Denzel Washington ... Anthony 'Hub' Hubbard(ハブ) Tony Shalhoub ... Agent Frank Haddad(フランク) Annette Bening ... Elise Kraft / Sharon Bridger(エリース) Sami Bouajila ... Samir Nazhde(サミール) Bruce Willis ... Major General William Devereaux(ダヴロー将軍) オトーサン、 「アネット・ベニング、こんなにうまかったのか」 10年ぶりに見て、驚きました。 当時は、「アメリカビューティ」の演技が評判でしたが。 経歴は紹介は、彼女のほかに2人。 デンゼル・ワシントンとその相棒役トニー・シャルホウブにしましょう。 ANNETTE BENING  アネット・ベニング 誕生日 1958/5/29 出身 米カンザス州ピーカ ハイスクール時代から地方劇団に出演。 サンフランシスコ州立大学卒業後、 アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学び、 87年「COASTAL DISTURBANCES」で クラーレンス・ダーウェント新人賞受賞。 88年「大混乱」で映画デビュー。 「グリフターズ」、「アメリカン・ビューティー」、「華麗なる恋の舞台で」で 三度、アカデミーアカデミー賞にノミネートされた。 92年3月、ウォーレン・ビーティと結婚し、4児がいる。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「大混乱」 1989年「恋の掟」 1990年「グリフターズ/詐欺師たち」「ハリウッドに口づけ」 1991年「真実の瞬間」「心の旅」「バグジー」 1994年「めぐり逢い」 1995年「アメリカン・プレジデント」◇「リチャード三世」 1996年「マーズ・アタック!」◆ 1998年「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「アメリカン・ビューティー」◇「マーシャル・ロー」◇ 2000年「2999年異性への旅」 2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◆ 2004年「華麗なる恋の舞台で」◇ 2006年「ハサミを持って突っ走る」◇ DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 誕生日 1954/12/28 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 父は牧師、母はゴスペル歌手。 フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、 卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。 ニューヨークへ戻り、オフ・ブロードウェイの舞台へ。 テレビでは77年「ウィルマ」や「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。 映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。 89年「グローリー」でアカデミー賞助演男優賞、 2001年「トレーニング・デイ」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 87年「遠い夜明け」でアカデミー賞助演男優賞、 92年「マルコムX」のマルコムX役、 99年「ザ・ハリケーン」のボクサー役でアカデミー賞主演男優賞ノミネート。 2002年「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」で監督デビュー。 私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」 1984年「ソルジャー・ストーリー」 1986年「キングの報酬」 1987年「遠い夜明け」 1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」 1989年「グローリー」◆アカデミー助演男優賞      「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」 1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」 1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「マルコムX」◇ 1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」◇ 1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」◇      「バーチュオシティ」 1996年「戦火の勇気」◇「天使の贈り物」 1997年「悪魔を憐れむ歌」◇ 1998年「ラスト・ゲーム」◇ 1999年「マーシャル・ロー」◇「ボーン・コレクター」◇「ザ・ハリケーン」◇ 2000年「タイタンズを忘れない」◇ 2001年「トレーニング・デイ」◇ 2002年「ジョンQ」◇「アントワン・フィッシャー/きみの帰る場所」 2003年「タイムリミット」◇「マイ・ボディガード」◇ 2004年「クライシス・オブ・アメリカ」◇ 2006年「インサイド・マン」◇「デジャヴ」◇ 2007年「アメリカン・ギャングスター」◇ TONY SHALHOUB  トニー・シャルホウブ 誕生日 1953/10/9 出身 米ウィスコンシン州 イエール大学で演劇を専攻。 その後、マサチューセッツ州ケンブリッジの アメリカン・レパートリー・シアターに4年間在籍。 ニューヨーク・シェイクスピア・フェスティバルやブロードウェイで活躍。 映画は90年「クイック・チェンジ」のタクシー運転主役がデビュー。 「シェフとギャルソン、リストランテの夜」のイタリア人シェフ役で 全米映画批評家協会助演男優賞受賞。 テレビではNBCの「WINGS」や「X−ファイル」のゲストなど。 92年、女優ブルック・アダムスと結婚。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「クィック・チェンジ」「ロングタイム・コンパニオン」 1991年「バートン・フィンク」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」「アダムス・ファミリー2」      「ジプシー」(TM) 1994年「星に願いを」 1996年「シェフとギャルソン、リストランテの夜」 1997年「普通じゃない」「ガタカ」「メン・イン・ブラック」 1998年「シビル・アクション」「パーフェクト・カップル」      「インポスターズ」「ポーリー」 1999年「マーシャル・ロー」「大人たちのシーズン」 2000年「ギャラクシー・クエスト」 2001年「スパイキッズ」「クローン」「バーバー」      「13ゴースト」 2002年「メン・イン・ブラック2」「ブロンドライフ」 「スパイキッズ/失われた夢の島」 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」 2004年「ファイティング・ガール」 その他の出演者: Ahmed Ben Larby ... Sheik Achmed Bin Talal Mosleh Mohamed ... Muezzin Lianna Pai ... Tina Osu Mark Valley ... FBI Agent Mike Johanssen Jack Gwaltney ... Fred Darius David Proval ... Danny Sussman Lance Reddick ... FBI Agent Floyd Rose Jeremy Knaster ... INS Official William Hill ... INS Uniform Aasif Mandvi ... Khalil Saleh User Rating: 6.1/10 (19,754 votes)        7.8/10 ( 629 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアが正解だ」 アメリカ人は、911ショックもあって、 この映画を忌まわしく感じているようです。 User Comments Craig Estrella Toronto, Canada 2003年11月20日 以前、傑出している この映画について、上映前に聞いていたことを思い出す。 アラブとイスラム教徒は過激派だと大宣伝していた。 当時でさえ、私は、知っていた。 この映画への抗議は、「政治的に正しい」というのは、 ナンセンスそのものだと。 当時、すでに大西洋をこえるテロリストがいたのだ。 今日、しょっちゅう聞かされるエセ・イスラム教徒が大勢いたのだ。 この映画をみたとき、 この映画は、公平で、真実を述べているという印象を受ける。 過激派は、イスラム教徒のごくごく一部であり、 イスラム教徒のすべてを同じ色に染め上げるのは、愚かでアンフェアだ。 脚本は実にいいし、演技もすばらしいし、 アクション・シーンも、エキサイティングだ。 そういう印象を受けた。 数年前に戻ろう。 我々は、何を学んだか知っている。 これは知的な映画であるというだけでなく、 警告だったのだ。 ひとびとが話したがらなかったことを検証していたのだ。 無視することが、「政治的に正しい」と思っていたのだ。 この映画は、事件をリアルに描いている。 事実、破滅的な描写ができるかぎり抑制されている。 近年の出来事を振り返りつつ、 こうした映画を検証して、学ぶことがあるとすれば、 人類とういうものは、受け入れ難いことを無視したがるということだ。 歴史に学ばないものは、それを繰り返す運命にある。 おそらく他の主題もあるだろう。 過度に「政治的に正しい」態度を改めるべきだろうし、 「そんなことをしていいのだろうか」と悩む前に、 正論を周囲に語るべきなのだ。 オトーサン、 ---NHKのアナが、「これは現実の映像です」と言っていたなぁ。 事実は小説より奇なり パタパタママさん 2001年9月22日 今回のテロの事件がなければ、映画として楽しめたかもしれません。 イスラム過激派のテロとその防止にあたり、 FBI、CIA、軍隊、政治家それぞれの思惑や、 湾岸の時に活躍したアネット・ベニング扮する女性秘密工作員。 彼女のレポートによると、現代のテロのネットワークは それぞれの細胞が独立して存在し、一つの細胞が死ねば次が動く、 だから次から次へと多発する。 映画ではバスジャックと爆破、ブロードウェイの爆破、FBIの爆破・・死者600人・・ そして映画のそこここでは高々と聳え立つ2基のWTCが映ってる・・・ ブルースウィルス扮する将軍のTVコメント 「これは戦争です。我々はアメリカ本土を攻撃されました」・・・・・ 最後は、兵士達が命をかけて勝ち取ってきた 「法による公平な裁きを受ける権利、拷問されない権利、殺されない権利」と デンゼルはブルースウィルス将軍に詰めより、逮捕、戒厳令をとき、 スタジアムに集められた罪ないイスラムの市民の釈放でend・・・・ 1998年にこのような映画が作られた意味は? あまりの今回との相似点、そして現在起こってることの意味は? イスラムはアジアです。我々はアジアです。 しかしイスラムは遠いような気がします。 この映画にかぎらず、テロ関係、エアファースワンなど数多く映画人が作ってることは、 現実への抑止力、あるいは解決策へとは向わないのでしょうか・・・・ 参考 マーシャル・ロー 2000年に書いた映画批評です。 「映画の索引」から、その53を転載しました。 オトーサン、 アカデミー賞の2作品をみてから、 映画から少し遠ざかりました。 だってグルメのあと、B級グルメへ行く気になれないよなー。 でも、美食したあと、カップラーメンを食べないと落ち着かない庶民派のひとりとして、 オトーサン、 B級アクション映画の1本も見ておくかと思い直しました。 ところが、ところが、大いなる誤算。 この作品、ずばり、5つ星映画ですよ。 まず、3大スター競演というのがウソではありません。 「ボーン・コレクター」のデンゼル・ワシントン 「アメリカン・ビューティ」のアネット・ベニング 「シックス・センス」のブルース・ウィリス 3人とも旬。演技派。 さて、舞台はNY。 ジュリアーノ市長の活躍で、犯罪は大幅に減少したとはいえ、 アラブ原理主義者が行った1996年の世界貿易センタービルの爆破事件の恐怖は、 NYッ子の頭から離れません。 最近の日本でいえば、17歳の少年の引起す凶悪事件と同じ。 まだまだ、続くぞという予感では共通します。 だってマンハッタンには、今日もコーランが流れ、 アラーの神のために死ぬのは美しいと洗脳され、 ダイナマイトをお腹に10本巻いて、自爆したら 親兄弟みなVIPにしてあげると指導者がいう風土が存在すれば、 純真な青少年なら、みんな社会学部「血と殺戮コース」専攻になりますよね。 ソ連も、日本も、中国もこわくないアメリカ、 そんなアメリカがいま一番おそれているのは、アラブ過激派のテロ。 どんどんばテロがエスカレートして、 アラブ人の多く住んでいるブルックリンからはじまって 劇場街のあるブロードウェイ、そして政府機関へと広がっていき 無名のひとから著名人までターゲットになったら、 アメリカ人は、アメリカ大統領はどうする。 この映画は、まさにその恐怖から生まれました。 行きつく先は、NY市に戒厳令。 数万人規模の軍隊が出動して、 14歳から30歳までのアラブの若者を片っ端から逮捕して、収容所に送る。 拷問しても、首謀者の名前や居場所を吐かせる。 これって、軍国主義。ファシズムの再来? アラブ人だってアメリカに住んだ以上はアメリカ人。 そのひとたちを隔離したら、自由平等博愛のアメリカ魂は、いずこへ? アメリカの誇る民主主義は、果たして、いずこへ? すごく重たいテーマでしょ。 この社会派映画を、ちゃんとした娯楽映画にしたのだから 監督、エドワード・ズウィックは、ただものではありません。 聞けば、ハーバート大卒、中東事情の専門家。 オトーサン、 「やっぱりなあ」 湾岸戦争を描いた「スリーキング」のお粗末さにへきえきしていたので ハリウッドでは、時事ネタは無理かいなと思っていたのですが、さにあらず。 ハリウッドは人材の層が厚いのです。 それにうらやましかったのは、NYロケ。 SFXに頼らず、軍隊やデモ隊まで出動した おおがかりなロケが、NY市では可能なのです。 やっぱり映画は、アメリカの国民的娯楽であり 第一級の大衆の情報操作手段なのです。 FBIとCIAと軍の駆け引きも面白かったですよ。 どこかの国の野中・青木と森と神崎のみみっちい暗躍よりも ずっと面白かったですよ。 オトーサン、大満足でした。 字幕翻訳が戸田奈津子さん。 いいですねえ。 いい映画を選んで、いい仕事をしてますねえ


メダリオン

オトーサン、 「メダリオン? メダルとどう違うんだ?」 辞書を引くと、大メダルとか、円形の浮き彫りとありました。 五輪のメダルは、メダリオンの一種なのでしょうか? 原題:The Medallion (2003) 監督:Gordon Chan 原作:Alfred Cheung 脚本:Bennett Davlin/ Alfred Cheung/ Gordon Chan Paul Wheeler / Bey Logan Genre:Comedy / Action / Fantasy / Thriller Rated PG-13 for action violence and some sexual humor. Country:Hong Kong / USA Language:English 上映時間:88分 あらすじ: 聖なるメダルとは? 死者は蘇り、超人的なパワーが宿る。 密輸団のボス、スネークヘッドは、それに目をつけ、 聖なるメダルをもつ選ばれし少年ジャイを誘拐する。 香港の刑事エディは、インターポールのワトソンとともに、 スネークヘッドの行方を追い、アイルランドへ飛ぶ。 エディは、偶然、元恋人のニコルと再会し、3人はチームを組む。 エディはようやくジャイを救い出すが、 コンテナに閉じ込められ、水中に落とされ、落命する。 われらが、ジャッキー・チェンが死ぬとは... 出演者: Jackie Chan ... Eddie Yang(エディ) Lee Evans ... Arthur Watson(ワトソン) Claire Forlani ... Nicole James(ニコル) Julian Sands ... Snakehead(スネークヘッド) オトーサン、 「ジャッキー・チェン、生彩を欠くなぁ」 コンビのワトソン役の俳優さん、 そして、スネークヘッド役の俳優さんが、足を引っ張っています。 こういう俳優を起用してはいけません。 ジャッキー・チェンを引き立たせるつもりで、 下手な俳優を起用したのが、裏目に出ています。 JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、 一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。 在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、 俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。 一時、オーストラリアに移住。 しかし、ウィリー・チャンの誘いで76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、 76年「スネーキーモンキー 蛇拳」78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、 ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップになった。 80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇ 2002年「タキシード」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆      「メダリオン」◇ 2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇      「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆      「エンター・ザ・フェニックス」 2005年「THE MYTH 神話」◇ 2007年「ラッシュアワー3」◇ 2008年「ドラゴン・キングダム」◇ その他の出演者: John Rhys-Davies ... Cmdr. Hammerstock-Smythe Alex Bao ... Jai Anthony Wong Chau-Sang ... Lester Christy Chung ... Charlotte Watson Johann Myers ... Giscard Siu-Ming Lau ... Antiquerium Dealer Diana C. Weng ... Undercover Woman Chow Pok Fu ... High Priest Chan Tat Kwong ... Monk Wai Cheung Mak ... Monk Anthony Carpio ... Guard Monk User Rating: 4.7/10 (7,206 votes)        5.6/10 ( 340 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いなぁ」 User Comments Aurora-36さん Rochford, England 2003年11月20日 カットされたシーンがいい この映画の最後にカットされたシーンは、最高に面白い。 はじめて、登場人物の素顔に接することができた。 そう、多くのひとのコメントに賛成する。 これは、優れた映画ではない。 だが、俳優のせいだとは思わない。 (例外は、ジュリアン・サンドだろう。見るに耐えない) 監督はアホか。 このコメディとロマンスのシーンのお粗末さ。 筋書きも告訴に値いする。 カンフーのシーンは、おとなしいし、 声の吹き替えは、英語と中国語を適当に行き来する。 この映画、現代香港映画のなかで、そう見劣りするものではない。 クレア・フォーラニがいい。 彼女の英語を聞くといい気分だ。 オトーサン、 「このひと、事情通だなぁ」 Cinema Trekさん 2004年7月13日 ジャッキーの総大成的な作品 ジャッキー・チェンの日本公開50作目にあたる作品。 そして久々に香港に帰り製作総指揮で製作された作品。 彼がハリウッドに進出してからは脇役であったり、 主役であっても競演の知名度のあるハリウッド・スターの 影に隠れてしまいがちであったが、 今回は今まで経験を生かした総大成的な作品で、 ジャッキーの為のジャッキーの映画で 体力が衰えた分SF的なストーリーで、 ハリウッドでなくてはならないCGでカバーして年を感じさせない 意外と面白い作品に仕上がっている。 彼の記念的な作品なのでメジャー的に上映されるべきと思うが、 最近のこじんまりした収容のシネコンの影響で ハリウッド大作が2館それも字幕・日本語版と3館4館と拡大上映となってしまうので 上映館も少なくマイナー扱いとなってしまっているのは非常に残念である。


テリーとカレン 家庭交換

オトーサン、 「おお、安いなぁ」 ホームセンターで、DVDが1本300円で投げ売りされていました。 思わず買ってしまったのが、このTV映画です。 原題:The Great Mom Swap (TV 1995) 監督:Jonathan Prince 原作・脚本:Maryedith Burrell Genre:Comedy 上映時間;120分 あらすじ: オトーサン、 「どこにも出ていないなぁ」 わずかにamazonにDVDの発売告知が出ていました。 でも、その紹介たるや、お粗末なもの。 題名が「テリーとカノン 家庭交換」となっていて、 そのうえ、"あらすじ"が、以下のように間違いだらけ。 絶対、生まれる家を間違えたのよ私たち! 水泳選手のテリーと文学少女のカレンは、 いつも互いのことを引き合いに親から注意される。 だったら家族を交換したら? そこで思いついた『家族トレード計画』。 とりかえばやファミリーコメディ。 実際はどうか、正解を書きましょう。 テリーは、15歳で、読書家だ。 父親を亡くして貧しい家庭に育ったひとりっ子だ。 祖父・パパと母親・グレイスがいまはデリをやっている。 そのテリーが、何かと張り合っている相手がカレン。 チアガールのリーダーだ。 兄と幼い妹がいる。両親は金持ちだ。 母親・ミリーは、町の名士で飛び回っていて、 こどもたちの面倒をみるヒマはない。 テリーとカレンは、あることがきっかけで争い、 ついに学校閉鎖という事態になってしまう。 2人の母親が呼び出され、 保護観察官同席の下、校長から選択を迫られる。 「退学がいやなら、農園での重労働か、 1ケ月の家庭交換と公園清掃作業か、どちらか」 2人の両親は、勿論、後者を選ぶ。 さて、家庭交換によって、何が起きただろうか? カレンは、貧乏になった途端、親友たちが離れていき、 ボーイフレンドも奪われそうになる。 だが、軽蔑していたテリーのデリを手伝うなかで、 祖父・パパに教えられ、汗して働くことの樂しさを知る。 テリーは、髪型を変え、新しい洋服や靴を買い、 勉強漬けから抜け出し、カレンの兄妹と仲良くなっていく。 2人は、お互いの良いところに気づき、親友になる。 出演者: Mary Kate Schellhardt ... Terry Venessi(テリー) Hillary Tuck ... Karen Ridgeway(カレン) Andrew Kavovit ... David Ridgeway (デビッド) Shelley Fabares ... Millie Ridgeway(ミリー) Valerie Harper ... Grace(グレイス) Sid Caesar ... Papa Tognetti (パパ) オトーサン、 「みんな自然体でいいな」 テレビ映画としては、高い水準です。 若い2人、テリーとカレンは、溌剌とした女子高生だし、 パパ役の老優シド・シーザーがいい味を出しています。 あと、カレンの母親ミリーを演じているシェリー・ファバレス、 長い波乱万丈の芸歴があるようです。 経歴紹介は、この2人ということで。 SID CAESAR シド・シーザー 誕生日 1922/9/8 出身 ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「おかしな・おかしな・おかしな世界」 1980年「天才悪魔フー・マンチュー」 1983年「キャノンボール2」 SHELLEY FABARES シェリー・ファバレス 誕生日 1944/1/19 出身 カリフォルニア州サンタモニカ 歌手であり、コメディエンヌだったナネット・ファブレイの姪だった関係で、 子供の頃からショウビジネスの世界に入った。 3歳からタップダンス、小学生でモデル、テレビにも出演した。 ("Captain Midnight" (1954)や"Annie Oakley") 12歳のとき、"Never Say Goodbye" (1956)で、映画デビュー。 ロック・ハドソンの娘役だった。 "Pretty Baby"(1956)と続編の"Summer Love"(1958)にも出演する。 "The Donna Reed Show" (1958)で、ティ−ンのアイドルになる。 "Johnny Angel"を歌って、ヒットチャ−ト1位になったこともある。 "Ride the Wild Surf" (1964)や "Hold On!"(1966)では、 見事な肢体で勝負した。 エルビス・プレスリーの映画、"Girl Happy"(1965)、 "Spinout" (1966)、"Clambake"(1967)にも出演した。 ベトナム戦争への反戦気分のなかで、出番を失っていたが、 "Brian's Song"(TV 1971)の献身的な妻役で復活する。 "The Brian Keith Show" (1972)、"The Practice" (1976)、 "Highcliffe Manor" (1979)で、まあまあの活躍をみせる。 シアリアスな役にも挑戦した。 "Forever Fernwood" (1977)や"One Day at a Time" (1975)である。 (後者には、伯母のナネット・ファブレイも出演) 1980年代後半になると、また新しい役に挑戦し、 "Coach" (1989)で、エミー賞にノミネートされた。 だが、劇場映画への復帰は困難を極めた。 1960年代に、レコード・プロデューサーのルー・アドラーと結婚したが、 すぐに別居状態となり、14年後に離婚が成立した。 有名な"M*A*S*H" (1972)の俳優マイク・ファレルと再婚し、 彼の先妻との間にもうけた2児の継母となった。 1988年、家庭内事故で肋骨を折り、肝炎にもかかる。 2000年には、肝臓移植手術を受け、一命を取りとめた。 最近、「スーパーマン アニメ・シリーズ」に声の出演を果たした。 出演作: 1987年「走れ!デビッド 」(TV) 1988年「トラブル・バケーション/熱い追跡」「恋のマネー・ゲーム」 1992年「デッドリー・ファーザー」(TV) 1996年〜2000年「スーパーマン アニメ・シリーズ」(TV 声の出演) その他の出演者: Lance Robinson ... Louis(ルイス) Marnette Patterson ... Nicole(ニコル) Hunter Garner ... Chad(チャド) Kyndra Joy Casper ... Blair(ブレア) Robert Clohessy ... Frank Balfour Kenneth Tigar ... Mr. Harlow Vasili Bogazianos ... Jack Ridgeway Kelsey Mulrooney ... Tiffany Esther Scott ... Officer Patricia Smith User Rating: 6.2/10 (183 votes) オトーサン、 「思ったより、よかったな」 User Comments Movie_Girlさん Milwaukee, Wisconsin, United States 2000年4月23日 John Hughesの伝統を受けつぐ 実にすばらしい10代向け映画のひとつ 私は、10代だ。 実にすばらしい10代向け映画だと思う。 主人公は、キスすらしなかったけれど。 演技がいい。 素敵で、テリーとデビットの相性もよかった。 最近の映画ときたら、主人公はありきたりで、、 どうでもいいことで衝突しあう。 そんなことを、みんながやるとは思えない。 やや赤面したり、大笑いしたりだ。 この映画のよさは、これだけではない。 筋書きがいい。 ドラマチックにするために、無意味な誓いなどしない。 展開がややのろく感じられる場面もあるが、 全体には、満足すべき水準にある。 オトーサン、 「もう1本、翻訳するか」 allcinema、yahoo、gooなど、 わが国を代表する映画サイトが取り上げていません。 コメント=ゼロというのも、はじめて。 the_shadow_guard Los Angeles 2004年1月13日 最高の10代向け映画 10代の全員が、むかつくような出来事に会うわけがない。 すごい美人が出てくるものの、 明らかに高校生にしては、年をとりすぎている。 処女を失っている。 だが、ポピュラーな10代向け映画をみるとき、 そんなことは分からない。 この映画、残念なことに、TV映画だから、 他の10代向け映画のように手軽に見ることができない。 だが、現実とフィクションを見事に組み合わせている。 現実について言えば、 この映画の女子高生は、スーパーモデルではないが、 キュートで、学校でも、学外でも、男の子といちゃつく様は、 現実の10代そのものだから、興味がわく。 カレンは、中流の上の家庭で、両親と兄妹と暮らしている。 テリーのほうは、中流の下で、デリを営む母親と イタリア人の母方の祖父と暮らしている。 (いつもながら、シド・シーザーがすばらしい) 2人の娘は、それなりに自分の暮らしに満足しているが、 相手の暮らしに、嫉妬と好奇心を抱いている。 悪ふざけが嵩じて、処罰を受ける。 この部分は、フィクションだと思うが、 お互いに、相手の家に住み、親の言いつけに従い、 相手がどんな暮らしをしているかを知る。 おそらく、こんなことは現実には起こらないと思うが、 貧しい娘が、美しい邸宅に行ったシーンが気に入った。 そこで、娘は、ウスノロの兄貴に出会い、 自分の魅力をひけらかして、ベッドに誘いこもうと企んでいるのだ。 おかしなことに、私は、金持ちの娘が羨ましかった。 理由は、単純だ。 シド・シーザーと一緒に過ごせるなんて。 凡ての映画には、ファンタジーの要素があるが、 この映画は、誰でも味わえる日常生活の冒険に限りなく近い。 ああ、10代に戻りたい。


ビバリーヒルズ・コップ2

オトーサン、 「変だな、見たはずなのに...」 あまりに有名な映画なので、見たつもりになっていたのかも。 いずれにせよ、エディ・マーフィの名を高からしめた作品です。 原題:Beverly Hills Cop II (1987) 監督:Tony Scott 原作:Danilo Bach/ Daniel Petrie Jr. Eddie Murphy/ Robert D. Wachs 脚本:Larry Ferguson/ Warren Skaaren David Giler/ Dennis Klein Genre:Action /Comedy /Crime /Thriller 上映時間:100分 あらすじ: アクセルは、デトロイト市警の刑事。 世話になったボゴミル刑事部長が宝石泥棒に撃たれた。 口うるさいラッツ署長に黙って、 ビバリーヒルズ市警のローズウッド刑事とタガート巡査部長は、 アクセルに助けを求める。 今度は、競馬場の集金所が襲撃される。 3人は、ミキサー車で犯人を追うが、捕り逃がすが、 ようやくアジトをつきとめ、忍び込む。 何と、連中は、武器密売集団だった。 出演者: Eddie Murphy ... Det. Axel Foley(アクセル刑事) Judge Reinhold ... Det. William 'Billy' Rosewood(ローズウッド刑事) John Ashton ... Det. Sgt. John Taggart(タガート巡査部長) Ronny Cox ... Capt. / Chief Andrew Bogomil(ボゴミル刑事部長) Allen Garfield ... Police Chief Harold Lutz(ラッツ署長) Brigitte Nielsen ... Karla Fry(カーラ) Jurgen Prochnow ... Maxwell Dent(デント) オトーサン、 「すごい!技の切れ味」 エディ・マーフィの映画、何本もみましたが、 やはり、この作品での演技が最高の出来です。 型破りの刑事像を確立したのですから。 EDDIE MURPHY  エディ・マーフィ 誕生日 1961/4/3 出身 米ニューヨーク州ヘムスティード 1993年、モデルのニコール・ミッチェルと結婚。 5人の子供をもうけたが、2006年に離婚。 英女性歌手グループ「スパイス・ガールズ」メンバーの メラニー・ブラウンとの間にも子供。 2008年1月1日、南太平洋の仏領ポリネシアの島で、 映画プロデューサーのトレーシー・エドモンズ(40)と結婚。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1982年「48時間」◇ 1983年「大逆転」◇ 1984年「おかしな関係/絶体絶命」 1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇ 1986年「ゴールデン・チャイルド」◇ 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇ 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇ 1989年「ハーレム・ナイト」◇ 1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇ 1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇ 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇ 1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇ 1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇ 1997年「ネゴシエーター」◇ 1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」 1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇ 2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声) 2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇ 2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2006年「ドリームガールズ」◆ 2007年「シュレック3」(声) その他の出演者: Dean Stockwell ... Charles 'Chip' Cain Paul Reiser ... Det. Jeffrey Friedman Gilbert R. Hill ... Insp. Douglas Todd Paul Guilfoyle ... Nikos Thomopolis Robert Ridgely ... Mayor Ted Egan Brian O'Connor ... Biddle, Lutz's Aide Alice Adair ... Jan Bogomil Eugene Butler ... May User Rating: 6.0/10 (22,240 votes)        8.5/10 ( 713 votes)Yahoo!        オトーサン、 「うーん、7点台後半だと思うけど」 アカデミー賞ノミネート ・主題歌賞 User Comments jhaggardjrさん Chicago, Illinois 2001年5月6日 実にいい続編 「ビバリーヒルズ・コップ2」は、大ヒット作(1984)の愉快な続編だ。 勿論、この続編は、第1作には敵わないが、実にいい。 エディ・マーフィは、アクセル刑事役で、 ビバリーヒルズに戻ってきて、友人襲撃への復讐を助ける。 第1作ほど新鮮ではないが、全編、大いに笑った。 それに、アクション・シーンがよくできている。 ジャッジ・ラインフォールト、ジョン・アシュトン、ロニー・コックス、 ポール・レイザー、みんな第1作から引き続いて、 エディ・マーフィと共演している。 「ビバリーヒルズ・コップ2」 は、時に騒々しく感じるが、 愉快で面白いことに変わりはない。 それに、ひどかった第3作「ビバリーヒルズ・コップ3」よりは、 ずっと出来がいい。 4点満点で3点。 オトーサン、 「変だな、どうしてコメントが少ないんだろう」 以下は、まあまあ、冴えたコメントです。 アキラさん 2005年4月8日 リゾート気分 シリーズ中で最もリゾートらしさを感じられる作品。 一作目はネットリ感があり、三作目は味気がない。 スレンダーなケツのアップはトニースコットの十八番。 毎度の事ながらやり過ぎな程フレッシュな太陽光の表現。 おかげでビバリーヒルズで休暇を過ごした気分になる。 前作で世話になった刑事達の上司が捜査中に撃たれる。 その知らせを受けたデトロイト市警のフォーリーは 再びビバリーヒルズに舞い戻るが、 新しい上司は物分りが悪く、性格も悪い。 全く協力を得られずにちょっと非合法なやり方で独自の捜査を開始する。 内容も面白いが、80年代的な雰囲気とノリがたまらん。 ヤッピーポップスを流しオープンカーで海岸沿いを流す。 犬の散歩をする露出度の高い開放的なお姉ちゃん達。 こーゆー映画を見るとアメリカ西海岸で遊びたくなる。


マイ・ビューティフル・ジョー

オトーサン、 「シャロン・ストーンものか、いいね」 テレビ東京のシャロン・ストーン・シリーズの第3作目。 第2作「クイック&デッド」は、残念ながら録画しそこないました。 原題:Beautiful Joe (2000) 監督・脚本:Stephen Metcalfe Rated R for language and some sexuality. Country:USA / UK Language:English 上映時間:98分 あらすじ: ジョーは、アイルランド系アメリカ人の花屋。 浮気し、離婚を宣告された妻の捨てせりふは、 「退屈なひとね」 心臓手術を控えていたこともあり、 思い切って、冒険の旅にでる。 ケンタッキー・ダービーでは、大穴が当ったが、 その金を修道女に献金してしまう。 その様子を目撃したのが、ハッシュだった。 詐欺師で、2児を抱えるシングルマザー。 マフィアのボス、ジョージから多額の借金返済を求められていた。 「いいカモがあらわれたわ」 ジョーは、飄々とした魅力があり、子供たちに好かれる。 4人は、ラスベガスへ逃亡するが、 悪い癖が出て、ハッシュは、ジョーの金をカジノでスッてしまう。 そんななか、マフィアの追っ手が迫ってくる... 出演者: Sharon Stone ... Hush(ハッシュ) Billy Connolly ... Joe(ジョー) Jurnee Smollett ... Vivien(ビビアン) Dillon Moen ... Lee(リー) Ian Holm ... George The Geek(ジョージ) オトーサン、 「激しい女だなぁ」 生身のシャロン・ストーンがそうなのか、 それとも演技力なのか? 相手役のジョーを演じたビリー・コノリー、 いい役者ですが、時々芝居じみているのが気になりました。 SHARON STONE シャロン・ストーン 誕生日 1958/3/10 出身 米ペンシルバニア州ミードビル 15歳で高校入学と同時にエジンボロ大学に通いながら、文学や美術を学ぶ。 17歳の時にペンシルバニア州の美人コンテストで優勝、 これをきっかけにモデルとして活躍。 大学を中退し、19歳の時にニューヨークへ行き、 CMや雑誌のモデルをしながら、女優を志す。 80年「スターダスト・メモリー」で映画デビュー。 その後、ロサンゼルスに移り、 「キング・ソロモンの秘宝」シリーズの勝ち気なヒロイン役で アクション映画のヒロイン役として注目され、 「トータル・リコール」にも出演。 1992年に「氷の微笑」が大ヒットし、セクシー女優としての地位を確立する。 1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。 マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、 ロバート・デ・ニーロと共演し、 ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、 アカデミー賞にもノミネートされた。 私生活は三度結婚し、三度目も離婚。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「スターダスト・メモリー」 1981年「死霊の祝福」 1982年「愛の哀しみのボレロ」 1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」 1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇ 1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇ 1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」 1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」      「刑事ニコ/法の死角」      「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」 1989年「宇宙への選択」「血と砂」 1990年「トータル・リコール」◆ 1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲      「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」      「シザーズ/氷の誘惑」 1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇ 1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」 1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇ 1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇ 1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇ 1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇      「マイ・フレンド・メモリー」◆ 1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇「ヴァージン・ハンド」 2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇「マイ・ビューティフル・ジョー」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」 2004年「キャットウーマン「シャロン・ストーン in シークレット・スパイ」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2006年「氷の微笑2」◇ BILLY CONNOLLY  ビリー・コノリー 誕生日 1942/11/24  出身 スコットランド・グラスゴー 造船所で働いていた時、フォークソングに興味を持ち、 後にバンジョー奏者として「HUMBLEBUMS」というバンドに参加する。 その後、曲の合間の彼の語りが有名となり、 コメディアンとして舞台やテレビで活躍。 映画では76年「BIG MANANA FEET」以降本人役の出演も多い。 97年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」で英アカデミー主演男優賞にノミネート。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「告白の罠」 1985年「レゲエdeゲリラ」 1989年「新・三銃士 華麗なる勇者の冒険」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1993年「幸福の条件」 1995年「ポカホンタス」(声) 1996年「マペットの宝島」 1997年「QUEEN VICTORIA 至上の恋」      「ポーズ!おしゃべりパソコン犬危機一髪」 1998年「スティル・クレイジー」「インポスターズ」 1999年「処刑人」 2000年「クライム&ダイヤモンド」「ピース・ピープル」      「マイ・ビューティフル・ジョー」 2001年「天使にさよなら」「フロッグ・プリンス」(TM) 2002年「ホワイト・オランダー」 2003年「タイムライン」「ラスト サムライ」 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」 その他の出演者: Gil Bellows ... Elton Jaimz Woolvett ... Mouse Alan C. Peterson ... Howdy Dann Florek ... Happy Sheila Paterson ... Mrs. O'Malley Frank C. Turner ... Frank Gina Chiarelli ... Pauline Ben Johnson ... Gino Connor Widdows ... Anthony Norman Armour ... Doctor User Rating: 5.6/10 (1,013 votes)         8.0/10 ( 39 votes) Yahoo! オトーサン、 「大きく評価が分かれたな」 User Comments Author: ejon49さん Cleveland, OH 2005年3月11日 悪い映画じゃない この「マイ・ビューティフル・ジョー」、 ビデオ店で、1年以上パスしていた。 まだ見ていない2番手の映画を探していたからだ。 1年後、このビデオを棚から手に取ったが、 嬉しい誤算だった。 ビリー・コノリー演じる善人ジョーの暖かい性格や シャロン・ストーンとその2児(ビビアンとリー)との冒険がよかった。 ジョーは、子供たちを芯から楽しませていた。 シャロン・ストーン演じるハッシュが、映画の推進役だ。 若い頃の彼女のセックス・アピールを楽しんだ。 成熟した女性としての演技に深みが出てきて、 そうした彼女を私は、いま、高く評価している。 監督・脚本家が、ストーンの子供2人を軽視せず、 きちんと描いているのも、好ましかった。 2人は、本当の姉弟のように仲がよかった。 悪い映画じゃない。 また見ることになるだろう。 オトーサン、 「魔性の女か、好き嫌いが分かれるところだな」」 コウイチさん 2003年7月24日 ギャンブル狂のシングルマザーが さえない中年男に出会い家族の絆を取り戻していく 2000年のアメリカ映画『マイ・ビューティフル・ジョー』を観た。 (略 あらすじ紹介) ハッシュは自らが抱えた借金から闇金(ギャング)に追われる身。 しかたなくジョーと共にギャングから逃亡していくが……。 という話。 やがて家族の絆がどうのこうのというハートウォーミングな方向になっていく。 シャロン・ストーンのしょうもない役どころがすごい。 アラフォーとか話にならないほどのビッチ。 見た目も荒れたおばちゃんになっていて、昨日のクイック&デッドとはえらい違い。 こちらのシャロン・ストーンはおっぱいがみえても全く嬉しくないタイプだった。 そこまで役を作れるというところが凄い。 話としてはいまひとつピンと来なかった。 窮地を打開するクライマックスの都合の良い展開はご愛嬌だったが、 天然善人のビリーが本作のハッシュのようなタイプの女に惹かれるあたりでもう駄目。 なんていうか、個人的な嫌悪感が凄い。 フェミニストの専業主婦バッシングの気持ちがわかるぐらい、 善人すぎるいい人がハッシュみたいな女に吸い寄せられていくのを観るのは辛い。 価値観の違いなんだろうが、女性として、母親としての自覚がない状態のまま、 男が包みこんでしまう内容はちょっと辛かった。 ハッシュがそうなった背景についてもきちんと描かれていないのでドラマとしても辛い。


グロリア

オトーサン、 「この映画、期待できそうだ」 監督が、名作「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメット、 主演が、あのシャロン・ストーン。 原題:Gloria (1999) 監督:Sidney Lumet 脚本:John Cassavetes /Steve Antin Genre:Drama / Thriller / Crime Rated R for violence and language. 上映時間:108分 あらすじ: ニューヨーク。 グロリアは、刑期を終えて出所し、 恋人ケヴィンのもとに戻ってきたが、 罪を引き受けた代わりにもらえるはずの金がない。 頭にきて、居合わせた少年ニッキーを人質にとり、逃亡する。 実は、ニッキーは、マフィアの会計士である父親に 組織の悪事を握るフロッピーを託されていたが、 呆気なく組織につかまっていたのだ。 グロリアは、モーテルに隠れ住むが、 組織にみつかり、ニッキーを奪われてしまう。 出演者: Sharon Stone ... Gloria(グロリア) Jean-Luke Figueroa ... Nicky(ニッキー) Jeremy Northam ... Kevin(ケヴィン) George C. Scott ... Ruby(ルビー) オトーサン、 「シャロン・ストーン、露出度が高いなぁ」 熱演していますが、露出過剰で損をしているのでは? 「最晩年の名演技だ!」 マフィアのボス役、ジョージ・C・スコット、 非情さと人情味がないまぜのいい味です。 SHARON STONE シャロン・ストーン 誕生日 1958/3/10 出身 米ペンシルバニア州ミードビル 15歳で高校入学と同時にエジンボロ大学に通いながら、文学や美術を学ぶ。 17歳の時にペンシルバニア州の美人コンテストで優勝、 これをきっかけにモデルとして活躍。 大学を中退し、19歳の時にニューヨークへ行き、 CMや雑誌のモデルをしながら、女優を志す。 80年「スターダスト・メモリー」で映画デビュー。 その後、ロサンゼルスに移り、 「キング・ソロモンの秘宝」シリーズの勝ち気なヒロイン役で アクション映画のヒロイン役として注目され、 「トータル・リコール」にも出演。 1992年に「氷の微笑」が大ヒットし、セクシー女優としての地位を確立する。 1995年「クィック&デッド」で共同製作者に名を連ねる。 マーティン・スコセッシ監督「カジノ」(1995)で、 ロバート・デ・ニーロと共演し、 ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀女優賞を獲得し、 アカデミー賞にもノミネートされた。 私生活は三度結婚し、三度目も離婚。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「スターダスト・メモリー」 1981年「死霊の祝福」 1982年「愛の哀しみのボレロ」 1984年「ペーパーファミリー」「魔性の女」 1985年「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」◇ 1986年「キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて」◇ 1987年「ポリス・アカデミー4市民パトロール」 1988年「アクション・ジャクソン/大都会最前線」      「刑事ニコ/法の死角」      「コールドスティール/ロス市警特捜刑事」 1989年「宇宙への選択」「血と砂」 1990年「トータル・リコール」◆ 1991年「イヤー・オブ・ザ・ガン」◇「錆びついた銃弾」▲      「ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分」      「シザーズ/氷の誘惑」 1992年「犬の眠る場所」「氷の微笑」◇ 1993年「硝子の塔」◇「ラスト・アクション・ヒーロー」 1994年「わかれ路」◇「スペシャリスト」◇ 1995年「カジノ」◇「クイック&デッド」◇ 1996年「悪魔のような女」◇「ラストダンス」◇ 1998年「グロリア」◇「スフィア」◇「アンツ」(声)◇      「マイ・フレンド・メモリー」◆ 1999年「背信の行方」◇「ハリウッド・ミューズ」◇「ヴァージン・ハンド」 2000年「ウーマン ラブ ウーマン」◇「マイ・ビューティフル・ジョー」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」 2004年「キャットウーマン「シャロン・ストーン in シークレット・スパイ」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2006年「氷の微笑2」◇ GEORGE C.SCOTT  ジョージ・C・スコット 誕生日 1927/10/18-1999/9/22 出身 米バージニア州ワイズ 59年「縛り首の木」で映画デビュー。 61年「ハスラー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたが拒否。 結果的には受賞しなかったが当時はセンセーショナルな話題となる。 70年「パットン戦車軍団」でアカデミー主演男優賞に選ばれたが、これもを拒否。 その後はアルコール依存症にかかったりするなど、仕事に恵まれなかった。 1999年9月22日、 ロサンゼルス近郊の自宅で死去。死因は不明。 出演作 1959年「縛り首の木」「或る殺人」 1961年「ハスラー」 1963年「秘密殺人計画書」「博士の異常な愛情」 1964年「黄色いロールス・ロイス」 1966年「天地創造」「おれの女に手を出すな」 1967年「恋とペテンと青空と」 1969年「華やかな情事」 1970年「パットン大戦車軍団」アカデミー主演男優賞      「ジェーン・エア」 1971年「ラスト・ラン」「ホスピタル」 1972年「センチュリアン」 1973年「オクラホマ巨人」「イルカの日」「激怒」 1974年「ロンリー・アイランド」 1975年「悪の天才たち」「ヒンデンブルグ」 1977年「王子と乞食」「海流の中の島々」 1978年「ブルックリン物語」 1979年「ハードコアの夜」 1980年「チェンジリング」「ジェネシスを追え」 1981年「タップス」 1984年「炎の少女チャーリー」 1990年「エクソシスト3」      「ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!」(声) 1993年「冷たい月を抱く女」「ルディ/涙のウイニング・ラン」 1995年「どんな時も」 1998年「グロリア」 1999年「ロッキー・マルシアーノ 伝説のチャンプ」 その他の出演者: Cathy Moriarty ... Diane Mike Starr ... Sean Bonnie Bedelia ... Brenda Barry McEvoy ... Terry Don Billett ... Raymond Jerry Dean ... Mickey Tony DiBenedetto ... Zach Teddy Atlas ... Ian Bobby Cannavale ... Jack Sarita Choudhury ... Angela Miriam Colon ... Maria User Rating: 4.7/10 (2,053 votes) 6.3/10 ( 133 votes) Yahoo! オトーサン、 「えっ、IMDb、こんなに低いの?」 生真面目なひとは、目のやり場に困ったのでしょう。 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞:シャロン・ストーン User Comments superstar0012さん 2005年5月24日 見る価値あり 個人的には、「グロリア」はいい映画だと思う。 確かに、出だしこそ安っぽいが、 時が経つにつれて、どんどんよくなっていく。 観客の私は、グロリアと少年との関係について、 同情の念がますます深まっていった。 彼女が子育てについて分かっていないことは明らかだ。 だが、それに気づかないひとや、気づきたくないひとは、 世の中に大勢いる。 だが、同時に、こうしたひとたちは、 状況によっては、子育てに開眼する可能性がある。 われわれが持っている知識を与えてあげればいいのだ。 グロリアは、ようやく正しいことをやる気になった。 まさに、そうした理由で、私は彼女を認めてあげたい。 このコメントの読者に言いたい。 自分の目で確めるべし。 自分なりの結論を出すべし。 最後に、それが一番大切なことだ。 冷静になれ! オトーサン、 「ははは。映画瓦版、怒っている」 服部弘太郎さん 1999年6月22日 ジョン・カサヴェテスの代表作をシャロン・ストーン主演でリメイク。 オリジナルの足元にも及ばぬ魂のない映画だ。 1980年に製作されたジョン・カサヴェテス監督の代表作『グロリア』を シャロン・ストーン主演、シドニー・ルメット監督でリメイクした作品。 ギャング組織の金を横領した会計士一家が殺され、 ただひとり生き残った少年を、ギャングの情婦だった女が助けて ニューヨーク中を逃げ回るという物語だ。 20年近く前の映画を現代風にリメイクするにあたり、 会計帳簿がフロッピーディスクになるといった変更はあるが、 基本的な人物配置やストーリーはまったく同じ。 最大の変更点は、オリジナル版では中年のオバサンだったグロリアを 若くてセクシーなシャロン・ストーンに演じさせていることだ。 これによって、物語の雰囲気はかなり変わったし、 物語の筋立てそのものもアレンジされている。 オリジナル版のグロリアは、殺された一家と同じフロアに住む一人暮らしの中年女で 若い頃はギャングの情婦をしていたものの、 今はそうした生活から足を洗って堅気の生活をしているという設定。 彼女はやくざな生活から抜け出ると同時に、 「女」であることからも引退して余生を送ろうとしている人物。 そんな彼女が少年を守るという行動を通して、母性と女に再び目覚めて行く。 中年オバサンの顔の下から、時折かつての「いい女」ぶりが見え隠れするのがミソでした。 一度は輝きを失った女が、事件の中で再びかつての輝きを取り戻すのです。 今回のリメイク版では、シャロン・ストーンが最初から「いい女」として登場するため、 地味な女がかっこよく変身して行くダイナミズムは味わえない。 周囲に裏切られ続けて人間不信になった女が、 少年との交流を通して優しい気持ちを取り戻すというのがテーマになっている。 ジーナ・ローランズの『グロリア』では、 主人公が中年女である点がキーポイントだった。 今回の映画では最初からシャロン・ストーンがセクシー度満点で、 「私はジーナ・ローランズじゃないのよ!」 「私のグロリアは昔の中年女とは一味も二味も違うのよ!」とアピールしている。 序盤のこの開き直りは評価したい。 オリジナル版ではグロリアが警察に駆け込まない理由がいまひとつ不明確だったのだが、 今回は彼女がフロリダの刑務所を出たばかりの保護観察中で、 ニューヨークに来ていることがばれると刑務所に逆戻りになるという「カセ」を作っている。 組織は警察幹部の多くを賄賂で手なずけ、グロリア探しに協力さえさせている。 彼女はギャングと警察の両方から追われるのだ。 主人公の追いつめ方は、リメイク版の方が徹底していると思う。 映画の中から「人生の重み」を感じさせたオリジナル版に比べると、 リメイク版は普通のサスペンス映画になってしまった。 シャロン・ストーンにグロリアを演じさせるなら、 ジーナ・ローランズでは演じられなかった新しいグロリア像を作らなければならないのに いつも肝心なところでオリジナル版に引きずられる弱みがある。 もっとシャープかつスピーディーに撮る力量を 老人監督シドニー・ルメットに求めても無理なのか……。


ロスト・キッズ

オトーサン、 「邦題がまずいぞ」 ロスト・キッズ=孤児では、感じ伝わりません。 原題の"Like Mike"を生かして、 「マイケル・ジャクソンになりたい」ではいかが? 原題:Like Mike (2002) 監督:John Schultz 原作:Michae Elliot 脚本:Michael Elliot / Jordan Moffet Genre:Comedy / Family / Fantasy / Sport Rated PG for brief mild language. 上映時間:99分 あらすじ: カルビンは、孤児院で暮らしている。 可愛い白人の子供は、引き取り手がすぐみつかるが、 8歳の黒人で子供は、誰も近づいてこない。 でも、いつか大きな家で新しい家族と仲良く暮らしたい、 それが、彼の夢だ。 ある日、孤児院に寄付されてきた品物の中に “MJ”と書かれたバスケット・シューズがあった。 バスケ好きのカルビンは、早速、それをもらう。 だが、それは魔法の靴だった。 イベントで、憧れのプロ選手トレイシーと対決し、 身長135cmのカルビンが勝ってしまう。 話題を欲していたNBAの"Knights"が、彼をスカウトする。 チームメイトとなったトレーシーと相部屋になる。 2人は、次第に心が通い合うようになる... 出演者: Bow Wow ... Calvin Cambridge(カルビン) Morris Chestnut ... Tracey Reynolds(トレイシー) Jonathan Lipnicki ... Murph(マーフ) Crispin Glover ... Stan Bittleman(ビトルマン院長) オトーサン、 「達者な子だねぇ」 大人を相手にあまりにも物怖じしないので、 経歴をみてみました。 「なるほどねぇ」 BOW WOW バウワウ 誕生日 1987/3/9 出身 米オハイオ州 6歳の時にスヌープ・ドッグとステージで共演したのをきっかけに ラップ・ミュージックの世界に入り、LIL'BOW WOWの名で活躍。 13歳からBOW WOW名義でデビュー・アルバム「BEWARE OF DOG」を発表。 200万枚を越えるセールスを記録したこのアルバムで、 最年少ラッパーとしてギネスブックに登録された。 その後、3枚のアルバムを発表。 2002年「ロスト・キッズ」で映画デビュー。 2005年「ロール・バウンス」で初主演。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2002年「ロスト・キッズ」「ゲット・マネー」 2004年「ジョンソン一家のババババケーション」「ロール・バウンス」 2006年「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」 その他の出演者: Brenda Song ... Reg Stevens Jesse Plemons ... Ox Julius Ritter ... Marlon Anne Meara ... Sister Theresa Robert Forster ... Coach Wagner Eugene Levy ... Frank Bernard Roger W. Morrissey ... Marvin Joad Timon Kyle ... Henderson Stephen Thompson ... Smith Alex Krilov ... Krivov David Brown ... Jones User Rating: 4.4/10 (3,449 votes) 8.5/10 ( 16 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分れたなぁ」 なかをとって、スコアは、6.5くらいでしょうか。 User Comments horsewize1さん United States 2005年4月22日 大いに楽しんだ この映画。見て、すばらしいと思った。 私には二人の姉妹がいる。 自分が樂しめて、10歳の妹に向く映画って少ない。 おまけに、バウは雨のなか電線に登り、 魔法のシューズを履く。 ストーリーも、かなりリアルだ。 誰もが幸わせではないことが妹たちにも分かるだろう。 誰でも、何かしら問題を抱えている。 いくつか素敵なひねりもある。 要するに、これはいい映画だ。 妹たちが安心して見られる映画があってよかった。 両親も、安心だ。ありがとう! オトーサン、 「コメントが少ないなぁ」 最近は、映画への投稿者よりも、 ブログのほうが、いいコメントがあります。 ゆかわさん 2008年7月29日 午後のロードショー 夏休み子供関係。 意外といいのが多かったりするので、 ファミリー向けも注目しています。 8月はサム・ライミの「ギフト」とか「遊星からの物体X」モアルヨ! 物体Xは何度でも見たいですよねえ さて。 バスケファンの孤児院の子供カルビンは、 あるバスケ選手が子供の頃履いていた靴、 といわれるものを入手。 MJと書いてあるのでみうらじゅん・・・ ではなく「マイケル・ジョーダンの靴だ!」と大興奮。 (原題は「LIKE MIKE」) トラブルで雷に打たれたその靴を履くと、プロ並みのスーパープレイが可能に! そしてあるきっかけからナイツというチームにスカウトされて、 落ち目だったチームを引っ張って大活躍する! という、荒唐無稽な設定の展開をベースにしつつ、 チームメイトとなった選手との心の交流などを描く物語です。 悪ーい孤児院の院長とバトルがあったり、テンポも良く飽きさせません。 孤児が「夢のマイホーム」を得る話でもあります。 良作。 ホンモノのバスケ選手も出てるそうですが一切わかりません。 でも子供のバスケシーンは上手だったと思われます。 しかしジャケが内容とずれてるというか・・。 大間違いじゃないんだけどポイントを抑えていません。 だいたい真ん中のメガネの子は主人公じゃないし (主役は右の黒人の子)。 邦題もなんで「ロスト・キッズ」なんだろう? 孤児だから? SFだと思うと間違うので注意です。 ちょっと損してるかもしれない。 昔は子供物ってあまり好きじゃなかったんですが最近は抵抗なくなりました。 大人目線と子供目線で見れるようになったからかも。 しかし邦画はまだ微妙かも。 子供の出る映画ではアイスホッケーのマイティダックスシリーズが好きです。 この映画はホントにいいです。 最後は靴が壊れて元に戻ってしまうんだけど、 靴のせいだったのか彼の思いこみのせいだったのかあいまいなところも良いです。 夢があって。 意地悪な子との関係もちゃんとクリアしているところも○。 駄目院長の存在意義でもある。 もうティータイムは絶対パパになるよな?な?と祈りつつ見てしまいました。 おまけもつくとは思わなんだ。 よかったよかった


赤ちゃんのおでかけ

オトーサン、 「は、はーん。同工異曲だな」 ご存知、「ホーム・アローン」、 主人公は、8歳の少年。 家にひとりぽっち。でも、侵入してきた泥棒を撃退! そういうお話しでしたが、今回の主人公は、わずか1歳! どうやって犯人らを撃退するのでしょうか? 原題:Baby's Day Out (1994) 監督:Patrick Read Johnson 脚本:John Hughes Genre:Adventure /Comedy /Family 上映時間:99分 あらすじ: ニセ写真屋が、ビンク坊やを誘拐する。 エディ、ノルビー、ヴィーコの3人組は、巨額の身代金を要求する。 ママのラレインは、自分の不注意を責めて嘆き悲しむ。 だが、坊やは、好奇心一杯で、街に這い出していく。 車に轢かれそうになったり、動物園のゴリラの檻に潜り込んだり、 高層ビルの工事用クレーンに乗ってしまったり... 誘拐3人組は、次第に、坊やを取り戻す余裕を失っていく。 出演者: Adam Robert Worton ... Baby Bink #1(ビンク坊や) Jacob Joseph Worton ... Baby Bink #2(ビンク坊や) Lara Flynn Boyle ... Laraine Cotwell(ラレイン) Joe Mantegna ... Eddie(エディ) Joe Pantoliano ... Norby(ノルビー) Brian Haley ... Veeko(ヴィーコ) オトーサン、 「この坊や、可愛いね」 撮影に負担がかかるのでしょう、2人で演じています。 でも、2人は双子、違いはまったく分かりませんでした。 誘拐犯のリーダー役、ジョー・マンテーニャ、 とんだ災難の数々、お疲れ様でした。 JOE MANTEGNA  ジョー・マンテーニャ 誕生日 1947/11/13 出身 米イリノイ州シカゴ 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1978年「ザ・シンガー」 1979年「TO BE ANNOUNCED」 1980年「ザナドゥ」 1982年「パワフル・エイミーの裏表私生活」 1986年「サボテン・ブラザース」「マネー・ピット」      「ジュディスの告発」「オフビート」      「S・O・S.ドクター・ノーグッド!」 1987年「ウィーズ/塀の中からブロードウェイ」「容疑者」      「スリル・オブ・ゲーム」 1988年「週末はマフィアと」 1989年「ウィンター・テイル」 1990年「アリス」「ゴッドファーザーPARTV」 1991年「殺人課」「バグジー」      「クイーンズ・ロジック/女の言い分・男の言い訳」      「家族の祈り」 1992年「BODY/ボディ」      「ウォーターエンジン/アメリカ帝国の陰謀」(TM) 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」 1994年「赤ちゃんのおでかけ」「偽証」(TM)「緊急病棟」(TM) 1995年「デモリション・デイ」「彼と彼女の第2章」 1996年「アルビノ・アリゲーター」「アンダー・ワールド」      「レイジング・ブレット/復讐の銃弾」      「監視」「スティーブン・キング/痩せゆく男」「アンカーウーマン」 1997年「生きてゆく理由」(TM)「ラストドン」(TM)      「ミッドナイト・キャブ」「カジノ・ジャッカー 大逆転!暴走ベガス」 1998年「ラット・パック/シナトラとJFK」(TM)「ナイフ」「セレブリティ」◆      「エアポート’99」 1999年「デスリミッツ」 2000年「デンジャー・ゾーン/タービュランス3」「消滅水域」 2005年「美しい人」 その他の出演者: Cynthia Nixon ... Gilbertine Fred Dalton Thompson ... FBI Agent Dale Grissom John Neville ... Mr. Andrews Matthew Glave ... Bennington Cotwell Brigid Duffy ... Sally Guy Hadley ... FBI Agent Eddie Bracken ... Old Timer Kenneth L. Jordahl ... Old Soldier #1 Raymond Henders ... Old Soldier #2 User Rating: 4.7/10 (5,116 votes)        7.6/10 ( 51 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が大きく分かれたな」 ま、6点台の前半でしょうかね。 User Comments Big Movie Fanさん England 2002年12月3日 赤ん坊が悪漢のケツを蹴飛ばす (比喩的な意味で) 「赤ちゃんのおでかけ」は、まことに愉快だ。 もし、あなたが、赤ん坊がアホな大人どもを出し抜く映画が好きならば、 この映画は、まさに、そんなあなたのものだ。 ジョー・マンテーニャは、誘拐犯3人組のリーダーを素敵に演じている。 ビンク坊やを誘拐したものの、とても手に負えないことが分かるのだ。 もし、あなたが、「ホーム・アローン」のような映画が好きならば、 この映画は、あなたにピッタリだろう。 全編に亘って素敵なシーンが続く。 ビンク坊やは、誘拐犯の手を逃れ、街へ這い出していく。 不思議なことに、誰も、これが異常なことだとは思わないのだ。 お粗末な3人組が、坊やをつかまえようとする様は、見ものだ。 いくつか、素敵なシーンがある。 特に、ビンク坊やが、動物園のゴリラの檻に入ってしまうシーン、 そして、3人組が警官に嫌疑をかけられるシーンだ。 ジョー・マンテーニャは、ビンク坊やを股の間に挟んで、 その上にコートをかける。 子供たちは、この映画を楽しむだろうが、 大人だって、面白がるだろう。 できれば見るといい。 オトーサン、 「映画瓦版、珍しくほめてるぞ!」 日頃はお堅い映画評論家だって、童心に帰ることがあるのです。 服部弘太郎さん 1995年3月10日 部屋から抜け出した赤ん坊が巻き起こす大騒動。 お子様映画だけど大人も充分楽しめるはず。 営利誘拐をたくらむ悪党達が、誘拐した子どもにてんてこまい。 結局はさんざんな目にあってこりごりするという、 O・ヘンリーの「赤い酋長の身代金」にもある古典的アイディアの映画化。 『ホーム・アローン』シリーズも『わんぱくデニス』も、 結局はこのアイディアのバリエーションなんだね。 今回の映画のミソは、誘拐されるのが、 まるっきり周囲の状況がわかっていない赤ん坊だということ。 台詞は「ブーブー」しかないんだけど、 この「ブーブー」が結構最後の最後に生きてくる。 台詞がないから、『ホーム・アローン』シリーズのように説教臭くなりようがない。 マコーレー・カルキンの良い子ぶりが鼻につく僕としては、うれしい映画です。 この単純なアイディアを、最新SFX技術と芸達者な俳優たちを揃えて、 完全なドタバタ喜劇にしてしまうエネルギーには敬服する。 ジョン・ヒューズの脚本はややもするとウェットな方向に傾いて、 ギャグまで湿っぽくなりがちなんだけど、 今回はかなり除湿効果の高い映画に仕上がっています。 とにかく赤ん坊が〈何も考えていない〉というのが前提ですから、 観客が主人公である赤ん坊その人には感情移入できない構造になっている。 その分、周囲のハラハラドキドキがたっぷりなんです。 ま、それも要所要所で赤ん坊がニコリと笑い、 観客がデレデレになってしまうので、 完全にドライな笑いには昇華し得ないんだけどね。 誘拐の主犯格ジョー・マンターニャが、 『ハードロック・ハイジャック』のしけたDJぶりとは打って変わった好演を見せている。 『ホーム・アローン』のジョー・ペシとダニエル・スターン、 『わんぱくデニス』のクリストファー・ロイドなど、 ジョン・ヒューズの映画は憎めない小悪党のキャスティングがうまいですね。 マンターニャはどんな映画で見ても一風変わった個性的風貌だけど、 今回はそれに輪をかけて変な扮装で登場させるあたりがニクイ。 相棒のジョー・パントリアーノとブライアン・ヘイリーもいい味を出してます。 今回の主人公は生後9ヶ月の赤ん坊ビンク。 双子の赤ちゃんアダム・ロバート・ウォートンとジェイコブ・ジョセフ・ウォートンが 演じていますが、それに加えて危険なスタントシーンで彼らの身代わりを演じたのが、 職人リック・ベイカーの製作した複数のマペットたち。 どこをどう見ても、どこからが生身の赤ん坊で、どこからが人形なのかがわかりません。 これに限らず、ありとあらゆる映画のテクニックを駆使して作り上げた、 アクロバティックなスタントシーンの数々は、 『トゥルーライズ』のシュワちゃんも真っ青になること請け合いです。 今年に入ってこれほど笑った映画ははじめて。 健全な娯楽映画の王道をいく、好感の持てる作品です。


ダークナイト

オトーサン、 初日の初回上映に駆けつけました。 「...不入りだ、勿体ないなぁ」 邦題の「ダークナイト」、"暗い夜"と思いましたが、 「闇の騎士」で、「バットマンの続編」でした。 IMDbのスコアは、映画史上最高! これは事件です。 見ずに終わると、後世に悔いを残します。 原題:The Dark Knight (2008) 監督:Christopher Nolan 原作:Christopher Nolan/David S. Goyer Bob Kane(characters) 脚本:Jonathan Nolan/ Christopher Nolan Genre:Action /Crime /Drama /Mystery /Thriller Rated PG-13 for intense sequences of violence and some menace. Country:USA Language:English /Cantonese 上映時間:152分 あらすじ: バットマンは、犯罪撲滅に成果を上げていた。 「光の騎士」とも言われるデント地方検事は力強い味方だ。 「もう、オレは引退してもいいな」 その矢先、ジョーカーと名乗る男が、街に現れた。 部下すら躊躇なく殺し、犯罪を楽しむ狂気の男だ。 彼は、マフィアと組んで、バットマン殺害を狙う。 「バットマンよ、正体を明かさなければ、毎日市民を殺ぞ!」 誘い出す餌食となって殺害されたのは、 親しいゴードン警部補と愛するレイチェルだった。 デントも、レイチェルを密かに愛していたが、 憎しみのあまり、「光の騎士」から「2つの顔を持つ男」に変身する。 ジョーカーの狙い通リの状況がつくりだされていった。 出演者: Heath Ledger ... The Joker(ジョーカー) Christian Bale ... Bruce Wayne / Batman(ブルース/バットマン) Aaron Eckhart ... Dist. Atty. Harvey Dent(ハーベイ・デント地方検事) Maggie Gyllenhaal ... Rachel Dawes(レイチェル) Michael Caine ... Alfred(アルフレッド) Gary Oldman ... Gordon(ゴードン警部補) Morgan Freeman ... Lucius Fox(フォックス) オトーサン、 「ジョーカーがすごい!」 ヒース・レジャー、一世一代の大仕事をやってのけました。 こんな素晴らしい演技ができたなら、死んでも悔いはないでしょう。 そう思っていたら、もう死んでいました。 脇役陣の豪華なこと、現代最高の脇役を結集しました! HEATH LEDGER  ヒース・レジャー 誕生日 1979/4/4-2008/1/22 出身 オーストラリア・パース 姉の影響で10歳の時に劇団に参加して俳優としてのキャリアをスタート。 テレビ・シリーズではフォックスの「ROAR」、 映画は97年「ブラックロック」で本格デビュー。 2005年「ブロークバック・マウンテン」のイニス・デルマー役で ニューヨークとサンフランシスコの映画批評家協会賞主演男優賞受賞、 アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にもノミネートされた。 2005年、女優ミシェル・ウィリアムズとの間に長女誕生。 2007年にミシェル・ウィリアムズと破局。 2008年1月、ニューヨークの自宅アパートで、 訪れたマッサージ師と家政婦に遺体で発見される。 ベッドの上に睡眠薬があったことから、薬物中毒死とされた。 出演作 1997年「ブラックロック」「ポーズ!おしゃべりパソコン犬危機一髪!」 1999年「トゥー・ハンズ 銃弾のY字路」「恋のから騒ぎ」 2000年「パトリオット」◇ 2001年「ROCK YOU![ロック・ユー!]」◇      「チョコレート」◆ 2002年「サハラに舞う羽根」◇ 2003年「悪霊喰」◇「ケリー・ザ・ギャング」◇ 2005年「ブラザーズ・グリム」◇「ロード・オブ・ドッグタウン」「カサノバ」      「ブロークバック・マウンテン」◇ 2007年「Candy キャンディ」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「ダークナイト」◇ その他の出演者 Monique Curnen ... Det. Ramirez Ron Dean ... Detective Wuertz Cillian Murphy ... Scarecrow Chin Han ... Lau Nestor Carbonell ... Mayor Anthony Garcia Eric Roberts ... Salvatore Maroni Ritchie Coster ... The Chechen Anthony Michael Hall ... Mike Engel User Rating: 9.2/10 (213,722 votes) Top 250: #1 9.3/10 ( 344 votes)Yahoo! オトーサン、 「おお、このスコア!映画史に残る事件だ!」 User Comments Chilenazoさん Chile 2008年7月12日 暗い傑作 華々しく、ハチャメチャの美に輝く不滅の映画。 「ダークナイト」には、コミックを映画化する際に不可欠な本質がある。 目をみはるシーンに次ぐシーン、これこそ栄光だ。 息つくヒマも与えてくれない素晴らしい映画だ。 カオスと無秩序を称えている。 それは必然的に、汚辱にまみれ漆黒の敵意に満ちた世界へと導いていく。 恐怖に支配された現実のゴッサム・シテイへと。 今年、最高の映画だ。 紳士淑女諸君、一言で言えば、「ダークナイト」は、 コミックを原作にした映画として前人未到のものだ。 クリストファー・ノーラン、ありがとう。 映画よ、ありがとう。 ありきたりではない映画の出現、ありがとう。 オトーサン、 「ほめちぎってるなぁ」 賢者は、みるべきところをみています。 前田有一さん 2008年8月3日 歴代バットマン映画最高成績にして最高傑作 『ダークナイト』は、米国ではいまや興行新記録の投売り大セール状態である。 その勢いたるや、永遠に破れないと言われた「タイタニック」の不沈神話にも迫る勢いだ。 世界の映画史上、間違いなく記録に残る作品となったこの特大話題作は、 中身のほうも文句なしの大傑作である。 ゴッサムシティに前代未聞の冷酷な犯罪者ジョーカーが現れた。 バットマンとその理解者、ゴードン警部補をあざ笑うかのように 悪行を繰り返す彼の前に、新任の地方検事ハーベイ・デントが立ちふさがる。 デントのゆるぎない正義の心と行動力を知ったバットマンは、 自らの役目が終わったことを悟り、彼に街の治安をゆだねる決意をする。 スーパーマンやスパイダーマンと違い、バットマンは超能力を持たない。 彼はブルース・ウェインというただの人間、資産家で、 特注の防御服や装甲車の力で犯罪者をやっつける。 誰にも頼まれていないのに、彼は一人自警団として、 しょっちゅう大怪我をしながら街の安全を守っている。 世界一な親切なおかねもちなのである。 だが、その行為は法の精神に反する。 法で裁けぬ悪を、強大な力で制するバットマンは、 法治国家の中では犯罪者に分類されてしまう。 おまけに彼の強さは人々の注目を集め、 だからこそそれに挑むかのようにさらに凶悪な連中が現れる。 ジョーカーがまさにそれで、彼らは表裏一体、呼び合うようにこの世に生まれた。 そのジレンマにバットマンは悩み続ける。 ジョーカーはそこを執拗に攻め、彼を内部からズタズタにする。 ジョーカーはバットマンを必要とし、バットマンもまたジョーカーを必要とする。 そんなロジックに、ヒーローは脆くも吸い込まれていく。 このスパイラルから、どうやって抜け出すのか。 そこが本作のドラマとしての見所だ。 それはまるでイエス・キリストの物語のようであり、 同時にアメリカという国自身のそれのようでもある。 ヒーロー映画に自らの国民性を投影するのは当然のこと。 正義のため、理想の社会を作るための汚れ役を引き受けるものの悩みと葛藤。 力を持つ存在が、結果的により強大な悪を生み出すという善悪の発生原理。 これはもう、「世界の警察」アメリカをここ数年悩ませ続けた命題に他ならない。 そしてその答えをこの映画は出している。 私は大変興味深くそれを見た。 今回バットマンは、正義の遂行のため、 なんと市民の盗聴(エシェロン)にまで手を出すのだ。 そんな彼らの決意の結果がどうでるか、それはぜひ劇場で。 「バットマン」はアメリカンヒーロー界のトップに君臨するだけに、 映画化に求められるレベルが高く、これまで迷走を繰り返してきた。 ティム・バートン監督が内容をダークサイドに振りすぎてクビを切られたかと思えば、 その後は"Mr.フリーズ"シュワちゃんがあの能天気な笑顔でバカ騒ぎするなど、 対象が子供向けになるとともに作り手の知能指数も低下の一途をたどった。 だが、前作『バットマン ビギンズ』(05年)からついに正しい方向を見つけたようだ。 クリストファー・ノーラン監督は、この新シリーズ開始にあたって、 ワーナーのお偉方を前に延々45分も自分がいかにバットマンを愛しているか、 これまで以上のすごいものを作れるかをまくしたてたという。 どこのクレーマーかと見まがうような情熱である。 その剣幕に圧倒されたか、あるいは単に尻が痛くなったのか、 彼らは「そんなに言うならお前が撮ってみろ」とGOサインをだした。 その決断が、史上最高の興行成績という大成功を呼び込んだ。 28歳の若さで急逝したヒース・レジャーが、 類まれなる執念の役作りを行ったことも大きい。 なにしろジョーカーといえば、かつてあのジャック・ニコルソンが演じた (『バットマン』(1989))キャラクター。 いかにヒースが人気者といえど、役者としての実力と格は比べ物にならない。 彼にとってジャックはほとんど雲の上の人だ。 同じ役を引き受けることは、相当なプレッシャーであり、 生半可な覚悟ではなかった事は間違いあるまい。 その難役を、彼はパーフェクトにやり遂げた。 実際には撮影途中だった新作が、代役を立てて完成させる意向なので そちらが遺作になるかもしれないが、 彼が最後まで演じたキャラクターはこのジョーカーが最後だ。 そして、その完成度はきわめて高い。 J・ニコルソンをある意味凌駕する、ものすごい狂気の男と化している。 私はこの『ダークナイト』を、この夏のダントツ最高傑作として皆さんにすすめる。 できればDVDなどで『バットマン ビギンズ』を見た後に挑んでほしいが、 これ単独でも十分に楽しめる。 好きなだけ深読みできる奥行きの深さもあるし、 単なるアクション大作としても申し分ない。 152分間の上映時間を、これほど無駄なく、至福のものに作り上げた スタッフ・キャストの皆さんに、私は最大の敬意を表する。 97点。


はぐれ刑事純情派

オトーサン、 「へぇ、映画もあるんだ」 テレビドラマが有名なようですが、見ていません。 藤田まことさん、陰ながら尊敬しています。 奥さんのつくった40億円もの借金返済のために、 長い間、大奮闘してきたのです。 原題:はぐれ刑事純情派(1989) 監督: 吉川一義 原案: 山田信夫 脚本: 石原武龍 Genre: Drama 上映時間:105分 あらすじ: 安浦は、冴えない刑事だ。 妻をなくし、楽しみは二人の娘の成長。 ある日、大沢という威勢のいい運転手が家にくる。 暴走族に絡まれた長女エリを助けたらしい。 渋い顔をしながらも、2人の交際を見守る。 だが、上司のエリート警部補・水城によって、 その大沢が殺人容疑で逮捕されてしまう。 幸い、目撃証言が出て、大沢は釈放されたが、 鑑識が調べたところ、現場に残された陰毛によって、 女性との行為後に殺害されたことが判明する。 犯人は、何と大沢の妹、奈緒子だった。 妹の逮捕を知った大沢は、安浦刑事の娘を人質に、 安浦の家に立てこもる。 出演者: 藤田まこと ... 安浦吉之助 村井国夫 ... 水城警部補 松岡由美 ... 安浦エリ 小西博之 ... 大沢和也 黒木永子 ... 大沢奈緒子 オトーサン、 「藤田まことさん、巧い役者になったね」 職場では、村井国夫さんに、 プライベートでは、小西博之くんに翻弄されています。 女性陣は残念ながら、影が薄い存在でした。 その他の出演者: 小川範子 ... 安浦ユカ 吉田栄作 ... 浅野信一 篠原尚子 ... 野村美希 高樹陽子 ... 学生風の女 丹古母鬼馬二 ... 松本 左とん平 ... 運送店事務員 池波志乃 ... 景子 堀内孝雄 ... 駐在 山崎明美 ... 婦警 梅宮辰夫 ... 横溝重忠 島田順司 ... 川辺精一 ぼんちおさむ ... 里見大観 大場順 ... 高木直 若林哲行 ... 今井哲也 川岸晋也 ... 佐々木紀男 内藤剛志 ... 佐々木健司 三谷昇 ... 弟子丸 岡本麗 ... 田崎晴子 真野あずさ ... 片桐由美 User Ratings: 4.0( 5 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 藤田まことさんの演技もあり、 せめて、5点はあげたいところです。 鑑識のおじいさんのせりふに大笑いしました。 「こうみえても、オレは、陰毛ひとすじ、35年だぞ」 でも、藤田まことさんの芸能生活は、もっと長いはず。 User Comments: 電動青りんごさん 2008年2月17日 薄いキャラのヒロインと、昭和風低俗ドラマ TVドラマシリーズの方は殆ど観てなかったんですが、 今日未明のテレ朝「シネマエクスプレス」枠で放映されたので、 録画して観てみました。 1989年の映画だそうですが、平成元年、ついこないだの様な気がしますが、 もう19年が経ってるんですねえ。 特に女性陣の化粧に時代を感じました。 映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」のセリフ「眉毛太っ!!」てのもあったけど、 明らかに今の化粧と雰囲気が違いますね。 でも、チンピラとの殴り合いにガサツな兄ちゃん、 キャラの薄いヒロインと、 昭和の低俗な邦画そのまんまのドラマ作りで、あまり面白くはなかったです。 TVシリーズのも、そんなに面白いとは思わなかったけど、 今回は、ガサツ兄ちゃんの大沢(小西博之)が殺人の疑いを掛けられて、 その無実を晴らすドラマかと思ったら、 主人公の安浦刑事(藤田まこと)の長女に絡んだりアタックしたりの横道が多過ぎて、 始まってしばらく経ってもドラマがどういう方向に行こうとしてるのか判らず、 行き当たりばったりで飽きてきました。 まあ我慢して最後まで観たんですが、大沢のキャラはベタ過ぎるし、 インテリのイヤミな刑事(村井国夫)もステレオタイプ、 クライマックスもありがちパターンで何だかなあ……。 「陰毛」も悪ふざけが過ぎる気がして、後味悪かったです。 それにしても、安浦刑事の長女が今回のヒロインなんでしょ? とにかくキャラクターが薄過ぎて、単なるお飾りみたいになってたのが残念です。 オトーサン、 「藤田まことさんの刑事は、第7位か」 ・好きな刑事役ランキングTOP10  1位:青島俊作「踊る大捜査線」/織田裕二  2位:杉下右京「相棒」/水谷豊  3位:古畑任三郎「古畑任三郎」/田村正和  4位:大下勇次「あぶない刑事」/柴田恭兵  5位:柴田純「太陽にほえろ!」/松田優作  6位:雪平夏見「アンフェア」/篠原涼子  7位:安浦吉之助「はぐれ刑事純情派」/藤田まこと  8位:鷹山敏樹「あぶない刑事」/舘ひろし  9位:霧山修一郎「時効警察」/オダギリジョー  10位:亀山薫「相棒」/寺脇康文  出所:2008年5月     オリコン・モニターリサーチ会員1000人を対象に調査。


機動警察パトレイバー2 the Movie

オトーサン、 「おお、押井守作品の放映がある!」 8月6日の深夜、日テレが放映していました。 「...ビデオ屋に行かずにすんだ」 原題:機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)    Patlabor 2 The Movie 監督:押井守 原作:ヘッドギア 脚本:伊藤和典 Genre:Animation /Drama /Mystery /SF /Thriller /War 上映時間:113分 あらすじ: 1999年、東南アジア。 日本のPKO部隊が、発砲許可を得られずに壊滅。 唯一の生存者・柘植は、祖国の現状に抗議することを決意する。 2002年、F-61戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破するという事件が起きる。 情報が錯綜するなか、特車二課第二小隊の後藤隊長と松井刑事は、 背後に柘植がいるのではないかと推測し、密かに捜査に乗り出す。 (柘植は、第一小隊隊長の南雲しのぶの元恋人だった) だが、後藤としのぶは、警視総監列席の幹部会議に召喚され、 出すぎた捜査活動を面罵され、逮捕命令が出される。 雪の朝、お台場から3機の戦闘ヘリが飛び立ち、 都内の通信施設・橋梁・高層ビルを次々と破壊していく。 さらに3機の飛行船からの妨害電波で、自衛隊は無力化される。 ヘリの襲撃で、警察の通信設備も破壊され、特車二課も壊滅する。 東京を舞台にした戦争が現実のものとなったのだ。 逃走した2人は、散り散りになった特車二課のメンバーを招集し、 柘植の本拠地を突き止めようとする。 声の出演者 根津甚八 ... 柘植行人 榊原良子 ... 南雲しのぶ 大林隆之介 ... 後藤喜一 西村智道 ... 松井刑事 オトーサン、 「根津甚八さん、いい声だなぁ」 アニメの声優さんたち、このレベルだといいのですが。 その他の出演者: 冨永みーな ... 泉野明 古川登志夫 ... 篠原遊馬 池水通洋 ... 太田功 二又一成 ... 進士幹泰 郷里大輔 ... 山崎ひろみ 千葉繁 ... シバシゲオ 阪脩 ... 榊清太郎 仲木隆司 ... 佐久間 立木文彦 ... ブチヤマ 安達忍 ... 進士多美子 小島敏彦 ... 海法 大森章督 ... 小寺 竹中直人 ... 荒川茂樹 User Rating: 7.5/10 (829 votes)        8.7/10 (244 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!高いスコアだねぇ」 日本の観客は、「踊る大捜査線 THE MOVIE2」と比較して、 押井監督作品のレベルの高さを実感できるからでしょう。 User Comments Chris Connerさん United States 2005年1月30日 パトレイバー三部作のベスト! こいつは、信じられないほどの映画だ。 その理由は以下の通リ。 #1:ストーリー。   第1作よりも、遥かにいい。 さらに魅力的だし、疑問の答えが見事に用意されている。 #2:監督。   押井守がまたやってのけた!   この映画で、彼はアーチストとして開花した。   その素質があったのだ。   伊藤和典の脚本を見事に映像化した。   息を呑むようだ。 Point#3:音楽 川井憲次の曲は、今回も美しい。   美しいシ−ンをさらに美しくする術を心得ている。  「攻殻機動隊」の音楽を作曲する準備が出来ていたのだ。 結論:  まずは、見るべし。  ビデオ屋へ直行し、借りるべし。  それから、買うべし。  店になかったら、置けと要求すべし!  以上、終わり。  また、お会いしましょう。  10点満点で10点。 オトーサン、 「お久しぶり、黒美さん!」 "寸鉄、ひとを刺す"コメント、お見事です。 黒美君彦さん 2005年3月10日 面白い。 戦争論?が前面に出て、いささか思弁的、 というかペダンティックではあるが、まあまあ面白く観た。 93年当時、アニメとはいえ9.11を髣髴とさせる都心部でのテロを取り上げ、 なおかつ自作自演としての戦時をめぐるストーリーは、なかなかの慧眼だ。 カルトっぽい組織や不特定多数を人質にとる心理的なテロ・・・。 実際、都市へのテロを奇貨として戦争を起こした大統領もいるのだから、 その意味では予言的な作品だともいえる。 アニメを通じて描いた近未来の風景はほぼ的中している感があり、興味深い。 ところで、この人の作品における「鳥」のイメージとは一体何なんだろう。 オトーサン、 「黒美さん、ウィキに出ていましたよ」 本作品には、前作以上に「鳥」が随所で登場している。 これは、押井の「空を飛ぶものは、人間からすれば怖いもの」という 考えに基づいた演出であるという (なお、鳥の他に魚も押井が好むモチーフだが、 これは聖書からの暗喩でもあるという。 もちろん犬については知る人も多いように押井本人の好み) 「ヘルハウンド」に関しても、デザインこそ前作のものではあるが、 河森いわく「猛禽類が獲物を狙う様をイメージソースとした」と語る 本機を鳥類のメタファーとして効果的に登場させている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


インクレディブル・ハルク

オトーサン、 「ふーん、なかなかやるね」 万事めでたしで終わったと思ったら、 男がやってきて、ロス将軍にささやきます。 続編につなぐシーンかと思ったら、 秋に公開予定の「アイアンマン」の主人公の顔みせでした 勢いに乗っているマーベル、商売上手です。 原題:The Incredible Hulk (2008) 監督:Louis Leterrier 原作・脚本:Zak Penn Genre:Action /Fantasy /SF /Thriller Rated PG-13 for sequences of intense action violence,       some frightening sci-fi images, and brief suggestive content. Country:USA Language:English /Portuguese /Spanish 上映時間:114分 あらすじ: 科学者ブルースは、自分を被験者にして、ある発明をなしとげた。 心拍数が上がると緑色モンスター“ハルク”に変身するのだ。 ロス将軍は、この発明により、"スーパーソルジャー”が誕生せりと狂喜し、 ブルースの身柄の確保に乗り出す。 だが、軍事利用など真っ平と、ブルースは、米国を脱出する。 ブラジルの巨大なスラムに潜伏し、 元の身体に戻る方法をメールで米国の科学者に相談するが、 メールでは埒があかず、米国へ一時舞い戻ることにする。 恋人ベティに会いたくなって、彼女の勤務先の大学へ寄るが、 再会を気づかれ、将軍の部隊が身柄の確保のために軍事力を行使する。 追い詰められたブルースは、ハルクと化し、戦車、ヘリを破壊し、 獰猛な傭兵ブロンスキーも負傷させる。 傷が癒えたブロンスキーは、復讐の炎を燃やし、 科学者を脅迫し、ついに自ら怪人に変身する。 だが、本性が現われ、手当たり次第にニューヨーク市街を破壊する。 「街を救わねば...」 ブルースは、ベティの制止を振り切って、高層ビルの屋上から身を投げる。 ハルクに変身して危機に立ち向かうのだ。 出演者: Edward Norton ... Bruce Banner(ブルース) Liv Tyler ... Dr. Elizabeth 'Betty' Ross(ベティ) Tim Roth ... Maj. Emil Blonsky(ブロンスキー) William Hurt ... Gen. Thaddeus 'Thunderbolt'Ross(ロス将軍) オトーサン、 「ノートン、流石だ」 タイプとしては合わないはずなのに、 脚本づくりに参加し、知的な人物に仕立てて、 きちんと自分の持ち味にしています。 一流の俳優は、インテリジェンスが不可欠のようです。 相手役は、リブ・タイラー。 好きなタイプの美人女優ですが、 「オネーギンの恋文」の光輝くような美しさが忘れられません。 10歳、若かったのですもの。 EDWARD NORTON  エドワード・ノートン 誕生日 1969/8/18 出身 米メリーランド州コロンビア 高校時代から演劇活動を開始し、イェール大学史学科を卒業後、 ニューヨークに移る。 94年にエドワード・オルビー作「fragment」の初演にキャスティングされ、 以降シグニチャー・シアター・カンパニーのメンバーとして数多くの舞台に立つ。 映画デビューは96年「真実の行方」。 アカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ助演男優賞を手にした。 98年「アメリカン・ヒストリーX」ではアカデミー主演男優賞にノミネートされる。 彼の父は連邦主席検察官で母は元高校教師。 建築家である祖父の仕事の関係で、 大学卒業後に大阪に住んでいた時期もある。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1996年「真実の行方」◇「ラリー・フリント/裸の星条旗」◆      「世界中がアイ・ラヴ・ユー」◆ 1998年「アメリカン・ヒストリーX」◇      「ラウンダーズ」◆ 1999年「ファイト・クラブ」◇ 2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇ 2001年「スコア」◇ 2002年「レッド・ドラゴン」◇「フリーダ」「25時」◇      「デス・トゥ・スムーチー」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◇ 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」◆ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◇ 2006年「幻影師アイゼンハイム」◇ 2008年「インクレディブル・ハルク」◇ LIV TYLER リブ・タイラー 誕生日 1977/7/11 出身 米ニューヨーク州 メイン州ポートランドで育つ。 父はロック・バンドのエアロ・スミスのスティーブン・タイラー。 母は70年代に活躍したトップモデルのベベ・ビュエル。 14歳の時、知人が彼女の写真をエージェントへ送ったのがきっかけで モデルの仕事を始める。 94年、エアロ・スミスのミュージック・ビデオに アリシア・シルバーストーンと一緒に出演。 同年、「精神分析医J.」で映画デビュー。 95年「君に逢いたくて」で初主演。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「精神分析医J」 1995年「エンパイア・レコード」「君に逢いたくて」 1996年「魅せられて」「すべてをあなたに」 1997年「秘密の絆」「Uターン」 1998年「アルマゲドン」◆ 1999年「クッキー・フォーチュン」◇「プランケット&マクレーン」◇      「オネーギンの恋文」◇ 2000年「Dr.Tと女たち」 2001年「ジュエルに気をつけろ!」◇「ロード・オブ・ザ・リング」 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 2004年「世界で一番パパが好き」◇ 2008年「インクレディブル・ハルク」◇ その他の出演者: Tim Blake Nelson ... Dr. Samuel Sterns Ty Burrell ... Dr. Lennord Samson Christina Cabot ... Major Kathleen 'Kat' Sparr Peter Mensah ... General Joe Greller Lou Ferrigno ... Voice of The Incredible Hulk / Security Guard Paul Soles ... Stanley Debora Nascimento ... Martina Greg Bryk ... Commando #1 Chris Owens ... Commando #2 Al Vrkljan ... Commando #3 Adrian Hein ... Commando #4 User Rating: 7.6/10 (36,037 votes) 7.1/10 ( 153 votes) Yahoo! オトーサン、 「これは名画だ!」 単なるモンスター映画でなく、きちんと人物が描かれています。 Yahoo!よりも、IMDbのスコアが高いのは、珍しいのですが、 その理由は、アメリカ人が原作コミックに親しんでいるからでしょう。 User Comments Rxblinkboyさん United States 2008年6月8日 思ったよりもずっといい 正直言って驚いた。 別のハルク映画がつくられていると聞いたときだ。 主演がエドワード・ノートンというのも驚いた。 見に行ったとき、何を期待していいのか分からなかった。 見終わって、自分がアホに思えた。 傑作だったからだ。 ルイ・レテリエ監督は、いい仕事をしたし、 エドワード・ノートンは、素晴らしかった。 コミック・ブックが原作の映画に関する限り、 この映画は、随一の話題を提供することになるだろう。 映画館を"HELLL YEAAAA”と叫びながら出てこなかったら、 あなたは異常なひとだ。 アンリー監督のものよりも、ずっといい。 今年は、まさに、マーベル・コミック・イヤーだ。 「スパイダーマン3」に続き、「アイアンマン」が上映され、 この「インクレディブル・ハルク」が上映される。 マーベル、ありがとう。 下らない「スパイダーマン3」を忘れさせ、汚名をそそいだ。 この映画、一言で言えば...復讐者たち。 オトーサン、 「今秋上映の"アイアンマン"、見たくなった」 前田有一さん 2008年7月31日 怒ると巨大化、超人ハルクがヒーロー映画として帰ってきた 怒ると巨大化し、緑のマッチョマンとなってあたりかまわず破壊する。 マーベル・コミックの誇るヒーロー「超人ハルク」は本国アメリカはもちろん、 過去にテレビシリーズが放映された日本でも根強い人気がある。 だがそのハリウッド実写版は今からほんの5年前、アン・リー監督によって行われたばかり。 この『インクレディブル・ハルク』はその続編というわけでもないし、 いまさら別のメンバーで作り直すのはなぜなのか。 それにこの新作、所々よくわからない場面があるし、 とくにラストシーンの不可解さはいったい何なのだ? 科学者のブルース・バナー(エドワード・ノートン)は、 実験中に大量のガンマ線を浴びて体質が変化。 心拍数が200を超えると、緑の巨人ハルクに変身してしまう。 彼を利用しようとたくらむ軍とロス将軍(ウィリアム・ハート)から逃げるため、 ブラジルのスラムに身を潜めるバナーは、 将軍の娘で恋人のベティ(リヴ・タイラー)を想いながら、 必死に特異体質の治療法を探っていた。 冒頭の謎は、当のマーベル・コミックが 本作からは自前で映画制作を行っているという事実によって氷解する。 アメコミファンにはいうまでもない事だが、 ハルクやスパイダーマン、Xメンといったあちらのスーパーヒーローは、 漫画の中では作品を超えて競演することも珍しくない。 だが、映画版ではそれは実現していない。 そこで権利関係を明快にして、今後は映画でもやりますよ、というわけだ。 本作のラストに出てくる"謎の人"は、 何を隠そう『アイアンマン』の主人公トニー・スターク (演じるのはロバート・ダウニー・Jr)である。 アメリカで大ヒットした実写版『アイアンマン』は、もうすぐ日本でも公開になる。 また別のヒーロー、キャプテン・アメリカの実写版もまもなく登場する。 本作の中にも、ほとんどの日本人にとってはさっぱりわからない それに言及する小ネタがいくつか見受けられる。 つまりこの『インクレディブル・ハルク』は、アメコミ映画新時代の幕開けともいうべき作品。 今後連発される、アメコミ超大作を楽しむためには、絶対欠かせない第一歩ということになる。 あらゆるヒーローの中でも、ハルクの知名度はトップクラスなので、力の入れようも違う。 主演のエドワード・ノートンは、アン・リー版ハルクの際もオファーがきたが断り、 今回の"本命"映画化で満を持してブルース役を引き受けた。 よって、脚本にもかかわるほど気合が入っている。 またもガードマン役で特別出演しているテレビシリーズ版のハルク役、 ルー・フェリーノと絡む場面はなかなか意味深だ。 往年のスタービルダーだったフェリーノのいまだに美しい肉体、 とくに太い前腕の健在ぶりについても、 いちボディビルファンとしては言及しておかねばなるまい。 映画については、ちょいとネクラなアン・リー版に比べ、 ストレートなヒーローものへと方向転換。 ……したわりには、格闘アクションの組み立てが下手。 ヘビー級同士の戦いは、最終的には力で上回ってこそ観客の溜飲も下がるのだから、 もっと力で押しまくってほしいもの。 あるいはせっかくグレーシー柔術を習ってるんだから、 月々の月謝分くらいはそれを使う遊びがあってもよい。 逆に、心拍数制限があるためカノジョとのHもままならない、といったお笑い要素はよかった。 リヴ・タイラー相手じゃ心拍数200はあっという間だろう。 そんなわけで、これ一本では満足度に多少の難があるものの、 前述したように今後のアメコミ映画を楽しむためには不可欠な作品であるからして、 ファンは無条件で見るほかあるまい。 70点。 オトーサン、 「エドワード・ノートンのインタビューだ!」 Q:オファーを受けた理由は? A:CGを使ったアクション映画を観に行くのは好きだけど、   自分が出演するのはちょっと抵抗があったんだ。   こういう映画に出演したことのある友人たちに聞くと、   CG用の撮影はすごく疲れるって聞いていたしね。   でも、ちょうど新しいことをやりたいと思っていた時期に話が来たんだ。   CGを多用した作品に出演したことはなかったから、面白い実験になると思ったんだ。   起きていることの大半が想像の世界で、   後から特殊効果チームが入る作品にチャレンジすることは純粋に興味があったよ。 Q:ハルクやコミックが大好きだったとか? A:コミックは好きだったよ。幼いころはバットマンが大好きだった。   スパイダーマンとかもね。   もちろん僕の世代の人間はみんな、ハルクの番組を見ていたよ。   当時、ブルース・バナーを演じたビル・ビクスビーはすごいと思っていた。   今見ても彼は素晴らしい。共感させる力があるね。 Q:脚本にもかかわっておられますが、どういう経緯でそうなったのですか。 A:もっとシリアスに取り組んで違った方向に持って行くべきだって思ったんだ。   ルイ・レテリエが監督に決まったとき、彼も脚本に不満を感じていたみたいでね。   彼と話し合ううち、僕の意見に賛同してくれたので、アウトラインを書いてみたんだ。   そうしたらそれを気に入ってくれて、脚本も任せてくれたんだよ。 Q:近年ヒーロー映画が多く作られていますが、   なぜ今ヒーロー映画が多く作られるのでしょうか? A:なぜだろ? わからないな。   一つには技術が進歩して、コミックのダイナミックさを見せられるようになったこともあると思う。   1980年代の技術ではコミックに描かれているものをリアルに見せるには十分でなかった。   この10年から15年の間にCG技術が飛躍的に向上して、   コミックの世界をリアルに見せられるようになったよね。それが理由の一つだと思う。 Q:ブルース・バナーの人間的な魅力は? A:彼は強い倫理感を持っていて、人を傷つけたくないと思っているから、   みんなに愛されているんだと思う。   ブルースは決してハルクになろうとしていない。   もっと平和に暮らしたいと思っているのに、周りが彼を追い込むんだ。   自分の中から何かが出てきて相手を罰してくれるという、   そういうファンタジーに共感する人がたくさんいると思う。 Q:ハルクの魅力や演じる際こだわった点を教えてください。 A:パンツが最高だね。破れ方がおしゃれだよね(笑)。   あと服装にはこだわったよ。   彼の生活がいかに苦しいかを見せるためにね。   いかにもお金がなくて、古着屋で買ったようなよれよれの服を着て、   ずっと逃亡をしている感じを出したよ。   内面的には、彼がすごく慎重で孤独なところを表現するようにした。   彼は自分の中にあるものを恐れ、ほかの人から距離を取るようになった結果、   孤独になってしまうんだ。 Q:ハルクを演じて、一番楽しかったことは? A:監督のルイが大好きだった。   ナイスガイで、すごくウマがあった。とにかく素晴らしい人だったよ。   面白いカメラの使い方をするし、いつもポジティブなんだ。   キャストも素晴らしかったね。素晴らしい役者たちがそろっていた。   リヴ(・タイラー)との共演も楽しかった。   一緒に作品を作っていく人たちに恵まれたと思う。   それから特殊効果についてもいろいろと勉強できた。   あまり勉強しない作品もあるけれど、今回は学ぶことがあって楽しかった。 Q:逆につらかったことはありますか?    普通の映画の現場と比べて、大変だったところは? A:一番大変だったのは、スタジオの人たちにアメコミ映画が知的な作品になり得ることを   納得してもらうのが大変だったかな。   アクションだけの作品にしたいと言う人たちもいたから、   一生懸命この作品に知性を持たせようと頑張ったよ。 Q:子どもたちには、どんなところを楽しんでほしいですか? A:ある意味、これは子ども向けの作品だと思うんだ。   こういう作品は子どもにとって最適な作品だと思う。   ファンタジックだし想像力をかきたてるからね。   これでハルクを初めて見るという子どもたちが、   僕たちと同じように、ハルクに同情しハルクを好きになってくれればいいと思う。   人々とハルクとの関係が、これからもずっと続いて、   皆の好きなモンスターになってくれればいいね。 Q:リヴとの共演の感想を聞かせてください。 A:彼女は素晴らしい人だよ。絶対に怒らない、ハルクと正反対だね。   何をしても絶対に怒らない、すごく優しい人だ。 Q:ティム・ロスは? A:彼も素晴らしい人だ。お気に入りの役者の一人だよ。   面白いし優れた役者だ。   ただ共演するシーンはほとんどなかった。   最後の方に彼が僕の頭をつかむシーンがあって、   すごく強くぶたれたことはよく覚えているよ。 Q:ウィリアム・ハートは? A:今まで共演した中で一番ユニークな役者の一人だ。   仕事の仕方がとても激しいけど素晴らしい役者だ。   彼がロス将軍を演じるというのは、   コミックのファンは意外に思うだろうけれど、最高だよ。   でも彼が素晴らしい演技をしたと僕が思っていたシーンの多くは、   カットされてしまったんだ。本当に彼、すごかったんだよ。   僕の一番好きだったシーンもウィリアムのシーンだったんだけど、   それもカットされてしまったんだ。DVDで見られるといいな。


スカイ・クロラ The Sky Crawlers

オトーサン、 「♪今日も暮れ行く異国の空に   我慢だ、待ってろ...」 そんな終戦直後の替え歌が聞こえてきました。 勿論、空耳でしょうが。 いつの世も、生き続けるにはある種の我慢が必要なようで... 原題:スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008) 監督:押井守 原作:森博嗣 脚本:伊藤ちひろ Genre:Anime/SF/Action 上映時間:121分 あらすじ: 大戦を経た束の間の平和だ。 人々は「ショーとしての戦争」を求めはじめていた。 そこで、戦争請負会社ロストック社が暗躍しはじめる。 戦闘機のパイロットとして"キルドレ"と呼ばれる子供たちを起用する。 かれらは、年をとらず、思春期の姿のまま永遠に生き続ける。 ユーイチも、そうしたパイロットのひとりで、 欧州の前線基地「兎離洲」に配属されたところだ。 なぜか、過去の記憶は一切ない。 初めて乗る機体なのに、なぜか、身体にフィットする。 またたく間に、ユーイチは、エースパイロットになっていく。 気になって、前任者について聞いてみるが、 基地の司令官スイトは、なぜか教えてくれない。 そこで、遊び友達の同僚パイロット・土岐野に聞いてみる。 「ユダガワだ、撃墜されて死んだ。 "ティーチャー"なる無敵のパイロットにやられたんだ」 動揺するユーイチを物陰から見つめ、 出動している間に、ユーイチの部屋に入り、 ベッドの残り香りをかぐ基地の司令官、スイト。 ユーイチも、やがてスイトに惹かれていく。 彼女も昔は、エースパイロットとして鳴らし、 戦闘している間に、生の躍動を感じていたことを知る。 だが、いまやスイトは、地上勤務で、 基地生活は、退屈そのものだった。 毎日が同じ繰り返しで、その虚しさたるや、 まるで、空の底に沈んでいるかのようだ。 2人は、交際を深めるなかで、 やがて死ぬことについて考えはじめる。 ある日は、拳銃を突きつけあう... 声の出演者: 加瀬亮 ... 函南優一(カンナミ・ユーイチ) 菊地凛子 ... 草薙水素(クサナギ・スイト) 谷原章介 ... 土岐野尚文 栗山千明 ... 女性パイロット・三ツ矢碧 オトーサン、 「ユーイチ、女の子みたいだ」 最近の男の子、軟弱というべきか、洗練されているというべきなのか。 性差がなくなっていくことは、生の退屈を招くのではないでしょうか? その他の声の出演者: 山口愛 ... 草薙瑞季 平川大輔 ... 湯田川亜伊豆 竹若拓磨 ... 篠田虚雪 榊原良子 ... 笹倉永久 麦人 ... 山極 大塚芳忠 ... 本田 兵藤まこ ... クスミ 安藤麻吹 ... フーコ ひし美ゆり子 ...ユリ 西尾由佳理 ... バスガイド 竹中直人 ... マスター User Rating: 7.5/10 (175 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 この映画、万人向きではありません。 コアのフアンが投票したのでしょう。 オトーサン、 「鋭い指摘だな。 ...いくらでも代わりのいる少年たちか」 ナイフでひとを刺したり、自爆テロを敢行するときしか、 歴史に参加している実感をもてない若者の閉塞感がよく描かれています。 User Comment: 前田有一さん 2008年7月31日 押井守監督が現代の若者に送るメッセージ 宮ア駿監督の『崖の上のポニョ』が話題だが、 今夏はもう一方の巨匠・押井守の新作も登場。 今回彼が手がけたのは森博嗣原作の『スカイ・クロラ』シリーズのアニメ化。 このシリーズは作中の時系列と出版順序が一致していないが、 本作品は小説版の一作目にあたる。 舞台は現在と似たどこか。 ここでは思春期の少年たちを戦闘機に乗せ、 ショーとしての戦争を戦わせることによって人々は平和を実感している。 いくらでも代わりのいる、決して年をとらぬこの不思議な少年たちは 「キルドレ」と呼ばれ、今日も戦死者が続出する最前線に補充されていく。 そんなキルドレの一人カンナミ・ユーイチ(声:加瀬亮)は、 欧州のある空軍基地に配属される。 そこの女性司令官クサナギ・スイト(声:菊地凛子)は、 なぜか彼のことを知っている様子だったがカンナミには覚えがない。 宮ア監督が、あの漫画チックな絵柄でクラシックな童話づくりを目指すという 無謀な挑戦をしている間に、押井監督は彼の十八番である空戦アクションをものにした。 機銃の直撃を受けキャノピー内に飛び散る血しぶきや、 サブ燃料タンクを緊急投下する描写など細部にこだわるマニアックな演出と、 3DCGを効果的に使用した飛行時の戦闘機アニメーションは、 ハリウッド実写作品顔負けの物凄い迫力。 「イノセンス」(04年)のファーストシーンを見たときのような、 あごが外れるほどの驚きはないが、さすがのクォリティというほかない。 中心となる地上のドラマ部 (こちらは2Dの手描きで作られており、空の場面とのコントラストが鮮やかだ)は、 感情希薄なキルドレ役ということで、 やや棒読みになりがちな有名人キャストの声も違和感はない。 なぜか"絶対に勝てない"敵のエースパイロット、 ティーチャーとの戦いが迫る終盤は、 絶望感、あるいは悲壮感がひしひしと感じられ味わい深い。 見た目のリアリティとは裏腹にシュールなこの世界。 ある種の異常さをさえ感じさせるが、そこで観客はふと立ち止まる。 企業の利益を目的とした戦争も、国益のためのそれも、 本質的に違いはないのではないか、と。 なお押井監督が「映し鏡」と語っているように、 キルドレたちの選択や生き方が現代の若者のそれを表している事は間違いなかろう。 監督が若者に伝えたいメッセージは、 クライマックスのモノローグに込められているそうなので要注目。 シンプルなストーリーから何を感じ、受け取るか。 キルドレたちの姿に何かの共感をえられたあなたは、 まだまだ十分にワカモノというわけだ。 残念ながら私の場合は、そこには含まれていないようだったが。 60点。 オトーサン、 「監督は、こんなことを考えているんだ!」 ブログをチェックしていたら、詳細なレポートを発見しました。 ・http://rainyblue.blog6.fc2.com/blog-entry-133.html 押井守監督とともに語る新作『スカイ・クロラ』のためのシンポジウム (早稲田大学大隈講堂) ・『スカイ・クロラ』では恋愛模様も描かれるが、  それは押井監督の実体験とは一切関係ない。  今の日本映画は、「恋愛映画」と「恋愛をモチーフにした青春映画」との  区別がついていないことが問題である。  それらを区別でき、なおかつ「恋愛映画」を撮れるのは  フランソワ・トリュフォー、今村昌平、行定勲、押井守くらいしかいない。  「恋愛映画」とは、恋愛という行為を一部切り取って映像化することであり、  全ては決して描けない。  恋愛は破綻と必ずワンセットである。  破綻させないために、人類は「結婚」という制度を発明した。  しかし、「結婚」した時点で「恋愛」は終焉する。  『スカイ・クロラ』は、「戦闘機映画」としてよりも  「恋愛映画」として後世に伝われば本望である。  『スカイ・クロラ』で描いている「恋愛」とは、恋に落ちる過程ではなく、  既に恋に落ちていたことを思い出す過程である。  そういう恋愛映画は過去に見たことがない。  それは自分の発明だと自負している。 ・映画製作においては「世界観」の構築が何よりも重要であり、  まずそこからスタートする。  『スカイ・クロラ』の舞台はアイルランドを参考にした。  アイルランドへは過去に2回赴いている。  1回目は宮崎駿監督と一緒だった。  宮崎監督(押井監督は「宮さん」と呼ぶ)は  当時『天空の城 ラピュタ』の大ヒットで大儲けしていたので、  貧乏監督であった押井監督の旅費や土産代全てを肩代わりしてくれた(笑い話風に)。  宮崎監督もアイルランドには大変感銘を受け、  彼自身も『天空の城 ラピュタ』ではイギリスの炭鉱町を、  『ルパン三世 カリオストロの城』ではイタリアの山岳都市を参考にするなど  「世界観」の構築に外国の風景を参考にしている。  アイルランドは東京に比べ、体感で3〜5倍の時間が流れている。  東京も都市によって時間の流れは違う。  そのことに気付いたのが『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を製作している時だった。  もちろん、物理的に計測可能な単位としての「時間」はいかなる場所においても  同一であるが、世界の様々な地域によって、流れている時間は違う。  それを映画に表現することが、「時間の表現者」たる映画監督としての使命である。 ・『スカイ・クロラ』の劇中で登場人物は、  「死」を目前に控える中で「生」の充足を得ている。  そうした意味で人間の生きる原動力は「情熱」にあると考えている。  その「情熱」を「犬」や「人形」に求めていたのが『イノセンス』である。  しかし、『スカイ・クロラ』を製作する中で人間は  他の「人間」のために生きる原動力=情熱を得ているのだと思うようになった。  最愛の犬が死んだことも理由のひとつである。  『スカイ・クロラ』の中で「キルドレ」たちは、  「地上」で生きることを宿命づけられている。  「生」も「死」も「地上」にしか存在しない。  なぜなら彼らの生活場所は「地上」であると同時に、  撃墜されて死んだことが定義されるのもまた「地上」であるからである。  彼らは「空」で戦うことを宿命づけられているように見えるかも知れないが、  「空」には「生」も「死」も「時間」も存在しない。  ゆえに彼らの「情熱」は、むしろ「空」に存在する。  また、『スカイ・クロラ』における「犬」は「地上」の象徴、メタファーとして描いている。 ・現在の日本映画は、まずキャスティングから企画を開始する。  しかし、本来の映画製作のプロセスからすればそれは大変いびつなことである。  ゆえに大作の実写映画の撮影は非常に困難である。  なぜなら、キャスティングから開始する今の日本映画の現状では、  芸能事務所(特に「ジャ」のつく芸能事務所を名指しで批判)の意向によって  脚本を変えざるを得なくなるし、スケジュールも大変いびつなものになるからだ。  そのような状況下では満足できる作品作りはなかなか難しい。  したがって、『立喰師列伝』をはじめ押井監督の実写映画は  百万円単位の低予算で製作されているものばかりである。  しかし、アニメーションならまだ大作を製作できる可能性が残されている。  だから、これからもアニメーション映画を作り続ける。 ・主役級の声優に俳優を起用したのは、  日テレやワーナー・ブラザーズからの要請があったからということと、  押井監督自身の意図もあった。  その意図は、(『スカイ・クロラ』において重要な役割を担う)「キルドレ」という  「思春期の姿のまま永遠に大人にならない子どもたち」の異質性を強調すること。  (芸能人=非職業声優を主役級の声優に起用したことに批判があるかもしれないが)  決して日テレやワーナーに魂を売ったわけではない。  彼らに説得はされたが最終決定権はあくまで監督に委ねられた。  ちなみに、栗山千明は押井監督自身が個人的に好きだから起用した。 ・映画、特にアニメーション映画の製作においては  「マテリアル」を使いこなすことが大事である。  アニメーションには「セル=動画」、「背景」、最近は「CG」の  3つのマテリアルが存在する。  アニメーションは背景と動画が重層的に重なり合った特殊な表現形態である。  実写は役者の特権性を無視すれば、単一的なマテリアルしかない。  ゆえにアニメーションは極めて記号的な表現形態であり、  (森博嗣氏による原作小説を引き合いに出して)それは文学(=文字)に近い。  アニメーションは記号表現の一種であり、  記号度(=抽象度)でいえば、記号表現の極致である文学(=文字)と、  実写との中間に位置する。  そもそも「映画」という表現形態自体が記号的であり、  そうした意味で実写映画もまた記号的である。  例えば、「世界一の美女」という表現を、文学(=文字)ならばそれだけで定義できるし、  文字でそう規定されている以上誰も反論できない。  アニメーションも表現次第で「世界一の美女」を定義できるが、実写にはそれができない。  どんな名女優でも、「世界一の美女」という役柄だけは決して演じることができないのである。  誰かに反論されたらそれで終わりなのだから。  したがって、『スカイ・クロラ』はアニメーションでは表現可能であるが  実写では表現不可能である。  なぜなら永遠に大人になることができない「キルドレ」という存在を  役者は定義できないからである。  たとえ思春期の役者が「キルドレ」を演じたとしても、  画面の奥からその役者自身の人生(背景)が滲み出てきてしまい、  「キルドレ」になりきることはできない。  また、アニメーションの新たな可能性としてCGには注目しているが、  フルCGの3Dアニメーションには興味がないし、  まだそういう作品を製作できる段階ではない。 ・竹中直人は好きな俳優であるが、普段は押井監督と何の接点もない。  今回の『スカイ・クロラ』で彼は2、3の台詞をあてただけである。  しかし、彼には多くの押井作品に出演してもらっている。  それは、兵藤まこや榊原良子といった押井作品御用達のキャストと同じく、  「映画の外部」としての役割を担ってもらっているためである。  「映画の内部」とは、主役級のキャストのことである。  映画は「内部」と「外部」とがあって初めて「映画」として成立する。  「外部」には観客も含まれ、  「外部」の役割を演じるキャストは観客との懸け橋のような意味合いを持つ。 ・(無類の犬好きで知られる押井監督だが)  多くの犬を映画に登場させたいと思っても、それも困難になってきた。  犬を描けるアニメーターが皆40歳を超え、  そろそろ描いてくれなくなるであろうことが予想される。  好きなバセットバウンドを描けるアニメーターは日本で3人しかいない。  今回はそのうちの2人に断られた。  その一人も1日2〜3時間しか仕事をしてくれない。  押井監督は現状のアニメ―ターの技術レベルに不満を持っており、  彼の要求レベルを満たすアニメーターが軒並み高齢化していることに危惧を抱いている。  現在のテレビアニメのクオリティでアニメーション映画を製作する気は全くない。  また、実写映画はテレビドラマの拡大版であってはならないし、  アニメーション映画はテレビアニメの拡大版であってはならない。


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

オトーサン、 「押井監督、暗い性格らしいな」 写真で顔を拝見すると、そこらのサラリーマンみたい。 世界のありようへの憤りが溜まっているのでしょう。 原題:GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995)    Kokaku kidotai 監督:押井守 原作:士郎正宗 脚色:伊藤和典 Genre:Animation/ Action/ SF/ Fantasy/ Thriller Country:Japan/ UK Language:Japanese/ English/ Spanish 上映時間:82分 あらすじ: オトーサン、 「これだけ見事には書けないな」 Goo映画のあらすじ詳細を転載させてもらうことにしました。 2029年、企業のネットが星を被い電子や光が駆け巡っても 国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来。 場所は、アジアの一画にある企業集合体国家。 通信ネットワークの飛躍的な進歩と人体のサイボーグ化とに伴う 電脳犯罪の高度化・複雑化にしたがい、 政府は、荒巻部長を責任者、サイボーグの草薙素子少佐を隊長とする 非公然で首相直属の特殊部隊・公安9課=通称“攻殻機動隊"を誕生させた。 草薙たちは公的機関で対処できない犯罪に対し、暗殺などの方法で処理していった。 その9課に、不特定多数の人間の電脳に侵入して自在に操り犯罪を重ねる、 正体不明の国際的ハッカー“人形使い"がこの国に現われると警告が発せられる。 人形使いはまず秘密会談を控えた外務大臣の通訳の電脳に侵入してきた。 事態を重く見た9課は侵入回線を逆探知し、 草薙・バトー・トグサらが犯人逮捕に向かうが、 犯人らしいその男も人形使いに操られた傀儡に過ぎなかった。 この事件を機に、電脳化され完全にサイボーグ化された草薙は、 記憶だけを自己の拠り所にするしかない自らの存在意義を思索し始める。 その頃、草薙らのサイボーグ・ボディ=義体を作るメーカーから 義体が盗まれる事件が発生した。 すぐさま義体を捕獲した9課の元に 公安6課の中村と電脳の権威・ウイリス博士が訪れ、 義体内部に人形使いが存在することを告げ、 管轄の権利と義体引き渡しを要求する。 義体に潜む人形使いは9課に対し政治的亡命を希望するが、 6課の自作自演の襲撃によって義体は持ち去られてしまった。 人形使いとは、外務省が対外政策用に作りあげた破壊工作のウィルス・プログラムであり、 機密漏洩を恐れる外務省は6課を使って制御不能に陥ったプログラムの回収を図ったのだ。 草薙は持ち去られた義体を追って単身で6課の大型戦車と激しい戦闘を繰り広げ、 かろうじて義体を確保した。 そこで草薙は、彼女と融合してより完全な生命体になろうとした人形使いの真の目的を知る。 その瞬間、6課の狙撃により人形使いの義体は破壊された。 20時間後、草薙はバトーの部屋で新たな義体を得て目を覚ます。 彼女の前には未知なる情報の海が広がっていた。 声の出演者: 田中敦子 ....草薙素子 家弓家正 ....人形使い 大塚明夫 ....バトー 山寺宏一 ....トグサ オトーサン、 「この監督、力量あるなぁ」 アニメの草薙素子が、実にリアルに描けていました。 語られている思想も、現代哲学のテーマ。 マンガを馬鹿にしてはいけません。 その他の声の出演者: 仲野裕 .... イシカワ 大木民夫 .... 荒巻 玄田哲章 .... 中村部長 生木政壽 .... ウイリス博士 山内雅人 .... 外務大臣 小川真司 .... 外交官 宮本充 .... 台田瑞穂 山路和弘 .... 清掃局員 千葉繁 .... 清掃局員 坂本真綾 .... 少女の草薙 User Rating: 7.8/10 (20,000 votes)        7.2/10 ( 522 votes) Yahoo! オトーサン、 「これは傑作だ」 東京スポーツ映画大賞受賞 ・作品賞 ・主演女優賞(アニメ・キャラクターの受賞は異例) Luke-Walkerさん London, England 2002年6月30日 大衆向けマンガ これまで見たうちでもっとも美しい映画だ。 そう断言する。 見るべし。 そして、細部まで見事に描きこまれ、 映画全体が流れるようなのに、一驚するだろう。 美術部門がしっかりしている。 カラーは、適切。 ひとびとの動きは、恐ろしいほどリアルだ。 中盤では時々、力強いストーリーが、 その魔法のようなシーンの美しさに席を譲っている。 せいふもなく、筋書きの進展もないのだ。 だだ、息を呑むようなパノラマが次々と展開する。 好きな映画だ。 舞台は、名もない都市。 主人公らは、散乱し、閉所恐怖症だが、 なぜか恐ろしいほど身近な世界に存在する。 この映画には、こうしたテーマが溢れている。 あなたの心の中に、微妙にしのびこみ、 後になって、ようやく、それらが存在することに気がつくのだ。 さて、ストーリーについて語ろう。 かくも短い上映時間の間に、怪物的なテーマを圧縮しているのだ。 時々、やや急ぎすぎ、はしょっている感じもある。 だから、何度か見ないと、全体がわからない。 だが、とにかく力強いストーリーだ。 事実、大人のストーリーだ。 作者らは、安易なマンガに流れて、 悪魔や超破壊的なネット・モンスターに仕立てることなく、 抑制し、異常な状況をリアルに見ることに徹している。 この映画の世界は、リアルな世界でも起こり得ると感じてしまう。 そこで、夢中になり、恐ろしくなるのだ。 この映画、みる価値がある。 単に、その至上の美しさだけでなく、 提起している深遠な主張についても、耳を傾ける必要があるからだ。 何も考えずにすむ面白い映画を観たいならば、 「妖獣都市」など数え切れない平凡なマンガを見ればいい。 楽しめるだろう。 だが、考え、疑問に思うことはないだろう。 みるべし。 きっと後悔しない。 オトーサン、 「黒美さん、お久しぶり!」 黒美君彦さん 2005年3月16日 独特 なるほど、『マトリックス』に影響を与えた作品だったのか、 と浅学な私は初めて知った次第。 そういわれてみれば仮想現実・情報から生まれた何者か、 というあたりで妙に哲学的になったりして。 情報の海において情報が有機的に結合すれば、 アミノ酸が生まれ、タンパク質が生まれた原始の海と同じ 「生命」が生まれたとしても不思議はない。 ただ、進化にはやはりそれ相応の時間が必要な気がするが・・・。 それともデジタルデータはそうした時間をも超越するのか? 川井憲次の音楽が秀逸。 不思議な空間を醸し出し、古い香港を擬した町並みも舞台装置としては面白い。 独特なアニメ世界だ。 嫌いではない。


機動警察パトレイバー THE MOVIE

オトーサン、 「押井守監督?知らんなぁ」 こんなニュースをみて、その存在を知りました。 ・ベネチア国際映画祭に、「スカイ・クロラ」出品。 原題:機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989)    Patlabor 1 The Movie 監督:押井守 原作:ヘッドギア 原案:ゆうきまさみ 脚本:伊藤和典 Genre:Animation/Action/Crime/Drama/Mystery/SF/Thriller Country:Japan Language:Japanese/English/German 上映時間 98分 あらすじ: ロボットの暴走が各所で報告されていた。 遂には自衛隊のロボットまで暴走しはじめる。 事件の処理にあたる第2小隊の篠原巡査は、 原因が、篠原重工製のOSと推測する。 隊長の後藤警部補は、本庁の松井刑事に、 OS開発のプログラマーについて捜査を依頼したが、 海上プラットホーム「方舟」から投身自殺していた。 後藤警部補の報告は、上層部や政府に握りつぶされる。 明らかに責任逃れだった。 篠原巡査は、遂に真相を解明に成功する。 低周波を感知すると暴走するようにOSが設計されていたのだ。 風速40mを超える台風が襲来すると、日本中のロボットが暴走する。 自殺したプログラマーは笑みを浮かべていたという。 声の出演: 古川登志夫 ....篠原巡査 冨永みーな .... 泉野操縦士 大林隆介 .... 後藤警部補 西村知道 .... 本庁・松井刑事 オトーサン、 「後藤警部補がよく描きこまれている」 前作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」では、 女性(草薙素子)がよく描きこまれていましたが、 男性の描写も得意のようです。 その他の出演者: 榊原良子 .... 南雲しのぶ 井上瑶 .... 香貫花クランシー 池水通洋 .... 太田功 二又一成 .... 進士幹泰 郷里大輔 .... 山崎ひろみ 千葉繁 .... シバシゲオ 阪脩 .... 榊清太郎 辻村真人 .... 実山 小島敏彦 .... 海法部長 小川真司 .... 福島 辻谷耕史 .... 片岡 平井隆博 .... 指揮官 立木文彦 .... オッちゃん 西村智博 .... 警官 林原めぐみ .... お天気おねえさん 佐藤政道 .... 技師 子安武人 .... 技師 菅原正志 .... 警視庁幹部 梁田清之 .... パイロット 中嶋聡彦 .... アナウンサー User Rating: 7.0/10 (1,108 votes)        9.0/10 ( 329 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! 高すぎないか?」 hunterroseさん New York State 2002年6月18日 すばらしいSF/探偵フィクション! 日本アニメを集中的に見はじめた初期に このビデオに出会えたのは、幸いだった。 また、このビデオではじめて、 日本人の筋書きや登場人物の描き方について、 そのペースの大きな違いを意識した。 ストーリーは、 あるプログラマーがウィリスを考案した後、自殺する。 巨大なレイバーという名のロボットが やがて暴走し、破壊されるように仕組んだのだ。 (レイバーは、人間の形をした機械で、 重量物の荷揚げ、建設、国内&軍事面での平和維持活動に使用される) アクションの担い手は、2つに分れる。 最初に汚染し、暴走するレイバーを破壊しようと苦闘する警察官と プログラマーが自殺する前の最後のステップをこつこつ探っていく刑事のペアだ。 さほど風変わりでないアニメを見たいなら、 このビデオ、非常にお奨め! オトーサン、 「うまいコメントだ」 多すぎなく、不足でなく、巧みなまとめです。 しもきたハイツさん 2008年6月21日 日本アニメおそるべし! 今まで全然注目してなかった・・不覚! TSUTAYAの新作が全然届かない、ってことで とりあえず借りてみたらなんと、すばらしいではないですか。 さらに、作られたのが約20年前とは驚き! 機械に頼りきった社会、高層ビルの乱立、ネット犯罪・・・ いままさに私たちが直面している問題が満載です。 だからこそ妙に現実味があり、 廃墟となった下町とそびえ立つ塔のようなビルの対比も不気味に訴えてくる。 次第に明らかになっていく事件の謎も、奥が深くて見ごたえ充分! もちろん、映像や音楽もハイレベルだと思います。 良い作品はやっぱり色あせないんですねえ。 警視庁特車2課 第2小隊は、いわゆる落ちこぼれ集団!? でもお気楽上司・後藤隊長をはじめ、 熱い志をもった愛すべきキャラが揃ってる。 実は篠原重工の御曹司だったりして親子の確執を抱えてる篠原遊馬、 パトレイバーにはかなり思い入れのある操縦士の女の子・泉野明、 その道ウン十年の熟練整備士・榊さん、 すぐ銃をぶっ放しちゃう荒くれ太田巡査などなど、 きちんと血の通った人間たちが物語を盛り立てます。 とくに後藤隊長にはホレました。 見た目は“窓際族風”なのに、実はかなりできる男。 そのやり手ぷりは、時にププッと笑わせられながらも気持ちのよいものでした。 メンツばかり気にするぼんくらキャリア官僚にも 絶妙な駆け引きでツメ寄り、数倍キレる頭で事件を解決へ導いていく。 (ん?このキャラ設定、勝ち組と負け組の構図・・・ 「踊る大捜査線」はパトレイバーをヒントにしたの!?) 時々ちょっぴり説明的なセリフは、 テレビを観てない人への配慮ということでよしとして。 パトレイバーを知らない人でもたっぷり楽しめる98分間! 日本アニメおそるべし! Yahoo!映画での高評価も大きくうなずける納得の内容でした。 売れてる俳優をかき集めて、 人気マンガを適当に実写化してるようなアホな監督は これ観て勉強してください。


シザーズ・カップ

オトーサン、 「どこかで見たような内容だな」 美容師のコンテストをテーマにした映画の題名が思いだせません。 この映画、主人公がスコットランド人というのが、効いています。 男がスカートを穿くお国柄ですから。 原題:The Big Tease (1999) 監督:Kevin Allen 脚本:Sacha Gervasi /Craig Ferguson Genre:Comedy Rated R for language. Country:UK / USA Language:English 上映時間:86分 あらすじ: クロフォードは、スコットランドのカリスマ美容師。 ある日、シザーズ・コンテストへの招待状が舞いこむ。 彼は、BBCのドキュメンタリー映画の記者サミュエルを引き連れて、 意気揚々と開催地ロサンゼルスへ乗り込む。 白いリムジンに乗り、高級ホテルへ宿泊する。 だが、ヘアドレッサー協会のモニクによれば、 その招待状は、出場者ではなく一般観客としてのもの。 呆然とするクロフォード。 ホテル代も払えない事態になり、モーテルに宿替え。 モニクに再度かけあうが、HAGの会員でないとダメと指摘される。 業界一の美容師スティッグに助けを求めたが、追い払われる。 窮余の一策、同郷人ショーン・コネリーのエージェンシーを訪ねるが、 責任者のキャンディは、全く相手にしてくれない始末だ。 腹立ちまぎれに、あんたのヘアはみられたものじゃないと言う。 キャンディは、気が変わって、クロフォードにアレンジを任せてみる。 キャンディに気に入られたクロフォード。 彼女のコネを使って、HAGの会員になるべく奔走する。 果たして、クロフォードは、コンテストに出場し、 故郷に錦の旗を飾れるだろうか? 出演者: Craig Ferguson ... Crawford Mackenzie(クロフォード) Frances Fisher ... Candy(キャンディ) Chris Langham ... Martin Samuels (サミュエル) Mary McCormack ... Monique(モニク) David Rasche ... Stig(スティッグ) オトーサン、 「クレイグ・ファーガソン?知らんな」 童顔で、ホモ気があるコメディアンのようです。 CBSの「ザ・レイト・レイト・ショウ」のホストになったとか。 ほかの出演者も、みな無名のようです。 その他の出演者: Donal Logue ... Eamonn Isabella Aitken ... Mrs. Beasie Mackenzie Kevin Allen ... Gareth Trundle Angela McCluskey ... Senga Magoogan Francine York ... Elegant Woman David Hasselhoff ... Himself Drew Carey ... Himself Cathy Lee Crosby ... Herself Bruce Jenner ... Himself Nina Siemaszko ... Betty Fuego User Rating: 6.0/10 (1,061 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments bob the mooさん Birmingham, UK 2003年1月24日 馬鹿らしいユーモアがある愉快な記録映画。 (略 あらすじ) 英国でTVの試写会があるまで、知らなかった。 いわゆる英国コメディのひとつと思われたのか、 ヒットしなかったようだ。 だが、そうではない。 かなり愉快で、上品な面白さがある。 筋書きは、ナンセンスだ。 だが、それがいいのだ。 どんどん馬鹿馬鹿しくなっていく。 実際のコンテストのように、 そして、クロフォードが身を投じたハリウッド的なライフスタイルのように。 このコメディは、さほど陽気ではない。 だが、一時の馬鹿笑いではなく、一貫して面白いのがいい。 真のウィットとエネルギーによって、ドライな笑いをもたらしている。 ファーガソンのクロフォードは、はまり役だ。 大部分、素朴なのがいい。 クリス・ランガムのサミュエル役は、終始ドライだ。 もっと出番があったほうがよかった。 ほかの記録映画も、インタビュアーのドライなユーモアを もっと活用したらいいと思わせる。 助演陣は、全体に好い。 ムリに笑わせようとしないのがいい。 スティッグ役は裏表があっていい。 カメオ出演は、Drew CareyとDavid Hasselhoffだが、これもいい。 Millerは、出番が少なかったが、いつもお金に見合う仕事をする。 全体に、この映画は、素敵なコメディの小品だ。 活き活きしているし、突拍子もない。 さほど陽気ではないが、絶えず笑顔でいられる。 暗い気持ちになっていて、 ちょっとした気晴らしが必要なときには、 カンペキな映画だ。 オトーサン、 「誰もコメントしていないなぁ」 乙姫さん 鎌倉市 2003年12月23日 「フルモンティ」系の映画だとあちこちで書かれていたので借りてみた。 ところがどっこい・・・。 (略 あらすじ) 全体としてドキュメンタリータッチで構成されているので、 前半はやや話にのめりこみにくい。 話し口調を聞いていれば分かることだけども、 ゲイだってことか、説明的な部分を省かれていて、 あたかも「クロフォードのことは、当然皆も知ってるよね?」ってな感じで どんどん展開していくのがちょっとどうかと思う。 だって、知らないし(^^;) コメディなんで、タッチは軽いんだけどアホになりすぎないところが、 中途半端といえば中途半端。 でも後半のコンテストのことを考えると、 あまりアホにならなかったことも正解かなと思える。 「シャンプー台の向こうに」の時も思ったんだけど、 ヘアドレッサーのコンテストに参加してくる作品って、 どれもこんなに激しいものばかりなのかしら? 本物もそうなら、ちょっと見て見たいと思ったワシでございます。 だって「本当にこれを髪で作ることに意味はあるのか?」と、 問いただしたいような作品ばかりなんだもの。 迫力はすごいけどね(笑)。 まぁ、後半はある意味予想通りの展開っちゃー展開かな。 向こうのテイストが好きな方にはオススメです。


北海ハイジャック

オトーサン、 「ロジャー・ムーア主演か」 三代目の007として大活躍した俳優です。 しかも、彼の最盛期だから、目の輝きがちがいます。 原題:North Sea Hijack (1979) 監督:Andrew V. McLaglen 原作・脚本:Jack Davies Genre:Adventure /Thriller Country:UK Language:English 上映時間:95分 あらすじ: 北海沖に巨大な海上石油基地がある。 この採掘やぐらがクレイマーらに占拠される。 大金を寄越さないと、爆破するぞと英国政府を脅迫する。 首相は、海軍提督ブリンスデン卿を通じて フォルクスに対応を依頼する。 フォルクスは、女嫌いの猫好きだが、 強者を集めたフロッグマン・チームのリーダーでもある。 猶予期限切れが迫るなか、 フォルクスとブリンスデン提督は、人質となって石油基地へ。 クレイマーの指先は、爆破ボタンのそばに置かれている。 フォルクスは最悪の事態を回避できるだろうか? 出演者: Roger Moore ... Rufus Excalibur Ffolkes(フォルクス) Anthony Perkins ... Lou Kramer(クレイマー) James Mason ... Admiral Sir Francis Brindsen(海軍提督ブリンスデン卿) オトーサン、 「三者三様、いい持ち味を出しているね」 ROGER MOORE  ロジャー・ムーア 誕生日 1927/10/14 出身 英ロンドン 父は警察官。 美術学校を出て、動画スタジオのトレーサーとなったが、 勧められて映画「シーザーとクレオパトラ」にエキストラ出演。 それをブライアン・D・ハースト監督に認められ、王立演劇学校で学んだ。 大戦末期、軍務につき、19才で陸軍中尉まで任官した後除隊。 芸能界に戻り、A・ランク・スタジオの大部屋俳優から再スタート。 その後、ハリウッドに渡り、MGMと契約。 74年「007/死ぬのは奴らだ」から「007/美しき獲物たち」まで ジェームズ・ボンド役を演じている。 テレビでは「アイバンホー」「マーベリック」「セイント」などに出演。 私生活では二度離婚後、イタリア女優ルイザ・マッティオリと69年結婚。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1945年「シーザーとクレオパトラ」 1953年「拾った女」 1954年「雨の朝巴里に死す」 1955年「わが愛は終わりなし」 1959年「奇蹟」 1960年「セブン・セントの決闘」 1961年「サービスの掠奪」 1970年「大逆転」「悪魔の虚像」 1973年「007/死ぬのは奴らだ」 1974年「ゴールド」「007/黄金銃を持つ男」 1975年「ラッキー・タッチは恋の戦略」 1976年「冒険野郎」「シシリアン・クロス」 1977年「007/私を愛したスパイ」 1978年「ワイルド・ギース」 1979年「オフサイド7」「北海ハイジャック」「007/ムーンレイカー」      「シーウルフ」 1980年「サンデー・ラバーズ」 1981年「007/ユア・アイズ・オンリー」「キャノンボール」      「ピンクパンサー5」 1983年「007/オクトパシー」 1985年「007/美しき獲物たち」「顔のない男(露骨な顔)」 1990年「サマー・シュプール」      「ダブル・チェイス/俺たちは007じゃない」 1993年「不死身の男」 1996年「クエスト」 1997年「スパイス・ザ・ムービー」 2002年「バナナ★トリップ」 ANTHONY PERKINS  アンソニー・パーキンス 誕生日 1932/4/14-1992/9/12 出身 米ニューヨーク 出演作 1956年「友情ある説得」 1957年「ロンリーマン」「楡の木陰の欲望」      「栄光の旅路」「胸に輝く星」 1958年「海の壁」「花嫁売込み作戦」「緑の館」 1959年「渚にて」 1960年「のっぽ物語」「サイコ」 1961年「さよならをもう一度」 1962年「死んでもいい」「真夜中へ五哩」「審判」 1964年「俺は知らない」 1966年「パリは燃えているか」 1968年「殺意」「かわいい毒草」 1970年「キャッチ22」 1971年「扉の影に誰かいる」 1972年「ロイ・ビーン」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1975年「マホガニー物語」 1979年「大統領の堕ちた日」「ブラックホール」      「第三の標的」「トゥワイス・ア・ウーマン」 1980年「北海ハイジャック」 1983年「サイコ2」 1984年「クライム・オブ・パッション」      「グローリー・ボーイ」 1986年「サイコ3/怨霊の囁き」 1988年「殺人マシーン/デストロイヤー」 1989年「ジキルとハイド」 1990年「サイコ4」 1991年「わが目の悪魔」 1992年「殺人愛好症の男」 JAMES MASON  ジェームス・メイスン 誕生日 1909/5/15-1984/7/27 出身 英ヨークシャー ケンブリッジ大学で建築学を専攻。 地方の劇団を経てロンドンの舞台に立つ。 その後、映画に進出。 出演作 1923年「巨人征服」 1937年「無敵艦隊」 1943年「灰色の男」 1944年「激情」 1945年「妊婦」「第七のヴェール」 1946年「邪魔者は殺せ」 1947年「霧の夜の戦慄」 1949年「魅せられて」「ボヴァリー夫人」 1951年「パンドラ」「砂漠の鬼将軍」 1952年「五本の指」「流刑の大陸」「ゼンダ城の虜」 1953年「砂漠の鼠」「三つの恋の物語」「ジュリアス・シーザー」 1954年「炎と剣」「スタア誕生」「海底二万哩」 1956年「黒い報酬」 1957年「日のあたる島」「ハルコア号の冒険」 1958年「針なき時計」 1959年「北北西に進路を取れ」「地底探検」「美女と詐欺師」 1961年「ザーレンからの脱出」 1962年「野性の太陽」「ロリータ」 1963年「潜水艦ベターソン」 1964年「女が愛情に渇くとき」「ローマ帝国の滅亡」「ロード・ジム」 1966年「ジンギスカン」「太陽が目にしみる」「ブルー・マックス」「ジョージー・ガール」 1967年「恐怖との遭遇」 1968年「うたかたの恋」「太陽を盗む」 1970年「としごろ」「夜の訪問者」 1971年「殺し」「無頼プロフェッショナル」 1973年「シーラ号の謎」「マッキントッシュの男」 1974年「新・おしゃれ泥棒」「マルセイユ特急」「プリンセスの自叙伝」 1975年「怪盗軍団」「マンディンゴ」 1977年「さすらいの航海」「戦争のはらわた」「天国から来たチャンピオン」 1978年「ブラジルから来た少年」 1979年「黒馬車の影」「ザ・パッセージ/ピレーネ突破口」「華麗なる相続人」      「死霊伝説」 1980年「北海ハイジャック」「地中海殺人事件」 1982年「評決」「チーチ&チョン/イエロー・パイレーツ」「12月の熱い夏」 1985年「炎のレジスタンス」 その他の出演者: Michael Parks ... Harold Shulman David Hedison ... Robert King Jack Watson ... Captain Olafsen George Baker ... Fletcher Jeremy Clyde ... Lord Privy Seal Dennis Tipping David Wood ... Herring Faith Brook ... British Prime Minister Lea Brodie ... Sanna Anthony Pullen Shaw ... Robert F. Ackerman Philip O'Brien ... Art Webb John Westbrook ... Dawnay Jennifer Hilary ... Sarah User Rating: 6.3/10 (1,088 votes)        8.0/10 ( 19 votes)Yahoo! オトーサン、 「うーん、6点台後半かな」 User Comments bkoganbingさん Buffalo, New York 2007年4月25日 人間嫌いのロジャー・ムーア ジェームス・ボンドとサイモン・テンプラーコといった 上品な役を演じた後、ロジャー・ムーアは、 この「北海ハイジャック」で、ペースを一変させた。 フォルクス役に興味を抱いたのは、この「北海ハイジャック」が、 素敵でまっとうなアクション・アドベンチャー映画だったからだろうと思う。 フォルクスは、風変わりな男だ。 女嫌いで、猫好きで、短気で傲慢ときている。 だが、傭兵のボスとして仕事は熟知している。 女王陛下の政府は、彼を雇って、やっかいな仕事に当たらせる。 相手は、北海沖の採掘やぐらをハイジャックし、 爆破すると脅迫している連中だ。 爆破されれば、重大な環境汚染と巨額の経済損失が発生する。 そう、アメリカ人ならば、 エクソン社によるアラスカ沖での原油流出事故を覚えているだろう。 連中はテロリストではなく、お金目当てなのだ。 アンソニー・パーキンスは、いつもとちがって悪役だが、いい演技をしている。 かれの代表作は、サイコキラーのノーマン・メイツ役だろう。 ハイジャッカーのボスという役は、目新しい。 面白いのは、ハイジャッカーらの採掘やぐらからの脱出方法が明かされないことだ。 アンソニー・パーキンスなら、やるだろうと思わせている。 「北海ハイジャック」は、テンポのいいアクション映画だ。 サスペンスに溢れている。 英国海軍提督役のジェームス・メイソンの好演技に注目したい。 首相役のFaith Brookは、マーガレット・サッチャーに似ていなかった。 オトーサン、 「リメイクか、そういう手もあるね」 Boogeymanさん? 2007年5月23日 リメイク候補作? 地上波でやっているのをさほど期待もせずに観たところが、 結構な掘り出し物でした。 タイトル(邦題)はなにやらB級アクションくさいですが、 キャストもシナリオも本格派です。 メインはR・ムーア、A・パーキンスという、別にはまり役 (っていうか、はまりすぎて災いしているような役)を持つ両名ですが、 ここではそれぞれ新たなキャラクターで勝負しています。 特に病的でおどおどしたイメージの強いパーキンスが、 迫力あるキレっぷりで新たな悪役像を披露してびっくり。 この路線でもう2、3作撮って欲しかったなぁ。 ムーアの役どころも、当たり役の国家公務員(?)などではなく、 保険会社に雇われた警備コンサルタント(つまり民間人)と 時代を先取りした大胆な設定。 今でこそ、傭兵だの民間軍事会社だのを扱った作品は多いですが、 この時代に、このアイデアは脱帽です。 ストーリーも、これまた『ダイハード』を先取りしたような、 駆け引きで魅せる『立てこもり』型。 主人公の目論見がまんまとうまくいくかと見せかけて、 悪役の機転で一転大ピンチにと最後までハラハラさせてくれます。 残念なのは、主人公の病的なまでの女嫌いと、 ちょっと高慢ちきな態度が災いして、いまいち感情移入できないところでしょうか。 もちろん、プロフェッショナルとしての自負と自信ゆえの態度とは承知しているんですが (もっとも、最後に首相から渡された『プレゼント』に頬をゆるめる所なんかは、 ちょっと微笑ましいかも)。 油田ジャックというスケールのでかい悪事の割に、密室劇的なシーンが多くて、 こぢんまりとまとまりすぎているところも惜しい。 リメイクものは好きじゃありませんが、本作に限れば、現在の撮影技術で撮り直せば、 さらに迫力ある作品に仕上がる気もします。 ネタは今でも鮮度を失っていないし、いかがなもんでしょ? もちろん、オリジナルのままでも見応え十分、おすすめです。 7点。


ドラゴン・キングダム

オトーサン、 「そうか、初対決なんだ」 ジャッキー・チェン、ジェット・リー、 この2人の主演作は、いささか食傷気味ですが、 初対決とあれば、見に行かざるをえません。 原題:The Forbidden Kingdom (2008) 監督:Rob Minkoff 脚本:John Fusco Genre:Action /Adventure /Comedy /Fantasy /Romance Rated PG-13 for sequences of martial arts action and some violence. Country:USA Language:English /Mandarin 上映時間:113分 あらすじ: 米国人ジェイソンは、カンフー・オタク。 DVDを買いに、今日もチャイナタウンのショップへ。 珍しい棒を手にした途端、古代中国へタイムスリップ。 悪の将軍ジェイドの兵士らに襲われたが、 酔拳の達人ルーに助けられ、 その金色の棒は、孫悟空の「如意棒」だと教えられる。 ルーと旅するなかで、将軍に両親を殺されたスパロウや、 如意棒を奪おうとするモンクと出会う。 ジェイソンは、ルーとモンクの下で、カンフーを修行する。 だが、ルーが、暗殺者の手で瀕死の重傷を負う。 治療薬は、悪の将軍ジェイドの手にある。 果たして、ジェイソンは、ルーを救えるだろうか? また如意棒を孫悟空に返すことができるだろうか? 出演者: Jet Li ... The Monkey King / The Silent Monk(モンク) Jackie Chan ... Lu Yan / Old Hop(ルー) Michael Angarano ... Jason Tripitikas(ジェイソン) Yifei Liu ... Golden Sparrow / Chinatown Girl (スパロウ) Collin Chou ... Jade Warlord (悪の将軍ジェイド) オトーサン、 「見事なカンフー対決だった」 ジェット・リーとジャッキー・チェンは、やはりすごいもんです。 若手のマイケル・アンガラーノが頑張っていました。 ひとなっこい若手なので、これから伸びるかも。 JET LI  ジェット・リー 誕生日 1963/4/26 出身 中国・瀋陽 九歳から北京の業余体育学校で中国武術を学び、 11才の時に中国全国武術大会のチャンピオンとなり、以後、五度優勝。 74年には世界巡業でホワイトハウスに招かれ、 ニクソン大統領に対戦演技を披露した。 十代半ばで武術コーチ。 82年に「少林寺」で映画界入り。 88年「ファイナル・ファイター」からリー・リンチェイの名で 本格的に香港映画で活躍。 「リーサル・ウエポン4」の悪役でハリウッドでも注目されるようになった。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1982年「少林寺」 1983年「ドキュメント・燃えよカンフー」「少林寺2」 1986年「阿羅漢」 1988年「ファイナル・ファイター 鉄拳英雄」 1989年「ハード・ブラッド」 1989年「ドラゴン・ファイト」 1992年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」       「スウォーズマン/女神伝説の章」 1993年「ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲」「方世玉2」      「カンフー・カルト・マスター 魔教教主」      「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍」      「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 電光飛龍」 1994年「ターゲット・ブルー」「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限」      「新・少林寺伝説」「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」 1995年「D&D/完全黙秘」「ハイリスク」 1996年「ブラック・マスク」◇「冒険王」 1997年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」 1998年「リーサル・ウエポン4」◆ 2000年「ロミオ・マスト・ダイ」◇ 2001年「キス・オブ・ザ・ドラゴン」◇「ザ・ワン」◇ 2002年「英雄 HERO」 2003年「ブラック・ダイヤモンド」◇ 2004年「ダニー・ザ・ドッグ」◇ 2005年「SPIRIT スピリット」◇ 2006年「ローグ アサシン」◇ 2008年「ドラゴン・キングダム」◇「ハムナプトラ3/失われた皇帝の秘宝」◇ JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、 一人香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。 在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンやアクション指導、 俳優の仕事を始めるが、進展なく、一度は映画界を断念。 一時、オーストラリアに移住。 しかし、ウィリー・チャンの誘いで76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図ると、 76年「スネーキーモンキー 蛇拳」78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、 ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップになった。 80年「バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇ 2002年「タキシード」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆      「メダリオン」◇ 2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇      「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆      「エンター・ザ・フェニックス」 2005年「THE MYTH 神話」◇ 2007年「ラッシュアワー3」◇ 2008年「ドラゴン・キングダム」◇ MICHAEL ANGARANO  マイケル・アンガラーノ 誕生日 1987/12/3 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 95年にテレビ「サタデー・ナイト・ライブ」で俳優デビュー。 96年「俺たちブラボー・ブラザーズ/ホラ吹いて行こう!」で映画デビュー。 テレビでは「ウィル&グレイス」でレギュラー。 「スター・ウォーズ エピソード1」ではアナキン役の最終候補に残ったこともある。 活躍度 ▲→ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1995年「俺たちブラボー・ブラザーズ/ホラ吹いて行こう!」 1999年「ミュージック・オブ・ハート」 2000年「あの頃、ペニー・レインと」 2003年「シー・ビスケット」 2004年「ファンタジー ファクトリー」 2005年「ディア・ウェンディ」「ロード・オブ・ドッグタウン」 2008年「ドラゴン・キングダム」◇ その他の出演者: Juana Collignon ... Southie Girl Morgan Benoit ... Lupo Bingbing Li ... Ni Chang Jack Posobiec ... Southie Thomas McDonell ... Young Southie Zhi Ma Gui ... Old Woman Shen Shou He ... Farmer Bin Jiang ... Young Village Man Shaohua Yang ... Jade Soldier Yu Yuan Zeng ... Inn Keeper User Rating: 7.1/10 (18,215 votes)        8.4/10 ( 182 votes)Yahoo! オトーサン、 「カンフー対決はド迫力だ」 User Comments revallysonさん United States 2008年四月16日 いろんなレベルで、すごい映画だ! ジェット・リーとジャッキー・チェンのフアンなら、大喜びするだろう。 撮影はすばらしい。 景色がいいし、CGの使い方も控えめで見事だ。 演技もいい。 ジェット・リーは、見事に演じてみせた。 筋書きも多彩で、素敵だった。 この映画、微妙なところがあって、いくつかの捉え方が可能になる! 演技、景色、言語、それぞれプロの味だ。 唯一の問題は、編集と質の点で、やや荒っぽいことだ。 だが、上映前には、こうした点は是正されるだろう。 全体的にみて、いいアクション/ファンタジー映画だ。 "chop suey"(米国育ちの中華料理)風のカンフー映画好きには、 これまでにない傑作だろう。 ジャッキー・チェンは、彼のユニークなマーシャル・アーツを封印し、 笑いに徹している。 ジェット・リーは、久しぶりに悪役を演じていない。 この役は、驚くほど面白い。 ワイヤーアクションは多くないが、巧みに処理されている。 今夏の必見だ! オトーサン、 「えっ?」 映画評論家は、今週のダメダメといっています。 理由を聞いてみましょう。 前田有一さん 2008年7月21日 ジャッキー・チェンとジェット・リーが待望の初対決 今週はカンフーの映画が重なったが、話題性はこちらがダントツ。 なんといってもジャッキー・チェンとジェット・リーが共演、 しかも対決シーンがあるというのだからたまらない。 長年の友人同士というこの二人が、スクリーンで戦うというのはもちろん史上初。 実現しただけで嬉しいようなほっとするような、そんな気になる大ニュースである。 カンフーオタクの青年(マイケル・アンガラノ)は、 不良仲間に脅され馴染みの質屋の強盗の手引きをさせられる。 だが、成り行きで店主を仲間が撃ってしまう。 瀕死の店主から金の棒を託された青年はそのままタイムスリップ。 そこに現れたルー・ヤンなる酔拳の達人(ジャッキー・チェン)と出会う。 彼によれば、その棒は悪の将軍により封印された孫悟空の持ち物「如意棒」だという。 ここから主人公の青年は、酔拳ジャッキーや謎の刺客ジェット・リー、 美少女戦士(リウ・イーフェイ)らと出会い、 協力しながら孫悟空へ如意棒を返却しに行くという流れ。 その中で、世紀のJJ対決が用意されている。 ジェット・リーにとって長年の願いだった、西遊記をアレンジした実写作品。 監督は「ライオン・キング」(1994)や「ホーンテッドマンション」(2003)など、 実写もアニメも手がけるロブ・ミンコフ。 そこに「グリーン・デスティニー」(2000)の撮影監督や 「マトリックス」シリーズのアクション監督ユエン・ウーピンを加えた万全の体制。 ……だったのだが、結果を言えばそのユエン・ウーピンが せっかくのジャッキー&ジェットの共演を台無しにしてしまった。 ご存知のとおり、3人とも自らアクション演出ができる、それも一流の人材であるが、 今回はユエンが参加したことで、残りの二人は口を出さず、 アクション構成はすべて彼に任せたと語っている。 だがこれが曲者で、ユエンによるワイヤーワークの乱用、および過剰なまでのCG演出によって、 最高の才能二人による戦いの密度が大きく薄められてしまった。 極端な話、そんなものは二人でなくとも出来る。 ユエン・ウーピンは、今回ばかりは自分の個性を抑え、 二人の動きを引き立てる事にすべての力を注ぐべきであった。 ファンが見たかったのも、そうしたストリクトな一戦だったはずだ。 西遊記がファンタジーだからといって、 二人の対決をシンプルに演出していけない決まりはない。 身に着ける衣装も、体の動きを見えにくくするデザインでいただけない。 これでは最高の素材をヅケにした上、 唐辛子とたっぷりの安っぽい調味料で味付けたようなもの。 元々の味わいなどまったくわからない。 ファンが一番期待する部分にすべての才能を集結させるんだ、 との確固たる意思が感じられなかった以上、厳しいようだがこの点数で。 30点。


カンフー・パンダ

オトーサン、 「北京五輪を控えて、映画界も中国ブームだな」 チベット弾圧が続いているし、五輪の切符も余っているようですが... それはそれ、いい映画らしいので、見に行くことに。 原題:Kung Fu Panda (2008) 監督:Mark Osborne/John Stevenson 原作:Ethan Reiff/Cyrus Voris 脚本:Jonathan Aibel /Glenn Berger Genre:Animation / Action / Comedy / Family Rated PG for sequences of martial arts action. 上映時間:92分 あらすじ: パンダのポーは、ラーメン屋の息子。 カンフー・オタクだが、人一倍小心者のデブだ。 極悪なタイ・ランが脱獄し、龍の巻物を狙い、村にやってくる。 桃源郷は、恐怖のどん底に突き落とされる。 そこで、彼に対抗できる勇者を選ぶことになる。 選考試合には、モンキー、カマキリ、タイガレスら、 カンフーの達人たちマスター・モンキーら、 シーフー老師の高弟5名が驚異の技を競い合う。 だが、なぜか、選出されたのは、ポーだった。 ポーは、老師の下で、過酷な訓練を受け、龍の巻物を受ける。 だが、ついにタイ・ランが襲ってきた。 声の出演者: Jack Black ... Po(ポー) Ian McShane ... Tai Lung(タイ・ラン) Dustin Hoffman ... Shifu(シーフー老師) オトーサン、 「キャラクターの造形がすばらしい!」 シーフー老師は、スターウォーズのヨーダに似ていました。 その他の声の出演者: Angelina Jolie ... Tigress Jackie Chan ... Monkey Seth Rogen ... Mantis Lucy Liu ... Viper David Cross ... Crane Randall Duk Kim ... Oogway James Hong ... Mr. Ping Dan Fogler ... Zeng Michael Clarke Duncan ... Commander Vachir Wayne Knight ... Gang Boss Kyle Gass ... KG Shaw JR Reed ... JR Shaw User Rating: 8.0/10 (22,796 votes)        8.3/10 ( 234 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点台、高いスコアだけど...当然だ」 User Comments vivekreddyさん United States 2008年6月7日 すさまじい。心の準備を。 大して期待していなかった。 すこし笑える。 ドリームワークスの映画なら、それでOK。 だが、「カンフー・パンダ」は、遥かに期待を超えていた。 ストーリーは単純だが、出来は秀逸だ。 これ以上の出来を期待するのは、極めて困難だ。 声の吹き替えは、実に見事だった。 とくに、ジャック・ブラックとダスティン・ホフマンがいい。 アニメーションは実に豊かで、カラーは爽やかで明るい。 アクション・シーンは、息を呑む。 笑いが適度に訪れる。 映画館は、大人と子供で満員だった。 どんな映画よりも面白い。 映画が終わっても、誰も席を立とうとしなかった。 今日、こんなことは滅多に起きない。 おお.. これは、ネタばらしではない。 "Samurai-Jackタイプ"のアニメがいくつかあったが、 実によかった。 オトーサン、 「映画瓦版、今回は、人生訓で攻めてきたな」 服部弘太郎さん 2008年6月16日 食いしん坊のデブパンダが世界の救世主・龍の戦士? アクションシーンはちょっと見もの。 パンダのポーは家業のラーメン屋を手伝う、食いしん坊のカンフーおたく。 なにしろ住んでいる町はカンフーの聖地翡翠城のお膝元。 カンフーの始祖ウーグウェイ導師やその一番弟子シーフー老師、 練達の5人の高弟マスター・ファイブは、 町の子供たちにとって生きる伝説、永遠のアイドルなのだ。 だがそんなカンフーの聖地に、恐るべき知らせが飛び込んでくる。 かつて翡翠城でカンフーを学んだものの悪の道に踏み込んだタイ・ランが、 幽閉されていた極北の刑務所を脱走したのだ。 ウーグウェイ導師はタイ・ランに対抗するため、 奥義を記した龍の巻物を託す戦士を選ぶ演武大会を開催するのだが……。 『シュレック』シリーズのドリームワークス・アニメーションが製作した、 動物たちによるカンフー・アクション映画。 最近のアクション映画は多かれ少なかれCGを使ってアクションシーンの演出をしているので、 ならばいっそのこと最初から最後までCGにしてしまった方が余計な制約がなくて面白かろう……ということか。 今やハリウッドでもカンフーアクションが格闘シーンのスタンダードになっていて、 『シュレック』でも『スター・ウォーズ』でもアクションシーンはカンフースタイルだった。 世界の映画ファンはみんなカンフーが大好き。 カンフーはアクション映画のグローバルスタンダード。 それに加えてハリウッド映画の中国市場への目配せが、 今回の映画につながっているのだろう。 この映画のテーマは、「自分らしい自分になれ!」ということだろう。 主人公ポーは「自分は自分でしかない!」ということに開き直ることで、 逆に自分の限界を乗り越えることができた。 しかし宿敵タイ・ランは「龍の巻物を手に入れて今の自分を越える力を手に入れたい!」と願うことで、 むしろ自分の可能性を狭めてしまうのだ。 人間は無限の可能性を持っている。 その可能性は、自分の中に眠っている。 それを引き出せば、人間はどこまででも成長していくことができる。 でも可能性を外に求めると、人間は今の自分に足踏みしてしまう。 自分の内なる力を目覚めさせるには、もちろん修行も必要だし、指導者も必要だろう。 導師とは自分をここではないどこか遠くに導いてくれる存在ではなく、 自分の内側にある可能性を導き出してくれる存在なのだ。 そんなことを素直に受け入れるポーと、 指導者を否定し乗り越えることで力を得ようとしたタイ・ランの違いが、 映画のラストバトルへとつながっていく。 「その技は師匠に習ったのか?」 「いや、自己流さ」 本当の強さを身に着けるため「自分になる」ことを徹底すれば、 あらゆる技術は最終的に自己流にたどり着く。 これは映画の中のカンフー修行に限らず、どんな世界でも通用する真理だろう。 しかし最初から自己流では、本当の自分に出会うことはできない。 それが何か技術を身に着けるということの難しさだ。


リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い

オトーサン、 「おお、ボンドが出ている!」 もうそれだけで嬉しくなってしまいます。 この映画、サービス精神旺盛です。 潜水艦ノーチラス号のレリーフの見事なこと! 原題:The League of Extraordinary Gentlemen (2003) 監督:Stephen Norrington 原作:Alan Moore/ Kevin O'Neill 脚本:James Robinson Genre:Action / Fantasy / SF Rated PG-13 for intense sequences of fantasy violence, language and innuendo. Country:USA /Germany /Czech Republic /UK Language:English/ German/ Italian 上映時間:110分 あらすじ: 1899年、英国銀行が襲撃される。 リーダーは鉄火面だ。 彼らは、古い海上都市の設計図面だけを盗んでいった。 この後、英国政府から伝説の冒険家アランに協力命令が下る。 世界大戦の勃発を防ぐために、異色メンバーによるチームを結成せよ。 透明人間スキナー、吸血鬼の美女ミナ、米諜報員トム・ソーヤー ドリアン・グレイ、ジキル&ハイドら、7人だ。 彼らは、ネモ船長のノーチラス号でベニスへと向かう。 出演者: Sean Connery ... Allan Quatermain(アラン) Naseeruddin Shah ... Captain Nemo(ネモ船長) Peta Wilson ... Mina Harker(ミナ) Tony Curran ... Rodney Skinner (透明人間スキナー) Stuart Townsend ... Dorian Gray(ドリアン・グレイ) Shane West ... Tom Sawyer(トム・ソーヤー) Jason Flemyng ... Dr. Henry Jekyll / Edward Hyde (ジキル&ハイド) Richard Roxburgh ... M オトーサン、 「多士済々!でも、演技はやはりこのひとだ!」 SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 13歳からアルバイトを始め、18歳で海軍に入隊。 病気のため、除隊した後、セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。 その後、モデルの仕事を始め、 舞台「南太平洋」のコーラスボーイのオーディションに合格し、国内ツアーに参加。 54年に映画デビュー後、 62年「007は殺しの番号」のジェームズ・ボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 99年にナイトの称号が与えられ、サー・ショーン・コネリーとなった。 妻は芸術家ミシェリーヌ・ルクブラン。 前妻ダイアン・シレントとの間の息子のジェイソン・コネリーも俳優。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ その他の出演者: Max Ryan ... Dante Tom Goodman-Hill ... Sanderson Reed David Hemmings ... Nigel Terry O'Neill ... Ishmael Rudolf Pellar ... Draper Robert Willox ... Constable Dunning Robert Orr ... Running Officer User Rating: 5.4/10 (36,644 votes)        6.2/10 ( 760 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアのほうがピンとくるなぁ」 トム・ソーヤーが諜報員として冒険するなんて、 よくも思いついたものです。 しかも、ショーン・コネリーと親子みたいな関係になるなんて。 User Comments yeung169さん London, UK 2006年10月26日 驚くほど面白い。 「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」は駄作。 映画評論家と原作コミックのフアンの双方から、叩かれた。 (女性のメンバーがいるのに、"紳士リーグ"という原題もおかしい) だが、古典文学の登場人物の破廉恥な使い方にもかかわらず、 (ドラキュラ、ドリアン・グレイの肖像、透明人間、海底2万哩、 そして、なかでもトム・ソーヤーの冒険) 絶対に面白い要素が満載されている。 頭を空にしてみれば、もっと楽しめるだろう。 ヴィクトリ朝時代を舞台にした おかしな成り行きにも、疑問をはさまないことだ。 さて、結論を述べよう。 頭を使わなくてすむアクションアドベンチャーをお好みなら、 「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」はぴったりだ。 オトーサン、 「映画評論家には、やっぱり、不評だな」 服部弘太郎さん 2003年10月11日  19世紀末に誕生した冒険小説のヒーローたちが大集合。 顔ぶれはにぎやかだが話はひどく退屈だ。 19世紀後半に書かれた怪奇小説や冒険小説の主人公たちが一堂に集まり、 世界戦争を引き起こそうとする武器商人と戦うアクション・アドベンチャー映画。 登場するヒーローたちは、 子供時代に古典的な怪奇小説や冒険小説を読みふけっていた人たちにとっては 馴染みの人たちばかりだ。 19世紀末のロンドンにいきなり戦車が現れ、 銀行を襲撃するというオープニングは観客の度肝を抜くが、それ以降がどうもだめ。 製作総指揮と主演を兼ねるショーン・コネリーが演じているのは、 H・R・ハガードの小説「ソロモン王の宝窟」の主人公アラン・クォーターメイン。 彼とチームを組むのは、ジュール・ヴェルヌの「海底二万マイル」のネモ船長、 H・G・ウェルズの「透明人間」に登場する薬を飲んだというコソ泥スキナー、 ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」の女主人公ミナ・ハーカー、 オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」の主人公、 スティーブンソンの「ジキル博士とハイド氏」の主人公、 そしてアメリカからはマーク・トウェインの「トム・ソーヤの冒険」の主人公が チームに飛び入り参加する。 悪役ファントムの名前と装束は、 ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」だろう。 映画の最後にはファントムの正体が、別の超有名小説の悪役であることが暴露されるのだが、 これをやるならその“超有名小説”の主人公もちゃんと出演させてほしかった。 本来別々の物語に登場していたヒーローたちを、 物語の垣根を越えて共演させるというアイデアは、 日本で言えば山田風太郎の「魔界転生」みたいなもの。 しかしこの映画の場合は、主人公同士が作品の垣根を越えて交流する アメリカン・コミックの発想だろう。 この映画、原作はグラフィック・ノベルなのだ。 100年以上前の小説から主人公を借りてくれば、 キャラクターに著作権料を払わなくていいのだから安上がりかもしれない。 しかし物語までが安っぽくなっているのは、まったく納得できないのだ。 そもそもこの映画、いったいどんな観客を想定して作られているのかがわからない。 物語に登場するヒーローたちを小説や映画で知っていた人にとって、 この映画はまったく物足りない。 それは小説や映画で描かれたヒーロー像とこの映画をつなぐエピソードが、 まったく描かれていないからだ。 例えばネモ船長はノーチラス号を嵐で失った後、どうやって船を再建したのか。 ドラキュラが死んだ後、ミナはなぜ吸血鬼であり続けねばならなかったのか。 彼女はいつドリアンに会っていたのか。 トム・ソーヤはなぜアメリカの諜報機関に入ったのか。 逆にこれらヒーローたちと初対面の人たちにとって、 この映画はあまりにも説明不足すぎるはずだ。 そしてどっちにしろ、この映画はキャラクターの造形がどれも魅力的でないし、 展開するドラマも浅すぎるように思う。 アクション満載の映画だが、ドラマなきアクションに面白みはない。


パラダイスアーミー

オトーサン、 「ふざけた邦題だな」 いくら何でも、軍隊が楽園のはずはありません。 原題は、「星条旗」。 コメディですが、愛国心を踏み外してはいません。 原題:Stripes (1981) 監督:Ivan Reitman 脚本:Len Blum /Daniel Goldberg/Harold Ramis Genre:Comedy/ Romance Rated R for sexuality/nudity, language and some drug use. 上映時間:106分 あらすじ: ジョンは、グータラなタクシー運転手だ。 親友のラッセルは英語教師だ。 2人は、もっと楽に暮らしたいと、陸軍に入隊する。 変な奴がいるな。 オックスなどは、メタボ解消を狙っての入隊だ。 かれらは、ハルカ軍曹に厳しく鍛えられる。 そんな連中だったが、エライひとの目に留まって、 ドイツに派遣され、極秘兵器EMー50の管理を任される。 だが、この2人、懲りない面々だった。 この極秘兵器を無断で基地の外に持ち出して。 恋仲になったステラたちと甘い夜を過ごそうとする。 出演者: Bill Murray ... John Winger(ジョン) Harold Ramis ... Russell Ziskey(ラッセル) Warren Oates ... Sgt. Hulka() P.J. Soles ... MP Stella Hansen(ステラ) John Candy ... Pvt. Dewey 'Ox' Oxberger(オックス) オトーサン、 「ビル・マーレー、いい味出しているなぁ」 このひとの映画、機会あるごとに見ていますが、 得難い個性俳優です。 猛特訓をするハルカ軍曹を演じたウォーレン・オーツも 得難い個性俳優です。 経歴の部分を補っておきました。 BILL MURRAY ビル・マーレー 誕生日 1950/5/21 出身 米イリノイ州シカゴ郊外ウィルメット 17才の時、9人の子供を残して父が亡くなり、 医者になるために入学したカレッジを一年で中退する。 以後、様々な職を転々とした後、 シカゴの即興劇団セカンド・シティ・セミナーに入り、コメディアンに。 テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」での人気を買われ、 79年「ミートボール」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1976年「グリニッジ・ビレッジの青春」 1979年「ミートボール」 1980年「ボールズ・ボールズ」 1981年「アメリカ発・珍作映画情報」 1982年「パラダイスアーミー」「トッツィー」 1984年「ゴーストバスターズ」「剃刀の刃」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」 1988年「3人のゴースト」 1989年「ゴーストバスターズ2」 1990年「クィック・チェンジ」 1991年「おつむてんてんクリニック」 1993年「恋に落ちたら…」「恋はデジャ・ヴ」 1994年「エド・ウッド」 1996年「キングピン/ストライクへの道」「小さな贈りもの」      「スペースジャム」▲ 1998年「ワイルドシングス」「知らなすぎた男」「天才マックスの世界」      「ウィズ・フレンズ」 1999年「クレイドル・ウィル・ロック」 2000年「ハムレット」「チャーリーズ・エンジェル」 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2003年「コーヒー&シガレッツ」「ロスト・イン・トランスレーション」 2004年「ガーフィールド」(声)「ライフ・アクアティック」 2005年「ブロークン・フラワーズ」「ガーフィールド2」(声) WARREN OATES  ウォーレン・オーツ 誕生日 1928/7/5-1982/4/3 出身 米ケンタッキー州デポイ 高校時代に演劇に関心を抱く。 大学時代には、一時、海軍に召集された。 1954年、NYで俳優を目指したが、長い下積み生活を余儀なくされる。 心機一転、ハリウッドに向かい、脇役としての運が開けてきた。 サム・ペンキンパー監督に見出され、しばしば起用された。 「さすらいのカウボーイ」(1971)と「ガルシアの首」が代表作。 53歳、心臓発作で死亡。 出演作 1958年「潜望鏡をあげろ」 1959年「イエローストーン砦」 1960年「レッグス・ダイヤモンド」 1962年「昼下がりの決闘」 1964年「モンタナの西」 1965年「ランダース」「シェナンドー河」(シーンカット)      「ダンディー大佐」 1965年「続・荒野の七人」 1967年「夜の大捜査線」「汚れた七人」 1969年「ワイルドバンチ」 1970年「鷲と鷹」「大脱獄」 1971年「断絶」「さすらいのカウボーイ」 1973年「おかしなおかしな大泥棒」      「トム・ソーヤの冒険」「デリンジャー」      「おたずね者/キッド・ブルー逃亡!」      「地獄の逃避行」 1974年「コックファイター」「ガルシアの首」 1975年「悪魔の追跡」 1976年「ドラム」「ウーマン・リベンジャー」 1977年「テロリストたちの夜/自由への挽歌」 1978年「ブリンクス」 1979年「1941」 1981年「パラダイス・アーミー」「ボーダー」 1983年「ザ・ファイト」「ブルー・サンダー」        その他の出演者: Sean Young ... MP Louise Cooper John Larroquette ... Capt. Stillman John Voldstad ... Cpl. Tyson - Stillman's Aide John Diehl ... Pvt. 'Cruiser' Lance LeGault ... Col. Glass Roberta Leighton ... Anita Conrad Dunn ... Pvt. Francis 'Psycho' Sawyer Judge Reinhold ... Pvt. Elmo Blum Antone Pagan ... Hector Glenn-Michael Jones ... Leon User Rating: 6.8/10 (14,823 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments treeskier802さん United States 2007年6月8日 古典的な軍隊コメディ、 ビル・マーレーの演技はビンテージもの。 今日の基準に照らすと、 「パラダイスアーミー」は、笑いの分量において 「ウエディング・クラッシャーズ」や「アダルト♂スクール」のような コメディに太刀打ちできないだろう。 だが、これは、古典的なコメディで、 そうした現代映画の道を切り開いたものなのだ。 ビル・マーレーのフアンなら見逃せないはず。 子供の頃、この映画を何遍も見たものだ。 友人と巻き戻しては、新入りたちがバラックに集まって、 お互いに、どういう動機で軍隊に入ったのか語るシーンをみた。 これまでみたどんなコメディよりも、このシーンは好きだ。 ビル・マーレーの演技は、ビンテージものだ。 うぬぼれやの落ちこぼれ役は、最高だった。 彼の魅力、ユーモアのセンス、誰にも遠慮しない能力が 生来のものだと分かる。 ビル・マーレーの親友役のハロルド・ライミスも実によかった。 2人の相性はバツグンだった。 軍隊にいたものは、この映画を愉快に思うだろう。 この映画、脇役陣がいい。 オックス、エルモ、ハルカ軍曹、サイコらだ。 PJ SolesとSean Young演じる2人のMPは、セクシーでよかった。 1970/80年代のユーモアと古典的な音楽があり、 この映画は、おそらく30歳以上のひとは楽しめるだろう。 ビル・マーレーが好きか、軍隊経験がるひとならば、 一度は見ておいたほうがいい。 10点満点で8点だ。 オトーサン、 「コメントがないなぁ」 わずかに、以下のものがありました。 日付けが書いていないので、本来は採用しないのですが、 背に腹は換えられません。 エド木さん アイヴァン・ライトマン(頑張れよ!) ハロルド・ライミス関係のコメディ映画だからどうかな? と気軽に見始めたらウォーレン・オーツだよ!  どえりゃービックリしただがや。 あ、ショーン・ヤングも出ております。 ビル・マーレー主演による軍隊物です。 軍隊だけあって、基本的にはシニカルなキャラクターだったマーレーが、 時々燃える場面があるのが面白い。 特に喧嘩ばかりの部隊を一喝してまとめ上げる場面なんかは、 妙にカリスマティック。 真面目何だかふざけてるんだかさっぱりわからない顔の巧妙ですね。 真面目映画にいっちまわないで、 是非いつまでもこの微妙な立ち居地を貫いて欲しいもの。 映画としては、各キャラクターに見せ場がなかったり、 話しに締りがなかったりといつも通りのライミス脚本で 盛り上がらないんですが、 相変わらず意味のないパイオツの嵐があったりして居心地は良い(笑)。 しかも今回は泥レスまで飛び出す大サービス。 むき出しの乳が泥に塗れる様は、どこか神々しいまでに輝いています。 これはマーレイやキャンディたちが泥臭い、というのを視覚的に表現した場面で、 複数の女に絡まれる巨漢のキャンディは、明らかに男の野望の大きさを示しています。 嘘ですすいません。 後半もうちょっとウォーツが活躍するのかと思っていたら、 全然蚊帳の外だったのが残念。 あの展開だったら、ウォーツが捕まって、 それを救出された奴らも含めて皆で助けにいく、という展開が欲しかったかな。 最後の締めくくりとして、雑誌の表紙を飾る面々という演出があるけれど、 どれもパンチに欠けて楽しくない。もっとホラ吹かなくちゃ。 しかし昔のコメディは平気で裸が出てきて、おっぱいがカメラを横切ったり サービス満載だったよなぁ。 出演している女の子達も本当に楽しそうに見えるし。おおらかな時代でした。


ケインとアベル/権力と復讐にかけた男の情熱

オトーサン、 「3日分、6時間みて、映画批評が1本とは..」 そんなことで、録画したものの敬遠していました。 ようやく、昨夜、3本を見終えました。 原題:Kane & Abel(1985) 監督:Buzz Kulik 原作:Jeffrey Archer 脚本:Robert W. Lenski Genre:Drama 上映時間:312分 あらすじ: 1906年4月16日、ポーランドと米国で2人の男の子が誕生した。 私生児としてポーランドに生まれ、罠猟師に育てられたアベルと ボストンの裕福な銀行家の息子としてアメリカに生まれたケインだ。 アベルは、シベリアの強制収容所から逃亡し、 米国へ移民し、男爵アベル・ロスノフスキと名乗る。 ホテルのボーイになるが、ホテル王リロイに目をかけられて、 ホテル・チェーンのオーナーへと、のしあがっていく。 ケインは、ハーバード大を卒業したが、 タイタニック号の事故で父親の死に遭遇する。 だが、銀行の頭取になっていく。 やがて2人は「宿命の敵」として生涯憎みあう仲になる。 晩年には、ケインの息子リチャードとアベルの娘フロレンティーナが恋仲になり、 両者の対立は、ぬきさしならないものとなる。 出演者: Peter Strauss ... Abel Rosnovski(アベル) Sam Neill ... William Lowell Kane(ケイン) Fred Gwynne ... Davis LeRoy(リロイ) Thomas Byrd ... Richard Kane(リチャード) Kate McNeil ... Florentyna Rosnovski (フロレンティーナ) オトーサン、 「ピーター・ストラウス、名演技だ!」 残念ながら、海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 テレビドラマで活躍したせいでしょうか。 PETER STRAUSS ピーター・ストラウス 誕生日 1947/02/20 出身 米ニューヨーク州 Croton Shakespeare Festivalで演劇に興味を抱く。 1969年、ノースウェスタン大学を卒業。 1981年、"Einstein and the Polar Bear"でブロードウェイにデビュー。 舞台で活躍後、テレビドラマで主演。 "The Jericho Mile"(1979)で、エミー賞受賞。 "Rich Man, Poor Man" (1976) と"Masada" (1981)でエミー賞ノミネート。 ゴールデングローブ賞ノミネートは5回。 出演作: 1969年「マイケル・ダグラス/ヒーロー」 1970年「ソルジャー・ブルー」 1972年「さらば外人部隊」 1980年「エンジェル・オン・マイ・ショルダー」 1982年「ニムの秘密」 1983年「スペースハンター」 1987年「プラウドマン」 1992年「クライム・カウントダウン」 1995年「ニック・オブ・タイム」 1996年「ブラック・メール/脅迫」 2005年「トリプルX ネクスト・レベル」 ? 2007年「ライセンス・トゥ・ウェディング」? SAM NEILL  サム・ニール 誕生日 1947/9/14 出身 アイルランド カンタベリー大学在学中に演劇に目覚め、 卒業後、国立映画ユニットでドキュメンタリーの演出及び舞台俳優として活躍する。 77年「テロリストたちの夜」で映画デビュー。 89年に結婚した日本人メーキャップ・アーティストの妻と2人の娘がいる。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1977年「テロリストたちの夜/自由への挽歌」 1979年「わが青春の輝き」 1981年「特別奇襲戦隊Z」「オーメン最後の闘争」      「ポゼッション」 1982年「エニグマ奇襲指令」 1984年「他人の血」 1985年「プレンティ」 1987年「普通の女」 1988年「デッドカーム/戦慄の航海」 1990年「レッド・オクトーバーを追え」 1991年「夢の涯てまでも」「チャイナシャドー」 1992年「透明人間」「ダーティ・ゲーム/堕ちた工作員」 1993年「ピアノ・レッスン」「ジュラシック・パーク」 1994年「泉のセイレーン」「ジャングル・ブック」      「ヴィクトリー/遙かなる大地」 1995年「マウス・オブ・マッドネス」「恋の闇 愛の光」 1996年「革命の子供たち」「コリン・マッケンジー/もうひとりのグリフィス」 1997年「スノーホワイト」「イベント・ホライゾン」      「モンタナの風に抱かれて」 1998年「エクスカリバー 聖剣伝説」 1999年「アンドリューNDR114」 2000年「月のひつじ」 2001年「ジュラシック・パークV」「N.Y.犯罪潜入捜査官」 2004年「ウィンブルドン」「愛をつづる詩(うた)」 2007年「エンジェル」 その他の出演者: Alberta Watson ... Zofia Rosnovski Ron Silver ... Thaddeus Cohen David Dukes ... David Osborne Reed Birney ... Matthew Lester Vyto Ruginis ... George Nowak Jill Eikenberry ... Susan Lester Richard Anderson ... Alan Lloyd Kate McNeil ... Florentyna Rosnovski Veronica Hamel ... Kate Kane Lisa Banes ... Anne Kane Christopher Cazenove ... The Baron User Rating: 7.9/10 (219 votes) オトーサン、 「おお、高いスコアだ」 ゴールデングローブ賞ノミネート ・優秀主演俳優賞: User Comments eddyrademacherさん Australia 2005年2月5日 この映画、はじめてみたのは、1992年よ。 人生の多彩な出来事を描いたシリーズに魅惑されたわ。 この数年、何とかコピーを入手しようとしたけど、 ついに最近手に入れたの。 いいお値段だったけど、あたしの映画コレクションのお宝。 サム・ニールとピーター・ストラウスのコンビのおかげで、 このTVミニ・シリーズ、成功していると思う。 2人ともすばらしい役者で、カンペキな演技をしているわ。 わたしのパートナーは、 普通の映画と思っていたようだけど、我慢して座っていた。 私が長年夢みていたのを知っていたしね。 でも、終わったとき、目に涙を浮かべていたわ。 「クソいい映画だ」 見るのを楽しんでくれたみたい。 オトーサン、 「こんなに素敵なテレビ映画があるんだ」 ジェフェリー・アーチャーの原作のすばらしさは言うまでもありませんが、 バズ・クリーク監督の手腕もなかなかのものでした。 ザ・チャンバラさん 2008年7月13日 8点! 先日「午後のロードショー」でやってたのを見たのですが、 「なぜこんなすごい作品を今まで知らなかったんだ」と思うほど面白かったです。 本作はアメリカのテレビ映画ですが、劇場用の大作にまったく引けをとらない完成度。 上映時間の使い方が抜群にうまく、長い長い上映時間にも関わらず まったく飽きさせない作りとなっています。 3時間を超える伝記映画がどれもこれも冗長で退屈な映画になっていることを思うと、 2時間枠で3日連続放送という超長尺でありながら 話のテンションを徹頭徹尾維持できていた本作は驚異的とも言えます。 また「24」や「LOST」のように飽きそうになったら とりあえずイベントを放り込むという適当な盛り上げ方ではなく、 ふたりの男の確執というテーマから片時も離れず、 すべてのイベントが主題に沿って展開され、 ムダなエピソードが何ひとつないという見事な構成。 ロミオとジュリエット風になってきた後半では 「いよいよ息切れしてきたか」と思ったのですが、 これもまたケインとアベルの物語を構成する重要なピースのひとつであったと後でわかり、 この話はとんでもなくよく出来てるなとあらためて感心しました。 「テレビ界のゴッドファーザー」とは言いすぎかもしれませんが、 テレビにありがちな軽さがなく、重厚で見ごたえのある作品となっています。 俳優の演技も見事。 当時ともに30代後半だったサム・ニールとピーター・ストラウスが 10代後半から60代までの主人公を演じるのですが、 さすがにムリを隠しきれない10代後半はともかくとして (ここは若い役者を別に立てた方がよかったと思います)、 野心に燃える20代、各自が帝国を築きあげる40代50代を経て、 哀愁溢れる60代までを違和感なく演じてみせた芸の広さはなかなかのものです。 NHKの大河ドラマのようなウソ臭さがないのは、 メイク技術の違いだけではなく役者の力量の差も大きいでしょう。 激動の60年を生き抜いてきた男の顔にちゃんとなっているのです。 こういう知られざる傑作を突如放送するので、テレ東はあなどれません。 レンタル屋に行けば簡単に見られる最近の大作ばかりを放送する 他局のロードショーはもう10年近くも見ていませんが、 テレ東だけはチェックしてしまうのはこういう出会いがあるからです。


ディテンション

オトーサン、 「ディテンション?」 辞書を引いてみました。 引き留め、阻止、遅延、留置、監禁... ますます分からなくなってきました。 英語そのままの邦題、何とかなりませんか? 原題:Detention (2003)    ドルフ・ラングレン in ディテンション 監督:Sidney J. Furie 原作:Paul Lynch 脚本:John Sheppard Genre:Action / Drama Rated R for strong violence and language, and for some drug content. Country:USA / Canada Language:English / Hungarian 上映時間:98分 あらすじ: サムは、高校教師。 いまもボスニアでの戦いの悪夢にうなされる。 マーゴとの仲を校長に注意されて、キレる。 「こんなひどい学校、辞めてやる!」 同僚から手のつけられない生徒らの居残り補習を頼まれ、 最後の仕事だと思って、引き受ける。 だが、武装テロリストらが地下通路から侵入してきた。 放課後の校内が、3億ドル相当のコカインの受け渡し場所になっていたのだ。 テロリストらは、早々に警備員を殺害する。 監視カメラの映像をチェックしたところ、 教師1人と生徒数人が残っているのに驚いて、 リーダーのチェスターは、グロリアに生徒の殺害を命じる。 教室、講堂の奥、出口へ、サムと生徒たちは逃げ回る。 だが、外部との連絡手段は絶たれており、 通りががった警官も連中の手下だった。 サムは、銃撃で負傷する。 果たして、サムは生徒らを守りぬけるだろうか? 教師への尊敬心を植えつけられるだろうか? 出演者: Dolph Lundgren ... Sam Decker(サム) Jennifer Baxter ... Margo Conroy(マーゴ) Alex Karzis ... Chester Lamb(チェスター) Kata Dobo ... Gloria Waylon(グロリア) オトーサン、 「どこかで見た顔だな。そうか、あのドラゴか」 経歴をみたら、疑問が解けました。 テロリストのチェスター、 ワルの演じ方がいかにもワザとらしく、感心しません。 グロリアに赤毛のかつらは、逆効果でしょう。 DOLPH LUNGREN  ドルフ・ラングレン 誕生日 1959/11/3 出身 スウェーデン・ストックホルム 77年奨学金を得て、ワシントン州立大学に留学。 翌年、ストックホルムの王室工科大学に転入し、学位を取って卒業。 82年、再び学位を取って、シドニー大学で学び、 翌年、フルブライト奨学生に選ばれ、 マサチューセッツ工科大学に入学した。 一方で77年には空手の黒帯を取り、 79年にはキックボクシングのスウェーデン代表選手として、 世界選手権大会に出場し、準優勝し、翌年のヨーロッパ選手権も制覇。 マサチューセッツ工科大学中退後はニューヨークに引っ越し、モデルで活躍。 84年、演劇教師ウォーレン・ロバートソンの説得で演技の勉強を始め、 「ランボー2」のオーディションでスタローンに目にとまり、 「ロッキー4」のドラゴ役を獲得。一躍、人気となった。 その後は数々のアクション映画で主役を張るが、 独自路線を貫き、メジャーな作品への出演は少ない。 語学は英語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語が出来る。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆★★★★★ 出演作 1985年「007美しき獲物たち」「ロッキー4/炎の友情」 1987年「マスターズ/超空の覇者」 1988年「レッドスコルビオン」 1989年「パニッシャー」 1990年「ダーク・エンジェル」 1991年「デス・ロック/戦略ガス兵器を追え!」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」「リトルトーキョー殺人課」 1993年「バニシング・レッド」 1994年「メン・オブ・ウォー」「ソルジャー・ゴールド」「シューター」 1995年「J.M.」 1996年「スナイパー/狙撃」 1997年「ヘル・ベント」「ザ・チーパー」「ピースキーパー」 1998年「フロッグ・フォー・スネーク」「ヘブンズ・ゲート」 1999年「スウィーパーズ」「ストーム・キャッチャー」      「ジル・リップス 殺戮者」 2000年「エージェント・レッド」「ラストパトロール」 2001年「エリミネイト・ソルジャー」 2003年「ドルフ・ラングレン in ディテンション」 2004年「ブラック・スコルピオン」 2005年「レッド・リベンジャー」 その他の出演者: Corey Sevier ... Mick Ashton Dov Tiefenbach ... Willy Lopez K.C. Collins ... Hogie Hogarth Mpho Koaho ... Jay Tee Barrow Larry Day ... Earl Hendorf Danielle Hampton ... Alicia Roberts Nicole Dicker ... Charlee Turkle Joseph Scoren ... Viktor Mif ... Alek Roy Lewis ... Lyle Neeson Shawn Roberts ... Corey Washington User Rating: 3.7/10 (654 votes) オトーサン、 「低いなぁ」 この監督、映画学校での補習がいるなぁ。 題名通リ、ディテンション(居残り)が必要なようです。 User Comments Author: spider63さん United States 2005年3月16日 そんなに悪くない! なぜ、ドルフ・ラングレンが好きか分からない。 スクリーンの彼をみると、一生懸命頑張っているやつは、 才能がなくても、成功できると思うからだろうか。 われわれ才能ないものにとって、彼はいいヤツだ。 コメントを読むと、「ディテンション」は下らないとある。 だが、いい面を無視してはいけない。 アホな10代の連中が殺されるというのは、必ずしも悪くない。 多くの映画の10代の連中の描き方は、なんで、みんな同じなんだろう? ほかの10代はいないのか? この映画は、ちがう。 10代の連中のなかに、怒れる黒人がいる。 みんなが嫌っている天才がいる。 実に親切だが、自堕落で妊娠している生徒がいる。 家庭崩壊で、騒々しく反社会的になった白人の生徒がいる。 (どういうわけか、みんなに尊敬されている) 宇宙と交信できるお気楽な黒人の生徒もいて、 クールなので神経症の連中から信頼されている。 そのほか、どうでもいい10代の連中もいて、 (黒人、白人、黄色人種...どうでもいい) せりふはなく、どこかの場面で撃たれる。 「ディテンション」は、テロリストらが学校を爆破したら、 もっといい映画になっただろう。 脚本家は、心の中で、そう思っていたにちがいない。 せりふはひどいし、脚本はもっとひどい。 テロリストらは、麻薬を満載したバンをハイジャックし、 高校へと走らせる。 高校のガレージでクルマを塗り変えようとしていたのだ。 だが、実際には、そうは問屋が卸さなかった。 バンを警察車両に塗り変えるなんて面倒なことをぜずに、 麻薬を2台のクルマか、他のバンやトラックに積み代えればよかったのだ。 それに、麻薬を移動したり、売ったりなどもしないのだ。 連中は、生徒らや教師(ドルフ・ラングレン)を殺そうとする。 学校を乗っ取ったのは、放課後には誰もいないと思ったからだ。 居残り組の生徒たちは、塗装作業の邪魔にはならないのに、 なぜ追いかけるのだろうか? ともあれ、この映画の最良の部分は、 テロリスト全員が、無数のマシンガンで武装しており、 生徒らを追い続け、(車椅子の生徒も) 数百発の弾丸を浴びせるが、当たらないという点だ。 映画の最後になって、多少の流血がある。 誰かが撃たれるが、少なくとも300発は当たらない。 スタントは、かなり下手だ。 誰かのコメントで読んだが、 この映画の予算は、1000万ドルだそうだ。 面白い。 この映画を見たとき、講師を勤めた映画学校で ドルフ・ラングレンならば慈善活動をやっただろうと思った。 この映画、期末試験のようなものだ。 見るのは、テストみたいだったが、無事パスできた。 オトーサン、 「拾う神あれば、捨てる神もある...か」 コウイチさんは、この映画を見事に切って捨てました。 コウイチさん 千葉県 2008年7月14日 萎える 2003年のアメリカ映画。 主演がドルフ・ラングレンの時点でB級のアクション映画。 高校教師で元軍人の主人公の勤務するリーンカーン高校が ある日の放課後、武装集団によって襲われる。 放課後に校内に残っていた生徒達と主人公が武装集団と戦うという話。 はっきりいってつまらない。 アクションに派手さも爽快感もないし、 プロットにおけるキャラクターの行動配分がうまくいっておらず、 明らかに危険なところにわざわざ向かうホラー映画の人物よろしく、 敵に都合の良い動き方をする主人公達に萎えるが、 その主人公側の人物のスキをストーリー的にもアクションの立ち回り的にも 敵側が活かせていないのがもっと萎える。 敵(武装集団)の頭の悪いこと、 動機からして学校をヤクの受け渡し場所にしようと企んでいたからという、 あまりのくだらなさにがっくし。


ホートン ふしぎな世界のダレダーレ

オトーサン、 「へぇ、こんな高い得点の映画があるんだ」 ジム・キャリー主演のようなので、見に行きました。 「えっ、アニメだったのか」 日本語吹替版だったので、ジム・キャリーとは無縁でした。 原題:Horton Hears a Who! (2008) 監督:Jimmy Hayward/ Steve Martino 原作:Dr. Seuss 脚本:Ken Daurio/ Cinco Paul Genre:Animation/ Adventure / Comedy / Family 上映時間: あらすじ: ジャングルヌールに住むゾウのホートン。 ある日、昼寝から覚めると、耳元に小さな声がする。 耳をすますと、声は風に乗ってクローバーの上に舞い降りた埃の中からだった。 「埃の中にも世界があるんだ」。 ホートンは、埃の中の国、ダレダーレの人々の声を聞こうとした。 しかし、独裁者のカンガルーがやってきて、クローバーを取り上げてしまう。 「目に見えなくたって人は人だ」。 ホートンは、ダレダーレ国を助けるために立ち上がる。 声の出演者: Jim Carrey ... Horton (ホートン) Steve Carell ... The Mayor of Whoville (市長) Carol Burnett ... Kangaroo (カンガルー) オトーサン、 「象のホートンの造形はお見事!」 その他の声の出演者: Will Arnett ... Vlad Seth Rogen ... Morton Dan Fogler ... Councilman / Yummo Wickersham Isla Fisher ... Dr. Mary Lou Larue Jonah Hill ... Tommy Amy Poehler ... Sally O'Malley Jaime Pressly ... Mrs. Quilligan Charles Osgood ... Narrator Josh Flitter ... Rudy Niecy Nash ... Miss Yelp Jesse McCartney ... JoJo Shelby Adamowsky ... Hedy / Hooly / Additional Voices User Rating: 7.5/10 (14,191 votes)        7.4/10 (45 votes) Yahoo! オトーサン、 「素晴らしい映画だ!」 これだけ高水準のアニメ映画、誰がつくったの? 「モンスターズ・インク」や「ファインディング・ニモ」の スタッフが5年がかりで作り上げたそうです。 User Comments johnnymacbestさん United States 2008年3月11日 ついに、子供が大好きなDr.スースの絵本が見事な映画に ここ数年ではじめて、私は心から喜んでいる。 Dr.スースの児童書が、忠実な脚色で劇場映画になった。 声優には、ジム・キャリー、スティーブ・カレル、 そして、勿論、キャロル・バーネット。 スースのマンガがこんなにすばらしい映画になるとは思いもよらなかった。 明るく、清々しい色彩で、欠点のないアニメだ。 こんなに素敵な映画に仕立てるなんて、何てすばらしいことなんだろう。 妙なものを付け加えないのがいい。 ライブ・アクション映画「ハットしてキャット」(2004)は、 児童書の古典「バットマン」の脚色だったが、 そのイヤな情熱が大キライだった。 「グリンチ」はそれなりに面白かったが、ちと気味が悪かった。 つまり、いくつかのシーンが派手なカラーで、はしゃぎすぎだった。 さて、この「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」だが、 今年最高のアニメ映画であるばかりでなく、 アカデミー賞の「忠実な脚色賞」を受賞できるだろう。 この映画、子供や大人、そして子供の頃、この本を読んだひとに向いている。 一般の観客にも、勿論、家族向け娯楽作品としての価値があるだろう。 オトーサン、 「超映画批評の評論家のご意見は?」 前田有一さん 2008年7月6日 絵本作家Dr.スースと日本人大学教授の交流により生まれたハートフルストーリー 私はこれを日本語吹き替え版の試写で見たが、 さすがに歌の場面はオリジナル音声を聞きたいと思ったものの、 全体的には満足のいくものだった。 森川智之&雨蘭咲木子という『ダーマ&グレッグ』でおなじみの二人をはじめとする、 専門の声優で固められた日本語版キャストの実力によるものであることは疑いない。 20世紀フォックスといえば『ザ・シンプソンズ MOVIE』(07年)公開の際、 テレビ版と異なる有名人キャストを日本語吹き替え版に起用し、 大顰蹙をかった事件が記憶に新しいが、さすがに懲りたのだろうか。 いずれにせよ、これを見に行く子供たちはほぼ100%日本語版を見るのだから、 知名度より完成度をとった方針は評価できる。 ジャングルに住む優しい象のホートン(声:ジム・キャリー 森川智之)は、 大きな耳の前を横切るホコリの中から誰かの声が聞こえてくる事に気づく。 ホコリに見えたものは、じつはダレダーレという名の極小の平和な国。 安定して暮らしていた場所から、風に飛ばされここまでやってきたのだ。 風に飛ばされるたび、 嵐や地震におびえてきたダレダーレの市長(声:スティーヴ・カレル 小森創介)と 無事コンタクトを取る事に成功したホートンは、 彼らが安心して暮らせる場所まで運んでやる事を約束、冒険の旅に出る。 日本では『グリンチ』(2000年、米)の原作で知られる絵本作家ドクター・スースの ベストセラーの映画化。 この作品がユニークなのは、ホートンと市長は、 あまりにサイズに差がありすぎて互いを見ることができないという点。 市長以外のダレダーレの人々は、自分たちがホコリ一粒にすぎぬ事など想像もしていないし、 ホートン以外の動物たちもホコリに国があるなんて気づかない。 だが、ほんの偶然で互いを認識した二人(ホートンと市長)だけは、 目に見えぬ相手を信頼し、友情を育んでいく。 ダレダーレの市長は自分と国の運命を、見たこともないマクロな世界の象に託す。 象は無償の善意でその期待に応えようとする。 とても美しいお話だ。 クライマックスには、市長の引きこもり気味な息子が大活躍する感動の見せ場なんかもあり、 大人の涙腺をも刺激する。 「どんなに小さくても、人は人だ」と固く信じるホートンのセリフが泣かせる。 文科省印がついているだけあって、子供の教育上もたいへんよろしい。 終盤の演出を味わえるよう、音場のしっかりした映画館で見ることをすすめる。 思い切りマンガチックに造形された動物たちも、 いかにも健全なアニメといった雰囲気で好感度大。 子供と大人で笑う箇所は違うものの、コメディーとしても平均以上。 ナレーションは少々くどいが、小さい子の理解を助けるためと思えば許せなくもない。 悪役の行動には相当無理があるが、 このあたりの脚本上の適度な手抜きを アメリカらしい大味さと受け入れられるかどうかがポイントか。 なお原作者Dr.スースは、この物語を同志社女子大学英文学科の中村貢教授との交流により 思いついたという。 そのエピソードと無関係ではなかろう、 劇中には日本アニメをモチーフにした遊び心たっぷりの2Dアニメパートがある。 ここは日本人へのサービスということで、じっくり堪能するとよいだろう。


となりのトトロ

オトーサン、 「崖の上のポニョ、公開前日!」 そんな宣伝文句つきで、日本テレビが放映していました。 ポニョを見た後で見ましたが、印象はといえば... 「このほうが、ずっといいね」 原題:となりのトトロ(1988)    MY NEIGHBOR TOTOROT 原作・脚本・監督:宮崎駿 Genre:Animation /Adventure /Family /Fantasy 上映時間: あらすじ: サツキとメイは仲良し姉妹だ。 サツキは、小学校の3年生、メイは4歳。 田舎の一軒屋に引っ越してきたところだ。 入院中のかあさんを、空気のきれいな家で迎えようと、 とうさんが決断したのだった。 家は、「オバケ屋敷!」のようだが、 姉妹にとって、見るもの聞くものすべてが新鮮だ。 気のいいトトロなるオバケだって出てくるのだ。 声の出演者 日高のり子 .... サツキ 坂本千夏 .... メイ 糸井重里 .... とうさん 島本須美 .... かあさん 雨笠利幸 .... カンタ 高木均 .... トトロ オトーサン、 「サツキとメイがいいねぇ、最高だね」 その他の出演者: 北林谷栄 .... ばあちゃん 広瀬正志 .... カンタの父 丸山裕子 .... カンタの母 鷲尾真知子 .... 先生 鈴木れい子 .... 本家のばあちゃん 千葉繁 .... 草刈り男 User Rating: 8.1/10 (17,506 votes) 8.9/10 ( 6,676 votes)Yahoo! オトーサン、 「これは、名作だ!」 User Comments EarthwormJimFanさん United States 2005年2月20日 喜びに溢れた感動的な永遠の古典! 宮崎駿はすばらしい。 "日本のウォルト・ディズニー"だ。 その宮崎が贈る心温まるすばらしい映画は、 誰しも抱きしめたくなるだろう。 驚異的なアニメ、いとおしい登場人物、 心躍るストーリーは、単純で魅力的で、劇的ですらある。 ときどき、子供向けのアニメ映画をみていることを忘れてしまう。 というのも、子供たちとストーリーがあまりにもリアルだから。 悪い奴はいないし、歌もなく、大衆文化はかけらもない。 ディズニー・マンガは、そんなものだらけで、 古臭く、お定まりになっている。 ここには、一切そんなものはない。 あるのは、ほんとうの傑作なのだ。 奇跡的に思えるのは、トトロは一切しゃべらないが、 それでも、この愛すべき毛皮の動物は、 いとおしい仕草ですべてを伝えてくるのだ。 6足の猫バスは、アニメ史上、最高に想像力を刺激する動物だ。 登場する人間たちも、同様にめざましい。 メイとサツキは、ほんとうの女の子だ。 こまっしゃくれた様子は微塵もない。 (最近のアニメは、困ったことに、みんな妙に大人びている) 私は、子供の頃、「となりのトトロ」が大好きだった。 そして、いまもそうだ。 私の子供が生まれたら、 "Dora and Elmo's world"といったおもちゃのコマーシャルではなく、 この映画を見せてやりたい。 要点を言おう。 名作だ... 純粋にして単純。 オトーサン、 「映画瓦版、今回ばかりは映画批評になっていないな」 映画批評というより、現代日本文化批判になっています。 前に講演会でしゃべったことですが、 いまの日本の農村の荒廃ぶりをみると、 こんな言葉があてはまるように思います。 「国敗れて、山河なし」   服部弘太郎さん 1997年3月9日 精密に描き込まれた田舎の風景が観客の心の中の記憶を刺激する。 ディテールの積み重ねがファンタジーの基本です。 物語自体は「よくできた児童文学」というレベルのものだし、 テレビでも何度か見て筋立ても知っているはずなのに、 なんで改めて劇場で観ると涙が出てしまうんだろうか。 かつて日本のどこかにあった風景、自分が幼い頃に見た懐かしい景色が、 観る者の郷愁を誘うのだろうか。 確かに道具立ては昭和30年代の農村風で、 ディテールもしっかりと描き込まれている。 雨になるとぬかるむ未舗装の道、水溜まり、ボンネットバスと女の車掌さん、 電報、呼び出し電話、田圃のあぜ道、家族総出の田植え、溜め池、タイル張りの風呂、 井戸のポンプにさす呼び水、縁の下のラムネの瓶、木造校舎、自転車の三角乗り、 勝手口、雨戸、蚊帳と蚊遣り、下駄、どんぐり。 かつては身の回りにありふれていたこうした物の内のどのぐらいが、 今は失われてしまったんだろうか。 この映画に登場する農村風景があまりにも生々しいので、 僕たちはこうした風景が日本のどこかにまだ残っているような錯覚を持ってしまう。 でも多分こんな風景は、もう日本中どこを探したって残ってないのです。 長靴でじゃぶじゃぶ水溜まりに踏み込んで行くことも、 重いポンプを漕いで井戸から水を汲み上げることも、 日常生活の中には見られなくなってしまった。 20年ぐらい前までなら、自分の家や友達の家でごく普通に見られたものが、 身の回りからどんどん消えてなくなっているのです。 もちろんなくなる物がある一方で、家の中に新しく登場したものもたくさんある。 この映画の中にはテレビが登場しない。 当然テレビゲームもない。家にはクーラーがない、アルミサッシがない、 電話も各家に備わっているわけではない、自動車もほとんど走っていない。 それでも、この映画に描かれている世界はとても豊かに見えるんですね。 少なくとも子供の視線から描かれたこの映画の中では、 そこがある種の理想的な風景になってます。 この映画を観ていると、草の上を渡ってくる風の匂い、 夕立前のひんやりした空気の肌触りなど、 昔自分が自分の五感で体験した感覚が丸ごとよみがえってくるのです。 何十年も身体の中に眠っていた子供時代の記憶が、 映像に刺激されて一気にうごめき出すのです。 それが、この映画の生み出す「郷愁」の正体です。 今の子供たちは今から20年後に、どんな風景を見て郷愁を感じるんでしょうか。 少なくとも、コンクリートブロックで整備され、 アスファルトでくまなく舗装された道路では、 トトロにもネコバスにも出会えそうもありません。 この映画を観て単純に「昔の方がよかった」なんて言うつもりは僕にはない。 僕は何だかんだ言っても、現代の豊かな生活を享受している。 僕にとって、現代はそこそこ快適だし便利です。 ただそうした快適さや便利さは、子供たちにとっても、同じように快適だったり 便利だったりするんだろうか?  大人の考える便利さを、子供たちに押し付けていないだろうか?  自分の子供たちの世代のために、 日本のどこかにトトロ的な風景を残しておいて欲しいと願うのは、 すごく身勝手な話でしょうか?


崖の上のポニョ

オトーサン、 「主題歌、覚えちまったなぁ」 ♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子   青い海からやってきた   ポーニョ ポーニョ ポニョ ふくらんだ   まんまる おなかの 女の子 原題:崖の上のポニョ(2008) 原作・脚本・監督:宮崎駿 Genre:Animation /Adventure /Family 上映時間:101分 あらすじ: 海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、 瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。 一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、 ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。 それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、 妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、 再び宗介の元を目指すが……。 声の出演者: 奈良柚莉愛 .... ポニョ 土井洋輝 .... 宗介 オトーサン、 「ポニョはいいけど、宗介がなぁ」 宮崎監督の幼少期の自画像みたいでした。 その他の声の出演者: 長嶋一茂 .... 耕一 山口智子 .... リサ 天海祐希 .... グランマンマーレ 所ジョージ .... フジモト 柊瑠美 .... 婦人 矢野顕子 .... ポニョのいもうと達 吉行和子 .... トキ 奈良岡朋子 .... ヨシエ User Rating: 8.4/10 (25 votes) 7.1/10 (539 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台後半がいいところだな」 User Comments dave-itさん Japan 2008年7月20日 子供向けのいい映画だが、何かが失われている スタジオ・ジブリ、とくに宮崎駿映画の長年のフアンなので、 初日に見に行った。 映画館から出たとき、何かが失われているという奇妙な感想を持った。 それまでのすべての宮崎映画で体験した魔法のような感じがないのだ。 だが、だからと言って、失敗作とはいえない。 他のジブリ映画について考えると、その理由が分かるかもしれない。 この映画には、偉大な宮崎アニメの諸要素がある。 キュートな登場者たち、素敵なアニメ、 久石譲のすばらしい音楽、暖かいストーリー。 高品質の日本アニメ映画をみる感じを与えてくれる。 だが、2つの要素が欠けている。 深いストーリーとドラマツルギーだ。 この映画の目的は、幼児たちを楽しませることだろう。 「となりのトトロ」のような単純なストーリーだ。 「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」のような込み入ったストーリーは、 不必要だろう、他方、この単純なストーリーが皮相的なのだ。 主人公に同情できなかった。 性格描写が不足し、劇的なシーンも少なく、短かかった。 宮崎映画に7点というのは、好かない。 というのも、それまで、すべて10点だったからだ。 だが、今回だけは、すばらしい"ジブリ体験"ができなかった。 オトーサン、 「超映画批評の評論家のご意見は?」 前田有一さん 2008年7月13日 宮ア駿最新作はすべてが手描きのアニメ 宮アアニメに何を期待するかは人それぞれだが、 『もののけ姫』(97年)以降の作品に満足できない、 つまりは80年代の諸作品に夢を与えられた人々にとっては、 今回も「またか……。」と嘆く事になろう。 いまでも『ルパン三世 カリオストロの城』(79年)の幻想を追いかけ、 諦めきれないファンも決して少なくないと私は考えている。 だが、彼らが満足する日はもう永遠に来ないのかもしれない。 父親が海に出て以来、母親(山口智子)と二人で暮らす5歳の宗介(土井洋輝)。 崖の上に立つ自宅の下の岸壁で、彼はビンに頭をつっこみ抜けずに困っている 奇妙な魚を発見する。 連れ帰ってバケツに離してやると、どうやら息を吹き返した。 そのさかなに不思議な力があることを知った宗介は、 ポニョ(奈良柚莉愛)と名づけ愛情込めて育て始める。 4年ぶりの宮ア駿監督作品は、動くものすべてを(CGでなく)手書きで描いた 素朴な雰囲気の童話的作品。 宗教色を排除した和風人魚姫といわれる通り、 5歳の男の子と小さいおさかなの恋のような感情を中心に据えている。 もっとひらたく言えば、ハム好きの人面魚が 5歳のボーイフレンドのために人間になりたがるお話。 スカートのような尾ひれをヒラヒラさせて泳ぐポニョはとっても可愛らしい。 意地悪な父親がいて、ポニョを海底に連れ戻そうとするのがサスペンス要素となる。 単純極まりないお話ながら、いくらでも深読みできる内容。 ポニョの父親がどう見ても人間なのはなぜなのか、 津波被害の詳細はどうなのか、父親が作っている命の水とはなんなのか。 全編謎に満ちているが、説明はあえて放棄されている。 これが何ともおさまりが悪く、押し寄せる波やあふれる古代魚、 落ちてくる月、ポニョが過剰反応する謎のトンネル、老人ホームの人々など、 死をイメージさせる要素があまりに多すぎて、 個人的には異様な鑑賞後感を味わう羽目になった。 「神経症の時代に向けて作った」というが、 むしろこの作品こそがパラノイア的で気味が悪い。 絵本調のパステルカラーによる妙に明るい雰囲気とのギャップがその思いに輪をかける。 そうした意味では、これを何の疑いもなくハッピーエンドのかわいらしいお話、 と見られる人は幸福といえるだろう。 現代のアニメーションながら、 手描き(彩色はデジタル)というのが一つの話題になっている。 過去のスタジオジブリ作品とはまったく違った外見だから、 これまでのものを気に入っていた人には不評となるかもしれない。 波の表現などに創意工夫が見られるが、 一番見栄えがするのは昔ながらのカーチェイスというあたりが皮肉。 無論、多くの人々が望むのもこちらだろう。 宮ア監督が手描きに回帰した理由はミレーの絵に感化されたからというのが定説だが、 私はジョン・ラセターとピクサー作品の隆盛が大きいのではないかと想像する。 つまるところCG技術の行き着く先はラセターによるピクサー映画であり、 まだまだ伸びる余力を残す彼らの圧倒的な力を見て、 天才宮アが出した答えがポニョなのではないか。 なおそのラセターはディズニーで、手描きによる最新作を制作中。 きっと物凄いものを出してくるのだろうが、 その際には本作と真っ向から比較されることになろう。 声優については毎度のことなので詳しくは語らない。 子役二人には癒されたが、その他のキャスティングは予想通り、 納得の仕上がりですねというほかない。 字幕で見られる外国人はとても幸せだ。 エンドクレジットはびっくりするほど短いが、 聞くと通常並の人数が記載されているそうだ。 決して少人数で作った低予算作品というわけではない。 だが受ける印象は作家性の高い、実験的な小品といったところ。 悪い作品ではない、それどころか優れた面が多々あるいい映画とは思うが、 ジブリ&宮ア駿に期待するのはこんなものではないというのが正直なところ。 オトーサン、 「監督の経歴をおさらいしておこう」 宮崎駿? みやざき・はやお 誕生日 1941/01/05 出身 東京都文京区 学習院大学卒業後年、東映動画入社。 「未来少年コナン」で初の演出を手掛ける。 1979年、「ルパン三世 カリオストロの城」監督デビュー。 「風の谷のナウシカ」がヒットし、85年、スタジオジブリを設立。 「天空の城ラピュタ」をはじめ、「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」など、 子どもから大人まで幅広い支持を集める名作を次々と発表、 日本アニメ界の第一人者であるだけでなく、海外でも高い評価を受ける。 2001年、「千と千尋の神隠し」では、アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した。 監督作: 1968年「太陽の王子 ホルスの大冒険」 1979年「ルパン三世 カリオストロの城」 1984年「風の谷のナウシカ」      「名探偵ホームズ1 青い紅玉(ルビー)の巻」 1986年「天空の城ラピュタ」 1988年「となりのトトロ」 1989年「魔女の宅急便」 1992年「紅の豚」 1995年「On Your Mark CHAGE & ASKA」 1997年「もののけ姫」 2001年「千と千尋の神隠し」「くじらとり」 2002年「コロの大さんぽ」「めいとこねこバス」 2004年「ハウルの動く城」 2008年「崖の上のポニョ」 


空かける強盗団

オトーサン、 「邦題がいいね」 原題を直訳すれば、「偉大なる銀行強盗」です。 邦題は、強盗が気球に乗って逃亡するので、 そこからヒントを得たようです。 原題:The Great Bank Robbery (1969) 監督:Hy Averback 原作:Frank O'Rourke (novel) 脚本:William Peter Blatty Genre:Comedy / Western 上映時間:98分 あらすじ: キンケイドは銀行の頭取。 市長もやっているから、保安官も悪業に手を出せない。 だが、この銀行を狙う連中が、後を絶たない。 第1陣は、ブルー牧師とリンダで、 銀行の金庫までトンネルを掘って迫ろうとしている。 第2陣は、山賊父子一味。 第3陣は、何とレンジャー隊長のベンだ。 銀行に隠されているキンケードの悪事をあばく証拠の帳簿を狙っていた。 だが、このベンにライダが一目惚れしてしまう。 キンケイドの手下のスレートが介入し、さらに事態は混乱する。 出演者: Zero Mostel ... Rev. Pious Blue(ブルー牧師) Kim Novak ... Sister Lyda Kebanov (リンダ) Clint Walker ... Ranger Ben Quick(ベン) John Anderson ... Mayor Kincaid(町長キンケイド) Claude Akins ... Slade(スレード) オトーサン、 「ゼロ・エステル、うまいねぇ」 牧師を装った強盗役の演技が見事でした。 残念ながら海外映画俳優マガジンに経歴が出ていませんでした。 キム・ノバックとクリント・ウォーカーの ぎこちないラブシーンは、笑えました。 「...昔は、キスまでなんだ」 ZERO MOSTEL ゼロ・モステル 誕生日 1915/2/28 - 1977/9/8 出身 米NYブルックリン ユダヤ移民の子として育つ。 画家志望だったが、美術館の軽妙なガイドが有名になり、 1941年、カフェソサアティで、コメディアンになる。 ラジオ、舞台で活躍したが、陸軍に召集される。 戦後、活動を再開するが、 赤狩りのブラックリストに載り、映画界から姿を消す。 オフ・ブロードウェイに活躍の舞台を移したが、 1960年1月13日、交通事故で足を骨折。 しかし、執念で再起を果たし、 1961年舞台"Rhinoceros"で、エミー賞を受賞した。 1962年ブロードウェイ・ミュージカル「ローマで起った奇妙な出来事」で、 トニー賞を受賞した。 出演作: 1943年「デュバリイは貴婦人」 1950年「暗黒の恐怖」 1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」 1966年「ローマで起った奇妙な出来事」 1968年「プロデューサーズ」「キャサリン大帝」 1969年「空かける強盗団」「赤と白とゼロ」「サムライ・コップ〜おとぼけクン〜」 1970年「さまよえる天使」 1971年「ホット・ロック」 1975年「フォア・プレイ」 1976年「ウディ・アレンのザ・フロント」 1979年「ウォーターシップダウンのうさぎたち」 KIM NOVAK  キム・ノバク 誕生日 1933/2/13 出身 米イリノイ州シカゴ モデル活動中にスカウトされ、54年「フランス航路」で映画デビュー。 56年「ピクニック」で初主演。 順調にキャリアを積むも、ギャラをめぐって会社と対立し、62年に退社。 その後はやや低迷している。 活躍度 ▲↓ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1954年「フランス航路」      「殺人者はバッヂをつけていた」 1955年「四十人の女盗賊」「黄金の腕」 1956年「ピクニック」「愛情物語」 1957年「女ひとり」「夜の豹」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「真夜中」 1960年「逢う時はいつも他人」「ペペ」 1962年「プレイボーイ」「悪名高き女」 1964年「人間の絆」「ねえ!キスしてよ」 1965年「モール・フランダースの愛の冒険」 1968年「女の香り」 1969年「空かける強盗団」 1973年「異界への扉」 1977年「ホワイト・バッファロー」 1979年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1980年「クリスタル殺人事件」 1991年「オブセッション/愛欲の幻」 CLINT WALKER クリント・ウォーカー 誕生日 1927/5/30 出身 米イリノイ州 活躍度 △↓ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1951年「勇者のみ」 1956年「十戒」「ロッキー山の決戦」      「ジュールスバーグの決斗」「黄金を追う男」 1957年「列車大襲撃」「拳銃渡世」 1958年「烙印の裁き」「やくざ者」「的の黒星」「謀略の銃弾」      「他国者」「スウ族の掟」「氏の砦」「最後の決断」      「孤独の拳銃」「嵐の騎手」 1959年「レッドロックの対決」「西部の股旅者」「西部の最終列車」      「西部の河」「ジョニー・ブラボー」「決断」「イエローストン砦」 1960年「セブンセントの決闘」 1964年「勇者のみ」 1965年「ビッグ・ジム」 1966年「虎の谷」 1967年「特攻大作戦」 1967年「特攻大作戦」 1968年「猛烈なる復讐」 1969年「空かける強盗団」「賭けの報酬」 1970年「荒野のガンマン・シェリフ」(TM) 1971年「怒りと憎しみの荒野」(TM) 1972年「女豹の島」(TM)「さすらいのガンマン」(TM) 1974年「殺人ブルドーザー」(TM)「影なき恐怖」(TM) 1977年「ホワイト・バッファロー」 1982年「新・ハロウィン」 1990年「スリラー・ゾーン」 1998年「スモール・ソルジャーズ」(声) その他の出演者: Akim Tamiroff ... Papa (Juan's father) Larry Storch ... Juan Sam Jaffe ... Brother Lilac Bailey (art forger) Mako ... Secret Agent Fong Elisha Cook Jr. ... Jeb (as Elisha Cook) Ruth Warrick ... Mrs. Applebee John Fiedler ... Brother Dismas Ostracorn (explosives) John Larch ... Sheriff of Friendly Peter Whitney ... Brother Jordan Cass (tunneling) Norman Alden ... The Great Gregory (balloonist) User Rating: 5.5/10 (127 votes) オトーサン、 「うーん、評価が分かれるところだな」 牧師=悪人という設定は、 信仰心のあるひとには、カチンとくるかも。 User Comments katosさん Elsmere DE U.S 2003年4月11日 好みの問題 この映画、何度見ても笑える。 だが、冷ややかなひともいる。 だけど、私にとっては、古典映画だ。 この映画「コメディ」と言うと、間違える。 むしろ、ライブのアクション・マンガだからだ。 下らないし、そう愉快なものではない。 でも、この下らなさが、せりふと身振りで表現されている。 私見だが、マックス兄弟の映画と似ている。 演技がよくないというのは、ポイントが外れている。 キム・ノバクとクリント・ウォーカーが コメディを演じようとしているのをみるのは、実に愉快だ。 子供にも分かるようにモラルを説いているものの、 (犯罪はペイするか? 詐欺師は勝てないか?) (悪人が牧師をやれるが、宗教そのものをくさしてはいない、 というのも、いい教訓だ) この映画、子供よりも、大人が楽しめると思う。 それも、すべての大人ではない。 オトーサン、 「コメント、少ないなぁ」 日本の若いひとは、宗教がテーマになると、 途端に興味を失うのかも。 幸い、ブログをみつけました。 ボースンさん 2008年7月3日 スカパー録画で視聴(今日はオフ日♪)。 期待しすぎず見ると楽しいコメディタッチ・ウェスタン。 芸達者な脇役が揃っていて通好み。 キム・ノヴァクが色っぽい。 …というような事前の印象を得ていました。 100%、「その通り!」でした。良くも悪くも。 西部劇というより泥棒コメディというほうがいいかもしれない。 難攻不落で有名な銀行を何組もの泥棒や悪党が狙う。 キレやすいガンマン(クロード・エイキンズ)と気弱なその相棒(エリシャ・クック)、 息子のアホに悩むメキシカン山賊(エイキム・タミロフ)一党。 連邦の捜査官(マコ・岩松)とテキサス・レンジャー(クリント・ウォーカー)は、 銀行の頭取(ジョン・アンダーソン)が強盗たちが奪った金まで預かって儲けてると睨み、 金庫内に押し入って調べたい。 そして、町に来たばかりの新任の神父(ゼロ・モステル)と 従妹のシスター(キム・ノヴァク)たちだって本当は盗賊団なのだった…(笑) 特に自称「奇跡を呼ぶ男」神父が繰り出すあの手この手が楽しい。 繊細な爆薬専門家ジョン・フィードラー、 「レンブラント風」な画家サム・ジャッフェ (トンネルの設計図を描くだけでなくどう役にたつかはお楽しみ!)など、 ここが一番プロを集めたデキる集団ぽい(相対的にだが)。 書くとつまらないがひとつだけ、トンネル掘りの騒音をごまかすため、 聖歌隊の練習日に、いつもより騒々しい歌で盛り上げるシーンはかーなーり、楽しい。 流石はゼロ・モステル、ここだけミュージカルだ♪ キム・ノヴァクはお色気でさまざまな局面をゴマかしたり情報収集したり…それだけ。 しかしハダカで白馬に乗るって何よ(笑)…本当は結構好きなんですがキム嬢。 クリント・ウォーカー(初見)は、 「顔はフォンダ、体はウェイン」との噂を聞いたことがあったが、言い得て妙ですねえ。 だからフォンダやウェインなみの大物になれるってわけじゃないが… とにかく実に堂々たる体躯。 洗濯屋に変装しエプロン姿ともなると、メガネをはずしたクラーク・ケントみたい (弱そうに見せても体格はイカンともしがたいという…)。 堂々たる体躯を持て余してるような雰囲気すらあった(笑) なぜか東洋系の捜査官の方がインテリだったり、 キムに振り回されたりでなかなか活躍できないし(^^;) 終盤の追っかけっこも、意外と引っ張って引っ張って …全編、細かい工夫てんこもりで楽しめる要素は多いのだが、 あと少し引き締める力のある監督の手にかかれば傑作になったかもなぁって感じ。 ただ、ゼロ・モステルの歌場面だけあとで巻き戻して2度聞いちゃった(笑) やはりこの人のミュージカル、見てみたいなあ。 「ローマで起った奇妙な出来事」とか。 ゼロ・モステル版プロデューサーズも見たくなった。


マリン・クラッシュ

オトーサン、 「ク−リオ、知らんなぁ」 配役の一番目の役者ですが、変ですね。 「...こりゃ、B級どころか、D級映画かも」 テレビ東京・午後のロードショーで放映していました。 原題:Submerged (2000) 監督:Fred Olen Ray 脚本:Steve Latshaw Genre:Action Rated R for violence and language. 上映時間:95分 あらすじ: スティーブンス社の本社が爆破される。 同社は、世界初の対ミサイル攻撃衛星を開発し、 数日後に、打ち上げを予定していた。 テロ集団を率いるのは、同社の警備主任コートで、 制御装置も強奪していった。 だが、対ミサイル攻撃衛星を起動させるには、 ソフトが必要で、ハワイに輸送する予定になっていた。 CIAのマックやウェンディは、警告するが、 同社の会長は聞き入れなかった。 だが、同機は乗っとられ、エンジン火災を起こす。 海面に不時着し、水没し、海底に着地する。 すると、コートらが、ダイバー姿で武装し、機内に出現する。 ソフトを回収するためだ。 機内には、出産が迫る妊婦もいた。 出演者: Coolio ... Jeff Cort(コート) Brent Huff ... Agent Mack Taylor(マック・テイラー) Yvette Nipar ... Agent Wendy Robbins(ウェンディ・ロビンス) Dennis Weaver ... Buck Stevens(スティーブンス) オトーサン、 「なーんだ、主役が途中で死ぬんだ」 このクーリオ、獰猛な風体と俊敏さが素敵でした。 でも、海外映画俳優マガジンに経歴が載っていないので、 調べてみたら、有名なラッパーのようです。 映画出演は、片手間でしょう。 最後のほうで主役を勤めたのは、ブレント・ハフ。 「...冴えない男だなぁ」 女優陣では、イヴェット・ナイパーが目立ちました。 唯一、経歴が出ていたのは、老優デニス・ウィーバーだけでした。 COOLIO クーリオ 本名:Artis Leon Ivey, Jr. 誕生日 1963/8/1 出身 米ペンシルバニア州モネッセン 有名なラッパーであり、俳優。 工場労働者の息子として生まれる。 ストリート・キッズだった。 17歳のとき窃盗で逮捕される。 高校卒業後、コンプトン・コミュニティ・カレッジに入学。 ロスのラジオ局KDAYのレギュラーになる。 コカイン漬けの療養後、消防士など様々な仕事に就く。 ラップ・グループ"WC and the Maad Circle"のメンバーになる。 1995年、スティビーワンダーの曲をサンプリングした ”Gangsta's Paradise”で、グラミー賞を受賞し、一躍名を馳せる。 その後、活躍の舞台をテレビや映画に広げた。 1998年9月、カリフォルニアで麻薬所持と武器携帯容疑で逮捕される。 2008年6月、無免許のため投獄され、1万ドルの保釈金を払った。 1996年5月、Josefa Salinasと結婚し、6人の子供をもうけたが、離婚。 出演作: 1995年「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」主題歌 1998年「アラン・スミシー・フィルム」 1999年「ザ・コンヴェント」 2000年「SPY_N」「SHRIEK(シュリーク) 最低絶叫計画 !?」      「マリン・クラッシュ」 2001年「PERFUME パフューム」 2002年「1,300万ドルの女 女優誘拐計画」「ハリケーン・コースト」 2004年「ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ」 2005年「プテラノドン」 DENNIS WEAVER  デニス・ウィーバー 誕生日 1924/6/4-2006/2/24 出身 米ミズーリ州ジョプリン 大学卒業後、ニューヨークで演劇を学び、50年代にテレビ・映画界入り。 70年代の人気テレビドラマ「警部マクロード」の刑事役で注目される。 日本では、スティーブン・スピルバーグ監督の71年「激突!」の主人公役が有名。 このほか「ガンスモーク」などのテレビドラマにも出演。 出演作 1952年「愛しのシバよ帰れ」「征服されざる西部」      「決斗!一対三」 1953年「牧場荒し」「ミシシッピーの賭博師」「決闘の町」      「平原の待伏せ」 1954年「戦いの矢」「本家・ドラグネット」 1955年「十人のならず者」「トコリの橋」「7匹の無法者」      「ララミー砦の決闘」「大雪原の死闘」 1958年「黒い罠」 1960年「太平洋紅に染まる時」 1966年「砦の29人」「月世界返り」 1967年「大ぐまベン」 1970年「スレッジ」 1971年「ヘレンに何が起こったか?」「激突!」 2000年「マリン・クラッシュ」 その他の出演者: Maxwell Caulfield ... Agent Jim Carpenter Nicole Eggert ... Tiffany Stevens Fredric Lehne ... Richard Layton Hannes Jaenicke ... Dr. Kevin Thomas Fred Williamson ... Captain Masters Tim Thomerson ... Owen Cantrell Robert Torti ... Dr. Frank Ewing Stacey Travis ... Cindy Kenner Art Hindle ... Sam Meredyth Hunt ... Judy Campbell Michael B. Silver ... Doctor Winslow User Rating: 3.3/10 (222 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 陸海空と舞台はド派手ですが、 どれも、どこかの映画の下手な借用でした。 User Comments imdb-99さん San Francisco 2001年5月27日 「エアポート'77/バミューダからの脱出」に敬意 「マリン・クラッシュ」は、ユニバーサル映画のリメイクだ。 パラマウントが製作した、この「マリン・クラッシュ」は、 「エアポート'77」とおなじモデルや保存映像を用い、 レスキュー・シーンをはじめ、多くの筋書きが共通している。 この版は、賢明にも、原作の致命的な欠陥である 航空機墜落事故以外のストーリーを採用している。 いくつかのいいアクション追跡シーンがあり、 爆発シーンもなかなかのものだ。 さらにいくつか面白いものがある。 海中でサメが出没することや、妊婦が苦行しているあたりだ。 航空機の内装も面白い。 古い西部スタイルのサロンバーがある。 スティーブンス役のデニス・ウィーバーを除いて、 演技は、みんな生硬で、面白くない。 全体に、「マリン・クラッシュ」はやや面白い。 まあ、よく出来たTV映画というところだ。 オトーサン、 「投稿もまことに低調だな」 投稿者: カ−ナッキさん 2001年10月3日 駄目でした 予告編を観て、メインの映像はどう見ても『エアポ−ト77』だなぁ‥‥ などと思いつつ借りたのですが、やはり予想は的中しました。 ク−リオもビリング筆頭の割にはあっけなく死んじゃうし、 フレッド・ウィリアムソンも本当にチョイ役だし‥‥。 なにより、テロリストの皆さんが 飛行機を海に落とす理由がいまいち分かりませんでした。 唯一の救いはB・ハフの元気な姿を見れた事です。


眼下の敵

オトーサン、 「珍しいな、50年前の映画なんて」 テレビ東京午後のロードショーでやっていました。 この映画、戦争映画のベスト10に入るものでした。 「いい映画は、時代を超える生命力をもっているなぁ」 原題:The Enemy Below (1957) 監督:Dick Powell 原作:D.A. Rayner 脚本:Wendell Mayes Genre:Action /Adventure /Drama /Thriller /War 上映時間:98分 あらすじ: 第二次大戦中の南大西洋。 米駆逐艦ヘインズ号のマレル艦長は、 乗組員たちに馬鹿にされていた。 「あの船長、船酔いだってさ」 ある日、レーダーが敵のUボートをとらえた。 彼は乗組員の前に姿を現わし、見事な指揮をみせる。 一方、Uボートの艦長ストルバーグは、 敵の暗号書をドイツへ持ち帰る重大な使命をもっていた。 虚々実々の駆け引きを繰り返すうちに、 2人は、敵将の力への尊敬の念を抱くようになる。 最後に、Uボートは、ヘインズ号の魚雷攻撃に成功する。 マレルは乗組員全員に退艦を命じるが、 最後の力をふりしぼって、Uボートに体当たりする。 出演者: Robert Mitchum ... Capt. Murrell(マレル艦長) Curd Jurgens ... Von Stolberg(ストルバーグ艦長) Russell Collins ... Doctor(医師) オトーサン、 「硬軟、両雄対決いいねぇ」 ロバート・ミッチャムは、いかにもヤンキーらしいし、 クルト・ユルゲンスは、いかにも謹厳実直なドイツ人らしいのです。 でも、どちらに軍配を挙げるかといえば、 敵将役のクルト・ユルゲンスでしょう。 その眼力の鋭さには、身震いするほどでした。 「いまは、これほどの役者はいないなぁ」 ROBERT MITCHUM  ロバート・ミッチャム 誕生日 1917/8/6-1997/7/1 出身 米コネチカット州 出演作 1940年「曠野の逆襲」 1943年「駆潜艇K225」「町の人気者」「大空に生きる」      「ごくらく珍商売」「海底の墓標」 1944年「東京上空三十秒」「ネヴァダ男」 1945年「G・Iジョー」 1946年「青春よふたたび」「危険な女」 1947年「追跡」「十字砲火」「過去を逃れて」 1948年「月下の銃声」「荒原の女」 1949年「ママの青春」「赤い子馬」「仮面の報酬」 1950年「ゼロへの逃避行」 1951年「禁じられた過去」「脅迫者」「替え玉殺人計画」 1952年「死のロディオ」「零号作戦」「マカオ」「天使の顔」 1953年「第二の機会」「蛮地の太陽」「セラーズ先生今日は」 1954年「血ぬられた爪あと」「帰らざる河」 1955年「町中の拳銃に狙われる男」「見知らぬ人でなく」      「狩人の夜」 1956年「外国の陰謀」「叛逆者の群れ」 1957年「白い砂」「眼下の敵」「海の荒くれ」 1958年「死の驀走」「追撃機」 1959年「怒りの丘」「メキシコの暴れん坊」 1960年「サンダウナーズ」「肉体の遺産」「芝生は緑」 1961年「おかしな兵隊物語」 1962年「恐怖の岬」「この愛の終わりに」「史上最大の作戦」      「ランページ」 1963年「秘密殺人計画書」▲ 1964年「何という行き方!」「銃殺指令」 1965年「ジャングル・モーゼ」 1967年「アンツィオ大作戦」「大西部への道」「エル・ドラド」 1968年「戦うパンチョ・ビラ」「5枚のカード」「秘密の儀式」 1969年「国境のかなたに明日はない」「悪党谷の二人」 1970年「ライアンの娘」 1972年「サンタマリア特命隊」 1973年「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」 1974年「ザ・ヤクザ」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「ミッドウェイ」「ラスト・タイクーン」 1977年「アムステルダム・キル」 1978年「マチルダ」「大いなる眠り」      「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」 1980年「Theエージェンシー」「ナイトキル」 1982年「栄光の季節」「パラレルデス/殺しの真相」      「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」 1984年「マリアの恋人」「ジェノサイド・ストーム」 1986年「ロバート・ミッチャム/男たちの勲章」 1987年「クライムシティ2/消えたマコール」 1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」「3人のゴースト」 1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」 1991年「ケープ・フィアー」▲ 1993年「トゥーム・ストーン」「デッドボディ」 1994年「バックファイアー!」 1995年「デッドマン」 1996年「傷・心/ジェームズ・ディーン愛の伝説」 1999年「ビートニク」 CURD JURGENS  クルト・ユルゲンス 誕生日 1912/12/13-1982/6/18  出身 独ミュンヘン 出演作 1935年「ワルツの季節」 1954年「悪の決算」「遠い道」 1956年「反乱」「眼には眼を」「スパイ」「素直な悪女」 1958年「にがい勝利」「眼下の敵」「年頃ですモノ!」「六番目の幸福」      「ダニー・ケイの戦場のドン・キホーテ」 1959年「嘆きの天使」「香港定期船」 1962年「史上最大の作戦」「白馬奪回作戦」「三文オペラ」 1963年「スェーデンの城」 1964年「ロード・ジム」 1967年「アルデンヌの戦い」「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」 1968年「激戦地」 1969年「ネレトバの戦い」「砂漠の戦場/エル・アラメン」「空軍大戦略」      「ガラスの墓標」「世界殺人会社」 1970年「ハロー・グッドバイ」 1971年「殺し」「ニコライとアレクサンドラ」「悪魔のワルツ」 1973年「墓場にて」 1975年「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」 1976年「ザ・ツイスト」「007/私を愛したスパイ」 1978年「戦場の黄金律・戦争のはらわたU」「クルーズ・ミサイル」「ジャスト・ア・ジゴロ」 1979年「ゴールデン・ガール」「替え玉作戦」 1981年「テヘラン」 その他の出演者: David Hedison ... Lt. Ware Theodore Bikel ... 'Heinie' Schwaffer Kurt Kreuger ... Von Holem Frank Albertson ... Lt. (j.g.) Crain Biff Elliot ... Quartermaster User Rating: 7.8/10 (2,638 votes)        9.4/10 ( 83 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いね、名作だ」 アカデミー賞ノミネート ・特殊効果賞 User Comments Mickey-2さん Front Royal, VA 2004年12月28日 第2次世界大戦の紛争に巻きこまれた2人の男が、 最後に決着のつく探索・攻撃の状況におかれる 「眼下の敵」は、1957に上映されたデックパウエル作品だ。 主演は、ロバート・ミッチャムで、 真のリアリズムと究極の細部への配慮が光っている。 この映画は、過酷な戦争の事実を示し、 敵味方双方の使命への献身を描いている。 ミッチャムは、アメリカ海軍の駆逐艦の艦長役だ。 敵の潜水艦を発見し、破壊する任務を帯びている。 指揮権を失ったばかりだから、 二度とそんなことにならないようにと決意している。 著名なドイツ人俳優、クルト・ユルゲンスは、 潜水艦の艦長を演じる。 艦の存在をミッチャムに発見され、追跡されはじめた。 2人の艦長、ミッチャムとユルゲンスは、 愛する祖国への揺ぎない信条をもっている。 ユルゲンスは、がむしゃらなナチではないが、 戦前も、戦後も国への忠誠心がゆらいだことはない。 ミッチャムも、同様に祖国への献身にゆるぎはない。 戦争終結をもたらすべく、正しいことをやっているのだ。 この映画のなかでは、たくさんの討論がなされる。 誰が正しいのか。 なぜ、こんなことをやらなければならないのかなど。 だが、2人の艦長は、相手の心理や出方を死力をつくして読みとろうとする。 50年代には、いくつかのすばらしい映画があった。 この映画「眼下の敵」もそうだし、 「深く静かに潜航せよ」も思い出される。 見る価値がある。 両艦長の追跡ぶりを見事に描いている。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「いいコメントだ!」 うろぱす副船長さん 2007年5月24日 敵を人間として描くという事 多くの戦争映画では”敵”は残虐で血も涙も無い鬼畜として描かれます。 戦争とは所詮は人間と人間との殺し合いなので、 映画や小説で”敵”を人間として描いてしまうと その”敵”を攻撃した”味方”の正当性が崩れてしまいます。 最近公開された「パール・ハーバー」でも、 日本人が異様でまるで地球以外の惑星からやって来た エイリアンの様に描写されていたのも、 アメリカが日本を攻撃する事を正当化させるための演出だっだのでしょう。 相手が人間ではなく、得体の知れないエイリアンもどきなら 攻撃しても誰も文句はいわないでしょうから (少なくともアメリカ人と反日思想の観客は)。 また敵が全く登場しない戦争映画もあります。 実は日本の戦争映画にこのタイプの作品が多いのです。 「連合艦隊」、「男たちの大和」は敵の兵士は唯の一人も登場しません。 登場するのは敵の軍艦や飛行機だけです。 相手が人間ではなく、鉄の兵器ならやはり攻撃しても あまり”味方”の正当性あるいは人間性を疑われる事はないでしょう。 あくまで”味方”の正当性を主張する戦争映画は ”敵”の描き方がある意味において非常に単純だと言えます。 ”敵”を人間として描いた場合、 必ずしも”味方”の絶対的正当性が主張出来なくなる可能性があります。 この二つのタイプの戦争映画を比較した場合、どちらがより深く感動出来るでしょうか? 「パール・ハーバー」ではエイリアンの様な不気味な”敵”として描かれた 私たち日本人はとても納得出来ない不快な思いをさせられました。 しかし、一方で「連合艦隊」、「男たちの大和」でも 日本軍と交戦した米軍兵士やその家族の苦悩や悲しみが全く描かれていなかった事を 忘れてはならないでしょう。 そんな中で”敵”を人間として真摯に描写した戦争映画もあります。 米軍駆逐艦とナチスドイツ海軍のUボートとの戦闘を描いた「眼下の敵」もその内の一作です。 この映画が製作・公開されたのは1957年(昭和32年)です。 当時は連合国側でも敗戦国側でも戦争の記憶が生々しく、 ”敵”を人間として描くという事はかなり勇気が必要だったのではないでしょうか? ましてハリウッド映画がナチスドイツの軍人を アメリカ海軍の軍人に匹敵する様な偉大な軍人、勇敢な兵士として描くという事は 当時では非常に稀だったと思われます。 例外的にジェームス・メイスンがロンメル元帥を演じた「砂漠の鬼将軍」がありますが、 連合国側から見てもロンメルは反ナチスの象徴の様な存在だったと思うので 最前線で連合軍と死闘を交えるナチスドイツ軍をここまで勇敢な兵士、 立派な人間として描いた事はやはり映画史に残る事だと思います。 実物の第二次大戦型米軍駆逐艦を使用して撮影された海戦シーンは秀逸。 ロバート・ミッチャム演じる米軍艦長と クルト・ユルゲンス演じるナチスUボート艦長との 男と男の友情に魂を揺さぶられます。


着信アリFinal

オトーサン、 「Finalということは、前作があるんか?」 調べてみたら、これが3作目のようです。 Yahoo!のスコアは、「着信アリ」が 2.78、 「着信アリ2」が、2.05でした。 そして、この「着信アリFinal」は、2.18でした。 原題:着信アリFinal(2006) 監督:麻生学 原作:秋元康 脚本:大良美波子/ 真二郎 Genre: Horror 上映時間:105分 あらすじ: 安城高校2年C組は修学旅行で韓国へ。 楽しい船旅のはずだったが、奇妙な着メロが鳴り響く。 その着信を放っておいた生徒が首を吊り死ぬ。 同じように、生徒らが次々に死んでいく。 「転送スレバ死ナナイ」というメッセージを信じて、 友人に転送するものもいたが、一旦そのメールを受けたものは、 他の誰にも転送出来ず、死ぬ運命にある。 えみりは、韓国人のボーイフレンドと「死の予告電話」の元凶にせまる。 その結果、発信元は、いじめにあって自殺未遂だった明日香のようだ。 だが、明日香でもないらしい。 悪霊たちが明日香のパソコンのインターネット回線に取りつき、 死の予告を送っているらしい。 出演者: 堀北真希.... 松田明日香 黒木メイサ.... 草間えみり ジャン・グンソク.... アンジヌ オトーサン、 「ふーん、堀北真希って、案外上手いね」 経歴をみましたが、売れっ子のようです。 堀北真希 誕生日:1988/10/6 出身:東京都 中学2年生の時、スカウトされる。 2003年1月、 「いつもふたりで」でテレビ初出演。 同年7月、 映画「COSMIC RESCUE」のヒロイン役で映画デビュー。 2008年2月、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で、 日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞。 出演作: 2003年「COSMIC RESCUE」「Seventh Anniversary」 2004年「マナームービー 携帯臨死劇場『檻』」      「ウイニング・パス」「渋谷怪談」「渋谷怪談2」      「世界の中心で、愛をさけぶ」「母の居る場所 〜台風一過〜」      「HIRAKATA」「怪談新耳袋劇場版 視線」「Jホラーシアター 予言」 2005年「学校の階段 〜秋 文化祭編〜」「逆境ナイン」      「HINOKIO」「深紅」「ALWAYS 三丁目の夕日」 2006年「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密?銭形姉妹への挑戦状」      「春の居場所」「トリック劇場版2」「着信アリFinal」 2007年「アルゼンチンババア」「恋する日曜日 私。恋した」      「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 2008年「東京少年」「映画 クロサギ」「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」(声) その他の出演者: 天川美穂.... 楠木あずさ 山根和馬.... 三上輝也 橋本真実.... 川中瑞江 村上雄太.... 赤池徹 朝倉えりか....矢澤みのり 板尾創路.... 木部義孝 山方隆士.... 小泉丈弘 高橋あゆみ...真鍋友香 上脇結友.... 島崎真理 矢田千夏.... 立花楓 栩原楽人.... 今原信一 User Rating: 4.3( 319votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments: jigen_daisuke2003jpさん 2008年1月17日 転送という発想も活かしきれず・・ なんと今回は呪いを転送できる!! なんて画期的な呪いなんだ。 と、思ったのも束の間、ちっとも有効に使われていない^^; みんながみんなして、ただただ呪いの擦り付け合い。 呪いの着信の後は、みんなで着信のあったやつを 勝手に死ねとばかりに襲う。 ある意味、人の怖さを見せている・・ように見えるが、 こちらから観てるとただ騒々しいだけである。 誰か早いとこ奇抜な作で乗り切っておくれと思うが、 とりあえずみんなは動揺しまくり騒ぎまくりで収集がつかない。 そこは呪いの対象が前作、前々作に比べて低年齢化したせいだろうか。 今作では高校生が呪いのターゲットなせいなのか、 呪い殺されるシーンが前の作品に比べるとソフトになってる気がする。 まぁ、早い話し物足りないということなのだが、 中・高校生が観たらそれなりに怖いのか? 映像だけで怖がらせるのもなんですが、 雰囲気で怖がらせてるわけでもなくホラーとしてはど〜でしょ? 着信を転送できるという発想はなかなか面白いのだが、 一応、なんでそんなことが可能になったのか?とか、 ある程度の説明付けは必要かと。 いきなり転送可能です言われてもねぇ・・。 ついでに最後のほうで、 PCをフリーズさせるためにメールを送りまくり〜って・・ そんなんでフリーズするか?w せいぜいプロバイダーが困るくらいだと思うのだが・・ ま、ホラーだから細かいことはいっか。 とりあえずFINALってことで この呪いともおさらばというのも少々さみしいか。 FINALになって呪いが妙に安っぽい感じになり、 堀北真希、黒木メイサ共演で話題とはなったものの 特に見所のない残念な作品になっちゃたな〜と思いました。 せっかくだからFINAL2とか作っちゃうのも面白いか?w オトーサン、 「もう一方、どうぞ!」 retoroalways33さん 2007年11月14日 やはり1作目は超えられない) シリーズ3作目。 今回の作品は、出演者の年齢層を下げるている。 高校生の修学旅行中の惨事という設定は、 観客に、より身近な感覚を抱いてもらおうとしたのだろう。 現実離れした設定では臨場感や恐怖感も半減してしまうし、 単に驚かせるシーンの連発では寂しい作品となってしまう。 流血三昧のスプラッタ作品とは違うジャパニーズホラーには、 人間関係が巧妙に描かれている。 その点、「転送スレバ死ナナイ」と言うメッセージに 高校生たちが揺れ動く場面をうまく演出していたと思う。 ただ、「2」では台湾へ、今度は韓国でというように 外国に場面を移すことがどれだけ効果を上げているのかは疑問である。 なんといっても1作目のあの恐怖感が一番だった。 「2」ではあめ玉以外に石炭のすす。 今回はまた、あめ玉に戻っていた。 美々子がコンピュータに入り込むという設定はおもしろいようではあるが、 いちひとつという感じだった。    今回は「Final」とあり、本シリーズ企画の秋本康氏も「このあとはない。」と 言っているようなので、これがこのシリーズの最終章なのだろう。 終わり方からすれば、次回作があっても良さそうに思えるが、 これはこれば区切りをつけて、新作をねらった方がよいのかもしれない。


レリック

オトーサン、 「映像が暗すぎるぞ」 博物館からミシガン湖に通じる地下坑道のシーン、 真っ暗闇で、懐中電灯の光しかみえません。 でも、そこに突然、怪獣の影がよぎると、身の毛がよだちます。 「うーむ、こういう手があったのか」 低予算でモンスター映画をつくる工夫に感心しました。 原題:The Relic (1997) 監督:Peter Hyams 原作:Douglas Preston /Lincoln Child 脚本:Amy Holden Jones/John Raffo Rick Jaffa /Amanda Silver Genre:Horror/ Thriller Rated R for monster violence and gore, and for language. Country:USA / UK / Germany / Japan / New Zealand Language:English 上映時間:110分 あらすじ: 南米の貨物船から惨殺死体が発見された。 シカゴ歴史博物館には、南米から木箱が届いた。 中身は、神獣レリックの石像と木の葉だった。 進化生物学者のマーゴは、木の葉に付いたカビを保存する。 その夜、警備員が惨殺された。 解剖すると、脳下垂体が失われている。 シカゴ市警のダガスタ警部補は、 館内でホームレスが発見されるが、犯人とは思えない。 「やつが、脳下垂体をわざわざ取るか?」 翌日の夜、博物館ではカスバート博士らが準備した パーテイが開かれ、市長や有力な後援者が出席した。 ダガスタは、宴には出ないで、地下坑道で捜索を続けるが、 警察犬の叫びとともに不気味で巨大な影に遭遇した。 出演者: Penelope Ann Miller ... Dr. Margo Green (マーゴ) Tom Sizemore ... Lt. Vincent D'Agosta (ダガスタ警部補) Linda Hunt ... Dr. Ann Cuthbert(カスバート博士) Chi Moui Lo ... Dr. Greg Lee(グレッグ) オトーサン、 「マーゴ、ご苦労さま」 女ひとり、頑張りぬいて、ついに怪獣を退治するのですから、 大したもんです。 相棒役になったダガスタ警部補、安定感があっていい感じでした。 このおばあさん、演技うまいね。 リンダ・ハントは、チョイ役ですが、感心しました。 PENELOPE ANN MILLER  ペネロープ・アン・ミラー 誕生日 1964/1/13 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「ベビーシッター・アドベンチャー」 1988年「ブルースが聞こえる」      「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」      「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「サンタモニカ・ダンディ」「ドン・サバティーニ」      「ダウンタウン」「レナードの朝」「キンダガートン・コップ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」 1992年「イヤー・オブ・ザ・コメット」「ベティ・ルーは犯罪者?」      「チャーリー」 1993年「カリートの道」 1994年「シャドー」「魔界世紀ハリウッド」 1997年「レリック」「リトルシティ」 1998年「赤い標的 THE BREAK UP」 1999年「エアポート2000」「ロッキー・マルシアーノ 伝説のチャンプ」 2001年「スパイダー」 2002年「ヒューマン・ボム」 2007年「ゴースト・ハウス」 TOM SIZEMORE  トム・サイズモア 誕生日 1964/9/29 出身 米ミシガン州デトロイト ウェイン州立大学で美術を専攻し、さらにテンプル大学に進んで、 舞台芸術で修士号を取った。 最初は舞台俳優として活動し、 地元の舞台やオフ・ブロードウェイなどで経験を積む。 89年「7月4日に生まれて」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1989年「7月4日に生まれて」「ロックアップ」◆ 1990年「イントルーダー/怒りの翼」◆ 1991年「ハーレー・ダビッドソン&マルボロマン」◆ 1992年「パッセンジャー57」◆「犬の眠る場所」◆ 1993年「スリー・リバーズ」◆「愛が微笑む時」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」「ワイアット・アープ」 1995年「青いドレスの女」◇「ヒート」      「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」 1997年「レリック」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「エネミー・オブ・アメリカ」 1999年「救命士」◆ 2000年「レッド・プラネット」◆「ウィットネス・プロテクション 証人保護」      「マイ・スウィート・ガイズ」◆ 2001年「パール・ハーバー」◆「沈黙のテロリスト」◇      「ブラックホーク・ダウン」 2002年「ビッグ・トラブル」「ドリームキャッチャー」 2004年「パパラッチ」 2005年「ハリウッド・スキャンダル ハリウッドと寝た男」 LINDA HUNT  リンダ・ハント 誕生日 1945/4/2 出身 米ニュージャージー州モリスタウン 身長145cmの個性派女優。 シカゴの演劇学校を卒業後、NYで学ぶ。 ブロードウェイをはじめ、全米各地の舞台に立つ。 80年「ポパイ」で映画デビュー。 82年の「危険な年」でアカデミー助演女優賞を受賞。 「シルバラード」、「月の出をまって」でも高評価を得た。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1980年「ポパイ」 1982年「危険な年」 1984年「ボストニアン」「砂の惑星」 1985年「シルバラード」「哀愁のエレーニ」 1987年「ベースメント」「月の出をまって」 1989年「シー・デビル」 1990年「キンダガートン・コップ」 1991年「ティーン・エージェント」 1992年「風と共に去る20ドル!?」 1994年「プレタポルテ」 1995年「ポカポンタス」 1997年「レリック」 2002年「サイン」「コーリング」 2005年「ヘレンとフランクと18人の子供たち その他の出演者: James Whitmore ... Dr. Albert Frock Clayton Rohner ... Det. Hollingsworth Thomas Ryan ... Tom Parkinson Robert Lesser ... Mayor Robert Owen Diane Robin ... The Mayor's Wife Lewis Van Bergen ... John Whitney Constance Towers ... Mrs. Blaisedale Francis X. McCarthy ... Mr. Blaisedale Audra Lindley ... Dr. Zwiezic John Kapelos ... McNally Tico Wells ... Bailey User Rating: 5.3/10 (8,219 votes)       4.0/10 ( 80 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments Jack the Ripper1888さん Chicagooooooo 2003年1月2日 アクション・アドベンチャーが一転し、ホラー映画に。 この映画を買ったとき、 こいつは、典型的なアクション・アドベンチャーで、 奇妙な死があり、ひとびとは殺人生物の仕業だと推測する。 そう、その点は正解だった。 だが、この映画、実際のところ、かなり怖い。 本物の悪寒を感じさせる。 それも、思いもよらぬときに。 トム・サイズモアとペネロープ・アン・ミラーは、 ともに素晴らしい。 ホラーやアクション・アドベンチャー好きには必見だろう。 助演のリンダ・ハントとジェームス・ホイットモアもいい。 過去5年間で、最高のホラー映画だ。 伝統的な筋書きに新しいタッチを加えており、独創的だ。 この種の映画は馬鹿らしいと思うひとは、見ないほうがいい。 だが、このジャンルでは、間違いなくいい映画だ。 見事な死のシーンがある。 特筆すべき特殊効果がある。 Jim Henson Creature Shopの手になるものだ。 監督のピーター・ハイアムズは、いい仕事をした。 モダンホラーの傑作を創造している。 見た後、長く記憶に残るだろう。 10点満点で10点。 オトーサン、 「流石、映画瓦版、よく勉強しているなぁ」 服部弘太郎さん 1997年6月2日 三流のモンスター映画を一流監督のピーター・ハイアムズが演出して なんとか二流のレベルにまで引き上げた。 どうせ安っぽい異生物ホラーサスペンスだろうと思っていたら、 監督はピーター・ハイアムズなんですね。 知る人ぞ知る一流監督ではないか。 全然そんなこと気づかないまま映画を観ていたら、 オープニングタイトルで「撮影/ピーター・ハイアムズ」と出てきてびっくり。 てっきり他の監督の映画で、出稼ぎカメラマンとして働いているのかと思ってしまった。 でも監督もハイアムズだったのね。 宣伝では製作総指揮のマーク・ゴードンとゲーリー・レビンソン、 製作のゲイル・アン・ハードの方が文字の大きさがでかい。 ハイアムズのファンとしては悲しい状態だけど、これもやむを得ないのかな。 そういう僕も、ハイアムズの代表作『カプリコン1』も『アウトランド』も 『2010年』も観ていないで、勝手に「ハイアムズ好き!」と言っている。 僕にとってハイアムズはホラーコメディ『カウチポテト・アドベンチャー』や、 ヴァン・ダム主演映画『タイムコップ』『サドン・デス』の監督です。 彼の作る映画は、どこかに必ず観客を驚かせる大掛かりな撮影場面が用意されている。 例えば『サドン・デス』で見せたドーム屋根での格闘や、 ホッケーリンクへのヘリコプター墜落など、 入念な準備が必要な撮影で、きちんとダイナミックな絵を作ってくれる人です。 職人監督ですね。 ただし、そうした大掛かりな撮影にはやはり予算がかかる。 大スターであるヴァン・ダム主演の映画ならある程度の予算も割けますが、 今回の映画は予算がなくて苦労しているのがありありとわかります。 舞台になるのは大きな博物館だけ。 しかもメインは展示室ではなく、研究室や非常階段やトイレや地下通路ですもんね。 目玉になるのは、博物館の中を蹂躪しまくる巨大なモンスターぐらい。 でもこれは造形のスタン・ウィンストンやCGチームの仕事であって、 撮影監督ピーター・ハイアムズの領分じゃないんです。 今回の撮影で「おおお!」と思わせたのは、 パニックを起こした客が我先にと博物館の外に飛び出してくる場面と、 館内に残された客が地下道を通って外に脱出する場面のサスペンス。 真っ暗なトンネルを、懐中電灯の小さな明かりだけを頼りに歩く人々の心細さが、 結構こちらにも伝わってきました。 ただ、こうした場面には何の新しさもない。 みんなどこかで見たような場面ばかりです。 もちろん、新しくないことをきちんとこなせない人も多いですから、 これはこれで大事なことですけどね。 この映画は、シナリオの詰めが甘いのです。 モンスターの設定はへんに難しく考えすぎで面白くないし、 モンスターと一緒に送られてきた石像も思わせぶりなだけで意味不明。 博物館の地下にいたホームレスは、何者だったのかもわからない。 何よりも問題なのは、怪物の移動経路がよくわからなくなってしまうこと。 僕はてっきり、モンスターが2匹以上いるのかと思いました。 博物館内部の地図を電光表示する装置などがあるのだから、 これをもっとうまく使った方が迫力が出たと思います。 オトーサン、 「監督の経歴をみてみよう」 PETER HYAMS  ピーター・ハイアムズ 誕生日 1943/7/26 出身 米ニューヨーク 祖父は大興行主のソル・ヒューロック、父はブロードウェイの評論家。 大学で音楽と芸術を学び、CBSに入社。 TVMなどの演出を手掛けた後、 74年の「破壊!」で劇場映画監督デビュー。 78年の異色サスペンス「カプリコン・1」が高く評価され、 大作を任されるようになる。 自作では撮影も兼任することが多く、 「2010年」では傑作SFの続編を高水準に仕上げた。 だが、凡庸な娯楽作もあったりする職人監督。 99年、監督降板でトラブった「エンド・オブ・デイズ」を 見事に仕上げてみせた。 監督作 1974年「破壊!」「さらばハイスクール」 1978年「カプリコン・1」 1979年「ハノーバー・ストリート/哀愁の街角」 1981年「アウトランド」 1983年「密殺集団」 1984年「2010年」 1986年「シカゴ・コネクション/夢見て走れ」 1988年「プレシディオの男たち」 1990年「カナディアン・エクスプレス」 1992年「カウチポテト・アドベンチャー」 1994年「タイムコップ」 1995年「サドン・デス」 1997年「レリック」 1999年「エンド・オブ・デイズ」 2001年「ヤング・ブラッド」 2005年「サウンド・オブ・サンダー」


猫の恩返し

オトーサン、 「有難いね」 宮崎アニメの「崖の上のポニュ」公開を前に、 ジブリの映画が日本テレビで放映されているのです。 原題:猫の恩返し(2002) 監督:森田宏幸 原作:柊あおい 脚本:吉田玲子 Cindy Davis Hewitt/Donald H. Hewitt(英語版) Genre:Adventure /Animation /Family /Fantasy Country:Japan Language:English / French / Portuguese / Japanese 上映時間:75分 あらすじ: ハルは、女子高生。 ある日、トラックに轢かれそうになった 猫の国の王子・ルーンを助ける。 猫王(みょうおう)からは、次々と贈り物が届けられ、 あまつさえ、猫の国に招待される。 大歓待を受けたものの、鏡をみて仰天する。 姿が猫に変えられており、王子の妃候補になっているのだ。 そこへ、猫の事務所のバロンやムタらが救いにくるのだが... 声の出演者: 池脇千鶴 .... ハル 袴田吉彦 .... バロン 渡辺哲 .... ムタ 丹波哲郎 .... 猫王 オトーサン、 「ハルはともかく、ほかの猫の性格描写がイマイチ」 その他の出演者: 前田亜季 .... ユキ 山田孝之 .... ルーン 佐藤仁美 .... ひろみ 佐戸井けん太 .... ナトリ(第一秘書) 濱田マリ .... ナトル(第ニ秘書) 斎藤洋介 .... トト 岡江久美子 .... ハルの母 User Rating: 7.2/10 (3,633 votes) 7.2/10 ( 779 votes)Yahoo! オトーサン、 「こんなに高いのは変だ」 User Comments swordplanetさん United States 2006年4月19日 単純だが、面白い 短く、甘い。 この映画を描くには、それがいいのだろう。 スタジオ・ジブリの他の作品とはちがって、 (「風の谷のナウシカ」や「千と千尋の神隠し」) この映画は、実に単純なストーリーで、 映画というよりも、長いテレビドラマのようだ。 登場人物たちは、やや描きこまれているものの、 話しが急展開するので、充分ではない。 だが、これは微妙なユーモアに満ちた実に面白い映画だ。 唯一不満なのは、 ディズニーDVDが変なのだ。 ディズニーは、翻訳をサボって、英語の題名をつけなかった。 オトーサン、 「映画瓦版も心配しているぞ」 服部弘太郎さん 2002年9月5日 スタジオジブリ育ちの新鋭・森田宏幸監督のデビュー作。 ジブリが脱宮崎高畑化していく挑戦なのだが……。 国民的な大ヒットとなった『千と千尋の神隠し』に続く、 スタジオジブリ製作の長編アニメーション映画。 企画は宮崎駿でプロデューサーは鈴木敏夫。 監督はこれが劇場長編アニメデビュー作だという森田宏幸。 ジブリが宮崎駿と高畑勲以外の監督作を作った例は、 過去に『耳をすませば』の近藤喜文と、 テレビアニメ「海が聞こえる」の望月智充のケースのみだから、 きわめて例外的な事態なのだ。 だが今回の映画はたまたま飛び出した例外ではなく、 今後のスタジオジブリの方向性を模索する中から生まれた重要な布石なのだ。 もともとジブリは宮崎高畑両人の監督作を作ることを目的に設立されたアニメスタジオだが、 スタジオの規模が大きくなり、最新の設備を開発導入し、 優秀なアニメーターが数多く参加してきた結果、 世界有数の技術水準を持ったアニメーション製作会社へと成長した。 こうなると、宮崎高畑だけのためにスタジオを占有化させることもできない。 スタジオの資産をさらに発展継承していくために、 宮崎高畑とは違う才能に作品作りを委ねていくことを視野に入れなければならなくなる。 これは『耳をすませば』の時も同じことが考えられていたと思うのだが、 残念なことに近藤監督は若くして亡くなり、 ジブリの未来を背負っていくことはかなわなかった。 その後『もののけ姫』や『山田くん』や『千と千尋』を経たジブリは、 再度真剣に未来のジブリについて模索し始めている。 そこから生まれたのが、今回の『猫の恩返し』だろう。 ちなみに併映作『ギブリーズepisode2』の百瀬義行監督も、今回がデビュー作の新人だ。 だが本当にこうした「新人育成路線」や「非宮崎高畑路線」が定着するかどうかは、 さらに次の作品を見てみないと判断できない面もある。 ジブリは『デジモンアドベンチャー』の細田守監督を招いて 『ハウルの動く城』を製作すると発表したが、 その後なんだか内部でいろいろあったらしく、 細田監督はこの映画から手を引いたとの噂がある。 (東宝HPのラインナップ情報では、監督名が細田守のままになっているけれど……。) もしこの噂が本当だとすると(本当なんだろうなぁ)、 ジブリの行く手は袋小路じゃないのかなぁ。 今回の作品を見て気づいたのは、宮崎作品の描く家庭像が 「両親と子供がひとりかふたり」という世の“標準家庭像”とは少しずれているという事実だ。 本作に登場するのは母子家庭。 前作『千と千尋の神隠し』では主人公の少女が両親と離ればなれになってしまうし、 その前の『もののけ姫』に至ってはサンが孤児、アシタカは一族からの追放者。 他の作品を見ても、孤児や父子家庭という設定が非常に多い。 なぜ宮崎アニメに孤児や片親が多いのかという分析は、 今後の宮崎駿研究の大きなテーマになるかもしれない。 (もっとも主人公が孤児というのは、少年少女向け読み物の定番ではあるんだけどね。 例えば『ハリポタ』も同じです。)


イースタン・プロミス

オトーサン、 「ようやく見られた」 主演のヴィッゴ・モーテンセン、 残念ながら、アカデミー賞を逃しましたが、 すばらしい演技だったとか。 原題:Eastern Promises (2007) 監督:David Cronenberg 脚本:Steven Knight Genre:Crime / Drama / Mystery / Thriller Rated R for strong brutal and bloody violence, some graphic sexuality, language and nudity. Country:UK / Canada / USA Language:English / Russian / Turkish / Ukrainian 上映時間:100分 あらすじ: オトーサン、 クリスマス間近のロンドンの下町。 アンナは、助産婦だ。 今日の患者は、少女だった。 女児を生んだ後、少女が死に、日記が残された。 日記には、ロシアン・レストランのカードが挟みこまれていた。 アンナは、オーナーのセミオンに、ロシア語の翻訳を頼む。 「いま忙しいから、ヒマなとき訳そう、それでいいね」 家路につこうとしたが、バイクのエンジンがかからない。 幸い、オーナーの息子・キリルの運転手が家まで送り届けてくれる ようやく翻訳ができた。 指定された場所に現れたのは、オーナーではなく、 あの運転手のニコライだった。 彼は、忘れろ、自分たちに近づくなと囁く。 出演者: Viggo Mortensen ... Nikolai(ニコライ) Vincent Cassel ... Kirill(キリル) Naomi Watts ... Anna(アンナ) Armin Mueller-Stahl ... Semyon(セミオン) オトーサン、 「ヴィッゴ・モーテンセン、断然いい!」 他の3人も、それぞれいい持ち味を出していましたが... 長くなりますが、経歴紹介は上記4名を。 VIGGO MORTENSEN  ヴィッゴ・モーテンセン 誕生日 1958/10/20 出身 米ニューヨーク・マンハッタン デンマーク人の父とアメリカ人の母を持つ。 幼児期をマンハッタンで過ごし、その後、両親と共に南米へ。 2歳から11歳までベネズエラ、アルゼンチン、デンマークで過ごす。 帰国後の高校時代から演技を始め、演劇学校に入学。 ロサンゼルスの舞台で活躍後、 85年「刑事ジョン・ブック/目撃者」で映画デビュー。 アーティストとして才能もあり、「ダイヤルM」では彼の絵も使われている。 87年、パンクロック・バンド”エックス”のエクシーン・サーベンコヴァと結婚し、 97年、離婚。二人の間に長男ヘンリーがいる。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」 1988年「想い出のジュエル」 1990年「ヤングガン2」「柔らかい殻」 1991年「インディアン・ランナー」 1993年「ポイリング・ポイント」「カリートの道」 1995年「プロフェシー」「クリムゾン・タイド」      「ゴッド・アーミー/悪の天使」 1996年「デイライト」◆「ある貴婦人の肖像」      「アルビノ・アリゲーター」◆ 1997年「G.I.ジェーン」◆ 1998年「ダイヤルM」◆「シン・レッド・ライン」◆「サイコ」◆ 2000年「28デイズ」◆ 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◇ 2002年「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◇ 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◇      「オーシャン・オブ・ファイアー」◇ 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」◇ 2007年「イースタン・プロミス」◇ VINCENT CASSEL  ヴァンサン・カッセル 誕生日 1966/11/23 出身 仏パリ 父は俳優ジャン=ピエール・カッセル。 アクターズ・インスティテュート・オブ・ニューヨークでコメディを学び、 20才の時にフランスに戻る。 映画は「カフェ・オ・レ」から注目される。 95年「憎しみ」でセザール賞主演男優賞と有望男優賞ノミネート。 2002年「リード・マイ・リップス」でも主演男優賞にノミネートされる。 96年、「ドーベルマン」でも共演したモニカ・ベルッチと結婚。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「チョコレート・スクランブル」 1993年「カフェ・オ・レ」 1995年「憎しみ」「不倫の公式」「ある大統領の情事」 1996年「アパートメント」 1997年「ドーベルマン」◇「アサシンズ」 1998年「エリザベス」◆「アンルーリー 復讐の街」◇ 1999年「ジャンヌ・ダルク」◆「ゲスト・ハウス狂騒曲」 2000年「クリムゾン・リバー」◇ 2001年「ジェヴォーダンの獣」◆「シュレック」(声)      「リード・マイ・リップス」◇ 2002年「バースデイ・ガール」◆「アレックス」◇ 2004年「スパイ・バウンド」◇「オーシャンズ12」◆ 2005年「すべてはその朝始まった」◇ 2007年「オーシャンズ13」◆「イースタン・プロミス」◆ NAOMI WATTS  ナオミ・ワッツ 誕生日 1968/9/28 出身 英サセックス 父はピンク・フロイドのサウンド・エンジニア兼ツアー・マネージャーのピーター・ワッツ。 10歳で父と死別後、14歳の時、オーストラリアに移住。 シドニー・アクターズ・センターで学ぶ。 テレビでは「スリープウォーカーズ」でレギュラー。 86年「FOR LOVE ALONE」で映画デビュー。 95年「タンクガール」の準主役以後はヒット作に恵まれなかったが、 2001年、「マルホランド・ドライブ」のベティ役の好演で全米映画批評家協会賞、 ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞の主演女優賞受賞。 女優として注目されるようになった。 2003年「21グラム」でアカデミー賞、BAFTA主演女優賞にノミネート、 ヴェネツィア映画祭観客賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1993年「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」      「過失」(TM) 1995年「タンクガール」「ミラクル・アイランド」(TM) 1996年「ラスト・ウェディング」「監視」「アーバン・ハーベスト2」 1998年「娼婦ベロニカ」「ベイブ 都会へ行く」(声) 2000年「アリス」 2001年「デンジャラス・ビューティー」「マルホランド・ドライブ」◇      「ダウン」◇ 2002年「ザ・リング」◇ 2003年「21グラム」◇「ル・ディヴォース〜パリに恋して〜」◇      「ケリー・ザ・ギャング」 2004年「リチャード・ニクソン 暗殺を企てた男」「夫以外の選択肢」 2005年「ザ・リング2」◇「キング・コング」◇「ハッカビーズ」◇「ステイ」◇ 2006年「ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー」◇「インランド・エンパイア」◇ 2007年「イースタン・プロミス」◇ ARMIN MUELLER-STAHL  アーミン・ミューラー=スタール 誕生日 1930/12/17 出身 旧東プロシア 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1956年「HELMLICHE EHE」 1981年「LOLA」 1982年「ベロニカ・フォスのあこがれ」 1983年「傷ついた男」 1985年「BITTERE ERNTE」 1989年「ミュージック・ボックス」 1990年「わが心のボルチモア」 1991年「KAFKA/迷宮の悪夢」 1992年「マイセン幻影」「ナイト・オン・ザ・プラネット」      「パワー・オブ・ワン」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「ホーリー・ウエディング」 1995年「シャイン」「恋する放火犯」 1996年「魔王」 1998年「ピースメーカー」◆「ゲーム」◆「Xファイル ザ・ムービー」◆ 1999年「13F」◆「聖なる嘘つき その名はジェイコブ」◆ 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◆「ロング・ラン 栄光の54マイル」 2004年「ファンタジー ファクトリー」 2007年「イースタン・プロミス」◆ その他の出演者: Josef Altin ... Ekrem Mina E. Mina ... Azim Aleksandar Mikic ... Soyka Sarah-Jeanne Labrosse ... Tatiana Lalita Ahmed ... Customer Badi Uzzaman ... Chemist Dona Croll ... Nurse Raza Jaffrey ... Doctor Aziz Sinead Cusack ... Helen Jerzy Skolimowski ... Stepan Tatiana Maslany ... Tatiana (voice) User Rating: 7.8/10 (46,017 votes)        8.4/10 ( 203 votes) Yahoo! オトーサン、 「すばらしい!」 これを名画と言わずして、どう表現すればいいでしょう。 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:ヴィゴ・モーテンセン User Comments M. J Arocenaさん New Zealand 2007年12月25日 ヴィゴ・モーテンセン、新境地を開く 身の毛がよだち、手に汗にぎる。 凶暴で、ホモのエロスを感じるスリラーだ。 魂がこもっている。 これで充分なはずだが、ヴィゴ・モーテンセンが出ている! 彼は、いつもながら驚くべき俳優だ。 だが、このロシア人役”オレは、ただの運転手だ"は、 ほかの俳優がやれるとは思えない。 磁力を発している。 クローネンバーグ監督は、 これまで、彼に、二つの人生を演じさせてきたが、 今度の彼の住むモンスターたちの世界は、普遍的なものだ。 名優アーミン・ミューラー=スタールの気さくさは、 一瞬、観客を欺く。 「日記だって?」 これだけで分かるし、恐ろしい。 ヴァンサン・カッセルも、またすばらしい。 ヴィゴ・モーテンセンとの下劣でねっとりしたシーンは、 エロティックな基調があり、無視できない。 ナオミ・ワッツは、映画に暖かい気持ちを持ちこんでいた。 感傷的でないのがいい。 デビッド・クローネンバーグは、思うに これまでのすばらしいキャリアに、 見応えのある新しい表情を加えてくれた。 オトーサン、 「詳しい批評だなぁ」 残念ながら、いくつか誤字がありました。 流山の小地蔵さん 2008年5月23日 ヴィゴ・モーテンセンのフリチンの演技、 クローネンバーグ監督の職人技が光るもラストに不満。 ロードオブリングのアラゴルンがスクリーンに帰ってきました! 『イースタン・プロミス』の主演ヴィゴ・モーテンセンは本作で、 本年度のアカデミー主演にノミネートされた作品で、 その抑制のなかに人間味を漂わせる演技は、 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイスと甲乙つけがたいものでした。 間違いなくクローネンバーグが新境地を拓いたものといえます。 アラゴルン役のモーテンセンもそうだったけれど、彼の演じるのは役はどれもクール。 今回は、そのくせ人助けしてしまうという暖かみも併せ持つという二面性のキャラなんです。  本作の魅力の一番に来るものといえば、 モーテンセンの隠された一面が遺憾なく発揮されているということです。 彼の役どころはロンドンに巣くう悪名高きロシアマフィアの組織「法の泥棒」の運転手。 誰もが強面を連想するけれど、スクリーンの彼は、 ボスの命令に背き、逃がしたり、情報を教えたり、結構人に優しい面を見せます。 こいつマフィアにしてはなんかヘンな奴だなと思いきや、やはり裏がありました。 その辺の複雑な心理描写を違和感なく表現しているモーテンセンは アカデミー主演にノミネートされるだけの価値ある役者であると思えましたね。 この作品のタイトルは、英国における東欧組織による人身売買契約のことを指します。 サウナやマッサージ・パーラーで体を売る約7,000人の娼婦、 うち8割の女性は東欧、バルト海沿岸諸国の出身であるとか。 そこには東欧の暴力組織が介在しています。 英国地元の暴力組織へと商品のように売られる「性の奴隷」の存在を描いているという点で、 本質は社会派なのかも知れません。 この作品でも、半ば強制的にウクライナから連れてこされて、 薬を打たれたうえレイプされ、あげくの上放り出されて、病院に搬送。 子供を生んで息を引き取ってしまう僅か14歳の少女の存在が重く横たわります。 先進国イギリスの首都でもこんな『人心売買』が横行しているんだよ、 きれい事では済まされないよともいいだけなショッキングなシーンが続きました。 脚本を担当したスタッフは実際に、犯罪者に会うなどリサーチ。 ロンドンの裏社会の現実はあまりにもグロテスクで凄まじいものだったそうです。 郊外の街角で、当然のように奴隷制が敷かれているのだとか。 その奴隷のひとりとして少女の存在を伏線とし、ロンドンの「闇の権力」ともいうべき、 ロシアマフィアの残虐非道な所業をリアルに描くバイオレンス作品となっています。 とにかく連中は人を殺すことを何とも思っていません、 たとえ仲間でも、気にくわないと殺してしまいます。 問題は殺しの表現がえぐいこと! 冒頭の仲間のマフィアを殺すシーンでは、床屋で突然のどをかききるシーンかあって、 この作品は半端な覚悟で見られないなと示しました。 そして、殺した死体を冷凍にしたあげく、 モーテンセン演じるニコライが身元をばれない処理をして河に流します。 この処理というのが、死体の歯を抜き、指を切り落とすこと。 これが実にリアルで、見るに耐えられませんでした。 この作品、このあとの殺しのシーンは何故かピストルでなくナイフなんです。 傷跡も生々しく、剔られていく傷跡に絶句の連続でした。 ホントに痛いというほかないシーンが多かったですね。 赤ん坊まで殺そうとしたのですから。 特に、ニコライが裏切られて、サウナで全裸で暗殺者と素手で戦うところは、 ニコライが負う傷跡が生々しく、緊張の連続でした。 ちなみにモーテンセンはフリチンで文字通り体を張って熱演しています。 局所も一部見えていました(^^ゞ そんなおぞましいストーリーに救いをもたらすのが ナオミ・ワッツが演じる助産婦のアンナでした。 オープニングでは、ドラックストアでひとりの少女が 下半身を血に染めて倒れるところから始まります。 少女は、病院に運ばれますが、女の子とを産んだあとに息を引き取ってしまいます。 その手術に立ち会ったのがアンナでした。 アンナは少女の所持品のバックから日記を見つけ、 赤ん坊のために少女の身元を割り出そうとします。 日記には少女の名前とロシアの故郷のことが記された一枚のカードが挟まれていました。 「トランスシベリアン」という名前のロシアン・レストランのカードを頼りに、 アンナはその店を訪ねることに。 店のオーナーは、少女のことは知らないが、 日記があるなら翻訳してあげようと提案します。 そのレストランの前でアンナはニコライと出会います。 この出会いが運命的であったことは映画の展開上で分かっていきます。 アンナは何とか赤ちゃんの身元を調べるなど尽力します。 その優しさが唯一この作品の息抜きになっていました。 けれども赤ちゃんの存在は意外な方向へ展開。 その秘密を巡って、アンナの元にもマフィアの手が迫ってきます。 その中でアンナとニコライの微妙な関係の変化も見所となります。 ニコライの人間味に惹かれていくアンナがいだいた疑問は、 「あなたは何者?」。 アンナが思うのも当然でニコライはも余りにマフィアらしくなく、 アンナに優し過ぎました。 やがてニコライは、マフィアの正式な構成員として認められ、 星の入れ墨を許されます。 マフィアにとってタトゥーは、己の生き様を語り、勲章のようななものでした。 例えそれが罠であったとしても・・・。 構成員となったニコライは、ボスの息子と結託して、 組織の支配権を手中に収めようとします。 果たしてニコライは、計算高いワルなのか、 はたまた正義のヒーローの仮の姿か、 バイオレンスに満ちたシーンと共にニコライの真の狙いは何かが 明らかになることが、この作品のオチになっていました。 全編を通じてクローネンバーグ監督のスタイリッシュでありながら、 いぶし銀のような風格のあるた作品です。 ロンドンの街並みがまるでロシアの中にいるような錯覚を感じてしまうのも見所の一つ。 ただラスト時間切れのためか、 唐突にストーリーを打ち切りで終えたところに多いに不満を感じました。 「そりゃあねぇだろう」とね。 それでもヘビーな映画通には、ぜひお勧めしたい作品です。 見応えはありますよ。 オトーサン、 「この監督すごいね」 経歴とインタビューをみてみましょう。 DAVID CRONENBERG  デビッド・クローネンバーグ 誕生日 1943/5/15 出身 カナダ・オンタリオ州トロント リトアニア系ユダヤ人家庭に生まれる。 子供の頃はクライム・ストーリー専門の記者だった父の影響で物語を書いたり、 ピアニストの母の影響でクラシックギターをやった。 1961年、トロント大学へ。 生化学・生物学を専攻したが、英語・英文学に転部。 在学中に短編小説で賞を受けるなどした。 卒業後、一年間、デンマークに滞在。 帰国後、同大学の大学院修士課程に進学。 友人の影響を受けて、16mmの短編映画や実験映画を監督する。 1971年から、どヨーロッパで生活し、3本のテレビ映画を制作。 1972年、長女カサンドラ誕生。 多くのテレビ作品を手がけたのち、 1975年、「デビッド・クローネンバーグのシーバース」で劇場映画デビュー。 1986年、「ザ・フライ」でアカデミー賞特殊効果賞を受賞。 1992年、「裸のランチ」で全米映画批評家協会賞最優秀監督賞・脚本賞受賞。 1996年、「クラッシュ」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は、カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネート。 監督作 1969年「ステレオ〜均衡の遺失」 1970年「クライム・オブ・ザ・フューチャー」 1975年「シーバース 人食い生物の島」 1977年「ラピッド」 1979年「ザ・ブルード 怒りのメタファー」「ファイヤーボール」 1980年「スキャナーズ」 1983年「デッドゾーン」「ビデオドローム」 1986年「ザ・フライ」 1988年「旋律の絆・デッド・リンガーズ」 1992年「裸のランチ」 1993年「M・バタフライ」 1996年「クラッシュ」 1999年「イグジステンズ」 2002年「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 2007年「イースタン・プロミス」 ○デビッド・クローネンバーグ監督インタビュー Q:前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いて“暴力”を追求していますが、   いま一番興味を惹かれるテーマなんでしょうか? A:自分ではバイオレンスに取り憑かれているつもりはまったくないんだ。   実際に映画の中でバイオレンスシーンと呼べるのは6分間程度。   残りの90分くらいは会話劇だしね。   ただ今日の世界では、   TVやインターネットから毎日のように暴力にまつわるニュースが流れてくる。   暴力について耳にせずに過ごすなんて不可能だ。   普通の人はこの映画ほど惨い暴力に接することはないかもしれないが、   誰もがすぐ近くにある脅威として認識している問題だと思う」 Q:もともとはスティーブ・ナイトの脚本から始まった企画だそうですね。 A:ナイトの脚本に惹かれたのは、複雑にねじれた家族たちの物語だと思ったから。   祖国を離れたロシア人マフィアが、   まったく違う国で自分たちだけの世界を築こうとしている。   しかもその世界が小さなレストランに過ぎないことが、とても面白いと思ってね。   それに現実にある社会問題について描くことも、僕にとって新しい挑戦だった。 Q:ビゴ・モーテンセンが全裸のまま襲撃されるアクションシーンが強烈ですが、   どうやって撮影したんでしょうか? A:もともと脚本にあったシーンだけど、人間がもっとも暴力にさらされる状況について   ビゴと話し合って、全裸で演じるべきだと結論づけた。   主人公が真っ裸だからスタントマンでごまかすわけにもいかず、   すべてビゴが演じているよ(笑)。   とにかく危険なシーンなので、準備に数週間を費やし、撮影には2日間かけた。   緊張感ただよう現場だったけど、みんなで何度も大笑いする楽しい体験だったよ。 Q:肉体が傷つく描写は、執拗なほどにリアルで痛々しいですね。 A:それは哲学的な、そしてアーティスティックな探求の結果なんだ。   僕は“人間の存在”は物理的なものだと信じている。   死後の世界だとか死後も魂が漂うだとか、そんな類の話はすべてファンタジーだよ。   だから、いざ僕がバイオレンスを描こうとすれば、   直接的なダメージや肉体の破壊に焦点を当てるのがノーマルに感じられるんだ。 Q:表に出ないマフィアの世界について、どこまでリサーチしたんでしょうか? A:関係者全員が綿密なリサーチをしたよ。   素晴らしい書物やドキュメンタリーがあって、とても参考になった。   ビゴも役作りに没頭するタイプの役者で、   年老いたロシアンマフィアの囚人と直接会って話を聞いていた。   彼らの話し方や、タトゥーの伝統にとてもこだわっていたんだ。   ただロシアンマフィアの強固な絆はもはや古いものになりつつある。   今はルールを無視した若い世代が台頭していて、   だからこそ、この映画のマフィアは古い因習を守ろうとしているんだ。 Q:本物のマフィアの感想は聞けましたか? A:ああ、ロシア人の犯罪者から、誰よりも好意的なレビューをもらったんだ(笑)。   それこそマフィア文化の描写ついても褒めてもらえて、実に光栄だったね。


映画の採点簿

イースタン・プロミス*****
猫の恩返し****
レリック****
着信アリFinal***
眼下の敵*****
マリン・クラッシュ***
空かける強盗団****
崖の上のポニョ****
となりのトトロ*****
ホートン ふしぎな世界のダレダーレ*****
ディテンション***
ケインとアベル/権力と復讐にかけた男の情熱*****
パラダイスアーミー****
リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦****
カンフー・パンダ*****
ドラゴン・キングダム****
北海ハイジャック****
シザーズ・カップ****
機動警察パトレイバー THE MOVIE****
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊*****
スカイ・クロラ The Sky Crawlers****
インクレディブル・ハルク*****
機動警察パトレイバー2 THE MOVIE*****
はぐれ刑事純情派****
ダークナイト*****
赤ちゃんのおでかけ****
ロスト・キッズ*****
グロリア****
マイ・ビューティフル・ジョー****
ビバリーヒルズ・コップ2****
テリーとカレン 家庭交換****
メダリオン****
マーシャル・ロー*****
白い肌の異常な夜****
悪女の構図****
アクロス・ザ・ユニバース*****
バッテリー****
キサラギ*****
12人の怒れる男*****
誕生日はもう来ない****
光る眼****
ベガスの恋に勝つルール****
セックス・アンド・ザ・シティ****
ザ・フライ2 二世誕生****
ベスト・キッド2****
遊星からの物体X*****
ダブル・トラブル****
ジャッカル****
パパラッチ****
ファースト・スピード****
ワイルドシングス****
ハンコック****
ハードロック・ハイジャック****
シャカリキ!****
イントゥ・ザ・ワイルド*****
デッドリー・フレンド****
落下の王国****
ツインズ・エフェクト****
ジュニア****
おくりびと*****
恋人はパパ/ひと夏の恋****
デイ・アフター 首都水没****
グーグーだって猫である***
レア・魔性の肉体***
ワイルド・チェイス****
山猫は眠らない3 決別の照準****
ウォンテッド*****
アキレスと亀****
闇の子供たち****
ヒューマン・トラフィック*****
裸足の伯爵夫人*****
ハンガー**** 
男はつらいよ*****
アイアンマン*****
最後の初恋**** 
イキガミ**** 
風の遺産(聖書への反逆)*****
パコと魔法の絵本**** 
リロイ アンド スティッチ**** 
殺し屋の烙印**** 
アウトランド**** 
アンツ・イン・ザ・パンツ!**** 
宮廷画家ゴヤは見た*****
トウキョウソナタ*****
ことの終わり*****
天使***
ブローン・アウェイ/復讐の序曲**** 
ゲットスマート**** 
グッドボーイズ***
シリコンバレーを抜け駆けろ!**** 
ポセイドン***
西遊記***
シャークアタック/地獄の殺人ザメ***
トレイン・ジャック オリエント急行***
P.S. アイラヴユー**** 
デイブレイク***
ウェディング・クラッシャーズ**** 
ダークサマー***
イーグル・アイ**** 
チャイナ・シンドローム*****

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