オトーサンの2008年その4

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が衰退しています。
CGに頼りすぎて、人間が描かれていない。
投下資本効率を考えすぎて、企画が貧しくなっている。
究極的には、アメリカの衰退を反映しているのでしょう。
しかし...物は考えよう。
映画産業の勃興は、あの1929年の大恐慌からでした。
ひとびとは、映画に救いや気晴らしを求めたのです。
今後10年、映画がどう変わるか、注視しましょう。

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目次

3094 K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝(2008) 3093 憎いあンちくしょう(TV 1962)
3092 セイヴィア (TV 1998) 3091 永遠のこどもたち(2007) 3090 ラスト・キャッスル (TV 2001) 3089 目撃(TV 1997) 3086 ダウンタウン(TV 1990)
3085 ワールド・オブ・ライズ(2008) 3084 犯罪潜入捜査官(TV 2001) 3083 蝋人形の館(TV 2005) 3082 チャイナレイク殺人事件(TV 1990) 3081 アルカトラズからの脱出 (TV 1979)
3080 私は貝になりたい (2008) 3079 マイアミ・バイス(TV 2006) 3078 ルビー&カンタン(TV 2003) 3077 ブロークン・イングリッシュ(2007) 3076 ゴーストシップ(TV 2002)
3075 サドン・デス(TV 1995) 3074 マキシマム・リスク(TV 1996) 3073 ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−(TV 2001) 3072 ウォーリー(2008) 3071 ボディ・ターゲット(TV 1993)
3070 ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト(2008) 3069 ホネツギマン(TV 1998) 3068 ラスト・クリスマス(TV 1978) 3067 いちご白書(TV 1970) 3066 不安(DVD 1954)
3065 デス・レース(2008) 3064 犯人に告ぐ(TV 1937) 3063 鎧なき騎士(DVD 1937) 3062 白鯨(DVD 1956) 3061 1408号室(2007)
3060 コンチネンタル(DVD 1934) 3059 いとこ同志(DVD 1959) 3058 暗黒街の弾痕(DVD 1937) 3057 ブラインドネス(2008) 3056 トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008)
3055 スミス夫妻(DVD 1941) 3054 勝利の朝(DVD 1933) 3053 イタリア旅行(DVD 1954) 3052 かけひきは、恋のはじまり(2008) 3051 ゴルゴ13 九竜の首(TV 1977)
3050 キル・ポイント(TV 2007) 3049 ネバー・セイ・ダイ(TV 2001) 3048 ハッピーフライト(2008) 3047 もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン(TV 1989) 3046 ブレイク・ダウン(TV 1996)
3045 ワイルドランナー 悪魔の罠(TV 1996) 3044 エマニエル夫人(TV 1974) 3043 インビジブル(TV 2000) 3042 ウェディング・プランナー(TV 2001) 3041 ブレイド2(TV 2002)
3040 ふるえて眠れ(DVD 1964) 3039 終身犯(DVD 1962) 3038 レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅(TV 2000) 3037 ナショナル・セキュリティ(TV 2003) 3036 隠された記憶(DVD 2005)
3035 ブタがいた教室(2008) 3034 レッドクリフ Part I (2008) 3033 戦艦バウンティ(TV 1962) 3032 ダイヤモンド・イン・パラダイス(TV 2004) 3031 L.A.ストーリー/恋の降る街(TV 1976)
3030 鷲は舞いおりた(TV 1976) 3029 ペイルライダー(TV 1985) 3028 レッド・サン(TV 1971) 3027 エアポート80(TV 1979) 3026 アラン・ドロン/私刑警察(TV 1988)


K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

オトーサン、 「長ったらしい題名だ」 今朝の朝の朝刊みたいですね。 "怪人二十面相"でいいじゃないですか。 原作が江戸川乱歩じゃないなら、せめて、"怪人二十面相・伝"で。 原作者の北村想さんは、名古屋の小劇場で活躍してきた方とか。 原題:K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝(2008) 監督:佐藤嗣麻子 原作:北村想 脚本:佐藤嗣麻子/ 山崎貴 Genre:Action/Adventure/Mystery 上映時間:137分 あらすじ: 1941年12月8日、日本は、欧米と和平を結ぶ。 第二次世界大戦は、回避されたのだ。 だが、帝都・東京では特権階級が富を独占していた。 貧しいひとびとには、家もパンもなかった。 そんな世相を憂えて金持ちを狙う怪人二十面相が出現した。 ある日、曲芸師、平吉は、見知らぬ紳士から 財閥令嬢・葉子と名探偵・明智小五郎の結納の写真を 撮ってほしいとの依頼を受ける。 だが、それは、実は、二十面相の罠だったのだ... 出演者 金城武 ... 遠藤平吉 松たか子 ... 羽柴葉子 仲村トオル ... 明智小五郎 國村隼 ... 源治 オトーサン、 「うーん、言いたいけどなぁ」 怪人二十面相を演じたのは、誰か? それは、絶対漏らしてはいけない秘密なのです。 金城武くん、松たか子さんは、オッケー。 とくに、松たか子さんのコミカルな演技には、笑い声が。 仲村トオルの明智小五郎や本郷奏多くんの小林少年は、 イメージが違っていました。 國村隼さんが、泥棒役で、活躍していました。 その他の出演者: 高島礼子 ... 菊子 本郷奏多 ... 小林芳雄 益岡徹 ... 浪越警部 今井悠貴 ... シンスケ 鹿賀丈史 ... 謎の紳士 斎藤歩 木野花 飯田基祐 猫田直 藤本静 大堀こういち 高橋努 田鍋謙一郎 神戸浩 市野世龍 要潤 串田和美 嶋田久作 小日向文世 大滝秀治 松重豊 User Ratings 8.0/10( 510 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点はムリだけど、7点台は確実なのでは」 レトロな感じが効果的でした。 User Comments: が〜ちゃん 2008年12月25日 日本の下流階級版のバットマンみたい。 なぜ、現代に置き換えなかったのかな〜?! と思っていましたが、見て納得です。 日本の資金では、ハリウッド映画には太刀打ちできないもの。 下流階級の者ならではの、苦しみや貧しさ・世間の理不尽さが根底にあるので、 ストーリーに納得できる。 國村準や松たか子が、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンに相当していて、 なかなかの阿吽の呼吸でした。 また、香港映画に見られるようなアクションシーンもあり、 金城武がアイディアを出していたというのも、納得。 イマイチかな?!と思っていましたが、楽しく見られました。 金城武は、もう少しハジケテも良いのにな〜。 オトーサン、 「では、映画評論家、どうぞ!」 前田有一さん 2008年12月21日 怪人二十面相の秘話を描くアクションドラマ 江戸川乱歩の子供向け推理シリーズに登場する ダークヒーロー、怪人二十面相を主題にしたこのアクション映画は、 お正月にぴったりな気楽な娯楽作となった。 日本が戦争に巻き込まれずに更なる発展を遂げた架空の1949年、帝都。 サーカス団のスター曲芸師、遠藤平吉(金城武)は、 見知らぬ編集者からその運動能力を見込まれ、 名探偵・明智小五郎(仲村トオル)と羽柴華子(松たか子)の結納式の 盗撮を高額で依頼される。 だが、その結納式には巷を騒がす大泥棒、怪人二十面相も陰謀を仕掛けていた。 推理小説好きには、すぐに話の展開が読めてしまう内容だが、 それでもラストにはちょっとした驚きが隠されている。 怪人二十面相の新解釈で話題になった北村想の原作を、 『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの制作プロ、ROBOTが映画化。 よって、VFXを駆使した華々しい見せ場も用意される。 とはいえ邦画は、まだまだCGの使い方にスマートさが感じられない。 とくにこうした大作だとその傾向が顕著。 本作でも、一番大事なクライマックスのジャイロ救出場面など、 ギャグとしか思えぬ状況になっている。 総合的な映画的完成度の高さは望むべくもない。 ただし、架空の帝都を再現した風景CGはいい味を出している。 戦争に巻き込まれず1949年を迎えていたら……と、ある種の歴史ロマンを感じさせる。 そこに出てくるお姫様役の松たか子がまた、年甲斐もなくかわいらしく、 真っ白なドレスがご本人にも、昭和ノスタルジーを感じさせる街並みにもよく似合っている。 ニコラ・テスラを引き合いに出すなど、 物語全体に漂うオカルト風味、スケール感の大きさもいい感じだ。 何より私が気に入ったのは、サーカス団員を演じる金城武が二十面相を追跡するスタントシーンである。 ヤマカシよろしく体ひとつでビルも壁ものりこえ、地図上をひたすら一直線に走りぬける。 そのスピードと躍動感あふれる肉弾戦はいかにも映画的で、痛快極まりない。 先ほど書いたようにこの映画は背景となる街並み自体に魅力があるので、 過去の類似品とはまた違った良さがあるのである。 それを演じる金城武が非の打ち所のないイケメンで、 見ているだけで美を感じさせるのも大きい。 むろん、彼のしゃべる日本語セリフを聞けば「天は二物を与えず」を激しく実感できるものの、 そのあたりはとっくに織り込み済みなので今更マイナスには感じない。 あまり細かいことは気にせず、 それこそ大掛かりなサーカスでも楽しむつもりで鑑賞することをすすめたい。 70点


憎いあンちくしょう

オトーサン、 「1962年の映画か」 大学を出たばかりの頃、高度成長まっ只中でした。 石原裕次郎も、浅丘ルリ子も、長門裕之も、 そう、みんな若かったのです。 信じられないほど、みんなみんな若さに溢れていたのです。 原題:憎いあンちくしょう(1962) 監督:蔵原惟繕 脚本:山田信夫 Genre: Romance 上映時間:105分 あらすじ: 大作は、スーパースター。 分刻みの予定をマネジャーの典子が管理している。 二人は、恋人だが、肉体関係はない。 指一本ふれないという約束をかわしているからだ。 そんな大作の前に、美子が現れる。 「無報酬で、中古車を九州まで連んでほしい」 「よし、僕が運ぼう!」 大作は、ジープを駆って、九州へ。 高速道路もない時代、凸凹道で、道中はさまざまなトラブルが。 ついに、九州・福岡に着く。 「危ない!」 後を追ってきた典子が、山笠まつりの群衆にもまれていた。 出演者 石原裕次郎 .... 北大作 浅丘ルリ子 .... 榊田典子 芦川いづみ .... 井川美子 小池朝雄 .... 小坂敏夫 長門裕之 .... 一郎ちゃん オトーサン、 「みんな若いなぁ」 痩せている裕次郎、ふくよかなルリ子、別人のような長門裕之。 自分が年をとったことを忘れてしまいます。 「浅丘ルリ子って、すごい女優なんだ」 数十年の歳月を経て、数千本の映画をみて、 ようやく、そのすごさに気がつきました。 浅丘ルリ子 誕生日 1940/7/2 出身 満州国・新京 引き揚げ後、東京・神田に育つ。 今川中学校在学中「緑はるかに」のオーディションに応募し、 約3000人の中から選ばれ、デビュー。 日活の看板女優として多数の映画に出演した。 「男はつらいよシリーズ」で演じたクラブ歌手リリー役は好評で、 マドンナとしてシリーズ最多の4回の出演を数えた。 1980年代以降は、舞台で活躍。 1971年、石坂浩二と結婚、2000年離婚。 2002年、紫綬褒章を受賞。 出演作: 1955年「緑はるかに」「銀座二十四帖」 1956年「愛情」「裏町のお転婆娘」「愉快な仲間 赤ちゃん特急」      「むすめ巡礼 流れの花」「愛は降る星のかなたに」 1957年「踊る太陽 お転婆三人姉妹」「鷲と鷹」「17才の抵抗」      「永遠に答えず」「今日のいのち」 1958年「運河」「絶唱」「禁じられた唇」「永遠に答えず 完結編」      「夫婦百景」「続 夫婦百景」 1959年「南国土佐を後にして」「ギターを持った渡り鳥」「銀座旋風児」      「世界を賭ける恋」 1960年「拳銃無頼帖 抜き打ちの竜」「海から来た流れ者」「拳銃無頼帖 電光石火の男」      「大草原の渡り鳥」「銀座旋風児 目撃者は彼奴だ」「十六歳」 1961年「銀座旋風児 嵐が俺を呼んでいる」 1962年「北帰行より 渡り鳥北へ帰る」「銀座の恋の物語」「憎いあンちくしょう」      「危いことなら銭になる」「愛と死のかたみ」「若い人」 1963年「何か面白いことないか」「夜霧のブルース」「太平洋ひとりぼっち」      「霧に消えた人」「丘は花ざかり」「結婚の条件」「アカシアの雨がやむとき」 1964年「執炎」「赤いハンカチ」「夕陽の丘」「若草物語」 1965年「夜明けのうた」「水で書かれた物語」 1966年「二人の世界」「源氏物語」 1967年「愛の渇き」「夜霧よ今夜も有難う」「紅の流れ星」「君は恋人」 1968年「狙撃」 1969年「私が棄てた女」「栄光への5000キロ」「女体」「華やかな女豹」 1970年「戦争と人間・第一部 運命の序曲」「愛の化石」 1971年「告白的女優論」「嫉妬」「戦争と人間・第二部 愛と悲しみの大河」      「愛ふたたび」 1973年「戦争と人間・第三部 完結篇」「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」 1975年「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」 1978年「渚の白い家」 1980年「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」 1986年「鹿鳴館」 1994年「四十七人の刺客」 1995年「男はつらいよ 寅次郎紅の花」 2002年「木曜組曲」 2006年「博士の愛した数式」「早咲きの花」 その他の出演者: 川地民夫 .... 尾崎宏 佐野浅夫 .... 奥山 市村博 .... 演出助手A 亀山靖博 .... 演出助手B 緒方葉子 .... TVの助手 井上昭文 .... 男(京都) 草薙幸二郎 .... ラジオ局のディレクター 神山勝 .... 野球場のアナウンサー 小泉郁之助 .... 関東TV部課長A 雪丘恵介 .... 関東TV部課長B 河野弘 .... 関東TV部課長C 杉江弘 .... 関東TV部課長D 天草四郎 .... 禿頭の男 葵真木子 .... 経理部の女 高品格 .... フェリボート係員 河上信夫 .... 医者 User Ratings:10/10 ( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「高い、高い、高すぎるけど...」 でも、いい、とてもいい映画でした。 User Comments: kimutakuywさん 2008年7月14日 時代の息吹 鮮烈 浅丘ルリ子がホンポウ大胆才気ハツラツ、大活躍。 強烈な魅力を爆発させる。 他方、道徳的保守性、つくす女も、微妙に演じ、 戦中族の複雑な精神構造を表現している。 描かれるマスコミのエゴは時代を超越する。 道々の風景は日本の高度成長のすさまじさを実感させる。 ガソリン30リッター1700円場面より。当時の初任給18000円。 石原裕次郎はジョンウェイン的たくましさにあふれ、 高度成長期の日本がひしひしと感じられる。 オトーサン、 「危なかったなぁ、あの時は」 名古屋から東京まで、国道1号線を走りましたっけ。 トイレ休憩だけで、12時間連続運転で、実家をめざしました。 渋谷・松涛の陸橋のところで、めまいがしました。 odyssさん 2008年11月11日 転機の映画、転機の俳優 主演の石原裕次郎がテレビなどマスコミの超売れっ子という設定。 恋人兼マネージャーの浅丘ルリ子とは2年来の仲だけれど、 キスもせず肉体関係も持たないという約束をしている。 だけど二人はすでに倦怠期。 そんなとき、「熊本の僻地の村で医師として働く恋人のために 中古のジープを買ったから東京から運転して届けてくれ、ただし無報酬」という広告を 自分を変える絶好の機会と捕らえた石原は・・・・・ 1962年、昭和37年に作られた映画。 つまり東京オリンピックの2年前。 すでにテレビは日本中に普及しており、 その売れっ子が超多忙で全国津々浦々に 名前と顔を知られているという設定もうなずけます。 この映画はそうした状況を逆手にとって、 マスコミの体質を批判的に描くと同時に、 その中で失われた自分らしさを何とか取り戻そうとしてあがく青年の姿を丹念に追っています。 東京から熊本までクルマで行くというのは、当時としては大変なことだったでしょう。 まだ高速道路はなく(この映画の翌年に初めて名神高速が開通)、 国道を時速60キロかそこらで走っていかねばなりません。 国道は今ほど混んでいなかったとはいえ、 映画を見ると中国地方ではまだ未舗装部分もあったよう。 番号数字3桁の重要度の低い国道ならともかく、 関西と九州を結ぶ幹線国道に未舗装部分があった時代なのです。 しかしこの映画は他方、広島では原爆ドームを、博多では祭りを映したりして、 観光代理業的なサービスも忘れません。 時代と言えば、途中で給油する場面ではガソリン30リットル1740円という数字が出てきます。 1リットルが60円弱。 昭和37年と平成時代の物価水準の差を考えると、ガソリンはほとんど値上がりしていない、 実質的には安くなっているのだと実感しました。 また石原が運転しながら植木等の「スーダラ節」(昭和36年)を歌うのも時代を感じさせます。 それは単に流行歌を歌っているからということではなく、 本来カッコイイ映画スターである石原が、 テレビを通じてコメディアンとして売り出し爆発的な人気を誇っていた植木の歌を歌わざるを得ない、 という状況を照射しているからです。 そう、テレビの普及によって映画はこの頃重大な転機を迎えていたわけです。 昭和30年代前半には映画は娯楽の王様だった。 しかし同じ昭和30年代も後半になるとすでにテレビに押されて斜陽産業に近づいていきます。 この映画はテレビに出演することによって有名人になり売れっ子になる主人公の 人間性回復を描いているのですが、 意地悪い見方をすればテレビに押されっぱなしだった映画によるテレビ批判とも受け取れるし、 また昭和30年代前半には爆発的な人気を誇った映画スター石原裕次郎も28歳で、 そろそろ演技派的な側面が要求される年齢にさしかかる、 その転機を映しているということなのかも知れません。 この映画には石原の上半身裸シーンが目立ちます。 暑い季節だからだけではないでしょう。 自己の回復、というテーマが石原の格好に反映されているのではないか。 一方、浅丘ルリ子も下着シーンを何度か見せてくれます。 「キスもしないし肉体関係も持たない」という石原と浅丘の約束の代償のごとくに、 主演二人の肉体が露出された映画なのです。 また、私個人の好みで言うと、浅丘ルリ子という女優の美しさが ことのほか見事に捉えられているところも「買い」だと思います。 笑っても泣いても、高慢ちきでもうちひしがれていてもサマになるという点で、実に見事です。 彼女は吉永小百合、大原麗子と並んで昭和戦後の三大美人女優だというのが私の持論ですが、 下着シーンを含め彼女の魅力を思い切り堪能できる映画であることは間違いありません。 この映画のもう一つのテーマは愛の回復です。 それは主として石原と浅丘の関係によって追求されていますが、 もう一組のカップルも小さくない役割を担っています。 クルマを九州までという広告を出した芦川いづみと熊本の僻地で働く医師のカップルです。 これ以上はネタバレ的になるので省きますが、 蔵原監督のスタンスは必ずしも明瞭ではないものの、 映画にありがちなカップル描写に終わらない芦川カップルの重みは見逃せません。 映像的には、時として凝ったカメラワークを見せながらも、それが過剰になることはなく、 あくまで筋書きとテーマに沿った作品とすることに重きを置いているようです。


セイヴィア

オトーサン、 「セイヴィア?」 セルビアの間違いではないかと思いましたが、 "助ける者"を指すようです。 派遣打ち切りのひとを助けるひとは、 みんな"Savior=救世主"と呼んでいいのです。 いま、みんなが救世主になれるチャンスなのです。 原題:Savior (1998) 監督:Predrag Antonijevic 脚本:Robert Orr Genre:Drama / War Country:USA Language:English /Serbo-Croatian /French 上映時間:103分 あらすじ: ギイは、イスラム原理主義者のテロで、妻子を失う。 怒りに任せて、モスクに乱入し、手当たり次第に信者を撃ち殺す。 数年後、外人部隊の傭兵としてボスニア・ヘルツェゴビナへ。 宗教、民族、主権の対立で、生き地獄と化していた。 捕虜の一人ヴェラが、兵士に陵辱される最中に産気づく。 「薄汚いモスレムの牝牛め!」 ギイは、窮地を救い、女の子を出産したヴェラを家に送り届けてやる。 ヴェラは、まったく赤ん坊の面倒をみようとしない。 「敵軍兵士に孕まされた赤ん坊だもの、いっそ死んでしまえばいいのよ」 翻意させるものの、故郷も戦火が迫っていて危険だった。 そこで、赤十字行きのバスに乗せて、逃がしてやろうとする。 だが、赤十字のバスも敵軍に襲われ、乗客すべてが惨殺されてしまう... 出演者: Dennis Quaid ... Joshua Rose / Guy(ジョシュア / ギイ) Nastassja Kinski ... Maria Rose(マリア) Stellan Skarsgard ... Peter Dominic(ピーター) Natasa Ninkovic ... Vera(ヴェラ) オトーサン、 「デニス・クエイド、最高!」 こんな素敵で有能な人物なのに、メグ・ライアンに捨てられるなんて。 それとも、仕事が面白くなって、メグを顧りみなくなったせいか? (いやいや...そうそう、思いだしました。 「プルーフ・オブ・ライフ」(2000)の撮影中に、 メグがラッセル・クロウと恋に落ちてしまったのでした。 その後、メグは、捨てられてしまうのですから、 クエイドと離婚などすべきではなかったのです。 とはいえ、男と女の仲...神のみぞ知るですよね) DENNIS QUAID  デニス・クエイド 誕生日 1953/4/9   出身 米テキサス州ヒューストン 俳優の兄ランディ・クエイドの影響で高校時代から演技の勉強を始め、 ヒューストン大学では演劇を専攻。 75年「クレイジー・ママ」の端役で映画デビュー。 87年「ビッグ・イージー」でインディペンデント・スピリット・アワード主演男優賞受賞。 1991年にメグ・ライアンと結婚し、2001年7月16日、離婚した。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1975年「クレイジー・ママ」 1977年「9/30/55」 1978年「勝利の季節/ウイニング・シーズン」 1979年「ヤング・ゼネレーション」 1980年「ロング・ライダーズ」 1981年「おかしなおかしな石器人」「さよならジョージア」 1983年「ザ・ファイト」「ジョーズ3」◇「ドリーム・スケープ」      「ライトスタッフ」 1985年「第5惑星」 1987年「インナースペース」「ビッグ・イージー」      「容疑者」 1988年「D.O.A/死へのカウントダウン」◇      「熱き愛に時は流れて」 1989年「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」 1990年「愛と哀しみの旅路」「ハリウッドに口づけ」 1993年「アンダーカバー・ブルース/子連れで銃撃戦」◇      「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」      「ワイルダー・ナパーム」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「愛に迷った時」 1996年「ドラゴンハート」 1997年「ゴーイング・ウエスト」「ギャング・リレーテッド」      「スイッチ・バック」◇ 1998年「ファミリー・ゲーム」◇「セイヴィア」◇ 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」◆「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「オーロラの彼方へ」◇「トラフィック」 2002年「オールド・ルーキー」◇「エデンより彼方に」◇ 2003年「デイ・アフター・トゥモロー」◇「コールド・クリーク 過去を持つ家」◇ 2004年「アラモ」◇「フライト・オブ・フェニックス」◇ 2005年「ヘレンとフランクと18人の子供たち」◇ 2006年「アメリカン・ドリームズ」◇ 2007年「バンテージ・ポイント」◇ NASTASSJA KINSKI ナスターシャ・キンスキー 誕生日 1961/1/24 出身 独ベルリン 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1975年「まわり道」 1976年「悪魔の性キャサリン」 1977年「レッスンC」 1978年「今のままでいて」 1979年「テス」◇ 1982年「キャット・ピープル」◇「ワン・フロム・ザ・ハート」◇ 1983年「EXPOSED」「哀愁のトロイメライ」「溝の中の月」◇ 1983年「愛と死の天使」◇      「クララ・シューマン物語 哀愁のトロイメライ」 1984年「ホテル・ニューハンプシャー」      「殺したいほど愛されて」「パリ、テキサス」      「マリアの恋人」 1985年「テラー・オン・テープ」「ハーレム」      「レボリューション めぐり逢い」 1987年「恋の病」「マグダレーナ 美しき娼婦」 1989年「ムーンリットナイト」 1990年「TORRENTS OF SPRING」「太陽は夜も輝く」 1993年「時の翼に乗って/ファラウェイ・ソー・クロース!」 1994年「ハードジャッカー」「ターミナル・ベロシティ」◇      「ブロンド」 1997年「ファーザーズ・デイ」「リトル・ボーイ・ブルー」      「ワン・ナイト・スタンド」◇「ザ・タブー 暴かれた衝撃」 1998年「セイヴィア」◆「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン」◇ 1999年「マイ・ハート,マイ・ラブ」◆「ロスト・サン」◇      「イントルーダー 侵入者」 2000年「バイオ・クライシス」◇ 2001年「フォルテ」「罠」(TM)「めぐり逢う大地」      「エクスタシー・ワンス・モア 愛をもう一度」◇      「アメリカン・ラプソディ」◇「トリプル・クロッシング」 2006年「インランド・エンパイア」 その他の出演者: Pascal Rollin ... Paris Priest Catlin Foster ... Christian John Maclaren ... Colonel Irfan Mensur ... Drill Sergeant Sergej Trifunovic ... Goran Kosta Andrejevic ... Boy on Bridge / Dead Boy in River Ljiljana Krstic ... Old Lady Sanja Zogovic ... Girl On Bridge Jeljko Otasevic ... Orthodox Priest Marina Bukvicki ... Muslim Girl Dusan Perkovic ... Uncle Ratko User Rating:7.2/10 ( 3,822 votes)       10.0/10 ( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!、高いスコアだ」 日本の若者にも希望をもてそうです。 User Comments Boyo-2さん 2001年8月13日 すばらしい すばらしい映画だ。 デニス・クエイドの最高傑作だろう。 時々、目をそむけたくなるが、 最後に、大いに報われ、スカッとする。 世界で何人かのアーチストたちが、 忘れ去られたこと、無視されていることについて、 それも、世界に向けてタイムリーに主張している 思慮深い映画だ。 CGIのアッセンブリー・ラインから アホみたいなことを主張する輩が多いなかで。 成熟した映画狂なら、この映画に注目するだれろう。 予期せぬユーモアがあり、 大量のホラーも、大虐殺や心を痛めることがある。 いくつかの信じられないような感動的なシーンでは、 ティッシュペーパーが必要になるだろう。 せりふが少ないのも、好ましい。 役者たちは、ほぼ素敵だ。 何も言わないが、言わんとすることは伝わってくる。 この映画の役者たちは、実に自然で、リアルだ。 赤ん坊であってさえ! この赤ん坊は、美しい。 私がみたうちで、最高の演技をやっている。 デニス・クエイド、ありがとう。 この映画の出演料は、タクシー代にしかならないのでは... 貴重な映画で、すばらしい仕事をやってのけたもんだ。 オトーサン、 「そうか、こんな見方もあるのか」 服部弘太郎さん 2000年2月29日 イスラム原理主義者のテロで妻子を殺された男の復讐。 これって単なる宗教差別じゃないの?  オリバー・ストーンが製作したボスニア紛争映画。 監督はユーゴ出身のピーター・アントニエビッチ。 主演はデニス・クエイド。 チラシや試写状にはナスターシャ・キンスキーの名前も大きく印刷されていたが、 彼女は最初の方に少し登場してすぐ消えてしまう。 他には「奇跡の海」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の ステラン・スカルスゲールドが主人公の親友役で出演しているが、 彼もやはりすぐに消えてしまう。 映画の後半は、クエイドが演じる男とセルビア人女性が 共に旅をするロード・ムービーのような形になります。 人間の命が虫けらのように軽視される戦争の中で、 主人公が人間の命の意味を再発見するという映画のテーマはわかりやすいのですが、 この設定には相当の無理がある。 この映画の主人公ジョシュアは、もともとフランスに駐留していたアメリカ軍の将校だった。 当時はイスラム原理主義者によるテロが頻発しており、 その情報収集や対応に追われて、彼は家族と過ごす時間もない。 その日も家族と待ち合わせたカフェに呼び出しがかかり、 妻と息子に詫びながら彼はカフェを出ていく。 その直後、カフェは木っ端微塵に吹き飛んだ。 この爆弾テロで妻子は即死。 激高したした彼は拳銃を手に近くのイスラム寺院に飛び込み、 礼拝中のアラブ人を手当たり次第に撃ちまくる。 事態を察知した親友のピーターもこの事件に巻き込まれ、 ふたりは有名なフランス外人部隊に入隊。 やがて傭兵としてボスニアに渡り、 イスラム勢力と敵対するセルビア人側に加担することになる。 この映画でそもそも無茶苦茶なのは、 目の前で妻子を殺された主人公がイスラム寺院に乗り込み、 無関係のアラブ人を問答無用で殺してしまうという部分にある。 しかも礼拝中の信者を背中から撃つのだからひどい。 イスラムは基本的に平和主義だし、 暴力によって預言者時代の再現を目指す原理主義は現代の異端です。 爆弾テロを起こす原理主義者は、街中のモスクになど逃げ込まないと思うぞ。 アッラーへの礼拝はどこで行ってもいいのだから、 犯人たちは自分たちの組織が用意したアジトに逃げ込んでいるのではないだろうか。 それなのにイスラム原理主義者と一般的なイスラム教徒の区別も付けず、 相手が「イスラムだ」という理由だけで銃を乱射する主人公は、単なる宗教差別者なのです。 主人公は「イスラム教徒など皆殺しだ!」という宗教差別の考えに取り憑かれているので、 紛争中のボスニアにあえて飛び込み、そこでキリスト教徒側に味方する。 主人公の胸に金の十字架が光っている。 これは彼にとって復讐であると同時に聖戦です。 (ちなみに「助ける者」という意味の原題“SAVIOR”が“THE SAVIOR”になると、 救世主=キリストという意味になる。) でもボスニアのイスラム教とは、アラブの原理主義とはまったく無関係だと思うぞ。 それを混同しているのだから、主人公の行動原理は粗雑もいいところです。 この映画が腹立たしいのは、主人公のイスラムに対する無知や偏見が、 最後までまったく是正されないことです。


永遠のこどもたち

オトーサン、 週刊文春を買ったら、おすぎさんが絶賛していました。 「え、もう上映しているの?どこで?」 麻布十番から、"有楽町シネカノン"に直行しました。 ちょうど上映開始、実に、ラッキーでした。 原題:El Orfanato(2007) 監督:Juan Antonio Bayona 脚本:Sergio G. Sanchez Genre:Drama / Horror / Mystery / Thriller Rated R for some disturbing content. Country:Mexico / Spain Language:Spanish 上映時間:105分 あらすじ: ラウラは、医師の夫カルロスと息子シモンとともに、 少女時代を送った孤児院へ戻ってきた。 この建物を障害者施設に作り変えるのだ。 難病に苦しむ息子シモンにともだちをつくってあげたいのだ。 到着早々、シモンは、目に見えない"ともだち"について語りはじめ、 自分の病気や養子であることを明かして、ラウラを問い詰める。 そして、子どもたちがやってきて、パーティーがはじまる。 だが、シモンは、途中で忽然と姿を消してしまうのだ。 ラウラは、必死になって、息子を探しはじめる。 出演者: Belen Rueda ... Laura(ラウラ) Fernando Cayo ... Carlos(カルロス) Roger Princep ... Simon(シモン) オトーサン、 「オレなら、こんなおっそろしい役、断るな」 ベレン・ルエダ、7kgも減量して頑張ったとか。 BELEN RUEDA ベレン・ルエダ 誕生日 1965/03/16 出身  スペイン・マドリッド 両親は、エンジニアとバレエ教師。 モデルを経て、テレビ女優としてデビュー。 「海を飛ぶ夢」で映画デビュー。 出演作: 2004年「海を飛ぶ夢」 2007年「美しすぎる母」「永遠のこどもたち」 その他の出演者: Mabel Rivera ... Pilar Montserrat Carulla ... Benigna Andres Gertrudix ... Enrique Edgar Vivar ... Prof. Leo Balaban Oscar Casas ... Tomas Mireia Renau ... Laura nina Georgina Avellaneda ... Rita Carla Gordillo ... Martin Alejandro Camps ... Victor Carmen Lopez ... Alicia Oscar Lara ... Guillermo Geraldine Chaplin ... Aurora User Rating:7.7/10( 26,350 votes)       8.4/10( 37 votes)Yahoo! オトーサン、 「いいね。オリジナリティがある」 ヨーロッパ映画賞ノミネート ・作品賞 ・女優賞 ベレン・ルエダ ・撮影賞 オスカル・ファウラ ・音楽賞 フェルナンド・ベラスケス fmagnetさん Spain 2007年10月15日 そう、ホラー映画はきらいなんだが... まず、はじめに、ホラー映画は大キライだ。 座席で飛び上がるのはよくない。 暗闇が、その後2日間、怖いというのも好かん。 それに、スペイン映画ってやつがきらいだ。 だから、普段は、ホラー映画の古典をみている。 というのは、事前に筋書きを読んでおいて、 気楽に対決できるように備えられるからだ。 こう前置きしてだが、 意思に反して、この映画を見に行ってしまった。 それが正解だった! これまでもそうだったし、 これからもそうだろうが、 どんなホラー映画をみても落ち着くことはないだろう。 「エクソシスト」から「プロフェシー/恐怖の予言」、 「サイコ」から「ハロウィーン」まで。 ストーリーは、明白だ。 ありきたりのホラー映画のテーマだ。 みていて、充分のんびりしていた。 映画は、脚本も音楽も演技も、すべてがハーモニーを保ち... 跳びあがり、背筋が凍り、叫び、 ちくしょー、絶対、こんな映画見ないぞと思うのだ。 こいつは、いい。 こいつは、素晴らしい。 こいつは、感動的で、怖ろしい。 CGIも不必要、音響効果も不要、絵空事の人物も無用。 このままでいい。 リアルだ。 おっそろしい。 絶対、古典映画になるだろう。 脱帽! オトーサン、 「...fmagnetさんの名文をご紹介しました。 さて、次は、ハナミズさんのコメント紹介ですが、 このバンドルネーム、なんていうか... ホラー映画が怖くて、鼻水が出るからつけたのでしょうか?」 ハナミズさん 2008年12月22日 悲しくも優しい結末 『パンズ・ラビリンス』の監督ギレルモ・デル・トロが、 その才能を見抜きプロデューサーに回った映画。 新進気鋭のJ.A.バヨナはその期待を裏切らない作品を作ったと思う。 おそらく見た人には『アザーズ』や『シックス・センス』、 もしかすると『シャイニング』などが浮かぶかもしれない。 一種のスピリチュアル・ホラーと言ってよいのでしょう。 怖いシーンはかなり怖いです。(苦笑) ベースが普通のドラマだから余計にギャップがあるせいかもしれません。 スペインにも日本と同じように《ダルマさんが転んだ》や 《宝物を隠し次々とヒント出しながら数珠繋ぎの探しっこ》する遊びがあるんだ…と、 意外な共通点を見つける。 この手の映画のお約束で、細部に注意してみていなければならない。 意外な点と点が線になり、やがては立体に積みあがる様は、中々のものです。 「ひょっとして、このシーンはNGテイク?」かと思うほど雑に思えたカットも 実は計算の上に成り立っていたとか、 オープニングからして世界観を構築していたとかは恐れ入りました。 かなり難しい一人芝居だったであろうラウラ役のベレン・ルエダの好演が光る。 撮影中に8kgも落ちたと言うのも頷けます。 ジェラルディ・チャップリンの客演も作品に重みを与えているかと思います。 先に述べた映画との相違点は、舞台が欧州だということか。 歴史の深さが品格・説得力を与えていると思う。 ギレルモ・デル・トロに比べると、いささかカメラと編集にラフさを感じるが、 それが特色かもしれない。 その悲しくも暖かいクライマックスには、 「幸せとは?」という永遠のテーマについて考えてみたくなる。 先に公開された本国では、そのエンディングについていろんな解釈が出たらしいけど、 私は結構スッキリと受け取れました。 だれる事なく、まとめ上げた新人監督の手腕は早くも次回作が気になる。


ラスト・キャッスル

オトーサン、 「また刑務所映画か、ゴマンとある」 暴力、犯罪、囚人仲間の争いなど、ドラマに仕立てやすいのです。 でも、この映画、あの名優ロバート・レッドフォード主演。 少しは、違う刑務所映画になっているかも。 原題:The Last Castle (2001) 監督:Rod Lurie 原作:David Scarpa 脚本:David Scarpa/ Graham Yost Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for language and violence 上映時間:131分 あらすじ: アーウィン中将は、歴戦の英雄だ。 部下を死なせた責任をとって軍刑務所に収監される。 待っていたのは、ウィンター大佐が率いる過酷な日々だった。 あまりに理不尽な懲罰の数々... アーウィンは、居たたまれず、抗議する。 陰湿な制裁は、エスカレートしていく一方だった... 出演者: Robert Redford ... Lt. Gen. Eugene Irwin(アーウィン) James Gandolfini ... Col. Winter(ウィンター大佐) Delroy Lindo ... Gen. Wheeler(ウィラー将軍) Mark Ruffalo ... Yates(イエイツ) Clifton Collins Jr. ... Cpl. Ramon Aguilar(アギラー) オトーサン、 「レッドフォード、やっぱりいいねぇ」 こういう崇高な心を演じれば、右に出るものがない稀有な俳優です。 ROBERT REDFORD  ロバート・レッドフォード 誕生日 1937/8/18 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ コロラド大学を中退して、美術を学ぶためにパリへ留学。 帰国後、アメリカ演劇アカデミーで演技を学び、ブロード・ウェイ・デビュー。 62年「戦場の追跡」で映画デビュー。 「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」などの作品でスターダムに。 73年「スティング」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 80年「普通の人々」で監督デビュー。 アカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「戦場の追跡」 1964年「戦場はどこだ!」 1965年「サンセット物語」 1966年「逃亡地帯」 1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」 1969年「夕日に向かって走れ」「明日に向かって撃て!」      「白銀のレーサー」 1970年「お前と俺」 1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」「候補者ビル・マッケイ」 1973年「追憶」「スティング」 1974年「華麗なるギャツビー」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」 1976年「大統領の陰謀」 1977年「遠すぎた橋」 1979年「出逢い」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ナチュラル」 1985年「愛と哀しみの果て」 1986年「夜霧のマンハッタン」 1987年「プロミストランド/青春の絆」 1990年「ハバナ」 1992年「スニーカーズ」 1993年「幸福の条件」 1996年「アンカー・ウーマン」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 2001年「スパイ・ゲーム」 2002年「ラスト・キャッスル」 2004年「二重誘拐」「セイクレッド・プラネット 生きている地球」(ナ) 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「大いなる陰謀」 JAMES GANDOLFINI ジェームズ・ガンドルフィーニ 誕生日 1961/9/18  出身 米ニュージャージー州ウェストウッド ラトガーズ大学を卒業後、ニューヨークの舞台でキャリアを積む。 92年「刑事エデン/追跡者」で映画デビュー。 99年からのテレビ・シリーズ 「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」のマフィアのボス役で エミー賞、ゴールデングローブ賞男優賞(ドラマシリーズ部門)、映画俳優協会賞を受賞。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1992年「刑事エデン/追跡者」 1993年「トゥルー・ロマンス」 「最高の恋人」 1994年「愛に気づけば…」「ターミナル・ベロシティ」 1995年「クリムゾン・タイド」「アメリカの贈りもの」 1996年「ゲット・ショーティ」「陪審員」 1997年「シーズ・ソー・ラブリー」「NY検事局」      「ペルディータ」      「12人の怒れる男/評決の行方」(TM) 1998年「悪魔を憐れむ歌」 「マイ・フレンド・メモリー」      「シビル・アクション」 1999年「8mm」 2001年「ザ・メキシカン」「バーバー」 2002年「ラストキャッスル」 2005年「ロスト・ストーリー」 2006年「オール・ザ・キングスメン」 その他の出演者: Steve Burton ... Capt. Peretz Paul Calderon ... Dellwo Samuel Ball ... Duffy Jeremy Childs ... Cutbush George W. Scott ... Thumper Brian Goodman ... Beaupre Michael Irby ... Enriquez Frank Military ... Doc Lee Bernard Maurice Bullard ... Sgt. McLaren Nick Kokich ... Pvt. Niebolt User Rating:6.4/10( 16,839 votes)       8.0/10( 57 votes)Yahoo!  オトーサン、 「これも、Yahoo!のほうが高い!」 ドラマとしてよくできているせいでしょうか? いや、日本が刑務所より厳しい管理社会だからでしょう。 bamabryantさん United States 2005年、8月20日 レッドフォードは、役になりきる能力がある レッドフォードの役になりきる能力には、深いものがある。 時々、この仕事に従事する役者は、長い間、自分自身よりも 演じる役を大きくみせようとしてきた... 例えば、ジョン・ウェインだ。(例外もあるが) レッドフォードは、この映画で、アーウィンになる。 この映画は、レッドフォード演じる人物の映画ではない。 「バガー・ヴァンスの伝説」が、バガー・ヴァンスの映画でないように。 「ラスト・キャッスル」は、自尊心がテーマだ。 軍人たち、たとえ囚人たちの間でも、自尊心が大事なのだ。 ジェームズ・ガンドルフィーニ演じる大佐は、すばらしい。 自尊心や友愛などに興味がないのだ。 観客は、心の底から大佐を軽蔑する。 ウインター大佐は、腐敗した権力や 他者の栄光への嫉妬を深く体現している。 役者たちのすばらしいアンサンブルが、 この映画を見応えのあるものにしている。 オトーサン、 「このひと、映画狂なんだ」 毎日映画をみてすごす日々を夢みているとか。 その思いが強ければ、将来、必ず実現するでしょう。 Taoさん 2005年6月12日 予告編がなかなか期待させる出来で、本国での評価も高いらしい。 前から観たいと思っていて、ようやくDVD借りてきた。 これは単純な刑務所暴動映画ではない。 2種類のリーダーシップを通して、何が人間を動かすのかを描いている。 刑務所を舞台にしてはいるが、あらゆる組織に重ね合わせることができる、 普遍性の高い物語だ。 荒れていた刑務所を権力で抑える所長。 バスケットボール1個でいざこざを誘発して、ガス抜きをさせたかと思ったら、 調子に乗らせないように、ゴム弾で威嚇して、圧倒的な力を見せつける。 彼のやり方は、それなりの成果を上げていて、一見うまくいってるように見える。 所長も、自分は有能だと信じて疑わない。 ところが、歴戦の名大将を囚人として迎え入れてから、事態は一変する。 アーウィンは、人を力で抑えつけたりはしない。 軍隊式の規律は重用しながらも、ひとりひとりの自尊心を大切にして、 自分で考えて自分で行動できる人間を育て上げていく。 戦場ではマニュアルなんか役に立たず、 一瞬一秒の判断が、自軍の勝利と自らの命の行方を左右するからだ。 人は権力者に追従すると思われがちだが、それは実は正しくない。 人は、自ら前線に立つリーダーについていくのだ。 自分も汗をかくリーダーは、チームのメンバーそれぞれが力を発揮して、 その総合力で対処しなければ、ことを成しとげられないことを知っている。 これは、机に陣取って本を読んでるだけの、頭でっかちには絶対にわからない。 人を動かして自分はのうのうと高みの見物を気取る所長には、 一生かかっても理解できないだろう。 脱獄ではなく、所長の解任が目的の刑務所映画なんて珍しい。 クライマックスのアクションは本格的だし。 それまで斜に構えていた男が、命を賭してヘリを奪取する場面は、 そういう展開になるとわかっていても、感動してしまった。 逆さに掲げられたと思われた星条旗が、上下正しくたなびくラスト。 アーウィンの崇高な軍人魂に、完全に屈服する所長。 観ているオレまで、ロバート・レッドフォードにひれ伏したくなった。 リーダーシップは、生まれ持ってのものじゃないと思う。 でも、勉強したからって身に着くもんでもない。 戦場での判断と経験が、自然に蓄積されて作り上げられるものだ。 そして、自分ひとりの力には限界があり、仲間の才能に敬意を払える人間が、 リーダーシップを発揮できるのだ。 苦労を知らず、権力に頼るエリートに、人の上に立つ資格はない。


目撃

オトーサン、 「すごい顔ぶれだ」 アカデミー賞監督ですから、いい俳優が駆けつけるのでしょう。 この映画で、イーストウッドが演じるのは、泥棒。 「...何か、心配だな」 原題:Absolute Power (1997) 監督:Clint Eastwood 原作:David Baldacci 脚本:William Goldman Genre:Crime / Thriller Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:121分 あらすじ: 政界の大物のサリヴァン夫人クリスティが、 リッチモンド大統領を自宅に誘い、色恋沙汰へ。 酔った大統領が夫人をレイプしようとし、ナイフで刺される。 大統領の悲鳴に寝室に飛び込んできた護衛官らが夫人を射殺。 大統領補佐官グロリアは、事件のもみけしを図る。 この一部始終を目撃していたのが、泥棒ルーサー。 ルーサーは、邸宅から逃げ、国外逃亡を図る。 空港で大統領の白々しい記者会見の中継を見て、 翻意し、事件の関係者にゆさぶりをかける... 出演者: Clint Eastwood ... Luther Whitney(ルーサー) Laura Linney ... Kate Whitney(ケイト) Gene Hackman ... President Allen Richmond(リッチモンド) E.G. Marshall ... Walter Sullivan (サリバン) Judy Davis ... Gloria Russell (グロリア) Ed Harris ... Seth Frank(セス) オトーサン、 「イーストウッドは勿論いいし、脇役陣もいいが...」 でも、なかでも拾い物だったのは、 大統領補佐官グロリアを演じたジュディ・デイビスの迫真の演技。 ジーン・ハックマンと踊るシーンは、名場面でした。 そうそう、このジーン・ハックマンのエロおやじのげびた笑い。 哄笑とは、まさに、このことでした。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 父の仕事の関係で、北カリフォルニア州内で転校を繰り返す。 45年にオークランドで一家が定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 高校では、舞台に立つ。 卒業後、木材伐採工、トラック運転手、地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。 2年間で7本の映画に端役出演。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 JUDY DAVIS  ジュディ・デイビス 誕生日 1955/8/23 出身 オーストラリア・パース 活躍度 ○→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「HIGH ROLLING」 1979年「わが青春の輝き」 1981年「フェイク野郎」「WINTER OF OUR DREAMS」 1982年「HEATWAVE」「ファイナル・オプション」 1984年「インドへの道」 1986年「KANGAROO」 1987年「HIGH TIDE」 1989年「GEORGIA」「即興曲/愛欲の旋律」 1990年「アリス」 1991年「バートン・フィンク」「裸のランチ」 1992年「天使も許さぬ恋ゆえに」「夫たち、妻たち」「ON MY OWN」 1994年「THE REF」「ニュー・エイジ」      「サイレント・ナイト/こんな人質もうこりごり」 1996年「ブラッド&ワイン」「革命の子供たち」 1997年「目撃」「地球は女で回っている」 1998年「セレブリティ」 1999年「三十年の愛 ハメット&ヘルマン」(TM) 2000年「ガウディ アフタヌーン」 2006年「マリー・アントワネット」 その他の出演者: Scott Glenn ... Bill Burton Dennis Haysbert ... Tim Collin Melora Hardin ... Christy Sullivan Kenneth Welsh ... Sandy Lord Penny Johnson ... Laura Simon Richard Jenkins ... Michael McCarty Mark Margolis ... Red Brandsford Elaine Kagan ... Valerie Alison Eastwood ... Art Student User Rating:6.5/10 ( 15,960 votes)       8.6/10 ( 363 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!、高いスコアだな」 IMDbのほうは、現職大統領の醜問ということで、 抵抗感があったのでしょう。 User Comments Benjamin Wolfeさん USA 2007年7月10日 戦慄の出だし...そして180度の転換 クリント・イーストウッドの映画、 いいペースで、心臓発作が起きそうだ! イーストウッドの共演者らも、完璧だ。 老盗賊ルーサーは、この道、何十年の大ベテラン。 仕事の最中、目の前で、あってはならない出来事を目撃し、 心が揺れに揺れる... そして、美人の登場で心臓パクパク。 そして、他のシーンになって、鼓動が収まる。 この呼吸が絶妙だ。 魅惑のストーリーをスリラー映画に仕立てる イーストウッドのスタイルは、誰にも及ばない。 脱出するに当たって、彼は熟考する。 道徳的なジレンマが、何トンもの煉瓦のように彼に襲いかかる!! 彼のミッションは、この時点で変わる。 決意後、新しいコースを歩み出す。 スコット・グレン、エドハリス、ローラ・リニーのような名だたる役者と並んで ジュディ・デイビスが手堅い演技を見せている。 みんな力量を発揮している。 だが、ジーン・ハックマンが加わることで、 渦巻くペースになっていく。 この映画、確実に、私の最高の映画リストに入る。 イーストウッドのフアンに、お勧めしたい。 手堅いアクション、胸打たれるスリラーだ。 疑い深い映画狂でも、きっと満足するだろう。 オトーサン、 「疑い深い映画瓦版も、ほめている!」 ホントに映画が好きということが行間から伝わってきます。 服部弘太郎さん 1997年5月13日 大統領の犯罪隠蔽を目撃した泥棒が、シークレット・サービスに追われる。 イーストウッドはすごい役者になってきた。 彼の粋な不良老人ぶりは、既にそれだけで「芸」になっている。 これはもうフレッド・アステア並みですよ。 僕は『タワーリング・インフェルノ』に出演したアステアが、 貸衣装でめかし込み、鏡の前でちょっとポーズを取ってみせるところでしびれるんですが、 『目撃』のイーストウッドもほとんどそれに近い領域に達している。 彼が美術館で若い学生に混ざって熱心に絵を模写していたり、 持ち帰ったスケッチブックを繰りながらローソクの明かりで食事をしたりする姿は、 他の役者がやったら噴飯ものでしょう。 もちろんイーストウッドがやっても十分にキザな描写なんですけど、 それを嫌味に見せないのが、磨き上げた役者としての芸風なんです。 『許されざる者』でアカデミー賞を取った後、 『パーフェクト・ワールド』『マディソン郡の橋』と、 あまりぱっとしない監督作が続いたイーストウッドだけど、 今回の映画には『許されざる者』以上に感心させられた。 大統領と愛人の痴話げんかと、その果ての愛人殺害を目撃した泥棒が、 警察とシークレットサービスと愛人の夫に追われるサスペンス映画です。 話の展開にはやや破綻した部分もあるんだけど、それを強引に乗り切り、 息切れを感じさせない演出はさすがです。 結果がどうなるかわかっていても、ちゃんとワクワクハラハラドキドキさせてくれる。 例えば主人公が二人のシークレットサービスに追われて自分の車まで逃げるシーンや、 オープンカフェで娘と待ち合わせしていてライフルで撃たれる場面など、 次の展開が読める安心感がありながらも、それなりに手に汗握らされるわけです。 当たり前の場面で、当たり前の演出をして、それでも観客をきちんと面白がらせるのは大変です。 新しいことや、派手なことをやれば、観客はそれで驚くし、面白がってもくれる。 でもイーストウッドはそんなことしない。 映画を知り尽くしていないと、ここまで自信たっぷりな、正攻法で定石通りの演出はできませんよ。 この映画では、主人公が娘を思いやる気持ちに泣かされちゃう。 特別「さあ泣きなさい」という場面があるわけでもないんだけど、 主人公が留守中の娘の部屋を訪れる場面や、彼の部屋に娘の写真がいっぱい飾ってる場面、 娘が留守電に残した伝言を何度も繰り返し聞く場面、 ラストシーンでの娘との会話などでついホロリとくる。 まったく、観客を喜ばせるツボを心得た監督だよなぁ。 人物の背景説明がきれいに整理されていて、余計なものがひとつもない。 何しろこの映画には大統領とその愛人は出てきても、大統領夫人は出てこないもんね。 エド・ハリスの私生活も、本人の「一人暮らしだ」という台詞だけで説明終わり。 絵でわかるところは絵に語らせ、台詞の方が手早いところは台詞で済ませてしまう。 必要最小限の説明で、各人物をふっくらと仕上げてます。 ごてごてエピソードを積み上げることが豊かさだと誤解しがちな映画監督たちに、 爪の垢でも煎じて飲ませたい。


ダウンタウン

オトーサン、 「柳の下にどじょうが3匹」 大ヒットした「ビバリーヒルズ・コップ」を受けて、 たくさんのモノマネ映画がつくられました。 これも、そのうちのひとつです。 舞台をフラデルフィアに変えています。 原題:Downtown (1990) 監督:Richard Benjamin 脚本:Nat Mauldin Genre:Action / Comedy 上映時間:96分 あらすじ: 新米警官アレックスは、 有力な貿易商をスピード違反で逮捕しようとして、 上司の不興を買い、ダウンタウンの分署に飛ばされる。 赴任すると、おおおお!警官たちがチンピラと撃ち合っている。 この騒動にケリをつけたのは、黒人刑事デニスだった。 アレックスは、頑張った甲斐があって、ようやくデニスの相棒となる。 麻薬密輸業者に目をつけ、勇んで捜査に当たるものの、 デニスが撃たれてしまう。 出演者: Anthony Edwards ... Alex Kearney(アレックス) Forest Whitaker ... Dennis Curren (デニス) Penelope Ann Miller ... Lori Mitchell(ローリー) オトーサン、 主人公のアンソニー・エドワーズ、好ましい人物です。 禿げかけというのも、同情を誘うのでしょう。 「フォレスト・ウィテカー、うまいねぇ」 「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006)で、 アカデミー賞の主演男優賞を獲得しています。 (海外映画俳優マガジンには、この記述が未掲載です) ANTHONY EDWARDS  アンソニー・エドワーズ 誕生日 1963/7/19 出身 米カリフォルニア州サンタバーバラ 12歳のときから地元の劇団に参加した。 南カリフォルニア大学演劇科で学ぶ。 1994年に始まったTVシリーズ「ER緊急救命室」のマーク・グリーン役が有名。 2002年「再発」で脳腫瘍で命を落とし、降板。 「家族との時間を大切にしたい」とのこと。 1994年、メイクアップ・アーティストのジャニーヌ・ロベルと結婚し、 子供は4人。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1979年「誰がウェブスターを殺したか」 1982年「初体験 リッジモンド・ハイ」 1984年「ナーズの復讐/集結!恐怖のオチコボレ軍団」      「ティーン・ヒーローJ.J.」 1985年「シェア・シング」「ガッチャ」 1986年「トップガン」 1987年「真夏の情事」「ナーズの復讐U/チーズ・イン・パラダイス」 1988年「カレッジ・ウォーズ」「ミスター・ノース〜風を運んだ男〜」      「この命尽きるまで」 1989年「ミラクル・マイル」 1990年「レッド・テキサス」「ダウンタウン」 1992年「ペット・セメタリー2」「デルタ・ヒート」「ランドスライド」 1994年「依頼人」 1996年「冷血」 1999年「マイ・ハート,マイ・ラブ」◆ 2004年「フォーガットン」 2007年「ゾディアック」 FOREST WHITAKER  フォレスト・ウィテカー 誕生日別 1961/7/15 MAN 出身 米テキサス州ロングヒュー ロサンゼルスで育ち、 南カリフォルニア大学在学中はオペラ歌手になろうとしたが、 同時に興味のあった俳優志願に転向。 卒業後、地方の劇団をまわり、演技を磨く。 88年「バード」でカンヌ映画祭最優秀男優賞に選ばれた。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1982年「初体験リッジモント・ハイ」 1985年「青春の賭け/ビジョン・クエスト」 1986年「プラトーン」「ハスラー2」 1987年「張り込み」「グッドモーニング、ベトナム」 1988年「バード」「ブラッド・スポーツ」 1989年「ジョニー・ハンサム」 1990年「ダウンタウン」 1991年「レイジ・イン・ハーレム」「錆びついた銃弾」 1992年「隣人」「ドク・ソルジャー/白い戦場」      「クライング・ゲーム」 1993年「バング・ラバー」「ラッシュ・ナイフ」      「ボディ・スナッチャーズ」 1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」「プレタポルテ」 1995年「スピーシーズ/種の起源」「スモーク」 1996年「フェノミナン」 1997年「ボディ・カウント」 1998年「ホープ・フローツ」 1999年「ゴースト・ドッグ」◇      「ハイスクール・ジャック 怒りの教室」 2000年「バトルフィールド・アース」◆      「ウィットネス・プロテクション 証人保護」 2001年「パニックルーム」「フォース・エンジェル」 2002年「フォーン・ブース」 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」 2007年「バンテージ・ポイント」 2008年「フェイクシティ/ある男のルール」 PENELOPE ANN MILLER  ペネロープ・アン・ミラー 誕生日 1964/1/13 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「ベビーシッター・アドベンチャー」 1988年「ブルースが聞こえる」      「ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス」      「マイルズ・フロム・ホーム」 1990年「サンタモニカ・ダンディ」「ドン・サバティーニ」      「ダウンタウン」「レナードの朝」「キンダガートン・コップ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」 1992年「イヤー・オブ・ザ・コメット」「ベティ・ルーは犯罪者?」      「チャーリー」 1993年「カリートの道」 1994年「シャドー」「魔界世紀ハリウッド」 1997年「レリック」「リトルシティ」 1998年「赤い標的 THE BREAK UP」 1999年「エアポート2000」「ロッキー・マルシアーノ 伝説のチャンプ」 2001年「スパイダー」 2002年「ヒューマン・ボム」 2007年「ゴースト・ハウス」 その他の出演者: Joe Pantoliano ... White David Clennon ... Jerome Sweet Art Evans ... Henry Coleman Rick Aiello ... Mickey Witlin Roger Aaron Brown ... Lt. Sam Parral Ron Canada ... Lowell Harris Wanda De Jesus ... Luisa Diaz Francis X. McCarthy ... Insp. Ben Glass Kimberly Scott ... Christine Curren Ryan McWhorter ... Ephraim Cain Danuel Pipoly ... Skip Markowitz Maurice Hill ... Man with dog User Rating:5.4/10 ( 652 votes)       8.0/10 ( 8 votes)yahoo! オトーサン、 「大分、スコアの差がついたな」 オリジナリティを重んじる米と日本の差かもしれません。 User Comments aimless-46 Kentucky 2008年8月17日 雇われ脚本家に警告 この映画は、基本的に、 「ビバリーヒルズ・コップ」の成功を受けて、 柳の下の泥鰌を狙ったが、興行的にも失敗した。 白人と黒人がコンビを組む映画、 そして、コメディ&アクション映画は、 エディ・マーフィーのような才能ある役者がいないとうまく行かない。 アンソニー・エドワーズ演じる新人警官の復讐譚は、面白くない。 マーフィーが扱ったのよりも、 もっとシアリアスなテーマを受け持たせている。 こうした相反する葛藤だらけのジャンルは、 結局、部分の寄せ集めに堕してしまう。 それでも、この映画は、興行的な失敗作だったにせよ、 かなり面白い。 製作、撮影、編集は、第1級だ。 アクション・シーンは、かなりしょぼいが、 安手のコメディ要素を挿入してしまったからだ。 ほんとうに困惑させられるのは、 麻薬乱用者が、幼女の頭に拳銃を突きつけるシーン。 こんなシーンが受けるなんて、誰が考えついたのだろう? こんなことをやれば、金儲けに失敗するのが、分からんのか? こうした精神分裂症的な映画づくりにもかかわらず、 アンソニー・エドワーズとフォレスト・ウィテカーは、 ごく標準的な奇妙な相棒として、エドワーズの前任の相棒を殺した奴を捜索する。 オタクのアレックスについていえば、 最悪なのは、ビーチボーイ・ミュージックを聞くシーン。 最良なのは、恋人ローリーとのシーンだろう。 アレックスは、郊外の警官で、 金まみれのお偉方と喧嘩して、ダウンタウン最悪の分署に飛ばされる。 (お偉い方を演じたデイビッド・クレノンは、過剰演技だ) デニスは、重荷を背負いすぎた刑事だから、 新人警官アレックスを暖かく見守ることができない。 だが、アレックスとデニスは、やがて打ち解ける。 (こりゃ、驚きだ) フォレスト・ウィテカーは、ここで、かなりいい演技をみせる。 (こんな映画には、勿体ないほどだ) フォレスト・ウィテカーに配するのは、 下手な演技のペネロープ・アン・ミラーだが、 エドワーズのほうは、好ましい。 普通の観客は、しょっちゅう不信感を抱くかもしれないが、 ストーリーには引きこまれるだろう。 下らぬシーンを覚悟すべし。 編集者がもう一踏ん張ってくれれば、何とかなっただろうに。 そう、どうしたらいいって? 知るか、私はひよっこだもん。 東京名画座さん 2006年10月31日 刑事に特徴が よくある「バディムービー」でうまくまとまってる作品。 白人警官が黒人街の犯罪多発地域に配属されて事件が起こる。 なんてことのない映画だが、刑事の好きな音楽が「ビーチボーイズ」の楽曲であること。 よって劇中に「ビーチボーイズ」がとにかく掛かる。 内容自体もいいテンポで進んでいくのでそれなりに楽しめる。 監督は、この作品の何本か前に巷で話題の(2006年10月現在) クリント・イーストウッドでアクションコメディを撮っている。 この監督の作品には意外な設定の人物がよく登場する。 気になる人はさらに検索を。 ちなみに主人公はトップガンではトム・クルーズの相棒だった 「ER」のおっちゃん。 髪にまだ風を感じてます。 オトーサン、 「"髪にまだ風を感じてます"って、うまい表現だなぁ」 アデランスあたりの広告のコピーに使えそうです。 アンソニー・エドワーズ、 この映画でも大分額が広くなっていますが、 大人気ドラマ「ER」に出演する頃になると、 髪の毛の後退度が確かに激しくなっています。 ストレスのせいか、先天的なものか....ま、どうでもいいことですが。


ワールド・オブ・ライズ

オトーサン、 「へぇ、年寄りばっかりだな」 平日ということもあるのでしょうが、それにしても、なぜ? 「そうか、ディカプリオのフアンか」 彼もすでに当年34歳、「タイタニック」でブレイクしてから、 もはや10年もの歳月が流れています。 原題:Body of Lies (2008) 監督:Ridley Scott 原作:David Ignatius 脚本:William Monahan Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for strong violence including some torture,     and for language throughout. Country:USA Language:English /Arabic 上映時間:128分 あらすじ: フェリスは、CIAの工作員。 非情な上司ホフマンの指令で、 テロのリーダー、サリームを捕まえようとする。 情報提供者を泳がして、アジトに乗り込むが、 待っていたのは、激しい銃撃戦であり、 ジープ、軍用ヘリ、ミサイル攻撃だった。 数日後、フェリスは、瀕死の状態から目覚める。 待っていたのは、ヨルダン行きの指示だった。l ヨルダン情報局の責任者、ハニを仰ぐなかで、意気投合する。 だが、この信頼関係も、上司ホフマンの介入でぶち壊される。 フェリスは、ハニから国外退去を宣告されてしまう。 そこで、激怒したフエリスが考えついたのは... 出演者: Leonardo DiCaprio ... Roger Ferris(フェリス) Russell Crowe ... Ed Hoffman(ホフマン) Mark Strong ... Hani(ハニ) Golshifteh Farahani ... Aisha (アイーシャ) オトーサン、 「ディカプリオ、すっかり演技派になったな」 今回のラッセル・クロウは、すっかり引きたて役に回っています。 LEONARDO DICAPRIO  レオナルド・ディカプリオ 誕生日 1974/11/11 出身 独アーケンシュミット  ダ・ヴィンチの絵の前で母の胎内にいた彼が動いたことからつけられた。 イタリア系の父とドイツ人の母の間に生まれたが、 幼い頃、離婚し、母子家庭でハリウッドで育つ。 子供の頃から俳優を目指して、エージェントに所属する。 14歳からコマーシャルに出演し始めて、徐々に活躍の場をテレビ・ドラマへ。 91年「クリッター3」で映画デビュー。 TVでは「GROWING PAINS」でレギュラーだった。 「ボーイズ・ライフ」や「バスケットボール・ダイヤリーズ」で若手俳優として注目を浴び、 97年「タイタニック」の主演で決定的な人気を得る。 しかし、人気だけで演技的な評価は得られず、その後は低迷が続いていたが、 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」の主演でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、 2006年「ディパーテッド」「ブラッド・ダイヤモンド」でゴールデン・グローブ賞と アカデミー賞主演男優賞にダブル・ノミネート。 近年はシリアスな演技に厚みが増し、存在感が出てきた。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「クリッター3」 1992年「ボディヒート2」 1993年「ギルバート・グレイブ」「ボーイズ・ライフ」 1995年「クイック&デッド」◆「太陽と月に背いて」      「バスケットボール・ダイアリーズ」◇ 1996年「マイ・ルーム」◇「ロミオ&ジュリエット」◇ 1997年「タイタニック」◇ 1998年「仮面の男」◇「セレブリティ」◆ 1999年「ザ・ビーチ」◇ 2000年「あのころ僕らは」(1995年撮影) 2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」◇ 2002年「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2004年「アビエイター」◇ 2006年「ディパーテッド」◇「ブラッド・ダイヤモンド」◇ 2008年「ワールド・オブ・ライズ」◇ RUSSELL CROWE  ラッセル・クロウ 誕生日 1964/4/7 出身 ニュージーランド・ウェリントン 映画関係者だった両親に連れられ、撮影現場に出入り。 オーストラリアに移住後、テレビで子役として活躍。 90年「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビュー。 91年「PROOF」でオーストラリア映画協会助演男優賞受賞。 93年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印で」で同賞主演男優賞受賞。 95年「クイック&デッド」で本格的にハリウッド進出。 2000年「グラディエーター」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 99年「インサイダー」2001年「ビューティフル・マインド」で 二度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。 2003年、女優のダニエル・スペンサーと結婚。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1990年「アンポンで何が裁かれたか」「ザ・クロッシング」(V) 1991年「ハマーアウト」「スポッツウッド・クラブ」 1993年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印」◇ 1994年「ザ・パイロット」 1995年「バーチュオシティ」「クイック&デッド」      「NO WAY BACK/逃走遊戯」「ラフ・マジック」 1997年「ターニング・ラブ」◇「ヘヴンズ・バーニング」◇ 1998年「L.A.コンフィデンシャル」◇ 1999年「インサイダー」◇「ミステリー、アラスカ」◇ 2000年「グラディエーター」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 2001年「ビューティフル・マインド」◇ 2003年「マスター・アンド・コマンダー」◇ 2004年「シンデレラマン」◇ 2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇ 2007年「アメリカン・ギャングスター」◇ 2008年「ワールド・オブ・ライズ」◇ その他の出演者: Alon Abutbul ... Al-Saleem Oscar Isaac ... Bassam Ali Suliman ... Omar Sadiki Vince Colosimo ... Skip Simon McBurney ... Garland Mehdi Nebbou ... Nizar ニザール Michael Gaston ... Holiday Kais Nashif ... Mustafa Karami カラーミ Jamil Khoury ... Marwan Lubna Azabal ... Aisha's Sister Cala Ghali Benlafkih ... Aisha's Nephew Rowley User Rating:7.5/10 ( 11,823 votes) 7.2/10 ( 90 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いね!」 中近東のあちこちの都市をみられました。 自衛隊が派遣されたイラクのサマワの衛星写真もありました。 User Comments: PHodges5さん Glendale, AZ 2008年10月7日 リドリーが、またやってのけた リドリー・スコットの映画を尊敬すべきだ。 70歳になるこの監督は、ハリウッドの最高・最長監督として、 名声を確立してきた。 あらゆるジャンルで、時を超える娯楽作をつくり続けている。 (SF古典「エイリアン」や「ブレイドランナー」も) アカデミー賞の最優秀監督に3度もノミネートされている。 (「テルマ&ルーズ」「グラデュエーター」「ブラックホーク・ダウン」) 今回取り上げたテーマは、 娯楽作にしては、厚かましくも、中東とテロリズムだ。 だが、ハリウッドの現在の2大スター、 レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウを起用している。 (クロウは、「グラデュエーター」と「 A Good Year」に出演) 皮肉だ。 この2人の俳優が、共演したのは、1995年のことで、 ありきたりだが、面白い西部劇「クイック&デッド」だった。 勿論、当時、クロウは全く無名で、ディカプリオは21歳の新人だった。 だが、おお、事情は大きく変わった。 (略 あらすじ紹介) この映画を撮るにあたって、 リドリー・スコットには、多くの選択肢があった。 凡庸な監督なら、アクションを際立たせ、知能を犠牲にしただろう。 凡庸な監督なら、スパイ物語を難解でひねりにひねったものにしただろう。 凡庸な監督なら、2人の俳優からいい演技を引きだせなかっただろう。 だが、リドリー・スコットは、そんな凡庸な監督ではない。 確かに、筋書きは、実に複雑で幾重もの偽りと裏切りがある。 だが、スコットは、決して全体図を見失うことはない。 手堅く、面白いストーリーを語り、 重大かつ微妙なメッセージを家に持ち帰るように仕向けている。 (わずかに、白黒シーンがある) そして、何よりも、クロウとディカプリオから電光のような演技を引きだした。 2人の互いに軽蔑を隠している象徴的な関係は、 見ていて楽しい。 この映画が、こうしたジャンルの映画が果たしえなかった 障壁を打破できたかどうかは分からない。 だが、それだけの価値はあると思う。 ひとつだけ確かなことは… 誰かがやれるなら、リドリー・スコットもやれる。 オトーサン、 「そう、観て損はないよ、ホントニ」 mori2fmさん 2008年11月27日 嘘つきは、泥棒のはじまり… レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ2大スター競演! そして監督は、リドリー・スコット! この豪華な顔合わせ、期待するなって方が無理ですよね。 でも事前宣伝、何か地味じゃないですか? 思ったほど、盛り上がってないっちゅうか〜。 これは実話ではないんですが、 いかにもアメリカそれもCIAがやってそうやな〜って感じの話です。 しかも監督はリドリー・スコットなわけですから、もおリアリティありあり! そこへ持ってきてレオ様に、ラッセルという“超演技派2枚看板”が絡んでますので、 更に拍車が掛かり、超迫真の“リアリティ・フィクション”に仕上がっています。 そう、ストーリーの中で実行される作戦で、 レオ演じるホフマン達は“嘘”をつくのですが、 この映画は、観ている我々にまるでこれが実話であるかのように感じさせる …正に映画が“嘘”をついておる訳ですね。 うん、こりゃ凄いですよ。 ただ、後から少し冷静になって考えてみますと、 この映画で展開されているストーリーってのは、相当トンでもないんですよ。 いくら『世界を救うため』と信じて行なった事とはいえ 『テロリストをでっち上げる』なんぞ、言語道断! でも、世界のどこかでホントにこんなことが行なわれているのかも…。 あ、吾輩またその気になってる。 ああ、すっかりこの映画の“嘘”に騙されてる〜!! ところで、ここ最近のレオ様はこういう“硬派”な役が続いてますね〜。  前々作「ディパーテッド、前作「ブラッド・ダイヤモンド」そして本作と、 一昔前の“繊細な美少年”とは決別した“タフでワイルドな男”を熱演しています。 髭もなかなかお似合いで。 大人の俳優として、もお充分な貫禄を持ち合わせていますね。 この演技で、またオスカーにノミネートされるのでしょうか (吾輩的には「ブラッド・ダイヤモンド」の時の方が、インパクトは感じたのですが…)? コレに対抗するラッセル・クロウも、貫禄の“受け”の演技を堂々と見せてくれます。 特に今回は“メタボ気味の上司”という役柄に、体重増加で臨み見事に成りきっています。 そう、“イヤな上司”に。 レオ様の“熱血直球演技”を受けるのは、ラッセルくらいの名役者でないと務まらなかったでしょう。 そういう意味で、このキャスティングは大成功だったと思います。 ただ、扱っているテーマがテーマ(中東での対テロ組織戦)ですので、 如何に大作と言えども派手さは感じられません。 リドリー・スコットが入念に撮りあげた映画ですから、 非常に質は高く、決して間違いはないのですが、興行的にはしんどいでしょうね。 全米でも苦戦したようですしね。 でも、観て損は無い1本ですよ。 オトーサン、 「リドリー映画をみられるのは、あと何本かな?」 RIDLEY SCOTT  リドリー・スコット 誕生日 1937/11/30  出身 英サウス・シールズ ウエスト・ハートブール美術大学で グラフィックデザインや絵画、舞台美術を学ぶ。 ロンドン王立美術大学で映画を専攻。 BBCにセット・デザイナーとして入社。 ドキュメンタリーやテレビドラマの演出をする。 CFの制作会社を設立し、国際映画祭で数々の賞を受賞。 「デュエリスト/決闘者」で、映画デビューし、カンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。 「エイリアン」が大ヒットし、活動拠点を米国に移す。 「ブレードランナー」では、数多くのファンを獲得する。 「グラディエーター」は、大ヒットし、アカデミー賞作品賞を受賞。 2003年、ナイトの称号を授与された。 弟も長女も映画監督。 息子は、ミュージックビデオやCMのディレクター。 エッセイスト・高尾慶子は、一時期ハウスキーパーだった。 監督作 1977年「デュエリスト」 1979年「エイリアン」 1982年「ブレードランナー」 1985年「レジェンド/光と闇の伝説」 1987年「誰かに見られてる」 1989年「ブラック・レイン」 1991年「テルマ&ルイーズ」 1992年「1492 コロンブス」 1996年「白い嵐」 1997年「G.I.ジェーン」 2000年「グラディエーター」 2001年「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」 2003年「マッチスティック・メン」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」 2006年「プロヴァンスの贈りもの」 2007年「アメリカン・ギャングスター」 2008年「ワールド・オブ・ライズ」


犯罪潜入捜査官

オトーサン、 「いつ正体がばれるか?」 びくびく、ドキドキ、ハラハラ... いとも簡単にスリラーが誕生するので、 潜入捜査官を主人公とする映画が多いのでしょうね。 原題:The Proposal (2001) 監督:Richard Gale 脚本:Maurice Hurley Genre:Thriller / Drama Rated R for some violence. 上映時間:91分 あらすじ: フィルは、潜入捜査官。 ようやく潜入先のボス、バシークに信用されて、 その誕生パーティに招待される。 「奥さんも連れてこいよ」 そこで、急きょ、上司に相談し、妻役の女性をスカウト。 潜入捜査経験のないスーザンが起用されることになる。 だが、スーザンは、向こう見ず。 言いたい放題なのに、バシークに気に入られてしまう。 おれの命をもてあそぶのか? フィルは、怒りに身を震わすが、スーザンの奔放さに惹かれていく。 出演者: Jennifer Esposito ... Susan Reese(スーザン) Nick Moran ... Terry Martin(テリー) Stephen Lang ... Simon Bacig(バシーク) オトーサン、 「うーん、いい役をもらったなぁ」 ジェニファー・エスポジート、無愛想な表情から 可愛い表情、そして猛々しい表情...見せ場が多い役でした。 仮の夫役のニック・モーラン、色白で頼りないところが、 何ともいえず、母性愛をくすぐるかも。 悪漢バシークも凄みがありました。 JENNIFER ESPOSITO ジェニファー・エスポジート 誕生日 1973/04/11 出身 :米ニューヨーク 1998年「ラストサマー2」 1999年「サマー・オブ・サム」「ノー・ルッキング・バック」 ? 2000年「ドラキュリア」「犯罪潜入捜査官」 2001年「サウンド・オブ・サイレンス」「トリプル・クロッシング」 2002年「変身パワーズ」「ウェルカム トゥ コリンウッド」 2004年「恋のトリセツ 〜別れ編〜」「TAXI NY」「クラッシュ」 2007年「ワイルド・クライムズ」? 2008年「ゴッド・ランド」 ? NICK MORAN  ニック・モーラン 誕生日 1969/12/23 出身 英ロンドン 活躍度 ▲↑ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1998年「ロック・ストック・トゥ・スモーキング・バレルズ」 1999年「英雄の条件」 2001年「ヤング・ブラッド」「犯罪潜入捜査官」 その他の出演者: William B. Davis ... Agent Frank Gruning Michael Kopsa ... Zack Mallette Alex Diakun ... Jimmy Brian Jensen ... Ray Mark Acheson ... Jules Ted Kozma ... Jojo Jerry Walliser ... Ice Tom Heaton ... Bum / F.B.I. Agent Peter Kent ... Creepy Man Andrew Macbeth ... Victim in Chair Chuck Duffy ... Bacig's Thug Kenneth G. McIntyre ... Bacig's Thug User Rating:5.3/10 ( 319 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 User Comments supamattさん santa ana, ca, usa 2000年8月2日 脚本がいい、登場人物もいい。 この映画、おなじみのストーリーだ。 面白いひねりがある。 この映画をよくしたのは、登場人物たちと脚本だ。 潜入捜査官が主人公で、 正体がばれないかびくびくし、偏執狂になっている。 新しい相棒を受け入れるが、 未熟な新人で、彼を危険にさらす。 この映画は、観客を捜査官の私生活につれていく。 数ケ月、潜入している。 敵役のサイモン・バシークは、すばらしい。 バシークは、悪漢中の悪漢であり、 危い奴で、うぬぼれ屋で、エキセントリックだ。 いつも体当たりで生き延びてきた。 監督もいいし、脚本もいいから、映画に奥行きと深みがある。 だから、登場人物に同情し、最後まで目が離せなくなるのだ。 オトーサン、 「このひと、すごいね」 並みの映画評論家よりも、最近はブロガーに要注目! よほど素敵な映画批評を書いています。 ロイ・フェイスさん 2005年7月12日 『犯罪潜入捜査官』 リチャード・ゲイル監督の演出はよいと思います。 IMDbで調べたら元は18分の短編で、これを膨らまして仕上げているようです。 始まって、らせん階段の俯瞰ショットからタイトルとなります。 パラパラと何かが落ちています、 このショットがクライマックスにあって印象的となっています。 何んだか見てると全編に渡って何でもないシーンでも やたらと緊張感がある作りになっています。 珍しいことです。 いいものです。 顔のクローズアップと遠景を合成で並べで 両方にフォーカスが合っているように見せる疑似パンフォーカスをやっていました。 何でわざわざ合成にするのかというと 多分、被写界深度が深い明るいレンズがないとかが理由でしょう。 合成の疑似パンフォーカスの手法は以前からありまして ブライアン・デ・パルマ監督が好きで多用しています。 合成の疑似パンフォーカスは アルフレッド・ヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』(1951年)でも使われていました。 そんな昔にもうやっていたのかと改めて撮影技法に凝りまくるヒッチコック監督は偉いと思います。 ヒッチコック監督はこのショットが取りたいとなると必要とあれば ミニチュア、合成、スクリーンプロセス等の特殊技術をちゃんと使う姿勢がいいと思います。 この作品ではカメラの移動が人物が移動するときに付かず離れずといい感じです。 サスペンスの基本的なカメラの動きなのでずが これが意外と他のサスペンスと称する作品で見られないから貴重です。 バカな例は会話シーンでカメラが移動してたりします。 会話シーンはカメラ固定で切り返しが基本でしょう。 潜入捜査でそれからどうなるというとこですが低予算なら 脚本で勝負と、どんでん返しでやってくれます。 これは上手くだまされました。 いいもんです。 6日間の話しと思わなかった。 緊張感があり過ぎで日にちのことなんか忘れていました。 潜入捜査官のテリーを演じるニック・モランは 神経症的な用心ぶりで夢は悪夢ばかりと熱演していました。 その用心ぶりは入り口のドアにはテープを貼って出入りがないかと確認し 部屋に入ったら内側からのロックと4ヶ所位、物を置く位置は全部覚えているときます。 ハンドガンは2梃持っていることになっていますが 脇に吊ってる9mmオートマチックは録音機のワイヤーが仕込んであるダミーとなっていて ハンドガンしての本来の機能はありません。 低予算は脚本が勝負とこれがちゃんと伏線になっています。 もう一梃のスナップノーズのリボルバーは足首に付けています。 これも伏線になっていた。 潜入捜査が鉢合わせしてしまったりと地元警察の潜入捜査官テリーとFBIの確執も しっかりと入っていて見てるほうの気をそらすレッドヘリングとなっています。 そんなことでまたFBIが地元警察の足を引っ張りにきているのかと思わせています。 この脚本はやるじゃん。 潜入捜査官テリーは故買屋として潜入していてボスへの忠誠心をテストされることになり 殺しに加担することになる。 その後で警官で勤務帰りに死亡した父に影響されて潜入捜査官になったと熱演がありました。 見どころでした。 潜入捜査の成り行きでどうしても奥さんが必要と仕方なく 相棒の偽奥さんを入れてうるさく指導します。 ぎこちない夫婦のふりをするとこから色々とあって仲良くなってしまうとこまで見せ場になっています。 何て緊張感のあるロマンティック・コメディぶりとなります。 偽奥さんになる潜入捜査官スーザンのジェニファー・エスポジートは 全編に渡ってタンクトップにパンツルックでした。 いいな。 出だしは能天気な暴走ぶりで潜入捜査を危うくしていました。 地で演じているかと思わせるほど上手くやっていました。 左肩に入れ墨をしているのが見えましたが何かの伏線かと思ったら何にもなかった。 てことはジェニファー・エスポジート本人の物か? 組織のボスはハイテクで金儲けをしているとなっています。 CPUを第3世界に横流しすることで儲けているそうです。 これも伏線になっていました。 そんなこんなでクライマックスへとなだれ込み意外な結末となります。 ラストで互いに改めて潜入捜査名ではないホントの名前の確認というか紹介をしていました。 これもいいシーンでした。 フィルとアリソンだと、互いに本名も知らずに命がけの仕事をしていたのか。 潜入捜査官のテリーを演じるニック・モランは 典型的なチンピラルックですがこの作品では熱演が光っていました。 そんなわけでモランが出演している 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998年)が見たくなりました。 『銃撃犯』(1999年)もジョン・ハート、キャリー・アン・モスとキャストが豪華で見たいものです。 よく調べるとジェニファー・エスポジートは 『プロポーズ』(1999年)でクリス・オドネルの昔のガールフレンドの警官役で1シーン出てました。 なるほど何々の作品で警官役をしていましたといった感じで この作品のヒロインになれたのかなと思った。 好演していました。 そんなわけで演出も脚本もよくてスリル満点のよい作品でした。 こういうのを見るとやっぱりメジャーより独立系の方がいいとなります。


蝋人形の館

オトーサン、 「これもホラー映画だな」 かの有名なパリス・ヒルトンが出ています。 この映画でみている限りでは、マトモですが... 原題:House of Wax (2005) 監督:Jaume Collet-Serra 原作:Charles Belden 脚本:Chad Hayes / Genre:Horror Rated R for horror violence, some sexual content and language. Country:Australia /USA Language:English 上映時間:113分 あらすじ: カーリーは、親友のペイジの恋人など6人で 大学フットボールの試合を観に行く。 キャンプ場で一泊するが、嫌がらせを受ける。 翌朝、気づく。 「車の部品がない!」 親切な男に、近くの町まで車で送ってもらう。 そこは、見捨てられた町だった。 ガソリンスタンドの店主は教会の葬儀の最中だった、 待っているあいだに、町を散歩する。 「あれ、何かしら?」 丘の上には、蝋人形館があった。 何も知らず、彼らは、悲劇の扉を開けてしまう... 出演者: Elisha Cuthbert ... Carly Jones(カーリー) Chad Michael Murray ... Nick Jones(ニック) Paris Hilton ... Paige Edwards(ペイジ) Jared Padalecki ... Wade(ウェイド) オトーサン、 「2人とも絶叫していたぞ!」 ELISHA CUTHBERT  エリシャ・カスバート 誕生日 1982/11/30 出身 カナダ・カルガリー 7歳で子供モデルとして芸能界入りし、 子供向け科学番組のリポーターを経て、女優に。 テレビでは2001年「24 TWENTY FOUR」で 主人公の娘キンバリー役などを演じている。 映画は「ガール・ネクスト・ドア」「蝋人形の館」で主演。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「ニコ・ザ・ユニコーン」「エアポート’99」 2000年「降霊」「大統領へのEメール」 2001年「ラッキー・ガール」 2003年「アダルト♂スクール」「ラブ・アクチュアリー」 2004年「ガール・ネクスト・ドア」◇ 2005年「蝋人形の館」◇ 2006年「キャプティビティ」◇ PARIS HILTON  パリス・ヒルトン 誕生日 1981/2/17 出身 米ニューヨーク市 ヒルトンホテル創業者コンラッド・ヒルトンの曾孫。 3歳年下の妹ニッキーと共に華やかな場所に顔を出し、 奇抜なファッションと不可解な言動で世間から注目を浴び、 ジャレッド・レトやエドワード・ファーロングと言った若手俳優との浮き名を流す。 2004年にはこの時期のセックス・ビデオも流出し、話題となった。 2003年、ライオネル・リッチー娘で親友のニコール・リッチーと共に 富裕な二人が農場で働く姿を追ったドキュメンタリー 「シンプルライフ−脱ゼイタク宣言−」がヒットし、 ファション・モデル「GUESS」のモデルで抜擢され、 アクセサリーや香水もプロデュース。 口癖の「THAT'S HOT」も流行語大賞に選ばれた。 2005年6月にギリシャの海運王の息子パリス・ラティスとの婚約を発表。 後、破棄。 2006年8月、アルバム「PARIS」で歌手デビュー。 映画はほとんどが端役だが、「蝋人形の館」で惨殺される主人公の親友を熱演した。 2006年9月、飲酒運転で逮捕され、 2007年1月に保護観察3年の処分を受けた。 運転免許も停止処分中だったが、 2007年2月、無灯火で車を運転していたところを警察に見つかり、車を押収。 カリフォルニア州地裁から2007年5月4日、飲酒運転で保護観察処分中に車を運転したとして、 禁固45日を言い渡される。 その後、郡保安官事務所から病気を理由に一度は仮釈放の決定が出されたが、 米ロサンゼルス郡地裁は5月8日、仮釈放は不適当だとして再び収監を命じた。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2001年「ズーランダー」▲ 2003年「ワンダーランド」▲「ハッとしてキャット」▲ 2005年「蝋人形の館」◆ その他の出演者: Brian Van Holt ... Bo / Vincent Jon Abrahams ... Dalton Chapman Robert Ri'chard ... Blake Dragicia Debert ... Trudy Sinclair Thomas Adamson ... Young Bo Murray Smith ... Dr. Victor Sinclair Sam Harkess ... Young Vincent Damon Herriman ... Roadkill Driver Andy Anderson ... Sheriff User Rating:5.4/10 ( 24,655 votes)       7.2/10 ( 420 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!、高いな」 ラジー賞受賞 ・ワースト助演女優賞:パリス・ヒルトン 同ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト・リメイク・続編賞 User Comments Noah Broesselさん Phoenix, AZ 2005年5月5日 すごい流血とサスペンス.... だが、パリスが蝋に触って、"これってホットね!"とは??? 火曜日の夜、友人たちと一緒に試写会でみて、ぶったまげた! 「ブギーマン」(ひどい! 3/10)、そして 「悪魔の棲む家 リメイク」(まあ 6/10)をみた後だったので、 大いに楽しめた! 予告編にあったように、ショックだったのは、 町全体が"忘れ去られている"ことだった。 だが、結局、安手のポップコーン映画であることが分かった。 一番不満だったのは、 パリス・ヒルトンが、蝋に触るか、手を浸すかして、 「これってホットね」とうめくかと思ったが、そうでなかった。 (なぜだ???). 二人の娘はヌードを見せなかったが、パリスの下着姿は素敵だった。 彼らが、三番目の犠牲者にならなかった。 普通、この手の映画では、ヌードがお約束事になっているのに。 誰が死んだか、ネタばらしはしたくない。 だが、パリスとエリザの二人が、ひどい目に合わなくてよかった! 登場人物たちが少しずつ変っていくのは、好ましかった。 最初の30分は何も起きないものの、ペースがよかった。 採点は、10点満点で8点。 おっそろしかったし、流血たくさんだった。 それに大して期待しないで見に行ったのがよかった。 安手のホラー映画好きの友人と一緒に行くなら、 いい時間を過ごせるだろう。 オトーサン、 「映画瓦版、たくさんホラー映画をみているなぁ」 ホラー好きが嵩じて、殺人に走るケースがあるようですから、 お互い気をつけましょう。 「まさか、こんなことを...あの大人しい物静かなひとが...」 なーんて言わせないでくださいね。 服部弘太郎さん 2005年8月12日 往年のホラー『肉の蝋人形』のリメイクだが……。 これはむしろ『デビルズ・ゾーン』だ。 1933年に製作され、53年にもリメイクされた 古典ホラー映画『肉の蝋人形』のリメイクだが、 ストーリーや趣向は、1979年のホラー映画『デビルズ・ゾーン』に近い。 『デビルズ・ゾーン』は『悪魔のいけにえ』(74年)の亜流作品と言われて あまり評価が高くないようなのだが、 僕は以前テレビで見て、 生きた人間からデスマスクを取り窒息させる描写に震え上がった記憶がある。 (最近起きた自殺サイト殺人で、 犯人が被害者を窒息させて興奮したという記事を読んで『デビルズ・ゾーン』を思い出した。) たぶん『蝋人形の館』のスタッフも、『デビルズ・ゾーン』が大好きだったに違いない。 フットボールの試合を観るため、途中でキャンプしながら試合会場に向った若者たちが、 次々と殺人鬼に殺されていく……という『13日の金曜日』型ホラー映画。 登場する6人の若者たちがいかにして殺され、誰が生き延びるかというのが、 この手の映画を観るポイントだが、 生き延びる人物は早々に見当がついてしまうので、 あとは残り4人の死にっぷりがポイントになる。 残念なのはそのうちひとりがあっけなく死んでしまうことで、 どうせならこれもじっくり時間をかけてほしかった。 映画で一番驚かされたのは、この手の映画では必ず無傷で生き延びるはずのヒロインが、 生涯残るような肉体的な傷を負わされることだ。 これは反則みたいなものだが、観客はこれがあることで、 この映画の中ではこれまでのホラー映画のルールが通用しないことに戦慄する。 ヒロインが傷つけられた瞬間、 ホラー映画を観る上での前提がガラガラと崩れていくような衝撃を味わうことになる。 実際にはその後このシーンに匹敵する何かが起きるわけではないが、 このシーンは映画を観る人にとってトラウマとなることは間違いない。 製作はジョエル・シルバーとロバート・ゼメキスの、ダークキャッスル・エンターテインメント。 この会社は往年のホラー映画を現代の感覚でリメイクするのがひとつの柱になっているので、 今回も『肉の蝋人形』なり『デビルズ・ゾーン』に目をつけたのだろう。 70年代から80年代に量産されたツーリスト・ホラーやスプラッタ・ムービーが好きな人には、 ストーリーの組み立てから演出まで、何から何まで懐かしさを味わえる映画だと思う。 もちろんいきなりこの映画を観ても、十分面白いはずだ。 監督は31歳の新人ジャウム・コレット=セラ。 ミュージックビデオやCMを撮っていて本作に抜擢されたらしいのだが、 異業種監督にありがちなトリッキーな映像テクニックなどをほとんど使わず、 オーソドックスな演出に徹しているのは好感がもてる。 派手さはないけれど堅実な映画作りだ。 こうした形で映画界にデビューした方が、 次の作品につながりやすいという戦略があるのかもしれない。 これだけの映画が撮れるなら、次はどんな映画を撮らしても問題なさそうだもんね。


チャイナレイク殺人事件

オトーサン、 「どこにあるんだろう?」 中国には、この名前の豪華ホテルがあるようですが、 この映画の舞台は、カリフォルニア州にあるうら寂しい町。 2000年の人口を調べたら、たったの1761人でした。 原題:The China Lake Murders (1990) 監督:Alan Metzger 脚本:N.D. Schreiner 上映時間:97分 あらすじ: サムは、砂漠の町の新任保安官。 都会がイヤで警官を辞めて、 ここへやってきたが、あらためて気づく。 寂しい町だな。 早速、事件が起きる。 女性ドライバーが殺されたのだ。 サムは、休暇中のドネリー巡査と出会い、意気投合し、 わが家に連日泊まらせ、捜査に加わってもらう。 秘書のシンディに調べさせると、 過去5年間で14件もの殺人事件が発生していた。 さらに調べると、その時期はドネリーの休暇と一致していた。 出演者: Tom Skerritt ... Sheriff Sam Brodie(保安官サム) Michael Parks ... Officer Donnelly (ドネリー巡査) Nancy Everhard ... Cindy(シンディ) オトーサン、 「相性がいいね」 トム・スケリットとマイケル・パークス、 中堅どころの俳優なので、安心して見ていられました。 TOM SKERRITT  トム・スケリット 誕生日 1933/8/25 出身 米デトロイト デトロイトのマッケンジー高校卒。 4年間アメリカ空軍に、 除隊後、デトロイトのウェイン州立大学で学ぶ。 大学を中退し、ミシガン州とオハイオ州の劇団に入る。 60年にカリフォルニア大学に入学。 60年「ウォー・ハント」で映画デビュー。 テレビでは「ピケット・フェンス」で主役のブロック保安官。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1961年「ウォー・ハント」 1962年「戦場の追跡」 1964年「われらキャロウェイ」 1970年「M★A★S★H」 1971年「夕陽に挽歌」 1974年「ビッグ・バッド・ママ」「ボウイ&キーチ」 1975年「魔鬼雨」 1976年「濡れたダイヤ」 1977年「愛と喝采の日々」 1978年「チーチ&チョン/スモーキング作戦」「アイス・キャッスル」 1979年「エイリアン」 1981年「マン・ハンティング/人間狩り」「12月の熱い夏」 1982年「デス・ベンジェンス」 1983年「デッドゾーン」 1984年「魔性の女」 1986年「トップガン」「ヘル・キャンプ」「スペースキャンプ」「ウィズダム」 1987年「ポルターガイスト3 少女の霊に捧ぐ…」      「ビッグタウン」「星に願いを」 1989年「マグノリアの花たち」「バニシング・シティ」「リミット・アップ」      「屋根うらの怪人/キャンパスは春の大珍事」 1990年「ルーキー」「新・蘭の女/ブルー・ムービー・ブルー」      「ナイトチャイルド」 1992年「美しき獲物」「ボディ・ヒート」「シングルズ」      「リバー・ランズ・スルー・イット」 1997年「コンタクト」 1999年「カーラの結婚宣言」「アフター・ショック ニューヨーク大地震」 2002年「スパイラル・コード」 2003年「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◆ MICHAEL PARKS  マイケル・パークス 誕生日 1940/4/24 出身 米カリフォルニア州 1965年「WILD SEED」で映画デビュー。 同映画のテレビシリーズ「さすらいのライダー」で主人公を演じた。 他、90−91年「ツインピークス」のジャン・ルノー役など。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1965年「帰郷」 1966年「天地創造」 1991年「ザ・ヒットマン/危険な標的」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 2000年「フロム・ダスク・ティル・ドーン3」 2003年「キル・ビルVol.1」 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」 2007年「デス・プルーフ in グラインドハウス」「プラネット・テラー in グラインドハウス」 その他の出演者: Isaac Allan ... Pinball Ace in the Bar Doug Mears ... Bobby Tom Dahlgren ... Lewis Harrelson Jack Kehler ... Germ Lara Parker ... Helene Harrelson Danny Hassel ... Highway Patrol Officer Dennis Rucker ... Police Sergeant User Rating:6.2/10 ( 165 votes) 2.3/10 ( 3 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「随分、評価が分かれたなー」 そう悪い映画ではありません。 配役もぴたっと決まっています。 User Comments psp777さん LONDON 2000年5月10日 しっかりした監督、間断ないサスペンス、 撮影もすばらしく、信じられる。 このかなり低予算の映画は、景色をうまく使っている。 風景とドラマをシンクロさせている。 例えば、ホイールのナットに置かれた手袋は、 手の延長としてのツールであることを示している。 お飾りの女性たちは、ほとんどセリフがないが、 アラン・メツガー監督の技量と器用さが光る。 この1990年のほぼ超自然のスリラーを巧みに仕上げている。 愛すべき明るいシーンでは、砂漠の埃を感じる。 トム・スケリットとマイケル・パークスの敵対する役はお見事。 サプライズは少ないが、 多くの映画では、それが却って映画をダメにしているのだ。 次に何が起こるか分かる -だが、好みによってお皿に盛りつければいいのだ。 実に面白い。 オトーサン、 「丁寧に見れば、面白いだろうに」 例えば、砂漠のさまざまな表情、保安官サムの前歴、 ドネリー巡査が乗り回すオートバイの機種など... バカ王子さん 2004年3月31日 完璧B級って感じする。 犯人が制服を着ると 性格が変わって殺人を起こすってだけのストーリー。 展開は犯人だとわかっていても、 証拠がなくて殺人は繰り返すみたいな。 謎解きもないし、 内容を書くぐらいしか 特筆することのない作品。


アルカトラズからの脱出

オトーサン、 「あれが、有名な監獄島か」 その昔、サンフラシスコ観光に行ったとき、 有名な埠頭から、1.5km沖に浮かぶアルカトラズ島を展望しました。 あのアル・カポネも収容されていたとか。 原題:Escape from Alcatraz (1979) 監督:Don Siegel 原作:J. Campbell Bruce 脚本:Richard Tuggle Genre:Action / Crime / Thriller 上映時間:112分 あらすじ: 脱走不可能といわれるアルカトラズ島刑務所に ひとりの新入りがやってくる。 その名は、フランク・モーリス。 あちこちの刑務所で何度も脱走しようとしたのだ。 所長ウォーデンは、この札つきの新入りに目をつける。 モーリスは、絵描きのドクや凶暴なウルフなどと出会う。 ある日、別の刑務所で一緒だったアングリン兄弟が放りこまれてくる。 この兄弟も脱走の常習犯なのだ。 彼らは、所長のツメ切り、食堂から盗んだスプーンを使い、 穴を掘り、海へ逃げようとするのだが... 出演者: Clint Eastwood ... Frank Morris(モーリス) Patrick McGoohan ... Warden(所長ウォーデン) Roberts Blossom ... Doc(ドク) Bruce M. Fischer ... Wolf(ウルフ) Larry Hankin ... Charley Butts(チャーリー) Jack Thibeau ... Clarence Anglin (アングリン/兄) Fred Ward ... John Anglin (アングリン/弟) オトーサン、 「全員が適材適所、しかも巧い!」 これ、なかなかありえないケースです。 例えば、賑わせのために、若い女性が出ていて かえって興冷めだったりして... CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 父の仕事の関係で、北カリフォルニアで転校を繰り返す。 45年にオークランドに定住すると、 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴き、ジャズに傾倒し、トランペットとピアノを始める。 高校では、舞台に立つ。 木材伐採工、トラック運転手、地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年に徴兵のため、陸軍に入隊。 モンテレー半島にあるフォート・オード基地に3年間駐留。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 54年にユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 ユニバーサル主催の俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年CBSのテレビ西部劇「ローハイド」で準主役ロディ・イエーツ役を得て、人気に。 そこから、スペインで撮る西部劇の話が舞い込み、 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と出演し、一躍、西部劇スターとなる。 「ローハイド」で知り合ったロクサーヌ・チュニスとの子キンバーが生まれる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 92年「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 PATRICK McGOOHAN  パトリック・マクグーハン 誕生日 1928/3/19 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「嵐の中の青春」 1957年「地獄特急」 1963年「トマシーナの三つの生命」 1964年「まぼろし密輸団」 1968年「北極の基地/潜行大作戦」 1970年「暗黒街の特使」 1971年「クイン・メリー/愛と哀しみの生涯」 1976年「大陸横断超特急」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ハイパー・ウェポン/最終狙撃者」 1981年「スキャナーズ」 1983年「恐竜伝説ベイビー」 1995年「ブレイブ・ハート」 1996年「ザ・ファントム」「評決のとき」 その他の出演者: Paul Benjamin ... English Frank Ronzio ... Litmus Fred Stuthman ... Johnson David Cryer ... Wagner Madison Arnold ... Zimmerman Blair Burrows ... Fight Guard Bob Balhatchet ... Medical Technical Assistant Matthew Locricchio ... Exam Guard User Rating:7.6/10( 16,619 votes)        8.8/10( 529 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Comments Chromium_5さん Minnesota 2004年11月10日 面白いのに、低評価 この映画が退屈というひとがいる。 確かに物静かで控えめだが、それは悪いことじゃない。 実にリアルな感じがある。 オーバーなアクションや大音響を使わなくても、 実にサスペンスフルだ。 思わず、座席から身を乗り出したシーンもあった。 イーストウッドとマクグーハンのフアンなら、見るべし。 2人とも、すばらしい演技をみせている。 刑務所映画好きも、見るべし。 サスペンス映画のフアンも、見るべし。 全編、好演技ばかりだ。 強く押す。 10点満点だ。 純粋で、しっかりした娯楽作だ。 オトーサン、 「カナボンさん、すごい!」 映画評論家はだしの筆力のある映画狂です。 カナボンさん 2008年10月23日 ”男”イーストウッドを満喫してください! マカロニウェスタン3部作や、「ダーティハリー」シリーズ、 そして彼の監督した名作群だけでは、まだまだイーストウッドを語るには足りません。 やはり今日レビューさせていただくこの名作を観ずしては。 今日のお題目は「アルカトラズからの脱出」です。 「ダーティハリー」のドン・シーゲル監督との再コンビ結成による脱獄サスペンスの傑作です。 もはや知らぬ人がいないと思われるアルカトラズ刑務所。 アル・カポネが収監され、「ザ・ロック」や「告発」という傑作の舞台ともなった 脱獄不可能で名高い刑務所。 しかしこの警戒厳重で天然の要塞とも言える刑務所から脱獄に成功したわずか3人の囚人たち。 この脱獄事件からほどなくしてアルカトラズは閉鎖される。 本作はその3人の脱獄を余すところなく描いた実話の映画化です。 もともとシーゲル監督も、 ロバート・アルドリッチ、サム・ペキンパー等の巨匠と並び、 男性映画のスペシャリストとして名高い人。 しかも丁度脂が乗り切って男臭さムンムンだった 70年代のイーストウッドと組むとなれば、 辛口のドラマとなるは必然。 実際本作は女性がただ一人も登場しないまさに野郎だけの映画。 本作はスリルある脱獄の下準備や実行を描きながら、 イーストウッド演じるフランク・モーリスを中心とした囚人同士の人間ドラマのため、 アクションはフランクと大男の囚人ウルフとのファイトシーンくらい。 おまけに全編ほとんど音楽が流れず、ある意味地味すぎる映画ですw でもだからこそ、人間ドラマとしては余計な雑念に邪魔されず集中できるとも言えます。 主人公モーリスの設定にしても、知能優秀な脱獄常習者としか説明されず、 彼の生い立ちやどんな前科を持っているのかなどの背景は描きだされていません。 まるでそんな物は、この骨太の脱獄ドラマには必要無いという、 スタッフの確固たる意志が垣間見えます。 実際本作の人間模様は、単なる脱獄ドラマの域を大きく出ていますね。 ネズミをペットとする囚人リトマスとのユニークな交渉や、 黒人囚人イングリッシュとの男同士の友情などとてもいいですよね。 しかし最も衝撃的なシーンはやはり、絵を描くことが唯一の楽しみだった老囚人ドクが、 その特典を取り消されたことによって自暴自棄となり、手斧で自分の指を叩き切るところ。 この時の看守たちに向けるモーリスの怒りの視線が印象的です。 また本作が他の脱獄物と明らかに違うなと思えることは、 この手の映画の悪役、つまり刑務所長や看守たちの描き方です。 フィクションとしての脱獄ムービー、例えば「ショーシャンクの空に」もそうですが、 看守たちの描写って、必ず極悪非道な看守が登場します。 脱獄する囚人が主役のエスケープムービー、成功時のカタルシスを高めるために、 いけ好かない看守を登場させるのは至極当たり前。 でもこの映画に登場する看守たちってこのようなキャラが見当たらないのです。 所長にしても、冷酷さは感じるけどそれほど厭な感じを受けない。 こんな描写が不思議とリアルに感じられるのです。 これも実話を元にした作品故のことなのでしょうかね。 逆に和気あいあいとしている囚人同士の方が、ちょっと絵空事的w。 次々と道具を独房内へ持ちこめてしまうとは、天下のアルカトラズの名が泣くぞ(笑) 出演者では、この当時スターだったのは イーストウッドと所長を演じたパトリック・マッグーハンくらい。 マッグーハンは昔の名作ドラマ「プリズナーbU」でまさに本作と正反対の主役を演じた俳優。 そのせいもあってか、この当時、クセのある悪役をよく演じていたのですが、 本作の所長役は正直なところ、ちょっと物足りなさを感じます。 その他、「地獄の7人」や「トレマーズ」で有名になったフレッド・ウォードが やはり脱獄に成功する囚人の一人で出演していましたね。 ハリー・キャラハンにしろ、「ダーティファイター」のファイロ・ベドーにしろ、 「許されざる者」のウィリアム・マニーにしろ、 口数が少なく、怒りに燃える目や信念を持った行動で 男らしさを魅せる名優、クリント・イーストウッド。 この映画は、そんな彼の魅力を思う存分満喫できる超一級サスペンスです。


私は貝になりたい

オトーサン、 雨なので、時間つぶしに映画へ。 「しまった! SMAPの中居正広主演だったんだ。 どうせロクな映画じゃないだろう。 けしからんよなー、テレビ局も図にのって大宣伝しおって」 実に不愉快な気持ちを抱いて、見はじめました。 原題:私は貝になりたい(2008) 監督:福澤克雄 原作:加藤哲太郎 脚本:橋本忍 Genre: Drama /War 上映時間:139分 あらすじ: 豊松は、理髪師。 流れ流れて、妻・房江と高知の漁港に流れついたのだ。 息子も生まれ、理髪店もなじみ客がつく。 ようやく掴んだ幸わせだったが、1枚の赤紙が運命を変えてしまう。 終戦間近の太平洋戦争で、中部軍で、猛特訓を受ける。 本土を焼け野原にした敵のB29爆撃機の搭乗員が捕虜になり、 軟弱な豊松が選ばれ、突き殺せという命令が下る... 出演者: 中居正広 ... 清水豊松 仲間由紀恵 ... 清水房江 笑福亭鶴瓶 ... 西沢卓次 石坂浩二 ... 矢野中将 オトーサン、 「中居くん、案外、いいじゃないか!」 たとえ、いくら演技が下手でも、 こういう重い主題の映画に出演することは、 彼の俳優としての将来にとっていいことです。 中居くん効果で、反戦映画をみる層が広がったのですから。 「あれ、このひと、仲間由紀恵か?」 最初、分かりませんでした。 うりざねがおに、見えなかったのです。 助演陣では、笑福亭鶴瓶と石坂浩二が好演していました。 中居 正広 誕生日 1972/8/18 - 出身  神奈川県藤沢市 平塚学園高校中退、都立代々木高校定時制卒業。 木村拓哉と同じクラスだった。 1987年、ジャニーズ事務所に入社。 1988年、SMAPを結成。 歌手、タレント、俳優、司会などで活躍。 出演作: 1993年「プライベート・レッスン」 1994年「シュート!」「第2回欽ちゃんのシネマジャック なんかヘン? Part2」 2002年「模倣犯」 2008年「私は貝になりたい」 その他の出演者: 草なぎ剛 ... 大西三郎 上川隆也 ... 小宮 柴本幸 ... 敏子 西村雅彦 ... 根本 平田満 ... 三宅 マギー ... 酒井正吉 加藤翼 ... 健一 武田鉄矢 ... 竹内 伊武雅刀 ... 尾上中佐 片岡愛之助 ... 日高大尉 名高達男 ... 足立少佐 武野功雄 ... 木村軍曹 六平直政 ... 立石上等兵 荒川良々 ... 滝田二等兵 泉ピン子 ... 俊夫の母 浅野和之 ... 通訳 金田明夫 ... 背広の男 山崎銀之丞 ... 山口 梶原善 ... 折田俊夫 織本順吉 ... 松田 User Ratings: 7.0/10 ( 464votes) オトーサン、 「いい映画じゃないか」 日刊スポーツ映画大賞受賞 ・主演男優賞 中居正広   User Comments: ゆっぺさん 2008年12月10日 中居ファンとしての感想です。 : 2度見ました。 中居さんのファンですので、 ファンとしての欲目と擁護的観測は否めないかもしれませんが、 私なりの感想を綴ります。 中居くんは演技が上手な方ではないと思います。 17年間、彼の全作品を見てきた私の素直な意見です。 けど、今回は、演技を超えた気迫でもって、 戦争の愚かさ、無意味さ、残酷さ、怖さを体現していたように思えました。 スクリーンの中で確実に豊松は生きていたし、そして、死んでいきました。 あの激しい喪失感と絶望感は私を混乱させ、 観終えた数日後まで幾度となく私を襲いました。 戦争によって、豊松は2度殺されたんだと思います。 一度目は、死刑執行を宣告された時。 陽気で家族思いの豊松に『貝になりたい』とまで 言わしめた、あまりにも非情な宣告。 あの時、豊松の精神は既に殺されていたんだと。 二度目に、その肉体まで、あまりにも呆気なく。 腹が立つ程、重苦しく、理不尽で、救われない映画。 けど、ストーリーにも台詞にも無い、 豊松の無言のメッセージを受け取りに、 3度目、4度目と映画館に足を運ぼうと思います。 豊松が生きていたコト、私は生きているコトを確認する為に。 85点 オトーサン、 「映画評論家たちの評価は、厳しいようだな」 福本次郎さん 2008年11月19日 「上官の命令は天皇陛下の命令だ」。 映画は善良な理髪師ですら人殺しをする軍隊組織の狂気を通じて反戦を訴える。 しかし、背景の合成が稚拙なうえ、 登場人物の過剰な感情的演技がへたくそな紙芝居を見ているような気にさせる。 「上官の命令は天皇陛下の命令だ」と、躊躇している二等兵に向かって上官が言い放つ。 止める者は誰もおらず、仕方なく磔にされた米兵に向けて銃剣を突き出す。 この捕虜殺害事件において二等兵は責任を負うべきか否か。 映画は善良な理髪師ですら人殺しをせざるを得ない状況に置かれる軍隊組織の狂気と、 それが理解されない占領軍による一方的な裁判の理不尽さが産む悲劇を通じて反戦を訴える。 しかし、田舎町の風景や空襲を受けた都市などの合成が稚拙なうえ、 登場人物の過剰な感情表現がへたくそな紙芝居を見ているような気にさせる。 1944年、高知県の海沿いの村で妻子とともに理髪店を営む清水は召集を受けるが、 配属先で米軍捕虜を処刑したことから、戦後、戦犯として逮捕される。 そして下った判決は死刑。 そんな中、わずかな望みを抱いて妻の房江は助命嘆願の署名を集めて回る。 米兵殺害を清水は一貫して否定する。 本人の記憶では息絶えていた捕虜にかすり傷を負わせただけなのに、 裁判では止めを刺したと認定される。 ならば、彼の行為は誰の意志だったのかをもっと明確にすべきだ。 大隊長だった矢野中将は「すべて自分の責任」というが、 まだ戦後13年しか経っていないオリジナルのTVドラマが作られた時代には 言えなかったことをもっと追求すべきだ。 東条英機の悪口は言っても、いまだに昭和天皇の戦争責任については聖域扱い。 これでは「上官の命令は天皇陛下の命令だ」というセリフを生きてこない。 もう戦後63年も経っているのだから、 50年前の脚本とは一線を画してもっと事の核心に踏み込んでほしかった。 また、剃刀を持つ清水や妻に彼らの長男がじゃれついたり、 土佐湾に面しているはずの彼らの居住地が深い雪に覆われたりするシーンには疑問符が付く。 清水を演じる中居正広も、テンションの高い前半はバラエティ番組の延長のようで新鮮味がなく、 死刑におびえる後半もあまり苦悩しているようには見えない。 まあ「生まれ変わるなら貝がいい」という名セリフだけは今も輝きを放っていたが。。。 40点。


マイアミ・バイス

オトーサン、 「見たっけ?」 索引をチェックしましたが、見ていません。 「...そうか、大分前にTVで見たっけ」 原題:Miami Vice (2006) 監督:Michael Mann 脚本:Michael Mann /Anthony Yerkovich Genre:Action / Crime / Drama / Thriller Rated R for strong violence, language and some sexual content. Country:Germany / USA Language:English / Spanish / Cree 上映時間:134分 あらすじ: マイアミ警察特捜課で異変が生じている。 クロケットとタブスの使う情報屋の家族が殺され、 情報屋が自殺し、FBIの潜入捜査官も殺害されたのだ。 FBIは、2人に麻薬ディーラーに潜入するよう要請する。 2人は、コロンビアへ行き、麻薬組織に近づく。 ボスの愛人イザベラとの接触をきっかけに、 幸運にも組織潜入に成功する。 だが、クロケットとイザベラは恋に落ちてしまう... 出演者: Colin Farrell ... Sonny Crockett(クロケット) Li Gong ... Isabella(イザベラ) Jamie Foxx ... Ricardo Tubbs(タブス) Naomie Harris ... Trudy Joplin(トゥルーディ) Luis Tosar ... Montoya(モントーヤ) オトーサン、 「うーん、イメージとちがう」 コリン・ファレルはアイルランド出身でしょう。 コン・リーは中国出身でしょう。 マイアミのイメージと全然ちがいます。 お金のかかる俳優を起用しているのに、 これほど成果が上がらないケースは珍しいのでは... COLIN FARRELL  コリン・ファレル 誕生日 1976/5/31 出身 アイルランド・ダブリン 父イーモン、叔父トミーもサッカー・チーム、シュムロック・ローバーズの選手。 幼い頃はサッカー選手を目指していたが、 演技に関心が移り、ダブリンのガイエティ演劇学校に入学。 映画は「素肌の涙」で注目され、 「タイガーランド」で主役のボズを演じ、 ボストン批評家協会賞主演男優賞を受賞した。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1998年「素肌の涙」 2000年「私が愛したギャング・スター」      「タイガーランド」◇ 2001年「ジャスティス」◇「アメリカン・アウトロー」◇ 2002年「マイノリティ・リポート」◆「フォーン・ブース」◇ 2003年「デアデビル」◆「S.W.A.T」◇「リクルート」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」◆「ダブリン上等!」 2004年「アレキサンダー」◇ 2005年「ニュー・ワールド」◇「イノセント・ラブ」◇ 2006年「マイアミ・バイス」◇ GONG LI  コン・リー 誕生日 1965/12/31 出身 中国遼寧省 北京中央戯劇学院で演技を学び、 在学中の87年「紅いコーリャン」で映画デビュー。 92年「秋菊の物語」でベネチア国際映画祭女優賞受賞。 93年「さらば、わが愛/覇王別姫」で ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1987年「紅いコーリャン」 1988年「ハイジャック/台湾海峡緊急指令」 1989年「続・西太后」 1990年「テラコッタ・ウォリア/秦俑」「菊豆/チュイトウ」 1991年「ゴッド・ギャンブラー3」「紅夢」 1992年「秋菊の物語」 1993年「さらば、わが愛/覇王別姫」      「画魂/愛、いつまでも」「詩人の大冒険」 1994年「項羽と劉邦/その愛と興亡」「活きる」 1995年「上海ルージュ」 1996年「花の影」 1997年「チャイニーズ・ボックス」 1998年「始皇帝暗殺」 1999年「きれいなおかあさん」 2002年「たまゆらの女」 2004年「2046」「愛の神、エロス」 2005年「SAYURI」 2006年「マイアミ・バイス」「王妃の紋章」 2007年「ハンニバル・ライジング」 その他の出演者: Ciaran Hinds ... FBI Agent Fujima Justin Theroux ... Zito Barry Shabaka Henley ... Castillo John Ortiz ... Jose Yero Elizabeth Rodriguez ... Gina Calabrese Domenick Lombardozzi ... Switek Eddie Marsan ... Nicholas Isaach De Bankole ... Neptune John Hawkes ... Alonzo Stevens Tom Towles ... Coleman User Rating:6.0/10( 41,625 votes)       6.0/10( 1,177 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 マイアミ・ロケに大金を投じていますが... User Comments hcalderon1さん United States 2006年9月10日 テレビシリーズのほうがいい。 われわれは、みんな覚えている。 古典となった「特捜刑事マイアミ・バイス」シリーズでの クロケットとタブスの冒険談を。 毎週、2人は、悪い麻薬ディーラーたちを捕まえた。 あれは、古典だった。 この映画のほうは、ちがう。 クロケットとタブス役の2人をみているのは苦痛だった。 TVシリーズのドン・ジョンソンとフィリップ・ミカエル・トーマスが なつかしい。 この映画、もっと面白くなっただろう。 TVシリーズにもっと近づければよかったのだ。 妙に引き伸ばしているから、退屈だった。 マイアミの景色は、すばらしいが、 「チャーリー・エンジェル」のカリフォルニアの景色のほうが、よかった。 2度見たくはない。 オトーサン、 「ホメないなぁ」 前田有一さん 2007年8月6日 マイアミ・バイス風味ではあるが、 マイアミ・バイスとはちょっと違う 30代以上の方にとって『特捜刑事マイアミ・バイス』は、 海外ドラマの中でも抜群の知名度を誇るに違いない。 80年代に地上波で夜のいい時間帯に放映されていたから、 夢中になった人も多かろう。 本作はそのリバイバル映画化となる。 (略 あらすじ紹介) この映画については、テレビ版のファンが主な観客になると思われるが、 彼らにとってはあまり満足の行く出来栄えではなかろう。 オリジナルテレビシリーズで製作総指揮を担当していたマイケル・マンが、 なんと200億円以上を投じて監督した超大作だが、 どうも企画のコンセプトを間違えているような気がしてならない。 ソニーやタブス、マーティン警部やジーナなど、 シリーズのファンにはお馴染みの名前が並び、 それなりに設定も受け継いでいるが、キャストはイメージを一新。 中でもコリン・ファレル(『デアデビル』ブルズアイ役など)のソニーはワイルドすぎて、 フェラーリやイタリアンスーツを着こなしていた オリジナルのドン・ジョンソンのスマートさとはかけ離れている。 また、テレビドラマとしては最高クラスだったサントラも、あまりよくない。 何よりヤン・ハマーによる名テーマ曲を失ったことが大きい。 世界観、全体の雰囲気も、マイケル・マン監督お得意の夜のシーンはムーディでいいが、 それと対になる昼間のシーンが少なく、どうも違う印象がする。 昼の一大観光地と、夜の麻薬犯罪都市としてのマイアミを対比した点が、 テレビ版『マイアミ・バイス』の面白さだったのだが。 ただ、リアル志向のガンファイトの出来はまあまあ。 テレビ版では本物の警察官による指導がおこなわれ、 エントリー(突入)時の動きのリアルさは、 当時いいかげんな刑事ドラマしか知らなかった日本人の視聴者を驚かせた。 両手で銃を下向きに保持し、コーナーでは一瞬だけ首を出して先を確認する、 捜査官の無駄のない動きには、みな惚れ惚れしたものだ。 この映画版の刑事たちも、そんなシリーズの伝統?を受け継いで、 相当ストリクトな動きをしている。 銃撃の折には、腕や脳みそが吹っ飛ぶなど、直接的な残酷シーンもある。 とくに、クライマックスの銃撃戦では、サウンドデザインがかなりよく出来ていて、 音響自慢の映画館で見れば、相当な迫力を味わえるだろう。 本当は、こうした過去のシリーズの遺産をもっと尊重して、 徹底的に雰囲気を受け継いだ映画化をすればよかったのではないか。 あのシリーズは本格志向だったのでまだ古くなっていないから、 新たなファンもつかめたと思うのだが。 この映画版は、役の名前が同じで、舞台が同じマイアミで、 空撮多用のボートチェイスやカッコイイクルマが出てくるあたりが共通するだけで、 肝心の魅力、面白さの部分を受け継いでいない。 これでは、『マイアミ・ヴァイス』風味のフツーのバディムービーにすぎない。 では、ファン以外にとってはどうかというと、ストーリーが地味で遊び心に欠けるから、 あまり面白くないだろう。 そんなわけで、膨大なお金をかけた刑事ドラマではあるが、 私はあまり積極的にはすすめない。 40点。


ルビー&カンタン

オトーサン、 「おお、ジェラール・ドパルデューの映画だ」 代表作「シラノ・ド・ベルジュラック」を見て以来、 大フアンになりました。 日本におなじみのジャン・レノと競演するのですから、 期待がいや増すというものです。 原題:Tais-toi! (2003) 監督:Francis Veber 脚本:Francis Veber/ Serge Frydman Genre:Comedy /Crime Country:France Language:French 上映時間:85分 あらすじ: カンタンは、お馬鹿なおしゃべり。 「黙っとれ!(Tais-toi!)」といつも言われるが、 おしゃべりは止まることを知らない。 一方、ルビーは、孤高で無口な男。 二人は投獄されて、独房で一緒にさせられる。 ルビーは、恋人を殺したボジェルへの復讐に燃え、 脱獄を計画する。 まず、警備の甘い精神病棟へ移ることだ。 すると、カンタンも、精神病棟へ移ってくる。 仕方なくカンタンも一緒に脱獄することになったが... 出演者: Gerard Depardieu ... Quentin(カンタン) Jean Reno ... Ruby(ルビー) Jean-Pierre Malo ... Vogel(ボジェル) Richard Berry ... Commissaire Vernet(ヴェルネ署長) オトーサン、 「このコンビ、最高!」 2人とも、硬軟のちがいはあるものの、芸達者。 息が合わず、喧嘩ばかりしています。 でも、その様子をみると、ぴたっと決まっています。 息があっているというべきなのでしょうね。 GERARD DEPARDIEU  ジェラール・ドパルデュー 誕生日 1948/12/27 出身 仏シャトルー 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1965年「LE BEATNIK ET LE MINET」 1971年「水の中の小さな太陽」 1972年「ラ・スクムーン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「薔薇のスタビスキー」「バルスーズ」「友情」 1975年「ジュ・テーム・モア・ノン・ブリュ」「仮面」      「ハンカチのご用意を」 1976年「1900年」「バロッコ」 1978年「バイバイ・モンキー摩天楼ラプソディ」「護衛犬都市」 1980年「アメリカの伯父さん」 1981年「終電車」「隣の女」 1982年「ダントン」「溝の中の月」 1984年「フォート・サガン」 1985年「シガニー・ウィーバーの大発掘」      「ソフィー・マルソーの刑事物語」 1986年「愛と宿命の泉」「タキシード」 1987年「悪魔の陽の下に」 1988年「カミーユ・クローデル」「夜のめぐり逢い」 1989年「美しすぎて」「お家に帰りたい」「ふたり」      「ヘンリー5世」 1990年「グリーン・カード」「シラノ・ド・ベルジュラック」 1991年「さよならモンベール」「めぐり逢う朝」      「メルシー・ラ・ヴィ」 1992年「1492コロンブス」 1993年「恋人はパパ ひと夏の恋」「ゴダールの決別」      「ジェルミナル」      「フランソワ・トリュホー 盗まれた肖像」 1994年「愛の報酬 シャベール大佐の帰還」      「ザ・マシーン私の中の殺人者」「記憶の扉」 1995年「エリザ」「俺たちは天使だ」「百一夜」 1996年「シークレット・エージェント」「ハムレット」      「僕のボーガス」「ミルドレッド」 1998年「仮面の男」 2000年「宮廷料理人ヴァテール」「102」「ヴィドック」      「レ・ミゼラブル」(TM)「メルシィ!人生」 2001年「CQ」 2002年「シティ・オブ・ゴースト」「ミッション クレオパトラ」      「微笑みに出逢う街角」 2003年「ルビー&カンタン」「ボン・ヴォヤージュ」      「サイレンス 血の呪」「恍惚」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」 2005年「ダニエラという女」 2007年「エディット・ピアフ 愛の讃歌」 JEAN RENO ジャン・レノ 誕生日 1948/7/30 出身 モロッコ・カサブランカ 両親はスペイン系フランス人。 12歳の時にフランスに移り、 高校卒業後、パリのコンセルバトワールで演技を学ぶ。 72年にテレビ・ドラマ・デビュー。 77年から81年にかけて、舞台でヨーロッパを回る。 リュック・ベッソン監督と出会い、 83年「最後の戦い」に1000フランで出演したことで、本格的にデビュー。 下積み時代に日本人と働いた経験から、少し日本語が話せる。 「グラン・ブルー」や「ニキータ」「レオン」と リュック・ベッソン作品には欠かせない俳優となった。 「ミッション:インポッシブル」から本格的にハリウッド映画にも出演。 92年「おかしなおかしな訪問者」、94年「レオン」で セザール賞主演男優賞にノミネートされる。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1979年「CLAIR DE FEMME」 1982年「サンスーシの女」 1983年「最後の戦い」 1984年「真夜中のミラージュ」「サブウェイ」 1985年「フレンチ・ノアール 真実と裏切りの掟」 1988年「グラン・ブルー」◇「I LOVE YOU」 1990年「ニキータ」 1992年「パリの大泥棒」◇「オペレーション」 1993年「グランマスクの男」◇「おかしなおかしな訪問者」◇      「フライト・フロム・ジャスティス」 1994年「レオン」◇ 1995年「愛のめぐりあい」「フレンチ・キス」      「ボクサー/最後の挑戦」◇ 1996年「ジャガー」「ミッション・インポッシブル」◆ 1997年「ロザンナのために」      「奥サマは魔女」◇ 1998年「GODZILLA/ゴジラ」◇      「VISITOR/おかしなおかしな訪問者2」◇      「RONIN」◇ 2000年「クリムゾン・リバー」◇ 2001年「WASABI」「マイ・ラブリー・フィアンセ」「アルマーニ」 2002年「ローラーボール」◇「シェフと素顔と、おいしい時間」◇ 2003年「ルビー&カンタン」◇ 2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」◇「コルシカン・ファイル」◇ 2005年「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」◇「人生は、奇跡の詩」◆      「ホテル・ルワンダ」 2006年「ピンクパンサー」◇「ダ・ヴィンチ・コード」◇「フライボーイズ」◆ その他の出演者: Andre Dussollier ... Le psychiatre de la prison Jean-Michel Noirey ... Lambert Laurent Gamelon ... Mauricet Aurelien Recoing ... Rocco Vincent Moscato ... Raffi Ticky Holgado ... Martineau Michel Aumont ... Nosberg Leonor Varela ... Katia / Sandra Loic Brabant ... Jambier Arnaud Cassand ... Bourgoin Edgar Givry ... Vavinet User Rating:6.9/10( 5,515 votes)       7.6/10( 76 votes)Yahoo! オトーサン、 「傑作だ!」 こんなに笑った映画はひさしぶりです。 User Comments missmarmiteさbb Hamburg, Germany 2004年7月13日 お金を上手に使っている この映画のポスターが街中に張り出されている。 ほとんどすべての地下鉄の駅で見られるだろう。 通常、こうなると疑問を抱く。 大宣伝した映画は、大体において出来が悪い。 やけになって訴えているのだ。 そこで、腹に一物を抱えて映画館に行った。 この2人の主演俳優は好きだった。 なにを演じようが見にいくのだ。 だが、悪いよりも、いい映画のほうがいい。 2人とも最高に好きな俳優だから、 失敗することはないだろうと踏んだのだ。 さて、どうだったか? 腹のなかの一物は...最初の5分で消えうせた!!! これぞ、典型的なフランシス・ヴェベール監督作品だ。 しかも、上出来のやつだ。 何度も大笑いした。 顎が外れそうになった。 ありきたりの部分がないとか、 ストーリーは、すばらしいとか、 ジョークは完璧だというつもりはない。 この映画で特筆すべきは、2人の主演俳優だが、 助演陣も強力だ。 退屈する時間がまったくなかった。 脚本は、まさに、フランシス・ヴェベールのタッチだ。 この後、映画館を出たあと、 その日は、一日中いい気分だった。 DVDが出たら買おう。 時々思うのだが、いい映画というのは、 見ている間にいい気持ちになった映画を言うのではないか。 10点満点で9点。 オトーサン、 「やはり、プロは事情通だなぁ」 服部弘太郎さん 2003年12月26日 無口な殺し屋とおしゃべり好きのマヌケな強盗が一緒に脱走。 ジャン・レノとジェラール・ドパルデュー主演のコメディ。 (略 あらすじ紹介) 監督・脚本は『奇人たちの晩餐会』『メルシィ!人生』のフランシス・ヴェベール。 お人好しのカンタンをジェラール・ドパルデューが演じ、 殺し屋のルビーをジャン・レノが演じるコメディだ。 最初に観て驚くのは、ジェラール・ドパルデューの劇やせぶり。 子牛のようにでっぷり太った大男のドパルデューが、 この映画では普通の大男になっている。 どうやらドパルデューの激やせは、映画撮影直前のことだったらしく、 劇中では彼のことを「大男のでぶ」と表現する台詞がそのまま残されてしまった。 2000年に心臓のバイパス手術をした後、節制してダイエットしたのだろうか。 『ミッション・クレオパトラ』の時もお腹の周りにはアンコを入れていたけれど、 顔がここまでやせてはいなかったと思うけど。 映画はふたりが刑務所を脱走してギャングや警察から逃げ回るところまではいい調子なのだが、 最後がどうにも尻切れとんぼ。 空き家になったバーで出会った若い女のエピソードも、 ルビーとカンタンの行く末もよくわからないままエンドマークになってしまう。 これは本来、もう少し長い映画の予定だったのではないだろうか。 映画の中盤で見せた主人公たちの会話の様子からすると、 ルビーは殺された恋人の復讐に向かわず、 自分自身のために新しい人生の目標を見つけなければならない。 「やられたらやり返す」という生き方を改めて、ルビーは生まれ変わる必要がある。 でも映画では結局、ルビーの生き方を変えられない。 映画の最後の10数分は、僕にはどうしても納得できない。 カンタンの「計画」がどんなものだったのかがそもそもよくわからないし、 大男で怪力のカンタンがギャングの手下たちにあっさり袋だたきになってしまうのも奇妙。 ひょっとしたらこれは何らかの事情があって、 もっと長い映画になるはずのものを無理矢理ここで終わらせてしまったのではないだろうか。 映画の長さがあと10分あれば、これとは別の結末で 最後に「めでたしめでたし」になったと思うのだが……。 どうにもヴェベール監督らしからぬ映画だ。 カンタンとルビーのキャラクターは魅力的なので、この映画の続編を観てみたい気分。 脇役たちも味のある芝居をする。 このあたりは上手いです。


ブロークン・イングリッシュ

オトーサン、 「女流監督なんだ」 経歴をみていたら、映画監督の娘さんでした。 ソフィア・コッポラと似ているなと思ったら、親友だとか。 親の七光り、何かと共通点があるのでしょうね。 「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)そっくりでした。 原題:Broken English (2007) 監督・脚本:Zoe R. Cassavetes Genre:Comedy /Drama /Romance Rated PG-13 for some sexual content, brief drug use and language. Country:USA / France/ Japan 上映時間:98分 あらすじ: ニューヨークのホテルで働くノラ・ワイルダーは、30代・独身。 親友は自分が紹介した相手と結婚。 母親は事あるごとに自分の心配をする。 男性と付き合おうとすれば失敗する。 そんな時に現れたのは、口説き上手で情熱的なフランス人、ジュリアン。 最初は戸惑っていたものに、 自然と一緒の時間を過ごすようになる二人。 恋愛に対して臆病になっていたノラが、 次第にジュリアンに惹かれていくのだった。 ようやく自分の気持ちに正直になり始めた時、 突然、ジュリアンから、パリに帰らなくてはならないと告げられ…。 出演者: Parker Posey ... Nora Wilder(ノラ・ワイルダー) Melvil Poupaud ... Julien(ジュリアン) Drea de Matteo ... Audrey Andrews(オードレー) オトーサン、 「パーカー・ポージーがいい!」 「ユー・ガット・メール」をはじめ、 前に何度もみているはずの女優さんですが、 主役としてみるのは、はじめてでした。 メルヴィル・プポー、ハンサムですねえ、 この映画で、さらに若い女性フアンが増えそうです。 PARKER POSEY パーカー・ポージー 誕生日 1968/11/8 出身 米メリーランド州ボルティモア テレビでは「AS THE WORLD TURNS」のレギュラー。 93年「JOEY BREAKER」で映画デビュー。 97年「ストーム」でサンダンス映画祭特別審査員賞受賞。 出演作を選ばないたくましさがある女優。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「バッド・チューニング」「コーン・ヘッズ」 1994年「スリー・プ・ウイズ・ミー」      「ミックス★ナッツ/イヴに逢えたら」 1995年「パーティー・ガール」「愛・アマチュア」      「フラート」「彼女と僕のいた場所」      「ドゥーム・ゼネレーション」 1996年「デイトリッパー」「バスキア」 1997年「ストーム」◇「ヘンリー・フール」 1998年「ユー・ガット・メール」◆ 2000年「スクリーム3」◆「ドッグ・ショウ!」 2001年「アニバーサリーの夜に」「プッシーキャッツ」 2002年「クリスティーナの好きなコト」 2003年「みんなのうた」 2004年「ブレイド3」◆ 2006年「スーパーマン リターンズ」◆ 2007年「ブロークン・イングリッシュ」 2008年「アイズ」 MELVIL POUPAUD  メルヴィル・プポー 誕生日 1973/1/26 出身 仏パリ 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「15才の少女」 1992年「愛人/ラマン」 1993年「おせっかいな天使」 1994年「いちばん美しい年令(とし)」      「イノセント・ライズ」 1995年「エリザ」 1996年「三つの人生のたった一つの死」「夏物語」 1997年「シューティング・スター」 1998年「キッドナッパー」 2005年「僕を葬(おく)る」 2007年「ブロークン・イングリッシュ」 2008年「ブロークン」 その他の出演者: Tim Guinee ... Mark Andrews Justin Theroux ... Nick Gable Peter Bogdanovich ... Irving Mann Gena Rowlands ... Vivien Wilder-Mann Roy Thinnes ... Peter Andrews Michael Panes ... Glen Philip Pavel ... Front Desk Worker Dana Ivey ... Elinor Gregory William Wise ... William Gregory Josh Hamilton ... Charlie Ross Caitlin Keats ... Jennifer Ross Russell Steinberg ... Carl User Rating:6.3/10 (2,152 votes)       8.6/10 ( 17 votes)Yahoo! オトーサン、 「これも、Yahoo!が高いな」 ハッピーエンドのデート・ムービーだからでしょう。 User Comments asc85さん Mercer County, NJ 2007年11月26日 パーカー・ポージーが名演技... 他に何か新味はあるか?? この映画に興味をもったのは、 好意的な批評が多かったし、 ストーリーが興味を引いた。 それに、パーカー・ポージーをみられるから。 彼女は、熱狂的なカルトがついているらしいが、 ハリウッド映画のスター候補になっていない。 (なりたくないのかも) 次に、何人かがIMDbに投稿した否定的な批評を読んでみたら、 期待値が減ってしまった。 それは、いいことなのかもしれない。 見た後、思ったより、ずっといい映画だった。 リアルで、控えめで、 ゾーイ・カサヴェテスが、自作について語っているように、 感情がこもっていた。. 多くの映画を思い浮かべてしまった。 例えば、「あなたに逢えるその日まで」でも、 好ましく魅力的な女性が愛を見つけられず、 その理由が分からず、苦しんでいた。 パーカー・ポージーが苦しみ、悩むシーンは、 剥き出しの神経をみているようだった。 脚本がいいし、ゾーイ・カサヴェテスの監督もいい。 カサヴェテス監督が、何を次作で撮るのか、楽しみだ。 オトーサン、 「そうだろうな。男性にはピンとこないかも」 特に、齢70を超えると、若い男女の贅沢な悩みなど、 どうでもよいことのように思えなくもありません。 流山の小地蔵さん 2008年11月29日 展開とオチが単純で、 要所にコメディも挟んでいるものの、ひと味足りない物足りない。 フィーリングに浸る女性監督ならではの作品でしょう。   恋に悩んでいる方なら、ちょっと勇気を分けてもらえるかな? ノラは母親が心配するほど結婚できないキャリアウーマン。 でも精神的にナイーブで、次々付き合う男たちがなぜか離れていくのです。 (まぁスクリーンで見ている限り、そうなるだろうなぁと察しはつきます。) そんなとき勤務先のホテルの宿泊客でノラが担当した フランス人男性のジュリアンからモーレツアタックされて、 あれよあれよという間に、関係まで結んでしまいます。 好きな人が出来てしまうとノラの不安症の発作が爆発。 突如怒り出すノラに、戸惑ったジュリアンは部屋から出て行ってしまいます。 もう駄目だろうと思ったのに、優しいジュリアンはノラのもとに詫びながら戻ってきます。 ノラの不安定さからジュリアンを拒絶したのに、彼の気持ちは変わらなかったのです。  この辺の展開は、いかにも女性監督による女性好みの展開だろうと思います。 2日間ラブラブな時をふたりは一緒に送りました。 狭いバスタブで共に入浴しながらふたりが語り合うシーンは、色っぽかったです。 その後、映画のスタッフをしていたジュリアンは仕事を終えて、 フランスに帰国することを伝えます。 知り合って2日しか経っていないのに、 一緒にパリへ来ないかと言われてノラは迷います。 そりゃごもっともでしょう。 その一歩が踏み出せない気持ち。 逡巡するところが女性の観客にとって、 うんうんと共感してしまう山場だろうと思います。 ねえ、こっちコニャイ?といわれても、 どうしょうかにゃあ〜と直ぐには決められないいうのが ノラ(猫でないぞ!)の気持ちだったのです。 この辺は、男性の観客からすれば、何をぐずぐずしているのかワン! とじっれたくなるところです。 そうこうしているうちにジュリアンは、ノラをおいてとっとと帰国してしまいます。 心にぽっかり穴が空いてしまうノラ。 何事にも不安で消極的なノラでも、 ここでジュリアンとのチャンスを逃しては、 一生自分の人生は変わりようがないことを感じていました。 そのチャンスを掴むは、他人のアドバイスに左右されるよりも、 自分で決めるしかないことを悟ったノラは、ジュリアンを追ってパリへ向かいます。 けれどもピンチ! ジュリアンの連絡先のメモがなくなってしまっているではありませんか! 野良猫は探されるものだけど、ノラは探し回ります。 パリの街をかたぱっしから。 その諦めない思いは、見ていていじらしいほどだったです。 果たして、ノラは出会えるのかという話です。 ブロークンイングリッシュとはネイティブではない人が話す英語で、 間違っているかもしれないけれどコミュニケーションには全然差し支えないこと。 同じアメリカ人同士では、わかり合えなくて異邦人のジュリアンと 初めて理解し合えたというのが何とも皮肉です。 言葉やカルチャーが違う分、お互いが理解し合おうと 気を使いあったことがよかったのでしょうか。 こういう風に書き手行くと面白そうに思えるでしょうけれど、 展開とオチが単純で、要所にコメディも挟んでいるものの、 ひと味足りない物足りなさを感じた次第です。 圧倒的なストーリー展開で観客を楽しませる作品でなく、 フィーリングに浸る女性監督ならではの作品でしょう。 恋に悩んでいる方なら、ちょっと勇気を分けてもらえるところはありますよ。 主演のパーカー・ポージーは見る角度によって、 タダのおばさん顔になったり、あどけない少女の様な顔つきになったり、 変化の激しい女優さんでした。 35点。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 ZOE CASSAVETES ゾエ・カサヴェテス 誕生日:1970/6/29 - 出身:米ロサンゼルス ジョン・カサヴェテス監督と女優ジーナ・ローランズの娘。 兄は「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督。 97年、ニューヨークに移り短編映画を製作。 プロモーションビデオやCM監督として活躍した後、 4年を費やして「ブロークン・イングリッシュ」で映画監督デビュー。


ゴーストシップ

オトーサン、 「幽霊船か、ホラー映画だな」 ホラー映画は、大キライでしたが、 最近、ホラー映画慣れしてきたせいか、 余程の新趣向がないと驚かなくなりました。 原題:Ghost Ship (2002) 監督:Steve Beck 原作:Mark Hanlon 脚本:Mark Hanlon/John Pogue Genre:Adventure /Horror/Mystery/Thriller Rated R for strong violence/gore, language and sexuality. Country:USA / Australia Language:English / Italian 上映時間:91分 あらすじ: 1962年春、 イタリアが誇る豪華客船が、航行中に消息を絶つ。 40年後、サルベージ船“北極の戦士号”に発見される。 クルーたちは、おそるおそる乗船し、船内捜索を開始する。 大量の金塊を発見し、大喜びをするが、 やがて、惨劇の痕跡がみつかるなど、 身の毛もよだつ幽霊船であることが分かってくる... 出演者: Gabriel Byrne ... Captain Sean Murphy(マーフィー艦長) Julianna Margulies ... Maureen Epps(モーリーン) Emily Browning ... Katie Harwood(ケイティ) オトーサン、 「主役の2人、演技はうまいが、地味だなぁ」 ケイティ(幽霊)を演じる子役が気味の悪さが印象に残りました。 GABRIEL BYRNE  ガブリエル・バーン 誕生日 1951/5/12 出身 アイルランド 宣教師を志していたが、喫煙が原因で神学校を退学となり、 女子中学校のスペイン語教師となる。 76年に校内の演劇に出演していた時、 劇場の美術監督に勧められて俳優を目指す。 舞台経験を経て、テレビに進出。 大人気となったテレビシリーズでの主演をきっかけに、 ジョン・ブアマン監督に抜擢され、 81年「エクスカリバー」で映画デビュー。 96年「THE LARK IN THE CLARE AIR」で監督デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1981年「エクスカリバー」 1983年「ザ・キープ」 1985年「ダウニング街の陰謀」 1986年「ゴシック」 1987年「シエスタ」「ジュリア・ジュリア」 1989年「ダイヤモンド・スカル」 1990年「ミラーズ・クロッシング」 1992年「クール・ワールド」 1993年「白馬の伝説」「欲望」「アサシン」 1994年「パパとマチルダ」「若草物語」 1995年「デッドマン」「フランキー・スターライト」      「ユージュアル・サスペクツ」 1996年「マッド・ドッグス」「友情の翼」 1997年「エンド・オブ・バイオレンス」「自由な女神たち」 1998年「仮面の男」◇「キャメロット」「エネミー・オブ・アメリカ」◆ 1999年「エンド・オブ・デイズ」◇「スティグマータ 聖痕」◇ 2002年「ゴーストシップ」◇「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」◆ 2003年「72時間」 2004年「ルイーズに訪れた恋は…」 2005年「アサルト13 要塞警察」◆ JULIANNA MARGULIES  ジュリアナ・マルグリース 誕生日 1967/6/8 出身 米ニューヨーク州スプリングス・バレー テレビでは「ER/緊急救命室」の看護婦キャロル役で 6回連続エミー賞助演女優賞ノミネート、受賞は一度。 ゴールデン・グローブ賞にも五回ノミネート。 全米映画俳優組合賞ドラマ部門最優秀女優賞を二度受賞。 「アウト・フォー・ジャスティス」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1991年「アウトフォー・ジャスティス」 1997年「フェイク・ディール/偽札」◇「PARADISE ROAD」◇ 1998年「ニュートン・ボーイズ」◆「しあわせ色のルビー」 2000年「ダイナソー」(声) 2001年「エゴイスト」 2002年「ゴーストシップ」◇「デブラ・ウインガーを探して」「エヴリン」 2006年「スネーク・フライト」◇「ダーウィン・アワード」 その他の出演者: Ron Eldard ... Dodge Desmond Harrington ... Jack Ferriman Isaiah Washington ... Greer Alex Dimitriades ... Santos Karl Urban ... Munder Francesca Rettondini ... Francesca Boris Brkic ... Chief Steward Bob Ruggiero ... Captain (as Robert Ruggiero) Iain Gardiner ... Purser Adam Bieshaar ... First Officer Cameron Watt ... Second Officer Jamie Giddens ... Friendly Officer User Rating:5.3/10 (19,857 votes)       7.0/10 ( 467 votes)Yahoo! オトーサン、 「これも、Yahoo!のスコアが高いなぁ」 User Comments Lechuguillaさん Dallas, Texas 2006年1月18日 アホどもの船 サルベージ船の腹立たしいクルーどもが、 公海上で40年以上前に消息を絶った 豪華客船に残された金隗で頭が変になる。 ホラー映画だとしても、観客には分かっている。 しょっぱなから、一連の気味の悪い出来事が 冒険者どもを待っていることを知っている。 問題は、その連中そのものだ。 まったく面白くない連中なのだ。 ステレオタイプで、どしようもない連中で、 はじめから分かっているホラー話を進める材料に過ぎない。 幽霊物語。 少なくとも私にとって、 「ゴーストシップ」は、サスペンスを欠いている。 流血やわざとらしい超自然的な要素がみえみえで、ダイレクトだ。 サスペンスを盛り上げるために、 製作者たちは、潜在的なホラーの存在をちらつかせ、 徐々に期待を盛り上げていく。 この映画も、同じ問題を抱えている。 登場人物の描き方が浅薄なのだ。 皮肉なことに、制作費が大きいので、 製作者は、お金を爆発、スタントなどの要素に振った。 それが、却ってサスペンスを弱めてしまった。 他方、舞台づくりは印象的だった。 豪華客船もタグボートもホンモノに見えた。 ストーリーには、潜在力がある。 だが、登場人物たちに共感できないし、 小道具にお金をかけすぎたので、 サスペンスの欠如とあいまって、 映画は、平板で個性的でなくなってしまった。 オトーサン、 「同感!」 "船上のダンスを横切る一本の赤い線"、 うまい表現だな。 Mさん 2008年12月9日 船上のダンスを横切る一本の赤い線 過去に観た映画の中で一番の戦慄シーンを聞かれたとすると、 本作を一番に答えるだろう。 冒頭で、船上でダンスを楽しむ多くの乗客が映し出される。 とても和やかな雰囲気だが、そこに軋む音を立てながら近づく不穏な影。 そのとき一本のケーブルがダンス会場に一本の赤い線を残す。 次の瞬間静止した体がひとつまたひとつと倒れていく。 そう、一瞬にして50もの体が見るも無残な姿に切断されてしまうのだった。 ここまで戦慄きを覚えるシーンは体験したことがない。 この映像を見た瞬間、観客は戦慄の船上へと招待されることになるのである。 生理的に受け付けることができるかどうかは この最初のシーンで決まるかもしれない。 あまりのグロさに不快感を覚えるか、 それともあまりの衝撃度にスリルを感じるか。 本作のハイライトといえばこの冒頭のシーンしかないが、 ここで無理だと思った人はきっぱりと諦めるのが無難だと言えるだろう。 だけど、正直言うと… タイトルにゴーストがついてるものの、 そんなに怖いお化けが出続けるわけでもない。 序盤のほとんどは人間同士が脅かしあってるし、 一言で言えば”お化け屋敷の豪華版”でしかなく、 完全にゴーストよりも人間の方が目立っているのだ。 どちらかというとこの船を強奪しようとした人間の本心の方が恐いし、 欲望に負けてその歴史を繰り返す人間が悲しい。 そして、在り来たりな脚本に最後まで盛り上がれないことにがっかり。 結局、最初のシーンで意気消沈してしまう作品なのだった。 まあこれだけのグロシーンを惜しげもなく見せた 監督のこだわりに☆3つが限界だろう。 恐がりだけど、恐いもの見たさに 多少興味を持って見てみるくらいの作品に最適だ。


サドン・デス

オトーサン、 「どこかで聞いたことがあるな」 サドン・デス、直訳すれば、突然死。 スポーツの試合で決着をつけるときに用いられています。 「ゴルフ、サッカー、テニス...何年もやっていないなぁ」 原題:Sudden Death (1995) 監督:Peter Hyams 原作:Karen Elise Baldwin 脚本:Gene Quintano Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for a substantial amount of strong violence, and for language. 上映時間:110分 あらすじ: アイスホッケーの優勝戦は、警戒体制だ。 副大統領が観戦するからだ。 そこへ、フォス率いるテロリストたちが侵入。 副大統領を人質にして大金を要求し、 仕掛けた爆弾で5万の観客を殺すと言う。 異常を察知した消防官ダレンは、 シークレット・サービスのハルマーク捜査官にかけあうが、 まともに取り合ってくれない。 ダレンは、単独でテロリストたちと対決する。 何しろ、息子と娘をドームに招待していたからだ。 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Darren McCord(ダレン) Powers Boothe ... Joshua Foss(フォス) Dorian Harewood ... Hallmark(ハルマーク) オトーサン、 「バン・ダム、演技がうまくなってきたな」 表情の変化のなさを補うテクニックが開発されました。 この映画、顔の擦り傷とカメラ・アングルの工夫で、 以前よりも表情が豊かにみえました。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 POWERS BOOTHE  パワーズ・ブース 誕生日 1949/6/1 出身 米テキサス州 学生時代より俳優として舞台で活躍。 1977年「グッバイガール」から本格的に映画進出。 80年「ガイアナ人民寺院の惨劇」でエミー賞主演賞受賞。 娘ではテレビ女優のパリッセ・ブース。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1977年「グッバイガール」 1979年「クルージング」 1980年「ガイアナ人民寺院の惨劇」(TM) 1981年「ダーティアーミー 対決!悪魔のカルト集団」 1984年「エメラルド・フォレスト」「若き勇者たち」      「ルトガー・ハウアー 孤高の戦士」 1987年「ダブルボーダー」 1990年「ラスト・カウントダウン 大統領の選択」 1992年「ラピッド・ファイアー」 1993年「トゥームストーン」 1994年「ブルースカイ」「バイオ・スピーシーズ 新生命体誕生」 1995年「ニクソン」「サドン・デス」 1997年「Uターン」 1999年「ヴァージン・ブレイド」 2000年「ザ・ダイバー」 2001年「フレイルティー−妄執−」 2005年「シン・シティ」 その他の出演者: Raymond J. Barry ... Vice President Whittni Wright ... Emily McCord Ross Malinger ... Tyler Kate McNeil ... Kathi Michael Gaston ... Hickey Audra Lindley ... Mrs. Ferrara Brian Delate ... Blair Steve Aronson ... Dooley Michael R. Aubele ... Ace Karen Elise Baldwin ... TV Director Jennifer D. Bowser ... Joan Pat Brisson ... Player #2 User Rating:5.2/10 ( 7,206 votes) 7.6/10 ( 111 votes)Yahoo! オトーサン、 「やはり、Yahoo!は高いな」 User Comments gsjs_316さん Philadelphia, Pennsylvania 2005年1月25日 レビュー オーケー、ずばり言おう。 こいつは、アカデミー賞ものじゃない。 「ダイハード」シリーズと似た典型的な人質映画だ。 おとなしいアクション・シーンもあるし、 まったく意味のないシーンもある。 見た後で、やや混乱するパートもある。 その上で言うが、こいつはいい映画だ。 この映画の一番いいパートは、驚くべきことに悪漢だ。 パワーズ・ブースは、テロリストのリーダーをやっているが、 うまく演技していて、褒めたくなる。 実に、巧い演技だった。 残念ながら、こいつを褒めるわけにはいかない。 悪賢いヤツだからだ。 だが、彼の言うことは、面白く記憶に残る。 (例えば、副大統領にこう言う。 オレは、あんたに投票した。ホントニ。 誠実だし、思いやりもある。 だが、誰かを殺さなきゃならないこともある。 あんたが言うことをきかなければ、殺しをはじめるぞ!) こいつは、典型的なバン・ダム映画だが、 彼がホッケーをやってみせるのは、この映画しかない。 以前見たような映画だが、面白い出演者が多かったから、 5点のところを7点にしておこう。. オトーサン、 「...そうなんだ」 黒美君彦さんは、ピッツバーグに滞在したそうですが、 こちらは、ン十年前に、たったの1泊。 市の当局者から、鉄鋼の街の再生プランについて レクチャーを受けました。 いまは、工場群の煤煙も減ったのでしょうか? 黒美君彦さん 2007年10月28日 ピッツバーグ 「ダイ・ハード」もどきのB級アクション映画は この作品に留まらず数多くあるけれど、 ジャン=クロード・ヴァン・ダム、頑張っているんじゃないでしょうか(笑)。 何も考えずに楽しみました。 この作品では、ピッツバーグ・ペンギンズという 人気アイスホッケーチームの試合にあわせて犯罪者たちと主人公が対決する、 というのがポイントでしょうね。 であるからにして、誰にも気づかれず(爆) キーパーのトリバーのユニフォームを着て見事セーブしてみせる、 なんてこれはお約束みたいなものでしょう(笑)。 そんなことしてる場合かよ!て感じですけどね(苦笑)。 ピッツバーグは昔1週間ほど滞在したことがあるので、 個人的にはもう少し市内を観たかったように思いますが、 アリーナが舞台ですからこりゃ仕方ないですね。 ちなみに作品中登場するアナウンサーは、 実際にペンギンズの実況をしていた人だそうです。 彼の国でのアイスホッケー人気は相当なものですから、 ファンにはたまらなかったのではないでしょうか。


マキシマム・リスク

オトーサン、 「また、バン・ダムかよ」 テレビ東京には、バン・ダムのフアンがいるのでしょうか? それとも、安くまとめ買いできたのかしらん。 監督は、香港のひと。 ハリウッドは、お金がふんだんに使えるのはいいが、 制約が多すぎてイヤだ。 そう言い残して、香港に帰ってしまったとか。 原題:Maximum Risk (1996) 監督:Ringo Lam 脚本:Larry Ferguson Genre:Action / Adventure / Thriller Rated R for strong violence, and for some sexuality and language. 上映時間:100分 あらすじ: 南仏の港町。 「えっ?まさか」 地元の刑事アランは、死んだ男が実の弟だと知る。 NYに飛んだアランは、ナイトクラブで、 アレックスという名の女から声をかけられる。 彼女は、アランを恋人のミカエルかと思ったのだ。 なぜか、ロシアン・マフィアのイワン一味が襲ってきた。 組織から足を洗おうとしたミカエルが作成した FBIとマフィアの癒着を示すリストを取り戻すためだったのだ。 FBIの悪徳捜査官らも、リストを求めて出現する。 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Alain Moreau / Mikhail Suverov (アラン/ミカエル) Natasha Henstridge ... Alex Minetti(アレックス) Jean-Hugues Anglade ... Sebastien(セバスチャン) Zach Grenier ... Ivan Dzasokhov(イワン) オトーサン、 「よく走るなぁ」 何か制約があったのでしょうか? バンダム、あまりファイトしませんね。 相手役のナターシャ・ヘンストリッジ、背の高い美人です。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 NATASHA HENSTRIDGE ナターシャ・ヘンストリッジ 誕生日 1975/8/15 出身 カナダ・ニューファウンドランド州スプリングフィールド アルバータ州マクマレイで育ち、 14歳で故郷を出てファッション・モデルに。 95年「スピーシーズ」のエイリアンの女性を演じ、映画デビュー。 99年、俳優リーアム・ウェイトと結婚。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「スピーシーズ/種の起源」◇ 1996年「マキシマム・リスク」◆「アドレナリン」◇ 1998年「スピーシーズ2」◇「ドッグ・パーク」◇      「囁いて、もっと」      「スタンドオフ」 1999年「目撃者」◇ 2000年「隣のヒットマン」◆「偶然の恋人」◆      「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」「ハード・トゥ・ダイ」 2001年「ゴースト・オブ・マーズ」◇「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 2002年「スティール」 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」「スピーシーズ3」 その他の出演者: Paul Ben-Victor ... Agent Pellman Frank Senger ... Agent Loomis David Hemblen ... Dmitri Kirov Stefanos Miltsakakis ... Red Face Frank Van Keeken ... Davis Hartley Stephane Audran ... Chantal Moreau Dan Moran ... Yuri Donald Burda ... Nicholas Rob Kaman ... Morris Herb Lovelle ... Martin Denis Costanzo ... Innkeeper User Rating:4.8/10 ( 5,271 votes)       8.0/10 ( 117 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! 独歩高か」 まあ、2時間テレビ・ドラマとして評価すれば、 こうなるのでしょうね。 南仏とNYの豪華なロケなんて、 TV局は、お金がなくてやれないもんね。 User Comments ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2006年5月22日 「マキシマム・リスク」のいい点、悪い点 このジャン=クロード・バン・ダムのアクション映画、 いい印象を受けた。 音楽、冒涜語が少なく、アクション・シーンがいいし、 興味深い人物が登場し、注目を引きつける。 一方、ランボーばりの暴力過剰がマイナスだが、 FBIの腐敗という現代的なテーマを扱っている。 これもまた、いやになるほどアクションが多い映画だ。 少しは静かなシーンがあればよかったのに。 時々、馬鹿げているシーンもあるが、 上出来のシーンもある。 例えば、カーチェイス、火事や爆発シーンだ。 ここでは、スタントマンたちが大活躍している。 そうねえ、スタントマンたちは稼いだだろうなぁ。 非常に印象に残ったのは、主役の2人、 バン・ダムとナターシャ・ヘンストリッジが、 惜しげもなく肉体をさらしているところだ。 例によって、必要もないセックス・シーンがあったが、 これは、実に短かいものだった。 騒がしい映画だ。 いいスピーカーをもっていようものなら、部屋が低音で震える。 全体として、何も考えずに100分楽しめるのがいい。 オトーサン、 「コメントは、ブログのほうが力が入っているぞ!」 脇道にそれますが、この方、・・・を多用した文体がいいですね。 hawk77さん 2008年3月19日 二枚目アクション俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダムと 『スピーシーズ』の元モデル、ナターシャ・ヘンストリッジ主演の サスペンス・アクション映画。 ・・・単に、ヴァンダム印のB級サスペンス・アクション映画 ・・・と切り捨ててしまうのは、ちょっともったいないか・・・。 微妙に評価しづらい映画だけど、 ・・・まぁ、ヴァン・ダムかヘンストリッジに興味のある人は それなりに見所はあるので見て損はないかと。 ヴァン・ダムはサウナのシーンで上半身のムキムキ筋肉披露しますし、 ヘンストリッジもチラリとヌードシーンあり。 南仏〜NYと舞台を変えるので、景色込みで洋画を見たい人には少しいいし。 ・・・なんかそんな所で反応してると、 日本の2時間サスペンスを見てるのと変わりませんが・・・。 ・・・う〜ん、もったいないもったいない・・・。 特に前半は、非常にもったいなく感じましたね。 これで主演がヴァン・ダムでなかったら・・・とw 舞台が南仏ということもあって、 ・・・こういうのは、一昔前なら、ハリソン・フォードあたりでやってくれてれば・・・ とか思ったり・・・。 ・・・よく考えたら、フォードは『フランティック』という映画があった。 ・・・あれの印象とかぶったのか・・・。 ・・・あるいはウィリアム・ハートの『ゴーリキー・パーク』とか・・・。 もちろん、そんな上品には収まらず、 結局はいつものヴァン・ダム・アクションを一番の見せ場にしてしまったので、 どっちつかずな印象に・・・。 カメラワークやカット割りなど、演出がそつなくこなされていて、 この監督は大作も撮れるな〜と思いながら見てたのですが・・・。 冒頭、いきなり“アクション・ヒーロー”ヴァン・ダムが殺されてしまうので、 一応、つかみはOKな感じでしたが、 ・・・まぁ、何にしても、ヴァン・ダムというのは、ろくに表情が作れないから、 ・・・演技してるやらどうやらわからないという・・・。 最初の内は、「これが演技派俳優で撮ってたらな〜・・・」とばかり思ってました。 それならヒロインが“スピーシーズ”ヘンストリッジでもいいわけですけど、 ・・・二人並ぶと、両方アンドロイドみたいですから・・・。 “スピーシーズ”シリーズの1と2の間に撮られたそうですから、 ・・・そう言えば、当時、「人間的な役」をくれて喜んでいる、 とインタビューに答えていたヘンストリッジを見た記憶があるな・・・。 まぁ、あれの後なら、ヴァン・ダムものでも生身の人間なら良かったわけですわな・・・。 ・・・双子という設定で、ヴァン・ダムがNYに行ってみると、 弟の恋人が勘違いしてキスしてくるわけですけど・・・。 ここら辺も、主人公がもっと冴えない普通の男だったら、 “おいしい”思い、という展開がよく伝わってくるわけですけど、 ヴァン・ダムは一応見栄えはいいので、 この二人だと普通に美男美女のラブシーンになってしまいますから、 それほど“おいしさ”も伝わってこないんですよね。 ・・・だから、余計にもったいない・・・と。 ・・・結局、何が評価しづらいかと言うと、 ヴァン・ダム印の肉体派アクション映画を観たい人には、 サスペンスのくだりがまともに演出されてしまっていることが逆効果で スピード感を無くしてますし、 ・・・かと言って、単に、欧州が舞台の雰囲気ある サスペンス・アクションが観たいという人には、 ヴァン・ダム・アクション自体がごつすぎて邪魔ですし・・・w、 ・・・かと言って、「全然駄目だろ!」・・・と、 切り捨ててしまうにはもったいないんだよな〜・・・と・・・。 こういう小品好きなんですよね〜・・・。 これがヴァン・ダムでなければ、非常に好きな映画になっていたかも・・・。 ・・・NYの小説家志望のタクシー・ドライバーなんて、ありがちですけど、 この手のものとしてはうまく絡ませてたと思いますし、 ヴァン・ダムのアクションも、 サウナのシーンではしっかし筋肉も見せて女性ファンを納得させるし (まぁ、お尻を出すぐらいのサービスがあった方が良かったでしょうが・・・)、 ヴァン・ダムとヘンストリッジのSexシーンは、 隣の部屋に刑事が二人いるのわかってて始めてしまうという・・・ あれがヨーロッパスタイルですか?と少し笑わせるようなものだったし・・・。 エレベーターの中での一騎打ち (相手のヒットマンがまた超合金で出来てるような男ですからw)なんかも、 サスペンス映画に色を添えました・・・程度のものではなく、 しっかりヴァン・ダム印の見所として作ってあるしね〜・・・。 ・・・しかし、サウナでのアクションシーンの後、 外に逃げ出すと、ある程度、服着てるんですよね〜w あれはもうリアリティないですからw ドア閉めて少し時間はかせいだとは言っても、 銃を持った追っ手がわんさか追いかけてきているあの状況で服なんか着てる場合かとw あのシーンこそ、半分裸で街中を走らせりゃあ良かったのに・・・。 ・・・結局は、どっちつかずな印象で終わってしまった・・・と言うしかないのかな・・・。 ・・・後、どうでもいいですけど、 安ホテルのシーンでマフィアに脅される掃除のおばさんが ・・・・・・ハリセンボンの近藤春菜に似てるんですよね〜・・・・・・。 (なんか知らんがハリセンボンは面白い・・・。)


ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−

オトーサン、 「えっ、バン・ダムの映画に、 あの大物俳優チャールトン・ヘストンがでるのか?」 でも、米ライフル協会の会長になってからの ヘストンは、大キライです。 でも、幸い、チョイ役でした。 原題:The Order (2001) 監督:Sheldon Lettich 脚本:Les Weldon /Jean-Claude Van Damme Genre:Action / Adventure / Drama / Thriller Rated R for violence. Country:Aruba / USA Language:Assyrian Neo-Aramaic/English/Arabic/Aramaic/French/Hebrew/Ukrainian 上映時間:89分 あらすじ: ルーディは、美術品泥棒だ。 考古学者の父は、聖典の発見後、イスラエルで消息を断つ。 彼は、父オスカーの後を追うが、 父の旧友フィンリー教授も凶弾に倒れる。 彼自身の身にも危険が迫っていた... 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Rudy Cafmeyer/Charles Le Vaillant(ルーディ) Vernon Dobtcheff ... Oscar Cafmeyer(オスカー) Sofia Milos ... Lt. Dalia Barr(バール警部補) Charlton Heston ... Prof. Walter Finley(フィンリー教授) Brian Thompson ... Cyrus Jacob (サイラス) オトーサン、 「いつものバン・ダムだな」 相手役のソフィア・ミロス、エキゾティックでした。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 SOFIA MILOS  ソフィア・ミロス 誕生日 出身 スイス・チューリヒ ギリシア人の母、イタリア人の父の間に生まれる。 15才の時、ミラノでモデルを始め、90年にロサンゼルスへ。 テレビでは「キャロラインin NY」など。 活躍度 ▲→ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「マフィア」 2002年「ラブ・アクシデント」 2001年「ファイナル・レジェンド−失われたソロモン−」 その他の出演者: Ben Cross ... Ben Ner Sasson Gabai ... Yuri Alon Abutbul ... Avram Joey Tomaska ... Goldman Peter Malota ... Amnon Sharon Reginiano ... Bassam Sami Huri ... Lieutenant Itsik Jack Widerker ... Executive David Leitch ... Detective Mike Moran Abdel Qissi ... Big Arab User Rating:4.2/10( 2,719 votes)       6.4/10 ( 34 votes)Yahoo! オトーサン、 「へぇ、IMDbは低いな」 やはり、オリジナリティの欠如がきらわれたようです。 最後のNG集なんて、ジャッキー・チェン映画のマネそのもの。 User Comments Pingo-2さん Sweden 2002年3月22日 最高のバン・ダム映画。 「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン」を楽しんで見た。 明らかに、ジャン=クロード・バン・ダムの最高の映画だ。 「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)以来だ。 原作者のレス・ウォルドンは、「レプリカント」(2001)も買いている。 定石だらけだが、この映画では、それが機能している。 この映画の監督は、実にいいが、 編集がちぐはぐなので、損している。 とくによくないのは、音楽だ。 怖ろしいけれども、正直わずらわしい。 闘いのシーンは少ないが、いい。 バン・ダムは、いつもの手ではなく、 「インディ・ジョーンズ」やジャッキー・チェン、 「プロジェクトA2/史上最大の標的」(1987)の味を取り入れているようだ。 筋書きは、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の間で、 古代の"オーダー"が移動するというもの。 そう悪いアイディアではない。 この映画、悪い映画ではないが、 悪者が、勿論、トップに君臨していて、"オーダー"を悪用しようとする。 今回、バン・ダムは、そう輝いていない。 いつもとは違う。 反対に、ちょっと間抜けに見える。 時々、不運にも見舞われる。 それが効果をあげている。 というのも、共演者のチャールトン・ヘストンとソフィア・ミロスが、 この手の映画には珍しいことだが、脚光を浴びるからだ。 これは、最近のバン・ダム映画のなかでは、もっとも現実的な映画だ。 舞台が実にいいし、ロケの選定も巧い。 全体として、これは、興味深く、実にいい映画だ。 見ていて楽しかった。 既に述べたように、 この映画は、「ユニバーサル・ソルジャー」以来のいい映画だ。 バン・ダム映画では、3番目のいい映画だと思う。 続編を大いに期待したい。 エンディングにも、そんな気配があるし! バン・ダム好きなら、いい映画だ。 気を悪くすることはないだろう。 オトーサン、 「テレビ東京専門の映画ブログがあるんだ」 TV Tokyoさん 2007年3月2日 変なメイクで泥棒にはいるヴァンダム、ユダヤ人に変装するヴァンダム エロい女警官、キチガイ教祖、最後の格闘シーン、ラストのNG集 宗教は難しい。 主は言われたと精霊のお導きに勝る説得力などどこにもなく、 いやいっぱいあるんだけど、 そう言われたら何を言っても無駄という時点で とても強い存在であることは確かだ。 それだけで死ねる人間が世界にはものすごくたくさんいて、 世の真理というものが全く存在しないという考え方、 何ていうのか忘れたけど、 そうだとすれば、真理なんてものは多数決で決定するしかなくなるので、 宗教ってのは限りなく正解に近いんじゃないのかな。 もう何は無くともメッカですよ。 メッカ。 聖地でユダヤにイスラエルで宗教なヴァンダムです。 それぞれに色々な意味があって、 特に宗教って要素が入るとそれだけで物凄く難しくなるというか、 いくらでも解釈が増えるので、 宗教ってのはエンターテインメントの観点から見てもとても便利な道具だと思う。 難しい意味など理解しなくても、 予備知識が無くても娯楽として成り立たせてくれるのがアクションと爆発で、 ヴァンダムがくるくる回ったりダブルキックとかするだけで満足する。 本当にヴァンダムは偉大だ。 宗教と同じくらいの破壊力を持って、 全てを肉体で納得させるパワーに溢れた、感動的な映画でした。


ウォーリー

オトーサン、 「そんなに、いい映画なのか?」 何度も予告編をみましたが、その限りでは、 よくあるディズニーアニメでしたが... あの勇壮な音楽が聴こえたとき、大きな感動が... 2001 A Space Odyssey Opening そう...あのスタンレー・キューブリック監督の手になる 名画「2001年宇宙の旅」に引けをとるまいと頑張った名画だったのです。 原題:WALL・E (2008) 監督:Andrew Stanton 原作:Andrew Stanton/Pete Docter Genre:Animation / Adventure / Comedy / Drama / Family / Romance /SF 上映時間:98分 あらすじ: 29世紀の地球。 ゴミ処理ロボット・ウォーリーは、700年間、 人間たちの残したゴミを黙々と片付けていた。 彼には次第に感情が芽生え、宝物を見つけてコレクションする。 ある日、ピカピカのロボット・イヴが現われる。 彼は、コレクションの1つ“ヒョロっとした植物”を見せる。 その瞬間、イヴは動かなくなり、宇宙船にさらわれてしまう。 実は、彼女には地球の運命を左右する重大な秘密が隠されていた。 ウォーリーはイヴを救うため、未知なる宇宙へ旅立つ... 声の出演者: Ben Burtt ... WALL・E / M-O(ウォーリー) Elissa Knight ... EVE(イヴ) オトーサン、 「可愛いねぇ」 誰かさんと同じで、ボキャブラリーが貧困で、 "きちんと”説明できませんが、 たかがロボットとバカにしていたのに、 人間よりもロボットのほうが可愛い時代がくると確信しました。 "ヒョロっとした植物"のいとおしさに、涙が出てきました。 「この地球を大事にしなくては...」 その他の出演者: Jeff Garlin ... Captain Fred Willard ... Shelby Forthright - BnL CEO MacInTalk ... AUTO John Ratzenberger ... John Kathy Najimy ... Mary Sigourney Weaver ... Ship's Computer User Rating:8.7/10 (96,342 votes)            Top 250: #34       8.5/10 ( 359 votes)Yahoo! オトーサン、 「おお、世界の名画34位とは!」 新しいキャラを生み出した脚本のすばらしいこと。 ピクサーが誇るCG技術も、見事なものでした。 User Comments CA_movie_fanさん San Francisco 2008年6月7日 ピクサーは、依然として、最高の映画をつくる サンフランシスコ映画学校のエマビル・キャンパスで 最初の試写会を見に行った。 秘密厳守を誓わされたが、 会話が少ないのに、通常のライブ・アクション映画よりも、 より感動的なパンチがあり、豊かなストーリーだった。 この映画のトーンとストーリーは、ピクサーとはまったく違う。 ディズニーは暗い要素を優先することなく、 ストーリーを驚くほど立体的に仕上げている。 今年最高のアニメ映画だろう。 「レミーのおいしいレストラン」を見た後と同じように わーお!という感じを抱いた。 アニメ映画は、いつもライブ・アクション映画の2番煎じであり、 子供向きであることを考慮すると、 ピクサーが、どんなライブ・アクション映画よりも 優れた映画をつくれることを再び実証してみせた。 ブラボー! オトーサン、 「手放しのほめようだなぁ」 (感激のあまり、誤字脱字がありましたので、  訂正しておきました、悪しからず) 流山の小地蔵さん 2008年12月8日 ディズニーアニメの常識をひっくり返し、 映画の前半は台詞なし! でも作品世界に引き込むところがすごいです。 まさに奇跡と言うべき映像でした。 この作品が、いかにディズニーアニメの常識をひっくり返しているかというと、 通常ならドタバタ気味で、慌ただしいカット割と台詞の応酬で ディズニーの世界へ引きずり込んでいくのが定番でした。 しかし、映画の前半はウォーリーただ一人が黙々とゴミ処理の仕事をし、 ホームベースに戻るところを描くだけなので、なんと台詞がない! 聞こえてくるのはウォーリーの発する電子音だけだったのです。 この音を開発したのは、スターウォーズ「R2-D2」で知られるベン・ハート。 彼はスターウォーズ」で1000余りのロボットの音を開発しました。 本作では、それを遙かにしのぐ2600もロボット音を開発したそうです。 台詞がないだけに、ベンの作る音によって、 ロボットたちにいのちが吹き込まれたようなものです。 本作は、冒頭からずっとウォーリーの日常を描いていきます。 それは同時に作品の舞台の29世紀の地球がどんな有様になっているかを 垣間見ることになり半端じゃなく飽きさせません。 人一人いない荒涼とした都市の廃墟の描写は途方もなくダイナミック! ゴミで埋め尽くされた都市の片隅には、 ウォーリーが積み上げたゴミを固めたものが ピラミッドのように天高くそびえ立っていました。 無人で広大な都市空間の描写は、 ウォーリーの孤独さを引き立てるばかりでしたのです。  そして、休眠時にはただの四角い錆びた鉄の箱となってしまう ウォーリーの人間くさいこと! 好奇心旺盛なコレクターでもあるウォーリーが コレクションを整理するところなど、 そのこだわりに笑ってしまいました。 イブに初めて遭遇したとき、 恐怖の余り身震いするところなど人間並みの「表情」も特筆ものです。 イブも物語の進行と同時に、ちょっと怖い大型のたまごっちみたいな感じから、 すっかりお転婆な女の子という感じに見方が変わっていきました。 宇宙に飛び出したウォーリーが、 イブと宇宙飛行を楽しむシーンはとってもファンタジックで、 胸が熱くなるほどでした。 このシーンでは、太陽の位置で変わる物体の陰影を画面上に演出し、 過去のどの類似シーンにも勝る見事な出来映えでした。 あとあることで休眠状態となったイブを気遣い、傘を立てたり、 いろいろ気遣うウォーリーの姿の映像を、 再起動したイブがメモリーから再生するときすごく感激するのです。 機械なのに、二人の愛情が身にしみてきて、胸が熱くなりました。 だからウォーリーが故障してしまったとき、 イブの記憶を失ってしまい、誰だか認識しなくなったときの 彼女の悲しみは痛いほど伝わってきたのです。 あれほど必至で修理したのにねぇ〜とね。 さて、地球を捨てて宇宙ステーションで暮らす人類は どうなっていたかというと、 何でもロボットがやってくれて、肉体を使わず暮らせることから、 みんなぶよぶよに太っていました。 一株の植物の株の存在が、人類の地球帰還への可能性を示しても、 システムを管理するロボットは頑として帰還を阻止しようとします。 ここでも科学文明と人間との調和という普遍的なテーマが 皮肉混じりに織り込まれていたのです。 本作は、ウォーリーとイブの奇跡な愛を描くほかに、 環境を浪費し続ける現代の文明に警鐘を鳴らし、 自然環境の大切さを伝えて充分でした。 『ファイティング・ニモ』の場合は、 小魚が主人公という設定上の無理がリアルさを損ねていましたが、 今回はロボットが主人公であり、シナリオもよく練られていて、 ラストまで多いに楽しめました。 グロい表現が皆無なので、 小さいお子さんから大人まで家族そろって楽しめることでしょう。 100点 追伸 なんとアニメ初のアカデミー作品賞入賞が有力視されているそうです!


ボディ・ターゲット

オトーサン、 「バンダムのアクション映画か」 どうせ、いつものスタイルだろうと、 あまり期待もせずに見はじめたのですが... 原題:Nowhere to Run (1993) 監督:Robert Harmon 原作:Joe Eszterhas /Richard Marquand 脚本:Joe Eszterhas/Leslie Bohem/Randy Feldman Genre:Action / Romance / Drama 上映時間:94分 あらすじ: カリフォルニア。 サムは、囚人護送車から脱走し、山の中に逃げ込む。、 やがて、一軒の農家を発見し、食料を調達しようと忍びこむ。 その家には未亡人のクライディと息子のムーキー、 そして娘の3人が暮らしていた。 ムーキーは物音で目覚め、ETがやってきたと思う。 湖畔で暮らしていたサムは、 悪徳業者のヘイルやダンストンが、 クライディ一家を恐喝する現場に遭遇し、 彼らを追い払い、クライディに信頼される。 だが、クライディの恋人の保安官ロニーは、 サムの正体を突きとめ、サムの前科を告げてしまう。 サムは、クラウディの前から姿を消すのだが.... 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Sam Gillen (サム) Rosanna Arquette ... Clydie Anderson(クライディ) Kieran Culkin ... Mike 'Mookie' Anderson(ムーキー) Edward Blatchford ... Sheriff Lonnie Cole(ロニー) Ted Levine ... Mr. Dunston(ダンストン) Joss Ackland ... Franklin Hale(ヘイル) オトーサン、 「いいね」 ロザンナの繊細な演技に助けられたのか、 バン・ダムが、好演していました。 「こんなに素敵なボディしていたかなぁ?」 ヌード場面をは、ロザンナの代役でしょうかね? それから、カルキン坊や、相変わらず達者な演技です。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、 ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 ROSSANNA ARQUETTE  ロザンナ・アークェット 誕生日 1959/8/10 出身 米ニューヨーク 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1979年「アメリカン・グラフィティ2」 1980年「G.O.R.P.」 1981年「S.O.B.」「ロングウェイ・ホーム」「OFF THE WALL」 1983年「ベイビー・イッツ・ユー」 1985年「アフター・アワーズ」「シルバラード」      「マドンナのスーザンを探して」◇「アビエーター」 1986年「800万の死にざま」「ノーバディーズ・フール」 1987年「アメリカン・パロディ・シアター」 1988年「グラン・ブルー」◇ 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1990年「ウェンディの見る夢は」「恋人たちのパリ」 1991年「ブラック・レインボウ」「イントルーダー/怒りの翼」 1992年「ニューヨーク恋泥棒」「海辺の殺人者」      「殺人愛好症の男」 1993年「ボディ・ターゲット」「カンヌ映画殺人事件」△      「愛の拘束」 1994年「パルプ・フィクション」 1995年「サーチ&デストロイ」 1996年「クラッシュ」◆「ブレイクアウト」◇ 1997年「ライアー」◆「ゴーン・フィッシン’」 1998年「微笑みをもう一度」「バッファロー66’」◆      「TABOO タブー」「ブラック・ハート」 1999年「ポイズン」 2000年「隣のヒットマン」「SEX:EL」 その他の出演者: Tiffany Taubman ... Bree Anderson Anthony Starke ... Billy Allan Graf ... Bus Driver Leonard Termo ... Bus Guard Robert Apisa ... Prisoner Jophery C. Brown ... Prisoner Tony Brubaker ... Prisoner Ron Howard George ... Prisoner Voyo Goric ... Prisoner User Rating:4.9/10 ( 5,152 votes       7.0/10 ( 60 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! 随分甘いスコアだな」 User Comments ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2006年4月10日 バンダムとロザンナが魅せる ジャン=クロード・バン・ダムおなじみのアクション映画だが、 他の多くの出演作よりも、絶対に優れている。 少なくとも、製作はいい。 撮影と音響がすばらしい。 実際、かなりシンプルな映画で、 いい奴が地元のケチンボから美女を救うという古い筋書きだ。 そこでは、バン・ダムは、ロザンナとその子供たちを救う。 別の言い方をすると、 この映画は、2大スターが、どんなにすばらしい肉体をしているか、 魅せようとしている。 2人とも惜しげもなく身体をさらけだしている。 気になったのは、ガキがセックスについてコメントするあたりだ。 よろしくないね。 テッド・レヴィンは、TVシリーズ"名探偵モンク"では、 ナイスガイを演じていたが、 この映画では、悪漢を見事に演じている。 "名探偵モンク"以前は、悪漢役ばかりだった。 とにかく、かなりのB級娯楽映画だが、 少なくとも、面白いし、見ていて楽しい。 オトーサン、 「ちょっと褒め過ぎのキライもあるけど...」 やましんさん 2005年9月16比 美しい、あまりに美しい… 逃走中の囚人と、田舎の一軒家で息子と暮らす若き未亡人。 この孤独なふたりが出会い、 次第に、だが燃え上がるように惹かれあっていく。 …そう、確かにありきたりな設定にはちがいない。 だが、彼らの心の機微を、その“魂”のおずおずと触れ合い、 ひとつになっていく様を この映画は実に繊細に見つめていく。 もはやこれは、単なるアクション映画じゃない。 むしろ本当に美しい「人間ドラマ」であると、 声を大にして言いたいと思う。 もちろんヴァン・ダムならではの、 まさに「ART」と呼びたいマーシャルアーツも堪能できる (いつも以上に控えめであるけれど…)。 が、夜の森の中で、ひとり生活するヴァン・ダムのシルエットが テントに映るシーンなど、時に目をみはる映像感覚をはじめ、 ここにはただ「美しい…」とつぶやくばかりの映画的“瞬間”に事欠かない。 何よりあのヴァン・ダムの、「アウトサイダー」な孤独感漂わせた演技 (と言うより、その存在感)は、どうしてもっと評価されないんだろう。 …一般的には評判の芳しくない映画ではあるけれど、 小生は、間違いなくヴァン・ダムの最高傑作であると信じてやまない。


ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

オトーサン、 「おすぎさん、絶賛だな」 究極の体験型ライブ映像ですにはじまって、 ラストのNYの夜景に感激!まで、ほめっぱなし。 「...ロックはなぁ」 でも、IMDbのスコアも高いので見に行くことに。 原題:Shine a Light (2008) 監督:Martin Scorsese Genre:Documentary / Music Rated PG-13 for brief strong language, drug references and smoking. Country:USA / UK Language:English Black and White / Color 上映時間:122分 あらすじ: オトーサン、 「ここは、ぜひ、all cinemaを引用しましょう」 伝説的ロック・バンド“ザ・ローリング・ストーンズ”と 巨匠マーティン・スコセッシ監督の夢のコラボレーションで贈る 奇跡のライブ・ドキュメンタリー。 ストーンズの公演では滅多に実現しない 収容人員2,800人というアット・ホームな規模で行われた 2006年秋ニューヨーク“ビーコン・シアター”での2日間のライブの模様を 18台ものカメラを駆使して臨場感たっぷりにフィルムに収めていく。 開演を前に繰り広げられる、 観客に最高のパフォーマンスを見せたいストーンズ側と 最高の画を撮りたい監督側とのそれぞれの思惑のせめぎ合いや、 クリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイ、ジャック・ホワイトといった 豪華ゲストの登場も見どころ。 出演者: Mick Jagger ... vocals / guitar / harmonica Keith Richards ... guitar / vocals Charlie Watts ... drums Ron Wood ... guitar Christina Aguilera ... Herself オトーサン、 「誰だ、このシワだらけの男?」 そのくらい、ロックには疎いのです。 ミック・ジャガーですよね。 65歳だというのに、体型はDAIGO、 ステージをところせましと動きまわる様子は、 全盛期の沢田健二のようです。 キース・リチャード、いいですね。 海賊船の気弱な老船員という感じというか。 ドラムのチャーリー・ワッツ、 一曲終わると、肩で息をしていました。 その他の出演者: Buddy Guy ... Himself Jack White ... Himself Darryl Jones ... bass guitar Chuck Leavell ... keyboards Bobby Keys ... saxophone Bernard Fowler ... vocals Lisa Fischer ... vocals Blondie Chaplin ... vocals Tim Ries ... saxophone / keyboards Kent Smith ... trumpet User Rating:7.4/10 ( 2,926 votes)       8.8/10 ( 15 votes)Yahoo! オトーサン、 「いい雰囲気だね」 会場の若い女の子たちがノリノリでした。 ミック・ジャガーが腰をふると、一緒になって振るし... 天に向かって、指を突き出すと、イエーイ! User Comments mraukuiさん Germany 2008年2月22日 ストーンズのフアンには必見 スコセッシ監督が、また素晴らしいコンサート映画をつくった。 いま利用できるすべての技術を動員している。 スコセッシ監督は、数日間、ザ・ストーンズのステージをリハーサルした。 だから、カメラの振り付けが可能になったのだ。 16台のカメラを駆使したから、音楽にふさわしい映像を撮れたのだ。 だが、他の悪い音楽映像のように無闇にいそがしくなく、 ミュージシャンたちを注視し、感情移入することができる。 ザ・ストーンズは、最高。 次から次へとヒット曲を繰り出している。 サプライズもある。 ミック・ジャガーとジャック・ホワイトの競演だ。 バディ・ガイとクリスティーナ・アギレラも、 ザ・ストーンズのリズムとブレンドして、いい感じだった。 コンサート風景の合間に、かつてのストーンズのインタビューが出てくる。 舞台裏のシーンも、実に愉快だ。 オトーサン、 「同感!」 最初は、騒音に耐えられず、席を立とうと思いましたが、 次第に引きこまれていきました。 「ワンステージで、何キロ痩せるのかなぁ?」 sadistic_max_bandさん 2008年12月7日 ちょっと異常 デビューして40年以上のロックバンドが、 どうしてこれまでのキャリアの中で最高レベルの演奏をするんだ? ミック・ジャガーはもう60代なのに、なんなんだあの動きは? 音の分離がかなりいいのでひとりひとりの出している音がよくわかるのだけど、 バラバラだと決して上手くない。 なのになのに、全員がいっぺんに音を出すと壮絶なまでにカッコいいのか? もちろんメンバー全員が老けた。 でもそれが世間でいう「黄昏」とか「渋さ」に全然繋がってない。 なんか異常。 凄すぎる。 絶対映画館で観ることをお勧めします。


ホネツギマン

オトーサン、 「この邦題、最高!」 原題は、裸の男、つまりレスラー。 それを、ホネツギマン(整体師)にするとは.... ともかく一度聞いたら忘れられない題名です。 原題:The Naked Man (1998) 監督:J. Todd Anderson 脚本:J. Todd Anderson/ Ethan Coen Genre:Comedy / Drama 上映時間:93分 あらすじ: エドワードの夢は、プロレスラーになること。 父親は、薬局を継げというが、反抗して整体師になる。 夜になると、プロレスラー“ホネツギマン"として大活躍。 引退後、身重の妻キムと故郷に戻り、父親と和解する。 だが、彼の留守中に、とんでもない事件が起きる。 地域一帯の薬局をすべて買収しようとするスティックスが、 銃を乱射して、父母と妻を殺したのだ。 ショックのあまり、エドワードは、心神喪失状態になる。 自分が誰なのかも分からず、 たまたま出会った女ドロレスとともに、 バイクに乗ってあてのない旅に出る... 出演者: Michael Rapaport ... Dr. Edward Blis, Jr(エドワード) Rachael Leigh Cook ... Delores(ドロレス) Arija Bareikis ... Kim Bliss(キム) Peter Thoemke ... Ed Bliss, Sr. (父親) Nancy Plank ... Mrs. Marlinda Bliss (母親) Michael Jeter ... Sticks Varona(スティックス) John Carroll Lynch ... Sticks' Driver(運転手) オトーサン、 「このひとが巧いのか、演出がいいのか」 ともかく、いろいろな表情をみせてくれました。 悪役スティックスも、いい味を出していました。 MICHAEL RAPAPORT  マイケル・ラパポート 誕生日 1970/3/20 出身 米ニューヨーク州 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「ハード・ボディーズ」 1991年「死の接吻」 1992年「ゼブラヘッド」 1993年「アサシン」「トゥルー・ロマンス」      「ポエティック・ジャスティス 愛すると言うこと」      「ビッグ・マネー・ブルース」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」「ハイヤー・ラーニング」 1996年「ビューティフル・ガールズ」「イル・タウン」      「誘惑のアフロディーテ」「ハッピィブルー」 1997年「ネゴシエーター」「ステューピッド・イン・ニューヨーク」 1998年「コップランド」「サム・ガール」◆「パルメット」      「ホネツギマン」 1999年「ディープ・ブルー」◆ 2000年「シックス・デイ」◆「ザ・ダイバー」◆      「ラッキー・ナンバー」◆「おいしい生活」 2001年「ドクター・ドリトル2」(声) 2002年「ペーパー・ソルジャーズ」 2004年「最後の恋のはじめ方」 その他の出演者: Martin Ferrero ... Sonny Joe Grifasi ... Det. Lt. Albert Karski John Slattery ... Ferris Steve Shaffer ... Dr. Preard Charles Brin ... Mr. Renfrow Jessica Shepherd ... Patty Jesse Morse ... Betty Katherine Disque ... The Adjusted Woman User Rating:5.4/10( 367 votes)        5.6/10( 28 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎる!」 みんな、この良さが分からないのかなぁ? User Comments Ant Chapmanさん Harlow, England 2000年1月9日 実に奇妙だ。 大ヒット映画から解放されるのはうれしい... でかした、 イーサン・コーエン。 映画をすぐビデオにしてくれて、ありがとう。 がっかりなどしないよ。 脚本には、いたるところに、コーエン印がついている。 でも、よりフアンタジーに振ってある。 また、最初の音が、男の叫びなのだ。 これも、コーエン好みだ。 だからといって、トッド・アンダーソンの監督ぶりをけなしているのではない。 全体のつくりは、シュールだ。 アメリカ中部の小さな町が舞台だ。 的外れではない。 ファンタジーを目指したことを忘れてはならない。 次回、大ヒット映画を見たときに思い出してほしい。 「ビッグ・リボウスキ」や「未来は今」を見事と思えるひとならば、 この映画を好きになれるだろう。 お気軽コーエン映画も、いいねぇ。 オトーサン、 「最近は、ブログの映画評から目が離せないね」 ルー@Happy?さん 2005年5月16日 コメント この、どっからツっこんでいいか、 10秒に一回はツっこみどころが発生する 心地よい疲れを誘ってくれる大傑作B級・・いや・・C(チープ)級・・ うーん、Z級感がたまりません。 J・トッド・アンダーソンは監督はこれが初めてです。 基本的にはストーリーボードのプロフェッショナルなんですが、 あの伝説の大傑作『ファーゴ』(管理人ルーがいちばん好きな映画)で、 野原で死んでた人ですね。コーエン兄弟とはかなりの仲良しさんらしいです。 全編にこれでもかってほど漂う、コーエンの香り。 『赤ちゃん泥棒』の頃の、コーエン兄弟のニオイですよ、これ。懐かしい。 オフビートを通り越して壊れたオルガンみたいなズレ方。 もったいないのは、字幕の方がとてもヘタなんです。訳が。 ものすっごい簡単なセリフしか出てきませんので、中3レベルの 英語力で聞き取れるであろうセリフが7割程度。 まぁ、字幕は文字数制限があるので難しいんでしょうね。 誤訳だとは思わないんですが、省略しすぎて、面白いところを訳してない。 繰り返されるセリフが幾つかあるんですが、「繰り返しの可笑しさ」が コメディーには大切なので、省略しないで欲しいですね。 エドの「スティル マイ ガール?(まだ君はぼくだけのものかい?)」 エルビスかぶれの「さんぎゅーべりまっぢ(ドーモw)」なんかがそうです。 この映画、ストーリーの細かいとこはほんっとにどうでもいいんですよ。 ひたすら、映像とセリフの可笑しさを味わってりゃ楽しめます♪ 障害者を必ず映画に出しちゃ〜、 観客にほ〜れどうだと毎度挑発するファレリー兄弟なんかまだまだ甘いっすね。 背骨曲がって姿勢悪い障害者=生きる姿勢もなっちゃいない根性ねじ曲がった極悪人ですよ。 大変ですね、ノートルダムのせむし男なんか、姿勢悪いから凶悪犯の素質ありですね。 エレファントマンは紳士じゃないか!と真面目にムカっとしてしまう、 ブラックな笑いに生理的に嫌悪感を感じる善人にはおすすめできないですね。 エドを正義の味方としては描いてませんし(被害甚大)、 ダークヒーローとしても描いてないから、この映画、大丈夫なんですよ。 いじめられっこだったもやしっ子のチビが、どす黒い復讐欲を意識下に 押し殺したまま、人体の不思議と東洋哲学のほうに目覚めちゃって、 思いこみ激しいけど、普段とても温厚で誠実なアブナい大人になり、 事件でスイッチが入って暴走する、ってのがイイんです。 思いこみ激しいもん同士のアホみたいな対決ですから面白いんですよ。 ウルトラマンが、怪獣やっつけるために仕方なくビルを踏んづけちゃって きっといっぱい民間人死んじゃったかもしれないとかいうのとは違って とち狂っちゃったホネツギマン、罪なき人々を再起不能にしちゃいますw いやぁ、これ民法じゃアブなくて流せないですねぇ(笑) 苦情殺到するかも。 それにしても、ラストの飛行場で、200%おもちゃくさい 内臓がぐりんぐりん出てくるシーンは最高です。 あと、冒頭、エドに整体されながら「ああ・・ん」とキモチよく なっちゃってるご婦人、エッチで最高です。 お産するんじゃあるまいし、な、海外の病院特有の後ろ全開の パジャマで整体ってのが、もうベリーナイスです。 さーそこのアナタ、背中丸めてブツブツ悪いこと企んでると、 ホネツギマンに解剖学的に不可能な形に整形されちゃいますよ〜♪ ・・・しっかし・・・ホネツギマンて・・・配給会社、アルバトロス なんで、納得・・・??? 昼は神父、夜はプロレスラーってノンフィクション映画は、 ジャン・レノ主演でありました。『グラン・マスクの男』。 あれもハッピーエンドで面白かったですが、けっこう途中、 悲壮感漂ってましたからねぇ。実話だし。 整体レスラー・・・カイロマン・・・復讐の背骨男・・・ いや、やっぱり「ホネツギマン」しかないか。実際には骨を接いでるんじゃ なくて、骨を折り曲げまくってるんですけども(汗 「いかレスラー」+「ゼブラーマン」的な響きのするタイトルですな。 あははははははw


ラスト・クリスマス

オトーサン、 「今年は、早いな」 11月からクリスマス商戦がはじまっています。 紀文など、いっそ"クリスマスおでん"を開発したら? 冗談はともかく、病気の少年が最後に取る行動は、 クリスチャンにとってのクリスマスの重みを あらためて感じさせる映画でした。 原題:Questo si che e amore (1978)    The Last Night of Christmas 監督:Filippo Ottoni 脚本:Enrico Oldoini/ Filippo Ottoni/ Sonia Molteni Genre:Drama/ Horror Runtime:100 min / Italy Country:Italy Language:English 上映時間:100分 あらすじ: 8歳のトミーは、無菌室で暮らしている。 血液抗体欠落症の患者なのだ。 親友のラリーが愛犬をつれて毎日やってくる。 だが、ママのグエンは時々、パパのマイクは滅多にこない。 テレビで、人形芝居をやっている人気タレントだからだ。 だが、病気の子供を産んで以来、夫婦の仲は、悪化。 ついに、二人は離婚を決意する。 息子に知らせたくなかったが、トミーには分かる。 パパとママはもう愛しあっていない。 その原因は僕なのだ。 そこで、トミーが打った手とは? 出演者: Sven Valsecchi ....Tommy(トミー) Christopher George ....Mike Thompson(マイク) Gay Hamilton ....Gwen Thompson(グエン) Mauro Curi ....Larry(ラリー) オトーサン、 「この子は、特別可愛いなぁ」 子役は、おとなの役者よりずっと上手と決まっていますが... 難病で親の愛を求める気持ち、 それが切実なだけに感情移入しやすい筋書きになています。 その他の出演者: Laura Trotter....Jenny Roberto Bruni Stefania Spugnini Donatella Ceccarello User Rating:4.8/10 ( 14 votes) オトーサン、 「低すぎる!」 筋書きが読めてしまうものの、 それを超える感動が待っています。 家庭を顧りみない"名ばかり父親"には、 ぜひ一度、見てもらいた映画です。 User Comments Crocketsonsmithさん United Kingdom 2007年12月14日 評価が低すぎる この小品は、痛ましいほど評価が低い。 フィリップ・オットーニ監督の刷毛のひと拭きなのに。 こんなに泣いた映画は少ない。 そうなんだよ。 終わりのシーンでは、唇が激しく震えてしまった。 涙でまつ毛がちくちくした。 パパが急に振り向いて言った。 「トラヴィス、何かあったのか?」 「ハエだよ、目に飛び込んできた」 そう囁いたが、泣き声だった。 パパの前で泣いているのなんて見せられるか! いとしいクリストファー・ジョージは、素敵な演技をみせてくれた。 見終わった後、彼が真夜中に電話してきた。 その声は震えていた。 「これでいいんだ」 彼が大声で言っていた。 「そう、トラヴィス。これでいいんだ」 オトーサン、 「ただの感想文だけど、いいね」 ハッピーmさん 2008年11月29日 悲しくて優しいクリスマスソング 涙なくしては見れない作品。 まだ幼いトミーは血液の病気で無菌室で育ったため、 両親と暮らせない寂しさを日々募らせていた。 そんな時、両親がすでに愛しあってないことを感じて より深い悲しみに陥ってしまう。  自分の病気のせいだと敏感なトミーは気付き、 パパの番組に自分の気持ちを歌ったテープを送る。 この曲が8歳の子供とは思えないほどの切なくて可愛い曲で泣かせる、 パパは久しぶりにトミーの面会に来てはくれるものの、 そこに仲の良い両親の姿は無い。 このときトミーは決意する。 昔両親が仲良かった頃の思い出の田舎の家へ行けば、 きっと両親そろって自分を見つけてくれると。 いつも励まし会いに来てくれる親友のラリーの協力で 初めて外の世界に出ることができた。 全てが初めてで新鮮で感動の連続のトミー。  無菌室を出て以来菌に無抵抗のトミーの具合は悪くなり続けるも、 犬を抱く喜び、芝生に寝転がる幸せをかみ締め、二人と一匹は冒険を続ける。 ラストは田舎の家で迎える両親の腕に抱かれ最後の時を迎えた。 「僕がいなくなっても仲良く暮らしてね」のセリフが印象的。 トミーの歌っていた歌と親を思う純粋な子供の姿が忘れられない。 ストーリーは単純だがいつまでも残して欲しい作品。


いちご白書

オトーサン、 「アメリカの学生運動を描いた映画か」 安保紛争を体験した身としては、共感があります。 (参照:本HPの"ブリュメール1960”) You tube:いちご白書 原題:The Strawberry Statement (1970) 監督:Stuart Hagmann 原作:James Kunen 脚本:Israel Horovitz Genre:Drama / Romance 上映時間:109分 あらすじ: 大学生サイモンは、ボート部員だ。 だが、大学では、一部の学生がストライキ中。 きっかけは、学校が子供の遊び場に将校訓練隊ビルを建てようとしたためだ。 サイモンは、ある日、面白半分に、総長室に入っていく。 そこを学生たちが占拠していた。 彼は、可愛らしいリンダとともに食料調達係に任命される。 同室のエリオットも仲間に引きいれる。 こうして、急速に、運動の渦中へ入っていった。 しかし、ついに、当局は実力行使に出てくる。 出演者: Bruce Davison ... Simon(サイモン) Kim Darby ... Linda(リンダ) Bud Cort ... Elliot(エリオット) オトーサン、 「ブルース・ディヴィソン、適役だ」 この反抗する若い学生役は、 彼にとって、一生に一度のはまり役だったのでしょうね。 BRUCE DAVISON  ブルース・ディヴィソン 誕生日 1946/6/28 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア ペンシルバニア大学で美術を専攻するが、 演劇に興味を持ち、数本の学生演劇の舞台に立つ。 本格的に舞台俳優を目指し、ニューヨーク大学演劇部に転入する。 68年にリンカーン・センター・レパートリー劇団に参加すると 同時にオーディションに受かり、68年「去年の夏」でデビュー。 代表作はカンヌ映画祭審査委員賞を受賞した主演作「いちご白書」。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1968年「去年の夏」 1970年「いちご白書」 1971年「ウィラード 1972年「愛と死のエルサレム」「アパッチ」 1974年「メイム」 1984年「クライム・オブ・パッション」 1985年「スパイ・ライク・アス」 1990年「ロングタイム・コンパニオン」 1993年「ショート・カッツ」「私に近い6人の他人」 1997年「クルーシブル」「グレース・オブ・マイ・ハート」      「ゴールデン・ボーイ」 1998年「アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても」 1999年「ポーリー」「シシリアン 虐殺の地」 2000年「X−メン」◆「キング・イズ・アライブ」◆      「クレイジー/ビューティフル」 2002年「ハイ・クライムズ」◆「ジェフリー・ダーマー」 2003年「X−MEN 2」「ニューオーリンズ・トライアル」 その他の出演者: Murray MacLeod ... George Tom Foral ... Coach Bob Balaban ... Elliot - Organizer Michael Margotta ... Swatch Israel Horovitz ... Dr. Benton James Kunen ... Chairman Jeannie Berlin ... Girl with clipboard Carol Bagdasarian ... Girl on telephone Jon Hill ... Student Jess Walton ... Student Andrew Parks ... Student Kristin Van Buren ... Girl in Filing Room User Rating:6.6/10( 496 votes)       8.8/10( 87 votes)Yahoo! オトーサン、 「青春群像、いいね」 カンヌ映画祭 ・審査委員賞受賞:スチュアート・ハグマン 同ノミネート ・パルム・ドール:スチュアート・ハグマン User Comments ivan beshkovさん LOS ANGELES 2000年2月9日 見逃された傑作 豊かで、不遜で、優しく、愉快な映画だ。 まさに、1960年代の映画を体現している。 これまでつくられた最高の映画のひとつだろう。 カメラワークが冴えている。 筋書きは、ほとんど時代遅れだ。 この映画のミュージック・ビデオも出来た。 そんじょそこらの映画とはちがう。 人生賛歌であり、若さ、狂気、夢を祝っている。 観客に憧れを残すだろう すべてが美しくみえてくるだろう。 この映画に比べれば、多くの映画がどんなにチッポケに見えることか。 新鮮な息吹がある!!!!! オトーサン、 「このひとも学生運動をやったのかな?」 安保闘争、当時は顔が引きつっていましたが、 70歳になってみれは、甘い思い出となりました。 晴雨堂ミカエルさん 2008年11月24日 学園紛争が現在進行形だった頃・・。 ご存知のように、ユーミンが作詞作曲しバンバンが歌った名曲 「『いちご白書』をもう一度」の「いちご白書」がこの映画である。 歌詞には既に過去の話となってしまった学生時代の回想が綴られている。 主人公は熱心な学生運動家ではなく、おそらくノンポリの大学生(余談1)で、 自由な雰囲気の学生時代を彼女と謳歌し、 流行っていた長髪髭面のスタイルでトレンドでもあった学生運動に 申し訳ていど参加していた日々や、 やがて学校や運動からも卒業して髪の毛を短くし普通のサラリーマンへ。 ニュアンスとしては彼女の方がやや運動に熱心だったのだろうか。 歌の主人公は学生運動から足を洗った時に 「もう若くない」と言い訳している。 曲調から察して、彼女とは別れてしまい普通の会社員になった主人公は つい数年前までは青春時代だった事を未練がましく思い出している といった感じか。 この「『いちご白書』をもう一度」が流行ったのは70年代の半ば、 社会主義への憧憬を抱く若者は未だ多数いたが、 学生運動自体は既に全国規模の勢力ではなくなり、 名門大学の学生寮を中心に散発的に展開されている状態となっている。 (余談2) 「本家」である「いちご白書」が公開されたのは70年、 題材となったのは実際に68年頃の大学で起こった事件である。 映画「アクロス・ザ・ユニバース」はテイモア監督の思春期時代、 「GSワンダーランド」の本田監督にとっては 先輩から聞いたり書物や映像資料で知った60年代末を表現したものだが、 この「いちご白書」が制作された当時は過去ではなく現在進行形の「いま」である。 物語を一言でいうと、些か無気力のノンポリ学生が憧れの女性をキッカケに 運動に深入りしていく様を描いている。 運動のきっかけ自体は実に他愛ないものだ。 最初から難しい事を振りかざす人はいないと思う。 主義主張は後から付いて来る人が圧倒的多数だろう。 そんな他愛ない存在を当局はろくに話し合いもせずに放置し、 学生側が核心を突き始めると一転して強権発動して一気に鎮圧する。 放置してきた期間を「忍耐の話し合い」とアリバイにすり替えているのだが、 権力側は「話し合い」をやったつもりであると本気で信じているのだろう。 だからこそ、権力から攻撃の口実を与えぬよう非暴力運動を展開している 学生たちを根こそぎ叩き潰し検挙できるのだ。 (余談3)主人公も彼女も機動隊によってもみくちゃにされる。 映画の制作者たちはこの雰囲気を間近に見てきたのだろう。 説得力のある映像だった。 世の中というものをマトモに見てしまい、 ストレートに「国民の権利」を使いきろうとすると、 命はいくつあっても足らない。 そう判っていても、どうしてもやらざるを得ない出来事に稀ではあるがぶつかる。 若い時代だけの話ではない。 (余談1)特に政治的思想や信条、支持勢力をもたない学生。 (余談2)歌の題材になった「いちご白書」は、 圧倒的な国家権力によって完膚無きにまで叩き潰される若者個人を描く アメリカン・ニューシネマの典型的な作品である。 ところが「『いちご白書』をもう一度」が流行った頃あたりから、 アメリカでは個人のサクセスストーリーが映画の主流を占めはじめる。 スタローン氏の「ロッキー」である。 (余談3)ラストで学生たちがうつ伏せになってストをしているとき、 ジョン=レノンの「Give Peace a Chance」もどきのメロディーが 延々聞こえていたような気がする。


不安

オトーサン、 「おお、これも、そうか」 ロッセリーニ監督、バーグマン主演の「イタリア旅行」を みたばかりですが、似たような映画です。 指輪紛失がもとで、バーグマンが心理的に追いつめられていくあたり、 ヒッチコックの映画を思わせます。 原題:La Paura(1954) 監督:Roberto Rossellini 原作:Stefan Zweig 脚本:Sergio Amidei/Roberto Rossellini/Franz von Treuberg Genre:Drama Country:West Germany / Italy Language:German Black and White 上映時間:75分 あらすじ: イレーネは、主婦。 夫は、製薬会社経営者アルベルトで、 収容所生活のあと長く療養中だった。 経営を任されている間、 イレーネは、ストレスもあって音楽家エンリコと不倫。 ある日、エンリコの昔の愛人でシュルツと名乗る女が現われ、 情事をアルベルトにばらすと脅かす。 家への電話、会社での面会強要、はては音楽会にまで現れて、 金品を要求しはじめる。 たまりかねて、ついにイレーネは決断する。 全てを夫に告白しよう。 警察に通報すると伝えると、その女は... 出演者: Ingrid Bergman ... Irene Wagner(イレーネ) Mathias Wieman ... Professor Albert Wagner(アルベルト) Kurt Kreuger ... Erich Baumann(エンリコ) Renate Mannhardt ... Johanna Schultze (シュルツ:偽名) オトーサン、 「やっぱり天下のバーグマンだなぁ」 気品のある美しさや物腰、そして確かな演技力があります。 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、42年「カサブランカ」でスターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」アカデミー主演女優賞 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 その他の出演者: Kurt Kreuger ... Erich Baumann Elise Aulinger ... Haushaelterin Edith Schultze-Westrum Steffi Stroux Annelore Wied User Rating:6.6/10( 126 votes) オトーサン、 「最後が弱いなぁ」 子供たちの待つ田舎へ向かうあたりです。 不人気で興行的にも失敗したので、 興行主は、この結末に変えたそうですが... でも、例え暗くても、最初の終わりのほうが、 悲劇性が強調されて、よりいい映画になったのでは? User Comments Ikedaさん 2003年9月13日 スリル感 脅迫に対する不安が主題で、初めからスリル感のある展開です。 バーグマンも大分、老けましたが、見せ場が多い映画です。 彼女のスエーデンやイタリア物は欧州映画らしさが強いけれども、 この映画は、かなりアメリカ的です。 ラストは欧州映画らしさが出ていますが、 私にはデヴィヴィエやクレールに比べると ロッセリーニは、あとに残る印象が浅いです。 オトーサン、 「批評はかくあるべし!いい批評だ!」 Hannamariさん Spain 2005年4月10日 天竺鼠としてのイングリッド・バーグマン イタリアのロッセリーニ監督は、有名だ。 その名声は、主として1940年代のネオ・リアリズム映画による。 だが、1950年代から、彼は人間関係を描くようになった。 結婚生活の危機に直面したカップルを扱うものがほとんどだ。 この映画は、「イタリア旅行」(1954)の続きとみなせる。 同じように、イングリッド・バーグマンが主人公だ。 この映画は、女性の悩みや怖れに焦点を当てている。 不倫をし、自分の不実に苦しむだけでなく、 いまや、愛人の元恋人に脅迫されている。 これは、どうみても、ネオ・リアリズム映画ではない。 サスペンスを強調するメロドラマ風の音楽を使っているのだ。 さらに、社会批評でもない。 私的な情事の渦中にある個人を扱っている。 ジャンル的にいえば、メロドラマと心理スリラーの中間にある。 影の使用やカメラアングル、フィルム・ノワール風の味付け、 不吉なイメージはモラルの曖昧な世界など 多くを1920年代のドイツ表現主義に依存している。 フィルム・ノワールでは、世界はつねにひん曲がった場所であり、 伝統的な価値は失われ、個人は疎外されている。 背筋の凍る都会の雰囲気と結びついているのだ。 通常、女性たちは堕落しており、信頼されていない。 だが、この欧州版においては、もっとも残酷な役を演じるのは、夫だ。 妻を脅迫するために、女を雇い、無慈悲にも自分の妻をテストする。 記憶に残るシーンは、イレーヌが夫の部下に教わった通リに 実験室で天竺鼠のテストをするあたりだ。 毒が与えられ、解毒剤がネズミに注射される。 実験動物が苦しんで発する単調な音が、このシーンを傑作にしている。 これは、イレーヌのいや増す苦悩と対応しているのだ。 原題の'Angst'の語源は、"神なし"からきている。 だが、この映画の登場人物に関する限り、あてはまりそうにない。 神が不在ならば、普遍的な道徳観はありえない。 倫理も価値もありえない。 つまり、大きな物語の終わりだ。 1950年代までは存在していたが、 いまや、それを引き継ぐ普遍的なガイドラインはどこにもないのだ。 ひとびとや個人は、不安に満ちた世界に投げ出されており、 その人生は、無意味に見える。 その行動は、しばしば投げやりで、 他人の感情に共感することもない。 (略:結末紹介) 結末は、「イタリア旅行」に似ている。 映画は、クライマックスに到達するやいなや、突然終わる。 その結果どうなるのか、疑問を持たざるを得ない。 偽りの解決としか思えないのだ。 この映画は推奨できる。 人間心理のケース・スタディとしてならば。


デス・レース

オトーサン、 「映画の日だから、混んでいるかも」 でも、12月1日の映画館はがらがらでした。 平日ということもあるでしょうし、 話題の映画が少ないこともあるでしょう。 この映画、まったく予備知識なしでみました。 アメリカ人のクルマ好きは有名ですが、 この映画に出てくるのは、装甲車であり、 殺人兵器と化したレーシングカーでした。 原題:Death Race (2008) 監督:Paul W.S. Anderson 脚本:Paul W.S. Anderson    Robert Thom /Charles B. Griffith /Ib Melchior Genre:Action /Adventure /SF /Thriller Rated R for strong violence and language. 上映時間:105分 あらすじ: 2012年、大恐慌の最中のアメリカ。 失業者も、犯罪も増えて、刑務所は満杯だ。 政府は刑務所を民営化したが、 会社は、格闘技の放映成功で味を占め、 さらなる刺激を追求していって、デス・レースが誕生した。 エイムズは、元レーサー。 製鋼所を首になって、帰宅すると、 妻殺しの容疑で逮捕されて、刑務所に放り込まれる。 ヘネシー所長は、デス・レースへの出場を命じる。 「あんたは、欠員補充で、おれを逮捕したのか」 「5回優勝すれば、自由の身になれるのよ、どう?」 かくして、エイムスは、血みどろのレースに参戦する... 出演者: Jason Statham ... Jensen Ames(エイムズ) Joan Allen ... Hennessey(刑務所所長ヘネシー) Ian McShane ... Coach(コーチ) Tyrese Gibson ... Machine Gun Joe Mason(マシンガン・ジョー) Natalie Martinez ... Elizabeth Case(ケース) オトーサン、 「この2人がいい!」 悲劇のヒーロー、ジェイソン・ステイサム、 冷酷な刑務所長役のジョアン・アレンです。 JASON STATHAM  ジェイソン・ステイサム 誕生日 1972/9/12 出身 英ロンドン 飛び込み選手として注目され、世界選手権に出場。 その後、オリンピックの3度の予選で3位につけ、 オリンピックにも出場し、世界第12位の記録を持つ。 約10年間、第一線で活躍。 現役引退後、ファッション・モデルとして リーバイスやフレンチコネクションなどのブランドで活躍。 98年にリーバイスのCMがガイ・リッチー監督の目にとまり、 「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。 「トランスポーター」で初主演を務めた。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」◆ 2000年「スナッチ」◆ 2001年「ザ・ワン」◆「ゴースト・オブ・マーズ」◆      「ミーン・マシーン」◆ 2002年「トランスポーター」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◆ 2004年「セルラー」◇ 2005年「トランスポーター2」◇「CHAOS カオス」◇「エクスタシー」 2006年「ピンクパンサー」(NC)「ローグ アサシン」◇ 2008年「デス・レース」◇ JOAN ALLEN  ジョアン・アレン 誕生日 1956/8/20 出身 米イリノイ州 イースタン・イリノイ大学で演劇を専攻時に知り合った ジョン・マルコヴィッチとゲイリー・シニーズ主催の ステッペン・ウルフ劇団の創設メンバーとして舞台に立つ。 86年「ジュディスの告発」で映画デビュー。 95年「ニクソン」のニクソン夫人役、 96年「クルーシブル」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 2000年「ザ・コンテンダー」でアカデミー主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1986年「ジュディスの告発」「ペギー・スーの結婚」「刑事グラハム/凍りついた欲望」 1988年「タッカー」 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」 1993年「ボビー・フィッシャーを探して」「哀愁のメモワール」 1995年「ニクソン」 1995年「マッド・ラブ」 1996年「クルーシブル」 1997年「フェイス/オフ」「アイス・ストーム」 1998年「カラー・オブ・ハート」 1999年「イッツ・ザ・レイジ」 2000年「ザ・コンテンダー」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」「きみに読む物語」「愛をつづる詩(うた)」 2005年「ママが泣いた日」◇ 2007年「ボーン・アルティメイタム」◆ 2008年「デス・レース」 その他の出演者: Max Ryan ... Pachenko Jacob Vargas ... Gunner Jason Clarke ... Ulrich Frederick Koehler ... Lists Justin Mader ... Travis Colt Robert LaSardo ... Grimm Robin Shou ... 14K Benz Antoine ... Joe's Navigator #1 Danny Blanco ... Joe's Navigator #2 Christian Paul ... Joe's Navigator #3 User Rating:6.8/10(13,559 votes)       8.0/10 ( 162 votes) Yahoo! オトーサン、 「日本のほうが高いね」 ビデオゲーム感覚でみられるからでしょう。 User Comments knapp1991さん United States 2008年8月20日 熱く激しい女たち、猛スピードのクルマ、 「デス・レース」は、男の映画だ。 昨夜、この映画をポートランドの試写会で見た。 ストーリーを話すのはやめておこう。 このケースでは、さしたるものがあるわけではないからだ。 爆発、殺人、熱く激しい女たち、 それに、ジェイソン・ステイサムを加えると、いい映画が誕生する。 ディザスター映画を期待して見に行ったが、 (私の身元がばれないから言うのだが...) 実によかった。 私以外の観客が、みんなウオーと叫んでいた。 おべっかだ。 同じようなレースのシーンが何度もあったものの、 うまくミックスしたポール・アンダーソン監督を賞賛したい。 それに、誰もが好きな復讐譚もある。 要点。 楽しみたいなら、暴力シーンがイヤでないなら、 入場料だけの価値はある。 オトーサン、 「では、映画評論家のご意見は?」 福本次郎さん 2008年12月3日 彩度を落とした無機質な映像、 レーサーたちの殺伐とした心理をかもし出す エンジンをチューンアップしたうえに分厚い装甲をほどこし機関銃を搭載した、 まるで軍隊が戦場で使うために用意したようなレースカー。 命知らずの囚人たちが、レースというよりも壮絶な撃ち合いを演じる。 それは早くゴールするよりも、競争相手を撃破するのが目的だ。 映画は彩度を落とした無機質な映像で、 レースに参加する男たちの殺伐とした心理を見事にかもし出す。 ただ、銃弾をぶっ放すことに主眼を置きすぎたために 運転の超絶テクニックやスピード感あふれるスリルを味わえなかったのが残念だ。 特にトレーラー型装甲車の圧倒的な火力でレースカーを粉砕していく様子は、 迫力はあるがやや大味だ。 妻殺しの濡れ衣を着せられて刑務所に送られたジェンセンは、 刑務所長が主催するデス・レースという殺し合いを兼ねた オートレースのドライバーにスカウトされる。 その裏にはレースでカネ儲けを目論む所長の陰謀が隠されていた。 経済が崩壊し刑務所が民営化された近未来、 TV中継の視聴収入で刑務所の利益を上げるためにレースがおこなわれている。 視聴者はさらなる刺激を求め、エスカレートするほど視聴率が上がる。 そんな恐るべき世界を舞台にしているが、 失業中の労働者と刑務所長という、負け組みと勝ち組の対比が鮮やかだ。 いつも景気悪化で被害をこうむるのは労働者階級、 彼らの鬱憤をレースで晴らそうとするのだが、 その気持ちすら利用して自らの保身に結び付けようとする強欲さが怖ろしい。 優位な立場にありながらいつしか恐怖と焦りを覚えていく刑務所長に扮する ジョーン・アレンの演技の質が、 最高の暗殺者に追い詰められていくCIA管理官を演じた 「ジェイソン・ボーン」シリーズとまったく同じなのには笑ってしまう。 話し方から立ち居振る舞い、強気の中に弱気を隠している表情など、 デジャヴを覚えるほど。 結局、彼女の企みがすべてジェンセンの知るところなって天誅をうけ、 ジェンセンらは脱獄に成功するが、 このあたりももう少しひねったアイデアが欲しかった。 50点。


犯人に告ぐ

オトーサン、 「ふーん、映画化されたのか」 原作は、大藪春彦賞を受賞し、 週刊文春のミステリーベストテン第1位でした。 早速購入して読みましたが、面白いの何の。 原題:犯人に告ぐ(2007) 監督:瀧本智行 原作:雫井脩介 脚本: 福田靖 Genre: Suspence/Drama/Crime 上映時間:117分 あらすじ: 神奈川県警本部管理官・巻島史彦は、 誘拐事件の捜査ミスの責任を負わされ、足柄署に左遷される。 それから6年後... 「バッドマン」を名乗る犯人による 連続幼児誘拐殺人事件の捜査が難航していた。 非難の的となった県警は異例の劇場型捜査策を取ることとし、 巻島を呼び戻し、ニュース番組に出演させる。 巻島は、画面で優しく犯人に語りかける。 だが、犯人の英雄視だとマスコミから猛烈に叩かれる。 県警内部でも、総務課長から激しく非難され、 本部長からも見放されようとしていた。 そんな孤立無援の巻島に、ついに犯人からの手紙が届く... 出演者: 豊川悦司 .... 巻島史彦(警視) 石橋凌 .... 曾根要介(本部長) 小澤征悦 .... 植草壮一郎(総務課長) 笹野高史 .... 津田良仁(刑事課主任) オトーサン、 「トヨエツ、いいね」 石橋凌さん、まぁ、フツーです。 小澤征悦くんは、親の七光りで出してもらえたという感じ。 NHK「篤姫」での西郷隆盛役は好評のようですが、 演技が硬く、どなるだけ。 「一から勉強し直しだなぁ」 笹野さんを生かし切れていないのも残念。 豊川悦司 誕生日:1962/3/18 - 出身:大阪府八尾市 千葉県松戸市稔台小学校、大阪府立清水谷高校卒、 関西学院大学文学部中退、在学中は演劇部に所属。 演劇集団 円の研究生を経て、渡辺えり子主宰の「劇団3○○」に入団。 1992年、テレビドラマ「NIGHT HEAD」で注目される。 映画・テレビドラマを中心に活躍し、演技派とされる。 1997年、ヘアメイクアーティストと結婚するが、2005年末に離婚。 子供2人は、妻が引き取った。 2008年、牡蠣鍋で食中毒。 出演作 1989年「君は僕をスキになる」 1990年「3-4X10月」「病院へ行こう」 1991年「12人の優しい日本人」 1992年「きらきらひかる」 1993年「釣りバカ日誌6」 1994年「undo」「NIGHT HEAD」「居酒屋ゆうれい」 1995年「Love Letter」 1996年「逃走遊戯 NO WAY BACK」「男たちのかいた絵」「八つ墓村」 1997年「傷だらけの天使」「MISTY」「Lie lie Lie」 1999年「千年旅人」 2000年「顔」「ざわざわ下北沢」「新・仁義なき戦い」「命」 2002年「DOG STAR ドッグ・スター」 2003年「MOON CHILD」 2004年「丹下左膳 百万両の壺」「ハサミ男」「レイクサイド マーダーケース」 2005年「北の零年」「ビートキッズ」「妖怪大戦争」「大停電の夜に」      「自由戀愛」「疾走」 2006年「やわらかい生活」「日本沈没」「LOFT ロフト」「フラガール」      「ありがとう」 2007年「愛の流刑地」「魂萌え」「椿三十郎」「犯人に告ぐ」「サウスバウンド」 2008年「犬と私の10の約束」「石内尋常高等小学校 花は散れども」      「20世紀少年」「接吻」 その他の出演者: 片岡礼子 .... 杉村未央子 井川遥 .... 早津名奈 松田美由紀 .... 巻島園子 崔洋一 .... 韮沢五郎 石橋蓮司 .... 迫田和範 User Rating: 7.1/10( 733 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだな」 テレビドラマ風につくったのが、ウケたのでしょうね。 若い人は、もう映画なんか見ないからね。 User Comments: 投稿者:Hさん 2008年7月27日 見得もたっぷり 原作を読んでからしばらく経ってDVDで鑑賞。 本の帯にはトヨエツの写真があったので、 かなりの先入観があるのは否めないが、 原作そのままの決め台詞、 「今夜は震えて眠れ」が様になる役者は他にいないでしょ。 いや最高。 ところで、あの足を引っ張るボンボンは、 ゆうたろうのそっくりさんかと思ったら小澤征爾の息子ですか。 どうりで・・・ オトーサン、 「おお、黒美君彦さんだ」 映画はかくあるべし、 映画批評はかくあるべしのお手本ですね。 単なる感想文ではダメなんだよねぇ。 黒美君彦さん 2007年10月31日 良くも悪くもTVドラマ的 WOWOWの映画レーベル立ち上げ第一作ということで、 6月にすでにWOWOWで放送されていたんだ。 ちょっと損した感じ(苦笑)。 そういうこともあってか、 TVサスペンスドラマ(それもNHK)として観ていたらもう少し評価できたかも。 映画作品としてはいささか物足りない。 何が?と問われても体裁は整っているので答えに困るのだが…。 テレビドラマの演出家にありがちな傾向として、 リズムが単調である、という点がある。 登場人物にのみフォーカスがあたり、周辺の小道具が活きていない。 また、ワンシーンが長すぎず短すぎず。 これらのことは、TVというツールを通じたときはメリットでもある。 いつザッピングされるかわからないから、 人物の描写もわかりやすくなくてはならない (どこに人物がいるかわからない、なんて構図はのっけからNG)。 長いシーンもご法度。 できるだけ短めにつないで展開させていく、というのがTVドラマでは鉄則だ。 そうしてみると、例えば主人公の豊川悦司を陥れようとする 植草壮一郎刑事総務課長(小澤征悦)のフレームアップされた「イヤらしさ」も説明がつく。 実にわかりやすい演出。台詞。簡単にいえば類型的だ。 だから全体的なストーリーの展開もきちんきちんと整理されている。 6年前の事件の残滓によって主人公が狙われる、なんてとこもお約束(苦笑)。 だから体裁は整っているし、ある意味観やすい作品に仕上がっている。 だが、一方でそうしたTVドラマ的な整い方が、 サスペンスの緊張感を結果的にそいでいるのではないか (これは他のTVドラマ出身で映画の経験の浅い監督の多くに共通することでもある)。 唯一、テレビニュースのOAシーンだけは臨場感があった。 ニュース制作現場を取材しただけのことはある (WOWOWが製作しているんだから当然か…笑)。 画面を通じて捜査官が劇場犯罪に乗っかっていく …結局このドラマのポイントはそこに収斂されていく。 となると結局予告編で観ることの出来るトヨエツの「犯人に告ぐ」シーンが この物語のすべてだということになってしまう。 繰り返すが、決して面白くなくはない。 だが類型的な人物はやはりTVドラマ的。 映画なのだから、表現手法などでもう一歩踏み込んで欲しかったように思う。


鎧なき騎士

オトーサン、 「イギリスの騎士物語かな?」 そう思って借りてきたのですが、まったくちがいました。 帝政ロシアから革命にいたる激動期の男女の恋を描いたもの。 悠々たる運びで、当時の雰囲気を伝える名画でした。 原題:Knight Without Armour (1937) 監督:Jacques Feyder 原作:James Hilton 脚本:Frances Marion / Lajos Biro / Arthur Wimperis Genre:Adventure / Drama / History / Romance / Thriller Country:UK Language:English / Russian Black and White 上映時間:107分 あらすじ: フォザリンギルは、英国人の作家だが、 ロシア滞在中に、帝国主義批判で、国外退去を命じられる。 だが、何とか居残るために、諜報部員になり ペーター・ウラノフと名を変える。 革命家アクセルスタインとも知り合う。 内務大臣暗殺を企てた青年が彼のアパートに逃れたことで、 彼は、アクセルスタインとともにシベリヤに流される。 だが、ロシア革命が成功して、立場が一変。 アクセルスタインは、人民委員長に、彼はその片腕となる。 一方、伯爵未亡人・アレクサンドラは逮捕される。 銃殺を免れ、ひとまず取調べられることになり、 彼はペトロブルグまで護送する役を命じられる。 道中、実にいろいろな事が起こるなかで、 立場の異なる2人の間に、恋が芽生えてくる... 出演者: Marlene Dietrich ... Countess Alexandra Vladinoff(アレクサンドラ) Robert Donat ... Peter Ouronov(ペーター) Basil Gill ... Axelstein(アクセルスタイン) オトーサン、 「ディートリヒ、最高だね」 この物憂い神秘的ともいわれる雰囲気、いいですね。 でも、いまどきの若者には、このアナログな味は分からないかも。 恋人役のロバート・ドナット、さすがアカデミー賞俳優で、 まったく欠点をみつけることができませんでした。 MARLENE DIETRICH  マレーネ・ディートリヒ 誕生日 1901/12/27-1992/5/6 出身 独ベルリン 出演作 1923年「DER KLEINE NAPOLEON」「愛の悲劇」      「DER MENSCH AM WEGE」 1925年「喜びなき街」 1926年「MANON LESCAUT」      「EINE DUBARRY VON HEUTE」      「KOPT HOCH CHARLY!」      「MADAMEWUNSCHT KEINE KINDER」 1927年「DER JUXBARON」「SEIN GROSSTER BLUFF」      「CAFE ELECTRIC」 1928年「PRINZESSIN OLALA」 1929年「ICH KUSSE IHRE HAND MADAME」      「三つの愛」      「DAS SCHIFF DER VERLORENEN MENSCHEN」      「GEFAHREN DER BRAUTZEIT」 1930年「嘆きの天使」「モロッコ」 1931年「間諜X27」 1932年「上海特急」「ブロンド・ヴィナス」 1933年「恋の凱歌」 1934年「恋のページェント」 1935年「スペイン狂想曲」 1936年「真珠の首飾」「砂漠の花園」 1937年「天使」「鎧なき騎士」 1939年「砂塵」 1940年「妖花」 1941年「焔の女」「大雷雨」 1942年「淑女の求愛」「スポイラーズ」「男性都市」 1944年「FOLLOW THE BOYS「キスメット」 1946年「狂恋」 1947年「黄金の耳飾り」 1948年「A FOREIGN AFFAIR」 1949年「JIGSAW」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「NO HIGHWAY IN THE SKY」 1952年「無頼の谷」 1956年「80日間世界一周」 1957年「モンテカルロ物語」「情婦」 1958年「黒い罠」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1962年「BLACK FOX」(ナ) 1963年「パリで一緒に」 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1986年「マレーネ」 ROBERT DONAT  ロバート・ドナット 誕生日 1905/3/18-1958/6/9 出身 英マンチェスター 39年「チップス先生さようなら」でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1933年「ヘンリー八世の私生活」 1934年「厳窟王」 1935年「幽霊西へ行く」「三十九夜」 1937年「鎧なき騎士」 1938年「城砦」 1939年「チップス先生さようなら」 1948年「ウィンスロー少年」 1958年「六番目の幸福」 その他の出演者: Irene Vanbrugh ... Duchess Herbert Lomas ... General Gregor Vladinoff Austin Trevor ... Colonel Adraxine David Tree ... Maronin John Clements ... Poushkoff Frederick Culley ... Stanfield Laurence Hanray ... Forrester Dorice Fordred ... The Maid Franklin Kelsey ... Tomsky Laurence Baskcomb ... Commissar Hay Petrie ... Station Master Miles Malleson ... Drunken Red Commissar User Rating:6.7/10 ( 187 votes) オトーサン、 「世界の名画だ!」 User Comments ormoluさん Alexandria, VA, USA 2004年12月18日 素晴らしいマレーネ・ディートリヒ映画 この映画、TVではもう見ることができない。 この圧倒的なスペクタル映画は、 名女優マレーネの全盛期の力量をみる稀有で、 実にうれしいチャンスなのだ。 悲しいことに、いいプリントも稀なのだ。 われわれは、すこし傷のついた中古のVHSをネットで入手した。 だが、それでも、すばらしい思い出の数々がよみがえってきた。 当時のロシアについて細部まで正確に描いている。 ほんとうに素晴らしい。 しばらくすると、そんな物理的な限界は気にならなくなってきた。 ロシアの雰囲気は、「ドクトル・ジバゴ」よりもいい。 あちらは、平板で平面的なのだが、この映画はちがう。 例えば... まず、アレクサンドラが英国競馬場に姿をみせ、 列車でロシアに向かう。 次に、 彼女は、白いガウンとロシアの頭飾りで宮廷に現れる。 まさに、ニコライとアレクサンドラのようだ。 (女官がこうアレクサンドラの婚約者を評する。 "ラッキーな悪魔ね、ほんとに馬鹿な士官なのよ、 彼女は、頭がいいのにねぇ」 婚礼行事で、ペテルスブルグの橋を渡る最中で 彼女の父親が暗殺されようとする。 最後に、彼女がひとりで紅茶を飲んでいる。 場所は、アドラクシンの広壮なネオクラシカルな屋敷の庭だ。 召使たちが給仕に列をなす。 だが、彼女たちは立ち去り、みないなくなる。 そう、ロシア革命がはじまったのだ。 このシーンが実に見事な出来だった。 彼女のメイキャップは、1930年代のしきたりに従っている。 唯一の例外は、 農夫たちが薄く透き通ったない寝巻きを引き裂くシーンだ。 ロバート・ドナットは、完全な彼女の引きたて役だ。 突進し、つねに1930年代の機略を示す。 彼がシベリアで虜囚となっているシーンもよくできている。 要するに、この映画は、1930年代の上層階級の冒険談だ。 これほどの映画は、もはや誰にもつくることができないだろう! ジャック・フェデーは、すばらしい監督だ。 ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の天下一品の マレーネの使い方にも、ひけをとらない。 「ブラボー、アドラクシン伯爵夫人!」だが、 これも見過ごされている悲しいマレーネ・ディートリヒ映画なのだ! オトーサン、 「古典映画好きの若いひとがいるんだ!」 こういう若者がもっと増えてくれるといいのですが... Kさん 2008年11月10日 昔の映画を、侮る事なかれ。 最近この言葉を身に染みて感じます。 私は以前まで、昔の映画を意味もなく嫌っておりました。 白黒の映像が肌に合わなかったのでしょう。 「昔の映画なんてつまらない」という変な先入観を持っていたのです。 ですけど映画というものは歴史の積み重ねの上に成り立っている訳でして、 昔の映画を否定するという事は 現代の映画を否定する事にも繋がるのですよね。 食わず嫌いしてはいけません、という事で またも30年代の映画を観賞しましたが、これが普通に面白い。 戦争映画として、そして恋愛映画として非常に綺麗にまとまっている映画です。 第一次世界大戦時のロシアを描いた作品でありますが、 歴史に疎い私でもすんなり物語に入っていくことができました。 戦争映画というよりは恋愛映画としての要素が多く、 男と女の真っ直ぐでキラキラと光るような純愛が眩しいです。 思わずニヤニヤしてしまいます。 男が諜報部員になり、女と知り合うまでの過程が少々眠く退屈なのですが、 男と女の逃亡劇に入ったところから格段に面白くなっていきます。 何とも言えない緊迫感と禁断な雰囲気がたまりません。 イギリス国籍の諜報部員と伯爵夫人という設定を生かし切れていなかったのが 少々残念ですし、ラストも尻切れとんぼだったので、 彼らのその後をしっかり描いて欲しかったと思います。 展開が強引で全体的にご都合主義な感じは否めませんが、 たまにはこういった映画も良いのではないでしょうか。 リアリティを追求した映画も好きですが、 こういった単純に楽しめる恋愛映画も良いものですね。 オトーサン、 「この監督、力あるなぁ」 JACQUES FEYDER  ジャック・フェデー 誕生日 1885/7/21-1948/5/25 出身 ベルギー・イグゼルブ 略歴 26歳でパリに出て、舞台俳優をへて映画俳優となる。 1915年、ゴーモン映画会社の監督となり、喜劇を作った。 1917年、ベルギー陸軍に召集され、慰問劇団の俳優に。 1919年、映画界へ戻り、「女蜘蛛」で有名になった。 1929年、ハリウッドに招かれる。 1934年、フランスに戻り、代表作「女だけの都」を撮った。 第二次大戦中は、スイスに逃れた。 ジャン・ルノワール、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ルネ・クレール、 マルセル・カルネと並ぶ名監督といわれる。 監督作 1921年「女郎蜘蛛」 1924年「面影」 1925年「雪崩」 1926年「カルメン」 1928年「テレーズ・ラカン」 1929年「接吻」 1931年「あけぼの」「印度の寵児」 1934年「外人部隊」 1935年「ミモザ館」「女だけの都」 1937年「鎧なき騎士」 1938年「旅する人々」


白鯨

オトーサン、 「その昔、読んだっけ」 誰の翻訳か忘れましたが、名台詞の連続でした。 「馬鹿野郎!弱い奴ってのが何処にいるんだよ!? 生きてるってことはなぁ、強いってことよ!」 原題:Moby Dick (1956) 監督:John Huston 原作:Herman Melville 脚本:Ray Bradbury / John Huston Genre:Adventure / Drama Country:UK Language:English 上映時間:116分 あらすじ: 風来坊のイシュメールは、捕鯨基地にやってきた。 マップル神父の説教を聴き、震え上がる。 「主は、巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。 ヨナは、三日三晩、魚の腹の中にいた」 宿屋では、銛打ちクィークェグと同室になった。 2人は、捕鯨船ピークォド号の乗組員となる。 船長エイハブは、鯨骨の義足、顔面には傷跡、 白鯨"モビイ・ディック"にやられた跡だ。 復讐心に燃えたエイハブは、 一等航海士スターバックの反対を押し切り、 嵐をものともせず、白鯨を追い続ける。 悲劇の瞬間、聖書の予言する事態が刻々と近づいていた。 出演者: Gregory Peck ... Captain Ahab(エイハブ船長) Leo Genn ... Starbuck(スターバック) Richard Basehart ... Ishmael(イシュメール) Friedrich von Ledebur ... Queequeg(クィークェグ) Orson Welles ... Father Mapple(マップル神父) オトーサン、 「ミス・キャストだ!」 いかに名優グレゴリー・ペックといえども、 この狂ったエイハブ船長役にはムリがあります。 後年、この映画はキライだと述懐しているとか。 名監督ジョン・ヒューストンと役柄の解釈をめぐって、 かなり対立したのでしょう。 余談ですが、あのスタバのネーミングは、 この映画の一等航海士スターバックから取ったものとか。 ご存知でしたか? GREGORY PECK  グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12 出身 米カリフォルニア州 44年「栄光の日々」で映画デビュー。 44年「王国の鍵」46年「子鹿物語」47年「紳士協定」 49年「頭上の敵機」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 62年「アラバマ物語」のフィンチ弁護士役でアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 その他の出演者: James Robertson Justice ... Captain Boomer Harry Andrews ... Stubb Bernard Miles ... The Manxman Noel Purcell ... Ship's Carpenter Edric Connor ... Daggoo Mervyn Johns ... Peleg Joseph Tomelty ... Peter Coffin Francis De Wolff ... Captain Gardiner Philip Stainton ... Bildad Royal Dano ... 'Elijah' Seamus Kelly ... Flask User Rating:7.4/10 ( 4,509 votes)       8.0/10( 70 votes)Yahoo! オトーサン、 「骨太の名画だ!」 User Comments オオカミさん 2002年12月24日 中学の頃、読書感想文を書いて賞をもらったので(笑)、 とても印象深い作品です。 メルヴィルの原作を(翻訳で)読んだとき、 "落ち穂集"が最初にあったりして、 クジラについての様々な見方を提供していたのが印象に残っています。 あれだけの大作ですから映画化するとなるといろいろと制約もあり、 なかなかそのままというわけにはいかないのですが、 わりと忠実にストーリーを追った展開だという印象は持っています。 確かに古い映画なので、特撮シーンのちゃちさ加減は、 今の目で見ると笑ってしまうのですが、 全体の話の構成力はちゃちではないので、 それなりに楽しめるとは思います。 ラストで、クイクェグの棺桶につかまって助かるイシュマエルが、 なぜか後年の「Uボート」でラストに助かる記者とダブってしまうんです。 ペーターゼン監督はあのシーンに「白鯨」を意識しなかったですかね? 私はそういうものを感じてしまいました。  モビー・ディックが日本近海を回遊していたとかいう面白い話や、 宗教的な背景を描いた上で、 現在の技術によるリメークを観てみたいという願望は、結構あるんです(笑)が、 ただし、誰がエイハブになるんだろうなという懸念はあります。 今だったら、ゲイリー・シニーズあたりどうでしょう?(笑)  あとは、ジョン・マルコビッチとか。 皆さんは配役をどう考えますか? 7点。 オトーサン、 「いい映画にいい批評!」 こういう批評を読むと映画の醍醐味を感じます。 Damion Matthewsさん San Francisco 1999年7月14日 荘厳さが待っている! ハーマン・メルヴィルがこう書いたのは、100年以上前だ。 "俺たちゃ、みんな殺し屋だ。陸でも海でも” だが、最近のテレビ版では、殺し屋は何人かだ。 映画製作者ども、 虐殺者どもよ。 お前らの心意気は、モビイ・ディックに食い殺されている。 ある批評を読んで、こんなイメージが湧いてきた。 エイハブ船長が、びっこを引きながら、 この雑誌のオフィスへ入っていき、 ジョン・ヒューストン作品をビデオで見せろと命じ、 スクリーンを指さし、挑発する。 「ほれ、荘厳さが待っている...」 ・表情について ヒューストン作品には、見事な水夫たちが出てくる。 最近の映画では、ロスで調達したかっこいい坊やたちが出演し、 気品もなく、ただ報酬を得んがために大衆を扇動している。 昔の映画では、男たちの顔に容易に気品をみることができる。 それは、もう滅多に見られないものだ。 ・女性の顔について 夫や恋人が海に行くのを見守る女性たちの荒んだ顔。 感動的な深さがあり、美しさすらある。 ヒューストン監督の細部へのこだわりようは、驚くべきもの。 老婆の頬にかかる髪、 妻や寡婦らの疲労の色が濃い分厚い皮膚の表情、 頭を覆う重たいショール。 ・演技について 40年前、オーソン・ウェルズが神父役を演じているとき、 (彼は、特別の敬意と荘厳さで撮影されている) グレゴリー・ペックは、エイハブ船長の役づくりに忙しかった。 われらが名優は、その生涯において、 エイハブ船長を演じただけでなく、後年、マップル神父役も演じたのだ。 ・色彩について ヒューストン映画は、総天然色だった。 彼には、自然色にはない色彩を生み出す技術があった。 空は、青く、赤く、緑に変わる。 海は、褐色で、ピンクで、灰色だ。 色彩はブレンドされ、砕け散る。 比べてみよう。 いまの映画の色彩の何と平凡なことよ。 ・口について 水夫たちは、パイプ煙草を吸う絶妙な口をもっている。 上唇が引き締まり、多くの歳月を感じさせる。 ・目つきについて 私の好きなシーンは、 エイハブ船長役のグレゴリー・ペックが、こう宣うあたり。 「馬鹿にするな、おれを馬鹿にするなら、太陽だって打ち砕くぞ」 照明、演技、すべてが、秀逸だ。 カメラは、グレゴリー・ペックの顔をを大写しする。 厳しい目つき。 --神経質で、きらめく黒い虹彩が白目から浮き出ている。 --ストーリーの意味を浮き出しているのだ。 その目は電光を帯びているのだ! ヒューストン映画には、TV映画の4時間分以上の内容がある。 語りは少ないが、多くを示唆する。 饒舌というものがまったくないのだ。 偉大な映画は、メルヴィルの白鯨をずた切りになどしない。 それに力を与えるのだ。


1408号室

オトーサン、 「1408号室? 冴えない題名だな でも、ホラー作家スティーブン・キングの映画化。 彼の作品は数多映画化されています。 IMDbのスコアも、7.0。 7点超なら、落胆することもないでしょう。 原題:1408 (2007) 監督:Mikael Hafstrom 原作:Stephen King 脚本:Matt Greenberg /Scott Alexander/Larry Karaszewski Genre:Drama / Horror / Thriller Rated PG-13 for thematic material including disturbing sequences of violence and terror, frightening images and language. 上映時間: あらすじ: マイクは作家。 各地の超常現象をルポしていた。 そんな彼に、一通の手紙が届いた。 「ドルフィンホテルの1408号室には絶対に入ってはならない」 マイクはNYのそのホテルに赴き、支配人オリンを説得し、 1408号室に入るが、やはり超常現象が起きていた。 この数年、この部屋の宿泊客たちが自殺を遂げていたのだ。 出演者: John Cusack ... Mike Enslin(マイク) Samuel L. Jackson ... Gerald Olin(支配人オリン) Mary McCormack ... Lily (リリー) オトーサン、 「ほんとうに一人芝居だな」 JOHN CUSACK ジョン・キューザック 誕生日 1966/6/28 出身 米イリノイ州シカゴ 姉はアン・キューザック、ジョーン・キューザック、 兄はビル、妹にスージーがいる。全員俳優。 幼少からCMに出演。 ピヴン・シアター・ワークショップで学ぶ。 83年「恋のスクランブル」で映画デビュー。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1983年「恋のスクランブル」 1984年「グランビューU・S・A」「すてきな片思い」 1985年「シュア・シング」 1986年「スタンド・バイ・ミー」「やぶれかぶれ一発勝負」      「ワン・クレイジー・サマー」「ナティ物語」 1987年「トラブル・バケーション」「ブロードキャスト・ニュース」 1988年「エイトメン・アウト」「テープヘッズ」 1989年「シャドー・メーカーズ」「セイ・エニシング」 1990年「グリフターズ/詐欺師たち」 1991年「トゥルー・カラーズ」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「蜃気楼ハイウェイ」      「ボブ・ロバーツ」「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「心の地図」「ビッグ・マネー・ブルース」 1994年「ブロード・ウェイと銃弾」「ケロッグ博士」 1996年「訣別の街」「スマイル・ライク・ユアーズ」 1997年「アナスタシア」(声)「コン・エアー」◆      「ポイント・ブランク」◇「真夜中のサバナ」 1998年「シン・レッド・ライン」◆「フィオナが恋していた頃」◆ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◇「マルコヴィッチの穴」◇      「クレイドル・ウィル・ロック」◆「シカゴ・ドライバー」◇      「ジャック・ブル」(TM) 2000年「ハイ・フィデリティ」◇ 2001年「アメリカン・スウィートハート」◇「セレンディピティ」◇ 2002年「アドルフの画集」「アダプテーション」▲ 2003年「“アイデンティティー”」◇「ニューオーリンズ・トライアル」◇ 2005年「理想の恋人.COM」◇「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」◇ 2007年「さよなら。いつかわかること」◇「1408号室」◇ その他の出演者: Jasmine Jessica Anthony ... Katie Tony Shalhoub ... Sam Farrell Paul Birchard ... Mr. Innkeeper Margot Leicester ... Mrs. Innkeeper Walter Lewis ... Book Store Cashier Eric Meyers ... Man #1 at Book Signing David Nicholson ... Man #2 at Book Signing Holly Hayes ... Lady at Book Signing Alexandra Silber ... Young Woman at Book Signing Johann Urb ... Surfer Dude Andrew Lee Potts ... Mailbox Guy Emily Harvey ... Secretary William Armstrong ... Clay the Lawyer Kim Thomson ... Desk Clerk Drew Powell ... Assistant Hotel Manager User Rating:7.0/10( 52,885 votes) 6.7/10( 174 votes)Yahoo! オトーサン、 「スコアは、Yahoo!に軍配!」 観客は数人と不入りのようです。 虚実とりまぜているのをどう評価するかでしょう。 User Comments Special-K88さん 2007年6月25日 効果的なシーンもあるが、何か報われない マイクは、知的だが、皮肉屋。 不誠実で独善的な超常現象の探索者だ。 作家であり、各地を旅して、生計を立てている。 幽霊やポルターガイストなどの噂や迷信の誤りを立証している。 彼は、NYのドルフィンホテルの恐怖の部屋を捜索する。 数多の宿泊客やホテル従業員が、この数年、殺されている。 彼は、生まれてはじめて、本物の超自然的の存在を体験する。 ジョン・キューザックとサミュエル・ジャクソンの手堅い演技や いくつかのホントに恐ろしいシーンがあるものの、 このホラー・スリラー映画の効果はわずかなものだ。 舞台は、おなじみのもの。 すべてが、説明がつかない、不満足な結論だった。 ジョン・キューザックの効果的なワンマン・ショウに拍手。 オトーサン、 「このひと、有力な映画評論家のひとりのようです」 岡本太陽さん 2008年10月24日 56人を殺害した呪われた部屋にホラー作家が滞在する… スティーヴン・キングの短編小説を映画化した 『1408号室(原題:1408)』は不気味な作品だ。 西洋では13は不吉な数字、忌み数とされている。 ゆえにホテル等には13階が存在しないことも少なくない。 『1408号室』に登場する数字は13を連想させる。 まず1408号室の位置する14階が実際の13階に当たる点、 それから1+4+0+8=13という事。 とにかくこの映画で用いられる数字は13を連想させる様に巧みに計算されているのだ。 この様に物語に登場する数字に気を配ると多くの13を発見することが出来るだろう。 マイク・エンズリンはホラー小説家。 超常現象を信じない彼は依頼された幽霊屋敷等を実際に調査し執筆している。 幽霊屋敷の推薦状を多く受け取る彼だが、 差出人不明のニューヨークにあるドルフィンホテルのポストカードに目が留まる。 それには「1408には入室するな」と書かれていた。 これを挑戦と受け取り、エンズリンはニューヨークに向かうが…。 スウェーデンの映画監督ミカエル・ハフストロームは 『1408号室』をクラシックな作品風に仕上げた。 台詞等もリアルではなく、舞台演劇風に近い。 またこれは、ホラー映画と称される事もあるが、 恐怖が迫り来る物語と言うよりは、コミカルな部分もあり、 観る者の心理を弄ぶ作品だ。 主人公エンズリンを演じるのはジョン・キューザック。 共演に、ホテルの支配人に扮するサミュエル・L・ジャクソン等がいるが、 これはほとんどキューザック氏の1人芝居と言っても良いだろう。 なぜならマイク・エンズリンの滞在する1408室という ホテルの1室で物語が展開して行くからだ。 そしてその中でまるでアクション映画並みに キューザック氏が体を張って演技をしなくてはいけない出来事が 次々とノンストップで起こる。 1408号室は純粋に邪悪な部屋。 この部屋に入った者は誰1人として1時間持ちこたえた者はおらず 56人がその生け贄になった。 マイク・エンズリンはまさに最悪の状態の時に、 一般客に開放される事のなかったその部屋に無理矢理チェックインする。 疑心暗鬼の彼にも1408号室は容赦はしない。 彼の亡くなった娘までもゲームの1要素に加え、エンズリンを翻弄する。 一体1408号室とは何なのだろうか。 それは悪霊の取り憑いた部屋とも言えるが、 人の記憶をコントロールするシステムの様なものにも見受けられる。 1度人がそのシステムに捕らえられると、逃げる手段はただ1つ、それを破壊する事。 さもなくばそのシステムの中で地獄を味わい殺されるか、 自ら命を絶ち、苦悩から解放される他ない。 西洋で不吉な数字とされる数字13。 この映画を観るとなんとなく13という数字が気になってしまうかもしれない。 本作は米国では2007年6月22日公開だったのだが、 本来7月13日が公開予定日だった。 65点。


コンチネンタル

オトーサン、 「おお、"Night and day"が主題歌か」 コール・ポーターの名曲、実に素敵な恋の歌です。 失業、生活苦などから現実逃避したいひとのために、 大恐慌時代につくられたこの映画、 いまのわたしたちにも共感を呼ぶのでは? 原題:The Gay Divorcee (1934) 監督:Mark Sandrich 台本:J. Hartley Manners/ Dwight Taylor    Kenneth S. Webb/ Samuel Hoffenstein 脚本:George Marion Jr./ Dorothy Yost Edward Kaufman / Robert Benchley Genre:Comedy / Musical / Romance Country:USA Language:English / Italian Black and White 上映時間:107分 あらすじ: 踊り手のガイと弁護士エグバートは親友だ。 ロンドンへ帰る途中に美女を見初めるが、振られてしまう。 名前も居場所も分からない有様だ。 エグバートは、美女からの離婚相談を引きうけて、 トネッチというジゴロを雇う。 エグハートに誘われて、ガイは、気晴らしに やってきたシー・リゾートで、偶然、ミニに出会う。 ここぞとばかり、猛烈なアタックを開始するものの、 ミミのほうは、ガイをてっきりジゴロと勘違いしていた... 出演者: Fred Astaire ... Guy Holden(ガイ) Ginger Rogers ... Mimi Glossop(ミミ) Alice Brady ... Aunt Hortense(伯母さん) Edward Everett Horton ... Egbert Fitzgerald (エグバート) Erik Rhodes ... Rodolfo Tonetti(トネッチ) オトーサン、 「何だ!この身体の軽妙な動きは!」 フレッド・アステアのダンスをみると、浮き浮きしてきます。 ジンジャー・ロジャースとは、名コンビです。 FRED ASTAIRE  フレッド・アステア 誕生日 1899/5/10-1987/6/22 出身 米ネブラスカ州オマハ 出演作 1933年「ダンシング・レデイ」「空中レヴュー時代」 1934年「コンチネンタル」 1935年「ロバータ」「トップ・ハット」 1936年「艦隊を追って」「有頂天時代」 1937年「踊らん哉」「踊る騎士」「気侭時代」 1939年「カッスル夫妻」 1940年「踊るニューヨーク」「セカンド・コーラス」 1941年「踊る結婚式」 1942年「スイング・ホテル」「晴れて今宵は」 1943年「青空に踊る」 1946年「ジーグフェルド・フォーリーズ」「ブルー・スカイ」 1948年「イースター・パレード」 1949年「ブロードウェイのバークレー夫妻」 1950年「土曜は貴方に」 1951年「恋愛準決勝戦」 1952年「ザ・ベル・オブ・ニューヨーク」 1953年「バンド・ワゴン」 1954年「我が心に君深く」 1955年「足ながおじさん」 1957年「パリの恋人」「絹の靴下」 1959年「渚にて」 1961年「結婚泥棒」 1962年「悪名高き女」 1968年「フィニアンの虹」 1969年「強奪超特急」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」▲「タワーリング・インフェルノ」 1976年「ザッツ・エンタテインメントPART2」      「ドーベルマンギャングV」 1977年「紫のタクシー」 1978年「家族の誤算」 1981年「ゴースト・ストーリー」 GINGER ROGERS  ジンジャー・ロジャース 誕生日 1911/7/16-1995/4/25 出身 米ミズーリ州インデペンデンス 1930年にハリウッド映画デビュー。 33年「空中レビュー時代」でフレッド・アステアと コンビを組んだのをきっかけに以後、9作品で共演。 40年「恋愛手帖」でアカデミー主演女優賞を受賞した。 出演作 1930年「喧嘩商会」「三太郎大西洋横断」      「恋愛四重奏」 1931年「彼女の名誉」「米国撃滅艦隊」 1932年「怒号する天地」「劇場王ブラウン」「軟派ガール」      「海底マラソン」 1933年「四十二番街」「彼女の戦術」「恋に賭けるな」      「空中レビュー時代」「ゴールドディガーズ」      「メリケン音頭」 1934年「紐育の口笛」「コンチネンタル」「ロマンスの街」      「二千万人の恋人」「有閑火遊び」 1935年「ロバータ」「深夜の星」「トップハット」「本人出現」 1936年「艦隊を追って」「有頂天時代」 1937年「踊ろん哉」「ステージ・ドア」 1938年「気儘時代」「処女読本」 1939年「カッスル夫妻」 1940年「恋愛手帖」      「ラッキーパートナー」 1941年「愛は鐘のキッスで鳴った」 1942年「運命の饗宴」「恋の情報網」 1943年「夫は還らず」 1944年「恋の十日間」 1946年「アメリカの恋人」 1949年「ブロードウェイのバークレー夫妻」 1951年「目撃者」 1952年「モンキー・ビジネス」 1953年「女性よ永遠に」 1955年「消された証人」 1956年「最初の女セールスマン」 1964年「消された証人」 その他の出演者: Eric Blore ... The waiter Lillian Miles ... Singer, Continental Number Charles Coleman ... Guy's Valet William Austin ... Cyril Glossop Betty Grable ... Dance Specialty User Rating:7.6/10( 1,842 votes)        7.3/10( 20 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 ダンスや音楽好きには必見の映画でしょう。 アカデミー賞受賞 ・主題歌賞 同ノミネート ・作品賞 ・作曲賞 ・美術(監督)賞 ・録音賞 User Comments Michael Coyさん London, England 1999年3月14日 素晴らしいダンスへの明快な試み ガイは、有名な踊り手で、休暇で欧州旅行中。 ミミは、ロンドンに住む裕福なアメリカ人で、 目下、離婚問題で苦しんでいる。 2人は出会い、踊り、恋に落ちる。 ジンジャー・ロジャースは、 RKOラジオがアステアと組ませたことで、 より大きな映画女優になった。 34作品に出演し、 フレッド・アステアとは3作品で共演している。 前年の2作品は、大ヒットした。 「ゴールド・ディガース」と「四十二番街」だ。 この映画は、コール・ポーターの ブロードウェイ・ショウを映画化したもので、 不滅の名曲"Night And Day"が含まれている。 他の歌は、以下の4つ。 ・Conrad & Magidsonの"Needle In A Haystack" ・"The Continental", ・Gordon & Revel's "Don't Let It Bother You" ・"Let's K-nock K-nees" 大恐慌の真只中には、この種の映画が猛威をふるっていた。 何ひとつ心配のない豊かさや気軽さがウケたのだ。 舞台は、パリのフロアショウ、大西洋の船旅、そしてタキシード。 気の利いた機知と軽薄な気分。 こんな批判もある。 英国の弁護士は、こんな風に案件を扱っていいのか! そうした言及がないだって? これは、ロマンスを描いているので、 職業倫理を描いているわけではない。 ブライトンの地形が火成貫入岩ではなく、 実際は、沈殿物が溜まってできたものだったら? これは二人の気品のあるダンスを描いたもので、地質学ではない。 フレッド・アステアは、スタイルの化身で、 生まれながらのエレガントなひとだ。 ジンジャー・ロジャースは、ゴージャス。 筋書きは、よく出来ている。 音楽的笑劇とからませて誤解の連続を描く。 気取りあいながら、筋が進んでいく。 大団円は、きちんとしている。 予想外だった。 娘たちは、幾何学的なパターンをなして踊るが、 振り付けには多くの創造性がみえる。 例えば、「コンチネンタル」の陽気なステップ、 あるいは、フレッド・アステアの夕食時の不承不承のダンス。 ミミは、ガイを退けようとするが、 その意思に反して、"Night And Day"のダンスに引きこまれていく。 ダンスによって人間感情を描く見事なシーンだ。 マックス・スタイナーの曲は、華々しい。 タムタムもいい。 盛り上がるフォルティシモ、 弦楽器の上品な対声部。 ジンジャー・ロジャースは、「コンチネンタル」を天使のように歌う。 素敵なラグタイムだった。 首尾が通っていない? そうだ。 他愛ない? 確かに。 見ていて楽しい? その通リ! オトーサン、 「このひと、全部見ているんだ!」 アステアとロジャースのコンビのフアンなのでしょうね。 northhh35さん 2008年10月7日 無邪気な初共演作 1934年。 アステアとロジャースの初共演。 「トップ・ハット」と同じく、 イギリスをおちょくって楽しむアメリカならではの映画。 いきなり惚れてしまうアステアのいたずらから始まり、 離婚と結婚をめぐるコメディ。 アステアの無邪気ぶりが際立っています。 その他大勢の「匿名」の人たちも印象的です。 アステアがロジャースを探す時には「匿名」の女の子の顔が次々とアップになるし、 ラストの壮大なダンスシーンには「匿名」の何十人という女性が。 大勢の人が同じステップを踏む「数による快感」が印象的です。 もちろん、今だと北朝鮮のマスゲームのように見えてしまう不幸もありますけど、 同じく「だれでもいいから数」とはいえ、 個性を奪うというよりは、 だれでもいいからみんなで踊りましょうという楽観的な「匿名性」。 そのうえで、アステアとロジャースによる二人だけのダンスが飛びぬけていて、 それがまた幸せを倍増するわけです。 しかし、他の二人の出演作品と比べると、 やはりダンスシーンの少なさが物足りない。 窓辺で歌いだすとこからダンスが始まる「夜も昼も」は本当に美しいけれど。 そういえば、このダンスの終わりでシーンが変わらないという珍しいことが起きています。 二人のダンスの終わりはシーンが転換するか、 そもそも退場してしまうことが多いのですが。。。 気のせいでしょうか。 オトーサン、 「"Night and day"のシーン、いいなぁ」 泣きたくなるほど見事なダンス・シーンです。 Fred Astaire & Ginger Rogers's "Night and day" ♪Where the jungle shadows fall  Like the tick tick tick of the eye of the clock  You're standing up against the wall  Like the drip drip drip of the rain drops  When the sun shines through  So a voice within me  Keeps revealing you...you  (ジャングルに影が落ちるとき響くタムタムのように  壁にかかる古めかしい時計が刻む音のように  夏のにわか雨が通り過ぎた後の雨だれのように  私のなかにささやく声がある  あなた、あなた、あなた、と)  Night and day  You are the one  Only you beneath the moon  And under the sun  Whether near to me or far  It's no matter, baby, where you are  I think of you  Night and day  (夜も昼も、あなたのことばかり  月の下でも、太陽の許でも、ただあなただけ  あなたのそばにいても、離れていても  あなたのことを考えている、夜も昼も)  Day and night  Why is it so  That this longing for you follows wherever I go  In the roaring traffic gloom  In the silence of my lonely room  I think of you  Night and day  (昼も夜も、どうしてなのだろう?  あなたを求める気持ちから逃れることができない  車が行き交うざわめきのなかでも  一人きりの静かな部屋のなかでも  あなたのことを考えている、夜も昼も)  Night and day  Under the hide of me  Though such a hungry yearning  Burning inside of me  This torment won't be through  'til you let me spend my life making love to you  Day and night  Night and day  (夜も昼も、私のなかのどこか見えないところで  あなたを求めてやまない気持ちが燃え盛る  想いがかなうまで、この苦しみは終わりそうにない  昼も夜も、夜も昼も)


いとこ同志

オトーサン、 「パリか、なつかしいなぁ」 学生時代に、パリに憧れました。 シャンソンを歌って、フランス語の勉強をしました。 世界で一番美しい言葉、フランス語。 ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)に影響されました。 この映画、無軌道な青春群像を描いています。 原題:Les Cousins (1959) 監督:Claude Chabrol 原作・脚本:Claude Chabrol /Paul Gegauff Genre:Drama more Country:France Language:French / German Black and White 上映時間:112分 あらすじ: シャルルは、田舎の生真面目な学生だ。 上京し、いとこポールのパリのマンションに同居して、 司法試験に備えようとしている。 だが、ボンボンのポールは、酒と恋愛遊戯にふけっている。 ある日、シャルルはポールに連れられて、 学生クラブに行き、フロランスに出会い、一目ぼれ。 だが、すぐさま、不幸な事態が起きる。 時間を間違えてマンションにやってきたフロランスは、 ポールに身をまかせてしまうのだった。 同棲する彼女を横目に、シャルルは勉学にいそしむのだが... 出演者: Gerard Blain ... Charles(シャルル) Jean-Claude Brialy ... Paul(ポール) Juliette Mayniel ... Florence (フロランス) Claude Cerval ... Clovis(グロビス) オト−サン、 「演出が変だなぁ」 シャルルは生真面目な学生のはずなのに、 冒頭から煙草を吸ったり、肩をいからせて歩いたり... ポール役のほうは、納得できました。 グロビスも、変な配役です。 この2人より年配で、社長に見えなくもありません。 GERARD BLAIN  ジェラール・ブラン 誕生日 1930/10/23-2000/12/17 出身 仏パリ 出演作 1954年「洪水の前」 1955年「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「美しきセルジュ」 1958年「あこがれ」 1959年「いとこ同志」 1960年「汚れた英雄」「太陽の誘惑」 1961年「ハタリ!」 1963年「いっちょう頂き」 1965年「殺し屋専科」 1967年「奇襲戦隊」 1977年「アメリカの友人」 1987年「キリング・タイム」 JEAN-CLAUDE BRIALY  ジャン=クロード・ブリアリ 誕生日 1930/3/30-2007/5/30 出身 アルジェリア・オマール 軍人の家庭に生まれ、仏ストラスブールで演劇を学ぶ。 1954年以降パリを拠点に活動し、 主にヌーベルバーグの監督作品に出演。 その後映画監督、テレビ演出家、劇場のオーナーとして活躍した。 出演作 1956年「恋多き女」 1957年「死刑台のエレベーター」 1958年「水の話」「恋ひとすじに」 1959年「いとこ同志」「大人は判ってくれない」「学生たちの道」「狂った夜」 1961年「女は女である」「素晴らしき恋人たち」「ダンディ」「火刑の部屋」      「ヒッチガール」「新・七つの大罪」 1962年「フランス式十戒」「俺は知らない」「5時から7時までのクレオ」 1963年「スウェーデンの城」「輪舞」「ピストン野郎」「いっちょう頂き」 1966年「まぼろしの市街戦」「奇襲戦隊」 1967年「愛すべき女・女たち」「恋のマノン」「黒衣の花嫁」 1968年「キャサリン大帝」 1970年「クレールの膝」 1971年「ランボー/地獄の季節」 1974年「自由の幻想」 1975年「麗しのカトリーヌ」 1976年「バロッコ」 1978年「2人のロベール」 1980年「華麗なる女銀行家」 1981年「愛と哀しみのボレロ」 1983年「トリエステから来た女」「サイキック・ゾーン」「恋に生きた女ピアフ」 1985年「なまいきシャルロット」 1986年「ザ・クライム」「陰謀の罠」 1987年「恋の病い」「マーシェンカ」 1988年「夏のアルバム」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「百一夜」「フランスの女」 1996年「恋人たちのポートレート」 その他の出演者: Guy Decomble ... Bookseller Genevieve Cluny ... Genevieve Michele Meritz ... Yvonne Corrado Guarducci ... Italian Count Minerva Stephane Audran ... Francoise Paul Bisciglia ... Marc Jeanne Perez ... Cleaning lady Francoise Vatel ... Martine Jean-Louis Maury ... Un joueur de bridge User Rating:7.3/10( 321 votes) 8.6/10( 29 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアは、やけに高いな」 若いひとに共感されたのでしょうね。 ベルリン国際映画祭ノミネート ・金熊賞:クロード・シャブロル User Comments Alice Liddelさん dublin, ireland 2001年2月12日 これは、シャブロル監督の「恐るべき子供たち」への賛辞だ。 だが、後年の天才ぶりが垣間みえる。 ホンモノのシャブロル監督になる前のシャブロルがここに。 これは、彼のリアルな映画のひとつにみえる。 パリジャンの無軌道ぶりを描いたヌーヴェル・ヴァーグ映画らしいシーンがある。 だが、この「いとこ同志」の主題は、リアリティとファンタジーの不均衡にある。 そして、運命にもてあそばれる無残なシャルル。 絵画のような人生を儀式のように演じるポール。 シャブロル監督はせりふに工夫して、 神話、寓話、お伽噺、オペラ、そして映画から引用している。 「いとこ同志」は、 ジャン=ピエール・メルヴィル監督の 「恐るべき子供たち」の対極にある。 芝居、閉所恐怖症、近親相姦、そして神話ベースという点では まったく同じなのだが。 メルヴィル監督の作品と同じカメラマンで、出演者のひとりも同じなのだ! 最も興味深いのは、シャブロル監督のスタイル全開という点だ。 破傷風にかかっての痙攣のようなカメラワーク、複雑な視点の使用、 不釣合いなユーモアで厳粛さに穴を開ける手法... (特に、"魚"の陽気なシーン) オトーサン、 「映画瓦版、重いコメントだ」 曖昧な気分で行動する不気味さ...近年の犯罪者像のようです。 服部弘太郎さん 1998年11月12日 地方から出てきた大学生が都会の生活に翻弄される悲劇。 これはフランス版の『狂った果実』だ。 石原慎太郎原作の太陽族映画『狂った果実』を、 フランスの大学生に置き換えたような、クロード・シャブロル監督の初期代表作。 中平康監督の『狂った果実』は、 石原裕次郎がやんちゃな兄、津川雅彦が純情な弟を演じ、 弟が好きになった女性を兄が奪ってしまう物語だ。 最初はどこかのお嬢様風に見えた女も、じつは米軍将校のオンリーさんだった。 『狂った果実』は1956年に製作されている。 シャブロル監督の『いとこ同志』は、その2年後の製作。 遊び歩いてばかりいる大学生ポールと、 その部屋に同居することになった同じ年の従兄弟シャルル。 真面目なシャルルがフロランスという女性に一目惚れするが、 ポールは彼女をシャルルから奪ってしまう。 じつはフロランスも、過去に何人もの男と付き合ってきた札付きの女だったのだ……。 じつの兄弟と従兄弟という違いこそあれ、 『狂った果実』と『いとこ同志』は何と似ていることか。 僕は最初、『狂った果実』が『いとこ同志』を真似したのかと思ったが、 製作年を見るとどうも逆のようだ。 『狂った果実』はトリュフォーの絶賛と共に海外でも紹介されているので、 シャブロル監督がこの映画を観ていた可能性もある。 トリュフォーとシャブロルは同じカイエ・デュ・シネマ派として親しい関係にある。 シャブロルが『狂った果実』に影響されて『いとこ同志』を作ったという想像も、 あながち荒唐無稽なものではないだろう。 『いとこ同志』の前半は、確かに『狂った果実』に似ている。 しかし、シャルルがポールとフロランスの関係を知って以降の後半は、 まったくオリジナルなものだ。 ガールフレンドをいとこに取られ、 勉強でポールたちを見返そうと必死になるシャルルだが、 ポールはカンニングで試験に合格し、シャルルは無惨にも落第してしまう。 しかもシャルルは、最後にはポールに殺されてしまうのだ。 シャルルは徹底した「負け犬」だ。 しかしこの映画は、その負け犬に徹底的に感情移入し、 世の不合理と不条理を描ききっている。 なぜ善意の男が敗北し、快楽に身を任せる軽佻浮薄な男が勝利者となるのか。 この世には、地道な努力に目を向けようとする人間はいないのか。 神はなぜこんな不公平を放っておくのか。 だがその問いかけに、教会は固く門を閉ざしたままだ……。 この映画のすごさは、登場人物たちの曖昧さを、曖昧さ抜きに描いた点にある。 人物たちを単純な善玉悪玉に分けず、 それぞれの行動動機にも確固たる善意や悪意がないことを、 じつにリアルに描いているのだ。 もしポールやフロランスに明確な悪意があれば、この映画はもっと単純なものになる。 ところが、彼らはもっと曖昧な気分で行動しているのだ。 現実の生活の中で、明確な目的や意識を持って行動している人たちがどれだけいるだろうか。 我々はボンヤリとした曖昧さの中で、毎日を送っているはずだ。 「曖昧な人物」は、曖昧な脚本や演出では描けない。 この映画は、登場人物たちの曖昧さを、明確な意識を持って描こうとし、 それに成功している。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 ヌーヴェル・ヴァーグの旗手だったのです。 CLAUDE CHABROL  クロード・シャブロル 誕生日 1930/6/24 出身 仏パリ 父親が薬剤師だったので、薬学を学ぶ。 1953年、「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画評を書く。 のちのヌーヴェル・ヴァーグの旗手であるゴダール、トリュフォーらと出会う。 1956年、妻の祖母の遺産を相続し、製作会社AJYMフィルムを設立、 1957年、「美しきセルジュ」で監督デビュー。 第二作「いとこ同志」が興行的に成功する。 1960年、トリュフォーと共同で、「パリはわれらのもの」を製作。 1964年、妻アニエスと離婚し、女優ステファーヌ・オードランと結婚。 1995年、永年の業績に対して、ルネ・クレール賞を受賞。 監督作 1958年「美しきセルジュ」 1959年「いとこ同志」「二重の鍵」 1961年「新・七つの大罪」 1962年「青髭」 1964年「世界残酷物語」(挿話)「虎は新鮮な肉を好む」 1965年「ジャガーの眼」「スーパー・タイガー/黄金作戦」      「パリところどころ」(挿話) 1968年「女鹿」 1972年「ジャン・ポール・ベルモンドの交換結婚」 1976年「ブルース・ダーンのザ・ツイスト」 1978年「刑事キャレラ/血の絆」 1984年「他人の血」 1988年「主婦マリーがしたこと」 1990年「ドクトル・エム」「クリシーの静かな日々」 1991年「ボヴァリー夫人」 1992年「フクロウの叫び/偏愛殺人」 1994年「愛の地獄」 1995年「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」 2000年「嘘の心」


暗黒街の弾痕

オトーサン、 「原題のほうがいいな、人生一回切り」 この邦題では、ギャング映画のように見えてしまいます。 若かりし頃のヘンリー・フォンダがみられます。 原題:You Only Live Once (1937) 監督:Fritz Lang 脚本:Gene Towne/C. Graham Baker Genre:Film-Noir / Crime / Drama Black and White 上映時間:86分 あらすじ: エディは、自動車窃盗2回と銀行強盗で前科三犯。 恋人ジョーンと弁護士ウィットニーのお陰で保釈される。 運送会社のトラック運転手となり、 ジョーンの姉に反対されるが、2人は結婚する。 家もみつけるなど幸せな日が続いていたが、 だた1度の遅刻のせいで、運送会社をクビになる。 前科者ゆえ、職はみつからない。 不運とは、重なるものだ。 銀行強盗と間違えられて、逮捕される。 無実なのに、死刑宣告。 何とか脱獄に成功するのだが... 出演者: Henry Fonda ... Eddie Taylor(エディ) Sylvia Sidney ... Joan Graham Taylor(ジョーン) Barton MacLane ... Stephen Whitney(弁護士ウィットニー) William Gargan ... Father Dolan(ドーラン神父) オトーサン、 「若い頃から巧かったんだなぁ」 ヘンリー・フォンダ、当時は30歳そこそこ。 相手役のシルビア・シドニー、 あまりお目にかかりませんが、 可愛いいだけではく、上手な女優さんでした。 HENRY FONDA  ヘンリー・フォンダ 誕生日 1905/5/16-1982/8/12 出身 米ネブラスカ州 出演作 1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」 1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」 1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」      「或る女」 1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」      「北海の子」 1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」      「モホークの太鼓」 1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」 1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」 1942年「男性」「運命の饗宴」 1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」      「牛泥棒」 1946年「荒野の決闘」 1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」 1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 1956年「戦争と平和」 1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」      「胸に輝く星」 1958年「女優志願」 1959年「ワーロック」「断絶の嵐」 1961年「野望の系列」 1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」 1963年「スペンサーの山」 1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」      「未知への飛行」 1965年「危険な道」「バルジ大作戦」 1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」 1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」      「合併結婚」「絞殺魔」 1969年「ウエスタン」 1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」 1971年「わが緑の大地」 1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」 1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」 1976年「ミッドウェイ」 1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」 1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」 1981年「黄昏」 SYLVIA SIDNEY  シルビア・シドニー 誕生日 1910/8/8-1999/07/03 出身 米ニューヨーク州ブロンクス 1日、こうとうがんのため米ニューヨークの病院で死去88歳。 ニューヨーク出身。 シアター・ギルド・スクールを出て10歳代でブロードウェーの舞台に立ち、 1920年代末に映画デビュー、 「市街」(31年)でゲーリー・クーパーと共演。 アルフレド・ヒチコック監督の「サボタージュ」(36年)、 ハンフリー・ボガートの相手役を務めた「デッド・エンド」(37年)などで人気を集めた。 「サマー・ウィッシズ、ウインター・ドリームズ」(73年)で アカデミー賞助演女優賞候補に挙がった。 最近も映画「マーズ・アタック」(96年)やテレビドラマで活躍していた。 出演作 1929年「疑惑晴れて」 1931年「市街」「女学生日記」「アメリカの悲劇」      「街の風景」「鉄窓と花束」 1932年「ミラクルマン」「我等は楽しく地獄へ行く」      「ハリウッドは大騒ぎ」「お蝶夫人」 1933年「舗道」「ジェニィの一生」 1934年「路傍」「三日姫君」「吾が妻を見よ」 1935年「青春の溜息」「Gウーマン」 1936年「丘の一本松」「激怒」「サボタージュ」 1937年「暗黒街の弾痕」「デッド・エンド」 1938年「真人間」 1955年「恐怖の土曜日」 1977年「ディーモン」      「特攻サンダーボルト作戦」 1978年「オーメン2/ダミアン」 1982年「ハメット」 1988年「ビートルジュース」 1992年「迷子の大人たち」 1996年「マーズ・アタック!」 その他の出演者: Jean Dixon ... Bonnie Graham Jerome Cowan ... Dr. Hill Charles 'Chic' Sale ... Ethan Margaret Hamilton ... Hester Warren Hymer ... Buggsy Guinn 'Big Boy' Williams ... Rogers John Wray ... Warden Wheeler Walter De Palma ... Monk Mendall User Rating:7.5/10( 1,005 votes)       7.3/10 ( 29 votes) Yahoo! オトーサン 「これは、名作だ!」 User Comments hsalzberさん de 2003年7月5日 フリッツ・ラングの最高傑作かも。 ヘンリー・フォンダが刑務所の門で、 神父と対決するシーンほど、皮肉なシーンはないだろう... あるいは、「連中はオレを殺人者に仕立てた」というせりふ... あるいは、 宿命のような結末... ポイントは、こうだ。 フィルム・ノワールがピークを迎える10年前に、 最高の構成要素が提示されている... つまり、フリッツ・ラングのビジョンは、 なんと進んでいたのだろう... そう、彼はやがて「ビッグ・ヒート 復讐は俺に任せろ」や 「飾窓の女」を世に送り出すひとなのだ... だが、この映画は、彼の作品のなかでも、光芒を放っている。 空しい抑圧的な社会でのひとりの男に与えらえた小さなスペース。 よき意図は、暗黒の宇宙のなかでは、無力なのだ。 オトーサン、 「フリッツ・ラングは、いいね」 あい・くらたさん 2008年3月4日 1時間半の映画の後半30分がすごくいい 『西部魂』があまりにも楽しい娯楽西部劇だったので、 フリッツ・ラングというのはそういう監督だったのかと 確認してみたくて別の映画を見てみました。 これはジャンル的にはフィルム・ノワールなんですかね。 そういう言葉がない時代のギャング映画とでもいう感じ、みたいな。 更正を図ろうとした主人公が殺人の罪で死刑になろうとする直前、 差し入れの拳銃を手にして脱獄しようとする、 という話の盛り上がり具合がだいたい映画はじまって1時間ぐらいのピークで、 ここらへんまではパターンながらもキャラと物語構成、 映画としての演出もサスペンス風に作ってあってドキドキする。 ところが脱獄して恋人と車で逃走してからの展開はなんか信じられないぐらい能天気。 いくら昔のアメリカでも、指名手配されてそんなに逃げ回れるわけないでしょう (逃げてる間に子供まで産んでしまうんだなこれが)。 でもって話は衝撃の一発死。 すごくいい。 ぼくの頭の中では、フリッツ・ラングは ジョン・フォードやハワード・ホークスよりも 全然上の監督として位置づけられてしまったよ。 オトーサン、 「それでは、この名監督の経歴を」 ユダヤ人ならではの体験、 危機一髪でナチの手から、 つまり、迫りくる死から逃れた 稀有の体験の重みが出ているのでしょう。 FRITZ LANG  フリッツ・ラング 誕生日 1890/12/5-1976/8/2 出身 オーストリア・ウィーン ユダヤ人の脚本家。 助監督を経て、「Halbblut」で監督デビュー。 犯罪映画「ドクトル・マブゼ」(1922)、 SF映画の古典「メトロポリス」(1927)、 トーキー初期のサスペンス映画「M」(1931)など、 ドイツ映画を代表する監督となった。 1934年、ナチスの魔手から逃れ、フランスへ亡命。 渡米して、ハリウッドでB級映画を撮らされる。 だが、なかにはいくつか秀作がある。 西独に戻り、リメイク「怪人マブゼ博士」(1960)を撮った。 監督作 1919年「黄金の湖/死の船」 1921年「死滅の谷」 1922年「ドクトル・マブゼ」 1924年「ジーグフリート/クリームヒルドの復讐」 1927年「メトロポリス」 1928年「スピオーネ」「月世界の女」 1931年「M」 1933年「怪人マブゼ博士」「リリオム」 1936年「激怒」 1937年「暗黒街の弾痕」 1938年「真人間」 1940年「地獄への逆襲」 1941年「西部魂」「マンハント」 1943年「死刑執行人もまた死す」 1944年「恐怖省」「飾窓の女」 1946年「外套と短剣」 1948年「扉の蔭の秘密」 1952年「熱い夜の疼き」「無頼の谷」 1953年「ビッグ・ヒート 復讐は俺に任せろ」「青いガーディニア」 1954年「ムーンフリート」 1956年「口紅殺人事件」 1958年「大いなる神秘/王城の掟」 1959年「大いなる神秘/情炎の砂漠」 1960年「怪人マブゼ博士」


ブラインドネス

オトーサン、 「地味な題名だな」 パスするつもりでしたが、考えを変えました。 気鋭の映画評論家・前田有一さんがベタボメしていたので。 でも、映画館はガラガラでした。 原題:Blindness (2008) 監督:Fernando Meirelles 原作:Jose Saramago 脚本:Don McKellar Genre:Drama / Mystery / Romance / Thriller Rated R for violence including sexual assaults,    language and sexuality/nudity. Country:Canada | Brazil | Japan Language:English | Japanese 上映時間:120分 あらすじ: とある都会の街角。 日本人の男が運転する車が交差点で立ち往生していた。 突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。 親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、 そのまま車を持ち去られてしまう。 男は妻に付き添われ病院に。 医者は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、 各地では失明者が続出していた。 車泥棒も、そして、診察した医者までも。 驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった…。 出演者: Julianne Moore ... Doctor's Wife(医者の妻) Mark Ruffalo ... Doctor(医者) 伊勢谷友介 ... 最初に失明した男 木村佳乃 ... その妻 オトーサン、 「やはり、ジュリアン・ムーアはうまい女優さんだな」 伊勢谷友介くんと、木村佳乃さん、英語がうまいので、 感心しました。 JULIANNE MOORE  ジュリアン・ムーア 誕生日 1960/12/3 出身 米ノースカロライナ州 父は軍人で幼少期は9カ国を転々とした。 旧西ドイツフランクフェルトの高校に在学中、 学校演劇の「タルチュフ」で初舞台。 83年、ボストン大学芸術学部卒業。 その後、オフ・ブロードウェイを中心とした舞台で経験を積み、 テレビの昼メロ「AS THE WORLD TURNS」のフラニー・ヒューズ役で注目され、 88年エミー賞受賞。 90年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」で映画デビュー。 97年「ブギー・ナイツ」(LA批評家協会助演女優賞)、 2002年「めぐりあう時間たち」(ベルリン国際映画祭銀熊賞)で、 アカデミー賞助演女優賞にノミネート、 1999年「ことの終わり」、2002年「エデンより彼方に」 (ヴェネチア国際映画祭主演女優賞/LA批評家協会賞主演女優賞)で アカデミー賞主演女優賞にノミネート。 99年「理想の結婚」で ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門主演女優賞にノミネートされている。 2001年には「ハンニバル」のクラリス役を演じた。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1990年「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」 1992年「ゆりかごを揺らす手」       「BODY ボディ」「ベディ・ルーは犯罪者?」 1993年「逃亡者」「妹の恋人」◆「ルームメイト」 1994年「ショート・カッツ」「42丁目のワーニャ」 1995年「暗殺者」◇「9ヶ月」◇「SAFE」◇「最高のルームメイト」 1996年「サバイビング・ピカソ」◇ 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」◇      「家族という名の他人」 1998年「ビッグ・リボウスキ」◆「ブギー・ナイツ」◇「サイコ」◇ 1999年「マグノリア」◇「理想の結婚」「クッキー・フォーチュン」◆      「ことの終わり」◇「シカゴ・ドライバー」◇      「マップ・オブ・ザ・ワールド」 2001年「ハンニバル」◇「エボリューション」◇      「シッピング・ニュース」◇ 2002年「めぐりあう時間たち」◇「エデンより彼方に」◇ 2004年「フォーガットン」◇ 2006年「トゥモロー・ワールド」◆「フリーダムランド」◇ 2007年「NEXT ネクスト」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「ブラインドネス」 その他の出演者: Alice Braga ... Woman with the Dark Glasses Don McKellar ... Thief Jason Bermingham ... Driver #1 Maury Chaykin ... Accountant Mitchell Nye ... Boy Eduardo Semerjian ... Concerned Pedestrian #1 Danny Glover ... Man with the Black Eye Patch Gael Garcia Bernal ... Bartender / King of Ward Three Joe Pingue ... Taxi Driver Susan Coyne ... Receptionist Fabiana Guglielmetti ... Mother of the Boy User Rating:7.2/10( 4,376 votes)       6.0/10( 72 votes)Yahoo! オトーサン、 「暗いなぁ」 作家性の強い映画なので、好みが分かれるかも。 User Comments ToddWebbさん Washington, DC 2008年10月4日 強烈、スロー、不吉、力強く、きちんとしている 期待していたのは、のりのりのアクション映画だった。 「マッド・マックス」風の、あるいは「アイ・アム・レジェンド」スタイルのやつだ。 だが、この映画は、テンポがのろく、より汚らしく、よりリアルだ。 「アイ・アム・レジェンド」の原作に近い。 この映画のポイントは、人間性であり、アクションではない。 すばらしかった。 借りるのを待つべきだった。 周囲の観客は、この映画を味わうような知的なひとではなかった。 上映中、おとなしくできない連中だった。 おしゃべりは、退屈からくるもののように思えた。 恥を知れ。 終わりがどうなるか、興味しんしんだった。 上映時間2時間もあるので、考える余裕があった。 予想外だった。 賢いひとなら、あるいは、より明快な言葉で語れるひとなら、 予想できただろう。 だが、私は驚いた。 考えさせる映画だ。 つまり、最後まで、考え続けさせる映画なのだ。 見ていて汚い。 気持ち悪いと思うひともいるだろう。 大人の、知的な、物思わせる映画だ。 批評はあまり書かないほうだが、 この映画の場合は、書きたくなった。 オトーサン、 「前田さん、ベタボメだな」 前田有一さん 2008年11月19日 全世界が突然失明!? ここ数ヶ月みた映画の中で、 私が最も感動したのはこの『ブラインドネス』であった。 カンヌ映画祭で、景気付けのオープニング上映のみならず、 本命コンペ部門にも出品されたというだけのことはある。 街のど真ん中で、日本人男性(伊勢谷友介)が運転中の車を急停止させた。 彼は、突如として失明してしまったのだ。 診断した医師が首をひねる中、世界各地で同様の症状に見舞われる人が続出。 この奇病は瞬く間に感染し、政府は患者の緊急強制隔離を敢行する。 医師の夫(マーク・ラファロ)が失明した妻(ジュリアン・ムーア)は、 夫を支えるため自らも感染したふりをして隔離施設に入所するが、 そこはほとんど管理の手が及ばぬ、劣悪な環境だった。 世界中が失明し、人類文明が崩壊していく壮大なスケールのパニック映画。 ……だが、作品の本質はそこではなく、 この寓話的設定が静かに内包するテーマ性の高さにある。 もっとも、単純にエンタテイメントとして見ても抜群に面白い。 刑務所のような隔離施設の中にいるのは、 突然見えなくなった人々ばかりなので、身の回りの世話すらおぼつかない。 外部から差し入れられるわずかな物資をめぐり何がおきるか。 その恐ろしい行く末はたやすく想像できるだろう。 そこに一人、見えるものがいる。 なぜか病に感染しないジュリアン・ムーアの眼を通して、 観客も人間の道徳心、理性が壊れゆくさまを目撃することになる。 目が見えるという、圧倒的なアドバンテージは、 肉体的にきわめて脆弱なたった一人の女性が所有する。 そのかけがえのない宝物を、いつ失うかもしれない怖さ。 J・ムーアの夫に感情移入すると、恐怖は倍増する。 ハリウッドメジャーではなく、独立系の制作作品ではあるが、 廃墟のような無人の街なみなどは、予算規模を上回るスケール感。 このあたりは、『シティ・オブ・ゴッド』(2002)や 『ナイロビの蜂』(2005)で実力を見せ付けたフェルナンド・メイレレス監督ということで、 安心して見ていられる。 彼は、高い娯楽性と社会性を両立させることのできる、優れた監督のひとりである。 もっとも群集の凶暴性など、いまいち手ぬるい部分もないではない。 だが少なくとも、主要なキャストは盲目体験を入念に行うなど、 渾身の役作りを行った。 とくに若き夫婦を演じる木村佳乃&伊勢谷友介は、抜群の演技力とルックスで、 中心人物としての、しかしでしゃばり過ぎないバランスの取れた存在感を放っている。 清楚な和服姿でカンヌに登場した木村佳乃は、 とくに現地のマスコミに大人気だったようだ。 全人類が失明の恐怖に陥る『ブラインドネス』は、観客にこう問いかける。 「ところで君たちは本当に見えているのかい?」と。 そして映画を見終わったとき、感受性の豊かな観客は 大きなショックとともに自省することになる。 「俺たちは、一番大切なことが見えていなかったのかもしれない」と。 伊勢谷友介が最後にカップの前で言うセリフ。 この歴史に残る名演技こそが、それを端的にあらわしている。 あふれんばかりの感動とともに、 大事なことに気づかせてくれる『ブラインドネス』を、 私はすべての「自分は見えている」と思い込んでいる人、 そして「自分は幸福ではない」と感じている人にすすめる。 現在のところ、今年の冬の最高傑作である。 95点。


トロピック・サンダー 史上最低の作戦

オトーサン、 「お馬鹿映画らしいな」 でも、みんなが騒いでいるので、一応チェックしに。 オープニングシーンは、地獄の黙示録を想起させます。 原題:Tropic Thunder (2008) 監督:Ben Stiller 原作:Ben Stiller/ Justin Theroux 脚本:Ben Stiller/ Justin Theroux / Etan Cohen Genre:Action / Adventure / Comedy Rated R for pervasive language including sexual references, violent content and drug material. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:107分 あらすじ: ベトナム戦争の映画で当てようぜ。 ベトナムのロケ地にやってきたスター3人。 主演は、落ち目のスピードマン、演技派のラザラス、 そして、下品なコメディアン、ポートノイ。 しかし、チームワークがなく、撮影は進まず、 出資者からは、怒り狂った電話がかかってくる。 原作者の助言で、監督は、彼らをジャングルに放り込む。 迫真の映像が撮れるだろう。 だが、そこははホンモノの戦争地帯だった... 出演者: Ben Stiller ... Tugg Speedman(スピードマン) Robert Downey Jr. ... Kirk Lazarus(ラザラス) Jack Black ... Jeff Portnoy(ポートノイ) オトーサン、 「多芸なひとだなぁ」 ベン・スティラー、監督・脚本・主演。 友人を多数カメオ出演させるなど、人脈の広さも大したもの。 ただ、演技のほうは、友人を立てるために、控え目でした。 こういう人柄だから、監督業もつとまるのでしょうね。 BEN STILLER ベン・スティラー 誕生日 1965/11/30 出身 米ニューヨーク コメディ俳優である両親の影響でショー・ビジネスの道を志す。 UCLAで舞台芸術を学んだ後、 85年「HOUSE OF BLUE LEAVES」でブロードウェイ・デビュー。 「ハスラー2」のパロディ「THE HUSTLER OF MONEY」を監督し、 それが「サタデー・ナイト・ライブ」に放映されたのがきっかけで 番組の出演者兼アシスタント・ライターとなる。 また、スティラーは自身の映画製作会社レッド・アワー・フィルムズで 「サバー・バンズ」を監督し、長編映画監督デビューとなった。 「ズーランダー」の共演をきっかけにクリスティン・テイラーと結婚した。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1987年「太陽の帝国」 1989年「思い出のジュエル」 1990年「ステラ」 1994年「リアリティバイツ」 1996年「アメリカの災難」「ケーブルガイ」◇ 1998年「メリーに首ったけ」◇「ゼロ・エフェクト」◇      「僕らのセックス、隣の愛人」      「パーマネント ミッドナイト」 1999年「ミステリー・メン」◆ 2000年「僕たちのアナ・バナナ」◇「ミート・ザ・ペアレンツ」◇ 2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆「ズーランダー」◇ 2002年「オレンジ・カウンティ」 2003年「隣のリッチマン」◇「おまけつき新婚生活」◇ 2004年「ポリー my love」◇「スタスキー&ハッチ」◇「ドッジボール」◇      「ミート・ザ・ペアレンツ2」◇ 2006年「ナイト ミュージアム」◇ 2008年「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇ その他の出演者: Jeff Kahn ... Snooty Waiter Anthony Ruivivar ... Platoon Sergeant Shot in Head Jay Baruchel ... Kevin Sandusky Brandon T. Jackson ... Alpa Chino Eric Winzenried ... Chopper Pilot Steve Coogan ... Damien Cockburn Matt Levin ... Cameraperson Danny R. McBride ... Cody Nick Nolte ... Four Leaf Tayback Matthew McConaughey ... Rick Peck Tom Cruise ... Les Grossman Jon Voight ... Himself Jennifer Love Hewitt ... Herself Mickey Rooney ... Old Man Carruthers User Rating:7.5/10( 49,440 votes) 6.7/10( 94 votes)Yahoo! オトーサン、 「うーん、後味が悪いなぁ」 戦争のパロディは、ある種の戦争批判なのでしょうが、 何か割り切れません。 User Comments scottiejd2000さん Virginia, USA 2008年7月11日 この数年で、最高に愉快な映画! 昨夜、試写会で見て、大笑いして過ごした。 出だしの予告編は、実に独創的だった。 トビー・マクグァイアのカメオがいい。 本編がはじまると、最初から最後までノンストップだった。 この映画の主役は、ロバート・ダウニー・Jrで、カンペキ。 だが、目を奪うのは、トム・クルーズだ。 出番は少ないが、実に陽気だった。 過去数年の錆びついたイメージを払拭している。 ベン・スティラーは、いつもの彼だ。 だが、ブラック・ジャックやロバート・ダウニー・Jrの活躍で、影が薄い。 だが、舞台裏では大活躍しているのだ。 数多のカメオ出演者がいる。 特に、最後に出てくる。 (見逃さないよう、瞬きもしておれない) とくに、言いたいのは、 最高に愉快なカメオは、珠玉のジョークを放っている... あなたは、うなづけるかどうか! とてもお勧めしたい。 一般公開されたなら、絶対、先頭に立って見にいくぜ! オトーサン、 「へぇ、90億円もかけたのか」 この世界的大不況で、これからは、 もう、こんなお馬鹿映画はつくれないでしょうね。 前田有一さん 2008年11月19日 90億円かけたバカ映画 まず最初に言っておきたいのは、 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』にゲスト出演している ある大物スターを、各媒体の映画紹介欄が こともなくバラしているのはいかがなものか、ということだ。 本人もキャリア最高の怪演を決め、 ベン・スティラー監督も最後の驚きとしているのだから、 たとえすぐにわかってしまっても 内緒にしてやるのが粋というものだと思うのだが。 何を書くかより、何を書かないか(隠すか)に頭を悩ますのが 映画紹介の鉄則と考える私としては、 そうしたレビューを見るたびに、読者が興味を失わないか心配になる。 ベトナム戦争の英雄の回顧録が戦争アクション映画になることに。 落ち目のアクションスター、ダグ(ベン・スティラー)は、 この主演に再起をかけていた。 下ネタ芸人のイメージを払拭したいコメディアン、ジェフ(ジャック・ブラック)や、 黒人役をやるため肌を黒く整形手術するなど、 行き過ぎた演技派で知られるカーク(ロバート・ダウニー・Jr)も加わり、 撮影は順調に進むに見えたが……。 やがて暴走した原作者と監督により、 出演者一同は実際の紛争地帯にヘリで連れて行かれる。 そして本人たちは映画撮影と思い込んだまま、 本物の戦闘に巻き込まれていくトンデモストーリーだ。 このお馬鹿映画に、90億円も製作費をぶっこんだというのだから凄まじい。 当然ながら、戦闘シーンはド迫力。 軍事アクションとして見ても一流品だ。 その一流映像で、あんな作品やこんな作品の名場面をパロディにするのだから、 呆れ笑いをするほかない。 なにしろ、下手すりゃオリジナルより出来がいいのだ。 映画撮影の風景は、ハリウッドならありえるかも、 と思わせる舞台裏ギャグの連続で、映画好きを笑わせる。 もっともそうしたギョーカイへの風刺は抑え気味。 そもそも、この映画の存在じたいがいかにもハリウッドらしい。 見終わった後、私はそう感じた。 むしろ毒が強いと感じるのは、いやにリアルな特殊メイクによる直接的残酷描写。 その手に弱い女性などは、十分気をつけたほうがよろしい。 日本人ならドン引き確実なので、 日本版の予告編だけモザイクをかけたという、シャレにならない話もある。 一級のアクション映画の体裁をとりながら、ありがちな展開を崩して笑わせる。 アクション部分がしょぼかったらこうした笑いは成立しない以上、 これだけの大金をかけた甲斐もあったというべきか。 個人的にはもっとバカ方面へ突き抜けてくれるかと期待したが、意外と無難な出来。 もう少し何とかできそうな気もするのだが。 それでも、バカ金をつぎ込んだギャグ映画として、一見の価値はある。 ベトナム戦争映画を一通り見た人、 最近の米ショウビズ界にそこそこ詳しい人がみれば、さらに楽しむことができる。 70点。


スミス夫妻

オトーサン、 「おー、ヒッチコック作品だ!」 冒頭で、奥さんがベッドでグータラしながら、 旦那の行動を逐一盗みみているシーンが秀逸でした。 女性は、観察の名手なのです。 原題:Mr. & Mrs. Smith (1941) 監督:Alfred Hitchcock 原作・脚本:Norman Krasna Genre:Comedy / Romance Black and White 上映時間:95分 あらすじ: スミス夫妻は結婚3年目、 デイヴィッドとアンは、仲よくやってきた。 ある日、老役人ディーバーが訪れ、 2人の結婚は、手続きミスで無効だと知らされる。 2人は、思い出の店で夕食をとることにし、 アンは、当然、プロポーズを期待する。 だが、デイヴィッドは、そんなことをしない。 怒ったアンは、彼を家から追い出し、 ジェフと結婚すると言い出す。 さて、デイヴィッドがやったこといえば... 出演者: Carole Lombard ... Ann(アン) Robert Montgomery ... David(デイヴィッド) Gene Raymond ... Jeff(ジェフ) Charles Halton ... Mr. Deever(ディーバー) オトーサン、 「この奥さん、気が強いなぁ」 キャロル・ロンバード、おそらく、 実生活でも、そうだったのでしょうね。 振り回される旦那役のロバート・モンゴメリーも名優でした。 それから...老役人ディーバー、いいですね。 こういう味のある脇役の起用こそ、ヒッチコックの持ち味です。 CAROLE LOMBARD  キャロル・ロンバード 誕生日 1908/10/6-1942/1/16 出身 米カリフォルニア州ビバリーヒルズ 近所に住んでいたアラン・ドワン監督に誘われ、 1921年に映画デビュー。 25年に20世紀フォクスと5年間の契約を結ぶが、 直後に交通事故に遭い、頬に傷が出来てしまい、契約解消となる。 39年、クラーク・ゲーブルと結婚。 42年、飛行機事故で亡くなる。 代表作は「特急二十世紀」「襤褸と宝石」など。 出演作 1925年「勇猛果敢」「雷鳴轟く」 1928年「完全なる犯罪」「無頼漢」「浮かれ街道」 1930年「アリゾナ怪盗異聞」「令嬢暴力団」 1931年「失はれし抱擁」「街の紳士」「悪魔が跳び出す」 1932年「紅蘭」「恋を喰べる女」「明日は晴れ」「心の青空」 1933年「鷲と鷹」「競馬天国」「殺人魔の魂」「白い肉体」 1934年「ボレロ」「ギャングの花嫁」「街で拾った女」      「久遠の誓ひ」「特急二十世紀」「恋と胃袋」 1935年「春を手さぐる」「ルムバ」 1936年「処女散歩」「襤褸と宝石」「姫君海を渡る」 1937年「無責任時代」「スイング」「真実の告白」 1938年「婚約リレー」 1940年「病院の一夜」 1941年「スミス夫妻」 1942年「生きるべきか死ぬべきか」 ROBERT MONTGOMERY  ロバート・モンゴメリー 誕生日 1904/5/21-1981/9/27 出身 米ニューヨーク州 出演作 1929年「スポーツ天国」「花嫁稼業」 1930年「結婚双紙」「ビッグ・ハウス」「ゴルフ狂時代」      「デパートの横顔」 1931年「仮染の唇」「インスピレーション」「夫婦生活」 1932年「令嬢殺人事件」 1933年「ヘル・ビロウ」「舗道の雨」「夜間飛行」 1934年「殺人魔X」「颱風」 1935年「結婚十分前」 1936年「極地の青春」 1937年「真珠と未亡人「作家と御婦人」「夜は必ず来る」 1941年「天国の怒り」「恋愛十字路」「幽霊紐育を歩く」 1945年「コレヒドール戦記」 1946年「湖中の女」 1948年「花嫁の季節」 1949年「恋人よ今一度」 1960年「太平洋紅に染まる時」 その他の出演者: Jack Carson ... Chuck Philip Merivale ... Mr. Custer Lucile Watson ... Mrs. Custer William Tracy ... Sammy Esther Dale ... Mrs. Krausheimer Emma Dunn ... Martha Betty Compson ... Gertie Patricia Farr ... Gloria William Edmunds ... Proprietor Lucy's Pamela Blake ... Lily User Rating:6.6/10( 2,602 votes)       6.0/10( 25 votes)Yahoo! オトーサン、 「うまいねぇ」 流石、ヒッチコック監督、小技が冴えます。 User Comments Robert D. Ruplenasさん 1999年8月30日 Enjoyable fluff from ヒッチコックが贈る楽しめる女性 Surif氏は間違っている。 彼は、この「スミス夫妻」だけが、ヒッチのコメディだという。 「ハリーの災難」のほうは、コメディとしては失敗作だった。 ヒッチコック映画のすべてを見たわけではないが、 私の知るかぎり、他にもあるはずだ。 「ハリーの災難」は、舞台は牧歌的なのに、 墓場荒らしで、死体が歩き回るというのが滑稽だった。 「スミス夫妻」は、純粋のロマンティック・コメディだ。 モンゴメリーとロンバードは、互いに見事に対立している。 脚本は、エレガントで、驚くほど機知に富む。 出だしのシーンで、ヒッチコックは、 夫婦のその後の長いいさかいや、野放図な遊びを示唆する。 これは、当時としては、実にリスキーなのだ。 今日見る騒がしい映画よりも、ずっとセクシーだ。 屁理屈を言わせてもらえば、 結論は、不満足だし、性急だったように思う。 オトーサン、 「このひとは、映画狂だね」 ナンシーChang!さん 2006年3月16日 ヒッチ先生の貴重なロマコメ 65年前に制作された、ヒッチコックの貴重なロマンチック・コメディ。 ブラピ&アンジーの「セレブ競演」が話題の『Mr.&Mrs. スミス』が 本作のリメイクというのはホントなんでしょうか (確かにタイトルは同じだけど…)。 喧嘩の絶えない夫婦が巻き起こす騒動を描いてはいても、 この映画のスミス夫妻は殺し合いなんかしないし、 全然別モノって感じでしたが。 ストーリーの主軸となっているものは、 ごく普通の夫婦の可愛らしい騙し合いです。 ニューヨーク在住のアンとデヴィッド・スミス夫妻は、 自分たちの結婚が州法に適っていない(=法的には無効である)ことを知る。 喧嘩の真っ最中だったこともあり大喜びするデヴィッド、 呆れて夫の親友と遊びまくるアン。 しかし、お互いに相手がそれを知らないものと思い込み、 自分だけの秘密にしようとしたため、 日常茶飯事のはずの子供じみた喧嘩が深刻化してしまい―という、 アメリカ映画らしいラブコメ。 犯罪の要素は微塵もありませんが、テンポの良い会話の応酬や、 ちょっぴりブラックなギャグシーン?に ヒッチ先生らしさが覗くあたりはさすがと言うべきか。 感情の赴くまま好き勝手やり放題!って感じの美人妻に、 終始振り回されっぱなしの旦那。 情けなさすぎてついつい応援したくなります。 このいただけない旦那役のロバート・モンゴメリー、 人気TVシリーズ『奥様は魔女』のサマンサ (エリザベス・モンゴメリー)のパパなんですってね。 60余年の時代を感じるなぁ。 ちなみに本作は、長らく未公開(TV放映のみ)だったヒッチコック映画で、 1989年になってようやく劇場公開されたそう。 ブラピ&アンジー版は、私的にはガッカリするような出来だったけど、 本作は普通に楽しめました。 ヒッチコック作品は、メジャーになる前の小品の方が好みに合うようです。 70点。 オトーサン、 「ヒッチコック作品、ほとんど見たはずだけど...」 まだ見ていない初期の作品があるので、楽しみです。 ALFRED HITCHCOCK  アルフレッド・ヒッチコック 誕生日 1899/8/13-1980/4/29 出身 英ロンドン 監督作 1926年「山鷲」 1927年「リング」「ダウンヒル」 1928年「シャンパーニュ」「農夫の妻」 1929年「ヒッチコックの恐喝」 1930年「エルストリー・コング」「殺人!」 1931年「スキン・ゲーム」 1932年「第十七番」「おかしな成金夫婦」 1934年「暗殺者の家」 1935年「三十九夜」 1936年「サボタージュ」「間諜最後の日」 1937年「第3逃亡者」 1938年「バルカン超特急」 1939年「厳窟の野獣」 1940年「海外特派員」「レベッカ」 1941年「スミス夫妻」「断崖」 1942年「逃走迷路」 1943年「疑惑の影」 1944年「救命艇」 1945年「白い恐怖」 1946年「汚名」 1948年「パラダイン夫人の恋」「ロープ」 1949年「山羊座のもとに」 1950年「舞台恐怖症」 1951年「見知らぬ乗客」 1953年「私は告白する」 1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」 1955年「泥棒成金」「ハリーの災難」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「間違えられた男」 1958年「めまい」 1959年「北北西に進路を取れ」 1960年「サイコ」 1963年「鳥」 1964年「マーニー」 1966年「引き裂かれたカーテン」 1969年「トパーズ」 1972年「フレンジー」 1976年「ファミリー・プロット」


勝利の朝

オトーサン、 「原題が同じ映画があるんだ!」 「モーニング・グローリー 輝ける朝」(1993)です。 こちらは、主演がキアヌ・リーブスでした。 (参考:索引No.2561) 原題:Morning Glory (1933) 監督:Lowell Sherman 台本:Zoe Akins 脚本:Howard J. Green Genre:Drama / Romance Black and White 上映時間:74分 あらすじ: エヴァは女優志望。 憧れのNYは、ブロードウェイへ。 興行師イーストンの事務所を訪れるが、 田舎娘など相手にしてもらえない。 だが、老優の好意から イーストンの私邸でのパーティに出られることに。 シャンパンに酔っ払って、 「ハムレット」などを演じてみせる。 翌朝、劇作家のシェリダンはイーストンから、 あの娘と寝たと聞かされて愕然とする。 実は、彼はエヴァを密かに愛していたのだ。 出演者: Katharine Hepburn ... Eva Lovelace(エヴァ) Douglas Fairbanks Jr. ... Joseph Sheridan(シェリダン) Adolphe Menjou ... Lewis Easton(イーストン) Mary Duncan ... Rita Vernon(リタ) オトーサン、 「ヘプバーンなの?」 若い頃のキャサリン・ヘプバーン、実にフレツシュです。 でも、アカデミー賞をもらえるほどの演技には思えません。 むしろ、興行師イーストン役のアドルフ・マンジューの好演が 印象的でした。 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、 RKOにスカウトされ、32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、81年「黄昏」でも 主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 DOUGLAS FAIRBANKS Jr.  ダグラス・フェアバンクスJr. 誕生日 1909/12/9-2000/5/7 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 父は俳優のダグラス・フェアバンクス。 出演作 1922年「ロビン・フッド」 1925年「ステラ・ダラス」「飛行郵便」 1926年「心の合鍵」「美女競艶」「映画の都に出でて」 1927年「拳闘修羅王」 1928年「渦巻く都会」「煩悩」「恋多き女」 1929年「ラグビー時代」「愛すればこそ」「彼と彼女」 1930年「先端一目惚れ」「犯罪王リコ」「暁の偵察」 1931年「戦争」「炭坑」 1932年「マネキン英雄」「ルンペン紳士」 1933年「戦線の嵐」「落下傘」「凡その人生」「勝利の朝」「男の一頁」 1934年「カザリン大帝」 1935年「紳士渡世」「ラ・ボエーム」 1936年「舞台裏の戦慄」 1937年「ゼンダ城の虜」 1938年「心の青春」「生活の悦び」「処女読本」「巴里の評判娘」 1939年「ガンガ・ディン」 1941年「コルシカの兄弟」 1946年「船乗りシンドバッドの冒険」 1947年「風雲児」 1949年「熱血児」 1950年「絶壁の彼方に」 1958年「生きていた男」 1980年「タワー・ジャック」(TM) 1981年「ゴースト・ストーリー」 1986年「ストロング・メディスン」(TM) ADOLPHE MENJOU  アドルフ・マンジュー 誕生日 1890/2/18-1963/10/29 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1921年「シーク」「三銃士」 1923年「西班牙の踊り子」「風雲のゼンダ城」      「巴里の女性」 1924年「禁断の楽園」「縺れ行く情火」      「結婚哲学」 1925年「子の心親知らず」 1926年「サタンの嘆き」 1927年「金髪か黒髪か」「セレナーデ」「夜会服」 1929年「結婚商売」 1930年「モロッコ」「ニュウ・ムウン」 1931年「犯罪都市」 1932年「ナイトクラブの女」「たそがれの女」「戦場よさらば」 1933年「十三日の殺人」「勝利の朝」 1934年「喇叭は響く」「曲芸団」      「可愛いマーカちゃん」 1935年「ゴールド・ディガース36年」 1936年「銀盤の女王」「ロイドの牛乳や」 1937年「ステージ・ドア」「スタア誕生」      「オーケストラの少女」 1938年「華麗なるミュージカル」 1939年「ゴールデン・ボーイ」 1942年「晴れて今宵は」 1944年「芸人ホテル」 1945年「生きていた良人」 1946年「私はあなたのもの」 1947年「自信売ります」 1949年「夢はあなたに」 1950年「スピード王」 1951年「ミズーリ横断」 1953年「綱渡りの男」 1955年「野性地帯」 1956年「歓びの街角」「恋は巴里で」 1957年「突撃」「さらわれた花嫁」 1960年「ポリアンナ」 その他の出演者: C. Aubrey Smith ... Robert Harley 'Bob' Hedges Don Alvarado ... Pepi Velez Fred Santley ... Will Seymour, Easton's bespectacled asst. Richard Carle ... Henry Lawrence, elderly critic Tyler Brooke ... Charley Van Duesen, alcoholic writer Geneva Mitchell ... Gwendoline Hall, brunette actress Helen Ware ... Nellie Navarre, Lovelace's dresser User Rating:6.6/10( 653 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞:キャサリン・ヘプバーン sdave7596さん United States 2008年9月3日 初期のヘップバーン この映画の上映は、1933年。 キャサリン・ヘプバーンのRKO映画での初期作品だ。 舞台に憧れたエヴァの物語だ。 彼女が演じる役は、ヴァーモントの小さな町からやってくる。 - 何度かそれを口にする。 映画の出だしでは、 キャサリン・ヘプバーン演じるエヴァは好ましく思えない。 事実、徹底的に痛めつけられている。 進むにつれて、分かってくる。 彼女にとって、演技はすべてなのだと。 執念を燃やしているものの、成功できない。 パーティで、ヘプバーンは酔って、ゲストの面前で、 「ロメオとジュリエット」を演じてみせる。 (何とカクテル・パーティでだ!) ヘプバーンは、興行師イーストンに恋する。 なぜ、年とったイーストンに恋したのだろう。 (演じるのは、アドルフ・マンジュー) 若くて、ハンサムで、彼女に親切な劇作家をさておいて、 (演じるのは、ダグラス・フェアバンクス) - そう、それこそがミステリーで、信じ難い。 この映画には、大して意味のないことだが、些細な欠点がある。 RKO映画が新人女優キャサリン・ヘプバーンを見せびらかし過ぎだと思われる。 幸いなことに、彼女には、将来、もっといい役が待っていた。 ヘプバーンは、この映画で、アカデミー賞を獲った。 (一番いい演技ではないのだが) だが、当時、アカデミー賞は発足したばかりで、 難関ではなかったのだ。 キャサリン・ヘプバーンがよくないと言うのではない。 (いつも素敵だ) ただ、この映画では、さほど素晴らしくないのだ。 オトーサン、 「すごいひとだね」 洋画2532本、邦画1309本も見ているとは... マイ・シネマ館. cooldaddyさん 2008年5月21日 勝利の朝 オスカー受賞4回という大記録をもつ女優キャサリン・ヘプバーンが オスカーを初受賞した作品がこの「勝利の朝」である。 当時彼女は36歳、映画出演3作目にしての快挙であった。 ちなみに後のオスカー受賞作品は 67年の「招かれざる客」、翌年の「冬のライオン」、そして81年の「黄昏」である。 なおオスカーを4回受賞した俳優はキャサリン・ヘプバーンただひとりである。 映画はブロードウェイの女優を夢見てニューヨークにやてきた女性が 紆余曲折を経た後に、主演女優のチャンスをつかみ、 見事花開かせるという物語である。 彼女自身の未来を予見させるような内容で、 この映画をスタートにキャリアを積み上げてきたことを思うと、 とても象徴的な作品といえよう。 それだけにラストの女優としての決意表明がより感動的に迫ってくるのである。


イタリア旅行

オトーサン、 「こりゃ、必見だ!」 ロッセリーニ監督とバーグマンの禁断の恋は、 映画史を騒がせた有名な事件です。 原題:Viaggio in Italia (1954) 監督:Roberto Rossellini 原作・脚本:Vitaliano Brancati /Roberto Rossellini Country:Italy / France Language:English / Italian Black and White 上映時間:85分 あらすじ: ナポリの海辺の別荘を相続した アレクサンダーは、遺産の別荘を売却しようと、 妻カテリーヌとイタリア旅行に出かける。 別荘は、眺めといい、庭園といい、家具調度品といい、 申し分のないものだった。 だが、そんななかで、結婚8年目の2人は、 些細なことで仲たがいし、別行動をとることになる。 アレクサンダーは、カプリへ遊びに行き、 カテリーヌは、博物館、火口、カタコンベなどを見物に。 最後だというので、2人は、ボンベイの遺跡を見に行くが、 発掘作業中に固く抱き合った男女の遺体が出てくる。 離婚するつもりだったカテリーヌだったが... 出演者: Ingrid Bergman ... Katherine Joyce(カテリーヌ) George Sanders ... Alexander 'Alex' Joyce(アレクックス) オトーサン、 「目は口ほどに物を言い」 名女優バーグマン、あらためて、 その大きな目の魅力&威力を痛感しました。 彼女が画面に出ているだけで、映画が成立するのです。 そうそう、忘れていました。 相手役のジョージ・サンダース、見事な演技でした。 INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982/8/29 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデンの王立演劇学校で学び、34年に映画デビュー。 39年ハリウッドに進出し、 42年「カサブランカ」で注目され、スターに。 44年「ガス燈」でアカデミー主演女優賞受賞。 50年、家庭を捨てて、ロッセリーニ監督を追い、イタリアへ。 一時期、ハリウッドから閉め出されるが、 56年「追想」で2度目のアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」「追想」 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「ゴルダ・メイアという女」 GEORGE SANDERS  ジョージ・サンダース 誕生日 1906/7/3-1972/4/25 出身 ロシア・サンクトペテルブルク 出演作 1936年「奇蹟人間」「勝鬨」 1937年「狙はれたお嬢さん」「奴隷船」 1938年「四人の復讐」 1939年「戦慄のスパイ網」「アリガニー高原の暴動」      「暗黒街に明日はない」 1940年「レベッカ」「海外特派員」 1941年「天国の怒り」「マンハント」「砂丘の敵」 1942年「激闘」「運命の饗宴」「海の征服者」 1943年「自由への戦い」 1944年「アラブの陰謀」「謎の下宿人」 1945年「ドリアン・グレイの肖像」「戦慄の調べ」 1947年「美貌の友」「幽霊と未亡人」「誘拐魔」「永遠のアムバア」 1949年「サムソンとデリラ」 1950年「イヴの総て」アカデミー助演男優賞 1952年「黒騎士」 1953年「イタリア旅行」 1954年「獅子王リチャード」 1955年「ムーンフリート」 1956年「口紅殺人事件」「すてきな気持ち」 1958年「宇宙ロケット帰還せず」 1959年「私はそんな女」「ソロモンとシバの女王」 1960年「美女と詐欺師」「最後の航海」「光る眼」 1962年「難破船」 1963年「金庫破り」「地球の皮を剥ぐ」(ナ) 1964年「暗闇でドッキリ」 1965年「モール・フランダースの愛の冒険」 1966年「さらばベルリンの灯」 1967年「ソニーとシェールのグッド・タイムス」「消えた拳銃」 1968年「キング・オブ・アメリカ」「ジャングル・ブック」(声) 1969年「狼の館」「空中蒸発」 1970年「クレムリン・レター」「美人殺人部隊」 1971年「エンドレス・ナイト」 1972年「サイコ・マニア」 その他の出演者: Maria Mauban ... Marie Anna Proclemer ... La prostituta Paul Muller ... Paul Dupont Anthony La Penna ... Tony Burton Natalia Ray ... Natalie Burton Jackie Frost ... Betty User Rating:7.5/10( 1,033 votes)       8.0/10( 25 votes)Yahoo! オトーサン、 「これは、名画だ」 ドキュメンタリー映画のようですが、 短いカットが、実に効果的につかわれています。 User Comments TheVidさん Colorado Springs 2003年3月26日 息を呑むような古代史を背景にした微妙なロマンス 傑作だ。 マーチン・スコセッシのアドバイスがずっと頭にあった。 ブラジルでDVDが発売されたので、 ようやく、その英語版をみることができた。 大変、力づけられた。 破局寸前のカップルの物語だ。 場所は、ポンペイの面影を残している。 ヴェスビアス火山の眺めは、リアルで魅了される。 魅惑のラストシーンで真実が明らかになるが、 これは、まさに驚愕の啓示のようだ。 この映画に触発されて、 ニューウェーブのロマンス映画が続々と生まれてきた。 ミケランジェロ・アントニオーニの「さすらい」、 ゴタールの「軽蔑」、 そして、スタンレー・ドーネンの「いつも2人で」などだ。 オトーサン、 「このひと、映画評論家かも」 dori_doli_dollyさん 2008年2月5日 呪われた映画 アントニオーニの『さすらい』より4年も前に、 ロッセリーニは物語を破壊していた。 内容は、倦怠期の夫婦が主人公の、 結婚するのが嫌になるようなリアルなものだが、 ストーリーは半ば崩壊していて、 観光地ドキュメンタリーと見紛うほどだ。 ゴダールはこの映画を見て、 「男と女と車があれば映画は撮れる」と言ったとか言わなかったとか。 最後は希望のある終わり方だが、やや唐突で強引な感じがする。 もちろん、2人とも意地を張っているだけで 本当は仲直りしたがっているという伏線が随所に張られているけれど、 根本的に問題が解決されたとは、どうしても思えない。 事実、ロッセリーニ夫妻は、 ギクシャクした関係を修復することができずに、 離婚してしまった。 観客や批評家たちが不満を口にしたのは、ある意味当然だ。 私だって、内容だけ見るなら、この映画は失敗作だと思う。 公開当時、この映画の意味を理解したものはごく少数しかいなかった。 たとえば、ジャン・コクトー、アンドレ・バザン、ジャン=リュック・ゴダール。 これこそ「呪われた映画」の名にふさわしいという気もする。 「呪い」の本当の意味は、「選ばれた者だけが解くことができる」なのだから。 『イタリア旅行』の呪いを解いた者たちが、具体的にどういう運命をたどったか、 説明する必要はないだろう。 ゴダールはこう言った、「男と女と車があれば映画は撮れる」と。 ちなみに、映画では夫婦のあいだに子供がいないことになっているが、 娘のイザベラ・ロッセリーニはこのときすでに生まれていたはずだ。 リアルさが必ずしも写実性から生まれるものではないことを示す好例だろう。


かけひきは、恋のはじまり

オトーサン、 「6.2か。なぜ低いんだ?」 旬のジョージ・クルーニーと名女優レニー・ゼルウィガーが 主演しているというのに。 気になったので、見に行きました。 原題:Leatherheads (2008) 監督:George Clooney 脚本:Duncan Brantley /Rick Reilly Genre:Comedy / Drama / Romance / Sport Rated PG-13 for brief strong language. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:114分 あらすじ: 1925年。 ドッジは、アメフト・プロチームのキャプテン。 全く人気の出ないチームを存続させようと必死だった。 窮余の一策で、目をつけたのは、人気のカレッジ・リーグ。 スター選手カーターをチームに引き込んで、挽回を狙う。 同じ頃、シカゴの女性記者レクシーは、 カーターの黒い噂を暴こうと密着取材をはじめていた... 出演者: George Clooney ... Jimmy 'Dodge' Connelly(ドッジ) Renee Zellweger ... Lexie Littleton(レクシー) John Krasinski ... Carter Rutherford(カーター) オトーサン、 「合わんなぁ」 ジョージ・クルーニーは、現代的すぎて、 1920年代の雰囲気を醸しだせていません。 GEORGE CLOONEY  ジョージ・クルーニー 誕生日 1961/5/6 出身 米ケンタッキー州レキシントン アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役として有名な ニック・クルーニーが父、叔父は俳優ホセ・ファーラー、 祖母は歌手のローズ・マリー・クルーニー、 従兄弟に俳優ミゲル・フェラーという芸能一家に育つ。 ケンタッキー大学在学中に俳優を目指して 82年、ロサンゼルスに移り住む。 不遇の1年をハリウッドで過ごした後、 数々のテレビドラマに出演し、 NBC「ER 緊急救命室」ダグラス・ロス医師役で、一躍スター。 このドラマではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞した。 映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりから 本格的に主役を演じるようになった。 2002年「コンフェッション」で監督デビュー。 2005年「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー賞監督賞にノミネート。 2005年「シリアナ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 活躍度 ◎↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「グリズリー2」 1988年「ハイスクールはダンステリア」 1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」      「レッド・サーフ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇ 1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇      「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇ 1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」◇ 2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲ 2002年「コンフェッション」◆「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆ 2003年「ソラリス」◇「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「ディボース・ショウ」◇ 2004年「オーシャンズ12」◇ 2005年「シリアナ」◇「グッドナイト&グッドラック」◇ 2006年「さらば、ベルリン」 2007年「オーシャンズ13」◇「フィクサー」◇ 2008年「かけひきは、恋のはじまり」◇ RENEE ZELLWEGER  レニー・ゼルウィガー 誕生日 1969/4/25 出身 米テキサス州ケイティ 60年代のアメリカに移住したドイツ系スイス人と スウェーデン人の母の間に生まれる。 高校時代はドラマクラブに所属。 テキサス大学で英文学を専攻。 演劇クラスを受講したことから女優を目指し、 在学中から舞台やCMに出演。 トム・クルーズのヒロイン役を演じた「ザ・エージェント」でブレイク。 「ベティ・サイズモア」でゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル部門) 主演女優賞に輝いた。2 003年「コールド・マウンテン」でアカデミー助演女優賞受賞。 2005年5月、カントリーシンガー、ケニー・チェスニーと結婚。 しかし、9月現在、婚姻の取り消しを申請している。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1993年「バッド・チューニング」 1994年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」      「リアリティ・バイツ」「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」 1995年「エンパイア・レコード」 1996年「ザ・エージェント」◇「草の上の月」 1997年「ライヤー」◆ 1998年「母の眠り」◇「しあわせ色のルビー」◇ 1999年「プロポーズ」◇ 2000年「ふたりの男とひとりの女」◇「ベティ・サイズモア」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「ホワイト・オランダー」◆「シカゴ」◇ 2003年「恋は邪魔者」◇「コールドマウンテン」◆ 2004年「シャーク・テイル」(声)◇      「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」◇      「シンデレラマン」◇ 2006年「ミス・ポター」◇「ビー ムービー」(声) 2008年「かけひきは、恋のはじまり」◇ その他の出演者: Jonathan Pryce ... C.C. Frazier Stephen Root ... Suds Wayne Duvall ... Coach Frank Ferguson Keith Loneker ... Big Gus Schiller Malcolm Goodwin ... Bakes Matt Bushell ... Curly Tommy Hinkley ... Hardleg Tim Griffin ... Ralph Robert Baker ... Stump Nick Paonessa ... Zoom Nicholas Bourdages ... Bug Jack Thompson ... Harvey User Rating:6.2/10 ( 8,248 votes)       6.2/10 ( 37 votes)Yahoo! オトーサン、 「こんなものかも」 T型フォード、当時の衣装などをいくら調達し、 セピア色を多用しても、せりふや役者が現代的すぎて、 チグハグになっていました。 Douglas Youngさん Memphis, Tennessee 2008年4月3日 ドタバタ喜劇、キュートで楽しめる (略 あらすじ紹介) ジョージ・クルーニーは、このドタバタ喜劇に出演するだけでなく、 監督もしている。 賞は獲れないだろうが、見ていて楽しい。 というのは、この映画の時代は、1925年。 脚本家は、われわれを当時に連れていってくれる。 当時は、ドタバタ喜劇の全盛期だったのだ。 映画のなかに身を投じれば、 その時代を味わえるだろう。 ジョージ・クルーニーは、実に才能がある。 だが、コメディの才能があるとは思えない。 レニー・ゼルウィガーとジョージ・クルーニーは、 いい感じを出していて、この映画を盛り立てている。 安手の映画と思うかもしれないが、それは間違っている。 恋は最後になるまで成就しない。 ルールがほんとんどないアメフトはいいね。 特に泥んこのなかの最後のゲームはいい。 これはキュートな映画だ。 作っていて楽しんだと思う。 だって魅せるもの。 10点満点で7点。 オトーサン、 「では、映画評論家のご意見をどうぞ」 この方、ほのぼの映画批評には初登場です。 町田敦夫さん 2008年4月15日 古き良きスポーツ界への惜別の歌が聞こえる ジョージ・クルーニーが往年のスクリューボール・コメディに オマージュを捧げた軽妙な一編。 「恋愛劇」「スポーツ映画」「人間ドラマ」の3つの味が楽しめるお得な秀作だ。 クルーニーが扮するドッジ・コネリーは、 1920年代の中年プロ・フットボール選手。 日本の野球界にも東京六大学リーグが プロ以上の人気を誇っていた時代があったと聞くが、 当時のアメフトも状況は似たようなものだったらしい。 カレッジリーグが大観衆を集める一方で、 プロのスタンドには閑古鳥が鳴き、 試合後はクリーニング代を節約するために ユニホームを着たままシャワーを浴びたとか。 移動はもちろん列車で、濡れたユニホームは車窓で乾かした。 ビッグビジネスとなった現在のNFLからは想像もできない、 そんな貧乏エピソードが楽しい。 所属チームの破産に瀕したドッジは、 カレッジリーグのスターだったカーター(ジョン・クラシンスキー)をスカウトする。 カーターには第1次世界大戦の英雄という顔もあったが、 その英雄談の真偽を暴くために乗りこんできたのが、 敏腕女性記者のレクシー(レニー・ゼルウィガー)だ。 古風な顔立ちのレニーが古き良き時代の役柄にハマるのは 『恋は邪魔者』(03)で証明済み。 当然ドッジとカーターも、男勝りのレクシーを巡って恋の鞘当てを繰り広げることになる。 テンポの早いしゃれた会話と、禁酒法を背景にした抱腹絶倒のプロットを 監督も兼ねるクルーニーは手際よく処理。 互いに素直になれないドッジとレクシーの間に、愛すべきロマンスを醸成した。 一方で、カーターの偽りの英雄談に絡めて語られる人間ドラマは、 誠実さや忠誠といった徳目について、多くのことを考えさせる。 アメフトにせよ、野球にせよ、サッカーにせよ、相撲にせよ、 プロスポーツはかつて谷町的な金持ちの道楽だった。 それが利潤目当てのビジネスへと変化するにつれて、 競技の公平性や安全性が格段に向上したことは間違いない。 八百長やラフプレーは厳しく罰せられるようになったし、 観客がスタンドで圧死するような事件も起きなくなった。 だが、それで失われたものも少なくはないというのが、 本作の作り手からのメッセージだ。 クライマックスとなる泥の中の一戦で、 ドッジのチームは管理の進んだ現在のプロスポーツに中指を突き立てるような、 おそろしく破天荒な作戦を繰り出す。 それは貧しくとも自由があった黎明期のプロスポーツへの、 惜別の雄叫びであったに違いない。 70点。


ゴルゴ13 九竜の首

オトーサン、 「こんな映画、あったのか」 麻生首相みたいに、オタクではありませんが、 たまに喫茶店で置いてあるのをみつけると読みます。 「アニメならともかく、実写はムリでは?」 原題:ゴルゴ13 九竜の首(1977) 監督:野田幸男 原作:さいとうたかを 脚本:中島信昭/杉本功 Genre:Action/ Drama 上映時間: あらすじ: ゴルゴ13は、スナイパー。 今度の依頼は、シンジケートのボスの暗殺だ。 飛んだ先は、香港。 香港警察のスミニー刑事の目が光っていた。 香港警察とゴルゴ出現に脅えるボスは、警戒を厳しくするが、 側頭部を撃ち抜かれ即死する。 だが、殺したのは、ゴルゴではなかった。 犯人は、ポーラニア領事ポランスキー。 アメリカ亡命の手みやげに、ボスを狙ったのだ。 しかも、ついでに、ゴルゴも消そうとする。 ゴルゴは、石霊島の隠れ家にひそむポランスキーへの復讐を開始する。 出演者: 千葉真一 ....ゴルゴ13 嘉倫....スミニー刑事 ジェリー伊藤....ポランスキー オトーサン、 「配役ミスだ」 千葉真一さん、好きな俳優ですが、この役はムリ。 眉毛を濃くしたりしていますが、気味が悪いだけ。 その他の出演者: 林偉哲 .... 周雷峰 ジョアナ・トース...マリヤ ダナ ....麗花 エレーナ・スン....江蘭 李志中....王徳明 陳耀林....陳 黄樹棠....洪 宋錦棠....李 ジム・ブルース....署長 ジョージ・リー....清 唐天希....入道 フィオナ・ハンフリー....キャサワリー火喰い鳥 ビル・レイク....アンドレ・ガストン エドワード・ハート....シュルツ アラン余....毒蜘蛛・黒竜 テリー・オブライエン....狙撃者 高橋健二....空手三兄弟1 高橋敏光....空手三兄弟2 古賀弘文....空手三兄弟3 グレン・トムスン....フランツ クレイトン....ロッキー・ブラウン ボブ・イングルス....スペンサー アーウィン・パノス....トリアーノ 新藤恵美....葉連 志穂美悦子....林玲 鶴田浩二....重宗千造 User Rating: 4.8.10 ( 19votes) Yahoo! オトーサン、 「いまとなっては、駄作」 User Comments: meijinさん 2005年11月20日 成りきりすぎる 以前ビデオで観ましたけど、 原作のイメージを損なわないように意識し過ぎたせいか かえって臭すぎる出来になっちゃってるのには爆笑モノでした。 オープニングから、「ゴルゴォー、ゴルゴォー」と まるで某コーヒーのCMの女性の声が流れてるのには変な印象を受けるし、 またゴルゴを演じる千葉氏がどうみてもヤーさんにしか見えないし (成りきりすぎてるのもあるんだけど)、 とにかく劇画調に作ってはいるんだけども かえってギャグ漫画に見えちゃうのが自分としての感想です。 オトーサン、 「このひとも、テレビ東京で見たんだ」 電動青りんごさん 2008年11月16日 貧相な体格、パンチパーマのゴルゴ 一昨日ぐらいに連載40周年記念パーティーが報じられ、 現在テレビ東京でも、 舘ひろし主演の連続アニメ版を放映中の「ゴルゴ13」ですが、 40周年記念なのか、またTVアニメ版のファンへのプレゼントなのか、 同じ深夜帯のテレ東「バリ・シネ」で先程放映されたので観ました。 外国人俳優は、高倉健主演の前作実写映画イラン編「ゴルゴ13」と同じく 全て日本語吹替でしたが、 香港警察のスミニー刑事の部下の吹替が故・富山敬!! 懐かしい声だ〜〜〜!! しかし、なぜかゴルゴ13がパンチパーマだし、 体格も原作コミックやTVアニメに比べると貧相だし、 機内にて、小さな女の子の前で柔らかに笑う表情を見せちゃうし、 簡単に殴られちゃうし、 何より自分の後ろに人を立たせまくってるぢゃないかっっっ!! 独りで乗り込んじゃう女刑事リンリンや、 何か言われるとあっさり引き返しちゃう香港警察等も含め、 かなり脚本や演出が穴だらけでした。 ドラマにも、クライマックスとその前までのメリハリがあまりなく、 一言で「こういう話」と説明するのが難しいと言うか、ダラダラし過ぎ。 とは言え、主演の千葉真一はスゴく目ぢからがあり、 表情もTVアニメ版のイメージに近かったですね (上記の機内で微笑むとこ除いて)。 なかなかゴルゴらしく見えましたよ。 あとは、音楽のセンスが古いと言うか、まるで「日本沈没」みたいな雰囲気。 1977年と言えば、あの「スター・ウォーズ」が公開された年なのに、 本作の音楽ときたら、ドロンドロンという電気ギター?や、 とにかく昔っぽい軽音楽で、全然イケてないです。 極め付けは「♪ゴルゴ〜〜〜、ゴルゴ〜〜〜」という言葉のみが スキャットで歌われるテーマ曲。 ダサ過ぎる!! ただ、全体としては、高倉健主演「ゴルゴ13」よりは面白かったです。 ちなみに、連載40周年パーティーの記者会見?で、 現在、実写映画版を作るとしたら主演は誰がいいかと訊かれた 原作者さいとう・たかを先生が挙げたのは「砲丸投げの室伏選手」。 確かに体格いいですね。観てみたい!! あと、1980年代に劇場公開されたアニメ映画版「ゴルゴ13」が未見なので、 ぜひ観てみたいです。 当時の新聞広告で、新方式“COMPIX”と書かれていたのを覚えてますが、 どんな映像表現だったんでしょうか?


キル・ポイント

オトーサン、 「海外TVドラマか」 シーズン1、宣戦布告と2、完全包囲の2本をまとめて TV朝日の日曜洋画劇場で放映していました。 原題:The Kill Point (2007)    Who's Afraid of Mr. Wolf 監督:Steve Shill 脚本:James DeMonaco Genre:Crime / Drama 上映時間:43分×2本 あらすじ: 元海兵隊員ウルフ率いる5人組が銀行を襲撃した。 強奪は、成功するかに思えたが、 偶然、居合わせたFBI職員が発砲する。 副署長アブラミは、SWAT突入を指示し、銃撃戦となる。 警察が包囲するなか、 ベテラン交渉人ホルストは、強盗団と忍耐強く接触を試みる。 呼びかけに応じて、銀行から出てきたウルフは、 自分はイラク戦争の犠牲となった帰還兵だと演説する。 だが、そんな自分たちに国はどうしてくれたのか! 血の叫びに、市民は共感し、彼は英雄となっていく。 そんななか、ピッツバーグの富豪・アランは、 娘が人質になっていると知り、現場に駆けつけ、 ホルストに、娘を最優先に解放させろと迫る。 だが、全員救出、差別はしないと言うホルストを 指揮から外そうとする。 出演者: John Leguizamo ... Mr. Wolf(ウルフ) Donnie Wahlberg ... Horst Cali(ホルスト警部) Michael Hyatt ... Connie Ruebens (コニー警部補) Mike McGlone ... Deputy Chief Abrami(副署長アブラミ) Tobin Bell ... Alan Beck (アラン) オトーサン、 「よかったね、主役を張れて」 脇役での好演技に注目してきましたが、 いい役をもらったものです。 交渉人、ドニー・ウォルバーグ、 弟に先を越されましたが、これから活躍するのでは? JOHN LEGUIZAMO  ジョン・レグイザモ 誕生日 1964/7/22 出身 コロンビア共和国ボゴタ 5歳で渡米。不良少年だったが俳優を志すようになり、 ニューヨーク大学の演劇科に進学し、 リー・ストラスバーグに師事。 88年のテレビ・シリーズ「マイアミ・バイス」で俳優デビュー。 88年「カジュアリティーズ」で映画デビュー。 91年、自作のワンマンショー「MAMBO MOUTH」で7役を演じ、 オフ・ブロードウェイで上演。 35週間のロングランを記録し、オビー賞を受賞、 トニー賞2部門にノミネートされる。 95年「3人のエンジェル」のドラッグクイーン役で ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1988年「カジュアリティーズ」 1990年「リベンジ」 1991年「N.Y.キッズグラフィテイ」「心の旅」 1993年「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」「カリートの道」 1995年「恋する放火犯」「3人のエンジェル」 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ロミオ&ジュリエット」      「ザ・ファン」 1997年「スポーン」「ボディ・カウント」「ペストはカメレオン」 1998年「ドクター・ドリトル」(声) 1999年「サマー・オブ・サム」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声) 2001年「ムーラン・ルージュ」「ビッグ・マネー」 2002年「コラテラル・ダメージ」「アイス・エイジ」(声)      「チェーン・オブ・ファイア」「スパン」      「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」 2004年「タブロイド」 2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「アサルト13 要塞警察」      「スウェー★ニョ」 2006年「アイス・エイジ2」(声) 2008年「ハプニング」 DONNIE WAHLBERG  ドニー・ウォルバーグ 誕生日 1969/8/17  出身 米マサチューセッツ州ボストン マーク・ウォルバーグの兄 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1996年「ボディ・カウント ヤバい奴ら」「身代金」 1998年「サウス・ボストン」「サブウェイ・パニック1:23PM」 1999年「ゴースト・アウトローズ」「シックス・センス」 2002年「ドリームキャッチャー」 2005年「ソウ2」 2006年「ソウ3」 2007年「ソウ4」「デッド・サイレンス」 その他の出演者: Christine Evangelista ... Ashley Beck Bingo O'Malley ... Bernard Ethan Rosenfeld ... Robby Sabian Jennifer Ferrin ... Chloe J.D. Williams ... Cat Frank Grillo ... Mr. Pig Michael Hogan ... Hawk Adam Cantor ... Rocko Geoffrey Cantor ... Abe Shelton Jeremy Davidson ... Mr. Rabbit Wayne Kasserman ... Tonray Ryan Sands ... Leroy Nick Koesters ... One Armed Leon Patrick Jordan ... Johnny Boy Nick LaMantia ... SWAT Member Rascal Leo Fitzpatrick ... Mr. Mouse Michael K. Williams ... Q Leslie Merrill McCombs ... Reporter Dana Ashbrook ... Tony Jeff Hochendoner ... Big Stan User Rating:7.9/10 ( 651 votes) オトーサン、 「高いスコアだ」 TVドラマもあなどれません。 User Comments galendev-1さん United States 2007年7月26日 上出来の脚本、筋書きもいい。 いま見終ったばかりだ。 なんてよくできたドラマなのだろう。 ABCの「ザ・ナイン」 (The Nine)も似たようなドラマだったが、 平凡なので、落胆した覚えがある。 それに対して、この映画は、緊迫のサスペンスに加えて 見事に描きこまれた登場人物が出てくる。 ドニー・ウォルバーグとジョン・レグイザモが最高の才能を発揮している。 登場人物がまるで現実にいるように感じる脚本だ。 悪い面も良い面もある。 ウォルバーグも、レグイザモも、お互いカンペキな演技だ。 2人は、猫と鼠の人質ゲームを繰り広げている。 最後にどうなるかはらはらしてしまった。 普段は目につかない細部についても、 例えば、撮影や音楽、色彩の選びかた、登場人物のクセも、 ありあえない出来事であるストーリーをリアルに感じさせる。 これは見る価値のあるショウだ。 この本当に知的なミニTVシリーズ、どのシーンも愛さずにはいられない。 最後に、私は、ほかのショーも、これに倣うことを願う。 オトーサン、 「このひと、深夜3時に起きているのかなぁ?」 紅色もも太さん 2008年5月26日 キル・ポイント 先週まで土日に2話ずつ4回シリーズで放送されていた 「キル・ポイント」がけっこう面白かったです。 銀行強盗に失敗して立て篭もることになってしまうところとか、 何か「狼たちの午後」に似ている部分が多かったんですけどね。 ジョン・レグイザモさんが銀行前で演説する場面なんてそっくりでした…  イラク戦争の退役軍人たちが政府の対応に不満をぶつけて ヒーロー扱いされて行くってのも似ていますよね? まっ展開も早いしノンストップで話が進んでいくので楽しいですよ。 ラストはあまり救われないので寂しいですけど、お勧めします! ともかく「ERXII 緊急救命室」にも出演していた ジョン・レグイザモさんがかっこいいですね。 顔の印象からか悪役っぽいのが多いですが…  あんまり鍛えていないお腹の肉も良かったです。 しかし「キル・ビル」を意識しまくった 日本版のセンスはいかがなものでしょうか…


ネバー・セイ・ダイ

オトーサン、 「どこかで見たような題名だな」 配役をみましたが、誰も知りません。 "The Point Men"の意味も不明です。 ポイント・マン、どんな男たちなのでしょうか? 題名:The Point Men (2001) 監督:John Glen 原作:Steven Hartov 脚本:Ripley Highsmith Genre:Action /Drama Rated R for violence, language and some sexuality. Country:UK / France / Luxembourg Language:English 上映時間:90分 あらすじ: アラブ系テロリスト、アマーは、 世界を恐怖に陥れている。 外人暗殺部隊は、ひたすらアマーを追う。 その暗殺に成功し、大喜びしているなかで、 トニーだけは、その男がアマー本人でないと主張する。 紆余曲折の末、アマーの標的が和平会議と知る。 トニーは、イスラエルとPLOの和平会議の会場へ急行する。 アマーは、記者になりすまして、会場入りしていた。 出演者: Christopher Lambert ... Tony Eckhardt(トニー) Kerry Fox ... Maddy Hope(マディ) Vincent Regan ... Amar Kamil(アマー) オトーサン、 「熱心に演技しているな」 トニー役のクリストファー・ランバートの経歴をみましょう。 テロリスト役のヴィンセント・リーガン、 なぜか、海外映画俳優マガジンに経歴が載っていません。 CHRISTOPHER LAMBERT  クリストファー・ランバート 誕生日 1957/3/17 出身 米ニューヨーク 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1979年「シシリアン/ストーリー・オブ・マフィア」 1981年「LE BAR DU TELEPHONE」 1984年「グレイクストーク類人猿の王者/ターザンの伝説」      「サブウェイ」「残火」 1986年「ハイランダー/悪魔の戦士」 1987年「シシリアン」 1988年「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1989年「ホワイ・ミー?」「ダイアン・レインの愛にふるえて」 1991年「ハイランダー2」「美しき獲物」 1992年「危険な友情/マックスとジェレミー」「フォートレス」 1993年「ガンメン」 1994年「ハイランダー3/超戦士決戦」「ハンテッド」 1995年「モータル・コンバット」「ロードランナー」 1996年「アドレナリン」「フリーズ/地獄の相続人」「ニルヴァーナ」      「2dogs トゥー・ドッグス エルキュールとシャーロック」 1997年「ワイルド・ガン」「アルレット」 1998年「ベオウルフ」 1999年「レザレクション」「フォートレス2」 2001年「ネバー・セイ・ダイ」 2003年「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」 その他の出演者: Cal Macaninch ... Horst Nicolas de Pruyssenaere ... Peter Hauser Donald Sumpter ... Benni Baum Maryam d'Abo ... Francie Koln Oliver Haden ... George Masoud Hendrick Haese ... Rainer Luckman William Armstrong ... Harry Weber Martin Siegel ... Gen. Ben-Zion Marco Maes ... Nabil Patrick Hastert ... Thomas Skorzeny Lisa van Laarhoven ... Blond Guido Molinaro ... Bavarian User Rating:4.4/10( 499 votes)       5.3/10( 19 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments The_Woodさん slc 2002年6月11日 クリストファー・ランバート、テロリストの尻を蹴る! 私は、こうしたアクション映画ガイドを軽蔑している。 だが、この映画は、何か心に引っかかるものがあった。 微笑を浮かべて、歩み去った。 この映画は、テロリストを扱った最近の大手映画会社の映画よりも ずっといい。 勿論、「コラテラル・ダメージ」に、がっかりしたことだ。 それに、メッチャ酷い「9デイズ」にも。 この映画は、スタイルで勝負するのではなく、 荒々しい流血のアクション・シーンで勝負している。 クリストファー・ランバートは、いつも楽しませてくれる。 偉大な俳優ではないが、自分のすべてを注ぎ込んでいる。 この映画でもそうだ。 特別なものは見当たらないが、 夕方を過ごすいい方法を探しているなら、 この映画は、ほかのどれよりも得るものが多い。 10点満点で8点だ。 オトーサン、 「ネバー・セイ・ダイ、この題名は007からか」 部下Aさん 2007年8月19日 「ミュンヘン」の逆パターン 原題の"THE POINT MEN"は“暗殺部隊”の意味。 邦題はまるで007の「トゥモローネバーダイ」や ショーン・コネリーの復帰作(別系列の製作だが) 「ネバーセイネバーアゲイン」を連想させる。 と思ったら監督が007をいくつもてがけているジョン・グレン。 (007「リビング・デイライツ」のボンドガール、マリアム・ダボも出てます) 配給会社はそのイメージをねらったふしあり。 だが、内容はぜんぜん007に近いものではない。 アラブのテロリスト、アマー・カミールを暗殺しようとした イスラエルの工作員8人のチームが逆にハメられ、1人が殺される。 アマーは自分の仲間を暗殺し、 自分をも殺そうとしたこのチームの残り全員を皆殺しにしようとする。 ひとりまたひとりと殺され、 そこへアラブとイスラエルの和平交渉が行われることになる...。というものだ。 こちらの映画のほうが先に製作されているが、 ちょうどスピルバーグ監督の「ミュンヘン」と逆の状況である。 (この8人のチームのことをセリフで“foreign agent”と言っているが、 これは“外国生まれのイスラエル人の工作員”の意味だと思う。 イスラエルでは外国で生まれたユダヤ人がスパイになって外国で活躍する。 字幕では“外人部隊”となっていてまるで違う意味にとれるが、 イスラエルのことを良く知らない訳者だったのではないだろうか。) 「ミュンヘン」と違い、この作品はアクション映画的になっている。 アマー・カミールを演じるのは「トロイ」でブラピの腹心の部下、 そして「300」では隊長役を演じたヴィンセント・リーガン。 (実はこの人目当てで見た。) イギリス人なのにアラブ人という設定で、標的の人物を殺すために イスラエル人になったりギリシャ人になったり七変化だ。 このあたりのサスペンスやカーアクションはさすが007の監督、 けっこううまい。 だが、イスラエル人もアラブ人もロシア人も英語を話していたり、 PLOの要人との関係がご都合主義な感じであったりで つくりがいささかユルい。 そして最後に急に“もう殺し合いはやめよう”というようなセリフがあって シリアスなメッセージが送られる。 (9.11事件のあった年に製作されているのでそうなったのだろうけど。) ユルめのアクション映画とシリアスな映画とがまじった、 中途半端な感じになってしまっている。 アイデアはいいのだから、もう少しうまくつくれなかったのかなと思う。 (これも原作があるらしい。 もしかしたら“報復暗殺”はよくあることなのか。) あまりおすすめではないが、 ヴィンセント・リーガンのファンにはおすすめ。 (何人いるだろう。) たっぷり悪役ぶりが見れます。 珍しくラブシーンもあるし。 彼はギリシャやローマの時代劇に多くでてるが、 これを見て、その理由が良くわかった。 彼はイギリス人には見えないし、現代の服より昔の衣装が似合う人なんですわ。 やっぱり隊長がいいってことかな....。


ハッピーフライト

オトーサン、 「Yahoo!で、8.0か」 こんなに高いスコアは久しぶりです。 ほんとにいい映画なのかなぁ? 初日に見に行きましたが、ANAが全面協力したことで、 リアリティも、迫力もある映画に仕上がっていました。 原題:ハッピーフライト(2008) 監督:矢口史靖 脚本:矢口史靖/ 矢口純子 上映時間:103分 あらすじ: 鈴木は、副操縦士だ。 機長昇格試験をかねる飛行で、 機長・原田の厳しい視線や物言いにすくみあがる。 キャビンアテンダントの悦子は、 初の国際線フライトで緊張しまくり。 チーフパーサー・山崎のいじめが待っていた。 乗客のクレームにも、満足に対応できない。 地上でも、大騒ぎが起きていた。 メンテナンスに追われる整備士たち、 エンジンに鳥が飛び込まないように警戒するパトロール、 空港見学の児童への対応やパニックを起こした新婚女性など さまざまなスタッフが、てんてこ舞いだった。 さて、その日のフライトは、ホノルル行き。 何とか、定刻に離陸したものの... 出演者 田辺誠一 ... 副操縦士・鈴木 時任三郎 ... 機長・原田 寺島しのぶ ...チーフパーサー・山崎 綾瀬はるか ...キャビンアテンダント・悦子 岸部一徳 ... オペレーション・ディレクター・高橋 オトーサン、 「田辺誠一くん、まぁまぁだね」 時任三郎さん、寺島しのぶさん、岸部一徳さん、 なかなかの演技でした。 「綾瀬はるかちゃん、可愛いね」 脇役陣では、グランドスタッフ役の田畑智子さん、 かつらをつけた乗客役の笹野高史さん、 とても素敵な演技で、いい印象をもちました。. 田辺 誠一 誕生日 1969/4/3- 出身地 東京都世田谷区 16歳、絵画や小説、写真にいそしむ。 1992年から自主映画を製作し、俳優デビューする。 テレビコマーシャルへの出演をへて、 2001年「ハッシュ!」で同性愛者を好演し、 キネマ旬報の日本映画部門で2位になる。 2003年、監督作品「ライフ イズ ジャーニー」を公開。 妻は女優の大塚寧々。 出演作 1995年「冬の河童」 1996年「陽炎2」 1998年「四月物語」「MIND GAME」「BLUES HARP」「激しい季節」 1999年「あつもの」 2000年「リング0 バースデイ」「京極夏彦 怪 7人みさき」 2001年「ハッシュ!」 2002年「害虫」「黄泉がえり」「伝説のワニ ジェイク」(声) 2003年「さよなら、クロ」「ライフイズジャーニー」「解夏」「半落ち」 2004年「恋人はスナイパー 劇場版」      「恋の門」「約三十の嘘」「またの日の知華」「フリック」 2005年「イン・ザ・プール」「せかいのおわり」「スクールデイズ」 2006年「明日の記憶」「アタゴオルは猫の森」 2008年「ハッピーフライト」 その他の出演者 吹石一恵 ...キャビンアテンダント・真里 田畑智子 ...グランドスタッフ・木村菜採 小日向文世 ...機長 木野花 ... 悦子の母 柄本明 ... 悦子の父 笹野高史 ... 乗客 菅原大吉 ... 乗客 竹中直人 ... 乗客 正名僕蔵 ... 乗客 藤本静 ... 乗客 森下能幸 ...雑誌記者 田中哲司 ... ライン整備士 ベンガル ... バードパトロール 田山涼成 ... グランドマネージャー 平岩紙 ... グランドスタッフ 中村靖日 ... ディスパッチャー 肘井美佳 ... ディスパッチャー 森岡龍 ... ドック整備士 長谷川朝晴 ..管制官. いとうあいこ ...管制官 江口のりこ ...管制官 宮田早苗 ... 管制官 User Rating: 8.0/10 ( 66 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Coments: 405Xさん 2008年11月14日 やほーい。試写会当選しましたー!! ちょろっと感想というか酷評していいですか?w いや、そんな酷評ということもないかもしれませんが… やっぱりねウォーターボーイズとかスイングガールズと比べると、 若干見劣りするというか入り込めない。 スッチー映画の好き嫌いとかもあるかもしれませんが… (ちなみにオイラは苦手w) ただ主役はCAだけじゃないです。 フライトに関係する人がたくさん出てくるんだけど、 全ての人がしっかりとキャラクター設定されている。 そこら辺はすごい。 だから洋画を見ている時にありがちな、 「アレ?これ誰だっけ?」っていう事は一切なかったです。 それだけに、上映時間が2時間弱っていうのはもったいない。 それぞれのキャラクターのもっと深いところまで描かれていたら、 もっとおもしろくできたかも。 今日、ハッピーフライトの舞台裏的な番組を見ていて、 映画になったのは取材したものの9分の1くらいって言ってて、 「おい、ならもっと映画時間長くしろよー」と思った。 その番組でやってた飛行機の墓場とか、映画にいれてほしかったわ。 田辺誠一が前の会社の先輩に見えて仕方なかったです(笑) あとヅラネタ大好きですわ!! 50点。 オトーサン、 「では、映画評論家のご意見は?」 流山の小地蔵さん 2008年10月29日 よくこんなシナリオにANAは乗ったものだと 感心するほど、トラブル続出の業界物語 いかにANAが全面協力したか、 本日続々試写会に現れるANA関係者の数からして、 相当気合いの入ったタイアップ作品なんだと言うことが忍ばせる作品でした。 何しろ1回のフライトにかかっているANAの業務のおそらく殆どの裏表を 包み隠さず、描きあげているのです。 えっ、こんな乗客からのクレーム、整備のミス、 飛行中のアクシデントまで描かれていて、 よくこんなシナリオにANAは乗ったものだと感心しました。 おそらくは、エンタティメントに徹する矢口監督が口説き落としたのでしょう。 たった1回のフライトを2時間のドラマに仕立て上げるのは、 なかなかのストーリーメーカーであると思いました。 まず前振りらして、インパクトあり。 副操縦士の鈴木が操舵を誤り、海に墜落するシーンから始まります。 もちろんこれはシュミレーション。 でも、機長への昇格試験が近い、鈴木は緊張まくり。 最初は本当に墜落するのかと思わせるほどでした。 実は、このシーンは重要な複線。 悪夢は、再び本番飛行でやってくることになるのです。 ばつの悪いことに、冷や汗が乾かないうちに、 鈴木は病欠機長の代替えで、フライトへ。 タダでさえ心臓バクバクなところに、降ってわいたように、 今度のフライトが機長昇格試験になってしまうのです。 しかも試験教官となる原田機長は、無口でいかにも厳しそうな風貌。 そんな鈴木のフライトに、カモメがぶつかり機体異常が発生したり、 引き返そうとしたら、台風が待ち構えていたり、もう大変! そんな大手航空会社の副機長らしからぬチェリーボーイぶりを、 田辺誠一が熱演しています。 彼がボケなら、突っ込み役は、機長の原田。 こいつはくせ者で、まじめな顔して、 時々ジョークをかませてくれたり、突如ぼけます。 機の重大トラブルで、鈴木が焦りまくっている表情を、 楽しむかのように、こんな時は笑ってやり過ごすしかないと苦笑い。 状況から、そんな事でいいのかよぉ〜、ANAは!って言いたくなるけど、 矢口監督は平気の平左らしい。 とにかく二人の掛け合いがこのドラマのツボで、 原田がぼける度に、試写会会場でも大爆笑に包まれました。 原田を演じる時任三郎のポーカーフェイスぶりがドンピシャはまってましたね。 国際線初搭乗のCA斎藤を演じる綾瀬はるかも、初々しさがよく出ていました。 沢山の乗客から一気に注文を受けて、間違えてしまい、 トイレで泣き崩れるところはいじましかったです。 落ち込むCA斎藤に、畳みかけるように乗客の高校生が、 CAになるための秘訣を聞いています。 なんて答えたかは、見てのお楽しみだけど、 意地悪な質問を監督はさせるもんだなと感心しました。 あと乗客の中に、ものすごいクレーマーがいたのですが、 チーフパーサーの山崎がクグッとフォローしました。 ANAのホスピタリティを感じさせる名台詞だと思いました。 企業イメージが、ウンとアップする山場でしたね。 あと岸辺一徳演じるオペレーション・ディレクターもおもしろかったです。 職場の情報化についていけない、ただのおっさんという感じ。 そのおとぼけぶりが何とも可笑しかったです。 但し、みんながみんなギャグをかましたいたわけではありません。 整備部門は、命を預かる現場の厳しさをぴしっと描いて、物語を絞めていました。 全般的に、航空オタクが作ったとして思えないほど、専門用語が飛び交うので、 多少飛行機の本を読んでおくと作品がわかりやすくなるかもしれません。 バードパトロールなる職業があることを、この作品で初めて知りました。 大勢の集団が、困難を超えて一つの目標を目指すドラマを手がけてきた矢口作品。 今回もまた『ヒコーキ』を素材に、そこに関わる人たちの熱い思いを 巧みにドラマにしてしまった手腕に敬服しました。 自分の助監督全員を、監督に出世させた手腕は侮れませんでした。 評価:90点


もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン

オトーサン、 「魅力的な題名だな」 見所は、何といってもジョアンヌ・ウォーリー。 エマニエル夫人よりも、セクシーかも。 原題:Kill Me Again (1989) 監督:John Dahl 脚本:John Dahl /David W. Warfield Genre:Action / Crime / Drama / Thriller 上映時間:94分 あらすじ: 私立探偵ジャックのところへ、 妖艶な美女フェイが現われて、 何と、私を殺してと切り出す。 愛人から身を守りたいの、 偽装殺人を仕組んでくれない? ジャックは、危ない話と思ったが、 別れた妻に似ているので、つい引き受けてしまう。 だが、それは地獄の苦しみへの第1歩だった。 出演者: Val Kilmer ... Jack Andrews(ジャック) Joanne Whalley ... Fay Forrester(フェイ) Michael Madsen ... Vince Miller(ヴィンス) オトーサン、 「ヴァル・キルマーって、いいね」 純真さが受けるのでしょうね。 でも、この映画、やはりジョアンヌ・ウォーリーの魅力でしょう。 悪女ながら訴えかけるような瞳が素敵です。 VAL KILMER  ヴァル・キルマー 誕生日 1959/12/31 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 高校を飛び級で卒業。 ハリウッド・プロフェッショナル・スクールで学ぶ。 17才でジュリアード学院演劇科に最年少で入学。 83年に「スラブボーイズ」でブロードウェイ進出。 84年「トップ・シークレット!」で映画デビュー。 88年ジョアン・ウォーリーと結婚したが、95年に離婚。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「トップ・シークレット!」 1985年「天才アカデミー」 1986年「トップガン」 1988年「ウィロー」 1989年「もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン」 1991年「ドアーズ」 1992年「サンダーハート」 1993年「ブロンディー/女銀行強盗」「トゥルーロマンス」◆ 1995年「バットマン・フォーエヴァー」◇「DEAD GIRL/狂気の愛」      「ヒート」◆「愛と勇気の翼」 1996年「ゴースト&ダークネス」◇「D.N.A.」◆ 1997年「セイント」◇ 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)      「アット・ファースト・サイト」◇ 2000年「レッド・プラネット」◇「ポロック 2人だけのアトリエ」◆ 2002年「ハード・キャッシュ」◇「ソルトン・シー」◇ 2003年「ワンダーランド」◇「ミッシング」◆ 2004年「ブラインド・ホライズン」◇「アレキサンダー」◆ 2005年「マインドハンター」◆「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」 JOANNE WHALLEY  ジョアンヌ・ウォーリー 誕生日 1964/8/25 出身 英サルフォード 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1982年「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」 1985年「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」 1988年「ウィロー」「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 1989年「もう一度殺して」「スキャンダル」 1990年「ネイビー・シールズ」 1991年「スピリット/傷だらけの栄光」      「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1992年「ストーリービル/秘められた街」 1993年「マザーズボーイ/危険な再会」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」「脅迫」 1998年「知らなすぎた男」 1999年「バッド・スパイラル 運命の罠」 MICHAEL MADSEN マイケル・マドセン 誕生日 1958/9/25 出身 米イリノイ州シカゴ 女優バージニア・マドセンを含む3人兄弟。 シカゴのゲイリー・シニーズが主催するステッペン・ウルフ・シアターで 「二十日鼠と人間」を観て、演劇の道に。 車の修理工、病院の用務員をしながら、下積み時代を過ごし、 テレビ番組の出演を経て、83年「ウォー・ゲーム」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「ウォー・ゲーム」 1991年「テルマ&ルイーズ」「ドアーズ」 1992年「レザボア・ドッグス」「トラブル・バウンド 復讐の銃弾」 1993年「フリー・ウィリー」 1994年「フリー・ウィリー2」 「ワイアット・アープ」「ゲッタ・ウェイ」      「裏切」◇ 1995年「スピーシーズ/種の起源」◇ 1996年「狼たちの街」「フランキー・ザ・フライ」「エグゼクティブターゲット」◇ 1997年「フェイク」◆「ザ・メイカー」◆      「レッド・ラム/狂気の挑戦状」◇「センダー/超誘導体」 1998年「スピーシーズ2」◇「ラフ・ドラフト/殺人実況報道」◇      「ミリオネア」「ブラック・ハート」 1999年「サンダーボール」◇「ファイナルサンクション」◇      「トゥーセカンズ」◇ 2000年「CHOKE チョーク」 2001年「LAPD処刑分署」「エクストリーマーズ」 2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」 2003年「キル・ビルVol.1」 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」 2005年「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」(NC)      「ブラッドレイン」◇ 2006年「最終絶叫計画4」 その他の出演者: Pat Mulligan ... Sammy Nick Dimitri ... Marty Robert Schuch ... Collection Agent #1 Duane Tucker ... Collection Agent #2 Molly Flanegin ... Gossipy Motel Clerk Dominic Dinino ... Rest Stop Little Boy Daniel Dorse ... Rest Stop Father Bibi Besch ... Jack's Secretary Jim Boeke ... Javonovitch Jon Gries ... Alan Swayzie Michael Sharrett ... Tim the Motel Clerk Debby Lynn Ross ... Kathy the Drowned Wife User Rating:6.3/10( 1,405 votes) オトーサン、 「ま、妥当なスコアだな」 撮影もなかなかのものでした。 ネバタの赤茶けた風景、仰角で撮る人物など いくつものアイディアが光っていました。 "LAST CHANCE"なんていう鉱山の町があるのをはじめて知りました。 1932年にターコイズが発見され、所有者が何人も入れ替わったそうです。 「一山当てるぞ、このおれが。...Last Chanceだ」 てなことで、町の名前が生まれたのだとか。 User Comments inframanさん the lower depths 2005年6月25日 Nifty little flick ジョアンヌ・ウォーリー、なんてセクシーな女性なのだ。 ヴァル・キルマーが彼女をつかまえて、結婚したのも首肯ける。 この映画の彼女は、 「甘い毒」のリンダ・フィオレンティーノ演じる人物の先駆者だ。 彼女も、驚くほどセクシーな女性だ。 ジョン・ダール監督はユニークで、パワフルな技巧の持ち主だ。 力強い女優を選んで、メス狐に仕立てる名人だ。 筋書きは、さほどオリジナルではない。 だが、ありふれたテーマを素敵な変化球で見せてくれる。 最良のノワール映画や古典映画の品質がある。 観客をアクションの渦中に投げ入れ、夢中にさせてくれる。 奇妙に思ったのは、誰も気づいていないことだ。 マイケル・マドセンの喉かき切りシーンは、 「レザボアドッグス」での、 マイケル・マドセンの耳そぎ落しシーンと似ているじゃないか。 それだけの価値ある映画だ! オトーサン、 「コメント、少ないなぁ」 古典主義さん 2006年11月24日 太っちょだった頃のヴァル・キルマーと、 元妻(当時は夫婦だったか)ジョアン・ウォーリー共演のクライム映画。 やや丸いキルマーが、中年男のやるせなさ、気だるさ、といった 雰囲気を醸し出してハマリ役。 94分という短尺だが、観客を良い意味で騙し、引きづり回す良作。 男をその気にさせずにおかないフェイ、 流されてるようで実はしぶといジャック、 とにかく粗暴・凶悪なヴィンス、と メイン人物3人のアクの強さ、したたかさに感心する。 役者3人の演技テンポ・人物造形は、とにかく「いい仕事」で素晴らしい。 予算はかかっていないが、 ストーリー・演技が高いレベルでバランス。 カメラも時折、狙って変化球を放って来るので、なかなか油断できない。 ストーリーはネタバレなので説明しないが、 クライム物が好きなら楽しめる傑作。


ブレイク・ダウン

オトーサン、 「おお、巨匠ジョン・ウー監督作だ」 いま、「レッド・クリフ」がヒットしています。 それに悪乗りして、FOX-TV向けの映画を放映したようです。 原題:Once a Thief (1996) (TV) 監督:John Woo 脚本:Glenn Davis/ William Laurin Genre:Action /Crime /Thriller Rated R for violence. Country:Canada Language:English 上映時間:92分 あらすじ: マックとビクターとリー・アンの3人は、 企業情報を盗み出すプロだ。 だが、香港マフィアのボス、マイケルは、 かれらの活躍に味をしめて、新しい分野に手を出す。 それは、武器売買だった。 出演者: Ivan Sergei ... Mac Ramsey(マック) Nicholas Lea ... Victor Mansfield(ビクター) Sandrine Holt ... Li Ann Tsei(リー・アン) Michael Wong ... Michael Tang(マイケル) オトーサン、 「凡庸な役者たちだなぁ」 とくに、リー・アンには、まったく魅力を感じませんでした。 その他の出演者: Robert Ito ... The Godfather Alan Scarfe ... Robertson Graves Jennifer Dale ... The Director Nathaniel DeVeaux ... Dobrinsky Greg Chan ... Dance MC Young Ryu ... Li Ann's Dance Partner Matthew Walker ... Interpol Judge Paul Wu ... Judge's Aide Phillip Tsui ... Fong Derek Lowe ... Mill Security Guard Mike Mitchell ... Biker 1 User Rating:5.2/10 ( 928 votes) オトーサン、 「駄作もいいところ」 予算の制約があるのでしょう。 肝心のアクションもカーチェイスも、半煮えでした。 User Comments Leafanさん 1999年9月22日 アクション芸術!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! どういうべきか。 このTV映画、好きだ! アクションとユーモアを見事に結合している。 演技はトップクラスだし、 伝説のアクション監督、ジョン・ウー作品だ!!! 楽しみたい、スリルを味わいたい。 それだったら、この映画をみるべし。 おそらく、これに続くシリーズも、素敵だろう!!!!! 宣伝文句にある通リ。 アクション芸術だ! オトーサン、 「どこにも、コメントがないなぁ」 ようやく探しあてたのが、以下のもの。 こぶたのベイブウさん 埼玉県 2004年7月1日 ちょっといまいち・・ ジョン・ウー監督作品の中でも けっこうトホホな展開にビックリして腰が抜けてしまう映画・・。 それがこの「ブレイク・ダウン」じゃないでしょうか。 とっても楽しい泥棒物語「狼たちの絆」(91香港)を ハリウッドでリメイクしたらしいのですが、 前作「狼たちの絆」の方が、ダンゼン面白かったです! 前作はチョウ・ユンファ、レスリー・チャンと 魅力的な人が揃ってたのに、このハリウッド版だと、 どうも印象に残らない出演者たち・・。 物語も間延びしている感じだし、 前作が良かっただけに、どうしてわざわざリメイクしたのか よく分からない映画でした・・。


ワイルドランナー 悪魔の罠

オトーサン、 「ドイツのTVドラマ・シリーズか」 1996年3月〜2008年現在も放送されている長寿シリーズ。 Season 8の Fur immer und ewig (Forever and ever)のようです。 IMDbは、シリーズ全体のキャストを書いているので、 誰が誰なのかを特定するのに、苦労しました。 原題:"Alarm fur Cobra 11 - Die Autobahnpolizei" (1996) 監督:Sebastian Vigg 脚本:Frank Koopmann /Roland Heep Genre:Action/ Comedy/ Crime/ Drama/ Thriller Country:Germany Language:German 上映時間:93分 あらすじ: アウトバーンは、速度無制限のハイウェイだ。 警部ゼミルは、BMW・3シリーズセダンを駆っている。 相棒の刑事トムは、メルセデス・ベンツ CLKの覆面カーを駆る。 二人は、密輸情報を入手し、大量の武器の押収に成功する。 だが、密輸組織の女ボスも黙っていない。 麻薬売買容疑で罠にかけ、内部調査局員を動かして逮捕させる。 隊長アンナが2人は無実と掛け合うがうまく行かない。 ベテラン警官ホルストとフォルマーの助けを借りて脱獄。 だが、非情な殺し屋らに追われる羽目に... 出演者: Erdogan Atalay ... Semir Gerkhan(警部ゼミル) Rene Steinke ... Tom Kranich (刑事トム、ゼミルの2人目の相棒) Christian Oliver ... Jan Richter (ジャン刑事、ゼミル3人目の相棒) Charlotte Schwab ... Anna Engelhardt(アンナ:高速機動隊の隊長) Carina N. Wiese ... Andrea Schafer (アンドレア:秘書でゼミルの恋人) Dietmar Huhn ... Horst Herzberger(ホルスト:ベテラン警官) Dieter Bonrath... Gottfried Vollmer(フォルマー:ベテラン警官) オトーサン、 「とくに誰がどうってことはないな」 警部ゼミル、小柄でドイツ人らしくないなと思っていたら、 トルコからの移民でした。 User Rating:5.4/10( 476 votes) オトーサン、 「ま、こんなものかも」 どのシーンもデジャビュ感が漂ってます。 でも、さすが世界に冠たるアウトバーンをもつ自動車大国、 ベンツ、BMW、ポルシェ...ドイツ車のオンパレードは見事でした。 しかも、それらの高級車が惜しげもなく破壊されるのです。 User Comments Joop_de_Molさん Waalwijk, Netherlands 2007年8月26日 スペシャリストなら、もっとやれる。 おそらく、この映画の製作者は、 アクション映画シリースをつくるにあたって アメリカ人のマネをしようとしたのだろう。 出来の悪いつくりは、オランダのTV映画もおなじ。 "Corba 11"、"Medicopter" 117 、"Helicops"だ。 そう、アメリカ人ならもっといい仕事をしている。 おそらく経験豊富なのだろう。 そう、オランダ人とドイツ人は、下手なのだ... この映画をみていると、 中古車や旧式のトラックが使われていて、 遅かれ早かれ、次のエピソードでは爆破される運命にあるのだ。 さもなければ、新品のベンツやBMWが衝突する。 次のエピソードでは、新品のBMWを壊した警官は、 新品をまた運転しているのだ! わが国では、撮影に新車を使おうとしたら、 どれほど多くの書類を書かなけばならないだろう? ドイツ警察はお金持ちなのだろうか? 私の銀行口座をあげたいくらいだ。 この映画は、これまでで最悪のアクション映画だ。 ドイツでは、ヒットしたシリーズだそうだ。 わがオランダでは、誰もみていない。 わが国のテレビ局(RTL4)は、何年も前に放映を中止した。 ドイツのテレビ局(RTL Plus)も、そうしたらよい。 アクション映画シリースは、アメリカ人に任せたらいい。 スペシャリストなら、もっとやれる。 隣人たち、ゴメンナサイ... オトーサン、 「日本でもドイツのTVドラマフアンがいるんだ」 Garotoさん 2008年4月28日 ドラマ日記 テレ朝チャンネルで放映されていたCobra 11の今シーズンがめでたく終了。 短い間でしたがすっかり楽しませてもらいました。 初登場のクリスに一目惚れし、夢中になって観てしまいました。 クリスは潜入捜査官だったので、最初はかなり訳ありな感じで それでいて突っ走りだすと歯止めが利かずゼミルを散々悩ませていて かなりの曲者かつミステリアスな部分が気になったけど だんだん馴染んでくると、ゼミルをよく理解し うまい具合にパートナーシップを取っていくことができました。 ゼミルも新パートナーに満足していることでしょう。 ゼミルがわが子の話をしだすと クリスがちょっと寂しそうな表情を見せるのも印象的で 別れた奥さんのところにいる子供たちに会ってるのかな?なんて 私生活も気になりました。 このあたり次シーズンで少し掘り下げてもらえれば嬉しいのですが。 それにしてもCobra11ってわかりやすいドラマですよね。 ドラマの展開そのものがピシッと統一が取れていて、まさに様式美。 まずアウトバーンでクリスとゼミルが走っていると 必ずド派手な交通事故が起こります。 それでおしまいなときと、本編の事件に関わってくるときと2パターンありますが とにかく車を数台潰して、できれば炎も上げないとドラマが始まらない。 クリスとゼミルも被害に遭うことがしばしばです。 でも絶対怪我しないんだよな。 何故? 今シーズンもクリスとゼミルが病院送りになったのは1度だけ? それも楽しそうに入院生活を行っていました。 正義の味方だけが無傷なわけではなく 今回の囚人(実は無実の罪で捕らえられてたんだけど)も あれだけ車が横転したのに、あっさりと車から這い出て すぐに逃亡を始めるんだもん。 ドイツ人は交通事故に遭ってもへっちゃらなんでしょうか?? そういえばGSG9のメンバーもタフな任務の割には無傷だったし ドイツ人は頑丈なのかもしれません。 さらにCobra11で身についたムダかもしれない知識(苦笑) 「ドイツの警官は給料が安い。」 だから汚職に走ることが多いのでしょうか。 今シーズンの事件の半分くらいは警官の汚職に関わる事件だったのでは。 ドイツの内部調査の人たちって大変だろうな。 でも彼らも悪巧みしてたりして・・・ とにかくよく車を潰しました。 1エピソード平均で7.8台は壊してませんか? それも高級国産車を! もったいないお話です。 たまに日本車も走ってるようですが、あまり被害には遭っていませんでした。 シーズンファイナルに一言。 逃亡者ボルヒャートの息子の友人で、 ボルヒャートをゆすろうとしていた青年がなかなかキュート!と 目をつけたけど名前がわかりません。 IMDbにも出てこないし。 せっかくイケメン君、見つけたんだけどな。 クリスとゼミルがせっせと食べてたクマのグミって 日本にも売ってますよね。 しかしオヤジが二人で夢中になってグミを食べてるって ドイツ人ってなんだか変! それも赤いクマさんにこだわってるんですよ。 こういうところがまた楽しいんだよね! (注:  クリス・リターは、若手警部。  演じているのは、Gedeon Burkhard。  第11シーズンからのゼミルの相棒になる。  潜入捜査中にトム・クラニッヒの射殺現場に出くわし、  ゼミルに犯人と勘違いされる。  潜入捜査の過酷さから妻や2人の子供と別れる。  捜査方法が強引なためゼミル警部は対応に苦労している。  最新シーズンからメルセデス・ベンツ Cクラスの覆面パトカーを使用する。  第12シーズンで殉職する)


エマニエル夫人

オトーサン、 「なつかしいねー」 囁くような主題歌が流れて... 若い頃、強烈な印象を受けた映画です。 シルヴィア・クリステルの魅力の虜になりましたっけ。 当時は、見たなんで他人には言えませんでした。 何たって、ポルノ映画でしたから。 ヌードだって、いまのようにありふれてはいませんでした。 原題:Emmanuelle (1974) 監督:Just Jaeckin 原作:Emmanuelle Arsan 脚本:Jean-Louis Richard Genre:Drama / Romance Country:France Language:French 上映時間:89分 あらすじ: オトーサン、 「いいね、いいね、雰囲気出てるね」 異例ですが、goo映画のあらすじを、そのまま紹介しましょう。 秋の日のある朝。 パリのアパルトマンの一室で眼を覚ましたエマニエルは 薄いガウンを羽織ったまま寝室からキッチンへ降りた。 朝の陽ざしがカーテンを通してふりそそいでいる。 友達のマリーから電話がかかってきた。 マリーはどうやらエマニエルを空港まで見送りに来るつもりだ。 彼女は今日、タイのバンコックへ旅立つことになっていた。 外交官である夫のジャンは一足先にバンコックへ赴任していて あとからエマニエルが行くことになっていたのだ。 飛行場へは彼が出迎えにきていた。 久びさの邂逅、二人は蚊帳の中で激しく愛し合った。 バンコックは乾いた空気が肌に心地よいエキゾチックな町である。 そんなエトランジェの気安さで生活を楽しんでいるように見えた。 なかでもエマニエルが加わることになったフランス人の集まりは とりわけサロン的ムードが濃く男も女も自由に交際していた。 ある日の昼下がり、バンコックの庭園でパーティが催された。 ここに集うのは気ままな独身の男女、外交官、芸術家といった人たちである。 エマニエルはここでさまざまな男女と出会い、 やがて彼らによって大きく変わっていくことになった。 ・マリー・ルイズ(J・コレティン)、  カモシカのような肢体を持つ奔放な少女で、  彼女はパーティのあとエマニエルの屋敷を訪ねてくる。  性への好奇心が旺盛で、  エマニエルにあけすけな質問をして顔を赤らめさせたあげく、  彼女の前で自慰を始めた。 ・アリアンヌ夫人(C・ボワソン)  性的に充たされない有閉マダムでレズ趣味がある。  エマニエルをスマッシュに誘ったとき、彼女を抱きしめ、  それから時々更衣室で彼女を誘惑するようになった。 ・ビー(M・グリーン)  アメリカ人だがたくみなフランス語を話す美人で、  エマニエルは姉を慕うように魅かれ、やがて深く愛するようになっていく。 さらにエマニエルは問題の男マリオ(A・キュニー)とめぐり逢う。 彼は社交界でも特異な存在である。 それはひとえに彼のもっている不思議な性の哲学のせいによるのだが、 女は誰でも彼の哲学の洗礼を受けることになっていた。 “文明人の性というのは複数セックスでなければならない。 単数のセックスではなく二人以上と肉体関係を持ちたい。 それも時や場所を選ばずに。 それを私は反文明のセックスと呼び、 そうした性の中にこそ真の喜悦を発見していくべきである"。 これが彼のテーゼだった。 エマニエルはマリオにとってそうした哲学を実践するにまたとない素材なのである。 ある一夜、マリオとデートすることになった。 食事のあと、彼はエマニエルに己れの主張を説きながら、 さまざまな場所でさまざまな男たちと性関係を持たせる。 アヘンの巣窟で輪姦させ、キック・ボクシングの勝者に彼女の肉体を提供した。 こうした一夜の、恥辱としかいいようのない体験のあと、 エマニエルの表情は不思議にさわやかだった。 マリオのいう性の自由の世界に魅せられつつあったのかも知れない。 出演者: Sylvia Kristel ... Emmanuelle(エマニエル) Daniel Sarky ... Jean(ジャン) Jeanne Colletin ... Marie Louise(マリー・ルイズ) Christine Boisson ... Arianne(アリアンヌ夫人) Marika Green ... Bee(ビー) Alain Cuny ... Mario(マリオ) オトーサン、 「セクシーだけど、清潔感があるなぁ」 数十年後の歳月を経て、お目にかかりましたが、 シルビア・クリステル、眼福そのもの。 彼女の起用がなければ、この映画の大ヒットはなかったでしょう。 SYLVIA KRISTEL  シルビア・クリステル 誕生日 1952/9/28 出身 オランダ・ユトレヒト 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1972年「処女シルビア・クリステル/初体験」 1973年「エマニエル夫人」 1974年「暴かれたスキャンダル」「卒業試験」「危険な戯れ」 1975年「続・エマニエル夫人」 1976年「夜明けのマルジュ」「華麗な関係」 1977年「ピンク泥棒」 1978年「さよならエマニエル夫人」「ミステリーズ」 1979年「エアポート’80」「ピンクのルージュ」 1980年「0086笑いの番号」      「それ行けスマート 世界一の無責任スパイ」 1981年「プライベイト・レッスン」「チャタレイ夫人の恋人」 1983年「プライベイト・スクール」「エマニュエル」 1985年「魔性の女スパイ」 1986年「レッド・ヒート」 1987年「ディープ・レッスン」「シルビア・クリステル/蒼ざめた欲望」      「ドラキュラ・ウィドー」 1989年「ホット・ブラット」 1992年「奴隷貴婦人」 1993年「エマニュエル7」 User Rating:4.9/10(2,816 votes)       6.1/10( 194 votes)Yahoo! オトーサン、 「IMDb、低いな」 アメリカ人のフランス嫌いのせいでしょうか。 でも、この映画のサウンドトラック、素敵ですねえ。 作曲したのは、ピエール・バシュレ、 その美声にうっとりしたひとも多いのでは。 User Comments canunpawinyanさん United States 2005年3月12日 この映画のすてきな官能的なタッチは、 現代映画に欠けているもの 「エマニエル夫人」、 あたしが最初にみたアダルト映画だった。 満足させてくれたわ。 エロティックだったけど、官能的だった。 エロスが、この映画をよくした理由だと思う... 女性にとって、エロスって大事な要素だから。 「エマニエル夫人」は、ハードコア・ポルノでないし、 汚らわしくないから、安心して見ていられるのよ。 それに荒っぽくないし、醜くもない。 現代映画の多くは、エロスに欠けていて、 冷たく、変な衣装をつけているわ。 でも、ストーリーは少し奇妙で、エキゾティックだった。 舞台がそうだし、暗い照明もそうだった。 この映画のシルビア・クリステルは、美しく自然よ。 性的映画の世界では、ほんとうの古典だから、見る価値あるわ。 オトーサン、 「そんなことがあったのか!」 サティさん 2008年11月7日 ヘラルド社員に一戸建てを与えた映画 手元の本によれば、「エマニエル夫人」(74)は 「タイトルだけ有名かもしれないベストテン」の1位だそうだ。 著者に言わせれば、すべての映画を見られないという現実があるのに、 この映画を見ていないと言いにくい そのトップが「エマニエル夫人」なのだという。 この本の著者は私と同世代なのだが、 「エマニエル夫人」は爆発的な大ヒットをした映画として、 あの世代の映画ファンには伝説になっている映画なのに、 不思議な話もあるものだ。 この映画、どのぐらいヒットしたのか、若い人は当然知らないと思う。 配給は日本ヘラルドだったのだが、この映画の大ヒットにより、 ヘラルド社員のボーナス支給額はものすごい額になり、 当時、都下の一戸建てが現金で買えたほどだったという。 今の金額で言うなら3,000万円くらいか。 これが1回のボーナスなのだから、 「エマニエル夫人」の大ヒットのすごさがわかるというものだ。 ★「エマニエル夫人」を見る前に ・監督のジャスト・ジャカンは、この映画が最初の監督作。  当時34歳のカメラマンだった。  実は同じ原作をヌーベル・ヴァーグの監督で映画化する話もあったそうで、  それならこんな形で映画史には残らなかったのでは? ・撮影はリシャール・スズキという日系のフランス人。 ・主役に抜擢されたシルビア・クリステルは、  監督が活躍していた雑誌「ルイ」や「ヴォーグ」のトップモデルだった。  当時22歳。  オランダ出身で、実は「エマニエル夫人」の前に3本の映画出演作がある。  これってDVD化されているのだろうか。


インビジブル

オトーサン、 「ああ、あの時、見た映画か!」 ちょうど白内障の手術をした直後に見たのです。 (索引No.81) 映画批評をはじめた頃なので、エッセイ風でした。 今回、データ中心にまとめておきましょう。 原題:Hollow Man (2000) 監督:Paul Verhoeven 原作:Gary Scott Thompson /Andrew W. Marlowe 脚本:Andrew W. Marlowe Genre:Action / Horror / SF / Thriller Rated R for strong violence, language and some sexuality/nudity. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:112分 あらすじ: 天才科学者セバスチャンは、 透明人間プロジェクトのリーダーだ。 動物実験は成功したが、国の期待は大きい。 そこで、リンダ、マット、サラなどの反対を押し切り、 自ら人体実験の被験者となり、透明人間になってしまう。 そうなると、もはや怖いものなし。 とんでもない悪事に手を染めはじめるのだ。 出演者: Kevin Bacon ... Sebastian Caine(セバスチャン) Elisabeth Shue ... Linda McKay(リンダ) Josh Brolin ... Matthew Kensington(マット) Kim Dickens ... Sarah Kennedy(サラ) オトーサン、 「ケビン・ベーコン、ちよっと変だな」 天才科学者にはみえませんし、リーダーらしくもありません。 透明化してからサラに悪戯したり、はては殺人まで。 このあたりになると、彼の不良イメージに似合っています。 リンダ役のエリザベス・シュー、可愛いですね。 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」のチップ役で映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 兄でミュージシャンのマイケルと‘ザ・ベーコン・ブラザーズ’を組み、 音楽活動も行っている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1978年「アニマル・ハウス」デビュー 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック 女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」      「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「エコーズ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」「イン・ザ・カット」 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「秘密のかけら」 ELISABETH SHUE  エリザベス・シュー 誕生日 1963/10/6 出身 米デラウェア州ウィルミントン マサチューセッツ州のウェルズリー・カレッジに入学し、 弁護士を目指して政治学を勉強している時に、 友人の勧めでテレビCMのオーディションを受ける。 一連のCMに出演後、ニューヨーク・ショウケース・シアターで 演技の勉強を始めるが、 ABCのタレントスカウトマンにより、 テレビ・シリーズ「CALL TO GLORY」で女優デビューを果たす。 95年「リービング・ラスベガス」の売春婦役で アカデミー賞、ゴールデングローブ賞などにノミネート。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「ベスト・キッド」デビュー 1986年「リンク」 1987年「ベビーシッター・アドベンチャー」 1988年「カクテル」 1990年「バック・トゥー・ザ・フューチャーPART2」      「バック・トゥー・ザ・フューチャーPART3」 1991年「ソープディッシュ」「あなたの恋にリフレイン」 1993年「風と共に散る20ドル!」 1994年「愛が微笑む時」「RADIO INSIDE」「蒼い記憶」 1995年「リービング・ラスベガス」 1996年「トリガーエフェクト」 1997年「セイント」 1998年「パルメット」「従妹ベット」「地球は女で回っている」 1999年「モリー」 2000年「インビジブル」 2002年「レオポルド・ブルームへの手紙」 2005年「ハイド・アンド・シーク 暗闇でかくれんぼ」「夢駆ける馬ドリーマー」 その他の出演者: Greg Grunberg ... Carter Abbey Joey Slotnick ... Frank Chase Mary Randle ... Janice Walton William Devane ... Dr. Howard Kramer Rhona Mitra ... Sebastian's Neighbor Pablo Espinosa ... Ed, Warehouse Guard Margot Rose ... Mrs. Martha Kramer Jimmie F. Skaggs ... Wino Jeffrey Scaperrotta ... Boy in Car Sarah Bowles ... Girl in Car Kelli Scott ... Mom User Rating:5.4/10( 33,028 votes) 6.9/10( 1,414 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!は高いスコアだなぁ」 オレは神だ。 そんな神をもおそれぬ言動に対して、 IMDbのほうは、批判票が出たのでしょう。 User Comments bob the mooさん Birmingham, UK 2003年11月14日 空しい筋書きと人物たちだが、ビジュアルはすばらしい。 セバスチャンとそのチームは、疲れも知らずに働いている。 動物を透明にするだけでなく、 意のままに、元に戻せる方式を開発しようとしているのだ。 成功を期待する政府の圧力を受けて、 セバスチャンは、自から最初の方式の実験台になろうとする。 短時間、透明になれたが、 元に戻る努力は果たせず、ショックを受ける。 さらに開発を進めていくと、 他のメンバーは、彼が調子外れになっていくのに気づく。 ポール・バーホーベン監督といえば、すばらしい特殊効果と暴力だ。 こうした特殊効果主体の映画に、 テーマ性をもたせ、いいストーリーをもちこむ名手だ。 だが、この映画では、成功していない。 だから、実存性の欠如を、早いペースと特殊効果で補って、 楽しい映画に仕立てている。 筋書きは、ごくふつうで、深みをもたない。 セバスチャンの狂気への傾斜は、真の堕落ではない。 単なる短いトリップに留まっている。 だが、特殊効果は、実に印象的で、 見るに値する映画になっている。 特殊効果そのものがすばらしいというよりも、 アクションの場面で実に巧く使われているのだ。 配役は、OKだが、 素材を考えると、もう少しやりようがあったのでは。 ケビン・ベーコンは、スクリーンよりも、 地のままのほうが面白い俳優だ。 性格描写は薄手で、その行動を納得させる点で足りないものがある。 エリザベス・シューは、かなりいい。 火炎放射器をもって駆け回るのを楽しんでいた。 他の出演者は、OKだ。 だが、基本的に、将棋の駒として使われている。 これは、スレッシャー映画の常だが。 全体として、私はこの映画を楽しんだ。 実にお金のかかった特殊効果映画で、 スペクタクルの連続でみせている。 特殊効果は、すばらしい。 実存性の欠如から目を外せている。 最後のアクションは、楽しめた。 ほんとうに素晴らしい特殊効果映画だ。 それ以上を望むべきではないが、 オトーサン、 「映画瓦版、博識だなぁ」 服部弘太郎さん 2000年8月22日 ポール・バーホーベン監督が描く現代版の透明人間。 ケビン・ベーコンが姿を見せない熱演。 中国の古典大学に曰く「小人間居して不善を為す」と。 「君子は必ず其の独りを慎む」という言葉とペアになっている言葉であることからも、 人間というものは他人の目が自分に届かないと思えば、 そこでどんな悪事でもやってのけるという意味に解釈するのが通例のようだ。 別の解釈によれば、「間居」とは暇になるという意味だという。 この映画に登場するセバスチャン・ケイン博士は、 まさにこの言葉を立証する見本のような人物だ。 彼は人間透明化実験のモルモットとして自ら名乗りを上げたものの、 透明になった身体が元に戻らなくなった途端、 それまでの勤勉な研究者としての顔を失って、 利己的な悪魔のような人間へと堕落して行く。 透明だから他人の目は気にならない。 実験室に閉じこめられているから退屈でしょうがない。 まさに「小人間居して不善を為す」だ。 透明人間になりたいという欲望は、空を飛びたいという願いと共に、 人間が太古の昔から持つものだと思う。 子供たちが熱中するかくれんぼ遊びには、 仲間たちの前から姿を消すところに面白さがある。 だるまさんが転んだでは、鬼が振り向いたとき、体を静止させていれば、 その人は鬼から「見えない者」とされる。 映画の中の忍者は黒装束で闇に姿を溶かし込み、 おばQは自由自在に姿を消す能力で子供たちの人気者になった。 実際には、今後どんなに科学技術が発達しても、 透明人間が生まれることはないだろう。 でもその不可能を可能にするのが映画のマジックだから、 透明人間は何度も何度も映画の中で新しく生まれ変わるのだ。 その描写は最近のデジタル技術のおかげで、ずいぶんと精巧なものになった。 この映画の透明人間のユニークな点は、 人間や動物の透明化プロセスを、CGを使って緻密に描いているところにある。 今までは二重露光処理のように、 人間が少しずつ薄ボンヤリと透明になっていくものがほとんどだったと思うが、 この映画では皮膚や髪の毛や肉や内蔵が、段階的に消えていくという、 かなりグロテスクな光景が展開する。 小学生の頃、理科室の隣にある標本室で見た人体模型の気持ち悪さ。 人骨模型以上に恐かったのは、 皮膚をはぎ取られて筋肉や内臓がむき出しになった組織模型だった。 この映画では、その組織模型が実験室のベッドでのたうち回る。 まるで悪夢のような光景だ。 監督は『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』のポール・バーホーベン。 得意のエロ描写や残酷描写は今回控え目だが、やっていることは結構エグイ。 透明人間の行為に直接描写などあり得ないのをいいことに、 相当に好き勝手なことをやっている。 唯一手心を加えたと思われるのは透明人間が女性をレイプしようとする場面。 ここはレイプしてしまったのか、それとも未遂に終わったのかが描けていないと、 その後の透明人間の行動の下地として弱いと思う。 これは絶対に撮影を全部済ませていて、 編集段階でレイティングに考慮してカットしたんだと思う。 ビデオではシーンが復活するかもしれない。 ヒロインのヌードも、ずいぶんカットしているはず。


ウェディング・プランナー

オトーサン、 「結婚式か、一番いい時だよな」 誰かがこんなことを言っていましたっけ。 ”恋しているとアバタもエクボにみえるけれども、 やがて、アバタはアバタに見えるようになり、 最後には、エクボもアバタに見えてくる” そう、確か、こんな格言もありましたよね。 ”愛は第1弾ロケットのようなもの。 信頼や尊敬が第2弾ロケットで、 祈りと希望こそが、第3段ロケットだ。” 原題:The Wedding Planner (2001) 監督:Adam Shankman 脚本:Pamela Falk /Michael Ellis Genre:Comedy / Romance Rated PG-13 for language and some sexual humor. Country:Germany / USA Language:English / Italian 上映時間:103分 あらすじ: メアリーウェディング・プランナーだ 父親のサルバトーレは、幼なじみのマッシモとの見合いを勧めるが、 今は、それどころじゃないのだ。 食品会社社長の令嬢フランの盛大な結婚式が3ヵ月後に迫っている。 ある日、医師スティーヴと出会い、恋に落ちる。 だが、彼は、何とフランの結婚相手だったのだ。 出演者: Jennifer Lopez ... Mary Fiore(メアリー) Matthew McConaughey ... Steve Edison(スティーヴ) Bridgette Wilson ... Fran Donolly(フラン) Justin Chambers ... Massimo(マッシモ) Alex Rocco ... Salvatore(サルバトーレ) サルバトーレ オトーサン、 「やはり、魅力的だなぁ」 自信にあふれてのびのびと演技しているのが伝わってきます。 マシュー・マコノヒーとのダンス・シーン、素敵でした。 JENNIFER LOPEZ  ジェニファー・ロペス 誕生日 1970/7/24 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 母は幼稚園教師、父はコンピューター・プログラマー。 ミュージカル「SYNCHRONOCITY」の日本公演で舞台デビュー。 歌手としても99年ファースト・アルバム「ON THE 6」でミリオン・ヒット。 映画は86年「リトル・マイ・ガール」でデビュー。 97年、最初の結婚。 2001年9月29日、音楽ビデオの収録で知り合った 振り付け師のクリス・ジャッドと再婚。 しかし、2002年に入って別居、2003年離婚。 その後、ベン・アフレックと交際、婚約までしていたが、破局。 2004年5月、サルサ歌手マーク・アンソニーと結婚。 活躍度 ◎↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1989年「リトル・マイ・ガール」 1995年「ミ・ファミリア」「マネー・トレイン」 1996年「ジャック」 1997年「ブラッド&ワイン」「アナコンダ」◇「Uターン」◆       「セレナ」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇「アンツ」(声) 2000年「ザ・セル」◇ 2001年「ウェディング・プランナー」◇      「エンジェル・アイズ」◇ 2002年「イナフ」◇「メイド・イン・マンハッタン」◇ 2003年「ジーリ」◇ 2004年「世界で一番パパが好き!」◆      「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」◇ 2005年「ウエディング宣言」◇ 2007年「ボーダータウン 報道されない殺人者」◇ MATTHEW McCONAUGHEY  マシュー・マコノヒー 誕生日 1969/11/4 出身 米テキサス州ウバルデ オースティン大学在学中に93年「バッド・チューニング」で映画デビュー。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1991年「ジャッジメント 推定無罪」 1993年「MY BOYFRIEND'S BACK」「バッドチューニング」(V) 1994年「エンジェルス」 1995年「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」      「ボーイズ・オン・ザ・サイド」      「ラージャー・ザン・ライフ」 1996年「小さな贈りもの」「評決のとき」◇「ローン・スター」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「コンタクト」◇「アミスタッド」 1998年「ニュートン・ボーイズ」◇ 1999年「エドtv」◇ 2000年「U−571」◇ 2001年「ウェディング・プランナー」◇      「フレイルティー−妄執−」◇ 2002年「サラマンダー」◇ 2003年「10日間で男を上手にフル方法」◇ 2004年「パパラッチ」▲ 2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」◇「トゥー・フォー・ザ・マネー」◇ 2006年「恋するレシピ〜理想のオトコの作り方〜」      「マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡」◇ 2008年「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石」◇ その他の出演者: Judy Greer ... Penny Joanna Gleason ... Mrs. Donolly Charles Kimbrough ... Mr. Donolly Kevin Pollak ... Dr. John Dojny Fred Willard ... Basil St. Mosely Lou Myers ... Burt Weinberg Frances Bay ... Dottie Kathy Najimy ... Geri Cortney Shounia ... Mary Fiore (Age 7) Philip Pavel ... Benton User Rating:4.8/10(15,013 votes)       6.0/10 ( 704 votes)Yahoo! オトーサン、 「日本のほうが評価が高いね」 User Comments po5mrkさん Kentucky 2001年1月26日 とっても貴重な映画! 「ウェディング・プランナー」は、今年必見のデート映画よ。 素敵な要素がいっぱいのラブコメなの。 フツーの映画よりはるかにいいわ。 素敵なひとがたくさん出ているし、 誰が恋の勝者になるか、決めるのに困るほどなの!。 スティーブ役のマシュー・マコノヒーは、小児科医の王子さま。 "理想の女"と結婚間際の素敵なひとなのよ。 結婚プランナー役のジェニファー・ロペスはとても素敵。 いい男をみつけられるだろうに、どこかがおかしいのよね。 この映画、満点をあげたい。 大満足よ! そう...魅力的で、おかしくて、甘くて、感傷的で、 そして、本当に楽しい映画だったわ。 オトーサン、 「映画瓦版がほめている...うまいほめ方だなぁ」 服部弘太郎さん 2001年4月2日 ジェニファー・ロペスとマシュー・マコノヒー主演のラブコメディ。 物語は予定調和だがちゃんと面白く仕上がってる。 女優兼歌手として最近人気沸騰中のジェニファー・ロペスの主演最新作は、 結婚式をプロデュースするウェディング・プランナーとして 多くのカップルの門出を演出しながら、 本人は男運に恵まれず独身を通しているという女性が主人公のラブ・コメディ。 内容は結構ベタベタで先の展開も全部読めてしまうのですが、 こういう予定調和な映画には、添乗員付きパック旅行のような気安さと安心感がある。 物語には紆余曲折があっても、あっと驚く波瀾万丈はあり得ない。 最後はきちんとハッピーエンドになってめでたしめでたし。 こういう映画は新しさや斬新さを求めても意味がない。 決まり切った枠組みの中に、今が旬の人気女優を放り込んであり合わせの素材と組み合わせ、 新鮮な状態で観客の前に出せばいいのです。 見どころは「ジェニファー・ロペスのラブコメ!」というただその1点のみ。 あとは付けたりです。 ヒロインのメアリー・フィオレは毎日のようにお客の結婚式を取り仕切っている 一流のウェディング・プランナーのくせに、自分が結婚するなんて考えてもいない。 彼女は何年も前につき合っていた男性にこっぴどく振られた過去があり、 それが新しい恋に出会う障害になっている。 そんな彼女を心配して、父親は故郷イタリアからメアリーの幼なじみの青年を連れてきて、 無理矢理娘と結婚させようとする始末。 栄えある婚約者に選ばれたマッシモ青年は美しく成長したメアリーを見て すっかりその気だが、彼女の方はまったくその気になれない。 そんなある日、彼女は町で偶然知り合った青年医師スティーブに心ときめかせる。 だがそれから数日後、クライアントである富豪の娘から 「私の婚約者よ」と紹介されたのがスティーブだったからびっくり。 メアリーはスティーブを諦め、仕事だと割り切ろうとするのだが……。 主人公が心惹かれる小児科医師スティーブを演じているのは、 『評決のとき』『U-571』のマシュー・マコノヒー。 観客は最初から「どうせ最後はジェニファー・ロペスとマコノヒーが結ばれるだろう」 と承知の上で映画を観ている。 スティーブが結婚する相手は大富豪の令嬢なのだが、 南部訛り丸出しでしゃべるマコノヒーがそんなお嬢様と釣り合いがとれるわけない。 庶民派は庶民派同士でくっついた方がいいに決まってる。 スティーブにお似合いなのは令嬢のフランではなく、 イタリア移民の娘メアリーなのだ!  ……と、観客の誰もが思うであろう人物配置になっているところがミソです。 こうしてゴール地点があらかじめ見え見えになっているから、 物語の中でどれだけ主人公ふたりの関係を険悪にしても、 ドラマの足腰は盤石でまったく動じない。 スティーブとフランの結婚式準備が着々と進み、 メアリーとマッシモの冷戦が解けて「マッシモもわりといい男かも」と思わせる展開になろうと、 ストーリーの筋道に少しのブレも生じないのはさすがです。 絶対に安全が確保された予定調和の面白さが楽しめる人なら、 この映画はそれなりに満足できる作品だと思います。


ブレイド2

オトーサン、 「変だな」 この2だけ見ていませんでした。 ブレイド3部作のなかでの最高傑作です。 原題:Blade II (2002) 監督:Guillermo del Toro 脚本:Marv Wolfman /Gene Colan/David S. Goyer Genre:Action / Thriller / Horror Rated R for strong pervasive violence, language,     some drug use and sexual content. Country:USA / Germany Language:English / Romanian / Czech 上映時間:117分 あらすじ: ブレイドは、プラハで、相棒スカッドと ヴァンパイア狩りに専念している。 かつての相棒ウィスラーを救出する。 ある日、敵方の大君主ダマスキノスの娘ニッサが 基地に侵入してくる。 実は、「死神族」の攻撃を抑えるため、 ブレイドと手を組みたいと交渉しにきたのだ。 ブレイドは、手を組むことを決断する。 だが、ブレイドは負傷し、ダマスキノスの宮殿に囚われてしまう。 出演者: Wesley Snipes ... Blade(ブレイド) Kris Kristofferson ... Whistler(ウィスラー) Norman Reedus ... Scud(スカッド) Leonor Varela ... Nyssa(ニッサ) Luke Goss ... Nomak(ジャード) Thomas Kretschmann ... Damaskinos(ダマスキノス) オトーサン、 「尽きせぬエネルギー!」 演技力云々の前に、次々と襲う敵をなぎ倒す姿がいいですね。。 それに、今回は、散々に痛めつけられるのに、 不死鳥のようによみがえって戦うのですから、感動ものです。 WESLEY SNIPES ウェズリー・スナイプス 誕生日 1962/7/31 出身 米フロリダ州オルランド 幼い頃にサウス・ブロンクスへと移り住み、 ハイスクール・オブ・パフォーミング・アーツ およびパーチェイス大学に入学して演技を学ぶ。 ブロードウェイの舞台出演を続けながら、 映画のオーディションを受け続け、 85年「ワイルド・キャッツ」で映画デビュー。 89年「メジャーリーグ」で注目され、 92年「パッセンジャー57」の主役あたりから格闘アクション・スターとして地位を得る。 悪役、ヒーロー役問わず、マーシャルアーツを駆使したアクションで存在感を見せ、 ブレイド役を演じた「ブレイド」は3作製作された。 97年「ワン・ナイト・スタンド」でヴェネチア国際映画祭主演男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「ワイルド・キャッツ」 1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」      「ニューヨーク ベイサイド物語」 1989年「メジャー・リーグ」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」 1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」      「ジャングル・フィーバー」 1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇      「ポイリング・ポイント」 1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」      「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」 1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」 1995年「3人のエンジェル」◇      「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」 1996年「ザ・ファン」◇ 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇ 1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇ 2000年「アート・オブ・ウォー」◇「フェイス・イン・ラブ」(TM) 2001年「デッド・ロック」◇ 2002年「ブレイド2」◇「スナイパー」◇ 2004年「アウト・オブ・タイム」◇「ブレイド3」◇ 2005年「デトネーター」◇「ザ・マークスマン」◇「7セカンズ」◇「CHAOS カオス」◇ 2006年「ハード・ラック」◇ 2007年「ザ・シューター」◇ その他の出演者: Ron Perlman ... Reinhardt Matt Schulze ... Chupa Danny John-Jules ... Asad Donnie Yen ... Snowman Karel Roden ... Kounen Marit Velle Kile ... Verlaine Tony Curran ... Priest Daz Crawford ... Lighthammer Santiago Segura ... Rush User Rating:6.6/10 ( 40,169 votes) 8.3/10 ( 717 votes)Yahoo! オトーサン、 「これは名画だ!」 User Comments Filmjack3 さん United States 2002年3月22日 続編は、第1作に匹敵するパワーがあり、 すばらしいものになっている。 「ブレイド2」には、ブレイド第1作のよさがあり、 それを違う国で、違う登場人物で展開している。 (ブレイドとウィスラーは除く) そして、第1作よりも、より深味がある。 悪い続編の範疇にならずにすんでいる。 今回、長年ヴァンパイア狩りを続けてきたブレイドは、 休戦に応じる。 連中が、「死神族」なる新種のモンスターらを殺すのを手伝うのだ。 手短にいえば、半分ヴァンパイアで半分ゾンビにみえる化け物だ。 頬も裂けるでっかい口をもっていて、 攻撃される餌食は、やや皮肉な穴に吸い込まれる。 (スターウォーズを想起する) ヴァンパイアたちが裏切るだろうことを熟知しつつも、 ブレイドは渋々応じる。 「ブレイド2」に第1作のフアンは失望しないだろう。 多くの想像力や流血効果があって ホラー映画とコミック・ブック狂を喜ばせるだろう。 この映画には、これまで私がみてきたホラー映画のなかで、 最高のメイキャップがいくつもある。 評価は、A-。 オトーサン、 「映画瓦版もほめてるぞ!」 服部弘太郎さん 2002年5月8日 ウェズリー・スナイプス主演の異色吸血鬼アクション映画パート2。 『ミミック』の監督が独特の美意識で映画を埋め尽くす。 人間と吸血鬼の両方から血を受け継いだハーフ・ヴァンパイアのブレイドは、 呪われた吸血鬼の系譜をこの地上から抹殺すべく夜の闇を駆け抜ける。 吸血鬼特有の並はずれた運動能力を持ちながら、 吸血鬼の弱点である日光に悩まされることのない彼を、 吸血鬼たちはデイ・ウォーカーと呼んで恐れた。 だがそんなブレイドに、敵である吸血鬼から親書が届けられる。 ブレイドが知らないところで人間を吸血鬼に変身させる吸血ウィルスが突然変異し、 リーパーズという新種の吸血鬼が現れて増殖しているのだという。 リーパーズは今のところ吸血鬼をターゲットに活動しているが、 このままでは遠からず人間たちをも餌食にするようになるだろう。 ひとまずブレイドと吸血鬼軍団の戦いは休戦し、 一緒にリーパーズ相手の共同戦線を張ろうというのだ。 ブレイドはこの申し出を受け入れ、吸血鬼たちによる特殊部隊を率いて、 リーバースへの戦いを挑むのだが……。 前作はヴァンパイアハンター映画にチャンバラを合体させた、 設定こそ暗いが中身はからりと明るく脳天気なB級アクション映画だった。 だが続編である本作では作品のテイストが一変。 主人公ブレイドに仲間が増えたことで賑やかさは増したのだが、 映画のテイストはひたすらジメジメと湿っぽいダークでグロテスクな ホラー・アクションになった。 監督は異色のヴァンパイア映画『クロノス』で注目され、 ハリウッドで『ミミック』という悪夢のような巨大ゴキブリ映画を作った ギレルモ・デル・トロ。 今回の映画は吸血鬼ストーリーの部分で『クロノス』の耽美的なテイストを盛り込み、 闇にうごめくリーパーズの描写では『ミミック』のグロテスク描写を引き継いでいる。 吸血鬼狩りのシーンは前作『ブレイド』でもかなり暴力的でグロテスクだったけれど、 今回の映画はそれに輪をかけてグロテスクだ。 デル・トロ監督は独特の美意識を持っている監督で、 今回の映画でもそんな監督の気配りが画面の隅々にまで行き届いている。 映画作品としての格としては、前作『ブレイド』より今回の映画の方が数段上だろう。 映画には気品や風格のようなものさえ漂っている。 だがこうした完成度の高さと、グチャグチャドロドロの生理的嫌悪とが同居しているのが この映画の特徴。 これはデル・トロ監督の作品に共通することでもあるけれど、 この映画ではその規模がでかいだけに、 映画の持つ気品や風格も、グロテスクで不快な嫌悪感も、 共にひときわ高いレベルに達しているように思う。 映画から受ける迫力やボリューム感に比べると、脚本のできはあまりよくないと思う。 前作とのつなぎになる導入部も取って付けたようだし、 エピローグもあまり面白くない。 でもこうした脚本の弱さを、デル・トロ監督流の美学で徹底的に肉付けしているため、 映画を観ている時は特に不満も不足も感じないと思う。 それにしてもリーパーズのあのデザインは、やっぱり悪夢だなぁ。 食後に観ると消化不良を起こしそうです。


ふるえて眠れ

オトーサン、 「あーあ、みた映画ばかりだ」 映画館でも、ロクな映画しか上映していないし、 TV映画も録画したいものがありません。 でも、こういうときこそ、白黒映画の古典を見るべし。 原題:Hush...Hush, Sweet Charlotte (1964) 監督::Robert Aldrich 原作:Henry Farrell 脚本:Henry Farrell/Lukas Heller Genre:Drama / Horror / Mystery / Thriller Black and White 上映時間:134分 あらすじ: シャーロットは、ほとんど気が狂っている。 父の思い出がたくさん詰まった邸宅が、 道路計画のために取り壊わされようとしているからだ。 死体が出てくるから反対しているのだろうという噂もある。 死体の主は、シャーロットが、昔、嫉妬に狂って殺した男だ。 だが、主治医ベイリスは、彼女をかばう。 彼女は、まだメイヒューが生きていると信じているんだ。 シャーロットの従妹ミリアムが、37年ぶりに欧州から帰国する。 だが、シャーロットの期待に反して、立ち退きをすすめるのだった。 同じ頃、保険調査員ケラウェイも、死因調査を開始する。 それは新たな惨劇の幕開けだった。 出演者: Bette Davis ... Charlotte Hollis(シャーロット) Olivia de Havilland ... Miriam Deering(ミリアム) Joseph Cotten ... Drew Bayliss(ベイリス) Agnes Moorehead ... Velma Cruther(ベルマ) Cecil Kellaway ... Harry(ケラウェイ) オトーサン、 「ブラボー!ベティ・デイビス」 名女優中の名女優とは聞いていましたが、すごいですね。 映画史上、最高の女優ではないでしょうか? 対決する名女優オリビア・デ・ハビランドもなかなかのもの。 女中ベルタ役のアグネス・ムーアヘッド、異色の好演でした。 アカデミー賞にノミネートされたのも、うなずけます。 BETTE DAVIS  ベティ・デイビス 誕生日 1908/4/5-1989/10/6 出身 米マサチューセッツ州ローウェル あらゆる役に挑み続けた演技派名女優。 ハリウッドのファースト・レディとも呼ばれた。 ニューヨークの小さな劇団から出発し、31年に映画デビュー。 35年「青春の抗議」38年「黒蘭の女」でアカデミー主演女優賞を受賞。 同賞ノミネートは「愛の勝利」「月光の女」など8回。 37年「札つき女」でベネチア映画祭主演女優賞受賞。 50年「イヴの総て」でカンヌ映画祭主演女優賞受賞。 生涯ジョーン・クロフォードをライバルとし、汚れ役や難役に果敢に挑戦した。 89年、癌で死去。 出演作 1931年「母性」「ウォタルウ橋」 1932年「母」「暁の耕地」「舗道の三人娘」 1933年「春なき二万年」「落下傘」「失踪者三万人」 1934年「流行の王様」「めりけん商売」「偽者紳士」      「痴人の愛」 1935年「国境の町」「日かげの花」「特高警察」      「青春の抗議」アカデミー主演女優賞 1936年「化石の森」 1937年「札つき女」「倒れるまで」「或る女」「恋愛合戦」 1938年「黒蘭の女」アカデミー主演女優賞「黄昏」 1939年「愛の勝利」 1940年「凡てこの世も天国も」「月光の女」 1941年「偉大なる嘘」「偽りの花園」 1942年「情熱の航路」 1943年「ラインの監視」「旧友」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1945年「小麦は緑」 1946年「盗まれた青春」「愛憎の曲」 1948年「花嫁の季節」 1950年「イヴの総て」 1959年「大海戦史」 1961年「ポケット一杯の幸福」 1962年「何がジェーンに起こったか?」 1964年「禁じられた抱擁」「誰が私を殺したか?」      「愛よいずこへ」 1965年「ふるえて眠れ」「妖婆の家」 1968年「残酷な記念日」 1976年「家」 1978年「ナイル殺人事件」 1980年「呪われた森」 1987年「8月の鯨」 OLIVIA DE HAVILLAND  オリビア・デ・ハビランド 誕生日 1916/7/1 出身 日本・東京 父は弁護士で母は女優。 妹は女優のジョーン・フォンティン。 2才の時に両親が離婚し、母と妹と共にサンフランシスコに移る。 33年「不思議の国のアリス」で舞台デビュー。 39年「風と共に去りぬ」のメラニー・ハミルトン役で注目され、 アカデミー助演女優賞にノミネート。 41年に主演女優賞にノミネート。 46年「遙かなる我が子」、 49年「女相続人」でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 活躍度 ×↓ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1935年「真夏の夜の夢」「ブラウンの怪投手」      「頑張れギャグニー」「海賊ブラッド」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「進め竜騎兵」 1937年「恋愛合戦」 1938年「ロビンフッドの冒険」「結婚スクラム」「黄金の罠」 1939年「太平洋の翼」「無法者の群」      「風と共に去りぬ」「女王エリザベス」 1940年「犯人は誰だ」「カンサス騎兵隊」 1941年「いちごブロンド」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「男性」「追憶の女」 1943年「カナリヤ姫」「陽気な女秘書」 1946年「まごころ」      「遙かなる我が子」アカデミー主演女優賞      「暗い鏡」 1948年「蛇の穴」 1949年「女相続人」アカデミー主演女優賞 1952年「謎の佳人レイチェル」 1955年「見知らぬ人でなく」「王女アナ・メンドーサ」 1956年「恋は巴里で」 1958年「誇り高き反逆者」 1964年「不意打ち」 1965年「ふるえて眠れ」 1970年「冒険者」 1977年「エアポート77・バミューダからの脱出」 1978年「スウォーム」 1979年「ROOTS/.ルーツ2」(TM) 1982年「ロイヤル・ロマンス/ダイアナ世紀の恋」(TM)      「殺人は容易だ」(TM) 1986年「アナスタシア/光・ゆらめいて」(TM) JOSEPH COTTEN  ジョセフ・コットン 誕生日 1905/5/15-1994/2/6 出身 米バージニア州ピータースバーグ 出演作 1941年「市民ケーン」「リディアと四人の恋人」 1942年「偉大なるアンバーソン家の人々」 1943年「恐怖への旅」「疑惑の影」 1944年「ガス燈」「君去りし後」「恋の十日間」 1945年「ラブ・レター」 1946年「白昼の決闘」 1947年「ミネソタの娘」 1948年「ジェニーの肖像」 1949年「山羊座のもとに」「森の彼方に」 1950年「第三の男」「追いつめられた男」「西部の二国旗」「旅愁」 1951年「北京超特急」 1952年「11年目の疑惑」「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「ナイアガラ」「スー族の反乱」 1955年「瓶の底」「殺し屋は放たれた」 1958年「黒い罠」「宇宙ロケット帰還せず」 1960年「戦火地帯」 1961年「ガン・ファイター」 1965年「ふるえて眠れ」「カスター将軍の最後」 1966年「オスカー」「銭の罠」「荒野の渡り者」 1967年「サイゴンに生き残る日」「ダイヤモンド・ジャック」 1968年「華やかな情事」「顔役」 1969年「クリスチーヌの性愛記」「緯度0大作戦」 1970年「トラ・トラ・トラ!」「海底都市」 1971年「ドクター・ファイブス」「フランケンシュタイン・娘の復讐」 1972年「処刑男爵」 1973年「ソイレント・グリーン」 1975年「オーソン・ウェルズのフェイク」 1976年「合衆国最後の日」 1977年「エアポート’77・バミューダからの脱出」 1979年「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」「コンコルド」      「ザ・ハース/生贄の町」 1980年「ガイアナ人民寺院の惨劇」「天国の門」 1981年「ジャンボ墜落/ザ・サバイバー」 その他の出演者: Victor Buono ... Big Sam Mary Astor ... Jewel Mayhew Wesley Addy ... Sheriff Luke Standish William Campbell ... Paul Marchand Bruce Dern ... John Mayhew Frank Ferguson ... Editor George Kennedy ... Foreman Dave Willock ... Taxi Driver Michel Petit ... Gang Leader John Megna ... New Boy User Rating:7.4/10( 3,131 votes) オトーサン、 「すごいね、7部門ノミネートとは」 アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞:アグネス・ムーアヘッド ・撮影賞(白黒) ・作曲賞 ・歌曲賞 ・美術監督・装置賞(白黒) ・衣装デザイン賞(白黒) ・編集賞 User Comments jzappaさん United States 2008年10月6日 悪事... この映画、題名からして不気味だ。 常軌を逸している。 心の奥底から怯えが走る。 悲しい物語だ。 ベティ・デイビスは、裕福な未婚婦人で、 代々続く農園の大邸宅に住んでいるが、 いまや、その存在すら否定されようとしている。 道路委員会が土地を収用し、 州際ハイウェイを通過させようとしているのだ。 ベティ・デイビスは、シャーロットを演じる。 立ち退き勧告を無視している。 それは彼女からすべてを奪い去ることになるからだ。 ブルトーザーとともに、地ならしにやってきた連中めがけて発砲する。 連中は、ついに退散する。 この映画、走り書き風のタイトルと 物悲しいオーケストラの旋律で、35年前の出来事から語りはじめる。 当時、シャーロットは大人になりかけた娘だった。 若いブルース・ダーンにすっかりのぼせていた。 だが、彼は、1964に殺される。 衝撃的なシーンだ。 犯人はみつからなかったが、 カメラは、町のひとびとの噂を紹介し、 シャーロットが犯人だとする。 シャーロットは、それ以来、のけ者にされ、黒い羊と化して、 荒れ果てた大邸宅に、女中のアグネス・ムーアヘッドと暮らしている。 姪で、昔一緒に過ごしたオリビア・デ・ハビランドが 道路委員会との争いを助けてくれるように切望している。 戻ってきたオリビアは、昔の恋人で、 シャーロットの主治医であるジョセフ・コットンとヨリを戻す。 彼の南部なまりには、説得力がある。 オリビア・デ・ハビランドの演技は、実に見事だ。 ベティ・デイビスとはまったく対照的だ。 女優としてだけでなく、女としても、実に自制心が強い。 本能的な感情を押え、パニックに陥らないように努める。 どんな事態になっても、耐えぬこう。 だが、悲しみが表れることまで防ぐことはできない。 女らしい落ち着きで、この複雑な事態を乗りきっていく。 信じられない。 観客は、次第に、彼女の性格にほれていく。 表情、反応、閉された感情表現はリアルで、ごく自然だ。 ロバート・ワイズ監督は、リアリズムの巨匠だ。 その黄金の輝きの価値を知っている。 その純粋さを維持しようと努めている。 この映画、実に恐ろしい。 その怖さは時を超える。 「大きな操り人形」タイプのストーリーで、 ごく自然なホラー物語であり、生き生きした反道徳的な心理ドラマだ。 スリラーに引きづりこんでいくのは、 こうした純粋な悪事なのだ。 ワイズ監督のゴシック物語は、白黒で撮影されている。 それは効果的だ。 世紀の変わり目に、改造された礼拝堂や フランスの映画館で上映されたとしても、あながち不自然ではない。 ステージの上には、告白室、天使、ステンドグラスがあるのだ。 オトーサン、 「へえ、戯曲家のコメントがあるのだ」 この映画を舞台化したら当たるでしょうね。 北村 想さん 2007年1月4日 ふるえて眠れ ロバート・アルドリッチ監督の『ふるえて眠れ』は その作品の存在を知らずにいた。 パティ・ペイジ(『テネシー・ワルツ』で有名な女性歌手)が同名の歌を歌っているが、 それはこの映画の中に出てくる主題歌なのである。 うんと昔に、舞台で一部を使ったことがある。 で、てっきり彼女が歌っていると思ってDVDを買ってみたが、 歌っていたのはオルゴールと、男性だった。 映画自体はスリラーで、1964年製作。 いま観るとさほどでもないが、 64年当時においては、かなり斬新というか、刺激的だったのではなかろうか。 それはさておき、主役のシャーロットを演じたベティ・ディビスと 相手役のミリアムを演じたオリビア・デ・ハビランド(二人ともオスカー女優)の 演技がすげえ。 役者経験のある者としていわせてもらえば、 狂人を演じるのはそう難しくはナイ。 しかし、その一歩手前となると、かなり難しい。 また、凛とした女性と狡猾な悪女を演じ分けるというのもかなりの演技力だと思う。 こう書くとネタバレさせているようだが、 この手のスリラーはもうやりつくされているので、 それくらいの仕掛けは途中でワカルのだけど、 いや、事件の終わらせ方には脱帽した。 いま、アベックビーズの再来年の公演戯曲『雪のねむり』を書いているが、 タイトルを変更して『ふるえて眠れ』にしようかと思ったくらいだ。 ともかくパティ・ヘイジのCDは注文した。


終身犯

オトーサン、 「これも名画だろうな」 アカデミー賞4部門ノミネートです。 バート・ランカスターの名演技は映画史に残るでしょう。 原題:Birdman of Alcatraz (1962) 監督:John Frankenheimer 原作:Thomas E. Gaddis 脚本:Guy Trosper Genre:Biography / Drama 上映時間:147分 あらすじ: ストラウドは、恋人に乱暴した男を殺して、ムショ入り。 12年の刑のはずが、同房の囚人を傷害したり、 母親エリザベスを追い返したことに激怒し、看守を殺す。 絞首刑を宣告されるが、母の嘆願で、終身刑に。 ある日、中庭でズブ濡れになった雀を見つけ、かわいがる。 厳しい所長シューメイカーが転任し、 後任の看守長は、独房でカナリヤを飼う許可を与えてくれた。 彼は、小鳥を観察し、小鳥に関する本を読み、 やがて鳥類学の権威となっていく。 そんな彼を愛鳥家の未亡人ステラが訪ねてくる。 2人は意気投合し、獄中結婚する。 だが、またもや厳しい所長シューメイカーが赴任してくる。 出演者: Burt Lancaster ... Robert Stroud(ストラウド) Karl Malden ... Harvey Shoemaker(シューメイカー) Telly Savalas ... Feto Gomez(ゴメス) Thelma Ritter ... Elizabeth Stroud (エリザベス) Betty Field ... Stella Johnson(ステラ) オトーサン、 「お前も終身犯だな」 雀に語りかけるバート・ランカスターの姿、いいですね。 アクション俳優として有名ですが、 こんな深味のある演技もできるのですね。 助演陣もみな見応えのある演技でした。 アカデミー賞にノミネートされたテリー・サバラス、 所長に取り入る姿と囚人に好意を寄せる姿の切り替えが鮮やかせした。 母親の情愛の深さを熱演したセルマ・リッター、 この2人の経歴をみておきましょう。 BURT LANCASTER  バート・ランカスター 誕生日 1913/11/2-1994/10/20 出身 米ニューヨーク サーカスの花形だったが、負傷し映画界へ。 46年「殺人者」での映画デビュー。 翌年、ハロルド・ヘクトと組み独立プロを設立。 サーカスの経験を生かし、「怪傑ダルド」「真紅の海賊」など 数々のアクション映画で活躍。 60年「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞受賞。 後年はイタリアのビスコンティ監督の「山猫」「家族の肖像」にも出演。 94年、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1946年「殺人者」 1947年「真昼の暴動」「砂漠の怒り」      「ハリウッド・アルバム」▲「暗黒街の復讐」 1948年「私は殺される」「暴れ者」 1949年「裏切りの街角」「欲望の砂漠」 1950年「怪傑ダルド」 1951年「復讐の谷」「アメリカ野郎」「タルファ駐屯兵」 1952年「真紅の盗賊」「愛しのシバよ帰れ」 1953年「南海ピンク作戦」「地上より永遠に」「白人酋長」 1954年「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「ケンタッキー人」「バラの刺青」 1956年「空中ブランコ」「雨を降らす男」 1957年「OK牧場の決闘」「成功の甘き香り」 1958年「深く静かに潜航せよ」「旅路」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「許されざる者」「エルマー・ガントリー」 1961年「明日なき十代」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「終身犯」 1963年「愛の奇跡」「秘密殺人計画書」▲「山猫」 1964年「5月の7日間」「大列車作戦」 1965年「ビッグ・トレイル」 1966年「プロフェッショナル」 1968年「インディアン狩り」「泳ぐひと」 1969年「大反撃」「さすらいの大空」 1970年「大空港」 1971年「迫撃のバラード」「追跡者」 1972年「ワイルド・アパッチ」 1973年「スコルピオ」「ダラスの熱い日」 1974年「真夜中の男」 1975年「家族の肖像」 1976年「1900年」「ビッグ・アメリカン」「エンテベの勝利」 1977年「カサンドラ・クロス」「合衆国最後の日」      「ドクター・モローの島」 1978年「戦場」 1979年「ズールー戦争/野望の大陸」 1981年「狂える戦場」「アトランティック・シティ」 1983年「ローカル・ヒーロー」「バイオレント・サタデー」 1985年「トレジャーinメキシコ」 1986年「タフガイ」「鷲の翼に乗って・人質奪回緊急指令!」 1988年「ジブラルタル号の出帆」 1989年「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「ファントム・オブ・オペラ」「恐怖の航海 アキレ・ラウロ号事件」 1991年「裁かれた壁 〜アメリカ・平等への闘い〜」 1999年「ビートニク」 TELLY SAVALAS  テリー・サバラス 誕生日 1924/1/21-1994/1/22 出身 米ニューヨーク 出演作 1959年「明日なき十代」 1961年「機関銃を捨てろ」 1962年「終身犯」「恐怖の岬」「インターン」 1963年「プレイガール陥落す」「現金お断り」      「ひとりぼっちのギャング」 1965年「偉大な生涯の物語」「バルジ大作戦」「いのちの紐」      「ジンギスカン」 1966年「ボー・ジェスト」 1967年「特攻大作戦」「FBIの敵NO.1」「追いつめて殺せ」      「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」 1968年「インディアン狩り」「想い出よ今晩は」「世界殺人公社」      「マッケンナの黄金」 1969年「女王陛下の007」 1970年「狼の挽歌」「戦略大作戦」 1971年「荒野のライフル」「課外授業」「皆殺しL.A.コネクション」 1972年「要塞攻防戦」「ダーティ・セブン」「ゾンビ特急”地獄”行き」      「シシリアン・マフィア」 1973年「J&S/さすらいの逃亡者」      「新エクソシスト 死肉のダンス」 1975年「ダイヤモンドの犬たち」「怪盗軍団」 1977年「カプリコン・1」「テリー・サバラスの犯罪病棟」 1978年「マペットの夢見るハリウッド」「オフサイド7」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」 1982年「フェイク・アウト」 1983年「キャノンボール2」 1988年「フェイスレス」 THELMA RITTER  セルマ・リッター 誕生日 1905/2/14-1969/2/4 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 出演作 1947年「三十四丁目の奇蹟」 1949年「三人の妻への手紙」 1950年「イヴの総て」 1952年「わが心に歌えば」 1953年「拾った女」「タイタニックの最期」 1954年「テキサスの白いバラ」「裏窓」 1955年「足ながおじさん」 1956年「誇りと冒涜」 1959年「夜を楽しく」「波も涙も暖かい」 1961年「ママは二挺拳銃」「荒馬と女」 1962年「終身犯」「パリが恋するとき」「西部開拓史」 1963年「女房は生きていた」「恋のクレジット」 1965年「ボーイング・ボーイング」 1967年「ある戦慄」 その他の出演者: Neville Brand ... Bull Ransom Edmond O'Brien ... Tom Gaddis Hugh Marlowe ... Roy Comstock Whit Bissell ... Dr. Ellis Crahan Denton ... Kramer James Westerfield ... Jess Younger User Rating:7.9/10 (4,752 votes)       7.5/10 ( 29 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 白黒映画の質の高さを再認識させられました。 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞:バート・ランカスター ・助演男優賞:テリー・サヴァラス ・助演女優賞:セルマ・リッター ・撮影賞(白黒) User Comments ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2005年9月24日 この映画についての良いニュースと悪いニュース 良いニュース: 最初から最後まで胸の張り裂けそうな映画だ。 2時間を超えるとは、とても思えない。 映画史に残る名優バート・ランカスターが圧倒的で記憶に残る演技をみせている。 ありきたりの物語でが、決して忘れることなどできない! ジョン・フランケンハイマー監督もまた最高だ。 カメラワークで、巨匠の冴えをみせている。 助演陣には、カール・マルデン、セルマ・リッター、テリー・サヴァラス、 そして、エドモンド・オブライエンが好演している。 DVDはハイライトを紹介しており、白と黒の陰影が素晴らしい。 多くの刑務所話しは、物寂しく、憂鬱だが、これは違う。 いくらかメロドラマ風で、手荒いシーンもある。 刑務所内の暴力シーンだ。 だが、多くは人物の内面描写だ.... 小鳥が好きでなくとも、 羽の生えたわれらが友人たちに興味をもてるだろう。 小鳥たちの訓練も、興味深い。 悪いニュース: 本当のバードマンがどうなったか、 それを知ると、がっかりする。 他のひとが述べているように、そいつはイヤな奴だった。 深くは立ち入らないが、ただ反抗的な男だったのだ。 このすばらしい映画のこと、 ランカスターのすごい演技だけを覚えておいてほしい。 実話のことは忘れよう! オトーサン、 「お久しぶり、黒美君彦さん」 主人公にとって、手厳しいコメントですね。 気の遠くなる年月を尊厳を奪われながら、 三浦被告のように呆気なく自死することなく、 その悲惨な境遇を受け入れて、 人生を有意義に過ごそうとする、 それが罪のつぐないでなくて何でしょうか。 黒美君彦 2008年5月3日 アルカトラズの鳥男 撮影当時48歳だったバート・ランカスターが、 “Birdman”と呼ばれた鳥類の世界的権威となった 終身刑のロバート・F・ストラウド(1890〜1963)の 青年期から老年期までを好演。 長い間リーヴンワース刑務所で看守としてつきあった ネヴィル・ブランドも印象に残る。 凶暴な終身刑の男がスズメのヒナを助けたところから、 鳥類の研究に没頭し、 その過程で人間性を獲得していくというのが見どころだが、 B・ランカスターならではの内省的な演技がいい。 「ランティ」が彼の人生を救ったのだ、といえる。 後半のアルカトラズ刑務所に移送後の話は、 鳥を離れて刑務所の意義を問う展開となっているが、 アルカトラズでの暴動はやや唐突ではある。 終身刑の囚人が、独房での独学で次々研究を成し遂げていくというのは 素晴らしいとは思いつつも、どこかで違和感を拭えないのは、 釈放を望む主人公の口から自らが犯した罪に対する反省が聞かれないことだ。 実際のR・ストラウドは結局釈放されぬまま病死するが、 では彼が獄中に成し遂げたことは二件の殺人事件を解消するに値することだったかどうか、 その判断は難しい。 個人的には死刑廃止、終身刑導入が望ましいと考えているが、 なぜ一生を刑務所で過ごすことになったのかを、 本人はどう考えていたのだろうか…。


レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅

オトーサン、 「こいつは、面白いかも」 前に、"レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男"を 見ましたが、カーリングの映画で拍子抜けしました。 題名は実に面白そうですが、竜頭蛇尾でなければいいのですが。 原題:2001: A Space Travesty (2000) 監督:Allan A. Goldstein 脚本:Alan Shearman / Francesco Lucente Genre:Comedy / SF Rated R for crude sexual humor. Country:Canada / Germany Language:English 上映時間:99分 あらすじ: 連邦保安官ディックスといえば、トラブル・メーカー。 だが、すわ一大事というときは、なぜか彼の出番がやってくる。 今回は、大統領がエイリアンに誘拐された事件を担当する。 エイリアン対策担当官カッサンドラを伴い、 スペースシャトルに乗り込み、月の秘密基地へ向かう。 月では、クローン技術を研究しているプラット博士と エイリアンに囚われていた大統領を発見。 何とか大統領を救出し、ホワイトハウスにいるクローンと交換する。 だが、実は、本物だと思っていた方がクローンだった! ディックスとカサンドラは、大統領が出席する パリ・オペラ座の3大テノール・コンサートへと向かう。 出演者: Leslie Nielsen ... Richard 'Dick' Dix(ディック) Ophelie Winter ... Cassandra Menage(カサンドラ) Peter Egan ... Dr. Griffin Pratt(プラット博士) Alexandra Kamp-Groeneveld ... Dr. Uschi Kunstler(クンストラー博士) Damien Masson ... Mr. President(大統領) オトーサン、 「どこかおかしいんだよなぁ」 レスリー・ニールセン、実直なサラリーマン風です。 お相手のカサンドラ、綺麗ですね。 歌も踊りもできるようですが、映画俳優マガジンには出ていません。 このくらいの女優さんは、ゴマンといるのでしょうね。 クリントン大統領とヒラリー夫人のそっくりさん、 もっと似ているひとがいそうですが... LESLIE NIELSEN  レスリー・ニールセン 誕生日 1926/2/11 出身 カナダ・サスカティワン州レジナ 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ カナダ空軍の空中砲兵隊を退役後、トロントの演劇学校で学ぶ。 ラジオのDJを経てアメリカに渡り、アクション映画に出演する。 1960年代以降はテレビ映画でも活躍。 1980年、コメディ映画「フライングハイ」に出演。 1988年、「裸の銃を持つ男」の大ヒットで一躍人気俳優に。 出演作 1956年「放浪の王者」「禁断の惑星」「誘拐」 1958年「縄張り」 1965年「ハーロー」 1966年「ボージェスト」「シャイアン砦」 1967年「早射ちガンマン」「誇り高き戦場」 1968年「0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男」 1969年「黒の捜査線」 1971年「ザカリー・ホイラーの復活」 1972年「ポセイドン・アドベンチャー」 1977年「アニマル大戦争」「ビバ・ニーベル」「アムステルダム・キル」 1979年「リトル・モー」 1980年「シティ・オン・ファイア」「プロム・ナイト」「フライングハイ」 1981年「SFエイリアン天国<裸の宇宙銃を持つ男>」 1982年「クリープショー」「シークレット・レンズ」 1986年「スキューバ・バトル/地獄の爆弾要塞」「ミスター・ソウルマン」 1987年「ナッツ」「略奪された百万弗の花嫁」 1988年「裸の銃を持つ男」「ビキニギャル・パニック」 1991年「裸の銃を持つ男PART21/2」「クリスマスに万歳!」      「レスリー・ニールセンの裸の十字架を持つ男/エクソシスト・フォーエバー」 1993年「レスリー・ニールセン/鉄の顔を持つ男」 1994年「裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱」      「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000 1/2年前」 1995年「レンタル・キッズ」「スパイ・ハード」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」 1997年「ファミリー・プラン」「ミスター・マグー」 1998年「裸の銃を持つ逃亡者」 2000年「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」 2001年「アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦」 2002年「レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男」 2003年「最‘狂’絶叫計画」 2006年「最終絶叫計画4」 その他の出演者: Ezio Greggio ... Captain Valentino Di Pasquale Pierre Edwards ... Lt. Bradford Shitzu David Fox ... Secretary Osgood Sam Stone ... Police Chief Halverson Verona Pooth ... Yetta Pussel Michel Perron ... Famous Tenor #1 Paul Rainville ... Famous Tenor #2 Yvan Ducharme ... Famous Tenor #3 Marc Hervieux ... Famous Tenor Voice #1 (声) Perry Canestrari ... Famous Tenor Voice #2 (声) User Rating:2.8/10 (4,710 votes) 6.0/10 ( 101 votes)Yahoo! オトーサン、 「こりゃ、日米差が出たな」 正直、4点台でしょうね。 小ネタが多すぎて、手の内が分かった後半がダレました。 最後っ屁の連発には笑いました。 User Comments TheOtherFoolさん The Netherlands 2004年8月14日 事態はどんどん悪くなる... 不思議だ。 レスリー・ニールセンは、脚本を読まないのだろうか? 今日では、脚本家も監督も、読むだろうに。 レスリー・ニールセンよ。 へい、他の映画だって面白いんだぜ。 レスリー・ニールセンは、ただ座って、"イエス"というだけなのか! 題名からも分かるように、 この映画のパロディの主たる犠牲になったのは、 「2001年宇宙の旅」ではなく、近年の「メン・イン・ブラック」だ。 だが、そうだとしても、それに関連したしゃれたジョークは、 ひとつもなかった。 それに、どんなストーリーだったかも、話せない... クローンと交換されてしまった大統領のお話しだ。 ゴールドスタイン監督は、別にいい思案も浮かばないので、 元気な女性を投入した。 だが、おそらく有名女優は誰も引き受けなかったのだろう。 だから、見知らぬフランス女優とドイツ女優につきあう羽目になった。 事実、この映画をすすめる理由を見出せない。 いくつかの下らぬジョークは OKだが、 どうかと問われれば、10点満点で2点だ。 オトーサン、 「映画評論家が、なぜ取り上げるのだろう?」 でも、洋画に詳しいから、ウンチクを傾けられるし、 ニヤリとできる映画だからなのでしょうね。 服部弘太郎さん 2000年10月24日 有名人のそっくりさん大集合のSF風ドタバタ喜劇。 レスリー・ニールセン役もそっくりさん?  レスリー・ニールセンは1926年生まれで今年74歳。 それがスペースシャトルに乗って月まで行ってしまう(!)というのだから、 これはひょっとしたら『スペース カウボーイ』の イーストウッドたちよりすごいかもしれない。 どうやったらスペースシャトルで月と地球を往復できるのかは知らないが、 そのあたりは映画だから構わないのだろう。 映画のタイトルは『2001年宇宙の旅』のもじりで、 個別の場面では確かに『2001年』のパロディもいくつか用意されている。 ただし物語自体は『メン・イン・ブラック』みたいなもの。 腕利きの連邦保安官リチャード・“ディック”・ディックスが、 異星人に誘拐されて月面基地のどこかに監禁されている アメリカ大統領を救い出すため、 地球側のエイリアン対策担当である美女と協力して大活躍する物語。 異星人たちは地球への侵入を禁じられているが、 彼らは誘拐したアメリカ大統領のクローンを地球に送り込み、 地球を意のままにしようと考えているのだ。 映画の見どころは次々に登場する有名人のそっくりさんたちと、 相も変わらず引き起こされるレスリー・ニールセンのドタバタ騒動。 映画のパロディは、今回それほど多くないと思う。 少なくとも記憶に鮮明に残るような、気の利いたパロディはなかった。 そっくりショーはなかなか面白い。 クリントン大統領のそっくりさんは、顔はともかく喋り方が似ているし、 映画のクライマックスは彼にステージでサックスを演奏させるというもの。 このそっくりさんは普通は1シーンだけ出演してボロが出ない内に引っ込むのだけれど、 今回は大統領本人とそのクローンというのがモチーフになっているため、 映画の後半ではそっくりさんが出ずっぱり。 これはこの手の映画にしては珍しいものだと思う。 ただこうしたそっくりショーも、もうひとひねりしてくれるともっと面白かった。 せっかくヒラリー夫人のそっくりさんも登場しているのだから、 彼女のニューヨーク市長選についても何かコメントがほしかった。 ちなみにブッシュ前大統領は、ちゃんと自分の息子についてコメントしている。 本物の大統領とクローンを見分ける方法を、ごく少数の人間しか知らないという設定も、 物語の終盤でもっと生かしてもよかったと思う。 レスリー・ニールセンは、高齢で体があまり動かせないのだろう。 直接顔が映る場面以外はスタントマンが演じているようだ。 これがかなり露骨で、時々体型の違って見える人まで混ざっている。 ここまでしてニールセン主演の映画を撮るというのは、 それだけアメリカで彼の人気があるという証拠なんだろうか。 ニールセンの登場シーンの半分以上がスタントマンというそっくりさんで、 映画に登場する有名人たちも全部そっくりさんだから、 この映画のほとんどすべてはそっくりさんで作られていることになる。 ラスベガスの物まねショーみたいな映画です。 最後に物まねの定番プレスリーも登場するしね。


ナショナル・セキュリティ

オトーサン、 「変だな、何で録画してあるんだろう」 このところ、日本シリーズ延長のせいか、録画予約が異常事態。 でも、せっかく撮れているのを消すのも... 原題:National Security (2003) 監督:Dennis Dugan 脚本:Jay Scherick/ David Ronn Genre:Action / Comedy / Crime / Thriller Rated PG-13 for violence, language and some sensuality. 上映時間:88分 あらすじ: ハンクはロス市警の警官だ。 強盗犯行現場に出くわし、相棒が撃たれて死亡。 逃走する犯人たちを取り逃がしてしまう。 数日後、怪しげな男を道ばたで厳しく職務質問する。 それが暴行と間違えられて、何とクビに。 半年後、ナショナル・セキュリティ社で警備員に。 だが、彼の前に現れた同僚は、 職務質問をしたあのアールだった。 出演者: Martin Lawrence ... Earl Montgomery(アール) Steve Zahn ... Hank Rafferty(ハンク) Colm Feore ... Detective Frank McDuff (マグダフ刑事) Bill Duke ... Lieutenant Washington(ワシントン警部) オトーサン、 「憎めないなぁ」 こういう役者たちは、こういうことでいいのです。 格闘、撃ち合い、カーチェース、爆発... そんなおなじみのシーンで、引きつる顔、魅せる七変化。 MARTIN LAWRENCE  マーティン・ローレンス 誕生日 1965/4/16 出身 独 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「ハウス・パーティ」 1991年「ハウス・パーティ2」 1992年「ブーメラン」◆ 1995年「バッドボーイズ」◇ 1997年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇ 1999年「ブルー・ストリーク」◇「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ビッグ・ママス・ハウス」◇ 2001年「ビッグ・マネー」◇ 2002年「ブラックナイト」◇ 2003年「ナショナル・セキュリティ」◇「バッドボーイズ2バッド」◇ 2005年「リバウンド」◇ 2006年「ビッグママ・ハウス2」◇「オープン・シーズン」(声) STEVE ZAHN スティーブ・ザーン 誕生日 1968/11/13 出身 米ミネソタ州 ハイスクール時代はフットボールの選手や生徒会長として活躍。 同時に学生演劇や地元の劇団にも参加。 89年からマサチューセッツ州のアメリカン・レパートリー・センターで 2年間経験を積み、ニューヨークへ移り、オフ・ブロードウェイに参加。 映画は94年「リアリティ・バイツ」でデビュー。 99年「HAPPY,TEXAS」でサンダンス映画祭特別審査員賞、 インディペンデント・スピリット・アワード最優秀主演男優賞などを受賞した。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1994年「リアリティ・バイツ」◆ 1995年「クリムゾン・タイド」 1996年「すべてをあなたに」 1998年「アウト・オブ・サイト」◆「セーフ・メーン」 1999年「ユー・ガット・メール」◆「恋は嵐のように」◆      「M:I−2」「スチュアート・リトル」(声) 2000年「ハムレット」 2001年「ロード・キラー」◇「サンキュー、ボーイズ」◇      「ドクター・ドリトル2」(声)「マテリアル・ウーマン」 2002年「チェルシーホテル」「スチュアート・リトル2」(声) 2003年「ナショナル・セキュリティ」◇「チャーリーと14人のキッズ」◆      「ニュースの天才」◆ 2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」 その他の出演者: Eric Roberts ... Nash Timothy Busfield ... Charlie Reed Robinne Lee ... Denise Matt McCoy ... Robert Barton Brett Cullen ... Heston Cleo King ... Woman in Car Gerry Del Sol ... Booking Clerk Ken Lerner ... Hank's Lawyer Mari Morrow ... Lola Stephen Tobolowsky ... Billy Narthax Joe Flaherty ... Owen Fergus User Rating:4.9/10(10,159 votes)       7.0/10 ( 85 votes)Yahoo!  オトーサン、 「日米の差がでたなぁ」 アメリカで低いのは、明らかです。 黒人差別+オリジナリティ欠如のせいでしょう。 User Comments Ecto-Jediさん Nova Scotia, Canada 2003年7月14日 気楽で愉快でとんま---好きだ! この愉快な映画は、 マーティン・ローレンスとスティーブ・ザーン主演だ。 2人の不幸な警備員で、 危険な犯罪組織と邪悪な警官をやっつけるために組む。 優秀な映画ではないだろう。 だが、気楽だし、何度も何度も使われた "警官仲間"のジャンルとしては、かなり新鮮だ。 (「シャンハイヌーン」、「アイ・スパイ」など) 今回の笑いの主は、マーティン・ローレンスだ。 悪賢く、口達者なパートナーを演じている。 スティーブ・ザーンのほうは、せっかちな警官役だ。 筋書きは、やや走り過ぎ。 筋書きの発展もない。 だが、そんなことはどうでもいいのだ。 問題は、笑いだ。 世界一愉快な映画というわけでもないが、 コメディとしてキレがある。 だが、ときどき、使い古されたような感じを受ける。 そうそう、この手の映画、何度もみたよなぁ... ポイントは、この映画が笑えることだ。 優秀な映画ではないが、オール・ラウンドのいい映画だ。 ファミリー向けの微笑が浮かぶ類の映画を求めているのなら、 この映画を選んで間違いはない。 この映画のスコアは低すぎるし、 そんなに悪口を言われる筋はないと思う。 「アイ・スパイ」でも、同じことが起きた... そう、気晴らしをしたいんだろう。 勿論、こいつは、シェイクスピアの作品じゃない ---そんなもの目指していない! 遅かれ早かれ、楽しい体験をするには、 映画がカンペキである必要はないことを悟るだろう。 多くの映画は、アカデミー賞を狙っていない。 ひとびとが求めている娯楽を提供しようとしているのだ。 コメディ、アクション、知ったかぶり、 そして、できれば、いい筋書き。 この手の映画を「スターウォーズ」「カサブランカ」「タイタニック」と 比べてはいけない。 まったく違ったジャンルだからだ。 私は、製作者の意図を考慮して、批評しようとしている。 明らかに、アカデミー賞を争っているなら、 批評は手厳しいものになる。 ---だが、多くのコメディやアクション映画は、 それなりの手心を加える。 それは、また、この映画のストーリーでもある。 それが必要なら、信用しろ! この映画は、まあまぁだ。 こうした立場でみると、入場料だけの価値はある。 オトーサン、 「前田さんの言う通リだなー」 実は、1年半前にテレビ東京で放映されて、 映画批評(2395)も買いていました。 それなのに、ほとんどのシーンを覚えていないのです。 前田有一さん 2003年5月4日 数年後には誰も覚えていない、レディメイドアクション映画 アメリカ映画の定番、黒人と白人二人がペアで活躍するアクション・バディ・ムービー。 ロス市警のハンクは強盗犯との激しい銃撃戦の末、相棒を失う。 犯人を逃がした彼は、やがて担当を外される。 そんなある日、彼はパトロール中に挙動不審の男アールと出会う。 アールは警察学校を追い出され、いまは警備会社に勤めていた。 2人のやり取りはやがて口ゲンカとなり、 それを“警官が黒人に暴行している”と誤解した市民の通報で、 ハンクまで警察をクビになってしまう。 結局ハンクも警備会社に勤め始め、独自に相棒殺しの犯人を追うが、 そこでアールと思わぬ再会を果たすのだった。 二人が刑事という設定だと、いくらなんでも芸が無さすぎると感じたか、 職業を警備員にしたというのが新しいアイデアだ。 とはいえ、あまりこの手の映画に新味やら特別なものを期待する人はいないから、 これはこれでいい。 設定のみにあらずアクションも平凡だが、 いまどき車を並べた上を走って逃げるなんてのは、逆に古風でおもしろい。 あまり笑えないギャグは、人種差別ネタが多い。 病的なまでに被害妄想なこの黒人をアメリカ人なら笑えるのだろうか。 このへんの感覚は想像するほかないが、ちょいとスカっと笑いにくい部分ではある。 ハリウッドは、さすがにこうした映画作りは手馴れているから出来は決して悪くないが、 いわゆる過去の雛型をもとに、役者を変えて作っただけにしか見えない。 きっと数年後には、誰も覚えていないであろう一本だ。 40点


隠された記憶

オトーサン、 「しょうがないなぁ」 このところ、テレビ映画、ほとんど見ているものばかり。 そこで、ビデオ屋で投げ売りしていたDVDをみることに。 「ショコラ」のジュリエット・ビノシュが主演しています。 原題:Cache (2005) 監督・脚本:Michael Haneke Genre:Drama / Mystery / Thriller Rated R for brief strong violence. Country:France / Austria / Germany / Italy Language:French 上映時間:117分 あらすじ: ジョルジュは、テレビ局の人気キャスター。 妻アンと一人息子のピエロがいる。 ある日、ビデオが送られたきた。 そこには、家の前の風景が延々と撮影されていた。 身の危険を感じたアンとの間に亀裂が走る。 友人夫婦もかけつけ心配してくれるが、 そんななか、息子のピエロが行方不明に... 幸福きわまりなかった彼の人生は、 漂流しはじめ、大滝へと向かう。 出演者: Daniel Auteuil ... Georges Laurent(ジョルジュ) Juliette Binoche ... Anne Laurent(アン) Lester Makedonsky ... Pierrot Laurent(ピエロ) Maurice Benichou ... Majid(マジッド) Daniel Duval ... Pierre(ピエール) Nathalie Richard ... Mathilde(マチルド) オトーサン、 「ダニエル・オートゥイユ、いいね」 この薄汚れた名優でなければ、 ハネケ監督の狙った人間存在そのものの汚さは表現できなかったでしょう。 ジュリエット・ビノシュは、ビューティフルでした。 DANIEL AUTEUIL  ダニエル・オートゥイユ 誕生日 1950/1/24 出身 アルジェリア オペラ歌手の父の故郷アヴィニヨンで育つ。 初舞台は6歳。アヴィニヨン演劇祭でチェーホフ劇に出演。 17歳でオペレッタに出演した後、 パリの演劇学校で演技コースを受講する。 映画デビューは74年「ヘルバスター」。 「愛と宿命の泉」でセザール賞主演男優賞、 「八日目」でカンヌ国際映画祭男優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1974年「ヘルバスター」 1979年「夢追い」 1980年「ザ・カンニング IQ=0」「華麗なる女銀行家」      「サンデー ラバーズ」 1981年「ザ・カンニング2/アルバイト情報」 1983年「ファースト・ブラッド/追悼の流儀」 1984年「優しく愛して」 1985年「愛と宿命の泉Part1/フロレット家のジャン」      「愛と宿命の泉Part2/泉のマノン」      「アスファルト・ウォリアーズ/鮮血ストリート殺人」 1987年「僕と一緒に幾日か」 1989年「ロミュアルドとジュリエット」 1992年「愛を弾く女」 1993年「私の好きな季節」 1994年「王妃マルゴ」 1995年「フランスの女」 1996年「夜の子供たち」「八日目」「見憶えのある他人」      「悪魔の囁き」 1997年「リュシー・オブラック」「愛と復讐の騎士」 1998年「橋の上の娘」 1999年「ロスト・サン」「サン・ピエールの命」 2000年「メルシィ!人生」「発禁本 SADE」 2003年「レッドナイト」 2004年「あるいは裏切りという名の犬」「そして、デブノーの森へ」 2005年「隠された記憶」 2007年「画家と庭師とカンパーニュ」 JULIETTE BINOCHE  ジュリエット・ビノシュ 誕生日 1964/3/9 出身 仏パリ 父は彫刻家、母は女優。 12歳で初舞台を踏み、フランスのコンセルヴァトワール卒業後、 ゴダールに見出され、84年「ゴダールのマリア」で映画デビュー。 93年「トリコロール/青の愛」でヴェネチア国際映画祭主演女優賞、 96年「イングリッシュ・ペイシェント」で アカデミー賞助演女優賞とベルリン国際映画祭女優賞を獲得。 2000年「ショコラ」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 俳優ブノワ・マジメルとの間に1児がいる。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「ゴダールのマリア」◆「家族生活」◆「暗殺の報酬」 1985年「ランデヴー」◇ 1986年「汚れた血」◇ 1988年「存在の耐えられない軽さ」◇ 1991年「ポンヌフの恋人」◇ 1992年「嵐が丘」◇「ダメージ」◇ 1993年「トリコロール/青の愛」◇ 1994年「トリコロール/赤の愛」◆ 1995年「プロヴァンスの恋」◇ 1996年「カウチ・イン・ニューヨーク」◇      「イングリッシュ・ペイシェント」◇ 1998年「溺れゆく女」◇ 1999年「年下の人」◇「サン・ピエールの命」◇ 2000年「ショコラ」◇ 2002年「シェフと素顔と、おいしい時間」◇ 2005年「綴り字のシーズン」◇「隠された記憶」◇ 2006年「パリ、ジュテーム」「こわれゆく世界の中で」◇ 2007年「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」◇ その他の出演者: Walid Afkir ... Majid's Son Annie Girardot ... Georges's Mom Christian Benedetti ... Georges's Father Bernard Le Coq ... Georges's Editor-In-Chief Denis Podalydes ... Yvon Aissa Maiga ... Chantal Caroline Baehr ... Nurse Philippe Besson ... TV Guest User Rating:7.3/10( 15,120 votes) 6.0/10( 312 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、評価できんなぁ、うーん」 カンヌ国際映画祭受賞 監督賞:ミヒャエル・ハネケ 同ノミネート ・パルム・ドール:ミヒャエル・ハネケ User Comments もと映画”少女”の猫さん 2006年8月14日 「驚愕のラスト」 そこに出てきた二人に気がつかない知人もいた。 あれがラストシーンと知っていた私は  目を皿のようにして画面を見つめていた・・ え?? あれって・・そういう意味???? ハネケはけして 答えを出さない。 あくまでも観客任せ・・・  観客に挑戦しているかのような態度は 相変わらず・・ ・ ・ でも・・・ちょっと 待って! 本当に本当に これがラスト?? そりゃあ エンディングロールも出てきているし (唐突なラストも相変わらず) もしかして エンディングロールの後に  なんらかのカットがあるんじゃないの?? このまま終わり! だったら・・・・汗・・・せっかくの休日に  地下鉄まで使って夫をテークに連れてきた私の立場がないよ〜〜・・(/_;) 汗汗汗・・・・ あ〜 きっと夫は怒るだろうな〜 何しろハネケ初体験 それが、こんなわけのわからない映画だもん・・・・・・ 私なりの解釈をしました。 無理やり犯人を考えるなら ラストシーンのあの二人・・ あの二人がどうやって知り合ったのか? それは わからないけれど 母の浮気を疑っていたピエロは、両親を試したかった?? アルジェリア人の息子は 有名キャスターとなった主人公がどれだけ「過去」を覚えているか 覚えているとしたら  それに対して罪悪感を持っていたのか? それを試したかった?????? 犯人が誰?ということを考えなくとも(抜きにしても) ビデオが送られてきてからの  主人公の動揺と夫婦の関係が変わっていくさまは面白かった。 そうか・・妻のほうも 自分にやましいことがあるからこそ 夫の女性関係を疑うのだな・・とか 夫婦・・といえども 結局は個人 相手を信じる・・信頼する・・難しさ。 たぶん、この映画は、フランスとアルジェリアの関係を知っている人のほうが よく理解できるのだろう・・ アルジェリア人の使用人の息子が施設に送られた後、どうなったのか?? フランス人の家庭で養子として暮らすのと アルジェリア人として施設で暮らすのと どのくらいの「違い」があるのか???? それが、どのくらい大変なことなのか?? 30年以上たっても 主人公を悩ますほどのことなのか? (しかも・・主人公側にたって言うならば、子供のやったこと) ずっと彼をうらみ続けることなのか?? それがわからない。 一般的に、すべての家庭が使用人の息子を「養子」として迎えるとも思えないし・・・・ ゆえに、この映画を観ていて『オールドボーイ』を思い出した。 やってしまった人にとっては ささいなこと。 でも やられてしまった人にとっては「とても大変なこと」 人間関係において、そういうことは、しばしばありうることだろうし・・ それを「気にするほどのことではない」というつもりは、さらさらないのだけれど・・・ ハネケゆえに その人間の心理の隙を突いてくる・・・ 互いの息子が犯人だったとしたら 愛するものたちに足元をすくわれた・・ということなのか?? 子供たちにしたら アルジェリア人の自殺は 「予想外」のことだったと思うけれど。 ちなみに ハネケ初体験 単館系映画をあまり観ない夫の感想は 「だ〜〜め!!こんなのだ〜〜め!」でした・・苦笑 私は私なりに、けっして嫌いじゃないハネケのために なんとか、かばう言葉を考えたかったのだけれど・・・ この感想が精一杯です。 苦笑 75点 オトーサン、 「ここは、映画評論家の出番だろうな」 前田有一さん 2006年4月22日 ショッキング映画、妊婦その他心臓の弱い人は絶対鑑賞禁止! 凄い映画が現れた。 万人向けではないが、たいへん知的で、 インパクトの強い傑作の誕生である。 カンヌ国際映画祭でも絶賛された、 このフランス映画『隠された記憶』は、 ジャンルでいえばスリラーという事になろう。 テレビキャスターとしてそこそこ成功し、 妻や息子と幸せに暮らしている男の元へ、 1本のビデオテープが送られてくるところから話は始まる。 そのテープの内容は、延々と自宅の玄関が映されているだけという、 意味不明なものだった。 しかし、やがて第2弾、第3弾が届くにつれ、家族の恐怖は増してゆく。 そういうストーリーだ。 観客には、差出人が誰なのかも、その目的もわからない。 非常に不気味で落ち着かない。 この映画、一切の音楽を流さない演出で作られており、 緊張感がまったく途切れず進む。 実際問題として、犯行可能な人間がかなり絞られていることから、 観客にも犯人自体はすぐに特定できそうに思える。 しかし、そんな謎解きに気を取られていると……"来る"のである、あのシーンが。 突如訪れるこの瞬間は、たとえるなら駅のホームで 目の前の人が突然電車に飛びこんでしまったような、 まさに「血が凍る」と表現すべき大ショックだ。 私のお隣で観ていた若い女性は、文字通り「悲鳴」を上げていた。 試写室でお客さんが悲鳴をあげるなんて、私ははじめてみた。 このときから、劇場内の空気は一変、観客全員が心拍数の上昇を自覚し、 激しい運動並の息苦しさを覚えながらも、体中からは冷や汗が流れるという、 稀有なる体験を味わえる。 そのままラストまで、緩むことなく突っ走るわけだが、 この映画は、観終わっても言いたいことがすぐに伝わってくるタイプの作品ではない。 誰もがいくらか時間をかけて、中身を咀嚼しなければならないはずだ。 正答については、観客の解釈にゆだねるつくりになってはいるが、 本作はおそらく「罪の意識」というものをメインテーマにしている。 登場人物の幾人かにそれがあるが、皆それぞれ人生のどこかにおいてミスをしたため、 そうした意識を持つにいたっている。 登場人物の怒りの根には「罪の意識」があり、意外なことに犯人にもそれはある。 そして結局のところは、かなり早い段階に出てくる、 「自転車」にかかわるある場面に、大きなヒントが隠されている。 この場面は示唆に富んでおり、主人公の小心さを最初にあらわした場面 (彼がそうした性格であることは、作中何度も強調される重要要素)であるとともに、 大きな真実を登場人物の口を借りて言い表している。 これ以上はネタバレにもつながるのでここでは語らないが、 いずれにせよ、たいへんな傑作である。 ミヒャエル・ハネケ監督はこうした問題作を次々発表しているが、 なんとも凄い才能を持った人である。 スリラーとしての緊迫感、深いテーマ性、不気味なムード、そして大ショック。 そうしたものを存分に味わえるこの作品。 幽霊だなんだという非現実的な要素はもちろん出てこないし、 決して楽しくも感動する映画でもないが、 みるものに強烈なインパクトを与え、大いに考えさせてくれる一本である。 心臓の強い人で、そうした映画が好きな人は、まさに必見といえる。 90点


ブタがいた教室

オトーサン、 「賛否両論のようだな」 1990年に大阪の小学校で実際に行われた授業の映画化。 ドラマ仕立てにせず、ドキュメンタリーにせよという意見もあります。 「どっちがいいのかなぁ」 そういう疑問を解くために、見に行くことにしました。 原題:ブタがいた教室(2008) 監督:前田哲 脚本:小林弘利 Genre: Drama 上映時間:109分 あらすじ: 新任教師の星は、6年2組の担任となった。 彼は、クラスでブタを飼ってみようと呼びかける。 そして、1年たったら、食べる。 校長から許可も下り、26人の生徒たちとブタの共同生活が始まる。 生徒たちは子ブタを“Pちゃん”と名付け、 一生懸命世話して可愛がる。 だが、卒業が迫り、星は生徒たちに問う。 Pちゃんを食べるかどうか? 生命や責任と向き合った白熱した討論がはじまる。 出演者: 妻夫木聡 ....星先生 オトーサン、 「子供たちがいいねぇ!」 これだけ目が輝く生徒たちを撮影できたのは、 監督や妻夫木たちの熱意と力量があってのことでしょう。 その他の出演者: 原田美枝子.... 高原校長 大杉漣.... 仁科教頭 田畑智子.... 池沢先生 池田成志.... 小鷲先生 ピエール瀧.... 榎木伸哉の父 清水ゆみ.... 音楽教師 近藤良平.... 太田雄馬の父 大沢逸美.... 松原菜野花の母 戸田菜穂.... 甘利花の母 User Rating: 7.4/10 ( 92votes) Yahoo! オトーサン、 「いい授業だなぁ」 命をもらわないと生きていけない我等。 いわば、原罪に直面しているのです。 User Comments Stingr@yさん 2008年10月23日 家畜かペットか 蝿や蚊、ゴキブリなどの不快生物を殺すのではなく、 昆虫採集で自分の欲望のために虫を殺す。 そんな経験を持たない現在の子供たちに、 いきなり“教育”の名目でブタを飼育させ、 自分たちでそのブタを殺すかどうかを決めさせる。 賛否両論はあろうが、ペットとしての動物しか身近にいない 都会の子供たちにはむごいことだ。 子供たちは“Pちゃん”という名前を付けたブタを ペットとしてしか見ていない。 そんなストーリーの実話部分は放っておいて…。 クライマックスは、子供たちによる、 “Pちゃん”を食べる・食べないのディベートだが、 何人かはテレビでもお馴染みの子役たちの上手な演技には舌を巻く。 この部分はさすがの妻夫木も顔色無しだ。 小学校6年生に見える子役をそろえたことも場面を生き生きとさせている要因だ。 出てくるだけで場面を転換してしまう“Pちゃん”もすごい。 子供と動物には勝てない、かな? 原田も大杉も良い役だ。 最初に子供に与えるペットとしては、犬ではなく、 まずは寿命の短いハムスターやネズミ系がお勧めかも。 ペットの死を身をもって体験しなければ、 たとえ犬を飼ったとしても、その命に責任を持てないだろう。 “死なないでね”それがペットに対する愛情だ。 “お友達でいてね”ではない。 今の親たちは子供に“お友達”を金で買い与えている。 子供は“お友達”に飽きれば放り出す。 (※)私としては、自分のペットならブタだろうが食べない。 それに、こんな素人が飼育したブタなんて、どんな病気に罹っているか、 どんな寄生虫がいるかわからないので、食べたくない。 実話のように子供に家畜とペットの違いを力ずくで教え込むと、 子供によってはトラウマで豚肉が食べられなくなる危険性もある。 オトーサン、 「では、もう一方どうぞ!」 machida_kyouheiさん 2008年11月2日 考えましょう話しましょう これほど「私ならどうするだろう」と考えながら観た映画は初めてでした。 私がブタを育てた生徒なら…、 私が星先生なら…、 校長なら、他クラスの担任なら、父兄なら…、 あらゆる立場に自分をおいて考えながら観ました。 そして私自身の、 観る前の「みんなで飼ってたブタを食べるぅ??ゼッタイ無理ぃ〜」 の考えは見事覆りました。 この映画を観たら、 「食べる?食べない?それは何故?」と、 一緒に観た人と必ず「議論(笑)」することになるでしょう。 この映画は「食べること」ひいては「生きること」を 「考える」いい機会をくださいました。 映画館は親子・孫連れが多く、 終了後は「〇〇ちゃんブタ食べる?」 「かわいそー」 「何で?おばあちゃんニワトリ食べたで」 「えー?!」という会話も聞こえました。 きっとその後も会話は続くでしょう。 意外に可愛いブタのPちゃん、 生き生きした子供たちに心がキュンキュンするシーンが満載です。 6年2組の一員として、先生として、親として、 一緒に笑い怒り泣き考えられた、それはそれは楽しい2時間でした。 老若男女全ての方におすすめしたい、全ての方と一緒に観たい映画です。


レッドクリフ Part I

オトーサン、 「トニー・レオンのほうがいいな」 チョウ・ユンファが急遽降板し、その代役に。 線が細いので、心配しましたが、どうしてどうして... 原題:Chi bi (2008)    Red Cliff: Part I 監督:John Woo 脚本:John Woo/Khan Chan/Cheng Kuo/Heyu Sheng Genre:Action / Adventure / Drama Country:China 上映時間:145分 あらすじ: 漢の丞相・曹操(後の魏王)は、 実権を握り、80万の大軍を率いて南下する。 帝国を死守するためと称したが、 裏では、絶世の美女・小喬をモノにしたかったのだ。 呉の司令官・周瑜の妻になっていた。 最初に標的としたのは蜀。 その劉備軍はわずか2万しかなかった。 関羽、張飛らの活躍で逃げおおせるものの、 劉備の軍師・孔明は、宿敵・呉の孫権軍との同盟を進言する。 だが、孔明が、呉に到着してみると、 孫権軍では降伏論が大勢を占めていた。 孫権が兄と慕う司令官・周瑜との面会が状況を変えた。 言葉を交わさずとも、二人の間に相手への尊敬心が芽生えたのだ。 この同盟を知った曹操は、水軍を従え、大軍を率いて 「三国志」最大の戦いの地である赤壁へと向かう。 出演者: Tony Leung...周瑜 金城武 ...孔明 Zhang Fengyi...曹操 Yong You ...劉備 Chen Chang ... 孫権 Chiling Lin ...小喬 Zhao Wei ...尚香 オトーサン、 「苦労したぞ」 中国語の名前とその日本語が結びつかないのです。 それに、曹操、劉備、孫権のいい写真がないのです。 さて、そんな舞台裏はともかく、 上記の出演者たち、みんな好演していました。 特に光ったのは、トニー・レオン。 その出番は、"待ってました"という演出でした。 われらが金城武も、期待以上の出来でした。 ややイメージと違ったのは、劉備でした。 女性陣では、小喬を絶世の美女とするのは、疑問です。 軟弱な孫権の妹・尚香のやんちゃぶりが印象に残りました。 その他の出演者: 中村獅童 ... 甘興 Jun Hu ... Zhao Yun Tong Jiang ... Li Tong Jia Song ... Li Ji Dawei Tong ... Sun Shucai Qingxiang Wang ... Kong Rong Yong You ... Liu Bei Fengyi Zhang ... Cao Cao Wei Zhao ... Sun Shangxiang User Rating:7.1/10( 2,183 votes)       7.2/10( 169 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 赤壁の戦いを扱うPart2は、 もっと高いスコアになることでしょう。 戦闘場面でのCGの遠景が、薄っぺらで興冷めでした。 User Comments megalembayung1さん Indonesia 2008年8月15日 実に楽しい特殊効果!! ブラボー!ジョン・ウー監督。 中国映画をハリウッド映画のスタイルで撮った。 観客は、ハリウッド映画のような面白い特殊効果を見ることができる。 特殊効果は未来を描いた映画に多いが、 この映画では、歴史描写に使われていて、夢中にさせてくれる... ストーリーそのものは、悪くない。 だが、私は三国志のことをよく知らない。 だが、この映画で、そのストーリーを知ることができた。 こう言っておこう。 ハリウッド・スタイルの面白い映画だが、 アカデミー賞を狙う類いのものではない... パート2が待ち遠しい... ともあれ、この映画はアジア市場で大ヒットしている。 (特に、香港、台湾、そして中国で) オトーサン、 「昔、三国志、読んだけどなぁ」 読んでから行くのがムリなら、せめてWikiでも見ておいたら。 ・三国志とは 服部弘太郎さん 2008年8月1日 ジョン・ウー監督が三国志を映画化したアクション・スペクタクル。 前編は『七人の侍』へのオマージュだ。 ジョン・ウー監督が 「三国志」の有名な激戦「赤壁の戦い」を映画化した、 壮大なスケールの歴史スペクタクル大作。 「三国志」はかなり長い物語で登場人物も多く、 その世界に馴染んでいない人にとってはわかりにくい部分もある。 かく言う僕も「三国志」には不案内なので、 おそらくファンなら大喜びするであろう 「お馴染みの場面」がよくわからなかったのは残念だ。 しかし、それは登場人物の見せ場がよくわからないということであって、 登場人物の関係がわかりにくいという意味ではない。 関羽・張飛・趙雲といった武将たちが いかに「原作のイメージ通り」なのか、 あるいは「原作と違う」のかはさっぱりわからないが、 物語を理解する上では特に困ったことはない。 タイトルは『レッドクリフ(赤壁)』だが、 映画は「赤壁の戦い」に到達することなく、 その前哨戦で幕を閉じている。 長江に大船団で布陣した曹操軍だが、 それを囮にして主力の陸上部隊が迫る。 これを予見していた諸葛孔明と周瑜は、 周到に巡らせた罠に敵を引き込んで殲滅をはかる。 敵に取り囲まれた曹操軍の騎馬兵たちが、 パニックを起こしながら脱出路を求めて馬を走らせ、 それを逃がすまいと兵士たちが 陣を次々に変化させながら敵を追い込んでいく。 この戦いの様子は、黒澤明の『七人の侍』へのオマージュだろう。 アメリカ、中国、日本、台湾、韓国から100億円の製作資金を集め、 香港、中国、台湾、日本、モンゴルから集めた 豪華キャストで映画化された本作は、 アジアだけでなく、欧米市場も視野に入れた マーケティング戦略で作られているように思う。 そのひとつの例が、 この戦いの原因を中国古代史の複雑な政治状況に求めず、 ひとりの美女を巡る戦いという、 アジア版の「トロイ戦争」にしていることだ。 曹操は周瑜の妻・小喬に横恋慕し、 彼女を手に入れるために80万の軍勢を動かすのだ。 映画の中で曹操は貫禄たっぷりの戦略家、 人心掌握の術に長けた名将として描かれているのだが、 こと女性に対してはド変態ぶりを発揮。 小喬に面影の似た舞姫に小喬のコスプレをさせ、 身の回りの世話をさせるあたりは、 独裁者の孤独と心の闇を感じさせる鳥肌もののシーンだ。 当初周瑜の役にはチョウ・ユンファが予定されていたが、 撮影開始直後に彼が降板。 もともと孔明役でキャスティングされていたトニー・レオンが代役となり、 空いた孔明役に金城武が入ったというドタバタがあった。 なんだかこれも黒澤明の『影武者』を連想させる話ではある。 周瑜がチョウ・ユンファであれば……という気持ちも多少はあるが、 金城武の孔明が意外に面白く、 これはこれで映画の魅力になっていること間違いなしだ。 いずれにせよいまだ映画は完結していないわけで、 こうしたキャスティングも含めて、 成功か失敗かは後半次第という面もある。 しかしこの前半、僕は大いに楽しみ、大いに満足なのである!


戦艦バウンティ

オトーサン、 「見ていないか?」 調べたら、これはリメイクでした。 "戦艦バウンティ号の叛乱"は、名画中の名画です。 是非、こちらも見てください。 原題:Mutiny on the Bounty (1962) 監督:Lewis Milestone/ Carol Reed 原作:Charles Nordhoff /James Norman Hall 脚本:Charles Lederer/ Eric Ambler/William L. Driscoll/Borden Chase John Gay/ Ben Hecht Genre:Adventure / Drama / History / Romance 上映時間:178分 あらすじ: 1787年12月、 英国の港から戦艦バウンティ号が出港した。 目的地はタヒチで、庭師のブラウンが乗り込み、 パンの木を西インド諸島に移植するのが任務だった。 ブライ艦長は、厳格さで鳴らしていたが、 この航海においても、船員たちに厳しく当たった。 悪口を言ったミルズなどはムチ打ちの刑に処せられた。 船は、ようやくタヒチに到着する。 副艦長クリスチャンは、王女マイミチと恋に落ちる。 厳格なブライ艦長は、珍しく黙認する。 ようやく、バウンティ号は西インド諸島に向け出発した。 庭師のブラウンからパンの木が枯れ始めたと報告を受けた ブライ艦長は、水の使用を制限し、船員たちの不満は極限に達する。 クリスチャンは、見かねて衰弱した船員に水を与えようとしたが、 ブライが妨害し、ついにクリスチャンは反乱を起す。 出演者: Marlon Brando ... 1st Lt. Fletcher Christian(クリスチャン) Trevor Howard ... Capt. William Bligh(ブライ艦長) Richard Haydn ... William Brown(ブラウン) Richard Harris ... Seaman John Mills (ミルズ) Tarita ... Maimiti(マイミチ) オトーサン、 「若きマーロン・ブランド、格好いいなぁ」 男がみても、そうなのですから、若い女優さんなんかイチコロでしょう。 事実、マイミチ役の女優さんとブランドは結婚したそうです。 悪役の艦長役のトレバー・ハワード、このひとも名優です。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動でアメリカ・インディアンの虐待を非難し、 賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 TREVOR HOWARD  トレバー・ハワード 誕生日 1916/9/29-1988/1/7 出身 英ケント州クリフトンビル 出演作 1944年「最後の突撃」デビュー 1946年「逢びき」「青の恐怖」 1947年「許されざる女」 1948年「情熱の友」 1949年「第三の男」「黄金の竜」 1952年「文化果つるところ」「封鎖作戦」 1953年「事件の核心」 1954年「過去を持つ愛情」 1955年「生き残った二人」 1956年「太陽に向かって走れ」「八十日間世界一周」 1957年「旅券八二一四の女」「船の女」 1958年「鍵」 1959年「自由の大地」 1960年「息子と恋人」 1962年「戦艦バウンティ」「ライオン」 1964年「銃殺指令」「がちょうのおやじ」 1965年「脱走特急」「クロスボー作戦」「モリツリ」「殺しのエージェント」 1966年「悪のシンフォニー」「トリプルクロス」 1967年「長い長い決闘」「遙かなる戦場」 1969年「空軍大戦略」「おませなツィンキー」 1970年「ライアンの娘」 1971年「クイン・メリー/愛と悲しみの生涯」「雨のパスポート」 1973年「ルードウィヒ/神々の黄昏」「人形の家」「狂気のいけにえ」 1974年「新おしゃれ泥棒」 1975年「怒りの日」 1977年「Oh!外人部隊」「スカイ・エース」 1978年「スレイバーズ」「スーパーマン」 1979年「ハリケーン」「メテオ」 1980年「シーウルフ」「ウィンドウォーカー」 1982年「ガンジー」「ストップ・ザ・売春天国」 1983年「勇者の剣」 1985年「熱砂の情事」 1986年「サクセス・ストーリー’88」 1987年「白い炎の女」 1988年「ファイナル・エクソシスト/悪魔の封印」 その他の出演者: Hugh Griffith ... Alexander Smith Percy Herbert ... Matthew Quintal Duncan Lamont ... John Williams Gordon Jackson ... Seaman Edward Birkett Chips Rafferty ... Michael Byrne Noel Purcell ... Seaman William McCoy Ashley Cowan ... Samuel Mack Eddie Byrne ... John Fryer (Sailing Master) Frank Silvera ... Minarii Tim Seely ... Midshipman Edward 'Ned' Young User Rating:7.1/10 ( 3,468 votes) 6.0/10 ( 11 votes)Yahoo! オトーサン、 「いい映画だね」 とくに、船火事のシーンなど、よく撮れたものです。 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・撮影賞(カラー) ・作曲賞 ・歌曲賞 ・美術監督・装置賞(カラー) ・特殊効果賞 ・編集賞 User Comments rcraig62さん Brick, NJ 2002年10月9日 古典のリメイクは評価低すぎ。 これは、私の好きな 「戦艦バウンティ号の叛乱」のリメイクだ。 オリジナルと比較するのは、実にアンフェアだと思う。 製作はいい。 ストーリーは、かなりよいペースだ。 ブライ艦長の残忍さを見事に描きだしている。 歴史的な正確さを問うつもりはない。 マーロン・ブランドのクリスチャン役の性格づけには、 あまり賛同できないが、実に見事な演技をしている。 トレバー・ハワード演じるブライ艦長の演技は、 世界で一番低い評価と言わざるをえない。 彼にとって、他の役者と同一視される役を引きうけ、 しかも、自分流にこなすのは、実に難しいことだった。 私は、彼の見事な演技を称えたい。 この映画への最大の批判は、オリジナルでないということだ。 だが、たとえそうであっても、この映画は実に楽しい。 オトーサン、 「この人、詳しいなぁ」 シネマクロスオーバーさん ?年?月?日 戦艦バウティ号:解説 監督のルイス・マイルストンは、 戦争映画に才能を発揮した人で アカデミー作品賞を受賞した「西部戦線異状なし」(1930)、 日本軍と熾烈な激戦を繰り広げる海兵隊を描いた「地獄の戦場」(1950)、 朝鮮戦争を舞台にしたグレゴリー・ペック主演 「勝利なき戦い」(1959)などの作品がある。 マーロン・ブランドは、 舞台でも当たり役となった「欲望という名の電車」(1951)で注目を集め、 「波止場」(1954)ではアカデミー主演男優賞を受賞している。 「ゴッドファーザー」(1972)でも主演男優賞に選ばれたが辞退している。 反体制的な性格はハリウッドでも有名で、 本作品での役どころはうってつけといえよう。 ブランドはロケで訪れたタヒチに魅了されたらしく、 タヒチ島にほど近いテティアロア島を購入している。 また、本作品で王女役を演じた女性と実際にも結婚し2児をもうけているが、 クリスチャンと命名した長男(母親は別)は後に殺人事件を起こしている。 バウンティ号は、戦艦と銘打ってあるが 実際は石炭運搬船を改造した小型の帆船である。 ブライ艦長がかつて航海長をつとめたこともあるキャプテン・クックの エンデバー号やレゾリューション号も、元は石炭運搬船だった。 平底で多くの貨物を積めるこのような船の方が、 砂浜や環礁の多い南海への航海には便利だった。 撮影に使われた帆船は本作品のためにカナダで製作され、 タヒチまで自力で航海したが、 当時はなかったパナマ運河経由だったので映画と違い楽な旅だったそうだ。 ウィリアム・ブライ艦長は、年配のように思われるが この事件の時まだ33歳だった。 この反乱の後、再び同じ任務に就き、 今度は無事パンの木を西インド諸島に届けている。 冷厳な性格は終生直らなかったようで、何度か反乱に遭っている。 しかし、海軍でのキャリアに傷がつくことはなく、 海軍中将にまで昇りつめている。 ちなみに、"Bounty"には寛大という意味があるが ブライ艦長にとっては当て付けがましい艦名である。 ピトケアン島に渡ったのは9人の反乱者とタヒチ島の男女18名だったが、 1809年米捕鯨船に発見されたときには反乱者は1人しか生き残っておらず、 後は女性と子供だけだった。 クリスチャンの最後は不明のままである。 1825年には英調査隊が国王の恩赦を携えてこの島を訪れ、 以後イギリス領になっている。 人口が増えて生活が困難になったため反乱者の子孫の多くは オーストラリア領のノーフォーク島に移住したが、 今でも港のない不便なピトケアン島に数十人の人々が住み続けている。 この事件は英米豪では「忠臣蔵」のように有名で、 多数の出版物が書かれ、何度か映画化されている。 クラーク・ゲーブルがクリスチャンを演じた 「南海征服/戦艦バウンティ号の叛乱」(1935)は 第8回アカデミー作品賞に輝いている。 「バウンティ/愛と反乱の航海」(1984)は 名優ローレンス・オリビエとメル・ギブソン、アンソニー・ホプキンス、 リーアム・ニーソン、ダニエル・デイ・ルイスらが共演しており 顔ぶれが実に豪華である。


ダイヤモンド・イン・パラダイス

オトーサン、 「おお、ボンド出演だ」 007のジェームス・ボンドが大好きですから、 ピアース・ブロスナンという名前を見ただけで、 わくわくしてしまいます。 原題:After the Sunset (2004) 監督:Brett Ratner 原作:Paul Zbyszewski 脚本:Paul Zbyszewski/ Craig Rosenberg Genre:Action/Comedy /Crime Rated PG-13 for sexuality, violence and language. 上映時間:97分 あらすじ: マックスとローラは最高の泥棒コンビであり恋人同士だ。 ふたりはナポレオンが所有していたとされる 3つのダイヤモンドのうちの2つを、見事手に入れる。 しかし2つめのダイヤを盗んだ際に、 マックスはスタン捜査官に胸を撃たれる。 姿を消した彼らは、バハマにあるパラダイス・アイランドで 新しい生活をスタートさせていた。 ローラはマックスに結婚の誓いを求め、危険のない生活を願うが、 3つめのダイヤを展示した豪華客船がバハマにやってくる。 出演者: Pierce Brosnan ... Max Burdett (マックス) Salma Hayek ... Lola Cirillo (ローラ) Woody Harrelson ... Stan Lloyd(スタン) Don Cheadle ... Henri Moore(ヘンリー) オトーサン、 「うまい役者の競演って、いいなぁ」 最近になって分かってきたのですが、 オトーサンの場合、 映画のスキキライは、役者にかかっています。 PIERCE BROSNAN  ピアース・ブロスナン 誕生日 1953/5/16 出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 11才の時に家族と共にロンドンへ移住。 CMイラストレーターなどの仕事を経て、 実験演劇ワークショップで俳優修行。 フランスやオランダの舞台に立ち、キャリアを積んだ。 映画デビューは「クリスタル殺人事件」(1980)。 ブロスナンは「ノーマッズ」(1985)「テロリスト・ゲーム」 「ライブワイヤー」「バーチャル・ウォーズ(1992)など主演作は非常に多く、 アクション俳優として活躍していたが、大作には恵まれず、知名度は低かった。 どちらかといえば、 TVドラマ「レミントン・スティール」のスティール役として有名だったが、 1995年、「ゴールデンアイ」で5代目ジェームズ・ボンドを襲名。 以降、「マンハッタン・ラプソディ」「マーズ・アタック!」 「ダンテズ・ピーク」といった大作への出演が相次ぎ、 1999年もレネ・ルッソと共演の「トーマス・クラウン・アフェアー」の公開が控えている。 私生活では77年に結婚した「007/ユア・アイズ・オンリー」のボンド・ガール リスル役のカサンドラ・ハリスと結婚。 彼女の息子と娘も養子にし、84年にショーンが誕生。 90年に子宮癌で彼女を亡くし、 2001年8月4日、94年から交際し、新たに二人の息子をもうけていた 元モデルでテレビ・リポーターのキーリー・シェイ・スミスと再婚した。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇ 1985年「ノーマッズ」◇ 1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇ 1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇      「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇      「M&A/タイパンと呼ばれた男」 1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆ 1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇      「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇ 1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆ 1994年「めぐり逢い」◆ 1995年「007/ゴールデンアイ」◇      「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆      「ロビンソン・クルーソー」 1997年「ダンテズ・ピーク」◇「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」◇ 1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆ 1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇ 2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇ 2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」◇ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ 2008年「マンマ・ミーア!」 SALMA HAYEK  サルマ・ハエック 誕生日 1966/9/2 出身 メキシコ・ベラクルス 南米のテレビスターとして活躍後、 片言の英語も話せないまま、アメリカへ渡る。 長編デビュー作は「MAVIDA LOCA」。 1994年テレビ映画「ROADRACERS」で ロバート・ロドリゲス監督に見いだされ、 1995年「デスペラード」で初の主演。 ロバート・ロドリゲス監督の映画には、 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」など何作も出演している。 現在は制作会社”ベインタナローザ”を設立して、 プロデューサーとしても活躍。 メキシコ映画「NO ONE WRITES TO THE COLONEL」で共同製作を務め、 99年度カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品した。 2002年「フリーダ」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされる。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1995年「デスペラード」◆ 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「フォロー・ミー・ホーム」      「逃げる」「F.L.E.D」 1997年「ターニング・ラブ」◇「愛さずにいられない」◇ 1998年「バラサイト」◆      「54フィフティー・フォー」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◆「ドグマ」◆ 2001年「ホテル」 2002年「フリーダ」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◆ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ WOODY HARRELSON  ウディ・ハレルソン 誕生日 1961/7/23 出身 米テキサス州ミッドランド 押しの強い強烈な個性が魅力の俳優。 オハイオ州レバノンで育ち、 インディアナ州ハノーヴァー大学で舞台芸術と英語を専攻した。 卒業と同時に俳優を志して、ニューヨークに移り、 1年後にニール・サイモンの「ビロクシー・ブルーズ」で 舞台デビューを果たす。 TVシリーズ「チアーズ」のバーテンダー役が有名。 映画は85年「ワイルド・キャッツ」がデビュー作。 96年「ラリーフリント」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞の主演男優賞にノミネートされた。 私生活では娘二人を持ち、妻ローラ・ルーイとwww.voiceyourself.comを開設し、 地球環境のために質素で自然な生活を目指す運動を行っている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1985年「ワイルド・キャッツ」 1988年「恋人たちのキャンパス」「結婚の条件」 1991年「ドク・ハリウッド」「L.A.ストーリー/恋が降る街」 1992年「ハード・プレイ」 1993年「幸福の条件」 1994年「ナチュラルボーン・キラーズ」「ハリウッド・トラブル」      「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローNYへ行く」 1995年「マネートレイン」 1996年「キングピン・ストライクへの道」「心の指紋」      「ラリー・フリント/裸の星条旗」 1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」 1998年「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」◆      「シン・レッド・ライン」◆「パルメット」◇      「ハイロー・カントリー」◇ 1999年「エドtv」◇「オースティン・パワーズ:デラックス」 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇ 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」◆ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇「セレブの種」◆ 2005年「スタンドアップ」◆ 2006年「スキャナー・ダークリー」(声)「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「ノーカントリー」◆ 2008年「俺たちダンクシューター」◇ その他の出演者: Naomie Harris ... Sophie Chris Penn ... Rowdy Fan Troy Garity ... Luc Obba Babatunde ... Zacharias Russell Hornsby ... Jean-Paul Mykelti Williamson ... Agent Stafford Rex Linn ... Agent Kowalski Robert Curtis Brown ... Lakers FBI Agent Mark Moses ... Lakers FBI Agent Michael Bowen ... FBI Driver Tony Ledard ... Referee User Rating:6.2/10(15,101 votes)       6.7/10( 267 votes)Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいのでは?」 User Comments falcon135さん Australia 2005年1月16日 スタイリッシュではないが、演技が巧い愉快なスリラー これは、猫と鼠の追いかけっこする面白いスリラーだ。 ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、そしてウディ・ハレルソンの競演だ。 出だしは、かなり面白そうだ。 ダイヤモンド強盗のドタバタ喜劇とサスペンスが売りだ。 強盗後、ハレルソンは、小島へ2人を追う。 そこで、また何かやらかすと思ったのだ。 ブロスナンとハレルソンの2人に親しむにつれて、 観客は、誰が誰をだましているか気になってくる。 この映画のピアース・ブロスナンは、稀有な感情を見せている。 ハレルソンはいつもの陽気な役ではなく、複雑な表情を披露している。 ハエックは、惜しげもなく肢体をさらけだしている。 ドン・シードルの悪漢役は最高だ。 唯一の問題は、彼の活躍を充分見られなかったことだ。 素敵な景色と愉快なシーンがある。 とくに、サメの捕獲シーンがいい。 「ラッシュアワー」を監督したラトナーは、いい仕事をしている。 残念ながら、スタイルがないのと、ペース配分に難がある。 例えば、スティーブン・ソダーバーグに任せたら、 もっとよくなったかもしれない。 だが、それにもかかわらず、実に楽しめる映画だ。 役者やキャストのフアンだけでなく、 一般の映画フアンも楽しませることができるだろう。 「オーシャンズ11」のレベルには届かないが、 「オーシャンズ12」などよりはいい。 コメディ/スリラーのフアンなら、見に行くべし。 個人的には「ラッシュアワー3」のほうを見に行きたい。 オトーサン、 「同感だ!」 いくつになっても、胸の谷間は気になります。 TOSHI51さん 2006年3月1日 南国の楽園へようこそ 青い空、透明な海、白い砂浜。 舞台はバハマだそうですが、まさに楽園の名にふさわしい風景でしたね。 僕の地元の埼玉県には海がないため、 この絶景を見た瞬間、感慨もひとしおでした。 この美しい自然を見れただけでも、お金を払った価値はありました。 この映画の見所の一つはピアース・ブロスナン演じる元大泥棒と ウディ・ハレルソン演じるFBI捜査官のやり取りでしょう。 終始、この二人の駆け引きが展開されるのですが、 大概はウディが負けて、その後ひどい目に遭わされるので、 ちょっぴりかわいそうだなと思いつつ、 あまりのおかしさにずっと笑いっぱなしでした。 それでも懲りずにピアースを追いかけ回す姿はまるで銭形のとっつぁんでしたね。 でも、男性諸氏にとって最大の見所はやはりサルマ・ハエックでしょう。 30代後半であるにもかかわらず、 グラビアアイドル顔負けの抜群のプロポーションは凄いとしか言いようがありません。 これでもかこれでもかと見せ付けんばかりのあの胸の谷間に、 僕は男なのでどうしても目がいってしまいました。 彼女にはこのまま、かたせ梨乃路線を突っ走っていって欲しいですね。 今回、一人で見に来ているおじさんがやけに多かったのですが (自分もその中の一人)、やっぱり彼女が目当てだったのでしょうか。 


L.A.ストーリー/恋の降る街

オトーサン、 「お、スティーブ・マーティンだ」 その名前を聞いただけで、笑いが浮かんできます。 「花嫁のパパ」「愛しのロクサーヌ」、面白かったなぁ。 原題:L.A. Story (1991) 監督:Mick Jackson 脚本:Steve Martin Genre:Comedy / Drama / Fantasy / Romance 上映時間:95分 あらすじ: ハリスは、人気天気予報士。 長年つき合っている恋人サンディと破局。 ドライブ中にフリー・ウェイの電光掲示板に妙な文句が出る。 「君の人生に転機が訪れる。天気がその鍵となるだろう」 翌日、ハリスの前に、英国人記者サラが現れる。 2人は、お互いが気になる存在になるが、切りだせない。 サラは、帰国すべくロス国際空港へ。 果たして、2人は結ばれるのだろうか? 出演者: Steve Martin ... Harris K. Telemacher(ハリス) Victoria Tennant ... Sara McDowel(サラ) Sarah Jessica Parker ... SanDeE*(サンディ) オトーサン、 「サラ役の女優さん、美人だなぁ」 海外映画俳優マガジンに経歴が出ていません。 調べたら、一時、スティーブ・マーティンの奥さんだったんですね。 STEVE MARTIN  スティーブ・マーティン 誕生日 1945/8/14 出身 米テキサス州ウェコー 南カリフォルニアで育つ。 60年代末に脚本家となり、 ヒット・シリーズ「スマザーズ・ブラザース・コメディ・アワー」でエミー賞受賞。 自分のネタでクラブやテレビに出演するようになり、 「トゥナイト・ショー」への出演でコメディアンとしてスタートを切る。 その後、「サタデー・ナイト・ライブ」の司会を数回務める。 84年「オール・オブ・ミー」で ニューヨーク映画批評家協会と全米批評家協会の主演男優賞受賞。 87年「愛しのロクサーヌ」でロサンゼルス映画批評家協会賞主演男優賞と アメリカ脚本家協会の脚本賞受賞。 96年「花嫁のパパ2」でゴールデングローブ賞にノミネートされる。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1978年「サージャント・ペッパー」 1979年「マペットの夢見るハリウッド」「天国から落ちた男」 1981年「四つ数えろ」「ペニーズ・フロム・ヘブン」 1983年「二つの頭脳を持つ男」 1984年「オール・オブ・ミー/突然下半身が女に!」「ロンリー・ガイ」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「サボテン・ブラザース」 1987年「愛しのロクサーヌ」「大災難P.T.A.」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」 1989年「バックマン家の人々」 1990年「マイ・ブルー・ヘブン」 1991年「L.A.ストーリー/恋の降る街」「わが街」「花嫁のパパ」 1992年「ハウス・シッター/結婚願望」「奇跡を呼ぶ男」 1994年「ミックス・ナッツ」「パパとマチルダ」 1996年「花嫁のパパ2」「SGT.ビルコ/史上最狂のギャンブル作戦」 1997年「スパニッシュ・プリズナー」 1999年「アウト・オブ・タウナーズ」「ビッグ・ムービー」 2001年「ノボケイン/局部麻酔の罠」 2003年「女神が家にやってきた」「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」      「12人のパパ」 2005年「12人のパパ2」 2006年「ピンクパンサー」 VICTORIA TENNANT ヴィクトリア・テナント 誕生日 1950/9/30 母親はロシア生まれのバレリーナ。 父親はプロデューサー。 ローレンス・オリビエやヴィヴィアン・リーを抱えたタレント事務所を経営。 ロンドン大学で、スピーチとドラマを学ぶ。 4回結婚している。 1986年、スティーブ・マーティンと結婚(94年に離婚) 出身 英国ロンドン 1980年「戦争の犬たち」 1981年「スフィンクス」「悪魔の受胎」 1983年「戦争の嵐」「ダイナマイト・ヒーロー 恐怖の鉄拳」 1984年「ストレンジャーズ・キス」「オール・オブ・ミー 突然半身が女に!」 1985年「第三帝国の遺産」 1987年「屋根裏部屋の花たち」「殺しのベストセラー」 1988年「戦争と追憶」 1989年「ウィスパーズ」 1990年「侍女の物語 闇の聖母」 1991年「L.A.ストーリー 恋が降る街」 1992年「プレイグ」 1997年「プラム・ストーカーズ マミー」 2005年「旅するジーンズと16歳の夏」 2007年「88ミニッツ」 SARAH JESSICA PARKER  サラ・ジェシカ・パーカー 誕生日 1965/3/5 出身 米オハイオ州ネルソンビル 8人姉弟の4番目としてシンシナティで育つ。 8才の時、バレエを習い始め、テレビで子役として活躍。 11才の時、ブロード・ウェイ劇「イノセント」で初舞台を踏む。 13才の時、ミュージカル「アニー」のアニーを演じた。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1979年「RICH KIDS」 1983年「SOMEWHERE TOMORROW」 1984年「フットルース」「家族の絆」 1985年「ハイスクールはダンステリア」 1986年「ナビゲーター」 1991年「L.A.ストーリー/恋が降る街」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」 1993年「スリー・リバーズ」◇「ホーカス・ボーカス」 1994年「エド・ウッド」 1995年「マイアミ・ラプソディー」 1996年「マーズ・アタック!」◆「IF LUSY FELL」「ボディ・バンク」◆ 1999年「ダドリーの大冒険」「イズント・シー・グレート」 2001年「アイ ラブ ヒットマン」 2005年「幸せのポートレート」 2006年「恋するレシピ〜理想のオトコの作り方〜」 その他の出演者: Richard E. Grant ... Roland Mackey Marilu Henner ... Trudi Susan Forristal ... Ariel Kevin Pollak ... Frank Swan Sam McMurray ... Morris Frost Patrick Stewart ... Mr. Perdue, Maitre D' at L'Idiot Andrew Amador ... Bob, News Anchor Gail Grate ... Gail, News Anchor Eddie De Harp ... Maitre D' at Brunch M.C. Shan ... Rap Waiter at L'Idiot Frances Fisher ... June Iman ... Cynthia User Rating:6.7/10 ( 12,186 votes) 6.0/10 ( 46 votes)Yahoo! オトーサン、 「 いいね、個人的には7点だな」 User Comments volpone13さん Pacific Northwest, USA 2003年11月24日 12年後もいまだにクラシック そう、私はロスで育った。 だから、この映画、人一倍愛着を感じる。 だが、それを抜きにしても、 この映画は、信じられないほど素敵なラブコメだ。 脚本がすばらしい。 エンヤの音楽も、南カルフォリアの風刺に似合っている。 マーティンの初期の作品"The Jerk"よりも知的で、 しかも、スノビッシュでないユーモアがいい。 機知があり、魅力的で、風刺の面白さがある。 スティーブ・マーティンが巨匠の絵が並ぶ美術館を ローラースケートで走り回るあたり、 大金持ちのカリフォルニア人で満員のレストランで、 ちょっとした地震が起きて、テーブルが優雅に揺れるあたり、 突然、フリーウェイの電光掲示板が 不可解な個人的なメッセージを送ってきて、 それが、彼の人生を変えてしまうあたり... 実によく出来ている。 スティーブ・マーティンは、最高だ。 「愛しのロクサーヌ」での出色の演技と肩を並べる。 ヴィクトリア・テナントの起用は正解だった。 スティーブ・マーティンが恋に落ちる、 風変わりでチューバを吹く英国人記者を演じている。 サラ・ジェシカ・パーカーのサンディ役も、見応えがある。 自称若きスポークス・ウーマンで、ポイントを突くのが好きだ。 墓堀人夫役のRick Moranisのおどけぶりもいい。 彼のアクセントに異議をとなえるひともいるだろうが... ともかく彼は楽しい奴だ。 全体として、私の生涯のお気に入り映画2のうちの1つだ。 どんなに楽しませてもらったか、筆舌に尽くせない。 オトーサン、 「このひと、映画狂なんだ」 1118本もの映画批評を書いています。 D.さん 2004年8月2日 Something funny is happening in L.A. ロサンゼルスを舞台にした結構ベタながら、 上手くまとまったドタバタ・ラブコメです。 ロスを誇張して見せてくれるギャグシーンは、 住んでた者としては結構笑えました。 「ロサンゼルス」のイメージをかなりステレオ・タイプ化・誇張してますけど、 実際に大体こんな感じです。 色々と恋のアドバイスしてくれるハイウェイの電光掲示板の正体も 最後まで明かされませんが、 それも作品全体の「ゆるい」雰囲気で流せてしまいます。 ハリス役のS・マーティンとサラ役のV・テナントが、 当時は夫婦だった(1994年に離婚した)ので息が合ってるのも納得です。 最後まで一気に観れるので、消費されるラブコメ作品として軽く流して観ましょう。


鷲は舞いおりた

オトーサン、 「いい題名だねぇ」 こういう題名だと無性にその映画をみたくなります。 しかも、出演者がハンパじゃありません。 アカデミー賞俳優がそろいぶみしています。 原題:The Eagle Has Landed (1976) 監督:John Sturges 原作:Jack Higgins 脚本:Tom Mankiewicz Genre:Adventure /War /Drama Country:UK Language:English / German / Polish Color:Black and White / Color 上映時間:123分 あらすじ: 1943年9月12日。 ヒットラーは、戦局打開のため、英国首相チャーチル誘拐作戦を指示する。 指名されたラドル大佐は、軍人生命を賭け、作戦を練る。 作戦のリーダーにスタイナー、現地の工作員にデブリンを起用する。 デブリンは、村の女スパイ、ジョアンナと作戦を練る。 だが、村の娘モリーと愛しあってしまう。 1943年11月6日早暁、スタイナーらは、海岸に舞いおりる。 ポーランド軍に扮した彼ら。 数時間後にチャーチルが来るのだ。 出演者: Michael Caine ... Col. Kurt Steiner(スタイナー) Donald Sutherland ... Liam Devlin(デブリン) Robert Duvall ... Col. Max Radl(ラドル大佐) Jenny Agutter ... Molly Prior(モリー) Jean Marsh ... Joanna Grey(ジョアンナ) オトーサン、 「3人とも巧いなぁ」 甲乙付け難いというか、甲乙丙付け難いというべきか。 役柄になりきっていて、破綻がありません。 MICHAEL CAINE  マイケル・ケイン 誕生日 1933/3/14 出身 英ロンドン 15歳から様々な職を転々とし、朝鮮戦争に従軍。 帰国後、ロンドンに戻り、サセックス州ホーシャムでの舞台監督助手の仕事につく。 働きながら、ロンドンの演劇学校で学び、舞台でプロデビュー。 54年「ケイン号の叛乱」から芸名を取り、マイケル・ケインにする。 56年「韓国の丘」で映画デビュー。 63年「ズール戦争」の中尉役で注目され、 65年「国際諜報局」のハリー・パーマー役で一躍有名となった。 66年「アルフィー」でニューヨーク批評家協会最優秀男優賞受賞。 86年「ハンナとその姉妹」、99年「サイダーハウス・ルール」で アカデミー助演男優賞を受賞。 88年「ペテン師とサギ師」、98年「リトル・ヴォイス」で ゴールデン・グローブ賞を手にした。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1956年「韓国の丘」 1957年「スパイ戦線」「最後の決死隊」 1958年「鍵」 1961年「カイロ作戦命令」 1962年「新泥棒株式会社」 1963年「ズール戦争」 1965年「国際諜報局」 1966年「パーマーの危機脱出」「泥棒貴族」「アルフィー」 1967年「女と女と女たち」「夕陽よ急げ」「10億ドルの頭脳」 1968年「恐怖の落とし穴」「怪奇と幻想の島」「大侵略」 1969年「ミニミニ大作戦」「空軍大戦略」 1970年「燃える戦場」「最後の谷」 1971年「狙撃者」「ある愛のすべて」 1972年「悪の紳士録」「探偵/スルース」 1974年「ドラブル」「マルセイユ特急」 1975年「ケープタウン」「愛と哀しみのエリザベス」「王になろうとした男」 1976年「ニューヨーク一攫千金」「鷲は舞いおりた」 1977年「遠すぎた橋」「シルバー・ベアーズ」 1978年「スウォーム」「アシャンティ」「カリフォルニア・スイート」 1979年「ポセイドン・アドベンチャー2」 1980年「殺しのドレス」「アイランド」 1981年「キラーハンド」「勝利への脱出」 1982年「デストラップ/死の罠」「ジグソーマン」「リタと大学教授」 1983年「愛と名誉のために」「アバンチュール・イン・リオ」 1985年「レゲエ de ゲリラ」「第三大国の遺産」 1986年「くたばれ!ハリウッド」「影の軍隊」「モナリザ」      「ハンナとその姉妹」      「ハーフムーン・ストリート」 1987年「恋はお手上げ」「ジョーズ87/復讐編」「第四の核」 1988年「ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ」      「迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険」      「マネーゲームで大逆転」(声) 1990年「殺意のシステム/ショック・トゥ・ザ・システム」「Mr.ディスティニー」      「ダブルチェイス/俺たちは007じゃない」 1992年「ブルー・アイス」「カーテン・コール/ただいま舞台は戦闘状態」      「クリスマス・キャロル」「永遠に美しく」 1994年「沈黙の要塞」 1997年「ブラッド&ワイン」 1998年「リトル・ヴォイス」 1999年「サイダーハウス・ルール」      「ニューヨークの亡霊」 2000年「追撃者」「クイルズ」「デンジャラス・ビューティー」 2001年「逃亡犯」 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」「愛の落日」 2005年「バットマン ビギンズ」「奥さまは魔女」「ニコラス・ケイジのウェザーマン」 2006年「トゥモロー・ワールド」「プレステージ」 2007年「スルース」 2008年「ダークナイト」 DONALD SUTHERLAND  ドナルド・サザーランド 誕生日 1935/7/17 出身 カナダ・ニュー・ブランズウィック トロント大学在学中に演劇に興味を持ち、卒業後、劇団員となる。 その後、ロンドン音楽演劇学院で学ぶ。 役者修行を積んで、63年「生きた屍の城」でデビュー。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1963年「生きた屍の城」 1965年「テラー博士の恐怖」「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「のぞき」 1967年「特攻大作戦」 1968年「しのび逢い」「ジョアンナ」「汚れた七人」 1969年「004/アタック作戦」 1970年「戦車大作戦」「M★A★S★H」 1971年「コールガール」「ジョニーは戦場へ行った」 1973年「赤い影」 1974年「ダイヤモンドコネクション」「ス☆パ☆イ」 1975年「イナゴの日」 1976年「カサノバ」 1977年「鷲は舞いおりた」「ケンタッキー・フライド・ムービー」      「殺しに愛のバラードを」「刑事キャレラ/血の絆」「1900年」 1978年「SF/ボディ・スナッチャー」「アニマル・ハウス」      「大列車強盗」「名探偵ホームズ/黒馬車の影」 1979年「オーロラ殺人事件」「男と恋と銀行強盗」 1980年「普通の人々」 1981年「針の眼」 1983年「キャッシュ・マン」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」      「クラッカーズ/警察システムを突破せよ!」 1985年「レボリューション/めぐり逢い」「パニック・スクール/冒涜少年団」 1987年「スパイ大混戦」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「殺しのロザリオ」 1988年「殺人見習い」「あまねく愛」 1989年「タフガイは踊らない」「白く渇いた季節」「ロックアップ」      「ロスト・エンジェル」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」 1991年「彼方へ」「JFK」「バック・ドラフト」「ノー・エスケイプ/砂の迷路」      「密告者」 1992年「落陽」「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」「私に近い6人の他人」      「グローリーデイズ/夢見る頃はいつも」 1994年「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」      「ディスクロージャー」 1995年「アウトブレイク」「バッドマックス」 1996年「評決のとき」 1997年「ザ・ターゲット」「アサインメント」「同居人/背中の微かな笑い声」 1998年「悪魔を憐れむ歌」「スイトー・ヒア・アフター」「ナチャラル・エネミー」      「フリーマネー」「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」 1999年「ヴァイラス」◆「ハーモニーベイの夜明け」◆ 2000年「スペース・カウボーイ」「アート・オブ・ウォー」      「パニック/脳壊」 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)「ハッピー・フューネラル」      「アップライジング」 2002年「フェリーニ 大いなる嘘つき」 2003年「ミニミニ大作戦」「コールドマウンテン」 2005年「プライドと偏見」「アメリカン・ホーンティング」 2007年「再会の街で」 2008年「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石」 ROBERT DUVALL  ロバート・デュバル 誕生日 1931/1/5 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 父は海軍提督という軍隊一家の三人の息子の一人として生まれる。 イリノイ州のプリンシピア大学で歴史と政治学を学ぶ。 その後、演劇科に専攻を変え、学位を取得。 2年ほど米国陸軍に入隊した後、55年にニューヨークに移り、 ネイバーフッド・プレイハウスに入団。 映画デビューは62年「アラバマ物語」のプー・ラドリー役。 82年「テンダー・マーシー」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 79年「パパ」72年「ゴッド・ファーザー」79年「地獄の黙示録」 98年「シビル・アクション」など6度アカデミー賞にノミネートされた。 ゴールデングローブ賞は「地獄の黙示録」「テンダー・マーシー」など4度受賞。 監督としても「アンジェロ・マイ・ラヴ」 2002年「愛と暗殺のタンゴ」などを手がけている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1962年「アラバマ物語」 1963年「ニューマンという男」 1966年「逃亡地帯」 1968年「宇宙大征服」「刑事(デカ)」「ブリット」 1969年「雨の中の女」「勇気ある追跡」 1970年「オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー」      「追跡者」「M★A★S★H」 1971年「ジョージ・ルーカスのTHX−1138」 1972年「ゴッドファーザー」◆「シノーラ」「ミネソタ大強盗団」 1973年「組織」「バッジ373」 1974年「カンバセーション 盗聴」      「ゴッドファーザーPART2」◆      「ダイヤモンドコネクション」「ブレイクアウト」 1976年「キラー・エリート」      「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」      「ネットワーク」 1977年「鷲は舞い下りた」「アリ・ザ・グレーテスト」 1978年「ベッツィー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1979年「地獄の黙示録」◆「パパ」 1981年「告白」      「ハイジャックコネクション クーパーの大仕事」 1982年「テンダー・マーシー」◇アカデミー主演男優賞 1983年「テリー・フォックス物語」「ホテル・コロニアル」 1984年「ナチュラル」 1985年「ライトシップ」 1986年「ハリー奪還」 1988年「カラーズ 天使の消えた街」 1989年「ロンサム・タブ」(TM) 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「テロリストを撃て!」      「闇の聖母 侍女の物語」「旅立ちの季節」 1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「ランブリング・ローズ」 1992年「ニュージーズ」「プレイグ」「独裁/スターリン」 1993年「ジェロニモ」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」      「フォーリング・ダウン」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「愛に迷った時」「スカーレット・レター」      「ヘンリエッタに降る星」 1996年「スリング・ブレイド」「フェノミナン」「ファミリー」 1997年「相続人」◆「THE APOSTLE」 1998年「ディープ・インパクト」◆「シビル・アクション」◆ 2000年「60セカンズ」◆「シックス・デイ」◆      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「ジョンQ−最後の決断−」◆ 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」◇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」◆ 2007年「ラッキー・ユー」◆ その他の出演者: Donald Pleasence ... Heinrich Himmler Anthony Quayle ... Adm. Canaris Sven-Bertil Taube ... Capt. von Neustadt John Standing ... Father Verecker Judy Geeson ... Pamela Verecker Treat Williams ... Capt. Harry Clark Larry Hagman ... Col. Clarence E. Pitts Alexei Jawdokimov ... Corpral Kuniski Michael Byrne ... Karl User Rating:6.9/10(4,878 votes)       8.0/10( 63 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments Jonathon Dabellさん 2004年5月13日 Wakefield, England 全体に出来がいい。 だが、やや問題もある。 ジャック・ヒンギスのベストセラー小説の映画化だ。 オールスターキャストで、契約してもらうだけで、 予算の半分が消えたのでは? 楽しめる映画だが、やや戦闘アクションが長すぎる。 (略 あらすじ紹介) オールスターキャストが逆効果にならなかった稀有なの例だ。 「遠すぎた橋」(1977)や「史上最大の作戦」(1962)では、 あまりに多くのスターが出すぎて、顔見せ興行に堕している。 このため、大事な筋書きの運びから観客の目をそらせている。 この映画では、 役者らがみんな深みとカリスマ性をもっている。 (とくに、アイルランドの悪漢役のサザーランドや 片目に眼帯をしたナチの将校デュバルがいい) その一方で、あちこちに問題がある。 出だしが冗長で、少なくとも15分はカットできるはずだ。 また、筋書きが偶然に支配されすぎている。 だから、展開が不自然になる。 (とくに、結末に説得力がない) こうした理由で、この映画は、期待したほど優れた映画ではなかった。 だが、何はともあれ、これは楽しめて、いい演技で、 現実逃避したい向きには見応えがある。 オトーサン、 「すごいな。1699本もみている」 Yahoo!Moviesを舞台にして活躍されているようです。 Masagoya名画千選さん 2008年1月18日 歴史的事実を織り交ぜたストーリーが展開 監督は『大脱走』『荒野の七人』のジョン・スタージェス。 「鷲は舞いおりた」は彼の遺作。 著者ヒギンズ自身が偶然発見した、 歴史に埋もれた物語…という冒頭からして愉快。 著者お得意の歴史的事実を織り交ぜたストーリーが展開される。 この映画はずばりロマン! 「無謀」のもたらす甘美な男の世界。 1943年9月に成功したムッソリーニ救出作戦を背景として 現実の事件や人物を織り込みながら壮大な物語を展開させる「ヒギンズ節」の傑作。 不思議な時の一致。 ユングの共時性が引き合いにだされる。 そしてチャーチル誘拐の「イーグル作戦」が始まる。 それぞれの登場人物に深い人間的な味わいがあり、 深い共感をもって観ることができる。 SSやヒムラーなど組織のなかで人間の良心を持たない人物を除き・・・。 それぞれが自分の使命を果たすべく、屹立した勇気をもって、 しかも、ユーモアを忘れず。 ラストでチャーチルがシュタイナによって撃たれるが、 実は撃たれたのは影武者の俳優であり、 その俳優自身も志願して自分の命を危険に曝していたのである。 本物のチャーチルは「ヤルタ会談」に行っている設定。 歴史だー。 それぞれが「人物なり!」、いい映画でした。 戦争を背景にした人間ドラマと受けとめるほうが良いかもしれない。 なんといってもマイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル、ドナルド・サザーランドらによる 奥ゆかしい人間味に溢れた登場人物たちが魅力的。


ペイルライダー

オトーサン、 「へぇ、珍しい」 今時、なぜイーストウッドの西部劇を放映するのでしょうか? テレビ東京が、10月23日午後のロードショーで放映していました。 原題:Pale Rider (1985) 監督:Clint Eastwood 脚本:Michael Butler/Dennis Shryack Genre:Action / Western 上映時間:115分 あらすじ: ゴールド・ラッシュ時代のカリフォルニア。 小さな渓谷に金脈探しの人々が暮らす村がある。 だが、鉱山会社一家に襲われ、退去寸前だった。 サラ、その娘ミーガン、そしてサラの婚約者ハルも、被害者だった。 愛犬を殺され、犬の墓前で、ミーガンは神に奇跡を願った。 すると、1人の男が現れ、乱暴されているハルを救うのだった。 牧師"プリーチャー"だった。 彼の出現で、村人は勇気づけられ、退去をとりやめる。 だが、怒り狂った鉱山会社のボス、ラフートは、 悪徳な連邦保安官ストックバーンに 村人を追い払うように依頼する。 金の鉱石を掘り出し浮かれて町に出たスパイダーが、 その餌食になり、無惨に殺される。 プリーチャーは、僧服を脱ぎ、再び拳銃をもつ。 出演者: Clint Eastwood ... Preacher(プリーチャー) Michael Moriarty ... Hull Barret(ハル) Carrie Snodgress ... Sarah Wheeler(サラ) Sydney Penny ... Megan Wheeler(メーガン) Doug McGrath ... Spider Conway(スパイダー) John Russell ... Stockburn(ストックバーン) オトーサン、 「イーストウッド、最高にかっこいい!」 最後に対決する悪徳保安官ストックバーン役の ジョン・ラッセル、目つきの鋭いこと! こんな目でにらまれたら、お終いです。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31 出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供時代は、北カリフォルニア州内で転校を繰り返す。 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴く。 これがきっかけでジャズに傾倒し、トランペットとピアノを始める。 高校では、舞台に立つ。 卒業後、木材伐採工、トラック運転手、 地元のクラブでピアノの弾き語りのアルバイトなどをした。 51年、陸軍入隊。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、 除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年、ユニバーサル映画のスクリーン・テストに合格。 俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 週給75ドルと薄給だったため、妻マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年「半漁人の逆襲」で映画デビュー。 2年間で7本の映画に端役出演。 57年「二人の可愛い逃亡者」の時、撮影で初来日。 ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学も中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年、TV西部劇「ローハイド」で人気に。 64年、イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」で西部劇スターへ。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 71年。「恐怖のメロディ」で初監督。 同年「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役で主演し、大ヒット。 85年、妻マギーと離婚。 92年、「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 2004年、「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 その他の出演者: Richard Dysart ... Coy LaHood Chris Penn ... Josh LaHood Richard Kiel ... Club Charles Hallahan ... McGill Marvin J. McIntyre ... Jagou Fran Ryan ... Ma Blankenship Richard Hamilton ... Jed Blankenship Graham Paul ... Ev Gossage Chuck Lafont ... Eddie Conway User Rating:7.0/10(10,744 votes)       7.7/10( 122 votes)Yahoo! オトーサン、 「文句なしの名画だ!」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール :クリント・イーストウッド User Comments Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2002年3月19日 間違いなく80年代最高の西部劇 この映画は、ほんとうに見せ場のある映画だ。 間違いなく80年代最高の西部劇だ。 70年代には、悲しいことに、西部劇は死につつあった。 残念ながら、事実だった。 クリント・イーストウッドは、その3作に出演している。 素敵で、特異で、愉快な小品「シノーラ」(1972)で、 面白い主役を演じている。 2つの傑作映画、「荒野のストレンジャー」(1972)と 「アウトロー」(1976)を監督している。 70年代、その他のいい西部劇があっただろうか? そう多くない。 「真昼の決闘」(1970),「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」(1973) そして 「ラスト・シューティスト」 (1976)くらいだ。 80年代の幕明けの西部劇は、ほとんど死滅していた。 1985年の「シルバラード」と「ペイライダー」だけが目につく。 そして、とくに「ペイライダー」がいい。 クリント・イーストウッド最後の伝統的な西部劇なのだ。 高評価を得た恐ろしい「許されざる者」で帰り咲くが、 それは西部劇ではなく、反西部劇とでもいうべきものだった。 この「ペイルライダー」で、イーストウッドは、 再び、物静かで、おだやかで、クールで、ミステリアスなカウボーイを演じた。 このプリーチャーは、ほとんど超自然的な人物として、 小さな埃っぽい町へとやってくる。 晩年のジョン・ラッセルが卑劣な悪漢ストックバーンを好演している。 この映画は、ただただ、すばらしい。 面白いし、脚本もいいし、エキサイティングで、演技がすばらしい。 素敵な手に汗にぎる映画だ。 将来の世代は、最後のほんとうの西部劇として記憶するだろう。 私がイーストッドを好きになった映画だ。 10点満点で、10点。 オトーサン、 「西部劇に出ているイーストッド、いいねぇ」 大勢の熱狂的なフアンがいるようです。 micchiiさん 2005年1月25日 イーストウッド入魂の西部劇。 『シェーン』のリメイクなどと言われていて、 確かにそのままのシーンもありますが、 やはり同じイーストウッドの『荒野のストレンジャー』のリメイクでしょう。 オープニング、荒野を馬で駆ける一団と、 のどかな山あいの村に暮らす人々が、何度も交互に映ります。 躍動感たっぷりの蹄の音、片や村の人々のありふれた日常。 徐々にこの二つのかけ離れた世界がどう出会うのかの想像が膨らみます。 この冒頭の数分ですでに傑作であることを確信。 散々に村を荒らされ、打ちひしがれる人々。 愛犬を殺された少女が神に祈ります、 「主のご加護のあることを信じてはいますが、奇跡をお示しください」 「一度だけ奇跡を」と。 そこに、雷鳴轟く白銀の荒野に馬にまたがり“牧師”イーストウッド登場。 その姿を捉えたロングショット、あまりのかっこよさに、 あまりの美しさに、あまりの神々しさに、訳もなく涙がこぼれました。 町で村の一人が無法者に襲われているのを助けた牧師。 傷一つ負わない圧倒的な強さ。 その男の家に招かれ、しばし村にとどまることに。 そして、砂金の採掘権を奪われそうになっている村の人々に手を貸すことになります。 ここらへんは、『七人の侍』を感じさせました。 『荒野の用心棒』で“桑畑三十郎”を演じているイーストウッドのこと、 どこかにそんな影響もあることでしょう。 手下が牧師に痛い目に会わされたことを知り、 この一帯を牛耳っているボスの息子が大男を連れて牧師に“挨拶”に来ます。 しかし、そのとんでもなく大きくて強そうな男をも一発で参らせてしまった牧師の姿に、 もはやこの村を去るしかないと諦めていた人々の心に勇気と、そして団結力が芽生えます。 そんな状況に、ボスは1人あたり100ドルの立ち退き料で手を打とうとしますが、 牧師の凄みに値段は1000ドルに釣り上がります。 さすがに1000ドルは大きく、村の人々の心は揺れますが、 ここで皆に語りかけたのが先ほどの町で襲われた男、 金に負けていいのか、この土地を愛していないのかと。 一人が答えます。「俺は勇者じゃないが、臆病者でもない」 真っ暗闇に焚き火の明かりだけの村の男たちの話し合い、ここも屈指の名シーン。 村の人々が金に屈しないことがわかったボスは、 人を殺すことも平気と名高い保安官とその部下6人を雇います。もはや力ずくです。 この7人がまたかっこよくて、横一列にならんで銃に手をかけるシーンなど痺れます。 町で待ちかまえる7人の猛者、さらにボスの手下たち、 そこに“一人で”乗り込んでいく牧師、もうたまりません。 一緒に行こうとした男を途中で置き去りにするシーンの台詞も痺れまくりですが、 観てのお楽しみということで。 乗り込んでからの展開も伏せておいた方がいいでしょう。 そして、「Shane,Come buck!」ではなく 「I love you! Thank you! Goodbye!」。 しかも、その時牧師の姿はすでになく、ただ荒野にこだまする少女の叫び。 完璧。 あまり書かない方がいいと思いいろいろと伏せてますが、 他にも痺れる台詞やシーンのオンパレード。 それに何よりも、ただただ美しい。 馬が駆ける荒野、 馬が駆け抜ける陽光差し込む林道、 水圧式採掘の放射水、 闇夜に人の顔を照らし出す焚き火の明かり、 少女が愛犬を埋葬した小さなお墓の盛り土、 人気のない殺伐とした町の往来、 そしてなんといっても“One miracle”として現われる“牧師”イーストウッドの登場シーン、 目を閉じれば次々と光景が浮かんできます。 圧倒的映像美と、多くを語らない男たち。 文句なしの傑作。


レッド・サン

オトーサン、 「豪華な顔ぶれだ!」 日本を代表するのは、あの三船敏郎、 それに、イタリアを代表してチャールズ・ブロンソン、 フランスを代表するのは、当然、アラン・ドロン。 国境を超えて、よくぞ名優を揃えたものです。 原題:Soleil rouge (1971) 監督:Terence Young 脚本:Laird Koenig / Denne Bart Petitclerc    William Roberts/ Lawrence Roman Genre:Action / Thriller / Western Country:France / Italy / Spain Language:English 上映時間:112分 あらすじ: リンクは強盗団のボスだ。 相棒のゴーシュらとともに、西部で列車強盗を繰り返している。 だが、今回はいつもと様子が違っていた。 日米修好の任務を帯びた日本国大使一行が乗っていたのだ。 ゴーシュは、初めて見る日本人に好奇心を抱く。 黄金の太刀を発見して、欲が出て、 ボスのリンクを傷めつけて、太刀を持ち去ってしまう。 重兵衛は、宝刀奪還の旅に出る。 負傷したリンクを手当し、ゴーシュ追跡の案内役とする。 ともに旅するなかで、二人の間に尊敬の念が芽生えてくる。 出演者: Charles Bronson ... Link Stuart(リンク) Toshiro Mifune ... Kuroda Jubie(重兵衛) Alain Delon ... Gauche, a.k.a. Gotch Kink(ゴーシュ) Ursula Andress ... Cristina(クリスチーナ) オトーサン、 「三船って、背が低いのか?」 ブロンソンと並ぶと、10cmくらい低くみえました。 そこで、スワ一大事と、調べてみました。 アラン・ドロン 182cm >チャールズ・ブロンソン 178cm >三船敏郎 175cm 「カメラ・アングルのせいか」 この名優3人、演技に文句はありません。 経歴をみておきましょう。 なお、露出度で勝負してくれたウルスラ・アンドレスも。 「へぇ、初代のボンド・ガールだったんだ」 TOSHIROU MIFUNE  三船敏郎 誕生日 1920/4/1-1997/12/24 出身 中国山東省 出演作(海外のみ) 1961年「価値ある男」 1966年「グラン・プリ」 1968年「太平洋の地獄」 1971年「レッド・サン」 1975年「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ」 1979年「1941」 1980年「将軍」 1983年「大統領の堕ちた日」 1987年「シャタラー」 1991年「兜 KABUTO」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」 1994年「ピクチャーブライド」 CHARLES BRONSON  チャールズ・ブロンソン 誕生日 1920/11/3-2003/8/30 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1952年「赤い空」 1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」 1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」 1956年「去り行く男」 1957年「赤い矢」 1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」 1959年「戦雲」 1960年「荒野の七人」 1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」 1962年「恋のKOパンチ」 1963年「大脱走」「テキサスの4人」 1964年「マードックの拳銃」 1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」 1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」 1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」 1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」 1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」 1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」 1973年「シンジケート」「さらばバルデス」 1974年「マジェスティック」「狼よさらば」 1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」 1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」 1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」 1978年「愛と銃弾」 1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」 1982年「ロサンゼルス」 1983年「殺人鬼」 1984年「地獄で眠れ」 1985年「スーパーマグナム」 1986年「必殺マグナム」 1987年「トップレディを探せ」 1988年「メッセンジャー・オブ・デス」 1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」 1991年「インディアン・ランナー」 1992年「シー・ウルフ」 1993年「キング・オブ・リベンジ」 1994年「デス・ウィッシュ」 1996年「コップ」 1998年「キング・オブ・コップ」 ALAIN DELON  アラン・ドロン 誕生日 1935/11/8 出身 仏パリ 海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、 カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、 セルズニックに認められたものの、 途中で契約を破棄し、 57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。 60年「太陽がいっぱい」で人気に。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」 1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」「お手やわらかに!」 1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」 1960年「生きる歓び」「若者のすべて」 1961年「素晴らしき恋人たち」「太陽はひとりぼっち」      「フランス式十戒」「地下室のメロディー」 1963年「黒いチューリップ」「山猫」「危険がいっぱい」 1964年「さすらいの狼」「黄色いロールスロイス」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「テキサス」「パリは燃えているか」      「名誉と栄光のためでなく」「冒険者たち」 1967年「悪魔のようなあなた」「あの胸にもう一度」「サムライ」      「世にも怪奇な物語」 1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」「ジェフ」 1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」 1970年「仁義」「栗色のマッドレー」「もう一度愛して」 1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」「暗殺者のメロディ」 1972年「高校教師」「ショック療法」「スコルピオ」      「リスボン特急」 1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」「燃えつきた納屋」 1974年「愛人関係」「個人生活」「ボルサリーノ2」 1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」「ル・ジタン」 1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」      「ブーメランのように」 1977年「プレステージ」「チェイサー」「ナイトヒート」 1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」 1979年「エアポート’80」「テヘラン」 1980年「ポーカー・フェイス」 1981年「危険なささやき」 1982年「最後の標的」 1983年「スワンの恋」「鷹」 1984年「真夜中のミラージュ」 1985年「凶悪の街/刑事の勲章」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「ヌーヴェルバーグ」 1992年「カサノヴァ最後の恋」 1995年「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 URSULA ANDRESS  ウルスラ・アンドレス 誕生日 1936/3/19 出身 スイス・ベルン 16才の時、美術留学生としてパリに渡り、翌年ローマに移る。 そこでスカウトされ、54年、映画デビュー。 マーロン・ブランドの勧めでパラマウントと契約し、ハリウッドへ。 62年「007/ドクター・ノオ」で初代ボンドガールを務めた。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1962年「007/ドクター・ノオ」 1963年「アカプルコの海」「テキサスの四人」 1965年「炎の女」「何かいいことないか子猫チャン」      「華麗なる殺人」「カトマンズの男」 1966年「ブルー・マックス」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「サファリ大追跡」 1971年「レッド・サン」 1975年「アフリカ特急」 1976年「白衣に秘められた幻想」「サファリ特急」 1979年「ピンクのルージュ」 1981年「タイタンの戦い」 その他の出演者: Capucine ... Pepita Barta Barri ... Paco Guido Lollobrigida ... Mace Anthony Dawson ... Hyatt Gianni Medici ... Miguel Georges Lycan ... Sheriff Stone Luc Merenda ... Chato Tetsu Nakamura ... Japanese Ambassador Julio Pena ... Peppie Monica Randall ... Maria User Rating:6.8/10 ( 1,483 votes) 8.8/10 ( 124 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いね、とくにヤフー」 凛とした姿の”世界の三船”をみるのは、いい気分です。 User Comments TrevorAclea London, England 2008年6月22日 Less than the sum of its parts 「レッド・サン」には、仏伊風の西部劇で、。 手のつけようがないカウボーイとサムライが出てくる。 スペインで撮影され、監督は英国人で、 スイスを代表する主演女優が出ている。 実に乱暴なお話しだが、 フランス人アラン・ドロンが悪漢のカウボーイ役で、 日本国王の黄金の太刀を盗んだあと、 列車強盗の仲間チャールス・ブロンソンを 線路に突き落とし、去っていくのだ。 そして、日本大使の警護役の三船敏郎は、 わずか7日の間に、黄金の剣を取り戻さないと切腹させられる。 (ブロンソンは言う。そりゃ見ものだ) そして、ウルスラ・アンドレスとキャプシーヌは、目の保養だ。 テレンス・ヤング監督の常連アンソニー・ドーソンは、 いかにも不自然なカウボーイを演じている。 途中で、敵対するコマンチ族が出陣してくる。 最後の西部劇「ワイルドバンチ」を書いた脚本家が、 1970年代に最高のハイブリッドなジャンルを用意している。 ただ、悲しいことに、この映画のサムライは、 「サムライ」や「7人の侍」に出てくるサムライほど響きが良くない。 気のぬけた仕事とは程遠いものの、 テレンス・ヤング監督は、イマジネーションよりも効率を優先させている。 その結果、さほど興奮する内容はない。 燃え上がる背の高い草原での最後の戦いを除いては、 アクション・シーンで印象に残るものはない。 ブロンソンと三船は、必ずしも最高の演技ではないが、 悠然と112分間を楽しませてくれる。 (次のようなセリフも、驚くには当たらない。 ひどい男だ/飛びきりいいひとの息子だ) それから、かなり恥かしいヌードもある。 - ウルスラ・アンドレスがドレスを脱いで、 ちらっと片方の乳房やお尻をみせたりするのだ。 おそらく彼女は、全部は見せないという条件で製作者と折り合ったのだろう。 それに、モーリス・ジャールの風変わりな曲がいい。 琴、ダルシマー、オンド・マルトノ、アコーデオン、 それに交響楽団まで加え、印象的だ。 アラン・ドロンは、 拳銃無敵の黒装束の悪漢、ゴーシュ役を楽しんでいる。 ほんとうに見る価値がある。 だが、certainly not a keeper. オトーサン、 「おっ、黒美さん、お久しぶり」 黒美君彦さん 2005年7月23日 子供の頃 まだ本当に幼かった頃、風邪?か何かで 母親に連れられたかかりつけの小児科医院の待合室で、 積まれた少年漫画雑誌のグラビアに紹介されていたのがこの作品だった。 「世界のミフネがチャールス・ブロンソン、アラン・ドロンと競演!」 といった内容だっただろうか。 西部の風景をバックに、侍姿の三船敏郎が実に格好良く立っていたのを 今も記憶している。 三人が三人とも日本のCMでお馴染みだったからか、不思議な印象である。 映画そのものもその後TVで観たように思うが、 改めて観ると設定があまりにこじんまりとしていて、 せっかくの3大スター競演なのに勿体ない・・・とも思う。 だが、内容はともあれ、この三人が同じフレームに納まっているだけで貴重だ。 勿論違和感はあるが(苦笑)。 時代考証等はこの際無視するとして、 日本から来た侍をエイリアン扱いせず、 比較的きちんと演技させているところは好感が持てる。 「侍」や「三船」に対するリスペクトが感じられるのだ。 それにしても三船の乗馬姿や刀を構えているシーンの格好良いこと。 ドロンは無論のこと、ブロンソンまでも食っている三船敏郎の存在感は圧倒的ですらある。


エアポート80

オトーサン、 「おお、またアラン・ドロンだ」 TV東京午後のロードショウは、アランドロン特集。 フアンとしては有難いことです。 原題:The Concorde ... Airport '79 (1979) 監督:David Lowell Rich 原作:Arthur Hailey 脚本:Jennings Lang Genre:Adventure / Drama / Thriller 上映時間:120分 あらすじ: コンコルドの第1号機がパリを飛びたち、 ワシントンのダレス空港に着陸しようとしていた。 だが、“コンコルド反対"派の熱気球が滑走路で待ち構えていた。 危うく難を逃れた模様がTVニュースで報道された。 その夜、キャスターのマギーの家へある人物が訪れ、 ハリソン産業の武器不法輸出を告発してくれと直談判される。 「あのひとがそんなことをするはずないわ」 ハリソン産業の社長ハリソンは、実は、マギーの恋人だったのだ。 だが、殺し屋が侵入し、訴えた男を射殺する。 翌朝、マギーは、ハリソンに会い、事実確認をする。 当然、ハリソンは否定したが、 マギーが、証拠書類を手にコンコルドに乗り込んだのを見て、 自社の新型攻撃ミサイルのテスト基地に急行し、 コンコルドを撃墜しようとする。 操縦士は、パトローニとポールだった。 彼らは、沈着冷静な判断と熟達した操縦技術で、 ミサイル攻撃を一度はかわすのに成功するのだが... 出演者: Alain Delon ... Capt. Paul Metrand(ポール) George Kennedy ... Capt. Joe Patroni (パトローニ) Susan Blakely ... Maggie Whelan(マギー) Robert Wagner ... Dr. Kevin Harrison(ハリソン) オトーサン、 「うーん、あまり活躍していないな」 アラン・ドロンよりも、ジョージ・ケネディのほうが目だっていました。 流石、アカデミー助演男優賞を受賞した実力派です。 あの「エマニュエル夫人」のシルビア・クリステルが、 アラン・ドロンの恋人イザベル役で出ていましたが、 濡れ場がまったくないのは、チト残念でした。 ALAIN DELON  アラン・ドロン 誕生日 1935/11/8 出身 仏パリ 海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、 カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、 セルズニックに認められたものの、 途中で契約を破棄し、 57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。 60年「太陽がいっぱい」で人気に。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」 1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」「お手やわらかに!」 1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」 1960年「生きる歓び」「若者のすべて」 1961年「素晴らしき恋人たち」「太陽はひとりぼっち」      「フランス式十戒」「地下室のメロディー」 1963年「黒いチューリップ」「山猫」「危険がいっぱい」 1964年「さすらいの狼」「黄色いロールスロイス」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「テキサス」「パリは燃えているか」      「名誉と栄光のためでなく」「冒険者たち」 1967年「悪魔のようなあなた」「あの胸にもう一度」「サムライ」      「世にも怪奇な物語」 1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」「ジェフ」 1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」 1970年「仁義」「栗色のマッドレー」「もう一度愛して」 1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」「暗殺者のメロディ」 1972年「高校教師」「ショック療法」「スコルピオ」      「リスボン特急」 1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」「燃えつきた納屋」 1974年「愛人関係」「個人生活」「ボルサリーノ2」 1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」「ル・ジタン」 1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」      「ブーメランのように」 1977年「プレステージ」「チェイサー」「ナイトヒート」 1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」 1979年「エアポート’80」「テヘラン」 1980年「ポーカー・フェイス」 1981年「危険なささやき」 1982年「最後の標的」 1983年「スワンの恋」「鷹」 1984年「真夜中のミラージュ」 1985年「凶悪の街/刑事の勲章」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「ヌーヴェルバーグ」 1992年「カサノヴァ最後の恋」 1995年「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 GEORGE KENNEDY ジョージ・ケネディ 誕生日 1925/2/18 出身 米ニューヨーク 父はオーケストラの指揮者、母はヴォードビルのダンサー。 2歳で舞台に立ち、7歳でラジオのディスク・ジョッキーを務めた。 17歳で第二次世界大戦に従軍、陸軍のラジオ関係の仕事をした。 59年に除隊し、60年映画デビュー。 67年「暴力脱獄」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 活躍度 △↓ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1960年「ケンタッキー少年魂」 1962年「脱獄」 1963年「シャレード」「現金お断り」 1964年「血だらけの惨劇」「青いイルカの島」「危険な道」 1965年「ふるえて眠れ」「蜃気楼」「エルダー兄弟」      「シェナンドー河」「飛べ!フェニックス」 1967年「暴力脱獄」      「特攻大作戦」「夕日よ急げ」 1968年「絞殺魔」「新荒野の七人 馬上の決闘」「女の香り」      「バンドレロ」 1969年「悪党谷の二人」「…チック…チック…チック」 1970年「大空港」「大悪党ジンギス・マギー」「シカゴ・シカゴ」 1971年「愚者の行進」 1972年「大砂塵の男」「失われた地平線」 1973年「ビッグケーヒル」 1974年「サンダーボルト」「エアポート75」      「大地震」 1975年「アイガー・サンクション」「狼たちの影」 1977年「エアポート77」「人間の証明」 1978年「ナイル殺人事件」「犯罪パズル」「殺人犬ドーベルマン」 1979年「超高層プロフェッショナル」      「エアポート80」「プラスターゲット」 1980年「ゴースト・血のシャワー」「序曲/13日の金曜日」「ナイアガラ殺人事件」      「復活の日」「デス・シップ」 1982年「死霊のかぼちゃ」 1984年「ボレロ」「お色気SL大暴走!アメリカ横断ウルトラハイホー」「復讐の掟」 1985年「爆笑戦士ストライカー」「誘惑の甘い罠」「ラジオ・アクティブ・ドリーム」 1986年「デルタ・フォース」「真昼の決闘’88」 1987年「エイリアン・ゾンビ」「クリープショー2/怨霊」「カウンターフォース」      「プライベート・ロード」 1988年「アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝」      「裸の銃(ガン)を持つ男」      「ボーン・トゥ・レース/青春の賭け」 1989年「ミニストリー・オブ・ベンジェンス/炎の復讐」 1990年「地獄の女囚コマンド」「ハング・ファイヤー」 1991年「裸の銃を持つ男PART2 1/2」「ドライビング・ミー・クレイジー」      「ハング・ファイヤー」 1992年「復讐は俺がやる」 1994年「裸の銃を持つ男PART33 1/3最後の侮辱」 1997年「CATS DON'T DANCE」(声) 1998年「スモール・ソルジャーズ」(声) その他の出演者: Sylvia Kristel ... Isabelle Eddie Albert ... Eli Sands Bibi Andersson ... Francine Charo ... Margarita John Davidson ... Robert Palmer Andrea Marcovicci ... Alicia Rogov Martha Raye ... Loretta Cicely Tyson ... Elaine Jimmie Walker ... Boisie David Warner ... Peter O'Neill Mercedes McCambridge ... Nelli User Rating:4.0/10 ( 1,637 votes) オトーサン、 「なんでこんなに低いの?」 User Comments ericjg623さん Twin Cities 2003年1月13日 何たる災難! 悪い映画がある。 恐ろしい映画がある 内容が小さく薄められた映画がある。 たった1度見ただけなのに、 10年間は忘れられないようなひどく悪い映画がある。 これは、まさに、そうした映画だ。 このシリーズのオリジナルがよかっただけに、 この体たらくは信じられない。 例えば、ジョージ・ケネディだ。 オリジナルでは、煙草を噛むタフガイが、 どういうわけか正操縦士に昇格している。 コンコルドがミサイル攻撃されたとき、 (そんなことあるかよ) 照明弾を操縦室の窓から発射するのだ。 (おそらく)マッハ2で飛んでいるというのに。 そして、乱暴な回避行動を取るのだ。 どんな航空機でも、翼が折れるだろうに。 乗客への影響など考えていないのだ! だが、この映画で最悪なのは、 私のような熱心な航空機マニアからすれば、 過去最高の技術を誇るクールでセクシーな航空機が、 残虐な対象にされたことだ。 コンコルドは、もっとマシな扱いを受けるべきだ。 この嫌悪感は、清純なオードリー・ヘップバーンを 売春宿「ポーキーズ」の続編に出演させるようなものだ。 有難いことに、この映画の続編は中止になった。 オトーサン、 「コンコルド、乗りたかったなぁ」 実に優れた航空機でしたが、 経済性に乏しく、騒音問題や事故もあって、 1969年から2003年までの飛行に終わりました。 解説:コンコルド シネラマンさん 2007年12月10日 コンコルドの雄姿を堪能せよ! なんかコメントみてると、 出来の悪い息子をかばうような意見が多くて…涙。 かくゆう私もこの映画に魅せられて? DVD買った(980円でしたけど)一人ですが、 とにかくこの映画は空飛ぶ怪鳥コンコルドの雄姿を 大スクリーンで見ることのできた、 それは感慨深い映画であります。 そして、この映画で使用した実機が、 後の墜落事故を起こした実機であるという因縁めいた話…。 そんな意味でコンコルドの光と闇を背負った業をもつこの映画を、 私は惜別の思いでコレクションに加えたのであります。 コンコルドはマッハ2で世界を駆け抜け、 その姿はどの飛行機にも似てなく、 70年代に小学生であった自分にとって怪鳥は「未来」を具体的に形にした憧れでした。 いつか乗ってみたいという夢ももう永遠に叶わない…。 けれど、映画でならあの雄姿にいつでも会える。 映画の素晴らしいところは亡くなったスターにスクリーンでいつでも会えるということ。 私にとってコンコルドがスターであり夢。 私も乗客の一人となって、浪漫飛行に旅立とう。 そんなロマンと郷愁がずっこけギャグ (あくまで製作サイドは大まじめかもしれないが)で、 腰砕けになりそうになるけど、 コンコルドの雄姿を見てるだけで許せちゃう。 それからドロンがコンコルドのパイロットなんて、さすがダーバン男の香り。 アメリカ人にドロンの魅力を引き出せる訳がないので こんな使い方でもしょうがない。 ここはドロンがコンコルドの機長という夢を見させてくれたことに免じて許そう。 こうしてコンコルドとドロンという二大仏スターが出てるということで (エマニエル夫人はおまけ)、 私はこの映画を結構好きなんであります(笑)


アラン・ドロン/私刑警察

オトーサン、 「アラン・ドロンっていいね」 若い頃みた「太陽がいっぱい」(1959)以来のフアンです。 原題:Ne reveillez pas un flic qui dort (1988)    Never Wake a Cop 監督:Jose Pinheiro 原作:Frederic Fajardie 脚本:Alain Delon/Frederic Fajardie/Jose Pinheiro Genre:Action/ Crime/ Drama / Thriller Country:France Language:French 上映時間:97分 あらすじ: グランデル刑事部長は、熟睡していたが、 警察署長の電話で叩き起こされる。 パリの有力なマフィアのボスたちが、 残虐な手口で次々と殺されており、その捜査を命じられたのだ。 部下のルッツとペレを率いて捜査に乗り出す。 だが、目撃者は殺され、憲兵隊の車は吹き飛ばされ、 情報提供者の老ギャングも殺されてしまう。 やがて、グランデルは警察内部からの情報漏れに気づく。 法に基づく取り締りや処罰では、手ぬるいと信じて、 スカティ警視が私刑警察を組織し、暗躍しているらしい。 出演者: Alain Delon ... Eugene Grindel (グランデル刑事部長) Michel Serrault ... Roger Scatti(スカティ警視) Xavier Deluc ... Lutz (ルッツ) Patrick Catalifo ... Peret(ペレ) オトーサン、 「老いたりといえども、いいねえ」 アラン・ドロン、敏腕刑事にして伊達者、ほれぼれします。 スカティを演じたミシェル・セロー、見事な演技でした。 悪役を演じるときは、いかにも悪役ではダメ、 そんな感じがしないでもないというすれすれの線が大事です。 ALAIN DELON  アラン・ドロン 誕生日 1935/11/8 出身 仏パリ 海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、 カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、 セルズニックに認められたものの、 途中で契約を破棄し、 57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。 60年「太陽がいっぱい」で人気に。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」 1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」「お手やわらかに!」 1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」 1960年「生きる歓び」「若者のすべて」 1961年「素晴らしき恋人たち」「太陽はひとりぼっち」      「フランス式十戒」「地下室のメロディー」 1963年「黒いチューリップ」「山猫」「危険がいっぱい」 1964年「さすらいの狼」「黄色いロールスロイス」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「テキサス」「パリは燃えているか」      「名誉と栄光のためでなく」「冒険者たち」 1967年「悪魔のようなあなた」「あの胸にもう一度」「サムライ」      「世にも怪奇な物語」 1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」「ジェフ」 1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」 1970年「仁義」「栗色のマッドレー」「もう一度愛して」 1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」「暗殺者のメロディ」 1972年「高校教師」「ショック療法」「スコルピオ」      「リスボン特急」 1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」「燃えつきた納屋」 1974年「愛人関係」「個人生活」「ボルサリーノ2」 1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」「ル・ジタン」 1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」      「ブーメランのように」 1977年「プレステージ」「チェイサー」「ナイトヒート」 1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」 1979年「エアポート’80」「テヘラン」 1980年「ポーカー・フェイス」 1981年「危険なささやき」 1982年「最後の標的」 1983年「スワンの恋」「鷹」 1984年「真夜中のミラージュ」 1985年「凶悪の街/刑事の勲章」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「ヌーヴェルバーグ」 1992年「カサノヴァ最後の恋」 1995年「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 MICHEL SERRAULT  ミシェル・セロー 誕生日 1928/1/24 出身 仏 ミュージックホールでコメディアンとしてデビューし、 相棒のジャン・ポワレとの漫才で人気に。 54年「AH! LESBELLES BACCHANTES」で映画デビュー。 78年「Mr.レディ Mr.マダム」でセザール賞主演男優賞受賞。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1956年「この神聖なお転婆娘」 1957年「正直者の子だくさん」 1962年「わんぱく旋風」「戦士の休息」 1967年「すべてをぶちこわせ」 1973年「大ギャング」      「クレージー4人組/スーパーマーケット珍作戦」 1978年「Mr.レディMr.マダム」「ハンカチのご用意を」      「銀行」 1979年「料理は冷たくして」「替え玉大作戦」 1980年「Mr.レディMr.マダム2」「二つの影の底に」 1981年「検察官」 1983年「死への逃避行」 1985年「トレンチコートの女」 1986年「ウエディングベル/Mr.レディMr.マダム3」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「怪盗プチオの秘かな愉しみ」 1991年「海を渡るジャンヌ」 1995年「しあわせはどこに」「とまどい」 1996年「ボーマルシェ/フィガロの誕生」 1997年「アサシンズ」「アルテミシア」 1999年「約束 ラ・プロミッセ」「クリクリのいた夏」 2001年「ルーヴルの怪人」 2002年「パピヨンの贈りもの」 2005年「戦場のアリア」 その他の出演者: Raymond Gerome ... Cazalieres Serge Reggiani ... Le Stephanois Roxan Gould ... Jennifer Stephane Jobert ... Spiero Consuelo De Haviland ... Corinne Bernard Farcy ... Latueva Feodor Atkine ... Stoedler Dominique Valera ... Valles Bruno Raffaelli ... Zelleim Nar Sene ... Toure Daniel Milgram ... Danet User Rating:5.4/10 ( 218 votes) オトーサン、 「いくら何でも低すぎる」 User Comments dbdumonteilさん 2006年5月17日 刑事を起こすな..... ....この映画をみても、 誰も目など覚まさない! アランドロン映画としては、最低のスコアだ。 フレデリック・H・ファヤルディーの脚本は、救い難い。 (その小説は読んでいないが) 極右の台頭は、2002年もそうだったが、 2007年のフランスの選挙で、再度、重大な脅威になった。 この映画の問題は、警官たちが走る極右の定義にある。 イデオロギーが曖昧なのだ。 共産党員が、主なターゲットに思われる。 だが、スケープゴートにされたのは、 アラブ人からユダヤ人、そしてホモにまで及び、数限りない。 沢山の死体をみる。 まるで、バン・ダムの映画のようだ。 筋書きは、暴力と殺戮だらけ。 ストーリーは、ありえないことだらけ。 アラン・ドロンの同僚が、悪者の一味だった。 上司に知られずに、 メリーゴーラウンドを楽しんでいる情報提供者の老ギャングを殺す。 伝説の名俳優をこんな殺しかたをするとは、何たることだ! だが、死者は、拳銃を撃ち続け、何人もの死者が出るのだ。 いや、こんなことをやってはいけない。 ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」(1953)のマネだ! 実に厄介なシーンが、ハッピーエンドになるのも、妙なことだ。 まぁ、アラン・ドロンの見せ場をつくるためなのだろうが。 オトーサン、 「見解の相違だ」 メリーゴーラウンドのシーンも、 ラストシーンも、意外性があって素敵でした。 ロビーJさん 2008年9月29日 見応え十分でやっぱりアランはカッコイイ! アラン・ドロンの主演作を テレビで放送してくれたので録画しながら鑑賞しました。 かなり面白かったです。 思っていた以上に見応え十分だったし、 年を取っても、やっぱりアランはカッコよすぎ! もう彼を見ているだけで私は幸せです☆ ストーリーもしっかりしていて最後まで目が離せないし、 ラストの展開も素晴らしく、アランが本当に最高でしたよ。 ミシェル・セロー(スカティ警視)と サヴィエ・ドリュック(ルッツ)も印象的でしたし、 パトリック・カタリフォ(ペレ)も素敵でした。 冒頭のクレジットに"ジャン・ギャバンに捧ぐ"と出るのが素敵ですね! なんか感動しちゃいました。


映画の採点簿

アラン・ドロン/私刑警察****
エアポート80****
レッド・サン****
ペイルライダー*****
鷲は舞いおりた*****
L.A.ストーリー/恋の降る街****
ダイヤモンド・イン・パラダイス****
戦艦バウンティ****
レッドクリフ Part I*****
ブタがいた教室****
隠された記憶****
ナショナル・セキュリティ****
レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅***
終身犯*****
ふるえて眠れ*****
ブレイド2*****
ウェディング・プランナー****
インビジブル****
エマニエル夫人*****
ワイルドランナー 悪魔の罠****
ブレイク・ダウン***
もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン****
ハッピーフライト****
ネバー・セイ・ダイ****
キル・ポイント****
ゴルゴ13 九竜の首***
かけひきは、恋のはじまり****
イタリア旅行*****
勝利の朝****
スミス夫妻****
トロピック・サンダー 史上最低の作戦****
ブラインドネス****
暗黒街の弾痕*****
いとこ同志*****
コンチネンタル*****
1408号室****
白鯨*****
鎧なき騎士*****
犯人に告ぐ****
デス・レース****
不安****
いちご白書*****
ラスト・クリスマス****
ホネツギマン****
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト****
ボディ・ターゲット****
ウォーリー*****
ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−****
マキシマム・リスク****
サドン・デス****
ゴーストシップ****
ブロークン・イングリッシュ****
ルビー&カンタン*****
マイアミ・バイス****
私は貝になりたい****
アルカトラズからの脱出*****
チャイナレイク殺人事件****
蝋人形の館****
犯罪潜入捜査官****
ワールド・オブ・ライズ*****
ダウンタウン****
目撃*****
ラスト・キャッスル*****
永遠のこどもたち*****
セイヴィア*****
憎いあンちくしょう****
K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝****

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