オトーサンの2009年その4

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が衰退しています。
CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
投下資本効率を考えすぎて、企画が貧しくなっています。
究極的には、アメリカの衰退を反映しているのでしょう。
しかし...物は考えよう。
映画産業の勃興は、あの1929年の大恐慌からでした。
ひとびとは、映画に救いや気晴らしを求めたのです。
この大不況で、映画がどう変わるか、注目しましょう。

映画の採点簿へ 目次

3461 悪い奴ほどよく眠る(DVD 1960) 3460 白痴(DVD 1951)
3459 姿三四郎(DVD 1943) 3458 女子寮潜入大作戦!ソロリティー・ボーイズ(TV 2002) 3457 アバター(2009) 3456 わが青春に悔なし(DVD 1946) 3455 野良犬(DVD 1949)
3454 クロスゲージ(TV 1997) 3453 ミリオンズ(TV 2004) 3452 ラッキー・ユー(TV 2007) 3451 静かなる決闘(DVD 1949) 3450 酔いどれ天使(DVD 1948)
3449 サマータイムマシン・ブルース(TV 2005) 3448 天空の城ラピュタ(TV 1986) 3447 レクイエム(TV 2004) 3446 9.11 アメリカ同時多発テロ(TV 2006) 3445 パブリック・エネミーズ(2009)
3444 フォエバーフレンズ(TV 1988) 3443 タイムコップ(TV 1994) 3442 ナイト・オブ・ザ・スカイ(TV 2005) 3441 赤ひげ(DVD 1965) 3440 天国と地獄(DVD 1963)
3439 カールじいさんの空飛ぶ家(2009) 3438 キャデラック・カウボーイ(TV 1988) 3437 メイフィールドの怪人たち(TV 1989) 3436 アンダー・サスピション(TV 2000) 3435 戦場でワルツを(2008)
3434 2012(2009) 3433 ディープ・エンド(TV 2001) 3432 シャレード(TV 2002) 3431 禁断のエバ(TV 1999) 3430 Disney'sクリスマス・キャロル(2009)
3429 影武者(DVD 1980) 3428 イングロリアス・バスターズ(2009) 3427 隠し砦の三悪人(DVD 1958) 3426 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(TV 2008) 3425 七人の侍(DVD 1954)
3424 僕らのワンダフルデイズ(2009) 3423 ルイジアナ・スカイ(DVD 2001) 3422 天使の恋(2009) 3421 なくもんか(2009) 3420 Last Dance -離婚式-(TV 2001)
3419 ゼロの焦点(2009) 3418 スペル(2009) 3417 マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009) 3416 グリマーマン(DVD 1996) 3415 ゴシップ・コラムニスト殺人事件(DVD 1997)
3414 見覚えのある顔(DVD 1997) 3413 デトネーター(TV 2006) 3412 スコットランド・カップの奇跡(TV 2000) 3411 華麗なるヒコーキ野郎(TV 1975) 3410 ファイヤーフォックス(TV 1982)
3409 アイガー・サンクション(TV 1975) 3408 バラキ(TV 1972) 3407 風が強く吹いている(2009) 3406 さらば愛しき女よ(DVD 1975) 3405 星に想いを(DVD 1994)
3404 がんばれ!ベアーズ(DVD 1976) 3403 コンフェッション(TV 2002) 3402 いとしのパット君(TV 1994) 3401 パイレーツ・ロック(2009) 3400 沈まぬ太陽(2009)
3399 ワイルド・スピードMAX(2009) 3398 特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出(TV 1986) 3397 特攻野郎Aチーム/地中海殴り込み大作戦(TV 1985) 3396 ザ・フォッグ(TV 2006) 3395 サブウェイ・パニック(DVD 1974)


悪い奴ほどよく眠る

オトーサン、 「黒澤映画、何度見てもいいね」 内容は忘れましたが、この題名は、覚えています。 ところで、小沢一郎は、よく眠れるのでしょうか? 原題:悪い奴ほどよく眠る(1960) 監督:黒澤明 脚本:小国英雄/ 久板栄二郎/ 黒澤明 菊島隆三/ 橋本忍 Genre: Suspence/ Drama 上映時間:150分 あらすじ: 西は、土地開発公団・副総裁の岩淵の秘書。 岩淵の娘・佳子と盛大に結婚式をあげた。 式には、公団と建設会社の汚職を嗅ぎつけた新聞記者達も駆けつけた。 案の定、式の始まる直前、公団の課長補佐、和田が警察に拘引された。 出演者 三船敏郎 .... 西幸一 香川京子 .... 佳子 三橋達也 .... 辰夫 森雅之 .... 岩淵(公団副総裁) 志村喬 .... 守山(管理部長) 西村晃 .... 白山(契約課長) 藤原釜足 .... 和田(課長補佐) オトーサン、 「え?三船敏郎、出演していた?」 まさか、主演の西幸一役とは思いませんでした。 「うまいねぇ」 小心の官僚を演じた西村晃さんを見直しました。 東野英治郎さんの後、水戸黄門を演じたので、 すごい違和感がありました。 西村 晃 にしむら こう 誕生日 1923/1/25 - 1997/4/15 出身:北海道札幌市 日本初のロボットを製作した西村真琴の次男。 日本大学藝術学部卒。 徳島航空隊の特攻隊員だったが、 出撃機不良で基地に引き返し、命を得た。 東京芸術座の第一期生となり、劇団民芸、日活などを経て、 映画、テレビドラマ「水戸黄門」などで活躍。 1950年から映画に出演しはじめた。 心不全のため東京都国分寺市の自宅で死去した。 1994年、勲四等旭日小綬章 出演作 1952年「真空地帯」 1953年「死の追跡」 1954年「日の果て」 1955年「暴力街」 1956年「ビルマの竪琴」 1957年「幕末太陽傳」 1958年「楢山節考」 1959年「銀座旋風児」 1960年「霧笛が俺を呼んでいる」「悪い奴ほどよく眠る」 1961年「ゼロの焦点」「用心棒」「松川事件」 1962年「妖星ゴラス」「忍びの者」 1963年「天国と地獄」「太平洋の翼」「拝啓天皇陛下様」      「無法松の一生」「陸軍残虐物語」「十三人の刺客」 1964年「赤い殺意」「散歩する霊柩車」 1965年「徳川家康」「眠狂四郎炎情剣」「赤ひげ」「太平洋奇跡の作戦 キスカ」 1966年「大菩薩峠」 1967年「伊豆の踊子」「座頭市牢破り」「喜劇急行列車」 1968年「喜劇爬虫類」「悪名十八番」「黒蜥蜴」「ザ・タイガース 華やかなる招待」 1970年「でんきくらげ」「座頭市あばれ火祭り」 1971年「戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河」 1972年「御用牙」 1973年「修羅雪姫」「津軽じょんがら節」 1974年「華麗なる一族」 1975年「金環蝕」「新仁義なき戦い 組長の首」 1976年「君よ噴怒の河を渉れ」 1977年「やくざ戦争 日本の首領」「泥だらけの純情」 1978年「事件」 1979年「絞殺」「あゝ野麦峠」 1980年「ザ・ウーマン」 1981年「アゲインスト むかい風」 1982年「マタギ」 1983年「人生劇場」 1984年「空海」 1986年「犬死にせしもの」 1988年「帝都物語」 1989年「マイフェニックス」 1994年「釣りバカ日誌スペシャル」「忠臣蔵 四十七人の刺客」 1995年「サラリーマン専科」 その他の出演者: 加藤武 .... 板倉(西の友人) 笠智衆 .... 野中 宮口精二 .... 岡倉 三井弘次 .... 新聞記者1 田島義文 .... 新聞記者2 三津田健 .... 有村 中村伸郎 .... 建設会社顧問弁護士 藤田進 .... 刑事 南原宏治 .... 堀内 松本染升 .... 波多野(大竜建設社長) 山茶花究 .... 金子(大竜建設専務) 清水元 .... 三浦(大竜建設経理係) 土屋嘉男 .... 事務官 菅井きん .... 和田の妻 友子 樋口年子 .... 和田の娘 正子 賀原夏子 .... 古谷の妻 佐田豊 .... 接待係 沢村いき雄 .... 運転手 田中邦衛 .... 殺し屋 峯丘ひろみ .... 岩淵家の女中 User Rating: 8.7/10 ( 220 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ!」 User Comments: なつそらさん 2009年3月18日 来年は生誕100周年。第2弾。 クロサワ映画を連続でレビューに挑戦。 未見の映画のみですので順番と好みとは 関係ありませんのであしからず。 第二弾は「悪い奴ほどよく眠る」 もうびっくり!!!! こんなすごい映画があったとは!!! 今まであまり注目せずにいて申し訳ありませんでした。 黒澤監督。 ここのレビューでは(一般的にも)あまり評価が高くないようですが この映画絶対面白いですよ!!! まず驚いたのがプロローグ。 結婚式の披露宴で集まった記者達が 人物関係を説明するシーンから 始まるんですがもうその時点で 画面に釘付け!!! ウィキで調べたら『ゴッドファーザー』でも使われた 手法だそう。そうだっけかな? すっかり忘れてしまっているので置いといて(笑) すっかりそのプロローグで私の心は鷲掴みされました。 キャスト、脚本、演出、構図すべてにおいて満足できました。 キャストについてはすべての俳優がいいんですが 私が気になったのは岩淵副総裁の息子で香川京子演じる 岩淵佳子の兄の三橋達也。 彼の演技が秀逸でした。 後で触れますがかっこいいシーンがいくつかあります。 脚本についてはこれまたすごい。 談合の話をサスペンスフルに描いているんですが 今から約50年前に作られたはずなのに今見ても 全く古臭さを感じません。 今でも十分ヒットする本なのは間違いないと思います。 演出。これが一番すごい。 プロローグの三橋達也演じる辰夫のスピーチは 私は知らなかったんですが有名みたいです。 その直後の空気感。鳥肌が立ちました。 もうひとつやっぱり三橋達也が出くる 三船敏郎演じる西に妹の怪我の訳を話すシーン。 この一連の演出がたまらなかった。 西がどれほど妹のことを思っているのか語ることは ないがその行動ですべてが伝わり辰夫は理解する。 さらに西はその佳子を思う気持ちはあるが自分の本懐の ために気持ちを押し殺しそれに傷つく佳子。 もうこのシーンはたまらなかったです。 構図も三角形の構図っていうのかな? そういう構図がよく目に付きすごくバランスが取れていて? 面白かったです。 専門的なことはわからないので多くは語れません(笑) ラストシーンも最高! 是非見ていただきたいので多くは語りませんが 黒幕は最後まで出てこないんです。 それが黒澤監督が一番伝えたいことなんでしょう。 50年前から訴えているのにもかかわらず 今現在もどこかにある話に聞こえるというのが この映画の一番の面白いところだと感じました。 こんなに長くレビューを書いたのは初めてかもしれません。 もっとたくさん語りたいんですが長くなると読んでいただくのも 大変なので我慢します・・・ 「七人の侍」や「用心棒」、「天国と地獄」といったメジャーな 映画が私の黒澤映画のトップ3でしたがそれが覆るほど 面白かったです。 見た直後だからかもしれませんがナンバー1に匹敵します。 でもマイナーな意見かもしれませんので面白くなかったら ごめんなさい・・・ オトーサン、 「映画瓦版は、やや批判的だなぁ」 服部弘一郎さん 1997年4月8日 結婚式の場面から西村晃を追いつめるまでは最高に面白い。 途中からそれが腰砕けになるのは残念。 その昔、呉の国の王子・夫差は、 越との戦いで傷つき死んだ父の無念を晴らすため、 朝夕積み重ねた薪の中に寝起きし、 周りの者に「夫差よ、お前は越人が父を殺したことを忘れたか!」 と呼びかけさせては、自らの復讐心を養った。 この後、夫差は夫椒の戦いで越軍を撃破。見事に復讐を成就した。 敗れた越王・勾践は、この日より寝所置いた獣の肝を舐めては 苦渋と恥辱に満ちた敗北を思い出し、復讐のために執念を燃やしたという。 臥薪嘗胆の故事はここから出ている。 『悪い奴ほどよく眠る』で三船敏郎が演じる西という男は、 現代版の臥薪嘗胆物語を見せてくれる。 官庁の汚職事件で、罪を一身に負って自殺した父。 罪を部下ひとりになすりつけ、上役連中は我が世の春を謳歌している。 典型的な「トカゲの尻尾切り」だ。 自殺した父の仇討ちのため、友人と戸籍を交換し、 別人に成りすまして上役たちに接近する主人公。 彼は懐中に父の自殺現場写真を持ち歩き、時々それを取り出しながめては、 自らの復讐心を鼓舞し補強する。 まさに臥薪嘗胆の現代風アレンジ。 夫差と勾践の恨みは私怨だが、 この映画の主人公はきっかけこそ父の復讐だが、 「国民の税金で私腹を肥やす役人が許せない」という大義名分がある。 自分は絶対に正義だという確信がある。 法律的には幾つか罪を犯したとしても、 自分たちの行動が道義的には間違っていないのだという信念がある。 私怨を公怨が後押しし、公怨が私怨を奮い立たせる二頭立て馬車。 だがこの二重性が、『悪い奴ほどよく眠る』という映画を曖昧にしている。 官民の癒着や思うように任せない汚職事件の追及に業を煮やし、 黒澤明がこの映画を作ったことは間違いないと思う。 しかし主人公たる西の怒りを、はたして黒澤明は共有しているのだろうか。 映画は前半こそ面白いが、主人公の動機が明らかになった中盤から失速する。 主人公の行く先が、個人的な怨みを晴らすことにあるのか、 社会正義を実現することにあるのかが不明確で、焦点が定まらなくなってしまうのだ。 主人公が敵と付け狙う公団副総裁の上に、更なる黒幕がいるという設定もいただけない。 主人公の復讐対象は副総裁までで、その上の黒幕は眼中にない様子。 必然的に、主人公の行動は大きな政治的な腐敗の前に空回りせざるを得ない。 そもそも観客からしてみれば、悪の総本山であるべき副総裁が、 電話口で誰かにぺこぺこと頭を下げていることに戸惑う。 敵役に向けるべき怒りの矛先に迷いが出るのです。 「本当の悪党は表に出ない」というオチは、最後の最後に持ってきて、 サゲを二段にすればすっきりとまとまったはずだ。 最後に加藤武が苦悶の表情で大演説をぶつが、 この場面は映画全体の中から明らかに浮いている。 加藤は社会正義が実現できなかったことを悔いているわけだが、 はたして三船敏郎演じる主人公は、彼と同じ怒りを持って行動していたのだろうか。 結局最後の最後まで、主人公が持つ動機の二重性がネックになってしまった。


白痴

オトーサン、 「昔、読んだなぁ」 学生時代、ドストエフスキー研究会に入っていたので、 全作品を読みました。 でも、この黒澤映画は初見です。 原題:白痴(1951) 監督:黒澤明 原作:ドストエフスキー 脚本:久板栄二郎/ 黒澤明 Genre: Drama/ Romance 上映時間 166分 あらすじ: 亀田欽司は、沖縄からの復員兵だ。 札幌へ帰る途中、赤間伝吉と知り合い、親しくなる。 自分は、癲癇性痴呆性で白痴だと打ち明ける 赤間のほうは、政治家の妾、妙子に熱を上げているという。 札幌に着いた欽司は、写真屋で妙子の写真を見て、心を奪われる。 赤間は、妙子が香山睦郎に60万円の持参金で譲られると聞き、 百万円の札束をもち、妙子を譲り受けにいく。 妙子は、噂に違わぬ奇矯な行動を取る。 その大金を暖炉に投げ込み、赤間と去って行ったのだ。 欽司も、遺産を懐に妙子のあとを追って行く。 一方、そんな欽司に心惹かれている娘・綾子がいた。 出演者: 原節子 .... 那須妙子 森雅之 .... 亀田欽司 三船敏郎 .... 赤間伝吉 久我美子 .... 大野綾子 千秋実 .... 香山睦郎 オトーサン、 「すごい女優だったんだ」 小津作品での印象とまったく異なり、 ファム・ファタールを迫力充分に演じていました。 原 節子 はら せつこ 誕生日 1920/6/17 - 出身地 神奈川県横浜市 「ためらふ勿れ若人よ」で映画デビュー。 1937年、初の日独合作映画「新しき土」のヒロイン役でブレイク。 世界一周旅行をへて帰国、東宝に移籍。 太平洋戦争中は、国策映画のヒロイン役を多数演じた。 1946年、黒澤明「わが青春に悔なし」に出演。 「青い山脈」が大ヒット。 小津安二郎監督と組んだ6作品は、国際的にも有名になった。 1962年、「忠臣蔵」を最後に映画界を引退。 出演作 1935年「緑の地平線」「河内山宗俊」 1937年「新しき土」 1938年「巨人伝」「田園交響楽」 1939年「上海陸戦隊」 1941年「指導物語」 1942年「ハワイ・マレー沖海戦」 1943年「決戦の大空へ」 1945年「北の三人」 1946年「緑の故郷」「麗人」「わが青春に悔なし」 1947年「安城家の舞踏会」「三本指の男」 1948年「誘惑」「幸福の限界」 1949年「お嬢さん乾杯!」「青い山脈」「晩春」 1950年「七色の花」 1951年「白痴」「麦秋」「めし」 1953年「東京物語」 1954年「山の音」 1955年「ノンちゃん雲に乗る」 1956年「驟雨」「兄とその妹」 1957年「大番」「東京暮色」「智恵子抄」 1958年「女であること」「東京の休日」 1959年「日本誕生」 1960年「娘・妻・母」「秋日和」 1961年「小早川家の秋」 1962年「忠臣蔵」 その他の出演者: 志村喬 .... 大野 東山千栄子 .... 妻里子 柳永二郎 .... 東畑 千石規子 .... 妹孝子 高堂国典 .... 父順平 左卜全 .... 軽部 三好栄子 .... 香山の母 文谷千代子 .... 綾子の姉範子 明石光代 .... 赤間の母 井上大助 .... 睦郎の弟薫 User Rating 8.3/10 ( 109 votes)Yahoo! オトーサン、 「考えさせる映画だ」 User Comments: 黒美君彦さん 2008年8月25日 ボク…ボク… 『野良犬』(49年)で、混乱の中の夏の東京と その極端な“暑さ”を描いた黒澤明監督だが、 そうした暑さを描いた反動としてこの作品では“冷たさ” −札幌を舞台に選んだのではないだろうか。 もちろん原作がロシア文学だから、ということがあるにせよ、 冬の札幌を敢えて舞台に選ぶところに、 黒澤の野心と矜持を感じたのだがどうだろうか。 さて、この作品では繰り返すまでもないが 亀田欽司(森雅之)と赤間伝吉(三船敏郎)、 那須妙子(原節子)と大野綾子(久我美子)という ふた組の男女がそれぞれ対比的に描かれる。 とはいえ、そもそも「白痴」という訳語が 的確かどうかという問題にまで遡ってしまうが、 「白痴」(=善良で純粋無垢な存在)として位置づけられるはずの 亀田(原作ではムイシュキン)が、私にはそんな風にみえなかった。 寧ろ直情径行の赤間(原作ではロゴージン)の方が ある意味純粋とさえみえてしまう。 原作ではムイシュキンに込められたキリスト教的な愛(=アガペー)が、 十分この作品では具現化しきれていないように感じた。 那須妙子と大野綾子の関係もまた然りである。 はっきりしない人物造形が (それは4時間の作品を2時間46分までカットさせられたことも 影響しているのかも知れないが)、 作品全体を茫漠としたものにしてしまっているように私は感じた。 とはいえ、亀田を演じた森雅之、 対比的に描かれる赤間を演じた三船敏郎はいずれもいいし、 気の強いお嬢様役の久我美子も熱演。原節子も存在感がある。 そして脇役の志村喬、東山千栄子、千秋実はいうまでもない巧演。 冬の札幌の雪景色や、雪まつりの風景も相当に楽しめる。 中期の黒澤作品の中では少々頭でっかちな感もあるが、 意欲は強く感じる作品である。 オトーサン、 「偉大なる批評だ」 "最後に観るべきは『白痴』ですよ"、分かる気がする。 suzushimさん 2008年7月21日 偉大なる失敗作 衛星で「白痴」をやっていたので、久しぶりに再見した。 よく知られているように黒澤明は当初この映画を、 前後編の総尺6時間の作品として構想。 その後4時間25分の作品に仕立てたが、 松竹の要求で最終的に2時間46分の作品での公開に追い込まれる。 黒澤は最後まで頑強に抵抗したが、松竹側は無断でフィルムをカット。 このとき黒澤が叫んだとされる 「そんなに切りたいならフィルムを縦に切れ!」と言う言葉は有名だ。 実に悲劇的な経過をたどった作品で、 いまなおそれ以外のシーンのネガは見つかっていない。 この映画は、そうした事情で、 様々な主要なエピソードがカットされたため、 前半字幕でストーリー展開をつないでいくと言う むちゃくちゃな処理がされている。 誰が見ても荒っぽく完成度の低い映画に見えるのである。 そのこと自体は黒澤の責任ではない。 勝手に編集した松竹の責任が大きいことは言うまでもないのだが、 この作品の失敗はそれだけではない、 とういうのが今回のレビューの趣旨である。 無理やり短くされる前から、この難解で壮大な原作をものにするため、 様々な形で黒澤が、苦闘し、もがいた痕跡が、 「白痴」にはいたるところに見える。 「白痴」は、黒澤がドストエフスキーと言う「魔物」にとりつかれ、 それに振り回され苦悩した挙句に、 大転びに転んだ「偉大なる失敗作」でもあるということである。 会話でストーリー展開を説明する無理な演出が多いことをみると、 松竹に言われる前から黒澤は原作のストーリーを どうこなすかに苦労していたのがありありだ。 忠実にドストエフスキーを再現しようとするあまりの 自縄自縛に陥っていたことが伺えるのである。 また役者達の大仰な演技、 特に原節子の演技は今観ると ある種のコメディを感じさせるほど異常なものである。 当時の評論がそうしたエキセントリックな演技に 厳しい眼を注いだのもわからなくはない。 日本人とは全く違うロシア人の気質に根ざしたドストエフスキー世界を、 日本人の役者で描こうと言う乱暴な試み。 翻案でなく忠実に再現しようという無謀な挑戦は唖然とするほどだ。 しかし。 この映画の素晴らしさは、 そうした「壮大な失敗」を拭い去る映像の素晴らしさ、 そして難解なテーマに真正面から格闘する黒澤明の芸術家性が 凝縮して立ち現れている点にこそある。 (とりわけクライマックス、原節子の死体を横に、 毛布をかぶって語り明かす森雅之と 三船敏郎のシーンの凄みは映画史に残るものであろう。) これ以降の黒澤は、独りよがりな作家性を捨て、 観客の存在を意識しながら、 自らの思いをはめ込んでいくしたたかさを身につけていくことになる。 まさにこの映画が黒澤明の考える 最後の「純芸術映画」となったと言っても過言ではない。 実はこの作品で失敗に向けて突き進んでしまう黒澤の感覚は、 実によくわかるのである。 モノを作る人間は必ず自分自身の可能性を図っていくうちに、 入り込んではいけない領域に足を踏み入れてしまうことがある。 「地獄の黙示録」のコッポラもそうだったのだと思う。 そういう時、作家はこれでもかこれでもかと 自らの創作性の限界を嬲りまわしているうちに、 観客の存在を忘れてしまう。 観客ではなく、「神」、 もしくは「悪魔」との格闘に陥ってしまっていくのである。 そうして出来上がったものは、 「失敗作」と言う烙印を押されるのであるが、 真のクリエーターは、その大失敗を糧に 次の作品の「大成功」につなげていくのである。 この「白痴」がなければ「七人の侍」は生まれなかったであろう。 僕は黒澤明を初めて観ようとする人に、 「白痴」から観ることだけは避けるようにアドバイスしているが、 もしほとんどの作品を観た人ならば、 「最後に観るべきは『白痴』ですよ」とのアドバイスをしたく思う。


姿三四郎

オトーサン、 「昔見たな」 といっても、リメイクのほうかも。 この映画で大河内伝次郎が演じる矢野正五郎は、 講道館柔道の創始者、嘉納治五郎のようです。 いまの筑波大学の校長を勤めるなど教育者であり、 さらに日本人初のIOC委員でもありました。 手賀沼北岸に、その別荘跡(三樹荘)があり、 お墓が近くの八柱霊園にあるらしいので、 一度、訪ねてみましょう。 原題:姿三四郎(1943) 監督・脚本:黒澤明 原作: 富田常雄 Genre: Drama/Action 上映時間 97分 あらすじ: 明治15年。 柔術を志していた三四郎は、 矢野正五郎が襲われた場面に出会う。 見事な柔道の技に目をみはり、門下に入る。 技は師匠をしのぐようになり、慢心が... 積古どめを言い渡され、抗議のため、庭の池に飛びこむ。 一夜明け、池の中に咲く白い蓮の花を見て目覚める。 やがて、柔術と柔道が雌雄を決する警視庁の武術大会が開かれることになった。 三四郎は、対戦相手・村井半助の娘・小夜を知りあい、いい仲に。 武術大会で村井を倒すべきか、三四郎は悩む。 出演者: 藤田進 ... 姿三四郎 大河内伝次郎 ... 矢野正五郎 轟夕起子 ... 村井の娘 小夜 月形龍之介 ... 檜垣源之助 志村喬 ... 村井半助 オトーサン、 「大河内伝次郎が断然いい!」 お腹の底から声が出ています。 いまどき、こんな役者はいません。 大河内 傳次郎 おおこうち でんじろう 誕生日:1898/2/5- 1962/7/18 出身地:福岡県豊前市大河内 医者の息子として生まれる。 大阪商業学校を卒業、兄の会社に入るが、 関東大震災の影響で会社が倒産。 劇作家を目指し、第二新国劇に入る。 1926年、「長恨」の主演に抜擢されて注目される。 「忠次旅日記」三部作で、一躍人気を集める。 当たり役は「丹下左膳」 阪東妻三郎と並び称される時代劇の大スター。 晩年は山荘造営に情熱を燃やした。 出演作: 1925年「大河内山荘 大乗閣弥陀ケ原の殺陣」 1926年「長恨」 1927年「忠次旅日記」 1928年「血煙高田の馬場」「新版大岡政談」「維新の京洛 竜の巻 虎の巻」 1929年「沓掛時次郎」「血煙荒神山」 1931年「侍ニッポン」 1932年「御誂次郎吉格子」 1933年「盤嶽の一生」「丹下左膳 第一篇」 1935年「国定忠次」「丹下左膳余話 百萬両の壺」      「大菩薩峠 第一篇 甲源一刀流の巻」 1936年「大菩薩峠 鈴鹿山の巻 壬生島原の巻」 1937年「南国太平記」 1942年「ハワイ・マレー沖海戦」 1943年「姿三四郎」 1944年「加藤隼戦闘隊」「雷撃隊出動」「かくて神風は吹く」 1945年「續姿三四郎」「虎の尾を踏む男達」 1946年「わが青春に悔なし」 1949年「エノケン・大河内の旅姿人気男」 1950年「われ幻の魚見たり」 1951年「源氏物語」「上州鴉」 1953年「丹下左膳」「太平洋の鷲」 1957年「柳生武芸帳」「桂小五郎と近藤勇 龍虎の決戦」「大菩薩峠 第一部」 1959年「水戸黄門 天下の副将軍」 1960年「ひばりの森の石松」 1961年「赤い影法師」 1981年「ちゃんばらグラフィティー 斬る!」  その他の出演者: 花井蘭子 ... お澄 青山杉作 ... 飯沼恒民 菅井一郎 ... 三島総監 小杉義男 ... 門馬三郎 高堂国典 ... 和尚 瀬川路三郎 ... 八田 河野秋武 ... 壇義麿 清川荘司 ... 戸田雄次郎 三田国夫 ... 津崎公平 中村彰 ... 新関虎之助 坂内永三郎 ... 根本 山室耕 ... 虎吉 User Rating 7.0/10 ( 170 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だったんだろうな」 カットされているので、その分、不自然です。 それでも、嘉納治五郎の男気に感動し、 日本男児は、こうありたいものという黒澤の熱気が感じられます。 User Comments: 三級映画技士さん 2009年1月31日 この時代に良く頑張った的な映画 黒澤映画はなんと近くの図書館でタダで借りれたり あるいは以前通っていた大学でタダで観れたりしていたので、 私にとっては比較的門戸の広い監督でした。 そして、黒澤映画はカメラワーク、アクションシーン、人物描写など 観る度に発見することも多いのが常なのですが、 この「姿三四郎」は正直微妙でした。 最初は三船敏郎が出ていないからなのかと安易な事を思いましたが どうやらそのような訳でもなさそうです。 以下wikipediaから引用します。 この作品は初公開されたときは全長97分であった。 しかし翌年電力節約のため1作品の上映時間が80分以下に制限された。 そのため関係者の知らないところでフィルムにハサミが入れられて、 カットされたフィルムは行方不明になってしまった。 カットの経緯やカットされた部分の説明などが テロップによって説明されている79分版が戦後1952年に製作、再公開され、 このバージョンのものが 現在ビデオテープやレーザーディスクで広く出回っているものである。 ソ連崩壊後、ロシアのコズモンドフィルムで 満州国からソ連に持ち去られた一部のカット部分のフィルムが発見された。 2002年に発売されたDVDではその部分が加えられた91分の「最長版」が収録された。 という訳でそのような経緯が見て取れる編集になっている訳です。 しかし黒澤映画のフィルムに勝手にハサミを入れるなんて... なんてけしからん!! もちろん今は、当初のフィルムに近いイメージかとは思いますが、 当時の時代背景を考えると規制された表現、 あるいは金銭的にも実現できなかった表現もあるのではないかと思います。 黒澤映画をコンプリートしたい人にはお勧めですが、 私は同じ日に観た「赤ひげ」の方を皆さんに勧めたいと思います。 (傑作です!) オトーサン、 「そうか、黒澤監督のデビュー作なんだ」 服部弘一郎さん 1997年3月24日 昭和18年に当時32歳の黒澤明が撮ったデビュー作。 後年につながる黒澤らしさはまだ見られない。 デビュー作にはその作者のすべての要素が現れるという。 しかし僕はこの黒澤明のデビュー作の中から、 後年の黒澤演出の萌芽を読み取ることが出来ない。 『姿三四郎』は昭和18年の作品。 翌年の監督第2作目『一番美しく』からは、黒澤演出の匂いがプンプンするんですけどね。 富田常雄の有名な原作に、黒澤の脚本も演出も引っ張られすぎているのかもしれません。 もっとも、現存するこの映画には、戦時中の検閲でカットされた欠落個所が多い。 そうした失われた場面の中に、後年の黒澤タッチが宿っていたのかもしれません。 例えばカットされたシーンの中には、 藤田進演ずる姿三四郎と、大河内傳次郎扮する師匠矢野正五郎が稽古をする場面が含まれています。 試合で人を殺し、腑抜けのようになった三四郎が、 師匠に幾度も投げ飛ばされているうちに立ち直って行くという、物語の中でも重要な場面。 また当時のアクションスター大河内傳次郎が見せる、 数少ない稽古場面のひとつだったのですが……。 それが今残っていないのは残念です。 大河内の乱闘シーンは映画の冒頭の闇討ち場面でも見られますが、 ここでは暴漢たちとのつかみ合いより、襲われた瞬間、 人力車から一直線に3メートルほども前に飛び降りる、大河内のばねとスピード感に注目しました。 乱闘は殺陣師と稽古次第でなんとでもなりますが、こうした足腰のばねは天性のものでしょう。 ところがこの大河内の持ち味が、この映画ではぜんぜん活かされていないんです。 乱闘シーンに入るとカットを割ったりして演出しているんですが、 この「人力車からの飛び降り」は何ともおざなりに撮られている。 黒澤は自分の映画に、大スター大河内傳次郎の「体技」を求めなかったんですね。 同じ映画を何度も観ると、こうした些細なところで重大な発見をすることになります。 この映画が原作に引っ張られ、それに寄りかかっていると感じる部分もあります。 有名な池に飛び込む三四郎のエピソードですが、これは映画で観ていても、 主人公がそこで何を悟ったのかが皆目わからない。 朝になって蓮の花が咲いて、それが何だって言うんでしょう。 たぶん原作には、このあたりの三四郎の気持ちが事細かに書いてあるんでしょうね。 原作小説は当時の大ベストセラーですから、小説を絵に移し替えるだけで、 当時の観客は三四郎の心情までくみ取ってくれた。 でも、今の観客にはそれがわからないくなっています。 主演の藤田進は、この映画をきっかけにしてスターになります。 黒澤明もこの映画のヒットで一躍人気監督になりました。 配役が豪華です。 師匠矢野役の大河内傳次郎も、宿敵檜垣役の月形龍之介も、 当時のチャンバラ映画の大スターたちです。 小夜役の轟夕起子は宝塚出身で、東宝時代劇の娘役として人気がありました。 カメラマンはハリウッドで修業したベテラン三村明。 映画の原作は当時の大ベストセラー小説。 これだけ揃えば、監督が黒澤でなくたって『姿三四郎』はヒットしたはずです。 オトーサン、 「小夜を演じた轟夕起子で思い出したけど...」 宝塚のトップスターでした。 いまでも、彼女の歌を覚えています。 自転車ブームのいま、誰かが歌わないかなぁ? ○YouTube ♪お使いは自転車に乗って


女子寮潜入大作戦!ソロリティー・ボーイズ

オトーサン、 「ソロリティー (Sorority)って、何だ?」 辞書を引いたら、女子学生社交クラブとありました。 このB級邦題、若者なら誰しも一度は、思い当たるのでは? 「女子寮か、一度入ってみたいな」 原題:Sorority Boys (2002) 監督:Wallace Wolodarsky 脚本:Joe Jarvis /Greg Coolidge Genre:Commedy Rated R for crude sexual content, nudity, strong language and some drug use. 上映時間:94分 あらすじ: 大学男子寮生たちが、女子寮生を招いてのパーティ。 デイヴ、アダム、ドゥーファーの3人組は、楽しい時間を過ごす。 翌日、悪夢のような事態が... 恒例の船上パーティ用のお金が、金庫から消えたのだ! 3人は疑われ、寮から追放される。 汚名を晴らすには、どうすべきか。 思いついたのは、女の子に化けて、女子寮に潜入し、 捜査することだった。 出演者: Barry Watson ... Dave / Daisy (デイヴ) Michael Rosenbaum ... Adam / Adina (アダム) Harland Williams ... Doofer / Roberta (ドゥーファー) Melissa Sagemiller ... Leah (リア) オトーサン、 「うーん、演技というより...」 女装のほうが、気になってしまいました。 3人のうちでは、このひとが細面で綺麗でした。 BARRY WATSON  バリー・ワトスン 誕生日 1974/4/23 出身 米ミシガン州トラヴァース・シティ テレビでは「第七の天国」で長男マット役。 出演作 1993年「暗殺調書」(T)「ダリル・ハンナのジャイアント・ウーマン」(T) 1996年「コールガール」(T) 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」◇ 2001年「ワイルド・ストレンジャー」 2002年「女子寮潜入大作戦!ソロリティー・ボーイズ」 2005年「ブギーマン」◇ その他の出演者: Tony Denman ... Jimmy Brad Beyer ... Spence Kathryn Stockwood ... Patty Heather Matarazzo ... Katie Yvonne Scio ... Frederique Kerri Higuchi ... Susie Dublin James ... Littlest Pledge Omar Benson Miller ... Big Johnson Mike Beaver ... Big Fat Frat Rich Ronat ... Frat Brian Gross ... Frat User Rating:5.0/10 6,755 votes オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Comments: c_p_c さん U.S.A. 2003年2月24日 愉快な映画...上っ面だけだが! この映画についての批評を読んだ。 こう評している。 脚本もひどい、安っぽい演技、冴えないギャグなど... こういう批評への答えは、こうだ。 「あんた、何を期待しているの?」 感動大作、アカデミー賞10部門ノミネートされる?? この映画の目的は単純だ。 「10代のセックス映画」フアンから金を巻き上げるだけ。 洗練された映画を期待して見に行ったひとは、 勘違いしているのだ!!! これは、女装した連中の映画で 安っぽく冴えないからこそ面白いのだ。 額面通り、笑える映画であり、それ以上でも以下でもない。 ごく普通のセックシャル・コメディ映画であるが、 愉快で、時にいいことを言う。 2002年を彩る記念碑的な映画などではない。 愉快で、時間つぶしにいい。 (この手の映画が好きなら) 教訓: 10代の映画に感動を求めるなかれ。 金を巻き上げるだけ。 笑えるから、スコアは、10点満点で、6点。 オトーサン、 「ボディダブルね。なるほど」 胸の形を観察していないと、別人に変わったことには、 気がつかないでしょうね(笑)。 Yoshiさん 2003年4月1日 バケモノ映画 同じ男が女装する映画ならば ステファン・エリオット監督の「プリシラ」を連想したいところが、 残念ながらビーバン・キッドロン監督の「3人のエンジェル」しか結びつくところがない。 『女子寮潜入大作戦! ソロリティー・ボーイズ』は バケモノ映画と言って問題ないかもしれない。 そう、女装する3人の男たちがまったくもって美しくないのだ。 バリー・ワトソン、マイケル・ローゼンバウム、ハーランド・ウィリアムスの3人は、 セットで1000円ですよの安さで、大味過ぎる。 これが日本ならあだ名は、ブキミちゃん3人組で決定のような気がする。 ワトソンなど、普通の格好をしていれば二枚目なのに、 女装すると途端にバケモノと化すからすごい。 ハンサムが美女になれるとは限らないと証明している。 ただホッとするのは、作品が女装した彼らを「美女」として捉えていないところ。 彼らはあくまで「バケモノ」として扱われる。 そうしてお堅くて周りから敬遠されている女の子たちの気持ちを身をもって知るのである。 「バケモノ」にも心があるのよ!というわけだ。 うーん、言ってることは本当に正論なのだけど、これは映画だ。 だったら見た目の楽しさがもう少し欲しいじゃないの。 もうちょっと女装しても無理ない人選にしても良かったんじゃないか? これはこれで容姿が冴えない人に対して偏見を与えてしまう気がするが、 まあそこまで求めるのは酷だろう。 男子寮パーティ資金盗難事件の犯人にされた男3人が女装して女子寮に潜入し、 女の子としてパーティに参加する。 女子寮に入るという設定のため、男女差を使ったギャグが連発される。 これが汚くて、くどい。 男の身体を下品に撮ることに専念しているのが特徴だ。 股を広げて尻を出して眠るし、やたらと股間のもっこりを強調する。 ワトソンなどヒロインのメリッサ・セイジミラーと一緒にシャワーを浴びるシーンで 思わず勃起してしまうシーンにも挑戦している。 勃起部分は泡で隠れているとはいえ、ご苦労なことだ。 その後意外なほど美しくない尻まで披露していたが、 ワトソン、ある意味身体を張っているのだった。 ちなみにメリッサはシャワーシーンで形の整った胸を出しているが、 これは明らかにボディダブルである。騙されませんぜ。 この手の映画はパーティか何かで観るという需要があるのだろうか。 男のパーティじゃゲロゲロで終わりだし、 女のパーティでも寒いだけだと思うんだけどなー。


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オトーサン、 「期待の新作!」 混むのは、イヤなので、松戸へ。 ここは、3Dでなく、2D版(字幕版)上映。 おかげで空いていました。 原題:Avatar (2009) 監督・脚本:James Cameron Genre:Action / Adventure / SF / Thriller Rated PG-13 for intense epic battle sequences and warfare,          sensuality, language and some smoking. Country:USA / UK Language:English 上映時間:162分 あらすじ: ジェイクは元海兵隊員、 死んだ兄の代わりに、急遽、衛星パンドラへ。 パンドラの天然資源収奪のために、 原住民と人間の遺伝子から造られた肉体アバターが開発されていた。 クオリッチ大佐による厳しい訓練とグレース博士の助言を受けた後、 ようやくアバターに変身し、船外へ飛び出ていく。 そこには、見たこともない美しい風景が広がっていた。 猛獣に教われ、死を覚悟した時、ジェイクは、ネイティリに救われる。 出演者: Sam Worthington ... Jake Sully(ジェイク) Zoe Saldana ... Neytiri(ネイティリ) Stephen Lang ... Colonel Miles Quaritch(クオリッチ大佐) Sigourney Weaver ... Dr. Grace Augustine(グレース) Michelle Rodriguez ... Trudy Chacon(トゥルーディ) オトーサン、 「このひと、ブレイクするかも」 半身不随の元海兵隊員、アバターになると尻尾のある怪異な姿ですが、 好感がもてますし、演技力もまあまあ。 SAM WORTHINGTON  サム・ワーティングトン 誕生日 1976/8/2 出身 オーストラリア/パース 98年、オーストラリアの国立演劇芸術学院を卒業。 舞台やTV作品に出演。 2000年、「タップ・ドッグス」のアダム・ガルシアの兄役で映画デビュー。 2002年、ブルース・ウィリス主演作「ジャスティス」でハリウッド進出 オーストラリア映画協会賞の主演男優賞受賞。 俳優になる前はレンガ積み職人をしていた。 趣味は、サーフィン。 出演作 2000年「タップ・ドッグス」 2002年「ジャスティス」 2004年「Somersault」 2006年「マクベス ザ・ギャングスター」 2009年「ターミネーター4」「アバター」 2010年「タイタンの戦い」 その他の出演者: Giovanni Ribisi ... Parker Selfridge Joel Moore ... Norm Spellman CCH Pounder ... Moat Wes Studi ... Eytukan Laz Alonso ... Tsu'tey Dileep Rao ... Dr. Max Patel Matt Gerald ... Corporal Lyle Wainfleet Sean Anthony Moran ... Private Fike Jason Whyte ... Cryo Vault Med Tech Scott Lawrence ... Venture Star Crew Chief User Rating:8.8/10 ( 59,620 votes)IMDb Top 250: #24 User Rating:8.3/10 ( 333 votes)Yahoo! オトーサン、 「ワーォ、世界の名画24位とは」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・監督賞 ジェームズ・キャメロン ・音楽賞 ・歌曲賞 User Reviews Jedi Ghostさん Hungary 2009年12月14日 過去30年で最高の映画... 幸運にも、数時間前に試写会で「アバター」を見た。 完全に圧倒された。会場全体がそうだった。 世界中どこでも、80%のひとは圧倒されると思う。 残りの20%は、いつも不平たらたらの連中で、 登場人物が深彫りされていないとか、 会話やストーリーが何だこうだと言いつのり、 挙句に、ポップコーンにまで難癖をつける。 そう、断言しよう。 連中は、間違った期待を抱いて見に行ったのだ。 ジェームズ・キャメロンの作品はよかった。 ちょっと数え上げるだけでも、 「エイリアン」「ターミネーター1、2」 そして、「タイタニック」! では、「アバター」に、何を求めるべきだろう??? もっと同じ奴を!!! もっと革命的な映画製作を、 もっと壮大なニューアイディアを、 もっと見たこともない特殊効果を、 もっと息つくひまもない150分を、 もっとジェームズ・キャメロンの天才を... 予告編がストリーを仄めかすだけに止めたのは、実によかった。 観客には、感動の数々、笑いと涙が待っている。 ジェームズ・キャメロンは、賢明にも、次から次へと難題に挑み、 息を呑むような映画が誕生する。 存在していない世界を見ていることを忘れてしまう。 実にリアルなのだ。 細部へのこだわりが秀逸なのだ。 コンピューター・オタクなら、 私の言わんとすることは分かるだろう。 この映画は、製作を急がなかったのがよかった。 以前はコンピュータの能力不足で、不可能だったのが、 可能になったのだ。 野生、ジャングル、動物たち、原住民たち これらが、スクリーンから飛び出してくる。 (とくに、3D版ではそうだ) 音響効果もよくできている。 クレジットに、Skywalker Soundとあったので、 こう思ったものだ。 「そうか... そうなんだ」 (訳注:世界最高峰の音響効果を提供しているスタジオ) ジェームズ・キャメロンは、夢想家だ。 そして、またやってくれた。 大爆発だ。 登場人物も言っている。 舞台となった衛星パンドラは、自分にとって実世界になった。 ここで、アドバイス。 2時間半、パンドラをあなたのリアルワールドに! 実社会や実人生を忘れよう。 楽しもう、感動しよう、はじけよう。 それこそが切符と引換に得られるものなのだ。 そして...数時間前、切符10枚分の価値ある映画に出会ったのだ。 オトーサン、 「同感!よくぞ代弁してくれた」 どの映画評論家のコメントよりも、的確です。 ASHさん 2009年12月23日 ここは俺たちの土地だ! 「アバター 観るんだったら3-D」、 ということで前夜祭上映にイソイソと出向いたわけですが、 こりゃ賛否両論、真っ二つに分かれること必至の映画。 特にこのサイトでは圧倒的に「否」に集ることが予測されるが、 僕は手放しで「賛」の方というおそらくは少数派。 3D上映を前提に製作された映画としては、 技術的な面において現時点での最高峰の映画でしょう。 それだけに、この「映像革命」は 3Dで観ないと意味がないという悲しい一面があるんだけど。 ということで、ストーリーを重視して観ちゃうと、 実はあまりたいしたことない映画なんだよね。 どっかの誰かさんの言葉を借りちゃえば「既視感」だらけの映画。 要はSF映画の形を借りて「白人酋長」モノをやったとでもいえばいいのか。 その中にあからさまに他民族への迫害、環境破壊、反戦といったテーマを 盛り込んでいるもんだから、シラケちゃう人がいるのも分る。 まあ、キャメロン監督がどこまで本気で取り組んだつもりなのかは分りかねるが。 基本的にキャメロン監督はおセンチな人だから、 過激な映画を好む人にはその甘ったるさが鼻について好きになれないというのも分る。 原住民を立ち退かせる目的でやってきたジェイクが、 族長の娘に恋をしてしまうというラブストーリーを、 こういう映画でやってしまうのだから推して知るべし。 そのお陰でジェイクの心に変化が生じてしまうという、 こんなお話、一体今までいくつ作られてきたでしょうか?  そんな古典的な愛の物語を最新鋭の技術を総動員してやっちゃうんだから、 ある意味では恵まれた「映画作家」なのかもね。 映画を観る愉しみのひとつが「視覚効果(VFX)」を見ることという、 そんな奇特な一面が僕にはあるのだが、 そういう意味ではこの映画は夢のような2時間42分でした。 それだけでも大満足な出来。 キャメロン監督らしい尋常でないメカニックへのこだわりが圧巻。 クライマックスの空中戦も凄まじい迫力だが、 ジェイクとクオリッチ大佐のバトルもスゴイ! 「エイリアン2」に出てきたパワーローダーのようなメカが ♪ガシャコン、ガシャコン♪と、それだけで昇天!! 先述したように、最初から3D上映を前提にされた映画だが、 この映画で目指したものは臨場感、 つまりはその世界に入り込んだかのような体験を観客にさせることが目的の映画なんだろうけど、 その成果は充分に発揮されていた。 奥行きのあるシーンでは遠方まで見渡せるし、 クラゲみたいな聖なる木の精はポヨポヨと目前で舞うし、 灰が降るシーンでは客席にまで降っているかのように見える。 3D映画としての到達点なんだろうけど、 こういう規模の映画はそう容易くは作れないからねぇ…。 ティム・バートン監督の「アリス」(3D版の予告編・解禁!!)はどうなんでしょね? インディアンを迫害してきた白人という暗黒史を、こういうSF映画で再認識させる。 そういう意図がキャメロンにあったのかどうかはともかく、 武力で制圧しようとする地球人の方がよっぽど恐ろしい存在であるということが、 イヤというほどよく分かる。 人間とは、かくも好戦的な生き物なのかと。 ひょっとして、キャメロンってインディアン・スピリットに傾倒してるんでしょうか?  原住民のナヴィは明らかにネイティブ・アメリカンを彷彿させるんですけど…。 世界観の作り込みにも精神が反映されているのか、 ナヴィたちは触手(?)を使って他の生物と精神的に繋がることができるとか、 そういうスピリチュアル(?)な描写がたくさん出てくるのも特徴的。 キャメロンが自分で脚本を書いているから、 自身のネイチャー志向がダイレクトに反映されてたりなんかして。 汚染された地球なんかよりも、 手付かずの自然が残るパンドラの方が理想的な世界なのだ、とでも言わんばかり。 「T4」に続いて超大作に主演のサム・ワーシントン。 素顔も出てくるけれど、この映画ではアバターの青い巨人の姿の方での出番が多い。 歩けなかったジェイクが自由に走り回れるアバターでの生活の方を望むのは想像に難くない。 死にかけたジェイクがネイティリに救われたときの台詞に、ちびっとだけグッときた。 嗚呼、キャロンってやっぱりおセンチなヤツ! 何度か出てくるネイティリの悲痛な叫びにはコチラ胸も痛む。 ゾーイ・サルダナはこの役だと素顔が分らないが、あのしなやかな肢体はイケる。 ミシェル・ロドリゲスはこういうカッコいい女を演じるとハマるねぇ。 それだけに、もうちょっと活躍して欲しかったです。 さて、お正月には2D版(字幕版)の方を観るとすっかな!


わが青春に悔なし

オトーサン、 「おまえはどうだった?」 そう正面切って問われると、答えに窮しますが、 概ね、悔なき青春だったと言えかなぁ... 原題:わが青春に悔なし(1946) 監督:黒澤明 脚本:久板栄二郎 Genre: Drama 上映時間 110分 あらすじ: 昭和8年、京都の吉田山。 京大・八木原教授の娘・幸枝は、 父の教え子、野毛と糸川に心を惹かれていた。 戦争へ突き進む軍部が、自由主義者・八木原教授を弾圧する。 野毛は、反対運動にのめりこみ、投獄される。 糸川は、検事になり、別の道を歩む。 幸枝は、糸川と平凡な人生を送るか、 野毛と波乱の人生を送るかという選択を迫られる... 出演者: 原節子 ... 八木原幸枝 藤田進 ... 野毛隆吉 河野秋武 ... 糸川 大河内伝次郎 ... 八木原教授 杉村春子 ... 野毛の母 志村喬 ... 特高刑事・毒いちご オトーサン、 「ほんとうに名女優だったんだ」 顔の表情が刻々と変化するシーン、驚嘆しました。 悪役でしたが、志村喬さんの若いこと! 原 節子 はら せつこ 誕生日 1920/6/17 - 出身地 神奈川県横浜市 「ためらふ勿れ若人よ」で映画デビュー。 1937年、初の日独合作映画「新しき土」のヒロイン役でブレイク。 世界一周旅行をへて帰国、東宝に移籍。 太平洋戦争中は、国策映画のヒロイン役を多数演じた。 1946年、黒澤明「わが青春に悔なし」に出演。 「青い山脈」が大ヒット。 小津安二郎監督と組んだ6作品は、国際的にも有名になった。 1962年、「忠臣蔵」を最後に映画界を引退。 出演作 1935年「緑の地平線」「河内山宗俊」 1937年「新しき土」 1938年「巨人伝」「田園交響楽」 1939年「上海陸戦隊」 1941年「指導物語」 1942年「ハワイ・マレー沖海戦」 1943年「決戦の大空へ」 1945年「北の三人」 1946年「緑の故郷」「麗人」「わが青春に悔なし」 1947年「安城家の舞踏会」「三本指の男」 1948年「誘惑」「幸福の限界」 1949年「お嬢さん乾杯!」「青い山脈」「晩春」 1950年「七色の花」 1951年「白痴」「麦秋」「めし」 1953年「東京物語」 1954年「山の音」 1955年「ノンちゃん雲に乗る」 1956年「驟雨」「兄とその妹」 1957年「大番」「東京暮色」「智恵子抄」 1958年「女であること」「東京の休日」 1959年「日本誕生」 1960年「娘・妻・母」「秋日和」 1961年「小早川家の秋」 1962年「忠臣蔵」 その他の出演者: 三好栄子 ... 八木原夫人 高堂国典 ... 野毛の父 深見泰三 ... 文部大臣 清水将夫 ... 筥崎教授 田中春男 ... 学生 光一 ... 刑事 岬洋二 ... 刑事 原緋紗子 ... 糸川の母 武村新 ... 検事 河崎堅男 ... 小使 藤間房子 ... 老婆 谷間小百合 ... 令嬢 河野糸子 ... 令嬢 中北千枝子 ... 令嬢 千葉一郎 ... 学生 米倉勇 ... 学生 高木昇 ... 学生 佐野宏 ... 学生 User Rating 8.6/10 ( 106 votes)Yahoo! オトーサン、 「紛れもない名画!」 とくに冒頭の学生たちのピクニックシーンの躍動感! ser Comments: アミダバッチャンさん 2009年8月3日 原節子さんのアイドルとは思えない表情 今まで見た、原節子さんの一番古い映画です。 戦前の日独合作「新しき土」は今週末のお楽しみ。。 前半は、まあなんて可愛いんでしょ!と、 風向美麗で上品なおばさんしか見ていなかった 原節子さんを楽しむことができました。 しかし、後半は、さすが黒澤監督と思わせるような、 人間が生きるか死ぬかの物凄い表情を浮かばせ、 これが戦前アイドルとしてデビューした原さんかとびっくりさせられます。 その危機を乗り越えた原さんの風貌は また一味違った落ち着きをも見せてくれますが。 国策映画とは言われていますが、 戦後1年と間もないGHQ(米国総司令部)支配化の日本で、 この内容が上映できたのは少し驚いています。 まあ確かに内容は米軍に対してというより軍事大国日本に対して、 戦争妨害する青年とその恋人の話しなわけですが。 内容は見てのお楽しみとして、 原節子さんがある理由で田植えに精を出しているその様は、 黒澤監督の「生きる」の主人公の他部署へ訴える その表情にも似た「凄み」を感じることは禁じ得ません。 一見の価値有り! オトーサン、 「主題歌、よかったな」 ♪紅もゆる岡の花 早緑匂ふ岸の色  都の花に嘯けば 月こそかゝれ吉田山   (三高:逍遙の歌) Ikedaさん 2008年5月29日 夜のプラットホーム 昭和8年の京大の滝川事件と昭和26年のゾルゲ事件を題材にしていますが、 それほど事件性を重視している訳ではなく、 あくまで幸枝(原節子)の 野毛(藤田進)と糸川(河野秋武)に対する愛情を表に出した作品だと思います。 それにしても野毛が、どのような運動をしていたのかが解らず、 幸枝が、それを理解していたようにも思えないので、消化不良になりそうな映画です。 野毛はゾルゲと関係のあった尾崎秀実をモデルにしたと思われますが、 尾崎がは処刑されてたのに反して、 この映画の野毛は未決のまま病死したように描かれています。 その野毛家がスパイの家だと村八分にされるのは、ある程度、考えられますが、 早苗をむしり取るなどは、あの戦争中に考えられない事です。 そして滝川教授をモデルとしたと思われる八木原教授の演説を含めた最後の方は、 如何にも結果論で、あまり後味が良くありませんでした。 そのような事とは別ですが、 野毛が特高刑事(志村喬)にスパイ容疑で逮捕される時に 「夜のプラットホーム」が流れたのでオヤッと思いました。 この曲は私が就職して出張するようになり、 東京駅で夜行寝台を待つ時などに思い出し、 侘びしい思いをしたので懐かしい曲です。 ただ、この映画は昭和22年の二葉あき子のヒットより前に作られているので 変に思ったのです。 それで調べて見たら、 この曲は昭和14年に淡谷のり子が吹き込んだけれども 発禁になったけれども作曲者の服部良一が「I\'m waiting」という曲名にし、 インストルメンタルとして演奏したレコードが発売されていたという事を知りました。


野良犬

オトーサン、 「なつかしいな」 プロ野球の名選手・川上哲治、背番号16。 この映画の野球観戦シーンに出てきました。 子供の頃、赤バット、青バットと言いながら、 バットを振り回したものです。 いまでいえば、マツイ、イチローでしょう。 黒澤明が、この時代を記録してくれました。 原題:野良犬(1949) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 菊島隆三 Genre: Suspence /Drama 上映時間 122分 あらすじ: 猛暑日、村上刑事はバスのなかで、拳銃を掏られる。 ベテラン刑事佐藤の指揮下、闇ブローカー・本多を逮捕する。 だが、例の拳銃は、悪用され、強盗傷害、殺人事件を引き起こす。 その犯人・遊佐は、なんと村上刑事の戦友だった。 遊佐のなじみの踊り子・ハルミは、逃亡先について話そうとしない。 そして、佐藤刑事までもが凶弾に倒れる... 出演者: 三船敏郎 ... 村上刑事 志村喬 ... 佐藤刑事 淡路恵子 ... 並木ハルミ 山本礼三郎 ... 本多 木村功 ... 遊佐 飯田蝶子 ... 光月の女将 オトーサン、 「若いなぁ」 しばらくの間、村上刑事が三船敏郎とは 思いませんでした。 29歳ですよ、29歳。 経歴をみておきましょう。 TOSHIROU MIFUNE  三船敏郎 誕生日 1920/4/1-1997/12/24 出身 中国山東省 父親は、貿易商、写真業。 大連中学卒業後、満洲国の陸軍第七航空教育隊に配属。 滋賀県八日市の第八航空教育隊に写真工手として配属。 戦後、先輩の大山年治(東宝撮影所撮影部)の縁で、 俳優の面接を受け、黒澤明に目をつけられ、補欠採用される。 47年、「銀嶺の果て」でデビュー。 48年、黒澤監督「酔いどれ天使」の野性味あふれる演技で、一躍人気に。 以後、ヴェネツィア国際映画祭 男優賞を2度受賞し、 「世界のクロサワ」の黒澤明と共に「世界のミフネ」と呼ばれた。 海外作品出演も多数。 出演作(★印は黒澤明監督作品) 1947年「銀嶺の果て」「新馬鹿時代 前篇」「新馬鹿時代 後篇」 1948年★「酔いどれ天使」 1949年★「静かなる決闘」「ジャコ万と鉄」「野良犬」 1950年「石中先生行状記」「脱獄」★「醜聞(スキャンダル)」      「婚約指環」★「羅生門」 1951年「愛と憎しみの彼方へ」「悲歌」★「白痴」「海賊船」「戦後派お化け大会」      「完結 佐々木小次郎 巌流島決闘」「馬喰一代」「女ごころ誰が知る」 1952年「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」「霧笛」「西鶴一代女」      「金の卵 Golden Girl」「戦国無頼」「東京の恋人」「激流」「港へ来た男」 1953年「吹けよ春風」「抱擁」「ひまわり娘」「太平洋の鷲」 1954年★「七人の侍」「宮本武蔵」「潮騒」「密輸船」 1955年「男性No.1」「天下泰平」「続天下泰平」「男ありて」「続宮本武蔵 一乗寺の決闘」      ★「生きものの記録」 1956年「決闘巌流島」「黒帯三国志」「暗黒街」「愛情の計算」「妻の心」「ならず者」      「囚人船」 1957年★「蜘蛛巣城」「嵐の中の男」「この二人に幸あれ」「柳生武芸帳」      「危険な英雄」★「どん底」「下町」 1958年「柳生武芸帳 双龍秘剣」「東京の休日」「無法松の一生」「弥次喜多道中記」      「人生劇場 青春篇」★「隠し砦の三悪人」 1959年「暗黒街の顔役」「或る剣豪の生涯」「戦国群盗伝」「独立愚連隊」「日本誕生」 1960年「暗黒街の対決」「国定忠治」「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」      「男対男」★「悪い奴ほどよく眠る」「サラリーマン忠臣蔵」 1961年「大阪城物語」「続サラリーマン忠臣蔵」★「用心棒」「ゲンと不動明王」      「価値ある男」 1962年★「椿三十郎」「どぶろくの辰」「続社長洋行記」「忠臣蔵 花の巻 雪の巻」 1963年「太平洋の翼」★「天国と地獄」「五十万人の遺産」「大盗賊」 1964年「士魂魔道 大龍巻」 1965年「侍」★「赤ひげ」「姿三四郎」「大平洋奇跡の作戦 キスカ」「血と砂」 1966年「暴れ豪右衛門」「大菩薩峠」「奇巌城の冒険」「怒濤一万浬」 1967年「上意討ち 拝領妻始末」「日本のいちばん長い日」「グラン・プリ」 1968年「黒部の太陽」「連合艦隊司令長官 山本五十六」「祇園祭」      「太平洋の地獄 Hell in the Pacific」 1969年「風林火山」「栄光への5000キロ」「日本海大海戦」「赤毛」 1970年「新選組」「座頭市と用心棒」「幕末」「待ち伏せ」      「ある兵士の賭け」「激動の昭和史 軍閥」 1971年「レッド・サン Red Sun 」 1975年「太陽にかける橋/ ペイパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ Midway 」 1977年「人間の証明」「日本の首領 野望篇」 1978年「柳生一族の陰謀」「犬笛」「お吟さま」「日本の首領 完結篇」      「赤穂城断絶」「水戸黄門」 1979年「Winter Kills」「金田一耕助の冒険」「隠密同心 大江戸捜査網」 1980年「1941」「仁川 インチョン!」「二百三高地」「将軍 SHOGUN」 1982年「制覇」 1983年「日本海大海戦 海ゆかば」「大統領の堕ちた日」 1984年「海燕ジョーの奇跡」 1985年「聖女伝説」 1986年「玄海つれづれ節」 1987年「シャタラー」「男はつらいよ 知床慕情」「竹取物語」 1989年「春来る鬼」「cfガール」「千利休 本覺坊遺文」 1991年「ストロベリーロード」「兜 KABUTO」 1995年「深い河」 1996年「シャドー・オブ・ウルフ」「ピクチャーブライド」 (海外出演作) 1961年「価値ある男」 1967年「グラン・プリ」 1968年「太平洋の地獄 Hell in the Pacific」 1971年「レッド・サン Red Sun」 1975年「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ Midway」 1979年「1941」 1980年「将軍 SHOGUN」 1983年「大統領の堕ちた日」 1987年「シャタラー」 1991年「兜 KABUTO」 1996年「シャドウ・オブ・ウルフ」「ピクチャーブライド」 その他の出演者: 三好栄子 ... ハルミの母 千石規子 ... ピストル屋のヒモ 本間文子 ... 桶屋の女房 河村黎吉 ... スリ係石川刑事 東野英治郎 ... 桶屋のおやじ 永田靖 ... 阿部捜査主任 松本克平 ... 呑屋のおやじ 岸輝子 ... スリのお銀 菅井一郎 ... ホテル弥生の支配人 清水元 ... 係長中島警部 柳谷寛 ... 水撒きの巡査 伊豆肇 ... 鑑識課員 清水将夫 ... 被害者中村の夫 高堂国典 ... デパートの管理人 伊藤雄之助 ... 劇場支配人 生方明 ... 若い警察医 長浜藤夫 ... さくらホテル支配人 水谷史郎 ... チンピラ 田中栄三 ... 老人の町医者 本橋和子 ... 佐藤の妻 登山晴子 ... 芸者金太郎 安雙三枝 ... パチンコ屋の女 三條利喜江 ... 支配人の妻 User Rating 8.3/10 ( 194 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名作だ」 User Comments: 黒美君彦さん 2003年10月25日 素晴らしい。 これまで未見だったのが恥ずかしくなるほど素晴らしい作品だった。 戦後間もない真夏の東京を舞台に、三船演じる刑事が歩き回るシーン。 闇市が立ち、犯罪が相次ぐ街は、まさに「祝祭」である。 息苦しい戦争が終わり、秩序が失われた街は混沌とし、 そしてむっとするひといきれと汗の匂いが立ち上る。 だが同時にそこには、現代の街が失った溢れんばかりのエネルギーに充溢している。 三船と志村喬の演じる刑事はその混沌に立ち向かう、唯一の「秩序」である。 しかしその秩序は、「御国」のためなどではなく、 幼い子供を含めた幸福な家族に代表される人間性に裏打ちされている。 だからこそ、妻を殺された男にトマトを潰させる意味が出てくる。 「暑さ」もまた、この作品のもう一人の主人公だ。 踊り終わった後のダンサーの淡路恵子の全身から汗が噴き出す。 それをなめるように撮り続けるのだが、そこからは艶かしささえ感じる。 さらに人物造形が優れているのもこの作品の特徴だ。 劇場の演出家(千秋実)、怒ったように桶を作り続ける遊佐の義兄(東野英治郎)、 ホテルの支配人、球場で捕まるピストル屋・・・、 脇役も含めてそれぞれがそれぞれの人生を見事に生き、 僅かな出演シーンにそれらが滲み出している。 驟雨のシーンも秀逸だ。 言葉にならない三船と淡路恵子の対峙。 雨の中に倒れている志村を、周りから見下ろす人の表情からゆっくりパンダウンする巧みさ。 スピーディなカット割りの中で、時折見せる腰の座ったカット。 音と音楽の使い方の素晴らしさも特筆すべきだろう。 確かにラストシーンや、遊佐(木村功)の描き方が弱いという指摘は間違っていない。 しかし、作品全体の素晴らしさはその弱点を補って余りあると私は考える。 黒澤はこの頃、やはり天才的だ。 オトーサン、 「映画瓦版も絶賛している」 服部弘一郎さん 1997年4月14日 これより面白い刑事ドラマを作れる人が今どれだけいるだろうか? 昭和24年に作られた黒澤屈指の名作だ。 昭和24年に封切られた黒澤明の傑作刑事ドラマ。 製作から半世紀近く過ぎた今観ても、 まったく古びた感じがしない面白さには舌を巻く。 焼け跡や闇市などの風景、暗闇にうごめく街娼の群れ、進駐軍のジープ、 やけっぱちなアプレ世代、米穀通帳など、 当時の風俗を余すところなく伝えながら、風俗描写だけに落ちていない。 このプロットやキャラクターは、そのまま平成9年の日本に持ってきても通用するだろう。 日本でなくてもいい。アメリカでもヨーロッパでも通用しそうだ。 新米刑事と老練なベテラン刑事という組み合わせは、刑事ドラマの基本フォーマット。 最近でも『セブン』などで踏襲されていた定石通りの人物配置です。 新米刑事は捜査の手順などにもまだなれておらず、 先輩たちから刑事稼業のイロハを仕込まれる。 同時に観客も、警察捜査や犯人の手口について学んで行ける仕組みだ。 この映画では、前科者のカード検索、スリの手口、弾丸の鑑定作業、ピストル密売のシステム、 刑事が犯人の足取りを追って行く過程などを、つぶさに見ることが出来る。 こうした警察内部の描写には当然映画的な誇張や演出もあるのだろうが、 どれも「なるほどそうなってるのか」と観客を納得させるリアリティーがある。 後年の『天国と地獄』などにも通じるものだろう。 この映画が単なる刑事ドラマでなく、 紛れもなく黒澤明の映画になっているのは、 善玉と悪玉、追う側と追われる側を、ひとりの人間のネガとポジとして描いている部分だろう。 同じような生い立ち、同じような境遇から出発した二人の復員兵の内、 ひとりは刑事になり、ひとりは強盗殺人犯になる。 二人を結びつけているのは一丁のピストルだ。 捜査の過程で犯人の境遇を知るにつけ、若い刑事の心は揺れ動く。 自分もどこかで一歩間違えれば、今頃は強盗犯になっていたかもしれない。 刑事は過度に犯人の感情移入して行く。 こうした人物配置は『姿三四郎』以来一貫して黒澤の映画の中にあったものだが、 『野良犬』のそれは特に際立っている。 ひとつの完成形と言ってもいいだろう。 格闘の末、草むらに横たわる刑事と犯人が、 画面の左右に対称的に配置されていることも、それを象徴的に表わしている。 対立の中で主人公がもうひとりの自分に出会うという物語は、 この後も『椿三十郎』や『天国と地獄』で繰り返し描かれることになる。 『野良犬』は登場する俳優たちにも注目したい。 主演の三船敏郎と志村喬は言うに及ばず、 スリ係の老刑事に扮した『三等重役』の河村黎吉、犯人遊佐役の木村功、 踊り子ハルミ役の淡路恵子、ハルミの母三好栄子、 野球場で逮捕される山本礼三郎、長髪の千秋実など、どれもいい味を出している。 遊佐から贈られたドレスを着て 「楽しいわ!とても楽しいわ。まるで、夢みたい!」と叫ぶ場面は、 この映画屈指の名場面でしょう。 この時黒澤監督は、「天使のように撮ろうぜ、この場面はな」と言ったそうな。 さすが。


クロスゲージ

オトーサン、 「邦題がわからん」 銃の弾丸がターゲットに当たるように、 照準器の+に照準をあわせる。 これをクロスゲージというようです。 原題:Most Wanted (1997) 監督:David Hogan 脚本:Keenen Ivory Wayans Genre:Action / Thriller Rated R for violence and language. 上映時間:99分 あらすじ: ジェイムズ・ダン軍曹は、狙撃の名手だ。 湾岸戦争で、狙撃対象のスパイが少年と知り、命令を拒む。 もみあうなかで銃が暴発し、上官が死亡する。 正当防衛だったが、上官射殺容疑で死刑を宣告される。 秘密部隊を率いるウッドワード将軍は、 この死刑囚のダンの腕前に目をつけ、脱獄させる。 入隊後、初の任務は、製薬会社社長の狙撃だった。 だが、何者かが、式典で隣にいた大統領夫人を射殺、 ダンは、犯人として指名手配される。 逃亡するダンは、医師ヴィクトリアの助けを得て、 CNNの記者に潔白を証明するテープを手渡すが、 将軍にテープを奪取されてしまう... 出演者: Keenen Ivory Wayans ... Gunnery Sergeant James Dunn(ダン) Jill Hennessy ... Dr. Victoria Constantini(ヴィクトリア) Jon Voight ... Gen. Adam Woodward(ウッドワード将軍) Robert Culp ... Donald Bickhart(ビッカート) Paul Sorvino ... CIA Deputy Director Kenny Rackmill(ラックミル長官) オトーサン、 「いいね、完璧に役づくりしている」 それもそのはず、キーネン・アイボリーは、 この映画の脚本も書いているのです。 「アクの強い演技だなぁ」 敵役のジョン・ボイト、アカデミー俳優にしては、 いかにも悪役という演技をしています。 KEENEN IVORY WAYANS  キーネン・アイボリー・ウェイアンズ 誕生日 1958/6/8 出身 米ニューヨーク市ハーレム 俳優、コメディアン、監督、脚本家。 父はスーパーのマネージャー、母はソーシャルワーカー。 タスキーギー大学に入学するも中退し、コメディアンに。 スケッチ・コメディ『In Living Color』のホスト・企画をつとめた。 エミー賞バラエティ・音楽・コメディ番組部門の作品賞を受賞。 「最凶赤ちゃん計画」(2004)「最凶女装計画」(2006)で、 ラジー賞のワースト監督賞と脚本賞を受賞し、汚点を残す。 10人兄弟の長男。兄弟の多くがTV/映画で活躍しているので、 ウェイアンズ一家と呼ばれている。 菜食主義者。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1983年「スター80」 1986年「ハリウッド夢工場/オスカーを狙え!!」 1988年「ゴールデン・ヒーロー/最後の聖戦」 1994年「ダーティ・シェイム」 1996年「グリマーマン」 1997年「クロスゲージ」 2000年「最終絶叫計画」 JON VOIGHT ジョン・ボイト 誕生日 1938/12/29 出身 米ニューヨーク州ヨンカース 高校時代から演劇を学び、22才の時、オフ・ブロードウェイにデビュー。 67年映画デビュー。 69年「真夜中のカーボーイ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 78年「帰郷」でカンヌ映画祭主演男優賞とアカデミー賞主演男優賞受賞。 85年「暴走機関車」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、 ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞。 娘に俳優のアンジェリーナ・ジョリーがいる。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1967年「スーパーヒーロー/Mr.フランク」      「墓石と決闘」「青春の渚」 1969年「真夜中のカーボーイ」 1971年「キャッチ22」「脱出」 1974年「コンラック先生」「オデッサ・ファイル」 1975年「殺意の行方」 1978年「帰郷」◇ 1979年「チャンプ」 1982年「大狂乱」 1983年「五人のテーブル」 1985年「暴走機関車」 1986年「デザート・ブルーム」 1990年「エタニティ/永遠の愛」 1994年「傷だらけのカーボーイ」 1995年「ヒート」 1996年「ミッション・インポッシブル」◆ 1997年「アナコンダ」◇「ローズウッド」「レインメーカー」◆      「クロスゲージ」 1998年「Uターン」「フランダースの犬」◆      「エネミー・オブ・アメリカ」◆      「ジェネラル/天国は血の匂い」 1999年「バーシティ・ブルース」◆ 2001年「パール・ハーバー」◆「トゥームレイダー」◆      「アリ」◆「ズーランダー」◆「アップライジング」◆ 2003年「穴/HOLES」 2004年「ナショナル・トレジャー」◆「クライシス・オブ・アメリカ」◆ 2006年「グローリー・ロード」◆ 2007年「トランスフォーマー」◆      「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」◆ 2008年「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◆ その他の出演者: Robert Kotecki ... Marine Lieutenant Wolfgang Bodison ... Captain Steve Braddock Eddie Velez ... Sergeant Peyton Michael Marich ... Omega 3 Simon Baker ... Stephen Barnes Donna Cherry ... First Lady Bonnie Anne Hartfield Eric Roberts ... Assistant Deputy Director Spencer John Diehl ... Police Captain Rick Cramer ... Bus Guard #1 Kenn Whitaker ... Bus Guard #2 User Rating:5.3/10 ( 2,605 votes)IMDb User Rating:7.2/10 ( 64 votes)Yahoo! オトーサン、 「スコアに差が出たな」 わざわざ大統領夫人を暗殺しなくてもいいのに。 IMDbの投稿者の大多数は、アメリカ人ですから、 さぞ、不快だったのでしょう。 ラジー賞ニミネート ・ワースト助演男優賞 ジョン・ヴォイト User Comments disdressed12さん Canada 2008年4月15日 まあ、退屈だ この映画、かなり退屈だ。 政治的・軍事的な隠蔽工作を扱っている。 多くの映画が、同じテーマを扱い、うまく撮っている。 主役のキーネン・アイヴォリーは、OKだ。 だが、腐敗した将軍ジョン・ヴォイトは買えない。 ポール・ソルヴィノ、エリック・ロバーツ、ジル・ヘネシー。 みんないいが、出番が少ない。 ある種の緊迫感がない。 状況を考えると、これは問題だ。 多重衝突のシーンは、お笑いだ。 ありえない。 少なくとも、私には理解できない。 もし、この映画を本当に見たいなら、 CATVでみるか、レンタルにすべきだ。 私もそうした。 この映画、10点満点で4点。 オトーサン、 「賛成!」 名作とは言えませんが、面白く鑑賞できました。 qvxotoxvpさん 2009/04/18 ビフォア「ボーン・アイディンティティー」 と、思ってしまうほど、似てます。笑 実はジェイソン・ボーンの先輩の話かもしれません。 製作年を考えればこっちのほうが圧倒的にはやいので、 パクッたとしたらあっちでしょう。 ていうか、結構誰でも思いつく設定なんでしょうね。 謎の暗殺集団とか。 設定だけ見るとよくあるスパイ映画です。 でも、これは面白いです。 主人公の黒人がイイ! かなりナイスキャラ。 「上官としてあんたは最低だぜ」 「海兵隊は計画なんか立てない。突撃あるのみ」 とかいっといて…うけます。 大胆にも敵の本部に潜入。 「おい、止まれ!そこのおまえだ!おい!」 振り向きもせず、しっかりと歩みを進め、 手には特殊警棒が…笑 このシーン最高にいいです。 ライバルのスキン君が最高です。 ぐるぐる回っちゃいます。 頭蓋骨陥没してもおかしくなかったんだけど。 「おれがわかるか」 ここもヤバイ。賢い。 主人公が群集に追いかけられるシーンがあるのですが、 かなり笑えます。笑。 カメラとか最高です。狙ってます。 きたーって感じです。 「無邪気を装うのはいいが、やりすぎだ」 ラックミル長官もいいです。 ジョン・ヴォイドも相変わらずいい悪役です。 期待を裏切りません。 ラストは私は予想できてしまったのですが、いい終わり方です。 この映画、ストーリーラインはありがちで、 目立ったものはないと思いますが、 ディティールがすごくいいです。 登場人物のセリフが洒落ていて、洗練されています。 いい感じのユーモア、皮肉があるんです。 これは隠れた名作だと思います。


ミリオンズ

オトーサン、 「ダニー・ボイル監督作か」 "トレイン・スポッティング"、最近では 話題作"スラムドッグ$ミリオネア"を撮ったひとです。 「...こいつは、楽しみだなぁ」 原題:Millions (2004) 監督:Danny Boyle 脚本:Frank Cottrell Boyce Genre:Comedy / Crime / Drama / Family Rated PG for thematic elements, language, some peril and mild sensuality. Country:UK Language:English 上映時間:98分 あらすじ: カニンガム一家は、新しい街に引っ越してきた。 広くて新しいが、鉄道の線路のそばだ。 8歳のダミアンは、ダンボールを使って隠れ家をつくる。 ある朝、大金が入ったバッグが列車から転げ落ち、 ダンボールの隠れ家に降ってくる。 ダミアンは、聖人たちに興味を抱いていて、 これは、貧しい人を助けるために聖人がくれたものと思う。 だが、10歳の兄アンソニーは、 ポンドがユーロに切り替わると、紙屑になるのを知っている。 だから、せっせと欲しいものを買いまくる。 そんなとき、学校にドロシーがやってくる。 生徒たちにアフリカの子供たちを助けようと小銭の寄付を求める。 ダミアンは、これ幸いと紙幣を寄付したので、 校長や父親ロニーに追求され、お金の出所がばれてしまう。 そして、バッグを追っている強盗が忍びよる... 出演者: Alex Etel ... Damian(ダミアン) Lewis McGibbon ... Anthony(アンソニー) James Nesbitt ... Ronnie(ロニー) Daisy Donovan ... Dorothy(ドロシー) Christopher Fulford ... The Man(強盗) オトーサン、 「ダミアン役の子、かわいいね」 学校に寄付を求めにやってきたドロシー、 人相がいまいちなので、強盗の一味かと思いました。 その他の出演者: Pearce Quigley ... Community Policeman Jane Hogarth ... Mum Alun Armstrong ... St Peter Enzo Cilenti ... St Francis Nasser Memarzia ... St Joseph Kathryn Pogson ... St Clare Harry Kirkham ... St Nicholas Cornelius Macarthy ... Gonzaga Kolade Agboke ... Ambrosio Leslie Phillips ... Leslie Phillips User Rating:7.2/10 ( 12,043 votes)IMDb User Rating:7.2/10 ( 245 votes)Yahoo! オトーサン、 「爽やかな映画だ」 宝クジに当ったら、どうしよう。 そんな想像をめぐらす楽しさに溢れています。 User Comments sadisticlopezさん 2005年2月8日 New York, United States 考えさせる珠玉の作品 これまでみたうちで、最高にいい感じの映画だ。 幼い弟を連れていったが、喜んでいた。 私も同じだった。 子供でなくても、この映画は楽しめると思う。 ところどころ怖いシーンもあるが、 10歳の子供にも、さほど怖いものではない。 ダミアン役の少年が、最高に素敵だ。 その演技は、美しく、純粋で、微妙だ。 子供が演技しているのを忘れるほどだった。 みんなに言いたい。 ぜひ、外出して見に行ってほしい。 これまでみたうちで、最高にいい感じの映画だからだ。 心暖まる美しいストーリーは、誰もが楽しめるだろう。 オトーサン、 「そうだ、そうだ」 募金活動の女性ドロシーが父親と懇ろになるシーンは、 余計ではないでしょうか。 もっと聖人を登場させるべきでは? yukiusagiさん 2006年11月28日 後半で失速 8歳と10歳の兄弟が偶然23万ポンド(5千万円くらい?) の大金を手にしてしまって‥という話です。 もしも、ボストンバッグいっぱいの札束を手にしたら、 取り合えず最初にやりたいことってこれだよね。 その次にこれもやりたくなっちゃうよね。 大人なら我慢して絶対にやらないようにするけど(笑) 鮮やかな色彩、ポップでスタイリッシュな映像がとても楽しい。 兄弟が更地でこれから建つ家の想像をする場面や、 二人並んでテレビ電話で会話する場面とか、 ほのぼのと彼らのワクワク感が伝わってきて面白かったな。 だけど、後半になるとエピソードの詰め込み過ぎで話の焦点が定まらない。 だんだん飽きてしまった。 募金活動の女性は出てこないほうがいいんじゃないか?と思いました。 前半の躍動感、ラストシーンの映像がとても良かっただけに残念!


ラッキー・ユー

オトーサン、 「へえ、そんなこともあるんだ」 放映予定が変わって、この映画になりました。 著作権などのトラブルがあったのでしょうか? 原題:Lucky You (2007) 監督:Curtis Hanson 原作:Eric Roth 脚本:Eric Roth/ Curtis Hanson Genre:Drama / Romance / Sport Rated PG-13 for some language and sexual humor. Country:USA / Australia Language:English / Spanish 上映時間:124分 あらすじ: ラスヴェガス。 ハックは、プロのポーカープレーヤー、 彼の前に、“読めない"相手が現れた。 新人歌手のビリーだ。 つきあいはじめてすぐ、勝負にこだわり、 彼女の気持ちを踏みにじってしまう。 ハックは、彼女の心を取り戻すために、 ポーカー世界大会への出場を決意する。 出場者800人、優勝賞金250万ドル。 順調に勝ち残ってきたが、大きな壁が立ちふさがる。 L. C.、ポーカー界の伝説のプレーヤー。 かつて自分と母を捨てた父親でもある。 出演者: Eric Bana ... Huck Cheever(ハック) Robert Duvall ... L. C. Cheever(L. C.) Drew Barrymore ... Billie Offer(ビリー) オトーサン、 「長身だな」 エリック・バナ、ハンサムな男性です。 調べたら、身長は189cm。 豪華な出演陣でしたが、 ドリュー・バリモアも、ロバート・デュバルも、 いまいち覇気が感じられませんでした。 ERIC BANA  エリック・バナ 誕生日 1968/8/9 出身 オーストラリア・メルボルン コメディアンとしてキャリアをスタート。 97年「THE CASTLE」で映画デビュー。 2000年「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」で オーストラリア批評家協会賞、ストックホルム映画祭主演男優賞を受賞した。 出演作 2000年「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」◇ 2001年「ブラックホーク・ダウン」◆ 2003年「ハルク」◇「トロイ」◆「ファインディング・ニモ」(声) 2005年「ミュンヘン」◇ 2007年「ラッキー・ユー」◇ 2008年「プーリン家の姉妹」◇ 2009年「スター・トレック」 その他の出演者: Phyllis Somerville ... Pawnbroker Horatio Sanz ... Ready Eddie Joey Kern ... Billie’s Admirer Debra Messing ... Suzanne Offer Delaine Yates ... Ginger Mykel Shannon Jenkins ... Gary Charles Martin Smith ... Roy Durucher Robert Downey Jr. ... Telephone Jack Saverio Guerra ... Lester Danny Hoch ... Bobby Basketball Kenny Cau ... Chinese Restaurant Waiter Kelvin Han Yee ... Chico Banh User Rating:5.9/10 ( 8,980 votes)IMDb User Rating:6.6/10 ( 288 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments Brent Traftonさん Long Beach, CA 2007念5月5日 ポーカーフアン向け! 宣伝では、「ラッキー・ユー」は、ロマンティック・コメディだったが、 ドリュー・バリモアは活躍していない。 ポーカーをプレイする連中が、主役の映画だ。 ポーカーの大フアンなら、好きになれるだろう。 誰もが退屈するだろう。 「カジノ・ロワイヤル」でカードに興じるシーンがすごい、 そう思ったひとは、この映画を好きになれるだろう。 カーティス・ハンソン監督が名作「L.A.コンフィデンシャル」を つくったのは、10年前だ。 それ以来、何本か映画をつくったが、どれもパッとしない。 「ラッキー・ユー」は、よく出来ている。 ドリュー・バリモアとロバート・デュバルは、いつもながらいい。 エリック・バナはいい俳優だが、カリスマ性に欠ける。 彼が演じるハックは、負け犬ギャンブラーだ。 「ラッキー・ユー」は、ポーカーフアンにはヒットするだろうが、 ほかのひとは、失望するだろう。 オトーサン、 「そうそう、ラスベガスが舞台だったっけ」 ポーカー映画なので、室内シーンが多かったのですが、 ホテル”ベラージオ”の噴水シーンが目を引きました。 でも、せっかくのいい舞台なのに、 2人のムードがいまいち盛り上がらなかったのは残念です。 ジーナさん 2008念7月12日 ラスベガスと癒しの融合 気分良く笑えるわけでもなく、 しっかり感動できるわけでもなく、 ギャンブラーの世界をどっぷり深く描いたわけでもない微妙な作品。 ある意味、斬新でこれまでになかったベガス映画かもしれない。 ポーカーを軸にした作品と聞くと、 カードに賭けた手に汗握るスリリングな展開を予想するが この作品にはそれがイマイチない。 どちらかと言えば淡々とポーカーをしている感じだ。 もしかしたらそれが逆に リアルななパーカーゲームの世界なのかもしれませんが・・・。 正直、父親と息子のドラマがなっかたら飽き飽きしてたと思います。 実際、序盤&中盤はダレました(笑) そもそも時代設定が現在とは到底思えない。 映像的にもストーリー的にもドコか古臭さがある。 もう少し、派手さがあると良かったかな〜 ただ、ポーカーを扱った他の作品に比べて ポーカー自体を分かりやすく描いているのが好印象。 大抵の作品はポーカーのルールを知っている上で 観てくれって感じの作りですが、 この作品はルールの説明をしているわけでもないのに 見ているだけでルールを理解できる作りになっています。 他にも様々なことを賭け事につなげるカジノの人々もユニーク。 ギャンブルをする人は苦手なので主人公に感情移入できなかったのが、 この作品を楽しめなかった原因かもしれません。 誰かがお金を貸してくれる、後で返せばいい、倍にして返すから、 などギャンブルをする人の金銭感覚が嫌いなのだ。 勿論、主人公のエリック・バナも そんな金銭感覚でドリュー・バリモアを傷つける。 もう、観てる間中「ダメよ、ダメ、ドリュー!!  そんな男に惹かれちゃダメ!!!」って思い続けていました(笑) それとポーカー中、相手の出方を探るのにジロジロ見すぎ... 観察が重要なのはわかるけど、あんなにガン見しなくても... いろんなマイナス要素により エリック・バナが魅力的に見えなかったのが一番残念でした。 ドリューが出てるからと言ってロマコメを期待しないように!


静かなる決闘

オトーサン、 「そうそう、この歌が流れていたっけ」 ♪赤いリンゴに唇よせて だまってみている青い空 リンゴはなんにもいわないけれど リンゴの気持はよくわかる リンゴ可愛や可愛やリンゴ どんなに終戦直後のひとびとの心を明るくしてくれたことでしょう。 原題:静かなる決闘(1949) 監督:黒澤明 原作:菊田一夫 脚本:黒澤明/ 谷口千吉 Genre:Drama 上映時間 95分 あらすじ: 軍医・藤崎は、野戦病院で、 負傷兵治療中に、患者の中田の梅毒に感染する。 梅毒は不治の病。 戦後、父の病院で医者を続けながら、 サルバルサンの注射を打ち続ける。 恋人の美佐緒は、結婚を迫るが、 彼女にも病気を隠し続ける... 出演者 三船敏郎 ... 藤崎恭二 三條美紀 ... 松本美佐緒 志村喬 ... 藤崎孝之輔 植村謙二郎 ... 中田進 千石規子 ... 峯岸るい オトーサン、 「三船もいいけど」 密かに彼を慕う見習い看護婦役の千石規子が 印象に残りました。 最初は、アバズレな踊り子崩れ。 それが、次第にキャリアを目指すようになる。 キャラの深化が見事でした。 その他の出演者: 山口勇 ... 野坂巡査 中北千枝子 ... 中田多樹子 宮島健一 ... 骨董屋 佐々木正時 ... 老兵 泉静治 ... 巡査 伊達正 ... アッペの父 宮島城之 ... 係長 宮崎準之助 ... 衛生係長 飛田喜佐夫 ... ギブスの青年 高見貫 ... 労働者 須藤恒子 ... アッペの母 若原初子 ... みいちゃん 町田博子 ... 看護婦今井 松村若代 ... 見習看護婦 池上湧子 ... 事務員 松本茂 ... アッペの少年 工藤洋輔 ... 少年 User Rating  8.3/10 ( 101 votes)Yahoo! オトーサン、 「小品だけど、胸を打つ名画」 User Comments: tchan1020さん 2008年7月27日 黒澤映画の社会性に改めて感心させられた NHK-BSの黒澤特集で見た。 BS映画予告での前評判が高く、かなり期待して見たが、 評判どおり、十分に楽しめる映画だった。 映画の原作が「君の名は」で有名な菊田一夫というのも意外な驚きである。 娯楽性よりテーマ性が重視された映画だと思う。 飽きさせないストーリー展開だが、 ストーリー以上に主演の三船敏郎の演技力に瞠目させられる。 「羅生門」や「七人の侍」の三船とは全く異なる役柄で、 「三船にもこういう知的な役が演じられるのか」という驚きがあった。 また、千石規子の独特の演技も見ものである。 中北千枝子もこの時代の中流家庭の主婦の雰囲気をよく表していると思う。 「性的感染症と男女関係」というテーマは、 現在ではエイズ問題でかなり一般化しているが、 この時代(昭和24年)に、 真正面から扱った黒澤の社会性、先見性に改めて感心させられる。 オトーサン、 「パンパンか」 沖縄では、まだ戦後が終わっていないのです。 「新・静かなる決闘」が行こなわれています。 魚篭さん 2005年9月22日 黒澤のジャーナリスッティクな慧眼 「悪い奴ほどよく眠る」で、化石化したと思いきや、 未だ日本の政財界が談合の絆で固く結ばれている この現実を45年前に言いあてた黒澤の慧眼は、この作品にも及んでいる。 言うまでもなくエイズの恐怖である。 当時は俗に言う「パンパン嬢」とアメリカ兵の情交による (私的、ビジネスの両面を含み) 性病の蔓延をGHQは懸念していたらしく、 梅毒の恐ろしさを描く黒澤の主旨に賛成したという (当時はアメリカの検閲があったのです)。 しかし、ラストを主人公の発狂で幕切れとなるのはいかがなものか、と物言いがついた。 黒澤は、やっと戦争が終わり、好きな相手と自由に結ばれたい、 と望む当時の性意識に厳しい楔をあえて打った。 それは黒澤が自由恋愛反対者ではなくあまりにも逸脱しすぎた性の快楽一辺倒に、 彼独自なる倫理観でもって打ち砕こうとした。 今、残念ながら多くの人がこの黒澤の叫びを「退屈なお説教」ととっているようだ。 しかし、黒澤は誰も言っていないことを言っている。 それは、愛し合うふたりはけしてコンドームで救われることはないのだと。 結婚をして家庭を築きたい人にとり、 避妊用具はエイズと同じくらい不必要なものなのである。 とにかくエイズの広がりを断ちたいために、 コンドームを配るようなキャンペーンが未だに主流である中、 「新・静かなる決闘」を誰かに作ってもらいたいものだ。


酔いどれ天使

オトーサン、 「これも黒澤映画だ」 主演は、三船敏郎だと思いこんでいましたが、 ちがうのです。 原題:酔いどれ天使(1948) 監督:黒澤明 脚本:植草圭之助/ 黒澤明 Genre: Drama 上映時間:98分 あらすじ: 病院長の眞田はノンベエ。 ヤミ市の顔役、松永の銃弾傷の手当をしてやる。 「お前ほどの臆病者は世の中にいないぞ」 眞田に悪態をつかれ、腹立ったが、グッときた。 やがて、松永は結核を発病し、眞田に世話してもらうことに。 松永に代って岡田勢力が優勢になると、 世間は冷たく、誰にも相手にされなくなる。 ある日、松永はドスをぬいて情婦・奈々江宅に岡田を襲う... 出演者 志村喬 .... 眞田 三船敏郎 .... 松永 山本礼三郎 .... 岡田 木暮実千代 .... 奈々江 飯田蝶子 .... 婆や 笠置シヅ子 .... 歌手 オトーサン、 「こんなにいい役者だったのか」 ベテランの脇役と思いこんでいましたが、 どうしてどうして...三船敏郎より上手いじゃないですか。 収穫だったのは、笠置シヅ子さん。 戦後の日本人の心を明るくしてくれた歌手ですが、 ラジオで聴いただけなので、素顔をみることができました。 「こんなひと、だったんだ」 経歴紹介は、志村 喬。 その出演作は、まさに日本映画史です。 志村 喬 しむら たかし 誕生日 1905/3/12 - 1982/2/11 出身地 兵庫県朝来市 三菱生野鉱業所の冶金技師の家庭に生まれる。 生野尋常小学校、旧制神戸一中に入学。 父親の転勤にともない宮崎県立延岡中学校へ転校。 関西大学予科に入学するが、経済難で夜間の専門部英文科に転じ、 大阪市水道局の臨時職員に。 大学の演劇研究会に参加し、 1928年、アマチュア劇団・七月座を結成する。 1930年、近代座に入り、舞台に出演する。 1932年、新選座の舞台に立つ。 1934年、新興キネマ京都(太秦)撮影所に入社。 サイレント映画「恋愛街一丁目」で映画デビュー。 1937年、日活に移り、嵐寛寿郎主演「右門捕物帳 拾万両秘聞」での アバタの敬四郎役は、当り役となった。 黒澤明の第1回監督作品「姿三四郎」で老柔術家・村井半助を演じ、 以来黒澤に重用され、黒澤映画への出演は三船敏郎を抜いて最も多い。 戦後、黒澤監督「酔いどれ天使」で主役に抜擢され、 続いて1949年「野良犬」で三船と組むベテラン刑事役を好演し、 毎日映画コンクール男優演技賞を受賞する。 1952年、「生きる」の演技で、 NYタイムズに「世界一の名優」と絶賛された。 1974年、入院中に紫綬褒章を受章する。 1982年、慢性肺気腫による肺性心で死去、76歳だった。 仲のいい夫婦で知られたが、子どもはいなかった。 出演作(★印は黒澤監督作品) 1936年「赤西蠣太」「太閤記 藤吉郎出世飛躍の巻」 1939年「鴛鴦歌合戦」 1940年「大楠公」「織田信長」 1943年「海軍」★「姿三四郎」 1944年★「一番美しく」「加藤隼戦闘隊」 1946年★「わが青春に悔なし」 1947年「銀嶺の果て」 1948年★「酔いどれ天使」 1949年「悲歌」★「静かなる決闘」★「野良犬」 1950年★「醜聞」★「羅生門」 1951年「愛と憎しみの彼方へ」★「白痴」 1952年★「生きる」「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」 1953年「太平洋の鷲」 1954年★「七人の侍」「ゴジラ」 1955年「ゴジラの逆襲」★「生きものの記録」 1957年★「蜘蛛巣城」「三十六人の乗客」「地球防衛軍」 1958年「多羅尾伴内十三の魔王」★「隠し砦の三悪人」「日蓮と蒙古大襲来」 1959年「日本誕生」「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」 1960年★「悪い奴ほどよく眠る」 1961年「大坂城物語」★「用心棒」「モスラ」 1962年★「椿三十郎」「妖星ゴラス」 1963年「太平洋の翼」★「天国と地獄」 1964年「三大怪獣 地球最大の決戦」 1965年「侍」★「赤ひげ」「フランケンシュタイン対地底怪獣」      「太平洋奇跡の作戦 キスカ」 1967年「日本のいちばん長い日」 1968年「黒部の太陽」 1969年「男はつらいよ」「風林火山」「尻啖え孫市」 1970年「激動の昭和史 軍閥」 1971年「男はつらいよ 寅次郎恋歌』(1971年) 1974年「華麗なる一族」「ノストラダムスの大予言」 1975年「新幹線大爆破」 1976年「続・人間革命」 1978年「男はつらいよ 噂の寅次郎」 1980年「天平の甍」★「影武者」 その他の出演者: 中北千枝子 .... 美代 千石規子 .... ぎん 進藤英太郎 .... 高浜 清水将夫 .... 親分 殿山泰司 .... ひさごの親爺 久我美子 .... セーラー服の少女 生方功 .... チンピラ 谷晃 .... ヤクザの子分 堺左千夫 .... ギターの与太者 大村千吉 .... ヤクザの子分 河崎堅男 .... 花屋 木匠久美子 .... 花屋の娘 川久保とし子 .... ダンサー 登山晴子 .... ダンサー 南部雪枝 .... ダンサー 城木すみれ .... 姐御 User Rating 8.9/10 ( 212 votes)Yahoo! オトーサン、 「間違いなく、日本を代表する名作だ」 User Comments: オーウェンさん 2009年9月22日 器用じゃない男たち 黒澤監督と三船敏郎の幸運な出会いが訪れた1作目。 医者とヤクザの患者。 たまたま出会った二人だが、ヤクザの松永は結核症を患っていた。 治療しに来いというが、ヤクザなのでふざけんな! 意地の張り合いというか、頑固者というのか。 最後まで意地を貫き通す二人が物語の要。 今にして思えばベタなヤクザものだが、それすらも黒澤作品によって味が出る。 志村喬もいいが、やはり三船敏郎の存在感は際立っている。 組長との対峙のシーンはやはりすごいものがある。 結核より理性。印象に残る言葉だ。 オトーサン、 「Ikedaさん、素敵なコメントですね」 人生経験豊富でないと、これだけのコメントは書けません。 Ikedaさん 2008年6月10日 小雨の丘 この映画に続く「野良犬」に比べれば落ちると思いますが、 戦後の情景が良く出ている点では、1年前の作品だけに、違った面白さがあります。 飲み屋の女・千石規子が三船敏郎の事を「あんな痩せっぽち」と言いますが、 確かに、かなり痩せた顔で、結核患者の感じが良く出ています。 まだストレプトマイシンが使われ出したかどうかという時期なので、 この映画で久我美子がやっている気胸ぐらいしか治療法はなく、 栄養を取るしかなかった事は、映画の中にも出てきています。 三船が麻雀をやっている親分の清水将夫の所へ行くと 「これで卵でも買え」と言われて札束を投げつけられますが、 その後で卵が一個18円という値札が出てきて、 「卵は物価の優等生」と言われるのが良く解ります。 この時に投げられる百円札は新円切替のため発行されたもので、 聖徳太子と夢殿の図案でした。 当時、聖徳太子一枚といえば百円の事を指していました。 最近では携帯電話を掛けている人を見ると、 私は、この笏(しゃく)を持った聖徳太子を思い出してしまいます。 笠置シヅ子が「ジャングル・ブギ」を唄うのも一つの見所ですが、 冒頭で「小雨の丘」が流れ、志村喬が「港が見える丘」を口すさみ、 その他「お富さん」など当時の流行歌が多く使われているのが 時代の雰囲気を出すのに効果的です。 それに志村喬がエノケンの歌「爺さん酒飲んで酔っ払って・・・」と唄っていると、 飯田蝶子が顔を出して「わたしゃ、驚きませんよ」というシーンは ベテラン女優だけに面白さがあります。 一つ気が付いたのは、 ムショ帰りの山本礼三郎に三船が再会する前後で締めているネクタイが アメリカ製なことでした。 このネクタイは左上がりの斜縞なので国産ではない事が解ります。 今はどちらもあるようですが、当時は原反からの裁断方向が違うので、 国産の右上がりと区別できると聞いていました。 なお、この映画がバタ臭いという表現がされていますが、 私はそのように感じませんでした。 西部劇に出てくる医者は酔っぱらいが定石であることや、 背景に泥沼を使ったり、三船が悪夢を見るシーンに、 その感じがないこともないですが。


サマータイムマシン・ブルース

オトーサン、 「なぜ放映するんだろう?」 「曲がれ!スプーン」公開を控えているからでした。 本広克行監督は、「踊る大捜査線 THE MOVIE」シリーズで、 おなじみですね。 原題:サマータイムマシン・ブルース(2005) 監督:本広克行 原作・脚本:上田誠 Genre: Commedy/ SF 上映時間 107分 あらすじ: SF研究会の部員たちは愉快な日々を過ごしている。 クーラーのリモコンが壊れ、猛暑の中ぐったり。 そこへ、突然タイムマシンが出現する。 昨日に戻り、リモコンを取りに行く。 タイムトラベルが面白くなり、過去の世界でフザけたことばかりする。 だが、過去を変えると今が消えてしまうことを知って、慌てる。 自分たちの「今」を消さないために、 過去でやらかした行動をリカバリーしようと奮闘する。 出演者: 瑛太 ... 甲本拓馬 上野樹里 ... 柴田春華 佐々木蔵之介 ... 穂積光太郎 オトーサン、 「演技が様になっているのは、佐々木蔵之介だけだなぁ」 今時のわかいひとたちのせりふが生き生きしています。 ま、脚本と編集の力業で、魅せる映画です。 その他の出演者: 与座嘉秋 ... 新見優 川岡大次郎 ... 小泉俊介 ムロツヨシ ... 石松大悟 永野宗典 ... 曽我淳 本多力 ... 田村明 真木よう子 ... 伊藤唯 User Rating:8.8/10 ( 1,790 votes)Yahoo! オトーサン、 「高すぎない?」 何ともいえないゆるさがいいのでしょう。 User Comments: 黒美君彦さん 2005年10月15日 バカバカしいほど爽やか 青春SFコメディというのは意外に新しいジャンルかも(笑)。 香川は丸亀(かな?)というぬるい田舎くささがまたいい。 登場する大学生は殆ど高校生並の幼さだが、 それぞれのバカくささがまた見事に演出されていて妙な面白みを醸し出している。 脚本の上田誠はまだ20代半ばということだが、今後が楽しみだ。 瑛太が爽やか青年を演じて好感が持てた。 SFとしては使い古されたタイムマシンで昨日に戻るという発想の勝利。 バカバカしいほど爽やかな好篇に仕上がっていると思う。 オトーサン、 「芝居見てないけど...そんなに面白かったのか」 duhiiiさん 2009年11月22日 芝居を観た後では… 僕この元になった芝居を観ましたが、スゴい面白くてDVDも買いました。 映画を観てがっかり…。 元々一人で言う台詞を分けて新キャラに言わせたりしたせいでテンポグタグダ…。 キャストも芝居畑の人が多く、演技が無駄に大きく映画向きじゃない…。 コメディは動きを大きくすれば良いってもんじゃないと思うケド…。 上野樹里と瑛太の演技がリアル、他大げさ。 この温度差がスゴい! 舞台物を映画に替えたので中途半端になったうえ、 なあなあ的に監督と劇団側がOKだした作品なのでは?と、感じてしまった作品…。 あの芝居好きなファンの方、 冷静になって自分の心に聞いて下さい。 本当に満足な作品ですか?


天空の城ラピュタ

オトーサン、 「有り難い!」 日本テレビが放映していました。 宮崎駿さんの長編アニメは、これだけ未見でした。 「ルパン三世 カリオストロの城」 「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」 「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」 「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」 原題:天空の城ラピュタ(1986)    Castle in the Sky 監督・原作・脚本:宮崎駿 Genre:Animation / Adventure / Family / Fantasy 上映時間 124分 あらすじ: 飛行客船が、"空の海賊"に襲撃され、 乗客の少女シータは、客船から転落する。 だが、ペンダントの青い石が光り、 光に包まれてゆっくりと落ちていった。 鉱山町で働く少年パズーは、シータを助け、自宅にかくまう。 追ってくる海賊や政府から、パズーとシータは逃げる。 そんななか、パズーはシータがかつて冒険家の父親が見た 空に浮かぶ城「ラピュタ」に住むラピュタの姫であることを知る。 その直後、2人は、特務機関のムスカに捕らわれてしまう。 声の出演者: 田中真弓 ... パズー 横沢啓子 ... シータ 初井言榮 ... ドーラ 寺田農 ... ムスカ 常田富士男 ... ポムじい 永井一郎 ... 将軍 オトーサン、 「みんな見慣れた顔ばかりだな」 その他の声の出演者: 糸博 ... 親方 鷲尾真知子 ... おかみ 神山卓三 ... シャルル 安原義人 ... ルイ 亀山助清 ... アンリ 槐柳二 ... 老技師 TARAKO ... マッジ User Rating 8.0/10 ( 18,970 votes)IMDb User Rating 9.0/10 ( 11,217 votes)Yahoo! オトーサン、 「実に楽しいアニメだ!」 User COmments: princesszandraさん USA 2004年9月6日 見たことのないアニメ映画 宮崎駿の映画をすべて見終わったところだ。 すべてが美しく、魅了される。 だが、この映画は、段トツだ。 本当に魅了された! パズーとシータ、その甘い思いやりある友情が好きになった。 私のために作ってくれたような映画だ。 勿論、アニメはすばらしい。 音楽も、映画の感じを見事に捉えている。 だが、この映画で光っているのは、登場人物たちだ。 よく描きこまれ、人間味に溢れている。 これを明確にしよう。 いま話しているのは、日本語版だ。 (英語のサブタイトルつき) 英語版もいいが、日本語版と比べると青白い。 声もいいし、せりふも、すべてがいい。 できれば、日本語版を視聴してほしい。 オトーサン、 「映画瓦版も絶賛している!」 服部弘一郎さん 1997年3月9日 海賊たちの飛行船襲撃からラストまで一気呵成に見せる物語の面白さ。 文句なしに楽しめる一大冒険活劇アニメの傑作だ。 話の筋立ては宮崎駿監督のテレビシリーズ「未来少年コナン」と同じなんだよね。 コナンがパズーになり、ラナがシータになり、レプカがムスカになっただけ。 ダイス船長やモンスリーにあたるのが、海賊ドーラ一家でしょうか。 最終戦争後の地球とか、失われた超科学文明というテーマは、 『風の谷のナウシカ』にもオーバーラップします。 敵役が眠っていた最終戦争の兵器を使って、世界を支配しようとするのも同じです。 ギガントも巨神兵もラピュタも、物語で果たす役割や末路がそっくりです。 要するに宮崎作品としては新しさのないものなんですが、 手慣れた世界だけに語り口によどみがない。 スピーディーでテンポのいい展開、エピソードにも無駄がなく、 じつにコンパクトにまとまっている。 いきなり海賊の襲撃ではじまる導入部も素晴らしい。 これ以降はほぼノンストップで、アクションに次ぐアクションの連続。 リズムといい、テンポといい、活劇の組み立てやアイディアといい、 ハリウッド製のアクション映画に負けてません。 前半の山場である、バズーとシータ、軍隊、海賊入り乱れての、息詰まる追跡劇。 列車を使ったアクションは、構成がじつによく考えられている。 ハリウッドのアクション映画が面白いのは、 無声映画以来連綿と続く活劇のメソッドを伝統として引き継いでいるからなのですが、 『ラピュタ』の列車追跡シーンもまた、古きよき活劇映画の香りがします。 オリジナリティとは、伝統に根差してこそ花開くものなんだよね。 宮崎駿の才能を、ハリウッドが欲しがるのもわかるよなぁ。 映画の中にスウィフトの「ガリバー旅行記」が引用されてます。 少なくとも18世紀頃までは、この映画の世界と我々の世界は歴史を共有しているのでしょう。 映画のオープニングタイトルには、蒸気機関の発達と飛行船の進化が描かれています。 この映画の中には、グライダー以外に固定翼の飛行機が登場しない。 電気も電灯もラジオもない。 雰囲気としては19世紀末から20世紀初頭のイメージでしょうか。 もちろん完全に作り込まれたファンタジーの世界ですけどね。 登場するメカの中では、海賊ドーラ一家が使う、 虫みたいにブンブン羽ばたく飛行機がすごく面白い。 ドーラ一家に混じって、パズーがシータ救出に向かう場面のスピード感。 地面すれすれに飛行する機体の視線で、 風景が次々後ろにすっ飛んで行くところは迫力満点。 機体からぶら下がったパズーが、 要塞の塔から見事シータを救い出す場面の手に汗握る緊張感。 これぞ冒険活劇。 特撮をふんだんに使った劇映画の分野では、 ハリウッドに到底太刀打ちできない日本映画ですが、 アニメーションではまだまだ個人の才能や感性が通用するのですね。 宮崎駿は天才的なアニメ作家ですが、 これを「ジャパニメーション」などという枠でくくってしまうことがためらわれるほど、 彼の才能は突出しています。 宮崎駿という傑出した才能を同時代に得られたことは、 世界中の映画ファンにとって、この上もなく幸せなことです。


レクイエム

オトーサン、 「また、バン・ダムか」 市場に安く出まわっているので、TV局が買いやすいから? 日本では、バン・ダムのフアンが多いからでしょうか? 原題:Wake of Death (2004) 監督:Philippe Martinez 脚本:Mick Davis/Laurent Fellous Genre:Action / Adventure Rated R for strong violence, language and sexuality. Country:UK / Germany / France / South Africa Language:Cantonese / French / English 上映時間:90分 あらすじ: ベンは、闇社会を生きてきた。 妻と息子、幸せな家庭を夢見ていた。 ある日、ソーシャル・ワーカーを務める妻シンシアが 密入国の少女キムを家へと連れてきたことで、事態は急変する。 チャイニーズ・マフィアが、シンシアらを惨殺したのだ。 ベンは、妻の鎮魂のために復讐へ。 背後に何かあるのか? 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Ben Archer(ベン) Lisa King ... Cynthia Archer(シンシア) Valerie Tian ... Kim(キム) Simon Yam ... Sun Quan(スン・クアン) オトーサン、 「年取ったなぁ」 齢を重ねたせいで、演技にも渋みが出てきました。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 2008年「その男ヴァン・ダム」 その他の出演者: Philip Tan ... Han Tony Schiena ... Tony Claude Hernandez ... Raymond Anthony Fridjohn ... Max Danny Keogh ... Mac Hoggins Pierre Marais ... Nicholas Archer Warrick Grier ... Da Costa Tom Wu ... Andy Wang Jacqui Chan ... Mamma Li Burt Kwouk ... Tommy Li Joon Chong ... Kim's Mother User Rating:5.5/10 ( 3,693 votes)IMDb User Rating:6.7/10 ( 52 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のほうが高いな」 User Comments metallik1984さん United States 2005年1月24日 Wake of A New Career 「ジャン=クロード・バン・ダムが戻ってきた」 彼のキャリアが悪いほうへ向かいはじめてから、 この文句を何度聞いたことだろう。 バン・ダムは、生き返えろうとしてきた。 80年代と90年代初頭、彼はハリウッドの復讐アクション映画の頂点にあった。 フアンを取り戻すべく、 バン・ダムは、ビデオ販売に力を入れた。 そのうちのひっとが当たってくれればと願ったのだ。 私が思うに、この「レクイエム」で、バン・ダムはやってのけた。 バン・ダムが戻ってきた。 今回は、クールなアクションだけでなく、演技力で。 この映画のスコアがなぜ低いのか分からない。 昨年のビデオスルー作品としては、最高なのに。 アクションはすばらしい。 バン・ダムが活躍し、ストーリーもいい。 これは数多くある復讐映画ではない。 いいストーリーがあり、復讐譚にしては、成功している。 今年上映された巨額予算のハリウッド映画よりもいい。 「パニッシャー」を想起させる。 バン・ダムの素敵なアクション映画を探しているなら、 この映画が、 地方の映画館にかかっていなかったら、 この映画を買うといい。 失望しないだろう。 誰かが、この映画のクライマックスをけなしていた。 早過ぎるというのだ。 もっと想像力を持てと、連中には言いたい。 いい映画だ。 ストーリーも、演技もいい。 最近の映画のように饒舌でないのもいい。 想像力を刺激するから、いい映画なのだ。 オトーサン、 「フランス風味か、言えてる」 G30Tさん 2009年6月19日 フランス風味な男達の挽歌風作品 フランス風味の作品。 男の世界。 全体的に暗い画面でノワールな雰囲気が漂います。 時折流れてくる哀愁溢れる音楽が切なさを表現しています。 男達の挽歌風味。 家族の絆・男同士の友情・二丁拳銃など影響を受けてるのかな? スタイリッシュさを狙ったと思われる映像は少々空振りに終わっている気がする。 バイオレンス、血が苦手な人にはあんまりお勧めできません。 バンダムさんの格闘シーンは少なめ。 近年バンダムさんは哀愁ある硬派な男が似合うようになりましたね。 チャイニーズ・マフィアは日本のヤクザ風。 トニーとレイモンドが好き。 でも、一番注目すべきは サイモン・ヤムかも。。。


9.11 アメリカ同時多発テロ

オトーサン、 「9.11を扱った映画か」 そういえば、大惨事の後、 NYで、2本のドキュメンタリー映画をみました。 「アメリカ人たちが身じろぎもせずに見入っていたっけ」 原題:The Path to 9/11 (2006) (TV) 監督:David L. Cunningham 脚本:John Miller/Michael Stone/Cyrus Nowrasteh/Peter Lance/Samuel Katz Genre:Drama / History Country:USA Language:English / Urdu / Dari / Arabic 上映時間:114分(240分) あらすじ: 1993年、NYの世界貿易センタービルが爆破された。 捜査を開始したFBIは犯人グループの一人をパキスタンで逮捕し、 対テロ専門家のオニールはビンラディンが黒幕であるとにらむ。 5年経った1998年、FBIは北部軍司令官マスードを使って、 ビンラディンの逮捕/殺害を計画する。 だが、クリントン大統領はGoサインを出さなかった。 そして時は流れ、2001年9月11日。 ハイジャックされた模様の複数の旅客機が管制システムで確認され、 そのうちの1機が世界貿易センターに突っ込んだ。 オニールは運悪くも、そこの警備主任になっていた... 出演者: Harvey Keitel ... John O'Neill(オニール) Barclay Hope ... John Miller(ミラー記者) Bill Clinton ... Himself(クリントン大統領) Penny Johnson ... Condoleezza Rice(ライス首席補佐官) Osama Bin Laden ... Himself(ビンラディン) Mido Hamada ... Massoud(北部軍司令官マスード) オトーサン、 「たんたんと演技していたなぁ」 こういう悲劇は、何も泣き叫ぶ必要がないのです。 HARVEY KEITEL  ハーヴェイ・カイテル 誕生日 1939/5/13 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 83年に女優ロレイン・ブラッコと結婚し、94年に離婚。 2001年10月、イスラエル人の映画監督・女優のダフナ・カストナーと結婚した。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「ドアをノックするのは誰?」 1973年「ミーン・ストリート」 1975年「アリスの恋」 1976年「タクシードライバー」「走れ走れ救急車」      「ビッグ・アメリカン」 1977年「デュエリスト 決闘者」 1978年「マッド・フィンガーズ」 1979年「イーグル・ウイング」 1980年「スペース・サタン」「ジェラシー」 1982年「革命輪舞曲」「ボーダー」 1983年「愛と死の天使」「コップキラー」 1984年「恋に落ちて」 1985年「女と路地と陰謀と」 1986年「オフビート」「メンズ・クラブ 真夜中の情事」      「スターナイト」 1987年「インク・アイリー/審問」「殺人モニター/裏切りの報酬」      「ピックアップ・アーチスト」 1988年「最後の誘惑」「ゴルバチョフへの手紙」 1989年「アメリカン・ブライド」「乙女座殺人事件」      「マスターズ・オブ・ホラー/悪魔の狂宴」      「ニューヨークストーリー」 1990年「黄昏のチャイナタウン」 1991年「愛を殺さないで」「テルマ・アンド・ルイーズ」      「バグジー」 1992年「レザボア・ドッグス」「天使にラブソングを…」      「バッド・ルーテナント」 1993年「アサシン」「ピアノ・レッスン」「プレイデッド」      「スネーク・アイズ」「ライジング・サン」 1994年「パルプ・フィクション」「詐欺/イマジナリークライム」      「サムバディ・トウ・ラブ」「愉快な天使/トラブルモンキー」 1995年「ブルー・イン・ザ・フェイス」「クロッカーズ」      「ユリシーズの瞳」「スモーク」「ゲット・ショーティ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 1997年「コップランド」「バッドデイズ」「フェアリー・テイル」      「真夏の出来事」 1998年「ルル・オン・ザ・ブリッジ」「グレイスランド」 1999年「シャドラック」「季節の中で」 2000年「U−571」「ホーリー・スモーク」      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「リトル・ニッキー」 2001年「灰の記憶」 2002年「レッド・ドラゴン」 2004年「ナショナル・トレジャー」 2007年「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」 その他の出演者: George W. Bush ... Himself Shirley Douglas ... Madeline Albright Nabil Elouahabi ... Ramzi Yousef Michael Benyaer ... Khalid Sheikh Mohammed / 'KSM' William Sadler ... Neil Herman Wendy Crewson ... Valerie James Kevin Dunn ... Samuel 'Sandy' Berger Frank John Hughes ... Bill Miller Dan Lauria ... George Tenet Amy Madigan ... Patricia Carver Art Malik ... Colonel Raymond Malik Michael Murphy ... William Cohen Stephen Root ... Richard Clarke Pip Torrens ... Paul Kessler Shaun Toub ... Emad Salem Donnie Wahlberg ... 'Kirk', CIA operative David Zayas ... Lou Napoli Martin Brody ... Mohamed Atta Patricia Heaton ... Ambassador Bodine Prasanna Puwanarajah ... Ishtiak Ennis Esmer ... Mohammed Salameh Frank Pellegrino ... Frank Pelligrino Al Sapienza ... Donald Sadowy Trevor White ... Scott Ramer Stephanie Moore ... Deanna Burnett Nayef Rashed ... Ayman al-Zawahiri Elie Gemael ... Mohammed Al-Kahtani Joel S. Keller ... Peter Zatewski Mark MacDonald ... N.E.A.D.S Officer Geoffrey Rivas ... Perez - Customs Jean Yoon ... Betty Ong Philippa Domville ... Coleen Rowley Armando Riesco ... John Atkinson Youssef Kerkour ... Red / Abouhalima George R. Robertson ... VP Dick Cheney Don Allison ... Gen. Hugh Shelton Jason Jazrawy ... Meskin Emilio Doorgasingh ... Atel Karen Glave ... Betsy - Customs Salvatore Antonio ... Ahmed Ressam David Huband ... Charley - Customs Catherine Disher ... Diana Dean Alex Karzis ... Agent Murray Mike Realba ... Reeve Zee Sulleyman ... Zacharias Moussaoui Gabe Fazio ... J.P. O'Neill Angela Asher ... Lorraine Di Taranto Noam Jenkins ... Marwan Al-Shehhi Fahad Hussein ... Al-Omari Neil Crone ... Dorsey Navid Negahban ... Khalili Sayed Badreya ... Massoud Assassin Greg Edwards ... Assassin cameraman Mahmoudi M'Barek ... Massoud's Guard Cameron Bancroft ... Mike McCormick Marcia Bennett ... Jane Garvey - FAA Sasha Roiz ... Nick Demoia Terry Serpico ... Pulaski Vik Sahay ... Ahmal Ruth Marshall ... Johnette Ron Lea ... Jim Fielding - CIA Arnold Pinnock ... FBI Staffer Daniela Saioni ... O'Neill's WTC Assistant Jennifer Ricci ... Amy Sweeney Abdullah Chikh ... Ramzi Binatshibh Tarik Ait Benali ... Ziad Jarrah Daniel Chapman Smith ... Salem al-Hazmi Ben Lourdjane ... KSM Courier Hardee T. Lineham ... ATC Boston Supervisor Alison Smiley ... American Airlines Ticket Agent Shannon Lawson ... Reservation Agent N.C. Arlene Mazerolle ... AA Agent Carolyn Scott ... Stacey Karl Pruner ... FAA Supervisor Christian Lloyd ... Boston Controller Nick Baillie ... Nerdy Controller Jonathan Potts ... Harvey User Rating:6.1/10 2,324 votes オトーサン、 「はしょり過ぎだ」 240分ものを114分にしたのではねぇ。 User Comments s_gman2002さん Sydney, Australia 2006年9月1日 良かった。 このドキュメンタリードラマをみて、 確実に言えるのは、よくできているということだ。 ドラマチックな緊張をとらえたいいシーがあるし、 概して、演技は、一流だった。 だが、すばらしい製作水準なのに、 反クリントン大統領への戦争政策への偏見があると 不平を鳴らしているひともいるし、 連中は、マイケル・ムーアに文句を言わないじゃないか と片方では、言うひともいる。 そう、私に言わせれば、このドキュメンタリードラマの 双方の描き方は、下手だ。 だが、クリントンは、8年間も大統領をやっていたのだから、 その時代に、焦点が当てられるのは、止むをえない。 だが、政治的側面を別にすれば、 この映画が示すのは、アメリカを守るひとびとは、 みな、複雑な性格の人物だったということだ。 あるものは、直接行動を主張し、 他のものは、もっと時間をかけて、法律的側面を検討せよと主張する。 また、そのほかに、クリントンやオルブライトのように、 より広範な視野で、物事を見るべしというものもいた。 私見だが、まさに、われらが世界にはいろいろなひとがいる。 テロ対策にしても、いろんなレベルの優先度があるわけだ。 だが、クリントン政権も、ブッシュ政権も、 1993年から2001年9月11日まで、無策だったのは事実だろう。 オトーサン、 「このひと、4時間34分ものを見たのかなぁ?」 ironyさん 2007年1月15日 9/11独立調査委員会 4時間34分に及ぶこの作品は 9/11独立調査委員会が93年の貿易センタービル爆破事件から 9/11テロまでの政府の失態と各組織の協力体制の無さや 民間航空会社のチェックの甘さ そしてその対応への政府に対する勧告を描いた作品ですので 内容的には凄く物足りない… 何故テロを防げなかったのかというものしか描かれていないので 個人的にはテロリスト達… 彼等が何故反米なのかが描かれていないので作品的に深みが全くないのだ… 彼等が口を開けばアメリカは死ねとか悪魔としか簡単な罵倒しか出てこない… アメリカの過去の外交政策とリンクさせれば 非常に面白い作品になったのではと残念に思った… せっかく4時間34分と言う時間と労力を注いだのだから。


パブリック・エネミーズ

オトーサン、 「へぇそうなんだ」 「Gメン」(government men)は 捜査官らに包囲されたジョン・デリンジャーが、 「撃たないでくれ!Gメン!」と言う言葉からきているとか。 原題:Public Enemies (2009) 監督:Michael Mann 原作:Bryan Burrough 脚本:Ronan Bennett /Michael Mann /Ann Biderman Genre:Biography /Crime /Drama /History /Thriller Rated R for gangster violence and some language. Black and White 上映時間:140分 あらすじ: 大恐慌期のアメリカ。 ジョン・デリンジャーは、銀行強盗だ。 大衆に人気なのは、鮮やかな手口と弱者への気遣い。 だが、警察にとっては、我慢のならぬ相手だから、 「パブリック・エネミー」(社会の敵)第1号として指名手配する。 このデリンジャーが、ビリーと出会い、恋に落ちる。 FBIの辣腕捜査官パーヴィスは、ビリーに目をつけ、 その動きから、デリンジャーへと肉薄していく。 出演者: Johnny Depp ... John Dillinger(ジョン・デリンジャー) Marion Cotillard ... Billie Frechette(ビリー) Christian Bale ... Melvin Purvis(パーヴィス) Stephen Graham ... Baby Face Nelson(ベビーフェイス・ネルソン) オトーサン、 「この暗い目は、何だ」 ジョニー・デップ、様々な映画で、その名演技をみてきましたが、 今回は、暗い目が印象に残りました。 JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 誕生日 1963/6/9   出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ フロリダで育つ。 ロック・バンド”キッズ”に参加。 84年「エルム街の悪夢」で映画デビュー。 87年からのテレビ番組「ハイスクール・コップ」で有名に。 90年「クライ・ベイビー」で初主演。 「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」でゴールデングローブ賞ノミネート。 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で アカデミー主演男優賞ノミネート。 97年「ブレイブ」で監督デビュー。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「エルム街の悪夢」◆ 1985年「マイアミ・ホット・リゾート」 1986年「プラトーン」 1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇ 1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△ 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇ 1994年「エド・ウッド」◇ 1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」      「ニック・オブ・タイム」 1996年「ザ・カンヌ・プレイヤー」 1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇ 1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇「ミー&ウィル」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇      「ビートニク」◆ 2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」 2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇「ロスト・イン・ラマンチャ」 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇ 2004年「シークレット・ウインドウ」◇「ネバーランド」◇「フレンチなしあわせの見つけ方」▲ 2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)      「リバティーン」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ 2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」◇      「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」◇ 2009年「パブリック・エネミーズ」◇「Dr.パルナサスの鏡」◇ 2010年「アリス・イン・ワンダーランド」 その他の出演者: Billy Crudup ... J. Edgar Hoover Stephen Dorff ... Homer Van Meter Stephen Lang ... Charles Winstead James Russo ... Walter Dietrich David Wenham ... Harry 'Pete' Pierpont Christian Stolte ... Charles Makley Channing Tatum ... Pretty Boy Floyd Jason Clarke ... John 'Red' Hamilton Giovanni Ribisi ... Alvin Karpis Bill Camp ... Frank Nitti Spencer Garrett ... Tommy Carroll User Rating:7.3/10 ( 47,791 votes)IMDb User Rating:7.4/10 ( 97 votes)Yahoo! オトーサン、 「よくできたギャング映画だな」 User Comments escheteさん Louisiana 2009念7月3日 よくできたギャング映画だが、底が浅い ジョン・デリンジャーとは? みんなが知っている。 彼が大胆な犯罪者で、銀行強盗だったことを。 だが、彼は誰だったのか? デリンジャーが誰だったのかという疑問は、 デリンジャーが何をやったかという疑問よりも、 遥かに興味深い。 だが、この映画は、悲しいことに、後者に専念してしまった。 即座に、前者を放り出してしまった。 歴史の流れの描写もお粗末で、 デリンジャーがやったことやどんな連中とかかわったかを 描いている。 だが、デリンジャーが、どういう人間だったのか、 どういう犯罪者だったのかを描くのは、後回しにされてしまった。 デリンジャーが、情熱的な愛人であり、 忠実な友人であることは、仄めかされている。 僅かな投げやりの誘惑シーンを除けば、その証拠は少なすぎるし、 ラブシーンも、えらい臆病だ。 (彼のガールフレンド/ヒロインは、だまされやすい人に見える) デリンジャーの引き立て役であるメルヴィン・パーヴェスも、 マイケル・マン監督の手にかかると、ミステリーになる。 彼は、正義など気にかけなかったのか、 それとも、個人的復讐に燃えた十字軍だったのか? 彼は、少なくとも、能力はあったのか? 頼りなさそうなバカだったのか? 彼の斜視は、そんなことしか伝えることができなかった。 マイケル・マンは、ストーリーを性急に語った。 有名なアメリカのギャングの犯罪歴を 2時間半以内に完結させようとあせったのだろう。 その結果、美しいシーンや見事な編集に期待を抱かせたのに、 "歴史的なロマンス"の衣装をまとった下らぬ撃ち合いがすべての アクション映画に終わってしまった。 デート向きだが、真摯な映画ではない。 評価は、C+。 見るべき点としては、 ・映画の2/3も使って、  マイケル・マンのばかばかしいほど明白な政治的な論評がある。 ・サイコで、喧嘩早いベビーフェイス・ネルソン役を  スティーブン・グレアムが好演している ・昔のラジオがクールだ。 ・ファッションセスもいい。 オトーサン、 「そう、太く長い人生だったんだ」 でも、腑に落ちないのは、愛するビリーのために、 なぜ早い時期に、海外逃亡しなかったのでしょうか?   服部弘一郎さん 2009年11月9日 ジョニー・デップが伝説の銀行強盗を演じる実録犯罪ドラマ。 脱獄や強盗など見せ場はたっぷり。 1930年代にアメリカ中西部で銀行強盗を重ね、 貧しい者の金は盗まず、 逮捕されても何度も脱獄を繰り返すといった行動から 大衆のヒーローとなった実在のギャング、ジョン・デリンジャーの伝記映画。 デリンジャーは人気のあるギャングなので過去に何度も映画化されているが、 今回はジョニー・デップがデリンジャーを演じている。 実際のデリンジャーの写真を見ると、 がっちりした体格のタフガイという感じだが、 デップのデリンジャーはスマートでエレガントでロマンチック。 愛する女のために命を賭ける、大胆不敵なアウトローとして描かれている。 1930年代の風俗やファッションが華麗に再現されているのがこの映画の見どころで、 デリンジャーが最後を遂げる劇場周辺の様子などはかなり緻密に再現されている様子。 デリンジャーと仲間たちが銀行を襲撃するシーンや 立てこもった山荘を取り囲むFBIとの銃撃戦など、 随所に見せ場たっぷりなのだ。 デリンジャーの強盗稼業は1933年5月に始まり、 翌年7月には彼の射殺で終止符を打たれている。 わずか1年3ヶ月ほどのアウトロー人生で、 太く短く打ち上げ花火のように大輪の花を咲かせて散ったのだ。 映画ではこのあたりの時間経過が、 あまり伝わってこなかったのが残念と言えば残念。 短い時間の中にいろいろなエピソードが詰め込まれているので、 映画に描かれた時間が数年分はあるような気がしてしまった。 でも、実際は1年ちょっとなのだ。 アウトロー映画の常道として、 この映画でも主人公は「古いタイプの男」として描かれている。 狙うのは銀行専門で、仲間は信頼できる馴染みの連中ばかり。 滅多なことでは銃を使わず、一般人を傷つけることはしない。 仲間内の信義に厚く、愛する女のために命を賭ける。 実際のデリンジャーがどうだったのかは知らないが、 この映画のデリンジャーはそんな昔気質の古風な男なのだ。 しかし銀行強盗という犯罪は、もはや時代遅れのものになっている。 映画の中ではデリンジャーを支援する犯罪シンジゲートの人間が、 「お前が銀行を襲って手に入れるぐらいの金は、 競馬のノミ屋なら電話を使うだけで1日で稼げる」と豪語する。 現ナマを暴力的に強奪してくる強盗団の仕事は、 電話網を駆使して顧客から注文を取り付けるノミ屋に劣るのだ。 ノミ屋は薄暗い部屋に電話を何十本も引くだけで、 アメリカ中の顧客から金を引っ張ってくる。 金融犯罪、ネットワーク型犯罪のはしりだろう。 しかしこうした「新型の犯罪」をデリンジャーは受け入れられず、 昔ながらの強盗稼業にこだわり続ける。 デリンジャーが活躍した時代は、金融恐慌で世界中がどん底の状態だった。 銀行を襲って金を奪うデリンジャーは、 『キャピタリズム/マネーは踊る』で マイケル・ムーアがやろうとしていたことを実行した男でもある。 ムーアは道化だが、デリンジャーはヒーローになった。


フォエバーフレンズ

オトーサン、 「女の友情って長続きしないらしいな」 いつだって妬みあってるそうですが、本当なのでしょうか。 顔、スタイルにはじまり、給料、地位、趣味... 結婚を機に、旦那自慢がはじまり、疎遠になるケースも多いとか。 他人に寄生せず、自分を磨き、それを誇示することなく よく見られたい症候群から脱却することが必要なのでは? この映画は、そんな人生の機微を描いています。 原題:Beaches (1988) 監督:Garry Marshall 原作:Iris Rainer 脚本:Mary Agnes Donoghue Genre:Drama / Comedy / Musical 上映時間:123分 あらすじ: 11歳のヒラリーは、リゾートの海岸で迷子になる。 CCに助けられ、同い年でもあり、仲良しになる。 CCのオーディションについていったヒラリーは、 彼女の歌に感激し、ペンフレンドになる。 10年の歳月が流れた。 CCは、売れないクラブ歌手になっていた。 大学を卒業し弁護士になっていたヒラリーは、 親離れし、ついに家出し、ニューヨークのCCのアパートに転がり込む。 CCは、舞台演出家のジョンと出会い、 ついに、主役を獲得し、脚光を浴びることになる。 だが、あることで、2人の友情にヒビが入る... 出演者: Bette Midler ... Cecilia 'CC' Carol Bloom(CC) Barbara Hershey ... Hillary Whitney Essex(ヒラリー) Mayim Bialik ... Cecilia 'CC' Carol Bloom(CC 11歳) Marcie Leeds ... Hillary Whitney Essex(ヒラリー 11歳) John Heard ... John Pierce(ジョン) Spalding Gray ... Dr. Richard Milstein(リチャード)  オトーサン、 「ベット・ミドラー主演か」 ルックスは悪いし、目の下はたるんでいる。 劇中、誰かが彼女をけなしていました。 図に乗って言えば、顔の造作が大まかで、なで肩、寸胴です。 でも...目が輝いているし、姉御肌で頼りになるし、 何といっても、歌がうまくて、演技力もバツグンです。 親友のヒラリー役のバーバラ・ハーシェイ、美人です。 映画が進むにつれて、南田洋子さんに見えてきました。 BETTE MIDLER ベット・ミドラー 誕生日 1945/12/1 出身 米ハワイ州ホノルル 大学を一年で辞め、アルバイト中に「ハワイ」にエキストラ出演。 そのギャラでニューヨークに行き、オフ・ブロードウェイでデビュー。 「屋根の上のバイオリン弾き」など3年間出演する。 73年にグラミー賞新人賞、75年にトニー賞受賞。 79年主演の歌手ローズを演じた「ローズ」で映画界に進出し、 ゴールデングローブ賞を受賞し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。 出演作 1966年「ハワイ」 1979年「ローズ」 1982年「ジンクス」 1986年「ビバリーヒルズ・バム」「殺したい女」 1987年「うるさい女たち」 1988年「ビッグ・ビジネス」「オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり」      「フォエバーフレンズ」 1990年「ステラ」 1991年「結婚記念日」「フォー・ザ・ボーイズ」 1993年「ホーカス・ポーカス」 1995年「ゲット・ショーティ」 1996年「ファースト・ワイフ・クラブ」 1997年「もう一度アイ・ラブ・ユー」 1999年「イズント・シー・グレート」 2000年「ハート・オブ・ウーマン」「MONA 彼女が殺された理由」 2004年「ステップフォード・ワイフ」 2007年「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」「いとしい人」 その他の出演者: Lainie Kazan ... Leona Bloom James Read ... Michael Essex Grace Johnston ... Victoria Cecilia Essex Carol Williard ... Aunt Vesta Allan Kent ... Mr. Melman Phil Leeds ... Sammy Pinkers Lynda Goodfriend ... Mrs. Myandowski Nikki Plant ... Iris Myandowski Michael French ... Head Waiter User Rating:6.3/10 ( 7,841 votes)IMDb User Rating:9.6/10 ( 305 votes)Yahoo! オトーサン、 「すごい差がついたな」 Yahoo! のほうは、映画の完成度よりも、 女性の生き方に胸打たれたのでしょう。 アカデミー賞ノミネート ・美術(監督)賞 Albert Brenner ・美術(装置)賞 User Comments Pelradさん Shanghai, China 1999年4月9日 「アメリカ映画が好きになったわ!」 かつて異国にいたことがある。 そこの映画館でやっていたのは、 とても凶暴な映画だった。 (ジャン・クロード・バンダムやスティーブン・セガール) あるいは、とてもお涙頂戴だった。 (「氷の微笑」、「プリティ・ウーマン」) 多くの親御さんたちは、子供たちに見せず、 見るのを許したのは、インド映画だけだった。 私は、地元のひとたちに、率直に言った。 あなたも好きになれるアメリカ映画も多いのよ。 誰も信じなかった。 そこで、この映画のビデオを借りた。 見終えて、周りのひとは、ショックを受けて言った。 「アメリカ映画が好きになったわ!」 境遇のちがう2人が子供の頃、仲良くなる。 紆余曲折、危機や勝利、経済難を乗り越えて、2人の友情は続く。 お互いを高めあい、同じ男性をめぐって争う。 バーバラ・ハーシェイが演じるのは、お金持ちの保守的な家族の娘だ。 ベット・ミドラーが演じるのは、風変わりで貧しい芸人志望の娘だ。 ミドラーは、お金持ちになり、有名になる。 ハーシェイは、家出して、貧しい弁護士になり、 アメリカ自由人権協会(A.C.L.U.)で働く。 だが、ミドラーは、新しい名声と財産になじめず、 ハーシェイのほうは、新しいライフスタイルになじめない。 稀な女性の友情が見事に演じられていて、涙を誘う。 10点満点。 オトーサン、 「確かに、歌も効いているな」 Berettaさん 2003年11月5日 最も好きな映画のひとつ。  テンポは速いが、とても丁寧に撮られているので、 何度見ても『この映画いい』と思ってしまう。  映像も歌も音楽もとてもいいが、 ベットミドラーのキラキラしたじょう舌な眼差しがとても魅力的で、 作品全体の雰囲気を作っています。  歌手として成功を収めつつあるミドラーが、 スタジオで切々と歌うバラードと、 図書館で自分の病気の真実を知ったバーバラ・ハーシーの様子とが オーバーラップするシーンは、映像がすべてを語り、切なく心に沁みます。  ストーリーにからまないほどの「ほんのチョイ役」の人たちが こぞってシュールでオイシイです。  ラストの4枚の写真で僕の頭は走馬灯状態となり、 しばらく立ち上がれませんでした。  こんなにいい映画を埋もらせておくのはもったいなく、 もっと沢山の人に見てほしいです。 同監督の『潮風のいたずら』も最高。


タイムコップ

オトーサン、 「バン・ダム主演か」 どうせ派手な格闘技や爆発だけだろう。 でも、ある意味、裏切られました。 原題:Timecop (1994) 監督:Peter Hyams 原作:Mike Richardson /Mark Verheiden 脚本:Mark Verheiden Genre:Thriller / Action / SF Country:Canada / USA / Japan Language:English 上映時間:98分 あらすじ: タイムマシンが完成した! 時間の治安維持のために時空管理委員会が結成され、 マトゥーザック警視が隊長、上院議員マッコムが責任者になる。 時空管理委員会に志願した警官マックスは、 何者かに襲撃され、妻メリッサが爆死する。 マックスは、時空を遡って、1929年のウォール街に現れる。 大恐慌を尻目に、タイムマシンを悪用し、 未来の成長株を買い占めていた男、アトウッドを逮捕するためだ。 アトウッドは、黒幕を明らかにしないまま処刑された。 次期大統領候補となったマッコム上院議員が、 黒幕であることに気づくが、殺し屋に襲われる... 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Max Walker( マックス) Mia Sara ... Melissa Walker(メリッサ) Bruce McGill ... Commander Eugene Matuzak(マトゥーザック警視) Gloria Reuben ... Sarah Fielding(サラ) Jason Schombing ... Lyle Atwood(アトウッド) Ron Silver ... Senator Aaron McComb(マッコム上院議員) オトーサン、 「人情味に溢れているなぁ」 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 2008年「その男ヴァン・ダム」 その他の出演者: Scott Bellis ... Ricky Scott Lawrence ... George Spota Kenneth Welsh ... Senator Utley Brent Woolsey ... Shotgun Brad Loree ... Reyes Shane Kelly ... Rollerblades Richard Faraci ... Cole Steven Lambert ... Lansing Kevin McNulty ... Parker User Rating:5.5/10 ( 15,123 votes)IMDb User Rating:8.1/10 ( 264 votes)Yahoo! オトーサン、 「へぇ、こんなに差が出るのか」 IMDbの投稿者には、理系が多いのかも(笑) User Comments imdb-4266さん United Kingdom 2008年5月16日 信じられないほど欠陥科学 たったの数分で、そう確信した。 出だしで、会合があり、男が言う。 時間を前に行くのは、不可能だ。 まだ、起きていないからだ。 - これは間違っている - アインシュタインの相対性原理を聞いたことはないのか? 男は、次に言う。 時間を遡ることはできる。 もう起きているからだ。 (これは、何の説明にもなっていない) さらに、時間を遡ることは、2008年現在、疑わしい。 映画がつくられた1994年と同じだ。 それから、彼は金塊で武器を買うために、 時間を前に行く人物を要求するのだが、 これは明らかに、先程言ったことと矛盾している。 金塊の年齢は、炭素年代測定法によって決定されると言う。 第一、もし、時間を前に行けるなら、 炭素同位体崩壊のプロセスはスキップされるだろう。 第二に、金には、カーボンがほとんどないのだ! 私は、SFを見るときに、信頼性を封印する。 だが、一応は、筋が通っている必要がある。 ちょっとでも妥当性があるか、純粋なファンタジーなのか、 あるいは、科学的な説明を省略しているかだ。 もし、脚本家が、基本的なリサーチすらしないなら、 このアホが言うことなど、聞く耳をもたない。 オトーサン、 「このひと、絶対、文系だ!」 そう、深く考えるのは、苦手なのです。 景虎094さん 2009/08/08 隠れた名作です。バンダム作品ではN01。 思った以上に面白かったです。 本作品は、私の大好きなタイムスリップ物ということで 大いに期待して観賞いたしました。 想像以上によかったですね。 SF好きな私は、こういう作品には目がありません。 また、愛する妻をうしなったバンダム演じるタイムコップ いやーかっこいいですね。 アクションシーンも申し分ありませんでした。 あのタイムスリップのシーン  壁に向かって猛スピードで突っ込むシーンには ハラハラドキドキしました。 他のレビュアーさんの意見にもありましたが、 タイムスリップする時は、その時空に急に現れ、 危ないシーンが多々ありましたが 戻るときは、時空警察本部に戻るとは? たしかに、突っ込みどころ満載ですが、 そもそもタイムスリップ物ですので、 矛盾点はどうしても多く出てくるのです。 あまり深くかんがえずに気楽にみてください。 アクションシーンもあり、 また、妻との展開など結構切なくなるシーン、感動的なシーンも多くあり  なかなかいい作品でした。 またバンダムが亡くなってしまった妻に過去で再会するシーンには  なんかジーンとしてしまいました。 過去の若い自分に会うシーンなど、とてもよかったですね。 ラストは、なかなか感動的でよかったです。 私はバンダム作品では 文句なしにN01ですよ。 あまり有名ではありませんが、隠れた名作だと断言できます。 バンダムファンには、ぜひとも観賞してほしい作品です。 いやー 映画って本当にいいですなー。 では、またお会いしましょう。


ナイト・オブ・ザ・スカイ

オトーサン、 「フランス製の航空機映画か」 航空機映画といえば、アメリカに決まっています。 でも、これ、「TAXI」の監督が撮ったのです。 「それなら、面白そうだ」 原題:Les chevaliers du ciel (2005)    Sky Fighters 監督:Gerard Pires 原作コミック:Jean-Michel Charlier/Albert Uderzo 脚本:Gilles Malencon/Gerard Pires Country:France Language:French / English / Arabic 上映時間: あらすじ: 仏空軍のマルシェリ大尉とセヴァロワ大尉は、 英国での航空ショーの最中に、 ミラージュ2000から攻撃を受け、やむなく応戦する。 司令部は、自国機のミラージュが攻撃するはずないとして、 二人の軍籍を剥奪し、閑職に追いやる。 二人は、失意を抱き、新兵訓練の日々を過ごすことになる。 新兵の中には、マルシェリのかつての恋人キャスがいた。 だが、一連の措置の背後には、 特殊任務部隊・隊長ベルトランの判断が働いていた。 出演者: Benoit Magimel ... Capitaine Antoine Marchelli(マルシェリ大尉) Clovis Cornillac ... Capitaine Sebastien Vallois(セヴァロワ大尉) Alice Taglioni ... Capitaine Estelle Kass(キャス) Philippe Torreton ... Bertrand(ベルトラン) Geraldine Pailhas ... Maelle Coste コステ首相官房) オトーサン、 「役者は大したことないなぁ」 "TAXI"でのサミー・ナセリのような個性的な役者がいれば、 もっとよかったでしょうが、残念です。 でも、この映画、主人公は、ミラージュ2000です。 アメリカのF16に対抗すべく急遽開発された戦闘機で、 無尾翼デルタが特徴的です。 その他の出演者: Rey Reyes ... Capitaine Leslie 'Stardust' Hedget Peter Hudson ... General Buchanan Jean-Baptiste Puech ... Ipod Christophe Reymond ... Stan Fiona Curzon ... Mrs Redgrave Jean-Michel Tinivelli ... Colonel Farje Frederic van den Driessche ... General Hardouin Eric Poulain ... Capitaine Kleber Pierre Poirot ... De Seze Jean-Yves Chilot ... Houdon User Rating:5.3/10 ( 1,798 votes)IMDb User Rating:6.4/10 ( 260 votes)Yahoo! オトーサン、 「ははは、Yahoo! の方が高いね」 仏のミラージュ2000>アメリカのF16では、 IMDbの大多数の投稿者であるアメリカ人にとって、 気持ちのいい内容ではないでしょう。 User Comments Tutsさん France 2005年11月13日 ホット!! これは素晴らしい映画だ。 すべての航空機フアンは、見るべし。 特殊効果ぬきの恐ろしいほどの空中スタント - すげえ!! 平均的な結末や下らないストーリーだが、コメディは健在・ すばらしい配役、ホットな女性たち、アドレナリン100%満載の航空機たち。 「トップガン」のチャレンジャーが遂に現れたのだ。 みんなが、批評や比較を求めている。 だが、私見では、本作"sky fighters" (英語タイトル)は、 昔の兄弟映画「トップガン」よりも、ずっと優れている。 射撃は、実に neat だし、景色はまさに目を瞠るものがある。 監督も、パイロットらも、いい仕事をしている。 ハリウッドからのリプレイを待ちたいが、 そいつは、かなりタフな仕事になるだろう! オー、イー! とても優れたアクション映画だ。 海外でも、同じく成功することを期待する。 警告:ベルトを締め忘れるな。 Vサイン! オトーサン、 「このひと、クルマも詳しいな」 fulcrumさん 2006年3月2日 名画、ですよ。私には。 CGなんか糞食らえ!やっぱり映画はアナログじゃけん! という偏屈なフランス人魂が作り出した、それはそれは美しい飛行機映画です。 ただし物語性皆無。 地上のシーンもあるにはあるが、ここは寝てても可。 本作は、ヨーロッパ車が好きとか、 ナムコのエースコンバットシリーズが好きという人限定の映画でしょう。 ゲーム好きな人には、CGではとうてい再現できない空気感を見てほしい。 これだけの速度で動くと、空気というのはものすごいカタマリ感があるんですね。 本作ももちろんCG使ってるんですが、 アナログ空撮で撮った映像のタッチをすごく大事にしてるのが良かったです。 自動車好きにも見てもらいたいですね。 福野礼一郎が好きな人とか。 戦闘機って三次元を動ける究極のスーパースポーツ乗り物なんですね。 とくに本作の主役であるミラージュ2000はちょい古い機種ですが、 R33スカイラインとかZ32系フェアレディみたいに現代でも十分かっこいい。 20トン近い機体を支えるエンジンは一基。 双発のF-15やSu-27と比べると見劣りしますが、 フェラーリとかランボルギーニのV12よりも直6のほうが好き! という人ならこのかっこよさがわかってもらえるかも。 アルファジェット練習機とバトるシーンがありますが、 軽量なロードスターと重量級スカイラインのからみあいみたいな迫力がありました。 飛行機映画というとアメリカ製のグラマンとかゼネラルダイナミクスの機体が ネバダ砂漠を背景に飛ぶ作品ばかり。 あ、そういえば「ライト・スタッフ」って「バニシング・ポイント」と味わいが似てますね。 機械と風景がね。 本作は欧州製ですので、プジョーやルノーならぬダッソー製ミラージュが、 アルプスや北海のしっとりした風景の中を飛び回ります。 これだけでも魅力あったなー。 アフターバーナーで滑走路をあぶりながら、夜空へ飛び立ってゆくミラージュ。 巨大なエアバスと(たぶんCGなしで)からみあうミラージュ。 こんなふうに、「見たこともない映像」を見せる本作は、映画として一級品だと思います。 たとえストーリーがぼろぼろでも! フェチのための映画ですので、女性同伴はおすすめできない。 しかし、なんで邦題が英語なんじゃー! 許せん。 でもまあ、私は大好きですよ!


赤ひげ

オトーサン、 「求められている人物!」 身を捨てて、貧しいもののために奮闘する男。 現代こそ、赤ひげ先生が望まれます。 黒澤明の正義感が詰まっている映画です。 原題:赤ひげ(1965) 監督:黒澤明 原作:山本周五郎 脚本:井手雅人 / 小国英雄/ 菊島隆三/ 黒澤明 Genre: Drama 上映時間:185分 あらすじ: 登は、長崎に遊学した前途洋々の医学生。 だが、見習いとして、貧乏人相手の小石川養生所で働くことになる。 所長の"赤ひげ"こと新出は、厳しい指導を開始する。 登は、出産を手伝わされて、気絶し、 老人を看取らされては、その臨終に居たたまれなくなる。 淫蕩な狂女に誘惑され、簪で殺されそうになる。 赤ひげの口癖は「病気の原因は、貧困と無知だ。政治が悪い」 貧乏人からはビタ一文とらず、金持ちからは大金をふんだくる。 そんな赤ひげを次第に登は敬愛するようになる。 はじめてお仕着せを着て、連れていかれたのは娼家だった。 そこでは、女主人が幼女・おとよに客商売を強いていた。 赤ひげは、腕力を振るって、おとよを救いだし、 登に「お前の最初の患者だ。身体だけでなく、心の傷も直せ」と命じる... 出演者 三船敏郎 .... 新出去定 加山雄三 .... 保本登 二木てるみ .... おとよ 杉村春子 .... 娼家の女主人 香川京子 .... 狂女 オトーサン、 「やはり、三船敏郎!」 情も実もある男を好演しています。 加山雄三さんが、こんなに上手いとは思いませんでした。 その他の出演者: 山崎努 .... 佐八(車大工) 団令子 .... お杉(女中) 桑野みゆき .... 佐八の女房おなか 江原達怡 .... 津川玄三 根岸明美 .... おくに(六助の娘) 頭師佳孝 .... 長次 土屋嘉男 .... 森半太夫 東野英治郎 .... 五平次(大家) 志村喬 .... 和泉屋徳兵衛 笠智衆 .... 登の父 田中絹代 .... 登の母 柳永二郎 .... 利兵衛(狂女の父) 三井弘次 .... 平吉 西村晃 .... 家老 千葉信男 .... 松平壱岐 藤原釜足 .... おくにの父六助(蒔絵師) 三津田健 .... まさえの父天野源伯 藤山陽子 .... ちぐさ(まさえの姉) 内藤洋子 .... まさえ 七尾伶子 .... おとく 辻伊万里 .... おかち 野村昭子 .... おふく 三戸部スエ .... おたけ 菅井きん .... 長次の母 荒木道子 .... 娼家の女主人 左卜全 .... 入所患者 渡辺篤 .... 入所患者 小川安三 .... 小者竹造 佐田豊 .... むじな長屋の住人 沢村いき雄 .... むじな長屋の住人 本間文子 .... むじな長屋の住人 出雲八重子 .... むじな長屋の住人 中村美代子 .... 五平次妻おこと 風見章子 .... まさえの母 青木千里 .... 娼婦 栗栖京子 .... 娼婦 柳下悠紀子 .... 娼婦 深井聡子 .... 娼婦 大久保正信 .... 長次の父 大木正司 .... 地廻り 広瀬正一 .... 地廻り 山口博義 .... 地廻り 常田富士男 .... 地廻り 古諸州 .... 地廻り User Rating 9.5/10 ( 398votes) Yahoo! オトーサン、 「時代を超えた名作!」 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・男優賞 三船敏郎 ・国際カトリック映画事務局賞 黒澤明 User Comments: なつそらさん 2009年3月21日 来年は生誕100周年。第4弾 クロサワ映画を連続でレビューに挑戦。 未見の映画のみですので順番と好みとは 関係ありませんのであしからず。 第四弾は「赤ひげ」 本作品はクロサワ映画のモノクロ最後の映画であり 三船とのコンビも最後の映画だそうです。 加山雄三演じる長崎帰りのエリート新米医師保本が 自分の本意ではなく小石川養生所で勤務しなければならず 三船敏郎演じる赤ひげや患者との交流で 一人前の人間として成長していく物語です。 原作を高校時代に読んだ事があります。 正確には前半睡魔に襲われ後半を読むことなく あらすじだけ読んでおいて読書感想文を書いたので 読んでないんです(笑) さて映画ですがやっぱり前半のいくつかのストーリー。 睡眠不足もあったのですがきつかったです… そのストーリーがあるからこその高評価だとは 思うんですが、もう少し短くまとめて欲しかったような… しかし後半は断然面白くなってきます。 おとよが面白いようにかわっていく保本との交流シーンは かなり長いこと台詞がないですが印象的でした。 さらにその後のおとよと長次との交流、小石川養生所の 女性たちとの交流。涙涙でした… その印象的なおとよ役の二木てるみさん。 演技も素晴らしかったですが 彼女の病気のときの目の映し方と目の表情。 鳥肌が立ちました。さすが天才子役! さらにもう一人の天才。 長次役の頭師佳孝。 彼の出番はかなり少ないんですが 重要な役でしかもめちゃくちゃ演技がうまい! この5年後には「どですかでん」で主役だとか? 赤ひげのタイプの医者は現実的には難しい話なのかもしれない。 こういう人情に厚い医者がいてくれたらどんなに助かることかと 思うかもしれない。 ただ私が感じたことは睡魔に襲われたしまった 前半のストーリーのような医者ではなくとも 一人間として人情に厚い人がもっといてくれたならという メッセージを感じ取りました。 この映画は医者を目指す人たちのバイブル的な位置づけに なっているようですが全ての方に見ていただきたい。 全ての方に赤ひげを目指していただきたい映画でした。 オトーサン、 「同感!」 いい映画を何回も見る。 それって、いいことなんだ。 服部弘一郎さん 1997年3月15日 昭和40年の黒澤明作品。 何度観ても同じように泣ける数少ない映画。 脚本も演出も完璧だが、その完璧さが少々息苦しい。 黒澤明のモノクロ時代最後の作品。 僕はもう3回か4回はこの映画を観ているが、 何度観ても泣かされてしまう感動作だ。 同じ場面で同じように泣けるのは、脚本が優れているだけでなく、 黒澤の力強い演出があらばこそ。 ただ泣かせるだけでなく、 タイミングよくはさまれるユーモアににやりとさせられ、 次の瞬間にまたドッと泣かされる。 絶え間なく続く笑いと涙の波状攻撃に、 3時間の映画を観終わると涙腺がくたくたになること請け合い。 僕のようにこの映画を繰り返し観ていると、 「もうじきあの場面になる」と考えただけでまた泣けてしまう。 休憩までの前半は、療養所の患者たちのエピソードをオムニバス風につなぎ、 後半は岡場所から救われた少女おとよのエピソードを軸に少し長めの話になる。 この長短の按配やエピソードの配置がなかなかいいのだ。 前半は蒔絵師六助の死と娘のエピソード、山崎努演じる大工佐八と女房おなかの話、香 川京子扮する狂女の登場など、全体に重く暗いエピソードが続く。 これは「死んでゆく者の物語」と言ってもいいくらいだ。 後半はおとよと長坊という子供二人の物語が中心で、 最後に加山雄三扮する若い医者の婚礼のエピソードが入る。 子供や若者たちが「成長して行く物語」を後半に置いたことで、 映画全体が開放的な明るさで終ります。 この映画には黒澤の技術の全部がつぎ込まれています。 脚本はもちろん、芝居の演出、美術セット、撮影、音楽など、 あらゆる要素が完全にひとつに溶けあって、映画の世界を作り上げている。 技術的な面だけで評価するなら、 この映画はそれまでの黒澤映画の頂点であり集大成です。 逆にあまりに完璧すぎて、「これ以上の映画はもう作れまい」という、 ある種の限界や息苦しさを感じさせてしまうのが、この映画の欠点でしょうか。 黒澤自身もそれは感じていたはずです。 その証拠にこれ以降の黒澤は、それまで自分の作ってきたテクニックやスタイルを捨てて、 自分の映画をどんどん壊す方向に向かって行きます。 『どですかでん』以降の黒澤は、少なくともスタイルにおいて、 明らかにそれまでの黒澤とは違いますよね。 黒澤のフィルモグラフィーには『赤ひげ』以前とそれ以降の間に、明確な一線があるのです。 繰り返し同じ映画を観ていて、初めて気がついた点がいくつかある。 技術的な面では、ひとつのシーンを通しの芝居で一気に撮影した場面でも、 狂女が登に告白する場面はワンカット撮影であり、 六助の娘の告白は複数カメラを使ってカットを割っている部分。 脚本面では、所帯を持って以来ぐっすり眠ったことがないという長次の父と、 「カカアやガキのことなんぞ考えてみろ、とたんに飲まずにゃいられなくならア」 と悪態をつく平吉の対比。 一家心中を「子供達にも相談して」決めたという、長次の両親の卑劣さと弱さ。 それを正当化させてしまう、「相談」という言葉の欺まん性など。 たぶん長次の両親は、この映画の中で否定的に描かれている数少ない庶民でしょう。 黒澤は強い大人が好きなんだよね。


天国と地獄

オトーサン、 「高台にそびえる白亜の豪邸」 数十年ぶりに、そのシーンをみるべく、 TSUTAYA DISCASでレンタル。 だが、おお、着いたのは、何とリメイク版。 少し見ましたが、腹が立って、即返却しました。 1ケ月後、ようやく見ることができました。 原題:天国と地獄(1963) 監督:黒澤明 原作:エド・マクベイン 脚本:小国英雄/ 菊島隆三/ 久板栄二郎/ 黒澤明 Genre: Suspence / Drama 上映時間 143分 あらすじ: 権藤は、ナショナル・シューズの専務だ。 株の過半数を握り、トップになる決意だ。 株購入資金5000万円をいま手にしている。 そこへ誘拐事件が勃発した。 ひとり息子が誘拐され、金を出さぬと殺すという電話が。 実は、誘拐されたのは、運転手の息子だった。 「そんな金出すものか」 だが、結局、金を出すことになった。 犯人から電話がきた。 「金を用意し、明日の第二こだまに乗れ」 事件を担当した戸倉警部らを嘲笑するかのように、 犯人は、金を奪って逃げた。 運転手の息子は、無事にもどったものの、 権藤は、会社を追われることに... 出演者: 三船敏郎 .... 権藤金吾 香川京子 .... 伶子 仲代達矢 .... 戸倉警部 山崎努 .... 竹内 石山健二郎 .... 田口部長刑事(ボースン) 藤原釜足 .... 病院の火夫 オトーサン、 「現代ものでも、やはり三船敏郎だ」 仲代達矢、山崎努も、好演しています。 「でも、若いなぁ」 藤原釜足が端役で出ていますが、 印象に残りました。 その他の出演者: 江木俊夫 .... 権藤の息子純 佐田豊 .... 青木(運転手) 島津雅彦 .... 青木の息子進一 木村功 .... 荒井刑事 加藤武 .... 中尾刑事 三橋達也 .... 権藤の秘書河西 伊藤雄之助 .... 専務馬場 中村伸郎 .... 重役石丸 田崎潤 .... 重役神谷 志村喬 .... 捜査本部長 藤田進 .... 捜査一課長 土屋嘉男 .... 村田刑事 三井弘次 .... 新聞記者A 千秋実 .... 新聞記者B 北村和夫 .... 新聞記者C 東野英治郎 .... 年配の工員 沢村いき雄 .... 横浜駅の乗務員 山茶花究 .... 債権者A 西村晃 .... 債権者B 浜村純 .... 債権者C 清水将夫 .... 刑務所長 清水元 .... 内科医長 名古屋章 .... 山本刑事 菅井きん .... 麻薬患者 User Rating 9.0/10 ( 617 votes)Yahoo! オトーサン、 「時代を超えた映画だ」 黒澤明監督の力量を再確認しました。 User Comments: bellmorrisseyさん 2009年9月27日 現代にも通じる 格差社会の今、見直されるべき映画か。 いや、そんなことなくても、永遠に語り継がれるべき名作。 渾身の演出はそこに見えない階級、序列を浮き彫りにし、 社会的矛盾を大衆にたたきつける。 黒澤のもう一つの顔、社会派的側面。 娯楽的ダイナミックさと見事に調和。 外人の方が黒澤のよさ、分かってるね。 大丈夫、あなたは ばっちり現代の日本人です。 オトーサン、 「見事な批評!」 Jean-Claude Maraisさん 2007年3月7日 不可解な真実 まず、主題を天国と地獄になぞらえ、 そこに現代文明と合理化社会の中で生きる人間の理不尽さという命題を孕ませ、 単なる犯罪映画としてではなく、 複雑に入り乱れる人間ドラマ、壮絶な心理劇として昇華させた視点が素晴らしい。 この手の作品で、誘拐された子供そのものを主題にすれば、 単なる亜流の犯人追及の過程に雪崩れ込む、 退屈な犯罪刑事ドラマに成り下がってしまう危険性が大きい。 そこに黒澤明の一歩退いた、社会的倫理観を垣間見ることが出来る。 前半の限定された空間設定における、緊迫感溢れる人間の心理描写と、 理不尽な要求を突きつけられた権藤の壮絶な葛藤や、人間模様を長回しで見せ、 列車内の狭い空間での身代金受け渡しの意表を付いたトリックに至るまでの展開と、 状況設定の巧さは見事。 非常に緊迫感に満ちており、グイグイと観客を引っ張る力強さが秀逸。 全編を通して脚本が非常に練り上げられているのは言うまでも無く、 脚本で描かれた細部が、うまく映像に活かされた一場面が、 黒澤が初めて映画で用いた煙突の煙のカラー・シーンであり、思わず成る程と唸らされる。 しかし、計算された前半に比べ、中盤からは一転して、犯罪捜査中心に展開されていく。 ここでも事件の背景は明かされないのがミソではある。 しかし惜しむらくは、前半の緊張感がここに来て解き放たれたことにより、 中弛みを生んでしまうところ、及び権藤像を若干「美化」する嫌いが見受けられる所にある。 しかし、徐々に後半に至る過程にいたっては、 じわじわと現代社会の病巣があぶり出され、不可解な犯人像が浮かび上がってくる。 この犯人像の人物背景を描くことを黒澤が拒んだことには大きな意味があり 「夏は暑くて眠れない。冬は寒くて眠れない」境遇にある竹内の、 理由なき権藤に対する羨望が憎しみへと転化する理不尽さが、 その人物描写をより秀逸なものとしている。 竹内の動揺が露呈する「人間像」に至っては、複雑極まりない。 そして三船の背中とシャッターが降りる見事なエンディングの見せ方。 尺の長さはあまり気にはならないのは、 役者揃いなエンタテインメント性も含んだ点にあるのだろう。 こういった作り手の姿を、あまたの映像作家も「爪の垢を煎じて飲む」つもりで、見ると良い。


カールじいさんの空飛ぶ家

オトーサン、 「どっちにしようかな」 3D字幕版、3D日本語吹替版、2D日本語吹替版と 3つの中から選べるのです。 迷わず2D日本語吹替版にしましたが、正解でした。 原題:Up (2009) 監督・脚本:Pete Docter/Bob Peterson 原作:Pete Docter/Bob Peterson/Thomas McCarthy Genre:Animation / Adventure / Comedy / Family Rated PG for some peril and action. 上映時間:96分 あらすじ: 風船売りの老人カールは、 長年暮らした家をついに追い出される事に。 亡き妻との思い出がこもったこの家、 そしてその中のあらゆるものを捨てることが出来ないカールは、 熟考の結果すべての風船を家に結びつけ、家ごと空へ旅にでる。 カールじいさんが向かう先は、若いころ妻と約束したある場所。 これまで彼は仕事や日々の暮らしに追われ、 結局妻を連れて行ってやることが出来なかったのだ。 その約束を果たすため、老人はすべてを捨て冒険に出る。 声の出演者: Edward Asner ... Carl Fredricksen(カール・フレドリクセン) Elie Docter ... Young Ellie(エリー) Jordan Nagai ... Russell(ラッセル) Christopher Plummer ... Charles Muntz(チャールズ・ムンツ) Bob Peterson ... Dug / Alpha(ダグ/アルファ) オトーサン、 「泣けてきた、ジーンときた」 エリーとの出会い、結婚、夫婦生活、老後、エリーの死。 カールじいさんの小さな幸せが飛び去っていくのです。 まさに、次の御文にあるように 「朝に紅顔の美少年 夕べに白骨となる 生死事大、無常迅速、光陰惜しむべし、時人を待たず」 がらんとした部屋に、エリー愛用の肘掛け椅子、 楽しい写真で埋まるはずだったアルバムの余白... この序盤の描写は、忘れ難い名場面でしょう。 「わが夫婦は、どちらが先に逝くのかなぁ?」 その他の声の出演者: Delroy Lindo ... Beta Jerome Ranft ... Gamma John Ratzenberger ... Construction Foreman Tom David Kaye ... Newsreel Announcer Jeremy Leary ... Young Carl Mickie McGowan ... Police Officer Edith Danny Mann ... Construction Worker Steve Donald Fullilove ... Nurse George Jess Harnell ... Nurse AJ Josh Cooley ... Omega User Rating: (8.5/10 63,364 votes)IMDb            Top 250: #68 User Rating: (8.4/10 266 votes)Yahoo! オトーサン、 「おお、世界の名画68位だ!」 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・Future Film Festival Digital Award - Special Mention : ピーター・ドクター User Comments michael11391 Augusta, Ga 2009年5月21日 ピクサーは、そのタンクから最高の映画を取り出した。 ピクサーについて、どう言おうか? 面白い?? 完璧?? カンヌ映画祭に見に行った。 (家族と旅行して) ピクサーがくれたもうひとつがこれだ。 ・カールじいさんの空飛ぶ家 光っている。 単純なストーリー。 ピクサーにつきものの美しい映像、 恐ろしいほどの声の吹き込み、 おかしくて、素敵なせりふ、 マイケル・ジアッチーノが再び贈る美しい曲、 非常に楽しめるキャラたち。 この映画のハイライトは、犬のダグだ。 一種のロボット犬で、 この犬が出入するシーンの度に、私は夢中になった。 まさに、ピクサーが産んだ過去最高のキャラだ。 ピクサーの4人の監督をアカデミー賞にノミネートしなかったのは、 最も大きな誤まちだ。 ・ピーター・ドクター:「モンスターズ・インク」 ・アンドリュー・スタントン:「ファインディング・ニモ」「「WALL・E/ウォーリー」 ・ブラッド・バード:「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」) ・ジョン・ラセター:「トイ・ストーリー」 この映画は、ピクサー映画で最高だ。 「トイ・ストーリー」よりも面白い。 「バグズ・ライフ」と「ファインディング・ニモ」も最高に面白い。 この映画は、陽気なだけでなく、感動的で、時々悲しい。 キャラの感情に焦点を当てているが、 「WALL・E/ウォーリー」ほど魔法のようではない。 だが、この映画には、感動、愉快さ、陽気さがある。 素敵なライドを楽しめること請け合い!! 10点満点だ。 オトーサン、 「そう、別れは新たなスタートと思わなきゃ。 そうそう、別れはひとを強くするのだ!」 カールじいさん、旅立つ前は、車椅子状態でしたが、 旅に出て、苦難や危機に出会う毎に、強くなっていきます。 最後は、百人力かと思うほど。 前田有一さん 2009年12月6日 「別れ」のあとには何が来るのか? 3DCGアニメーションで知られるピクサー社は、 いうまでもなくこの地球上で最強のアニメーションスタジオである。 品質面でも、ビジネス面でも、 ここ以上のアニメ映画を作れる会社はどこにも存在しない。 とくに私が立派だと思うのは、 この会社が15年にわたり「オリジナル」にこだわり続けてきたことだ。 既存のストーリーではなく、ゼロから生み出す。 それで利益を上げ続ける。 これこそ、創造そのものというべきアニメーション、 さらに言えば映画作りの理想形ではないだろうか。 (前掲 あらすじ) 本作はピクサーが初めて「飛び出す」立体映画にチャレンジした作品だが、 正直なところメガネの立体効果を生かしているとは言いがたい。 逆に暗いフィルターを通す分、鮮やかさをスポイルしているのではないかと思う。 これなら無理して300円高い3D版を見るよりも、 ベーシックな2D版でカラフルな風船の色を楽しんだほうがいいだろう。 その風船は、専門家が計算した「家一軒飛ばすのに必要な数」に敬意を表して その1000分の1である2万622個描かれている。 言わなきゃ誰も気づかないし、知ってても確認しようのない話ではあるが、 ピクサーの職人たちの性格がうかがい知れるエピソードである。 さて、日本アニメであれば痛快な空の冒険ものになるところだが、 この風船おじさんの空の旅はあっという間に終わる。 その後は意外な形で冒険が続くが、 このやり方も気球の専門家のアドバイスを受けた、現実的な運搬法ということだ。 このピクサー最新作は当初より並々ならぬ期待をされており、 ある10歳の末期がんの少女が死ぬ前にこれを見たがったニュースも有名だ。 それを知ったピクサーの優しいおじさんたちは、 部外秘の完成フィルムをDVDに収めなんと彼女の病室まで出向いて上映した。 もはや画面を見ることも出来ぬほど憔悴した少女は、 耳元で必死に解説する母親の「声」で本作を鑑賞、その7時間後に亡くなった。 せつない話だが、この傑作を最後に選んだ少女の鑑識眼は、 まぎれもない本物であったといえるだろう。 さて肝心の内容について。 「生活に追われて妻との約束を後回しにしていたら、 果たす前に妻が死んでしまった」というあらすじから、 当初私は「愛する人との時間はかけがえがない。 後悔しないため、大事なことは今すぐやるべし」 とのメッセージを語るのかなと予想していた。 ところが『カールじいさんの空飛ぶ家』はそういう単純かつ暗い主張ではなかった。 本作のテーマは、何度も繰り返される「別れ」。 すなわち「別れの重層構造」のなかにあった。 カールじいさんは序盤、愛する妻と死別する。 そして家に風船を結びつけ、住み慣れた土地と別れる。 やがてその風船とも別れ、快適なはずの空の旅とも別れを告げる。 こうした節目節目の「別れ」は、その都度印象的な(美しいショットの)形で 観客の前に提示される。 さて、しかしカールじいさんはその後どうしたか。 何度も別れを繰り返しながら、しかし彼があるものとどうしても別れられず、 無理なこだわり続けた結果、いったい何を失うのか。 その経験から彼は何に気づき、滝の上で何のためにどんな決断をするのか。 それこそがこの物語のポイントである。 ここはカールが「別れ」というモノの真の意味に気づく最重要場面であり、 また観客も気づくからこそ、大きな感動を得られるのである。 この映画の中でしつこいくらいに描かれる「別れ」とはどんなものか。 皆さんにも、そこに注目して読み解いてもらいたい。 この物語では、「別れ」のあとに必ず何かが起こる。 はたして「別離」とは終わりなのか、悲しいものなのか。 つまるところ、本作も当サイトで私がいい続けている 「オバマ登場以降のアメリカ映画の傾向」そのもの。 「2009年」にこれを見てこそ、最大の感動を得られる仕組みになっている。 その意味では、アメリカの映画評論家たちが本作を絶賛したのも当然である。 なにしろ『カールじいさんの空飛ぶ家』は、 2009年のアメリカ人が心地よく感じるであろう要素を 主軸に組み込んだ、高度な計算に基づく作品なのだから。


キャデラック・カウボーイ

オトーサン、 「妙な題名だな」 キャデラックとカウボーイならまだ分かりますが。 「ダイ・ハード」でブレイクする直前のブルース・ウィリスが カウボーイを演じています。 原題:Sunset (1988) 監督・脚本:Blake Edwards 原作:Rodney Amateau Genre:Crime / Action / Comedy / Thriller / Western Country:USA Language:English/ Spanish 上映時間:102分 あらすじ: トムは映画俳優だ。 プロデューサーのアルフィーに依頼され、 ワイアット・アープ役を演じることになった。 ワイアット・アープ本人も、ハリウッドへやってきて、 即座に2人は、親しくなる。 ワイアットは、アルフィーの妻クリスティーナに頼まれる。 「息子が問題を起こしているの...助けて」 アルフィーは、どうも彼女を苦しませているらしい。 昔の恋人の頼みだから、2つ返事で引き受ける。 泥酔したマイケルと女の死体を発見し、 現場から逃亡するキャデラックを目撃する。 バーテンダーのシェリルに口止めをして、現場から立ち去る。 だが、翌日、撮影現場にブラックワース警部がやって来た。 出演者: Bruce Willis ... Tom Mix(トム・ミックス) James Garner ... Wyatt Earp(ワイアット・アープ) Malcolm McDowell ... Alfie Alperin(アルフィー) Patricia Hodge ... Christina Alperin(クリスティーナ) Mariel Hemingway ... Cheryl King(シェリル) Kathleen Quinlan ... Nancy Shoemaker(ナンシー) Richard Bradford ... Captain Blackworth(ブラックワース警部) オトーサン、 「オーラがないな、らしくないなぁ」 ブルース・ウィリスは、やはり脂汗が似合います。 「いい男だなぁ」 ジェームス・ガーナー、演技力もバツグンでした。 女性陣3人は、まあまあ。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 2009年、女優兼モデルのエマ・ヘミングと再婚した。 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」 2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声)      「アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン」 2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇      「パーフェクト・ストレンジャー」◇ JAMES GARNER  ジェームス・ガーナー 誕生日 1928/4/7 出身 米オクラホマ州ノーマン 高校卒業後、陸軍に入隊して、朝鮮戦争に従軍するが、負傷して名誉除隊。 UCLAで経済学を学んだ後、俳優を目指してニューヨークへ移住。 ハーバード・バーコフのもとで演技を学ぶ。 ブロードウェイでの演技が認められ、ワーナーと契約。 57年「ロケット・パイロット」で映画デビュー。 同年開始のテレビ・シリーズ「マーヴェリック」でも主演。 85年「マーフィーのロマンス」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 エミー賞は14回、ゴールデングローブ賞は12回、ノミネートされている。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1956年「ロケット・パイロット」 1957年「サヨナラ」「暴力部落の対決」 1958年「特攻決死隊」 1959年「潜望鏡を上げろ」「腰抜け列車強盗」「札束とお嬢さん」 1961年「噂の二人」 1962年「プレイボーイ」 1963年「大脱走」「スリルのすべて」「女房は生きていた」「セパレート・ベッド」 1964年「卑怯者の勲章」「36時間」 1965年「恋するパリジェンヌ」 1966年「ダイヤモンド作戦」「砦の29人」「グラン・プリ」 1967年「墓石と決闘」 1968年「ダイヤモンド強奪作戦」「水色のビキニのマドモアゼル」「夕陽に立つ保安官」 1969年「かわいい女」 1970年「スレッジ」 1971年「西部無法伝」「地平線から来た男」 1972年「大捜査」 1973年「リトル・インディアン」 1981年「殺しのファンレター」 1982年「ビクター/ビクトリア」 1983年「ミスター・タンク」 1985年「マーフィのロマンス」 1987年「キャデラック・カウボーイ」 1992年「エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲」 1993年「ファイヤ・イン・ザ・スカイ/未知からの生還」 1994年「マーヴェリック」 1996年「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「ワイルド・ビル」 1997年「マジック・アワー」 1998年「トワイライト」 2000年「スペース・カウボーイ」「ラスト・デンジョン」 2001年「アトランティス 失われた帝国」(声) 2002年「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」 2004年「きみに読む物語」 その他の出演者: Jennifer Edwards ... Victoria Alperin M. Emmet Walsh ... Chief Marvin Dibner Joe Dallesandro ... Dutch Kieffer Andreas Katsulas ... Arthur Dann Florek ... Marty Goldberg Bill Marcus ... Hal Flynn Michael C. Gwynne ... Mooch Dermot Mulroney ... Michael Alperin User Rating:5.6/10 1,462 votes オトーサン、 アカデミー賞ノミネート ・衣装デザイン賞 ラジー賞受賞 ・ワースト監督賞 ブレイク・エドワーズ ラジー賞ノミネート ・ワースト助演女優賞 マリエル・ヘミングウェイ User Comments gws-2さん United States 2003年5月15日 評価の低い珠玉の映画 これは、ブラック・コメディのなかで、最高だ。 昨夜、TVで見て、なんと愉快な映画なのかと驚いた。 一様に、悪評が渦巻いているのだが。 批評に注意を払う必要はない。 こいつは、いい映画だ。 ブルース・ウィリスは、トム・ミックスを、 ジェームス・ガーナーは、ワイアット・アープを お気楽に演じている。 最高だ。 筋書きは、複雑で、しばしば暴力的だが、 そう生真面目に受けとるべきではない。 さらに言えば、そんなことを考えるべきではない。 この映画自体が語ることに耳を傾ければいいのだ。 「そうだよ。多少の嘘はあるけどね」 ブルース・ウィリスとジェームス・ガーナーの一流の演技に加え、 トム・ミックスの長年の悩める恋人役を演じている キャサリン・クインランがいい。 時と場所は、1929年のハリウッド。 その雰囲気が完璧に描かれている。 興味深い衣装、すてきなヴィンテージ・カー、 大恐慌直前のジャズの全盛期。 大いに推奨したい。 10点満点で、7点。 オトーサン、 「同感!」 ポンコツ映画愛護協会 2002年7月15日 メな映画ほど可愛い 1920年代のハリウッドを舞台に、架空の設定と実在の人物を組み合わせた作品。 ブルース・ウィリスがトム・ミックス、ジェームズ・ガーナーがワイアット・アープ、 マルコム・マクドウェルがアルフィー、マリエル・ヘミングウェイがシェリル、 ダーモット・マルロニーがマイケルを演じている。 この邦題を付けた担当者のセンスに、別の意味で感服する。 殺害現場から走り去った車がキャデラックなのだが、 そのことが物語に深く関わってくることは全く無い。 別に主人公がキャデラックを乗り回してるわけでもない。 何をどう見れば“キャデラック・カウボーイ”なのかが、全く不明。 何しろ、その名も高きブレイク・エドワーズ様が監督だ。 さすがブレイク・エドワーズ、 クスリとも笑えないコメディを作らせたら、天下一品の腕を持っている。 サスペンス・コメディから、サスペンスの緊張とコメディの緩和を除外して、 ダラダラしたストーリーとダルダルになったノリの悪さを詰め込むと、この作品が完成する。 トムとワイアットが殺人現場からマイケルを連れて逃亡するが、意味が分からない。 そんなことをすれば、ますますマイケルは怪しまれるだけなんだし。 で、トムとワイアットが協力して事件を調査するのかと思ったら、 示し合わせることも無く、それぞれが勝手な行動に出てしまう。 セリフの掛け合いのテンポ、キャラが行動を起こすタイミング、 エピソードの繋ぎ方など、全てが悪い。 笑いに関しては、ギャグを外してしまっているというレベルではない。 そもそも、どこで笑わせようとしているのか、そのポイントさえも分からないぐらいだ。 トムとワイアットが事件の真相に迫って行くような流れは無く、 いきなり飛び込んで来た手紙によって急に核心に迫る。 誰が何のために何をしようとしているのかは、ハッキリさせたくないらしい。 人物の相関関係も、ハッキリさせたくないらしい。 基本的にはモッチャリとした作風にしたいらしい。 せっかくトムとワイアットというコンビが存在するのに、 2人で協力して活躍するようなシーンはほとんど無い。 コンビネーションの面白さを生かそうという気は全く無いらしい。 愉快なバディ・ムービーを作れる可能性を持った素材を使いながら、 思いっきり間違った方法で調理してみせる辺りは、 さすがブレイク・エドワーズと言うしかない。


メイフィールドの怪人たち

オトーサン、 「お、名優トム・ハンクスが主演している」 そんな映画が、テレビで見られるのですから、 いい御世になったものです。 原題:The 'burbs (1989) 監督:Joe Dante 脚本:Dana Olsen Genre:Comedy / Horror / Thriller 上映時間:101分 あらすじ: 郊外住宅地メイフィールド。 レイは、久しぶりに1週間の休暇を取った。 妻のキャロルは、湖畔の別荘に行こうというが、 家でのんびりしたいと言う。 近所に住むアートとリッキーがやってきて、 「隣家の様子が変だ、全く姿を見せないぜ」 3人に加え、退役軍人マークも加わり、監視を開始する。 近所の住人が失踪し、夜中に穴掘りが行われる。 屋敷に何か隠されているとついに確信したレイたちは、 留守の間に屋敷に侵入していく.... 出演者: Tom Hanks ... Ray Peterson(レイ) Barrie Fisher ... Carol Peterson(キャロル) Rick Ducommun ... Art Weingartner(アート) Corey Feldman ... Ricky Butler(リッキー) Bruce Dern ... Mark Rumsfield(マーク) Henry Gibson ... Dr. Werner Klopek(ウェルナー博士) オトーサン、 「若いな」 トム・ハンクス33歳、演技もイマイチ。 大活躍していたのは、退役軍人マーク役のブルース・ダーン。 それこそ、メイフィールドの怪人でした。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 88年「ビッグ」でアカデミー賞にノミネート。 93年「フィラデルフィア」、94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー賞主演男優賞受賞。 98年「プライベート・ライアン」、2000年「キャスト・アウェイ」で アカデミー賞主演男優賞ノミネート。 96年「すべてをあなたに」では監督デビュー。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◇「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」(声) 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◇ 2009年「天使と悪魔」◇ BRUCE DERN ブルース・ダーン 誕生日 1936/6/4 出身 米イリノイ州シカゴ 60年「荒れ狂う河」で映画デビュー。 78年「帰郷」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。 娘は女優のローラ・ダーン。 出演作 1960年「荒れ狂う河」 1964年「マーニー」「ふるえて眠れ」 1966年「ワイルド・エンジェル」 1967年「白昼の幻想」「マシンガン・シティ」      「荒野の隠し井戸」「ダーティ・ライダー」「戦う幌馬車」 1968年「ウイル・ペニー」「奴らを高く吊るせ」「嵐の青春」 1969年「夕日に立つ保安官」「大反撃」      「ひとりぼっちの青春」「ナンバーワン物語」 1970年「血まみれギャング・ママ」 1971年「11人のカウボーイ」 1972年「サイレント・ランニング」「青春のヒッチハイク」 1974年「マシンガン・パニック」「華麗なるギャッピー」 1975年「輝け!ミス・ヤング・アメリカ」「明日なき追跡」 1976年「ファミリー・プロット」「名犬ウォン・トン・トン」      「ダルース・ダーンのザ・ツイスト」 1977年「ブラック・サンデー」 1978年「ザ・ドライバー」「帰郷」 1980年「彩られた殺意」 1982年「栄光の季節」 1985年「ザ・ランナー/孤独な挑戦」 1987年「ビッグ・タウン」「バッドランズ2087」 1988年「1969」 1989年「メイフィールドの怪人たち」 1990年「アフターダーク」 1992年「ミッドナイト・スティング」 1995年「ワイルド・ビル」 1996年「狼たちの街」「ラストマン・スタンディング」      「潜望鏡を上げろ」 1998年「スモールソルジャーズ」(声) 1999年「ホーンティング」 2000年「すべての美しい馬」 2001年「グラスハウス」 2003年「モンスター」「ボブ・デュランの頭の中」 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」 2007年「庭から昇ったロケット雲」 その他の出演者: Wendy Schaal ... Bonnie Rumsfield Brother Theodore ... Uncle Reuben Klopek Courtney Gains ... Hans Klopek Gale Gordon ... Walter Seznick Dick Miller ... Vic, Garbageman #1 Robert Picardo ... Joe, Garbageman #2 Cory Danziger ... Dave Peterson Franklyn Ajaye ... Detective #1 Rance Howard ... Detective #2 User Rating:6.4/10 ( 19,325 votes)IMDb User Rating:7.4/10 ( 380 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、7点台すれすれだな」 User Comments Ken Suretteさん New Hampshire 2004年12月12日 身近な映画だ この映画は、すばらしい映画だ。 みんなに推薦したい。 トム・ハンクスは、いい仕事をした。 普通の問題に向きあう普通の男を演じている。 この映画をみる度に、いつもそこにいるような気になる。 我々は、誰でも、風変わりな隣人をもっている。 トム・ハンクスがやることが身近に感じられる。 隣人が正確に何をしているかを探り出すというのは、 誰もが抱くファンタジーだが、実行には踏みきれない。 数時間、現実逃避できるし、普段やれそうにもないことができる。 これまでみたどんな映画よりも、その点はすぐれている。 話し合ったみんなが、この意見に賛同してくれた。 そう、コメディ映画として評価が低すぎる。 成功作でないとは信じ難いが、賞は無理だろう。 身近に感じられる映画をみたいなら、 この映画をみるといい。 オトーサン、 「コリー・フェルドマンだな」 スタンド・バイ・ミーにテディ役で出ているというと... シネマライオンさん 2009年11月13日 見た目で判断してはダメ!? コメディということですが、笑うと言うより楽しめる作品でした。 内容は実にくだらないことを掘り下げていくのですが、そこが好きです。 映画内の女性陣同様に、この映画を観た女性も 男性陣がくだらないことに執着しすぎと思われる方が多いのではないでしょうか。 男性の方がいつまでたっても子供と言われるのが顕著に出ている作品であり、 観る側にもそれが表れる作品だと思います。 ラストまで見逃せない展開になっており、楽しむことができました。 ただ、万人受けはしない作品でしょう。 キャストで主演のトム・ハンクスについては今さらコメントすることはありません。 高校生か大学生くらいの男性は見覚えがあるなと思っていました。 調べてみると、「スタンド・バイ・ミー」の軍隊マニアでお馴染みのテディ役の方でした。 この作品では退役軍人らしきお爺さんがそのような役を演じているので、 彼は控え気味でそこまで目立ちませんでした。 監督は「グレムリン」シリーズのジョー・ダンテです。


アンダー・サスピション

オトーサン、 「すごい顔ぶれだ!」 演技上手のジーン・ハックマンと渋い演技のモーガン・フリーマン、 そして、世界一の美女モニカ・ベルッチ。 原題:Under Suspicion (2000) 監督:Stephen Hopkins Genre:Crime / Drama / Thriller 原作:John Wainwright 脚本:Claude Miller/Jean Herman/Michel Audiard    Tom Provost/ W. Peter Iliff Rated R for sexual content and language. Country:France / USA Language:English / Italian / Spanish あらすじ: プエルトリコ、サンフアン。 少女連続レイプ殺人事件が発生した。 第一発見者は、ヘンリー。 裕福な弁護士で、地元の有力者だ。 妻のシャンタルは、誰もがふりかえるほどの美人。 だが、警察署長のビクターは、その挙動に不審を抱く。 部下のオーエンスとともにヘンリーの取調べをはじめる。 そのなかで、ヘンリーとシャンタルの仲が冷え切っていたこと、 ヘンリーが少女に対する異常な関心を抱いていることが明らかになる。 出演者: Gene Hackman ... Henry Hearst(ヘンリー) Morgan Freeman ... Captain Victor Benezet(ビクター) Monica Bellucci ... Chantal Hearst(シャンタル) Thomas Jane ... Detective Felix Owens(オーエンス) オトーサン、 「いいねぇ」 ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマンの競演。 それも半端じゃありません。 最初から最後まで出ずっぱりで競演するのですから。 2人が製作陣に加わって、低予算で仕上げようとしたためですが、 フアンには、有難いプレゼントとなりました。 GENE HACKMAN  ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、 トラックの運転手、靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの悪役レックス・ルーサー役が有名。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇アカデミー主演男優賞 1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ その他の出演者: Nydia Caro ... Isabella Miguel Angel Suarez ... Superintendent Pablo Cunqueiro ... Detective Castillo Isabel Algaze ... Camille Rodriguez Jacqueline Duprey ... Maria Rodriguez Luis Caballero ... Paco Rodriguez Patricia Beato ... Darlita Sahyly Yamile ... Reina Hector Travieso ... Peter Marisol Calero ... Sergeant Arias Vanessa Shenk ... Sue Ellen Huddy User Rating:6.5/10 ( 9,669 votes)IMDb User Rating:8.0/10 ( 211 votes)Yahoo! オトーサン、 「随分、評価が分かれたなぁ」 User Comments eht5yさん United States 2004年7月30日 スマートで、奇妙で、心奪われる 「アンダー・サスピション」は、フランス映画「検察官」(1981)のリメイクだ。 興奮させ、心奪われるここ数年で出色の心理スリラーだ。 ドラマは、すばらしく緊迫し、贅肉がない。 何よりいいのは、サスペンスが映画の終わりまで途切れないことだ。 観客の心に、その後、何時間も尾を引くのだ。 ジーン・ハックマン演じるヘンリーは、 プエルトリコのサンフアンの成功した弁護士で、 明らかに恵まれた贅沢三味の暮らしを送っている。 金儲けし、尊敬され、海岸に豪邸をもっている。 それに、何といっても、若い驚くべき美人妻シャンタルがいる。 モニカ・ベルッチは、色っぽさでソフィア・ローレンの後継者といえる。 これは米国での最初の出演作となる。 (略 あらすじ紹介) この映画、本当に、衝撃的だった。 何はともあれ、この映画は、真実と記憶の複雑さを描いている。 さらに、精神的外傷と強制が、自己認識に影響することを教えてくれる。 ハックマンとフリーマンは、見事だ。 2人が演技力を競うのをみるのは、楽しい。 両者が対決するせりふのすばらしさを味わえる。 トーマス・ジェーンは、癇癪持ちのオーエンスを上手に演じた。 モニカ・ベルッチは、微妙で力強い演技をみせた。 同時に、その信じられないほどゴージャスな肉体美で、 片時も目が離せなかった。 スティーヴン・ホプキンスの監督もいい。 身の毛がよだち、スタイリッシュだ。 撮影は、サンフアンの多くの名所を生かしている。 この映画は、上映時、どういうわけか評価が低かった。 優れた記憶に残るサスペンス・スリラーで、意味も存在意義もある。 大いに推奨したい。 オトーサン、 「同感!」 2年間も、妻に身体を触らせてもらえないなんて。 なまじ美人妻だと悲哀も増すというもの... gatepond2002さん 2009/11/11 夫の悲哀 初老の夫、ヘンリーは 少女連続殺人の容疑でベネゼー署長の尋問を受ける。 尋問が佳境に入り、 若い妻に愛されていないことを知った夫は罪を被ってしまう。 やがて真犯人が現行犯逮捕され釈放されるが、 若い妻に対する気持ちは冷え切ってしまっていた。 初老の男の悲哀をひしひしと感じさせられる作品でした。


戦場でワルツを

オトーサン、 「例のイスラエル映画だな」 アカデミー賞最有力といわれた作品。 「おくりびと」と争いましたっけ。 原題:Vals Im Bashir (2008) 監督・脚本:Ari Folman Genre:Animation / Biography / Drama / War Rated R for some disturbing images of atrocities, strong violence, brief nudity and a scene of graphic sexual content. Country:Israel/ Germany/ France/ USA/ Finland/ Switzerland/ Belgium/ Australia Language:Hebrew/ German/ English/ Arabic 上映時間:90分 あらすじ: 内戦当時、19歳のアリは兵士だった。 28年後、映画監督になっていた彼は、 友人の帰還兵、ボアズから26匹の犬に追われる悪夢を打ち明けられる。 戦争の後遺症だとボアズは言うが、アリには当時の記憶が残っていない。 不思議に思ったアリは、旧友の映画監督のオリやジャーナリストのロンや、 かつての戦友たちを訪ね歩き、ベイルート内戦当時の自分を探る旅に出る。 ロニーは、海へ逃れ、自分だけが死を免れたことがトラウマとなっている。 ショムエルは、ワルツを踊るように機関銃を連射した。 そして、ベイルート難民キャンプでの住民大量虐殺の現場に居合わせたことを知る... 声の出演者: Ari Folman ... Himself アリ(主人公の映画監督) Mickey Leon ... Boaz Rein-Buskila ボアズ(帰還兵) Ori Sivan ... Himself オリ (旧友の映画監督) Ron Ben-Yishai ... Himself ロン(ジャーナリスト) Ronny Dayag ... Himself ロニー(帰還兵) Shmuel Frenkel... Himself ショムエル(帰還兵) Yehezkel Lazarov ... Carmi Cna'an カルミ(帰還兵、オランダに移住) その他の声の出演者: Zahava Solomon ... Herself ザハヴァ・ソロモン(心理学者) Dror Harazi ... Himself ドロル・ハラジ(帰還兵、戦車旅団を指揮) User Rating:8.0/10 ( 14,301 votes)IMDb User Rating:7.5/10 ( 40 votes)Yahoo! オトーサン、 「文句なしの名画!」 アカデミー賞を逃したのは、 審査当時、イスラエルのガザ侵攻が続いていたためです。 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 (イスラエル) カンヌ国際映画祭ニミネート ・パルム・ドール アリ・フォルマン ゴールデン・グローブ受賞 ・外国語映画賞 (イスラエル) User Comments crappydooさん New Zealand 2008年7月27日 現実と非現実のすばらしいミックス。 「戦場でワルツを」は、これまで見た最高のアニメ映画だ。 戦争とそれが国と市民たちに引き起こした結果についての 心かきむしる批評となっている。 勿論、こうしたアプローチは、多くの監督によってなされてきた。 だが、「戦場でワルツを」がユニークなのは、 ドキュメンタリーにとるアプローチをしていることだ。 イスラエルのレバノンにおける活動と過去の戦争での残虐行為と対比している。 ドキュメンタリーの出来事だけでなく、 シュールな夢のシーンと実生活の出来事から構成されている。 現実と非現実のすばらしいミックスとなっているのだ。 手書きのアニメは、見ていてわくわくする。 色彩も、オープン・スペースでの閉所恐怖症の雰囲気を伝えている。 BGMも、すばらしい。 ニュージーランド映画祭の監督が、 上映前に言っていたように、いい感じの映画ではなかった。 この映画、アニメ、ドキュメンタリー、戦争、最近の事件に関心を抱くひとに アッピールするだろう。 10点満点で10点。 オトーサン、 「そう、アニメだから描けた真実がある」 佐々木貴之さん 2009年11月29日 アニメだからこそ描くことができた 元イスラエル軍兵士であったアリ・フォルマン監督が、 自身の戦争体験を基にしたドキュメンタリー・アニメ作品。 映画監督アリは、悪夢に悩まされていた。 それを友人に打ち明けると、レバノン戦争による後遺症だと伝えられる。 だが、アリの記憶からは戦争当時のことが抹消されている状態。 この悩みを解消するには、失われた記憶を取り戻さなければならない。 そして、アリはかつての戦友たちを訪ねて戦争当時のことを聞き出していく。 ドキュメンタリーをアニメとして描くという奇抜なアイデアを試みた本作。 この興味深い新味が魅力の一つである。 これだけでも本作は観る価値大だと言い切れる。 戦争の残酷さや悲惨さといった描写は、アニメだからこそ描くことができたのであり、 これらがしっかりと伝わってくる。 また、アニメだからこそ残酷さも柔らげられた仕上がりになっていて観易いのである。 映像面でも凝った作り方となっており、 幻影的な映像からはミステリアスかつシュールな雰囲気を醸し出す。 観る者に不思議な感覚を与えながらも作品の世界へと惹きつかせる。 本作は、アリが記憶を復活させるための過去への旅を描いたロードムービー的趣向もあり、 冒険アニメ映画として観ても面白いと言える。 ラストは衝撃が待ち受けている。 何が観られるのか? その結末とは? が観てのお楽しみなのである。 驚かされること間違いなしだと言って良い。 戦争の愚かさ、残酷さ、悲惨さがずっしりと伝わってくるので大いに注目して頂きたい。


2012

オトーサン、 「何か、安っぽいな」 予告編をみての印象です。 映画評論家の岡本太郎さんは、20点! でも、評判のようなので、見に行くことに。 原題:2012 (2009) 監督:Roland Emmerich 脚本:Roland Emmerich /Harald Kloser Genre:Action / Adventure / Drama / SF / Thriller Rated PG-13 for intense disaster sequences and some language. Country:USA / Canada 上映時間:158分 あらすじ: 2009年。 太陽の活動が活発化し、地球は終わりを迎える。 この事実を察知した地質学者エイドリアンは、 すぐに米大統領と主席補佐官カールに報告する。 各国首脳とソ連のユーリなど富豪にのみ事実が知らされ、 人類を存続させる一大プロジェクトが中国で極秘に開始される。 そしてついに運命の2012年。 リムジンドライバーのジャクソンは、 離婚した妻ケイトの元で暮らす子供たちと イエローストーン国立公園へキャンプにやってきた。 だが、思い出の湖はすっかり干上がり、 湖底には巨大なリサーチ施設が。 チャーリーと名乗るDJから、世界の終わりを知らされる。 ジャクソンは、家族を守るべく、 次々と襲う大地震、火山噴火、津波を乗り超えていく... 出演者: John Cusack ... Jackson Curtis(ジャクソン) Amanda Peet ... Kate Curtis(ケイト) Chiwetel Ejiofor ... Adrian Helmsley(エイドリアン) Oliver Platt ... Carl Anheuser(主席補佐官カール) Danny Glover ... President Thomas Wilson(米大統領) Thandie Newton ... Laura Wilson(ローラ:米大統領の娘) Woody Harrelson ... Charlie Frost(チャーリー) Zlatko Buric ... Yuri Karpov(ユーリ) オトーサン、 「演技は、見るべきものなし」 強いて言えば、ソ連の富豪ユーリでしょうか。 元プロボクシング選手で、野太い声が印象的でした。 ま、CGが主役の映画ですから、人間は添え物。 その他の出演者: Thomas McCarthy ... Gordon Silberman Liam James ... Noah Curtis Morgan Lily ... Lilly Curtis Beatrice Rosen ... Tamara Alexandre Haussmann ... Alec Philippe Haussmann ... Oleg Johann Urb ... Sasha User Rating:6.4/10 ( 29,965 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 883 votes)Yahoo! オトーサン、 「ははーん」 IMDbの主たる投稿者は、アメリカ人でしょうから、 これほどアメリカがコケにされたら、怒るでしょう。 大異変を発見したのは、インド人の地質学者、 現代版ノアの箱舟を建造したのは、中国人たち、 その行き先は、喜望峰。 アフリカで誕生した人類は、アフリカから再出発するのです。 User Comments ridley_coppola United States 2009年11月11日 マヤの予言に何が起きたのか? 数日前の夜、この映画の試写会に行った。 この映画、非常に面白いだけのものだった。 映画全体は、ほとんど特殊効果で出来ている。 勿論、主役らが、生き延びるのだが、 まずフツーの人間ならありあえない話しだ。 いくつかのシーンは、まったく信じ難いし、アホらしい。 信じろといわれてもムリな素材が転がっている。 エメリッヒは、明らかに「不信のサスペンス」を極限まで押し進めている。 ジョン・キューザックとウディ・ハレルソンの2人だけが、 何とか映画を持ちこたえさせようとしている。 だが、ダニー・グローヴァーとタンディ・ニュートンには、がっかり。 彼らの輝かしい芸暦を考えるとなおさらだ。 ここでは、アカデミー賞に値する演技は皆無だ。 キャスティングは、適当にいい加減になされたのだろう。 巨額の予算のほとんどが、特殊効果に投じられたのだ。 この映画で、まったく失望したのは、 興味深い背景描写も、知的な人物も出てこないことだ。 マヤ暦やマヤの歴史については、ほとんど触れられていない。 終末の日を予言する知恵も、同様だ。 恐怖、分析、好奇心... この神秘的な年について、われわれが思いをめぐらすものは、 すべて取り除かれている。 それらがあれば、この映画は、10点に近づいていただろう。 だが、私の頭脳は、CGや特殊効果に浪費されてしまった。 多くの爆発、火山の爆発、地震、自然災害を2時間に押し込んでいる。 これでは、本物の災害に対して鈍感になるかもしれない。 リアルでも、面白いとも感じなかった。 ま、せいぜい目新しいエンターテイメントというだけ。 あなたは、この映画が痛々しいほどひどくても、引かないだろう。 無意味だと知っても、逃げないだろう。 そう、うまくいけば、 ソニーピクチャーズとローランド・エメリッヒが 特殊効果予算に使った巨費の回収を手伝うことができる。 警告されなかったと言わないで。 オトーサン、 「おお、絶賛する映画評論家もいる」 前田有一さん 2009年11月19日 どう考えても映画史上ナンバーワンのスペクタクル 『2012』には、人々がローランド・エメリッヒ (「デイ・アフター・トゥモロー」(04)、 「インデペンデンス・デイ」(96)監督) に望むものがすべてある。 彼の映画を好きな人なら、この秋必見の超大作である。 (略 あらすじ紹介) バカげたスケールのストーリーを開陳し、 人間賛歌のテーマを謳いあげるエメリッヒ監督は、 今回はマヤ終末説を取り上げた。 これは今、アメリカを中心に大流行中のテーマ。 要は2012年に人類が滅亡するというものだが、 根拠としては惑星直列だのマヤの予言だのと色々あげられている。 キリスト教文化圏に関わらず、終末説は世界中のあらゆる地域で見られ、 あたかも人類の深層心理に巣食うトラウマのようになっている。 ノストラダムス予言の記憶も冷めやらぬ今、 新しい「人類の終わり」に人々が熱中するのは当然といえる。 NASAには毎日「滅亡するのか?」と問い合わせが殺到し、 終末が怖いから自殺するという人すらいる。 罪作りな話だが、こういう騒ぎは昨日今日始まったものではない。 米映画界でも、同じく超大作請負人のマイケル・ベイ監督が このネタで新作を準備中で、流行が続く限り(つまり2012年まで)、 このプチバブルは続きそうだ。 さて、話は戻ってエメリッヒ監督だが、この人の映画はいつも単純明快。 ロマンティック、ドラマティック、そしてトンデモ。 この3本柱が彼の魅力だ。 何が気に入らないのか、それを批判するうるさ型のマニアが少なくないが、 こういう映画を作る人がいなくなったら 間違いなく映画業界は(この映画の大都市のように)沈むだろう。 さて、上記3つの要素を本作は、これまで以上に完璧に満たす。 地上が景気よくぶち壊れていく中、猛烈な行動力と家族への愛、 そして強力な運に恵まれた主人公たちだけが、圧倒的不利な状況を切り開いてゆく。 今回の全地球規模の大災害の前には、天下の米軍さえ無力。 その代わりに力を発揮するのが、ある国である。 先進国首脳による極秘会議の結果、この国であるものを作り、 人類は最後のサバイバルに挑むのだ。 私はこの設定を見て、笑いが止まらなかった。 人類を救うのがメイドイン○○とは恐れ入った。 もしこの映画を「非現実的」という人がいたら、 バカを言うなといってやりたい。 そういう人たちはいったいどこを見ているのか、 こんなにリアルな設定はないではないか。 この地上の中で、あれを作れる技術力と経済力と奴隷酷使力があり、 他の国民やマスコミを完璧にシャットアウトできる国など他にない。 まともな人権感覚がある国では絶対に不可能なのである。 これまでパニック映画は、 人類生存のためのプロジェクトを美談扱いしてきたが、 『2012』はついにその現実を描いた。 美談の裏には奴隷たちの犠牲があり、 命よりも美術品を優先する姿があるのだ。 注意深くみればこの映画が描いているのは、 むしろその裏側のドロドロの方だとわかる。 こういうストーリーを涼しい顔をして作ってしまう エメリッヒという監督は、只者ではない。 一見能天気トンデモパニック映画にみえるが、 本作は皮肉のスパイスがたっぷり効いた社会派な一面を持っている。 たとえばアメリカ人たちが死に物狂いで 「あるもの」を目指して生き延びようとする姿を、 悠々と眺めるラマ僧を描写するあたりは、確信犯以外の何者でもあるまい。 そもそも、ヒーロー風に描いている主人公たちは、本当にいい人たちだったのか?  善人だが、よく考えたらよそ様に多大な迷惑をかけていなかったか。 考えるほどに、一筋縄ではいかない、意地悪な物語構造である。 それにしても『2012』は現代的で、面白い映画だ。 具体的に言うと、これまでこの手の映画で目立っていた他の先進諸国の、 なんと影の薄いことよ。 とくにアメリカ軍の凋落ぶりはひどい。 96年当時は異星人を撃退してくれたのに、今では何の役にもたちゃしない。 これは、現実社会における米軍人気が下がっている証左でもある。 映画は時代を映す鏡、ということだ。 流行と世相を取り入れ、そこに映画史上おそらくナンバーワンの 物凄い大破壊スペクタクルの分厚いコーティングを行った超大作。 このとんでもないド迫力映像を見られるだけでも1800円は安すぎるし、 さらには単純なお涙頂戴とは一味違う、 上記のようなアイロニカルなひねりも加えられている。 どう考えてもこれを見ない手はない。 少なくとも「損をした」と感じる事はまずないから、安心してお出かけあれ。 オトーサン、 「物議を醸し出した監督の経歴を見ておこう」 ROLAND EMMERICH  ローランド・エメリッヒ 誕生日 1955/11/10 出身 旧西ドイツ・シュツットガルト 10代の頃から絵画と彫刻を学び、シュトゥットガルト芸術大学を卒業。 1977年、ミュンヘンの映画テレビ・アカデミーでプロダクション・デザインを学ぶ。 1983年、卒業作品「スペースノア」が成功したので、 製作会社セントロポリス・フィルム・プロダクションを設立。 1990年、アメリカに移住。 1992年、「ユニバーサル・ソルジャー」でアメリカ・デビュー。 「スターゲイト」、続いて「インデペンデンス・デイ」がヒットした。 いわゆる「ディザスター映画の監督として知られる。 ゲイであることを公表している。 監督作 1984年「スペースノア」 1985年「デビル・ドール」 1988年「ゴースト・チェイス」 1990年「MOON44」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1994年「スターゲイト」 1996年「インデペンデンス・デイ」 1998年「GODZILLA ゴジラ」 2000年「パトリオット」 2003年「デイ・アフター・トゥモロー」 2008年「紀元前1万年」 2009年「2012」


ディープ・エンド

オトーサン、 「深い海底という意味かなぁ?」 舞台はタホ湖ですから、深い湖底でしょうか。 映画でみる限りでは、浅い湖底のようでした。 殺された男の顔が湖面から見えるのです。 原題:The Deep End (2001) 監督:Scott McGehee/David Siegel 原作:Elisabeth Sanxay Holding 脚本:Scott McGehee/ David Siegel Genre:Crime / Drama / Mystery / Thriller Rated R for some violence and language, and for a strong sex scene. 上映時間:101分 あらすじ: タホ湖畔で暮らすマーガレットは、3児の母。 海上任務で夫がいない留守を守っている。 ひとつ心配なのは、大学進学を控えた長男ボウ。 妙な男ダービーにつきまとわれている。 早朝、散歩にでると、男が桟橋で殺されていた。 「昨夜、ボウと一緒に桟橋に行った男だわ...」 息子が殺したと思い込み、息子可愛さに、 ダービーの死体を湖に沈め、証拠隠滅を図る。 警察に疑われず胸をなで下ろしていたところへ アレックスと名乗る男が現れ、5万ドルを要求される... 出演者: Tilda Swinton ... Margaret Hall(マーガレット) Goran Visnjic ... Alek Spera(アレックス) Jonathan Tucker ... Beau Hall(ボウ) Josh Lucas ... Darby Reese(ダービー) オトーサン、 「はまり役!」 ティルダ・スウィントン、さして美人でも若くもありません。 まさに、どこにでもいる3児の母そのもの。 でも、演技はうまいものです。 この映画の掘り出し物は、相手役のゴーラン・ビスンジック。 「いい役をもらったなぁ」 TILDA SWINTON  ティルダ・スウィントン 誕生日 1960/11/5 出身 英ロンドン 祖先は、スコットランドの伝説の王、ロバート1世。 ケンブリッジ大学で政治学や社会学を学び、 在学中に演劇に興味を持ち、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演劇を学ぶ。 80年代に映画監督デレク・ジャーマンと知り合い、 86年「カラヴァッジオ」で映画デビュー。 その後も彼の監督作の常連に。 91年「エドワードU」でベネチア映画祭主演女優賞受賞。 2007年「フィクサー」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 88年にはベルリン国際映画祭の、 98年にはヴェネツィア国際映画祭の、 2004年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務めている。 2009年のベルリン国際映画祭では審査委員長を務める。 芸術家兼劇作家のジョン・バーンとの間に男女の双子。 だが、結婚せず、ニュージーランドの画家との関係が続いている。 出演作 1986年「カラヴァッジオ」 1987年「ラスト・オブ・イングランド」「アリア」 1989年「ウォー・レクイエム」 1990年「ザ・ガーデン」 1991年「エドワードU」 1992年「オルランド」◇ 1993年「ヴィトゲンシュタイン」「リメンバランス/記憶の高速スキャン」      「BLUE」 1996年「イブの秘かな憂鬱」 1997年「クローン・オブ・エイダ」 1998年「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」      「素肌の涙」 2000年「ザ・ビーチ」◆ 2001年「バニラ・スカイ」「ディープ・エンド」 2002年「アダプテーション」◆ 2003年「猟人日記」 2005年「コンスタンティン」◆「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」◆      「ブロークン・フラワーズ」「サムサッカー」 2007年「フィクサー」◇ 2008年「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」◆「バーン・アフター・リーディング」◇ GORAN VISNJIC  ゴーラン・ビスンジック 誕生日 1972/9/9 出身 クロアチア 18歳までクロアチアの軍隊に所属し、降下兵として活躍。 ザグレブで演劇学校に学ぶ。 クロアチア国立劇場のメンバーとして多くの舞台を踏み、 21歳で演じたハムレットで注目を浴びる。 テレビでは「ER/緊急救命室」の小児科医コバッチュ役を 第6シーズンから演じている。 出演作 1995年「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」 1998年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」「ピースメーカー」      「プラクティカル・マジック」◆「ラウンダーズ」 2000年「ノンストップ・ガール」◆ 2001年「ディープ・エンド」 2002年「アイス・エイジ」(声)      「CAPA in Love & War キャパ・イン・ラブ・アンド・ウォー」(声) 2004年「スパルタカス」(TM) 2005年「エレクトラ」 2008年「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」 その他の出演者: Peter Donat ... Jack Hall Raymond J. Barry ... Carlie Nagel Tamara Hope ... Paige Hall Jordon Dorrance ... Dylan Hall Heather Mathieson ... Sue Lloyd Holmes Osborne ... Loan Officer Richard Gross ... Deputy Sheriff Kip Martin ... BYD Franco Delgado ... Barrish Brother Kip Ellwood ... Male Nurse Margot Krindel ... Amber Lloyd User Rating:6.7/10 6,348 votes オトーサン、 「ヒッチコック映画の香気!」 脅迫者が善意のひとになるなんて、 そんな筋書き、いままで見たことありません。 ゴールデン・グローブ ノミネート ・女優賞(ドラマ): ティルダ・スウィントン User Comments: alexduffy2000さん Hollywood, USA 2002年8月9日 サスペンスに富み、独創的だ。 これは、サスペンスに富み、独創的なスリラーだ。 ティルダ・スウィントン演じる追い詰められた母親と ゴーラン・ビスンジック演じる脅迫者。 この2人の関係が、映画を動かしていく。 というのも、スウィントン演じる女性の上品さと誠実さを前に ビスンジック演じる脅迫者が変わっていくのだ。 この映画、9点ではなく、8点にしたい。 その理由は、結末が読めるからだ。 1930年代のハリウッド映画のようだ。 それでも、手に汗にぎる脚本と 出演者全員の力強い演技で、見ごたえのある映画になっている。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「誰だって、息子がゲイと知れば驚くでしょう」 eiji_in_ukさん 2003年6月11日 とりあえず 飽きることなく全編を見る事ができましたし、 ティルダ・スウィントン始め出演者の演技も良かった思います。 サスペンスと言うよりはメロドラマですね。 主人公が一人で悩んで苦しんで、泣いたり焦ったり。 夫の留守を守るのに必死になり過ぎて、 必死にならなきゃいけないほどいろんな事件が起こるのも事実ですけど。 納得いかないのは義理の息子がゲイであり年上の男と交際してると言う事を まるで悪いことしてるみたいに主人公が思う事です。 普通の母親はそう思うものなのかな?


シャレード

オトーサン、 「午後のロードショウ、やってくれるね」 オードリー・ヘプパーン主演のオシャレな映画でした。 でも...残念ながら、リメイクでした。 原題:The Truth About Charlie (2002) 監督:Jonathan Demme 脚本:Peter Stone /Jonathan Demme    Steve Schmidt /Jessica Bendinger Rated PG-13 for some violence and sexual content/nudity. Country:USA/ Germany Language:English / French / Arabic 上映時間:104分 あらすじ: レジーナは、バカンスからパリの自宅へ戻る。 家中が荒らされており、ドミニク警視に尋問されて、 夫が殺されたことを知らされる。 彼女に、救いの手を差し伸べたのは、 バカンス先で知り合ったジョシュアだった。 だが、彼女は、謎の3人組につけ狙われる。 防衛協力局のバーソロミューからは、 夫が公金600万ドルを横領していたことを告げられる... 出演者: Thandie Newton ... Regina Lambert(レジーナ) Mark Wahlberg ... Joshua Peters(ジョシュア) Tim Robbins ... Lewis Bartholomew(バーソロミュー) Christine Boisson ... Commandant Dominique(ドミニク警視) オトーサン、 「主役に華がない...これに尽きる」 THANDIE NEWTON  サンディ・ニュートン 誕生日 1972/11/6 出身 ザンビア 母はジンバブエのショナ族の王女。父は英国人。 政情不安に伴い、英国に移住し、11歳までコーンウォールで過ごす。 その後、ロンドンでモダンダンスを学び、ダンサー志すが怪我で断念。 オーディションに合格し、 91年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」で映画デビュー。 その後、ロサンゼルスへ渡るが、英国アクセントがとれず、仕事に恵まれなかった。 帰国後、ケンブリッジ大学で人類学を学びながら、女優業を続ける。 その後、「M:I−2」でのトム・クルーズの相手役を得て、注目され、 「シャレード」「シェイド」などのヒロイン役が続く。 夫は「オセロ」などの映画監督オリバー・パーカー。 出演作 1990年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」 1993年「プレイデッド」 1994年「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 1995年「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の情事」 1996年「夫の恋人、妻の愛人」 1997年「グリッド・ロック」 1998年「シャンドライの恋」「愛されし者」 2000年「M:I−2」 2002年「シャレード」 2003年「シェイド」 2004年「リディック」 2005年「クラッシュ」 2006年「幸せのちから」◆ 2007年「マッド・ファット・ワイフ」 MARK WAHLBERG  マーク・ウォルバーグ 誕生日 1971/6/5 出身 米マサチューセッツ州ドーチェスター 下層階級の貧しい9人家族で育ち、少年時代はストリートの不良少年だった。 11歳の時に両親が離婚。 12歳の時にブレイク・ダンサーとして活躍し始め、 14歳の時にはエレクトリック・ジェネレイションに所属。 一方で同じ14歳の時、学校を中退し、盗みや麻薬の売買に関わるようになる。 16歳の時、二人のベトナム人の強盗・暴行の罪で逮捕される。 服役中に心を入れ替え、 出所後、人気バンド‘ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック’で成功していた兄の協力で、 自身のラップ・バンド‘マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ’を結成。 91年「MUSIC FOR THE PEOPLE」がヒットし、 カルヴァン・クラインの下着モデルにも起用される。 しかし、過去の逮捕歴が明るみにでて、 マスコミの攻撃でファンの支持を失うと、俳優に転身。 94年「勇気あるもの」で映画デビュー。 96年「悪魔の恋人」で初主演。 他ジョージ・クルーニーと共演した「スリー・キングス」「パーフェクト・ストーム」がある。 2006年「ディパーテッド」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネート。 出演作 1993年「悪女は三度涙を流す」(V) 1994年「勇気あるもの」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」 1996年「悪魔の恋人」◇ 1997年「フェイクディール 偽札」「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・ヒット」 1999年「スリー・キングス」◆「NYPD15分署」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「裏切り者」◇ 2001年「PLANET OF THE APES/猿の惑星」◇「ロック・スター」◇ 2002年「シャレード」 2003年「ミニミニ大作戦」◇ 2005年「ハッカビーズ」◆「フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い」◇ 2006年「ディパーテッド」◆「インヴィンシブル/栄光へのタッチダウン」 2007年「ザ・シューター 極大射程」◇「アンダーカヴァー」◇ 2008年「ハプニング」◇「マックス・ペイン」◇ その他の出演者: Charles Aznavour ... Himself - Chanteur Joong-Hoon Park ... Il-Sang Lee Anna Karina ... Actress Ted Levine ... Emil Zadapec Olga Sekulic ... Junior Military Officer Stephen Dillane ... Charlie Cassius Kumar Wilkinson ... Hercules Sakina Jaffrey ... Sylvia Simon Abkarian ... Lieutenant Dessalines Lisa Gay Hamilton ... Lola Jansco Magali Noel ... Mysterious Woman in Black Raphaelle Gallizzi ... Romantic Taxi Driver Michel Cremades ... Amiable Desk Clerk Agnes Varda ... The Widow Hyppolite Lionel Elie ... African Dignitary Frederique Meininger ... Madame du Lac Manno Charlemagne ... Chez Josephine Maitre D' Pierre Carre ... Bistro Singer Rene Comte ... Shouting Waiter Kenneth Utt ... The Late Monsieur Hyppolite Paula Moore ... Ms. Hoskins User Rating:4.7/10 ( 5,336 votes)IMDb User Rating:4.5/10 ( 84 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いな、当然だけど」 シャレードのリメイクでなかったら、 もう少しスコアが上っていたかも。 User Comments Claudio Carvalhoさん Rio de Janeiro, Brazil 2003年12月26日 「シャレード」をリメイクするとは、何たるアホか! 映画は、芸術だ。 だから、コピーしてはいけない。 誰も、ピカソをコピーしないし、 うまくいったロマンスをコピーしない。 いかに似せても、芸術作品のコピーには、何の価値もない。 だから、偉大な映画のリメイクは、まったく不必要なのだ。 オリジナルの「シャレード」は、傑作ではないが、いい映画だ。 主役が魅力的で、 (オードリー・ヘプパーンとケーリー・グラント) 愉快な状況やせりふがあった。 だが、この映画は、笑止千万。 主演女優と主演男優の選択からして間違っている。 サンディ・ニュートンとマーク・ウォルバーグが、 オードリー・ヘプパーンとケーリー・グラントの役を演じるなんて、 とんでもない。 「シャレード」の楽しみだった オリジナルの筋書きが消えている。 この映画に時間を浪費するなかれ。 オリジナルを買うか、借りるかすべきだ。 ところで、私の友人には、 オリジナルの「シャレード」のせりふを暗唱できる奴がいる。 監督は、原作のすばらしい文章に注意を払わなかったにちがいない。 あるいは、意図的に、作り変えたにちがいない。 採点は、4点。 オトーサン、 「やさしいね、このひと」 イヨネスコさん 2009年11月11日 これはこれでなかなか 初めて見たときは、途中までS・ドーネン版の リメイクだとは気が付きませんでした。 それくらいオリジナル版とは雰囲気が違っています。 (=ヒッチコック風のロマンティックサスペンスの傑作) 冒頭からのアラブ音楽(ライかな?)が、 映画全体の印象を強く決定付けていますね。 なるほど、現在のパリは、 まさに多国籍文化と人種の坩堝なのだなと思わされます。 その迷路のようなパリの街が、 次々と登場する意味ありげな人物たちの思惑を乗せて、 妖しく旋回していきます。 その中に迷い込んだ主演のタンディ・ニュートンも、 なかなか魅力的だと思いました。 サスペンスにしてはやや冗長だし、盛り上がりに欠ける恨みはありますが、 まぁこれはこれでなかなか良いのでは?  個人的には結構楽しめました。


禁断のエバ

オトーサン、 「禁断のエバ?ポルノ映画?」 でも、残念ながら、ラブシーンは、控えめで、 主演女優は、最後まで、衣服を脱ぐことはありませんでした。 邦題は、「ジョセフを想って」でいいのでは? 原題:Dreaming of Joseph Lees (1999) 監督:Eric Styles 脚本:Catherine Linstrum Rated R for some sexuality. Runtime:92 min Country:USA / UK Language:English 上映時間:92分 あらすじ: 1958年、イギリスの田舎町。 製材所で働くエバは夢見る娘だった。 従兄のジョセフが好きだった。 事故で、片足が不自由になっても、好きだった。 いまは地質学者として、イタリアに住んでいる。 そんなエバに、猛烈にアタックしてきたのが、 幼なじみの養豚業者ハリーだった。 ついに押し切られ、交際し、同棲することになる。 だが、妹のジェイニーは、姉の想いを知っていた。 そこで、ジョセフに招待状を出してしまう。 再会した2人は、激しい恋に落ちる... 出演者: Samantha Morton ... Eva(エバ) Rupert Graves ... Joseph Lees(ジョセフ) Lee Ross ... Harry(ハリー) Lauren Richardson ... Janie(ジェイニー) オトーサン、 「うまい女優さんだ」 サマンサ・モートン、揺れる女心を見事に演じています。 相手役のルパート・グレイブスは、好感がもてました。 リー・ロスにとって、ハリーは難しい役でした。 SAMANTHA MORTON  サマンサ・モートン 誕生日 1977/5/13  出身 英ノッティンガム 13歳の時からテレビで活躍。 95年、テレビ・ミニシリーズ「BAND OF GOLD」で注目される。 97年、「ジェイン・エア」でタイトルロールを演じる。 99年「ギター弾きの恋」でアカデミー賞と ゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネート。 2003年「イン・アメリカ」で2度目のアカデミー賞助演女優賞ノミネート。 2000年5月、俳優チャーリー・クリード・マイルズとの間に娘が生まれた。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1997年「ジェイン・エア」「アンダー・ザ・スキン」◇ 1999年「ギター弾きの恋」◆「禁断のエバ」 2002年「マイノリティ・リポート」◆「モーヴァン」 2003年「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」◆「CODE46」◇ 2004年「Jの悲劇」「リバティーン」◇ 2005年「名犬ラッシー」◆ 2007年「エリザベス:ゴールデン・エイジ」◆ RUPERT GRAVES  ルパート・グレイブス 誕生日 1963/6/30 出身 英エイボンシャー 出演作 1986年「眺めのいい部屋」 1987年「モーリス」 1988年「ハンドフル・オブ・ダスト」 1992年「ダメージ」「天使も許さぬ恋ゆえに」 1994年「英国万歳」「ルパート・グレイブス/極悪非道」 1996年「ディファレント・フォー・ガールズ」◇ 1997年「ミセス・ダロウェイ」 1999年「禁断のエバ」 2002年「EX エックス」 2005年「Vフォー・ヴェンデッタ」 その他の出演者: Holly Aird ... Maria Frank Finlay ... Father Nicholas Woodeson ... Mr. Dian Felix Billson ... Robert Vernon Dobtcheff ... Italian Doctor Miriam Margolyes ... Signora Caldoni Freddy Douglas ... Danny Richie Tonge ... Nude Model Harry Selby ... First Boxer Juan Thomas ... Referee Emma Cunniffe ... Red-Haired Girl User Rating:5.8/10 489 votes オトーサン、 「極上の昼メロだ」 BBCのTVドラマで活躍していたエリック・スタイルズの 監督デビュー作です。 モントリオール世界映画祭ノミネート ・グランプリ :エリック・スタイルズ User Comments joyincmajorさん U.S.A. 2001年7月7日 忘れ難い 好奇心から、ビデオ店で、この映画を選んだ。 嬉しい驚きだった。 サマンサ・モートンのエバ役は、絶妙で信じられる。 物静かな娘で、いとこの地質学者を深く愛している。 彼は、遠く離れたところに住んでいるのだ。 ルパート・グレイブスについては、知らなかったが、 彼もまた素晴らしかった。 個人的な悲しみを湛えた孤独な男なのだ。 助演陣も最高。 この映画、何度も見た。 将来、また借りることになるだろう。 忘れ難い映画だ。 オトーサン、 「同感!」 妹のジェイニーは、キューピッド役ですから、 天使のように可愛くなくては。 インフェリーさん 2009年11月14日 ジェイニーが可愛かった 日本では劇場未公開らしいアメリカ・イギリス合作の恋愛もの。 なかなか面白かったです。 話としては僕のあまり得意ではない、 三角関係的な恋愛に発展していくのですが 描写がとても丁寧で、 また各人の性格や言動が憎めないもので 観ているのがつらいけど面白かったです。 ハリーの性格というか思い込みもよくないけれど きっちりしないエバにも非はあります。 誰が悪いというわけでなく、 こじれてしまう感情の流れにため息を吐きたくなりますね。 でもこういうことも現実に起こりうるから怖いです。 オチがああなったのは恋愛ものではセオリーなのでしょうか。 わかりません。 あとまったく関係ないけど エバの妹のジェイニーが可愛かったです。 ああいう妹がいたら溺愛してしまいそう。


Disney'sクリスマス・キャロル

オトーサン、 「クリスマスには、まだ早いけど」 それに、ディズニー映画なら子供向けでしょう。 でも、今月は、フリーなので、見に行きました。 原題:A Christmas Carol (2009) 監督:Robert Zemeckis 原作:Charles Dickens 脚本:Robert Zemeckis Genre:Animation / Drama / Family / Fantasy Rated PG for scary sequences and images. 上映時間: あらすじ: 19世紀半ばのロンドン。 金貸しの守銭奴スクルージは クリスマスイブに浮かれた世間に悪態をつき、 寄付を求める貧しい人々にも怒鳴り帰す始末。 町の嫌われ者であるそんな彼の前に、 かつての共同経営者で7年前に亡くなったマーレイの亡霊がやってくる。 声の出演者: Jim Carrey ... Scrooge / Ghost of Christmas (スクルージ/亡霊) Gary Oldman ... Bob Cratchit / Marley / Tiny Tim (ボブ/マーレイ) オトーサン、 「ジム・キャリー、どんどんいい役者になっていくね」 その他の出演者: Robin Wright Penn ... Fan / Belle Colin Firth ... Fred Steve Valentine ... Funerary Undertaker / Topper Daryl Sabara ... Undertaker’s Apprentice / Tattered Caroler / Beggar Boy           Peter Cratchit / Well-Dressed Caroler Sage Ryan ... Tattered Caroler Ryan Ochoa ... Tattered Caroler / Beggar Boy / Young Cratchit Boy          Ignorance Boy / Young Boy with Sleigh / Tiny Tim Bobbi Page ... Tattered Caroler / Well-Dressed Caroler Ron Bottitta ... Tattered Caroler / Well-Dressed Caroler Sammi Hanratty ... Beggar Boy / Young Cratchit Girl / Want Girl Julian Holloway ... Fat Cook / Portly Gentleman #2 / Business Man #3 Cary Elwes ... Portly Gentleman #1 / Dick Wilkins / Mad Fiddler / Guest #2 / Business Man #1 Bob Hoskins ... Mr. Fezziwig / Old Joe Jacquie Barnbrook ... Mrs. Fezziwig / Fred’s Sister-in-Law / Well-Dressed Caroler User Rating:7.2/10 ( 2,379 votes)IMDb User Rating:6.7/10 ( 48 votes)Yahoo! オトーサン、 「大人向けかも」 User Comments Troy_Campbellさん Sydney, Australia 2009年11月6日 多くの家族向け映画よりも、 子供も大人も多くを得ることができるだろう。 ロバート・ゼメキス監督は、 「ポーラー・エクスプレス」(2004)を撮ったあと、 3D映画に専念すると誓った。 モーション・キャプチャー技術を使用し、決して従来の映画には戻らないと。 何だって?なんで、そうするのだ? 映画ファンは、「フォレスト・ガンプ/一期一会」や 「バック・トゥー・ザ・フューチャー」三部作をつくった男が?と困惑した。 「ロジャー・ラビット」を撮ったのは、誰なんだ? 「コンタクト」と「キャスト・アウェイ」は、愚かな3Dビジネスを受け入れるのか。 おそらく、ゼメキスは、我々よりも賢かったのだ。 いい3D映画を開発しようという誓いを実現するには、5年の歳月を要した。 ついに、彼は何かをつかんだようだ。 3Dを使ったというのは、 この素晴らしい寓話の単なるPRのためではなかった。 まさに、寓話を強化しているのだ。 出だしのシーンは、今年最高のもの。 古いヴィクトリア調の町を俯瞰していき、 スクルージの住まいを写す。 だが、それで終わりではない。 2度ほど飛翔シーンがあって、 かけっこの追跡シーンがあって、 モーション・キャプチャー技術と3Dの可能性を示してくれる。 わずかな不満といえば、 3Dの眼鏡ではすべてが暗くみえるし、鈍い。 とくに、照明が暗いシーンがそうだ。 原作は、有名なチャールズ・ディケンズの小説だ。 ゼメキスは、原作に忠実で、あえて、 笑いの少ない家族映画をつくったのだ。 直視しようではないか。 スクルージの物語は、軽いお笑いではないのだ。 深紅の目をした悪魔の馬たちに乗って、 破れた顎の亡霊たちと骸骨になった男たち こいつには、 驚かされる。 だけど、それは悪いことか? 全然。 いつも甘ったるい映画をみては、 後悔している若者たちや年寄りたちが 恐怖に怯えるのを見るのは救いだ。 お笑い映画よりも、効果は持続するだろう。 スクルージの声を子供時代から老人まで演じ、 かつ、3人のクリスマスの亡霊を演じるのは、ジム・キャリー。 いい仕事をしている。 いつもの甲高い声から数百デシベル落としている。 いろいろなシーンで、彼だとは気づきにくい。 その結果、ゼメキスは、典型的なジム・キャリー作品よりも、 2フィートほど上のレベルを狙ったのだろう。 助演陣はベテラン揃い。 ゲイリー・オールドマン、ボブ・ホスキンス、コリン・ファース、ロビン・ライト・ペンが、 第1級の水準だ。 暗く不機嫌な雰囲気は、最初はショックだが、 最後には、 多くの家族向け映画よりも 子供も大人も多くを得ることができるだろう。 大スクリーンで見るといい。 オトーサン、 「好意的な批評だ」 前田有一さん 2009年11月13日 19世紀の原作が今でも通用することの意味 チャールズ・ディケンズの原作は、 これまで50回以上も映像化されたといわれるほどだから、 あらすじは誰もが知っていることだろう。 本作のタイトルにあるディズニーも、 以前にアニメーション作品として発表したことがある。 だがしかし、今回のそれは驚くほどタイムリーで、 かつ適切な映画化だったのではないかと強く感じた。 (既出 あらすじ紹介) 守銭奴の男がクリスマスの奇跡を体験して、 (それがどんなものかは未見の方のために伏せる) 自らの過ちに気づく教訓的な感動ストーリー。 この原作が発表されたのは、かつてイギリスが 「日が沈まない帝国」=覇権国家として君臨していた19世紀の半ば。 庶民の貧困生活をリアリティ豊かに描くと同時に、 富めるものの傲慢さを戒め、助け合う大事さを語るその内容は、 当時の激しい格差社会で生きる人々の共感を集めた。 時が過ぎて今、同じように覇権国家でありながら世界有数の格差社会となったアメリカ。 そこでこの、金融マンが痛い目にあう物語を公開するのだから、 さすがは時事ネタ連動性の高いハリウッド。 涼しい顔で古典を映画化しているように見せながら、 その実、金融危機でこっぴどい思いをしたウォール街のエリートたちに 倫理の大切さを説いている、というわけだ。 それでも、単なる金持ち叩きでなく、 スクルージを魅力的で説得力あるキャラクターにするあたりがうまい。 いま、この映画にシンパシーを感じる人は、限りなく多いはずだ。 ディケンズからの教訓は、英国から米国に覇権が移り変わった現代でも、 まったくもって有効である。 人類の歴史は常に繰り返しである事が、 この内容が古びていないことからも証明されている。 この、古いが新しいストーリーを、 最新のデジタル3D作品として映像化するあたりも心憎い。 しかもこの立体加減がじつにメリハリを感じさせるもので、 私が今年みた中でも一番の「飛び出し度合い」であった。 音響も立体感にあふれ、まるで雨音につつまれるような体験をすることができる。 アクションシーンとドラマの切り替わりのバランスもいい。 ロバート・ゼメキス監督が「ポーラー・エクスプレス」「ベオウルフ/呪われし勇者」と 進化させてきたパフォーマンス・キャプチャー&CGアニメーションの技術は、ここで頂点に達した。 子供が本気で怖がってしまうであろう不気味なビジュアルも素晴らしい。 ラストシーンはもっと明るい色調にして、 そこまでのダークなムードとのコントラストを強調したいところだが、 これが立体映画の限界か、やや不発気味。 そこが唯一、惜しいところだ。 小さな子供のいる方は、こういういい映画を積極的に鑑賞してほしいと思う。


影武者

オトーサン、 「世界の黒沢、第3弾か」 カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の名画とか。 「これも3時間は長いなぁ」 主演は、三船敏郎と思っていたら外れました。 せりふがよく聞きとれないのも残念です。 影武者(1980) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 井手雅人 Genre: Drama / Action 上映時間 179分 あらすじ: 家康の野田城攻めのあと、 武田信玄は、鉄砲で撃たれ、遺言を残して死ぬ。 「三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」 弟の信廉は、戦国版図を一変する死を打ち消すため影武者を立てる。 信玄と瓜二つのため磔刑を免れた盗人だ。 戦国の雄・信玄として生きることは困難を極めたが、 “影"は次第に威厳をそなえるようになっていく。 家康の攻撃への対処に、藩は2分された。 “影"は「動くな、山は動かぬぞ」と裁定を下すが、 勝頼は、独断で兵を動かしてしまう... 出演者: 仲代達矢 .... 武田信玄/影武者 山崎努 .... 武田信廉 萩原健一 .... 武田勝頼 隆大介 .... 織田信長 油井昌由樹 .... 徳川家康 オトーサン、 「うーん、違和感あり」 仲代達矢さん、うまい役者ですが、 この武田信玄/影武者は、ミスキャストでは? その他の出演者: 根津甚八 .... 土屋宗八郎(近習) 大滝秀治 .... 山県昌景(侍大将) 桃井かおり .... お津弥の方(側室) 倍賞美津子 .... 於ゆうの方(側室) 室田日出男 .... 馬場信春(侍大将) 志浦隆之 .... 内藤昌豊(侍大将) 清水紘治 .... 跡部大炊助(侍大将) 清水のぼる .... 原昌胤(侍大将) 山本亘 .... 小山田信茂(侍大将) 杉森修平 .... 高坂弾正(侍大将) 油井孝太 .... 武田竹丸 山中康仁 .... 森蘭丸 音羽久米子 .... 竹丸付き老女 山下哲夫 .... 丹波長秀 阿藤海 .... 雨宮善二郎(近習) 江幡高志 .... 托鉢僧(乱波) 島香裕 .... 原甚五郎(近習) 田辺年秋 .... 傀儡子(乱波) 井口成人 .... 温井平次 山口芳満 .... 塩売り(乱波) 金窪英一 .... 甘利おくら(小姓) 杉崎昭彦 .... 信玄を狙撃した足軽 宮崎雄吾 .... 友野又市(小姓) 栗山雅嗣 .... 泥武者(野田城) 松井範雄 .... 酒井忠次 矢吹二朗 .... 伝騎 土信田泰史 .... 石川数正 曽根徳 .... 本多平八郎 フランシスコ・セルク .... 宣教師 アレキサンダー・カイリス .... 宣教師 加藤敏光 .... 医師付きの小者 清水利比古 .... 上杉謙信 志村喬 .... 田口刑部 藤原釜足 .... 医師 浦田保利 .... 観世流 金子有隣 .... 鏑馬武田流司家 User Rating 7.4/10 ( 561 votes) オトーサン、 「後半、だれたな」 アカデミー賞外国語映画賞ノミネート ・美術監督・装置 カンヌ国際映画祭受賞 ・パルム・ドール 黒澤明 User Comments: ゆうちゃんさん 2008年6月25日 勝新の“影武者”が見たかった。 巨匠黒澤明監督が、世界中の映画関係者の期待を一身に背負って 作り上げた時代劇スペクタル作品。 武田信玄の影武者として生きた一人の男の悲劇と、 主人の遺言を守りながら戦場に散っていった家臣たちの辛苦を描いている。 この映画を観た俳優勝新太郎が 「自分が出ていればもっと良い映画になった」と発言したといいます。 撮影開始直後に主役降板されたことは、あまりに有名。 私も「勝新だったらな」と思う。 この映画に登場する武田信玄と影武者の一人二役は、 最初から勝新太郎のために書かれたものだといいます。 威厳ある信玄と、悪態をつく卑しい身分の元盗賊。(一人二役)この対峙。 この両極端の二面性を持つ役者は、やはり勝新太郎の方だと思う。 卑しい盗賊を仲代達也が演じても多少の無理は否めない。 過去の黒澤作品に登場する仲代達也の役回りを見て それは黒澤監督自身が一番感じていたのではないでしょうか? それでも、これだけ完成された作品に仕上げ、観客を満足させるのですから、 世界の黒澤と言わしめるのでしょう。 オトーサン、 「丁寧にみているねぇ」 verkhovenskyさん 2009年3月15日 老境 「影武者」はドラマとしてよく出来てゐるとは申せません。 盗人が影武者にRAなつてから、用済みで追ひ出されるまで、 信玄の死を隠し通す苦心のエピソードを羅列する構成であり、 劇的な組み立てが弱いからです。 それにこの主人公は、まさしく単なる信玄の影法師で、 観客を惹きつける特徴も魅力もなく、 それがそのまま作品の欠点になつてしまつてゐます。 監督の意図は、やうやく意に適ふ表現が可能になつたカラーフィルムにより、 武将や女人の絢爛たる衣裳、豪壮な構への城郭、重厚な内部の造作、贅をつくした調度品、 作戦の評定、騎馬や足軽の整然とした進軍、凄まじい突撃... つまり戦国時代の文化を再現することにあつたのでせう。 能の鑑賞、信長と家康が酌み交はすワイン、信長の有名な幸若舞など、 本筋とは全く関係のない描写こそ、この映画の狙ひであリ、 大変緩いテンポになるのもかまはず、くどくどとディテールにこだはつてゐます。 高天神城の攻防戦などは、観客が期待する戦闘描写とも、 黒澤の過去の作品とも懸け離れた、まるで閲兵か何かのやうな、 ものものしい儀式と化してをります。 思へばルキノ・ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」も、 狂王のエピソードを羅列する傍ら (影武者よりはまだしも描き甲斐のある人間ではあります)、 19世紀のバイエルン文化を徹底的に描いた作品でした。 冒頭の戴冠式の壮麗さは他に類を見ないでせう。 そして「影武者」同様…通して観るのは苦痛です。 10分やそこら、1枚の絵を見つめるならともかく、 2〜4時間の時間芸術をかういふ調子でやられるのは堪りません。 今はDVDのおかげで、休憩しながら観られるのが救ひです。 「影武者」の初公開時、萩原健一はスターでしたが、 こんなに声量が乏しく、発音不明瞭なのかと私はびつくりしたものです。 機器がデジタル化した今も、相変はらず出演者中ただ一人、台詞が聞き取れません。 役者としては致命的です。 これで歌手だつたのだから驚きです。


イングロリアス・バスターズ

オトーサン、 「どういう了見だ?」 つまらなかったら返金するとあるので、引きました。 でも、あのタランティーノ監督作品というので、 日曜日だというのに、見に行きました。 「あれ?観客が少ないなぁ」 原題:Inglourious Basterds (2009) 監督・脚本:Quentin Tarantino Genre:Drama / War Rated R for strong graphic violence, language and brief sexuality. Country:USA / Germany Language:English / German / French / Italian 上映時間:153分 あらすじ: 1944年6月、ドイツ占領下のフランス。 田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人少女ショシャナは 冷血にして狡猾なランダ大佐の追跡を逃れる。 数年後、ショシャナは、パリの映画館主となっていた。 ドイツ人兵士フレデリックに言い寄られる。 フレデリックは、宣伝文化相ゲッペルスを口説いて、 自分が軍の英雄として主演するナチスの宣伝映画を ショシャナの映画館で上映し、いい格好をしようとしたのだ。 総統ヒトラーはじめナチス高官が一同に集結する! 復讐に燃えていたショシャナにとっては、 これは、まさに千載一偶のチャンスだった。 一方、この情報を入手した英軍は、映画館を爆破し、 ナチス首脳部を全員抹殺すべく動き出す。 作戦の白羽の矢がたったのは、 アルド中尉率いる“イングロリアス・バスターズ”だった。 ユダヤ系アメリカ人の極秘部隊で、 ナチスの将校を次々と残虐な手口で殺していた連中だ。 アルド中尉は、映画女優でスパイのブリジッドと接触する。 一方、ナチスの側では“ユダヤ・ハンター”の異名をとる あのランダ大佐が動き出していた... 出演者: Brad Pitt ... Lt. Aldo Raine(アルド中尉) Christoph Waltz ... Col. Hans Landa(ランダ大佐) Melanie Laurent ... Shosanna Dreyfus(ショシャナ) Daniel Bruhl ... Pvt Fredrick Zoller(フレデリック) Diane Kruger ... Bridget von Hammersmark(ブリジット) オトーサン、 「ランダ大佐がいい!」 クリストフ・ヴァルツが、 冷血にして狡猾な将校を見事に演じています。 ブラッド・ピットは、準主役でした。 CHRISTOPH WALTZ クリストフ・ヴァルツ 誕生日 1956/10/4 出身地 オーストリア・ウィーン 両親はセット・デザイナー ウィーンのMax Reinhardt Seminarと ニューヨークのLee Strasberg Theatre and Film Instituteで 演技を学んだ。 ドイツ語、英語、フランス語を流暢に話せる。 2009年、「イングロリアス・バスターズ」で カンヌ国際映画祭・男優賞を受賞。 出演作 1982年「トルスタンとイゾルデ」 2000年「エネミー・アクション2」「私が愛したギャングスター」      「サバイバル・ゲーム」 2001年「アッシャ 洞窟の女王」 2009年「イングロリアス・バスターズ」 その他の出演者: Eli Roth ... Sgt. Donny Donowitz Michael Fassbender ... Lt. Archie Hicox Til Schweiger ... Sgt. Hugo Stiglitz Gedeon Burkhard ... Cpl. Wilhelm Wicki Jacky Ido ... Marcel B.J. Novak ... Pfc. Smithson Utivich Omar Doom ... Pfc. Omar Ulmer August Diehl ... Major Dieter Hellstrom Denis Menochet ... Perrier LaPadite Sylvester Groth ... Joseph Goebbels User Rating:8.5/10 ( 88,934 votes)IMDb            Top 250: #51 User Rating:7.1/10 ( 188 votes)Yahoo! オトーサン、 「珍しいな」 Yahoo!の評価が、IMDbを下回るとは。 その理由は、グロい、ブラピの出番が少ない、 それにどう考えてもデート向きでないからのようです。 カンヌ国際映画祭受賞 ・男優賞:クリストフ・ヴァルツ 同ノミネート ・パルム・ドール:クエンティン・タランティーノ User Comments terrygiu2000さん Italy 2009年10月5日 クエンティン・タランティーノの頭皮ハンター 繰り返し言うぞ。 復讐が、クエンティン・タランティーノ映画の真骨頂だ。 今回は、ユダヤ人のダーティ連中が、自らの手で決着をつける。 タランティーノは歴史を書き換え、 第2次世界大戦をコミカルなタッチで圧縮した。 面白いが、無意味だ。 議論の余地がある歴史的ポイントをアレンジしている。 オーケー。 こいつは、映画だ。 2時間半持ちこたえている映画だ。 出だしのクリストフ・ヴァルツの演技がいい。 微妙で耐えられない緊張感がある。 ヴァルツは、すべてのナチスの悪者たちを体現している。 われわれは、この男を愛し、憎む。 それほど輝かしい創造物だ。 (わがイタリア人には、マルチ言語版で見るように勧める。 イタリア語版は、全くも別の映画になっている。 イタリア語版では、いくつかの楽しい対話がない) ブラッド・ピットは、一躍世界的な俳優になったが、 主役らしい顔をしているし、掲載順も1位で、実に素敵だ。 ダイアン・クルーガーも好演している。 (彼女は、70年代からタランティーノの下らぬアクション映画の 常連で、いわば彼の女神なのだ) その他の出演者も、いい感じ。 ウィンストン・チャーチルを演じたロッド・テイラーのようだ。 日曜日の午後、見るには最適。 オトーサン、 「このひと、事情通だな」 ASHさん 2009年11月21日 こいつは俺の最高傑作だ! 先行上映の「2012」とどっちにしようか悩んだ末、 「やっぱタラちゃんの待望の新作、イングロっしょ!」 ということで本作をチョイス。 つまらなかったら返金するだなんて調子のいいことぶっこいてるみたいだけど、 それ以前に客が来てねぇよ!  都心部ではどうか知らんが、話題先行だった割に この客足だと早期上映終了が濃厚な雰囲気。 R15+という視聴制限が響いたのか? 往々にしてタラちゃんの映画はいつもそうだけど、 人物関係がかなり複雑に入り組んでいて、おまけに台詞もやたらと多く、 さらには上映時間が2時間33分と長尺なので気軽に観るタイプの映画じゃないけれど、 不思議とその長さがあまり気にならなかったから、 今回もタラちゃんが発するビートにまんまとノセられてしまっていたというわけだ。 相変わらず音楽の使い方もカッコいいんでシビレるわね。 ナチスどもはぶち殺されて当然の存在という前提でお話が進んで行くので、 ナチスがどんなことをしてきたのかは知識として知っておかなければいけない。 もっとも、ナチスが何であるかを知らないような人はあまりいないだろうけど。 でないと、バスターズがあまりにも容赦がないもんだから、 下手すると痛快を通り越して、「これじゃあんまりなんじゃないの?」 とさえ思えてくる人もいるだろうから。 無抵抗の捕虜をバットでぶん殴るシーンは、 相手がナチスだと分っていても、内臓にクルね。 本当に頭部を殴打された人が見せるような反応をしてるんだもの。 バスターズのナチス壊滅作戦と、ショシャナの復讐劇が同時進行し、 総統も出席するというプレミア上映が行われる映画館で 怒涛のクライマックスを迎えるのだが、 映画のフィルムそのものを使ってナチスを一掃しようというアイデアがイカす。 プロパガンダ映画を観ながら大喜びしていたナチス連中が、 その映画がクライマックスを迎えると同時に抹殺される。 「ワルキューレ」と違ってこの映画では総統は蜂の巣にされる。 タラちゃんはナチスやファシズムに対して相当な嫌悪感を抱いているのがよく分る。 逃げ惑う人々を無差別に機銃掃射とは!! 僕は欧州製の戦争映画を殆ど観ていないため、 タラちゃんお得意の引用が散りばめられた映画なのだとは思うが、 何をネタにしているのかが分ればもっと愉しめたかと思うとチト残念。 だいたい、この映画の元ネタである「地獄のバスターズ」ですら知らないんだから。 モリコーネのスコアも引用してあるみたいだけど、 こういう出典が分かる人には堪らない魅力を放っている映画だと思う。 マカロニ戦争映画は、あまり観る機会に恵まれなかったからなぁ…(と、言い訳)。 バスターズの面々が一様に冴えないルックスの奴らばかりなのが面白い。 彼らをまとめるリーダーのレイン中尉もかっぺ丸出しの喋り方で、 お世辞にも頭のいい人には見えない。 イタリア語が話せるというレイン中尉は、プレミア上映にまんまと紛れ込むが、 あの間の抜けた受け答えが妙に可笑しい。 SSのランダ大佐の方がずっと切れ者に見えちゃうのだから始末が悪い。 それにしても、ランダ大佐の憎々しさはどーよ!!  誰もが嫌悪感を覚えるキャラを演じたクリストフ・バルツ、お見事!  映画を面白くするのは悪役の憎たらしさがあってこそ。 一応、ブラピがクレジットのトップを飾るが、群像劇なので主演とはいえない。 でも、レイン中尉を嬉々として演じているのがよく分かる。 誇り高きドイツ兵を、かっぺ丸出しのアメリカ人のオッサンが ぶちのめすところに面白さがあるんだと思う。 ラストでランダ大佐の額に鉤十字を刻むシーンがエラくリアルで、 観ているコチラにもその痛さが伝わる。 頭皮をナイフでゾリゾリとひっぺがすシーンも、怖ぇ! メラニー・ロランという女優さんは初めて知った。 強引に呼び出されたナチスの会食で、 ショシャナが宿命の敵であるランダ大佐と図らずも再会してしまうくだりが抜群にイイ。 彼女の毅然とした表情だけを見せて、 心の中では何を考えているのかを観客に想像させている。 毎度の事ながら、タラちゃんの女優使いにはいつも感心させられるのです。 ジュリー・ドレフュスもまた呼ばれたみたいだし (相変わらず可哀相な役だけど)。 自分の映画にもチョイ役で出てくるイーライ・ロス。いい味出してるわ。 劇中劇「国民の誇り」の演出はイーライなんだぁ!  なかなかカッコいい戦争映画に仕上がっているじゃない。 ホラーばかりじゃなく、一度はアクション映画も撮ってよ。 で、Dr.イービルみたいな喋り方のマイク・マイヤーズ、なぜ呼ばれたの? ゾーイ・ベルがスタントとして参加しているのを発見!


隠し砦の三悪人

オトーサン、 その昔、見たことがあります。 最近、リメイクを見た後で、見てみました。 「全然、ちがう!別格だ!!」 映画史上に燦然と輝く名画でした。 原題:隠し砦の三悪人(1958) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 菊島隆三/ 小国英雄/ 橋本忍 Genre:Suspence/Action 上映時間 139分 あらすじ: 戦国時代、秋月家が山名家が敗れた。 一攫千金を夢見た百姓の太平と又七は、 戦に負け、途方に暮れていたが、 偶然に、沢に流れ出した黄金の一部を発見する。 それは、秋月家の武将・真壁六郎太が、 雪姫を擁して、山中の泉に隠した軍資金の黄金だった。 太平と又七は、六郎太にみつかり、 隠し砦に連行され、あわや打ち首にならんとするとき、 苦し紛れに、逃亡ルートを口にする。 なるほど、妙案かも。 六郎太は、二人に黄金を背負わせ、 雪姫を守りながら、敵地を通って、 友好国・早川領へ抜けようとする。 無事、国境の関所を通過したものの、 山名の侍大将・田所兵衛が立ちふさがった。 出演者: 三船敏郎 .... 真壁六郎太 上原美佐 .... 雪姫 藤田進 .... 田所兵衛 藤原釜足 .... 又七 千秋実 .... 太平 オトーサン、 「このコンビ、描写が最高!」 藤原釜足の又七、千秋実の太平、強欲コンビ。 仲の良し悪しも、すべて欲がらみ。 ウォール街の連中も顔負けです。 でも...三船はいいね。 経歴を見ると、思わず襟を正したくなります。 TOSHIROU MIFUNE  三船敏郎 誕生日 1920/4/1-1997/12/24 出身 中国山東省 父親は、貿易商、写真業。 大連中学卒業後、満洲国の陸軍第七航空教育隊に配属。 滋賀県八日市の第八航空教育隊に写真工手として配属。 戦後、先輩の大山年治(東宝撮影所撮影部)の縁で、 俳優の面接を受け、黒澤明に目をつけられ、補欠採用される。 47年、「銀嶺の果て」でデビュー。 48年、黒澤監督「酔いどれ天使」の野性味あふれる演技で、一躍人気に。 以後、ヴェネツィア国際映画祭 男優賞を2度受賞し、 「世界のクロサワ」の黒澤明と共に「世界のミフネ」と呼ばれた。 海外作品出演も多数。 出演作(★印は黒澤明監督作品) 1947年「銀嶺の果て」「新馬鹿時代 前篇」「新馬鹿時代 後篇」 1948年★「酔いどれ天使」 1949年★「静かなる決闘」「ジャコ万と鉄」「野良犬」 1950年「石中先生行状記」「脱獄」★「醜聞(スキャンダル)」      「婚約指環」★「羅生門」 1951年「愛と憎しみの彼方へ」「悲歌」★「白痴」「海賊船」「戦後派お化け大会」      「完結 佐々木小次郎 巌流島決闘」「馬喰一代」「女ごころ誰が知る」 1952年「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」「霧笛」「西鶴一代女」      「金の卵 Golden Girl」「戦国無頼」「東京の恋人」「激流」「港へ来た男」 1953年「吹けよ春風」「抱擁」「ひまわり娘」「太平洋の鷲」 1954年★「七人の侍」「宮本武蔵」「潮騒」「密輸船」 1955年「男性No.1」「天下泰平」「続天下泰平」「男ありて」「続宮本武蔵 一乗寺の決闘」      ★「生きものの記録」 1956年「決闘巌流島」「黒帯三国志」「暗黒街」「愛情の計算」「妻の心」「ならず者」      「囚人船」 1957年★「蜘蛛巣城」「嵐の中の男」「この二人に幸あれ」「柳生武芸帳」      「危険な英雄」★「どん底」「下町」 1958年「柳生武芸帳 双龍秘剣」「東京の休日」「無法松の一生」「弥次喜多道中記」      「人生劇場 青春篇」★「隠し砦の三悪人」 1959年「暗黒街の顔役」「或る剣豪の生涯」「戦国群盗伝」「独立愚連隊」「日本誕生」 1960年「暗黒街の対決」「国定忠治」「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」      「男対男」★「悪い奴ほどよく眠る」「サラリーマン忠臣蔵」 1961年「大阪城物語」「続サラリーマン忠臣蔵」★「用心棒」「ゲンと不動明王」      「価値ある男」 1962年★「椿三十郎」「どぶろくの辰」「続社長洋行記」「忠臣蔵 花の巻 雪の巻」 1963年「太平洋の翼」★「天国と地獄」「五十万人の遺産」「大盗賊」 1964年「士魂魔道 大龍巻」 1965年「侍」★「赤ひげ」「姿三四郎」「大平洋奇跡の作戦 キスカ」「血と砂」 1966年「暴れ豪右衛門」「大菩薩峠」「奇巌城の冒険」「怒濤一万浬」 1967年「上意討ち 拝領妻始末」「日本のいちばん長い日」「グラン・プリ」 1968年「黒部の太陽」「連合艦隊司令長官 山本五十六」「祇園祭」      「太平洋の地獄 Hell in the Pacific」 1969年「風林火山」「栄光への5000キロ」「日本海大海戦」「赤毛」 1970年「新選組」「座頭市と用心棒」「幕末」「待ち伏せ」      「ある兵士の賭け」「激動の昭和史 軍閥」 1971年「レッド・サン Red Sun 」 1975年「太陽にかける橋/ ペイパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ Midway 」 1977年「人間の証明」「日本の首領 野望篇」 1978年「柳生一族の陰謀」「犬笛」「お吟さま」「日本の首領 完結篇」      「赤穂城断絶」「水戸黄門」 1979年「Winter Kills」「金田一耕助の冒険」「隠密同心 大江戸捜査網」 1980年「1941」「仁川 インチョン!」「二百三高地」「将軍 SHOGUN」 1982年「制覇」 1983年「日本海大海戦 海ゆかば」「大統領の堕ちた日」 1984年「海燕ジョーの奇跡」 1985年「聖女伝説」 1986年「玄海つれづれ節」 1987年「シャタラー」「男はつらいよ 知床慕情」「竹取物語」 1989年「春来る鬼」「cfガール」「千利休 本覺坊遺文」 1991年「ストロベリーロード」「兜 KABUTO」 1995年「深い河」 1996年「シャドー・オブ・ウルフ」「ピクチャーブライド」 (海外出演作) 1961年「価値ある男」 1967年「グラン・プリ」 1968年「太平洋の地獄 Hell in the Pacific」 1971年「レッド・サン Red Sun」 1975年「太陽にかける橋/ペーパー・タイガー」 1976年「ミッドウェイ Midway」 1979年「1941」 1980年「将軍 SHOGUN」 1983年「大統領の堕ちた日」 1987年「シャタラー」 1991年「兜 KABUTO」 1996年「シャドウ・オブ・ウルフ」「ピクチャーブライド」 その他の出演者: 志村喬 .... 老将長倉和泉 三好栄子 .... 老女 樋口年子 .... 百姓娘 藤木悠 .... 峠の関所番卒 笈川武夫 .... 峠の関所番卒 土屋嘉男 .... 早川方の騎馬侍 高堂国典 .... 立札の前の男 加藤武 .... 落武者 三井弘次 .... 山名の番卒 小川虎之助 .... 橋の関所奉行 佐田豊 .... 橋の関所番卒 上田吉二郎 .... 人買いの親爺 沢村いき雄 .... バクチの男 大村千吉 .... 秋月の雑兵 小杉義男 .... 秋月の雑兵 中島春雄 .... 秋月の雑兵 堺左千夫 .... 六郎太に捕まえられる雑兵 谷晃 .... 六郎太に捕まえられる雑兵 佐藤允 .... 山名の足軽 中丸忠雄 .... 屈強な若者 緒方燐作 .... 屈強な若者 熊谷二良 .... 山名の足軽 広瀬正一 .... 山名の雑兵 西条康彦 .... 山の若武者 日方一夫 .... 足軽 千葉一郎 .... 足軽 山口博哉 .... 荷車を追う騎馬武者 User Rating: 8.8/10( 552 votes)Yahoo! オトーサン、 「文句なしの名画」 みんなが影響される理由がよく分かります。 ベルリン国際映画祭受賞 ・監督賞 黒澤明 ・国際評論家連盟賞 User Comments: ヌートリアEさん 2006年9月4日 千秋実、藤原釜足とのやり取りはもう名人芸。素晴らしい。 時代劇というかお伽話と時代劇を折衷させたファンタジーと言うべき物語。 やはり演出の素晴らしさが随所に際立っている。 例えば立ち姿の素晴らしいこと。 常に雪姫は立っているときも座っているときも堂々と足を開いている。 これは構図の安定感を生み出している。 お話は本当にファンタジーなので、 大人の僕たちへの純な贈り物と考えていい代物だし楽しいです。 でもその分スケール感が矮小になったのも事実。 上原美佐はセリフがどうも上ずっていてはらはらしたが、 唖の役割をしてから逆に演技が良くなり、 まさかそのために唖としてのシーンを用意したのではないとは思うが、面白い。 千秋実、藤原釜足とのやり取りはもう名人芸。素晴らしい。 オトーサン、 「まったく同感!」 黒美君彦さん 2003年11月12日 映画の快楽 黒澤明が映画的な面白さを徹底追求した、内容盛りだくさんの作品。 『スターウォーズ』への影響は言うまでもないが、 一方この作品の冒頭の反乱シーンはエイゼンシュタインの 『戦艦ポチョムキン』の水兵の反乱を髣髴とさせる。 映画は引用と増殖を繰り返す、ということか。 三船も輝いている。 馬を疾駆させ、敵兵を斬り落とすシーンの スピーディなアクションは他に類をみない迫力。 転じて藤田進との一騎打ちは、静と動が融和し、思わず体が緊張した。 上原美佐も実にいい。 台詞回しはともかく、存在感(メイクも含めて)は三船に匹敵する。 常に落ち着き払っている男勝りの雪姫。 にも拘わらず、剥き出しの脚がすらっと伸びていて妙に艶っぽいのだ、これが。 同様の役柄で思い出したのが前年公開の『地獄花』 (57年伊藤大輔監督…『地獄門』ではない)で ステ姫を演じた京マチ子だが、こちらがすっかり成熟した女性だったのに対して、 上原は若さの上に三船に倣ったような豪放磊落さが加わり、 独自のキャラクターを作り出している。 そして火祭りで三船や上原が民に交じって踊るシーンの開放感はどうだろう。 北野武の『座頭市』(03年)のタップダンスの祖形が既にここにある。 千秋実、藤原釜足という狂言回しを巧みに操り、 見事な虚構の世界を紡ぎ出した黒澤組に脱帽。 黒澤の社会派の作品も良いが、 こうした映画的快楽を結晶化させた作品は凄い。


隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

オトーサン、 「おお、黒沢映画だ!」 でも、途中から、様子がおかしくなります。 脇役のはずが、主人公へ。 「悔しい!リメイク版だったんだ」 原題:隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(2008) 監督:樋口真嗣 脚色:中島かずき オリジナル脚本:黒澤明/菊島隆三/小国英雄/橋本忍 上映時間 118分 あらすじ: 戦国時代、秋月家が山名家が敗れた。 城で強制労働をさせられていた金堀り師の武蔵と 木こりの新八は逃走し、偶然、滝のほとりで黄金百貫を見つける。 それは、秋月家の武将・真壁六郎太が、 雪姫を擁して、山中に隠した軍資金の黄金だった。 太平と又七は、六郎太にみつかり、 隠し砦に連行され、あわや打ち首にならんとするとき、 苦し紛れに、逃亡ルートを口にする。 なるほど、妙案かも。 六郎太は、二人に黄金を背負わせ、 雪姫を守りながら、敵地を通って、 友好国・早川領へ抜けようとする。 無事、国境の関所を通過したものの、 山名の冷酷な侍大将・鷹山刑部が立ちふさがった。 出演者: 松本潤 .... 武蔵 宮川大輔 .... 新八 長澤まさみ .... 雪姫 阿部寛 .... 真壁六郎太 椎名桔平 .... 鷹山刑部 オトーサン、 「阿部寛、いいね」 眼力が、三船敏郎に似ていました。 椎名桔平さんの整形?ぶりも、不気味でした。 松本潤くん、長澤まさみさんも、まあまあ。 松本潤 MATSUMOTO JUN 誕生日 1983/8/30 出身 東京都 96年、ジャニーズ事務所に入る 98年、「新宿少年探偵団」で映画デビュー。 99年、嵐が結成され、最少年メンバーに。 出演作: 2002年「ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY 」 2004年「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」 2005年「東京タワー」 2007年「僕は妹に恋をする」「黄色い涙」 2008年「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」「花より男子F 」 その他の出演者: 甲本雅裕 .... 佐川出兵衛 古田新太 .... 人買い 生瀬勝久 .... バクチ打ち ピエール瀧 .... 軍資金堀の侍 黒瀬真奈美 .... みつ KREVA .... 刑部付きの侍 上川隆也 .... 宿場襲撃隊・隊長 國村隼 .... 長倉和泉 高嶋政宏 .... 本庄久之進 User Rating: 6.0/10( 1,050 votes)Yahoo! オトーサン、 「このスコア、ま、こんなものかも」 黒澤作品への敬意のかけらもなく、 新時代の娯楽映画に徹しています。 User Comments: 投稿者:黒美君彦さん 2008年5月16日 勢い! オリジナルはオリジナルとして、 この作品を独立した活劇アクションとして虚心に観たら、 中盤まではなかなか上出来! 何より勢いで押し切ってしまうところが映画の原点を思い起こさせてくれる。 男装した長澤まさみも笑わないからいい。 馬を駆って逃げる敵兵を追い、弓を射ようとするシーンもなかなかよろしい。 演技が期待できない役者を使うときに必須なのはとにかく勢いだ。 松本潤も長澤まさみもその勢いで一気に突っ走る。 オリジナルでは三船敏郎が演じた真壁六郎太役の阿部寛も悪くない。 『椿三十郎』の織田裕二よりはやっぱり大人に見えるよな。 ところが中盤以降、雪姫が山名勢に捕らわれてからその勢いが薄まる。 姫の装束をつけた途端、長澤まさみはあの激しさはどこへやら、 弱々しいお姫様に早変わり(苦笑)。 豪放だった男装の麗人はいずこへ消えてしまったのだ(悲)。 数多の武士を相手に丸腰で闘えちゃう武蔵(松本潤)も何だかな。 残念だったのは、オリジナルにあった雪姫の醸し出すエロスが感じられなかったこと。 上原美佐の露わな太腿は相当に艶かしかったが、 この作品ではそうしたエロスが全くない。 恋愛やら色気は樋口監督の守備範囲にはないということか(苦笑)。 馬の疾走感や豪放な真壁六郎太の存在感はオリジナルと比ぶべくもないが、 中盤までは勢いで楽しめたから上出来といっていいだろう。 特撮はどうも今ひとつのような気がしたけどね。 それよりずいぶん冷え込んで息が白くなる現場で、 肩を出して演技している役者たちに同情してしまった(苦笑)。 改めて感じたのはスジの面白さ。 オリジナルの偉大さを改めて感じたが、期待していなかった分、 この作品も娯楽時代活劇として十分及第点に達していると思う。 オトーサン、 「おお、怒っている、怒ってる!」 今週のダメダメとなっていました。 前田有一さん 2008年5月8日 黒澤明の名作を、長澤まさみ&ジャニーズ松本潤主演でリメイク 『隠し砦の三悪人』は黒澤明監督がのこした数々の傑作の中でも、 特に「ファンに愛されている」作品ではないか。 そんな、一定の年齢以上の日本人にとって 大切な宝物のような映画作品のリメイクに、 樋口真嗣(ひぐちしんじ)監督は 『THE LAST PRINCESS』(ざ・らすとぷりんせす)というイカすタイトルをつけた。 そのカッコよさはまるでポケモン映画のよう。 思わず涙が出る。 (略 あらすじ紹介) このプロットが、ご存知ジョージ・ルーカスによって スターウォーズに採用された話は有名で、 このリメイク版ではその逸話を意識してか、 敵の侍大将の衣装がダースベーダーそっくりだったりする。 前半はオリジナル版を踏襲した展開に、 樋口真嗣監督らしい特撮の見せ場が加わり 「お、こりゃ案外いけるかも」と期待させる。 とくに阿部寛が、まるで原版の三船敏郎本人か と思わせるような鋭い眼光を見せ期待にこたえる。 長澤まさみも、これまでのぶりっ子演技とお姫様笑顔をかなぐり捨て、 男勝りの迫力ある役作り。 勝気な雪姫役が似合っている。 オリジナルで雪姫を演じた上原美佐の演技は、 ちょいと突飛過ぎて現代の映画で再現するのは難しいから、 この程度の味付けで十分だろう。 問題は、二人にパシリのようにこき使われるはずだった百姓二人だ。 このうち一人をジャニーズの松本潤に演じさせ、 主役とするという大きなコンセプト変更がこのリメイク版ではなされている。 それに伴い後半の展開も大きく変更され、 驚くべきことに長澤ラストプリンセスと松本による、 姫と庶民の逃避行ラブロマンスへと向かっていく。 この時点でオールドファンは仰天し、 朝っぱらから映画館にやってきたことを激しく後悔することになろう。 別にジャニーズと長澤がラブラブになるのはかまわないが、 頼むからクロサワ映画以外の、 よそでやってくれという心の叫びはもっともである。 レイア姫とハンソロの恋愛は米国のアレンジだから許されることで、 日本ではありえない。 そもそもなぜ『隠し砦の三悪人』が 時代を超えてこの国の人々に愛されているのか。 それは、この映画には古くから人々が無意識のうちに共有する、 日本人特有の美徳が描かれているからだ。 それは、姫のためなら命も捨てる侍の"忠心"であり"尊敬の念"。 そこには超えられぬ身分の壁があるが、 それは世の秩序を保つため数千年かけて築いた民族の知恵であるから、 侍は心から礼をもって接する。 日本人はアメリカ人に比べ、分相応という考え方を好む。 庶民にしてもそれは同じで、 そうした一見差別的にも見える世の中の仕組みの中で、 ひがむことなく自分たちなりの幸せを追求し、したたかに生きてきた。 ところがこの映画はどうだろう。 その庶民(山の民)があろうことか一国の姫に 「ユキ、俺と逃げよう」などと(なんと呼び捨てで!)言っている。 このぶしつけさときたらない。 現代でさえ、眞子さまや佳子さまにいち民間人が同じセリフをはけるだろうか?  とてもじゃないがおそれおおい、という感覚を持つのが普通だろう。 それが日本人独特の高貴なる存在に対する意識、というものだ。 別に爆弾を派手にぶっ放そうが、VFXを多用しようがかまわない。 もともと時代考証にこだわった作品ではないので問題にはならない。 だが、この作品が愛され続ける理由、 その普遍性を覆すような変更は受け入れがたい。 登場人物が無言で伝えてくれた、 日本人のつつましい心をいともたやすくぶち壊すこの一言。 そんなセリフを臆面もなく台本に書けるセンス。 このとき私は、新「隠し砦の三悪人」は完全に終わったな、とはっきり感じた。 樋口真嗣監督は今の邦画界で自分のような存在が受け入れられていることについて、 予算面はともかく、精神面ではリッチなものを感じていると語っている。 『ローレライ』(2005)、『日本沈没』(2006)に続いて 『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』のような映画を作っても、 危機感どころかリッチな心を持てるとは、日本の映画界というのもじつに懐が深い。


七人の侍

オトーサン、 「黒澤作品は、見ておかなくては」 TSUTAYA DISCASで借りた今月の第1弾は、 名作中の名作「七人の侍」です。 「それにしても、3時間半は長いなぁ」 DVD2枚組でした。 原題:七人の侍(1954) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 橋本忍/ 小国英雄 Genre: Action / Drama 上映時間 207分 あらすじ: 野伏せりが襲来する。 村人は恐怖におののき、侍を傭うことに。 歴戦の強者・勘兵衛の協力で、七郎次、勝四郎などが集まり、 さらに、百姓の孤児で野性そのままの菊千代も飛び入りした。 戦闘訓練が始るなか、男装をさせられていた村娘の志乃と 勝四郎の間には恋が芽生える。 刈入れが終ると、野武士の襲撃が始った。 激しい戦闘のあと、野武士は全滅した。 七人の侍のうち、四人が死んだ... 出演者: 三船敏郎 .... 菊千代 志村喬 .... 勘兵衛 加東大介 .... 七郎次 木村功 .... 勝四郎 津島恵子 .... 志乃 左卜全 .... 与平 オトーサン、 「三船敏郎、やっぱり、いいわぁ」 その山猿のような身動き、鋭い眼光、コミカルな仕草... 「いいね、味があるね」 志村喬の勘兵衛、加東大介の七郎次、左卜全の与平です。 「ま、こんなものかなぁ」 木村功の勝四郎と津島恵子の志乃です。 その他の出演者: 藤原釜足 .... 万造 千秋実 .... 平八 宮口精二 .... 久蔵 小杉義男 .... 茂助 土屋嘉男 .... 利吉 稲葉義男 .... 五郎兵衛 高堂国典 .... 儀助 User Rating :9.6/10 ( 1,454 votes) オトーサン、 「もう、こんな映画つくれないだろうな」 黒沢の体力・気力・精力が充実していた全盛期。 いまは、こんな馬も、したたかな泥くさい百姓もいないでしょう。 凝りに凝った作画をする時間もお金もないでしょう。 ただ、聞き取れないせりふが、かなりありました。 アカデミー賞ノミネート ・美術監督・装置賞(白黒) ・衣装デザイン賞(白黒) ヴェネチア国際映画祭受賞 ・サン・マルコ銀獅子賞 黒澤明 寛太さん 良い映画だ 2008年9月7日 自分も観たのは3回目かな。 七人を集めるシーンからして泣けてきた。 40歳になって初めて分かったけど白い飯。 子育てやっていると食い物のありがたみが身にしみます。 平八がまきを割るシーンがありますが、 高校生くらいのとき真似 (荒野の七人のブロンソンのほうですが)をしてみたことがありますが あんなに簡単に割れません。 すごいなと改めて思います。 菊千代ははじめは半端な武士とみられていたけど、 いざふたを開けたらなかなかのリーダーシップを発揮していた。 鈍感なところもあるけど果敢。 一人ひとりの農民の名前を覚え、悔しがり、泣いたり。 子供が付いてきたりしてそれもよかった。 農民の心をつかんでいた。 子供達も将来あこがれて武士になる者もいるかもしれない。 老婆が捕虜となった野武士に復讐するシーンとか 騎馬武者がせめて来て長老が一人取り墓場にとり残されるシーンは ブラックな笑いもあって後でいろいろパクられた気がします。 勝四郎と志乃。 男が女を誘う。 戦のさなかに浮ついていると思うかもしれないが、 素直におれも若いころはそうだったと今は思えます。 それに引き換え夜討ちをかけたときに略奪された妻が 野武士のいい女として違和感のない様子に 怒りと嫉妬を覚えたのは自分だけではないと思います。 少女、熟女、老婆とちゃんと描かれてた気がします。 したたかじゃない女性は一人もいなかった。 緊張したり、高齢になるとなかなか思うように手足が動いてくれない。 勘兵衛がそこを侍がときの声や笑いで農民の体をほぐすシーンは絶妙だと思います。 悪い奴らはなかなか死なない。 農民たちと、戦い生き抜こうとするエネルギーがぶつかる。 雨の中のクライマックスで左右に泥を撥ねる馬の脚を映し、 蹄の音だけが響くのにすごい迫力が伝わりました。 大好きな映画のひとつのアラビアのロレンスですが、 今思うと七人の侍の影響を受けてますね。 アンソニークインが菊千代のイメージだし、 砂漠を越えてアカバを攻撃するシーンは騎馬武者のシーンに重なります。 勝ったのは砂漠の民族。 ロレンスはたぶん久蔵。 ロレンスが砂漠の中で落ちこぼれた仲間を一晩かけて助けてくるエピソードがありますが 久蔵が種子島銃を奪ってくるシーンと同じです。 まずロレンスの帰りをまずラクダが気づき、 続いてロレンスに憧れる少年、 そしてオマーシャリフという順でロレンスはそのあと疲れ果てて眠るのです。 アカバ攻撃の決戦前日に諍いがあり 砂漠で助けた男をロレンスが成敗するのですが 勝四郎と志乃の逢引きが露見したシーンに重なります。 七人の侍恐るべしです。 オトーサン、 「そう、とにかくダイナミックだ」 いまそのときさん 2008年1月13日 何度見ても感心します 日本映画でまさしくトップ級。 製作から50年経った今でも色褪せないすごい映画です。 1950年代といえば、まさに邦画の黄金期。 溝口、小津、成瀬、木下と今思えば、 とんでもなく豪華絢爛たる巨匠たちの時代でした。 映画史上のベストテンを語るときほとんどの映画は この50年代に作られたといっても過言ではありません。 その中の黒澤明のこの一本。 207分を一気に見せてしまいます。 堂々たる一作。 撮影、シナリオ、美術、音楽、すべていいですねぇ。 カメラワークは当時の最先端の技術と思います。 たとえば、テレビの時代劇と比較したら悪いのですが、 テレビは静止画と思えてしまうほどとこかくダイナミックな映像です。 とにかくすごい群集劇。 唯一どうかなと思うのは、津島恵子と木村功との恋。 女性を描くのはあまり得意ではないようですね。 でもそんなのたいした問題じゃない!! 黒澤明はこの後様式美にとらわれてこの作品を超える時代劇は作れなかった。 才気あふれんばかりの渾身の貴重な一本です。 もしこの映画気に入らなかった方、時間を置いてまた見てください。


僕らのワンダフルデイズ

オトーサン、 「ほんとかよ、この高スコア」 Yahoo!で、4.3/5(8.6/10)ですよー。 確かめるために、わざわざ1000円払いました。 (おおたかの森SCの東宝シネマズだったら、フリー) でも、ほんとうに見てよかったです。 余命半年と思いこんだ主人公のせりふ 「もう時間がない」に、じーんときました。 原題:僕らのワンダフルデイズ(2009) 監督:星田良子 脚本:西村沙月 / 福田卓郎 Genre: Drama /Music 上映時間:112分 あらすじ: 藤岡徹は、53歳の平凡なサラリーマン。 胆石で入院したら、末期ガンで余命半年と漏れ聞く。 よーし、最後に一花咲かせよう! 高校時代のバンドを復活させようとする。 仲間は、藤岡のために再結集し、猛練習を開始する。 よーし、コンテストに出場するぞ! 出演者: 竹中直人 .... 藤岡徹(ヴォーカル) 宅麻伸 .... 山本大樹(ギター) 斉藤暁 .... 渡辺一郎(キーボード) 稲垣潤一 .... 日暮圭(ドラム) 段田安則 .... 栗田薫(ベース) 浅田美代子 .... 藤岡章子(藤岡徹の妻) 紺野美沙子 .... 山本美里(山本大樹の妻) オトーサン、 「もはや日本を代表する名優だ!」 竹中直人さん、脇役と思いこんでいましたが、 どうしてどうして、いまや立派な主役です。 喜怒哀楽を見事に演じています。 「浅田美代子、演技がうまくなったなぁ」 テレビドラマ「時間ですよ」の頃はハラハラしていました。 歌なんか聞いておれないほどでした。 自社提供番組だったので... 「タイプだなぁ」 紺野美沙子さんは、昔からのフアン。 齢を重ねても、相変わらず楚々とした美人です。 竹中直人 たけなか なおと 誕生日 1956/3/20 出身地 神奈川県横浜市 俳優、コメディアン、映画監督、歌手。 多摩美術大在学中に8ミリ映画を制作 78年、劇団青年座に入団。 85年、大竹まことらと演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成。1 90年、「竹中直人の会」を結成し、年に一度のペースで公演。 91年、「無能の人」で映画監督デビュー。 96年、NHK大河ドラマ「秀吉」で主演し、大評判に。 「シコふんじゃった。」「EAST MEETS WEST」「Shall we ダンス?」で、 日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。 「無能の人」でブルーリボン賞主演男優賞を受賞。 妻・木之内みどりとの間に1男1女 出演作 (★は監督作) 1984年「痴漢電車 下着検札」「ロケーション」「夕ぐれ族」 1985年「テラ戦士Ψ BOY」 1987年「ベッドタイムアイズ」「私をスキーに連れてって」 1988年「天使のはらわた 赤い眩暈」「 役 1989年「226」「ファンシイダンス」      「バカヤロー!2 幸せになりたい。第三話「新しさについていけない」 1990年「BEST GUY」 1991年「ヒルコ 妖怪ハンター」★「無能の人」「ふたり」 1992年「シコふんじゃった。」 1993年「ヌードの夜」 1994年「RAMPO 奥山監督版」「RAMPO 黛監督版」「BE-BOP-HIGHSCHOOL」★「119」 1995年「GONIN」「写楽」 1996年「GONIN2」「Shall we ダンス?」 1997年「HAPPYPEOPLE」★「東京日和」「鉄と鉛」 1998年「アンドロメディア」「岸和田少年愚連隊 望郷」 1999年「完全なる飼育」「共犯者」 2000年「三文役者」「フリーズ・ミー」 2001年「ウォーターボーイズ」「Stereo Future SF episode 2002」★「連弾」 2002年「およう」「ミスター・ルーキー」「TRICK 劇場版」「恋に唄えば♪」 2003年「青の炎」「あずみ」「スパイ・ゾルゲ」 2004年「恋人はスナイパー」「シュレック2」(声の出演)「スウィングガールズ」 2005年「妖怪大戦争」★「サヨナラCOLOR」 2006年「ピーナッツ」「キャッチ ア ウェーブ」「男はソレを我慢できない」「大奥」 2007年「それでもボクはやってない」「あなたを忘れない」      「シュレック3」(声の出演) 「ゲゲゲの鬼太郎」「ミ・チョコレート・パイン」 2008年「 映画 クロサギ」「ポストマン」「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」      「僕の彼女はサイボーグ」「20世紀少年 第1章」      「まぼろしの邪馬台国」「ハッピーフライト」 2009年「今度の日曜日に」「新宿インシデント」「ロボゲイシャ」      ★「山形スクリーム」「僕らのワンダフルデイズ」 その他の出演者: 貫地谷しほり .... 藤岡和歌子 塚本高史 .... 居酒屋マスター 田口浩正 .... 住職 賀来千香子 .... 日向真帆 宇崎竜童 .... 公証人役場の人 柏原収史 .... 湯川英生 田中卓志 .... 雄太 山根良顕 .... 雄太の友人 佐々木すみ江 .... 栗田恵美子 User Rating 8.6.10 ( 111 votes)Yahoo! 「丁寧につくっている!」 User Comments: 拳精NO.5さん 2009年11月16日 浅田さんがかわいい!紺野さんはきれい! 学生時代、私は厳しい体育会系だったので 芸術、音楽関係が良くわからない したがって、バンド活動などして女の子にチヤホヤされている 奴らが嫌いだった。 本当は音楽は好きだ、女の子にもてるのが羨ましかっただけだ でも、音符など読めない現実があった。 スポーツだけではない、 音楽の世界、どんな世界でも仲間との強い絆がある。 この作品はその絆に泣けるのである。 泣けて笑える定番のような映画だが、 なにか笑いと感動のバランスが悪いような気がしてならないのは私だけか? 余命半年の竹中さんに笑ってしまったり、泣けそうな場面で 妖怪が登場したり忙しい、悪くはないがじっくり見てみたかった。 音はいつまでも忘れない、辛いときほど笑顔で... 貴方達の友情は伝わってきた。 そして、ここに出てくる皆さんの奥さんは素晴らしい人たちで感心した 特に紺野さん、浅田さんは良かった やはり家庭を支えるのは偉大な女の人だということだ。 (御苦労さま) この際、固いことは言わずに 親父たちの青春、熱い友情に万歳だ!    オトーサン、 「評価高いなぁ、長文だなぁ」 流山の小地蔵さん 2009年10月31日 竹中主演で、本人監督作より遙にお腹の中から笑えます! でももう少し泣きのシーンがあったらいいのになぁ〜 全編笑いに包まれる愉快な作品でした。 セリフが聞き取れないくらい笑いました。 でも話は末期ガンの患者が主人公となる、 なかなかペーソスに満ちたストーリーなんです。 けれどもそこはなんと言っても竹中直人が主演すると、 末期ガンすら吹っ飛ぶ笑いが生まれてしまいます。 とにかく同じ可笑しい作品でもシュールな『山形ストリーム』と比べて、 段違いの面白さです。 竹中監督はもう少し、竹中直人の爪の垢を飲むくらいの 気持ちをもったほうがいいかも知れませんね。 どうしても自分が監督すると暴走が止められないのだと思います。 主役とは言え、役者として他人の作品に出演する場合は、 演出者の抑制が効いて、ちょうどいい感じになったのでは? 竹中の場合、むしろ真剣にシリアスな演技をした方が、 かえって可笑しくなるもんだと、本作を見ながら感じました。 とはいえ、竹中は久々の主演作で、 画面からはみ出すくらい大暴れで、張り切っておりました。 特に劇中組むオヤジバンドでは、ボーカルを担当していて、ノリノリ。 明らかに他の出演者と比べて、テンションが違っていました。 このように、本作は竹中直人のらしさを、うまく引き出している作品です。 ファンの人なら必見でしょう。 主人公の藤岡徹は、胆石の手術で入院中に、 偶然にも主治医の「末期の胆のう癌。もって半年です。」 という主治医のレクチャーを立ち聞きしてしまいます。 「男性、53歳」という患者のプロフィールだけで 自分のことだと鵜呑みにしたから、さあ大変! 主治医の話を盗み聞きしている徹が、余命半年と聞いたとき、 目を剥いて愕然とする表情が可笑しかったです。 そして、退院許可も末期治療の為の帰宅と落ち込む徹。 そんな彼とは対照的に、あけっらかんとしている家族達。 家族は家族で、徹が入院したことで鬱になったものと思い込んでいたのです。 そして追い打ちをかけるように、家族には秘密がありました。 母と娘がなにやらこそこそ話し合い、式の日程というような言葉を漏れ聞こえると、 あいつ等、もう葬式のことなんか話し合っているのかとますます落ち込む徹だったのです。  お父さんにショックを与えない話とは、 娘の結婚が決まったことをどう伝えるかと言うことだったのです。 日頃『怪物』と呼んでいた、娘の彼氏だっただけに、 徹にとって、これはこれで相当に打撃を被る話ではあったのです。 家族と徹のズレズレぶりが本当に愉快でした。 そして、徹は余りにピンピンしていて、絶対末期ガンじゃないだろうから、 このあとどう家族にネタバレするのかが楽しみになりました。 でも徹の落ち込みようは半端ではなく、 彼を元気づけるため久々に顔を合わせた高校時代のバンド仲間は、 当初のりきでなかったバンドの再結成の乗り出すことになりました。  このシーンでは、竹中の演技が真に迫って、落ち込んでいるからこそ、 シーラカンスの再結成に説得力が、出てきたと言えます。 バンド仲間で、一番意外なのは、広告代理店で営業部長をしている山本。 冷徹で笑いも見せない仕事人間の彼が、 徹のガンの告白を聞いたとき、すんなりリードギターを引き受けたのが、意外でした。 また、ドラムは海外在住の旧メンバーに変わり、メンバーのツテで参加したのが日暮さん。 彼は親の資産を受け継いだお金持ち。 そのため親から受け継いだ家訓を座右の言葉としています。 病気を気にする徹と資金繰りで悩む渡辺に対して、 ポーカーフェイスで『お金は人間と一緒でもむ歩く楽しい方へ集まる。 辛いときほど笑っていないと、幸せが逃げていく。』と ぼそぼそとささやくところが可笑しかったです。 なお、この役は22年ぶりに稲垣純一が俳優復帰して演じています。 どうりでドラムが上手いわけです。 復活したシーラカンスは、「全国ナイスミドル音楽祭」優勝に向けて、 関東大会突破に向けた練習に励みます。 途中、練習会場を提供したお寺の住職や、 練習レベルの違いで仲間内で喧嘩になることはあったけれど、 割とすんなりバンド結成は成功してしまいます。 関東大会でのアクシデントも含めて もう少しインパクトのある波乱要因があってもすかったのではないでしょうか。 ただバント活動を通じて、メンバーの表情が溌剌としていき、 生き方をも変えていくところは、よかったです。 特に、コミュニケーションが断絶していた、 山本の親子関係が変わっていくところは、ホロリとさせます。 ストーリーが、展開するところは、バンド練習中にあるメンバーが倒れます。 メンバーが見舞いに行くと、徹はびっくり。 同じ主治医ではありませんか。 そして、その元クラスメートも、「末期の胆のう癌で。もって半年」だったのです。 この男の病と闘いながら最後の力を振り絞ってバンドに打ち込む姿を期待しましたが、 あまり描かれませんでした。 もちろん家族と語らうところは、感動的。 そして徹が自身に語り聞かせて、バンド活動を決意した「音は死んでも残る」という言葉を、 この男も心の支えにして、バンド活動を頑張ったと打ち明けたとき 徹が号泣するシーンもよかったです。 全体的に、笑うシーンばかりでなく、もう少し泣きのシーンもあったら、 感動が深まったのではないかと思います。 でも、最後の娘の結婚シーンは蛇足だと思います。 バンドコンテスト大会出場で締めるべきでした。 また女優になった徹と山本のかつてマドンナ真帆のことももう少し描いて欲しかったですね。 人生いくつになっても夢があります。 人生の節目に、もう一度夢に向かって生きられたら、 どんなに素晴らしい日々(ワンダフルデイズ)をおくれることでしょうか。 皆さんも、本作をご覧になって、 忘れかけていた夢を思い出し、チャレンジされてください。


ルイジアナ・スカイ

オトーサン、 「彼女が出ているなら、面白いかも」 ホームセンターの投売りコーナーで買いました。 ジュリエット・ルイス、美人じゃないですが、 アクの強い役をやらせたら天下一品です。 原題:My Louisiana Sky (2001) (TV) 監督:Adam Arkin 原作:Kimberly Willis Holt 脚本:Anna Sandor Genre:Drama 上映時間:98分 あらすじ: ルイジアナの田舎町。 タイガーは、12才。利発で元気な娘だ。 知的障害同士で結婚し、タイガーを育てている。 祖母は、タフで、時にやさしく、時に厳しく孫娘に接する。 ナの田舎で幸せに過ごしていた。 だが、祖母が突然死んで、タイガーは選択を迫られる。 この田舎に残るか、 自由奔放に都会で暮らす叔母ドーリーの許に行くか... 出演者: Juliette Lewis ... Dorie Kay(ドーリー) Kelsey Keel ... Tiger Ann Parker(タイガー) Shirley Knight ... Jewel Ramsey(祖母・ジュエル) Amelia Campbell ... Corrina Ramsey Parker(母親・コリーナ) オトーサン、 「タイガー役の子役がいい!」 勿論、ジュリエット・ルイスの演技の切れもいいし、 シャーリー・ナイトは、存在感タップリ。 JULIETTE LEWIS  ジュリエット・ルイス 誕生日 1973/6/21 出身 米カリフォルニア 12才の時、テレビの"HOMEFRIES"に主演し、女優の道に。 91年「ケープ・フィアー」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。 父は俳優ジェフリー・ルイス。 出演作 1988年「花嫁はエイリアン」「ライフ・オン・ジ・エッジ」 1989年「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」 1991年「ケープ・フィアー」「ねじれた家族」 1992年「恋に焦がれて」「夫たち、妻たち」 1993年「カリフォルニア」「ギルバート・グレイブ」「蜘蛛女」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「ミックス・ナッツ/イブに逢えたら」 1995年「バスケットボール・ダイアリーズ」「ストレンジ・デイズ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「夕べの星」 1998年「サム・ガール」◇ 1999年「カーラの結婚宣言」◇「4thフロアー」◇ 2000年「誘拐犯」「ガウディ・アフターヌーン」 2001年「ピクチャー・クレア」 2002年「イナフ」 2003年「アダルト♂スクール」「コールド・クリーク 過去を持つ家」 2004年「9.11自由への扉」(TM)「スタスキー&ハッチ」 2006年「ダーウィン・アワード」 SHIRLEY KNIGHT  シャーリー・ナイト 誕生日 1937/7/5 出身 カンザス州 大学時代は学生演劇やラジオのDJを経験。 卒業後は新聞の社会面のコラムを執筆。 後に奨学金を得て、カリフォルニア大学に入り、 パサデナ・プレイハウスで学ぶ。 59年映画デビュー。 60年、61年にアカデミー助演女優賞にノミネート。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1968年「華やかな情事」 1969年「雨の中の女」 1976年「テロリスト 黒い九月」 1981年「エンドレス・ラブ」 1997年「ザ・タブー 暴かれた衝撃」「恋愛小説家」 2002年「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」 その他の出演者: Chris Owens ... Lonnie Parker Karen Robinson ... Magnolia Michael Cera ... Jesse Wade Thompson Nola Augustson ... Mrs. Thompson Robert Haley ... Mr. Thompson Rudy Webb ... Otis Calhoun Neil Girvan ... Milton Lambert Jody Racicot ... Shorty Ksenia Solo ... Abby Lynn Anders Kerry Dorey ... Dr. Randall Barry Stillwell ... Brother Dave User Rating:6.8/10 379 votes オトーサン、 「心に残る!」 デイタイム・エミー賞受賞 ・作品賞:子供向け番組 ・監督賞:子供向け番組 アダム・アーキン ・俳優賞:子供向け番組 ケルシー・キール 同ノミネート ・俳優賞:子供向け番組 ジュリエット・ルイス ・脚本賞 User Comments brianjmcc05さん 2005年3月3日 掘り下げた人物描写 この映画は、人々を理解するのに非常に役立つ。 (みんな、我々と同じなのだ) 登場人物は、みんな、好演している。 視聴者が彼らを理解し、気の毒だと思わせてくれる。 映画が進むにつれて、彼らの状況のなかに置かれると、 なぜ我々が、当然でないことをしてしまうのかを理解しはじめる。 風景と舞台が、ストーリーを美しくみせている。 結末は、我々になせばなるという感じを残してくれる。 悲しみ、罪の意識、安心、みんなが毎日経験するすべての感情... このすばらしい映画では、そのすべてが見事にまとめられている。 この映画は、子供の頃を思い出させてくれる。 自分が、どういう大人になったかも、分からせてくれる。 我々は、自分自身を判断できるようになったし、 愛する人が傷つくのをみたり、失うのを体験してきたからだ。 ジュリエット・ルイスが好きで、この映画をみたが、 この映画の出演者すべてに大いに驚いた。 彼女は、素晴らしいし、 他のみんなも、彼女とぴったり呼吸があっていた。 これは、心に残る映画の1つだ。 何度も見たくなる。


天使の恋

オトーサン、 「携帯小説の映画化か...」 馬鹿にしていましたが、タダなので見ておくことに。 女流監督、寒竹ゆりさん、がんばっていました。 原題:天使の恋(2009) 監督・脚本:寒竹ゆり 原作:sin Genre: Romance 上映時間 119分 あらすじ: 17歳の理央は、小悪魔。 人を信じられず、お金にしか興味を持てない。 仲間を援助交際に引き込み、贅沢三昧。 ある日、理央は、大学講師・光輝と出会い、恋におちる。 初めて人を愛することを知り、純情娘に変身する。 光輝は理央に惹かれるものの、ある理由があって... 出演: 佐々木希 .... 小澤理央 谷原章介 .... 小澤光輝 山本ひかる .... 鮎川友子 オトーサン、 「タイプじゃないけど...」 佐々木希は、168cmの美人、 映画第2作にしては、芝居もまあまあ。 来年は、ブレイクするかも。 谷原章介くん、好演しています。 やたら、声を張り上げないのが気に入りました。 佐々木希 ささき のぞみ 誕生日 1988/2/8 出身 秋田県秋田市 ファッションモデル、グラビアアイドル、タレント 秋田で店員をしていが、 2005年、集英社の「ヤングジャンプギャルコン」のスタッフにスカウトされ、 初代グランプリを受賞する。 翌年、「プリンセスPINKYオーディション」でグランプリを受賞。 映画「ハンサム★スーツ」で、女優デビュー。 日本テレビ系火曜ドラマ「神の雫」で、連ドラ初出演を果たした。 出演作: 2008年「ハンサム★スーツ」 2009年「天使の恋」 その他の出演者: 大石参月 .... 田沼真樹 七菜香 .... 松方未歩 加賀美早紀 .... 芝田奈緒子 深水元基 .... 田辺佑二 酒井若菜 .... 潮田香里 吹越満 .... 下山昌男 津田寛治 .... 田代一喜 若村麻由美 .... 小澤絢子 笑福亭鶴光 User Rating 6.7/10 ( 120 votes)Yahoo! オトーサン、 「泣かせるねぇ」 観客の女性陣、最後まで席を立ちませんでした。 User Comments: emperor_of_cinemaさん 2009年11月15日 佐々木希の眩しい肌!!!!! 佐々木希の魅力満載。 冒頭20分は彼女の眩しい肌が存分に拝める。 ただし、背中太ももぐらいで ハミ乳横乳はおろか谷間も拝めないので、その点はご了承の上。 ついでにこの作品にはケータイ小説定番(?)のレイプシーンもないので、 くれぐれも期待しないように。 その冒頭20分、彼女が美貌と知力(?)を駆使し 謀略の限りを尽くす極悪非道っぷりが描かれる。 ただの純愛映画じゃないこと確定。 ウブなクラスメートのトモコちゃんも 友情という名の罠にハマり汚れた世界に身を沈める。 そんなドロドロで始まる物語もリオ(佐々木希)が 大学講師(谷原章介)に出会った途端、 イタイくらい純粋なラブストーリーに変化する。 デートの場面は半端ないイタさだ。 にしても佐々木希の可愛らしさも半端ない。 相手が大人という点が救い。 同じイケメンでもギャアギャアわめき散らすような ガキんちょ高校生ではなく「オヤジ」なわけで、 少なくとも男キャラにイライラさせられることはない。 この手の作品が死をネタにしないと成り立たないことは 承知の上で割り切って鑑賞すべき。 するとラストは予想以上の切なさに心を打たれる。 彼女のどこかに共感した女性客は感涙必至。 男性客は冒頭の佐々木希の眩しい肌をたっぷり堪能すべし! そして掘り出し美少女は ウブなクラスメートのトモコちゃん役の山本ひかるちゃん。 周りがみんな茶髪の中で1人黒髪が新鮮で初々しい。 個人的にはこの子がツボにハマった。 めちゃくちゃ可愛い!!! のぞみんとひかるん(?)の可愛さで★1つプラス!! オトーサン、 「高い評価だなぁ」 流山の小地蔵 2009年11月8日 本当の気持ちを告白するときの谷原章介の表情が素晴らしい。 何とか大人の鑑賞にも耐えられるレベルです。 「恋空」「赤い糸」を超えるアクセスを誇るケータイ小説の金字塔を小説化。 「赤い糸」は見ていますので、小地蔵なりにこの手の作品に共通するのは、 観客対象となる携帯世代に密着した凄くリアルな存在感がある主人公なんだけれど、 ストーリーの方はアリエネェ〜と思うくらいの偶然が重なっていく、 ぶっ飛んだ展開が目立つと思うのです。 本作も、高校生を娘に持つ親世代から見たらぶっ飛びそうだけれど、 現実にはどの学校でも居そうな理央が登場します。 理央は援助交際を自分だけでなく、クラスメートにまで様々な謀略を使って、 仲間に引き込む小悪魔のような悪女なんです。 生活は贅沢三昧で、援助交際の相手から豪華なマンションをあてがわれていたり、 高級ブランドを着飾ったり。 理央と仲間の女子生徒4人が原宿を闊歩するところは、 セックス・アンド・シティをぱっくったような映像でした。 いまこんな女子高生が現実にいて、映画の世界だけではなくなっていることが、 恐いことですね。 ただ理央は好きでこうなったのでなく、ちゃんとした理由がありました。 後半明かされる彼女の身の上を聞くと、 3年前にレイプされて、妊娠までしたというのです。 気丈にも出産を決意したものの、女子中学生に子供は育てられないと両親が反対し、 やむを得ず卸してしまったことを語ります。 それ以来理央は、苦しめられる立場から、苦しめる立場になっやろうと決意。 不良仲間と連んで、毎晩援助交際をした相手を揺すって、 まとまった金額を脅し取るような修羅場を続けていたのでした。 そんな荒んだ生活を唯一慰めてくれるのが、親友の奈試qでした。 彼女との親密度は、キスし合うレズに近い深いもの。 しかし、奈試qは、毎晩義理の父親に犯されていて、 挙句の果てに父親を殺し、理央の目の前で飛び降り自殺してしまいます。 何ともシリアスなストーリーです。 こんな汚れ役をよく佐々木希が引き受けたものだと感心します。 彼女がこの役を演じるには、「天使」過ぎます。 またストーリー配分も、佐々木希のために用意したような ブランドを着飾るシーンが長すぎたと思います。 もっと理央の過去を暴き立てて、 強烈な恨み心の描写と際立つ悪女ぶりを描くべきでした。 それを佐々木希に求めるのは酷なこと。 冒頭タイトルシーンで背中をはだけたセミヌードを 披露するのが精一杯というところでしょうか。 そんな小悪魔が、写真店の手違いで 手にした同姓のある男の写真に一目惚れしたことから、 態度が豹変します。 今時銀塩カメラで同時プリントするのかという疑問もありますけどね・・・。 クールで表情を出さない援助交際グループのリーダーが 突然援交から足を洗い、恋する乙女にキャピキャピとヘンシ〜ン!しちゃうのは、 ケータイ小説ならではの展開でしょうか? 理央は写真の主と知り合うため、直接プリントの袋に書かれていた連絡先に電話して、 光輝と出会うことになります。 ホントならプリントを渡してそれまでになるのに、 わざと持ってきたヴィトンの傘を赤の他人に譲り渡して、 光輝の傘のなかに潜り込むところが微笑ましいです。 このシーンは、もう一回クライマックスの駅ホームでの場面で、 リフレインされるので、覚えておいてください。 全く記憶をなくした光輝の傘のなかに、 理央は初対面の振りをして潜り込もうとするところは、ぐっときましたね。 本作が大人の鑑賞に堪えるレベルまで引き上げたのは、 光輝役の谷原章介の演技が素晴らしかったからだと思います。 光輝は凄く複雑な設定で演じるのは難しかっただろうと思います。 理央にキャピキャピに迫られたら、 35歳のおじさまだって目尻を下げて交際に応じるではありませんか。 なのに意味深に光輝はクールに撥ね付けるのです。 ストーカーみたいに後を付けられても平然と無視。 こいつ歴史オタクだから女に興味がないのかと思っていたら、大間違い。 後で告白するのですが、理央に言い寄られて、実は嬉しかったのです。  でも、撥ね付けたか、そして突然理央の前から消えてしまうのか? それは光輝も3年前にある人物からあることを宣告されたことで、 御先真っ暗の絶望状態となり、毎日をニヒルに生きていたのでした。 理央に自分の置かれた境遇と、 本当の気持ちを告白するときの谷原章介の表情が素晴らしい! 本当に暗闇のなかで、天使と出会って救われたというような至福の顔つきでした。 そしてラストの感動シーンへ。 後半部分は、一般の映画ファンの鑑賞に充分堪えられるレベルです。 期待をはるかに上回る出来でして、 構成面で修行を積めば寒竹ゆり監督は、 西川美和監督に匹敵する評価を得ることになるでしょう。


なくもんか

オトーサン、 「みるもんか」 予告編をみた限りでは、下らん映画に見えました。 でも、「舞妓 Haaaan!!!」チームの映画らしいのです。 「みてみるか、フリーパスあるもんな」 原題:なくもんか(2009) 監督:水田伸生 脚本:宮藤官九郎 Genre: Drama/Commedy 上映時間 134分 あらすじ: 幼い頃に、祐太と祐介は父に捨てられた。 兄・祐太は、東京下町の商店“山ちゃん”に預けられ、 いまは2代目として、町の人気者になっている。 弟・祐介は、漫才“金城ブラザーズ”で人気芸人に。 ある日、音信不通だった“山ちゃん”の一人娘・徹子が帰ってくる。 デブでブサイクだったのが、見違えるほどの美人になっていた。 祐太と徹子は結婚することになり、 “金城ブラザーズ”の祐介が実弟だと分かるのだが... 出演者: 阿部サダヲ .... 下井草祐太 竹内結子 .... 山岸徹子 瑛太 .... 下井草祐介 塚本高史 .... 金城大介 オトーサン、 「阿部サダヲくんは、天才役者かも。 "クドカン”宮藤官九郎さんも、天才脚本家だな」 その他の出演者: 皆川猿時 .... トシちゃん 片桐はいり .... みどり 鈴木砂羽 .... 下井草祐子 カンニング竹山 .... 山岸正徳 高橋ジョージ .... 桜井 陣内孝則 .... 桂谷壮一郎 藤村俊二 .... ボーダーシャツの男 小倉一郎 .... 中やん 光石研 .... 加々美昌弘 伊原剛志 .... 下井草健太 いしだあゆみ .... 山岸安江 User Rating 6.7/10 ( 126 votes)Yahoo! オトーサン、 「残念!」 ラスト30分が余計で、6点台に転落。 User Comments ASHさん 2009年11月15日 好きでやってますから 同日公開された「なく」「笑う」「ゼロ」の3本。 典型的な話題先行型のこれらの邦画の中で、 フリーチケットで観るのならどれが妥当だろうかと考えた結果、 最も映画通からのコメントが集まらなさそうな「なく」をチョイス。 とは言え、本当のことを言うとWMCでかかるホットドッグのCMと込みで この映画のことをよく目にしていたからという、 僕にしては珍しく消極的な理由で鑑賞に臨んでみたら…。 タイトルは「なくもんか」だが、この程度のお話じゃ「なけるもんか」。 もっと言っちゃえば「わらえるもんか」。 だいたい、究極のお人好しがなぜそこまでするのかを描くだけで 2時間15分もの上映時間が必要なんでしょうか?  せっかく阿部サダヲを主演に迎えているんだから、 1時間40分くらいに切り詰めて押しの強い山ちゃんが 全編を突っ走るような映画にした方が笑えたと思うんだけど…。 って、それだとタイトルに反するのか。 人情喜劇をやろうとしたのは分かるけど、 「笑い」も「泣き」も上手く噛み合っていないのが致命傷。 どちらもブチ込んでてんこ盛りにしようとしたから、 これだけの上映時間がかかってしまったということなんだろうけど。 それをサービス精神と好意的に捉えることも可能だろうが、 僕にはまとまりに欠けるように思えるのが正直なところ。 兄弟の和解という感動的なシーンを、あんな下品な芸で濁しちゃうなんて!  笑いの中にもホロリと泣けるような映画になっていないのが残念なのです。 てか、クドカンにはそういう才能がないんだよ(問題発言!)。 いしだあゆみ演じるバァさんが認知症だったのが急に快方に向ったのは、なぜに?  認知症だといろんなギャグをやらせられるからという判断だとしたら、けしからんよなぁ。 首に青筋立てて「♪おッひるやぁ〜すみは!♪」と歌わせたかったのが理由なんだろうけど、 ありゃ醜悪の一言。 ただでさえガリガリのいしだあゆみがやっているもんだから、 笑いよりも痛々しさの方が先行しちゃう。 僕はクドカンのことを本気で天才だと思っているような人には、 申し訳ないが心の中でいつも中指を突き立てさせてもらっているのだが、 クドカン関連作品を数本しか観ていない分際で 総体を判断するのはいけないことだと承知の上で言っちゃえば、 その舞台劇臭さがどーにも性に合わんのです。 この映画なんかも明らかに舞台劇のフォーマットの方が似つかわしいでしょ。 とりわけ映画の方が優れているだなんて思ったこともないが、 芝居がかった大袈裟な表情や声を張り上げるところなんか、 身も蓋もない言い方だけど好きになれないんです。 この映画のひとつだけ好きなところは、善人通り商店街のゴチャゴチャとしたあの感じ。 おそらく、これはセットを組んで撮影されているのだと思うが、 狭い通りにいろんなお店や人々がひしめき合っている様がお見事に再現されていて感心しちゃう。 TVドラマなんかだともう少しセット感丸出しなんだけど、 さすがは映画、ちょっと見ただけではロケかと見紛うくらい。 劇中では山ちゃんと呼ばれることの方が多い祐太だけど、 一週間のストレスをあんな形で発散させていたとはねぇ。 サダヲ好きなら予想の範囲内かもしれんが、 僕なんかてっきり風俗店で抜いてもらっているのだとばかり思っていたもんでね。 でもま、日テレが製作した映画にそんな下品なオチはつけんだろうけど。 竹内結子に関しては、僕はまるで興味がない女優さんなんだけど、 作品のトーンに合わせようと一生懸命なのは見て取れるが、 無理しているような気がしてしょうがない。 瑛太演じる祐介を「薄ら寒い芸人」と罵るシーンは迫力満点だけど、 なんだかこの口調も舞台劇臭くってねぇ。 クドカン嫌いを克服するには、もう少し関連作品を観なアカンのかいな。 あの役が伊原剛志だっとは、すぐに分らんかったくらいの変貌ぶり。 だいぶおじさんになっちゃったけど、 チョコチョコと出てくる小倉一郎(小嶋田先生!!)がいい味出してます。 それから、データには載ってないけど加藤清史郎くん(こども店長!!)も出てま〜す! オトーサン、 「ほぼ同感です」 vraifleurbleu39さん 2009年11月16日 クドカン、最高傑作ですよ 本作を「舞妓 Haaaan!!!」以下のひどい作と言っている レビュアーはいったいどこを見てるんでしょう? 本作は、確実に、「舞妓 Haaaan!!!」を超えています。 一見ハチャメチャでありながら、スルドク伏線が効いています。 なるほど、「ところどころ」笑える日本映画は、最近いくらでもある。 本作はノンストップ、シームレス、抱腹絶倒ムービーなんです。 しかも、心から泣ける。 ……そういう複雑、相矛盾するものを、ついにカタチにしてしまったんです。 「大人計画」の舞台になじんでいる人は、さらに笑えるけど、 まったく知らない人も、本作を入り口として入っていけるのではないでしょうか? 出ている役者は、すべてクセモノ(子役も含めて(笑))に見える、 どの登場人物とっても、人物論ができそうな、そんな映画。 し、しっかし、クドカンはすごい!  それをカタチにしてしまった阿部さだをも、すごい!  監督? 監督も、きっと、すごいんでしょう(笑)。 笑えるディテールが、批評になっている!


Last Dance -離婚式-

オトーサン、 「えっ?」 11月8日、テレビ朝日で深夜放映。 出演者に森繁久彌さんが出ているじゃないですか。 亡くなられたのは10日、偶然だったのでしょう。 原題:Last Dance -離婚式-(2001) 監督:向井寛 原案:向江寛城 脚本:鈴木盛子/ 坂本受ウ子/ 吉田茂水 Genre: Drama/ Commedy 上映時間: あらすじ: 年末特別番組『離婚式』。 離婚に踏み切れない100組のカップルが、 10日間の豪華客船クルーズの中でダンスをレッスンし、 優勝賞金300万を争い、大晦日に離婚式と流れ。 そのなかには、離婚騒動中の芸能人カップル、 の姿もあった。 週刊誌記者・香里は、スクープを求めて、 新人ディレクター・松崎に接近する。 出演者: 大河内奈々子 .... 水谷香里 松岡俊介 .... 松崎大輔 川崎麻世 .... 神戸正彦 山咲千里 .... 竹田よしみ 小川真由美 .... 村瀬京花 森繁久彌(特別出演) 淡島千景(特別出演) オトーサン、 「演技以前だ。なんで起用したんだろう」 そもそも、大河内奈々子で、客が呼べるのでしょうか。 映画を見事にダメにしています。 小川真由美さんや森繁久彌さんに失礼です。 大河内奈々子 おおこうち ななこ 誕生日 1977/6月/5 出身 東京都葛飾区 聖徳大学附属中学校、日本音楽高卒。 15歳から「セブンティーン」のモデル。 2006年、俳優の宅間孝行(脚本家としてはサタケミキオ)と結婚。 男子出産。 出演作 1996年「岸和田少年愚連隊」 1997年「ルーズソックス」 1998年「ズッコケ三人組 怪盗X物語」「生きない」 1999年「惚れたらあかん 代紋の掟」 2000年「絵里に首ったけ」「ケイゾク/映画 」 2001年「Last Dance-離婚式-」 2003年「OKITE-やくざの詩」 2005年「ジェイ・ストームムービー「ファンタスティポ」」 その他の出演者: 大竹まこと .... 大沢和也 林泰文 .... 林浩二 真矢みき .... 林佳菜 モロ師岡 .... 三上文雄 土屋久美子 .... 三上令子 柳沢慎吾 .... 梶原隆 ジェームス三木 .... 佐藤保 浅茅陽子 .... 佐藤好子 User Rating:5.2/10 ( 5 votes) Yahoo! オトーサン、 「これはひどい!」 豪華客船が生きていないし、 ダンスのレッスン風景もあまりにひどすぎます。 コメディにもなっていません。 User Comments: chobi_masaharuさん 2009年11月9日 時間返して これは酷い... 80年代の映画ばりのダサい90年代映画かと思ったら、 2001年の作品だって。 本当にダッサくて不細工な映画。 大河内の演技。なんだこれ? 松岡俊介って今なにやってんのかな? でもこれは役者だけのせいだけじゃないよ。 こういうの作っている人達って何を表現したいんだろう? 存在自体の意味が分からない。 オトーサン、 「親切なひとがいるなぁ」 シネマライオンさん 2009年11月10日 バイキング 初めに映像を観た時に 80年代や90年代の作品と思うくらい古臭い感じがしました。 これが2001年製作作品と言うのには驚きです。 8年前くらいだとハリウッド作品では今観ても違いが分からないはずです。 この作品だけで判断するのは早計かもしれませんが、 邦画の興行収入が芳しくなかったのも分かる気がします。 ストーリーは正直つまらなかったです。 豪華客船に乗船している離婚を考えている夫婦やテレビ局スタッフ、 離婚が噂されている芸能人を取材する芸能記者たちで群像劇を作り出しています。 それぞれの夫婦たちの問題が明確なので分かりやすかったです。 しかし、それだけです。 ひとつひとつが安っぽいドラマになっていました。 ベタ過ぎる展開が多くて苦笑いしてしまいました。 映像だけでなく内容も80年代や90年代のものかと思えるものでした。 さらに役者のくさい演技がつまらなさに拍車を掛けていたように思います。 この作品をレストランに例えるなら、 ラーメンも寿司もイタリアンもと言った具合に良いとこ取りを狙って 失敗してしまった美味しくないバイキングのお店です。 キャストもかなり地味です。 不倫をしている芸能人役に川崎麻世さんが良く出演したなと思いました。 また、マイケル富岡さんのナルシストははまり役で良かったです。 主人公の女記者が鬱陶しくて好きになれませんでした。 この感情も作品への印象に関係していると思われます。 豪華客船を貸し切って番組を作るのは、 番組制作費を削減している今のテレビ局には難しそうです。 ダンスのレッスンまでも船上でするなんて無駄としか言いようがありません。 そのシーンを放送で使うのならまだ理解できますが、 撮影している様子もありませんでした。 年末スペシャル番組なのに、 ラストシーンでは船上で年越しパーティが開催されていたのが不可解でした。 生放送だったということなのでしょうか。 個人的にはDVDを借りてみるほどの作品ではないと思いました。 映画と言うよりは舞台でした方が良い作品のような気がします。 オトーサン、 「このクソ映画の監督、どういうひとなんだ?」 森繁さんとの接点が分かりました。 向井 寛 むかえ ひろき 誕生日 1937/10/16 1959年、助監督として出発 今村正、野村浩将、佐伯清、吉田功らの監督に師事。 助監督をしながら、ドキュメント映画の演出を務める。 1962年、「二人の少年」で監督デビュー 1963年、「地熱」(東京都産業映画部門・金賞受賞) 1965年、向井プロダクション設立。 第一回作品「肉」でのドキュメントタッチの大胆な演出が評判となる。 68年「続・肉」ではベトナム戦争従軍の黒人兵に韓国女性を絡ませ、 女性と戦争を浮き彫りにした。 不良少年を題材にした「餌」はクールなカメラワークが話題になる。 69年「華麗なる本能」は戦争孤児にスポットを当て、 エリザベスサンダースホームの少年を起用し、出演者全員ハーフの異色映画となる。 東映作品としては、「おんな六丁目 蜜の味」、「東京ディープスロート夫人」、 「世界死刑史」、ヨーロッパドキュメント「獣色の女王」等、 メジャー系と独立系の橋渡し役となる。 特に、「十代・恵子の場合」は東京都の少年白書からの抜枠であり、 少年少女の問題を世に問う作品となる。 その後、東映セントラルフィルム設立に参加し、 79年、東映・向井プロ提携作品「下落合焼き鳥ムービー」で、 所ジョージ、柄本明をデビューさせる。タモリも好演している。 無差別殺人をテーマにした「餌食」では内田裕也を映画初主演として抜擢し話題に。 73年、「四畳半 色の濡衣」は美保純の遊女役でヒット作となった。 91年、は医学映画「五月の子守唄」で厚生省の推薦を受けている。 95年、神代辰巳監督の遺作「インモラル」や 望月六郎監督「汚い奴」(主演・原田龍二)をプロデュース。 97年、「GOING WEST 西へ…」は、日本初のお婆ちゃんのロードムービー、 森繁久彌、山村聡、清川虹子が主演の淡島千景をバックアップし話題になる。 映画スタッフ育成も行っており、たくさんの監督を育てた。 2008年6月9日夜、肝不全で都内の病院で死去。 70歳だった。


ゼロの焦点

オトーサン、 「カッパ・ノベルス、なつかしいなぁ」 いまの新書版のはしりでした。 松本清張作品が出るたびに、買いに走りました。 ドキドキしながら読んだものです。 原題:ゼロの焦点(2009) 監督:犬童一心 原作:松本清張 脚本:犬童一心 / 中園健司 Genre: Mystery / Drama / Suspence 上映時間 131分 あらすじ: 新婚7日目の禎子は、上野駅で夫の憲一に手を振る。 「行ってらっしゃーい」 「来週には帰ってくるからね」 だが、引き継ぎで金沢へ旅立った夫は帰ってこなかった。 失踪の理由は、見当がつかない。 禎子は、夫の行方を追って金沢支社を訪ね、 その紹介で、夫が懇意にしていた得意先へ。 煉瓦会社では、社長の室田儀作と夫人の佐知子に出会うが、 有力な手がかりは得られなかった。 そんななか、夫の兄、ついで支社のスタップが殺される... 出演者: 広末涼子 .... 鵜原禎子 西島秀俊 .... 鵜原憲一 鹿賀丈史 .... 室田儀作 中谷美紀 .... 室田佐知子 木村多江 .... 田沼久子 オトーサン、 「中谷美紀って、名女優だ」 こんなにいい女優だとは思いませんでした。 広末涼子さんは、そんなに悪くはありませんでした。 中谷 美紀 なかたに みき 誕生日 1976/1/12 - 出身地 東京都東村山市 東村山第七中、都立代々木高校を経て、赤堀栄養専門学校卒業。 モデルから、歌手を経て、93年、TVドラマ「ひとつ屋根の下」でデビュー。 2004年、「壬生義士伝」で、日本アカデミー・優秀助演女優賞を受賞。 2006年、「嫌われ松子の一生」で日本アカデミー・最優秀主演女優賞を受賞。 2007年「自虐の詩」で日本アカデミー・優秀主演女優賞を受賞。 出演作: 1995年「大失恋」「BeRLiN」 1995年「リング、らせん」 1999年「リング2」 2000年「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」「カオス」 2003年「壬生義士伝」 2004年「ホテルビーナス」「雨鱒の川」「約三十の嘘」 2005年「電車男」「疾走」 2005年「力道山」「嫌われ松子の一生」「LOFT ロフト」      「7月24日通りのクリスマス」 2007年「あかね空」「ストリングス〜愛と絆の旅路」「自虐の詩」 2008年「シルク」「しあわせのかおり」 2009年「ゼロの焦点」 2010年「スイートリトルライズ」 その他の出演者: 杉本哲太 .... 鵜原宗太郎 崎本大海 .... 鳴海亨 野間口徹 .... 本多良雄 黒田福美 .... 上条保子 市毛良枝 .... 板根絹江 本田博太郎 .... 青木 User Rating: 6.5/10 ( 66 votes)Yahoo! オトーサン、 「私的には、8点だな」 若い頃送った昭和30年頃の風景、 (クルマ、白黒テレビ、籐の籠、古い町並み...) 幼少の頃過ごした北陸の風景...それだけで目がウルウル。 「若いひとは、パンパンなんて知らないだろうな」 近所の娘さんが、パンパンでした。 進駐軍の兵士がジープでやってきて、 キャンデーを道にばらまき、子供たちは大喜びで拾ったもの。 長じて、安保反対、米軍基地反対!のデモ行進をし、 いまや、オバマ米大統領の心情的フアンだとは... User Comments: はた坊の母さん 2009年11月13日 中谷さんに「焦点」を絞って観ました。 築80年の公会堂で催された試写会。 招待客は、1400人の老若男女 いつもにも増して年齢層も広く、男性も多くおみえでした。 上映に先立って、舞台挨拶に登壇された犬童監督 50年で日本はすっかり変ってしまって ロケ地に苦労されたと言う事 映画化に当って、原作を読んで犯人を知ってる人にも 全くの白紙で映画を観る、時代背景を理解しづらい年代にも それぞれ伝わる作品を目指したと言う事を話されました。 犯人が、なぜ罪を犯す事になったのか その心情や社会背景を丁寧に描く清張先生の作品。 しかも、細やかなトリックも用意されている。 それを美しい女性三人が演じる。 冬の金沢と言うミステリアスな舞台。 昭和30年を際立たせる為のSLなどの演出。 どれもこれも盛り込んであるのだけど (そこが監督が力を入れたところなんでしょうが…) わたしにとっては、どこも盛り上がりがイマイチでした。 ただ、中谷美紀さんは素晴らしい! ファッション、立ち居振る舞い、声のトーンも、顔の表情も。 後半は、中谷さんに「焦点」を絞って観ました。 監督が、中谷さんは完全に役に入ってしまう人と 言っておられましたが、中谷さんではなく 室田佐知子がそこにいる!と思えました。 暗くて、重くて切ないお話です。 自分の思っている事をこうして堂々と 表現できる時代に生きている事をがありがたく思います。 オトーサン、 「はた坊の母さんに座布団3枚!小地蔵さんにも2枚!」 流山の小地蔵さん 2009年10月24日 禎子の心情を描くことに囚われすぎて、 前半部分の人間描写を丁寧に描き過ぎたのではないかと思います。 夫の謎の失踪を追って、赴任地の金沢へ赴く新妻。 そこで夫に関わった人たちが次々殺されていく、ご存じ松本清張の代表作。 これまで1961年に公開された野村芳太郎監督作品が定番でした。 犬童一心監督は、大胆にも一部オリジナルの設定に変えて、 野村版に挑んだわけです。 でも、サスペンス向きの監督ではないのでないかとの危惧がありました。 その予感は的中。 前半はテンポが遅く、時間が足りなくなったラストでは、 キモになるネタバレを、ドラマの展開で描けなくなり、 主人公が推理し、自問自答するセリフだけで一気に犯人が判明し、 対決シーンとなる展開。 テレビ朝日の土曜サスペンスのファンの方なら、 小地蔵の言っている意味がよく分かるでしょうけれど、 まずは謎が提示されて、犯罪の様相の全体像がネタバレされて、 容疑者らしい人物が浮上。 けれども真犯人は別にいるというドンデン返しがあって、 最後に主人公が真犯人と対峙するというのがサスペンスの王道パターンなのです。 だから、犯罪の様相の全体像がたった数分間の主人公のセリフで、 事件のあらましはこういうことであったと片付けられては、興ざめです。 それとラストで野村版にはあった能登金剛の断崖で対決シーンが、 金沢市長候補陣営の事務所での対決に置き換えられているのにも異議ありです。 サスペンスの掟は、「ラストの対決シーンは観光地の崖の上」は定石なのです(^^ゞ 犬童監督は、恐らく主人公の夫との失踪の謎と その謎に翻弄される新妻・禎子の心情を描くことに囚われすぎて、 前半部分の人間描写を丁寧に描き過ぎたのではないかと思います。  夫の憲一の真相が分かるまでの前半1時間は、少々ウトウトしてしまいました。 映像が暗い北陸と海と雪をバックにしているシーンが多く、 それは禎子の心情を表して充分なのですが、ちょっと疲れました。 しかし、本籍アート派の犬童監督だけに、こういうサスペンスにまで、 犬童監督ならではのメランコリーな映像を見せてくれます。 ラストの高速展開は、謙一の勤務先のクライアントであった 室田耐火煉瓦の社長室田が自殺するシーンを、 かなり唐突なものにしてしまいました。 普通なら、ここでストーリーの紹介を挿入するのですが、 サスペンスだけに、一切伏せておきましょう。 ところで全体評価は★3つですが、出演している主要3女優の演技は、素晴らしく、 日本アカデミー賞を取っても可笑しくない演技です。 特に室田耐火煉瓦の社長夫人・室田佐知子を演じた 中谷美紀があることで狂乱してしまうシーンは凄まじいの一言。 見ているだけで鳥肌が立つような演技は、必見です。 必ず賞を取ることでしょう。 また、禎子役の広末涼子も、新妻の初々しさたたえつつも、 余りにも謎めいた夫の隠された秘密に戸惑いつつも、 それ故に真相を求める強さを打ち出し、いままでにない広末像を作り上げています。 また露出は少なかったものの木村多江が演じる、 純真なな田沼久子が友の裏切りを知って絶望する時の心情を好演していました。 ストーリー展開では、イマイチでも、出演者の気迫のこもった演技は見応えあります。 見て損はない作品でしょう。


スペル

オトーサン、 「慣れとは、恐ろしいものだなぁ」 最近、ホラー映画が怖くなくなってきました。 昔だったら、13日の金曜日に見に行くことなど、なかったでしょう。 沢山見ているうちに、連中の手の内が分かってしまったのです。 「今度は、どういう手でくるかしらん?」 原題:Drag Me to Hell (2009) 監督:Sam Raimi 脚本:Sam Raimi /Ivan Raimi Genre:Horror / Thriller Awards:1 nomination more Rated PG-13 for sequences of horror violence, terror, disturbing images and language. Country:USA Language:English / Spanish / Hungarian / Czech 上映時間:99分 あらすじ: クリスティンは、銀行の融資担当。 次長に昇進する寸前だ。 ある日、老婆ガーナッシュがやってきて、 ローン返済延長を求め、土下座までする。 度重なる返済延長なので、クリスティンは、断る。 だが、ガーナッシュは、激高し、 駐車場で待ち伏せして襲いかかる。 さらに、呪いの言葉も。 それ以来、クリスティンは悪霊に憑かれる。 恋人のクレイが、献身的に支えてくれるのだが... 出演者: Alison Lohman ... Christine Brown(クリスティン) Lorna Raver ... Sylvia Ganush(ガーナッシュ夫人) Justin Long ... Clay Dalton(クレイ) オトーサン、 「うまい女優さんだなぁ」 有能なキャリアウーマン、恋する女、絶叫、猫殺し、墓場あばき... どのシーンも、まったく綻びをみせずに、演じきりました。 ALISON LOHMAN  アリソン・ローマン 誕生日 1979/9/18 出身 米カリフォルニア州パームスプリング 9歳の時から、歌、ダンス、演技を始め、地元の舞台中心に活躍。 11歳の時にはミュージカル「アニー」の主役で デザート・シアター・リーグ演劇賞受賞。 ニューヨーク大学進学のための奨学金を断り、 ハイスクール卒業後、プロの俳優になるため、ロサンゼルスへ。 年齢の割には10代のように小柄で、少女のような顔立ちであるため、 「秘密のかけら」での大胆なヌードを披露した 大人の女性としての演技には苦労が感じられた。 出演作 1998年「グジラ」 1999年「13F」 2002年「ホワイト・オランダー」◇ 2003年「マッチスティック・メン」◇「ビッグ・フィッシュ」◆ 2005年「秘密のかけら」◇ 2007年「ベオウルフ −呪われし勇者−」◆ 2008年「悲しみが乾くまで」 2009年「スペル」 その他の出演者: Dileep Rao ... Rham Jas David Paymer ... Mr. Jacks Adriana Barraza ... Shaun San Dena Chelcie Ross ... Leonard Dalton Reggie Lee ... Stu Rubin Molly Cheek ... Trudy Dalton Bojana Novakovic ... Ilenka Ganush Kevin Foster ... Milos Alexis Cruz ... Farm Worker Ruth Livier ... Farm Worker’s Wife Shiloh Selassie ... Farm Worker's Son Flor de Maria Chahua ... Young Shaun San Dena User Rating:7.3/10 ( 35,383 votes)IMDb User Rating:7.2/10 ( 186 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 出来の良いホラー映画です。 アカデミー賞作品でも、娯楽大作でもありません。 観客を驚かせ、背筋を冷やすことに邁進していて、 手を替え品を替える様が、実に楽しいのです。 User Comments hey_treacleさん United Kingdom 2009年5月28日 サム・ライミが、彼なりの「ジョーズ」をつくった。 この映画は、いろいろな面で、「死霊のはらわたU」に似ている。 カメラアングル、素敵な音楽、 つまり、初期の三部作でやってくれたことを思い出させる。 だが、変わった面もある。 ペース感覚だ。 恐怖襲来を知っているが、 ライミは、ありとあらゆるテクニックを駆使して、 緊張を生み出すのだ。 至るところにスリルがある。 私は、何度も飛び上った。 座席の下に、電気のブザーでもあるかのように。 おそらくCGが多すぎるかも。 だが、邪悪でブラック・コミックな映画だから、許そう。 発見したのだが、この映画は、15回以上怖かった。 ライミは、音楽とカメラワークで、この緊張をつくり出したのだ。 この映画、最近の「ソウ」シリーズとは違って、 信じられないほど元気を回復させてくれる。 結末は特筆に値いする。 確信とガッツに溢れていて、 ケーキの上に採れたてのチェリーが載っているようだ。 実に楽しい。 オトーサン、 「映画瓦版も、ほめてるなぁ」 服部弘一郎さん 2009年9月30日 真面目な女性銀行員に逆恨みでジプシーの呪いが……。 サム・ライミ監督らしいホラー映画。 (略 あらすじ紹介) 『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ最新作は、 デビュー作『死霊のはらわた』を彷彿とさせるスーパー・ナチュラルなホラー映画。 ごく普通の人間が些細なきっかけからジプシーの死の呪いをかけられてしまうという導入部は、 スティーヴン・キングの「痩せゆく男」(映画もあるけど僕は未見)に似ている。 たぶんライミ監督もそれは意識しているだろう。 しかし呪いの描写に関しては、『スペル』の方がずっとパワフルだ。 「痩せゆく男」の呪いは「食べても食べても痩せ続けていく」という、 主人公から何かを少しずつ奪い取っていく形のもの。 それに対して『スペル』の呪いは、地獄を抜け出した悪霊が向こうから襲いかかってくるのだ。 悪霊はヒロインを突き飛ばし、投げ飛ばし、引きずり回す。 「痩せゆく男」が長雨で増水した河川による床上浸水だとしたら、 『スペル』に描かれている呪いはあらゆるものを飲み込み押し流していく土石流みたいなものだ。 『死霊のはらわた』からライミ作品を観ている者からすれば、 これはいかにもライミらしい、ライミにしか作れないホラー映画だ。 主人公が大変なことになればなるほど、追い込まれれば追い込まれるほど、 映画は恐怖を通り越して笑いに接近していく。 こうした傾向は『ダークマン』や『キャプテン・スーパーマーケット』あたりで 頂点に達してファンを大喜びさせたのだが、 その後ライミは10年以上もこの路線を封印してしまった。 じつは今回の『スペル』の脚本は、この封印期間の間に書かれているものだったらしい。 ライミは10年以上もこの企画を寝かせておいたのだ。 主演のアリソン・ローマンが醸し出す、いかにも幸薄そうなムードがとてもよい。 恋人役のジャスティン・ロングも、誠実で清潔そうなお坊ちゃん役を好演。 デヴィッド・ペイマーやアドリアナ・バラッザなど、 小さな役まで実力派の俳優たちでしっかりとまとめる、 地味だけれど贅沢なキャスティング。 しかし今回の大注目は、ガーナッシュ夫人役のローナ・レイヴァーでしょう。 オトーサン、 「この際、監督の経歴をみておこう」 ホラー映画の名手であることが分かります。 SAM RAIMI  サム・ライミ 誕生日 1959/10/23 出身 米ミシガン州フランクリン 5人兄弟の4番目。父親は給油店、母親はランジェリー店を経営。 祖先はロシア及びハンガリーからのユダヤ人。 ミシガン州立大学で英文学を専攻していたが、 中退して、「死霊のはらわた」で映画デビュー。 カルト映画の監督として人気に。 「スパイダーマン」シリーズで、人気を不動に。 コーエン兄弟の「ミラーズ・クロッシング」、 スティーヴン・キング原作の「ザ・スタンド」「シャイニング」に出演。 93年、ジリアン・ダニア・グリーンと結婚。 子供が5人、うち3人が「スパイダーマン3」に出演。 監督作 1983年「死霊のはらわた」 1985年「XYZマーダーズ」 1987年「死霊のはらわたU」 1990年「ダークマン」 1993年「キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわたV」 1995年「クイック&デッド」 1998年「シンプル・プラン」 1999年「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」 2000年「ザ・ギフト」 2002年「スパイダーマン」 2004年「スパイダーマン2」 2009年「スペル」


マイケル・ジャクソン THIS IS IT

オトーサン、 「なんだかなぁ」 話題騒然の映画であることは百も承知していました。 「一部の熱狂的なフアンだけじゃないの? 顔面整形や少年愛での訴訟沙汰...毛色悪い!」 でも、山荘近くのお蕎麦やご主人が、ほめておられました。 たまたま時間が余ったので、見に行くことに。 超一流のショービジネスの凄まじさを堪能しました。 原題:This Is It (2009) 監督:Kenny Ortega Genre:Documentary / Music 上映時間:121分 あらすじ: マイケルの急死で幻となった ロンドン公演のリハーサル映像を編集。 歌声はセーブされ、ダンスも軽く流しているが、 マイケルのオーラが、びんびん伝わってくる。 驚きは、プロデューサー的な役割を行っていること。 カンペキを求めて、演出を確認し、 他の出演者や演奏者の動きを入念にチェックしています。 その際、彼らに怒ることはなく、優しい気遣いをし、 未知の非日常のすばらしい世界を、 観客に体験をしてもらおうというメッセージを出し続けている。 出演者: Michael Jackson ... 本人(記録映像) Kenny Ortega... ケニー・オルテガ(監督) Orianthi ... オリアンティ(リードギター) Judith Hill ... ジュディス・ヒル(ヴォーカル) オトーサン、 「マイケル、いいね」 歌はいまいちですが、ダンスのすごいこと。 他のダンサーは筋肉を動かしているという感じなのに、 彼だけは、無重力の月面を滑走しているかのようです。 監督のケニー・オルテガの言葉に納得しました。 「ロックの教会だ」 マイケルの高音、天をあおぐ仕草...、 これは、ある種の現代の宗教音楽なのでしょうね。 その他の出演者: Alex Al ... Himself / Electric and Synth Bass Nick Bass ... Himself / Dancer Michael Bearden ... Himself / Keyboards Daniel Celebre ... Himself / Dancer Mekia Cox ... Herself / Dancer Misha Gabriel ... Himself / Dancer Chris Grant ... Himself / Dancer Dorian Holley ... Himself / Vocal Supervision Shannon Holtzapffel ... Himself / Dancer Devin Jamieson ... Himself / Dancer Bashiri Johnson ... Himself / Percussion Charles Klapow ... Himself / Dancer Jonathan Moffett ... Himself / Drums Tommy Organ ... Himself / Guitar Darryl Phinnessee ... Himself / Vocalist Mo Pleasure ... Himself / Keyboards / Trumpet Dres Reid ... Himself / Dancer Ken Stacey ... Himself / Vocalist Tyne Stecklein ... Herself / Dancer Timor Steffens ... Himself / Dancer User Rating:7.5/10 ( 9,049 votes)IMDb User Rating:9.5/10 ( 1,400 votes)Yahoo! オトーサン、 「映画としてみれば、7.5だろうな」 User Comments xiayunさん United States 2009年10月28日 必見 心配しながら見に行ったが、杞憂だった。 何というビッグなショウだろう。 マイケル・ジャクソンのフアンは、必見だ。 フアンでないひとも、なぜ、彼がこんなに人気があって、 「キング・オブ・ポップ」の称号にふさわしいかが分かるだろう。 消耗したアーティスト、カンペキ主義者、そして予見者。 この映画には、彼のエネルギー、情熱、献身的努力が溢れている。 リハーサルですら、こんなに良く、夢中にさせるものならば、 ロンドン公演は、どんなにすごかっただろうと思ってしまう。 声のほうは、時々、年齢を感じさせるが、 ダンスの動きは、まったくちがう。 そして、若い女性ギタリストは、そう美人でもないが、 気が狂うくらいギターがうまい。 Smooth Criminal(華麗なる犯罪)シーンは、 おそらく私のお気に入りだが、ほんとうに見事だった。 実に賞賛に値する映画だ。 フアンたちは、見て満足するだろう。 オトーサン、 「見事なコメント!」 流山の小地蔵さん 2009年11月6日 彼の魂は自らの死を選び、 『THIS IS IT』の大ヒットで伝説を残し得たのだ これは映画というよりも、フィルムライブといったほうが正確だと思います。 ドキュメンタリーにするなら、 インタビューの部分を増やして、 マイケルという存在に、何らかのテーマを持ってアプローチすべきでした。 例えば『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』のように、 オーディションの過程をもう少し掘り下げて追っていったり、 ライブスタッフや交友のあったアーチストのインタビューを加えて、 マイケル像を立体的に説き明かしていく手法になるでしょう。 けれども本作の手法は、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』のように、 もしロンドン公演が実現していたら最良の席で マイケルの歌とパフォーマンスを堪能できるようアレンジされた作品です。 突貫工事にしては、よく繋いでいます。 一つの曲でもいくつかのリハのシーンを重ねているのに、ぜんぜん切れ目を感じさせません。 高度な編集テクニックを感じさせました。 それに加えて、舞台裏でのマイケルの言動が明かされることで、 開催予定だった20年ぶりのコンサートにこめた マイケルの思いの深さがダイレクトに伝わってきます。 マイケルがいかに地球を愛していて、このコンサートの成功で、 地球の人々の意識を変えていくことまで考えていたなんて驚きでした。 きっとあんなストレートなメッセージは、コンサートにおいては語られなかったでしょう。 哀しいことですが、マイケルが死亡したからこそ、その言動が映画となり、 その直接マイケルの肉声から発せられた、地球を愛し危惧していることを、 何億という観客が目にすることになりました。 偉人の死は哀しいことです。 それはある程度その人の人生計画で予定されたことだと思います。 もしこれ以上マイケルが地上で生きながらえた場合、 様々なスキャンダルと経済的な挫折に晩節を汚すことになっていたかも知れないのです。 そうなる前に、彼の魂は死を選び、彼の言葉は伝説となりました。 『THIS IS IT』で語られたマイケルのメッセージは、 ずっと後世の地球と人類のこころに宿っていくでしょう。 また本作ではスリラーの3D版新作の映像など、 各曲の主題に繋がる映像部分盛り込まれていました。 挿入された映像の完成度は高く、 どれもが1本の作品として映画化されても可笑しくない内容です。 映画と音楽コンサートのシームレスな結合をマイケルが狙っていたとすれば、 かなり完成されていたと思います。 クラシックファンの小地蔵は、のだめは語ってもマイケルの音楽は語る資格はありません。 映画面とマイケルの死の意味するものについてのみ触れさせていただきます。 なお、エンド・ロール最後にも映像がありますので、最後までご鑑賞を。


グリマーマン

オトーサン、 「テレビ東京、またセガールか」 日本人に親しまれているせいでしょう。 あるいは、安く仕入れることができるのかも。 いずれにせよ、B級アクション映画です。 原題:The Glimmer Man (1996) 監督:John Gray 脚本:Kevin Brodbin Genre:Action / Comedy / Crime / Drama / Thriller Rated R for strong violence, language and some nudity. 上映時間:92分 あらすじ: ロサンゼルス。 連続猟奇殺人事件が起きる。 被害者を壁に磔刑にするのだ。 NYから赴任してきた刑事ジャックは、 殺人課の刑事ジムと組んで事件を担当する。 ある日、生徒の立て篭もり事件が発生。 事件を解決したジャックのところへ、 町の実力者デベレルの用心棒カニンガムが現れる。 生徒は、デベレルの息子だ、助けてやってくれ。 ジャックは拒否するが、元上司スミスも介入してくる。 数日後、ジャックの前妻が夫と共に磔刑にされていた。 現場にはジャックの指紋が... 出演者: Steven Seagal ... Lt. Jack Cole(ジャック) Keenen Ivory Wayans ... Det. Jim Campbell(ジム) Bob Gunton ... Frank Deverell(デベレル) John M. Jackson ... Donald Cunningham(カニンガム) Brian Cox ... Mr. Smith(スミス) オトーサン、 「動きがいいなぁ」 スティーブン・セガール、好感がもてる役でした。 「うまい、味がある」 ブライアン・コックス、端役ですが、流石ベテランです。 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 7才の頃から武道に興味を持ち、空手を習い始める。 10代でカリフォルニア州フラートン市に移住し、 オレンジカウンティー気合会に入門し、合気道を始める。 17才の時、日本に渡り、一旦帰国。合気道初段の有段者となる。 74年10月に再来日。 大阪市淀川区十三の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、76年に天心道場として再建し、道場を構える。 その当時で合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇「弾突 DANTOTSU」◇ 2008年「雷神-RAIJIN-」◇ BRIAN COX  ブライアン・コックス 誕生日 1946/6/1 出身 スコットランド・ダンディー スコットランドで育ち、幼少より演技を志す。 ロンドンのドラマ・スクールで演技を勉強。 70年代はテレビ、舞台中心に活躍。 71年「ニコライとアレキサンドラ」で映画デビュー。 80年にニューヨークのブロードウェイ・デビュー。 86年「刑事グラハム/凍りついた欲望」ではレクター博士を演じ、注目される。 近年は父親役で持ち味を発揮している。 出演作 1971年「ニコライとアレキサンドラ」 1986年「刑事グラハム/凍りついた欲望(別題/レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙)」 1989年「サイキック・ハンター」(TM) 1990年「ブラック・アジェンダ/隠された真相」(TM)「モサドに狙われた男」(TM) 1991年「二重誘拐」(TM) 1994年「アイアン・ウィル 白銀に燃えて」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」      「ブレイブ・ハート」 1996年「チェーン・リアクション」「グリマーマン」      「ロング・キス・グッドナイト」 1997年「絶体×絶命」「コレクター」「ボクサー」 1998年「天才マックスの世界」(TM) 1999年「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」「サイコ2001」      「NYPD15分署」「ラッシュアワー」「マーロウ/最後の依頼」      「クアドロフォニア/多重人格殺人」 2000年「マンボ!マンボ!マンボ!」「サイコ2001」(TM) 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」 2002年「ザ・リング」「オールド・ルーキー」「アダプテーション」「25時」「ボーン・アイデンティティー」 2003年「トロイ」「X−MEN2」 2004年「ボーン・スプレマシー」 2005年「マッチポイント」「パニック・フライト」「リンガー!替え玉★選手権」 2006年「ハサミを持って突っ走る」 2007年「ゾディアック」「ウォーター・ホース」 その他の出演者: Michelle Johnson ... Jessica Cole Stephen Tobolowsky ... Christopher Maynard Peter Jason ... Millie's Father Ryan Cutrona ... Capt. Harris Richard Gant ... Det. Roden Johnny Strong ... Johnny Deverell Robert Mailhouse ... Smith's Bodyguard Jesse Stock ... Cole's Son Alexa Vega ... Cole's Daughter Nikki Cox ... Millie User Rating:4.9/10 ( 6,569 votes) IMDb User Rating:7.5/10 ( 235 votes) Yahoo! オトーサン、 「セガールは、日本人受けするんだなぁ」 User Comments ryan larsonさん U.S.A 20032003年2月16日 古典的セガールの傑作!!! 私がほんとうに好きなセガール映画だ。 合気道、寸言、傲慢さ、そしてユーモア、 このアクションスターがすべてを体現している。 批評家たちは、嫌っているが。 レントの店のシーンは、 セガールの波乱万丈のキャリアのなかで最高だろう。 後年の映画には、ないものだ。 アクションは、彼の才能をまざまざと示している。 おそらくセガールのコレクションに加わる最後の傑作だろう。 (「DENGEKI 電撃」は、例外) だが、興行的にはヒットしなかった。 これぞ、セガール そのものの"セガール"だ。 セガールフアンのDVDコレクションには欠かせない。 オトーサン、 「映画瓦版もほめている!」 服部弘太郎さん 1997年2月2日 スティーブン・セガール主演の日替わり定食的マンネリ映画。 目先のメニューは変わっても本質は不変だ。 スティーブン・セガール主演のアクション映画。 キリストの磔刑をモチーフにした連続猟奇殺人が起こるという導入部は、 明らかに『セブン』の影響ですね。 ただし、この映画はアクション映画であって、サイコホラーではない。 猟奇殺人の方は、映画の味付けにすぎません。 この映画のセガールは例によって特殊部隊出身の刑事役。 他の刑事たちがさじを投げる難事件を前に、 持ち前の観察眼と推理力とコネクションと腕力で、 ブルドーザーのように前に進んでゆく。 謎解きの面白さはゼロ。 観客が「なるほど」と納得する前に、セガールはもう次の行動に移っている。 もっともこの程度のプロットでは、観客に細部を理解させる隙を与えない方が正解。 注意して見なくても、これはかなり苦しい脚本だぞ。 エピソードのつなぎも弱いし、主人公が窮地に陥る描写も説得力がない。 それでも物語が先に進んでゆくのは、 お馴染みのアクションシーンが見られる安心感ゆえでしょう。 セガールの相棒になる黒人刑事に、あまり魅力がないのもこの映画の欠点。 ありがちな金持ち風の黒人刑事なんだけど、 彼の人となりや性格を説明する場面はなし。 ただし行動の端々から彼が「いい人」であることが、必要最低限観客に伝わる。 漢方の精力剤や、『カサブランカ』を観て涙ぐむ場面などは、 ステレオタイプな描写だけれど面白い。 『カサブランカ』の台詞をそらんじ、 映画館で大粒の涙を流しながらスクリーンを食い入るように見つめる様子は、 なんだか『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいだね。 こういう映画好きの人物を見ると、たとえ他の部分がどんなに弱くても、 僕はこの人物を愛さずにいられない。 彼の映画好きは物語の流れの中で、ぜんぜん生かされていないんだけどね。 これもまた、映画の味付けにすぎないんだよなぁ。 この映画では、伏線にしようと思えばいくらでもそれが可能な数々のアイディアが、 単なる表面上の味付けだけで終っている例がとても多い。 セガールの謎の過去や、仏教徒という設定なども、 映画の中では効果的に生かされていない。 『沈黙の戦艦』シリーズで、コックという職業や、 キッチンという舞台が効果的に生かされているのとは好対照です。 こんなことなら、セガールの首に数珠をぶら下げる必要なんてない。 彼は黙って、ロス市警のベテラン刑事をやっていてもいいはずなんだけど……。 物語の根幹に関わる問題だけど、セガールが黒人刑事の相棒をつける理由が希薄だ。 この映画は二人が反目と和解を繰り返して信頼で結ばれてゆくという、 最低限のバディムービーにさえなっていない。 こうなると相棒刑事の存在そのものが、 この映画では味付けにすぎなかったのだということがよくわかる。 宣伝コピーには「セガール・アクションの原点」という文字が踊っている。 原点とはよく言った。この映画は「いつものセガール映画」以外の何物でもない。 けなしているわけではない。 下手に大作ぶらないだけ、『沈黙の要塞』よりは何倍もシンプルで面白い映画だ。


ゴシップ・コラムニスト殺人事件

オトーサン、 「売れっ子なんだなぁ」 原作者は、メアリー・ヒンギス・クラーク。 その映画化第2弾です。 原作は未読ですが、洋書コーナーに行くと、 いやになるほど、彼女の本が並んでいます。 原題:While My Pretty One Sleeps (1997) (TV) 監督:Jorge Montesi 原作:Mary Higgins Clark 脚本:David J. Kinghorn/ Marilyn Kinghorn Genre:Mystery Country:Canada Language:English 上映時間:93分 あらすじ: ニーブは、有望な新人デザイナー。 自分のブティックを持っている。 ゴシップ・コラムニストのエセルと親しい仲で、 ファッション業界の裏話を、提供したりしている。 そのエセルは、父親のマイルズに惚れていて、 ニーブに頼みこんでは、一緒になる機会をつくっている。 刑事局長だったマイルズは、引退し、いまは娘と2人暮らしだ。 さて、20年前、妻殺しで刑務所にぶちこんだ マフィアのボス、セペッティが出獄することになる。 何者からか脅迫電話があり、ジュニアの厭がらせも。 そして、ある日、エセルが消息を絶つ。 ニーブは、父親の助けを借り、 テレビ記者のジャックとともにエセルを探しはじめる。 出演者: Connie Sellecca ... Niamh 'Neeve' Kearny(ニーブ) Beau Starr ... Myles Kearny(マイルズ) Patricia Gage ... Ethel Lambston(エセル) Simon MacCorkindale ... Jack Campbell(ジャック) Frank Pellegrino ... Nicholas 'Nicky' Sepetti, Sr.(セペッティ) Frank Pellegrino ... Nicholas 'Nick' Damiano Sepetti, Jr.(ジュニア) オトーサン、 「美人だし、演技も上手だ」 イブニング・ドレス姿は驚くほど美しいのですが、 別のシーンでは、首筋の皴がみえ、年齢を感じさせます。 昔は、さぞ美少女だったのでしょう。 コニー・セレッカ CONNIE SELLECCA 誕生日 1955/5/25 出身 米ニューヨーク、ブロンクス 高校時代に舞台芸術に関心を持つ。 ボストン・カレッジに進むが、芝居のために中退。 イタリア系の元モデル、TVドラマ出演で知られている。 代表作としては、 TVドラマ「アメリカン・ヒーロー 」(1981〜1983) TVドラマ「ホテル」(1983-1988)がある。 2度結婚している。 ・俳優のギル・ジェラード (1979-1987) ・ピアニストのジョン・テッシュ (1992-) 出演作: 1978年「バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター!」      「アメリカン・ガールズ〜女のエアポート」 1979年「新・殺しのドレス」 1981年「アメリカン・ヒーロー/ワンダー・フライト」 1983年「アーサー・ヘイリーのホテル」 1985年「エアポート'85」 1986年「恋のラストチェイス」 1987年「殺人契約」 1989年「奇跡の243便」 「CIA/薔薇の復讐」 1991年「P.S.I. Luv U 」 1995年「子宮の蠢き」 1997年「ジャッジメント・デイ2」「ゴシップ・コラムニスト殺人事件」 2007年「ザ・ワイルド・スタリオン」 その他の出演者: Deborah Grover ... Kitty Conway Vito Rezza ... Denny Adler Victor Ertmanis ... Big Charley Santino Frank Crudele ... Johnny Garage User Rating:5.3/10 66 votes オトーサン、 「ま、こんなものかも」 Allcinema、Goo映画、Yahoo!などをみても、 コメントがありません。 IMDbも、以下ノコメントだけ。 User Comments Taiyoさん British Columbia, Canada 1998年9月23日 いい映画だが..., この映画、メアリー・ヒンギス・クラークの原作にある ミシテリーと陰謀の感覚をもっている。 観客は、40代のコニー・セレッカが、 25歳の女性を演じているのをみて、途方に暮れる。 父親役のボー・スターが、同じ年頃なのだから笑える。 素敵な原作が、素敵な映画になったいい例だ。 ミステリー・フアンは、失望しないだろう。 どうなるのか期待するに足る充分な陰謀がある... 「何が起きたのか? 何が起きようとしているのか?」 ミスキャストかもしれない。 (サイモン・マッコーキンデルとコニー・セレッカは、いい役者だが、 30代半ばと30代はじめの人物を演じるべきではない) この映画、スコアは、9点。 手堅いところで7点だろうが、 美しい景色があるので、9点にアップする。 メアリー・ヒンギス・クラークのフアンならば、必見だ!


見覚えのある顔

オトーサン、 「面白いかも」 ホームセンターの投売りコーナーで買いました。 英会話教師リンゼイさんを殺害した男が、 整形手術をしていたというニュースの直後だったので... 原題:Let Me Call You Sweetheart (1997) (TV) 監督:Bill Corcoran 原作:Mary Higgins Clark 脚本:Christopher Lofton Genre:Drama 上映時間:92分 あらすじ: ケリーは検察官だ。 弁護士のボブと離婚し、娘のロビンと2人暮らし。 ある日、ロビンを形成外科医のところへ連れていくと、 見覚えのある顔に出くわす。 それは、赤バラ殺人事件の被害者と同じ顔だった。 当時、判決に納得いかなかったケリーは、 弁護士ドルソと組んで、事件の真相究明に乗り出す。 妻殺しのスキップは、どうも無罪らしい。 上層部からの圧力や娘への脅迫が続くので、 親しいフーバー夫妻に娘を預ってもらうのだが... 出演者: Meredith Baxter ... D.A. Kerry McGrath(ケリー) Sophie Lang ... Robin McGrath(ロビン) Victor Garber ... Geoff Dorso(ドルソ) Colin Fox ... State Sen. Jonathan Hoover(ジョナサン) Elizabeth Shepherd ... Grace Hoover(グレイス) Art Hindle ... Skip(スキップ) オトーサン、 「この女優さん、タイプだな」 メレディス・バクスター、テレビドラマで活躍していたので、 はじめて、お目にかかりました。 青い澄んだ目が素敵です。 MEREDITH BAXTER メレディス・バクスター 誕生日 1947/6/21 出身 カリフォルニア州 サウス・パサデナ TVドラマ"Family"(1976- 1980)で、エミー賞助演女優賞ノミネート. TVドラマ"Family Ties"(1982- 1989). TVドラマ"The Betty Broderick Story"(1992)で、エミー賞主演女優賞ノミネート TVドラマ"Other Mothers"(1993)で、デイタイム・エミー賞受賞ノミネート 近年「Meredith Baxter Simple Works」を設立。 3度結婚している。 ・Robert Lewis Bush( 1966-1977) ・俳優のDavid Birney(1974-1989) ・俳優で脚本家のMichael Blodgett(1995-2000) アン・バクスター(「イヴの総て」)は伯母。 出演作: 1972年「ベン」 1975年「アメリカを震撼させた夜」 1976年「大統領の陰謀」「ビタースイート・ラブ」 1978年「若草物語」 1980年「ビューラ・ランド 愛は大地とともに」 1985年「犯られた刑事」 1987年「デス・チェイス」 1989年「女囚特捜班サマンサ」 1990年「ミッシング・ネーム 記憶の彼方に」 1991年「渇きの代償」 1992年「愛と憎しみの銃弾」「愛と憎しみの銃弾2」 1997年「見覚えのある顔」 2000年「水曜日の女」 2001年「オリエント急行殺人事件 死の片道切符」 2008年「鉄板ニュース伝説」 その他の出演者: Claire Cellucci ... Suzanne Reardon Tony Lo Bianco ... Dr. Charles Smith Joe Lisi ... Frank Green Louis Del Grande ... Joe James Purcell ... Jimmy Weeks User Rating:4.8/10 81 votes オトーサン、 「B級映画だな」 User Comments Jenniferさん Washington 2000年2月14日 面白いが、いまいち。 娘のロビンには、悩まされるし、笑える。 警告。 ヴィクター・ガーバーは、タフなヒーロー刑事を演じているが、 ちょっと年をとりすぎた。 筋書きは、ミエミエ。 原作を読んでみたが、相当変えてある。 ミステリー愛好者にはいまいちだが、 映画でもみて過ごそうというひとには、面白いかも! オトーサン、 「誰も、コメントしていない!」 Allcinema、Goo映画、Yahoo!、全滅。 しょうがないので、IMdbから2本翻訳しましょう。 (何と、これで全部なのです) celticangel005さん Heaven 2001年12月14日 なんで、みんな同じに見えるんだ??? なんだか、がっかりする。 この手のTV映画は、みんな同じに見える。 この映画は、そう悪くない。 役者たちがいいからだ。 メレディス・バクスターは前に見たことがある。 (題名は忘れた) ケリー役の彼女は、すばらしい。 わが子を愛し、成功した法律家だ。 筋書きは、おなじみ。 主人公がなにか変だと気づく。 職務を通じて、それを解決する。 事件にいつて、知っているパートナーをみつけ、 真相に迫っていく。 だが、事態が悪くなっていく... そう、言っている意味分かるだろう。 ヴィクター・ガーバーだが、 (正直に言うと、この映画を見たいと思ったのは、 彼が出ているからだった) 彼はドルソを演じているが、そう年には見えなかった。 おいおい、彼は撮影時48歳だったが、 38歳にみえる。 ドルソは、親切な男で、みんな好きだし、応援したくなる。 いい弁護士で、ハンサムで、優しい。 最後に、悪者は悪い。 まったくココロというものがないように思える。 どこといって、特別なものはない。 もう1本のTV映画だ。 あなたは、どう考えるという終わり方をする。 樂しんだのは、私くらいか。


デトネーター

オトーサン、 「どうせ、B級映画だろう」 ウェズリー・スナイプスが主演しています。 「ブレイド」みたいに、かっこいいといいのですが... 原題:The Detonator (2006) 監督:Po-Chih Leong 脚本:Martin Wheeler Genre:Action / Thriller Rated R for violence, language and some nudity. Country:USA / Romania Language:English 上映時間:95分 あらすじ: グリフは、CIA捜査官だ。 ルーマニアのブカレストに行き、 ギャングのディミトリとともに、武器密売人と会う。 だが、1本の電話がかかってくる。 グリフが捜査官だというタレコミだったが、 得意の射撃で、窮地を脱したが、地元警察に逮捕されてしまう。 やがて、そこへCIAの元同僚シェパードが現われ、 ナディアをアメリカへ護送する仕事を依頼される。 簡単な任務に思われたが、 実は、ナディアは巨大犯罪組織に追われる身だった... 出演者: Wesley Snipes ... Sonni Griffith(グリフ) Silvia Colloca ... Nadia Cominski(ナディア) Matthew Leitch ... Dimitru Ilinca(ディミトリ) William Hope ... Michael Shepard(シェパード) Tim Dutton ... Jozef Bostanescu(ボスタネスコ) オトーサン、 「うーん、冴えないな」 ウェズリー・スナイプス、妙に人情物に傾斜して、 売り物のアクション不足です。 「眼の保養なのに、もう引退?」 シルヴィア・コロカ、映画に出演し、 すぐ結婚してしまったようです。 WESLEY SNIPES ウェズリー・スナイプス 誕生日 1962/7/31 出身 米フロリダ州オルランド 幼い頃にサウス・ブロンクスへと移り住み、 ハイスクール・オブ・パフォーミング・アーツ およびパーチェイス大学に入学して演技を学ぶ。 ブロードウェイの舞台出演を続けながら、 映画のオーディションを受け続け、 85年「ワイルド・キャッツ」で映画デビュー。 89年「メジャーリーグ」で注目され、 92年「パッセンジャー57」の主役あたりから 格闘アクション・スターとして地位を得る。 悪役、ヒーロー役問わず、マーシャルアーツを駆使したアクションで存在感を見せ、 ブレイド役を演じた「ブレイド」は3作製作された。 97年「ワン・ナイト・スタンド」でヴェネチア国際映画祭主演男優賞受賞。 出演作 1985年「ワイルド・キャッツ」 1986年「S・O・S・ドクター・ノーグッド!」      「ニューヨーク ベイサイド物語」 1989年「メジャー・リーグ」 1990年「キング・オブ・ニューヨーク」「モ’ベター・ブルース」 1991年「ニュー・ジャック・シティ」「ウォーターダンス」      「ジャングル・フィーバー」 1992年「ハード・プレイ」「パッセンジャー57」◇      「ポイリング・ポイント」 1993年「ライジング・サン」「シュガーヒル」      「デモリションマン」◇「ウォーターダンス」 1994年「ドロップゾーン」◇「シュガーヒル」 1995年「3人のエンジェル」◇      「マネー・トレイン」◇「ため息つかせて」 1996年「ザ・ファン」◇ 1997年「ホワイトハウスの陰謀」◇「ワン・ナイト・スタンド」◇ 1998年「追跡者」◇「ブレイド」◇「デス・ゲーム2025」◇ 2000年「アート・オブ・ウォー」◇「フェイス・イン・ラブ」(TM) 2001年「デッド・ロック」◇ 2002年「ブレイド2」◇「スナイパー」◇ 2004年「アウト・オブ・タイム」◇「ブレイド3」◇ 2005年「デトネーター」◇「ザ・マークスマン」◇「7セカンズ」◇「CHAOS カオス」◇ 2006年「ハード・ラック」◇ 2007年「ザ・シューター」◇ SILVIA COLLOCA  シルヴィア・コロカ 誕生日 1978/5/23 出身 イタリア・ミラノ 2004年9月、俳優リチャード・ロックスバーグと結婚。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2004年「ヴァン・ヘルシング」 2005年「デトネイター」 その他の出演者: Bogdan Uritescu ... Pavel Warren Derosa ... Mitchel Michael Brandon ... Flint Vincenzo Nicoli ... Yuri Mishalov Stuart Milligan ... Greenfield Evangelos Grecos ... Kravchenko Mihnea Paun ... Alex Florian Ghimpu ... Nita Tania Popa ... Ana Bogdan Farkas ... Stankiewcz User Rating:4.8/10 ( 1,798 votes) User Rating:5.6/10 ( 119 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments Claudio Carvalhoさん Rio de Janeiro, Brazil 2006年11月26日 彼の履歴書は、墓場だ。 (略 あらすじ紹介) ウェズリー・スナイプスのキャリアは、下り坂だ。 この映画を見たところだが、彼には、また失望させられた。 そのキャリアは、いまやスティーブン・セガールにそっくりだ。 この映画には、爆発、撃ちあい、カーチェイスがあるものの、 ひどいストーリーと演技が待っている。 まず、アメリカ黒人のウェズリー・スナイプスが、 ブカレストの警察に追われる。 だが、アメリカ黒人を発見できない。 ルーマニアに行ったことはないが、 この国には、そう多くのアメリカ黒人はいない。 主人公のグリフは、風呂キライで、いつも同じ服を着ている。 ウェズリー・スナイプスとセクシーなシルヴィア・コロカとの相性はよくない。 だが、彼女は、簡単にセックスし、彼を愛し、運命をともにする。 ナディアの息子を演じる少年は、ひどい。 スコアは、4点。 オトーサン、 「ブロガー向け試写会なんてあるの?」 km_achinさん 2006年9月2日 まぁず、なにやってんだか ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント試写室で 「デトネーター」のブロガー限定の試写会に行ってきました。 フカフカの椅子での鑑賞です。 ウェズリー・スナイプスという俳優を今まで知らなかったのですが、 さすが動きがキビキビしています! アクションものがさまになっていますねぇ。 最初彼はおネエ言葉で、しかもそれが板についてないようなしゃべり方なので、 「いったいどんなジャンルの映画なんだ」と思ったのですが、 すぐにワイルドな彼になったのでひと安心。 ロシア美女のナディア(シルヴィア・コロカ)が 下着のような衣装(上半身)で街中を歩き、 いつポロッと見えてしまうのかドキドキハラハラです。 グリフ(ウェズリー・スナイプス)とナディアが二人で逃げ回っているんですが、 二人きりになると、なぜかムード音楽みたいのが流れてきて、 ウェズリー・スナイプスがキザなセリフを言うんですよね。 ネタバレしちゃうので、その後の展開は言えませんが、 「おまえはトム・クルーズかよ!」とつっこみたくなりました。 銃撃戦あり、爆発あり、カーチェイスありで迫力満点です。 関係ない人がどんどん巻き込まれて 大量殺人になっているような気がしなくもないですが (ちょっとリアルで顔が渋くなっちゃう)、謎解きのような部分もあって楽しめます。 あと、椅子から飛び上がるような、ビックリシーンがありますよ。


スコットランド・カップの奇跡

オトーサン、 「どうも納得いかない」 サッカーを本場では、フットボールといいます。 確かに、足で、蹴るから、その通リなのでしょう。 でも、綴りは、SOCCER。 サッカーでなく、発音は、ソッカーですよね。 原題:A Shot at Glory (2000) 監督:Michael Corrente 脚本:Denis O'Neill Genre:Drama / Sport Rated R for language and brief sexuality. Country:USA / UK Language:English Black and White / Color 上映時間:114分 あらすじ: スコットランド、 人口500万人なのにサッカーチームの数は40! ゴードンは、弱小チーム(Kilnockie)のベテラン監督だ。 オーナーが代わって、新オーナーはアメリカ人のピーター。 収益を優先し、チームを大都市に移転させようとする。 だが、そうなれば、地元フアンは離れ、チームは自然消滅する、 そこで、ゴードンは、無謀にも、スコットランド・カップの優勝を目指す。 そのため、娘ケイトと別居中のジャッキーをチ−ムに復帰させる。 名選手だが、プレイボーイで、アル中で、喧嘩早い。 妻のイレーヌすら、その復帰を危ぶむ。 出演者: Robert Duvall ... Gordon McCloud(ゴードン) Morag Hood ... Irene McCloud(イレ−ヌ) Ally McCoist ... Jackie McQuillan(ジャッキー) Kirsty Mitchell ... Kate McQuillan(ケイト) Michael Keaton ... Peter Cameron(ピーター) オトーサン、 「なんか野村監督を思わせるなぁ」 海千山千のツワモノながら、月見草。 そんな悲哀を名優ロバート・デュバルが見事に演じています。 ROBERT DUVALL  ロバート・デュバル 誕生日 1931/1/5 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 父は海軍提督という軍隊一家の三人の息子の一人として生まれる。 イリノイ州のプリンシピア大学で歴史と政治学を学ぶ。 その後、演劇科に専攻を変え、学位を取得。 2年ほど米国陸軍に入隊した後、55年にニューヨークに移り、 ネイバーフッド・プレイハウスに入団。 映画デビューは62年「アラバマ物語」のプー・ラドリー役。 82年「テンダー・マーシー」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 79年「パパ」72年「ゴッド・ファーザー」79年「地獄の黙示録」 98年「シビル・アクション」など6度アカデミー賞にノミネートされた。 ゴールデングローブ賞は「地獄の黙示録」「テンダー・マーシー」など4度受賞。 監督としても「アンジェロ・マイ・ラヴ」 2002年「愛と暗殺のタンゴ」などを手がけている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1962年「アラバマ物語」 1963年「ニューマンという男」 1966年「逃亡地帯」 1968年「宇宙大征服」「刑事(デカ)」「ブリット」 1969年「雨の中の女」「勇気ある追跡」 1970年「オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー」      「追跡者」「M★A★S★H」 1971年「ジョージ・ルーカスのTHX−1138」 1972年「ゴッドファーザー」◆「シノーラ」「ミネソタ大強盗団」 1973年「組織」「バッジ373」 1974年「カンバセーション 盗聴」      「ゴッドファーザーPART2」◆      「ダイヤモンドコネクション」「ブレイクアウト」 1976年「キラー・エリート」      「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」      「ネットワーク」 1977年「鷲は舞い下りた」「アリ・ザ・グレーテスト」 1978年「ベッツィー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1979年「地獄の黙示録」◆「パパ」 1981年「告白」      「ハイジャックコネクション クーパーの大仕事」 1982年「テンダー・マーシー」◇アカデミー主演男優賞 1983年「テリー・フォックス物語」「ホテル・コロニアル」 1984年「ナチュラル」 1985年「ライトシップ」 1986年「ハリー奪還」 1988年「カラーズ 天使の消えた街」 1989年「ロンサム・タブ」(TM) 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「テロリストを撃て!」      「闇の聖母 侍女の物語」「旅立ちの季節」 1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「ランブリング・ローズ」 1992年「ニュージーズ」「プレイグ」「独裁/スターリン」 1993年「ジェロニモ」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」      「フォーリング・ダウン」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「愛に迷った時」「スカーレット・レター」      「ヘンリエッタに降る星」 1996年「スリング・ブレイド」「フェノミナン」「ファミリー」 1997年「相続人」◆「THE APOSTLE」 1998年「ディープ・インパクト」◆「シビル・アクション」◆ 2000年「60セカンズ」◆「シックス・デイ」◆      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「ジョンQ−最後の決断−」◆ 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」◇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」◆ 2007年「ラッキー・ユー」◆「アンダーカヴァー」 その他の出演者: Sheila Latimer ... Widow Wilson Ida Schuster ... Wee Brenda Alex Howden ... Horace Bill Murdoch ... Desmond John McVeigh ... Ian McVeigh Scott G. Anderson ... Alan Barnes Cole Hauser ... Kelsey O'Brian John Martin ... Brian Burns Owen Coyle ... Kilnockie Football Team Steve Hamilton ... Kilnockie Football Team Peter Hetherston ... Kilnockie Football Team Andy Smith ... Kilnockie Football Team Jack McGinn ... President of the SFA User Rating:6.2/10 980 votes オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Comments Danさん United States 25 December 2003 いいサッカー映画のひとつ 筋書きがよくできていて、興味をそそる試合シーンのある サッカー映画をつくるのは、難しい。 この映画は、そうした条件を適えてはいないが、 見る価値はある。 筋書きはありきたりだが、 何と言ったって、チームの存続がかかっているのだ。 口やかましいアメリカ人オーナーが、チームを買収し、 スコットランド・カップで優勝できなければ、 本拠地をアイルランドに移すと、年老いた監督を脅迫する。 もうひとつの筋書きは、前の最優秀選手をオーナーが 連れてくるのだが、そいつは、監督と不仲な娘婿なのだ。 三番目の筋書きは、勿論、チームの活躍や成績だ。 確かに、ひどいせりふもあるが、 試合がはじまれば、そんなものは吹き飛んでしまう。 「ベッカムに恋して」や「Mean Machine」といった サッカー関連の映画もあるが、 この映画は、十分太刀打ちできる。 試合の迫真性の点で、優っているからだ。 ひとつひとつの試合を見る経験は、 Championship Managerの映画版をみるのと似ている。 動きに継続性が欠けるが、それなりに意味がある。 この映画、一日の終わりに見るといい。 よく出来たサッカー映画をみたいなら。 筋書きは、ありきたりだが、 試合シーンは、ほかの欠点を吹き飛ばしてくれる。 オトーサン、 「コメント、少ないなぁ」 Allcinemaにも、Goo映画にも、Yahoo!にも、 見当たりませんでした。 バグパイプや、男性のスカート姿くらいしか知られていない スコットランド映画だからでしょう。 TMさん 2009年11月3日 ネタバレ これは、贔屓のサッカーチーム(しかも強豪ではない) を持っている者にとってはたまらなく魅力的な映画ですね。 元スター選手役を演じたアリー・マコイストは、 実際にレンジャーズ等で活躍していたストライカーだけあって 試合のシーンもリアルな感じでした。     小さなチームがジャイアントキリングを続けて 遂にカップ戦の決勝まで・・・という流れは、 どうしても自分の応援するチームと置き換わってしまうのか 感情移入してしまいますね。 話の締め方もイギリス映画らしく甘くはないのですが、 心温まる感じで良かったです。   スコットランドのサッカー事情も垣間見れて興味深かったです。 見る前にちょっとスコットランドサッカーについて 予備知識を仕入れておくと良いかもしれません。


華麗なるヒコーキ野郎

オトーサン、 「いいね、複葉機がみられる」 紙ヒコーキに毛が生えたような代物が、 宙返りなど曲芸飛行をしているのです。 ジャンボジェット機じゃ、ムリでしょうね。 原題:The Great Waldo Pepper (1975) 監督・原作:George Roy Hill 脚本:William Goldman Genre:Adventure / Drama 上映時間:107分 あらすじ: 1920年代のアメリカ。 第一次大戦中に飛行機で戦い、 その魅力にとりつかれた者たちがいた。 彼らは、バーンストーマーとして、 単発のプロペラ機で、遊覧飛行で稼いでいた。 ペッパーが、中西部の町に行くと、商売敵がいた。 オルソンという元空軍大尉だった。 2人のつばぜりあいは、次第にエスカレートしていく。 オルソンは、女性バーンストーマー、メアリーと組んで ペッパーのスピード記録を破る。 ペッパーは、友人のスタイルズが設計した 新しい単発機での逆さ宙返りで対抗しようとする。 さらに、伝説の名操縦士ケスラーに近づきたい気もある。 その資金稼ぎのために、サーカスに入ったが、 曲芸飛行の練習中に大怪我してしまう... 出演者: Robert Redford ... Waldo Pepper(ペッパー) Bo Svenson ... Axel Olsson(オルソン) Susan Sarandon ... Mary Beth(メアリー) Edward Herrmann ... Ezra Stiles(スタイルズ) Bo Brundin ... Ernst Kessler(ケスラー) オトーサン、 「明るく爽やかだね」 ロバート・レッドフォード、古き良き時代の名優です。 「大男、面構えもいいね」 ボー・スベンソン、バイキングの末裔でしょうか? 「若く、輝いているね」 名女優スーザン・サランドンのフアンにとっては、 20代の貴重な映像です。 ROBERT REDFORD  ロバート・レッドフォード 誕生日 1937/8/18 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ コロラド大学を中退して、美術を学ぶためにパリへ留学。 帰国後、アメリカ演劇アカデミーで演技を学び、 ブロード・ウェイ・デビュー。 62年「戦場の追跡」で映画デビュー。 「裸足で散歩」「明日に向かって撃て!」などの作品でスターダムに。 73年「スティング」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 80年「普通の人々」で監督デビュー。 アカデミー賞監督賞受賞。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1962年「戦場の追跡」 1964年「戦場はどこだ!」 1965年「サンセット物語」 1966年「逃亡地帯」 1967年「雨のニューオリンズ」「裸足で散歩」 1969年「夕日に向かって走れ」「明日に向かって撃て!」      「白銀のレーサー」 1970年「お前と俺」 1972年「ホット・ロック」「大いなる勇者」「候補者ビル・マッケイ」 1973年「追憶」「スティング」 1974年「華麗なるギャツビー」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」 1976年「大統領の陰謀」 1977年「遠すぎた橋」 1979年「出逢い」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ナチュラル」 1985年「愛と哀しみの果て」 1986年「夜霧のマンハッタン」 1987年「プロミストランド/青春の絆」 1990年「ハバナ」 1992年「スニーカーズ」 1993年「幸福の条件」 1996年「アンカー・ウーマン」 1997年「モンタナの風に抱かれて」 2001年「スパイ・ゲーム」 2002年「ラストキャッスル」 2004年「二重誘拐」「セイクレッド・プラネット 生きている地球」(ナ) 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「大いなる陰謀」 BO SVENSON  ボー・スベンソン 誕生日 1944/1/13 出身 スウェーデン 出演作 1973年「MAURIE」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」「ウォーキング・トール2」 1977年「ウォーキング・トール3」 1979年「ノースダラス40」 1986年「デルタ・フォース」      「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1987年「エイリアン・スペース」「タブルターゲット」 1994年「PRIVATE OBSCSION」 1996年「スピード2」 2000年「クラッカー・ジャック」 SUSAN SARANDON  スーザン・サランドン 誕生日 1946/10/4 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 ローマ系カトリックのアイルランド・イングランド・ウェールズの血を引く父と シシリー島ラグーサ生まれの母との間に9人兄弟の長女として生まれる。 ワシントンDCのカトリック大学で演技を学び、 卒業後、70年「ジョー」のヒロイン役で映画デビュー。 75年「ロッキー・ホラー・ショー」で初主演。 80年「アトランティック・シティ」91年「テルマ&ルイーズ」 92年「ロレンツォのオイル」94年「依頼人」で 4度アカデミー主演女優賞にノミネートされ、 95年「デッドマン・ウォーキング」でアカデミー賞主演女優賞受賞。 俳優クリス・サランドンと離婚後、ティム・ロビンスと同棲中。 二人の間に二児がいる。 出演作 1970年「ジョー」 1974年「フロント・ページ」 1975年「華麗なるヒコーキ野郎」      「ロッキー・ホラー・ショー」 1976年「クラッシュ!」「ドラゴンフライの幻想」 1977年「真夜中の向こう側」「アドベンチャー・ラリー」 1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」 1980年「アトランティック・シティ」      「ラヴィング・カップル」 1982年「テンペスト」 1983年「ハンガー」 1984年「バディ・システム」 1985年「ジュディスの告発」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 1988年「さよならゲーム」 1989年「スウィート・ハート・ダンス」「乙女座殺人事件」      「白く渇いた季節」 1990年「ぼくの美しい人だから」 1991年「テルマ&ルイーズ」「ライト・スリーパー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」      「ロレンツォのオイル/命の詩」 1994年「運命の絆」「依頼人」◇「若草物語」 1995年「セルロイド・クローゼット」      「デッドマン・ウォーキング」◇ 1996年「ジャイアント・ビーチ」 1998年「グッドナイト・ムーン」◇      「トワイライト」◇「天井桟敷のみだらな人々」 1999年「地上より何処かで」◇「クレイドル・ウィル・ロック」◇ 2000年「ラグラッツのパリ探検隊」(声) 2001年「キャッツ&ドッグス」(声) 2002年「ムーンライト・マイル」◆「バンガー・シスターズ」◇      「17歳の処方箋」◆ 2004年「アルフィー」「NOEL ノエル」 2005年「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」「エリサベスタウン」 2007年「魔法にかけられて」「告発のとき」「Mr.ウッドコック−史上最悪の体育教師−」 2008年「スピード・レーサー」 その他の出演者: Geoffrey Lewis ... Newt Philip Bruns ... Dillhoefer Roderick Cook ... Werfel Kelly Jean Peters ... Patsy Margot Kidder ... Maude Scott Newman ... Duke James S. Appleby ... Ace Patrick W. Henderson Jr. ... Scooter James N. Harrell ... Farmer Elma Aicklen ... Farmer's Wife User Rating:6.4/10 ( 2,122 votes) User Rating:8.2/10 ( 157 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! 高いね」 考えてみれば、空中戦なんて、究極のライドですよね。 User Comments ccthemovieman-1 さん Lockport, NY, United States 2006年6月9日 昔のヒコーキ好きには、たまらない 昔のヒコーキ、曲芸飛行、冒険飛行が好きなひとで、 面白い話が好きなひとなら、 この初期のロバート・レッドフォード映画が好きになるだろう。 レッドフォードは、華麗なるヒコーキ野郎を演じる。 1900年代初期に、あちこちで曲乗りをみせるバーンストーマーなのだ。 すばらしい複葉機たちや愉快な操縦士たちが登場。 もっとも、輝いているのは、ボー・スベンソン演じるオルソンだ。 彼とレッドフォードは、すごい競争をする。 ユーモアも混じり、見ていて楽しい。 この映画では、若く美しいスーザン・サランドンが操縦する。 実に、記憶に残る結末だ! 神の名を唱え、空しく散っていきすぎる。 だが、それを除けば、すばらしい家族向け映画だろう。 名前の通っている他の俳優としては、 エドワード・ハーマン、ジェフリー・ルイス、マーゴット・キダーがいる。 オトーサン、 「名前がいいね」 この方、名画しか見ないのでしょうか? 名画座の怪人さん 2007年10月31日 爽快感!そして... 第1次大戦で活躍したパイロットたちのその後を描いた作品。 ”なんとかと煙は高いところが好き”というが命しらずの大ばか者ども。 この時代の飛行機の燃料はガソリンなんですね。 まだ自動車と同じ仕組みのエンジンで空が飛べたのです。 それに複葉機といって主翼が二枚あるのです。 機体は木製のようで翼を踏み抜いてしまったりします。 基本的に二人乗りで操縦桿は後ろの席、 風防などはなく風に顔をさらしながらの飛行です。 とても寒そう。 前半はコミカルな展開で、 ヒコーキ野郎どもは大怪我をする割りに快復が早くて(^^)。 だが、後半はメリーの墜落死を境に一転してシリアスに。 最後は本気モードの空中戦。 一応決着するもののその後双方が無事に帰還したのかどうか? この作品の魅力は何といっても本当に空を飛んでいるかのような爽快感。 そして臨場感。 ”翼歩き”にチャレンジするシーンなど足がすくみそうだし。 メリーの救出シーンとかエズラが”逆宙返り”に挑戦するシーンも見所。 終盤の空中戦などまるで自分が参戦しているかのようだ。 特撮などもあるのだろうが全然気にならない。 出来れば大型の画面で観たい。 17インチモニターなのが残念。 プロジェクターがほしくなる一本。


ファイヤーフォックス

オトーサン、 「米ソ冷戦時代か」 通常兵器だけでなく、原水爆開発競争があって、 いつ第3次世界大戦がはじまっても、おかしくない。 人類は滅び、天下を支配するのは、ゴキブリ。 そんな悪夢に悩んだ時代があったなんて、 いまの若いひとは、想像できるでしょうか? 原題:Firefox (1982) 監督:Clint Eastwood 原作:Craig Thomas 脚本:Alex Lasker/Wendell Wellman Genre:Action / Thriller / SF 上映時間:136分 あらすじ: ソ連が最新鋭の戦闘機ミグ31を完成させた。 暗号名ファイヤーフォックスは、 マッハ6、思考誘導兵器装置を装備する。 ファイヤーフォックスを奪い去る任務が、ガントに課せられる。 ガントは、ベトナム戦で活躍した名操縦士。 (心的外傷後ストレス障害に悩んでもいる) 輸出代理業者に化けて、モスクワ空港に降り立ち、 ウペンスコイの手引きで、KGBの厳しい捜査網をかいくぐり、 ようやく機体設計者バラノビッチに会い、機を盗み出す。 そして、書記長が陣頭指揮をする総攻撃がはじまる... 出演者: Clint Eastwood ... Mitchell Gant(ガント) Warren Clarke ... Pavel Upenskoy(ウペンスコイ) Nigel Hawthorne ... Pyotr Baranovich(バラノビッチ) オトーサン、 「いろんな表情ができるんだ」 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31   出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供の頃、カリフォルニアを転々。 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、ピアノの弾き語りのアルバイト。 51年、陸軍に入隊し、フォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年、ユニバーサルの俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 薄給だったため、マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年、「半漁人の逆襲」で映画デビュー。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年、テレビ西部劇「ローハイド」の準主役で人気に。 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」で、西部劇スターとなる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 「ダーティハリー」に主演し、大ヒット。 85年、別居していたマギーと離婚。 92年、「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 2004年、「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 2008年「グラン・トリノ」 その他の出演者: Freddie Jones ... Kenneth Aubrey David Huffman ... Captain Buckholz Ronald Lacey ... Semelovsky Kenneth Colley ... Colonel Kontarsky Klaus Lowitsch ... General Vladimirov Stefan Schnabel ... First Secretary Thomas Hill ... General Brown Clive Merrison ... Major Lanyev Kai Wulff ... Lt. Colonel Voskov Dimitra Arliss ... Natalia Austin Willis ... Walters Michael Currie ... Captain Seerbacker User Rating:5.6/10 ( 8,565 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 287 votes)Yahoo! オトーサン、 「なんで、IMDbは低いんだ?」 酷評をチェックしたら、テンポがのろい、 ありきたりのスパイ映画だというものでした、 User Comments Daveさん Cornwall, Ontario, Canada 2004年10月10日 手に汗にぎる陰謀 1982年に、この映画が上映された。 この映画が描くのは、ソ連での緊張と警備の厳しさだ。 この映画はいい。 上映当時14歳の私にとっては、強大な映画だった。 スパイ/スリラー映画フアンなら、手に汗にぎる陰謀を楽しめるだろう。 もっとも、ありきたりのシーンもなくはなかったが。 クリント・イーストウッドが、はじめてソ連にやってきたシーン、 それに続くシーンは、リアルで、見応えがある。 特殊効果は、当時としては、上出来だったし、 今日でも、そう悪いものではない。 戦闘機がソ連圏を脱出しようとするシーンや 氷河渓谷を通過するシーンは、とてもエキサイティングだった。 オトーサン、 「的確なコメントだ!」 黒美君彦さん 2007年7月18日 空の西部劇 東西冷戦も終わってしまえば、 米ソ対立を背景にしたこんなサスペンスも 実に牧歌的な物語に見えてしまうから不思議だ。 まだまだ男臭さが強烈だった時代のイーストウッドらしい、 マッチョなサスペンスではあるのだが、スリル感は今ひとつ。 協力者が優秀なせいだろうか? 目的機も意外にすんなり奪ってしまう。 後半のドッグファイトは、 当時としてはそれなりに驚きの映像だったのかも知れないが、 さすがに目が肥えてくると出来の悪いTVゲームにしかみえないのが気の毒。 ただ、戦闘機で西部劇を見せようとした、という姿勢はよくわかる (成功しているとは思わないが)。 ベトナム戦争のPTSDという設定が今ひとつ活きていないのが残念だ。 今や巨匠と呼ばれるイーストウッドもこんな作品を作っていたということで(笑)。


アイガー・サンクション

オトーサン、 「へぇ、山登りもするんだ」 クリント・イーストウッドがアイガーの絶壁に挑むなんて、 まったく予想もしていませんでした。 原題:The Eiger Sanction (1975) 監督:Clint Eastwood 原作:Rod Whitaker 脚本:Hal Dresner /Warren Murphy/Rod Whitaker Genre:Action / Adventure / Romance / Thriller 上映時間:123分 あらすじ: ヘムロックは、登山家。 実は、殺し屋だったが、いまは足を洗って、 絵の教師、絵の収集家として静かに暮らしている。 ある日、CIAのボス、ドラゴンから殺しを依頼される。 チューリッヒで仕事を終え、 報酬の3万ドルの小切手を手に入れて一息つく。 帰国便でスチュワーデスのジェマイマと仲よくなったが、 一夜明けると、女も小切手も消えていた。 ドラゴンが派遣したCIAの女諜報員だったのだ。 ドラゴンの思惑どおり、 ヘムロックは、第二の殺人をひきうけることになった。 目標の名前は不明、 アイガーに挑戦する国際登山チームの一員らしい。 ヘムロックは、アリゾナに飛び、登山仲間のベンの下で、 グランド・キャニオンで登山訓練を行うのだが... 出演者: Clint Eastwood ... Dr. Jonathan Hemlock(ヘムロック) George Kennedy ... Ben Bowman(ボーマン) Thayer David ... Dragon(ドラゴン) Vonetta McGee ... Jemima Brown(ジェマイマ) Jack Cassidy ... Miles Mellough(マイルズ) オトーサン、 「スタントじゃないんだ!」 アイガーの絶壁で、宙吊りになるなんて、 イーストウッド、ド根性すごいものです。 CLINT EASTWOOD  クリント・イーストウッド 誕生日 1930/5/31   出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ 子供の頃、カリフォルニアを転々。 チャーリー・パーカーの演奏を生で聴いたのがきっかけでジャズに傾倒。 トランペットとピアノを始める。 オークランド高校では、高校演劇に参加し、舞台に立つ。 高校卒業後、木材伐採工、トラック運転手、ピアノの弾き語りのアルバイト。 51年、陸軍に入隊し、フォート・オード基地に3年間駐留。 入隊中に知り合ったマギー・ジョンストンを追って、除隊後、南カリフォルニアへ。 53年、ロサンゼルス市立大学入学し、経営学の演技論を学ぶ。 同年12月にマギーと結婚。 54年、ユニバーサルの俳優養成所で演技、発声法、歌、ダンスなどを習う。 薄給だったため、マギーが水着モデルとして生計を支える。 55年、「半漁人の逆襲」で映画デビュー。 57年、ユニバーサルとの雇用契約期間が終わり、大学中退。 プール掘りの仕事などで生活資金を稼ぐ。 58年、テレビ西部劇「ローハイド」の準主役で人気に。 64年イタリア映画「荒野の用心棒」に出演。 「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」で、西部劇スターとなる。 67年、製作プロダクション「マルパソ・カンパニー」設立。 71年「恐怖のメロディ」で初監督。 「ダーティハリー」に主演し、大ヒット。 85年、別居していたマギーと離婚。 92年、「許されざる者」でアカデミー賞監督賞受賞。 2004年、「ミリオンダラー・ベイビー」で2度目のアカデミー賞監督賞受賞。 出演作 1955年「半魚人の逆襲」「タランチュラの襲撃」 1956年「全艦発進せよ」「底抜け西部へ行く」      「最初の女セールスマン」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1958年「壮烈!外人部隊」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1966年「続・夕陽のガンマン」 1967年「華やかな魔女たち」 1968年「奴らを高く吊せ!」「マンハッタン無宿」 1969年「荒鷲の要塞」「ペンチャーワゴン」 1970年「真昼の決闘」「戦略大作戦」 1971年「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「ダーティハリー」 1972年「シノーラ」 1973年「荒野のストレンジャー」「愛のそよ風」「ダーティハリー2」 1974年「サンダーボルト」 1975年「アイガー・サンクション」 1976年「アウトロー」「ダーティハリー3」 1977年「ガントレット」 1978年「ダーティーファイター」 1979年「アルカトラズからの脱出」 1980年「ダーティファイター燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」 1982年「ファイヤーフォックス」「センチメンタル・アドベンチャー」 1983年「ダーティハリー4」 1984年「タイトロープ」「シティヒート」 1985年「ペイルライダー」 1986年「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」 1988年「ダーティハリー5」 1989年「ピンク・キャデラック」 1990年「ホワイトハンター/ブラックハート」「ルーキー」      「許されざる者」 1993年「ザ・シークレット・サービス」「パーフェクト・ワールド」 1995年「マディソン郡の橋」 1997年「目撃」 1999年「トゥルー・クライム」 2000年「スペース・カウボーイ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」 2008年「グラン・トリノ」 その他の出演者: Heidi Bruhl ... Mrs. Anna Montaigne Reiner Schone ... Karl Freytag Michael Grimm ... Anderl Meyer Jean-Pierre Bernard ... Jean-Paul Montaigne Brenda Venus ... George Gregory Walcott ... Pope Candice Rialson ... Art Student Elaine Shore ... Miss Cerberus Dan Howard ... Dewayne Jack Kosslyn ... Reporter User Rating:6.2/10 ( 4,888 votes) User Rating:8.4/10 ( 145 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のほうが高いね」 User Comments James Christopher Wierzbickiさん Salida, California, U.S.A. 2005年1月28日 見逃されていたイーストウッドの珠玉の作品! クリント・イーストウッドの俳優、監督人生のなかで、 この映画は、実に異例で、ユニークなものだ。 この映画で、彼が演じるのは、ヘムロック、 これまで演じた役とは、まったく似ていない。 ヘムロックは、事実、イーストウッドが演じる役の対極にある。 隠れた過去があるが、ヘムロックは、美術とジャズに高い教養を誇る。 私生活でもそうだ。 彼はまた、美女好きでもある。 イーストウッドは、哲学者であり、愛人でもある。 また、ユーモアが好きだ。 だが、もっともらしい冗談はない。 事実、この映画の彼は、イーストウッド作品のなかで、 もっともセリフが多い。 イーストウッドは、まことに強く、物静かだ。 誰でも、彼のガンファイターのヒーロー像を知っている。 西部劇でも、大都会でも。 この映画の彼は、ちがうタイプのガンファイターだ。 「疑惑の影」のような素早い完全な報復をするわけではない。 そうではなく、彼は、ジェームス・ボンドの柔和で粋な魅力に惹かれるのだ。 ヘムロックは、ジェームス・ボンド同様、洗練されたコスモポリタンだ。 事実、ヘムロックとジェームス・ボンドは、仕事でも、私生活でも、同じ要素をもっている。 つまり、国際的スパイなのだ。 イーストウッドをたまに見る程度のフアンが、 この映画を好きになれないのではないかと思う。 イーストウッドは、ミスキャストではないか? だが、私は、彼が見事に裏切っていると言いたい。 そして、視聴者が滅多に見られない姿をみせている。 自在な俳優だのだ。 ストーリーは平均以上といったところなので、 スコアは5点か。 オトーサン、 「先駆作、そうなんだ」 Masagoyaネットシネマさん 2008年1月14日 山岳アクション先駆け的作品 イーストウッドの監督4作目で、 トレヴァニンアンという覆面作家が書いたスパイ小説が原作。 後に、原作ものをよく映画化していたイーストウッドの、 これが実はその最初の作品。 登山訓練のシーンを挟んで後半に展開される山岳アクションは、 その後『007/ユア・アイズ・オンリー』 『クリフハンガー』『バーティカル・リミット』と続く、 この手のジャンルの先駆け的作品として十分に評価できる見事な映像で、 それを、監督しながら主演して、 しかも、実際にアイガー北壁への登攀に挑戦しているイーストウッドは、 まさに天才と言えよう。 準備段階の訓練などが丁寧に書かれているので、 アイガー北壁アタックは分量的には少ない。 でもリアルに描かれた登攀シーンは迫力があり面白い。 イーストウッド本人も登攀にチャレンジした登山シーンはなかなかのもの。 グランド・キャニオンでの訓練や、アイガー北壁のクライマックスなど、 「本物の迫力」が味わえる。 特にグランド・キャニオンで垂直にそそり立った岩山に登り切る場面は印象的。 この、後半の登山シーンだけを観るだけでも、 この映画を観る価値があるというもの。 撮影中、実際に落下による人身事故が起き、 死者まで出した大変な撮影だったみたいだが、 その苦労と努力は、映画のクライマックスからヒシヒシと伝わってきているのは事実だ。


バラキ

オトーサン、 「おお、ブロンソン映画だ!」 「ゴッドファーザー」が大ヒットした後、 テレンス・ヤングに監督に早撮りさせた映画です。 「007は殺しの番号」「007/危機一髪」、そして 「007/サンダーボール作戦」でおなじみの監督です。 楽しみじゃありませんか。 原題:The Valachi Papers (1972) 監督:Terence Young 原作:Peter Maas 脚本:Stephen Geller/ Massimo De Rita / Arduino Maiuri Genre:Crime / Drama Country:France / Italy Language:English 上映時間:129分 あらすじ: 1962年。 バラキは、アトランタで服役中だ。 刑務所内で命を狙われており、 看守に独房入りを頼むが、聞いてもらえぬ。 襲ってきた囚人を鉄パイプで殴り殺す。 麻薬大量取引で収監されているボスのジェノベーゼに頼みこむが、 戻ってきたのは、死の接吻だった。 ジェノベーゼは、バラキが告発したと思いこんでいたのだ。 バラキは、身を守るために、ついにFBIの係官ライアンに 犯罪組織・コーザ・ノストラの抗争史を打ちあける... 出演者: Charles Bronson ... Joe Valachi(バラキ) Lino Ventura ... Vito Genovese(ジェノベーゼ) Jill Ireland ... Maria Reina Valachi(マリア) Gerald S. O'Loughlin ... Ryan(ライアン) Joseph Wiseman ... Salvatore Maranzano(マランツァーノ) Alessandro Sperli ... Giuseppe "Joe the Boss"(マッセリア) オトーサン、 「ブロンソンとリノ・バンチェラがいい」 あとは、いまいち。 特に、マランツァーノvsマッセリア抗争の当事者が、 大ボスの割りには薄手で、役不足でした。 CHARLES BRONSON  チャールズ・ブロンソン 誕生日 1920/11/3-2003/8/30 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1952年「赤い空」 1953年「肉の蝋人形」「平原の落雷」「雨に濡れた欲情」「ホンドー」 1954年「勇者の汚名」「アパッチ」「ヴェラクルス」 1955年「真昼の脱獄」「攻撃目標零」 1956年「去り行く男」 1957年「赤い矢」 1958年「機関銃ケリー」「決闘!ブーツヒル」 1959年「戦雲」 1960年「荒野の七人」 1961年「宇宙船X−15号」「独立騎兵隊」「空飛ぶ戦闘艦」 1962年「恋のKOパンチ」 1963年「大脱走」「テキサスの4人」 1964年「マードックの拳銃」 1965年「いそしぎ」「バルジ大作戦」 1966年「雨のニューオリンズ」「特攻大作戦」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」「さらば友よ」 1969年「ウエスタン」「おませなツインキー」 1970年「雨の訪問者」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「扉の影に誰かいる」 1971年「夜の訪問者」「レッド・サン」「チャトズ・ランド」 1972年「バラキ」「メカニック」「大砂塵の男」 1973年「シンジケート」「さらばバルデス」 1974年「マジェスティック」「狼よさらば」 1975年「ブレイクアウト」「ストリートファイター」 1976年「軍用列車」「正午から3時まで」「セントアイブス」 1977年「テレフォン」「ホワイト・バッファロー」「特攻サンダーボルト作戦」 1978年「愛と銃弾」 1980年「太陽のエトランゼ」「デス・ハント」 1982年「ロサンゼルス」 1983年「殺人鬼」 1984年「地獄で眠れ」 1985年「スーパーマグナム」 1986年「必殺マグナム」 1987年「トップレディを探せ」 1988年「メッセンジャー・オブ・デス」 1989年「バトルガンM−16」「禁じ手」 1991年「インディアン・ランナー」 1992年「シー・ウルフ」 1993年「キング・オブ・リベンジ」 1994年「デス・ウィッシュ」 1996年「コップ」 1998年「キング・オブ・コップ」 LINO VENTURA  リノ・バンチェラ 誕生日 1919/7/14-1987/10/22 出身 イタリア・パルマ 出演作 1954年「現金に手を出すな」 1955年「筋金(やき)を入れろ」 1956年「街の仁義」「罪と罰」 1957年「火薬に火」「赤い灯をつけるな」      「死刑台のエレベーター」 1958年「殺人鬼に罠をかけろ」「モンパルナスの灯」      「脱獄十二時間」 1959年「情報(ネタ)は俺がもらった」「野獣は放たれた」      「自殺への契約書」「彼等を殺せ」「学生たちの道」 1960年「墓場なき野郎ども」 1961年「飾り窓の女」「港街」「ヒッチ・ガール」 1962年「地獄の決死隊」「フランス式十戒」 1963年「禁じられた肉体」「三文オペラ」 1964年「太陽の下の10万ドル」 1966年「帰ってきたギャング」「女王陛下のダイナマイト」      「ギャング」 1967年「冒険者たち」 1968年「ベラクルスの男」 1969年「シシリアン」「影の軍団」「最後のアドレス」 1971年「ラムの大通り」 1972年「冒険また冒険」「バラキ」「死にゆく者への調べ」 1973年「男と女の詩」 1976年「ローマに散る」 1978年「恐怖の魔力/メドゥーサ・タッチ」 1980年「サンデー・ラバーズ」 1982年「遅れてきた死神」「冒険野郎」 1983年「レ・ミゼラブル」 1984年「7thターゲット/第7の標的」「100日の凶弾」 1987年「ラ・ルンバ」 その他の出演者: Walter Chiari ... Gap Amedeo Nazzari ... Gaetano Reina Fausto Tozzi ... Albert Anastasia Pupella Maggio ... Letizia Reina Angelo Infanti ... Lucky Luciano Guido Leontini ... Tony Bender Maria Baxa ... Donna Mario Pilar ... Salierno Franco Borelli ... Buster User Rating:6.5/10 ( 760 votes) User Rating:8.0/10 ( 85 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! のほうが高い」 ブロンソン人気は、日本のほうが高いからでしょう。 User Comments bkoganbingさん Buffalo, New York 2006年12月14日 歌うギャング チャールズ・ブロンソンは、マカロニ・ウェスタンでブレイクし、 その人柄もあって、「バタキ」以降、スーパースターとなった。 有名なギャング物語を演じ、彼のキャリアでの重要な一里塚となった。 図られたバラキの証言が、高い視聴率を得て、 飢えた上院議員の再選に役立ったというのは、事実でないし、 だが、バラキ証言によって、組織犯罪を厳しく罰するRICO法制定には 不利になったことは否めない。 バラキことチャールズ・ブロンソンは、 FBIの係官ジェラルド・S・オルーリンに、犯罪人生と マランツァーノvsマッセリア抗争の日々にはじまり、 1962年現在に至るコーザ・ノストラの組織犯罪について語る。 目新しい話ではないが、当時のギャング伝説とその終焉状況を確認したのだ。 だが、今日では、確かな記録によって、 問題解決のために、新法が制定されている。 ブロンソンのバラキ役は、最高だったが、 ストーリーは、一面的だ。 コルレオーネ・ファミリーの人物たちの内面をえぐっている 「ゴッドファーザー」には敵わない。 ブロンソンは、何ら良心の呵責を感じていない。 私が思うに、実在のバラキは、そうでなかったのではないか。 事実、彼が内通者になった唯一の理由は、 ジェノベーゼが、彼を殺そうとしたからだ。 ギャング映画やチャールズ・ブロンソンのフアンなら見るべし。 その他のひとは、「ゴッドファーザー」三部作を見るべし。 オトーサン、 「このひとも、テレビで見たのかな?」 東森時音さん 2009年8月8日 『バラキ』 コーザ・ノストラ 『ゴッドファーザー』(1972)の大ヒットにあやかって 早撮りのテレンス・ヤングが作り上げたマフィア映画。 マフィアとは外部の人間がイタリア系犯罪組織を呼ぶ呼び方で、 彼ら自身は自分たちの事を"コーザ・ノストラ"と呼ぶ。 刑務所に入れられたバラキ(ブロンソン)は コーザ・ノストラの大物ジェノベーゼ(リノ・ヴァンチュラ)に死の接吻をされる。 このままでは殺されるのを待つのみと知ったバラキは FBI捜査官相手にこれまでの顛末を話はじめるのだった。 実際に起きたバラキ事件を題材にした映画。 ブロンソンがシンボルマークであった口ひげを剃ってまでして演じた。 実際のマフィアの名前などが実名で多数出てくる。 『ゴッドファーザー』と比べると重み、完成度などで明らかに劣るが、 同時期に発表されたマフィア映画の大半がすでに消え去っている事を考えると、 今観ても充分に耐える作品に仕上がっているだけでも充分だろう。 一人のチンピラが運転手としてコーザ・ノストラに入り、 そこでのし上がっていく様子が克明に描かれている。 そして中途半端に出世しすぎたばかりにFBIに目を付けられ破滅していく様が哀れである。 若いチンピラ時代もブロンソン本人が演じているが50歳過ぎでは多少無理があったか。 代わりに、白髪混じりに刑務所での告発のシーンは重みがある物となっていて、 ブロンソンの演技の中でも一二を争うものとなっている。 『ゴッドファーザー』が上からの目線で撮られていたのに対し、 『バラキ』は下からの目線で撮られている。 ファミリーは一団だ、ファミリーに入れば手を出す者から守ってやる、 といっておきながら結局は上の者が下の者を好きなように金を吸い上げて使い捨てて終わりなのだ。 犯罪組織に義理も人情もない。あるのは金と欲だけだ。 自分の親友がボスがイタリアに飛ばされている間にボスの女に手を出してしまい、 制裁として急所をナイフで切り取られるシーンは男にしか分からない怖ろしさ。 床屋でひげ剃りをしていた男が撃ち殺されるというギャング映画ではお馴染みのシーンがある。 銃撃の後、部屋の隅でビクビク震えている店員がリアルだった。 ブロンソンは例によって大塚周夫吹替、リノ・ヴァンチュラが森山周一郎という 二大ブロンソン吹替俳優が吹替に参加しているのも貴重。


風が強く吹いている

オトーサン、 「題名が素敵だ」 三浦しおんさんの原作は未読ですが、 評判になったことは耳にしています。 原題:風が強く吹いている(2009) 監督・脚本:大森寿美男 原作:三浦しをん Genre:Drama/Sport 上映時間:133分 あらすじ: ハイジは、寛政大4年。 新入生のカケルの才能を見抜き、 陸上部の合宿所・竹青荘に入居させる。 ハイジは、カケルを得て、夢の実現を決意し、 寮の住人たちに、このメンバーで箱根駅伝に出場すると宣言する。 だが、他の8人は、メシ目当てで入部したド素人だった。 果たして、夢は叶うのだろうか? 出演者: 小出恵介 .... ハイジ(清瀬灰二) 林遣都 .... カケル(蔵原走) オトーサン、 「小出恵介くん、好感度バツグンだ」 「林遣都くんは、生まれながらのランナー!」 小出 恵介 KOIDE KEISUKE 誕生日 1984/2/20 - 出身 東京都渋谷区 慶應高時代には、映画監督の道を志していた。 慶應大学文学部卒。 オーディション情報誌に応募し、アミューズから声が掛かる。 2005年、「パッチギ!」に出演し、話題に。 出演作: 2003年「偶然にも最悪な少年」 2005年「パッチギ!」「リンダ リンダ リンダ」 2005年「初恋」「ただ、君を愛してる」 2007年「きみにしか聞こえない」「キサラギ」「恋空」 2008年「僕の彼女はサイボーグ」 2009年「ROOKIES -卒業-」「ごくせん THE MOVIE」      「キラー・ヴァージンロード」「風が強く吹いている」 2010年「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」「同 後編」「パレード」 林 遣都 HAYASHI KENTO 誕生日 1990/12/6 - 出身 滋賀県大津市 2005年、中学3年生の修学旅行中に、 渋谷駅のホームでスカウトされる。 2007年、「バッテリー」の主演で映画デビュー。 日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト・テンなどの新人賞を受賞。 2009年、滋賀県内の高校を卒業し上京。 アスリート役のため、トレーニング中。 出演作 2007年「バッテリー」 2008年「ちーちゃんは悠久の向こう」「DIVE!!」「ラブファイト」 2009年「余命」「RISE UP」「引き出しの中のラブレター」      「風が強く吹いている」 2010年「パレード」 その他の出演者: 中村優一 .... 王子(柏崎茜) 川村陽介 .... ニコチャン(平田彰宏) ダンテ・カーヴァー .... ムサ(ムサ・カマラ) 橋本淳 .... 神童(杉山高志) 森廉 .... ユキ(岩倉雪彦) 内野謙太 .... キング(坂口洋平) 斉藤慶太 .... ジョータ(城太郎) 斉藤祥太 .... ジョージ(城次郎) 高橋ひとみ .... 寛政大学の事務局員 近藤芳正 .... 東京体育大学陸上部のコーチ 寺脇康文 .... カケルの高校時代の陸上部監督 鈴木京香 .... ハイジのかかりつけの医者 水沢エレナ .... 勝田葉菜子 五十嵐隼士 .... 榊浩介 渡辺大 .... 藤岡一真 津川雅彦 .... 田崎源一郎 和久井映見 .... 神童の母(声の出演) User Rating: 8.3/10 ( 140 votes)Yahoo! オトーサン、 「いいけど、少し高すぎない?」 でも、林遣都くん演じるカケルの走りっぷりは、 見事を通りこして、芸術的です。 こんな美しいフォームは、生まれてはじめてみました。 User Comments: yamazakimaさん 2009年10月26日 箱根駅伝ファンは、必見 小説を原作とした作品の映画化である。 10人しかいない駅伝部員のチームが、予選会を勝ち抜き、 箱根本選でも健闘する、という設定にはかなり無理がありますが、 それは許しましょう。 箱根駅伝の本物にかなり近い映像を作っていることに感心しました。 出ている若い役者さんは、殆ど知らない人ばかりであるが、それも良し。 主演の小出恵介は、熱演でした。 監督(?)の津川雅彦は、面白いですね。 日本テレビの駅伝担当アナウンサーが登場し、 本物のレースの雰囲気に近づけるのも良い。 全体としては、60点。  しかし、箱根駅伝が好きな人は、必見です。 オトーサン、 「駅伝も、マラソンも、好きだな」 キライなひとは、生まれて以来、走ったことがないのでしょう。 町田敦夫さん 2009年10月8日 林遣都と小出恵介が箱根駅伝に挑む マラソンの中継を最初から最後まで見ていられる御仁の気が知れない。 延々と人が走っているだけの2時間だ。 1打席ごとの攻防があるわけでもなければ、 華麗なパスやシュートが連発されるわけでもなく、 フンドシ姿の巨漢が次から次へと土俵に上がるわけでもない。 たまに引き離しにかかったり、追い抜いたりといった「見せ場」もないではないが、 いつ起こるかわからない(ヘタするとまったく起こらないかもしれない) その5分間のために、2時間テレビの前で過ごす気にはとてもなりません。 ましてや箱根駅伝など論外。 寒空の下を薄着で走る絆創膏だらけのアマチュア走者を、 何が悲しくて2日間に渡って見ていなければならんのか。 はっきり言って、あれは視聴者の頭がお屠蘇ボケした 正月なればこそ成立する特殊なスポーツ番組であろう……と考えるご同輩には、 ぜひこの映画を薦めたい。 2時間13分という上映時間は1本の映画としてはやや長めだが、 このほぼマラソンのゴールタイムに等しい時間を割くだけで、 無名の大学陸上部がトレーニングを積み、予選会に勝ち残り、 箱根駅伝の本番を完走するまでの全過程を見ることができる。 練習と試合の合間には努力、根性、挫折、再起、反目、友情、情熱、ライバル心といった スポーツ映画に必須の「おかず」もたっぷりと盛りこまれており、 はなはだ時間的なコストパフォーマンスがよろしい。 原作は三浦しをんの同名小説だ。 寛政大学に入学したカケル(林遣都)は、 4年生のハイジ(小出恵介)に半ばだまされるようにして陸上部の寮に引きこまれる。 残る8人の寮生はヘビースモーカーの留年生、スポーツ推薦ではない普通の黒人留学生、 マンガ狂の運動音痴など陸上部とは名ばかりの者ばかり。 ところが歓迎会の夜、ハイジはなぜか自信たっぷりに 「この10人で箱根駅伝を目指す」と宣言して……。 脇役陣の多彩な個性も楽しいが、何といっても本作の2本柱はカケルとハイジだ。 アスリートとしての輝かしい未来をそれぞれ不祥事と故障で棒に振った2人が、 好きだから走るという原点に立ち返って大目標に挑む、これは再生の物語。 ストーリーの進行と共に明かされていく2人の過去からは、 (現実のアマチュアスポーツ界を席巻しているであろう) 勝利至上主義への批判ものぞく。 林遣都が良くも悪くも一本気なカケルをナイーブに演じれば、 小出恵介はハイジの器の大きさを骨太な演技で表現した。 同性から見ても共に好感度大だ。 クライマックスとなる箱根駅伝のシーンは、実際には九州地方の道路で撮ったのだそうだが、 本家のコースの映像が巧みに織りこまれ、まるで本当に箱根を往復したかのよう。 監督・脚本の大森寿美男は区間賞争い、繰り上げスタート、体調不良といっ た箱根ならではのドラマを目配りよくプロットに織りこんだ。 最後がアナクロなスポ根モノになってしまったのには閉口したが、 まあ、あまりうるさいことを言う必要もあるまい。 林遣都の美しいランニングフォームを見るためだけでも、 劇場に足を運ぶ価値はある作品だから。


さらば愛しき女よ

オトーサン、 「おお、最高だ!」 レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。 「大いなる眠り」、「湖中の女」など、 私立探偵マーロウが活躍するシリーズは、最高です。 それが映画化されているとは... 原題:Farewell, My Lovely (1975) 監督:Dick Richards 原作:Raymond Chandler 脚本:David Zelag Goodman Genre:Crime / Mystery / Thriller 上映時間:95分 あらすじ: 1941年、ロサンゼルス。 強打者ディマジオが大活躍していた頃だ。 私立探偵マーロウのもとへ、大男マロイがやってくる。 ムショを出たばかりだそうだ。 「ベルマを探してほしい。いまでも愛している」 2人は、ベルマが歌手をやっていた店を訪ねるが、 バーテンは、知らぬ存ぜぬを繰り返す。 業を燃やしたマロイは、はずみで、そいつを締め殺してしまう。 マーロウは、マロイを逃亡させてやるが、 そのため警察から追われる身となる。 オフィスに戻ったマーロウを遊び人マリオが待っていた。 「首飾りを取り戻したい、護衛してくれ」 だが、マーロウは現場で何者かに殴られ、マリオは殺害される。 事件の背後に隠されている真実を追うためにマーロウは捜査を続け、 宝石の線から、マーロウは、市の実力者宅を訪ねるが、 そこで、若妻ヘレンと出逢う。 ヘレンは、悩ましい曲線をひけらかしながら、頼む。 「マリオは、ボーイフレンドだったのよ、犯人を挙げて」 再び、オフィスへ戻ったマーロウは、3人の暴漢に襲われ、 気がついたら、女郎屋アムサーの店にいた。 出演者: Robert Mitchum ... Philip Marlowe(マーロー) Charlotte Rampling ... Helen Grayle(ヘレン) Jack O'Halloran ... Moose Malloy(マロイ) Sylvia Miles ... Jessie Halstead Florian(ジェシー) Kate Murtagh ... Frances Amthor(アムサー) オトーサン、 「イメージが違うな」 ロバート・ミッチャムといえば、 名画「眼下の敵」のアメリカ駆逐艦の艦長役。 当時40歳の男盛りでした。 でも、さすがに演技は見事で、 小説で親しんでいた私立探偵マーロウに近づいていきました。 魔性の女ヘレン役は、シャーロット・ランプリング。 美人ですが、フェイ・ダナウェイのほうがよかったかも。 ROBERT MITCHUM  ロバート・ミッチャム 誕生日 1917/8/6-1997/7/1 出身 米コネチカット州 出演作 1940年「曠野の逆襲」 1943年「駆潜艇K225」「町の人気者」「大空に生きる」      「ごくらく珍商売」「海底の墓標」 1944年「東京上空三十秒」「ネヴァダ男」 1945年「G・Iジョー」 1946年「青春よふたたび」「危険な女」 1947年「追跡」「十字砲火」「過去を逃れて」 1948年「月下の銃声」「荒原の女」 1949年「ママの青春」「赤い子馬」「仮面の報酬」 1950年「ゼロへの逃避行」 1951年「禁じられた過去」「脅迫者」「替え玉殺人計画」 1952年「死のロディオ」「零号作戦」「マカオ」「天使の顔」 1953年「第二の機会」「蛮地の太陽」「セラーズ先生今日は」 1954年「血ぬられた爪あと」「帰らざる河」 1955年「町中の拳銃に狙われる男」「見知らぬ人でなく」      「狩人の夜」 1956年「外国の陰謀」「叛逆者の群れ」 1957年「白い砂」「眼下の敵」「海の荒くれ」 1958年「死の驀走」「追撃機」 1959年「怒りの丘」「メキシコの暴れん坊」 1960年「サンダウナーズ」「肉体の遺産」「芝生は緑」 1961年「おかしな兵隊物語」 1962年「恐怖の岬」「この愛の終わりに」「史上最大の作戦」      「ランページ」 1963年「秘密殺人計画書」▲ 1964年「何という行き方!」「銃殺指令」 1965年「ジャングル・モーゼ」 1967年「アンツィオ大作戦」「大西部への道」「エル・ドラド」 1968年「戦うパンチョ・ビラ」「5枚のカード」「秘密の儀式」 1969年「国境のかなたに明日はない」「悪党谷の二人」 1970年「ライアンの娘」 1972年「サンタマリア特命隊」 1973年「狼のシンジケート/ダーティ・エディ」 1974年「ザ・ヤクザ」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「ミッドウェイ」「ラスト・タイクーン」 1977年「アムステルダム・キル」 1978年「マチルダ」「大いなる眠り」      「戦場の黄金律/戦争のはらわたU」 1980年「Theエージェンシー」「ナイトキル」 1982年「栄光の季節」「パラレルデス/殺しの真相」      「ジェームズ・スペイダーの明日に向かって走れ」 1984年「マリアの恋人」「ジェノサイド・ストーム」 1986年「ロバート・ミッチャム/男たちの勲章」 1987年「クライムシティ2/消えたマコール」 1988年「ミスター・ノース/風を運んだ男」「3人のゴースト」 1990年「レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき」 1991年「ケープ・フィアー」▲ 1993年「トゥーム・ストーン」「デッドボディ」 1994年「バックファイアー!」 1995年「デッドマン」 1996年「傷・心/ジェームズ・ディーン愛の伝説」 1999年「ビートニク」 CHAROTTE RAMPLING  シャーロット・ランプリング 誕生日 1946/2/5 出身 英スターマー 父は陸軍将校。母は画家。ハロー工科大学卒。 ロンドンで秘書として働いていた時にモデルとしてスカウトされる。 リチャード・レスター監督の目にとまり、 65年「ナック」で映画デビュー。 ロンドンのロイヤル・コート・シアターに入学し、演技を学ぶ。 69年「地獄に堕ちた勇者ども」、74年「愛の嵐」で注目され、国際的スターに。 出演作 1965年「ナック」 1966年「ジョージー・ガール」 1967年「長い長い決闘」 1969年「ターゲット・ハリー」      「地獄に堕ちた勇者ども」 1971年「さらば美しき人」 1972年「アサイラム」 1974年「未来惑星ザルドス」「愛の嵐」      「地獄のキャラバン隊」「蘭の肉体」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「フォックストロット」 1977年「男と女のアバンチュール/紫のタクシー」「オルカ」 1980年「スターダスト・メモリー」 1982年「評決」 1984年「ヴィバラディ」 1985年「トレンチコートの女」「美しさと哀しみと」 1986年「マックス、モン・アムール」 1987年「エンゼル・ハート」「マスカラ」 1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」 1989年「パリスbyナイト/殺意の街」 1997年「鳩の翼」 2001年「スパイ・ゲーム」「フォース・エンジェル」      「スーパーファイアー」「雲 息子への手紙」(ナ)      「まぼろし」 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「スイミング・プール」◇「ブラザー・ハート」 2004年「家の鍵」「ゴッド・ディーバ」◆ 2006年「氷の微笑2」◆ 2007年「エンジェル」「彼が二度愛したS」◆ 2008年「ある公爵夫人の生涯」◆「バビロン A.D.」 SYLVIA MILES  シルビア・マイルズ 誕生日 1932/9/9 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 69年「真夜中のカーボーイ」、75年「さらば愛しき女よ」で、 アカデミー賞ノミネート −− 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1960年「殺人会社」 1961年「二十歳の火遊び」 1969年「真夜中のカーボーイ」 1971年「ラストムービー」 1972年「アンディ・ウォーホールの ヒート」 1975年「さらば愛しき女よ」 1976年「グレート・サム/サギ師と令嬢」 1976年「センチネル」 1979年「泥棒も命がけ/1214カラット」 1980年「娼婦殺人事件/鮮血の白い肌」 1981年「ファンハウス/惨劇の館」 1982年「地中海殺人事件」 ? 1984年「ノー・ビッグ・ディール」 1986年「S.O.S.ドクター・ノーグッド!」 1987年「ウォール街」 1988年「デランシー・ストリート/恋人たちの街角」 1989年「シー・デビル」 ? 2003年「イージー・ライダー☆レイジング・ブル」 その他の出演者: Sylvester Stallone ... Jonnie John Ireland ... Det. Lt. Nulty Anthony Zerbe ... Laird Brunette Harry Dean Stanton ... Det. Billy Rolfe Joe Spinell ... Nick John O'Leary ... Lindsay Marriott Walter McGinn ... Tommy Ray Burton Gilliam ... Cowboy Jim Thompson ... Judge Baxter Wilson Grayle Jimmy Archer ... Georgie User Rating:7.0/10 ( 1,844 votes) User Rating:8.6/10 ( 59 votes)Yahoo! オトーサン、 「名画だ」 シルヴィア・マイルズは、チョイ役でしたが、 アル中の女を名演していました。 アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞 シルヴィア・マイルズ User Comments smiley-39さん Liverpool England 1999年9月27日 チャンドラーの本を大スクリーンで見られるとは。 レイモンド・チャンドラーの作品が1944年に映画化された。 これは、そのリメイクだ。 ロバート・ミッチャムの顔は、映画にぴったり合っている。 年老いたハードボイルドの風貌は、ロッキー山脈の救助地図のようだ! この映画で、ミッチャムは、最高にいい。 年をとるにつれて、どんどん良くなる。 もうひとつ好きなのは、冒頭と結末の忘れ難いソウルフルな音楽だ。 ラストシーン、この音楽のおかげで、危機の雰囲気が立ち込めていた。 マーロウは、事件を解決し、くつろいでいる。 娯楽場でマシーンで遊びながら、彼は捨てられた新聞を手にとる。 一面の大見出しに、太い活字で、TOKYOとある。 ロサンゼルスで、12月6日夜遅くだって? 水兵とその少女、後ろにいる兵士が、いかにもそれらしい。 このシーンは、ソウルフルな音楽とあいまって、 孤独で、運命的な序曲のようだ。 ハワイで、静かな日曜日の朝、 突然、驚くべき破壊的な事態が起ころうとしていたのだ。 歌のひとつが、「日曜日」というのは、 驚くにはあたらない。 オトーサン、 「そうか、ラストシーン、 ほのめかしていたのは真珠湾攻撃だったんだ」 伊藤窿さん 2008年11月3日 70`ハードボイルド復権 影の大傑作 フィリップ・マーローの出てくる映画は大好きで、 昔からビデオショップを巡っては見ていました。 どうして70年代に復権したのかは研究の余地あるところですが、 R.チャンドラー作品にかかわらずマーロー的な私立探偵像の映画がいっぱいあります (特に『黒いジャガー』『スーパーフライ』の様なブラックスプロイテーションに顕著)。 そんな中で産み落とされた今一つの傑作が、この『さらば愛しき女よ』です。 思うにきっと『チャイナタウン』の大ヒットの向こうを張って制作された物語なのでしょう。 冒頭は下世話な調査からスタートし、 そして「巻き込まれていく」かの様に困難な事件に絡め取られていく。 ミステリアスで色っぽく、主人公とも肉体関係を結ぶヒロインは かたやF.ダナウェイ、かたやS.ランプリング。 調査も手詰まりになったと思った時に全く別の依頼が舞い込み、それが事件に微妙に絡んでいく。 影の黒幕の存在…。ひじょうに似通っています。 というか『チャイナタウン』自体がチャンドラー作品のパスティーシュで書かれた物語で、 それに対して本家本元が登板、というのが実情のようにも思います。 マーロー役は、なぜかR.ミッチャムで、直前に若作り整形をしたばかりだったそうですが 「それでもちょっと年を取りすぎなんじゃないか」という感は否めません。 『狩人の夜』や『恐怖の岬』に出ていた頃なら一番映えていたかも知れませんが、 でもまあそれはハリウッドのかつての大物が出ているということで相殺。 思うにこの起用は『ゴッドファーザー』におけるM.ブランドや『エクソシスト』のM.V.シドーの如く、 「大人の落ち着いた魅力」という線を狙ったのでしょう。 警部役のJ.アイアランドとのコラボは かつて若い時分に一緒に体を張って活動した旧友が今では枯れて、 別の人生を歩んだ互いを認めつつ淡く深い信頼を結んでいるという感じを漂わせて良かったです。 物語は原作の骨格をおおよそなぞってはいますが、 全く別個の創作と考えて良いでしょう。 95分の中にコンパクトに詰め込んで、それでいて原作の風格を失わず、 改変部分がズバズバ決まっているのが痛快。 結末も相当違うし、何と言っても神経科医アムサーが 娼館の元締めマダム・アムソーになっているのがしびれます。 各部屋で展開される奇矯な風景。 40年代というハードボイルドな時代を物語るには、 この怪しげな娼館の存在なくしては演出できなかったことでしょう。 それから本作の物語の舞台が1940年代だということを見事なディテールで語るのが実に良い。 J.ディマジオの連続ヒット記録がリアルタイムで続いているという設定は 色々な方が絶賛している部分ですが、 それ以外にもヒトラーがソ連に宣戦布告したという号外記事、 マーローがお気に入りの映画は恋する『キングコング』、 戦争のためアムソーまで国債を買う…。 8年ぶりに出所してきた大鹿マロイ (この人ずっと「007」シリーズのジョーズ役の人だって誤解していました) が見るのはかつてのナイトクラブ「フロリアン」盛況の跡影もないやさぐれた黒人専用酒場。 リンダはハリウッドで芽が出ず廃人に。 恐らくはヤク中になったかコールガールをやっていて梅毒になったかのどちらかの顛末なのでは。 そして羽振りが良かったジェシーもいまやアル中。 『真夜中のカーボーイ』で強烈なインパクトを残したS.マイルズが ここでも忘れられない演技を見せます。 ウィスキーを見た時の嬉しそうな顔と言ったら! 目下DVDもなく、ビデオでも滅多に見つからない貴重作です。 NHK-BSでは良く流してくれますが、この危険な薫りは深夜枠にはぴったりでしょう。 監督のD.リチャーズは不明にして来歴を詳しく知りませんが、 これほどの腕前ならもっと多くの作品が残っても良かったのに。 ともかく「ハードボイルド」というものを十二分に体現した全体像が素晴らしく、 もっと多くの映画ファンに見てもらいたい珠玉の作品です。 乞うメディア化。 〈追伸〉この映画の成功故か、 M.ウィナー監督作でミッチャム=マーローの『大いなる眠り』も撮られていますがこれは駄作。 yahoo映画のリストからもこぼれ落ちています。 しかし依頼人の「将軍」が意表ついてJ.スチュアートだったり、なかなか見所も多いですよ。 それから本作ではチンピラ役で『ロッキー』出演直前のS.スタローンが顔見せ出演していますが、 R.アルトマン作『ロング・グッドバイ』ではシュワルツネッガーがちょい役で出ています。 珍品になりますが『かわいい女』をJ.ガーナー主演で撮ったものもあり、 これには大ブレイク前のブルース・リーが出ていて失笑紙一重の怪演を見せます (ただしこの感じは後の『ピンクパンサー』シリーズのカトー像に引き継がれたのかも知れません)。 マーロー映画には次世代のマッスルヒーローがそろい踏みしていたのです。 まさに登竜門!


星に想いを

オトーサン、 「面白かったなぁ」 ウォルター・マッソー・シリーズも、この第8弾で終了。 マッソーの幅広い芸域を堪能させてもらいました。 TSUTAYA DISCAS、もっとレパートリーがあればいいのに。 原題:I.Q. (1994) 監督:Fred Schepisi 原作:Andy Breckman 脚本:Andy Breckman/ Michael Leeson Genre:Comedy / Romance Country:USA Language:English / German 上映時間:110分 あらすじ: エドは、自動車整備工だ。 車の故障で立ち寄ったキャサリンにひと目惚れ、 彼女が忘れた時計を持って彼女の家を訪ねる。 彼女はあのアインシュタイン博士の姪だった。 博士と仲間の科学者3人は、 学歴はないが、科学好きで、率直な彼の人柄にほれこみ、 数学者ジェームズとの婚約を破談にし、 彼女とエドと結婚させるべく策を練る。 エドは、核エンジンを発想した天才科学者に仕立てる。 出演者: Tim Robbins ... Ed Walters(エド) Meg Ryan ... Catherine Boyd(キャサリン) Walter Matthau ... Albert Einstein(アインシュタイン博士) Stephen Fry ... James Moreland(ジェームズ) オトーサン、 「アインシュタイン博士まで演じるとはねぇ」 ティム・ロビンスとメグライアンが、好演しています。 博士の友人3人も、愉快。 婚約者ジェームズ役は、石破茂さんに似ていて、 思わず笑ってしまいました。 WALTER MATTHAU  ウォルター・マッソー 誕生日 1920/10/1-2000/7/1 出身 米ニューヨーク 出演作 1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」 1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」 1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」 1960年「逢う時はいつも他人」 1962年「脱獄」「浮気の計算書」 1963年「シャレード」 1964年「さよならチャーリー」「未知への飛行」 1965年「蜃気楼」 1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」 1968年「おかしな二人」「キャンディ」 1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」 1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」「コッチおじさん」 1973年「おかしな結婚」「突破口!」「マシンガン・パニック」 1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」「フロント・ページ」 1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」      「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「がんばれ!ベアーズ」 1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」 1979年「ホップスコッチ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「わたしは女優志願」 1983年「大奮戦サバイバル特訓」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「ポランスキーのパイレーツ」 1988年「カウチ・トリップ」 1991年「JFK」「わんぱくデニス」 1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」 1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」 1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」 1997年「カリブは最高!」 1998年「おかしな二人2」 2000年「電話で抱きしめて」 TIM ROBBINS  ティム・ロビンス 誕生日 1958/10/16 出身 米カリフォルニア州ウエストコヴィーナ ニューヨーク大学、UCLAの演劇科で勉強した後、 ジョン・キューザックらと劇団アクターズ・ギャングを作る。 「ザ・プレイヤー」でカンヌ映画祭主演男優賞。 「ショーシャンクの空に」の脱獄囚役も評価された。 92年「ボブ・ロバーツ」で監督デビュー。 監督二作目の「デッドマン・ウォーキング」ではアカデミー監督賞ノミネート。 2003年「ミスティック・リバー」でアカデミー助演男優賞受賞 私生活ではスーザン・サランドンがパートナー。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1984年「恋人ゲーム」「トイ・ソルジャー」 1985年「シュア・シング」 1986年「ハワード・ザ・ダッグ/暗黒魔王の陰謀」 1988年「テープヘッズ」      「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」      「メイド・イン・ヘブン」「さよならゲーム」 1989年「ミス・ファイアー・クラッカー」      「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」 1990年「ジェイコブズ・ラダー」「キャデラックマン」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「未来は今」「星に想いを」「ショーシャンクの空に」◇      「プレタポルテ」 1995年「デッドマン・ウォーキング」◇ 1998年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇「隣人は静かに笑う」◇ 1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」▲ 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇「ハイ・フィデリティ」◆ 2001年「サベイランス/監視」「ヒューマンネイチュア」 2002年「シャレード」 2003年「ミスティック・リバー」「CODE46」 2005年「宇宙戦争」「ザスーラ」「あなたになら言える秘密のこと」 2006年「輝く夜明けに向かって」 MEG RYAN メグ・ライアン 誕生日 1961/11/19   出身 米コネチカット州フェアフィールド ジャーナリスト志願でニューヨーク大学で学んでいたが、 エージェントに見いだされ女優に。 映画デビューは「ベストフレンズ」。 「恋人たちの予感」、「めぐり逢えたら」でゴールデン・グローブ賞ノミネート。 1991年にデニス・クエイドと結婚し、 ラッセル・クロウとの不倫騒動で離婚した。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1981年「ベストフレンズ」デビュー 1983年「悪魔の棲む家3」 1986年「トップガン」「私立ガードマン/全員無責任」 1987年「インナースペース」◆「プロミストランド/青春の絆」◆ 1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」◇      「プレシディオの男たち」◆ 1989年「恋人たちの予感」◇ 1990年「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1991年「ドアーズ」◆ 1992年「キスへのプレリュード」◇ 1993年「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方」◇      「めぐり逢えたら」◇ 1994年「男が女を愛する時」◇「星に想いを」 1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」◇ 1996年「戦火の勇気」◇ 1997年「アナスタシア」(声)◇「恋におぼれて」◇ 1998年「シティ・オブ・エンジェル」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「キャスティング・ディレクター」◆ 2000年「電話で抱きしめて」◇「プルーフ・オブ・ライフ」◇ 2001年「ニューヨークの恋人」◇ 2002年「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「イン・ザ・カット」◇ 2004年「ファイティング・ガール」◇ 2007年「ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で」 その他の出演者: Lou Jacobi ... Kurt Godel Gene Saks ... Boris Podolsky Joseph Maher ... Nathan Liebknecht Tony Shalhoub ... Bob Rosetti Frank Whaley ... Frank Charles Durning ... Louis Bamberger Keene Curtis ... Eisenhower Alice Playten ... Gretchen Danny Zorn ... Dennis Helen Hanft ... Rose Roger Berlind ... Duncan User Rating:5.9/10 ( 10,011 votes) User Rating:8.9/10 ( 285 votes)Yahoo! オトーサン、 「随分、スコアに差があるな」 日本のほうが、アインシュタイン博士が人気なのかも。 User Comments Kristineさん Chicago, Illinois 2006年7月13日 スイートで誠実な映画、IMDbのスコアは低すぎる この映画を見た。 ラブコメ好きではないが、素敵でスイートな映画だ。 私見だが、多くの映画は誠実さを欠いている。 映画を見ていて、大事なものを失っているあの感じ、わかるだろう。 監督が、ストーリーから何かを奪って、ゴミ箱に捨てていないだろうか? 科学者たちのストーリーは、スイートで、愉快だ。 心をうたれ、力をあわせて、ティム・ロビンスを賢くしようとする。 ティムとメグのラブストーリーが好きだ。 単純で、いい点をついている。 まさに「恋は、不思議なもの、神のみぞ知る」だ。 日曜の朝、見るといい。 10点満点で7点。 オトーサン、 「小粒な印象というのは?」 むしろ、新しい境地を開いた佳作というべきでは... 服部弘太郎さん 1995年5月20日 デタラメな物語をメグ・ライアンの魅力で押し切った。 出演者が豪華なわりに小粒な印象。 「きらきら星」のテーマ曲に乗せて、工夫がまったくないようでいて、 結構考えてあるタイトル画面。 こうした真っ正面からのアプローチが、 この映画のトーンにマッチして、なかなかその後を期待させます。 全体にとっても可愛い映画ですね。 タイトルも可愛いし、お話も可愛い。 ウォルター・マッソー演ずるアインシュタイン博士はすごく可愛いし、 ティム・ロビンス扮する自動車修理工の青年の真っ正直さも可愛い。 もちろん、お相手の数学者メグ・ライアンも可愛いことは、みなさんご承知の通り。 登場人物がみんないい人。 数少ない意地悪もそれなりに映画の中で消化され、 最後は見事なハッピーエンディングに収れんしていく、絵に描いたような絵空事。 物語自体はすごく古風なスタイル。 語り口も同じく、じつに古風でゆったりした、安心して観られる映画です。 現代風のひねりは、脇役に実在の人物であるアインシュタイン博士を配置したことにあるし、 それによって、ナチの迫害から逃れてヨーロッパから亡命してきた天才科学者を受け入れた、 アメリカという国の懐の深さのようなものが画面に漂うのです。 そして、その深い懐に抱かれて遊び回る、老科学者たちの天真爛漫さ。 こうした描写なしに、主人公たち二人のロマンス成就はあり得ないのですね。 どうしたって無理がある。バランスが悪い。つり合わない。 でも、そうした無理やバランスの悪さやつり合わなさを、 全て受け入れ、許してくれる古き良きアメリカ。 科学の進歩が人類の進歩だと、無邪気に信じられた時代。 科学技術の進歩が、人々の生活の豊かさに、まだ密接なつながりを持っていた、 そんな時代背景の中では、こんなおとぎ話も信じられるのです。 この映画の中では、大統領がまだ無条件に尊敬すべき存在として扱われている。 大統領は、やはりいい人だった。 ティム・ロビンスがはまり役。 人のいい青年が周囲の思惑から思いもかけない役割を担って大活躍という役柄は、 『未来は今』の延長にあるものだが、こちらには『未来は今』にあった暗さがない。 この映画の彼は、目の前に意中の人がいる限り、本物のスーパーマンになれる人物。 長身で胸を張り、次々とパズルを解いて行くあたりはかっこいい。 反対に、子どものようにオロオロしてしまう彼も、すごくいいのです。 この役は彼以外には考えられませんね。 『ショーシャンクの空に』も楽しみ楽しみ。 対するメグ・ライアンの役柄は、未来が約束された婚約者がいながら 別の男のもとに走るという、『めぐり逢えたら』の焼き直し。 意外性はないが、その分感情移入も容易だし、的を射たキャスティングと言えるでしょう。 ただ、ノーラ・エフロンの映画に比べると、この映画の役柄は陰影に乏しく平板。 そのあたりが、少し食い足りないのは確かです。


がんばれ!ベアーズ

オトーサン、 「そろそろ終わりだな」 ウォルター・マッソー・シリーズの第7弾。 この映画でも、もちろん、主役です。 原題:The Bad News Bears (1976) 監督:Michael Ritchie 脚本:Bill Lancaster Genre:Comedy / Family / Sport Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:102分 あらすじ: モリスは、プール清掃人。 市会議員のホワイトウッドから、 地元の少年野球の新チーム「ベアーズ」のコーチを依頼された。 元2軍選手、野球と聞けばやはり胸が躍る。 引き受けたものの、練習を見て絶望的になる。 肥満児、近眼、喧嘩好き、運動神経ゼロ、英語の通じないメキシコ人兄弟など。 第1回戦の相手は、ターナー率いる最強ヤンキース。 1回表で26点取られ、放棄試合となる。 この惨敗を見て、ホワイトウッドはベアーズを解散しようとする。 だが、モリスは闘志をかきたてられ、 元恋人の娘アマンダや不良少年ケリーをスカウトした。 この2人の加入によって、ベアースは連戦連勝、 ヤンキースと優勝決定戦を争うことになったのだが... 出演者: Walter Matthau ... Coach Morris Buttermaker(モリス) Tatum O'Neal ... Amanda Whurlitzer(アマンダ) Jackie Earle Haley ... Kelly Leak(ケリー) Vic Morrow ... Coach Roy Turner(ターナー) Ben Piazza ... Councilman Whitewood(ホワイトウッド) オトーサン、 「ダメなコーチ役、似合ってるなぁ」 背を丸くしてとぼとぼと歩く姿、マッソーの真骨頂です。 彼の涙、はじめてみました。 「へぇ、そうなんだ」 この少女テイタム・オニールの将来を誰が予想できたでしょうか。 あの暴れん坊の名テニス選手ジョン・マッケンローと関わるとは... WALTER MATTHAU  ウォルター・マッソー 誕生日 1920/10/1-2000/7/1 出身 米ニューヨーク 出演作 1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」 1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」 1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」 1960年「逢う時はいつも他人」 1962年「脱獄」「浮気の計算書」 1963年「シャレード」 1964年「さよならチャーリー」「未知への飛行」 1965年「蜃気楼」 1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」 1968年「おかしな二人」「キャンディ」 1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」 1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」「コッチおじさん」 1973年「おかしな結婚」「突破口!」「マシンガン・パニック」 1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」「フロント・ページ」 1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」      「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「がんばれ!ベアーズ」 1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」 1979年「ホップスコッチ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「わたしは女優志願」 1983年「大奮戦サバイバル特訓」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「ポランスキーのパイレーツ」 1988年「カウチ・トリップ」 1991年「JFK」「わんぱくデニス」 1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」 1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」 1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」 1997年「カリブは最高!」 1998年「おかしな二人2」 2000年「電話で抱きしめて」 TATUM O'NEAL  テイタム・オニール 誕生日 1963/11/5 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父は俳優ライアン・オニール、母は俳優ジョアナ・ムーア。 パブリック・スクール在学中、ピーターボクダノビッチ監督の目に留まり、 「ペーパームーン」で父と共演し、アカデミー賞助演女優賞を手にした。 86年、テニスプレイヤー、ジョン・マッケンローと結婚し引退するが、 91年に離婚し、映画復帰。 活躍度 ×↓ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1973年「ペーパームーン」 1976年「ニッケル・オデオン」「がんばれ!ベアーズ」 1978年「インターナショナル・ベルベット」 1980年「リトル・ダーリング」「レッスン・イン・ラブ」 1985年「暴力天使」 その他の出演者: Joyce Van Patten ... Cleveland Chris Barnes ... Tanner Boyle Erin Blunt ... Ahmad Abdul Rahim Gary Lee Cavagnaro ... Engelberg Jaime Escobedo ... Jose Agilar Scott Firestone ... Regi Tower George Gonzales ... Miguel Agilar Alfred Lutter III ... Ogilvie Brett Marx ... Jimmy Feldman David Pollock ... Rudi Stein User Rating:7.0/10( 7,102 votes) User Rating:7.4/10( 286 votes)Yahoo! オトーサン、 「心温まるね」 英国アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 ウォルター・マッソー User Comments anonymousさん Boston, MA 1999年7月16日 センチメンタルでなく、可愛い。 素敵な映画だ。 リトルリーグのある限り、永遠だろう。 10歳のとき、ドライブインで見た。 私のリトルリーグが終わった直後だった。 モリス役のウォルター・マッソーは、すばらしい。 アル中なのだ。 図らずも、場違いな少年たちの野球チームをコーチすることになる。 黒人差別を禁じた公民権法案成立を受けて、 リーグに有色人種をいれたチームの加入が許されたのだ。 テータム・オニールは、リクルートされた投手アマンダ役。 母親が、モリスの元カノだったのだ。 アマンダとモリスの関係が感動的だ。 優勝決定戦が近づくにつれて、疎遠さが薄れ、暖かいものになっていく。 ヴィク・モローは、驚くべきいい演技をみせる。 何が何でも勝ちにいく相手チームのコーチを演じている。 ベアーズが新規加入を許されたという事実そのものに満足していない。 ジョイス・ヴァン・パタンも、いい。 男らしい率直なリーグのスーパーバイザーを演じている。 だが、この映画を光るものにしているのは、 何といっても、少年選手たちだ。 すべての演技が最高。 マイケル・リッチー監督は、少年たちが試練に会い、 苦悩する姿をしっかり描いている。 英雄ケリー役のジャッキー・アール・ヘイリーと ショートを守るタナー役のクリス・バーンズもいい。 この映画は、恥知らずの大人たちへの警告も含んでいる。 子供を背後で操り、スター選手にしようとしているのだ。 野球だけではない、バレエ教室も同じことだ。 オトーサン、 「ははーん」 お名前の不良少年ケリーは、 この映画の少年に因んでいるのです。 この方、オートバイを乗り回し、野球では強打者なのかな? 不良少年ケリー 2008年1月7日 オールタイム・ベスト! 昔から大好きで思い入れが深い映画ほど、 今さらなにを書いていいのか分かりませんが、 オールタイム・ベスト1を『カッコーの巣の上で』と 『がんばれ!ベアーズ』のどちらにするかで、 十数年悩み続けているくらい好きな映画です(笑) 子供の頃にベアーズを見てアメリカの子供に強く憧れました。 決勝戦では「弱小チームのベアーズが上手くなってる」と言うより 「最強チームのヤンキースが下手になってる」印象が強いのですが(笑) 最初はいつも諦めがちで弱気だったベアーズの子供達が、 最後はヤンキースにトロフィーを投げつけ見せたあの強気! 初めてこの映画を観た時はこのラスト場面で鳥肌が立つほど感動しました。 DVDに収録されてる吹き替え音声について… 一作目のDVDに収録されてるテレ朝の吹き替え版、 あれだけは何とかならないものか… タナー・ボイルの差別用語が連発する台詞に問題があったことは理解できるが、 その部分だけでも同じ堀 絢子さんの吹き替えで新録にすり替えるなりして、 『特訓中』のDVDと同じ日テレの吹き替え版を収録する努力をして頂きたかった。 ベアーズの吹き替えはおなじみのTVシリーズも含め、 日テレが放映したあの豪華声優による日テレ版こそ、ベアーズの吹き替えだと思うので。 「どちらのバージョンが好みか」という普通レベルではなく、 DVDに収録されてるテレ朝版の子供たちの吹き替えは 日テレ版とは比較にならないほど酷い! 昔ながらのベアーズ・ファンにとって、 テレ朝版の吹き替えがDVDに収録されてしまったことは非常に残念でならない。


コンフェッション

オトーサン、 「これが、ジョージ・クルーニーの初監督作品か」 彼の人望でしょうか、出演者も超豪華です。 主演は、サム・ロックウェルとドリュー・バリモア。 ジュリア・ロバーツも出ているし、 ブラッド・ピット、マット・デイモンもチョイ役で、 顔を出しています。 原題:Confessions of a Dangerous Mind (2002) 監督:George Clooney 原作:Chuck Barris 脚本:Charlie Kaufman Rated R for language, sexual content and violence. Genre:Biography / Comedy / Crime / Drama / Thriller Country:USA / UK / Germany Language:English 上映時間:113分 あらすじ: チャックは、テレビ業界志望だ。 テレビ局の見学ガイドをクビになり、 いまはABCのしがない臨時社員だ。 恋人ペニー(ドリュー・バリモア)と出会い、運が上向く。 テレビショーのアイデアを思いついたのだ。 ボツになった直後、CIA工作員のジムに声をかけられる。 厳しい訓練を乗り越え、秘密工作員になって、 メキシコシティで、はじめての暗殺任務を遂行する。 帰国すると、例のアイデアが一転して採用され、 憧れの花形テレビプロデューサーになる。 だが、平行して秘密工作員の活動が続いていた。 東欧では、工作員のパトリシアと出会い、一目惚れ。 変り者のキーラーとも知り合うのだが... 出演者: Sam Rockwell ... Chuck Barris(チャック) Drew Barrymore ... Penny(ペニー) George Clooney ... Jim Byrd(ジム) Julia Roberts ... Patricia Watson(パトリシア) Rutger Hauer ... Keeler(キーラー) オトーサン、 「パッとしない奴だな」 サム・ロックウェル、いろんな表情をみせています。 見終えて、評価が変わりました。 「なかなかの役者だな」 彼の代表作なのです。 SAM ROCKWELL  サム・ロックウェル 誕生日 1968/11/5 出身 米カリフォルニア州 10歳の時に女優である母と共にニューヨークの舞台にプロの役者としてデビュー。 サンフランシスコのパフォーミング・アーツ・ハイスクールに学ぶ。 同校在学中4年目に「マニアック1990」で長編映画デビュー。 1997年「キャメロット・ガーテンの少女」で モントリオール映画祭とバルセロナ映画祭で主演男優賞受賞。 2002年「コンフェッション」でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1988年「ピエロの館/マニアック1990」 1989年「ブルックリン最終出口」「ミュータント・タートルズ」 1991年「ライト・スリーパー」 1992年「イン・ザ・スープ 夢の降る街」 1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」 1996年「バスキア」「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「キャメロット・ガーデンの少女」 1998年「セーフ・メーン」「セレブリティ」 1999年「グリーンマイル」◆「真夏の夜の夢」 2000年「チャーリーズ・エンジェル」◆「ギャラクシー・クエスト」◆ 2001年「ザ・プロフェッショナル」◆ 2002年「コンフェッション」◇「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」 2003年「マッチスティック・メン」◆ 2005年「銀河ヒッチハイク・ガイド」 2007年「ジェシー・ジェームズの暗殺」◆ 2008年「フロスト×ニクソン」◆ DREW BARRYMORE  ドリュー・バリモア 誕生日 1975/2/22 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 5歳で映画デビュー。 「E.T.」のヘンリー・トーマスの妹役で注目される。 84年、「ペーパー・ファミリー」でゴールデン・グローブ賞助演女優賞ノミネート。 だが、子役時代は、母親に反抗し、荒れていた。 私生活では、10才でマリファナを吸い、12才でコカイン、14才で自殺を図る。 92年「ガンクレイジー」で二度目のゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。 95年、製作会社フラワー・フィルムズを設立、 「チャーリーズ・エンジェル」で主演・制作を勤めた。 最近では女性のための性に関するキャンペーンや野生動物の保護の資金集めに活躍。 2001年3月に結婚、12月に離婚。 出演作 1980年「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」 1982年「E.T.」◆ 1984年「ペーパー・ファミリー」◇「炎の少女チャーリー」◇ 1985年「キャッツ・アイ」◇ 1986年「おもちゃの国のクリスマス」◇ 1989年「いくつもの朝を迎えて」◆      「ネバダ・ファミリー/静けさは危険な香り」 1991年「モトラマ/5億ドルを狙え!」◆ 1992年「ノー・プレイス・トウ・ハイド」「ボディヒート」      「ドッペルゲンガー」◇「ガンクレイジー」◇ 1993年「ウェインズ・ワールド2」 1994年「バッド・ガールズ」◆「ドリュー・バリモア プワゾンの香り」◇ 1995年「マッド・ラブ」◇「ボーイズ・オン・ザ・サイト」◆      「バットマン・フォーエバー」◆ 1996年「世界中がアイ・ラブ・ユー」◆      「スクリーム」◆ 1997年「リスキーブライド/狼たちの絆」◆ 1998年「ウェディング・シンガー」◇「100万回のウィンク」◇      「エバー・アフター」◇ 1999年「25年目のキス」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声)「チャーリーズ・エンジェル」◇      「誘惑の接吻(キス)」 2001年「サンキュー、ボーイズ」◇「ドニー・ダーコ」◆      「フレディのワイセツな関係」▲ 2002年「E.T.20周年アニバーサリー特別版」◆「コンフェッション」◆ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◇「おまけつき新婚生活」◇ 2004年「50回目のファースト・キス」◇ 2005年「2番目のキス」◇「デート・ウィズ・ドリュー」 2006年「おさるのジョージ」(声) 2007年「ラブソングができるまで」◇「ラッキー・ユー」◇ 2008年「ビバリーヒルズ・チワワ」(声) 2009年「そんな彼なら捨てちゃえば?」 その他の出演者: Brad Pitt ... Brad, Bachelor #1 Matt Damon ... Matt, Bachelor #2 Michael Cera ... Chuck, Age 8 and 11 Ethan Thomas C. Dempster ... Chuck, Age 3 Chuck Barris ... Himself - Present Day Chelsea Ceci ... Tuvia, Age 8 Rachelle Lefevre ... Tuvia, Age 25 Frank Fontaine ... ABC Executive Michelle Sweeney ... J. Sweeney Jennifer Hall ... Georgia Ilona Elkin ... Georgia's Girlfriend Sean Tucker ... Barfly Jaye P. Morgan ... Herself Maggie Gyllenhaal ... Debbie David Julian Hirsh ... Freddie Cannon Jerry Weintraub ... Larry Goldberg Robert John Burke ... Instructor Jenks Daniel Zacapa ... Renda Emilio Rivera ... Benitez Carlos Carrasco ... Brazioni Barbara Bacci ... Woman in Veil Gene Patton ... Himself Jim Lange ... Himself Kristen Wilson ... Loretta Steve Adams ... Dating Game Director Murray Langston ... Actual Unknown Comic Michael Ensign ... Simon Oliver Martin Kevan ... Chuck's Father Claudia Besso ... Chuck's Mother Isabelle Juneau ... Amana Girl Nathalie Morin ... Bachelorette Winner Tony Zanca ... Bachelor Winner Sergei Priselkov ... Shaving Man Norman Roy ... Colbert Marlene Fisher ... Casting Executive Woman Richard Kind ... Casting Executive Man Cheryl Murphy ... Little Person Krista Allen ... Pretty Woman George Randolph ... Gene Gene Pascale Devigne ... Critic Carlo Berardinucci ... Waiter Keshav Patel ... Elvis Singer James Urbaniak ... Rod Flexner Joe Cobden ... Unknown Comic Tommy Hinkley ... Hambone Man Bill Corday ... Justice of the Peace User Rating:7.1/10 ( 32,605 votes) User Rating:6.4/10 ( 505 votes)Yahoo! オトーサン、 「珍しいな、Yahoo!のほうが低いなんて」 ベルリン国際映画祭受賞 ・銀熊賞(男優賞) サム・ロックウェル User Comments dmbjam29さん United States 2007年2月6日 もっと賞を獲れなかったのに驚く。 これは素敵な映画だ。 もっと賞を獲れなかったのに驚いている。 ストーリーは、テレビプロデューサーであり、CIA工作員でもある チャック・バリスの自伝だ。 同名の書物に基づいているが、バリスが話をでっちあげたのか、 本当だったのか、誰も分からない。 真贋のほどはともあれ、 すばらしい映画制作の好例になっている。 オールスターで、ジョージ・クルーニーは、CIA工作員ジムを演じ、 監督もやっている。 映画というものを見る目があるのだ。 リアルなシーンを織り交ぜるあたりもいい。 - "ゲームショウ"のクリップはすばらしい。 サム・ロックウェルの演技もすばらしい。 少なくとも、 ゴールデン・グローブ賞ノミネートものだ。 出演しているのは、ドリュー・バリモア (最高の演技をみせている)、 ジュリア・ロバーツ、ルトガー・ハウアー, それに、ブラッド・ピット、マット・デイモン、 マギー・ギレンタールがカメオ出演している。 撮影もすばらしい。 撮影監督のニュートン・トーマス・サイジェルは、 革新的な照明とトーンを作り出した。 最高だ。 脚本は、ハリウッドで最高の脚本家チャーリー・カウフマン。 影が多いが、暗くはない。 ユーモラスだが、余りに明るくない。 ミステリアスだが、欺瞞的ではない。 正直言って、久しぶりにみた独創的な映画だ。 唯一の欠点は、 1) 登場人物の年齢が不正確だ。 バリスは、1928年生まれなのに、 1970年代後半と1980年代前半のシーンで、彼は30代に見える! 少なくとも、登場人物の年齢は首尾一貫してほしい。 2)ペースがややもたつくときがあった。 せっかくの勢いが落ちるシーンがあった。 出だしも、ややスローだった。 だが、こうした欠点はマイナーなもので、 映画の力を削ぐものだはない。 夢中にさせる映画だ。 知的で、よく書かれており、 ハリウッドが提供できる最高のいい演技と職人技でつくられている。 すばらしい映画だ! もっと賞を獲っていはずだ。 10点満点で8点! オトーサン、 「至れりつくせりの解説だな」 服部弘太郎さん 2003年7月18日  人気テレビ番組のプロデューサーはCIAの殺し屋だった。 なんと実話? ジョージ・クルーニーの初監督作品。面白い。 1960年代から「デート・ゲーム」「新婚ゲーム」「ゴング・ショー」など 数多くのヒット番組を生み出したテレビ・プロデューサー、 チャック・バリスの自伝「Confessions of a Dangerous Mind」 (日本語版は「コンフェッション」)を、 俳優のジョージ・クルーニーが映画化したサスペンスドラマ。 「人はみな飾って言う」とは山本夏彦の至言だが、 有名人の自伝には多かれ少なかれ脚色や潤色がつきもの。 読む人はそれを意識しながら、時としてそれを割引き、 あるいは眉につばをつけながら本人の語る華麗なる人生の歩みを読むものだ。 ところがバリスの自伝は、そんな通常の自伝の常識をくつがえすとんでもない代物だった。 なんと彼はテレビ番組のプロデュースをするかたわら、 CIAの工作員として世界中を飛び回る殺し屋でもあったというのだ! 映画はこの荒唐無稽な物語を、ウソともホントとも決め付けぬまま映像化している。 映画の見どころはふたつある。 ひとつは1960年代から70年代のテレビ局や番組制作の裏側が、丁寧に再現されている部分。 もうひとつは殺し屋同士が決死の駆け引きを繰り広げる、スパイ映画としての面白さだ。 映画の中ではこのふたつの要素が、見事に融合している。 映画に登場するチャック・バリスは、 何の違和感もなく番組プロデューサーと殺し屋の間を行ったり来たりするのだ。 これはテレビ番組のプロデューサーという職種自体が、 ある意味では普通の日常から逸脱したヤクザな稼業だからかもしれない。 主人公チャック・バリスを演じるのは、 『キャメロット・ガーデンの少女』や『グリーンマイル』 『ウェルカム・トゥ・コリンウッド』のサム・ロックウェル。 映画ファンには馴染みの顔だが、大作の主演はこれが初めてだ。 恋人役のドリュー・バリモア、同僚工作員兼愛人役のジュリア・ロバーツ、 貫禄たっぷりのルトガー・ハウアーなどに囲まれて、 まったく存在感で引けを取らないのだから大したものだ。 監督のジョージ・クルーニーはCIA工作員というオイシイ役で出演も兼ねている。 脚本は『マルコヴィッチの穴』『ヒューマンネイチュア』のチャーリー・カウフマン。 製作総指揮は『アウト・オブ・サイト』以降クルーニーと仕事することが多いスティーヴン・ソダーバーグ。 おちゃらけたコメディ映画にしてしまうこともできる話だと思うのだが、 それを大真面目に正攻法でサスペンス映画として成り立たせ、 しかも綿密な時代考証や豪華キャストで、ボリューム感のある映画に仕上げている上手さ。 しかしこの映画、基本的には暗い物語なのだ。 売れっ子プロデューサーが批判を受けて没落していく話であり、 世界を飛び回って暗殺行脚を続けた殺し屋が挫折する話でもある。 しかしその暗い話に明るい光を当てるのが、ペニー役のドリュー・バリモア。 今回は彼女の演技力に参りました。 助演女優賞ものです。


いとしのパット君

オトーサン、 「みんなちがって、みんないい」 金子みすずさんの有名な詩の一節です。 ♪私が両手をひろげても、  お空はちっともとべないが、  とべる小鳥はわたしのように、  地面をはやくは走れない。  わたしがからだをゆすっても、  きれいな音はでないけど、  あの鳴るすずはわたしのように  たくさんのうたは知らないよ。  すずと、小鳥と、それからわたし、  みんなちがって、みんないい。 柔らかい気持ちで、みてほしいな。 この映画、悪評サクサクなのですが... 原題:It's Pat (1994) 監督:Adam Bernstein 脚本:Julia Sweeney /Stephen Hibbert/Jim Emerson Genre:Comedy Rated PG-13 for bizarre gender-related humor. 上映時間:77分 あらすじ: パットは、見た目には男か女かわからない。 優柔不断で、あきっぽく、転職を繰り返している。 だが、性別不明のクリスと恋に落ち、婚約する。 ある日、隣に夫婦が引っ越してくる。 夫のカイルは、パットへの興味をつのらせて、 パソコンを盗み出し、パスワードを探りあて、 パットの日記を読んで、男か女かをはっきりさせようとする... 出演者: Julia Sweeney ... Pat Riley(パット) Dave Foley ... Chris(クリス) Charles Rocket ... Kyle Jacobsen(カイル) Kathy Griffin ... Kathy Griffin(キャシー) オトーサン、 「みんな、愛すべき人たちだけど...」 いかんせん、演技が下手すぎます。 JURIA SWEENEY ジュリア・スウィーニー 誕生日 1959/10/10 出身:米ワシントン州スポケーン 子供の頃から、パントマイムが得意だった。 高校卒業後、ロサンゼルスのコロンビアスタジオで、5年間働く。 夢を実現しようと、有名な即興劇団、グランドリングス・シアターで勉強する。 90年、「サタデー・ナイト・ライヴ」に参加する。 俳優/脚本家の夫、スティーブン・ヒバートと共同脚本を書いた 「いとしのパット君」で、両性具有の主人公を演じて、話題となる。 ヒバートとの離婚後、リンパ腫になった弟マイケルを看護したが、死亡。 自分も、子宮頸がんにかかる。 98年に、ニューヨークコメディフェスティバルで、観客賞を獲得、 CDは、グラミー賞にノミネートされる。 出演作: 1990年「グレムリン2 新・種・誕・生」 1992年「ミクロキッズ2 ジャイアント・ベビー」 1993年「コーンヘッズ」 1994年「いとしのパット君」「パルプ・フィクション」 1995年「アル・フランケンはMr.ヘルプマン」 1997年「ベガス・バケーション」 1999年「シック・アズ・シーヴス」「スチュアート・リトル」 2000年「学園天国」「ベートーベン3」 2001年「ベートーベン4」 2002年「タイムマシン」 2005年「アメリカ、家族のいる風景」 その他の出演者: Julie Hayden ... Stacy Jacobsen(ステーシー) Timothy Stack ... Doctor Mary Scheer ... Nurse Beverly Leech ... Mrs. Riley Larry Hankin ... Postal Supervisor Kathy Najimy ... Tippy Jerry Tondo ... Sushi Chef Philip McNiven ... Sushi Customer Michael Yama ... Curious Sushi Man Kiyoko Yamaguchi ... Curious Sushi Woman Julianne Christie ... Strip Club Hostess User Rating:2.4/10 5,724 votes オトーサン、 「これは低いななぁ」 ラジー賞ノミネート ・最低主演女優賞 ジュリア・スウィーニー ・最低新人俳優賞 ジュリア・スウィーニー ・最低作品賞 ・最低スクリーンカップル賞 デイブ・フォーリー               ジュリア・スウィーニー ・最低脚本賞 User Comments robertseegeさん Finland 2007年1月19日 過去最低の映画 これまで沢山の良い映画、悪い映画をみてきた。 だが、これれだけは信じてほしい。 こいつは、最低だ。 何かいい点を述べようにも、手の施しようがない。 なぜか? 理由を述べる。 脚本は、クズ箱に投げ入れたい代物だし、 演技もおそまつ、 ジョークは、まったく面白くないし、 登場人物ときたら、どうしようもない。 この映画、子供向けではないかと思ったが、 この性別不明なるものは、明らかに子供には向いていない。 クエンティン・タランティーノなるものが、 脚本を手伝ったと聞くが、 名前を出さなくてよかったと思っているのでは。 どういうアホが、こんな映画をつくろうとし、面白いと思ったのか、 どう考えても、理解し難い。 はじめに言ったように、これまで見たうちで最低の映画だ。 誰にもお勧めできない。 私見では、ノーそのものだ。 最悪映画100のビリだ。 動物園でサルたちにちょっと見せたとしよう、 連中は、映画がどんなに悪いか、たちまち分かって、 テレビをぶっ壊すだろう。 それほど悪いのだ。 オトーサン、 「悪口雑音は続く、どこまでも...」 REIさん 2002年12月4日 かなり腹の立つお馬鹿映画です。 何回見るのを止めようと思ったか分かりません。 主人公のパット君がいちいち神経を逆なでする行動を取るのが頭にきます。 郵便配達のバイトの時は勝手に手紙を開けて中身を読んでしまったり、 寿司屋で働いた時は鼻水を寿司の上に垂らしたりと、 書いてるだけでも吐きそうになります。 たちの悪い事に彼(?)自身は何とも思ってない、 いやむしろ良い事をしていると思っている事がよけいにイライラします。 しかしこんな3流お馬鹿映画にも救いはあるもので、 これまた男か女か分からない彼女(?)がいてくれたお陰で、 何とか最後まで見ることができました。 見た目は明らかにおかしいとは思うのですが、 彼女(?)の思考能力はいたって普通、いやかなり良い方なので、 この腹立たしい映画では一服の清涼剤となりました。 こんな映画は二度とご免です。 ここまで頑張って見たのだから、パット君が男か女かだけでも知りたかったですが、 もう忘れる事にします。(-_-;) 理不尽な事に耐えられる強い精神の持ち主なら、 もしかすると楽しめるかもしれませんが、おすすめはできません。 この作品ビデオ屋に置いてあるのでしょうか? 疑問です。


パイレーツ・ロック

オトーサン、 「観客が少ないな」 日曜日なので、さぞ満員と思いましたが、ガラガラ。 おかげで、インフル感染の懸念が薄らぎました。 観客は、ロックのフアンらしき、若い男性。 でも、老若男女、楽しめる人情物に仕上がっていました。 原題:The Boat That Rocked (2009) 監督・脚本:Richard Curtis Genre:Comedy / Drama / Music / Romance Rated R for language, and some sexual content including brief nudity. Country:UK / Germany / USA / France Language:English 上映時間:135分 あらすじ: 1966年、イギリス。 政府はロックを諸悪の根源とし、 BBCでの放送を1日45分以下に規制。 だが、反発して、海賊ラジオ局が誕生する。 北海のボロ船から24時間ロックを流し続けたのだ。  ある日、高校を退学になったカールがやってくる。 更正のため、母親に名付け親のクエンティンに預けられたのだ。 だが、ザ・カウント、ギャヴィン、デイヴら個性豊かなDJたちは、 カールに、酒、クスリ、女遊びをそそのかす始末だ。 とまどったカールだが、次第に、破天荒でゴキゲンな連中や ロックの饗宴に自分の居場所をみつけていく。 だが、政府は担当相ドーマンディに命じ、海賊局潰しを画策する。 出演者: Philip Seymour Hoffman ... The Count(ザ・カウント) Rhys Ifans ... Gavin(ギャヴィン) Nick Frost ... Dave(デイヴ) Bill Nighy ... Quentin(クエンティン) Tom Sturridge ... Carl(カール) Kenneth Branagh ... Sir Alistair Dormandy(ドーマンディ) オトーサン、 「うまいねぇ。この俳優、誰?」 「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン、 「ノッティング・ヒルの恋人」のリス・エヴァンス、 DJキングの座を争う2人でしたが、最後まで誰だか分からず。 「名優というのは、見事に変身できるんだなぁ」 PHILLIP SEYMOUR HOFFMAN  フィリップ・シーモア・ホフマン 誕生日1967/7/23 出身 米ニューヨーク州フェアポート ハイスクール時代から演技に興味を持ち、 ニューヨーク大学で演劇を学び、卒業後、舞台俳優として活躍。 91年「トリプル・ボギー」で映画デビュー。 「ハピネス」、「フローレス」、「マグノリア」、「リプリー」で 助演男優として確固たる地位を築く。 2005年「カポーティ」のカポーティ役を演じ、 アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞受賞。 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート。 2007年「THE SAVAGES」でゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「トリプル・ボギー」 1992年「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」◆      「マイ・ニュー・ガン 危ない若妻」      「スティーブ・マーティン 奇跡を呼ぶ男」 1994年「ノーバディーズ・フール」「男が女を愛する時」 1996年「ツイスター」 1997年「ブギーナイツ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「パッチ・アダムス」◆      「ハピネス」◇ 1999年「マグノリア」◆「リプリー」◆「フローレス」◇ 2000年「あの頃ペニー・レインと」◆ 2002年「レッド・ドラゴン」◆「パンチドランク・ラブ」◆「25時」◆ 2003年「コールドマウンテン」◆ 2004年「ポリー my love」 2005年「カポーティ」◇「追憶の街 エンパイア・フォールズ」(TM) 2006年「M:i:V」◆ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◆「その土曜日、7時58分」 2009年「パイレーツ・ロック」 RHYS IFANS  リス・エヴァンス 誕生日 1968/7/22 出身 英ウェールズ 第一言語はウェールズ語で 10歳の時に自ら名字をEVANSからウェールズ語風のIFANSに変えた。 18歳で演劇を学ぶためにロンドンへ。 ギルドホール音楽演劇学校卒業し、 シアター・クルーイドやロイヤル・ナショナル・シアターなどの舞台に出演。 96年「8月の誘惑」で本格的に映画デビュー。 97年、弟で俳優のリル・エヴァンスと「ツイン・タウン」で主演。 99年「ノッティング・ヒルの恋人」で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネート。 個性的な助演俳優として活躍。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1997年「ツイン・タウン」◇ 1998年「ギャング・オブ・UK」 1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◆「ジャニスのOL日記」◆      「ロンドン・ドッグス」◆「HEART」 2000年「リプレイスメント」◆「リトル・ニッキー」◆      「イビサボーイズGO!DJ!」 2001年「ヒューマンネイチュア」◇「シッピング・ニュース」◆      「HOTEL」 2002年「ケミカル51」◆「家族のかたち」◇ 2004年「Jの悲劇」 2007年「ハンニバル・ライジング」◆「エリザベス:ゴールデン・エイジ」◆ 2009年「パイレーツ・ロック」 その他の出演者: Emma Thompson ... Charlotte Talulah Riley ... Marianne Chris O'Dowd ... Simon January Jones ... Elenore Charlie Rowe ... James Will Adamsdale ... News John Tom Brooke ... Thick Kevin Rhys Darby ... Angus Katherine Parkinson ... Felicity Ike Hamilton ... Harold Jack Davenport ... Twatt Stephen Moore ... Prime Minister Francesca Longrigg ... Mrs. Dormandy Michael Hadley ... Mr. Roberts Lucy Fleming ... Mrs. Roberts Michael Thomas ... Sandford Bohdan Poraj ... Fredericks Tom Wisdom ... Mark Gemma Arterton ... Desiree Ralph Brown ... Bob Amanda Fairbank-Hynes ... Jemima Dormandy Olivia Llewellyn ... Margaret User Rating:7.6/10 ( 11,107 votes) User Rating:8.6/10 ( 44 votes) オトーサン、 「ロックには、メッセージがある!」 マストに、はためく旗のように自由でした。 steinereltさん Zlin, Czech Republic 2009年8月8日 まさに60年代のパーテイ・ムード、 それ以上でも以下でもない だが、この映画、歴史の不正確さと筋書きの弱さで批判された。 私見では、この映画は、著者が狙った通りのもので、 音楽だけでなく、本当にロックしている。 純粋で現実逃避の楽しい夕べを求めていて、 伝説の60年代ファッションや音楽を懐かく、クールに感じているならば、 歴史考証をしばし忘れて、パーテイ・ムードに浸りたいならば、 出かけて行って、この映画を見るべきだ。 失望しないだろうし、探しているものを得ることができる。 驚くべきサウンド・トラックに出会える。 ローリングストーンズ、キンクス、ダスティ・スプリングフィールド、ホーリイズ、 ジミー・ヘンドリクス、バディ・ホリーなど。 カリスマ的なビル・ナイティをはじめ、 大勢の一風変わった、多少なじみがあるメンバーが出演している。 要は、英国風コメディを楽しめるかにかかっている。 たとえ、俳優を知らないとしても、 60年代の音楽に詳しくないとしても、 60年代のロックンロールのパーティに参加し、 最高に素晴らしい夕べをすごし、純粋で幸せな気分になれるだろう。 そう、まさに、本当の60年代のパーティなのだ。 他方、深遠な筋書きや歴史の正確さや一貫性を求めている、 この映画のもととなる本当の海賊局キャロラインを見たいとか、 1966年の英国生活の本当の描写を見たいと思うなら、 失望するかもしれないので、見るべきではない。 実に単純なことだ。 この映画、心からお奨めしたい。 心ゆくまで音楽を楽しめるように十分なボリュームがあるから。 (もう1回、なんで素敵な音楽だと言わせてほしい!) だが、パーティ・ムードになれいなら、見ないほうがいい。 この映画、10点満点で、8点あげたい。 幸せな気分にさせてくれるクールなエンターテイメントだし、 そして、そう、ロックンロールに対して。 どうぞ楽しんで! オトーサン、 「54曲もあったっけ」 途中で、ミュージカル映画かと思ったほどでした。 土屋晴乃さん 2009年10月16日 ブリティッシュアイロニー炸裂ムービー! 60年代のブリティッシュロックといえば、 1979年生まれの私でさえも一度は耳にした事のある有名なビートの数々。 ザ・キンクス、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、そしてビートルズなど、 ひと回り上の洋楽好きな方ならまさにど真ん中で、 本作は青春時代を懐古する見逃せない作品になるでしょう。 劇中で使用された名曲は合計54曲。 中にはストーリーとリンクさせたり、 キャラクターの心情を名曲で表現したりするものもあり、 この年代のブリティッシュミュージックに さほどの思い入れが無い私でさえ思わずぐっときたほど。 まずこの作品の時代背景、1960年代のイギリスの社会情勢を振り返ってみると、 この時代は戦前の困窮した状態から抜け出して、 ある程度豊かで開放された社会で育ってきた若者たちが、 自由思想を堂々と謳うようになったことが顕著な時代です。 本作にも女性が“ピルを使用している”という場面が登場しますが、 性に対しても開放的で、ファッションもミニスカートがトレンドでした。 そういう若者たちの生態が体現されたのが、まさにロックンロール!!  溢れんばかりのエネルギーが自然と全身をシェイクさせ、 そのビートが国中を震撼させたのでしょう。 注目すべきは音楽のみならず、 意外にも人情味あふれるドラマティックなストーリーライン。 ブリティッシュアイロニーとでも言うんでしょうか、 皮肉好きでストレートな笑いを好まないのがイギリス人。 そんなブリティッシュ流のユーモアを随所に織り交ぜながらも、 泣かせどころをきちんと用意しているところが さすがは「ラブ・アクチュアリー」で監督としても才能を発揮したリチャード・カーティス。 一人の主人公にスポットライトを当てて描くことはせず、 群像劇のように展開しながらも、 それぞれが血の通った生身の人間として生き生きと描かれ、 彼らの心情を上手く引き出しています。 その技はやはり本作でも健在でした。 そしてイギリス映画というと私がきまって注目してしまうのが天候。 曇天の空の下、カラフルで奇抜な衣装を身にまとったキャラクターたちは、 まさに自由の象徴。 イギリス政府の堅苦しいお役人たちが晴れない重たい空だとするならば、 海に浮かぶ真っ赤な「RADIO ROCK」の船は音楽を愛する若者たちの情熱そのものであり、 新しい時代を切り開くパイオニアとして実にフレッシュな感覚を抱かせます。 さすがイギリス映画。 とにもかくにも、納得の作品です。


沈まぬ太陽

オトーサン、 「3時間22分はきついな」 でも、初日舞台挨拶で、渡辺謙さんが感涙。 涙に弱いし、一日中雨というので、 しぶしぶ見に行きましたが、平日なのに満員でした。 JAL再建は、時局ネタですし、 御巣鷹山のJAL墜落事故は、国民的悲劇でしたから、 お年を召した方が大挙押し寄せたのでしょう。 原題:沈まぬ太陽(2009) 監督:若松節朗 原作:山崎豊子 脚本:西岡琢也 Genre: Drama 上映時間:202分 あらすじ: 恩地は、国民航空の労働組合委員長だ。 その辣腕が仇となって、海外へ追いやられる。 2年の約束だったパキスタン・カラチの次は、 イランのテヘラン、そしてケニアのナイロビへ。 母の死に目にも会えず、家族とも離れ離れ... 一方、同期で副委員長だった行天は、寝返り、 本社でエリートコースを歩んでいく。 10年後、本社へ復帰した直後、ジャンボ機墜落事故が。 恩地は、遺族係として誠心誠意、阪口ら遺族に尽くすが、 新会長就任に伴い、会長室・室長に抜擢される... 出演者 渡辺謙 .... 恩地元 鈴木京香 .... 恩地りつ子(妻) 三浦友和 .... 行天四郎 松雪泰子 .... 三井美樹(行天の愛人) 石坂浩二 .... 国見正之(国民航空 会長) 香川照之 .... 八木和夫(元労組員) 宇津井健 .... 阪口清一郎 オトーサン、 「上記の全員、頑張ってたぞ!」 でも、やはり、渡辺謙あっての、この映画でしょう。 KEN WATANABE  渡辺 謙 誕生日 1959/10/21 出身 新潟県 2003年「ラストサムライ」でアカデミー賞助演男優賞ノミネート。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1984年「瀬戸内少年野球団」 1985年「タンポポ」 1991年「幕末純情伝」 1997年「ラヂオの時間」「てなもんや商社」 1998年「絆−きずな−」 2000年「溺れる魚」「スペース・トラベラーズ」 2001年「千年の恋 ひかる源氏物語」 2002年「新仁義なき戦い/謀殺」「T.R.Y.トライ」      「陽はまた昇る」 2005年「北の零年」 2006年「明日の記憶」 2009年「沈まぬ太陽」 海外 2003年「ラストサムライ」 2005年「バットマン ビギンズ」「SAYURI」 2006年「硫黄島からの手紙」 その他の出演者: 木村多江 .... 鈴木夏子 清水美沙 .... 小山田修子 鶴田真由 .... 布施晴美 柏原崇 .... 恩地克己 戸田恵梨香 .... 恩地純子 大杉漣 .... 和光雅継 西村雅彦 .... 八馬忠次 柴俊夫 .... 堂本信介 風間トオル .... 沢泉徹 山田辰夫 .... 古溝安男 菅田俊 .... 志方達郎 神山繁 .... 桧山衛 草笛光子 .... 恩地将江 小野武彦 .... 道塚一郎 矢島健一 .... 青山竹太郎 品川徹 .... 龍崎一清 田中健 .... 井之山啓輔 松下奈緒 .... 樋口恭子 小林稔侍 .... 竹丸鉄二郎 加藤剛 .... 利根川泰司 User Rating: 8.5/10 ( 169 votes)Yahoo! オトーサン、 「力の入った大作だ!」 長さを感じさせない脚本・編集は、お見事。 JALがどんなに官僚的な会社であり、 かつ政治に翻弄されたかも、よくわかりました。 User Comments: cinemaniaさん 2009年10月25日 これは、小説だからねぇ。 山崎豊子の、とある航空会社の腐敗を描いた長編小説。 小説なので、この国民航空は実在しない架空の航空会社と言う設定ですが、 モデルとなったのは日本航空と言うのは一目瞭然です。 また同時に、小説の登場人物も実在の人物を髣髴させところが多々あります。 しかも、その描写は物事を一面からしか見ていない描き方で、 非常に誤解を耐える描き方であるという事で、 原作の出版時に日本航空側から山崎側に「事実無根」あるいは「事実錯誤」として、 様々な抗議があったといわれています。 それが為に、この小説は、未だに日本航空では一種の禁書であるとか... 今回の映画化に際しても、その原作の内容が影響を与えています。 その一つとして、日本航空側から製作側に抗議が為されたと言われており、 それが当初予定よりも公開までに時間が掛かった一因です。 製作者に、最近の映画では必ず名前が入る放送局が入っていないのも、 その抗議が遠因です。 それにしても、日本航空が経営に陥った今、 この作品が映画化・公開されるのは、何かの皮肉なんですかね? 前置きが長くなりました。 主人公恩地は、実在の人物小倉寛太郎氏がモデルの一人となっています。 小倉氏は、長期間に亘る海外僻地勤務を強いられ、 日航123便墜落事故の後には会長室の部長に、 そして会長が失脚した後は再びアフリカへと、 映画に描かれたような経歴を繰り返します。 あれは、映画の中の話では無いんですね。 そしてそんな恩地を演じたのは、渡辺謙。 やっぱり彼は、骨の有る男を演じるのが上手いですね。 実際の小倉氏を見たことは無いんですが、 こんな筋を通す男だったんですかね。熱いです。 その恩地の同期で、後に袂を分かち、様々な策謀を画策する行天を演じるのは三浦友和。 いやぁ、彼のダークな面を持つ演技も良いです。 彼本人を嫌いになってしまいそうでした(苦笑)。 ちなみにこの行天にはモデルとした特定の実在人物はいないとされています。 あんな人がいたら嫌ですよね。 国民航空再建の為に送り込まれてくる国見会長のモデルは、 カネボウの伊藤淳二氏です。 この小説では、企業再建の為に送り込まれてくる改革家と言うイメージですが、 その後のカネボウ解体の伏線となったのは、伊藤氏の頃。 伊藤氏に、本当に日本航空改革の力があったのは未知数とも言えます。 それはさておき、国見会長と恩地が、羽田空港で新年一番機を見送るシーンがあるんですが、 これを撮影したのは、気温40℃のタイの空港。 画面では、寒い冬にちゃんと見えていますけどね。 そんな暑い中なのに、シレッとした表情で冬を演じているのは流石です。 前述のような経緯があるので、撮影に際しては、当然日本航空の協力は得られていません。 よって航空機のシーンは全てCGとなっているんですが、突っ込みどころ満載です。 あまり本質ではないので、特に記しませんが、「そりゃ無いぜ〜。」と言う感じです。 他方、圧倒された映像もあります。 遺体安置所となる体育館に並んだ123便事故で犠牲となった人々の棺の映像です。 事故現場の再現では「クライマーズハイ」の方が一枚も二枚も上ですが、 体育館に並んだ数多くの棺の映像は、 実際のあの事故の記憶が明確にあるだけに圧倒されました。 上映中の会場も、針が落ちても聞こえるくらいの感じの静けさでした。 他の観客も、思い出していたんでしょうね。 それにしても、よくもあの小説を映画化しました。 途中、10分のインターミッションを挟むという非常に長い作品になってしまいましたが、 あれ以上短くするのは無理でしょうね。 あの3時間を越える長さでも、映像にされていないシーンは沢山ありますからね。 何とも治まりの付かない気持ちのまま、終わってしまいます。 最後にハッピーエンドなどを求めてはいけません。 原作の内容に関しては、色々と曰くがある作品ですが、一見の価値はあります。 オトーサン、 「前田さん、助かりました!」 水分補給は控えめにというアドバイスをいただいたので、 上映直前、休憩時間の2回、トイレに行きました。 上映中は、ミカン1ケで我慢し、喉の乾きを癒しました。 なお、女性用トイレは、長蛇の列で、 10分間の休憩時間では、少し足りないように思いました。 前田有一さん 2009年10月22日 3時間22分、途中休憩10分の大長編 『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の長編小説の映画化。 この原作は彼女の作品の中でも 「映像化されていなかった最後の傑作」という位置づけらしい。 これまでなぜ映画化、ましてテレビドラマ化されなかったのか。 様々な理由があるだろうが、 その一つは内容が猛烈なJAL批判にならざるを得ない、 という点と無縁ではないだろう。 ナショナルフラッグキャリア「国民航空」の労組委員長・恩地(渡辺謙)は、 副委員長の行天(三浦友和)とともに労使交渉を勝ち抜き、 労働者の待遇改善を勝ち取った。 だが、決して妥協しない恩地には厳しい懲罰人事が待っていた。 一方行天は経営陣と関係改善し、出世のメインストリートを登り続けていく。 そして、長きにわたる僻地勤務の末に恩地に与えられた任務は、 御巣鷹山に墜落したジャンボ機被害者遺族の世話係という過酷なものだった。 『沈まぬ太陽』どころか、JAL本体が沈みかけている今日この頃だが、 もちろん本作はすべてフィクション。 パンフレットにもやたらと目立つ文字で強調されているが、 もちろんそんなものは建前に過ぎない。 戦後、日本航空の内部で何が起きていたか、 航空史上最悪の墜落事故の裏に何があったのか。 スタッフ、キャストが一丸となってその謎に挑む本格社会派作品である。 出版、放送といった業界における大スポンサーを敵に回して この作品を作り上げた人々の決断、勇気にまずは最大限の賛辞をささげる。 この作品は、映像作品にできただけでも奇跡のような一本である。 皆さん、本当に立派な仕事を成し遂げた。 一生の誇りにしてよいことだ。 映画化企画自体は前世紀からあったものの、 当時のプロデューサーが死去するなどして頓挫。 会社を変えて新たに立ち上がったのが本企画だ。 主演の渡辺謙はプロジェクトの立ち上げ当時から強い希望で立候補し、 渾身の役作りで主人公を演じた。 その姿はまったくもって、昭和のモーレツ親父そのもの。 正義感があり、純粋で、不器用かもしれないが、迷わず突っ走る体力を持つ。 ブラック会社に入って欝になるいまどきの若者が 100人束になってもかなわないほどのバイタリティ、 根性一徹のお父さんだ。 まさに、日本の良心である。 この映画のすばらしい所は、こうした登場人物のみならず、 映像がまるごと本物の昭和30年代、40年代のように見える点。 この時代を描く場合、箱庭的なセットや妙に新品くさいVFXに辟易することが多いが、 本作の美術スタッフ、そして照明・撮影陣はまれに見るいい仕事をした。 原作者・山崎豊子たっての希望で原作の要素を全部入れ込むことになったため、 3時間22分という長大な作品となった。 途中休憩が10分入るが、画面ではカウントダウンされ、あっという間に過ぎてしまう。 女性はトイレの行列に並んだが最後、後半開始に間に合わないかもしれない。 休憩が入る日本映画は4時間半ほどもある「東京裁判」以来、26年ぶりという。 若い人はきっと、経験したことすらないだろう。 連れ合いと途中感想などを話し合うのは楽しいものだ。 この機会に一度体験してみたらよいと思う。 製作陣は、渡辺謙演じる主人公の生き様に 「失われた日本人魂」を見て取ってほしいと考えているようだが、私の考えは違う。 渡辺謙は確かにいかにも昭和親父のように見えるが、 これは相当美化されたALWAYS的昭和人だ。 むしろ、悪役である行天や会社側の姿、 すなわち金のためにむちゃくちゃの限りを尽くし、誰も責任をとろうとしないまま 救いようのない破滅に向かう姿こそが、日本人の悪しき特性ではないのか。 少なくとも、私はそちらにこそ異様なリアリティを感じるのである。 社会派ものとしては、政治家サイドの非情さがまだまだ描けていないように感じた。 ちなみに、登場人物にはほぼすべて、モデルがいる。 中曽根内閣時代の話だから、わかる人にはすべてわかるだろう。 それにしても、労働組合の委員長がスーパーヒーローとは、えらく思い切った。 実際には、むしろそれこそがJAL経営悪化の原因と言う人さえいるのだが、 本作の立ち位置は明確だ。 とたんの苦しみを味わったとはいえ、家族の生活は安泰だし、 のんきに象なんて撃っているセレブな暮らしぶりは、 腐っても大企業だなぁと感心せずにはいられない。 そんな複雑な思いを抱かせる一面はあれど、 平均を上回る見ごたえの社会派作品であることに違いはない。 水分補給は控えめにして、体験のほどを。


ワイルド・スピードMAX

オトーサン、 「第1作はすごかったな」 「ワイルド・スピード」(2001) は、 ヴィン・ディーセルの出世作でした。 スピード・スリル・セックス満載のド迫力映画でした。 その続編は、いずれもイマイチでした。 原題:Fast & Furious (2009) 監督:Justin Lin 脚本:Chris Morgan /Gary Scott Thompson Genre:Action / Crime / Drama / Thriller Rated PG-13 for for intense sequences of violence and action, some sexual content, language and drug references. 上映時間:107分 あらすじ: ドミニクは、指名手配中のドライバー、 恋人レティらと共に輸送車の強奪を続けていた。 レティに累が及ぶのを恐れて彼女のもとを去るが、 妹のミアから衝撃的な知らせが。 麻薬組織のボス、ブラガに殺されたのだ! ドミニクは、復讐を誓う。 一方、FBI捜査官ブライアンは、麻薬組織を追うなかで、 ブライアンと数年ぶりに再会する。 昔のドリフト仲間であり、妹ミアの恋人だった。 指名手配犯とFBI捜査官、立場は違うが、 共通の敵を追うことになる。 出演者: Vin Diesel ... Dominic Toretto(ドミニク) Paul Walker ... Brian O'Conner(ブライアン) Michelle Rodriguez ... Letty(レティ) Jordana Brewster ... Mia Toretto(ミア) John Ortiz ... Campos(カンポス/ブラガ) オトーサン、 「ヴィン・ディーセル、大人になったな」 厚い胸板、太い腕に、変わりはありませんが、 表情が柔和になっています。 コンビを組んだポール・ウォーカーは、元気ハツラツ。 俳優として登り坂なのでしょう。 VIN DIESEL  ヴィン・ディーセル 誕生日 1967/7/18 出身 米ニューヨーク 母親は占星術師、養父は演劇教師。 7歳の時に劇場に侵入していたずらしたのがきっかけで、 子役として雇われる。 その後、父の主宰する劇団や、オフ・ブロードウェイの舞台に出演。 ハンター・カレッジを3年で退学し、 俳優としての成功を目指してハリウッドに移るも停滞。 94年、俳優としての実体験を元にして製作費3000ドル 撮影日数三日で作った短編映画「MULITI-FACIA」が、 翌年のカンヌ映画祭に出品され、評価を受ける。 その後、資金を集め、今度は主演・脚本・監督の長編映画「STRAYS」を製作。 サンダンス映画祭では評価を得たものの、配給会社には売れず、失意のまま、帰郷。 しかし、「MULTI-FACIA」を観たスティーブン・スピルバーグから声がかかり、 「プライベート・ライアン」の役を得、これで映画俳優としての道が開ける。 以後、アクション映画を中心に「ピッチブラック」「ワイルド・スピード」「トリプルX」と主演。 近年、「ノックアラウンド・ガイズ」「ブルドッグ」の興行的失敗で、 俳優としては岐路に立たされている。 出演作 1998年「プライベート・ライアン」 2000年「ピッチブラック」◇「アイアン・ジャイアント」(声)      「マネー・ゲーム 株価大暴落」 2001年「ワイルド・スピード」◇ 2002年「トリプルX」◇「ノックアラウンド・ガイズ」◇      「ブルドッグ」◇ 2003年「リディック」◇ 2005年「キャプテン・ウルフ」◇ 2006年「ワイルド・スピードX3 TOKYODRIFT」▲ 2008年「バビロン A.D.」◇ 2009年「ワイルド・スピードMAX」 PAUL WALKER  ポール・ウォーカー 誕生日 1973/9/12 出身 米カリフォルニア州 2歳からモデルや5歳から子役として活躍。 高校卒業後、カリフォルニア・コミュニティー・カレッジで海洋学を専攻。 86年「モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔」で映画デビュー。 近年は「ワイルド・スピード」「ロード・キラー」と主演作が増えている。 出演作 1986年「モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔」 1998年「カラー・オブ・ハート」「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」 1999年「バーシティ・ブルース」◆「ブロークダウン・パレス」      「シーズ・オール・ザット」◆ 2000年「ザ・スカルズ 髑髏の誓い」◆ 2001年「ワイルド・スピード」◇「ロードキラー」◇ 2002年「ワイルド・スピードX2」◇ 2003年「タイムライン」◇ 2004年「NOEL ノエル」◇ 2005年「イントゥ・ザ・ブルー」 2006年「父親たちの星条旗」◆「南極物語」◇「ワイルド・バレット」◇ 2009年「ワイルド・スピードMAX」 その他の出演者: Laz Alonso ... Fenix Rise Gal Gadot ... Gisele Harabo Jack Conley ... Penning Shea Whigham ... Agent Ben Stasiak Liza Lapira ... Agent Sophie Trinh Sung Kang ... Han Lue Don Omar ... Himself Mirtha Michelle ... Cara Greg Cipes ... Dwight Tego Calderon ... Tego User Rating:6.6/10 ( 30,655 votes) User Rating:8.0/10 ( 325 votes)Yahoo! オトーサン、 「カーアクション、最高!」 ヴィン・ディーセル、財政的にも立ち直れるかも。 User Comments tonyzeno75さん United States 2009年4月9日 第1作よりいい 見てきたところだ。 正直、8ドル払うのでためらったが、見たかった。 オレはアホだなと思ったりした。 さて、この映画、よかった。 私見だが、続編も、そのあとのも良くなかった。 だが、出だしのトレーラーシーンで、4回目の正直だと思った。 第1作の出演者がほとんど出ているというのがいい。 大いに楽しみ、驚かされた。 実に良いストーリーだし、流れもいい。 アクションとドライブシーンも、素晴らしい撮影・編集だった。 まるで、現場にいて、車に乗っているような臨場感があった。 輸入車でなく、アメリカのスポーツカーを使っているのもいい。 みんなに受けるだろう。 全体に、ほんとうにいい映画で、心地よい驚きがあった。 また、フェニックスでもラストシーンは、予想外だった。 絶対に見るべし オトーサン、 「ラストシーンが爽やかだった」 流山の小地蔵さん 2009年8月11日 本作の基本は復讐劇でした。 信念を絶対曲げない男としてディーゼルに惚れ込むことでしょう。 タイトルから、カーレースものを想像される人も多いことでしょうけれど、 本作の基本は復讐劇でした。 もちろん激しいカーアクションも健在ですが、何よりも復讐に至るプロセスが秀逸です。 主人公のため犠牲になる恋人と、その恋人のために命をといわず一矢報いるべく 敵の奥深く単身乗り込んでいく男気に感動し、涙しました。 アクションの裏側に深い愛を感じる傑作です。 主人公のドミニクは、前作から見ている人なら とんでもないトラック強盗野郎ということは、ご存じでしょうけれど、 そんな悪人が、恋人を殺した麻薬組織のボスに復讐するため、 なんとFBI捜査官とタッグを組んでしまうのです。 悪が巨悪を倒すなかで、ヒーローになっていくのは、 ドミニクという信念を絶対曲げない男としてのキャラが立っていて、 とても魅力的な主人公なんです。 きっと男性の観客でも、ドミニクと演じているディーゼルに惚れ込むことでしょう。 ドミニクに惚れ込み、その信念に尊敬すら感じていた意外な人物が、 FBI捜査官ブライアンでした。 ブライアンは、ジャック・バウアータイプの猪突猛進型。 地の果てまでも犯人を追い詰めます。 それが昂じて、前作では逮捕寸前に南米に逃がしてしまったようなのです。 ドミニクとブライアンの関係は複雑。 ドミニクの妹の恋人がブライアンでした。 指名手配中の泥棒とFBI捜査官が仲良く夕飯しているのは、何とも珍妙ですね。 しかも二人は若い頃からのドリフト族でライバル同志だったのです。 ブライアンのお宝はカスGのGTR改造車。結構マニアでしょう。 ドミニクがロスに極秘で戻ってきた理由は、 恋人のレティが麻薬の運び屋をやっているとき、 何者かに殺害された真相を探り、復讐することでした。 ブライアンの協力も得て、調べていくうちに、麻薬組織のボス“ブラガ”の関与が浮上。 ブラガを追い続けているブライアンに、ドミニクが潜入捜査を申し出ることから、 物語は緊迫したアクションシーンへ展開していきます。 ここでポイントなのが、レティはなんで南米から一足先にロスに戻って、 危険な麻薬の運び人という仕事を引き受けたのかという謎が残ります。 それが自分たちの自由にための賭であったことを知った ドミニクの悲しみと憤りは痛いほど、心に伝わってきました。 ブラガのアジトに向かうとき、ガイドに死にに行くようなものだと言われても、 それでも俺は行くと言い切るところに、レティへの愛を強く感じましたね。 ディーゼルが一段とカッコよかったです。 カーアクションも、リュック・ベッソンが真っ青になり、 『トランスポーター』シリーズが霞んで見えたほどのダイナミックさでした。 アクションでは、冒頭から飛ばします。 ドミニクの強盗団がタンクローリーごとガソリンを強盗するシーンでは、 何台も繋がったタンクローリーの連結器を外して車ごと盗むという手荒な手口。 高速で動いているタンクローリーにバックで近づいて、 連結器を填めてしまうシーンは、サーカスの曲芸を見ているようでした。 それを振り払おうとするタンクローリーは横転し爆発炎上します。 ここからが凄い! 複数のタンクローリーに前後をふさがれたドミニクは、 炎上するタンクローリーめがけて突っ込みます。 そして跳ね上がり回転する、わずかな隙間に潜り込んで見事脱出してしまいます。 似たようなクライシスは他にもあり、こりゃあ凄いと思いましたぁ! 麻薬組織からの逃走シーンでは、銃撃と体当たりの車のつぶし合い。 ほとんど『デス・レース』の乗りです。 コースが決まっていない分、こっちの方がダイナミック! なかでも鉱山の坑道のなかでのカーチェイスシーンというのは、 本作が初めてではないでしょうか。 怒濤のようなカーチェイスの付けは、ドミニクへの警察包囲網が押し寄せていたことです。 いつもなら鮮やかにトンヅラするところなのに、俺はもう逃げないと自首してしまいます。 レティを失った影響でしょうか? いくら麻薬組織の捜査に囮となって、活躍したとはいえ、無罪放免は難しいでしょう。 そうなると、このシリーズは本作で終わってしまうのか? いえいえ、ラストをご覧ください。 超ドンデン返しで痛快に終わります。 それを見ると義弟ブライアンの義理堅さが分かりますが、 仕事上彼の将来が気になりますねぇ。


特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出

オトーサン、 「これで見納めか」 地獄島からの大脱出は、シーズン5(1986/9〜1987/3) 全13話のうちの、第86話〜88話を扱っています。 原題:"The A-Team" Dishpan Man (1986) 監督:Tony Mordente 脚本:Stephen J. Cannell/ Frank Lupo Genre:Action / Adventure / Comedy / Crime 上映時間:120分 あらすじ: 謎の男ストックウェルから、 Aチームは、カーチス大尉が生存していることを知る。 かつてベトナム戦争で、軍の命令で銀行を襲撃したが、 その際の容疑を晴らす貴重な証人だった。 そのカーチスが、スペインで起きたハイジャックに 巻きこまれているというのだ。 事件の解決を依頼されたAチームは救出に成功する。 だが、その後、大尉は死亡する。 実は、これが罠だったのだ。 軍に拘束され、軍法会議で殺人罪で死刑を宣告される。 難攻不落の監獄“地獄島”へと送られる... 出演者: George Peppard ... John 'Hannibal' Smith / Augie (ハンニバル大佐) Dirk Benedict ... Lt. Templeton 'Faceman' Peck(フェイスマン) Dwight Schultz ... Capt. H.M. "Howling Mad" Murdock(モンキー) Mr. T ... Sgt. Bosco "B.A." Baracus(コング) オトーサン、 「生真面目な顔もいいなぁ」 ジョージ・ペパード、もうこの世にいないと思うと、 寂しい気がします。 GEORGE PEPPARD  ジョージ・ペパード 誕生日 1928/10/1-1994/5/6 出身 米ミシガン州 出演作 1956年「ゆるやかにドラムを叩け」 1957年「見知らぬ男」 1959年「勝利なき戦い」 1960年「肉体の遺産」「地下街の住人」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「西部開拓史」 1963年「勝利者」 1964年「大いなる野望」 1965年「クロスボー作戦」「第三の日」 1966年「ブルー・マックス」 1967年「ジェリコ」「トブルク戦線」 1968年「野良犬の罠」「ペンダラム」 1969年「非情の切り札」 1970年「華麗なる暗殺」「コンドルの砦」 1971年「最後の弾丸」 1972年「爆破作戦・基地に消えた男」「インディアン大襲撃」      「探偵バナチェック・消えた10人の皇帝」(TM)      「探偵バナチェック・消えたフットボール選手」(TM)      「探偵バナチェック・消えたバイヨンの十字架」(TM) 1973年「探偵バナチェック・消えた名画」(TM)      「探偵バナチェック・消えた100万ドルの本」(TM)      「探偵バナチェック・消えた株券の原版」(TM) 1974年「刑事ニューマン/復讐のレクイエム」「ナポリコネクション」 1977年「世界が燃えつきる日」 1978年「天国への逃走」 1979年「戦争と友情」「エアポート・パニック」「愛は陽炎のように」 1980年「宇宙の7人」「スキャンダラス・ラブ」 1982年「トップコマンドー/電撃特攻指令」 1985年「特攻野郎Aチーム・必殺!最後の大血戦」(TM) 1986年「特攻野郎Aチーム・地獄島からの大脱出」(TM) 1989年「チャイナタウン殺人事件」 今回の主な出演者: Robert Vaughn ... General Hunt Stockwell(ストックウェル) Sandy McPeak ... Josh Curtis(カーチス大尉) オトーサン、 「よく見る顔だな」 イヤ味な脇役で、売っているようです。 ROBERT VAUGHN  ロバート・ヴォーン 誕生日 1932/11/30 出身 米ニューヨーク 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1957年「地獄の分れ道」 1958年「恐怖の獣人」 1959年「都会のジャングル」「絞首台の決闘」 1960年「荒野の七人」 1961年「ビッグ・ショウ」 1964年「0011ナポレオン・ソロ/罠を張れ」 1965年「0011ナポレオン・ソロ/消された顔」      「0011ナポレオン・ソロ/地獄へ道連れ」 1966年「マーメイド作戦」「ベネチタ事件」      「0011ナポレオン・ソロ/消えた相棒」 1967年「0011ナポレオン・ソロ対シカゴ・ギャング」      「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」      「0011ナポレオン・ソロ/スラッシュの要塞」 1968年「ブリット」「0011ナポレオン・ソロ/地球を盗む男」 1969年「レマゲン鉄橋」「火曜日ならベルギーよ」 1970年「ジュリアス・シーザー」 1971年「皆殺しL.A.コネクション」 1974年「タワーリング・インフェルノ」 1975年「危険なめぐり逢い」 1977年「デモン・シード」(声)「スターシップ・インベイジョン」 1978年「さよならミス・ワイコフ」「サザンクロス」 1979年「ブラス・ターゲット」 1980年「宇宙の7人」「復活の日」「謎の宇宙船遭遇」 1983年「スーパーマン3/電子の要塞」 1986年「ブラック・ライダー」「デルタ・フォース」「大統領暗殺指令」 1987年「メタル・フォース/蒼き戦士」「ビッグ・ファイター」 1988年「炎のチャンプ/天才ボクサー」「キッド・マッコイ」      「壮絶!人質奪還/戦闘プロフェッショナル」      「CIA/KGB・大統領の密使」「アナザーウェイ・D機関情報」      「悪魔の帝国/シンジケート・ブレイク」 1989年「デス・リバー/失われた帝国」      「エドガー・アランポー/早すぎた埋葬」      「キリング・バード」「ゾンビ・パラダイス」      「いつも一緒にいてほしい」 1990年「ピンク・ノーベンバーを追え!?」「ジョーズ・アパートメント」 1997年「インモラル捜査官」 1998年「トレジャー・ミッション 破壊島」 2001年「プーティ・タン」 その他の出演者: Judith Ledford ... Carla Eddie Velez ... Frankie Santana Stanley Brock ... Mr. Rubinick John Durbin ... Ramon Soulay User Rating:6.5/10 27 votes オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 いよいよ、このシリーズも終わり。 コメントが少ないのも、致し方ないのかも。 唯一、真面目に書いてあるブログを発見しました。 アクション映画の評価軸が、ユニークですね。 火薬量、スタント、しょぼさ。 あと美女度も欲しいところ。 (なお、この映画の美女度は★) User Comments: ほんわか隔離病棟さん ?年?月?日 Z級アクション研究所 (略 あらすじ紹介) 火薬量 ★★★ 前篇はなし。中篇は軍のオフィスが吹っ飛ぶ。 後篇は妄想脱出シーンで盛大に爆発……って、何で妄想なんだよ!! おかげでクライマックスはスッゲェ地味。 スタント ★★★ 爆発で吹っ飛ぶ人々。 特に後篇の妄想脱出シーンは凄まじく、 何でこれをクライマックスにしなかったのか理解に苦しむ。 クライマックスのカーチェイスもそれなりに迫力はあるんだが……。 中篇は基本的に法廷劇だが、合間に激しいアクションがあり、印象深い。 こちらでも爆破スタントが凄いが、爆破したはしごからゴミ収集車へ転落する ジャッキー映画みたいなスタントが良い。 (スタント・コーディネーター:グレイグ・R・バクスリー) しょぼさ ★★★ 『Aチーム』のスペシャル版最終作だが、 「日曜洋画劇場」で放映されたバージョンは再編集されたもので、 実は第5(最終)シーズンのしょっぱなを飾る全3話の大長編。 日本版はかなりの時間がカットされており、 オリジナルと日本放映バージョンとはかなり違った印象を受ける。 この全3話は続き物なんだが、それぞれが全く違ったストーリーと見せ場で 構成されているのには感心させられた。 前篇はハイジャック事件を舞台にしたAチームの活躍、 中篇は法廷劇、後篇は監獄島を舞台した脱出劇。 Aチーム崩壊の危機というクライシス・ストーリーをメインに 様々なサブストーリーと激しいアクションが展開する。 最もカットが多かったのは中篇の法廷劇になるのだろうか。 日本放映版ではモンキーが何でハブられてるのか、イマイチよくわからなかったのだが、 オリジナルではちゃんと描かれていた。 「モンキーが事件の真相に絡んでいるのでは?」という疑念から Aチームの結束に揺さぶりが掛けられる。 証言台に立ったモンキーの妄想シーンなんか富山敬の吹き替えで是非観てみたかったが、 日本版ではこのへんが綺麗にカットされていた。 しかし、カットされた理由もわかる。 なぜなら、このへんは後篇で全く生かされてないからだ。 正直、後篇には拍子抜けさせられた。 盛り上がりまくりの中篇までは非常に楽しめたのだが、 それまで積み上げたものが後篇で一気に崩れてしまう。 日本版ではテンポ良くまとめられたクライマックスにあたる後篇だが、 オリジナルは冗長に思えてならない。 先述した妄想脱出シーンなんかもそうだが、無駄な部分が多すぎる。 何より、中篇までに描かれた問題が何一つ解決してない!! 武器商人やっつけたからって何だってんだ。 Aチームの状況は悪化してるじゃないか……。 結局、このエピソード以降、 Aチームはストックウェルという男に飼われる事になってしまう。 アメリカではこの第5シーズンで人気が急落し、 番組そのものが打ち切られてしまうのだが、それも当然だろう。 今回、初めてオリジナル版を観て、後篇の中盤まではまるで最終回のようだなと思えた。 チームの危機、過去の因縁との決着。 ここですべてが解決し、大団円を迎えれば、最終回としては完璧だっただろう。 ここでストックウェルのような権力をかさに来た男に NOを突き付けてこそのAチームじゃないか? 日本版では小気味良いB級アクションといった印象の本作だっだが、 オリジナルを観ると番組終了の理由までもがわかったような気がする。 とはいえ、オリジナル版がつまらないわけではないので、 日本版と両方を見比べてみるのも一興。 個人的には中篇まではオリジナル、全体的には日本版が好きかな。 なんか複雑だ。


特攻野郎Aチーム/地中海殴り込み大作戦

オトーサン、 「へぇ、テレビで特集やるんだ」 地中海殴り込み大作戦は、シーズン4(1985年/9~1986/6) 全23話のうちの、第63話と64話を扱っています。 これまで3本見ているので、顔ぶれはおなじみです。 原題:"The A-Team" Judgement Day(1985) 監督:David Hemmings 脚本:Frank Lupo /Stephen J. Cannell Genre:Action / Adventure / Comedy / Crime 上映時間:91分 あらすじ: 殺人罪で起訴されたマフィアのボス、ジョーは、 判事の娘ローリーを誘拐させ、判事に無罪の判決を迫る。 救出依頼を受けたAチームは、監禁場所へ潜入したものの、 ジョー一味が乗り込んできて、やむなく逃走する。 だが、簡単にあきらめるAチームではない。 イタリアへ飛び、無事にローリーを救出する。 だが、飛行機嫌いのコングが脱出用の飛行機を破壊したため、 地中海クルーズの豪華客船に逃げ込む... 出演者: George Peppard ... John 'Hannibal' Smith / Augie (ハンニバル大佐) Dirk Benedict ... Lt. Templeton 'Faceman' Peck(フェイスマン) Dwight Schultz ... Capt. H.M. "Howling Mad" Murdock(モンキー) Mr. T ... Sgt. Bosco "B.A." Baracus(コング) オトーサン、 「人柄がいいなぁ」 ジョージ・ペパード、重厚な明るさが持ち味です。 GEORGE PEPPARD  ジョージ・ペパード 誕生日 1928/10/1-1994/5/6 出身 米ミシガン州 出演作 1956年「ゆるやかにドラムを叩け」 1957年「見知らぬ男」 1959年「勝利なき戦い」 1960年「肉体の遺産」「地下街の住人」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「西部開拓史」 1963年「勝利者」 1964年「大いなる野望」 1965年「クロスボー作戦」「第三の日」 1966年「ブルー・マックス」 1967年「ジェリコ」「トブルク戦線」 1968年「野良犬の罠」「ペンダラム」 1969年「非情の切り札」 1970年「華麗なる暗殺」「コンドルの砦」 1971年「最後の弾丸」 1972年「爆破作戦・基地に消えた男」「インディアン大襲撃」      「探偵バナチェック・消えた10人の皇帝」(TM)      「探偵バナチェック・消えたフットボール選手」(TM)      「探偵バナチェック・消えたバイヨンの十字架」(TM) 1973年「探偵バナチェック・消えた名画」(TM)      「探偵バナチェック・消えた100万ドルの本」(TM)      「探偵バナチェック・消えた株券の原版」(TM) 1974年「刑事ニューマン/復讐のレクイエム」「ナポリコネクション」 1977年「世界が燃えつきる日」 1978年「天国への逃走」 1979年「戦争と友情」「エアポート・パニック」「愛は陽炎のように」 1980年「宇宙の7人」「スキャンダラス・ラブ」 1982年「トップコマンドー/電撃特攻指令」 1985年「特攻野郎Aチーム・必殺!最後の大血戦」(TM) 1986年「特攻野郎Aチーム・地獄島からの大脱出」(TM) 1989年「チャイナタウン殺人事件」 今回の主な出演者: LaGena Hart ... Lori(ローリー) Robert Miranda ... Joe Scarlett(ジョー) Zack Norman ... Gino (ジーノ) オトーサン、 「このひと、まさにB級俳優だな」 ROBERT MIRANDA  ロバート・ミランダ 誕生日  - 出身 米ルイジアナ州ニューオリンズ 活躍度 ▲↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1989年「父の恋人」 1992年「天使にラブソングを…」 その他の出演者: Dana Elcar ... Judge Mordente(判事) Carl Franklin ... Captain Crane Ana Obregon ... Marta Carl Strano ... Nicky(ニッキー) Lance LeGault ... Colonel Roderick Decker User Rating: 6.4/10 ( 26 votes) User Rating:10.0/10 ( 12 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! で、採点したひとは、ひとりだけだ」 User Comments: u980202さん 2007年12月25日 まさに、Aチーム、ここにあり!! 本作品は特攻野郎Aチームのスペシャル版のひとつですが、 個人的にはこれが一番面白かった。 Aチームが愛されるわけはさまざまだと思いますが、 80年代に、あのアクション・あのユーモア・あのテンポのよさと爽快さ... そんな特徴がほどよく収まっていると思います。 やはりファンはスペシャル版には 「普段の1時間で放送できないスケールの大きさ」を期待するわけであり、 そういう意味では大満足です。 個性の強い4人のキャラもそれぞれ生かされていたし、 舞台もアメリカ・イタリア・地中海と話共々大きくなる!! 海の上のアクションも地上のアクションも健在で Aチームここにあり!!って感じです。 Aチームといえば、映画化が正式に決まりましたが、 配役がかわるのは仕方ないとしても (ハンニバル役のジョージ・ペパードはすでになくなられているし・・・) このテンポととことん笑いをさそうユーモアセンスはぜひ生かしてほしいです。 ただCGを駆使したドハデなアクション映画ではAチームを名乗る意味がないと思うし、 ファンも満足しないと思うので。 来年以降、半分怖い物見たさで(笑)期待しておきます。 あと、このようなスペシャル版は数本ありますが、 まとめてDVD化してほしいなあ...


ザ・フォッグ

オトーサン、 「B級映画だろうな」 でも、初登場全米No1とあったので、期待しました。 得体の知れない霧の恐怖感は伝わってきましたが、 肝心の主人公のドラマが、もたもた。 原題:The Fog (2005) 監督:Rupert Wainwright 脚本:Cooper Layne    John Carpenter/ Debra Hill (1980) Genre:Action / Mystery / Thriller / Horror Rated PG-13 for violence, disturbing images and brief sexuality. Country:Canada / USA / France Language:English 上映時間:99分 あらすじ: ニックは、チャーター船の船長。 1等航海士のスプーナーはいい相棒だ。 ある日、岩盤にはさまれて錨が動かなくなり、 袋が破れ、亡霊が解き放たれた... 町の生誕100周年を迎えた夜、町は深い霧に覆われる。 スプーナーは、美人たちと船で酒盛りしていたが、 不気味な霧が立ち込めはじめた。 出演者: Tom Welling ... Nick Castle( ニック) Maggie Grace ... Elizabeth Williams(エリザベス) Selma Blair ... Stevie Wayne(スティービー) DeRay Davis ... Spooner(スプーナー) オトーサン、 「みんな凡庸な演技だ」 せめて、女優たちがもうすこし魅力的だったら。 TOM WELLING  トム・ウェリング 誕生日 1977/4/26 出身 米ニューヨーク 2003年「12人のパパ」で映画デビュー。 その続編にも出演。 テレビでは2001年からの「ヤング・スーパーマン」のクラーク・ケント役など。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2003年「12人のパパ」 2005年「ザ・フォッグ」「12人のパパ 2」 MAGGIE GRACE  マギー・グレイス 誕生日 1983/9/21 出身 米オハイオ州 テレビでは「LOST」でレギュラー。 他、「CSI:マイアミ」「コールドケース 迷宮事件簿」などのゲスト出演がある。 出演作 2003年「プレデタリアン」 2005年「ザ・フォッグ」 2007年「ジェイン・オースティンの読書会」 2008年「96時間」 その他の出演者: Kenneth Welsh ... Tom Malone Adrian Hough ... Father Malone Sara Botsford ... Kathy Williams Cole Heppell ... Andy Wayne Mary Black ... Aunt Connie Jonathon Young ... Dan The Weatherman R. Nelson Brown ... Machen Christian Bocher ... Founding Father Patrick Malone Douglas Arthurs ... Founding Father David Williams Yves Cameron ... Founding Father Richard Wayne Charles Andre ... Founding Father Norman Castle User Rating:3.3/10 ( 14,511 votes) User Rating:4.0/10 ( 111 votes)Yahoo! オトーサン、 「やけに低いなぁ」 User Comments joannafannadannaさん Greenwich, CT 2005年11月1日 殺してくれ、こんなクズから救い出してくれ... 最近、この映画をみてから、 IMDbに投稿された多くのレビューをみた。 オレに言わせれば、みんな甘すぎるぜ。 なんで、スコアを1以下にしないんだ? マイナスはないのか? おい、Revolution Studios、カネ返せ。 映画館でカネを払うのは、何かがあるからだろう。 映画を上映するというからには、相互に暗黙の了解があるはず。 つまり、映画制作を知っている連中がつくったからには、 少なくとも、どこか見所があるはずというわけだ。 見終わって、真面目に疑問が湧いて来た。 この監督は、映画をみたことがあるのか。 それとも、言われるままにつくっただけなのか。 (へい、ルパート。この映画、クールだぜ! カメラなるものを使ってみろ。録音もやってみな! 面白いだろう?) こんな侮辱をする必要もない。 オリジナルは、よかった。 手堅いホラー映画で、低予算で、恐怖をつくり出していた。 音楽もすばらしかったし、特殊効果も上品だった。 このリメイクときたら、ハリウッドの受け狙いの下腹付着のシミだ。 こんな映画、キライなだけではない。 ヘドが出る。 こんなものをつくったすべてにヘドが出る。 ひとからカネをむしりとっておいて、 金玉を蹴るようなもんだ。 オトーサン、 「へぇ、捨てる神もあれば、拾う神もあるんだ」 カナボンさん 2009年7月24日 オリジナルVSリメイクC 突然ですが、理想的なリメイクってどんな映画でしょう? おそらく答えは様々でしょうが、私個人としては幾つかの要素が挙げられます。 今日のお題目はリメイク版「ザ・フォッグ」です。 まず一つ目は映像の進化。日々発達し続ける撮影技術。 20世紀では映像化不可能と言われてきたシーンも、 CGがこれだけ発達した現代、もはや不可能はない様に思えます。 古いオリジナルではトホホと思えるシーンも 現代で再映像化すればそれこそ目を瞠るものになり得る。 尤も古い映像ならではと言えるいい味もあるものですが。 次に今では古臭いような話を、どのように現代映画として適合させるか。 時代によって、当時の観客が求めるストーリーが違うのは明白。 しかしそのことばかりにかまけてしまうと、トンデモナイ作品になりかねない。 あまりにオリジナルの魅力とかけ離れた展開にしてしまったら、 それこそ駄作の印を押されてしまいます。 だからと言って、ただ単純にオリジナルの展開を模倣したものも当然頂けません。 このような映画には、リメイクする意味すらないからです。 そしてオリジナルと違った別の切り口。 リメイクされるくらいですから、オリジナルはどれもそこそこ優秀な作品であることが多い。 そりゃ誰も見向きもしない地雷映画なぞリメイクしようとする酔狂はまずいないわな。 ただ全く同じ切り口で描いて見せても、それは単なる焼き直し。 実はリメイクの失敗作の多くは、このパターンに陥っていると考えられます。 小手先だけ変えても切り口が同じであるならば、 観客が受ける印象はリメイクする必要あったのか?というものに他ならないのです。 要は、進んだ撮影技術と、現代に合った新解釈。 それをオリジナルの持っている良さとのバランスを考えて緻密に作り上げなければならない。 リメイクで観客を満足させるにはかなりのハードルを越える必要があると思うのです。 そしてもう一つ、当然オリジナルへの敬意も払わなければなりませんね。 このリメイク版の「ザ・フォッグ」。 かなり皆さんの評価は低いです。 低評価の方々の多くはやはりオリジナル版が好きで、 リメイクそのものに反対だという意見の方が多いように見受けられます。 しかし私個人としては、本作はそれほど悪いリメイクではないと思うのです。 私が考えるリメイク成功の3つの要素、どれもクリアしているからです。 映像、特に迫り来る霧の恐怖は、オリジナル以上によく出ている。 オリジナルでは不気味さに重点を置いた演出で、 霧の中の亡霊が町を襲う理由については、さほど深く触れられていませんでしたが、 本作は過去の因縁の発端を詳細に描き、霧が町を襲う必然性を強くしている。 しかし最も特徴的なのは、亡霊の真の目的。 オリジナルは亡霊たちが奪われた金を取り戻すためにゾロゾロ出てきたのですが、 正直死者に金など何の価値もないでしょう。 地獄の沙汰も金次第という諺もありますが、少なくともこの映画の雰囲気ではない。 そこで亡霊たちが望む他のものはないかというわけでこの映画で考えられたのが、何と! 時空を超えたラブ・ロマンス・・・(ちゅどーん!) ラブ・ロマンスが苦手な自分、これには正直呆れました。 観客をバカにするにも程がある。 こんな話はカーペンターへの冒涜にほかならない! しかしですね、作品全体を見てみると、この憤慨もののオチ、それほど違和感がないのですよね。 それは100年前、町起こしの4人の立役者たちが罪のない人々を虐殺した 因縁話が詳細に盛り込まれているためです。 しかも本作のメインの登場人物はいずれもその4人の末裔。 オリジナルでは通りすがりのエリザベスを、 本作では久しぶりに島に戻ってきた人間として描いている。 それも彼女が夜毎見る悪夢の正体を知るために帰って来るという設定で。 勿論、このような展開、全く受け入れられない方もいらっしゃるでしょう。 むしろその方が多数派と思われる。 それでもこのような新解釈の「ザ・フォッグ」、これはこれで認めてもいいと思うのです。 キャストはオリジナルとは正反対にDJ役のセルマ・ブレア以外はほとんど無名。 でもどの俳優もかなりいい演技をしています。 特にニック役のトム・ウェリングという俳優。 オリジナルのニックを演じたトム・アトキンスはメッチャ地味でした。 「オーメン」で首チョンパされるデビッド・ワーナーに似たような顔、 どう見たってヒーローって面じゃない。普通の映画ならまず殺され役。 しかし今作のトムはそこそこイケメン、ヒーローしています。 しかし殆ど役に立っていないという役柄がまた何故かいい。 というわけで、本作のあまりの低評価に少し弁護したくなってしまいました。 決して悪くはないと思います。 が、それでもやはり私はオリジナルの方が好き。 というわけで4回戦は僅差でオリジナルの勝利ということで。


サブウェイ・パニック

オトーサン、 ウォルター・マッソー特集第6弾です。 「これが"サブウェイ123"のオリジナルか」 トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演なのに、 スコアが低いので、変だと思っていましたが、 本作を見て、疑問が氷解しました。 文句なしの傑作です。 原題:The Taking of Pelham One Two Three (1974) 監督:Joseph Sargent 原作:John Godey 脚本:Peter Stone Genre:Crime / Drama / Thriller Country:USA Language:English | Spanish 上映時間:104分 あらすじ: 地下鉄公安局警部補ガーバーが、 東京の地下鉄幹部を案内中に、 ニューヨーク地下鉄構内で、事件が発生した。 4人組の男が、17人の乗客と車掌一人を人質にした。 ハイジャッカーは、リーダーのブルー以下、 グリーン、グレイ、ブラウンの3人が見張り役だった。 ブルーは管制センターに要求を伝えた。 「100万ドルよこせ、期限は1時間だ。 それを過ぎたら、1分に1人ずつ人質を射殺する」 市長は、要求に従い、100万ドルの支払いを承知した。 地下鉄公安局警部補ガーバーは、犯人と交渉にあたり、 15分の期限延長を頼んだが、答えはノーだった。 出演者: Walter Matthau ... Lt. Zachary Garber(警部補ザカリー・ガーバー) Jerry Stiller ... Lt. Rico Patrone(リコ・パトローン) Lee Wallace ... The Mayor(市長) Robert Shaw ... Blue(ブルー) Martin Balsam ... Green(グリーン) オトーサン、 「マッソー、見せるね」 一向に派手なアクションもないのに、印象に残ります。 犯人役のロバート・ショーとマーティン・バルサム、 2人とも、アカデミー助演男優賞に輝く名脇役です。 WALTER MATTHAU  ウォルター・マッソー 誕生日 1920/10/1-2000/7/1 出身 米ニューヨーク 出演作 1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」 1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」 1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」 1960年「逢う時はいつも他人」 1962年「脱獄」「浮気の計算書」 1963年「シャレード」 1964年「さよならチャーリー」「未知への飛行」 1965年「蜃気楼」 1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」 1968年「おかしな二人」「キャンディ」 1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」 1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」「コッチおじさん」 1973年「おかしな結婚」「突破口!」「マシンガン・パニック」 1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」「フロント・ページ」 1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」      「放浪紳士チャーリー」(ナ) 1976年「がんばれ!ベアーズ」 1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」 1979年「ホップスコッチ」 1981年「バディ・バディ」 1982年「わたしは女優志願」 1983年「大奮戦サバイバル特訓」 1985年「映画の作り方教えます」 1986年「ポランスキーのパイレーツ」 1988年「カウチ・トリップ」 1991年「JFK」「わんぱくデニス」 1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」 1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」 1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」 1997年「カリブは最高!」 1998年「おかしな二人2」 2000年「電話で抱きしめて」 ROBERT SHAW  ロバート・ショー 誕生日 1927/8/9-1978/8/28 出身 ランカシャー州ウェストホートン ロンドンの王立演劇学校で学ぶ。 「わが命つきるとも」で、アカデミー助演男優賞とゴールデングローブ賞ノミネート。 作家としても高い評価を得た。 3度結婚し、2番目の妻である女優のメアリー・ユーアとの間に4人の子供をもうけた。 心臓発作により51歳の若さで死去。 出演作 1955年「暁の出撃」 1962年「巨艦いまだ沈まず」 1963年「金庫破り」「007/危機一髪」 1965年「バルジ大作戦」 1966年「わが命つきるとも」 1967年「カスター将軍」 1969年「空軍大戦略」 1972年「戦争と冒険」 1973年「恐怖の影」「スティング」 1974年「サブウェイ・パニック」 1975年「ジョーズ」「Mr.ダイヤモンド」 1976年「ロビンとマリアン」「カリブの嵐」 1977年「ザ・ディープ」「ブラック・サンデー」 1978年「ナバロンの嵐」「アバランチ・エクスプレス」 MARTIN BALSAM  マーティン・バルサム 誕生日 1919/11/4-1996/2/13 出身 米ニューヨーク・ブロンクス 高校卒業後セールスマンやウェイターを経て、舞台デビュー。 第二次大戦中は陸軍と空軍で従軍。 除隊後、舞台に戻ったところをリー・ストラスバーグに認められて アクターズ・スタジオへ参加。 54年に「波止場」で映画デビュー。 「十二人の怒れる男」や「サイコ」、 「ティファニーで朝食を」などで名脇役ぶりを発揮。 「裏街・太陽の天使」ではアカデミー助演賞に輝いた。 アクション・ファンには「サブウェイ・パニック」や「パニック・イン・スタジアム」が有名。 舞台の方では68年にトニー賞、77年にはオビー賞を受賞している。 結婚は3回。96年、心臓発作で死去。 出演作 1954年「波止場」 1957年「十二人の怒れる男」「祖国への反逆」 1958年「初恋」 1959年「暗黒の大統領カポネ」「真夜中」 1960年「サイコ」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「恐怖の岬」 1963年「僕のベッドは花ざかり」「大いなる野望」 1964年「若き日の恋」「5月の7日間」 1965年「裏街/太陽の天使」「ハロー」      「駆逐艦ベッドフォード作戦」      「1000人の道化師たち」アカデミー助演男優賞 1966年「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」「太陽の中の対決」 1969年「ナタリーの朝」「悪党谷の二人」 1970年「トラ・トラ・トラ!」「キャッチ22」「小さな巨人」      「真実の報酬」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」「警視の告白」 1972年「ザ・マン/大統領の息子」「真夜中の恐怖」 1973年「シンジケート」「続シンジケート」 1974年「サブウェイ・パニック」「オリエント急行殺人事件」 1975年「ヘロイン大追跡」 1976年「オニオン流れ者」「大統領の陰謀」「センチネル」      「パニック・イン・スタジアム」 1977年「追跡!麻薬コネクション」「特攻サンダーボルト作戦」 1978年「シルバー・ベアーズ」 1979年「ガーデニア」「さらばキューバ」 1985年「警告」「セント・エルモス・ファイヤー」      「スーパー・マグナム」 1986年「デルタ・フォース」 1987年「PIプライベート・インベスティゲーション」 1988年「還ってきたE・T」 1990年「マスターズ・オブ・ホラー」      「怒りのタッチダウン/人質奪回作戦」 1991年「ケープフィアー」 1994年「羊たちの沈没」 その他の出演者: Hector Elizondo ... Grey Earl Hindman ... Brown James Broderick ... Denny Doyle Dick O'Neill ... Correll Tom Pedi ... Caz Dolowicz Beatrice Winde ... Mrs. Jenkins Nathan George ... Ptl. James Rudy Bond ... Police Commissioner Kenneth McMillan ... Borough Commander Doris Roberts ... Mayor's Wife Tony Roberts ... Warren LaSalle User Rating:7.7/10 ( 8,915 votes) User Rating:8.6/10 ( 150 votes)Yahoo! オトーサン、 「よく出来た映画だなぁ」 とくにラスト・シーンは、映画史に残るのでは。 英国アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 マーティン・バルサム ・作曲賞 User Comments: bob the mooさん Birmingham, UK 2002年5月4日 70年代の古典スリラー、切れ味のいいコメディ 犯人グループが地下鉄をハイジャックし、 ニューヨーク市に100万ドルを要求する。 地下鉄公安局警部補ザカリー・ガーバーは、事態の打開を試みたが、 犯人たちは、用意周到で、主導権を握っていた。 ガーバーは、何とか犯人たちの先を越そうとする。 勿論、いまや、誰もが、この映画のことを知っている。 「レザボアドッグス」(1991)が真似をして、 犯人たちに色の名前をつけたからだ。 だが、そうしたカルト映画を引き合いに出さなくても、 この映画は、それ自体で、見て、楽しむ価値がある。 ストーリーは、2つのレベルから成っている。 出だしは、ディザスター映画によくある設定に見える... 登場人物の多くは、ステレオタイプだ。 だが、これが弱みになっていない。 というのも、スリラー話しが、きちんと運んでいくからだ。 アクションは、あまりないが、手に汗をにぎるし、興味深いのだ。 最高なのは、脈々と流れるユーモアだ。 もっぱら、マッソーがやってくれる。 マッソーは、そのすばらしさをみせてくれる。 多くの異なるスタイルの映画で、うまく演技してみせるのだ。 その物憂げな演技は、すばらしい。 ブルックリン訛も効果的だ。 ロバート・ショウもいいが、やや印象に欠ける。 英語の発音に苦労していた。 出演者は、多彩だ。 出番が少ないヘクター・エリゾンド(グレイ役)、 ウディ・アレンの常連俳優トニー・ロバーツ、 すばらしい市長役のリー・ウォレス、 そしてジェリー・スティラー (ベンの父親だ)。 彼は、当時のほうがいまより年取ってみえる! 全体として、実に楽しめる。 マッソーさまさまだ。 最近の映画と比較すると火花が不足だが、 スリラーの筋書きは、効果的だった。 映画史に残る古典だ。 オトーサン、 「このひと、外人?それとも日本人?」 いずれにせよ、マッソーの大フアンのようです。 Bill McCrearyさん 2007年10月26日 W・マッソーのアクション3部作 私は勝手に、『笑う警官/マシンガン・パニック』『突破口!』とこの作品を、 ウォルター・マッソー・アクション3部作と名付けています。 3本とも、私が大好きな映画です。 73年から74年の2年間に発表されたわけで、 彼がこれだけ充実したアクション映画に続けざまに出演した時期は後にも先にもなく、 マッソーにとっても一つのピークだったと思います。 この作品は、地下鉄(今はともかく、当時はニューヨークの地下鉄というのは、 危険の代名詞みたいなものでした)を乗っ取るという秀逸なアイディアで、 観客をしびれさせます。 一つ一つの描写の濃密さや出演者の緊迫感あふれる演技など、 映画作りのテキストとして繰り返し見る価値のある作品ではないでしょうか。 また、ニューヨーク市がこの映画の撮影に大きく協力しているのも、 この作品の成功の一因でしょう。 さて、この映画を語るには、他の方のコメントにもある通り、 やはりラストは外せませんが、でもあのシーンはかなり不自然ではないでしょうか。 常識的に、これだけの犯罪を成功させたのですから、 犯人は自室に帰ったりはしないのでは・・・? 私だったら絶対高飛びしています。 また、最初の日本人登場のシーンは、 当時の米国人の日本人に対する印象がかなりデフォルメされていて、 日本人の私には愉快なシーンではありませんが興味深いものがありました。 米国人にとっては、70年代半ばの日本人は、80年代以降とくらべると まだまだ「得体の知れない」(?)存在だったのかもしれませんね。


映画の採点簿

サブウェイ・パニック*****
ザ・フォッグ***
特攻野郎Aチーム/地中海殴り込み大作戦****
特攻野郎Aチーム/地獄島からの大脱出***
ワイルド・スピードMAX*****
沈まぬ太陽*****
パイレーツ・ロック*****
いとしのパット君***
コンフェッション****
がんばれ!ベアーズ****
星に想いを****
さらば愛しき女よ*****
風が強く吹いている****
バラキ****
アイガー・サンクション****
ファイヤーフォックス****
華麗なるヒコーキ野郎****
スコットランド・カップの奇跡****
デトネーター***
見覚えのある顔****
ゴシップ・コラムニスト殺人事件****
グリマーマン****
マイケル・ジャクソン THIS IS IT****
スペル****
ゼロの焦点****
Last Dance -離婚式-***
なくもんか****
天使の恋****
ルイジアナ・スカイ****
僕らのワンダフルデイズ****
七人の侍*****
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS***
隠し砦の三悪人*****
イングロリアス・バスターズ****
影武者****
Disney'sクリスマス・キャロル****
禁断のエバ****
シャレード****
ディープ・エンド****
2012****
戦場でワルツを*****
アンダー・サスピション****
メイフィールドの怪人たち****
キャデラック・カウボーイ****
カールじいさんの空飛ぶ家*****
天国と地獄*****
赤ひげ*****
ナイト・オブ・ザ・スカイ****
タイムコップ****
フォエバーフレンズ****
パブリック・エネミーズ****
9.11 アメリカ同時多発テロ****
レクイエム****
天空の城ラピュタ*****
サマータイムマシン・ブルース****
酔いどれ天使*****
静かなる決闘****
ラッキー・ユー****
ミリオンズ****
クロスゲージ****
野良犬*****
わが青春に悔なし*****
アバター*****
女子寮潜入大作戦!ソロリティー・ボーイズ****
姿三四郎**** 
白痴*****
悪い奴ほどよく眠る*****

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