オトーサンの2010年その1

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が衰退しています。
CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
投下資本効率を考えすぎて、企画が貧しくなっています。
究極的には、アメリカの衰退を反映しているのでしょう。
しかし...物は考えよう。
映画産業の勃興は、あの1929年の大恐慌からでした。
ひとびとは、映画に救いや気晴らしを求めたのです。
この大不況で、映画がどう変わるか、注目しましょう。

映画の採点簿へ 目次

3561 エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画 (DVD 2002) 3560 悪いことしましョ!(DVD 2000) 3559 メジャーリーグ (TV 1989) 3558 デンジャラス・ビューティー2(TV 2005) 3557 シャーロック・ホームズ(2009)
3556 その先の日本を見に。〜少女と鉄道・一筆書きの夏〜(DVD 2006) 3555 NINE(2009) 3554 マイレージ、マイライフ(2009) 3553 ストレンジャー・コール(TV 2006) 3552 グエムル 漢江の怪物(DVD 2006)
3551 インビジブル2(TV 2006) 3550 グリッター きらめきの向こうに(TV 2001) 3549 超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!(TV 2009) 3548 悪魔の呼ぶ海へ(DVD 2000)
3547 MAXX!!! 鳥人死闘篇(TV 2004) 3546 沈黙の奪還(TV 2005) 3545 ステルス(TV 2005) 3544 深紅(TV 2005) 3543 トレマーズ3 (TV 2001) 3542 上流社会(DVD 1956)
3541 ザ・ディフェンダー(TV 2006) 3540 ディフェンダー(TV 2004) 3539 モンキーボーン(DVD 2001) 3538 地獄の英雄 (DVD 1951) 3537 バニシング・レッド(DVD 1993)
3536 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](TV 2005) 3535 ファンタスティック4 銀河の危機(DVD 2007) 3534 撃鉄2 -クリティカル・リミット-(TV 2005) 3533 激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−(TV 2003) 3532 ICHIGEKI 一撃(TV 2004)
3531 Gガール 破壊的な彼女(DVD 2006) 3530 ザスーラ(TV 2005) 3529 プリンセスと魔法のキス(2009) 3528 アライバル/侵略者(TV 1996) 3527 ハート・ロッカー(2008)
3526 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(2010) 3525 ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い(TV 2000) 3524 ディレイルド 暴走超特急(TV 2002) 3523 クラッシュ・ダイブ/急速潜航(TV 1997) 3522 歓喜の歌(TV 2007)
3521 しあわせの隠れ場所(2009) 3520 エアポート'75(TV 1974) 3519 突入せよ! あさま山荘事件(TV 2002) 3518 皇帝円舞曲(DVD 1948) 3517 ハンサム★スーツ(TV 2008)
3516 女相続人(DVD 1949) 3515 コレクター(DVD 1965) 3514 コララインとボタンの魔女 3D(2009) 3513 恋するベーカリー(2009) 3512 噂の二人(DVD 1961)
3511 牛の鈴音(2008) 3510 おとうと(2009) 3509 結婚しない女(TV 1978) 3508 エラゴン 遺志を継ぐ者(TV 2006) 3507 抱擁のかけら(2009)
3506 ゴールデンスランバー(2009) 3505 インビクタス/負けざる者たち(2009) 3504 フルスピード(TV 2005) 3503 エア・フォース II(TV 2006) 3502 ローマの休日(DVD 1953)
3501 必死の逃亡者(DVD 1955) 3500 トゥームレイダー2(TV 2003) 3499 デトロイト・メタル・シティ(TV 2008) 3498 私の頭の中の消しゴム(TV 2004) 3497 Love Letter(TV 1995)
3496 どですかでん(DVD 1970) 3495 生きる(DVD 1952) 3494 醜聞〈スキャンダル〉(DVD 1950) 3493 虎の尾を踏む男達(DVD 1945) 3492 續姿三四郎(DVD 1945)
3491 素晴らしき日曜日(DVD 1947) 3490 ブロークン・トレイル 遥かなる旅路(TV 2006) 3489 Dr.パルナサスの鏡(2009) 3488 ラブ&クライム(TV 2003) 3487 オーシャンズ(2009) 3486 ミステリー・ツアー(TV 2004)
3485 かいじゅうたちのいるところ(2009) 3484 僕の彼女はサイボーグ(TV 2008) 3483 フォロー・ミー(TV 1972) 3482 ジングル・オール・ザ・ウェイ(TV 1996) 3481 ノーマンズ・ランド(TV 1987)
3480 ハイダウェイ(TV 1995) 3479 悪魔の追跡(TV 1975) 3478 ラスト・フライト/アメリアの挑戦(TV 1994) 3477 ビッグ(TV 1988)
3476 落語娘(TV 2008) 3475 映画 レイトン教授と永遠の歌姫(2009) 3474 ミッシング(TV 2003) 3473 素顔のままで(TV 1996) 3472 生きものの記録(DVD 1955)
3471 ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど(TV 1979) 3470 八月の狂詩曲(ラプソディー)(DVD 1991) 3469 乱(DVD 1985) 3468 用心棒(DVD 1961) 3467 宇宙戦艦ヤマト 劇場版(TV 1977)
3466 四日間の奇蹟(TV 2005) 3465 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様(TV 2008) 3464 続サラリーマン忠臣蔵(TV 1961) 3463 釣りバカ日誌20 ファイナル(2009) 3462 男はつらいよ 噂の寅次郎(TV 1978)


エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画

オトーサン、 「なんで借りたんだっけ?」 そうそう思い出しました。 昨日、「悪いことしましョ!」で、美女に出会ったので、 他の出演作を見てみたかったのです。 そう、エリザベス・ハーレーです。 原題:Serving Sara (2002) 監督:Reginald Hudlin 脚本:Jay Scherick /David Ronn Genre:Comedy / Romance 上映時間:100分 あらすじ: サラは、富豪ゴードンの妻。 ある日、見知らぬ男ジョーが離婚通知を持ってくる。 ---冗談じゃないわ。 ジョーを味方につけ、離婚通知を無効にし、 夫へ財産分与付きの離婚届を送るように持ちかける。 ---100万ドル貰える、じゃ引き受けよう。 だが、同僚トニーが行く先々に現れて、邪魔をする。 実は、彼も大金を狙っていたのだ。 出演者: Elizabeth Hurley ... Sara Moore(サラ) Matthew Perry ... Joe Tyler(ジョー) Bruce Campbell ... Gordon Moore(ゴードン) Vincent Pastore ... Tony(トニー) オトーサン、 「美人はトクだなぁ」 画面にリズが出てくると、目が釘つけになります。 それにしても、ヒュー・グラント、けしからんなぁ。 こんな美人と長年交際していたなんて。 ジョー役のマシュー・ペリー、なかなか芸達者でした。 ELIZABETH HURLEY  エリザベス・ハーレー 誕生日 1965/6/10 出身 英ハンプシャー ロンドン・スタジオ・センターでダンスと演劇を学んだ後、舞台で活躍し、 87年「アリア」で映画デビュー。 ヒュー・グラントとシミアン・フィルムズを設立し、 「ボディ・バンク」「恋するための3つのルール」の製作も手がけている。 ヒュー・グラントと13年間交際していたが、2000年に破局。 出演作 1987年「アリア」 1988年「幻の城」◇ 1990年「デスウィンズ 沈黙の航海」 1992年「パッセンジャー57」 1994年「サイキック 犯された脳髄」 1995年「侵入者2」 1997年「オースティン・パワーズ」◇「デンジャラス・グラウンド」 1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」◆      「エドtv」◆「ブラボー火星人2000」「TATARI」 1998年「パーマネント ミッドナイト」 2000年「悪いことしましョ!」◇「悪魔の呼ぶ海へ」 2002年「恋のおかたづけしましョ!」      「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」 MATTHEW PERRY  マシュー・ペリー 誕生日 1969/8/19 出身 米マサチューセッツ州ウィリアムタウン カナダのトロントで育ち、 15歳の時、プロ・テニス・プレイヤーを目指し、 俳優の父ジョン・ベネット・ペリーの住むロサンゼルスに移るが、 次第に俳優にも興味を持ち、高校時代は学生演劇で活躍。 テニスでも全国大会のジュニアのシングル部門で17位、ダブルスで3位に。 高校卒業と同時にテレビ・シリーズ「BOYS WILL BE BOYS」の主役を獲得。 その後「愉快なシーバー家」や「フレンズ」のチャンドラー役でスターに。 映画は「ジミー/さよならのキスもしてくれない」でデビュー。 97年「愛さずにはいられない」でサルマ・ハエックと共演し、初主演。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1987年「ジミー/さよならのキスもしてくれない」 1989年「テンプテーション15才」 1997年「愛さずにはいられない」 1998年「オールモスト・ヒーローズ/進め!アメリカ横断冒険野郎」 1999年「スリー・トゥ・タンゴ」 2000年「キッド」「隣のヒットマン」 2002年「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇ その他の出演者: Cedric the Entertainer ... Ray Harris Amy Adams ... Kate Terry Crews ... Vernon Jerry Stiller ... Milton the Cop Marshall Bell ... Warren Cebron Derek Southers ... Bouncer Alan Ackles ... Man in elevator Robin McGee ... Jimmy, Elevator Operator Brent Duncan ... Blackjack Dealer Eli Jacques ... Woman at Blackjack Table John Wayne Shafer ... Pit Boss User Rating:5.0/10 ( 7,689 votes)IMDb User Rating:5.0/10 ( 138 votes)Yahoo! オトーサン、 「面白いのに...」 シモネタや下手なギャグがスコアを落としたのかも。 User Reviews BloodyThornさん Austin, Texas 2008年8月14日 5点やりたいところだが... お定まりの脚本だし、ハーレーとペリーの演技もいまいち。 いつもは、5点あげるところだが、ムリだ。 だが、この映画、ほんとうは好きだ。 悪くない。 キュートなシーンがある。 マシュー・ペリーは、「隣のヒットマン」の役ほど面白くない。 だが、見ていて楽しい。 さらに言うと、6点に上げたのは、 ストーリーと監督の能力だ。 テキサスを舞台に、スケスケルックの衣装をまとう エリザベス・ハーレーと真面目におつきあいできる。 こいつは、素晴らしい映画ではない。 だが、少なくとも見るべきいくつもの理由がある。 オトーサン、 「へぇ、そうなんだ」 アメリカでは、第三者からの重要書類の通知制度があります。 駐車違反、裁判所からの召喚状、離婚届などから逃げ回っている そんな人たちに、書類を確実に受け取らせる手段だそうです。 iyayo7さん 2009年1月1日 健康的なお色気のハーレー嬢 美女の中の美女、エリザベス・ハーレーを観る映画です。 イギリス人のモデルとあって、演技はイマイチですが、 少なくとも男性の多くは見とれてしまうと思う。 ストーリーは浮気性のテキサス男に離婚されそうになり、 離婚通知を届けに来た男と謀り、 慰謝料をふんだくるために先に届けを出そうとする。 この辺の話はアメリカの法律でありよく分からないが、 どうでもいいとも言える。 この映画には出ていないが、 プライベートの伴侶ヒュー・グラントとはいつまでもお幸せに!


悪いことしましョ!

オトーサン、 「おかしいなぁ」 すでに見ている映画をTSUTAYA DISCASで借りてしまいました。 映画の題名索引をみると、2000年に見ていました。 連番の91を開くと、酷評が...見ないほうがいいと。 原題:Bedazzled (2000) 監督:Harold Ramis 原作:Peter Cook 脚本:Peter Cook / Dudley Moore Larry Gelbart/Harold Ramis/Peter Tolan Genre:Comedy / Fantasy / Romance Rated PG-13 for sex-related humor, language and some drug content. Country:USA / Germany Language:English / Spanish / Russian 上映時間:93分 あらすじ: エリオットは、コールセンターに勤めている。 同僚にそそのかされて、アリソンに声を掛ける。 かねてから好きだったのだ。 だが、ふんと軽蔑され、思わずつぶやく。 「神様、何でもします。彼女が僕のモノになるなら」 すると、一人の美女が目の前に... 「私は悪魔、どう?契約しない?」 出演者: Brendan Fraser ... Elliot Richards /Jefe /Mary(エリオット) Elizabeth Hurley ... The Devil(悪魔) Frances O'Connor ... Alison Gardner /Nicole Delarusso(アリソン/ニコール) オトーサン、 「好きになれんなあ」 気取りやで、暑くるしくて、 ガタイ(外観+図体)がでかいからです。 ブレンダン・フレイザーのことですが、 エリザベス・ハーレーも、衣装をとっかえて、 頑張っていましたが、好きになれません。 「悪魔だからでしょう?」 「それもあるけれど、それだけじゃなくて」 BRENDAN FRASER ブレンダン・フレイザー 誕生日 1968/12/3 出身 米インディアナポリス 父の仕事の関係で幼少時代から世界各国で過ごす。 ロンドン在住の12歳の時から演劇に興味を持ち、 ロンドンの舞台に出演するようになり、 トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、 シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで演技の美術学士号を取得した。 映画デビューは91年「恋のドッグファイト」。 97年「ジャングル・ジョージ」などで人気を得て、 98年「いつかあなたに逢う夢」でシアトル映画祭主演男優賞。 99年からの「ハムナプトラ」シリーズで主役のリック役でスターの地位を確立。 出演作 1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」 1992年「原始のマン」「青春の輝き」      「風と共に去る20ドル!?」 1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」 1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」      「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲ 1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」 1996年「くちづけはタンゴの後で」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「ジャングル・ジョージ」 1998年「いつかあなたに逢う夢」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「ゴッドandモンスター」      「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇      「ダドリーの大冒険」◇ 2000年「悪いことしましョ!」◇ 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」 2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」◇「愛の落日」◇ 2005年「クラッシュ」◆ 2008年「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」◇      「センター・オブ・ジ・アース−3D−」 ELIZABETH HURLEY  エリザベス・ハーレー 誕生日 1965/6/10 出身 英ハンプシャー ロンドン・スタジオ・センターでダンスと演劇を学んだ後、舞台で活躍し、 87年「アリア」で映画デビュー。 ヒュー・グラントとシミアン・フィルムズを設立し、 「ボディ・バンク」「恋するための3つのルール」の製作も手がけている。 出演作 1987年「アリア」 1988年「幻の城」◇ 1990年「デスウィンズ 沈黙の航海」 1992年「パッセンジャー57」 1994年「サイキック 犯された脳髄」 1995年「侵入者2」 1997年「オースティン・パワーズ」◇「デンジャラス・グラウンド」 1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」◆      「エドtv」◆「ブラボー火星人2000」「TATARI」 1998年「パーマネント ミッドナイト」 2000年「悪いことしましョ!」◇「悪魔の呼ぶ海へ」 2002年「恋のおかたづけしましョ!」「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」 その他の出演者: Miriam Shor ... Carol / Penthouse Hostess Orlando Jones ... Daniel / Dan / Danny / Esteban / Beach Jock / Lamar Garrett / Dr. Ngegitigegitibaba Paul Adelstein ... Bob / Roberto / Beach Jock / Bob Bob (Sportscaster #3) Toby Huss ... Jerry / Alejandro / Beach Jock / Jerry Turner (Sportscaster #2) / Lance Gabriel Casseus ... Elliot's Cellmate / Angel Brian Doyle-Murray ... Priest Jeff Doucette ... Desk Sergeant Aaron Lustig ... Synedyne Supervisor Rudolf Martin ... Raoul Julian Firth ... John Wilkes Booth Iain Rogerson ... Play Actor Biddy Hodson ... Play Actor User Rating:5.9/10 ( 29,776 votes)IMDb User Rating:7.6/10 ( 311 votes)Yahoo! オトーサン、 「ふーん、Yahoo!のほうが高いんだ」 衣装以外に見所がないと思うのですが... User Reviews LebowskiT1000さん Escondido, California 2003年2月8日 面白い映画、いいコメディ そう、こいつは、世界中で一番愉快なコメディではない。 だけど、確かに楽しめた。 面白がらせるいいコメディがたくさんつまっている。 ...そして、勿論、エリザベス・ハーレイが出ている...充分でしょ? ストーリーは、愉快で、まったくのファンタジーだが、 何といっても、面白いのだ。 ものすごく深いものなどないのだが、 いいポイントを突いている。 自分の力で幸せをつかめ。 他人に依存するな。 演技は実にいい。 ブレンダン・フレイザーの気取った演技は素敵だ。 ひとりで、5 or 6 役をこなしている。 ブレンダン・フレイザーは、本当に才気ある役者だ。 この映画で注目されていいはずだ。 オーランド・ジョーンズとポール・アデルスタイン、 そしてトビー・ハスもまたこの映画で注目されていい。 3人とも、いろんな役をやっているが、見事なものだ。 エリザベス・ハーレイとその変幻極まりない衣装も、 この映画を見る理由になっている。 どのシーンでも、ファンタスティックだ。 フランシス・オコナーの役は、アリソン/ニコールだが、 こいつはハマリ役だ。 要するに、こいつは愉快で、キュートな映画だ。 実にいいコメディだ。 このタイプの映画が好きなひと、または 俳優たちやハロルド・ライミス監督のフアンにおすすめする。 大いに楽しんでほしい。 読んでくれてありがとう。 オトーサン、 「へぇ、映画瓦版でも取りあげているんだ」 そうなると、わが映画の鑑識眼が疑わしくなってきました。 服部弘太郎さん 2000年10月19日 ブレンダン・フレイザーが悪魔パワーで大変身。 十分楽しいけど最後のオチが弱い。 『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』で 二枚目スタートして大ブレイクしたブレンダン・フレイザーだが、 彼の本来の役回りはマヌケで冴えない三枚目だ。 『原始のマン』『ハードロック・ハイジャック』『ジャングル・ジョージ』 『タイムトラベラー/きのうから来た恋人』などなど、 どれもこれもちょっとマヌケ。 彼にしっかりした演技力があることは 『GOD AND MONSTERS』でも立証済みだが、 それとて「雇い主の嗜好や目的が いまひとつよく飲み込めてない若造」という設定だった。 今回の『悪いことしましョ!』は、 そんなブレンダン・フレイザーにピッタリの映画。 会社でも私生活でも周囲に馴染めずバカにされっぱなしの青年エリオットは、 突然目の前に現れた悪魔と契約して7つの願い事を許される。 願いがすべて実現したら、彼の魂は悪魔に引き渡されるのだ。 ところが相手は悪魔だから、そう簡単に願い事を実現させない。 形式的にはエリオットの望みを実現するように見せかけながら あちこちに落とし穴を作り、7つの願いをことごとく浪費させようとする。 悪魔を演じているのは 『オースティン・パワーズ』『エドtv』のエリザベス・ハーレー。 演技力云々ではなく、存在感だけで周囲を威圧する役だ。 悪女の比喩としての悪魔や、悪魔の下で働く魔女ではなく、 文字通りの悪魔が女性の姿で登場する映画は珍しいと思う。 人間が悪魔と契約して願いをかなえる話は 中世のヨーロッパで生まれたもので、その集大成はファウスト博士の物語。 人間と悪魔の契約という設定を現代に翻案し、コメディ仕立てにしたのが、 グエン・バードン主演のミュージカル『くたばれ!ヤンキース』だ。 今回の『悪いことしましョ!』では、 随所に赤を使った悪魔のファッションセンスに 『くたばれ!ヤンキース』の影響が見られる。 ブレンダン・フレイザーが悪魔の力で何度も変身して行くのが映画の見どころ。 ある時は南米コロンビアの麻薬王、ある時は繊細でナイーブな文学青年、 ある時は巨漢のバスケット選手、その他いろいろ……。 フレイザーの変身ぶりと、 夢に見た人生のこどにどんな落とし穴が待ち受けているか、 時に奇抜で時にベタなアイデアがたっぷり盛り込まれていて楽しめる。 主人公がこうした別人性を遍歴することで、 人間として成長して行くというお決まりのパターン。 ちょっと不満なのは、 主人公が悪魔に出会う前の実生活で抱えていた問題がどんなもので、 その問題が悪魔の与えた7つの人生の中で どう主人公に認識されていくかという点が、 ちょっとわかりにくいこと。 結局この映画は、エリオットの地獄巡りだけが面白くて、 彼の成長ぶりにはあまり共感できないものになってしまっている。 監督は『アナライズ・ミー』のハロルド・ライミスだが、 僕はこの人の映画だと『恋はデジャ・ブ』だけが面白くて、 あとはどれもイマイチなんだよなぁ……。 これで最後のオチがきれいに決まれば、よかったのに。 脚本は『アナライズ・ミー』のピーター・トラン。 残念。


メジャーリーグ

オトーサン、 「道理で、面白いはずだ」 インディアンズは、33年間低迷続き。 1960〜1993年まで、3位以上になったのは、わずか1回、 シーズン途中の監督の解任劇は毎年でした。 監督・脚本のデイビッド S.ワードは、この負け犬チームのフアン。 かつての阪神のようなチームを優勝争いにからませよう! 血湧き、肉躍る楽しい映画にならないはずはありません。 原題:Major League (1989) 監督・脚本:David S. Ward Genre:Comedy / Sport 上映時間 :107分 あらすじ: インディアンズは、34年間優勝から遠ざかっている。 夫の死後、新オーナーとなったレイチェルは、 本拠地をマイアミに移すため、市の条約に従い、 年間観客動員数60万人を下回らせようと企む。 マネージャーのチャーリーに新チームのリストを渡し、 監督のルー以下、三流選手を集めさせる。 刑務所から出所してきた投手リッキー、 メキシカン・リーグからやってきた投手ジェイクらだ。 レイチェルの思惑通り、チームは負けてばかりだった。 出演者: Charlie Sheen ... Ricky Vaughn(リッキー) Tom Berenger ... Jake Taylor(ジェイク) Rene Russo ... Lynn Wells(リン) Margaret Whitton ... Rachel Phelps(レイチェル) Charles Cyphers ... Charlie Donovan(チャーリー) James Gammon ... Lou Brown(ルー) Wesley Snipes ... Willie Mays Hayes (ウィリー) Bob Uecker ... Harry Doyle(ハリー) オトーサン、 「みんないいね」 CHARLIE SHEEN  チャーリー・シーン 誕生日 1965/9/3 出身 米ニューヨーク 芸能一家に生まれる。 「グリスビー2」で映画デビュー。 2002年、デニース・リチャーズと結婚。娘が二人いる。 2008年、12才年下の不動産投資家のブルック・ミューラーと結婚。 出演作 1979年「地獄の黙示録」 1984年「グリスビー2」「若き勇者たち」 1985年「ブロークン・ジェネレーション」 1986年「ルーカスの初恋メモリー」「フェリスはある朝突然に」      「処刑ライダー」「ウイズダム/夢のかけら」「プラトーン」 1987年「ハートビートで追いかけて」「ノーマンズ・ランド」      「ウォール街」 1988年「ヤングガン」「エイトメン・アウト」「ハートに火をつけて」 1989年「メジャーリーグ」「チャーリー・シーン/アルプスを越えて」 1990年「ルーキー」◇「ネイビー・シールズ」「ミリタリー・ブルース」      「メン・アット・ワーク」「レッドボーダー」 1991年「ホットショット」◇ 1993年「キング・オブ・ハーレー」「ローデッド・ウエポン1」      「プロフェッショナル」「ホット・ショット2」◇「三銃士」◇ 1994年「ザ・チェイス」「ターミナル・ベロシティ」◇「メジャーリーグ2」◇ 1996年「天使のわんちゃん/チャーリーとイッチー」      「アライバル/侵略者」◇ 1997年「ザ・ターゲット」◇「ランナウェイ」「プレッシャー/壊れた男」◇ 1998年「フルブラント」◇「フリーマネー」◇「ポスト・モーテム/検死台」 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「ファイブ・エイセス」 2000年「キング オブ ポルノ」 2003年「ビッグ・バウンス」◆「最‘狂’絶叫計画」◇ 2006年「最終絶叫計画4」 TOM BERENGER  トム・ベレンジャー 誕生日 1950/5/31 出身 米イリノイ州シカゴ スポーツ記者を目指し、ミズーリ大学でジャーナリズムを勉強するが、 地元劇団のオーディションに合格したのをきっかけに舞台出演。 その後、ニューヨークのHBステュディオで演技を学ぶ。 77年「センチネル」で映画デビュー。 86年「プラトーン」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。 「メジャーリーグ」シリーズのジェイク・テイラー役や 「山猫は眠らない」シリーズのトーマス・ベケット役が有名。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1977年「センチネル」      「ミスター・グッドバーを探して」◆ 1978年「官能の夜」 1979年「新・明日に向かって撃て!」 1981年「戦争の犬たち」 1982年「愛の謝肉祭」 1983年「エディ&ザ・クルーザーズ」「再会の時」 1984年「処刑都市」 1985年「Mr.早撃ちマン」 1986年「プラトーン」◆ 1987年「誰かに見られてる」 1988年「影なき男」「背信の日々」 1989年「メジャーリーグ」◇「7月4日に生まれて」 1990年「探偵より愛を込めて」◇「ザ・フィールド」 1991年「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1993年「硝子の塔」「山猫は眠らない」      「ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間」 1994年「メジャーリーグ2」◇「逃げる天使」「沈黙の大地」 1996年「野獣教師」「ボディ・ランゲージ」「シェイド」 1997年「相続人」◆「シャドウ・オブ・ダウト」      「ワン・マンズ・ヒーロー」 1998年「疑惑の幻影」◆「コンフェッション」◆ 2000年「エアブレイク」 2001年「トレーニング・デイ」◆「ハリウッド・ゲーム」      「トム・ベレンジャー in 処刑岬」◇      「トゥルー・ブルー」 2002年「D−TOX」◆「山猫は眠らない2 狙撃手の掟」◇ 2004年「山猫は眠らない3 決別の照準」◇ その他の出演者: Corbin Bernsen ... Roger Dorn Chelcie Ross ... Eddie Harris Dennis Haysbert ... Pedro Cerrano Andy Romano ... Pepper Leach Steve Yeager ... Duke Temple Peter Vuckovich ... Haywood Stacy Carroll ... Suzanne Dorn User Rating:6.9/10 ( 20,017 votes)IMDb User Rating:8.8/10 ( 1,271 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews Brian-272さん Oakwood, Virginia USA 2001年5月26日 最高のスポーツ/コメディ映画だ。 何年も、「メジャーリーグ」を見てきたが、いつも楽しかった。 この映画、野球シーズン中に見ると、さらにいいだろう。 出演者も、筋書きもいい。 順応できぬ者や古参選手の一団が、一緒になり、 インディアンズを長年のスランプから抜け出し、 最後に、アメリカンリーグの優勝争いに加わる。 この映画には、多くの愉快なシーンや不運があって、 登場人物立ちは、観客を笑わせてくれる。 同時に、シーズン中のチームを応援する。 チャーリー・シーンの投手役は、かんぺきだ。 それに、ウェズリー・スナイプス、ジェームズ・ギャモン、 デニス・ヘイスバート、コービン・バーンセン、それにトム・ベレンジャー、 みんな実にいい。 インディアンズの専属アナウンサー、ボブ・ウェッカーも実に愉快。 「メジャーリーグ」は、何度見ても楽しめる映画だ。 負け犬を応援する楽しみを味わえるだろう。 野球フアンで、コメディ好き、勝利好きなら、 「メジャーリーグ」は、何度も見たくなる映画だ。 オトーサン、 「阪神フアン、必見では?」 nozawana80さん 2009年11月7日 GO!!インディアンズ! NYヤンキースの松井さんの大活躍を見ていたら 妙に見たくなりました。 野球映画といったらコレでしょ! そうです、“ワイルドシングス”こと チャーリー君が大活躍する「メジャーリーグ」です。 この映画ってスカッとして気持ちいいですよね! キャラ重視とも思いきや、野球シーンも見応えあるし、 チャーリー君のフォームを筆頭に 俳優陣の演技も大リーガーのように感じますよ! 個人的に好きなシーンは 奥さんを寝取られたサードのドーンが チャーリー君に「あの野郎をとにかく抑えろ」ってシーン。 一発殴りたいのだろうに、熱いモノを感じましたね☆ (ラストでちゃんと殴ってたけど) スポーツ・コメディって枠を超えて 誰でも見終わった後、スカっとできるいい映画です!


デンジャラス・ビューティー2

オトーサン、 「前作は、面白かったな」 サンドラ・ブロックは、現状不満で不平たらたら。 それが、やるっきゃないと火の玉かあさんになるのです。 原題:Miss Congeniality 2: Armed & Fabulous (2005) 監督:John Pasquin 脚本:Marc Lawrence/Katie Ford/Caryn Lucas Genre:Action / Comedy / Crime Rated PG-13 for sex-related humor. Country:USA / Australia Language:English 上映時間:115分 あらすじ: グレイシーは、敏腕FBI捜査官。 「ミス・アメリカコンテスト」への潜入捜査での 事件解決、有名になり、潜入捜査に支障が出るようになる。 上司ハリーからPR担当への異動を命じらる。 専属スタイリスト、ジョエルの手腕もあった、 セレブとして、もてはやされるようになると、 この仕事も悪くないと思いはじめる。 だが、親友のシェリルが、ラスベガスで誘拐される。 捜査官の血が騒ぎだし、敵意丸出しの相棒サムを味方につけ、 上司の制止も物とも捜査を開始する... 出演者: Sandra Bullock ... Gracie Hart(グレイシー) Regina King ... Sam Fuller(サム) Heather Burns ... Cheryl Frasier(シェリル) Diedrich Bader ... Joel Meyers(ジョエル) Ernie Hudson ... FBI Asst. Director Harry McDonald(上司ハリー) オトーサン、 「久しぶりだな、適役だ」 サンドラ・ブロックは、こういう大活躍が似合います。 「ディートリッヒ・ベーダーも、いいね」 色気なし、しゃれ気なし、化粧っ気なしと三拍子揃った 彼女をセレブに仕立てあげる役を好演しています。 といっても、オカマなんだけどね。 SANDRA BULLOCK  サンドラ・ブロック 誕生日 1967/7/26 出身 米バージニア州アーリントン 父はボイス・トレーナー、母はオペラ歌手。 イースト・カロライナ大学を卒業後、ニューヨークへ出て、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。 オフ・ブロードウェイの舞台やテレビドラマで活躍後、 87年「ハングマン」で映画デビュー。 「スピード」のヒットでスター女優に。 95年「あなたが寝てる間に…」でゴールデングローブ賞と全米コメディ賞にノミネート。 2000年「デンジャラス・ビューティー」でもゴールデングローブ賞にノミネート。 2004年「クラッシュ」で全米映画批評家協会アンサンブル・キャスト賞受賞。 最近では自身の製作会社FORTIS FILMSで「微笑みをもう一度」「ガンシャイ」など 主演とプロデューサーを兼ねることが多くなった。 2005年、テレビ司会者のジェシー・ジェームズと結婚。 出演作 1987年「ハングマン」 1989年「恋人たちの街角」 1992年「ジェラシー/もう一度あの頃のように」      「ラブ・ポーションNO.9」「恋人はマフィア」 1993年「愛と呼ばれるもの」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」「失踪」      「デモリションマン」◇「サンドラ・ブロック IN アマゾン」 1994年「スピード」◇「恋人はマフィア」 1995年「あなたが寝てる間に」◇「恋人たちの街角」      「ザ・インターネット」◇ 1996年「恋する泥棒」「評決のとき」◇「ラブ・アンド・ウォー」◇ 1997年「スピード2」◇ 1998年「微笑みをもう一度」◇「プラクティカル・マジック」◇      「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「恋は嵐のように」◇「EXACTLY 3:30」 2000年「28DAYS」◇「ガンシャイ」◇「デンジャラス・ビューティー」◇ 2002年「完全犯罪クラブ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇      「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」◇ 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「デンジャラス・ビューティー2」◇「クラッシュ」◆ 2006年「イルマーレ」◇ 2009年「あなたは私の婿になる」◇ その他の出演者: Treat Williams ... FBI Asst. Director Walter Collins Enrique Murciano ... Jeff Foreman William Shatner ... Stan Fields Abraham Benrubi ... Lou Steele Nick Offerman ... Karl Steele Eileen Brennan ... Carol Fields Elisabeth Rohm ... Agent Janet McKaren Leslie Grossman ... Pam Lusia Strus ... Janine Molly Gottlieb ... Priscilla User Rating:4.7/10 ( 13,550 votes)IMDb User Rating:6.7/10 ( 1,077 votes)Yahoo! オトーサン、 「日米の差は、なんなんだ?」 アクション映画としては、物足りないでしょうが、 コメディ映画としては、よくできていました。 User Reviews cheeznutsさん United States 2005年3月17日 私が期待したものではなかった 試写会でみて、嬉しい驚きだった。 続編のフアンではなかったが、 実に面白かった。 私は、サンドラ・ブロックが好きだ。 この映画が好きになったのは、 彼女の存在が物を言っている。 だが、そうは言っても、他の出演者も大いに貢献している。 実に愉快な映画で、こんなことは久しぶりだ。 絶対見るべき映画だ。 最初は早いテンポで進む。 その後、スローになるが、興味は続く。 サンドラ・ブロックとレジーナ・キングは、2人ともいい。 衣装は素晴らしい! サンドラ・ブロックは、年増女の衣装だが、実に陽気。 その他にも、沢山のいい衣装がある。 スローな部分は、本物の映画に仕立てるのに役立っている。 この映画、絶対、リピートすべし。 オトーサン、 「ブヒブヒ笑い...か、傑作表現だ」 服部弘太郎さん 2005年5月21日 サンドラ・ブロック主演作に待望の続編が登場。 前作大好きの僕は大いに楽しんだ。 サンドラ・ブロック主演のコメディ映画『デンジャラス・ビューティー』の続編。 僕は前作が大好きだったので今回も期待して観たが、 その期待を大きく裏切ることのない続編に仕上がっていると思う。 前作でヒロインと結ばれたはずのベンジャミン・ブラットが今回は出演せず、 付き合い始めたらいきなり別れてしまったという設定。 これは同じサンドラ・ブロック主演の悪夢のような失敗作 『スピード2』と同じ展開なだけに嫌な予感がしたのだが、 この映画はそれを上手く乗り切って、 続編としてはまずまず水準レベルの作品に仕上げている。 つまり前作よりはちょっとレベルが落ちるという意味だ。 (略 あらすじ)  前作で「ミスコンに出るのは見かけだけの馬鹿女」と言っていたグレイシーが、 着飾ったFBI広報係として他の捜査官たちから 「見かけだけの馬鹿女」扱いされてしまうというのが今回のコンセプト。 前回グレイシーがいたポジションには、 レジーナ・キング扮するサム・フラー捜査官が立つことになる。 このふたり、見かけは正反対だが、性格や行動パターンは瓜二つ。 反目していたふたりがひとたび手を握れば、 そこには無敵のコンビが出来上がるという寸法だ。 最後はフラー捜査官も、華麗に変身します! 続編映画は前作の同窓会みたいなものだから、 まずは主要キャストが再び揃うのが大事。 この映画では主演のサンドラ・ブロックの他、 ミス・アメリカ役のヘザー・バーンズ、 司会者役のウィリアム・シャトナー、 上司役のアーニー・ハドソンなどが前作と同じ役で出演している。 しかしグレイシーの変身を助けるトレーナー兼スタイリストは、 前作のマイケル・ケインからディードリック・ベーダーにバトンタッチ (役者の交代ではなく役名も設定も違う)。 ベンジャミン・プラットとマイケル・ケインは前作の要だったから、 エンドロールの最後のオマケでもいいから、 ちょっと顔を出してほしかった……。 恋愛よりも女同士の友情!というテーマは今回も同じ。 グレイシーのブヒブヒ笑いも健在で、 これは観ていて嬉しくなってしまった。 事件としては前作から独立しているのだが、 これはキャラクターありきの映画だから、 前作を観ていない人はあらかじめ前作を観ておいた方がいい。 サンドラ・ブロックにとっては当たり役。 数年後にはパート3が観てみたいものだ。


シャーロック・ホームズ

オトーサン、 「イメージが変わるね」 名探偵シャーロック・ホームズ、 映画のほうは敬遠していました。 でも、こいつは名作、見たのは正解でした。 これからは、ホームズというと、 ダウニーJrを思い浮かべてしまいそうです。 なお、邦題は、再考すべきでは。 例えば、「シャーロック・ホームズ 炎の地獄」とか。 原題:Sherlock Holmes (2009) 監督:Guy Ritchie 原作:Arthur Conan Doyle 脚本:Michael Robert Johnson /Anthony Peckham/Simon Kinberg    Lionel Wigram /Michael Robert Johnson Genre:Action / Adventure / Crime / Mystery / Thriller Rated PG-13 for intense sequences of violence and action, some startling images and a scene of suggestive material. Country:USA / Germany Language:English / French / Latvian 上映時間:128分 あらすじ: 19世紀末のロンドン。 若い女性が次々と殺害される。 シャーロック・ホームズは、たちまち犯人を突き止め、 黒魔術を操るブラックウッド卿を捕まえる。 だが、卿は、処刑されたのに甦る。 謎の美女が暗躍するなか、ホームズはワトソンと協力して、 謎解きに挑んでいく... 出演者: Robert Downey Jr. ... Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズ) Jude Law ... Dr. John Watson(ワトソン) Mark Strong ... Lord Blackwood(ブラックウッド卿) Rachel McAdams ... Irene Adler(アドラー) オトーサン、 「適役かなぁ」 名探偵ホームズを演じたのは、ロバート・ダウニーJr。 演技力には定評がありますが、荒んだ顔で半病人のよう。 一方で、元ボクサー役を見事にこなす... 頭のなかの配線がおかしくなりました。 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニーで、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、 オーディションに参加し、1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 テレビでも85年代に「サタデー・ナイト・ライブ」でコメディアンとして活躍する。 1992年、リチャード・アッテンボロー監督の「チャーリー」で アカデミー主演男優賞にノミネートされた。 その後は「ショート・カッツ」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」などで個性的な演技を見せ、 将来を有望されるも、1996年、麻薬所持で逮捕。 1998年に三ヶ月以上刑務所に服役し出所するも、麻薬を絶つことが出来ず、再び逮捕。 女優デボラ・ファルコナーと92年に結婚し、2004年に離婚。 2001年、TVドラマ「アリー・myラブ」でゴールデングローブ賞助演男優賞受賞。 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」◆ 2004年「愛の神、エロス」 2005年「グッドナイト&グッドラック」◆「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」◇ 2006年「シャギー・ドッグ」「スキャナー・ダークリー」(声)      「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」 2007年「ゾディアック」◆「ラッキー・ユー」 2008年「インクレディブル・ハルク」▲「アイアンマン」◇      「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇「路上のソリスト」◇      「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」 2010年「シャーロック・ホームズ」◇ その他の出演者: Eddie Marsan ... Inspector Lestrade Robert Maillet ... Dredger Geraldine James ... Mrs. Hudson Kelly Reilly ... Mary Morstan William Houston ... Constable Clark Hans Matheson ... Lord Coward James Fox ... Sir Thomas William Hope ... Ambassador Standish Clive Russell ... Captain Tanner Oran Gurel ... Reordan David Garrick ... McMurdo User Rating:7.6/10 ( 67,562 votes)IMDb User Rating:7.3/10 ( 1,282 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・作曲賞 ・美術賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ロバート・ダウニー・Jr User Reviews David Budoさん Canada 2009年12月21日 古典に火をつける見事な手腕 名探偵シャーロック・ホームズは、 いそがしい暮らしのなか、殺人犯を追う。 ガイ・リッチー監督は、2時間、観客を座席に釘づけした。 原作に命を吹き込み、アクション満載で ミステリーを解明するホームズとワトソンに焦点を当てている。 ガイ・リッチーの見事に織ったアクションは、カンペキだった。 やりすぎでもないし、間引きすぎてもいない。 ロバート・ダウニーJr、ジュード・ロウ、その他の出演者たちも、 見事に息のあった演技をみせている。 色彩豊かで、カリスマ的な演技だし、 銀の皿に盛りつけられた脚本は、シネマの悦楽を提供してくれる。 さらに、製作チームは、当時のロンドンの雰囲気を再現し、見事に撮っている。 ミステリー、冒険、ユーモア、アクションが渾然一体となって、 誰もが、このライドを楽しめるようにしている。 オトーサン、 「うまい形容だな」 文武両道の変わり者探偵シャーロック・ホームズとは。 でも、前田さんが言いたかったのは、英国の復権。 つまり、アメリカを植民地にすべしという主張でしょう。 前田有一さん 2010年3月21日 最後は暴力にものをいわせる豪快なホームズ映画 原作者アーサー・コナン・ドイルが 19世紀に作り出した名探偵シャーロック・ホームズは、 実写映画からテレビドラマ、はては犬アニメまで、何度も映像化されてきた。 ミステリファンならずともその知名度は絶大で、 彼が住んでいるベーカー街221B宛てに手紙を出せば、 今でもちゃんと届くなどと言われている。 本作はその、ドイルの原作に忠実な最新の実写映画化である。 19世紀末のロンドン。 儀式めいた手口で女性が殺される難事件を 探偵のホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は、 持ち前の直観力と行動力で一気に解決に導く。 しかし黒幕のブラックウッド卿(マーク・ストロング)が残した なぞめいた言葉とさらなる大事件が、 のちに彼と助手のワトソン(ジュード・ロウ)を悩ますことに。 たしかに原作のホームズはヤク中の元ボクサーであるが、 それをロバート・ダウニー・Jrに演じさせて「原作に忠実」とは、 さすがガイ・リッチー監督は冗談のわかる男である。 じっさい序盤の激しいアクションシークエンスは、 超人的な洞察力と強い肉体を兼ね備えた 文武両道の変わり者探偵シャーロック・ホームズを、 ある意味よく表した優れたものになっている。 像も現代的で新鮮味があり、これはこれでアリだろうと多くの人が思うはず。 犬のアニメが許されるのだから、こういうホームズがあってもいい。 ただ注意すべきは、この映画はどう見てもミステリではないということ。 謎ときだのトリックだのは二の次なので期待は無用。 イカれた天才ホームズと、案外強気な新ワトソンのかけあいを楽しむ バディ・アクションと割り切ることが肝要である。 そのワトソンをイケメンの代名詞的存在ジュード・ロウが演じているのも面白い。 このイギリス役者はなかなか面白い男で、 今回は雪がふりそうなくらい寒い日に来日したのだが、 上着も着ないでやってきて、ダウン姿の日本側スタッフを仰天させたという。 そのくせ本人は「キミたち何驚いてるの、ボクがきた街がどこだが考えてみてよ」 とけろりとしていたというから人は見かけじゃわからない。 かつての覇権国家、英国が落ち目になりつつあった時代に、 再びその夢をみる悪党というのも思わせぶり。 だが、どうせアメリカで公開するならもっとそこに皮肉をこめたらよかった。 主役の二人の肝心のかけあいがあまり笑いを生み出さないというあたりも少々きつい。 続編への意欲は満々だが、そこをどう改善していくかが2作目以降の鍵となるか。


その先の日本を見に。〜少女と鉄道・一筆書きの夏〜

オトーサン、 「しまった!」 週刊文春にエッセイ連載中の小林信彦さんが、 "この三人- 旬の若手女優たち"で、堀北真希を絶賛していました。 「ALWAYS 三丁目の夕日」は見ましたが、もう1本と思ったのです。 2004年7月にフジテレビで放送されたドキュメンタリーでした。 でも、ブレイク直前の16歳の素顔が見られました。 原題:その先の日本を見に。〜少女と鉄道・一筆書きの夏〜(2004) ディレクター:尾形正喜 Genre:Documentary 上映時間:48分 あらすじ:  夏休み、真希は、新宿駅であずさ3号に飛び乗る。 鉄道には、何の興味もなかった。 あずさ3号で信州松本に着いた後は、大糸線で日本海へ。 地下500段の底に作られた筒石駅や、海に一番近い無人駅・青海川、 たまたま花火が上がっていた越後線・巻駅。 新潟からはSLに乗って会津若松へ。 さらに、在来線を乗り継ぎ、秋田、青森へと北上。 最果ての地からは、リアス式海岸を南下し、新宿駅へ。 旅先での人との出会いで、少女のなかで何かが変わった... 出演者 堀北真希 ... 本人 オトーサン、 「体育会系なんだ」 基礎体力がないと、大女優にはなれませんよね。 小林信彦さんは、美貌で、特に目がすごいと言っておられました。 堀北真希 誕生日 1988/10/6 - 出身 東京都清瀬市 2002年、中学2年でスカウトされる。 2003年7月、「COSMIC RESCUE」で映画デビュー 2004年2月、「渋谷怪談2」で初主演。 出演作: 2003年「COSMIC RESCUE」「Seventh Anniversary」 2003年「マナームービー 携帯臨死劇場『檻』」 2004年「ウイニング・パス」「渋谷怪談」「渋谷怪談2」      「世界の中心で、愛をさけぶ」      「母の居る場所 〜台風一過〜」「HIRAKATA」      「怪談新耳袋劇場版 視線」「Jホラーシアター 予言」 2005年「学校の階段 〜秋 文化祭編〜」「逆境ナイン」「      「HINOKIO」「深紅」「ALWAYS 三丁目の夕日」 2006年「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密?銭形姉妹への挑戦状」      「春の居場所」「トリック劇場版2」「着信アリFinal」 2007年「アルゼンチンババア」「恋する日曜日 私。恋した」      「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 2008年「東京少年」「映画 クロサギ」「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」(声) 2009年「ナットのスペースアドベンチャー3D」(声)      「誰かが私にキスをした」「レイトン教授と永遠の歌姫」(声) 2010年「大奥」 User Rating 9.1/10 ( 7 votes)ぼすれん オトーサン、 「想像を超えるスコア!」 彼女の熱狂的なフアンがいるのでしょう。 User Comments: ushiさん 2006年4月7日 堀北真希の透き通った感性がよい 新潟のちょっと早めの夏祭り、 SLから見る会津の美しい森と湖、 バスケゴールのある能代駅でシュートにトライ。 秋田白神駅からみる透き通るような青い海、 その海岸でつり人にアジつりの手ほどきを受けたり、 青森で廃線になった鉄道で働き続けた人との出会い、、 真希さんの透き通った感性を通して見る、 美しい東北の風景とそこで出合った風物、人々との交流に心洗われる。 オトーサン、 「白神のブナ林、行ってみたいなぁ」 アイルトンさん 2007年4月6日 みんなで鉄道旅行しよう! 堀北真希ちゃんがまだ今のようにTVに出ている頃ではなく、 素人的なピュアなかわいさがぎっしり詰まった作品になっている。 特に、天気の良いところを帽子かぶって1人でトコトコ歩くシーンなんか、 萌え〜って感じ(笑)。 しかもJRの全面バックアップにより、 鉄道旅行の楽しさ、見どころもぎっしり詰まっており、 結果真希ちゃんファンの人も、そうでない人も、 鉄道マニアの人も、そうでない人も... 要するに老若男女に勧められる作品となった。 作品中に出てくる五能線、乗ってみたいと思う今日この頃。


NINE

オトーサン、 「信じられなーい」 こんな豪華キャストでいいのでしょうか? ダニエル・デイ・ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、 ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン... ひとりだけでも、映画ができるのはないでしょうか。 原題:Nine (2009) 監督:Rob Marshall 脚本:Michael Tolkin/ Anthony Minghella    Arthur Kopit / Maury Yeston/ Mario Fratti    (ブロードウェイでミュージカル) Genre:Drama / Musical / Romance Rated PG-13 for sexual content and smoking. Black and White Country:USA / Italy Language:English / Italian / French 上映時間:118分 あらすじ: イタリアの名監督、グイド。 想像力の泉が消えて、脚本を書けない。 決まっているのは主演女優だけ。 追い詰められて、ついに海辺のホテルに身を隠す。 浮気相手カルラと妻ルイザに救いを求める... 出演者: Daniel Day-Lewis ... Guido Contini(グイド) Marion Cotillard ... Luisa Contini(ルイザ) Penelope Cruz ... Carla(カルラ) オトーサン、 「ダニエル・デイ・ルイスがなぁ」 巧すぎて、映画を壊したと言えなくもありません。 でも、何といっても、堕ちていく壊れていく男、 その救いのなさが、観客をとまどわせたのでは? DANIEL DAY-LEWIS  ダニエル・デイ・ルイス 誕生日 1957/4/29 出身 英ロンドン 父親は桂冠詩人セシル・デイ=ルイス。 母は映画プロデューサーを父に持つ女優ジル・バルコン。 13才の時、71年「日曜日は別れの時」で映画デビュー。 ブリストル・オールド・ヴィグ養成所で学び、 70年代から80年代前半まで ブリストル・オールド・ヴィグ・シアター・カンパニーなどで舞台俳優として活躍。 85年「マイ・ビューティフル・ランドレット」と86年「眺めのいい部屋」で ニューヨーク批評家協会賞受賞。 89年「マイ・レフト・フット」で作家クリスティ・ブラウン役で アカデミー賞主演男優賞受賞。 93年「父の祈りを」でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。 一時期、俳優を休業し、靴屋の修行をしていたが、 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」で復帰。 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で二度目のアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1971年「日曜日は別れの時」 1982年「ガンジー」 1984年「バウンティ/愛と反乱の航海」 1985年「マイ・ビューティフル・ランドレット」 1986年「眺めのいい部屋」「風の中の恋人たち」 1988年「存在の耐えられない軽さ」      「イングリッシュマンinニューヨーク」 1989年「マイ・レフトフット」「エバー・スマイル・ニュージャージー」 1992年「ラスト・オブ・モヒカン」 1993年「父の祈りを」「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」 1996年「クルーシブル」 1997年「ボクサー」◇ 2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」◆ 2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」◇ MARION COTILLARD  マリオン・コティヤール 誕生日 1975/9/30 出身 仏パリ 両親はプロの舞台俳優。 オルレアンの演劇学校を首席で卒業。 16歳で映画デビュー。 1998年「TAXi」のヒロイン役でシリーズ3作まで出演。 同作でセザール賞にノミネートされる。 2004年「ロング・エンゲージメント」でセザール賞助演女優賞受賞。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「そして僕は恋をする」 1997年「TAXi」◆ 1998年「フリア」 2000年「TAXi2」◆ 2001年「銀幕のメモワール」◇「追い詰められて… 濡れ衣の女」 2003年「TAXi3」◆「世界でいちばん不運で幸せな私」「ビッグ・フィッシュ」◆ 2004年「ロング・エンゲージメント」◆「エコール」◇ 2006年「プロヴァンスの贈りもの」◇ 2007年「エディット・ピアフ 愛の讃歌」◇ PENELOPE CRUZ  ペネロペ・クルス 誕生日 1974/4/28 出身 スペイン・マドリード 14才でモデルとしてデビュー。 マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。 テレビタレントして活躍した後、映画に進出。 92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞にノミネートされる。 スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と 同映画のリメイク「バニラ・スカイ」で同じ役を演じている。 2008年「それでも恋するバルセロナ」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 出演作 1990年「CRONICAS URBANAS」 1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」 1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」 1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」 1994年「捕らわれた唇」 1996年「17歳」 1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇      「A CORNER OF PARADISE」 1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」      「美しき虜」      「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」◆      「裸のマハ」 2000年「ウーマン・オン・トップ」◇「すべての美しい馬」◇ 2001年「ブロウ」◆「コレリ大尉のマンドリン」◇「バニラ・スカイ」◇      「ウェルカム!ヘヴン」◇ 2003年「ゴシカ」◇「花咲ける騎士道」◇「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「トリコロールに燃えて」◇「赤いアモーレ」◇「NOEL ノエル」◇ 2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」◇ 2006年「ボルベール 帰郷」◇ 2008年「エレジー」◇「それでも恋するバルセロナ」◇ 2009年「抱擁のかけら」◇「スパイアニマル Gフォース」(声) その他の出演者: Sophia Loren ... Mamma Nicole Kidman ... Claudia Judi Dench ... Lilli Kate Hudson ... Stephanie Stacy Ferguson ... Saraghina Ricky Tognazzi ... Dante - Producer of 'Italia' Giuseppe Cederna ... Fausto Elio Germano ... Pierpaolo Andrea Di Stefano ... Benito Roberto Nobile ... Jaconelli Romina Carancini ... Production Assistant Alessandro Denipotti ... Production Assistant User Rating:6.3/10 ( 8,935 votes)IMDb User Rating:6.7/10 ( 617 votes)Yahoo! オトーサン、 「なんで、こんなに低いのでしょうか?」 めくるめく映像の饗宴を楽しめました。 ブロードウェイ・ミュージカル「NINE」を 見たくなりました。 アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞 ペネロペ・クルス ・歌曲賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 ゴールデン・グローブ ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ダニエル・デイ=ルイス ・女優賞(コメディ/ミュージカル) マリオン・コティヤール ・助演女優賞 ペネロペ・クルス ・歌曲賞 User Reviews cjhutchさん United States 2009年12月11日 輝かしい映像、深い感動 この映画、批評家もみんなも、意見が異なっているが、 私は、手堅い映画だと思う。 ストーリーは自から限定される。 ミュージカル映画では、歌のために、時間が費やされるからだ。 だが、それは悪いことではない。 この映画で問題なのは、 女性の登場人物たちが、みんな引きずるタイプということだ。 時間が限られているのに。 ひとりひとり、ひとつの歌を与えられている。 できれば、深い感動には、もう少し時間が欲しかった。 女優たちは、みんな来歴もあり、感情的な深みもある引きずるタイプだが、 われわれ観客は、彼女たちの行き末を見ることができない。 グイドだけは別だが。 しかし、それは別に悪いこととは思わない。 ビジュアル的に、この映画はすばらしく、 あるシーンは、息を呑むようだった。 それぞれの歌には、ユニークな感じがする。 フラッシュバック・スタイルのシーンがある。 現代的なフランスのニューウェーブ・スタイルの感じがする。 この映画を好きなひとは、この点を評価するだろう! 女優陣は、みんな手堅いと思ったが、 ニコール・キッドマンは、例外だ。 美しく若い女神としては、ぴんとこなかった。 ミスキャストだ。 マリオン・コティヤールは、素晴らしい。 深い感情は、まぎれもないものであり、それに声がいい。 懐かしい ァーギー(サラギーナ役)も、また嬉しい驚きだ。 端役だが、その歌は、エネルギッシュで、ビジュアル的にも面白い。 私は、彼女の歌をそう好きではないが、声はこの役にぴったりだった。 この映画を見る前に、フェデリコ・フェリーニの「8 1/2」を見ておくといい。 それがベースになっているからだ。 背景をよく知ることができるだろう。 オープンマインドで、見るべし。 目の前にあるものを楽しむべし。 登場人物の来歴が堀り下げられていないとこだわるなかれ。 俳優たちや女優たちが、自分の役の来歴や感情を知っていることを信じるべし。 彼らは、誠実かつ真実に演じているのだ。 オトーサン、 「服部さん、学があるなぁ」 服部弘一郎さん 2010年1月14日 フェリーニ映画が原作のブロードウェイ・ミュージカルを映画化。 ダンスシーンは見応えたっぷり。 往年のイタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニが 1963年に製作した代表作のひとつ『8 1/2』を、 1982年にブロードウェイでミュージカル化した「NINE」。 タイトルが「2分の1」だけ増えて「9」になったのは、 歌と踊りの要素が増えたからだとか。 それなら今回の映画は、映画的な映像テクニックをふんだんに取り込んだことで、 いっそ『9 1/2』にでもすればよかったと思うが、 それじゃミッキー・ローク主演の別の映画になっちまう……。 ミュージカルではない映画がブロードウェイでミュージカル化され、 それが映画化されるという例はこれが初めてではない。 同じフェリーニ作品なら、『カビリアの夜』('57)が ブロードウェイで「スイート・チャリティ」('66)という映画になり、 後に映画化された事例がある。 最近の映画なら『プロデューサーズ』('05)が、 オリジナル映画版('68)から舞台ミュージカル化('01)を経て映画化されているわけだし、 『ヘアスプレー』('07)もオリジナル映画('88)から舞台化('02)を経ての映画化だ。 もっと古典的な映画でも、『サウンド・オブ・ミュージック』('65)は 同名舞台('59)の前にドイツで『菩提樹』('56)として映画化されている実話ドラマの翻案だったし、 『王様と私』も映画('56)の前に舞台('51)があり、 その原作は映画『アンナとシャム王』('46)だったとされている。 『絹の靴下』('57)の原作は同名舞台('55)だが、 原作はルビッチの映画『ニノチカ』('39)だ。 『NINE』もこうしたハリウッド大作ミュージカルの伝統的路線に従って、 豪華キャストで映画化されているのだ。 原作映画や舞台を観ていないのだが、 映画はアイルランド人とユダヤ人の血を引くダニエル・デイ=ルイスが、 どう好意的に見てもイタリア人映画監督には見えないのが最大の欠点だろう。 オリジナルの映画『8 1/2』ではマルチェロ・マストロヤンニが、 舞台版「NINE」初演でラウル・ジュリアが、再演でアントニオ・バンデラスが演じた役だ。 なぜこの役がデイ=ルイスに当てられたのかは疑問だが、 もともと同役にはハビエル・バルデムが配役されていたが、 彼が降板したためデイ=ルイスにお鉢が回ってきたらしい。 主演キャストが降板しても、他の俳優たちのスケジュールの都合もあるから クランクインを遅らせるわけにはいかない。 いろいろと大人の事情もあるわけね。 シネマスコープの横長画面をたっぷり使ったダンスシーンは、 生の舞台を観るかのような迫力がある。 登場する女優たちが勢揃いして主人公を誘惑するオープニングのナンバーや、 タンバリンを持ったファーギーが砂を敷き詰めた舞台で歌う「ビー・イタリアン」、 ケイト・ハドソンがファッションショー風のセットで歌い踊るイタリア映画賛歌 「シネマ・イタリアーノ」などは一見の価値がある。


マイレージ、マイライフ

オトーサン、 「マイレージに狂っていたっけ」 マイレージを貯めたおかげで、 搭乗手続き・空席待ち・手荷物扱いが優先されて、いい気持ち! ビジネスクラス用の空港ラウンジを利用できたときの優越感!! 海外旅行がフリーになったときは、天にも昇る気持ちになりました。 バブルの頃、すべては、文字通り、上の空でした。 原題:Up in the Air (2009) 監督:Jason Reitman 原作:Walter Kirn 脚本:Jason Reitman/ Sheldon Turner Genre:Drama / Romance Rated R for language and some sexual content. 上映時間:109分 あらすじ: ライアンは、敏腕リストラ人だ。 年間322日も出張し、全米各地で宣告して回っている。 面倒な人間関係を嫌い、出張先でアレックスと情事を楽しむ。 貯まったマイレージは、あと少しで驚異の1000万マイル。 それを阻むのが、新人ナタリーの提案だ。 ---解雇通告は、ネットで行いましょう。 それが実現すると、出張がなくなってしまう。 出演者: George Clooney ... Ryan Bingham(ライアン) Vera Farmiga ... Alex Goran(アレックス) Anna Kendrick ... Natalie Keener(ナタリー) オトーサン、 「このトリオ、抜群にいい!」 ジョージ・クルーニーは、いや味がなく、好感できました。 ヴェラ・ファーミガは、妖艶。 「...こんなにすぐ寝てくれる人妻っているのかな?」 アナ・ケンドリックは、青臭い新人社員役ですが、 演技がうまいので、印象に残りました。 3人とも、アカデミー賞ノミネートは、ムベなるかな。 GEORGE CLOONEY  ジョージ・クルーニー 誕生日 1961/5/6 出身 米ケンタッキー州レキシントン アメリカン・ムービー・クラシック局のホスト役が父、 叔父は俳優、祖母は歌手、従兄弟に俳優という芸能一家に育つ。 ケンタッキー大学在学中に俳優を目指して82年、ロサンゼルスに移り住む。 不遇の1年を過ごした後、「ER 緊急救命室」の医師役で、 エミー賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞。 映画では「フロム・ダスク・ティル・ドーン」から主役に。 2002年「コンフェッション」で監督デビュー。 2005年「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー賞監督賞ノミネート。 2005年「シリアナ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 出演作 1984年「グリズリー2」 1988年「ハイスクールはダンステリア」 1989年「リターン・オブ・キラートマト」「TRUE BLUE」      「レッド・サーフ」 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◇ 1997年「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◇      「素晴らしき日」◇ 「ピースメーカー」◇ 1998年「アウト・オブ・サイト」◇ 1999年「シン・レッド・ライン」◆「スリー・キングス」◇ 2000年「パーフェクト・ストーム」◇「サウスパーク」(声)      「FAIL SAFE/未知への飛行」(TM)「オー・ブラザー!」◇ 2001年「オーシャンズ11」◇「スパイキッズ」▲ 2002年「コンフェッション」◆「ウェルカム・トゥ・コリンウッド」◆ 2003年「ソラリス」◇「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「ディボース・ショウ」◇ 2004年「オーシャンズ12」◇ 2005年「シリアナ」◇「グッドナイト&グッドラック」◇ 2006年「さらば、ベルリン」 2007年「オーシャンズ13」◇「フィクサー」◇ 2008年「かけひきは、恋のはじまり」◇「バーン・アフター・リーディング」◇ 2010年「マイレージ、マイライフ」 VERA FARMIGA  ヴェラ・ファミーガ 誕生日 1973/8/6 出身 米ニュージャージー州 両親はウクライナ出身。 シラキュース大学で演技を学び、96年にブロードウェイで初舞台。 98年「リターン・トゥ・パラダイス」で映画デビュー。 2004年「DOWN TO THE BONE」でロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞。 活躍度 △↑ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1998年「リターン・トゥ・パラダイス」 1999年「デッド・レイン」 2000年「オータム・イン・ニューヨーク」 2001年「15ミニッツ」「ダスト」 2004年「クライシス・オブ・アメリカ」 2006年「ディパーテッド」「こわれゆく世界の中で」「ワイルド・バレット」 2010年「マイレージ、マイライフ」 ANNA KENDRICK  アナ・ケンドリック 誕生日 1985/8/9 出身 メイン州 2003年「キャンプ」で映画デビュー。 インディペンデント・スピリット賞新人俳優賞ノミネート。 ミュージカル「上流社会」でブロードウェイ・デビューし、 12歳でトニー賞ミュージカル部門助演女優賞にノミネート。 出演作 2003年「キャンプ」 2008年「トワイライト−初恋−」 2010年「マイレージ、マイライフ」 その他の出演者: Jason Bateman ... Craig Gregory Amy Morton ... Kara Bingham Melanie Lynskey ... Julie Bingham J.K. Simmons ... Bob Sam Elliott ... Maynard Finch Danny McBride ... Jim Miller Zach Galifianakis ... Steve Chris Lowell ... Kevin Steve Eastin ... Samuels Marvin Young ... Himself Lucas MacFadden ... Conference DJ Adrienne Lamping ... Tammy User Rating:7.9/10 ( 48,771 votes)IMDb User Rating:7.9/10 ( 349 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ジョージ・クルーニー ・助演女優賞 アナ・ケンドリック      ヴェラ・ファーミガ ・監督賞 ジェイソン・ライトマン ・脚色賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・ 脚本賞 同ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) ジョージ・クルーニー ・助演女優賞 アナ・ケンドリック      ヴェラ・ファーミガ ・監督賞 ジェイソン・ライトマン ctg0724さん United States 2009年12月4日 ジョージ・クルーニーは、いままでにない顔をみせる。 傷つきやすい。 半分まで見て、この映画は、10点満点で8点と確信した。 料金だけの価値はある。 後半は、大きなサプライズだった。 ジョージ・クルーニーは、残忍さをむきだしにし、 目には恐怖と孤独が浮かんでいた。 それは、フツーのひとと同じものだ。 この映画、2つのことが進む。 一方で、クビを切られたひとたちの生き様、 他方で、ライアンの生き様だ。 ラストシーンでの、仕事を失ったひとたちへのインタビューは、 家族の支えが、苦しい時を乗り越えさせたことを示す。 同時に、それは、上記の2つを完全に結びつけている。 この映画の題名は、文字通り、誰も自分の人生の確かさなんて、 分かっていないということだ。 家庭も、仕事も、結局、上の空なのだ。 すべては、空の上で進む。 ある日、すべてが絵空事に思えてくる。 ジェイソン・ライトマン監督のベスト3だ。 大いにおすすめしたい。 オトーサン、 「確かに...アメリカの今がわかる」 前田有一さん 2010年3月26日 失業者ガンバレのメッセージを素直に受け取れないのはなぜか どんな国でも多かれ少なかれ、映画業界というのはプロパガンダの役割を担いがちだ。 とりわけアメリカはその傾向が強く、 私はハリウッドをアメリカ5番目の軍隊(沿岸警備隊を入れるなら6番目?)と呼んでいる。 むろん、そこで働く人たちにそんな自覚はないだろうが、 そのように利用されているという意味での話だ。 そして、そう称されるだけの価値がある業界ということでもある。 実際は日本のように、内外どちらに対してもそんな影響力などない国がほとんどなのだから。 訴訟を恐れる企業に代わり、リストラ対象者にくびを言い渡す仕事をしているライアン。 この不況で彼の会社は大忙しで、ライアン自身も年に322日間も出張している。 そんな彼の趣味...というより人生の目的はマイレージポイントを貯めること。 そして、ついに最終目標とするポイント寸前で、 新入社員によって思わぬ横槍が入る。 全米中を飛び回って、行く先々で労働者をクビにする男の物語。 画面には墓標のように次々と都市名が現れ、 不況に逃げ場なしの印象を強く持たざるを得ない。 リストラシーンの多さでは類を見ない失業映画、 世界でもっともイヤなロードムービーである。 ただし『JUNO/ジュノ』(2007)のジェイソン・ライトマン監督作品だから、 深刻さとは無縁のコメディータッチ。 スーツケースに入らないものは、荷物はおろか家族も恋人も持たないポリシーの主人公に、 その価値観をゆるがすちょっとした事件がおきる。 家族至上主義のアメリカ映画としては、いかにもありがちな主題が描かれている。 さて、今年のアカデミー賞では この映画や「ハート・ロッカー」がノミネートされ、高く評価されている。 いったいなぜなのか、その理由は常日頃からアメリカ映画の動向をウォッチしていればすぐにわかる。 二つの共通項は、2008年から流行している国内向けプロパガンダテーマ 「アメリカガンバレ」が描かれているということだ。 しかも露骨なことに本作では、本物の失業経験者(一般人)が大勢登場し、 カメラ(やジョージ・クルーニー)に向かって思いのたけをぶちまける。 だがそんなものを見ても、いかにも勝ち組監督が 安全地帯から作ったような白々しい印象をうけてしまうのはなぜだろう? その理由のひとつに、主人公の変化が強引で、説得力に乏しいことがあげられる。 これが観客の共感を阻害する。 こういう価値観の人間が、ヒロインと連絡が取れないときに ああいう行動をとるとはどうしても思えない。 そこまで彼女に入れ込むというのなら、 主人公が長年の夢の達成の空しさを知るなどといった、 変わるに値する理由がほしいところだ。 それでも、空港サービスを使いこなす主人公の風変わりな生活は見ていて純粋に面白いし、 コメディとしても上出来。 いかにも2010年の映画にふさわしい時代性も持っているから、 アメリカの流行映画を楽しみたい人には打ってつけだろう。


ストレンジャー・コール

オトーサン、 「電話って、やだね」 勝手にかかってきて、仕事が中断されます。 大した用もない電話や売り込み電話には、むかつきます。 この映画の主人公は、無言電話に怯えるのです。 原題:When a Stranger Calls (2006) 監督:Simon West 脚本:Jake Wade Wall/Steve Feke /Fred Walton Genre:Horror / Thriller Rated PG-13 for intense terror, violence and some language. 上映時間:87分 あらすじ: ジルは、女子高生。 恋人ボビーとティファニーの浮気を目撃する。 マンドラキス夫妻宅でベビーシッターを引き受け、 子供たちが眠ったので、豪邸の静かな部屋でくつろぐ。 すると、電話が鳴って、無言で切れる。 だが、電話は何度も何度もかかってくる。 ジルは、犯人を突き止めようと逆探知を頼むのだが... 出演者: Camilla Belle ... Jill Johnson(ジル) Brian Geraghty ... Bobby(ボビー) Katie Cassidy ... Tiffany(ティファニー) Derek de Lint ... Dr. Mandrakis(マドラキス先生) Kate Jennings Grant ... Kelly Mandrakis(ケリー) Tommy Flanagan ... Stranger(ストレンジャー) オトーサン、 「長丁場、ご苦労さま」 カミーラ・ベル、犯人に脅かされっぱなし。 相当、ギャラを貰わないと合わない役でした。 CAMILLA BELLE カミーラ・ベル 誕生日 1986/10/2 出身 米カリフォルニア州 父はソングライター。 母がブラジル出身なので、スペイン語、ポルトガル語が堪能。 生後9ヶ月で広告モデルとなり、CMに出演。 93年、テレビ映画「パニック・イン・ザ・ビルディング」で俳優デビュー。 95年「リトル・プリンセス」で長編映画デビュー。 「ロスト・ワールド」、「沈黙の陰謀」、プラクティカル・マジック」 「姉のいた夏、いない夏」などで子役として実力を発揮、 成人となってからも2008年「紀元前1万年」でヒロインを務めた。 出演作 1993年「パニック・イン・ザ・ビルディング」(TM) 1994年「地獄の穴」(TM) 1995年「アニー2」(TM)「リトル・プリンセス」 1996年「アリッサ・ミラノ ボディヒート2/挑発」 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」 1998年「沈黙の陰謀」「プラクティカル・マジック」 2000年「姉のいた夏、いない夏」 2006年「ストレンジャー・コール」◇ 2008年「紀元前1万年」◇ その他の出演者: Tessa Thompson ... Scarlet Brian Geraghty ... Bobby Clark Gregg ... Ben Johnson David Denman ... Officer Burroughs Arthur Young ... Will Mandrakis Madeline Carroll ... Allison Mandrakis Steve Eastin ... Detective Hines John Bobek ... Officer Lewis Brad Surosky ... Boom Boom Karina Logue ... Track Coach User Rating:4.7/10 ( 15,867 votes)IMDb User Rating:5.1/10 ( 235 votes)Yahoo! オトーサン、 「盛り上がりに欠けたかも」 User Reviews redheadkzさん United States 2006年2月6日 第1作「夕暮れにベルが鳴る」と同じくらい良い 13歳のときに第1作をみた。 (そう、アホだったんだ、赤ん坊をあやしながら見るなんて!) そんなことで、このリメイクも見たかった。 カミーラ・ベルは、ジル役を見事に演じた。 悪趣味でもなく、流血もない10代向けのホラー映画が、 2006年に作られるというのが、この映画の強みだ。 爪を噛まないようにして、いい時を過ごせた! アカデミー賞とは無縁だろうが、 面白く、昼の部の値段なら、儲けものだった。 世界中の女の子たちは、第1作とリメイクを見るべし。 絶対に、ベビーシッターをしないわと思うだろう。 言えることは、もう赤ん坊じゃないのが有り難い! 暗い身の毛のよだつ家に、赤ん坊が寝ている。 それが見所だ、 流血がない...心理的な面白さがある! 勝利者だ! オトーサン、 「そうね、全編丁寧にできている」 ASH? 2007年4月2日 誰かがいる! へぇ〜、日本には可愛い子ちゃんが恐怖に怯える アイドル・ホラー映画はいっぱい存在するけど、 ハリウッドにも存在するんだねぇ。 で、コレはですねぇ、こけおどし映画のケッサクですよ。 暗がりで急に「わッ!」と驚かされることが苦手な人は観ない方がいい。 とにかく、全編コレ、異様なまでの緊張感を持続させていて、 作り手側もそれだけに心血を注いでいるかのような印象なのよね。 だから、お話の筋を追いかけることは最初から放棄した方がいい。 主人公のジルが味わう恐怖を、皆さんも一緒になって味わいましょう、てなもんですから。 彼女がそーッと部屋の中を覗こうとすると…、 シャワーカーテンをサッと開けると…。 「ひぇ〜、こえー」とその直前までは思うけど、結局は…てな具合のオチが連続。 こけおどしのつるべ落としで、肩透かしの連続に、あなたの神経はヘトヘト。 そんなこんなで、ストレンジャーの動機付けの説明は要らんと判断したんでしょう。 密室サスペンスで、展開はどこか「スクリーム」にも似ているけれど、 ハラハラ・ドキドキだけを味わいたいのであれば、これはこれでアリだとは思います。 「夕暮れにベルが鳴る」とは時代が違うから、コチラは携帯電話が肝になっているのね。 で、ティファニーはどこ行ったん? 主演のカミーラ・ベル。 黒髪に太い眉、少々タレ気味の目で、日本人好み(?)の女の子が可愛いので、 それだけでもOKよ。


グエムル 漢江の怪物

オトーサン、 「前にみたっけ」 映画索引に載っています。 でも、どういう手落ちか、消えています。 漢江でサイクリングしたので、見ることに。 見覚えのある風景が展開すると、興味が倍増します。 原題:Gwoemul (2006) 監督:Joon-ho Bong 脚本:Chul-hyun Baek/Joon-ho Bong/Won-jun Ha Genre:Comedy / Drama / Fantasy / Horror / SF / Thriller Rated R for creature violence and language. Country:South Korea Language:Korean / English 上映時間;119分 あらすじ: 2000年。 在韓米軍が化学物質を漢江へ大量投棄。 6年後、パク一家は、河川敷で売店を営んでいた。 突如、怪物が現れ、行楽客を襲った。 その中に、パク・カンドゥのひとり娘・ヒョンソも... カンドゥとその妹ナムジュ、弟・ナミル、老父・ヒボンは、 葬儀で号泣する。 米軍は、怪物のウィルス感染者を強制的に病院へ。 だが、カンドゥの携帯にヒョンソから電話がかかってきた。 まだ生きている!ヒョンソを救い出そう! パク一家は、漢江沿いを走り回る。 出演者: Kang-ho Song ... Park Gang-Du(カンドゥ) Ah-sung Ko ... Park Hyun-seo(ヒョンソ) Hie-bong Byeon ... Park Hie-bong( ヒボン) Hae-il Park ... Park Nam-il(ナミル) Doona Bae ... Park Nam-Joo(ナムジュ) オトーサン、 「ソン・ガンホ、迫真の演技」 ソン・ガンホは、何をやらせても、人間味が豊か。 今回は、底辺を生きるアホな熱血漢を好演しています。 SONG KANG-HO ソン・ガンホ 誕生日 1967/1/17 出身 韓国 父は画家。87年に慶尚専門学校放送演芸科を卒業。 96年「豚が井戸に落ちた日」で映画デビュー。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1996年「豚が井戸に落ちた日」 1997年「グリーンフィッシュ」「ナンバー3」 1998年「クワイエット・ファミリー」 1999年「シュリ」 2000年「JSA」「反則王」 2002年「爆裂野球団!」「復讐者に憐れみを」 2003年「殺人の追憶」 2005年「南極日誌」 2006年「グエムル 漢江の怪物」 2010年「義兄弟」 その他の出演者; Dal-su Oh ... The Monster (voice) David Joseph Anselmo ... Donald Martin Lord Cayce ... U.S. Senator Cristen Cho Paul Lazar ... US Doctor trying to operate Gang-Du Brian Lee Clinton Morgan ... Agent Yellow No-shik Park Brian Rhee ... Young Korean Doctor Scott Wilson ... US Doctor in Morgue Pil-Sung Yim ... Fat Guevara User Rating:7.1/10 ( 24,957)IMDb User Rating:5.6/10 ( 1,115)Yahoo! オトーサン、 「こいつは、名画です」 Yahoo! のスコアが低いのは、解せません。 怪物か家族愛か、どちらかに絞れという意見のようです。 User Reviews Denny Carrさん Australia 2006年8月8日 この数年で最高の "怪物の出来"! この映画、メルボルン国際映画祭で見た。 この手のファンタジー映画を美しい巨大画面でみると心が躍る。 リージェント・シアターは、収容人員400-500人の古典的な劇場だった。 メルボルン市の中心部にある。 質のいい面白い怪物映画を見るのって、なんていいのだ。 こう考えはじめる。 今後は「ゴジラ」などハリウッドの下らない怪物映画など見るまい。 この映画、十分に大人向きだ... 銀幕時代へ戻らせてくれる。 さらに、ファンタジー冒険映画は、マジメでかつ面白くなりうることを示している。 定石破りで、独創的で、知的で... コミカルで悲しい。 ペーソスのあるコメディという実に頭のいい映画だ。 "グエムル"という題名には疑問があるが、 この映画、英語圏のひとには、大受けするだろう... 見るチャンスが与えられれば。 オーストラリアでは、こうした映画の主な配給業者は、どこなのだろう? この数年で見たうちで、最高の特殊効果の怪物だった! オトーサン、 「前田さんは、分かっている!」 ただ、怪獣のVFXを丸々ハリウッドに外注してというのは間違いで、 「ロード・オブ・ザ・リング」で有名な特殊効果のスタジオ、 Weta Workshop(NZ)ではないでしょうか? 前田有一さん 2006年8月28日 韓国らしい、すこぶる面白い怪獣映画 この映画には、久々に腹が痛くなるほど笑った。 「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」といった佳作で知られる ポン・ジュノ監督による韓国製怪獣映画『グエムル -漢江の怪物-』のことだ。 この映画の舞台、漢江とはソウルを南北に分けるように流れる穏やかな河川。 観光スポットなので、休日には家族連れやカップルがたくさん集まる。 主人公はその川っぺりで売店を営む一家。 まったく勤労意欲のないダメ父(ソン・ガンホ)がダラダラしていると、 突然漢江からカエルの化け物のような怪獣=グエムルが現れ、 人々をぱくぱく食べはじめる。 逃げ惑う中、父は娘(コ・アソン)がグエムルに連れ去られるのを見る。 さて、ここから先は、頼りにならぬ軍や警察に代わり、 一家が怪物と対決するという予想通りのストーリーが展開されるが、 父親を無敵のヒーローにしてしまいがちなハリウッド映画と違って、 こちらは最後までダメでカッコ悪い点が特徴的。 「カンヌで絶賛された」などという、論拠不明で言ったもの勝ちの典型のような煽り文句。 よりにもよって映画のキモとなる怪獣のVFXを丸々ハリウッドに外注して 無理やり成立させた臆面の無さ。 そのくせ、めちゃくちゃ反米的な設定 (怪物は在韓米軍の廃棄物不法投棄により誕生した)であっさり恩を裏切るなど、 『グエムル』は製作の背景がいかにも韓国らしくて笑える。 序盤、あまりに唐突で衝撃的な怪物登場シーンでせっかく観客の度肝を抜いたのに、 中盤、ダラダラと滞留する展開、 人間味あるキャラクター設定なのに、観客が感情移入したとたん突き落とすような結末など、 一筋縄ではいかないところもいい。 この映画は娯楽映画ではあるが、全編に漂うくだらなさ、馬鹿馬鹿しさを、 ある程度距離をもって冷めた目で眺めながら楽しむやり方くらいがちょうどいい。 中盤以降、役者の人件費が尽きたかのように、 軍隊警察がさっぱり町から姿を消すのも笑えるし、 そもそも怪物がなぜ娘だけは食わずに連れ去ったのかわからないあたりも、 ツッコミ所のひとつ。 そんなアホらしさと、とてつもなくリアルでよく出来たCG (真昼間に群集と怪物を合成すると、アラが目立ちやすいので絵作りが難しい)のギャップを、 大いに楽しむべき作品だ。 他の国ではこういう作品を作る勇気のある人は、あまりいないだろう。 怪獣映画に馴染み深い日本人の目に対してさえ、この映画は相当個性的に写る。 それにしても、『グエムル』や『トンマッコルへようこそ』(10月28日公開予定)のような、 反米的な要素を含んだ映画がヒットする韓国という国は興味深い。 このような映画をすんなり受け入れる国民が多いことがわかるというのも、 本作の面白さのひとつといえる。 ある意味、これもノムヒョン政権の賜物といったところかもしれない。 『グエムル -漢江の怪物-』は、現代韓国を象徴するような映画であり、 韓国を知りたいと思う人には強くすすめたい一本だ。 映画自体もすこぶる面白く、見ておいて損は無い。 怪獣映画史上に、何がしかの足跡を残すと思われる、とてもインパクトの強い映画である。


インビジブル2

オトーサン、 「透明人間だ」 子供の頃、本を読んで透明人間になれたら 自分ならどうするか考えたことがあります。 そして、赤面しました。 原題:Hollow Man II (2006) (V) 監督:Claudio Fah 原作:Gary Scott Thompson 脚本:Joel Soisson Genre:Action / Horror / SF / Thriller Rated R for violence, some sexuality/nudity and language. 上映時間:91分 あらすじ: 一人の博士が首を切られて殺される。 フランク刑事とリサ刑事が現場に駆けつける 大量の血を浴びた犯人は、誰にも目撃されずに逃走。 ライズナー博士とビショップ大佐が現れ、 フランク刑事とリサ刑事に、なぜか現場から退去せよという。 その後、なぜかリサ刑事も殺され、 フランク刑事とマギー博士も追いかけられる... 出演者: Christian Slater ... Michael Griffin(マイケル) Peter Facinelli ... Det. Frank Turner(フランク刑事) Sarah Deakins ... Det. Lisa Martinez(リサ刑事) Laura Regan ... Dr. Maggie Dalton(マギー博士) David McIlwraith ... Dr. William Reisner(ライズナー博士) William MacDonald ... Col. Gavin Bishop(ビショップ大佐) オトーサン、 「なーんだ。顔見せないじゃん」 クリスチャン・スレーターは、透明人間だから当然です。 吹き替えでなく、字幕だったのは、幸いでした。 スレーターの声が聞こえました。 CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 誕生日 1969/8/18 出身 米ニューヨーク 父は舞台やテレビドラマの俳優マイケル・ゲインズ・ボロー、 母はキャスティング・ディレクターのメアリー・ジョー・スレーター。 5才の時に母親が離婚し、母方につく。 ドルトン・スクールとプロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、 7才でTVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。 9才でブロードウェイの舞台「THE MUSIC MEN」でデビュー。 続いて「マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」などの舞台に出演。 その後、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの「クリスマス・キャロル」 や「LANDSCAPE OF THE BODY」「DRY LAND」などのオフ・ブロードウェイの舞台や、 サマー劇場の「オリバー!」で主演として活躍。 本格的映画デビューは1985年「ビリー・ジーンの伝説」。 「ヘザース/ベロニカの熱い日」で注目され、 その後は数々の大作・話題作に出演。 監督デビューはシャティクリア・フィルム製作の短編「MUSEUM OF LOVE」。 映画での活躍とは裏腹に、 プライベートでは婚約破棄や暴行事件などでマスコミを賑わせることたびたびである。 出演作 1985年「ビリー・ジーンの伝説」(V) 1986年「薔薇の名前」 1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」 1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」      「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー 三つの闇の物語」 1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」◇      「スタートレックY未知の世界」▲ 1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)      「ハートブレイクダウン」 1993年「忘れられない人」◇「トゥルー・ロマンス」◇ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」◇ 1997年「ジュリアン・ボーの涙」◇「バジル」◇「オースティン・パワーズ」◆ 1998年「フラッド」◇「ベリー・バッド・ウェディング」◇ 2000年「ザ・コンテンダー」◆「クライム&ダイヤモンド」◇ 2001年「ウインドトーカーズ」◆「スコーピオン」◆      「ズーランダー」▲「ハード・キャッシュ」◇ 2003年「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「ヘッドハンター」◇「アローン・イン・ザ・ダーク」◇ 2005年「マインドハンター」◆「陰謀のターゲット」◇ 2006年「インビジブル2」◇「ボビー」 その他の出演者: Jessica Harmon ... Heather Dalton Sonya Salomaa ... Trophy Wife Terri Anne Welyki ... Pearl Girl John Shaw ... Dr. Devin Villiers David Abbott ... Elderly Husband Hamish Cameron ... Washroom Man Colin Lawrence ... Captain Rollins Zara Taylor ... Ashley Nolan Gerard Funk ... Josh User Rating:4.5/10 ( 3,658 votes)IMDb User Rating:4.5/10 ( 393 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews warmtrooperさん Berkeley, CA 2006年9月8日 第1作より悪い 私は、評価の低い第1作、ケビンベーコンの「インビジブル」が好きだ。 特殊効果が思いのまま使えるようになったのだから、 ハリウッドが「インビジブル」をリメイクする時期がきた。 だが、この映画は、少々スリルも恐怖もあるが、 第1作に比べると、弱い。 暗殺者は、クリスチャン・スレーターだ。 彼は、狂気の殺人者だ。 軍が彼を完全兵器にしようとして、失敗したからだ。 要するに、こいつは、フランケンシュタイン物語だ。 だが、クリスチャン・スレーターは、怪物ではなく、ただの乱暴者だ。 解毒剤を得るのを邪魔する奴を殺し回るだけだ。 軍に見捨てられたという彼の気持ちは理解できる。 だから、怒り狂っているのだ。 だから、本当の意味での狂気の殺人者ではない。 DVDのジャケットは間違っている。 とにかく、この映画、かなり面白い。 特殊効果もいい。 だが、突然終わってしまう。 「インビジブル3」に備えてだろう。 すべては、観客ではなく商売のためなんだろうな? オトーサン、 「そうそう!」 われわれは、透明人間の大暴れが見たいのです。 ASHさん 2008年2月11日 透明人間の襲来 驚いたことに、バーホーベンが製作に関与しているのね。 なぜゆえこのチンタラした続編に彼が関わったのか その経緯は知らんが、軍部の陰謀が明かされる展開は、 まあ、予想通りなんだけど、 そこをバーホーベンが気に入ったからなんかね。 で、前作の透明人間は透明化の開発に携わった研究者だったけど、 この続編では一介の被験者(でも特殊部隊)で、主人公とはいえない。 代わりに科学的知識をなんも持ち合わせていない刑事が本編の主人公なのだ。 ゆえに、透明化のプロセスは彼にはあまり興味がないらしく(理解できないから)、 そのことを女性科学者が説明しようとすると「いいからヤツのことを話せ」と、 透明人間グリフィンの人となりを知ろうとする。 この説明は上手いと思ったよ。 だって、観客だっていかにして人間が透明化するかなんて 科学的な根拠や説明は必要ないわけだし、 なによりも前作を観ているだろうからそんなことはどうでもいいわけでして、 単純に透明人間の大暴れが見たいわけなんだから。 が、この映画が致命的なのは見えない殺人鬼の恐怖があまり感じられないし、 肝心のサスペンスの盛り上げ方が全然なっちょらんのだ。 じゃあ代わりに人間が透明化する特殊効果を期待するのだが、 それも殆ど出てこない。 クライマックスでは雨の中、2人の透明人間が殴り合いをするんだけど、 観客にも見えない者同士の殴り合いなんて何がオモロいんだ? クリスチャン・スレイターは本編中、殆ど顔を見せない。 声だけで一発でヤツとは分かるが、なんでこんな映画に出たんだろね。 エレベーターの中で親しげに女性と話をしているが、 女性は恐怖に慄くわけでもなく普通に話してる。 そのオチがすぐに分かるんだけど、あそこはなぜか微笑ましかった。 しかし、透明人間に連れ去られる人間の図というものは、 ハタから見ると結構間抜けに見えるもんなんだよなぁ。 カーペンターが撮った「透明人間」では、 透明人間に銃で脅される姿はギャグにしか見えないということ証明してくれたんだよな。 ピーター・ファシネリは、トム・クルーズによ〜似とるわ。


グリッター きらめきの向こうに

オトーサン、 「すごい高い高音が出せるらしいな」 普通のひとは、2オクターブなのに、 マライア・キャリーは、5オクターブとか。 この映画、彼女の半自伝映画です。 原題:Glitter (2001) 監督:Vondie Curtis-Hall 原作:Cheryl L. West 脚本:Kate Lanier Genre:Music / Romance 上映時間:104分 あらすじ: ビリーは、クラブ歌手の母親リリアンが、 貧困のなか病気になり、母と別れる。 美しい娘に成長したビリーは、クラブ・ダンサーに。 ティモシーが彼女をバック・コーラスにスカウトする。 だが、ビリーの本物の才能を見抜いたのは、人気DJのダイスだった。 ダイスの売り込み作戦もあって、抜群の歌唱力で頂点へ。 出演者: Mariah Carey ... Billie Frank(ビリー) Max Beesley ... Julian Dice(ダイス) Valarie Pettiford ... Lillian Frank(リリアン) Terrence Howard ... Timothy Walker(ティモシー) Da Brat ... Louise(ルイーズ) Tia Texada ... Roxanne(ロクサーヌ) オトーサン、 「ファニーフェイスで、損してるな」 悲しいときも、笑っているように見えます。 MARIAH CAREY  マライア・キャリー 誕生日 1970/3/27 出身 米ニューヨーク州ロングアイランド アフリカ系米国ベネズエラ人の父親とアイルランド系の母の間に生まれる。 3才の時に母が離婚し、ニューヨーク・シティ・オペラの歌手だった ボーカル・コーチの母のもとで育つ。 ハイ・スクール時代に独学で歌を勉強し、デモ・テープ作りに励む。 ハイ・スクール卒業後、ブレンダ・K・スターのバックコーラスを務めたことがきっかけで 当時のCBSレコードの社長トミー・モトーラにスカウトされ、契約した。 90年、デビュー曲「ヴィジョン・オブ・ラヴ」が全米4週連続第一位、 ファースト・アルバム「マライア」も1200万枚のヒットとなり、 一躍女性歌手としてトップに昇りつめた。 99年「RAINBOW」までの9枚のアルバムとシングルは合計1億5000万枚を記録。 2000年には女性として初めてアメリカン・ミュージック・アワード特別功労賞に選ばれた。 映画は99年「プロポーズ」でクリス・オドネルの元恋人役でデビュー。 2001年「グリッター・きらめきの向こうに」のビリー・フランク役で初の主演を務めた。 私生活では93年に結婚したトミー・モトローラと97年に離婚。 2008年、歌手で俳優のニック・キャノンと4月30日にカリブ海のバハマで結婚式をあげた。 活躍度 ▲→ 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1999年「プロポーズ」「ワイズ・ガールズ」 2001年「グリッター きらめきの向こうに」◇ 2004年「ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜」 VALARIE PETTIFORD  バレリー・ペティフォード 誕生日 1960/7/8 出身 米ニューヨーク州クイーンズ 幼少より演技やダンスの勉強をし、ブロードウェイの舞台で活躍。 活躍度 ▲→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆★★★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1978年「ウイズ」 1984年「コットン・クラブ」 2001年「グリッター・きらめきの向こうに」 その他の出演者: Ann Magnuson ... Kelly Dorian Harewood ... Guy Richardson Grant Nickalls ... Jack Bridges Eric Benet ... Rafael Padma Lakshmi ... Sylk Don Ackerman ... Peter Ed Sahely ... Francois Carmen Wong ... Rose James Allodi ... Video Director User Rating: 2.0/10 ( 13,412 votes) Bottom 100: #56 User Rating: 6.4/10 ( 96 votes) オトーサン、 「ワースト・スクリーン・カップル賞って愉快だね」 ラジー賞受賞 ・ワースト主演女優賞 マライア・キャリー 同ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト監督賞 ヴォンディ・カーティス=ホール ・ワースト助演男優賞 マックス・ビースレイ ・ワースト脚本賞 ・ワースト・スクリーン・カップル賞 マライア・キャリーと彼女の胸の谷間に対して この25年のワースト・ミュージカル作品賞ノミネート User Reviews claudemercureさん Toronto, Canada 2002年2月28日 悪い。良くなりそうになるが、また悪くなる。 「グリッター きらめきの向こうに」を借りた。 というのも、「くだらなさもここまで来ると、良くなる」 そんな映画だと書いてあったからだ。 だが、がっかりした。 こいつは、「百万回の姫/エネルギッシュ・ポルノ」ではない。 この映画を悪くしているのは、 精彩を欠き、心のない定石ばかりだからだ。 マライア・キャリーの歌と同じ。 目を見張るほど悪くはないが、実に退屈だ。 主役のマライア・キャリーは、実に間がぬけている。 「百万回の姫/エネルギッシュ・ポルノ」での エリザベス・ハーレーのほど、とんでもなく悪い演技ではない。 この映画で、私の「くだらなさもここまで来ると、良くなる」という基準を クリアーしたのは、マライア・キャリーのボーイフレンド役だった。 この男は、地球上で最も白人らしい奴だ。 「オーライ」とか、「あばら家で食うものもなかっただろう」 「ケツを振って歩いたり、 ちょっとばかり高音が出せるからといって、いい気になるな」 というようなヒップな物言いをするのだ。 こうした「うんざりするがなかなかの珠玉の言葉」がもっとあったなら、 この映画をもっと好きになれただろう! オトーサン、 「おお、このひと、IMDB見ているんだ」 wanさん 2002年7月21日 これもまた自己愛だが 監督のヴォンディ=カーティス・ホールは役者出身で、 監督作品には『グリッドロック』(1996)がある。 原題の"Glitter"は「輝き」とか「きらめき」という意味だが、 映画中には、プロモーション・ビデオを撮影しているときの 紙吹雪(紙じゃないが)のことを"glitter"と呼ぶ場面がある。 本作は2002年度のゴールデン・ラズベリー賞に6部門ノミネートされ、 ワースト主演女優賞を受賞したいわくつきの作品で、 IMDBでは現時点で2.2点という凄い点数が付いている。 しかしそれは、主演のマライア・キャリーに対するやっかみであろう。 松田聖子バッシングと同じこと。 そう考えてみれば本作は、『プルメリアの伝説 天国のキッス』(1983)や 『カリブ・愛のシンフォニー』(1985)などと比べればちゃんとした映画だ。 マライア・キャリーは「演技ができない」というわけではなく、 ポップ歌手だということを考えれば、良い方だと言ってもいい。 この人の場合は、露出の多い服装や首を傾げる媚びが 観客に対するサービスになるという自己認識が、 世間の感覚とずれているということに過ぎない。 ストーリーはフィクションだが、 いちおう彼女の「自伝的要素」が入っているということになっていることは、 ポジティブには働かなかったようだ。 いま松田聖子が、「田舎から出てきて頑張ったアイドルが世間から誤解され、 男にだまされ捨てられて、やがては強くなって世界で成功して アメリカ映画(『アルマゲドン』、『わたしが美しくなった100の秘密』)に 出演するほど出世しました」というストーリーの映画に主演したら大変なことになるだろうが、 まあそういうことである。 そういう映画を見てみたいと思う私は、本作もそれほど気にはならなかった。 そんな映画の中で、マライア・キャリーのロマンスの相手役となる マックス・ビースリーが悪くなかった。 というか、映画の中ではもちろん浮いているのだけれども、 少なくとも、今後のシリアスな映画の中では シリアスな演技ができるということをちゃんと証明したと言える。 まあ笑っちゃうんだけどね。


超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!

オトーサン、 「なんじゃ、これ?」 地球侵略を企てるカエル型宇宙人が大騒動を繰り広げる 人気ギャグアニメの劇場版の第4弾だそうです。 まったくその存在すら知りませんでした。 原題:超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!(2009) 監督:山口晋 原作:吉崎観音 脚本:山口宏 Genre: Anime/Commedy/family/Adventure 上映時間:99分 あらすじ: 謎の巨大物体“竜のしっぽ”が世界中に突如出現し、 宇宙の彼方ケロン星から地球侵略にやってきたケロロ軍曹は その正体を探るため、ニューヨーク、パリ、シドニー、 さらに、タンザニア、奥東京市へと向かう。 声の出演: 渡辺久美子 ... ケロロ軍曹 水樹奈々 ... シオン オトーサン、 「シオンがいいね」 透明な身体で、かよわく見えるのに芯が強く、 そして、地球の平和を守ろうという健気さ! 地球竜たちの戦いも見応えがありました。 その他の出演者: 小桜エツ子 ... タママ二等兵 中田譲治 ... ギロロ伍長 子安武人 ... クルル曹長 草尾毅 ... ドロロ兵長 川上とも子 ... 日向冬樹 斎藤千和 ... 日向夏美 石田彰 ...  サブロー 能登麻美子 ... アンゴル=モア 広橋涼 ... 東谷小雪 ピエール ... 郷里大輔 テララ ... 大谷育江 密漁者コンビ ... はらさわ晃綺、増岡太郎 TVレポーター ... 加藤夏希 観光客 ... 河村唯、朝日奈央 User Rating 8.4/10 ( 85 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いねぇ」 User Comments: 猫耳しろちゃん 2010年2月5日 アニメケロロはちびっこ向けということを忘れずに。 ケロロ独特のユーモア感、小ネタ好きの方なら普通に観れると思います。 (大人でも) 今回の売りがドラゴンということで、 小学生の男子がターゲットということなんでしょうが、 お子ちゃま感もものすごい... そろそろ大人ひとりで観に行くのは痛いか... オトーサン、 「なんで、モン・サン・ミシェルなんでしょうね」 はこまる さん 2009年3月13日 モン・サン・ミシェル データにはありませんが、上映時間は99分。 劇場版としては第4弾ですが、今回が初の長編作品になります。 また、病気療養中の川上とも子さんが 今回に限り現場に復帰、再び冬樹を演じられています。 日本製アニメーションとしては傑作の域に達していた シリーズ第3弾『ケロロVSケロロ 天空大決戦』(未見の方は必見)。 今回の新作は、前3部作から新たに出発。 可愛い新キャラは登場するものの、バトルをメインにした作りにはなっておらず、 舞台はペコポン規模ですが、割と落ち着いた物語の装いを見せています。 正直、小隊のボケとツッコミも少なく、 ギロロがあまり活躍しないのも不満ですが、 あえて変なメッセージ性を排除した構成はよしとしましょう。 また、相変わらずガンダムネタには笑えるものが多いですが、 個人的にはギャンのとこのギャグが一番面白かったです。 同時上映は『ケロ0 出発だよ!全員ん集合!!』。 アクションの方はこちらでちゃんと押さえてあるのでご心配なきよう。 祝!10周年。 ハッピー・アニバーサリー・ケロロ小隊。であります。?


悪魔の呼ぶ海へ

オトーサン、 「話題の女流監督作、みてみよう」 「ハート・ロッカー」で「アバター」のキャメロン監督を 破った元妻ビグロー監督の昔の作品を探し出しました。 原題:The Weight of Water (2000) 監督:Kathryn Bigelow 原作:Anita Shreve 脚本:Alice Arlen/ Christopher Kyle Genre:Mystery / Thriller 上映時間:116分 あらすじ: 雑誌カメラマンのジーンは、詩人である夫のジーン、 トーマスの弟リッチ、その恋人のアダラインとヨットに乗って、 古い昔の殺人事件の取材に、スマッティノーズ島を訪れる。 1873年、カレンとアネットが斧で惨殺され、 マレンがただひとり生き残ったという事件だ。 その後、ワグナーが逮捕され、絞首刑となる。 しかし、犯人は本当にワグナーだったのか?  真相を探っていくにつれ、 ジーンは、この事件にシンクロするかのように、 人間関係の暗い海底へと引きづりこまれていく... 出演者: Catherine McCormack ... Jean Janes(ジーン) Sean Penn ... Thomas Janes(トーマス) Josh Lucas ... Rich Janes(リッチ) Elizabeth Hurley ... Adaline Gunne(アダライン) Katrin Cartlidge ... Karen Christenson(カレン) Sarah Polley ... Maren Hontvedt(マレン) Vinessa Shaw ... Anethe Christenson(アネット) Ciaran Hinds ... Louis Wagner(ワグナー) オトーサン、 「ショーン・ペンが、主役じゃないんだ」 ジーン役のカトリーヌマコーミックかと思ったのですが、 それも、違いました。 主役は、古い昔の殺人事件の当事者マレンを演じたサラ・ポーリーでした。 SARAH POLLEY  サラ・ポーリー 誕生日 1979/1/8 出身 カナダ テレビでは「アボンリーへの道」のヒロイン、セーラ役や「丘の家のジェーン」など。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1985年「クリスマスに届いた愛」デビュー 1987年「ビッグタウン」 1988年「ぞうのババール」(声)「バロン」 1990年「丘の上のジェーン」(TM)「アヴォンリーへの道」(TM) 1994年「エキゾチカ」 1997年「スウィート・ヒアアフター」 1998年「go」◇「イグジステンズ」◆ 1999年「写真家の女たち」◇ 2000年「悪魔の呼ぶ海へ」 「めぐり逢う大地」 2002年「死ぬまでにしたい10のこと」◇ 2003年「Re:プレイ」◆「LUCK ラック」 2004年「ドーン・オブ・ザ・デッド」◇ 2005年「アメリカ、家族のいる風景」「あなたになら言える秘密のこと」◇ その他の出演者: Richard Donat ... Mr. Plaisted Ulrich Thomsen ... John Hontvedt Anders W. Berthelsen ... Evan Christenson Joseph Rutten ... Judge John Walf ... Defense Attorney Adam Curry ... Emil Ingerbretson John Maclaren ... Dr. Parsons User Rating:6.0/10 ( 4,782 votes)IMDb User Rating:6.6/10 ( 53 votes)Yahoo! オトーサン、 「難解だったな」 いまと昔が交錯し、しかも昔の昔も交錯するのですから。 User Reviews lite-1さん NYC 2002年8月23日 サラ・ポーリーが素晴らしい。 映画が、障害を乗り越え、 信頼性を増し、観客の主人公たちへの同情心を喚起する... 私のなかには、執拗な批判者がいる。 そいつは嬉々として批判を続けるのだ。 彼を沈黙させるのは容易ではないが、今回は沈黙させることができた。 サラ・ポーリーがこの映画をつくっている。 彼女の演技はすばらしい。 だが、最初、彼女のノルウェー語のアクセントに大喜びした。 映画が進むにつれて、そのアクセントの中毒になり、 演技と合体していった。 この映画の中心は、エリザベス・ハーレイでも、ショーン・ペンでもなく、 彼女だったのだ。 だが、全員がいい。 今と昔のストーリーが、最後に、見事に合体する。 サラ・ポーリーをIMDbで参照するまで、 彼女がこんなに売れっ子だとは知らなかった。 同じく、脚本家も監督も... オトーサン、 「ビグロー監督、力量あるんだよね」 wadさん 2002年8月23日 美しい佳作 キャスリン・ビグロー監督作品。 『ストレンジ・デイズ』(1995)以来ということになる。 アニタ・シュレーヴの小説(未読)の映画化。 19世紀末にアメリカ東海岸の島で起こった殺人事件と、 その取材にやってきた現代の写真家の話を交互に描く。 原作は読んでいないが、 フェミニスト的な視点からの「女性もの」であると思われる。 本作は映画祭では上映されたものの、評判が悪く、 本国でも広くは劇場公開されなかったようだ。 日本でもビデオ/DVDでのリリースとなった。 しかし、この映画はかなり質が高い。 ニューイングランド入植者ものとしては『クルーシブル』よりも良く、 「女性エピックもの」としては たとえば『ピアノ・レッスン』(1993)よりも良いと断言する。 本作はおそらくキャスリン・ビグローにとっては 失敗したチャレンジということになるのだろうけれども、 私はこの人がますます好きになった。 (特に前作の『ストレンジ・デイズ』があまり良くなかっただけに) 現代篇では、写真家のキャサリン・マコーマックとその夫の詩人ショーン・ペン、 そしてショーン・ペンの弟のジョッシュ・ルーカス (以前はジョシュア・ルーカスという名前を使っていたようだ)と そのガールフレンドであるエリザベス・ハーレイが登場し、 この4人の間の関係が徐々に明らかになっていく。 一方過去篇では、 ノルウェイから移民してきた満たされない若妻のサラ・ポーリーを中心に、 姉のカトリン・カートリッジ、 兄の妻(要するに義理の姉)のヴィネッサ・ショーの3人の女性の間の関係が描かれる。 この2つの物語は並行して進展するが、 必ずしも論理的に強く結びつけられているというわけではなく、 物語の進行のスピードにも一貫性はない。 また、何らかの明確なオチがあるというわけでもない。 この点が多くの観客に散漫だという印象を与えたのかもしれないと思う。 しかし私は、たとえば『メメント』とか、 唐突に引き合いに出させてもらうけれども『ユージュアル・サスペクツ』のような、 失敗した謎解き映画よりも、こういうタイプの映画の方がはるかに好ましく感じられる。 物語が内発的に進行しているという感覚があるのだ。 本作では、謎として設定されている殺人事件の真相は、 映画そのもののテーマからして最初から分かり切っているわけだけれども、 その不可避的なエンディングに どのような過程を経て到達するのかという点で十分なサスペンスがあった。 本作の一番の収穫は、サラ・ポーリーである (『スウィート・ヒアアフター』、『イグジステンズ』)。 19世紀末の移民世帯の抑圧された女性というステレオタイプを、 ひるむことなく、卑屈になることなく演じきっている。 キャスリン・ビグローのこのバランスの取り方は 『ブルースチール』(1990)と同じ根を持っているのかもしれない。 映画自体が成功していたならば、アカデミー賞ものだっただろう。 現代編の方の主人公であるキャサリン・マコーマックも微妙な役をうまく演じており、 エリザベス・ハーレイも軽薄な美人という役柄をちゃんとこなしている(上半身ヌードあり)。 ちなみに、公開時にキャサリン・マコーマックは1972年生まれの28歳、 エリザベス・ハーレイは1965年生まれの35歳。うーむ。 過去篇でサラ・ポーリーを取り巻くカトリン・カートリッジとヴィネッサ・ショーも素晴らしい。 男優の話が出てこないのは、これがやはり「女性映画」だからである。 本作において、男性は、女性同士の心理的関係の変化をもたらすものとしてしか使われていない。 これは、そこそこ長いセリフや心理描写があるショーン・ペンにしても同じ。


MAXX!!! 鳥人死闘篇

オトーサン、 「邦題が悪い」 若いひとにおもねるあまり、イメージをこわしています。 原題のほうが、いいじゃありませんか。 「風の息子たち」(Les fils du vent)か、 「千の風に乗って」にすべきでした。 原題:Les fils du vent (2004) 監督:Julien Seri 脚本:Philippe Lyon /Bruno Guiblet/Charles Perriere/Julien Seri Genre:Action / Adventure 上映時間:94分 あらすじ: Yamikasiメンバーは、鳥人だ。 ロンドンでトレーニングを積んだ後、 レオの提案でバンコクにジムを開くことにする。 トレーニングの最中、突如、ストリート・ギャングらに襲われる。 日本のヤクザに雇われていたキエンとその妹ツたちに、 ウォン率いるチャイニーズ・マフィアに雇われたと誤解したのだ。 こうして、Yamikasiは、抗争の渦に巻き込まれていく... 出演者; Laurent Piemontesi ... Leo(レオ) Charles Perriere ... Logan(ローガン) Williams Belle ... Williams(ウィリアムス) Chau Belle Dinh ... Kien(キエン) Elodie Yung ... Tsu(ツ) Burt Kwouk ... Wong(ウォン) オトーサン、 「演技する前に、跳べ!」 若いひとが元気ハツラツというのは、いいことです。 時代閉塞を打開するのは、若者の元気です。 そう、それに尽きます。 その他の出演者: Malik Diouf ... Kenjee Yann Hnautra ... Yann Guylain N'Guba-Boyeke ... Yaguy Santi Sudaros ... Kitano Ian Kay ... Terry Charles Jarman ... Johnny Gary Stoner ... Ned Jason Hunjan ... Un sportif anglais Tony Christian ... Un sportif anglais User Rating:4.3/10 ( 936 votes)IMDb User Rating:3.1/10 ( 69 votes)Yahoo! オトーサン、 「変だな、Yahoo!が低いなんて」 User Reviews british_bpmさん United Kingdom 2004年6月24日 セ・マニフィーク セリ監督は、手に汗にぎるローラーコースター映画に成功した。 なんと爽やかなのだろう。 CGIの類に頼らない純粋なアクション映画を見られるなんて、 全員が、息を呑むような体育会系の勇気ある連中だ。 筋書きを紹介すれば、一見不自然な筋書きだらけだ。 Yamikasiというのは、 フランスのビルの間を飛ぶ若い連中で、何かと問題を起こす。 だが、この映画、そういう目だけで見てはいけない。 漫画的なパターンの繰返しで、角膜を刺激する。 そう、風のイメージなのだ。 セリ監督は、アジアの現代コミックや映画文化にどっぷり浸っている。 マーシャル・アーツにも詳しい。 精神的覚醒のシーンや人種対立、そして実にエクゾティックな美人女性が (エロディ・ユング!) 目を楽しませてくれる。 竹で足場を組んだビルのてっぺんや 気味悪い鉄骨むきだしの暗い倉庫での猛烈な戦いが続く。 大団円は、実に馬鹿げたスケールだが、息をのむ。 何といっても、CGでないのがいい。 こいつは、DVDリプレイ・ボタンに向いている。 心躍るスタントがこれまでより多く活躍している。 ジャンプし、回転し、キックしている。 この映画についての批評を読んだが、 みんな間違った見方をしている ジャッキー・チェン映画と思えばいいのだ。 ここにセリ監督が成功するゆえんがある。 ヨーロッパの若い世代に、こういうスタイルもあると思わせた。 若い世代は、しばし現実を忘れられるだろう。 ハイオクのようなサーカスに見られる若者たちの英雄的で勇敢な行動に 酔うことができるだろう。 好きでないひとに言いたい。 結局、あなたは、この映画に向いていない人なんだ。 ブラボー!セリ、ブラボー! オトーサン、 「このひとは、評価しないようだな」 hoshi595さん 2010年3月16日 "YAMAKASI"が生かされていない! スーパーアスリート集団”Yamikasi”とは? 語源はコンゴのリンガラ語で”超人”という意味。 文字通り超人的な身体能力でビルの壁をよじ登ったり、 ビルからビルへ飛び移ったり出来る集団を指すが、 元々は、遊ぶ道具がないので階段や壁を使って遊ぶ事を思いつき、 それからスピードやジャンプ力を高めていった結果、現在の形になったらしい。 凡人から見れば、正に”鳥人”のごとく感じるだろう。 物語は、タイで道場を開く事になった仲間を手伝う為有志が集まるのだが、 そこは縄張り争いでヤクザと中国マフィアが対立する所で、トラブルに巻き込まれる。 ”Yamikasi”のパフォーマンスが見せ場の映画だが、 恋あり、家族との葛藤や、兄妹愛などを織り込み重みのあるドラマに見せようとして、 どれも中途半端になっている。 彼らの得意技は”移動術”であり、武術ではないのに 格闘技と組み合わせて戦わせる事自体が無理なのかもしれない。 ましてや集団での争いや、相手が銃を使う場合に犠牲なしで済ませる事は容易ではない。 その中で、紅一点のエロディ・ユングの存在感が光った。 フランスのTV界で活躍していたが、K−1等の格闘技に興味があり、 本作品でキエンの妹ツ役を得た経緯がある。 ”Yamikasi”自体は巨匠リュック・ベッソンが見出し 「TAXI2」の忍者役で起用したのが始まりで功績大と言える。 しかし、観客の目が慣れてしまえば、 前回以上のパフォーマンスを求めるのは自然で、 それだけが売りの映画では長続きしない。 むしろ、普通の映画の中で控えめに起用した方が、 かえってインパクトがあるように思えてならない。 唐突な恋愛、無意味な戦い、根拠なき友情など、底の浅さが目立ち、 ”Yamikasi”の良さも生かされない駄作になったのは、残念である。


沈黙の奪還

オトーサン、 「♪線路は続くよ、いつまでも」 こんな歌を思い出してしまいます。 セガールの沈黙シリーズ、いつまで続くのでしょうか? 原題:Shadow Man (2006) 監督:Michael Keusch 脚本:Steven Collins/Steven Seagal/Joe Halpin Genre:Action / War Rated R for violence, language, some nudity and brief drug use. Country:USA/ UK / Romania Language:English 上映時間:95分 あらすじ: ジャックは、今は大企業の経営者。 亡き妻の故郷であるブカレスト国際空港に着く。 1日前に着いていた義父ジョージと娘アマンダが出迎える。 偶然、CIA捜査官時代の同僚ハリーとも再会する。 だが、わずかの隙に、空港前にいたタクシー運転手に 娘が誘拐され、乗るはずだったリムジンが爆発する。 出演者: Steven Seagal ... Jack Foster(ジャック) Skye Bennett ... Amanda Foster(アマンダ) Michael Elwyn ... George(ジョージ) Vincent Riotta ... Harry(ハリー) Eva Pope ... Anya(運転手・アーニャ) Imelda Staunton ... Ambassador Cochran(大使) オトーサン、 「セガールも、円熟してきたな」 相棒になる運転手・アーニャ役の女優さん、 エヴァ・ポープ、なかなかの演技派でした。 残念ながら映画出演は、本作のみ。 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 17才の時、日本に渡り、合気道初段の有段者となる。 一旦帰国し、74年に再来日し、大阪の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、道場を構える。 合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇      「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇「弾突 DANTOTSU」◇ 2008年「雷神-RAIJIN-」◇ その他の出演者: Garrick Hagon ... Waters Alex Ferns ... Schmitt Michael Fitzpatrick ... Chambers Elias Ferkin ... Velos Levan Uchaneishvili ... Jensen Zoltan Butuc ... Seaka Emanuel Parvu ... Urick Vince Leigh ... Roger Werner Daehn ... Cyrell User Rating:4.0/10 ( 1,737 votes)IMDb User Rating:4.2/10 ( 112 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いはずだ」 User Reviews TheGOLDENWALRUSさん United States 2006年6月12日 スティーブン・セガール、演じる努力なし まず言っておきたい。 セガールはファイト・シーンが売りで、演技派ではない。 「DENGEKI 電撃」(2001) は、面白いスリラーだった。 セガールは、真面目に演技をしていた。 「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」(2005) は、 いい筋書きで悪い映画ではなかった。 この映画は、何もない。 言えることは、セガールが映画を投げ続けていることだ。 こいつは、急こしらえだ。 セガールが演じるジャックは、娘が誘拐されたというのに、 ただ見守るだけで、何の感情も示さない。 全編そうなのだ。 セガールは、いつもタフガイを演じてきた。 最高だった。 監督と編集も、この混乱を助長するだけで、 筋書きの穴は、急拡大していく。 例えば、セガールは、突如、他人を信用してしまう。 親友になるのだ。 セガールのフアンなら、悩むところだ。 こいつを「DENGEKI 電撃」(2001) と比べてはいけないが、 前3作よりは、マシだ。 (「沈黙の追撃」(2005)、「沈黙の脱獄」(2005)、 そして「撃鉄2 -クリティカル・リミット-」(2005)) これらは、ひどいもんだ。 正直、私は、セガール映画に失望しながら見続けてきた。 この映画は、監督、編集、演技、筋書きが2点で、 スタントが6点といったところだ。 オトーサン、 「ツッコミどころ満載...それが楽しい?」 mikijefe24さん 2009年2月16日 セガール沈黙キャンペーンその十二 退屈極まりないシリーズ、「沈黙」シリーズ第十二弾!! キャッチコピー このオヤジ負け知らず 素晴らしいキャッチコピーだ。 このキャッチコピーが映画を物語っています。 感想はまたもや超駄作でした。 100円レンタルで借りました。 その100円ですら、高いと思ってしまう内容でした... ストーリーに期待してなかったので、アクションを期待していましたが、 流石セガール!! 見事に裏切られました。 ヘリをセガールが拳銃(あの距離で届くと思えない)で撃ち落としますが、 爆発シーンがCG丸見えです。 そしてセガールの新技が出ました。 その技とは、セガール気功破です。 敵は相変わらず弱いのに、どんどん強くなっていくセガール... いいかげん空気読め、セガール!!!


ステルス

オトーサン、 「ステルスって、あのエイみたいな航空機か?」 レーダーにとらえられないように、尾翼もないやつ。 金と同じくらい高価で、少数しか生産されていないので、 1機ごとに、愛称がついているとか。 この映画の無人ステルス機も同じ。 原題:Stealth (2005) 監督:Rob Cohen 脚本:W.D. Richter Genre:Action /Adventure /SF /Thriller Rated PG-13 for intense action, some violence, brief strong language and innuendo. Country:USA Language:English /Korean /Russian /Spanish 上映時間:121分 あらすじ: 近未来のアメリカ。 海軍では極秘にテロ対策プロジェクトが進められ、 ベン、カーラ、ヘンリーの3人のパイロットが選抜された。 彼らは最新のステルス戦闘機に乗って厳しい演習に取り組み、 やがて空母へ乗艦することに。 すると、3人には突然新しい仲間が加わることが告げられる。 その4人目のパイロットとして姿を現わしたのは、 エディと呼ばれる最新鋭の人工知能を搭載した無人ステルス機だった。 戸惑う3人を尻目に驚異的な能力を見せつける。 だが、エディは突如暴走し始める... 出演者: Josh Lucas ... Lt. Ben Gannon(ベン) Jessica Biel ... Lt. Kara Wade(カーラ) Jamie Foxx ... Lt. Henry Purcell(ヘンリー) Sam Shepard ... Capt. George Cummings(カミングス大佐) Richard Roxburgh ... Dr. Keith Orbit(オービット博士) オトーサン、 「アカデミー賞俳優をさしおいて...」 「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した ジェイミーフォックスが、途中で消えてしまうとは... でも、若手2人、ジョシュ・ルーカスとジェシカ・ビール、 ルックスもよく、なかなか頑張っていました。 将来有望かも。 JOSH LUCUS  ジョシュ・ルーカス 誕生日 1971/6/20 出身 米アーカンソー州 93年「生きてこそ」で映画デビュー。 2002年「メラニーは行く!」でリース・ウィザースプーンの相手役を演じた。 出演作 1993年「生きてこそ」 1999年「ダンサー」 2000年「アメリカン・サイコ」「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」      「悪魔の呼ぶ海へ」 2001年「ビューティフル・マインド」◆「セッション9」◆      「ワイルド・ストレンジャー」「ディープ・エンド」 2002年「メラニーは行く!」◇ 2003年「ハルク」◆「ワンダーランド」 2004年「ウォルター少年と夏の休日」◆「ラストマップ/真実を探して」      「アンダートウ/決死の逃亡」◇ 2005年「ステルス」◇ 2006年「ポセイドン」◇「グローリー・ロード」 JESSICA BIEL  ジェシカ・ビール 誕生日 1982/3/3 出身 米ミネソタ州エリー コロラド州で育つ。9歳から子役として活躍。 「アニー」「サウンド・オブ・ミュージック」「美女と野獣」などの舞台に立つ。 インターナショナル・モデル&タレント協会主催の1994年大会で注目され、 それを機会にカリフォルニアに引っ越し、モデルやCMタレントして活躍。 96年からのテレビ・シリーズ「7TH HEAVEN」の同じ14歳を演じた 長女メアリー・カムデン役でレギュラー。 97年「木漏れ日の中で」で映画デビュー。 2001年にGEAR MAGAZINEで17歳のセミヌードを披露したのを機に、 「7TH HEAVEN」を降板。 活躍度 ○↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「木漏れ日の中で」 1998年「サンタに化けたヒッチハイカーは、なぜ家をめざすのか?」 2001年「サマーリーグ」 2002年「ルールズ・オブ・アトラクション」◆ 2003年「テキサス・チェーンソー」◇ 2004年「ブレイド3」◇「セルラー」◆ 2005年「ステルス」◇「エリザベスタウン」◆ 2006年「幻影師アイゼンハイム」◇ 2007年「NEXT ネクスト」◇ その他の出演者: Joe Morton ... Capt. Dick Marshfield Ian Bliss ... Lt. Aaron Shaftsbury Ebon Moss-Bachrach ... Tim Michael Denkha ... Naval Controller Rocky Helton ... Master at Arms Clayton Adams ... USS Abraham Lincoln Sailor Maurice Morgan ... USS Abraham Lincoln Sailor Woody Naismith ... USS Abraham Lincoln Sailor Charles Ndibe ... USS Abraham Lincoln Sailor Nicholas Hammond ... Executive Officer User Rating:4.8/10 ( 20,724 votes)IMDb User Rating:5.9/10 ( 1,256 votes)Yahoo! オトーサン、 「思ったよりも低いな」 User Reviews ccthemovieman-1さん Lockport, NY 2007年4月13日 アクション投与が必要なひとに いいアクション投与が必要なら、 こいつが向いている。 見終わると、癒されているだろう。 私は、ステルス爆撃機に魅了されているので、 この映画のアクションを大いに楽しんだ。 最後の15分の馬鹿げたアクションを除けば、あとは実によかった。 ジョシュ・ルーカスが、10-15人を瞬時にやっつけ、 ジェシカ・ビールも、同じようにやっつけるシーンもあったが、 少なくとも、このファイナル・シーンほど馬鹿らしくなかった。 ジョシュ・ルーカスは、倉庫のなかで「キルビル Vol. 1」風に振舞ったし、 ジェシカ・ビールは、北朝鮮の荒野で頑張っていた。 今度見るときは、こうしたシーンはビデオを止めて見てみよう。 ステルス爆撃機のパイロットが、 最先端のコンピュータ制御の無人ステルス爆撃機が暴走しはじめたので、 これを止めようとするというお話しだ。 そこが見ていて面白かった。 明らかに有名なSF映画「2001年宇宙への旅」に出てくる コンユーター"ハル"に、非常に似ている。 コンピュータが人の唇の動きを読み、 感情をもつというのも、単なる偶然ではないだろう。 大きな違いは、この最新版のハルが感情をもっていることだ。 そう、本当に不自然だ。 だが、2時間、脳を空っぽにして、 ワイルドな移動シーンを楽しめるようなひとなら、 この映画を楽しめるだろう。 基本的には、ファンライドだ。 オトーサン、 「同感!アバターより上かも」 CGは、ここまで進歩したのかと思いました。 湧平さん 2006年12月9日 超ハイスピード映画!!この映画の見所は前半... ハイスピード映像は必見!!CGをフルに使った迫力はスゴイです!! 爆発などもリアルで迫力ある映像を数回ではなく沢山観せてくれる映画でした!! ただ残念なことに映画の後半は何処かストーリーから外れている感じがして 映画の前半を台無しにしてしまっています。 後半からつまらなくなっているというより、 この映画のテーマを忘れてしまっているという感じですね。 そこが残念でした。 CG映像が生み出したハイスピードで迫力ある映像は 本物なので観る価値はあります。 ハイスピード映画によくあるカメラの大ブレなどもなく良かったです。 この映画のストーリーテーマをしっかり後半も観せてほしかったです。


深紅

オトーサン、 「たったひとりのためでもいいから、  このドラマを見てほしいと、  このドラマで心を揺さぶられてほしいと祈れ」 この映画の原作者で脚本も書いた野沢尚さんの言葉です。 「やはり、こういうひとは自殺するのだな」 原題:深紅(2005)    The deep red 監督:月野木隆 原作・脚本:野沢尚 Genre: Suspence/Mystery 上映時間:117分 あらすじ: 楽しい修学旅行中。 それが深夜に暗転する。 奏子は、家族が事故に遭ったと知らされ、 急遽、担任とタクシーで東京へ向かい、 父母、弟妹の遺体を対面することに。 この心的障害の治癒を終えた奏子は、 8年後、加害者の娘・未歩に近づいていく... 出演者: 内山理名 ... 秋葉奏子 水川あさみ ... 都築未歩 小日向文世 ... 秋葉由紀彦 緒形直人 ... 都築則夫 堀北真希 ... 秋葉奏子(小学生) オトーサン、 「若い女優さん2人がいい!」 最近、下手な女優さんばかり見てきたので、 これも、同じかと思っていましたが、 内山理名と水川あさみ、驚くほど役にあっていました。 その他の出演者 内田朝陽 ... 中垣明良 塚本高史 ... 渡辺拓巳 平田満 ... 椎名皓一 南野陽子 ... 井原実子 田中好子 ... 斎藤佳代 島田楊子 ... 田中医師 User Rating; 7.8/10 ( 226 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできているね」 周到に伏線を張って、最後に盛りあげる。 野沢尚さん、日常生活の下に潜む地雷原を描く名手です。 User Reviws shin-hkさん 2006年5月11日 上手くまとまってました。 個人的に内山理名が苦手なのですけど... 映画的には良く出来てるんですよねぇ。 カテゴリーはサスペンスなので、 手にに汗握るとか、ハラハラドキドキとか、 そういうのは勿論ありませんけど、 脚本、ストーリーの進めかた、描写の仕方は上手かったですね。 原作者:野沢尚(破線のマリス、リミット)が脚本をそのまま手がけただけに、 意図が分かりやすく、乱雑になっていない、丁寧に作った感のある映画でした。 小学生時代のヒロインに日本ホラークイーン堀北真希ってのもポイント、 ちょい無理あり? オトーサン、 「おお、このひとも同じ番組を見たんだ」 takashirockさん 2010年3月22日 重いというか、やりきれないというか... これ野沢尚さんの小説なのか...どうりで。 当時は重くて暗い映画とかドラマって多かったよね。 地上波で観ましたが、内容は深いのにダブル主役の演技がちょっと。 設定上、若い女優さんを使わざるを得ないし、あまり求めるのも酷なのは分かるけど。 野沢さんの関わっている作品って、影が多くて観てて悲しいのが多い。 内容は深かったけど、もう一度観たいとは思わなかった映画です。


トレマーズ3

オトーサン、 「Tremorsとは、振動、ゆれ」 索引をチェックしてみたら、みていました。 スコアも高く、評判も上々。 驚くほど楽しめるよき古風な怪物映画!でした。 原題:Tremors 3: Back to Perfection (2001) (V) 監督:Brent Maddock 原作:S.S. Wilson/Brent Maddock/Nancy Roberts 脚本:John Whelpley Genre:Action / Comedy / Horror / SF Rated PG for sci-fi violence and language. 上映時間:104分 あらすじ: ネバタ州の砂漠の町。 地中に潜む人食い怪物が帰ってきた。 怪物に立ち向かえるのは、命知らずのバートだけ。 地元の若いカップル、ジャックとジョディの協力を得て、 人食い怪物との戦いがはじまる... 出演者: Michael Gross ... Burt Gummer(バート) Tony Genaro ... Miguel(ミゲル) Shawn Christian ... Desert Jack Sawyer(ジャック) Susan Chuang ... Jodi Chang(ジョディ) オトーサン、 「バート役のおっさん、いいキャラだね」 脳天気なほど、人食い怪物を怖がらないのです。 MICHAEL GROSS  マイケル・グロス 誕生日 1947/6/21 出身 米イリノイ州シカゴ 高校時代はギャングの一員だった。 イエール大学で演劇を専攻し、M.F.A. NYに出て、俳優になる。 TVシリーズ「ファミリー・タイズ」(1982)に出演。 「トレマーズ」のバート役で一躍有名になった。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1983年「北極への挑戦」(TM) 1987年「FBI/男たちの闘争」 1988年「ビッグ・ビジネス」 1989年「トレマーズ」 1990年「タイランド/名誉の生還」 1991年「ルーカス・ハースの14歳のメモリー」      「クール・アズ・アイス」「FBI/男たちの闘争3」 1993年「マック★テン/MAC★10」(TM)「極寒の1000マイル」(TM) 1994年「アバランチ/雪崩」(TM) 1995年「ダークサイド/危険な目覚め」「トレマーズ2」(TM) 1996年「ブロス・リターンズ/奴らはふたたび帰ってくる」      「ハイジャック285」 1997年「エド・マクベインの87分署−暑く長い夜−」(TM) 1998年「乱気流/グランド・コントロール」 2004年「トレマーズ3」(V) 2004年「コンバッション」 その他の出演者: Charlotte Stewart ... Nancy Sterngood Ariana Richards ... Mindy Sterngood Barry Livingston ... Dr. Andrew Merliss John Pappas ... Agent Charlie Rusk Robert Jayne ... Melvin Plug Billy Rieck ... Buford, Jack's Assistant Kelly Connell ... Tourist Guy Matthew Seth Wilson ... Tourist Kid Jason Hopkins ... Tourist Kid Lorna Scott ... Tourist Lady Mary Gross ... Tourist Mom User Rating:5.3/10 ( 4,212 votes) IMDb User Rating:4.8/10 ( 77 votes) Yahoo! オトーサン、 「第3作となると、やはり低いな」 User Reviews mhfcaさん Fresno, CA 2002年4月14日 続編を作りたいひとのお手本... 映画館で、第1作を見たことはない。 だが、USA Network とSF Channelで見た。 続編の「トレマーズ2」も、みた。 モンスターやサスペンス映画フアンには、やや物足りないが、 「トレマーズ3」は、すべてが盛り込まれている。 第1作からの登場人物たちが、多く出てくるし、 勿論、バートも出る... だが、他の続編とはちがって、古臭くないのだ。 売られている本から、ラストの壁に並ぶ酒瓶のシーンまで、 第1作、第2作と共通している。 映画のトーンは、まったく第1作そのまま... こんなことは滅多にないことだ。 脚本家、前作を脚色するひと、監督やプロデューサー、 そうしたひとたちに、どうやって正しい仕事をするかの手本にしてほしい。 誰かがこんなことを言っていた... この映画を映画館で上映しなかったのは、大チョンボだ。 原作者のS.S. Wilsonに頼みたい。 第4作や第5作もつくるべし。 そうすれば、きっと、いいシリーズになるだろう。 オトーサン、 「このひと、投稿名が、どうもな」 内容は、かなり共感できたのですが... 農協多発テロさん 2007念11月30日 いつもありがとう トレマーズシリーズは かならず前半ダレるというのが常識だが, 3は若干違う。 2のクリーチャーが大量発生し それをバートが機関掃射するというイントロから始まるため、 前半も楽しい! そもそも前作のラスボスを大量発生させて、 「今回はもっとすごいっすよ」とするのは定石だ。 ガメラ3のギャオス大発生や、エイリアン2なんかもそうだよね。 じつはトレマーズ2もグラボイズ大発生やってるけど 今回ほどたのしくはないんだな。 静かに1匹だけだしたイントロのせいかも知れんが。 まあ3の場合は大量発生に加えてバートのおっさんが出てきて 「また出たよ。こりないねえ」と苦笑させられるのでさらに楽しいのだろう。 ほかにも故チャン氏の写真が一瞬うつるなどファンサービスが充実しとる。 たぶん3から本格的にシリーズ路線がはじまったんだろうな。 アスブラスターもなかなかかっこいい。(バカだけど) 5は3,4ときてファンサービスを徹底したので、 新しい展開を望んどるよ。 きっとスタンピードの皆さんならやってくれるよね。


上流社会

オトーサン、 「そうだ、これ借りようっと」 クロマグロ→モナコ→グレース・ケリー。 いまの若いひとは、ケリーを知らないかな? でも、ケリー・バッグなら知っているでしょう。 虎は死して皮を残し、美女は死して鞄を残すなーんて。 原題:High Society (1956) 監督:Charles Walters 台本:Philip Barry 脚本:John Patrick Genre:Comedy / Musical / Romance 上映時間:107分 ロード・アイランド。 富豪令嬢トレイシーは、ジョージとの結婚式を控えていた。 一方、前夫で富豪のデクスターは、彼女に未練を抱えながら、 ジャズ演奏に訪れるルイ・アームストロングを迎える。 三流新聞の記者、マイクとリズも呼ばれてやってくる。 やがて、トレイシーの結婚祝賀パーティが開かれる... 出演者: Grace Kelly ... Tracy Samantha Lord (トレイシー) Bing Crosby ... C.K. Dexter-Haven (デクスター) Frank Sinatra ... Mike Connor (マイク) Celeste Holm ... Liz Imbrie (リズ) John Lund ... George Kittredge (ジョージ) オトーサン、 「やっぱり、美人だな」 こんなことを言うと彼女のフアンに叱られそうですが、 拝見するところ、貧乳のようでした。 GRACE KELLY  グレース・ケリー 誕生日 1928/11/12-1982/9/14 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 18歳の時に女優を志し、舞台出演中のところを 20世紀フォックスがスカウト。 51年に映画デビュー。 高貴な美しさが魅力で、ヒッチ・コックの映画に多く出演。 54年「喝采」でアカデミー主演女優賞を獲得。 56年にモナコのレーニエ大公と結婚し、引退。 82年に自動車事故で亡くなった。 出演作 1951年「14時間」 1952年「真昼の決闘」 1953年「モガンボ」 1954年「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」      「喝采」アカデミー主演女優賞      「緑の火エメラルド」「トコリの橋」 1955年「泥棒成金」 1956年「白鳥」「世紀の女王」「上流社会」 その他の出演者: Louis Armstrong and His Band ... Themselves Louis Calhern ... Uncle Willie Sidney Blackmer ... Seth Lord Margalo Gillmore ... Mrs. Seth Lord Lydia Reed ... Caroline Lord Gordon Richards ... Dexter-Haven's butler Richard Garrick ... Lords' Butler User Rating:6.8/10 ( 4,329 votes)IMDb User Rating:6.6/10 ( 52 votes)Yahoo! オトーサン、 「7点台でも、いいはず」 アカデミー賞ノミネート ・原案賞 ・ミュージカル映画音楽賞 ・歌曲賞 User Reviews hakapesさん Budapest, Hungary 2006年7月10日 ジャズが好き、ケリーが好き 私は、ほんとうにジャズが好きで、ケリーが大好きだ。 この映画は、その2つを結びつけてくれたロマンティックな映画だ。 なんて素晴らしいのだろう。 フランク・シナトラで幕明けし、 彼の歌を聞くことができ、演技も十分見られるなんて... ストーリーは、大したことがない。 だから、どうだっているうんだ? 目を開き、耳を傾け、楽しみに身を任せた。 ストーリーが欲しいのなら、「フィラデルフィア物語」を見るべし。 (ケーリー・グラントとキャスリーン・ヘップバーン主演。  ミュージカル映画ではない) 残念なのは、これがケリーの最後の映画で、モナコに消えてしまったことだ。 ジャズ愛好者として、おすすめしたいのは、 あまり知られていない映画だが、 「ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜」(2004) (ボビー・ダーリンの生涯を映画化したミュージカル・ドラマ)と 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」(1989) (ミシェル・ファイファー好演)だ。 オトーサン、 「確かに、真実の愛(True Love)はいい歌ですね」 レーニエ大公は、ケリーにとって守護天使だったのでしょうか? 永遠の真実の愛(love forever true)があったのでしょうか? ♪Suntanned, windblown Honeymooners at last alone Feeling far above par Oh, how lucky we are While I give to you would you give to me true love, true love So on and on it will always be true love, true love For you and I have a guardian angel on high with nothing to do but to give to you and to give to me love forever true For you and I have a guardian angel on high with nothing to do but to give you and to give to me love forever true love forever true Ikedaさん 2005年6月25日 トゥルー・ラブ この原題「High Socciety」は、 ニューオルリンズ・ジャズのスタンダード・ナンバーで、 この映画では、ルイ・アームストロングが出ているので付けたものだと思います。 ただ、ここでサッチモはカリプソ風に演奏していますので、 この曲は「ハイササェティ・カリプソ」として知られるようになりました。 それもあって、サッチモが出だしと締めくくりをやっていますが、 トラミー・ヤング、エド・ホール、アーベル・ショウ、ビリー・カイルなどが 紹介されるのは良いですが、演奏が殆ど「さわり」で終わってしまうのが不満でした。 フランク・シナトラは、このころビング・クロスビーの対抗馬として騒がれ、 むしろクロスビーより人気があったかも知れませが、私はクロスビーの方が好きです。 特に「True Love」は良い歌だと思います。 ストーリーは「フィラデルフィア物語」を使っていますが、 単にミュージカルにしただけなので、映画としてはあまり面白くありません。 演出の差が大きいと思いますが、俳優の格も違います。 グレイス・ケリーのファンに叱られるでしょうが、 私はキャスリーン・ヘップバーンに比べれば落ちると思います。 クロスビーも少し持て余し気味ですし、 シナトラも中途半端な役で、不満だったではないでしょうか。 ただ偶然ですが、シナトラの相棒役のセレステ・ホルムが 前作のルース・ハッセイと同様に良い所を見せています。


ザ・ディフェンダー

オトーサン、 「紛らわしい題名だな」 前回見たのは、「ディフェンダー」で、 今回のは、「ザ」がついただけ。 邦題をつける方、少しは考えてください。 原題:The Hard Corps (2006) 監督:Sheldon Lettich 脚本:Sheldon Lettich/George Saunders Genre:Action / Thriller MPAA:Rated R for violence and language. 上映時間:110分 あらすじ: フィリップは、アフガンとイラクで戦ってきた。 ある日、実業家ウェインの護衛の仕事が飛び込んでくる。 元ボクシング世界ヘビー級チャンピオンだ。 本人からでなく姉タマラからの依頼なので、乗り気でなかった。 だが、着任早々、ギャングに襲撃され、同僚が犠牲になってしまう。 そこで護衛のリーダーとして、精鋭チームを作り上げ、 ギャング一味と熾烈な攻防を繰り広げていく... 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Phillippe Sauvage(フィリップ) Razaaq Adoti ... Wayne Barclay(ウェイン) Vivica A. Fox ... Tamara Barclay(タマラ) Viv Leacock ... Terrell Singletery(テレル) Ron Bottitta ... Detective Teague(刑事) オトーサン、 「控えめなバン・ダム!」 悪役に活躍させておいて、要所は締めるやり方は、 賛否両論かもしれません。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 2008年「その男ヴァン・ダム」 その他の出演者: Peter Bryant ... Kendall Mullins Adrian Holmes ... Cujo Mark Griffin ... Casey Bledsoe Ron Selmour ... Simcoe Aaron Au ... Kim Dexter Bell ... High Dog Julian Christopher ... Clarence Bowden Nneka Croal ... Jessie Otero Sharon Amos ... Lydia Doron Bell ... Leonard User Rating:5.2/10 ( 2,520 votes)IMDb User Rating:5.4/10 ( 43 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いな」 User Reviews farooqnkさん Pakistan 2006年11月5日 バン・ダム + レティック監督 = 素晴らしいブーム このバン・ダム映画、ビデオスルーのなかでは、一番いい。 バン・ダムは、新鮮で、似合っている。 一番大事なことは、テンポのよさだ。 退屈させない。 このバン・ダム映画は、どのシーンも楽しめる。 とくに、友人たちと見ていると。 爆発やカーチェースはさほど多くない。 普通のアクション映画並みだ。 犬のシーンが怖かった。 犬たちが新鮮な肉に飢えているのだ。 ラストシーンも怖かった。 レティック監督が見事に演出していた。 好きなシーンだ。 バン・ダムと同僚が警護チームをコーチするのも、 実にユニークなアイディアだ。 この映画、みんな見るべし。 特に、バン・ダム嫌いのひとたちは、 見た後では、黙ってしまうだろう。 オトーサン、 「このひとも、バン・ダムのフアンだな」 mikijefe24さん 2009年4月12日 この男、守護神!! ヴァンダムがボクシング選手のボディガードになり、 陰謀と戦う普通のストーリーで、 格闘シーンや銃撃戦もそこそこ迫力があり、楽しめる。 相棒が最初の襲撃で撃たれて、 ヴァンダムに任せたと言って絶命するのは定番。 また、ボクシング選手との男の友情や ボクシング選手の姉と恋に落ちるなどと人間関係も定番。 でも、ヴァンダムがかっこいいし、ボクサーもそこそこかっこいい。 (最初は嫌な奴だったけど) ヴァンダムとボクサーの殴り合いシーンはリアルで気に入っているシーンです。 最近のヴァンダム作品の中では良い部類に入る出来だと思います。


ディフェンダー

オトーサン、 「このあらすじ、間違っている!」 主人公はイラクで活動していた元特殊部隊員。 いまは、ミセス・ロバータのボディーガードです。 ミセス・ロバータは、National Security Agencyのボス。 このNSAを国防省としていましたが、国家安全保障局の間違いです。 秘密任務のため、「Never Say Anything(何も喋るな)」 「No Such Agency(そんな部署はない)」と言われているとか。 原題:The Defender (2004) 監督:Dolph Lundgren 脚本:Douglas W. Miller Rated R for violence and language. Country:USA / UK / Germany / Romania Language:English 上映時間:90分 あらすじ: 米国家安全保障局長官・ロバータは、 ルーマニアで開催されるテロ対策国際会議に向かう。 だが、それは隠れ蓑で、実際にはブカレスト郊外のホテルで、 テロリストのリーダー、ジャマールと交渉しようとしていた。 極秘任務のため、随行者は、ボディーガードのランス隊長以下の6名のみ。 しかも、彼らには、任務の目的も告げられていなかった。 だが、ホテル到着早々、彼らは謎の集団の襲撃を受ける。 出演者: Dolph Lundgren ... Lance Rockford(ランス) Caroline Lee-Johnson ... Roberta Jones(ロバータ) Jerry Springer ... President of the United States(大統領) Geoffrey Burton ... Jamal(ジャマール) オトーサン、 「どこかで見たな」 そうそう思い出しました。 「ロッキー4」で、ロッキーの前に立ちふさがる巨漢でした。 鋼鉄の肉体、鉄のような意思がみなぎっています。 DOLPH LUNGREN  ドルフ・ラングレン 誕生日 1959/11/3 出身 スウェーデン・ストックホルム 77年奨学金を得て、ワシントン州立大学に留学。 翌年、ストックホルムの王室工科大学に転入し、学位を取って卒業。 82年、再び学位を取って、シドニー大学で学び、 翌年、フルブライト奨学生に選ばれ、マサチューセッツ工科大学に入学した。 一方で77年には空手の黒帯を取り、 79年にはキックボクシングのスウェーデン代表選手として、 世界選手権大会に出場し、準優勝し、翌年のヨーロッパ選手権も制覇。 マサチューセッツ工科大学中退後はニューヨークに引っ越し、モデルで活躍。 84年、演劇教師ウォーレン・ロバートソンの説得で演技の勉強を始め、 「ランボー2」のオーディションでスタローンに目にとまり、 「ロッキー4」のドラゴ役を獲得。一躍、人気となった。 その後は数々のアクション映画で主役を張るが、 独自路線を貫き、メジャーな作品への出演は少ない。 語学は英語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語が出来る。 出演作 1985年「007美しき獲物たち」「ロッキー4/炎の友情」 1987年「マスターズ/超空の覇者」 1988年「レッドスコルビオン」 1989年「パニッシャー」 1990年「ダーク・エンジェル」 1991年「デス・ロック/戦略ガス兵器を追え!」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」「リトルトーキョー殺人課」 1993年「バニシング・レッド」 1994年「メン・オブ・ウォー」「ソルジャー・ゴールド」「シューター」 1995年「J.M.」 1996年「スナイパー/狙撃」 1997年「ヘル・ベント」「ザ・チーパー」「ピースキーパー」 1998年「フロッグ・フォー・スネーク」「ヘブンズ・ゲート」 1999年「スウィーパーズ」「ストーム・キャッチャー」      「ジル・リップス 殺戮者」 2000年「エージェント・レッド」「ラストパトロール」 2001年「エリミネイト・ソルジャー」 2003年「ドルフ・ラングレン in ディテンション」 2004年「ブラック・スコルピオン」「ディフェンダー」 2005年「レッド・リベンジャー」 その他の出演者; Thomas Lockyer ... Stevenson Shakara Ledard ... Kaye Gerald Kyd ... Morgan Ian Porter ... Newell Howard Antony ... Parker Geoffrey Burton ... Jamal Iddo Goldberg ... Scripts James Chalke ... Lee Leigh Zimmerman ... Reporter Steven Elder ... Tech 1 Radu Florescu ... Aide Ovidiu Niculescu ... Officer User Rating:5.0/10 ( 791 votes)IMDb User Rating:6.3/10 ( 30 votes)Yahoo! オトーサン、 「6点台後半でもいいのでは?」 User Reviews davideo-2さん United Kingdom 2006年6月24日 ドルフ・ラングレンの初監督作、高得点とマイナス点。 (略 あらすじ紹介) そう、ドルフ・ラングレンは、自から監督することに決めた。 この仕事も、好きなように見える。 彼は、その後「レッド・リベンジャー」 (原題:"The Russian Specialist" 2005)を監督している。 (今夜、見にいく予定だ) アクション映画フアンの友人は、この映画は、 「ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー」より良いと判定した。 この2作には、ストーリーがよく似ている。 「ディフェンダー」のほうが、よりエキサイティングだ。 問題は、ドルフ・ラングレンの映画だから、 当然のことながら、予算もない。 「ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー」のような派手さもない。 これが、やや問題だ。 一見すると、ストーリーは、さほど面白そうではない。、 だが、よく見ると、なかなかのものだと分かってくる。 あの9/11から5年経過した。 CIAが、全力をあげてビン・ラディンを捜索しているものの、 いまだに逮捕できない。 この映画は、興味あるストーリーをつくっている。 危険な外国のテロリストたちと米国が取引きしようというのだから。 連中は、投獄されたり、殺されると、殉教者になるのだ。 ドルフ・ラングレンは、その取引を示唆しているようにみえる。 アクションは、ヒューマンドラマ風に提示されるが、 実社会そのもの、本物のようだ。 音楽の良さも寄与している。 問題は、アクションそのものが、やや新鮮さを欠くことだ。 登場人物たちも、かなり類型的だ。 だから、さほど注目を浴びなかったし、忘れられそうな映画だ。 何はともあれ、 ドルフ・ラングレンの監督デビューは、上々だった。 オトーサン、 「頑張れ、ドルフ!か」 hiraさん 2005年10月25日 佳作 ドルフ・ラングレンの初監督作品です。 一時は引退も囁かれていましたが監督業に乗り出すくらいだから、 まだ映画に対する情熱は残っているのでしょう。 でも、スペシャルサンクスでシドニー・J・フューリーの名前があったので、 かなりの部分で手伝ってもらったのではと推測するのは意地悪でしょうか。 作品の方はややストーリーが分かり辛いところがあるものの、 銃撃戦や爆破が全編にわたって展開され飽きさせない内容になってます。 しかし、格闘シーンになるとカット割りがメチャクチャで 迫力が半減しているのが残念です。 ドルフが目指したのは恐らくカーペンターの『要塞警察』でしょう。 この作品のファンは世界中にいますからね。 かなりイイ線いっていたと思います。 これからも頑張れ、ドルフ!


モンキーボーン

オトーサン、 「この映画、なんで借りたのかなぁ?」 そうそう思い出しました。 「コララインとボタンの魔女」が予想以上に面白かったので、 TSUTAYA DISCUSで借りたのです。 原題:Monkeybone (2001) 監督:Henry Selick 原作:Kaja Blackley 脚本:Sam Hamm Genre:Animation / Comedy / Fantasy / Romance Rated PG-13 for crude humor and some nudity. 上映時間:93分 あらすじ: ステュ・マイリーは、アニメータ-。 新作の完成披露パーティにウンザリし、恋人ジュリーと抜け出す。 だが、自動車事故で、昏睡状態に。 目覚めると、目の前には、モンキーボーン。 自らが描いたモンキーボーン・ワールドに迷い込んでいた。 出演者: Brendan Fraser ... Stu Miley(ステュ) Bridget Fonda ... Dr. Julie McElroy(ジュリー) John Turturro(voice) ... Monkeybone (モンキーボーン) Chris Kattan ... Organ Donor Stu(ゾンビのステュ) Whoopi Goldberg ... Death(デス) Rose McGowan ... Miss Kitty(キティ) オトーサン、 「パワフルで芸達者だ!」 ブレンダン・フレイザー、「ハムナプトラ」のイメージが 強烈でしたが、予想以上に芸域が広かったです。 クリス・カッタン、ローズ・マッゴーワン、それに、 女性閻魔さん役のウーピー・ゴールドバーグが脇を固めています。 BRENDAN FRASER  ブレンダン・フレイザー 誕生日 1968/12/3 出身 米インディアナポリス 父の仕事の関係で世界各国で暮らす。 12歳で、ロンドンの舞台に出演する。 トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、 シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで演技の美術学士号を取得。 映画デビューは、91年「恋のドッグファイト」。 「ジャングル・ジョージ」「いつかあなたに逢う夢」で人気を得て、 99年からの「ハムナプトラ」シリーズで、大スターに。 出演作 1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」 1992年「原始のマン」「青春の輝き」      「風と共に去る20ドル!?」 1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」 1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」      「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲ 1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」 1996年「くちづけはタンゴの後で」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「ジャングル・ジョージ」 1998年「いつかあなたに逢う夢」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「ゴッドandモンスター」      「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇      「ダドリーの大冒険」◇ 2000年「悪いことしましョ!」◇ 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」 2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」◇「愛の落日」◇ 2005年「クラッシュ」◆ 2008年「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」◇      「センター・オブ・ジ・アース−3D−」 その他の出演者: Giancarlo Esposito ... Hypnos Dave Foley ... Herb Megan Mullally ... Kimmy Miley Bob Odenkirk ... Head Surgeon Pat Kilbane ... Burger God Representative Lisa Zane ... Medusa Sandra Thigpen ... Alice Wayne Wilderson ... Hutch Amy Higgins ... Clarissa User Rating:4.5/10 ( 7,886 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 74 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアが高いね」 User Reviews La Gremlinさん Boston, MA 2001年7月28日 変てこな映画だね? そう、悲しいことに、イエスだ。 この映画に大いに期待していた。 間違えないでほしい、この映画は好きだ。 どうせやるなら、もっとやってほしかった。 恐ろしく奇妙なイメージに満ちた ハチャメチャなトリップ体験を期待していたのだが、 見たのは、仲間内のパーティのようなもの。 「ネバーエンディング・ストーリー」での端役が出ているようなもの。 考えてみると、映画にしてはひどいアイディアだ。 そう思ったせいで、気持ちが離れてしまった。 既に「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や 不法に評価が低い「ジャイアント・ピーチ」を見たが、 「モンキーボーン」を見逃しても、どうということはないだろう。 この2作をまだ見ていなかったら、 そう、できるだけ早くチェックすべし。 オトーサン、 「ASHさんは、好意的だな」 ASHさん 2003年11月24日 ダウンタウンへ繰り出そう! 「NBC」のヘンリー・セリック監督の持つダークな世界観はダウンタウン (ダークタウンにあらず)でいかんなく発揮されているのね。 映画はこのままダーク・ファンタジーで進んでいくのかと思ったら、 スチュー(B・フレイザー)が昏睡から醒めてからが爆笑の連続! モンキーボーンに乗り移られたスチューはまるで別人。 この主人公をB・フレイザーが絶妙の演技力で巧みに見せている。 B・フォンダの母性溢れる女性像もイイ。 セリック監督、ちゃんと人間も描ける人じゃない。 本当のスチューが死体を借りて生き返るシーンはもう言及するまでもないでしょう。 しかし、たったアレだけの登場ながら、 この映画の笑いの部分をすべて持ってってしまったクリス・カッタンのゾンビ演技、最高!  内臓ぶちまけ走り回るアスリートの姿に、爆笑必至、なのだ。 猫メイクで登場するローズ・マッゴーワン、イイね!


地獄の英雄

オトーサン、 「楽しみだな」 映画史に輝くビリー・ワイルダー監督の映画です。 しかも、名優カーク・ダグラス主演。 面白くないはずは、ありません。 原題:Ace in the Hole (1951) 監督:Billy Wilder 原作:Victor Desny 脚本:Billy Wilder/ Lesser Samuels/ Walter Newman Genre:Drama / Film-Noir 上映時間:112分 あらすじ: テイタムは、NYの新聞社の敏腕記者だったが、 いまは落ちぶれて、田舎の新聞社で、編集長ブートの下で働いている。 だが、特ダネをつかんで表舞台へ復帰する機会を狙っていた。 ある日、レオという男が洞穴で宝探しに、生き埋めになる。 テイタムは、レオの妻ロレインから、話しを聞き、 保安官と共謀してレオの救出を故意に遅らせ、 ビッグ・ニュースに仕立てていく。 現場には、マスコミや見物人が押しかけてお祭り騒ぎになる。 レオに愛想を尽かしていたロレインは、 この騒動でしこたま儲け、テイタムと火遊びをはじめる。 タタムには、NYの新聞社から復帰の依頼がくる。 すべてが順調に進むかに見えたが... 出演者: Kirk Douglas ... Chuck Tatum(テイタム) Jan Sterling ... Lorraine Minosa(ロレイン) Porter Hall ... Jacob Q. Boot(ブート) Richard Benedict ... Leo Minosa(レオ) Ray Teal ... Sheriff Gus Kretzer(保安官) オトーサン、 「やっぱりうまいなぁ」 歌舞伎でいえば、千両役者。 観客を意識している演技ですが、イヤ味がないのです。 KIRK DOUGLAS  カーク・ダグラス 誕生日 1916/12/9 出身 米ニューヨーク セントローレンス大学卒業後、米演劇アカデミーで学び、46年映画界入り。 長男はマイケル・ダグラス。 活躍度 △↓ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1946年「呪いの血」 1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」 1948年「三人の妻への手紙」 1949年「チャンピオン」 1950年「情熱の狂想曲」 1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」「地獄の英雄」「探偵物語」 1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」「悪人と美女」      「三つの恋の物語」 1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」 1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」 1956年「炎の人ゴッホ」 1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」 1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「スパルタカス」 1961年「非情の街」「ガン・ファイター」「逢うときはいつも他人」 1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」 1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」 1964年「5月の7日間」 1965年「危険な道」「テレマークの要塞」 1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」 1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」 1968年「暗殺」「ボディガード」 1969年「アレンジメント」 1970年「大脱獄」 1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」 1972年「ザ・ビッグマン」 1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「悪魔が最後にやってくる!」 1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」 1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」 1980年「ファイナル・カウントダウン」 1982年「遙かなるスノー・リバー」 1983年「愛に向かって走れ」 1987年「タフガイ」 1991年「オスカー」 1994年「遺産相続は命がけ!?」 2003年「グロムバーグ家の人々」 その他の出演者 Frank Cady ... Mr. Federber Robert Arthur ... Herbie Cook Lewis Martin ... McCardle John Berkes ... Papa Minosa Frances Dominguez ... Mama Minosa Gene Evans ... Deputy Sheriff Frank Jaquet ... Sam Smollett Harry Harvey ... Dr. Hilton Bob Bumpas ... Radio Announcer Geraldine Hall ... Nellie Federber User Rating:8.2/10 ( 7,113 votes)IMDb User Rating:9.0/10 ( 4 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコア!名画の証し」 アカデミー賞ノモネート ・脚本賞 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・音楽賞 ヒューゴ・フリードホーファー ・国際賞 ビリー・ワイルダー User Reviews dbtuson-1さん boston 2004年3月27日 心に残る輝かしい映画 私がみた多くの50年代初期映画のなかで、 いまもそうだが、その多くは、すぐ忘れさられる。 だが、記憶に残るいつくかの映画がある。 「白昼の決闘」や「風とともに去りぬ」のように、 若者の心に深く刻まれたのだ。 奇妙なことに、この映画は、私が見たすべての映画のなかで、 もっとも記憶に残っている。 心にしみ、悲しみを残す。 この暗い映画のように、生き生きと覚えている数少ない映画では、 イメージがいまだに私を苦しめている。 ひとは問うかもしれない。 「なぜ、こんな薄暗い映画が50年以上も心に残るのか。 数多の映画が消えてしまっているのに」 それは、筋書きの超現実的な非人間性のためか。 倫理を喪失したいやな新聞記者のせいか。 生き埋めにされた犠牲者の搾取のせいか。 マスコミに大騒ぎさせるべく救出をわざと遅らせたせいか。 洞窟の周辺には、サーカスまであらわれ、 生き埋めになり、死を待つ犠牲者は、見世物になり、 カンペキな商業利用の対象になっているせいか。 おそらく実際の事件が下敷きになっているのだろうが、 この映画に描かれた非人間性が事実であることを受け入れるならば、 これは見るのも辛い映画だ。 このコメントを読んだひとは、ぜひVHSかDVDで見てほしい。 この先しばらく、私の記憶のなかでは鮮明に生き続けるだろう。 ぜひ見てほしい。 オトーサン、 「分かる!」 serendipity01youさん 2009年4月29日 ジャーナリズムもヒューマニズムもきれい事 今の日本人はかつて以上に《ヒステリック》だ。 散々テレビの報道番組できれい事を言うニュースキャスター。 それを見て憤りを感じる視聴者達。 どちらも人間のごく一部分だけを美化し、 そこに焦点を当てる事で人間の醜さを消し去り、 美名の下でそれこそ一件落着、といった毎日に終始する。 本当ならその裏に隠された真実だの、事実だのを ちゃんと見つめてこそのジャーナリズムであり、 ちゃんと人間の良し悪しを見つめてのヒューマニズムであるはずなのに、 とかく彼らは、いや我々民衆は一方的に報じられたニュースを 短絡的な美名の元に置き、 基準に合わない事をした人間や企業を叩き断罪し、謝罪を求める。 確かに悪い事をしたのかもしれない。 でもそれは我々の中にもある事ではないのか? いや、社会に生きればそのテの話は日常《誰でも》している事じゃないのか? それをまるで熱に浮かされたかの様に、まさにヒステリックに騒ぐあたりに 私はむしろ今の日本の閉塞感の根源がある様に思えてならない。 そしてそれはもはや《お祭り騒ぎ》という滑稽な姿にしか見えない。 ビリー・ワイルダーは実は《怒れる》作家だ。 後期の喜劇ばかりに目が行きがちなファンにとっては、 初期から中期にかけての皮肉たっぷりのダークな作品群の価値を見出せないかもしれないが こちらこそが彼の本質。 で、中でもこの「地獄の英雄」はストレートに そのジャーナリズムとヒューマニズムの本質に斬り込んだ事で 映画史から抹殺された『呪われた映画』。 ここまで露骨にその美名を断罪すれば、そりゃいい顔されないぜ、 ってくらいに過激な物語だが(笑)、 それでもこれこそが彼の最高傑作といってもいいくらい、私の大好きな映画である。 原題はまさに「大きなお祭り(カーニバル)」、 人の生き死にをお祭りの如く《楽しむ》報道と 民衆の醜さを描いたまさにストレートな社会派映画だ。 都会から地方に流れ着いた新聞記者(カーク・ダグラス)。 彼は偶然から砂漠にある洞窟に宝探しをして動けなくなった男を《記事》にする。 本当ならすぐにでも救出出来るものを、 民衆はセンセーショナルなものにぶら下がるという現実を痛いほど知っているために、 地元の保安官などを利用し、限りなく救出を遅らせてそれこそ《見世物》にする。 彼の思惑通り、そのニュースは人々をその場に集めさせる。 火事に集まるヤジ馬連中の如く、いつ救出されるのか? という劇的な現場を《見たい》がために全国から集まる民衆達。 そしてそれを売り物にそこで商売を始める男の女房など、まさにその場はディズニーランド(笑)。 一方で主人公は情報を操作して、他のジャーナリストをシャットアウト、 まさに独占状態で男とコンタクトを取り、記事を《捏造》する。 だがそんなお祭りにも必ず《終わり》が来る。 その結末の皮肉さとは? 一面的なニュースに我々は飛びつきがちだ。 それが本当に正しいかどうかなどお構いもなしに、自分の頭で考えもせずに。 政治にともなうニュースは特に顕著で、ネットでは保守革新の対立スレがそれこそ、 面白おかしく乱痴気騒ぎの様に過熱気味。 まさにヒステリックなほどに。 だが《冷静に》それを観察してみると、ほとんどが尾ひれの部分が多い事に気づき、 いかに情報が操作されているかを実感する。 そもそもそんな情報に操られ、 自らのヒューマニズムさえ操作されている事に民衆は気づきもしない。 なんという怖さだろうか。 それが偉そうに知る権利を標榜するジャーナリズムの本質なら、 一体真のヒューマニズムとは何なのだろう? ビリー・ワイルダーはこの作品でそんなものが《絵空事》である事を病的なまでに描き出す。 カリカチュアされた民衆の姿はまさに現代社会、情報氾濫の世界に生きる 我々の姿である事を彼は50数年も前に描き出した。 そしてまさにそんな《ニズム》がきれい事である事を白日の下にさらけ出す。 この映画のカーク・ダグラスはまさに《最悪な》人間を好演(笑)。 でもこんなジャーナリストはこの日本にもざらにいるはずだ。 でなきゃ、先日のアイドルの事件等起きようもないのだから。 ま、今回はさすがにファンも一般人も同情論一辺倒だが(笑)。


バニシング・レッド

オトーサン、 「Joshua Treeって、何だろう?」 アメリカ南西部の砂漠地帯に生えるユッカの樹のことのようです。 命名は、天に両手を上げて祈るヨシュアの姿に因んだとか。 旧約聖書には、預言者モーセの後継者に神がヨシュアを指名したとあります。 この映画のロケ地である広大なモハーヴェ砂漠の隣には、ジョシュアツリー国立公園があるそうです。 行ってみたくなりましたが、このあたりは、使用済み燃料を埋設する場所に選ばれ, 1兆円もの公費が投じられたそうです。 (オバマ政権になって,白紙撤回) 原題:Joshua Tree (1993) Army of One 監督:Vic Armstrong 脚本:Steven Pressfield Genre:Action / Adventure / Crime / Drama / Mystery / Thriller 上映時間:103分 あらすじ: 高級車窃盗組織に雇われていたサンティは、 逮捕後9カ月、刑務所を移される際に殺されそうになる。 相棒も殺され、警察官殺しの濡れ衣も着せられ、復讐を誓う。 ガソリンスタンドで、警官リタの4WDを奪い、盗難車の格納庫に向かう。 中国人マフィアのジミーら武装軍団が待ち受けていたが、 高級車を次々と破壊し、マシンガンを乱射し、敵を倒すが、 セベランスらの武装警官隊が駆けつけ、包囲されてしまう。 実は、セベランスは、組織の黒幕だったのだ。 出演者: Dolph Lundgren ... Wellman Anthony Santee(サンティ) Kristian Alfonso ... Rita Marek(リタ) George Segal ... Lt. Franklin L. Severence(セベランス警部) Michael Paul Chan ... Jimmy Shoeshine(ジミー) Geoffrey Lewis ... Sheriff Cepeda(保安官セペタ) オトーサン、 「ドルフは、こういうアクション映画に合ってるね」 長身で、筋骨隆々、バイキングの末裔らしさが出ています。 DOLPH LUNGREN  ドルフ・ラングレン 誕生日 1959/11/3 出身 スウェーデン・ストックホルム 77年奨学金を得て、ワシントン州立大学に留学。 翌年、ストックホルムの王室工科大学に転入し、学位を取って卒業。 82年、再び学位を取って、シドニー大学で学び、 翌年、フルブライト奨学生に選ばれ、マサチューセッツ工科大学に入学した。 一方で77年には空手の黒帯を取り、 79年にはキックボクシングのスウェーデン代表選手として、 世界選手権大会に出場し、準優勝し、翌年のヨーロッパ選手権も制覇。 マサチューセッツ工科大学中退後はニューヨークに引っ越し、モデルで活躍。 84年、演劇教師ウォーレン・ロバートソンの説得で演技の勉強を始め、 「ランボー2」のオーディションでスタローンに目にとまり、 「ロッキー4」のドラゴ役を獲得。一躍、人気となった。 その後は数々のアクション映画で主役を張るが、 独自路線を貫き、メジャーな作品への出演は少ない。 語学は英語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語が出来る。 出演作 1985年「007美しき獲物たち」「ロッキー4/炎の友情」 1987年「マスターズ/超空の覇者」 1988年「レッドスコルビオン」 1989年「パニッシャー」 1990年「ダーク・エンジェル」 1991年「デス・ロック/戦略ガス兵器を追え!」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」「リトルトーキョー殺人課」 1993年「バニシング・レッド」 1994年「メン・オブ・ウォー」「ソルジャー・ゴールド」「シューター」 1995年「J.M.」 1996年「スナイパー/狙撃」 1997年「ヘル・ベント」「ザ・チーパー」「ピースキーパー」 1998年「フロッグ・フォー・スネーク」「ヘブンズ・ゲート」 1999年「スウィーパーズ」「ストーム・キャッチャー」      「ジル・リップス 殺戮者」 2000年「エージェント・レッド」「ラストパトロール」 2001年「エリミネイト・ソルジャー」 2003年「ドルフ・ラングレン in ディテンション」 2004年「ブラック・スコルピオン」「ディフェンダー」 2005年「レッド・リベンジャー」 その他の出演者: Beau Starr ... Jack 'Rudy' Rudisill Michelle Phillips ... Esther Severence Matt Battaglia ... Michael Agnos Bert Remsen ... Woody Engstrom Khandi Alexander ... Maralena Turner Marcus Brown ... E.G. Turner Nick Chinlund ... Deputy Tomay Ken Foree ... Eddie Turner Edward Stone ... Detective Jordan Rondi Reed ... Detective Chelsey User Rating:5.1/10 ( 1,781 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 36 votes)Yahoo! オトーサン、 「IMDb、スコアが低いな」 論理的に考えると、警察官殺しの濡れ衣を着せられたドルフは、 なぜ、法廷で争わないのでしょうか? 倫理的に考えると、ドルフのマンシンガンが、 敵を殺した後も撃ち続けるのは、いただけません。 User Reviews rmadespさん LA, USA 2003年9月2日 90年代初期風のかなりいいアクション映画... この映画、このジャンルのフアンには、受け入れられるだろう。 ドルフ・ラングレンのフアンは、見逃せないすごい映画だ。 面白い「逃亡者」映画であり、 出演者も堅実で、監督もいい... 時々首尾一貫しない編集やよくない音楽もあるが、 普通のアクション・シーンを超えるクリエイティブなシーンもあって、 何とかよくなっている。 (テーマ音楽はいい) 見て、楽しんでほしい。 オトーサン、 「同感!」 クリスチャン・アルフォンソ、なかなかのもの。 アクションもできるし、ヌードになれば、見事なもの。 S.ISHIIさn 1993年8月30日 独断感想・エトセト欄 カーチェイス・アクション映画で、面白く最後まで一気に観せてくれる。     ビック・アームストロング監督は「ターミネーター2」や 「トータル・リコール」のアクション指導者じゃったが、この映画で監督デビューした。          物語のストーリーが徐々に判る構成になっとるんじゃが、ちょっとひねり過ぎとり、 まだ監督としての構成力には問題が有りそうじゃが、 こんなアクション映画はアクション・シーンがメインなんで、 そこは手慣れた感じで迫力有るシーンを作り出して有るんで、 全体的には面白く出来上がっとる。                  主演のドルフ・ラングレンの格闘アクションは定評が有るが、 この映画でも迫力有るアクション・シーンをタップリと見せてくれる。                人質役のクリスチャン・アルフォンソは、最初アバズレ女的キャラクターで、 あんまし魅力的な女に見えんかったんが、 後半になると段々綺麗に見え出すとゆ〜不思議な雰囲気を持った女優さんで、 数シーン有る彼女の格闘シーンも腰の入ったアクションを見せてくれ、 カラテ経験が豊富なよ〜で、この映画の役にピッタシじゃね〜。  これは、今後が楽しみなアクション女優が出て来たもんじゃ。          原題の「ヨシュアの木」とは、 主人公が何故か目標とした砂漠の中にある場所の事なんじゃが、 これが何の為にそこに行かんといけんのかがハッキリせん。      ま〜それはともかく、真っ赤なフェラーリF40と 真っ黒なランボルギーニ・カウンタックが 狭い山道をカーチェイスするのは、迫力有るで〜。           また、多くの車が次々とスクラップになって行くのも、 この手の映画の面白さのひとつじゃが、 この映画でもタップリとやってくれとる。              ロールスロイスを銃で穴ボコだらけにしたり、爆破したり、 多くの高級車がスクラップになって行くのは、 見とってちょっともったいないよ〜な気もするが、 やっぱし小気味良いね〜?                        パトカーもお約束通り、次々クラッシュして行くんで、 皆さん、たまにはこ〜ゆ〜映画でも観て、ストレスを発散しましょ〜。     


ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

オトーサン、 「こちらが、第1作なんだ」 アメコミの映画化、紹介する順番が逆になりましたが、期待できます。 両方併わせみると、4倍楽しめるでしょう。 原題:Fantastic Four (2005) 監督:Tim Story 原作:Stan Lee /Jack Kirby 脚本:Mark Frost/Michael France Genre:Action / Adventure / Fantasy / SF Rated PG-13 for sequences of intense action, and some suggestive content. Country:USA / Germany Language:English 上映時間:106分 あらすじ: 天才科学者リードは、宇宙嵐を調査している。 学生時代の友人ビクターに頼みこみ、資金を提供してもらう。 相棒ベン、元恋人の科学者スーと、その弟ジョニーと宇宙へ旅立つ。 予想より早く訪れた宇宙嵐に巻き込まれ、放射線を浴びる。 地球に戻った彼らは、やがて超能力を発揮しはじめる... 出演者: Ioan Gruffudd ... Reed Richards(リード) Jessica Alba ... Sue Storm(スー) Chris Evans ... Johnny Storm(ジョニー) Michael Chiklis ... Ben Grimm(ベン) Julian McMahon ... Victor von Doom(ビクター) オトーサン、 「ラジー賞ノミネートは、気の毒だな」 ジェシカ・アルバ、混血なので、妖しい魅力がありますが、 本作では、十分、その魅力が引き出されていないようです。 主人公の天才科学者リードとの関係がウジウジして、 思わず「はっきりせいよ」と声をかけたくなりました。 この超能力者4人組がファンタスティック・フォー、 すばらしい4人というわけですが、 それぞれの超能力で楽しませてくれました。 JESSICA ALBA  ジェシカ・アルバ 誕生日 1981/4/28 出身 米カリフォルニア州 母はフランス・デンマーク系、父はメキシコ・インディアンのスペイン系。 幼い頃から女優を目指し、12歳でプロに。 アトランティック・シアター・カンパニーで演技を学ぶ。 テレビでは「フリッパー」のマヤ役や「ダーク・エンジェル」のマックス役など。 「僕たちのサマーキャンプ」で映画デビュー。 2007年5月にキャッシュ・ウォーレンと結婚。 2008年6月、女児出産。 出演作 1994年「僕たちのサマーキャンプ/親の居ぬ間に…」 1999年「25年目のキス」◆「アイドル・ハンズ」 2000年「監禁」◇ 2002年「スリーピング・ディクショナリー」◇ 2003年「ダンス・レボリューション」 2005年「シン・シティ」◇「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」◇ 2007年「ファンタスティック4 銀河の危機」◇「噂のアゲメンに恋をした!」 2008年「アイズ」◇ その他の出演者 Hamish Linklater ... Leonard Kerry Washington ... Alicia Masters Laurie Holden ... Debbie McIlvane David Parker ... Ernie Kevin McNulty ... Jimmy O'Hoolihan Maria Menounos ... Sexy Nurse Michael Kopsa ... Ned Cecil Andrew Airlie ... Compound Doctor Pascale Hutton ... Nightclub Girlfriend G. Michael Gray ... Nightclub Boyfriend User Rating:5.7/10 ( 67,919 votes)IMDb User Rating:6.6/10 ( 2,046 votes)Yahoo! オトーサン、 「6点台でいいのでは?」 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 ジェシカ・アルバ User Reviews write_to_ellenさん United States 2005年7月18日 本当に楽しめた この映画、よく出来ていて、面白い。 生真面目に見る映画じゃないのだ。 批判するやつらは、何をみているののだ。 いい映画が悪評されるということは、 大勢がわかっていないときだ。 このケースでは、おそらく、何かを訴えようとしている 最近のコミックブック映画に影響されたのではないか。 みんなは、楽しみかたを知らないのだ。 この映画、俗悪さやからかい半分のユーモアがあって、 壮大でややアホらしいコミックブックならではの臭いがある。 そう、ジェシカ・アルバは、信じられないほどタイトなジャンプスーツを着ている。 そう、ヒューマン・トーチことジョニーは、軽薄さが魅力だが、 実生活で、こんな奴と出会ったら、傲慢とされ、ぶん殴られるだろう。 だが、みんな、こいつは実生活じゃないんだ。 マーベル・コミックの世界なんだから、 タイトなジャンプスーツだろうが、せりふが妙だろうが、 そんなことどうでもいいのだ。 この映画、実に愉快で、こんな連中がいてほしいと思わせる。 メディアも、この連中の振る舞いに寛容であってほしい。 オトーサン、 「鋭い指摘だな」 服部弘一郎さん 2005年10月5日 ジェシカ・アルバの見えざるストリップにはドキドキ! でも映画としてはイマイチなのだ... 実験中に強力な宇宙線を浴びて超能力を身に付けた科学者たちが、 同じ宇宙線を浴びてモンスターになった男と戦うSFアクション・アドベンチャー映画。 原作は『スパイダーマン』や『X-メン』と同じスタン・リー。 監督は『TAXI NY』のティム・ストーリー。 主人公たちが超能力を身に付けるまでがとても素早い展開で、 各キャラクターの人間関係などもテキパキ紹介してしまう段取りの良さに感心する。 しかしこの映画、すべてがそのテキパキした段取りの中で進行してしまい、 いつまでたっても本格的なドラマが生まれないまま終わってしまった印象だ。 全体にとても軽い。軽すぎて物足りない。 結局この映画は、何を観客に見せたかったのだろうか?  そのポイントが、この映画を観ていてもよくわからないのだ。 映画のあちこちに小さな見せ場はある。 しかしそれを観ていても、ちっともハラハラドキドキできない。 すべては段取りなのだ。 本当の大きなクライマックスやスペクタクルの前に、 どんな映画も用意している段取り芝居の気配。 その段取りが付けば、 次には本格的にスゴイ何かが観られるに違いないとこちらが身構えていても、 この映画はそれを見せないままクライマックスを駆け抜けてしまう。 いったいこれは何だろうか。 映画の観客は、火事場見物の野次馬みたいなものだ。 遠くで消防車のサイレンが聞こえる。 火事見物のためにあわてて家を飛び出していく。 火事場の現場らしきものが、どんどん近づいてくる。 火元は近い。煙のにおいもする……。 火事場まで駆け付けるスピードにおいて、 この『ファンタスティック・フォー』という映画は素晴らしい働きをしている。 まっしぐらに火事場に近づき、煙が吹き出し、炎がめらめらと燃える現場まで一直線だ。 ところが、この映画はその現場を同じ速度で通りすぎてしまうのだ。 立ち止まってゆっくり見せてくれない。 すぐにまた、次の現場に向ってすっ飛んでいく。 これはなんだかすごく、欲求不満な気持ちにさせられてしまうのだ。 なぜこうなってしまうのか、僕にはよくわからない。 脚本が問題だったのかもしれないが、それよりも僕は、 この手の映画で製作作業が分業化されてしまった弊害のようにも思う。 役者の芝居とデジタル作業で作られるスペクタクルが、 うまく融合できていないのではないだろうか。 事前に作られた設計図にもとづいて、監督は役者の芝居を撮影し、 特殊効果やCGのスタッフは決められたシーンを作る。 そのふたつの作業が、チグハグなのかもしれない。 これはデジタル技術の使い方を知り尽くしているジョージ・ルーカスが作った、 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』と比べれば一目瞭然だろう。 『スター・ウォーズ』は壮大で華麗な絵作りの部分と、 ダークでグロテスクな絵作りの部分をちゃんとCGで作り分けている。 その点でこの映画はどれも、絵がキレイキレイすぎる。


ファンタスティック4 銀河の危機

オトーサン、 「見るのやめようかな」 第4作では、手垢がつきすぎです。 でも、決心してみはじめたら、結構面白くて... 原題:4: Rise of the Silver Surfer (2007) 監督:Tim Story 原作:John Turman/ Mark Frost キャラクター:Stan Lee/Jack Kirby 脚本:Don Payne/Mark Frost Genre:Action / Adventure / Fantasy / SF Rated PG for sequences of action violence, some mild language and innuendo. Country:USA/ Germany / UK / Canada Language:English 上映時間:92分 あらすじ: 世界で怪現象が続発。 だが、国民はビッグ・カップル、 リードとスーの結婚の話題で盛り上がっていた。 独身最後の夜を楽しむリードに将軍から 怪現象の際、観測された謎の閃光を調査せよとの要請が... 出演者: Ioan Gruffudd ... Mr. Fantastic / Reed Richards(リード) Jessica Alba ... Invisible Woman / Susan Storm(スー) Chris Evans ... Human Torch / Johnny Storm(ジョニー) Michael Chiklis ... The Thing / Ben Grimm(ベン) Doug Jones ... The Silver Surfer(シルバーサーファー) オトーサン、 「主役の2人、リードとスーは、やや影が薄いな」 全身を高熱の火炎で包み、空を飛べるジョニーや ゴツゴツしたオレンジ色の岩のような身体を持つベンのほうが、 目に焼きつきます。 それに、勿論、シルバーサーファーも。 アメコミならではの異形の者が活躍するのは楽しいものです。 IOAN GRUFFUDD  イオン・グラファド 誕生日 1973/10/6 出身 英ウェールズ 14歳でテレビデビュー。 テレビムービーでは「ホーンブロワー 海の勇者」など。 活躍度 △↑ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1997年「オスカー・ワイルド」「タイタニック」 1998年「ホーンブロワー 海の勇者」(TM) 1999年「ウォリアーズ/インポッシブル・ミッション」(TM) 2000年「102」「ベリー・アニー・メアリー」 2001年「ブラックホーク・ダウン」 2002年「ギャザリング」 2003年「キング・アーサー」 2005年「ファンタスティック・フォー」 2007年「ファンタスティック4 銀河の危機」 JESSICA ALBA  ジェシカ・アルバ 誕生日 1981/4/28 出身 米カリフォルニア州 母はフランス・デンマーク系、父はメキシコ・インディアンのスペイン系。 幼い頃から女優を目指し、12歳でプロに。 アトランティック・シアター・カンパニーで演技を学ぶ。 テレビでは「フリッパー」のマヤ役や「ダーク・エンジェル」のマックス役など。 「僕たちのサマーキャンプ」で映画デビュー。 2007年5月にキャッシュ・ウォーレンと結婚。 2008年6月、女児出産。 出演作 1994年「僕たちのサマーキャンプ/親の居ぬ間に…」 1999年「25年目のキス」◆「アイドル・ハンズ」 2000年「監禁」◇ 2002年「スリーピング・ディクショナリー」◇ 2003年「ダンス・レボリューション」 2005年「シン・シティ」◇「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」◇ 2007年「ファンタスティック4 銀河の危機」◇「噂のアゲメンに恋をした!」 2008年「アイズ」◇ その他の出演者: Julian McMahon ... Dr. Doom / Victor Von Doom Kerry Washington ... Alicia Masters Andre Braugher ... General Hager Laurence Fishburne ... The Silver Surfer (voice) Beau Garrett ... Captain Raye Brian Posehn ... Wedding Minister Zach Grenier ... Mr. Sherman / Rafke Dawn Chubai ... Anchorwoman Chris Gailus ... Anchorman Kevin McNulty ... Baxter Building Doorman User Rating:5.8/10 ( 53,950 votes)IMDb User Rating:5.8/10 ( 1,722 votes)Yahoo! オトーサン、 「へぇ、同じスコアなんだ」 User Reviews nsterjoさん Albania 2007年6月15日 良い映画だが、素晴らしくはない! こう言えば間違いないだろう。 特殊効果については、もはや過大な期待をしていない。 どこでも、目につくからだ。 この映画も例外ではない。 いい画像、きれいカラー。 残念ながら、特殊効果が映画の世界を蹂躙してしまった。 昔ながらのいい脚本だけが、現在、辛うじて映画を成立させている もう一度言うが、この映画も例外ではない。 確かに、筋書きはOKだ、せいふもいい。 ユーモア、ロマンス、アクション、みんなよくバランスがとれている。 だが、いまいちしっくりこない。 傍観者に留まるのだ。 ストーリーのエッセンスを含む短いせりふは、ドライで、そう短い。 たったの92分だから。 結論、第1作よりも出来がいい。 だが、印象的なすばらしい時間をもたらしてはいない。 この夏の大作映画と同じだ。 オトーサン、 「前田さんは、ベタぼめだな」 前田有一さん 2007年9月19日 ヒーローものとしてのツボを押さえつつ、 無理に背伸びせずまとめた スパイダーマンやX-メンをはじめとする マーベル社のアメコミヒーローの中でも 最古参であるファンタスティックフォーは、 本国での人気がきわめて高い。 その期待の実写映画であった2年前の前作 (『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』)は、 しかし日本ではろくに知名度を上げる事も無く終わった。 レイザーラモンHGによる、「フォー」に引っ掛けたプロモーションや、 エンド曲にオレンジレンジの歌を使ってみたりなど、 明らかに方向性を間違った話題づくりが原因のひとつであろう。 だいたい、何もしらない人には 4作目と思われてしまいかねない題名からしてまずい。 そんな宣伝マン泣かせのシリーズだが、 そんなわけでこれがパート2となる。 全米のアイドル的存在になったファンタスティック・フォーのメンバーたち。 中でもリーダーのリードと紅一点のスーザンの結婚は、 マスコミも注目する大ニュースであった。 ところが式の最中、謎の閃光とともにシルバーサーファーが現れ、 現場は大混乱に巻き込まれる。 宇宙で放射線を浴び、念力や飛行、怪力や伸縮自在など それぞれがシンプルな超能力を得たファンタスティックフォー。 このシリーズは、他の大作アメコミ映画に比べ、 小学生からOKの易しいストーリーで映画化されているのが特徴。 だから現実の科学と劇中のそれも、無理に整合性を取ろうとはしていない。 そのため、大人の観客(および原作ファン以外の人)はそのあたりはスルーして、 抜群に立っているキャラクターの活躍をこそ楽しむといい。 とくに4人の、必ずチームワークを重視する戦い方は、熱くなれる要素が満載。 各々のシンプルな能力は、 組み合わせ方によって多様な危機に対処できる。 映画の中でも、ちゃんとヒーローらしく人民を救う場面がたくさん用意されている。 やはりヒーロー映画はこうでなくてはいけない。 同じマーベルものでもスパイダーマンの最新作にはそれがなく、 イマイチ盛り上がらなかった。 中でも結婚式の混乱に対峙する場面と、 ロンドンの大観覧車におけるアクションシーンは必見。 前作を気に入った方なら、 間違いなくアドレナリン分泌量が激増するであろう名場面だ。 今回の敵役シルバーサーファーは、 マーベルのキャラクターの中でもトップクラスの人気を誇る。 それがなぜかは、 彼の人間性が明らかになるこの映画のエピソードを見ればわかる。 原作の設定と流れを一部変えているため首をひねるところもあるが、 彼の魅力は伝わってくるだろう。 絵的にもインパクトは十分で、彼が銀色のサーフボード(?)に乗って 空中を飛び回るアクションは爽快この上ない。 このボード、どんな攻撃も跳ね返す猛烈な防御力で、 ほとんどグラディウスのバリア状態。 米軍との戦闘場面など、派手な見所も多い。 対するファンタスティックフォーの面々は、 しかし意外なチームワークの発揮法で、 胸躍る対決を見せてくれる。 繰り返すが、本作は対象年齢層が低いため、細部にこだわらず、 多少のご都合主義はあらかじめ了解した上で見るべき映画。 しかし同時に、アメリカでの大人気に応えるべく、 手抜きせず作られたアメコミ映画でもある。 よって、割り切るべき点を理解して見る人々には、 隠れたお得品として記憶されることになるだろう。


撃鉄2 -クリティカル・リミット-

オトーサン、 「セガール、前作はまあまあだったな」 ・激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的− アクションよりも、スリラー映画を目指しています。 原題:Black Dawn (2005) (V) 監督:Alexander Gruszynski 脚本:Martin Wheeler/Darren O. Campbell Rated R for violence, language and brief sexuality. 上映時間:96分 あらすじ: チェチェン過激派グループの指導者が、CIAに暗殺される。 ニコライはアメリカへの復讐を誓い、 ロサンゼルスで核爆発を起こす計画を企てる。 武器商人ジェームスからプルトニウムを手に入れようとする。 だが、潜入していた諜報員ジョナサンは、一味と死闘を繰り広げる。 出演者: Steven Seagal ... Jonathan Cold(ジョナサン) Tamara Davies ... Agent Amanda Stuart(アマンダ) John Pyper-Ferguson ... James Donovan(ジェームス) Julian Stone ... Michael Donovan(マイケル) Nicholas Davidoff ... Nicholi(ニコライ) オトーサン、 「渋いな」 セガールと共演する悪漢たち、ドノバン兄弟やニコライも、 まあまあでした。 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 17才の時、日本に渡り、合気道初段の有段者となる。 一旦帰国し、74年に再来日し、大阪の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、道場を構える。 合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇      「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇「弾突 DANTOTSU」◇ 2008年「雷神-RAIJIN-」◇ その他の出演者: Jeffrey Pierce ... Sean Cold Sherman Augustus ... Mr. Mimms Izabela Okrasa ... Clarissa Van Aken Grzegorz Kowalczyk ... Rolls Royce Driver Dianna Camacho ... Hotel Clerk Imke Deobia Oparei ... The Stranger Grzegorz Emanuel ... Jonathan Look Alike Przemyslaw Saleta ... Security Guard Jan Jurewicz ... Man with Porsche その他の出演者: Roman Varshavsky ... Fedor Noa Hegesh ... Julia Warren Derosa ... Sergey Angela Gots ... Stazi Don Franklin ... Max Pierson Timothy Carhart ... Greer David St. James ... Macabe Eddie Velez ... Brody Matt Salinger ... Myshkin Ryan Bollman ... Billy Raduziner User Rating:3.8/10 ( 1,756 votes)IMDb User Rating:4.4/10 ( 50 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎる!」 オープニングの射殺シーンは最高! 後期セガール映画は、マーシャルアーツよりも、 不屈の意思や複雑なプロットが売りでしょう。 User Reviews pantagruellaさん London, UK 2007年6月13日 Relevant 面白い、実に面白い。 買う前に、IMDbのコメントをチェックした。 多くのコメントは、こうだ。 「ダイハードのセガール・フアンだが、こいつは良くない」 私は、賛成できない。 最近、私は21世紀の陰謀ものに親しんでいる。 戦後のCIAの英雄的な行為を見直してみた。 私は、ジェーソン・ボーンの2本の映画と「エネミー・オブ・アメリカ」が好きだ。 ある夜、「スパイゲーム」を見直してみた。 そのCIAのコンピュータ・アナリストの描写をエンジョイした。 この分野では、演技できない。 「撃鉄2」は、この分野にあてはまる。 よくあてはまっていて、ビザンチン帝国スタイルで、多くが進行する。 セガールが肥満しているって? 彼が痩せている時は、あったのだろうか? 彼の体重が、演じている人物にふさわしいとは思わない。 セガールのマーシャル・アーツには、そう共感していない。 彼の戦闘へのアプローチは、リアルだ。 「はやくやれ!」 私がみるところ、彼はひとの顔を平手打ちし、手首をひねる。 彼は、仲間とは違う。 連中は、スタントより上をめざしていない。 西欧人が「頑張れ」というのを見たかったら、 ジェイソン・ステイサムを見ればいいのだ。 セガールのアプローチは、 千葉真一のストリート・ファイター映画に近いように思う。 ともあれ、セガールは、ただのセガールではない。 道徳的な面もあるのだ。 これは、いいB級映画だ。 資金不足のアクション大作を目指していないのだ。 オトーサン、 「確かに、そうだな」 爆発直前に、セガールがどうやって逃れたかの描写がありません。 オーウェンさん 2008年10月8日 ここだけ注目! 撃鉄シリーズなるものが、 沈黙シリーズに取って代わる作品でないことは誰もが知っています(笑) 所詮はセガール作品。 物語もいつもどおり見終わったら忘却のかなたであるし、 1よりも分かりやすいだとかも気にならない。 さらに体型がやばい印象のあるセガール自身の動きも一層鈍いように感じる。 唯一の爆笑ポイントがカーチェイスの終わり。 トラックの荷台から運転席に乗り込むセガール。 まずは後ろ姿のスッキリした体型のスタントマンが素晴らしい(笑) そしていきなりブレーキが利かなくなるという都合のよすぎる状況。 トラックから飛び降りる助手席の女。 そして車は爆破でセガールはどうなったのか。 ここから先は有り得ないシーン。 セガールの無敵ぶりここに極まった。


激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−

オトーサン、 「セガール映画か、またか」 でも、舞台がワルシャワというのは、いいですね。 ポーランドで異邦人になったような気分です。 ♪市場へ行く人の波に 身体を預け  石畳の街角を ゆらゆらとさまよう  祈りの声 ひずめの音 歌うようなざわめき  私を置き去りに 過ぎてゆく白い朝  時間旅行が 心の傷を  なぜかしら埋めてゆく 不思議な道  サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き  あとは哀しみをもてあます 異邦人  あとは哀しみをもてあます 異邦人 もしかしたら、セガール、この歌に触発されたのかも... 原題:The Foreigner (2003) 監督:Michael Oblowitz 脚本:Darren O. Campbell Genre:Action / Thriller Rated R for violence and language. Country:USA / Poland Language:English / Danish / German / Polish 上映時間:96分 あらすじ: ワルシャワの米大使館。 運び屋が、オリファントらに拷問されていた。 「小包のありかを吐け!」」 雇われ諜報員のジョナサン・コールドは、 エージェントのマルケの依頼を渋々引受けて、 小包を相棒デュノワとともにパリからドイツまで運ぶべく、 受け取り場所の農場へと向かうが、襲撃される。 何とか脱出し、パリへ戻ってマルケを詰問する。 「簡単な任務だと?ウソつけ!」 メモを渡して去る。 そこには、デュノワが裏切ったと書いてあった... 出演者: Steven Seagal ... Jonathan Cold(ジョナサン・コールド) Max Ryan ... Dunoir(デュノワ) Anna-Louise Plowman ... Meredith Van Aken(メレディス) Harry Van Gorkum ... Jerome Van Aken (ジェローム) Philip Dunbar ... Alexander Marquee(マルケ) Gary Raymond ... Jared Olyphant(オリファント) オトーサン、 「殺し屋デュノワ、最高!」 映画史上、最高の殺し屋ではないでしょうか。 マックス・ライアンの活躍で、セガールの影が薄くなりました。 もっと活躍してほしい俳優です。 MAX RYAN  マックス・ライアン 誕生日 1967/2 出身 英 両親は、欧米を放浪後、英国に定住。 小学校では、高跳び上手の乱暴者だった。 7歳で両親が離婚。 フットボールチームの主将になる。 国際モトクロス競技中に骨折し、自動車修理工になる。 数年間、フェラーリのメカニックとして働く。 大学に進学し、高等国家資格証を得る。 1988年、英国チャンピオンレースで、クラッシュ。 家族旅行でスキー中、犬が少女を攻撃しているのを目撃し、 ホテルの3階バルコニーから飛び下り、少女を救う。 ロンドンに出て、演劇を学ぶ。 TV コマーシャルに出演したのを契機に俳優になる。 活躍度 ▲→ 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」 2008年「デス・レース」 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 17才の時、日本に渡り、合気道初段の有段者となる。 一旦帰国し、74年に再来日し、大阪の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、道場を構える。 合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇      「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇「弾突 DANTOTSU」◇ 2008年「雷神-RAIJIN-」◇ その他の出演者: Jeffrey Pierce ... Sean Cold Sherman Augustus ... Mr. Mimms Izabela Okrasa ... Clarissa Van Aken Grzegorz Kowalczyk ... Rolls Royce Driver Dianna Camacho ... Hotel Clerk Imke Deobia Oparei ... The Stranger Grzegorz Emanuel ... Jonathan Look Alike Przemyslaw Saleta ... Security Guard Jan Jurewicz ... Man with Porsche User Rating:2.8/10 ( 3,460 votes)IMDb User Rating:4.3/10 ( 84 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 IMDbの読者は、ワルシャワの米大使館での凄惨な拷問シーンに、 嫌悪感を抱いたのでしょう。 Yahoo!の読者は、セガールのアクションが少ないのに、 失望したのでしょう。 User Reviews calleydogさん Pataskala, Ohio 2004年9月9日 解決は...射殺! この映画、筋書きが魅力的だった。 ひとたび、はじまるや、違う方向へ向かった。 ひとが射殺されるのをみて笑ったのは、生れてはじめて。 セガールの相棒は、見境なしに撃つ。 セガールも、四方から撃たれる。 ホテルの受付嬢が、ルームナンバーを教えなかったって? 彼女に部屋に電話させ、その番号を見るやいなや、 部屋へ直行する前に、彼女を射殺するのだ! これも、カンペキな道化芝居だ。 セガールは、拳銃を持った相手と向き合う。 その距離、20ヤード。 彼は、ディスクにガム状のC4をくっつけて、 襲撃者に向かってディスクを投げつける。 ディスクが、中空で点火するのをスローモーションで撮る。 彼は、相手をディスクが吹き飛ばすのを見守る。 このディスク、実は、関係者が血眼になって探している 事故記録を保存したフライトレコーダーなのだが、 最高に楽しい効果を上げるのだ。 相手は、後ろ上に舞い上がり、鮮やかに2階の大窓から落ちていく。 正直言って、この映画実に面白かった。 早速、他のセガール映画を借りに行ったほどだ。 そいつも、同じようにアホらしいかどうか確かめに。 この映画がなぜ面白いか、説明できない。 だが、そうなのだ! そうなんだ!! オトーサン、 「そうなんだ!!、渋いからいいんだ」 エアマリンさん 2004年10月15日 渋いな... この作品は、あまりアクションを期待して見ない方が良いでしょう。 これまでセガールといえばひたすら暴れる作品が多かったですが、 本作では、初のスパイ物ということで、 セガールもちょっと控えめな雰囲気でこの作品に臨んでいます。 セガールの合気アクションもほとんどありません。 作品の出来としては、ストーリーに新鮮さがあって結構面白かったです。 徐々に明らかになるある小包の中身、そしてその小包をめぐる死闘と陰謀、 とにかくハラハラドキドキな展開で物語が進みます。 ちなみに「刑事ニコ」以来数年ぶりのセガール拷問のシーンが拝めます。 とは言っても、待ち伏せしていた刺客にロープで首を絞められ、 小包のありかを言わされるという、 「刑事ニコ」の時とは違いあまり生々しくはありません。 デュノワ演じるマックス・ライアンのふてぶてしい悪役ぶりも、 一見の価値があります。 これまでとは一味違うセガールを見たい人にオススメ。


ICHIGEKI 一撃

オトーサン、 「また、セガール映画か」 テレビ東京は、セガールのフアンなのかも。 劇場では公開されなかったようです。 原題:Out of Reach (2004) (V) 監督:Po-Chih Leong 脚本:Trevor Miller /James Townsend Genre:Action / Drama / Romance / Thriller Rated R for violence and some language. Country:USA / Poland Language:English 上映時間:85分 あらすじ: ウィリアムは、政府機関の元エージェント ある事故がもとで職を辞し、カナダ山中に隠遁。 ボランティアで、孤児イレーナを援助し、文通を楽しんでいる。 だが、イレーナからの手紙が途絶え、孤児院から失踪した。 不審を抱きポーランドへ飛ぶと到着直後に襲われる。 人身売買組織の魔手が忍び寄っていたのだ。 出演者: Steven Seagal ... William Lansing(ウィリアム) Ida Nowakowska ... Irena Morawska(イレーナ) Jan Plazalski ... Nikki(ニッキ) Agnieszka Wagner ... Kasia Lato(カシア) Matt Schulze ... Faisal(ファイザル) オトーサン、 「いつものセガール、でも年とったね」 STEVEN SEAGAL スティーブン・セガール 誕生日 1950/4/10 出身 米ミシガン州ランシング 17才の時、日本に渡り、合気道初段の有段者となる。 一旦帰国し、74年に再来日し、大阪の武徳館道場に入門。 道場長の娘、藤谷美也子と結婚し、道場を構える。 合気道五段(その後、七段)、弟子は200名。 うち8割は大阪の領事館で働く外国人。 妻との間に、長女・文子、長男・剣太郎をもうけるも83年に帰国。 ロサンゼルスでマーシャル・アーツ・アカデミー天心を開校。 88年「刑事ニコ/法の死角」で製作・原案・主演を兼ね、映画デビュー。 この時の武道を使ったアクションが注目され、 以後の映画でセガール・アクションを生み出した。 94年「沈黙の要塞」で初監督。 96年「グリマーマン」でサウンド・トラック2曲を作曲し、自ら歌った。 出演作 1988年「刑事ニコ/法の死角」◇ 1990年「死の標的」◇「ハード・トゥ・キル」◇ 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」◇ 1992年「沈黙の戦艦」◇ 1994年「沈黙の要塞」◇ 1995年「暴走特急」◇ 1996年「エグゼクティブ・デシジョン」◇      「グリマーマン」◇ 1997年「沈黙の断崖」◇ 1998年「マイ・ジャイアント」◆      「沈黙の陰謀」◇ 2001年「DENGEKI 電撃」◇「沈黙のテロリスト」◇ 2002年「奪還 DAKKAN −アルカトラズ−」◇      「激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−」◇ 2003年「沈黙の標的」◇「沈黙の聖戦」◇ 2004年「ICHIGEKI 一撃」◇「沈黙の追撃」◇ 2005年「イントゥ・ザ・サン 東京戦争!!」◇「沈黙の脱獄」◇      「激鉄2 クリティカル・リミット」◇      「沈黙の傭兵」◇ 2006年「沈黙の奪還」◇「沈黙の激突」◇ 2007年「沈黙のステルス」◇「沈黙の報復」◇「弾突 DANTOTSU」◇ 2008年「雷神-RAIJIN-」◇ その他の出演者: Krzysztof Pieczynski ... Ibo Robbie Gee ... Lewis Morton Murat Yilmaz ... Azimi Nick Brimble ... Mister Elgin Shawn Lawrence ... Agent Shepherd Hanna Dunowska ... Rosie Ola Hamkalo ... Katya Frank Hildebrandt ... Postmaster Klaudia Jakacka ... Petra Jan Janga-Tomaszewski ... Uncle Pawel User Rating:3.7/10 ( 2,162 votes)IMDb User Rating:4.8/10 ( 106 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いねぇ」 User Reviews Captain_Couthさん Sacramento, CA 2005年4月30日 スティーブン・セガール Superstar. この映画も、ビデオスルー。 最初、監督はリンゴ・ラムだった。 製作中に、ラムは、脚本のひどさに不満で書き直そうとした。 彼はクビになり、香港の監督レオン・ポーチが引き継ぐことになった。 この映画、時々、疑問があり、調子が狂うが、 監督は、見るに耐える映画をつくろうとしている。 (略 あらすじ紹介) 悪い映画ではないが、 映像や音楽の補正・編集、ナレーションの録音や効果音の追加など、 ポストプロダクション作業で損なわれてしまった。 (ダビングをするために、セガールを呼び戻せなかった) 最後の20分が、いちばんいい。 セガールと安手な悪漢との最後の戦いがある。 アクション映画フアンにおすすめ。 オトーサン、 「足長おじさんか。ははは」 G30Tさん 2008年12月20日 足長おじさん ポーランドへ行く らしくないっちゃあらしくないし、らしいっちゃあらしい。 いつものセガールさんの作品と趣が違うような気もしますが、 何が違うんだろうと考えた時 アクションの少なさかな...と。 サスペンス要素が盛り込まれているところや変なスローモーションの使い方など どうにも違和感が付きまといます。 前半から中盤まで やはりマッタリ感があり、そこがスポイルの要因なのでしょうか。 後半はいつものセガールさんの作品の形になり挽回...できたのでしょうか。 いつもの銃のぶっ放し・素手での格闘・刃物での一騎打ちと後半に集約されており もうちょっとコンパクトに製作された方が良かったのかもしれません。 セガールさんの作品をご覧になる方は  やはり見慣れた彼の雄姿を楽しみにしているが多いと思うので 本作品はちょっぴり残念。 それと、本作に登場する大佐はロリコンだったのでしょうか...謎。 ある意味セガールもロリコン役だったのかなぁ。。。 余談ですが・・・セガールさんは近年恰幅の良さが目立ちますね。 44口径の銃も38口径に見えちゃいます。


Gガール 破壊的な彼女

オトーサン、 「邦題がいいね」 原題を直訳すれば、ボクのすごい元カノ。 超訳すれば、女スーパーマン。 原題:My Super Ex-Girlfriend (2006) 監督:Ivan Reitman 脚本:Don Payne Rated PG-13 for sexual content, crude humor, language and brief nudity. 上映時間:95分 マットは建設会社勤務の堅物。 地下鉄で、ジェニーに出会う。 引ったくられたバッグを取り戻した縁で、交際スタート。 やがて、ジェニーは、自分は正義の味方・Gガールと打ち明ける。 だが、彼女の激しい性欲や嫉妬心についていけず、 心優しい同僚のハンナに惹かれていく。 それが許せないジェニーは、Gガールのパワーを使いはじめる... 出演者: Uma Thurman ... Jenny Johnson / G-Girl(ジェニー) Luke Wilson ... Matt Saunders(マット) Anna Faris ... Hannah Lewis(ハンナ) オトーサン、 「演技力あるなぁ、やっぱり」 個人的には、好きなタイプでありませんが、 映画界を広げてくれる女優さんです。 UMA THURMAN  ユマ・サーマン 誕生日 1970/4/29 出身 米マサチューセッツ州ボストン 父はチベット仏教学の教授。 スウェーデン系の母は精神科医。 ニューイングランドの学校に在学中の時、 15歳でニューヨークのエージェントに見出され、 女優を目指してニューヨークのプロフェッショナル・チルドレン・スクールに転校。 映画デビューは87年「ミッドナイト・ガール」。 94年「パルプ・フィクション」でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネート。 2003年「キル・ビル」でも、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネート。 90年から92年までゲーリー・オールドマンと結婚。 98年に結婚した夫のイーサン・ホークとの間に二児がいる。 現在は別居中。 出演作 1987年「ミッドナイト・ガール」 1988年「ジョニー・ビー・グッド」「危険な関係」 1989年「バロン」 1990年「女神たちの季節」      「私が愛した男と女 ヘンリー&ジューン」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「愛という名の疑惑」「ジェニファー8」 1993年「恋に落ちたら」 1994年「カウガール・ブルース」「パルプ・フィクション」 1995年「湖畔のひと月」 1996年「好きと言えなくて」「ビューティフル・ガールズ」 1997年「ガタカ」◆      「バットマン&ロビン/Mrフリーズの逆襲」◆ 1998年「アベンジャーズ」◇「レ・ミゼラブル」 1999年「ギター弾きの恋」◆ 2000年「宮廷料理人ヴァテール」◇「金色の嘘」◇ 2001年「テープ」◇ 2002年「チェルシー・ホテル」 2003年「キル・ビルVol.1」◇「ペイチェック 消された記憶」◇ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」◇ 2005年「プロデューサーズ」◇「BE COOL/ビー・クール」◇ 2006年「Gガール 破壊的な彼女」◇ 2010年「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」 その他の出演者: Rainn Wilson ... Vaughn Haige Eddie Izzard ... Professor Bedlam / Barry Stelio Savante ... Leo Mike Iorio ... Lenny Mark Consuelos ... Steve Velard Wanda Sykes ... Carla Dunkirk Margaret Anne Florence ... Shapely Bartender Catherine Reitman ... TV News Reporter Tara Thompson ... Young Jenny Kevin Townley ... Young Barry Eva Veronika ... Elderly Lady Lawrence Feeney ... Scary Dude User Rating:5.4/10 ( 24,814 votes)IMDb User Rating:6.4/10 ( 659 votes)Yahoo! オトーサン、 「意外な結末、これでスコアが下ったかも」 User Reviews SonOfMoogさん 2006年7月22日 見よ、これぞGガール! 男女の仲をいかに修復するか。 この映画には答えがある。 カノジョが、愛情に飢えていて、べったりで依存症... 並の女性を遥かに超えたパワーや能力をもっているとしたら。 ネタばらしせずに言えば、 あなたは耐えられる。 だが、その過程では、ハラハラ・ドキドキだ。 ユマ・サーマンは、カンペキだ。 移り気なスーパーヒロインで、超甘えん坊で、ミステリアスなGガール。 姉妹とは違って、 真実、正義、アメリカ的なやりかたに、のめりこむ。 だが、さほど献身的でもない。 ユマ・サーマンは、信じられる。 実に愚かだが魅力的な学芸員を演じている。 だが、彼女はマットに捨てられる。 落ち着いたライバル女性ハンナに取ってかわられる。 G-Girlはカッとなって、その後は、可愛くなくなる。 愉快だが、綺麗ではない... 楽しい前提がある。 マットは、軽蔑されるべきスーパーヒロインに怒りを抱かないし、 巻きこまれたひとびとも、同様だ。 だが、素敵なシーンも多い。 DVDを買うことになるだろう。 この映画、好きだ... オトーサン、 「同じようなひと、いるんだ」 実は、 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」で、 メドゥーサ役のユマ・サーマンの怪演を見て、 TSUTAYA DISCASで、本作をレンタルしたのです。 ぷっちんさん 2010/02/28 良薬だよ!すっきり、してください。 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」を劇場で鑑賞したばかりですが、 メドゥーサの役をしていたのが、ユマ・サーマン。 蛇ニョロニョロの頭も気持ち悪いけど、 ユマ・サーマンの目がすっかり「いっちゃってる感」があって、 怖いというより、コメディー的な印象でした。 そんな時、タイムリーにDVDの宣伝で、この作品を見っけ! 期待とおりのキャラでしたね。 この人って、こういう「いっちゃってる」役が似合うかも。 「ガタカ」は、好きな作品ですが、彼女は意外にも印象が薄かったですし。 「スーパーマン」、「スーパーガール」の超人的な力で国、 そして市民の生活の安全を守るといったお決まりのストーリーがベースにあって、 それに彼女の愛する人へのストーカーぶり、嫉妬、逆切れがスカッとする。 しっかりした作りなので、安心して、力を入れず観れました。 むしろ、こういった感じにまとまった作品が良作なのかもしれないですね。 逆切れの理由なんって、どうでもいい! (どなたか書いてましたが、私が思うにGは逆切れのG?) おばさんだってこの位、切れてみたい! 職場での話。 職場の訳の分らん上司、突っ込みを入れたくなる新人さん。 息子たちが、親にあたる代わりにするように (他のうちの年頃の息子はないのかな) 素手で、壁をボコボコにしたり、 机の上のものをざぁ〜と一斉撤去してる妄想に入って、 すぐに、フルっと我に返る ジェニーが、少しだけ代わりに暴れてくれてるようで、ちょっと、すっきり! 良薬だわぁ〜。


ザスーラ

オトーサン、 「監督は...まさか」 ジョン・ファヴローといえば、オバマ大統領のスピーチライター。 でも、同姓同名の別人でした。 「ディープ・インパクト」「恋愛適齢期」などに出演している俳優です。 監督作の「アイアンマン」は、アカデミー賞・視覚効果賞と音響賞(編集)に ノミネートされています。 原題:Zathura: A Space Adventure (2005) 監督:Jon Favreau 原作:Chris Van Allsburg 脚本:David Koepp /John Kamps Genre:Action / Adventure / Comedy / Family / Fantasy / SF Rated PG for fantasy action and peril, and some language. 上映時間:110分 あらすじ: 土曜日の昼下がり。 パパが仕事で家を空けてしまい、 6歳のダニーは、兄ウォルターと喧嘩し、 地下室に閉じ込められる。 古いゲーム盤を発見し、ゲームを始める。 宇宙船のコマが動き出し、1枚のカードが飛び出す。 すると...おお、家が宇宙を漂っている! 出演者: Jonah Bobo ... Danny(ダニー) Josh Hutcherson ... Walter(ウォルター) Kristen Stewart ... Lisa(リサ) Tim Robbins ... Dad(パパ) Dax Shepard ... Astronaut(宇宙飛行士) オトーサン、 「ダニー坊やが可愛いね」 いつも思うのですが、子役って大人の俳優よりも なんでこう演技上手なのでしょう。 JOSH HUTCHERSON  ジョシュ・ハッチャーソン 誕生日 1992/10/12 出身 米ケンタッキー州ユニオン 10才の時に子役デビューし、 「ER 緊急救命室」や「ワイルダー・デイズ」などのテレビドラマに出演後、 2003年「アメリカン・スプレンダー」で映画デビュー。 2005年「小さな恋の物語」で初主演。 出演作 2004年「ポーラー・エクスプレス」(声) 2005年「ペナルティ・パパ」「小さな恋の物語」◇「ザスーラ」◇ 2006年「RV」 2007年「テラビシアにかける橋」◇「ファイアー・ドッグ 消防犬デューイの冒険」 2009年「ダレン・シャン」 その他の出演者: Frank Oz ... Robot (voice) John Alexander ... Robot Derek Mears ... Lead Zorgon Douglas Tait ... Zorgon Joe Bucaro III ... Zorgon Jeff Wolfe ... Zorgon User Rating:6.3/10 ( 15,486 votes) IMDb User Rating:7.0/10 ( 998 votes) Yahoo! オトーサン、 「童心に帰ろう」 User Reviews bearingupさん Pacific Beach, Washington, USA 2006年8月9日 すばらしい家族向け映画! おそらく、これまで見たうちで最高の家族向け映画のひとつだ。 幼い子供は少し怖いかもしれないが、純粋な喜びがある。 小学校に通ってるなら大丈夫だろう。 姉の息子たちに見せたい。 私は、クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本の大フアンだ。 「ポーラーエクスプレス」も大好きだが、「ザスーラ」も好きだ。 彼の絵本から映画化されたものとしては、ベストだ。 映画自体も面白いが、DVDに載っているメイキング情報がいい。 ジョシュ・ハッチャーソンが可愛い。 特に、彼がスタントたちを大好きというのがいい。 心からこの映画をすすめる。 借りてみたのだが、買おうと思う。 私の永久保存版だ! オトーサン、 「前田有一さんも、お気に入り!」 前田有一さん 2005年12月4日 子供と一緒に宇宙へ冒険に出かけよう 「ジュマンジ」(95年)という、アドベンチャー映画がある。 ロビン・ウィリアムズ主演で、CGで描いた動物たちと、 伏線をうまく張った感動的な物語が見所の、とても楽しい映画だった。 原作は絵本だが、子供たちのみならず、大人も十分に楽しめる出来であった。 その原作者クリス・ヴァン・オールズバーグ(「ポーラーエクスプレス」の原作)が、 「ジュマンジ」の続編として書いたのがこの「ザスーラ」。 映画「ジュマンジ」からは、20年ぶりとなる映画化である。 (あらすじ紹介 略) 基本プロットは「ジュマンジ」とまったく同じ。 舞台が宇宙になったというだけの話だ。 だから、「ジュマンジ」が好きな人はそこそこ楽しめるだろうし、 そうでない人は恐らく楽しめないであろう。 VFX技術が進んだおかげで、数々のスペクタクルシーンは迫力満点。 子供たちも大人もたくさんの驚きを得ることが出来るはず。 次々訪れる困難は、隕石が振って来たりロボットや宇宙船が襲ってきたりと バラエティに富んでおり、まさに夢いっぱい。 冬休みに親子で見るには最適の作品といえる。 ワクワクを楽しんで、健全なラストにほっとして帰るという映画だから、 無邪気なカップルの皆さんにもすすめたい。 基本的には、「ジュマンジ」よりさらにお子様向きなので、 物語の各場面において、必然性やら整合性に難ありといった印象があるが、 別に目くじらを立てるような作品でもあるまい。 子役は二人とも可愛いし、 こういう素直な作品だとギャグなんかも純粋に笑って見られる。 最後にはちょっぴり感動させてくれる展開も待っている。 男の子なら誰でも、自分が宇宙を冒険する 空想物語の一つや二つは思い出の中に持っているはず。 まるで、それらを具現化したような こんな実写映画を気楽に見られるこの時代の子供たちは、 果たして幸福なのか不幸なのか。 視覚効果の進歩により、見る側の想像力の介入する余地が少なくなることには、 一抹の不安を抱いてしまうがさて、いかがなものだろうか。


プリンセスと魔法のキス

オトーサン、 「ディズニーのアニメか」 あまり期待もせず、見に行きました。 観客は、たったの2人! でも、以前、ニューオリンズに行ったので、 楽しく見ることができました。 原題:The Princess and the Frog (2009) 監督:Ron Clements/John Musker 原作:Ed Baker Ron Clements/John Musker/Greg Erb /Jason Oremland Chris Ure /Jared Stern/Dean Wellins Will Csaklos/Ralph Eggleston 脚本:Ron Clements/John Musker/Rob Edwards Genre:Animation / Family / Fantasy / Musical / Romance Country:USA Language:English / French 上映時間:97分 あらすじ: ニューオーリンズのフレンチ・クオーター。 ティアナは、ウェイトレス。 自分の店をもつのが夢だ。 ある夜、人語を話せるカエルに出会う。 「ぼくは、ナヴィーン王子、魔法をかけられてしまった。 人間に戻るためには、あなたにキスしてもらわないと」 ティアナは、ためらったが、キスする。 だが、ナヴィーンの姿は戻らず、 ドクター・ファシリエによって、 ティアナもカエルに変えられてしまう。 声の出演者; Anika Noni Rose ... Tiana(ティアナ) Bruno Campos ... Prince Naveen(ナヴィーン王子) Jennifer Cody ... Charlotte(シャーロット) Keith David ... Dr. Facilier(ドクター・ファシリエ) Jenifer Lewis ... Mama Odie(200歳の尼僧ママ・オーディ) Michael-Leon Wooley ... Louis(ワニのルイス) Jim Cummings ... Ray(ホタルのレイ) オトーサン、 「驚いたね、黒人少女がお姫さまとは」 主人公はあまりぱっとしませんが、 ワニやホタルなど脇役の活躍で、救われています。 その他の声の出演者; Peter Bartlett ... Lawrence Oprah Winfrey ... Eudora Terrence Howard ... James John Goodman ... 'Big Daddy' La Bouff Elizabeth M. Dampier ... Young Tiana Breanna Brooks ... Young Charlotte Ritchie Montgomery ... Reggie Don Hall ... Darnell User Rating:7.5/10 ( 9,548 votes)IMDb User Rating:7.5/10 ( 37 votes)Yahoo! オトーサン、 「流れるような姿態、鮮やかな色彩の饗宴だ!」 User Reviews Neil Doyleさん U.S.A. 2009年12月17日 面白い--だが、信じ難いストーリーで、才能が浪費されている... ディズニーは、いい形になってきたと思う。 だが、欠けているのは、もっと怖い悪漢と歌の質だ。 歌は、楽しくて覚えやすいが、一回聞いただけでは忘れてしまう。 「美女と野獣」や「人魚姫」の歌のほうがいい。 舞台は、ニューオリンズと湿地を彷彿とさせる優れもの。 ホタルが効果的に用いられ、背景が実によく描かれている。 だが、ストーリーに欠けているのは、感情移入できるキャラと、 より力強いストーリーだ。 ディズニーのフアンなら楽しめるだろう。 ディズニーの一番いいのは、想像をかきたてないCGアニメではなく、 手描きのほうだからだ。 いつものように吹き替えがスゴイ。 ギャグもあって、多くのシーンでユーモアが溢れている。 だが、惜しかった。 もっと脚本がよければ、すばらしいアートを引き立ててだろう。 オトーサン、 「アカデミー賞、取れるかな?」 残念ながら、ノミネートに終わりました。 ASHさん 2010年3月7日 夢はかなう オスカーのアニメ作品賞の5枠を埋めるために、 ディズニーがその組織力を駆使して なんとかノミネートに滑り込ませただけなんだろうと、 観る前はタカをくくってた。 「ポニョ」や「MVA」や「9」を差し置いて、 いまどきこんなオーソドックスな作りの ディズニー・アニメがノミネートされるだなんて、と。 ところがなんと、コレが意外な佳作!  正直に言うと、お話は例によって「ありきたり」なんだけど。 まあ、それはディズニーの基本理念だからね。 「カエルの王子様」を ジャズ華やかりし頃のニューオリンズに舞台を置き換えて、 その中でディズニー・プリンセスもののセオリーを キッチリと踏まえているというのが驚き。 アメリカ南部にプリンセスなんていないのに、 ちゃんとそれ相当の理由を付けてあるのには感心しちゃう。 さらに、ディズニー史上初の黒いプリンセスを主人公に据えて、 全編に渡ってニューオリンズ・ジャズや ゴスペルが流れまくるというプリンセスものの異色作。 ディズニー本体が手描きアニメという原点回帰を図った作品なのだが、 その製作に関与しているのがピクサーのラセターさんというのが面白い。 CGアニメを主流にさせた張本人が、 手描きアニメの復興に一役買っているってのだから。 ということで、アニメ本来が持つ滑らかな動きをこれでもかッ!!、 てなくらい見せつけてくれる。 どのキャラクターも動き回っていることの方が多く、 止まっているときが殆どないくらい。 手描きアニメ復興への意地がかかっているかみたい。 異色といえば、ディズニー・アニメに ジャズのテイストを取り入れてあるのも珍しい(もしかして初?)。 ラセターさんが製作に関与しているからか、 ピクサー作品のスコアを手掛けることが多いランディ・ニューマンを呼んで スワンプ・テイスト溢れるミュージカル・ナンバーで全編が彩られていて、 これが作品に躍動感を与えている。 手描きアニメとジャズ・ナンバーの相性がこれほど良いとは驚いた。 ニューオリンズということで、Dr.ジョンが呼ばれているのも嬉しいね。 しかし、王子様が女たらしのダメ男で、女の子の方がシッカリしてるってのも、 プリンセスものにはあるまじき設定だよなぁ。 いつか白馬の王子様が現れて自分を幸せにしてくれるだろうと、 そんな他力本願なところがティアナにはない。 自分の確固たる夢のためにあくせく働いている。 こういう女の子が主人公になるってのも、 ラセターさんが打ち出した新機軸なんだろうか。 表向きはよくあるディズニー・プリンセスものなのに、 このプリンセスは従来の作品に比べるとどこか大人っぽい。 性格の異なる2人が、カエルになってしまったことで冒険を繰り広げるうちに、 お互いにない部分を補って成り立つ関係なのだと知るくだりがイイ。 働いてばかりのティアナは人生を楽しむ余裕を、 遊んでばかりのナヴィーン王子は働くことの大切さを、それぞれが知る。 富豪の令嬢でわがまま放題に育ったシャーロットが、 そんな2人を結ばせようとするくだりには泣けた(こんな映画で泣くなッ!!)。 シャーロットみたいなキャラは、本来なら憎まれ役なんだけどね。 CGアニメを見慣れちゃうと、 逆にこういった手描きアニメが新鮮に映っちゃうもんだが、 ニューオリンズの街並や沼地などが丁寧に表現されていて、 古き良き手描きアニメの素晴らしさが堪能できる。 所々にデジタル処理が施されているのがミソで、 幻想的なホタルの乱舞が美しい。 ディズニーはこの手描きアニメ路線を CGアニメと並行させて進めてゆくつもりなのか?  この作品がある程度の成功を収めたから、充分に考えられるけど…。 ティアナがレストランを開くという自分の夢を語るシーンでは、 一転して絵柄が変わる。 アート・アニメみたいな絵柄(何て言うんだ?)で歌い、踊るのだが、 コレがカッコいい!  ジョセフィン・ベイカーみたいな格好のティアナもオツなもんです。 カエルになった姿が、なぜかカワユイ。 残念なのは、日本語吹き替え版での上映が殆どなこと。 歌える人を声優に揃えているので、ここはぜひ原語版が観てみたい。 歌唱も日本語になるのでノニ・アニカ・ローズや 先述したDr.ジョンの歌声が聴けないのが残念。 他にもテレンス・ハワードやジョン・グッドマンなど、いい声の人が揃っている。 DVD/BDリリースまで待つとすっかな。 ティアナが作るガンボ・スープが美味そう!!  粉砂糖をまぶしたベニエも食べたい!!


アライバル/侵略者

オトーサン、 「問題児チャーリー・シーン主演だ!」 麻薬、アル中、発砲事件、好色漢、DVで逮捕... それが画面に濃厚な色気や気迫を漂わせています。 芸のこやしになっているのでしょう。 原題:The Arrival (1996) 監督・脚本:David Twohy Genre:SF / Thriller / Mystery / Action Rated PG-13 for some sci-fi violence and terror, and for brief language. Country:USA / Mexico Language:English 上映時間:115分 あらすじ: ゼインは、科学者。 宇宙観測所で、電波をキャッチする。 地球外生命の証拠だとデータをNASAに提出するが、 ボスであるゴーディに黙殺され、解雇されてしまう。 彼は自宅に観測所を作り、 隣に住む黒人の少年キキと共に観測を続け、 その電波がメキシコから発している事を突き止める。 現地で謎の男に命を狙われながらも、 ゼインは山奥の巨大プラントを突きつめ、 異常気象の研究者エレナと出会う。 出演者: Charlie Sheen ... Zane Zaminsky(ゼイン) Teri Polo ... Char(シャー) Tony T. Johnson ... Kiki(キキ) Lindsay Crouse ... Ilana Green(エレナ) Ron Silver ... Phil Gordian(ゴーディ) オトーサン、 「ふーむ、5000人斬りと自称しているのか?」 チャーリー・シーンなら、ホラ話しではないかも。 セクシーなシーンが、もっとあってもいいように思いますが... CHARLIE SHEEN  チャーリー・シーン 誕生日 1965/9/3 出身 米ニューヨーク 父はマーティン・シーン、芸能一家に生まれる。 95年にモデルのドナ・ピールと結婚し、翌年離婚。 79年「地獄の黙示録」で映画デビュー。 2002年、デニース・リチャーズと結婚。娘が二人いる。 2006年、離婚。 2008年、12才年下の不動産投資家のブルック・ミューラーと結婚。 出演作 1979年「地獄の黙示録」 1984年「グリスビー2」「若き勇者たち」 1985年「ブロークン・ジェネレーション」 1986年「ルーカスの初恋メモリー」「フェリスはある朝突然に」      「処刑ライダー」「ウイズダム/夢のかけら」「プラトーン」 1987年「ハートビートで追いかけて」「ノーマンズ・ランド」      「ウォール街」 1988年「ヤングガン」「エイトメン・アウト」「ハートに火をつけて」 1989年「メジャーリーグ」「チャーリー・シーン/アルプスを越えて」 1990年「ルーキー」◇「ネイビー・シールズ」「ミリタリー・ブルース」      「メン・アット・ワーク」「レッドボーダー」 1991年「ホットショット」◇ 1993年「キング・オブ・ハーレー」「ローデッド・ウエポン1」      「プロフェッショナル」「ホット・ショット2」◇「三銃士」◇ 1994年「ザ・チェイス」「ターミナル・ベロシティ」◇「メジャーリーグ2」◇ 1996年「天使のわんちゃん/チャーリーとイッチー」      「アライバル/侵略者」◇ 1997年「ザ・ターゲット」◇「ランナウェイ」「プレッシャー/壊れた男」◇ 1998年「フルブラント」◇「フリーマネー」◇「ポスト・モーテム/検死台」 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「ファイブ・エイセス」 2000年「キング オブ ポルノ」 2003年「ビッグ・バウンス」◆「最‘狂’絶叫計画」◇ 2006年「最終絶叫計画4」 その他の出演者: Richard Schiff ... Calvin Phyllis Applegate ... Mrs. Roosevelt Alan Coates ... Terraformer Shane ... JPL Guard #1 Leon Rippy ... DOD #1 Buddy Joe Hooker ... DOD #2 Javier Morga ... Co-worker Catalina Botello ... N.C.A.R. Woman Georg Lillitsch ... Computer Tech David Villalpando ... Cabbie User Rating:6.1/10 ( 10,468 votes)IMDb User Rating:7.8/10 ( 157 votes)Yahoo! オトーサン、 「これ、面白いぞ!」 User Reviews R_Ethierさん 2003年10月29日 スマートで、上出来のエイリアン映画 この映画、映画館でみてよかった。 正直、この方法でみるべし。 ストーリーに新味はないが、 上出来のエイリアン来襲映画だ。 後年、テレビで見たが、 出来栄えがよく分からなかった。 天体観測用の大きな皿が出てくるシーン、 その脇を誰かが落下してくるのだが、 大画面でみたとき、思わず漏らしそうになった。 映画館は、がらがらだった。 いい映画なのに残念だった。 劇場で上映された最高のエイリアン映画だったのに。 不満は、終わりが弱いことだ。 全体として、面白く、考えさせる映画だ。 アクションよりサスペンスを強調した映画が好きなら見て後悔しない。 そう、この映画、サスペンスに溢れている。 アクションがないわけではないが、 最後にとってあるのだ。 それがいい。 メッセージを好きになれないひともいるだろうが、 私には、問題がなかった。 説教臭くないのがいい。 実際にひとびとが話しているような意見が飛びかうが、 そう問題ないと思う。 この映画の焦点は、エイリアンで、環境問題ではない。 もし、環境問題のメッセージに固執するなら、 自分で発信るか、別の映画を見ればいいのだ。 地球温暖化は、サブ・プロットで、 主役のチャーリー・シーンを引っぱっていくが、それだけのこと。 特殊効果は、かなり唐突だが、 効果的で、身の毛がよだつ。 登場人物の何人かは、好きになれないが、 必要だし、邪魔ではない。 レンタルする価値はある。 できれば、大画面TVで見るべし。 オトーサン、 「映画瓦版も、ほめてるぞ!」 服部弘一郎さん 1996年10月27日 謎の電波を観測したチャーリー・シーンが命を狙われる。 環境問題をからめたのはアイディア賞。 主演がチャーリー・シーン。最近すっかりB級映画の人ですね。 映画の方も明らかに大作映画『インデペンデンス・デイズ』を意識した 程度の低いB級映画だろうとタカをくくっていたのですが、 予想以上に面白く観られました。 特に序盤から中盤にかけてが素晴らしい。 「これはひょっとして、とんでもない拾い物だったか」と期待させておいて、 主人公が宇宙人の秘密基地に潜入するあたりからは、 かけたお金に反比例して内容が安っぽく、チャチになってゆくのが悲しいねぇ。 宇宙人の侵入をいち早く察知し、 それにただひとり立ち向かう主人公の設定が面白い。 彼はもともとは宇宙人が好きなんですね。 地球以外の星にも知的生命体が住んでいることを信じ、 その立証を一生の仕事に選んだ男。 外宇宙からの電波についても、 それが宇宙人からのメッセージだと確信した上で、 「地球人に助けを求めているのでは」 「原子力の安全利用についての情報だったかもしれない」と口走ったりする。 彼の考える宇宙人は、地球人にとって友好的なものです。 主人公は科学者だけど、身の回りのバランスを考えて 総合的な判断を下すようなタイプの研究者ではない。 そういう頭の良いタイプの研究者なら、 宇宙人探しなんてことに貴重な人生を費やそうとはしないでしょう。 ある意味で、主人公は愚直なところがある。 思ったことをとことん追求し、 自分で行動して調べまわらなければ気が済まない、 頭より先に身体が動き出してしまうタイプ。 研究室にこもっているより、 積極的に外に出て行く実践派で現場主義の人間なのです。 そんな主人公を演じには、頭の悪そうなチャーリー・シーンが打ってつけ。 中盤までこの映画が圧倒的に面白いのは、 主人公の行動の動機が「地球を宇宙人の侵略から守る」ことではなく、 宇宙人の存在を証明する自分の観測データが 上司に握り潰されてしまったことに対する憤りから発しているからです。 データ捏造の濡れ衣を着せられ、研究施設を追われ、観測データを没収され、 同僚を殺され、孤立無援の主人公は、 独自の設備を使って電波の発信源を解明してしまう。 違法行為でも楽々とこなしてしまう、主人公の強さにびっくりさせられます。 物語の序盤から中盤にかけては、 主人公が謎の確信に一歩一歩近づいてゆくミステリー風の筋立て。 宇宙人云々という本当の黒幕は後回しで、ひたすら謎の電波の正体に迫ってゆく。 主人公も何度か命を狙われるんだけど、危機一髪でからくも危険を脱する。 メキシコで登場する殺し屋が、 いつも回りくどい方法で命を狙って来るのは風情があって面白いなぁ。 メキシコで知り合った女性気象学者と意気投合して、 あわや一夜を共に過しそうになるというエピソードも面白かった。 この夜のエピソードまでがこの映画の面白さのピークで、 あとは仕掛が大きくなるのに逆行して僕の気持ちは冷めてしまった。 主人公が直接宇宙人たちと戦い始めると、 とたんに話の展開が嘘くさくなるんだよな。


ハート・ロッカー

オトーサン、 「この映画、アカデミー賞取れるかな?」 発表間近ですが、上映開始日に駆けつけました。 「アバター」か、「ハート・ロッカー」か、 キャメロン監督か、元妻ビグロー監督か、勝敗はいかに? ま、勝手に盛り上がっています。 原題:The Hurt Locker (2008) 監督:Kathryn Bigelow 脚本:Mark Boal Genre:Action/ Drama / Thriller / War Rated R for war violence and language. Country:USA Language:English / Arabic 上映時間:131分 あらすじ: 2004年、イラク・バグダッド。 駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班。 作業中に爆発が起き、トンプソン軍曹が爆死してしまう。 トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、 ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。 873個の爆弾を処理してきたエキスパート。 自信満々、その行動に部下のサンボーン軍曹と エルドリッジ技術兵は猛烈に反発して... 出演者: Jeremy Renner ... SSG William James(ウィリアム・ジェームズ二等軍曹) Anthony Mackie ... Sgt. JT Sanborn(サンボーン軍曹) Brian Geraghty ... Spc. Owen Eldridge(エルドリッジ技術兵) Guy Pearce ... SSG Matt Thompson(マット・トンプソン軍曹) Ralph Fiennes ... Contractor Team Leader(請負チームリーダー) オトーサン、 「ジェレミー・レナーがいい!」 無名俳優ですが、いくつかの映画に端役で出ていたようです。 JEREMY RENNER  ジェレミー・レナー 誕生日 1971/1/7 出身 米カリフォルニア州 2002年「ジェフリー・ダーマー」で インディペンデントスピリット賞主演男優賞にノミネート。 2006年「NEO NED」でパームビーチ賞主演男優賞受賞。 映画と舞台の傍ら、自身のコンテンポラリー・ロック・バンドのための作曲、 レコーディング・ライブ活動も行っている。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 2002年「ジェフリー・ダーマー」◆ 2003年「S.W.A.T.」◆ 2004年「サラ、いつわりの祈り」◆ 2005年「スタンドアップ」◆「ロード・オブ・ドッグタウン」◆ 2007年「28週後...」「ジェシー・ジェームズの暗殺」 その他の出演者: David Morse ... Colonel Reed Evangeline Lilly ... Connie James Christian Camargo ... Lt. Col. John Cambridge Suhail Aldabbach ... Black Suit Man Christopher Sayegh ... Beckham Nabil Koni ... Professor Nabil Sam Spruell ... Contractor Charlie Sam Redford ... Contractor Jimmy Feisal Sadoun ... Contractor Feisal Barrie Rice ... Contractor Chris User Rating:8.0/10 ( 47,059 votes)IMDb User Rating:8.6/10 ( 38 votes)Yahoo! オトーサン、 「さて、問題は、いくつ取るかだ」 ドキュメンタリー映画のように、戦場にいる感じがしました。 ♪戦争は続くよいつまでも... (♪線路は続くよどこまでも...の替え歌気分で歌ってください) アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・監督賞 キャスリン・ビグロー ・脚本賞 マーク・ボール ・音響賞(編集) ・音響賞(調整) ・編集賞 同ノミネート ・主演男優賞 ジェレミー・レナー ・撮影賞 ・作曲賞 User Reviews agmancusoさん United States 2009年6月28日 完全に疲れ果てる映画体験 キャスリン・ビグローは、トリックも、ギミックもなしに、 名画をつくりだした。 すべてを白日にさらした。 これぞ、勝利だ。 巨匠の手になるように、リアルで詩的だ。 戦争映画そのものであり、同時にユにークで、予期せぬものだ。 疲れ果てさせ、感動させ、感覚を変えてしまう。 強い麻薬のようだ。 昨夜見たが、今夜また見にいこうと思う。 昨夜、ジェレミー・レナーが、身近で観客に語った。 (司会は、サム・ロックウェル) すばらしいアイディアだったが、このおかげで、 ジェレミー・レナーが映画で演じた役についての見方が変わった。 彼は、キャスリン・ビグローを賞賛したが、こう言った。 「彼女にどう監督せよと言わなかった。彼女も、どう演技せよと言わなかった」 映画をみていて感じたのは、ジェレミー・レナーの子供っぽい傲慢さだった。 スクリーンで効果を発揮していた。 矛盾した行動にもかかわらず、観客は魅了される。 ジェレミー・レナーは、ロバート・レッドフォードやマイケル・J・ポラードを 想起させる。 本当に、すばらしい。 彼個人の風貌で、その印象を汚さないでほしい。 他の出演者も見事だった。 カメオで顔を出したガイ・ピアースとレイフ・ファインズは、 これまで見たうちで、最高に自然で邪魔にならないカメオだった。 すべては、素晴らしかった。 いま、6月だが、キャスリン・ビグローは、 アカデミー賞を獲得する最初の女性監督になるだろう。 私は1票を投じる。 オトーサン、 「このひとも、映画評論家かなぁ?」 流山の小地蔵さん 2010年3月2日 主人公の心が戦争によりブチ壊れていく心理ドラマでした。 タイトルの意味するところは、 主人公の心が戦争によりブチ壊れていく過程が描かれているから来ていました。 どうブチ壊れていくのか。 それは恐らく皆さんが戦争映画に思うイメージの逆をついたものだったのです。 冒頭監督は、まるで観客に挑戦するかのように、一行のテロップを何気なく示します。 『戦争は、麻薬である。』と。 激しい戦闘にのめり込ば込むほど、その刺激にのめり込むようになるのだと宣言して、 物語は始まります。 その一言に、そんなはずだろうと直感しました。 だけどエンディングになんと主人公トンプソン軍曹は、 円満な家庭生活に自分の居場所はないと悟り、 自ら志願してまたまたイラクでの爆弾処理に赴いていくのです。 その間にあった、わずか38日間のイラクでの爆弾処理の体験。 そこで描かれる極限状況と日常生活を心理描写まで限りなくドキュメンタリーに近い 現実そのままのタッチで描かれることで、 監督の冒頭のメッセージに、思わずう〜んと唸るしかありませんでした。  ラストまでに見事に納得させられたのです。 舞台はフセイン政権崩壊後の混乱まっただ中の04年、 首都バグダッド周辺で活動する彼らが、任務明けを迎えるまでの出来事を追っていきます。 ジャーナリストのマーク・ポールがイラクで米軍を取材した体験をもとに脚本を執筆しており、 限りなくノンフィクションに近い現実味がこもっていました。 爆発物処理班の兵士たちは、現場で爆弾だけを相手にするのではありません。 解体ロボットを操作し、宇宙服のような防護服に身を包んで慎重に作業を進める彼らは、 見張り役を立てて周囲に鋭い目を光らせる必要があります。 近くに隠れ潜む敵が、いつどこから攻撃を仕かけてくるかわからないからです。 そんな戦場での爆弾処理を巡る状況が、徹底的にリアルに描かれていました。 本作に近い作品として、下記の二つの作品があります。 ブライアン・デ・パルマ監督『リダクテッド 真実の価値』は、 イラク戦争の中で、ある検問所の兵士が記録した映像を再現したもの。 検問所の米兵が、14歳の少女をレイプし、その家族を惨殺、 その後少女の顔面に銃弾を撃ち込んで火を放ったという事件のあらましを描くもの。 本年5月公開のマット・デイモン主演の『グリーン・ゾーン』は、 イラク戦争の口実に使われた大量破壊兵器の所在を巡り、 国防総省の自作自演であったことを告発するものです。  この二つの作品は、反戦映画として、かなり露骨なメッセージを主張します。 ところが本作は、一切政治的主張を出しません。 爆弾処理に明け暮れる主人公の日常を淡々描いているのに、 描いている出来事が戦争の狂気を強烈に印象づけられてしまう。 そんなビグロー監督の演出の巧みさに魅了されました。 このこと以外にも、本作でのビグロー監督の驚くべき演出力の高さは枚挙に暇がないほどです。 イラクの隣国ヨルダンでロケを実施し、 「ユナイテッド93」のバリー・アクロイドを撮影監督に起用。 手持ちカメラによる臨場感に満ちた映像で、 まさしく『一触即発』の戦場の危うさを観る者に体感させていきます。 常にカメラの先には、舞台を見つめる現地人の姿を映し出し、 このなかにゲリラが潜んでいるぞと言わんばかり。 事実油断してみていると、次のシーンでいきなり狙撃を受けたり、 突如爆発が起きたり、何かが起きる!と予感させる緊迫感溢れる展開に、 画面に釘付けとなったのです。 冒頭のシーンで、爆発が起きるときの静けさ。 そしてわざとスローモーションで描かれる爆発シーンが、 こんなにも強烈な印象をもたらすのかと思い知らされました。 始まってすぐのシーンから、演出のレベルの高さに脱帽さらせれしました。 爆弾処理という人命救助のミッションに身を投じた兵たち。 その死亡率は5倍も高く、死線ギリギリの日常のなかで、 兵士たちの恐怖や不安をえぐり出す濃密な心理描写にも引き込まれることでしょう。 ところでアカデミー賞では、「アバター」が各賞を独占しそうな勢いです。 ビグロー監督は「アバター」のジェームズ・キヤメロン監督の元妻です。 対照的な作風の2作品で元夫婦がオスカーを競い合う構図もおもしろいです。 SF大作に、全員無名の役者と究極のリアリズムをもって対抗するしている本作こそ、 ぜひ作品賞をとってもらいたいものだと願います。


パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

オトーサン、 「スコアがいまいちだけど」 でも、クリス・コロンバス監督なので、見に行くことに。 「ホーム・アローン」や「ハリー・ポッターと賢者の石」といった 名作を世に送っています。 原題:Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief (2010) 監督:Chris Columbus 原作:Rick Riordan 脚本:Craig Titley Genre:Action / Drama / Romance / Thriller Rated PG for action violence and peril, some scary images        and suggestive material, and mild language. Country:Canada / USA Language:English 上映時間:118分 あらすじ: パーシーは美術館で怪物に襲われ、 自分が半神半人のデミゴッドだと知る。 海神ポセイドンの息子で、ゼウスの武器である 稲妻を盗んだ嫌疑をかけられていた。 母親は、冥界の神にさらわれてしまう。 パーシーは、母親を助けるべく、 半人半獣のグローバー、アテナの娘・アナベスと ハデスのもとへ向かう... 出演者: Logan Lerman ... Percy Jackson (パーシー) Brandon T. Jackson ... Grover (グローバー) Alexandra Daddario ... Annabeth (アナベス) Pierce Brosnan ... Mr. Brunner / Chiron(ブルナー) Uma Thurman ... Medusa(メデューサ) Steve Coogan ... Hades(ハデス) オトーサン、 「演技で印象に残ったのは、ユマ・サーマンだけ」 迫力ある特殊効果のせいで、若手3人は影が薄くなりました。 LOGAN LERMAN  ローガン・ラーマン 誕生日 1992/1/19 出身 米カリフォルニア州ビバリーヒルズ 幼児の頃から俳優志望。8歳で映画出演を果たす。 出演作 2000年「パトリオット」 2001年「サンキュー、ボーイズ」 2003年「バタフライ・エフェクト」 2007年「ナンバー23」 2010年「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」 その他の出演者: Jake Abel ... Luke Sean Bean ... Zeus Rosario Dawson ... Persephone Melina Kanakaredes ... Athena Catherine Keener ... Sally Jackson Kevin McKidd ... Poseidon Joe Pantoliano ... Gabe Ugliano Maria Olsen ... Mrs. Dodds / Fury Julian Richings ... Ferryman User Rating:6.1/10 ( 6,609 votes)IMDb User Rating:6.7/10 ( 261 votes)Yahoo! オトーサン、 「うーん、いまいちだなぁ」 User Reviews j_botelloさん United States 2010年2月28日 事実をして語らしめよ アナベス役の女優は、今月23歳になったばかり。 原作よりも10歳年とっている。 これひとつをとっても、素晴らしい原作がいかにゆがめられたか分かる。 原作のグローバーを窺わせるものは何もない。 女性を追い回しているだけだ。 冥界の女王は、シリーズの最後にならないと登場しない・ Mr. D、クラリス、クロノス (シリーズを通じてのメインの悪役)とアレースは、 この脚本では、みな脇役に追われている。 非常によくない。 オトーサン、 「ASHさんの映画批評は、プロ以上だな」 ASHさん 2010年2月27日 ポセイドンの息子 なんとなく「ハリポタ」シリーズとタイトルが似てるなぁ、と思ったら、 お話もよく似ているね。 簡単に言えば「ハリポタ」Meets「タイタンの戦い」といった感じで、 ギリシャ神話を現代に当てはめて、神々のわがままに振り回される人たち (この場合はデミゴッド)の奮闘を描いた映画。 ファンタジー映画としてはジュブナイル色が強過ぎてノリきれない部分もあるが、 監督がクリス・コロンバスと聞けばそれは予想の範囲内。 原作がどうなのかは知らんが、なんともまぁ、ゲーム世代への訴求を見越した映画だこと。 冥界へさらわれたお母さんを救うべく、パーシーが神器をゲットしたり、 真珠が3つ集まれば冥界へ行けるだのと、よくあるゲームが元ネタの映画かと見紛うほど。 作っている方もハナから大人の観客をアテにはしていないだろうから 目くじらを立てることもないけど、いい歳こいた大人が観るにはちょっとばかり子供っぽい。 精神年齢は割と低い方だと思ってたんだけどなぁ…。 ここ最近のファンタジー映画は上映時間も長くなりつつあり、 「ハリポタ」シリーズも1作当りが2時間30分超なんてのが当たり前なので 気楽に観れない辛さがあるけど、この映画はキッチリ2時間。 そのお陰で、展開がエラく速い。 17歳になるまで自分がデミゴッドだと知らされていない割には、 アッサリとその状況を受け入れちゃうから葛藤も苦悩もありゃしない。 2週間以内に盗まれた稲妻を返さねばならないって、パーシー、盗んでないし。 そもそもパーシーが盗んだっていう根拠が一体どこにあんだよ、ゼウス! まあ、神々が自分のことしか考えないわがままな人たち(人じゃないか)なのは 「タイタンの戦い」(81年度版)でも描かれていたけれど、 自分がデミゴッドだとは知らないハズのパーシーに嫌疑をかけるんだからいい加減な話だよなぁ。 あらぬ濡れ衣を着せられたお陰で、パーシーの人生が変わっちゃうんだから。 とはいえ、現実世界には上手く溶け込めないパーシーにとって、 神々の世界は理想的な環境なんだろうから彼にしてみれば不服はないんでしょうけどね。 ご都合主義を極端に嫌う向きには腹が立つことこの上ない映画かもしれないけれど、 パーシーがさらわれたお母さんを救いたいという一身で冒険に身を投じる展開は、割と好きだったりする。 身に覚えがないことを責められてクサるよりも、汚名を晴らすべく行動あるのみ。 グローバーは守護者だからついてきてくれるけど、アナベスが加わる必要性はあまりない。 それでも、女の子がいてくれれば華になる。 原作通りだからこうなったんでしょうけど、男子2人+女子1人というメンバーは、 まんま「ハリポタ」だったりする。性格分けもソレっぽいのはご愛嬌。 ブルナー先生からもらったペンが一瞬にして剣になったり、 ルークからもらった盾が円形に変化したりと、パーシーが駆使する神器がカッコいい。 でも、パーシーがこれらの神器を使って戦うのがヒドラだけとはチト寂しい。 クライマックスのバトルがああなったのは、原作通りだからなのか、 あるいは子供向けを配慮した結果だからなのか。 子供は本質的にはチャンバラ映画が好きなんだけどね。 「タイタンの戦い」でもゼウスのわがままっぷりにはムカついたが、 コチラのゼウスも負けてはいない。 自分勝手な掟を作っておいて、それを神々が素直に従ってるんだから世話ない。 お陰で子供たちが寂しい思いをするんだから。 ルークじゃないけど、万能の神の支配にクーデターを起こしたくなるのも分かるってもんだ。 ギリシャ神話に造詣があるともっと愉しめるんだろうけど、 「タイタン」でも予習にはなるわな。と、思ったら、もうすぐリメイク版の「タイタン」が…! どんな映画に出ても真面目に役に取り組むショーン・ビーン、 妙に芝居がかった演技がどことなく「らしくない」ユマ・サーマンと、 ベテラン勢の好サポートがナイス!  ピアース・ブロスナンにはもうちょっと活躍して欲しかった。 スティーヴ・クーガンもアレだけじゃもったいないよ。 意外な収穫がロザリオ・ドーソン。 冥界の女王を楽しそうに演じているみたいで、そこがカワユイ! キャサリン・キーナーはファンタジー映画と相性がいいのか、よくお見かけする。 たいていシングル・マザーなのはなぜなん?  匂いがキツいって、そんな役をジョー・パントリアーノに振るなんて…。 でも、確かに体臭がキツそうに見える(失礼!!)。 冷蔵庫の中にあんなもん置いとくなよ、パーシー! アレクサンドラ・ダダリオ(スゲェ名前)の今後に期待!  気の強そうなルックスがイイね。


ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い

オトーサン、 「ドクロか、海賊船の映画か?」 出だしは、学生たちのボート競技シーン。 まったく、ちがった映画でした。 「...何も、ドクロにする必要ないじゃん」 原題:The Skulls (2000) 監督:Rob Cohen 脚本:John Pogue Genre:Action / Crime / Drama / Horror / Thriller Rated PG-13 for violence and brief sexuality. 上映時間:106分 あらすじ: ルークは体育会系の大学生。 ボート大会で優勝後、秘密結社“スカル”から呼び出される。 この組織の一員になれば、希望通りの将来も約束される。 だが、組織の存在は他言してはならない。 急に金回りがよくなり、一変したわけを知るべく、 ルームメイトのウィルが探りはじめる... 出演者: Joshua Jackson ... Lucas "Luke" McNamara(ルーク) Leslie Bibb ... Chloe Whitfield(クロエ) Hill Harper ... Will Beckford(ウィル) Paul Walker ... Caleb Mandrake(ケイレブ) Craig T. Nelson ... Litten Mandrake (マンドレーク) オトーサン、 「若手2人、いいね」 演出がいまいちで、損しています。 JOSHUA JACKSON  ジョシュア・ジャクソン 誕生日 1978/6/11 出身 カナダ・バンクーバー キャスティング・ディレクターをしていた母の影響で 子供の頃から演技に興味を持ち、 91年「ねじれた家族」で長編映画デビュー。 92年からの「飛べないアヒル」シリーズに3作出演し、子役として注目される。 テレビでは「ドーソング・クリーク」に出演。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1991年「ねじれた家族」 1992年「飛べないアヒル」 1994年「D2 マイティ・ダック 飛べないアヒル2」      「アンドレ/海から来た天使」 1995年「マジック・ダイナソー」 1996年「D3 マイティ・ダックス 飛べないアヒル3」 1997年「スクリーム2」 1998年「ゴールデンボーイ」「ルール」 1999年「クルーエル・インテンションズ」 2000年「ザ・スカルズ 髑髏の誓い」◇ 2001年「オーシャンズ11」 2002年「テキサス・クライム・ジャンクション」 2005年「ウェス・クレイヴン’s カースド」 2006年「ボビー」 2008年「シャッター」◇ PAUL WALKER  ポール・ウォーカー 誕生日 1973/9/12 出身 米カリフォルニア州 2歳からモデルや5歳から子役として活躍。 高校卒業後、カリフォルニア・コミュニティー・カレッジで海洋学を専攻。 86年「モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔」で映画デビュー。 近年は「ワイルド・スピード」「ロード・キラー」と主演作が増えている。 出演作 1986年「モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔」 1998年「カラー・オブ・ハート」「ディードルズ/悪ガキ双子の大作戦」 1999年「バーシティ・ブルース」◆「ブロークダウン・パレス」      「シーズ・オール・ザット」◆ 2000年「ザ・スカルズ 髑髏の誓い」◆ 2001年「ワイルド・スピード」◇「ロードキラー」◇ 2002年「ワイルド・スピードX2」◇ 2003年「タイムライン」◇ 2004年「NOEL ノエル」◇ 2005年「イントゥ・ザ・ブルー」 2006年「父親たちの星条旗」◆「南極物語」◇「ワイルド・バレット」◇ 2009年「ワイルド・スピードMAX その他の出演者; Christopher McDonald ... Martin Lombard Steve Harris ... Detective Sparrow William Petersen ... Ames Levritt David Asman ... Jason Pitcairn Scott Gibson ... Travis Wheeler Nigel Bennett ... Dr. Rupert Whitney Andrew Kraulis ... McBride Derek Aasland ... Sullivan Jennifer Melino ... J.J. Noah Danby ... Hugh Mauberson User Rating:5.3/10 ( 14,357 votes)IMDb User Rating:5.0/10 ( 69 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いなぁ」 ツッコミどころ満載のせいっでしょうね。 User Reviews FlickJunkie-2さん Atlanta, GA 2000年10月30日 興味深い設定、貧弱なプレゼンテーション モラルのディレンマを提起しているのはいいが、 この映画は、出だしから妙で、ありえないやり方だ。 脚本家ジョン・ポーグは、いいモラルのお話をつくったが、 奇妙な前提ばかりで、笑える。 これは、秘密結社なのだろうが、 メンバー以外、誰も、メンバーか誰かは知らない。 だが、脚本家ジョン・ポーグとロブ・コーエン監督は、 テレビ宣伝みたいなやり方でつくっている。 秘密会合が開かれる建物には、髑髏マークもあり、 メンバーだけがもつキーで入室できる。 だから、この建物に入れるのは、スカルズのメンバーなのだ。 新メンバーは、5万ドルの新車と10万ドルを手に入れるが、 誰も、この変化に気づかない。 手首に髑髏マークを焼印されるが、 その上に腕時計をするので、誰も分からない。 こんな調子で、ありえないことだらけ。 演技は、おおむねいい。 ジョシュア・ジャクソンのルーク役はよかった。 理想主義的な熱意ときちんとしたモラルを持っている役だ。 彼を支えるのは、ケイレブ役のポール・ウォーカー、 父親の蔭から踏み出そうとするスポイルされたドラ息子だ。 クレイグ・T・ネルソンは、 スカルズの議長でケイレブの親馬鹿役を見事に演技した。 秘密結社はあるのだろうか、ないのだろうか。 単なる神話なのかどうか分からないが、 この映画に描かれた以上の秘密があるのだろう。 この映画、6/10点満点で6点。 語り口で、せっかくの面白いアイディアをダメにしている。 オトーサン、 「へぇ、そんな噂が?」 taxidermia777さん 2008/06/04 扉を開く覚悟はあるか… 秘密結社+髑髏=ホラー、と勝手に決めこみ 気合充分に見に行ったのに、サスペンスでした。 アメリカを陰で支配する謎の秘密結社。 その正体はベールに包まれていて、そこから“CIA”が誕生し、 歴代大統領の3人がメンバーだったとか…。 実際にはイエール大の組織がモデルで、 ポール・ウォーカー扮するケイレブは、 学生時代のブッシュ大統領がモデルという噂もあり、 アメリカでは大ヒットを記録、何とPART2の製作も決定したとか…。 以前、「陰謀のセオリー」というメル・ギブソンが “周囲のちょっとしたことに国家の陰謀が隠されているという 強迫観念に取りつかれている男”を演じたり、 そうそう「X-ファイル」も謎の組織が暗躍しているし、 アメリカ人はこういう手の話が好きなんですね。 今をときめくジョシュアとポールの二大若手スターご出演。 ボールは「バーシティ・ブルース」の時も思ったけど、主役よりいい男なのに脇役。 今回もそうなんですよね、それもやな奴。 主演のルーク扮するジョシュアってブレンダン・フレイザーを若くしたような顔立ちで、 役柄に合ってないのか、わたしの好みじゃないせいか、 見てて段々疲れてきて、お願いもう顔見たくない状態に。 ストーリーもすべてがぬるくて、秘密結社なはずなのに、 友人たちは「スカル」という名前も実体もよく知っていて、 あそこは危険だと忠告する始末。 おまけに、派手な車や多額な現金をこれみよがしに支給して、 目立つことこの上なくて笑ってしまう。 それに、ルークがエリート集団に誘われるようなすごい人物の割には、 考えが浅はかですぐ人に頼ってヘルプの嵐。 なのに、ラストに格好つけの捨て台詞。 身の程知らずとはこういうことを言うのねきっと、 こういう男に惚れて命まで賭けようとするクロエ嬢、 人生の選択間違ってるような…と、 関係ないことばかりが脳裏を飛び交い、ジ・エンド。 フゥ〜やっと終わってくれました。


ディレイルド 暴走超特急

オトーサン、 「おお、Derailedだ!」 自転車用語で"Derailler"と言えば、変速機。 "鉄道のレールから外れる、脱線する"を転用して、 脱線器とも呼ばれています。 (実は、鑑賞済みでした。題名索引2503) 原題:Derailed (2002) 監督:Bob Misiorowski 原作:Boaz Davidson 脚本:Jace Anderson /Adam Gierasch Rated R for violence and language. 上映時間:89分 Country:Aruba / USA Language:English / German あらすじ: ガリーナは、スロバキアの研究施設から、 生物兵器の入ったケースを盗み出す。 ジャックは、NATOの工作員、 家族旅行中に、ガリーナを護送せよと指示され、 特急列車に潜り込み、国境越えに成功する。 任務が無事完了したと思ったのも束の間、 途中で別れた家族が乗車してきて、 個室にいた夫とガリーナと出会う。 妻のマデリーンはジャックが浮気をしていると誤解する。 その上、彼女が盗んだ生物兵器を狙って 凶悪なテロリスト集団が列車に乗り込んできた... 出演者: Jean-Claude Van Damme ... Jacques Kristoff(ジャック) Susan Gibney ... Madeline Kristoff(妻マデリーン) Jessica Bowman ... Bailey Kristoff(娘ベイリー) Kristopher Van Varenberg ... Ethan Kristoff(息子イーサン) Laura Harring ... Galina Konstantin(ガリーナ) Tomas Arana ... Mason Cole (メイソン) オトーサン、 「渋いバン・ダム、いいね」 アクションが鈍いという批判が多いようですが、 演技派に変貌していったって、いいじゃないですか。 JEAN-CLAUDE VAN DAMME  ジャン=クロード・バン・ダム 誕生日 1960/10/18 出身 ベルギー・ブリュッセル 父の勧めに従い、幼少からバレエと空手を学ぶ。 パリ・オペラにダンサーとして参加する誘いを受けるが断り、 18才でフィットネス・センター『カリフォルニア・ジム』を開設し、成功。 80年には全欧プロ空手選手権ミドル級チャンピオンの座につく。 映画は仏映画「RUE BARBER」に出演から興味を持ち始め、ハリウッドに渡った。 そして、タクシードライバーや用心棒などの仕事をしながら、 下積み生活を送った後、 1985年「シンデレラ・ボーイ」で主人公の敵役でハリウッド・デビュー。 主演は1988年の「ブラッド・スポーツ」から。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆☆☆ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1985年「シンデレラ・ボーイ」 1987年「プレデター」(エイリアン役) 1988年「ブラッド・スポーツ」「ブラック・イーグル」 1989年「サイボーグ」「キックボクサー」 1990年「ブルージーン・コップ」 1991年「ライオンハート」「ダブル・インパクト」 1992年「ユニバーサル・ソルジャー」 1993年「ボディ・ターゲット」「ラスト・アクション・ヒーロー」▲      「ハード・ターゲット」「キックボクサー4」▲ 1994年「タイム・コップ」 1995年「ストリート・ファイター」 1996年「サドン・デス」「クエスト」「マキシマム・リスク」 1997年「ダブル・チーム」 1998年「ノック・オフ」「レジョネア 戦場の狼たち」 1999年「ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン」      「ヴァン・ダムINコヨーテ」 2001年「レプリカント」      「ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−」 2002年「ディレイルド 暴走超特急」「ベルヴィル・ランデブー」(声) 2003年「HELL」 2004年「レクイエム」 2005年「ザ・コマンダー」 2008年「その男ヴァン・ダム」 その他の出演者: Lucy Jenner ... Natasha John Bishop ... Bob Sterling Binky van Bilderbeek ... Angus Riley Dayton Callie ... Lars Simone Levin ... Catherine Sandra Vidal ... Cynthia Stefanos Miltsakakis ... Stavros Jimmy Jean-Louis ... Henry George Stanchev ... William User Rating:3.4/10 ( 3,157 votes)IMDB User Rating:5.3/10 ( 51 votes)Yahoo! オトーサン、 「低いすぎる」 User Reviews dewdaw69さん Pine Bluff, Ar 2003年1月12日 見る価値のある映画だ 妻と私は、ヴァン・ダム映画を最初からみている。 いくつかは、忘れてしまった。 まず、ストーリーがいい。 彼を非難してはいけない。 この映画は、最近見たなかでは、ベストだ。 エキサイティングで、サスペンスに富み、面白い。 子供たちによくないような余計な悪態もなく、 彼の映画で時々みかける妙なシーンもない。 かなりエキサイティングなファミリー映画だ。 ヴァン・ダムは、成熟した役をこなせるようになった。 中年の夫と父親役がよく似合う。 彼の息子のクリストファーが出ていたので嬉しかった。 父親そっくりで、すばらしい演技をしていた。 将来、いい役をすることを期待したい。 ヴァン・ダムと息子さん、いい仕事を続けてほしい。 オトーサン、 「批判の背景に、事実誤認があるのでは?」 映画のなかでも、説明がありましたが、 ウイルスは、天然痘ですから、 ある一定年齢以上のひとは、予防接種をしているから、 発症しないのです。 エアマリンさん 2006年7月5日 イマイチ これはヴァン・ダム主演作の中では一番つまらない分類に入りますね。 よくあるトレインジャック物にウイルスパニックという 要素が取り入れられているのが新鮮で良かったのですが、 ウイルスパニック的な部分は前半だけ。 中盤以降はいたって普通の列車アクションという形になってしまっているのが残念。 それにウイルスがあれだけばらまかれたのに 主人公含め何人かが真顔でいられたのはなぜでしょうか? 普通なら全員感染して動けない状況になっているはず。 アクションは割と迫力はあるものの、どうも見せ方が下手。 ラストの列車墜落なんて模型なのがバレバレ(笑)。 肝心なヴァン・ダムのアクションもとにかく鈍いし、 全盛期に比べるとはるかに腕が落ちている。 ちなみに単館公開だったのになぜか地元で 本作の特番が深夜にやっていたのでたまたま観ていましたが、 観にいった人がインタビューで「面白かった」 とか「緊張感があった」とか言っていましたが、 実は内心では「すっげーつまんねー」て思っていたりして(笑)。 司会やってたアイドルの娘(名前忘れた)2人も、 この特番の司会しぶしぶ引き受けたんでしょうねえ。 とは言え、ヴァン・ダムもまだ40半ばなのでまだまだ行けるはず。 これからも頑張ってもらいたいです。


クラッシュ・ダイブ/急速潜航

オトーサン、 「これサインなんだ」 操舵士が鼻をつまんでみせ、 乗務員たちが笑うシーンがありましたが、 これががクラッシュ・ダイブ(急速潜航)のサインのようです。 「潜行開始、下げ舵5度」「舵戻せ、上げ舵10度」 「深度保て」「潜舵の水平確認」 「艦首上げ10度」「昇降舵中立」「深度700mまで潜水」 潜水艦用語がたくさん出てきて、勉強になります。 原題:Crash Dive (1997) (V) 監督:Andrew Stevens 脚本:William C. Martell Genre:Action / Thriller / Drama Rated R for violence, a scene of sexuality and brief language. 上映時間:90分 あらすじ: 合衆国の原潜ユリシーズは、 北大西洋で極秘パトロールを行っていた。 救助を求める通信を受け浮上し、 遭難者を艦内に保護したが、原潜の核ミサイルを狙うテロリストだった。 残虐なリーダー、リヒターは、艦長を射殺、 紅一点のボレーンは色仕掛けで、原潜を乗っ取る。 核ミサイルをワシントンに向けて発射されたくなければ、 金塊を用意するよう米政府に要求した。 国防総省は、ユリシーズの設計者にして 元特殊部隊員のカーターを送りこむ。 出演者: Michael Dudikoff ... James Carter(カーター) Catherine Bell ... Lt. Cmdr. Lisa Stark (リサ) Brittain Marcus ... Tommy(トミー) Reiner Schone ... Richter(リヒター) Elena DeBurdo ... Bolanne(ボレーン) オトーサン、 「主役としては華がないなぁ」 でも、マイケル・ダディコフ、調べると、 野外生活を大いにエンジョイしているようです。 MICHAEL DUDIKOFF  マイケル・ダディコフ 誕生日 1954/10/8 出身 米カリフォルニア州 父親はロシア人。トーランス高校卒。 児童心理学を専攻し、マーシャルアーツも習得する。 コパトーンの日焼け止めコマーシャルで注目される。 「ディーン=マックイーン」の愛称が先行して苦労した。 (James Dean and Steve Mcqueen) カヌー、サーフィン、シュノーケリング、乗馬を楽しむカルフォルニアっ子だ。 活躍度 ○→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆★★★★ 出演作 1980年「ブラッディ・バースディ/天使の顔をした悪魔の子供たち」      「ブラック・マーブル」 1985年「アメリカン忍者」 1986年「ラジオアクティブ・ドリーム」「地獄の遊戯」 1987年「アメリカン忍者2/殺人レプリカント」 1988年「地獄からの生還/プラトーン・リーダー」 1989年「デス・リバー/失われた帝国」 1990年「ミッドナイト・ライド」 1991年「わたしを助けて/レスキュー・ミー!」「ブラック・フォース」      「アイアン・シールド」 1993年「ファイナル・コマンド」 1995年「ソルジャー・ボーイズ」「サイバー・ジャック」 1996年「クラッシュ・ダイブ」(TM)「ムービング・ターゲット」      「バウンティ・ハンターズ/イケてる賞金稼ぎ」 1997年「ステルスVSステルス/エグゼクティブ・コマンド」「ハードボール」 1998年「ジェリー・スプリンガー ザ・ムービー/人の不幸はクセになる」      「ダブル・トラップ/白い肌の迷宮」「フリーダム・ストライク」      「クラッシュ・ダイブU」 1999年「ミレニアム・クライシス」「エグゼクティブ・スナイパー」 2002年「スペース.オデッセイ」 その他の出演者: Frederic Forrest ... Adm. Pendleton Clay Greenbush ... MacDonald Jay Acovone ... Murphy Michael Cavanaugh ... Capt. Lange Cyrus Farmer ... Wager Time Winters ... Saprich Pasha D. Lychnikoff ... Newton Mio R. Jakula ... Avallone Christopher Titus ... Dent Adam G. ... Robinson User Rating:4.4/10 342 votes オトーサン、 「当然ながら、低いスコアだ」 エンパイア・ステートビルの先端をミサイルが爆破するシーンは 911を見慣れているわれわれには、あまりにショボすぎます。 潜水艦の中での銃撃戦、近くの潜水艦に魚雷を的中させたのに、 ちょっとしか揺れない、海底山脈にぶつかり浸水しても沈まないなど 突っこみどころ満載であるせいでしょう。 User Reviews Mauro Lorenzoniさん Venezuela 1999年7月9日 軽いアクション映画... 重たい気分でない時にみる映画だ。 アクション満載、死者多数、控えめな特殊効果。 ごく普通のテロリスト映画だ。 もっとも、ひねりはある。 テロリストたちが、原潜の内部で暗躍するのだから。 もっとも、筋書きの大部分は、信じ難いので、 観客は、お気楽ムードでみていたほうがいい。 アドレナリンを楽しむといい。 時々起きる奇妙な出来事は、気にしないことだ。 (原潜よりも男が速く泳げるとか、 ノートパソコンが、泡のように溶けるとか) 要するに、退屈していれば、楽しめるだろう。 オトーサン、 「もしかしてCB級潜水艦アクション?」 トルパーチさん 2007年6月25日 B級潜水艦アクション テロリストにジャックされた核搭載原潜に、 ワンマン・アーミーが乗り込んで事件を解決するという、 B級アクション映画の王道を踏襲したストーリー。 潜水艦の魚雷発射シーンや爆沈シーンは 全て「クリムゾン・タイド」からの流用フィルムで、 わずかな新撮シーンはショボイです。 ただ、女テロリストが誘惑した水兵を騎上位セックスの最中に絞殺するシーンは、 かなり衝撃的で数少ない見せ場でした。 作品のチープさをエロで補おうという製作者の気合を感じました(苦笑)。 それにしても、この作品がこれまで数回繰り返しTV放映されていることに少し驚きです。 吹き替えキャストも、江原正士、内海賢二、谷口節、宮本充、富田耕生といった 大物声優が揃っていたので、 個人的には映画の内容よりもそちらが楽しみでした(笑)。


歓喜の歌

オトーサン、 「おお、テレビでやってくれるんだ」 予告編をみて面白そうだと思っていたのです。 でも、みはじめて、がっくり。 「時間のムダ、録画を消しちまおうか」 原題:歓喜の歌(2007) 監督:松岡錠司 原作:立川志の輔 脚本:松岡錠司/ 真辺克彦 上映時間 112分 Genre: Commedy/Music/Drama あらすじ: 飯塚主任は、文化会館に市役所から異動。 いい加減な仕事をするので、飛ばされたのだ。 12月30日、電話を受ける。 大晦日の夜のコンサート予約確認だった。 部下の加藤が青くなる。 というのは「みたまレディースコーラス」と 「みたまコーラスガールズ」とダブルブッキングになったからだ。 「どうせオバさんたちの暇つぶし。大丈夫」と言い放つが、 事態は、とことんこじれていく... 出演者: 小林薫 ... 飯塚正 浅田美代子 ... 飯塚さえ子 伊藤淳史 ... 加藤俊輔 安田成美 ... 五十嵐純子 由紀さおり ... 松尾みすず オトーサン、 「このひと、いいねえ」 口から出任せ、その場しのぎのいい加減な奴... 時々、公務員や政治家などにみかけます。 でも、次第に、そのいい加減さがいとおしくなってくるのです。 「そういや、昔の職場は、こんな風だったよな」 某専務なんか、昼間からオフィスでパターの練習をしていました。 ゴルフとマージャンびたり... 偉くなると、ああいう風に楽になれるんだ。 その他の出演者: 田中哲司 ... 北澤直樹 藤田弓子 ... 大田登紀子 根岸季衣 ... 塚田真由美 光石研 ... 五十嵐恒夫 筒井道隆 ... 「リフォーム大田」の客 笹野高史 ... 伊藤茂 塩見三省 ... 大河原勇 渡辺美佐子 ... 大河原フク 立川志の輔 立川談志 リリー・フランキー User Rating: 7.4/10 ( 670 votes)Yahoo! オトーサン、 「スコア高いな」 共感度大だからでしょう。 User Comments: とにかく上手につくってあるなぁ... bellemamさん 2008年3月5日 原作が落語、というのがいまいちピンとこないけれど、 脚本は非常によくできてる。 なによりも主人公の小林薫演じる飯塚が最初はすごーくいいかげんなのに、 中盤からどんどんかわってゆくのが小気味いい。 予告編で小林薫が『ギョーザですよ、ギョーザ』と言っていたのは すごく重要な意味を持っていたんですね。 ほかの役どころにしてもそれぞれがいろいろ背景を背負っていて、 最後にみんなの思いがひとつになるとこは上手につくってある。 いいかげんでどうしようもない中年男を小林薫がコミカルに演じていてとても楽しいし、 由紀さおりさんのセレブな感じもいい。 それにしても安田成美はお幾つなのか知らないけれど、 その芸歴から考えても、なぜあんなにかわいいのか? 今作の最大の謎ですね。 今回の作品のもう一つの主人公は『コーラス』で、 その歌声に結構感動してしまって、 はっきりいって「歓喜の歌」のコーラス部分はフルで聞きたかったし、 最後の曲も聞きたかったなぁ。 それがちょっと不満。 オトーサン、 「確かに、脇役陣がいいね」  黒美君彦さん 2008年1月24日 ほっとしたい時に 立川志の輔の新作落語が原作だけに、そこはべたべたの予定調和。 でも、肩の力を抜いて笑えるなかなかの逸品です。 いわゆるシチュエーション・コメディの亜種であり、 群像劇でもあるのだが、その中心にいる小林薫がとにかく上手い!  やる気のない優柔不断な文化センターの主任を 思う存分楽しみながら演じているのが伝わります。 あわせて久しぶりにみた安田成美の清潔感がこれまたいい。 その他、藤田弓子、根岸季衣、浅田美代子、由紀さおりといった脇役もはまっています。 セレブな「レディースコーラス」の面々が、 余命幾許もない病床の少女に『竹田の子守唄』を歌って聞かせるシーンは、 由紀さおりの実体験だそうですが、歌の力もあって思わずぐっと来ました。 ところどころ笑いながら、最後はやっぱりお約束の第九の合唱。 過去、松岡錠司監督作品に関わったリリー・フランキーや 筒井道隆、渡辺美佐子といった面々が顔を見せているのも楽しかったな (「金魚」は松岡錠司監督『バタアシ金魚』にかけている?)。 最終的に登場人物はいい人ばかりなのですが、落語を楽しむように深く考えず、 スジの流れで笑い、ホッとできる、というのは今や貴重かも。 ロケは2007年8月、真夏の埼玉県熊谷市。 映画の舞台は真冬ということで、相当に苛酷な(笑)撮影だったようです。 それにしても改めて合唱っていいなあ、と思ってしまいました。


しあわせの隠れ場所

オトーサン、 「サンドラ・ブロック主演か、いいね」 前から提案しています。 サンドラを無骨なイメージのブロックと呼ばないで、 優しいイメージのバロックにしましょうよ。 この映画、優しいサンドラ・バロックに出会えます。 原題:The Blind Side (2009) 監督・脚本:John Lee Hancock 原作:Michael Lewis Genre:Biography / Drama / Sport Rated PG-13 for one scene involving brief violence, drug and sexual references. 上映時間:128分 あらすじ: マイケルは、ひとりぼっちの黒人少年だ。 寝る所もなく真冬の夜、Tシャツと短パン姿で歩いていた。 そんな少年に、リー・アンが声をかけ、豪邸に招き入れる。 憐れみからの行為だったが、マイケルの瞳の輝きを見つける。 すべてに感謝しながら生きる幸せを教えられたのだ。 学校の成績は、悪かったが、隠れた才能があった。 敏捷で大きな身体がフットボールにぴったりだった。 マイケルは注目選手となり、有名大学からスカウトが訪れるのだが... 出演者: Sandra Bullock ... Leigh Anne Tuohy(リー・アン) Quinton Aaron ... Michael Oher(マイケル・オアー) Tim McGraw ... Sean Tuohy(ショーン) Jae Head ... S.J. Tuohy(SJ) オトーサン、 「はは、名コピーだ」 旦那のショーンが、息子SJに、つぶやきます。 「お母さん、ああいう顔つきをしたときは、もう決めてるんだ」 真冬の夜、マイケル少年をみかけて リー・アンが、クルマに乗せてあげると決めたシーンです。 SANDRA BULLOCK  サンドラ・ブロック 誕生日 1967/7/26 出身 米バージニア州アーリントン 父はボイス・トレーナー、母はオペラ歌手。 イースト・カロライナ大学を卒業後、ニューヨークへ出て、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。 オフ・ブロードウェイの舞台やテレビドラマで活躍後、 87年「ハングマン」で映画デビュー。 「スピード」のヒットでスター女優に。 95年「あなたが寝てる間に…」でゴールデングローブ賞ノミネート。 2000年「デンジャラス・ビューティー」でもゴールデングローブ賞ノミネート。 製作会社を設立し、主演とプロデューサーを兼ねることが多くなった。 2005年、テレビ司会者のジェシー・ジェームズと結婚。 出演作 1987年「ハングマン」 1989年「恋人たちの街角」 1992年「ジェラシー/もう一度あの頃のように」      「ラブ・ポーションNO.9」「恋人はマフィア」 1993年「愛と呼ばれるもの」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」「失踪」      「デモリションマン」◇「サンドラ・ブロック IN アマゾン」 1994年「スピード」◇「恋人はマフィア」 1995年「あなたが寝てる間に」◇「恋人たちの街角」      「ザ・インターネット」◇ 1996年「恋する泥棒」「評決のとき」◇「ラブ・アンド・ウォー」◇ 1997年「スピード2」◇ 1998年「微笑みをもう一度」◇「プラクティカル・マジック」◇      「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「恋は嵐のように」◇「EXACTLY 3:30」 2000年「28DAYS」◇「ガンシャイ」◇「デンジャラス・ビューティー」◇ 2002年「完全犯罪クラブ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇      「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」◇ 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「デンジャラス・ビューティー2」◇「クラッシュ」◆ 2006年「イルマーレ」◇ 2009年「あなたは私の婿になる」◇ その他の出演者 Lily Collins ... Collins Tuohy Ray McKinnon ... Coach Burt Cotton Kim Dickens ... Mrs. Boswell Adriane Lenox ... Denise Oher Kathy Bates ... Miss Sue Catherine Dyer ... Mrs. Smith Andy Stahl ... Principal Sandstrom Tom Nowicki ... Literature Teacher Libby Whittemore ... Sarcastic Teacher Brian Hollan ... Jay Collins Melody Weintraub ... History Teacher User Rating:7.8/10 ( 18,398 votes)IMDb User Rating:8.8/10 ( 21 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 美談ですが、それだけで終わっていないのがいい。 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 サンドラ・ブロック ゴールデン・グローブ 受賞 ・女優賞(ドラマ) サンドラ・ブロック User Reviews dawn0808さん United States 2009年11月21日 この映画は素晴らしい、心暖まる 最初の5分は、退屈そうに思えたが、 数分後に360度変わった。 心暖まる、優しい、アクション一杯で、愉快だった。 今年見たうちで、最高の映画のうちの1つだ。 ティム・マクグロウが素晴らしかった。 私は、その演技が好きでなかったが、 サンドラ・ブロックは、素晴らしかった。 他の俳優たちも、素敵で、おかしかった。 フットボールの映画だった。 ティム・マクグロウが出演していたので、見ることにしたのだが、 想像以上によかった。 いろんな映画のなかから、この映画を選んだが、正解だった。 子連れや、デートに向いている本当に素敵な映画だ。 それは女の子や男の子にも向いている。 こんなにいい映画とは思っていなかったので、本当に驚いた。 この映画を見ると決めたのは、大正解だった! オトーサン、 「いい指摘だ!」 相木 悟さん 2010年2月24日 良心を問うハートウォーミング・ドラマ! まさに“良作”としか云いようのない感動の一本である。 原作は、アメリカン・フットボール全米代表の花形選手、 マイケル・オナーのアメリカン・ドリームな生い立ちを綴ったノンフィクション。 メガホンをとったのは、 35歳でメージャーリーグ入りした実在選手を描いた佳作 『オールド・ルーキー』(02)を撮った実績を持つジョン・リー・ハンコック。 この的確な人選からして実に手堅い。 (略 あらすじ紹介) まず、これが実話というのが何よりすごい。 マイケルを家族にむかえる裕福な一家は、 最初から最後まで理解あるいい人であり、 基本的に周囲の支援者も善人ばかり。 保守的な土地柄、偏見を持つ人間が若干、顔を出すものの、 直接的に展開をドロッとさせる根性の曲がった悪党は登場しない。 こういった夢物語過ぎて興ざめ間違いナシな内容も、 実話であると云う鉄壁の前提があるおかげで、 どんなひねくれ者も素直に感動出来るという仕組みである。 猪突猛進型の重戦車の様な肝っ玉母ちゃん、 リー・アンをパワフルに演じたのが、サンドラ・ブロック。 常時一線で活躍してきた安定感は、さすがの一言。 本作単体と云うより、まさにキャリアの頂点として評価されて然るべきであろう。 他にキャストの中で注目は、何と云っても一家の小さい子供SJ君。 出色のパフォーマンスを見せ、影の主役として本作に堂々君臨している。 マイケルに兄弟の様になつく彼の屈託のない愛らしさが、 作品の温かいトーンを決定付けていると云って過言ではあるまい。 もちろんマイケルを演じた本作がメジャーデビューとなる クイントン・アーロンの素朴な味わいもナイス! そんな終始楽観ムードに包まれた本作なのであるが、 クライマックスに少々、意義深い変転を遂げるのが、 格を上げている大きなポイントである。 本作でマイケルが享受する幸運は、当然ながら宝くじに当たる様な偶然であり、 大半の人間が救われずに終わるのが現実だ。 そういった人の世の“矛盾”、“不公平”を 劇中では、マイケルが利権に群がる輩と接するうちに 疑心暗鬼に陥っていく過程を通じて見事に表現している。 その辺をキッチリ押さえたところにこそ、本作の“良心”があると云えよう。 本作がアメリカで特大ヒットした理由には、本物のトップカレッジのHCが登場する等、 フットボール人気にあやかった面もあるのだろうが、 やはりさわやかな後味の良さが一番の要因に違いない。 (意外に)映画ファン泣かせの質問、 「何かいい映画ない?」の答えにピッタリな、花丸優良作品である。


エアポート'75

オトーサン、 「"大空港"の続編か、面白そうだ」 アーサー・ヘイリーの原作は、名作でしたし、 映画も豪華なキャストで面白く見ました。 原題:Airport 1975 (1974) 監督:Jack Smight 原作:Arthur Hailey 脚本:Don Ingalls Genre:Action / Drama / Thriller 上映時間:107分 あらすじ: コロンビア航空ボーイング747は、 ダレス国際空港を離陸した。 機長スティシーら精鋭パイロットが操縦する。 チーフ・スチュワーデスのナンシーは、 先刻、婚約者のパイロット、アランと 空港で喧嘩別れをしてきたばかり、 努めて平静を装っている。 乗客には、映画女優のスワンソン、 腎臓移植手術を控えている少女ジャニス、 コロンビア航空副社長夫人のヘレン、 尼僧ルースらが搭乗していた。 濃霧のためソルトレイクシティへ向け着陸の態勢に入った時、 心臓発作で操縦士を失った自家用ビーチクラフト機と衝突し、 操縦室の一部が大破し、操縦士たちを失ってしまう... 出演者: Karen Black ... Nancy Pryor(ナンシー) Charlton Heston ... Alan Murdock(アラン) Efrem Zimbalist Jr. ... Captain Stacy(機長) George Kennedy ... Joe Patroni(ジョー) Gloria Swanson ... Herself(スワンソン) Helen Reddy ... Sister Ruth(尼僧ルース) Linda Blair ... Janice Abbott(ジャニス) オトーサン、 「この女優さん、あなどれないね」 そう美人でもないので、端役かと思っていましたが、 どうしてどうして...大活躍してくれました。 KAREN BLACK  カレン・ブラック 誕生日 1939/7/1 出身 米イリノイ州パークリッジ 15歳で、ノースウエスタン大学に入学。 2年後退学し、NYのリーストラスバーグでメソッド演技法を学び、 ブロードウェイで活躍。 60年、「The Prime Time」で映画端役デビュー。 66年、コッポラ監督の「大人になれば…」、 69年、「イージー・ライダー」で好評を得る。 70年、「ファイブ・イージー・ピーセス」でアカデミー助演女優賞ノミネート。 74年、「華麗なるギャツビー」で、ゴールデングローブ賞受賞。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆★★★★ 出演作 1966年「大人になれば…」 1969年「殺人美学」「イージー・ライダー」 1970年「ファイブ・イージー・ピーセス」 1971年「パリは霧にぬれて」「生き残るヤツ」 1973年「組織」 1974年「華麗なるギャツビー」「エアポート’75」 1975年「ナッシュビル」「結婚詐欺師は殺さない」「イナゴの日」 1976年「ファミリー・プロット」「家」 1977年「カプリコン・1」 1978年「ブルー・エクスタシー/官能の夜」「キラー・フィッシュ」 1979年「ダニー・トラビス/ダウンタウン徹底抗戦25時」 1980年「NEY YORKスクイズ・ゲーム」 1981年「セバレイト・ウェイズ」「ココ・シャネル」 1984年「遙かなる少年の日々」「爆走戦士ストライカー」 1985年「サバイバル・ショット/恐怖からの脱出」 1986年「ブルーマン/魂の彷徨」      「ブラック・テロリスト/人質奪還」「ドリーマー」      「スペース・インベーター」「悪魔の赤ちゃん3/禁断の島」 1987年「ミラクル・ボーイ」「想い出のデキシー・レーン」 1988年「テレクラ殺人事件」 1989年「ナイト・エンジェル」「天使が降りたホームタウン」      「超能力学園Z PART2/パンチラ・ウォーズ」 1990年「ドリーム・セメタリー/悪魔の情事」「ソルジャー・コップ/地獄のライバル」      「ザ・ミラー/悪魔の棲む鏡」 1991年「バンパイア・タウン」「新・チューンヒート/戦慄の女刑務所」      「ジャッジメント」 1992年「ファイナル・ジャッジメント」「バーチャウェポン」 1995年「リアル・フィクション/殺人のシナリオ」 1996年「クライムタイム」「アーバン・ハーベスト」      「ダイナソー・パニック 失われた楽園」 1997年「クローン・オブ・エイダ」 1998年「インモラル・シェフ」「クレイジー・ナッツ 早く起きてよ」 2002年「マーダー・ライド・ショー」 その他の出演者: Susan Clark ... Helen Patroni Dana Andrews ... Scott Freeman Roy Thinnes ... Urias Sid Caesar ... Barney Myrna Loy ... Mrs. Devaney Ed Nelson ... Major John Alexander Nancy Olson ... Mrs. Abbott Larry Storch ... Glenn Purcell User Rating:5.2/10 ( 3,517 votes)IMDb User Rating:6.0/10 ( 180 votes)Yahoo! オトーサン、 「このスコア、低すぎないか?」 その後、航空パニック映画がたくさん出てきたので、 損をしているのでしょう。 ゴールデングローブ賞受賞 ・映画新人女優賞 ヘレン・レディ User Reviews Kieran Greeneさん Ireland 2006年2月9日 意図せぬ笑いがあり、いまだに楽しめる続編だ 「エアポート'75'」は、ヴィンテージものの第1作の楽しめる続編だ。 自家用小型機がボーイング747の機首に衝突し、 2名のパイロットが死亡、ひとりが視力を失うという 愉快なパロデイの多い映画だ。 チーフ・スチュワーデス役のカレン・ブラックは、ゴージャスだ。 無線連絡を通して傷ついた航空機を操縦する羽目になる。 チャールストン・ヘストンは、彼女の婚約者で、救助に向かう。 素敵な性格俳優たちを見るのも、罪なる喜びだ。 ジェリー・スティラー(ベン・スティラーの父親)も出ているし、 リンダ・ブレアは、「エクソシスト」のイメージを払拭するために 頑張って出演したのだろう。 彼女の演技は、病的なほど甘ったるい。 彼女が頭をぐるぐる回し始めると思いたくなる! 伝説の喜劇俳優シド・シーザーは、 ちょい役で大口を叩くバーニーを演じ、笑いを取っている。 シーザーに口説かれるアル中気味の中年婦人デバニーを 演じるのは、マーナ・ローイ、 ポピュラー・シンガーのヘレン・レディは、尼僧役だが、 その後、パロディ映画「フライングハイ」(1980)で、エサにされ、 大いに笑わせてくれる。 永年、放ったらされてきたが、 「エアポート'75'」は、1970年代のタイムカプセルとしても 楽しい映画だ。 オトーサン、 「関連する映画、みたくなるよな」 「大空港」(1970) から「「フライングハイ」(1980)まで。 航空パニック映画の通になるのも、一興かも。 tamut777さん 2006年8月18日 佳作 「大空港」に比べると小粒な作品だが中々の佳作。 この後極限状態の中での素人の操縦というシチュエーションは 航空パニック物の定番となったが、 どれも「お前本当に素人か?」と言える程リアリティの無いものばかりだが、 この映画は「大空の恐怖」(0−8滑走路のTV化)と共に 代役操縦士の焦燥が伝わってくる(K・ブラックはベストの演技)数少ない作品の一つ。 特撮やアクションのテンコ盛りに慣れた最近の観客には物足りないかも知れないが、 ドラマとしての完成度は充分保っている。 上映時間もコンパクト。 カカバスの音楽がサスペンスに貢献している。


突入せよ! あさま山荘事件

オトーサン、 「あのテレビで生中継は、すごかったな」 火器を使用せず、鉄の球で山荘をぶっ壊す光景には、 心底から驚きました。 浅間山荘事件ニュースの視聴率は、50.8%。 (NHK 1972/2/28 9:40) 瞬間視聴率は、何と89.7%に達したのです。 原題:突入せよ! あさま山荘事件(2002)    The Choice of Hercules 監督・脚本: 原田眞人 Genre:Action / Crime / Drama 上映時間:130分 あらすじ: 72年、軽井沢のあさま山荘に、 連合赤軍のメンバー5人が管理人の妻を人質に取り、立てこもった。 警察庁長官・後藤田の特命により現地へ向かった監察官・佐々淳行は、 困難な任務ばかり担当させらるのをぼやきながら、陣頭指揮にあたる。 ところが、現場は弁当も凍る寒さ。 しかも、面子に固執する警視庁と長野県警の対立や 先の見えない状況を非難するマスコミ、押し寄せる野次馬、 現場を信頼しない警察庁上層部と、トラブルが山積していた... 出演者 役所広司 ... 佐々淳行 天海祐希 ... 佐々幸子 藤田まこと ... 後藤田警察庁長官 伊武雅刀 ... 野間長野県警本部長 もたいまさこ ... 中野の母 オトーサン、 「藤田まことさんが出ている!」 亡くなられた直後だけに、目が吸いよせられました。 役所広司さんも、もたいまさこさんも、演技に定評がありますが、 いまひとつ感情移入できませんでした。 その他の出演者: 宇崎竜童 ... 宇田川信一 串田和美 ... 丸山参事官 篠井英介 ... 兵頭参事官 山路和弘 ... 石川警視正 豊原功補 ... 内田第二機動隊長 矢島健一 ... 大久保第九機動隊長 遠藤憲一 ... 山野第二機動隊小隊長 松岡俊介 ... 佐治警視 池内万作 ... 東野通信技官 遊人 ... 後田巡査 甲本雅裕 ... 石野巡査 田中哲司 ... 国松広報課長 光岡湧太郎 ... 菊岡理事官 加藤満 ... 高見警部 榊英雄 ... 小野沢警部補 石丸謙二郎 ... 長野県機動隊分隊長 荒川良々 ... 木戸長野県機動隊員 大森博史 ... 反後長野県警警備第二課長 田中要次 ... 柳木長野県警警備第一課長 山崎清介 ... 山根長野県警警備部長 深水三章 ... 鈴木刑事課長 山田明郷 ... 萩長野県機動隊長 椎名桔平 ... 白竜組社長 大塚朝之、酒井長輝、井上真鳳 ... 犯人 街田しおん ... 里見品子 篠原涼子 ... 小雀真理子 松尾スズキ ... 小雀彰夫 江藤漢斉 ... 小雀夫妻の親戚 武田真治 ... 大河内浩 鈴木一真 ... 中野雅人 安藤岳史 ... 百田栄作 風見章子 ... 内田の母 高橋和也 ... ヤク中の男 八嶋智人 ... 亀島アナウンサー 上地雄輔 ... 松坂隊員 佐々淳行 ... 映画館の客 後田成美 ... 映画館の客 宇田川信一 ... 映画館の客 User Rating:6.4/10 ( 84 votes)IMDb User Rating:5.7/10 ( 724 votes)Yahoo! オトーサン、 「地味だったな」 テレビに釘つけになった あの衝撃と比較すればとのことですが。 群像劇としては、よくできていたのでは... 日本アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 役所広司 ・監督賞 原田眞人 ・脚本賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 User Review regi0n2fanさん Hastings & Main, Vancouver BC 2003年5月28日 A case study in 杓子定規による伝達不足のケーススタディ 「突入せよ! あさま山荘事件」で、原田眞人監督は、 凍てつく状況の下で起こった軽井沢人質事件を絵のように描いてみせた。 原作は、主役となった佐々淳行が書いたもの。 しょうもない政治の介入、無意味な規制、お粗末な計画、伝達不足、 過大な縄張り争いを時間を追って描いている。 英語題名は、「ヘラクレスの選択」。 敢えて困難な道を歩かされる運命という意味だ。 主人公の佐々淳行(役所広司)は、警視庁の中間管理職で、 「許容できる」年齢に達するまで、昇進を待たされている。 (辛辣な組織制度批判だ) 海外で法の執行技術を研究するために海外へ送られ、半端仕事をやらされてきた。 こんなとき、武装した日本連合赤軍兵士による長野県の山荘の占拠事件が勃発し、 長野県警がこの種の件に不慣れなので、彼が起用されることになる。 (略 あらすじ紹介) 全体として、物語は時に滑稽だし、 官僚主義と非常識な非効率性の横行を揶揄している。 任務遂行にあたる佐々淳行は、ジョン・マクレーンではないし、 「ダイハード」のブルース・ウィリスでもないし、 ジャック・ライアンのような意図せざる英雄でもない。 彼は、まさに日本の勤め人ヒーローなのだ。 どんな馬鹿げた命令だろうと、それを実行しようとする。 その一方で、尊厳を保ち、周囲の尊敬を得る。 2つの仲の悪いチームが争う真只中、 十分な火力の支援のないなか、 佐々淳行は、不可能を成しとげようとする。 (突入チームの上に誤って発射される放水や機能しない建物解体用の鉄球など) 撮影は印象的だった。」 冬景色は、息を呑むほど美しかったし、 山荘の外での警察活動はメチャメチャで、雪まみれ、ぬかるみ地獄となってしまう。 記者会見さえ、受動喫煙の濃いもやを撮影されている。 見ている者でさえ、タバコの匂いを嗅がされて、おえっとなる。 映画の中で、原田眞人が、単純に銃を使わないあたりがいい。 警察が銃で応戦しないと決めた時から、 6人のスナイパーに、大きな負担がかかったことは推察できる。 主人公たちが、暴動鎮圧用の楯を倍に増やしても、 犯人たちのライフル弾を止められないとしているが、 シールドは、さほど破られてはいない。 楯を使っていなかった警官が、唯一、撃たれているのだ。 私の唯一のクレームは、 警察車両が70年代風だったし、ケータイもなかったが、 役所広司のスーツやヘアスタイルや動作が、2002年風だったことだ。 オトーサン、 「賛成!警察側しか描いていないのは、残念」 服部弘一郎さん 2002年4月23日 1972年2月に起きた連合赤軍・あさま山荘事件の完全映画化。 警察内部の確執が面白すぎるのがあだになった。 今からちょうど30年前、軽井沢の「あさま山荘」に逃げ込んだ連合赤軍の兵士5名が、 管理人の妻を人質にして10日間も籠城するという事件が起きた。 人質の安否が気遣われる中、2月28日についに突入作戦開始。 激しい銃撃戦の中で警官2名の殉職者を出しながら、 犯人は全員逮捕され、人質も無事救出された。 この人質救出作戦はNHKと民放で8時間半に渡って生中継され、 日本中がテレビの前に釘付けになったという。 僕はこの時の様子を何となく覚えている。 視聴率は各局合わせて90%近かったらしいが、 どのチャンネルを回しても全部があさま山荘からの生中継なのだから、 そもそも視聴者に選択の自由はなかったのだ。 視聴者が事件の推移をかたずを飲んで見守っていたというのも事実だろうが、 子供向けの番組(確か「仮面ライダー」だったと思う)を見たかった僕にとっては、 ひどく退屈な1日だった。 あさま山荘事件で警察側の陣頭指揮を執っていたのが、 現在も危機管理のスペシャリストとして活躍中の佐々淳行だった。 この映画は彼が書いた事件の回想録「連合赤軍『あさま山荘』事件」を原作にしている。 監督・脚本は『金融腐蝕列島・呪縛』の原田眞人。 劇中で佐々淳行を演じているのは、原田監督とは多くの作品でコンビを組んでいる役所広司。 僕は原作をあらかじめ読んでいたが、活字と映像とでは迫力が大違いだ。 あさま山荘事件はテレビでも「昭和の大事件」としてしばしば当時の記録映像が放送されているが、 それはすべて弾の飛んでこない距離から望遠レンズで撮った映像ばかりだ。 でもこの映画は山荘のすぐそばまで近づき、 犯人が山荘の壁にうがった銃丸からライフルをぶっ放すシーンを見せてくれる。 フィクションなればこそ生み出せる迫力。 警官たちはこんなに近距離で犯人と対峙していたのだ。 映画の中には、原作を読んで僕も面白いと思ったエピソードが数多く拾われている。 ただしそれらはすべてエリート警官である佐々淳行の視点から見た事件であるため、 どうしても身内の警視庁を立派に描き、 長野県警を縄張り意識ばかりが強い田舎警察として描くきらいがある。 当時は実際にそうだったのかもしれないし、 こうした警察内部のドタバタは確かに面白い。 しかしこうした警察同士の確執や混乱ばかりがクローズアップされた結果、 「過激派テロリストと警察の対決」という本来のドラマが薄れてしまったのではないだろうか。 この映画の中では、連合赤軍兵士の存在感がいかにも弱いのだ。 原作では連合赤軍がいかに凶暴なテロリスト集団であったかが詳細に語られているのだが、 映画の中の連合赤軍は闇雲に銃を乱射するだけの連中で、 軍事訓練を受けた「兵士」という感じがまったくしない。 そんな連中を相手に、警察は身内の中の争いに終始して右往左往するばかり。 これじゃあ民間人の犠牲も出るし、警官の中から殉職者も出ても当然と、 映画を観ている人たちは思ってしまうのではないだろうか。 敵が強く見えないと、主人公たちの活躍が格好良く見えないのです。 オトーサン、 「考えてみれば、連合赤軍の 若いひとたちも、可哀想だよな」 この映画は、連合赤軍のメンバーを犯人として片付けています。 でも、若いひとたちが日本人民を抑圧から解放するには、 議会政治に期待できない。 軍事革命で、体制を転覆しなければと決意したのです。 だが、多勢に無勢、仲間割れをして、ついに浅間山荘で決起したのです。 もとより勝ち目のない戦いでした。 警察が勝つに決まっている戦いを警察側の視点だけで書いていいのか? そういう視点があってもいいはず。 若松孝二監督は、「権力側からの視点でしか描いていない」と不満を持ち、 私費を投じて、連合赤軍の当事者の証言を取材して、 映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を撮ったのです。 本当は、見比べてみるといいのですが...


皇帝円舞曲

オトーサン、 「いいね、いいね」 題名も素敵ですし、監督はあのビリー・ワイルダー。 主演は、歌手&俳優のビング・クロスビー、 「ホワイト・クリスマス」は、あまりにも有名です。 原題:The Emperor Waltz (1948) 監督:Billy Wilder 脚本:Charles Brackett / Billy Wilder Genre:Comedy / Musical / Romance Country:USA Language:English / German 上映時間:106分 あらすじ: ヴァージルは、アメリカ人の蓄音機セールスマン、 愛犬を連れて、オーストリアにやって来た。 皇帝フランツ・ヨゼフに蓄音機を売りつけようというのだ。 バトンズは、伯爵令嬢ジョアンナの愛犬と出会う。 (皇帝の愛犬の配偶と決まっていた) だが、ジョアンナの愛犬は元気をなくしてしまう。 診断の結果、ヴァージルの愛犬と恋仲になったせいだった。 こうして、ヴァージルは愛犬を連れて ジョアンナの邸へ日参することになったが、 飼い主同士も愛し合うようになる... 出演者: Bing Crosby ... Virgil Smith(ヴァージル) Joan Fontaine ... Johanna Augusta Franziska(ジョアンナ) Roland Culver ... Baron Holenia(伯爵) Richard Haydn ... Emperor Franz-Josef(皇帝) オトーサン、 「歌うとジーンとくるね、やはり」 ビング・クロスビー、アカデミー賞俳優ですから、 演技も巧みです。 「非の打ちどころのない美人だね」 相手役のジョーン・フォンテイン、当年31歳。 気品があり、愛らしい令嬢ぶりです。 BING CROSBY  ビング・クロスビー 誕生日 1903/5/2-1977/10/14 出身 米ワシントン州 カレッジ時代から小さな楽団のボーカリスト兼ドラマーとして活躍。 コンザガ大学で学ぶ。 新聞配達、トラック運転手など職を転々とした後、 26年パール・ホワイトマン楽団の歌手となりラジオ出演。 30年、楽団の一員として「キング・オブ・ジャズ」で映画デビュー。 ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアと組んで「珍道中」シリーズでヒットを飛ばす。 44年「我が道を往く」のオマリー神父役でアカデミー主演男優賞受賞。 出演作 1930年「キング・オブ・ジャズ」「月世界征服」 1931年「ラヂオは笑ふ」 1933年「響け応援歌」「唄へ!踊れ!」「虹の都へ」 1934年「恋と胃袋」「彼女は僕を愛さない」「我が胸は高鳴る」 1935年「ミシシッピー」「今宵二人で」「一九三六年の大放送」 1936年「海は桃色」「愉快なリズム」「黄金の雨」 1937年「ワイキキの結婚」 1938年「恋のカーニバル」 1939年「唄の星空」 1940年「シンガポール珍道中」 1941年「アフリカ珍道中」「ブルースの誕生」 1942年「スイング・ホテル」 1943年「モロッコへの路」 1944年「我が道を往く」「姫君と海賊」▲ 1945年「聖メリーの鐘」「ハリウッド宝船」 1946年「アラスカ珍道中」「ブルー・スカイ」 1947年「楽し我が道」「ハリウッド・アルバム」      「腰抜け私立探偵」▲「南米珍道中」 1948年「皇帝円舞曲」 1949年「夢の宮廷」「歌う捕物帖」「恋は青空の下」 1951年「花嫁来たる」「地球最大のショウ」▲ 1952年「腰抜け二挺拳銃の息子」▲「パリ島珍道中」 1953年「底抜けびっくり仰天」▲「失われた少年」 1954年「ホワイト・クリスマス」 1955年「喝采」 1956年「夜も夜もすがら」「上流社会」 1959年「ひとこと言って」「底抜け列車強盗」▲ 1960年「恋をしましょう」「ペペ」 1962年「ミサイル珍道中」 1964年「七人の愚連隊」 1966年「駅馬車」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 JOAN FONTAINE  ジョーン・フォンテイン 誕生日 1917/10/22 出身 東京 父が東大教授、虎ノ門で生まれる。 2歳のとき転地療養のため、母とイタリアに向かうが、 症状が悪化し、アメリカに渡り、カリフォルニア州サラトガで育つ。 8歳のとき両親が離婚。14歳のとき父が元メイドの日本女性と再婚したため、 父を訪ねて再び日本に戻り、3年間滞在。 アメリカン・スクールと聖心女子学院に通った。 健康を回復し、アメリカに帰国。 1935年、「男子牽制」で映画デビュー。 清楚な美貌でメロドラマのヒロイン役で有名。 41年、「断崖」でアカデミー主演女優賞を受賞。 活躍度 ×↓ 演技幅 適応 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1935年「男子牽制」 1937年「偽装の女」「踊る騎士」 1939年「ガンガ・ディン」 1940年「レベッカ」 1941年「断崖」 1942年「純愛の誓い」 1943年「永遠の処女」 1944年「ジェーン・エア」「情炎の海」 1945年「失恋四人男」 1948年「皇帝円舞曲」「暴れ者」「忘れじの面影」      「不時着結婚」 1951年「旅愁」 1952年「生きるためのもの」「黒騎士」      「オーソン・ウェルズのオセロ」 1953年「デカメロン夜話」 1954年「豪傑カサノヴァ」 1957年「日のあたる島」 1958年「南太平洋」「ある微笑」 1961年「地球の危機」 1962年「夜は帰ってこない」 1966年「影なき裁き」 その他の出演者: Lucile Watson ... Princess Bitotska Harold Vermilyea ... Chamberlain Sig Ruman ... Dr. Zwieback Julia Dean ... Archduchess Stephanie Bert Prival ... Chauffeur Alma Macrorie ... Inn Proprietress Roberta Jonay ... Chambermaid John Goldsworthy ... Obersthofmeister User Rating:6.2/10 ( 463 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 28 votes)Yahoo! オトーサン、 「IMDbのスコアは低すぎないか?」 アカデミー賞ノミネート ・ミュージカル映画音楽賞 ・衣装デザイン賞(カラー) User Reviews lora64さん Canada 2001年3月26日 気楽で魅力的なミュージカル、 オーストリアの味と犬のサブプロットを楽しめる。 お気楽映画だが、魅力的なお菓子だ。 ビング・クロスビーのお気楽スタイルがキライでなかったら、 大いに楽しめるだろう。 山々や地方の風景の素晴らしい撮影に魅了された。 音楽好きなので、とくにバイオリンのシーンがよかった。 すべてのシーンは、素晴らしい舞台と衣装に溢れている。 そして、ジョーン・フォンテインは、いつもながら見事だ。 世紀の変わり目のクラシックカーも興味深い。 私としては、あら探しをしたいとは思わなかった。 居間に座って、この映画が提供しているものを味わった。 ハッピーエンドの気楽なエンターテイメントだ。 素直に楽しい時間を過ごそう。 オトーサン、 「ありがたい。背景がよく分かる!」 shinakamさん 2009年6月6日 B・ワイルダーのオペレッタとテクニカラー 「失われた週末」のビリー・ワイルダー監督・脚本と チャールズ・ブラケット製作・脚本コンビによるオペレッタ。 モノクロが主流だったこの時代にカラー、 それもわざわざテクニカラーと銘打ったのは、 ストーリーよりも映像美にこだわった所以だろう。 オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の愛犬の お見合い犬の持ち主ホレニア伯爵と令嬢ジョアンナ父娘。 アメリカからきた電機蓄音器のセールスマン、ヴァーシル・スミスが ジャマに入るという設定自体が突拍子もないハナシ。 B・ワイルダーは尊敬していたエルンスト・ルビッチを真似て この映画に取り組んだらしいが、はっきり言って失敗作。 それでも見どころが随所に見られたのは 当時のパラマウントの余裕というべきか? その魅力のひとつはB・クロスビーの魅惑の歌声。 なかでも「奥様お手をどうぞ」は 不滅のバラードとしてスタンダード・ナンバーとなっている。 オペッレッタといいながらヒロイン、J・フォンテーンは唄わない。 それでも東京生まれの美人女優は、 「レベッカ」などで魅せたモノクロとは違うカラーで観る衣装とともに輝きがあった。 ウィンナ・ワルツで踊るシーンも見逃せない。 出演陣に負けない演技を見せたフォックス・テリヤと フレンチ・プードルが愛犬家には見どころかもしれない。 チロルの風景をカナディアン・ロッキーで撮影。 百合や松ノ木を大量に植えたり、 白いひな菊4000本をコバルト・ブリーにしたり 道路をペンキで塗り替えたり、 僅か2分だけのカットに人工の島を浮かべるなど トコトンこだわりの映像美に執着したという逸話が残っている。 B・ワイルダーの唯一のミュージカル風コメディとして貴重な作品である。 オトーサン、 「この際、名監督の経歴をみておこう」 BILLY WILDER  ビリー・ワイルダー 誕生日 1906/6/22-2002/3/27 出身 オーストリア・ウィーン 新聞記者、脚本家として活躍。 ユダヤ人だったので、ナチに迫害されフランスへ。 アメリカに移り、脚本家として数々の名作を生み出す。 46年「失われた週末」、61年「アパートの鍵貸します」で、アカデミー監督賞受賞。 アカデミー賞に20回ノミネートされ、うち7回受賞。 “脚本ありき”の職人気質の監督として映画史に輝く存在だ。 95歳、ビバリーヒルズの自宅で大往生した。 監督作 1943年「熱砂の秘密」 1944年「深夜の告白」 1945年「失われた週末」 1948年「皇帝円舞曲」 1950年「サンセット大通り」 1951年「地獄の英雄」 1953年「第十七捕虜収容所」 1954年「麗しのサブリナ」 1955年「七年目の浮気」 1957年「昼下りの情事」「翼よ!あれが巴里の灯だ」 1958年「情婦」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「アパートの鍵貸します」 1961年「ワン・ツー・スリー」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「ねえ!キスしてよ」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1970年「シャーロック・ホームズの冒険」 1972年「お熱い夜をあなたに」 1974年「フロント・ページ」 1978年「悲愁」 1981年「新・おかしな二人 バディ・バディ」


ハンサム★スーツ

オトーサン、 「おお、テレビで放映している」 劇場で、さんざん予告編をみて食傷気味。 結局、見なかったのですが... 監督:英勉 脚本:鈴木おさむ Genre: Commedy 上映時間 115分 あらすじ: 母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、 ブサイクだが料理の腕前は天下一品の優しい男。 これまで数々の女性に告白してはフラれ続けてきたが、 心優しい美女、寛子がバイトに来るようになってから、琢郎の生活は変わった。 しかし、寛子にもあっけなくフラれた琢郎は、 自分がモテないのはブサイクなルックスのせいだとひどく落ち込む。 そんな時、立ち寄った洋品店で、 着るとハンサムになれる“ハンサム・スーツ”を勧められる。 出演: 塚地武雅 ... 大木琢郎 北川景子 ... 星野寛子 谷原章介 ... 光山杏仁 オトーサン、 「...なんだかなぁ」 主役は、時期尚早なのでは? 塚地 武雅 つかじ むが 誕生日 1971/11/25 - 出身 大阪府阪南市 大阪府立佐野高等学校、桃山学院大学卒業。 お笑いコンビ「ドランクドラゴン」のボケ。 「間宮兄弟」で、日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。 出演作: 2003年「ファインディング・ニモ」(吹替え) 2003年「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」 2007年「キサラギ」 2008年「ハンサム★スーツ」 2010年「交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦」 その他の出演者: 佐田真由美 ... 來香 池内博之 ... 狭間真介 大島美幸 ... 橋野本江 本上まなみ ... 谷山久恵 佐々木希 ... 玲美 山本裕典 ... 大沢勇気 伊藤明賢 ... 沢田 住田隆 ... 山田隆夫 ブラザー・トム ... 米沢明 中条きよし ... 白木 伊武雅刀 ... 神山晃 User Rating 7.4/10 ( 1,802 votes) Yahoo!  オトーサン、 「このスコア、高過ぎないか?」 User Reviws: 黒美君彦さん 2008年11月11日 くすっ、くらいかな このところ仕事に追われて素直でない?せいか、 一部で激賞されているほどには正直笑えませんでした。 もちろんくすっとさせられたところはありましたけど。 塚地武雅が器用に役をこなすのは『間宮兄弟』『キサラギ』ですでに証明済み。 むしろ谷原章介のバカバカしい弾け方はなかなかです。 中条きよし&温水洋一と特別協賛青山には、そう来るか、という意外性で笑いました。 ただし物語は見え透いていて、そこが食い足りなかった、というのが正直なところです。 まあそこそこテンポはあるし、悪くはないんですけどね。 もしかすると劇場の観客の層にもよるのかも知れません。 残念ながら私が行った劇場は比較的皆さん静かで、 笑い上戸のお客さんはいなかったようなので、 感化されなかったということなのかも知れません。 オトーサン、 「なるほど...こういう見方もあるのか」 ごんたごんごんちゃん 2008年11月23日 長いCM 塚地や北川景子をはじめ、キャストが豊富でよかった。 小さいお笑いのネタとかも劇場で結構、笑いが起きていたから 「結構、おもしろい」のだろう。 ほかのレビューで書いていたことだが、ストーリーとしては非論理性が目立つ。 (北川がブスーツをきた大島と同一人物とは思えない点。セリフから分かる) しかし、私に言わせると非論理性が目立つのはあたりまえのことである。 この映画は、「映画」ではなく「CM」であるのだから。 簡単なことから言えば、まず「スーツ会社」のCMである。 次に「音楽会社」のCMである。 あと「ビール会社」や「ファッションイベント」のCMである。 (あと庶民的な「アイス」のCMでもある) これらの会社がターゲットとしているのは、 はっきりいえば「お金持ちじゃない層」だろう。 つまり大衆であるということだ。 そういったお金持ちじゃない層がお金持ちじゃない層でい続けるための 「論理」を無意識化に埋め込もうとしているのが、この映画から分かる。 一番怖かったのが、昔の女性歌手の歌を挿入歌としてだけではなく ストーリーの一環として何度も観客にきかせている点である。 昔の女性歌手が歌うその歌は、 主人公が営む「べらぼうに明るい雰囲気のいい定食屋がもつ」 「幸せなイメージ」と結びつけられている。 ストーリーの帰結は 「不細工が不細工であることに納得するように」仕向けられているが、 その主張を強烈に後押しするのが、前述の女性歌手の歌である。 大衆が大衆でい続けることが幸せだということを、 歌と定食屋が持つ明るいイメージを結びつけることで強固にしている。 そういった、制作者の意識を類推すると 単純に映画のストーリーを論じる気にはあまりなれなかった。 余談だが、この映画で繰り返し使われた女性歌手の曲は、 最近逮捕された音楽プロデューサーの初期の作品である。 逮捕されて今「幸せ」とは思えないプロデューサーの曲を聴いて 映画「ハンサムスーツ」をおもしろいとか、 幸せな時間をすごせたと単純に思うことを私は大変危険だと思う。 オトーサン、 「逮捕された音楽プロデューサーって、小室さんだな」 その代表曲が主題歌になっています。 ♪わかり始めた My Revolution  明日を乱すことさ  誰かに伝えたいよ  My Tears My Dreams 今すぐ 求めていたい My Revolution 明日を変えることさ 誰かに伝えたいよ My Tears My Dreams 今すぐ 自分だけの生き方 誰にも決められない 君と見つめていたい My Fears My Dreams 抱きしめたい  夢を追いかけるなら  たやすく泣いちゃだめさ  君が教えてくれた  My Fears My Dreams 走り出せる


女相続人

オトーサン、 「これも、ワイラー映画だ!」 「巨匠の中の巨匠」といわれています。 アカデミー監督賞3回受賞は、最多なのです。 原題:The Heiress (1949) 監督:William Wyler 原作:Henry James 台本・脚本:Augustus Goetz/Ruth Goetz Genre:Drama / Romance Black and White Country:USA Language:English / French 上映時間:115分 あらすじ: 裕福なスロッパー医師は 一人娘キャスリンの将来を案じている。 家事や刺繍に閉じこもり、社交的でないのだ。 もっとも、その責任の一端は、彼が亡き妻を理想化し、 そのイメージを娘に押しつけていたせいでもある。 キャスリンの叔母ラヴァニアは、一計を案じ、 青年モーリスにキャスリンを引きあわせる... 出演者: Olivia de Havilland ... Catherine Sloper (キャスリン) Montgomery Clift ... Morris Townsend (モリス) Ralph Richardson ... Dr. Austin Sloper (スロッパー医師) Miriam Hopkins ... Lavinia Penniman (叔母ラヴァニア) オトーサン、 「4人とも、名演だ、お見事というべし」 完璧主義者のワイラー監督が何度もダメを出したのでしょうか。 まったく演技に破綻がありませんでした。 OLIVIA DE HAVILLAND  オリビア・デ・ハビランド 誕生日 1916/7/1 出身 日本・東京 父は弁護士で母は女優。妹は女優のジョーン・フォンティン。 2才の時に両親が離婚し、母と妹と共にサンフランシスコに移る。 33年「不思議の国のアリス」で舞台デビュー。 39年「風と共に去りぬ」でアカデミー助演女優賞ノミネート。 41年に主演女優賞にノミネート。 46年「遙かなる我が子」、49年「女相続人」でアカデミー賞主演女優賞を受賞。 活躍度 ×↓ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1935年「真夏の夜の夢」「ブラウンの怪投手」      「頑張れギャグニー」「海賊ブラッド」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「進め竜騎兵」 1937年「恋愛合戦」 1938年「ロビンフッドの冒険」「結婚スクラム」「黄金の罠」 1939年「太平洋の翼」「無法者の群」      「風と共に去りぬ」「女王エリザベス」 1940年「犯人は誰だ」「カンサス騎兵隊」 1941年「いちごブロンド」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「男性」「追憶の女」 1943年「カナリヤ姫」「陽気な女秘書」 1946年「まごころ」「遙かなる我が子」「暗い鏡」 1948年「蛇の穴」 1949年「女相続人」 1952年「謎の佳人レイチェル」 1955年「見知らぬ人でなく」「王女アナ・メンドーサ」 1956年「恋は巴里で」 1958年「誇り高き反逆者」 1964年「不意打ち」 1965年「ふるえて眠れ」 1970年「冒険者」 1977年「エアポート77・バミューダからの脱出」 1978年「スウォーム」 MONTGOMERY CLIFT  モンゴメリー・クリフト 誕生日 1920/10/17-1966/7/23 出身 米ネブラスカ州オマハ 13歳でブロードウェイで初舞台。 1948年、「赤い河」で映画デビュー。 「山河遥かなり」でアカデミー賞ノミネート。 「陽のあたる場所」、「地上より永遠に」でもノミネート。 1950年頃からアレルギーと大腸炎に悩まされ、アルコールとドラッグへ走る。 1956年、交通事故で顔面を負傷 1961年、「ニュールンベルグ裁判」でアカデミー助演男優賞ノミネート。 1966年、心臓発作で死去。 同性愛者だった。 出演作 1948年「山河遙かなり」「赤い河」 1949年「女相続人」 1950年「大空輸」 1951年「陽のあたる場所」 1953年「私は告白する」「地上より永遠に」 1954年「終着駅」 1957年「愛情の花咲く樹」 1958年「若き獅子たち」「孤独の旅路」      「去年の夏突然に」 1960年「荒れ狂う河」 1961年「荒馬と女」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「フロイド」 1966年「ザ・スパイ」 RALPH RICHARDSON  ラルフ・リチャードソン 誕生日 1902/12/19-1983/10/10 出身 英グロセスター州チェルテンハム 出演作 1933年「月光石」「十三日の金曜日」 1934年「地下の怪盗」「異教の露」 1935年「来るべき世界」「奇蹟人間」 1936年「都会の雷鳴」 1938年「淑女は離婚がお好き<レディXの離婚>」      「城砦」 1939年「四枚の羽根」 1948年「アンナ・カレニナ」「落ちた偶像」 1949年「女相続人」 1951年「文化果つるところ」 1952年「超音ジェット機」 1955年「リチャード三世」 1960年「ハバナの男」「栄光への脱出」 1961年「スパルタ総攻撃」 1962年「夜への長い旅路」 1964年「わらの女」 1965年「ドクトル・ジバゴ」 1966年「カーツーム」      「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」 1968年「鏡の国の戦争」 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」「強奪超特急」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「誰がルーおばさんを殺したか?」 1972年「不思議の国のアリス」「魔界からの招待状」 1973年「レディ・カロライン」「オー!ラッキーマン」 1975年「ローラーボール」 1979年「ウォーターシップダウンのうさぎたち」 その他の出演者: Vanessa Brown ... Maria Betty Linley ... Mrs. Montgomery Ray Collins ... Jefferson Almond Mona Freeman ... Marian Almond Selena Royle ... Elizabeth Almond Paul Lees ... Arthur Townsend Harry Antrim ... Mr. Abeel Russ Conway ... Quintus David Thursby ... Geier User Rating:8.2/10 ( 4,123 votes)IMDb User Rating:8.2/10 ( 47 votes)Yahoo! オトーサン、 「名作中の名作だな」 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 オリヴィア・デ・ハヴィランド ・劇・喜劇映画音楽賞 ・美術(監督)賞 ・美術(装置)賞/白黒 ・衣装デザイン賞(白黒) 同ノミネート ・作品賞 ・助演男優賞 ラルフ・リチャードソン ・監督賞 ウィリアム・ワイラー ・撮影賞(白黒) User Reviews jemmyteeさん Los Angeles, Ca. 2004年4月9日 息を呑む この映画について、見事な演技だと言うのは、 「市民ケーン」を素敵な映画と言ったり、 アルフレッド・ヒッチコックを "okay"監督と言うようなもの。 ウィリアム・ワイラーは、俳優たちから優れた演技を引き出すことで知られている。 (アカデミー賞で、14もの演技賞を受賞している。他の監督の倍だ) この「女相続人」は、彼の最高傑作だ。 この映画は、演技の授業で繰り返し教えられるべきだ。 微妙さや表情の幅の輝きで、登場人物の内面の情感を表現している。 オリヴィア・デ・ハヴィランドは、美女だが、 キャスリン役は、内気でぎこちなく不格好そのものだ。 彼女が傷つき残酷な人間に変わっている様は、信じられる。 スロッパー医師役のラルフ・リチャードソン、 叔母ラヴァニア役のミリアム・ホプキンスも、カンペキだった。 ラルフ・リチャードソンの静かさや眉毛の動きは、 他の俳優が真似できない。 (マーロン・ブランド、ショーン・ペンら、 人間の内面表現を重視した自然体演技法の役者も含めて) 彼は、残念ながらアカデミー賞を逸した。 モンゴメリー・クリフトは、美しく、蠱惑的だった。 いくつかのシーンでは、彼は1850年代にいるよりも、 1950年代になりすぎていたように思える。 彼は、ラルフ・リチャードソンと対決し、 キャスリンとの結婚について議論したとき、自分を抑えた。 だが、彼の演技としては、 「陽のあたる場所」や「地上より永遠に」のほうがいい。 ウィリアム・ワイラーの単純にして優雅な監督術は、ストーリーを強調している。 感情表現を深めるために使われた鏡は、驚くべき効果を上げている。 (いまや病にかかった医師スロッパーが、 キャスリンから冷たくあしらわれて執務室に行くシーン) ワイラーは、シーンの自然な流れを重視することで、時代を超える作品を作り出した。 (キャスリンが、父親に遺言書を書き直すのを助けるシーン) 今日の監督たちが、無理やり時代に合わせようとしているのと対照的だ。 この映画には、安易な答えなどない。 観客は、医師スロッパーのモーリスに対する態度は適切だと思う。 娘を守ろうとしていたからだ。 だが、もう片方で、 彼の行動は悪意のひとのようにも思える。 (最愛の妻の死について、娘を責めるシーン) モリスは、財産目当ての求婚者だったのか、 あるいは、キャスリンを彼なりのやり方で愛し、 幸せにしようと思っていたのか。 それとも、以上のすべてが、当てはまるのか。 映画は、美しく構成され、息を呑むようだった。 よく語られた物語を鑑賞したいひとには、必見の映画だ。 オトーサン、 「女性はこわいなぁ」 asukiita888さん 2009年10月30日 求婚相手が期待しているものは... この映画は凄みのある映画でした。 やはり名作だと思います。 1949年の白黒映画で、監督は、「ローマの休日」、 「ベン・ハー」の製作したウィリアム・ワイラー。 なんと言っても主演女優のオリヴィア・デ・ハヴィランドが、 迫真の演技なのか、地の性格に近いのかわかりませんが、すごいのです。 この映画の冒頭から、こんなどことなくオバサンっぽい印象の キャスリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)が、 まさか主人公ではないよねぇと思っていたら、 主人公だったのでびっくり。 じゃぁ、きっと恋することでキャスリンは 美しく優雅に変身していくのかなぁ、 と思って見ていても特にびっくりするほど綺麗になっていくこともなく、 無邪気にはなっても相変わらず、華のないまま。 しかしながら、自分の意志を明確に持ち始めると その毅然とした態度がキャスリンを以前よりも強く美しくも見せます。 古い映画ですが、内容はストレートで現実的で迫力があります。 素敵な男性に愛されているという幸福の絶頂感から、 実はそれは錯覚で財産目当ての求婚だったと知った時、 結局、自分は魅力的でもなく、愛されてもいないと感じた時、 誰の甘い言葉も信じなくなるキャスリン。 自分が傷ついた分を相手を苦しめることでまるで癒すかのように 父親に対しても求婚者モーリスに対しても冷酷な態度を貫きます。 オリヴィア・デ・ハヴィランドはそんなキャスリンを 怖いくらいに見事に演じているのです。 純真で真面目で控えめで大人しそうな女性だからと 甘く見てはいけません。 そんな女性ほど実は、内面にはずっと抑え続けていた 激しい情熱と自分を守る冷徹なまでの厳格さを 持っているのかもしれません。 独身女性、そして男性も必見の映画です。


コレクター

オトーサン、 「楽しみだな」 ウィリアム・ワイラー監督作品の第3弾です。 ストーカーを扱う異色作!とか。 原題:The Collector (1965) 監督:William Wyler 原作:John Fowles 脚本:Stanley Mann/John Kohn /Terry Southern Genre:Drama / Horror / Thriller Country:UK / USA Language:English Black and White / Color 上映時間:119分 あらすじ: フレディは平凡な銀行員、趣味は蝶のコレクション。 蝶をつかまえて、標本にするとき無常の喜びを感じる。 賭けで大金を得たことで、一挙に夢の実現へ向かう。 人里離れた家を買い、家具調度品を買い整える。 次に、地下室を片付け、隠し扉もつくる。 いよいよ、実行だ。 美術学校に通う娘・ミランダを付け回し、 ついに誘拐を決行し、監禁し、無理やり同棲しはじめる。 ミランダは、絶えず逃げる機会をうかがっていた... 出演者: Terence Stamp ... Freddie Clegg(フレディ) Samantha Eggar ... Miranda Grey(ミランダ) オトーサン、 「無表情が不気味だね」 名優テレンス・スタンプ、初期の出演作です。 「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の 銀河共和国元老院議長toと同一人物とは、とても思えません。 「幸せな女優さんだな」 サマンサ・エガー、ワイラー監督のおめがねに叶ったおかげで、 デビュー早々にカンヌ国際映画祭女優賞受賞です。 でも、こんな役、若いときでないとムリでしょうね。 TERENCE STAMP  テレンス・スタンプ 誕生日 1938/7/22 出身 英ロンドン 美術学校を経て、広告代理店に勤めたが、友人の勧めで演劇の世界へ。 62年「奴隷戦艦」で、映画デビュー。 65年「コレクター」のストーカー役でカンヌ映画祭主演男優賞受賞。 出演作 1962年「奴隷戦艦」「可愛い妖精」 1965年「コレクター」 1966年「唇からナイフ」 1967年「遙か群衆を離れて「世にも怪奇な物語」 1968年「血と怒りの河」「夜空に星があるように」「テオレマ」 1971年「ランボー 地獄の季節」 1976年「悦楽の闇」 1978年「スーパーマン」「バグダッドの盗賊」 1979年「抱いて…」「注目すべき人々との出会い」 1981年「スーバーマンU・冒険篇」「怪獣島の秘密」 1982年「コリンヌ・クレリーのヌード・ダンサー」 1984年「殺し屋たちの挽歌」「狼の血族」 1985年「リンク」 1986年「夜霧のマンハッタン」「アンダー・ザ・チェリームーン」 1987年「シシリアン」「ウォール街」 1988年「エイリアン・ネイション」「ヤングガン」 1989年「ザ・リスク/甘く危険な賭け」 1993年「ブロンディー/女銀行強盗」 1994年「プリシラ」 1996年「私家版」「超能力者 ユリ・ゲラー」 1997年「BLISS」「ラブ・ウォーク・イン」「楽園のキス」 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」      「イギリスから来た男」「ビッグムービー」 2000年「レッド・プラネット」 2001年「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」 2003年「ホーンテッドマンション」 2005年「エレクトラ」 2008年「ウォンテッド」「イエスマン/“YES”は人生のパスワード」 2009年「ワルキューレ」 SAMANTHA EGGAR  サマンサ・エガー 誕生日 1939/3/5 出身 英ロンドン 65年「コレクター」でアカデミー主演女優賞にノミネート。 娘に女優ジェナ・スターンがいる。 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1965年「死刑台への招待」「コレクター」 1966年「歩け走るな!」 1967年「ドリトル先生不思議な旅」 1969年「男の闘い」 1970年「マロニエの別れ道」「殺意の週末」 1971年「世界の果ての大冒険」 1976年「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」      「監獄都市ブラッド」 1977年「地獄のキャッツ・アイ/呪いの爪」「ザ・ビッグ・ハドル」 1979年「ザ・ブルード/怒りのメタファー」 1980年「エクスタミネーター」 1981年「泥棒貴族U」「手首切断!悪魔のゾンビノイド」 1983年「肉欲のオーディション/切り裂かれたヒロインたち」 1986年「おしゃれ泥棒2」(TM) 1987年「孤独のヒーロー/タフィン」 1988年「孤独のファイター」 1993年「偽装殺人」(TM) 1996年「ザ・ファントム」 1999年「ノイズ」◆ その他の出演者: Mona Washbourne ... Aunt Annie Maurice Dallimore ... The Neighbor Allyson Ames ... First Victim Gordon Barclay ... Clerk William Bickley ... Crutchley David Haviland ... Clerk Edina Ronay ... Nurse / Next Victim User Rating:7.5/10 ( 2,857 votes)IMDb User Rating:7.6/10 ( 166 votes)Yahoo! オトーサン、 「紛れもない名画!」 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 サマンサ・エッガー ・監督賞 ウィリアム・ワイラー ・脚色賞 カンヌ国際映画祭受賞 ・男優賞 テレンス・スタンプ ・女優賞 サマンサ・エッガー ゴールデン・グローブ受賞 ・女優賞(ドラマ) サマンサ・エッガー User Reviews brocksilveyさん United States 2006年12月12日 テレンス・スタンプ、気味悪い演技を演出、 ひどく揺ぶられる映画だ。 こいつは、ウィリアム・ワイラー監督による強烈に気味悪い映画だ。 登場人物に肉薄するスタイルで、 テレンス・スタンプが、美のコレクターとして秀逸の演技をみせている。 テレンス・スタンプは、性的妄執者を創造した。 どこをとっても落ち着かない。 連続殺人犯映画の草分けなのだ。 サマンサ・エッガーは、テレンス・スタンプの標本として、 筋書きを動かす触媒の役を果たす。 彼女が、どうなるか手に汗を握ってしまう。 素材の欠点なのか、ウィリアム・ワイラー監督の意図なのか。 それとも、原作者ジョン・ファウルズの意図かのか? もし、彼らが、妄執にとらわれた登場人物に同情し、 感情移入してしまうか、それは成功していると言えよう。 結末には、心底驚いた。 この手の映画で、見たことはない。 まるで、インディペンデント映画みたいだ。 当時、インディペンデント映画は存在していなかったが。 グレード: A オトーサン、 「一度、やるとクセになるからなぁ」 アダムとイブが、禁断の木の実を食べてしまって以来、 ヒトは、妄執、邪淫、盗み、殺人から離れられなくなりました。 そういう意味では、この映画は、異色作とはいえないかも。 まさに、コレクションは一つじゃ終わらない オーウェンさん 2009/06/11 コレクションは一つじゃ終わらない 一言でいうなら理不尽。これに尽きる。 憧れていた女性を我が物にしようと男が監禁。 ストーカーの走りものと言われているが、 特に感情移入させないような淡々とした毎日が逆に不気味さを醸し出す。 特に男が女を監禁して手を出さない点。 自分の目の届くところに置いておきたいという、不条理感が強く残る。 テレンス・スタンプがほとんど無表情ながらも、視線で恐怖を作り出す演技が秀逸。 逆に監禁されるエッガーのみがオスカーノミネートとは納得がいかない。 まあそれを含めて作品自体の質は高い。 ラストもタイトルに掛けてのことでしょう。


コララインとボタンの魔女 3D

オトーサン、 「3Dは高いなぁ」 シニア料金は、1000円ですが、プラス300円します。 日本語吹替版しかないので、仕方なく見ました。 「字幕版なら、名子役ダコタ・ファニングの声が聞けたのに...」 原題:Coraline (2009) 監督・脚本:Henry Selick 原作:Neil Gaiman Genre:Animation / Adventure / Family / Fantasy Rated PG for thematic elements, scary images, some language and suggestive humor. 上映時間:100分 あらすじ: コララインは11歳の少女。 古いアパートに引っ越して来た パパもママも仕事に追われ、食事も手抜き。 ある日、家の中に封印された小さなドアを見つける。 ドアの向こうに行くと、そこは別世界! 料理上手のママとやさしいパパが待っていた。 声の出演者: Dakota Fanning/ 榮倉奈々 ... Coraline Jones(コラライン) Teri Hatcher/ 戸田恵子 ... Mel Jones / Other Mother / Beldam(ママ) John Hodgman ... Charlie Jones / Other Father(パパ) Keith David/ 劇団ひとり ... The Cat(黒ネコ) オトーサン、 「すごい映像だ」 3D技術がふんだんに使われていました。 主人公コララインには、あまり感情移入できませんでした。 その他の出演者: Jennifer Saunders ... Miss April Spink / Other Spink Dawn French ... Miss Miriam Forcible / Other Forcible Robert Bailey Jr. ... Wyborne 'Wybie' Lovat Ian McShane ... Mr. Sergei Alexander Bobinsky / Other Bobinsky Aankha Neal ... Sweet Ghost Girl George Selick ... Ghost Boy Hannah Kaiser ... Tall Ghost Girl Harry Selick ... Photo Friend #1 Marina Budovsky ... Photo Friend #2 Emerson Hatcher ... Magic Dragonfly Jerome Ranft ... Mover User Rating:7.9/10 ( 32,490 votes)IMDb User Rating:7.3/10 ( 72 votes)Yahoo! オトーサン、 「話しが暗いな」 子供には向かないかも... アカデミー賞ノミネート ・長編アニメ賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews startumbler92さん United States 2009年2月7日 キュート この映画、見る気はなかった。 だが、金曜日の夜、友人も退屈していたし、 タダ券を持っていたので、見に行った。 夜の9:30から上映開始は、この映画だけだった。 本については耳にしたことがあったが、 読んだことはなかったので、期待していなかった。 アニメは、面白かった。 どの登場人物も、すばらしかった。 描き込まれていた。 3Dについていえば、飛び出してくる感じはなかったが、 奥行きは十分感じられた。 実にクールだった。 この映画、実にキュート。 本を読んでいなくても、サスペンスがある。 エンジョイしたので、おすすめしたい。 オトーサン、 「同感!3D技術は、"アバター"以上かも」 前田有一さん 2010年2月19日 意外にも3Dがすごい 立体映画元年などともてはやされるデジタル3Dだが、 『コララインとボタンの魔女 3D』は それに昔ながらのストップモーション・アニメーションを組み合わせた一品。 ストップモーション・アニメとは、被写体を1コマずつ撮影することで、 粘土人形やぬいぐるみなどを、あたかも動いているように見せかける特撮技法のこと。 CGで何でも動かせる現代においても、 撮影者の技術や個性によって独特の「味」が出るこの手法の愛好者は多く、 こうしてときおり新作が登場する。 (略 あらすじ紹介) 願いをかなえる代わりに悪魔に魂を──式の物語はキリスト教圏で散見されるものだが、 コララインの場合は「眼」を要求される。 とはいえ、ボタン縫い付けを強制されてるわけでもないし、 とりあえず楽しく過ごしますか〜などと思っていると、 だんだん恐ろしいこの世界の正体が見えてきて……という展開。 原作者ニール・ゲイマンがヒューゴー賞(SF界の最高賞)を受賞したベストセラーの映画化である。 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」が高く評価された ヘンリー・セリック監督による映像化だが、それとは比べ物にならぬゴージャスさ。 コララインの人形だけで28体、20万種類以上の表情バージョンが用意され、撮影には4年をかけた。 50億円以上の大予算を組んでいるからこそ出来る力技であり、 ストップモーションアニメといえども、安っぽさはまったく無い。 そのくせ、背景の桜の花をよく見ると、なんとポップコーンだったりする。 手作り的な味わいも大切にしているのがよくわかる。 そして問題の3Dだが、これがじつにその特性を生かしてある。 絢爛すぎてどこをみりゃいいのかさっぱりわからない「アバター」よりも、 使い方に関しては上手いのではないか。 アニメーション作家らしく、観客の視線誘導が明確で、 作り手が用意した料理を残さず食べたとき同様の満足感を味わえる。 夜主体のドラマということで、暗めの色調もこの技術と相性がいい。 いまの3D技術を存分に味わいたいのならば、私はこの作品をイチオシとしたい。


恋するベーカリー

オトーサン、 「待ってました!」 名女優メリル・ストリープ主演、 スティーヴ・マーティンが出演とくれば、 面白いこと間違いなし。 原題:It's Complicated (2009) 監督・脚本:Nancy Meyers Genre:Comedy / Romance Rated R for some drug content and sexuality. Country:USA Language:English / French 上映時間:120分 ジェーンは、人気ベーカリーのオーナー。 弁護士ジェイクと離婚後、子供3人を育ててきた。 息子の大学卒業式に出席するために滞在した ニューヨークのホテルでジェイクと再会する。 二人でディナーをとった後、いいムードになってベッドイン。 バツイチの建築家アダムとの間は、どうなるやら。 出演者: Meryl Streep ... Jane (ジェーン) Alec Baldwin ... Jake (ジェイク) Steve Martin ... Adam (アダム) オトーサン、 「うーん、イマイチだ」 メリル・ストリープ、技巧が先立って、共感できませんでした。 スティーヴ・マーティンも、見せ場なし。 明らかに体重を増やし、胸毛も増やした アレック・ボールドウィンの一人勝ちでした。 MERYL STREEP  メリル・ストリープ 誕生日1949/6/22 出身 米ニュージャージー州サミット ヴァッサー女子大で演劇を専攻し、学士号を取得。 イェール大学では修士号を取得。 卒業後、舞台俳優としてスタートし、ブロードウェイとオフ・ブロードウェイで活躍。 2つのシアター・ワールド賞を受賞。 77年「ジュリア」で映画デビュー。 77年「ディア・ハンター」、81年「フランス軍中尉の女」ほか アカデミー賞にノミネートされたのは12回。 79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー賞助演女優賞、 82年「ソフィーの選択」でアカデミー賞主演女優賞、 88年「クライ・イン・ザ・ダーク」でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞獲得。 出演作 1977年「ジュリア」 1978年「ディア・ハンター」 1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」      「クレイマー、クレイマー」 1981年「フランス軍中尉の女」 1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」 1983年「シルクウッド」 1984年「恋におちて」 1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」 1986年「心みだれて」 1987年「黄昏に燃えて」 1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」 1989年「シー・デビル」 1990年「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」 1992年「永遠に美しく…」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「激流」◇ 1995年「マディソン群の橋」◇「判決前夜」 1996年「マイ・ルーム」◇ 1998年「母の眠り」◇ 1999年「ミュージック・オブ・ハート」◇ 2001年「A.I.」(声) 2002年「めぐりあう時間たち」◆「アダプテーション」◆ 2003年「ふたりにクギづけ」◆ 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」◆      「クライシス・オブ・アメリカ」◆ 2006年「プラダを来た悪魔」◇「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「いつか眠りにつく前に」◇「大いなる陰謀」◇ 2008年「マンマ・ミーア!」 2009年「ジュリー&ジュリア」◇「恋するベーカリー」◇ その他の出演者: John Krasinski ... Harley Lake Bell ... Agness Mary Kay Place ... Joanne Rita Wilson ... Trisha Alexandra Wentworth ... Diane Hunter Parrish ... Luke Zoe Kazan ... Gabby Caitlin Fitzgerald ... Lauren Emjay Anthony ... Pedro Nora Dunn ... Sally Bruce Altman ... Ted Robert Curtis Brown ... Peter User Rating:6.8/10 ( 8,734 votes)IMDB User Rating:7.0/10 ( 48 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなもの」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・女優賞(コメディ/ミュージカル) メリル・ストリープ ・脚本賞 User Reviews Lwind54さん United States 2009年10月24日 Vサインもの おめでとう。 実に愉快で、よく出来ている。 離婚とは辛いものだ。 離婚後の2人の関係も、辛いものだ。 笑い飛ばすようでないと、人生みじめ。 10月21日、カリフォルニアのサウザンドオークスで、試写会をみた。 クルーが愛想よく、この映画をみるのは、あななたちがはじめてと言った。 アレック・ボールドウィンは、いい役をもらった。 その身体つきが、映画を面白くしている。 肥満ドッグのシーン、パソコンをもってのベッドシーン、 床を転げばがらの'sexpot' は愉快だ。 スティーヴ・マーティンは、思慮深い建築家役だが、これもいい。 いつも生真面目なのだが、そのせりふと状況で笑ってしまう。 メリル・ストリープ、どう言ったらいいだろう? どんなに愉快なシーンでも、上品なプロだ。 ジェイクとジェーンの子供たちもいい。 (特に、長女の婚約者が、いい。 口をすべらしたり、変なパジャマを着ていた) 私は、50歳を超えたが、 30代以下のひとが、この映画についてどう思うか聞いてみたい。 Vサインだ! オトーサン、 「若いひとのご意見は」 映画ライター、佐々木貴之さんは、1982年4月29日生まれ。 30代を代表して、ご意見を伺いましょう。 佐々木貴之さん 2010年2月18日 完全な大人向けのラブ・コメディー 女流監督ナンシー・マイヤーズがメガホンをとった完全な大人向けのラブ・コメディー作品。 邦題がベーカリーで主演がメリル・ストリープときたものだから、 同じくメリル主演のグルメ系人間ドラマ『ジュリー&ジュリア』(09)のように グルメ感覚を取り入れたラブ・コメディーでパンを作るシーンを随所に描いて 美味しそうなパンがいっぱい出てくるのかと思いきや、 パン屋は殆どと言っても良いほど関係ない上にパン作りのシーンはごく僅か、 美味しそうなパンは出てくるが控えめという感じなのである。 何よりも印象深いことは、露骨な下ネタだ。 序盤ではジェーンが女友達数名と下ネタトーク、次にジェーンとジェイクのラブシーン、 挙句の果てには全裸のジェイクがトンデモナイことを……という具合に結構ヤリ過ぎている。 それでも、下ネタは笑えるギャグという感じだから、素直に面白いと認めても良い。 中でも全裸になったジェイクは、最後の最後に用意されたメインディッシュ的な下ネタであり、 まさに止めを刺すかのようにしっかりと笑わせてくれる。 これによって本作は、おバカ映画路線に一歩だけ足を踏み入れてしまったのである。 それにしても女性の監督がよくここまでやってくれたものだとヘンに感心させられてしまった。 メリルは『マンマ・ミーア!』(08)、『ジュリー&ジュリア』、 そして本作でもハジけたキャラを好演しているが、 本作ではマリファナまでやってしまっているのだからスゴいとしか言いようがない。 メリルは、このままハジけキャラを演じ続けていくのだろうか?! 一方、アレック・ボールドウィンのやり過ぎたキャラクターも面白くてインパクトが強い。 それにしてもコメディー専門のディーン・マーティンが良い味を余り発揮できず、 明らかにアレックに喰われてしまっているのである。 ディーンのコメディアンらしさをしっかりと引き立てた方が良かったのでは?! 本作を観て美味しいクロワッサンを食べたくなるのか?!  それとも、下ネタで満足させられてしまうのか?!


噂の二人

オトーサン、 「ヘップバーン主演だ!」 そう思ってみはじめましたが、様子がちがいます。 たしかに演技は上手ですが、感情移入しにくい女性でした。 助演陣のほうが、キャラが立っていて、活躍しています。 これって、明らかにワイラー監督の狙いなのでしょう。 人一倍、反骨精神旺盛なひとなので、 平凡なヘップバーン映画など撮りたくなかったのでしょう。 原題:The Children's Hour (1961) 監督:William Wyler 台本:Lillian Hellman 脚本:John Michael Hayes Genre:Drama Black and White 上映時間:107分 あらすじ: カレンとマーサは、親友で、共同で寄宿学校を経営。 カレンの恋人は、医者のジョー。 カレンが婚約した時、なぜか、マーサは喜ばない。 有力者ティルフォード夫人の孫娘メリーはわがまま娘。 学校へ戻りたくないばかりに祖母に訴える。 「カレンとマーサは、同性愛なの!」と。 噂はたちまち広まっていく... 出演者: Audrey Hepburn ... Karen Wright(カレン・ライト) Shirley MacLaine ... Martha Dobie(マーサ・ドビー) James Garner ... Dr. Joe Cardin(ジョー・カーディン) Fay Bainter ... Mrs. Amelia Tilford(ティルフォード夫人) Karen Balkin ... Mary Tilford(メリー・ティルフォード) オトーサン、 「憎々しいね」 子役のメリー、ワイラー監督の指導の賜物なのでしょうか、 これだけ悪の権化のような小娘は、珍しいのでは? ティルフォード夫人を演じたフェイ・ベインター、 孫娘を猫可愛がりしたり、問つめたり... 助演女優賞にふさわしい的確な演技でした。 経歴紹介は、悲劇の教師、シャーリー・マクレーンと カレンの恋人で医者のジョーを演じたジェームス・ガーナーも。 FAY BAINTER  フェイ・ベインター 誕生日1891/12/7-1968/4/16 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 38年「黒蘭の女」で、アカデミー助演女優賞受賞。 61年「噂の二人」で、アカデミー助演女優賞ノミネート。 出演作 1937年「偽装の女」「明日は来らず」 1938年「娘の三角関係」「黒蘭の女」 1940年「若い科学者」「我らの町」 1941年「ブロードウェイ」 1942年「女性No.1」 1943年「町の人気者」「マーガレットの旅」 1944年「黒い河」 1945年「落日の決闘」「ステート・フェア」 1947年「虹を掴む男」 1948年「花嫁の季節」 1953年「真紅の女」 1961年「噂の二人」 SHIRLEY MACLAINE  シャーリー・マクレーン 誕生日 1934/4/24 出身 米バージニア州リッチモンド 弟は俳優ウォーレン・ベイティ。 55年「ハリーの災難」で映画デビュー。 60年「アパートの鍵貸します」63年「あなただけ今晩は」 83年「愛と追憶の日々」88年「マダム・スザーツカ」で ゴールデン・グローブ賞主演女優賞4度受賞。 「愛と追憶の日々」でアカデミー主演女優賞受賞。 99年「ぼくが天使になった日」で初監督。 出演作 1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」 1956年「80日間世界一周」 1958年「縄張り」 1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」「果てしなき夢」 1960年「オーシャンと11人の仲間」「カンカン」「アパートの鍵貸します」 1961年「凡ては夜に始まる」 1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」「すれ違いの街角」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「何という行き方!」「黄色いロールス・ロイス」 1966年「泥棒貴族」 1967年「女と女と女たち」 1969年「スイート・チャリティ」 1970年「真昼の決闘」 1977年「愛と喝采の日々」 1979年「チャンス」 1980年「ラヴィング・カップル」「LOVEシーズン」 1983年「愛と追憶の日々」アカデミー主演女優賞      「キャノン・ボール2」 1987年「アウト・オン・ア・リム/自分探しの旅」(TM) 1988年「マダム・スザーツカ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」▲ 1992年「迷子の大人たち」 1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」 1994年「不機嫌な赤いバラ」 1995年「セルロイド・クローゼット」 1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」 1997年「スマイル・ライク・ユアーズ」 1999年「ぼくが天使になった日」 2000年「ヴァージン・ブレイド」(TM)      「シャーリー・マクレーン/銀幕に輝いて」(TM) 2005年「奥さまは魔女」「イン・ハー・シューズ」      「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」 2007年「あの日の指輪を待つきみへ」 2008年「ココ・シャネル」 JAMES GARNER  ジェームス・ガーナー 誕生日 1928/4/7 出身 米オクラホマ州ノーマン 高校卒業後、陸軍に入隊して、朝鮮戦争に従軍するが、負傷して名誉除隊。 UCLAで経済学を学んだ後、俳優を目指してニューヨークへ移住。 ハーバード・バーコフのもとで演技を学ぶ。 ブロードウェイでの演技が認められ、ワーナーと契約。 57年「ロケット・パイロット」で映画デビュー。 同年開始のテレビ・シリーズ「マーヴェリック」でも主演。 85年「マーフィーのロマンス」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 エミー賞は14回、ゴールデングローブ賞は12回ノミネートされている。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1956年「ロケット・パイロット」 1957年「サヨナラ」「暴力部落の対決」 1958年「特攻決死隊」 1959年「潜望鏡を上げろ」「腰抜け列車強盗」「札束とお嬢さん」 1961年「噂の二人」 1962年「プレイボーイ」 1963年「大脱走」「スリルのすべて」「女房は生きていた」「セパレート・ベッド」 1964年「卑怯者の勲章」「36時間」 1965年「恋するパリジェンヌ」 1966年「ダイヤモンド作戦」「砦の29人」「グラン・プリ」 1967年「墓石と決闘」 1968年「ダイヤモンド強奪作戦」「水色のビキニのマドモアゼル」「夕陽に立つ保安官」 1969年「かわいい女」 1970年「スレッジ」 1971年「西部無法伝」「地平線から来た男」 1972年「大捜査」 1973年「リトル・インディアン」 1981年「殺しのファンレター」 1982年「ビクター/ビクトリア」 1983年「ミスター・タンク」 1985年「マーフィのロマンス」 1987年「キャデラック・カウボーイ」 1992年「エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲」 1993年「ファイヤ・イン・ザ・スカイ/未知からの生還」 1994年「マーヴェリック」 1996年「元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス」      「ワイルド・ビル」 1997年「マジック・アワー」 1998年「トワイライト」 2000年「スペース・カウボーイ」「ラスト・デンジョン」 2001年「アトランティス 失われた帝国」(声) 2002年「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」 2004年「きみに読む物語」 その他の出演者: Miriam Hopkins ... Mrs. Lily Mortar Veronica Cartwright ... Rosalie Wells Mimi Gibson ... Evelyn William Mims ... Mr. Burton Sally Brophy ... Rosalie's mother Hope Summers ... Agatha (Tilford's maid) User Rating:7.6/10 ( 4,039 votes)IMDb User Rating:8.0/10 ( 119 votes)Yahoo! オトーサン、 「やはり舞台の映画化はいいね」 アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞 フェイ・ベインター ・撮影賞(白黒) フランツ・プラナー ・美術監督・装置賞(白黒) ・衣装デザイン賞(白黒) ・音響賞 User Reviews Wayne Malinさん United States 2001年4月2日 時代を先取り...いまや今日的だ 2人の教師(オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーン)は、 悪い娘が故意に2人を同性愛者と告げたばかりに、人生がめちゃめちゃになる。 この映画、かなり力強い。 (事実、1961年には、"同性愛者"という言葉が口にされることはなかった!) だが、いまだに古くなっていない。 ひとびとの反応は、やりすぎに見えるかもしれないし、 脚本も、舞台に勝てなかったかもしれない。 映画が半分進んだところで、カーテンが下りて欲しかった! 残酷な裁判シーンは、上映前にスタジオの命令でカットされたので、 中盤は穴が空いた感がある。 だが、フランツ・プラナーの撮影は美しい... イメージが、せいふなしでも、登場人物たちの思いを語っている。 演技は変化する。 ヘプバーンは、行儀が良すぎるし(窮屈な感じ) 彼女の恋人役のジェームズ・ガーナーは、与えられた役をこなす感じ。 だが、シャーリー・マクレーンは、素晴らしい。 特に、ラストシーン。 そして、干渉してくる叔母役のミリアム・ホプキンスと フェイ・ベインターは、気にして悪意そのもの親の役で、 アカデミー賞ノミネートの演技をみせている。 前にも言ったが、問題は脚本だ。 あまりにも、舞台っぽい! リアルでない。 悲劇的な結末も嫌いだ。 (当時としては、こうせざるを得なかったのだろうが) この映画は、スクリーンの同性愛者の先駆けだった。 だが、残念なことに、お手本にはなりえなかった。 オトーサン、 「そう、ワイラーは心理描写がうまいね」 totopocchiさん 2008年11月13日 S・マクレーンがよかった... ワイラーが正攻法で人間の内面心理を描きます。 一人の嘘つき生徒のせいで追い込まれる二人の女教師。 でもそのうちの一人は、嘘だったはずの話から自分を責めていってしまいます。 友情、愛情、性欲...行動には起こさなくても 内面にあった真実の感情は何だったのか。 その教師を演技じたS・マクレーンがよかった。 嘘つきの憎らしい子役もホンマに憎たらしかったから 演技が上手かったのだと思います。 もう一人の子役、V・カートライトはこのときも泣き顔の似合う、 何か弱さをもった女の子でした。 ラスト、ヘプバーンが一人毅然と歩き去る姿がとても印象的でした。 でもこの映画のJ・ガーナー、男としてちょっと情けなくないか?


牛の鈴音

オトーサン、 「へぇ、知らなかった」 韓国で観客動員300万人!の評判の記録映画とか。 柏駅前の映画館で、上映していました。 黒美君彦さんが、見ておられたので、 思い切って見に行くことにしました。 原題:Wonangsori (2008) 監督:Chung-Ryoul Lee Genre: Documentary Country:South Korea Language:Korean 上映時間:78分 あらすじ: チェ爺さんは、79歳。 イ婆さんと二人暮らし。 二人は、長年、一緒に働いてきた。 傍らには、40年も畑を耕やし、お金を稼いで 子供たちを育ててくれた老いた雄牛がいる。 だが、もう2人も老牛も、限界だ。 「機械を入れよう」 「飼料を買おう」 「老牛は売っちゃおう」 イ婆さんがいくら言っても、チェ爺さんはとりあわない。 だが、いよいよ老牛にも最後の時がやってきた。 出演者: Won-gyoon Choi ... Himself(チェ・ウォンギ) Sam-soon Lee ... Herself(イ・サムスン) オトーサン、 「聖書の一節を思い出すな」 ・地の続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、  寒さと暑さ、夏と冬、  昼と夜とは、やむことはない。         (創世記 8-22) チェ爺さんも、イ婆さんは、 さしずめ神に祝福されたノアの子孫なのです。 ser Rating:7.8/10 ( 86 votes)IMDb User Rating:8.4/10 ( 85 votes)Yahoo! オトーサン、 「いいね!」 おばあちゃんの言葉を思い出しました。 一日中、慣れぬ農作業に従事した後、こうつぶやくのです。 「極楽、極楽!寝るときが一番だ」 User Reviews ethanstraffinさん United States 2009年2月9日 詩的で、異様に静か サンダンス映画祭で見終えた36本の映画のなかで、 この映画"Old Partner"(牛の鈴音)は、私のお気に入り。 タフなコンペを勝ち抜いてきたのだ。 心底、驚かされた。 なんで、こんな映画が地上に出現してきたのかと思った。 (イ・チュンニョル監督に聞いてみたかったが、 彼は、質疑応答に出席しなかった) この映画、アメリカでは封切りされそうもない。 (私の予想が間違ってほしいが) 真面目に聞きたかった。 韓国の農夫、奇妙に愛すべき妻、老牛が 命の終わりを迎える記録映画をなぜ撮ろうと思ったのか。 分からなかった。 だが、この映画は私を笑わせ、泣かせ、記憶に残った。 (36本も映画を見ると、忘れる恐れがあったのに) 映画って、なんてすごいんだろう。 オトーサン、 「ささやかだけど、偉大な世界というべし」 チェ爺さんとイ婆さんを馬鹿にしてはいけません。 若いひとたちが住んでいる近代文明なんか、 ロクなもんじゃありません。 産業革命からわずか数百年、未熟者もいいところ。 それに引換え、チェ爺さんとイ婆さんの世界は、 気の遠くなる長い長い伝統のある正統世界なのです。 公害もなく、交通事故もなく、無差別殺人もなく... 黒美君彦さん 2010年1月2日 ささやかな小さな世界 慶尚北道奉化郡…韓国の山間の農村に暮らす老夫婦と牛を追ったドキュメンタリー。 私は個人的に、優れたドキュメンタリーの勝手な定義として、 ナレーション・音楽・説明的な字幕が少なければ少ないほどいい、 と考えているのだが、この作品はまさにそれ。 だが「撮ったまま」という素人ビデオとは全く異なる。 この作品もよく観ると、緻密な演出があちこちに窺われる (何せクレーン撮影も数回出てくる)。 牛を使った農作業は、恐らくひと昔前なら韓国の農村ではごく普通の風景だったに違いない。 しかし機械化や農薬・除草剤が多く使われるようになり、牛を飼う農家も減ってしまった。 そして子供たちは都会に出て行って帰って来ない。 そんな背景がこの作品が韓国で大ヒットした理由として考えられる。 この老夫婦の物語は韓国の農村では普遍的なのだ、きっと。 しかし韓国社会の現状にとらわれなくとも、 足もとも覚束ない老牛と老人の関係は十分伝わってくる。 ナレーション代わりに愚痴を繰り返す老妻は、雌牛に嫉妬さえ覚えてしまう。 後から来た若い雌牛に角で威嚇される老いた牛…。 人間社会と同じように、若さが幅を利かすのが生物の掟ということか。 すでに指摘があるが、食事シーンがないのはやや物足りないし、 彼らの生活の糧となる収入がどのくらいなのかがよくわからないのも惜しい。 それにしても、ノイズとして常に背後に流れる鳥の声、川の音、牛の息遣い、そして鈴の音… それらが実に豊かな自然の厚みを感じさせてくれる。 私たちが捨て去ってきた世界が、ほんの僅かこの作品の中には生きている、と感じた。 何が起きるわけでもない、でもそんなささやかな小さな世界がパズルのように重なって、 この世界は成立しているのだと思う。


おとうと

オトーサン、 「なんかなー」 予告編や前宣伝の印象です。 でも、映画評論家の前田有一さんが褒めていたので、 それを尊重して、見に行きました。 原題:おとうと(2009) 監督:山田洋次 脚本:山田洋次/ 平松恵美子 Genre: Drama 上映時間 126分 あらすじ: 高野吟子は、薬局を経営している。 女手ひとつで、一人娘の小春を育ててきた。 小春の結婚が決まり、喜びもひとしお。 結婚式に、音信不通だった弟、鉄郎が突然現われる。 酒癖が悪いので、心配していたが、またも酒をあおり、 エリート医師らの居並ぶ披露宴を台無しにしてしまう。 出演者: 吉永小百合 ... 高野吟子 笑福亭鶴瓶 ... 丹野鉄郎 蒼井優 ... 高野小春 加瀬亮 ... 長田亨 オトーサン、 「寅さん映画だね」 さしずめ、寅さんは鶴瓶さんなのでしょうね。 「かわいいね!」 「フラガール」以来、蒼井優ちゃんのフアンなので、 彼女ばかり見ていました。 その他の出演者: 小林稔侍 ... 丹野庄平 森本レオ ... 遠藤 笹野高史 ... 丸山 小日向文世 ... 小宮山進 石田ゆり子 ... 小宮山千秋 加藤治子 ... 高野絹代 User Rating: 7.4/10 ( 344 votes)Yahoo! オトーサン、 「思ったよりも、いいね」 舞台となった薬局が、東急池上線の石川台駅のそば。 近くの久が原駅や御嶽山駅そばに住んでいたので、 なつかしく思いました。 tenniyanさん 2010年2月16日 感動ではなく... 今の流行の映画のようではなく、 おとうとの人生を見守る静かな映画でした。 最後、おとうとの死に際は感動させようとしているわけでもないので、 それまでの姉と弟、姪の気持ちの動きを きちんと感じていないと泣ける映画ではないと思います。 が、その静かで丁寧なつくりが私にはリアルで、 気持ちが伝わり、号泣しました。 姉の弟への気持ち、あれだけのことをされながら、 最後を看取ってあげたいという気持ち 弟の最後の情けない姿を見られたくない、 だけど、そばにいて欲しい気持ち 姪の叔父に対しての嫌悪感を持ちながら母の気持ちに触れて、 叔父の最後を見届けに行く気持ち。 わかりやすい映画ではないだけに、 おとうとの破天荒さに腹を立てるだけでなく、 最後までみて、感動ではなく、 ただただ、悲しい気持ちと、暖かいきもちになって欲しい すばらしい良作でした。 久しぶりに映画を見た感じです。 オトーサン、 「前田さん、激賞している!」 身寄りのないお年寄りたちの看取りをしている NPO法人の活動ぶりが、現代的でした。 前田有一さん 2010年2月2日 山田洋次監督の円熟味 『おとうと』をみると、 これこそ横綱相撲だなという感じを受ける。 最近は横綱というと、 酔っ払って周りをぶんなぐる血の気の多い奴といった印象が強いが、 もちろんこの映画はそうではない。 奇手に逃げず、昔ながらの定番の技術のみで、 堂々と見せる風格ある映画という意味である。 小さな薬局を営む吟子(吉永小百合)は、 女でひとつで育てた娘、小春(蒼井優)の結婚を前に心穏やかな日々をすごしていた。 ところがそこに、行方知れずだった問題児の弟、鉄郎(笑福亭鶴瓶)が突然現れる。 どこかから小春の結婚の報を聞きつけたらしい彼は、 当然のように式へ出席するつもりでやってきたのだった。 市川崑監督の「おとうと」(60年)に捧げられる本作は、 山田監督がその登場人物を念頭に置きながら作り上げたドラマである。 と同時に、「男はつらいよ」の幻のラストを意識させる内容にもなっている。 ただ、そうした過去を意識せずとも十二分に味わえる見事な内容で、 それを支える演出技術の高さにも圧倒される。 たとえばこの作品は壊れかけの家族の姿を描いているが、 何気ないその背景ではサブリミナルのように 「幸せそうな、まともな、壊れていない家庭」の姿を映し続ける。 花火大会の場面、薬局の窓外の風景など、 多くのショットでそれを確認することができる。 カメラはフィックスで安定しており、録音も明瞭。そして破綻なき光。 まさに落ち着き払った画面作りである。 ただし、必要な場面では手持ちカメラを効果的に揺らす。 それらにこめられた監督の意図が、はっきり伝わってくるので、 映画好きにはたまらない味わいがある。 山田監督の目には、吉永小百合は今でもキューポラの美少女にうつっているので、 実年齢とはかけ離れた役を今回も与えられているが、ここまでくるともはや芸術である。 彼女はなんだかんだ言っても、カメラを見つめさえすれば 即観客を魅了する強烈な魔力をいまだ持っている。 なにしろあの目の力はすごい。 何か演技をしだすとその魔法も破綻しかけるが、 周辺に多数配置された演技派が全力でカバーし盛り立てる。 何も問題はない。 そして何より高く評価したいのは、 こうしたホームドラマに現代的なテーマをしのばせる手法である。 テレビがなかった時代ならいざ知らず、 退屈なホームドラマなんぞを作って有料公開する意義は、この時代ほとんどない。 たとえそういうジャンルであろうと、 そこには監督が社会をみつめる視線があってしかるべき。 映画とテレビは、今やはっきり差別化しなくてはならないのだから。 具体的にこの映画の場合でいうと、 後半に出てくる身寄りのない人々を看取る団体の話。 これがあるとないでは大違いだ。 ここにこそ、この監督ならではの、 社会問題に対する真剣かつ優しい視線がこめられており、 強い感動をえることができる。 一見ふるくさいホームドラマでありながら、古典のそれとは明らかに違う。 山田洋次監督は、2010年に封切る意義のある古典的ドラマを作り上げた。 ベテラン監督は、こういう映画をこそどんどん作ってほしい。


結婚しない女

オトーサン、 「この映画に触発されたのかな?」 TVドラマシリーズ"セックス・アンド・ザ・シティ"(1998-2004)は、 みなかったのですが、映画化されたのは、みています。 原題:An Unmarried Woman (1978) 監督・脚本:Paul Mazursky Genre:Comedy / Drama / Romance 上映時間:124分 あらすじ: ニューヨーク。 エリカは、パートで画廊で働いている。 夫のマーテインは、ウォール街の取引所で働いており、 娘パティは、高校生。 女友達と行きつけのバーで打明け話をするたびに、 自分は、幸せに暮らしていると思う。 だが、ある日、マーティンが突然、情事を打明ける。 大ショックで、何もする気になれない。 娘がボーイフレンドと寝室にいるのを発見して、カッとなる。 流石に、これではいけないと精神科医にかかると 引きこもっていないで、男遊びでもしたらと勧められる。 中年画家ソールと一夜をともにするが、 それだけでは終わらない事態になっていく... 出演者: Jill Clayburgh ... Erica(エリカ) Michael Murphy ... Martin(マーティン) Lisa Lucas ... Patti(パティ) Alan Bates ... Saul(ソール) オトーサン、 「ジル・クレイバーグ、生涯最高の演技!」 幸福の絶頂のようなバレエシーンから、一転してウツ状態へ。 そして立ち直り、幸せをつかみ、自立していく... 難しい役を自然体で演技していました。 芭蕉の句を思い出しました。 ・おもしろうて やがて悲しき 鵜舟哉 JILL CLAYBURGH  ジル・クレイバーグ 誕生日 1944/4/30 出身 ニューヨーク市 活躍度 △→ 演技幅 適応 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆★★★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1969年「御婚礼/ザ・ウェディング・パーティー」 1973年「おかしなおかしな大泥棒」 1974年「電子頭脳人間」 1976年「面影」「大陸横断超特急」 1977年「タッチダウン」 1978年「結婚しない女」 1979年「ルナ」「結婚ゲーム」 1987年「或る人々」 1992年「暗闇のささやき」 1993年「リッチ・イン・ラブ」 1994年「ネイキッド・イン・ニューヨーク」 その他の出演者: Cliff Gorman ... Charlie Patricia Quinn ... Sue Kelly Bishop ... Elaine Linda Miller ... Jeannette Andrew Duncan ... Bob Daniel Seltzer ... Dr. Jacobs Matthew Arkin ... Phil Penelope Russianoff ... Tanya Novella Nelson ... Jean Raymond J. Barry ... Edward Ivan Karp ... Herb Rowan User Rating:7.1/10 ( 1,444 votes)IMDb User Rating:9.0/10 ( 35 votes)Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 話題のテレビドラマ「 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 ジル・クレイバーグ ・脚本賞 ポール・マザースキー カンヌ国際映画祭受賞 ・女優賞 ジル・クレイバーグ 同ノミネート ・パルム・ドール ポール・マザースキー User Reviews solさん Perth, Australia 2005年6月1日 映画短評 人間感情と現代の人間環境についての考察した映画だ。 興味深いアイディアに溢れ、演技もいい。 最初に上映されたとき、 ジル・クレイバーグの演技が、多くの注目を浴びた。 そう、実にすばらしかった。 だが、マイケル・マーフィも忘れ難い。 彼は、感情をリアルに伝えられる俳優なのだ。 「ウディ・アレンの ザ・フロント」(1976)や「マンハッタン」 (1979)の 演技もよかった。 才能があったのに、その後鳴かず飛ばずなのは残念だ。 この映画、Bill Contiのかなりムーディな音楽がある。 技術的には、見るべきものはないが、 ポール・マザースキー監督は、いくつかのシーンを巧みに構成している。 残念なのは、助演陣が描きこまれていないことだ。 最後は、もたもたするが、 全体としては、手堅くまとまっている。 何といっても、ジル・クレイバーグが、 下着姿で躍るシーンが印象的だった! オトーサン、 「そう、ラストシーンもよかったな」 蝋人形のオヤジさん 2007年4月9日 自立する女 ジル・クレイバーグが大きなカンバスを担いで歩く(ラスト)シーンは、 自立した女性を象徴的に描いたものだ。 夫から離婚すると言われ、ショックを受けたジルが様々な体験のあと、 好きな男性にめぐり合うが、結婚しない。 この結婚しないということは、女性の自立とは違う。 それは、自立は精神的な自立だからである。 ジル・クレイバーグは美人ではないかもしれないが、 この映画では実に魅力的であった。


エラゴン 遺志を継ぐ者

オトーサン、 「うれしいね。見損なった映画だ」 何しろ出演者がいいのです。 ジェレミー・アイアンズ、ロバート・カーライル、 そして、ジョン・マルコヴィッチ。 みな演技に定評がある俳優たちです。 原題:Eragon (2006) 監督:Stefen Fangmeier 原作:Christopher Paolini 脚本:Peter Buchman Genre:Action / Adventure / Family / Fantasy Rated PG for fantasy violence, intense battle sequences and some frightening images. Country:USA / UK / Hungary Language:English 上映時間:104分 あらすじ: エラゴンは、貧しい農家の少年。 森で見つけた光る青い石を売って食べ物に換えようとする。 だが、石から一匹のドラゴンが生まれる。 それは、伝説のドラゴンライダーが誕生した瞬間でもあった。 未来の英雄エラゴンは、幼いドラゴンとともに旅立ち、 古い剣と預言者ブロムの助けを借りて、 ガルバトリックス王やターザの悪の帝国と戦うことになる。 出演者: Ed Speleers ... Eragon (エラゴン) Sienna Guillory ... Arya (アーリヤ) Jeremy Irons ... Brom (ブロム) Robert Carlyle ... Durza (ダーザ) John Malkovich ... Galbatorix (ガルバトリックス王) オトーサン、 「エラゴンは、いいね」 でも、残念ながら、役者の扱い方が下手すぎます。 ブロムは、途中で消えてしまうし、 アーリヤは、俗っぽすぎるし、 ダーザは、化粧でごまかしているだけで、怖くないし、 ガルバトリックス王は、出番が少なすぎます。 ED SPELEERS  エド・スペリーアス 誕生日 1988/4/7 出身 英チチェスター 幼稚園の学芸会で白馬の王子役で初舞台。 高校時代の高校主催の公演では 「ハムレット」「リチャード三世」などの主役を演じる。 全寮制パブリック・スクール、イーストボーン・カレッジ卒業。 2006年「エラゴン 遺志を継ぐ者」で18万人もの候補者の中から選ばれ、 主人公エラゴン役で映画デビュー。 出演作 2006年「エラゴン 遺志を継ぐもの」 その他の出演者: Rachel Weisz ... Saphira (voice) Garrett Hedlund ... Murtagh Alun Armstrong ... Uncle Garrow Christopher Egan ... Roran Gary Lewis ... Hrothgar Djimon Hounsou ... Ajihad Richard Rifkin ... Horst Steve Speirs ... Sloan Joss Stone ... Angela Michael Mehlmann ... Villager #1 User Rating:5.0/10 ( 40,927 votes)IMDb User Rating:6.0/10 ( 1,519 votes)Yahoo! オトーサン、 「6点がいいところだね」 シュテフェン・ファンマイアー監督は、 ドラゴンの特撮に力を使い果たしたのでは? User Reviews ozarkfrostさん 2006年12月21日 よくない パオリーニの原作を色あせた映画にして欲しくなかった。 原作にあった魔法、モチベーション、意味が改ざんされ、 脚本家たち、監督、製作者たちは、 偉大な三部作にするせっかくの機会を失ってしまった... 最初に、原作を読みこむべきだった。 こんな映画よりも、ずっといいのだから。 ましな俳優、ましな監督を起用すれば、よくなっただろう。 忠告したい...つくり直せ。 この作品は無視すべし。 ドラゴンの声を見事に吹き込んだレイチェル・ワイスだけは、 再度起用するようにすれば、もっといい映画になるだろう。 そうすれば、成功間違いなし。 オトーサン、 「期待できるかなぁ?」 前田有一さん 2006年12月11日 史上最高のドラゴン萌え映画 『ロード・オブ・ザ・リング』の大成功のおかげで、 ヨーロッパの伝統的ファンタジーが世界中の大勢の人に受け入れられた。 せっかく出来たその土台を放っておく手はないということで、 『ナルニア国物語』など有名長編も続々映画化されている昨今だが、 この『エラゴン』も同じように期待される、 大型ファンタジーシリーズのひとつだ。 (あらすじ紹介 略) 原作の『エラゴン』シリーズの作者のクリストファー・パオリーニは、 なんとこれを17歳のころ書き上げたというのだからびっくり。 日本の乙一(この人も17歳デビュー)を彷彿とさせる早熟な作家である。 魔法と剣、そしてドラゴンという昔ながらのファンタジー世界をベースに、 ドラゴンライダー(乗り手)が死ぬとドラゴンも死ぬという、 一心同体ルールを加えたあたりが面白い。 彼らは心の声でいつでも通信可能なので、 ライダーは自分のドラゴンとまるで恋人同士のような親密な関係になる。 この主人公の飼っている(?)ドラゴンはメスで、 色気のある絶妙なデザインと、 レイチェル・ワイズの母性溢れる優しい声により、 えらく魅力的なキャラクターとして存在している。 監督のシュテフェン・ファンマイアーは "天才"とも称されるVFXのプロフェッショナルで、 人とドラゴンの合成場面に違和感はまったくない。 ナムコのドラゴンスピリットを彷彿とさせる戦闘シーンもカッコイイ。 通常、ファンタジー世界におけるドラゴンといえば、 人間をはるかに超える知性と強さを兼ね備えたほぼ無敵の存在だが、 まだ若いサフィラは炎もはけず、人もたった3人しか乗せられない。 なのにプライドだけは高く、妙に人間味がある。 そのうえ自分のライダーであるエラゴンのためには 迷わず命を捨てる覚悟も持っている。 それはまさにひたむきな愛、つまりこの映画は、 史上最高の"ドラゴン萌え"映画といえる。 彼女が徐々に成長して強くなっていく様子もかわいい。 しかしながら、二人の敵はとんでもなく強い魔法使い。 よって、先ほど書いたサフィラの制限事項は十分なサスペンスを生んでいる。 『エラゴン 遺志を継ぐ者』のまずいところは、 肝心なところでご都合主義を感じさせる構成の甘さ。 たとえば、ピンチになるとエスパー魔美よろしく、 どこかからテレポートしてくる味方の存在には興ざめする。 また、ごく普通に見える少年が選ばれし勇者となるストーリーは、 定番ながらなかなか説得力をもたせることが難しいもので、 この作品もその点において成功しているとは言いがたい。 どうせ(おそらく)3部作にするつもりならこの1作目、 わずか104分でここまで話を進めることはない。 もっとじっくり二人の成長を描きこんでほしかった。 VFXについての不満は、カット割が細かすぎて せっかくの美しいドラゴンとその身のこなしを堪能できない点。 スピードも速すぎて、これではジェット戦闘機の残影をみているのと大差ない。 近年のファンタジーものすべてに言えることだが、 合成の齟齬を見抜かれるのを恐れて 画面いっぱいに大勢のクリーチャーを登場させてごまかしたり、 短いショットをつなぎまくるのは感心しない。 ファンタジーのファンは、一つ一つのモンスターに大きな思い入れと夢を持っており、 そのディテールまでじっくりと味わいたいものなのだ。 結果的には、この第一作はこのくらいの点数(55点)といったところ。 ただし、作品のポテンシャルは高く、 後半部分に書いた問題点をクリヤーすることが出来れば、 次以降大化けする可能性はある。


抱擁のかけら

オトーサン、 「ペドロ・アルモドバル監督作品だ!」 「オール・アバウト・マイ・マザー」(1999)で、 アカデミー賞の外国語映画賞を受賞しました。 それから一気に世界的にブレイクしたのです。 続く、「トーク・トゥ・ハー」(2002)も、 ゴールデン・グローブの外国語映画賞を受賞しました。 原題:Los abrazos rotos (2009) 監督・脚本:Pedro Almodovar Genre:Drama / Romance / Thriller Rated R for sexual content, language and some drug material. Country:Spain Language:Spanish / English 上映時間:127分 あらすじ: ベテラン脚本家のハリー・ケイン。 もともとは映画監督マテオ・ブランコだったが、 14年前にその名前の人物は死に、後には盲目の脚本家ハリーだけが残された。 彼は生きてはいるが、半分死んでいるのだ。 だがそんな彼の心が、 実業家エルネスト・マルテルが死んだというニュースに大きく動かされる。 「あいつが死んだ」。 その直後、匿名の若い映画監督から共同脚本の仕事が舞い込む。 だがハリーはこの申し出を激しく拒絶する。 男が語った脚本の原案は、ハリーにとってあまりにもむごたらしいものだった。 何がハリーをそれほど動揺させるのか?  忠実なマネージャー、ジュディットの息子で助手でもあるディエゴにうながされ、 ハリーは14年前の出来事を語り始める。 それは悲しく無残でありながら、甘美で激しい愛の物語だった... 出演者: Penelope Cruz ... Lena(レナ) Lluis Homar ... Mateo Blanco / Harry Caine(マテオ/ハリー・ケイン) Jose Luis Gomez ... Ernesto Martel(エルネスト・マルテル) Blanca Portillo ... Judit Garcia(ジュディット・ガルシア) Tamar Novas ... Diego(ディエゴ) オトーサン、 「光輝く、ペネロペ・クルス!」 映画にも出てきますが、 オードリー・ヘップバーンのような表情もみせています。 中老年の役者もいいですね。 渋い演技が、彼女を盛り立ています。 PENELOPE CRUZ  ペネロペ・クルス 誕生日 1974/4/28 出身 スペイン・マドリード 14才でモデルとしてデビュー。 マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。 テレビタレントして活躍した後、映画に進出。 92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞にノミネートされる。 スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」と 同映画のリメイク「バニラ・スカイ」で同じ役を演じている。 2008年「それでも恋するバルセロナ」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 出演作 1990年「CRONICAS URBANAS」 1991年「E'L LABERINTO GRIEGO」 1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」 1993年「PER AMORE SOLO PER AMORE」 1994年「捕らわれた唇」 1996年「17歳」 1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇      「A CORNER OF PARADISE」 1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」      「美しき虜」      「DON JUAN」「TALK OF ANGELS」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」◆      「裸のマハ」 2000年「ウーマン・オン・トップ」◇「すべての美しい馬」◇ 2001年「ブロウ」◆「コレリ大尉のマンドリン」◇「バニラ・スカイ」◇      「ウェルカム!ヘヴン」◇ 2003年「ゴシカ」◇「花咲ける騎士道」◇「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「トリコロールに燃えて」◇「赤いアモーレ」◇「NOEL ノエル」◇ 2005年「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」◇ 2006年「ボルベール 帰郷」◇ 2008年「エレジー」◇「それでも恋するバルセロナ」◇ 2009年「抱擁のかけら」◇「スパイアニマル Gフォース」(声) その他の出演者: Ruben Ochandiano ... Ray X Angela Molina ... Madre de Lena Chus Lampreave ... Portera (Concierge) Kiti Manver ... Madame Mylene Lola Duenas ... Lectora de labios (Lip Reader) Mariola Fuentes ... Edurne Carmen Machi ... Chon Kira Miro ... Model Rossy de Palma ... Julieta Alejo Sauras ... Alex User Rating:7.3/10 ( 6,767 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 90 votes)Yahoo! オトーサン、 「粋も甘いも知った大人向け映画!」 盲目のハリーが、映画を再編集して、 かつて熱愛したレナの画像を愛おしそうに撫でているシーン、 映画好きにはたまらないでしょう。 題名「抱擁のかけら」の意味がはじめて分かるシーンです。 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ペドロ・アルモドバル ゴールデン・グローブ ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews ianko_lopezさん Spain 2009年3月18日 素晴らしい映画 素晴らしい映画。 ペドロ・アルモドバル監督の傑作のひとつ。 ペネロペ・クルスの最もよい演技だ。 レナ役の演技は、微妙で、素晴らしい。 私は、プレス・プレビューで楽しむことができ、堪能した。 脚本はとても複雑だ。 かといって、理解し難しい物語を作っているわけではない。 すべての登場人物は、よく描かれ、 自由奔放で豊穣なアルモドバルのスタイルが冴えわたっている。 アルモドバルの前作「ボルベール帰郷」よりも、好きだ。 視覚的にも、気持的にも、より力強い。 アルベルト・イグレシアスによる音楽は、誘惑的。 メキシコのロドリゴ・プリエトによる撮影門も、非常によい。 しかし、この映画の美しさは、 基本的にペドロ・アルモドバル監督の非常な才能によっている。 ありがとう、ペドロ! オトーサン、 「賛成!」 服部弘太郎さん 2010年1月14日  盲目の脚本家が14年前に失った愛を取り戻す物語。 ペネロペ・クルスの本格女優ぶり! (あらすじ 前掲) ペドロ・アルモドバル監督が、ハリウッドでもトップスターの座についた ペネロペ・クルスを主演に迎えて撮ったラブストーリー。 ふたりのコンビ作はこれで4本目になる。 ハリウッドのペネロペ・クルスは「お色気担当のラテン系女優」になってしまっているが、 アルモドバル監督と組むとスケールの大きな演技で観客を魅了する本格女優になる。 もともと演技力のある女優なのだ。 その演技力を買われてテッド・デミの『ブロウ』のような作品に出たこともあるが、 最近はどうもパッとしない。 たぶん本人も不本意だったに違いない。 そうした鬱屈が、この映画の中で一気に開放されたような気さえする。 もっともこれは、映画の中で演じているキャラクターにダブらせて、 僕が勝手にそう決めつけているのかもしれない。 今回彼女が演じているのは、大物実業家の愛人になっているレナという女性だ。 彼女はもともと女優志望だったがその方面では芽が出ず、 紆余曲折があった末に実業家エルネスト・マルテルの囲われものになった。 生活に何の不自由もないのだが、カゴの鳥状態で気持ちはまったく晴れない。 そんな中でマテオ・ブランコ監督の新作オーディションの存在を知り、 彼女は見事ヒロインに大抜擢される。 レナの歓心を買いたいマルテルは映画に出資してプロデューサーとなり、 撮影現場に息子を張り付かせて彼女を監視する。 しかしそんな監視の目を盗んで、マテオとレナは愛し合うようになる。 レナとマルテルの関係は、 ペネロペ・クルスにとってのハリウッド映画との関係なのではないか。 そしてレナとマテオの関係は、ペネロペ・クルスとアルモドバル (あるいは他の非ハリウッド作品)との関係なのかもしれない。 ハリウッドでは高給と贅沢な暮らしが味わえるが、 そこでは女優としての本来の仕事ができない。 だからスペインに戻ってアルモドバルの映画に出る。 ハリウッドはそれについて非難するようなことはないが、 しかし彼女の行動を厳重に監視しているわけだ。 彼女が今後ハリウッドとどのように付き合っていくかはわからないが、 この映画自体は彼女にとって代表作のひとつになるだろう。


ゴールデンスランバー

オトーサン、 「評判がいいようだな」 伊坂幸太郎作品は、たくさん読みましたが、 虚実皮膜を通りぬけていく快感があります。 本作は未読でしたが、映画にも同じ味わいがありました。 なお、ゴールデンスランバーは、ビートルズの曲で、 こんな歌詞です、 ♪Once there was a way to get back homeward Once there was a way to get back home (かつては道があった、故郷へ帰る道が かつては道があった、家へ帰る道が) Sleep pretty darling do not cry And I will sing a lullabye (おやすみ かわいい子 泣かないで   子守唄をうたってあげよう) Golden slumbers fill your eyes Smiles awake you when you rise (黄金の眠りがおまえの瞳を満たし   微笑がおまえの目を覚ます) 原題:ゴールデンスランバー(2009) 監督:中村義洋 原作:伊坂幸太郎 脚本:中村義洋/ 林民夫/ 鈴木謙一 Genre: Suspence / Mystery 上映時間 139分 あらすじ: 青柳は、大学時代の友人・森田と再会した。 森田の様子がおかしい、思いつめている様子だ。 すると、爆発音! 凱旋パレード首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。 森田の声が。 「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。 路地に銃を構えた警官たちが殺到してくる。 何も分かぬ青柳は、友人や元恋人たちの助けを借りて 逃げに逃げるのだが... 出演者: 堺雅人 ... 青柳雅春 吉岡秀隆 ... 森田森吾 劇団ひとり ... 小野一夫 竹内結子 ... 樋口晴子 濱田岳 ... 黒いパーカーの男・キルオ 香川照之 ... 警察の指揮官・佐々木 オトーサン、 「キャスティングがいいね」 堺雅人くんは、笑顔のたえない根っからの善人です。 竹内結子は、好感度バツグンだし... 吉岡秀隆や劇団ひとりもいい味出しているし、 独特のキャラの濱田岳と香川照之さんも、 大いに話しを盛り上げています。 その他の出演者: 柄本明 ... 保土ヶ谷康志 渋川清彦 ... 岩崎英二郎 ベンガル ... 轟静夫 大森南朋 ... 樋口伸幸 貫地谷しほり ... 凛香 相武紗季 ... 井ノ原小梅 永島敏行 ... 小鳩沢 ソニン ... 鶴田亜美 木内みどり ... 青柳照代 伊東四朗 ... 青柳一平 User Rating 7.8/10 ( 1,077 votes)Yahoo! オトーサン、 「よくできた逃亡劇だ」 エンディングテーマ曲「幸福な朝食 退屈な夕食」も 高いスコアに寄与しているのでは? User Comments:  が〜ちゃん 2010年2月4日 逆風下でも・・・ タイトルの「ゴールデンスランバー」は、 皆さんご存じと思いますが、ビートルズの名曲。 その出だしは、 Once there was a way To get back homeward Once there was a way To get back home homewardとは...homeとは... 故郷にいる、息子のことをよく知ってくれて 信じてくれる、年老いた両親であったり、 あるいは、学生時代の、一緒にバカやって過ごした 気のおけない友人であったり、 ROCKな職場仲間であったり、 今は一児の母となっている、元恋人であったり、 警察や世間の声よりも、 自分の人となりを知り、信じてくれる人がいるということ。 また、どんなに逆風下でも、助けてくれる人がいるということ。 温かくて、優しくて、過去のことを思い出すと泣きたくなるような...  笑いたくなるような... とても居心地が良い場所であり、人達。 追いつ追われつの緊迫感が良くて、 時々入る過去の思い出の「笑い」もちょうど良い。 えっ?!と思って、ニヤッとして、ホロッとさせられる作品でした。 最後まで、目が離せない。 追う警察側の香川照之さんと永島敏行さん。 逃げる堺正人さん。 元恋人の竹内結子さん。 配役も良い。 中でも、若い頃の火野正平さんに少し似ている 濱田岳さん演じるキルオが、良かった。 原作に「習慣」を生かしたエピソードが、前半にあったと思うのだけど (その頃、伊坂作品を何冊か読んでいたので、 ごっちゃになっているかも知れませんが)、 それがなかったのが残念。 オトーサン、 「前田有一さん、政治談義が好きなんだ」 前田有一さん 2010年2月2日 仙台ロケは迫力満点 『ゴールデンスランバー』は、 首相暗殺の容疑をかけられたいち市民の逃亡劇を描いたアクションである。 この新首相は、ケネディよろしくオープンカーでパレードしているところを狙われる。 ところで普通の人々にはまったくうかがい知れぬ話と思うが、 いま民主党政権はいわゆる外国人地方選挙権を推し進めようとしていることから 保守の人々に死ぬほど恨まれており、 「こうなったらテロしかない」などと物騒な声すら聞こえてくるほど。 映画の総理大臣も政権交代したばかりで、 なんとなくしゃれにならない符合である。 ちなみに件の外国人参政権であるが、 そんなものを通しても小沢幹事長の悲願である参院選勝利には ほとんど直接的集票効果がない以上、どこかで取り下げるに決まっている。 地検特捜部もいい具合に踊ってくれており、 小沢氏としても取り下げる機会到来ということで、 内心ほくそ笑んでいるのではなかろうか。 「在日外国人のみなさま、尽力しましたが今回は地検にいじめられ無理でした。 とりあえず夏の参院選に協力してくれれば次こそ通します」と、 永遠に言い続けているほうが、どう考えてもお買い得である。 結婚詐欺は結婚してしまったら終わり。 指輪をチラつかせて絞るのが手口と相場は決まっている。 大体、内閣に反対派の亀井大臣を入れている時点で、 本気で通す気などゼロではないか。 そんなわけで、ばかげたテロなど考えている方は 落ち着いたほうがよろしいとアドバイスしておく。 さて、話は戻って映画だが、あざといくらいの伏線とその回収、 週刊少年ジャンプ読者でも赤面してしまいそうな友情ドラマと、 下町の味噌汁ほど濃い味付けのドラマが堪能できる。 基本的にはポリティカルサスペンスではなく、 コメディを交えた友情ドラマなので、前者に期待する人は要注意。 なにしろコレ、VIPのパレードの列の目の前まで怪しい自家用車で近づくなど、 リアリティの面ではむちゃくちゃである。 皇室でも政治家でもいいが、 一度でもそういう重要イベントに出席した経験があれば、 こういうおちゃめな演出はしないと思うのだが……。 いまどき浅草のサンバカーニバルだって、 あんなに近づこうとしたら警官がすっ飛んでくる。 邦画の、とくに大作全般にいえることだが、 こうした面に目をつぶり、おおらかな心で見るしかないのは残念なことだ。 しかしながらこの映画、人間造形はよくできており、 出てくるキャラクターはみな魅力的。 とくに、かわいい通り魔の存在は前半の展開を大いに盛り上げてくれる。 ターミネーターのような追っ手との対決シーンでは、 軽快なアクションを楽しむこともできる。 こんなのが実在したら、焼肉好きのイッチー以上に人気を集めかねない。 現実の鳩山政権よろしく、アメリカをおちょくった描写が散見できるのも、 いまどきの映画らしくて面白い。 最近流行りの伊坂幸太郎原作の娯楽映画としては、間違いなく上位に入るであろう。


インビクタス/負けざる者たち

オトーサン、 「よく撮るなぁ」 イーストウッド監督、次々と新作を発表しています。 余命少ないという意識からでしょうか? 老いてますます盛んというのは、いいですね。 原題:Invictus (2009) 監督:Clint Eastwood 原作:John Carlin 脚本:Anthony Peckham Genre:Biography / Drama / History / Sport Rated PG-13 for brief strong language. 上映時間:133分 あらすじ: 1994年、ネルソン・マンデラが南ア大統領に就任。 黒人差別に抗議し、長年、獄中にあった黒人指導者だ。 新しい国家を創造するには、人種間対立の克服が先決だった。 ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラは、 その解決策を思いつく。 1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで 南アのチームが勝てば、和解につながるかもしれない。 だが、ラグビーは白人のスポーツで、 黒人にとっては黒人差別の象徴だったから、 激しい抗議が湧き起こった。 それに、南アのラクビーチームは弱体だった。 優勝どころか、1勝できるかさえ危ぶまれていた。 出演者: Morgan Freeman ... Nelson Mandela(ネルソン・マンデラ) Matt Damon ... Francois Pienaar(フランソワ・ピナール) オトーサン、 「本人以上!いい俳優を起用したもんだ」 モーガン・フリーマンは、そのままマンデラですし、 マット・デイモンのひたむきさは、好感度大。 MORGAN FREEMAN モーガン・フリーマン 誕生日 1937/6/1 出身 米テネシー州メンフィス 高校卒業後、カリフォルニアのLAコミュニティ・カレッジで 働きながら舞台芸術を学び、兵役に就いた後、 サンフランシスコのミュージカル劇団に参加。 71年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」で映画デビュー。 子供向け人気テレビ番組「THE ELECTRIC COMPANY」(1971-77)の イージー・リーダー役で人気を得る。 87年「N.Y.ストリート・スマート」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネート。 89年「ドライビング・ミス・デイジー」と94年「ショーシャンクの空に」で アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 93年「ボッパ!」で監督デビューを果たし、 製作会社レベレーション・エンタテインメントを設立。 出演作 1971年「WHO SAYS I CAN'T RIDE A RAINBOW?」 1980年「ブルベイカー」 1984年「ハリー&サン」「りんご白書」 1985年「目撃者マリー」「BAD/傷だらけの疾走」 1987年「N.Y.ストリート・スマート」 1988年「偽りのヘブン」 1989年「グローリー」「ドライビング・ミス・デイジー」      「ジョニー・ハンサム」「ワイルド・チェンジ」 1990年「虚栄のかがり火」「恋はワインの香り」 1991年「ロビン・フッド」 1992年「パワー・オブ・ワン」「許されざる者」◆ 1994年「ショーシャンクの空に」◆ 1995年「アウトブレイク」◆「セブン」◇ 1996年「チェーン・リアクション」◆「モル・フランダース」 1997年「アミスタッド」◇「コレクター」◇ 1998年「ディープ・インパクト」◆「フラッド」◇ 2000年「ベティ・サイズモア」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「スパイダー」◇ 2002年「ハイ・クライムズ」◇「トータル・フィアーズ」◇ 2003年「ドリームキャッチャー」◆「ブルース・オールマイティ」◇      「ビッグ・バウンス」◇ 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◆「ダニー・ザ・ドッグ」◆ 2005年「バットマン ビギンズ」◆「アンフィニッシュ・ライフ」 「宇宙戦争」(ナ)「皇帝ペンギン」(ナ) 2006年「ラッキーナンバー7」◆ 2007年「最高の人生の見つけ方」◇「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「エバン・オール・マイティ」 2008年「ダークナイト」◆「ウォンテッド」◇ 2009年「インビクタス 負けざる者たち」◇ MATT DAMON  マット・デイモン 誕生日 1970/10/8 出身 米マサチューセッツ州ボストン ハーバード大学在学中、 「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。 大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。 「戦火の勇気」では体重を落としてまで役作りに挑んだ。 しかし、主演クラスの役を得るのは難しく、 幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を 自分たちが主役として出演することを条件に映画化に奔走。 紆余曲折の末、ミラマックス社によって実現した。 アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされ、 脚本賞を受賞。 1998年、ベン・アフレック、クリス・ムーアと共に 現在の制作会社ライヴ・プラネットの前身である パール・ストリート・プロダクションを設立。 99年「リプリー」でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート。 2006年、婚約者のルシアナ・バロッソと結婚。 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1992年「青春の輝き」 1994年「ワイルド・メン」(TM)「ジェロニモ」 1996年「戦火の勇気」◆「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「レインメーカー」◇「チェイシング・エイミー」◆      「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◆「ラウンダーズ」◇ 1999年「ドグマ」◇ 2000年「タイタンA.E.」(声)◇「リプリー」◇      「バガー・ヴァンスの伝説」◇「小説家を見つけたら」◆      「すべての美しい馬」◇ 2001年「オーシャンズ11」◆      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「マジェスティック」(声)      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」◆ 2002年「ボーン・アイデンティティー」◇「スピリット」(声) 「コンフェッション」▲「GERRY ジェリー」 2003年「ふたりにクギづけ」◇ 2004年「ボーン・スプレマシー」◇「オーシャンズ12」◆      「世界で一番パパが好き」▲ 2005年「ブラザーズ・グリム」◇「シリアナ」◇ 2006年「ディパーテッド」◇「グッド・シェパード」◇ 2007年「オーシャンズ13」◆「ボーン・アルティメイタム」◇ 2008年「チェ 39歳別れの手紙」▲ 2009年「インビクタス 負けざる者たち」◆ その他の出演者: Tony Kgoroge ... Jason Tshabalala Patrick Mofokeng ... Linga Moonsamy Matt Stern ... Hendrick Booyens Julian Lewis Jones ... Etienne Feyder Adjoa Andoh ... Brenda Mazibuko Marguerite Wheatley ... Nerine Leleti Khumalo ... Mary Patrick Lyster ... Mr. Pienaar Penny Downie ... Mrs. Pinnear Sibongile Nojila ... Eunice Bonnie Henna ... Zindzi Shakes Myeko ... Minister of Sport Louis Minnaar ... Springbok Coach User Rating:7.6/10 ( 10,663 votes)IMDb User Rating:9.0/10 ( 533 votes)Yahoo! オトーサン、 「名作だ。間違いなし」 南アの状態を照らし出す冒頭の5分は、 映画史上稀有な出来栄えではないでしょうか? アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 モーガン・フリーマン ・助演男優賞 マット・デイモン ゴールデン・グローブノミネート ・男優賞(ドラマ) モーガン・フリーマン ・助演男優賞 マット・デイモン ・監督賞 クリント・イーストウッド User Reviews wolverinesforeverさん United States 2009年12月12日 モーガン・フリーマンが光るイーストウッドの名ドラマ 舞台は、1990年代半ばの南ア。 クリント・イーストウッドの新作は、 ネルソン・マンデラ大統領の初年度を取り上げ、 フランソワがキャプテンを勤める南ア代表ラクビーチームを 後押しして、ワールドカップの栄冠を勝ち得たかえるまでを物語る。 だが、その行為は、多くの反発を呼んだ。 というのは、このチームは、人種差別の象徴だったからだ。 このため、マンデラは、多くのリスクを抱くこむことになる。 自分の身に危険が迫り、スケジュールが過密になる。 その上、妻と娘との不和で悩んでいた。 私は、モーガン・フリーマンを尊敬しているので、 ネルソン・マンデラを演じる彼をみると、 まずいことになるのではないかと危惧したのだ。 だが、杞憂だった。 モーガン・フリーマンは、カンペキに役になりきって、 今年の最高の演技をみせた。 アクセント、声のトーンは、素晴らしかった。 しかも、役を立体的に浮き彫りしてくれた。 例えば、彼がフランソワとアフタヌーンティーを過ごすシーン。 家族の内輪話から政治演説へ移るあたりは、ほろりとさせられる。 モーガン・フリーマンは、マンデラのひととなりを体現した。 マット・デイモンも、フランソワ役を好演した。 チームの手本になるだけではなく、それ以上の役割を果たすのだ。 アンソニー・ペッカムの脚本には、驚きはないが、 マンデラが南ア大統領になって直面する争いを巧みに説明しただけでなく、 国家にとってのチームの価値を描いている。 イーストウッドは、この素材をストレートに描いたのは、賢明だった。 どこにでもあるようなテーマだが、 マット・デイモン、そしてモーガン・フリーマンの好演によって、 この物語は、心躍る見事なドラマに仕上がっている。 オトーサン、 「見事な批評・解説だなぁ」 前田有一さん 2010年2月4日 南アW杯の年に、南アW杯を映画を見る あるひとつのものに、 さまざまな側面があったり多機能だったりすると、 無性にうれしいものだ。 たとえばこの『インビクタス/負けざる者たち』という映画は、 スポーツアクションであり、史実伝記であり、感動の人間ドラマでもある。 さらにいえば、95年の南アフリカを舞台にしていながら、 じつは現在のアメリカを強烈に比ゆした物語でもあったりする。 こういう百面相の作品は、映画好きにはたまらない。 清純派だけど夜は女王様、みたいな女性がモテるのと同じ原理である。 反アパルトヘイトの闘士マンデラ(モーガン・フリーマン)は、 黒人の熱狂的な支持により大統領に就任する。 だが、それまでの支配階級である白人との対立は深まるばかりで、 社会の安定化を目指すマンデラにとって悩みはつきない。 そこで彼は、まもなく開催されるラグビーワールドカップを利用し、 国民の共生を実現しようと考える。 95年におきた実話の映画化で、マンデラとも旧知のモーガン・フリーマンが、 イーストウッドに持ちかけ実現した企画である。 イーストウッドは「ラグビーチームを国の団結に利用した物語にひかれた」と語っているが、 常に「アメリカ」を描いてきた彼が真に心引かれたのは、 この時代の南アが2010年のアメリカの状況とそっくりという点に違いない。 史上初の黒人大統領が、国を立て直すため困難に挑戦する── まさに現代のアメリカそのもののストーリーを、 彼はマンデラ=指導者の強いリーダーシップと政治センスに焦点を当てて描いている。 オバマのチャレンジの方は破綻の色濃く、いよいよ厳しくなってきたが、 この映画のマンデラの政治家としての能力の高さは桁違いだ。 あえて白人のボディガードをつれて歩くなんてのは序の口で、 ワールドカップを大胆な形で政治利用するなど、その手法は鮮やかの一語に尽きる。 美人のレンホーさんを事業仕分けの顔にした民主党が裸足で逃げ出す、 命がけの政治パフォーマンスには惚れ惚れとさせられる。 奇麗事ではない、これぞザ・政治映画。 それでいて爽やかで、ユーモラスな感動ものに仕上げてしまうのだから、 この監督に死角はない。 このほかマンデラの「凄み」を感じたシーンとしては、 ナショナルチームの主将フランソワを部屋に呼ぶ場面が必見である。 ここでマンデラは、ウィンドウペンのジャケットを着て 彼にアフタヌーンティーをふるまう。 これは地味だがまさに政治家としての「凄み」を表している。 いうまでもなく南アの白人の多くは英国由来であり、 だから英国発祥のラグビーが白人文化の象徴となっている。 つまりこれは、異人種のVIPに呼ばれて部屋にいったら、 わざわざ自分一人のために着物を着て抹茶をたててくれていたようなもの。 フランソワがこのときどう感じたか、説明するまでもないだろう。 結局ここでマンデラは具体的な話を何もしないが、 その心は完璧に主将に伝わることになる。 この映画有数の感動的な名場面だが、 じつはこのときマンデラは、人懐っこく笑いながら 同時にフランソワの退路を断っているのだ。 本作品がストーリーの裏側でアメリカの今を描いていることを念頭に、 この後のフランソワの行動や台詞に注目すると、 イーストウッド監督がアメリカ人に向けたメッセージをたやすく感じ取ることができ、 これまた興味深い。 2010年はなにかと南アが注目される年だが、 それにしても本作は 様々なインスピレーションを与えてくれる奥深い一本といえるだろう。


フルスピード

オトーサン、 「珍しいね、ドイツ映画のカーチェス」 ご本家とちがって、市街地の細い路地が舞台。 それなりの工夫があって、楽しめました。 原題:Vollgas - Gebremst wird spater (2005) 監督:Lars Montag 原作:Lars Montag 脚本:Torsten Dewi/Marc Hillefeld Genre:Action / Comedy Country:Germany Language:German 上映時間:92分 あらすじ: 救命士のベンは、現在、失業中。 友人フレッドが探してくれた就職先の社長と面接。 運転の腕を買われ、社長夫人クリスティンの運転手になる。 彼女を乗せて別荘に向かう途中、通信が入る。 「おまえらを監禁した、身代金を払え」 いたづら電話と思って無視すると、急にエアバッグが作動する。 犯人がクルマを改造し、監視と制御が可能で、 爆発させられているようにしていたのだ。 出演者: Jan Sosniok ... Ben Klinger(ベン) Sascha Gopel ... Fred(フレッド) Harald Krassnitzer ... Jurgen Holzbauer(社長 ホルツバウアー) Valerie Niehaus ... Kristina Holzbauer(社長夫人 クリスティン) Jan Henrik Stahlberg ... Muller (ミューラー) Chiem van Houweninge ... Kommissar Kruger(クルーガー警部) オトーサン、 「無名役者ばかりだが、アンサンブルを工夫しているな」 身障者でコンピュータ・オタクのフレッド、 退職寸前のやる気のないクルーガー警部が愉快でした。 でも、本来なら主役のベンとクリスティンがもっと魅力的でないと。 その他の出演者: Hendrik Arnst ... Schulze Christoph Franken ... Kommissar Berling Andreas Windhuis ... Max Terheusen User Rating:3.9/10 ( 40 votes)IMDb User Rating:5.4/10 ( 53 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 アメリカ人は、どうもドイツ映画に好意的でないようです。 User Reviews RLARKT199さん TORONTO, ONTARIO, CANADA 2007年12月5日 英語題名"Full throttle"は、いいアクション映画だ。 この英語題名"Full throttle"は、香港でも、使われた。 スティーブ・マックィーンのカーチェース映画 「ハード・ブレット/仁義なき銃弾」(1968)以来、 多くの映画でレースシーンを扱うようになった。 いまや、ハリウッド以外の多くの国でも、カーチェースが加わった。 いま、ドイツがカーチェース映画をつくった。 悪い映画ではない。 ヤン・ソスニオクは、コンピュータ企業の運転手の仕事を得る。 妻のクルマを運転するのだ。 彼女は、免許試験に落ちているからだ。 運転したクルマには、爆弾が仕掛けられ、 身代金5百万ユーロが要求される。 アクション・シーンもいいし、ストーリーもTV映画にしたはよくできている。 オトーサン、 「確かに...犯人がマヌケだったな」 the hysteric greenさん 2006年6月22日 ドイツ映画らしいカーアクション RTLテレビジョンが製作しそうなノンストップカーアクション。 なんだけど、テンポがいいようでムダな会話が多かったり、 ドイツ映画によくあるコトだけど 犯人達がアホでマヌケなんで緊迫感が足りない。 カークラッシュ一つ一つは相変わらずハデだけど、 そのシーンへの持ってき方も見せ方もイマイチで盛り上がらず。 ラストもくだらなくて脱力。 序盤は結構スピード感あっただけに残念。


エア・フォース II

オトーサン、 「面白そうだ!」 ハリソン・フォード主演の"エアフォース・ワン"は、 実に愉快でした。 原題:In Her Line of Fire (2006) 監督:Brian Trenchard-Smith 脚本:Sherry Adamo/Paula Goldberg/Anna Lorenzo Genre:Action Rated R for violence and brief language. 上映時間:88分 あらすじ: 副大統領のウォーカーを乗せた専用機が飛行中に落雷を受け、 ゲリラが潜む南米の孤島に不時着してしまう。 ひとりずつゲリラに捕らわれ、残るのは元海兵隊員の副大統領と 彼を守る使命の女性SP、そして副大統領付の女性記者のみ。 ゲリラが知りつくす島の中で、彼らは逃げ延びることができるのか... 出演者: Mariel Hemingway ... Sergeant Major Lynn Delaney(リン) David Keith ... Vice President Walker(副大統領ウォーカー) Jill Bennett ... Sharon Serrano(女性記者シャロン) David Millbern ... Armstrong(傭兵アームストロング) オトーサン、 「なんだ、話しがちがうだろうが」 航空機パニックは、ほんのつけ足し、 あとはジャングルでの逃亡劇が長々と続きます。 「ヘミングウェイだけが、よかったな」 MARIEL HEMINGWAY  マリエル・ヘミングウェイ 誕生日 1961/11/22 出身 米カリフォルニア州ミルバレー 小説家のアーネスト・ヘミングウェイは祖父。 LAW & ORDERなどにゲスト出演。 活躍度 △→ 演技幅 個性 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1976年「リップ・スティック」 1979年「マンハッタン」 1982年「マイ・ライバル」 1983年「スター80」 1985年「殺しの季節」「クリエイター」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」 1988年「処刑舞踏会」「キャデラック・カウボーイ」 1991年「ジョン・キャンディの夢におまかせ」 1992年「スモールタウン・ブルース」 1996年「バッド・ムーン」 1997年「地球は女で回ってる」 2000年「ザ・コンテンダー」 2001年「パフューム」 2006年「エア・フォース II」 2007年「南京」 その他の出演者: Robbie Magasiva ... Petelo Stuart Devenie ... John Ellison James Gaylyn ... Admiral Winters Alison Hofer ... Olive User Rating:3.4/10 ( 303 votes)IMDb User Rating:4.0/10 ( 29 votes)Yahoo! オトーサン、 「低くて当然!」 User Reviews Joop_de_Molさん Waalwijk, Netherlands 2009年8月8日 新しいシュワルツネッガー誕生、女性だ! いいストーリーではないが、 アクション映画をみたかったら、 この映画をみるといい。 ミスだらけだ。 悪天候下を専用機が飛ぶが、 海面に不時着すると、天候がよくなる。 さらに、機体は壊れずに海に沈むが、 そんなことは絶対ありえない。 少なくとも、2つ以上に壊れるはずだ。 第2に、搭乗していたひとは、カードゲームに興じていたが、 生き延びる。 メッセージ。 飛行中は、カードをすべし。 どんな事故にあっても、助かる! 勿論、馬鹿気ているが。 この映画に、何か取り柄はあるだろうか? イエス。 マリエル・ヘミングウェイは、絶対、新しいシュワルツネッガーだ。 見事に演じている。 ファイトシーンは、見事に演じているし、監督されている。 だが、私の見る限り、レスビアン・キスは出ていなかった... このDVDを正規の店で、EUR 2,50で買った。 それだけの価値はある。 ビールを飲んだくれて、家に夜遅く帰ってきたとしよう。 疲れているが、すぐベッドに入りたくない。 そう、そんな時に、この映画をみるのだ。 もう一本ビールを飲みながら。 悪くないぜ。 したがって、10点満点で5点。 オトーサン、 「そう、この邦題は、明らかに詐欺!」 ホリスムさん 2007年10月8日 タイトルと内容の乖離 スカイパニックというほど大げさなものはなく、 あっさりと墜落してしまう副大統領専用機。 まさかそのまま海に機体が潜ってしまうとは思わなかった。 中盤からは、孤島でのサバイバルに終始している。 反政府ゲリラに対してたった四人で戦う。 反政府ゲリラの内紛があったとしても、随分都合がよく、そして迫力がない。 ブラトーンやランボーなどのサバイバル的な激しさがあれば まだマシだが、まったくそんなことはなかった。 全体的にチープ感はぬぐえない。 戦いに迫力がなく、サバイバルという印象も少ない。 副大統領やシークレットサービスの強さをアピールするためなのだろうか、 やけにテロ組織が弱いのも気になった。 敵が弱ければ、自分たちの力強さも感じることができない。 それはすなわち、サバイバルの過酷さを感じることができないということだ。 エア・フォースというタイトルがついている割には、 すぐに墜落してしまう副大統領専用機。 タイトルのせいで余計な期待をしてしまった。 どうせならスカイパニックの部分にもう少し力を入れてほしかった。 このままでは一種の詐欺的作品のように感じてしまう。 副大統領の価値がどれほどのものかわからないが、 副大統領専用機があっさりと墜落するというのもどうかと思う。


ローマの休日

オトーサン、 「映画批評に収録しておこう」 若い頃、2度ほど見た記憶があります。 ローマに魅せられて、後年念願を果たしました。 スペイン広場、トレビの泉、コロッセオ、真実の口など。 息子もそのクチで、卒業旅行で友人たちとローマに行き、 ぼったくりバーに連れこまれ... 原題:Roman Holiday (1953) 監督:William Wyler 原作:Dalton Trumbo 脚本:Ian McLellan Hunter/John Dighton Genre:Comedy / Drama / Romance 上映時間:118分 あらすじ: ヨーロッパ某国の若い王女が、 毎日分刻みで繰り返される厳しく退屈な公務に嫌気が差し、 ローマ滞在中に宿泊先となっている大使館を抜け出す。 そこで出会ったのが、グレゴリー・ペック演じる新聞記者。 最初は王女と気づかないまま冒険好きのお転婆娘を自分の部屋に泊めた記者は、 やがてこの若い女が病気で公務を休むと発表された某国王女であることを知る。 これは大スクープだ。 彼女に気づかれぬよう、親友のカメラマンと協力して 王女の「ローマの休日」を密着取材し始めた記者だったが、 やがて王女と記者は恋に落ちてしまう。 ふたりは互いの身分を明かさぬまま別れる時が来るのだが……。 出演者: Audrey Hepburn ... Princess Ann(王女) Gregory Peck ... Joe Bradley(新聞記者) Eddie Albert ... Irving Radovich(親友のカメラマン) オトーサン、 「ヘプパーン、非の打ちどころないね」 王女として、完璧な所作をみせるシーン、 ヴェスパに乗って、市内を駆け回るシーン、 王女に戻って記者団と握手し、涙するシーンなど、 やはり映画史に残る女優さんです。 グレゴリー・ペックも、愉快な演技をみせています。 真実の口に手を入れて、ヘプパーンをからかったりして...。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていたワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」「LAUGHTER IN PARADISE」      「THE LAVENDER HILL MOB」「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」アカデミー主演女優賞 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 その他の出演者: Hartley Power ... Mr. Hennessy Harcourt Williams ... Ambassador Margaret Rawlings ... Countess Vereberg Tullio Carminati ... Gen. Provno Paolo Carlini ... Mario Delani Claudio Ermelli ... Giovanni Paola Borboni ... Charwoman Alfredo Rizzo ... Cab Driver Laura Solari ... Secretary Gorella Gori ... Shoe Seller Heinz Hindrich ... Dr. Bonnachoven John Horne ... Master of Ceremonies User Rating:8.1/10 ( 28,682 votes)IMDb User Rating:9.4/10 ( 4,232 votes)Yahoo! オトーサン、 「すごいハイスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 オードリー・ヘプバーン ・原案賞 ・衣装デザイン賞(白黒) 同ノミネート ・作品賞 ・助演男優賞 エディ・アルバート ・監督賞 ウィリアム・ワイラー ・脚色賞 ・撮影賞(白黒) ・美術監督・装置賞(白黒) ・編集賞 Robert Swink User Reviews didi-5さん United Kingdom 2003年10月13日 美しいデジタルマスター版をみよう オードリー・ヘプバーンの最初の大役。 未知の国の王女を演じている。 ローマを公式訪問し、 果てしなく続く開幕式、献身的努力などにあきあきして、 ローマ見物をしようと思う。 そして、アメリカの新聞記者グレゴリー・ペックと出会う。 彼は、彼女が失踪中の王女と気づき、 特ダネ・インタビューで、勤務先の新聞社を驚かせようとする。 親友のカメラマンのエディ・アルバートに手伝ってもらい、 ライターを装ったカメラで、撮影する。 ヘップバーン、何たる喜びだろう。 とくに、彼女が、ロンングヘアーをバッサリ切り落とすシーン、 オートバイを乗り回すシーン。 グレゴリー・ペックも、見事な演技をみせている。 ローマの魅力が、2人の恋を育てる。 わずか24時間の自由のゆえに。 「ローマの休日」は、真に完璧で記憶に残る稀有な作品だ。 美しい撮影ときらめく脚本の見事な女性向け映画だ。 大いにおすすめしたい。 とくに、最新の素晴らしいデジタルマスター版。 オトーサン、 「見事な批評だね」 服部弘一郎さん 2003年7月4日  ウィリアム・ワイラー監督の名作がデジタル・リマスターでリバイバル公開。 往年の名画が大きなスクリーンで観られる幸福。 1953年に製作されたオードリー・ヘップバーンのハリウッド・デビュー作を、 製作50年を記念してデジタル・リマスターしたもの。 傷や色調の修復がメインだが、 オープニングタイトルに脚本家フランク・ダラボンの名前がクレジットされるなど、 細かな変更もなされているようだ。 『ローマの休日』は古典的名作と言われながら長らくDVD化されていなかったのだが、 パラマウントはこの修復作業が終わるのを待っていたらしい。 アメリカでは既に、この修復版がDVD発売されている。 (あらすじ 前掲) アカデミー脚本賞を受賞したシナリオはやはり見事。 マラマウントのロゴが消えるとすぐにニュース映像(パラマウント・ニュース)になり、 アン王女のヨーロッパ歴訪の様子が映し出される。 優雅に手を振るアン王女だが、 その後大使館でのパーティ場面では 彼女がスカートの中で靴を脱いでしまう普通の女の子であることを観客に示し、 その夜に寝室で泣きわめくシーンに自然につないでいく。 この導入部だけで、誰もがアン王女の激務に同情し、 そこから逃れたいと願う彼女に感情移入する。 主演女優選びには二転三転したらしいが、 この映画はやはりオードリー・ヘップバーンの魅力と一体になって 今に残っている作品だと思う。 クローズアップで表情を長めに撮っているシーンが多いのだが、 表情の変化だけでひとつの芝居を成り立たせてしまうのはさすが。 これは演技力の問題でもあるのだけれど、 それ以前に彼女の表情に観客が引き込まれているから、 その微細な表情の変化に観客が一喜一憂するという効果が生み出せるのだ。 ヘップバーンという女優は『ローマの休日』で一躍世界のトップスターになり、 長らくそのイメージから抜け出せなかった人だと思う。 彼女はいつもヨーロッパの香りをまとったハリウッドスターだった。 『麗しのサブリナ』『戦争と平和』『昼下がりの情事』『パリの恋人』など、 初期の作品はすべてヨーロッパがらみ。 こうして作られたイメージが、その後の彼女の役柄を限定していた面もあるのではないだろうか。 デビュー作がその人のすべてを決定付けるという意味で、 吉永小百合と『キューポラのある街』の関係に似ているかもしれない。 オードリーはいつでもアン王女なのだ。


必死の逃亡者

オトーサン、 「2月のレンタルは、ワイラーでいこう」 ウィリアム・ワイラーといえば、 ご存知「ローマの休日」の名監督です。 「カサブランカ」のハンフリー・ボガートが主演! この映画、いいですねぇ、楽しみですねぇ。 原題:The Desperate Hours (1955) 監督:William Wyler 原作・台本・脚本:Joseph Hayes Genre:Film-Noir / Drama / Thriller Black and White 上映時間:112分 あらすじ: インディアナポリス郊外。 ヒリアード家は、ダンとエリナ夫妻、長女・長男の4人。 ある朝、脱獄囚3人(グレン、ハル、サム)が押し入る。 仲間から金が届けられるまで、この家に隠れるつもり。 帰宅した家族は次々と捕らえられ、平静を装い仕事にも行かされる。 家族が人質にとられているので、警察にも知らせられないのだ。 出演者: Humphrey Bogart ... Glenn Griffin(グレン) Robert Middleton ... Sam Kobish(サム) Dewey Martin ... Hal Griffin(ハル) Fredric March ... Dan C. Hilliard(ダン) Martha Scott ... Eleanor 'Ellie' Hilliard(エリナー) Arthur Kennedy ... Deputy Sheriff Jesse Bard(ジェス・バード警部) オトーサン、 「お久しぶり!」 ハンフリー・ボガート、極悪人の迫力充分。 強いていえば、背が低い点がマイナスでした。 家族を守りぬいた父親役は、フレドリック・マーチ。 眼光の鋭さが、印象的でした。 東京地検特捜部の責任者になってほしいほど。 HUMPHREY BOGART  ハンフリー・ボガート 誕生日 1899/1/23-1957/1/14 MAN 出身 米ニューヨーク 出演作 1920年「誘惑の人生」 1930年「哄笑の世界」「河上の別荘」 1931年「肉と霊」「各国の女」「モダーン西部王」 1932年「舗道の三人女」 1936年「化石の森」「弾丸か投票か!」「太平洋横断機」 1937年「黒の秘密」「札つき女」「倒れるまで」      「デッドエンド」「身替り花形」 1938年「犯罪博士」「汚れた顔の天使」「少年院」「夜までドライブ」 1939年「オクラホマ・キッド」「愛の勝利」「彼奴は顔役だ!」      「前科者」「脱獄者の報酬」 1940年「ヴァジニアの決闘」「ニューヨークの顔役」      「夜までドライブ」 1941年「ハイ・シエラ」「マルタの鷹」 1942年「追憶の女」 1943年「カサブランカ」「北大西洋」「サハラ戦車隊」 1944年「渡洋爆撃隊」「脱出」 1945年「追求」 1946年「三つ数えろ」 1947年「大いなる別れ」「第二の妻」「潜行者」 1948年「黄金」「キー・ラーゴ」 1949年「暗黒への転落」「東京ジョー」 1950年「孤独な場所で」「大空への挑戦」 1951年「脅迫者」「モロッコ慕情」「アフリカの女王」 1952年「デッドラインU.S.A.」「パリ島珍道中」 1954年「悪魔をやっつけろ」「ケイン号の叛乱」      「麗しのサブリナ」「裸足の伯爵夫人」 1955年「俺たちは天使じゃない」「必死の逃亡者」 1956年「殴られる男」 1972年「ボギー!俺も男だ」 FREDRIC MARCH  フレドリック・マーチ 誕生日 1897/8/31-1975/4/14  出身 米ウィスコンシン州ラシーン 出演作 1929年「ダミイ」「ワイルド・パーティー」      「撮影所殺人事件」「恋愛運動場」「嫉妬」      「君知るや我が悩み」 1930年「サラアとその子」「パラマウント・オン・パレイド」      「屠殺者」「踊子夫人」「名門芸術」 1931年「彼女の名誉」「夜の天使」「私の罪」      「ジキル博士とハイド」アカデミー主演男優賞 1932年「借りた人生」「ハリウッドは大騒ぎ」▲      「我らは楽しく地獄へ行く」「永遠に微笑む」      「暴君ネロ」 1933年「鷲と鷹」「生活の設計」 1934年「わたしの凡てを」「路傍」「明日なき抱擁」「白い蘭」 1935年「噫無情」「アンナ・カレニナ」「ダアク・エンゼル」 1936年「風雲児アドヴァーズ」「永遠の戦場」      「メアリー・オブ・スコットランド」 1937年「スタア誕生」「無責任時代」 1938年「海賊」「貿易風」 1941年「我が道は遠けれど」 1942年「奥様は魔女」 1946年「我らの生涯の最良の年」アカデミー主演男優賞 1949年「コロンブスの探検」 1951年「セールスマンの死」 1953年「綱渡りの男」 1954年「重役室」「トコリの橋」 1955年「必死の逃亡者」 1956年「アレキサンダー大王」「灰色の服を着た男」 1959年「真夜中」 1960年「聖書への反逆」 1963年「アルトナ」 1964年「5月の7日間」 1967年「夕陽の中の対決」 1970年「チック…チック…チック」 その他の出演者: Gig Young ... Chuck Wright Mary Murphy ... Cindy Hilliard Richard Eyer ... Ralphie Hilliard Alan Reed ... Detective Bert Freed ... Tom Winston Ray Collins ... Sheriff Masters Whit Bissell ... FBI Agent Carson Ray Teal ... State Police Lt. Fredericks User Rating:7.6/10 ( 3,238 votes)IMDb User Rating:8.5/10 ( 27 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 舞台劇を映画化した作品は、出来がいいのですが、 この映画も例外ではなく、アカデミー賞レベルでした。 User Reviews bkoganbingさん Buffalo, New York 2005年10月10日 ハンフリー・ボガートが1930年代に戻ってきた ボガートが、最初に銀幕で注目を浴びたのは、 ブロードウェイでも演じていた「化石の森」だった。 逃亡中のギャングのデューク・マンティー役として数時間人質を取る。 この「必死の逃亡者」では、 ボガートが、ポール・ニューマンがブロードウェイで演じた役をやっている。 ボガート、デューイ・マーティン、ロバート・ミドルトンが インディアナポリスへ逃げてきた3人の犯罪者を演じている。 ボガートは、自分を逮捕したofficerを殺そうとしているのだ。 デューイ・マーティンは、ボガートの弟役で、 ロバート・ミドルトンは、凶暴な相棒役だ。 ボガートとポール・ニューマンの年齢差を考慮しても、 グレン役は、舞台のポール・ニューマンと全く違っている。 同様に、カール・マルデンが舞台で演じたダンを フレデリック・マーチが、この映画で演じている。 フレデリック・マーチは、ヒーローではない。 ごく普通の恐ろしい状況に陥った家族を守ろうとする男だ。 ヒリアード家についていえば、妻役をマーサ・スコット、 娘をMary Murphy、息子をRichard Eyerが演じている。 マーサ・スコットは、「裸足の伯爵夫人」で、 フレデリック・マーチと共演している。 彼女も、好演しているが、 一番マーチ夫人らしいのは、フローレンス・エルドリッジだろう。 2人が共演すれば、面白いだろう。 「必死の逃亡者」は、いいサスペンスフル・スリラーだ。 椅子にしがみつくこと疑いなし。 ここには、本物の人物たちがいる。 ハリウッド流のシチュエーション・コメディの家族とは違う。 どうなるか、最後までハラハラさせられる。 オトーサン、 「パンフォーカスね、なるほど」 yadonisiさん 2007年10月26日 両者の、その必死さが面白い 画面の奥までピントを合わせる撮影手法、パンフォーカス。 『市民ケーン』が代表作として知られてますが、 何を隠そうウィリアム・ワイラーもこの手法の達人で、 『必死の逃亡者』において大変効果的に応用されてます。 「3人の凶悪脱獄犯が平和に暮している4人家族の家に立て篭もり、 機を見て逃亡する」といういたって単純なプロット。 ほとんどが一軒家の室内で進む展開。 これまで「ワン・シチュエーション物の作品は カメラワークが命」と何度もレビューしてきましたが、 この作品も例に漏れず、秀逸です。 ‘逃亡者の必死な表情’と‘恐怖、憎悪、怒り、悲しみが入り混じる家族の表情’が パンフォーカスで同時にひとつの画面内に収まる。 同時だからこそ得られるはっきりとした対立の構図・立ち位置は、 緊張感と臨場感を盛り上げ、生々しい人間ドラマを生み出すことに成功しています。 一方室外では警察とFBIの確執が描かれ、 家族が警察に通報しない不可解な行動に説得力を持たせてます。 つまりは事件解決を優先し、 人質の安全をかえりみないのではという警察への不信感が強く、 実際その通りであること、 そして自分達で家族の命を守る事を選択したのが賢明な判断だったのを描いてます。 結果、外部からの助けを期待できず孤立する家族、 特に家長たる父親(フレデリック・マーチ)が抱える苦悩が浮き彫りになり、 彼の必死さが強調される効果になりました。 本来は警察と対逃亡犯のかけひきが常套手段であるのに、 家族対逃亡犯という構図に合理的な説明を得て、 両者必死の攻防戦が手に汗握るサスペンス作品に仕立て上げました。 逃亡犯が立て篭もってからラストまで持続される緊張感は サスペンス好きにはたまらないです。 また、事態が一変してから見せるボギーの言動は、 上質な人間ドラマとしての一面も垣間見れます。 パンフォーカス技法により、同時に複数の状況、情報を盛り込んだ事と、 サスペンス作品としても十分上質であるのに、 そこに重厚な人間ドラマをも描き出した結果、 112分の作品なのに長編の作品を鑑賞したかのようなボリュームを得る事ができます。 映画監督の神様がサスペンス映画を撮ると、 その道の名監督が撮った名作たちに決して引けを取らない、 このような上質な作品を作り上げるのです。 小生意気な解説を垂れましたが、 パンフォーカスがどうのとか、対立構図がこうのとか、 そんな小難しいことなど気にせず、気楽に鑑賞できます。 ただ、先に述べましたがプロットはいたって単純なのに 何故こうも息を飲むのかを考えた時、 様々な仕掛けを無意識のうちに鑑賞者に刷り込んでいる 監督の手腕に恐れおののくこと必至の作品です。


トゥームレイダー2

オトーサン、 「トゥームレイダー、続編があったのか」 女インディ・ジョーンズの大活躍で、話題になりました。 アンジェリーナ・ジョリー、その後、公私ともに大活躍しています。 原題:Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life (2003) 監督:Jan de Bont 原作:Steven E. de Souza/ James V. Hart 脚本:Dean Georgaris Genre:Action / Adventure / Fantasy / Thriller Rated PG-13 for action violence and some sensuality. Runtime:117分 Country:USA / Germany / Japan / UK Language:English / Mandarin あらすじ: ギリシャ・サントリーニ島で大地震! この影響で、海底に埋没していた“月の神殿”が姿を現わす。 トレジャー・ハンター、ララ・クロフトは、現場に急行。 神殿で、アレクサンダー大王像の胸に埋め込まれたメダリオンと 鉄の檻に収められた黄金の珠を発見する。 その時、突然、何者かに襲われてメダリオンと珠を奪われる。 盗まれた珠には「パンドラの箱」のありかが示されていた。 ララは、元カレで傭兵テリー・シェリダンの協力を得て、 黄金の珠の追跡に乗り出す... 出演者: Angelina Jolie ... Lara Croft(ララ・クロフト) Gerard Butler ... Terry Sheridan(テリー・シェリダン) Ciaran Hinds ... Dr.Jonathan Reiss(ジョナサン・ライス博士) Chris Barrie ... Hillary(ヒラリー) オトーサン、 「何だかなぁ」 せっかくの演技力を駄作で浪費するとはねぇ。 ANGELINA JOLIE  アンジェリーナ・ジョリー 誕生日 1975/6/4 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父は俳優ジョン・ボイト。 名門リー・ストラスバーグ演劇学校で演技を学び、 ニューヨークのジャン・タラント、ロサンゼルスのシルバーナ・ガラントに師事し、 舞台経験を持つ。 また、ロンドン・ニューヨーク、ロサンゼルスでもモデルとして活躍。 98年テレビ映画「ジア 裸のスーパーモデル」でゴールデングローブ賞主演女優賞受賞。 1999年「17歳のカルテ」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞をダブル受賞。 出演作 1993年「サイボーグ2」 1995年「サイバーネット」 1997年「不法執刀」◆「ロード・トゥ・ヘブン」◇ 1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」(V)◇ 1999年「狂っちゃいないぜ」◆「ボーン・コレクター」◇      「17歳のカルテ」◇      「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇「第一目撃者」◇ 2000年「60セカンズ」◇「ポワゾン」◇ 2001年「トゥームレイダー」◇ 2002年「ブロンドライフ」◇ 2003年「トゥームレイダー2」◇「すべては愛のために」◇ 2004年「テイキング・ライブス」◇「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◆      「シャーク・テイル」(声)「アレキサンダー」◆ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇ 2006年「グッド・シェパード」◆ 2007年「ベオウルフ −呪われし勇者−」◆ 2008年「ウォンテッド」◇「チェンジリング」◇ その他の出演者: Noah Taylor ... Bryce Djimon Hounsou ... Kosa Til Schweiger ... Sean Simon Yam ... Chen Lo Terence Yin ... Xien Daniel Caltagirone ... Nicholas Petraki Fabiano Martell ... Jimmy Petraki Jonathan Coyne ... Gus Petraki Robert Cavanah ... MI6 Agent Stevens Ronan Vibert ... MI6 Agent Calloway Lenny Juma ... Village Leader User Rating:5.2/10 ( 30,398 votes)IMDb User Rating:7.2/10 ( 1,978 votes)Yahoo! オトーサン、 「日本のほうが好意的なんだ」 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 アンジェリーナ・ジョリー User Reviews Tim Keenanさん Long Island, NY 2003年8月24日 本当にいい! この映画は、いいペースだ。 アクションは、どうみても、すばらしい。 だが、ストーリーは、もう少しマシになっただろう。 アンジェリーナ・ジョリーのアクションは、秋の話題になった。 私は、クリス・バリーの大フアンだ。 ヒラリーがもっと出番があってほしかった。 最後の邸宅襲撃シーンで、活躍してくれたが。 次の作品も、おなじようなアクション、早いペースのロケ地の切り替わり、 そして、ストーリーにリアルさが欲しい。 要するに、この映画、いい点を突いている。 アンジェリーナ・ジョリーは、いい演技をみせている。 オトーサン、 「手厳しいな」 前田有一さん 2003年9月15日 ヤン・デ・ボンはララ・クロフト像をぶち壊した 人気アクションゲームの映画化PART2。 監督が『スピード』のヤン・デ・ボンに変更になり、 前作以上の膨大な製作費で作られた。 ヤン・デ・ボンは、前作の監督もやりたかったと公言するほどの 『トゥームレイダー』ファンであるが、 続編を作るにあたって、プロデューサーと相談して、 『今回は、主人公ララの内面を描く』という方針で挑んだという。 そうした方針を打ち出すことでわかる通り、 監督のララ・クロフトへの思い入れは、随所に感じられるが、 それが少々強すぎて、このシリーズ本来の面白さを見失ったというのが、私の分析だ。 具体例をあげると、アンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クロフトは、 今回元カレと共に冒険をするのだが、 この男は女たらしで、以前ララをフッたという設定である。 だからララはこの男にいまだに未練タラタラの様子で、 あげくの果てには半泣きで「●●●……」(ネタバレのため伏せ字)などとのたまう。 これがアンタたちのいう“ララ・クロフトの内面”か! と、突っ込みたくなるのも当然だ。 なぜなら、『トゥームレイダー2』で描いているララ・クロフト像は、 明らかに前作のそれとは違っているのだから。 本作は、映画『トゥームレイダー』の続編であるのだから、 そこで作ったキャラクターのイメージを壊すような事をするのは間違っている。 極寒の地でもコートの前をはだけ、胸の谷間をみせつけて歩くララや、 真っ白なドレス姿を披露したかと思うと、 次の瞬間にはその姿のまま巨大な拳銃で戦う、 あの“強いヒロイン”はどこへいったのか。 『トゥームレイダー2』のララは、 前作ではパッド3枚で強引に作った胸の谷間もまったく見せてくれないし、 ゲーム版でもおなじみのショートパンツ&タンクトップの衣装もない。 一本三つ編み&長い前髪というヘアスタイルも変更してしまった。 重要な要素であるアクション自体も全体的にパワーダウン。 特にいただけないのが、 トレードマークの2丁拳銃による豪快なガンアクションがほとんど消え去った事だ。 これでは、あまりに変えすぎといわざるを得ない。 アクション映画の続編というものは、 前作の良さを引き継いだ上で新アイデアを追加し、 新しい技術と増えた製作費の力でパワーアップするというのが基本。 しかも前作『トゥームレイダー』は、斬新なヒロイン像を作り出し、 その後の女性ヒロインによるアクション映画に影響を与えたほどの作品だ。 恋愛沙汰にウジウジ悩むこのパート2は、 その前作の良かった部分を踏襲しているとはいえぬ作りで疑問が残る。 私は、人間だろうとバケモノだろうと、相手がワルなら良心の呵責すら見せず、 自慢の巨大拳銃でバタバタとなぎ倒し、ニヤリと不適な笑みを浮かべる、 そんなスーパーお嬢様のララ・クロフトを見たかった。 当然、真冬でもムネの谷間はちゃんと見せるという、 バカバカしくも楽しい遊びも欲しかった。 3作目の製作も決定したということだが、 願わくばこの監督にだけは、降板していただきたいところだ。


デトロイト・メタル・シティ

オトーサン、 「こういう邦題がいいのかねぇ」 "デトロイト"は、アメリカでしょうが。 監督の李闘士男さんは、wikiによれば、 1964年5月13日生まれの元在日韓国人3世で、闘士男は本名だとか。 ボクシング好きの父親がリングネームになるように命名した。 原題:デトロイト・メタル・シティ(2008) 監督:李闘士男 原作:若杉公徳 脚本:大森美香 Genre:Drama/ Music 上映時間 104分 あらすじ: 崇一は、ミュージシャン志望。 田舎から上京し、デスレコーズの女社長にスカウトされ、 デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”の ギターボーカルとしてデビューした。 だが、大好きな相川さんは、ポップソング好き。 デビュー・シングルが大ヒットし、 崇一は、悪魔キャラのヨハネ・クラウザーII世として、 熱狂的フアンを獲得していく... 出演: 松山ケンイチ ... 根岸崇一=ヨハネ・クラウザーII世 加藤ローサ ... 相川由利 松雪泰子 ... デスレコーズ社長 オトーサン、 「松山ケンイチって、独特の才能があるな」 1人2役をやっているようには、とても見えません。 その他の出演者: 秋山竜次 ... 西田照道=カミュ 細田よしひこ ... 和田真幸=アレキサンダー・ジャギ 大倉孝二 ... DMCのファン 岡田義徳 ... DMCのファン 高橋一生 ... 佐治秀紀 美波 ... ニナ 大地洋輔 ... MC鬼刃 大谷ノブ彦 ... DJライカ 宮崎美子 ... 根岸啓子 ジーン・シモンズ ... ジャック・イル・ダーク User Rating: 7.5/10 ( 3,380votes) オトーサン、 「若いひとには、いいだろうな」 熱狂するコンサート風景、生理的な嫌悪感が先行しました。 日本アカデミー賞受賞 ・話題賞(作品) 松山ケンイチ 同ノミネート ・主演男優賞 松山ケンイチ ・助演女優賞 松雪泰子 User Comments: 前田有一さん 2008年8月17日 松山ケンイチが両極端な若者を演じるデスメタル"ギャグ"ムービー こういう仕事に就いているとつい忘れがちだが、 人はそれほど大層なものを映画に求めてやしない。 いくらギャスパー・ノエの映画が面白いといっても、 あんな気持ち悪いものを普通の人は見たがらないし、また必要としない。 忙しい現代人にとって映画とは、旅行に行くほど気構えず、 比較的チープに楽しめる気晴らしのひとつに過ぎない。 そんなとき必要なのはコメディ映画というわけで、 アメリカでは大人気の定番ジャンルとなっている。 しかし、なぜか日本ではあまり力の入ったコメディというものを見ない。 いたく残念&不満に思っていたところに『デトロイト・メタル・シティ』が来た。 長年こういうものが増えればいいのにと思い続けてきた、 まさに万人にすすめられるコメディ作品だ。 渋谷系ミュージシャンを目指し上京した気弱な青年、根岸崇一(松山ケンイチ)は、 事務所の方針により正反対のデスメタルバンド、 DMC(=デトロイト・メタル・シティ)のボーカルをやらされる。 素顔のまったくわからない白塗りメイクで、 ヨハネ・クラウザーII世などという悪魔キャラを演じる羽目になるが、 これがなんと大ブレイク。 やめるにやめられなくなってしまう。 若杉公徳(わかすぎ きみのり)による原作漫画は、相当人気のあるコンテンツだが、 この映画を企画した人たちはその読者層に向けた実写化にこだわらなかった。 むしろ、読者数の10倍の未読者へアピールできる映画を作るという気構えで挑んだという。 私がもっとも評価したいのはそこだ。 何かの原作を映画にするならば、コア層狙いの縮小再生産にしてはならない。 もっと言うなら、なんとかの映画化、なんてのが宣伝文句になるようじゃ駄目。 ものすごく面白い映画があって、実際大人気になって、 聞いたら原作があるらしい、くらいの方が望ましい。 過去のコンテンツを蘇らせ、相乗効果を巻き起こすのが理想形だ。 総合芸術たる映画には、その力がある。 『デトロイト・メタル・シティ』の場合で言えば、 主人公が歌う数々の楽曲がまさに映画的というか、華やかでよろしい。 漫画では想像しか出来なかったDMCの過激メタルが、ちゃんと形になっている。 松山ケンイチの両極端な役作りがまた良い。 ナヨナヨした素の主人公が、大好きなオシャレ系ポップスを演奏して 総すかんを食う様子など、本当に笑える。 メイクをすれば超人気バンドのリーダーなのに、 心から好きでやりたいものは、悲しいかな誰にも認めてもらえないのだ。 DMCの人気というのはプロレスと同じで、 客も一緒になってDMCの世界を作り上げノリまくる、という点にある。 となると、この映画の隠れた立役者は、DMCのファンを演ずる脇役の人々といえなくもない。 監督も彼らも、あくまで適切な距離感を心得た上で、 このギャグ映画の世界を作り上げる仕事に打ち込んでいる。 その結果、こんなバカげたバンドの話が、 不思議でもなんでもなくいつの間にかすんなり受け入れられてしまう。 なお、劇中で歌われるオシャレな歌(?)は、 じっさいに本物渋谷系のカジヒデキが手がけたもの。 とはいえ、松山ケンイチが体をクネらせて歌うと、周りからキモがられるひどい扱い。 そんな使われ方でもOKを出すのだから、冗談のわかる大物といえる。 これだけ思い切り笑わせながらも、最後までお涙頂戴に流れなかった点も潔い。 原作に触れたこともない、単に気晴らしのためシネコンにやってきた通りすがりの人々に、 私は強くすすめたい。 オトーサン、 「へぇ、気がつかなかったなぁ」 太田サトルさん 2010年1月29日 前代未聞!? 規制音だらけの放送だった 「まさかクラウザーさん、 地上波の規制に屈してしまったんじゃ......」 「バカ、"ピー"を入れることで映画版をレイプしてるんだ。 さすがクラウザーさんだぜ」 劇中に登場するDMC信者たちも、この放送を見たら、 そんなナイス解釈をしてくれたような気がする。 1月23日、「土曜プレミアム」(フジテレビ系)枠で放映された、 松山ケンイチ主演の映画『デトロイト・メタル・シティ』。 オシャレなポップミュージシャンを目指して上京した主人公・根岸崇一が、 何かの間違いから悪魔系デスメタルバンド 「デトロイト・メタル・シティ(通称DMC)」のヴォーカリスト、 ヨハネ・クラウザーII世として君臨することになってしまう、という物語だ。 "地上波初登場"という今回の放送、なんとなく見ていたところ、 開始早々、吹き出してしまった。 「パオ〜〜ッ!」 と、ゾウの雄叫び!? 松雪泰子が演じる、DMCが所属するインディーズのレコード会社社長が 思い切り「ファ〜〜ック!」と罵倒する場面に、ゾウの雄叫びがかぶせられていた。 同じようなセリフの場面にも、「ワンワン!」と、犬が吠える声が......。 いわゆる"ピー音"処理だ。 原作コミックも映画版も、この手のワードがよく出てくるのだが、 地上波で夜9時台スタートというゴールデン〜プライム枠なので、 そのままでは放送し辛いに決まっている。 事前に「テレビオリジナル版」と銘打たれていたのは、このことだったのか。 その後も、規制音は何度も登場する。 「出た! 1秒間に10回の×××(マシンガン音)発言だ!」 「つけあがりやがって、この××××(パオ〜〜ン)野郎が!」 「女を豚だの×××(チーン)だのと歌っているクソバンド」 「いきなり『フ××××(ドカーン、爆発音)宮殿』や!」 その処理が、単なる「ピー」の信号音や無音処理ではなく、 動物の鳴き声やいろんな効果音に置き換えている遊び (音声処理を"遊び"といっていいかどうかは、とりあえず置いておく) 的な表現になっているところが、映画の雰囲気にどことなく合っている気がする。 崇一が里帰りした場面での規制音は、「モー」とか牛の鳴き声になっているし。 劇中に登場する曲にだって、 「♪つぶせ、つぶせ、つぶせ、××××(カンカンカンカン、ゴング音)つぶせ」 と処理が入る。 処理されているのは音声パートだけでなく、 立てた中指や、スプレー落書きの文字にきっちりモザイク処理。 字幕部分でも、「ドラッグや×××」「フ××キンガム宮殿」と、「×」で伏せ字処理。 とにかく「フ」から始まる4文字言葉が連発され、 こんなに規制音が連発された放送は、たぶんない。 しかし、このぐらいでないと地上波ではムリだっただろう。 なるべく無粋にならず、楽しめる方向にしてくれたことは、素直に面白かった。 しかし、途中まで見ていてちょっと不安が。 クライマックスはどうするんだろう。 というのは、映画のクライマックスは、 ブラックメタルの帝王、ジャック・イル・ダークとの「ファック連呼合戦」だ。 まさか一番盛り上がる部分が全部、「ワンワン」とか「パオーン」になってしまうのか。 しかし、ここは普通に曲が流れた。 実際には「♪ファッ、ファッ、ファ、ファ、ファッ! 」 「ファファファファファファファッ!!」といった、言葉がそのまま聞こえない程度に。 その一方で、曲の合間のファンのセリフには処理が入るため、 「ワンワン」とか「ニャ〜」といった間の抜けた鳴き声で、 曲がブツ切りになっていたりもしたが。 実際、こういった規制には明確な基準がなく、 基本的には独自の判断というケースが多いらしい。 例えばTOKYO MXで古いテレビ作品の再放送などをする際には、 冒頭に「作品のオリジナリティーを尊重するため、そのまま放送します。 ご了承ください」という但し書きが表示され、 現在では不適切とされる表現でも音声処理せずに流すケースがある。 今回はどういう線引きなのかは分からないが、 「オーシット!」はオッケーでも、ガールズバンドが「レイプ」というのはダメで、 加藤ローサの「歌もサイテー。殺すとか、レイプとか」というセリフは処理せずと、 物語の進行において重要かどうか、内容重視のファジー判断なのか。 それゆえ、あんなに執拗に「ファック」という言葉を処理していたのに、 ラストシーンの松雪の絶叫、「ファックオ〜〜〜フ!」は、そのまま響きわたった。 ここ、「パオ〜〜〜ン!」だったら違う笑いになってしまうところだった。 とにかく、よく地上波ゴールデンで放送してくれました。 「規制を逆に利用して、笑いに変えてしまうとは、さすが、クラウザーさん」と、 どこかにいる信者が惚れ惚れしていると思います。


私の頭の中の消しゴム

オトーサン、 「韓国映画か」 食傷気味ですが、韓国旅行を控えているので、 見ることにしました。 冒頭シーンは、ソウル一の繁華街、明洞でした。 原題:Nae meorisokui jiwoogae (2004) 監督:John H. Lee 脚本:Yeong-ha Kim / John H. Lee Genre:Drama / Romance 上映時間:117分 あらすじ: スジンは、建築会社社長の娘。 失恋の痛手から抜けきれないとき、 コンビニの入口で、浮浪者のような男とぶつかる。 彼の名はチョルス、工事現場の監督だった。 だが、再会し、惹かれ合い結婚する。 チョルスは、建築家になり、豪邸を建ててくれる。 幸せな日々を送っていた矢先、病におかされる。 若年性アルツハイマー病だった。 病状は日々進み、チョルスのことも忘れる事態へ。 チョルスは、彼女を支えようと決意する。 出演者: Woo-sung Jung ... Cheol-su(チョルス) Ye-jin Son ... Su-jin(スジン) 「チョルス役の俳優、素敵だね」 チョン・ウソンの経歴をみてみましょう。 チョン・ウソン 誕生日 1973/3/20 - 出身  ソウル 京畿商業高校中退。 1994年、映画「クミホ(九尾狐)」で俳優デビュー。 1997年、映画「ビート」で映画評論家協会賞新人男優賞を受賞。 1999年、第20回青龍映画賞人気スター賞を受賞。 出演作: 1994年「千年愛 クミホ(九尾狐)」 1996年「ボーン・トゥ・キル」「上海グランド」 1997年「ビート」「モーテル・カクタス」 1998年「太陽はない」 1999年「ユリョン」「ラブ 最愛の人」 2001年「MUSA -武士-」 2003年「トンケの蒼い空」 2004年「私の頭の中の消しゴム」 2005年「サッド・ムービー」「デイジー」 2006年「レストレス 中天」 2007年「グッド・バッド・ウィアード」 その他の出演者: Jong-hak Baek ... Seo Yeong-min Sun-jin Lee ... Ahn Na-jeong Sang-gyu Park ... Mr. Kim Hie-ryeong Kim ... Mother Ji-hyun Seon ... Jeong-eun Bu-seon Kim ... Madam Oh David Lee McInnis ... Fashion Model User Rating:8.2/10 ( 2,332 votes)IMDb User Rating:5.1/10 ( 2,629 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のほうが低い!」 日本では、類似作品が多いせいでしょうか? hasaangilani85さん Calgary, Canada 2005年3月13日 第1級のロマンス 私は、ロマンス映画をしばしば見るほうではない。 正直言って、この映画を見る前に、いいと思った映画は少なかった。 この映画をみて、私は、その素敵な登場人物に圧倒された。 ストーリーもいいし、涙をそそる悲劇ロマンスだ。 コマーシャル要素も多いが、それでも魅力的だ。 今日のハリウッド映画に欠けているものがある。 ストーリーは、単純。 だが、監督がいいし、ペースも素敵だ。 この映画の音楽も好ましかった。 とくに、ラストシーンの音楽がいい。 完璧ではなかったが、実に素敵な映画だった。 このジャンルでは、トップリストに入る。 間違いなく、10点満点で9点。 オトーサン、 「指摘が的確だな」 黒美君彦さん 2005年7月8日 ストレートな純愛 ストレートな純愛映画。 韓国ナンバーワン男優だというチョン・ウソンの存在感が優れている。 野性味を持ちながら、繊細な演技。 抑えたシーンとややオーバーアクト気味な演技を使い分け、そのギャップが胸に迫る。 特に女性なら、思わず涙腺が緩むんだろうな…と思わせるシーンも多い。 ヒロインのソン・イェジンは無茶苦茶スタイルがいい。 韓国映画のスターは「モムチャン」(いい体)でなければ務まらない、というが納得。 原作は日本のドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても』(03年)。 観た覚えがないので何ともいえないが、ストーリーはかなり改変されている模様。 出会いの唐突さとかは同じようだが(苦笑)。 若年性アルツハイマーはしかし、キレイごとではすまないだろう。 周囲が最もつらいのは、本人が記憶を失っていくことよりも、 感情的な荒廃が進むことではないだろうか。 好意を好意として受け取らない、妄想に基づいて暴れる、嫉妬妄想に襲われる… 認知する力が落ちる分だけ、自分なりのストーリーを作るので、 外部への攻撃が激しくなるのだ。 その意味では、所詮つくりごとの純愛物語なのだが、 ストレートに楽しめたのは、 チョン・ウソンの存在感が勝ったからといえるかも知れない。


Love Letter

オトーサン、 「恋文か、その昔、書いたっけ」 当時は、ラブレターというとハイカラな響きがありました。 いまは、英語で"Love Letter"なんでしょうね。 「そうか、いまは手紙じゃなく、メールか」 原題:Love Letter(1995) 監督・脚本:岩井俊二 Genre: Romance / Drama 上映時間 117分 あらすじ: 渡辺博子は、山で遭難した婚約者の藤井樹の三回忌の帰り道、 彼の母・安代に誘われ、彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらう。 忘れられない彼への思いから、そのアルバムに載っていた、 彼が昔住んでいたという小樽の住所へとあてもなく手紙を出す。 すると数日後、来るはずのない返事が…。 その手紙の主は、亡くなった婚約者の藤井樹と同姓同名で、 彼と同級生だった、女性の藤井樹。 やがて博子と樹の奇妙な文通が始まる... 出演: 中山美穂 ... 渡辺博子、藤井樹 豊川悦司 ... 秋葉茂 酒井美紀 ... 少女・藤井樹 柏原崇 ... 少年・藤井樹 加賀まりこ ... 藤井安代 オトーサン 「中山美穂って、上手い女優なんだ」 アイドルとしてテレビや歌で活躍していましたが、映画では未見。 12年ぶりに復帰した「サヨナライツカ」での演技、どうなんでしょうか? 40歳での恋する女役は、ムリがあるかも。 中山美穂 誕生日 1970/3/1 - 出身地 小金井市 小金井市立緑中学1年生の時に原宿でスカウトされ、モデルに。 都立北園高等学校定時制中退。 1985年1月、テレビドラマ「毎度おさわがせします」でドラマデビュー。 同年6月シングル「C」で歌手デビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。 1980年代末は、工藤静香・南野陽子・浅香唯と共に女性アイドル四天王と呼ばれた。 「月9」ドラマなど数々のドラマに主演し、高視聴率を記録。 1992年10月、「世界中の誰よりきっと」が大ヒット。 1993年1月、ロサンゼルスで、ボイストレーニングやダンスレッスンを受ける。 1994年2月、「ただ泣きたくなるの」がミリオンヒット。 1995年、映画「Love Letter」で主演女優賞を受賞。 2002年6月、芥川賞作家・辻仁成と結婚。 芸能活動を休止し、パリに移住する。 2004年1月、長男を出産。 1985年「ビー・バップ・ハイスクール」 1986年「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」 1989年「どっちにするの」 1991年「波の数だけ抱きしめて」 1995年「Love Letter」 1997年「東京日和」 2010年「サヨナライツカ」 その他の出演者: 范文雀 ... 藤井晶子 中村久美 ... 浜口先生 篠原勝之 ... 藤井剛吉 鈴木蘭々 ... 及川早苗 塩見三省 ... 梶親父 鈴木慶一 ... 藤井精一 田口トモロヲ ... 藤井慎吉 光石研 ... 阿部粕 うめだひろかず ... 利満 長田江身子 ... 春美 小栗香織 ... 鈴美 わたる哲平 ... 吉田 後藤直樹 ... 大友 酒井敏也 ... 運転手 山口晃史 ... 担任 山口詩史 ... 阿部粕の妻 山崎一 ... 学年主任 神戸浩 ... 治夫 ランディ・ヘイブンス ... 稲葉 User Rating: 8.9 ( 1,332 votes)Yahoo!  オトーサン 「高いスコアだな」 開幕シーン、広大な冬景色のロングショットが素敵でした。 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 柏原崇 酒井美紀 ・話題賞 豊川悦司 同ノミネート ・助演男優賞 豊川悦司 ・音楽賞 ブルーリボン賞受賞 ・主演女優賞 中山美穂 User Comments: 2000さん 2003年4月2日 演技 中山美穂が演技がうまいと思った。 なんか感情がにじみでてる気がした。 二人もうまくわかりやすく表現されてたし。 酒井美紀と中山美穂がうまくかぶってたと思う。 キャスティング的にというより彼女らの演技力の力が大きいと思う。 ストーリーは非常にロマンティック。 きれいすぎるくらい。 渡辺博子が藤井樹に似てるからつきあった。 このことは、彼女が知れば傷つくし人として最低な部類の行為かもしれない。 純愛とか、きれいに見える人間の内面や行動はたくさんある。 しかしその反面、汚く見える心や行動も。 時にはこのようにきれいに見えるもののすぐ裏側、下側にさえある。 でも、藤井樹って名前が自分じゃなくて中山美穂を指してたって言うのはベタで、 ロマンティストで煮え切らないやつがやりそうなこと。 しかし、普通に良いなと思い感動した。 ぼくは、恋愛に限らず、損得抜きで、人を大切に思える心を 自分もたくさん持ちたいし、人にもたくさん持ってもらいたい。 オトーサン 「...この映画のせいだったのか」 昨年末、小樽へ行ったとき、韓国人旅行客が多いのに驚きました。 キョンさん 2006年4月2日 韓国の恋愛映画に影響をあたえた! 冬季戀歌(冬のソナタ)の製作中、崔智友(チェ・ジュウ)が このLave Letterのミホりんの樹(いつき)役を真似ていたのは、 あまりにも有名な話。 あと、舞台である小樽が、韓国人旅行客が大抵訪れるのは、 このLave Letterが大ヒットしたからです。 日本人が冬季戀歌(冬のソナタ)の影響で、 韓国の江原道春川市を訪れるのと、同様な現象が起こっている訳です!!


どですかでん

オトーサン、 「どですかでん???」 wikiを検索しましたが、書いてありません。 黒澤明作品だから、誰か解説しているはず... 原題:どですかでん(1970) 監督:黒澤明 原作:山本周五郎 脚本:黒澤明/ 小国英雄/ 橋本忍 Genre: Drama 上映時間:126分 あらすじ: 貧しい街。 六ちゃんは、知的障害児。 毎日のお仕事は、他人には見えない電車の運転だ。 島さんは、一風変わった男。 片足が短かく、顔面神経痙攣症だ。 会社の同僚を家に連れてくるが、 妻は、文句を言い、出ていってしまう。 同僚のひとりが、あんな嫁追い出せというと、激怒する。 乞食の父親は、いつも息子に夢想話を語っている。 綿中京太は昼間から酒をくらって 娘に内職をさせ、あげくのはてに妊娠させる始末。 街の長老・たんばさんは、家に押し入った泥棒に金を恵む。 平さんは、哀しい過去を背負った物静かな男だ。 この街の住民は、このように変わった人ばかり。 今日も、六ちゃんは、日が暮れても電車を走ら続ける... 出演者: 頭師佳孝 ... 六ちゃん 伴淳三郎 ... 島悠吉 三谷昇 ... 乞食の父親 松村達雄 ... 綿中京太 根岸明美 ... 渋皮のむけた女 渡辺篤 ... たんばさん 芥川比呂志 ... 平さん オトーサン、 「分かった!六ちゃんのせりふなんだ」 電車を運転しながら、六ちゃんは、 「どですかでん、どですかでん」と唱えるのです。 まぁ、シュッシュポッポという擬音でもいいのでしょうが。 印象に残る出演者ばかりですが、 名喜劇俳優・伴淳三郎さん、 「アジャパー」は、戦後の流行語でしたっけ。 お若い頃の血気盛んな松村達雄さん、 妖艶な肉体美の根岸明美さん、 そして、なかんずく芥川比呂志さん! ご存知、芥川龍之介の長男で、持病は肺結核。 死期が迫ったような目つきが、印象的でした。 その他の出演者; 菅井きん ... その母・おくに 加藤和夫 ... 絵描き 殿村敏之 ... 良さんの長男・沢上太郎 三波伸介 ... 父・沢上良太郎 橘侑子 ... 妻・みさお 丹下キヨ子 ... ワイフ 日野道夫 ... 井河(島の同僚) 古山桂治 ... 松井(島の同僚) 下川辰平 ... 野本(島の同僚) 田中邦衛 ... 河口初太郎 吉村実子 ... 妻・良江 井川比佐志 ... 増田益夫 沖山秀子 ... 妻・たつ 辻伊万里 ... 妻・おたね 山崎知子 ... 姪・かつ子 亀谷雅彦 ... 岡部少年(酒店員) 奈良岡朋子 ... お蝶 川瀬裕之 ... その子 江角英明 ... 刑事 高島稔 ... 警官 荒木道子 ... 小料理屋の女将 塩沢とき ... ウェイトレス 桑山正一 ... レストラン主人 寄山弘 ... 寿司屋の主人 三井弘次 ... 屋台のおやじ ジェリー藤尾 ... くまん蜂の吉 谷村昌彦 ... 惣さん 藤原釜足 ... 老人 小島三児 ... 泥棒 園佳也子 ... くまん蜂の妻 牧よし子 ... 洗い場の女 桜井とし子 ... 洗い場の女  高原とり子 ... 洗い場の女  小野松枝 ... 洗い場の女  新村礼子 ... 洗い場の女  人見明 ... みさおに声をかける男 市村昌治 ... みさおに声をかける男 伊吹新 ... みさおに声をかける男 二瓶正也 ... みさおに声をかける男 江波多寛志 ... みさおに声をかける男 小野久美子 ... 花子(良さんの子供) 柳下達彦 ... 四郎(良さんの子供) User Rating 7.3/10 (  223 votes)Yahoo! オトーサン、 「どこかが、変だな」 名場面を編集して、つなぎあわせたためでしょうか。 「ローマの休日」や「ベン・ハー」などの名作を 次々と送りだした監督ウィリアム・ワイラーは、 本作をベスト・オブ・クロサワズにしているそうです。 アカデミーー賞ノミネート ・外国語映画賞 User Comments: バナナミルクさん 2008年10月11日 伴淳三郎、最高! 最初に登場した頭の弱い少年が主人公の映画かと思ったら 見事に裏切られたわけだが、こういった群像劇は好きだな。 作り物っぽい世界観がいい。 広場のドまん中にたった一つだけ水道があるって、 なんともシュールだ。 言わせてもらえば、 この作品の最大にして唯一の欠点は編集だと思う。 ユーモアと重苦しさという相反する流れのテンポが悪くて 時折げんなりする。個人的問題かな。 テーマは何だろう。 乱れた性と純朴さとの対比? よくわからない。 なんでもいいさ。 興行的に失敗だったらしい。 だってヘンテコな題名だもの。 え、世界のクロサワ? 関係ないね。 面白かったよ。 オトーサン、 「黒澤をくさすひとって、いるねぇ」 若いひとが、権威を好きになれないのは、当然。 でも、年とともに、たくさん映画を見ていくと、 そのヒューマニズム、クォリティと旺盛な実験精神に気づくはず。 時代背景を知り、当時の映画と見比らべれば、 その力量、情熱、志の高さに頭が下るようになるでしょう。 魚篭さん 2006年3月17日 監督がそういうなら 監督がそういうなら、 この作品はおろかすべての黒澤作品が駄作になる。 監督本人、特に黒澤監督は妥協を許さないが故に 「トラトラトラ」が演出不可能になった。 完成された作品は「白痴」のように会社との決戦の末、 やむなく半分に切り落としたような作品を除き、 監督がオーケーを出したものばかりだ。 その中に「駄作」など本質的にあるわけがない。 あると思うのは、黒澤を型に押し込めようとしてできないでいる 鑑賞者の不理解にしかすぎない。 監督を含む映画製作者をそだてようと思えば、 作品に新たな価値観を見出すのが見るものの身嗜みというものではないか。 それを期待して製作者は作品に挑むものではないか。 この作品はまさに「絵」である。 フイルムに直に絵の具を塗ったような映画に仕上がっている。 その点、自由奔放な、野放しな無邪気さに思わず私は見とれてしまう。 色自体にそんな技巧は凝らしていないようだ。 パレットの上で丁寧に絵の具を混ぜてカンバスに塗る、 というよりは、いきなり原色と補色をフィルムに塗りたくったような面白さ。 人間の顔まで塗られている。 これも黒澤しか出来ないデフォルメ。 小津や溝口がどんなにあがいても、 ヌーベルバーグの騎手達がどんな理屈をこねても、 この黒澤をいくら否定しても、かなわない。 一歩踏み込みすぎると、 ホラー系の映画にも仕上がりそうなモチーフを程度よく抑えたと思う。 黒澤グリムというのも面白かったかも知れぬ。 しかし、「トラトラトラ」の挫折からよく這い上がって映画を作ったものだ。 このあと再び巨星は消滅の運命を危うくたどるところだったが、 見事光をとりもどした。 黒澤さん、ありがとう。


生きる

オトーサン、 「おお、ようやく見られる」 黒澤明監督の最高傑作との呼声も。 "生きながら、死んでいる" ような人生に決別しよう! 時代を超えるメッセージが、ここにあります。 原題:生きる(1952) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 橋本忍/ 小国英雄 Genre: Drama 上映時間:143分 あらすじ: 勘治は30年間無欠勤の市民課長。 胃癌で命が残り少ないと知り、帰宅すると 息子夫婦の冷酷な声が... お父さんの退職金で家を建て、別居しようよ。 彼は、町をさまよい、貯金をすべて使い果たす。 翌朝、部下の女事務員・とよと出会う。 役所を辞めたというので、理由を聞くと、 「あんな退屈なところでは、死んでしまいそう」 この一言で、勘治は、これまでの生き方に疑問を抱く。 残りの人生、生命の限り生きたい! そして、初めて真剣に市民からの申請書類に目を通す。 下水溜まりを埋め立て、小公園にしてほしいという陳情書だった... 出演者 志村喬 ... 渡辺勘治 小田切みき ... 小田切とよ 金子信雄 ... 勘治の息子・光男 関京子 ... 光男の妻・一枝 中村伸郎 ... 助役 日守新一 ... 市民課課長・木村 オトーサン、 「志村喬、最高の演技!」 お役人のみなさん、渡辺勘治を見習ってください! その他の出演者: 田中春男 ... 市民課課長・坂井 千秋実 ... 市民課課長・野口 左卜全 ... 市民課課長・小原 山田巳之助 ... 市民課主任・斎藤 藤原釜足 ... 市民課係長・大野 小堀誠 ... 勘治の兄・渡辺喜一 渡辺篤 ... 病院の患者 木村功 ... 医師の助手 清水将夫 ... 病院の医師 伊藤雄之助 ... 小説家 浦辺粂子 ... 喜一の妻・たつ 三好栄子 ... 陳情のおかみA 本間文子 ... 陳情のおかみB 菅井きん ... 陳情のおかみC 市村俊幸 ... ピアニスト 倉本春枝 ... ダンサー ラサ・サヤ ... ダンサー 南美江 ... 家政婦・林 阿部九州男 ... 市会議員 永井智雄 ... 新聞記者A 村上冬樹 ... 新聞記者B 青野平義 ... 新聞記者C 宮口精二 ... ヤクザの親分 加東大介 ... ヤクザの子分 林幹 ... ヤクザの子分 堺左千夫 ... ヤクザの子分 小川虎之助 ... 公園課長 千葉一郎 ... 警官 谷晃 ... 飲み屋の親爺 長浜藤夫 ... 市職員 小島洋々 ... 市職員 登山晴子 ... 焼香の客 安雙三枝 ... 焼香の客 User Rating 9.3/10 ( 762 votes) Yahoo! オトーサン、 「当然のハイスコア」 脚本、とくに葬式以後の展開が見事でした。 ベルリン国際映画祭受賞 ・ドイツ上院陪審賞 黒澤明 User Comments: albumstermさん 2010年1月16日 残りの人生の使い方 人は残り少ない限られた人生を強いられた時に どうするかを考えさせてくれる特別な作品です。 “生きる”というタイトルから、考える選択肢がたくさん存在しますが、 テーマとして顕著なのは“余命を生きる”事だと思いました。 与えられた人生は与えられたなりに過ごすしかないのかもしれない、 ただ、その短い時間の中で自分に出来る事は何か? 自分がその立場に立たされた時、 無駄に余命を過ごしたくは無いと感じるだろうし、 その時間を役に立つ時間に費やしたいです。 最近テレビでリメイクされた作品もありましたが、 同じメッセージ性であっても、 黒澤監督の『生きる』という作品の視点に、より人間味があると思います。 ただどちらにせよ素晴らしい映画である事に変わりはありません。 オトーサン、 「なまじ泣かないほうがいい」 服部弘一郎さん 1997年5月5日 昭和27年に製作された黒澤明の名作。でも僕は泣けない。 脚本が緻密すぎて気持ちが入り込めない。 僕はこの映画を誤解してました。 僕は今までこの映画を「説教臭い映画」だと思って、 ちょっと敬遠していたんです。 何か為そうとしながら、結局弱さから何も為し得ない人間に対して、 黒澤が「お前たちは、それでも生きた人間と言えるのか!」 と恫喝しているような気がしてた。 でも今回改めて観てみると、この映画のラストシーンを 単純な説教と解釈するのは間違いだと思いました。 むしろ黒澤は、何も為し得ない弱い人間たちを弁護している。 人間の弱さを認めた上で、それでも人間に残された小さな、 それでいて偉大な可能性を指し示している。 黒澤流のヒューマニズムです。 解釈の間違いは、日守新一演ずる木村の存在が原因です。 通夜の席で「渡辺さんのあとに続け!」と息巻いていた役所の連中が、 翌日からはまた平凡な役所仕事の中に埋もれてしまう。 その時、ただひとり椅子を蹴飛ばして反発したのが木村です。 彼の反抗は、周囲の視線に押されて腰砕けになってしまう。 僕はこれを、木村の敗北と受け止めたわけです。 当然、ラストシーンは敗者が勝者に向ける羨望の眼差しであり、 遠まわしに黒澤が「敗者は惨めだぞ。何か為して勝者になれ」と 観客を扇動していると受け取った。 今回改めてこの場面を子細に見たんですが、 木村の反抗が終ったようには描かれてませんね。 木村は書類の山の中に身を隠したのです。 いい機会なので脚本も確認したんですが、 この場面は最初、木村の敗北として描かれていた。 脚本のト書に、「木村のレジスタンスの精神は、 ただいまいましそうに判コで朱肉をこねくることと、 その判をやけに書類に叩きつけることだけで終ってしまう」と書かれています。 でも実際の映画ではこうはなりません。 脚本は変更され「木村の頭は、机の上にうず高く積まれた書類の山の向こうに隠れる。 キャメラ、更に下がって書類の山だけになる」となりました。 木村のいまいましさは他に発散されることなく、木村の中にとどまります。 ラストシーンで公園を訪れた木村は、心の中で敗北感を噛みしめる弱い人間ではない。 書類の山の中で、いつかそこから這い上がることを誓う人間なのです。 もちろん、彼が一生浮かんでこない可能性の方が大きい。 『悪い奴ほどよく眠る』を観れば、たぶん黒澤自身、 そうした善良な官吏が現れる可能性を信じてはいないことが明白です。 それでも、最後の夕焼け空の中に、 一片の可能性を信じさせるのが黒澤明の優しさなのでしょう。 弱い人間でも、きっかけさえあれば強くなれるかもしれない。 その可能性さえも、黒澤が信じていないわけではありません。 後半の通夜の場面など、じつに精密な脚本になっています。 でもあまりによくできすぎていて、僕はそれが感動に結びつかない。 ずっとBGMなしで来ていたものが、 公園のブランコの場面で突然音楽が入るところなど、絶妙のタイミングなのにね。 感動的な場面ではあるけれど、ここで涙が出たことは一度もない。 泣けない映画です。


醜聞〈スキャンダル〉

オトーサン、 「黒澤明らしくない題名だな」 ペ・ヨンジュンの映画デビュー作「スキャンダル」よりも、 50年前の初期の黒澤作品なのです。 原題:醜聞〈スキャンダル〉(1950) 監督・脚本:黒澤明 Genre: Drama 上映時間 104分 あらすじ: バイク狂の画家、青江一郎は、 絵を描きに行った山で声楽家、西條美也子と知り合う。 旅館まで送り、浴衣姿で一緒にいるところを カストリ雑誌「アムール」のカメラマンに撮られ、嘘の熱愛記事を書かれる。 これに憤慨した青江は、アムール社へ乗り込んで編集長・堀を殴り倒し、 騒ぎが大きくなってしまう。 そんな折、青江のもとに蛭田と名乗る弁護士が現れて、 「無報酬でも良いから、ぜひ」というので、弁護を依頼するが... 出演者: 三船敏郎 ... 青江一郎 山口淑子 ... 西条美也子 志村喬 ...  蛭田乙吉 桂木洋子 ... 蛭田正子 小沢栄 ...  堀 千石規子 ... すみえ オトーサン、 「主役は、志村喬だったな」 その他の出演者: 左卜全 ... 酔払いの男 日守新一 ... 編集員 朝井 三井弘次 ... カメラマンA 大杉陽一 ... カメラマンB 清水一郎 ... 荒井 岡村文子 ... 美也子の母 清水将夫 ... 裁判長 北林谷栄 ... 蛭田やす 青山杉作 ... 片岡博士 高堂国典 ... 木樵の親爺A 上田吉二郎 ... 木樵の親爺B 縣秀介 ... 木樵の親爺C 殿山泰司 ... 青江の友人 増田順二 ... 新聞記者 神田隆 ... 新聞記者 千秋実 ... 新聞記者 島村俊雄 ... 宿屋の番頭 遠山文雄 ... 宿屋の番頭 小藤田正一 ... ビルのデンスケ User Rating 8.5/10 ( 116 votes) オトーサン、 「名作というよりも力作だな」 User Comments: shinakamさん 2009年2月23日 日本初の法廷ドラマ 黒澤明が電車の中吊り広告を見て思いついた企画で、日本初の法廷ドラマ。 名作「羅生門」と同じ年に公開されたので話題性・評価とも今ひとつだったが、 60年後もパパラッチや憶測記事が絶えない今日、 テーマの先見性に黒澤監督の才気を感じた。 青年画家・青山(三船敏郎)と人気声楽家・西條美也子(山口淑子)が 三文雑誌のカメラマンに遇然撮られた盗み撮りで 「恋はオートバイに乗って!」というスキャンダル記事にでっちあげられてしまう。 2人のヌレギヌを晴らす「社会派ドラマ」だと思ったが、 冴えない3流弁護士・蛭田(志村喬)の登場で趣きが変ってくる。 蛭田には病床の一人娘・正子(桂木洋子)がいて星のような存在。 黒澤・本人が「甘かった」と述懐するほど <正義が、弱い人間を救う>勧善懲悪風展開となってゆく。 それでも人間を描く視点は鋭く、志村喬がその象徴的存在。 気の弱い・良い人が罪作りであることをイヤと言うほど見せつけ、 2年後の名作「生きる」を彷彿させる名演技。 三船敏郎は、正義を貫く青年画家という爽やかな役柄を衒いもなく好演している。 黒澤自身を投影しているようだ。 松竹作品なので山口淑子との共演は新鮮に感じたが、 お姫様役で本人には見せ場がなく気の毒だった。 印象に残るシーンはクリスマスの夜、バーで出会った酔っ払い(左ト全)のシーン。 みんなで唄う「蛍の光り」は、当時の社会情勢をしっかり映し出して、 黒澤作品の本領発揮。 そういえば、「生きる」にもこんなシーンがあった。 オトーサン、 「このシーン、分からなかったなぁ」 kurosawa0906さん 2009年5月17日 法廷の窓から入ってくる瞬間を見よ! 近年、欧米を中心に、再評価の動きが著しい作品です。 (この映画が、黒澤映画の中で評価が低いカテゴリーの中にある というのは ご承知の通りでしょう。) 再評価の理由? それは、「傑作『生きる』の原型(母体)にあたる重要な作品」 ということらしいです。 そう言えば、世界の若者たちが この映画を観て抱く感想の中に「今観ても 全然古びてないじゃん」 という驚きを含んでいるものが多いそうです。 確かに、「写真週刊誌(=パパラッチ)のあざとさと反社会性」を これほど的確に描いた映画は、それ以前も以後も出ていないし …そう考えると、やはり黒澤の慧眼と批判精神は 見事というほかありません。 ところで、「悪徳弁護士が公判中に突然改心する」という場面が この映画の“最大の見せ場”になっていますね。 でも なぜ、唐突に 彼は 「改心」をしたのでしょうか? その答として、黒澤が用意したのが「法廷内のパン」でした。 もちろん 「ブレッド」 ではありません。 カメラのパンです。 カメラは、法廷の窓からゆっくり入ってくる 娘の霊を しっかりととらえています。 ぜひ 確認してみてください。


虎の尾を踏む男達

オトーサン、 「えっ、たったの59分?」 考えてみれば、製作されたのは、終戦直後。 ほんとうに、何もない時代でした。 映画が撮れたこと自体、奇跡のようなものです。 原題:虎の尾を踏む男達(1945) 監督・脚本:黒澤明 Genre:Drama / Commedy 上映時間 59分 あらすじ: 義経は、数々の武功をあげたものの、 兄の将軍・頼朝に追われる身となった、 山伏姿に変装して弁慶らと奥州の藤原秀衡のもとへ向かう。 安宅の関所では関守・富樫左衛門が待ち構えていた。 そのことを強力から知らされた一行は、 弁慶の計略で義経を強力姿にしたのたが... 出演者: 仁科周芳 ... 義経 大河内伝次郎 ... 弁慶 榎本健一 ... 強力 オトーサン、 「エノケンって、こういう役者だったんだ」 まるで、エノケンが主役のようでした。 まさに、日本の喜劇王です。 もっと黒澤映画に出てほしかったなぁ。 その他の出演者: 藤田進 ... 富樫 森雅之 ... 亀井 志村喬 ... 片岡 河野秋武 ... 伊勢 小杉義男 ... 駿河 横尾泥海男 ... 常陸坊 久松保夫 ... 梶原の使者 清川荘司 ... 富樫の使者 User Rating 7.6/10 ( 107 votes) オトーサン、 「ま、7点台でも、しょうがないか」 User Comments: どーもどーも2010さん 2009年4月11日 黒澤のユーモア能舞台 脚本・監督が黒澤明。 なぜか?お蔵いりだった本作。 時代のせい? 勧進帳といわれる昔の舞台の映画化。 大河内さんがリーダーで追われる身、一味は志村喬、森雅之の七人。 後々の「七人の侍」の縮図のようです。 彼ら一団が敵たる関所で一芝居をうつ。 そこにゴーリキ(強者と書くらしい)といわれる猿回し的コメディ役割、 「俺わ村中で一番!」の歌しか知らない、エノケンこと榎本健一がお供に。 彼の顔芸は必見。 素晴らしいフットワークな踊りと落ちをすべて顔でやるコメディセンス。 ですが、字幕がないとまあーわかりません。 作品として僕はだめでした。 関所の怖さもないし、富樫さん許しすぎってかんじで、 横にいる荒くれた人の方を応援しちゃいます。 はよー切ってまえよ!と。 そんなんで僕はだめですが、 黒澤ファンのお方なら彼の三幕物の芝居作品のような仕上がりです。 エノケンさんのコメディ姿も価値あります。 オトーサン、 「黒澤フアンなら、自伝を読め」 シネマAさん 2006念7月10日 黒澤版《勧進帳》ですっ!! 黒澤映画のなかでは不人気な小品。 実際あんまり面白くない。 でも、レンタルでかまわないから、 映画ファンなら、いちどは観ておくだけの歴史的価値あり、ですよ。 太平洋戦争の敗戦をはさんで製作された日本映画で、 戦後そのまま鑑賞して通用する水準の作品は滅多にありません。  平たくいえば、いまの北朝鮮みたいに言論が統制されて物資の乏しい時代環境で、 これだけの映画をものしたのはさすが、と感心するほかない。 最善をつくした作品だとおもいます。 あまりにも有名な歌舞伎の《勧進帳》の映画化。 セットはひとつ、あとは撮影所の裏門のそばの林で撮影したとか。 大河内傳次郎の弁慶、藤田進の富樫。 狂言まわしの強力にエノケンこと榎本健一。 強力がちょっと浮いてますが、 あたかもドン・キホーテの従者サンチョ・パンサやリア王の道化みたいな役柄ですね。 終戦直後、来日中のジョン・フォード監督が撮影を見学に来たけれど、 黒澤明はまったく知らなかったそうです。 戦時中からの内務省検閲官との確執のせいで、本篇の完成後、何年間もお蔵入りしていたのを、 映画を愛するGHQ関係者に見出されてようやく公開されたと、黒澤は自伝に書いています。 次元の低い木っ端役人たちが威張り散らしていた大日本帝国が戦争に負けて、 いよいよ日本映画の復活が始まったんですね。 私なんか、まだ影も形もなかった頃のお話ですが……。


續姿三四郎

オトーサン、 「續か」 姿三四郎の"続"編ですが、この"續"という字、 旧仮名遣いですから、読めないひともいるかも。 こうした文字の簡略化、どうなんでしょうね。 中国の例を示すと、雲→云、優→?、漢→? 漢字が漢字でなくなったような感じがします。 原題:續姿三四郎(1945) 監督・脚本:黒澤明 原作:富田常雄 Genre: Drama/ Action 上映時間 83分 あらすじ: 三四郎は、檜垣源之助に勝ち、全国に知れ渡った。 巷では、三四郎は鬼のような男との噂が流れ、 柔術家たちは、ボクサーとの試合をするまで落ちぶれた。 自分が強くなればなるほど不幸になる人たちが生まれる。 しかし、武道家として勝負には勝たねばならない。 そんな悩みに苦しむ三四郎の前に、 源之助の弟である空手家・檜垣兄弟が現れる... 出演: 藤田進 ... 姿三四郎 大河内伝次郎 ... 矢野正五郎 轟夕起子 ... 小夜 月形龍之介 ... 檜垣鉄心 河野秋武 ... 檜垣源三郎 オトーサン、 「藤田進は、正編よりもいいね」 その他の出演者: 清川荘司 ... 戸田雄二郎 森雅之 ... 壇義麿 宮口精二 ... 津崎公平 高堂国典 ... さいづち和尚 菅井一郎 ... 布引好造 石田鉱 ... 左文字大三 光一 ... 関根嘉兵衛 User Rating 7.3/10 ( 73 votes) オトーサン、 「ラストシーンがよかったけれど...」 画像はボケているし、ノイズも気になりました。 でも、近年、懐古趣味の人向けに、 ノイズを加える映像製作ソフトも出ているようです。 黒美君彦さん 2003年3月20日 今度は吹雪 黒澤は、「大自然の中の人間」を描くのが大好きな監督だ。 『姿三四郎』で強風の中での闘いを描ききって、 今回は雪の中の異種格闘技。 さすがにかなり無理があるが、敗戦直後のカタルシスをこの作品に込めた、 といえば深読みしすぎだろうか。 ストーリーは他愛もないヒーロー物に分類されるだろうが、 面白く拝見。 オトーサン、 「やはり、黒澤明の自伝を読まなくては」 服部弘一郎さん 2000年7月12日 黒澤明のデビュー作『姿三四郎』の続編。 若い黒澤の物怖じしない実験精神。 黒澤明のデビュー作『姿三四郎』の続編。 この映画を観たことで、 僕は黒澤明が生涯に撮った全監督作品をスクリーンで観たことになる。 (『明日を創る人々』は除く。) この映画は黒澤明にとって『一番美しく』に続く3作目で、 黒澤は自伝「蝦蟇の油」で以下のように告白している。 『「姿三四郎」がヒットしたので、会社はその続篇を作ってくれ、と云い出した。 /ここが、商業主義の悪いところで、 柳の下の泥鰌、という諺を映画会社の興行部は知らないらしい。 /(中略)再映画化は、絶対に前の作品には及ばない、 という事が実証されているにかかわらず、未だにこの愚行を繰り返している。 これこそ、正真正銘の愚行である。 /再映画化に当る人は、前の作品に遠慮して作るのだから、 食べ残しの料理を材料にして変な料理を作るようなもので、 そんなものを食べさせられる観客こそいい面の皮である。 /「続姿三四郎」は、再映画化ではないから、まだましだったが、 それにしても、二番煎じには変りがなく、 私は、それを作るためにむりやり創作意欲をかりたてねばならなかった。』 監督であり脚本家でもある黒澤明本人がここまで言うのだから、 当人としては不本意な映画だったのだろう。 しかし、これはきちんと黒澤の作品歴の中に残されている。 『明日を創る人々』のように抹殺されていない。 そういう意味では、黒澤なりにこの映画に込めた思いなり 創意工夫なりがあったということだろう。 事実、この映画はかなり面白い映画に仕上がっていると思う。 僕はこの映画から、若い黒澤明の才気走ったテクニックを読みとる。 『姿三四郎』はひとりの青年の成長譚という物語の面白さで最後まで映画を引っ張るが、 この『續姿三四郎』は映画作りのテクニックで観客を最後まで飽きさせない。 映画冒頭で姿三四郎が不良外人を投げ飛ばすくだりのユーモア。 アメリカ領事館の中で行われているボクシングの試合の迫力。 細かくカットを割ってアクション・シーンを組み立てていく手法は定石通りだが、 その定石がまったくできない監督は今でも大勢いる。 この映画から伝わってくるのは、黒澤明のアクションに対する天性の感覚だ。 また、この映画には、台詞なしに映像だけで物語や時間経過を表現する、 サイレント映画風のテクニックが随所に使われている。 人力車夫の少年が道場に入門してめきめき腕を上げる場面。 三四郎が宿敵檜垣との戦いを想定して稽古をする中で、 少しずつ道場の隅に追いつめられていくことで彼の心理を表現する場面。 ボクシングの試合で勝った三四郎が、柔術家に賞金を渡す場面などは、 今の映画なら必ず台詞を入れて描くところだと思う。 でも黒澤はここで、台詞を用いずに芝居を進めるという実験を行う。 黒澤はもともとサイレント映画を観て育った世代だが、 彼の映画の中でも、この映画ほどサイレント映画の強い影響が感じられるものはないと思う。 この当時の黒澤は実験精神が旺盛で、 この映画の次には『虎の尾を踏む男たち』を撮っている。 やはりすごい人だ。


素晴らしき日曜日

オトーサン、 「借りてよかったな」 昨年12月に8本借りてメジャーな作品を見ました。 「どうしようかな」 迷いましたが、新年1月にマイナーな映画8本を借りました。 黒澤映画は、みんなすごいというのが、感想です。 原題:素晴らしき日曜日(1947) 監督:黒澤明 脚本:植草圭之助 Genre:Drama/Romance 上映時間 108分 あらすじ: 終戦直後の東京。 復員兵・雄造は、薄給で友人宅に居候。 恋人の昌子は、姉の家に同居中。 週に一度、日曜日のデイトが唯一の楽しみだ。 その日の手持金はわずか35円。 展示住宅やアパートを見たりするが、手が届かない。 厳しい現実を前に、雄造は、ますます惨めな気持ちになる。 雨が降ってきたので、友人宅に昌子をつれて帰る。 雨漏りがしてきて、金盥で受ける。 自暴自棄になった雄造は、事に及ぼうとする。 だが、昌子は、そんな雄造に愛想を尽かして帰ってしまう。 しばらくして、昌子が戻ってきて、衣服を脱ぎはじめる。 2人は、抱き合って泣きはじめる。 やがて、気を取り直して、喫茶店でお茶を飲むのだが... 出演者: 沼崎勲 ... 雄造 中北千枝子 ... 昌子 オトーサン、 「中北千枝子さんが、抜群にいい!」 さほど美人じゃありませんが、 恋人を励まし続ける姿に胸が熱くなりました。 こういう彼女がいたら、貧乏も苦ではないのでは? いや、それだけに、男としては自分の不甲斐なさに歯ぎしりするでしょうね。 その他の出演者: 渡辺篤 ... 与太者 中村是好 ... 饅頭屋 内海突破 ... 街頭写真屋 並木一路 ... 街頭写真屋 菅井一郎 ... 闇屋風の男 小林十九二 ... アパートの受付の男 水谷史朗 ... 浮浪児 日高あぐり ... ダンサー 有山緑 ... 闇屋の連れの女 堺左千夫 ... 闇切符売り 河崎堅男 ... ペーカリーの親爺 森敏 ... アパートの主人 User Rating 8.1/10 ( 110 votes) Yahoo! オトーサン、 「必見!」 貧乏な恋人たちなら、なおさら得るものがあるでしょう。 User Comments: 服部弘一郎さん 1998年11月1日 黒澤明が戦後の焼け跡でロケした貧しい恋人たちのドラマ。 クライマックスに拍手が起こって感動。 黒澤明が終戦直後の焼け跡を舞台に描いた、若いカップルのラブ・ストーリー。 脚本は黒澤監督の幼なじみでもあった植草圭之助で、 このコンビの作品には他に『酔いどれ天使』という映画がある。 『素晴らしき日曜日』はクライマックスで主人公が観客に向かって拍手を求めるという、 まるで舞台劇のような趣向がある作品。 この試みは大失敗して、劇場はシンと静まり返ったままだったとか。 (外国の映画祭などでは拍手が起こったと、黒澤は自伝に書いています。) 今回は東京国際映画祭での追悼企画なので、 ひょっとしたら拍手が起きるかなと期待していたら、 はたしてクライマックスで拍手は起こりました。 控えめな拍手がパラパラと起きただけですが、僕もそれに便乗して拍手に参加しました。 こんな経験は、ビデオ鑑賞では絶対に味わえません。 拍手が起こって気が付いたのですが、 この映画の終盤の演出は「客席の拍手」を前提に設計されています。 拍手がないままラストシーンを観ると、きっとすごく白々しいエンディングに思えたことでしょう。 この日は映画の前に主演女優だった中北千枝子さんを招いてのトークショーがあったのですが、 どうせならその際、観客に劇中での拍手をおねだりしておけばよかったのに……。 この映画を観たのは今回が初めてですが、脚本は黒澤の全集で読んでいました。 所持金わずか35円のカップルが、日曜日に何をして過ごすかという単純なアイデアから出発し、 気持ちの浮き沈みをつぶさに描写してゆくすぐれた脚本です。 映画のジャンルはぜんぜん違いますが、これは『隠し砦の三悪人』にも行なわれた、 黒澤の基本パターンです。 この映画からは、後年の黒澤タッチの萌芽が随所に見られるのも面白い。 キャバレーの場面や公園のブランコに見られるダイナミックな構図、 少年たちの野球シーンからあふれてくるユーモア、 浮浪児が登場するシーンのセンチメンタリズム、 下宿の前のラジオ店から流れてくる音楽などは、紛れもない黒澤タッチです。 主人公たちが自分たちのベーカリーを想像して演じるパントマイムは、 『どですかでん』の電車の元祖。 終戦直後の世相を背景に、正直に生きることの辛さから 自暴自棄になりかける主人公の心情は、『野良犬』の遊佐につながるものだと思う。 こまっしゃくれた少年たちの台詞は、『赤ひげ』に出てくる長坊を連想させるしね。 同じ境遇から出発したふたりの人間が、ひとりは正しい道を歩み、 ひとりは悪の道を歩んでゆくという設定も、黒澤作品には繰り返し登場するテーマです。 この映画では、同じ貧しさと苦しさを共有する主人公の男がどんどん落ち込んで自暴自棄になり、 女の側が前向きに生きようとしている姿が見られます。 他人の脚本で映画を作っていても、描かれているテーマは『天国と地獄』と変わらないのです。 黒澤はやはり黒澤でしかありません。 暗くて地味な映画なのでは、という先入観があったのですが、 実際に観てみると、そんなことは決してない。 終戦直後の東京を写したロケ撮影も貴重です。 オトーサン、 「思い出すなぁ、終戦直後の東京」 Ikedaさん 2008年6月10日 シケモク 敗戦によって希望がなくなってしまった時代に復員した雄造(沼崎勳)に 恋人昌子(中北千枝子)が夢を持たせようとする所に、この映画の本質があります。 この映画が公開された時、私は見ませんでしたが、 その意味で評判は良かったと思います。 現在この映画を見る人は、この時代だからと思って納得する場合が多いと思いますが、 ずっと裕福になった今でも夢を持てない人は多くあるように思えます。 最近の映画は殆ど見ていませんが、 逆に夢を無くさせるような作品が多いように思えるのが残念です 戦後2年目にしては全般的に身なりが良すぎるのが気になりますが、 最初と最後にシケモク(吸いさしの煙草)が出てくるのが当時の情況を良く説明しています。 このシケモクはアパートの受付(小林十九二)が貯めていて、 煙管で吸うシーンもありますが、 当時は棒の先に針をつけて拾い集める「モク拾い」が、かなりいました。 これより5年くらい後の事ですが、 銀座を歩いていたら煙草を一本呉れと言われて驚いたことがありますが、 持っていた吸いかけのゴールデンバット(30円)を箱毎、やってしまった事がありました。 東京の焼け跡の風景は絵で代用しているのが殆どのように見えますが、 上野動物園のライオンの檻に豚がいるのが面白いです。 戦争中に象や猛獣類は空襲による危険性からすべて処分されていましたので、 このような事もあったのだと思います。 これを見て、戦後見た映画「象を喰った連中」を思いだし、 良く食べられずに済んだなと思いました。 闇屋の話が出てくる割に、その描写はありませんが 日比谷公会堂のダフ屋の話も当時を偲ばせます。 ずっと後の話ですが、大阪の梅田で切符売り場が混む時間帯に、 回数券を買って、それを並んでいる人に売って、 差額を稼ぐ小母さんがいたことも思い出しました。 黒沢という監督は、この当時、挿入曲に気を使っていたようで、 戦後の曲としては「リンゴの歌」だけで、 後の「私の青空」「クンパルシータ」「めんない千鳥」「月」などは戦前に流行った曲です。 そして最後に昌子が観客に対して「どうか拍手をお願いします」と言うシーンが、 この映画の精神を強調していますが、 オーケストラの演奏するのが「未完成」であるのも、意味があると思いました。


ブロークン・トレイル 遥かなる旅路

オトーサン、 「うわぁ、長いね。184分とは」 前編、後編それぞれ90分で、テレビ東京の 午後のロードショウで放映していました。 原題:Broken Trail (2006) 監督:Walter Hill 脚本:Alan Geoffrion Genre:Western Country:Canada/ USA Language:English / Mandarin / Crow 上映時間:184分 あらすじ: ゴールドラッシュに沸くオレゴン。 カウボーイのプリントは、 甥トムの独立資金を稼いでやろうと 300頭の馬を売りにワイオイミングへ向かう。 強盗や売人、賞金稼ぎたちに襲われるが、 途中で助けた中国娘たちやノラを守って、旅を続ける。 出演者: Robert Duvall ... Prentice Ritter(プリント) Thomas Haden Church ... Tom Harte(トム) Greta Scacchi ... Nola Johns(ノラ) オトーサン、 「トーマス・ヘイデン・チャーチがいい!」 ロバート・デュバルは、いいに決まっていますが、 齢を重ねる度に、熟成したモルトのようにいい味と香りが。 グレタ・スカッキは、売春婦役。全身に哀しみが漂っています。 ROBERT DUVALL  ロバート・デュバル 誕生日 1931/1/5 出身 米カリフォルニア州サンディエゴ 父は海軍提督という軍隊一家の三人の息子の一人として生まれる。 イリノイ州のプリンシピア大学で歴史と政治学を学ぶ。 その後、演劇科に専攻を変え、学位を取得。 2年ほど米国陸軍に入隊した後、55年にニューヨークに移り、 ネイバーフッド・プレイハウスに入団。 映画デビューは62年「アラバマ物語」のプー・ラドリー役。 82年「テンダー・マーシー」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 79年「パパ」、72年「ゴッド・ファーザー」、79年「地獄の黙示録」 98年「シビル・アクション」など6度アカデミー賞にノミネートされた。 ゴールデングローブ賞は「地獄の黙示録」、「テンダー・マーシー」など4度受賞。 監督としても「アンジェロ・マイ・ラヴ」、 2002年「愛と暗殺のタンゴ」などを手がけている。 活躍度 ○↑ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1962年「アラバマ物語」 1963年「ニューマンという男」 1966年「逃亡地帯」 1968年「宇宙大征服」「刑事(デカ)」「ブリット」 1969年「雨の中の女」「勇気ある追跡」 1970年「オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー」      「追跡者」「M★A★S★H」 1971年「ジョージ・ルーカスのTHX−1138」 1972年「ゴッドファーザー」◆「シノーラ」「ミネソタ大強盗団」 1973年「組織」「バッジ373」 1974年「カンバセーション 盗聴」      「ゴッドファーザーPART2」◆      「ダイヤモンドコネクション」「ブレイクアウト」 1976年「キラー・エリート」      「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」      「ネットワーク」 1977年「鷲は舞い下りた」「アリ・ザ・グレーテスト」 1978年「ベッツィー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1979年「地獄の黙示録」◆「パパ」 1981年「告白」      「ハイジャックコネクション クーパーの大仕事」 1982年「テンダー・マーシー」◇アカデミー主演男優賞 1983年「テリー・フォックス物語」「ホテル・コロニアル」 1984年「ナチュラル」 1985年「ライトシップ」 1986年「ハリー奪還」 1988年「カラーズ 天使の消えた街」 1989年「ロンサム・タブ」(TM) 1990年「デイズ・オブ・サンダー」「テロリストを撃て!」      「闇の聖母 侍女の物語」「旅立ちの季節」 1991年「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「ランブリング・ローズ」 1992年「ニュージーズ」「プレイグ」「独裁/スターリン」 1993年「ジェロニモ」      「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」      「フォーリング・ダウン」 1994年「ザ・ペーパー」 1995年「愛に迷った時」「スカーレット・レター」      「ヘンリエッタに降る星」 1996年「スリング・ブレイド」「フェノミナン」「ファミリー」 1997年「相続人」◆「THE APOSTLE」 1998年「ディープ・インパクト」◆「シビル・アクション」◆ 2000年「60セカンズ」◆「シックス・デイ」◆      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「ジョンQ−最後の決断−」◆ 2003年「ウォルター少年と、夏の休日」◇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」◆ 2007年「ラッキー・ユー」◆「アンダーカヴァー」 THOMAS HADEN CHURCH  トーマス・ヘイデン・チャーチ 誕生日 1961/6/17 出身 米テキサス州 ラジオDJ兼俳優。 テレビでは「WINGS」「NED AND STACEY」などに出演。 2004年「サイドウェイ」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされる。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1993年「トゥームストーン」 1997年「ワン・ナイト・スタンド」 1998年「フリーマネー」「ジャングル・ジョージ」 2000年「MISU メン・イン・スパイダー2」 2001年「スコーピオン」「モンキーボーン」 2002年「テキサス・クライム・ジャンクション」 2004年「サイドウェイ」 2006年「森のリトル・ギャング」(声)「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「スパイダーマン3」 GRETA SCACCHI  グレタ・スカッキ 誕生日 1960/2/18 出身 イタリア・ミラノ 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1982年「セカンド・フェイス」 1983年「コカコーラ・キッド」 1985年「ダウニング街の陰謀」      「ローレンス・オリヴィエ/画家と美女の奇妙な生活」 1987年「グッドモーニング・バビロン!」      「ア・マン・イン・ラブ」 1988年「白い炎の女」「三人姉妹」 1990年「推定無罪」 1991年「熱い夜に抱かれて」      「プラスティック・ナイトメア/仮面の情事」 1992年「抱きしめたいから」「ザ・プレイヤー」 1994年「明日に向かって…」 1995年「ある大統領の情事」 1996年「エマ」 1997年「悪魔のくちづけ」 1998年「レッド・バイオリン」      「ジョン・マルコヴィッチのレディース・ルーム」 1999年「コットン・メリー」 2001年「カンヌ 愛と欲望の都」 2002年「バルティック・ストーム」 2004年「そして、デブノーの森へ」 2005年「フライトプラン」 その他の出演者: Jadyn Wong ... Ghee Moon 'aka' #1 Caroline Chan ... Mai Ling 'aka' #2 Gwendoline Yeo ... Sun Foy 'aka' #3 Olivia Cheng ... Ye Fung 'aka' #4 Valerie Tian ... Ging Wa 'aka' #5 Chris Mulkey ... Big Ears Rusty Schwimmer ... Big Rump Kate Scott Cooper ... Gilpin Donald Fong ... Lung Hay James Russo ... Captain Billy Fender Todd Allen ... Marshall Bill Miller User Rating:7.8/10 ( 2,086 votes)IMDb User Rating:9.1/10 ( 33 votes)Yahoo! オトーサン、 「劇場映画を凌ぐ不朽の名作!」 見てください、この受賞のオンパレード。 エミー賞受賞 ・作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門) ・主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門) ロバート・デュバル ・助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門) トーマス・ヘイデン・チャーチ ・キャスティング賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門) 同ノミネート ・助演女優賞 グレタ・スカッキ ・監督賞 ・脚本賞 ・美術監督賞 ・撮影賞 ・衣装賞 ・ヘアスタイリング賞 ・メイクアップ賞 ・音楽賞(劇中曲賞) ・シングルカメラ編集賞 ・音響編集賞 ・音響賞 ゴールデングローブ ノミネート ・作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門) ・主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ロバート・デュバル ・助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)トーマス・ヘイデン・チャーチ User Comments bobliptonさん New York City 2006年6月26日 哲学的西部劇 腐敗した世界で、誠実な男はいかに生きるか? ウォルター・ヒル監督は、脚本家時代から、 ダシール・ハメットの国に何度か滞在して、これを問うてきた。 そして、この問題への解決策を発見し、 また、いつも見事な演技をみせる俳優ロバート・デュヴァルを起用した。 そして、観客自身とおなじく傷ついた一連のひとびとを登場させ、 嵐に立ち向かわせた。 母親や姉から捨てられた甥、旅を止められないバージニア人、 鉱山町の売春宿に売られようとしている5人の中国娘... 美しい大陸の真只中、 カナダのカルガリーの西に広がり、 ロッキー山脈に連らなるすばらしい平原を 主人公たちは、何とか歩み通し、最善を尽くそうとする。 どこをめざして? 死と暴力が取り巻くなか、 賢人は理解する。 努力がすべてだと。 抜け目のないプロであるロバート・デュバルの演技をみるのは楽しい。 そして、トーマス・ヘイデン・チャーチもいい。 デュバルの甥で、プレイオフに持ち込むのだ。 カナダの平原を駆けぬける馬たちの美しさは、 失われた職人芸の復活だ。 かつてアメリカの神話だった西部劇、そして映画産業の基盤が、 いまや、ときたま形式的に顔をみせるだけに堕ちている。 だが、この映画のノスタルジアは、力強い映画製作のセンスに満ちている。 このテレビミニシリーズ、見逃すなかれ。 オトーサン、 「WOWOWでも、やっていたんだ」 bornin195151さん 2007年11月4日 久しぶりの西部劇「ブロークン・トレイル、遥かなる旅路」を見ました。 これは映画館では見ることができない、アメリカのテレビのミニ・シリーズ。 前にもこのシリーズで「ロンサム・ダヴ」という傑作西部劇がありました。 どちらも主演はロバート・デュヴァル、どちらもエミー賞作品賞を受賞しています。 ロバート・デュバルといえば「ゴッドファーザー」のコルレオーネ家の相談役が有名です。 監督は「ストリート・オブ・ファイヤー」や「ロング・ライダーズ」のウォルター・ヒル。 老カウボーイ(ロバート・デュバル)と甥(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が オレゴンからワイオミングへ馬(牛ではありません)を運ぶストーリー。 途中、中国から娼婦として売られてきた5人の少女を助けます、 19世紀半ばカリフォルニアのゴールド・ラッシュにたくさんの中国人がやって来たそうです。 彼女たちとの旅で、しだいにロバート・デュヴァルと彼女たちが 家族の様な関係になっていく過程が、丹念に描かれます。 カウボーイの生活もリアルに描かれています、 足を骨折した馬を射殺するシーン、川の水で体を洗うシーン、 町で買ったトイレット・ペーパーを使い 「やっぱり木の葉っぱや、とうもろこしの穂より紙がいい」と言うシーン。 撮影はカナダらしいのですが、景色が素晴らしく 「ヴァン・ダイク・パークス」の音楽が雄大な自然と溶け合っています。 西部劇に欠かせないガンファイト・シーンもあり、 全編、後編合わせて約3時間は、短く感じるかもしれません。 私はWOWOWの録画で見ましたが、DVDも発売されています。 最後の別れのシーンは、感動的です。


Dr.パルナサスの鏡

オトーサン、 「面白そうだ」 テリー・ギリアム監督の新作です。 「ブラザーズ・グリム」、「ラスベガスをやっつけろ」 超過激なインテリ・コメディ「モンティ・パイソン・シリーズ」、 ギリアムは、常に話題をさらってきました。 原題:The Imaginarium of Doctor Parnassus (2009) 監督:Terry Gilliam 脚本:Terry Gilliam / Charles McKeown Rated PG-13 for violent images, some sensuality, language and smoking. Country:UK / Canada / France Language:English 上映時間:122分 あらすじ: 現代のロンドンに奇妙な舞台と旅芸人の一座が現れる。 1000歳以上という老人のパルナサス博士、 娘のヴァレンティナ、曲芸師のアントン、 そして小人のパーシーが一座のメンバーだ。 ある晩、博士の前に悪魔のニックが現れる。 博士はかつて悪魔と不死と引き換えに、 「娘が16歳になったら差し出す」取引をしていた。 一方、ヴァレンティナは橋で若い男トニーを助ける。 記憶喪失の彼はそのまま一座に加わるが、それは悪魔の企みだった。 出演者: Heath Ledger ... Tony(トニー) Lily Cole ... Valentina(ヴァレンティナ) Andrew Garfield ... Anton(アントン) Christopher Plummer ... Doctor Parnassus(パルナサス博士) Tom Waits ... Mr. Nick(悪魔:ニック) Verne Troyer ... Percy(パーシー) Johnny Depp ... Imaginarium Tony #1(鏡の向こうのトニー#1) Jude Law ... Imaginarium Tony #2(鏡の向こうのトニー#2) Colin Farrell ... Imaginarium Tony #3( 鏡の向こうのトニー#3) オトーサン、 「ヒースの遺作だってね。 それにしても、豪華なキャストだなぁ」 目もくらむような鏡の向こうの想像世界が主役ですが、 友情出演が、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルとは、 何とも豪華です。 その他の出演者: Daniel Newman ... Gavin Cassandra Sawtell ... Olga Ryan Grantham ... Little Anton Mark Benton ... Dad Simon Day ... Uncle Bob Sian Scott ... Linda Vitaly Kravchenko ... Piotr Peter Stormare ... The President Donna Lysell ... President's Wife Paloma Faith ... Sally Montserrat Lombard ... Sally's Friend Quinn Lord ... Young Boy Bart Anderson ... Young Boy's Father Erika Conway ... Young Boy's Mother Michael Eklund ... Tony's Assistant Charles McKeown ... Fairground Inspector Richard Riddell ... Martin Katie Lyons ... Martin's Girlfriend Maggie Steed ... LV Woman Bobby Bysouth ... LV Woman's Reflection Mark Oliver ... Male Journalist Carrie Genzel ... Female Journalist Emma Karwandy ... Valentina's Daughter Emil Hostina ... Serge Raahul Singh ... Security Guard Ray Cooper ... Vladimir Moya Brady ... Aunty Flo Bruce Crawford ... Face Changed Martin Lorraine Cheshire ... Mum Georgina Hegedos ... Baboushka Igor Ingelsman ... Gregor Richard Shanks ... Friend of Martin Craig Fraser ... Debonaire Gent Lewis Gott ... Diego Kis Yurij ... Second Monk Ian A. Wallace ... Third Monk D. Harlan Cutshall ... Charity Guest #1 Deni DeLory ... Charity Guest #2 Lisa Bunting ... Charity Guest #3 Peter New ... Paramedic #1 Michael Jonsson ... Paramedic #2 Sarah Groundwater ... Sales Girl Amanda Walker ... Shopper Carolyn Pickles ... Shopper Joann Condon ... Shopper Amy Marston ... Classy Shopper #1 Gwendoline Christie ... Classy Shopper #2 Lucy Russell ... Classy Shopper #3 Ben Cartwright ... Policeman #1 Gavin Rolph ... Policeman #2 Fraser Aitcheson ... Dancing Policeman John Stewart ... Dancing Policeman Jason Griffith ... Dancing Policeman Scott A. McGillivray ... Dancing Policeman Michael Bean ... Dancing Policeman Pearce Visser ... Dancing Policeman Chris Cochrane ... Dancing Policeman Patrick Bahrich ... Dancing Policeman Dean Moen ... Smiling Policeman Johnny Harris ... Policeman Wendy Carson ... Nun #1 Christine McMahon ... Nun #2 User Rating:7.4/10 ( 10,436 votes)IMDb User Rating:7.5/10 ( 250 votes)Yahoo! オトーサン、 「風変わりな映画、貴重な映画だ」 User Comments: Laura Seabrookさん Australia 2009年11月6日 いい映画だが、万人向きではない この映画、シドニーからの帰途に見た。 バテていて、やや熱があり、頭痛もあった。 だが、この映画を楽しむ妨げにはならなかった。 この映画が上映されていることも忘れていたが、 選んだのは、正解だった。 出だしの1分は見逃したが、大事には至らなかった。 これは、テリー・ギリアム監督の映画だ。 だから、次の3点を期待していい。 ・古典的な意味で、ファンタスティックで ・話題騒然で、ユニークな人物が錯綜し ・何度もみたくなる 私は、失望しなかった。 何が起きているのか分かるには、しばらくかかったが、 それも、この映画の魅力なのだ。 ストーリー(実際には、比喩や寓意)は、多層的だ。 キャストは、私には、完璧だった。 (たとえ、ヒースの早すぎる死後に、代役が起用されているとしても) 特によかったのは、パルナサス博士と悪魔の駆け引きだ。 この映画に映像的な影響をいくつか見ることができる。 ファンタジーのシーンは、監督のモンティ・パイソン時代の アニメの特徴がよく出ている。 パルナサス博士のワゴン/劇場には、ハリー・ポッターの影響がある。 パルナサス博士は、酔ったダンブルドアを想起させる。 だが、この映画は、万人向けではない。 エンディングは、そうみても、ハリウッド流のハッピーエンドではない。 だが、人生の現実を反映している。 「休日のお楽しみ」を期待しているひとは、失望するだろう。 筋書きは、先が読めないし、 映画で使われている定石は、そう見慣れているものではない。 オトーサン、 「ASHさんは、ギリアム監督のフアンだね」 ASHさん 2010年1月23日 想像力を働かせろ 「ダークナイト」のところに「ヒースの遺作」なんて書いちゃったけど、 正真正銘の遺作はこの映画の方なんだね。 撮影中にヒースが死んじまったので完成が危ぶまれた作品だけど、 豪華キャスト陣がヒース演じるトニー役を引き継ぐ形で 完成させたという、なんともいい話。 まあ、ギリアム監督のどうしても映画を完成させたいという 執念の方が強かったのかもしれないけれど。 「ファウスト」をモチーフとして、 ギリアムが持ち前のイマジネーションを最大限に発揮させて 夢とも悪夢ともいえる映像世界を築き上げた映画。 ギリアム嫌いや、「ギリアムはもう終った」と言い切る人には 見るべきものは何ひとつもない映画だろうけど、 パイソンズ時代のセンスまで持ち出して 自身の集大成のようなことをやっている様は痛快。 悪趣味なミュージカルで警察権力をおちょくるなんざ、 反体制を貫くギリアム健在!! 想像の世界が舞台なので、 そこでのトニーは従来のトニーの顔である必要がない。 鏡の世界に入り込んだ人が勝手に思い描くトニーの顔であってもよい。 この発想が主役のヒースの急逝という危機を救った(苦肉の策かもしれないが)。 面白いのは、鏡の中の世界におけるトニーを演じた3人が、 どことなくヒースっぽい演技を披露していること(当たり前だが)。 ヒースの人となりというのか、 俳優としての彼がどういう人物なのかよく知っているからなんだと思う。 それゆえに、映画の最後に出てくる 「A Film from Heath Ledger & Friends」には泣けるぜ!  また、わざわざこんなクレジットを出すギリアムもいいヤツなんだね。 それにしても、パルナサス博士が見せる鏡の世界のなんと魅力的なことか。 欲望が具現化された世界ではギリアムのイマジネーションがタップリと堪能できて、 そこはいつまでも留まっていたくなる夢のような世界と、 悪趣味で恐ろしい世界とが表裏一体。 シュールで幻想的な世界の表現はギリアムの真骨頂。 意地の悪い言い方をすれば、 今までの持ち札をいっぺんに出しただけなんだろうけど、いいんです、 それが「作家性」というものなんだろうから。 パルナサス博士率いる旅芸人一座の衣装や、 彼らが移動する際に使う馬車のゴチャゴチャしたところとか、 モロにギリアムなところが見ていて嬉しい。 神出鬼没の悪魔を演じたトム・ウェイツがまたいい味出してやがる。 博士の心の隙間につけ込む、憎たらしいヤツ。 でも、悪魔が持ちかける賭けには言い知れぬ魅力があるのもまた事実。 いろんなことにも当てはまるのだが、 悪魔の誘惑の方にハマって抜け出せなくなってしまう人が実際にもいるわけだから。 鏡の中では夢のような世界が体験できるが、 その奥には悪夢の世界も待ち受けている。 何事にも節度は大切ってことなんだろうね。 自分がした選択で、結局は自分自身を苦しめるハメになるんだから。 「ダークナイト」ほどではないにしろ、ヒースの怪演が相変わらずすごい。 トニーがなぜ、パイプをあれほど大事にしていたのかには、そういう理由があったわけだ。 持ち前の美的センスと口八丁さで、 さびれていた一座に活気を取り戻させることができたのにもちゃんと理由がある。 魅力的に見えていた男の本当の正体が実は…というどんでん返しも気が利いている。 観終ってフト思ったのは、もしヒースが死なずに当初の予定通りに完成してたら どんな映画になっていたんだろうか、てなこと。 まあ、鏡の中のトニーをヒースがひとりでやれば問題なくことは済むんだろうケドね。 一座の紅一点、ヴァレンティナを演じたリリー・コールがイイ!  デヴォン青木系の丸顔で、美人とは言えないかもしれないが、 なんとも堪らない魅力を放っている。 どうやら彼女は、一座から抜け出したお陰で いつも夢見ていた理想の家庭を持つことができたようだ。 ジプシーのような衣装を着ていたり、幻想のシーンではドレッシーだったり、 ちょっとだけセミヌードを披露したりと、なかなかよろしいんでないの。 ミニ・ミーこと、ヴァーン・トロイヤー演じる小人のパーシーが最高!  可愛げのないヤツだけど、言っていることは的を得てるし、 道化とはいえ博士にとってはいなくてはならない存在なのだ。 またラストの台詞がイカしていて、 子供に「ハッピーエンドなの?」と訊かれて、 「ゴメン、それは保証できないんだ」だなんて、ギリアムの映画まんまじゃんよぉ! 参ったなぁ、今年はファンタジー映画の当たり年になりそうだぞ…。


ラブ&クライム

オトーサン、 「メラニー・グリフィス出演ならいい映画だろう」 プレイボーイで名を馳せたドン・ジョンソンが好きで、 結婚離婚を繰り返しています。 いづれも、彼の浮気が原因とか。 物哀しそうな顔つきは、傷つけられたせいでしょうね。 原題:Tempo (2003) 監督:Eric Styles 脚本:L.M. Kit Carson/Jeremy Lipp Genre:Romance / Crime / Thriller MPAA:Rated R for language, violence and sexuality. Country:Canada / France / Luxembourg / UK Language:English 上映時間:83分 あらすじ: パリ。 サラは、盗難美術品の運び屋だ。 年下の恋人ジャックと一緒に暮らしている。 ある日、雇い主を無視して直接依頼人と取引きし、ミュンヘンへ。 だが、帰りの車中、品物を強奪される。 犯人は、雇い主側の男だった。 一方、ジャックは、ニューヨークからやって来た ジェニーと出会い、深い関係になっていく。 出演者: Melanie Griffith ... Sarah James(サラ) Hugh Dancy ... Jack Ganzer(ジャック) Rachael Leigh Cook ... Jenny Travile(ジェニー) オトーサン、 「男好きがしそうな女優さんだな」 メラニー・グリフィス、39歳にもなって、 36歳のアントニオ・バンデラスと結婚するなんて... ヒュー・ダンシーは、いかにも若い女性にモテそうです。 その2人の経歴をみてみましょう。 MELANIE GRIFFITH メラニー・グリフィス 誕生日 1957/8/9 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク 母親は女優のティッピー・ヘドレン。 妹も女優のトレイシー・グリフィス。 ハリウッド・プロフェッショナル・スクールで演技を学ぶ。 17歳の時「ナイトムーブス」で映画デビュー。 作品に恵まれず、酒と麻薬に溺れていく。 81年、NYに渡って演技を学び直し、 84年、「ボディ・ダブル」でセクシーなポルノ女優を演じて注目される。 88年、「ワーキング・ガール」でアカデミー主演女優賞にノミネート。 76年、ドン・ジョンソンと結婚するが離婚。 スティーヴン・バウアーと結婚し一児をもうけるが離婚。 89年に再びドン・ジョンソンと結婚するが再び離婚。 96年、アントニオ・バンデラスと結婚した。 3人の夫の間に一人ずつ子供がいる。 活躍度 ○↑ 演技幅 自在 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1973年「青い接触」 1975年「SMILE」「ナイス・ムーブス」 1976年「新・動く標的」 1977年「ワン・オン・ワン」「セクシー・ジョイライド」 1981年「パーキング・ボーイズ」「ロアーズ」 1984年「処刑都市」「ボディ・ダブル」 1986年「サムシング・ワイルド」 1988年「チェリー2000」「ミラグロ/奇跡の地」「ストーミー・マンディ」      「ワーキング・ガール」 1990年「虚栄のかがり火」「イン・ザ・スピリッツ」「パシフィック・ハイツ」 1991年「愛に翼を」 1992年「嵐の中で輝いて」「刑事エデン/追跡者」 1993年「ボーン・イエスタデイ」 1994年「ミルク・マネー」「ノーバディーズ・フール」 1995年「DEARフレンズ」「あなたに逢いたくて」      「バッファロー・ガール」 1996年「狼たちの街」「TWO MUCH」 1997年「ロリータ」◆ 1998年「疑惑の幻影」◇      「アナザー・デイ・イン・パラダイス」◇「セレブリティ」◆      「クレイジー・イン・アラバマ」 1999年「ザ・ディレクター/[市民ケーン]の真実」(TM) 2000年「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」◇ 2002年「スチュアート・リトル2」(声)「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ラブ&クライム」 HUGH DANCY  ヒュー・ダンシー 誕生日 1975/6/19 出身 英イングランド・ストーク・オン・トレント 両親がアメリカに行ったため、 8歳でオクスフォードにあるプレップ・スクールに入り、 親元と離れて生活。 10代の時、公立学校に在学中に演技の魅力に取り憑かれ、 学校で上演した舞台劇にエキストラとして出演する。 オックスフォードのセント・ピーターズ・カレッジで英文学を学んだ後、 ロンドンに移り、テレビ映画「TRIAL AND RETRIUTIONLL」で役を得る。 2001年「YOUNG BLADE」で映画デビュー。 テレビでは、「エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜」(2005)で エミー賞にノミネートされた。 活躍度 △→ 演技力 ☆☆☆★★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 2003年「ブラックホーク・ダウン」「スリーピング・ディクショナリー」 2004年「ラブ&クライム」「キング・アーサー」 2005年「ルワンダの涙」 2006年「氷の微笑2」 2007年「いつか眠りにつく前に」「ジェイン・オースティンの読書会」「美しすぎる母」 その他の出演者: Malcolm McDowell ... Walter Shrenger Art Malik ... George Maldonado David La Haye ... Bayliss Delphine Rich ... Lisette Arcan Catherine Buquen ... Kumiko Shrenger Rita Davies ... Juliana Michel Albertini ... Gerard, Sarah's Ex-Husband Andre Oumansky ... Philippe Arcan Virgile Bramly ... Paul Joseph Beddelem ... Bodyguard Marie-Josee Espinosa ... Agnes, Gerard's New Wife Christian Kmiotek ... Detective User Rating:4.6/10 ( 534 votes)IMDb User Rating:8.0/10 ( 27 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコア、高いなぁ」 User Comments: rdashさん Toronto, Canada 2003年6月12日 メラニー・グリフィスが光る低予算のスリラー 一見すると、この映画、ヨーロッパかカナダの低予算映画にみえる。 パリの素晴らしいショットが見られるものの、 全体のクオリティと特殊効果は、平均以下だ。 だが、その点を除けば、メラニー・グリフィスの名演技がみられる。 彼女の演じる役には共感できないが、 メラニー・グリフィスの傷きやすそうな感じが、役に合っている。 その囁くような声が、効いている。 男なら誰でも、彼女を守ってあげたくなる。 共演のヒュー・ダンシーも、なかなかいい。 信頼できる。 一方、レイチェル・リー・クックは、そうよくない。 彼女とヒュー・ダンシーの雰囲気は、買わない。 メラニー・グリフィスは、彼の母親でも通る年齢だが、 彼女のほうが、いい雰囲気を醸し出している。 この映画、アカデミー賞はとれないし、先も読めるが、 借りる価値は大いにある。 事実、驚いたのは、この映画が劇場公開されなかったことだ。 だが、他方、「踊るマハラジャ★NYへ行く」のような 駄作と一緒くたにされても、我慢しなければならないのだ。 オトーサン、 「せめてもの華は、メラニー・グリフィスでしょう」 落花の趣があるからです。 みどりさん 2010年1月19日 この作品の向こうに北野武を見た... 深夜放送で拝見しました。 これは舞台がフランス・パリだけど フランス映画と思っていいのかな? 暇つぶしになんとなく見始めたのですが... この作品はなかなかアリではないです。 時間は短く、内容もありきたり。 でも、結末はとても切なく、リアル... 見終わった後は「はぁ〜」とため息。 仕方ないといえば、仕方ない結末... そうですか、そういう終わり方ですよね、やっぱり。 この終わり方はフランス的な終わり方なのかも? 北野武監督の作品が西洋で評価されるのも こういった情緒、感性を持った人たちだからなのでしょうね。 何かの機会があったらご覧下さい。 決して晴れやかな気持ちにはさせてくれませんので あしからず。 ただ、レイチェル・リー・クックは可愛い!! 多分、初めて見たけど綺麗な女優さんですねぇ〜♪ 彼女がせめてもの華かな。


オーシャンズ

オトーサン、 「これも、スゴイな」 ネットでカツオドリの写真を見つけました。 でも、この映画の無数のカツオドリのダイブ・シーンを 見てしまうと、月とスッポンの差が... 原題:Oceans (2009) 監督:Jacques Perrin/Jacques Cluzaud 脚本:Christophe Cheysson /Jacques Cluzaud Laurent Debas/Stephane Durand/Laurent Gaude Jacques Perrin/Francois Sarano Genre:Documentary / Drama Country:France / Switzerland / Spain / Monaco Language:English 上映時間:101分 あらすじ: 北極海から南極海、 サンゴ礁に彩られる美しい海に、 冷たい氷で覆われた海など、 世界各地の海にいる生物たち。 猛スピードで泳ぎ、ジャンプするイルカ、 ゆっくりと海の底へと沈んでいくマンタ。 光のない大気圧1,100倍の海底であっても、 そこで生きる命は存在している。 出演者: Jacques Perrin ... Narrator (仏語版) 宮沢りえ ... Narrator (日本語版) Lancelot Perrin ... Himself オトーサン、 「主役は、カツオドリだ!」 常連のイルカやシャチやクジラは、脇役に回りましたね。 User Rating:7.6/10 ( 21 votes)IMDb User Rating:6.4/10 ( 53 votes)Yahoo! オトーサン、 「若いひとには、単調だったかも」 User Comments: cinemaniaさん 2010年1月23日 素晴らしい映像です。 「海って、何?」と言う少年の一言から始まった ドキュメンタリーと言う形態を取っています。 海をテーマにしたドキュメンタリーといえば、 『ディープ・ブルー』や『アース』がありますが、 それら二作はBBCの作品であるに対し、 イギリスへの対抗意識ではないでしょうが、 こちらの『オーシャンズ』はフランスの作品です。 そう言えば、フランスには、 有名な海洋学者ジャック=イヴ・クストーがいたのを思い出しました。 さて、海の生態を表した単純なドキュメンタリーと思うと外されます。 って言うか、戸惑います。 作品の後半に、「人類による生態系の破壊」を示したようなパートがあって、 それが、イルカ漁やクジラ漁など、明らかに日本を指しているような映像なんですよね。 フランスは反捕鯨国なのでね、そう言う描き方になるんでしょうか?  しかしながら、その映像の中に有ったサメ漁は、ちょっと酷いなぁとおもいましたね。 サメのすべてのヒレを(生きたまま)切り落としたら、 ヒレの無いサメはそのまま海中へ・・・。 ヒレが無いから、当然泳げないんですよね。 で、サメは、常に泳いでいないとエラに海水が通らないので、窒息してしまうんですよね。 ちょっと、あれは酷いなぁと思いました。 恐らく、この映画で描きたかったのは、生物多様性の重要さと、 そしてその生物多様性がいま脅かされていると言う事では無いでしょうか。 とか何とか言っていますが、単純に映像はスゴイです。 水中の映像は、水中であるはずなのに、全く水中であるようには見えないですし、 水面すれすれの映像も、全然画面がぶれません。 もっとスゴイのは、様々な魚たちがカメラを全く意識せずに 自然に振舞っている映像が撮られていると言うこと。 一体どうやって、そんな自然な映像を撮ったんでしょうか? 3/5まで子供500円キャンペーンをやっていますが、果たして子供向けなのかなぁ・・・。 むしろ、大人が見るべきではないかと思います。 ただし、全般的には、ストーリーが単調なので途中少し飽きてしまうかも(苦笑)。 オトーサン、 「音にも注目すべきだったんだ」 服部弘一郎さん 2009年10月28日 『WATARIDORI』のジャック・クルーゾー&ジャック・ペランの新作。 今回は海の生きものたちが主役だ。 ジャック・ペランが手掛けたネイチャー・ドキュメンタリー映画の最新作。 これまでにも『ミクロコスモス』や 『WATARIDORI』などの映画を作っているペランだが、 今回は『WATARIDORI』に引き続いてジャック・クルーゾーとの共同監督。 「海ってなに?」という少年の問いかけに海洋学者が答えるという趣向で、 地球上の他のどんな自然よりも手つかずのまま残される海洋自然の豊かさを紹介していく。 個々の映像自体は、今どきそれほど面白いものではない。 海洋ドキュメンタリーには ジャック=イヴ・クストーの『沈黙の世界』以来の長い伝統があるし、 テレビ番組でも映画でも海をテーマにしたドキュメンタリーは山のようにある。 最近ではBBC制作の「ブルー・プラネット」や その映画版『ディープ・ブルー』が注目を浴びた。 もちろん面白い映像はいつ観ても面白いし、 驚異的なシーンはいつ観ても驚異的なのだが、 素材の斬新さや新奇さという点で、 『オーシャンズ』に新鮮味があまりないのは事実だろう。 しかしそれなら『オーシャンズ』はつまらないのか?  決してそんなことはない。むしろ面白い。 映画としての工夫が詰まっていて、 僕はそれに感心しながら最後まで映画を楽しむことができた。 この映画が面白いのは、映像よりも「音」によるところが大きい。 海の中で聞こえてくるさまざまな音が、映像を劇的に盛り上げるのだが、 ここで収録されている音の多くはアフレコされた効果音のはずだ。 観客はテレビのドキュメント番組などで海中映像を見慣れているから、 少し注意して耳を傾けるだけで、 この映画に収録されている音のほとんどが現実の音ではないことに気づくだろう。 海底の砂地を魚が歩いて行くときに立てるサラサラという音も、 大型の魚がギョロリと目を動かすときの音も、 そんなものは海中に仕掛けたマイクでいちいち拾えるような音ではないのだ。 これらは『スター・ウォーズ』の宇宙船の飛行音やライトサーベルのうなりと同じで、 編集過程で後から録音して付け加えている。 しかしこの音によって、映像がじつに生き生きとして来るではないか。 映画を観ながら、僕はなんどか吹き出しそうになってしまった。 うっかりしていると現実音そのものだと思わされてしまいそうな、 ささやかだが効果的な演出だ。 「海の生物多様性を守れ」といったメッセージは、 この映画にある圧倒的な映像の迫力の前に弱々しく感じられる。 個人的にもっとも強烈な印象を残したのは、 小魚の群れの中に飛び込むカツオドリのダイビング。 クジラに追い立てられて水面を盛り上げるほどに密集した小魚の群れの中に、 はるか上空から一直線に飛び込んで行くカツオドリの姿は、 まるで水中に向けてピストルやライフルを発射したようなもの。 海の一点にクジラと小魚と鳥たちが密集して、 壮絶な弱肉強食のドラマが展開するこのシーンが観られただけで、 僕はこの映画を観た価値があったように思う。


ミステリー・ツアー

オトーサン、 「邦題は、ミスリードだな」 原題は、地中海クラブ(Club Med)をもじったもの。 さしずめ、恐怖クラブ(Club Dread)でしょうか。 原題:Club Dread (2004) 監督:Jay Chandrasekhar 脚本:Jay Chandrasekhar/Kevin Heffernan/Steve Lemme    Paul Soter /Erik Stolhanske Genre:Comedy / Thriller Rated R for violence/gore, sexual content, language and drug use. 上映時間:104分 あらすじ: 南の楽園、ココナツ・リゾート・アイランド。 観光客たちは、パラダイスを満喫している。 だが、なぜかスタッフだけが次々とナタで惨殺される。 ボートも壊され、通信も途絶え、逃げ出すこともできない。 スタッフたちは、笑顔で観光客をもてなしながら、 何とか生き残る方法を探るのだが... 出演者: Bill Paxton ... Coconut Pete(ピート) Kevin Heffernan ... Lars(ラース) Brittany Daniel ... Jenny(ジェニー) Jordan Ladd ... Penelope(ピーナロプ) Jay Chandrasekhar ... Putman(パットマン) Steve Lemme ... Juan(ホアン) Paul Soter ... Dave(デイブ) Erik Stolhanske ... Sam(サム) オトーサン、 「殺され方が主人公みたいだな」 有名な俳優や見事な演技を期待してはいけません。 登場人物、殺されるひと、殺されかかるひとが、 多い群像劇とみるべきでしょうね。 BILL PAXTON  ビル・パクストン 誕生日 1955/5/11 出身 米テキサス州フォートワース 幼い頃から熱狂的な映画マニアで、十代の頃にはスーパー8ミリで映画を作っていた。 1973年、ハワード・ホークス監督宛の父ジョンの紹介状を持ち、ハリウッドに出る。 1974年、ロジャー・コーマンのニューワールド映画製作の 「クレイジーママ」の装置係として映画界に入り、長く下積みを経験。 ニューヨークに勉強に出て、78年にロスに戻ると、端役で映画に出演するようになった。 一時、鬱病を患い、フランスの外人部隊に志願するなど映画界から遠ざかったが、 この経験を1991年の「運命の引き金」の保安官役で生かし、L.A.批評家協会賞の新人賞を獲得。 「アポロ13」ではアカデミー賞候補に挙がった。 出演作 1975年「クレージー・ママ」(V) 1983年「モーチュアリー」「影の私刑(リンチ)」 1984年「インパルス」「ストリート・オブ・ファイアー」      「ターミネーター」 1985年「ときめきサイエンス」 1986年「エイリアン2」 1987年「ニア・ダーク/月夜の出来事」      「アーメン・ホラー・ショー/霊感商法をぶっとばせ」 1989年「風の惑星/スリップストリーム」      「パトリック・スウェイジ/復讐はわが胸に」 1990年「プレデター2」「ネイビー・シールズ」 1991年「ワンダー・アーム・ストーリー」 1992年「トレスパス」「運命の引き金」「バーグラント」 1993年「モノリス」「インディアン・サマー」(V)      「ボクシング・ヘレナ」「トゥームストーン」 1994年「トゥルーライズ」◆「フューチャー・ショック」 1995年「アポロ13」「最後の晩餐/平和主義者の連続殺人」 1996年「夕べの星」「ツイスター」◇ 1997年「タイタニック」◆「Uターン」「フェイク・ディール/偽札」◇ 1998年「シンプル・プラン」◇「マイティ・ジョー」◇「U.S.プラトーン」◇ 2000年「U−571」◆「バーティカル・リミット」◇ 2001年「フレイルティー−妄執−」◇ 2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」 2003年「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」      「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」      「戦場のレジスタンス」 2004年「サンダーバード」「ミステリー・ツアー」 2005年「ヘイヴン 堕ちた楽園」 その他の出演者: Samm Levine ... Dirk Elena Lyons ... Stacy Dan Montgomery Jr. ... Rolo Tanja Reichert ... Kellie Nat Faxon ... Manny Michael Weaver ... Roy Michael Yurchak ... Burke Richard Perello ... Cliff Lindsay Price ... Yu Julio Bekhor ... Carlos Greg Cipes ... Trevor M.C. Gainey ... Hank Ryan Falkner ... Marcel Veronica Segura ... Zoe Jessica Moreno ... Fiona Heather Pemble ... Amy Aerobics Benjamin Digby ... Dr. Wick User Rating:5.4/10 ( 11,847 votes) User Rating:4.2/10 ( 42 votes) オトーサン、 「低いスコアだね」 User Comments racovandamさん Georgia 2004年2月27日 みなさん、何が問題なの? この映画を好きでないひとたちは、 多くを要求しすぎている。 みんなは、これを普通のホラー映画と言うが、 それは間違っている。 これは、ホラー映画のパロディなのだ。 監督らが、真面目なホラー映画をつくっていないのを知っていたら、 (すぐに分かるはず) みんなの意見は、劇的に変わるだろう。 スマートでおかしい映画を目指してもいない。 友人たちといい時間を過ごすツールなのだ。 ともかく、真面目な映画は数多くある。 超真面目な映画には、ある種の救いがある。 ひねった筋書きも、感動的なローラーコースターもない。 みんな、目を覚ませ。 この映画の面白がらせようという意図を自覚せよ。 年寄りや女子小学生向きではないのだ。 この映画は、17歳の誕生日が2週間後に迫った若者向けなのだ。 笑いたがっていて、請求書や実社会を忘れたい人向けなのだ。 泣かせる映画ではない。 ハッピーなひと向けのハッピーな映画なのだ。 分かった? ...ならいい。 オトーサン、 「ASHさん、いい姿勢だな」 亡き双葉十三郎さんは、どんなに下らない映画でも、 丁寧に見て、丁寧にコメントされていました。 お互い、この姿勢を見習いたいものです。 ASHさん 2008年1月16日 ココナッツ・ピートの島 どんちゃん騒ぎを繰り広げる乱痴気エロ映画と、 80年代のお懐かしのスラッシャー・ホラー映画を合体させた、 ブロークン・リザードが贈る意外な佳作です。 ただし、コアなホラー映画ファンは そのあまりにもおちゃらけた描写に怒ったりなんかして。 この映画に感心するのは、 その殺人描写さえもギャグに昇華してしまっていること。 お話の基本は、南海の楽園に集った人々が、 謎の殺人鬼によって次々と血祭りにされてゆくというもの。 これだけだとよくある普通のホラー映画だけど、 そこはブロークン、下品でくだらないんだけど、 笑えること必至のギャグを散りばめてあります。 殺人鬼の正体は誰? というミステリー仕立てもシッカリと踏まえてて、 誠にサービス精神が旺盛です。 殺人鬼の目的は「スタッフ・オンリー」であり、 狙いは従業員だけなんだけど、 殺人鬼がいることをお客には知られてはいけない。 というわけで、命が危ないのに 務めて明るくしてなければいけないというギャグも好きです。 あのふざけた体操でのみんなの表情はケッサクです。 パロディとはちょっと違うんだけど、 お話のベースは「13金」でしょうかねぇ。 クライマックスでは今まで殺した被害者の死体がワラワラ…は、 多分、頂いているんでしょう。 致命傷を負いながらもなかなか死なない殺人鬼が、海からザパーッもね。 指圧師のラーズが、ツボを押すたんびに「♪ヒョロロロ〜♪」と 間の抜けた尺八みたいな音が鳴るギャグがお気に入り。 ジェニーの口が緩んで、ドリンクがダラ〜ッには笑ったわ。 ブロークンの看板男(と、断言)、ケビン・ヘファーナン、 デブっちぃけど、もしかすると結構イケメン?  ドレッド・ヘアの男は監督自身で、ちんちんを股に挟んで大熱演! 残酷描写は手抜きがないですが、 どうも真性ホラー映画ファンからは評判は芳しくないようですねぇ。 おバカ、邪魔ですかね?  まあ、コメディ映画ファンなら、 タイトルに「ブロークン・リザードの」と付くので察することができます (註:そんな人は少ない)。 ビル・パクストン扮するココナッツ・ピートが歌う、 お世辞にもあまり上手いとはいえない歌も、 ヘファーナンが書いているんですね。 「フリ学」フリークの僕には、ニールことサム・レバインが 「空気が読めない」青年役で登場するのも楽しかったです。 でも、僕にとって最大の収穫は、あの小柄なジョーダン・ラッドのお宝ヌードかなぁ…。 本来のヒロインよりも、ピーナロプの方が可愛いと思った人、手を挙げて!


かいじゅうたちのいるところ

オトーサン、 「とりあえず見てみるか」 平日だから、インフル感染の心配もなさそう。 予備知識なしで見たせいか、面白くありませんでした。 観客は、若い女性が10人ほど。 原題:Where the Wild Things Are (2009) 監督:Spike Jonze 原作:Maurice Sendak 脚本:Spike Jonze/Dave Eggers Genre:Adventure / Drama / Family / Fantasy Rated PG for mild thematic elements, some adventure action and brief language. 上映時間:101分 あらすじ: マックス少年は、母と姉との3人暮らし。 母とケンカして、船に乗って海へ。 たどり着いたのは、かいじゅうたちの島だった。 ライオンのようなかいじゅうは、マックスを食べようとする。 機転をきかせたマックスは「僕は王様だ!」と叫び、 泥んこ投げ遊びを提案する。 出演者: Max Records ... Max(マックス) 声の出演者: James Gandolfini ... Carol(キャロル) Paul Dano ... Alexander(アレックス) Catherine O'Hara ... Judith(ジュディス) Forest Whitaker ... Ira(アイラ) オトーサン、 「マックスくん、頑張ったね」 かいじゅうたちは、ぬいぐるみのようでした。 それとも、CGでしょうか? その他の出演者: Catherine Keener ... Mom(母) Pepita Emmerichs ... Claire(姉・クレア) Max Pfeifer ... Claire's Friend #1 Madeleine Greaves ... Claire's Friend #2 Joshua Jay ... Claire's Friend #3 Ryan Corr ... Claire's Friend #4 Steve Mouzakis ... Teacher Mark Ruffalo ... The Boyfriend その他の声の出演者: Michael Berry Jr. ... The Bull Chris Cooper ... Douglas User Rating:7.6/10 ( 17,428 votes)IMDb User Rating:6.9/10 ( 337 votes)Yahoo! オトーサン、 「あまり面白くなかったなぁ」 ゴールデン・グローブ受賞 ・音楽賞 User Comments robertvaughnさん (Ex. Lou Lumenick, NY Post) United States 2009年10月18日 素晴らしい 美しく、大胆にアレンジされた映画だ。 原作は、モーリス・センダクの有名な幼児本"Where the Wild Things Are"。 スパイク・ジョーンズ監督が脚本を書いている。 9歳の子供の無邪気で激しい世界を覗きみている。 これは、主流映画と同じ手法を使っている。 独創的で、ユニークで、メランコリーだ。 主だった批評家は、こうクサしている。 「ストーリーがない」 「子供に向いていない」 「子供を描いた大人向け映画、子供映画ではない」 「退屈だ」 「ペースがのろい」... 何だって? 抽象画のような映画をつくるのが、罪なのか? ハリウッドのシステムに閉じ込められているのか? スパイク・ジョーンズは、自分をかけている。 貪欲に、過去50年間で、好評な幼児本を掘り下げている。 そのどこが悪いのだ? 抽象的で、大げさな芸術作品の迫真性を 評価しないひとがいることは理解できる。 だが、この映画には、ムダを削ぎ落とした純粋さがある。 偽りではなく、感動的で、誠実だ。 大胆に賭けている... なぜ、それをメディアは非難するのか? こうした映画、滅多に見ることはできないのでは? 悪意で却下すべきではない。 祝福されるべきだ。 オトーサン、 「同感!」 でも、前田有一さんにも一理あります。 前田有一さん 2010年1月12日 原作も奇妙な絵柄だが、実写にするとなおさら不気味 『かいじゅうたちのいるところ』は、 特に欧米では知らぬ者のいないモーリス・センダック作の名作絵本だが、 それにしてもこれを製作費100億円クラスの実写大作にしようという アメリカ映画界の景気よさには驚かされる。 いくら売れているといったって、 日本ではノンタンを超大作にしようなどという企画はありえない。 つくづく、恐ろしい世界である。 8歳の少年マックス(マックス・レコーズ)は、 シングルマザーの母とケンカして家を飛び出す。 ボートに乗り込みこぎ続けていると、 やがて彼はかいじゅうたちが住む島にたどり着いた。 たまたまオオカミの着ぐるみを着ていたマックスは、 かいじゅうたちの王様の座に納まり、皆と王国作りに精を出すが……。 オバマ大統領がイースター祭で朗読したことでも知られる原作を読むとすぐわかる事だが、 あっという間に読み終わるような分量である。 絵本の中でも文章は相当少ない部類に入るもので、 その魅力の多くは、子供たちの想像力をかきたてる独特の絵柄にある。 そんなわけでこの映画版も、 ストーリー部分はスパイク・ジョーンズ監督らのオリジナルといっていいもの。 「絵柄」にあたる部分は、着ぐるみかいじゅうにCGで豊かな表情をトッピングした新鮮なもの。 私のように心が汚れている大人には、ひかえめに表現しても悪趣味としか思えないが、 ピュアな少年少女が見れば、ドキドキワクワクするに違いない……かもしれない。 10年以上前から映画化構想はあったというが、 監督選定についてや、そもそもアニメのほうがいいんじゃないか等々の意見が入り乱れ、 なかなか話が進まなかったという。 そのまま止まっていたほうがよかった気もするが、 スパイク・ジョーンズ監督の熱意もありなんとか無事実現に至った。 原作は63年に出版され(日本では75年)、思い入れのある中年層が多いだけに、 彼らが当時思い描いた冒険物語を映像にしたものという印象が強い。 いまどきの子供たちの感覚とはおそらく相当かけはなれたセンスだろうと私は思うし、 だからこれを小さい子供らに積極的に見せようという気にも、残念ながらならない。


僕の彼女はサイボーグ

オトーサン、 「有り難いね、見損なった映画だから」 監督が、「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン 主演が、贔屓にしている綾瀬はるかですから。 原題:僕の彼女はサイボーグ(2008) 監督・脚本:クァク・ジェヨン Genre :Romance/Fantasy 上映時間 120分 あらすじ: 大学生のジローには、彼女がいない。 20歳の誕生日をたった一人で過ごしている。 そこへ、事件が起きる。 美女が現われ、万引きし、逃走するのだ。 だが、なぜか、ジローに声をかけてきて、 食事に誘い、誕生日を一緒に祝ってくれる。 不可解な言動を繰り返した後、忽然と消えてしまう。 1年後、21歳の誕生日に再び彼女が現われる。 だが、どことなく違和感があった。 出演者 綾瀬はるか ... 彼女 小出恵介 ... 北村ジロー オトーサン、 「うーむ、ケシカランなぁ」 韓国人のクァク・ジェヨン監督に、 綾瀬はるかがいじりまわされているのが、不愉快でした。 その他の出演者: 竹中直人 ... 大学教授 納谷六朗 ... 老後ジロー 喜内琉斗 ... 北村ジロー(幼少) 吉行和子 ... ジロー祖母 小日向文世 ... TVリポーター 桐谷健太 ... ジローの友人 吉高由里子 ... 22世紀の学生 阿井莉沙 ... 女友達 女性教員 ... 佐藤めぐみ 田口浩正 ... 無差別殺人犯 ドロンズ ... 石本警官 大和田唯斗 ... 亮介 中上海輔 ... 矢野高志 松本莉緒 ... インタビュアー 六平直政 ... 酔っ払い通行人 蛭子能収 ... 駄菓子屋店主 伊武雅刀 ... デザイナー 遠藤憲一 ... オークション司会者 User Rating 7.0/10 ( 1742votes)Yahoo! オトーサン、 「前半は実に快調だったけど...」 飛行少年さん 2009年5月24日 綾瀬はるかを見る映画 主演の綾瀬はるかさんは、 その清楚な顔立ちと豊満な肢体のアンバランスが魅力で、 私たち中年おやじにも人気のある女優さんです。 私が彼女をはじめて知ったのは飲料水のコマーシャルで、 『筑紫哲也のNEWS23』の原爆記念日の特集で アシスタントを務めていた時の凛凛しい姿を見て、 年甲斐もなくファンになりました。 実は、今まで彼女が演技している女優としての姿を 一度も見たことがなかったので、 遅ればせながら本作を選んで観賞したのですが、 物語の軸となるタイムトラベルの辻褄が合わず、 子供向けのSFアニメにも劣る混乱振りで、 残念ながらファンタジーとしては、 評価するに値しないお粗末な内容でした。 併し『猟奇的な彼女』でチョン・ジヒョン、 『ラブストーリー』でソン・イェジンの才能を開花させた クァク・ジェヨン監督の女優を輝かす手腕は流石で、 本作でも、綾瀬はるかさんの魅力を100%引き出すことに 成功しており、アイドル映画として観るなら、 評価できる作品だと思います。 今後彼女には、本物の女優として開花させてくれる様な監督の、 シリアスな作品にも挑戦して欲しいと思うのですが、 ホリプロにいる限りは、山口百恵の路線を踏襲するのが 精一杯でしょう。 オトーサン、 「博識だなぁ」 服部弘一郎さん 2008年4月11日 『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督が撮った日本映画。 物語の設定そのものに違和感。 『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨン監督を日本に招き、 日本を舞台に、日本の俳優で、日本語で作らせた、SFタッチのラブストーリー。 物語の枠組みは映画『ジュブナイル』の原案にもなった「ドラえもん」の最終回。 (藤子・F・不二雄の原作とは別に、ファンが独自に作ったもの。) 未来の自分が過去の自分を助けるために、優秀なロボットを作って送り込む。 ただしこの映画では、ロボットを手にした主人公が、そのロボットに恋してしまうのだ。 これは「ドラえもん」で言うなら、のび太がドラえもんに恋をする話に等しい。 こうなるとこの映画の筋立ては、「ドラえもん」ではない別種の何ものかに変化する。 それはギリシア神話に登場するキプロス島の王ピュグマリオンと、 彼が作った象牙の女性像ガラテアの物語だ。 ピュグマリオンは自分が作った女性像に恋し、人間に変わった彼女と結婚する。 この神話を現代風にアレンジしたのが、ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」であり、 それをミュージカルにしたのが「マイ・フェア・レディ」だが、 『僕の彼女はサイボーグ』には、人間が人形に恋するという神話の原型がそのまま生きている。 いわばこれは、古くから知られているおとぎ話の映画化なのだ。 しかしこれは、少々グロテスクではないだろうか。 人間の男が人形に恋をするという話は、あくまでも「おとぎ話」であって、 それを現実の世界で本当にやられるといささかエキセントリックに過ぎるのだ。 もっと端的に言うなら、「ヘンタイじゃないの?」ということ。 映画の中では主人公が自分へのプレゼントとして 美少女キャラのフィギュアを購入する場面などもあり、 その延長にヒロインのロボットが存在することが明らかになっている。 主人公にとって彼女は、等身大の美少女フィギュアなのだ。 あくまでもそれは「人形=ロボット」であって、人間ではない。 人間の男がロボットに恋をするのが、一概に悪いと言っているわけではない。 手塚治虫の長編アニメ『火の鳥2772/愛のコスモゾーン』では、 主人公と女性型ロボットの愛情がひとつの大きなテーマになっていた。 クリス・コロンバス監督も、男性型ロボットと人間の女性の愛情関係を 『アンドリューNDR114』の中で描いている。 両者に共通するのは、恋するロボットが作品中では「新しい人間」として扱われていること。 彼らは生身の肉体こそないものの、精神はまぎれもなく人間そのものなのだ。 ロボットと人間には何の違いもない。 彼らは人間と対等なパートナーだ。 それを象徴するエピソードが、人間とロボットの恋愛という話になる。 しかし『僕の彼女はサイボーグ』では、ロボットは最後までロボットのままだ。 彼女は人間らしい感情を獲得はしても、最後まで人間そのものにはなり得ない。 それを明らかにするのが、映画の最後にある物語全体の種明かしだ。


フォロー・ミー

オトーサン、 「おお、いい映画を放送しているな」 監督は、あの「第三の男」のキャロル・リード。 遺作のようです。 原題:Follow Me! (1972)    The Public Eye 監督:Carol Reed 脚本:Peter Shaffer Genre:Comedy Country:UK Language:English 上映時間:95分 チャールズは、会計士。 英国の上流階級に属している。 新米ウエイトレスのベリンダに惚れて、 結婚したものの、素行が怪しい。 浮気しているのではないか? 疑念が高まって、ついに探偵事務所へ。 担当は、クリストフォルーという風変わりな男。 尾行の模様を聞くと... 出演者: Mia Farrow ... Belinda(ベリンダ) Michael Jayston ... Charles(チャールズ) Topol ... Julian Cristoforou(クリストフォルー) オトーサン、 「可愛いひとだな」 経歴をみて、驚きました。 へぇ、フランク・シナトラの奥さんだったんだ。 MIA FARROW  ミア・ファロー 誕生日 1945/2/9 出身 米カリフォルニア州ハリウッド 母は女優のモーリン・オサリヴァン。 父は監督のジョン・ファロー。 59年「JOHN PAUL JONES」で映画デビュー。 62年、ニューヨークで演技とバレエと音楽を学ぶ。 63年、オフ・ブロードウェイの初舞台が20世紀フォックスの目にとまり、 TVシリーズ「ペイトン・プレイス物語」に抜擢される。 66年、フランク・シナトラと結婚するが、68年、離婚。 70年、作曲家アンドレア・プレヴィンとも結婚するが、離婚した。 活躍度 △↓ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1959年「大海戦史」「バタシの鬼軍曹」 1968年「殺しのダンディー」「ローズマリーの赤ちゃん」      「秘密の儀式」 1969年「ジョンとメリー」 1971年「見えない恐怖」 1972年「フォロー・ミー」「ジャン・ポール・ベルモンドの交換結婚」 1974年「華麗なるギャツビー」 1976年「ジュリア/幽霊と遊ぶ女」 1978年「アバランチ/白銀の恐怖」「ウエディング」      「ナイル殺人事件」 1979年「ハリケーン」 1982年「サマーナイト」 1983年「カメレオンマン」 1984年「ブロードウェイのダニー・ローズ」「スーパーガール」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1987年「ラジオ・デイズ」「セプテンバー」 1988年「私の中のもうひとりの私」 1989年「ウディ・アレンの重罪と刑罰」「ニューヨーク・ストーリーズ」 1990年「アリス」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」 1995年「マイアミ・ラプソディー」 1998年「エクスタシーをさがして」 2001年「ジ・イノベーダー 革新者」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2006年「オーメン」「アーサーとミニモTの不思議な国」 その他の出演者: Margaret Rawlings ... Mrs. Sidley Annette Crosbie ... Miss Framer Dudley Foster ... Mr. Mayhew Michael Aldridge ... Sir Philip Crouch Michael Barrington ... Mr. Scrampton Neil McCarthy ... Parkinson User Rating:6.4/10 ( 208 votes)IMDb User Rating:9.1/10 ( 99 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! は高いなぁ」 User Comments G.Ritchieさん Niagara Falls, Canada 2002年9月28日 Number 4 All Time Personal Favorite, This film is no big name blockbuster, but it's undeniably my fourth most favorite flick of all times. The picture's whimsical feeling and dreamy musical score make it a must see for any B movie buff. Liberal ベリンダ's growing impatience towards チャールズ stuffy attitude towards marriage's expectations set the scene for a delightfully entertaining comedy-drama. クリストフォルー delivers a hilarious look at an impartial party's view on troubled life in the home place. I was fortunate enough to videotape the feature from television years ago in anticipation of it never making it to manufacturers release. I always had a soft spot in my heart for the underdog films, and in my opinion this one never garnered the kudos it rightly deserves. A definite 10 out of 10 !! オトーサン、 「 tea room 2010-01-13 時代を感じる(^^;) この映画が作られた1970年代初頭というのは まだ1960年代後半の世界的な反体制運動やヒッピー文化が色濃く残っていた時代。 この作品のヒロインも世界放浪していたとかインドにも行ったとか、 まさにあの時代の”文化”の申し子。 だからいかにも伝統的なイギリスの文化を背負った夫とその社会に抵抗するヒロイン、 という構図はあの時代におもねた主題でもある。 しかしながら、現在、冷静にこの作品を見ると、 ミア・ファロー扮するこの若妻の行動と その子供っぽい言いわけ等の身勝手さにははっきり言って呆れてしまう (「甘ったれるな」と言いたくなる)。 探偵役のトポルの行動も この作品がコメディ・タッチのファンタジーなのだとしても少々無理がある。 正直言ってあまり楽しめなかった。 夫(マイケル・ジェイストン好演)にはなはだ同情する。 オトーサン、 「キャロル・リード、この名は不朽なり」 CAROL REED  キャロル・リード 誕生日 1906/12/30-1976/4/25 俳優Sir Herbert Beerbohm Treeの息子。 16歳から俳優として舞台に立ち、台詞監督として映画界へ入る。 イギリスの大プロデューサーであるバジル・ディーンに認められ助監督に昇格、 34年に“Midshipman Easy”で監督デビュー。 第二次大戦中は陸軍の映画班に所属し、 終戦後発表した「邪魔者は消せ」が高い評価を得る。 その後、英国を代表する作家グレアム・グリーンの原作 「落ちた偶像」がヒットし、 「第三の男」でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。 「オリバー!」でアカデミー監督賞を受賞。 52年に映画監督として初めて“サー”の称号を受けた。 ダイアナ・ウィンヤードと43年に結婚したが4年後に離婚。 53年、映画監督として初めてナイトの称号を与えられた。 出身 英ロンドン 監督作 1944年「最後の突撃」 1947年「邪魔者は殺せ」 1948年「落ちた偶像」 1949年「第三の男」 1951年「文化果つるところ」 1953年「二つの世界の男」 1955年「文なし横町の人々」 1956年「空中ぶらんこ」 1958年「鍵」 1960年「ハバナの男」 1963年「逃げる男」 1965年「華麗なる激情」 1968年「オリバー!」 1970年「最後のインディアン」 1972年「フォロー・ミー」


ジングル・オール・ザ・ウェイ

オトーサン、 「スコア低いなぁ」 シュワちゃんのコメディなのに、どうしてでしょうか? クリスマスはもう終わってしまいましたが、 取り上げてみました。 原題:Jingle All the Way (1996) 監督:Brian Levant 脚本:Randy Kornfield Genre:Action / Family / Adventure / Comedy Rated PG for action violence, mild language and some thematic elements. 上映時間:89分 あらすじ: ハワードは、運動器具会社の社長。 仕事にかまけて、家族サービスを怠っている。 名誉挽回のため、息子ジェイミーに人気の人形を贈ると約束する。 だが、クリスマスだから、どこも品切れだった。 ようやくみつけた店は抽選で購入者を決めるとか。 声をかけられたサンタクロースにだまされたり、 ラジオ局の賞品も手に入らない。 おなじく人形を探しに狂奔する郵便配達人マイロンと 激しいバトルを繰り広げるハメになる。 その間、隣家の独身者テッドは、妻のリズに近づいていく。 出演者: Arnold Schwarzenegger ... Howard Langston(ハワード) Jake Lloyd ... Jamie Langston(ジェイミー) Sinbad ... Myron Larabee(マイロン) Phil Hartman ... Ted Maltin(テッド) Rita Wilson ... Liz Langston(リズ) オトーサン、 「下手だけど、憎めないね」 ARNOLD SCHWARZENEGGER  アーノルド・シュワルツェネッガー 誕生日 1947/7/30 出身 オーストリア・グラーツ 少年時代はサッカーと陸上競技に熱中。 15歳になると、重量挙げに打ち込み、 3年間の鍛錬の後、ボディ・ビルに転向。 20歳でミスター・ユニバースに優勝したのを皮切りに 13もの世界タイトルを獲得する。 70年「SF超人ヘラクレス」で映画デビュー。 鍛え上げた肉体を武器にアクション映画で活躍。 84年「ターミネーター」のターミネーター役でブレイクし、 以後は大作アクション映画からコメディ映画まで懐の深い演技ぶりを披露する。 97年に心臓疾患の手術を受ける。 2003年10月、米カリフォルニア州知事に立候補し当選。 出演作 1970年「SF超人ヘラクレス」 1973年「ロング・グッドバイ」 1975年「ステイ・ハングリー」 1977年「アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男」◇ 1979年「サボテン・ジャック」 1982年「コナン・ザ・グレート」◇ 1984年「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」◇      「ターミネーター」◇ 1985年「コマンドー」◇「レッドソニア」◇ 1986年「ゴリラ」◇ 1987年「バトルランナー」◇「プレデター」◇ 1988年「レッド・ブル」◇ 1989年「ツインズ」◇ 1990年「キンダガートン・コップ」◇「トータル・リコール」◇ 1991年「ターミネーター2」◇ 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」◇「ゴリラ2」△「デイブ」 1994年「ジュニア」◇「トゥルーライズ」◇ 1996年「イレイザー」◇「ジングル・オール・ザ・ウェイ」◇ 1997年「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」◇ 1999年「エンド・オブ・デイズ」◇ 2000年「シックス・デイ」◇ 2002年「コラテラル・ダメージ」◇「アルマーニ」 2003年「ターミネーター3」◇ 2004年「80デイズ」 2007年「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」 その他の出演者: Robert Conrad ... Officer Hummell Martin Mull ... D.J. James Belushi ... Mall Santa E.J. De La Pena ... Johnny Laraine Newman ... First Lady Justin Chapman ... Billy Harvey Korman ... President Richard Moll ... Dementor Daniel Riordan ... Turbo Man Jeff L. Deist ... T.V. Booster / Puppeteer User Rating:4.9/10 ( 21,340 votes)IMDb User Rating:8.5/10 ( 567 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!は、高いなぁ」 日本でのシュワちゃん人気は、永遠でーす。 IMDbのスコアが低いのは、サンタさんへの敬意を欠いているからでしょう。 ラジー賞ノミネート ・ワースト監督賞 ブライアン・レヴァント User Comments: helpless_dancerさん Broken Bow, Oklahoma 1999年5月8日 クリスマスの玩具探しに狂奔 この映画、クリスマスの狂気を描いている。 2人の親が、子供のために人気の玩具を買い求めようとして、 最後の最後まで、クリスマス・イブを走り回る。 息子に、プラスティックのジャンクを与えるために、 お互いに、悪意を抱くようになり、暴力沙汰にまで発展する。 年の瀬に、いかにアホなひとびとが行動するかを描いている。 予め準備しておけばいいのに、最後まで引き伸ばしたせいだ。 すべてが、聖なるクリスマスの名の下に。 アーノルド・シュワルツェネッガーは、1年中、子供を放り出しておいて、 then tried to buy his love at クリスマスにちょっとした玩具で、息子の歓心を買おうとする。 何と、実人生と酷似しているのだろう。 一方で愉快、他方で悲劇。 顧みて学べ。 オトーサン、 「は、は、は」 アメリカじゃとても結婚生活は送れないなとは... 自己主張の強いのも良し悪しですね。 cinema eyeさん 1998年8月11日 『ジングル・オール・ザ・ウェイ』 クリスマスプレゼントを買うために町中を走り回るドタバタ劇を描いた アーノルド・シュワルツェネッガーの爆笑コメディ。 シュワちゃんのコメディも随分いろいろありますが、 バカバカしさではかなりのものです。 アメリカ人は好きなんでしょうね、こういう話。 ストーリーは、いつも仕事ばかりしていて、 ひとり息子との約束を破ってばかりの父親シュワちゃん。 日頃の不義理を挽回するするために、 息子の欲しがっているヒーロー物の人形を買うためにオモチャ屋を巡るが、 どこでも売り切れで売っていない。 何とか手に入れようとクリスマスイブの街を駆け回ります。 もうひとり、同じ立場の郵便配達夫が 常にシュワちゃんの邪魔をして...と言う本当にドタバタ喜劇です。 とはいえ、父親としての辛さは良く描かれています。 いつもこの手の映画を見て思うことですが、 アメリカの夫・父親は本当に大変ですね。 気持ちとしては家族をしっかり思っているのですが、 結果が出せないとボロクソに言われてしまいます。 夫の言い分を聞かず自分のことしか主張しない妻と子どもを見ていると 「アメリカじゃとても結婚生活は送れないな」と思ってしまいますね。 前半のゆっくりしたスタートから 後半どんどんバカバカしくパワフルになっていく展開は、よく計算されていて楽しめます。 ラストは『ロケッティア』を思い出させましたが、あれよりは面白い、 なかなか楽しい映画でした。


ノーマンズ・ランド

オトーサン、 「録画したけど...」 迷っていたとき、ニュースが飛びこんできました。 ・チャーリー・シーン、家庭内暴力で逮捕 「どんな俳優だったけ」 確めるために、見ることにしました。 原題:No Man's Land (1987) 監督:Peter Werner 脚本:Dick Wolf Genre:Crime / Drama 上映時間:106分 あらすじ: ポルシェ盗難事故を調査中の警官が、 おとり捜査の最中に銃殺された。 新米警官ベンジーは、警部補ヴィンセントの依頼で、 ポルシェのガレージに修理工として潜入する。 容疑者で修理工場オーナー、テッドに気に入られ、 テッドの妹アンと恋におちる。 ミイラ取りがミイラになったのだ。 出演者: Charlie Sheen ... Ted Varrick(テッド) D.B. Sweeney ... Benjy Taylor(ベンジー) Lara Harris ... Ann Varrick(アン) Randy Quaid ... Lieutenant Vincent Bracey(警部補ヴィンセント) オトーサン、 「うむ、こいつか」 確かに、キレたら怖そうな顔つきをしています。 猛禽類のような目も。 CHARLIE SHEEN  チャーリー・シーン 誕生日 1965/9/3 出身 米ニューヨーク 父はマーティン・シーン、兄はエミリオ・エステベス、ラモン、 妹はレネーという芸能一家。 95年にモデルのドナ・ピールと結婚し、翌年離婚。 映画は「地獄の黙示録」のエキストラが最初だが、 正規には84年「グリスビー2」がデビュー作。 2002年、デニース・リチャーズと結婚。娘が二人いる。 2006年、離婚。 2008年、12才年下の不動産投資家のブルック・ミューラーと結婚。 出演作 1979年「地獄の黙示録」 1984年「グリスビー2」「若き勇者たち」 1985年「ブロークン・ジェネレーション」 1986年「ルーカスの初恋メモリー」「フェリスはある朝突然に」      「処刑ライダー」「ウイズダム/夢のかけら」「プラトーン」 1987年「ハートビートで追いかけて」「ノーマンズ・ランド」      「ウォール街」 1988年「ヤングガン」「エイトメン・アウト」「ハートに火をつけて」 1989年「メジャーリーグ」「チャーリー・シーン/アルプスを越えて」 1990年「ルーキー」◇「ネイビー・シールズ」「ミリタリー・ブルース」      「メン・アット・ワーク」「レッドボーダー」 1991年「ホットショット」◇ 1993年「キング・オブ・ハーレー」「ローデッド・ウエポン1」      「プロフェッショナル」「ホット・ショット2」◇「三銃士」◇ 1994年「ザ・チェイス」「ターミナル・ベロシティ」◇「メジャーリーグ2」◇ 1996年「天使のわんちゃん/チャーリーとイッチー」      「アライバル/侵略者」◇ 1997年「ザ・ターゲット」◇「ランナウェイ」「プレッシャー/壊れた男」◇ 1998年「フルブラント」◇「フリーマネー」◇「ポスト・モーテム/検死台」 1999年「マルコヴィッチの穴」◆「ファイブ・エイセス」 2000年「キング オブ ポルノ」 2003年「ビッグ・バウンス」◆「最‘狂’絶叫計画」◇ 2006年「最終絶叫計画4」 その他の出演者: Bill Duke ... Malcolm R.D. Call ... Frank Martin Arlen Dean Snyder ... Lieutenant Curtis Loos M. Emmet Walsh ... Captain Haun Al Shannon ... Danny Bernie Pock ... Ridley Kenny Endoso ... Leon James F. Kelly ... Brandon Lori Butler ... Suzanne Clare Wren ... Deborah Philip Benichou ... Michel User Rating:5.7/10 ( 1,397 votes)IMDb User Rating:8.0/10 ( 52 votes)Yahoo! オトーサン、 「Yahoo! のスコア、高いねぇ」 User Reviews jotix100さん New York 2005年11月25日 ポルシェ ロサンゼルスのような都市で、ポルシェを持っているということは、 ある意味で、自動車泥棒たちに、どうぞ持っていってくださいと言うようなもの。 それが、この映画に出てくる。 1987年のこの映画、テレビ向けにつくられたように見える。 それもそのはず、 監督がピーター・ワーナー、脚本がディック・ウルフと中堅どころのベテランで、 ロン・ハワードが製作者だからだろう。 この映画、一見の価値がある。 欠点も多いが、潜入捜査官と若い男の複雑な関係を興味深く描いている。 相手は、自動車泥棒のベテランだ。 この2人の微妙な関係を、 D・B・スウィーニーとチャーリー・シーンが演じている。 チャーリー・シーンは、抑えた演技をみせている。 事実、彼は、監督の適切な指示がなくても、強烈な演技をする傾向がある。 テッド役のチャーリー・シーンは、 普段、あまり見ることができない微妙な演技をみせている。 D・B・スウィーニーは、潜入捜査官であり、テッドの妹アンと恋に落ちる。 D・B・スウィーニーは、きれいな顔をしている。 いい感じの修理工にふさわしい。 その他の出演者に触れると、 ララ・ハリスは、兄を追う男と恋に落ちるアンを演じている。 ランディ・クエイドは、警部補ヴィンセント役で、 自動車泥棒の巣窟に新米警官を潜入させる。 この映画には、カーチェイスがふんだんにあるし、特殊効果もある。 ヒロ・ナリタの撮影は、ロサンゼルスのモールや高級店をみせてくれる。 そこは、ポルシェ泥棒にとってメッカのようなもんだ。 オトーサン、 「ははは、ブラッド・ピット命!」 こういう映画の楽しみ方もあるんですねぇ。 ナンシーChang!さん 2006年3月25日 ‘70年代を彷彿とさせるクライム・コメディ 古いビデオを整理していて発見。 ポルシェ専門の盗難車シンジケートのリーダー(チャーリー・シーン)と、 修理工を装い彼の組織に潜入した新米警官(D・B・スウィーニー)との 虚々実々の駆け引きを描くアクション映画。 制作総指揮はロン・ハワード。 泥棒グループとか、囮捜査とか、主犯と警官に次第に奇妙な友情が芽生える展開とか、 どこか私が子供の頃TVで観ていた‘70年代の映画を彷彿とさせます。 80年代後半の映画にしてはちょっとセンスが古臭いかもですね(私は嫌いじゃないです)。 コメディとしてはなかなか面白い作品なんですが、 アクションドラマとしてはどうにも迫力不足。 チャーリー・シーンが悪い男にも警察を手玉に取れるようなキレ者にも見えないので、 映画全体の雰囲気が何となく中途半端な印象です。 しかしまあ、退屈な映画というわけでもないので、 私のように「お部屋でビデオ鑑賞」なら気軽に楽しめてちょうどいい娯楽作だと思います。 映画が始まって20分ほどの、ナイトクラブのシーンに注目です。 C・シーンがD・B・スウィニーを仲間と店のオーナーに紹介するシーンね。 そのテーブルにオーダーを取りに来るウェイターくん、 なんとブラッド・ピットなんですよ(エキストラ出演)!  黒シャツにグレーのベスト(制服です)、えりあし長めのウルフカット?で可愛いです。 ドリンクの注文を取るため口はパクパク動いているものの、音楽のせいで声は聞こえません。 約10秒映ります(顔はハッキリ確認出来る)。 そうです。 これのためだけに本作をダビングしたんです私(爆) エキストラ出演のブラピ目当てでダビングした映画はもう1作あるんですね〜。 そちらはさらに短い出演時間で、目を皿のようにして観ていないと確認出来ません (続けてレビューします)。 己のマニアぶりにはほとほと呆れました。 今も昔も役者(ほとんど男)を追っかけて映画に関わっている人間なもんで…。 でも、この習性?のおかげで隠れた名画にもいっぱい出合うことが出来たわけだし。 今後も本能にまかせて突っ走る所存です。


ハイダウェイ

オトーサン、 「ホラー映画だな」 原作者のディーン・クーンツは、 スティーブン・キングと並ぶモダンホラーの巨匠。 十分、こわがらせてくれるでしょう。 原題:Hideaway (1995) 監督:Brett Leonard 原作:Dean R. Koontz 脚本:Andrew Kevin Walker/ Neal Jimenez Genre:Fantasy / Thriller 上映時間:106分 あらすじ: ハッチは、事故で次女を亡くした。 週末、妻リンジイと長女リンゼイと山小屋に行く途中、 自動車事故にあい、崖下に転落したのだ。 ハッチは、意識不明の重体に。 生死の境界上で、亡き娘に出会い、蘇生する。 それ以降、不気味なヴィジョンが取り憑く。 見知らぬ少女がむごたらしく刺殺されるのだ。 医師ジョナスに相談する。 だが、何かを隠している様子なのだ... 出演者: Jeff Goldblum ... Hatch(ハッチ) Christine Lahti ... Lindsey(リンジイ) Alicia Silverstone ... Regina(レジーナ) Jeremy Sisto ... Vassago(ヴァサーゴ) Alfred Molina ... Jonas(医師ジョナス) オトーサン、 「表情豊かだ」 顔も身体もおおきいので、その分、迫力があります。 ヴァサーゴ役のジェレミー・シスト、不気味さが後をひきます。 JEFF GOLDBLUM  ジェフ・ゴールドブラム 誕生日 1952/10/22 出身 米ペンシルバニア州ピッツバーグ ニューヨークのネイバー・フッド・プレイハウスで演技を学ぶ。 映画は「ジュラシック・パーク」での数学教授役が有名。 80年に最初の結婚の後、86年離婚。 87年、ジーナ・デイビスと結婚するも90年離婚。 「ジュラシック・パーク」で共演したローラ・ダーンとも破局した。 活躍度 ○→ 演技力   ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1974年「狼よさらば」「カリフォルニア・スプリット」 1975年「ナッシュビル」 1976年「グリニッチ・ビレッジの青春」      「セント・アイブス」「ミッドナイト・ジャガー」 1977年「アニー・ホール」「センチネル」 1978年「イッツ・フライデー」「SF/ボディ・スナッチャー」 1980年「OH!ハードボイルド」 1983年「ライト・スタッフ」「再会の時」 1984年「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」 1985年「シルバラード」「突撃バンパイア・レポーター」      「眠れぬ夜のために」 1986年「ザ・フライ」「ニューヨーカーの青い鳥」 1988年「バイブス/秘宝の謎」 1989年「彼女かすてきな理由(わけ)」「禁断のつぼみ」      「ボクの彼女は地球人」 1990年「ミスターフロスト」「海辺の殺人者」 1992年「ディープ・カバー/潜入捜査」      「美女と時計と危ないお願い」「ザ・プレイヤー」 1993年「ジュラシック・パーク」「ラッシュライフ」 1995年「9ヶ月」「ハイダウェイ」「パウダー」 1996年「インデペンデンス・デイ」「マッド・ドッグス」「ファイト・マネー」 1997年「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」 1998年「ホーリーマン」 2001年「キャッツ&ドッグス」「PERFUME パヒューム」 2002年「17歳の処方箋」 2003年「ウォー・ストリーズ」(TM) 2004年「ライフ・アクアティック」 2005年「ロスト・ストーリー」 その他の出演者: Rae Dawn Chong ... Rose Orwetto Kenneth Welsh ... Detective Breech Suzy Joachim ... Dr. Kari Dovell Shirley Broderick ... Miss Dockridge Tom McBeath ... Morton Redlow Joely Collins ... Linda Roger R. Cross ... Harry Michael McDonald ... Young Cop Don S. Davis ... Dr. Martin Rebecca Toolan ... Female Doctor User Rating:5.1/10 ( 2,908 votes)IMDb User Rating:5.3/10 ( 342 votes)Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょうね」 User Reviews gridoonさん 2004年4月9日 十分面白い ディーン・クーンツの小説は読んだことがない。 だが、映画の欠点は、先が読めることと。単純すぎる脚本だ。 「アイズ」に酷似している。 その他は、面白いホラー/スリラーだ。 反則ワザの文字通り「トンネル映像」シーン、 暗いユーモアのひらめき、ジェフ・ゴールドブラムのおなじみのいい演技。 クライマックスの天使と悪魔の対決シーンは、やや安っぽい。 特殊効果が悪いせいではなく、演出が悪いせいだ。 10点満点で5点。 オトーサン、 「そう、監督の技量の問題だ」 シネマライオンさん 2009年12月5日 モンスター召喚!? あらすじを読んでいて蘇生した男が 他人とリンクするという部分が面白そうだと思いました。 しかし、期待しすぎていたのか、思ったほど盛り上がりませんでした。 アイディアはとても面白いのですが、映画監督の技量の問題なのか、 夢中になって観ることはありませんでした。 ただ元が良いのか、それなりには楽しめるので、 期待し過ぎずに観ると良いかもしれません。 小説が原作のようなので、そちらはもっと面白いのかもしれません。 ラストで天使と悪魔を具象化させる必要があったのか疑問に思いました。 この部分は「ポケモン」や「遊戯王」のようなアニメの世界みたいで興醒めしました。 90年代中盤でそれほど大掛かりな映画でもなさそうなので 稚拙なCGが水を挿していた気がしてなりません。


悪魔の追跡

オトーサン、 「録画したけど、消すか。 題名が安直だし、88分というのも何だし...」 でも、Yahoo! のスコアが、7.6/10 だったので、 見ることにしました。 原題:Race with the Devil (1975) 監督:Jack Starrett 脚本:Wes Bishop /Lee Frost Genre:Action / Adventure / Horror / Mystery / Thriller 上映時間:88分 あらすじ: ロジャーとフランクは、バイク工場の共同経営者。 レースに出るなど大の仲良し。 久しぶりに休暇を取り、夫婦同伴で旅に出る。 豪華なキャンピング・カーの旅は、快適そのものだった。 見晴らしのいい牧場の近くで一泊する。 その夜、2人は外にテーブルを出し、酒を呑む。 すると、川向こうに火が見える。 双眼鏡でその光景を観察すると黒ミサが... 覆面をした男が、全裸の娘の腹にナイフを突き刺した。 アリスが大声を出してしまう。 クルマに駆け乗り、その場を逃げ出すが、 連中は執拗に追ってくるのだった... 出演者: Peter Fonda ... Roger Marsh(ロジャー) Lara Parker ... Kelly Marsh(ケリー) Warren Oates ... Frank Stewart(フランク) Loretta Swit ... Alice Stewart(アリス) オトーサン、 「このひと、冴えないな」 無名俳優かと思っていましたが、有名俳優と知って 驚きました。 「...そういえば、おやじに似ているな」 PETER FONDA  ピーター・フォンダ 誕生日 1939/2/23 出身 米ニューヨーク 父はヘンリー・フォンダ、姉はジェーン・フォンダ。 活躍度 △→ 演技力   ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ  ☆☆☆★★★ 出演作 1963年「タミーとドクター」「勝利者」 1964年「若い恋人たち」 1966年「ワイルド・エンジェル」 1967年「白昼の幻想」「世にも怪奇な物語」 1969年「イージー・ライダー」 1971年「ラスト・ムービー」「さすらいのカウボーイ」 1973年「ふたり」 1974年「ダーティハンター」「ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー」 1975年「悪魔の追跡」「ダイヤモンドの犬たち」 1976年「怒りの山河」「未来世界」 1977年「アウトロー・ブルース」「ハイ・ローリング」 1978年「グランド・キャニオンの黄金」 1981年「キャノンボール」 1982年「スプリット・イメージ/人格分離」 1983年「ジャングル・ヒート」「だいじょうぶ、マイフレンド」      「スパズムス/蛇霊の恐怖」 1985年「暴力天使」 1987年「勇者の大地/フリーダム・ファイター」 1989年「デッドロック/ベトナム死の掟」 1992年「レイジング・シティ/野獣捜査線」 1993年「恋愛の法則」 1994年「ガンズ・オン・ザ・ラン」 1995年「ナディア」 1996年「エスケープ・フロム・L.A.」「グレイス・オブ・マイ・ハート」(声) 1997年「木漏れ日の中で」 1999年「イギリスから来た男」 2000年「きかんしゃトーマス 劇場版/魔法の線路」 2004年「サラ、いつわりの祈り」 2006年「ゴーストライダー」 WARREN BEATTY  ウォーレン・ベイティ 誕生日 1937/3/30 出身 米バージニア州リッチモンド 姉は女優のシャーリー・マクレーン。 61年「草原の輝き」で映画デビュー。 以後「俺たちに明日はない」「天国から来たチャンピオン」「レッズ」 「ディック・トレイシー」「バグジー」「ブルワース」などで 14度、アカデミー賞にノミネートされる。 「天国から来たチャンピオン」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 92年、アネット・ベニングと結婚。 活躍度 ○→ 演技力 ☆☆☆☆★★ アクション ☆☆☆★★★ コメディ ☆☆☆☆☆★ 出演作 1961年「草原の輝き」「ローマの哀愁」 1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」 1967年「俺たちに明日はない」 1970年「この愛にすべてを」 1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」 1973年「パララックス・ビュー」 1974年「シャンプー」 1975年「おかしなレディ・キラー」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「レッズ」 1987年「イシュタール」 1989年「ピックアップ・アーチスト」 1990年「ディック・トレイシー」 1991年「バグジー」「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」 1994年「めぐり逢い」 1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」 2001年「フォルテ」 2003年「イージー・ライダー★レイジング・ブル」        その他の出演者: R.G. Armstrong ... Sheriff Taylor Clay Tanner ... Delbert Carol Blodgett ... Ethel Henderson Phil Hoover ... Mechanic Ricci Ware ... Ricci Ware Paul A. Partain ... Cal Mathers James N. Harrell ... Gun Shop Owner Karen Miller ... Kay Arkey Blue ... Arkey Blue Jack Starrett ... Gas Station Attendant Wes Bishop ... Deputy Dave User Rating:6.4/10 ( 1,677 votes)IMDb User Rating:7.6/10 ( 51 votes)Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだ」 User Reviews gridoonさん 2006年4月26日 緊迫した上出来のスリラー おそらく古典映画ではないが、 緊迫したシーンのあるスリラー映画の小品だ。 (蛇との戦い - どうやって撮ったのだろう) そして、カーチェースのシーンは、見物だ。 (スタントがすごい) ジャック・スターレット監督は、いい仕事をした。 パラノイアと陰謀の感じがよく出ている。 奇妙な乱交パーティかと思っていたら、儀式殺人だった。 さらに悪いことに、最初は悪魔は小集団かと思ったのに、 町全体がそうだったのだ! ピーター・フォンダとウォーレン・ベイティの両人は、 共感もてる地獄に堕ちて行く人物を演じている。 他方、女性陣は、危険な目にあったとき、叫ぶ役しかやらせてもらっていない。 こいつは、この映画の最大の欠点だと思う。 10点満点で6点。 オトーサン、 「懐かしいな、荻昌弘さんか」 淀川長治さんは、誰でもご存知でしょうが、 荻昌弘さんは、もう忘れられた存在でしょう。 亡くなられてから、はや20年とは... ご飯さん 2003年11月13日 今の方が恐ろしく観えるよ この映画って面白かったという人がたくさんいるんだなあ。 昔の映画雑誌で映画評論家の荻昌弘氏と渥美清氏の対談で、 この映画を渥美氏が面白かった、 「風とライオン」のようなA級よりもこういったB級が面白いと語っていたことも思い出す。 もちろん俺も面白かった。 「イージーライダー」で注目されたピーター・フォンダであったが、 70年代はこういった低予算映画で活躍していたね。 その作品群の中では抜きん出た面白さであった。 でも映画館で、この映画を観たときはカルト集団ってあまりピンとこなかったんだが、 今はオウムのせいで一段とこの作品の不気味さを感じさせるね。


ラスト・フライト/アメリアの挑戦

オトーサン、 「アメリア、知らんな。調べてみよう」 アメリア・イアハート(1897/7/24- 1937/7/2)は、 1931年のリンドバーグの快挙に続き、 翌32年、女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功した飛行士。 だが、赤道上世界一周飛行の途中、南太平洋で行方不明に。 女性の地位向上に大きな役割を果たしたとして、 アメリカでは、非常に尊敬された存在だそうです。 原題:Amelia Earhart: The Final Flight (1994) 監督:Yves Simoneau 脚本:Doris L. Rich /Anna Sandor Genre:Biography / Drama 上映時間:96分 あらすじ: アメリアは、複葉機に魅せられ、飛行士免許を取得。 1922年、女性では初めて高度1万4000フィート記録を作り、 続いて大西洋単独飛行に成功し、勇気を称えられた。 出版人だった夫のジョージは、彼女の名をつけたブランドを手掛け、 女優なみに売り込み、世界一周飛行のための資金稼ぎを図る。 アメリアは、飛行士としての実力と虚名のはざまで悩むものの、 1937年7月、各方面から資金援助をうけて、 双発のロッキード・エレクトラで、航空士ヌーナンと 赤道上世界一周飛行に挑戦したのだが... 出演者: Diane Keaton ... Amelia Earhart(アメリア・イアハート) Bruce Dern ... George Putnam(ジョージ・プットナム) Rutger Hauer ... Fred Noonan(フレッド・ヌーナン) オトーサン、 「上手いけど、線が細い」 ダイアン・キートンが冒険飛行家を演じています。 彼女は、実質的には、ウッディ・アレンの奥さん。 「アニー・ホール」のようなおしゃれな掛け合いが、 彼女の身上ではないでしょうか? DIANE KEATON  ダイアン・キートン 誕生日 1946/1/5 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 19歳の時、ニューヨークに移り、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。 70年「ふたりの誓い」で映画デビュー。 77年「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞受賞。 「レッズ」「マイ・ルーム」でアカデミー賞にノミネート。 87年長編ドキュメンタリー「HEAVEN」で初監督。 出演作 1970年「ふたりの誓い」 1972年「ゴッドファーザー」「ボギー!俺も男だ」 1973年「スリーパー」 1974年「ゴッドファーザーPARTU」 1975年「愛と死」 1976年「可愛い女」「ニューヨーク・一獲千金」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」      「アニー・ホール」◇ 1978年「インテリア」 1979年「マンハッタン」 1981年「レッズ」 1982年「シュート・ザ・ムーン」 1984年「リトル・ドラマー・ガール」「燃えつきるまで」 1986年「ロンリー・ハート」 1987年「ラジオ・デイズ」「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」 1988年「情熱の代償」 1990年「ゴッドファーザーPARTV」 1991年「花嫁のパパ」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」      「ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー」 1994年「ラスト・フライト」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「マイ・ルーム」「ファーストワイフ・クラブ」 1997年「イン・マイ・ライフ」 1999年「カーラの結婚宣言」 2000年「電話で抱きしめて」 2001年「フォルテ」 2003年「恋愛適齢期」 2005年「幸せのポートレート」 2007年「恋とスフレと娘とわたし」◇ その他の出演者: Paul Guilfoyle ... Paul Mantz David Carpenter ... Harry Manning Denis Arndt ... Joseph Laughlin Diana Bellamy ... Mrs. Atkinson Heather Lauren Olson ... Teenage Girl Fan Don Bloomfield ... Sid Smith Nancy Lenehan ... Radio Show Hostess Newell Alexander ... Radio Show Sound Effects Man Warren Munson ... President Elliot Marilyn Rockafellow ... Mrs. Elliot Hansford Rowe ... Purdue Male Guest Edith Fields ... Purdue Female Guest 1 User Rating:6.0/10 187 votes オトーサン、 「不完全燃焼だったな」 User Reviews fedor8さん Serbia 2007年2月4日 ダイアン・キートンは、ミスキャストだが、 他の出演者は、頑張っている。 ブルースダーンとルトガー・ハウアーの好演が興味深い。 だが、キートンは、ミスキャストだ。 彼女のせわしない風変わりなスタイルは、女性冒険飛行士役に合っていない。 第一、キートンが、助けてもらわずにバイクに乗れるとは思えない。 まして、飛行機を飛ばすなんて。 コックピットが似合っていない。 アーネスト・ボーグナインが、寝室で、 キム・ベイシンガーのお腹にアイスキューブを置くようなもんだ。 (訳注:ボーグナインは、「地上より永遠に」の軍曹役など、 粗暴な男のイメージをもたれている。 一方、キム・ベイシンガーは、「L.A.コンフィデンシャル」の ミステリアスな高級娼婦のイメージがある) 明らかに、90年代に製作されただけのことはあって、 この女性に、フェミニンなタッチを加えている。 彼女が、本当に男っぽい女かどうかは分からないが。 彼女が夫や子供を捨てたことや英雄的でない所業をしたことについては、 ほとんど触れられていない。 アメリアが、いつも悲鳴をあげ、不平を鳴らすあたりは、誇張が過ぎる。 だが、この女性が、ウォーレン・ベイティのように 自己中心的であったことは間違いない。 飛行シーンは、素敵だ。 オトーサン、 「結局、無謀だったんだ」 マルコーニが大西洋横断通信に成功したのは、 1901年12月12日12時30分。 英空軍が機上レーダーを搭載した夜間戦闘機を 実用化したのは、1941年。 政府は、地対空無線を提供して支援しましたが、 アメリア側に何らかの問題があって通信不能になりました。 要は、習熟度と機器の信頼性が問題なのです。 流氷一滴さん 2007年3月29日 幻の映画 日本では未公開の映画。 私が見たのは(おそらくレンタル落ちの)中古ビデオ。 アメリア・イアハートというアメリカの女性飛行士のラストフライト (世界一周飛行の途中、南太平洋上で行方不明になる)を描いたもの。 現実のアメリアがどのような人かは知らないが、 映画では勝気だが少々向こう見ずな性格に描かれている。 同乗するナビゲーターのヌーナンは優秀だがアル中気味。 まわりから「準備不足」を指摘されるが、 コースの一番の難所を多量の燃料と引き換えに救命筏まで捨てて強行した結果は、 目的の島が見つからず燃料切れで海面に墜落?という最悪の事態を招く。 しかし、この映画、どこまで本当なのか。 大洋上の半径5キロの孤島を、有視界飛行で見つけるなんて不可能ではないのか。 事前に島に強力な電波発信器を設置して、電波誘導をするぐらい、 当時(1937年)でもできたはずだと思う。 アメリアが無線機の操作に慣れてないのも気になる。 飛行士にとっては基本中の基本のはず。 1994年製作と比較的新しい映画なのに、 なぜ日本で公開されなかったのかなあ。 上に書いた「疑問点」があまりに真実と違うからか? あるいは少々身勝手な彼女の振る舞いが日本では受け入れられないと、 配給会社が思ったからか?


ビッグ

オトーサン、 「いいね、トム・ハンクス主演だ、 間違いなく楽しめるだろうね」 この名優の演技は、一度も裏切られたことがありません。 原題:Big (1988) 監督:Penny Marshall 脚本:Gary Ross/ Anne Spielberg Genre:Comedy / Drama / Family / Fantasy / Romance 上映時間:104分 あらすじ: ジョッシュは、12歳の少年。 カーニヴァルの日、願い事をかなえる機械に硬貨を入れて、 「ぼくを大人にして」と願ったところ、 翌朝、35歳の大人になってしまっていた。 親友のビリーに何とか納得してもらい、ともにニューヨークヘ。 何とか玩具会社に就職する。 だが、心は少年のままなので、アイディアが次々と出て、 社長のマクミランにすっかり気に入られて、役員になる。 副社長のポールには、にらまれるが、 美人重役のスーザンには、愛されて... 出演者: Tom Hanks ... Josh Baskin(ジョッシュ) Jared Rushton ... Billy(ビリー) Elizabeth Perkins ... Susan(スーザン) Robert Loggia ... MacMillan(マクミラン) John Heard ... Paul(ポール) オトーサン、 「うまいねぇ、若い頃から」 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、88年「ビッグ」でアカデミー賞ノミネート。 93年「フィラデルフィア」と94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー賞主演男優賞受賞。 その後も98年「プライベート・ライアン」と2000年「キャスト・アウェイ」で アカデミー賞主演男優賞にノミネート。 96年「すべてをあなたに」では監督としてもデビューした。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆☆★★ 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇ 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇ 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◇「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」(声) 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◇ 2009年「天使と悪魔」◇ その他の出演者: David Moscow ... Young Josh Jon Lovitz ... Scotty Brennen Mercedes Ruehl ... Mrs. Baskin Josh Clark ... Mr. Baskin Kimberlee M. Davis ... Cynthia Benson Oliver Block ... Freddie Benson Erika Katz ... Cynthia's Friend Allan Wasserman ... Gym Teacher Mark Ballou ... Derek Gary Howard Klar ... Ticket Taker User Rating:7.2/10 ( 45,938 votes)IMDb User Rating:9.0/10 ( 1,457 votes)Yahoo! オトーサン、 「すごいね、このスコア」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 トム・ハンクス ・脚本賞 ゴールデン・グローブ 受賞 ・男優賞(コメディ/ミュージカル) トム・ハンクス 同ノミネート ・作品賞(コメディ/ミュージカル) User Comments Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2002年10月4日 ビッグな古典、ビッグな喜び この映画、何回見たか覚えていないほどだ。 一緒に見たいというhとがいるなら、いつでも喜んで参加しよう。 大成功を収めた「フォレストガンプ後/一期一会」「プライベートライアン」、 「グリーンマイル」を見た後でも、 この映画は、私にとって、トム・ハンクスの最高の映画であり続けている。 間違いなく、80年代で最も面白い映画のひとつだ。 これは、不朽の作品であり、楽しく、感動的で、 見事な脚本とスタイリッシュに監督された古典だ。 この不思議なコメディを見ていないならば、できるだけ早く見るべし。 トム・ハンクスが、見ものだ! オトーサン、 「賛成!玩具売り場のシーン、愉快だった」 でも、これはデパートではなく、 F.A.O. シュワルツです。 都祁柾未さん 2006年10月24日 過去最高に好きな映画 まず、言いたい事は“過去最高に好きな映画”だという事です。 ある日突然子どもから大人になるという奇想天外なアイデアと、 中身は12歳なんだけど見た目は大人になった主人公をトム・ハンクスが演じる。 この部分が高評価されたハートウォーミング・コメディ。 私は、基本的にサクセスモノが好きなんですが、 単純なハッピーエンドではないところがより好評価です。 1)12歳の少年が一夜にして大人に変身してしまった直後、 親友に助けを求めるシーンは、楽しい。 驚く親友を納得させる為に、主人公は普段2人で行っている言葉遊び(歌)を始める。 すると次第に親友も声を合わせて歌いだす。 親友が不思議な出来事を信じてくれた瞬間だ。 少し胸が躍った。 2)デパートの玩具売り場、 床に仕掛けられた大きなオルガン鍵盤の上で 主人公と玩具会社の社長が曲を奏でて踊るシーンは、最高だ。 私はこのシーンを何度見ても泣いてしまう。 悲しい場面じゃない。 楽しくて童心に返る感じで泣けてしまう。 おそらく、多くの人が“泣くシーン”では無いだろう。 しかし、最高だ。 是非確認して頂きたいとも思います。


落語娘

オトーサン、 「落語映画が流行ているのかなぁ?」 「寝ずの番」「しゃべれども しゃべれども」「怪談」... 永年練りに練られた噺なので、間違いなく面白いからでしょう。 原題:落語娘(2008) 監督:中原俊 原作:永田俊也 脚本: 江良至 Genre: Commedy/Drama 上映時間:109分 あらすじ: 香須美は、子供心に落語が好きだった。 学生時代、落研で頭角をあらわし、落語界入り。 憧れていた三松家に弟子入り志願するが、断わられる。 「女の噺家なんて、寿司屋の女職人と同じ、やだね」 居合わせた三々亭が弟子にしてくれる。 伝統芸能の世界は、女に冷たい。 ある日、師匠の平佐が「緋扇長屋」をやると言い出し、 香須美は猛反対するが、聞いてもらえない。 演じた噺家は、いずれも狂い死にしてきたのだ... 出演者: ミムラ ... 三々亭香須美 津川雅彦 ... 三々亭平佐 益岡徹 ... 三松家柿紅 なぎら健壱 ... 寄席の常連 オトーサン、 「ミムラの寿限無は大したもの。」 楚々とした美人で、頑張り屋さん。 上手ではありませんが、 あのスピードで寿限無をしゃべれるようになるまでには、 よほどの稽古が必要だったことでしょう。 大ベテランの津川雅彦さんは、噺家そのもの。 破天荒なのに品格もあり、愛すべき人物を好演していました。 こうした役を地でやれる人は、他にはいないでしょうね。 ミムラ 誕生日 1984/6/15 出身地 埼玉県深谷市 埼玉県立伊奈学園総合高等学校卒。 モデルをへて、2003年、テレビドラマ「ビギナー」で女優デビュー。 夫は指揮者の金聖響。 出演作: 2004年「海猫」 2005年「着信アリ2」「この胸いっぱいの愛を」 2007年「サイドカーに犬」 2004年「落語娘」 その他の出演者: 伊藤かずえ ... 古閑由加里 森本亮治 ... 清水和也 利重剛 ... 藤崎秀行 絵沢萠子 ... 石田登志子 春風亭昇太 ベンガル 藤本七海 金田龍之介 笑福亭純瓶 峰岸徹 User Rating 7.0/10 ( 159 votes)Yahoo! オトーサン、 「確かに面白いね」 寿限無は、子供の頃、早口でしゃべるのを練習したもの。 User Comments: ヌートリアEさん 2008年9月11日 結構怪奇ハナシも相まって面白い映画に仕上げています。 女性落語家の話って 最近ではNHKの連続小説「ちりとてちん」でもやっていたが、 やはり面白い。 しかも美人の誉れ高いミムラが主演。 彼女と落語とは水と油ほど合っていないイメージだが、どう演じるか... この映画の超面白いところでもあり、 逆に欠点ともなり得るのが次々と変死を遂げるという いわくつきの禁断の噺「緋扇長屋」の取り扱いであります。 冒頭からミムラの出世話だろうと安心して見ていると、 いつの間にか「緋扇長屋」が気になり始め、 ラストになるにつれ死を覚悟で禁断の噺と向き合う 異端児師匠・津川雅彦に注目が移ってしまう。 津川雅彦の放蕩師匠ぶりはそりゃあ芸達者で、 落語ぶりも音声からなりふりまで完璧に近い。 日本人はミステリーに弱く、どうしてもこういう怪奇ミステリーは そこらの女落語家のゴマンバナシよりテンションが高くなるのは必定、 しかし本題は、さてこの映画、 ミムラ主演の「ちりとてちん」じゃあなかったのかいなあ、 と意外な脚本構成の成り行きにかなり驚いてしまうのだ。 ミムラの公園での自然吐露落語シーンは彼女の熱演で目を見張ってしまう。 彼女の女優魂というものを垣間見るシーンだ。 この演技で彼女はただの美人女優ではなくなっている。 たくましささえ感じる。 頑張っているのに、非情にも映像は「緋扇長屋」話に観客を巻き込み、 そのままこの映画の幕を落とす。 うーん、ちょっと脚本に工夫が必要ではなかったか、 と思えるが、難しいかな... でも、落語娘は映画を見ている状況では なかなか男と混ざってまだまだ難しいですなあ。 落語娘たちのいっそうの頑張りを期待します。 オトーサン、 「同感!」 shimoさん 2008年10月24日 笑いに勝ち負けは似あわねぇ 俳優が、落語家の役をやるって難しいだろうなぁ、 台詞だけでなく、落語も覚えなきゃならないし、 なんといっても経験で覚える「間」なんかも、 それらしくみえなきゃならないんだから... さて、選んだ一言は、津川雅彦さん扮する 主人公の師匠・三々亭平佐が、いろいろな場面で口にする 「人を楽しませるのに、高尚も何もない」や 「高尚もへったくれも、ありゃしない」を代表する言葉。 最近、落語の世界だけでなく、漫才やコントも含め、 「グランプリ」と称して、優劣を決めたがるが、 本来は「笑いに勝ち負けは似あわない」と私も思う。 人によって、その瞬間の感情も違うし、当然笑うつぼも違う。 単に、面白い、楽しい、それだけでいいじゃないか。 笑いまで、勝ち負け、順位をつけることに疑問を感じているから、 この一言が、輝いてみえた。


映画 レイトン教授と永遠の歌姫

オトーサン、 「もう空いているだろう」 今年はじめて、映画館に行きました。 予備知識なしだったので、驚きました。 「えっ、アニメ?日本映画なの?」 原作は、ニンテンドーDSの推理ゲームソフトだとか。 原題:映画 レイトン教授と永遠の歌姫(2009) 監督:橋本昌和 原作:レベルファイブ 脚本:松井亜弥 Genre:Anime /Familly/Adventure/Mystery 上映時間 99分 あらすじ: ある日、レイトン教授に、チケット同封の手紙が届く。 差出人は、レイトンのかつての教え子、オペラ歌手のジェニス。 1年前に亡くなった友人ミリーナが、7歳の少女になって現れ、 「永遠の命を手に入れた」と言っているらしい。 教授は、助手のレミとルーク少年を連れて劇場に向かう。 だが、観客は、ジェニスの歌にまったく期待していなかった。 「デトラガン」なる巨大楽器が鳴り響くなか、 待ちに待った仮面の男デスコールが現れる。 「謎を解いた者に永遠の命をあげる」 観客がどよめく。 「ただし、命と引き換えに」 「とんでもない!」 逃げ惑う観客らは、開いた穴に落ちていき、 劇場そのものが動きはじめる。 劇場は、巨大な船だったのだ... 声の出演者 大泉洋 ... レイトン教授 堀北真希 ... ルーク少年 相武紗季 ... レミ 水樹奈々 ... ジェニス・カトレーン 諸星すみれ ... ミリーナ・ウィスラー(7歳) 大塚芳忠 ... グロスキー警部 渡部篤郎 ... ジャン・デスコール オトーサン、 「ストーリーがいいね」 人物の組み合わせが、なかなかでした。 地味な推理ものかと思ったら、巨大メカが登場! 驚きました。 色彩も上品で、いかにも日本アニメという感じでした。 その他の出演者: 相武紗季 ... レミ・アルタワ 納谷六朗 ... アンドルー・シュレーダー博士 家弓家正 ... オズロ・ウィスラー 折笠富美子 ... ミリーナ・ウィスラー 斎藤志郎 ... チェルミー警部 杉野博臣 ... バートン 稲葉実 ... ドン・ポール 能登麻美子 ... アロマ 井上 喜久子 ... ミセリア・レイドリー 山寺 宏一 ... ピエール・スターバック 三宅 健太 ... マルコ・ブロック 豊口 めぐみ ... アムリー・ルース LiLiCo ... アニー・ドレッチー 中田 譲治 ... フレデリック・バーグランド 飯塚 昭三 ... カーチス・オルドネル 出川哲朗 ... リッチマン User Rating: 6.9/10 ( 181 votes)Yahoo! オトーサン、 「謎ときが難しいな」 あるいは、大人のほうが面白がるのでは? User Comments: setu_gekka116さん 2010年1月11日 ジャンルではトップレベル レイトンのゲームが好きな人でも、 『どうせたいしたこと無いだろう』 ゲームからできたアニメ映画なので子供だまし、 と思っている人は多いでしょう。 私もたいした期待を抱かずに観てきたのですが、 素晴らしいとはいかないが、よくできているとは思いました。 ロンドンの街並みなどの細かいところも良くできていて、 観ていて不満に思うことはほとんどありませんでした。 ただひとつ欠点をあげるとすると、ゲームをやっていない人は楽しめないことです。 登場人物についてはあまり説明が無いです。 しかし見る価値はあると思います。 ストーリー中にはナゾも出てきますが それには期待しないほうがいいかもしれません。 というより、レイトンやルークのナゾトキを期待したほうがいいですね。  最後にひとつこれから見る人見ようと思っている人は グロスキー警部に注目してみてはいかがでしょうか。 リーゼントと胸毛の男です。 オトーサン、 「ゲームをやったひとが見ると...」 きびなごさん 2010年1月11日 「新しい人生など要らん!」という台詞に泣いた。 2010年の劇場映画鑑賞第1号で御座います。 原作ゲームは1作目しかやった事は無いが、 それでも今回の映画はファンなら満足な出来じゃないかと思う。 ゲームをやった事が無い方も、子ども向けアニメだと油断して観てると、 意外な深みを見せる物語に思わず泣かされますよ。 魅力的なキャラクター、柔らかな色彩、そして物語の鍵でもある音楽が素敵。 特に音楽はなかなか気合が入っている。 だがやはり切ない物語が一番の魅力だ。 愛する者の為ならどんなに惨く愚かな事もやってしまう そんな人間の哀しさが徐々に露わになってゆく展開に涙。 そこになかなかの迫力のアクションシーンも盛り込まれ、 大人も子どもも楽しめる出来となっている。 しかし随所に登場する謎解きは頓知がイマイチ利いていないというか 「それはちょっとムリが……」というものが多かったのは残念。 見せ場や話を進める為にやや強引な展開を見せる場面も目立つ。 また物語のキーバーソンの一人がゲーム版に既出のキャラである故、 ほぼキャラ説明無しに話が進む部分もある。 こういう点はいちげんさんには優しくないなぁと不満に思った。 けど、やっぱり良い話ですわ。 新年早々幸先良好。 親子連れで是非どうぞ。


ミッシング

オトーサン、 「いい顔ぶれだな」 ケイト・ブランシェットも、トミー・リー・ジョーンズも、 アカデミー賞受賞者、演技力では定評があります。 原題:The Missing (2003) 監督:Ron Howard 原作:Thomas Eidson 脚本:Ken Kaufman (screenplay) Genre:Adventure / Thriller / Western Rated R for violence. Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:137分 あらすじ: 1885年、ニューメキシコ州。 マギーは、診療所を開き、女手ひとつで娘2人を育てていた。 姉のリリーは、もう年頃、都会暮らしを夢みている。 妹のドットは、牛の乳絞りなどをこなすしっかり者。 ある日、初老の男がやってくる。 20年前に家族を捨てた父のジョーンズだった。 アパッチ族とともに生きることを選んだのだ。 父を一晩、泊めただけで、追い返してしまう。 翌朝、祭り見物に出かけた娘たちが、何者かに襲われて... 出演者: Cate Blanchett ... Magdalena Gilkeson(マギー) Tommy Lee Jones ... Samuel Jones / Chaa-duu-ba-its-iidan(ジョーンズ) Evan Rachel Wood ... Lilly Gilkeson(リリー) Jenna Boyd ... Dot Gilkeson(ドット) Eric Schweig ... Pesh-Chidin / El Brujo (ペーシュ・チャイディン) オトーサン、 「うまいね、演技は映画の命だね」 ケイト・ブランシェットの愛憎表現の深さ、 静と動のコントラストには、感嘆します。 トミー・リー・ジョーンズは、初老の男ならではの陰影。 人生でやってきたこと、やってこなかったこと、 そのすべてが顔に現れる年齢なのです。 子役のJenna Boydも、お見事。 CATE BLANCHETT  ケイト・ブランシェット 誕生日 1969/5/14 出身 オーストラリア・メルボルン メルボルン大学で経済とファインアートを専攻。 世界各地を旅して回り、オーストラリア国立演劇学校入学。 93年、シドニー演劇批評家協会新人賞を受賞。 94年、「POLICE RESCUE」で映画デビュー。 98年、「エリザベス」でアカデミー賞主演女優賞ノミネート。 2004年「アビエイター」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 97年、アンドリュー・アプトンと結婚。 出演作 1997年「パラダイス・ロード」「オスカーとルシンダ」 1998年「エリザベス」◇ 1999年「狂っちゃいないぜ!」◆「理想の結婚」◇「リプリー」◆ 2000年「ギフト」◇「耳に残るは君の歌声」◆ 2001年「ロード・オブ・ザ・リング」◆「バンディッツ」◆      「シッピング・ニュース」◆「シャーロット・グレイ」◇ 2002年「ヘヴン」◇「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」◆ 2003年「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」◆「ミッシング」◇      「ヴェロニカ・ゲリン」◇「コーヒー&シガレッツ」 2004年「アビエイター」◆ 2005年「ロスト・ストーリー」「ライフ・アクアティック」◆ 2006年「バベル」◇「あるスキャンダルの覚え書き」◇「さらば、ベルリン」 2007年「エリザベス:ゴールデン・エイジ」◇「アイム・ノット・ゼア」 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◆      「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」◇ TOMMY LEE JONES トミー・リー・ジョーンズ 誕生日 1946/9/15 出身 米テキサス州サンサバ 油田に務める父と婦人警官の母との間に生まれる。 ダラスの予備校を卒業後、しばらく油田で働き、ハーバート大学に入学。 優秀な成績で英文学の学位を取り、フットボールの選手として活躍。 全米チームの一員に選ばれたこともあった。 俳優になる決心をしてニューヨークに移り、 数年間、オフ・ブロードウェイの芝居で演技を磨き、 「A PATRIOT FOR ME」でブロードウェイ・デビュー。 70年「ある愛の詩」で映画デビュー。 しばらくは下積み時代が長く続き、 80年「歌え!ロレッタ・愛のために」で初のゴールデングローブ賞にノミネート。 82年、テレビドラマ「死刑執行人」でエミー賞主演男優賞受賞。 89年「ロンサム・ダブ」でゴールデン・グローブ賞とエミー賞にノミネート。 91年「JFK」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、 93年「逃亡者」でアカデミー賞助演男優賞ほか、 ゴールデン・グローブ賞とロサンゼルス映画批評家協会賞も受賞した。 94年に「ワイルド・メン」で初監督、初脚本を務め、主役も担当。 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」でカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。 活躍度 ◎→ 演技力 ☆☆☆☆☆★ アクション ☆☆☆☆★★ コメディ ☆☆☆★★★ 出演作 1970年「ある愛の詩」 1976年「ジャクソン・ジェイル」 1977年「ベッツィー」「ローリング・サンダー」 1978年「アイズ」 1980年「歌え!ロレッタ・愛のために」 1983年「キャプテン・ブーリーの大冒険」 1986年「ブラック・ライダー」 1987年「ビッグタウン」 1988年「ストーミー・マンディ」 1989年「ザ・パッケージ 暴かれた陰謀」 1990年「アパッチ」◆ 1991年「JFK」◆ 1992年「沈黙の戦艦」◆「ハウス・オブ・カート 心の扉」 1993年「逃亡者」◆「天と地」◇ 1994年「依頼人」◆「ナチュラル・ボーン・キラーズ」      「ブルー・スカイ」「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」◇      「ワイルド・メン」(TM) 1995年「タイ・カップ」「バットマン・フォーエヴァー」◆ 1997年「ボルケーノ」◇「メン・イン・ブラック」◇ 1998年「追跡者」◇「スモールソルジャーズ」(声) 1999年「ダブル・ジョパディー」◇ 2000年「英雄の条件」◇「スペース・カウボーイ」◆ 2002年「メン・イン・ブラック2」◇「ハンテッド」◇ 2003年「ミッシング」◇ 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」◇ 2006年「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「ノーカントリー」◇「告発のとき」◇ その他の出演者: Aaron Eckhart ... Brake Baldwin Val Kilmer ... Lt. Jim Ducharme Sergio Calderon ... Emiliano Steve Reevis ... Two Stone Jay Tavare ... Kayitah Simon Baker ... Honesco, Kayitah's son Ray McKinnon ... Russell J. Wittick Max Perlich ... Isaac Edgerly Ramon Frank ... Grummond Deryle J. Lujan ... Naazhaao / 'Hunter' User Rating:6.4/10 ( 15,061 votes)IMDb User Rating:7.0/10 ( 207 votes)Yahoo! オトーサン、 「心をうつ映画!」 User Comments: darryn batesさん Australia 2004年3月10日 実にいい、サスペンスに富む映画 ジョン・ウェインとジョン・フォードによる名画「捜索者」によく似ているが、 この映画は、ミステリー西部劇としては、よいスリラーに仕上がっている。 ケイト・ブランシェットとトミー・リー・ジョーンズは、予想通りの見事な演技だし、 アパッチの呪術師を演じたエリック・シュウェイグの演技は、ファンタスティックだった。 驚いたことに、アメリカでは、批評家たちからは、クソミソだった。 このIMDbでは、概ね好評だったが、そうあるべきだと思う。 エヴァン・レイチェル・ウッドにも、注目したい。 ブランシェットの長女だが、 「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」でも、好演していた。 ロン・ハワード監督の最高傑作だろう。 オトーサン、 「確かに...言えてる」 デジタル放送で、精細画面に慣れてくると、 贅沢なもので、それまでの画面が物足りなく感じます。 cerbros_elfさん 2008年5月29日 最高のキャスティング しか〜し 撮影機材が悪いのかそれともエディターがヘタレなのか DVDで見たこの映画の映像は明度とコントラストの設定や 解像度がひどいもので見ること自体が苦痛でした。 映画館でコレだったら悲しいだろうなぁ さて、映像とはうらはらに内容は非常に高いものでした。 西部劇の描き方としては斬新なんじゃないかな? ストーリーがよくメッセージ性も強いので、 それだけでも一見の価値があると思います。 そのうえでジョーンズとケイトのハマリ具合が絶品です。


素顔のままで

オトーサン、 「この録画、消そうかな」 IMDbのスコアが、3.9/10 と異様な低さ。 原題は、Sripteaseで、ストリップ。 でも、名女優デミ・ムーア主演というので、みてみました。 原題:Sriptease (1996) 監督:Andrew Bergman 原作:Carl Hiaasen (book) 脚本:Andrew Bergman (screenplay) Genre:Comedy / Crime / Thriller Rated R for nudity, erotic dancing and language. 上映時間: あらすじ: エリンは、FBIの秘書課で働いていたが、 旦那選びに失敗した。 夫のダレルがコソ泥をしたので、首になったのだ。 夫から娘を取り戻すため、弁護士を雇う金が必要になった。 そこで、思いきって、ストリッパーになる。 ある日、彼女に触ろうとした男を、男が殴るという事件が起きた。 その殴った男がお忍びで来ていた下院議員だった... 出演者: Demi Moore ... Erin Grant(エリン) Rumer Willis ... Angela Grant(アンジェラ) Robert Patrick ... Darrell Grant(ダレル) Ving Rhames ... Shad(シャド) Burt Reynolds ... Congressman David Dilbeck(下院議員ディルベック) Armand Assante ... Lt. Al Garcia(ガルシア警部) オトーサン、 「デミ、ここまで脱ぐのか」 その他の出演者: Paul Guilfoyle ... Malcolm Moldovsky Jerry Grayson ... Orly Robert Stanton ... Erb Crandal William Hill ... Jerry Killian Stuart Pankin ... Alan Mordecai Dina Waters ... Monique, Jr. PaSean Wilson ... Sabrina Hepburn Pandora Peaks ... Urbanna Sprawl Barbara Alyn Woods ... Lorelei User Rating:3.9/10 ( 16,925 votes)IMDb User Rating:6.3/10 ( 354 votes)Yahoo! オトーサン、 「ははは、Yahoo! のスコアは高いね」 IMDb投稿者の大多数は激怒したようですが... ラジー賞受賞 ・ワースト作品賞 ・ワースト主演女優賞 デミ・ムーア ・ワースト監督賞 アンドリュー・バーグマン ・ワースト脚本賞 アンドリュー・バーグマン ・ワースト音楽賞 ・ワースト・スクリーン・カップル賞 デミ・ムーア/ バート・レイノルズ 同ノミネート ・ワースト助演男優賞 バート・レイノルズ ・この10年のワースト作品賞 User Reviews RainColumbiaさん Columbia MO 2003年8月2日 本当に、愉快な映画 へい、カモン。 あんたら、ユーモアのセンスがないのかね?? この映画の原作者は、カール・ハイアセン。 南カリフォルニアを舞台にしたコメディ/スリラーの巨匠だ。 デミ・ムーアとバート・レイノルズ、 そして、ヴィング・レイムスは生き生きした演技をみせている。 真に迫っていないかね? ジョン・セイルズの「サンシャイン・ステイト」を見たことあるかい。 この映画は、まあ、その分身みたいなもんだ... そうでないにしても、実に愉快な映画だ。 デミは、この挑戦的な役に、よくまあ取り組んだもんだ。 いい肉体をしているし、パワーが溢れている!! 最優秀女優賞だ!! やったぜ!!! それに、バート・レイノルズがいい。 コメデイのタイミングが抜群だし、人物造形がうまいし、 アホを演じるのを恐れない。 そして、ヴィング・レイムス...、素晴らしい。 いい時間を過ごしたかったら、借りるといい。 友達と見るといい。 オトーサン、 「ははは、言えてる」 邦題の"素顔"でなく"素裸”が正解ですよね。 デミー・ムーアの娘さん、よく見ると父親似です。 gatepond2002さん 2009年12月8日 素裸のままで デミー・ムーアの鍛え上げたボディは素晴らしいのですが、 体格が良すぎてストリッパーに相応しいスタイルではなかったように思います。 デミー・ムーアの立派なバストは豊胸によるものなので、 彼女でも整形するのかとチョットがっかりしました。 デミー・ムーアの娘さんが出演していましたが、 父親に似ていなくて良かったですね。


生きものの記録

オトーサン、 「野生動物のドキュメンタリー?」 そんな風に受け取れる題名ですが、 よく考えてみれば、ヒトも生き物の一種。 原水爆が爆発すれば、すべての生き物が死滅するのですから。 原題:生きものの記録(1955) 監督:黒澤明 脚本:橋本忍 /小国英雄 /黒澤明 Genre: Drama 上映時間 113分 あらすじ: 中島喜一は、鋳物工場のワンマン経営者。 原水爆に恐怖を抱き、安全なブラジルへの移住を決意。 全財産を投げ出し、サンパウロに農場を買い、 近親者や妾たちを移住させようとする。 金銭的援助に頼ってきた家族は、喜一を準禁治産者にしようとする。 調停委員の原田は、準禁治産者として裁定するのだが... 出演者: 三船敏郎 ... 中島喜一 三好栄子 ... 喜一の妻 とよ 志村喬 ... 家庭裁判所参与 原田 オトーサン、 「三船敏郎は、すごいなぁ」 最初、三船と思いませんでした。 白い背広にパナバ帽、杖をついて腰をかがめてと 扇子をせわしなくパタパタ... やがて、そのオーラというか狂気を目にして、 三船と確信しました。 その他の出演者 佐田豊 ... 中島一郎(長男) 千石規子 ... 一郎の妻 君江 千秋実 ... 中島二郎(次男) 清水将夫 ... 山崎隆雄 東郷晴子 ... 山崎よし(長女) 青山京子 ... 中島すえ(次女) 根岸明美 ... 栗林朝子 太刀川洋一 ... 須山良一 上田吉二郎 ... 朝子の父 東野英治郎 ... ブラジルの老人 藤原釜足 ... 岡本 三津田健 ... 荒木 渡辺篤 ... 石田 水の也清美 ... 里子 小川虎之助 ... 堀 中村伸郎 ... 精神科医 左卜全 ... 地主 清水元 ... 鋳造所職長 土屋嘉男 ... 鋳造所工員 高堂国典 ... 工員の家族 本間文子 ... 工員の家族  加藤和夫 ... 原田の息子進 大久保豊子 ... 進の妻澄子 米村佐保子 ... 妙子 谷晃 ... 留置人A 大村千吉 ... 留置人B User Rating: 7.8/10 ( 147 votes) オトーサン、 「撮っておいてよかった映画」 主人公のせりふが印象的でした。 「死ぬのはやむをえん、だが殺されるのはイヤだ」 User Comments: eigaeiganayaさん 2009年6月15日 キューブリックみたいな斬新さ 七人の侍などのように万人受けするテーマではないのに 映画化を許した会社もすごい。 興行的には振るわなかったらしいが、それもうなずける。 但し、映画としては味のある作品だと思う。 三船敏郎出演の映画はそこそこ観てきたが この映画の演技はとにかく凄みがあって、今のところ一番だ。 演技をもり立てるメイクも見所の一つ。 核の問題という人類の危機と お金や家族関係でもめる、家族のいざこざがほどよく混ざり合う 発想が素晴らしい。 ラストまでの流れもよい。 時代劇、誘拐劇、汚職の問題、核の問題など様々な映画を撮った 黒澤監督の発想の幅にただただ敬服するのみ。 ただ、奥さん役がもう少し若くてもよかったのでは。 オトーサン、 「同感!」 大衆は、見たくないものを突きつけられると、 拒否反応を示します。 でも、言うべきことを誰かが言わねば... こもねこさん 2009年6月9日 失敗作でなく、名匠の手本となった名作 黒澤映画の中で、この作品を失敗作にあげる人は多いと思う。 私も、最初に観たときは、 一連の黒澤映画の中では失敗の部類と思ったひとりである。 ところが、この作品のあと、 同じテーマをもとにした映画を製作した監督が出てきた。 その代表例が、 ベルイマンの「冬の光」とタルコフスキーの遺作「サクリファイス」だ。 その二作を観たあとにもう一度、「生きものの記録」を観ると、 原爆に怯える主人公の狂気が狂気に見えず、 自分と同じ感性の者に見えてきて、 はじめてこの作品の良さを発見した次第である。 「生きものの記録」がなぜヨーロッパの映画監督の共感を得たのか。 それは、多分、神が存在しているか否かについて、 考えさせられたからだと思う。 人間の造った狂気の沙汰のような兵器には、 神の存在など無価値、と思わざるおえない。 その危機感が「生きものの記録」と同じテーマの映画を作らせたような気がする。 だから、黒澤もこの作品では、 もっと神に言及してみてもよかったのではと思う。 そうしていれば日本人たちの見方も違ったものになっていたような気がする。 ただ、世界で唯一、原爆の怖さを知っている民族なのだから、 神に関係なく、黒澤が放つメッセージに、 もっと素直に気づかなければならなかった、と思うのだが...。


ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど

オトーサン、 「哀愁の街かど?」 映画は、戦火のロンドンからはじまりますが、 2人が密会するのが、哀愁の街かどというわけ。 ハノーバー・ストリートへ行ってみたい方、 場所は、市内最大の公園・リージェントパークから 1kmほど南下したところにあります。 原題:Hanover Street (1979) 監督・脚本:Peter Hyams Genre:Action/ Adventure/ Drama/ Romance/ War Country:UK Language:English / German 上映時間:109分 あらすじ: 大戦下のロンドン。 米空軍中尉ハロランは、街頭で魅力的な女性と言葉を交わす、 その直後、ドイツ軍の爆弾が炸裂する。 戦火のなか、かれは、マーガレットを助ける。 彼女には、夫があると知りつつも、愛しあうようになる。 ある日、彼は、特命任務を引き受ける。 諜報部将校ポールをナチス占領下のフランスへ空輸するものだった。 彼は、ポールがマーガレットの夫とは露知らなかった... 出演者: Harrison Ford ... David Halloran(ハロラン) Lesley-Anne Down ... Margaret Sellinger(マーガレット) Christopher Plummer ... Paul Sellinger(ポール) オトーサン、 「ハリソン・フォード、若いね」 いくつかと思って、経歴をみてみました。 37歳でした。 HARRISON FORD  ハリソン・フォード 誕生日 1942/7/13 出身 米イリノイ州シカゴ ウィスコンシンのリボン・カレッジに学び、夏休み中に舞台に立つ。 64年「現金大作戦」で映画デビュー。 「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や 「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディ役が有名。 活躍度 ◎→ 演技力   ☆☆☆☆☆☆ アクション ☆☆☆☆☆★ コメディ  ☆☆☆☆★★ 出演作 1966年「現金作戦」 1967年「大いなる砲火」「テキサスの7人」 1970年「……YOU…」 1973年「アメリカン・グラフィティ」◆ 1974年「カンバセーション…盗聴」◆ 1977年「スター・ウォーズ」◇「幸福の旅路」◇ 1978年「ナバロンの嵐」◇ 1979年「ハノーバー・ストリート」◇「地獄の黙示録」◆      「フリスコ・キッド」◇ 1980年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」◇ 1981年「レイダース/失われたアーク」◇ 1982年「ブレード・ランナー」◇ 1983年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」◇ 1984年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」◇ 1985年「刑事ジョン・ブック/目撃者」◇ 1986年「モスキート・コースト」◇「フランティック」◇      「ワーキング・ガール」◇ 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◇ 1990年「推定無罪」◇ 1991年「心の旅」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」◇ 1993年「逃亡者」◇ 1994年「今そこにある危機」◇ 1995年「サブリナ」◇「百一夜」▲ 1997年「デビル」◇「エアフォース・ワン」◇ 1998年「6デイズ7ナイツ」◇ 1999年「ランダムハーツ」◇ 2000年「ホワット・ライズ・ビニース」◇      「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2002年「K−19」◇ 2003年「ハリウッド的殺人事件」◇ 2006年「ファイヤーウォール」◇ 2008年「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」◇ その他の出演者: Alec McCowen ... Maj. Trumbo Richard Masur ... 2nd Lieut. Jerry Cimino Michael Sacks ... 2nd Lieut. Martin Hyer Patsy Kensit ... Sarah Sellinger Max Wall ... Harry Pike Shane Rimmer ... Col. Ronald Bart Keith Buckley ... Lieut. Wells Sherrie Hewson ... Phyllis Cindy O'Callaghan ... Paula Di Trevis ... Elizabeth Suzanne Bertish ... The French Girl Keith Alexander ... Soldier in Barn User Rating:5.9/10 ( 1,796 votes)IMDb User Rating:7.3/10 ( 79 votes)Yahoo! オトーサン、 「7点台はあげたいね」 User Comments: Steve Spencerさん Memphis, Tennessee 2001年5月16日 何とロマンティックな戦争映画だろう この映画に向けられた否定的なコメントは理解できない。 諸兄は、「風とともに去りぬ」を期待しているのだろうか? この種の映画は好きではないが、この映画はいい。 ハリソン・フォードは、俳優人生を歩きはじめた頃だが、 実に見事な演技をしている。 筋書きは読めるが、かなり妥当だと思う。 数時間を面白く過ごす分には、いい。 私は、映画"芸術"の何たるか理解していないひとの一人だろう。 絶賛された映画をたくさん見てきたが、 バランスが取れていることを、さほど重視しない方だ。 オトーサン、 「お洒落なコピーだな」 実は、この映画の最後に出てくるせりふです。 ハロランがマーガレットにこう言って去っていくのです。 「紅茶を飲んだら、オレを思い出してね」 reireiさん 2008年6月25日 紅茶を飲むと思い出す人 1979年のまだ映画俳優として育ち盛っていたという感じの ハリソン・フォードのラブロマンスです。 アクション俳優というイメージが(勝手に)していたハリソン・フォードが 意外にこんな演技をしていたんだ!という発見ができる作品でした。 知名度は低いかもしれませんが、丁寧に撮影してある印象です。 DVDのカバーの写真の2人より、実際の映画のほうが、 よっぽど相手役のレスリー・アン・ダウンも綺麗で品があります。 (キャサリン・ゼダ・ジョーンズに似ています!) 冒頭出会って素敵なお店で交わす会話が大人でした! クライマックスはここまで大きな話にしなくても・・・とちょっと思いましたが、 しっかりドキドキして、しっかり泣きそうになり、 気が付けばちゃんとこの映画の世界に浸れている自分がいました! 2人の間に出てくる紅茶のエピソードなど、いいシーンがところどころにありますし、 知る人ぞ知る佳作だと思います!


八月の狂詩曲(ラプソディー)

オトーサン、 「見てないな」 黒澤明(1910-98)、晩年の映画のようです。 「えっ、リチャード・ギアが出てるの?」 原題:八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991) 監督・脚本: 黒澤明 原作:村田喜代子 Genre: Drama 上映時間 98分 あらすじ: 老婆・鉦は、長崎市街から一山越えた村に住んでいる。 夏休みになって、4人の孫たちがやってきた。 ハワイで大農園を経営している親戚のクラークから招待状が届く。 「ねぇ、おばあちゃん、一緒に行こうよ」 親たちもやってきて、ハワイ行きをすすめる。 だが、鉦は、首を縦に振ろうとしない。 実は、鉦の夫は、アメリカによる原爆投下で殺されたのだ。 そう、あの山の向こうで、ピカドンが... 出演者: 村瀬幸子 ... 鉦 井川比佐志 ... 忠雄 茅島成美 ... 町子 大寶智子 ... たみ 伊崎充則 ... 信次郎 根岸季衣 ... 良江 河原崎長一郎 ... 登 吉岡秀隆 ... 縦男 鈴木美恵 ... みな子 リチャード・ギア ... クラーク オトーサン、 「吉岡秀隆くんが子役で出ている!」 User Rating 8/10 ( 321 votes) オトーサン、 「こういう映画がもっとあっていい」 欧米では、繰り返しナチス糾弾の映画が製作されています。 出来はともかく、監督の意図に感動しました。 日本アカデミー賞受賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 村瀬幸子 ・監督賞 黒澤明 ・脚本賞 黒澤明 User Comments: にゃんにゃんさん 2008年12月24日 教育映画 最初見たときは教育映画かと思った。 原爆の話を真剣に怖がって受け止める子供たち。 原爆跡を見まわって長崎の紹介とかしてるのがわざとらしい。 子供たちはそれなりに演技が上手だが、 今見ると優等生ぶりが激しすぎる。 村瀬幸子は「人間の約束」同様の鬼気迫る演技を見せ、 原爆の恐怖が彼女1人の力によってやっと具体化されているように感じる。 セリフも演出もひどいし、何度見るのをやめようかと思ったことか。 ただ、空に浮かぶ目玉は今見るとなかなか異様な雰囲気で成功していると思うけど。 学校で流れてたら違和感のない映画。 オトーサン、 「のぶぶさん、心の底から賛同します」 のぶぶさん 2009年8月9日 狂ってる・・それがピカと日米の認識の違い 8月になると思い出す。それがこの映画。 数日前にYahooか何かのニュースで アメリカ人の多くが原爆投下が仕方のないことだと 認識しているという記事を読んだ。 この映画の中での子どもたちやその関係者が アメリカ人の親類に気を使い、原爆の話題に 触れないようにするシーンがありますが... 日本人とアメリカ人の思いやりの ギャップを痛いほど感じてしまう。 被爆国日本、もっと大きな声で訴えていかなくては いけないのだろうな・・・ 狂った認識を持つ多くの人たちに見てもらいたい映画。 併せて「はだしのゲン」や「黒い雨」3本セットで 見てもらいたい。 ピカ・・・それは老女の記憶を狂わすものなのだから... 数十年経ても、消えない忌まわしい記憶を ご老体に鞭を打ち、身体全体で演じきった村瀬幸子さん 素晴らしいという言葉だけでは形容できません。 原爆の記憶の悲惨さまでをも 雨風に曝されながら... 心に突き刺さるほどに悲しくも表現してくれました。 お亡くなりになったとき、彼女は八十八歳。 偶然ですね。 八という数字の持つ、見た目とは裏腹な 記憶の悲しさまでをも思い起こさせます。 改めてご冥福をお祈りします。 そういえば・・あの人も 八に出ていたような... 思い出してくれるのでしょうか? この八月の狂詩曲をね・・・ 八月を8月と記さなかった黒澤監督に 日本人としての思いを感じます。 この時期は米○が嫌いになる 一日本人でした...


オトーサン、 「主演は誰だったかなぁ」 いつ頃見たのか忘れましたが、 リア王の翻案だったことは覚えています。 黒澤明監督、晩年の映画です。 原題:乱(1985)    Ran 監督:黒澤明 原作:ウィリアム・シェイクスピア 脚本:黒澤明/ 小國英雄/ 井手雅人 Genre:Action / Drama / War Country:France / Japan Language:Japanese 上映時間 162分 あらすじ: 領主、一文字秀虎は、戦国時代を生き抜いてきた。 ある日、家督を嫡男に譲り、隠遁すると告げる。 「1本の矢は折れるが、3本束ねると折れぬ」と言い、 息子たちに家の永遠の繁栄を説いた。 だが、父親思いの三郎・直虎は、 「父上は耄碌したのか。 息子たちが助け合う? 血で血を洗う事態になる」 3本の矢をへし折ってみせた。 愚弄されたと思った秀虎は、三郎・直虎を追放した。 だが、望みを託した残る2人、孝虎と正虎はといえば... 出演者 仲代達矢 .... 一文字秀虎 根津甚八 .... 次郎・正虎 隆大介 .... 三郎・直虎 原田美枝子 .... 楓の方 油井昌由樹 .... 平出丹後 ピーター .... 狂阿弥 オトーサン、 「仲代達矢がいい」 舞台劇のようにオーバーな演技ですが、 その実力が遺憾なく発揮されていました。 「「無名塾」をつくった心情が分かるな」 仲代達矢の経歴をみると、戦後日本映画年表のようです。 もうひとつ。 短刀を振りかざし、愛欲と復讐にもだえる姿... 原田美枝子のすさまじい演技が印象的でした。 もっとも、黒澤明の指導があってのことでしょうが。 仲代達矢 Nakadai Tatsuya 誕生日: 1932/12/13 出身 : 東京都目黒区 1952年、俳優座演劇研究所付属俳優養成入所。 舞台「幽霊」でデビュー。 舞台で「どん底」「リチャード三世」「ソルネス」などで 芸術選奨、文部大臣賞、毎日芸術賞を受賞。 小林正樹監督「黒い河」「人間の条件」「切腹」、 黒澤明監督「用心棒」「影武者」「乱」に出演。 75年から俳優を育成する「無名塾」を主催。 出演作: 1954年「七人の侍」 1956年「火の鳥」「裸足の青春」「黒い河」「サザエさん」「おしどりの間」 1957年「大番」「あらくれ」「ひかげの娘」「続大番 風雲篇」「危険な英雄」      「肌色の月」「続々大番 怒涛篇」「サザエさんの青春」 1958年「乾杯!見合結婚」「母三人」「結婚のすべて」「ぶっつけ本番」      「大番 完結篇」「炎上」「裸の太陽」 1959年「鍵」「人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇」「野獣死すべし」      「銀座のお姐ちゃん」「暗夜行路」「人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇」 1960年「女が階段を上る時」「娘・妻・母」「青い野獣」「みな殺しの歌より 拳銃よさらば」 1961年「用心棒」「人間の條件 完結篇」「妻として女として」      「雲がちぎれる時」「永遠の人」 1962年「椿三十郎」「からみ合い」「お吟さま」「切腹」 1963年「憂愁平野」「天国と地獄」「白と黒」「五十万人の遺産」      「みれん」「女の歴史」 1965年「四谷怪談」「怪談」「最後の審判」「股旅三人やくざ」「血と砂」 1966年「他人の顔」「大菩薩峠」「五匹の紳士」「沈丁花」 1967年「殺人狂時代」「佐々木小次郎」「ゴメスの名はゴメス・流砂」      「上意討ち 拝領妻始末」「日本のいちばん長い日」(ナレーション)「旅路」 1968年「野獣暁に死す」「連合艦隊司令長官 山本五十六」(ナレーション)      「斬る」「肉弾」(ナレーション) 1969年「日本海大海戦」「地獄変」「御用金」「栄光への5000キロ」      「人斬り」「天狗党」 1970年「蝦夷館の決闘」「幕末」「無頼漢」「座頭市あばれ火祭り」      「商魂一代 天下の暴れん坊」 1971年「激動の昭和史 沖縄決戦」「暁の挑戦 」「いのちぼうにふろう」      「出所祝い」 1973年「人間革命」「王将」「哀しみのベラドンナ」「朝やけの詩」 1974年「華麗なる一族」 1975年「青春の門」「吶喊」「吾輩は猫である」「金環蝕」 1976年「続人間革命」「挽歌」「不毛地帯」 1977年「姿三四郎」 1978年「火の鳥」「ブルークリスマス」「女王蜂」「雲霧仁左衛門」 1979年「闇の狩人」 1980年「二百三高地」「影武者」 1981年「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」 1982年「遠野物語」「鬼龍院花子の生涯」 1983年「宇宙戦艦ヤマト 完結篇」 1984年「北の螢」 1985年「乱」「食卓のない家」 1986年「熱海殺人事件」「道」 1987年「ハチ公物語」「トリナクリア PORSCHE959」 1988年「優駿 ORACION 」 1989年「戦場にかける橋2/クワイ河からの生還」 1991年「陽炎」 1992年「妖獣都市〜香港魔界篇〜 」「豪姫」「遠き落日」 1993年「子連れ狼 その小さき手に」「月光の夏」      「欽ちゃんのシネマジャック3 ほのぼの編」 1994年「螢の光」 1995年「EAST MEETS WEST」 1998年「宮澤賢治-その愛- 」 1999年「雨あがる」「金融腐蝕列島〔呪縛〕」 2001年「助太刀屋助六」 2002年「白い犬とワルツを」「陽はまた昇る」 2003年「阿修羅のごとく」 2005年「男たちの大和/YAMATO」 2006年「犬神家の一族」 2009年「引き出しの中のラブレター」「春との旅」 その他の出演者: 寺尾聰 .... 太郎・孝虎 宮崎美子 .... 末の方 井川比佐志 .... 鉄修理 伊藤敏八 .... 長山主水 児玉謙次 .... 白根左門 加藤和夫 .... 生駒勘解由 松井範雄 .... 小倉主馬助 植木等 .... 藤巻信弘 鈴木平八郎 .... 藤巻の老将 南條礼子 .... 秀虎の側室 古知佐和子 .... 秀虎の側室 東郷晴子 .... 楓の老女 神田時枝 .... 末の老女 音羽久米子 .... 秀虎の側室の老女 加藤武 .... 畠山小彌太 田崎潤 .... 綾部政治 野村武司 .... 鶴丸 User Rating:8.3/10 ( 31,382 votes)IMDb            Top 250: #144 User Rating:8.1/10 ( 521 votes)Yahoo! オトーサン、 「世界の名画144位!」 日本よりも、海外で評判がよかったようです。 アカデミー賞受賞 ・衣装デザイン賞 同ノミネート ・監督賞 黒澤明 ・撮影賞 ・美術監督・装置 ゴールデングローブ賞ノミネート ・外国語映画賞 User Comments Edward Choiさん New York, NY 2004年3月31日 最高のシェイクスピア映画 その生涯を通じて、黒澤明は、 自ら唱える"real cinema"を創ろうと奮闘してきた。 自分の映画のなかでも、そうした品質をもっているのは、 3〜4分しかないと言う。 多くのひとは、彼は彼の作品の最高の批評家だという。 「7人の侍」にその品質がないとしても、「生きる」には絶対ある。 「天国と地獄」にその品質がないとしても、「羅生門」には絶対ある。 彼は、高みに達し得ようとしたのだ。 そう、他の映画にないとしても、 この「乱」で、黒澤明は、映画の芸術的手腕の頂点に達した。 その叙情的で壮大なトーン、 その美しく厳選されたイメージ、 武満徹の忘れられない曲、 そして、主役・仲代達矢の抑制された秀逸な演技。 「乱」は、おそらく、最高の叙事詩だろう。 開幕シーン、平和がもたらされる。 その直後、領土のすべてをカオスが支配する。 ここから、秀虎と彼を取り巻くものの没落がはじまる。 原作のテーマを保持しているが、 黒澤明自身が様々なアイディアを加えている。 シェイクスピア同様、黒澤明は、リーダーの責任、 偽善、専制の結末に興味をもっていた。 映画の中心的テーマではないが、最も明らかなのは、戦闘だ。 黒澤明は、それを極限まで描いた。 過去最高の壮大な戦闘シーンなのだ。 破滅的な結果と葛藤の美しさ。 ここでは、黒澤明は、カメラを芸術的な手腕で操る。 最近の映画に多く見られる編集や撮影トリック、ギミックを駆使していないのだ。 黒澤明は、過去と映画史を熟知している。 だが、天才のもつ自在な創造性を失っていない。 「乱」において、彼は、エイゼンシュタインの単純だが芸術的には複雑な モンタージュ手法に、より方法論的にアプローチした。 そして、小津安二郎の厳格な構図にも。 最高に基本的で、芸術的なテクニックを使っている。 どのショットも精巧で、どのカットにも意図がある。 各シーンでの振り付けと役者の所作や配置は、単純で力強い。 黒澤明は、役者たちに、カメラや編集を介在させず、 こうしたシーンを自在に演じるようにさせている。 このように、黒澤明は、スタイルが、 すでに力強い材料に影を落とすのを防いでいる。 単純化すれば、「乱」は傑作だ。 オペラのようだ。 前兆として平和的な序曲にはじまり、 流血のシェイクスピアの流血の心臓へ、 そして、静かで悲しい結末へと行きついていく。 オトーサン、 「そうか、そうなんだ」 晩年の黒澤は、能の様式美に惹かれ、 それを世界へ向けて発信しようとしていたのです。 服部弘一郎さん 1998年11月6日 シェイクスピアの「リア王」を黒澤流にアレンジした戦国絵巻。 合戦シーンの様式美には慄然とする。 ずっと以前にビデオで1回だけ見たことのある映画。 昔のビデオだという理由もあるのでしょうが、ビデオで『乱』を見ると、 鮮やかな色彩がすべてにじんで、全体にボンヤリした絵になってしまいます。 その時以来、「これは劇場で観るしかない!」と思っていた次第。 ところがこの映画、名画座でもなかなか上映される機会がなく、 あっても観られなかったりで、今まで僕には縁がなかった。 今回、東京国際映画祭の黒澤監督追悼特集が行われると知ったとき、 一番観たかったのはこの作品と『デルス・ウザーラ』だったのです。 『乱』はシェイクスピアの「リア王」を日本の戦国時代に翻案したもので、 近隣の大名を抑えて一地方の覇者となった一文字秀虎が、 自分の息子たちに国を譲って隠居するところから物語が始まる。 しかし父子兄弟の確執から、権勢を誇った秀虎は発狂し、 兄弟は全員殺され、一文字家は滅んでしまう。 すべてが終わった後、 正気に返った秀虎は息子の死体にすがってもだえ苦しみながら死ぬ。 この映画のトーンや内容は、 同じくシェイクスピアが原作の黒澤映画『蜘蛛巣城』を思い出させる。 一文字秀虎は、老いるまで生き延びた鷲津武時であり、 一文字家を滅ぼす楓の方は、武時をそそのかして破滅に追い込む浅茅の末裔だ。 しかし『蜘蛛巣城』が「マクベス」そのものだったのに対し、 『乱』は「リア王」をもとにしながらも、より独創的な展開を見せている。 一文字秀虎の失敗は、いったいどこにあったのだろうか。 彼の失敗は「生涯現役」を貫かず、息子たちに家督相続してしまったことだろうか。 彼は早めの引退をしたことで、息子たちの骨肉の争いに巻き込まれ、 自国の滅亡を目の当たりにする地獄を味わった。 しかし、仮に秀虎が死ぬまで家督を譲らなかったとしても、 その死後、国は滅んでいただろう。 遅かれ早かれ、終わりの時は来る。 一代で築いた繁栄は、一代で滅んでしまう。 この映画は、秀虎一個人の悲劇を描いているのではない。 人間は否応なしに年老いて、自分の築いた財産を失う……。 財産とは金や不動産に限定されることではない。 それまで自分のそばにあった家族、仲間たち、社会的地位、名声、 人間としての尊厳までが、もろくも消えてなくなる。 それこそが、この映画のテーマなのだと思う。 この映画最大の特徴は、極度に研ぎ澄まされたビジュアル・イメージの数々だろう。 役者の芝居や衣装に能の様式を大々的に取り入れ、 映画全体を黒澤流の様式美で統一している。 黒澤はデビュー直後の『虎の尾を踏む男たち』以来、能との関わりが深い。 この映画はその集大成だ。 映画最大のクライマックスは、秀虎が立てこもる三の城の落城シーンだろう。 今回はじめて気づいたことだが、 この場面は『プライベート・ライアン』冒頭にあるオマハ・ビーチの戦闘シーンと、 非常によく似ているのだ。切り落とされた自分の片腕を持ったままうずくまる兵士、 戦闘シーンを無音で表現するところ、 あふれる血糊が川のように流れる場面など、まるで同じだ。


用心棒

オトーサン、 「昔、見たな」 原作は、ハメットの長編処女作「血の収穫」とか。 この作品で、ハードボイルドが誕生したといわれています。 舞台は鉱山町、新聞社社長からの依頼で、 コンチネンタル探偵社のオプが出向くと、依頼主が射殺される。 血は血を呼ぶボスたちの争い... 黒澤明は、舞台を鉱山町から宿場町へ、 探偵は浪人へと、大胆に変更したのです。 原題:用心棒(1961) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明/ 菊島隆三 Genre:Drama/Action/Suspence 上映時間 110分 あらすじ: さびれた宿場町。 新田の丑寅と馬目の清兵衛の両勢力が縄張り争いをしている。 そこへ一人の浪人者・桑畑三十郎がやってくる。 立ち寄った居酒屋の親爺に、早くこの町を出ていった方がいいと言われるが、 桑畑三十郎は自分を用心棒として、両勢力に売り込みはじめる。 最初に持ちかけたのは、分馬目の清兵衛のところ。 だが、女房のおりんは強つくばりで、半金だけ渡して、 後で三十郎を殺せと清兵衛をけしかける始末。 それを立ち聞きした桑畑三十郎は、新田の丑寅へ売り込みはじめる。 そんな折、丑寅の弟卯之助が帰って来た。 短銃を持っており腕も相当だった。 出演者: 三船敏郎 .... 桑畑三十郎 仲代達矢 .... 新田の卯之助 山茶花究 .... 新田の丑寅 河津清三郎 .... 馬目の清兵衛 山田五十鈴 .... 清兵衛の女房おりん 東野英治郎 .... 居酒屋の親爺 ジェリー藤尾 .... 丑寅の子分賽の目の六 オトーサン、 「ジェリー藤尾さんが出ていたんだ!」 ジェリー藤尾さんとは、札幌まで汽車の旅をともにした仲。 「黒澤映画に出たよ」 得意気に話してくれなかった理由がすぐに判明しました。 開幕シーンで、あっけなく三船敏郎に片腕を斬られのです。 それはさておき... この映画、やはり三船敏郎の魅力全開です。 その他の出演者: 司葉子 .... 小平の女房ぬい 加東大介 .... 新田の亥之吉 志村喬 .... 造酒屋徳右衛門 太刀川寛 .... 清兵衛の倅与一郎 夏木陽介 .... 百姓の小倅 藤原釜足 .... 名主多左衛門 沢村いき雄 .... 番屋の半助 渡辺篤 .... 棺桶屋 藤田進 .... 用心棒本間先生 西村晃 .... 無宿者の熊 加藤武 .... 無宿者の瘤八 中谷一郎 .... 斬られる凶状持 大橋史典 .... 斬られる凶状持 堺左千夫 .... 八州周りの足軽 千葉一郎 .... 八州周りの足軽 谷晃 .... 丑寅の子分亀 羅生門綱五郎 .... 丑寅の用心棒かんぬき 土屋嘉男 .... 百姓小平 清水元 .... 清兵衛の子分孫太郎 佐田豊 .... 清兵衛の子分孫吉 大友伸 .... 馬の雲助 天本英世 .... 清兵衛の子分弥八 大木正司 .... 清兵衛の子分助十 寄山弘 .... 百姓の親爺 大村千吉 .... 八州周りの小者 本間文子 .... 百姓の古女房 User Rating  9.3/10 ( 754 votes)Yahoo! オトーサン、 「高いなぁ」 アカデミー賞ノミネート ・衣装デザイン賞 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・男優賞 三船敏郎   User Comments: 歌王さん 2008年9月4日 コメディ 昔は汗握って観たもんですが、 改めて観るとほとんどコメディなんだなと気づかされます。 いずれにせよ、めちゃくちゃ面白いことに変わりはないですが。 よく聞けばスコアもコミカルだし。 でもハープシコードだと思いますが、 時折異質な楽器が使われているのが妙に印象的で、効果的です。 コミカルな中にも異様な緊張感を全編にたたえているのは、 やはり凄惨さと狂気の描写のおかげでしょう。 そもそも主人公からして意味不明な狂気の人物だし (飯屋の黄門様が「現在から見れば配慮すべき表現」で的確にののしってます)。 さらには他の主要人物までほぼ皆イカレてて、 それが逆にコミカルさを生んでいるのが、本作の魅力につながってます。 仲代の死に様もなんだかコントみたいですが、 こういうセンスが日活無国籍アクションあたりに 少なからず影響与えてる気もして、見逃せないです。 そして三船、やはりいろんな意味で不世出の名優、 というより不世出の人物だと思わせてくれます。 コミカルさと凄惨さの絶妙なブレンド加減は彼の強烈な個性のたまものでしょうが、 たぶん彼自身の計算ではないあたりが、不世出だなあと。 オトーサン、 「スゴイね。黒澤映画を批判できるんだ」 服部弘一郎さん 1997年4月8日 テンポの良さとスピーディーな殺陣で一気に見せる娯楽時代劇。 僕の選ぶ黒澤映画ベスト3の内の1本。 黒澤映画のベスト3を選べと言われたら、 僕は『椿三十郎』『隠し砦の三悪人』と共にこの映画を選びます。 『七人の侍』は確かに面白い。 でもちょいと長いから疲れる。 『生きる』の中に見られる劇的な効果には目をみはる。 でもあの説教臭さは鼻につく。 『用心棒』の上映時間は1時間50分。 黒澤特有の、時に安っぽくさえ見えるヒューマニズムの押しつけがましさもない。 徹頭徹尾勧善懲悪の、純粋な娯楽大活劇。 狭い宿場町の中で敵対する二つのやくざ組織を、 風来坊の浪人が腕と度胸と知恵で壊滅させる物語だ。 この映画は外国の映画人にも人気があると見えて、 まずは『荒野の用心棒』として盗作され、 最近も『ラストマン・スタンディング』としてリメイクされている。 ケヴィン・コスナー主演の『ボディガード』では、映画そのものを引用してました。 監督の思い入れの大きさが、時として映画全体のバランスを壊してしまう 危険と隣り合わせの黒澤映画ですが、 この映画にはそうしたバランスの悪さがありません。 最初から、誰でも楽しめる娯楽映画を作ろうという意図で企画されたためか、 監督自身が楽しみながら演出しているように感じられます。 もちろん演出上の創意工夫は随所にあって、 中でもリアルな立ち回りは、 映画界に「三十郎ショック」とも言うべき衝撃を与えました。 刀で人間を切るときの、ズバッ、バサッ、という効果音は、 この映画以降ポピュラーになったと言われています。 小さな宿場町を舞台にした映画ですが、登場人物を必要最小限に絞り、 それぞれの性格付けを明確にして、誰も彼もが魅力的に描かれています。 主人公に味方する居酒屋のおやじや、 隣の棺桶屋は愛すべきキャラクターだし、 女郎屋の女主人山田五十鈴、やくざの親分山茶花究、頭の弱い暴れん坊加東大介など、 登場しただけで笑ってしまう人物のオンパレード。 本間先生こと藤田進がタイミングよく見せる100%の笑顔も、 何度見ても同じように笑ってしまう。 加東大介のメイクもすごいよね。 この映画に傷があるとすれば、それは映画の最後で 卯之助こと仲代達矢がなかなか死なないという点でしょうか。 息も絶え絶えの卯之助が 「オ、おい……サ、サンピン……イ、居るか……」と声を出す場面なんて、 逆に「あんたこそまだ居たのかよ。いい加減に死んだらどうだ!」って気分になります。 この往生際の悪さは、要するに黒澤本人の迷いの現われなんじゃないかな。 黒澤はずっと「もうひとりの自分との戦い」をテーマに映画を撮ってきた人です。 この映画なら最大の敵である卯之助は、主人公の三十郎にとって、 自分の写し鏡のような存在になるべきなんです。 でも『用心棒』では、まだそこまで踏み込んでいない。 卯之助の知能犯ぶりも、 ピストルの存在と仲代達矢というキャスティングだけで説明されている。 心理的なファクターが欠落しているんですね。 これじゃ死にきれない。 続く『椿三十郎』ではそれがずっと明確になって、 仲代達矢も一瞬にして死ぬことができるんですけどね。


宇宙戦艦ヤマト<劇場版>

オトーサン、 「この主題歌、最高だった」 ♪さらば地球よ 旅立つ船は 宇宙戦艦ヤマト  宇宙の彼方 イスカンダルへ  運命背負い 今とび立つ  必ずここへ 帰って来ると 手をふる人に 笑顔で答え  銀河をはなれ イスカンダルへ はるばるのぞむ 宇宙戦艦ヤマト 聞こえてくるたびに、ワクワクしたものです。 原題:宇宙戦艦ヤマト<劇場版>(1977) 監督:舛田利雄 原作:松本零士 原案:西崎義展/ 山本暎一 脚本:藤川桂介/ 山本暎一/ 田村丸 Genre: SF / Drama/ Anime あらすじ: 西暦2199年。 ガミラス帝国・デスラー総統が落とした爆弾によって 地球は、放射能に汚染された。 人類は、地下へと逃げたが、汚染は地下へも広がり、 人類滅亡まであと1年となった。 そのとき、地球からはるか彼方のイスカンダル星が、 救いの手をさしのべてきた。 放射能除去装置と波動エンジンの設計図を送ってきたのだ。 戦艦大和を宇宙戦艦へと作り直し、 沖田艦長以下、古代進や森雪らが宇宙へと旅立った。 果たしてヤマトはデスラー総統の妨害をかいくぐり、 イスカンダル星にたどり着けるのだろうか?  声の出演: 納谷悟朗 ... 沖田艦長 富山敬 ... 古代 進 麻上洋子 ... 森 雪 伊武雅之 ... デスラー総統 小林修 ... ドメル将軍 平井道子 ... スターシャ オトーサン、 「やはり、沖田艦長が素敵だ!」 その他の出演者: 仲村秀生 ... 島大介 神谷明 ... 加藤三郎 青野武 ... 真田志郎 緒方賢一 ... アナライザー 永井一郎 ... 佐渡酒造/徳川彦左衛門 安原義人 ... 太田健二郎 柴田秀勝 ... ガイデル 阪脩 ... ゲール副司令 大林丈史 ... シュルツ 広川太一郎 ... 古代守 井上和彦 ... 山本明 野村信次 ... 相原義一 山下啓介 ... ヒス副総統 User Rating 7.2/10 ( 275 votes) Yahoo! オトーサン、 「壮絶な物語だ」 アニメが古臭いので、その分減点されたようです。 User Comments: アーヤさん 2004年2月8日 劇場版に寄せる思い 沖田十三 「もとの平和で美しい地球に戻してください 地球人類の永遠の平和をお祈りします・・それが、 滅びゆくイスカンダルのせめてもの願いなのです」  スターシャ 「古代、立派になったな・・まるで別人のようだな そう思うだろ、森君・・(中略)・・二人とも仲良くな きみたちの結婚式の晴れ姿を、と思っていたが・・ 大丈夫だ、わしは、この目でひとめ地球を見るまでは、 死なんよ・・さあ、行け」                   はじめて映画館で見たのは、中学1年の夏休みだったろうか。 あれ・・なんで最後のお話が違うの? 古代君とユキのあのシーンはどこに? イスカンダルではユキが藪に連れ去られてしまったはず、 守とスターシャは・・? そんな疑問を抱きつつ、 平日夕方に繰り返し再放送されるTV版の展開を何度も見ては、 「やはりこうでなくちゃ」と 思っていた。 TV版パート1の第26話までセリフ集を完結させ、 今、改めて「宇宙戦艦ヤマト劇場版」を見ると、 この作品において、その限られた時間の中に「在る」のは、ヤマトそのものであり、 また、ガミラスとイスカンダル、 それらの謎の惑星へのはるかなる旅、戦い、そのものであった。 ヤマトを動かす乗組員たちの「心の旅」なんていうものは、 極端にいえば、存在しないのだ。 あえてあげるならば、沖田の、冥王星での戦いの敗退、ヤマトへ託す思い、 地球目前に迎える死をもって、沖田の生きざまが描かれていた、といえる。 スターシャはすでに死亡し、 上記のようなセリフをヤマトの乗組員たちに残していただけ。 守も登場しない。 劇場版では死んだままだ。 進が守と再会することは、かなわなかった。 スターシャと守の愛に触発され、目覚めることもない。 進のヤマトにおける心の成長などは、まったく描かれることなく、 上記のような沖田のセリフによって、表現されるのみである。 また、ユキと古代のお互いに対する気持ちの変化やエピソードも、 ほとんど盛り込まれることなく(記念写真はあった^^)、 同じく沖田の上記のセリフによって、 「ああ、古代とユキはそういう関係になっているのね」と 見る者に印象づけるだけのものとなった。 乗組員たちの心の不安、とまどい、おそれ、葛藤などもあまり表に感じられない (戦いそのものに対するおそれや怒りや悲しみ、勝利の喜びなどは、表現されていたが)。 また、イスカンダルにおいてスターシャが死亡していたことによって、 その惑星の神秘性は、いっそう増した。 ヤマトが、赤い地球を救うために、はるかかなたのイスカンダルへ旅する、 そして地球へ帰還する、その壮大なSFストーリーに とても神秘的、かつミステリアスなムードが加味されるものとなった気がする。 一方のガミラスにおいてもまた、 デスラーの「ヒス君きみはばかかね」「ヤマトに祝電を」といった個性あふれるセリフが少なく、 最後のデスラー砲による反撃もないので、彼の内面はベールに包まれ、ミステリアスな印象。 また、ドメルは、人工太陽のエピソードがないので、 あくまで英雄として七色星団の大決戦に臨み、壮絶な最期を遂げる。 彼の勇ましい武人としての誇りは、英雄のままであったが故に、 少々インパクトに欠けたようにも感じられた。 TV版における人工太陽のエピソードがあったからこそ、 ぎりぎりに追い詰められた状況下での、 ドメルの潔さが、見る者により強い印象を与えたのではなかろうか。 TV版とは、まったくそのカラー(趣)を異にしている、この劇場版。 それぞれ、目的を異にする別の作品、ととらえたほうがよいのかもしれない。 「劇場版」は、徹底してそぎおとされたことにより、 壮大なSFストーリー展開がかえって際立ち、 むしろ、ヤマトの、無機的なメカとしての存在が前面に押し出され、 その魅力にひきつけられるのだ。 冒頭から太陽系を離れるまで、 全2時間15分のうち55分37秒もの時間(当方の計測による)を占め、 まるで、私たちも一緒に太陽系を旅しているような感覚。 随所で、ヤマトの機能や魅力を堪能し、地球発進時の超大型ミサイルや、 アルファ星、七色星団の大決戦、ガミラス本星での戦いにスリルを味わう。 ・・もう、ヤマトがスクリーンに映るたびに、 ただそれだけで、限りないロマンを感じていたのだ。 そうして、映画館を出る頃には、TV版とは違っていても、 あれこれと生々しいセリフが少ない故に感じた、広大な宇宙を巡る 神秘的なヤマトの世界にものの見事に魅了され、 あの、スターシャとヤマトと赤い地球のポスターを見るたびに、 当時の私は、再びヤマトと旅をする、できるのではないか・・という夢に酔いしれていた。 そしてまた、TV版パート1を何度か見ては、 登場するたくさんのキャラクターたちの人間味あふれるドラマに心躍らせて、 いっそうヤマトの世界にひかれていったのであった。 「劇場版」は、わたしにとってTV版を再認識するきっかけになった、 スケール(尺度)というには余りある、素敵な作品のひとつになっていった。 その後、スターシャ生存編に移り変わってからは、 TV版のストーリーを踏襲するのが喜ばしかったものの、 スターシャ別れの際のヤマト艦長室で見せたユキの包帯姿に違和感を感じ、 改めて、TV版のストーリーの(とくに25、26話の)凝縮された内容の テンポよい展開のすばらしさを認識するのであった。 ・・そう、生存編に編集する際には、 できるだけストーリーをカットせずにお願いしたかったですね。 「劇場版」・・ 私にとっての原点であるTV版パート1を再認識させてくれた作品でありました。 いや、本当に、コンパクトにまとまっていて、 「ヤマトとはどんなもの?」という問いにお答えできる、 ヤマト入門編の作品といったところでしょうか・・? ヤマトの世界を理解するための基礎、土台にあたるんでしょうね。 オトーサン、 「このひとも、熱が入っているな」 ミック!さん 2009年12月6日 総集編的ヤマトの原点 「復活篇」が公開になるとの事なので、久しぶりに再観賞してみた。(○○死亡篇) 子供の頃に見た時はあまり感じなかったが、 今見れば一つの映画というより総集編の色合いがかなり強いので、 映画として見てしまうと不満点が数多く出てしまう。 それは特に映画前半で色濃く出ており、 ヤマト発進後の初ワープ後にガミラスとの戦闘シーンもないのに、 何故かヤマトが傷付いていてさっさとストーリーを進めてしまったり、 肝心の対ガミラス戦もほぼナレーションだけで済ませてしまったり、 と見所をあまり見所で無くしているすっ飛ばし方が全編に目に付く。 元々テレビ公開版を再編集しているとの事なので 総集編みたいなデキなのも致し方ないが、 果たして製作側の想いが ヤマト艦長・沖田十三のような大和魂がこもったものだったのか。 「さらば〜」とか「永遠に」とか銘打っている割にシリーズ製作が続けられた事情を見る限り、 気骨のある想いは映画の中だけであったように感じた。 総集編の域を出ていないので少し肩すかしを食らってしまうが、 それでも長大なテレビシリーズを1から見始めるより、 ヤマトを通じて伝えたかった事は充分雰囲気から感じ取れる。 そして何故今、「復活篇」なのか。 今の子供達で果たしてどれほど「ヤマト」の事をよく知っているのか判らないが、 あまりにも続編を出すには時期が遅すぎる気もする。 (どうやら復活篇は完結篇の続編のようだ。) 予告を見る限り、松本零士の少し大人びたファンタジックな絵柄よりも、 子供に受け入れられそうな絵柄になり、 昔からのヤマトを知っている者からすれば異質なものを感じる。 昔のヤマトを知っている者が観て復活篇に期待する事は、 果たしてどれだけ昔の「ヤマト」を現代の「ヤマト」に活かせられているのか、 その点に興味が尽きないかと思う。 そして現代にヤマトを復活させる意義があるのならば、 原点であるこの「宇宙戦艦ヤマト・劇場版」のようなオーソドックスな物語進行であれど、 地球を守る為、故郷を守る為に敵と戦い、 長い長い旅路においてどれだけ傷つき果てようとも歯を食いしばり、 困難な状況でも知恵を絞り生き抜いていく。 沖田艦長を筆頭として、 戦後日本の復興に従事した日本人達の強靱な精神が象徴されているかのような 「ヤマト」の艦名に恥じないような、 しっかりとした新たなヤマト物語としての復活篇ならば大歓迎である。 当時、CG技術も未発達であり、ワープシーンの摩訶不思議な感覚の描写も、 今観ればかなり稚拙な描写と感じるだろう。 だが、平坦な宇宙の中で生き残る為に考えられたアステロイドベルトを使った防御や、 少し突飛と思えるような沖田艦長の判断酸の海へ自ら進んでいく・・等)など、 なんとしても生き抜いていく気概を感じる脱出劇は、 稚拙な描写以上に想像を膨らませてくれた。 長い人生の中で苦難が待ち受けているような時の指針のように支えとなった。 そして沖田艦長の強さは男たるものの勇気を支えてくれた。 劇中の古代進、島大介以下、ヤマト乗組員のように尊敬の念以上の艦長であり、 上司であり、父親でもあり、日本人としての理念像でもあった。 この「宇宙戦艦ヤマト・劇場版」は日本人の心を奮い立たすように回帰させる心の物語であり、 そこんじょそこらの総集編ではない。 ヤマトを知らない人にはヤマトを理解出来る簡単な教科書となり、 ヤマトを知っている人にはヤマトの原点を感じる作品である。 「復活篇」が以前のヤマトシリーズのように 「出せば売れるから出して貰おう」的な考え方の元で出されたのではない、 と信じて「復活篇」の鑑賞に臨みたいところだが、 お気レビのコソボさんのレビューを読むと・・・・・・・うーむ。 その一文は・・・やはり、当時でも言われていた事を皮肉って入れたものなのか、 それとも本当に構成上考えていたものなのか・・・・・気になる。 果たしてこれで、「野菜戦艦トマト」なんて替え歌が流行る (私の周りでは子供の頃流行っていた)程の魅力のある映画になっているのか、 期待と不安が入り交じる。


四日間の奇蹟

オトーサン、 「おお、有り難い!」 法事の席で、原作者の浅倉卓弥さんが、 遠い親戚と知り、原作を読みはじめました。 映画化されていると聞き、見たかったのですが、 年末に、TVで放映してくれました。 原題:四日間の奇蹟(2005) 監督:佐々部清 原作:浅倉卓弥 脚本:佐々部清/ 砂本量 上映時間:118分 あらすじ: 如月は、新進ピアニスト。 ウィーンでの演奏後に事件に遭遇する。 夫妻が射殺され、危うく撃たれる少女をかばおうとし、 大事な手を撃たれ、ピアニスト生命を絶たれる。 失意の彼は、やむなく少女・千織を引き取る。 知的障害があるものの、優れたピアノの才能をもっていた。 各地を演奏して廻るなか、とある療養センターを訪問する。 そこで、出迎えたのは、介護士の岩村真理子。 (実は、如月は高校の先輩で、真理子の初恋の相手) だが、幸せはつかの間だった。 演奏後、落雷で、真理子は意識不明に... 出演者: 吉岡秀隆 ... 如月敬輔 石田ゆり子 ... 岩村真理子 尾高杏奈 ... 楠本千織 西田敏行 ... 倉野順次 松坂慶子 ... 倉野和枝 オトーサン、 「役者はいいね」 吉岡くん、ゆり子さん、好感がもてますし、 尾高杏奈ちゃんは、難しい役をこなしていました。 西田敏行さんは、ミスキャストでは? 松坂慶子さんは、寝てるだけ。 その他の出演者: 中越典子 ... 長谷川 未来 鳥羽潤 ... 萩原 誠 西村和彦 ... 後藤 則幸 小林綾子 ... 後藤 小夜子 石橋蓮司 ... 長谷川 隆 平田満 ... 藤本 正造 User Rating 6.1/10 ( 576 votes) Yahoo! オトーサン、 「がっかりだ」 こんな映画では、浅倉卓弥さんが気の毒です。 User Comments: こまったちゃん 2005年6月17日 しみじみ感動したいときにはオススメ なんか、いい感じに感動するらしいと小耳に挟んでいたので、 観に行ってみました。 なるほど・・・。 泣きましたよ。すっかり泣かされましたよ。くすん 若い層に受けるかどうかは疑問ですが、 30代以上にはオススメできる作品です。 石田ゆり子っていい女優になったなぁ。 彼女の女性らしい雰囲気と凛とした芯の強さがいいと思います。 確か、彼女は同い年だったと思うんだけど、 今後も美しく年齢を重ねて欲しいと思います。 彼女の元夫役で西村和彦が出てるんですが、 私にしては珍しくあの濃いタイプの彼が好きです。 鑑識班の日は「火サスーーー!」と言って帰ります(笑) 一度、会社帰りにVシネの撮影している彼を見かけたのですが、 本物はTVで見る以上に濃いきれいな男の人でした。 TVでみるくらいの濃さでいいです・・・(笑) 「西村和彦好き!」っていうと「西村雅彦」と間違える人が多いんですが、 全然違います。やめてください(笑) そういえば、昔「財津和夫ってちょっと好き」と言ったら 「こてっちゃん?」ってそれは財津一郎ですからーーー。残念(笑) 話がずれましたが、美しいピアノの調べと美しい海も楽しめるので 心がきれいになったかのように感じます。 元ピアニストの吉岡秀隆がゲイジュツカ的な雰囲気をまとっているし (この人の声好きー)、 脳障害の天才ピアニスト少女を演じる尾高杏奈の演技力は驚異的です。 西田敏行もすごくよかった。 なんか支離滅裂になってきましたが、 とにかく出演者たちが思いのほかよかったです。 満足感はあります。 穏やかな気持ちになりました。 オトーサン、 「厳しすぎる批評だけど、同感!」 女優入れ替わりのワザがあざとい感じです。 監督の出身地・山口でロケしたようですが、 風景は綺麗ですが、建物は安手で、興冷めしました。 前田有一さん 2005年5月29日 もう時代遅れ 浅倉卓弥のデビュー小説を映画化したファンタジック・ラブストーリー。 主人公の青年(吉岡秀隆)は、天才的なピアノの才能を持ち、 わが娘のように暮らす自閉症の少女をつれ、 海辺の老人療養施設に慰問にやってきた。 そこには偶然主人公を知る女性(石田ゆり子)が働いていたが、 じつは彼女にとって主人公は初恋の人だった。 心やさしい彼女は少女とも打ち解け、仲良く遊んでいたが、 突然襲い掛かった落雷に二人は打たれてしまう。 さて、この落雷事故でどうなるかというと、 なんとヒロインと自閉症少女の中身が入れ替わってしまうのである。 昨年のアニメ映画「あたしン家」もそんな話だったと記憶するが、 こちらは100%シリアスもの、オチャラケは一切ない。 ヒロインは無傷な自閉症少女の体を得るが、 ヒロインの体は落雷事故の衝撃で瀕死なので、 自閉症の子もその中で死にかけているという設定だ。 それにしてもこの映画はひどい。 何がひどいかといえば、すべてがひどい。 メイン要素となるのは、療養所で働く介護士の女と主人公の恋物語であるが、 これが実に唐突で、見ている側にはなぜこの女が この主人公を好きなのかという肝心な部分が伝わってこない。 落雷によって自閉症少女の体を得た介護士(ヒロイン)は、 それまでの抑制の効いた大人の女性的な性格から人が変わったように (確かに入れ変わってはいるが……)主人公に猛アタックするが、 これがどうにも違和感を感じる。 恋だの言う前にやることがあるんじゃないのか?  とんでもない状況なんだから。 さらにマズイのが、落雷によって中身が入れ替わるアイデアが、 ほとんど物語の本質に絡んでいないという点だ。 これだけ大胆かつ使い古されたファンタジー要素を入れるからには、 それは物語上における必然でなければなるまい。 しかし、このネタによってたとえば意外性が高まったとか、 泣き度がアップしたかというと、それはない。 だったら入れ替わりネタなどハナからやる必要ないではないか。 演出面でも疑問が残る点が多々ある。 たとえば自閉症少女役の女優は、落雷後は中身がヒロインであるから、 言葉も流暢に話せるようになる。これはわかる。 だが、主人公と恋人チックになっていくと、 主に主人公とのツーショット時に演じる女優がヒロイン役の石田ゆり子に変わる。 これもまた入れ替わりモノにはよくある演出であるが、 その頻度が頻繁すぎるのである。 せっかくあれだけ上手な子役(自閉症の演技など見事であった)を得たのだから、 主人公との恋が成熟する過程はすべて彼女に演じさせたらよかったのだ。 女優入れ替わりのワザはクライマックスのラブシーンあたりで、 一度だけバーンと使えば効果的で、映画も盛り上がるだろうに。 話の中盤から、何の脈絡もなく石田ゆり子になったり もとの女優に戻ったりを繰り返してしまっては、観客に無用な混乱を呼ぶだけだ。 台詞や細かい部分の展開にもリアリティがない。 「普通そういう行動はとらないだろう」という場面が多すぎる。 随所に芝居がかった非常識な行動が目に付くし、 作り手がわの泣かせよう的なたくらみがあからさますぎてウンザリする。 ベートーベンの月光の第一楽章を延々と流す場面があったりするが、 そんなことをやる暇があったら、もっと人間を描けといいたい。 全体にチンタラしているくせに、 そういう肝心なところをやらないのだから観客をなめている。 こういうベタ泣き純愛ドラマは、もう10番煎じくらいでまったく新味がない。 しかも、それをこの時期に堂々と新作として出してくるのだから、 この映画会社のセンスを私は本気で心配する。 せめてセカチューの直後くらいに出すことができていればよかったが、 もはや完全に時期を逸している。 同じ週にライバルの東宝は『電車男』という、 まったく新タイプの純愛ドラマをもってきたが、 その出来映え、先進性において、両者の差は圧倒的だ。


釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様

オトーサン、 「見る順番が逆になったね」 最終作「釣りバカ日誌20」を劇場に見にいったあとで、 この映画を録画でみました。 原題:釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様(2008) 監督:朝原雄三 原作:やまざき十三 脚本:山田洋次/ 関根俊夫 上映時間 110分 genre: Commedy/Drama あらすじ: 会長になっても会社一筋で多忙な一之助に対し、 相変わらず会社そっちのけで釣り一筋の伝助。 そんなストレスとは無縁の伝助だったが、 会社の健康診断で再検査となり、胃カメラを飲むハメに。 さんざん大騒ぎして、総務部の派遣社員・河井波子を困らせたが、 再検査の結果は特に問題なし。 晴れて社員旅行にも参加でき、大喜び。 今回の行き先は大分県。 幹事を務めるのは同県出身の波子。 釣りのことしか頭にない伝助は、 波子の兄・康平が地元で漁師をしていると知ると、 さっそく釣りの手配を頼む... 出演者: 西田敏行 ... 浜崎伝助 浅田美代子 ... 浜崎みち子 三國連太郎 ... 鈴木一之助 佐藤浩市 ... 本間部長 常盤貴子 ... 河井波子 山本太郎 ... 高田大輔 竹内力 ... 河井康平 オトーサン、 「このシーン、最高!」 ハマちゃんが胃カメラを飲んで、息も絶え絶えになる様子、 あまりのおかしさに、笑いころげました。 三國連太郎さんの笑顔、一生忘れませんよ。 「この娘、かわいいな」 誰かと思ったら、かの有名な常盤貴子さんでした。 その他の出演者: 奈良岡朋子 ... 鈴木久江 北村総一朗 ... 高田靖彦 鶴田忍 ... 堀田社長 中村梅雀 ... 草森秘書課長 中本賢 ... 太田八郎 益岡徹 ... 舟木課長 笹野高史 ... 前原運転手 持丸加賀 ... 浜崎鯉太郎 海原はるか マロン ふせえり 高田敏江 User Rating:7.6/10 ( 156 votes) Yahoo! オトーサン、 「私的には、8点台!」 User Comments: summer_glass_vacationさん 2009年12月26日 面白いです 釣りのシーンは少ししかなかったですが、 胃カメラが大きく取り上げられていました。 「胃カメラを皆さんもしましょう!」ということを 映画の中で言われていましたが、 ハマちゃんは苦しそうに受けていましたね、 ハマちゃんが少し可哀想な気もしました(>_<) 佐藤浩市さんも出演していて、そのシーンも見所です。 「合体」のシーンのスーさんとはっちゃんの芝居が面白く笑えました。 オトーサン、 「同感!」 ゴルゴ14さん 2008年11月22日 笑って泣ける娯楽大作 大分県が舞台で、大分の自然が良く撮れている。 笑って笑って、最後に泣かせるパターンと 分かっていても泣いてしまいますね。 常葉貴子の大分弁も可愛いし、兄貴役の竹内力がいい味出してました。 最初の部分のストーリーの展開がやや遅い感じがしましたが、爆笑でした。


続サラリーマン忠臣蔵

オトーサン、 「去年は、森繁さんも、亡くなられたんだっけ」 追悼番組なのでしょう、古い映画を上映していました。 若い森繁さんの活躍を食いいるように見てしまいました。 原題:続サラリーマン忠臣蔵(1961) 監督:杉江敏男 原案:井原康男 脚本:笠原良三 Genre: Commedy 上映時間 100分 あらすじ: 貸ビルの一室を借りて大石商事は発足した。 赤穂産業からも同志の社員が続々と参加、その数は47名に達した。 社長の大石良雄はア、マン紹介の特許を売りこむため、 天野化学の常務を、才子の経営するクラブに接待した。 だがヌラリクラリで一向にラチがあかない。 大石はそこで元タイピストの軽子が働いているのを見て驚いた。 軽子は夫が殺人事件未遂で起訴され、 やむなく浮草稼業をしているのだった…。 出演者: 森繁久彌 ... 大石良雄 三船敏郎 ... 桃井和雄 東野英治郎 ... 吉良剛之介 小林桂樹 ... 寺岡平太郎 草笛光子 ... 一文字才子 司葉子 ... 早野軽子 オトーサン、 「森繁さん、成りきっている」 三船敏郎さんと共演したのを知りませんでした。 経歴を作成しました。 森繁久彌 もりしげ・ひさや 誕生日:1913/5/4 - 2009/11/10 出身:大阪府枚方市 兵庫県西宮市堂島小学校、大阪府立北野中学、 早稲田第一高等学院を経て、早稲田大学商学部に入学。 演劇研究部に入り、「人間座」に参加し、築地小劇場で活動。 大学を中退し、東宝の舞台進行係に。 東宝新劇団、東宝劇団、古川緑波一座を経て、 1939年、NHKのアナウンサーになり、 満州電信電話株式会社の新京放送局に勤める。 終戦後、ソ連軍の捕虜生活を経て、46年に帰国。 47年、「女優」で映画デビュー 55年、「夫婦善哉」に淡島千景と共に主演し、名声を得る。 59年から7年連続で歌手としてNHK紅白歌合戦に出場。 60年、「知床旅情」を作詞作曲し歌う。 ラジオやテレビ番組で、「森繁節」が親しまれた。 ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」は、代表作。 映画「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」で主演。 91年、大衆芸能演劇者として史上初めて文化勲章を受賞。 出演作: 1947年 「女優」 1950年 「腰抜け二刀流」 1951年 「恋人」 1952年 「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」       「続チャッカリ夫人とウッカリ夫人 底抜けアベック三段とび」 東宝 社員・重役シリーズ 1952年 「三等重役」「続三等重役」 1953年 「一等社員 三等重役兄弟篇」 1954年 「坊ちゃん社員」「続坊ちゃん社員」 1955年 「森繁の新入社員」「森繁のやりくり社員」「森繁のデマカセ紳士」 1956年 「森繁の新婚旅行」「森繁よ何処へ行く」 1957年 「森繁の僕は美容師」 1959年 「新・三等重役」 1960年 「新・三等重役 旅と女と酒の巻」「新・三等重役 当るも八卦の巻」     「新・三等重役 亭主教育の巻」 1964年 「裸の重役」 東宝 社長シリーズ 1956年 「へそくり社長」「続へそくり社長」「はりきり社長」 1958年 「社長三代記」「続・社長三代記」 1959年 「社長太平記」「続・社長太平記」 1960年 「サラリーマン忠臣蔵」 1961年 「続サラリーマン忠臣蔵」「社長道中記」「続社長道中記」 1962年 「サラリーマン清水港」「続サラリーマン清水港」「社長洋行記」「続社長洋行記」 1963年 「社長漫遊記」「続社長漫遊記」「社長外遊記」「続社長外遊記」 1964年 「社長紳士録」「続社長紳士録」 1965年 「社長忍法帖」「続社長忍法帖」 1966年 「社長行状記」「続社長行状記」 1967年 「社長千一夜」「続社長千一夜」 1968年 「社長繁盛記」「続社長繁盛記」 1969年 「社長えんま帖」「続社長えんま帖」 1970年 「社長学ABC」「続社長学ABC」 東宝 駅前シリーズほか 1958年 「喜劇 駅前旅館」 1961年 「喜劇 駅前団地」「喜劇 駅前弁当」 1962年 「喜劇 駅前温泉」「喜劇 駅前飯店」 1963年 「喜劇 とんかつ一代」「喜劇 駅前茶釜」 1964年 「喜劇 駅前女将」「喜劇 駅前怪談」「喜劇 駅前音頭」「喜劇 駅前天神」 1965年 「喜劇 駅前医院」「喜劇 駅前金融」喜劇 駅前大学」喜劇 各駅停車」 1966年 「喜劇 駅前弁天」「喜劇 駅前漫画」「喜劇 駅前番頭」「喜劇 駅前競馬」「喜劇 仰げば尊し」 1967年 「喜劇 駅前満貫」「喜劇 駅前学園」「喜劇 駅前探検」「喜劇 駅前百年」 1968年 「喜劇 駅前開運」「喜劇 駅前火山」「喜劇 駅前桟橋」 1970年 「喜劇 黄綬褒章」 1971年 「喜劇 女は男のふるさとヨ」「喜劇 女生きてます」 1972年 「喜劇 女売出します」 1976年 「喜劇 百点満点」 次郎長シリーズ 1953年 「次郎長三国志 第二部 次郎長初旅」「次郎長三国志 第三部 次郎長と石松」     「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」「次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路」     「次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家」 1954年 「次郎長三国志 第七部 初祝い清水港」「次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊」     「次郎長遊侠伝」 1956年 「次郎長遊侠伝 秋葉の火祭り」「次郎長遊侠伝 天城鴉」     「次郎長意外伝」 1957年 「次郎長意外伝 灰神楽の三太郎」「次郎長意外伝 大暴れ三太郎笠」 その他 1953年 「恋をするなら森繁紳士」「凸凹太閤記」「坊っちゃん」 1954年 「芸者小夏」 1955年 「警察日記」「渡り鳥いつ帰る」「芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏」      「夫婦善哉」「人生とんぼ返り」 1956年 「花嫁会議」「ロマンス娘」「猫と庄造と二人のをんな」 1957年 「気違い部落」「雪国」 1958年 「負ケラレマセン勝ツマデハ」「東京の休日」「人生劇場 青春篇」「暖簾」 1959年 「グラマ島の誘惑」「花のれん」 1960年 「路傍の石」「がめつい奴」「地の涯に生きるもの」 1961年 「南の島に雪が降る」「小早川家の秋」 1962年 「青べか物語」 1964年 「われ一粒の麦なれど」 1965年 「大冒険」 1971年 「男はつらいよ 純情篇」 1972年 「座頭市御用旅」 1973年 「恍惚の人」 1978年 「事件」 1980年 「二百三高地」 1981年 「連合艦隊」 1982年 「海峡」 1983年 「小説吉田学校」 1984年 「さよならジュピター」「空海」 1990年 「流転の海」 1994年 「忠臣蔵 四十七人の刺客」 1990年 「GOING WEST 西へ…」 1997年 「新サラリーマン専科」 2004年 「死に花」 その他の出演者: 久慈あさみ ... 大石律子 夏木陽介 ... 大石力 新珠三千代 ... 芸者加代次 加東大介 ... 小野寺十三郎 志村喬 ... 角川本蔵 左卜全 ... 天野義平 坪内美詠子 ... 小野寺丹子 有島一郎 ... 大野久兵衛 三橋達也 ... 大野定五郎 団令子 ... 大野小奈美 宝田明 ... 早野寛平 山茶花究 ... 伴内耕一 南道郎 ... 肥後豊 河津清三郎 ... 山鹿之行 中島そのみ ... 堀部安子 藤木悠 ... 赤垣源蔵 江原達怡 ... 磯貝十郎 児玉清 ... 岡野欣哉 沢村いき雄 ... 倉橋伝介 八波むと志 ... 竹林唯七 小杉義男 ... 清水一角 柳家金語楼 ... そば屋のおやじ 塩沢とき ... ホステスA 園田あゆみ ... 芸者A User Rating: 8.0/10 ( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコア、オールキャストだもんな」 User Comments: garbo_2210100さん 2009年10月31日 読み換えの腕が冴える一本 前作『サラリーマン忠臣蔵』で、 まんまと赤穂産業の社長になった吉良(東野英治郎)の傲慢なやり方に、 大石良雄専務(森繁久禰)以下、前社長を慕う人々は、次々と辞表を出して… 前作の続きということですが、 映画の初めに森繁さんの実に楽しいナレーション (特に、吉良を年寄りの冷や水と言った所は、笑いました)で、 おさらいをしてくれるので、 「ああ、そうそう そうだった」と思いだせるようになっています。 このわかりやすさは、このシリーズの魅力のだと思います。 さて、今回は元祖忠臣蔵では浪人の身となった赤穂浪士が、 苦労の末討ち入りを果たす…という所になります。 しかし、そこはサラリーマンシリーズ。 前作同様、見事に江戸時代の設定を現代に読み換えてます。 赤穂藩のお取り潰しで、浪人になるという設定を吉良社長に反旗を翻すという形で、 新会社設立というように変えるなど、読み換えのアイディアが実に冴えていて、 前作同様おもしろいです。 特にうまいと思ったのは、 浪人中、吉良を油断させるために毎日のように遊びまくる大石内蔵助の描写。 これはもう、社長シリーズの定番、遊び好きの道楽者と設定されている森繁社長の独壇場です。 設立した会社が調子悪いが、ツケをためるほど遊びまわったり、 バーのマダムとうまいこと浮気を…ともくろむも、失敗する所など、 この人の遊び人演技は、実にチャーミングで憎めない所があります。 今回の大石役は、特にハマリ役だと思います。 そして、今回の注目点は、 公開当時「食べる演技をさせたら右に出る者がいない」と言われた小林桂樹さん。 運転手からおなじみの秘書になるという設定ですが、 これがまた大食いという設定で、バクバク食べまくります。 接待の席上で中華料理を食べまくる所は、 実にコミカルであると同時に、おいしそうです。 今回は、食べる小林さんにも着目するのも面白いと思います。 前作同様読み換えの腕が冴える一本。 結末の討ち入りも思わず膝を打つ設定です。 オトーサン、 「正編も見なくては...」 日々是映画さん 2004年10月21日 形式上は『サラリーマン忠臣蔵』の続編ということになるが、 事実上は正編と続編がセットで一本の映画という感じで、 正編の最後も、続編に向けてまさに「これからやるぞ」と 気を持たせるような終わり方にさせている。 しかも公開日を見ても、 正編が昭和36年の正月に向けた35年の年末公開で、 続編はそのきっかり2ヵ月後の公開になっている。 ということなので、出演者も正編から引き続きの豪華キャストで、 三船敏郎もしっかり出演している。 そして、話としては正編よりもこの続編のほうがまとまっている印象だ。 とにかく物語を復讐劇に集中させて、 しかもそれを現代のビジネスのフィールドで果たそうとする。 それはまさに「サラリーマン忠臣蔵」の看板どおりのプロットである。 正編では惚れたはれたの話がかなりのウェイトを占めることで 主プロットのほうの濃度が薄まった感があったのとは対照的で、 主プロットがぐいぐいと映画を引っ張っていく。 それでももちろん、惚れたはれたの話も継続され、それが主プロットにも絡んでいく。 この物語は忠臣蔵をモチーフとした忠義の話であるはずなんだけれど、 よーく考えてみると、 惚れたはれたの男女の関係に動かされているのかもしれないとも思うのだ。 結局、最終的に物事を解決するのは愛情によるつながりだと、 そう言っているように思えてならない。 正編ではそれぞれの個人が それぞれの感情にしたがって動くというドライな印象があったけれど、 この続編を見ると、そのようにばらばらだった個人が どこかでひとつにまとまっていく感じが見て取れる。 そしてそれは忠義や大義といった核によってひとつにまとまるというよりは、 それぞれが他の誰かに対して持っている つながりによってまとまっているように見えるのだ。 そして、それは忠義でも損得でもない感情的なつながりであるのだと思う。 もともとの忠臣蔵が主君への忠義を果たす“忠臣”の物語なのだとしたら、 この映画はその物語からは外れて行っている。 しかし、現代にそんな“忠臣”の物語をやってみたところで受けるはずもなく、 このような個人的なつながりの物語になるのは必然だったのだと思うのだ。 しかし、だとすると忠臣蔵が今も人々に受けるのはなぜなのだろうか、と考えてしまう。 亡き主君のためにという旗印よりも、 それに向かって一丸になる赤穂浪士たちの結束とか友情とか、 そういうものが受けるのだろうか? ともかく、この映画は正編と続編で一本の映画ではあるが、 そこには微妙な違いもあるということである。 配役という点でも、多少の変化を見ることが出来る。 一番大きいのは登場する女優の問題である。 正編では新珠三千代が主人公のひとりとして登場し、 それに次ぐのが司葉子となっていたが、 この続編では新珠三千代は後ろに退き、 正編ではほんの端役で登場しただけだった草笛光子が中心になってきて、 司葉子は今回も二番手という位置だ。 私としては新珠三千代はひとりで看板を張れるが、 司葉子や草笛光子ではちょっとつらいという印象があるから、このやり方は腑に落ちる。 そんな中でも、草笛光子はなかなかいい味を出していて、 ここも正編と続編で変化を感じられるところだ。


釣りバカ日誌20 ファイナル

オトーサン、 「最後だもんな。見に行かなきゃ」 ハマちゃんとみち子の合体シーンや、 スーサンが死んで、地獄でのシーンなど、 悪ふざけが気になりましたが、許してあげましょう。 原題:釣りバカ日誌20 ファイナル(2009) 監督:朝原雄三 原作:やまざき十三 脚本:山田洋次/ 朝原雄三 Genre: Commedy /Drama 上映時間 118分 あらすじ: 未曾有の大不況。 さしもの鈴木建設も減収へ。 鈴木会長は、給料の全額返還を決断。 お気楽な浜崎伝助も奮起し、釣り人脈から大型受注を取りつけ、 ごほうびに、釣り休暇をもらう。 会長と料亭の女将・葉子とともに渓流釣りに北海道へ。 だが、葉子の娘が酪農家の青年と同棲していた! 結婚に猛反対する葉子を説得し、 何とか若い二人の仲を認めさせようと... 出演者: 西田敏行 ... 浜崎伝助 浅田美代子 ... 浜崎みち子 三國連太郎 ... 鈴木一之助 奈良岡朋子 ... 鈴木久江 松坂慶子 ... 沢村葉子 益岡徹 ... 舟木課長 オトーサン、 「みんな、いいね」 夫婦は、長く連れ添っていると、 顔つきや仕草まで、似てくるようです。 浜崎夫妻も、鈴木夫婦も、その感じがよく出ていました。 脇役陣も、会社の幹部や舟木課長、哀歓が漂っていました。 同じ役を長くやるのも、いいですね。 最近の映画に多い、器用貧乏の演技がなくて、 みんな役そのものになりきっていました。 その他の出演者: 吹石一恵 ... 沢村裕美 塚本高史 ... 久保俊介 加藤武 ... 秋山専務 小野武彦 ... 原口取締役 鶴田忍 ... 堀田社長 中村梅雀 ... 草森秘書課長 中本賢 ... 太田八郎 笹野高史 ... 前原運転手 谷啓 ... 佐々木次長 岸部一徳 原常務 六平直政 ... 岩田益男 平田満 ... 久保克臣 角替和枝 ... 久保弘恵 かとうかず子 ... 鈴木恵 高畑淳子 ... 鈴木紀子 持丸加賀 ... 浜崎鯉太郎 User Rating 7.7/10 ( 47 votes)Yahoo! オトーサン、 「8点台でもいいけど」 User Comments: nekodamashisantaroさん 2009年12月30日 ファイナルにふさわしい締めくくり 相変わらずの安定感も、これが最後になると思うと残念です。 運転手さんの転職やら、スーさんの二人の娘さん(これが強烈!)の登場とか、 新たな展開もありながら、最後はファイナルに相応しい締めくくり。 もうこのシリーズにあーだこーだと批評する気持ちもありません。 三國さんが元気なうちに、 きちんとした形で締めくくれたのは良かったのではないでしょうか。 お疲れ様でした。 オトーサン、 「そう、メッセージがいい!」 従業員を使い捨てにする 米国かぶれの資本主義経営は、大間違いです。 そろそろ脱却しなくては。 マスター@だんだんさん 2009年12月28日 キャスト、スタッフの皆さん、お疲れさまでした “寅さん”シリーズを引き継ぐ形で登場したこのシリーズも今作で終了。 実は、このシリーズ、映画館で観たことがない。 最後ぐらい大きなスクリーンでと思い、観に行ってきた。 鈴木建設のなかでゴタゴタがあって、若いカップルをくっつけてと、 やることは毎回同じなのだけれど、 繰り返しの強みというか分かり易くていいわな。 上映30分前に映画館に着いたときは、まだホールには人がまばらだったのだけど、 前の回が終了間際になったらにわかにお客の数が増えてきた。 それも、ほとんどが高齢者。意外にも女性(お婆さん)が多い。 これもマンネリ路線の強みか。 このシリーズ、毎回千円の特別料金だが、 こうして客層をみてみると、普段でも千円で観られる人たちが大半で、 興行的に実害はほとんど無いとみた。(笑) 20作の内、間の数作を除いてシネスコ・サイズというのもすごい。 邦画の場合、99%はビスタ・サイズだから、ある意味、大作待遇だ。 釣りバカというぐらいだが、意外に釣りのシーンが少なく、 そんなのオープニングだけってな作品もあったような気がする。 今回は逆にまったく釣りに関係ないオープニングで、 それがかえって後半に期待を持たせる。 時代を反映して、不況で喘ぐ鈴木建設が描かれるが、 全社員を前にスーさんが話す内容がいい。 企業はね、存続することが使命。 雇用した人の生活も守らなきゃいけない。 思いつきで起業したり潰したらいかんのよ。 そんなんだったら家族だけでやればいい。 人を雇う資格なんてない。 これは私見だけど、スーさん、同じようなことを言ってた。 この作品、世に出した以上、松竹さん、めったなことできないぞ。 そうそう、何でもかでもマニュアルってのも悪いよねー。 これは映画に関係ないからブログの方で書こう。 なんにしても、最後まで笑わせて泣かせてくれました。 キャスト、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。 そして、ありがとう。


男はつらいよ 噂の寅次郎

オトーサン、 「今年は寅年だな」 寅年を記念して、元旦は寅さんでスタートしましょう。 昨年亡くなられたマドンナ役の大原麗子さんの死を悼みつつ... 原題:男はつらいよ 噂の寅次郎(1978) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次 /朝間義隆 Genre:Drama /Commedy 上映時間:105分 あらすじ: 寅は、旅先で出会った諏訪から、この世のはかなさを説かれる。 柴叉に帰ると、家族を集め、人生の儚さについて、一席をぶち、 オレは、修行の旅にでると告げる。 だが、その時、新店員の早苗が出勤してくる。 その美しさに一目惚れした寅は、急に腹痛を訴え、救急車で病院へ。 家に戻ると、片時も早苗のそばを離れぬ始末。 夫と別居中と聞き、天にも昇る気持ちになる。 出演者: 渥美清 ... 車寅次郎 倍賞千恵子 ... さくら 大原麗子 ... 荒川早苗 室田日出男 ... 添田肇 志村喬 ... 諏訪 泉ピン子 ... 小島瞳 オトーサン、 「寅さん、可哀想に...」 恋が現実となり、大原麗子と結ばれて、 終生、ともに生きていたらと思ってしまいます。 その他の出演者: 下絛正巳 ... 竜造 三崎千恵子 ... つね 前田吟 ... 博 太宰久雄 ... 社長 佐藤蛾次郎 ... 源公 中村はやと ... 満男 笠智衆 ... 御前様 桜井センリ ... 友子の亭主 吉田義夫 ... おさくの父親 大滝秀治 ... 旅の雲水 User Rating 9.1/10 ( 73 votes) Yahoo! オトーサン、 「国民的映画、傑作だな」 User Comments: shinakamさん 2006年4月11日 寅さんに女難の相? シリーズ22作目で、マドンナに大原麗子。 例によって勘違いの失恋劇に益々磨きが掛かる。 今回も脇役が良い。 博の父に志村喬、雲水に大滝秀治、恋敵に室田日出男、 恋人?の泉ピン子と実に多彩。 それぞれの持ち味を発揮していて楽しい。 3代目おいちゃん役の下條正巳も大分違和感がなくなってきたし、 さくらのお兄ちゃん思いも段々姉が弟を心配する雰囲気で、 この作品の長寿振りが伺える。 オトーサン、 「こんな美人が病魔に冒され、孤独死とは」 まさに、この世のはかなさを感じますね。 totopocchiさん 2009年12月31日 やっぱりいいですね、大原麗子... マドンナは大原麗子です。 サントリーのCMでも「すこし愛して、長ーく愛して」の台詞で有名でした。 あの甘えたようなハスキーヴォイスでの台詞回し。 男ならイチコロになりそう。 この作品でも、いくつかドキッとするような台詞もありました。 今回、寅さんはなかなかいい男を演じていました。 最後はカッコよかった。 志村喬は久しぶりの博の父親役で出演。 泉ピン子も若い。 大原麗子の声に☆1つ加算です。


映画の採点簿

男はつらいよ 噂の寅次郎*****
釣りバカ日誌20 ファイナル****
続サラリーマン忠臣蔵****
釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様*****
四日間の奇蹟***
宇宙戦艦ヤマト<劇場版>****
用心棒*****
*****
八月の狂詩曲(ラプソディー)****
ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど****
生きものの記録****
素顔のままで****
ミッシング*****
映画 レイトン教授と永遠の歌姫****
落語娘****
ビッグ*****
ラスト・フライト/アメリアの挑戦****
悪魔の追跡****
ハイダウェイ****
ノーマンズ・ランド****
ジングル・オール・ザ・ウェイ****
フォロー・ミー****
僕の彼女はサイボーグ****
かいじゅうたちのいるところ****
ミステリー・ツアー****
オーシャンズ*****
ラブ&クライム****
Dr.パルナサスの鏡****
ブロークン・トレイル 遥かなる旅路*****
素晴らしき日曜日*****
續姿三四郎****
虎の尾を踏む男達****
醜聞〈スキャンダル〉****
生きる*****
どですかでん*****
Love Letter****
私の頭の中の消しゴム****
デトロイト・メタル・シティ****
トゥームレイダー2****
必死の逃亡者*****
ローマの休日*****
エア・フォース II***
フルスピード****
インビクタス/負けざる者たち*****
ゴールデンスランバー*****
抱擁のかけら*****
エラゴン 遺志を継ぐ者****
結婚しない女****
おとうと****
牛の鈴音*****
噂の二人*****
恋するベーカリー****
コララインとボタンの魔女 3D****
コレクター*****
女相続人*****
ハンサム★スーツ***
皇帝円舞曲*****
突入せよ! あさま山荘事件****
エアポート'75****
しあわせの隠れ場所****
歓喜の歌****
クラッシュ・ダイブ/急速潜航****
ディレイルド 暴走超特急****
ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い****
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々****
ハート・ロッカー*****
アライバル/侵略者****
プリンセスと魔法のキス*****
ザスーラ****
Gガール 破壊的な彼女****
ICHIGEKI 一撃****
激鉄 GEKITETZ −ワルシャワの標的−****
撃鉄2 -クリティカル・リミット-****
ファンタスティック4 銀河の危機****
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]****
バニシング・レッド****
地獄の英雄*****
モンキーボーン****
ディフェンダー****
ザ・ディフェンダー****
上流社会*****
トレマーズ3****
深紅****
ステルス****
沈黙の奪還****
MAXX!!! 鳥人死闘篇****
悪魔の呼ぶ海へ*****
超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!****
グリッター きらめきの向こうに****
インビジブル2****
グエムル 漢江の怪物*****
ストレンジャー・コール****
マイレージ、マイライフ****
NINE*****
その先の日本を見に。〜少女と鉄道・一筆書きの夏〜****
シャーロック・ホームズ****
デンジャラス・ビューティー2****
メジャーリーグ*****
悪いことしましョ!****
エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画 ****

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