オトーサンの2012年その2

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4272 スウィングガールズ(BS 2004) 4271 二百三高地(BS 1980) 4270 瞼の母(BS 1962) 4269 好人好日(BS 1961) 4268 陽暉楼(BS 1983)
4267 独立愚連隊(BS 1958) 4266 時雨の記(BS 1998) 4265 十一人の侍(BS 1967) 4264 ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合(BS 1996) 4263 ダブル・ミッション(BS 2010)
4262 子供たちの王様(BS 1989) 4261 モーリス(BS 1987) 4260 奇跡の旅2(BS 1993) 4259 ごくせん THE MOVIE(TV 2009) 4258 グレートスタントマン(BS 1978)
4257 兄とその妹(BS 1939) 4256 毎日が夏休み(BS 1994) 4255 転校生(BS 1982) 4254 家の鍵(BS 2004) 4253 ヤギと男と男と壁と(BS 2009)
4252 ミスター・ノーバディ(BS 2009) 4251 紀ノ川 花の巻・文緒の巻(BS 1966) 4250 アウェイ・フロム・ハー 君を想う (BS 2006) 4249 カラマーゾフの兄弟(BS 1969) 4248 トラブル・イン・ハリウッド(TV 2008)
4247 ペーパー・チェイス(TV 1973) 4246 ノーマ・レイ(BS 1979) 4245 遥かなる山の呼び声(BS 1980) 4244 荒野のガンマン(BS 1961) 4243 寒椿(BS 1992)
4242 釣りバカ日誌3(BS 1990) 4241 ダーリング<(DVD 1965) 4240 あなたになら言える秘密のこと<(BS 2005) 4239 悪の花園<(DVD 1954) 4238 トウキョウソナタ(BS 2008)
4237 お引越し(BS 1993) 4236 シカゴ(DVD 1937) 4235 そんな彼なら捨てちゃえば?(TV 2009) 4234 長い灰色の線(DVD 1955) 4233 ウェス・クレイヴン’s カースド(TV 2005)
4232 Emma エマ(BS 1996) 4231 DRAGONBALL EVOLUTION(TV 2009) 4230 赤裸々な事実(TV 1957) 4229 インクハート/魔法の声(TV 1967) 4228 遥か群衆を離れて(BS 1967)
4227 大いなる決闘(BS 1976) 4226 男の出発(たびだち)(BS 1972) 4225 メイド・イン・アメリカ(BS 1993) 4224 ヴィクトリア女王 世紀の愛(BS 2009) 4223 恋の闇 愛の光(BS 1995)
4222 愛と喝采の日々(BS 1977) 4221 愛情物語(BS 1956) 4220 失踪(TV 1993) 4219 泉のセイレーン(BS 1993) 4218 火の森(BS 1970)
4217 コニャックの男(BS 1971) 4216 情無用のジャンゴ(BS 1967) 4215 お早よう(BS 1959) 4214 新・平家物語(BS 1955) 4213 本日休診(BS 1952)
4212 噂のモーガン夫妻(BS 2009) 4211 必殺!主水死す(BS 1996) 4210 ローズランド(BS 1977) 4209 トイレット(DVD 2010) 4208 やっぱり猫が好き2005(BS 2005)
4207 毎日かあさん(BS 2011) 4206 ブライド(TV 1986) 4205 ドゥ・ザ・ライト・シング(BS 1989) 4204 阪急電車 片道15分の奇跡(TV 2011) 4203 若者たち(BS 1967)
4202 めがね(BS 2007) 4201 バーバー吉野(BS 2003) 4200 ヤング・ゼネレーション(DVD 1979) 4199 チェブラーシカ(BS 1969) 4198 駅 STATION(DVD 1981)
4197 私はニ歳(BS 1962) 4196 名もなく貧しく美しく(BS 1961) 4195 Mr.&Mrs. シングル(TV 2011) 4194 孫文-100年先を見た男-(BS 2007) 4193 ジャングル大帝 劇場版(BS 1997)
4192 ムーミン谷の彗星(BS 1992) 4191 GANTZ(BS 20118) 4190 冬の華(BS 1978) 4189 太陽の季節(BS 1956) 4188 ユージュアル・サスペクツ(DVD 1995)
4187 死刑台のエレベーター(BS 1957) 4186 宮本武蔵 巌流島の決斗(BS 1965) 4185 大殺陣(BS 1964) 4184 ワイルドシングス(TV 1998) 4183 クイックシルバー(TV 1986)
4182 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(TV 2011) 4181 ピーター・セラーズの労働組合宣言!!(DVD 1977) 4180 遠すぎた橋(DVD 1977) 4179 カオス・セオリー(TV 2008) 4178 カオス(TV 2005)
4177 左きゝの拳銃(BS 1958) 4176 素晴らしき戦争(DVD 1969) 4175 EUREKA ユリイカ(DVD 2000) 4174 ライオン・キング(BS 1994) 4173 コヨーテ・アグリー(BS 2000)


スウィングガールズ

オトーサン、 「なんだか、なあ」 最近、女子学生がうじゃうじゃ出る映画が多く、 へきえきします。 甲子園が出てくるなんて、ありきたりすぎます。 原題:スウィングガールズ(2004)    SWING GIRLS 監督・脚本: 矢口史靖監 Genre:Drama / Comedy / Music 上映時間:105分 あらすじ: 東北の高校。 夏休みのある日、 落ちこぼれ女子生徒13人は 教室で数学の補習を受けていた。 鈴木友子は、窓の外をみていて、 仕出し弁当が遅れて届いたことに気づく。 高校野球予選の応援に行ったブラスバンド部員用だ。 弁当を運びに行かなくては、 13人はまんまと補習を抜け出す。 道中、弁当は炎天下に晒されて、 ブラスバンド部員たちは、腹痛で入院。 唯一難を逃れた中村拓雄は、 次の試合までに即席のブラスバンドをつくろうとする。 だが、集まったのは補習をサボろうという例の13人と 変わった女子生徒3人だけだった...。 出演者: 上野樹里 ... 鈴木友子 平岡祐太 ... 中村拓雄 竹中直人 ... 小澤忠彦(数学教師) オトーサン、 「みんな普通の子じゃん」 その他の出演者: 貫地谷しほり ... 斉藤良江 本仮屋ユイカ ... 関口香織 豊島由佳梨 ... 田中直美 あすか ... 久保千佳 中村知世 ... 岡村恵子 根本直枝 ... 大津明美 松田まどか ... 清水弓子 水田芙美子 ... 山本由香 関根香菜 ... 渡辺弘美ー 辰巳奈都子 ... 小林陽子 中沢なつき ... 木下美保 前原絵理 ... 吉田加世 長嶋美紗 ... 宮崎美郷 あべなぎさ ... 下田玲子 金崎睦美 ... 石川理絵 白石美帆 ... 伊丹弥生(音楽教師) 谷啓 ... 森下(音楽の先生) 小日向文世 ... 鈴木泰三(友子の父) 渡辺えり子 ... 鈴木早苗(友子の母) 金子莉奈 ... 鈴木亜紀(友子の妹) 桜むつ子 ... 鈴木みえ(友子の祖母) 眞島秀和 ... 高志(自動車工場の工員) 三上真史 ... 雄介(自動車工場の工員) 福士誠治 ... 井上(野球部3年) 高橋一生 ... 部長(吹奏楽部の男子生徒) 田中要次 ... パチンコ店の店長 徳井優 ... カラオケボックスの店員 木野花 ... スーパーフロアの主任 大倉孝二 ... スーパーフロアのチーフ 菅原大吉 ... 音楽ホールの司会者 西田尚美 ... 真澄(音楽教室の生徒) 谷本和優 ... 聡(音楽教室の生徒) 小形雄二 ... 列車の車掌 江口のりこ ... 楽器店の店員 佐藤二朗 ... バス運転手 森下能幸 ... 弁当屋 宝井誠明 ... 久保田先生 坂田聡 ... パチンコ客 岩佐真悠子 ... 千恵(女生徒) 森康子 ... 老婆 林田麻里 ... 公園前の奥さん 武田祐子 ... テレビのアナウンサー User Rating:7.6/10 (1.695 votes)IMDb User Rating:7.8/10(4,791 votes) Yahoo! オトーサン、 「そんなにいい映画かなー?」 日本アカデミー賞受賞 ・音楽賞 ・録音賞 ・編集賞 ・新人俳優賞 平岡祐太      上野樹里 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 矢口史靖 ・脚本賞 User Reviews M W さん United States 2005年4月5日 楽しく、いい感じの映画. この映画については、懸念していた。 だが、嬉しい誤算だった。 出演者たちの相性がいい。 ストーリーもいい。 この監督は、「シャル・ウィ・ダンス?」や 「ウオーターボーイズ」を手がけたひとだ。 私は、ミュージシャンなので、こう思った。 この映画のつくりかたは、プロフェッショナルだ。 多くのパートで信頼に足る。 この映画を楽しむには、ミュージシャンである必要はない。 記憶に残る登場人物たちや喜劇シーンがあり、 いい視聴体験になった。 一度見てみるといい。 喜ぶだろう。 オトーサン、 「いまいち、乗れなかったな」 第一に、元教員として、サボル生徒に共感できなかった。 第ニに、永遠の音痴として、音楽シーンに共感できなかった。 ちゃぷりんさん 2012年7月7日 主要キャストは好演 2年前の9月に観た時は18分で早送り。 今回は一応最後まで観た。 クライマックスの演奏シーンで突っ込み所を帳消しにするタイプの作品だが、 やはり気になった点は書いて置きたい。 まず上野たちが本気でジャズをやりたくなるシーンに説得力が無い。 野球部か吹奏楽部に上野がホレる男を置いといて、 そいつに見下された事で見返したくなる位のベタな描写を入れてもいい。 他に竹中直人がジャズ狂だった事を明かすのが遅過ぎるし、 彼がサックスを持っていながら 腕がド素人だったという設定も生かし切れて無い、 途中でメンバーを抜け出してバイトと遊びに浸かってた その他のジャズ仲間が、スーパー前での上野たちの演奏に感動して 楽器を急遽買い、途中で合流して殆ど同じレベルで演奏するなど、 観客が求める気持ち良さを読んで その通りのシーンを提供するのは映画として「あり」なんだけど、 私みたいな人間がこういう作品を観ると、 馬鹿にされたような気分になるのが本当の所。 あと構成がタルくて長く感じたのも気になった。 何処かで書かれてたが「笑ってコラえて」で 実際の片田舎の吹奏楽部を追った方が (ヤラセにしても)もっと笑えて泣ける作品になったと思う。


二百三高地

オトーサン、 「大学受験では、現代史は出題されません」 歴史の評価が定まるには、最低50年はかかります。 従って、大東亜戦争も、その前の日露戦争も まったく習いませんでした。 そういうひとにとって、史実に忠実な映画は、 やはり一度は見ておく必要があります。 原題:二百三高地(1980) 監督:舛田利雄 脚本:笠原和夫 Genre:War 上映時間:181分 あらすじ: 十九世紀末。ロシアは満州から朝鮮へ南下。 明治維新政府と真っ向から衝突することになった。 開戦か外交による妥協か、 弱小日本にとってロシアの戦力は10倍以上。 無謀極まりない戦だったが、次第に開戦論が高まっていく。 伊藤博文は、参謀本部次長の児玉源太郎と会見し、 ロシアに打撃を与えたうえで、講和に持ち込むしか 残された道はないことを知る。 かくして国の命運をかけた日露戦争がはじまる。 ロシアの要塞がある二百三高地を奪おうとしたが、 日本軍の攻撃隊は、ことごとく全滅する有様だった。 だが、ようやく二百三高地は落ち、 山頂からの砲撃で旅順港にいるロシア艦隊を撃滅する... 出演者: 森繁久彌 ... 伊藤博文 仲代達矢 ... 乃木希典 丹波哲郎 ... 児玉源太郎 夏目雅子 ... 松尾佐知 オトーサン、 「丹波哲郎さんと夏目雅子さんは、役得でしたね」 乃木大将を演じた仲代達矢さん、お見事! 明治天皇の御前で戦勝報告をするシーン、 号泣して床に崩れ落ちました。 戦場で死んでいった部下への思いが噴出したのです。 明治天皇が乃木大将を寵愛した理由が分かります。 乃木神社に祭られるようになったのも、むべなるかな。 その他の出演者: あおい輝彦 ... 小賀武志 新沼謙治 ... 木下九市 湯原昌幸 ... 梅谷喜久松 佐藤允 ... 牛若寅太郎 永島敏行 ... 乃木保典 長谷川明男 ... 米川乙吉 稲葉義男 ... 伊地知幸介 新克利 ... 相野田是三 矢吹二朗 ... 久司大尉 船戸順 ... 白井二郎 浜田寅彦 ... 大迫尚敏 近藤宏 ... 大島久直 伊沢一郎 ... 友安治延 玉川伊佐男 ... 松村務本 名和宏 ... 中村覚 横森久 ... 土屋光春 武藤章生 ... 竹下少佐 浜田晃 ... 大庭二郎 三南道郎 ... 金平又八 北村晃一 ... 寺島大尉 木村四郎 ... 津野田是重 中田博久 ... 奈良少佐 南廣 ... 軍曹 河原崎次郎 ... ガレ場の日本兵 市川好朗 ... 志水実 山田光一 ... 一戸兵衛 磯村建治 ... 仁杉万吉 相馬剛三 ... 豊島陽蔵 高月忠 ... 七海周六 亀山達也 ... 山岡熊治 清水照夫 ... 原口浅太郎 桐原信介 ... 兼松習吉 原田力 ... 渡辺大佐 久地明 ... 落合泰蔵 秋山敏 ... 村井軍曹 金子吉延 ... 喜多庄助 天知茂 ... 金子堅太郎 神山繁 ... 山県有朋 平田昭彦 ... 長岡外史 若林豪 ... 上泉徳弥 野口元夫 ... 大山巌 土山登士幸 ... 鋳方徳蔵 川合伸旺 ... 小村寿太郎 久遠利三 ... 桂太郎 須藤健 ... 松方正義 吉原正皓 ... 寺内正毅 愛川欽也 ... 卯吉 野際陽子 ... 乃木静子 桑山正一 ... 赤丸巡査 赤木春恵 ... 木下モト 原田清人 ... 神鞭知常 北林早苗 ... 木下トミ 土方弘 ... 木下喜作 小畠絹子 ... 料亭の女将 河合絃司 ... 金沢の小学校長 須賀良 ... 若い衆 石橋雅史 ... 福島安正 村井国夫 ... 沖禎介 早川純一 ... 横川省三 尾形伸之介 ... 松川敏胤 青木義朗 ... 井口省吾 三船敏郎 ... 明治天皇 松尾嘉代 ... 昭憲皇后 User Rating:9.0/10( 323 votes) Yahoo! オトーサン、 「ふー、すごい映画だった」 日本アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 丹波哲郎 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 丹波哲郎 User Reviews souchanlove07さん 2011年12月14日 よく勝ったよねえ。 こんなひどい状況で。 昔見た時は、ただただ悲惨な戦争映画と思ってましたが、 今、NHKの「坂の上の雲」でだいぶ勉強した状態で見ると、 日本という国の危なっかしい道を恐ろしく感じます。 ロシアが自滅してくれたとはいえ、 よくもまあ日露戦争に勝てたもんだ。 生まれたばかりの、恐い者知らずの、 若い若い楽観的な国だからこそ、 中国やロシア相手に戦争を仕掛けることができたのかなあ。 そして、ぎりぎりのところで勝っちゃったもんだから、 いい気になって、アメリカにまでけんか売ったのかもねえ。 でもまあ、あの頃ロシアに負けてたら、 植民地にされて、もっともっとひどい目にあってたに違いない。 それを思うと、勝手なことかもしれないけど、 やっぱり勝ってくれてありがたかったと思ってしまいます。 はやく世界中から戦争が無くなればいいのに。 実際に戦う人々は、どこの国でも、 ただ一生懸命生きている人たちなんだから。 美しい美しい夏目雅子さんが涙を誘います。 オトーサン、 「ただの戦争映画で終わっていない。 政治家や軍人の英雄談に終始せず、 下級兵士やその妻たちの哀歓も、存分に盛りこまれています。 やはり、3時間が必要でした。 earheartさん 2005年5月26日 詔勅 大筋のストーリーは、ほぼ司馬遼太郎「坂の上の雲」で (あおい輝彦がらみ意外は)、かなり忠実で嬉しいかぎりです しかし、司馬遼太郎は台詞回しや心理描写の面では、 最近の作家のように修飾を多様しないので、 乃木の心理描写とかも、へたすると数行で終わったりしてて、 物足りなかったんですが それをこの作品ではみんな喋る喋る、特に児玉が喋る。 乃木の「児玉っ、わしゃぁっ、木石じゃぁ、ないぞぉっっ」 にはしびれました 児玉役の丹波も腰が軽く良かったし、 要塞に白兵突撃するエキストラ達の死にっぷりもノリノリで、 欠点らしいところがないですね、この映画は まさに原作? に足りないものを加えて 料理して昇華した逸品だと思います


瞼の母

オトーサン、 「瞼も死語、瞼の母も死語かも」 1962年の映画とは、思えない内容ですが、 千両役者が演じると、古典の味わいです。 原題:瞼の母(1962) 監督・脚本:加藤泰 原作:長谷川伸 Genre:period Drama 上映時間:83分 あらすじ: 番場の忠太郎は五歳の時に母親と生き別れ。 それから二十年、母恋いしさに旅から旅への渡り鳥。 風の便りに母が江戸にいるらしいと知ったが、 親しい半次郎の身が気がかりで、武州金町へ向った。 親分笹川繁蔵の仇飯岡助五郎に手傷を負わせた半次郎は、 飯岡一家の喜八らに追われる身である。 金町には半次郎の母おむらと妹おぬいがいる。 わが子を想う母の愛に心うたれた忠太郎は、 喜八らを叩き斬って半次郎を常陸へ逃がした。 その年の暮れ、母を尋ねる忠太郎は母への百両を懐中に、 江戸を歩きまわった。 一方、飯岡一家の七五郎らは忠太郎を追って、これも江戸へ出た。 仙台屋という神田の貸元に助勢を断られた七五郎らに 遊び人の素盲の金五郎が加勢を申し出た。 鳥羽田要助という浪人もその一味だ。 金五郎は軍資金捻出のため、チンピラ時代からの知り合いで、 今は料亭「水熊」の女主人におさまっているおはまを訪ねた。 おはまの娘お登世は木綿問屋の若旦那長二郎と 近く祝言をあげることになっている。 だから、おはまは昔の古傷にふれるような金五郎にいい顔をしない。 おはまの昔馴染で夜鷹姿のおとらも来た。 金五郎がおとらを表に突き出したとき、忠太郎が通りかかった。 おとらから、おはまが江州にいたことがあると聞いて、 忠太郎は胸おどらせながら「水熊」に入った。 忠太郎の身の上話を聞き、おはまは顔色をかえたが 「私の忠太郎は九つのとき流行病で死んだ」、と冷たく突き放した。 娘を頼りの今の倖せな暮らしに、水をさして貰いたくないからだ。 忠太郎はカッとなって飛び出した。 暗い気持の忠太郎を、金五郎一味が取り囲んだ。 「てめえら親はあるか。ねえんだったら容赦しねえぜ」と 忠太郎は一人残らず斬り伏せた。 一方、お登世と長二郎に諌められたおはまは、 忠太郎の名を呼びながら探した。 その後姿を拝んで、忠太郎は耳をふさいだ。 「兇状もちの兄貴がいては、妹のためになりません。 このままお別れします。おッ母さんに逢いたくなったら瞼をとじ合わせ、 じっと眼をつぶります。」といいながら、 男泣きの忠太郎は風のように去っていった。 出演者: 中村錦之助 ... 番場の忠太郎 松方弘樹 ... 金町の半次郎 木暮実千代 ... おはま オトーサン、 「いよー、播磨屋! 萬屋!!」 『若いね、松方弘樹さん」 「木暮実千代さん、こんなに美人だったのか」 その他の出演者: 大川恵子 ... お登世 中原ひとみ ... おぬい 山形勲 ... 鳥羽田要助 原健策 ... 素盲の金五郎 夏川静江 ... おむら 浪花千栄子 ... 老婆 沢村貞子 ... おとら 阿部九州男 ... 宮の七五郎 星十郎 ... 酔漢 明石潮 ... 仙台屋与五郎 松浦築枝 ... おもと 赤木春恵 ... おふみ 瀬川路三郎 ... 飯岡助五郎 河原崎長一郎 ... 伊勢屋長二郎 徳大寺伸 ... 突き膝の喜八 中村時之介 ... 善三郎 大東良 ... 孫助 遠山金次郎 ... 飯岡の身内 三沢あけみ ... 村娘 User Rating:8.8/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「東映時代劇の傑作だね」 User Reviews shinakamさん 2012年1月9日 加藤泰・錦之助コンビで究極の股旅映画 長谷川伸の原作は昭和初期の歌舞伎で 六代目菊五郎が演じて一躍有名となって以来、 新国劇(島田正吾)・映画(片岡千恵蔵) 歌謡曲(三波春夫など)で何度も演じられている。 今まで観たなかで、この作品は最高位にランクされる出来。 思春期に映画館で観て以来、 何度か観るたびに同じ場面で涙した自分に今更ながら驚かされる。 錦之助の哀愁を帯びた番場の忠太郎を演出した 加藤泰の才能は、翌年「関の弥太っぺ」を演出した 山下耕作と並んで股旅ものの頂点といえる本作で見事に開花。 独特のカメラアングルは冒頭の立ち回りで 従来の東映時代劇とは違う新鮮な印象を持った。 撮影・坪井誠、音楽・木下忠二のスタッフも絶妙の仕事ぶり。 五歳のときに生き別れした母を訪ねて旅を続ける忠太郎は、 懐に百両を大事にしまって決して手をつけないでいる。 再会した母がいい暮らしをしていれば良いが、 もしも暮らしに困っているようならとの想いである。 弟分・金町の半次郎(松方弘樹)の母(夏川静江)に 手を添えてもらったとき思わず母の温もりを想像したり、 橋のたもとで三味線を弾いて物乞いをする老婆(浪花千栄子)や 老夜鷹おとら(沢村貞子)をもしや母親では?と尋ねるプロセスを経て 実の母おはま(木暮実千代)に出会ったからこそ盛り上がるのだ。 ベテラン女優の達者な演技が、 それぞれ見せ場をつくって母を恋しがる忠太郎を際立たせている。 オトーサン、 「なーるほど、感情がこもっているわけだ」 原作の長谷川伸さんは、不幸な幼年時代を送りました。 母が、夫の暴力・放蕩で、3歳のとき家出。 後年「瞼の母」の主題となる母との再会を果たしたそうです。 おーるどぼーいさん 2008年11月6日 子を思う気持ち、母を慕う気持ち 長谷川伸の原作を映画化。 出演・中村錦之助、助演に松方弘樹(若い!)など。 番場の忠太郎(中村)はヤクザ者、 母親とは小さい頃に生き別れた。 弟分・半次郎(松方)の諍いを助けた後、 忠太郎は、母親を探しに江戸へとやってくる。 ド定番の展開ながら、 テンポの良さ、臭くなり過ぎない演出 (ほろっと泣ける位が気持ち良い)、 個性的なカメラワーク(横アングル・ローアングル)、 俳優陣の的確な演技と、見所たっぷりの娯楽作品。 まずは錦之助の魅力をたっぷり堪能。 セリフ回しにしびれ (「今夜の俺には逆らわねぇほうがいいぜ」って セリフがかっこ良いです)、 母親恋しさに涙する姿にこちらもホロリ (半次郎の母親を自分の母と重ね合わせる場面が特に良い)。 しかし本作の本当の主役は、母親役の女優陣たちではないだろうか。 半次郎の母親おむらの夏川静江、盲目の三味線弾き・浪花千栄子 (この場面の長回しは素晴しい)、 夜鷹おとらの沢村貞子(忠太郎に色目使うのが笑える)、 そして忠太郎の母親おはまの木暮実千代。 息子を思うゆえの厳しい態度をとるおむら、 死んだ子どもを思い出し涙ぐむおとら、 おはまも最初は忠太郎を冷たくあしらうが、 それも息子が死んだと思っていたためで、 最後には忠太郎への愛情を思い出す。 母親の子どもを思う気持ち、そして子どもの親を慕う気持ちが胸をうつ。 男なら特に泣ける映画かも。 男はみんなマザコンと言いますし…。


好人好日

オトーサン、 「渋谷実監督って、知らないな」 小津安二郎や木下惠介と並ぶ観客動員力を誇った監督だとか。 俳優の潜在的な力を引き出す名手。 この映画でも、それが遺憾なく発揮されています。 原題:好人好日(1961) 監督:渋谷実 原作:中野実 脚本:松山善三/ 渋谷実 Genre:Drama 上映時間:88分 あらすじ: 尾関は奈良の大学の数学教授。 世界的な学者だが、変人で通っている。 妻の節子はそんな夫につれ添って三十年。 貧乏世帯をやりくりしてきた。 娘の登紀子は市役所に勤めていて、職場の佐竹と好きあっている。 ただ彼の家は墨屋の老舗で、姉は格式にこだわる。 登紀子が戦災孤児で、拾われてきたというのが気に入らない。 そんななか、尾関が文化勲章を受賞する。 出演者: 笠智衆 ... 尾関等 淡島千景 ...尾関節子 岩下志麻... 尾関登紀子 川津祐介... 佐竹竜二 オトーサン、 「笠智衆の魅力、全開だね」 「岩下志麻、こんなに可愛い時期があったんだ」  その他の出演者: 乙羽信子... 佐竹美津子 北林谷栄... お徳婆さま 高峰三枝子..女将 織田政雄... 本橋 小川虎之助..作平 三木のり平..泥棒 User Rating:8.5/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「分かるひとは分かるいい映画だ」 User Reviews いまそのときさん 2012年7月11日 泥棒に電車賃 風変わりな数学者とその家族たち。 世俗を超えた無私無欲の学者を演じた笠智衆。 どう見ても普通じゃない妻の淡島千景。 ほんわかとしたユーモアで包んだ88分の小品だ。 この緩いこのテンポは奈良という土地柄か 昭和36年の時代背景か、ギスギスしてなくて、ある意味で癒される。 小津の「おはよう」にもあったのどかな人間風景がここにもある。 そういえばあんな卓上テレビあったなぁ。 オトーサン、 「すぐ分かった」 岡潔は、文化勲章に続いて、勲一等瑞宝章を授与されています。 その昔、ラジオでそのお話を聞いたことがあります。 飄々としたお人柄に触れて、日本人の原型だと感じ入りました。 macinchanさん 2012年7月11日 岡潔がモデル 奈良女子大学が映る場面があるが、 奈良女にいた岡潔がモデルであろう。 別に誰だっていいのだが。 岡潔と東海林さだおの対談がもっとも有名で、 話がちっとも噛み合ないで、 「前頭葉がね」といって頭の前を叩く岡潔が印象的である。 僕の知っている数学者はきちがいばかりである。 僕の知っている大学の先生はきちがいばかりである。 原発事故の後、出てきた学者たちのきちがいじみたことよ。 それにしても、岩下志麻のなんてきれいなことか。 小津作品には「秋日和」から出ていたが、 遺作の「秋刀魚の味」にも出ていて、若いってすばらしいと思う。 それにしても、すごい俳優たちがいっぱい出ていて、 みんな故人になっているのが寂しい。


陽暉楼

オトーサン、 「長いなあ」 五社英雄監督は、全身に刺青を彫ったほどのひと。 作品は、みな力が入っているので、 それなりの覚悟で臨まないと、疲れ果てます。 本作は、「鬼龍院花子の生涯」「櫂」からなる 「高知三部作」のひとつです。 原題:陽暉楼(1983) 監督:五社英雄 原作:宮尾登美子 脚本:高田宏治 Genre:period drama 上映時間:144分 あらすじ: 悲劇から20年後、 勝造と呂鶴の子、桃若は 陽暉楼の女将・お袖に仕込まれ、 売れっ子になっていた。 勝造は、女衒(芸妓紹介業)として成功し、 大阪に珠子という女を囲っていた。 珠子は桃若に嫉妬し、 陽暉楼に身を売ろうとするが お袖に断られて、玉水の娼婦として、 復讐の炎を燃やしていた。 だが、勝造の意を汲んで、調理人・秀次と結婚し、 高知で店を出し、幸せを掴むかに見えた。 だが、その先に、大きな悲劇が待っていた... 出演者: 緒形拳 ... 勝造 倍賞美津子 ... お袖 池上季実子 ... 桃若 浅野温子 ... 珠子 風間杜夫 ... 秀次 オトーサン、 「この5人、それぞれ持ち味を出しているな」 その他の出演者: 二宮さよ子 ... 胡遊 熊谷真実 ... 茶良助 佳那晃子 ... 丸子 仙道敦子 ... とんぼ 西川峰子 ... 助次 市毛良枝 ... 吉弥 弓恵子 ... 米蝶 林彰太郎 ... 今助 花澤徳衛 ... 勘兵ヱ 大木晤郎 ... 篠山竹造 丸平峰子 ... お常 星野美恵子 ... お国 松村康世 ... 時江 牧よし子 ... お粂 湖条千秋 ... 久美 速水典子 ... 蝶子 内藤武敏 ... 和久田達吉 稲葉義男 ... 池西 疋田泰盛 ... 高山助役 中村錦司 ... 橋本正明 園佳也子 ... お峯 玉野叔史 ... 忠(十才) 井田弘樹 ... 忠(十七才) 高谷舜二 ... 老浪曲師 タンクロー ... バーテンダー 平河正雄 ... 川之江病院の医者 浜田寅彦 ... 高知病院の医者 有川正治 ... 土建屋風の客 袋正 ... 武崎病院の医師 岩田直二 ... 床屋の亭主 大村崑 ... 大阪駅駅員 小池朝雄 ... 稲村宗一 成田三樹夫 ... 三好辰吉 小林稔侍 ... 金串武彦 成瀬正 ... 南敏之 荒勢 ... 紫雲竜 奈辺悟 ... 富塚 藤田博 ... 宮坂留吉 細川純一 ... 大木 木村四郎 ... 古田徳次 木谷邦臣 ... 若衆 田村連 ... 佐賀野井守宏 北村和夫 ... 山岡源八 曽我廼家明蝶 ... 堀川杢堂 丹波哲郎 ... 前田徳兵ヱ User Rating:8.8/10( 186 votes) Yahoo! オトーサン、 「力作だね」 日本アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 風間杜夫 ・助演女優賞 浅野温子 ・監督賞 五社英雄 ・脚本賞 ・撮影賞 User Reviews レッド・キングさん 2006年12月1日 日本アカデミー賞の影で・・ この映画、、ある筋の雑誌で ものすごく取り上げられてるシーンがあります。 11〜12歳位の少女を親がお金の為、女郎屋に売り渡すシーンです。 緒形券が、引き取る時品定めの為 上半身を裸にして、体を確認します。 その時、少女のやっと膨らみ始めた胸があらわになり、 その胸を緒形券が、じっと見つめ少女の値段をつけます・・・ このような、大作映画で理由はどうあれ、 本当の少女の裸を映し出す必要があるのでしょうか? しかも、人身売買の為、裸を見られて、 その裸に役とは言え値段を付けられるのです。 本当に、この役をやった少女は内容を納得の上引き受けたのでしょうか? とても疑問におもいます。 少女の顔は、演技とは思えない、不安そうでおびえた顔をしている。 大作映画や文芸映画を作るのならなにをやっても許されるの? 思春期の女の子が喜んでやる役とは思えません。 ストーリー上なにも、画面に本当に乳房を映さなくとも、 後ろから撮ても済むシーンではないでしょうか? 脱ぎたくない大女優は、平気でやってますよね? どんな映画でもね! 日本映画の品格を疑うシーンでした。 オトーサン、 「そうだ、若い女優に一世一代のいい役を!」 名女優が生まれてほしいものです。 昭和ラッキーさん 2009年9月10日 男はみんな、女の敵や! これは池上季実子の代表作だと思います。 五社演出&宮尾原作は私の好物なので、どれも好きですが、 緒形拳が80年代にもっとも得意としたのではないか と思う女衒ぶりと、浅野温子の早熟さが素晴らしいです。 当時、池上、浅野共に22〜24くらいですが、 毎回この手の映画にレビューするたび、 現在の邦画の女優と言われる同年齢の子供らを見ると、ガッカリします。 出来ないのではなく、日本映画全体が幼いことを 良しとしているのではないかと思います。 文化、芸術としての役割すべてにおいて。 おそらく、やらせれば出来る年若い女優もいるはずです。 やってみたいと野心を抱いているかもしれない。 それこそ大バケする可能性を秘めている。 なのに、役どころがない。 そういう作品がない。非常に残念です。 ヘンテコなラブコメまがいの主演などやらせるくらいなら、 こういう映画こそ、もう一度。そして、若い女優にチャンスを。 とにかく、日本にはこういった遊郭が存在した事。 そして日本においての娼婦は、自ら成るものではなく 「親兄弟の為に身体を売るのは当然」という 恐ろしい論理の元に成立していたという事です。 みなさん、親兄弟が借金を抱えても、 ソープなんかに勤めないで逃げてくださいね。 この国では、いまだに、そういう女子がいます。


独立愚連隊

オトーサン、 「狙いは分からないでもないけれど」 「出来のいいのも分かるけど」 「助監督時代から暖めていただけあるけれど」 中国北部での日本軍の侵略戦争をテーマにしたのが、 解せません。 反戦映画とは、とても思えませんでした。 原題:独立愚連隊(1959) 監督・脚本:岡本喜八 Genre:War 上映時間:109分 あらすじ: 第二次世界大戦末期の北支戦線。 クズ兵士からなる独立愚連隊に、従軍記者の荒木がやってくる。 中国人慰安婦と心中した見習士官の取材だが、 実は、兄の大久保元軍曹の死の真相を知るためだった... 出演者: 佐藤允 ... 従軍記者・荒木 鶴田浩二 ... ヤン亜東 三船敏郎 ... 大隊長児玉大尉 雪村いづみ ... 慰安婦・トミ オトーサン、 「この佐藤允さん、いいね」 眼光鋭く、動きも俊敏で、 鶴田浩二や三船敏郎に見劣りしませんでした。 「お、歌手の雪村いづみも、出ている」 その他の出演者: 中谷一郎 ... 石井軍曹 上村幸之 ... 大久保 見習士官 中丸忠雄 ... 橋本中尉 南道郎 ... 酒井曹長 瀬良明 ... 山岡少尉 上原美佐 ... 馬賊・ヤン小紅 南道郎 ...  指揮班長・酒井曹長: 谷晃 ...  慰安所・立花: 中北千枝子 ... 慰安婦・竹子 横山道代 ... 慰安婦・あけみ 塩沢とき ... 慰安婦・梅子 沢村いき雄 ... 馬賊の一味・錫九 江原達怡 ... 独立九○小哨下士勤兵長・中村 桐野洋雄 ... 独立九○小哨・神田一等兵 中山豊 ... 独立九○小哨・白井一等兵 山本廉 ... 独立九○小哨・細川一等兵 夏木陽介 ... 軍旗旗手・丹羽少尉 堺左千夫 ... 独立九○小哨・万年一等兵 手塚茂夫 ... 城壁警備・大塚二等兵 ミッキー・カーティス ... 運転手 User Rating:8.4/10( 78 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎる」 痛快な西部劇として楽しめませんでした。 User Reviews uk10kさん 2012年7月4日 やりまくり!! 1959年の日本に、こんな大スペクタクルがあったとは。 前半、物語のテンポは今ひとつ、 退屈さを感じないわけでもなかったが、 終盤に至っての怒涛のようなこの見せ場。 まるでタランティーノの映画を観ているかのよう。 いや、タランティーノが影響を受けているの?? その辺りは全く知らないが、 正に渾身の一作、映画の華を見た。 「愚連隊」が愉快で、切ないほど格好いい。 佐藤允、中谷一郎のキャラクター造形がユニーク、名演。 作中の、どこまでも続くかのような荒野のイメージやセットも見事。 戦争ものであり、冒険ものであり、ミステリーであり…、 正に痛快エンターテイメント。 そして、権力のトップとは、戦争の行く果ては、 などというものを押し付けがましくなく描いてゆく。 改めて岡本喜八監督という才能の重要さを知った。 オトーサン、 「日本軍の映画は、そもそも気分悪いね」 トラッキー虎さん 2006年9月4日 弟の死に疑問を持った元軍人が記者になりすまし、 “独立愚連隊”と呼ばれるクズ軍人ばかりの小隊に潜入し真相を探るが…。 岡本喜八監督の初期の代表作で、 無国籍の西部劇風に描いた異色の戦争映画。 コミカルな会話や戦闘シーンなど、 全編に亘ってアナーキーな作風を貫いた点に 魅力を感じない訳ではありませんが、 一方でバカバカしいと感じるシーンが多いのも事実。 個人的には評価が難しい微妙な作品です。


時雨の記

オトーサン、 「しぐれ、いいね」 澤井信一郎監督は、東映のドル箱映画「トラック野郎」を 20年にわたって、助監督として手がけたひと。目mm 監督デビュー作は、若者の純愛を描いた「野菊の墓」。 本作は、その熟年編なのです。 原題:時雨の記(1998) 監督:澤井信一郎 原作:中里恒子 脚本:伊藤亮二/澤井信一郎 Genre:Romance 上映時間:116分 あらすじ: 男壬生は56歳。 若い頃、通夜の席で一目惚れし、 以来20数年思いつづけてきた女がいた。 壬生は、ある日偶然女と再会する。 女の名は多江、48歳。 夫を早くに亡くし、今は鎌倉で生け花を教えながら、 慎ましく生きている。 人生の折り返しを過ぎた二人は、 思いがけない再会の中で、 ためらいながらも愛を確かめ合うのだった。 出演者: 吉永小百合 .堀川多江 渡哲也 ... 壬生孝之助 佐藤友美... 壬生佳子 オトーサン、 「爽やかな美男美女、言うことなし」 その他の出演者: 林隆三... 庄田 原田龍二... 壬生浩二 天宮良... 田村 岩崎加根子..小早川奈津 細川直美... 古谷悠子 裕木奈江... 井川朋子 山辺有紀... 雅代 倉田てつを...壬生利之 白鳥夕香... 壬生晴美 佐藤允... 沼田 前田吟... 祖父江 徳井優... 魚屋 神山繁... 野村 津村鷹志.. 三田 User Rating:9.3/10( 20 votes) Yahoo! オトーサン、 「渡哲也さんにノミネート」 木村大作さんのカメラが秀逸です。 鎌倉、京都、そしてスペインのグラナダ。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 吉永小百合 ・助演女優賞 佐藤友美 ・撮影賞 木村大作 ・照明賞 User Reviews ヴァレンシュタインさん 2006年6月21日 地味で静かだけど忘れがたい 高校の図書館にあった原作を6回も借りて読みました。 映画も設定こそ、原作(昭和50年代が舞台)より 時間が移動(昭和の終りから平成に移り変わる時期)していますが、 原作の持つ清らかで抑制のきいた雰囲気を損なうことなく 今から一昔前、まだ日本の古き良き伝統が残る 昭和の空気を見事に再現できていました。 さらに吉永小百合さんと渡哲也さんが演じる多江と壬生の恋がせつなく、 そして美しく表現されていました。 多江の清楚でたおやかでそして成熟した大人の女性としての色香と 壬生の持つ大らかにそして時に子どものような無邪気さで 一人の女性を愛しぬく一途さを演じられるのは この二人をおいて他にはいないと個人的には思います。 オトーサン、 「熟年よ、本作をみよ」 死ぬ前に、一花咲かせましょうよ。 eiemoonさん 2007年9月3日 いいなあ、うっとり・・・ もう3回ぐらい観ています。 大人の抑えた切ない恋の物語です。 歳を重ねた女性が、こんな素敵な男性から 積極的に好意を持たれたら、 誰だって心が乱れると思います(危険発言)。 でも、そこが分別ある大人の女性なのです。 自分の感情を抑え、 道から外れないように用心した行動を取ります。 しかし、一旦タガがはずれたら・・・。 鎌倉でしたっけ?舞台は。 情景も美しく、吉永小百合も美しい(女性の見本ですね)。 この方の品性には誰も太刀打ち出来ませんね。 雨の中で彼女の額にかかった濡れた髪をそっと除く渡哲也。 その彼を見つめる小百合。 表情も切なくたまりません。 秀逸です。 原作を読んで感動したので映画を観たのですが、 原作に負けていません。 映画は映画ならではの良さが存分に生かされています。 地味な映画ですがいつまでも心に残る素晴らしい作品です。


十一人の侍

オトーサン、 「これって、"七人の侍"のマネ?」 題名は、期待できるものではありませんでしたが、 内容は、なかなかのもの、大したもの。 黒澤明の「七人の侍」を上回る出来でした。 原題:十一人の侍(1967) 監督:工藤栄一 脚本:田坂啓/ 国弘威雄監督: Genre:period drama 上映時間:100分 あらすじ: 館林藩主・松平斉厚をたしなめた忍藩主は、 その場で斉厚に切り捨てられる。 次席家老は、老中・水野越前守に訴状を送るが、 斉厚が将軍の弟であるため、 あろうことか、被害者の忍藩が取り潰しにあう。 仙石隼人が起用され、同志を糾合し、斉厚討ちに。 だが、館林藩の家老・秋吉刑部は知恵者で、 暗殺の機会をことごとくつぶされる。 出演者: 夏八木勲 ... 仙石隼人 宮園純子 ... 仙石織江 菅貫太郎 ... 松平斉厚 大友柳太朗 ... 秋吉刑部 オトーサン、 「甲乙つけ難い演技だ」 その他の出演者: 南原宏治 ... 榊原帯刀 佐藤慶 ... 水野越前守 近藤正臣 ...  伊奈喬之助 里見浩太郎 ... 三田村健四郎 西村晃 ... 井戸大十郎 大川栄子 ... 県ぬい 汐路章 ...  市橋弥次郎。 唐沢民賢 ...  藤堂幾馬 大川栄子 ...  県ぬい 西村晃 ...  井戸大十郎 穂高稔 ...  阿部豊後守正由 User Rating:8.0/10( 32 votes) Yahoo! オトーサン、 「間違いなく名作だ」 User Reviews joyjoymovieさん 2011年7月20日 七人の侍の亜流ではありません 十三人の刺客のシリーズのようです。 忠臣蔵の要素を入れてはいるもののほとんど十三人の刺客です。 同じ工藤監督です。 (私はリメイク版しか観ていませんが) 音楽が伊福部昭ということで冒頭の音楽がゴジラに似ています。 意外と殺陣や立ち回りというものが大した事ありません。 昔の方が良いイメージがあるのですが、 やたらと刀を振り回す侍が多く、何だか美しさはありません。 美しいのは若き夏八木勲です。 浮世絵から飛び出してきたかのような顔です。 原田芳雄が亡くなってしまいましたが、 この映画を観ても既に大友柳太朗無く、西村晃無く、佐藤慶も無い。 自分が中高年になって実感を持って分った事がある。 長く生きるということは自分の周囲の人間や知人 (俳優も知人として扱うが)が死んで行くということなんだな。 そうやって時代は移って行くんだな。 勿論、自分が大人になってから知って ご贔屓にしている若い俳優はたくさん居て、それはそれで良い。 しかし、自分が子供の頃から知っているスター、俳優達が ひとり、またひとりと亡くなって行くのは寂しくて仕方が無い。 気がつけば石立鉄男も緒形拳ももう居ない オトーサン、 「東宝に負けてなるか」 いい意味でのライバル意識が、 名画を生む原動力になったのでしょう。 shinakamさん 2011年5月10日 ヤクザ映画への分岐点となった東映時代劇 「十三人の刺客」「大殺陣」に次ぐ 工藤栄一監督<集団抗争時代劇>三部作の三作目で、 日本代表サッカー選手のドキュメントではない。 昭和30年代絶頂期だった東映時代劇が 黒澤明によってメッタ切りにあったとき、 対抗馬として集団によるリアルなアクション時代劇が誕生。 二番煎じの感は免れないが、 前2作は大スターが健在でスター主義の名残があったり、 黒澤作品への対抗意識が完全にふっきれなかった。 4年後のこの作品は完璧版とも言え マニアにとって忘れられない作品でもあり、 いま観てもなかなか見応えがある。 設定は「十三人の刺客」とほぼ同じで、 横暴な将軍の弟・館林藩主・松平齊厚が隣の藩主を殺害。 幕府はお家再興のための世継ぎ願いを 将軍家のメンツのため却下、お取りつぶしとなる。 この理不尽な沙汰に抗議して、 次席家老が藩士に暗殺を託そうとする。 「十三人の刺客」との違いは 暗殺の機会がありながら 中断を余儀なくされることがある点だろう。 暗殺の首領に夏八木勲が扮し 愛妻宮園純子との穏やかな暮らしを犠牲にする 悲壮な逸話に哀れを誘われるが、 里見浩太郎など他の藩士の人となりは省略され、 金庫番の汐路章や紅一点大川栄子もワンシーンのみ。 もっぱらクライマックスに重点を置いたシークエンスは 100分という時間では止むを得ないのかも。 それでも首領の義弟(近藤正臣)が 廓通いの齋厚を単身殺害に向かうなど盛り上げに工夫が見られる。 豪雨のなかの壮絶な死闘は 名作「七人の侍」を多分に意識したものか? 見比べても見劣りはしていない。 この手の作品は敵役が大切だが、 齊厚に扮した菅貫太郎、 老中・水野越前守の佐藤慶がしっかりとその役目を果たしている。 <泰平の世の中を治めるのは戦乱を勝ち抜くより難しい>という 老中の言葉に、治世の難しさを納得させられた。 普段悪役の印象が強い南原宏治、西村晃が善良な役なのが新鮮でもあった。 この作品を最後に<時代劇の東映>が <ヤクザ路線>へ転換していったという意味でも記念碑的な作品といえる。


ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合

オトーサン、 「ナッティ・プロフェッサー、みてるよ」 でも、索引をチェックしたら、2のほうでした。 「やはりね」 この作品が好評でヒットしたので、2が出来たのです。 もっとも、2のほうは、スコアが4.2と散々の出来でした。 原題:The Nutty Professor (1996) 監督:Tom Shadyac 脚本:Jerry Lewis/Bill Richmond (1963) David Sheffield/Barry W. Blaustein/ Tom Shadyac/Steve Oedekerk Genre:Comedy / Romance / SF 上映時間:95分 あらすじ: 生物学科教授クランプは、 180センチ180キロと超肥満。 学部長を悩ますドジ連続の日々を送っていた。 そんな彼の前に、科学入門を担当する美人カーラが現れる。 どうしても痩せたい彼は、 自身が開発中のDNAを操作する痩せ薬を飲む。 すると、スリムな身体に大変身し、 性格も陽気な口八丁手八丁に変身する。 カーラの愛を勝ち得ることができるだろうか... 出演者: Eddie Murphy ... Sherman Klump / Buddy Love(クランプ教授) Lance Perkins / Papa Klump / Mama Klump Grandma Klump / Ernie Klump Jada Pinkett Smith ... Carla Purty(カーラ) Larry Miller ... Dean Richmond(リツチモンド学部長) オトーサン、 EDDIE MURPHY  エディ・マーフィ 誕生日 1961/4/3 出身 米ニューヨーク州ヘムスティード モデルのニコール・ミッチェルと結婚。 5人の子供をもうけたが、2006年に離婚。 英女性歌手グループ「スパイス・ガールズ」メンバー メラニー・ブラウンとの間に子供。 2008年、南太平洋の島で、 映画プロデューサーのトレーシー・エドモンズと結婚。 出演作 1982年「48時間」◇ 1983年「大逆転」◇ 1984年「おかしな関係/絶体絶命」 1985年「ビバリーヒルズ・コップ」◇ 1986年「ゴールデン・チャイルド」◇ 1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」◇「エディ・マーフィ/ロウ」◇ 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」◇ 1989年「ハーレム・ナイト」◇ 1990年「48時間PART2/帰ってきたふたり」◇ 1992年「ブーメラン」◇「エディ・マーフィのホワイトハウス狂想曲」◇ 1994年「ビバリーヒルズ・コップ3」◇ 1995年「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」◇ 1996年「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」◇ 1997年「ネゴシエーター」◇ 1998年「ドクター・ドリトル」◇「ホーリーマン」「ムーラン」 1999年「ビッグムービー」「エディ&マーティンの逃走人生」 2000年「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」◇ 2001年「ドクター・ドリトル2」◇「シュレック」(声) 2002年「ショウタイム」◇「アイ・スパイ」◇「プルート・ナッシュ」◇ 2003年「チャーリーと14人のキッズ」◇「ホーンテッド・マンション」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2006年「ドリームガールズ」◆ 2007年「シュレック3」(声)「マッド・ファット・ワイフ」 その他の出演者: James Coburn ... Harlan Hartley Dave Chappelle ... Reggie Warrington John Ales ... Jason Patricia Wilson ... Dean's Secretary Jamal Mixon ... Ernie Klump Jr. Nichole McAuley ... Fit Woman Hamilton von Watts ... Health Instructor Chao Li Chi ... Asian Man Tony Carlin ... Host Quinn Duffy ... Bartender Montell Jordan ... Himself Doug Williams ... Band Leader User Rating:5.6/10( 48,579 votes)IMDb User Rating:5.7/10(   975 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高くてもいいのでは」 オナラなど下品なシーンが多いので、減点されたのでしょう。 アカデミー賞 受賞 ・メイクアップ賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・男優賞 エディ・マーフィ User Reviews DJBurfittさん 2003年5月6日 ひとり7役 私見では、こいつはこれまでで最高に愉快な映画だ。 エディ・マーフィはすばらしい最高の演技をみせる。 ひとり7役を演じているのだ。 超肥満のクランプ教授が減量すると。 ジキル博士とハイド氏のような変化が現れる。 彼は、バデイ・ラブに変身するのだ。 クランプ家での夕食シーンが最高だ。 目にする人物は、ほとんど全員をエディ・マーフィが演じている。 こんなことをやってのけたのは、彼だけだろう。 10点満点で10点。 tamanekoさん 2012年6月23日 屈指の食事シーン(笑) この作品はとにかくエディ・マーフィの独壇場的作品で、 彼じゃなきゃ成立しえない内容です。 特に印象に残るのが、主人公クランプ家の 食事シーンですね、やっぱり。 とてつもなく下品!素敵すぎです! まあ、好き嫌いあるとは思いますが... 途中、しんみりさせてくれるとこもあり、 爆笑するとこもあり、 ストーリーとしてもしっかり楽しませてくれます。 オトーサン、 「オレは、笑えたけどなー」 黒美君彦さん 2004年6月22日 もひとつ エディ・マーフィーとの相性の問題か、 今ひとつ笑えなかったなー。 特殊効果であそこまで太ってみせる、ということ自体が、 結局この作品が最後まで ガキの芸人の下手くそな冗句のレベルに留まっている、 てことじゃないのかな。 遺伝子組み替えによって、 誰もがうらやむスマートな体型になる、なんて、 彼の国に(そしてこの国にも)最近はびこる 新たな優生思想を反映している。


ダブル・ミッション

オトーサン、 「お、ジャッキー・チェンだ」 数多くの映画に主演し、いわば功なり名をとげたひと。 なお、映画に執念をもち、ハリウッドに挑戦中です。 「頭が下るなぁ」 でも、アメリカ人は、見下しているところがあって、 なななか良いスコアをくれません。 原題:The Spy Next Door (2010) 監督:Brian Levant 原作:Jonathan Bernstein/James Greer 脚本:Jonathan Bernstein/James Greer/Gregory Poirier Genre:Action / Comedy / Family 上映時間:94分 あらすじ: ボブ・ホウは、冴えないセールスマン、 でも、正体は、中国から出向しているCIAエージェント。 製油所を襲ったテロリスト、ポルダークを逮捕し、 上司に賞められたが、実は、引退するつもりだった。 隣家のシングルマザー、ジリアンと結婚し、平穏に暮らしていくつもりだった。 だが、ジリアンの長女ファレン、長男イアン、幼女ノーラたちは、 彼が父親になるという事態を受けいれようとしない。 そんなとき、ジリアンが父親の入院で実家に帰ることになって、 留守番を引き受けるが、大変さは、この上なかった。 そんなとき、ポルダークが脱獄したとの知らせが届く... 出演者: Jackie Chan ... Bob Ho(ボブ・ホウ) Magnus Scheving ... Anton Poldark(ポルダーク) Amber Valletta ... Gillian(ジリアン) Madeline Carroll ... Farren(ファレン) Will Shadley ... Ian(イアン) Alina Foley ... Nora(ノーラ) オトーサン、 「新路線、いいんじゃない?」 さすがに年ですから、アクションは、減らして、 人情で勝負しています。 JACKIE CHAN ジャッキー・チェン 誕生日 1954/4/7  出身 香港九龍 7歳の時、仕事の関係でオーストラリアへ渡った両親から離れ、 香港に残り、北京戯劇学院で寄宿生活を送る。 在学中に陳元龍の芸名で映画のスタントマンや アクション指導、俳優の仕事を始めるが、進展なく、 一度は映画界を断念。 一時、オーストラリアに移住。 しかし、ウィリー・チャンの誘いで 76年、中国語芸名を成龍に改め再出発を図る。 76年「スネーキーモンキー 蛇拳」 78年「ドランク・モンキー酔拳」が大ヒットし、 ブルース・リー亡き後の香港アクション・スターのトップに。 バトルクリーク・ブロー」でハリウッド映画進出。 出演作 1962年「大小黄天覇」 1971年「ジャッキー・チェンのファイティング・モンキー/昇竜拳」 1972年「アンジェラ・マカオの女活殺拳」 1973年「ジャッキー・チェンのヤング・タイガー」 1974年「ジャッキー・チェンの鉄指拳」「燃えよジャッキー拳」      「金瓶梅」 1975年「ジャッキー・チェンの飛龍拳」 1976年「新ドラゴン怒りの鉄拳」      「ジミー・ウォング&ジャッキー・チェン/キラー・ドラゴン流星拳」      「スネーキー・モンキー蛇拳」「レッド・ドラゴン」 1977年「ジャッキー・チェンの少林寺木人拳」「成龍拳」 1978年「蛇鶴八拳」「ジャッキー・チェンの拳精」      「ドランクモンキー/酔拳」      「ジャッキー・チェンの燃えよ!飛龍神拳」      「ジャッキー・チェンの龍拳」      「ヤング・ボディガード/神拳」      「ジャッキー・チェンの鉄指拳」 1979年「クレージー・モンキー笑拳」      「ドランクマスター/酒仙拳」 1980年「ヤング・マスター/師弟出馬」      「バトルクリーク・ブロー」 1981年「キャノンボール」 1982年「ドラゴン特攻隊」      「ジャッキー・チェンの醒拳」「ドラゴンロード」 1983年「キャノンボール2」 1984年「五福星」「プロジェクトA」「スパルタンX」 1985年「七福星」「大福星」「ファースト・ミッション」      「プロテクター」「ポリス・ストーリー/香港国際警察」 1986年「サンダーアーム龍兄虎弟」      「クラッシュ・エンジェルス/失われたダイヤモンド」 1987年「プロジェクトA2」 1988年「サイクロンZ」「ポリスストーリー2 九龍の眼」 1989年「奇蹟 ミラクル」 1990年「ストロンゲスト」「プロジェクト・イーグル」 1991年「炎の大捜査線」 1992年「ツイン・ドラゴン」「ポリス・ストーリー3」 1993年「シティーハンター」「プロジェクトS」      「新ポリス・ストーリー」 1994年「酔拳2」 1995年「デッドヒート」「レッド・ブロンクス」 1996年「ファイナル・プロジェクト」 1997年「ナイスガイ」◇ 1998年「ラッシュアワー」◇「アラン・スミシー・フィルム」      「ドラゴン 栄光への軌跡」 1999年「フー・アム・アイ」◇「ゴージャス」△「喜劇王」△      「ジェネックス・コップ」△ 2000年「シャンハイ・ヌーン」◇ 2001年「ラッシュアワー2」◇「アクシデンタル・スパイ」◇ 2002年「タキシード」◇ 2003年「シャンハイ・ナイト」◇「ツインズ・エフェクト」◆      「メダリオン」◇ 2004年「80デイズ」◇「香港国際警察 NEW POLICE STORY」◇      「花都大戦 ツインズ・エフェクトU」◆      「エンター・ザ・フェニックス」 2005年「THE MYTH 神話」◇ 2007年「ラッシュアワー3」◇ 2008年「ドラゴン・キングダム」◇ 2009年「新宿インシデント」◇「カンフー・キッド」 2010年「ダブル・ミッション」「ベスト・キッド」「ラスト・ソルジャー」 その他の出演者: Billy Ray Cyrus ... Colton James George Lopez ... Glaze Katherine Boecher ... Creel Mia Stallard ... Cute Girl Maverick McWilliams ... Chad Quinn Mason ... Carl Margaret Murphy ... Mom Esodie Geiger ... Principal Arron Shiver ... Scientist User Rating:5.2/10 ( 13,389 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 474 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbは手厳しいなぁ」 User Reviews nama chakravortyさん India 2009年2月16日 Chan's weakest fare to date... ジャッキー・チェンは、アイコンだ。 私は、かれのフアン。 いつも、楽しませてもらっているわよ。 いい素材に恵まれなくても、面白い。 でも、この映画には、がっかり。 元スパイを演じている。 3歳の子のベビーシッターをやるのだ。 この着想は、'Pacifier'のコピー&ペーストだ。 何ら新味がない。 出だしはいい。 だが、30分も経過するとスリップしはじめる。 この監督は、mundaneだし、脚本は穴だらけ。 驚くべし。 アクションは、いいのだ。 チェンは、もう興味を失っているようだが、 いまだに、スタントを使っていないようだ。 ジョージ・ロペスは、無駄。 Billy Ray Cyrusは、落ち着かない。 Amber Vallettaは、無視していい。 この映画は、失敗作。 手ごたえのある娯楽作になっていない。 オトーサン、 「tanibitoさんに一票」 tanibitoさん 2012年2月28日 痛快というほかない 『ベスト・キッド』が貸出中だったけど ジャッキーが見たかったので香港ものでなく英語ものをチョイス、 期待通りの痛快ぶり。 ストーリー的にいえば、ジュリアンやファレンの家族の話とか もう少し深められたりするのではと思うけど、 それより安心して見てられる 分かりやすいストーリーがジャッキーらしいかなとも思いつつ。 最後のオチは分かっているけどホロリ。 ロシア訛りの英語もジャッキーのアジア英語も楽しい (ジャッキーロシア語もベタだけどそこがまたいい)。 DVD字幕に英語選択があるといいなあ。


子供たちの王様

オトーサン、 「思い出すなあ」 文革、正しくは文化大革命といえば、 毛沢東の指導の下、造反有理のかけ声で、 紅衛兵たちが、金持ち、右派、宗教、伝統を敵視し、 破壊の限りをつくした10年闘争です。 原題:Hai zi wang (1989) King of the Children 監督:Kaige Chen 原作:Cheng Ah 脚本:Jianjun He Genre:Drama Country:China Language:Mandarin 上映時間:106分 あらすじ: 文革で、極貧の農村に飛ばされて7年、 中卒のやせっぽちは、分校の国語教師に。 分校には教科書すらない。 彼が黒板に書き、生徒がノートを取る。 記憶力のいい少年・王福の意見を聞き入れ、 自分なりの授業をつくりあげていく。 身の回りの人について作文することで、 生徒たちは、次第に自己表現の喜びに目覚めていく。 楽譜が読める来妹が作曲し、彼が作詞。 その歌は分校の愛唱歌となる。 出演者: Xie Juang...Lao Gan (やせっぽち) Yang Xuewen... Wang Fu(王福) Zhang Caimei... Laidi(来妹) オトーサン、 「信じられないね」 反動思想の教科書を焚書、 紙不足のため新しい教科書なし。 それで、授業をするなんて。 その他の出演者 Chen Shaohua... Headmaster Chen Xu Guoqin... Lao Hei Le Gang... Cowherd Tan Tuo... Village Team Leader Gu Changwei... Secretary Wu Wu Xiao... Class Monitor Liu Haichen... Father User Rating:6.9/10 (176 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 24 votes) Yahoo! オトーサン、 「そんなにいいかな?」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール チェン・カイコー User Reviews zzmaleさん 2003年11月24日 社会批判に隠された人間性賛辞 前作とは対照的に、中国の好ましくない伝統についての 批判を封じ、別の方向を取ったが、 文化大革命をターゲットにした社会批判は健在だ。 中国文化のよき伝統を賞賛している。 次世代への献身、忍耐、教育重視などだ。 オトーサン、 「名文だね」 lamlam_pachangaさん 2010年7月28日 胸に痛い、陳凱歌の懺悔 胸に痛い映画。 それが作り手の想いの強さのせいなのか、 私が単に感情移入し易い性質だからなのかは解りませんが、 たまにそう言った映画に出会うことは事実です。 『子供たちの王様』は、まさに胸に痛い映画。 この映画は、中国第五世代の旗手のひとりである 陳凱歌(チェン・カイコー)の長編第三作。 衝撃のデビュー作だった『黄色い大地』、 全体主義の虚しさが貫く『大閲兵』に続く、 共産主義と文革と言う、近代中国史を見つめる内容です。 ただ、物語自体は、別に政治色にまみれたモノではありません。 下放(文革中に横行した農村部への強制移住、強制労働)中の身だった 中卒の青年教師(皆には“やせっぽち”と呼ばれる)が経験する、 雲南省のある中学校での物語。 自らが満足な教育を受けていない彼は、 赴任先で受け持つ生徒たちと、 中国共産党によるトップダウンの教育システム (貧農によるブルジョワ打倒の物語の模写)に向き合う内に ある疑問を抱きます。 その姿はこの映画の主題でもある「文革への批判」とも重なるのですが、 私には、同時に陳凱歌自身の懺悔の様にも受け取れるのです。 陳凱歌は日本語訳された自著 (題名を失念しました)にもある様に、 まさに学生時代を紅衛兵として過ごし、 自ら父親(映画人。共産党員ではなかった)を「吊るし上げた」経験を持ちます。 その後、結局は自らも下放の憂き目に遭い、 本作の舞台ともなっている雲南省で過ごしたと言います。 私の場合、陳凱歌のこの過去を知っていたせいですが、 どうにも全編を包む「虚無感」や「喪失感」が、 監督自身のそれと重なっている気がしてなりませんでした。 創造性を殺す教育。 自主性を抑えつける教育。 笑いを育まない教育。 自らが満足な教育を受けていない主人公の青年教師は、 文革がもたらすこんな教育現場に疑問を感じると共に、 自らも「教えることもままならない程度の人間」 であることに気付き、悩むのです。 そして、恐らくその姿は、陳凱歌自身も加害者と被害者双方の立場として、 この「文化創生運動」を謳った近代中国史上最大の失政へ 加担してしまったことに対する、 彼なりの懺悔の気持ちなのではないでしょうか。 教師役を務めた主演の謝園(シェ・ユアン)の演技は 実に素晴らしいものがあります。 朴訥とした人柄を滲ませ、時に感じさせる虚無感や哀しみも瞳に湛え、 それでいながら自らが願う教育の在り方を押し通す強さも漂わせます。 日本ではあまり知られていない大陸の俳優ですが、 その魅力は本作でも充分に伝わるはずです。 この頃(80年代)の陳凱歌の演出は「叙情性豊かなファンタジー色」が強く、 そこに強烈な作家性を感じさせこそすれ、 あまりにロングを多用するカメラと共に、 どこか抽象的なストーリー展開に退屈される方もいるでしょう。 それでも、これまでの彼の映画の中でも、 最も個人的な想いを感じさせる映画であることは間違いありません。 映画の終幕、幻に気付き驚愕する青年教師の姿等は、 そのまま文革の虚無感に苛まれる陳凱歌の姿だとも想像出来ます。 そんな映画の中、この青年教師が残した言葉。 「もう誰の文も写すな。例え辞書でも写すな」 そこに、陳凱歌の映画人としての矜持を感じずにはいられません。


モーリス

オトーサン、 「へえ、若き日のヒュー・グラントが出ているんだ」 そういう意味では、みっけものでしたが、 同性愛がテーマで、2時間20分もの長さだったので、 へきえきしました。 原題:Maurice (1987) 監督:James Ivory 原作:E.M. Forster 脚本:Kit Hesketh-Harvey/James Ivory Genre:Drama / Romanc 上映時間:140分 あらすじ: 1909年、ケンブリッジ大学。 寮生モーリスは、優等生Rと討論を交わそうと 訪れたトリニティ・カレッジで、クライヴと出会い、 同性愛の関係になる。 1911年、卒業後、モーリスは株の仲買人に、 クライヴは法廷弁護人になる。 そんな矢先、Rが同性愛者として逮捕される。 同性愛者であることに後ろめたさを感じたクライヴは、 ひとりギリシャへ旅立ち、ある女性との結婚を決心する。 モーリスは、絶望の底におとされる... 出演者: James Wilby ... Maurice Hall( モーリス) Hugh Grant ... Clive Durham(クライヴ) オトーサン、 「うーん。2人とも若いね」 でも、青春時代って、残酷な時代ですよね。 ヒュー様が、同性愛に苦しまなくてはならぬとは。 JAMES WILBY  ジェームズ・ウィルビー 誕生日 1958/2/20 出身 ビルマ・ラングーン 出演作 1987年「モーリス」 1988年「ハンドフル・オブ・ダスト」「サマーストーリー」 1989年「トラブルシューター 過去を消す男」 1992年「ハワーズ・エンド」 1995年「チャタレイ夫人の恋人」 1999年「第一発見者 昏い部屋」「コットン・メリー」 HUGH GRANT  ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 在学中の「オックスフォード・ラブ」で映画デビュー。 卒業後にノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、 84年からテレビに進出。 87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞受賞。 94年「フォー・ウェディング」でゴールデングローブ主演男優賞受賞。 1995年「9か月」でハリウッド映画に進出。 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」◇ 2006年「アメリカン・ドリームズ」◇ 2007年「ラブソングができるまで」◇ 2009年「噂のモーガン夫妻」◇ その他の出演者: Mark Tandy ... Risley Rupert Graves ... Alec Scudder Denholm Elliott ... Doctor Barry Simon Callow ... Mr. Ducie Billie Whitelaw ... Mrs. Hall Barry Foster ... Dean Cornwallis Judy Parfitt ... Mrs. Durham Phoebe Nicholls ... Anne Durham Patrick Godfrey ... Simcox Ben Kingsley ... Lasker-Jones Kitty Aldridge ... Kitty Hall Helena Michell ... Ada Hall Catherine Rabett ... Pippa Durham Peter Eyre ... Rev. Borenius Michael Jenn ... Archie Mark Payton ... Chapman Orlando Wells ... Young Maurice Maria Britneva ... Mrs. Sheepshanks John Elmes ... Hill Alan Foss ... Old Man on Train Philip Fox ... Dr. Jowitt Olwen Griffiths ... Mrs. Scudder Chris Hunter ... Fred Scudder Gerald McArthur ... Undergraduate Breffni McKenna ... Guardsman Miles Richardson ... Third Undergraduate Phillida Sewell ... Matron Matthew Sim ... Featherstonhaugh Andrew St. Clair ... Second Undergraduate Harriet Thorpe ... Barmaid Julian Wadham ... Hull Richard Warner ... Judge Alan Whybrow ... Mr. Scudder User Rating:7.5/10( 6,689 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 448 votes) Yahoo! オトーサン、 「そんなにいいかな?」 アカデミー賞ノミネート ・衣装デザイン賞 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・銀獅子賞 ジェームズ・アイヴォリー ・男優賞 ジェームズ・ウィルビー     ヒュー・グラント ・音楽賞 User Reviews Rita Changさん Shanghai, China 2006年1月31日 ゲイの人生をまじかに見る この映画をみるまでは、 ゲイの生活について考えたこともなかった。 私の意見はといえば、ホモなんて受け入れられないし、 気持ちが悪い。 オーソドツクな思考に影響されていたのだろう。 映画をみはじめて、次第に何も知らずに判断を下せないと 自覚するようになった。 万人が真理を語るわけではない。 自分でみつけ、考えることだ。 この映画は、ゲイの本当の人生をみつけるいい機会になった。 同性への純粋で貴重な愛情、その相克や絶望を感じた。 世間の偏見や圧力がすごいのだ。 私の人生は、モーリスやクライブからは、程遠いが、 完全に彼ら理解でき、同情できたようだ。 この映画で描かれたのは、 間違いなく、人間の性質の一部であり、 人間存在の心の奥底を撃つものなのだ。 だから、このせりふが、胸を打った。 モーリスの精神科医が助言する。 フランスはイタリーに移住sづべきだ。 彼の国では、ホモは、不法ではない。 それに対して、モーリスは言う。 「英国は、つねに人間の性質を受け容れようとはしてこなかった」 すばらしい映画だ! オトーサン、 「この映画、そんなにいいかなア」 ジーナさん 2009年9月23日 上流階級者たちの世間体重視なスタイルや同性愛が犯罪だった 当時の風潮などを絡め様々な感情を描きだした青春ラブストーリー?です。 同性愛者である事に罪悪感を抱き苦悩する若者の姿や プラトニックな関係と激しい欲情の対比など 2時間超の作品ですが飽きずに鑑賞できました。 欲を言えば、モーリスと家族、 クライブと妻の関係をもう少しシッカリ観たかったかな・・・。 一途にひたすらクライブを愛し続ける主人公モーリスは ちょっとヘビーすぎるので感情移入は難しいですが、 モーリスに恋をしたクライブの行動や アレックの片思いシーンなどには共感できるモノがありました。 このあたりが女受けする理由になっていると思います。 学生時代のヒュー・グラントの輝き度は高く、ファン必見の魅力に溢れています。 いつものお茶目さはないですが美しい青年を違和感なく演じておりました。 光の使い方を含め、印象派絵画を見ているような映像美は ジェームズ・アイヴォリー監督らしいですね。 もちろん音楽と映像の相性も最高でしたよ。 スキャンダラスな面を極力抑えて上品に仕上げていながらドラマチックだったり、 淡々と静かな展開ながら濃厚な後味など作風も素晴らしいと思います。 複雑な表情を窓辺で浮かべるヒュー様のラストカットも余韻があって良かったです。 はぁ〜切ない。。。


奇跡の旅2

オトーサン、 「第2作なんだ」 デイズニー映画のヒット作「三匹荒野を行く」の リメイクだそうです。 デイズニーらしい典型的な家族向け映画です。 原題:Homeward Bound: The Incredible Journey (1993) 監督:Duwayne Dunham 原作:Sheila Burnford 脚本:Caroline Thompson/Linda Woolverton Genre:Adventure / Drama / Family 上映時間:84分 あらすじ: ブルドッグのチャンス、猫のサシー、 ゴールデン・レトリバーのシャドウは、 家族が空の旅をするので、ケージに閉じ込められて、 パニックになり、空港で逃げ出す。 家に戻ろうと、サンフランシスコの街をさまよう。 エサを漁っていて、野良犬の群れに出会い、 チャンスは、そのなかの白い犬と恋に落ちる。 だが、間もなくペット・ハンターに捕まってしまう... 出演者: Michael J. Fox(声) ... Chance(チャンス) Sally Field(声) ... Sassy(サシー) Don Ameche(声) ... Shadow(シャドウ) Kevin Chevalia ... Jamie Seaver(ジェイミー) オトーサン、 「犬の訓練、よくやったね」 その他の出演者: Don Alder ... Molly's Father Ed Bernard ... Desk Sergeant Anne Christianson ... Research Assistant Ted D'Arms ... Vet Woody Eney ... Forest Ranger 'Mark' Rich Hawkins ... Forest Ranger Kim Greist ... Laura Burnford-Seaver Kit McDonough ... Female Forest Ranger Robert Hays ... Bob Seaver Nurmi Husa ... The Caterer Jane Jones ... Molly's Mother Veronica Lauren ... Hope Burnford David MacIntyre ... Foote Mary Marsh ... Laura's Mom Nicholas Mastandrea ... Hal Glenn Mazen ... Minister Mariah Milner ... Molly Janet Penner ... Bob's Mom William Phipps ... Quentin Dorothy Roberts ... Peter's Teacher Frank Roberts ... Laura's Dad Jean Smart ... Kate Virginia Spray ... Grace Gary Taylor ... Frank Mark L. Taylor ... Officer Kirkwood Benj Thall ... Peter Burnford Peggy West ... Jamie's Teacher User Rating:6.6/10 ( 16,448 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 213 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbが低いね」 この手の動物映画は、ゴマンとあるからでしょう。 User Reviews rbverhoefさん The Hague, Netherlands 2003年12月29日 家族みんなで 2匹の犬、チャンスとシャドウ。 そして、猫のサシーは、 飼い主一家が休暇に出かけたとき、取り残される。 何が起きたか分からぬままに、家族を探そうとする。 そして、奇跡の旅がはじまる。 あらゆる年代のひと向きの映画だが、 子供たちは、大喜びするだろう。 動物たち、美しい大自然、素敵で愉快なシーンの数々。 優しい心とハッピーエンド。 家族向けのニーズはすべて満たしている。 勿論、ストーリーはシンプルだ。 ありえぬ出来事もあるが、 この手の映画に、疑問を呈するひとはいないだろう。 事を荒立たせる必要はない。 オトーサン、 「すみちんさん、ゴメンネ」 長文なので、はしょらせてもらいました。 すみちんさん 2011年7月16日 3匹が駆ける!大好きな家族に会うために! 1961年の児童書ベストセラー「三匹荒野を行く」を 1963年に映画化したのがディズニー。 そんなディズニーが、30年後(93年)にリメイクしたのがこの作品。 昨日BSで観たのですが、下手にCGに頼らない アニマルアクターたちのガチンコぶりにびっくり! 「体を張った演技」の数々に感心するやら、心配になるやら、 そして、やっぱり泣かされるやらで、忙しい鑑賞となりました。 動物の声を当てている3人のノリが素晴らしい! マイケル・J・フォックス、ドン・アメチー、サリー・フィールド。 口が言葉に合っているわけでもないのに、被せられた声にグッと くるのは、3匹の表情が素晴らしいからでしょう。 訓練がよくされているのもあるけれど、 撮影時の監督たちの根気やカメラマンの腕にも感心しました。 犬や猫は人間を見抜く力がありますから、 撮る方も生半可な気持ちや眼差しでは、 この作品は成立しなかったと思いますね〜 なお、動物に演技させること自体を “虐待”とおっしゃる方もいるかもしれない。 でも、演技ができることはアニマルアクターと呼ばれる 彼らの“才能”。 彼らにしか出来ないこと、伝えられないことを映画を通して 感じることが大事なのかもしれません。 飼い主一家の行動や絆にもご注目。 「本当の家族になること」の難しさと素晴らしさに触れてみてください。 動物たちが喋らず、淡々とナレーションで進む 「三匹荒野を行く」もどうぞ〜!


ごくせん THE MOVIE

オトーサン、 「案外面白いじゃん」 テレビドラマの映画化作品は、下らぬ映画が多いのです。 宣伝過大で、みんながだまされるのが、不愉快です。 この映画も、ガキがゴロゴロ出てくるので不愉快でしたが、 仲間由紀恵さんの魅力に救われました。 原題:ごくせん THE MOVIE(2009) 監督:佐藤東弥 原作:森本梢子 脚本:江頭美智留/ 松田裕子 Genre:Drama 上映時間:118分 あらすじ: 久美子は、赤銅学院高校の教師。 教え子の小田切が教育実習生がやってくる。 生徒がが不良にカツアゲされた後、 今度は、卒業生が関わる事件が発生する。 覚醒剤の取引に関わったとして警察に追われたのだ。 久美子は、その潔白を信じ、捜索するなかで、 黒幕が潜んでいたのに気づく... 出演者: 仲間由紀恵 ... 山口久美子 亀梨和也 ... 小田切竜 生瀬勝久 ... 猿渡五郎(教頭) オトーサン、 「こういう役もいいね」 仲間由紀恵さん、色白・面長で長い黒髪。 「落語に出てくる"のっぺらぼう"の幽霊みたい」 そう思ったこともありますが... 「こんなやつ、どこがいいのかな」 小田切役の亀梨和也くんのフアン、ゴメン。 その他の出演者 (赤銅学院) 江波杏子 ... 赤城遼子(理事長) 東幹久 ... 馬場正義(体育教師) 平山あや ... 鷹野葵(英語教師) 星野亜希 ... 鮎川さくら(養護教諭) 佐藤二朗 ... 牛島豊作(古典教師) 魁三太郎 ... 鳩山康彦(世界史教師) 石井康太 ... 鶴岡圭介(物理教師) (赤銅学院・3年D組) 高木雄也 ... 緒方大和 三浦春馬 ... 風間廉 石黒英雄 ... 本城健吾 中間淳太 ... 市村力哉 桐山照史 ... 倉木悟 三浦翔平 ... 神谷俊輔 玉森裕太 ... 高杉怜太 賀来賢人 ... 望月純平 入江甚儀 ... 松下直也 森崎ウィン ... 五十嵐真 落合扶樹 ... 武藤一輝久美子 亀梨和也 ... 小田切竜 沢村一樹 ... 黒瀬健太郎) (大江戸一家) 内山信二 ... 達川ミノル 脇知弘 ... 熊井輝夫 宇津井健 ... 黒田龍一郎 金子賢 ... 朝倉てつ 阿南健治 ... 若松弘三 両國宏 ... 菅原誠 (その他) 沢村一樹 ... 黒瀬健太郎 小栗旬 ... 内山春彦 石垣佑磨 ... 南陽一 成宮寛貴 ... 野田猛 速水もこみち ... 土屋光 小池徹平 ... 武田啓太 小出恵介 ... 日向浩介 袴田吉彦 ... 寺田雅也 竹内力 ... 鮫島剛 User Rating:6.0/10( 749 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかな」 User Reviews 躍仙さん 2009年8月2日 マンネリ万歳 もし、水戸黄門 THE MOVIE があったら  多分、最初から最後までストーリーは読めますが、 それに文句を言う人はいないでしょう。 最後は印籠が出て終わり あ〜面白かった。 この映画も一緒で、ごくせんを見たい人には  すごく面白い映画だと思います。 早送りしたい様なくさい台詞、 生瀬勝久との軽妙なトーク、 そんなあほなと思うストーリー、 すべてが想像通りの映画でした。 オトーサン、 「そりゃ、評論家なら怒らなきゃ」 前田有一さん 2009年7月16日 お好きな人だけどうぞ 日テレにとっては社運をかけたであろう 『ごくせん THE MOVIE』は、積極的な宣伝の甲斐あって、 それなりの興行成績を残しそうな勢いだ。 とはいえ、主人公ヤンクミを演じる仲間由紀恵の 降板が決まっていることもあり、 映画で新たなファン層を開拓しようという気はまったくない。 むしろ、ほとんど渇き気味の雑巾を絞るきるように、 これまでのファンからどれだけ1800円をかき集められるかに 焦点を当てたコンセプトの映画化といえる。 担任教師、ヤンクミこと山口久美子は、 新しい3年D組の生徒たちとまだ心を通じ合えていない。 そこにかつての教え子小田切竜が教育実習生としてやってきて、 彼女を喜ばせる。 そんなある日、不良生徒の一人がトラブルを起こす。 彼を疑う学校側に対し、生徒の言い分を信じた久美子は反論するが、 そのせいで自らの立場が危うくなってしまう。 脚本に特筆すべき点はなく、いつものごくせんと似たような話が続く。 2時間ヤンクミのお説教を聞かされるのは感動的なまでにウザいし、 あのギャグを満員の劇場で笑うのは相当恥ずかしいものがあるが、 そんな諸々もこれで見納めと思うと感慨深いものがある……かもしれない。 アクションもテレビレベル、お話もテレビレベル。 唯一映画らしい点といえば、 これまでの登場キャラクターが大勢友情出演するサービスか。 その登場場面のひとつがなんとも笑える。 イケメン生徒たちが唐突に出てくるたびにヤンクミが 「おお! ○○じゃないか! どうしたんだこんな所で」 と叫ぶというやっつけぶり。 それが何度も繰り返される。 もはや、ストーリーに組み込もうという気すらない。 じつに画期的な演出である。 また、仲間由紀恵が再びやる気になれば いつでも復活の芽は残しておくよ、という中途半端さが、 完結編的な空気をすっかり弱らせており、しまりがない。 いずれにしてもこれを見たい人には、 雑巾のしぼり汁になることを承知の上で、 それぞれお楽しみください、としか言いようがない。


グレートスタントマン

オトーサン、 「思い出すな。スタントカーショー」 マイカーがさほど普及していなかった頃、 その意味がわかりませんでした。 「いわば自動車の曲乗りだよ」 命がけというので、ハラハラしましたが、 惜しげもなく車をポンコツにしてしまうのに驚きました。 「勿体ないなー」 自動車先進国のアメリカの豊かさ、遊び心、 そして資源の浪費ぶりを痛感しました。 原題:Hooper (1978) 監督:Hal Needham 原作:Walt Green/ Walter S. Herndon 脚本:Thomas Rickman/Bill Kerby Genre:Action / Comedy Rated 上映時間:99分 あらすじ: フーパーは、スタントマン。 中年に差しかかり、傷だらけの体に鞭打って 恋人グエンに激励されながら、 様々なスタントに取り組んでいた。 ある日、フーパーは若手のスキーと出会い、 スタント・ショーで対決し、勝利する。 2人のスタントに魅了された監督デイールが 急遽、車で峡谷を飛び越えるという危険なアクションを要望。 フーパーはこの難題を引き受け、決死のスタントに挑む... 出演者: Burt Reynolds ... Sonny Hooper(フーパー) Jan-Michael Vincent ... Ski(スキー) Sally Field ... Gwen(グエン) Robert Klein ... Roger Deal(デイール) オトーサン、 「バート・レイノルズはいいね」 70年代アメリカの明るさを体現しています。 BURT REYNOLDS  バート・レイノルズ 誕生日 1936/2/11 出身 米ジョージア州ウェイクロス 61年「奇蹟の天使」で映画デビュー。 70年代から80年代前半、アクション俳優として活躍。 出演作 1961年「奇蹟の天使」「機工兵団」 1965年「虐殺部隊」 1966年「さすらいのガンマン」 1968年「夏の日にさようなら」 1969年「賭けの報酬」「黄金の銃弾」「100挺のライフル」      「恐怖のダイビング/鮫と金塊」 1970年「類人猿捜索隊」 1972年「複数犯罪」「脱出」      「ウディ・アレンの誰でも知りたがってるくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」 1973年「シェイマス」「キャット・ダンシング」「白熱」 1974年「ロンゲスト・ヤード」 1975年「デキシー・ダンスキングス」「ラッキー・レディ」「ハッスル」 1976年「サイレント・ムービー」「ゲイター」「ニッケルオデオン」 1977年「トランザム7000」「タッチダウン」 1978年「グレート・スタントマン」 1979年「結婚ゲーム」 1980年「ラフ・カット」「トランザム7000VS激突パトカー軍団」 1981年「キャノンボール」「結婚しない男」「シャーキーズ・マシーン」 1982年「テキサス1の赤いバラ」「結婚しない族」 1983年「グッバイ、デイビッド」「ストローカーエース」「キャノンボール2」 1984年「シティヒート」 1985年「スティック」 1987年「ビッグヒート」「マローン/黒い標的」 1988年「レンタ・コップ」「スイッチング・チャンネル」 1989年「ブレイキング・イン」「天使のわんちゃん/チャーリーのお話」      「証人を消せ/レンタ・コップ2」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「コップ&ハーフ」 1994年「冷たい夜は死の匂い」 1996年「素顔のままで」「フランケンシュタインと僕」      「バート・レイノルズ/ザ・コマンド」「マッドドッグ」「CITIZEN RUSH」 1997年「ブギーナイツ」「ビーン」「ビッグ・シティ・ブルース」 1999年「パップス」◆「ミステリー、アラスカ」◇ 2000年「マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ」 2001年「ドリヴン」「ハリウッド・ゲーム」「HOTEL」「不倫の残り香」 2004年「トレジャー・ハンターズ」 2005年「ロンゲスト・ヤード」 2006年「ビーチ・エンジェルズ!」 その他の出演者: Brian Keith ... Jocko John Marley ... Max Berns James Best ... Cully Adam West ... Adam Alfie Wise ... Tony Terry Bradshaw ... Sherman Norman Grabowski ... Hammerhead George Furth ... Bidwell Jim Burk ... Jimbo Don 'Red' Barry ... Sheriff Princess O'Mahoney ... Wanda User Rating:6.0/10 (2,417 votes)IMDb User Rating:9.3/10( 39 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分、彼我のスコアに差があるな」 アカデミー賞ノミネート ・音響賞 User Reviews merklekranzさん United States 2010年2月9日 落ち込んでいるとき... この映画を見よう こいつは、最高にアップビートな映画だ。 みんな前向きだ。 スタントマンたちは、どんなスタントもやれると信じているし、 監督は、いいショットが撮れると信じているし、 誰もが、すばらしい時間を味わっているようだ。 そうひたすら楽しめばいいのだ。 バート・レイノルズとサリーフィールドは、相性がいい。 助演陣も、お楽しみに大いに寄与している。 酒場での喧嘩のシーンでのTerry BradshawとRobert Tessierは、 記憶に残る。 だから、この次に、落ちこんだとき、 即効薬として、この映画をおすすめする。 誰もが、いい時間といい映画を求めているのだから。 オトーサン、 「脳天気というより前向きだよね」 T−800さん 2007年3月6日 脳天気なスタントマン ファースト・シーンから遊び心いっぱい。 音楽に合わせて衣装を着けて、 いきなりバイクスタントに入っていく つかみはOKってとこです。 恋あり乱闘ありで、 愛すべき脳天気なアメリカのスタントマンたちの 生活が描かれるわけですが、 車がバックであんなに速く走れるのはギアが何速かあるんだろうかと あのシーンを今でも時々、つい思い出すんです。


兄とその妹

オトーサン、 「見るのやめようかな」 冒頭画面が暗くて、ゲンナリ。 「大昔の映画だから、しょうがないか」 誰かが夜道を歩いているようです。 そう、日本は、当時、暗い夜道を歩んでいたのです。 原題:兄とその妹(1939) 監督・脚本:島津保次郎 Genre:Drama Color:Black&White 上映時間:104分 あらすじ: サラリーマンの間宮敬介 妻のあき子、妹の文子との三人暮らし。 同じ趣味を持つことから毎晩会社の専務の碁の相手をし、 重役にへつらって昇進したなどと陰口。 文子は、実業家から結婚を申し込まれるが、 その実業家が敬介の会社の専務の甥だったことから、 同僚の行田からやっかみを受けてしまう... 出演者: 佐分利信 ... 間宮敬介 桑野通子 ... 文子 三宅邦子 ... あき子 オトーサン、 「いつの世もサラリーマンは同じだね」 その他の出演者: 河村黎吉 ... 行田富士夫 水島亮太郎 ... 志村荘六 坂本武 ... 有田新造 上原謙 ... 有田道夫 笠智衆 ... 内海清三郎 菅井一郎 ... 荒川清 奈良真養 ... 林要吉 小林十九二 ... 沢田英二 User Rating:-/10( - votes) Yahoo! User Rating:5.7 ( 6 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「おいおい、Yahoo!」 誰も見ていないとはねえ。前代見門です。 User Reviews 黒津 明二郎さん 2012年1月21日 傑作 戦前のアッパーミドル層の家庭と会社の情況が、 克明に捉えられており、それだけでも貴重なホームドラマだ。 ストーリー的には淡々とコミカルに進んでいく感じだが、 クライマックスで劇的な状況になって、 ラストは中国(満州か?)へと仕事で行くことになる。 この辺り、かなり急ぎ足で進むために、唐突に感じられたが、 やはり当時の時勢を踏まえた展開なのだろう。 長火鉢でトーストを焼いたり、 風呂を沸かすために炭を入れたり、 会社に出る時は出勤簿に判子を押したりと そうしたディテールを、島津監督は長回しでじっくりと撮っていく。 タイトルみたいな兄妹愛をことさら描いているわけでもなくて、 会社の出世レースや「戦前仕様」の女子会や箱根登山 (当時の登山鉄道が見られる!)と盛りだくさんな内容である。 まあ、桑野のあの派手なコートは どこのキャバクラだよ?という感じだし、 坂本の部長宅は社長の間違いじゃないの というくらいの豪勢な邸宅だったりと、ツッコミ所もありますが。 演技陣。 佐分利・桑野・三宅の主役トリオはいずれも適役。 確かに、桑野のコケテッシュな演技が目立つが、 三宅の地味ながらも堅実な好アシスト振りもいい。 後は、河村の老獪な同僚社員が上手いねえ〜 オトーサン、 「満州へ満州へ」 戦前のひとびとは、満州(中国東北部)に未来を感じていたのです。 誰も、日本の植民地などとは思っていませんでした。 お国は、大東亜共栄圏を標榜していたのですから。 なんのかんの さん 2012年1月21日 日本映画は「坊っちゃん」パターンが本当に好き。 主人公佐分利信は曲がったことが嫌いで、 姦計を弄する赤シャツ的河村黎吉がいて、 碁がたきの重役坂本武がさしずめタヌキ校長、 友人の笠智衆が山嵐って感じ。 「曲がったことが嫌い」な主人公も、 国策としての曲がったことには鈍感になってしまうところに、 同時代に生きる者の限界がある。 取ってつけたようなラストはどこまで作者の責任なのか、 当局に強いられたものなのか分からない。 最後に不意に植民地が浮かび上がるのは 『隣の八重ちゃん』もそうだった。 国策への迎合と言うより、家庭劇の狭さから飛躍したいという 作者の平衡感覚かもしれない。 兄と妹との気の遣い合いがテーマだけど、 家庭の描写の自然さが素晴らしい。 会話もそうだが、沈黙が自然に描かれる。 普通のドラマだと「気まずさ」を表現してしまう長い沈黙も、 この監督のテンポだと自然。 だいたい普通の家庭の中ってドラマほどしゃべり詰めじゃない。 別に気まずくなくっても黙ってる時間がある。 そういう時間を描くのが一番難しいんじゃないか。 それに成功している。 健康な娘ってのもいいんだ。 「おいしい」ではなく「うまい」と言う。 ハイキングは、もしかすると これが三人での最後の外出になるかも知れない という予感が微妙な切なさを醸していたが、 それをあっさり健康な妹の兄想いが凌駕してしまう (現実の桑野通子はあと十年も生きられなかった)。 観終わって冒頭シーンを思い返すと(夜の帰路での背後の靴音)、 会社勤めをしている者のけっこうモダンな心理描写だったわけだ。 当時の機材での暗い路上の移動撮影は大変そう。 だいたい夜のシーンってのは昼間撮影して それを夜っぽく処理するもんだけど、 これは本当に夕方くらいの暗い中で撮影してたみたい。 違うかな。 かつてスクリーンで観たとき、 上原謙のキザな写真が出てきたとこで 場内が大笑いになった。 戦後得意とした二枚目半役はすでにこの頃からやってたんだ (もうこの時は小桜葉子と結婚していて 桑野とのロマンスは上原が振った形で終わっていた、 本作での桑野が上原を振る設定に特段の意図はないんだろうな)。


毎日が夏休み

オトーサン、 「なんだ、なんだ。せりふを棒読みとは」 しばらくすると、その棒読みが効果を発揮してきました。 コメデイの味つけになっているのです。 原題:毎日が夏休み(1994) 監督:金子修介 原作:大島弓子 脚本:金子修介監督: Genre:Commedy/Family 上映時間:94分 あらすじ: 中学生スギナの義父・成雪と母・良子は、再婚同士。 学校でのいじめで登校拒否になる。 エリート・サラリーマンの成雪も退職する。 母の心配をよそに、娘の教育に目覚めた成雪は 何でも屋・林海寺社を開業する... 出演者: 佐野史郎... 林海寺成雪 風吹ジュン... 林海寺良子 佐伯日菜子... 林海寺スギナ オトーサン、 「このひとが、佐野さんか」 脇役で、何度か見ている俳優さんです。 その他の出演者: 高橋ひとみ... 草本紅子 益岡徹 ...小林 黒田福美... 小林夫人 上田耕一... 宇野部長 一城みゆ希... 渡辺夫人 阿知波悟美... 三塚夫人 千うらら... 河本夫人 牧口元美... 三木部長 五島悦子... 秘書・たか子 田口珠美... 秘書・ふさえ 戸田恵子... 朝井先生 林キセ子... 教員 竹下宏太郎... 中川 石井トミコ... 盛崎夫人 小野寺昭... 江島渡 User Rating:9.0/10( 123 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いね」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 佐伯日菜子 User Reviews MUSIC MINDさん 2011年8月29日 家族再生のための‘ビジネス’ 主人公の林海寺スギナの父の成雪は 一流企業のエリートサラリーマンであり、 自身も名門女子中学の優等生であったのだが、 実はスギナはいじめにあって登校拒否をしており、 成雪も社内の人間関係の行き詰まりから 出社拒否をしていたことから物語は展開していく。 そもそも成雪はスギナの実母の良子の再婚相手で、 その時点から家族は体裁だけを取り繕っていたのであるが、 林海寺良子の反対を押し切って成雪とスギナは 自宅で‘何でも屋’を開業することになる。 家族の再生のために、理想の家族を築こうとするのではなくて、 他人同士が始める新規のビジネスとして取り組むことで お互いを知っていこうという皮肉が効いていると思う。 オトーサン、 「いい指摘だね」 お金をかけなくても、こんな素晴らしい映画ができる。 shinzo0125さん 2011年10月6日 笑顔になる映画 NHKのBSで山田洋次監督が選んだ日本の名作100選で見ました。 こんなに楽しい映画が1994年に製作されていたなんて。 しかも大好きな大島弓子女史原作だなんて、 あの頃こんなにいい映画を見ずに、 私は何していたのだろうと後悔しきりですが、 それより今回見れたことに神に感謝です。 登校拒否に出社拒否に、両親が枕を並べて入院だなんて、 深刻で笑えない話なのに、ずーっと笑いながら見てました。 主役のスギナちゃんを演じた佐伯日菜子さんの語り口やあの大きな目が、 淡々と飄々として邪険がないからこそ成功した映画なんでしょうね。 親子で面接に行った会社で親子同時にお辞儀をする時や、 スギナちゃんが学校の廊下でするスキップ、 スギナちゃんのファッションや髪形、 義父の最初の奥さんに名前のことを言われた時の ムッとしたスギナちゃんの表情、 こんな子がまわりにいたらどんなに楽しいことか。 演出のすべてが素晴らしい。 まるでセリフが詩のようです、 大島弓子女史の世界を忠実に表現していると思います。 私選のベスト10本に入ります。 座右の銘ならぬ、座右の映画の1本です。 お金をかけなくてもこんな素晴らしい映画ができると証明した作品です。


転校生

オトーサン、 「こんなに偉くなるひととは思わなかったな」 その昔、電通にCM撮影を頼んだら、 にこやかな顔のおじさんがやってきました。 オフィスで、世間話をした記憶があります。 原題:転校生(1982) 監督:大林宣彦 原作:山中恒 脚本:剣持亘 Genre:Commedy/Fantasy 上映時間:112分 あらすじ: 斉藤一美が転校してくる。 斉藤一夫とは、一字違いの幼なじみだ。 遊んでいて、石段から転げ落ち、人格が入れ替わってしまう。 二人はそのことを秘密にしつつ、 なんとか元に戻ろうと努力するのだが... 出演者: 尾美としのり … 斉藤一夫 小林聡美 … 斉藤一美 オトーサン、 「2人ともいいけれど... 小林聡美さん、サイコーだね」 監督がのびのびと演技させてくれたのでしょう。 その他の出演者: 佐藤允 …斉藤明夫 樹木希林 … 斉藤直子 宍戸錠 … 斉藤孝造 入江若葉 … 斉藤千恵 中川勝彦 …斉藤良行 井上浩一 … 斉藤次郎 高橋ます乃 … 一美のおばあちゃん 円福寺幸二 … 幼年時代の一夫 奥藤直美 … 幼年時代の一美 志穂美悦子 … 大野光子(中学校担任) 岩本宗規 … 金子正昭 大山大介 … 佐久井健治 斎藤孝弘 … 福田静男 柿崎澄子 … 川原敬子 山中康仁 … 山本ヒロシ 林優枝 … 吉野アケミ 加藤春哉 … 校長 鴨志田和夫 …チンピラ 鶴田忍 … 幹事 人見きよし … 番頭 User Rating:9.1/10( 748 votes) Yahoo! オトーサン、 「うわー、9点台とは」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 尾美としのり      小林聡美 User Reviews JRさん 2007年6月18日 やはり何度観ても名作 20数年前からのリピーターです。 大林監督は好きではありませんが、 この映画はまぎれもなく日本映画の名作です。 最初の一美の人物描写からすると、 入れ替わってからの尾美としのりの演技が ちょっと女々し過ぎやしないかと感じたこともあったのですが、 やっぱり何度観ても良いですね。 美男美女でない2人なのに純粋で生き生きとした演技に すっかり魅せられてしまいます。 この2人でなければこれほどの名作には成り得なかったでしょう。 私はいっぺんに小林聡美さんのファンになりました。 思春期・青春ジャンルの中でマイベストです。 2人も良いが尾道の景色も音楽もいい。 低予算のためにオリジナルスコアを作る余裕がなかったと 後になって知りましたが、 クラシック音楽の雰囲気が実に心地よく雰囲気を作ってくれています。 最後の最後、一美はスキップしてるんだよね。 やられます。 もう、こんな日本映画はしばらく出てこないんだろうな。 オトーサン、 「故郷はいいね」 尾道は大林監督の故郷。 瀬戸内海と山、そしてお寺のある風景。 故郷への郷愁が伝わってきます。 souchanlove07さん 2012年6月27日 男の子になった小林聡美がかわいい。 女の子としてはイマイチなのに。あはは。 たぶん一夫をやってる時の方が地に近いんじゃないかなあ。 みごとなサバサバ感です。 尾美くんは難しかったろうねえ。 一美はもっと活発な女の子だと思うんだけど、 元気よく演じちゃうと入れ替わりがわかりにくいもんねえ。 懐かしい瀬戸内海の風景が心に沁みる。 ちょっと前に、30年以上ぶりに 瀬戸内の田舎を訪ねる機会があったんですが、 大きな橋が出来たりいろいろ変わってるわりに、 肌になじむ空気が同じで、なんとも言えず心地よかった。 人の気持ちって年とともに故郷に帰ってゆくものなのかなあ。


家の鍵

オトーサン、 「おお!」 少年パオロのリハビリシーンを食い入るように見てしまいました。 まず、平行棒、次に歩行器、そして杖、さらに父親に支えてもらって 歩くのですが、リハビリの先生の厳しいこと! 見るにみかねて、ジャンニが介助しようとすると、 猛烈に怒るのです。 原題:Le chiavi di casa (2004) 監督:Gianni Amelio 原作:Giuseppe Pontiggia 脚本: Gianni Amelio/Sandro Petraglia/Stefano Rulli Genre:Drama Country:Italy / Germany / France Language:Italian / German / French / English 上映時間:105分 あらすじ: 若きジャンニは、出産で恋人を失い、 そのショックから生まれてきた我が子を手放してしまう。 5年後、障害を抱えた息子パオロは 亡くなった母親の家族によって育てられていた。 ジャンニは、15年間一度も会ったことがないパオロを ミュンヘンからベルリンのリハビリ施設へ連れて行く。 道中、パオロにどう接したらいいか戸惑う。 やがて到着したリハビリ施設で ジャンニはより重い障害を持つ少女の母親ニコールと出会う。 彼女との交流が、ジャンニの心に少しずつ変化をもたらしていく。 出演者: Kim Rossi Stuart ... Gianni(ジャンニ) Charlotte Rampling ... Nicole(ニコール) Andrea Rossi ... Paolo(パオロ) オトーサン、 「この少年、身障者なのかな?」 KIM ROSSI STUART  キム・ロッシ・スチュアート 誕生日 1969/10/31 出身 イタリア・ローマ 父は俳優。 妹はミス・イタリア・コンテストに出場したヴァレンティナ・ボーディン。 74年「哀しみの伯爵夫人」で映画デビュー。 出演作 1974年「哀しみの伯爵夫人」 1986年「薔薇の名前」 1987年「カラテキッド」 1989年「ブリジット・ニールセンのドミノという女」      「カラテ・キッド/激闘編」 1991年「愛と欲望の18才/ギャング」 1994年「アパッショナート」 1995年「愛のめぐりあい」 2002年「ピノッキオ」 2004年「家の鍵」 その他の出演者: Alla Faerovich ... Nadine Pierfrancesco Favino ... Alberto Manuel Katzy ... Taxi driver Michael Weiss ... Andreas Ingrid Appenroth ... Hospital warden Dimitri Susin ... Boy watching TV Thorsten Schwarz ... Male nurse Eric Neumann ... Playground boy Dirk Zippa ... Young man on wheelchair Barbara Koster-Chari ... Nurse Anita Bardeleben ... Doctor Ralf Schlesener ... Newspaper seller User Rating:7.1/10 ( 1,534 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 109 votes) Yahoo! オトーサン、 「誰でも、感動するだろうな」 いい意味で説得力のある描き方をしています。 User Reviews veganbltさん United States 2007年9月3日 機知に富み、感傷的でなく感動の映画。 この作品には、感動した。 パオロとジャンニの出会いから、ドイツへの旅、 そして病院で過ごす時間へと着実に進んでいく。 監督は、パオロを信じられないほど元気な少年として描く。 彼には興味を覚えざるを得ないし、その毎日を追ってしまう。 独立心旺盛で、新しい父親は、彼に調教師のように接するが、 すぐに、ひどく愛するようになる。 パオロを見ていると、魅了される。 人格が形成され、機知に富み、つねに周囲のひとを明るくする。 でも、遠慮というものを知らない。 パオロをみていると、彼とジャンニの物語に引きこまれる。 テンポが速く、妙な感傷がないのがいい。 リハビリ・シーンでは、涙が出てきたが、 それは罪の意識からでも、悲しみからでもなく、 魅了されたからだ。 オトーサン、 「家に帰りたい!」 入院中、そしてホームに入居させられたとき、 パオロと同じように叫んだのを思い出しました。 黒美君彦さん 2006年5月26日 ペルシオ通り10番地 深い余韻の残る作品である。 若い日の恋人が自分の命と引き換えに産んだ 障害のある息子パオロ(アンドレア・ロッシ)と 15年ぶりに再会する父ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)。 うしろめたさと善良さを兼ね備えた若い父の戸惑いが画面から伝わってくる。 それでもパオロの純粋な笑顔に次第に父親としての責任と喜びを感じ始めるが、 かと思うとパオロの予期できない過剰な行動に振り回され、絶望感に苛まれる。 誰からも褒められず、報われず、終わりのない介護が続くと考えた時の 絶望感を誰が責められようか。 シャーロット・ランプリングの絞り出すように吐露した本音が心を揺さぶる。 パオロは怒りや拒絶を示すとき、必ず「家に帰る」と言い出す。 「しなくちゃいけないことが多いんだ…住所はわかる? ペルシオ通り10番地、電話は06-708-2402…」。 彼がいう「家」は、おそらくは唯一彼にとって安心できる「シェルター」なのだ。 だから「家の鍵」を持っていることによって、安心感を得られる。 ジャンニは拒絶され、疲弊する。どうすればいいのかわからなくなる…。 もともとはジュゼッペ・ポンディッジャ著「明日、生まれ変わる」 (本篇でも何度も登場する)の映画化の企画からスタートしたというが、 ジャンニ・アメリオ監督はアンドレア・ロッシとの出会いがきっかけで 内容を根本的に変えたという。 冒頭「二人のアンドレアに」と表示されるが、 これは「明日、生まれ変わる」のアンドレア・ポンディッジャと アンドレア・ロッシのことを示しているようだ。 監督自身、17歳で初めて当時まだ36歳だった実父に会ったという。 父子の再会にこだわった背景にはそうした過去があったのか。 「障害は個性だ」というのは簡単だ。 しかし一人で生きることが難しい障害のある子供を持つ知り合いは、 「私は絶対この子より先に死ねない」と語った。 そうした絶望や苦悩を経て、 初めて「障害は個性だ」という言葉が言えるのではないか… そんなことも感じた。 安易な救済など、ない。 しかし、「そんなのナシだよ」とパオロに慰められる若き父の姿に、 かすかな希望を見出せるのも確かなのだ。 長身痩躯の超美形キム・ロッシ・スチュアートが好演。 カッコいい彼が、決してカッコよくない現実と向き合うというのは、 ある意味残酷にさえみえる。 が、彼のひたむきな演技がこの作品に深みを与えている。 撮影は1年がかりだったとか。スタッフに敬意を表したい。


ヤギと男と男と壁と

オトーサン、 「邦題が奇抜だね」 原題を直訳すると、ヤギをみつめる男たち。 反戦思想の持ち主たちが、イラクの戦場に赴くと いつしか、ヤギを撃ち殺すようになるというお話しです。 同じ立場に置かれたら、そうなるかも。 原題:The Men Who Stare at Goats (2009) 監督:Grant Heslov 原作:Jon Ronson 脚本:Peter Straughan Genre:Comedy / War Rated R for language, some drug content and brief nudity Country:USA / UK Language:English 上映時間:94分 あらすじ: フリーの新聞記者ボブは、幸せな結婚生活を送っていた。 取材で、見つめるだけでヤギを殺せるという男リンの話を聞かされる。 そのような馬鹿げた取材も妻との生活が あれば耐えられると考えていたが、 上司の突然死をきっかけに人がいずれ死ぬという事を悟った妻は 編集長と浮気し、結婚生活は破綻してしまった。 失意にくれたボブはイラク戦争の開戦を知る。 戦争の取材記事を書くためにイラクへ。 誰からも相手にされなかったなか、一人の男リンと知り合う。 リンに同行し、新地球軍について知ることになる... 出演者: Ewan McGregor ... Bob Wilton(ボブ) George Clooney ... Lyn Cassady(リン) Jeff Bridges ... Bill Django(ビル) オトーサン、 「へえ、ジョージ・クルーニーも、 ジェフ・ブリツジスも出ていたんだ」 勿体ない使い方でした。 EWAN McGREGOR  ユアン・マクレガー 誕生日 1971/3/31 出身 英スコットランド・パース州クリーフ 16歳、卒業後、パース・レパートリー・シアターで 裏方の仕事に従事しつつ、舞台の経験を積む。 その後、ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。 93年「BEING HUMAN」で映画デビュー。 「トレインスポッティング」で注目される。 99年「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、監督デビュー。 「スター・ウォーズ」のオビ=ワン役が有名。 出演作 1993年「BEING HUMAN」 1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」      「ピーター・グリーナウェイの枕草子」 1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス!」 1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇ 1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇      「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇      「マネートレーダー銀行崩壊」◇ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇ 2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇ 2001年「ムーラン・ルージュ」◇「ブラックホーク・ダウン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「恋は邪魔者」◇「ビッグ・フィッシュ」◇ 2004年「猟人日記」「ユアン・マクレガー 大陸横断バイクの旅 LONG WAY ROUND」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇「アイランド」◇      「ロボッツ」(声)「ステイ」◇ 2006年「ミス・ポター」◇ 2007年「彼が二度愛したS」 2009年「天使と悪魔」◇「フィリップ、君を愛してる!」「アメリア 永遠の翼」      「ヤギと男と男と壁と」 その他の出演者: Kevin Spacey ... Larry Hooper Stephen Lang ... Brigadier General Dean Hopgood Robert Patrick ... Todd Nixon Waleed Zuaiter ... Mahmud Daash Stephen Root ... Gus Lacey Glenn Morshower ... Major General Holtz Nick Offerman ... Scotty Mercer Tim Griffin ... Tim Kootz Rebecca Mader ... Debora Wilton Jacob Browne ... Lieutenant Boone Todd La Tourrette ... Dave Brad Grunberg ... Ron User Rating:6.3/10 ( 63,754 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 713 votes) Yahoo! オトーサン、 「出来が悪いね」 User Reviews pete-wiley さん Always everywhere, never somewhere 2009年11月10日 奇抜な前提、ぶざまな出来 こいつをみていると、 決して爆発しないダイナマイトの束をみているようだ。 奇抜で、エキセントリックなコメデイは、 ぶざまな脚本でずたずたにされ、 ひとびとが倒れ、逃げまどい、 スタントも変だし、 まったくもってチグハグな筋書きだ。 むしろ、こいつの特徴は、 大したことにない、あやしげなミツションに向かって、 2人の主人公が浮遊するところにある。 問題は、だらだらした筋書きの発展にある クルーニーとマクレガーの相性は、不自然でわざとらしい。 回想が多く、観客はストーリーや登場人物に感情移入できない。 人物から人物へとよろめいて、さつぱり要領をえない。 いくらか笑わせてくれ、 いくつかのシチュエーション・アイロニーがある。 すばらしさは期待するなかれ。 "The Big Lebowski"や "American Beauty."のさりげなさはない。 オトーサン、 「いい批評だね」 これを読んではじめて、この映画の主題が分かりました。 前田有一さん 2010年8月12日 自称「実話」のトンデモ軍隊話 右だろうが左だろうが、極端に行き過ぎれば似たようなもの。 まず、人は何か政治運動をはじめると、 たいてい最後は自分の無力感に気づかされる事になる。 ここで理想と現実の折り合いをつけ路線修正できればいいが、 それができない一部の人間はどんどん先鋭、過激化し、 やがて誰からも支持されなくなる。 世間はバカだ、マスコミはバカだ、 なぜ誰も気づいてくれないんだ、わかってくれないんだ。 そんな風に思い出したらもう末期である。 そういうテンパった人たちは 一度、街で黒髪ロングの痩せた女の子をナンパして楽しく恋をして、 脳みそをリフレッシュしたほうがいい。 そうすれば、現実社会と自分の距離感を正確につかみなおすこともできる。 ちなみに黒髪うんぬんは単なる私の好みであり、 本記事の主張とは何の関連も無い。 2003年、奥さんを寝取られた地方紙記者ボブ(ユアン・マクレガー)は、 やけになってイラクの戦場へとスクープ探しに向かう。 だがそんな素人記者に最前線でできることなどは無く、 余計に欝になっていたところ、 ボブは奇妙な男リン(ジョージ・クルーニー)と出会う。 彼の話によれば、リンはかつて米軍に存在した 超能力部隊「新地球軍」のエース級能力者だったというのだ。 眉唾と思いつつも、二人で砂漠を旅していくうち、 ボブはリンの話を信じるようになっていく。 米軍に超能力部隊なんぞを作って、 おバカな訓練をしているリーダー役はジェフ・ブリッジス。 ところが前例がない訓練ということで、 あらゆるオカルト的なコミュニティで修行して道を探った結果、 どうみてもヒッピーかぶれな風貌へと変わってゆく。 このくだり、混浴コミュニティーなんぞをまじめに体験したり、 男性器におもりをぶら下げて鍛えたりなど、 どこが超能力だかさっぱりわからぬ展開。 あまりのくだらなさに爆笑できる。 基本的に、米軍をおちょくり、 同時にそうしたヒッピー的なもの、 ニューエイジ文化というようなものをも茶化してゆく。 出演者にはリベラルな面々が並んでいるが、 だからか特に米軍批判の色が濃い目である。 ただ、おそらく本作が真にやりたかったことは、 米軍にそうしたリベラル思想 (ベトナム戦争敗戦のトラウマによる反動)が入り込んだ結果、 平和主義志向になるかと思ったら、 逆にそうした考え方を殺人に利用されてしまった点を強調することにある。 平和志向の超能力者も、結局は軍人のさだめから逃れられない。 おバカなギャグ路線の途中で、 軍隊の本質、非人間性、恐ろしさを浮き彫りにしようという試みである。 チンコに砂袋をぶらさげていた連中が、 やがて目力でヤギを殺そうとしはじめるあたりは、 それを如実にあらわした重要な場面といえる。 この狙い自体は悪くない。 冒頭に書いたとおり、右も左もいきつくところはカルト。 過激な社会不適格者である。 よかれと思ってすすめた平和軍の構想が、 正反対の殺人集団になったところで筋は通る。 ただ、個人的にはそうした主張をもっと前面に押し出し、 シニカルにまとめてほしかったという気持ちは残る。 ラストシーンもちょっとセンスが無いし、惜しいところ。


ミスター・ノーバディ

オトーサン、 「あれ、イメージとちがうな」 サラ・ポーリーみたさにTUTAYA DISDASで借りたのですが、 シアリアスなアート映画で、見ていて疲れました。 原題:Mr. Nobody (2009) 監督・脚本:Jaco Van Dormael Genre:Drama / Fantasy / Romance Country:Canada / Belgium / France / Germany Language:English 上映時間:141分 あらすじ: 舞台は2092年、人々は医学の進歩により不老不死を謳歌している。 だがあえてその道に背を向けた名もなき男が いま、人類最後の老衰死者になろうとしていた。 人々の興味の対象となった男の過去。 取材者に語る男のそれは、しかし矛盾だらけの物語。 いったい男は誰と愛し合い、誰と別れ、誰と添い遂げたのだろうか。 出演者: Jared Leto ... Nemo Adult / Old Nemo(ニモ) Sarah Polley ... Elise Adult(エリース) Diane Kruger ... Anna Adult(アンナ) オトーサン、 「上手下手など、どうでもよくなってくるな」 幼年、青年、壮年、そして老年... 残酷な時間の進行、運命のいたづらが 演技を超えて、心の奥底に沈殿してきます。 演出力が、演技の巧拙を左右するいいケースでしょう。 JARED LETO  ジャレッド・レト 誕生日 1971/12/26 出身 米ルイジアナ州ボシエー・シティ お坊ちゃん風の顔立ち。 少年期は母親と弟と共にヒッピー生活を送り、 レストランの皿洗いのアルバイトなどを転々。 「キルトに綴る愛」で映画デビュー。 出演作 1995年「キルトに綴る愛」 1996年「THE LAST OF THE HIGH KINGS」 1997年「プリフォンテーン」◇「バジル」◇「スイッチバック」◆ 1998年「シン・レッド・ライン」◆「ファイト・クラブ」◆      「ルール」◆「サンセット・ストリップ」 1999年「17歳のカルテ」◆ 2000年「アメリカン・サイコ」◆「レクイエム・フォー・ドリーム」◇ 2001年「パニックルーム」◆ 2004年「アレキサンダー」◆ 2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」◆ 2007年「チャプター27」◇ その他の出演者: Linh Dan Pham ... Jean Adult Rhys Ifans ... Father Nemo Natasha Little ... Mother Nemo Toby Regbo ... Nemo age 15 Juno Temple ... Anna age 15 Clare Stone ... Elise age 15 Thomas Byrne ... Nemo age 9 Audrey Giacomini ... Jean age 15 Laura Brumagne ... Anna age 9 Allan Corduner ... Dr. Feldheim Daniel Mays ... Young Journalist Michael Riley ... Harry User Rating:7.8/10 ( 35,362 votes)IMDb User Rating:7.2/10(   358 votes) Yahoo! オトーサン、 「玄人受けかな」 User Reviews davee_b0yさん Toronto, Canada 2009年9月19日 天才 トロント映画祭の試写会でみたところだ。 IMDbへのはじめての投稿だが、 まだ、誰も投稿していないからだ。 ジャコ・ヴァン・ドルマルは、 絶対に、すばらしい脚本家・監督だ。 アート映画をたくさん見てきたが、 シアリアスでなく、いかにも風でないトーンに一驚した。 笑いがある。 選択、運命、metaphysicsがテーマだ。 ラブストーリーに魅了された。 ハリウッド風でないよさを感じた。 ビジュアルは、興味深い。 監督は、異なる人生の可能性を示したかったと述べた。 舞台は、2092年。大スクリーンでは、驚きの迫力だ。 音楽もすばらしい。 "Mr. Sandman"や"Where is my mind?" が好きだ。 想像力豊かで、独創的で、愉快で、考えさせられる。 見た後、わが人生に思いを馳せた。 オトーサン、 「前田さんが、こんなに褒めたのは、はじめて?」 前田有一さん 2011年5月4日 超絶技巧の傑作、年間ベストワン候補の筆頭 かつてイギリスにドリアン・イエーツという ボディビルチャンピオンがいた。 驚異的なバルクと低頻度高強度の斬新なトレーニング理論を 実践したことで、時代を変えたチャンピオンとして 今でも大きな尊敬を受ける人物だ。 彼がユニークなのは、ボディビルを始めようと思った時、 始める前にまず過去〜現在までのチャンピオンたちの映像や トレーニングメニュー、栄養学などを一通り学んだという点だ。 最高のアーティストたちを徹底的に研究して、 それらを倒すための具体的計画、 グランドデザインをしたあとで入門したのである。 ひ弱な体の初心者が、 いきなりそんな大志を抱くこと自体が非凡の極みである。 一方、ある歌手は同時代の他のアーティストの作品を なるべく聞かないようにしているという。 無意識のうちに影響され、 自分の軸がぶれるのを恐れるためだそうだ。 感受性が豊かすぎる場合、これも一理あるやり方だ。 ライバルの作品、成果を真正面から見つめるべきか。 あるいは情報鎖国して挑むべきか。 これはそれぞれの性格に合わせて選ぶほかない道だが、 後者のタイプは絶対に『ミスター・ノーバディ』を見ないほうがよい。 この映画は、 「超映画批評」本年度の早くもベストワン候補の筆頭である。 私は数か月前にこれを見た直後、 しばらく席で呆然と余韻に浸っていた。 いまだにその感動は残ったままだ。 そしてここでいう感動とは、 単純に泣けるとかそういう意味ではなく、 作り手の圧倒的才能を目の当たりにした 驚きと喜びというべき種類のもの。 私はあくまで鑑賞者だからそう感じたわけだが、 もしこれを映画作りを職業とするものが見たら、 そうとうキツいだろうと思うのである。 猛烈に嫉妬するだけなら救いはあるが、 あまりに巧すぎる技を見せられ意気消沈したら、 その後の創作活動に支障が出てしまう。 (前掲 あらすじ紹介) この映画はSF的な設定だが、 中身はきわめてロジカルで現実的な、大人向けのドラマである。 一人の男の人生を、そのあらゆる時点における選択肢と その先──に待ち構えていたであろう──の展開を、 同時進行で描き切った凄まじい脚本が見どころだ。 どの女の子とデートするか、問いかけにどう回答するか、 あるいはあの時どこへ行くか…… 大小さまざまな選択肢が、バタフライ効果のごとく のちの人生に影響を及ぼしてゆく。 それは誰もが体感するが、決して証明はできない空想の世界だ。 この映画の恐るべきところは、それらの空想をすべて、 たった1本の映画の中で展開してしまったことに尽きる。 だから本作のストーリーは、上映時間が1分また1分とすぎゆくほどに、 平行世界が増え、まるで生い茂る巨木の上方へと向かうように 無数に枝分かれしてゆく。 とてもじゃないが 観客の理解力が追い付かない──と思うだろうがさに非ず。 信じがたいことだが、この映画をみて混乱することは全くない。 すべての「人生の側道」をジャレッド・レトが 一人で演じているにもかかわらず、 なぜ見る側は迷わずいられるのか。 その裏には衣装やカメラワーク、 光を含めた画面の色合いといった、 非常にテクニカルな部分でそれぞれのパートを描き分けている 作り手の苦労があるのだが、 むろん普通にみている分にはそんなことを意識する必要はない。 ただただ、めくるめく巨大な運命の樹、 その面白さ、美しさを堪能すればいい。 いったいどこまで広がるのか、 収拾をどうやってつけるのかさっぱりわからなくなってきた頃、 映画は鮮やかなフィナーレを迎える。 この男の真なる人生はどれなのか、 その謎を追いかけてきた観客に提示する「もっとも重大な選択肢」。 その瞬間、わけもわからず迫りくる感動の大波に、 説明しきれぬ幸福感を味わうことができるだろう。 それにしても、この映画のとくに終盤、二転三転する 混乱の極みのような展開によって、 作り手は何を訴えているのだろう。 観客は「どれが男の真の人生だったのだろう」と思いながら映画を見る。 それは「正解はどれだ」と探しているのと同じ意味だ。 つまり、それはあなた自身。 あなたは人生の「正解」を常に探しているのではありませんかと、 そう問いかけているのである。 それに対するこの映画の「解答」。 その衝撃に私たちは涙するのである。 主人公"ミスター・ノーバディ"が最期に感じる感情、 それこそがこの映画が伝えんとするすべてである。 この荘厳な結末に至るまでに、 いったいこの監督は何度脚本を読み直し、書き直し、編集を繰り返したことだろう。 その膨大な思考実験を想像すると、これはもう圧倒されるというほかない。 こんなことは絶対にマネできないし、する気力も体力もない。 あまつさえ、この監督(ジャコ・ヴァン・ドルマル)は それをパーフェクトに実現してしまったのだ。 限られた予算と製作期間でそれを行う困難は、想像に余りある。 奇跡的な超絶技巧という言葉以外、私には思い浮かばない。 これは本当に凄い映画である。 映画を見ながら色々と思考し、 結末に対しても熟考するのが好きな中級以上の映画ファンが見れば、 確実に満足できる作品である。 これを1800円で見られるのは明らかに安すぎる。 監督以下、スタッフキャストに申し訳ない気分でいっぱいだ。


紀ノ川 花の巻・文緒の巻

オトーサン、 「原作、読んだね」 大昔なので、すつかりストーリーは忘れていましたが、 主人公の花は、祖母に似ていました。 明治時代には、賢夫人がいましたね。 家庭経営だけでなく、村の経営も、 男性に負けずに、立派に遂行していたのです。 原題:紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966) 監督:中村登 原作:有吉佐和子 脚本:久板栄二郎 Genre:Drama 上映時間:172分 あらすじ: 第一話・花の巻  明治三十二年。二十二歳の花は  紀州有功村六十谷の旧家真谷家に嫁いだ。 夫の敬策は二十四歳の若さで村長の要職にあった。  婚儀は盛大なものだったが、  花を好いていた敬策の弟浩策はうかぬ顔たった。  翌年の春、ようやく真谷家の家風に慣れた花は妊った。  紀ノ川が台風に荒れ狂う秋、長男政一郎が産れた。  長男穣生の報に喜んだ敬策は紀ノ川氾濫を防ぐ大堤防工事を計画する。  日露戦争が始まった年、浩策は持山全部をもらって分家し、  敬策は県会議員に打って出ようと和歌山市内に居を移した。  やがて花は、日本海海戦大勝利の中で長女文緒を産んだ。 第二話・文緒の巻  十七歳の文緒は和歌山高女に学んだ。  新思想の教師が追放されると学校当局と派手に渡りあう。  東京女子大に進学した後も、男女平等を標榜し  カフェに出入りしたり、「女権」という同人雑誌の編集に参加し、  敬策や花を心配させた。母親に対する反撥があったのだ。  卒業後文緒は同人仲間の晴海英二と結婚した。  晴海は日本正金銀行の社員で家柄もよく、  二人の結婚は花や敬策の望むものでもあった。  昭和初年、真谷敬策は中央政界に進出した。  一方、夫の転勤と共に上海に渡った文緒は  生後間もない長男を失い、二度目の出産のため日本に帰った。  文緒はすっかり変っていた。  以前はことごとく花に反撥したが、花とともに慈尊院へ詣でるのだった。  昭和七年、文緒は長女華子を生んだ。  そして大戦が始まる少し前、長年政界にあった敬策が急逝した... 出演者: 司葉子... 花 田村高廣...真谷敬策 岩下志麻...文緒 オトーサン、 「司葉子さんは、名演技でしたね」 その他の出演者: 丹波哲郎...真谷浩策 東山千栄子...豊乃 有川由紀...華子 野々村潔...信貴 中野誠也...政一郎 北林早苗...歌絵 永田靖...太兵衛 村瀬幸子...ヤス 柳沢真一...加納田 沢村貞子...市 志賀真津子...清 岸旗江...徳 菅原通済...田崎 穂積隆信...石田 岩本多代...ウメ 菅原文太...教官 User Rating:7.6/10( 44 votes) Yahoo! オトーサン、 「原作がいいね」 撮影は、いまいち。 ブルーリボン賞受賞 ・主演女優賞 司葉子 User Reviews いまそのときさん 2012年1月11日 やはり司葉子の代表作でしょう ちょっと古いが、賢く芯の強い明治女の一生を描く。 まさに大河ドラマ。 司葉子がはまり役。 「上意討ち」「乱れ雲」と併せて彼女らしい適役だと思う。 そして、何故かクレジットトップの岩下志麻25歳。 泣きの演技が大仰だけど、 この作品では母と対立する娘役が印象深い。 今この作品を改めて見て、 母系家族が家名と一族郎党を支えてきたことがよく分かる。 密かに姉女を想う丹波の存在もこの有吉小説ではそう重くない。 見ようによっては平板だが、 これは明らかに地方の名門家筋の消失劇だ。 戦時を挟み価値観の変化に生き抜く、祖母、母、娘の家族史でもある。 成島東一郎の撮影。 ロングショットが見事だ。 オトーサン、 「はは、岩下志麻が女学生とは...」 昭和ラッキーさん 2009年11月18日 明治・大正・昭和の女の道 親子二代に渡っての婦女子の生き様を描いた作品。 司葉子が嫁入りして、生まれてきた娘が岩下志麻。 志麻ねえさん、女学生だよ…… うーん若干無理はあるけど(当時25才) なんというか、老け顔なのか今でも変わりない美しさ。 話自体が、めっちゃ大河とかではなく、 当時の旧家では 何処でもこのような歴史を辿ったのだろうな というような日々の記録です。 しかし有吉原作のせいなのか、 時代の空気感とかは充分見応えがあります。 奇を衒ったストーリーや事件を観たいなら、 この映画にそれはありません。 ですが私には、非常に参考になった映画です。 近代物の映画や小説を読む時、 映像が何となくピンとくるようになりました。


アウェイ・フロム・ハー 君を想う

オトーサン、 「あれ、イメージとちがう」 サラ・ポーリーの見事な演技を楽しもうと、 TSUTAYA DISCUSで借りたのですが、 何と、彼女は監督で、出演していませんでした。 舞台は、老人ホーム。 繰り広げられる悲劇に胸が押しつぶされそうになりました。 原題:Away from Her (2006) 監督・脚本:Sarah Polley 原作:Alice Munro Genre:Drama / Romance Country:Canada / UK / USA Language:English 上映時間:110分 あらすじ: グラントとフィオーナは、結婚44年。 言えない過去もあったが、 グラントは、フィオーナを深く愛し、穏やかな日々を送っていた。 ところが、フィオーナがアルツハイマー病に。 老人介護施設へ入所するが、 規則で入所後30日間、面会を許されなかった。 面会の日、フィオーナはオーブリーと親密に振る舞う。 それどころか、グラントを覚えていない。 その後も、オーブリーとの仲が日増しに深まっていくのをみて、 グラントは、動揺を隠せなかった... 出演者: Gordon Pinsent ... Grant Anderson(グラント) Julie Christie ... Fiona Anderson(フィオーナ) Michael Murphy ... Aubrey(オーブリー) Olympia Dukakis ... Marian(マリアン) オトーサン、 「静かに気品をもって病に向き合う!」 こういう演技は、はじめてみました。 JULIE CHRISTIE  ジュリー・クリスティ 誕生日 1941/4/14 出身 インド・アッサム州 幼い時にイギリスに帰国。 ロンドンのスクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学び、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台やテレビ出演を経て 62年、映画デビュー。 1965年「ダーリング」でアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1965年「ダーリング」      「ドクトル・ジバゴ」 1966年「華氏451」 1967年「遙か群衆を離れて」 1968年「華やかな情事」 1971年「窓」「ギャンブラー」 1973年「赤い影」 1975年「シャンプー」「ナッシュビル」 1977年「デモン・シード」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「親の国の”D”」「戦場の罠」 1983年「熱砂の日」 1986年「キングの報酬」「ミス・メリー」 1990年「フールズ・オブ・フォーチュン」 1996年「ドラゴン・ハート」「ハムレット」 2001年「ルーヴルの怪人」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「トロイ」「ネバーランド」      「トゥルーへの手紙」(ナ) 2005年「あなたになら言える秘密のこと」 2006年「アウェイ・フロムー・ハー 君を想う」 その他の出演者: Stacey LaBerge ... Young Fiona Deanna Dezmari ... Veronica Clare Coulter ... Phoebe Hart Thomas Hauff ... William Hart Alberta Watson ... Dr. Fischer Grace Lynn Kung ... Nurse Betty Lili Francks ... Theresa Andrew Moodie ... Liam Wendy Crewson ... Madeleine Montpellier Judy Sinclair ... Mrs. Albright Tom Harvey ... Michael Carolyn Hetherington ... Eliza User Rating:7.6/10( 13,173 votes)IMDb User Rating:7.7/10(   379 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい女優さんだね」 アカデミー賞 ノミネート ・主演女優賞 ジュリー・クリスティ ・脚色賞 サラ・ポーリー ゴールデン・グローブ 受賞 ・女優賞(ドラマ) ジュリー・クリスティ User Reviews M. J Arocenaさん 2009年2月16日 New Zealand アウェイ・フロム・ジュリー・クリスティ フィオーナを演じるのは、 ジュリー・クリスティ、苦悩の旅をクリアにする。 ジュリー・クリスティは、驚き。 感傷的でなく、知的に、 ストーリーのポイントをヒューマンにしてくれる。 悲しみをもって、だが恐怖をもってではく、 病に近づいていく。 アルツハイマー病は、暗いトンネルのようだ。 望むのでなく、避け難い入り口が待っている。 遅かれ早かれ、ひとは、それに気づく。い すべてをすべてのひとを忘れる。 監督のサラ・ポーリーは、奇跡をみせてくれた。 ジュリー・クリスティが我々の質問に答えるのだ。 フィオーナの夫に強い共感をおぼえた。 ゴードン・ピンセントの演技がすばらしい。 心が沈むよりも、高揚させてくれた。 オトーサン、 「悲哀とはこのこと」 ジーナさん 2009年8月3日 罪悪感が効果的 アルツハイマーを軸に夫婦愛を描いた 何とも言えない悲哀感と純粋さが滲む作品です。 ジュリー・クリスティーから漂う品格が 施設に入ってから少しずつ乱れていく様子は とてもリアルに感じました。 「毎日ドレスアップするわね」のセリフから 程なくして変わる妻の姿、 最後まで妻の幸せだけを願い行動する夫の姿・・・ 恐ろしいまでに現実を見据えた描写と 直接的すぎない描き方が絶妙でした。 丁寧な演出も説得力を増すことに成功していたと思います。 後半の展開に違和感があった事と 時間軸が入れ替わる構成にやや混乱したので 評価はマイナスしましたが、 ヒューマン・ドラマが好きな方にとっては 見応えのある作品に仕上がっていると思います。 「昔の記憶は残るのか・・・」 「彼女はフリをしているような気がする・・・」などなど 印象に残るセリフを吐く夫ゴードン・ビンセントの哀愁は胸に迫りました。 静かな展開とナチュラルで美しい映像は見事にマッチしていますし、 そこに居る俳優たちの表情の機微も素晴らしかったです。 沁みる音楽も作風に合っていましたね。 忘れてしまう不安と忘れられてしまう不安・・・ どちらの側からも鑑賞する事ができ、 どちらの側にも感情移入することのできる心理描写も巧みでした。 お涙頂戴系の作品では無いですが、 深いところで揺さぶりが起こること必至です。


カラマーゾフの兄弟

オトーサン、 ・亀山さんの新訳がベストセラー! そんなことが起きるなんて、信じられません。 ドストエフスキイ(1821/11/11 - 1881/2/9)は、 銃殺刑寸前で皇帝の恩赦で九死に一生を得た文豪です。 その映画作品がこれ。 NHKBSが、3日連続で放映していました。 原題:Bratya Karamazovy(1969) 監督:Ivan Pyryevの急逝にともない    俳優のKirill LavrovとMikhail Ulyanovが完成させた。 原作:Fyodor Dostoevsky 脚本:Ivan Pyryev Genre:Drama Country:Soviet Union Language:Russian 上映時間:232分 あらすじ: カラマーゾフ家には、3兄弟がいる。... 五十を過ぎても肉欲に溺れる父親のフョードルは、 妖艶な美女・グルーシェンカを囲っているが、 退役陸軍中尉の長男ドミトリーが、横恋慕している。 大学出の秀才、次男イワンと、 修道士の三男アリョーシャは、 神の存在をめぐって、意見を異にしている。 スメルジャコフは、フョードルが乞食女に産ませた子だが、 いまは、召使いをさせられ、恨みを抱いている。 長男と父親の憎みあいをエスカレートさせようと画策する。 出演者: Mark Prudkin ... Fyodor Pavlovich(フョードル) Mikhail Ulyanov ... Dmitri(ドミートリイ) Kirill Lavrov ... Ivan (イヴァン) Andrey Myagkov ... Alyosha(アリョーシャ) Valentin Nikulin ... Smerdyakov(スメルジャコフ) Lionella Pyryeva ... Grushenka(グルーシェンカ) オトーサン、 「一番好きなのは、スメルジャコフ。 次が、フョードルかな」 いずれも、好ましい人物ではありませんが、 文豪が生み出した人間存在なのです。 その他の出演者: Svetlana Korkoshko ... Yekaterina Ivanovna Pavel Pavlenko ... Zosima Andrei Abrikosov ... Samsonov Gennadi Yukhtin ... Father Paisi Anatoli Adoskin ... Examining magistrate Rada Volshaninova ... Gipsy Tamara Nosova ... Marya Kondratyevna Nikita Podgornyj ... Rakitin Ivan Lapikov ... Lyagavyj User Rating:7.2/10 ( 281 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 30 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だ」 ドストエフスキイの思想を 忠実に再現しているのに感銘を受けました。 「誰だ、神を発明した罪深い奴は?」 若い頃、全作品を読破したものとして、太鼓判を押します。 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews Mozjoukineさん Australia 2007年9月15日 ロシアの古典を脚色 ロシア映画が、低迷していた時期では、 古典を脚色した作品が、ピークを迎えていた。 この作品は、イワン・プイリエフ監督の 「白痴」よりも、出来がいい。 彼の死で、急遽、共同監督となった イヴァン役の俳優ラブロフは、僧侶たちの前で断言する。 「モラルは、不死の産物だ」 長男ドミートリイは、ぼやく。 彼女よりも、倫理を優先したので、 カテリーナは許してくれなかったと。 彼女の金ほしさに応えられなかったのだ。 この映画は、洗練された手法で、 ドストエフスキイ文学を忠実に再現している。 ジプシーの歌い手や邪悪なイルージョンもいい。 だが、この作品のハイライトであり、力の源泉は、 主人公たちの精神状態を映画化したことにある。. ビジュアルのトリミングは、最小限に抑さえられている。 鴨が池で水しぶきをあげ、僧侶たちが歌い、 霧のなかに風車が浮かび上がる。. ドストエフスキイの作品を完璧に演じた俳優陣がいい。 フリッツ・コルトナーやユル・ブリンナーの映画のように、 長尺物を縮めてしまったら、台無しになっていただろう。 オトーサン、 「そんなことはない!」 むしろ既読のひとのほうが、興味深く見られるはず。 sustigerさん 2008年7月21日 小説既読の方には勧めません。 あれほど壮大な思索が繰り広げられ、 また2000ページ弱という量的にも膨大な小説の映画化は、 当然のように不可能だったようです。 この映画は、小説の思想的部分の中核である 大審問官やゾシマ長老のくだりには全く触れず、 例の事件を巡る主なプロットを追うことに終始します。 なので、3時間以上かけて見終わったところで、 何か物足りなさを覚えずにはいられません。 なので、小説既読の方にはこの映画は勧めません。 まあ、なにせ長い小説ですから、 その小説に取っ付きやすくするために、 未読者が観るのはいいかもしれません。 ただ、この映画に全くいい部分がないわけでもないと思います。 イワンの悪魔のくだりは、 小説では個人的にもっとも読みづらい部分だったのですが、 映像になりイワンの心理について視覚的なイメージが加わることで、 理解がしやすくなっていたと思います。 ちなみに、リーズや、コーリャなどの子どもたちのくだりも、 この映画は触れてないです。 もっとも、(亀山郁夫曰く) このあたりはむしろ幻の続作への布石になる部分であって、 本作ではそれほど重要な部分ではないらしく、 映画化に際して真っ先に省かれて当然な部分なのかもしれません。 しかし、小悪魔ことリーズ嬢は個人的には好きな登場人物だったので、 少し残念です。 まあ、これはどうでもいいことですね。


トラブル・イン・ハリウッド

オトーサン、 「ハリウッドの内幕物か」 夢を売るのがハリウッド、その夢を壊すのでしょうか。 あまりいいアイデイアとは思えません。 原題:What Just Happened (2008) 監督:Barry Levinson 原作・脚本:Art Linson Genre:Comedy / Drama Rated R for language, some violent images,     sexual content and some drug material Country:USA Language:English / Hebrew / French 上映時間:104分 あらすじ: ハリウッドで活躍する映画プロデューサーのベンは、 ショーン・ペン主演作のカンヌ国際映画祭での オープニング上映を2週間後に控えていた。 その矢先、監督のとんでもない演出のおかげで 試写会の観客アンケート結果が散々だったために 映画会社の女社長から作品の再編集を命じられ、 監督を説得する役回りを務めるハメに。 また、クランク・イン直前の最新作では、 主演のブルース・ウィリスが作品のイメージと まるで違うヒゲ面にメタボ体型で撮影現場に現われ、 ベンは頭を抱えるばかり。 一方、プライベートでも1年前に別れた妻への未練を引きずり、 悩みや難題が山積だ。 それでも彼は、全てを解決させようと奔走する... 出演者: Robert De Niro ... Ben(ベン) Sean Penn ... Sean Penn(本人) Bruce Willis ... Bruce Willis(本人) Catherine Keener ... Lou Tarnow(ルー) オトーサン、 「気がつかなかったな、デ・ニーロなんだ」 同様に、ショーン・ペンにも、ブルースウイルスにも、 本人とは気づきませんでした。 ボケたのか、うまく扮装したせいか。 例のオウムの犯人も、手配書とはまるで別人でした。 ROBERT DE NIRO  ロバート・デ・ニーロ 誕生日 1943/8/17 出身 米ニューヨーク 10歳の時から演技学校で学び、 16歳の時に俳優指導者ステラ・アドラーに師事する。 同時にニューヨーク・アクターズ・スタジオにも通い、 オフ・ブロードウェイで活躍。 74年「ゴッドファーザーPART2」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 80年「レイジング・ブル」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 その後、ノミネート4回。 93年「ブロンクス物語/愛につつまれた街」で監督デビュー。 出演作 1965年「マンハッタンの哀愁」 1968年「ロバート・デ・ニーロのブルー・マンハッタン/黄昏のニューヨーク」 1969年「御婚礼ウェディング・パーティー」 1970年「血塗れのギャング・ママ」      「ブルー・マンハッタンT/哀愁の摩天楼」 1971年「わが心の天使」「生き残るヤツ」      「ロバート・デ・ニーロのスワップ」 1973年「バング・ザ・ドラム」「ミーン・ストリート」 1974年「ゴッドファーザーPART2」◆アカデミー助演男優賞 1976年「1900年」「タクシードライバー」「ラスト・タイクーン」 1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」 1978年「ディア・ハンター」 1980年「レイジング・ブル」◇アカデミー主演男優賞 1981年「告白」 1982年「エリア・カザンの肖像」 1983年「キング・オブ・コメディ」 1984年「恋に落ちて」      「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 1985年「未来世紀ブラジル」 1986年「ミッション」 1987年「アンタッチャブル」◆「エンゼル・ハート」      「ディア・アメリカ/戦場からの手紙」(声) 1988年「ミッドナイト・ラン」 1989年「俺たちは天使じゃない」「ジャックナイフ」 1990年「アイリスへの手紙」「グッドフェローズ」      「レナードの朝」 1991年「ケープ・フィアー」◇「真実の瞬間」      「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」      「バックドラフト」「ミストレス」 1992年「ナイト・アンド・ザ・シティ」 1993年「恋に落ちたら」「ブロンクス物語/愛に包まれた街」      「ボーイズ・ライフ」 1994年「フランケンシュタイン」◇ 1995年「カジノ」◇「ヒート」◇「百一夜」 1996年「マイ・ルーム」「ザ・ファン」◇「スリーパーズ」◆ 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」「大いなる遺産」      「コップランド」◇「ジャッキー・ブラウン」◇ 1998年「RONIN」◇ 1999年「アナライズ・ミー」◇「フローレス」◇ 2000年「ミート・ザ・ペアレンツ」◇「ザ・ダイバー」◇      「ロッキー・アンド・ブルウィンクル」 2001年「15ミニッツ」◇「スコア」◇ 2002年「ショウタイム」◇「容疑者」◇「アナライズ・ユー」◇ 2004年「ミート・ザ・ペアレンツ2」◇「アダム−神の使い 悪魔の子−」◇ 2005年「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」◇「RENT/レント」 2006年「アーサーとミニモイの不思議な国」(声)「グッド・シェパード」 2008年「トラブル・イン・ハリウッド」 2010年「マチェーテ」「ストーン」 その他の出演者: John Turturro ... Dick Bell Robin Wright ... Kelly Stanley Tucci ... Scott Solomon Kristen Stewart ... Zoe Michael Wincott ... Jeremy Brunell Jason Kravits ... Pollster Mark Ivanir ... Johnny Remy K. Selma ... Jimmy Christopher Evan Welch ... Studio Marketing Guy Lily Rabe ... Dawn Sam Levinson ... Carl User Rating:5.8/10(16,971 votes)IMDb User Rating:6.7/10(  237 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、いいスコアは狙っていないのだろうう」 あくまでも、玄人受けを狙っているのでしょう。 User Reviews watbarrさん United States 200810月18日 第一人者の退屈なお話し アート・リンソンの回顧録は、 ハリウツドが本当はなんて悲しい場所なのかを 想起させてくれる。 そういう意味では、 ビリー・ワイダーの「サンセツト・ブールバード」 アルトマンの「プレイヤー」、 バーナード・ローズの"Ivansextc"、 そしてブレイク・エドワーズの"SOB"のほうが、 よく捉えている。. これらは、映画産業に関係ないひとびとにも、 よく知られた映画だ。 ひとびとは、いまだ現役の有名なハリウツドのプロデユーサーの 新作を期待して待っていた。 だが、何ら新味がなかった。 デ・ニーロは、本人を演じている。 彼を有名にした映画界そのものをパロデイにするというのは、 嬉しいサプライズだ。 バリー・レビンソン監督は、その才能を発揮している。 スト−リーの語り口のリズムは、 退屈なお話を生き生きとし、手に汗にぎるものとしている。 オトーサン、 「デ・ニーロは、俳優からプロデユーサーに出世?したので、 その苦労話しに魅力を感じて、映画化したのでは。 ジーナさん 2011年6月4日 タイトル通り ハリウッドの舞台裏を綴った回顧録風コメディです。 ひとりのプロデューサーの視点から見えてくる ハリウッドの内輪話は皮肉たっぷりでクスッとさせられました。 どこまでも自分勝手なブルース・ウィリスと 大切な事は儲けのみの配給会社とアルコールに溺れる監督が 主なトラブルメーカーとなってプロデューサーをとことん悩ませる・・・ というのがメインストーリーですが、 カンヌ映画祭を絡めたハリウッドでの成功がいかに不安定なものなのか というエピソードが結構効いていたと思います。 この作品のプロデューサーでもあるロバート・デ・ニーロが ハリウッドのプロデューサーを演じているのは自虐的で笑えました。 映画製作においてプロデューサーが一番偉いと思っていた私・・・ こんなにも厄介ごとを抱える役回りだとは驚きでした。 精神的にも体力的にもキツい仕事であり、 なんとも哀れなお仕事でしたね(笑) ストイックなまでにこだわりの役作りをするデ・ニーロさんなので ブルース・ウィリスのキャラを演じさせてもリアリティがあって面白かったでしょう。 ショーン・ペンを始めとする映画スターが本人役を演じているのも 面白みになっていたと思います。 他にもキャサリン・キーナーにロビン・ライト・ペンにクリステン・スチュワート、スタンリー・トゥッチに ジョン・タトゥーロなど見応えたっぷりの実力派揃いです。 映画界の裏側を見せる作品なだけに主役級の役者陣が多いので、 キャスティングだけでも観る価値はあると思いますよ。 あまりにハリウッドの力関係を面白おかしく観れたので、 主人公の元妻との関係や娘などのドラマ部分が邪魔に感じました(爆) 正直、家庭内のゴタゴタは盛り込みすぎだったかな・・・。 私生活は、売れない女優達が群がってくる程度に抑えておいたほうが 中だるみせずに済んだと思います。 トラブルだらけで終始ドタバタしている印象を受けたので、 もう少しメリハリがあると良かったですね。 これといって記憶に残るようなストーリーでもなかったですが、 ほんのチョットだけ映画の観方が変わるかも。 特に、無難な仕上がりの作品を観た時は プロデューサーと監督と配給会社による妥協の連続で 出来上がったんだな〜と思う事でしょう(笑) そして、この作品もまた無難なのでした(爆)


ペーパー・チェイス

オトーサン、 「大学生全員に見せたいね」 大学をリゾートと勘違いして、 ロクに授業に出ない学生は、減ったようですが、 まだまだ学生を甘やかしている大学が 日本には数多くあります。 出演している教授の姿をみて、 「秋霜烈日」という言葉を思い浮かべました。 秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのように 刑罰・権威が極めて厳しいことを指すようですが、 こうした厳しさを乗り越えるようなリーダーを 多数、各界で育成しないと、国の将来が不安です。 (参考) ・2012年 世界の大学評判ランキング 1位:ハーバード大学 2位:マサチューセッツ工科大学 3位:ケンブリッジ大学 4位:スタンフォード大学 5位:カリフォルニア大学バークレー 6位:オックスフォード大学 7位:プリンストン大学 8位:東京大学 9位:カリフォルニア大学ロサンゼルス 10位:イェール大学 原題:The Paper Chase (1973) 監督・脚本:James Bridges 原作:John Jay Osborn Jr Genre:Comedy / Drama 上映時間:113分 あらすじ: ハートは、ハーバード大学法学部。 最大難関である主任教授キングスフィールドに 評価されるべく勉強にはげんでいた。 級友たちと研究グループを作った。 ある夜、大学から帰る途中、スーザンから声をかけられた。 誰かにつけられているという。 以来、2人は親しくなっていった。 ある夜、教授は、教え子たちを自宅に招いた。 ハートは、スーザンに出会い、教授の娘だと知る... 出演者: Timothy Bottoms ... James T. Hart(ハート) Lindsay Wagner ... Susan Fields(スーザン) John Houseman ... Charles W. Kingsfield Jr.(教授) オトーサン、 「いい青年だね」 本物のハーバード大学生のようでした。 冷酷な教授もいいですね。 TIMOTHY BOTTOMS  ティモシー・ボトムズ 誕生日 1951/8/30 出身 米カリフォルニア州 ハイスクールの映画クラブで作った「これはまさしく水曜日」で主演。 この作品を偶然観たドルトン・トランボに気に入られ、 79年「ジョニーは戦場へ行った」の主役に。 「ラスト・ショー」でも主演。 若手俳優として一気に人気者となる。 趣味は乗馬、サーフィン、スキューバ・ダイビング。 出演作 1971年「ジョニーは戦場へ行った」「ラスト・ショー」 1973年「ペーパー・チェイス」 1974年「ベトナム戦争の勲章/ブルーダの優雅な生活」 1975年「暁の7人」 1977年「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「族・あの空に太陽が」「ハリケーン」 1983年「沈黙のコンピューターマン/愛が聞こえた」 1985年「ハンボーン」 1986年「スペース・インベーダー」 1988年「ミオ」「行きずりの恐怖」 1989年「クワイ河からの帰還/戦場にかける橋2」      「脱走半島/ベトナム1983」 1990年「ラスト・ショー2」 1995年「トップ・ドッグ」「ヒッチャー’95」 1997年「デス・キューブ」 2000年「レイク・フィアー」 2003年「エレファント」 JOHN HOUSEMAN  ジョン・ハウスマン 誕生日 1902/9/22-1988/10/30 出身 ルーマニア 出演作 1973年「ペーパーチェイス」 1975年「ローラーボール」「コンドル」 1976年「セント・アイブス」 1978年「オールドボーイフレンド」 1979年「ザ・フォッグ」 1980年「マイ・ボディガード」「ベル」      「ダドリー・ムーアのモーゼの気分で」 1981年「ゴースト・ストーリー」 1988年「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」 1989年「私の中のもう一人の私」 その他の出演者: Graham Beckel ... Franklin Ford III James Naughton ... Kevin Brooks Edward Herrmann ... Thomas Craig Anderson Craig Richard Nelson ... Willis Bell Robert Lydiard ... O'Connor Lenny Baker ... William Moss, Tutor David Clennon ... Toombs Regina Baff ... Asheley Brooks Irma Hurley ... Mrs. Weasal Bill Moher ... Philip Blair Brown ... Miss Farranti Richard Whelan ... Pruit User Rating:7.2/10( 3,627 votes)IMDb User Rating:7.1/10(   79 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だ!」 何より、教授の授業シーンが長くて、 しかも授業内容が高度なのに、 それを分かりやすくしない姿勢が気に入りました。 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 ジョン・ハウスマン 同ノミネート ・脚色賞 ・音響賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・助演男優賞 ジョン・ハウスマン User Reviews invinoveritas1さん Cape Elizabeth, Maine 2002年6月13日 気難しい教授と直面する法科生を描いた秀作 これは秀作だ。, 脚本も、出演者も、監督も、編集もいいが、 さらに大事なのは、メツセージだ。 生徒と教師の関係がいかに大事で、 それが将来に影響することを説き尽くしている。 好きでない教師もいるだろうが、 彼らは、我々の人格形成に極めて特殊な効果を及ぼすのだ。 その理由は、多様だ。 誠実さもあろうし、 味わったことのない知的限界まで死に物狂いで頑張らせることや 統合性もある。 これほどまで励ましてくれるかと感激することもある。 この映画をみて、高校、大学、大学院の数少ない教育者を思い出した。 その効果は現在まで尾を引いているので、感謝している。 オトーサン、 「アメリカの大学って、大変なんだな」 でも、この厳しさをくぐりぬけてはじめて、 青年は逞しい大人に脱皮できるのです。 Cape Godさん 2011年9月12日 競争の厳しさが身につまされる 超名門大学の専門課程の学生ともなれば みんな才能などあって当たり前、 それに努力に努力を積み重ねて結果を求め続ける。 そうしなければあっという間に脱落するし、 周囲からの尊敬も得られないから相手にしてもらえない。 もちろん自分の将来に響くことは言うまでもない。 本当に気が休まることなどない熾烈な世界である。 個人的にすごく身につまされる話でした。 この映画のハーバード・ロースクールほどではないけれど、 私自身がアメリカの大学院で寝る暇もなくて 疲労困憊しながら勉強に追われる経験をしたので。 今ベッドに入れば朝までに3時間くらいは眠れる、 でもここで寝るとチーム・プロジェクトの私の担当部分に穴があいて メンバーに迷惑かかるから眠れない。 授業のない週末含めて常に課題やらプロジェクトやらに追われて、 まるまる休める日などない。 忙しくなると食事するためだけの時間はとれないから、 片手でハンバーガー食べながら教科書を読む。 そんな日々の連続でした。 もう本当にこれは他人事ではないんですよ。 けっこうこのとおりの部分があります。 そんな勝手な思い入れがあって この映画を見るのが少しつらい部分もあるけど、 それでも好きでバイアスかかって得点高めです。 特に学生の人や社会人になって間のない人には 共感出来る人も多いのではないかと思います。 それにしても主人公が夜の学校に忍び込んで 教授のノートを見るということ。 あれをするのは勇気がいるし私には出来ないかな。 テストの参考になるという魅力は確かに大きいけど、 不正行為の発覚は退学になりかねない重大行為なので。 アメリカはこういうのは厳しいのです。 ちなみに最後に主人公たちが行くケープ・コッド(Cape Cod)は、 海に面した高級保養地です。 東京でいえば熱海、大阪でいうなら南紀白浜みたいな場所でしょうか。 学期が終わると東部の学生たちも骨休みに行くことがある場所で、 個人的にも好きな場所です。


ノーマ・レイ

オトーサン、 「これ、実話なんだ!」 それも、労働組合史に輝く成功談なのです。 平凡な女優だったサリー・フィールドが 映画史に存在を刻むことになった名画です。 原題:Norma Rae (1979) 監督:Martin Ritt 脚本:Irving Ravetch / Harriet Frank Jr Genre:Drama 上映時間:110分 あらすじ: アメリカ南部。 紡績工場に勤める女工ノーマ。 彼女の家にルーベンと言う男がやってくる。 組合結成のためにやってきたと言う。 彼と交友を深めて行くなかで、組合結成に協力していく。 しかし、会社側は汚い手を使って圧力をかけてくる。 出演者: Sally Field ... Norma Rae(ノーマ) Ron Leibman ... Reuben(ルーベン) Beau Bridges ... Sonny(ソニー) オトーサン、 「泥中の蓮のように、輝いている!」 SALLY FIELD  サリー・フィールド 誕生日 1946/11/6 出身 米カリフォルニア州パサディナ 「ノーマレイ」でアカデミー主演女優賞受賞。 「プレイス・イン・ザ・ハート」でもアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1967年「大西部への道」 1976年「ステイ・ハングリー」 1977年「トランザム7000」「幸福の旅路」 1978年「グレート・スタントマン」 1979年「ノーマ・レイ」      「ポセイドン・アドベンチャー2」 1980年「トランザム7000VS激突パトカー軍団」 1981年「スクープ/悪意の不在」 1982年「キスミー・グッバイ」 1984年「プレイス・イン・ザ・ハート」 1985年「マーフィのロマンス」 1987年「恋はお手上げ」 1988年「パンチライン」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「星の流れる果て」 1991年「ソープディッシュ」 1993年「奇跡の旅」(声)「ミセス・ダウト」 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」 1996年「奇跡の旅2/サンフランシスコ大冒険」 2000年「あなたのために」 2001年「ギリーは首ったけ」 2003年「キューティ・ブロンド ハッピーMAX」 2006年「ラスト・トゥー・ウィークス」 その他の出演者: Pat Hingle ... Vernon Barbara Baxley ... Leona Gail Strickland ... Bonnie Mae Morgan Paull ... Wayne Billings Robert Broyles ... Sam Bolen John Calvin ... Ellis Harper Booth Colman ... Dr. Watson Lee de Broux ... Lujan James Luisi ... George Benson Vernon Weddle ... Reverend Hubbard Gilbert Green ... Al Landon Bob Minor ... Lucius White User Rating:7.2/10 ( 4,520 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 88 votes) Yahoo! オトーサン、 「これはいい!」 自立を模索し、自己の尊厳を模索するすべての女性向き。 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 サリー・フィールド ・歌曲賞 同ノミネート ・作品賞 ・脚色賞 カンヌ国際映画祭受賞 ・女優賞 サリー・フィールド ・フランス映画高等技術委員会賞 マーティン・リット 同ノミネート ・ パルム・ドール マーティン・リット User Reviews moonspinner55さん redlands, ca 2001年11月17日 単にひとりの女優の力作にとどまらず、 忘れ難く感動的なヒューマン・ストーリー 紡績工場の待遇を改善すべく、 彼女とその家族は、組合結成をめざす。 サリー・フィールド演じるノーマ・レイも、 どんな代価を払っても、自己の尊厳を勝ち得ようとする。 彼女は、それまで行き詰まっていた。 シングルマザーで、でも家族を養い、 乱暴を働く男と同棲中だ。 だが、組合オルグに触発されて、 (ロン・リーブマンは、アカデミー賞助演男優賞ものの演技) ノーマ・レイは、人生を前向きに捉えることに目覚め、 それ以上に、悪しき紡績工場と対決する。 毎日、誠実に働き、報酬を得ていた労働者たちの エネルギーを削ぎ、希望を奪っていたからだ。 いくつか問題もある。 新しい夫ソニー役のボーブリツジスが、チンケだったことだ。 アカデミー賞受賞のサリー・フィールドの力演は、 時に、やりすぎで、一本調子に感じられる。 だが、工場の外での多くのシーンでは、 実にすばらしい。 ごく自然に生き生きしており、豊かだ。 マーティン・リットの監督は、手堅い、 わき道のお説教も、的を得ていて、面白さを妨げていない。 アートデイレクションは、第2のスターといっていい。 生き生きして、熱っぽく、汗だらけで、 綿花が宙を舞っている。 問題の紡績工場は、実に親しみやすい。 そこに働くひとびとも、同じだ。 この映画には、引きこまれるものがある。 だが、ほろにがい思い出となるだろう。 とくに、シンプルで素敵なエンデイングで。 オトーサン、 「単なる社会派ドラマでないね」 無名のひとだって、いつかはスターになれるんだ! トチローさん 2010年2月11日 こうして女性は強くなった? 所謂 "社会派映画" って言うと やはり日本の熊井啓や山本薩夫・小林正樹監督が浮かびますけど、 こ〜のマーティン・リット監督のハリウッド作品は 普段政治や労働者の人権なんてことに全く興味が無い人でも、 見れば何がしかの気持ちを喚起されてしまう感動がありましたねぇ。 子供を抱えて紡績工場で働くサリー・フィールド!は 経営者による労働者の搾取と戦う為にやって来たインテリ男に影響され、 自分で今まで思いも付かなかった「労働者としての権利の主張」に目覚め、 立ち上がる。 だけど、そんな彼女に波風を立たせて欲しくない 周りの同僚や友達までもが彼女を敬遠し始め、やがて孤立してしまう。 それでもメゲズに頑張り抜いた彼女が最後に手にしたものは……。 政治的な主張が先に立った作品なんて 十中八九は詰まらない物だと思っているんだけど、 コレは素晴らしかったですねぇ。 きっとテーマとか主張とかってことよりも 主人公の人間性がキチンと描かれていたからなんでしょうね。 無学で、田舎で貧乏に暮らす無名の主婦が 自分の権利に目覚め、社会を相手に立ち向かって行く姿に感動を覚えましたね。 昔クロサワの「わが青春に悔いなし」の原節子じゃないけど、 こ〜の健気に、でも逞しく戦っていく サリー・フィールドのなんとステキだったことよ!


遥かなる山の呼び声

オトーサン、 「これって、邦画?」 山田洋次監督の作品に、こんなのがあったとは。 主演は、「駅 STATION」(1981)で いいコンビを魅せた高倉健と倍賞千恵子! これは期待できそうです。 原題:遥かなる山の呼び声(1980) 監督:山田洋次 脚本:山田洋次 朝間義隆 Genre:Drama/Romance 上映時間:124分 あらすじ: 北海道・中標津。 民子は一人息子の武志を育てながら 亡夫の残した牧場をひとりで切り盛りしていた。 激しい雨の降る夜、男が訪れ、納屋を借りる。 牛のお産を手伝って、翌朝、去っていった。 その夏、男が再びやってきて、働かせてくれという... 出演者: 高倉健 ... 田島耕作 倍賞千恵子 ... 風見民子 吉岡秀隆 ... 風見武志 ハナ肇 ... 虻田太郎 オトーサン、 「2人とも、いうことなし!」 後に「三丁目の夕日」などで好演する 吉岡秀隆が、可愛い子役で出演しています。 その他の出演者: 武田鉄矢 ... 勝男 木ノ葉のこ ... 佳代子 鈴木瑞穂 ... 島田駿一郎 小野泰次郎 ... 福士 杉山とく子 ... 房子 大竹恵 ... ひとみ 神母英郎 ... 虻田次郎 粟津號 ... 虻田三郎 園田裕久 ... 競馬場の刑事 青木卓 ... 競馬場の刑事 畑正憲 ... 獣医 渥美清 ... 近藤 User Rating:9.1/10( 281 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアは高すぎるけど...」 日本アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 倍賞千恵子 User Reviews LOVE映画さん 2006年8月1日 健さんが若い 1985年以来21年ぶりにこの映画を見た。 この映画の結末が 「幸せの黄色いハンカチ」につながるのかなと思ったが、 「幸せの黄色いハンカチ」は1978年作で この映画は1980年作なので話は全く別と考えなければならない。 3日前に「単騎千里を走る」を見たばかりだが、 やはり健さんは若い時のほうがはるかにいい。 わたしは、「幸せの黄色いハンカチ」より 「遥かなる山の呼び声」の健さんの方にパワーを感じる。 オトーサン、 「そういえば、そうだね」 高倉健さんが、自首せずに、 2年も逃亡を続けるなんて、かつこよくないよね。 いつそのこと、オウムの誰かさんを超えて、 20年以上逃亡してほしかったな。 黒美君彦さん 2006年10月16日 いいですね 山田洋次監督に高倉健さん、 北海道の壮大な景色にヒロインは倍賞千恵子、 子役には吉岡秀隆。 もう何をかいわんや、の作品。 不器用な男ですから、の健さんは輝いているし、 凛として女手ひとつで牧場を構える倍賞千恵子は美しいし、 いうことはありません。 武志(吉岡秀隆)が憧れるのも無理はない。 ああいう大人の男になりたいものだ、と今でも思ってしまいます(苦笑)。 逆にいうと、ああいう男は今、ほんっとに見当たらない(怒)。 大人は子供に憧れるような存在でないとあかんのとちゃいますか。 大人がいつまでも大人にならないから、 子供もモデルにする大人がいなくて ろくでもない人間になってしまうのではないでしょうか。 ・・・とまあ、それはさておき。 私事ですが、この映画の公開2年後に初めて北海道に行きました。 中標津の辺りにも行きましたっけ。 この映画で観たような風景が、当時見られたことを思い出します。 多分今でもあまり変わっていないのでしょうけど(笑)。 でも、兄と高倉健が会う国鉄・標津線上武佐駅は、 89年の廃線に伴い姿を消してしまったそうです。 武田鉄矢や黄色いハンカチ、渥美清も登場して、 山田洋次作品らしいくすっと笑えるシーンもあります。 でもラストはぐっと来ますね、やはり。 敢えて難をいうなら、あれほど潔い田島耕作(高倉健)が、 どうして2年も逃亡を続けたのだろう、ということかな? 潔く罪を認めて自首しそうなもんだが、 そうしたらこのドラマはあり得ないことになっちまう。 田島耕作、一瞬魔が差し、逃げてしまった、ということで(苦笑)。


荒野のガンマン

オトーサン、 「これみてるかも」 西部劇の題名には、荒野とかガンマンが出てくるのが、 多いので、心配しました。 幸い見ていなかったし、ペキンパーの監督作なので、 それなりに楽しめました。 原題:The Deadly Companions (1961) 監督:Sam Peckinpah 原作・脚本:Albert Sidney Fleischman Genre:Western 上映時間:93分 あらすじ: イエローレッグは、捕虜となったとき、 南軍の兵士に頭の皮を剥がされそうになった。 戦争が終わった後、その相手を探し求めていた。 ある村で、彼は一人の男をリンチから救う。 だが、そいつは、頭の皮を剥がそうとタークだった。 彼は自分の素性を隠し、タークやビリーと組んで 銀行強盗を計画するが、誤って子供を射殺してしまう。 子供の母親キットは、遺体を父親の眠る 廃墟となった町へ運ぶと言い張る。 イエローレッグたちは、護衛を願い出る... 出演者: Maureen O'Hara ... Kit Tildon (キット) Brian Keith ... Yellowleg(イエローレッグ) Steve Cochran ... Billy Keplinger(ビリー) Chill Wills ... Turk(ターク) オトーサン、 「自信満々、大スターの余裕」 それにしても、気の強い女です。 そうでなければ、西部の荒野でで生きていけないのでしょう。 MAUREEN O'HARA  モーリン・オハラ 誕生日 1920/8/17 出身 アイルランド・ミルウォール 出演作 1939年「厳窟の野獣」「ノートルダムの傴僂男」 1940年「恋に踊る」 1941年「わが谷は緑なりき」 1942年「海の征服者」 1943年「自由への戦い」 1944年「西部の王者」 1945年「海賊バラクーダ」 1946年「センチメンタル・ジャーニー」 1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「三十四丁目の奇蹟」 1948年「愉快な家族」 1949年「バグダッド」 1950年「コマンチ族の怒り」「大城塞」「リオ・グランデの砦」 1952年「剣豪ダルタニアン」「静かなる男」「すべての旗に背いて」 1953年「牧場荒らし」 1954年「戦いの矢」「マラガ」 1955年「長い灰色の線」「灼熱の勇者」 1956年「リスボン」 1957年「荒鷲の翼」 1959年「ハバナの男」 1961年「罠にかかったパパとママ」「荒野のガンマン」 1962年「H氏のバケーション」 1963年「スペンサーの山」「マクリントック」 1965年「湖愁」 1966年「スタンピード」 1970年「おかしなおかしなおかしな親父」 1971年「100万ドルの決斗」 1973年「赤い仔馬」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」 その他の出演者: Strother Martin ... Parson Will Wright ... Doctor Acton James O'Hara ... Cal, General Store Peter O'Crotty ... Mayor of Hila City Billy Vaughan ... Mead Tildon Jr. User Rating:6.2/10 ( 738 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 35 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Poseidon-3さん Cincinnati, OH 2000年4月30日 小体な面白い西部劇 小体な部劇だが、巧みな演技が光る。 監督がいいので、期待以上の作品に仕上がっている。 (略 あらすじ紹介) モーリン・オハラ、 (opening songも歌っている) そして、ブライアン・キースの相性はバツグンだ。 ("The Parent Trap"のほうが、この相性はさらにいいが) 2人がウマが合うようになるまでには、時間がかかるが、 そうなると、ストーリーに意味が出てくる。 スティーブ・コクランは、44歳にしてはまり役だが、 かなりスリムだ。 凶暴で恐ろしいインデイアンの出番が少しだけある。 編集ミスがある。 不適切なopening songが、興冷め。 映像にマッチしていないし、映画を安手なものにしている。 葬式のオルガンもひどい。 特に、あるシーンが際立っている。 モーリン・オハラが洞窟で警備をしている。 洞窟の上には穴があって、光が差しこんでいる。 襲撃者が忍び寄る。 スターたちの魅力が、効果的だが、 警告しておこう。 この映画では、笑えるシーンは多くない。 オトーサン、 「そうか、生硬なのは、デビュー作のせいか」 shinakamさん 2012年6月16日 S・ペキンパーの監督デビュー作 A・S・フライシュマンの原作を 本人が脚本化してサム・ペキンパーが監督した西部劇。 これがデビュー作である。 同年ディズニー映画「罠にかかったパパとママ」で 元夫婦役を演じたモーリン・オハラとブライアン・キースが主演している。 元北軍兵士のイエローレッグは帽子を被ったまま決して脱ごうとしない。 南北戦争時負傷したとき南軍兵士に頭の皮を剥がされそうになったのが原因。 酒場で絞首刑になりそうな男を救ったが、 それが元南軍兵士タークでイエローレッグの復讐相手だった。 スタートは期待感充分だったが、 何故かイエローレッグとターク、タークの相棒拳銃使いビリーの3人が 銀行強盗を企む辺りから雲行きが可笑しくなる。 それぞれの思惑があって成立するのだがストーリーに無理が出てくる。 主人公のイエローレッグは身体に銃弾が残っていて 右肩が上がらず拳銃が巧く使えない。 それが原因でダンスホールで働くキットの息子を誤って射殺してしまう。 キッドは大切な息子の遺体を亡き夫の墓の隣に埋めることに執念を燃やす。 イエローレッグがアパッチの襲撃を守るため護衛について行くのは分かるが、 それぞれ思わくがあったタークとビリーが同行するのは強引だった。 この4人の目的が違う旅がメインテーマでドラマが進む。 ヒロイン、キットを狙うビリーと復讐相手タークの悪役振りが 愛嬌がありすぎて敵役としては線が細いのが難。 そういえばクレジットにモーリン・オハラが先に出るほど ブライアン・キースも主演にしてはいま一つ物足りなかった。 パパとママのイメージが邪魔になってしまったのかも。 モーリン・オハラの美貌と、 随所に西部劇の巨匠・ペキンパーらしさを見つけるのを楽しむ作品か? オトーサン、 「巨匠の監督作をみておこう」 SAM PECKINPAH  サム・ペキンパー 誕生日 1925/2/21-1984/12/28 出身 米カリフォルニア州フレスノ 監督作 1961年「荒野のガンマン」 1962年「昼下がりの決斗」 1965年「ダンディー少佐」 1969年「ワイルド・バンチ」 1970年「砂漠の流れ者ケーブル・ホーグのバラード」 1971年「わらの犬」 1972年「ゲッタウェイ」「ジュニア・ボナー」 1973年「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」 1974年「ガルシアの首」 1975年「キラー・エリート」 1977年「戦争のはらわた」 1978年「コンボイ」 1983年「バイオレント・サタデー」


寒椿

オトーサン、 「すごい大楼があったんだ」 土佐の陽暉楼は、明治3年に創業し、 芸妓300人を抱えていたとか。 つれあいが、宮尾登美子さんの本を愛読していました。 原題:寒椿(1992) 監督:降旗康男 原作:宮尾登美子 脚本:那須真知子 Genre:Drama 上映時間:115分 あらすじ: 昭和2年、21歳の貞子は 女衒の富田岩伍に買われ、 高知の妓楼"陽暉楼"へ身売りされる。 「牡丹」という源氏名が付けられ、 女将のみねのもとで芸事の特訓をさせられる。 座敷へ出る日が訪れ、陽暉楼の1番の売れっ子となった。 だが、牡丹に熱い想いを寄せるのがヤクザの仁王山で、 牡丹をさらって姿をくらます。 牡丹の身を心配した岩伍は、2人の捜索に旅立つ... 出演者: 西田敏行 ... 富田岩伍 高嶋政宏 ... 仁王山 南野陽子 ... 牡丹 オトーサン、 「いいね、3人とも、こんなに巧いとは...」 降旗監督の演技指導が的確なのでしょう。 子役をうまく使って、西田敏行さんの イメージをふくらませていました。 その他の出演者: かたせ梨乃 ...松崎みね 藤真利子 ... 富田喜和 野村真美 ... 小奴 海野圭子 ... 染弥(妙子) 中野みゆき ..花勇 浅利香津代 ..お鹿 岡本麗 ... お茂 津嘉山正種 ...山岡源八 三谷昇 ...庄 笹野高史 ...桑名勝造 西野浩史 ...健太郎 黒部進 ... 百鬼勇之助 河原さぶ ...撃剣の浜田 荒勢 ...雲竜 児玉謙次 ...井上貢 大前均 ... 筆の海 佐々木勝彦 ...神谷 白竜 ... 多田守宏 段田安則 ...英次 本田博太郎 ...小笠原楠喜 神山繁 ... 中岡亮太 高橋悦史 ... 多田宇一郎 萩原流行 ... 田村征彦 User Rating:8.6/10( 83 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 ストーリーも、監督も、編集も、カメラも、 そして、何よりも、演技が素敵でした。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 西田敏行 ・主演女優賞 南野陽子 ・助演女優賞 かたせ梨乃 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 User Reviews コアさん 2010年1月25日 父親として、男して 昭和初期を舞台に若く美しい遊女「牡丹」を巡り 女衒、侠客、政治家によって繰り広げられる人間ドラマです。 見所はやはり役者さん達ですね。 一人一人の演技が素晴らしいです。 特に西田敏行さんは別格です。 時に父親として優しく振る舞い、 時に男として命懸けで闘う姿は凄まじいものでした。 牡丹を演じた南野陽子さんは とても美しく艶やかで 高嶋政宏さんも情熱的で真っすぐな男を演じていて カッコよかったです。 原作者が同じということで「鬼龍院花子の生涯」も 是非おすすめです オトーサン、 「西田敏行さんは、和服が似合うね」 ずんぐりむつくりの体型を見事に貫禄に置き換えてしまいます。 和服、恐るべし。 ieyasuさん 2006年7月2日 衝撃の西田敏行 この映画での西田敏行の静かな感情表現は衝撃的でした。 富田岩伍を骨太く、男らしく、魅力的に演じています。 南野陽子演じる牡丹との晩酌の場面では 牡丹の言葉に魅せられつつとまどう岩伍の感情は 目の動きだけで見事に表現されます。 牡丹の言葉に愛おしさのこみあげた岩伍が 意を決して抱きしめるシーンほど 日本映画ならではの情感のこもった場面を 私は他に知りません。 クライマックスで岩伍の怒りは 静かな横顔だけで表現されるにもかかわらず、 深く共感を呼びます。 またアクションシーンもスピーディで迫力あります。 それぞれの場面が小六禮次郎さんのすばらしい音楽によって 情感が深まっている事も印象的でした。 三谷昇、かたせ梨乃、海野圭子、萩原流行、段田安則ら 脇は固く、南野陽子、高嶋政宏らは 若々しく情熱的に演じていて見ごたえあると思います。


釣りバカ日誌3

オトーサン、 「おお、やってるね」 山田洋次監督が選んだ日本の名作100本に、 釣りバカが入っていました。 「名作じゃないと思うけどなあ」 脚本を書いておられるので、選んだのでしょう。 原題:釣りバカ日誌3(1990) 監督:栗山富夫 脚本:山田洋次/ 堀本卓 Genre:Commedy/Drama 上映時間:96分 あらすじ: 浜ちゃんは、鈴木建設の万年平社員。 釣り弟子でスーさんと呼んでいる鈴木一之助社長と 伊豆の星ヶ浦にヒラメ釣りに行く。 ここは、スーさんが、戦時中駐屯していた思い出の場所だ。 スーさんは、雪子と出会い、昔の恋人・妙子の娘だと知る。 さらに驚くことに妙子はすでに他界していた。 この星ケ浦では、いまリゾート開発反対運動が起きていて、 浜ちゃんも、雪子とともに喜々として反対運動に加わる。 だが、開発していたのは、鈴木建設だと分かって... 出演者: 西田敏行 ... 浜崎伝助(浜ちゃん) 石田えり ... 浜崎みち子 三國連太郎 ... 鈴木一之助(スーさん) 五月みどり ... 雪子 オトーサン、 「三國連太郎さん、お若いね」 1923年生まれですから、この映画の上映時1990年には、 67歳でした。 このシリーズの最後の作品「釣りバカ日誌20 ファイナル」の 上映は、2009年ですから、86歳。 その老けた印象が頭に強く残っていました。 その他の出演者: 丹阿弥谷津子 ... 鈴木久江 戸川純 ... 恵 花沢徳衛 ... 松造 中本賢 ... 太田八郎 TARAKO ... 香織 加藤武 ... 秋山専務 前田武彦 ... 堀田常務 佐々木勝彦 ... 片山常務 三谷昇 ... 内野部長 谷啓 ... 佐々木課長 笹野高史 ... 前原運転手 園田裕久 ... 草森秘書 丹野由之 ... 笹原 User Rating:6.0/10( 128 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 かなり、どぎつい下ネタがありましたよー。 浜ちゃんの精液が濃すぎるので、 渋滞で、子供が産まれないんだとか。 User Reviews ellmorrisseyさん 2010年12月27日 何を言わんか もはや、何も言いようがない。 3の時点でほぼ内容に向上心が0になっている。 人間として最低の浜ちゃんに、 笑いながら共感している人を見ると寒気が走る。 相変わらずの展開。 スーさんは好きだが、浜ちゃんは人間の屑です。 オトーサン、 「浜ちゃんは人間の屑」、 そういう人も世の中にいるんですねえ。」 「五月みどりさんは、51歳か」 数年前、湯河原のお店でお目にかかったときも、 十分、美熟女でしたよ。 輪外さん 2011年1月11日 マドンナは五月みどり、51歳の美熟女 … ハマちゃんがスーさんに「認知」を迫るシーンや、 ハマちゃん懲罰のため転勤先をお偉いさんたちが 地球儀を使って候補地選びをするシーンには、大笑い。 五月みどり、あの歳でもcuteってのは、 やっぱりたいしたものだなあ。 コンドームを引っ張るシーンや、 当時は貴重品だった携帯電話が海に沈んで行くシーンも。 そして子供を待望していた二人に、ようやく... 同時上映は寅さん第43作で、 ゴクミ出演2作目の「寅次郎の休日」だったのか。


ダーリング

オトーサン、 「なんか、グレース・ケリーに似ているね」 女優から、モナコ公国の王妃へ。 この映画の主人公も、女優からイタリアの公国の妻へ。 グレース・ケリーが存命していたら、訴訟を起こすかも。 原題:Darling (1965) 監督:John Schlesinger 脚本:Frederic Raphael/John Schlesinger/Joseph Janni Genre:Drama / Romance Country:UK Language:English 上映時間:128分 あらすじ: 誰からも「ダーリング」と呼ばれるダイアナは、 平凡な男トから敏腕TVマンのロバート、 青年実業家マイルスへと乗り換え、 ついにはCMロケで行った小さな公国の 君主チェザーレに求婚されて王妃となるのだが... 出演者: Julie Christie ... Diana Scott (ダイアナ) Dirk Bogarde ... Robert Gold (ロバート) Laurence Harvey ... Miles Brand (マイルス) Jose Luis de Vilallonga ... Prince Cesare della Romita (チェザーレ オトーサン、 「自由奔放なのは羨ましい。でも、けしからん女だ」 JULIE CHRISTIE  ジュリー・クリスティ 誕生日 1941/4/14 出身 インド・アッサム州 幼い時にイギリスに帰国。 ロンドンのスクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学び、 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台やテレビに出演。 「ダーリング」でアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1965年「ダーリング」      「ドクトル・ジバゴ」 1966年「華氏451」 1967年「遙か群衆を離れて」 1968年「華やかな情事」 1971年「窓」「ギャンブラー」 1973年「赤い影」 1975年「シャンプー」「ナッシュビル」 1977年「デモン・シード」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「親の国の”D”」「戦場の罠」 1983年「熱砂の日」 1986年「キングの報酬」「ミス・メリー」 1990年「フールズ・オブ・フォーチュン」 1996年「ドラゴン・ハート」「ハムレット」 2001年「ルーヴルの怪人」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「トロイ」「ネバーランド」      「トゥルーへの手紙」(ナ) 2005年「あなたになら言える秘密のこと」 2006年「アウェイ・フロムー・ハー 君を想う」 その他の出演者: Roland Curram ... Malcolm Basil Henson ... Alec Prosser-Jones Helen Lindsay ... Felicity Prosser-Jones Carlo Palmucci ... Curzio della Romita Dante Posani ... Gino Umberto Raho ... Palucci Marika Rivera ... Woman Alex Scott ... Sean Martin Ernest Walder ... Kurt Brian Wilde ... Willett Pauline Yates ... Estelle Gold User Rating:7.1/10( 2,579 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 21 votes) Yahoo! オトーサン、 「主演女優の魅力全開だね」 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 ジュリー・クリスティ ・脚本賞 ・衣装デザイン賞(白黒) 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 ジョン・シュレシンジャー User Reviews M. J Arocenaさん New Zealand 2007年7月6日 ジュリー・クリスティ、ジョン・シュレシンジャー、記念碑的作品。 この作品は、ある種の芸術作品として登場したが、 やがて、年を経て、ある種の明晰さを獲得した。 つまり、あと知恵効果であり、 あえて言えば、その時代の社会観察を予言している。 だが、問題は、映画そのものだ。 見事に練られ、書かれ、編集され、撮影され、 そして演技されている。 ジュリー・クリスティは、そのシンボルだ。 明らかに彼女は知的な女性だ。 名声に波に翻弄され、孤立していく。 だが、それはある種の成熟のサインでもあり、 彼女の職業や彼女自身への大いなる尊敬でもある。 私がジュリー・クリスティ好きと思われたら、その通り。 だが、好きなのは、この映画だけだ。 最初に見た若いときに好きになった。 60年代は、既に過去になったが、 それは未来であり、近未来であるように思える。 この映画を愛するものは、どんな年齢であれ、 どんどん有名人になっていくなかで、 世界で孤立していく物語に無関心ではいられないだろう。 見逃すなかれ。. オトーサン、 「こんな人生もありかも」 黒美君彦さん 2008年1月31日 ビタースウィート オープニングはフランス映画?と思わせるシャレた作り。 奔放なダイアナ(ジュリー・クリスティ)の恋 というよりは成り上がり?の遍歴を綴る。 (あらすじ 前掲) 昔から美貌と若さを武器に、 運と野心で成り上がる女性というのはいたわけですが、 これだけ欲望に素直なヒロインというのは珍しいかも。 騙され、手玉に取られる男たちのマヌケぶりと、 ヒロインの身勝手な理屈に笑いながらも、 ふとわが身を振り返ってドキッとすることも(苦笑)。 ダイアナがマイルスに語る言葉。 「いつも先に曲がり角があって、そこに何かあるような気がするの」 「そしてそこへ行くとまた曲がり角があるのよ」(うろ覚え) 曲がり角があってそこに何かあるに違いない、 と思って生きていくのは誰しも同じこと。 曲がり角の誘惑を拒みその場の自分自身を全うする ということが大人になる、ということかも知れません。 ひとつの人生に満足し切れないダイアナを ジュリー・クリスティが好演。 エスプリの効いたちょっとほろ苦さもある大人のコメディです。


あなたになら言える秘密のこと

オトーサン、 「誰がつけた、この邦題? ふざけるな!」 この映画の主題は、クロアチア戦争。 死者1万1000人、行方不明者3000人、負傷者3万7000人! 残酷なことに、誰もがもう忘れているのです。 それどころか、戦争があったことすら知らないのです。 原題:The Secret Life of Words (2005) 監督・脚本:Isabel Coixet Genre:Drama / Romance Country:Spain Language:English / Danish 上映時間:115分 あらすじ: ハンナは、孤独な毎日を送っている。 工場での働き過ぎが問題となり、 1ヵ月の休暇を取らされてしまう。 長距離バスに乗り込み、偶然に海中油田掘削所で 事故で火傷したジョゼフの看護をすることになる。 しつこく名前や出身地を質問されるが、 ハンナは決して答えようとしない。 やがて、ジョゼフやコックのサイモンに、 心を開いて身の上話をしはじめる... 母親を殺され、自身は何度もレイプされた、 クロアチアの悲劇の犠牲者だったのだ。 出演者: Sarah Polley ... Hanna ハンナ Tim Robbins ... Josef ジョゼフ Javier Camara ... Simon サイモン オトーサン、 「2人とも迫真の名演だ!」 厳粛な悲劇を前にしては、渾身の演技をせざるを得ません。 SARAH POLLEY  サラ・ポーリー 誕生日 1979/1/8 出身 カナダ 出演作 1985年「クリスマスに届いた愛」 1987年「ビッグタウン」 1988年「バロン」 1994年「エキゾチカ」 1997年「スウィート・ヒアアフター」 1998年「go」◇「イグジステンズ」◆ 1999年「写真家の女たち」◇ 2000年「悪魔の呼ぶ海へ」 「めぐり逢う大地」 2002年「死ぬまでにしたい10のこと」◇ 2003年「Re:プレイ」◆「LUCK ラック」 2004年「ドーン・オブ・ザ・デッド」◇ 2005年「アメリカ、家族のいる風景」「あなたになら言える秘密のこと」◇ TIM ROBBINS  ティム・ロビンス 誕生日 1958/10/16 出身 米カリフォルニア州ウエストコヴィーナ ニューヨーク大学、UCLAの演劇科で勉強した後、 ジョン・キューザックらと劇団アクターズ・ギャングを作る。 「ザ・プレイヤー」でカンヌ映画祭主演男優賞。 「ショーシャンクの空に」の脱獄囚役も評価された。 92年「ボブ・ロバーツ」で監督デビュー。 監督二作目の「デッドマン・ウォーキング」でアカデミー監督賞ニミネート。 「ミスティック・リバー」でアカデミー助演男優賞受賞 スーザン・サランドンがパートナー。 出演作 1984年「恋人ゲーム」「トイ・ソルジャー」 1985年「シュア・シング」 1986年「ハワード・ザ・ダッグ/暗黒魔王の陰謀」 1988年「テープヘッズ」      「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」      「メイド・イン・ヘブン」「さよならゲーム」 1989年「ミス・ファイアー・クラッカー」      「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」 1990年「ジェイコブズ・ラダー」「キャデラックマン」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「ザ・プレイヤー」「ボブ・ロバーツ」 1993年「ショート・カッツ」 1994年「未来は今」「星に想いを」「ショーシャンクの空に」◇      「プレタポルテ」 1995年「デッドマン・ウォーキング」◇ 1998年「ナッシング・トウ・ルーズ」◇「隣人は静かに笑う」◇ 1999年「オースティン・パワーズ・デラックス」▲ 2000年「ミッション・トゥ・マーズ」◇「ハイ・フィデリティ」◆ 2001年「サベイランス/監視」「ヒューマンネイチュア」 2002年「シャレード」 2003年「ミスティック・リバー」「CODE46」 2005年「宇宙戦争」「ザスーラ」「あなたになら言える秘密のこと」 2006年「輝く夜明けに向かって」 その他の出演者: Sverre Anker Ousdal ... Dimitri Danny Cunningham ... Scott Dean Lennox Kelly ... Liam Daniel Mays ... Martin Emmanuel Idowu ... Abdul Eddie Marsan ... Victor Steven Mackintosh ... Doctor Sulitzer Julie Christie ... Inge Reg Wilson ... Factory Manager Leonor Watling ... Josef's friend's wife Daphne Brown ... Old Lady on Bus Muriel Hobson ... Old Lady on Bus User Rating:7.4/10( 6,880 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 1,029 votes) Yahoo! オトーサン、 「感動的な名画!」 ヨーロッパ映画賞ノミネート ・女優賞 サラ・ポーリー User Reviews abeldiazさん Barcelona 2005年11月2日 感動的で知的 2人が過去と向き合おうとする。 サラ・ポーリーが輝き、 ティム・ロビンスは、毎回、偉大だ。 この知的で興味深い映画は、 過去から逃げるやりかたをひもといていく。 愛と言葉、そして沈黙によって。 他の登場人物たちも楽しめた。 細部が描きこまれているから面白いのだ。 彼らについて、もつと知りたくなってくる。 イザベル・コイシェ監督は、人間の内面を描き、すばらしい仕事をした! この映画、音楽も見逃せない。 いい曲を選んでいる。 筋書きにぴつたり合っているのだ。 オトーサン、 「ジーナさん、それを言っては興冷めだね」 ・サラ・ポーリーは笑うとやっぱり歯ぐきが... ジーナさん 2008年6月20日 音楽もよろしい 邦題のつけ方からして ライトな作品だと思い込んでいた私・・・ 予想に反してヘヴィーでした(汗) 多くを語らない登場人物、無駄に思える演出、 スローな展開に唐突な展開と 決して素晴らしい構成ではありませんが、 主人公が何を隠して生きているのか、 その一点で見入ることが出来ました。 でも、心情描写がかなり繊細なので感受性が豊かでないと 心の動きがほとんど何も感じられないかもしれません(爆) 食べる喜びや笑うこと、とにかく人生を楽しんではいけないんだと かたくなに毎日を送っているようなサラ・ポーリーの姿が終始痛々しく映ります。 それだけに彼女が秘密を語り出した時、 一切映像では表現していないのに彼女から紡ぎだされる言葉だけで 胸が押しつぶされそうになった。 もっと伝わりやすく分かりやすい作風の方が万人受けしたと思いますが、 前半の静かな流れがあったからこそ際立つ秘密でしたし、 ストレートではないからこそ味わい深い余韻に浸れたんだと思います。 悲しい事ですが辛い過去というのは、 幸せを掴んでも浮遊するモノなのですな・・・。 10年経ったら忘れ去られる戦争、生き抜いた事を恥じる人々・・・ この言葉がとても印象に残ったのは確かです。 余談;キャストに関して・・・ ティム・ロビンスは相変わらずデカい(笑) サラ・ポーリーは笑うとやっぱり歯ぐきが気になる惜しい女優(爆)


悪の花園

オトーサン、 「ゴールドラツシュか。勉強しておこう」 1848年、農場の使用人が川で砂金を発見。 メキシコからアメリカに割譲された カリフォルニアは、一躍、新天地となって 金探しの開拓者が殺到した。 原題:Garden of Evil (1954) 監督:Henry Hathaway 原作:Fred Freiberger/William Tunberg 脚本:Frank Fenton Genre:Action / Adventure / Drama Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:100分 あらすじ: 1850年。 ゴールドラツシュに湧くカリフォルニア。 金を目指す3人の男、 元保安官フッカー、賭博師フィスク、 やくざデイリーを乗せた船がメキシコの漁港に着く。 3人は酒場で美女リーに会い、頼まれる。 金坑内に閉じこまれた夫ジョンを救ってほしい。 金坑は、インディアンンの聖地「悪の園」の中にあった。 インディアンに気づかれぬようにと 救出後、すぐ立ち去ろうとしたが... 出演者: Gary Cooper ... Hooker(フッカー) Susan Hayward ... Leah Fuller(リー) Richard Widmark ... Fiske(フィスク) オトーサン、 「名優3人、揃い踏み」 それだけで、ゴキゲンになれます。 ゲーリー・クーパーは、身長191cm、はにかみや。 スーザン・ヘイワードは、ハスキーボイス。 リチャード・ウィドマークは、灰色の目としゃがれ声。 ここは、3人の経歴を紹介しなくては。 GARY COOPER  ゲーリー・クーパー 誕生日 1901/5/7-1961/5/13 出身 米モンタナ州ヘレナ 出演作 1925年「トリックス」 1926年「夢想の楽園」 1927年「あれ」「赤ちゃん母さん」「アリゾナの天地」「つばさ」      「ネヴァダ男」「令嬢馬賊」 1928年「ボー・サブルウ」「空征かば」「大尉の娘」「試験結婚」      「ライラック・タイム」「希望の船」「店曝しの天使」 1929年「狼の唄」「裏切者」「ヴァジニアン」 1930年「勇者ならでは」「パラマウント・オン・パレード」「テキサス無宿」      「七日間の休暇」「ワイオミングの男」「掠奪者/スポイラーズ」      「モロッコ」 1931年「戦ふ隊商」「市街」「失われし抱擁」「貨物船と女」 1932年「ハリウッドは大騒ぎ」「悪魔と深海」「百万円貰ったら」「戦場よさらば」 1933年「今日限りの命」「或る日曜日の午後」「生活の設計」      「不思議の国のアリス」「硝煙と薔薇」 1934年「久遠の誓い」 1935年「結婚の夜」「ベンガルの槍騎兵」「永遠に愛せよ」 1936年「真珠の首飾」「オペラハット」「ハリウッド大通り」「将軍暁に死す」      「平原児」 1937年「海の魂」 1938年「マルコ・ポーロの冒険」「青髯八人目の妻」「牧童と貴婦人」 1939年「ボー・ジェスト」「暁の討伐隊」 1940年「西部の男」「北西騎馬警官隊」「群衆」 1941年「ヨーク軍曹」「教授と美女」 1942年「打撃王」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「軍医ワッセル大佐」「クーパーの花婿物語」 1945年「無宿者」「サラトガ本線」 1946年「外套と短剣」 1947年「征服されざる人々」「ハリウッド・アルバム」 1948年「善人サム」「摩天楼」 1949年「機動部隊」 1950年「燃えつきた欲望」「ダラス」 1951年「遠い太鼓」 1952年「真昼の決闘」「スプリングフィールド銃」 1953年「楽園に帰る」「吹き荒ぶ風」 1954年「悪の花園」「ヴェラクルス」 1955年「軍法会議」 1956年「友情のある説得」 1957年「昼下りの情事」 1958年「秘めたる情事」「西部の人」 1959年「縛り首の木」「腰抜け列車強盗」「コルドラへの道」      「メリーディア号の難破」 1961年「六年目の疑惑」 SUSAN HAYWARD  スーザン・ヘイワード 誕生日 1918/6/30-1975/3/14 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 出演作 1939年「ボージェスト」 1941年「四人の息子」 1942年「絶海の嵐」「森林警備隊」「奥様は魔女」 1944年「血戦奇襲部隊」「愛のあけぼの」 1946年「タイムリミット25時」「インディアン渓谷」 1948年「愛と血の大地」 1949年「タルサ」「他人の家」 1950年「愚かなり我が心」 1951年「狙われた駅馬車」「愛欲の十字路」 1952年「我が心に歌えば」「キリマンジャロの雪」 1953年「真紅の女」「蛮地の太陽」 1954年「ディミトリアスと闘士」「悪の花園」 1955年「野性の女」「一獲千金を夢見る男」      「明日泣く」 1956年「征服者」 1957年「将軍ベッドに死す」 1958年「私は死にたくない」アカデミー主演女優賞 1959年「バスク決死隊」 1961年「裏街」 1963年「愛の勝利」 1964年「愛よいずこへ」 1967年「三人の女性への招待状」「哀愁の花びら」 1972年「復讐の荒野」 RICHARD WIDMARK  リチャード・ウィドマーク 誕生日 1914/12/26  出身 米ミネソタ州サンライズ 出演作 1947年「死の接吻」「情無用の町」「廃墟の群盗」      「海の男」 1950年「街の野獣」「暗黒の恐怖」「地獄の戦場」      「復讐鬼」 1951年「フロッグメン」 1952年「赤い空」「ノックは無用」「人生模様」 1953年「あの高地を取れ」「モンゴル第一騎兵隊」      「拾った女」 1954年「地獄と高潮」「悪の花園」「折れた槍」 1955年「黄金の商品」「蜘蛛の巣」 1956年「六番目の男」「太陽に向かって走れ」      「襲われた幌馬車」 1957年「祖国への反逆!第5捕虜収容所」 1958年「ゴーストタウンの決闘」「愛のトンネル」「拳銃の罠」 1959年「ワーロック」 1960年「アラモ」 1961年「秘密諜報機関」「馬上の二人」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「西部開拓史」 1964年「長い船団」「あしやからの飛行」「シャイアン」 1965年「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「大西部への道」 1968年「刑事マディガン」 1969年「西部野郎奮戦記」「ガンファイターの最後」 1970年「暗黒街の特使」 1972年「ロッキーの英雄/伝説絶ゆる時」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「悪魔の性!キャサリン」「ドミノ・ターゲット」 1977年「合衆国最後の日」「ジェット・ローラー・コースター」      「コーマ」 1978年「スウォーム」 1979年「オーロラ殺人事件」 1982年「ハンキー・パンキー」 1983年「ファイナル・オプション」 1984年「カリブの熱い夜」 1991年「トゥルー・カラーズ」 その他の出演者: Hugh Marlowe ... John Fuller Cameron Mitchell ... Luke Daly Rita Moreno ... Cantina Singer Victor Manuel Mendoza ... Vicente Madariaga User Rating:6.7/10 ( 1,202 votes)IMDb User Rating:5.3/10( 11 votes) Yahoo! オトーサン、 「なぜ、 Yahoo!は低いんだろう」 User Reviews Allan Provostさん MIAMI, FLORIDA 2004年11月8日 素晴らしい知られざる西部劇 多くの映画フアンに知られていないが、 お気に入りの1本だ。 この映画、すべてがすばらしい。 風景、音楽、信じられない出演者。 今日の映画とちがい、多くのことが出てくる。 greed, ヒロイズム、男たちの愛、忠誠心、裏切り。 他の映画よりも、いいせりふが多い。 スーザン・ヘイワード、ゲーリー・クーパー、 そして、リチャード・ウィドマークの名せりふだ。 私が覚えているのは、 スーザンがクーパーに言うせりふ。 「あたしを必要でしょ、あたしがいなければ、 あんたは道に迷うよ。この国で道に迷えば、死ぬのよ」 ウィドマークがクーパーに言うせりふ。 「太陽が沈む。毎日のように... 誰かを道連れにしてな。今日は俺だ」 クーパーが自分に。 「大地が金だったら、ひと握りの土のために 人は、殺しあうのだろう」 この映画、「シェーン」や「捜索者」と並んで、 西部劇のベスト10に入る。 オトーサン、 「気の強い女は苦手だな」 Ikedaさん 2008年5月6日 クーパーとウィドマーク 登場人物の少ない映画で、 特に導入部を過ぎると男5人と女1人に限られています。 それだけに西部劇として見ると面白くないかも知れませんが、 中心になるスーザン・ヘイワードが夫の事しか頭にないのに ファム・ファタール的になってしまう女性をうまく演じているのが良いです。 気の強い女性の役なので、こんなに怒った顔は初めてみました。 対する男として、唯一の共演であるゲイリー・クーパーと リチャード・ウィドマークが共に適役で、 特にウィドマークは儲け役なので印象に残ります。 メキシコにロケをしたようですが、 アステカの廃墟など風景描写も良く、 特に山岳地帯の崖の小径を馬で走り抜けるシーンは迫力があります。 ギャンブラーのウイドマークが メキシコ人のメンドーサにカードをカットしろと言ったら、 カードを本当に破いてしまう所が面白いですが、 クーパーと賭けをするラスト・シーケンスでは 「ブーム・タウン」を思いだしました。 そしてラストの「大地が金だったら、ひと握りの土のために 人は、殺しあうのだろう」というのが名台詞です。


トウキョウソナタ

オトーサン、 「山田洋次さん、なんでこれを選んだのかな」 そもそも、黒沢清監督作品は、感心しません。 つい黒澤明監督と比べてしまうせいかも。 この映画をみるくらいなら、 黒澤明監督の現代劇を見たほうがいいと思います。 原題:トウキョウソナタ(2008) 監督:黒沢清 脚本:マックス・マニックス/黒沢清/田中幸子 Genre:上映時間 119分 上映時間:119分 製作国 日本/オランダ/香港 あらすじ: 佐々木竜平は、家族のために懸命に働いてきたが、 あっさり会社をクビになってしまう。 その事実を家族に伝えられず、 毎朝スーツで家を出ては、公園などで時間をつぶす。 母・恵は、誰も食事に感謝しないので、不満が募っている。 大学生の長男・貴は、アメリカ軍への入隊を志願し、 小学生の次男・健二は家族に内緒でピアノ教室へ通う。 家庭崩壊に向かう佐々木家だったが... 出演者: 香川照之 ... 佐々木竜平 小泉今日子 ... 佐々木恵 井之脇海 ... 佐々木健二 役所広司 ... 泥棒 オトーサン、 「いい役者を下手に使っている!」 その他の出演者: 小柳友 ... 佐々木貴 井川遥 ... 金子先生 津田寛治 ... 黒須 児嶋一哉 ... 小林先生 User Rating:7.3/10( 1,221 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎる」 User Reviews junchampagneさん 2012年5月11日 どうにか紡ぎ合って 崩壊しかけた家族。 4人のメンバー各々が狂いそうで、 でもどうにか紡ぎ合って… あったかい気持ちになります。 舞台は、高架橋のワンカットが出た瞬間、 ずっと通ってきた駒場東大前だと分かり、 それでますます愛着が湧きました♪ オトーサン、 「junchampagneさん、そうかなぁ」 駒場東大前でなくて、飯田橋の職安付近じゃないの? いずれにせよ、なじみの場所が映画で出てくると、 つい見入ってしまいます。 それも、映画の楽しみのひとつでしょう。 「黒美さんの言う通り」 最後にみんなハツピーというのは、無理筋では。 リーマンショツク後2008年の風景というよりも、 バブル崩壊の1992年の風景のようです。 黒美君彦さん 2009年5月11日 「お母さん役」 役割に縛りつけられた家族の瓦解と 復活への希望(らしきもの)を描いた秀作。 シニカルな笑いをところどころに散りばめながら、 緊張感のある作品に仕上がっている。 香川照之、小泉今日子は それぞれひと世代前の父親・母親像を好演。 息子二人のうち、二男の井之脇海はその眼差しが印象的だ。 親が親としての自信を持てない時代に、 精一杯家族を演じようとするその姿が 健気であり笑えるのだが、 一方でそうした家族像そのものが すでに前時代的であることは確か。 敢えてそんな前時代的家族を現代に持ってくるミスマッチが、 この作品の成功といえるかも知れない。 とはいえ、もともとの脚本にはなく、 監督が新たに加えたという役所広司演じる泥棒や 長男の傭兵部隊入隊などはとってつけた感が強く、 リアリティを逆に損なっているように思う。 小泉今日子の母親が出会い系で知り合った男と深い仲になるとか、 長男は右翼団体に心酔してしまう…くらいの方が まだ現実感があったのに…と思ってしまうのだが。 ラストのドビュッシーも個人的にはいただけない。 二男の天性が希望を生む仕掛けになっているのは あまりに安直ではないか。 冒頭の嵐に呼応するように、陽射しの差し込む部屋での演奏は、 画が美しいだけにあざとさを感じないわけにいかなかった。 個人的な感想だが。 …と、難はあるものの、 小津以来繰り返されてきた現代の家族の肖像がこの作品にはある。 バラバラであっても尚、家族は家族として逃れられない。 リアルな希望があるかどうかはともかく、 今いちど立ち上がろうとする姿に かすかな救いを見出そうとすることを非難はできないだろう。 「お母さん役も悪いことばかりじゃないのよ」 −長男から離婚を唆された母はそう切り返す。 ここではないどこかを求めつつ一方で原点に安定を見出そうとする それが家族の意味であることを端的に示した 小泉今日子の台詞が印象的だった。


お引越し

オトーサン、 「なかなかやるね、この監督」 中井貴一のダメ男ぶり、桜田淳子の強情ぶり、 子役・田畑智子の頑張り。 いずれも、監督の強烈な演技指導で、ここまで来たのです。 原題:お引越し(1993) 監督:相米慎二 原作:ひこ・田中 脚本:奥寺佐渡子/ 小此木聡 Genre:Drama 上映時間:124分 あらすじ: 漣子は、小学6年生。 両親は、不仲で別居してしまう。 父が家を出たので、母と二人暮しとなったが、 勝手なことばかり言う両親に納得がいかない。 両親のよりを戻そうと、 びわ湖畔への家族旅行を計画するのだが... 出演者: 中井貴一 ... 漆場賢一 桜田淳子 ... 漆場なずな 田畑智子 ... 漆場漣子 オトーサン、 「強いて順番をつけるなら、 田畑智子>桜田淳子>中井貴一だね」 その他の出演者: 須藤真理子 ... 高野和歌子 田中太郎 ... 布引ユキオ 茂山逸平 ... 大木ミノル 青木秋美 ... 橘理佐 森秀人 ... 砂原老人 千原しのぶ ... 砂原節子 笑福亭鶴瓶 ... 木目米先生 User Rating:8.2/10( 152 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews souchanlove07さん 2011年10月22日 田畑智子に惚れたんだねえ。 相米監督はどこまでやれるか、 とことんやらせてみたって感じだねえ。 そっかあ。 日本で離婚が増え始めた頃なんだねえ。 子供の頃、離婚家庭って珍しかったというか、 知り合いにいなかった。 でも今は同級生にもいっぱいいるし、 話聞いてもあまりびっくりもしない。 そうなのーぐらいだねえ。 そりゃなんとか生きていけるなら、 無理して我慢する必要ないもんなあ。 でも子供にとっては、やはり大変なことなんだろう。 出来れば、元気で仲のいい両親がいてくれた方がありがたい。 けどまあ、思ったようにはならないのが人生だから、 そこから何かをつかみ取って生きていくしかないんだよねえ。 田畑智子ちゃんはさすがでした。 貴一ちゃんは関西弁がイマイチ。 淳子さんお久しぶりです。まだまだお綺麗でした。 オトーサン、 「早死にしなければなぁ...」 紳士の殺し屋さん 2012年6月9日 大傑作 相米慎二監督は国際的な評価では、 必ずしも報われなかったが、 明らかに日本映画界の 偉大な映像作家の一角を占めるお一人。 この映画も大傑作だよ。 桜田淳子は篠原涼子に見えてしょうがない。 中井貴一は野球の清原和博氏だよね。 田畑智子は、良くも悪くも田畑智子にしか見えなかった。 観光写真的ではない京都の町並みの映像も印象的。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 相米 慎二 そうまい しんじ 誕生日 1948/1/13 - 2001/9/9 出身:岩手県盛岡市。 釧路江南高等学校卒業、中央大学入学。 中大で学園紛争で日本革命的共産主義者同盟の活動家として、 三里塚現闘団員を務めた。大学を中退。 日活撮影所に入り、ロマンポルノの助監督に。 「翔んだカップル」で監督デビュー。 「セーラー服と機関銃」が大ヒットする。 執拗な長回しや、俳優への厳しい指導で知られた。 肺癌のため53歳の若さで死去。 監督作 1981年「翔んだカップル」「セーラー服と機関銃」 1983年「魚影の群れ」「ションベン・ライダー」 1985年「雪の断章 情熱」「台風クラブ」「ラブホテル」 1987年「光る女」 1990年「東京上空いらっしゃいませ」 1993年「お引越し」 1994年「夏の庭」 1998年「あ、春」 2001年「風花」


シカゴ

オトーサン、 「シカゴ大火って有名なんだ」 時は、1871年10月8日夜。 キャサリン・オレアリーが牛舎で牛の搾乳をしようとした際に ランタンが牛に蹴られて倒れ出火したのが原因。 ---というのはウソで、新聞記者の捏造と判明したとか。 原題:In Old Chicago (1937) 監督:Henry King 原作:Niven Busch 脚本:Lamar Trotti/Sonya Levien Genre: Action / Drama / Musical 上映時間:95分 あらすじ: 1854年、アイルランド移民ー家はシカゴに向う。 汽車と競争するなか、馬が暴走し、夫が死ぬ。 妻のモリーは、洗濯屋を営み、 3人の息子ジャック、ダイオン、ボブを育て上げる。 十数年の月日が経ち、 ジャックは改革派の弁護士として活躍、 ダイオンは街の実力者ウォーレンの片腕 ボブは母の仕事を手伝っている。 ある日、ダイオンはウォーレンがニューヨークから連れて来た スター歌手ベルに一目惚れし、 彼女を引き抜いて共に酒場を開き、大成功。 実力者となったダイオンに、ウォーレンは 市長に立候補するので票集めに協力するように依頼する。 ウォーレン支持を装う一方、 ダイオンは、兄ジャックを市長に担ぎだす。 市長となったジャックは街の改革のため、 ダイオンらが行っている違法行為を告発する... 出演者: Tyrone Power ... Dion O'Leary(ダイオン) Alice Faye ... Belle Fawcett(ベル) Don Ameche ... Jack O'Leary(ジャック) Brian Donlevy ... Gil Warren(ウォーレン) Alice Brady ... Molly O'Leary(モリー) オトーサン、 「この2人が光っているね」 タイロン・パワーの美男子ぶりだけでなく、 アリス・フェイの歌に感動しました。 TYRONE POWER  タイロン・パワー 誕生日 1914/5/5-1958/11/15 出身 米オハイオ州シンシナティ 舞台俳優だった父の影響で、 シカゴのシェイクスピア劇団に入団後、 父と共にハリウッドに行き、20世紀フォックスにスカウトされる。 38年「スエズ」のヒットで一躍人気スターに。 「シカゴ」「世紀の楽団」とヒットを飛ばす。 58年「ソロモンとシバの女王」撮影中、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1932年「鉄血士官学校」 1934年「お姫様大行進」 1936年「四つの恋愛」 1937年「勝鬨」「狙はれたお嬢さん」「氷上乱舞」 1938年「スエズ」「シカゴ」「世紀の楽団」「マリー・アントアネットの生涯」 1939年「地獄への道」「雨ぞ降る」 1940年「怪傑ゾロ」「地獄への逆襲」 1941年「血と砂」「英空軍のアメリカ人」 1942年「激闘」「純愛の誓い」「海の征服者」 1943年「潜航決戦隊」 1946年「剃刀の刃」 1947年「征服への道」 1948年「幸福の森」 1949年「狐の王子」 1950年「黒ばら」 1951年「狙われた駅馬車」 1952年「国務省の密使」「荒野の襲撃」 1953年「ミシシッピーの賭博師」「壮烈カイバー銃隊」 1955年「長い灰色の線」「野性の女」 1956年「愛情物語」 1957年「二十七人の漂流者」「月の出の脱走」(ナ)      「陽はまた昇る」「情婦」 ALICE FAYE  アリス・フェイ 誕生日 1915/5/5-1998/5/9 出身 米ニューヨーク 出演作 1934年「聖林三百六十五夜」「水兵万歳」「乾杯の唄」 1935年「ジョージ・ホワイツ一九三五年スキャンダルス」「夜毎八時に」      「聖林スター合戦」「バーレスクの王様」 1936年「テンプルちゃんの上海脱出」「テムプルの福の神」 1937年「スイングの女王」「陽気な街」 1938年「シカゴ」「世紀の楽団」 1939年「ワシントン広場の薔薇」      「紅の翼」 1940年「大紐育」 1961年「ステート・フェア」 1976年「名犬ウォン・トン・トン」 1978年「ラッシー」 その他の出演者: Andy Devine ... Pickle Bixby Phyllis Brooks ... Ann Colby Tom Brown ... Bob O'Leary Sidney Blackmer ... General Phil Sheridan Berton Churchill ... Senator Colby June Storey ... Gretchen Paul Hurst ... Mitch Tyler Brooke ... Specialty Singer J. Anthony Hughes ... Patrick O'Leary Gene Reynolds ... Dion O'Leary as a Boy User Rating:6.8/10 ( 941 votes)IMDb User Rating:9.6/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「アリス・ブラディが助演女優賞か」 3人の息子を女手一つで、 立派に育てあげた母親モリーを演じています。 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 アリス・ブラディ ・助監督賞 Robert Webb 同ノミネート ・作品賞 ・原案賞 ・作曲賞 ・録音賞 User Reviews Doug Deuchlerさん Chicago 2006年2月5日 シカゴの大火 この映画、20世紀フォックスの仰々しいやり方が効を奏している。 アリス・フェイが"In Old Chicago"を歌うし、 実際のシカゴの大火が正確に描かれている。 モーリーの隣人が、急を知らせて回る。 いくつかの迫力あるシーンは、当時のリトグラフを使っている。 不正の真只中にある政治劇も描かれている。 30年代のハリウッドでは、 女性のエキストラたちは、危険なシーンに出演できなかった。 だから、街路シーンを注視すると、 馬が逃げ出し、消防車が出ているなか、 逃げ惑うレディたちは、ヴィクトリア調の衣服を着た男性なのだ。 こりゃ驚いた。 ある年代の視聴者なら、 50年代のTV番組サンデイ・イヴニングで ウォルター・クローンカイトが歴史的事件を扱う "You Are There"を覚えているだろう。 20世紀フォックスは、シカゴの大火を 当時の記録映像を駆使して再現している。 この映画は、クラーク・ゲーブルとジャネット・マクドナルド主演で 大ヒットしたMGM映画「桑港(サンフランシスコ)」(1936)を真似している。 この映画でも、アリス・フェイが大災害の夜に酒場で歌っている。 スラム街を一掃しようという歌"dirty politics"、 大火の危険にさらされる子供たち、 ダイナマイトで爆破されるビル群、 犠牲者のなかを失われた愛を求める主人公 etc... オトーサン、 「シカゴ大火は、セミ・ドキュメンタリだ」 東京大空襲を思い出しながらみていました。 その他、19世紀半ばのシカゴの描写が印象的でした。 活気に溢れていて、いまの上海のように、 誰が何をやっても成功しそうなのは、羨ましい限りでした。 bakenekoさん 2012年5月22日 物凄いぬかるみ道! 19世紀後半のシカゴの街の発展を、 移民一家の大河ドラマとして見せてくれる “人間ドラマ+音楽レビュー+災害パニック”の娯楽大作であります。 開拓時代が一段落した後に、 巨大都市として発展していくシカゴを舞台にして、 アイルランド系移民の母親&3人の息子達が 織なす骨太な大河ドラマであります。 女手一つで子供を育てるアイリッシュマザー、 理想化肌の長男、清濁併せ飲むやり手の次男、地道な三男を核にして、 多くの移民が流れ込んで発展していくシカゴが “古い西部”から“新興都市”へと推移していく様が ダイナミックに綴られていきます。 そして、ならず者崩れのサロンの経営者、 権力に癒着した警察、いかがわしいショウビジネス等の古い体質が “洗練された市民社会”へと変貌する時代の流れを、 長男と次男の相克を軸に語る人間ドラマは、 様々な人間の思惑を絶妙に絡ませながら クライマックスの大災害へとヒートアップしていきます。 膨大なエキストラと巨大なセットで再現したシカゴの旧市街は 一大パノラマで、舗装されていない泥道や木造家屋群は 当時にタイムスリップしたかの様な臨場感です。 そして、災害場面での“群衆が蟻の様に全て動いている 本物の火災パニック画面の物凄さ”は 現在では再現することのできない贅沢な映像であります。 更に、歌謡レビュー場面の音楽性も抜群で、 カントリー&黒人霊歌&スタンダード&レビューを プロの技量で魅せてくれます。 主演のタイロン・パワー、ドン・アメチーの美男子兄弟に加えて、 アリス・フェイが本物の歌声で魅せてくれる作品で、 人間ドラマとパニック映画が融合した娯楽大作として、 サンフランシスコ大地震をクライマックスにした 「桑港」と並ぶ傑作であります。 ねたばれ? 1 現在でも多民族が犇めくシカゴらしく、   アイリッシュ、イタリア、ドイツ...と   様々な人種の訛りが飛び交っています。 2 “フランス式の洗濯法”、“ニューヨークから凱旋”等、   田舎都市での宣伝法って万国共通だなあ。


そんな彼なら捨てちゃえば?

オトーサン、 「勉強になるな」 男の建前と本音、女の建前と本音、 これがからまると、ややこしくなってきます。 からまった糸をほぐすのが、これまた大変です。 原題:He's Just Not That Into You (2009) 監督:Ken Kwapis 原作:Greg Behrendt/Liz Tuccillo 脚本:Abby Kohn/Marc Silverstein Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual content and brief strong language Country:USA / Germany Netherlands Language:English 上映時間:129分 あらすじ: 同じ会社の仲良しのジジ、ベス、ジャニーン。 何度失恋してもポジティブなジジは、 ジャニーンの紹介でデートしたコナーに一目惚れ。 だが、その後彼からの連絡はない。 男友達のアレックスに相談すると、君に興味がないだけと言われる。 ニールと同棲7年目、そろそろ結婚をと期待していたベスは、 結婚はしないという彼に見切りをつけ、別れる。 また、既婚者のジャニーンは、 新居完成が間近で、うきうきしていたが、夫ベンの浮気が発覚。 岐路に立たされた彼女たちは、 男のホンネに向き合い、幸せを模索する。 出演者: Ginnifer Goodwin ... Gigi(ジジ) Kevin Connolly ... Conor(コナー) Jennifer Aniston ... Beth(ベス) Ben Affleck ... Neil(ニール) Jennifer Connelly ... Janine(ジャニーン) Bradley Cooper ... Ben(ベン) オトーサン、 「中堅どころ勢ぞろい」 競演とまでは行かないのが残念です。 JENNIFER ANISTON  ジェニファー・アニストン 誕生日 1969/2/11   出身 米カリフォルニア州 ルドルフ・スタイナー・スクールズ・ドラマ・クラブに入学した 11歳の時に演技に興味を持つ。 NYのハイスクール・オブ・パフォーミング・アーツの演劇科に学び、 卒業後オフ・ブロードウェイに。 レプリコーン」で映画デビュー。 2002年「グッド・ガール」でインディペンデント・スピリット賞ノミネート。 2000年7月ブラッド・ピットと結婚。2005年、離婚。 出演作 1993年「レプリコーン」◆ 1996年「彼女は最高」◇ 1997年「ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由」 1998年「私の愛情の対象」◇「リストラ・マン」 1999年「アイアン・ジャイアント」(声)「ピンク・ピンク・ライン」 2001年「ロック・スター」◇ 2002年「グッド・ガール」◇ 2003年「ブルース・オールマイティ」◇ 2004年「ポリー my love」◇ 2005年「迷い婚 全ての迷える女性たちへ」◇「すべてはその朝始まった」◇ 2006年「セックス・アンド・マネー」 2008年「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」◇ 2009年「そんな彼なら捨てちゃえば?」「わすれた恋のはじめかた」 2010年「バウンティ・ハンター」 その他の出演者: Scarlett Johansson ... Anna Michelle Carmichael ... Mother Justin Long ... Alex Natasha Leggero ... Amber Busy Philipps ... Kelli Ann Drew Barrymore ... Mary Angela Shelton ... Angela Frances Callier ... Frances Brandon Keener ... Jarrad Leonardo Nam ... Joshua Rod Keller ... Bruce Wilson Cruz ... Nathan Brooke Bloom ... Paige Hedy Burress ... Laura Sasha Alexander ... Catherine Cory Hardrict ... Tyrone Rene Lopez ... Gregory Kai Lennox ... Devon Shane Edelman ... George Stephen Jared ... Steven Kris Kristofferson ... Ken Murphy Ali Afshar ... Skip Bill Brochtrup ... Larry Jason Roth ... Trent Corey Pearson ... Jude Peter O'Meara ... Bill User Rating:6.3/10( 64,234 votes)IMDb User Rating:6.9/10( 1,765 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものか」 連作ですが、もう少し複雑な構成になっています。 User Reviews ciscokid1970さん United States 2009年5月12日 そう悪くないデート映画 "Boy meets girl"映画で、 今日の人々を喜ばせるのは、ますます難しくなっている。 つまり、「恋人たちの予感」や「めぐり逢えたら」を見てしまうと、 期待値が高まって、他の映画は、比較にならなくなる。 だが、この映画、現代の人間関係が機能したり、しなかったりを うまく表現している。 このストーリーに、迷いがあるとすれば、 あまりに多くのストーリーを詰め込んだことだ。 XはYを好き、だがYはZを好き、だがZはA結婚している。 面白いけどね。 ここに登場するのが、ベン・アフレツクとジェニファー・アニストン。 代表的なカツプルだろう。 新しいデートのルールの意味するものは、 ケータイ、Eメール、ブログ、そして速攻デートが、 昔のルールを書きかえつつあるということだろう。 ある意味、昔よりも難しくなったのだ。 定石ばかりと言うひともいる。 私は、この映画、デートにおけるあらゆる関係をカバーしていると思う。 特に、大都会生活での速いペースのデートに強い。 だが、私の好きなのは、 "悪いヤツ"と"悪い女"のバランスがいいやつだ。 双方に起因する破局がある。 男女とも後悔先に立たず。 借りたら、できればひとりで見ないで。 オトーサン、 「 ジーナさん 2010年10月24日 ホントのところ 共感できる節もあれば、反面教師にもなる恋愛ハウツー物 新鮮味はありませんが、 幸福を探し求める女性たちと男性の本音を綴っているので 興味深く観れました。 思い込みの激しさや自分に都合良くプラス思考なジジには 失笑しっ放しでした。 ウザさ加減がハンパじゃないですね(爆) 男性キャラのほうでは、 ベン・アフレックの素晴らしいキャラにキュンの連続でした(笑) 登場人物たちの恋愛をそれぞれ見せながら、 それぞれのキャラを交錯させる構成も良かったですね。 前半は取りとめのないお喋りを聞いてるみたいで 退屈するかもしれませんが 全体的にはユーモアを散りばめながら テンポ良く展開するので飽きませんし、 中盤以降はほっこり出来るので時間を感じずに鑑賞できました。 ジニファー・グッドウィンは最初こそオバチャンにしか見えませんでしたが、 見進めていくうちに可愛く見えてくるから不思議(笑) 相変わらずムチムチのスカーレット・ヨハンソン、 居るだけで作品に高級感を漂わせるジェニファー・コネリー、 ロマコメで安定感抜群のドリュー・バリモアと 繊細な演技が見事なジェニファー・アニストンなど 華やかな女優陣は見ているだけで贅沢な気分になれます。 彼女達の誇張も虚飾もない演技は好感が持てましたね。 それに比べてベン・アフレックやジャスティン・ロングなど男性陣がやや地味(爆) 嫌いじゃないですが、残念ながらロマンチック度は下がってしまいますね。 学生時代から付き合って結婚したカップルの背景が弱かったり、 ジャスティン・ロングの友情が理解できなかったり、 エピソードとして不満な点はありますが及第点以上の作品ではあると思います。 男女の恋愛観の違いと言うよりは、 カップルごとの違いを楽しめる後味ハッピーな映画でした。


長い灰色の線

オトーサン、 「ジョン・フォードといえば、"シェーン"だろう」 受賞歴をみましたが、「シェーン」が出ていません。 ・アカデミー賞歴  監督賞「男の敵」1936  監督賞「怒りの葡萄」1941  監督賞「わが谷は緑なりき」1942  監督賞「静かなる男」1953 同ノミネート  監督賞「駅馬車」1940  作品賞「静かなる男」1953 そう、「シェーン」の監督は、ジョージ・スティーヴンスでしたっけ。 原題:The Long Gray Line (1955) 監督:John Ford 原作:Marty Maher/Nardi Reeder Campion 脚本:Edward Hope Genre:Biography / Comedy / Drama 上映時間:138分 あらすじ: マーティの自伝。 1903年、アイルランドから米国へ。 ウェスト・ポイントの給仕になったが、ヘマばかり。 やがて体育主任ケーラー大尉の助教となって ケーラー家の女中メアリーと結婚する。 メアリーはマーティには内密に、 彼の父と弟をアイルランドから呼び寄せた。 弟がニューヨークで成功し、 一緒に仕事をしようと誘われたときも、 やがて生れる子供をウェスト・ポイントに入学させたいと断る。 それほどウェスト・ポイントにほれ込んだのだ。 だが、期待の子供は早死してしまう。 妻にも先立たれ、酒に溺れる日々が続く。 たが、教え子の仕官候補生たちが クリスマスパーティを盛大に催してくれる。 生きるべし、国に尽くすべし...そして50年が経った。 辞職命令の撤回を旧友の大統領に直訴すると、 ウェスト・ポイントを挙げて、 彼のために盛大な式典が催される。 大統領も出席したのだ。 出演者: Tyrone Power ... Martin 'Marty' Maher(マーティ) Maureen O'Hara ... Mary O'Donnell(メアリー) Ward Bond ... Capt. Herman J. Kohler(ケーラー大尉) オトーサン、 「パワーをもらえるね」 タイロン・パワーという俳優は、 当時のアメリカの明るさを体現しています。 Maureen O'Haraは、後に、名女優となります。 Ward Bondは、ジョン・ウエインと並ぶ西部劇の名優だったそうです。 TYRONE POWER  タイロン・パワー 誕生日 1914/5/5-1958/11/15 出身 米オハイオ州シンシナティ 舞台俳優だった父の影響で、 シカゴのシェイクスピア劇団に入団後、 父と共にハリウッドに行き、20世紀フォックスにスカウトされる。 38年「スエズ」のヒットで一躍人気スターに。 「シカゴ」「世紀の楽団」とヒットを飛ばす。 58年「ソロモンとシバの女王」撮影中、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1932年「鉄血士官学校」 1934年「お姫様大行進」 1936年「四つの恋愛」 1937年「勝鬨」「狙はれたお嬢さん」「氷上乱舞」 1938年「スエズ」「シカゴ」「世紀の楽団」「マリー・アントアネットの生涯」 1939年「地獄への道」「雨ぞ降る」 1940年「怪傑ゾロ」「地獄への逆襲」 1941年「血と砂」「英空軍のアメリカ人」 1942年「激闘」「純愛の誓い」「海の征服者」 1943年「潜航決戦隊」 1946年「剃刀の刃」 1947年「征服への道」 1948年「幸福の森」 1949年「狐の王子」 1950年「黒ばら」 1951年「狙われた駅馬車」 1952年「国務省の密使」「荒野の襲撃」 1953年「ミシシッピーの賭博師」「壮烈カイバー銃隊」 1955年「長い灰色の線」「野性の女」 1956年「愛情物語」 1957年「二十七人の漂流者」「月の出の脱走」(ナ)      「陽はまた昇る」「情婦」 その他の出演者: Robert Francis ... James N. Sundstrom Jr. Donald Crisp ... Old Martin Betsy Palmer ... Kitty Carter Philip Carey ... Charles 'Chuck' Dotson William Leslie ... James Nilsson 'Red' Sundstrom Harry Carey Jr. ... Dwight Eisenhower Patrick Wayne ... Abner 'Cherub' Overton Sean McClory ... Dinny Maher Peter Graves ... Cpl. Rudolph Heinz Milburn Stone ... Capt. John Pershing Erin O'Brien-Moore ... Mrs. Koehler Walter Ehlers ... Mike Shannon User Rating:7.2/10 ( 1,107 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 29 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画の香り!」 堂々たる映画で、これを見れば誰しも、 米国人であることに大いなる誇りをもてるでしょう。 User Reviews rhubbyさん United States 2005年12月14日 すばらしい映画だが、偏見もあるかも。 最初に、偏見があるのを断っておこう。 ママは、マーティ・マーの姪マギーと学友だった。. だが、どなたか指摘しているように、 こいつは、ジョン・フォード監督のベストだ。 タイロン・パワーが、ジョン・ウエインに代わっている。 だが、私はジョン・ウエインが好きだ。 適役を求めて、ジョン・フォードはタイロン・パワーを起用し、 成功した。 ふつう、悪いアイルランド訛りに気づくが、 タイロン・パワーは、かのフランク・マコートが コーチしたかのようだった。 ストーリーのポイントは、事実に基づいている。 だが、最後の出来事は、よりよくすべく改変されている。 全体として、ジョン・フォードのフアンは、 見逃してならない1作だ! オトーサン、 「へえ、そうだったんだ」 【題名の考察】が参考になりました。 gapperさん 2010年7月16日 原題と同じ邦題 タイロン・パワー円熟期の作品。 40年代に二枚目スターとして活躍した タイロン・パワーも人気が衰え、 実力を要求されるようになった頃の作品だ。 40才以上の幅のある役柄で、 40年代とは違って力が入っている。 うぶなモーリン・オハラの演技や、 まだ無名に近いピーター・グレイヴスなど ジョン・フォードらしい演出でエピソードを綴る。 出来自体は、フォードの平均的なものといえると思うのだが・・ アメリカの軍隊は日本と異なり、 国民として高く認められることや 多くが支給され貧しいものが生活の糧を得て なおかつ将来が開ける場だ。 また、多くの大統領が軍人としての経験を持ち、 大統領になっても軍人としての功績が影響する国だ。 他にも、戦争と関連してどちらかと言うと 嫌われ者的な日本とは大きく異なるため評価は難しい。 ウエストポイントの実際の兵隊と思われる行進も見所と言える。 ”雷神”から”蛍の光”まで、有名な曲に合わせて 一糸乱れぬ行進が何度も出てくる。 いわゆるブラスバンドの演奏だが、 ひとつのジャンルとしてファンも結構居るようだ。 【題名の考察】 ”長い”と言うのは、ウエストポイントの歴史。 ”灰色”と言うのは、士官候補生を表す制服の色。 ”線”というのは、伝統であろう。 単に歴代の士官候補生と言うだけではない、 歴史と伝統のある誇りある姿だ。 オトーサン、 「名監督の経歴をみておこう」 まさに映画の巨人でした。 JOHN FORD  ジョン・フォード 誕生日 1895/2/1-1973/8/31 出身 米メイン州ケープ・エリザベス 監督作 1917年「鄙より都会へ」「愛馬」「恵の光」「腕力家」「光の国へ」      「武力の説教」「誉の名手」「颱風」「快中尉」 1918年「砂に埋れて」「幽霊騎手」「真紅の血汐」「黄金の罪」      「鉄窓を出て」「布哇の一夜」「新生涯」 1919年「鞍上の勇者」「空拳」「回春録」「西部の紳士」      「さすらいの旅」      「正義の騎手」「復讐の騎手」「恋の投縄」 1920年「二十九号室」「西方の勇者」「野人の勇」      「A街の貴公子」 1921年「雷電児」「吹雪の道」「熱血の焔」「ジャッキー」      「百発百中」「疾風の如く」 1922年「嘆くな乙女」「銀色の翼」(共)「村の鍛冶屋」 1923年「侠骨カービー」「豪雨の一夜」「意気天に沖す」 1924年「オーロラの彼方へ」「アイアン・ホース」 1925年「雪辱の大決戦」「香も高きケンタッキー」「電光」      「サンキュー」 1926年「青鷲」「誉れの一番乗」「三悪人」 1928年「四人の息子」「血涙の志士」「マザー・マクリー」      「ナポレオンと理髪師」      「赤毛布恋の渦巻」 1929年「黒時計聯隊」「最敬礼」「名物三羽烏」 1930年「悪に咲く花」「最後の一人」「河上の別荘」 1931年「人類の戦士」「餓鬼娘」「海の底」 1932年「大空の騎士」「肉体」 1933年「ドクター・ブル」「戦争と母性」 1934年「プリースト判事」「肉強鬼中隊」「世界は動く」 1935年「男の敵」「周遊する蒸気船」「俺は善人だ」 1936年「スコットランドのメアリー」「虎鮫島脱出」 1937年「ハリケーン」「軍使」 1938年「四人の復讐」「サブマリン爆撃隊」 1939年「モホークの太鼓」「駅馬車」「若き日のリンカーン」 1940年「怒りの葡萄」「果てしなき船路」 1941年「わが谷は緑なりき」「タバコロード」 1942年「ミッドウェイ海戦」 1943年「ドキュメント真珠湾攻撃」 1945年「コレヒドール戦記」 1946年「荒野の決闘」 1947年「逃亡者」 1948年「三人の名付親」「アパッチ砦」 1949年「黄色いリボン」 1950年「リオ・グランデの砦」「幌馬車」 1952年「静かなる男」「栄光何するものぞ」 1953年「モガンボ」「太陽は光り輝く」 1955年「長い灰色の線」「ミスタア・ロバーツ」 1956年「探索者」 1957年「月の出の脱走」「荒鷲の翼」 1958年「ギデオン」「最後の歓呼」 1959年「騎兵隊」 1960年「バファロー大隊」 1961年「馬上の二人」 1962年「西部開拓史」(挿話)「リバティ・バランスを射った男」 1963年「ドノバン珊瑚礁」 1964年「シャイアン」 1966年「荒野の女たち」


ウェス・クレイヴン’s カースド

オトーサン、 「ウェス・クレイブンって誰?」 彼の名を不朽にしたのは、「スクリーム」シリーズ。 ホラーの名作です。 原題:Cursed (2005) 監督:Wes Craven 脚本:Kevin Williamson Genre:Comedy / Horror / Thriller Rated PG-13 for horror violence/terror, some sexual references, nudity, language and a brief drug reference Country:USA / Germany Language:English 上映時間:97分 あらすじ: 満月の夜。 ロサンゼルスのTV局に勤めるエリーとその弟ジミーは 愛犬ジッパーを車に乗せてマルホランド・ドライブを走行中、 何かがフロントガラスに衝突し、対向車に激突。 何者かに襲われ、対向車の女性は惨殺死体となって発見される。 この夜を境に、姉弟の身体に不思議な能力が... 出演者: Christina Ricci ... Ellie(エリー) Jesse Eisenberg ... Jimmy(ジミー) Mya ... Jenny(ジェニー) オトーサン、 「どういう考えかな」 主人公をカツプルでなく、姉弟にしています。 クリスティーナ・リッチが、そこそこ魅せました。 CHRISTINA RICCI   クリスティーナ・リッチ 誕生日 1980/2/12 出身 米カリフォルニア州サンタモニカ 8才の時、校内のクリスマス劇で見せた演技が 地元で評判となり、演劇評論家の薦めで演技の道に。 90年「恋する人魚たち」で映画デビュー。 出演作 1990年「恋する人魚たち」 1991年「アダムス・ファミリー」◆ 1993年「アダムス・ファミリー2」◆ 1995年「キャスパー」◇「ゴールド・ディガーズ」「DEARフレンズ」 1997年「誘拐騒動 ニャンタッチャブル」◇      「バスタード・アウト・オブ・カロライナ」 1998年「アイスストーム」◆「熟れた果実」      「スモールソルジャーズ」(声)      「バッファロー’66」◇「I love ペッカー」◇      「200本のたばこ」◆「ラスベガスをやっつけろ」◆      「エド・ウッドのクレイジー・ナッツ 早く起きてよ」      「ウェルカム・バクスター」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「デザート・ブルー」      「クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル」 2000年「ブレス・ザ・チャイルド」◆「耳に残るは君の歌声」◇ 2001年「私は「うつ依存症」の女」◇ 2002年「ギャザリング」◇ 2003年「モンスター」◇「僕のニューヨーク・ライフ」 2005年「ウェス・クレイヴン’s カースド」 2006年「ブラック・スネーク モーン」「ペネロピ」◇ 2008年「スピード・レーサー」「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」 その他の出演者: Joshua Jackson ... Jake Portia de Rossi ... Zela Shannon Elizabeth ... Becky Kristina Anapau ... Brooke Daniel Edward Mora ... Jose Solar ... Zipper Milo Ventimiglia ... Bo Jonny Acker ... Earl Eric Ladin ... Louie Derek Mears ... Werewolf Nick Offerman ... Officer Ken Rudulph ... Newscaster User Rating:4.8/10 ( 18,181 votes)IMDb User Rating:5.7/10( 166 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね、期待外れだった」 User Reviews Claudio Carvalhoさん Rio de Janeiro, Brazil 2006年1月14日 ありきたりのコレクション このDVDを買ったのは、 映画づくりから5年も遠ざかっていた ウェス・クレイヴン監督が、10代向けのホラー映画に 復帰したからだった。 私は、彼の最後の仕事「スクリーム 1, 2 & 3"と 「ミュージック・オブ・ハート」が好きだった。 クリスティーナ・リッチも、クールだ。 残念ながら、こいつは、先が読め、ありきたりの寄せ集めだ。 観客にとって、次のシーンを予想できるのは愉快だ。 さらに、ハリウツドでは、素敵な車をすぐに取り替えることができる。 エリーが真夜中に車を壊したのに、 翌日には、もうピカピカに新車に乗っているとは。 新車の運転席の窓をジェイクに壊されたのに、 次のシーンでは、エリーが雨の夜にスピードを出して 髪も濡らさずに車を駆っている。 disheveling. エリーの弟のジミーは、面白くなかった。 人狼の映画を見たかったら、他に色々の映画がある。 この映画は、見ないほうがいい。 時間つぶししたいなら別だが。 私の採点は、5点だ。 オトーサン、 「ジーナさんも、ご不満な様子」 ジーナさん 2006年8月8日 音楽はイイかも♪ 謎の生物に襲われてから生活が好転するサマを もっと観たかったな。 獣の効能は、フェロモンup・運動能力up・嗅覚up・などで 面白みのある展開にはいくらでも出来たハズ。 でも、呪いとか言い出しちゃってチョットがっかり。 そもそもフェロモンupで周りからチヤホヤされてたけど 観てる側には一切違いが伝わりません(爆) キャストに関しては・・・ ホラーが似合いすぎのクリスティーナ・リッチ、 美人なんだけど嫌われている女がハマり役のジュディ・グリアが 素晴らしいです! 逆にジョシュア・ジャクソンが何だかな〜でした(爆) いじめっ子や弟の関係などのユーモア、 犯人の設定、逃げまわる展開は確かに「スクリーム」な匂いが漂っています。 ただ「スクリーム」のようなテンポの良さがないのが こういったジャンルでは致命的だったかもしれません。


Emma エマ

オトーサン、 「パルトロウ主演か、間違いないだろう」 ”恋に落ちたシェイクスピア”以来のフアンです。 本作は、初主演とあって、きらきらしています。 喜びのエーテルが、画面一杯に、ただよっています。 原題:Emma (1996) 監督・脚本:Douglas McGrath 原作:Jane Austen Genre:Comedy / Romance Rated PG for brief mild language Country:UK / USA Language:English 上映時間:121分 あらすじ: 19世紀のイングランド。 エマは、恋のキューピッド役を演じて 親友のハリエットと牧師を結婚させせようとして失敗。 友人ナイトレイに、おせっかいを改めるよう忠告されるが、 今度はハリエットにフランクを紹介する。 だが、フランクは別の娘と結ばれてしまう... 出演者: Gwyneth Paltrow ... Emma Woodhouse(エマ) Toni Collette ... Harriet Smith(ハリエット) Jeremy Northam ... Mr. Knightley(ナイトレイ) オトーサン、 「飛びぬけた美人だな」 身長175cm。首ひとつ分、すらりとしています、 どこか透明感があります。. GWYNETH PALTROW  グウィネス・パルトロウ 誕生日 1972/9/28 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 脚本家・監督・プロデューサーの父、女優の母の間に生まれる。 11才の時、ニューヨークに移り、スペンス・スクールに入学。 カリフォルニア大学に進学するが、女優になるために中退。 「過ぎゆく夏」の端役で映画デビュー。 「エマ」で初主演。 「恋に落ちたシェイクスピア」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。 出演作 1991年「過ぎゆく夏」「フック」 1993年「冷たい月を抱く女」      「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ」 1994年「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」 1995年「ムーンライト&バレンチノ」      「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋」      「セブン」◆ 1996年「エマ」◇「ハッピィブルー」◇「ハードエイト」 1997年「大いなる遺産」 1998年「スライディング・ドア」◇「沈黙のジェラシー」      「ダイヤルM」◇      「恋に落ちたシェイクスピア」◇ 1999年「リプリー」◇ 2000年「偶然の恋人」◇「インターン」▲「デュエット」◇ 2001年「アニバーサリーの夜に」◆「愛しのローズマリー」◇      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」▲「抱擁」◇      「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「ハッピー・フライト」◇「シルヴィア」◇ 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」◇ 2005年「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」◇ 2006年「ハサミを持って突っ走る」 2008年「アイアンマン」 2010年「アイアンマン2」 その他の出演者: James Cosmo ... Mr. Weston Greta Scacchi ... Mrs. Weston Alan Cumming ... Mr. Elton Denys Hawthorne ... Mr. Woodhouse Sophie Thompson ... Miss Bates Kathleen Byron ... Mrs. Goddard Phyllida Law ... Mrs. Bates Edward Woodall ... Mr. Robert Martin Brett Miley ... Little Boy Brian Capron ... John Knightley Karen Westwood ... Isabella Knightley Paul Williamson ... Footman User Rating:6.7/10 ( 16,892 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 365 votes) Yahoo! 「妥当なスコアだね」 User Reviews AnaRさん Brisbane, Australia 2002年2月26日 実に愉快な脚本 ジェレミー・ノーサムは、めっけもの! なんといっても、ジェーン・オースティンの小説が大好き。 グウィネス・パルトロウも、なんといっても、 大好きな女優だ。 映画も、楽しく仕上がっている。 グウィネス・パルトロウは、名演技。 アラン・カミングやジュリエット・スティーヴンソン、 それに'Miss Bates'を演じた女優、 みんな実にすばらしかった。 時代の細部も描きこまれているし、いい感じだ。 だが、みっけものは、ジェレミー・ノーサムで、 ナイトリーを演じている。 これ以上の演技はないだろう。 小説のナイトリーは、好きではないが、, 映画の彼は、すばらしく人間味ある人物として描かれている。 ジェレミー・ノーサムの美貌と微笑む目元は、たまらない! 大いにお勧めする。 オトーサン、 「相変わらず懇切丁寧な解説です!」 ジーナさん 2010年7月22日 文芸ロマン好きにはオススメ グウィネス・パルトローが天使のように可憐な上流階級の娘を演じていて、 彼女を見ているだけで心が和み癒されます。 世間知らずでちょっとワガママで自己中なところがある一方、 素直で思いやりのある彼女はどこか憎めないんですよ。 優美なグウィネスを見ていると、やっぱり育ちって出るのねぇ ・・・と思わされます(笑) トニ・コレットはミスマッチだったかな〜 女優さんとしては好きなんですけど、 役には合ってないように感じました。 この時代のクラシカルな雰囲気に合わなかったのかもしれません。 彼女は現代ドラマでこそ光りますもんね。 ジェレミー・ノーサムは役得もあって魅力的でした。 こういう欠点や過ちに拘らず受け入れてくれる 心の広い男性ってマジで素敵(笑) アラン・カミングは彼らしさがあって良かったですね。 ユアン・マクレガーはイマイチなのでファンは期待しないほうがイイですよ。 思わず微笑んでしまうようなエピソードあり、胸が痛むエピソードあり、 もちろんキュンとくるエピソードもありとストーリー自体もとても楽しめます。 これと言った盛り上がりが無いので、 メリハリのあるストーリー展開や速い展開を重視する方には不向きだと思います。 登場人物が多く関係図などを把握しにくいのが唯一惜しいトコロですかね。 ハイウェストのワンピースドレスなど衣装もキュートな物ばかりなので、 ヘアメイクも併せてファッションは要チェックでしょう。 そういった意味でも女性向けだと思いますよ。 ゆっくりした時間が流れ、ほんわか出来る作品なので 心が疲れた時にぜひご覧下さい。


DRAGONBALL EVOLUTION

オトーサン、 「ドラゴンボール? 聞いたことあるな」 鳥山明のコミックをハリウッドが映画化し、 日本、香港、アメリカ...と諸国の俳優さんたちが 集まって一種異様な世界をつくりだしています。 原題:Dragonball Evolution (2009) 監督:James Wong 原作:鳥山明 脚本:Ben Ramsey Genre:Action / Adventure / Fantasy Rated PG for intense sequences of action/violence      and brief mild language Country:USA / Hong Kong / UK Language:English / Japanese / Hindi 上映時間:85分 あらすじ: ドラゴンボールを7つ揃えれば、願いが叶う。 祖父の厳しい訓練を終えた高校生・孫悟空は、 ドラゴンボールのひとつを受け取る。 ピッコロ大魔王が復活し、世界滅亡を狙い、 7つのボールを情け容赦なく集めはじめる。 発明好きの娘ブルマと出あった悟空は、 ボール探しのキーマン亀仙人を探す旅に出る。 出演者: Justin Chatwin ... Goku(孫悟空) Yun-Fat Chow ... Master Roshi(亀仙人) Emmy Rossum ... Bulma(ブルマ) James Marsters ... Lord Piccolo(ピッコロ大魔王) オトーサン、 「この坊や、やけに張り切っているな」 大御所チョウ・ユンファは、お疲れのご様子でした。 JUSTIN CHATWIN  ジャスティン・チャットウィン 誕生日 1982/10/31 出身 カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州 ブリティッシュ・コロンビア大学在学中、 友人の影響で役者を目指し、大学を中退して、渡米。 2004年のテレビ・シリーズ「トラフィック/新たなる連鎖」で注目され、 2005年「宇宙戦争」でトム・クルーズ演じる主人公の息子役に。 「DRAGONBALL EVOLUTION」で初主演。 出演作 2004年「テイキング・ライブス」 2005年「宇宙戦争」 2007年「臨死」 2009年「DRAGONBALL EVOLUTION」 その他の出演者: Jamie Chung ... Chi Chi Joon Park ... Yamcha Eriko Tamura ... Mai Randall Duk Kim ... Grandpa Gohan Ernie Hudson ... Sifu Norris Texas Battle ... Carey Fuller Megumi Seki ... Seki Ian Whyte ... Oozaru Richard Blake ... Agundes Jon Valera ... Moreno Rafael Valdez ... Butler User Rating:3.1/10(32,260 votes)IMDb User Rating:3.5/10( 1,360 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 出だしはいいのですが、 どんどんつまらなくなっていきます。 竜頭蛇尾とは、まさに、このこと。 User Reviews mikely115さん United States 2009年3月18日 ハリウツドが、子供時代の思い出を壊す! サイテー。 「ドラゴンボール」の脚色している。 10点満点で3点にしたのは、 特殊効果と製作がマアマアだったからだ。 原作ストーリーのどこかが悪いと判断したようで、 改変されている。 「ドラゴンボール」のフアンは、 原作のストーリーが好きだというのに。 原作に忠実で、いい出演者を揃えたら、 もっといい映画になっただろう。 本物のフアンも、初見の人も、大いなる期待を抱いて、 映画館に押しかけた。 結果は、「ウォッチメン」と同じだった。 ストリート・ファイトは、お粗末。 続編を期しているようだが、こいつは偽物だ... お次は、"Thundercats and Voltron"らしいが、 また、がっかりさせてくれそうだ。 ハリウツドよ、ありがとう。 子供の頃のいい思い出を踏みにじってくれて。 オトーサン、 「期待しすぎると、こうなるんだよな」 前田有一さん 2009年3月12日 普通すぎてガッカリ ここ数週間の興行予定をみると、 「ヤッターマン」「釣りキチ三平」「昴」 そして今週末のドラゴンボールと、 春休みらしいコミック、アニメの実写化作品が 百花繚乱の様相を呈している。 どれもこれも、よくまあ企画が通ったなと感心せざるをえない 微妙なラインナップだが、 中でももっとも期待されているのは この『DRAGONBALL EVOLUTION』ではないだろうか。 誰に? もちろん、ダメ映画フリークに、だ。 (前掲 あらすじ) 悟空がいじめられっこの高校生だったり、 キャストの写真があまりにイメージとかけ離れていたため、 製作者は原作を読んでないんじゃないか、 との心配が、決定当初はなされていた。 ところが出来上がってみれば、 意外にも原作漫画を熱心に読み込んだ風で、 かなり細かい要素まで取り込んでいるのがわかる。 確かに変な部分もあるが、事前の予想からすれば微々たる物。 ストーリーも映画オリジナルだが、 どうみてもこれは『ドラゴンボール』である。 逆に、原作を読んだ人にとっては、 あまりにもサラリとしたのど越し=展開で拍子抜け。 行き返りの山手線の車窓の風景のほうが、よっぽど意外性に富んでいる。 これでは普通のハリウッドアクションムービーではないか。 私たちは、そんなものを期待していたのではないはずだ。 ハリウッド映画で日本人といえば、現代劇でもチョンマゲが当然。 看板は中国語で書かれ、 中国系アメリカ人がインチキな日本語を話してこそ、 世界に冠たるハリウッドムービーだ。 それがこの作品ときたらどうだ。 よもやこんなに綺麗にまとまった、平凡なアクション映画になるなんて。 前代未聞のトンデモ作品を数年間、恋焦がれて待ち続けた日本のファンは、 いったいどう反応したらいいのか。 人々の期待にこたえるのが、ハリウッドの特技ではなかったのか。 7つの玉を集めて龍を呼び出し、ピッコロと戦うだなんて、 これではまるで『ドラゴンボール』ではないか。 ──と、マジメに作ったジェームズ・ウォン監督が聞いたら 泣きが入りそうな理不尽な感想を述べたところで、 冷静に見所を紹介するとしよう。 まず、事前にきっちりトレーニングを積んだ主人公のアクションは、 なかなかキレがある。 水滴の変形まで見えるスローモーションを効果的に使い、 逆にスピード感を感じさせる演出などは地味だが上手い。 他のキャストの中では、田村英里子がピッコロのパシリとして大活躍。 なにぶん大魔王ピッコロ一味は2000年間も休業していたので人材不足。 大魔王の部下は彼女しかいない。 たった二人で世界征服を狙うとは、見上げたベンチャー精神である。 日本で田村英里子といえば、かつて半ケツカレンダーで アイドルファンを驚かせた逸材だが、本作では胸の谷間担当として、 尻ならぬ半ムネを惜しげもなく露出。 ハリウッドスターになっても、変わらぬ魅力を振りまいてくれる。 一方、もう一人の日本人女優として名が上がっていた関めぐみは、 どう見ても後から設定ごとカットされたとしか思えぬ、 チョイ役扱いとなってしまっており気の毒であった。 『DRAGONBALL EVOLUTION』は、日本が一番早い公開とあって、 フィルムの到着が通常より遅れた。 その結果、マスコミ関係者もほとんど事前に見ることができず、 中身不明のまま先行公開を迎えた。 結果的にはそれは成功だったという気がする。 中身が安ピカ品だとわかってしまった福袋なんて、誰も買わないだろうから。


赤裸々な事実

オトーサン、 「これが英国流ユーモアか」 警官が訪問し、酒を勧められて、 勤務中ですからと断りながら、こう言うのです。 「では、薬代わりに一杯だけ」 原題:The Naked Truth (1957) 監督:Mario Zampi 脚本:Michael Pertwee Genre: Comedy Color:Black and White Country:UK Language:English 上映時間:91分 あらすじ: スキャンダル雑誌「赤裸々な事実」の発行人デニスは、 握ったネタを元に有名人・名士をゆすり、金をせしめようとする。 ゆすられた人々はデニスを亡き者にしようと画策するのだが... 出演者: Dennis Price ... Nigel Dennis(デニス) Terry-Thomas ... Lord Henry Mayley(メイリー卿) Peter Sellers ... Sonny MacGregor(ソニー) Peggy Mount ... Flora Ransom(ランサム) オトーサン、 「これがピーター・セラーズ?」 確かに芸辰者ですが、若くて小肥り。 後年のイメージが強烈に焼きついているからでしょう。 PETER SELLERS  ピーター・セラーズ 誕生日 1925/9/8-1980/7/24  出身 英サウスシー 出演作 1955年「マダムと泥棒」 1957年「赤裸々な事実」 1958年「親指トム」「転覆騒動」 1959年「ピーター・セラーズのマ・ウ・ス」 1960年「泥棒株式会社」「飛んだり跳ねたり止まったり映画」      「喰いついたら放すな」「求むハズ」 1962年「ミサイル珍道中」「ロリータ」「ワルツ・オブ・ザ・トレアドールズ」 1963年「ピンクの豹」「新・泥棒株式会社」 1964年「博士の異常な愛情」「暗闇でドッキリ」「マリアンの友だち」 1965年「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「007/カジノ・ロワイヤル」      「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」 1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」「パーティ」 1968年「太ももに蝶」 1969年「マジック・クリスチャン」 1972年「不思議な国のアリス」 1973年「別れの街角」 1974年「おとぼけパイレーツ」 1975年「ピンクパンサー2」      「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」 1976年「名探偵登場」 1977年「ピンクパンサー3」 1978年「ピンクパンサー4」 1979年「ゼンダ城の虜」「チャンス」 1980年「天才悪魔フー・マンチュー」「トライアル・アンド・エラー」 その他の出演者: Shirley Eaton ... Melissa Right Georgina Cookson ... Lady Lucy Mayley Joan Sims ... Ethel Ransom Miles Malleson ... Rev. Cedric Bastable Kenneth Griffith ... Porter Moultrie Kelsall ... Mactavish Bill Edwards ... Bill Murphy Wally Patch ... Fred - paunchy old man Henry Hewitt ... Gunsmith John Stuart ... Police Inspector David Lodge ... Constable Johnson User Rating: 6.7/10 ( 745 votes)IMDb User Rating:10.0/10( 2 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、きつかった」 User Reviews johnson50さん March, ENGLAND 2003年12月5日 きら星のごとき出演者がいる素敵な映画 本当に素晴らしい映画で、強くお勧めしたい。 テリー=トーマスは、いつも洗練されているデニス・プライスに 脅迫された犠牲者のひとりだ。 若きピーター・セラーズと彼のコンビがいい。 ピーター・セラーズは、素晴らしい。 もう一人の犠牲者役だ。 間違いなく、奇行が目立つクルーゾー警部の先駆けとなっている。 他の出演者は、 ペギー・マウント、ジョーン・シムズ、シャーリー・イートン。 結末以外は、かなり不吉な映画だが、実に面白い。 へまな犠牲者たちが、脅迫者や自分たちを殺そうとするのだ。 もつとも、全員、等しく成功しないのだが。 オトーサン、 「このコメントを読んでから見るべし」 bakenekoさん 2010年1月7日 お茶を飲んでから... 英国風味満載の“シニカルでブラックな犯罪コメデイーで、 売れ始めの頃のP・セラーズの真面目な形態模写も楽しめる ”軽快なドタバタ犯罪劇“の佳作であります。 もう少し洗練された演出がなされていたならば、 「マダムと泥棒」レベルの大傑作に成ったかも知れませんが、 本作はちょっとTV的なぎくしゃくしたリズムと メリハリの欠如が御話の語り口に見受けられます (それでも英国ならではの“乾いたクライム喜劇”の 魅力に溢れた作品であります)。 そして一番の目玉である 若き日のP・セラーズの百面相は抱腹絶倒ものですし、 後に最も有名なボンドガールの一人となる シャーリー・イートン(20歳?)も まだ金粉を体に塗らずに頑張っています。 また、後の映画では主に英国人の視点で、 インド人、中国人、ドイツのマッドサイエンテイスト、 フランス警部等を誇張して演じるP・セラーズですが、 本作のスコットランド人やアイルランド人等は、 寧ろ際立った外見的特徴が少ない分デイテールに凝っていて、 現実味がある分無礼度も抜群であります。 (特にアイルランド人のカリカチュア化は…)。 小気味良い芝居を見ている様な、知的高揚感を得られる作品で、 推理&犯罪ものを純粋に知的ゲームとして楽しむことにかけては 英国が最も洗練されていることを感じさせる作品であります。 上品な語り口の作品ですが、 意表を付く&シニカルな設定と “英国ならではのギャグ”が笑いどころですので、 英国事情に詳しい程楽しめる映画であります。


インクハート/魔法の声

オトーサン、 「ファンタジーって、苦手だな」 悪く言えば、白昼夢。 見果てぬ夢を自在に追うこともできますが、 往々にして、記憶に残るのは、悪夢だったりして... 原題:Inkheart (2008) 監督:Iain Softley 原作:Cornelia Funke 脚本:David Lindsay-Abaire Genre:Adventure / Family / Fantasy Rated PG for fantasy adventure action, some scary moments and brief language Country:Germany / UK / USA Language:English 上映時間:106分 あらすじ: モーと彼の娘メギーは、 1冊の本を探し求め旅を続けていた。 ようやく本が見つかる。 すると、“ほこり指”と名乗る男が父娘の前に現われ、 本の世界に戻してくれと迫る。 モーは、本を朗読すると、本の登場人物を 現実世界に呼び出す能力の持ち主だった。 ただ、逆の力も持ち合わせていて、 幼少のメギーに本を読んでいたときに、 妻を本の世界へ送ってしまったのだ。 大叔母エリノアの屋敷へ避難するが、 魔王カプリコーン一味に捕らえられてしまう... 出演者: Brendan Fraser ... Mo(モー) Eliza Bennett ... Meggie(メギー) Paul Bettany ... Dustfinger(ほこり指) Helen Mirren ... Elinor(エリノア) オトーサン、 「いつもの彼だね」 大叔母エリノアを演じたヘレン・ミレンが、 いつになく迫力十分でした。 BRENDAN FRASER ブレンダン・フレイザー 誕生日 1968/12/3 出身 米インディアナポリス 幼少時代から世界各国で過ごす。 ロンドン在住の12歳の時から演劇に興味を持ち、 ロンドンの舞台に出演するようになり、 トロントのアッパーカナダ・カレッジで学び、 シアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・アーツで 演技の美術学士号を取得した。 映画デビューは91年「恋のドッグファイト」。 99年からの「ハムナプトラ」シリーズでスターに。 出演作 1991年「恋のドッグファイト」「ジャッジメント 推定有罪」 1992年「原始のマン」「青春の輝き」      「風と共に去る20ドル!?」 1993年「グローリー・デイズ 夢見る頃はいつも」 1994年「きっと忘れない」「ハードロック・ハイジャック」      「イン・ザ・アーミー こちら最前線、異常あり」▲ 1995年「Dear フレンズ」「聖なる狂気」 1996年「くちづけはタンゴの後で」      「グローリー・デイズ 旅立ちの日」(TM) 1997年「ジャングル・ジョージ」 1998年「いつかあなたに逢う夢」 1999年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」◇      「ゴッドandモンスター」      「タイムトラベラー/きのうから来た恋人」◇      「ダドリーの大冒険」◇ 2000年「悪いことしましョ!」◇ 2001年「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」◇「モンキーボーン」 2003年「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」◇「愛の落日」◇ 2005年「クラッシュ」◆ 2008年「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」◇      「センター・オブ・ジ・アース」 2009年「G.I.ジョー」▲ その他の出演者: Sienna Guillory ... Resa Richard Strange ... Bookshop Proprietor Matt King ... Cockerell Steve Speirs ... Flatnose Jamie Foreman ... Basta Stephen Graham ... Fulvio Mirabel O'Keefe ... Young Meggie Andy Serkis ... Capricorn John Thomson ... Darius Lesley Sharp ... Mortola Tereza Srbova ... Rapunzel User Rating:6.0/10 ( 27,292 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 150 votes) Yahoo! オトーサン、 「話しが都合よすぎるよなー」 User Reviews coolclairep-1さん United Kingdom 2008年12月15日 誰も言及しないなんて... 実に楽しめた。 思ったほど興奮しなかったが、 全体として大いに楽しめた。 何と言っても、すばらしかったのは、 ほこり指役のポール・ベタニーの演技だった。 すばらしかったし、断然、光っていた。 いい役者だと思っていたが、 かれが登場するや、ワーオ!と思った。 性格描写が深まるにつれ、どんどん面白くなった。 ブレンダン・フレイザーよりも、感情移入ができた。 ほんとうの主人公は、彼ではないかと思った。 この映画、見ようかどうか迷っているひとには、 必見だと言いたい。 ポール・ベタニーの演技は、本当にすばらしい。 強烈で、感動的で、愉快で、悩み多く、英雄的だ。 ヘレン・ミレンやジム・ブロードベントも生き生きしていた。 アンディ・サーキスとブレンダン・フレイザーは、 期待が大きかっただけに、もう少しやれたと思う。 だが、全体として実に楽しめる映画だった!! オトーサン、 「ほんと、ピンとこなね」 ジーナさん 2010年9月26日 テンポが良くない 本を音読すると登場人物たちが 現実の世界にやって来てしまうという 魔法の声を持った主人公と家族の冒険を描いたファンタジードラマです。 本の中のキャラクターが現実世界に現れるというアイデアは良かったですが、 本に書かれている出来事も現実で起きてしまうというのは チョットやり過ぎだったかな・・・。 そもそも「インクハート」という本の内容をほとんど描いていないので、 それがどんな物語でどんな結末なのかが全く分からないんですよ。 もちろん本の登場人物とその相関図も分からないままなので、 本のキャラクターがそのまま現実にやってきてもピンと来ないんですよね。 ほこり指って何だよ?!みたいな(笑) 現実の世界と並行するように本の世界も描きこんでくれると 広がりが出て楽しめたと思います。 一人が本から出てくる代わりに 現実の人物が本の世界に入ってしまうという展開は、 ドラマ性を増す事が出来ていてGOODでした。 キャストに関しては・・・ブレンダン・フレイザーは いつも通りなキャラなので安定感抜群でした。 ポール・ベタニーは相変わらず魅力的で素敵だったのですが、 キャラクター性が定まってないのが勿体なかったですね。 女優の貫禄たっぷりのヘレン・ミレンが演じた変わり者の伯母さんはナイスキャラでした。 演じたヘレン・ミレンの威厳もぴったりハマってましたね。 ほんの数秒しか出演していませんが、 ジェニファー・コネリーのインパクトもお見事でしたよ。 家族ドラマあり、笑いありで和やかな気分に浸れる部分もあったのですが、 全体的に暗めで悲哀感を帯びた内容なので 子供向けファンタジーって感じではないと思います。 同じような読み聞かせファンタジーならば 「ベッドタイム・ストーリー」のほうがオススメですね。 しかし・・・これほど羨ましくない才能も珍しいわ(爆)


遥か群衆を離れて

オトーサン、 「いい題名だね」 英国映画の真価というか、底力を感じました。 演技も、監督・脚本・編集、音楽・撮影・衣装も、 よく考えられています。 若い頃、原作者トーマス・ハーデイの「テス」を読み、 北国の広大な田園地帯や放牧地の描写に感動したものです。 原題:Far from the Madding Crowd(1967) 監督:John Schlesinger 原作:Thomas Hardy 脚本:Frederic Raphael Genre:Drama / Romance Country:UK Language:English 上映時間:168分 あらすじ: イングランド南部の牧羊地。 バスシバは、牧羊業者ゲイブリエルの 結婚申し込みを断わる。 その後、羊飼いに転落した彼は、 伯父の死で農場主となった彼女の雇人になる。 彼女は、軍曹トロイと結婚するが、 彼は、どこかの女のもとへと走ってしまう。 やがて隣人のボールドウッドの執拗な求婚を受けいれたが、 パーティの夜、トロイが帰ってきたのだ。 彼女を無理矢理連れ去ろうとするトロイを目にして 怒り狂ったボールドウッドは、トロイを銃殺する。 八ヵ月後、トロイの墓前に献花する彼女の前に、 ゲイブリエルが現れる。 永年、献身的に彼女を支えてきたが、 もはや脈がないと知って、別れを告げにきたのだ。 出演者: Julie Christie ... Bathsheba(バスシーバ) Terence Stamp ... Sergeant Troy(軍曹トロイ) Peter Finch ... William Boldwood(ボールドウッド) Alan Bates ... Gabriel Oak(ゲイブリエル) オトーサン、 「いい女優って、こうでなくては」 脚本に描かれた主人公になりきるだけではなく、 新しい女性像を創造しています。 男優3人のうちでは、ロクな奴ではありませんが、 テレンス・スタンプが印象的でした。 JULIE CHRISTIE  ジュリー・クリスティ 誕生日 1941/4/14 出身 インド・アッサム州 幼時にイギリスに帰国。 ロンドンのスクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学ぶ。 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台を経て 62年、映画デビュー。 1965年「ダーリング」でアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1965年「ダーリング」      「ドクトル・ジバゴ」 1966年「華氏451」 1967年「遙か群衆を離れて」 1968年「華やかな情事」 1971年「窓」「ギャンブラー」 1973年「赤い影」 1975年「シャンプー」「ナッシュビル」 1977年「デモン・シード」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「親の国の”D”」「戦場の罠」 1983年「熱砂の日」 1986年「キングの報酬」「ミス・メリー」 1990年「フールズ・オブ・フォーチュン」 1996年「ドラゴン・ハート」「ハムレット」 2001年「ルーヴルの怪人」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「トロイ」「ネバーランド」      「トゥルーへの手紙」(ナ) 2005年「あなたになら言える秘密のこと」 2006年「アウェイ・フロムー・ハー 君を想う」 その他の出演者: Fiona Walker ... Liddy Prunella Ransome ... Fanny Alison Leggatt ... Mrs. Hurst Paul Dawkins ... Henery Fray Julian Somers ... Jan Coggan John Barrett ... Joseph Poorgrass Freddie Jones ... Cainy Ball Andrew Robertson ... Andrew Randle Brian Rawlinson ... Matthew Moon Vincent Harding ... Mark Clark Victor Stone ... Billy Smallbury User Rating:7.2/10 ( 2,107 votes)IMDb オトーサン、 「そう、忘れ難い歌だった。主人公が歌っていた」 アカデミー賞ノミネート ・作曲賞 User Reviews Eph612さん 2004年8月27日 知的、低評価 永年の愛読書が、大好きな映画になった。 そう上映時間が長く、ペースも自在だが、 美しい映画に仕上がっている。 ジュリー・クリスティは、 「ダーリング」でアカデミー主演女優賞を受賞しているが、 バスシーバを、美しく、まことに見事に演じている。 3人の男優もいい。 --テレンス・スタンプは、卑劣なトロイ役。 ピーター・フィンチは、孤独な隣人の役で、 その愛は、悲劇的な結末に終わる。 アラン・ベイツは、地に足のついた農夫役を見事に演じている。 監督のジョン・シュレシンジャーは、 往時と異国の生命を見事に紡ぎだした。 こういう映画は、滅多にない。 特筆したいのは、リチャード・ロドニー・ベネットの美しい曲。 悲しいことに、この作曲しかアカデミー賞にノミネートされなかった。 オトーサン、 「一大恋愛ロマンに酔え!」 ナンシーChang!さん 2006年3月28日 今思えば、この映画の原作って まるで“ハーレクイン・ロマンスの原型”ですよね。 運命の人”にかなり早い段階で出会いながら、 それに気付いて結ばれるまでに “お約束”の紆余曲折 (ライバル出現→結婚→夫と死別→運命の人と再会みたいな)があり、 キーワードは“幸せは足元にある”。 というわけで、この映画は主人公の女農場主が 本当に自分が愛する男と結ばれるまでを描いた一大恋愛ロマンです。 ストーリーはじれったいだけで特に面白くもないんですが、 私のお目当ては主人公の“紆余曲折”に登場するテレンス・スタンプでした。 評判の良くないプレイボーイの軍曹役で、主人公と結婚するものの、 最終的には「なんで!?」と突っ込みたくなる悲惨な最期を遂げるという…。 何のために存在していたのか良く分からないような役で、 私的には全く納得がいきませんでした。 特筆すべきは、ニコラス・ローグの手による撮影の素晴らしさでしょうか。 イギリスのウェセックスの農業地帯が舞台とあって、 広大な田園風景がこの上もなく美しい。 ドロドロしている人間関係とは対照的な自然の美しさに心が癒されます。


大いなる決闘

オトーサン、 「ありゃ、名前を間違えて覚えていた!」 (誤)チャールストン・ヘイストン →(正)チャールトン・ヘストン 身長188cmの大男で、好感を抱いていましたが、 あることを契機に、キライになりました。 全米ライフル協会の会長時代、突撃取材への対応の仕方が あまりに偉そうなので、頭にきたのです。 原題:The Last Hard Men (1976) 監督:Andrew V. McLaglen 原作:Brian Garfield 脚本:Guerdon Trueblood Genre:Western 上映時間:98分 あらすじ: 西部開拓時代のアリゾナ。 サムは、鬼保安官だったが、引退する。 妻と死別し、一人娘スーザンと暮している。 記憶の焼きついているのは、 列車強盗の常習犯プロボのことだ。 逮捕時、過ってプロボの妻を殺したのだ。 プロボは、刑務所から脱走し、スーザンを誘拐する。 サムの追跡が始まる。 スーザンに心を寄せる若者ハルとノエル保安官が助っ人だ。 ようやくプロボを捜しだしたが、その復讐は残忍だった。 父親サムの目前で、娘のスーザンを強姦しようとするのだ... 出演者: Charlton Heston ... Sam Burgade(サム) James Coburn ... Provo(プロボ) Barbara Hershey ... Susan Burgade(スーザン) オトーサン、 「2人とも見事な演技だけど...」 ほんとうは、善玉のヘストンを応援すべきなのでしょうが、 悪玉のコーバーンを応援してしまいました。 CHARLTON HESTON チャールトン・ヘストン 誕生日 1923/10/4-2008/4/5 出身 米イリノイ州エバンストン 奨学金を得て、ノースウエスタン大学に進学し、演劇部で活躍。 卒業後、陸軍に入隊し、B29の無線士として アリューシャン列島地域で3年間勤務 除隊後に俳優の道を目指した。 映画デビューは50年「虐殺の街」。 59年「ベン・ハー」でアカデミー主演男優賞受賞。 66年から俳優組合の会長に5年間就任。 71年「アントニーとクレオパトラ」で監督業に進出。 98年、全米ライフル協会の会長となるが、 2002年「ボーリング・フォー・コロンパイン」で問いつめられ、 その後、地位を退く。 2002年、アルツハイマーを公表するも、俳優活動は精力的に続けている。 2008年、死去。 出演作 1950年「虐殺の街」 1952年「地上最大のショウ」「燃える幌馬車」「ルビイ」 1953年「アロウヘッド」「真紅の女」「ミズリー大平原」 1954年「黒い絨毯」「インカ帝国の秘宝」 1955年「遙かなる地平線」 1956年「三人の荒くれ者」「十戒」 1958年「黒い罠」「大いなる西部」「大海賊」 1959年「ベン・ハー」「メリー・ディア号の難破」 1961年「エル・シド」 1962年「ローマを占領した鳩」「ダイヤモンド・ヘッド」 1963年「北京の55日」「偉大な生涯の物語」      「ダンディー少佐」「華麗なる激情」「大将軍」 1966年「カーツーム」 1967年「誇り高き戦場」「ウィル・ペニー」 1968年「猿の惑星」 1969年「ナンバー・ワン物語」「続・猿の惑星」 1970年「ジュリアス・シーザー」「大洋のかなたに」 1971年「アントニーとクレオパトラ」「オメガマン」 1972年「ハイジャック」「野生の叫び」 1973年「ソイレント・グリーン」「三銃士」 1974年「四銃士」「大地震」「エアポート’75」 1976年「大いなる決闘」「パニック・イン・スタジアム」      「ミッドウェイ」 1978年「原子力潜水艦浮上せず」「王子と乞食」 1980年「ピラミッド」「ワイオミング」 1982年「大金塊」(TM) 1988年「わが命つきるとも」(TM) 1989年「チャールトン・ヘストン キング・マフィア偽りの報酬」 1990年「リトル・キッドナッパー」「デビルズ・パイレーツ」、      「Mr.エンジェル/神様の賭け」「クライシス2050」 1993年「ウェインズ・ワールド2」 1994年「トゥームストーン」「トゥルーライズ」 1995年「マウス・オブ・マッドネス」「沈黙の大地」 1996年「アラスカ/小さな冒険者たち」(ナ)「ハムレット」 1997年「ヘラクレス」(声) 1998年「アルマゲドン」(ナ) 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 2001年「PLANNET OF THE APES/猿の惑星」      「キャッツ&ドッグス」(声)「フォルテ」      「ファイナル・レジェンド−失われたソロモン−」 2002年「ボーリング・フォー・コロンパイン」 2003年「マイ・ファーザー」 JAMES COBURN  ジェームス・コバーン 誕生日 1928/8/31-2002/11/18 出身 米ネブラスカ州ローレル 出演作 1959年「ネバダの決闘」 1960年「荒野の七人」 1962年「突撃隊」 1963年「大脱走」「シャレード」 1964年「卑怯者の勲章」 1965年「ダンディー少佐」「海賊大将」「ラブド・ワン」      「電撃フリントGO!GO!作戦」 1966年「地上最大の脱出作戦」「現金作戦」 1967年「電撃フリント・アタック作戦」「荒野の隠し井戸」      「シークレット・シークレット」 1968年「太陽を盗め」「キャンディ」 1969年「殺人美学」「はるかなる南部」 1972年「夕陽のギャングたち」 1973年「要塞攻防戦・命知らずのならず者」      「シーラ号の謎」「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」      「黄金の指」 1974年「新・ドミノターゲット」 1975年「弾丸を噛め」「ストリートファイター」 1976年「スカイ・ライダーズ」「大いなる決闘」「ミッドウェイ」 1977年「戦争のはらわた」「ホワイト・ロック」(ナ) 1979年「サイレント・フルート」(原案のみ)      「カリフォルニア・スイート」「リベンジャー」      「マペットの夢見るハリウッド」「ゴールデン・ガール」 1980年「新ハスラー」「ラヴィング・カップル」 1981年「ルッカー」「ダーティ・ソルジャー/野良犬軍団」 1983年「ジェームス・コバーンのクロスオーバー/光と影」 1984年「ストラグル」 1985年「遙かなる少年の日々」 1986年「犠牲/ある兵士の死」 1989年「夢見るように微笑んで」 1990年「ヤングガン2」 1991年「ハドソン・ホーク」 1992年「ザ・プレイヤー」「ヒットリスト」 1993年「プロフェッショナル」「天使にラブソングを2」 1994年「マーヴェリック」 1995年「悪い女」「沈黙の大地」 1996年「イレイザー」「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」      「ブラック・メール/脅迫」 1997年「白い刻印」 1998年「ドラゴン 栄光への軌跡」「Mr.マーダー」 1999年「ペイバック」 2001年「JUSTISE 必殺」「モンスターズ・インク」(声)      「アメリカン・ガン」「エゴイスト」 2002年「スノー・ドッグ」 その他の出演者: Jorge Rivero ... Menendez Michael Parks ... Noel Nye Larry Wilcox ... Shelby Thalmus Rasulala ... Weed Morgan Paull ... Shiraz John Quade ... Gant Robert Donner ... Lee Roy Sam Gilman ... Dutch Vestal James Bacon ... Deputy Jetfore Riley Hill ... Gus Dick Alexander ... Bo Simpson Yolanda Schutz ... Paloma User Rating:6.0/10( 776 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 42 votes) Yahoo! オトーサン、 「なかをとって7.0かな」 User Reviews mjohncoadyさん Massachusetts, U.S. 2004年7月23日 リアルでかなり凶暴な西部劇 西部劇の主流である"善玉は白い帽子を被る"から スタートしているのがいい。 1970年代に、はじめて上映され、 クリント・イーストウッド主演の マカロニ・ウエスタンへと発展していった。 善玉と悪玉は、以前、ぶつかりあっていた。 チャールトン・ヘストンは、新技術に困惑している男を、 ジェームス・コバーンは、そんなものお構いなしの男を演じる。 2人とも、おのれのエゴに目がくらんでいる。 他人は、目標を達成するための捨て駒としか思っていない。 信じられないほど精神的にも肉体的にもタフな男で、 こうした性格が、思い込みや強烈で残酷な暴力を引き起こす。 だが、筋書きには、新味がない。 コーバーンは、逃亡犯。 自分を逮捕した保安官ヘストンへの復讐の念に燃えている。 コーバーンは、凶悪な犯罪者仲間をたぶらかして、 ヘストンの娘を誘拐する。 ヘストンは、丘をこえて連中を追い、何とか娘を救おうとする。 オトーサン、 「アメリカ建国200年記念映画なんだ」 osugitosi1960さん 2011年11月19日 両雄の血闘なんですがネ CヘストンとJ・コバーンの2大スター激突! この作品人気ないですね。 日本公開時もそれほどヒットしなかったようです。 アメリカ建国200年を記念して 製作された映画で、同じ記念映画としては イーストウッドの「アウトロー」とか、 アメリカ側ばかりがスターを集め 日本側は三船敏郎だけスターという 戦記もの「ミッドウェイ」などがありました。 今の感覚からすれば、地味なラインナップかな。 あの頃はベトナム戦争の影がまだあって、 無邪気に建国祝してなかったのかも... 当時、200年記念映画を見ましたが、 これが一番面白かった記憶があります。 最近、BS放送されてたのを録画して 再見しましたが、新たな発見もありました。 この作品のポイントは 西部劇の時代が終わろうとしてる20世紀初頭という点です。 老保安官にとっては、 自分が活躍していた西部開拓時代が懐かしく その時代を誇りに思っているんです。 そこへ、かつて捕えた凶悪犯が脱獄したという知らせを聞きます。 おそらく自分への復讐に来ると直感します。 しかし、恐れはなく、むしろ高潮して、 楽しんでる感じになります。 それは、あの凶悪犯こそ自分の活躍した あの時代の象徴であるからです。 彼もまた近代化の波には乗っていない (服役中だから、近代化を知らないということ) 昔ながらの感覚を持った者であり、 古いもの同士の対決ができるからです。 「あいつの考えは自分が一番解るんだ」とばかりに 若い保安官の止めるのも聞かず、先頭に立って コバーン一味の捜索に乗り出します。 最近の「トゥルーグリット」でも 昔の英雄を懐かしむというパターンがみられますが、 ちょっと違うのは、「トゥルーグリット」の場合は 個人的な想いが中心ですが、 この作品の場合、個人的より、 あの時代そのものへの郷愁が前面的に出ています。 で、最後の決闘は、どちらが勝つかは見てのお楽しみ。 アメリカ建国200年記念映画ということですが、 私のレビューも200件記念であります。 じゃんじゃん。


男の出発(たびだち)

オトーサン、 邦題をみて、 「これって、高倉健の映画かな?」 「おお、西部劇じゃん」 「それも、セミドキュメンタリ−みたいでしょ」 「地味だけど、いい映画だね」 「少年は旅するなかで、大人になる...か」 「そう、可愛い子には一人旅させよ」 原題:The Culpepper Cattle Co. (1972) 監督・原作:Dick Richards 脚本:Dick Richards/Eric Bercovici/Gregory Prentiss Genre:Western 上映時間:92分 あらすじ: カウボーイを夢みる16歳の少年ベンは、 テキサスからコロラドまで牛を運ぼうとしている カルペッパーに懇願して仕事を世話してもらった。 だが、賊に襲われて大事な拳銃を奪われたり、 見張りをしている時に馬泥棒に襲われ 馬をごっそり盗まれたりと、 カウボーイとしての厳しい現実に直面していく。 出演者: Gary Grimes ... Ben Mockridge(ベン) Billy Green Bush ... Frank Culpepper(カルペッパー) John McLiam ... Thorton Pierce(ピアース) Anthony James ... Nathaniel(ナタニエル) オトーサン、 「演技は、全員、いまいちだな」 BILLY GREEN BUSH  ビリー・グリーン・ブッシュ 誕生日 1935 出演作 1970年「ファイブ・イージー・ピーセス」 1972年「男の出発(たびだち)」 1973年「グランド・イン・ブルー」 1974年「アリスの恋」 その他の出演者: Luke Askew ... Luke Bo Hopkins ... Dixie Brick Geoffrey Lewis ... Russ Wayne Sutherlin ... Missoula Matt Clark ... Pete Raymond Guth ... Cook Charles Martin Smith ... Tim Slater Larry Finley ... Mr. Slater Bob Morgan ... Old John Jan Burrell ... Mrs. Mockridge Hal Needham ... Burgess User Rating:6.6/10( 652 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 24 votes) Yahoo! オトーサン、 「中をとって、7.6だね」 User Reviews TonyManさん Berwyn, IL 1998年11月26日 昔の本物の西部を描く これまでみたうちで、最高の西部劇と思う。 砂だらけのひとびとをひたすら描いている。 昔の西部って、こんな風だったのだろう。 単純で、ラフで、汚くて、似合わぬ服を着てなど。 わたしは、ディズニー映画で育った。 この映画と比較すると、 本当は、何が起きているか分かる。 子供が、大人の世界で夢を追い求めるとは どういうことなのか。 私の好きなせりふ。 坊やは、カウボーイのひとりに言う。 カウボーイって、世界で一番素敵な仕事だ。 男が答える。 「坊や、カウボーイであるとは、 他に何もすることがないときにやる仕事だよ」 昔の本物の西部に興味のあるひとに、 見るのを薦めたい。 オトーサン、 「カウボーイって、大変なんだ」 ASHさん 2011年12月11日 カウボーイになんかなるもんじゃない FOXリクエスト・ライブラリーのDVDが だいぶ安くなって店頭に並ぶようになったので、 ずっと観たかった映画を中心にいくつかをGETしてみた。 憧れの世界に飛び込んだのに、 そこで目にしたものは想像していたものとは程遠かった。 主人公のベンが最後に迎えるやるせなさといったら、もう…。 埃まみれで汗臭そうな男たちの体臭までが匂ってきそうな小汚さ。 実際、長い間お風呂に入れないわけだから、 このくらい汚れちまうんだろうな。 ジェリー・ブラッカイマー、最初期のお仕事!  あの現場に当時20代そこそこのブラッカイマーがいたかと 想像するのも面白かったりなんかして!  スタント・コーディネーターにハル・ニーダム監督の名前を発見!  と思ったら、本編にも出てやんのな。 銃撃戦のシーンは血飛沫がビチャッと飛び散り、 この時代になると西部劇も随分と血生臭くなるもんだな。


メイド・イン・アメリカ

オトーサン、 「昔、失敗したっけ」 はじめてアメリカに行ったとき、 記念にメイド・イン・アメリカの文具を買いました。 でも、よくみるとメイド・イン・ジャパン。 この映画のメイド・イン・アメリカは、 人工授精でできたアメリカ人の娘さんを指すようです。 原題:Made in America (1993) 監督:Richard Benjamin 原作:Marcia Brandwynne/Nadine Schiff/Holly Goldberg Sloan 脚本:Holly Goldberg Sloan Genre:Comedy Rated PG-13 for sexual situations and language Country:France / USA Language:English 上映時間:111分 あらすじ: サラは、アフリカ関連の書籍やグッズの店のオーナー。 高校生の娘ゾーラがいるが、彼女は、授業で 亡くなった父の血液型がO型で、A型のサラとの間に AB型の自分が生まれるはずがないことに気づく。 母親を追及すると、人工授精で産んだと告白する。 ゾーラは、親友のティと精子バンクの資料室に潜入し、 父が、白人男性ハルだと知る。 中古車店を経営するなかなかのやり手だ。 サラとハルは、この一件で、大喧嘩をするが、 結局、娘可愛さに仲直りし、ついには結ばれる... 出演者: Whoopi Goldberg ... Sarah Mathews(サラ) Ted Danson ... Halbert 'Hal' Jackson(ハル) Will Smith ... Tea Cake Walters(ティ) Nia Long ... Zora Mathews(ゾーラ) オトーサン、 「うーん、ありえない」 中年の黒人女性と堂々たる白人男性が恋に落ちるなんて。 でも、もうそういう時代になったのでしょうね。 WHOOPI GOLDBERG  ウーピー・ゴールドバーグ 誕生日 1949/11/13 出身 ニューヨーク市 児童劇団で活動。 74年にサンディエゴ・レパートリー劇団の創設メンバーとなる。 85年「カラー・パープル」で映画デビュー。 「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」が興行的に失敗。 90年「ゴースト/ニューヨークの幻」でアカデミー賞助演女優賞を受賞。 「天使にラブソングを…」もヒットさせた。 出演作 1985年「カラーパープル」 1986年「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 1987年「バーグラー/危機一髪」「危険な天使」 1988年「ザ・テレフォン」「マイフレンド・クララ」 1990年「ゴースト/ニューヨークの幻」「天使が降りたホームタウン」      「ロング・ウォーク・ホーム」 1991年「ソープディッシュ」 1992年「ザ・プレイヤー」「天使にラブ・ソングを…」「サラフィナ!」 1993年「メイド・イン・アメリカ」「天使にラブ・ソングを2」      「ローデッド・ウェポン1」 1994年「ネーキッド・イン・ニューヨーク」「ライオン・キング」(声)      「コリーナ、コリーナ」「ジェネレーションズ」 1995年「ボーイズ・オン・ザ・サイド」「ムーンライト&ヴァレンチノ」      「セルロイド・クローゼット」「T−レックス」 1996年「エディー・勝利の天使」「レックス」「チャンス!」      「ゴースト・オブ・ミシシッピー」      「僕のボーガス」 1998年「ステラが恋に落ちて」「アラン・スミシー・フィルム」 1999年「ディープ・エンド・オブ・オーシャン」「17歳のカルテ」 2001年「ラットレース」「モンキーボーン」「カモン・ヘブン!」 2002年「ネメシス S.T.X」「デブラ・ウインガーを探して」 2004年「レージング・ストライプス」(声) 2007年「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」 その他の出演者: Paul Rodriguez ... Jose Jennifer Tilly ... Stacy Peggy Rea ... Alberta Clyde Kusatsu ... Bob Takashima David Bowe ... Teddy Jeffrey Joseph ... James Rawley Valverde ... Diego Fred Mancuso ... Bruce Charlene Fernetz ... Paula Shawn Levy ... Dwayne Lu Leonard ... Sperm Bank Nurse User Rating:4.6/10( 7,920 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 127 votes) Yahoo! オトーサン、 「この目のくらむような評価の差はどうだ」 User Reviews peter-856さん Portsmouth, England 2004年9月16日 日曜日午後の映画 この映画、好きだ。 British T.V.で、"Mary Poppins"と同様に、 何度も放映されていた。 いつも見て楽しかった。 ウーピー・ゴールドバーグとテッド・ダンソンの間には、 愉快ですさまじいような相性が感じられる。 だが、2人は、堂々と映画を支配してはいるものの、 脇役のニア・ロング、ジェニファー・ティリー、 ウィル・スミス、ペギー・リーらも好演している。 特に好きなのが、ジェニファー・ティリーだ。 新世代の髪型をしている。 その新しい恋人の間柄も、実にほほえましい。 みんな見せ場を与えられ、ベストを尽くしている。 ありきたりではあるが、 この映画は、人種のアイデンテイテイがテーマだ。 ラブコメにするのは、難しい題材だが、 何とかcringesを避けて、笑わせてくれる。 ストーリー展開もいい。 素晴らしい出演者のおかげで、 いい感じの映画に仕上がっている。 90年代初期の楽観主義を反映していて 妙に無邪気な映画だ。 オトーサン、 「えつ、本当か?」 ウーピーとダンソンが、一時期、恋愛関係にあったとは。 ロビーJさん 2007年8月24日 ウーピー&ダンソン! 一時恋愛関係になったという ウーピー・ゴールドバーグとテッド・ダンソンの共演作だったので 中古ビデオを買って鑑賞しました。 思ったとおり2人のロマンス風景は何となく甘かったし、 見ていて心も温まりました。 物語自体も面白かったし、ウーピーとダンソンの魅力も 全篇に溢れているので見て良かったなと思います。 ウーピーの娘で、精子提供者の父親を探す 女子高校生を演じたニア・ロングはまだ本当に若くて可愛らしいし、 彼女の親友を演じたウィル・スミスも若くて可愛くてカッコも良くて もう最高でした! 後、ダンソンと同棲している彼女を演じたジェニファー・ティリーも 声がやっぱり良いですね! 特に良かったシーンはダンソンの動物達との共演で、 中でも象との共演は楽しかったですね。 それに寿司屋でわさびだけ食べちゃう彼も素敵でした。 後、スミスがワンシーンで彼と彼女を一人芝居する所や、 ニアにデージーの花をあげるシーンなども コミカルで爽やかで本当に素敵でした。 とにかくストーリー展開もなかなか良かったと思うし、 エンドロールも楽しかったので、私には満足の作品でした。


ヴィクトリア女王 世紀の愛

オトーサン、 「お勉強しとこう」 ヴィクトリア(1819/5/24 - 1901/1/22)は、 繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王。 在位は63年7か月(1837/6/20 - 1901/1/22)と 歴代イギリス国王の中でも最長である。 18歳で即位したが、日記にこう記した。 「王位につくのは、神の思し召し。 全力を挙げて国に対する義務を果たそう。 若さゆえに経験不足だが、 正義への意欲は、誰にも負けない」 原題:The Young Victoria (2009) 監督:Jean-Marc Vallee 脚本:Julian Fellowes Genre:Biography / Drama / History Rated PG for some mild sensuality, a scene of violence, and brief incidental language and smoking Country:UK / USA Language:English / German 上映時間:105分 あらすじ: 18世紀の英国。 ウィリアム王の姪ヴィクトリアは王位継承者として 権力争いの真っ只中にいた。 実母であるケント公爵夫人でさえ 野望を抱く愛人のコンロイと共に娘を操ろうとするが、 ヴィクトリアは断固として摂政政治を拒否する。 18歳で即位した年若い新女王が頼りにしたのは 首相のメルバーン卿だった。 さらに、政略結婚を企むベルギー国王が 従弟のアルバートを送り込むが、 2人は互いに一目で恋に落ちるのだった。 出演者: Emily Blunt ... Queen Victoria(ヴィクトリア女王) Rupert Friend ... Prince Albert(アルバート公) Paul Bettany ... Lord Melbourne(メルバーン卿) Miranda Richardson ... Duchess of Kent(ケント公爵夫人) Mark Strong ... Sir John Conroy(コンロイ) オトーサン、 「女王役は、無理かと思ったけど..いいねえ」 EMILY BLUNT エミリー・ブラント 誕生日 1983/2/23 出身 英ロンドン 2001年「ザ・ロイヤル・ファミリー」で、 ウエスト・エンドに舞台デビュー。 2003年「ウォーリアークイーン」で映画デビュー。 「プラダを着た悪魔」ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート。 TVドラマ「GIDEON'S DAUGHTER」でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。 出演作 2003年「ウォーリアークイーン」 2004年「マイ・サマー・オブ・ラブ」 2006年「プラダを着た悪魔」◆ 2007年「ジェイン・オースティンの読書会」◆      「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 2009年「サンシャイン・クリーニング」「ヴィクトリア女王 世紀の愛」 その他の出演者: Jim Broadbent ... King William Thomas Kretschmann ... King Leopold Jesper Christensen ... Baron Stockmar Harriet Walter ... Queen Adelaide Jeanette Hain ... Baroness Lehzen Julian Glover ... Duke of Wellington Michael Maloney ... Sir Robert Peel Michiel Huisman ... Ernest Genevieve O'Reilly ... Lady Flora Hastings Rachael Stirling ... Duchess of Sutherland User Rating:7.2/10 ( 18,422 votes)IMDb User Rating:7,6/10( 375 votes) Yahoo! オトーサン、 「お金をかけているね」 アカデミー賞受賞 ・衣装デザイン賞 同ノミネート ・メイクアップ賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・女優賞(ドラマ) エミリー・ブラント User Reviews Gordon-11さん Hong Kong 2009年6月4日 製作がいい この映画は、ヴィクトリア女王の人生のうちで、 若い頃、大英帝国の君主に就任しての数年後までを描いている。 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」は、素敵な製作だ。 すべてのシーンは、よくデザインされ、丁寧に装飾されている。 豪華な衣装、息を呑むロケーション、美しい風景の庭園、 これらすべてが、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」を印象的にしている。. よく考えられた撮影に驚いた。 登場人物たちが、背景や前景との関係で、 よく考えられて配置され、構成されている。 一番、驚嘆したのは、 ヴィクトリア女王とメルバーン卿のシーンだ。 ヴィクトリア女王の角度からすると、 メルバーン卿は、ドアの窓枠の中央に位置する。 一方、メルバーン卿の角度からすると ヴィクトリア女王は、 メルバーン卿がヒツプに腕を置いている 空間の間に位置する。 賢いストーリーだ。 複雑だが、ヴィクトリア女王についての 歴史的知識がなくても分かる。 多くの出来事は、はしょられ、説明されない。 戴冠式のすばらしいシーンを期待したが、 数秒しかないので、落胆した。 全体として「ヴィクトリア女王 世紀の愛」は、いい映画だ。 もう少し長ければ、さらによくなっただろう。 いろいろな出来事をはしょらずに済んだろう。 オトーサン、 「的確なコメントだ」 ジーナさん 2011年3月2日 ヴィクトリア朝時代 揺るぎない英国を築いたヴィクトリア女王の 知られざる素顔を綴った伝記ドラマです。 ヴィクトリア女王と言えば ジュディ・デンチのほうのイメージが強かったので、 こんなにもピュアで可愛らしい乙女な部分があったとは驚きです(笑) ストーリー展開のほうは、初恋?友情?とヴィクトリアの心情をハッキリさせないまま 急に結婚に行ってしまったのが唐突でしたね。 次期女王をGETするための計略なんかは興味深く鑑賞できましたが、 家名・国政のため女王に近づいたアルバートが 本気でヴィクトリアに惹かれていく過程は丁寧に見せて欲しかったです。 二人の立場の差や風習など夫婦になってからの苦労も もっと観たかったですし、 あと20分長くしてもそれぞれに深みを出して欲しかったですね。 自分の役目とは?国民は何を期待しているのか? と若くしてイギリスの統治者となった女王の苦悩する姿や 母親との関係は印象的でした。 心情描写で説明不足な点は否めませんが、 舞踏会のシーンなんかは本当にステキで擬似ドキドキでした(笑) 誰を信じるべきで誰が敵なのか・・・など もう少し演出に緊迫感があると良かったですかね。 エミリー・ブラントとルパート・フレンドのバランスもGOOD 通俗的なエミリー・ブラントに女王陛下?と疑問でしたが、 きりっと引き締まり勇ましい姿には迫力もありましたし、 気品も漂わせていて女王を無理なく演じていました。 それほど個性の強い女優さんではないですが、 これからもこのカメレオンぶりで躍進していって欲しいですね。 ルパート・フレンドの美男ぶりと繊細な感じもキュンときて良かったです。 この絵になる二人のおかげもあって 美しい夫婦愛を素直に観ることが出来ました。 キュートなドレスを始めとする衣装、豪華な装飾品、実在する屋敷(宮殿?)と庭園での撮影 ・・・とにかく贅沢な映像はコスチューム劇が好きな方には満足度高しです。 音楽はオーソドックスでやや退屈ですが、無難ともいえます。 政治的な部分は難しいかもしれませんが、 ラブストーリーを上手く絡めていますし ドラマチックになるよう脚色もされているので 観やすい娯楽映画に仕上がっていると思います。 伝記映画として鑑賞すると物足りなさを感じちゃうかもしれないので、 伝記要素アリ☆ぐらいで鑑賞して下さい。 どうも都合の悪い事には蓋をして良い事しか描いていない気もしますが、 政略結婚でこれだけ愛し合う夫婦を観れるのはチョットした救いになりました。 イギリス王室を描いた作品で爽快感を得られる事はなかなか無いですからね(爆) この作品の先を観たいと思った方は、 ここから十数年後を描いた「Queen Vivtoria 至上の恋」をチェックしてみましょう。 ヴィクトリア女王を演じているのはジュディ・デンチですが何か?(爆)


恋の闇 愛の光

オトーサン、 「おお、ターナーの絵だ」 ターナーは、イギリスの画家。 湿気を帯びた風景を情緒的に描くのが得意です。 冒頭の賑わう港の風景は、感動の名画のようです。 原題:Restoration (1995) 監督:Michael Hoffman 原作:Rose Tremain 脚本:Rupert Walters Genre:Biography / Drama / History / Romanc Rated R for sexuality Country:USA / UK Language:English / Latin 上映時間:117分 あらすじ: 優秀な医学生メリヴェルは、 ふとしたきっかけで国王チャールズ2世に 取り立てられ御殿医となり、 王の愛人シリアと形式だけの結婚をし、 領地と城を与えられ、享楽にふける。 だが、シリアに恋してしまったことを 宮廷画家フィンに知られた結果、 王の怒りを買い追放される。 やがて共に医学を学んだピアースの元で、 貧しい人たちの病院で働くようになり、 キャサリンの支えもあって本来の自分を取り戻す... 出演者: Robert Downey Jr. ... Robert Merivel(メリヴェル) Sam Neill ... King Charles II(チャールズ2世) Polly Walker ... Celia Clemence(シリア) Meg Ryan ... Katharine(キャサリン) Hugh Grant ... Elias Finn(フィン) オトーサン、 「このひと、評価が高いなぁ」 破滅の瀬戸際で演技しているように見えます。 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニー、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、 オーディションに参加し、1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 1992年、「チャーリー」でアカデミー主演男優賞ノミネート。 1996年、麻薬所持で逮捕。リハビリ中。 テレビ・ドラマ「アリー・myラブ」の弁護士役で ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞。 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」◆ 2004年「愛の神、エロス」 2005年「グッドナイト&グッドラック」◆「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」◇ 2006年「シャギー・ドッグ」「スキャナー・ダークリー」(声)      「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」 2007年「ゾディアック」◆「ラッキー・ユー」 2008年「インクレディブル・ハルク」▲「アイアンマン」◇      「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇      「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」 2009年「路上のソリスト」◇ 2010年「シャーロック・ホームズ」◇「アイアンマン2」◇ その他の出演者: David Thewlis ... John Pearce Ian McKellen ... Will Gates Ian McDiarmid ... Ambrose Mary MacLeod ... Midwife Mark Letheren ... Daniel Sandy McDade ... Hannah Rosalind Bennett ... Eleanor Willie Ross ... Man with Visible Heart David Gant ... Chiffinch Benjamin Whitrow ... Merivel's Father User Rating:6.6/10( 4,865 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 72 votes) Yahoo! オトーサン、 「間をとって、7.3かな」 アカデミー賞受賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 User Reviews Paul R. Bynumさん Fayetteville, AR 2000年12月13日 分析はさておいて、この映画に感動した 幸い、私は映画を技術のよさだけで判断しない、 コメントを読むと、脚本の欠点、ミスキャスト、 ぼけた焦点などについて、あげつらっている。 確かに、そういう面もある。 もし、感動しなかったら、私も同じことを指摘しただろう。 問題は、感動してしまったことだ。 正しく琴線に触れたのだ。 ふたたび、生き、苦しみ、死んでいく 万人の運命を思ったのだ。 ああ、人間の条件! 前半のテンポはのろい。 だが、ロバートが登場するに至って、 夢中のなった。 原作の"Lost Valley"は、豊穣で価値がある。 前半は、後半の布石だったのだ。 そう、傑出しているわけではないが、 静かな満足をもたらし、記憶に残る。 珠玉の作品だ。 丁寧につくられている。 好きになったひとには、こたえられないだろう。 オトーサン、 「そう、ヒュー様、出番少なすぎ!」 ナンシーChang!さん 2006年2月19日 清教徒革命の終焉によりチャールズ二世が即位、英国に王制が復活。 ルネサンス華やかなりし時代の光と闇を、 1人の医師の流転を通して描く壮大なコスチューム・ドラマ。 清教徒革命で押さえ込まれていた歓楽が解き放たれ、 華麗なファッションや官能的快楽が開花し、 文芸、科学、天文学の発達により繁栄を極める一方で、 伝染病と狂気のはびこる悲惨な時代でもあった 1660年のイギリスがなかなか魅力的に再現されています。 宮廷に召し使えられるほど有能な医学生であるにもかかわらず、 快楽に溺れる日々を送った末に王妃に恋をするという過ちを犯し、 追放される主人公メリヴィルをロバート・ダウニー・Jr.が演じています。 報われぬ恋に傷ついた彼の心を癒す女性キャサリンにメグ・ライアン。 2人の女性の『恋の闇 愛の光』に触れ、 頽廃と絶望の底から立ち上がったメリヴェルが 王立病院の院長として大成するまでのお話。 恋愛より人間ドラマとしての演出が印象に残る映画でした。 メリヴェルと親友ピアース(デヴィッド・シュリース)との友情が とても感動的に描かれています。 ただ、キャスティングが地味なせいか、 映画全体が華やかさに欠けるような気がしました。 チャールズ二世役のサム・ニールをはじめ 出演俳優は演技派揃いなんですが、 強烈な個性を感じさせる人がいなくてちょっと物足りなかったかな。 あ、でもヒュー・グラントは良かったです。 演じているのは、王妃の肖像画を描くために派遣された画家フィン。 主人公と王妃が通じていることを見抜き、王に密告するという憎まれ役です。 メリヴェルが追放される原因を作るいけ好かない男ですが、 すっとぼけた雰囲気がチャーミングで憎めません。 なんたってルックスがいいし(笑)。 やっぱりヒュー様のコスプレは最高!  しかし、あまりにも出番が少なすぎです。 蝋燭の光と自然光を多用して撮影された映像は、神秘的でとても美しい。 そして当時の王宮ファッションを見事に再現した華麗な衣装が素晴らしい。 豪奢なセットも圧巻。 第68回(だったかな?)アカデミー賞美術賞、衣装デザイン賞受賞も 納得のヴィジュアルは一見の価値あり。


愛と喝采の日々

オトーサン、 「原題は、The Turning Point(人生の転機)」 人生の転機、いろいろな原因で訪れます。 ・自己努力によって ・他人の世話や介入によって ・運命によって 若い頃は、転機が訪れるなんて思いもしませんでした。 いざ、訪れると、周章狼狽しました。 でも、ピンチは、チャンス! そう思えるようになったのは、中年を過ぎてからでした。 原題:The Turning Point (1977) 監督:Herbert Ross 脚本:Arthur Laurents Genre:Drama / Romance Country:USA Language:English / French 上映時間:119分 あらすじ: オクラホマ・シティ。 ディーディは、バレエ団のダンサー。 結婚し、アメリカン・バレエ団を退団する。 娘のエミリアは容姿も美しく、 バレリーナになる才能を具えていた。 ディーディ家は、公演を見に行き、 久しぶりに親友でライバルだったエマの舞台姿に感激するが、 やめなかったら自分が舞台にいただろうにと思う。 エミリアは、エマに勧められ、入団し、 「ジゼル」で初舞台を踏むことになった。 恋した団員のユーリは、別のバレリーナといい仲だった。 エマはそんなエミリアをやさしく慰める。 ディーディは、娘をエマにとられたような気持になる... 出演者: Anne Bancroft ... Emma(エマ) Shirley MacLaine ... Deedee(ディーディ) Mikhail Baryshnikov ... Yuri(ユーリ) Leslie Browne ... Emilia(エミリア) オトーサン、 「この2人、演技うますぎ!」 ANNE BANCROFT  アン・バンクロフト 誕生日 1931/9/17-2005/6/6 出身 米ニューヨーク市ブロンクス アクターズ・スタジオで演技を学び、 52年「ノックは無用」で映画デビュー。 59年舞台「奇跡の人」でアニー・サリバンを好演。 62年の映画「奇跡の人」でアカデミー主演女優賞受賞。 67年「卒業」のロビンソン夫人役でも注目された。 79年には監督デビュー。 出演作 1952年「ノックは無用」 1953年「ゴールデン・コンドルの秘宝」 1954年「ディミトリアスと闘士」 1955年「紐育秘密結社」      「シャロンの屠殺者」 1962年「奇跡の人」 1964年「女が愛情に渇くとき」 1965年「いのちの紐」 1966年「荒野の女たち」 1967年「卒業」 1972年「戦争と冒険」 1975年「ヒンデンブルグ」 1976年「リップスティック」「サイレンムービー」 1977年「愛と喝采の日々」「ナザレのイエス」 1980年「愛と食欲の日々」「エレファントマン」 1983年「メル・ブルックスの大脱走」 1984年「ガルボトーク/夢のつづきは夢……」 1985年「アグネス」 1986年「チャーリングクロス街84番地」 1988年「トーチソングトリロジー」 1989年「ハリウッド、夢、夢物語」 1991年「ブロードウェイ・バウンド」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」「ラブ・ポーションNO.9」 1993年「心のままに」「冷たい月を抱く女」      「アサシン/暗殺者」 1995年「キルトに綴る愛」「レスリー・ニールセンのドラキュラ」      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」 1996年「心の指紋」 1997年「大いなる遺産」「G.I.ジェーン」 1998年「アンツ」(声) 2000年「僕たちのアナ・バナナ」 2001年「ハートブレイカー」 SHIRLEY MACLAINE  シャーリー・マクレーン 誕生日 1934/4/24 出身 米バージニア州リッチモンド 弟は俳優ウォーレン・ベイティ。 コーラス員としてブロードウェイに出演 55年「ハリーの災難」で映画デビュー。 「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」「愛と追憶の日々」 「マダム・スザーツカ」でゴールデン・グローブ賞主演女優賞4度受賞。 「愛と追憶の日々」でアカデミー主演女優賞受賞。 「ぼくが天使になった日」で監督デビュー。 出演作 1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」 1956年「80日間世界一周」 1958年「縄張り」 1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」「果てしなき夢」 1960年「オーシャンと11人の仲間」「カンカン」「アパートの鍵貸します」 1961年「凡ては夜に始まる」 1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」「すれ違いの街角」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「何という行き方!」「黄色いロールス・ロイス」 1966年「泥棒貴族」 1967年「女と女と女たち」 1969年「スイート・チャリティ」 1970年「真昼の決闘」 1977年「愛と喝采の日々」 1979年「チャンス」 1980年「ラヴィング・カップル」「LOVEシーズン」 1983年「愛と追憶の日々」      「キャノン・ボール2」 1988年「マダム・スザーツカ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」▲ 1992年「迷子の大人たち」 1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」 1994年「不機嫌な赤いバラ」 1995年「セルロイド・クローゼット」 1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」 1997年「スマイル・ライク・ユアーズ」 1999年「ぼくが天使になった日」 2005年「奥さまは魔女」「イン・ハー・シューズ」      「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」 2007年「あの日の指輪を待つきみへ」 2008年「ココ・シャネル」 その他の出演者: Tom Skerritt ... Wayne Martha Scott ... Adelaide Antoinette Sibley ... Sevilla Haslam Alexandra Danilova ... Madame Dahkarova Starr Danias ... Carolyn Marshall Thompson ... Carter James Mitchell ... Michael Daniel Levans ... Arnold Scott Douglas ... Freddie Romoff Lisa Lucas ... Janina Phillip Saunders ... Ethan User Rating:6.9/10 ( 1,945 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 188 votes) Yahoo! オトーサン、 「眼福だぁ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 アン・バンクロフト       シャーリー・マクレーン ・助演男優賞 ミハイル・バリシニコフ ・助演女優賞 レスリー・ブラウン ・監督賞 ハーバート・ロス ・脚本賞 ・撮影賞 ・美術監督・装置賞 ・音響賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ賞受賞 ・作品賞(ドラマ) User Reviews vediotekさん Oklahoma 2000年11月7日 時を超えた作品 この映画、オクラホマシティのひとには、密接な関係がある。 映画の舞台になったからだ。 ロシア・バレエ団の2大スター、 ミカエル・テレコフとイヴォンヌ・シュートゥが、 この地に居を定めたからだろう。 イヴォンヌ・シュートゥは、故郷にもどって、 夫とステート・バレエ・カンパニーをつくり、 オクラホマ大学にダンス科を設けた。 この映画、最初に見たとき、 観衆が、何回か、くつくつ笑っていたのを覚えている。 当時の私は、バレエの学生だったので、 新しい人生をはじめようとするアメリアの目を通して、 この映画をみていた。 いまは、年をとったダンサーたちの目を通して この映画をみている。 人生の転機は、キャリアをはじめる若いダンサーたちに 訪れるだけではなく、 舞台を離れ、背景になる年を重ねたダンサーにも訪れる。 演技も、ダンスも、立派だ。 何はともあれ、ダンスが素晴らしい。 永久に、この映画に記録されるだろう。 いろいろな pas de duex は、 バレエでもっとも愛されている。 この映画、ダンスシーンがすばらしい。 ダンス好きに、ぜひお勧めしたい。 オトーサン、 「ミハイル・バリシニコフ? ああ、若手男性ダンサーのユーリか」 このひとのバレエの見事さ!必見の価値があります。 ナンシーChang!さん 2006年3月3日 ミハイル・バリシニコフが映画初出演するというので観に行った映画。 相手役のレスリー・ブラウンも本物のバレリーナなので、 バレエ界で繰りひろげられるラブストーリーなのかと思いきや、 主役はシャーリー・マクレーンとアン・バンクロフト演じる2人の中年女性。 とにかく、この2人の演技対決に圧倒される映画です。 2人がお互いの感情を爆発させて、ハンドバッグで殴り合い、 相手を罵りながら取っ組み合うシーンは圧巻です。 長年の鬱屈を吐き出し合って、肩を抱き合い、大声で笑い、 真の友人としてお互いの幸せを祝福出来るようになります。 母の果たせなかった夢を実現すべく エマと同じバレエ団に入団するエミリアも、 No.1男性ダンサーのユーリとの恋に悩みながら、 プリマバレリーナへの道を歩み出す。 というわけで、若い2人は完全に脇役でした(笑) とはいえ「ロミオとジュリエット」「白鳥の湖」「ジゼル」などなど、 ふんだんに紹介されるバレエ・シーンは、想像以上に素晴らしくて大満足。 特に、エミリアとユーリがお互いにひと目惚れするシーンが 「ロミジュリ」のリハーサルという演出がニクイ。 まったく台詞を使わず、幻想を交えて恋におちた2人の心象を ロミジュリに重ねるなんて、なんともロマンチック。 そういえば、ハーバード・ロス監督の奥様は 元プリマのノラ・ケイだったはず。 このへんの繊細な演出は、 製作総指揮をつとめた奥様のアイデアなのかも知れませんね。


愛情物語

オトーサン、 「いいねぇ」 ラストシーン、主人公はピアノを弾きます。 ピアノが、2台あって、片方は息子が弾いています。 父との永久の別れを覚悟した涙の息子の演奏ぶり。 主人公は、鍵盤を叩いて励まします。 強く生きよ。 ピアノを通じての親子のコミュニケーション! 原題:The Eddy Duchin Story (1956) 監督:George Sidney 原作:Leo Katcher 脚本:Samuel A. Taylor Genre:Biography / Drama / Music 上映時間:123分 あらすじ: エディは、ピアニストとして生計を立てようとNYへ。 資産家の令嬢マージョリーに見出され、オーケストラで演奏する。 恋が芽生え、結婚。やがて息子ピーターが生まれる。 順風満帆な人生だったが、クリスマスの夜、マージョリーが急死。 落ち込んだエディは息子を残して巡業に、 第二次大戦に身を委ねていく。 終戦後、10歳になった息子のもとへ... 出演者: Tyrone Power ... Eddy Duchin(エディ) Kim Novak ... Marjorie Oelrichs Duchin(マージョリー) Rex Thompson ... Peter Duchin, Age 12(ピーター) Victoria Shaw ... Chiquita(チキータ) オトーサン、 「まさにハリウッドスターだね」 タイロン・パワーも、イムノヴァックも、 見事なオーラがあります。 TYRONE POWER  タイロン・パワー 誕生日 1914/5/5-1958/11/15 出身 米オハイオ州シンシナティ 舞台俳優だった父の影響で、 シカゴのシェイクスピア劇団に入団後、 父と共にハリウッドに行き、20世紀フォックスにスカウト。 38年「スエズ」のヒットで人気スターに。 「シカゴ」「世紀の楽団」とヒットを飛ばす。 58年「ソロモンとシバの女王」撮影中、心臓麻痺で亡くなった。 出演作 1932年「鉄血士官学校」 1934年「お姫様大行進」 1936年「四つの恋愛」 1937年「勝鬨」「狙はれたお嬢さん」「氷上乱舞」 1938年「スエズ」「シカゴ」「世紀の楽団」 「マリー・アントアネットの生涯」 1939年「地獄への道」「雨ぞ降る」 1940年「怪傑ゾロ」「地獄への逆襲」 1941年「血と砂」「英空軍のアメリカ人」 1942年「激闘」「純愛の誓い」「海の征服者」 1943年「潜航決戦隊」 1946年「剃刀の刃」 1947年「征服への道」 1948年「幸福の森」 1949年「狐の王子」 1950年「黒ばら」 1951年「狙われた駅馬車」 1952年「国務省の密使」「荒野の襲撃」 1953年「ミシシッピーの賭博師」「壮烈カイバー銃隊」 1955年「長い灰色の線」「野性の女」 1956年「愛情物語」 1957年「二十七人の漂流者」「月の出の脱走」(ナ)      「陽はまた昇る」「情婦」 その他の出演者: James Whitmore ... Lou Sherwood Mickey Maga ... Peter Duchin, Age 5 Shepperd Strudwick ... Sherman 'Sherm' Wadsworth Frieda Inescort ... Mrs. Edith 'Edie' Wadsworth Gloria Holden ... Mrs. Duchin Larry Keating ... Leo Reisman John Mylong ... Mr. Duchin Gregory Gaye ... Philip Warren Hsieh ... Native boy Richard H. Cutting ... George, Destroyer Captain Carlyle Mitchell ... Marjorie's Doctor User Rating:6.6/10( 737 votes)IMDb User Rating:9.2/10( 102 votes) Yahoo! オトーサン、 「昔の映画はいいね」 アカデミー賞ノミネート ・原案賞 ・撮影賞(カラー) ・ミュージカル映画音楽賞 ・録音賞 User Reviews Peter Andresさん Petersburg, Vasaria 2009年2月16日 タイロン・パワーがすばらしい。 有名なピアニストの素敵な生涯を描いて... 素敵なミュージカル・シーンと タイロン・パワーのすばらしい演技があいまって、 この映画を際立つものにしている。 シネマスコープだから魅せる。 制作の水準も高い。 鮮やかな監督は、ジョージ・シドニー。 MGMミュージカルのベテラン監督だ。 誰かが指摘していたように、 主人公を追憶する愛すべきバレンタインだ。 見ていて楽しいし、 悲劇的なシーンもないではないが、実に楽しめる。 だが、欠点もある。 感傷的な音楽、 信じられないほど甘ったるいシーン。 だが、素敵な演技と監督、 そして美しい音楽シーンがあいまって、 欠点を吹き飛ばしてくれる。 ガーシュインの伝記映画「ラプソディ・イン・ブルー」(1945) 同じようだった。 タイロン・パワーは、才能あり有名なピアニストを あますところなく演じきって、彼の最高の演技となっている。 もっとも、タイロン・パワーもいい中年になっている。 1920年代の若いピアニストから一転して、 第二次大戦後、結核にかかった姿は、真に迫っている。 1956年に大ヒットし、 アカデミー賞の4部門でノミネートされた。 …だが、悲しいことに、 タイロン・パワーは、ノミネートされなかった。 過去に20世紀フォックスで、アイドル役をやらされて、, タイロン・パワーの評判が地に落ちたせいだと思う。 この映画、ピアノ・シーンだけでも見る価値は十分にある。 それに、恐ろしいほどゴージャスなキム・ノヴァク! 30分間、心を捉えて離さなかった。 彼女とタイロン・パワーの相性はよかったが、 実生活では、馬が合わなかったようだ。 オトーサン、 「留保なしの名作だ」 黒美君彦さん 2003年6月10日 いわゆる「名作」 かつてのハリウッド映画はこうだった・・・と思わせるような作品。 華やかで、テンポがあって、世界の不条理を織り込みながらも、 生きていることの素晴らしさを教えてくれる・・・ その意味で名作の名に恥じない映画だ。 2時間余りに、ラブロマンスや別れ、音楽の素晴らしさ、親子の深い絆と 欲張りなくらいいろんな要素を詰め込んでいながら、 消化不良を感じさせないのはまさにG・シドニー監督の職人技。 ラストシーンの素晴らしさも唸らされた。 タイロン・パワーがこの作品の数年後に 44歳の若さで他界したというのは、ほんとうに惜しまれる。


失踪

オトーサン、 「失踪かぁ」 駒場文学に参加したとき、 1年先輩の岩淵伊祠さんが、「寮生」という題名で、 学生の失踪事件を書いていました。 「巧いなぁ、文章も構成も」      以来、「失踪」という言葉に敏感になっているのです。 「今、どうしておられるのかなぁ」 原題:The Vanishing (1993) 監督:George Sluizer 原作:Tim Krabbe 脚本:Todd Graff Genre:Drama / Mystery / Thriller Rated R for terror and violence, and for language 上映時間:109分 あらすじ: ジェフの恋人ダイアンがドライブの途中、 サービス・エリアから忽然と失踪した。 数年に渡って捜し歩いていたが手掛かりは何も無かった。 疲れ果てた彼は知り合ったリタに慰めを得るが、 ダイアン捜しは諦めない。 既に愛ではなく、何故失踪したかという疑問のために。 自分への愛情を疑い、リタが離れようとした時、 犯人と名乗る男バーニーが姿を現す... 出演者: Jeff Bridges ... Barney Cousins(バーニー) Kiefer Sutherland ... Jeff Harriman(ジェフ) Nancy Travis ... Rita Baker(リタ) Sandra Bullock ... Diane Shaver(ダイアン) オトーサン、 「みんな見応えのある演技えおでぃている」 JEFF BRIDGES  ジェフ・ブリッジス 誕生日 1949/12/4 出身 ロサンゼルス 父も兄も俳優。 1歳で「愛の十字路」で映画デビュー。 ニューヨークのスティーブン・バーコフのスタジオで演技を勉強。 「ラスト・ショー」「サンダー・ボルト」「ザ・コンテンダー」で アカデミー賞助演男優賞ノミネート、 「スターマン」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート。 自身の製作会社で「アメリカン・ハート」を製作・主演。 画家やミュージシャンとしても活躍。 出演作 1951年「愛の十字路」 1970年「怒りを胸にふり返れ!」 1971年「ラスト・ショー」 1972年「ゴングなき戦い」「夕陽の群盗」 1973年「ロリ・マドンナ戦争」「ラスト・アメリカン・ヒーロー」 1974年「サンダーボルト」 1975年「荒野にさすらう若者たち」「ステイ・ハングリー」 1976年「キングコング」 1978年「シャレード’79」 1979年「大統領の堕ちた日」 1981年「男の傷」「天国の門」 1982年「キス・ミー・グッバイ」「トロン」 1984年「カリブの熱い夜」「スターマン/愛・宇宙はるかに」 1985年「白と黒のナイフ」 1986年「800万の死にざま」「モーニング・アフター」 1987年「ナディーン・消えたセクシーショット」 1988年「タッカー」 1989年「いくつもの朝を迎えて」「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」      「チキン・ハート・ブルース/詐欺師と娼婦と殺し屋と」 1990年「新ラスト・ショー」 1991年「フィッシャー・キング」 1992年「アメリカン・ハート」 1993年「失踪」「フィアレス」 1994年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」 1995年「ワイルド・ビル」 1996年「白い嵐」「マンハッタン・ラプソディ」 1998年「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」 1999年「ハリウッド・ミューズ」「背信の行方」 2000年「ザ・コンテンダー」 2001年「光の旅人 K−PAX」「クリミナル・サスペクツ」 2002年「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(声) 2003年「シービスケット」「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「ドア・イン・ザ・フロア」 2005年「ローズ・イン・タイドランド」 2007年「サーフズ・アップ」(声) 2008年「アイアンマン」 KIEFER SUTHERLAND キーファー・サザーランド 誕生日 1966/12/18 出身 英ロンドン 父は俳優ドナルド・サザーランド、母も女優。 幼い頃から映画やテレビに出演。 80年代は映画では「スタン・バイ・ミー」など青春映画で活躍。 90年代はロデオのツアー。 出演作 1983年「ニール・サイモンのキャッシュマン」 1984年「ベイ・ボーイ」 1985年「ロンリー・ブラッド」 1986年「スタンド・バイ・ミー」 1987年「ロスト・ボーイ」「ダブル・トリック/謎のアリバイを追え」      「プロミストランド/青春の絆」 1988年「再会の街」「ヤングガン」「1969」 1989年「レネゲイズ」 1990年「ハマースミスの六日間」「フラッシュ・バック」      「ヤングガン2」「フラットライナーズ」 1992年「ア・フュー・グッドメン」      「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の七日間」      「ドク・ソルジャー/白い戦場」 1993年「失踪」「三銃士」「要塞監獄 プリズナー107」 1994年「カウボーイ・ウェイ/荒野のヒーローNYに行く」 1996年「連鎖犯罪/逃げられない女」「ピースキーパー」◆      「評決のとき」「フランキー・ザ・フライ」 1997年「乱気流 グランド・コントロール」「気まぐれな狂気」      「ダークシティー」◆ 1998年「グリーンズ」◇「赤い標的 THE BREAK UP」◆ 1999年「美しき家政婦」「ヴァージン・ハンド」「霊視」 2000年「バロウズの妻」「ダブル・テンプテーション」 2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 2002年「フォーン・ブース」「ワイルド・スタリオン」「キーファー・サザーランド IN ガンブラスト」      「ビハインド ザ レッドドア」 2004年「テイキング・ライブス」 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」◇「ライアンを探せ!」(声) 2008年「ミラーズ」◇ 2009年「モンスターVSエイリアン」(声) その他の出演者: Park Overall ... Lynn Maggie Linderman ... Denise Cousins Lisa Eichhorn ... Helene Cousins George Hearn ... Arthur Bernard Lynn Hamilton ... Miss Carmichael Garrett Bennett ... Cop at Gas Station George Catalano ... Highway Cop Frank Girardeau ... Cop at Apartment Stephen Bridgewater ... TV Host Susan Barnes ... Colleague Rich Hawkins ... Stan User Rating: 6.1/10( 11,144 votes)IMDb User Rating: 6.6/10( 286 votes) Yahoo! オトーサン、 「演技は、よかったけどなぁ」 User Reviews anonymousさん from the ether 1999年5月20日 オリジナルを見よ この下らんリメイクでなく。 納得できない。 スタジオは、アメリカの観客 みじめな結末から保護されていると考えているのか、 あるいは、ハリウッドは、 オリジナルのオランダ版(Spoorloos 1988)の 出演者や製作者たちに、spit カンペキな映画を下らないものにして、どうするの? このリメイクは、オリジナルの俳優たちへの侮辱だ。 アメリカの俳優たちは、ヨーロッパ人が見事に演じた役を 盗んだことに謝罪すべきだ。 オリジナルを見よ! この下らんリメイクでなく。 オトーサン、 「捨てる神あれば、拾う神あり」 ジーナさん 2010年2月18日 ただ異常なだけ・・・? タイトル通り失踪した恋人の消息・安否を求めて奔走する彼氏が 悲惨な事件の真相を驚愕の方法で見出すサイコサスペンスです。 事件の真相だけでなく、 恋人が突然姿を消した男の前に進めない辛さや 過去に囚われている彼氏を持つ女の辛さが伝わる やるせない男女の心情が入っているのがイイですね。 音楽もハラハラ感をあおってくれていますし、 これだけシンプルなテーマを よくここまで工夫して見せきったな〜と感心しました。 中でも一番貢献しているのがジェフ・ブリッジス! 彼の卓越した演技力は一切の人間味を排除しているので 悪すら感じられません。 言葉遣いや態度など立ち振る舞いが なんとなく気味が悪い人を見事に演じています(笑) 特に目の演技はリアルなので一見の価値アリでしょう。 正直、彼の演技のおかげで作品の評価は かなりUPしていると思いますよ。 だから、この作品は不思議と犯人に悪意を感じる事は無く、 全てのイラ立ちは警察に向けられるのです(笑) キーファー・サザーランドの疲弊した姿や ナンシー・トラヴィスの強さ(強引さ?傲慢さ?)も印象的でした。 サンドラ・ブロックの生き生きとした魅力も発揮されていましたね。 ラストは簡単にまとめすぎでしたが 後半の駆け引きは面白かったですし、 最初から最後まで相手の弱点をポイントにした脚本はスリリングでGOOD 動機付けが弱い事や人格形成部分を描いていないのが物足りないですし、 登場人物たちの行動に疑問・ツッコミどころはありますが、 冒頭から犯人が分かっていながら最後まで飽きさせない構成と 演出とジェフ・ブリッジスに評価は高めです。 地味な作品ではありますが、良い出来ばえだと思いますので サスペンス系が好きな方ならチェックして損は無いでしょう。


泉のセイレーン

オトーサン、 「ヒュー・スマイルのないヒューなんて」 ヒュー・グラントの笑顔をみたくて、借りましたが、 まったくの期待外れでした。 なお、題名のセイレーンは、ギリシャ神話にある 半身女性で、半身が鳥の三人姉妹。 鳥の翼を持ち、その美しい歌声を聞いた船乗りは、 船を岩に衝突させてしまうのです。 原題:Sirens (1993) 監督・脚本:John Duigan Genre:Comedy / Drama Rated R for strong sexuality, language and some violence Country:Australia / UK Language:English 上映時間:98分 あらすじ: 1930年代のオーストラリア。 リンゼイの“裸のヴィーナス”を 国際絵画展に出すことで問題が持ち上がった。 十字架にかけられた女性が全裸であったため、 協会がストップをかけたのだ。 イギリスからオーストラリアに赴任した アンソニー、エステラの牧師夫妻は、 出品を見合わせの説得のためにノーマン邸を訪れる。 3人のモデルたちが、全裸で遊びまわっていた。 そんなか、牧師夫婦の感性が少しずつ変化していく... 出演者: Hugh Grant ... Anthony Campion(アンソニー) Tara Fitzgerald ... Estella Campion(エステラ) Sam Neill ... Norman Lindsay(ノーマン) オトーサン、 「ヒュー、影が薄いな」 主役は、彼の妻エステラを演じたタラ・フィッツジェラルド 。 次第に乱れていく様は、見応えがありました。 HUGH GRANT  ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 在学中「オックスフォード・ラブ」で映画デビュー。 ノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、 84年からテレビに進出。 87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞受賞。 94年「フォー・ウェディング」でゴールデングローブ賞受賞。 95年「9か月」でハリウッド映画に進出。 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」◇ 2006年「アメリカン・ドリームズ」◇ 2007年「ラブソングができるまで」◇ 2009年「噂のモーガン夫妻」◇ TARA FITZGERALD  タラ・フィッツジェラルド 誕生日 1968/9/17 出身 英ロンドン 出演作 1991年「ヒア・マイ・ソング」 1993年「泉のセイレーン」 1994年「マン・オブ・ノー・インポータンス」      1995年「ウェールズの山」 1996年「ブラス!」 2001年「ダーク・ブルー」 その他の出演者: Elle Macpherson ... Sheela Portia de Rossi ... Giddy Kate Fischer ... Pru Pamela Rabe ... Rose Lindsay Ben Mendelsohn ... Lewis John Polson ... Tom Mark Gerber ... Devlin Julia Stone ... Jane Ellie MacCarthy ... Honey Vincent Ball ... Bishop of Sydney John Duigan ... Earnest Minister Lexy Murphy ... British Bulldog Girl User Rating:5.8/10 ( 6,281 votes)IMDb オトーサン、 「ポルノすれすれだけど...」 User Reviews Patrick Nolenさん Washington, DC 2002年2月8日 誘惑に負けないで... この映画、私のお気に入りだ。 うならされる会話、見事な景色、すばらしい撮影。 こたえられない。 確かに、エロチックな映画ではあるが、 ヌードの見せ方は、なかなかのもの。 人間の最も美しいフォルムを見せ、賛美している。 監督は、創造的な手法で "morphs"シーンを芸術作品に仕上げた。 素晴らしい! 音楽は、アカデミー賞受賞の作曲家RACHEL PORTMANだ。 多くの軽やかな感動をもたらすので、 引きこまれてしまう。 もう一度言おう、こたえられない。 いくつかのシーンが際立っている。 * エステラの夢のシーン。  gauzeyなエジプト綿の夜着をまとって 夜中に水辺に下りて行くと、 3人のモデルたちが水から上げってきて、愛撫する。 * 彫像が蘇り、月光に照らされた夜霧のなかへと歩みはじめる... 見逃すと、後悔するよ。 オトーサン、 「言えてる!」 ナンシーChang!さん 2006年2月19日 裸のヴィーナス BS-2で深夜に放映していた時に観ました。 オーストラリアに実在した 画家ノーマン・リンゼイ(1879-1969)を主人公にした芸術映画ですが、 どうやら「女性解放」がテーマのファンタジーのようです (実はよく分かりません・笑)。 十字架にかけられた全裸女性を描いた リンゼイの絵画「裸のヴィーナス」がキリストを冒涜しているとして、 展覧会への出品に教会が難色を示すことから 物語が始まるわけですが、 途中からどんどん「そんなことどーでもいい」って流れになり、 映画が終わる時にはすっかり忘れ去られているという…。 オーストラリアの広大な大自然をバックに 裸のオネーチャンたちが戯れる姿しか記憶に残りません。 ヌードシーンも性描写もお上品で美しいので、 ポルノみたいなエロさはないんですが。 でもまー意味もなく(あるの?)女が裸になるわけだから、 コンセプト的には同じようなものかと(笑) まさか“女性解放=素っ裸・エッチし放題” なんて言いたいわけじゃないよね?  もしそうだとしたら、あまりにも単純すぎです。 イギリスから赴任して来た牧師夫妻が、 教会の命によりリンゼイ邸を訪れ、 絵画の出品を見合わせるよう彼を説得するんですが、 モデルと称する3人の女性をはべらせて 自由奔放に暮らすリンゼイと接するうちに、 夫妻(特に妻の方)の感性は徐々に変化していく―というわけです。 で、この牧師の役がヒュー・グラントなんですね。 くそ真面目だけが取り柄の平凡な男の役で、 演技もびっくりするほど控えめ。 チャームポイントのヒュー・スマイルも心なしか儚げで影が薄い(笑)。 サム・ニール演じるノーマン・リンゼイの強烈な個性とは 見事なまでに対照的です。 もちろんこれも演技力の成せる技よ。 エキセントリックな前衛画家を相手に、 不毛な水掛け論を根気良く繰り広げるシーンでは、 やっぱり上手いなぁと感心させられました。 この2人はものすごくいいと思うんだけどな。 オネーチャンたちの裸はいらね。 なんとなく往年のロジェ・ヴァディム先生の作風を彷彿とさせる映画でした。


火の森

オトーサン、 「ふん。考えたねぇ」 序盤は、イージーライダー風、 中盤は、美女に囲まれ、言うことなし。 終盤は、言わぬが花ですが、 世の中、そんなに甘くはないと言っておきましょう。 原題:Le regine (1970) 監督:Tonino Cervi 原作:Benedetto Benedetti/Tonino Cervi 脚本:Tonino Cervi/ Raoul Katz / Antonio Troiso Genre:Horror Country:Italy / France Language:Italian 上映時間:85分 あらすじ: デービドは、バイクで放浪している。 夜の森のなかに停車している高級車を発見。 タイヤのパンクを直してやるが、 相手は、お礼どころか、彼のバイクをパンクさせる。 追いかけていくと、立ち木に衝突し、死んでしまう。 その夜は、無人の小屋をみつけて、過ごす。 夜が明けると、三人の美女が現われ、屋敷に招待される。 おお、なんてモダンなインテリアなんだ。 その日は、美味な食事をふるまわれ、 翌日は、湖に漕ぎ出し、泳ぎ回る。 出演者: Ray Lovelock ... David(デービト) Ida Galli ... Bibiana(ビビアナ) Silvia Monti ... Samantha(サマンサ) Haydee Politoff ... Liv(リヴ) オトーサン、 「出演料、タダでもいいんじゃない?」」 レイ・ラブロック、そんなことを気軽に言っても、 笑ってくれるタイプとみました。 レイ・ラブロック Raymond Lovelock 誕生日:1950/6/19 - 出身地 ローマ イタリア人の母とイギリス人の父の間に生まる。 「情無用のジャンゴ」俳優デビュー。 「ガラスの部屋」で主演し、日本ではアイドルに。 歌手としても活躍。 2000年以降は、テレビで活躍している。 出演作: 1965年「ダーリング」 1967年「情無用のジャンゴ」 1968年「ヤング・タイガー」「ミラノの銀行強盗」 1969年「ガラスの部屋」「透きとおった夕暮れ」 1970年「火の森」 1971年「屋根の上のバイオリン弾き」「ガラスの旅」 1974年「悪魔の墓場」 1975年「炎のいけにえ」「ああ新婚」 1976年「バニシング」「カサンドラ・クロス」 1977年「ザ・ビッグ・バトル」「追跡!麻薬コネクション」「白昼の暴行魔」 1978年「大人になる前に」 1979年「戦争と友情」 1984年「ルチオ・フルチの マーダロック」 1987年「トップ・クルーズ」 1989年「密会」 その他の出演者: Gianni Santuccio ... L'uomo / Il diavolo User Rating:6.2/10( 92 votes)IMDb オトーサン、 「ま、こんなところかな」 User Reviews nostrilingusさん fabulous Las Vega$! 2005年8月17日 Artsy, moody sex/horror oddity 芸術風、ムーディなセックス/ホラーの異色作 この映画、かなり成功している。 ポップアートのポスト・モダニズムと 標準的なエロチック・ホラーをブレンドしているのだ。 シュール・リアルな雰囲気や レトロで、クールな奇妙な音楽に助けられて、 好奇心をそそられるムード映画になっている。 不気味な夢に、熱いセックスを加味し。 また魅力的な俳優たちが出演している。 忘れ去られた映画だが、こうして再発見されると、 ある種の賞賛に値いする... カンペキな映画には、ほど遠いが、 紛れもなくオフビートだ。 今日、上映されているヨーロッパの 下らないセクシー映画よりも、よく出来ている。 10点満点で7点。 ---想定外の良さだった。 オトーサン、 「マンハントも映画の楽しみ」 めぼしい美形はいないかなーと探すのも、 女性にとっては楽しみのひとつでしょう。 hayate9さん 2009年8月17日 レイモンド・ラヴロック レイモンド・ラヴロックが、 当時日本でも大人気だったということを知り、 どんな人か見てみたくて借りてみました。 なるほど、細身のハンサムボーイです。 映画は85分です。 テレビ東京でお昼に観るような感じの映画です。 こういう映画は割と好きです。 主人公の青年は基本的にいい人だと思う。 故障した車をわざわざバイクを止めて修理してあげたのに... 主義主張が合わないからって酷い仕打ち。 年をとれば変わるかもしれないのに... 「デ〜ィヴィ〜ド」という声が頭にこびりつきます。 「森(とボブ)には気をつけて!」って 「ツインピークス」でも言ってたような。 森は生きているんだな。


コニャックの男

オトーサン、 「テンポが早いな」 まるでダイジェスト版をみているようでした。 それに、ベルモンドに万事好都合なように 話しが進んでいくので、やや白けました。 原題:Les maries de l'an deux (1971) 監督:Jean-Paul Rappeneau 脚本:Jean-Paul Rappeneau/Maurice Clavel/Claude Sautet Genre:Action / Adventure / Comedy Country:France / Italy / Romania Language:French 上映時間:98分 あらすじ: 無一文のニコラは米国へ渡り、 3年後、裕福な穀物商人の妻と結婚式をあげる。 だが、既婚者とばれて、妻シャーロットとの 離婚手続きのために、フランスの港につく。 ニコラの穀物の積荷を救援物質と勘違いした 革命軍は、彼を英雄扱いしてパーティーを開く。 そんなとき、革命軍指導者の命を狙う 歌姫ポーリーヌをとり押えたものの、美人に弱い。 逃がしてしまったので、革命派に追われる。 王党派に捕えられたものの、 ポーリーヌの命の恩人ということで、 逆に王党派の英雄になってしまう... 出演者: Jean-Paul Belmondo ... Nicolas Philibert(ニコラ) Marlene Jobert ... Charlotte Philibert(シャーロット) Laura Antonelli ... Pauline de Guerandes(ポーリーヌ) オトーサン、 「不敵にして自由奔放!」 JEAN-PAUL BELMONDO  ジャン=ポール・ベルモンド 誕生日 1933/4/9 - 出身 仏パリ近郊ヌーイ 出演作 1957年「歩いて馬で自転車で」 1958年「黙って抱いて」「危険な曲り角」「シャルロットとジュール」 1959年「勝手にしやがれ」「二重の鍵」 1960年「墓場なき野郎ども」「フランス女性と恋愛」「雨のしのび逢い」 1961年「ふたりの女」「ビアンカ」「女は女である」「素晴らしい恋人たち」      「勝負をつけろ」「大盗賊」 1962年「冬の猿」「いぬ」 1963年「波止場」「史上最大の喜劇/地上最笑の作戦」「バナナの皮」 1964年「リオの男」「太陽の下の10万ドル」「黄金の男」「ダンケルク」 1965年「ある晴れた朝、突然に」「カトマンズの男」「気狂いピエロ」 1966年「パリは燃えているか」「タヒチの男」 1967年「パリの大泥棒」「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「オー!」 1969年「大頭脳」「暗くなるまでこの恋を」「あの愛をふたたび」 1970年「ボルサリーノ」 1971年「コニャックの男」「華麗なる大泥棒」 1972年「交換結婚」「ラ・スクムーン」 1973年「相続人」 1974年「おかしなおかしな大冒険」「薔薇のスタビスキー」 1975年「恐怖に襲われた街」「ベルモンドの怪人二十面相」 1976年「追悼のメロディ」「危険を買う男」 1977年「ムッシュとマドモアゼル」 1979年「警視コマンドー」 1980年「道化師」 1981年「プロフェッショナル」 1982年「エースの中のエース」 1983年「パリ警視J」 1984年「恋にくちづけ」 1987年「ライオンと呼ばれた男」 1995年「レ・ミゼラブル」「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 1999年「パリの確率」 その他の出演者: Michel Auclair ... Le prince Julien Guiomar ... Le representant du peuple Mario David ... Requiem - le cocher du prince Charles Denner ... Le passager partisan des republicains Georges Beller ... Simon Paul Crauchet ... L'accusateur public Marc Dudicourt ... Le chauve Patrick Prejean ... Saint-Aubin Sim ... Lucas - le comptable de Gosselin Pierre Brasseur ... Gosselin - un negociant en vins Sami Frey ... Henri - marquis de Guerandes Jean Barney ... L'orateur republicain User Rating:6.4/10 ( 573 votes)IMDb オトーサン、 「編集賞をもらったようなもの」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ジャン=ポール・ラプノー User Reviews Bob Taylorさん Canada 2006年11月30日 市民たちよ! ジャン=ポール・ラプノー監督の2作目。 第1作の「城の生活」より面白くないし、夢中になれない。 フランス革命を背景にした愛と剣戟。 フランスの俳優たちのオンパレードだ。 ジャン=ポール・ベルモンド、パトリック・ドヴェール、 ラウラ・アントネッリ、ピエール・ブラッスール、 サミー・フレイ、ミシェル・オークレール 愉快なサブプロットがある。 王党派の兄妹役のフレイとアントネッリが好演している。 王子を王に祭り上げようと企んでいる。 制作は、お見事。 撮影も、舞台衣装もいい。 俳優たちは、熱演しているが、 90分にしては、やや冗長に感じる。 オトーサン、 「ふーん、そんなもんかね」 dbdumonteilさん 2006年9月10日 離婚の新たな喜び フランス革命中の愉快で無害な冒険談だ。 前半は、私の好みにあう。 イタリアの美人女優ラウラ・アントネッリが出ている。 数年前、彼女のロマンスを読んだことがある。 ミシェル・ルグランの音楽も、 クロード・ルノワールの撮影もすばらしい。 愉快なストーリーだ。 ジャン=ポール・ベルモンドがフランスへやってきて、 妻が2人の貴族に言い寄れれているのを知る。 フランスでは、"Divorce"は禁句だった。 パトリック・ドヴェールは、70年代には、 フランスきっての有名俳優になるのだが、 徴収兵として顔を出している。


情無用のジャンゴ

オトーサン、 「この原題、どういう意味かな」 "Se sei vivo spara"、イタリア語です。 英語に翻訳すると、"If you live shoot" . "情け容赦なく撃ち殺せ"という意味でしょうね。 原題:Se sei vivo spara (1967) DJANGO KILL! IF YOU LIVE SHOOT! 監督:Giulio Questi 原作:Franco Arcalli/ Maria del Carmen Martinez Roman/ Giulio Questi 脚本:Franco Arcalli/ Benedetto Benedetti Maria del Carmen Martinez Roman/Giulio Questi Genre:Horror / Western Country:Italy / Spain Language:Italian 上映時間:100分 あらすじ: ジャンゴは、金塊輸送車襲撃に加わったが、 一味に裏切られえ、瀕死の重傷を負った。 わずかに手もとに残った金を弾丸に鋳造し、 一味をメキシコ国境まで追う。 だが、一味は、凶暴な住民たちに金塊所持を知られ、 惨殺されていた。 ジャンゴは、生き残った一味の首領を撃つ。 悪党ソロは、この射ちあいの裏を嗅ぎ出そうと、 首領を介護し、腹から弾丸を抜き出す。 弾丸は黄金だった! ソロの一党とジャンゴは、 それぞれ大量の金塊をもつ二人、 ハガーマンとテンブラーの後を追うのだが... 出演者: Tomas Milian ... Django(ジャンゴ) Roberto Camardiel ... Mr. Sorrow(ソロ) Francisco Sanz ... Hagerman(ハガーマン) Ray Lovelock ... Evan Tembler(テンブラー) オトーサン、 「悪党ソロ、なかなか憎めない奴だな」 その他の出演者: Piero Lulli ... Oaks Milo Quesada ... Bill Templer Sancho Gracia ... Willy - Zorro's lieutenant Marilu Tolo ... Lori Mirella Pamphili ... Woman in town Patrizia Valturri ... Elizabeth Hagerman User Rating:6.6/10 ( 847 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「イタリア文化の香り!」 User Reviews steffan-3さん Trondheim, Norway 2003年3月30日 カルト映画そのもの! 最近、このカルト映画をみて、 すっかり好きになった。 奇妙な映画だ。 サディステックな暴力やホモ・エロテイシズムがある。 フランコ・アルカッリは、編集もいい。 36年も前の古い映画とは思えない。 トーマス・ミリアンは、アンチヒーローを演じる。 どこかキリストに似ている。 彼の最良の演技だろう。 採点は、10点満点で8点。 オトーサン、 「何でもありのマカロニ・ウエスタン!」 ナンシーChang!さん 2006年2月7日 カルト映画マニアだと言われる私の “生涯ベスト10”に入る超異色マカロニウエスタン。 1967年の公開当時にはあまりの残酷描写が問題化し、 西部劇史上初の上映禁止措置が取られたそうです (本国イタリアでも成人指定)。 オリジナル120分版が欧米では98分にまで縮小されて 公開されたといういわくつきのこの映画、 何と唯一オリジナル版で公開された国が日本!だったというから驚き。 北軍の輸送車から強奪した金塊をめぐり、 仲間の裏切りに遭って一度は死んだ男が インディアンに助けられ墓場から蘇る。 わずかに手もとに残った黄金で弾丸を作った男は、 復讐のため一味を追って砂漠の真中の不気味な町へ―。 色と欲に目のくらんだイカれた奴らばかりが住んでいる その名も「不幸の町」を舞台に、 怪しげに展開するストーリーは奇っ怪そのもの(笑)。 黒服のホモ集団、謎の美少年、幽閉された美女、 まさに何でもありの“ゴシック・ウエスタン”です。 IMAGICAからDVDが発売になったので迷わず購入! 現存する最長ヴァージョンでの完全修復版(116分)と言うだけあり、 TVで観た時には見事にカットされていた残虐シーンも バッチリ入っていましたが、 私は別にインディアンが生きたまま頭の皮を剥がれたり、 瀕死の男の身体に撃ちこまれた黄金の弾丸を 住人たちが抉り出すシーンなんか ハッキリ言ってどうでもいいんです。 何故私がこの映画に執着するかと言うと、 はきだめに鶴的存在の「謎の美少年」役が 当時16歳のレイモンド・ラブロックだったから! 強く逞しい主人公に熱い視線を投げかけ 「何処にでもいいから一緒に連れて行って」と懇願するシーンなんか 「キャ〜♪」って感じですね。 ラブロックは、町を牛耳るホモの牧場主に誘拐されて 手下の男たちにいかがわしく弄ばれ、 自ら命を絶ってしまうというショッキングな役どころでしたが、 ホントに美しいのでこんな役でも出番が短くても 私的には大満足というわけです。 主演の流れ者を演じているトーマス・ミリアンもカッコ良くて私好みです。 スリムで背が高くて足が長くて。 ストロボを思わせる光と闇のカットバック、 超クローズアップを多用する斬新なカメラアングルなども含めて、 ヴィジュアル的には(良くも悪しくも)かなり見応えのある作品です。 監督のジュリオ・クエスティは 元パルチザン兵士でドキュメンタリー出身だそうですが、 本作においてはシュールでサイケな演出の中に、 ちょっとすっとぼけた妙なお笑いを紛れ込ませたりしていて 「タダ者ではない」不敵さを感じさせていました。 ま、私はこれ一作しか知りませんが。 ホモの牧場主が主人公を半裸で十字架に磔にして、 大トカゲやコウモリを使って拷問するシーンとか… 何考えてんの〜?って思いっきり笑えました。 このとんでもない映画の舞台となった「不幸の町」は、 マドリッド郊外のコルメナールというオープンセット。 あの『荒野の用心棒』が撮影された場所だそうです。 この作品は、独特な衣裳(観てもらえばわかります)や セット、クレイジーな登場人物、「あり得ない!」展開、 躁病的(笑)演出テクなどなど、 その驚異的な特異性において まさにマカロニウエスタンを代表する一本 と言っても過言ではないでしょう。 機会があったら是非ご覧下さい。


お早よう

オトーサン、 「この題名、シンプルだね」 小津安二郎監督、老境にはいって、 シンプル・イズ・ベストの心境になったのでしょう。 でも、一種の群像劇ですから、脚本は複雑の極みです。 原題:お早よう(1959) 監督:小津安二郎 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 Genre:Drama 上映時間:94分 あらすじ: 東京の郊外、文化住宅が並ぶ。 組長の原田家は、辰造、きく江の夫婦に 中学一年の子・幸造、お婆ちゃんのみつ江。 左隣は、大久保善之助、妻しげ、善一。 大久保家の向いは、林家。 啓太郎、妻民子、実と勇、民子の妹・有田節子。 林家の左隣、富沢家は、汎と妻とよ子。 右隣は、丸山家。テレビをもっている! 少し離れて、福井家で平一郎と姉・加代子。 向う三軒両隣、まあ和かにやっている。 だが、問題が発生する。 相撲が始まると、子供たちが、 丸山家のテレビにかじりついて勉強をしない。 勉強しなさいと言うと、子供たちは、 そんならテレビを買ってくれと云う... 出演者: 笠智衆 ... 林敬太郎 三宅邦子 ... 民子 佐田啓二 ... 福井平一郎 久我美子 ... 有田節子 杉村春子 ... 原口きく江 オトーサン、 「やはり、杉村春子はうまいね」 その他の出演者: 設楽幸嗣 ... 林実 島津雅彦 ... 林勇 泉京子 ... 丸山みどり 高橋とよ ... 大久保しげ 沢村貞子 ... 福井加代子 東野英治郎 ... 宮沢汎 長岡輝子 ... とよ子 三好栄子 ... 原口みつ江 田中春男 ... 辰造 大泉滉 ... 丸山明 須賀不二夫 ... 伊藤先生 殿山泰司 ... 押売りの男 佐竹明夫 ... 防犯ベルの男 諸角啓二郎 ... 巡査 桜むつ子 ... おでんやの女房 竹田法一 ... 大久保善之助 千村洋子 ... 佐久間先生 白田肇 ... 原口幸造 藤木満寿夫 ... 大久保善一 島村俊雄 ... おでんやの亭主 菅原通済 ... 客通さん User Rating:9.2/10( 196 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いね!」 User Reviews iyayo7さん 2012年5月2日 たんま 製作されたとき、登場する子供たちと同じ年齢だったので、 とても感情移入が出来て面白かった。 文化住宅に住む人たちの、小さな親切、大きなお世話が とても普遍的で時代を超えている。 主役はテレビを買って欲しい兄弟で、 親から他所で見る事も禁じられ、 おまけに男のクセに口数が多いと叱られ、 遂にストライキに突入、二人は家でも学校でもしゃべらない。 だって大人たちの会話だって、 時候の挨拶などほとんどは意味がないのだから。 会社へのぼやきや隣近所の噂話、 告白できない男女の会話など、確かにその通りだ。 人間社会はこの、一見無意味な会話がないと、 関係性が保てないのだ。 そして、そのあと距離感を掴むのだが。 オトーサン、 「フラフープ、やったねぇ」 当時、やらない子供はいなかったのでは。 女の子が腰を振っているのが、大変気になりましたっけ。 paroleさん 2003年10月20日 スラップスティック・コメディー 小津の作品は基本的には喜劇だと思うのですが、 それはバルザック的な意味における「人間喜劇」、 もしくはギリシア喜劇的なもので、 本作品のようなスラップスティックコメディーは、 少なくとも後期作品においては珍しいと思います。 確かにこの作品には他の後期作品のように ホームドラマやメロドラマを装った壮絶な悲喜劇はなく、 ある意味においてはお気軽に楽しめる作品になっていると感じます。 個人的には次男坊のフラフープ踊りが その突出性(突然性)と底抜けの無意味さから大好きですが、 後期作品ならではの「隠し味」に富んだ作品であると思います。


新・平家物語

オトーサン、 「ははーん、大河ドラマのPRだな」 BSプレミアムは、NHKですからね。 松山ケンイチが、平清盛じゃ見る気しません。 その点、こちらは、市川雷蔵が平清盛です。 キャステイングは、かくあるべし。 そうそう、思い出しました。 「週刊朝日」(1950〜1957)に連載された原作を 母と一緒に読みました。 多感な頃だったので、成長物語に感銘したもの。 原題:新・平家物語(1955) 監督:溝口健二 原作:吉川英治 脚本:依田義賢/ 成沢昌茂/ 辻久一 Genre:Period Drama 上映時間:108分 あらすじ: 平安末期。長らく続いた貴族が衰退し、 それに代わって武家が台頭してきた。 平忠盛は海賊討伐を行うなど活躍するが、 貧窮のため、祝宴のために馬を売りに出す。 忠盛の恩賞問題に関わり謹慎させられた 藤原時信の家を訪れた清盛は、時子に会う。 清盛、自分が白川上皇の息子と聞き、ショックを受ける。 出演者: 市川雷蔵 ... 平清盛 久我美子 ... 時子 大矢市次郎 ... 平忠盛(清盛の父) 木暮実千代 ... 泰子(清盛の母) オトーサン、 「雷蔵の清盛、いいね」 「木暮実千代、巧いね。憎たらしいけど」 その他の出演者: 林成年 ... 藤原時忠 進藤英太郎 ... 伴卜 菅井一郎 ... 木工助家貞 千田是也 ... 左大臣頼長 柳永二郎 ... 白河上皇 羅門光三郎 ... 了観 夏目俊二 ... 鳥羽上皇 河野秋武 ... 平六 石黒達也 ... 藤原時信 中村玉緒 ... 藤原滋子 十朱久雄 ... 関白忠通 沢村国太郎 ... 如空 香川良介 ... 久世治久 杉山昌三九 ... 映範 南條新太郎 ... 秀成 荒木忍 ... 乗円 東良之助 ... 白山寺の僧 西田智 ... 遠藤光遠 上田寛 ... 経行 小柳圭子 ... 遊女玉木 User Rating:7.4/10( 89 votes) Yahoo! オトーサン、 「贅沢な映画だね」 寺僧たちの出陣をはじめ、 いくつものシーンにお金を掛けています。 User Reviews shinakamさん 2006年9月1日 吉川英治の人気小説、若き日の平清盛の物語を 溝口健二で映画化。 昨今の大河ドラマなどTV時代劇とは違って、 セット・美術・衣装など厚みがあって今とは大違い。 手抜きのない溝口演出とあいまって、大いに時代文化を楽しめた。 若き日の清盛役の市川雷蔵は一本調子ながら、 正義感溢れる武士を力一杯演技している。 父の大矢市次郎、母の小暮実千代を始め 主役を支える脇役陣の層の暑さは見事。 千田是也など、舞台俳優がこの頃の映画界に貢献しているのも その要因だろう。 オトーサン、 「"平気だろ" へぇ、そうなんだ」 昔の監督は、偉かったんですねぇ。 黒美君彦さん 2006年12月3日 新・平気物語 (略 あらすじ紹介) カンヌ映画祭グランプリを獲った『地獄門』(衣笠貞之介監督)から2年。 大映が満を持して世に出したのがこの『新・平家物語』シリーズ。 その第一作がこの作品だが、正直さほど面白くはない。 美術の水谷浩が徹底的に考証したというセットと 美しい衣装こそ映えるものの、 描いているのが平家勃興前夜ということもあって 動きに乏しく、盛り上がりに欠ける。 ただ完璧主義者の溝口健二監督の伝説は残っていて、 セットの川岸の葦が気に入らないといって 「華道の先生を連れて植えさせろ」と言ったり、 朝から午後まで市川雷蔵に石ころだらけのセットを走り去る シーンのテストを繰り返して雷蔵の足を傷めたり。 勢い余って川に転んだ雷蔵にすぐさま「平気だろ」と またテストを求めたために、 雷蔵は「新・平家物語」じゃなくて 「新・平気物語」だと愚痴ったとか (近代映画臨時増刊「新・平家物語」’55年9月刊より)。 げじげじ眉毛の雷蔵も 直情型の清盛の雰囲気を出そうというメイクだそうだが、 ちょっとやり過ぎか(苦笑)。 ちなみに清盛の妻、時子を演じた久我美子は 清和源氏三十六代目の子孫にあたるそうで、 実は平家の敵方にあたるのだそうだ(笑)。 まあ、溝口もこんな映画を撮っていたんだな、ということで。 興行収入は年間4位でかなり良かったらしいですけどね。


本日休診

オトーサン、 「読んだっけ」 井伏鱒二さんの代表作は、「黒い雨」ですが、 「ジョン萬次郎漂流記」「本日休診」も読みました。 釣りキチで有名でした。 いずれ彼の釣りの本を読んでみようと思います。 原題:本日休診(1952) 監督:渋谷実 原作:井伏鱒二 脚本:斎藤良輔 Genre:Drama 上映時間:97分 あらすじ: 三雲医院の八春先生は、甥を院長に迎え、 戦後再出発してから丸一年の記念日を迎えた。 院長や看護婦さんたちは、温泉旅行ということで、 医院は「本日休診」の札を掲げた。 ゆっくり昼寝と思っていたが、そうは問屋が卸さない。 婆やの息子・勇作が例の発作を起こしたり、 暴漢に襲われた女がやってきたり、 18年前、帝王切開で先生に助けられお婆がくる。 砂礫船の船頭のお産も飛びこんでくる。 やくざの加吉をさとし、やくざから足を洗わせる。 彼は、お町と世帯を持とうとするのだが... 出演者: 柳永二郎 ... 三雲八春 三國連太郎 ..勇作 鶴田浩二 ... 加吉 淡島千景 ... お町 オトーサン、 「こんな素敵な俳優がいたんだ!」 柳永二郎 やなぎ えいじろう 誕生日 1895/9/16 - 1984/4/24 出身地 兵庫県 郁文館中学校を卒業後、新劇の劇団を転々とした。 以後、離合集散する新派の世界で、男役として頭角を現わす。 映画・テレビの双方で、時代劇や現代劇と幅広く活躍。 1966年、紫綬褒章。70年、勲四等旭日小綬章。 出演作: 1945年「名刀美女丸」 1950年「雪夫人絵図」 1951年「銀座化粧」「白痴」「お遊さま」 1952年「西鶴一代女」「魔像」「お茶漬の味」 1953年「太平洋の鷲」「米内政」「君の名は 第二部」 1954年「君の名は 第三部」 1955年「新・平家物語」 1957年「智恵子抄」「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」 1958年「絶唱」 1960年「珍品堂主人」 1961年「猟銃」「黄色い風土」 1962年「座頭市物語」「考える葉」「続・座頭市物語」 1963年「雪之丞変化」 1968年「赤ひげ」「黒部の太陽」「連合艦隊指令長官 山本五十六」 1969年「日本海大海戦」 その他の出演者: 増田順二 ... 三雲伍助 田村秋子 ... 湯川三千代 佐田啓二 ... 湯川春三 角梨枝子 ... 津和野愁子 中村伸郎 ... 竹さん 十朱久雄 ... 松木ポリス 長岡輝子 ... お京 山路義人 ... 船頭 市川紅梅 ... 豊子夫人 岸惠子 ... 瀧さん 多々良純 ... 兵隊服の男 User Rating:7.3/10( 35 votes) Yahoo! オトーサン、 「人情物の名作だ!」 ブルーリボン賞受賞 ・脚本賞 斎藤良輔 User Reviews totopocchiさん 2010年3月14日 大先生のいい人柄... 柳永二郎演じる町医者の大先生。 ざっくばらんな性格で、儲けることより 貧乏人のために一生懸命になってくれます。 ある休診日に起こるいろいろな患者たちとの関わりから お話は始まっていきますが、 お話がバラバラなようで終わってみると なんか結構まとまっています。 感動するというような作品ではないのですが、なんかいいです。 うん、いいんです。 ほか、角梨枝子、鶴田浩二、淡島千景、田村秋子、 三国連太郎、佐田啓二、岸恵子 みんなよかった。 ちょっと間違うと重い作品になってしまいそうですが、 柳永二郎大先生のおかげで明るくなっています。 オトーサン、 「佳作じゃない。まぎれもない名作だ!」 黒津明二郎さん 2012年2月18日 佳作 まだ空襲の焼け跡が残る、 東京の蒲田近辺と思われる地域を舞台に、 町医者とその患者たちの群像ドラマをユーモラスに描く。 渋谷監督による手だれの演出と、 斎藤の練られた脚本、それに豪華なキャストが相まって、 雑然としながらも終盤まで快調に進むが、 中途半端に反戦を強調したラストの失速が惜しい感じだ。 それでも小船や電車を利用した住宅など、 当時の逼迫した住宅難や貧困が思われて興味深かったが。 あるいは淡島の兄が営む炭団屋も、私には新鮮だった。 演技陣。 柳の飄々とした主人公が実に素晴らしい。 その他に、三国・鶴田・淡島(先ごろ逝去された合掌)や 岸に佐田も悪くないが、田村が印象に残った。


噂のモーガン夫妻

オトーサン、 「ヒュー・グラントはいいね」 "ノッティングヒルの恋人"以来のフアンです。 この映画、IMDbのスコアが4.5と信じられない低さ。 でも、大いに楽しめました。 原題:Did You Hear About the Morgans? (2009) 監督・脚本:Marc Lawrence Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for some sexual references and momentary violence Country:USA Language:English / Ukrainian / Italian / Spanish 上映時間:103分 あらすじ: 敏腕弁護士として活躍するポール、 不動産会社社長メリルのモーガン夫妻。 雑誌の表紙を飾るほど注目を浴びる2人だった。 だが、ポールの浮気が発覚し、夫婦関係は一転して悪化。 ポールは、メリルの気持ちを取り戻そうと躍起になるが,,, 出演者: Hugh Grant ... Paul Morgan Sarah Jessica Parker ... Meryl Morgan オトーサン、 「少し老けたけど、魅力あるなぁ」 HUGH GRANT  ヒュー・グラント 誕生日 1960/9/9 出身 英ロンドン オックスフォード大学で英文学を学ぶ。 在学中「オックスフォード・ラブ」で映画デビュー。 ノッティンガム・プレイハウスで多くの舞台に立ち、 84年からテレビに進出。 87年「モーリス」でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞受賞。 94年「フォー・ウェディング」でゴールデングローブ賞受賞。 95年「9か月」でハリウッド映画に進出。 出演作 1982年「オックスフォード・ラブ」 1987年「モーリス」「白い炎の女」 1988年「ベンガルの夜」「幻の城」 1989年「青い夜明け」「白蛇伝説」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」 1991年「即興曲/愛欲の旋律」 1992年「赤い航路」 1993年「日の名残」「処刑特急/テロリストの罠」 1994年「フォー・ウェディング」「恋する予感」 1995年「9か月」「いつか晴れた空に」「ウェールズの山」      「泉のセイレーン」「恋の闇 愛の光」 1996年「ボディバンク」「ダンシング・クイーン」 1998年「リラクタント・グルーム」「アザーワイズ・エンゲージド」 1999年「ノッティングヒルの恋人」◇「恋するための3つのルール」◇ 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「アバウト・ア・ボーイ」◇「トゥー・ウィークス・ノーティス」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」◇ 2006年「アメリカン・ドリームズ」◇ 2007年「ラブソングができるまで」◇ 2009年「噂のモーガン夫妻」◇ その他の出演者: Natalia Klimas ... Monique Rabelais Vincenzo Amato ... Girard Rabelais Jesse Liebman ... Adam Feller Elisabeth Moss ... Jackie Drake Michael Kelly ... Vincent Seth Gilliam ... U.S. Marshal Lasky Sandor Tecsy ... Anton Forenski Kevin Brown ... U.S. Marshal Henderson Steven Boyer ... U.S. Marshal Ferber Sharon Wilkins ... U.S. Marshal King Sam Elliott ... Clay Wheeler Mary Steenburgen ... Emma Wheeler Kim Shaw ... Nurse Kelly User Rating:4.5/10 ( 15,985 votes)IMDb User Rating:6.2/10( 1,039 votes) Yahoo! オトーサン、 「 Yahoo!のスコアを支持します!!」 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 サラ・ジェシカ・パーカ User Reviews Pedro Carreiraさん Portugal 2010年2月4日 Much ado about the Morgans この映画をくさすコメントを多数みた。 防御してあげたくなった。 1時間前にみたところだが、 私には、望み通りのものだった。 仕事して疲れ、汽車に乗ったが、 昼食を食べるひまもなかった。 夕食を食べるのをやめて、このラブコメを見るべく チケットを買った。 このジャンル、みなさん、どうして高望みするんだろう。 ラブコメの結末は分かってるだろうに。 問題は、ストーリーではない。 主役2人は、不釣合いだとは思うが、 大いに笑わせてくれた。 それで十分だ。 「ここは、静かだねぇ。細胞分裂の音が聞こえるほどだ」 こんなせりふなどもあって、楽しい視聴体験だった。 ディズニーランドほどではないけれど。 オトーサン、 「ヒュー・グラントの映画は、いいね」 ジーナさん 2011年4月4日 ヒュー様に大ハズレはない マーク・ローレンス監督×ヒュー・グラントで贈るロマコメです。 完全別居状態の離婚寸前カップルが、 ある事件をキッカケに二人の関係を見つめなおす 典型的なパターンでございます。 犯人側の背景や証人保護の緊張感など 事件の描き方はイマイチでしたが、 シニカルなセリフに程よいドタバタ感で飽きずに鑑賞できました。 ニューヨーカーでセレブなヒロインという設定や 生まれながらのシティガールが田舎のライフスタイルに 四苦八苦する姿はまるでキャリー・ブラッドショー、 それをサラ・ジェシカが演じるんですから セルフパロディにしか見えません(笑) そんなヒロインと真逆の保安官夫婦のキャラは 豪快で愛があって温かみがありました。 登場は少なかったですが、 主人公カップルそれぞれのアシスタントもキャラが立っていて面白かったです。 ずっと同じテンポと同じテンションで展開させるのではなく、 チョットした変化を交えられると良かったでしょうね。 ワイオミングの自然と大都会ニューヨークの対比は良かったので、 派手なセレブライフと庶民の生活の違いをもっと楽しめたらよかったカナ・・・。 ヒュー・グラントは演じ慣れた間の抜けた男を相変わらずチャーミングに演じています。 ロマコメ界の大御所はいくつになってもダメ男が似合いますね(笑) サラ・ジェシカ・パーカーは持ち味のコミカルさを十分に発揮しています。 サラ・ジェシカと馬は・・・自虐ですかね(爆) 英国紳士のヒュー様とTHE アメリカの女サラ・ジェシカという アンバランスな二人の掛け合いは結構楽しかったですよ。 個人的にクマのシーンが気に入ってます。 味わい深いサム・エリオットとキュートなメアリー・スティーンバージェンの息もピッタリでした。 浮気をしたとは言え、優しくて素敵な旦那様に ブーブー言ってる嫁に共感はできませんが、 ベタなストーリーにベタなキャスティングなので無難に鑑賞できました。


必殺!主水死す

オトーサン、 「この題名、何か気になるな」 わがホームのそばに、主水という地名が多いのです。 主水新田とか、主水橋とか、安楽亭主水店とか... 調べたら、主水とは、「水のことをつかさどる役職」。 この映画、“必殺”シリーズの完結篇だそうです。 原題 :必殺!主水死す(1996) 監督 :貞永方久 脚本 :吉田剛 Genre:Period Drama 上映時間:100分 あらすじ: 主水は、今までの生活に区切りをつけようとする。 町絵師の葛飾北斎が懐に十両の小判を持ったまま卒中で死ぬ。 彫師、摺師も謎の死を遂げる。 お役所は病死と判定するが、 北斎の娘・お栄は摺師の家にあった1枚の似顔絵が、 3人の死に何か関係があるとにらみ、主水に仕事を頼む。 主水は街で似顔絵そっくりの捨蔵に出会う。 だが、捨蔵は実は女で、育ての親のお千代は、 主水の昔の仕事仲間だった。 一方、大奥では元老中の水野忠邦が、 将軍の世継・家定の双子の片割れを探し出し、 お家乗っ取りを企てていたが、その片割れこそ捨蔵だったのだ。 同じ頃、120両という大金の仕事が舞い込むが、 武家の跡目争いに関わる人殺しだったため、主水たちは仕事を断る。 そして、その標的も捨蔵だった。 捨蔵をめぐってうごめく陰謀の真相を探るべく主水は立ち上がる... 出演者: 藤田まこと... 中村主水 津川雅彦...  権の四郎 名取裕子...  お千代 オトーサン、 「この3名は、やはり芸達者だね」 脇役陣もなかなかのもの。 あの鈴木清順監督が、葛飾北斎役ですし、 坂本九ちゃんの奥さん・柏木由紀子さんも、 こわーい松居一代さんも。 その他の出演者: 三田村邦彦...秀 菅井きん... せん 白木万理... りつ 中条きよし..勇次 細川ふみえ..捨蔵 野村祐人... 清太 東ちづる... おけい 鈴木清順... 葛飾北斎 美保純...  お栄 宝田明...  水野忠邦 柏木由紀子.. 姉小路 河原崎建三.. 秦野平之進 松居一代... お光津 林啓二...  梅川月之丞 丸山詠二... ナレーター User Rating:7.0/10( 52 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいと思うよ」 User Reviews あにやんさん 2003年12月20日 主水の死を描くのであるならば そこを中心に物語が動いて当然だと思うんですけれど、 実際にはメインになるのがお城のお家騒動話で、 しかもややこしい設定。 主水がメインの物語となるのは、本当に最後の方。 映画的なダイナミズムは全然なくって、 テレビサイズに納まってしまって、シリーズにあった映像美もなし。 せんとりつをもう全く無視の幕、って ずっとシリーズを見てきた人にとっちゃ納得できないんじゃ? (たまにしか見てなかった私としちゃなんとも言えないんですけど) 主水の死にしても、あわわわ〜、みたいな感じで なんかカッコ悪いですし。 もっと最後の花道を飾ってあげるべきだったんじゃないかなぁ。 オトーサン、 「フアンは、有難いね」 フーテンのトモローさん 2010年2月19日 追悼レビュー、主水は二度死ぬ このレビューを亡くなられた藤田まことさんに捧げます... 私にとって藤田さんは渥美清さん、武田鉄矢さんの次に好きな俳優 その藤田さんが亡くなられたと聞き悲しくて悲しくて仕方がありません 私が藤田さんを好きになったのはテレビ『必殺』シリーズからですが 私の親は『てなもんや三度笠』の頃からのファンですし 6歳離れた私の妻は『はぐれ刑事 純情派』からファンになりました 私は藤田さんほど幅広い世代に愛された俳優はいないと思います。 かつてコメディアンの南伸介さんが 映画では渥美清さんがいる 舞台では藤山寛美さんがいる だったら俺はテレビで天下を取る!! そう言ったそうですが 私は喜劇から始まり実力派俳優となっても その喜劇センスを持ち続けた藤田まことさんこそ 渥美清さん、藤山寛美さんと肩を並べられる人だと思っています。 本作の目玉は何と言っても人気キャラクター中村主水の死!! 監督は劇場版第1作と同じ貞永方久さん 主水を死に追いやる敵役を津川政彦さんが演じています 憎くて仕方がない男ですが今までの敵とは違い 主水と過去に深い因縁を持つという設定で シリーズ一の暗さ、恐さ、強さ、執念を持った男でした その男を津川さんが実に見事に演じています 津川さんが主水最後の敵で本当に良かったと思います 思い起こせば津川さんの奥様 朝岡雪路さんは劇場版第1作目のゲスト仕事人でした 劇場版 主水の最初と最後を 貞永監督が撮り 津川ご夫妻が花を添えた これも運命かも知れません... この運命は脇を固める仕事人たちにも言えます 中条きよし さん演じる【三味線屋の勇次】 三田村邦彦さん演じる【かんざし屋の秀】 黄金期を共に支えたこの二人が務めてくれました 鮎川いずみ さん演じる【何でも屋の加代】がいないのは残念でしたが 大好きな三人組の復活は嬉しくて仕方がありませんでした だけど... 逆に寂しくて寂しくて仕方がありませんでした せっかくの復活が主水の最後なんですからね... もうこの三人組が揃った仕事が観れない 主水のいない『必殺』が観れない そう思うと涙が止まりませんでした... しかし主水は死すとも藤田さんは死なない! 藤田さんが生きている限り主水は何度でも復活する! 後のスペシャルで中村主水は見事に復活し 新たな仲間と新たな仕事を見せてくれました!! でも今度は藤田さんが死んでしまった もう中村主水には会うことは出来ません 主水の名前のモデルである007ジェームス・ボンドのように 役者を交代して続けることは絶対に許されることではありません 婿殿! 八丁堀! 中村さん! 藤田さん! 今まで本当にありがとうございました!! だけど...だけどね... この映画の後に中村主水が復活したように また復活して欲しいよおおおおおおおおおおおおおおお!


ローズランド

オトーサン、 「IMDbで、6点を割っているね」 あまり低いスコアの映画をみるのは、 残り少ない映画人生の空費になります。 でも、ダンス映画というので、鑑賞することに。 アマチュアたちのダンス・コンペのシーンをみて、 ある大会で3位に入賞したことや、 大学の講堂の満員の観衆を前に、 ワルツを踊ってみせたのを思い出しました。 「あのときのパートナー、どうしているかな?」 原題:Roseland (1977) 監督:James Ivory 原作・脚本:Ruth Prawer Jhabvala Genre:Drama / Music / Romance 上映時間:104分 あらすじ: 第1話 ワルツ  初老の未亡人メイは、  夫と正反対のタイプの男性たちに出会うと、  亡夫の思い出を話し出しては、敬遠される。 第2話 ハッスル  夫に離縁されて自立を模索するマリリンは  金持ち未亡人の情夫・ラッセルに恋するが... 第3話 ピーボディ  ピーボディ大会での優勝を夢見て 特訓を重ねていた老婦人ローザが、  大会前に急死したダンスパートナーである  アーサーとの思い出を語る。 出演者: Teresa Wright ... May(メイ The Waltz) Christopher Walken ... Russel(ラッセル The Hustle) Geraldine Chaplin ... Marilyn(マリリン The Hustle) Joan Copeland ... Pauline(ポーリーヌ The Hustle) Lilia Skala ... Rosa(ローザ The Peabody) David Thomas ... Arthur(アーサー The Peabody) オトーサン、 「いいね」 老人をしっかり演じられる数少ない女優ですね。 TERESA WRIGHT  テレサ・ライト 誕生日 1918/10/27-2005/3/6 出身 ニューヨーク市 42年、「ミニヴァー夫人」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 出演作 1941年「偽りの花園」 1942年「ミニヴァー夫人」 1943年「疑惑の影」 1944年「クーパーの花婿物語」 1946年「我等の生涯の最良の年」 1947年「追跡」 1948年「魅惑」 1950年「男たち」 1952年「生きるためのもの」「征服者」 1957年「二人の可愛い逃亡者」 1969年「ヒーロー」 1977年「ローズランド」 1979年「ある日どこかで」 1988年「情熱の代償」 1991年 「愛は国境を越えて」 1997年「レインメーカー」 その他の出演者: (The Waltz) Lou Jacobi ... Stan Don De Natale ... Master of Ceremonies Louise Kirtland ... Ruby Hetty Galen ... Red-Haired Lady Carol Culver ... Young May Denny Shearer ... Young Eddie (The Hustle) Helen Gallagher ... Cleo Conrad Janis ... George Jayne Heller ... Bella Annette Rivera ... The Hustle Couple Floyd Chisholm ... The Hustle Couple (The Peabody) Edward Kogan ... Bartender Madeline Lee ... Camille Stan Rubin ... Bert Dortha Duckworth ... Ladies' Room Attendant User Rating:5.9/10 ( 262 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 23 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 User Reviews janfilmfanさん Netherlands 2005年7月21日 ほろ甘いストーリーは、 フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのスタイル。 IMDbのこの低いスコアを見なかったら、 この映画に関心を持たなかっただだろう。 だが、Videoガイド本を読んで、 ニューヨークのダンスホール"ローズランド"に興味を抱いた。 年配のダンス愛好者たちが、相手を求めて集まってくる有名な場なのだ。 フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのスタイルの ほろ甘いストーリーだ。 3話の真ん中である"Hustle"には、 クリストファー・ウォーケンが出ている。 若い頃、ダンサーになることを夢みていたが、 いまは、老婦人たちに人気のジゴロになっている。 見事に好演している。 若いジェラルディーン・チャップリンは、 彼を愛し、住まいを提供し、何かと手助けする。 彼は、感謝して好意を受け取るが、 彼女が、深入りしてきて、 あたしとあなたのことだけを考えてと迫ると、 金時計をむしりとられるのだ。 これまで、たくさんのダンス映画をみてきたが、 この映画に出てくるエキストラたちが醸しだす 本物の雰囲気こそ、この映画の新骨頂だ。 忘れ難いシーンがいくつもある。 10点満点で9点。 かなり高いと思われるだろうが、 みんなの低い評価への抗議のスコアなのだ! オトーサン、 「これも愛、これも老境」 ジーナさん 2009年9月16日 哀しみや歓び ダンスホールに集まる年齢層高めの人たちによる群像劇ですが、 オムニバス形式のドラマを最終的に繋げられると 「ローズランド」の人間模様をひとまとまりとして 鑑賞する事が出来て良かったでしょうね。 若かりし頃の思い出に浸る老人、 魅力的な若い男に惹かれる中年、 そんな中年女性の間を上手く渡っているヒモ男、 生き生きとダンスホールに出て行く老カップルなど 主に人生を折り返した人たちのドラマではありますが 悲喜こもごもあり、3つのショートストーリー自体は ユニークでシニカルでドラマチックだったと思います。 それだけに一つ一つのドラマが 別ストーリーになっているのが残念でした。 ダンスパートナーを小気味よく変えながら踊ったり、 化粧室がビックリする広さだったりと ダンスホールとは無縁の生活をしている私には この古めかしい雰囲気にとても新鮮味を感じました。 「ローズランド」は実在のダンスホールという事ですが まだ現存しているのでしょうか? そしてクリストファー・ウォーケンの端整な顔立ちとバランスの取れたスリムなボディは、 ダンスホールのオバちゃん達が夢中になるのも分かるほど目を惹きます。 あの脚の長さ、しなやかな足さばきは反則でしょ(笑) それぞれのエピソードが読みきり漫画のように終わってしまうので 作品自体の盛り上がりや重厚感はありませんが、 監督自身が「ローズランド」に並々ならぬ思い入れがあるような 愛情を感じる作品でした。 誰かの大ファンだった監督が その人を題材にした伝記ドラマを撮ることがよくありますが、 この作品もそんな作品群と温度が似ています(爆) ジェームズ・アイヴォリー監督らしい格式高い映像美も ところどころ感じられましたが、 本格的な映像美を観たいなら 彼の十八番である文芸作品をチョイスしたほうが良いでしょう。


トイレット

オトーサン、 「今度は、期待していいかな」 荻上直子作品で、裏切られたので、 本作に大いに期待しましたが、いまいち。 原題:イレット(2010) 監督・脚本:荻上直子 Genre:Drama Country: Japan/ Canada Language:Japan/English 上映時間:109分 あらすじ: レイは、ある企業の実験室に勤務している。 一人で暮らしで、プラモデルで1人遊び、 だが、母が亡くなったので、久しぶりに実家に戻る。 そこにいたのは、引き篭もりの兄、生意気な妹、 センセーという名前の猫、 そして、英語が通じない「ばーちゃん」だった。 出演者: もたいまさこ ... ばーちゃん アレックス・ハウス ... 次男レイ タチアナ・マズラニー ... 長女リサ デヴィッド・レンドル ... 長男モーリー サチ・パーカー ... 謎の女性 オトーサン、 「もたいさん、本領発揮していないね」 User Rating:7.2/10( 747 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎる」 User Reviews きゃるさん 2012年2月18日 監督、ファンのハードルが高くなっています 「かもめ食堂」「めがね」と同じ香りのする作り方ですが、 決定的な違いは「泣かせどころ」を意図して設定しているところ。 つかみどころがなかったからこそ、 新鮮で温かみを感じられたのに 今回は、ああ、ここ「泣くところ」ね、 という感じになりました。 それでも、退屈しないで最後まで見られる良作ではあります。 オトーサン、 「おお、フアンがいるんだ」 これだけの長文を書くほど、魅力がある作品なのでしょう。 流山の小地蔵さん 2010年9月20日 無言のもたいまさこ、 雄弁にばーちゃんの気持ちをハートで語る! 荻上直子監督作品が進化しています。 これまでのテーマは、 どちらかと言えば主人公が癒される側でした。 けれども本作は、積極的に癒す立場に変わり、 さらに繋がっていこうとするメッセージまで感じさせてくれます。 けれども、そこは荻上監督だけにひとくせありました。 主人公が「ばーちゃん」というと 何となくホームドラマを連想されることでしょう。 しかし、本作では「ばーちゃん」を日本語の全く通じない アメリカに住まわせてしまい、 言葉による意思の伝達が出来ない状況に置いてしまったのです。 孫たちは、みんなネイティブのアメリカ人。 しかも、オタクだったり、引きこもりだったり、 みんな訳ありの人たちでした。 そこに言葉が通じない祖母が突如日本からやってきて 同居するわけですから、 冒頭ではまるで「異物」がいるかのようでした。 それでも言葉の壁を越えて 「家族」として繋がっていく様を描き出して、とても感動しました。 驚異的なのは、荻上監督のミューズとなってしまった、もたいまさこ。 全編通して一箇所しか台詞のあるシーンがありません。 のこり全て沈黙しつつも、 その表情と仕草で孫たちとちゃんと意思の疎通を 図ってしまうところを演じきってしまうのです。 そのばーちゃんの存在感を生み出す、 もたいまさこの強烈な個性が、 本作を成立させたといって過言ではありません。 それにしてもアメリカ人の孫たちが独特のアクセントで呼ぶ 「ばーちゃん」の発音の何と温かいことでしょう。 日本人としては、何となく懐かしい響きも感じますね。 ストーリーは、冒頭で「ママ」の葬儀が行われます。 後に残されたのは、ひきこもりのピアニストの長男モーリー、 ロボットオタクの次男レイ、詩を研究している大学生の妹リサ、 そしてセンセーという名の猫。 そこに死ぬ直前に「ママ」が日本から呼び寄せた祖母 「ばーちゃん」が同居していました。 ただでさえ強烈に個性が強い兄妹の暮らし。 日本語しか話せず、愛想もない「ばーちゃん」の存在は、 つなぎ役となる「ママ」がいなくなった今、 共同生活を混乱させてしまう要因に。 言葉が全く通じない祖母と孫との奇妙な組み合わせが 引き起こすドタバタな日常は、なかなかユーモラスです。 そんなバラバラだった家族が、 「ばーちゃん」を軸に障害を越えていくなかで、 少しずつ関係を築いていく過程に、 心ひかれることでしょう。 きっかけを作ったのは、心優しいリサでした。 「ばーちゃん」を歓迎するために、 スシを用意して、一緒に晩餐しようとしたり、 センセーのエサを街へ買いに行って 迷子になったときも、一番熱心に探したり。 そんなリサの計らいで、他の兄弟も、 「ばーちゃん」に近づこうとします。 モーリーは、ママの古いミシンを引っ張りだしたことから、 急に手作りのスカートが作りたくなって、 布地を買うお金が入り用になります。 モーリーは、勇気を出して英語で、 一生懸命「ばーちゃん」にお金が要ることを声明します。 するとどうでしょう。 何かを感じた「ばーちゃん」はおもむろに財布を取り出して、 モーリーにお金をあげるのです。 その後今度はリサが、エアギターのコンクールに出場するのに 参加費が必要になったときも、モーリーのアドバイスで、 「ばーちゃん」に相談したら、 ちゃんとまとまった資金を提供してくれました。 英語はわからなくても、何となく相手の気持ちが読めてしまう 「ばーちゃん」なのでした。 それでも、レイだけは「ばーちゃん」に懐疑的。 血縁関係まで疑っていました。 そんなレイが落ち込んだとき、 「ばーちゃん」が焼いてくれたギョーザを きっかけとなって心を開いていきます。 その味が忘れられなくなって、 レイも加わってみんなで作ったギョーザパーティーを開く頃には、 完全に打ち解けていました。 みんなの心を一つにまとめた手作りのギョーザは、 とても美味しそうで、お腹の虫がギョーって泣くほどでした。 そんな家族の絆が強まることで、モーリーの自閉症も軽くなって、 数年ぶりにピアノコンクールに出場することになります。 緊張のあまりに、吐き出しそうになるモーリーに、 「ばーちゃん」が優しく名前を呼んで、 親指をグーと差し出す仕草をするシーンには、泣けてきました。 言葉なんかなくったって、 ちゃんと気持ちで伝わるのですね。 ところでタイトルの「トイレット」とは どんな意味が込められていたのでしょうか。 それは、この祖母と孫の一家のような異文化が 融合する象徴ではないかと思います。 トイレットは、お国柄が変わっても、 いつも家族の中心にあるものです。 土地によってこそ形態が違っても、欠かせないものです。 その反面こだわりもあります。毎朝トイレットを出るたび、 「ばーちゃん」がつくため息が、何とも意味深です。 レイはそのことを気にして、 ガンダムのレアな模型を購入するために貯金してきたお金を ウォシュレットの購入資金に充ててしまいます。 レイがウォシュレットのことを 日本のハイテクの象徴みたいに崇めて語るところは、 日本人としてチョット誇りに思いました。 レイがウォシュレットを初めて試すところは、 微妙に肛門が感じてしまうのか可笑しかったです。 ちなみに本作のスポンサーは、TOTOでした。なるほど(^。^) ラストは、少々あっけなかったけれど、 暖かい気持ちになって見終えることができました。 「西の魔女が死んだ」のサチ・パーカ主が、 謎の女性役で出演しているのも見どころです。 また、荻上作品ではおなじみのフードスタイリスト、 飯島奈美が作るギョーザが、 家族が集まる食事の楽しさを、見事に演出しています。


やっぱり猫が好き2005

オトーサン、 「あれぇー」 荻上直子監督作品を借りたつもりが、 彼女は、脚本だけで、TVドラマ2本! 猫は、ちらっと顔を出すだけ。 原題:やっぱり猫が好き2005(2005) 監督:松本彩夏/ 吉住昌之 脚本:荻上直子 Genre:Commedy 上映時間:100分 あらすじ: ・自主制作映画の巻  ある日かや乃とレイ子が映画を観て帰ってくると、  きみえが原稿用紙を前になにやら悩んでいた。  アマチュアの自主映画をテレビで放送する企画に応募するというのだ。  2人はきみえに協力しアイデアを出しあい、  3人で映画の撮影が始まったのだが... ・在宅ワークの巻  ある日レイ子がかや乃たちの部屋を訪ねると、  パソコンを前に黙々と作業する2人がいた。  パソコンを使って在宅ワークを始めたというのだ。  昼か夜かも分からなくなるくらい、だらしなくなってしまった2人に  レイ子は電化製品を使うことを一切禁止したのだが... 出演者: もたいまさこ ... 恩田かや乃 室井滋 ... 恩田レイ子 小林聡美 ... 恩田きみえ オトーサン、 「何だかなぁ」 User Rating:-/10( 37 votes) Yahoo! オトーサン、 「コメントする気にならんな」 User Reviews Musiqsoulchildさん 2005年5月24日 うーむ 当時の深夜枠からの大ファンで楽しみにしていたのだが... まず収録が2本で1時間ってのが、なんか損した気分。 コントもなんかこーダラケた雰囲気の中、 「こんなもんでいいよね?」的な雰囲気がそこはかとなく漂い。 結論。 オヒキトメ。 つまりオススメの反対。 オトーサン、 「分からないでもないけれど...」 麗しのタカリナさん 2006年7月3日 適齢期を完全に過ぎた恩田三姉妹は今日もゆく 2005年、1990年代の爆笑ギャグコント満載な あの名作が帰ってきました、 3人の女優さん達ももうすっかり大人?です、 ですが恩田三姉妹のお馬鹿ぶりは全開です、 コンピューターで在宅ワークなど 現在を強く意識をした名作も嬉しいですね、 人間恐怖症でヌイグルミとばかり会話をしていた三女 きみえの病気ぶりはそのまま、 次女、レイ子に指摘をされると泣いてしまいます、 いつも次女のレイコや三女のきみえの騒動に巻き込まれている様で 実は一番、影響を受けやすい長女のかやのは 日常生活を放棄してまで在宅ワークにはまったり、 自主映画作りでは家政婦役をあてがわれ、必死の熱演ぶりが熱いです、 自称、女優ことエキストラ女優の礼子の配役はもはや化け物です、 笑い死に必至の禁断の爆笑ギャグが満載な人間ドラマ?に はまること間違いなしの名作揃いですね。


毎日かあさん

オトーサン、 「そうだっけ」 主演の小泉今日子さんと永瀬正敏さんは、 95年に結婚、04年に離婚、夫婦だったのです。 それが共演とは...話題を呼んだようですが、 16年も経過すれば、わだかまりも溶けたようです。 原題:毎日かあさん(2011) 監督:小林聖太郎 原作:西原理恵子 脚本:真辺克彦 Genre:Drama /Family 上映時間:114分 あらすじ: サイバラ一家に今日も朝が来た。 締め切りに追われる人気漫画家サイバラは 母トシエに起こされ、6歳の息子のブンジと4歳の娘フミを 保育園に送り届けたと思ったら、 息つく間もなく夜まで続く仕事につく。 ある日、アルコール依存症で入院中の夫のカモシダが 勝手に退院してきて、酒量が多くなり、 妄想がひどくなる。 サイバラは、とうとう彼に離婚届を渡す... 出演者: 小泉今日子 ... サイバラ リエコ 永瀬正敏 ... カモシダ ユタカ 矢部光祐 ... ブンジ 小西舞優 ... フミ オトーサン、 「キョンキョンが、断然いい!」 子供2人を抱え、酒乱のダンナ。 それに締め切りに追われる毎日。 したたかな女というか、女戦士にならざるをえません。 それを嫌味なく演じているところが、素敵でした。 「なんてったってアイドル」から大きく成長しました。 その他の出演者: 正司照枝 ... トシエ 古田新太 ... ゴンゾ 大森南朋 ... シマダ 田畑智子 ... 愛ちゃん 光石研 ... 兄 鈴木砂羽 ... 麦田 柴田理恵 ... 粟田 北斗晶 ... 稗田 安藤玉恵 ... 米田 User Rating:7.8/10( 639 votes) Yahoo! オトーサン、 「この高スコア、身近な話しなのがいいのでしょう」 User Reviews イチゴちょこさん 2012年2月17日 とにかく子役の女の子がかわいすぎる件 なんですか!! あのかわいさ!! あれはメロメロになりますって!! なんか演技というか、 『おとしゃん(お父さん)』がかわいすぎてノックダウンです あんな子欲しい…あの子が我が子なら何でもできます 周りに、アル中いないからどんなんかわからんけど、 厄介な病という事はわかります しかも吐血してまでも呑みたいっていうんだから、 家族の身、周りの身にもなって欲しい 彼は、戦場カメラマンの時の地獄のような体験が、 酒に走らざるをえない、辛い耐え難い思いをしたためらしい だからカメラマンの仕事を辞めて、作家になろうとしたんでしょうね それを支えたのが、小泉さん 暗いテーマですけど、マンガ(?原作は未読) が原作だけあって、 笑える所もありそんなに重くならずに観れました 浅野さんと永作さんの映画『酔いがさめたら家に帰ろう』も鑑賞しましたが、 『酔い』の方は旦那さん目線、『毎日』の方は奥さん目線なんですね 他の方のレビュー読んで知りました 私はこちらの方が好きかな 小泉さんの、愛はあるけど、あえて突き放す感じがよかったな 実生活でも元夫婦として生活してた二人だけあって、呼吸が合ってましたね きっと別れた二人だから実現した共演なんでしょうね この作品が公開されるときにインタビューで、 『女優として俳優として尊敬してる』と言っていたのを思いだしました 観ていてほんとにそんな感じでした あの旦那さんの最後の台詞は、ほんっとに心に響きました 夜中にカメラで家族や家の中を撮っていた映像があったんですが、 どんな風に撮れてるのか見たいなぁと思っていたら、 エンドロールで出してくれたので嬉しかったです 愛がいっぱい写っていました オトーサン、 「後半になって、ようやく見るに耐えるようになったな」 星空のマリオネットさん 2012年2月27日 おとしゃん♪ 主演の小泉今日子さんが 毎日映画コンクールで主演女優賞を受賞したと聞いて、 観てみました。 『毎日かあさん』って、 西原理恵子さんの自伝的な連載漫画が原作になっていたんですね。 何も知りませんでした。 エンドールも終わろうとするとき、 夫が劇中で撮った家族のモノクロール写真たちに混ざって 一枚のカラー写真が一瞬登場します。 見知らぬ顔の夫婦が写っている。 あ、これは本当の話だったんだと、その時に初めて気づきました。 前半は少し退屈だったのですが、 後半になると俄然面白くなってきて、最後は感動させられました。 小泉今日子演じる母さんは相当な玉ですね。 偉いかあさん! 妹思いのやんちゃな兄ちゃんのブンジと妹フミ、子どもたちが本当に可愛い。 フミちゃんが「おとしゃん!」と呼びながら 両手を上げて飛び込んでいく姿は、まるで天使のようで愛しい。 目の中に入れても痛くないって、こういう時に思うもの。 そして、おとしゃん役の永瀬正敏が最高に良かった。 アルコール中毒で、戦場カメラマン時代のトラウマにも悩まされ、 自分を制御できなくなり暴れもする。 何の仕事も出来ずぶらぶらしている。 でも、子どもたちにこれだけ愛されるお父さんって、 良いお父さんに違いない。 病気の彼が妻に静かに語った言葉が胸に染みた。 「子どもたちに父親を怖がらせないように気を配ってくれ、 父親であり続けることができて感謝している。」と言った内容の言葉。 妙な家族ではあるけれど、愛情に満ちた家族。 毎日かあさんに、ありがとう!って言うしかないですね。


ブライド

オトーサン、 「へぇ」 allcinemaによると、珍しい作品。 「フランケンシュタイン」の続編である 「フランケンシュタインの花嫁」のリメイクだそうです。 原題:The Bride (1985) 監督:Franc Roddam 原作:Mary Shelley 脚本:Lloyd Fonvielle Genre:Fantasy / Horror / Romance Country:UK / USA Language:English 上映時間:114分 あらすじ: フランケンシュタイン博士は、 モンスターのヴィクターに続き、 美女イーバを造り出す。 完璧な美しさで、純粋無垢だった。 彼女が自分のものにはならないと知ったヴィクターは、 暴れて屋敷を追われ、偶然出会った小人たちと旅に出る。 一方、イーバは、高い教養を身につけ、社交界へ。 若い男が言い寄ってくるので、博士は嫉妬する... 出演者: Sting ... Frankenstein(フランケンシュタイン) Jennifer Beals ... Eva(イーヴァ) Clancy Brown ... Viktor(ヴィクター) オトーサン、 「なんかなぁ、Sting」 フランケンシュタインのイメージに合わないね。 その他の出演者: Anthony Higgins ... Clerval David Rappaport ... Rinaldo Geraldine Page ... Mrs. Baumann Alexei Sayle ... Magar Phil Daniels ... Bela Veruschka von Lehndorff ... Countess Quentin Crisp ... Dr. Zahlus Cary Elwes ... Josef Timothy Spall ... Paulus Ken Campbell ... Pedlar Guy Rolfe ... Count Andy de la Tour ... Priest User Rating:5.1/10 ( 1,524 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いのも、当然だ」 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 ジェニファー・ビールス User Reviews mord39さん New York 2000年10月21日 この映画、中傷がひどい。 少なくとも、前半は楽しめる。 2つの違う物語だが、後に交錯する。 最良の部分は、モンスターの冒険だ。 (Clancy Brownが好演) 彼の小人の友人と夢をみつけようと。 美くしい田舎を放浪するあたりだ。 David Rappaportも、小人を好演。 前半は、退屈することはない。 残念ながら、後半は、ロックスターのステイングの出番だ。 (言いたくはない。 だが、彼も、フランケンシュタインを好演していた。 最新作は、ゴージャスなジェニファー・ビールスだ。 だが、彼らは、うまく溶けこめず、 話しの進行を遅らせただけになっている。 これがなければ、いい映画になっただろう。 モンスターとその友人の話しを発展させるべきだった。 この意見は、批評家も、フアンにも、共感してもらえそうだが、 ひとつだけはっきりさせておきたい。 この映画、誰かが言うようにそう悪くはない。 何てたって、「フランケンシュタインの花嫁」のリメイクなんだから。 オトーサン、 「この人は、後半支持派だね」 猫亭さん 2001年8月18日 ラブロマンスです ラジー賞にノミネートされたなど 不名誉なイメージですが、とても美しい映画でした。 配給元の宣伝に、ちと問題があったんじゃないでしょうか。 レンタルビデオ店では、“ホラー”の棚におかれていますが、 ホラーを期待してこの映画を観ると、 たしかにガッカリしてしまうこと請け合いです。 だってソレっぽいのは序盤だけだから。 本筋は、異形の人とはいえ、 心優しいビクターの人間としての旅立ちと ロマンスの物語ですよね。


ドゥ・ザ・ライト・シング

オトーサン、 「いい題名だね、"正しいことをなせ"」 いまの世の中に、必要不可欠な言葉です。 さて、この映画、黒人監督スパイク・リーのデビュー作。 彼自身が、脚本を書き、出演しています。 「へぇ、この坊やが、スパイク・リー?」 原題:Do the Right Thing (1989) 監督・脚本:Spike Lee Genre:Drama Country:USA Language:English / Italian/ Spanish 上映時間:120分 あらすじ: クソ暑いな。 ラジオのDJの声に乗せて音楽が流れている。 気のいい酔っ払いは、例によって "町の母"の気をひこうとしている... そんな黒人街で、イタリア人のサルは、 美味いと評判のピザ屋をやっていた。 だが、黒人の配達係ムーキーは、仕事を怠けてばかり、 黒人の写真を飾れ!と抗議するアホもいる。 そのバギンが、ラジカセを鳴らして街を歩く レディオをつれて、いやがらせにくる。 サルは、大音量に怒って、ラジカセをぶっ壊す。 騒ぎで駆けつけた警官が、レディオを窒息死させたので、 アルの大事な店は、暴動の舞台となってしまう。 出演者: Danny Aiello ... Salvatore 'Sal' Fragione (サル) Spike Lee ... Mookie (ムーキー) Giancarlo Esposito ... Buggin Out (バギン) Bill Nunn ... Radio Raheem (レディオ) オトーサン、 「さすが、老練ダニー・アイエロ!」 DANNY AIELO  ダニー・アイエロ 誕生日 1933/6/20 出身 米ニューヨーク 出演作 1973年「バング・ザ・ドラム」デビュー 1974年「ゴッドファーザーPARTU」 1976年「ザ・フロント」 1978年「マッド・フィンガーズ」「愛の断層」 1979年「摩天楼ブルース」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」 1982年「悪魔の棲む家PART2」 1983年「オールド・イナフ」 1984年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「デスマスク」 1985年「カイロの紫のバラ」「プロテクター」「スタッフ」      「恋人たちの合鍵」 1987年「ラジオ・デイズ」「ピックアップ・アーティスト」「月の輝く夜に」 1988年「N.Y.ドラッグ・コネクション」「乙女座殺人事件」      「アフガン/ネクサス奪還作戦」 1989年「ルシカム/KGB・赤い狙撃者」「ドゥ・ザ・ライト・シング」      「ハーレム・ナイト」      「N.Y.捜査線 ナイトハンター 女子学生殺人事件」 1990年「ワンス・アラウンド」「ジェイコブズ・ラダー」 1991年「ハドソン・ホーク」「奇蹟が降る街」 1992年「ジャック・ルビー」「ミストレス」 1993年「セメタリークラブ」「フライング・ピクルス」 1994年「プレタポルテ」「レオン」 1996年「訣別の街」「あなたに逢いたくて」「トゥー・デイズ」 2001年「ディナーラッシュ」 その他の出演者: Ossie Davis ... Da Mayor Ruby Dee ... Mother Sister Richard Edson ... Vito John Turturro ... Pino Paul Benjamin ... ML Frankie Faison ... Coconut Sid Robin Harris ... Sweet Dick Willie Joie Lee ... Jade Miguel Sandoval ... Officer Ponte Rick Aiello ... Officer Long John Savage ... Clifton User Rating:7.9/10 ( 34,530 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 318 votes) Yahoo! オトーサン、 「稀にみる力作!」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 ダニー・アイエロ ・脚本賞 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール スパイク・リー ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・助演男優賞 ダニー・アイエロ ・監督賞 スパイク・リー ・脚本賞 User Reviews diffusionxさん New Jersey, USA 2001年4月6日 必見の映画とは、このこと スパイク・リーは2流の監督というひとがいる。 断言したいが、2流の監督には、こんな映画はつくれない。 この映画は、スタイルの面でも、内容の面でも、傑作だ。 力強く、耳をふさぎたくなるこれ以上の映画はない。 まず、スタイルについて語ろう。 色使いは、すばらしい、 深い赤を多用している。 この街の住民たちが、この日に感じた色だ。 撮影は、秀逸。 奇妙な視点やアングルを多用しているが、, 優れた効果を上げている。 印象的な例をひとつあげよう。 カミソリのように鋭いせりふ。 みんながそれぞれ独自の話し方をする。 それが、また効果を上げているのだ。 見事な脚本だ。 次に、内容だが... 本当に目をみはる結末になだれこんでいる。 全編、必要な要素を盛り込み、 事件が起きるのは、まさにサプライズだが、 それが決して邪魔ではない。 登場人物たちの行動様式が、結末をもたらすのだ! スパイク・リーは、すばらしい仕事をした。 全編、興味深く、よく出来ている。 登場人物たちは、深彫りされ、実在する人物のように思える。 その動機はナットクできるものだった。 これは、素晴らしい映画だ。 グズグズし、立ち止まることはない。 実に興味深く、かつ力強い。 すばらしい業績だ。 このすばらしさが、上映された1989年に、 理解されなかったのは、残念だ。 オトーサン、 「そう、勢いがあるね」 TNOさん 2011年10月11日 スパイク・リーの勢い 映画の早い段階で、サルのピザ屋で 事件が起こるであろうことは、想像ができる。 外国人には想像もつかないような黒人社会の 実態に近い運命共同体的なムラ社会が描かれていて、 中にはストーリーに直接関係のなさそうなシークェンスも多い。 しかし、スパイク・リーは、多くの映画で典型的に描かれる黒人は、 実態とはかなり乖離しているということを示したかったのであろう。 アイエロは、普段は黒人客に普通に接しているが、 理不尽なことには、敢然と反論し、実力行使も厭わない。 公平に客を扱っていると言えるだろう。 アルバイトのスパイク・リーは、 営業時間中の半分もまともに仕事をしていないのだが、 忍耐強く雇用し続けている。 批判の矛先は、有無をいわさず、黒人=悪と決め付ける体制、 あるいは、より広く社会の風潮に向いているのは明らか。 この映画の数年後に、ロス暴動が発生した。 ラジカセ巨漢ビル・ナン、DJサミュエル・L・ジャクソン、 写真のクレーマージャンカルロ・エスポジート等の 才能あふれる黒人俳優を多数登場させているのも良い。 芸達者ジョン・タートゥーロは、完全に霞んでます。 オトーサン、 「監督作をみておこう」 SPIKE LEE  スパイク・リー 誕生日 1957/3/20 出身 米ジョージア州アトランタ 監督作 1982年「ジョーズ・バーバーショップ」 1985年「シーズ・ガッタ・ハブ・イット」 1988年「スクール・デイズ」 1989年「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」 1991年「ジャングル・フィーバー」 1992年「マルコムX」 1994年「クルックリン」 1995年「クロッカーズ」 1996年「ガール6」「ゲット・オン・ザ・バス」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「サマー・オブ・サム」 2000年「キング・オブ・コメディ」 2002年「25時」 2004年「セレブの種」 2006年「インサイド・マン」 2008年「セントアンナの奇跡」


阪急電車 片道15分の奇跡

オトーサン、 「阪急か、何回乗ったかな」 映画のなかで小林駅が出てきました。 「小林一三に因む駅名かな」 調べたら、まったくそんなことはなく、 "こばやし"ではなく、"おばやし"と読むそうです。 原題:阪急電車 片道15分の奇跡(2011) 監督:三宅喜重 原作:有川浩 脚本:岡田惠和 Genre:Drama/Romance 上映時間:119分 あらすじ: 阪急今津線。 乗り合わせていたのは、 婚約者を後輩に寝取られたOLの翔子。 孫を連れた時江は、息子夫婦との関係に悩む。 DVに悩む女子大生のミサは、車内で口論。 主婦、康江は、PTAの奥様グループの誘いを断れず、 権田原美帆と小坂圭一は、都会の大学に馴染めず、 女子高生の悦子は、成績が思うように上がらない。 出演者: 中谷美紀 ...高瀬翔子 オトーサン、 「やはり、この女優さんは巧いね」 中谷 美紀 なかたに みき 誕生日:1976/1/12 - 出身地:東京都 出演作: 1955年「大失恋。」「BeRLiN」 1988年「リング、らせん」 1999年「リング2」 2000年「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」「カオス」 2003年「壬生義士伝」 2004年「ホテルビーナス」「雨鱒の川」「約三十の嘘」 2005年「電車男」「疾走」 2006年「力道山」「嫌われ松子の一生」      「LOFT ロフト」「7月24日通りのクリスマス」 2007年「あかね空」「ストリングス 愛と絆の旅路」「自虐の詩」 2008年「シルク」「しあわせのかおり」 2009年「ゼロの焦点」 2010年「スイートリトルライズ」      「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」 2011年「阪急電車 片道15分の奇跡」「源氏物語 千年の謎」 その他の出演者: 宮本信子...萩原時江 戸田恵梨香 ...森岡ミサ 南果歩 ...伊藤康江 谷村美月 ...権田原美帆 勝地涼 ...小坂圭一 有村架純 ...門田悦子 玉山鉄二...遠山竜太 芦田愛菜 ...萩原亜美 小柳友 ...カツヤ User Rating:8,4/10(1,441 votes) Yahoo! オトーサン、 「スッキリ」 電車で傍若無人の奥さんたち、いい気味だ。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 中谷美紀 ・助演女優賞 宮本信子 User Reviews ニーナ★さん 20129年5月6日 人生列車,誰が乗り合わせているのかな? 先日の地上波で観賞しました。 最近はTVでやるの早いですねー。 馴染みのレンタル店では,まだ準新作料金なのに, もうTVでやっちゃうんだもん☆ 来週は『プリンセス トヨトミ』だって♪ 観たかった作品だったけど、 早まってレンタルしなくて良かったー♪(笑) 本作は,片道15分の阪急電車に乗り合わせた男女の群像劇。 オムニバスな面白さもありながら、 自分の人生が 名前も知らない人に変えられたり, 逆に影響を与えたりするハートウォーミングな作品です☆ まず、強烈なインパクトをくれるのが、 目を掛けていた後輩(安めぐみ)に婚約者(鈴木亮平)を 寝盗られてしまう高瀬翔子(中谷美紀)と、 彼氏のDVに悩む森岡ミサ(戸田恵梨香)のエピソード☆ それから、ほんわかキュン?とさせられる 権田原美穂(谷村美月)と小坂圭一(勝地涼), 門田悦子(有村架純)と遠山竜太(玉山鉄二)のエピソード☆ そして,人との関わりや 人生のいろはを教えてくれる、 萩原時江(宮本信子)という存在。 がたんごとんと,心地良く電車に揺られるように, 優しくもあり,強くもあり、また厳しく叱られる事もあり... 主要人物がいい人すぎて、ちょっと甘めにも感じますが, こんな映画も私は好き? 私の人生列車にも,まだ名前も知らない誰かが 乗り合わせているのかも...と、 感じさせられる心温まる良作でした♪ オトーサン、 「ま、上質のテレビドラマだよね」 黒美君彦さん 2011年5月11日 「阪急“電車女”」 悪くはないんだけど、 TVのスペシャル版単発ドラマの域を超えなかったような。 『電車男』(05年、村上正典監督)と構図がどこか似ているような。 阪急・今津線ってまったく知らないわけではないし、 その場所を知っている分楽しめはしたけれど。 関学への憧れ、なんて関西人にしかわかんないしねー (高校時代関大と関学の違いもわかってなかったもんなあ…笑)。 南果歩は相変わらずチャーミングな奥様役が良かったし、 中谷美紀や戸田恵梨香も悪くはないんだけど。 まあ可もなく不可もなく、といったところですか。 個人的に関西における阪急沿線がどこか気取っているような気がして、 好きになれないからかも知れない。 悪くはないんだけど、何だろ。 何だか記憶に残らない作品のような気がする。


若者たち

オトーサン、 「朝食が45円か。 こんな時代を生きてきたんだなぁ」 久しぶりに、学生デモの映像をみました。 原題:若者たち(1967) 監督:森川時久 脚本:山内久 Genre:Drama Color:Black&white 上映時間:87分 あらすじ: 佐藤家には、設計技師の太郎、運転手の次郎、三郎、 高校生のオリエ、末吉の5人兄弟姉妹だ。 オリエが、家庭内のいざこざで、家出してしまう。 末吉の大学受験、食費の分担、次郎の事故... 次々と問題が起きてくる。 家出したオリエは、マチ子のアパートに身を寄せたが、 行商しているマチ子の姿に、生活のきびしさを知る。 また、原爆孤児の戸坂に惹かれていく。 太郎も、会社と事故処理をめぐって対立し、 学歴を持たぬ下積み労務者の悲運を痛感していた。 大学生の三郎は授業料値上げ反対の学園闘争の渦中にいた。 末吉は、大学に不合格となる。 だが、彼ら兄弟姉妹の苦闘は、はじまったばかりだった。 出演者: 田中邦衛 ... 佐藤太郎 橋本功 ... 佐藤次郎 佐藤オリエ ... 佐藤オリエ オトーサン、 「田中邦衛さんは、昔っから変らないな」 その他の出演者: 山本圭 ... 佐藤三郎 松山省二 ... 佐藤末吉 南美江 ... 受験生の母 小川真由美 ... 淑子 井川比佐志 ... 桜井 石立鉄男 ... 戸坂 夏圭子 ... マチ子 大塚道子 ... 吉田の妻 栗原小巻 ... 河田靖子 永田靖 ... 高木 矢野宣 ... 為治 大滝秀治 ... 小川隆音 江守徹 ... 小川隆 寺田路恵 ... 小川道子 梅津栄 ... 小川の親戚 清洲すみ子 ... 小川の親戚 東野孝彦 ... 久保山 清水長英 ... 田辺 User Rating:9.6/10( 42 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 現代の若者の閉塞状況に酷似しているし、 その明日への苦闘に共感できるからでしょう。 User Reviews はずれさん 2007年5月25日 生き物の記録 この映画は団塊の世代が成人したばかりの、 これからどのような生活設計をするかと考えている時代、 大学ばかりが人生じゃない、 しかし、高卒じゃうだつが上がらないという時代、 まだ戦後の苦しい生活を庶民が引きずっていた時代、 白黒テレビで連続のドラマを見ていた。 それから時代は、消費は美徳のすべてが中流という高度成長、 そしてバブル崩壊。 若者はどう変わったか、 この時代若者たちが追い求めた貧困はどうしたか、 映画は生き物の記録だと思うが、 この記録はこの時代を記録する素晴らしい映画である。 オトーサン、 「おじさんたちも、よく喧嘩していたっけ」 nabeさん 2011年5月2日 昭和のアーカイブ 「ひとつ屋根の下」の原点となった名作である。 日本が敗戦の復興を果たし、 高度成長の真っただ中にあった昭和40年代。 当時の日本人がいかに懸命に働き、夢を見、挫折していたかを、 当時の偏見に満ちた世相や 貧富の差が激しい階級社会の現実を通して力強く描く。 その主役の「若者たち」は 当時としては標準的だった貧しい5人兄弟だ。 長男役の田中邦衛を筆頭に、橋本功、佐藤オリエ、 山本圭、松山省二と個性的な役者達が 力いっぱいの演技をしていて、その迫力に圧倒されてしまう。 画面はモノクロであり、 内容も平成の今日に比べると信じがたいほど暗いが、 兄弟たちのやり取りを観ていると、 なぜか不思議と元気が出てくるのだ。 それは当時の日本という国全体が、 貧しくても国民に夢を与えることが出来たという 羨ましい背景があるからだろう。 昭和のアーカイブとしての古典的名作をぜひ堪能して欲しい。


めがね

オトーサン、 「変だなぁ」 「映画の索引には載っていないし」 「だけど、絶対見たことがある」 「かもめ食堂と同じ顔ぶれみたいだし...」 最後までみましたが、やはり見た映画でした。 「いつ、どこで見たのかなぁ?」 「ま、いいじゃないですか、そんなこと」 原題:めがね(2007) 監督・脚本:荻上直子 Genre:Drama/Commedy 上映時間:107分 あらすじ: タエコは、南の小さな島へ。 携帯電話が通じない場所を選んで、 ユウジが主人の宿に滞在する。 タエコが到着する前に、 空港にはサクラが降り立っていた。 ユウジらは「来た!」と彼女の到着を歓迎する。 出演者: 小林聡美 ... タエコ 光石研 ... ユウジ もたいまさこ ... サクラ オトーサン、 「やっぱり、この映画は、もたいさんでしょう」 もたいさんでないと、もたない映画だと思います。 その他の出演者: 市川実日子 ... ハルナ 加瀬亮 ... ヨモギ 橘ユキコ ... おばさん 中武吉 ... おじさん 荒井春代 ... 女性 吉永賢 ... 氷屋 里見真利奈 ... 少女 薬師丸ひろ子 ... 森下 User Rating:7.5/10( 2,833 votes) Yahoo! オトーサン、 「たそがれ感がいいね」 User Reviews bir27jpさん 2012年1月22日 贅沢な時間 たそがれる=何もせずにじっくり自分と向き合う 主人公の捨てた荷物=日常の不安や雑念 こんなにストーリーも盛り上がりもない映画も珍しい。 しかし「かもめ食堂」のときのように眠くもならず、 最後まで鑑賞できた。 現代日本において、 「何もせずただ時を過ごす」というのは 案外難しいことなのかもしれない。 仕事、雇用、人間関係、経済など日常は不安だらけで、 自分などすぐに見失ってしまう。 この映画で、小林聡美をはじめ旅行で訪れる登場人物たちは、 きっと普段は(無自覚かもしれないが) ストレスに満ちた生活を送っているのだろう。 そんな彼らが日常の荷物を捨て、 パライバ・トルマリンのような海を眺めながら、 ひねもすのたりと過ごす…なんて贅沢な時間だろうか。 現代日本、特に大都会には何でもあるけれど、 この映画で流れるゆったりした時間だけは、 見つけるのは難しいにちがいない。 オトーサン、 「深読みだけど、面白いね」 黒美君彦さん 2008年4月7日 「めがね」=「あの世」論 荻上直美監督の映画『めがね』(07年)は、 「癒やされる」と特に女性の間で話題になったという。 しかし私は、とてつもなく内に籠もった作品だなという印象を強く持った。 (略 あらすじ前掲) ここに描かれている舞台は「南の島」などではない。 「あの世」だ、というのが私の解釈だ。 そもそも宿が二軒しかない島に空港があるとは考えられない。 空港に名前はなく、島の名前も明らかにされない。 車のナンバープレートにも地名はない。 すなわち、この島は「nowhere」−どこにも存在しない場所なのだ。 そう考えると全ては辻褄があう。 ユウジやハルナもあの世の妖怪の類だと考えれば腑に落ちる。 ユウジはどこか蛙っぽく見えてきて、 ハルナはネコ娘っぽく見えてくる。 サクラ婆は、現世と来世を行き来できる能力をもった妖怪か。 だからこの島の住人は過去を持たないし、詮索もしない。 サクラは毎朝タエコの枕元で 「朝です。きょうもいい天気です」と繰り返す。 そう、この島では毎日がいい天気なのだ。 時間の経過もなく過去もすべて捨て去られている。 タエコが路上に捨てたスーツケースは、 彼女の現世での煩悩や人生そのものと考えることが出来る。 空港に向かうときに道に迷うのも、 あの世だからだと考えれば当然のように思える。 もう一軒ある宿では、農作業が課せられる。 ある種の地獄のようなものだ。 あの世でも働かされるのはゴメンだとタエコは逃げ出す (意識しているかどうかは別として)。 一方、ハルナは生物の教師だというが、 生徒らしき人影は全く見当たらない。 当然だ。生徒などあの世の学校にはいない。 突然登場するヨモギ(加瀬亮)は死線上を行き来する存在か。 「飽きるまでいる」といっていたのに、 突然退場するのも蘇生したからだと考えれば理解しやすい。 食べ物がすべて都会風なのも頷ける。 タエコの親しんだ食べ物しか出て来ることはないのだ。 だから南の島らしい食べ物は一切登場しない。 以上、とてつもない妄想に基づく個人的解釈「『めがね』=『あの世』論でした。 何だか突然この作品が「コワーい映画」に思えてきた(苦笑)。


バーバー吉野

オトーサン、 「こういう発想、どこから来るのかなぁ」 「入念な取材をするのかな」 「今様の和魂洋才だね」 「好きな音楽も、今様だね」 原題:バーバー吉野(2003) 監督・脚本:荻上直子 Genre:Drama/Commedy 上映時間:96分 あらすじ: 田舎町で唯一の床屋“バーバー吉野”のおばちゃんが、 吉野ガリの伝道師として、子供たちの行動に目を光らせている。 息子の小学生の慶太のクラスに、 東京からの転校生・坂上くんがやって来て、 自分のヘアスタイルを貫き通す。 彼と親しくなった慶太やともだちは、感化されていく。 それに気づいたおばちゃんは、坂上くんも吉野ガリにしてしまう。 そこで、彼らは脱・吉野ガリを宣言。 祭りの日、町の人たちの前で髪型の自由を訴えると、 他の少年たちもそれに賛同する。 出演者: もたいまさこ ... 吉野良子 米田良 ...吉野慶太 石田法嗣 ... 坂上洋介 オトーサン、 「もたいまさこの空気感に脱帽」 子供たちも、よく描けています。 その他の出演者: 大川翔太 ... 矢島真之介(ヤジ) 村松諒 ... 川口貴弘(カワチン) 宮尾真之介 ..山口修平(グッチ) 岡本奈月 ... 上杉真央 浅野和之 ... 吉野武雄 桜井センリ ..三河盛平 森下能幸 ... ケケおじさん 三浦誠己 ... 北野先生 たくませいこ 吉野香苗 User Rating:6.8/10( 680 votes) Yahoo! オトーサン、 「笑いあり!好感がもてる」 User Reviews ruupinさん 2007年10月5日 「かもめ食堂」「めがね」のヒットのおかげで 劇場で観ることができました 町の小学生の男の子がみな同じ髪型にしているなんて ありえないことだけど、ひょっとしたらあるかも? なんて思ってしまうくらい自然に感じるのは脚本・監督の手腕? くすくす笑っていたら終わってしまった。 オチもしっかりあっておもしろかった。 サカガミ君って「檸檬のころ」の西君よね。 こちらは、4年たってもあんまり変わってないな。 オトーサン、 「感性がすごいね」 lemonsongさん 2010年8月4日 発想は独特で面白いと思う 「めがね」を観たので、気になっていた 萩上監督のデビュー作「バーバー吉野」も観てみることに。 なるほど。 もたいまさこが萩上作品に起用され続ける理由は このデビュー作にあったわけだ。 ハマる人はハマる。 もたいまさこ。 <どこか不気味な大人>キャラとでもいうのだろうか。 そういう不思議住人系の雰囲気を特別な演技をせずとも 存在自体が醸し出している女性というのは希少で、 もたいまさこはまさにその筆頭とでもいう存在。 寅さんシリーズとか、 そんな時代に作られた映画なんじゃないかと思わせるほど、 画質が古く、荒い。 これは当然狙っているわけで、 その理由は、どこか昭和の町の風景や、 子供たちを昔のまま映したいからだろう。 これは狙いたがわず当たっていて、 劇中で焦点になる『吉野ガリ』をした子供たちが あくまで現代っぽくなく、 昔の古い日本映画に出てきた子供たちのように 素朴に見せることに成功している。 これはある程度子供たちの自然な振る舞いも一役買っている。 ぎこちなさがなく、かなり自然に演技できているようだ。 狙いとしては、和製スタンドバイミー。 “少年の髪型”に焦点をあてた発想は独特で面白いと思う。 町の風景の一部だった“少年の髪型”も、 時代の波に追いやられいつか変わっていく。 寂しいことだが仕方がない。 そして、伝統は伝説になっていく。 そのノスタルジーを この『吉野ガリ』を通して観客が感じる、という映画だ。 正直、奇抜なアイディア一本勝負な映画で、深さや感動はあまりない。 しかし、この萩上監督がのちに「かもめ食堂」や「めがね」を撮る 素地になっていることが感じられる。 どこか不思議な大人が出てくる雰囲気は この頃からの作風だったことが分かる。 萩上監督が気になった人なら、 一度は観ても損はない、なかなか面白い作品。 オトーサン、 「この監督、気になるね」 荻上 直子 おぎがみ なおこ 誕生日:1972/2/15 - 出身地;千葉県 千葉大学工学部画像工学科を卒業後、 1994年に渡米。 南カリフォルニア大学大学院映画学科で映画製作を学び、 2000年に帰国。 2001年自主製作映画「星ノくん・夢ノくん」が ぴあフィルムフェスティバルで音楽賞を受賞。 スカラシップ作品の権利を得て、 長編劇場デビュー作「バーバー吉野」を発表。 ベルリン映画祭児童映画部門特別賞を受賞。 「かもめ食堂」が、ヒット。 監督作 2001年「星ノくん・夢ノくん」 2003年「バーバー吉野」 2004年「恋は五・七・五!」 2006年「かもめ食堂」 2007年「めがね」 2010年「トイレット」 2012年「レンタネコ」


ヤング・ゼネレーション

オトーサン、 「こんな映画があったんだ」 自転車レースを扱った青春映画があったとは。 しかも、ドラマとしてもよく出来ています。 原題の"Breaking Away"は、直訳すると「脱皮」 邦題の「ヤング・ゼネレーション」は、やや平凡かも。 名画「自転車泥棒」をもじって、 「自転車野郎」にしてほしかったですね。 原題:Breaking Away (1979) 監督:Peter Yates 脚本:Steve Tesich Genre:Comedy / Drama / Family/ Sport Country:USA Language:English / Italian / French 上映時間:101分 あらすじ: インディアナ州、ブルーミントン。 デイブは、大学に行かず、石切工になった。 趣味は自転車レースで、イタリアかぶれだ。 マイク、シリル、ムーチャーと一緒に、 レースの練習に励んでいる。 だが、父親のレイは、仕事に打ち込まず、 大学生と喧嘩したり、恋にうつつをぬかしている 息子のすべてに不満を抱いている。 そして、レース当日がやってきた。 出演者: Dennis Christopher ... Dave Stoller(デイブ) Paul Dooley ... Ray Stoller(父親・レイ) Barbara Barrie ... Evelyn Stoller(母親・イヴリン) Dennis Quaid ... Mike(マイク) オトーサン、 「みんな、はまり役だね」 DENNIS CHRISTOPHER  デニス・クリストファー 誕生日 1955/12/2 出身 米ペンシルバニア州 出演作 1978年「ジェームズ・ディーンにさよならを」 「カリフォルニア・ドリーミング」「ウェディング」 1979年「ヤング・ゼネレーション」 「ダニー・トラビス/ダウンタウン徹底抗戦25時」 1980年「フェイドTOブラック」 1981年「炎のランナー」「戦場の小さな恋人たち」 1986年「ドリーマー」「ジェイク・スピード/熱砂の大冒険」      「エイリアン・プレデター」 1988年「友達」 1991年「プラグヘッド/悪魔の電脳人間」 1992年「ドッペルゲンガー/憎悪の化身」 1993年「ネクロノミカン」 1994年「スーパー・プラグヘッド/電脳帝国」 1995年「サイレンサー/地球侵略」 1996年「ラスト・パーティ」 その他の出演者: aniel Stern ... Cyril Jackie Earle Haley ... Moocher Robyn Douglass ... Katherine Hart Bochner ... Rod Amy Wright ... Nancy Peter Maloney ... Doctor John Ashton ... Mike's Brother Lisa Shure ... French Girl Jennifer K. Mickel ... Girl P.J. Soles ... Suzy David K. Blase ... 500 Race Announcer User Rating:7.6/10 ( 11,172 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 106 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 アカデミー賞受賞 ・脚本賞 同ノミネート ・作品賞 ・助演女優賞 バーバラ・バリー ・監督賞 ピーター・イエーツ ・音楽(編曲・歌曲)賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞 User Reviews bigpappa1-2さん 2000年5月24日 ただ最高 デニス・クリストファーは、 小さな大学町の石切工を演じる。 彼とその仲間は、壮絶な自転車レースに出場し、 自己実現し、子供から大人に脱皮する。 登場人物たちを見事に造形している。 クリストファーは、これ以上の演技は無理という稀有な演技だ。 助演陣は、第1級。 父母のポール・ドゥーリイとバーバラ・バリーがいい。 監督も、編集も、音楽もいい。 撮影も美しく、効果を上げている。 エンディングは、シートにしがみつくだろう。 これぞ、映画だ。 この感動的なドラマは、私のトップ10に入る。 アカデミー賞の作品賞を受賞すべきだった。 (クレイマー、クレイマーでなく) スコアは、完璧なので、10点満点だ。 オトーサン、 「泳ぎたい!石切場の池で」 陸将さん 2011年12月9日 青春映画の最高傑作 誰もが青春時代の終わりを経験する。 永遠に続くと思われていた仲間たちとの日常も、 いつか終焉を迎える日が来てしまう。 それは辛く、ほろ苦いものだ。 特に本作のように、生まれも育ちも、付き合う仲間も ずっと同じ環境にいた若者たちにとって、 “その時”は受け入れ難いものがある。 高校を卒業し、進学か就職か決めきれないでいる彼ら。 各々が人生の分岐点を迎え、その現実を消化しきれないでいる。 だからこそ、主人公はイタリアにかぶれようとする。 現実から目を逸らすために、 イタリアという手の届かない世界に憧れを抱く。 だが、そんな憧れは後に打ち砕かれることになってしまう。 彼らの溜まり場は、石切場の池だ。 そこは4人だけ場所であり、 かろうじて残っている青春それ自体にも見えてくる。 だからこそ、ずかずかと侵入してくる“大人びた”大学生から、 この場所を死守しようと躍起になる。 主人公の唯一誇れるものは自転車である。 それは、現実世界で唯一自己実現を果たせる手段である。 そんな彼を中心に、仲間4人で自転車レースに出場する。 イタリアという憧れを捨て去り、むしろ憧れを乗り越えようとする主人公。 そんな彼に、労働環境が悪い自分のようになって欲しくないと願い、 同じ“カッターズ”として彼に想いを託す父親。 そして、青春の最後の煌きを残そうとする仲間たち。 皆の想いが集約された自転車レースの臨場感に鳥肌が立ってしまう。 長回しで捉えられるラスト一周、そして競り合いからのゴール。 その瞬間、レースに優勝した歓喜と 青春が終焉したほろ苦さが同時に胸に染み入ってくる。 これぞ青春映画の最高傑作だ。


チェブラーシカ

オトーサン、 「そうなんだ」 ロシア史上、最も愛される人形童話だとか。 永らく、お蔵入りしていたのを、 あのジブリが、全四話完全デジタルリマスター版にして、 劇場公開したのだそうです。 原題:CHEBYPAWKA (1969) 監督:ロマン・カチャーノフ 原作:エドゥアルド・ウスペンスキー 脚本:エドゥアルド・ウスペンスキー/ ロマン・カチャーノフ Genre:Anime/ Drama 上映時間:73分 あらすじ: 大きな耳の小さな生き物が、 南の国から木箱に入れられてロシアへ。 第1話 チェブラーシカ  昔、ぼくはジャングルに住んでいました。  朝早く目が覚めて、散歩に出かけました。  果樹園に、オレンジの箱があったので、  入り込んで、オレンジを沢山食べて、  眠ってしまいました。  気がつくと、箱が釘で蓋をされていました。 発見した八百屋さんは、起こしてもすぐに倒れるので、  チェブラーシカと名づけるが... 第2話 わにのゲーナ  わにのゲーナは、動物園で働いていました。  50歳を過ぎていますが、若者なのです。  やさしくて礼儀正しくて、メランコリック。  でも、恥知らずなやつを殴ることもできます。  アコーディオンをうまく弾くことができます。  ある日、決心して、町中にちらしを貼ることに... 第3話 怪盗おばあさんシャパクリャク  すばしこいおばあさんです。  ずる賢いどぶねずみのラリースカと散歩しています。  おばあさんの仕事は、悪さをすることで... 第4話 チェブラーシカ学校へ行く ゲーナは、旅先から出迎えを頼む電報をチェブラーシカに打つ。  しかし、空港に到着してもチェブラーシカの姿がないのです。  大荷物を持って帰宅すると、電報が壁に飾ってあります。  チェブラーシカは文字が読めなかったのです。  そこで、チェブラーシカに学校へ通うことになりました。  二人は制服屋さんに急ぐのですが... 声の出演者: Cheburashka ... 大谷育江 Krokodil Gena ...江原正士 Shapoklyak ... 京田尚子 オトーサン、 「倒れるのは、最初だけじゃん」 チェブラーシカ=バッタリ倒れ屋さん。 User Rating:8.5/10( 462 votes) Yahoo! オトーサン、 「だれでも、好きになってしまうね」 User Reviews DAYONE930のMyムービーさん 2010年12月12日 正直... 各キャラクターの心のふれあいを、丁寧に描かれていますが、 5歳の娘と、4歳の姪と、私も含めて、 気持ちくすぐるところまでには至らなかったかなぁ…。 ただ、ロシアっぽい風景の中、 人形アニメらしい、あたたかい映像(ロシアなら本当は寒い?)は、 観てるだけで、なごみました。 あと、ワニやサル?(チェブラーシカ)に加えて、人も登場しますが、 実は、ワニのゲーナは、動物だから、動物園に勤めている、という設定は、 ちょっと笑ってしまいました…。(笑) それと、チェブラーシカの声をしていた大橋のぞみちゃんの声は、 やっぱりかわいかった。 けど、言うほど、登場しないのは、残念…。 オトーサン、 「ロシア民謡、素敵だね」 歌声喫茶で、カチューシャを歌ったっけ。 ASHさん 2007年2月12日 ぱったりたおれ屋さん 僕はこういうアニメを観ると、 専門家でもないくせに、 その技術的な面に目が向くという悪癖があるのだが、 最初こそ「どうやって撮ったんだ?」とか、 「撮影は気の遠くなるような作業だったんだろうな」と思い観ていたが、 お話が進んで行くうちに、 その世界にドップリと浸かりこんでしまっていた。 確かに、何気ないチェブラーシカの仕草や表情は、 悶絶するほどにカワゆい!  また、あのたどたどしい喋り方がイイのだ。 「すぱし〜ば」。 4話ある内、チェブラーシカがオレンジの箱から出てくる 一番初めのお話が好きだ。 みんなが力を合わせて「友だちの家」をセッセと作る。 いろんな動物たちがチョコマカと動き回って、観ていて実に微笑ましい。 しかし、4話目ではチェブラーシカは字が読めないとなっていたが、 それ以前のお話ではゲーナの張り紙を読んだじゃん。 なんて野暮は置いといてと。 ゲーナの歌とアコーディオンの響き、イイねぇ。


駅 STATION

オトーサン、 「もう一度、あの名場面を」 TSUTAYA DISCASで、借りました。 主演の高倉健が 倍賞千恵子の居酒屋に立ち寄って、 酒を酌み交わす。 TVでは、紅白歌合戦、 八代亜紀の舟歌が流れる。 「あたし、この歌大好き...」 原題:駅 STATION(1981) 監督:降旗康男 脚本:倉本聰監督: Genre:Drama/ Romance 上映時間:132分 あらすじ: 第1話「直子」1967年。 警察官の英次は 過酷な任務に加えて、 オリンピックの射撃選手として 練習が続いたことが原因で 妻・直子と離婚した... 第2話「すず子」1976年。 オリンピック強化コーチのかたわら、 連続通り魔を追う。 犯人逮捕のため、妹のすず子を尾行する。 第3話「桐子」1979年。 故郷の雄冬に帰ろうとしたが、 連絡船が欠航となったため、 ふらりと居酒屋・桐子に入ってみた... 出演者: 高倉健 ...三上英次 いしだあゆみ ...三上直子 烏丸せつこ ...吉松すず子 倍賞千恵子 ...桐子 オトーサン、 「3人の女優さん、それぞれ見せ場があるね」 いしだあゆみさんの泣き笑いの敬礼シーン。 烏丸せつこさんの白っぱくれるシーン。 倍賞千恵子さんの居酒屋でのシーン。 赤の他人がお客になり、そして男と女の仲に... その他の出演者: 古手川祐子 .三上冬子 田中邦衛 ... 菅原 宇崎竜童 ...木下雪夫 室田日出男 ...森岡茂 小林稔侍 ...辰巳刑事 竜雷太 ... 小川刑事 大滝秀治 ...相場 北林谷栄 ...三上昌代 寺田農 ...力石 名古屋章 ...高田 小松政夫 ... 菅原弟・義二 佐藤慶 ...対策本部長 藤木悠 ... 三上一郎 平田昭彦 ...大田黒警視 塩沢とき ... 新妻旅館の女中 武田鉄矢 ...列車の客 User Rating:8.7/10( 269 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、名画だな」 細かいところまで計算され尽くしています。 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 高倉健 ・脚本賞 User Reviews kaekaekaekae2006さん 2010年5月22日 この高倉健が一番カッコイイ!! 男が、舞い落ちる雪をただ見ている。 それだけなのに絵になる。 この人は今何を考えているんだろうか。 そう思わせてくれる俳優が この世に いったい何人いるんだろう... 希望の無い重く悲しい物語。 直子を許せず離婚 ひとり息子も直子に託す すずこを気にかけるが、表立って助けてやるわけでもなく 桐子とも上手くいくわけでもなく 離婚した直子とやり直すでもなく 自分の仕事には疑問を感じ続け... でも救いや、癒しや、希望が無いのに 心に重く響くものがある。 オトーサン、 「高倉健、存在そのものが絵になる」 しんちゃんさん 2007年1月17日 「舟唄」泣けます この作品前後の5年間 作品名で言えば1975年の「新幹線大爆破」から 1985年の「夜叉」あたりの10年間... 高倉健主演の映画は どれをとっても素晴らしい作品ばかりだと思います。 彼の実年齢で言えば44歳から54歳くらいまでの間かな? 本当にいい映画が多いと思います。 っていうのも...実は私が見た彼の出演作品が この頃のものしかないって言うのもありますが... いわゆる「網走番外地シリーズ」や 「東映任侠物」はほとんど見てないんだよね 「駅」は色々なエピソードが折り重なって... って感じでちょっと散漫な印象も受けますが... 私はこの映画が大好きです。 特に2日間に渡って登場する「舟唄」のシーンは... 屈指のラブシーンだと思います。 彼の主演、倉本聰の脚本、木村大作のカメラ、降旗康男監督... 黄金カルテットだと思います


私はニ歳

オトーサン、 「山本富士子さんか」 往時、渋谷に住んでいた頃、ご近所でした。 有名な女優さんということで尊敬していました。 今回、はじめて、女優としての力量に接しました。 原題:私は二歳(1962) 監督:市川崑 原作:松田道雄 脚本:和田夏十 Genre:Drama/Family 上映時間:88分 あらすじ: 都内の団地に住むサラリーマンの小川五郎とその妻千代。 二人の間に一人息子が生まれ、太郎と名付けられる。 太郎は両親の愛情をたっぷり受けて、すくすくと育っていく。 やがて三人は郊外へ引っ越すことになり、 祖母と同居することになった。 出演者: 船越英二 ... 小川五郎 山本富士子 ...小川千代 浦辺粂子 ... 祖母 オトーサン、 「船越英二さん、若いなあ」 女優の松居一代さんと結婚してから 苦労が絶えず、大分老け顔になりました。 ...ここまで書いて、勘違いに気づきました。 英二さんは、船越英一郎さんの父親でした。 その他の出演者: 鈴木博雄 ... 太郎 中村メイコ ... 太郎の声 渡辺美佐子 ... 小川節子 京塚昌子 ... 千代の姉 岸田今日子 ... アツシちゃんのお母さん 倉田マユミ ... 隣の奥さん 大辻伺郎 ... 若い医者 浜村純 ... 中年の医者 夏木章 ... 病院の医者 潮万太郎 ... クリーニング屋 User Rating:8.7/10( 73 votes) Yahoo! オトーサン、 「さすが市川昆さん」 2歳までの養育の苦労を丁寧に描いています。 若いご夫婦には、必見の映画でしょう。 ブルーリボン賞受賞 ・監督賞  市川昆 User Reviews いまそのとき さん 気になるM乳業 2011年10月3日 市川崑作品としては異色作。 若い両親のおたおた感。かまいたがりの祖母。 と今見ても可笑しい光景だ。 生命の誕生は限りない神秘には違いない。 ただ残念だが、市川作品としてはそれほどとは思えず、 幾つかのエピソードには微妙感が残った。 M乳業といえば、1955年(昭和32年)のヒ素事件を思い出す。 信頼回復は容易ではなかったのだろう。 この映画はそのキャンペーン臭がいやらしく鼻につく。 オトーサン、 「思い出すなぁ」 テレビがはじめてわが家にきたとき、 どんなに誇らしい気持ちだったことか。 それまでは、街頭TVのお世話になっていたものですから。 黒美君彦さん 2004年10月8日 続いていくから意味がある 松田道雄の育児書を原作とした異色のファミリードラマ。 2歳の太郎(愛称たーちゃん)を軸に、 育児に振り回される両親や家族の姿が、 実にいきいきと描かれている。 のん気で人の好い父親を演じる船越英二、 美しいが気の強い母親役の山本富士子もさることながら、 祖母役で出演の浦辺粂子がいい。 明治生まれで孫のことなら夢中になってしまう こんなおばあちゃんが、確かに昭和30〜40年代にはいた。 何かとハラハラさせる幼児を育てる大変さ。母親の強さ。 そんな小さな小さな家族の姿がいじらしい。 子供を産み、育てていくという人間としての営みが どれほど大切かということが、祖母の急死で胸に迫る。 暢気なだけに見えた船越英二の台詞。 「お袋とたーちゃんのやりとりを見ていて、  人間というものはこういう風につながっているのか  と初めてわかったんだ。  親、子供、孫・・・どこまでも続くんだ。  続いていくから意味があるんだ」。 加えてテレビすら高嶺の花だった 1960年代前半の家庭をめぐる風俗が懐かしい。 雨戸なんて滅多に見なくなったもんなー。 たーちゃんの「バナナの月」のイメージを 横山隆一がアニメにしたシーンも楽しいし。 和田夏十の脚本はやはりとても瑞々しい。 62年度キネ旬第1位。 好きな作品です。


名もなく貧しく美しく

オトーサン、 「心に響く題名だね」 脚本を書いたのは、松山善三さん。 映画史に輝く名女優・高峰秀子さんの旦那さんです。 2人の愛の印が書きこまれているとしか思えません。 原題:名もなく貧しく美しく(1961) 監督・脚本:松山善三 Genre:Drama/ War Color:Black&White 上映時間:130分 あらすじ: 竜光寺の嫁・秋子は 子供の頃の高熱が原因で聾唖だった。 終戦後、夫が発疹チフスで死ぬと実家に戻され、 母たまや姉の信子、弟の弘一と暮し始める。 ある日聾学校の同窓会で 同じ聾唖の片山道夫に声をかけられ、 やがて二人は結婚する。 しかし長男は耳が聞こえないが故に事故で亡くしてしまう。 それでも道夫は秋子を励まし、 貧しいながらも温かい家庭を作ろうとする... 出演者: 高峰秀子 ... 片山秋子 小林桂樹 ... 道夫 原泉 ... たま 王田秀夫 ... 一郎(五年生) オトーサン、 「2人とも、手話がうまいなぁ」 手話のほうが、豊かなコミュニケーションができる! そんな風に感じさせられました。 その他の出演者: 島津雅彦 ... 一郎(一年生) 草笛光子 ... 信子 沼田曜一 ... 弘一 松本染升 ... 竜光寺泉心 荒木道子 ... みよ 根岸明美 ... 浩子 高橋昌也 ... 真悦 加山雄三 ... 上野アキラ 藤原釜足 ... 経師屋の主人 中北千枝子 ... おかみ 三島耕 ... 弘一の戦友 南道郎 ... 駅の改札係 織田政雄 ... 道夫の伯父 一の宮あつ子 ... 伊東の旅館の女中 中村是好 ... 八百政の主人 井上大助 ... 肉屋の店員 田中志幸 ... 泥棒 南美江 ... 秋子の先生 十朱久雄 ... 貴金属店の店主 小林十九二 ... 本屋の主人 賀原夏子 ... 和夫の母親 河内桃子 ... 木島先生 小池朝雄 ... 弘一の友人吉野 多々良純 ... 沢野洋服店主 加藤武 ... 校長 村上冬樹 ... 日赤の医師 User Rating:8.6/10( 68 votes) Yahoo! オトーサン、 「他人事じゃなかったなぁ」 夜中、赤子が泣き続けるので、 疲れ果てて苛立つ夫婦の口喧嘩が活写されていました。 ブルーリボン賞受賞 ・脚本賞 松山善三 User Reviews akiko_nerveさん 2010年11月17日 映画黄金時代の秀作 印象に残るシーンが数多いのだが、 電車の車両同士での会話と旅館先二人の対話だが こちらは手のクローズアップの映像と合わせて 何故かここだけ字幕がない。 おそらく想像にまかせようとする配慮だろう。 まんべんなくドラマとコメディもからませて観ていてあきない。 最初と最後しか登場しない草笛光子のズベ公ぶりも貫禄があった。 今の映画界ではこれからも製作されることはないだろう ジャンルであることは確かだ。 オトーサン、 「忘れてはいけないね」 子供は死ぬから、何人か産んでおかなくては... そんなせりふが当たり前だった時代があったんです。 黒美君彦さん 2011年4月3日 不幸系ファミリードラマ (前掲 あらすじ) 2010年9月小林桂樹が、そして同年12月高峰秀子が、 いずれも86歳で亡くなった。 奇しくもその二人が30代後半で夫婦として共演した作品。 手話がいい効果を出している。 周囲の雑踏や騒音とは無関係に 指や手の動きで気持ちを伝える手話が、 高峰秀子のほっそりとした指の美しさと相まって美しい。 自殺しようと家を飛び出した秋子と、 それを追う道夫が、電車の車両のガラス越しに会話し、 やがて秋子の頑なな気持ちがほぐれるシーンも印象的だ。 そもそもは不幸系ホームドラマなのだから 仕方がないといえば仕方ないが、 それにしてもこの夫婦は不幸に次々襲われる。 一人目の息子をあっけなく事故で喪い、 母親が何とか買ってくれたミシンはチンピラの弟に盗まれる。 幼い息子は聾唖の親を卑屈に感じている…。 挙句の果てに、かつて空襲で母を喪い孤児となった赤ちゃんが、 立派な青年となって訪ねて来てくれたのが嬉しくて駈け出した秋子を トラックが轢き殺してしまう…(おいおい)。 そのテンポたるや有無をいわせぬ凄まじい速度なのだが、 いつかそれに慣れてしまうのが怖い(苦笑)。 それは高峰秀子を中心とした「情」の部分が 過不足描かれているせいかもしれない。 中年然とした小林桂樹が青年に見えないのは難ではあるが、 一方高峰秀子は美しく、 聴覚障害者風のたどたどしい台詞回しも上手い。 そしてもうひとり、母親役を演じた原泉が 明治の女性を見事に演じていて素晴らしい。 それにしても兄弟姉妹ですら裏切ってしまう 戦後間もない時期の頽廃、モラルの崩壊は相当ひどい。 「昔はモラルを守っていた」なんて嘘っぱちだ、とつくづく思う。 松山善三の初監督作品で決して傑作ではないのだが、 妙に心に響く作品である。


Mr.&Mrs. シングル

オトーサン、 「データがないな」 時々、allcinemaにも、ImdBにも、 十分なデータが掲載されないケースがあります。 そういうときは、ネットサーフィンをして 調べまくります。 今回は、主演者名は、判明しましたが、 脇役はさっぱり。 原題:隠婚男女(2011) 監督:Patrick Kong 脚本:Ha Zhichao Genre:Drama /Commedy Country:Honkkong Langage: Cantonese/Mandarin Chinese 上映時間:101分 あらすじ: ツイは、美しい妻ジェニーと結婚して幸せ。 だが、妻は、高待遇の会社で働くことをを求める。 そこで、親友のトニーの紹介で香水会社に就職する。   高待遇なのだが、女社長マンディは 24時間働ける独身社員を求めている。 ツイは結婚を隠して働きはじめる。 マンディは、厳しく接するが、 山本社長の難題をツイが見事に解決したので、 一目置かれることになる。 だが、結婚を隠して働いてることを妻に知られて... 出演者: Eason Chan ...ツイ Rene Liu ...マンディ Michelle Bai ...ジェニー オトーサン、 「イーソン・チャン、芸達者だね」 醜男が美男子に変身していくあたり、素敵です。 「レネ・リウ、名女優だね」 きつい女社長が頼りない女に変身していくあたり、素敵です。 その他の出演者: Harlem Yu ...トニー ?       ...デイビッド ?        ...山本社長 User Rating:-/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「みんな見ていないなー」 よくできたラブコメなのに、残念です。 User Reviews hitomiさん 2012年4月25日 『Mr.&Mrs.シングル』 たしか去年香港で公開されたばかりだと思うんだけど イーソンの『隠婚男女』が DVDスルーで日本版が出る(しかも今月!)だけでもびっくりなのに なんと昨夜フジテレビの「ミッドナイトアートシアター」で地上波初放送! すごいな〜、いったい何が 正直『全城熱戀熱辣辣』とか『春嬌與志明』ならわかるけど どうしてこれなんでしょうね しかもDVDプレゼント付き〜 思わず出しちゃいました、お礼状もかねて(笑) イーソン、イケてないけど可愛かった〜 仕事のために結婚していることを隠すなんて、今ってそうなの? 北京を舞台にしたトレンディドラマみたいな感じです イーソンも普通話だわ〜 DVDに広東語バージョンは入ってないのかな く〜、ばいびん、うらやま〜 ま、話は簡単に予想がつくのですけど 結婚していることが結局ばれたり 怖い女社長と仕事をしているうちに心が通じ合ったり (レネ・リウとラブシーンありっ) 妻とうまくいかなくなったりして 最後は結局、、、、というのは見てのお楽しみ もうすぐレンタルでも見れるもんね こんな優しいイーソンになんの不満が。。。ばいびんっ ま、こういう話は好きじゃないので もーこんな文句ばっかり言う妻とは別れてしまえ!とか 思いながら見てました(笑) あんまり好きじゃないレネ・リウだけど、最後はちょっと可哀想だったな (てか、どこに行っちゃったの) クライマックスでイーソンの《十年》が流れて思わずウルッときました この曲、好き〜 エンディングで流れる主題歌は途中で切れちゃったから やっぱりDVD買ってよかった 《沒有旋律配的上?》 だから、ばいびんがうらやますぎるっ きぃー まあフジテレビも韓流ドラマだけじゃなく これからは香港映画のラブストーリーものも放送してくれるのかな、 と期待しちゃったりしています オトーサン、 「隠婚族ねぇ、これから日本でも流行語になるかも」 名無しでいいとも!さん 2012年4月25日 「隠婚族」広がるホワイトカラー  中国ではこのほど、映画「隠婚男女」をきっかけに、 自分が結婚していることを隠す「隠婚」をめぐる論議が ホワイトカラーの間で起きている。 記者がホワイトカラーの謝さん(女性)に取材したところ、 彼女は「隠婚族」だった。 彼女は、婚姻状況を隠すのは職場での競争を高めるためだと語った。 彼女は同僚と自身の家庭生活について語ることもなく、 仕事中は結婚指輪をつけない。 彼女はさらに、顧客の多くが仕事上でも 未婚の若い女性とより接したいと思っており、 既婚女性に魅力はないと感じ、 「隠婚族」となる決意を一層固めたという。 「新聞晩報」が伝えた。 上海社会科学院家庭研究センター主任を務める徐安叙ャ・研究員は、 多くの女性が「隠婚」を選ぶのは、自分を守るためだと語る。 彼女たちは自分の立場と給料を求め、 厳しい職場環境の中で婚姻を公にしたくないのだ。 彼女たちは上司にプライベートを配慮し、 仕事に集中できるよう臨んでいる。 これが働く女性が「隠婚族」となる理由だ。


孫文-100年先を見た男-

オトーサン、 「なんで今頃、孫文なんだろう?」 西欧列強は、アヘン中毒によって、 中国を植民地したが、それに反対して、 民族自決を叫んだのが、この映画の主人公・孫文。 いま、中国は、西欧のどの国よりも、元気。 周辺諸国を植民地にしかねない元気さです。 原題:Ye ming (2007) Road To Dawn 監督:Sung Kee Chiu 脚本:Meazi Genre:Biography/Drama Country:China / Malaysia Language:Mandarin / Cantonese / Japanese / English 上映時間:127分 あらすじ: 1910年、孫文は、9度目の武装決起に失敗し、 マレーシアに亡命する。 ペナンで、医者時代に支えてくれたチェン・ツイフェンと再会。 愛し合う2人だったが、孫文は革命に命を捧げる男。 到底、平穏な家庭を築けそうもない。 華橋の富豪シュー・ボウタンの屋敷にかくまわれたが、 さらなる資金援助は拒まれた。 孫文に好意を抱いた娘ダンロンは、 シュー・ボウタンに援助を嘆願するが、 頑としてうなづかない。 しかも、シュー・ファミリーの内部には、 暗殺を目論む清国の密偵が潜入していた。 そんなか、孫文は、命をかけて街頭で演説を始める... 出演者: Winston Chao ... Sun Yat-Sen(孫文) Bryan Chang ... Chen Xinzheng(チェン・ツイフェン) Wang Jiancheng ... Xu Boheng(シュー・ボウホン) Angelica Lee ... Xu Dan Rong(シュー・ダンロン) オトーサン、 「はまり役だね」 でも、孫文の画像をみると、もっと迫力があります。 その他の出演者: Wu Yue ... Chen Cuifen Zhao Zheng ... Luo Zhaoling Vickey Liu ... Madam Xu Duan Qiuxu ... Goh Say Eng Fong Chok Gin ... Elder Chang Paul Woods ... Mr. Grant Lachlan J. Modrzynski ... Master Grant Himanshu Bhatt ... Housekeeper Guangyu Wen ... Huang Jin Qing Yong You ... Fei Yongfu Shengdong Zhou ... Assassin User Rating:5.7/10 ( 13 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 42 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbは、冷たいね」 スコアが低いだけでなく、データもお粗末でした。 User Reviews L’argentさん 2009年9月27日 諦めない男。 7度の武装革命に失敗し、 さらに中国の未来に向け高みを目指す孫文。 当局から命を狙われ、それでも革命を諦めず、 「今度演説台に登れば命はない」との脅迫に 抵抗するかのように人々が集まる演説台に立ち、 革命の必要性を説きそのための資金を募る。 作品は少々長い気がするが、 彼の偉業を表現するにはまだまだ足りないくらいなのだろう。 孫文の後ろ楯である富豪の娘とのエピソードは真実だったのだろうか? 描かれてはいなかったが 彼が生きている間に9度目の革命を起こし、ようやく成功を収めた とクレジットがあった。 孫文は正に中国の歴史にその名を残す偉大な人物だ。 ウィンストン・チャオは 孫文の威厳と寛容さを持ち合わせたナイス・キャスティング。 役にはまっていた。 オトーサン、 「へぇ、孫文記念館ってあるんだ」 masayokoさん 2009年9月11日 孫文ってこんな人物だったのかと納得! 孫文に関しては、日本の中でも 神戸には移情閣(孫文記念館)があって馴染みがある。 今回この作品が、相次ぐ映画館の閉館で新規公開作品が激減し、 映画発祥の街を名乗るのが、 こっ恥ずかしい状況の神戸でも公開されたのは そのあたりが考慮されたのだろうか。 個人的には恥ずかしながら辛亥革命を成功させた 中華民国の初代総統であるという程度の知識しかなかった。 ウィキペディアを確認する程度の若干の予習をしてから見た方が 背景が分かって理解が深まりそう。 ただしこの作品は孫文の半生を描いた伝記映画というわけではなく、 孫文が日本を追われ、マレーシアのペナンに滞在して 革命の資金調達に奔走していた1910年の わずか数ヶ月の日々を描いた作品である。 それでも孫文にとって不遇だったこの時期でさえ 前向きに革命の成功を信じていた孫文の情熱は充分伝わってきた。 そして幾多の日本人が心酔して 資金援助を申し出た孫文の演説の魅力についても この作品で味わうことができる。 ペナンの華僑実力者向けの演説や、 港湾労働者の代表として雇い主に団交を行う際の演説を聴くと、 今でも心に響くものがあるのはさすがである。 また短気で激高型の性格もこの映画を見ると良く分かる。 史実とフィクションを巧みに組み合わせたこの作品、 孫文の当時実際に恋人であった看護士の女性とのラブロマンスと 孫文を狙うスパイと孫文を匿っている 大富豪の娘とのラブロマンスはひねりが効いている。 作品を一言で表わすとすれば、 むしろサスペンス風ラブロマンスと言った方が良いかも知れない。 二十世紀初頭のペナンの英国風の街並みを再現した舞台演出も美しいし、 映画としてはなかなか良く出来ていると思うのだが、 如何せん現代の日本人には孫文は興味の対象外のようで観客の入りはさっぱり。 しかし同じく革命家のゲバラの映画がヒットしているわけでもあり、 更に中国や台湾では孫文は中山の名称で未だに強い人気があり、 日本とも深い関係を持つ人物でもある。 その点でこの作品は孫文の魅力に触れる良い機会ではないか。


ジャングル大帝 劇場版

オトーサン、 「ジャングル大帝、いろいろあるな」 一生懸命探しましたよ。 ジャングル大帝の第1作(1966)の監督は、山本暎一。 上映時間が75分のTV版でした。 ようやく探し当てたのが、この劇場版でした。 原題:Janguru taitei (1997) 監督:竹内啓雄 原作:手塚治虫 脚色:竹内啓雄/手塚プロダクション文芸部 Genre:Animation Rated PG for some violence 上映時間:99分 あらすじ: ジャングルの王者、白ライオンのレオとの間に 2頭の子供・ルネとルキオが生まれた。 街ではハム・エッグなる男が密林で月光石を発見する。 エネルギー危機の救世主として注目を集めていたのだ。 月光石のありかを探すハム・エッグは、 ジャングルに詳しいヒゲオヤジと合流する。 ハム・エッグらが、密林を焼き、動物虐殺をはじめたので、 ハゲオヤジは、隊を離脱する。 密林破壊で、ジャングルは大雨・洪水に見舞われる。 ルネが濁流に流されてしまう。 ジャングルには、さらなる危機が。 死斑病が流行し、動物たちが次々と死んでいくのだ。 ヒゲオヤジは、薬で動物たちを救う。 ハム・エッグがついに、月光石のありか発見する。 悪用させまいとハゲオヤジは、レオに案内され、 いち早く月光石を手にするが、 後をつけてきたハム・エッグと熾烈な闘いがはじまる... 声の出演者: 嘉山正種 ... レオ 柊美冬 ... ルネ 富田耕生 ... ヒゲオヤジ 立川談志 ... ハム・エッグ オトーサン、 「レオを首相にしたいな」 こういう気高く思いやりのあるリーダーが、 人間界にも必要では... ハム・エッグの声が、立川談志さんだと 後で気づきました。 その他の声の出演者: 倍賞千恵子 ... ライヤ 椎名へきる ... ルキオ 松本保典 ... ラムネ 中嶋朋子 ... メリー 龍田直樹 ... トミー 肝付兼太 ... ココ 伊武雅刀 ... パグーラ 鈴木蘭々 ... ビゾー 谷啓 ... ブラッザー 茶風林 ... ジャック 遠藤晴 ... オフクロサン 松村康雄 ... プラス 塩屋浩三 ... マイナス 竹村拓 ... ハリー 長島雄一 ... トム 宝亀克寿 ... ジョー 板東尚樹 ... マック 一条和矢 ... アラン User Rating:7.0/10 ( 131 votes)IMDb User Rating:9.2/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「まぎれもない名作」 いまになって気づきました。 月光石は原発だったのですね。 User Reviews pdp-8さん United States 2006年4月1日 これは、1966年の"Kimba TV show"の 素敵な集大成だった! 1966年の" "Kimba the White Lion"が好きなら、a この映画、大好きになるだろう。 ほんとうに良く出来ている。 安っぽい代物ではない!!! アニメの出来は、1966版よりもいい。 この映画をみると、1966版は何とお金がかかっていたか。 1966年版のストーリーを踏まえ、新しい話しも加えている。 1966版の声優が出ていないのは、残念だが、 こんどの声優たちも、いい仕事をしている。 そう、繰り返すが、これまでのものよりも、 吹き替えは大変いい、 1966版をみていないとしても、 この映画は、十分に主役たちを分からせてくれる。 名前こそ変わっているが、 そのパーソナリティは同じだ。 そして、1966年版同様に、ヒーローは常に勝つのだ! オトーサン、 「そう、手塚先生は、すごい!」 jigen_daisuke2003jpさんさん 2009年11月14日 レオが教えてくれた人の心 手塚作品の中でも有名ですよね。 世代ではない私であっても名前は知ってますし 内容も・・と思いましたが 内容はイマイチ覚えていないです。 昔アニメで見たのだろうか、 それとも漫画だろうか。 偉大な作品への愛というものが 声優含め映像などからも感じられ、 こうして名作は語り継がれていくのだろうなと思います。 私の印象ではレオって子供だったと思っていたのですが 今作ではすでに大人になっていてしかも子持ち。 これってオリジナルシナリオに違いない!と 勝手に思っていたのですがどうやら原作にあるみたいです。 う〜む、そうですか。 結末に結構ビックリしてしまったのですが、 すでに原作でここまで描いていたのですね。 子供向けだとばかり思っていた作品ですが、なかなかに深い。 改めて手塚先生のすごさを感じた気がします。 人間にはいい人も悪い人も居て・・と レオはあくまでも共生出来るというスタンスを 貫くところが大人だなと思うとともに 人間ははたしてそこまで自分というものを 貫けるのだろうかと感じます。 エコというなの金儲けがあったり、 人間の欲は深いな〜と思う今日この頃ですが、 レオが信用できる人間になれたら なんだか自分を誇れるような気がして、 そんな気にさせるレオとは なんて魅力的なキャラクターなのだろうと思います。 レオの声が津嘉山正種さんでしたが 成長したレオというイメージにぴったりでよかったです。 ハム・エッグとかいう悪者が 作品中まったく気付きませんでしたが立川談志さんでした。 声優も違和感なく出来てるって素晴らしいと思います。 なんでしょうね、 レオを通して手塚先生に 何かを教えてもらったような そんな気がします。 とりあえず、 どうでもいいことに気付いたのですが レオ含め動物達に眉毛があるっ! マジックで眉毛書かれてた犬の画像を思い出しました。


ムーミン谷の彗星

オトーサン、 「なんか気がなごむなぁ」 ムーミンは、コビトカバのような体をした妖精とか。 楽しいばかりでなく、人生勉強にもなります。 スナフキンの名言は、素敵ですね。 ・生きるとは平和な事じゃないんですよ ・大切なのは、自分のしたいことを、自分で知っている事だよ ・何か試してみようって時には どうしたって 危険が伴うんだ ・そのうちなんてあてにならないな。 今がその時さ 原題:楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星(1992) 監督:斎藤博 原作:トーベ・ヤンソン/ ラッセ・ヤンソン 脚本:宮崎晃 Genre:Anime/Family/Fantasy 上映時間:62分 あらすじ: ある日、ムーミン谷に住むムーミン一家の元に ジャコウネズミがやって来て、 「彗星がきて、この世は滅びる」と言い出す。 気になったムーミンは、友だちのスニフ、ミーと共に 「おさびし山」の天文台へと向かう。 「あと4日」と聞いたムーミンは、 道中出会ったスナフキンらと谷を目指す... 出演者: 高山みなみ ... ムーミン・トロール 子安武人 ... スナフキン 山内雅人 ... ジャコウネズミ オトーサン、 「キャラがうまーく特徴づけられているね」 その他の出演者: 大塚明夫 ... ムーミンパパ 谷育子 ... ムーミンママ 佐久間レイ ... ミイ かないみか ... フローレン 中尾隆聖 ... スニフ 平田康之 ... スノーク かないみか ... フローレン: 矢田稔 ... ヘムレン 小林優子 ... ミムラの姉さん 島本須美 ... フィヨンカ 土師孝也 ... 署長 白鳥英美 ... 子ナレーション: User Rating:9.0/10( 62 votes) Yahoo! オトーサン、 「高い!」 User Reviews なまさん 2008年8月15日 ふと観たくなる 疲れた時。 観てみてくださいムーミンを。 ムーミンたちの世界に入ってみてください。 きっと穏やかな気持ちになれます。 ムーミンは大人向けのアニメだと思います。 この映画「ムーミン谷の彗星」は、 ムーミンとキャラクターたちとの出会いが描かれています。 特にスノークのお嬢さん(フローレン)との出会いは運命的です。 ムーミンとフローレンの仲の良さには目も当てられません(笑 スナフキンともこの時初めて出会います。 随所で発せられるスナフキンの名言は必聴です。 この作品が良いなと思われた方は、 「楽しいムーミン一家」シリーズ(TVシリーズ)も 1巻から観てみて下さい☆ オトーサン、 「幼児教育にはもってこいだね」 fuuuutaroさん 2011年6月4日 これは最初、ビデオソフトで 娘が数えきれないほど観た作品。 付き合わされた私も、台詞が全部言えるぐらい観た(笑)。 DVDに買い代えてからも、中学生の娘はたまに観ているようだ。 もちろん大人の鑑賞にも耐えうるファンタジー。 怖い星の噂を聞いたムーミンたちは、 おさびし山の天文台へ向かうことに。 途中に出会ったスナフキンに励まされながら、 ようやく天文台に辿り着くのだが、 そこで聞いたニュースは、あと4日で彗星が地球に衝突する、 という恐ろしいものだった... ムーミンがスナフキンやフローレンら、 仲間たちと初めて出会うエピソードがコレ。 それゆえ独特の世界にすーっと入っていける。 彗星接近の危機という背景の中、 個性豊かなキャラクターが、自然にドラマに絡んでくる。 デッサンもイメージのまま。 トーベ・ヤンソンも絶賛だったようだ。 お馴染みのキャラの中でも、やっぱり魅力的だったスナフキン。 押しつけではない、その人生観に、 大人となった今でも憧れてしまうのだ。 終末を迎えようとも、マイペースな大人たち。 だからこそ子供たちも、絶望を冒険に代えられる。 どんな時も大人は不安を見せちゃいけない。 何かどっしりしたものを、大人にも与えてくれる名作だ。 これで終末だって怖くない(笑)。


GANTZ

オトーサン、 「どうしようかなぁ。  コミックの映画化か。  でも、二宮和也と松山ケンイチが出ている」 そこで、録画してみてみました。 結果は...一言で言えば、時間の無駄でした。 原題:GANTZ(2011) 監督:佐藤信介 原作:奥浩哉 脚本:渡辺雄介 Genre:SF/ Action /Science 上映時間:130分 あらすじ: 就職活動中の大学生・玄野計と 正義感の強い加藤勝の2人は、 ある日電車に轢かれて命を落とす。 死んだはずの2人が、黒い謎の球体「GANTZ」に召喚され、 異形の星人たちとの戦いを強いられる。 血で血を洗う戦いを加藤は嫌悪するが、 玄野は戦いを通じて明らかになる 自分の秘められた力に自らの存在を見出す。 出演者: 二宮和也 ... 玄野計 松山ケンイチ ... 加藤勝 夏菜 ... 岸本恵 オトーサン、 「ぱっしとしないな」 二宮和也と松山ケンイチも、若手の有望俳優ですが、 この映画は、キャリア形成に資するとは思えません。 その他の出演者: 吉高由里子 ... 小島多恵 本郷奏多 ... 西丈一郎 綾野剛 ... 謎の集団リーダー 水沢奈子 ... 謎の集団の少女 千阪健介 ... 加藤歩 白石隼也 ... 桜井弘斗 伊藤歩 ... 鮎川映莉子 田口トモロヲ ... 鈴木良一 山田孝之 ... 重田正光 User Rating:6.7/10( 1,944 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアが高すぎる!」 部屋を真っ暗にしてみましたが、 暗い画面ばかりで、何が何だか分かりません。 User Reviews 藤本周平さん 2011年1月31日 無題 原作は全巻既読しての鑑賞。 正直、原作をそのまま映像化したら 普通に18禁になっちゃうから エログロに関してはこれぐらいが限界ですね。 CGは素直に凄いと思った。 特におこりんぼう星人と大仏と戦う時は迫力満点。 黒い玉やガンツスーツ等の小道具も素晴らしい出来でした。 まぁこの手のアクション映画にはお決まりのツッコミ所が満載なんだけど、 そこは大目にみてあげてください。 ヤマトと比べてもこっちの方が出来は断然良かったと思います。 それにしても、いくらエログロが原作よりも全然少ないとはいえ、 小学生にこれ観せるのはオススメできないよね。 僕の座席の2つ横ぐらいに親と小学生ぐらいの子供が観に来てたけど、 ねぎ星人の子供が殺されるくだりは軽くトラウマになるんじゃないの? あと、こればっかりはハリウッドで実写化してほしいね。 もちろんエログロ満載で(笑) オトーサン、 「今週のダメダメ!」 懇切丁寧に問題点を指摘している前田さんに、 敬意を表します。 前田有一さん 2011年1月13日 ≪行ってくだちい≫ 結論から言う。 『GANTZ』は奥浩哉の同名大ヒットコミックの 満を持しての実写映画化だが、 相変わらずの邦画のダメっぷりが表れた残念賞である。 ただし、希望はある。 就活中の大学生、玄野計(二宮和也)は、 幼なじみの加藤勝(松山ケンイチ)と地下鉄のホームで偶然再会する。 その後、ホームに落下した男を成り行きで助けようとした二人は、 運悪く突入してきた列車にはねられてしまう。 ところが次の瞬間、二人は天国ではなく、 どこかのマンションの一室に"転送"されていた。 さて、その部屋にはどうやら同じように どこかで命を落とした連中が次々と集まってくる。 部屋の奥には、正体不明の真っ黒で巨大な球体が鎮座している。 このシュールな冒頭から、予測できない命がけのサバイバルドラマが開始される。 謎だらけの世界設定が魅力のSFアクションドラマである。 原作はハリウッド映画をこよなく愛する奥浩哉の好みであろう、 きわめてスケールの大きなアクションとストーリーが魅力だが、 現在も絶賛連載中。 つまり未完──ということで、 この映画版は原作とは様々な設定、ストーリーが異なっている。 原作の要素を多少再現、抽出しながらオリジナル展開になった (そして興業面で成功を収めた)「デスノート」にならった映画化である。 よって本作では、原作と違う話じゃねーか、 などといった批判は不適切といえる。 連載中の原作は、長すぎる上に話が広がりすぎており、 もはやハリウッドでも二の足を踏みそうな大スケールなので、これはやむを得ない。 さて、その大前提をもとにそれでも言うが、 この映画版は原作の魅力を再現しているとは言い難い。 全部言い始めるときりがないので、いくつかだけを書いておく。 まず、原作からエロとグロの二大要素が大幅にスポイルされている。 これはまずい。 映画はお茶の間テレビではないのだから、 テレビドラマはもちろん、原作漫画の表現をすら凌駕する 過激な描写をするのがある種の使命のようなもの。 誰だってそういう特別なものに期待する (だからこそ金を払って見に行く)のに、この生ぬるさはなんだろう。 いくら女性客を集めたいからと言って、 「GANTZ」を女性客向けにアレンジするのは間違っている。 客に合わせるのではなく、客を映画に合わせるくらいの根性がないのかと問いたい。 この映画の場合で言えば、製作側が想定する若い女性の見込み客に、 むしろ「GANTZ」のエログロな魅力を わからせるようにするくらいでなければいけないし、 それが映画人としての腕の見せどころではないか。 たとえばヒロイン岸本恵を演じる夏菜は、全裸で「部屋」に転送されてくるのだが、 そのシーンのために数日前から下着類を一切身に着けなかったという。 身体に跡がつくのを嫌ったわけだが、見上げた役者魂ではないか。 撮影時も全裸で挑んだのだが、 その努力を踏みにじるように完成した映画では乳首もヘアも何も出てこない。 武田久美子の寸止めグラビアじゃあるまいし、 こんな不自然な演出はテレビのゴールデンタイムででもやっておけと 全世界のガンツファン激怒である。 ちなみにこの件では、あくまで私はGANTZファンの代弁をしているだけであり、 決して夏菜氏の大きいおっぱいが見たいといった 個人的感情によって意見を表明しているわけではないことをここに記しておく。 そもそも奥浩哉は、揺れる巨乳の乳首の軌跡を描いた画期的発明で知られる、 女体描写には一家言ある作家である。 監督や製作委員会も、 そこにもっと敬意を表してほしいと思うのは私だけではあるまい。 グロ描写についても、作品の乾いた世紀末ムードと、 主要キャラでもいつ死ぬかわからない緊迫感を表現するのに不可欠なもので、 女性向けにソフトにしましょうで済む話ではない。 一歩間違えば作品の命を奪うアレンジをやっているという自覚が作り手にあるのか、 なんとも疑わしい。 観客(読者)の興味をわしづかみにする、 オープニングの轢死シーンをばっさりカットとは、なんとも拍子抜け。 最初からガッカリである。 だいたいこうした「一般女性向けアレンジ」すら中途半端なので、 せっかくそういう客層が見ても 「なにこのキモくてわかりにくい話」とか 「二宮くんかっこよかったね」でおしまいであろう。 この映画化にかかわった人たちは、本当にそんな物を作りたかったのか? 次にキャラクターについてだが、岸本が「カトーさん」と呼ぶことでわかるとおり、 かなり相互の関係性に変更がみられる。 イケメン長身、ケンカも強いのにいじめられっ子をかばう正義の男加藤が、 今は昼行燈に落ちぶれたクロノに、 少年時代からの憧れを抱き続けるちょっと痛くてこそばゆい人間ドラマも薄れた。 そんな中、ヒロイン岸本は二人の男の「格」の違いを 本能的に見抜いて加藤の方に恋をする。 加藤に尊敬されているはずの玄野が、 そんな二人に横恋慕的な嫉妬感情を抱くあたりが非常に面白いのだが、 これも面倒だったのか映画ではほとんど描かれない。 そもそも映画版ではキャラの年齢設定が異なるので、 「クラスの中心になれない平凡以下の人間たち独特の青春時代のイタさ」、 そのあたりはあまり描かれていない。 逆に、映画版でもよく再現されている部分もある。 敵を囲んでいる状況で、さっさと全員で連射すりゃ勝てるのに、 なぜか汗ばかりかいて撃たないじれったい展開とか、 原作読者は思わずニヤリ、といったところ。 目の前で大殺戮が起こっているのに「映画の撮影〜?」とかいってとぼけている、 無関心にもほどがある都会人描写なども入れてくれれば、 さらなる笑いを生んだところだが惜しい。 日常との隣り合わせ感がありつつも、シュールな雰囲気。 そのあたりを次は突き詰めてほしいところだ。 ほかに褒めたいところといえば見た目の部分、 とくにネギ星人パートの異様なまでの再現性。 あの街並み、ムード。 これはGANTZファンも大喜びであろう。 あくまで背景と星人についてのみ、 すなわち美術スタッフの手腕に関してではあるが。 星人と戦う人間キャラクターたちの人数は減ったが、 なかでも魅力的な人物ばかりいなくなったのは残念。 元ネタの肖像権等の問題もあるとは思うが、 その最たるものというべき田中星人や西丈一郎はちゃんと出てくる。 これには笑わせていただいた。 仏像編では、千手観音のあまりのヘタレぶりに脱力する。 倒せる気がしないほどの強敵で、誰もが絶望したほどの千手の怖さを、 もうちょい出せなかったものかと思う。 この映画は二部作の前編で、後編では玄野が人間的に成長する引き金となる 重要なキャラクター、小島多恵(吉高由里子)が本格的に話に絡んでくると思われる。 原作のストーリーからはさらに大きく離れ、 きっとオリジナルの結末が待っていることだろう。 記事中でも褒めたとおり、見た目の雰囲気やVFXの出来は決して悪くないし、 夏菜など役作りをしっかりやってきた若い女優の力ももっと生かすことができよう。 ポテンシャルは大いに感じさせるのであるから、 後半は前編のミスを研究・改善し、 どうか傑作として歴史に刻まれるよう頑張っていただきたい。 このキャストとスタッフなら、ある種の覚悟と度胸さえあれば不可能ではないはずだ。


冬の華

オトーサン、 「高倉健が主演か」 代表作は、「網走番外地」でしょうが、 個人的に、大好きなのは、「駅 STATION」 監督は降旗康男、脚本は倉本聰と本作と同じ顔ぶれ。 酒場で、八代亜紀の「舟唄」が流れるシーンには、 しびれましたっけ。 原題:冬の華(1978) 監督:降旗康男 脚本:倉本聰 Genre:Drama 上映時間:121分 あらすじ: 加納は、関東の東竜会の幹部だった。 会長の松岡が、関西の暴力団に寝返ったので殺害する。 しかし、松岡には一人娘の洋子(3)があり、 加納は洋子を舎弟の男に託して服役した。 ブラジルにいる伯父と偽り、 洋子と文通を続けて、その成長を見守る。 15年の刑を終え出所し、堅気になろうとするが... 出演者: 高倉健 ... 加納秀次 池部良 ... 松岡幸太郎 池上季実子 ... 松岡洋子 倍賞美津子 ..メリー オトーサン、 「倍賞美津子がいい!」 娼婦役ですが、生き生きしています。 池部良さんは、往年の美男スターです。 その他の出演者: 田中邦衛 ... 南幸吉 三浦洋一 ... 竹田乙彦 藤田進 ... 坂田良吉 北大路欣也 ...坂田道郎 夏八木勲 ... 立花道夫 司裕介 ... 佐伯三次 大木晤郎 ... 三井清 奈辺悟 ... 矢部 小池朝雄 ... 山辺修 寺田農 ... 山本武彦 白井滋郎 ... 勝又勇 天津敏 ... 中井俊助 山本麟一 ... 大谷五郎 峰岸徹 ... ミナケン 高並功 ... 井上杵次 小林亜星 ... 柿沼三郎 今井健二 ... 石井富吉 青木卓司 ... 高畑哲次 岩尾正隆 ... 向井大介 北浦昭義 ... 渡辺弘 小林稔侍 ... 花井喜一郎 富永佳代子 ..花井きぬ 大滝秀治 ... 一郎 岡本ひろみ ..ウェイトレス 小沢昭一 ... 陳 林彰太郎 ... 画廊の主人 岡田眞澄 ... 三枝信吉 曽根晴美 ... 望月修二 細川ひろし ..三枝のボディガード 福本清三 ... 三枝のボディガード 田中浩 ... 酒匂 松本泰郎 ... 酒匂のグループ 下茂山高也 ..酒匂のグループ 木谷邦臣 ... ドス健 丘路千 ... 進攻勢力の幹部 白川浩二郎 ..進攻勢力の幹部 笹木俊志 ... 進攻勢力の子分 小峰竜次 ... 進攻勢力の子分 小坂和之 ... 自衛官 鳥巣哲生 ... 自衛官 秋山勝俊 ... 囚人 蓑和田良太 ...刑事課長 池田謙治 ... 刑事 峰蘭太郎 ... 警官 藤沢徹夫 ... 中井組若衆 平河正雄 ... 中井組若衆 西山清孝 ... 中井組若衆 大矢敬典 ... 山辺組チンピラ 友金敏雄 ... 東竜会チンピラ 奈三恭子 ... バーの女 浜かよこ ... バーの女 岡田まさみ ...バーの女 岡島艶子 ... 豪邸の老女中 藤長照夫 ... 自首した犯人 User Rating:7.6/10( 109 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 繰り返しますが、「駅 STATION」のスコアは、8.7。 その2番煎じのような感じです。 User Reviews kaekaekaekae2006さん 2010年5月15日 健さんワールド 健さんの眼光の鋭さ。 寂しげな表情。 脇を固める脇役の顔ぶれ。 (今は皆さん言わずと知れた名俳優) 若い寺田濃や峰岸徹のニヒルな感じも素敵だった。 池上さんの汚れの無い純真な乙女さ。 足を洗おうにも、義理や情がその決心をくじきそうになる加納の立場。 どれをとっても文句のつけようの無い映画だった。 任侠映画らしからぬクラシックの名曲や クロード・チアリのギター挿入曲も 物悲しい・寂しい・切ない感じをかもし出し、物語を盛り上げる。 必見の価値アリ! オトーサン、 「名曲喫茶か、思いだすなぁ」 黒美君彦さん 2010年6月28日 「なげえつきあいじゃねえか」 組を裏切った兄貴分松岡幸太郎(池部良)を殺し、 服役した加納秀次(高倉健)。 松岡の娘洋子(池上季実子)に、 加納は「あしながおじさん」のように様々な援助を続け、 出所後、遠くから美しく成長した洋子を見守る…。 ヤクザ映画でありながら、 奇妙なファンタジー(というか男の妄想というか)に彩られた作品。 「おじさまっ」と呼びかけるあり得ない女子高生・洋子は (時代が1978年であってもあり得ないだろ…笑) 名曲喫茶で手紙を書き、バイオリンを習い始める。 一方で便りを届け続けた チンピラの竹田乙彦(三浦洋一)とデキているのだが(苦笑)。 時代は高度経済成長の頂点に差しかかろうとしていた頃。 任侠よりも金がものをいい、経済ヤクザが幅を利かし始めていた。 ロートレックにのめり込む親分坂田良吉(藤田進)。 生演奏でやかましく歌う親分衆の柿沼(小林亜星)。 そんな妙にリアルなヤクザ達と、 女子高生に胸きゅんする高倉健の奇妙なギャップが面白いといえば面白い。 クロード・チアリのギターも、 何ともいえない寂寥感を漂わせて秀逸だ (ミスマッチであることは確かなのだが)。 倉本聰は冒頭とラストで、 追いつめられたヤクザに同じ台詞を語らせる。 「何とかなんないか。家族がいるんだ。 おめえとはなげえつきあいじゃねえか」…。 語彙の貧しいヤクザを刺さなくてはならないヤクザも また、どうしようもない貧しさを抱えている。 ミスマッチが不思議な和音を奏でる ファンタスティックなヤクザ映画である。


太陽の季節

オトーサン、 「ナイスガイなんだなぁ」 駒場祭でお呼びした石原慎太郎さんと 焚き火を囲んで雑談したときの印象です。 芥川賞を受賞した「太陽の季節」を読んで、 不良だなと思い込んでいました。 世間を騒がせたのは、次のような一節でした。 竜哉は、裸の上半身にタオルをかけ、 障子の外から声を掛けた。 「英子さん」 英子がこちらを向いた気配に、 勃起した陰茎を外から障子に突きたてた。 原題:太陽の季節(1956) 監督・脚本:古川卓巳 原作:石原慎太郎 Genre:Drama 上映時間:89分 あらすじ: 高校生の津川竜哉は ボクシングと酒と女と喧嘩に明け暮れていた。 仲間たちと銀座に出て武田英子と知り合い、 二人は逗子にある竜哉の家で結ばれる。 竜哉と英子はデートを重ね愛情を確かめ合うようになるが、 英子が想いを募らせていくのと反対に、 竜哉はだんだん英子が煩わしくなってきた。 兄の道久に英子を五千円で売り飛ばす。 英子は竜哉の子供を身ごもっていたが、 竜哉に始末しろと言われてしまう。 出演者: 長門裕之 ... 津川竜哉 三島耕 ... 兄・道久 南田洋子 ... 武田英子 石原裕次郎 ... 伊豆 オトーサン、 「みんな若いなぁ、演技以前だな」 その他の出演者: 石原慎太郎 ... サッカー選手 清水将夫 ... 父・洋一 坪内美詠子 ... 母・稲代 東谷暎子 ... 幸子 小野三津枝 ... 由紀 市村博 ... 佐原 佐野浅夫 ... 江田 野口一雄 ... 西村 沢井謙 ... 田宮 須藤孝 ... 松野 吉田光男 ... 拳斗選手 関弘子 ... エルザー 南部美野 ... サリ 久場礼子 ... マリー 河上敬子 ... ミッチー 明石淳子 ... ジェリー 紅沢葉子 ... 英子の母 岡田真澄 ... バンド・マスター 三鈴恵以子 ... 女給 松原京子 ... 海水浴場の女 阿部幸四郎 ... 審判 福田トヨ ... 菓子の家の女中 花村信輝 ... 顔役 八代康二 ... 顔役 User Rating:6.0/10( 56 votes) Yahoo! オトーサン、 「こりゃ凡作だね」 User Reviews トラッキー虎さん 2006年10月5日 ナンパした女との交際が煩わしくなった少年は 兄に女を押しつけるが…。 当時、太陽族と呼ばれた若者の生態を描いた衝撃作です。 映画を観る前に、タッキー主演のドラマを観ていましたが、 全く内容が違いますね。 この作品は昭和30年代のリッチな若者文化を 随所に描いている点は興味深いのですが、 ストーリー自体はメチャクチャ乱暴で、 ダラダラとした印象が拭えない凡作です。 現都知事が書いた芥川賞受賞作の原作は きっと秀作なんでしょうけど、 映像化したらヘンテコな作品になっちゃったのかな? オトーサン、 「この頃の日活はお粗末だったね」 Lionsboyさん 2008年4月22日 歴史的価値のみ 原作は硬質の文体に魅力があるが、 映画の方は奇妙な印象ばかりが目立つ。 主人公たちは高校の拳闘部のメンバー ということになっているが、 みな20代から30代にしか見えず、 まったく10代の高校生には見えない。 しかもその10代の高校生というのが スーツ姿でナイトクラブを徘徊し、 飲酒・喫煙三昧というのは、 いくら不良グループとはいえ、あまりに不自然。 出てくる人間もみな同類のゴロツキばかりで 何の個性もないというのもどうかと思う。 裕次郎の端役でのデビュー作であり、 その後の日活の隆盛のスタートとなったという 歴史的価値はあるものの、映画としては駄作。 もっとリアリティが欲しかった。


ユージュアル・サスペクツ

オトーサン、 「ユージュアル・サスペクツって、どういう意味?」 直訳すれば、"常連容疑者"でしょうね。 もっと分かりやすくいえば、"札付きのワル"。 江戸時代、「人別帳」に記載された者で、 名前に札を貼り付けてあるような奴です。 原題:The Usual Suspects (1995) 監督:Bryan Singer 脚本:Christopher McQuarrie Genre:Crime / Drama / Mystery Rated R for violence and a substantial amount of strong language Country:USA / Germany Language:English / Hungarian / Spanish / French 上映時間:106分 あらすじ: カリフォルニア州の港で 船舶火災があり、27人が死亡、9100万ドルが消える。 関税特別捜査官クイヤンは、ただ独り無傷で生き残った ヴァーバルの尋問を続けているうちに、奇妙な話を聞かされる。 6週間前に銃器強奪事件の容疑者となった 家宅侵入のプロ、マクナマスやヴァーバルら5人が、 釈放後、宝石強奪事件を起こしたというのだ。 宝石売却のためマクナマスの知り合いの故買屋から、 新たにテキサスの宝石商襲撃を依頼される。 襲撃するがうまくいかず、 宝石商とボディガードを全員殺してしまう。 ヴァーバルは、しきりに「カイザー・ソゼ」の名前を口にする。 実在する伝説の謎に包まれたギャングだという。 はたして、カイザー・ソゼとは何者なのか? 出演者: Stephen Baldwin ... Michael McManus(マグナマス) Chazz Palminteri ... Dave Kujan, US Customs(クイヤン) Kevin Spacey ... Roger 'Verbal' Kint(ヴァーバル) オトーサン、 「いい役をもらったな」 ケヴィン・スペイシーは、演技上手ですが、 脚本がいいと、さらに冴えた演技をみせてくれます。 欲を言えば、もっとメイクをして 札付きのワルに仕上げてほしかったですね。 でも、そうすると、最後のどんでん返しが無意味になるし... 悩ましいところです。 KEVIN SPACEY  ケビン・スペイシー 誕生日 1959/7/26 出身 米ニュージャージー州サウスオレンジ 父の仕事の関係で少年時代は全米各地を転々。 カリフォルニアのノースリッジ士官学校に入るが、 クラスメイトを殴り数ヶ月で退学。 その後、ロサンゼルスのチャッツワース・ハイスクールに入学。 ロサンゼルス・ヴァレー・カレッジで学んだ後、 高校の同級生だったヴァル・キルマーのすすめで、 ニューヨークの名門演劇学校、ジュリアードで演技の勉強をする。 81年にニューヨークの シェイクスピア・フェスティバルで本格的な初舞台を踏む。 映画デビューは86年「心みだれて」。 95年、ブライアン・シンガーが彼のために脚本を書いた 「ユージュアル・サスペクツ」で足の不自由な犯罪者を演じ、 アカデミー賞助演男優賞を受賞。 同年の「セブン」でも殺人鬼役で印象を残す。 99年「アメリカン・ビューティー」でサラリーマンを演じ、 アカデミー賞主演男優賞受賞。 96年「アルビノ・アリゲーター」で監督デビューを果たした。 出演作 1986年「心乱れて」 1988年「ジブラルタル号の出帆」「ワーキング・ガール」 1989年「見ざる聞かざる目撃者」「晩秋」 1990年「テロリストを撃て」      「私を愛した男と女/ヘンリー&ジューン」 1991年「告発弁護人」 1992年「摩天楼を夢見て」「隣人」 1994年「白銀に燃えて」      「サイレント・ナイト こんな人質もうこりごり」 1995年「ザ・プロデューサー」「セブン」「アウト・ブレイク」      「ユージュアル・サスペクツ」 1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」      「評決のとき」 1998年「L.A.コンフィデンシャル」◆「真夜中のサバナ」      「交渉人」◇「バグズ・ライフ」(声) 1999年「アメリカン・ビューティー」      「キャスティング・ディレクター」◇「ビッグ・チャンス」◇ 2000年「私が愛したギャングスター」◇      「ペイ・フォワード 可能の王国」◇ 2001年「シッピング・ニュース」◇「光の旅人 K−PAX」◇ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールド・メンバー」▲      「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」◇ 2003年「16歳の合衆国」◆ 2004年「ビヨンドtheシー 〜夢見るように歌えば」◇ 2006年「スーパーマン リターンズ」◇ 2007年「ブラザーサンタ」 2008年「ラスベガスをぶっつぶせ」◆ その他の出演者: Gabriel Byrne ... Dean Keaton Benicio Del Toro ... Fred Fenster Kevin Pollak ... Todd Hockney Pete Postlethwaite ... Kobayashi Giancarlo Esposito ... Jack Baer, FBI Suzy Amis ... Edie Finneran Dan Hedaya ... Sgt. Jeffrey 'Jeff' Rabin Paul Bartel ... Smuggler Carl Bressler ... Saul Berg Phillipe Simon ... Fortier Jack Shearer ... Renault Christine Estabrook ... Dr. Plummer User Rating:8.7/10 ( 361,094 votes)IMDb Top 250 #25 User Rating:8.4/10( 4,709 votes) Yahoo! オトーサン、 「何度か見ないと良さが分からないよね」 」 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 ケヴィン・スペイシー ・脚本賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・助演男優賞 ケヴィン・スペイシー User Reviews Infofreakさん Perth, Australia 2001年12月13日 A stone cold CLASSIC! この映画には、多くのコメントが寄せられた。 そのキラーツイスト・エンディングといえば、 映画史上、はじめてのもので、 フィンチャ−やシャマランに大きな影響を与えた。 だが、この映画は、終わりだけがいいのではない! よく考えられた脚本であり、 無傷の演技の傑作であり、重なる鑑賞に耐える。 見るたびに、新しいディテールに気づかされ、 演技やシーンに喜びがこみあげてくる。 この映画で、ケヴィン・スペイシーは有名になったが、 共演者のすべてが、すばらしい。 いい役で出たことがないStephen Baldwinですらそうだ。 Paul BartelとクールなPeter Greeneは、 出番が少ないが注目したい。 ブライアン・シンガーもいい。 (X-Menには失望したが) 賞賛されるべきは、Christopher McQuarrieのセンセーショナルな脚本だろう。 現代では、最高のもの。 アカデミー賞に値いする。 これ以上のものはないだろう!! 過去最高のすばらしい映画だ。 忘れられない体験だ。 オトーサン、 「へぇ、監督は20代だったんだ」 服部弘一郎さん 1997年2月22日 監督はまだ20代ですよ。 それでこの映画を作るのだからびっくり仰天。 『セブン』のケヴィン・スペイシーが満点の芝居。 よくできた脚本と演出だと思う。 出演者もガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、 チャズ・パルミンテリなど、一流のクセモノ揃い。 物語の中にほとんど女性が登場しないという、 おおよそ非ハリウッド的な作りの中で、 それ以上の色気を感じさせる映像の緊張感。 物語に破綻もないし、ミステリー映画としてもまずまず。 映画の完成度という点では、 年に何本あるかないかという作品であることは間違いない。 だだねぇ…。 僕はオープニングシーンで、 だいたい全体の構成から犯人まで、全部わかってしまったんですよ。 もちろん細部の小さなエピソードなどは知るよしもないし、 「へ〜、こうなってくんだ」と感心するところもないではないんだけど、 だいたいいつも次の一手が読めてしまって、 大きな驚きはなかったです。 話に飛躍がないんだよね。 同じペースで物語を淡々と描いて行く。 もちろんそれはストーリーテラーであるケヴィン・スペイシーの 「語り」を尊重したからなんだけど、 それ自体をひとつの物語として考えると、 ちょっと語り口が平板な印象を受けた。 要するに、あまりにも普通なのですね。 映画全体の8割から9割を占めるこの「語り」の中で、 観客に「うひゃ〜、こんなの嘘でしょ」と思わせる部分が、 ひとつやふたつあったってよかったと思うんだけどな。 もちろん全体の構成や最後のオチの問題もあるから、 物語が破綻するギリギリの線を見極めるのは難しい。 でも脚本にはそうした「観客仰天!」を引き出せるようなネタが、 豊富にちりばめられてもいるんです。 だからこれは演出の問題なんだけど、 20代の監督のブライアン・シンガーに そこまでの余裕や遊びを求めるのは、 ちょっとコクかもしれないね。 なにしろ、まだ監督としてのキャリアも2作目なんですから……。 全体にすごくタイトな映画でありながら、 今ひとつテンポが悪く感じるのは、 監督のこうした余裕のなさが原因でしょうか。 映画の中から、監督の一生懸命さが見えてしまうんですね。 比べてもしょうがないんだけど、 やっぱり昔のヒッチコックには、 老獪な監督の仕掛けた緻密なプロットの影に、 遊びや余裕が随所に感じられた。 大事なシーンをものすごく大雑把に、ざっくりと、ずさんに 処理してしているように見せながら、 それが映画のリズムを複雑にし、観客の目を引き付けていた。 ブライアン・シンガーはこの映画の経験を糧にして、 次はもう少し肩の力を抜いた映画を作ってもらいたい。 ラストのどんでん返し自体は予想されていたことですが、 それまでの物語がすべて小さな紙切れや カップの底にある小さな刻印に収斂して行く様子には驚いた。 ここで何が起こっているのか、わからなかった観客も多かったんじゃないかな。 この見事な幕切れは、脚本家クリストファー・マックァリーの勝利。 惜しいのはここしか見せ場のないチャズ・パルミンテリの芝居が、 細かなインサートカットで細切れになってしまっていること。 このせいで、スケールの大きな映画になりそびれてしまった。


死刑台のエレベーター

オトーサン、 「若い頃、みたけど...」 初期のルイマル監督作品をせっせと見た頃を思い出します。 とくに、「恋人たち」は、何度も見ました。 終生忘れえぬ作品で、お棺に入れてほしいほど。 TSUTAYA DISCASに在庫がないとは、どうしたことでしょう。 原題:Ascenseur pour l'echafaud(1957)    Elevator To the Gallows 監督:Louis Malle 原作:Noel Calef 脚本:Noel Calef/Roger Nimier/Louis Malle Genre:Crime / Drama / Thriller Country:France Language:French / German 上映時間:88分 あらすじ: 完全犯罪のはずが、わずかな綻びから崩れ、 モーリス・ロネ演じるジュリアン・タヴェルニエは エレベーターに閉じ込められ、 ジャンヌ・モローのフロランス・カララは 愛人の姿を求めて夜の街を彷徨する。 さらには若いカップルが車を奪い、 たまたま知り合ったドイツ人夫婦を殺害してしまう... 出演者: Jeanne Moreau ... Florence Carala(フロランス) Maurice Ronet ... Julien Tavernier(ジュリアン) Georges Poujouly ... Louis(ルイ) Yori Bertin ... Veronique(ベロニク) オトーサン、 「フィルム・ノワールを体現している!」 ジャンヌ・モロー主演作では、繰り返しになりますが、 「恋人たち」が最高です。 JEANNE MOREAU  ジャンヌ・モロー 誕生日 1928/1/23 出身 仏パリ 出演作 1953年「寝台の秘密」「巴里の気まぐれ娘」      「上級生の寝室」「現金には手を出すな」 1954年「バルテルミーの大虐殺」 1955年「狩込み」「地獄の高速道路」 1958年「死刑台のエレベーター」「絶体絶命」      「恋人たち」 1959年「危険な関係」 1960年「雨のしのび逢い」「五人の札つき娘」 1961年「夜」「突然炎のごとく」 1962年「エヴァの匂い」「審判」 1963年「鬼火」「勝利者」 1964年「小間使の日記」「大列車作戦」「バナナの皮」      「黄色いロールスロイス」 1965年「マタ・ハリ」「ビバ・マリア」 1966年「マドモアゼル」「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」 1967年「ジブラルタルの追想」「愛すべき女・女たち」 1968年「黒衣の花嫁」「キャサリン大帝」 1970年「モンテ・ウォルシュ」 1972年「ナタリー・グランジェ/女の館」 1974年「バルスーズ」「個人生活」 1976年「パリの灯は遠く」「ラスト・タイクーン」 1980年「スキャンダラス・ラブ」 1982年「ファスビンダーのケレル」 1990年「ニキータ」 1991年「厚化粧の女」「夢の涯てまでも」      「こうのとり、たちずさんで」「海を渡るジャンヌ」 1992年「愛人/ラマン」 1993年「心の地図」 1995年「愛のめぐりあい」「百一夜」 1997年「奥サマは魔女」「愛と困惑」 1998年「エバー・アフター」 2000年「レ・ミゼラブル」(TM) 2001年「デュラス 愛の最終章」「銀幕のメモワール」 2005年「ぼくを葬る」 その他の出演者: Jean Wall ... Simon Carala Elga Andersen ... Frieda Bencker Sylviane Aisenstein ... Yvonne, La fille du bar Micheline Bona ... Genevieve Gisele Grandpre ... Jacqueline Mauclair Jacqueline Staup ... Anna Marcel Cuvelier ... Le receptionniste du motel Gerard Darrieu ... Maurice Charles Denner ... L'adjoint du commissaire Cherrier Hubert Deschamps ... Le substitut du procureur Jacques Hilling ... Le garagiste User Rating:8.0/10 ( 7,142 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 628 votes) Yahoo! オトーサン、 「納得の高得点!」 User Reviews jzappaさん Cincinnati, OH, United States 2008年7月21日 手ごたえのある記憶に残るフィルム・ノワール 本作は、実に神々しいスリラーだ。 ひねりのある筋書きで、 軽率さが引き起こしたドラマだ。 そう、カップルが完全犯罪を企んだのだ。 そう、この計画は、最初の数分で不首尾になる。 そう、予期せぬ出来事であり、 誰がみても無理な企みに思える。 だが、ルイ・マル監督の初作には情熱がある。 私がはじめてみたルイ・マルだ。 この恋人たちはどんなひとなのか。 誰を殺そうとしているのか。 たくさんの話があるが、 利己的な連中の絶え間のない衝動、 より性質の悪い連中の誤解をひもといていく。 監督は、登場人物たちが、どうしようもない過ちを犯し、 鍵を差し込んだままということだけで 黙示録にあるような苦境に陥るのだ。 あるいは、死活的に重要なことを忘れたために、 とんでもない罠にはまりこむのだ。 サスペンスは、何も知らない助演者たちに 罠を締め上げさせることで盛り上がっていく。 監督は、真性のフィルム・ノワールの雰囲気を 自然光やマイルス・デイビスの自信あふれるジャスの音色を 使うことで、つくりあげている。 実に手応えのある記憶に残るフィルム・ノワールだ。 オトーサン、 「ミューズとしてのJ・モロー、うまい表現だなぁ」 黒美君彦さん 2010年12月31日 大いなる頽廃 ニュープリント版で劇場鑑賞。 (あらすじ 前掲) 見事なる頽廃。 その背景には、戦後インドシナやアルジェリアで勃発した 独立戦争で大義なく闘うフランスの姿が見え隠れする。 ただ、この作品ではジャンヌ・モローと夜のパリ、 そしてあのマイルス・デイビスの即興に 酔い痴れれば良いのだ、と思ってしまう。 すでに指摘されているように、 主人公の男と女、ジュリアンとフロランスは 実はこの作品ではついに出逢えない。 唯一ツーショットで登場するのが、 ラストの小型カメラに残されていた写真だ。 二人の笑顔もまたラストの写真で初めて観ることができる…。 サスペンスはあくまで添え物に過ぎない。 殺人という行為にまとわりつく頽廃的なイメージと ミューズとしてのJ・モローこそが、 この作品の核心だということを痛感する。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 LOUIS MALLE  ルイ・マル 誕生日 1932/10/30-1995/11/24 出身 仏テュムリー 富豪の家に生まれる。第二次世界大戦中は疎開。 ソルボンヌ大学で政治科学を専攻するが中退、 パリのフランス国立高等映画学院に入学。 「死刑台のエレベーター」で25歳にして監督デビュー。 1976から1987年は、米国に移住。 3度の結婚歴があり。 1980年に女優のキャンディス・バーゲンと結婚。 監督作 1957年「死刑台のエレベーター」 1958年「恋人たち」 1960年「地下鉄のサジ」 1962年「私生活」 1963年「鬼火」 1965年「ビバ!マリア」 1967年「パリの大泥棒」 1968年「世にも怪奇な物語」(挿話) 1971年「好奇心」 1974年「ルシアンの青春」 1975年「ブラック・ムーン」 1978年「プリディ・ベビー」 1980年「アトランティック・シティー」 1985年「アラモ・ベイ」 1987年「さよなら子供たち」 1990年「五月のミル」 1994年「42丁目のワーニャ」


宮本武蔵 巌流島の決斗

オトーサン、 「宮本武蔵なら、三船敏郎だろうが」 頭っから、そう決めつけていました。 でも、これをみて考えが変わりました。 「宮本武蔵なら、中村錦之助だ!」 原題:宮本武蔵 巌流島の決斗(1965) 監督:内田吐夢 原作:吉川英治 脚本:鈴木尚也/ 内田吐夢 Genre:時代劇 上映時間:121分 あらすじ: 吉岡一門を葬った宮本武蔵は、 幼い子供を殺めてしまった罪悪感を抱きながら、 再び修行の旅に出ていた。 研師の家に立ち寄った武蔵は、 そこで佐々木小次郎の刀を目にする。 やがて武蔵は将軍家の指南役である 北条安房守の屋敷に迎えられ、沢庵和尚と再会。 沢庵に指南役になってはどうかと勧められるが、 幼い子供を斬ったことが問題となり不採用となってしまう。 武蔵は小次郎から果たし状を受け取り、 決闘場所である巌流島へ向かう... 出演者: 中村錦之助 ... 宮本武蔵 高倉健 ... 佐々木小次郎 入江若葉 ... お通 オトーサン、 「中村錦之助、いいね」 剣術もなかなかのもの、 ややかすれた高い声も、魅力があります。 高倉健さんも、悪くはありませんが、 現代劇でのイメージが邪魔します。 お通役は、やはり八千草薫さんがベストでしょう。 その他の出演者: 木村功 ... 本位田又八 浪花千栄子 ... お杉 丘さとみ ... 朱美 金子吉延 ... 三沢伊織 河原崎長一郎 ... 林吉次郎 千田是也 ... 本阿弥光悦 中村是好 ... 厨子野耕介 日高澄子 ... 女房 尾形伸之介 ... 川越の熊五郎 田村高廣 ... 柳生但馬守 中村錦司 ... 北条安房守 里見浩太郎 ... 細川忠利 内田朝雄 ... 岩間角兵衛 三島ゆり子 ... お光 有川正治 ... 岡谷五郎次 神木真寿雄 ... 縫殿介 清水元 ... 小林太郎左衛門 嶋田景一郎 ... 佐助 中村時之介 ... 半瓦弥次兵衛 鈴木金哉 ... 菰の十郎 北竜二 ... 酒井忠勝 那須伸太郎 ... 本多忠勝 高松錦之助 ... 榊原康政 源八郎 ... 和尚 片岡半蔵 ... 石切職人1 毛利清二 ... 石切職人2 川浪公次郎 ... 石切職人3 野村鬼笑 ... 百姓1 利根川弘 ... 百姓2 矢奈木邦二郎 ... 長 岩尾正隆 ... 野武士の首領 大城泰 ... 博労1 香月涼二 ... 博労2 大里健太郎 ... 中年の侍 遠山金次郎 ... 半瓦の子分1 森源太郎 ... 半瓦の子分2 江木健二 ... 細川藩家臣1 有島淳平 ... 細川藩家臣2 熊谷武 ... 細川藩重臣 大東俊治 ... 細川藩近習 三国連太郎 ... 宗彭沢庵 片岡千恵蔵 ... 長岡佐渡 User Rating:8.6/10( 34 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 五部作の最終編なので、力が入っています。 冒頭、これまでを要領よく振りかえっていますが、 これがとてもよい出来になっています。 宮本武蔵を1本だけみるとすれば、 本編がベストでしょう。 User Reviews 黒津 明二郎さん 2009年5月6日 傑作 武蔵、宿命のライバル小次郎との対決に ついに決着がつき、ほろ苦いラストもなかなかの 五部作最終弾。 あくまでも人間・武蔵に的を絞って 格調高く展開された本シリーズではあるが、 決して芸術ぶらず大衆娯楽としての 体裁を崩さず描いたところが特色であろう。 そこら辺りに多少の瑕疵もなしとは云えぬが、 ここは素直に内田監督以下スタッフの健闘を称えようか。 考えてみれば一作目の1961年から本作の1965年まで、 この4年間に邦画の制作環境は 激変の荒波にさらされていたわけで、 そうした中でこの五部作が作られた意義は 並々ならぬものがあったのではないか? 演技陣。 中村一世一代の名演、お見事! 高倉も損な役回りながら健闘、 片岡御大の重量感あふれる芝居が完結篇に花を添える。 オトーサン、 「賛成!」 Masagoyaネットシネマさん 2008年8月14日 数ある「宮本武蔵」の中での最高峰 吉川英治原作の「宮本武蔵」を1年に一作づつ、 5年に亘って内田吐夢が演出した、 実に見ごたえのある超大作時代劇。 宮本武蔵全5部作。 彼の演出は骨太でダイナミック。 しかし、武蔵の成長過程における悩みや機微を 様々な人間模様の中で描き、自身の代表作にしたばかりか、 過去の幾度となく映画化された「宮本武蔵」の中での 最高峰に位置する武蔵像を作り上げたと言えるでしょう。 中村錦之助にとっても彼の代表作になりました。 その突出した演技力で、粗野な武蔵から剣の達観の境地、 巌流島での佐々木小次郎との対決までを 余すところ無く演じきりました。 武蔵はその人生において、様々な師に出会います。 沢庵、日観、石舟斉、本阿弥光悦などの何かを卓越した人物、 また、島原遊郭の吉野太夫にも 彼女の琵琶の音色のたとえを例に教えられたのでした。 配役も豪華で、宿敵小次郎に高倉健。 男っぽい中にニヒルさを漂わせた不思議な小次郎を演じ、 現代劇専門の彼がこの作品で脱皮しました。 「飢餓海峡」でも刑事役で内田監督に起用されています。 武蔵を慕うお通に入江若葉。 彼女は大女優・入江たか子の娘さんですが、 女優になる気がなかったのを このお通役で説得されて映画界入りしたとのこと。 確かに演技は上手ではありませんでしたが新鮮さは感じました


大殺陣

オトーサン、 「東映時代劇ねぇ」 間違いなくB級映画にちがいありません。 でも、違っていました。 大間違いでした。 東映さん、ごめんなすっておくんなせえぇ。 原題:大殺陣(1964) 監督:工藤栄一 脚本:池上金男 Genre:時代劇 上映時間:118分 あらすじ: 四代将軍家綱が危篤、 大老・酒井忠清は、その機に乗じて 弟・綱重を後継者にしようとしていた。 軍学者・山鹿素行は、政道を正すために決起を図り、 書院番・神保平四郎や旗本・浅利又之進を同志に加える。 だが、同志の裏切りで、神保平八郎は殺される。 その死体をみて憤怒した浅利又之進は、、 吉原を出る大老・酒井忠清の行列に突進していった... 出演者: 里見浩太朗 ... 神保平四郎 平幹二朗 ... 浅利又之進 大友柳太朗 ... 酒井忠清 安部徹 ... 山鹿素行 オトーサン、 「うーむ、誰がうまいというよりも...」 後述するように、集団抗争劇として秀逸です。 俳優陣の活躍は、そのなかに埋没していました。 その他の出演者: 大坂志郎 ... 星野友之丞 山本麟一 ... 日下仙之助 河原崎長一郎 ... 別所隼人 稲葉義男 ... 渡海八兵衛 砂塚秀夫 ... 助七 成瀬昌彦 ... 岡部源十郎 宗方奈美 ... 山鹿みや 大木実 ... 北条氏長 可知靖之 ... 徳川綱重 原田甲子郎 ... 堀田正俊 加賀邦男 ... 林甚兵衛 三島ゆり子 ... 神保加代 尾形伸之介 ... 中島外記 春日俊二 ... 小出治兵衛 堀正夫 ... 新見但馬守 園佳也子 ... 立田川 赤木春恵 ... 星野たよ User Rating:9.3/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だぁ」 User Reviews いまそのときさん 2011年5月11日 大殺陣 最後の20分あまりの大乱闘の殺陣とカメラに この映画のすべてがあります。 溝や田圃でドロドロの死闘を演じた役者たちに敬意を払います。 しかし稲葉義男、安部徹は何なん?? 里見浩太朗が一味に加わった心境、宗方奈美の心情も今一わからない。 さらに大友柳太朗の大芝居が興醒めでした。 これ程のセットと人と道具を操りながら肝心の脚本が骨抜きでしたね。 オトーサン、 「すごいね、この集団抗争時代劇!」 Masagoyaネットシネマさん 2008年3月22日 東映時代劇の終焉を飾るに相応しい作品群 『十三人の刺客』のヒットを受けて、 光と陰のダイナミックな映像を駆使することで知られた 監督・工藤栄一が1964年に作った集団抗争時代劇。 里見浩太郎主演。 こちらも将軍継嗣問題を巡りクライマックスで 暗殺者が将軍後継者を襲撃する内容だが、 『十三人の刺客』とは異なり、 刺客が暗殺を成功させる為の計画性は一切排除され、 そのぶん衝動的な暴力性がより強調されている。 四代家綱の世の甲府宰相綱重怪死事件を軸に据え、 襲撃を受ける綱重の行列、まず堤上を疾走する裸馬の群れが迫力。 吉原田圃での泥濘に塗れた型もへったくれも無い 乱戦の大立ち回りは鬼気迫るものがある。 ローアングルでハンドショットの揺れる画、 埃塗れ泥塗れの大騒ぎ。 血塗れで路傍に放られる里見浩太朗の若き日の姿も一見の価値あり。 工藤は、東映が仁侠映画路線に移行した時期に、 『十一人の侍』(1966年)で再度集団抗争時代劇を作っている。 集団抗争時代劇は1963年7月に封切られた 『十七人の忍者』(長谷川安人監督)によって生まれ、 その年の暮れに公開された『十三人の刺客』によって ジャンルとして確立されたといわれている。 この両作品とも、天尾完次の企画によるものである。 『十三人の刺客』の翌年には「大殺陣」を、 67年には「十一人の侍」と、 3本の「集団抗争時代劇」を撮り、 東映時代劇の終焉を飾るに相応しい足跡を刻んでいる。  シナリオは池上金男、 彼は後に池宮彰一郎の名前で小説家に転じ、 赤穂浪士を題材に小説「四十七人の刺客」を書いているが、 この作品も「十三人の刺客」同様の「集団抗争時代劇」で、 後に高倉健主演、市川崑監督で映画化されている。 オトーサン、 「この名作を生んだ監督の経歴をみてみよう」 工藤榮一 誕生日:1929/7/17 - 2000/9/23 出身地:北海道苫小牧市 慶応義塾大学法学部を卒業。 東映に入社し、1954年、京都撮影所に転属し、制作部助監督に。 1959年、「富嶽秘帖」監督デビュー。 時代劇の黄金時代の東映で、チャンバラ活劇を手がけた。 60年代中期からは、集団抗争劇へ移行し、 「十三人の刺客」「「殺陣」を生み出す。 主な監督作 1959年「富嶽秘帖」 1960年「ひばり捕物帖・折鶴駕籠」 1961年「魚河岸の女石松」「右門捕物帖・まぼろし燈籠の女」 1963年「変幻紫頭巾」「忍者秘帖・梟の城」「十三人の刺客」 1964年「大殺陣」  1967年「日本暗黒史・血の抗争」「十一人の侍」 1968年「産業スパイ」 1969年「五人の賞金稼ぎ」 1973年「やくざ対Gメン・囮」 1974年「まむしの兄弟・二人合わせて30犯」 1979年「その後の仁義なき戦い」 1980年「影の軍団・服部半蔵」 1981年「ヨコハマBJブルース」 1982年「野獣刑事(デカ)」 1983年「逃がれの街」 1992年「赤と黒の熱情」 1993年「リング・リング・リング/涙のチャンピオンベルト」 1998年「安藤組外伝・群狼の系譜」


ワイルドシングス

オトーサン、 「やっぱり美人はいいよね」 ハリウッドには、うようよ美人がいますが、 デニース・リチャーズは、飛びきりの美人です。 一時期、チャーリー・シーンを憎たらしく思ったほどですが、 幸い、離婚してくれました。 原題:Wild Things (1998) 監督:John McNaughton 脚本:Stephen Peters Genre:Crime / Mystery / Thriller Rated R for strong sexuality, nudity, language and some violence 上映時間:108分 あらすじ: ケリーは、女子高生、豪邸に母親と二人暮らし。 憧れの生活指導教員サムの自宅を訪ねるが、 その翌日ケリーの母が、娘がレイプされたと警察に訴え出た。 だが裁判は意外な展開を見せる。 サムにレイプされたと証言していたスージーが、 突如発言を撤回し、 すべてはケリーの仕組んだ計画だったと明かす... 出演者: Matt Dillon ... Sam Lombardo(サム) Denise Richards ... Kelly Van Ryan(ケリー) Neve Campbell ... Suzie Toller(スージー) オトーサン、 「うーん、いい身体してるなぁ」 おかげで、ケヴィン・ベーコンやビルマーレイの演技が すっかり霞んでしまいました。 DENISE RICHARDS デニース・リチャーズ 誕生日 1972/2/17 出身 米イリノイ州ダウナーズ・グローブ 89年エル・カミーノ・ハイスクール卒業後、モデルとして活躍。 東京、パリ、ニューヨークで仕事をした後、女優に転身。 「ローデッド・ウェポン1」で映画デビュー。 「ワールド・イズ・ノット・イナフ」で、ボンドガール。 出演作 1993年「ローデッド・ウエポン1」 1994年「TAMMY AND THE T-REX」「イタリアンズ/戦慄の血脈」 1996年「トゥルー・アイズ」(TM) 1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」「ノーウェア」 1998年「ワイルドシングス」 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇      「テールライトは眠らない」◇      「わたしが美しくなった100の秘密」 2001年「バレンタイン」「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」 2002年「アンダーカバーブラザー」「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」      「プリティ・イン・ニューヨーク」 2003年「最‘狂’絶叫計画」「ラブ・アクチュアリー」 2004年「トラブルinベガス」「娼婦たち」 その他の出演者: Kevin Bacon ... Ray Duquette Bill Murray ... Ken Bowden Theresa Russell ... Sandra Van Ryan Daphne Rubin-Vega ... Gloria Perez Robert Wagner ... Tom Baxter Carrie Snodgress ... Ruby Jeff Perry ... Bryce Hunter Cory Pendergast ... Jimmy Leach Marc Macaulay ... Walter Toi Svane Stepp ... Nicole Dennis Neal ... Art Maddox Diane Adams ... School Secretary User Rating:6.6/10 ( 53,737 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 1,218 votes) Yahoo! オトーサン、 「」 MTVムービー・アワード ノミネート キス・シーン賞 デニース・リチャーズ       マット・ディロン User Reviews jtindahouseさん Nelson, New Zealand 2004年9月21日 デニース・リチャーズが、素敵!!! すばらしいストーリー。 何が起きたかは、かなりシンプルだが、 オリジナリテイがある。 いくつものどんでんがえしがあって、楽しませてくれる。 これぞ、映画に期待するものだ。 何もドラッグがあり、転落があり、 ある種のお定まりの結末を迎えるなんて。. スージー役のニーヴ・キャンベルは、 いつもとは違うキャラを好演していた。 サム役のマット・ディロンもいい。 ジョージ・クルーニーだったら、もっとよかったかも。 ケヴィン・ベーコンも、素敵な演技で、 すっと楽しませてくれた。 だが、疑いなく最高の演技は、デニース・リチャーズだ。 この役にぴったりだった。 彼女以上のはまり役はいないだろう。 その美しさで映画が成り立っているようなものだ。 マット・ディロンが羨ましい、 みんなそう思うのではないか。 オトーサン、 「エロチックサスペンスではないと思うけど...」 エロチックなシーンは、ほんの一瞬です。 ジーナさん、もしかして、そこだけ画面を 一時停止にして見入ったのでは?(爆) ジーナさん 2010年11月23日 慎みって大事よね 女子高生、教師、刑事に弁護士などが入り乱れて お届けするエロチックサスペンスです(笑) 計画の全貌などかなり無理やり感のあるストーリーですが、 私はこの作品のチープ感が何となく気に入ってます。 伏線や巧妙な仕掛けといった答えを導くための過程を 楽しみたい方には不向きかと思いますが、 私は青春学園ドラマの感覚で 気軽にサスペンスを楽しめたので満足です。 急展開の多さで飽きずに鑑賞できますが、 見せ場らしい見せ場が無いので記憶には残りにくいかも・・・。 男と女ならではの探りあいは緊張感があってGOOD 欲を言えば、女同士の駆け引きを もう少し見せてくれても良かったカナ・・・。 複数の女に男が絡んだ時特有の ドロドロ&腹黒感がもっとあっても良かったでしょうね。 しかし、なんと言っても最大の魅力は デニス・リチャーズの健康的で若々しい色っぽさでしょう。 程よい肉感に美乳と美尻は必見です。 ただね・・・マット・ディロンが生徒に大人気のカッコイイ先生っていうのが どうにも納得いかないですね(笑) 日本とアメリカではこんなにもカッコイイの基準が違うのか!!! と唖然でした(爆) 刑事役のケヴィン・ベーコンは 気味の悪い雰囲気が漂っていて良かったです。 ビル・マーレイとネーヴ・キャンベルは これといった特徴なしで印象が薄かったですね(爆) 冒頭の湿地帯を始めとしたフロリダのロケーション、 エンドロールで状況説明を補足する新鮮味、 消化不良なしの内容など無難に鑑賞できる作品に仕上がっています。 興ざめするかしないか微妙なラインですが、 軽めのサスペンスが観たい時にはスッキリできてイイかもしれません。 一回勝負みたいなトコはありますけど(爆)


クイックシルバー

オトーサン、 「へぇ、あったんだ!」 大好きだった自転車をテーマにした映画です。 マンハッタンの渋滞する車の間をすり抜けて疾走する バイク・メッセンジャーたちの勇姿! ほれぼれするなぁ。 なーに、たがが使い走りだろう。 ま、そんなこと言わずに見てやってください。 原題:Quicksilver (1986) 監督・脚本:Thomas Michael Donnelly Genre:Drama / Crime / Romance 上映時間:105分 あらすじ: 株式仲買人のジャックは、 その日、まったくついてなかった。 両親の資金まですってしまった。 人生をやり直すべく、バイク・メッセンジャーになる。 同僚は、自転車の曲乗り大好きの若者ばかり。 株式取引所の気取った連中とは大違いだ。 新入りのテリーと顔を合わせるのも楽しみだった。 そんなある日、仲間のひとりがひき逃げされた。 だが、ジャックは、犯人を知っていた。 出演者: Kevin Bacon ... Jack Casey(ジャック) Jami Gertz ... Terri(テリー) Rudy Ramos ... Gypsy(ジプシー) オトーサン、 「やはり、巧い役者だね」 喜怒哀楽、地でやっているようにみえます。 曲乗りもやってみせます。 切れ味のいい演技は、 運動神経バツグンだからなのでしょうね。 KEVIN BACON ケビン・ベーコン 誕生日 1958/7/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 17才でニューヨークのスクエア・シアターで 最年少の生徒になり、演技を学ぶ。 78年「アニマル・ハウス」で映画デビュー。 84年「フットルース」で人気に。 兄でミュージシャンのマイケルと ‘ザ・ベーコン・ブラザーズ’を組み、音楽活動も行っている。 出演作 1978年「アニマル・ハウス」 1979年「ニューヨークの恋人」「結婚ゲーム」 1980年「13日の金曜日」 1981年「泣かないで」 1982年「ダイナー」 1984年「フットルース」 1986年「クイックシルバー」「グレート・ストリーム」      「ハロー・マイ・トレイン」「大災難P.T.A.」 1988年「結婚の条件」      「ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦」 1989年「クリミナル・ロウ」 1990年「トレマーズ」「フラット・ライナーズ」 1991年「JFK」      「クイーン・ロジック 女の言い分・男の言い訳」      「パイレーツ この恋、火気厳禁」      「ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分」 1992年「ア・フュー・グッドメン」 1994年「アフリカン・ダンク」「激流」 1995年「告発」「バルト」(声)「アポロ13」 1996年「スリーパーズ」 1997年「17/セブンティーン」「ウィズ・ユー」 1998年「ワイルド・シングス」 1999年「マイ・ドッグ・スキップ」「エコーズ」 2000年「インビジブル」 2002年「コール」 2003年「ミスティック・リバー」「イン・ザ・カット」 2004年「バイバイ、ママ」 2005年「秘密のかけら」 2008年「フロスト×ニクソン」「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」 その他の出演者: Paul Rodriguez ... Hector Rodriguez Andrew Smith ... Gabe Kaplan Gerald S. O'Loughlin ... Mr. Casey Laurence Fishburne ... Voodoo Louie Anderson ... Tiny Charles McCaughan ... Airborne David Harris ... Apache Whitney Kershaw ... Rand Joshua Shelley ... Shorty Georgann Johnson ... Mrs. Casey Nelson Vails ... Messenger in Maroon Beret Lou Dinos ... Cha Cha User Rating:5.2/10( 2,009 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 68 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のスコアが高いね」 昨今の自転車ブームを反映しているのでしょう。 User Reviews tgreene_mspさん Northeastern US 2012年2月2日 自転車に乗ってのフラッシュダンス. 「バトルシップ」/ 「トランスフォーマー」 ... 「クイックシルバー」/「フラッシュダンス」 ... 時代は変われど、ハリウッドは、いつもヒットする 新しいやり方を試みてきた。 このケースでは、後者の2作品のほうが 前者よりも似ている。 この映画、もっぱらバイク・メッセンジャーに焦点を当てている。 出だしから、 メッセンジャーサービスに至るまで、 出演者はみな好演している。, 「アメリカン・フライヤーズ」 や「ヤング・ゼネレーション」のような 自転車レース映画とは違って、 この映画の軽やかさは、「フラッシュダンス」に似ている。 主人公のジャックや他のメッセンジャーたちは、 よりよき人生を求めて、高く飛び上がろうとしている。 オトーサン、 「20年も前の映画なんだ」 ara_masaさん 2006年11月8日 自転車好きならイイんだろうけど 高校生の頃「ベスト・キッド2」を見に行って、 あまりの駄作ぶりに暴れ出しそうになったところが、 同時上映されていたこの映画が面白かったんで 何とか怒りを収めた記憶があったんだけど... 何がそんなに面白かったんだろう? 20年の間に記憶がだいぶ書き換えられてたんだなー。 そもそも最後のジャックとジプシーのチェイスシーン、 ほとんど覚えてなかったもの。 同僚のためにもう一度株取引に復帰するところが クライマックスだったと思い込んでた。 渋滞する車の間をすり抜けて街を疾走したり、 休憩時間に曲乗りを披露したりと、 自転車好きには見応えあるシーン満載なんだと思うけど、 そこに魅力を感じないと全編通してイマイチ乗り切れない。 株市場に復帰するエピソードも都合良すぎる展開だし、 悪役との対決も肝心のジプシーがどんな悪者なのか 全然描かれてないから感情移入のしようがないのも残念。 「順風満帆エリート→挫折→今までと違う経験をして吹っ切れる→復活!」 みたいな、ありがちな青春映画って感じ。


名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)

オトーサン、 「コナン君か、なら見ようか」 何本か録画したのを消去して、みることに。 子供向けアニメって、気楽に見られます。 かっこよく言えば、童心に帰るというか... 原題:名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011) 監督:山本泰一郎・静野孔文 原作:青山剛昌 脚本:古内一成 Genre:Animation/Suspention/Action/Mystery 上映時間:109分 あらすじ: ある日、都知事に届いた脅迫状。 コナンの機転により、間一髪で都知事の命は助かる。 知事は、国交相時代に建設したダムの関係者に 恨みを持つ者がいるのではと捜査を開始する。 5年前に湖の底に沈められた村が移設された地へ向かう。 8年ぶりに集まった5人の男女と出会うが、 それぞれに事情がありそうだった... 出演者: 高山みなみ ... 江戸川コナン 難波圭一 ... 山尾渓介 麻生敬太郎 ... 知事・朝倉優一郎 オトーサン、 「知事は、石原慎太郎がモデルかも」 その他の声の出演者: 山崎和佳奈 ... 毛利蘭 小山力也 ... 毛利小五郎 渡部陽一 ... 渡部刑事 宮根誠司 ... 記者 茶風林 ... 目暮警部 緒方賢一 ... 阿笠博士 岩居由希子 ... 吉田歩美 高木渉 ... 小嶋元太 大谷育江 ... 円谷光彦 林原めぐみ ... 灰原哀 山口勝平 ... 工藤新一 松井菜桜子 ... 鈴木園子 中田浩二 ... 小田切敏郎 井上和彦 ... 白鳥警部 湯屋敦子 ... 佐藤刑事 千葉一伸 ... 千葉刑事 関俊彦 ... 氷川尚吾 江川央生 ... 武藤岳彦 朴路美 ... 遠野みずき 飯塚雅弓 ... 立原冬美 宮田幸季 ... 立原冬馬 三瓶由布子 ... 立原冬馬(7歳) User Rating:7.9/10( 591 votes) Yahoo! オトーサン、 「受賞は無理な映画だね」 日本アカデミー賞ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews wave316makiさん 2011年6月5日 面白かった! 4月末に見に行きましたが、 まるで時間を計ったかのように あと15分で終わるという時に 映像が途切れ映画館は真っ暗。 原因は停電でした。 題名が「沈黙の15分」だけに、 友人と「何、これ演出?」と話してると 周囲からも同様の声が聞こえました。 結局復旧せずで代替の入場券を頂き、 再度鑑賞したので、二度見たことになりましたが、 二回目も飽きずに楽しく鑑賞してきました。 最後のスノボのシーンは素晴らしかった。 来年も楽しみです。 でも、渡部刑事は要らなかったかな。 オトーサン、 「このシリーズ、フアンが多いんだね」 AKUROさん 2011年5月23日 小ぶりで尻すぼまりな印象 今回の劇場版はやや小ぶりな印象で、 点数としては前作・前前作に劣るかなと思いました。 服部平治が出ない、キッドも出ない、 毛利さんの活躍もほとんどない、 蘭も目立った場面があまりない、ということで、 劇場版ならではの登場人物の豪華さがみられなかったのが やや不満に感じた原因かと... そのぶん、コナン君や探偵団の子供たちは活躍するのですが、 それだけではちょっと弱いように思いました。 殺人の被害者が一人だけなのも、 事件のスケールが小さく思えた理由ではないでしょうか。 ストーリー的には、 冒頭とラストに大きなアクションの山場あります。 冒頭のアクションシークエンスはとても緊張感があり、 度肝を抜かれるのです。ただ、冒頭の出来が良いだけに、 ラストのクライマックスを食ってしまっており、 全体を通して尻すぼみの印象を持たせた点は残念でした。 次にミステリーとしてですが、 シナリオ的にいろいろ工夫をしていることはわかるのですが 謎も展開も淡白な感が否めません。 犯人の意外性などほとんどありませんし・・・(^_^;) 今回唯一の殺人も、 ひとときは不可能犯罪めいた点を感じさせますが、 あっという間にトリックが明かされますし、 それもしょぼいんです。 容疑者になる5人組の同級生の背景や 人となりを、もう少し掘り下げれば 動機や話しの展開に説得力が出て 見ごたえのあるドラマになったかと思うのですが それではコナンムービーにならないのかもしれません(^_^;) 今回監督さんが交代しているのですが、次に期待したいです。 要望を述べるとすれば、 オールキャストの豪華さ、楽しさを出してほしいですね。 繰り返しになりますが、子供たちの活躍だけでは物足りません


ピーター・セラーズの労働組合宣言!!

オトーサン、 「サッチャーさんの講演、聴いたっけ」 イギリス経済を疲弊させた労組の改革を断行した 女性首相です。鉄の女といわれました。 この映画は、彼女が乗りだすまえのもの。 労使関係がいかに荒れていたかが、分かります。 原題:I'm All Right Jack (1959) 監督:John Boulting 原作:Alan Hackney 脚本:Frank Harvey/John Boulting/Alan Hackney Genre:Comedy Country:UK Language:English 上映時間:105分 あらすじ: 1950年代初頭のイギリス。 オックスフォード大学を卒業した 名家の子息ウィンドラッシュは、 実業界で働きたいと多くの面接を受けたが、 なかなか就職できない。 ようやく叔父トレースパーセルの経営する ミサイル工場で“労働者”として働くことに。 経営陣と労働組合が激しく対立するなか 一生懸命働いたのが、国を揺さぶることに... 出演者: Ian Carmichael ... Stanley Windrush(ウィンドラッシュ) Peter Sellers ... Fred Kite / Sir John Kennaway(カイト) Dennis Price ... Bertram Tracepurcel(トレースパーセル) Terry-Thomas ... Major Hitchcock(ヒッチコック) オトーサン、 「あれ、変だな」 邦題からして、ピーター・セラーズが主役だと 思い込んでいました。 でも、彼は何と労働組合の委員長役でした。 PETER SELLERS  ピーター・セラーズ 誕生日 1925/9/8-1980/7/24  出身 英サウスシー 出演作 1955年「マダムと泥棒」 1957年「赤裸々な事実」 1958年「親指トム」「転覆騒動」 1959年「ピーター・セラーズのマ・ウ・ス」 1960年「泥棒株式会社」「飛んだり跳ねたり止まったり映画」      「喰いついたら放すな」「求むハズ」 1962年「ミサイル珍道中」「ロリータ」「ワルツ・オブ・ザ・トレアドールズ」 1963年「ピンクの豹」「新・泥棒株式会社」 1964年「博士の異常な愛情」「暗闇でドッキリ」「マリアンの友だち」 1965年「何かいいことないか子猫チャン」 1966年「007/カジノ・ロワイヤル」      「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」 1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」「パーティ」 1968年「太ももに蝶」 1969年「マジック・クリスチャン」 1972年「不思議な国のアリス」 1973年「別れの街角」 1974年「おとぼけパイレーツ」 1975年「ピンクパンサー2」      「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」 1976年「名探偵登場」 1977年「ピンクパンサー3」 1978年「ピンクパンサー4」 1979年「ゼンダ城の虜」「チャンス」 1980年「天才悪魔フー・マンチュー」「トライアル・アンド・エラー」 その他の出演者: Richard Attenborough ... Sidney De Vere Cox Margaret Rutherford ... Aunt Dolly Irene Handl ... Mrs. Kite Liz Fraser ... Cynthia Kite Miles Malleson ... Windrush Snr. Marne Maitland ... Mr. Mohammed John Le Mesurier ... Waters Raymond Huntley ... Magistrate Victor Maddern ... Knowles Kenneth Griffith ... Dai Fred Griffiths ... Charlie User Rating:7.2/10 ( 1,673 votes)IMDb オトーサン、 「労使関係を描いた珍しい映画だね」 User Reviews mzinkinさん United Kingdom 2005年5月27日 こいつは、私にとって生涯最高の映画だ。 英国きってのすばらしい俳優が出演し、 第1級の脚本ときている。 ピーター・セラーズは、ほんとうに素晴らしい。 組合の委員長を演じている。 テリー・トーマスは、裏表のある人事部長ヒッチコック役。 忘れられないコメントは、こうだ。 「経営者は、たちが悪いね、組合の悪口をまくし立てている」 もうひとつ、 あるお偉方が工場を訪れたとき、 テリー・トーマスは、こう答える。 「ここ掃除しろよ、トイレの石鹸使って」 これまで20回以上見てきたが、飽きることはない。 すばらしいストーリー、素敵なコメディ、 そして素敵な演技。 労使関係をこれだけ面白く、適切なやりかたで 見事に扱った映画はない。 . オトーサン、 「そう、コメディとはいえないね」 むしろ、セミ・ドキュメンタリーでしょう。 ぴよさん 2009年11月18日 踊る大...労働組合? これはまたなんともシニカルなコメディー。 50年代のイギリス労働運動の硬直化を皮肉って、 笑うに笑えないドラマに仕立てている。 コメディー味は薄い。 労働運動のある側面を、誇張して描いてみせる。  P・セラーズは、労働者の権利を希求する、 「ミサイル社労組」のカイト委員長を演じている。 その杓子定規ぶりが喜劇的というなら、 そうかもしれないけれど。 主人公スタンレーは、オックスフォード出のおぼっちゃん。 生まれて初めて、工場への就職を果たすが、 そこには彼の知らない或る思惑があった。  労働運動には無知無縁の彼。 その真っ当な言動が、現場では誤解を生む。 彼を利用しようという狡猾な資本家。 労組も、カイトも、スタンレーも、マスコミも、 結局は資本家さえ踊らされているという構図。 労働者は自らの権利を守る為に組合活動に打ち込む。 権利としてのストライキを行使もする。 しかし運動が過ぎ、本来の労働がおろそかになれば、 母体たる会社自体も危うくなり、労働者の生活も破綻する。 労働運動の矛盾自体がどこか喜劇チックだと呼ぶならば、 それはその通りかもしれない。 セラーズは脇役で、かなり可哀そうな役回りだ。 組合活動に従順なあまり、母にも娘にも愛想をつかされたりする。 その哀れさを笑えというのだろうか。 この映画は、全ての人々がツケを負う。 そのシニカルさは如何にも英国風。 どんなタイミングだろうとお茶が出てくるサマと同様に。 原題の『I"m all right, Jack.』という英語表現は、 「人のことは知らないが、自分だけは大丈夫だ」という 無責任な態度を表す言い回しらしい。 最終的に「ある場所」に至るスタンレーが、 「世間のことはともかく、自分はこれでいいんだ」と 達観したということなのだろうか。 いやあ、笑えない。


遠すぎた橋

オトーサン、 「3時間かぁ」 見る前に、気持ちが落ちこみます。 「何回、中断したかなぁ」 ともあれ、2日がかりで見終えましたよー。 原題:A Bridge Too Far (1977) 監督:Richard Attenborough 原作:Cornelius Ryan 脚本:William Goldman Genre:Action / Drama / History Country:USA / UK Language:English / German / Dutch / Polish / Latin 上映時間:175分 あらすじ: ノルマンディー上陸作戦後 連合軍はドイツ軍がオランダへ撤退したの機に、 空陸双方から攻める作戦を展開する。 ドイツに向かう5つの橋を占拠し、 ベルリンへ侵攻するのが狙いだった。 ブラウニング中将は、アーカート少将らに進撃を命じる。 空からはパラシュート部隊、陸からは大戦車部隊で攻勢。 ドイツ軍の抵抗は凄まじく、橋は破壊される。 連合軍は壊滅状態になっていく... 出演者: Dirk Bogarde ... Lieutenant General Browning(ブラウニング中将) Sean Connery ... Major General Urquhart(アーカート少将) Gene Hackman ... Major General Sosabowski(ソサボフスキー少将) Edward Fox ... Lieutenant General Horrocks(ホロック中尉) オトーサン、 「いいね、いいね」 ショーン・コネリーと思いきや、 今回、取り上げるのは、エドワード・フォックス。 「ジャッカルの日」でしびれてから、 ずっと彼の出演作を見たいと思っていたのです。 EDWARD FOX  エドワード・フォックス 誕生日 1937/4/13 出身 英ロンドン 父は芸能エージェント、母は元女優、弟ジェームズとロバートも俳優。 近衛兵やチェーン店の運送係の仕事をした後、王立演劇学校へ入学。 ロンドンの舞台主演を経て、映画界入り。 「恋」で英国アカデミー賞助演男優賞受賞。 33年「ジャッカルの日」のジャッカル役で人気に。 出演作 1963年「マインド・ベンダーズ」 1966年「モーガン」「裸のランナー」「怪奇!呪いの生体実験」      「ジョーカー野郎」 1967年「明日に賭ける」「長い長い決闘」 1969年「空軍大戦略」「素晴らしき戦争」 1970年「類人猿捜索隊」 1971年「恋」 1972年「人形の家」 1973年「ジャッカルの日」 1977年「デュエリスト・決闘者」「遠すぎた橋」 1978年「大いなる眠り」「遺言シネマ殺人事件」「ナバロンの嵐」      「女王陛下の戦士」 1980年「クリスタル殺人事件」 1982年「ガンジー」 1983年「ドレッサー」「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」 1984年「バウンティ」「インドへの道」 1985年「ワイルド・ギースU」 1986年「アナスタシア 光・ゆらめいて」 1987年「闘神伝説シャカ・ズールー」 1989年「戦争にかける橋2/クワイ河からの生還」 1991年「ロビン・フッド」 1995年「湖畔のひと月」 1998年「ロスト・イン・スペース」 2001年「エニグマ奪還」 2005年「名犬ラッシー」 その他の出演者: Laurence Olivier ... Doctor Spaander Robert Redford ... Major Cook Anthony Hopkins ... Lieutenant Colonel Frost Michael Caine ... Lieutenant Colonel J.O.E. Vandeleur James Caan ... Staff Sergeant Dohun Ryan O'Neal ... Brigadier General Gavin Siem Vroom ... Underground Leader Marlies van Alcmaer ... Underground Leader's Wife Erik van 't Wout ... Underground Leader's Son Wolfgang Preiss ... Field Marshal Von Rundstedt Hans von Borsody ... General Blumentritt Josephine Peeper ... Cafe Waitress Paul Maxwell ... Major General Maxwell Taylor Ryan O'Neal ... Brigadier General Gavin Walter Kohut ... Field Marshal Model Peter Faber ... Captain 'Harry' Bestebreurtje Hartmut Becker ... German Sentry Frank Grimes ... Major Fuller Jeremy Kemp ... R.A.F. Briefing Officer Donald Pickering ... Lieutenant Colonel Mackenzie Donald Douglas ... Brigadier Lathbury Peter Settelen ... Lieutenant Cole Stephen Moore ... Major Steele Michael Byrne ... Lieutenant Colonel Giles Vandeleur Paul Copley ... Private Wicks Nicholas Campbell ... Captain Glass James Caan ... Staff Sergeant Dohun Elliott Gould ... Colonel Stout Ben Cross ... Trooper Binns Michael Graham Cox ... Captain Cleminson Peter Gordon ... U.S. Sergeant Nicholas Campbell ... Captain Glass User Rating:7.3/10 ( 22,594 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 391 votes) Yahoo! オトーサン、 「実力あるんだ!」 有名俳優勢ぞろいのなかで選ばれたのが、 エドワード・フォックス! 英国アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 エドワード・フォックス ・作曲賞 ・撮影賞 ・音響賞 同ノミネート 作品賞 監督賞 リチャード・アッテンボロー User Reviews arnold2iceさん Victoria, Canada 2004年6月4日 素晴らしい戦争(反戦)映画 私は、誇張好きでないが、 この映画は、最高に素晴らしい映画だ。 多層的だ。 歴史的に正確だし、 戦争を賛美することなく、個人と集団ヒロイズムを描いている。 出演者たちは、ドイツ側も連合軍側も、 人間として描かれている。 何か、大きなものに捉えられてしまったのだ。 "好戦的愛国主義 も、国旗を打ち振ることもない。 モラルや政治的なものにとらわれていないので、新鮮だ。 起った事実そのものに語らせている。 私のような歴史マニアには、圧巻だ。 欠点もない。 驚くほど、正確だ。 俳優たちは、一級だ。 ムダなシーンはない。 映画好きには、必見の映画だ。 オトーサン、 「多彩な戦争シーンがいいねぇ」 ジーナさん 2010年8月23日 優れた戦争大作 失策となったマーケットガーデン作戦の 一部始終を描いた戦争史実映画です。 クリスマスまでに戦争を終わらせようとした安易な上層部、 地形や気候を考慮せずに立てられた作戦、 面の皮が厚い幹部たちなど 呆れて声も出ないエピソードが積み重なっているので 結構ストレスを感じるかもしれません。 士気が高々だった前半と落ち込んでいく後半のバランスは見事でした。 どんな状況になっても意気消沈する事無く、 困難な状況を打破しようとする兵士達の姿も心に強く響いてきます。 連合軍側だけではなく、 ドイツ軍側でも上層部と司令官にわだかまりがあるのを 描写していて深みを感じられます。 自宅をけが人の収容所にされてしまった夫人や 橋のそばの家というだけで陣地にされてしまった老婦人など 一般人が命を落とす以外でも戦争の犠牲になっていた事が リアルに描写されているのも興味深かったですね。 連合軍とドイツ軍の激しい戦いに関しても、 迫力満点の戦闘シーンや降下シーンなど スケールの大きさを感じさせる映像に仕上がっています。 CGが無い時代なので臨場感がありますし、 余計なグロさを入れる事無く派手さを出せているのもイイですね。 欲を言えば、地理的な情報をもう少し分かりやすく見せてくれると 作戦の流れを捉えやすかったでしょうね。 一本道という事なので誰のチームが今どこに居るのか、 橋までどれくらいのトコロに居るのかを 要所要所で知らせるなど演出に工夫があると良かったと思います。 効果音とカメラワークは素晴らしかったですよ。 そして、誰が主役でも不思議ではない豪華なキャストも見どころの一つです。 どっしりと落ち着いた演技で魅せるショーン・コネリー、 常にイライラ顔のジーン・ハックマン、 印象深いアンソニー・ホプキンス、 他にもダーク・ボガードやマイケル・ケイン、ライアン・オニールやローレンス・オリヴィエなど 感心するほどの実力者揃いです。 中でも圧倒的不利な状況の中、覚悟を決めて突進する ロバート・レッドフォードの勇敢な姿はとっても素敵でした。 出演時間は短いながらインパクト大でしたね。 演技に含蓄が出ているジェームズ・カーンも要チェックでしょう。 「作戦は90%成功した。 ただ、遠すぎた橋へ行っただけ・・・」という重たいセリフの中にある 戦争の空虚さと無益さに余韻はズッシリ沈みます。 観ている間中もフィクションであって欲しいと思わずにはいられませんでした。 気分良く鑑賞することは出来ませんが、 脚本・キャスティング・映像・音楽などとにかく見応えのある作品だったので 3時間弱の長尺でも集中して鑑賞できると思います。 テンポが速いのも好印象ですね。 しかし・・・登場人物が多いので名前を覚えるのが大変ですし、 マーケットガーデン作戦に対する知識が無いと地理的把握が難しいかもしれません。 なので、ある程度の予備知識がある方にオススメですね。 ドラマ性は薄いですが今見ても色あせない作品なので、 関心がある方は是非チェックしてみて下さい。


カオス・セオリー

オトーサン、 「おれも、同じだな」 この映画の主人公のように記録魔です。 でも、いま流行っている"ライフログ"は、大変です。 誰と会ったか、どんな本を読んだか、どんな映画を見たか、 食事の内容、体重、歩行距離、睡眠時間、排尿回数にとどまらず、 歯を磨いたり、爪を切ったりというような些細な行動まで 毎日、100件以上を記録・分析・予測している そんな偏執狂みたいなひともいるそうです。 原題:Chaos Theory (2008) 監督:Marcos Siega 脚本:Daniel Taplitz Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for mature thematic material, sexual content and language 上映時間:87分 あらすじ: プロの能率専門家であるフランクは、 一日の行動を全てリスト化し、 それを忠実に実行している。 ところが、セミナー講師を務める日の朝、 妻のスーザンが時計を10分遅らせたことから、 予想もしなかった事態に陥ってしまう... 出演者: Ryan Reynolds ... Frank Allen(フランク) Emily Mortimer ... Susan(スーザン) Stuart Townsend ... Buddy Endrow(バディ) オトーサン、 「名演だ!」 几帳面な男から破れかぶれの男まで、 見事に演じわけていました。 RYAN REYNOLDS  ライアン・レイノルズ 誕生日 1976/10/23 出身 カナダ・バンクーバー カナダで俳優デビューし、後にアメリカへ移住。 テレビシリーズ「X−ファイル」の第3シーズンに出演。 98年にはテレビ・コメディ「ふたりの男とひとりの女」の主演で人気を博す。 2004年「ブレイド3」でハンニバル・キングを演じ、 2005年「悪魔の棲む家」では主人公ジョージを演じた。 2008年9月、女優スカーレット・ヨハンソンと結婚。 2010年12月、離婚。 出演作 1998年「ザ・ブレイン」 2003年「セイブ・ザ・ワールド」 2004年「ブレイド3」◆ 2005年「悪魔の棲む家」◇ 2007年「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」「カオス・セオリー」 2008年「ラブ・ダイアリーズ」 2009年「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「あなたは私の婿になる」 2010年「[リミット]」 その他の出演者: Sarah Chalke ... Paula Crowe Mike Erwin ... Ed Constance Zimmer ... Peg the Teacher Matreya Fedor ... Jesse Allen (7 years) Elisabeth Harnois ... Jesse Allen Chris William Martin ... Damon Jovanna Huguet ... Maid of Honor Christopher Jacot ... Best Man Alessandro Juliani ... Ken Lisa Calder ... Sherri Ty Olsson ... Evil Ferryman Jocelyne Loewen ... Pregnant Nancy User Rating:6.8/10( 17,441 votes)IMDb User Rating:8.2/10(  131 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ているね」 User Reviews Gordon-11さん 2008年7月27日 驚きの佳作 この映画は、几帳面な男の物語だ。 あることに気づいて、カオス状態に落ち込む。 だが、この映画には、多くのコメディがある。 几帳面さや効率は、ひとを幸せにしない それに気づいたフランクという男のドラマだ。 こうした自覚や人格変容が、よく描かれている。 フランクの置かれた状況は、観客に伝わり、同情を呼ぶ。 結末は、感動的で、語り口もいい。 何が、人生でより重要なのかを語っている。 仕事、家族か、赦しのようなより深い価値なのか? 驚きの佳作。 夢中にさせ、心が暖まってくる映画だ。 同時に、コメディでもある。 機会があれば、みるべし! オトーサン、 「毎朝の散歩道のコースを変えるとか...」 そうすれば、ちょっとした発見があるでしょう。 それどころか、人生が一変してしまうかもしれせん。 jigen_daisuke2003jpさん 2010年8月31日 たまには脱線してみると人生変わるかも 時間に正確でキッチリしていないとダメなんて男は 一緒に居ると息も詰まるわ。なのか、 キッチリしているって頼もしいわってなるのかは不明ですが、 あんまりギチギチせずにおき楽に過ごしたいものです。 そうしないと本作の彼のようにタガがはずれて あらぬ出来事に遭遇したり 知りたくもない現実を知らされたりと大変な目に合うかもね。 ライアン・レイノルズが花嫁のパパて・・ まだまだ若いだろうにと思ったら、 彼の若い頃の話がメインだったので安心しました。 まぁなんというか、 自分にある意味、枷を付けて生きている人は そのタガがはずれちゃうともうどーでもよくなっちゃうものなのかもね。 はじめは綺麗に磨いていたお気に入りのものでも、 ちょっと汚れが目立ってきたらもうどーでもいいや そんな感じだろか。(どんなだそりゃ) そんなわけで妻のちょっとした手違いから 自分の敷いたその日のレールから脱線してしまった主人公。 俺はもう酒飲むぞーと荒れておりますわ。 で、女に声かけるわでなんかもうそもそもこういう人だったんでしょ? なんてことも言えないくらい悪い方向に転落して行きます。 知りたくもなかったこと知っちゃったりと 彼としては不幸な出来事のように思えましたが 雨降って地固まるとはこういうことなんですかね。 なんとなくいい方向で収束してよかったです。 カオス理論なんて言うと、 『バタフライ・エフェクト』並みにすごい変化が...と 思うかもしれませんが、 普通に暮らしている我々にとっては今作の主人公の出来事は かな〜りショックなわけで それをいかに軌道修正していけるかという 彼の力量が試されているとともに、 はたから見ていると面白いよね〜と そんな狭間で堪能するがよろしい作品なのかなと。 意外な拾い物感覚で結構いける作品でございました。 エミリー・モーティマーに魅力を感じるなら... あなたもこの困難を乗り越えられる、かもしれません。


カオス

オトーサン、 「軽重浮薄だね」 手厳しすぎるかもしれませんが、 今様に振りすぎると、こうなるのです。 刺激に専念しすぎて、感動まで、たどりつけないのです。 原題:Chaos (2005) 監督・脚本:Tony Giglio Genre:Action / Crime / Drama Rated R for violence and language Country:Canada / UK / USA Language:English 上映時間:106分 あらすじ: 強盗団がシアトル・グローバル銀行を襲撃し、 従業員を人質に立てこもる。 リーダーのローレンツは警察に対し、 交渉人として、以前パール橋事件で人質を死なせて、 謹慎処分中のコナーズ刑事を指名する。 上司は、仕方なく、新人のデッカーを組ませることにし、 交渉を始めさせる。 だが、SWATチームの勝手な行動から爆破が起き、 強盗たちは逃亡してしまう。 不思議なことに、銀行からは何も盗まれていなかった... 出演者: Jason Statham ... Quentin Conners(コナーズ) Ryan Phillippe ... Shane Dekker(デッカー) Wesley Snipes ... Lorenz / Jason York(ローレンツ) オトーサン、 「勿体ないね」 ジェイソン・ステイサムも、 ウェスリー・スナイプスも、 いまいち、その持ち味を生かしきれていません。 女優陣ときたら、まったくの添え物でした。 JASON STATHAM  ジェイソン・ステイサム 誕生日 1972/9/12 出身 英シデンハム 飛び込み選手として世界選手権に出場。 オリンピックにも出場した。 現役引退後、ファッション・モデルとして リーバイスやフレンチコネクションなどで活躍。 98年にリーバイスのCMがガイ・リッチー監督の目にとまり、 「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。 「トランスポーター」で初主演を務めた。 出演作 1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」◆ 2000年「スナッチ」◆ 2001年「ザ・ワン」◆「ゴースト・オブ・マーズ」◆      「ミーン・マシーン」◆ 2002年「トランスポーター」◇ 2003年「ミニミニ大作戦」◆ 2004年「セルラー」◇ 2005年「トランスポーター2」◇「CHAOS カオス」◇「エクスタシー」 2006年「ピンクパンサー」(NC)「ローグ アサシン」◇「アドレナリン」◇ 2008年「デス・レース」◇「バンク・ジョブ」◇ 「トランスポーター3アンリミテッド」◇ 2010年「エクスペンダブルズ」 その他の出演者: Henry Czerny ... Capt. Martin Jenkins Justine Waddell ... Det. Teddy Galloway Nicholas Lea ... Det. Vincent Durano Jessica Steen ... Karen Cross Rob LaBelle ... Bank Manager John Cassini ... Bernie Callo Damon Johnson ... Brandon Dax Paul Perri ... Harry Hume Keegan Connor Tracy ... Marnie Rollins Natassia Malthe ... Gina Lopez Ty Olsson ... Damon Richards Terry Chen ... Chris Lei User Rating:6.4/10( 22,265 votes)IMDb User Rating:7.1/10(   917 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Reviews athena24さん Israel 2006年9月3日 レベルが高い、脚本がよくない "Butterfly Effect"のように、 この映画は、カオス理論を持ちだしているが、 ただ、人目を引くだけに終わっている。 映画をスマートにみせようとすると、 筋書きにカオス理論を使いたくなる。 本当は、その理論が何たるかを知らない。 クールな響きがあるからだけ。 それなのに、映画をつくるにあたって、 このクールな言葉をベースにしようとする。 間違っている。 「ユージュアル・サスペクツ」のような映画を目論んでいるのだ。 だが、筋書きも、俳優たちも、比べものにならない。 ジェイソン・ステイサムは、他の映画よりうまいが、 ウェスリー・スナイプスは、その役に没頭していない。 他の俳優でもよかったのだ。 だが、最近の何本かの映画に比べれば、 ステップアップしてきてはいる。 ライアン・フィリップは、ジェイソン・ステイサムの助手役だが、 問題を解こうと黒板に向かっている学生みたいに見える。 誰かが指摘しているように、 人気歌手のジャスティン・ランダル・ティンバーレイクに似ている。 どうってことはない。 他の俳優たちは、まあ、よくやっている。 最悪なのは、スマートすぎる脚本だ。 理屈に合わない。 これ以上、言及するのはやめておこう。 すべてが悪いわけではない。 全体に、この映画、よく出来ている。 適切な表現としては、レベルが高い。 アクションも、爆発も、高水準だし、 一番いいのは、撮影だ。 冒頭から、最後まで、撮影が見る気にさせている。 個人的には、OKだ。 好きだとは言えない。 筋書きがつまらないからだ。 かといって、時間の浪費ではない。 なかなかいいスリラーには、めぐりあえない。 高望みしないなら、見てもいいだろう。 オトーサン、 「監督といえども、脚本は素人ということか」 soushiさん 2012年4月12日 どうも妙な展開だと思ったが これは、話の持って行き方が上手い と言えば確かにそうなんだが、 振り返って考えてみると、 意図して観客をミスリードするような つくり方になっていたように思える。 冒頭の橋の上での事件がきっかけで、 停職となってしまった刑事(ジェイソン・ステイサム)が 銀行強盗事件をきっかけに復職して活躍する単純な話かと思いきや、 とんでもない仕掛けをして観客を欺くとは。 主人公の刑事が後半で爆発に巻き込まれて死んだことになったあたりから、 どうもこれは何か裏があるなという感じがして、 市警の上司が怪しいと思ったりしたのだが見当違いだった。 見事やられたといったところ。 ただ、ちょっと凝りすぎたかも。 犯罪者がまんまと逃亡に成功する映画というのはあまりないのだが、 そういうことからも、 ラストは必ずしもすっきりとした気分にはなれない人の方が多いだろう。


左きゝの拳銃

オトーサン、 「お、ポール・ニューマンだ」 彼が死んだときは、マスコミが大騒ぎしました。 「ハスラー」「脱走大作戦」「明日に向って撃て!」など 痺れるような演技をみせてくれました。 「さぁ、見るぞ!楽しみだな。」 原題:The Left Handed Gun (1958) 監督:Arthur Penn 脚本:Leslie Stevens/ Gore Vidal Genre:Biography / Western Color:Black and White 上映時間:102分 Country:USA Language:English / Spanish あらすじ: 1880年代のニューメキシコ。 熱気と疲労にやられた若者が牛商人たちに救われた。 その名は、ビリイ・まキッド。 町では保安官、副保安官ムーン、家畜商が結託して、 牛商人たちの牛の群れが町に入るのを阻んでいた。 世話になった牛商人が射殺され、 ビリイは、復讐を誓い、白昼の路上で保安官を射殺。 だが、隠れ家を包囲され、放火される。 銃撃戦の後、放火され、全身火傷を負ったが、 逃れて、旧知のセルサのもとに身をよせる。 だが、新しい保安官ギャレットとの対決が迫っていた。 出演者: Paul Newman ... Billy The Kid(ビリイ・ザ・キッド) Lita Milan ... Celsa(セルサ) John Dehner ... Pat Garrett(ギャレット) オトーサン、 「若いなぁ」 ポール・ニューマン、33歳でした。 「理由なき反抗」のジェームス・ディーンに似ています。 PAUL NEWMAN  ポール・ニューマン 誕生日 1925/1/26-2008/9/26 出身 米オハイオ州クリーブランド 大きな運動具店の息子として生まれたが、家業は継がず、 ケニヨン・カレッジからイェール大学に進学。 52年にアクターズ・スタジオに入学。 54年「銀の盃」で映画デビュー、 第二のマーロン・ブランドと言われることを嫌い、映画界を去る。 56年「傷だらけの栄光」で復帰。「 熱いトタン屋根の猫」「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」で アカデミー賞にノミネート、 「ハスラー2」でアカデミー主演男優賞を受賞。 初監督は68年「レーチェル・レーサー」。 出演作 1954年「銀の盃」 1956年「傷だらけの栄光」 1957年「追憶」 1958年「長く熱い夜」「左ききの拳銃」「熱いトタン屋根の猫」 1959年「都会のジャングル」 1960年「孤独な関係」「栄光への脱出」 1961年「パリの旅愁」「ハスラー」 1962年「渇いた太陽」「青年」 1963年「ハッド」「パリが恋するとき」「逆転」 1964年「暴行」「何という行き方!」 1965年「レディL」 1966年「動く標的」「引き裂かれたカーテン」 1967年「太陽の中の対決」「暴力脱獄」 1968年「脱走大作戦」 1969年「レーサー」「明日に向って撃て!」 1971年「わが緑の大地」      「マシンに賭ける男の夢/デッドヒート」 1972年「ロイ・ビーン」 1973年「スティング」「マッキントッシュの男」      「タワーリング・インフェルノ」 1975年「新・動く標的」 1976年「ピック・アメリカン」「サイレント・ムービー」 1977年「スラップ・ショット」 1979年「クインテット」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アパッチ砦ブロンクス」「スクープ・悪意の不在」 1982年「評決」 1984年「ハリー&サン」 1986年「ハスラー2」 1989年「ブレイズ」「シャドー・メーカーズ」 1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」 1994年「未来は今」「ノーバディーズ・フール」      「マジック・アワー」 1998年「トワイライト」◇ 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇ 2000年「ゲット・ア・チャンス」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」 2006年「カーズ」(声) その他の出演者: Hurd Hatfield ... Moultrie Wally Brown ... Deputy Moon James Congdon ... Charlie Boudre James Best ... Tom Folliard Colin Keith-Johnston ... Tunstall John Dierkes ... McSween Robert Anderson ... Hill Ainslie Pryor ... Joe Grant Martin Garralaga ... Saval Denver Pyle ... Ollinger Paul Smith ... Smith Nestor Paiva ... Pete Maxwell User Rating:6.6/10 ( 1,708 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 29 votes) Yahoo! オトーサン、 「お、同じスコアとは」 User Reviews Deaconさん Damascus, MD 2000年8月17日 アーサー・ペン監督は、デビュー作で才能の片鱗をみせた ペン監督は、本作を撮ったことで、 「俺たちに明日はない」や 「小さな巨人」への順調なスタートを切った。 主演は、若きポール・ニューマンで、 ビリイ・ザ・キッドを演じている。 ビリイは、牧場の助手として働き、 ボスをいじめ、殺した4人の男への復讐を誓う。 これが筋書きだ。 ニューマンが好演している。 ミッションに献身する男になりきっている。 ある意味、彼はいい男だ。 だが、その短気と暗い過去が、 友人のギャレットの結婚式の最中に炸裂する。 残念ながら、ニューマンは、助演陣に足元をすくわれている。 それに、性格描写も物足りない。 妙だと思ったのは、 そんな短い間に、ボスと強い絆で結ばれたことだ。 (もっとも、どの位の期間かは、特定していないが) 好演しているギャレットを除いて、 ほかの出演者たちは、スクリーンを埋めるだけだった。 手短に言うと、この映画には失望した。 だが、復讐に燃える男を描いた素晴らしい西部劇を見たかったら、 絶対おすすめは、ジョン・ウェインの「捜索者」だ。 オトーサン、 「そう、"理由なき反抗"だよね」 若者ならではの純粋な正義感が、胸を打ちます。 shinakamさん 2006年8月30日 ビリー・ザ・キッドを忠実に描いた西部劇 アーサー・ペン監督が ビリー・ザ・キッドをリアルに描いた西部劇。 西部劇の大スター、ジョン・ウェインが演じるガンマンは 大方正義の味方で、感情だけで銃を抜いたりしないが、 この映画はちょっと違っている。 実在のガンマン、ビリー・ザ・キッドが主人公。 ポール・ニューマンがビりー・ザ・キッドに扮し、 孤独なガンマンを演じていて、 丁度仁侠映画で一宿一飯の縁でお世話になったヒトが殺され、 敵討ちをするように3人を次々殺してしまう。 良き理解者を無くし、 何処にも居場所がなく無力感に襲われながら死んで行く 哀れな男に同情を禁じえない。 オトーサン、 「監督の経歴をみてみよう」 ARTHUR PENN  アーサー・ペン 誕生日 1922/9/27-2010/9/28 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 第二次世界大戦末期に従軍したときに部隊内で 劇団を組織、除隊後にイタリアへ留学して演劇を学ぶ。 帰国後はNBCテレビに入社しテレビ番組を手掛けた後、 57年に「左きゝの拳銃」で映画監督デビュー。 67年の「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」がヒット、 アメリカン・ニューシネマの父と呼ばれた。 「逃亡地帯」、「小さな巨人」、「ミズリー・ブレイク」など異色作が多い。 映画の一方で、舞台演出でも活躍、数々の賞を受けた。 兄は写真家のアーヴィング・ペン。 息子のマシュー・ペンはテレビドラマの監督として、 父の跡を追っている。 10年9月に心不全でこの世を去った。 監督作 1958年「左きゝの拳銃」 1962年「奇跡の人」 1966年「逃亡地帯」 1967年「俺たちに明日はない」 1969年「アリスのレストラン」 1970年「小さな巨人」 1973年「時よ止まれ、君は美しい」 1975年「ナイト・ムーブス」 1976年「ミズリー・ブレイク」 1981年「フォー・フレンズ〜4つの青春」 1985年「ターゲット」 1987年「冬の嵐」 1989年「ベン&テラーの死ぬのはボクらだ」 1996年「インサイド」 オトーサン、 「ビリー・ザ・キッドって、どういうひと?」 ・ビリー・ザ・キッド  リンカーン郡でイギリス移民ジョン・タンストールの  売店の用心棒となったが、 商売敵との縄張り争いが拡大し、  リンカーン郡戦争と呼ばれる騒動に発展、過失で4人を射殺し、  1880年友人でもあった保安官、パット・ギャレットによって  仲間と共に逮捕される。  1881年4月18日に刑務所を脱走。  7月14日、ニューメキシコ州フォートサムナーでギャレットに射殺される。  だが死の状況に不自然な点も多く、  後に自分こそがビリーザキッドだったと名乗り出た人物などもいて、  生存説も根強く残されている。


素晴らしき戦争

オトーサン、 「冗談じゃないよ」 なんで、こんなふざけた題名の映画を借りたのでしょう。 でも、思い出しましたよ。 英国の誇る名優アッテンボローの初監督作だからでした。 戦争賛美どころか、筋金入りの反戦映画でした。 それに、ミュージカル仕立てですよ。 原題:Oh! What a Lovely War (1969) 監督:Richard Attenborough 台本:Charles Chilton/Len Deighton/Joan Littlewood Genre:Musical / War Country:UK Language:English 上映時間:144分 あらすじ: 1914年、皇太子を暗殺された オーストリアはセルビアに宣戦布告。 ドイツがベルギーに侵入する。 中立を守っていたイギリスも参戦。 ヘイグ将軍の指揮のもと徴兵運動が展開され、 スミス家のハリーも、ベルギー戦線に出兵していった。 しかし、実際は、お祭り気分どころか、死傷者が続出する。 英国派遣軍総司令官フレンチ元帥は、積極的態勢をとろうとしなかった。 流石に、上流社会でも、暗い雰囲気が漂いはじめる。 スミス家では、息子たちが次々と戦場へ駆り出される。 戦場での傷が癒えたハリーも、その例外ではなかった... 出演者: Laurence Olivier ... Field Marshal Sir John French(フレンチ元帥) Mary Wimbush ... Mary Smith(メアリー) Vanessa Redgrave ... Sylvia Pankhurst(シルヴィア) Colin Farrell ... Harry Smith(ハリー) Christian Doermer ... Fritz(フリッツ) オトーサン、 「若きマギー・スミスを堪能!」 その他の出演者: Maggie Smith ... Music Hall Star Malcolm McFee ... Freddie Smith Corin Redgrave ... Bertie Smith Maurice Roeves ... George Smith Paul Daneman ... Czar Nicholas II Ian Holm ... President Poincare Guy Middleton ... Gen. Sir William Robertson Cecil Parker ... Sir John Natasha Parry ... Sir William Robertson's Lady Cecilia Darby ... Sir Henry Wilson's Lady Phyllis Calvert ... Lady Haig Jean-Pierre Cassel ... French Colonel John Clements ... Gen. von Moltke John Gielgud ... Count Leopold Von Berchtold Jack Hawkins ... Emperor Franz Josef Kenneth More ... Kaiser Wilhelm II Michael Redgrave ... Gen. Sir Henry Wilson Ralph Richardson ... Sir Edward Grey John Mills ... Field Marshal Sir Douglas Haig User Rating:7.0/10 ( 1,277 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ!」 ゴールデングローブ受賞 ・外国語映画賞 User Reviews enoit A. Racineさん Toronto, Ontario, Canada 2000年1月6日 1970年代のベスト映画 同僚と話していたところだ。 空白の70年代だった、いい映画がなかったと。 おお! この映画は、例外だ。 平和主義者の観点で、その時代を詳しく描いている。 英国の貴族連中の愚劣さを痛烈に皮肉っている。 戦争の荒廃をリリカルに描いている。 20世紀はじめの知性、文化、機知をフルに描いている。 自己欺瞞にはじまり、大破壊に終わったのだ。 出演陣が豪華絢爛だ。 記念碑的作品であり、永遠に記憶に残るだろう。 オトーサン、 「特典映像をみるべし」 アッテンボロー監督のインタビューが素敵でした。 korinopanさん 2012年3月23日 「素晴らしき映画」という以外に言葉がない 主演のローレンス・オリヴィエをはじめ イギリス演劇・映画界の重鎮だらけの反戦争作品。 ナイトやディムの称号を持った方が何人いることやら。 多過ぎて逆に名前を覚えられないほどです。 ハリウッド、戦争大好きなアメリカを ここまで拒否した作品は、なかなか貴重です。 戦争映画は、例外なく「反戦」を訴えていて、 戦場の残忍さを主張したり、 戦火に咲く一輪の感動的なエピソードを取り上げたり、 最近では、CIAの切迫した情報収集に注目したり、 戦場での兵士の精神世界に迫ったりしていますが、 いずれも、「悲惨さ」が伝わってきます。 本作は、第一次世界大戦の勃発から、スミス一家の終焉までを 「ミュージカル」と「戦場」の対比で描いています。 今の私達には理解出来ないですが、 当時の人々は、戦争が悲惨と思わなかったのです。 「お国のため、家族のため」と言うよりも、 「みんなが行くから、活躍すれば男が上がる」といった気持ちで 戦地に赴いていたひとのほうが多かったようです。 自分が100年前と同じ立場だったら... きっと後者の気持ちだったことでしょう。 アッテンボロー監督のインタビューに、こうありました。 情報を遮断され、マインドコントロールされていたからだ。 「アラブの春」の根底にも、同じ問題がある。 戦争をミュージカルという最上の娯楽で描いたのは、 最上級の皮肉めいたメッセージです。 当時の流行歌「遥かなティペラリー」、 私なんかはまったく聴いた事がないので、 それを替え歌にされても... でも、単純にミュージカルとしても楽しい一品です。 ラストの映画ならではの壮大なシーンには圧巻されます。 現実は、大変な数の十字架がある。 何も知らない若者達が愛国心の下に死んでいく... その結果、平和条約が結ばれる、 こういう事実は、受け入れたくないほど悲惨です。 映画に込めたメッセージと エンターテイメントとの完璧な融合。 素晴らしき映画と言う以外に言葉がありません


EUREKA ユリイカ

オトーサン、 「変な映画だなぁ」 全編ほとんどが、セピア色。 せりふよりも、効果音が突出しています。 しかも、不要としか思えぬ長尺もの。 いい意味でも、悪い意味でも、監督のひとり芝居です。 原題:EUREKA ユリイカ(2000) 監督・脚本:青山真治 Genre:Drama 上映時間:217分 あらすじ: 九州の田舎町。 バスがジャックされ、乗客が次々と射殺された。 生き残った運転手の沢井は、消息を絶ち、 中学生の直樹と小学生の梢の兄妹は、引きこもりに。 2年後、沢井が、町に戻ってきた。 連続殺人事件が起き、疑惑の目は沢井に。 そんななか、沢井が兄妹の家に行き、奇妙な共同生活を始める。 しばらくして、兄妹の従兄・秋彦もやってくる。 やがて、沢井の提案で4人は沢井の運転するバスに乗り、 あてのない旅に出る... 出演者: 役所広司 ... 沢井真 宮崎あおい ... 妹・田村梢 宮崎将 ... 兄・田村直樹 斉藤陽一郎 ... 秋彦 オトーサン、 「役所広司さん、咳は吹き替え?」 あとの3人、演技をさせてもらえなかった? みんな操り人形のようでした。 その他の出演者: 光石研 ... シゲオ 利重剛 ... 犯人 松重豊 ... 松岡 塩見三省 ... 沢井義之 真行寺君枝 ... 田村美都 でんでん ... 吉田 椎名英姫 ... 河野圭子 中村有志 ... 田村弘樹 江角英明 ... 沢井誠治 野間洋子 ... 沢井喜清子 尾野真千子 ... 沢井美喜子 井上肇 ... 市川 大関正義 ... 境 本多哲郎 ... ヒトシ User Rating:7.5/10( 633 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎる!」 カンヌ国際映画祭受賞 ・国際批評家連盟賞 青山真治 同、ノミネート ・パルム・ドール 青山真治 User Reviews sechiiruさん 2011年11月9日 長いけど 長いけど、この邦画独特のゆったり感は 私は好きでした。 でも、全体的にほんとにゆっくり進んでいくので、 テンポよく進んでいって 気持ちよく終わる感じの映画が好きな人には向かないかも... そういった意味でも、 良かったけど人にはオススメしないと思います。 オトーサン、 「ふーん、そうかねぇ」 シンネマンさん 2006年10月27日 アンビヴァレントな再生 この映画にはつい長いコメントをしたくなるような 何かがあるのだろう。 簡単に言ってしまえば、 ある事件を契機に世界のたがが外れてしまった3人が、 長いバス旅の果てに再び世界の秩序を受け入れるお話だ。 『Helpless』と同じ北九州サーガの一編なのだが、 物語もよく似ている。 『Helpless』は若者だったが、 こっちはおじさんと子どもなのでより普遍性を得ている。 どちらも世界の喪失と再生の物語なのだが、 『Helpless』で絶望のままに終わった状態を 『EUREKA』では一歩進めている。 特にラストシーンの空撮。 美しいセピアから単調なカラーへと変わる。 これを単に開放的なハッピーエンドと見ていいのか。 しかも山。 その前に、兄貴に語りかけた 海のシーンで終わるのが普通の映画だ。 なぜ山に向かったのか。 山は秩序の空間だからである。 世界の秩序を受け入れ直すためには山でなければならなかった。 それは単なる幸福な再生ではなく、 再び生き難い現実を受け入れることでもある アンビヴァレントな再生なのだ。 この映画は現代人の持つ普遍的な孤独を見事に描いている。 私はあのラストシーンにあまりに強烈な印象を受けたために、 今でも宮崎あおいを見ると 「元気になってよかったね」とつい思ってしまう(笑)


ライオン・キング

オトーサン、 「みたぜ!」 娘に手配してもらって、ブロードウェイへ。 大人気の「ライオン・キング」を見ましたよー。 出だしの♪「Circle of Life」が胸にグッときました。 この映画、舞台よりも、のびやかでした。 原題:The Lion King (1994) 監督:Roger Allers/ Rob Minkoff 脚本:Irene Mecchi/Jonathan Roberts ほか27名 Genre:Animation / Adventure / Comedy Country:USA Language:English / Swahili / Xhosa / Zulu 上映時間:89分 あらすじ: サバンナの王・ムファサに息子シンバが生まれる。 王の弟スカーは、ムファサ暗殺を企み、 罠にはまってムファサは死ぬ。 シンバは、国を追われ、 イボイノシシなど、はぐれ者たちと暢気に暮らす。 だが、幼なじみのナラに、故国の窮状を訴えられ、 帰郷し、スカーと対決する... 声の出演者: James Earl Jones ... Mufasa(ムファサ) Jonathan Taylor Thomas ... Young Simba(シンバ) Jeremy Irons ... Scar(スカー) オトーサン、 「絵がきれいだね」 日本語吹き替えなので、いまいち。 特に、歌唱部分は、みじめでした。 その他の声の出演者: Matthew Broderick ... Adult Simba Nathan Lane ... Timon Moira Kelly ... Adult Nala Niketa Calame ... Young Nala Ernie Sabella ... Pumbaa Robert Guillaume ... Rafiki Rowan Atkinson ... Zazu Madge Sinclair ... Sarabi Whoopi Goldberg ... Shenzi Cheech Marin ... Banzai Jim Cummings ... Ed User Rating:8.3/10(233,502 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 1.696 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作映画」 アカデミー賞受賞 ・作曲賞 ・主題歌賞 User Reviews gdswaliaさん India 2005年5月10日 最高のディズニー・アニメ。 この映画には、すべてがある。 愉快で、感動的で、家族ドラマで、 その上、すばらしい絵と歌の数々! 私のお気に入りは、Rafiki(the Baboon)! 彼が、シンバに言うせりふは、いまだに覚えている。 「過去に傷ついたことがあったら、こう考えよう。  逃げることも、学ぶこともできる」 その通リ! Zazuのweirdnessも、shenziのユーモアも好き。 Pumbaの無邪気さも、 Timonの知性もいい! 要するに、この映画は最高... 声の出演者もすばらしい。 Mathewは、シンバにぴったり。 ムハサの素敵なこと。 彼は、最高の王だ。 それに最高のパパだ! 子供向けだけでなく、大人も学べる。 すばらしい*"Circle Of Life"のなかに居場所をみつけよう。 (*命あるものは、みな つながっている) 10点! オトーサン、 「いい子供に育つだろうな」 ロビーJさん 2007年6月18日 シンバの成長! ディズニーの素晴らしい長篇アニメーションです。 小さい頃から何度も何度も見てきましたが、 今日久しぶりに鑑賞し、やはり感動でした。 シンバの経験するすべての事が 彼をキングへと成長させていく 大切なものとなっていく所がとても感動的です。 ディズニーらしく音楽も本当に素晴らしくて、 言うまでもないですが 最初の♪「Circle of Life」の迫力は半端じゃないですね! もうあのシーンだけで泣けます! それにシンバとナラなどが子供の頃に歌う ♪「I Just Can´t Wait to Be King」 のカラフルで楽しい映像の美しいさも最高です。 そして悪役のスカーが歌う ♪「Be Prepared」もカッコいい曲ですね。 そして私が本作の中で一番好きな曲である ♪「Hakuna Matata」はやっぱり最高ですね。 声の出演でティモンを演じているのが ネイサン・レインというのも嬉しいし、 本作のティモンを見ながらネイサンの顔が目に浮かびました。 それにこの歌を唄いながらシンバが成長するのも素敵! それに大人になってからのシンバの声を担当した マシュー・ブロデリックはやっぱり歌が上手いですね! そしてナラとシンバが恋に落ちるシーンで使われる ♪「Can You Feel the Love Tonight」も美しい曲です。 最初と終わりもキッパリしていて好きですし、 何一つ無駄のない展開にも驚くばかりです。 絵も本当に美しく、まさにディズニーの世界です。 ラストまで目が離せないし、涙も溢れます。 ディズニー映画の名作アニメーションに違いないし、 これからも永遠に愛され続ける作品でもあります。


コヨーテ・アグリー

オトーサン、 「動物映画かな」 狼に似た遠吠えが得意な動物が怒っている。 でも、映画の中心場面は、バー。 若い娘がカウンターの上で踊っています。 そうそう、そんなシーンを思い出しましたよ。 はじめてロサンゼルスに行ったとき、 肌をあらわにしているので、度肝をぬかれましたっけ。 原題:Coyote Ugly (2000) 監督:David McNally 脚本:Gina Wendkos Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sensuality 上映時間:100分 あらすじ: 21歳のヴァイオレットは、ソングライター志望。 デモ・テープはボツ。所持金も底をつく。 クラブ・バー“コヨーテ・アグリー"で職を得ようとするが、 過激なダンス・パフォーマンスに呆気にとられる。 だが、職を得て、客あしらいにも慣れてくる。 たまたま歌ったところ、客や記者たちに受ける。 しかし、大胆な格好の写真が、 ニュージャージーの父ビルの逆鱗に触れる。 ボーイフレンドのケヴィンと客との喧嘩が原因で、 クビになってしまう。 出演者: Piper Perabo ... Violet Sanford(ヴァイオレット) Adam Garcia ... Kevin O'Donnell(ケヴィン) John Goodman ... Bill(ビル) オトーサン、 「うーん、どこにでもいそうな娘だな」 PIPER PERABO  パイパー・ペラーボ 誕生日 1977/10/31 出身 米ニュージャージー州 名前はパイパー・ローリーにちなんで付けられた。 高校在学中からミュージカルの出演、 チア・リーダー、学校新聞の編集などマルチな才能を発揮。 オハイオ大学を首席で卒業。 「コヨーテ・アグリー」で初主演。 出演作 2000年「コヨーテ・アグリー」◇「ロッキー・アンド・ブルウィンクル」 2001年「翼をください」◇ 2003年「Re:プレイ」「12人のパパ」 2005年「地獄の変異」◇ 2006年「12人のパパ2」「プレステージ」 2007年「恋とスフレと娘とわたし」 2008年「ビバリーヒルズ・チワワ」◇ 2009年「フェーズ6」 その他の出演者: Maria Bello ... Lil Izabella Miko ... Cammie Tyra Banks ... Zoe Bridget Moynahan ... Rachel Melanie Lynskey ... Gloria Del Pentecost ... Lou Michael Weston ... Danny LeAnn Rimes ... Herself (singing voice) Jeremy Rowley ... William Morris Receptionist Ellen Cleghorne ... Music Publishing Receptionist John Fugelsang ... Richie the Booker Bud Cort ... Romero User Rating:5.3/10 ( 48,013 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 1,167 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDBのスコアに一票!」 MTVムービー・アワード受賞 ・音楽シーン賞 パイパー・ペラーボ 同ノミネート ・ブレイクスルー演技賞(女優) パイパー・ペラーボ User Reviews jdmegargさん PA 2000年8月14日 セクシーな娘たち、 筋書きはありきたり。 この映画、10点だ。 見たときショックだったから。 大して期待せずに見に行った。 批評のせいだ。 夢中になれたので、驚いた。 サイドストーリーも、興味深い。 おかげで、主筋も新鮮になった。 よくみたシーンが続く。 アパートへの侵入、引越しを考える。 クビになり、次の機会を与えられるetc. この映画を救っているのは、バーのシーンだ。 過去2ケ月、予告編で宣伝されていた。 いやニなるほど見させられるが、 なぜか、もっと見たくなる。 NYに実在していた「コヨーテ・アグリー」が閉店になったらしい。 映画同様、ワイルドだと聞いて、 いちど行ってみたかったのだが。 一番がっかりしたのは、 Tyra Banksが大した役を貰っていないことだった。 最初に、カメオで5分間、顔をみせるだけ。 この映画、みたいなら、 筋書きは予め知っていたほうがいい。 バー・シーンには、堪能するだろう。 主役のヴァイオレットと父親の関係に注目すべきだ。 そうすれば、より面白くなる。 パイパー・ペラーボは、いい感じだった。 スイートで、無邪気。 だが、演技はいまいち。 勉強すべし。 素敵なデート映画だ。 女性がとくに好みそう。 覚えておいて.....オープンマインドで! オトーサン、 「そう、女性向きだね、この映画」 ちぇりさん 2010年2月4日 大好きな映画です♪ 話はありきたりな、青春サクセスストーリなんだけど、 80's好きには選曲もグッと来るし、作られた感のないダンスがいい♪ NYに実存していた(現在は不明)クラブが舞台のお話なので、 最近の「作りこんでしっかりトレーニングしましたダンス」 じゃなくて、酔ってるうちに盛り上がって、つい 踊っちゃいました的ダンスがイッパイ出てきます♪ コヨーテと呼ばれる、このお店で客と丁々発止やってる お姉さん方が、またカッコいいの♪ ありきたりなお話ではあるんだけれども、 BGVとして流しててもいい感じなので、何回も見ています♪ しかしあの主役の女の子、その後あんまり見てないなあ。 掬い上げて見るような目線がちょっとキュートだったんだけど、 このラインのB級クラスから這い上がれなかったかなー。


映画の採点簿

コヨーテ・アグリー****
ライオン・キング*****
EUREKA ユリイカ****
素晴らしき戦争*****
左きゝの拳銃****
カオス****
カオス・セオリー****
遠すぎた橋****
ピーター・セラーズの労働組合宣言!!****
名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)****
クイックシルバー****
ワイルドシングス****
大殺陣*****
宮本武蔵 巌流島の決斗*****
死刑台のエレベーター*****
ユージュアル・サスペクツ****
太陽の季節****
冬の華****
GANTZ***
ムーミン谷の彗星****
ジャングル大帝 劇場版*****
孫文-100年先を見た男-****
Mr.&Mrs. シングル****
名もなく貧しく美しく*****
私はニ歳****
駅 STATION*****
チェブラーシカ****
ヤング・ゼネレーション*****
バーバー吉野****
めがね****
若者たち****
阪急電車 片道15分の奇跡****
ドゥ・ザ・ライト・シング*****
ブライド***
毎日かあさん****
やっぱり猫が好き2005***
トイレット****
ローズランド****
必殺!主水死す****
噂のモーガン夫妻****
本日休診*****
新・平家物語****
お早よう****
情無用のジャンゴ****
コニャックの男****
火の森****
泉のセイレーン****
失踪****
愛情物語*****
愛と喝采の日々*****
恋の闇 愛の光****
ヴィクトリア女王 世紀の愛****
メイド・イン・アメリカ****
男の出発(たびだち)****
大いなる決闘****
遥か群衆を離れて*****
インクハート/魔法の声****
赤裸々な事実****
DRAGONBALL EVOLUTION***
Emma エマ****
ウェス・クレイヴン’s カースド****
長い灰色の線*****
そんな彼なら捨てちゃえば?****
シカゴ****
お引越し****
トウキョウソナタ****
悪の花園****
あなたになら言える秘密のこと****
ダーリング****
釣りバカ日誌3****
寒椿****
荒野のガンマン****
遥かなる山の呼び声****
ノーマ・レイ*****
ペーパー・チェイス*****
トラブル・イン・ハリウッド****
カラマーゾフの兄弟*****
アウェイ・フロム・ハー 君を想う*****
紀ノ川 花の巻・文緒の巻****
ミスター・ノーバディ****
ヤギと男と男と壁と****
家の鍵*****
転校生****
毎日が夏休み****
兄とその妹****
グレートスタントマン****
ごくせん THE MOVIE****
奇跡の旅2****
モーリス****
子供たちの王様****
ダブル・ミッション****
ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合****
十一人の侍*****
時雨の記*****
独立愚連隊****
陽暉楼****
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地瞼の母*****
二百三高地*****
スウィングガールズ****

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