オトーサンの2012年その3

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4372 ザ・パッケージ/暴かれた陰謀(DVD 1989) 4371 ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義(DVD 1998) 4370 隣のヒットマンズ 全弾発射(BS 2005) 4369 レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード(DVD 2003) 4368 アウトレイジ(TV 2010)
4367 ワーロック(DVD 1959) 4366 ニューヨーク,アイラブユー (BS 2009) 4365 マッケンナの黄金(BS 1969) 4364 最後に恋に勝つルール(BS 2005) 4363 お茶漬の味(DVD 1952)
4362 デスペラード(DVD 1995) 4361 フリーダ(DVD 2002) 4360 アンダー・サスピション(BS 2000) 4359 ニュースの天才(BS 2003) 4358 勇者たちの戦場(BS 2006)
4357 雲の上団五郎一座(BS 1962) 4356 狼よ落日を斬れ(BS 1974) 4355 パリ、恋人たちの2日間(BS 2007) 4354 キラー・ヴァージンロード(BS 2009) 4353 お早よう(BS 1959)
4352 嘆きのテレーズ(BS 1953) 4351 豚と軍艦(BS 1961) 4350 バンディダス(TV 2006) 4349 きつねと私の12か月(BS 2007) 4348 きな子〜見習い警察犬の物語〜(BS 2010)
4347 優駿 ORACION(BS 1988) 4346 銀座の恋の物語(BS 1962) 4345 リリス(DVD 1964) 4344 岳 -ガク-(TV 2010) 4343 ウディ・アレンの夢と犯罪(BS 2007)
4342 弾丸を噛め(DVD 1975) 4341 戦争と平和(BS 1967) 4340 ミシシッピー・バーニング(BS 1988) 4339 コーチ・カーター(BS 2005) 4338 砂の器 (DVD 1964)
4337 二重スパイ (BS 2003) 4336 大列車強盗 (BS 1973) 4335 お買いもの中毒な私! (BS 2009) 4334 ブラジルから来た少年(BS 1978) 4333 フリーダム・ライターズ(BS 2007)
4332 ストレンジャー・ザン・パラダイス(BS 1984) 4331 拝啓天皇陛下様(BS 1963) 4330 プリティ・ベビー(DVD 1978) 4329 ルシアンの青春(DVD 1974) 4328 赤毛のアン 新たな始まり(BS 2008)
4327 赤毛のアン/アンの結婚(BS 2000) 4326 赤毛のアン/アンの青春(BS 1987) 4325 赤毛のアン(BS 1985) 4324 サイレント・ワールド2011 地球氷結(TV 2010) 4323 化身(BS 1986)
4322 マダガスカル3(2012) 4321 野郎どもと女たち(DVD 1955) 4320 ひばりの森の石松(BS 1960) 4319 タンポポ(BS 1985) 4318 伯爵夫人(DVD 1967)
4317 26世紀青年(BS 2006) 4316 モリツリ/南太平洋爆破作戦(DVD 1965) 4315 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(BS 2011) 4314 妖精たちの森(DVD 1971) 4313 五月のミル(DVD 1990)
4312 ドンファン(DVD 1994) 4311 ダブルフェイス 秘めた女(BS 2009) 4310 フローズン・リバー(BS 2008) 4309 間諜X27(BS 1931) 4308 異人たちとの夏(BS 1988)
4307 さまよう刃(TV 2009) 4306 約束の旅路(BS 2005) 4305 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(TV 2010) 4304 劇場版 MARCO 母をたずねて三千里 (BS 1999) 4303 ドノバン珊瑚礁(BS 1963)
4302 うみ・そら・さんごのいいつたえ(BS 1991) 4301 白い馬 ЦАГААН МОРЬ(BS 1995) 4300 太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-(BS 2001) 4299 伊豆の踊子(BS 1974) 4298 長崎ぶらぶら節(BS 2000)
4297 NANA2(BS 2006) 4296 アンダーワールド(BS 2003) 4295 東京五人男(BS 1945) 4294 エノケンのちゃっきり金太(BS 1937) 4293 過速スキャンダル(BS 1956)
4292 台風騒動記(BS 1956) 4291 二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵隊(BS 1955) 4290 未来警察(BS 1984) 4289 タバコ・ロード(BS 1941) 4288 デュークス・オブ・ハザード(BS 2005)
4287 パリの恋人(BS 1957) 4286 バロン(BS 1988) 4285 エジプト人(BS 1954) 4284 ハリーとトント(TV 1974) 4283 きみがぼくを見つけた日(BS 2009)
4282 トレジャー・ハンターズ(BS 2004) 4281 シンディにおまかせ(BS 2009) 4280 ジェイン・オースティンの読書会(BS 2007) 4279 100挺のライフル(DVD 1969) 4278 プテラノドン(TV 2005)
4277 オーケストラ!(BS 2005) 4276 ライフ・オン・ザ・ロングボード (BS 2005) 4275 ロックアップ (TV 1989) 4274 マイアミ・ガイズ -俺たちはギャングだ- (BS 2000) 4273 バーン・アフター・リーディング (BS 2008)


ザ・パッケージ/暴かれた陰謀

オトーサン、 「ジーン・ハックマンを借りまくろう」 TSUTAYAで何本か探しあてました。 米ソが冷戦から決別し、 核兵器撤廃条約を締結しようとします。 守旧派は猛反発し、首脳暗殺で阻止しようとするのです。 「ジャッカルの日」を思わせる壮大なスケールの映画です。 原題:The Package (1989) 監督:Andrew Davis 脚本:John Bishop Genre:Action / Crime / Drama 上映時間:108分 あらすじ: 西ベルリンで、 核兵器全廃条約に向けて米ソが会議。 警備にあたっていたギャラガー軍曹は、 ワシントンまでの囚人護送を命じられる。 だが、ワシントン空港で一味に襲われ、囚人に逃げらる。 そこで、軍の情報部で働く元妻アイリーンの協力を得て捜索を始め、 やがてその囚人がトーマスという名であることを知る。 しかし追跡中、罠にはめられトーマスに捕らえられてしまう。 トーマスの正体は核兵器撤廃条約の締結を 阻止せんと暗躍する組織に雇われた殺し屋で、 シカゴを訪れるソ連の書記長を暗殺しようとしていた... 出演者: Gene Hackman ... Sgt. Johnny Gallagher(ギャラガー軍曹) Joanna Cassidy ... Eileen Gallagher(アイリーン) Tommy Lee Jones ... Thomas Boyette(トーマス) オトーサン、 「ジーン・ハックマンは、 何を演じさせても、ピカ一だな」 下積時代が長く、いろいろな職業を転々としたのが、 よかったのでしょう。 その他の出演者: John Heard ... Col. Glen Whitacre Dennis Franz ... Lt. Milan Delich Pam Grier ... Ruth Butler Kevin Crowley ... Walter Henke Ron Dean ... Karl Richards Nathan Davis ... Soviet Press Secretary Chelcie Ross ... Gen. Hopkins Joe Greco ... Gen. Carlson Ike Pappas ... Himself Marco St. John ... Marth Reni Santoni ... Chicago Police Lieutenant Michael Skewes ... MP Thalmus Rasulala ... Secret Service Commander User Rating:6.3/10 ( 4,141 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 66 votes) Yahoo! オトーサン、 「思ったよりも、低いね」 User Reviews NewEnglandPatさん Virginia 2005年8月14日 ジーン・ハックマンが、このスリラーをさらによくしている。 ジーン・ハックマンが、いい。 このポリティカル・スリラーは、 アクション満載、ひねりがあり、サプライズもある。 暗殺を食いとめようと時間との闘いなのだ。 暗殺対象は、ソ連の書記長だ。、 シカゴを訪問し、米大統領との間で、 核兵器撤廃条約に調印しようとしている。 映画は、ジーン・ハックマンが護送する囚人が ワシントン空港から逃亡するシーンではじまる。 手に汗にぎる出来事が連続する。 ハックマンとトミー・リー・ジョーンズの相性は、 バツグンだが、一緒のシーンは短く、 映画の大部分は、名もなき殺人者たちに追われながら、 ハックマンとジョアンナ・キャシディが、 トミー・リー・ジョーンズを追うシーンだ。 デニス・フランツとタルマス・ ラスラーラの シカゴの摩天楼やダウンタウンを背景にした 追跡シーンが秀逸。. オトーサン、 「何遍も観ると良くなってくるかも」 hoshi595さん 2007年3月11日 本格ポリティカル・サスペンス・アクション という名に相応しい完成度の高い作品。 名優ジーン・ハックマンと トミー・リー・ジョーンズの共演に加え デニス・フランツも渋い演技で脇を固めている。 最初から最後まで緊張感が途絶えることなく、 いつ何回見ても見ごたえのある映画として 色彩の衰えない名画の一つに数えられるだろう。


ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義

トーサン、 「なんで、こんな映画借りてしまったんだ」 完全に、若い女性向きの映画でした。 ヘイデン・クリステンの出演作なので借りたのですが、 彼は、男子高の大勢の生徒のひとりでした。 原題:Strike! (1998)    All I Wanna Do 監督・脚本:Sarah Kernochan Genre:Comedy Rated PG-13 for teen sex-related material,       language and substance misuse Country:Italy / Canada / USA Language:English 上映時間:97分 あらすじ: 1963年、ニューイングランド。 オデットは、ボーイフレンドに夢中になり過ぎ お嬢様学校に転入させられた。 伝統的な全寮制女子校で、規則・制約だらけ。 耐えられない彼女は、少女たちを巻き込み、 自由を勝ちとろうと画策する。 そんな中、男子校との合併話が持ち上がる... 出演者: Kirsten Dunst ... Verena von Stefan(ヴェリーナ) Gaby Hoffmann ... Odette(オデット) Heather Matarazzo ... Theresa 'Tweety' Goldberg(トゥイーティ) オトーサン、 「やはり、この娘が段トツだね」 KIRSTEN DUNST キルスティン・ダンスト 誕生日 1982/4/30 出身 米ニュージャージー州ポイントプレザント 3才で芸能界入りし、70本以上のCMに出演。 89年「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。 94年「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で ゴールデン・グローブ賞ノミネート。 出演作 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1990年「虚栄のかがり火」 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」      「若草物語」      「ジム・キャリー IN ハイ・ストラング」 1995年「ジュマンジ」◇ 1996年「マザー・ナイト」 1997年「噂の真相/ワグ・ザ・ドッグ」 1998年「スモール・ソルジャーズ」◇      「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」◇      「わたしが美しくなった100の秘密」      「タイム・ラビリンス 時空の扉」      「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」 2000年「クロウ 復讐の翼」「デッド・ヒート・コネクション」 2001年「チアーズ!」◇「クレイジー/ビューティフル」◇      「ブロンドと柩の謎」◇「恋人にしていけない男の愛し方」◇ 2002年「スパイダーマン」◇ 2003年「ケイナ」(声)「モナリザ・スマイル」◇ 2004年「スパイダーマン2」◇[エターナル・サンシャイン」◆      「ウィンブルドン」◇ 2005年「エリザベスタウン」◇ 2006年「マリー・アントワネット」◇ 2007年「スパイダーマン3」◇ その他の出演者: Lynn Redgrave ... Miss McVane Rachael Leigh Cook ... Abigail 'Abby' Sawyer Tom Guiry ... 'Frosty' Frost Vincent Kartheiser ... Snake - Flat Critter Monica Keena ... Tinka Parker Matthew Lawrence ... Dennis Merritt Wever ... Maureen 'Momo' Haines Robert Bockstael ... Frank Dewey Brenda Devine ... Miss Phipps Rosemary Dunsmore ... Page Sawyer Nigel Bennett ... Harvey Sawyer Jenny Parsons ... Mrs. Dewey User Rating:6.3/10 ( 4,077 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 61 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点は、高すぎないか」 User Reviews movies2uさん United States 2002年1月30日 とてもいい感じのコメディ この映画は、良くて面白い映画だ。 どうして、"Strike"という題名なのか分からない。 "All I Wanna Do"という題名のほうがいい。. 出演者がいい。 キルステン・ダンスト、ギャビー・ホフマン、 リン・レッドグレーヴ、レイチェル・リー・クック、 ヘザー・マタラッツォ、マシュー・ローレンス。 舞台は、全寮制女子校(Miss Godar's School For Girls)で、 オデットが転校してきて、ヴェリーナやその学友たちに出会う。 学校の屋根裏部屋で開かれるクラブの一員になる。 この女子高が、共学になる。 女の子たちは、男子高生たちをやっつけようとする! これは、ほんとうにいい感じのコメデイだ。 10点満点!!! オトーサン、 「大人にはどうしても理解不可能...同感です」 ジャスミンティーさん 2006年8月8日 キルスティン・ダンストが… キルスティン・ダンストが出てるので借りました! まあ、女子高の女の子のよくある青春もの。 異性を意識し始めたころの仲間達とのやりとりは だれもが昔体験したことのあることばかり…。 キルスティン・ダンストが演じるとやっぱり どうしても小生意気なリーダー的存在になっちゃう。 でも、やっぱり悩みはあって… 大人にはどうしても理解不可能。 頭が疲れたくないとき、気楽に見て下さい!


隣のヒットマンズ 全弾発射

オトーサン、 「ブルース・ウィリス、主演か」 久しぶりです。 「アルマゲドン」で感激して以来のフアンです。 代表作の「ダイハード」シリーズも、よかったですね。 原題:The Whole Ten Yards (2004) 監督:Howard Deutch 原作:Mitchell Kapner 脚本:George Gallo) Genre:Comedy / Crime / Thrille Rated PG-13 for sexual content, some violence and language Country:USA Language:English/ Hungarian / Hebrew 上映時間:98分 あらすじ: 伝説のヒットマン、ジミーが 歯科医オズの隣に引っ越した騒動から4年、 ジミーは稼業を引退し、ジルとメキシコに住んでいた。 家事に精を出す主夫となっていたが、 ジルは相変わらずプロのヒットマンを目指している。 一方、歯科医オズは幸せな結婚生活を送りながら、 マフィアの復讐に怯えていた。 そんな中、ハンガリー・マフィアのボスで、 かつてジミーに殺されたヤンニの父ラズロが 出獄し、ジミーに復讐しようと動き始める。 出演者: Bruce Willis ... Jimmy(ジミー) Amanda Peet ... Jill(ジル) Matthew Perry ... Oz(オズ) Kevin Pollak ... Lazlo(ラズロ) オトーサン、 「こんな役なら、他にも役者がいるだろう」 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 2009年、女優兼モデルのエマ・ヘミングと再婚した。 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」 2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声)「アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン」 2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」◇「パーフェクト・ストレンジャー」◇ 2008年「トラブル・イン・ハリウッド」 2010年「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」「エクスペンダブルズ」 その他の出演者: Natasha Henstridge ... Cynthia Frank Collison ... Strabo Johnny Messner ... Zevo Silas Weir Mitchell ... Yermo Tasha Smith ... Julie Elisa Gallay ... Anya Tallulah Belle Willis ... Buttercup Scout Johnny Williams ... Vito George Zapata ... Guy in Trunk #1 Carlos Zapata ... Guy in Trunk #2 McNally Sagal ... Maitre D' User Rating:5.2/10 ( 31,109 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 443 votes) Yahoo! オトーサン、 「失敗作だね」 User Reviews Kristineさん Chicago, Illinois 2007年9月12日 「隣のヒットマン」より後退 「隣のヒットマン」で楽しい時間をもてたので、 この映画を心待ちにしていた。 だが、昨夜見て、そのストーリーに、がっかりした。 登場人物を借用して、まったく別の映画に仕立てたようだ。 私は、ブルース・ウィリスのフアンなので、 あるシーンで、彼が酔払って、 雄牛のように演技しているのをみても、 笑えなかった。 彼のために、泣きたくなったほどだ。 第1作をみて愛したクールで、スムースで、 カリスマ的なヒットマンがこうなるとは、大変痛ましい。 事実、脚本もストーリーも、第1作と肩を並べる。 「隣のヒットマン」だけにしておいてくれたら、 いいコメデイになりうると本気で感じていたら、 嬉しかったのだが。 ジミーは、タフなヒットマンから、 マーサ・スチュワートになってしまった。 ジルは、そんな彼に不満だ。 オズとシンシアは、ギャングから隠れて静かに暮らしている。 ラズロは、出獄して、復讐しようとしている。 そこで、シンシアを誘拐した。 いまや、ジミー、ジル、オズの3人は、 シンシアを助け出そうとする。 だが、想定外の紆余曲折が待っていた。 彼は、タフガイなるルーツに立ち戻たねばならない。 悪く受け取らないでほしい。 この映画、笑いが少ない。 大部分、ブルース・ウイルスが可哀想なのだ。 マーサ・スチュワートのようなソフチな男になろうなんて。 かれは、偉大なタフガイなのだ。 他の役をみていると、辛い。 マシュー・ペリーは、第1作ほど面白くない。 アマンダ・ピートも、そうだ。 みんなが、魔力と相性を失ってしまったようだ。 この映画、好きになりたかったが、 つらい時間を過ごしてしまった。 オトーサン、 「 aafさん 2007年12月24日 面白くない 隣のヒットマンとマシューベリーのファン (っていうかフレンズのファン) なので視聴しました。 はっきり言って、これは1の後日談ってだけですね。 単なるファンサービスです。 これを単独で見ても面白くありませんし 1を期待して視聴した場合はイマイチですね。 アマンダ・ビートのキュートさも ナターシャ・ヘンストリッジの陰のある美しさも 陰を潜めてしまって 単なる美人さんに成り下がってますし、 結局元にさやに収まるんだろう?って言うのが嫌みなくらい 画面から感じられて面白くないのですね。 マシューの不幸さ加減も前作に比べてイマイチなんで 盛り上がりません。 前作の「この美女は俺が守るんだ」って言う主題に代わるものが この作品に無いからズッコけるコメディーが生きてこないのです。 一言で言えば脚本が悪いし、 企画を立ち上げたプロデューサが悪いのでしょう。 作品のキャラクターが なれ合いになってしまっているのが原因です。 思い切って冒頭でブルースウィルスを殺してしまうとか 何かしら毒が必要でしたね。 前作には悪妻って言う毒がちゃんとあったのに。


レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード

オトーサン、 「"デスペラート"の続編なら面白かろう」 しかも、ジョニー・デップが参戦! 砂糖を入れすぎると、コーヒー本来の味が消えます。 それと同じ現象が起きてしまいました。 原題:Once Upon a Time in Mexico (2003) 監督・脚本:Robert Rodriguez Genre:Action/ Thriller / Western Rated R for strong violence, and for language Country:USA Language:English/ Spanish 上映時間:102分 あらすじ: ギターケースを抱えた伝説のガンマン、エル・マリアッチ。 愛する女性を失った悲しみは癒えない。 クーデター鎮圧に乗り出したCIA捜査官サンズは エル・マリアッチにクーデターの首謀者、マルケス将軍と 麻薬王バリーリョの暗殺を依頼する。 マルケス将軍は憎き仇敵であり、 恋人カロリーナを殺した男だった... 出演者: Antonio Banderas ... El Mariachi(エル・マリアッチ) Johnny Depp ... Sands(サンズ) Salma Hayek ... Carolina(カロリーナ) オトーサン、 「両雄、並び立たずだね」 デップのおかげで、 主役のバンデラスやサルマ・ハエックの影が薄くなりました。 ANTONIO BANDERAS  アントニオ・バンデラス 誕生日 1960/8/10 出身 スペイン・マラガ 幼少時はプロ・サッカーに憧れるが、膝を壊し断念。 13才から地元の演劇学校に学び、卒業と同時に小劇団に入団する。 81年、マドリッドに移り、 アンサンブル・メンバーとしてスペイン国立劇団に加わる。 82年「セクシリア」で映画デビュー。 代表作は、「デスペラード」、「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」、 そして、「マスク・オブ・ゾロ」、「レジェンド・オブ・ゾロ」。 99年「クレイジー・イン・アラバマ」で監督デビュー。 出演作 1982年「セクシリア」 1984年「ロス・ザンコス/竹馬の男」 1985年「マタドール<闘牛士>」      「炎のレクイエム、凶弾」 1987年「欲望の法則」「最も危険な男」 1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 1990年「アタメ」「インセスト/近親相姦」      「暴走遊戯」 1992年「マンボ・キングス/わが心のマリア」 1993年「愛よりも非情」◇ 1994年「愛の奴隷」「フィラデルフィア」◆      「愛と精霊の家」◆      「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」◆ 1995年「暗殺者」◇「デスペラード」◇      「マイアミ・ラプソディー」◇「フォー・ルームス」◆ 1996年「あなたに逢いたくて」「ストレンジャー」◇      「エビータ」◇ 1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇ 1999年「13ウォーリアーズ」◇「バウンティ・キッド」◇ 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇「ポワゾン」◇      「抹殺者」◇ 2001年「スパイキッズ」◇ 2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」◇「フリーダ」      「バリスティック」◇「ファム・ファタール」◇ 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇      「ジャスティス 闇の迷宮」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2005年「レジェンド・オブ・ゾロ」◇ 2006年「レッスン!」◇ 2007年「シュレック3」(声)「ボーダータウン 報道されない殺人者」 2009年「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」 その他の出演者: Mickey Rourke ... Billy Eva Mendes ... Ajedrez Danny Trejo ... Cucuy Enrique Iglesias ... Lorenzo Marco Leonardi ... Fideo Cheech Marin ... Belini Ruben Blades ... Jorge FBI Willem Dafoe ... Barillo Gerardo Vigil ... Marquez Pedro Armendariz Jr. ... El Presidente Julio Oscar Mechoso ... Advisor Tito Larriva ... Cab Driver User Rating:6.3/10( 83,506 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 2,269 votes) Yahoo! オトーサン、 「ほう、同じスコアとは」 User Reviews sevendaywkendさん United States 2005年7月16日 ロバート、またやったね 欠点はあるが、 このアクション・アドベンチャー・コメディには、 何ら醜い点はない。 アクションは、根性がある。 アクションは、魅力的だ。 そして、音楽は、乱暴ないい方だが、 マリアッチシリーズとは異なっている。 アントニオ・バンデラスは、 いつものように素晴らしい。 ジョニー・デップは、カンペキな配役に見える。 最高の俳優をみるのは、スリルがある。 サルマ・ハエックは、悲しいことに、よくない。 だが、フリーダを演じたのだから、許してあげよう。 よりすばらしい深みのあるアクション映画を待とう。 エル・マリアッチは、岩の間に閉じこめられる。 人々を救い、自分の首を救わねばならない。 監督は言う。 「The Man with No EyesとThe Man with No Face、 そしてThe Man with a Guitar Caseの闘いだ」 ウィレム・デフォーは、背筋も凍る演技をみせた。 ルーベン・ブラデスも、最高だし、 エヴァ・メンデスは、冷血にしてホットだ。 このシリーズのフアンは、 The Boy in The Yellow Shirtが戻ってきて幸せだろう。 オトーサン、 「そう、散漫になったね」 「そう、無駄に豪華なキャストだね」 ジーナさん 2010年1月15日 漫画の世界 度を超えた派手なガンアクションは十分に発揮されています。 満腹です(笑) 前作デスペラードは、エル・マリアッチと将軍に スポットが当たったシンプルなストーリーでしたが、 今作では他の登場人物から多角的に紡ぎ合わせた作品になっているので 新鮮味が感じられる反面・・・散漫した印象を与えてしまったのが惜しいトコロ。 特にジョニー・デップのキャラは、ダブル主役か?!と思うほど出番が多いです。 ガッツリ肉食系男子バンデラスを目的に観ると、ジョニデが邪魔でしかたないハズ(爆) でも、CIAのTシャツは笑えた。 ストーリーも恨みつらみだけでなく、 メキシコ国内の政権奪回を絡めているので政府筋や クーデターを企んでいる組織それを追うCIAや 私情を挟んだ元FBIなど分かりにくく、、まとまりもないように感じました。 ギターを弾く姿がセクシーすぎて卑猥ですらあるアントニオ・バンデラスや ロドリゲス一派に加え、ウィレム・デフォーやミッキー・ロークといったコワモテ系、 独自のリズムでコミカルさをクールに表現したジョニー・デップ 顔がやたら派手なエヴァ・メンデス・・・などキャスティングは豪華絢爛でした。 バタバタと、しかもアッサリ死ぬキャラもいるので無駄に豪華とも言えますが(爆) そういえばエンリケ・イグレシアスの歌と彼の魅惑のキッスも見れますのでファンは要チェック☆ メキシコの広大な土地と踊るようなガンアクションにもの悲しいギターの旋律、 印象的なシーンを次々と重ねるロドリゲス監督らしい手法、 遊び心満点の演出は存分に堪能できました。 もちろんロドリゲス監督らしいB級感もございます(笑) 現実味もなくメチャメチャなストーリーですが、 ロドリゲス監督の世界観が好きな方はチェックしてみると良いでしょう。


アウトレイジ

オトーサン、 「たけしの映画、あきたなあ」 そういいながら、結構見てしまいます。 人情物でも、任侠物でも、強い明るさがあるのです。 原題:アウトレイジ(2010) 監督・脚本:北野武 Genre:Crime/Drama/Action 上映時間:109分 あらすじ: 関東一円を仕切る巨大暴力団組織、山王会。 その若頭である加藤は、 傘下の池元組と弱小ヤクザ、村瀬組の接近を警戒し、 組長の池元に村瀬組を締めるよう命じる。 そこで池元は、配下の大友組に丸投げ。 弱小組織ながらも武闘派の大友組は、 毎度、池元からやっかい仕事ばかりを押しつけられていた。 さっそく村瀬組を締め上げにかかる大友組だったが... 出演者: ビートたけし... 山王会大友組組長 大友 椎名桔平... 山王会大友組若頭 水野 石橋蓮司... 村瀬組組長 村瀬 オトーサン、 「このひと、いい味出してるね」 つい最近、スキャンダルめいたTV報道が。 ・30代のモデル風美女と半同棲生活! 背すじが伸びたいい老人ですから、 惚れる女性も出てきて不思議ありません。 その他の出演者: 加瀬亮... 山王会大友組組員 石原 小日向文世... 刑事 片岡 北村総一朗... 山王会本家会長 関内 塚本高史... 村瀬組組員 飯塚 中野英雄... 村瀬組若頭 木村 杉本哲太... 山王会池元組若頭 小沢 國村隼... 山王会池元組組長 池元 三浦友和... 山王会本家若頭 加藤 User Rating:7.6/10( 2,057 votes) Yahoo! オトーサン、 「たけしは、カンヌの寵児だもんな」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール 北野武 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 石橋蓮司 User Reviews inakamono83さん 2012年10月12日 これはつまらない! リアリティがない。 100歩譲ってよしとしても、あまりにもちゃちい。 人が死にすぎる。 小道具がちゃちいし、死んだ人はみんなどこか動いているし、 拳銃はおもちゃなのが丸わかりだし、 なぜバスルームにいる蛇がニシキヘビなのか? なぜ毒蛇じゃないの。 いろいろ問題があって使えなかったのかな? 予算がすくなかったのかな? 北野武監督の映画は結構好きだけど、これはだめですね。 見ながら何度も「つまんねぇ映画。」とつぶやいてしまいました。 この映画を過去の名作ヤクザ映画と比べたら、あまりにも失礼です。 それでも最後まで見たわけなので、 自分でもわからない何らかの魅力があったのかもしれません。 よって星2つとしました。 オトーサン、 「なるほど、リストラを描いた映画か」 服部弘一郎さん 2010年7月8日 北野武監督の新作バイオレンス映画は まるでサラリーマン映画。 組織の非情なリストラに巻き込まれる男たち。 北野武監督にとって『座頭市』以来7年ぶりのバイオレンス映画。 日本最大級の暴力団組織で起きた内部抗争の話だ。 組織末端で起きた小さな小競り合いが、 組織の全体を揺るがすような暴力の連鎖と拡大を生み出していく。 そこで展開する暴力描写の凄まじさ。 この映画は暴力描写のスゴサばかりが話題になって、 確かにそれはそれでスゴイのだが、 その土台になっている物語もなかなかいい。 僕はこの映画を、北野監督のやくざ映画ではナンバーワンだと思う。 東映任侠映画やその後の実録やくざ路線などとはまったく異質の 平成の今のやくざ映画になっていると思う。 やくざ映画を観る人は、映画を観てやくざの実態について 勉強したいと思っているわけじゃない。 そこに描かれている人間像や物語の中に、 自分たちの実生活を重ね合わせているのだ。 「こういうヤツっているよなぁ」とか、 「こういうことってあるよなぁ」と観客の共感を得られるのが 優れたやくざ映画の条件になるのだと思う。 そうした点で『仁義なき戦い』シリーズは傑作だったわけだし、 アメリカ映画『ゴッドファーザー』シリーズは永遠の名作たり得ているのだ。 今回『アウトレイジ』が描いているのは、 巨大組織の情け容赦ないリストラに巻き込まれた男たちの物語だ。 これはやくざ映画の姿をしたサラリーマン映画だと思えばいい。 山王会が大友組を潰してその縄張りと商売をすべて取り上げるのは、 大会社が系列の子会社や下請け会社の仕事を取り上げて潰してしまうのと同じだ。 本社が生き残るためなら、子会社の人間など知ったことではない。 ぎりぎりまで下請け同士を競わせて精一杯働かせ、 最後の最後にバッサリと切り捨てればいい。 同じようなことは、やくざではないカタギの世界で日常的に起きている。 例えばリストラ中の会社では希望退職に応じない社員を解雇するため、 周囲が寄ってたかって特定社員のあら探しをしたり、 場合によってはありもしない事実をでっち上げてでもクビにしたりする。 今年は「新卒切り」などという言葉がニュースを賑わせていたが、 そこで行われているのは『アウトレイジ』の世界と同じだろう。 『アウトレイジ』から話題になっている「凄惨な暴力シーン」をはぎ取れば、 そこにあるのはリアルな日本の今なのだ。 この映画にやくざ映画を期待すると、その期待は大きく裏切られると思う。 人はやくざ映画に、復讐のカタルシスや、滅びの美学を期待する。 しかしこの映画に、そうしたカタルシスや美学はない。 登場人物たちの死に際はなんとも不様で、地味で、格好がよくないのだ。 映画の中であれほど輝いていた椎名桔平が、 最後の最後に男の意地を見せることなくあっさりと死んでしまうシーンを観て、 僕はこの映画に「やくざ映画というジャンルの死」を感じた。 この映画は北野監督のバイオレンス映画最新作だが、 ひょっとするとこれが最後のバイオレンス映画になるかもしれない。


ワーロック

オトーサン、 「豪華な顔ぶれだな」 アカデミー賞俳優が2人、ノミネートが1人。 映画は、俳優でみる主義なので、 3人競演となると、舌なめずりしたくなります。 原題:Warlock (1959) 監督:Edward Dmytryk 原作:Oakley Hall 脚本: Robert Alan Aurthur Genre: Western/Romance 上映時間:122分 あらすじ: 無法者達によって保安官が追放された ワーロックの町民は用心棒を雇うことに。 クレイとその相棒で賭博師のモーガンがやって来る。 クレイは、拳銃による力の支配で平和を取り戻すが、 ある殺人事件をきっかけに町民と対立する。 無法者集団の一員だったジョニーが保安官になる... 出演者: Henry Fonda ... Clay Blaisedell(クレイ) Anthony Quinn ... Tom Morgan(モーガン) Richard Widmark ... Johnny Gannon(ジョニー) Dorothy Malone ... Lily Dollar(リリー) オトーサン、 「3人のうちでは、ヘンリー・フォンダが頭ひとついいね」 HENRY FONDA  ヘンリー・フォンダ 誕生日 1905/5/16-1982/8/12 出身 米ネブラスカ州 出演作 1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」 1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」 1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」      「或る女」 1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」      「北海の子」 1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」      「モホークの太鼓」 1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」 1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」 1942年「男性」「運命の饗宴」 1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」      「牛泥棒」 1946年「荒野の決闘」 1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」 1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 1956年「戦争と平和」 1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」      「胸に輝く星」 1958年「女優志願」 1959年「ワーロック」「断絶の嵐」 1961年「野望の系列」 1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」 1963年「スペンサーの山」 1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」      「未知への飛行」 1965年「危険な道」「バルジ大作戦」 1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」 1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」      「合併結婚」「絞殺魔」 1969年「ウエスタン」 1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」 1971年「わが緑の大地」 1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」 1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」 1976年「ミッドウェイ」 1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」 1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」 1981年「黄昏」 ANTHONY QUINN  アンソニー・クイン 誕生日 1915/4/21-2001/6/3 出身 メキシコ・チワワ 出演作 1936年「殺人都市」「ロイドの牛乳屋」「仇敵」「平原児」 1937年「スイング」「ワイキキの結婚」      「マドリッド最終電車」「ほろ酔い市長候補」 1938年「海賊」「恐怖のハイウェイ」「センチメンタルな殺人」      「11人の脱獄者」 1939年「大平原」 1940年「シンガポール珍道中」「栄光の都」      「ならず者の紐」「特別機動隊出動せよ」「緊急待機命令」 1941年「血と砂」「壮烈第七騎兵隊」 1942年「海への征服者」「モロッコへの道」「牛泥棒」      「詐欺請負会社」 1944年「西部の王者」「フルメタル・コマンド・パターン」 1945年「パターンを奪回せよ」 1946年「カリフォルニア」 1947年「船乗りシンドバッドの冒険」「タイクーン」 1952年「革命児サバタ」      「世界を彼の腕に」 「すべての旗に背いて」 1953年「海底の大金塊」「最後の酋長」「荒原の疾走」「吹き荒ぶ風」      「ユリシーズ」「侵略者」 1954年「道」「指紋なき男」 1955年「灼熱の勇者」「黄金の都」 1956年「炎の人ゴッホ」      「テキサスの暴れ者」「デルリオの決闘」 1957年「断崖の河」「インディアン峠の死闘」      「ノートルダムのせむし男」「野生の息吹」 1958年「大海賊」 1959年「黒い蘭」「ガンヒルの決闘」「ワーロック」 1960年「バレン」「西部に賭ける女」「黒い肖像」 1961年「ナバロンの要塞」「バラバ」 1962年「アラビアのロレンス」 1964年「マルコ・ボーロの大冒険」「日曜日には鼠を殺せ」      「訪れ」「その男ゾルバ」 1965年「海賊大将」 1966年「名誉と栄光のためでなく」 1967年「残虐の掟」「25時」「真昼の衝動」「怪奇と幻想の島」 1968年「サンセバスチャンの攻防」「栄光の座」 1969年「サンタ・ビットリアの秘密」「オリンポスの詩」      「春の雨の中を」 1970年「最後のインディアン」「RPM」 1972年「110番街交差点」「灰色のハイウェイ」 1973年「ロス・アミーゴス」「ファミリー」 1974年「マルセイユ特急」 1976年「沈黙の官能」「ブラッフ」「ジャガーは跳んだ」「ザ・メッセージ」      「魔術師フェリーニ」「大統領誘拐作戦」 1977年「ナザレのイエス」 1978年「愛はエーゲ海に燃ゆ」「キャラバン」      「パッセージ 死の脱走山脈」、 1980年「砂漠のライオン」「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」 1987年「スター・レジェンド」 1988年「海運王オナシス」 1989年「ゴースト・ラブ」 1990年「リベンジ」「老人と海」 1991年「オンリー・ザ・ロンリー」「ジャングル・フィーバー」      「モブ・スターズ/青春の群像」 1992年「立証責任」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」「バレンチナ物語」 1994年「サムバディ・トゥ・ラブ」「ヘラクレス 魔境の女戦士」 1995年「雲の中で散歩」 1996年「ゴッチ・ザ・マフィア」 2002年「ザ・ボディガード」 RICHARD WIDMARK リチャード・ウィドマーク 誕生日 1914/12/26  出身 米ミネソタ州サンライズ 出演作 1947年「死の接吻」「情無用の町」「廃墟の群盗」      「海の男」 1950年「街の野獣」「暗黒の恐怖」「地獄の戦場」      「復讐鬼」 1951年「フロッグメン」 1952年「赤い空」「ノックは無用」「人生模様」 1953年「あの高地を取れ」「モンゴル第一騎兵隊」      「拾った女」 1954年「地獄と高潮」「悪の花園」「折れた槍」 1955年「黄金の商品」「蜘蛛の巣」 1956年「六番目の男」「太陽に向かって走れ」      「襲われた幌馬車」 1957年「祖国への反逆!第5捕虜収容所」 1958年「ゴーストタウンの決闘」「愛のトンネル」「拳銃の罠」 1959年「ワーロック」 1960年「アラモ」 1961年「秘密諜報機関」「馬上の二人」「ニュールンベルグ裁判」 1962年「西部開拓史」 1964年「長い船団」「あしやからの飛行」「シャイアン」 1965年「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「大西部への道」 1968年「刑事マディガン」 1969年「西部野郎奮戦記」「ガンファイターの最後」 1970年「暗黒街の特使」 1972年「ロッキーの英雄/伝説絶ゆる時」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「悪魔の性!キャサリン」「ドミノ・ターゲット」 1977年「合衆国最後の日」「ジェット・ローラー・コースター」      「コーマ」 1978年「スウォーム」 1979年「オーロラ殺人事件」 1982年「ハンキー・パンキー」 1983年「ファイナル・オプション」 1984年「カリブの熱い夜」 1991年「トゥルー・カラーズ」 その他の出演者: Dolores Michaels ... Jessie Marlow Wallace Ford ... Judge Holloway Tom Drake ... Abe McQuown Richard Arlen ... Bacon DeForest Kelley ... Curley Burne Regis Toomey ... Skinner Vaughn Taylor ... Henry Richardson Don Beddoe ... Dr. Wagner Whit Bissell ... Petrix Bartlett Robinson ... Buck Slavin User Rating:7.2/10( 2,169 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 53 votes) Yahoo! オトーサン、 「間違いなしの西部劇の名作!」 User Reviews Erik Ruppさん Southern California 2005年5月28日 50年代最高の西部劇のひとつ 50年代の西部劇は、実にポピュラーだ。 数十年単位でみても、最高の映画は、西部劇なのだ。 例を上げれば、 「捜索者」、「ウィンチェスター銃'73」、 「ララミーから来た男」、「裸の拍車」は、 50年代最高の西部劇のリストにのぼる。 今日でも、十分に通用する。 50年代最高の西部劇のリストに、 この「ワーロック」も当然入る。 「ワーロック」の強みは、よく書かれた脚本だ。 知的だから、登場人物に深みがあり、動機もリアルだ。 「ワーロック」は、"奴を撃て"の西部劇ではないものの、 かなりいいアクションがある。 多くのフアンが、この映画を"心理的西部劇"と言っているが、 あながち間違っていないだろう。 アクションシーンでは、しっかりしたドラマや純粋の興奮がある。 ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイン、 そしてリチャード・ウィドマークは、 この「ワーロック」で最高の演技をみせている。 アンソニー・クインにとっては、西部劇で最高の演技だ。 ヘンリー・フォンダの演技は、陰気で影があり、不快だが、 10年後に「ウエスタン」でも、同じ演技をみせている。 助演のデフォレスト・ケリーもいい。 彼は、生来、西部劇向きだ。. エドワード・ドミトリクは、手堅く「ワーロック」を監督した。 異常なカメラ・アングルで芸術作品ぶることもなく、 香り高い理想的なスタイルの西部劇を提供している。 要するに、「ワーロック」は、50年代最高の西部劇というだけでなく、 時を超えて最高の西部劇だ。 時を経るごとに、より賞賛されることになるだろう。 オトーサン、 「同感だ」 にゃんにゃんさん 2009年7月5日 ヘンリー・フォンダとアンソニー・クイン ヘンリー・フォンダとアンソニー・クインの魅力に尽きる。 2人が登場して、悪者を倒して めでたしめでたしかと思いきや、 中盤辺りから物語は微妙に違う方向へ進み始める。 腹に一物ありそうなクインの存在によって 妙な緊張感が作りだされ、 物語終盤には単純な悪者退治の話から脱却する。 その辺りが非常に面白く、 2人のやりとりを見てるだけで飽きなかった。 しかし、捻った展開は好きなのだが、 終盤になると途端に興味がなくなった。 町に平和が戻った時点で物語の半分は終焉したので、 残りの仲間同士の争いはなんだか幼稚に感じた。 幼稚に感じた理由は、 2人の友情と確執の描写が浅かったことや 争いの理由が安易なものだったということが挙げられる。 そもそも元悪者の保安官が急に正義を振りかざし始めるのも変だが、 ヘンリー・フォンダに追い出すほどの理由が見つからないことが問題だ。 功績もあるのに殺してでも追い出そうとするし、 映画はそれを当然という視点で描いている。 観客から見れば別にそこまで悪くない。 フォンダの存在感や雰囲気はさすがだが、 こういう展開にするなら もっとダークなキャラクターにしても良かったかもしれない。 少なくとも私には黄金銃を持っていてもいい人物に見えた。


ニューヨーク,アイラブユー

トーサン、 「パリは、NYみたいになってきたな」 グローバリゼーションによる均質化のせいでしょう。 「NYは、パリみたいになってきたな」 この映画をみると、NYも移民の街から脱皮して、 歴史を感じさる大人の街になってきた感じがします。 普段着のNYのあちこちが見られます。 原題:New York, I Love You (2009) 監督:Fatih Akin/ Yvan Attal/Randall Balsmeyer/Allen Hughes Shunji Iwai/Wen Jiang/Shekhar Kapur/Joshua Marston Mira Nair/Natalie Portman/Brett Ratner 脚本:Hu Hong/Yao Meng/Israel Horovitz/Suketu Mehta/ Shunji Iwai/Israel Horovitz/Olivier Lecot/ Jeff Nathanson/Xan Cassavetes/Stephen Winter Anthony Minghella/Natalie Portman/Fatih Akin/ Joshua Marston/Hall Powell/Israel Horovitz/James C. Strouse Yvan Attal Genre:Comedy / Drama / Romance Rated R for language and sexual content Country:USA Language:English / French / Cantonese / Gujarati / Yiddish 上映時間:103分 あらすじ: ・公園で少年がしょんぼりしている。  交際していた同級生に振られて  卒業パーテイの相手がいなくなったのだ。  居合わせた薬局店主が、提案する。  自分の娘でよかったら、卒業パーテイに行ったら?  美人なので大喜びしたが、彼女は車椅子だった。 ・監督にダメ出しをされた若い作曲家・デイビッドは、  分厚いドストエフスキーを読めと命じられる。  すっかり引きこもりになったデイビッドのアパートに  代わって本を読んであげるという娘・カミーユがあらわれる。 ・思い出のホテルで宿泊する元オペラ歌手・イザベルは、  季節外のスミレのブーケを持ってくるように  身障者の客室係・ジェイコブに注文する。 そのほかのエピソードとしては、 ・一枚上手の相手の登場に調子を狂わされるスリの青年、 ・ダイヤモンド街で商人に打ち明け話をする挙式を控えた若いユダヤ女性、 ・行きずりの関係にのめり込む男女、 ・街角で口説き文句を披露する作家、 ・最後のミューズを追い求める老画家、 ・街の至る所でカメラを回し続けるビデオアーティスト。 出演者: Anton Yelchin ... Boy in the Park(公園の少年) Olivia Thirlby ... Actress(女優) Orlando Bloom ... David(デイビッド) Christina Ricci ... Camille(カミーユ) Julie Christie ... Isabelle(イザベル) Shia LaBeouf ... Jacob(ジェイコブ) オトーサン、 「車椅子か、気になるね」 「引きこもりの作曲家、気持ち分かるね」 「かつての名声を忘れられないオペラ歌手、あはれだね」 その他の出演者: Bradley Cooper ... Gus ("Allen Hughes") Justin Bartha ... Justin, Sarah's Boyfriend ('Randy Balsmeyer') Andy Garcia ... Garry ( "Wen Jiang") Hayden Christensen ... Ben ( "Wen Jiang") Rachel Bilson ... Molly ("Wen Jiang") Natalie Portman ... Rifka ( "Mira Nair) Irrfan Khan ... Mansukhbhai ( "Mira Nair) Emilie Ohana ... Zoe, the Video Artist ( 'Randy Balsmeyer') Orlando Bloom ... David ( "Shunji Iwai") Christina Ricci ... Camille ("Shunji Iwai") Maggie Q ... Call Girl ( "Yvan Attal") Ethan Hawke ... Writer ( "Yvan Attal") Anton Yelchin ... Boy in the Park ("Brett Ratner") James Caan ... Mr. Riccoli , the Pharmacist ("Brett Ratner") Olivia Thirlby ... Actress ( "Brett Ratner") Blake Lively ... Ex-Girlfriend "Brett Ratner") Drea de Matteo ... Lydia ( "Allen Hughes") Julie Christie ... Isabelle ( "Shekhar Kapur") John Hurt ... Bellhop ( "Shekhar Kapur") Shia LaBeouf ... Jacob ( "Shekhar Kapur") Ugur Yucel ... Painter ( "Fatih Akin") Taylor Geare ... Teya ("Natalie Portman") Carlos Acosta ... Dante ("Natalie Portman") Jacinda Barrett ... Maggie ( "Natalie Portman") Qi Shu ... Chinese Herbalist ( "Fatih Akin") Burt Young ... Landlord ("Fatih Akin") Chris Cooper ... Alex ( "Yvan Attal") Robin Wright ... Anna ( "Yvan Attal") Eva Amurri Martino ... Sarah ('Randy Balsmeyer') Eli Wallach ... Abe ("Joshua Marston") Cloris Leachman ... Mitzie ("Joshua Marston") Vedant Gokhale ... Pakistani Cab Driver Jeff Chena ... Bartender Duane Nakia Cooper ... Haitian Cab Driver Abe Karpen ... Rifka's Husband Robert d Scott ... Do-Rag Amy Raudenbush ... Mother 1 Elisabeth Macocco ... Mother 2 Jillian Bach ... Mother 3 Hiroshi Hsu ... Chinese Husband Richard Chang ... Dry Cleaner J. Salome Martinez ... Nathan's Worker Clem Moorman ... Homeless Man Rebecca Kaasa ... Chic Restaurant Worker Dan Ziskie ... Party's Guest Andy Karl ... Zoe's Boyfriend User Rating:6.4/10 ( 24,848 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 801 votes) Yahoo! オトーサン、 「オムニバスって、難しいね」 エピソードを3つに絞って、深堀りして欲しかったな。 だれでも、そんな印象を持つのでは? User Reviews Matt_Laydenさん Canada 2010年2月9日 ニューヨーク、どこに愛がある? 「パリ・ジュテーム」にならったアメリカ映画。 ニューヨークの恋人たちを描くいくつかのエピソードがある。 私のこの映画への興味は、愛の優しさだ。 幅広い出演者や何人もの監督たちが扱っている。 私には、その点、「パリ・ジュテーム」よりも、面白かった。 ただ、才能やスタイルを誇示するまでになっていない。 いい映画なのだが、要求水準には達していない。 各エピソードが、均一でない。 好きになったのは、ひとつだけだった。 出だしは、Bradley CooperとJustin Barthaが、 タクシーに乗り合わせて、どのルートで行くか 喧嘩をはじめるのだ。 このイントロは、愉快だが、 登場人物や状況の深堀りがない。 他のエピソードに行こう。 大胆なNatalie Portmanとぐうたらな少年Orlando Bloomは、 いいが、他は、つまらない。 手短に言うと、観客の関心を引くに至らないのだ。 好きなエピソードは、実に単純なやつ。 愛し合う2人が、街歩きをしている。 Cloris LeachmanとEli Wallachがカンペキな演技をみせている。 この映画では、総じて老人が輝いている。 ソフトで、心温まるのだ。 唯一の愛の物語りだ。 他に面白いのは、Maggie Q とEthan Hawkeのもの。 多くは、みえみえだが、いい試みだ。 みんないい演技をしている。 Shia LaBeoufと美しいJulie Christieは光っている。 ただ、風変わりなのは、確かだ。 大きな問題点は、 ニューヨークを十分捉えていないことだ。 この映画では、ニューヨークは第3の男のはずだが、 単なる背景に堕している。 移民たちの街を描き切っていない。 ニューヨークには、違いないが、 むしろ、出演者に目を奪われてしまう。 感動的なシーンがない。 よく監督されているが、記憶には残らない。 すべてを撮影するには、時間が短すぎたのだ。 長所と短所があるから、 もっと時間をかけるべきだったのでは? オトーサン、 「"パリ・ジュテーム"の続編なのか」 mumurikさん 2010年3月8日 それぞれに巧い上質なオムニバス 「パリ・ジュテーム」に引き続き街が主役のオムニバス。 こちらも変わらず巧い。 エピソードをタクシー(もちろんイエローキャブ)のシーンや ビデオのシーンで繋いでいく。 しかしパリのほうが面白かったな、 ニューヨークは「ファッショナブル〜な都会で カップルが気の効いたやり取りをする」ことに 気がまわり過ぎた感があって 趣(余韻というかのりしろというか)に欠ける。 PVじみてもいる。 それがニューヨークらしさといえばそれまでか。 ダメな作品はないまでも濃淡はある。 日本からは岩井監督(といっても観たことないのだが)が参加、 ドストエフスキーを読む必然性が分からないが、 オーランド・ブルームはヨレヨレの格好をしていて もかっこいい、といったところか。 他と比べて巧いとはいえないし印象にも残らない。 エンドクレジットによると次は上海? 本当かどうかはいざ知らず、 どこの街を舞台に映画を作ってくれるのか、ぜひ期待したい。 なんなら東京でも。


マッケンナの黄金

オトーサン、 「この景色、グランドキャニオン以上だね」 しかも、この巨大な峡谷が大崩壊するのです。 特撮でなく、実際に爆破したと聞いて驚きました。 そんなことが許されるのでしょうか。 原題:Mackenna's Gold (1969) 監督:J. Lee Thompson 原作:Heck Allen 脚本:Carl Foreman Genre:Romance / Western 上映時間:128分 あらすじ: 保安官マッケンナは、 ハゲタカが舞う渓谷を巡回していた。 するとアパッチ族の老人に殺されそうになる。 アパッチ族が隠した大量の黄金を 盗もうとしていると思われたのだ。 死んだ老人は、黄金のありかを示す地図を身につけていたが、 マッケンナは、黄金はつくり話しだとして焼き捨てる。 老人を葬っているところへ、無法者のコロラドらが現れ、 銃を突きつけ、道案内を強いる。 だが、脅威はコロラドだけではなかった その黄金を求めて男たちが群がってきたのだ。 出演者: Gregory Peck ... Mackenna(マッケンナ) Omar Sharif ... Colorado(コロラド) Camilla Sparv ... Inga(インガ) オトーサン、 「いい男だなあ」 GREGORY PECK  グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12 出身 米カリフォルニア州 44年「栄光の日々」で映画デビュー。 「王国の鍵」「子鹿物語」「紳士協定」「頭上の敵機」で アカデミー賞主演男優賞ノミネート。 「アラバマ物語」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 その他の出演者: Telly Savalas ... Sergeant Tibbs Keenan Wynn ... Sanchez Julie Newmar ... Hesh-Ke Ted Cassidy ... Hachita Lee J. Cobb ... The Editor Raymond Massey ... The Preacher Burgess Meredith ... The Storekeeper Anthony Quayle ... Older Englishman Edward G. Robinson ... Old Adams Eli Wallach ... Ben Baker Eduardo Ciannelli ... Prairie Dog Dick Peabody ... Avila User Rating:6.6/10 ( 3,694 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 48 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点台でもいい」 User Reviews NewEnglandPatさん Virginia 2003年8月9日 西部劇の黄昏をつげる美しい映画 この雄大な西部劇は、娯楽大作だ。 メガキャストが勢ぞろいし、愉快な冒険が繰り広げられる。 主役のグレゴリー・ペックとオマー・シャリフは、敵対する。 いろいろな牧場主たち、兵士たちが、 インデイアンの国の隠された黄金を探しまわる。 巨費を投じた製作で、何人かのスターがカメオ出演している。 ゴールド・フィーバーの不吉と腐敗、そして 人々の狂奔ぶりを伝えている。 この物語には、2人の女性が登場する。 ひとりは、ロマンスに恵まれ、 もうひとりは、脅威にさらされる。 アメリカ西部の砂漠、山と渓谷の すばらしい美しさが、この映画のハイライトだ。 主たる脅威は、インデイアンだが、 白人連中の内輪もめ、銃撃、追跡、裏切りがある。 この映画は、ハリウッド最後の西部劇の大作だ。 オトーサン、 「へえ、そうなのか」 shinakamさん 2012年10月12日 インディージョーンズのお手本となったスペクタクル西部劇 「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン監督、 グレゴリー・ペック主演のグランド・キャニオンを舞台に 繰り広げられる黄金の鉱脈を巡る一大スペクタクル西部劇。 先住民・アパッチ族に代々守られている秘密の谷に 黄金の鉱脈が隠されている伝説をもとに 一攫千金を狙う者たちのアドベンチャー物語。 先ずはホセ・フェリシアーノの主題歌に載って シネラマの大画面に映るグランドキャニオンの雄大な景観に圧倒される。 主演はお尋ね者コロラドを追ってきた保安官マッケンナ。 偶然先住民の老人に狙われ 手違いで射殺したことで谷への道を知ってしまう。 お尋ね者コロラド一味を始め、 冒険家・新聞編集人・町の長老・宣教師などの 鉱脈探しに夢中になる人々と騎兵隊・先住民達が絡み、 必死の攻防戦が繰り広げられる。 マッケンナを巡ってコロラドに父親を殺された 判事の娘・インガと先住民の娘・ヘシュケとの恋のさや当てまであって 盛りだくさんなストーリーは娯楽大作としては文句のつけようがない。 マッケンナのG・ペックはどんな作品でも誠実な男の役が多いが 本作でもポーカー好きが玉にキズの正義の人がハマり役。 対するコロラドを演じたのは「アラビアのロレンス」のオマー・シャリフ。 悪役ながらリーダー・シップもあり決してむやみに人殺しをしない。 黄金を手に入れたらパリでの生活を夢見るロマンチストなのが面白い。 ほかにも騎兵隊の曹長ながらしたたかなテリー・サヴァラス、 マッケンナのポーカー仲間だった道案内人に イーライ・ウォラックなど個性派が絡む。 エドワード・G・ロビンソン、リー・J・コップ、アンソニー・クエイル、 レイモンド・マッセイ、バージェス・メレデスなど芸達者が出ているが 残念ながら出番が少なく、あっという間に消えて行く。 コロンビアが買い取った峡谷を破壊しての特撮に圧倒されるが、 インディ・ジョーンズのお手本になったと言われるだけあって 当時としては度肝を抜かれるスケールだ。


最後に恋に勝つルール

オトーサン、 「題名の意味、分からんな」 原題の"A Lot Like Love"も、 邦題の「最後に恋に勝つルール」も、分かりません。 原題:A Lot Like Love (2005) 監督:Nigel Cole 脚本:Colin Patrick Lynch Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual content, nudity and language 上映時間:107分 あらすじ: ロサンゼルスからニューヨークへ向かう飛行機で出会い、 すぐに意気投合したオリバーとエミリー。 しかし、2人はニューヨークに着くと、 次に会う約束もせず、そのまま別れてしまう。 それでも彼らは、その後も運命的に幾度となく再会する。 そのたびに価値観が同じで本来の自分を表現できる 唯一の相手だと再認識しながらも、友達以上の発展はなく、 すれ違いの関係を続ける。 そんな想いを片隅に彼らはそれぞれの人生を歩み、 仕事や恋愛などで様々な経験をしていく。 7年の歳月が過ぎた頃、2人は互いにかけがえのない存在だと気づく... 出演者: Ashton Kutcher ... Oliver Martin(オリバー) Amanda Peet ... Emily Friehl(エミリー) オトーサン、 「いやー、驚いたなア」 最近の男女は、まずセックスして、 経済的条件などをクリアした後、愛が芽生え、 そしてめでたく結婚とあいなるようです。 薄々、そんな事情は分かっていたものの、 この映画の冒頭シーンには、仰天しました。 ASHTON KUTCHER  アシュトン・カッチャー 誕生日 1978/2/7 出身 米アイオワ州 人口100人の村の農場で育つ。 食品工場で掃除係をしながら学費を稼ぎ、 心臓疾患の双子の弟マイケルの役に立つため、 病理研究者を目指し、アイオワ大学で生化学エンジニアリングを専攻。 バーでビリヤードをしていた時、 モデル・エージェントに、 フレッシュ・フェイス・コンテスト出場を勧められ、優勝。 ピザハットのCMやドルチェのコレクションに出演。 テレビ俳優として活躍し、 99年「エクスタシーをさがして」で映画デビュー。 2005年、女優デミ・ムーアと結婚。 出演作 1999年「エクスタシーをさがして」 2000年「レインディア・ゲーム」◆「ゾルタン★星人」◇ 2001年「テキサス・レンジャーズ」◆ 2003年「ジャスト・マリッジ」◇「バタフライ・エフェクト」◇      「セレブな彼女の落とし方」◇ 2005年「ゲス・フー/招かれざる恋人」 2006年「守護神」◇「ボビー」「オープン・シーズン」(声) 2008年「ベガスの恋に勝つルール」◇ 2009年「愛とセックスとセレブリティ」 AMANDA PEET  アマンダ・ピート 誕生日 1972/1/11 出身 米ニューヨーク コロンビア大学でアメリカ史を専攻。 在学中にユタ・ヘーゲンに演技を学ぶ。 2006年、「裸で散歩」でブロードウェイ・デビュー。 出演作 1996年「彼女は最高」 1997年「素晴らしき日」 1999年「ボディ・ショット」◇「ザ・ハッカー」「バニラ・フォグ」      「イズント・シー・グレート」 2000年「隣のヒットマン」◆「アマンダ・ピートのピンクな気持ち」 2001年「マテリアル・ウーマン」 2002年「ハイ・クライムズ」◆「チェンジング・レーン」◆「17歳の処方箋」◆ 2003年「“アイデンティティー”」◇「恋愛適齢期」◆ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◆「メリンダとメリンダ」◆ 2005年「シリアナ」◆ 2008年「X−ファイル:真実を求めて」◆ その他の出演者: Taryn Manning ... Ellen Martin Aimee Garcia ... Nicole Lee Garlington ... Stewardess Birdie M. Hale ... Old Woman Tyrone Giordano ... Graham Martin Melissa van der Schyff ... Carol Martin Theresa Spruill ... Street Vendor James Read ... Brent Friehl Molly Cheek ... Christine Sarah Ann Morris ... Bartender Gabriel Mann ... Peter Kathryn Hahn ... Michelle Ali Larter ... Gina User Rating:6.4/10 ( 34,728 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 215 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews s_onealeさん Canada 2005年5月8日 すばらしい映画 - 愉快で、ロマンティックで、豊か このサイトでは、実に多くのひとから、 手厳しい辛らつなコメントが寄せられている。 昨夜、妻と見て、好きになった。 大笑いした。 主役の2人は、完全に補完関係にある。 相性バツグンで、かわいい。 キッカケとなる出来事には、仰天した。 おそらく私は、ラブコメの愛好者だが、 このサイトへの投稿には、仰天した。 せりふにイチャモンつけるひとがいるが、 実際には、そんなものじゃないのか? 普通、長いモノローグはしないほうだが、 リアルな会話があるのは、評価したい。 映画を損なってはいない。 虚心坦懐に見に行ってほしい。 心あるひとなら、この映画を好きになるだろう。 オトーサン、 「ジーナさん、婉曲な言い回しだなぁ」 ・かなり強引で、始まりも唐突でした これは、ネタバレすべきでしょう。 同じ機内に乗り合わせた見ず知らずの2人。 男性がトイレへ行くと、女性がドアを叩きます。 客室乗務員かと思って、男性がドアを開けると、 女性がトイレへ侵入、パコンパコンとあいなるのです。 「こんなこと、あっていいの?」 「そう、よくあるケースよ」 因みに、Yahoo!知恵袋では、 ・私たち、こんな凄い場所でセックスしました。 ジーナさん 2009年11月28日 軽快で素敵なロマコメ 出会いからキッカケとなる出来事までは かなり強引で、始まりも唐突でしたが、 運命のいたずらですれ違う2人・・・ と言うようなキレイな「運命」ではなく、 不器用な大人が自分達の手で運命の恋を こんがらがらせているので 現実とおとぎ話のちょうど良い狭間で鑑賞する事ができます。 お互いに気の合う友達のような存在だったからこそ、 素直に想いを伝える照れくささや向き合う事が気恥ずかしいが故に ついついジョークで交わしてしまう2人には チョット共感できる部分がありますね。 後腐れなくバイバイ、気持ちが弱くなってしまった時に再びデート・・・ そしてまたバイバイと7年の間に二度三度同じような展開を繰り返すのですが、 再会するごとに二人の距離感が変わっていくのも面白い。 大雑把なようでデリケートに繋がっている2人を見ていると、 恋ってイイなぁ〜と思わされます。 最近、恋をしていない女子にはオススメですね。 なんか・・・こう・・・恋するエネルギーみたいなのが湧いてきます(笑) 恋愛模様だけではなく、人生設計を立てその理想を語っていた青年が どういう人生を歩むのか、 同じように自由奔放だった女性がどういう人生を歩むのか・・・ と2人の人生模様が見れるのも心引かれますね。 2人が離れている間の時間はほとんど早送り状態なので 見応えがあるようなドラマ性ではありませんが、 2人のファッションや表情が大人になっていくのは 本当に成長している人間を見ているようで興味をそそります。 主人公を演じたアシュトン・カッチャーは人の良さがよく出ていましたし、 アマンダ・ピートも本当はイイ子ちゃんなキャラなので好感が持てました。 この2人の相性が良いのか、 とても自然体の空気になっているので心地よいですね。 彼らの行き着く先は読めるものの、 コミカルさの中のロマンチックさもシッカリ押さえてありますし、 テンポも速いので最後までキッチリ鑑賞できます。 安定感があってほんわかした気持ちになれるロマコメとして十分楽しめました。 追記;ロマコメ人気が再燃しているのか、 このところこういったジャンルの作品が多くなってきましたが、 その中では結構秀作に入ると思いますよ。


お茶漬の味

オトーサン、 「なるほど」 この映画、最後の20分になって、急展開します。 途中で退席すれば、不快感が残るだけ。 ホームで放映したら、退席者続出でした。 DVDの音量が低すぎたためとか。 原題:お茶漬の味(1952) 監督:小津安二郎 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 Genre:Drama 上映時間:115分 あらすじ: 田舎出身の佐竹茂吉は、社長の親友の娘で 上流階級育ちの妙子と結婚した。 妙子は一等車での旅行や野球観戦などで遊び回り、 茂吉は妙子の嫌いなタバコ「朝日」を吸い、 出かけるときは三等車に乗り、 酔って帰ってはお茶漬けを食べていた。 茂吉と妙子の溝は深まるばかり。 妙子が同級生の住む神戸へ旅行している間に 茂吉の海外出張が決まり、 妙子に連絡がつかないまま茂吉は日本を発ってしまう。 出演者: 佐分利信 ... 佐竹茂吉 木暮実千代 ... 妙子 鶴田浩二 ... 岡田登 津島恵子 ... 山内節子 淡島千景 ... 雨宮アヤ オトーサン、 「巧いね」 傲慢な奥さんが、最後の最後になって、 反省して、細やかな気遣いをみせるのです。 その他の出演者: 笠智衆 ... 平山定郎 三宅邦子 ... 山内千鶴 柳永二郎 ... 山内直亮 十朱久雄 ... 雨宮京一郎 望月優子 ... 平山しげ 設楽幸嗣 ... 山内幸二 小園蓉子 ... 女中ふみ 志賀直津子 ... 西銀座の女 石川欣一 ... 大川社長 上原葉子 ... 黒田高子 美山悦子 ... 女店員 日夏紀子 ... 女店員 北原三枝 ... 女給 山本多美 ... 女中よね 山田英子 ... 給仕 谷崎純 ... 爺や 長谷部朋香 ... 見合いの相手 藤丘昇一 ... 事務員 長尾敏之助 ... 社長秘書 User Rating:8.5/10( 144 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、いいね」 User Reviews 文字読みさん 2011年8月20日 偶然を逃さず変わること 1952年。小津安二郎監督。 お見合いで結婚した夫(佐分利信)が 気に入らない妻(木暮美千代)は ウソをついて女友達(淡島千景ら)と旅行したり、 夫を「どんかんさん」と呼んでばかにしたりしている。 姪(津島恵子)の見合い話をめぐって 夫のウソやいい加減さを目の当たりにした妻は、 とうとうふいに旅行に出てしまう。 ちょうど夫に短期の海外赴任の話があり、 夫は妻に話せないまま出かけてしまう。 夫婦の危機がクライマックスになるが、、、という話。 海外に行くことがとても珍しかった時代。 夫を見送れなかった妻はそれまでの行動を真剣に後悔し反省する。 すると事故で飛行機が戻ってきて 夜中に夫が帰宅するという「偶然」に恵まれ、 素直に謝る妻は 夫が何もかも知っていて許してくれている 度量の大きい男と知って初めて惚れる。 「偶然」がなければ意固地になって変化できなかったはずの妻が、 その好機を逃がさないというのがすばらしい。 今まで嫌で仕方なかったお茶漬を一緒に食べるまでの こまごまとしたシーンが感動的です。 お茶漬け作るだけなのに、なんだこの幸福感は。 糠漬けを切る妻(今までやったことない)の袖を 夫がもってあげたりして、 愛情表現が具体的で生々しい。 前半の夫と妻がすれ違っていく場面では、 パチンコ、競輪、温泉、野球と 当時の娯楽がまんべんなく取り上げられています。 パチンコ屋の経営者が笠智衆。 倦怠期夫婦とは別にこれから結婚を考える 若いカップル(鶴田浩二、津島恵子)が ラーメン屋で意気投合するのは「早春」などと同じです。 オトーサン、 「お茶漬け、食べたくなるなあ」 篭瀬山さん 2005年4月17日 猫まんま 淡々と進む話の中に織り込まれる不均衡が、 観る者に緊張感を強いる。 この緊張感がラスト近く、 夫婦でお茶漬けをつくるシーンでふっと和むのだ。 (普段は女中がやるので) 勝手を知らない台所で、 冷蔵庫を開けたり閉めたり ご飯や小皿を探したり 慣れない手つきで漬け物のキュウリを切ったり というところを省略を用いずこまこまと描くのである。 アクションもなければサスペンスもない 駆け引きも情報も恋情も何もないシーンなのだが、 解放感が得られることだけは確かだ。 この後、妻が謝罪を口にするのだが、 はっきり言ってこれは予定調和以外の何物でもない。 しかし、すでに観客はこのドラマの旋律に同調しているので、 これを容易に受け入れる。 このあたりに関する小津の技巧の確かさは、完璧に近い。 などということをいまさら私が言わずとも、とも思うが言ってみた。 味噌汁をご飯にぶっかけて食うのって、 私も子供の頃よくやって母に叱られた (今は叱る人もいないのでしばしばやるけど)。 私は(生まれは東京である)これを”猫まんま”という呼称で認識していた。 主に家庭内で使った記憶しかない(当たり前だ)が、 これはどこの言葉だったのだろう。 父の実家(茨城)だろうか。


デスペラード

オトーサン、 「バンデラスがついてきた」 サルマ・ハエックのデビュー作をみようと TSUTAYAで借りたら、バンデラスが主演でした。 原題:Desperado (1995) 監督・脚本:Robert Rodriguez Genre:Action / Crime / Thriller Rated R for strong bloody violence, a strong sex sequence and language 上映時間:104分 あらすじ: メキシコ国境の町に、マリアッチが現れた。 麻薬王ブチョの命を狙っていた。 一味の取引場所のバーに入ると、壮絶な撃ち合い。 ギターケースから銃を取り出したマリアッチは、 瞬く間に一味を片づけ、店を出る。 つけてきたギャングに腕を撃たれるが、 美女カロリーナに介抱される。 やがて、相棒ブシェーミと再会するが、 ナイフ使いの殺し屋に襲われ、相棒は殺される... 出演者: Antonio Banderas ... El Mariachi(マリアッチ) Salma Hayek ... Carolina(カロリーナ) Joaquim de Almeida ... Bucho(ブチョ) Steve Buscemi ... Buscemi(ブシェーミ) オトーサン、 「やぱり、いい男だね」 ANTONIO BANDERAS  アントニオ・バンデラス 誕生日 1960/8/10 出身 スペイン・マラガ 幼少時はプロ・サッカーに憧れるが、膝を壊し断念。 13才から地元の演劇学校に学び、卒業と同時に小劇団に入団する。 81年、マドリッドに移り、 アンサンブル・メンバーとしてスペイン国立劇団に加わる。 82年「セクシリア」で映画デビュー。 代表作は、「デスペラード」、「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」、 そして、「マスク・オブ・ゾロ」、「レジェンド・オブ・ゾロ」。 99年「クレイジー・イン・アラバマ」で監督デビュー。 出演作 1982年「セクシリア」 1984年「ロス・ザンコス/竹馬の男」 1985年「マタドール<闘牛士>」      「炎のレクイエム、凶弾」 1987年「欲望の法則」「最も危険な男」 1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 1990年「アタメ」「インセスト/近親相姦」      「暴走遊戯」 1992年「マンボ・キングス/わが心のマリア」 1993年「愛よりも非情」◇ 1994年「愛の奴隷」「フィラデルフィア」◆      「愛と精霊の家」◆      「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」◆ 1995年「暗殺者」◇「デスペラード」◇      「マイアミ・ラプソディー」◇「フォー・ルームス」◆ 1996年「あなたに逢いたくて」「ストレンジャー」◇      「エビータ」◇ 1998年「マスク・オブ・ゾロ」◇ 1999年「13ウォーリアーズ」◇「バウンティ・キッド」◇ 2000年「マイ・スウィート・ガイズ」◇「ポワゾン」◇      「抹殺者」◇ 2001年「スパイキッズ」◇ 2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」◇「フリーダ」      「バリスティック」◇「ファム・ファタール」◇ 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇      「ジャスティス 闇の迷宮」◇ 2004年「シュレック2」(声) 2005年「レジェンド・オブ・ゾロ」◇ 2006年「レッスン!」◇ 2007年「シュレック3」(声)「ボーダータウン 報道されない殺人者」 2009年「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」 その他の出演者: Cheech Marin ... Short Bartender Carlos Gomez ... Right Hand Quentin Tarantino ... Pick-up Guy Tito Larriva ... Tavo Angel Aviles ... Zamira Danny Trejo ... Navajas Abraham Verduzco ... Nino Carlos Gallardo ... Campa Albert Michel Jr. ... Quino David Alvarado ... Buddy Angela Lanza ... Tourist Girl User Rating:7.1/10( 83,239 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 1.558 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだ」 MTVムービー・アワード ノミネート ・キス・シーン賞 アントニオ・バンデラス   (サルマ・ハエックとのキス・シーン) User Reviews Boba_Fett1138さん Groningen, The Netherlands 2004年1月30日 実に好ましいアクション映画 鋭いナイフ、大きな銃、おそろしい闘い、すばらしいせりふ、 すてきな登場人物、サルマ・ハエックが実にいい。 以上は、私がこの映画を好きな理由の一端だ。 こいつは、アクション映画以上のもの。 お楽しみ満載で、観ていて実に楽しい。 アクションは、最高だし、 生真面目に受け取らなかれば、効果的だ。 クールで、愉快なのだ。 こいつは、ストーリーが不要だし、そんなものはいらないのだ。 愉快な連中、せりふ、アクション・シーンのおかげで、 ストーリーなどいらない。 カメオ出演のクエンティン・タランティーノがとくに面白い。 メキシコの悪漢どもの面白いこと。 全員、最高だ。 私見では、必見の映画。 オトーサン、 「バンデラス、カッコいいねー」 ジーナさん 2008年10月7日 爽快なラテンのノリ 「エル・マリアッチ」を観るまではイマイチ面白さを感じませんでしたが、 観てからだといろんな事が繋がって 「デスペラード」を隅々まで堪能する事ができました。 ただ、主役が変わった事に 序盤は違和感を抱くというマイナス点も生じましたが(笑) でも、慣れてしまえばバンデラスのマリアッチに大満足です♪ とにかくカッコイイし、バンデラスの眼差し&身のこなしは見事であります。 バンデラスは濃すぎて嫌い!なんて言っていた友人も惚れたぐらいキテます。 サルマ・ハエックもこれまでの出演作で一番魅力的だったと思います。 ・・・「エル・マリアッチ」のドミノさんと比べてしまったから、そう見えたのかしら?(爆) 予算が大幅に増えてもロドリゲス監督らしい 小技の効いた演出や遊び心のあるユーモア、型破りなアクションは健在です。 特に終盤のアクションシーンのダサカッコイイ感じは必見です。 バズーカの撃ち方、さらにはその行く末にマジ笑った。 仲間が増えている事やブチョとの因縁など相変わらず 説明不足な部分もありますが、まぁ・・・ ロドリゲス作品ですからね(爆) とりあえず、バンデラスのギターを奏でる手つきに 女性ホルモン大量分泌(笑)


フリーダ

オトーサン、 サルマ・ハエックの出世作ということで、 TSUTAYAで借りました。 「何か見たような気がするな」 索引を再度チェックしたら、 銀座のシネスイッチで見ていました。 原題:Frida (2002) 監督:Julie Taymor 原作:Hayden Herrera 脚本:Clancy Sigal/Diane Lake/Gregory Nava/Anna Thomas Genre:Biography / Drama / Romance Rated R for sexuality/nudity and language Country:USA / Canada / Mexico Language:English / French / Russian 上映時間:123分 あらすじ: フリーダの父は、ドイツ人、母はメキシコ人。 元気はつらつに育つ。 だが、18歳のとき、人生は暗転。 バスが路面電車と衝突し、重傷を負う。 後遺症に苦しみ、寝たきりの子供を産めない身体に。 だが、父の勧めではじめた絵を描くことで、 奇跡的な回復をみせる。 壁画の巨匠ディエゴに教えを乞うなかで、 2人は恋に落ちる... 出演者: Salma Hayek ... Frida Kahlo(フリーダ) Alfred Molina ... Diego Rivera(ディエゴ) Antonio Banderas ... David Alfaro Siqueiros(シケイロス) オトーサン、 「渾身の演技だね」 SALMA HAYEK  サルマ・ハエック 誕生日 1966/9/2 出身 メキシコ・ベラクルス 片言の英語も話せないまま、アメリカへ渡る。 デビュー作は「MAVIDA LOCA」。 ロバート・ロドリゲス監督に見いだされ、 「デスペラード」で初主演。 「フリーダ」でアカデミー賞主演女優賞ノミネート。 ロバート・ロドリゲス監督の映画には、何作も出演している。 プロデューサーとしても活躍。 フランスの高級品・小売り大手PPR社長フランソワアンリ・ピノー氏と結婚。 出演作 1995年「デスペラード」◆ 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「フォロー・ミー・ホーム」      「逃げる」「F.L.E.D」 1997年「ターニング・ラブ」◇「愛さずにいられない」◇ 1998年「バラサイト」◆      「54フィフティー・フォー」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◆「ドグマ」◆ 2001年「ホテル」 2002年「フリーダ」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◆ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ 2006年「バンディダス」◇ 2009年「ダレン・シャン」 その他の出演者: Valeria Golino ... Lupe Marin Diego Luna ... Alejandro 'Alex' Mia Maestro ... Cristina Kahlo Edward Norton ... Nelson Rockefeller Alejandro Usigli ... Professor Saffron Burrows ... Gracie Lolo Navarro ... Nanny Roger Rees ... Guillermo Kahlo Fermin Martinez ... Painter on Bus Amelia Zapata ... Maid Ashley Judd ... Tina Modotti Roberto Medina ... Dr. Farril User Rating:7.3/10 from 38,297/10( 321 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 518 votes) Yahoo! オトーサン、 「感動的な名作だ」 アカデミー賞受賞 ・作曲賞 ・メイクアップ賞 同ノミネート ・主演女優賞 サルマ・ハエック ・歌曲賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・音楽賞 同ノミネート ・女優賞 サルマ・ハエック User Reviews courtney-eveleighさん dallas, tx 2003年1月27日 驚くべきビジュアル - もし、アカデミー賞の撮影賞を受賞しなかったら、 ショックだろう。 この映画は、傑作だ。 ヘイデン・エレーラの手になるフリーダ・カーロの伝記に基づいている。 数年前に、原作を何度も読み、フリーダの虜になった。 ヘイデン・エレーラのインタビューも聞いた。 随分、前のことだが、自作と映画化について語っていた。 フリーダの調査に何年もかけた。 誰よりも、フリーダの人生に肉薄した。 われわれは、2003年、その成果に出会えたわけだ。 彼女は、監督のジュリー・テイモアを賞賛し、 実に満足していると語った。 この映画を批判するひとがいるのは、信じられない。 音楽から撮影、そして演技まで...偉大というほかはない!! サルマ・ハエックは、この役に全身全霊をかたむけている。 私の大好きな女優のリスト入りした。 誰かの人生を大きな銀幕に載せて、細部まで描き切るのは、 難しいはずだ。 特に、50年以上前に生きたひとを描くのは。 ジュリー・テイモアは、フリーダの人生をあらわす すばらしい仕事をしたと思う。 オトーサン、 「メキシコ絵画、あなどるなかれ」 黒美君彦さん 2007年7月27日 自画像 フリーダ・カーロ(1907〜54)は 自らの姿を数多く作品に書いた。 痛ましいまでのその姿をキッと見据えて 彼女の生涯を追ったこの作品では、 故国メキシコの強い陽射しとメキシコ革命(1910年)後の 芸術家たちの熱気と退廃が見事に活写される。 18歳での悲劇的な交通事故、21歳年上のディエゴ・リベラとの恋愛、 数え切れない夫のスキャンダル、トロツキーとの恋愛… それらを通して浮かび上がってくるのは、激しい情念と行動力。 肉体の痛苦に耐えながら、彼女はその肉体を媒体にしながら、 内省的・幻想的な作品を数多く描いた。 彼女の絵画には、素朴派に通じる「人間像」 (後半生では「自画像」が増える)が登場する。 日常の中でたたずむ女性… しかし体は切り開かれ、医療機器が、時には臓器が絵画空間の中で示される。 フリーダ・カーロの作品と実写を重ねたシュールな映像が素晴らしい。 メキシコ壁画運動の旗手として知られるリベラ、シケイロス、 スターリンの粛清から逃れてきたトロツキーらの人間像も過不足なく描かれ、 フリーダの生涯が浮かび上がってくる。 この作品では描かれていないが、 リベラと実妹との逢瀬をしった後、 性的により奔放になったフリーダは、 日系米人の彫刻家イサム・ノグチ(1904〜88)とも深い関係になった時期がある (ドウス昌代著『イサム・ノグチ』に詳しい)。 そうした波乱万丈な人生から、数々の作品群が生まれたのだ。 フリーダを演じたサルマ・ハエック、 リベラのアルフレッド・モリナ、いずれも熱演。 脇役にアシュレイ・ジャッド、アントニオ・バンデラスを配するのだから 贅沢な作品だ。 もともとフリーダ・カーロの作品が好きだったこともあるが、 メキシコという国から生まれた芸術の持つ力に改めて心を惹かれた。 好編である。


アンダー・サスピション

オトーサン、 最近、邦題のありかたに疑問をもっています。 「原題をカタカナ読みしただけか」 これでは、辞書を引く必要があります。 「...疑惑の下に」か。 原題:Under Suspicion (2000) 監督:Stephen Hopkins 原作:John Wainwright 脚本:Claude Miller/Jean Herman/Michel Audiard Tom Provost/W. Peter Iliff Genre:Crime / Drama / Thriller Rated R for sexual content and language Country:France / USA Language:English / Italian / Spanish 上映時間:110分 あらすじ: プエルトリコの港町サンファン。 フェスティバルで賑わう町で、 ベテラン警察署長ビクター・ベネゼーは 連続少女レイプ殺人事件の捜査に当たっている。 容疑者として浮かび上がってきたのは プエルトリコ法曹界の中心人物で、 税務弁護士のヘンリー・ハーストだ。 彼は前日起きた2件の事件の第一発見者だった。 ベネゼーの尋問に曖昧な答えを繰り返すハースト。 まず、1件目で疑惑が明らかとなる。 やがてベネゼーは、ハーストの若妻シャンタルに着目する。 夫婦の関係は既に冷え切っていて、 ベネゼーはシャンタルの協力を突破口に ハーストを追い詰めていくのだが... 出演者: Gene Hackman ... Henry Hearst(ヘンリー・ハースト) Morgan Freeman ... Captain Victor Benezet(ベネゼー) Monica Bellucci ... Chantal Hearst(シャンタル) オトーサン、 「両雄競演、楽しいね」 ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマン、 2人とも、その演技力には、定評があります。 モニカ・ベルッチ、「マレーナ」以来のフアンですが、 伸び悩んで、デカパイ勝負の女優になってしまうのでは? その他の出演者: Thomas Jane ... Detective Felix Owens Nydia Caro ... Isabella Miguel Angel Suarez ... Superintendent Pablo Cunqueiro ... Detective Castillo Isabel Algaze ... Camille Rodriguez Jacqueline Duprey ... Maria Rodriguez Luis Caballero ... Paco Rodriguez Patricia Beato ... Darlita Sahyly Yamile ... Reina Hector Travieso ... Peter Marisol Calero ... Sergeant Arias Vanessa Shenk ... Sue Ellen Huddy User Rating:6.5/10( 13,103 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 314 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 演技合戦を楽しめるひとには、最高でしょう。 夫婦仲が冷え切っているひとも、どうぞ。 User Reviews George Parkerさん Orange County, CA USA 2001年1月2日 空しそうな雄弁、ハックマンは最高の演技 映画の大部分は、 プエルトリコ警察署長のオフィスで進む。 若い娘のレイプ・殺人容疑で 署長(モーガン・フリーマン)と 裕福な弁護士 (ジーン・ハックマン)の間で、 丁々発止のやりとりが行なわれる。 主役2人のすばらしい演技合戦のなか、 ストーリーが少しづつほぐれてくる。 ハックマン演じる弁護士が厳しく尋問され、 最後になってようやく推理が当たったようにみえる。 年配の観客は、このタイプの映画を好きになるだろう。 ハックマンの雄弁が見ものだ。 オトーサン、 「公開は、2000年なのに」 前田さん、いつも公開前後に批評を書くのに、 今回は、2003年と遅くなっています。 日本公開が3年も遅れたためと判明しましたが、 なぜ、そんなことが起きたのでしょうか。 前田有一さん 2003年6月8日 見応えのある二転三転サスペンス モーガン・フリーマンとジーン・ハックマンという2大演技派と モニカ・ベルッチが共演するサスペンスドラマ。 映画のほとんどは、刑事と容疑者の取調べシーンの会話で進行する。 時折、事件当時の回想シーンが挿入されるという構成である。 そして、この会話劇が進んで行くと、 やがてとんでもない大どんでん返しが待っている... という映画であるが、 オチが読めてしまうので、少々満足度は低い。 だが、単調になりやすい設定にもかかわらず、途中は面白い。 これはやはり、役者の力によるところが大きいだろう。 (というより、それ以外の要素が非常に少ない作品である) モーガン・フリーマンは、あまり警官には見えないのだが、 いつも通りのあのキャラで、必要以上の存在感を見せる。 ジーン・ハックマンも、そのフリーマンを相手にまったく引けを取らず、 むしろ印象としては上かな、といった熱演を見せる。 上手いねぇ、ホント。 ヒロインのモニカ・ベルッチは、相変わらずセリフの少ない役を お人形さんのようにこなしている。 今ここで、彼女の演技を批評すると、とにかくムネがでかい。 以上。 テーマは、「信頼」と「秘密」とでも言った所か。 オチはともかく、非常に見応えのあるドラマである。 30〜50代くらいの、落ち付いたご夫婦で、 週末のディナーの前に鑑賞するには、うってつけの作品である。 ぜひご覧あれ。


ニュースの天才

オトーサン、 「iPS細胞の心臓移植、誤報だったね」 読売新聞などは、1面トップ。 記事のソースをチェックする機能が働いていないのです。 でも、読売に限らず、この手の誤報は、 大なり小なり起こりうることなのです。 この映画、いい勉強になりました。 原題:Shattered Glass (2003) 監督・脚本:Billy Ray 原作:Buzz Bissinger (article) Genre:Drama / History Rated PG-13 for language, sexual references and brief drug use Country:USA / Canada Language:English 上映時間:94分 あらすじ: 1998年、ワシントンD.C.。 スティーブン・グラス(25)は、 “THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の編集者。 アメリカ大統領専用機に唯一設置され 国内で最も権威あるといわれる政治マガジンだ。 斬新な切り口で、政財界のゴシップを次々とスクープ。 驕らない人柄で人望があったが、 その“ハッカー天国”というスクープ記事が 他誌から捏造疑惑を指摘される... それを機に、彼の驚くべき行為が発覚していく。 出演者: Hayden Christensen ... Stephen Glass(スティーブン・グラス) Peter Sarsgaard ... Charles 'Chuck' Lane("チャック”・レーン) Chloe Sevigny ... Caitlin Avey(ケイトリン) オトーサン、 「2人とも、すばらしい演技だ」 HAYDEN CHRISTENSEN  ヘイデン・クリステンセン 誕生日 1981/4/19 出身 カナダ バンクーバー 学生時代はトロントで過ごす。 兄と姉、妹の4人兄弟。 7歳の時、トランポリンの世界ジュニアチャンピオンとなる。 タレントエージェントの目に止まり、CM出演の依頼をされる。 12歳でカナダのテレビ・ドラマ出演。 95年「マウス・オブ・マッドネス」で映画デビュー。 2001年「海辺の家」でゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート。 「スター・ウォーズ エピソード2」でアナキン・スカイウォーカー役に抜擢。 出演作 1995年「マウス・オブ・マッドネス」 1998年「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義」 1999年「ヴァージン・スーサイズ」 2001年「海辺の家」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「ニュースの天才」◇ 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇ 2008年「ジャンパー」◇「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」 PETER SARSGAARD ピーター・サースガード 誕生日 1971/3/7 出身 米イリノイ州 ワシントン大学のアクターズ・スタジオ・プログラムで演技を学ぶ。 その後、ホートン・フートが演出した オフ・ブロードウェイ作品「LAURA DENNIS」にキャスティングされ、 NYのダグラス・カーター・ビーン劇団に所属。 2003年「ニュースの天才」で、ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート。 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」で インディペンデント・スピリット賞助演男優賞にノミネート。 出演作 1995年「デッドマン・ウォーキング」 1998年「仮面の男」「アナザー・デイ・イン・パラダイス」 1999年「ボーイズ・ドント・クライ」「デザート・ブルー」 2001年「赤い部屋の恋人」 2002年「K−19」「ドラッグ・ディーラー 仁義なき賭け」      「夢みる頃を過ぎても」      「ソルトン・シー」 2003年「ニュースの天才」◇ 2004年「愛についてのキンゼイ・レポート」◆「終わりで始まりの4日間」◆ 2005年「フライトプラン」◆「ジャーヘッド」◆「スケルトン・キー」◆ 2008年「エレジー」◆ 2009年「エスター」◇ 2010年「ナイト&デイ」 その他の出演者: Rosario Dawson ... Andy Fox Melanie Lynskey ... Amy Brand Hank Azaria ... Michael Kelly Steve Zahn ... Adam Penenberg Mark Blum ... Lewis Estridge Simone-Elise Girard ... Catarina Bannier Chad Donella ... David Bach Jamie Elman ... Aaron Bluth Luke Kirby ... Rob Gruen Cas Anvar ... Kambiz Foroohar Linda Smith ... Gloria Ted Kotcheff ... Marty Peretz User Rating:7.3/10 ( 20,557 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 1,326 votes) Yahoo! オトーサン、 「絶対7点台だ!」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・助演男優賞 ピーター・サースガード User Reviews jotix100さん New York 2003年11月9日 ウソつき、嘘つき この映画は、間違いなく今シーズン最高の映画だ。 我々の価値について考えさせる。 何にもまして、人間は低劣になれるか。 たった15分の名声を得るために、 嘘をつき、騙し、憧れの職場をぶち壊すかを描いている。 この映画のアイデイアは、事実に基いている。 つくりものはない。 野心的で、編集者の階段を昇りたがっている。 スティーブン・グラスは、そんな男だ。 実に知的な男だ。 架空の話しを捏造し、 編集長に、事実だと信じさせてしまう。 神よ、われらをスティーブン・グラスから遠ざけたまえ。 スティーブン・グラスは、エリート向け雑誌"the New Republic"の 期待の星だった。 写真などなく文章のみで勝負するのを誇りにしている雑誌だった。 そう、発行前に、スティーブン・グラスに 証拠写真を求めれば、よかったのだ。 ビリー・レイ監督のキャステイングは、カンペキだった。 スティーブン・グラス役のヘイデン・クリステンセン、 そして、“チャック”・レーン役のピーター・サースガードは、素晴らしい。 2人を選んだとは、大したものだ。 お互いに、いい感じだし、補完しあっている。 間違いなく有望だろう。 脇を固めるキャストも、効果的だった。 クロエ・セヴィニー、ロザリオ・ドーソン、 ハンク・アザリア、スティーヴ・ザーンは、 脇役がどんなに大事か、分からさせてくれる。 オトーサン、 「彼は、この痛手を糧に小説を書いたようだね」 黒美君彦さん 2008年8月10日 スタンドプレー 個人プレーを重視するメディアと 組織プレーに頼るメディア。 彼我の国のメディアとは大きく異なるので 単純な比較はできないが、 マスメディアが読者が求める記事を提供したい と思うのはごく当たり前のこと。 彼の国ではそれが個人の功績につながり、 キャリアアップに役立つのだから余計そうだ。 映画内で「編集者にちやほやされ」るような記者になりたい という女性記者の本音が登場するが、 主人公の若者スティーブン・グラスも また強烈な自己顕示欲に襲われたひとりだろう。 そもそも架空の団体や会社を「大手」として記事の舞台にしていながら 誰ひとりそのことに疑問を抱かないというのも 何だかな、という感じだが、 あらゆる記事において記者の主観を排することはできない。 さらにいえば、捜査当局ですら往々にして「事件を作る」。 となれば、ここに描かれているのは ジャーナリズムの病弊もさることながら、 読者サイドのリテラシーのありようでもあるだろう。 最後まで自己正当化しようとするS・グラスが何とも憐れ。 彼ほどひどくはないとしても、 細かいでっち上げ記事はどこにでもあり得る話だ。 彼も小説家だったらよかったのにね(苦笑)。


勇者たちの戦場

オトーサン、 「邦題は、意味が正反対だね」 原題"Home of the Brave"を直訳すれば、 「勇者たちの故郷」となるはずですが。 戦争よりも、その後のトラウマが主題の映画です。 原題:Home of the Brave (2006) 監督:Irwin Winkler 原作:Mark Friedman/ Irwin Winkler 脚本:Mark Friedman Genre:Action / Drama / War Rated R for war violence and language Country:USA / Morocco Language:English / Spanish/ Arabic 上映時間:106分 あらすじ: イラクで活動中の軍医ウィルと 若い兵士たちは、待望の母国への帰還が実現する。 だが、最後の任務で、武装勢力に襲われて、 ヴァネッサは右手を失い、ジャマールは民間女性を射殺し、 トミーの目の前でジョーダンが射殺される。 ようやく故郷に戻ってきたが、 望んでいた平穏どころか、困難が待っていた... 出演者: Samuel L. Jackson ... Will Marsh(ウィル) Jessica Biel ... Vanessa Price(ヴァネッサ) Curtis Jackson ... Jamal Aiken(ジャマール) オトーサン、 「名優だね、何をやらせても、お見事!」 SAMUEL L.JACKSON  サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ワシントンD.C. テネシー州で育つ。 オーケストラ部に所属し、金管楽器担当。 ジョージア州アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 在学中の72年映画デビュー。 91年「ジャングル・フィーバー」でニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 94年「パルプ・フィクション」でアカデミー賞、 ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞ノミネート。 97年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン映画祭主演男優賞受賞。 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」      「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」      「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」      「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」      「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」      「ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動」(TM) 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆      「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇      「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆      「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆      「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇      「ケミカル51」◇「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」◇「閉ざされた森」◆ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」「ツイステッド」◇      「Mr.インクレディブル」(声)」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◆「コーチ・カーター」◇      「トリプルX ネクストレベル」◆ 2006年「スネーク・フライト」◇「フリーダムランド」◇「童貞ペンギン」(ナ)      「ブラック・スネーク・モーン」◇ 2007年「1408号室」◇「ザ・クリーナー 消された殺人」◇ 2008年「ジャンパー」◇「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(声)「アイアンマン」▲ 2010年「アイアンマン2」◆ その他の出演者: Brian Presley ... Tommy Yates Christina Ricci ... Sarah Schivino Chad Michael Murray ... Jordan Owens Victoria Rowell ... Penelope Marsh Jeffrey Nordling ... Cary Vyto Ruginis ... Hank Yates Sam Jones III ... Billy Marsh James MacDonald ... Ray Sandra Nelson ... V.A. Hospital Doctor Jack Serino ... Pvt. Shar Brendan Wayne ... Spc. Pendilla Mohamed Zinathlah ... Amad Kamal User Rating:5.6/10 ( 7,004 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 310 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbのスコアが低いね」 反戦映画とみられたのでしょう。 User Reviews Gordon-11さん Hong Kong 2007年5月27日 深く考えさせ、手に汗にぎる感動的な映画 この映画は、イラクで戦った兵士たちが、 故郷で、手ひどい目にあう様を描いている。 心を打つのは、帰還兵とその周囲のひとびとの 感情的衝突を扱っていることだ。 せりふは、荒いが、真実味があり、 時に政治的テーマを扱う。 戦後の精神錯乱の描写は、微妙だが、明確だ。 ジェシカ・ベールの演じるタフな女性は、 片腕を失う苦痛にうめく。 驚くべき演技だ。 これは、反戦映画だとは思わない。 むしろ、戦争がいかに兵士たちに影響するかを描いている。 われわれに深く考えさせる。 そうした戦争が、土台、必要だったのかと。 この映画の製作を決断した製作者たちに感動した。 アメリカでは、反対勢力が優勢なのだ。 オトーサン、 「戦場に行ったものの気持ち、分かるなあ」 とはいえ、本当は、分からないのでしょうね。 ジーナさん 2008年11月17日 彼らのhomeは何処に... 戦争によるトラウマを題材にした作品は いくつもあるので新鮮味はありませんが、 イラクという未だ解決していない地を取り上げているので、 観ていてストレートに現実を投げかけられている気がする作品です。 実際、戦場に赴いた兵士たちからの声を反映した内容なのも 説得力がありましたね。 一番落ち着くはずだった我が家でイライラしてしまう... 平常心を保てない...以前の生活に戻れない... 一体、彼らに安息の場は訪れるのかと何とも暗い気分になりました。 当たり前ではありますが 兵士ひとり一人が人間であること、 ヒーロー視される事も無ければ心境を理解される事も無い 帰還兵たちの実情など 彼らの抱える空しさや悲しみや苦しみもリアリティがありました。 特に帰還兵たちの集まるセラピーでのやり取りや 反戦主義の息子の存在、 精神安定剤に関する兵士同士の会話に現実味を感じました。 ただ...・全米から召集されたアメリカ兵が 何故かご近所さんなのは、微妙(爆) キャストに関しては、心を閉ざした女性兵士を演じるジェシカ・ビールが秀逸。 彼女の過去(家族や恋人とのエピソード)が ほとんど描かれていないのが残念に感じるほど、イイ演技をしています。 戦地に行く前の、いわゆる普通の女性だったジェシカ・ビールも 見せた上で葛藤する演技であれば もっともっと彼女の演技が際立ったと思います。 「ゲット・リッチ〜」以来の役者業となった カーティス・ジャクソンも本業ではない割に健闘していました。 帰還兵たちの苦悩を描いた群像劇なので ドンパチ系戦争映画が好きな方には不向きだと思いますし、 インパクトがある訳でもありませんが、 私は最後まで食い入るように鑑賞しました。 戦地に行った訳では無いので共感は出来ませんが、 現実問題として興味深いモノがありましたね。


雲の上団五郎一座

オトーサン、 「知らなかったな」 この映画、喜劇役者が勢ぞろいしています。 こんな役者、あんな役者、まさかそんな役者も。 喜劇役者の動くカタログです。 原題:雲の上団五郎一座(1962) 監督:青柳信雄 原作:菊田一夫 脚本:長瀬喜伴/新井一 Genre:Drama/commedy 上映時間:84分 あらすじ: ドサ廻りの雲の上団五郎一座の座長、団五郎は、 大劇場で華々しく公演するのを夢みている男だが、 現実はなかなか厳しく相変らずのドサ廻りを続けていた。 祭礼で賑うある田舎街。 さっそく一座は小屋を掛けたが、 座員は座長をはじめ 女形ののり蔵、太蔵、竜之助、武雄、菊之丞など 小人数なため一人一人が 三役も四役もこなさなければならずてんやわんや。 出し物はのり蔵の「娘道成寺」と「母恋笠」。 この芝居を見に来た土地の親分の妾お柳は、 すっかりのり蔵に熱を上げた。 2人は蓬びきの約束までした。 それを知った親分はカンカン。 一座は親分の怒りをかって荷物と共に放り出された。 出演者: フランキー堺 ...酒井英吉 榎本健一 ... 雲の上団五郎 三木のり平 ..仁木のり蔵 花菱アチャコ ...万善五郎 オトーサン、 「すごい顔ぶれだね」 その他の出演者: 「こちらも、すごい顔ぶれだね」 水谷良重 ... 万はるみ 八波むと志 ..輪八太蔵 由利徹 ... 矢利通 南利明 ... 三上俊夫 佐山俊二 ..須山新二 清川虹子 ..女房おしま 藤木悠 ... 親分辰五郎 高島忠夫 ..柳川社長 「このひとたちは、知らんなあ」 丘寵児 ... 勝見竜之助 早崎文司 ... 尾上市太郎 古川保夫 ... 花村六郎 和気成一 ... 守山音弥 森川信 ... 村井武雄 沢村いき雄 ... 松本菊之丞 森明子 ... 女優花枝 北川町子 ..妾お柳 筑波久子 ..浅山道子 内田朝雄 ..広田課長 User Rating:9.0/10( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「貴重な映画だね」 User Reviews soushiさん 2012年10月3日 懐かしい顔ぶれが揃って登場 雲の上団五郎一座と言えば、 思い出すのは年末のテレビでの鑑賞。 たぶん舞台中継を観ていたのだろうと思うのだが、 今では詳細は良く分からない。 ともかく、それがあまりにも面白くて、大笑いしたのを覚えている。 この映画でも披露されている劇中劇の「切られ与三」を観たのだが、 三木のり平と八波むと志のやり取りは 今でもその面白さは変わらず、大笑いしてしまった。 さてこの映画、今から50年前の製作ということで 主な出演者のうち健在なのは、高島忠夫と水谷良重くらいのものか。 後は、みんな故人となってしまった。 みんなこの当時は若くて、 ちょうど今テレビで活躍している中堅芸人くらいの年齢だったのだが、 昔は結構おじさんに見えたことを思い出す。 オトーサン、 「この方、詳しいね」 Masagoyaネットシネマさん 2009年2月16日 舞台劇として大ヒットした菊田一夫原作作品 浅草を中心とした軽演劇を「アチャラカ」と呼ぶそうなのだが、 本作は、劇中劇の形を借りて、 そのアチャラカの魅力をある程度知るには うってつけの作りになっている。 「ある程度…」と書いたのは、映画で描くアチャラカには 限界があると思われるからだ。 あくまでも、軽演劇の本当の魅力は舞台。 しかも、本作に登場する、 脱線トリオ(由利徹、南利明、八波むと志)の面々の芸なども、 実際は、もっと下品さが売り物もので、 映画では表現できない部分も多い。 当時、すでに全盛期を過ぎ、見せ場が少ないエノケンや 森川信などのおもしろさも、 今一つ表現されていないのが寂しい気もするが、 それを補ってあまりある活躍をするのが フランキー堺である。 茶川一郎、藤田まことなど、 当時売り出し中だった若手が登場するのも嬉しい。 当時の、浅草、大阪、映画界の お笑いスター総出演作品として気楽に楽しむのが、 一番素直な見方であろう。


狼よ落日を斬れ

オトーサン、 「洋画かな?」 「2時間半、長すぎないか?」 「殺陣ばっかり、時間稼ぎでは?」 ブツブツ言いながら観ていましたが、 最後は、ちょっぴり感銘を受けました。 原題:狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇(1974) 監督:三隅研次 原作:池波正太郎 脚本:国弘威雄/ 三隅研次 Genre:Piriod Drama 上映時間:159分 あらすじ: 無外流の剣客・杉虎之助と、 江戸屈指の剣の使い手・伊庭は、 不思議な友情で結ばれる。 伊庭の上洛を追うように、 虎之助も男装の女剣士・礼子とともに京都へ。 新撰組が池田屋騒動で勤王の志士を殺戮していた。 薩摩の中村半次郎は、 虎之助や伊庭、沖田らと酒を酌み交わす仲になる。 だが、時代の大きなうねりは、 彼らを運命の渦に呑み込んでいく... 出演者: 高橋英樹 ... 杉虎之助 緒形拳 ... 中村半次郎 松坂慶子 ... 礼子 オトーサン、 「高橋英樹って、いい役者だね」 その他の出演者: 近藤正臣 ... 伊庭八郎 西郷輝彦 ... 沖田総司 田村高廣 ... 池本茂兵衛 佐野浅夫 ... 山口金五郎 太地喜和子 ..法秀尼 峰岸徹 ... 相沢伝七郎 藤岡重慶 ... 村田以喜蔵 本阿彌周子 ..つや 坂上二郎 ... 床屋の客 和崎俊哉 ... 近藤勇 神太郎 ... 新選組副隊長 福田豊土 ... 早川英助 今井健二 ... 東郷直二 内藤武敏 ... 杉平右衛門 園田健二 ... 佐々木唯三郎 今井健太郎 ..伊助 青木千里 ... お浜 谷口香 ... お峰 山本幸栄 ... 医師宗伯 辰巳柳太郎 ..西郷隆盛 User Rating:8.6/10( 34 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 日本史のお勉強にはいいかも。 User Reviews ichikawa_raidouさん 2010年9月10日 三隅研次の集大成 この映画、何が凄いって殺陣が凄い。 もう初っ端から 殺陣・殺陣・殺陣 これでもかっておしてくる。 その殺陣のイチイチがかっこよく、 凝っていて全く退屈しない。 特に素晴らしいのは、 登場人物によって殺陣に特徴を持たせているところ。 高橋英樹の拝むような構えからの凄まじい豪剣 (これなら真っ二つにできそう)、 緒形拳は、示現流独特の構えからの力強く荒っぽい剣、 近藤正臣の正統派でスマートかつ鋭い剣、 西郷輝彦は、新撰組の沖田らしく素早い突きを多用した剣。 これだけ描き分けるだけでも かなりの演出指導が必要だと思うが、 そこは三隅監督 さすがです。 この作品が残念ながら遺作になったけれど、 正に集大成といっていい出来。 ストーリーも 実在の人物に架空の人物を上手く絡め、 激動の幕末から明治までを2時間半で見事に描いていると思います。 厳しく・強く・やさしい「その男」を演じた田村高廣、 凛とした女密偵を演じた松坂慶子(男装姿もかわいい)、 妙に色っぽい大地喜和子、 たまに出てきていい味出す佐野浅夫等 他の役者も皆いい感じ。 時代劇ファンも それ以外にもみてほしい大傑作の剣戟映画。 オトーサン、 「池波正太郎フアンって、多いよね」 大津留公彦さん 2012年9月24日 「狼よ落日を斬れ」を夫婦で観た。 日曜日の昼間のテレビで 映画「狼よ落日を斬れ」を夫婦で観た。 出掛ける予定だったが 夫婦で興味のある池波正太郎の原作ということで 予定を変更して見ることにした。 3本の映画を一本にしているので 2時間40分にわたる長編だったが面白かった。 「その男」と「人斬り半次郎」の原作を ベースにしている1974年の作品だ。 時は幕末、場所は京都と江戸から東京へと 名前を変える東京と薩摩。 主人公は名もない無外流の剣の使い手である 杉虎之助を高橋英樹 が演じる、 そしてそれに複雑に絡む人斬り半次郎を緒形拳が演じる。 二人が主人公の本を合体した脚本なので 主人公が二人いるようなものだ。 その他の歴史的人物は西郷隆盛、近藤勇、土方歳三、沖田総司... 随所に池波正太郎の人情の世界がある。 池波正太郎をかなり読んでいるかみさんは ここは池波正太郎流と何度もコメントしていた。 主人公は生き方的には真っ直ぐの生き方を貫き、 曲がった事が嫌いだ。 新撰組を池波正太郎は書かないそうだが、 ここでは主人公ではなく脇役として登場する。 主人公は幕末の世を生き抜き明治になって侍をやめ床屋になる。 床屋は皆が平等な世界という印象的な台詞があった。 又上の者は時代が変わっても変わらないという台詞も印象的だった。 ストーリー的にはかなりうまく出来ており いろいろと絡み合っている。 殺陣立ち回りが多く スペクタクルものでもあり同時に本格時代劇でもある。 子連れ狼や座頭一の三隅研次監督なので やたら血が出るのは愛嬌か。 太地喜和子がやたら色っぽい 松坂慶子が初々しい。 最後の方で西南戦争の前に薩摩での決闘のシーンがある。 死闘の末、戦いの途中で二人とも剣を投げ出す。 そこで武士の時代は終わったのだろう。 最近こういう時代劇が無くなっている。 作れなくなっているのだろう。 時代劇よ逞しくよみがえれ!


パリ、恋人たちの2日間

オトーサン、 「パリ、忘れえぬ街だ」 若い頃から憧れていた花の都・パリ。 何度も行きましたが、行く度に、 若者を中心にアメリカ文化が浸透していきました。 マック、コーラ、ショッピングセンター... 「フランスよ、お前もか」 救いは、日本ほど植民地化されていないこと。 原題:2 Days in Paris (2007) 監督・脚本:Julie Delpy Genre:Comedy / Drama / Romance Country:France / Germany Language:English / French 上映時間:96分 あらすじ: NYに暮らすフランス人写真家マリオンと アメリカ人インテリア・デザイナーのジャックは 付きあって2年になる。 イタリアでバカンスを過ごした帰途、 マリオンの故郷パリで2日間を過ごすことにする。 マリオンのアパルトマンに行くが、 マリオンの両親が暮らす部屋のすぐ真上で、 プライバシーがないので、戸惑う。 街では、マリオンの元カレに次々と遭遇し、 言葉の分からぬフラストレーションは高まるばかり... 出演者: Julie Delpy ... Marion(マリオン) Adam Goldberg ... Jack(ジャック) Adan Jodorowsky ... Mathieu(マシュー) オトーサン、 「この女優さん、いいね」 水を得た魚のようでした。 JULIE DELPY  ジュリー・デルピー 誕生日 1969/12/21 出身 仏パリ 父は俳優アルベール・デルピー、 母は女優マリー・ピレという芸能一家。 出演作 1985年「ゴダールの探偵」 1986年「汚れた血」 1987年「ゴダールのリア王」「パッション・ベアトリス」 1988年「天使の接吻」 1989年「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパヨーロッパ」 1991年「ボイジャー/運命の航海者」 1992年「「彼女」の存在」 1993年「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」「三銃士」「トリコロール/白の愛」 1994年「トリコロール/赤の愛」 1995年「恋人までの距離」◇ 1997年「ファングルフ/月と心臓」「ティコ・ムーン」「愛のトリートメント」◇ 1998年「GO!GO!L.A.」◇「映画史 第T部」「映画史 第U部」 2001年「ウェイキング・ライフ」「セックス調査団」 2004年「ビフォア・サンセット」◇ 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2007年「パリ、恋人たちの2日間」◇ その他の出演者: Daniel Bruhl ... Lukas Marie Pillet ... Anna - Marion's Mother Albert Delpy ... Jeannot - Marion's Father Alexia Landeau ... Rose - Marion's Sister Alexandre Nahon ... Manu Charlotte Maury-Sentier ... Robbed Lady Vanessa Seward ... Vanessa Thibault De Lussy ... Gael Chick Ortega ... First Taxi Driver Patrick Chupin ... Taxi Driver with Jack Russel Antar Boudache ... Flirtatious Taxi Driver Ludovic Berthillot ... Racist Taxi Driver User Rating:6.9/10( 17,534 votes)IMDb User Rating:7/1/10( 584 votes) Yahoo! オトーサン、 「現代男女模様を活写!」 インディペンデント・スピリット賞ノミネート ・新人作品賞 User Reviews robert-currentさん United States 2007年12月11日 ラブ・ストーリーの新基準 昨夜、みた。 ジュリー・デルピーとアダム・ゴールドバーグ主演だ。 アダム・ゴールドバーグは、あまり好きではないし、 自分自身、パリで2日間を過ごしたことがある。 人間関係では、一番辛い2日間だった。 そんなこともあって、 この映画は、わが生涯のお気に入り映画になった。 アダム・ゴールドバーグも、同様に、 外国旅行でトラブルに出会っている。 この映画の半分は、フランス語だ。 フランス語をしゃべれなかったら、有利になる。 というのも、アダム・ゴールドバーグが いらいらしたのは、言葉が不自由だからだ。 最後に、この映画が好きなのは、 これまでみたなかで、一番よく出来たラブ・ストーリーだからだ。 ハリウッドのお伽話のようなロマンスではない。 リアルで、砂を噛むようで、一風変わっていて、愉快で、醜い。 実人生の愛と等身大なのだ。 オトーサン、 「確かに、観る者を選ぶ映画だね」 ジーナさん 2009年9月29日 みんな神経ピリピリです 付き合って2年目、 フランス人の中のアメリカ人(しかもニューヨーカー!)という設定が カップルの単なる2日間に面白みを与えていました。 マシンガンのように紡がれる言葉の数々のほとんどが 無駄話の域ですが、そのパワーやシニカルな発言はフランスっぽさ全開です。 食文化の違いから住居の作り、プライバシーに対する見識の違いや その他細かい事まで毒っ気たっぷりに描いています。 そこで笑えるかどうかは好みの問題なので何とも言えませんが、 興味深く鑑賞できた事に間違いはありません。 ただ・・・全体のリズムが速いまま一定になっているので メリハリが欲しくなりました。 テンポと同じようにシニカルなだけではなく ロマンチックな風合いもチョットは入れてくれると変化があって良かったカナ・・・。 最近は女優業よりも製作サイドで活躍していたジュリー・デルピーの ナチュラルな魅力も久々に堪能できました。 この人は本当にフランスの雰囲気が似合いますね。 アダム・ゴールドバーグの虚弱体質キャラも笑えました。 全く魅力的な男性像では無かったですが、 こういう人いるいる〜と思いながら観れました。 特に彼女が話している(大抵はどうでもイイこと)時の 彼の態度や表情はリアルだったと思いますよ。 パリを舞台にしているとはいえ、 観光地などのロケーションは入っていませんでしたが 生活に密着したパリを楽しめました。 美しいとか印象深い街並みというよりも、 匂いとか温度を感じられるような雰囲気ですね。 この会話劇はフランス映画が好きな方にはイイかもしれませんが、 そうでもない方にはなかなか共感しづらいモノがあるので キャストやストーリーによほどの興味がないと辛いかもしれません。 結論;悪くはないけど、観る者を選ぶ。


キラー・ヴァージンロード

オトーサン、 「竜頭蛇尾だったね」 大家さんを誤って殺してしまうシーンが 一番奇想天外で、新人監督の迫力を感じました。 でも、その後は、キラー・アイデイアのネタ切れ、 凡庸な映画になってしまいました。 原題:キラー・ヴァージンロード(2009) 監督:岸谷五朗 原案:片岡英子 脚本:岸谷五朗/川崎いづみ Genre:Commedy 上映時間:97分 あらすじ: 沼尻ひろ子の渾名は、どん尻びり子、 小さい頃からダメ人生を歩んできた。 ついに結婚という幸せを掴むかにみえたが、 式の前日、アパートの大家さんを誤って殺してしまう。 でも結婚を諦めきれず、死体をスーツケースに隠すと 富士の樹海に向けて車を走らせる。 すると突然、一人の女が車に飛び込んできた。 何度も自殺を試みたが死にきれなかった福子は、 死体の処理を手伝うから、私を殺してと提案する... 出演者: 上野樹里 ...沼尻ひろ子 木村佳乃 ...小林福子 寺脇康文 ...大家さん オトーサン、 「上野樹里はいいね」 天然ボケなのでしょうか、演技力の賜物でしょうか。 木村佳乃は、いい女優さんですが、 根暗なのに、ムリして笑っている感じが否めません。 その他の出演者: 眞木大輔 ...江頭賢一 小出恵介 ...小峰くん 田中圭 ...利根川純 中尾明慶 ...北翔 小松彩夏 ...AYAKA 清水くるみ ...中学時代のひろ子 田中要次 ...修理のオジサン 小倉久寛 ...小倉さん 高島礼子 ...春日先輩 北村一輝 ...景山道生 北村総一朗 沼尻源一郎 User Rating:4.8/10( 635 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台はあげたいね」 User Reviews denbeyさん 2010年5月6日 上野樹里は貴重 彼女の全て超越したような惚けぶりがないと 成立しない古典的な設定と展開です。 岸谷五朗の演出は頑張ってますが ギャグは空回りでドタバタ表現は辛いです。 福山雅治の主題歌の他、役者の印象も薄く悲しい気分です。 オトーサン、 「親切な観客がいるって、有難いよね」 トム・ルーズさん 2011年9月6日 どん尻びり子 本作は、俳優の岸谷五朗の初監督作品でした。 あらすじだけ読むと サスペンスかと思われそうな映画ですが、 実際はドが付く程のコメディでしたね。 初監督作と言うこともあってか、 やりたかったことを一気に詰め込みすぎて、 作品としてはまとまりを欠いた印象が残ってしまいましたが、 コメディとして笑えたか?と言われれば、 私は結構笑ってしまいました。 それもこれも主演の上野樹里の名コメディエンヌっぷりと、 正統派美女の木村佳乃の大暴走が 見事にマッチングした結果かなと。 ただし、監督が名演技を引き出したのか? それとも俳優の力によって笑えたのか?と言われたら、 後者だったような気がしてなりませんけどね。 名コメディエンヌである上野樹里が演じたのは、 何をやってもうまく行かないダメダメな 人生を送ってきたOLの沼尻ひろ子。 上野樹里と言う女優は、 結構ダメダメとかブサイクな子を演じることが多いですが、 基本的には可愛いのに、 ブサイク臭を醸し出せる女優さんと言えますよね。 天然ボケが地なのか演技なのかも区別できないほど 一挙手一投足が笑えると言う コメディエンヌに必要な要素を全て兼ね備えていると言っても 過言ではない女優さんですね。 そんなダメ人生を送ってきたひろ子にも、 ようやく結婚のチャンスが訪れます。 しかもお相手がイケメンさんと来たものだ! しかし、結婚式前日にアパートの大家さんを 誤って殺してしまったところから物語が動き出しました。 何やらサスペンスフルな展開でスタートしましたが、 この大家さんを殺してしまうシーンが... ありえないと言うか、おふざけもいいとこ。 後々明らかになりますが、 この大家さんが実はとんでもないスケベエ・ストーカーで、 その変態ぶりはやりすぎと言うか嫌悪感を抱く方も少なくないでしょう。 大家を演じたのは岸谷五朗の盟友でもある寺脇康文でしたが、 岸谷&寺脇コンビはちょっとおふざけが過ぎた印象かな... 十分上野樹里&木村佳乃で笑いは取れていますので、 演出過多の感は否めませんでした。 さて、大事な結婚式を直前に控えて人を殺してしまったひろ子は、 死体を隠すためにトランクに詰めて 途中で小出恵介が演じた男の車を拝借(泥棒!)し、冨士の樹海へ... やっぱり死体を隠すなら冨士の樹海なんでしょうね。 自殺の名所?でもありますし、死体は山ほどあるイメージ。 しかし、冨士の樹海で木村佳乃演じる 自殺願望があって死にたいけど死ねない女の小林福子と出会ってしまって、 コメディ度が更に加速しちゃいます! コメディと言うよりは、ほぼコント。 人を殺してしまった女に、死にたい女のコンビ... これでサスペンスにならないのがある意味凄い... 小林は、いくら死のうとしても何かと邪魔が入って死ねない女。 冨士の樹海でも、自殺しようとして首を吊ったのに枝が折れて、 ひろ子の車に落ちて来たと言うオチ。 ただ、小林は本気で死のうとしてるのかいまいち分からないぐらい、 楽しそう?でしたね! ド天然の上野樹里に対して、正統派美女の木村佳乃が 薄幸そうな小林を演じて大暴走するからこその面白さと言えましょう。 単純に、この2人のコメディ&友情物語だけに焦点を絞ったら、 万人受けしたと思うんですがね〜。 途中訳の分からない登場人物の描写&演出が多すぎて、 マニアックすぎだったかなと。 岸谷五朗、策士策に溺れると言った感じでしょうか... 更に言えば、終盤は、子供の頃から馬鹿にされていたひろ子を 温かく見守っていたおじいちゃんに花嫁姿を見せたいと言う 感動物っぽい話に持って行ったところから、 ちょっと私的には冷めちゃったと言うか拍子抜けしたかな,,, そこまでのひろ子と小林の珍道中が面白かっただけに。 眞木大輔が演じた婚約者のオチもいらなかったような... まあ作品としてはまとまりに欠けましたが、 とにかく上野樹里のコメディエンヌっぷりと 木村佳乃の暴走っぷりだけは本当に面白かったです! ひろ子の少女時代の「どん尻びり子」のシーンは、妙にツボでした。 上野樹里を見ると、今後どん尻びり子と言ってしまいそう... 大河ドラマになんか主演しないで、 上野樹里にはもっと我々を笑わせてほしい!


お早よう

オトーサン、 「監督50作目か」 人生50年の頃ですから、56歳は老境でしょう。 人生を達観しているというか、枯淡の味がします。 原題:お早よう(1959) 監督:小津安二郎 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 Genre:Drama 上映時間:94分 あらすじ: テレビ・洗濯機・冷蔵庫が「三種の神器」と呼ばれた時代。 テレビを買ってほしくて仕様がない勇と実の兄弟だが、 親に取り合ってもらえない。 叱られた二人は、だんまり作戦を決行する... 出演者: 設楽幸嗣 ...林実 島津雅彦 ...勇 三宅邦子 ...民子 杉村春子 ...原口きく江 佐田啓二 ...福井平一郎 久我美子 ...有田節子 オトーサン、 「子供2人がよく描けているね」 三宅邦子、杉村春子らのおばさんも、 いい味を出しています。 「昔は、こうだったんだよね」 好きなのに、佐田啓二と久我美子の2人、 駅で会っても、天気がどうだこうのです。 「本心を吐露できないんだ」 その他の出演者: 笠智衆 ...林敬太郎 泉京子 ...丸山みどり 高橋とよ ...大久保しげ 沢村貞子 ...福井加代子 東野英治郎 ...宮沢汎 長岡輝子 ...とよ子 三好栄子 ...原口みつ江 田中春男 ...辰造 大泉滉 ...丸山明 須賀不二夫 ...伊藤先生 殿山泰司 ...押売りの男 佐竹明夫 ...防犯ベルの男 諸角啓二郎 ...巡査 桜むつ子 ...おでんやの女房 竹田法一 ...大久保善之助 千村洋子 ...佐久間先生 白田肇 ...原口幸造 藤木満寿夫 ...大久保善一 島村俊雄 ...おでんやの亭主 菅原通済 ...客通さん User Rating:9.3/10( 214 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews バナナミルクさん 2005年7月18日 小津の魔法使い 小津安二郎・監督作品の鑑賞は、これが2作目だ。 最初に観た「東京物語」では挨拶の美しさに感動したものだが、 本作ではそれがそのままテーマになっている。 「一見無駄に思えるような挨拶こそ生活には必要」 セリフにもなっているが、何より芝居から伝わってくる。 決して押し付けがましくない。リズムの美しさと言うべきか。 リズムといえば、映画全体に独特の統一的なリズムを感じる。 海外で評価される最大の理由が、この点かもしれないと思った。 オトーサン、 「そう、昔はよかったね」 ヌートリアEさんさん 2006年3月14日 現代の閉鎖性から来る殺伐さとの対比 テレビを見るために人の家に行ったり、 当時は他人の茶の間に堂々と闖入していても、 みんな我慢していた。 ある意味ではコミューン。 現代の閉鎖性から来る殺伐さとの対比。 まさか小津は予言はしていないが... オトーサン、 「笑いは、後から追加したんだ」 ややとってつけた感じがします。 ・小津安二郎「自作を語る」 このストーリーはずいぶん昔からあっためていたものです。 人間同士というのは、つまらないことばかりいつも言っているが、 いざ大切なことを話し合おうとするとなかなかできない。 そんな映画をとってみたかった。 ところが、これはいざ撮ろうとするとなかなか難しい。 監督協会なんかに行って、 このストーリーを話すと、みんな面白いと言う。 じゃあ、誰にでも譲るよ、といっても一寸手が出せない。 そこで、やっぱりぼくがやってみよう、とつくった。 もっとも昔考えていたストーリーはもっと渋いものでね。 ただ、こっちも年をとると、興行的な面を考えるので、 なるべく笑ってもらえるような映画につくり変えた。 興行的配慮というより、 多くの人々に見てもらいたいためと言った方がいいな。


嘆きのテレーズ

オトーサン、 「邦題、いいね」 原題そのままだと、テレーズ・ラカン。 ただの人名です。 だが、嘆きという言葉をつけただけで、 ある独特の世界が表出してきます。 でも、この「嘆く」という言葉、 もはや死語になりつつありますね。 原題:Therese Raquin (1953) 監督:Marcel Carne 原作:Emile Zola 脚本:Marcel Carne/Charles Spaak Genre:Crime / Drama / Romance Color:Black and White Country:France / Italy Language:French 上映時間:102分 あらすじ: フランス南西部リヨン。 孤児テレーズの嫁ぎ先は、 洋裁店主の一人息子カミーユ。 夫は病弱で、姑は彼女を店員だけでなく、 看護婦として無報酬でこきつかうのだ。 ある日、テレーズは夫と外出する。 だが、夫が倒れ、屈強な男ロランが、 家のなかに運びこんでくれる。 それがきっかけで、二人は、親密になり、 駆け落ちをはかるが、母子に察知されて、 親戚の家に軟禁されてしまう。 ロランは、彼女を取りもどすべく、 車でパリ行きの列車を追うのだが... 出演者: Simone Signoret ... Therese Raquin(テレーズ) Raf Vallone ... Laurent(ロラン) Jacques Duby ... Camille Raquin(カミーユ) Roland Lesaffre ... Riton, le matelot maitre-chanteur(リトン) オトーサン、 「うーん、巧いけど...」 知的な女優ですから、孤児に見えないのが難です。 それにしても、いい映画に恵まれた女優さんですね。 SIMONE SIGNORET シモーヌ・シニョレ 誕生日 1921/3/25-1985/9/30 出身 ドイツ・ビースバーデン 「年上の女」でアカデミー主演女優賞 出演作 1942年「悪魔が夜来る」「泣きぬれた天使」 1944年「天井桟敷の人々」 1946年「宝石館」 1947年「デデという娼婦」 1950年「輪舞」 1952年「肉体の冠」 1953年「嘆きのテレーズ」 1955年「悪魔のような女」 1956年「サレムの魔女」 1958年「年上の女」 1961年「素晴らしき恋人たち」 1962年「可愛い妖精」 1963年「地上最笑の作戦」 1965年「愚か者の船」「七人目に賭ける男」 1966年「パリは燃えているか」 1967年「悪魔のくちづけ」 1969年「影の軍隊」 1970年「告白」 1971年「帰らざる夜明け」 1973年「燃えつきた納屋」 1974年「蘭の肉体」 1976年「真夜中の刑事」 1977年「これからの人生」 1979年「ジャンヌ・モローの思春期」 その他の出演者: Maria Pia Casilio ... Georgette, la bonne Marcel Andre ... Michaud Martial Rebe ... Grivet Paul Frankeur ... Le controleur Alain Terrane ... Un camioneur Bernard Veron ... Le postier Jean Sylvere Francette Vernillat ... Francoise, la bossue Lucien Hubert ... Le chef de gare de Dijon Madeleine Barbulee ... Madame Noblet, une cliente User Rating:7.3/10 ( 499 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 38 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい感じのフランス映画だね」 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・サン・マルコ銀獅子賞 マルセル・カルネ User Reviews secondtakeさん United States 2010年8月30日 ユーロ・ノワール 冷たく、すごいシニョレ...テンポは遅いがビビッドだ。 主役のシモーヌ・シニョレには、なじみがあるだろう。 この映画の1年後「悪魔のような女」でも、 みじめな境遇で、同じように葛藤に悩む複雑で強い女を演じている。 原作は、エミール・ゾラ。 題名であるテレーズの役を演じている。 まったく予期せぬロマンスに落ち、 殺人を犯すことになる。 彼女は、すばらしい。 当時のアメリカの女優たちとは、ややちがうタイプだが、 そのストイックな知性で圧倒する。 2人の男も、最高だ。 ひとりは、イタリア人で、魅力的だ。 もうひとりは、すこし背が高い。 事実、誰もが、どうしてよいか分からぬまま ある重大な決断を迫られる。 物事が悪くなっていくというのは、 すばらしい名画、そして人生の一部を構成しているのだ。 撮影、編集は、ゴージャス。 すじがきは、引きずるように進展する。 だが、長い目でみれば、それは機能している。 避けがたい出来事へ徐々に近づいていくという意味で。 結末が弱い。 やや、見世物風になっている。 魅力的ではあるが、とってつけた感じだ。 マルセル・カルネ監督は、 母国では、さほど著名ではないが、 この映画は、力強く、彼なりのスタイルを披露している。 ドラマ、メロドラマ、ユーロ・ノワール好きにオススメ。 オトーサン、 「耐えると嘆くは、違うと思うけど...」 ゾラがその著作で好んで描いた世界といえば、 悲嘆にくれる、世の風潮を憂える、ため息をつく、哀願する... そうした嘆きに満ちています。 黒美君彦さん 2006年8月7日 笑わない女 マザコン夫カミーユと姑(シルヴィー)の いびりに耐える女テレーズ(シモーヌ・シニョレ)。 ローラン(ラフ・バローネ)につきまとわれるうちに、 ついよろめいてしまうのだが、 そもそも両親が早く死んだ後 テレーズの面倒をみてくれたのは姑である叔母だった。 義理に縛られていたはずだが、 障害が大きければ大きいほど燃え上がるのが 道ならぬ恋ってヤツ。 不倫はやがて事件へと展開していく。 シモーヌ・シニョレの徹底した冷たい表情が印象的で、 彼女の表情からは喜怒哀楽がなかなか読み取れない。 金を脅し取ろうとした水兵 (最後には意外にイイヤツじゃん、と思わせるのだが)の偶然による悲劇。 偶然に偶然が重なり、墜ちていく男と女は結局逃げ切れない。 リヨンの下町の醜聞は、 いかにもフランス映画の秀作っぽい作りなのだが、 ローランに魅力を感じなかったせいか、 私自身は正直今ひとつ入り込めなかった。


豚と軍艦

トーサン、 「解説で得た予備知識が邪魔をしたな」 いわく、豚の暴走シーンがすごい。 ---たったの500頭、西部劇の牛の頭数は半端じゃないぜ。 新人、吉村実子がいい。 ---元気がとりえだけだね。 喜劇、それも重喜劇だ。 ---作家性が全面に出て重苦しいだけだ。 いずれにせよ、期待しすぎたのでしょう。 原題:豚と軍艦(1961) 監督:今村昌平 脚本:山内久 Genre:Drama/ Commedy 上映時間:108分 あらすじ: 米海軍基地に軍艦が入ると、 水兵相手のドブ板通りが活気を帯びる。 ところが、売春ハウス、日森一家は、 取り締まりにあい、青息吐息だ。 そこで、豚の飼育を考えつく。 ゆすり、たかり、押し売り、スト破り... 金をつくって、豚の大量飼育のメドがつく。 そこへ、やくざがタカリにきて、 幹部格・鉄次に殺される。 チンピラの欣太は、死体の処理を命じられる。 そんな彼に、恋人の春子は愛想を尽かす。 出演者: 長門裕之 ...欣太 吉村実子 ...春子 丹波哲郎 ...鉄次 オトーサン、 「欣太、共感できないなあ」 そもそもチンピラになったのがけしからんし、 遺体を海に捨てるのも、違法だし、 機関銃をぶっ放すなんて、とんでもないことです。 最近、無法者が多いので、とても気になります。 真似する若者が出ないことを祈るのみ。 その他の出演者: 三島雅夫 ...日森 大坂志郎 ...星野 加藤武 ... 大八 小沢昭一 ...軍治 南田洋子 ...勝代 佐藤英夫 ...菊夫 東野英治郎 ...貫市 山内明 ... 崎山 中原早苗 ...弘美 菅井きん ...母ふみ 加原武門 ...春駒 青木富夫 ...九郎 西村晃 ... 矢島 初井言栄 ...妻つね 高原駿雄 ...宮口医師 神戸瓢介 ...ジョージ 矢頭健男 ...増山 殿山泰司 ...陳 城所英夫 ...王 武智豊子 ...エプロン婆さん 河上信夫 ...番外地の警官 玉村駿太郎 ...築港の警官 中川一二三 ...電工会社の女工 福田文子 ... 患者 User Rating:8/0/10( 86 votes) Yahoo! オトーサン、 「好かんなぁ」 私の採点は、6点台です。 ブルーリボン賞受賞 ・作品賞 User Reviews シャルドネさん 2010年9月24日 やっとみれた「幻の名画」でした,,, 61年の映画です。 つまり50年前の映画ですね。 これも噂に聞いていましたが、 自分の中では幻の映画のままでした。 ついに半世紀の時を越えてみることができました。 それも、これもDVDという 素敵に大容量のメデアのおかげだと思います。 豪華メンバーですね。 もう惚れ惚れするぐらいキャスティングが豊穣です。 新人とタイトルにあるように、 吉村実子のデビュー作品だったんですね。 吉村実子って、ほんとうに素敵な女優さんです。 自分の記憶では、向田邦子のドラマ 「向田邦子原作の「父の詫び状」 での好演が記憶に明るいです。 しかしデビューのときから吉村実子は素敵ですね。 まだ27才の長門裕之が、 汚れ役挑戦中の若き南田洋子さんを尻目に 吉村と派手なラブシーンの連続でみているほうがハラハラします。 これまでみた、どんな演技よりも 南田洋子さんの瑞々しい魅力を拝見しました。 昨今、後期高齢者の典型のような報道がありますが、 女優業って酷な稼業だと 彼女の「現在」を考えると思わずにいられませんでした。 とは言え、この映画の豪華さはちょっと筆舌に尽くせないです。 まあ、言ってみれば一流大卒のエリートと名門の子弟ばっかり。 みなさん基本的に坊ちゃん嬢ちゃんなんだけれど、 映画はその対極的な世界を演じているのだから不思議です。 横須賀の売春窟だか、進駐軍向けのパンパンだか、女衒だか、 正体の分からない人々の跋扈する地域。 無法地帯を突き抜けた「反重力世界」とでもいうような。 価値倒錯が日常となった、ある種痛快な異界に 活力的に生きている人たちを描いているわけなので、 臭いとか汚いということをかるく乗り越えています。 いや、むしろこの反世界では汚辱こそが指針であり 価値であるかのように虹彩を放っているのかと錯誤するほどです。 そんな世界から、ただ吉村実子扮する 汚れることのない不屈の売春婦だけが 一人抜けだそうとするまでの実に冒険的なまでの状況劇。 抱腹絶倒なエピソードのかずかずはあえて封印しておきます。 これはやはり名作の部類でしょうね。 オトーサン、 「ムカつくなぁ」 このところの沖縄の基地問題や 従軍慰安婦問題で感情的になっているせいか、 米軍水兵たちの行状に、強い抵抗を感じました。 「日本人をなめてんのか?」 服部弘一郎さん 1996年11月16日 道路や路地を豚が埋め尽くすクライマックスは壮観。 ちゃんと青春映画になっているところが偉い。 横須賀駅から米兵目当ての女たちがどっと繰り出す ラストシーンを観て、「国辱」という言葉がふと頭をかすめた。 昭和35年の日活映画。監督は今村昌平。 ああいう連中って、昔からいたんですね。 ヒロインの吉村実子が女たちの横をすり抜け、 胸を張って街を離れてゆくエンディングの清々しさは、 映画の底に流れる澱んだ重苦しさを跳ね飛ばしてくれる。 ヤクザたちが米軍基地払い下げの残飯で豚を飼い、 それで一攫千金を狙ったところから生まれる喜劇。 主演の長門裕之は、そんなヤクザ組織の末端構成員だ。 彼はこの新事業が成功した際支払われるという、 15万円のボーナスを目当てに豚と格闘する。 しかしヤクザと米軍の間に入った日系ブローカーは怪しげだし、 予想外の出費に次々と資金は追加投入しなければならないし、 この新手のシノギはなかなかうまく進まない。 ブローカーが金を握ったまま雲隠れするに至って、 ついに計画は頓挫。 豚でトン挫じゃ洒落にもならない。 トンだ災難だ。 これでボーナス支給の話もトンと沙汰やみ。 金がもらえないなど、主人公たちにとっては トンでもない話なので、こなりゃヤケのヤンパチ 「組の豚を盗んで他所に売っぱらっちまおう」と考えた。 ところが計画が事前に漏洩し、トンまな主人公は袋叩きにあうは、 仲間からは裏切り者扱いされるは……。 挙げ句、親分の殺人の尻拭いで 警察に突き出されそうになるに及んで、ついに怒りが爆発。 トラックの荷台に仁王立ちになった主人公が、 機関銃をぶっ放すクライマックスはすごい迫力。 場所は盛り場・ドブ板通り。 煌煌とまたたくネオンに弾着が一直線にダダダッと走り、 砕けたガラスやネオン管がバラバラと飛び散る。 トラックやダンプの荷台からは豚が一斉に逃げ出し、 広い道路は豚だらけ。 豚は大通りから狭い路地まで埋めつくし、 辺りは豚のジュウタン。 豚たちが短い肢をチョコチョコ動かして 走り回る姿と壮絶な銃撃戦の対比は、滑稽以外の何物でもない。 この映画は脇のキャラクターまですごく魅力的なんですが、 中でも丹波哲郎演じる主人公の兄貴分がおかしい。 胃潰瘍を胃癌だと思い込んで自殺しようとした彼が、 いざとなると死にきれず、線路脇でしがみついているのが 生命保険会社の看板というバカバカしさ。 自分で死ねないからと中国人のギャングに自分殺しを依頼した時の台詞が、 「俺は業が強くて死にきれねぇ」ってのもいいね。 親分が殺した男の死体を簀巻きにして海に流したら、 それが波で押し戻されてきて右往左往というエピソードも傑作だった。 この死体が原因で、彼は麻雀をやりながらゲーゲー吐くことになる。 このくだりはすごかった。 主人公の恋人吉村実子が、 家族から米兵のオンリーさんになれと強迫されているんだけど、 これは現代人の感覚からすると理解に苦しみます。 結局この映画に登場する横須賀という街は、 一種の米軍の占領状態が続いている。 それもこれも、1ドル360円時代だったからこそあり得た話です。 今じゃドルの価値も3分の1だもんね。


バンディダス

オトーサン、 「午後のロードショーか」 おおむね、ロクでもない映画をやっているので、 心配しましたが、予想外でした。 何と、脚本がリュック・ベッソン。 流石、娯楽映画のドツボを押さえています。 ローカルカラー横溢なのも、楽しさを増しています。 原題:Bandidas (2006) 監督:Joachim Ronning/ Espen Sandberg 脚本:Luc Besson/ Robert Mark Kamen Genre:Action / Comedy / Crime Rated PG-13 for sexuality, nudity and violence Country:France / Mexico / USA Language:English / Spanish 上映時間:93分 あらすじ: 父親を同じ男に殺されたマリアとサラ。 性格も育った環境もまったく違う2人だったが、 復讐を誓いつつ自分たちも銀行強盗へと身を落とす。 さらに、彼女たちを追う警官を逆に捕まえ監禁したのだが... 彼女たちは目的を果たすことができるのか? 出演者: Penelope Cruz ... Maria Alvarez(マリア) Salma Hayek ... Sara Sandoval(サラ) Steve Zahn ... Quentin(クエンティン) オトーサン、 「サルマ・ハエックって、いいね」 ペネロペ・クルスに負けない演技力そして美貌。 ステイーブ・ザーンは、この美女2人にキスを迫られる 実に美味しい役を演じています。 「おのおの方、しかも、美しい婚約者もいるんですぜ」 「うむ、許せんのう」 PENELOPE CRUZ  ペネロペ・クルス 誕生日 1974/4/28 出身 スペイン・マドリード 14才でモデル・デビュー。 マドリード演劇学校でクラシック・バレエを学ぶ。 92年「ハモンハモン」でゴヤ賞主演女優賞にノミネート。 スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」の リメイク「バニラ・スカイ」で同じ役を演じている。 2008年「それでも恋するバルセロナ」でアカデミー賞助演女優賞受賞。 2010年7月、俳優ハビエル・バルデムと結婚。 出演作 1992年「ハモンハモン」「ベル・エポック」 1994年「捕らわれた唇」 1996年「17歳」 1997年「ライブ・フレッシュ」「オープン・ユア・アイズ」◇ 1998年「ハイロー・カントリー」◆「イフ・オンリー」      「美しき虜」 1999年「オール・アバウト・マイ・マザー」◆      「裸のマハ」 2000年「ウーマン・オン・トップ」◇「すべての美しい馬」◇ 2001年「ブロウ」◆「コレリ大尉のマンドリン」◇「バニラ・スカイ」◇      「ウェルカム!ヘヴン」◇ 2003年「ゴシカ」◇「花咲ける騎士道」◇「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「トリコロールに燃えて」◇「赤いアモーレ」◇「NOEL ノエル」◇ 2005年「サハラ −死の砂漠を脱出せよ−」◇ 2006年「ボルベール 帰郷」◇「バンディダス」◇ 2008年「エレジー」◇「それでも恋するバルセロナ」◇ 2009年「抱擁のかけら」◇「スパイアニマル Gフォース」(声)「ナイン」 2010年「セックス・アンド・ザ・シティ2」▲ SALMA HAYEK  サルマ・ハエック 誕生日 1966/9/2 出身 メキシコ・ベラクルス 南米でテレビ出演後、英語が話せないまま、渡米。 ロバート・ロドリゲス監督に見いだされ、 「デスペラード」で初主演。 製作会社を設立し、プロデューサーとして活躍。 「フリーダ」で、アカデミー賞主演女優賞ノミネート。 出演作 1995年「デスペラード」◆ 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」◆「フォロー・ミー・ホーム」      「逃げる」「F.L.E.D」 1997年「ターニング・ラブ」◇「愛さずにいられない」◇ 1998年「バラサイト」◆      「54フィフティー・フォー」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◆「ドグマ」◆ 2001年「ホテル」 2002年「フリーダ」◇「デブラ・ウインガーを探して」 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」◆      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◆ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ 2006年「バンディダス」◇ 2009年「ダレン・シャン」 その他の出演者: Dwight Yoakam ... Tyler Jackson Denis Arndt ... Ashe Audra Blaser ... Clarissa Ashe Sam Shepard ... Bill Buck Ismael 'East' Carlo ... Don Diego Gary Carlos Cervantes ... Pedro Jose Maria Negri ... Padre Pablo Lenny Zundel ... Bernardo Edgar Vivar ... Expl. Bank Manager Ernesto Gomez Cruz ... Brujo Filiberto Estrella ... Midget Yomo Tlazotlalli ... Gordo User Rating:5.6/10 ( 18,719 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 252 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白かった。楽しませてもらった」 User Reviews gunther-vermeirさん Belgium 2006年1月18日 日常生活から出たいときには、いい映画だ。 こいつは、典型的なみていて楽しい映画だ。 堅苦しい映画好きには、何もない。 だが、かなりよく出来ている。 ありきたり過ぎず、 ギャグは、実にいいし、いいせりふもある... アクションもバランスが取れていて、 かなり愉快だ。 2人の銀行強盗は、勿論、セクシーで、器量よし。 特に、ペネロペ・クルスはマリア役を好演している。 実にいかす"お茶目な" スペイン風の顔立ちで、 彼女が、あなたに夢中になったら、 どこに隠れようかと思うだろう。 ストーリーも、人物も、描きこまれていないが、 この手の映画としては、問題ではない。 リラックスできる映画を求めていて、 彼女/彼氏/ペットといい時間を過ごしたくて、 ユーモアやアクションが好きならば、 チェックするといい。 名作映画体験は期待できない。 オトーサン、 「同感だ」 ジーナさん 2009年5月1日 スッキリ&シンプル ラテン系美人女優二人の息の合った競演を楽しむだけでも チェックする価値はあるかな。 豊満な胸元を強調するような 衣装など楽しみ方は無限(笑) 個性の違う二人の それぞれ違ったキスのスキルもお楽しみの一つです(爆) もう少しお嬢様とじゃじゃ馬娘という 正反対のキャラクター性を全面に出したほうが面白みが出たでしょうが、 キツイ顔立ちのペネロペ・クルスが 天然キャラなのはキュートで可愛かったです。 逆にサルマ・ハエックをトコトンお色気たっぷりなキャラにするか、 世間知らずなお嬢様で通したほうがメリハリが出たでしょうね。 普通に考えたら、この二人の役柄は 逆のほうがイメージに合う気がするんですが、、 あえてペネロペを田舎娘にサルマをお嬢様にした事で キャラクターに新鮮味が出ていたと思います。 女優だけでなくスティーヴ・ザーン演じる刑事の ライトなキャラとコミカルな演技も良かったですね。 サム・シェパードはそれだけかい!?って役でしたが(爆) 緊張感とか迫力なんてモノとは無縁のアクションですが、 ノホホ〜ンとした空気や二人(途中から三人)の絶妙な間のとりかたは 脱力系アクションとして及第点獲得。 メキシコと言えば土埃舞う雰囲気での作品を想像しますが、 この作品は主役が女優さんという事で 爽やかな風が吹くメキシコという印象を受けますね。 それがイイか悪いかは人それぞれですが・・・。 民衆の支持を得ていく様子が 一切描かれていないのは残念でしたね。 「ビバ!マリア」のような民衆との絡みが もっとあると少しは深みが出たかもしれません。 まぁ・・・深みなんてそもそも狙ってないんでしょうけど(爆) 安っぽいと言われればチープ感漂う作風ですし、 すっごい面白いよ!とは言えませんが、 戦う女二人の友情ムービーとして中だるみも無く それなりに楽しめました。 ガールズウエスタンのウケがあまりよろしくない事を考えると、 大健闘していると思いますよ。 とにかく年齢を感じさせない二人の女優さんは 一見の価値アリです。


きつねと私の12か月

オトーサン、 「どうやって撮ったのだろう?」 この映画、最後は、きつねが少女と仲良くなって、 頭を撫でられても、いやがりません。 ドキュメンタリー画像のきつねと、 飼いならしたきつねをうまく編集したのでしょうね。 原題:Le renard et l'enfant (2007) 監督:Luc Jacquet 脚本:Luc Jacquet, Eric Rognard Genre:Adventure / Drama / Family Country:France Language:French 上映時間:92分 あらすじ: 秋のフランス・アルプス地方。 少女リラは学校の帰り道、きつねに出会う。 美しい姿に魅了され、 きつねに再会したくて森中を探し回る。 冬。 足跡を見つけたが、はずみで足を骨折し 冬の間は外出できなくなる。 きつねの本を読みながら、再会を夢みる。 春、巣穴と子狐を発見。 あのきつねは母となっていたのだ。 リラに対するきつねの警戒心は薄れ、 彼らの距離は徐々に縮まっていく。 夏、リラのそばへ寄るようになった。 そんな2人に、再び秋がめぐってくる... 出演者: Bertille Noel-Bruneau ... L'enfant(少女リラ) Isabelle Carre ... Narrator / L'enfant adulte(リラ) オトーサン、 「少女リラ、可愛いね」 ISABELLE CARRE  イザベル・カレ 誕生日 1971/5/28 出身 仏 89年「ロミュアルドとジュリエット」の端役で映画デビュー。 国立高等演劇学校で学び、 「戯れに恋はすまじ」「女の学校」などの古典劇に出演。 99年には、モリエール賞最優秀女優賞受賞。 92年「BIAU FIXE」でセザール賞有望若手女優賞にノミネート。 95年「プロヴァンスの恋」、97年「視線のエロス」、 2005年「イン・ヒズ・ハンド」でも同賞にノミネートされる。 2003年「記憶の森」でセザール賞主演女優賞受賞。 出演作 1989年「ロミュアルドとジュリエット」 1995年「プロヴァンスの恋」 1997年「視線のエロス」 2003年「記憶の森」 2005年「イン・ヒズ・ハンド」「チャーリーとパパの飛行機」◇ 2007年「きつねと私の12か月」 その他の出演者: Thomas Laliberte ... Le petit garcon Camille Lambert ... Judie Ambra Angiolini ... Narrator Kate Winslet ... Narrator(English) User Rating:6.7/10( 1,549 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 136 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Ingo Schwarzeさん Karlsruhe, Germany 2008年1月6日 実に美しいが、厳密にいうと欠点がある 動物たち、景色、気候の絵が実に美しい。 若い娘の感動的な成長物語でもある。 彼女は、きつねとの交流を通じて、大人になっていくのだ。 子供たちは、この映画をエンジョイするだろう。 ややありきたりだが、冒険物語として。 素敵な文章や撮影によって、多くの感動が沸いてくるものの、 旧式のやや重苦しいナレーションが邪魔をしている。 娘が数々の冒険から学ぶ教訓は、ナレーションで語られるが、 これが邪魔なのだ。 確かに、その冒険が10年前の声では不十分だろう。 ただ、繰り返しがうざいのだ。 通常、邪魔なナレーションは、感動をなぞるだけだ。 だが、稀に、筋書きの細部を理解するために、 コメントが必要なケースがある。 それに、筋書きにギャップがあるときも、必要になる。 首尾一貫性がないと、映画の信頼性は損なわれる。 だから、一匙の塩はいるが、感情過多でありすぎてはいけない。 6歳から11歳の子供と一緒に観れば、報われるだろう。 後で、いろんな議論ができる。 オトーサン、 「子供って、みんな、こんなものじゃない?」 ジーナさん 2009年12月13日 子供の怖さに震えます リュック・ジャケ監督らしい観点で自然界を捉えた作品です。 ストレートなメッセージ性は子供にも分かると思いますが、 子供が鑑賞できるほどストーリー性がないのが残念ですね。 少女の裏庭ともなっている表情豊かな森の姿や 登場する動物達の様子などをありのまま映し出しているので 生き生きとした世界を楽しめます。 夜の森や洞穴のシーンなどキレイなだけではない描写も 自然の恐怖を感じられてGOOD。 その一方で一つ一つのシーンが 一枚の絵画に見えるほど芸術的な構図と 美しい映像も堪能できました。 音楽も含めて大人が目と耳を風景でしたね。 野生のきつねに愛着を持てるかどうかは微妙ですが、 日本の映画にありがちな子供と動物の ほのぼの映画になっていないのは新鮮でイイです。 少女との交流はもちろんほのぼのしていますが、 チョットした苦味が結構効いていますね。 賛否両論あるでしょうが、 子供ならではのムゴさや執着心を 目を背けずに描いたのはアリだと思いますよ。 どこまでも追いかける、どこまでも待つ少女... 可愛い顔して恐ろしいのなんの(爆) 思い上がった子供の怖さを露骨に描いているので 観ていて気分が悪くなる方もいるでしょうね。 きつねは我が子ほったらかしかい?! とか懐いてるんじゃなくてパン欲しいだけだろ?! などツッコミどころはありますが、 動物がらみはドキュメンタリーを除いて 甘ったるいだけの作品ばかりだったのでヨシとします。 登場人物はほぼ少女一人、ストーリーはきつねの観察日記というだけの内容で ここまで見せることの出来る作品にしたのは やっぱり凄いと思うんですがねぇ〜


きな子〜見習い警察犬の物語〜

トーサン、 「犬はいいね」 子供の頃は、わが家にネコがいました。 弟がイタズラをして、後ろ足に輪ゴムを巻きつけて、 びっこにさせた事件などもありました。 犬好きになったのは、犬好きの妻と結婚してから。 ポメラニアンのチロと、16年間ともに暮らしました。 愛犬の死って、辛いですね。 ♪涙がぼろぼろ 溢れるから 原題:きな子〜見習い警察犬の物語〜(2010) 監督:小林義則 脚本:浜田秀哉/ 俵喜都 Genre:Drama/Family 上映時間:113分 あらすじ: 杏子は、18歳。 亡き父の志を継いで警察訓練士を目指す。 ラブラドール・リトリーバーの子犬と出会う。 身体が弱いので、所長の番場から、 警察犬にはなれないと言われるが、 自分が警察犬に育ててみせると言い、 “きな子”と名付けて二人三脚で訓練に励むが... 出演者: 夏帆 ... 望月杏子 寺脇康文 ... 番場晴二朗 大野百花 ... 番場新奈 オトーサン、 「夏帆、"かほ"って読むんだ」 本名は、未公表だそうですが、 ネットには、印東夏帆が本名だと出ていました。 その他の出演者: 戸田菜穂 ... 番場詩子 山本裕典 ... 田代渉 広田亮平 ... 番場圭太 遠藤憲一 ... 望月遼一 浅田美代子 ... 望月園子 平田満 ... 桜庭崇 User Rating:7.8/10( 436 votes) Yahoo! オトーサン、 「動物映画は、トクだね」 おそらく+2点になっています。 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 大野百花 User Reviews 清水の次郎長さん 2010年8月15日 動物が主人公の映画は楽しめますね 昨年は、4月の「マーリー」、8月の「HACHI」、 12月の「ウルルの森の物語」の3作品を見ました。 今年は、初めての犬が主人公の作品です。 ややお馬鹿であるところは、マーリーとも似ていますが、 警察犬を目指すだけに、危機に当たっては、 本来の力を出せるものと期待しています。 まだ2010年現在も、丸亀市で警察犬となるべく 訓練に励んでいるようですから。 未熟な犬を未熟な訓練士が訓練士、 未熟な訓練士を未熟な犬が訓練をする。 その試行錯誤が、お互いの信頼を高めていく、 こういう頑張れば何事かをなしとげることが出来る というストーリーは、 子供と行くのには最適な作品ですね。 オトーサン、 「妹というのは、大野百花ちゃんでしょうね」 ・大野 百花(おおの ももか)2001/8/19 - まだ、11歳。新人俳優賞を取ったほどですから、 将来が楽しみです。 ぜひ、すくすく育ってほしいものです。 景虎さん 2012年5月12日 おませな、おませな妹の一言が鋭いですな! 映画ファンの皆様方、こんにちは! 犬好きな、特に柴犬が大大大好きな武蔵さいたまの景虎です。 いやー本作品は 犬好きな方には必見ですね。 良かったですよ。 夏帆ちゃん演じる警察犬訓練士見習いあんこちゃんと 見習い警察犬のきなこ いやー絶妙のコンビですね。 初めは どんくさい鈍そうなきなこが 警察犬になるるのかいな???と思い 案の定無理だろうと思いましたが やはり人生いやもとい犬生??? なにごとも努力が大事ですよね。 あんこちゃんの懸命の努力で はじめは、まったく素質がなくこりゃあ どうみても きなこでは警察犬は、無理だろうなと思わされましたが しだいに、なんとかなるかな?と思わされてきましたね。 あのたよりなかったきなこが あのおませな妹が山中で遭難してしまったとたんに 名犬救助犬に大変身して 急な山道や障害物をいとも簡単に駆け抜け ひたすら、あんこちゃんのもとへ駆け続けるシーンには  感激してしまいましたよ。 やはり犬には、飼い主の窮地が敏感にわかるのでしようね あのどんくさい鈍かったきなこの大変身?には 感動いたしました。 しかし、このシーン うーんどっかで観たような??? たしか「 マリと!!!」の作品と 同じような展開ではなかったでしょうか??? まあ、それはそれとして やはり犬と人との絆のふかさ、つながりが 身にしみてわかる素晴らしい作品だったと思います。 しかし、あの幼い妹は、おませでしたねー。 おにいちゃんが、あんこがいなくなってからは、落ち込んで 自分の作った料理をうまいうまいといって食べてくれる人が いないと嘆いているのを聞いて、言った鋭い一言。 「おにいちゃん それって恋だよ! 」とは いやー、あの幼い歳での鋭すぎる一言、びっくり仰天でしたね! 女の子は あの歳でも敏感ですなー! いやいやいや 参りましたよ!!!


優駿 ORACION

オトーサン、 「日本ダービーか」 その昔、破竹の勢いのハイセイコーが負けたシーン、 いまでも、あのどよめきをはっきり覚えています。 原題:優駿 ORACION(1988) 監督:杉田成道 原作:宮本輝 脚本:池端俊策 Genre:Drama 上映時間:128分 あらすじ: 北海道・静内の小牧場。 一頭の仔馬が生まれる。 伝説の名馬ゴドルフィンの血をひいている。 元気に育ち、和具工業の社長・平八郎に買い取られる。 ある悩みを抱えた平八郎は オラシオンに自らの夢を託すのだったが... 出演者: 斉藤由貴 ... 和具久美子 緒形直人 ... 渡海博正 田中邦衛 ... 砂田 仲代達矢 ... 平八郎 オトーサン、 「緒形直人くん、ういういしいね」 田中邦衛さんが、出てくると、 TVドラマ「北の国から」の世界になってしまいます。 その他の出演者: 吉岡秀隆 ... 田野誠 加賀まりこ ... 田野京子 吉行和子 ... 和具美穂 林美智子 ... 渡海タエ 平幹二朗 ... 増原耕左右 石坂浩二 ... 吉永達也 掛田誠 ... 入院患者 水野なつみ ... 看護婦 松野健一 ... 坊主 早川純一 ... 渡海家客 石橋凌 ... 多田時雄 下絛正巳 ... 誠の主治医 三木のり平 ... 横田獣医 緒形拳 ... 渡海千造 User Rating:8.0/10( 207 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、7点台だな」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 緒形直人 ブルーリボン賞受賞 ・新人賞 緒形直人 User Reviews LACROIXさん 2012年5月9日 ほとんど「北の国から」 監督が「北の国から」の演出をしてたせいもあるし、 役者も「北の国から」と重なってるし、 北海道を舞台にしてるっていうのもあるから、 なんだか『北の国から』を観ているようだ。 吉岡秀隆と田中邦衛と北海道となったら そう思わずにはいられまい。 最近はそうでもないが、 小さい頃の吉岡秀隆がこのうじうじ頼りない顔で出てくると どうしても全部『北の国から』になってしまう。 まあそれだけ強い印象があるということは 悪いというわけではないのだが。 斉藤由貴は当時大人気だったのだから、 これは客寄せパンダとして使われたのだろう。 しかしそんなに演技が上手くはないけれど 独特の味というか癖がある不思議チャンだから なんだかこの娘が出てると目が惹き付けられてしまうな。 この映画が大ヒットしたのは 競馬ブームに上手にのっかったというのもあるのだろう。 絵は奇麗。 北海道の自然、大地、草原... そういうものは奇麗に撮られている。 ただし、なぜか心打つほどまでにはいかない。 いろんな写真や絵や映像で今まで沢山観てきたような 絵柄、ショット、構図棚と言う感じ。 ようするにお決まりの絵がいっぱい並んでいる。 だから今一つなのだ。 この人も病気、こっちもガン、 こっちも死にます、あっちも死にますと 人の死でお涙さそいましょうという 低廉な魂胆がありあり見えすぎ。 オトーサン、 「同感!」 西澤晋さん 2010年6月25日 思ったより盛り上がらなかったかなあ... このころが、フジテレビが映画産業に顔をだしはじめた時代。 原作は吉川英治文学賞および JRA賞馬事文化賞受賞作をうけた宮本輝の小説「優駿」。 フジテレビ開局30周年記念作品として制作し、 当時『スケバン刑事』など人気をはくしていた 斉藤由貴を主演に抜擢し、制作された。 ふしぎなもので、テレビ局が制作した映画というのは どこか映画っぽい重厚さがないんだよ。 しかし親しみ感はたしかにある。 敷居が高くないのである。 たぶんテレビの癖で、物語の説明が行き届きすぎているのだと思う。 てれびというのは、一週見逃した人でもなんとか捕まえるように イベントをさりげなく繰り返して説明しているもので、 映画よりも説明がおおいのである。 それに対して映画というのは、時間が2時間かそこらなので、 全部説明するわけには行かず、ある程度象徴的に描いて、 本質は見ている人に理解してもらうしかない性質のものだ。 その辺の脳内把握活動が、映画のほうが味わいあるのだろうなって思う。 この映画は...、まあ、酷評するほど悪くもないし、やっぱり普通にみられる。 個人的には撮影に原一民の名前があるのが嬉しい。 この人の望遠も好きである。やっぱり馬は望遠だな。 (略 あらすじ紹介) もうちょっとシンプルに作れば感動しそうな話なのだけど、 どうしても物語り自体がけっこう複雑で、 活字でよめばたのしめるのだろうけど、 2時間程度の映画だと今ひとつ消化不良だったかな。 もうすこし登場人物を整理するなり、イベントを整理するなりして、 感情移入をきちんと起こさせるエピソードだけに絞り込んでほしかったかな。


銀座の恋の物語

トーサン、 「銀恋、歌ったなぁ」 ♪心の底まで しびれるような  吐息が切ない ささやきだから  泪が思わず わいてきて  泣き たくなるのさ この俺も  東京で一つ 銀座で一つ  若い二人が 初めて逢った  真実の恋の 物語り 原題:銀座の恋の物語(1962) 監督:蔵原惟繕 脚本:山田信夫/ 熊井啓 Genre:Romance/music 上映時間:93分 あらすじ: 銀座でジャズピアニストの宮本と暮らす 画家を目指す次郎は、 洋裁店「銀座屋」の久子と愛し合っていた。 宮本が作曲した“銀座の恋の物語”は ふたりで詩をつけた大切な曲。 就職口を断る次郎に、 結婚を望む久子は別れを切り出すが、結局仲直り。 次郎は就職を決意し、 信州の母親に久子を会わせようと新宿駅へ。 だが、発車のベルが鳴っても、久子はこない... 出演者: 石原裕次郎 ... 伴次郎 ジェリー藤尾... 宮本修二 浅丘ルリ子... 秋田久子 オトーサン、 「ジェリー藤尾、準主役、いいね」 フランク・シナトラみたいでした。 その他の出演者: 江利チエミ... 関口典子 清水将夫... 春山(画商) 深江章喜... 沢村(ペテン師) 清川虹子... お松(焼芋屋) 高品格... 武さん(タコ焼屋) 牧村旬子... 柳井(ジャズ・シンガー) 河上信夫... 源六(車夫) 三崎千恵子... 秀子(マダム) 和泉雅子... キン子(お針子) 南風洋子... 銀座のマダム 新井麗子... 須藤女史 守屋徹... 橋本 織田俊彦... 尾形 千代侑子... 弘美 金井克子... 千枝 星ナオミ... 芸者 小島忠夫... トランペットの青年 木浦佑三... 佐藤 内藤武敏... 医者 神山勝... 男A 古田祥... 男B 林茂朗... 男C 山之辺潤一... 刑事 花村典昌... 吉本 松下達夫... 部長 井上昭文... 東北弁の巡査 User Rating:4.6/10( 56 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいと思うが、若いひとには?」 繰り返し流れる銀恋の旋律が 年寄りには、懐かしく思えました。 User Reviews snowfilm26さん 2010年10月24日 自分の親たちと見ると楽しい映画☆ 普段だったら こんな映画のチョイスはしないのですが 私の叔母がこの映画が好きらしく、 もう何十回も見たようで 今回たまたまBSでやっていたので見ました。 昭和〜♪な映画で まあ、まあ、なんともレトロ!! 服装や髪型がなんともいえず古いのです。 それに主人公たちの、せりふまわし、 演技もどことなくくさい。 でも、なんだか良かったです。 デジタルリマスター版?なのか とても映像がきれいだったのが、 またレトロのよさをかもし出していて 個人的には新鮮でした♪ それに浅丘ルリ子さんがかわいいんですよねー いまどきこんなおくてっぽい、 キュートな女優さんいるかな?みたいな。 ストーリーとしては突っ込みどころがいろいろあって 叔母と母とつっこみながら楽しく見させてもらいました☆ オトーサン、 「Kさんを思い出すな」 夜な夜な銀座で豪遊し、財産を使い果たしました。 そんなひとも大勢いたのです。 黒美君彦さん 2011年6月4日 心の底までしびれるような (略 あらすじ紹介) 前年(61年)の裕次郎・牧村旬子の大ヒット曲 「銀座の恋の物語」をベースにした青春劇。 熊井啓、山田信夫の共同脚本によるメロドラマで、 鏑木創の音楽もいい。 主役二人の若々しさ、 特に浅丘ルリ子のこの頃の美しさはいうまでもないが、 東京五輪に向けて高度経済成長を遂げつつある 銀座周辺の街がもうひとつの主人公である。 主役の久子は空襲で両親を目の前で亡くした孤児で、 強い照明に反応するというのは 最年少で戦争体験を記憶する最後の世代らしい設定だ。 事故に遭って記憶を喪い、 別の人格で生活をしている…という設定は いくら何でも無理があるが、記憶を取り戻すきっかけが、 愛し合った時間や場所ではなく、 次郎を待つ部屋での玩具のピアノの音の欠落、というのが面白い。 1962年の東京という街の記憶を切り取ったという意味で面白い作品だ。 医師役の下條正巳や久子が間借りしていた部屋の 大家清川虹子らもいい味を出している。 ついでにいえば、伴次郎が描く絵画も60年代前半を意識させる作品。 日活らしい青春群像を描いた佳作だと思う。


リリス

オトーサン、 「監督、目のつけどころがいいね」 舞台は、精神病院。 常軌を逸したひとが集まっています。 でも、フツーといわれるひとも、 多かれ少なかれ変な点があります。 監督は、精神病者の言動を通して、 フツーのひとを拡大鏡でみつめているのです。 原題:Lilith (1964) 監督:Robert Rossen 原作:J.R. Salamanca 脚本:Robert Alan Aurthur/Robert Rossen Genre:Drama 上映時間:114分 あらすじ: 舞台は、精神病院。 作業療法士ヴィンセントは、 統合失調症の患者リリスに夢中になる。 それに嫉妬した患者スティーヴンが自殺する。 この後、ヴィンセントは、上司に、 自分の精神医学的な救済を願い出る... 出演者: Warren Beatty ... Vincent Bruce(ヴィンセント) Jean Seberg ... Lilith Arthur(リリス) Peter Fonda ... Stephen Evshevsky(スティーヴン) Gene Hackman ... Norman(ノーマン) オトーサン、 「水もしたたるいい男とは、この男だ」 WARREN BEATTY  ウォーレン・ベイティ 誕生日 1937/3/30 出身 米バージニア州リッチモンド 姉は女優のシャーリー・マクレーン。 61年「草原の輝き」で映画デビュー。 以後「俺たちに明日はない」「天国から来たチャンピオン」 「レッズ」「ディック・トレイシー」「バグジー」「ブルワース」などで 14度、アカデミー賞にノミネートされる。 「天国から来たチャンピオン」でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞。 92年、アネット・ベニングと結婚。 出演作 1961年「草原の輝き」「ローマの哀愁」 1966年「カレードマン/大胆不敵」「のぞき」 1967年「俺たちに明日はない」 1970年「この愛にすべてを」 1971年「ギャンブラー」「バンクジャック」 1973年「パララックス・ビュー」 1974年「シャンプー」 1975年「おかしなレディ・キラー」 1978年「天国から来たチャンピオン」 1981年「レッズ」 1987年「イシュタール」 1989年「ピックアップ・アーチスト」 1990年「ディック・トレイシー」 1991年「バグジー」「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」 1994年「めぐり逢い」 1998年「ブルワース」「OCEAN OF STORM」 2001年「フォルテ」 2003年「イージー・ライダー★レイジング・ブル」   その他の出演者: Kim Hunter ... Dr. Bea Brice Anne Meacham ... Mrs.Yvonne Meaghan Jessica Walter ... Laura James Patterson ... Dr. Lavrier Robert Reilly ... Bob Clayfield User Rating:7.0/10 ( 1,005 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいんじゃない」 User Reviews shepardjessicaさん sparks, nevada 2004年7月3日 若きベイティとハックマンがすごい! 忘れられ、評価が低いが、 この映画は、力強い。 ウォーレン・ベイティは、 3年前に「草原の輝き」で秘めた実力を見出されたが、 本作品では、 微妙な演技で、観客を催眠させ、戦慄させる。 ピーター・フォンダのすごい演技もみられる。 ハックマンの妻役ジェシカ・ウォルターは、 若い頃、すごい役者だったことが分かる。 その後、いい役をもらえなかったのは、残念だ。 若きAuberjenoisとオリンピア・デユカキスが端役で出ている。 この精神病についての衝撃的な作品、 多くのひとに見てほしい。 オトーサン、 「シネマAさん、詳しいね」 シネマAさん 2006年2月26日 名匠ロバート・ロッセンの白鳥の歌を聴け!!! かつてハリウッドの赤狩りで仲間を売って 名声を失くした映画監督のひとり。 でも、すばらしい作品群はきちんと評価されて然るべきだよ。 公正な批評眼をもっていたい。 『ハスラー』『ボディ・アンド・ソウル』 『オール・ザ・キングスメン』『アレクサンダー大王』、 どれもこれも、いちど観たら忘れられない傑作ばかり。 NY出身のたたきあげ。プロボクサーから 脚本家、映画監督へとなりあがってきた男。 作品は断固として支持したい。 『リリス』は、そんな彼の最後の作品だ。 舞台は郊外の精神病院。 戦地帰りの美男子セラピストと 気まぐれなニンフォマニアの美女の恋のてんまつ。 取り巻く人間模様。端正かつ濃密な仕上がりです。 静かな暗い抒情に心を鷲づかみにされます。 配役は、のちに大物になる若手をいちはやく起用してる。 W・ベイティ、P・フォンダ、チョイ役のジーン・ハックマン。 先見の明でしょうか。 けど、女優陣の好演のほうがさらに強い印象を残す。 ジーン・セバーグの美貌。 もしかして絶頂? ああ、吸い込まれそうです。 助演のキム・ハンターも嫌になるほど上手い役者だなあ。 前作『ハスラー』で組んだユージン・シュフタンのカメラワークが最高。 モノクロームの美学の真骨頂を発揮している。 欲をいえば、もうすこし枝葉を刈りこんで上映時間を短くしていたら、 それこそ代表作になっていたような気がしました。 DVDが廃盤になるまえにどうぞ。


岳 -ガク-

オトーサン、 「妙な題名だね」 山岳とすればいいのに、岳。 しかも、小学生じゃあるまいし、ガク。 近年の日本語の乱れには、愕然とします。 原題:岳 -ガク-(2010) 監督:片山修 原作:石塚真一 脚本:吉田智子 Genre:Drama/Adventure 上映時間:126分 あらすじ: 北アルプス。 誰よりも山を愛する島崎三歩は、 山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っていた。 北部警察署山岳救助隊に配属された椎名久美がやって来る。 同じ山岳救助隊の隊長・野田や三歩の指導の下、 着実に成長していく久美だったが、 実際の救助では遭難者を救うことが出来ない日々が続き、 自らの未熟さに次第に自信を無くしてしまう。 そんな時、猛吹雪の雪山で多重遭難が発生、 仲間と共に懸命の救助へと向かう久美だったが…。 出演者: 小栗旬 ...島崎三歩 長澤まさみ ...椎名久美 佐々木蔵之介 ...野田正人 オトーサン、 「学芸会レベルだね」 その他の出演者: 石田卓也 ...阿久津敏夫 矢柴俊博 ...座間洋平 やべきょうすけ ...安藤俊一 浜田学 ...関勇 鈴之助 ...守屋鉄志 尾上寛之 ...遭難する青年 波岡一喜 ...三歩の親友 森廉 ...青木誠 ベンガル ...遭難者の父 宇梶剛士 ...横井修治 小林海人 ...横井ナオタ 光石研 ...梶一郎 中越典子 ...梶陽子 石黒賢 ...椎名恭三 市毛良枝 ...谷村文子 渡部篤郎 ...牧英紀 User Rating:7.2/10( 1.161 votes) Yahoo! オトーサン、 「こんなに高いか?」 User Reviews ratienさん 2012年9月26日 山って良いな〜。でも登れないかな... 原作は、立ち読み用のをちょこっと見ただけです。 面白いとは思ったけど、購入までには至らず、 その内にこの映画化のニュースを聞きました。 興味はあったけど、劇場には行けず... 今回テレビでの鑑賞です。 まず一言。 山の映像は素晴らしい!! 大画面で見たらすごいだろうなって思ったけど、 それ以外は... 内容的にも好きですよ。 みんなが助かる救助隊のヒーローエンタメ映画より、 死者を描くことでリアルな感じもしました。 ただ、山の雄大な映像と違って、 ドラマ部分がこじんまりしちゃったような…。 長澤さんも可愛らしくて良かったのですが、 自分的には「都市伝説…」の時のセクシーな方が好きだな。 なんか最近のレビューはボロクソに言っているのが多かったけど、 そんなにひどいかな? それなりに楽しめる一本でした。 オトーサン、 「同感!」 maxpitさん 2012年5月26日 うすっぺらい 原作の漫画を知らないので 三歩がどのような人物像なのかは この映画でしか判断できないのだが、 いやに小栗旬の自然じゃない とってつけたような演技が鼻についた。 明るく、人に優しく、大らかな性格の主人公を 演じているのだとは理解できるけどね。 いい役者なのだが、 今回は役に合ってないような気がする。 長澤まさみもこういう役柄では、 持ち味が生かせられてない気がする。 体当たり演技なのだが、イメージのせいかなあ。 映画の内容のほうは、山の怖さはよくわかったし、 大自然の迫力は充分感じられた。 ただ、いろいろとエピソードがつづくので、 ドラマ全体に重みがなくなり、 感情移入する前にサラっと終わってしまった感じ。 足の切断のところなんか、もっと盛り上げればいいのに(笑) まあ、16巻もある漫画を2時間ほどの映画に まとめ上げるのは難しいと思う。 この映画に限らずだけどね。


ウディ・アレンの夢と犯罪

オトーサン、 「なーんだ、ウディ・アレンは出ないのか」 速射砲のようにしゃべりまくるよれよれの小男。 なんで、美人女優が彼に近寄っていくのか、理解不能です。 ノーベル賞級の知性に惹かれるのでしょうか。 原題:Cassandra's Dream (2007) 監督・脚本:Woody Allen Genre:Crime / Drama / Romance Rated PG-13 for thematic elements,       some sexual material and brief violence Country:USA / UK / France Language:English 上映時間:108分 あらすじ: ロンドン南部に暮らす労働者階級のイアンの夢は、 ホテル事業への投資を足掛かりに ビジネスマンとして新たな人生へと踏み出すこと。 弟のテリーは、恋人ケイトと暮らす家を入手するのが夢。 ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、 兄弟は小型クルーザーを共同購入、 レースに勝った犬の名前にちなんで “カサンドラズ・ドリーム号”と名付ける。 その後も、イアンが若い舞台女優アンジェラと交際するなど 運が向いてきたかに思われた兄弟だったが、 テリーがポーカー賭博で大きな借金を抱え込んでしまう... 出演者: Ewan McGregor ... Ian(イアン) Colin Farrell ... Terry(テリー) Hayley Atwell ... Angela(アンジェラ) Tom Wilkinson ... Howard (ハワード) オトーサン、 「いい中年になったね」 EWAN McGREGOR  ユアン・マクレガー 誕生日 1971/3/31 出身 英スコットランド・パース州クリーフ 16歳で学校を卒業し、 パース・レパートリー・シアターで 裏方の仕事に従事しつつ、舞台経験を積む。 ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。 92年テレビドラマ「カラーに口紅」に主役で俳優デビュー。 93年「BEING HUMAN」で映画デビュー。 ダニー・ボイル監督の「シャロウ・グレイブ」や 「トレインスポッティング」で注目され、 同監督の「普通じゃない」にも出演。 99年「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、監督デビュー。 99年「スター・ウォーズ エピソード1」から若き日のオビ=ワンを演じた。 出演作 1993年「ユアン・マクレガーの赤と黒」(TM) 1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」      「ピーター・グリーナウェイの枕草子」 1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス!」 1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇ 1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇      「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇      「マネートレーダー銀行崩壊」◇ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇ 2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇ 2001年「ムーラン・ルージュ」◇「ブラックホーク・ダウン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「恋は邪魔者」◇「ビッグ・フィッシュ」◇ 2004年「猟人日記」「ユアン・マクレガー 大陸横断バイクの旅 LONG WAY ROUND」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇「アイランド」◇「ロボッツ」(声)      「ステイ」◇ 2006年「ミス・ポター」◇ 2007年「彼が二度愛したS」 2009年「天使と悪魔」◇「フィリップ、君を愛してる!」「アメリア 永遠の翼」 その他の出演者: Peter-Hugo Daly ... Boat Owner John Benfield ... Father Clare Higgins ... Mother Ashley Madekwe ... Lucy Andrew Howard ... Jerry Sally Hawkins ... Kate Philip Davis ... Martin Burns Keith Smee ... Terry's Track Mate Stephen Noonan ... Mel Dan Carter ... Fred Richard Lintern ... Director Jennifer Higham ... Helen Lee Whitlock ... Mike User Rating:6.8/10( 29,699 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 392 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews M. J Arocenaさん New Zealand 2008年2月2日 ウディ・アレンのドストエフスキー 現代ロンドンのどこかの町での「罪と罰」だ。 似ているようで、似ていない兄弟。 手の届かないヨットや カリフォルニアのホテル・オーナーを夢みる そんな負け犬人生にも、逆転の機会が現れるが、 勿論、不可避なことが起きる。 からっとした口早やのせりふ。 ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが兄弟を好演。 母親役のクレア・ヒギンズや アメリカからやってきた金持ち伯父役の トム・ウィルキンソンがいい。 兄弟の薄暗さには、どこか憎めないところがあり、 観客は、彼らの苦境をみつめながら、 ぞっとしたり、楽しんだりする。 結末は、慌しい。 最後の瞬間に立会いたくなった。 最後の決心なるものの輝きに魅せられたのだ。 ウディ・アレンの道徳劇。 次作は? オトーサン、 「そうか、第3作なのか」 ルーテンさん 2010年4月9日 正統派悲劇 ウディ・アレンが、拠点をニューヨークから ヨーロッパに移してからのサスペンス第3作目。 前作2作がサスペンス色やコミカルな要素が強かったのに比べ 正統派の悲劇という印象です。 主人公の二人の兄弟は労働者階級で 兄はビジネスで成功することを夢み、 ささやかなギャンブルを楽しむ弟は 車の整備工をしながらと それぞれそれなりの生活を送っているのだが 二人が中古のヨットを買うことから、 少しずつ破滅への道へ向かう運命を背負うことになる。 正しく「罪と罰」です。 2時間ほどの間、ほぼこの二人のやりとりで 作られていくことの面白さと、 兄弟役のユアン・マクレガーとコリン・ファレルの名演が印象的です。


弾丸を噛め

オトーサン、 「弾丸なんか噛んだら、痛いだろう」 題名の「弾丸を噛め」とは、 西部開拓時代、負傷した男が麻薬がないので、 代わりンに弾丸を噛んで 手術の苦しみに耐えたことからきているとか。 ひとつ勉強しました。 そういえば、若い頃、新規事業の検討を命じられて、 「血のしょんべんが出るくらい頑張れ」といわれましたっけ。 寝る間も惜しんで、バリバリ仕事をせよという意味でした。 「弾丸を噛め」「血のしょんべん」 いづれも、死語になりましたね。 原題:Bite the Bullet (1975) 監督・脚本:Richard Brooks Genre:Action / Adventure / Western Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:132分 あらすじ: 1908年の西部。 デンバーの新聞が主催する競馬レースは、 山あり谷あり砂漠ありの700マイルを 6日半で踏破する死のレースだ。 出場者8人には、カウボーイのサム、 皮肉屋の賞金稼ぎルークなどの男たちがいる。 紅一点は、ミス・ジョーンズだ。 アメリカ中で注目され、何百万ドルという賭金が動く。. 果たして、誰が勝者となるのだろうか。 出演者: Gene Hackman ... Sam Clayton(サム) James Coburn ... Luke Matthews(ルーク) Candice Bergen ... Miss Jones(ミス・ジョーンズ) オトーサン、 「両雄、並び立たず?」 ジーン・ハックマンとジェームス・コバーン、 名優競演が、楽しめました。 GENE HACKMAN  ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、 トラックの運転手、靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々。 30代でテレビ局のADとなり、俳優になると決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。 60年代から映画出演。 「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞受賞、 「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞。 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇ 1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ その他の出演者: Ben Johnson ... Mister Ian Bannen ... Sir Harry Norfolk Jan-Michael Vincent ... Carbo Robert Donner ... Reporter Jean Willes ... Rosie Mario Arteaga ... Mexican Dabney Coleman ... Jack Parker John McLiam ... Gebhardt Robert F. Hoy ... Lee Christie Jerry Gatlin ... The Wood Cutter Sally Kirkland ... Honey Walter Scott ... Steve User Rating:6.7/10( 2,297 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 47 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台と思うけど」 アカデミー賞ノミネート ・作曲賞 ・音響賞 User Reviews ccthemovieman-1さん 2006年4月28日 多くの点で、評価が低すぎる西部劇 いい出演者、素敵な撮影、 700マイルの競馬レースは、面白いストーリーだ。 お気に入り西部劇リストには、入っていない。 唯一のマイナスは、せりふが多すぎることだ。 「シェーン」で産湯を使い、 TVの西部劇で育ってきた世代だから、 30年前の映画だとは、信じられない。 今日では、ごく普通のことだが。 131分は、やや長いが、テンポは速い。 ジーン・ハックマンは、タフだけど、優しいヒーローを演じる。 他の競争者たちは、みんな興味深い。 全員プロフィールの紹介がある。 キャンディス・バーゲン、ジェームズ・コバーン、 ジャン=マイケル・ヴィンセントなど。 加えて、記憶に残るシーンがある。 馬の過労死、毒を飲んだ男、ちがうアジェンダの女、 首吊り老人、改宗する子供など、 いいミックスになっている。 オトーサン、 「全く同感」 黒美君彦さん 2008年7月6日 「何より厳しきは善の道」 思いのほか評判が悪い作品ですが、 私は大満足。面白く観ました。 もちろん欠点は多々あります。 登場人物(レース参加者)の紹介を 冒頭でもう少し丁寧にやって欲しかったとか、 レースのルールがいま一つわかりにくいとか。 しかし、その欠点を補って余りあるのが タフガイ、ジーン・ハックマンと いぶし銀、ジェームズ・コバーンのコンビ。 それに紅一点のキャンディス・バーゲンも頑張っています。 山あり谷あり沙漠あり。 いつの間にか参加者同士に連帯感が生まれ、 助け合いながらゴールを目指す… 何て気持ちのいい連中でしょう。 正義感が強く、馬をこよなく愛するジーン・ハックマン演じる サム・クレイトン(ルーズベルト大統領とキューバでともに戦った仲だとか?)。 「善すなわち罰…ルーク・マシューズの福音書」などと 怪しげな警句をそらんじるクレイトンの戦友 ルーク・マシューズ(ジェームズ・コバーン)は、 親友に八百長を持ちかけながら 「乗るわけないよな」とあっさり退いたり。 「やれやれ」という表情で親友を眺めるコバーンは なかなか可愛く?見えます(笑)。 夢を見ながら途中で息絶える年配のカウボーイを演じる ベン・ジョンソンも忘れ難い存在です。 疲れ果てた馬が汗?の結晶で白くなるとは知りませんでした。 個人的な感想ではありますが、 異色の西部劇、私は満足したのでした


戦争と平和

オトーサン、 「長いなー」 NHKがBSで、4日連続で放映していました。 ソ連が国威発揚で総力をあげて製作しただけあって、 会戦のシーン、舞踏会やモスクワの大火シーンなど、 お金をふんだに使っていました。 原題:Voyna i mir (1967) 監督:Sergey Bondarchuk 原作:Leo Tolstoy 脚本:Sergey Bondarchuk/Vasili Solovyov Genre: Drama / History / Romance Country:Soviet Union Language:Russian / German / French 上映時間:401分 あらすじ: 1805年。 オーストリアと同盟を結ぶロシアは、 ナポレオンとの戦いに参加する。 アンドレイは、父・ボルコンスキー公爵に 身重の妻を託して、勇んで出征し、 ロシア軍司令官クトゥーゾフ将軍の副官となるが、 戦争の悲惨さ、馬鹿らしさを目の当たりにする。 一方、親友ピエールは、 社交界の花形・ロストフ伯爵家を訪れ、 次女ナターシャ(13)をみかける。 間もなく、父・ベズーホフ伯爵が死んで 風来坊は一夜にして大金持ちになった。 ワシーリー公爵は、お金目当てで、 ピエールと娘エレンを結婚させる。 オーストリア・ロシア連合軍は、 アウステルリッツの大会戦に敗れる。 父伯爵は、アンドレイ戦死の報に嘆き悲しむ。 戦地からアンドレイが戻ってきたが、身重の妻は死ぬ。 すべての希望は失せ、人間関係も無意味に思えてきた。 だが、春の芽吹きのなかで、再び希望が... 「人生は31歳で終るものではない」 第2部 1810年、皇帝主催の大舞踏会がひらかれた。 18歳をむかえたナターシャは、社交界にデビューする。 着飾った貴族たちの群舞する光景に、圧倒されたが、 所詮は、壁の花だった。 泣き出しそうになった時、アンドレイがワルツを踊ろうと申し出る。 ナターシャとアンドレイは、一挙に恋に落ちる。 一年たっても、互いの気持ちが変わらなければ、 結婚に踏みきろうと言い、アンドレイは旅に出る。 だが、若いナターシャにとって、一年はあまりにも長すぎた。 色男アナトリーに誘惑されてしまったのだ。 駆け落ちしようとしたが、その企みは、失敗に終わった。 ピエールは、激怒し、金を与えて国外に追いやった。 だが、アンドレイはナターシャの行動を許さなかった。 ナターシャは、自分の人生は終ったと吐露する。 その瞬間、ピエールは、ずっと抱いていた愛を告白した。 第3部 1812年。 ナポレオンが、大軍を率いてロシアに侵入。 スモレンスク陥落の頃、老公爵が永眠した。 ロシア軍とナポレオン軍の激突は、モスクワからl00kmの地で。 20万の精鋭が砲煙と弾雨のなか、白兵戦をくりかえした。 ピエールは、凄惨な光景を目にして、戦争の狂気を憎んだ。 アンドレイは、再び重傷を負った。 第4部 ナポレオン軍のモスクワに入城前に、市民は避難。 ナターシャは、負傷したアンドレイに再会し、献身的に看護した。 だが、より深く強く愛しているといい置き、死んでいった。 一方、モスクワに残ったピエールは、 ナポレオン軍による略奪、放火の目撃証人となろうとした。 百姓に身をやつして、ナポレオンを暗殺せんとしたが、 捕えられ、銃殺刑は免れたものの、捕虜となる。 ナポレオンの講和の申し出を、クトゥーゾフ将軍は拒絶した。 冬将軍に追われるように、ナポレオン軍はモスクワから撤退を始めた。 クトゥーゾフは泣き伏して神に感謝した。 遂に、ロシアは勝ったのだ。 反撃が始まった。 ナポレオン軍は飢えと寒さと恐怖におびえつつ敗走を続けた。 ピエールは、モスクワに帰ってきて、ナターシャと再会する。 出演者: Sergey Bondarchuk ... Pierre Bezukhov(ピエール) Lyudmila Savelyeva ... Natasha Rostova(ナターシャ) Vyacheslav Tikhonov ... Prince Andrei Bolkonsky(アンドレイ) オトーサン、 「この3人、みんないいね」 思慮深いピエール、オードリーそっくりのナターシャ、 美男子のアンドレイ、それぞれ見せ場が用意されていました。 その他の出演者: Boris Zakhava ... Field Marshal Kutuzov Anatoli Ktorov ... Prince Nikolai Andreevich Bolkonsky Anastasiya Vertinskaya ... Pricess Lisa Bolkonskaya Antonina Shuranova ... Princess Maria Bolkonskaya Oleg Tabakov ... Nikolai Rostov Viktor Stanitsyn ... Ilya Andreyevich Rostov Irina Skobtseva ... Helene Bezukhova Boris Smirnov ... Prince Vasili Kuragin Vasili Lanovoy ... Anatol Kuragin Kira Golovko ... Countess Rostova Irina Gubanova ... Sonia Rostova Aleksandr Borisov ... Uncle Rostov User Rating:7.8/10 ( 3,362 votes)IMDb User Rating:9.6/10(   67 votes) Yahoo! オトーサン、 「歴史に残る映画だね」 アカデミー賞受賞 ・外国語映画賞 同ノミネート ・美術監督・装置 ゴールデン・グローブ受賞 ・外国映画賞 User Reviews Art Bagnallさん Bristol, VA, USA 2002年1月3日 最高傑作! これまでにない名画だ。 特に、ロジステックスは、すごい。 ソビエト政府が、製作会社のようだ。 世界一長い小説が超大作になったのだ。 アメリカでは、大画面で観られない。 ABCで放映されていた。 深夜の特別番組で、4部作だった。 監督はすばらしい。 演技も、息を呑む。 ロシア人は幸せだ。 名作の愛好者であり、 「戦争と平和」を容易に観ることができ、 詩的体験ができたのだから。 あらゆるレベルで、すばらしい。 時代物として、心理劇として、戦争映画として、 ラブストーリーとして、歴史として... トルストイは、英国生まれなら、 シェークスピアよりも、世界的に有名な作家となっただろう。 見逃すなかれ。 冷戦の最中に、ソ連政府が、 この傑作にお金を出し、製作したのは、 20世紀最大のミステリーだろう。 ボンダルチュク監督は、よくやった。 オトーサン、 「若い頃、原作を読んだっけ」 Ikedaさん 2007年5月21日 ナレーション 流石ソ連が気合いを入れて作った映画だけに 超大作である事は確かです。 特に舞踏会や戦争の場面は、 多数のエキストラを使って豪華そのものです。 それにモンタージュ理論の発祥の国だけに、 映画技法を凝らしています。 ただ原作が長いからと言って、 それらのシーンが、しつこすぎる感はありました。 勿論、それを楽しめる人には最高だと思いますが、 私はストーリーの展開が無いままに進行するのには多少、飽きがきました。 原作の登場人物は500人を超えるといわれ、 文庫本にはありませんが、 昔読んだ本には巻頭にロストフ家その他の系図がついていたと思います。 その点では、この作品が4部作になっているので、 区切りがついているのが良いと思いました。 ストーリーとしては、かなり原作に忠実に作られていますが、 トルストイが自分の人生観を 主人公アンドレイとピエールに託して表現しようとした この小説の真髄を映画で表現するのは本来、無理だと思います。 それでも、小説では長ページにわたって叙述されている人の内面を この映画ではナレーションで補なっている所に苦心の後が見られます。 俳優ではピエール役のセルゲイ・ボンダルチュクが適役だと思いました。 演技は別として、アメリカ版のヘンリー・フォンダでは 小説のイメージからいって恰幅が足りないと思います。 アンドレイ役ヴャチェスラフ・チーホノフは ホセ・ファーラーと良い勝負ですが、 ナターシャ役リュドミラ・サベリーエワが オードリー・ヘプバーンと同じ感じなのが面白いです。 この映画で良いと思ったのは、 当然ながらロシア語で会話が進む点でした。 私がロシア語に堪能という訳ではありませんが、 「ウラー」という突撃の喊声が挙がると、 実感が増してくるから不思議です


ミシシッピー・バーニング

オトーサン、 「韓国人よ、中国人よ、 その憎しみの根深さはなぜ?」 そんなことを考えると、 この映画の出来事は、遠い昔の話ではなく、 まさに眼前で日々展開されているものです。 原題:Mississippi Burning (1988) 監督:Alan Parker 脚本:Chris Gerolmo Genre:Crime / Drama / Mystery 上映時間:128分 あらすじ: ミシシッピ州フィラデルフィア。 3人の公民権活動家が行方不明となる。 ベテランFBI捜査官2人が田舎町へ捜査に。 人種差別が公然と行われていた。 2人に対して、KKKや警察が捜査妨害をする。 2人は、3人の行方を究明すると同時に 人種差別主義者らを追いつめていく。 出演者: Gene Hackman ... Agent Rupert Anderson(アンダーソン) Willem Dafoe ... Agent Alan Ward(ウォード) Frances McDormand ... Mrs. Pell(ペル夫人) オトーサン、 「上記2人は、名優だけど、 フランシス・マクドーマンドもいいね」 美人じゃないけれど、哀れな表情や目つきは、ピカ一です。 GENE HACKMAN  ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、 トラックの運転手、靴のセールス、レストランのドアマンなど職を転々。 30代でテレビ局のADとなり、俳優になると決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 オフ・ブロードウェイやブロードウェイにデビュー。 60年代から映画出演。 「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞受賞、 「許されざる者」でアカデミー助演男優賞を受賞。 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇ 1972年「ブラック・エース」「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」「ザ・ドキュメント・オブ・イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ その他の出演者: Brad Dourif ... Deputy Clinton Pell R. Lee Ermey ... Mayor Tilman Gailard Sartain ... Sheriff Ray Stuckey Stephen Tobolowsky ... Clayton Townley Michael Rooker ... Frank Bailey Pruitt Taylor Vince ... Lester Cowens Badja Djola ... Agent Monk Kevin Dunn ... Agent Bird Frankie Faison ... Eulogist Thomas B. Mason ... Judge Geoffrey Nauffts ... Goatee Rick Zieff ... Passenger User Rating:7.8/10 ( 36,515 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 564 votes) Yahoo! オトーサン、 「力作にして秀作!」 アカデミー賞受賞 ・撮影賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ジーン・ハックマン ・助演女優賞 フランシス・マクドーマンド ・監督賞 アラン・パーカー ・音響賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) ジーン・ハックマン ・監督賞 アラン・パーカー ベルリン国際映画祭受賞 ・男優賞 ジーン・ハックマン User Reviews SmileysWorldさん United States 2004年7月14日 よく出来た手に汗にぎるストーリー この映画はいい。 乱気流が渦まいていた1960年代の南部の 典型ではないにせよだ。 配役もいい。 やや極端に走っているが。 ジーン・ハックマンは、例によって圧倒的な名演をみせる。 ウィレム・デフォーも、そうだ。 保安官Stuckeyに、Gailard Sartainを起用したのは驚きだ。 実話に基づいている。 ただ、実話はカンペキに描かれることはない。 だが、望みうる最高の出来だ。 手に汗にぎる映画だ。 オトーサン、 「孫子の代まで続く憎しみか」 スーザンさん 2012年9月17日 その憎しみはいったい何処から来たのか。 アメリカにおける人種差別問題は周知の事で、 今更 “ いかに酷かったか ”で驚く事は無い。 この映画から受ける衝撃は、 “ いかに根付いているか ”であった。 この土地で代々受け継がれてきた差別や憎しみは、 子供時代からの教育という形で 何年もかけて一掃しないと消え去らないという事だ。 映画ではウィリアム・デフォー扮するエリートFBI捜査官 (=我々鑑賞者の視点)と 土地の人達とのギャップが克明に描かれる。 そして地元出身であるが、 今はFBIとして捜査に加わるジーン・ハックマン。 彼は頭ごなしではなく、 住民の心情や土地の風土を理解した上で 捜査を進めるのである。 このジーン・ハックマンの演技がなんともシブい! 勿論、秀でた脚本ということもある。 だが、主人公の内面を理解し尽くしたような彼の演技は圧巻。 ただただ正義感で突っ走るだけでは無く、 その憎しみの源は何なのか...と考えさせられる映画である。


コーチ・カーター

オトーサン、 「バスケット・ボールの映画かぁ」 あまり気が乗らないのは、身長2mもの選手がいること。 手を伸ばして、籠の上からボールを落とすのは、 いかがなものでしょうか。 下から上へ放げ入れるのが、筋というものでしょう。 原題:Coach Carter (2005) 監督:Thomas Carter 脚本:Mark Schwahn/ John Gatins Genre:Drama / Sport Country:USA / Germany Language:English 上映時間:136分 あらすじ: スポーツ店を経営するコーチ・カーターは 高校時代、伝説のバスケット・ボール選手だった。 ある日、カーターは母校のコーチとなる。 しかし、そのチームは負けてばかりで 生活態度もよくない、最悪のチームだった。 出演者: Samuel L. Jackson ... Coach Ken Carter(コーチ・ケン・カーター) Rob Brown ... Kenyon Stone(ケニヨン) Rick Gonzalez ... Timo Cruz(クルーズ) Robert Ri'chard ... Damien Carter(ダミアン) オトーサン、 「いい役者だなあ、サミュエル・ジャクソン」 SAMUEL L.JACKSON  サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ワシントンD.C. テネシー州チャタヌーガで育つ。 学校ではオーケストラ部に所属し、金管楽器担当。 ジョージア州アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 在学中の72年映画デビュー。 91年「ジャングル・フィーバー」のドラッグ中毒者の役で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役でアカデミー賞、 ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネート。 97年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン映画祭主演男優賞受賞。 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」      「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」      「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」      「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」      「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」      「ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動」(TM) 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆      「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇      「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆      「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆      「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇      「ケミカル51」◇「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」◇「閉ざされた森」◆ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」「ツイステッド」◇      「Mr.インクレディブル」(声)」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◆「コーチ・カーター」◇      「トリプルX ネクストレベル」◆ 2006年「スネーク・フライト」◇「フリーダムランド」◇「童貞ペンギン」(ナ)      「ブラック・スネーク・モーン」◇ 2007年「1408号室」◇「ザ・クリーナー 消された殺人」◇ 2008年「ジャンパー」◇「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(声)「アイアンマン」▲ 2010年「アイアンマン2」◆ その他の出演者: Nana Gbewonyo ... Junior Battle Antwon Tanner ... Worm Channing Tatum ... Jason Lyle Ashanti ... Kyra Texas Battle ... Maddux Denise Dowse ... Principal Garrison Debbi Morgan ... Tonya Mel Winkler ... Coach White Vincent Laresca ... Renny Sidney Faison ... Ty Crane Octavia Spencer ... Mrs. Battle User Rating: 7.1/10 ( 45,155 votes)IMDb User Rating: 8.8/10( 896 votes) Yahoo! オトーサン、 「考えさせる映画でもあるね」 User Reviews cstu11さん Los Angeles 2005年1月15日 フツーのバスケットボール映画ではない バスケットボールは、背景として描かれているが、 こいつは、本当は、バスケットボールの映画ではない。 この映画の核心は、コーチ・カーターが選手たちの 人生を変えようとするところにある。 高校卒業後、何が起きるか、 本当に心配していることを教えているところにある。 重要な点は、なぜバスケットボールをやるかを聞くところにある。 サミュエル・ジャクソンが好演している。 彼は、州のタイトルを取らせてやりたいが、 それよりも、チームの優秀選手が奨学金を得て、 大学に進学させてやりたいのだ。 カーターは問う。 昨年、誰が州のタイトルを取ったか。 誰も答えられない。 高校バスケットボールの本質は、勝つことではない。 規律、尊敬、信頼が目的達成のために大事ということだ。 この映画を、バスケットボール映画と考えているなら、 他の映画をみるほうがいい。l だが、本当に考えさせるストーリーを見たかったら、 見に行くべし。 オトーサン、 「バスケの試合も迫力あったけどな」 前田有一さん 2005年7月31日 社会派ドラマとしてはまあまあ、スポーツ感動ものではない カルフォルニアのリッチモンド高校に実在する バスケットコーチの実話に基づいた教育ドラマ。 そのコーチ・カーターを 個性派黒人俳優サミュエル・L・ジャクソンが演じる。 立地する街は治安が悪く、生徒の進学率も悪いリッチモンド高校。 バスケ部の成績も惨憺たるものだった。 そんなチームを立て直すため、 かつて同校で名選手といわれたコーチがやってきた。 ところが彼がもっとも重視したのはバスケットボールではなく、 学業をしっかりやれという事だった。 この映画はいわゆるスポ根とは違う。 米国のある社会問題を鋭く描いた社会派のドラマである。 その問題とは、かの国における多くの貧しい地域では この映画に出てくるほど才能豊かなスポーツ選手でも そのほとんどは高校を卒業すると生きる道がなく、 刑務所行きの悲惨な人生を送るという過酷な現実である。 その割合の恐るべき高さについては、 劇中コーチ・カーターが激しい口調で語る場面があるので ぜひ見てほしいが、これは私たち外国人にとっては大きなショックだ。 この映画は、「がんばった生徒たちがそのスポーツで見事な成績を収め、 ハッピーエンドを迎える」といった 感動スポーツドラマにありがちな展開をたどらない。 逆にそうした“御伽噺”を真っ向から否定するかのように、 コーチは「(スポーツではなく)勉強を最優先にやれ」と生徒たちに諭す。 このように徹底した現実主義の主張、 そしてときに行き過ぎの感がある米国の地域学生スポーツに対する 強烈な批判のメッセージを本作からは感じ取ることができる。 こうした社会派ドラマとしてはなかなかよくできており、 問題点の提示、それに対するひとつの答えを、 実話という説得力もあってよく伝えてくる。 上映時間は136分と長いが、その分はしょり感は薄く、 じっくりとドラマを展開したという印象はある。 ただし、逆にいうと社会問題提示のためだけに この時間は少々長すぎるともいえる。 ストーリー自体にはそれほどの面白みがなく意外性もないから、 ちょっと薄味に感じられる。 また、感動ドラマを期待していく人にも適してはいない。 スポーツシーンはさすがによくできてはいるが、 それが主な見所ではないのでご了承のほどを。 結論として、米国社会の上記のような問題点に興味がなく、 ただのスポーツ感動ものをみたいというような方には 『コーチ・カーター』はおすすめできない。 その点を注意して選んでもらえれば問題はないだろう。


砂の器

オトーサン、 「松本清張か、読みに読んだなぁ」 「点と線」「蒼い描点」「ゼロの焦点」などは、 大好きで、何度も読み返しました。 目もくらむほどある作品のなかでは、 「砂の器」は、地味な印象を受けました。 原題:砂の器(1974) 監督:野村芳太郎 原作:松本清張 脚本:橋本忍/ 山田洋次 Genre:Suspence/Drama 上映時間:143分 あらすじ: ある日、国鉄蒲田操車場構内で扼殺死体が発見された。 被害者の身許が分らず、捜査は難航した。 事件を担当した今西、吉村の両刑事の執念の捜査が やがて、音楽家・和賀が浮かんでくる... 出演者: 丹波哲郎 ... 今西栄太郎 森田健作 ... 吉村弘 加藤剛 ... 和賀英良 オトーサン、 「丹波哲郎さん、声がいいね」 「彼、こんなにいい演技していたんだ」 後年、森田健作さんが千葉県知事になるなんて、 彼自身も予想していなかったでしょう。 その他の出演者: 島田陽子 ... 高木理恵子 山口果林 ... 田所佐知子 加藤嘉 ... 本浦千代吉 春日和秀 ... 本浦秀夫 笠智衆 ... 桐原小十郎 松山省二 ... 三木影吉 内藤武敏 ... 捜査一課長 春川ますみ ... 扇屋の女中澄江 稲葉義男 ... 捜査一係長 花沢徳衛 ... 昔の三木の同僚安本 信欣三 ... 国語研究所所員桑原 松本克平 ... 三森署署長 浜村純 ... 巡査 穂積隆信 ... 新聞記者松崎 山谷初男 ... 岩城署署長 ふじたあさや ... 鑑識課技師 菅井きん ... 山下・お妙 野村昭子 ... 若葉荘の小母さん 今井和子 ... 亀嵩の三木の妻 猪俣光世 ... バー・ロンの女給A 後藤陽吉 ... 西蒲田署刑事 筒井 森三平太 ... 岩城署刑事 今橋恒 ... 朝日屋の主人 櫻片達雄 ... 世田谷の外科医 瀬良明 ... 扇屋の主人 久保晶 ... 世田谷の巡査 中本維年 ... 恵比須町の警官 松田明 ... 浪花区役所係員 西島悌四郎 ... 西蒲田署署長 土田桂司 ... 西蒲田署刑事課長 菊地勇一 ... 和賀の友人 今井健太郎 ... 警視庁刑事A 水木涼子 ... 亀嵩の農家の主婦 戸川美子 ... 慈光園の係員 佐分利信 ... 田所重喜 緒形拳 ... 三木謙一 渥美清 ... ひかり座の支配人 User Rating:9.1/10( 850 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews ヌートリアEさん 2006年3月1日 原作より映画の方が優れている稀有なケース 原作にない、まさに放浪のシーンが秀逸。 日本の四季と共に、流される運命と人間の悲哀を表現する。 これに尽きる。 オトーサン、 「ラストシーンは、構成の妙あり!」 黒美君彦さん 2005年7月11日 鮮烈 邦画業界斜陽の70年代にあって発表された この作品は、紛うことなき大傑作である。 画面全体から横溢する暑さ。 そして刻一刻変貌を遂げる「日本」を 車窓から眺めながら、 この作品がある種のロードムービーであると実感する。 二次元的な軸に留まらず、 時間軸をも行き来するロードムービー。 『宿命』が映像と一体化し、 戦前・戦後の日本そのものが浮かび上がる。 差別・偏見と欲望・保身…。 必ずしも名優とされない役者たちが、 なぜこの作品ではここまで深い人間性を湛えているのか。 彼の頂点といっていい仕事をしてみせる 丹波哲郎、加藤剛、ひたむきさだけの森田健作、 端役まで徹底したキャスティングの妙。 どうしたらここまで緊迫した作品になるのか。 松本清張が絶賛したというのもよくわかる。 タブーともいえる差別・偏見を盛り込み、 見事なサスペンス人間ドラマを形にした 原作があってこそ、なのだが、 ここまで映画的快楽に溢れた作品が、 30年前に生まれていたことを奇跡のように思う。 そして、敢えて今、リバイバル上映に踏み切った 松竹の慧眼ぶりも特筆に値する。 日本映画の頂点のひとつに挙げられるに相応しい鮮烈な作品である。 野村芳太郎監督(05年4月8日逝去、85歳)のご冥福をお祈りする。


二重スパイ

オトーサン、 「韓国映画か」 やや引いてみはじめましたが、なんのなんの。 「スパイの心情がよく描けているので、感心しました。 北朝鮮からの亡命スパイ、イム・ビョンホが、 懸命(賢明)にも、韓国国旗を打ち振るシーン。 これも、北のスパイのユン・スミが、 イムと恋に落ちて、帰らぬ彼を待つシーン。 「...悲しいねぇ」 原題:Ijung gancheob(2003) 監督・脚本:Hyeon-jeong Kim Genre: Action / Thriller Country:South Korea Language:Korean 上映時間:123分 あらすじ: 1980年、冷戦下の東ベルリン。 迫る銃弾をかいくぐり西側へ男が。 韓国・情報員に保護されるたが、 イム・ビョンホの正体は 亡命を装い南に送り込まれた北朝鮮の工作員だった。 韓国・国家安全企画部の取り調べをクリアして 信用を勝ち取っていく。 二年後、正式に安企部要員に採用される。 ついに、指示がくる。 女性アナウンサー、ユン・スミに接触せよ。 彼女も、北のスパイだったのだ。 2人は恋人を装い、面会を重ねるが... 出演者: Suk-kyu Han ... Lim, Byeong-ho(イム・ビョンホ) So-young Ko ... Yun, Su-mi(ユン・スミ) Ho-jin Cheon ... Baek, Seung-cheol(ペク・スンチョル) オトーサン、 「美男子じゃないけど、いい役者だな」 HAN SUK-GYU ハン・ソッキュ 誕生日 1964/11/3 出身 韓国ソウル 高校の時に俳優を志し、東国大学演劇映画学科を卒業、 90年に国営放送局KBSに声優として入社。 91年に俳優に転身、いくつかのテレビドラマに出演後、 95年「ドクター・ボン」で映画デビュー。 出演作 1995年「ドクター・ボン」 1996年「銀杏のベット」 1997年「ナンバー3」「グリーン・フィッシュ」「ザ・コンタクト/接続」 1998年「8月のクリスマス」 1999年「シュリ」「カル」 2003年「二重スパイ」 2004年「スカーレット・レター」 その他の出演者: Jae-ho Song ... Song, Kyeong-man Jiri Novotny ... Sean Howard Dercio Camillo ... Brazil Killer User Rating:6.4/10( 212 votes)IMDb User Rating:5.7/10( 285 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台なのでは?」 User Reviews usualsuspect6947-1さん Los Angeles, California 2003年11月29日 手堅い韓国スパイ映画.... この映画、AFI Fest 2003でみた。 フェスティバルからフェスティバルへ 映画の紹介に回っている女性が、こう言った。 最高の韓国映画だ、長い長い長い時を超えている。 この映画を好きになったが、やや長いと感じた。 主役は、名作「シュリ」でご存知の俳優だが、 いい演技をみせていた。 この映画、長い長い長い時を超えた名画ではないと思う。 だが、私が見た韓国映画は、「シュリ」「沿岸警備隊」 "The Coast Guard"、そして「JSA」だけだ。 (「復讐者に憐れみを」(2002)は、傑作らしいが) この映画、チェックする価値はある。 とくに見せ場はないが、手堅い映画だ。 オトーサン、 「南北和解はいつ実現するのだろう」 竹島や拉致で、頭にきていますが、 この映画をみると、同情したくなるから不思議です。 黒美君彦さん 2003年4月30日 息苦しいまでの緊迫 朝鮮半島の南北の権謀術数を「スパイ」に主軸を置き、 描き切ったこの作品は、きわめて高いレヴェルにある。 勧善懲悪の保安官の如く、 「悪の権化」としてしかアジア人やアラブ人を描けない ハリウッドでは決して作れない映画だろう。 騙し、騙され、画面いっぱいに溢れてくる死の匂いは、 息苦しいまでの緊迫感を生む。 阪本順治監督の『KT』を思い出した。 『シュリ』や『JSA』でも感じたことだが、 民族の分裂を目の当たりにしてきた韓国から見たとき、 北の国民は「単なる悪」でも「殲滅すべき者たち」でもない。 好戦的な某超大国のように、 「洗脳され、殺されても仕方のない者たち」 といった画一的な見方はそこにはないのだ。 さらに、軍事国家的色彩の強かった韓国に対する醒めた視点も優れている。 北朝鮮との宥和政策に何とか希望を繋ぎたいという、 米国には決して理解できないだろう心情が汲みとれる傑作だ。 それにしても、韓国映画が元気だと、改めて思わずにはいられない。 80年代初頭を扱ったこの映画のキム・ヒョンジョン監督はまだ30歳。 長編映画はこの作品が処女作、とは。参りました。


大列車強盗

オトーサン、 「ジョン・ウェインの西部劇だ」 間違いないだろうと、見はじめましたが、 出来は、イマイチ。 監督・脚本をひとりでが、裏目に出たようです。 原題:The Train Robbers (1973) 監督・脚本:Burt Kennedy Genre:Western 上映時間:92分 あらすじ: 5万ドルの賞金がでるので、 レインは、ロウ未亡人に手をかすことに。 メキシコの荒野に捨てられたボロ機関車に隠されている 50万ドル相当の金を取り戻そうというのだ。 亡き彼女の夫が、生前に列車から強盗したもの。 レインは、相棒のジェシーらを集め、メキシコへ。 だが、20人の男たちが、レイン一行の跡をつける。 列車強盗をした生き残りと雇われガンマンだ。 金をかっさらおうというのだ。 機関車にたどり着き、50万ドルの金塊を発見したが... 出演者: John Wayne ... Lane(レイン) Ann-Margret ... Mrs. Lowe(ロウ夫人) Ben Johnson ... Jesse(ジェシー) オトーサン、 「役者は揃っているけど」 役者よりも、馬を駆って、平原を疾駆したり、 渡河したりのシーンに力が入っていました。 その他の出演者: Rod Taylor ... Grady Christopher George ... Calhoun Bobby Vinton ... Ben Young Jerry Gatlin ... Sam Turner Ricardo Montalban ... The Pinkerton Man User Rating:6.1/10( 1,938 votes)IMDb User Rating:5.3/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews chris-4016さん United Kingdom 2006年8月11日 この映画は好きだ、というのも。 ジョン・ウェインの映画で、楽しくなかったものはない。 初期の作品は、やや演技過剰だったが。 彼は、いつも全力を尽くす。 ちょっとしたエラーなんか、目じゃない。 善人はいつも勝ち、美女を手にする。 この映画のいいのは、 観客を汚く埃っぽい道に連れていってくれて、 思いもかけぬ素敵なひねりを見せてくれるところ。 いつものように、素晴らしい景色があり、 動物さえも、カメオ出演してくれる。 ドラマもある。 集中させるサスペンスも十分。 いつものように名句もあって、 主人公たちの背景をくっきり描くせりふもある。 ベン・ジョンソンは、いつものドライな役。 ロッド・テイラーは、遅れてきた青春役で好ましい。 アン=マーグレットは、お見事! 愉快、弾丸が飛び交い、キャストよし、記憶に残る名句あり。. 反復は気にならない。 ストーリーによくマッチしている。 オトーサン、 「探偵を最初に登場させておけばよかったのに」 Cape Godさん 2012年4月18日 昔ながらの勧善懲悪映画と思ったが どこから情報が洩れて、どこから敵が来たのか。 追跡してくるやつらは武装して馬に乗った その他大勢の集団でしかなくて、 どんな奴らなのか全くわからない。 描かれるのは味方の集団ばかり。 だから視点が一方的になりがちで、 敵の怖さや凄さや事情が伝わってこない。 そんな敵の集団の撃つ弾はちっとも当たらないが、 こちらの弾はよく当たる。 しかも彼らに追跡されていることがわかっているのに、 追跡を撒いたり攻撃をしかけたりするでもなく、 何も対策もしないままに金塊のある場所まで 平気で旅を続けるのが何かおかしい。 結局彼らは主人公側にやられるだけのために揃えられた しょぼい引き立て役にすぎない。 そして最後の場面。 こういう主人公側が絶対に強くて、 それなのに人のため社会のために自分が犠牲になるという 日本の時代劇のような勧善懲悪作品も、 娯楽としてそれはそれで悪くはない。 あれだけ命懸けの任務をこなしておいて、 でもやはりそんなきれいごとだけで終わるのかな、 でも現実性を追求した真面目な話ばかりが映画じゃないし、 陳腐だけれどもこれはこれでいい、そんなことも思った。 ここからは映画の重要部分のネタバレありなので、 まだ本作を見たことがない人は注意してください。 ところが最後の最後、終了1,2分前での 今までの全てを打ち壊す展開には少し笑わせてもらった。 物語に不自然なところは最初からあったけれど、 それまでがあまりにベタな勧善懲悪路線だったので、 こういう脚本の作品なんだろうし ずっとその路線で突き進むのだろうと思っていたので、 すっかり騙された。 これがなければ平凡な西部劇だったろうし、 これによって総合評価点数を上乗せ。 この探偵、どういう経緯があるのか、 一緒に列車に乗ったロウ夫人との関係はどうなのか、 色々と想像をしてしまった。


お買いもの中毒な私!

オトーサン、 「みんな、多かれ少なかれ、そうじゃないの」 独身時代に、まる1ケ月、1銭も使わなかったこともありますが、 以後、資本主義の魔力にかすめとられ放しです。 原題:Confessions of a Shopaholic (2009) 監督:P.J. Hogan 原作:Sophie Kinsella 脚本:Tracey Jackson/Tim Firth/Kayla Alpert Genre:Comedy / Romance Rated PG for some mild language and thematic elements Country:USA Language:English / Finnish 上映時間:104分 あらすじ: レベッカは、ニューヨーク在住の25歳。 園芸雑誌の編集部にいるが、 一流ファッション誌の記者になるのが夢だ。 レベッカは、お買いもの中毒だ。 ついに支払い能力を超え、厳しい取立てにあう。 ファッション誌の編集部に応募したが、 雇われた部署は、経済誌だった... 出演者: Isla Fisher ... Rebecca Bloomwood(レベッカ) Hugh Dancy ... Luke Brandon(ルーク) Joan Cusack ... Jane Bloomwood(ジェーン) John Goodman ... Graham Bloomwood(グラハム) オトーサン、 イメルダ夫人ほどではありませんが、 レベッカの買い物中毒ぶりは、相当なものでした。 「頑張っているけどなぁ」 この映画、主役が物足りません。 アイラ・フィッシャーでなく、 メグ・ライアンがやってくれれば、よかったのに。 ISLA FISHER  アイラ・フィッシャー 誕生日 1976/2/3 出身 オマーン 両親は、スコットランド人。 父親は銀行員、母親は小説家。 オーストラリアのパースに移住。 メソジスト・レディース・カレッジを卒業。 18歳、2冊の小説を執筆。 アメリカに移り、パリとロンドンで演劇を学んだ。 「ウェディング・クラッシャーズ」で、 MTVムービー・アウォーズのブレイクスルー演技賞を受賞。 「お買いもの中毒な私!」で初主演。 夫は、イギリスのコメディアン兼俳優のサシャ・バロン・コーエン。 彼がユダヤ教徒のため、ユダヤ教に改宗。 出演作 2002年「スクービー・ドゥー」 2004年「ハッカビーズ」 2005年「ウエディング・クラッシャーズ」「エクスタシー」 2007年「ホット・ロッド/めざせ!不死身のスタントマン」「ルックアウト/見張り」 2008年「ラブ・ダイアリーズ」「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(声) 2009年「お買いもの中毒な私!」2010年「バーク アンド ヘア」 2011年「ランゴ」(声) その他の出演者: Krysten Ritter ... Suze John Lithgow ... Edgar West Kristin Scott Thomas ... Alette Naylor Fred Armisen ... Ryan Koenig Leslie Bibb ... Alicia Billington Lynn Redgrave ... Drunken Lady at Ball Robert Stanton ... Derek Smeath Julie Hagerty ... Hayley Nick Cornish ... Tarquin Wendie Malick ... Miss Korch Clea Lewis ... Miss Ptaszinski User Rating:5.6/10 ( 32,034 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 1,371 votes) Yahoo! オトーサン、 「脚本はよく出来ていたけどな」 未読ですが、原作がよかったのかも。 User Reviews misterembryoさん 2009年3月8日 お買いもの中毒な私 告白すると、私もお買いもの中毒だった。 アイラ・フィッシャーは、愉快で、お馬鹿さんだけど、 ほんとに、魅力的だった。 「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスに、 気持ち悪いほどよく似ていた。 (悪い意味で言うのではない) 同じようなユニークな変人ぶりが、よかったので、 ヴィンス・ヴォーンの「ウェデイング・クラッシャーズ」 のように、大いに楽しめた。 LucasfilmsのIndustrial Light & Magicの手になる CGIのマネキンは、すごい出来だった。 みんなが「タイタニック」のような 歴史的な恋愛映画を見にいくわけではない。 ちょっとお馬鹿で、センチメンタルになれて、 でも、ほんとうに面白い映画が見られればいいのだ。 そんなものだ。 この映画は、希少な宝石だ。 クレジットカードを使って、 罪深い読み取り機にかけるだけの価値はある。 オトーサン、 「アメリカでは、買い物依存症のひと、多いのでは?」 バブルの頃は、日本もそうでしたが。 いまは、中国の富裕層でしょうね。 ジーナさん 2010年9月2日 ストレス溜まる ストレス発散のためのショッピングが ちょっとエスカレートしているレベルかと思ったら、 完全な依存症レベルでドン引きしました。 女の子特有のショッピング熱を利用した ハッピーコメディだと思っていたので、 仕事も友達も放ったらかしの深刻な状況を 笑うことは出来ませんでしたね。 笑うどころか、保身のために考えの足りない嘘を ポンポン口にする主人公に嫌悪感を抱きましたよ。 カード地獄に陥るようなここまで重症化した主人公に 共感できる女子は少数でしょう。 もっと広い範囲で女性の支持を受けられるレベルの お買いもの中毒をシニカルに料理してくれたほうが良かったと思いますよ。 恋愛部分に関してもロマンチックな要素が無いですし、 恋愛感情に説得力もないので中途半端な印象を受けました。 丁寧に心情描写をしたり、 恋愛のパートを増やすなどして充実させてくれると コメディ部分はダメでもロマコメとして楽しめたと思います。 キャスティングに関しては・・・ 主人公を演じたアイラ・フィッシャーは悪く無かったのですが、 オデコの不細工な深〜いシワが出た瞬間冷めました(爆) 童顔だから誤魔化せそうだったんですけど、 表情筋を動かすとやっぱり年齢が出ちゃいましたね(笑) ヒュー・ダンシーもそれなりに二枚目なのですが、なんか普通なんですよ・・・。 だから、二人が揃ってもイマイチ華がないんですよね(爆) ファッション雑誌の編集長にクリスティン・スコット・トーマス、 主人公の母親役にジョーン・キューザック、父親役にジョン・グッドマンなど 脇を支える役者さんは実力者揃いです。 ただ、キャラクター性が弱いのでインパクトはありませんでした。 ストーリーや役者さんに魅力は感じませんでしたが、 数々のファッションアイテムは見ているだけで楽しかったです。 もう少し前向きな気持ちになれるストーリーだったり、 笑いに関しても皮肉を入れたような作風にすると良かったでしょうね。 とりあえず、カード会社の人間を最初から最後まで 嫌な奴扱いしているのが理解できませんでした。


ブラジルから来た少年

オトーサン、 「なんか、よさそうな題名だね」 みはじめたら、何とアカデミー俳優の競演でした。 演技だけでなく、舞台は、世界各地に広がり、 しかも、スリル満点でした。 原題:The Boys from Brazil (1978) 監督:Franklin J. Schaffner 原作:Ira Levin 脚本:Heywood Gould Genre:Drama / SF / Thriller Country:UK / USA Language:English 上映時間:125分 あらすじ: 南米に隠れ住むナチスの残党がひそかに会合を開いた。 席上”死神の使い”メンゲレ博士は、 二年間に65歳の男94人を殺すことをメンバーに命じた。 ナチス戦犯を追うユダヤ人組織の設立者リーベルマンは、 この情報を偶然入手し、調査を開始する。 だが、彼にもメンゲレの魔手が迫っていた... 出演者: Gregory Peck ... Dr. Josef Mengele(メンゲレ博士) Laurence Olivier ... Ezra Lieberman(リーベルマン) Steve Guttenberg ... Barry Kohler(バリー) Jeremy Black ... Jack Curryほか3役 (青い目の少年) オトーサン、 「いいね」 美男子グレゴリー・ペックの切れ味のいい演技、 ローレンス・オリビエのねちっこい演技、 いずれも、素敵な演技でした。 脇役である"青い目の少年"の不逞さが、不気味でした。 ヒットラー少年は、こんな感じだったのかも。 GREGORY PECK グレゴリー・ペック 誕生日 1916/4/5-2003/6/12 出身 米カリフォルニア州 44年「栄光の日々」で映画デビュー。 44年「王国の鍵」46年「子鹿物語」47年「紳士協定」 49年「頭上の敵機」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 62年「アラバマ物語」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1944年「炎のロシア戦線」「王国の鍵」 1945年「愛の決断」「白い恐怖」 1946年「子鹿物語」「白昼の決闘」 1947年「決死の猛獣狩」「紳士協定」「パラダイン夫人の恋」 1948年「廃墟の群盗」 1949年「頭上の敵機」 1950年「拳銃王」 1951年「勇者のみ」「艦長ホレーショ」「愛欲の十字路」 1952年「世界を彼の腕に」「キリマンジャロの雪」 1953年「ローマの休日」 1954年「春風と百万紙幣」「夜の人々」 1955年「紫の平原」 1956年「灰色の服を着た男」「白鯨」 1957年「バラの肌着」 1958年「大いなる西部」 1959年「勝利なき戦い」「悲愁」 1960年「渚にて」 1961年「ナバロンの要塞」 1962年「恐怖の岬」「アラバマ物語」「西部開拓史」 1963年「ニューマンという男」 1964年「日曜日には鼠を殺せ」 1965年「蜃気楼」 1966年「稲妻の2年10ヶ月」(ナ)「アラベスク」 1968年「レッドムーン」 1969年「マッケンナの黄金」「0の決死圏」「宇宙からの脱出」 1971年「新・ガンヒルの決闘」 1974年「荒野のガンマン無宿」 1976年「イッツ・ショー・タイム」「オーメン」 1977年「マッカーサー」 1978年「ブラジルから来た少年」 1980年「シーウルフ」 1987年「サイレント・ボイス/愛は虹にのせて」 1989年「私が愛したグリンゴ」 1991年「アザー・ピープルズ・マネー」「ケープ・フィアー」 1993年「愛のポートレイト」 1995年「想い出のロジャー・ムーア」 1998年「モビー・ディック」 LAURENCE OLIVIER  ローレンス・オリビエ 誕生日 1907/5/22-1989/7/11  出身 英サリー州ドーキング 「ハムレット」でアカデミー主演男優賞受賞 出演作 1936年「お気に召すまま」「無敵艦隊」 1937年「淑女は離婚がお好き」 1939年「嵐が丘」 1940年「レベッカ」 1941年「潜水艦轟沈す」「美女ありき」 1943年「ヘンリー五世」 1948年「ハムレット」 1952年「黄昏」 1953年「三文オペラ」 1955年「リチャード三世」 1957年「王子と踊子」 1960年「スパルタカス」「客席芸人」 1962年「可愛い妖精」 1965年「オセロ」「バニー・レークは行方不明」 1966年「カーツーム」 1968年「栄光の座」「ロミオとジュリエット」(ナ) 1969年「素晴らしき戦争」「空軍大戦略」 1970年「さすらいの旅路」 1971年「ニコライとアレクサンドラ」 1972年「レディ・カロライン」「探偵スルース」 1973年「放浪紳士チャーリー」(ナ)「廃墟の中の恋」 1976年「マラソンマン」「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「ベッツイ」「ブラジルから来た少年」 1979年「ドラキュラ」「リトル・ロマンス」 1980年「ジャズ・シンガー」 1981年「タイタンの戦い」 1983年「ジグソーマン」 1984年「バウンティ・愛と叛乱の航海」 1985年「ワイルド・ギースU」 1989年「ウォー・レクイエム」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2004年「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 その他の出演者: James Mason ... Eduard Seibert Lilli Palmer ... Esther Lieberman Uta Hagen ... Frieda Maloney Denholm Elliott ... Sidney Beynon Rosemary Harris ... Mrs. Doring John Dehner ... Henry Wheelock John Rubinstein ... David Bennett Anne Meara ... Mrs. Curry Bruno Ganz ... Professor Bruckner Walter Gotell ... Mundt David Hurst ... Strasser User Rating:7.0/10(12,547 votes)IMDb User Rating:8.2/10(  146 votes) Yahoo! オトーサン、 「グレゴリー・ペックも、いいと思うけど」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 ローレンス・オリヴィエ ・作曲賞 ・編集賞 User Reviews mm-39さん Winnipeg 2002年5月22日 その日の気分次第で、6点か7点に。. グレゴリー・ペック、最高の演技! 舞踏会で仲間を絞殺するあたり、 背筋も凍る演技だ。 狂気で極端な役は、信じられる! 9歳のとき、パパとこの映画をみたのを覚えている。 ウイニペグには、Walker theaterがある。 再上映があって、バルコニーのVIPシートで観た。 今も、この映画と劇場が脳裏に刻まれている。 この映画、気分次第で尾を引く。 犬に襲われるシーンは、忘れられない。 誰か、覚えているだろうか。 SCTVの"Films based on SNL skits"を。 (グレゴリー・ペックに配するにJoe Flaretty、 いいじゃないか! ) 借りる価値がある。 オトーサン、 「博識だね」 mackoyさん 2007年10月24日 最高です! とにかく最高です! 映像のクォリティの高さ、音楽の使い方、 シナリオの簡潔さ、俳優陣の充実ぶりなど 全ての面で素晴らしく非の打ち所がありません。 アイラ・レヴィンの原作とのことで、 言われてみれば「ローズマリーの赤ちゃん」に 似ている部分もあるような気がしますが 「ローズマリー」に負けないほどの名作だと思います。 最後のシーンでのローレンス・オリビエの 煙草にまつわる一言は、まさに”映画の粋”を感じました。 素晴らしい終わり方です。 ちなみにローレンス・オリビエは、 『マラソンマン』のなかでゼルという ナチス残党の役を演じているのに後で気付き笑ってしまいました。 この映画こそもう少しきちんと評価されて欲しいと思います。


フリーダム・ライターズ

オトーサン、 「ロス暴動の映画か」 1992年、ロサンゼルスで起きた大規模な暴動で、 暴動の背景にある人種問題が浮き彫りになりました。 これを扱った映画としては、 「わが街」(1991)、「マルコムX」(1992)が有名です。 原題:Freedom Writers (2007) 監督:Richard LaGravenese 原作:Freedom Writers 脚本:Richard LaGravenese/ Erin Gruwell Genre:Biography / Crime / Drama Rated PG-13 for violent content, some thematic material and language Country:Germany / USA Language:English 上映時間:123分 あらすじ: ロングビーチの高校に国語教師エリンが赴任してくる。 生徒たちは、人種間で憎しみあっていた。 白人の女性教師などは、別世界の住人なのだ。 いつ殺されるか分からない日々を送っているのだ。 父に状況を相談すると、すぐ転職しろといわれる。 エリンは、教材にラップを取り入れたり、 「アンネの日記」を教材にしようとするが、 キャンベル教科長に拒否されてしまう。 そこで、生徒たちに日記を書くことを薦める。 やがて、日記帳にはすさまじい本音が吐露される。 だが、生徒のひとりは、こう書いてくれた。 「家も何もないけれど、 クラスのみんなと先生が希望を与えてくれた。 ここが僕の家だ」 出演者: Hilary Swank ... Erin Gruwell(エリン) Scott Glenn ... Steve Gruwell(スティーブ) Imelda Staunton ... Margaret Campbell(キャンベル) オトーサン、 「ヒラリー・スワンク、切れ味よし」 HILARY SWANK  ヒラリー・スワンク 誕生日 1974/7/30 出身 米ワシントン州ベリンガム 9歳の時から演技を始め、「ジャングル・ブック」の舞台に主演。 ベリンガムのローカルシアターや学校演劇で活躍。 スポーツも万能で水泳のオリンピック選考会に参加したこともある。 90年に女優を目指し、母と共に移住。 92年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」では バッフィの親友キンバリー役で映画デビュー。 数百人のオーディションを勝ち抜き、 94年「ベスト・キッド4」では主人公ジュリー役を得る。 99年「ボーイズ・ドント・クライ」で 性同一性障害のブランドンを演じ、アカデミー賞主演女優賞受賞。 2005年「ミリオンダラー・ベイビー」で二度目の受賞を果たした。 俳優チャド・ロウと97年に結婚。2006年、離婚。 出演作 1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1994年「ベスト・キッド4」 1996年「マネークラッシュ」 1999年「ボーイズ・ドント・クライ」◇ 2000年「ギフト」◆ 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」◇ 2002年「インソムニア」◇ 2003年「ザ・コア」◇「11:14」 2004年「ミリオンダラー・ベイビー」◇ 2006年「ブラック・ダリア」◇ 2007年「リーピング」◇「フリーダム・ライダーズ」◇「P.S.アイラヴユー」◇ 2009年「アメリア 永遠の翼」◇ その他の出演者: Patrick Dempsey ... Scott Casey April L. Hernandez ... Eva Benitez Mario ... Andre Bryant Kristin Herrera ... Gloria Munez Jaclyn Ngan ... Sindy Sergio Montalvo ... Alejandro Santiago Jason Finn ... Marcus Deance Wyatt ... Jamal Hill Vanetta Smith ... Brandy Ross Gabriel Chavarria ... Tito Hunter Parrish ... Ben Daniels Antonio Garcia ... Miguel User Rating:7.4/10( 29,195 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 855 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい映画だね」 黒人大統領の登場によっても、 異人種間の和解は解消していないようです。 教育を刷新することからはじめないと。 User Reviews crayZmunkeeさん United States 2006年10月24日 昨夜、試写会に行った。 感動した。 稀なことだが、泣いた。 感動的で、豊穣だった。 何度も観ることになるだろう。 これ以上、言わないほうがいいと思うが、 教育のアイデアは、普遍的なものだろう。 それは、人種を超え、教師と生徒双方に有意義だ。 音楽も撮影もいい。 生徒たちの日記は、ストーリーに溶け込んでいた。 いつもそうだが、ヒラリー・スワンクは見事な演技をみせていた。 原作を読んでいないので、 比較できないが、買おうと思う。 オトーサン、 「日記はいいよ」 ジーナさん 2008年8月12日 爽快感 実話ベースの教育ドラマ、 はいっ!来ました!!大好物が!!!(笑) シンプルで展開が早いのでチョット物足りない感じもしますが、 徹底的な人種差別(区別?)、 劣悪な家庭(生活)環境で生き抜かなければならなかった 生徒たちの過酷な現実がよく伝わってきます。 実際の出来事でしょうが、「アンネの日記」のかぶせ方も最高でした。 日記を書くという行為を 案外すんなりと生徒が受け入れた事が唐突なのと 日記を先生に読んで欲しいと思う生徒の多さに違和感はありましたが、 生徒たちをまんべんなく見せている一方で 重点をエバに置くなどバランスのとり方は巧かったです。 熱心な新米教師とベテラン教師の温度差も絶妙でしたね。 芯が強く前向きな女性像がヒラリー・スワンクにピッタリでしたが、 クセのある神経質な教師を演じたイメルダ・スタウントンのハマりっぷりも見事でした。 (ストーリー上)夫の存在感もなければ、 夫役パトリック・デンプシーの存在感も薄いのがとても残念。 学校でのドラマも描く一方で家族ドラマも丁寧に描いていれば 「陽のあたる教室」に近い重厚感を味わえたかも・・・。


ストレンジャー・ザン・パラダイス

オトーサン、 「ありえない」 1984年の映画、出だしは白黒。 回想部分が終われば、カラーになるかと思いましたが、 白黒映画のまま。 そのうち、主人公たちの魅力に惹かれて、 色のことは、すっかり忘れてしまいました。 原題:Stranger Than Paradise (1984) 監督・脚本:Jim Jarmusch Genre:Comedy / Drama Color:Black and white Country:USA / West Germany Language:English / Hungarian 上映時間:89分 あらすじ: ウィリーは、ハンガリー出身で在NY10年。 無類の博打好きで、エデイとつるんでいる。 ある日、クリーブランドのおばさんから、 いとこのエヴァ(16)が、ブタペストからやってくるが、 急に入院することになってしまったので、 10日ほど預かってという電話がかかってくる... 出演者: John Lurie ... Willie(ウィリー) Eszter Balint ... Eva(エヴァ) Richard Edson ... Eddie(エディ) オトーサン、 「ヌーベルバーグみたいだ」 ヌーベルバーグ(Nouvelle Vague)は、 1950年代末にはじまったフランスの映画運動ですが、 この映画の主人公ジョン・ローリーは、どことなく ジャン・ポール・ベルモンドに似ています。 その他の出演者: Cecillia Stark ... Aunt Lotte Danny Rosen ... Billy Rammellzee ... Man With Money Tom DiCillo ... Airline Agent Richard Boes ... Factory Worker Rockets Redglare ... Poker player Harvey Perr ... Poker player Brian J. Burchill ... Poker player Sara Driver ... Girl with Hat Paul Sloane ... Motel Owner User Rating:7.5/10(14,261 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 692 votes) Yahoo! オトーサン、 「佳作!」 カンヌ国際映画祭受賞 ・カメラ・ドール ジム・ジャームッシュ User Reviews blahblah-3さん Indiana, USA 1999年2月9日 ワニには、むせそうになった。 奇妙で、刺激的だ。 この映画、真に迫っている。 細部の豊かさ、孤独の描写がいい。 タバコを盛んにふかす、 テレビをみる、 ソリテアで遊ぶ、 伯母を訪ねる、 何とエリー湖への観光旅行 シーンが変わる毎に、悲劇から喜劇へと変わる。 ジム・ジャームッシュは、究極のミニマリストだ。 それでいながら、しっかりしたストーリーを紡いでいる。 白黒映画の宝石だ。 多くの観客にみせたい。 オトーサン、 「すごいね」 セリフの一言一句覚えてますなんて... natsumi226さん 2006年8月2日 BOW30映画祭にて @シャンテシネ もう、何十回観た事だろうか。 セリフの一言一句覚えてます。 ワンシーン・ワンカットに散りばめられた、奇妙なおかしさ 淡々と描かれたありふれた日常 弦楽四重奏と3拍子のロックンロール 主人公の3人が愛くるしくてたまりません。 タバコ片手に、Screamin' Jay Hawkinsで揺れているエヴァ ウィリーに貰ったドレスを「ダサイワ」と投げ捨てるエヴァ かっこ良過ぎです。 ジャームッシュ作品で一番スキです。 いや、映画作品で一番スキです。 劇場で観るのは初めて。 やはり、映画は劇場で観るべきですね。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 Jim Jarmusch ジム・ジャームッシュ 誕生日: 1953/01/22 出身 : アメリカ/オハイオ州アクロン コロンビア大学卒業後、 ニューヨーク大フィルム・スクールに入学。 卒業製作で手掛けた「パーマネント・バケーション」が話題に。 ヴィム・ヴェンダースの下で製作助手をしながら、 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を発表。 インデペンデント映画の寵児ともてはやされた。 監督作 1980年「パーマネント・バケーション」 1984年「ストレンジャー・ザン・パラダイス」 1986年「ダウン・バイ・ロー」 ? 1989年「ミステリー・トレイン」 ? 1991年「ナイト・オン・ザ・プラネット」 ? 1995年「デッドマン」 ? 1997年「イヤー・オブ・ザ・ホース」? 1999年「ゴースト・ドッグ」 ?? 2002年「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」 2003年「コーヒー&シガレッツ」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2009年「リミッツ・オブ・コントロール」


拝啓天皇陛下様

オトーサン、 「へぇ、寅さん。こんな映画に出ていたんだ」 渥美清さんが、ブレイクする前の貴重な映画です。 それにしても、この題名、右翼がどう思ったか。 原題:拝啓天皇陛下様(1963) 監督:野村芳太郎 原作:棟田博 脚本:野村芳太郎/ 多賀祥介 Genre:Commedy/ War 上映時間:99分 あらすじ: 山正にとって軍隊は、天国だった。 メシにありつけ、俸給までもらえるのだ。 意地悪な二年兵にビンタを食らおうと気にしない。 好意と情にはからきし弱く、棟本に甘えきった。 中隊長の寄せる好意には閉口した。 強引に読み書きを習わせるのだ。 昭和七年、大演習の折、天皇の“実物”を見た... 出演者: 渥美清... 山田正助 長門裕之...棟本博 加藤嘉... 堀江中隊長 オトーサン、 「こんな優しい中隊長もいたんだ」 口達者で威張り散らす上司が多い世の中、 背中が物語るような信頼できる上司っていいですね。 その他の出演者: 左幸子... 妻秋子 高千穂ひづる...手島国枝 中村メイコ...井上セイ子 桂小金治... 鶴西 葵京子... 鶴西の妻 西村晃... 原一等兵 藤山寛美... 柿内二等兵 多々良純... 浦上准尉 小田切みき...浦上の妻 北竹章浩... 菊地小尉 穂積隆信... 副官 井上正彦... 情報部将校 玉川伊佐男.. ひげの兵隊 岡部健... 戦地の兵隊一 千葉晃一... 被服係下士官 園田健二... 衛生下士官 森川信... 棟本の伯父 大塚君代... 棟本の母 山本幸栄... 経師屋主人 遠山文雄... 在郷軍人服の男 高橋とよ... やり手婆さん 草香田鶴子...中島の女A 若水ヤエ子...中島の女B 津村映子... 料亭の女 上田吉二郎...朝鮮のとうちゃん 清川虹子... 井上セイ子の伯母 山下清...  街の人 User Rating:8.2/10( 82 votes) Yahoo! オトーサン、 「分かるな、このスコア」 User Reviews クリモフさん 2012年1月7日 友情モノかな タイトルから感じられるような辛辣さはあまりなく、 人生が戦争を跨いでしまった男の悲喜劇といったところ。 全体的にはコミカルなタッチで 戦争の描写自体もほぼないですが、 当時の世相をデフォルメした 主人公、山ショウが表す時代の波や影響が 作品をライトになり過ぎないようにしてあり、 野村監督のバランス感覚を窺い知れます。 時代に翻弄された数奇な運命やら、 ウィットに富んで戦中を見つめた上手さも良いのですが、 渥美清、長門裕之がハマっていたのもあって 戦友二人の友情モノとしてなかなかおもしろく観ることができました。 山ショウとムネさんみたいな関係って 男同士じゃ、往々にしてあるやつだし。 ラストはああしなければ完結しないのはわかりますが、 やはり悲しい印象が残ってしまいます。 まぁそう思わせられた時点で乗せられてますな。 こう言う作品今じゃなかなかできないんでしょうね。 オトーサン、 「確かに、人柄が大事だよね」 出てきただけで、何かが伝わってくる俳優さん、 もっといて欲しいですね。 toratorabortaさんさん 2012年5月28日 告発ではなく証言の映画 およそ、現代からすれば コメディ映画ではないような苦みを讃えた作品。 確か、野村監督は弟子の山田洋次監督に 「面白おかしく撮るのではなくて、 おかしい人をあるがままに撮る」ようなことを教えたようだが、 まさにその方法を示してくれた映画。 同時代に撮った山田監督の喜劇の腕にも唸るが、 まだ当時は若さなのか、才気なのか、少し、演出が見える。 (これは難点ではないけれど) 一方の野村作品には演出の跡はほとんど見えない。 斧鉞の跡をとどめず、という奴ではなくて、これは人格そのもの。 戦地にいって実際に戦っている野村監督は 一体、どういう気持ちでこの作品を撮ったのだろうか? 戦争という不条理の中には、 こんなにもさばき難く不条理が微に入って存在している。 中佐の墓の前で泣く主人公の姿が何ともいえない感情を伝えてくる。 本当に素晴らしい映画なので、もっと見て欲しいし、 テレビ放映もして欲しい。


プリティ・ベビー

オトーサン、 「ルイ・マル監督作品だね」 ハリウッド進出第1弾ですが、 舞台はフランス色の濃いニューオリンズ。 昨日見た「ルシアンの青春」は少年ルシアンが主人公、 対して、この映画は少女バイオレットが主人公。 「バイオレットの青春」とすべきでしたね。 原題:Pretty Baby (1978) 監督: Louis Malle 原作:Louis Malle/ Polly Platt 脚本:Polly Platt Genre:Drama 上映時間:110分 あらすじ: 1917年のニューオリンズ。 金持ばかりが集まる老舗売春宿。 黒人ピアニストがピアノを弾くと開店だ。 12歳の少女バイオレットは、 女たちの写真を撮りにきたベロックに好意を抱く。 バイオレットは、やがて娼婦の稼ぎ頭となる。 母親ハティは、セントルイスへ。 常連客と結婚するために、娘を放りだしたのだ。 出演者: Brooke Shields ... Violet(バイオレット) Keith Carradine ... Bellocq(ベロック) Susan Sarandon ... Hattie(ハティ) オトーサン、 「この娘って、皇太子が好きだったよね」 目鼻立ちの整った美人女優です。 でも、この映画では、たったの12歳、 子供から娘に脱皮していく頃を見事に演じています。 BROOKE SHIELDS  ブルック・シールズ 誕生日 1965/5/31 出身 米ニューヨーク州ニューヨーク市 父フランクはレブロン化粧品会社の重役、母テリーは元モデル。 生後11ヶ月でアイボリー石鹸のCMに登場、 3歳でファッション・ショーに。 10歳でテレビ・ドラマに出演し、 78年「プリティ・ベビー」で映画デビュー。 99年テニス・プレイヤー、アンドレ・アガシと離婚し、 2001年テレビ作家クリス・ヘンチーと再婚。 出演作 1978年「プリティ・ベビー」「キング・オブ・ジプシー」 1979年「プリティ・ギャンブラー」「WANDA NEVADA」      「裸足の天使」 1980年「青い珊瑚礁」 1981年「エンドレス・ラブ」 1984年「サハラ」「マペットめざせブロードウェイ」「青い誘惑」 1986年「ブレンダ・スター」 1989年「ヤングガン」「キャノンボール/新しき挑戦者」 1990年「バックストリート・ドリームズ」 1993年「FREAKED」「ストーカー/異常性愛」 1994年「セブンス・フロア」「ボーン・ワイルド/サバンナに生きて」 1995年「連鎖犯罪/逃げられない女」 1999年「プロポーズ」 その他の出演者: Frances Faye ... Nell Antonio Fargas ... Professor Matthew Anton ... Red Top Diana Scarwid ... Frieda Barbara Steele ... Josephine Seret Scott ... Flora Cheryl Markowitz ... Gussie Susan Manskey ... Fanny Laura Zimmerman ... Agnes Miz Mary ... Odette Gerrit Graham ... Highpockets Mae Mercer ... Mama Mosebery User Rating:6.6/10( 4,715 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 160 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはりルイ・マルはいい」 高貴な生まれなので、売春宿の女性らの描写でも、 どこか気品があります。 アカデミー賞ノミネート ・音楽(編曲・歌曲)賞 カンヌ国際映画祭 ・パルム・ドール ルイ・マル User Reviews Ham_and_Eggerさん Indianapolis, Indiana 2005年6月9日 信じられないほど卒直で、 誰も最早つくらないユーマンな映画だ。 美しい映画だ。 微妙に、かつ力強く難しいストーリーが展開する。 見終わって数日間は、奇妙なシーンが頭を離れないだろう。 当惑させる映画だ。 今日も世界のどこかで起きている 数百万もの実話には、基づいていないという 感じが強烈に続く。 若い私は、映画館ではみられなかった。 だだ、ある理由で、本を読んだ。 筋書きは分かるが、 12歳のブルック・シールズがこんなに裸を観せるとは。 いくつかのシーンは、正視するに堪えない。 だが、ヌードは、物語を進める上で必要不可欠だった。 男どもが何に金を払うのかを直視すべきだ。 ルイ・マル監督の映画の美しさは、 観客を仰天させ、挑発するところにある。 カメラは、幸せなシーンを提供する一方、 醜い現実にどっぷり浸からせてくれる。 この流れは、最後まで続く。 ハリウッド映画のハッピーエンドの 残酷なミラー・イメージのようだ。 オトーサン、 「岸本加世子とは比べものにならんでしょうが」 ナンシーChang!さん 2006年4月4日 ブルック・シールズ衝撃の日本デビュー作 先日WOWOWでオンエアしていたので久しぶりに観ました。 本作でブルック・シールズを初めて観た時は、 若い頃の岸本加世子似のコだなぁ、などと感じたくらいで、 世間が騒ぐほどの美少女でもないと思ったものですが。 今見るとやっぱりキレイですね。 当時の年齢が12歳だったことを考えれば、 年のわりに整いすぎた顔つきよりも、 むしろこんなエッチな役を堂々と演じていたことに 驚かなければいけないかな。 ルイ・マルが初めてアメリカで撮った映画だそうです。 ニューオーリンズの“赤線地帯”を舞台に、 とある売春宿で娼婦の子として生まれた 12歳の少女の数奇な運命を描いています。 幼女の身体に成熟した女の顔が乗っているような ブルック・シールズの少女娼婦ぶりは、 なんとも言えず淫靡で、強烈な印象を残します。 母親役のスーザン・サランドンの熱演がかすんでしまうほど。 立派なおっさんであるキース・キャラダイン (娼婦たちの写真を撮っているカメラマン役)を骨抜きにしてしまう展開に、 全く不自然さを感じさせないのだから大したものです。 これほど存在感のある子役でも ジョディ・フォスターのような大女優にはなれなかったのだから、 つくづくハリウッドは厳しい世界なんだなぁと思わされます。 でも、お話自体には心惹かれるものはないですね。 個人的には、年端も行かぬ小娘(っていうより子供)を いいトシこいたオヤジが金で買うような話を好きにはなれません。 バイオレット(シールズ)の娼婦デビュー (競りに掛けられ、初めて客を取らされる)シーンには 激しい嫌悪感すら覚えました。 ラストも何だか釈然としなかったし…。 ただ、背景となるニューオーリンズを 頽廃的に捉えたカメラワークは素晴らしかった! 実際に訪れたことのある土地だけに、 南部独特の湿度やけだるい暑さが画面から伝わってくるような気がしました。 もともとどこを撮ってもいい絵になる街でもあるし、 本作の映像の美しさは特筆ものです。 『スタスキー&ハッチ』のヒョロ松こと アントニオ・ファーガスが売春宿のピアノ弾き役で出演。 なかなかいい味を出しています。


ルシアンの青春

オトーサン、 「ルイ・マル監督作品、楽しみだな」 全作品を観ようと、TSUTAYAで探しましたが、 掲載されているのは、ごくわずかでした。 原題:Lacombe Lucien (1974) 監督:Louis Malle 脚本:Louis Malle/ Patrick Modiano Genre: Drama / War Country:France / West Germany / Italy Language:French / German / English 上映時間:138分 あらすじ: 連合軍がフランス・ノルマンディに上陸 農家の一人息子ルシアン(17)は、 病院の掃除夫だったが、家に帰ってみると、 家は人手に渡り、父はドイツ軍の捕虜、母は村長の情婦に。 レジスタンスに加わろうとして、隊長を訪ねたが相手にされない。 男に声をかけられて、ゲシュタポの手先きとなり、 村の人間模様をしゃべってしまった。 レジスタンスに加わった人々の逮捕や財産没収に参加した。 そんななか、ユダヤ人の洋服屋アルベールと その娘フランスと知り合う。 出演者: Pierre Blaise ... Lucien Lacombe(ルシアン) Aurore Clement ... France Horn(フランス) Holger Lowenadler ... Albert Horn(アルベール) 「いい面しているな」 事故で早死にしなければ、 大スターになっていたかも。 その他の出演者: Therese Giehse ... Bella Horn Stephane Bouy ... Jean-Bernard Loumi Iacobesco ... Betty Beaulieu Rene Bouloc ... Faure Pierre Decazes ... Aubert Jean Rougerie ... Tonin, the chief of police Cecile Ricard ... Marie, the hotel maid Jacqueline Staup ... Lucienne Chauvelot Ave Ninchi ... Mme Georges Pierre Saintons ... Hippolyte, the black collaborator Gilberte Rivet ... Lucien's mother Jacques Rispal ... M. Laborit, le proprietaire User Rating:7.7/10( 2,655 votes)IMDb User Rating:8.6/10(  74 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね、青春の輝き!」 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews Varlaamさん Toronto, Canada 1998年8月22日 悪の平凡さ ハンナ・アーレント(哲学者)の有名な言葉は、 この映画のためにあつらえたようだ。 若きルシアンは、レジスタンスに加わろうとするが、 若すぎるといわれ、果たせない。 一方、ゲシュタボは、問題ないと言う。 田舎町の戦時中は、退屈なものだ。 この映画は、フランスを震撼させた。 ナチへの協力というのは、タブーだからだ。 拷問などしないと誰も言う。 そこに、この映画の力の源泉がある。 ルイマル監督は、われらを内なる暗黒の魂と対峙させたのだ。 疲れさせるが、忘れ難い。 オトーサン、 「ルシアンの行動、よく分かるけど」 刹那的に行動できるのが、若者の特権でしょう。 gapperさん 2010年9月5日 ルイ・マル監督の青春ストーリー ジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの 特徴的な音楽が印象的。 このオープニング・シーンで、 楽しめるかどうかが、決まってしまう。 題名通り「ルシアンの青春」ドラマだが、 ルシアンの行動には理解しがたいものがある。 貧しく田舎生まれで器用に生きられない。 その時その時、刹那的に行動し、破滅する。 冒頭、鳴いている美しい鳥を 病院という生命を守るべく作られた建物から パチンコで狙い撃ち殺すシーンがある。 何も分かっていない証左だ。 ドイツ警察に加担することも、 フランスを助けることも同じで、 彼には自分から見た世界しか存在しないのだ。 自然の摂理だけでなく、人間社会の摂理もある。 強いものに加担すれば利益が得られ、 強くなければ追われるだけのこと。 行為の責任は、取らねばならない。 時代が異なれば、異なったであろう 青春をあるがままに映像化した作品だ。


赤毛のアン 新たな始まり

オトーサン、 「スピンオフ作品特集をやるべし」 ・ペンギン大作戦 『マダガスカル』の登場キャラクター、ペンギン達を主役に。 ・キャットウーマン 『バットマン』の人気キャラクターを主役に。 ・鑑識・米沢守の事件簿 『相棒』の警視庁鑑識班の米沢守を主役に。 本作は、これらと甲乙つけがたい作品でした。 原題:Anne of Green Gables: A New Beginning (2008) 監督・脚本:Kevin Sullivan : 原作:Lucy Maud Montgomery Genre:Drama / Family Country:Canada Language:English 上映時間:144分 あらすじ: アンは、子育てを終え、有名作家となった。 だが、ギルバートは戦死し、 養子のドミニクは、行方不明だ。 2人の娘は、家族のことで精一杯で、たまにしか会えない。 アンは、芝居台本を書きにグリーン・ゲイブルズに行くが、 古い手紙の束の中から、父親の手紙を見つける。 それをきっかけに、少女期の記憶が奔流のようによみがえる。 再会を願って40年前に書かれた手紙に返事を書くが、 父はすでに亡くなっていた。 出演者: Barbara Hershey ... Older Anne Shirley(アン) Rachel Blanchard ... Louisa Thomas(ルイーサ) Shirley MacLaine ... Amelia Thomas(アメリア) Joan Gregson ... Hepzibah Leach(ハプジバ) オトーサン、 「しなやかで気品ある女優さんだな」 BARBARA HERSHEY  バーバラ・ハーシー 誕生日 1948/2/5 出身 米カリフォルニア州ハリウッド ハイスクールでは演劇部で活動、 TVシリーズ「ワイオミング兄弟」でレギャラー出演。 87年「或る人々」88年「ワールド・アパート」で 2年連続カンヌ国際映画祭で主演女優賞。 既成の概念にとらわれない自由な演技が特徴。 出演作 1969年「夕陽の対決」「去年の夏」 1970年「L.B.ジョーンズの解放」「受胎の契約/ベビー・メイカー」 1971年「幸せを求めて」 1972年「明日に処刑を」 1975年「Mr.ダイヤモンド」 1977年「大いなる決闘」「勇気ある友情」 1980年「スタントマン」 1981年「ビール工場大パニック」「アメリカーナ」 1983年「エンティティ/霊体」「ライトスタッフ」 1984年「ナチュラル」 1986年「ハンナとその姉妹」「勝利への旅立ち」 1987年「ティンメン/事の起こりはキャデラック」「或る人々」 1988年「ワールド・アパート」「最後の誘惑」      「フォエバー・フレンズ」 1990年「ラジオタウンで恋をして」 1991年「パリス・トラウト」「ディフェンスレス/密会」 1992年「パブリック・アイ」 1993年「スウィング・キッズ」「フォーリング・ダウン」「欲望」      「相続王座決定戦」 1995年「ラスト・オブ・グッドメン」 1996年「ある貴婦人の肖像」「ハッピィブルー」 1998年「シャンヌのパリ そしてアメリカ」 1999年「ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ」 2003年「11:14」 その他の出演者: Ron Lea ... Gene Bernard Behrens ... Gabriel Hannah Endicott-Douglas ... Young Anne Shirley Natalie Radford ... Bertha Ben Carlson ... Walter Shirley Kyra Harper ... Nellie Parkhurst Mike Beaver ... Doctor Thomas User Rating:5.6/( 197 votes)IMDb User Rating:2.5( 20 votes) Yahoo! オトーサン、 「ははは」 この映画、赤毛のアンとしてみなければ、 7点台の秀作です。 User Reviews Greens758758さん United States 2009年8月26日 サリヴァン監督は、いい記録を残していない。 少なくとも、モンゴメリ−の原作への忠実さでは。 第1作は、より忠実ないい脚本だった。 続編は、よく出来てはいたものの、 原作からは、かなり違っていた。 第3作になるや、すべては失われた。 こんな風になるとは、思えなかった。 「赤毛のアン/アンの結婚」は、批評家たちに叩かれた。 バーバラ・ハーシーには、アンのかけらもない。 いい女優で、登場人物に何かをもたらすようにと、 がんばっていた。 幼いアンは、似ているが、演技しすぎ。 (監督と脚本の不味さのせいだろう。 ミーガン・フォローの模型のようだ。 なお悪いことに、監督は、原作にあった アンの裏面史をまったく無視している。 アンを嘘つきにし、 マリラの道徳的な判断を安っぽいサイド・ストーリーに仕立てた。 グリーン・ゲーブルの背景は、いつも魅力的だ。 だが、私のような熱狂的なフアンは、 前作の映像やアヴォンリーへの道のエピソードの再使用は、 つまらない。 なんで、ふざけたことと思わないのだろう。 モンゴメリー・フアンの欲する当然のことを 権力をもったひとたちは、聞き入れないのだろう。 安易なお金儲けのためにつくられた本作は、 原作にもっと忠実で、洗練された作品につくりかえてほしい。 唯一、心が慰められたのは、映画の最後で レイチェルにちらっと会えたことだ。 彼女の出番は、何がなされるべきかを示している。 オトーサン、 「このひとも、酷評している」 macinchanさん 2009年2月16日 新たな混乱 『アンの結婚』がひどすぎたからって、 それ以上にひどい作品を作ることもないだろうと思う。 シャーリー・マックレーンまで出して、 何をいいたかったのか、 文学のことも映画のことも分からない僕には 何も理解できなかった。 タイトルも、"A NEW BEGINNING"とあって、 確かに「新しい始まり」なんだろうけれど、 「別の始まり方」くらいの意味で使っているのかと疑いたくなる。 日本人だけがアンを読んでいる訳でもないだろうに、 どうしてこんな映画を世界に公開できるのか? こんな映画を作られてモンゴメリーとその遺族はどう思うだろう。 いい加減にしてほしい。


赤毛のアン/アンの結婚

オトーサン、 「すごいね、まだ続くのか。 でも、アンの世界に浸れるのなら、いいや」 そう思って、みはじめたのですが... 原題:Anne of Green Gables: The Continuing Story (2000) 監督:Stefan Scaini 原作:Lucy Maud Montgomery 脚本:Jeff Boulton/Laurie Pearson/Kevin Sullivan Genre:Drama / Family / Romance Country:Canada Language:English / French 上映時間:180分 あらすじ: プリンス・エドワード島、アボンリー。 アンはマリラの死後、はじめて帰郷した。 ニューヨークの病院で外科医として働くことになった 婚約者のギルバートは、 自分と一緒に行ってくれるようアンを説得する。 そのために、ギルバートは大手出版社にアンの働き口を手配していた。 しかし、そこで編集者として働くことになったアンは 自分の原稿をやり手ライターのジャックに盗まれてしまう。 一方、ギルバートも大都会の病院で 横行する政治の渦に翻弄され打ちのめされる。 夢破れた2人はプリンス・エドワード島へと戻り、結婚する。 しかし、ほどなくしてギルバートは戦場へと発ち、 そのまま行方不明になってしまう。 アンはギルバートの足跡を辿ってフランスへ渡る... 出演者: Megan Follows ... Anne Shirley Blythe(アン) Jonathan Crombie ... Gilbert Blythe(ギルバート) Cameron Daddo ... Jack Garrison Jr.(ジャック) オトーサン、 「有名作家は、ゴストライターを使っているというが...」 それにしても、ジャックの仕打ちは卑劣です。 かわいそうなアン。 その他の出演者: Schuyler Grant ... Diana Barry Wright Greg Spottiswood ... Fred Wright Janet-Laine Green ... Maud Montrose Shannon Lawson ... Elsie James Victoria Snow ... Margaret Bush Patricia Hamilton ... Rachel Lynde Douglas Campbell ... Dr. Powell Martha Henry ... Kit Garrison Nigel Bennett ... Fergus Keegan Colette Stevenson ... Mrs. Findlay Barry Morse ... Palmer Winfield Dan Lett ... Water Owen User Rating:6.5/10 ( 1,680 votes)IMDb User Rating:5.3/10( 100 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いのは止むを得ないね」 とくに後半の戦争部分の描写は、水準以下です。 User Reviews jlsurrattさん United States 2005年9月7日 まったく忠実でない 最終作の「アンの娘リラ」以外は、 みんな読んできた。 今週、「...リラ」を読もうと思っている。 本作の出来事は、原作のとはかけ離れている。 第1作と第2作は、原作そのままというわけではなかったものの、 趣旨は、同じだった。 グリーンエイブルのアンやアボンリーのアンが大好きだった。 だが、本作には、ひどく落胆した。 結婚したアンとギルバートのカップルは、いずこ? 第1子の悲劇的な死や 他の子供の誕生での希望の再生談はいずこ? イングルサイドは、いずこ? 叔母の犬たち(Gog and Magog)は、いずこ? なんで、灯台守のジョー船長に会えないの? 原作文学で書かれたものをまったく無視していいはずはない。 だが、本作で、それが起きた。 脚本家たちは、原作者のキャラクターたちを盗み、 まったく別のスト−リーに用いたのだ! オトーサン、 「分かるな、その気持ち」 namihirobooさん 2011年10月21日 原作とは別物と言われても... アン、ギルバート、ダイアナ、フレッド等の原作から名前を拝借して 製作したオリジナル版として観るしかないです。 ただ、微妙に原作ファンを意識したサービスシーンなどが 差し込まれていたりなどして正直困る。 後半はジェーン・フォンダ主演の『ジュリア』の劣化版になってるし。 撮影も美しいカナダとアヴォンリーの大自然は ほとんど見られずじまいで、原作ファンとしてはがっかり。 ただ、原作では結婚後ほとんど活躍していなかったアンが もし若い頃の血気盛んなアンのままでいたら こんな風になっていただろうと 想像を膨らませることができる人なら楽しめる...のかな?


赤毛のアン/アンの青春

オトーサン、 「続編か」 いやな予感がします。 でも、予感が外れました。 シリーズの最高傑作という声もあるほど。 原題:Anne of Green Gables: The Sequel (1987) 監督・脚本:Kevin Sullivan 原作:Lucy Maud Montgomery Genre:Drama / Family / Romance Country:UK / Canada / USA Language:English 上映時間:230分 あらすじ: アンは、教師のかたわら小説を書く。 恩師ステイシーから名門女子高の教職を紹介される。 新しい職場には、厳格な校長キャサリンや 町を牛じる保護者プリングル一族の嫌がらせが待ち受けていた。 混乱のせいで寄付金も打ち切られ、学校経営は破綻寸前になり、 アンの解雇も理事買の大勢になっていった。 その窮地を救ったのは、ステーシーの助言だった。 女学生たちの慈善演劇公演を行い、収益金を全額寄付、 その成功で、アンの地位は復活、資金援助も再開される。 アンに想いを寄せるギルバートとの関係も、試練にさらされていた... 出演者: Megan Follows ... Anne Shirley(アン) Marilyn Lightstone ... Miss Muriel Stacey(ステーシー) Rosemary Dunsmore ... Katherine Brooke(キャサリン) オトーサン、 「けなげなアンに、応援コール」 その他の出演者: Colleen Dewhurst ... Marilla Cuthbert Wendy Hiller ... Mrs. Margaret Harris Frank Converse ... Morgan Harris Jonathan Crombie ... Gilbert Blythe Patricia Hamilton ... Rachel Lynde Schuyler Grant ... Diana Barry Kate Lynch ... Pauline Harris Genevieve Appleton ... Emmeline Harris Susannah Hoffmann ... Jen Pringle Kathryn Trainor ... Essie Rosemary Radcliffe ... Mrs. Elizabeth Barry Charmion King ... Aunt Josephine Barry User Rating:7.9/10 ( 3,887 votes)IMDb User Rating:9.3/10( 116 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 User Reviews Monika-5 さん United States 2000年2月16日 すばらしい続編 この続編、第1作に負けず劣らず素晴らしい! アン役のミーガン・フォローズ、マリラ役のコリーン・デューハースト、 そしてギルバート役のジョナサン・クロンビーもいい。 助演陣みんなが、すばらしい。 ストーリーは、ロマンティックで、夢中にさせる。 景色も、衣装も、息を呑むようだ。 この映画にも、多くの笑いがある。 少女たちは、みな、このアンの映画をみるべし。 次作が待ち遠しい! オトーサン、 「女の子、この映画を観るべし」 goemon_booksさん 2008年2月27日 この作品は・・・永遠なり この作品(赤毛のアン三作品)のレビューは書かないつもりでしたが、 でもそろそろ良いかな?そっと書いてみます。 昔から女子でアンのことが好きな子がたくさんいたのは知ってます。 何となくアンのストーリーは聞いてました。 でも私はアンの小説もアニメも見たことがありません。 大人になり(20歳過ぎて)映画を見ました。 そして、ドキューン。 おしゃべりで、空想好きで、赤毛でそばかす、 でも頭良くて男の子につんけんしてる。 だ・れ・が、あ・ん・な…、ズキューン。 最初はM・フォローズの魅力だったのかもしれませんが、 何度も見て私もプリンスエドワード島にトリップ、 そしてそこに住む人々が大好きになりました。 1作目で先生がアンに言った 「Tomorrow is always fresh(明日は常に新たな日=失敗もない)」の せりふも良いけど、 本作でアンがある場面で言った次のことばが印象的です。 「理想を探しに出て行ったけれど、 それは自分で作るものとわかったの!」 (どこでこのせりふを使ったかは皆さんが見てくださいね)。 そう、擬人化して言えば、 このことばを含めてこの作品群は私の善知識のひとつなんですよ! この作品に共感できる人に! どこで生きようと皆さんの心にも、 あなたにとってのGREEN GABLESがあることを願ってます。


赤毛のアン

オトーサン、 「プリンス・エドワード島か、行ってみたいな」 この映画をみると、四季それぞれに美しいのですが、 とりわけ、紅葉に埋めつくされるの秋の景色は、 息をのむようです。 原題:Anne of Green Gables (1985) 監督:Kevin Sullivan 原作:Lucy Maud Montgomery 脚本:Kevin Sullivan/ Joe Wiesenfeld Genre:Drama / Family Country:Canada / West Germany / USA Language:English 上映時間:199分 あらすじ: カナダのプリンス・エドワード島に住む マシュウとマリラの独身の老兄妹は、 農場の跡を継がせるべく、孤児の男の子を養子にと考える。 だが、やってきたのは赤毛の少女アンだった。 アンは、赤毛をひやかされると相手が誰であろうと憤然とする。 そんなアンに手を焼き、孤児院に送り返そうとするが、 老兄妹にとってなくてはならない存在になっていく。 アンは、やがて同級生のダイアナ、 そしてギルバートと親しくなっていく。 出演者: Megan Follows ... Anne Shirley(アン) Colleen Dewhurst ... Marilla Cuthbert(マリラ) Richard Farnsworth ... Matthew Cuthbert(マシュウ) Jonathan Crombie ... Gilbert Blythe(ギルバート) Schuyler Grant ... Diana Barry(ダイアナ) オトーサン、 「この娘、可愛いね」 空想好きで、おしゃべりで、短気で意固地。 短所があるゆえに、愛らしさがいや増すのです。 マリラ役の女優さんも、頑固一徹にみえましたが、 根は優しくて、実の娘以上にアンを愛するようになるあたり、 素敵で、心がほのぼのしてきました。 MEAGAN FOLLOWS  ミーガン・フォローズ 誕生日 1968/3/14 出身 カナダ・オンタリオ州 「赤毛のアン」のアン役で3000人のオーディションの中から選ばれる。 出演作 1985年「死霊の牙」 1986年「赤毛のアン」 1988年「続・赤毛のアン/アンの青春」      「ディスティニー/愛は果てしなく」      「シャンペン・チャーリー」(TM) 1990年「トムとハックの第2の冒険」(TM)      「ディープ・ストリープ/禁断の殺意」 2000年「赤毛のアン アンの結婚」 その他の出演者: Patricia Hamilton ... Rachel Lynde Marilyn Lightstone ... Miss Muriel Stacy Charmion King ... Aunt Josephine Jackie Burroughs ... Mrs. Amelia Evans Rosemary Radcliffe ... Mrs. Elizabeth Barry Joachim Hansen ... John Sadler Christiane Kruger ... Mrs. Allan Cedric Smith ... Rev. Allan Paul Brown ... Mr. Phillips Miranda de Pencier ... Josie Pye User Rating:8.1/10( 8,744 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 261 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名画だね」 User Reviews PeachHamBeachさん CA 1999年11月20日 特別な休暇旅行みたいだ!!! この映画をみる毎に、わが心は、 1999年のカリフォルニアの居間から 1908年の色彩あざやかなプリンス・エドワード島に飛んでいく。 シンプルで、美しいストーリーだ。 この手の映画が苦手な私だが、認めざるをえない。 L.M. モンゴメリーの物語に賛嘆すると。 いかに特別な注文をしようと、 アン役は、ミーガン・フォローズ以外にありえない。 どうみても、彼女は、アンだ。 かけがえのないアンだ。 ストレスを感じたり、仰天したとき、 すぐにアンの世界へ行くことにしている。 特別な休暇旅行みたいだ!!! オトーサン、 「突然死は、日常的だよ」 マシューの死があっさりというのは、いかがなものでしょう。 老人ホームにいると、そうは思えません。 Cape Godさん 2011年10月10日 アンの魅力がそのまま のどかな風景、 ちょっと古めかしい田舎の慣習と癖のある人々、 そして空想好きでやたらと喋る不幸に負けない赤毛の元孤児アン。 そんなみんなの期待する赤毛のアンの姿がそのまま表現されている。 オーディションで多数の中から選ばれた アン役のミーガン・フォローズの演技がまさにアンにはまり役。 ただもっと本格的な赤毛でも良かったかなと思う。 ちょっと厳格なマリアや優しいマシューもそのままの役柄で登場。 物語は親友のダイアナに誤って酒を飲ませて 彼女との付き合いを禁止されるというかなり 中途半端なところで終わってしまう。 シリーズの今後を見る気があるのならばいいのだが、 これだけ見るといったいどうなるんだという尻切れトンボ。 アンの魅力はこれまでで伝わったきているので、 それが好きなら頑張って続編を見るべし。 訂正  NHKの放送で見ていたのだが、 映画が長いので局の都合で前後編に分けたようだ。   後編でもそのままアンは成長していくし、それをうまく描いていく。 会話をするたびにとにかくいちいち文学的表現を使いながら 応対するようなおしゃべりなアンの性格が魅力的。 そしてだんだんとゲーブルズになくてはならない存在になっていくし、 またアンも猛勉強して一人の人間としての道をしっかりと歩み始める。 大人として自立していく彼女の今後が気になる。 気に入らないのは、 マシューの死があまりにあっさりと描かれていること。 重要人物だし、 もう少し劇的に詳しく描いてくれてもいいのではないかと思う。


サイレント・ワールド2011 地球氷結

トーサン、 「楽しむコツをみつけたぞ」 氷霧が押し寄せる様を、津波に置き換えればいいのです。 ひとびとが、いかに迫りくる脅威に無知なのか、 いらいらするほど鈍感でアホなのか分かります。 例えば、娘が「お母さん、大変だよ」というと、 母親は、こう言い返すのです。 「電話してるんだから、邪魔しないで!」 科学者たちも、同じです。 「もっと確かなデータが集まってから、 みんなで、じっくり検討しよう」 原題:Arctic Blast (2010) 監督:Brian Trenchard-Smith 脚本:Jason Bourque Genre:SF / Thriller Country:Australia / Canada Language:English 上映時間:92分 あらすじ: 気象学者のジャックは、仕事一筋のため、 妻のエマからは離婚を迫られ、 娘のナオミには、毛嫌いされている。 ある日、オーストラリア沖で、気象観測船が遭難。 同僚ら乗組員は、凍結した遺体で発見された。 ジャックは、オゾン層に生じた亀裂から、 マイナス70度の大気が地表に降下していると知る。 オーストラリア、続いてロンドン・東京・モスクワが白い地獄へ。 ジャックは、妻子を救い、世界を救うべく、 オゾン層の亀裂を修復するプランを立案する。 だが、上司のウィンスローは、まったく聞く耳をもたない。 そんななか、地球滅亡のタイムリミットが刻々とせまる... 出演者: Michael Shanks ... Jack Tate(ジャック) Alexandra Davies ... Emma Tate(エマ) Indiana Evans ... Naomi Tate(ナオミ) Bruce Davison ... Winslaw(ウィンスロー) オトーサン、 「特にみるべき役者はいないね」 CGの氷霧(マイナス70度)が主人公です。 その他の出演者: Saskia Hampele ... Zoe Robert Mammone ... Charlie Barker Judith Baribeau ... Tammy Nick Falk ... Brent Durant Alan Andrews ... Harold Stuart Helen Edwards ... Margaret Stuart Abbey Rose Leed ... Young Woman - Sarah Jakalyn Gatward ... Franny Bodane Hatton ... Jarrod Jane Longhurst ... Lawyer - Susan Nathan Spencer ... Technician #1 User Rating: 3.7/10( 1,625 votes)IMDb User Rating: 5.4/10( 38 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews jim-pennyさん Australia 2011年2月9日 出鱈目さが、愉快 まず、言わせてほしい。 スコアは、1点だが、それでも甘いほどだ。 1点は、間違いだらけのコメデイの分だ。 この映画、誰がリサーチしたんだ? 正直言って、低血糖のひとにインシュリンを投与する? (映画のマネするひとが出たら、危険だ) 中間圏(mesosphere)が落下するなんて、ナンセンスだ。 児童だって、これほど無教養ではない。 科学的にマイナスだ。 オーストラリアのアクセントは、いんちきかやり過ぎ。 監督は、底知れない。 地域のローカル・エマージェンシーは、なんて変なんだ。 演技は、おおむね高校クラス。 明らかにプロの役者たちもいた。 特殊効果は、昔のバットマンTV seriesやPower Rangers レベルだった。 お金を払うべきか考えた。 サンタクロースが火星人を征服する映画と争っているかのようだ。 アマチュア映画か、それ以下だ。 オトーサン、 「B級映画フアン向きか」 La.La.Laさん 2011年2月13日 サイレント・ワールド 2011 地球が凍るかもよって感じのディザスター・ムービーで プライムウェーブさんがこういう作品を集めた 勝手にシリーズの最新作です。 今まで配給したサイレント・ワールドシリーズの中では 一番できの良い作品だったと思います。 ビジュアル的に全く寒そうに見えないところは 相変わらずですが、ストーリー的には楽しめました。 -70が世界を襲うのですが ビジュアル的にその寒さを表現できていないのは TVMなので仕方がないと思います。 キャスティング的には主人公もイケメンだし 女優さん達も綺麗な方ばかりでした。 とくに主人公の娘役の子は尋常ではないかわいさです。 あごが割れてるのが残念だけど どうやらアメリカやあちらのほうは 男女ともにあごが割れてるほうがいいらしいです。 なのでわざわざ手術であご我を作る人がおおいそうですよ、 整形手術で一番多いそうです。 そういえば面白かったけど そんなに危機感が伝わってこなかったような... ただオゾン層の破壊で超低温大気が地表に降り注ぎ その原因は人類の大気汚染が原因だと 幾度も主張してるのはいいことかも、 また中国とインドが特に悪いという台詞は その通りと笑っちゃいました。 まあ特に悪いんだろうけど先進国は何処も悪いけどね、 そもそもアメリカも人のこといえないだろと、 個人的には主人公の娘役の子を見れただけでもみたかいがあったよ、 かわいそうなのは主人公のことを密かに思う同僚の女性かな 事件が起こる前は離婚手続きでもめていて チャンスかもと密かに喜んでいたけど 結局子の難関で絆が復活して復縁しちゃい ラストで複雑そうな顔で再会を喜ぶ主人公親子を見てました。 あの表情は秀逸でしたね、というよりあの演出はよかったです。


化身

オトーサン、 「渡辺淳一さんか」 名古屋の青年会議所の講演会でお目にかかりました。 何人かで昼食を摂ったのですが、不機嫌そうな様子でした。 以後、流行作家の道を歩んでおられるようですが、 作品は、どれも同工異曲です。 原題:化身(1986) 監督:東陽一 原作:渡辺淳一 脚本:那須真知子 Genre:Drama/Romance 時間:105分 あらすじ: 秋葉大三郎は、売れっ子の文芸評論家。 バー「魔呑」へ友人と出かけ、 「鯖の味噌煮が食べたい」と言った 銀座のホステスをデートに誘う。 不思議な魅力を持つ霧子を抱いた後は、 愛人の田部史子とは、仲が遠のいていた。 秋葉は霧子のために高級マンションを与え、車を買い、 洋服のリサイクルの店をやるために、大金を都合する。 霧子は、仕入れと称してニューヨークに発つ。 帰国すると、別人のように美しくなって、 その身辺は急に多忙になって、別れ話を切り出す。 出演者: 藤竜也 ...秋葉大三郎 黒木瞳 ... 八島霧子 阿木燿子 ... 田部史子 オトーサン、 「新人女優は、裸で勝負!」 藤竜也さんが、こんなに素敵な役者とは思いませんでした。 阿木燿子さん、作詞に専念願います。 その他の出演者: 梅宮辰夫 ... 能村 淡島千景 ... 秋葉久子 青田浩子 ... 杏子 三田佳子 ... 多恵 永井秀和 ... 室井達彦 星正人 ... 桂 河合絃司 ... 叔父 山本緑 ... 叔母 松岡久美 ... 洋子 杉欣也 ... 荻原 須賀良 ... 不動産屋 菅原加諏子 ..新幹線の中の婦人 有吉真知子 ..ブティックの店員 加茂さくら ..ママ 小倉一郎 ... 山口 User Rating:6.4/10( 88 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかな」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 黒木瞳 User Reviews のりをさん 2009年8月23日 田舎娘から女へ 金持ち男が、田舎娘を変える。 それだけの話だが、黒木瞳の変身振りには目を見張る。 ありがちなネタかもしれないけど、男の夢だね。 しかし、後のドラマ「プリ・マダム」では、 家庭では不細工な主婦が、バレーでは女になるという役は、 全く違いが解らず、全然、変身が出来ていなかった。 なぜだ。 下手になる筈も無く、「化身」の変身は、 本人の演技よりも、周りのスタッフの賜物という事か。 同じような変身は、「年下の男」の風吹ジュンは絶品だった。 「ただ、君を愛してる」の宮崎あおいも凄かったな。 オトーサン、 「“常に女を必要とする男”?」 ドンファンのことかな、それとも... movie oyajiさん 2008年4月3日 女優☆黒木瞳26歳の覚悟 気に入った女を愛でる。 服装を替え、靴を替え、そして髪型を自分の好みに替える。 夜の店を辞めさせ、マンションを与え、 車を与え、ブティックを持たせ... これまさに男の野望。 男は女により立ちもするし出世もするだろう。 女も男によりめいっぱい磨かれ開かれるもの。 蕾のような女芯を開花させ、 繭から孵化させたのは俺だと言わんばかりに己に陶酔する。 やがては「私はあなたの着せ替え人形じゃありません」と言い放つように、 かごの中の鳥は羽ばたきたくてしょうがないのに、 身勝手な男は、それさえもわからない。 そんな男に小気味よい格好良さと渋さとユーモアを織り交ぜた藤竜也を配し、 銀幕デビューの黒木瞳に絡ませて男の惨めさとも取れる悲哀をみせている。 今までずっとコントロールしてきたつもりの男は、 女にコントロールされている自分に気づき、やるせなさが全身をおおう。 ふたりの関係が永遠に続くものなら、あなたにしがみついて離れない。 だけどあなたは、いつかは私に飽きるわ... それが辛いわ、耐えられないのよ。 だから、その前に、あなたから旅立つのよ。 あなたのことが好きよ。でもひとりにして、ひとりで生きさせて、お願い。 “常に女を必要とする男”の気持ちが理解できなければ この作品には入っていけないだろう。 愛した妻とは別れ、愛人がいてもいなくても、 刺激を求め彷徨う男の気持ちを。 実の母、別れた妻そして娘、愛人、 そして自分のものにしたい新たなる女。 そんな女たちに見事に食い付きをみせた 藤竜也の演技は流石、羨ましかった。 ふたりの“いい人”がバッティングしてしまうところの 「参ったな」は憎らしいほどの台詞だ。 良〜く男の気持ちが吐き出されていて観ているこちらも唸った、 「やっちまったな」と。 冒頭、阿木燿子の妖艶な姿態に目を釘付けにされる男たちよ、 くらっとくるのはまだ早いぜ。 あせる気持ちを抑えて登場する一押しは、やはりこの人。 映画デビュー作となった、女優☆黒木瞳の大胆なる全裸。 若さだけでなくとも夢中にさせる。 当時26歳、この思い切りが、 後の銀幕の大女優になる布石、覚悟だったのか。 脱ぎっぷりといい、濡れ場といい、 “娘”が“女”に化身していく様をこの世の男どもに見せつける。 彼女のファンならずとも、 そっと脳裏に刻み込んでしまっておきたいものである。 「ふぅ〜」生唾を飲み込むのとともに、 溜め息のもれる作品であります。


マダガスカル3

オトーサン、 「マダガスカル3だけど、みたいね」 病後、はじめての、2年ぶりの映画鑑賞です。 1も、2も観ているので、すぐに主人公たちに溶け込めました。 モンテカルロ、ローマ、ロンドン、そしてニューヨーク。 旅の思い出がよみがえってきました。 驚いたのは、3Dの長足の進歩。 目の前に飛び出すだけでなく、 目の中に飛び込んでくるのもあるです。 原題:Madagascar 3: Europe's Most Wanted (2012) 監督:Eric Darnell, Tom McGrath/Conrad Vernon 脚本:Eric Darnell/ Noah Baumbach Genre:Animation / Adventure / Comedy Rated PG for some mild action and rude humor 上映時間:93分 あらすじ: ニューヨークの動物園を飛び出し、 マダガスカル島、そしてアフリカ大陸で 大自然の厳しさを痛感した ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、 キリンのメルマン、カバのグロリアの仲良し4人組は、 住み慣れたニューヨークへ戻るために ペンギンズを頼ろうと、彼らを追ってモンテカルロのカジノへ。 ところがそこで騒ぎを起こしてしまい、 指名手配を受けて、デュボア警部に追われる羽目になる。 窮地に陥った一行は、ビターリやジアたちの 時代遅れのおんぼろサーカス一座に紛れ込み、 デュボア警部の追跡をかわす。 そして、この一座が有名になればニューヨーク公演を実現できて、 ついに故郷にも帰れると、 サーカスの立て直しに乗り出すアレックスたちだったが…。 声の出演者: Ben Stiller ... Alex(アレックス) Chris Rock ... Marty(マーティ) David Schwimmer ... Melman(メルマン) Jada Pinkett Smith ... Gloria(グローリア) Frances McDormand ... Captain Chantel DuBois(デユボア警部) Jessica Chastain ... Gia(ジア) Bryan Cranston ... Vitaly(ビターリ) オトーサン、 「デユボア警部がいい!」 彼女の登場で、いささかマンネリ化していたアニマルたちが、 生気を取り戻しました。 その他の声の出演者: Sacha Baron Cohen ... Julien Cedric the Entertainer ... Maurice Andy Richter ... Mort Tom McGrath ... Skipper / First Policeman Martin Short ... Stefano Chris Miller ... Kowalski Christopher Knights ... Private Conrad Vernon ... Mason / Second Policeman User Rating:7.2/10 (18,186 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 120 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画誕生!」 User Reviews Yousif Tammamさん United Arab Emirates 2012年7月4日 サーカスが愉快! 多くの映画の続編は、第1作に及ばない。 (アイスエイジ、シュレックがそうだ。 みんな第1作が好きだとおもう ) そう、この「マダガスカル3」についても、 同じパターンをたどるかと思ってしまう。 私見だが、こいつは、第2作よりもいい感じだ。 第1作並みだ。 ストーリーを要約しよう。(略) この映画、家族向けのお楽しみとしてはカンペキだ。 テーマも友情というのがいい。 笑いを求めている若いひと、デートのカップル、 友人たち仲間とみれば、がっかりしないだろう。 3Dでみるといい。 最高だ。 オトーサン、 「シリーズ最高傑作だと思う...同感だ」 陸将さん 2012年8月27日 野生より文明でこそ生き生きする動物たち 『マダガスカル』というシリーズは動物たちが、 野生よりも文明で生きることを望む物語である。 だからこそ、1作目のマダガスカルよりも、 2作目のアフリカよりも、 本作の舞台となる世界中の大都市の方が、 彼らは生き生きと見える。 まるで水を得た魚のように人間界で大暴れする本作は、 文句なしのシリーズ最高傑作だと思う。 肉食動物と草食動物、 あるいは自然と文明といったような小難しいテーマに あえて深入りしなかったことも大正解だ。 本作の動物たちの目指すものは2つ。 1つはサーカスの成功。 1つはニューヨークにある動物園への帰還。 ゴールが明確に設定されているからこそ、 後はそこに突き進むだけでよい。 その突き抜けたスピード感がたまらない。 特に序盤の見事な展開で、心を一気に鷲掴みにされる。 潜入スパイアクションからのド派手なカーチェイスシーン。 まるでジェットコースターに乗っているかのようなドタバタ感。 これでもかと畳みかけられるギャグの数々。 各動物たちの特性を生かした見せ場が 用意されているのも嬉しい限りだ。 それでいて、画だけではなくストーリー自体も 停滞せずに駆け抜けていく。 このシークエンスは文句なしに面白い。 美しいサーカス場面にも魅せられる。 蛍光色で彩られるこのシーンでは、 視覚的に「従来とは異なるサーカス」であることに 説得力を持たせている。 また、ここで動物たちが訓練して習得した芸が、 動物園での救出劇に最大限生かされる展開も素晴らしい。 脇役も含め、各々の長所を組み合わせることで生じるチーム感が、 終盤の展開をこれでもかと盛り上げていく。 執念深く、不死身で無双し続けるデュボア警部との攻防戦の数々は、 アニメーションでしか味わえない魅力が存分に詰まっている。 物語に粗がないわけではない。 例えば、アレックスたちがつく「嘘」が、 ラストでは「真」になるような舞台が用意されるのだが、 その展開には強引なご都合主義を感じなくもない。 あるいは、1度は動物園という「我が家」に辿り着いておきながら、 結局サーカス団に付いていくという幕の閉じ方は、 「行って帰ってくる」という物語構造の王道と照らし合わせれば、 キレイな形とは言い難い。 ただし、それらは少なくとも鑑賞中に湧き出てくるものではない。 動物たちとの珍道中を共にする93分の中で、 老若男女問わず、誰もが最高のエンターテインメント体験を味わえるに違いない。


野郎どもと女たち

オトーサン、 「おお、おお」 ジーン・シモンズ目当てで、Tsutayaで借りたのですが、 いやはや、驚きました。 名歌手シナトラと名優ブランドが出ているとは。 しかも、大好きなミュージカルでした。 原題:Guys and Dolls (1955) 監督:Joseph L. Mankiewicz 原作:Jo Swerling/Abe Burrows /Damon Runyon 脚本:Joseph L. Mankiewicz/Ben Hecht Genre: Comedy / Musical / Romance 上映時間:150分 あらすじ: サイコロ賭博では、NY随一のネイサンは、 永年の恋人アデレードにも、愛想を尽かされ、 資金不足で賭場が開けず弱っていた。 ヴェガスから賭け事の天才、スカイが帰ってくる。 ネイサンは、救世軍のお堅い娘サラとデートできるかを賭ける。 「この賭けに勝てば、お前に素敵な家を買ってやる」 出演者: Marlon Brando ... Sky Masterson(スカイ) Jean Simmons ... Sergeant Sarah Brown(サラ) Frank Sinatra ... Nathan Detroit(ネイサン) Vivian Blaine ... Miss Adelaide(アデレード) オトーサン、 「歌うブランド、いいね」 後年の自信満々さは鼻につきますが、 この頃は、ナイーブで、素敵です。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 性別 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 JEAN SIMMONS  ジーン・シモンズ 誕生日 1929/1/29-2010/1/22 出身 英ロンドン 出演作 1945年「シーザーとクレオパトラ」 1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」 1947年「黒水仙」 1948年「ハムレット」 1949年「青い珊瑚礁」 1952年「アンドロクレスと獅子」 1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」 1954年「エジプト人」「デジレ」 1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」 1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」 1959年「太陽の谷」 1960年「エルマー・ガントリー 魅せられた男」      「スパルタカス」「芝生は緑」 1967年「ジェリコ」 1971年「昨日にさようなら」 1984年「マイ・ディア・ボディガード」 1985年「未来警察」 1986年「WANTED ウォンテッド」 1987年「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」 1988年「青い夜明け」 1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」 1991年「ラルフ一世はアメリカン」 1995年「キルトに綴る愛」 その他の出演者: Robert Keith ... Lt. Brannigan Stubby Kaye ... Nicely-Nicely Johnson B.S. Pully ... Big Jule Johnny Silver ... Benny Southstreet Sheldon Leonard ... Harry the Horse Danny Dayton ... Rusty Charlie George E. Stone ... Society Max Regis Toomey ... Arvide Abernathy Kathryn Givney ... General Cartwright Veda Ann Borg ... Laverne Mary Alan Hokanson ... Agatha Joe McTurk ... Angie the Ox Kay E. Kuter ... Calvin Stapleton Kent ... Mission Member Renee Renor ... Cuban Singer User Rating:7.1/10 ( 7,110 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「記憶に残る映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(カラー) ・ミュージカル映画音楽賞 ・美術監督・装置賞(カラー) ・衣装デザイン賞(カラー) ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞 ・女優賞 ジーン・シモンズ User Reviews schuchatさん Miami, FL. 2000年12月25日 名作舞台劇の素敵な映画版! 1954年には、マーロン・ブランドは、人気役者だった。 「欲望という名の電車」や「波止場」がヒットしていた。 フランク・シナトラは、銀幕復帰を賭けていた。 だが、この映画のネイサン役は、再起に役立った。 名作舞台劇の映画版だが、 主役と助演陣の選択が壷にはまっている。 ブランドが歌う映画があるって? 唯一無二の歌う役だ。 女性陣では、ジーン・シモンズがいい。 ヴィヴィアン・ブレインも、素晴らしい。 舞台だけでなく、この映画でも、ネイサンの恋人役をやっている。 (略) 見て楽しいミュージカルであり、いいコメディだ。 シナトラとブランドが出てるんだぜ。 "Luck Be A Lady Tonight"もいいし、 "it's your dice"も素敵だぜ。 オトーサン、 「おいおい、マーロンが好きでない?」 ロビーJさん 2007年4月24日 マーロン唄う! マーロン・ブランドの唯一のミュージカル。 と言っても残念ながら出来がいいとは言い難い作品である。 ミュージカル俳優でもあるフランク・シナトラもいるのだが、 いまいちピンとこない映画だった。 たいへん失礼な事だが 個人的にフランクもマーロンも大して好きではない。 ではなぜ見たの?って感じだが答えはただ一つ、 ミュージカルが好きだからだ! 後ジーン・シモンズはなかなか歌がうまかったと思う。 という訳で、とりあえず言える事は、 どのキャラクターにも魅力を感じなかったということ。 でもマーロンファンやフランクファンには楽しめると思う。


ひばりの森の石松

オトーサン、 「どうせ、ひばりの宣伝映画だろう」 でも、山田洋次監督が激賞しているので、 みてみました。 美空ひばりは、あまり好きではありませんが、 劇中歌で、そのうまさを知らされました。 ♪唄はちやっきりぶし、男は次郎長... 原題:ひばりの森の石松(1960) 監督:沢島忠 脚本:鷹沢和善 Genre:Commedy 上映時間:83分 あらすじ: 森の石松は、三人の渡世人に襲われた旅鴉を逃がしてやる。 だが、その三人は、清水一家の大政、小政、増川の仙右衛門。 旅鴉は、仙右衛門の親の仇だというのだ。 ある日、船着場でフクロ叩きにあっている盲人を救けたが、 実は、牛若の三次という大泥棒。 しかし、彼から旅鴉の潜伏先を聞き出し、なぐりこむ。 次郎長一家も助太刀に出て、仙右衛門は親の仇を討つ。 こうして、次郎長の身内にしてもらったが、 しくじりを埋めようと張り切って喧嘩沙汰。 ほとぼりをさますため代参に出されるが、 お家騒動に巻き込まれた幼い姫様を保護する羽目に。 気のいい相棒ができて助け手となり、 迫り来る悪党を防いだ石松は迎えに出た藩士に姫様を託し、 生まれて初めてちぐはぐでないいい事をしたと笑う。 出演者: 美空ひばり ...森の石松 若山富三郎 ...清水の次郎長 加賀邦男... 大政 長島隆一 ... 小政 植木千恵 ... 千恵姫 堺駿二... 久六 オトーサン、 「美空ひばり、やるねぇ」 その他の出演者: 美空ひばり ...お君 尾上鯉之助... 増川の仙右衛門 花房錦一... 豚松 里見浩太朗 ...牛若の三次 春海洋子... お弓 松風利栄子... 稲妻のおとし 大河内傳次郎..田宮竜斎 高島新太郎... 田宮鉄之助 中村幸吉... 中田格之進 月形哲之介... 虎 古石孝明... 熊 阿部九洲男... 武居のドモ安 徳大寺伸... 神沢の小五郎 沢村宗之助... 安藤伊十郎 吉田義夫... 黒岩典膳 尾形伸之介... 佐川 高松錦之助... 大和田の友造 中村時之介... 津向の文吉 長田健... 潮右衛門 浜恵子... お可代 月笛好子... お清 舟橋圭子... お春 島田秀雄... 源助 香月涼二... 佐吉 関根英二郎... 留吉 杉狂児... 安三 富久井一朗... 長左衛門 小田真士... 信吉 紫ひづる... おたね User Rating:10.0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「10点とは思わないけど」 User Reviews ymo1191さん 2009年9月24日 神田の生まれよ! 美空ひばりさんが、ご存知、清水次郎長の演目で、 森の石松に扮して大暴れの痛快アクション時代劇83分です。 オープニングとエンディングの 富士山をバックにした茶畑のシーンからして、 カラーフィルムが実に色合いもよく見ごたえあります。 ですから、セットのシーンでも 当時の優秀な美術スタッフが作ったセットは芸術物です。 ひばりさんと里見浩太郎さんの唄の掛け合いも粋です。 ひばりさんが盲目のお姫様を助ける旅道中がありますが、 気になると思うので記しておきますが、 お姫様役の少女は片岡千恵蔵さんの実娘の植木千恵さんとの事です。 まあ東映時代劇祭りの様な賑やかな構成ですが、 ご存知、森の石松の演目で、 「江戸っ子だってね〜」「神田の生まれよ!」を 堺駿二さんと掛け合いするとこなんざ、 待ってました!の掛け声一発掛けたい名調子ですね。 オトーサン、 「沢島忠監督はすごいね」 美空ひばりとは、息があったのか、何本も撮っています。 Katsumi_Egiさん 2006年2月25日 リオ・ブラボー 矢張り沢島は面白い。 オープニングとエンディングの 富士山のティルトダウンティルトアップなんて 実に沢島らしい円環処理。 またこの富士山が綺麗なのだ。 全編に亘って良いシーンが沢山ある。 次郎長−若山富三郎の登場シーンは こりゃ『リオ・ブラボー』じゃないですか。 石松(美空ひばり)が豚松(花房錦)の母親の手紙を読むシーンも 惚れ惚れするような演出。 美空ひばりと花房錦一(姉弟)が二人寝そべって空を見るシーン。 吃音の親分−阿部九州男。 盲目の姫(片岡千恵蔵の実娘の植木千恵)と 美空ひばりが二人で踊る夕景のセットの美しさ。 堺駿二のリアクション演技の妙味。 竜宮城の夢のシーンで石松の「目が開いた」ミュージカル、 このシーンの音楽はボレロだ。 そして「玉ころがし」という名前のボーリング場での大乱闘。 いやいや沢島のサービス精神は実に愉快。 オトーサン、 「沢島忠監督の経歴をみよう」 沢島 忠 誕生日 1926/5/19 - 出身地 滋賀県東近江市 同志社大中退。 月形龍之介の紹介で東横映画(東映)助監督部に入社。 京都撮影所で、マキノ雅弘、渡辺邦男らに師事。 1957年、「忍術御前試合」で監督デビュー。 1967年、「コマ・プロダクション」を設立 時代劇、ひばり映画、および任侠映画の巨匠。 舞台演出家としても活躍。 主な監督作 1957年「忍術御前試合」「鳳城の花嫁」 1958年「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」「一心太助 天下の一大事」      「殿さま弥次喜多 怪談道中」「ひばり捕物帖 かんざし小判」 「江戸の名物男 一心太助」 1959年「一心太助 男の中の男一匹」「江戸っ子判官とふり袖小僧」      「お染久松 そよ風日傘」「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」      「右門捕物帖 片眼の狼」「殿さま弥次喜多 捕物道中」 1960年「森の石松鬼より恐い」「海賊八幡船(ばはんせん)」      「ひばりの森の石松」「右門捕物帖 地獄の風車」「殿さま弥次喜多」 1961年「若さま侍捕物帖 黒い椿」「水戸黄門 助さん格さん大暴れ」      「白馬城の花嫁」「富士に立つ若武者」「家光と彦左と一心太助」 1962年「酔いどれ無双剣」「ひばりの母恋いギター」「サラリーマン一心太助」      「大江戸評判記 美男の顔役」「ひばり・チエミの弥次喜多道中」 1963年「おかしな奴」「おれは侍だ! 命を賭ける三人」 ?      「人生劇場 飛車角」「人生劇場 続・飛車角」「一心太助 男一匹道中記」      「ひばり・チエミのおしどり千両傘」 1964年「間諜」「人生劇場 新・飛車角」 1965年「新蛇姫様 お島千太郎」「股旅三人やくざ」「いれずみ判官」 1966年「冒険大活劇 黄金の盗賊」「のれん一代 女侠」「小判鮫 お役者仁義」 1969年「新選組」「ボルネオ大将 赤道に賭ける」 1971年「女の花道」「幻の殺意」 1977年「巨人軍物語 進め!!栄光へ」


タンポポ

トーサン、 「へえ、ラーメン・ウエスタンだって?」 確かに、麺は、美味しんぼの世界。 チャーシューが、ウエスタンの味でした。 原題:タンポポ(1985) 監督・脚本: 伊丹十三 Genre:Commedy 上映時間:115分 あらすじ: 雨夜、タンクローリーの運転手、ゴローとガンは、 ふらりと来々軒というさびれたラーメン屋に入った。 店内には、ピスケンという図体の大きい男と その子分達がいてゴローと乱闘になる。 ケガをしたゴローは、店の女主人タンポポに介抱された。 彼女は夫亡き後、ターボーというひとり息子を抱えて 店を切盛りしている。 ゴローとガンのラーメンの味が今一つの言葉に、 タンポポは二人の弟子にしてくれと頼み込む... 出演者: 山崎努 ... ゴロー 宮本信子 ... タンポポ 渡辺謙 ... ガン 加藤嘉 ... センセイ 大友柳太朗 ... ラーメンの先生 オトーサン、 「いいね」 山崎勉さんの巧さ、 宮本信子さんの元気」 渡辺謙さんの若さ そして、老優たちの味。 その他の出演者: 役所広司 ... 白服の男 黒田福美 ... 白服の男の情婦 安岡力也 ... ピスケン 桜金造 ... ショーヘイ 池内万作 ... ターボー 大滝秀治 ... 老人 篠井世津子 ... おめかけさん 洞口依子 ... カキの少女 津川雅彦 ... マネージャー 村井邦彦 ... アベック 松本明子 ... アベック 野口元夫 ... 専務 橋爪功 ... ボーイ アンドレ・ルコント ... 太った外人 久保晶 ... 大三元のおやじ 都家歌六 ... 職人 MARIO ABE ... 味一番のおやじ 高木均 ... 中華街のおやじ 二見忠男 ... その隣のおやじ 横山あきお ... 中華そば屋コック 佐藤昇 ... 赤鼻のホームレス 日本合唱協会 ... 歌うホームレスたち 福原秀雄 ... 守衛 北見唯一 ... 歯医者 鈴木美江 ... ヤムチャ売り 小熊恭子 ... そば屋のおかみ 伊藤公子 ... 女中 上田耕一 ... タンポポの客 大月ウルフ ... 医者 大沢健 ... いじめっ子 藤田敏八 ... 歯の痛い男 原泉 ... カマンベールの老婆 井川比佐志 ... 走る男 中村伸郎 ... 美食家の詐欺師 田武謙三 ... 刑事 林成年 ... 連れの男 岡田茉莉子 ... マナーの先生 User Rating:8.2/10( 1.130 votes) Yahoo! オトーサン、 「愉快だね...計算尽くだけど」 User Reviews クリモフさん 2009年2月26日 食の寓話集 山崎努が宮本信子営むラーメン屋再建のために頑張る って大筋しか知らなかったもんだから 本編観てビックリ。 いろんなエピソードを絡めてるのね。 ラーメン屋の本筋も面白いけど、 その他の話も割と良いなぁ。 ラーメンが頭にあったから 最初なんじゃコラ?って感じだったんだけど、 ようするに食全般にまつわる話なんですね。 確かに一個一個の話が雑然としていて、 正直つなぎ方も強引力技なんだけど、 監督の映画愛が感じられなかなか楽しく観られました。 あざといっていうのもわかるし、 描き方は上手くないけど、 なんか味になってるって言うかヘタウマ?かな。 西部劇の演出まぁ悪くないです。 山崎努がやっぱり貢献してます。 だいぶこの人のおかげのような気もする。 まぁそれもひっくるめて映画ですからね。 ん、ということは伊丹監督はやっぱ映画作り上手いってことか。 ラストもちょっとアレだけど気に入った。 改装後のラーメン屋が微妙なのは目をつむろう。 オトーサン、 「惜しいひとだった、伊丹十三さん」 ツマラナイ女に引っかかって死んだという 週刊誌の報道には、疑問が残ります。 医療廃棄物問題を撮っていて、殺されたのが真相とか。 ikazuchi48さん 2012年8月21日 も少し生きていればなあ、伊丹十三 久々にBSで鑑賞。 伊丹十三の衒学的な知識満載。 だからこそもったいなかったなあ、伊丹十三の自殺は。 ツマラナイ女に引っかかって、 自分の潔白を証明するための自殺だなんて、 彼の才能を考えれば、実に残念。 もっともっと撮ってほしかった監督でした。 とはいえ、末期は残念ながら ちょいとマンネリ気味だったことも事実。 そういう悩みもあったのだろうか。 この映画、欲を言えばラーメンの話のみで撮って欲しかったとも思う。 見たあと、実にラーメンが食べたくなった一本であった。 それはさすがに無理だと思って、 さまざまなエピソードを入れたのだろうなあ。


伯爵夫人

オトーサン、 「こりゃ、豪華メンバーだ」 マーロン・ブランド主演映画を借りたら、 ソフィア・ローレンが、共演していて 監督ときたら、あのチャツプリン。 しかも、彼の遺作とか。 原題:A Countess from Hong Kong (1967)    チャップリンの伯爵夫人 監督・脚本:Charles Chaplin Genre:Comedy / Romance Country:UK / USA Language:English / French 上映時間:120分 あらすじ: オグデンは、東南アジアのある国の大使に任命され、 外交上の重要書類を受けとるため、 東洋航路の豪華船でワシントンへ。 香港でバカ騒ぎをやり、二日酔いで朝を迎え、 船室に女性が潜んでいるのに気がつく。 伯爵夫人ナターシャは、白系ロシア人の貴族の娘だが、 いまは、香港でアメリカ水兵相手のダンサーだった。 密かにアメリカへ渡ろうとしていたのだ。 オグデンは、外交官ゆえに、彼女を救い、 一生をともにするまでは踏み切れなかった... 出演者: Marlon Brando ... Ogden Mears(オグデン) Sophia Loren ... Natascha(ナターシャ) Charles Chaplin ... An old steward(年老いた接客係) オトーサン、 「何か不釣合いだね」 年齢を調べたら、マーロン・ブランドが43歳。 対するソフィア・ローレンが33歳とは意外でした。 もっと年増かと思いました。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才の時にブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞しているが、 60年代から関わった公民権運動で アメリカ・インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」 1967年「禁じられた情事の森」「チャップリンの伯爵夫人」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 SOPHIA LOREN  ソフィア・ローレン 誕生日 1934/9/20 出身 イタリア・ローマ 57年に映画プロデューサー、カルロ・ポンティと結婚。 1961年、「ふたりの女」アカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1951年「アンナ」「クォ・ヴァデス」 1953年「ナポリの饗宴」 1954年「侵略者」「河の女」 1955年「バストで勝負」「殿方殺し」 1957年「島の女」「誇りと情熱」「失われたものの伝説」 1958年「楡の木陰の欲望」 1959年「鍵」「月夜の出来事」「黒い蘭」「私はそんな女」 1960年「西部に賭ける女」「ナポリ湾」「バラ色の森」      「求む!ハズ」 1961年「ふたりの女」      「エル・シド」「戦場に駆ける女」 1962年「ボッカチオ’70」「真夜中へ五哩」「アルトナ」 1963年「昨日・今日・明日」 1964年「ローマ帝国の滅亡」「あゝ結婚」 1965年「クロスボー作戦」「レディL」 1966年「栄光の丘」「アラベスク」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」「イタリア式奇蹟」 1969年「ひまわり」 1971年「結婚宣言」 1972年「ラ・マンチャの男」 1973年「旅路」 1974年「愛の終わりに」「逢いびき」 1975年「ガンモール」 1977年「カサンドラ・クロス」「特別な一日」 1978年「ブラス・ターゲット」 1979年「愛の彷徨」「リベンジャー」 1989年「ふたりの女」 1994年「プレタポルテ」 1995年「釣り大将LOVELOVE日記/ラブリー・オールドメン」 2002年「微笑みに出逢う街角」 2006年「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」 その他の出演者: Sydney Chaplin ... Harvey Geraldine Chaplin ... Girl at dance Tippi Hedren ... Martha Patrick Cargill ... Hudson Michael Medwin ... John Felix Oliver Johnston ... Clark John Paul ... The Captain Angela Scoular ... The Society Girl Margaret Rutherford ... Miss Gaulswallow Peter Bartlett ... Steward Bill Nagy ... Crawford Dilys Laye ... Saleswoman Angela Pringle ... Baroness Jenny Bridges ... Countess User Rating:5.9/10 ( 2,377 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 64 votes) Yahoo! オトーサン、 「ムリ筋だったね」 チャップリン流のコメディを、 マーロン・ブランドやソフィア・ローレンにやらせるのは、 ムリでした。 User Reviews ouija-3さん Finland 1999年9月8日 欠点だらけだが、面白い チャツプリンの遺作は、欠点だらけ。 だが、大方が言うほど悪くはない。 私は、何度も、みている。 私見をのべよう。 最大の欠点は、ブランドの起用だ。 生硬なのだ。 だから、ローレンが一人で、映画を引っ張らざるをえなくなった。 構造も、バランスが悪い。 ラブコメにしては、単純なコメディがありすぎる。 筋書きも貧弱だ。 そう心掛けたのかも知れないが。 また、曲ももたもたしている。 ドラマテックなテーマが、理由もなく流れ出す。 それに、映画はやや長すぎる。 好い点といえば、 音楽は、いつものように高い水準だ。 カメオ出演も素敵だ。 監督は、焦点が合い、製作水準も「ニューヨークの王様」よりも上だ。 そう、頻繁に指摘されるように、 チャツプリンの監督の平板さは、技術がないからではなく、 芸術的な選択の結果なのだ。 単純さは、技術のなさではない。 例えば、ダンスシーン。 俳優たちを追うカメラの動きは、微妙で、効率的だ。 一所懸命みれば、分かる。 もし、この映画に失望したなら、結末に注目すべきだ。 美しく、ぜいたくで、単純だ。 これまでみたチャップリン映画のなかで、最高だと思う。 ぴたっと決まっている。 チャップリンのフアンには、こたえられない 様々なものが袋詰めされている。 少なくとも、骨董品として興味深い。 オトーサン、 「チャップリン出ているな、チョイ役だけど」 ヒッチコック監督が、どの作品にも、ちらっと顔を出すので、 好評dすが、それと同じお遊び=手法です。 bellmorrisseyさん 2010年8月17日 チャップリンのでない遺作 チャップリンの出ないチャップリン映画。 なんか、クリープのないコーヒーみたい。 例え古すぎ。 マーロン・ブランドのコミカルな演技見るだけでも価値がある。 傑作を産み出してきたチャップリンだけに 最後はこんな感じで終わるのも、オツなのかも。 オトーサン、 「チャップリンの監督作をみておこう」 CHARLES CHAPLIN チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 監督作 1914年「チャップリンの総理大臣」      「チャップリンの画工」「「チャップリンの衝突」      「アルコール先生自動車競争の巻」「マーベルとチャップリン」      「アルコール先生ピアノの巻」「チャップリンの独身」      「アルコール先生原始時代の巻」「他人の外套」「笑ひのガス」「メーベルの窮境」      「男か女か」「チャップリンの道具方」「両夫婦」「髭のあと」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」(チャップリンの珍拳闘、チャムピオン)      「アルコール先生公園の巻」(チャップリンのいたずら)      「チャップリンの駈落」(チャップリンのロマンス)      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」(チャップリンの海水浴)      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」(チャップリンの芝居見物)      「チャップリンのカルメン」(珍カルメン) 1916年「チャップリンの改悟」(チャップリンの改心)      「三つ巴事件」(チャップリンの義侠、チャップリンの義気、チャップリンの侠気)      「チャップリンの替玉」「チャップリンのエスカレーター」      「チャップリンの消防夫」      「チャップリンの放浪者」(チャップリンとジプシー)      「午前1時」(チャップリンの大酔)「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」(チャップリンの舞台裏)      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」


26世紀青年

オトーサン、 「人類は進化するというのは、間違いかも」 年寄りが、よく最近の若いもんは...と嘆くのは、 モーロクしたせいでなく、正しいことを言っているのかも。 そんなことを思わせる力がある映画です。 原題:Idiocracy (2006) 監督・原作:Mike Judge 脚本:Mike Judge/Etan Cohen Genre:Adventure / Comedy / SF Rated R for language and sex-related humor 上映時間:84分 あらすじ: 2005年、陸軍は冬眠実験を開始。 平均的知能指数の軍人ジョーと売春婦のリタを選ぶ。 極秘実験の責任者が、麻薬不法所持などで逮捕されたために この計画は放棄され、2人は500年後に目覚める。 500年の間、賢い者が子づくりを控え 知能の低い人間が子供をつくり続けた結果、 平均知能指数が大幅に低下していた。 堕落した社会では、ゴミが堆積し、 企業エゴからスポーツドリンクが供給されたため、 農作物や樹木が育たず、砂嵐が吹き荒れていた。 ジョーは、元の時代に戻ろうと、 必死にタイムマシンを探しているうちに、投獄される。 脱獄に成功したが、捕らえられる。 だが、処刑寸前に、 世界最高の知能指数の持ち主と判明したために、 大統領の目にとまって、国務長官に抜擢される。 農作物の復活と砂嵐を止めるのが任務だった。 出演者: Luke Wilson ... Joe Bauers(ジョー) Maya Rudolph ... Rita(リタ) Dax Shepard ... Frito(フリート) Terry Crews ... President Camacho(大統領) オトーサン、 「このひと、脇役専門と思っっていたけど...」 経歴をみると、結構主役を張っています。 似顔絵を描くと、えらが張っていて、 ホームベースみたいです。 LUKE WILSON  ルーク・ウィルソン 誕生日 1971/9/21 出身 米テキサス州ダラス 兄アンドリュー、オーウェンも俳優。 96年「アンソニーのハッピー・モーテル」で映画デビュー。 出演作 1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」◆ 1997年「17 セブンティーン」「スクリーム2」◆      「リスキーブライド/狼たちの絆」◆ 1998年「100万回のウィンク」◆「ドッグ・パーク」◆ 「天才マックスの世界」◆ 1999年「ブルー・ストリーク」◆ 2000年「チャーリーズ・エンジェル」◆「マイ・ドッグ・スキップ」◆      「ノンストップ・ガール」◆ 2001年「キューティ・ブロンド」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◆      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」◆ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」◆      「キューティ・ブロンド ハッピーMAX」◆      「あなたにも書ける恋愛小説」◇      「アダルト♂スクール」◇「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「俺たちニュース・キャスター」◆ 2005年「幸せのポートレート」 2006年「Gガール 破壊的な彼女」◇「26世紀青年」◇ 2007年「モーテル」◇ その他の出演者: Anthony 'Citric' Campos ... Secretary of Defense David Herman ... Secretary of State Sonny Castillo ... Prosecutor Kevin McAfee ... Bailiff Robert Musgrave ... Sgt. Keller Michael McCafferty ... Officer Collins Christopher Ryan ... Hospital Technician Justin Long ... Doctor Heath Jones ... Cop #1 Eli Munoz ... Horny Guy Patrick Fischler ... Yuppie Husband User Rating:6.4/10( 59,220 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 163 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台と思ったが...」 User Reviews Russ T.さん Los Angeles 2006年9月6日 好きだ、2006年最高の映画のひとつ フォツクスよ、恥を知れ、この映画を葬り去るとは。 まったくの馬鹿騒ぎだ。 DVDやケーブルTVで,蘇ることを望みたい。 陽気な風刺だ。 "もしも"という状況を極限まで押し進めている。 どんなパンチも手加減しないし、 股ぐらへのキックも容赦なしだ。 われわれが、まったくの怠惰でアホになったら、 このアメリカ帝国がどうなってしまうかを考えさせる。 誰も殴られる。 特に、大企業が対象だし、 フォックス・ニュースも同様だ。 だから、一般上映されなかったのだ。 宣伝部門が、どうやって売り込もうか 考えつかなかったので、上映やめちゃえになったのだ。 股ぐらへのキックや屁こきをみて この映画を生意気と考えるひともいるだろう。 だが、この映画は、そんなものじゃない。 マイク・ジャッジの言ってることを 聞くにせよ、聞かないにせよだ。 これまで読んだ否定的なコメントの多くは、 納得できなかったひとや、 この映画が高慢ちきだと思うひとからのようだ。 限定された市場で、1週間は上映されるだろう。 見逃したら、DVDを探すといい。 私のコレクションに加えようと思う。 マイク・ジャッジは、いい仕事をした。 きみたちは、被害者だ。 だが、大笑いさせてくれた。 次の映画が待ち遠しい。 オトーサン、 「確かに、同じネタを繰り返しすぎかも」 特にセックス・ネタの多さが鼻につきました。 ジーナさん 2009年12月2日 方向性を間違った 冒頭の家系図はお見事(笑) 確かにコレ・・・一理あるでしょ(爆) 人体実験とか冷凍保存に関しては、 500年も眠ってたのにドーシテ?ナンデ? と言った疑問に一切答えない無理やり感がありましたが、 目覚めた未来が馬鹿な国になっていたのは 最初の家系図もあって無理なく鑑賞できました。 ここだけ変に説得力と現実味がありますよね(笑) この力とセンスが全体に反映できなかったのはとても残念です。 バタバタ警察沙汰を盛り込むよりも、 ゴミの始末も出来ないような驚くべき社会を 少しでも良くしようと駆け回る展開にしたほうが面白かったでしょうね。 そのほうが今の社会を皮肉るような工夫も見れて良かったと思いますよ。 直接彫るIDやゲータレードは個人的にツボでしたが、 いかんせん笑いがしつこいですね。 子供と同じで、何回も調子に乗って笑わせようとしている感じに イラッとしちゃいました(爆) 他にも尻ネタ、オタマネタがウンザリするほど繰り返されます。 これには粗雑さを感じずにはいられませんでしたね。 下品でアホで汚い笑いがどうのこうのと言うよりも、 同じネタで引っ張ってしまったのがイタかったです。 超平均的男というキャラを演じたルーク・ウィルソンの平凡ぶりは素晴らしい☆ ・・・もちろん演技ですよね?(笑) 単なるお馬鹿映画を越した理解不能な笑いになっているので、 笑えるかどうかは難しいですが 真新しい設定と発想は良かったと思います。 倫理的に他人を馬鹿にする人は許せない! という高尚な方には不向きな作品です(笑)


モリツリ/南太平洋爆破作戦

オトーサン、 「モリツリ?」 原題の"Morituri"をそのまま使って、 その後に、"南太平洋爆破作戦"を補足。 補足というより、蛇足ですねえ。 安手の戦争活劇に思えるじゃないですか。 原題:Morituri (1965) 監督:Bernhard Wicki 原作:Werner Jorg Luddecke 脚本:Daniel Taradash Genre: Drama / War 上映時間:123分 あらすじ: 第二次世界大戦中。 ミュエラー海軍大佐は ナチ占領下のフランスに送る戦略物資を積んだ 特航船の艦長に任命される。 これを知ったイギリス情報部は、 その戦略物資を略奪しようと、 クレーンをナチの情報部員と偽って上船させる。 彼は、一等航海士をそそのかし、 ミュエラーから船の指揮権を奪わせようとしたり、 自沈装置の破壊工作を進めていく... 出演者: Marlon Brando ... Robert Crain(クレーン) Yul Brynner ... Captain Mueller(ミュエラー艦長) Janet Margolin ... Esther(エスター) オトーサン、 「久しぶりに、素敵なブランドをみられたぞ」 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才、ブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞。 だが、インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 その他の出演者: Trevor Howard ... Colonel Statter Martin Benrath ... Kruse Hans Christian Blech ... Donkeyman Wally Cox ... Dr. Ambach Max Haufler ... Branner Rainer Penkert ... Milkereit William Redfield ... Baldwin Oscar Beregi Jr. ... Admiral Martin Brandt ... Nissen Charles De Vries ... Kurz Carl Esmond ... Busch Martin Kosleck ... Wilke User Rating:6.9/10(1,356 votes)IMDb User Rating:8.0/10(   2 votes)Yahoo! オトーサン、 「隠れた名画だね」 User Reviews r-chanceyさん United States 2006年1月4日 魅力的で魅惑な映画だ! この名作がやってのけたことは、 マーロン・ブランドの「戦艦バウンティ」への 轟々たる非難を一掃することだった。 ここでも、トレヴァー・ハワードが出演している。 新聞は、マーロン・ブランド批判一色だったが、 「戦艦バウンティ」叩きの間、 ハワードは、ブランドの弁護に回っている。 マーロン・ブランドは、「戦艦バウンティ」で共演した アーロン・ローゼンバーグとも共演している。 新聞は、彼は2度とマーロン・ブランドと 共演しないと決め付けていたのだ。 本作が証明しているが、 出演者みんなにとって、最高の作品になった。 マーロン・ブランドの60年代における最高の仕事だ。 批評家たちが、叩きにまわったというのは、残念だ。 本作は、年を経るとともに、どんどんよくなる稀有な映画だ。 有難いことに、いま DVDが出ている。 ふさわしく扱われている。 オトーサン、 「時代とともに、評価が高まる」 Shokoさん 2010年4月22日 再評価されるべき傑作 なんといってもこの映画は知名度が低い。 日本語版のウィキペディアの マーロン・ブランドのページには 主な作品の項目に名前も書かれていないほど。 さらに60年代半ばから「ゴッドファーザー」で 再び注目されるまでのマーロンは、 「過去の俳優」「落ち目の俳優」と思われていたというので、 1965年のこの作品はまさにダメダメのまっただ中? 昔の戦争映画にもそれほど興味があるわけでもないし... それでも見たのは、マーロン・ブランド研究中(?!)の私としては、 良くも悪くもマーロンの歴史を見届けるのが 自分の使命のような気持になっていたためで。 で、鑑賞直後の率直な感想。 「ぜんぜん、いいじゃない!」 「悪いとこ、まったく見つけられない!」 (略 あらすじ紹介) この映画のタイトル「モリツリ」とは 古代ローマの闘志が死地に赴く時、 国王に捧げる別れの挨拶に由来するもので、 「死なんとする者」という意味。 まさにマーロンの使命の難しさを表しています。 爆破装置をひとつひとつ解除していく時、 誰かに見つけられないか、ハラハラ。 ドイツ将校たちとの会話でも、正体がバレないかドキドキ。 そしてこの難関をいったいマーロンがどうやって切り抜けるのか。 船の中で繰り広げられる人間ドラマが本当に見ごたえがあります。 貨物船船長のユル・ブリンナー(さすが!)。 ユダヤ人少女役のジャネット・マーゴリン (悲しい運命をたどる彼女の表情は忘れられない。 大きな目や唇の動きが多くを語ります)。 ナチ党員の副官役の俳優さんも、適役でした。 この映画を往年の戦争映画、スパイ、アクション映画ととらえると 大間違いします。 すばらしい脚本、キャスト、シネマトグラフィーが そろった完成度の高い心理劇。 ハイ・テンションのサスペンス・スリラーなんですから。 そしてそういう場にこそ、 マーロンの真髄が生かされるのですよね。 この作品はアカデミー撮影賞の白黒部門にノミネートされましたが、 1966年までは撮影賞もカラーと白黒のふたつに分かれていたことを 初めて知りました。 この作品はちょうど白黒映画の火が消えていく頃に 作られたものなのですね。 マーロンの反戦思想はこの時代としてはまだ新しいものだったのでは。 人物描写も善悪がはっきりしているわけではなく、 アメリカ人捕虜の側のユダヤ少女に対する非道な扱いをみても、 かなり先取りした脚本だったかも。 にもかかわらず、丁寧な作りの白黒映画というフォーマットは 昔ながらの戦争映画のイメージもあって、 そのあたりのミスマッチが当時の観客には理解されなかったのかしら、 なんて想像してみました。 現代の観客が新鮮な目でこの作品を見てみると、 再評価されるのではないか。 そんな気持にさせられる映画でした。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

オトーサン、 「長い題名だな」 これを略して、もしドラというそうです。 主演のAKBの前田敦子さん、略してマエアツというとか。 プロデユーサーの秋元康さん、大活躍ですが、 この映画は、ペケ。 手を広げすぎて、収拾がつかなくなっているのでは? 原題:もし高校野球の女子マネージャーが    ドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) 監督:田中誠 原作:岩崎夏海 脚本:岩崎夏海/田中誠 Genre:Drama 上映時間:125分 あらすじ: 入院中の親友に代わり、 女子高生の川島みなみは、野球部のマネージャーを買って出て、 甲子園に連れて行くと宣言する。 マネージャーとな何か知らず、本屋に立ち寄り、 ビジネス書『マネジメント』を勧められる。 その内容に感動し、野球部で実践してみようと思い立つ。 やる気のなかった部員や監督の意識を変え、 高校野球界での常識を覆すイノベーションを編み出す。 夢の夢だった甲子園出場は、なるか? 出演者: 前田敦子 ... 川島みなみ 瀬戸康史 ... 浅野慶一郎 大泉洋 ... 加地誠 オトーサン、 「ふーん、これがマエアツか」 その他の出演者: 峯岸みなみ ... 北条文乃 池松壮亮 ... 柏木次郎 川口春奈 ... 宮田夕紀 西田尚美 ... 宮田靖代 青木さやか ... 書店客・五十嵐 石塚英彦 ... 書店主・保谷 鈴木裕樹 西井幸人 入江甚儀 矢野聖人 野村周平 松島庄汰 仲原舞 内田明 さいた☆まんぞう 信江勇 山本麻貴 神谷成基 蓮見孝之 User Rating:5.8/10( 554 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、安直だからね」 日本アカデミー賞受賞 ・話題賞 前田敦子 User Reviews maxpitさん 2012年8月25日 中途半端 岩崎夏海氏のミリオンセラーは知っていたが 読んでない。アニメ版も未見。 でも、非常に興味ある設定なので気にはなっていた。 この映画版で初めて見たのだが、 私はAKB48の前田敦子のファンでも何でもない。 何故、人気があるのかもわからないくらい(笑) 映画は、内容こそ違うが「マネーボール」のような 一見、畑違いのようなところから 新たな突破口を見出す論理的展開は面白い。 それにトコトン視点を当てて映画を進行すれば、 特に男性受けすると思われるのだが、 中途半端にありきたりの精神論的スポ根ものを交えるので 結局は凡作に終わってしまっている。 アイドル映画としても、 前田敦子の魅力が伝わってこないが、 果たしてファンの人は満足したのだろうか? オトーサン、 「ドラッカーに会ったことあるな」 ロサンゼルスから東に50km、 お住まいのあるクレアモントへ行って、 少人数で教えてもらいました。 愛妻のドリスさんが、テニス狂の関係で、ここにいるんだ。 娘さんのひとりが、日本人と結婚していることもあってか、 大変な親日家でした。 ナオ・マリアッチさん 2012年8月24日 もし高校生が高校野球の映画を作ったら 夏の甲子園、高校野球も終わりましたね。 何だか秋の訪れの予感がして寂しい感じです。 その決勝戦、「大阪桐蔭」対「光星学院」 は史上初の春の決勝戦と同じカードなんですね! そして3対0で大阪桐蔭が勝ち春夏連覇の偉業達成です! 「ダルビッシュ2世」と言われた藤波投手は身長197p! そして準決勝、決勝と連続完封! 素晴らしいのひと言ですね! 是非、桐光学園の松井投手との投げ合いが見たかった! 残念です。。。 ...って、ここで高校野球の解説をしても仕方ないですね(笑) まぁその高校野球に便乗してか民放で「もしドラ」の初放映。 もう民放の映画は観るまい と思いながらもついつい観てしまいました。。。 私は野球経験者で『ルーキーズ』の大ファンなので 野球シーンには触れません。 思う所は色々とありましたが敢えて触れません。 そして「マエアツ」 私はマエアツもAKB48も興味がないので、 ここについても触れません。 確かに若い俳優達の演技には文句を付けたいが、 若いが故ここも控えます。 さて... はっきり言って総合プロデューサーの秋元康は映画のセンスなしです! 「おにゃんこクラブ」「AKB48」など 音楽やアイドルのプロデュースのセンスはあるかも知れないが この映画はイカン。 と言うか、多分野球の事知らないでしょう。 「もし高校生が高校野球の映画を作ったら」の如く、 私が高校生の時に文化祭でこう言う映画を作りましたよ。 映画のレベルも高校生並みではね(笑) そして脚本も何もあったもんじゃないし泣かせ所の演出もおかしい。 誰かが死んで、それに報いる為に甲子園に行く。 ストーリー的にはベタな青春映画でも良いが、 そこに辿り着く過程の演出が単調過ぎるのである。 それとねP・Fドラッガーの事をバカにしてないかい? マネージャーとマネージメントの勘違いから女子高校生が ドラッガーに興味を持つのはいい。 まぁ余り笑えないシャレだったが... でもねぇ、ドラッガーの事を「カーネルサンダース」と呼んだらあかんわ。 ドラッガーと言えば、あの「世界のホンダ」の 創設者、本田宗一郎氏もリスペクトし、影響を受けた人である。 その他、日本の多くの経営者が影響を受けた人やと分かってるハズやのに。 言わば経営の神様「松下幸之助氏」と同じ様な存在やで。 最初こそ「経営の定義」「マーケティング」を野球と結び付け テロップで流していたが、中盤は放ったらかしやし。 結局「真摯にひたむきに」「イノベーション」=「改革」 と言う事が言いたかったんか? しかし、わざわざ野球と結び付けるほどでもない。 アイデアを売ったつもりだろうが全く活かされていなかった。 マエアツを売りにして 興業収入を狙って創られた中味のない映画としかいい様がない。 お願いやから秋元さんは映画界には進出してほしくない。 邦画の品位を下げ、若者を混乱させるだけです。 ひとつだけメリットを言えば、 この映画を観て、日本の将来を担う若者諸君が ドラッガーの本を読んだかも知れないと言う事である。。 決して「マエアツ可愛い〜!」「誰それ君かっこいい〜!」 で終わっていない事を願います(笑)


妖精たちの森

オトーサン、 見終わって...、 「この邦題、ミスリードしてる」 原題の"The Nightcomers"を超訳すれば、夜這い。 全くファンタジーの要素のない映画でした。 マーロン・ブランドの主演作なので、借りました。 原題:The Nightcomers (1971) 監督:Michael Winner 脚本:Henry James / Michael Hastings Genre:Drama / Horror / Thriller Country:UK Language:English 上映時間:96分 あらすじ: イギリス郊外の大邸宅。 姉のフローラと弟のマイルズは、両親を事故で亡くし、 下男、家庭教師、老家政婦の下で暮らしている。 2人がいちばんなついているのは、下男のクイント。 だが、家庭教師のジェスルを力ずくで犯す。 屋敷の実権を握る老家政婦が、 クイントとジェスルの関係に気づき、仲を裂こうとする。 その顛末をみていた、姉弟は2人を永遠に結ばせようとする... 出演者: Marlon Brando ... Peter Quint(クイント) Stephanie Beacham ... Miss Jessel(ジェスル) Christopher Ellis ... Miles(マイルズ) オトーサン、 「全盛期のブランドだけど...」 こんなに、肥っていたとは... でも、演技力はピカ一でした。 MARLON BRANDO マーロン・ブランド 誕生日 1924/4/3-2004/7/1 出身 米ネブラスカ州オマハ 女優志願の姉の影響を受け、 19才の時に役者を目指してニューヨークに移り、 演劇ワークショップで演技を学ぶ。 20才、ブロードウェイで初舞台。 50年「男たち」で映画デビュー。 54年「波止場」、72年「ゴッドファーザー」で 二度アカデミー主演男優賞を受賞。 だが、インディアンの虐待を非難し、賞を辞退している。 出演作 1950年「男たち」 1951年「欲望という名の電車」 1952年「革命児サバタ」 1953年「ジュリアス・シーザー」 1954年「デジレ」「乱暴者(あばれもの)」「波止場」 1955年「野郎どもと女たち」 1956年「八月十五夜の茶屋」 1957年「サヨナラ」 1958年「若き獅子たち」 1959年「蛇皮の服を着た男」 1960年「片目のジャック」 1962年「戦艦バウンティ」 1963年「侵略」 1964年「寝室ものがたり」 1965年「モリツリ」 1966年「逃亡地帯」「シュラマドレの決闘」      「チャップリンの伯爵夫人」 1967年「禁じられた情事の森」 1968年「キャンディ」 1969年「私は誘拐されたい」 1970年「ケマダの戦い」 1972年「ゴッドファーザー」「妖精たちの森」      「ラスト・タンゴ・イン・パリ」 1976年「ミズーリ・ブレイク」 1978年「スーパーマン」 1979年「地獄の黙示録」 1980年「ジェネシスを追え」 1989年「白く渇いた季節」 1990年「ドン・サバティーニ」 1992年「コロンブス」 1995年「ドン・ファン」 1996年「D.N.A」 1997年「ブレイブ」 1998年「フリーマネー」 1999年「ビートニク」 2000年「地獄の黙示録〈特別完全版〉」 2001年「スコア」 その他の出演者: Verna Harvey ... Flora Thora Hird ... Mrs. Grose Harry Andrews ... Master of the House Anna Palk ... New Governess User Rating:5.9/10 ( 797 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「後味の悪い映画だね」 英国アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 マーロン・ブランド User Reviews Hesse-02さん Germany 2011年10月19日 「ラスト・タンゴ・イン・パリ」が「ねじの回転」と出会う マーロン・ブランドの映画にしては、実に低評価だ。 心理的で、セクシャルで面白いと思うのだが。 それにゾクゾクする! この演技は、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の前のもの。 次に、何が起きるか? 家庭教師は、どこまで身体を許すのか? 誰が、マゾフィストで、誰がサディストか? これは、セクシャルスリラーといっていい。 マーロン・ブランドのなまりがいい。 (スコットランドとアイルランドのミックス) 彼は酔払っていないし、完全に目覚めて、性技に慣れている。 この演技、映画狂はなんで見逃すのだ??? そんなひとは、映画好きでもないし、 土台、見ていないのではないか。 こいつは、マーロン・ブランドの最高傑作だ。 (「ゴッドファーザー」は、別格) 姉弟の演技が素晴らしい。 ステファニー・ビーチャムが、家庭教師役。 マーロン・ブランドは、クイント役だ。 舞台はイギリスの大邸宅、 テーマとしては、女性ヌード、子供の逸脱行為、性的崇拝。 今日、製作されたら、避難轟々だろう。 ワーオ。. ロケーションも、ストーリーも、興味深く、魅力的だ。 結末は意外や意外。 アメリカでは、この映画上映されなかった。 DVDを探すべし。 オトーサン、 「後味の悪い傑作というわけだ」 ナンシーChang!さん 2006年4月15日 幽玄の世界とは別次元の恐ろしさ 1961年のジャック・クレイトン監督作『回転』に続く、 ヘンリー・ジェイムズの小説『ねじの回転』二度目の映画化です。 舞台はイギリス郊外の大邸宅、 主人公は邸で使用人として住み込みで働く 野卑で無教養な男という設定。 美しい女教師が邸で幽霊に遭遇する 『回転』がホラーのはしり的要素の濃い作品であったのに比べると、 本作は色と欲という生身の人間の業や 幼い子供たちが持つ純粋ゆえの残忍さなど、 幽玄の世界とは別次元の恐ろしさを追求した人間ドラマといった感じ。 邸の富豪夫妻の事故死によって孤児となった幼い兄妹を手なずけ、 遺産を奪おうと企む主人公の使用人役はマーロン・ブランド。 『ゴッドファーザー』でオスカーを獲得する前年の怪演で、 野心に満ちた卑しい男を美味く表現しています。 後味の悪い結末が独特の余韻を残し、 観た後にいつまでもイヤな気分が残る映画です。


五月のミル

オトーサン、 「お、ルイマル監督作だ!」 初期の傑作「恋人たち」に、しびれて、 何度も見ましたが、TSUTAYAには置いてありません。 どこかで入手できないかなあ。 と思っていたら、You Tubeで予告編を発見しました。 原題:Milou en mai (1990) 監督:Louis Malle 脚本:Louis Malle/ Jean-Claude Carriere Genre:Comedy / Romance Country:France / Italy Language:French / English 上映時間:107分 あらすじ: 1968年5月、南仏。 当主夫人が死に、長男ミルは死を兄弟や娘たちに伝える。 時は五月革命のさ中。 駆けつけたミルの娘カミーユと彼女の子供たち、 姪のクレールと女友達マリー・ロール、 弟のジョルジュと後妻の話題といえば、 革命のことと遺産分配のことばかり。 家を売ろうというカミーユとジョルジュに、 ミルは怒りを爆発させる。 そんな折、公証人の読みあげる遺書の中に、 お手伝いさんが相続人に含まれていた。 その夜、パリで学生運動中のジョルジュの息子ピエールが トラック運転手のグリマルディと屋敷に現われる。 翌日、革命の影響で葬儀屋までがストをする。 ミルたちは遺体を庭に埋めることにし、 葬式を一日延期し、ピクニックに興じる。 解放された雰囲気の中で、 ミルはリリーと、ダニエルはカミーユと、 ピエール・アランはマリー・ロールと、 グリマルディーはクレールと親しくなってゆく。 しかし、その夜、屋敷に現われた村の工場主夫妻から、 ブルジョワは殺されると知らされた一同は、森へと逃げる。 疲労と空腹で一夜を過ごし、険悪なものとなった彼らのもとに アデルがやって来て、ストが終ったことを知らせる。 出演者: Michel Piccoli ... Milou(ミル) Miou-Miou ... Camille(カミーユ) Dominique Blanc ... Claire(クレール) オトーサン、 「みんな文句なし」 そうそう書き忘れそうになりましたが、 主人公のミルの自転車を大事にすること! 寝室にまで持ち込むのです。 オトーサンも、そうでしたが、 愛車をつくづく愛でるのって素敵じゃないですか。 MICHEL PICCOLI  ミシェル・ピコリ 誕生日 1925/12/27  出身 仏パリ 両親はイタリア系フランス人のミュージシャン。 舞台俳優として活躍を始め、44年、映画デビュー。 66年「獲物の分け前」でフランスアカデミー賞主演男優賞。 89年「五月のミル」91年「美しき諍い女」で 二度セザール賞主演男優賞にノミネートされる。 出演作 1944年「幻の馬」 1952年「女と戦争」 1954年「フレンチ・カンカン」 1955年「マリー・アントワネット」「夜の騎士道」 1956年「サレムの魔女」「この庭での死」 1959年「爪を磨く野獣」 1961年「ローマの女戦士」 1962年「いぬ」「小間使いの日記」 1963年「軽蔑」 1964年「スタンダールの恋愛論」「潜行」 1965年「レディL」「七人目に賭ける男」 1966年「戦争を終わった」「パリは燃えているか」      「獲物の分け前」 1967年「奇襲戦隊」「ロシュホールの恋人たち」      「昼顔」 1968年「恋びと」「黄金の眼」「別離」「めざめ」「銀河」      「ディリンジャー死す」 1969年「トパーズ」「ずぎ去りし日」「連れてきた女」 1970年「はめる/狙われた獲物」 1971年「ひきしお」「謁見「「影の暗殺者」 1972年「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」「青いロープの女」 1973年「最後の晩餐」「血の婚礼」 1974年「地獄の貴婦人」「自由の幻想」「友情」「レオノール」 1975年「呪われた女」 1976年「仮面」「ピンク泥棒」 1977年「甘やかされた子供たち」 1979年「甘くない砂糖」「競馬の罠」 1980年「アトランティック・シティ」「虚空への跳躍」 1981年「遅れてきた死神」「パッション」「放蕩娘」 1982年「サン・スーシの女」「愛の謝肉祭」「都会のひと部屋」 1983年「バトルランナー2030」 1984年「ヴィバラディ」「アデュー・ボナパルト」 1985年「ゲームの殺人」「遠い日の家族」 1986年「汚れた血」 1987年「恋の病」「ラ・ルンバ」 1989年「五月のミル」「偉大なる家族」 1991年「美しき諍い女」「ル・バル」 1993年「小悪魔にキッス」 1994年「ランジュ・ノワール/甘い媚薬」 1995年「リュミエールの映画のはじまり」「百一夜」 1996年「ボー・マルシェ/革命前夜」「雨上がりの駅で」 1997年「ティコ・ムーン」「犯罪の系譜学」 1999年「ロベールとは無関係」 2001年「家路」 2006年「ここに幸あり」「ランジェ伯爵夫人」 MIOU MIOU  ミュウ・ミュウ 誕生日 1950/2/22 出身 仏パリ 出演作 1973年「ニューヨーク→パリ大冒険」「燃えつきた納屋」 1974年「バルスーズ」 1976年「ジョナスは2000年に25才になる」 1979年「夜よ、さようなら」 1980年「ミュー・ミューの女刑事」 1981年「ミュー=ミューのスラップ・スティックはお好き?」 1983年「女ともだち」「狼獣たちの熱い日」 1985年「ふたりの女/ブランシェとマリー」 1986年「タキシード」 1988年「読書する女」「回転扉」 1989年「五月のミル」 1992年「タンゴ」 1993年「ジェルミナル」 1994年「僕は、パリに恋をする」 1997年「elles エル」 2006年「輝ける女たち」「恋愛睡眠のすすめ」「アヴリルの恋」 その他の出演者: Michel Duchaussoy ... Georges Bruno Carette ... Grimaldi Paulette Dubost ... Mrs. Vieuzac Harriet Walter ... Lily Martine Gautier ... Adele Rozenne Le Tallec ... Marie-Laure Jeanne Herry ... Francoise Renaud Danner ... Pierre-Alain Francois Berleand ... Daniel User Rating:7.2/10( 1,349 votes)IMDb User Rating:9.5/10(  60 votes) Yahoo! オトーサン、 「気持ちのいい映画だね」 セザール賞受賞 ・助演女優賞 ドミニク・ブラン User Reviews joNNiさん Harrogate, England 2000年4月17日 感動の饗宴 ... 本作は、ルイマル晩年の作品だ。 物思いに沈みながら、いたずら好きで、 神経質な笑いを織りこんでいる。 フランスの伝統的な洗練さよりも、 英国の伝統的な笑劇臭が強い。 60年代の組合の不穏な動きや学生の決起を背景に 軽やかな笑劇を仕立てている。 死、家族関係、婚姻関係、不倫関係 そして、ひとぼとが人生で感じることが描かれている。 本作は、笑劇や美しい撮影や粋なコメントや 冒頭シーンの養蜂家や川での蟹採といった楽しい逸話や ファンタスティックな演奏がいい。 私の生涯のお気に入りだ。 -優しく、知的で、 センシティブな面白さがある。 大いにお薦めする。 . オトーサン、 「人生を楽しく!」 骨の髄までしみこんだフランス人気質を学びましょう。 ジーナさん 2009年3月24日 黒ネコだけが正しい反応 葬式のために帰省した家族によって繰り広げられる 数日間の出来事を描いたコメディテイストのヒューマンドラマです。 五月革命やブルジョワな人々、遺産相続やストライキなど ルイ・マル監督らしいシニカルなアプローチを加えているのがGOOD 特にブルジョワ一家のあり得ない避難風景は滑稽でした。 そんな格好で山に入るのか?! なぜ生ハムなんだ?!・・・などなど、 まるでピクニック気分の彼らにクスクスさせてもらいました。 家族の死というものをこれほど深刻に扱っていないにも関わらず、 嫌な気持ちがしないという作品も珍しいですね。 大抵の場合、人間の尊厳を踏みにじるような作品って 嫌悪感を抱いたりするものなんですが、 不思議とこの作品に出てくる登場人物たちの言動や行動には 嫌気がさしませんでした。 これはルイ・マル監督の優しさや映画に対する愛情が 作品を温かく包んでいたからだと思います。 のんびり屋敷で暮らしていたミルの生活が 母親の死で一変、騒々しくなる・・・ そんな生活が愛おしく楽しくなってきた頃、解散・・・ 今度は母親も家政婦もいない 広すぎる屋敷での寂しい生活になってしまう・・・ 同じ屋敷でずっとストーリー展開しているのですが、 その時々で表情を変える屋敷は 何とも言えない気持ちになります。 やっぱり家っていうのは 家族が居てこういう表情をするんだなぁ〜と しみじみしちゃいました。 誰も居なくなってからの屋敷と言ったら・・・ 胸が締め付けられるほど切ない表情でしたよ(泣) もう一つ、食事をするシーンが多いのも印象的でした。 停電になってロウソクに火を灯しながらの食事でもそれは優雅に見えるし、 外で食事をするシーンも南フランスのロケーションの美しさも手伝って とても素敵に映りました。 これがブルジョワの力なんですかね(笑) ただねぇ・・・ 家族が多すぎて 誰が息子で誰が誰の妻なのか、 誰と誰が兄弟なのか さっぱり分からない状態になってしまいました(汗) それに加えて心情描写もほとんど無いので感情移入も難しい。 ・・・って事で、劇中の親戚でも何でもないのに そこに居合わせてしまったキャラクター同様に 観ている側もこの一家のゴタゴタを ただ傍観しているという感覚になりました(爆) 洒落た音楽と映像もさることながら、 みんなが自分本位でバラバラに行動し協調性のないあたりが とてもフランス映画らしい作品でした(笑) オトーサン、 「ルイマル監督作品をみておこう」 LOUIS MALLE  ルイ・マル 誕生日 1932/10/30-1995/11/24 出身 仏テュムリー 監督作 1957年「死刑台のエレベーター」 1958年「恋人たち」 1960年「地下鉄のサジ」 1962年「私生活」 1963年「鬼火」 1965年「ビバ!マリア」 1967年「パリの大泥棒」 1968年「世にも怪奇な物語」(挿話) 1971年「好奇心」 1974年「ルシアンの青春」 1975年「ブラック・ムーン」 1978年「プリディ・ベビー」 1980年「アトランティック・シティー」 1985年「アラモ・ベイ」 1987年「さよなら子供たち」 1990年「五月のミル」 1994年「42丁目のワーニャ」


ドンファン

オトーサン、 「あれ?」 マーロン・ブランド主演映画をみるつもりで、 借りたら、ジョニー・デップが付録でついてきました。 いやいや、付録どころか、れっきとした主役です。 何しろ、彼がドンファン役なのですから。 原題:Don Juan DeMarco (1994) 監督・脚本:Jeremy LevenJeremy Leven 原作:Lord Byron Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual content Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:97分 あらすじ: 精神科医ジャックは、引退間近だ。 仮面をつけた黒マントの青年を引き取る。 飛び下り自殺を図ろうとしていたのだ。 青年は、「わが名は、ドンファン・デマルコ」と語る。 虚実とりまぜて、愛の遍歴を語りはじめる。 王妃の寵愛を受け、ハーレムの女たちから 数々の愛のテクニックを教え込まれたともいう。 ジャックは、その言葉に刺激を受け、 長年連れ添った妻マリリンへの忘れかけた愛を取り戻す... 出演者: Johnny Depp ... Don Juan(ドンファン) Marlon Brando ... Dr. Jack Mickler(ジャック) Faye Dunaway ... Marilyn Mickler(マリアン) オトーサン、 「ジョニー・デップという役者は...すごいね」 「おいたわしや、マーロン・ブランド」 かつてのすらりとした美青年は、いまや酒樽に。 なにが、彼をそうさせたのでしょうか。 ストレスからくる美食、あるいは過度の飲酒のせいか。 もっとも、見事な演技力に変わりはありません。 JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 誕生日 1963/6/9   出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ フロリダで育つ。 音楽に傾倒し、ロック・バンド”キッズ”に参加。 ニコラス・ケイジがエージェントを紹介し、 84年「エルム街の悪夢」の映画デビュー。 90年「クライ・ベイビー」で初主演。 「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」で ゴールデングローブ賞ノミネート。 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で アカデミー主演男優賞ノミネート。 97年「ブレイブ」で監督デビュー。 出演作 1984年「エルム街の悪夢」◆ 1985年「マイアミ・ホット・リゾート」 1986年「プラトーン」 1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇ 1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△ 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇ 1994年「エド・ウッド」◇ 1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」       「ニック・オブ・タイム」 1996年「ザ・カンヌ・プレイヤー」 1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇ 1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇「ミー&ウィル」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇      「ビートニク」◆ 2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」 2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇「ロスト・イン・ラマンチャ」 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇ 2004年「シークレット・ウインドウ」◇「ネバーランド」◇「フレンチなしあわせの見つけ方」▲ 2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)      「リバティーン」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ 2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」◇      「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」◇ 2009年「パブリック・エネミーズ」◇ 2010年「アリス・イン・ワンダーランド」◇「ドアース/まぼろしの世界」(ナ) その他の出演者: Geraldine Pailhas ... Dona Ana Bob Dishy ... Dr. Paul Showalter Rachel Ticotin ... Dona Inez Talisa Soto ... Dona Julia Marita Geraghty ... Woman in Restaurant Richard C. Sarafian ... Detective Sy Tobias Tresa Hughes ... Grandmother DeMarco Stephen Singer ... Dr. Bill Dunsmore Franc Luz ... Don Antonio Carmen Argenziano ... Don Alfonzo Jo Champa ... Sultana Gulbeyaz Esther Scott ... Nurse Alvira User Rating:6.6/10 ( 27,581 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 747 votes) Yahoo! オトーサン、 「 Yahoo!受けしてるな」 アカデミー賞ノミネート ・歌曲賞 ゴールデン・グローブノミネート ・音楽賞 ・歌曲賞 User Reviews nz manさん New Zealand 2000年3月5日 以下の4つのヒミツが分からないと、, この映画を分からないだろう。 1. この映画は、ドンファンものではない! 2. この映画は、年をとろうが、髪が灰色になろうと   人生に愛を呼びさます。  これが、実に重要なのだ!! 3. 豊かな想像力と美しい夢を人生で見ることができないなら、   我々は、実人生の厳しさを前にして燃え尽きるだろう。  何が現実なのかを問われているのだ。 4. ファンタジー過多で、現実無視ならば、   世界と太刀打ちできず、社会から見離されるだろう。 さて、私は、この映画は、ドンファンものではないと言たっけ。 そう、ある意味で、ウソをついたのだ。 本当かどうかは、映画をみて、考えてほしい。 ジョニー・デップ、マーロン・ブランド、そして フェイダナウェイの演技は、最高だ。 (彼女、この年になっても、なんと美しいのだ!) 脚本は面白く、ストーリーは、オリジナルだ。 上述の意味を理解できないひとや、 冷えきった心の持ち主は、スコアを 5か 6にするだろう。 私は、9点だ!! オトーサン、 「同感だ!」 ヴァレンシュタインさん 2006年12月12日 顔も演技も揃ったドン・ファン ジョニー・デップという俳優を初めて観た作品。 最近また観直しましたが、 改めてこのドン・ファン役ははまり役だと思います。 女たらしの権化であるこの役をスケベな嫌らしさを感じさせずに サラリと、それでいてラブシーンでは男の濃厚な色気を出してくれます。 そして何より嬉しいのはその演技力。 ただの女たらしとして薄っぺらな役作りにはせず、 きちんと生身の人間の部分を出すというのは中々難しいと思いますが、 それをやり遂げた大変素晴らしい出来です。 後、一映画ファンとして嬉しかったのは マーロン・ブランドとフェイ・ダナウェイの出演。 中々アクの強い名優二人を上手く生かせていました。


ダブルフェイス 秘めた女

  オトーサン、 「綺麗な女優さんだな、誰だろう」 そうそう、ソフィー・マルソーは、顔見知りでした。 「ルーヴルの怪人」やボンドガールで、お目にかかっています。 (「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」) 原題:Ne te retourne pas (2009) 監督:Marina de Van 脚本:Marina de Van/ Jacques Akchoti Genre:Drama / Horror / Mystery Country:France / Italy / Luxembourg / Belgium Language:French / Italian 上映時間:111分 あらすじ: ジャンヌは作家志望。 交通事故で8歳より前の記憶をなくす。 夫テオと息子、娘の4人で幸せに暮らしている。 ある日、ジャンヌは、家の内装や家族の姿に 違和感を覚えはじめる。 遂には自分の顔が別人になっていることに気付く。 家族も、母親までも別人になっている。 実家で幼い頃の写真を見つけ、そこに「本当の母親」の姿を見る。 ジャンヌは真相を明らかにするために、 その写真を撮ったイタリアに向かう。 出演者: Sophie Marceau ... Jeanne(ジャンヌ) Monica Bellucci ... Jeanne(ジャンヌ) Andrea Di Stefano ... Teo / Gianni(テオ) オトーサン、 「美女競演!」 モニカ・ベルッチも極上の美人ですが、 ソフィー・マルソーのほうが、繊細な美人です。 SOPHIE MARCEAU  ソフィー・マルソー 誕生日 1966/11/17 出身 仏パリ 父は運転手、母はキャンペーン・ガール。 13歳の時に「ラ・ブーム」で映画デビュー。 一躍、トップ・アイドルになる。 82年「ラ・ブーム2」でセザール賞主演女優賞受賞。 その後、フロラン演技学校で演技を勉強。 85年「狂気の愛」でヌードを披露、マドリード映画祭主演女優賞受賞。 「ブレイブハート」以降、アメリカ映画にも進出。 フランスを代表する女優である。 アンジェイ・ズラウスキー監督との間に一児をもうけたが、破局。 プロデューサーのジム・レムリーと同棲し、女子出産。 出演作 1980年「ラ・ブーム」◇ 1982年「ラ・ブーム2」◇「パシフィック通り」 1983年「フォート・サガン」 1984年「ソフィー・マルソー/窓にくちづけ」◇ 1985年「狂気の愛」「刑事物語」 1986年「地獄に堕ちて」 1988年「スチューデント」「愛、革命に生きて」 1989年「私の夜はあなたの昼より美しい」 1990年「パシフィック通り」 1991年「熱砂に抱かれて」      「ソフィー・マルソーの愛人日記」 1992年「恋人たちのアパルトマン」 1994年「ソフィー・マルソーの三銃士」 1995年「ブレイブ・ハート」◆「愛のめぐりあい」 1997年「女優マルキーズ」 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇「真夏の夜の夢」      「ライラ フレンチKISSをあなたに」 2000年「女写真家ソフィー」◇「フィデリテ」 2001年「ルーヴルの怪人」◇ 2003年「あなたにも書ける恋愛小説」◆「ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉」 2005年「アントニー・ジマー」 2007年「ソフィー・マルソーの 過去から来た女」 2008年「レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち」 2009年「ダブルフェイス 秘めた女」◇「マーガレットと素敵な何か」 その他の出演者: Thierry Neuvic ... Teo 2 Brigitte Catillon ... Nadia 1 / Mere italienne Sylvie Granotier ... Nadia 2 Augusto Zucchi ... Fabrizio Giovanni Franzoni ... Enrico Vittoria Meneganti ... Enfant brune 11 ans Francesca Melucci ... Enfant blonde 9 ans Adrien de Van ... Le psychiatre Serena d'Amato ... Donatella Myriam Muller ... Nania 2 jeune Thomas De Araujo ... Jeremie 8 ans Lucas Preux ... Jeremie 2 User Rating:5.9/10 ( 3,120 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 96 votes) Yahoo! オトーサン、 「残念ながら、この程度のスコアだな」 監督が脚本も書いている映画って、作家性が強くなり、 悪くすると、ひとりよがりになります。 User Reviews steve-ruzickaさん United States 2010年4月24日 映画評論家たちよ、いいフランス映画か? 精神錯乱を描こうとすると、多くの見方が可能だ。 このテーマで、エキサイティングな映画をつくるのは、 一種の挑戦だ。 脚本・監督の Marina de Vanは、見事にやってのけた。 緊張感が次第に高まっていく。 観客は、あらぬことを考えてしまう。 入念に仕組まれた細部が微妙に変化していくからだ。 心理的な変化は、見事に表現されている。 観客は、ここでも、指標を見失う。 別の表現をすると、 われわれは、両女優の内側に入り込み、 彼女とともに、事態を理解しようとするのだ。 両女優とも演技は見事だった。 彼らの自分探しへの気持ちを超えて、 観客は、2人に強い共感を覚える。 要するに、この映画は好きだ。 ストーリー、次第に盛り上げていく手法、 女優たちの演技、 理解できるまでの時間配分がいい。 IMDbでの評点が低いのが残念だ。 オトーサン、 「この映画の目的は、よく見ると分かるよ」 自分らしくあるというのは、一体どういうことなのか。 それを問い直しているあたりが、実に新鮮なのです。 オーウェンさん 2012年8月17日 仏伊の美女競演 売りは何と言ってもフランスとイタリア それぞれを代表する美女二人。 モニカ・ベルッチとソフィー・マルソーの競演だけであり、 それ以上もそれ以下もないお話。 8歳の時に起きた事故で記憶を失った女性。 周りの風景が違って見えるようになり、 終いには自分の顔が別人のように変わっていく。 何とも不条理であり、まるでリンチの映画のような展開だが そこまで高尚ではない。 ベルッチとマルソーが一人二役というのも恐れ入る配役。 それにこの物語の目的が、結局、何だったのかはさっぱり分からない。 こんなところもリンチ映画を真似ているのか。


フローズン・リバー

  オトーサン、 「ダイジョウブか?」 凍っているとはいえ、河は河。 重い車で渡りきれるでしょうか? そして、主人公のレイは、貧困から逃げ出せるでしょうか? 地味な映画ですが、ハラハラさせてくれました。 原題:Frozen River (2008) 監督・脚本:Courtney Hunt Genre:Crime / Drama Rated R for some language Country:USA Language:English / French / Chinese / Urdu 上映時間:97分 あらすじ: ニューヨーク州最北部、 先住民モホーク族保留地がある。 レイは、ギャンブル依存症の夫に住宅購入費を持ち逃げされ、 2人の子どもたちと途方に暮れていた。 夫の車を発見するが、運転していたのはモホーク族のライラ。 車を盗んだのではなく拾ったと主張する。 2人は、凍ったセントローレンス川を車で渡り、 カナダからの不法移民を、1200ドルでアメリカに密入国させる。 はじめは反発し合っていた2人だが、 徐々に信頼関係を築いていく... 出演者: Melissa Leo ... Ray Eddy(レイ) Misty Upham ... Lila Littlewolf(ライラ) Charlie McDermott ... T.J. オトーサン、 「中年の女優は、すごい」 映画界は、若手美人女優ばかりもてはやしていて、 中年女優の出番といえば、脇役だけ。 人生の辛苦を乗り越えてきた中年女優が主役の映画が増えると、 映画界は、もっとまともな業界になるのでは。 MELISSA LEO  メリッサ・レオ 誕生日 1960/9/14 出身 米ニューヨーク 父は編集者、母は教師。 「All My Children」でエミー賞ノミネート。 TVシリーズ「ホミサイド/殺人捜査課」の刑事役で有名に。 85年「デイブとジュディ〜二人の離婚記念日〜」で映画デビュー。 「フローズン・リバー」でアカデミー賞主演女優賞ノミネート。 「ザ・ファイター」で、同助演女優賞を受賞。 出演作 1985年「デイブとジュディ〜二人の離婚記念日〜」 「ストリート・ガールU.S.A.」 1986年「デッドタイム・ストーリー/おとぎ話は血の匂い」 1988年「ディスティニー/愛は果てしなく」 2003年「21グラム」 2004年「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」 2005年「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」      「コンフェス」 2007年「Mr.ウッドコック -史上最悪の体育教師-」 2008年「アルファベット・キラー」「ボーダー」「フローズン・リバー」 2009年 「ヒラリー・ダフ ハツ☆コイ」「ベロニカは死ぬことにした」「みんな元気」 ? 2010年「ザ・ファイター」「クリステン・スチュワート ロストガール」「ディア・ブラザー」 その他の出演者: Michael O'Keefe ... Trooper Finnerty Mark Boone Junior ... Jacques Bruno James Reilly ... Ricky Jay Klaitz ... Guy Versailles John Canoe ... Bernie Littlewolf Dylan Carusona ... Jimmy Michael Skye ... Billy Three Rivers Gargi Shinde ... Pakistani Mother Rajesh Bose ... Pakistani Father Azin Jahanbakhsh ... Pakistani Dealer Jack Phillips ... Pakistani Baby James Phillips ... Pakistani Baby User Rating:7.2/10(15,065 votes)IMDb User Rating:8.1/10(  779 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 メリッサ・レオ ・脚本賞 User Reviews axlgarlandさん London, England 2008年10月5日 メリッサ・レオ、現る アラフォーの女優を見出す、なんて素敵なんだろう。 これまで、見たことも聞いたこともない女優だ。 でも、まったく驚かされた。 その名は、メリッサ・レオ みんなの記憶に残るだろう。 これまでみたうちで最高に力強い演技をみせている。 私の潜在意識のなかに忍びこもうとしている。 彼女のこと、演じた役について、考えはじめて、 ほんとうに心配になった。 それ自体、大変なことなのだ。 コートニーハントの監督デビュー作だ。 主人公が、心のなかで、息づき、大きな存在となっていく。 凍てつく景色も、この陰鬱ナストーリーを支えている。 決して感傷的でない人間的な温かみがある。 それが、この映画を稀有な秀作にしている。 感動的であり、サスペンスに富んでいる。 見逃すなかれ。 オトーサン、 「インディ映画に、もっと機会を!」 相木 悟さん 2010年4月11日 力強いメッセージを放つ女性映画! サンダンス映画祭でグランプリを獲得し、 一躍注目された完成度の高い良作である。 放っておいたら埋没してしまう地味な秀作を拾い上げる 同映画祭の貢献度は、やはり尋常ではない。 ニューヨーク州最北部。 (略 あらすじ紹介) 貧しさ故にやむを得ず犯罪に走る、 その過程がリアルに迫ってくる優れたプロットと云えよう。 主演のメリッサ・レオとミスティ・アップハムの熱演もあり、 説得力充分である。 そして、もうひとつの主役と呼べるのが、その厳しい自然環境だ。 二人は密入国者を車のトランクに乗せ、 国境をなす凍結した川の上を渡っていく。 警察に怯えながらのいつ割れるとも知れない氷上ドライブは とてつもなくスリリングで、 二人の危うい立ち位置を見事に象徴している。 そもそも凍てつく極寒の風土が、 弱者に対する格差社会の冷たさそのもの。 舞台設定がこの上ない相乗効果をもたらしている点が何より上手い。 何から何まで“映画的”である。 監督は本作がデビュー作(!)となる女性のコートニー・ハント。 子を思い、強靭に生き抜く母性を謳った脚本がお見事! 中でも二人が絆を深めるキカッケとなる赤ん坊のエピソードが秀逸だ。 まさにウーマン・パワー爆発! 女性による女性の為の映画と云えよう。 感傷に流されずドライな視点に終始した分、 希望の光がさすラストがまた格別である。 最後に。 本作を日本公開に導いたシネマライズに敬意を表します。


間諜X27

オトーサン、 「間諜、これも死語だね」 ひそかに敵のようすを探って味方に報告する者、 つまりは、スパイですよね。 原題:Dishonored (1931) 監督: Josef von Sternberg 原作:Josef von Sternberg 脚本:Daniel Nathan Rubin/Josef von Sternberg Genre:Drama / Music / War 上映時間:91分 あらすじ: 第一次大戦中のウィーン。 娼窟で女が自殺し、救急車が亡骸を運んでいく。 「今にお前もああなるぞ」と声をかける刑事。 「私は生きることを恐れないわ。死ぬことも」 このやりとりを見ていた男が、 彼女の客となって、間諜を持ちかける。 彼女は、反オーストリアかと問い、 男が頷くと、彼女は警察を呼ぶ。 だが、その男は諜報局長官だった。 その愛国心を買って、彼女は、間諜X27Xとなり、 ロシア軍大佐の身辺を洗う任務を与えられる... 出演者: Marlene Dietrich ... X27 Victor McLaglen ... Colonel Krana(大佐) オトーサン、 「妖艶なディートリヒの七変化を味わおう」 MARLENE DIETRICH  マレーネ・ディートリヒ 誕生日 1901/12/27-1992/5/6 出身 独ベルリン 出演作 1923年「愛の悲劇」 1925年「喜びなき街」 1929年「三つの愛」 1930年「嘆きの天使」「モロッコ」 1931年「間諜X27」 1932年「上海特急」「ブロンド・ヴィナス」 1933年「恋の凱歌」 1934年「恋のページェント」 1935年「スペイン狂想曲」 1936年「真珠の首飾」「砂漠の花園」 1937年「天使」「鎧なき騎士」 1939年「砂塵」 1940年「妖花」 1941年「焔の女」「大雷雨」 1942年「淑女の求愛」「スポイラーズ」「男性都市」 1944年「キスメット」 1946年「狂恋」 1947年「黄金の耳飾り」 1950年「舞台恐怖症」 1952年「無頼の谷」 1956年「80日間世界一周」 1957年「モンテカルロ物語」「情婦」 1958年「黒い罠」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1963年「パリで一緒に」 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1986年「マレーネ」 その他の出演者: Gustav von Seyffertitz ... Austrian Secret Service Chief Warner Oland ... Colonel von Hindau Lew Cody ... Colonel Kovrin Barry Norton ... Young Lieutenant - Firing Squad User Rating:7.3/10(700 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 33 votes) Yahoo! オトーサン、 「古典映画だ」 User Reviews theorbyさん New York City 1999年8月19日 見過ごされた傑作 問題点をまず指摘しよう。 ヴィクター・マクラグレンは、 堂々たる冒険好きのロシア軍大佐役だが、 まったくのミスキャストだ。 このスパイ映画は、第1次世界大戦中の出来事を扱っている。 スタンバーグが監督し、マレーネ・ディートリッヒ主演だ。 彼女は、オーストリアの諜報局に起用されて、ロシア人をスパイする。. 他のスタンバーグ監督/ディートリッヒ主演映画と同様に、 凝ったヴィジュアルとディートリッヒの信じられない才能が光っている。 仮面舞踏会のシーンがすばらしい。 あまたの紙テープが舞い下り、吹流しがはためき、 衣装を着けて飲み騒ぐ人たちが、 吹き戻し*の甲高い音に小さな悲鳴をあげる。 (注:*口にくわえてヒュ−と吹くと スルスルと伸びた後、先からクルクルと戻ってくる。 夜店や玩具店で昔盛んに売っていた紙のピーヒャラ。 ヘビ笛、巻笛、英語では、Blowout。) 注目すべきシーンがある。 ディートリッヒが、偽善的な言い方をする。 "No." "Yes." "Noooo." and "Maybe." 別のシーンでは、陽気なせりふで、 独特の口調で、"Meowwws"を発し続ける。 彼女が歌っているかどうかは覚えていないが、 ピアノを叩きつけるように弾いてみせる。 筋書きは気にしないでいい。 映画史上最高の女優をみるための映画だからだ。 オトーサン、 「映像と音楽、そして美女に酔え!」 shinakamさん 2012年7月25日 スタンバーグがM・デートリッヒに惚れ込んで作ったスパイ映画 グレタ・ガルボと並ぶ戦前の大女優・マレーネ・デートリッヒの ハリウッド2作目はスパイ映画。 デートリッヒを見出した ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とのコンビ3作目でもある。 第一次世界大戦中のウィーン。 雨の夜、娼婦がガス自殺をして運び出される。 それを観ていた娼婦がストッキングを直す仕草をすると、 刑事が「お前もああなるぞ」と声を掛ける。 娼婦は「生きることも死ぬことも恐れないよ」と返す。 ヤリトリを観ていた男が客となり間諜(スパイ)になれと誘う。 冒頭から100万ドルの美脚といわれたM・デートリッヒが娼婦で登場する。 スタンバーグが彼女のために作った映画と言われるほどのヒロインは、 元将校の未亡人で娼婦に身を落とし 祖国オーストリアに命を捧げようとコードネームX27のスパイとなる。 身柄がスパイなのでさまざまな扮装で現れるデートリッヒが楽しめる。 娼婦、女スパイ、仮装パーティ・ドレス、田舎娘、軍服、そして囚人服と まさに七変化である。 なかでも仮装パーティでは顔の大半を隠しながら 口だけで内通者ヒンダウ大佐(ワーナー・オーランド)を誘惑したり、 髪をアップにしてノーメイクの田舎娘のメイド姿で ロシア陣内に潜入したりその変化ぶりが観客を魅了して止まない。 娼婦なのに下品ではなく気品すら漂う男に媚びない女を演じ <金のためには国を売らなかったが、愛のためには国を裏切った> 凛とした姿が印象的。 相手のロシアのクラノウ大佐役を演じたヴィクター・マクラレンは、 4年後の「男の敵」でオスカーを獲得しているが、 本作ではデートリッヒの引き立て役に徹している。 むしろ銃殺隊の若い中尉を演じたバリー・ノートンが 娼婦姿のX27に魅了され紳士的に振る舞い、 「戦争は殺人だ!」と叫ぶ印象に残る役をしている。 製作時を考えるとドイツの監督として 欧州の窮状をこの一言に込めたのだろう。 ヒトラー政権が誕生したのは公開後2年後を想うと感慨深い。 デートリッヒはピアノと黒ネコとタバコを随所に活かした 愛に生きた女を好演している。 「ドナウ川の漣」を叩きつけるようなピアノ演奏や 「ウィンナ・ワルツ」「月光」などのクラシックが 彼女の心情を見事に表現した愛のドラマを盛り上げている。


異人たちとの夏

オトーサン、 「お、原作を読んだぞ!」 たまに、原作を読んでいると鬼の首をとったような 気分になれます。 ラジオ深夜便の隠居大学で、 コラムニストの天野祐吉さんが山田太一さん対談していました。 話のなかで、2人がよく似ていると言われるとあったので、 俄かに山田太一さんに興味を抱き、 山本周五郎賞受賞作を読んでみたのです。 原題:異人たちとの夏(1988) 監督:大林宣彦 原作:山田太一 脚本:市川森一 Genre:Drama/Fantasy 上映時間:110分 あらすじ: 原田英雄は40歳のシナリオ・ライター。 妻子と別れ、今はマンションで一人暮らし。 幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、 偶然、死んだはずの両親に会ってしまう。 二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、 なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいた。 原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通う。 一方で、原田は同じマンションに住む桂と、 愛し合うようになっていた。 彼女は、もう両親には会うなという。 異人(幽霊)と近づくと、 それだけ自分の体は衰弱し、死に近づくのだ... 出演者: 風間杜夫 ... 原田英雄 片岡鶴太郎 ... 原田英吉 秋吉久美子 ... 原田房子 名取裕子 ... 藤野桂 オトーサン、 「風間杜夫さんは、やや生硬だな」 それに比べれると、脇役陣がはつらつとしています。 片岡鶴太郎さんの切れ味のいい演技、 秋吉久美子山のほんわかした演技が光っていました。 その他の出演者: 永島敏行 ... 間宮一郎 入江若葉 ... 今村綾子 林泰文 ... 原田重樹 川田あつ子 ... 川田淳子 奥村公延 ... 英雄のマンションの管理人 角替和枝 ... 仲居 原一平 ... 下足番 栩野幸知 ... 地下鉄公団職員 桂米丸 ... 落語家 柳家さん吉 ... 落語家 笹野高史 ... 歯科医 ベンガル ... タクシー運転手 明日香尚 ... マネージャー 草薙良一 ... 浅草の客引き 北見マキ ... 奇術師 User Rating:8.4/10( 457 votes) Yahoo! オトーサン、 「異人は、外国人ではなかったんだ」 日本アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 片岡鶴太郎 ・脚本賞 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 片岡鶴太郎 ・助演女優賞 秋吉久美子 User Reviews ザ・ミソさん 2009年4月22日 日本映画では珍しく毎年1回以上鑑賞して そのつど泣く映画 ちょっと故郷の死んだ父親を思うとき、 この映画を見たくなる。 風間杜夫のセリフがいちいち胸に突き刺さる。 鶴太郎の父親も一本気で憎めないし、 現在と過去とが混濁したような浅草の風景も、 なぜか深く懐かしい。 科学的にあり得ないのに、 あっても全然構わない気にさせてしまう。 演出力の圧倒的なうまさ。 これで10回は見ただろうか、 その都度,わかっているのにスキヤキ屋のシ−ンでは、 ボタボタ涙を流している自分に気づく。 ものすごいカタルシス。 それは、ラストのオカルトシ−ンでも味わえる。 こんな愉悦にも似た豊饒な気持ちにさせてくれる 日本映画を他に知らない。 オトーサン、 「思い出にこそ、生きる力が!」 年齢を重ねた者だけに許される特権でしょう。 また、わが国の場合、昔のほうがよかったのです。 経済大国といわれ、家族の絆や地域共同体も健在で、 みんなが溌剌として暮らしていました。 o.oさん 2009年7月6日 再現 現実世界における蛍光灯の青白い寒色系の光に対して、 異界における裸電球の黄色い暖色系の光が、 美しくかつ心なごませてくれます。 また、白々しさを感じさせる現実世界の人間達の会話に比べ、 異界の世界の住人達の話す言葉が、 心をかきたてるような、懐かしい気分にさせてくれます。 全体としてものすごく良いとまでは思わなかったのですが、 もう会う事はかなわない異界の 2 人の面影が、 いつまでも頭の中にしつこく残り続けます。 ホラー映画風の部分は、はたして必要だったか疑問です。 マンションの女「ケイ」が正体を現すクライマックスも、 な、何をしてるのかなという感じで、 何でそんな風にするかなと思ってしまいました。 気分が台無しになってしまいそうです。 そもそもケイの意図がいま一つ分からなかったのでありまして、 すべてケイが仕組んでいたことなのか、 それではなぜ異界に行くことを止めたのか、 どうも納得がいきません。 でも名取優子は美人だなあ。 過去自分は確かに幸福だった、 だから未来にも同じような時を再現できるだろう、 少なくともその可能性はあるだろう、 たとえそれが夢幻だとしても、 記憶の結晶化作用によって光を放ちはじめた思い出だけが 人を前へと進ませる、なんてね、という感想です。


さまよう刃

オトーサン、 「たまには、TVでも、いい映画やってるね」 テレビ朝日が、日曜洋画劇場で 地上波初登場と銘打って、放映していました。 「変だな、洋画劇場で邦画を扱うの?」 突っこみたくなりましたが、目をつぶることに。 原題:さまよう刃(2009) 監督・脚本:益子昌一 原作:東野圭吾 Genre:Drama/Suspence/Crime 上映時間:112分 あらすじ: 長峰の愛娘である絵摩が、 少年グループに凌辱され、死体が遺棄される。 娘の成長だけが楽しみだった長峰は、絶望する。 密告電話が入って、犯人は菅野と伴崎という。 伴崎の留守宅に侵入し、犯行テープを見て 怒りに打ち震えているとき、伴崎が帰ってくる。 織部刑事と真野刑事は、 長峰から伴崎殺しを告げる手紙を受け取る。 少年犯罪に甘い法を糾弾する内容だった。 その心情に同情しながらも、法は法だ。 何としても、凶行を食い止めるべく、 行方を追うのだった... 出演者: 寺尾聰... 長峰重樹 竹野内豊... 織部孝史 伊東四朗... 真野信一 オトーサン、 「キャステイング、成功!」 寺尾聰さん、齢を重ねるにつれて、 名優・宇野重吉さんに似てきましたね。 若手刑事役の竹野内豊さん、いいですね。 老刑事役の伊東四朗も、いい味を出しています。 その他の出演者: 佐藤貴広... 中井誠 岡田亮輔... 菅野カイジ 黒田耕平... 伴崎アツヤ 長谷川初範... 島田 木下ほうか... 伊藤 池内万作... 田中 酒井美紀... 木島和佳子 山谷初男... 木島隆明 User Rating:6.3/10( 1,099 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいのでは」 User Reviews 北溟 僚 さん 2009年10月16日 未来は無い    若手刑事に老刑事が話す言葉。 「もう、長峰には未来というものは無いのだよ」 妻に先立たれ、娘と二人で生きてきた父親にとって、 その娘が無残に殺された時に、 その父親に未来と呼べるものがあるのか。 生きていて良かったと思える将来があるのか。 心が癒されるときが訪れるのか。 心から笑えるときが訪れるのか。 無念と憎悪の思いを抱かない日があるのだろうか。 応えはすべて、否であろう。 人生のすべてを奪われた人には、かける言葉が見つからない。 長峰が最後に取った行動によって、 長峰が望むようになればいいのにと願いはするが、 まず、そのようにはならないだろう。 心に鬼畜を宿している人間は存在するから。 虚しく、悔しいという言葉だけでは、とても足りない。 オトーサン、 「ラストシーン、長峰射殺さる!でいいのでは?」 センゴク1999さん 2011年8月13日 見応えある、素晴らしい作品 「素晴らしい」の一言でした。 やはり、有名な著者だけに、完璧に仕上げた作品です。 ただ、同様な小説を描いてる自分としては、二つだけ異論があります。 ラストシーンです。 自分が描いた場合、主犯各の少年を躊躇せず射殺してから、 その後、空砲の猟銃を警察官に向けた瞬間、 警察官に射殺されるシーンで終了させます。 犯人たちに凌辱された後、無残に殺害された娘の無念を晴らし終えると、 公衆の面前で警察官に射殺されるといった自殺の行動に出て、 改めて「少年法」の矛盾について、広く社会に問うという インパクトの強い作品に仕上げたでしょう。 著者は、刑務官である自分と違い、凶悪犯罪者の実態を知りません。 ドラマを通して、犯人である少年への殺害という復讐の行為に、 多少なりとも、「ためらい」若しくは、「後ろめたさ」が感じとれます。 それが、ドラマ全体を「重苦しい」「暗い」モノにしているとも言えます。 読者にしても、それでよしと納得しているようです。 はっきりと言えば、「甘い」。 拙著『真夜中の看守長』の刊行にあたり、 「某犯罪被害者遺族の会」の代表幹事である方に、 電話でコンタクトした際、 先に郵送した『真夜中の看守長』の原稿の感想を伺うと、 「だから何なんだ」という衝撃的な回答に愕然としました。 たとえ、フィクション小説といえど、 凶悪犯罪者を次々に処刑しても、それだけでは納得出来ないのです。 現実の犯罪被害者遺族の心理は、 我々一般市民には到底、理解出来ない凄まじいモノであると知りました。 「犯罪被害者や遺族」をテーマにした小説など軽々しく描くことは、 止めようと猛省した次第です。 凶悪犯罪者たちに、「少年法」や「刑法第39条」など関係ありません。 先ず、犯行の残虐性、犯罪被害者及び遺族の悲惨な状況や心理を詳細に描き、 死刑若しくは殺害以外の選択の余地がない、 改善,更正など微塵のカケラもない、凶悪犯罪者の実態をさらけ出してから、 躊躇ぜず、バッサリと「仕置き」するといった、 軽快なる「エンターテイメント」の作品に仕上げて、 改めて『少年法』及び『刑法第39条』の矛盾を広く社会に問い掛ける ストーリーに展開したらと惜しまれます。 なお、同映画に出演した俳優の方々は、見事なまでに、 それぞれの役柄を演じきっています。 結論として、近年の映画の中でも感動を覚えた、絶賛される作品でした。


約束の旅路

オトーサン、 「重たい映画だな」 久しぶりに、これまで目をそむけていた 難民キャンプの映画をみました。 原題:Va, vis et deviens (2005) 監督:Radu Mihaileanu 脚本:Alain-Michel Blanc/Radu Mihaileanu Genre:Drama Country:France / Israel / Belgium / Italy Language:Hebrew / French / Amharic 上映時間:140分 あらすじ: 1984年、干ばつによる飢饉や内紛を逃れ、 隣国スーダンの難民キャンプへと辿り着いたエチオピアの母子。 母親はそこでエチオピア系ユダヤ人だけが イスラエルに脱出できることを知る。 母子はキリスト教徒だったが、 母は9歳の息子を生かすため、 彼にユダヤ人と偽るよう命じ、 ひとりイスラエルへと旅立たせる。 やがて少年はシュロモというイスラエル名を与えられ、 リベラルな思想を持つヤエルとヨラムの夫婦の養子となる。 新たな家族から大きな愛情を注がれるシュロモではあったが、 実の母への思いは断ちがたく、また肌の色による壁や、 自分を偽り続けることへの後ろめたさが彼を苦しめ続ける... 出演者: Sirak M. Sabahat ... Schlomo adulte(シュロモ青年) Yael Abecassis ... Yael(ヤエル) Roni Hadar ... Sara(サラ) オトーサン、 「ひとは見かけで判断してはいかん」 シュロモ青年のひたむきな姿をみて、 その昔のことを思い出しました。 フランスに憧れて、ようやくパリにくることができて、 ソルボンヌ大学前のカフェで休んでいました。 目の前を黒人青年が通り過ぎていきました。 その颯爽とした姿を心の底から羨ましく思いました。 でも、彼もまたシュロモ青年のように 難民だったのかもしれません。 卒業後、国境なき医師団の一員になったのかもしれません。 その他の出演者: Roschdy Zem ... Yoram Moshe Agazai ... Schlomo enfant Moshe Abebe ... Schlomo adolescent Yitzhak Edgar ... Le Qes Amara Rami Danon ... Papy Mimi Abonesh Kebede ... Hana - la mere Juive Ethiopienne Meskie Shibru Sivan ... La mere de Schlomo Raymonde Abecassis ... Suzy Yosi Alfi ... Rabbin Talmud Tora Shmil Ben Ari ... Directeur internat Shlomo Vishinsky ... Le policier Shai Fredo ... Le traducteur User Rating:7.8/10(3,570 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 222 votes) Yahoo! オトーサン、 「深く考えさせる稀有な映画だ」 セザール賞受賞 ・オリジナル脚本賞 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 ラデュ・ミヘイレアニュ ・音楽賞 User Reviews styavuzさん Ankara, Turkey 2005年10月15日 ラデュ監督によるもう1本の心をかき乱す映画 私見だが、ラデュ・ミヘイレアニュは、天才監督だ。 'Train de Vie'をみて、そう思ったが、 この第2作も、傑作だった。 死の淵から生きのびたアフリカの少年の物語で、 映画は、彼の戦い、野心、情熱、愛の力を描いていく。 ユダヤの黒人少年を描く映画を楽しんだのは、 私にとって、不思議な体験だった。 人種差別に対する戦争において、 重要な役割を持っていると思う。 中東では、数十年にわたって、大きな葛藤が続いてきた。 そう、パレスティナとイスラエルの争いだ。 人間愛のセンスが、地上の争いのすべてを 終わらせるように望む。 主が、われらすべて、そしてアダムを 赤い皮膚として創造したもうたことを忘れてはならない、 オトーサン、 「自分は何者か、考えてしまうね」 日本に生まれたから日本人なのか、 日本の宗教や理念に共感したので、 日本人になることを選んだのか。 幸村和さん 2009年9月20日 ユダヤ人とは かつて雑誌「考える人」で 内田樹さんと養老孟司さんが 「ユダヤ人とは」について対談をしていた。 そこで初めて知ったのだけどなんとユダヤ人=ユダヤ教徒ではないらしい。 無論ユダヤという国もない。 で、知の巨人ともいえる二人が論を尽くして導いた答えは なんと「わからない」だったのである。 つまり、「ユダヤ人とは何かが『わからない』ということがわかった」と。 この映画を観て最初から最後までその雑誌の対談が頭から離れなかった。 映画の中でもユダヤ人の人々が言うのは「律法」で 「教義」じゃないんですよね。 少なくともそういう訳になっている。 「律法」って何だ? しかもその律法だか教義だかは人によって 違う解釈をするものでもあるようだし。 その辺は私浅学なので迂闊なこと言えませんが。 更に、やはり本人がユダヤ教徒であっても (正確には本人がユダヤ教徒として振る舞っていて 周りもユダヤ教徒と思っていても) ユダヤ人と認めてもらえるわけじゃないようだ。 曾祖父の名前まで聞かれ、それがユダヤの名前かどうか問われる。 どうも3代くらいユダヤ人の名前が続いたら 少なくともユダヤ人度高しと認められそうだ。 じゃあユダヤ人は時間が決めるのか? ああ、既に内田先生と養老先生が答えを出しているのに、 同じ堂々巡りをしてしまう。 オーストラリアに在住する森巣博さんも 「日本人も含めて○○人というのは幻想だ」とも言い切っている。 理詰めで考えると確かにそうとしか思えない。 まさか、「ソウル=魂」みたいな客観的に計れないもので ○○人だと定義するわけにもいかないし。 しかし、かくも曖昧な○○人にもかかわらず、 それが人間のアイデンティティの根っこにあって ものすごいエネルギーを発して団結したり あるいは目を覆いたくなるような 残虐な行為を普通の人がしてのけたりする。 そしてこの映画でもユダヤ人であることが とてつもなく重要な意味を帯びている。 そもそもユダヤ人だけ搬送という政策のせいもあるとしても、 生きるために自分がユダヤ人であると偽って暮らす少年の ありのままでいられない切なさが胸に迫ってくる。 何人(なにじん)かであることが これほどまでに人々の寄る辺となっているのか ということにあらためて愕然としたり。 国がないから尚更なのかもしれない。 衣食住や親しい人々、 そういうものだけでは人間は生きてはいけないのだろうか。 自分が何者かわからないということは これほど辛くまたむごいことなのか。 自分はここに在る、私は私、ただそれだけではダメなのか。 平和な日本で生まれ育ち、 外見も周りの人と同じように均質的で、 ルーツもわかっていてという人間には、 それらが欠けたときの心情や状況を想像できるべくもないが、 すぐ傍でひっくり返って寝ている雑種犬を見て、 なんと人間のややこしいことよと思わずにいられない。 一方で、ラストの老女の叫びは それらのことを彼方へ消し去ってしまう 純粋な愛の力そのものにも思え、深い余韻が残った。


名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)

オトーサン、 「コナンなら、みるか」 夏休みファミリー映画に食傷気味ですが、 コナンは、これまで2本見ましたが、 いずれも、満足できる水準でした。 原題:名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010) 監督:山本泰一郎 原作:青山剛昌 脚本:古内一成 Genre:Anime/Mystery/Suspence 上映時間:102分 あらすじ: 鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉は、 ライバル視する怪盗キッドを捕まえる 一大プロジェクトを実行に移す。 世界最大の飛行船に巨大宝石を乗せ、 盗み出してみろとキッドに挑戦状を叩きつけたのだ。 一方、招待された小五郎と蘭、コナンたち少年探偵団も キッドを待ち受ける。 ところが、テロリスト集団にハイジャックされてしまう。 あちこちに爆弾を仕掛け、細菌をばらまく。 このままでは、大阪の人々の命までも脅かされる... 声の出演者: 高山みなみ ... 江戸川コナン 山口勝平 ... 怪盗キッド/工藤新一 山崎和佳奈 ... 毛利蘭 オトーサン、 その他の出演者: 小山力也 ... 毛利小五郎 茶風林 ... 目暮警部 緒方賢一 ... 阿笠博士 岩居由希子 ... 吉田歩美 高木渉 ... 小嶋元太 大谷育江 ... 円谷光彦 林原めぐみ ... 灰原哀 大橋のぞみ 優木まおみ User Rating:8.0/10( 928 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でしょうね」 日本アカデミー賞ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews エトさん 2010年5月30日 『名探偵コナン』の劇場版らしい作品 『名探偵コナン』の映画は、 ミステリーの要素とアクションの要素を 半分ずつ楽しんでこそであり、 ミステリーとしてだけ堪能しようとすると、 どうしても“大味”になってしまう。 大胆過ぎる展開を“アニメだからこそ”と捉えるか、 “アニメに頼り過ぎ”と捉えるかで 印象は変わってくるが、自分は前者。 怪盗キッドの要所要所を締める役回りも非常に美味しい。 ただ、大橋のぞみちゃんの役は、 話題作りのために無理やり押し込んだ感が強い。 荒削りのカット割や音楽に加えて、 クライマックスのアクションシーンに差し掛かるまでの 中弛みも気になるが、娯楽映画としては○。 オトーサン、 「すごい中学生だね」 作画の動きが滑らかというのは、 映像世代にとっては、絶対条件だということが、 よーく分かりました。 ichigo_trip_deviceさん 2012年8月18日 中学生だって、スタッフに意見していい!! 1作目「時計仕掛けの摩天楼」から 7作目「迷宮の十字路」まではこだま監督。 8作目からこの14作目までは山本監督 そして15作目の沈黙の15分からは静野監督!! はい、私は中学生とはいえ、学芸会の出し物ではなく 「映画」を見ているんだから生意気なこと どんどん行っちゃいます。 中学生が偉そうなこと言っちゃいけないなんて 決まりありません! 沈黙の15分と11人目のストライカーを見てつくづく思うのです。 「監督が静野さんにかわってよかった!!」って! なぜって? それは「アニメ」としての名探偵コナン映画が復活したからです。 どういうことかというと・・・ ストーリーについての話はこの際置いておきます。 今から絵とか演出の話をします。 こだま監督の作品は絵コンテとかアニメらしさを生かした いい味出してますし、作画の動きも滑らかでした。 しかし! 山本監督の作品は一体何なんですかあれは!? 絵が動かなすぎ! (水平線上のストラテジーはよかったです。) こだま監督のころに比べて動きがあまりにも固すぎるんですよ。 こなんは作品の性質上、 普段のTVアニメでは絵は動かなくても問題ないですが、 映画はダメです。 もうまじでカメラワークとか味がなさすぎ! アクション気味のシーンとかも、 スケボー宙返りのシーンで一瞬作画が凝っていただけで、 ほんとそれだけです。 なんであんなに動きが硬いんですか。 (水平線上のストラテジーはよかったです。) 山本監督のコナンは「アニメ映画」としての味が全然ありません。 ああーもう、さらに腹が立つのは、 今回の話っていつもの推理重視の展開と違って テロリストとの肉弾戦とか キッドとのアクションとか ギャグコメディーとか、 いつものコナンよりエンターテインメント要素が強い作品ですよね。 単純に楽しむ王道的な話って感じ。 絵的な見せ場(になるはずだった)シーンも多かったです。 だから脚本がいつもより単純な分、絵で魅せるべき作品なんです! それなのに…それなのに……絵、うごかねえええええええええ!!!!!! コナン落下シーンとか、キッドとコナン共同ダイブシーンとか、 カメラワークとか平凡すぎ。 なんでこんなことになっちゃったの・・・ こだま監督はきちんとその作品でやるべきことが出来ていたのに。 (生意気言ってすみません7) 山本監督の作品ってみんなそうです。 絵で盛り上げようという気が感じられません。 流れ作業のように適当に絵コンテしてるんじゃないかと思うくらい。 (水平線上のストラテジーはよかったです。) あと、こだま監督は見せ場となるシーンの演出が凝っていて、 きちんと見せ場として印象に残る見せ方になっていました。 しかし山本監督の映画は見せ方が単調で、 本来もっと強く印象に残ったであろうシーンの演出が、 テンポとか溜め演出とかカメラワークとかが差が少ないです。 予算が無くて、本来ならこんな感じにやりたいけど、 お金がないから絵の動きが少なくなってしまう! とかいう事情があるのなら、 こんなこと書いている自分は本当に糞ガキだなと思います。 スタッフさんがこのレビュー見たらキレると思います。 ごめんなさい! でもそういう事情がないのなら、絵頑張ってほしかったです。 現に静野監督になってから絵の動きがめっちゃよくなりました! アクションシーンとかマジでやばいです!! カメラがぐいぐい動きますし、すごいスピーディ! トンネルとか雪山とかスタジアム天井とか、 アクションの見せ方にすごく興奮しました。 まさにアニメ映画!って感じでした。 ここまで出来るんだから、やっぱ予算は十分なんだと思いますwwww 単に山本監督のモチベージョンが悪かったのではないでしょうか。 いまからでも鎮魂歌から天空まで 静野監督にリメイクしてもらいたいほどです。 アニメ絵的な意味で。 (水平線上のストラテジーはよかったです。) 静野監督は今後コナンから外れないでほしいです。 コナン映画が失った「アニメらしさ」を取り戻してくれましたから。 生意気言ってすみません。ほんとうにごめんなさい。 でもコナンをアニメで一番愛しているからこその意見なんです。 わかってください!!


劇場版 MARCO 母をたずねて三千里

  「そうか、夏休みなんだ」 家族向け映画が続々と放映されています。 いささか食傷気味ですが、 この映画は、一服の清涼剤でした。 とくに、大人たちがみんなでお金を出し合って、 マルコの汽車賃を捻出するあたりは、 いい感じでした。 原題:劇場版 MARCO 母をたずねて三千里(1999) MARCO/Carry a Dream 監督:楠葉宏三 原作:エドモンド・デ・アミーチス 脚本:深沢一夫 Genre:Anime /Drama 上映時間:97分 あらすじ: 19世紀イタリアの港町ジェノバ。 重税と不景気に人々の生活は苦しく、 外国に出稼ぎに行くものも少なくない。 9歳のマルコの母もそのひとりで、 アルゼンチン・ブエノスアイレスへ行く。 数週間後、母からの手紙が来なくなった。 「母さんは病気になったに違いない」 父親の許可をえて、船でブエノスアイレスへ。 だが、母は、コルドバに引っ越していた。 しかも、スリに金を盗まれ、異国の地で無一文となった。 声の出演者: 樋口智恵子 ...マルコ 榊原るみ ...母・アンナ なべおさみ ...ペッピーノ オトーサン、 「健気なマルコ...可哀想に」 大人には、なにと悪いひとが多いのでしょうね。 すりは論外としても、貧しい子供の治療を拒む医者、 マルコを頭から物貰いと決め付けるひとなど、 大勢出できます。 その他の出演者: 菅生隆之 ...父・ピエトロ 田中伸幸 ...兄・トニオ 岡本麻弥 ...コンチェッタ 松下恵 ...フィオリーナ 川田妙子 ...ジュリエッタ 山内雅人 ...フェデリコ 高乃麗 ...パブロ 鈴木ヒロミツ ...ジョルジオ 井上倫宏 ...30年後のマルコ User Rating:7.6/10( 30 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、妥当なスコアでしょう」 User Reviews みぃtanさん 2012年7月26日 懐かしい♪ 何となく、記憶にあるマルコ... どこからどこまで、見たのか覚えていない。 TVアニメは、ずっと長編で、もっといろんな展開があったはず? てっきり総集編みたいで、物足りないかと思っていたけど... 意外と、ちゃんと、まとまった1本の映画でした。 今見ても、ウルウルきました。 マルコ、頑張ったね〜、良かったね〜〜 オトーサン、 「欲ばりすぎでは?」 でも、ただ受け入れるだけでなく、 自分だったらこうするという姿勢は素敵です。 マック・テイラー捜査官さん 2012年8月17日 ☆これこそ、リメイクが必要☆ この映画を観たのは、偶然中の偶然。 4歳の娘の為に、アニメ映画貯め録り作戦で、 新聞のTV欄で録画アニメ探しをしていたら、 偶々、目についただけ。 オリジナル版のTVアニメを観たのは、幼稚園児の頃。 正直、前半のマルコと母の別れのシーンと、 マルコと母の感動的な再会の強烈な印象しか残っていません。 私にとって、この映画を観るということは、 忘れたエピソードの記憶の埋め合わせも兼ねて、 懐かしさを感じながらの鑑賞。 正直に言えば、TVドラマ52話分を、 1時間37分に映画としてまとめるのは無理な話。 TVドラマのハイライト+エピソードを付け加えただけ。 前半のマルコと母との別れはいきなりだし、 そのシーンを感動的に盛り上げる マルコの母に対する想いの強さのエピソードはなく、 戸惑う事もあるが、 そこは、記憶を遡り、頭の中で肉付けしながら鑑賞。 そういう、無理やりな設定であっても、 不思議な事に、違和感は、そんなに感じない。 TVドラマ版の美味しい部分を見極め、映画にしており、 この映画(というより、TVドラマ)のメッセージである、 母に対する想いの強さと、困難を乗り越え成長する マルコの姿はしっかりと映画版でも伝わっているからだ。 如何に、オリジナル版であるTVアニメが 優れたていたかを証明しているのだが。 しかし、これは斜め目線で見れば、 別に映画にしても何のメリットがあるの?と疑問に思ったのも確か。 しかし、いきなり52話分をDVDレンタルで鑑賞するのは、 抵抗あるというもの。 全話は観れないが、かつてTVドラマの雰囲気や感動を思い出したい... そういう人の為の映画であると解釈すれば、 ある程度、納得ができるのだが。 今作は、敢えて☆4つ。 この映画は放つメッセージは、確かに感動するアイコンがある。 とは言え、映画にする以上、何らかのインパクトが欲しかった。 個人的には、こういう映画こそ、リメイクが必要であると思う。 この映画が伝える、母と子の愛。人の絆。人を信じるという心。 これらを、無縁社会と呼ばれて久しい今の社会に問う意味があると思う。 そして、TVドラマのストーリーに縛られず、テーマは尊重し、 新解釈で、深く描いた『母をたずねて三千里』を観せる意味があると思うが。


ドノバン珊瑚礁

オトーサン、 「ハワイが舞台か」 首にレイを掛けてもらい、ハワイアンを聴きながら、 海に沈む見事な夕陽をみる。 これぞ、ハワイです。 そう、永遠に変わらないハワイの魅力です。 原題:Donovan's Reef (1963) 監督:John Ford 原作:Edmund Beloin/James Michener 脚本:Frank S. Nugent/James Edward Grant Genre:Comedy / Romance Country:USA Language:French / English 上映時間:109分 あらすじ: ボストン社交界の女王アミリアは、 伯父の死後、汽船会社を引き継ぐ。 だが、多額の株を持つ父親のディダム医師の了解を得るために、 父が住みついている南太平洋の孤島へ行く。 アミリアの到着に、島は大騒ぎになる。 父はポリネシア女との間に、16歳と6歳の子がいたのだ。 ディダムの戦友で、ナイトクラブ「ドノバン珊瑚礁」の経営者ドノバンが、 救いの神に選ばれて、3人の子供の仮の父親になる。 島には、もうひとつの騒ぎが起きる。 ドノバンの喧嘩友達ギルフリーが島に戻ってきたからだ。 出演者: John Wayne ... Michael Patrick 'Guns' Donovan(ドノバン) Lee Marvin ... Thomas Aloysius 'Boats' Gilhooley(ギルフリー) Jack Warden ... Dr. William Dedham(ディダム医師) Elizabeth Allen ... Ameilia Dedham(アミリア) オトーサン、 「ジョン・ウエインは、いつも同じ」 この同じさが、たまらなく、いいんです。 JOHN WAYNE  ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティスト」 その他の出演者: Cesar Romero ... Marquis Andre de Lage Dick Foran ... Australian Navy Officer Sean O'Brien Dorothy Lamour ... Miss Lafleur Marcel Dalio ... Father Cluzeot Mike Mazurki ... Sgt. Monk Menkowicz Jacqueline Malouf ... Lelani Dedham Cherylene Lee ... Sarah 'Sally' Dedham Jeffrey Byron ... Luki Dedham Edgar Buchanan ... Boston Attorney Francis X. O'Brien Jon Fong ... Mister Eu User Rating: 6.7/10 ( 3,563 votes)IMDb User Rating:10.0/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、IMDbのスコアが順当だね」 User Reviews mpstrong1414さん United States 2005年2月6日 平均的なジョン・ウェイン物よりはいい。 こう考えるひともいる。 ジョン・フォードはアホとちゃうか。 こんな映画をジョン・ウェインとつくるなんて。 アクションがないじゃん? 本作は、"フォード/ウェイン"コンビの第1作だ。 30年代のドタバタ喜劇のようだ。 ロケ地は、景色のいいところというのは、 典型的な"フォード/ウェイン" 映画で、 「リオ・グランデの砦」や「黄色いリボン」などがそうだ。 俳優たちは、いい仕事をしている。 30年代のドタバタ喜劇なんて、実社会では起きるはずがないが、 見ていて楽しいのだ。 撮影は、ハワイ。 景色はゴージャスだ。 ウェインとエリザベス・アレンの競演ぶりは、 ウェインとモーリン・オハラのとそっくり。. エリザベス・アレンは、強い女を演じているので、 ウェイン演じるドノバンの前に影が薄れるようなことはない。 楽しんだのは、セザール・ロメロ。 島の総督役で、アメリアが大金持ちと知った後は、 彼女をエスコートするようになる。 リー・マーヴィン演じるギルフーリーに注目しながら、 ビール瓶片手に、大いにエンジョイしてほしい。 オトーサン、 「ノーテンキ?」 50年代から60年代前半までの映画は、 おおむね、ノーテンキというか、 ある種のおおらかさがあります。 失われた時代を楽しんでほしいもの。 pop_ten_551さん 2007年2月3日 あまり良くない出来 ノーテンキな作品です(苦笑)。 フォード作品の中では下の方の出来だと思います。 恐らくフォードとしては、『静かなる男』同様、 この世の楽園を作りたかったのだろうと思いますが、 ユーモアさが空回りしている印象です。 ジョン・ウェインとリー・マーヴィンは 顔を合わせる度にケンカするのですが、 『栄光を何するのぞ』と良く似ていて、 ただ荒っぽいだけであまり面白くありません。 『ハリケーン』でヒロインを演じたドロシー・ラムーアが出演しています。 時の経過というものは恐ろしいものですが… 出演場面は多いものの、かなりぞんざいな扱われ方で、 ちょっと可哀想でした (本人は喜んでいたのでしょうか)。


うみ・そら・さんごのいいつたえ

オトーサン、 「沖縄か、いいね」 沖縄には2度行きました。 最初は、海洋博出展の調査。 次は、カーデイーラーの大イベント視察。 海の美しさに感動しました。 基地のそばを通過したました。 原題:うみ・そら・さんごのいいつたえ(1991) 監督:椎名誠 原作:中村征夫 脚本:椎名誠/沢田康彦/白木芳弘 Genre:Drama 上映時間:110分 あらすじ: 真夏の石垣島。 国松老人は、小六の孫のたかしを 一人前の漁師にしようと小舟を海に浮かべる。 東京での生活に疲れた母親・悦子が到着する。 無理やり引っぱられてきたかおりは、 祖父母に歓迎され、村一番の漁師コンゾとも知り合う。 地元の子供たちとも、次第に打ちとけて、 珊瑚の海の素晴らしさに感動する日々を過ごす... 出演者: 余貴美子...川西悦子 本名陽子...川西かおり 仲本昌司...阿木たかし オトーサン、 「ま、特にコメントなしだな」 その他の出演者: 上里徳一...平良進 上里つね...平良とみ 阿木国松...池田義本 阿木良江...生田ひろみ 玉城コンゾ...山下和秀 シンセイ...玉城恭 めずらしや...新垣政弘 羽賀先生...紺野美沙子 User Rating:8.0/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「やけに高いね」 癒し系の映像としてなら、高得点でしょう... User Reviews AppleSwanさん 2003年4月25日 うん、いいね とにかく何だか懐かしい。 何だかこそばゆいような、キラキラした子供たちの映画。 石垣島が舞台。 どっかの家庭の夏休みを覗いているような アットホームな日常的な感覚で なんとなくポケーっと見るのにもいいと思う。 よく考えるとStoryをあまり気にしなかったけど、 それが子供の淡々とした視線を味わえた感じで、 また良かった。 オトーサン、 「同感!」 kannins555118さん 2007年4月29日 綺麗な景色のみ見る価値あり ハッキリ言って面白くもなければ つまんなくもないですね。 それに子役の人たちもほとんど演技に入ってないですし 余貴美子さんの役目あまりなかったような... 役者起用じゃなく 全て素人の人を起用すれば良かったと思いますし 脚本家は3人も必要無かったとおもうような... ですが沖縄を美しい景色を思う増分引き出しています。 これは椎名誠にしかできないですね。 今後映画撮るときはドキュメンタリー映画を期待します。


白い馬

  オトーサン、 「モンゴルはいいよ」 いろんなひとに言われました。 昔、蒙古軍に来襲されて大変だったこと。 今、大相撲の上位を占領されていること、 そんなことがネックになってか、 誘われたのに、行く気になれませんでした。 でも、この映画をみて、行ってみたくなりました。 原題:白い馬 ЦАГААН МОРЬ(1995) 監督・原作:椎名誠監督: 脚本:岸田理生/ 山下梨香/ 椎名誠 Genre:Drama 上映時間:106分 あらすじ: モンゴルの遊牧地。 少年ナランは、自分と同じ年に生まれた 白い馬に出会うことを楽しみにして 寄宿舎から父母のもとに帰ってくる。 韋駄天走りをしたので、王様に奪われてしまった 「スーホの白い馬」の伝説と自分の白い馬とを重ねて。 ナーダムのレースで一番になることを夢みている。 追記:「スーホの白い馬」の伝説  ある日、遊牧民の少年スーホは  帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を大切に育てる。  それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。  スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。  しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、  スーホに銀貨を三枚渡し、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。  スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され白い馬を奪われる。  命からがら家へ辿り着くが、白い馬を奪われた悲しみは消えなかった。  その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出したが、  逃げ出した際に領主の家来達が放った矢に体中を射られていた為、  スーホの元に戻った時には瀕死の状態であった。  看病むなしく白い馬は次の日に死んでしまう。  スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、  夢の中で白馬をみる。  白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。  そうして出来たのがモリンホール(馬頭琴)であった 出演者: ガンホルディン・バーサンフー ...四男ナラン アディルビーシー・ダシビルジェ ...父アマル ナムジルバンサンギーン・サラントヤー ...母サローラ オトーサン、 「モンゴル名は、誰が誰だか分からん」 全員素人ですから、演技の巧拙は言いますまい。 その他の出演者 祖父アヨーシ 祖母ソブド 長男エンフ 次男バト 長女トヤー 三男トムル 次女アルクー おじさんペータル 青年ツォグ 娘オヨナ 主客の男 獣医 行商人 ラマ僧侶 看護婦 医師 少年 スーホ スーホの祖母 王 后 User Rating:8.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating: -/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「アもの」 映画としての出来は、お世辞にも、いいとはいえません。 何しろ、トーシロが監督した映画ですから。 でも、椎名フアンには、たまらないかも。 User Reviews torao630さん 2011年9月23日 白い馬 椎名誠監督による モンゴルの大草原を舞台にした青春ドラマです。 同じ日に生まれた7歳の少年と白い馬との深い絆を描いた作品で 感動的な内容でした。 出演者はみんなモンゴルの人たちで 全てモンゴル語で製作されております。 オトーサン、 「ゆるーい椎名ワールドがいいんだなー」 なんのかんのさん 2010年5月20日 観光映画よりは踏み込んでいるけど、 内側からモンゴルを観察したというほどのドキュメンタリー精神はなく、 まあ「留学映画」とでも呼んでみましょうか。 モンゴル人の心に直接触れてるという気にはなれないが、 短期旅行者の傍観よりはいい、ってとこで。 雄大な風景と対比させるような、 病気の子どもの目に映る狭い青空。 町の図書館のシーン。 あるいはロングで、バイクのラマ僧と 移動百貨店トラックが道でよけあうとこ などいくつか印象に残るシーンがある。 それらがこじんまりと納まってしまうところが物足りないが、 それがこの作家の資質なのだろう、 新しい歌を歌おうとせず・新しいものを発見しようとせず、 しかしそういうものが好きならそれでいいではないか、 という大らかな気にはさせる。 観ているほうにもモンゴル的大らかさが伝染していて。 ラストのナーダムは、揺れる画像の合い間に ロングの揺れない画像を入れてほしいところ。


太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

オトーサン、 「なんで、いまごろ戦争映画?」 終戦後、66年も、経過しています。 クリント・イーストウッド監督の名作戦争映画 「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」(2006)からも、 5年も経っています。 見終わった後も、これをつくる必然性を感じませんでした。 原題:太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-(2011) 監督:平山秀幸 原作:ドン・ジョーンズ 脚本: 西岡琢也/ グレゴリー・マルケット/ チェリン・グラック Genre:Drama/War 上映時間:128分 あらすじ: 1944年。サイパン島は、物量に勝るアメリカ軍の前に、 陥落寸前まで追い込まれていた。 サイパン守備隊幹部は玉砕命令を発令する。 そんな中、生き延びた大場栄大尉は、 アメリカ軍への抵抗を続けることを決意する。 彼を慕って、上官を失った兵士や民間人たちが集まってくる。 最高峰タッポーチョ山に潜み、ゲリラ戦を展開していく。 出演者: 竹野内豊 ... 大場栄 大尉 唐沢寿明 ... 堀内今朝松 一等兵 ショーン・マッゴーワン ... ハーマン・ルイス 大尉 オトーサン、 「本物の軍人にみえるね」 竹野内豊さんは、かつての三船敏郎さんに似ていました。 その他の出演者: 井上真央 ... 青野千恵子 山田孝之 ... 木谷敏男 曹長 中嶋朋子 ... 奥野春子 岡田義徳 ... 尾藤三郎 軍曹 板尾創路 ... 金原 少尉 光石研 ... 永田 少将 柄本時生 ... 池上 上等兵 近藤芳正 ... 伴野 少尉 酒井敏也 ... 馬場明夫 ベンガル ... 大城一雄 トリート・ウィリアムズ ... ウェシンガー 大佐 ダニエル・ボールドウィン ... ポラード 大佐 阿部サダヲ ... 元木末吉 User Rating:7.3/10( 945 votes) Yahoo! オトーサン、 「思ったよりも、高いスコアだ」 ブルーリボン賞受賞 ・主演男優賞 竹野内豊 User Reviews 黒美君彦さん 20119年8月24日 見応えあり 元米国海兵隊隊員だったドン・ジョーンズの 『タッポ−チョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日 (『OBA, THE LAST SAMURAI Saipan 1944-1945』)』が原作。 1944年6月から終戦後まで続いたサイパンでの闘いを、 大場栄大尉(1913〜92)率いる守備隊と、米軍双方から描いている。 苛烈なロケを敢行しただけあって、 描かれている熱帯雨林のゲリラ戦はリアリティが十分ある。 玉砕することに目的を見出そうとする軍人に、 「死ぬことが目的なのではない。勝つことこそが目的だ」と 喝破するシーンにこそ、大場の姿勢が現れている (実際には「玉砕のことばかり考えていた」のが事実らしいのだが)。 このところ軽めの作品が多かった平山秀幸監督にしては、 相当腰の据わった作品といえるが、 米側監督を務めたチェリン・グラックの功績も特筆に値する。 グラック監督は和歌山県出身だとかで、 日米両国に通じた特性を活かし、米側演出をこなしてみせた。 決して派手な作品ではないし、 展開が物足りないといえばその通りなのだが、 竹野内豊の熱演といい、ヤクザ兵隊を演じた唐沢寿明といい、 なかなか見応えのある戦記ものである。 オトーサン、 「前田有一さん、怒っているなぁ」 戦争を風化させる戦争映画だというのです。 前田有一さん 2011年2月13日 大ヒットアニメへのオマージュ 『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』を見ると、 現代の日本人に……というより、 映画を作る業界の人々に、 まともな軍人観や戦争観というものは期待できないのかなと切なくなる。 (略 あらすじ紹介) パンフレットには原作者ドン・ジョーンズによる 原作のあとがきの一部が掲載されている。 そこには、いまの日本人が、自分たちの父や祖父がなぜ戦ったのか、 その精神を何も知らないこと、 そしてなんら尊敬をしていない事に彼が驚き、 真実を伝えたくてこれを書いた切実な思いが記されている。 実際にそうした日本兵と3年間戦った原作者が、 彼らを「世界の戦士たちの中でも、最も優れた戦士たちでした」と たたえるこの文章は、あきれるほどにまっとうである。 なぜあきれるかといえば、これを書いたのが敵方のアメリカ人、 それも実際に対戦した当事者であるからに他ならない。 殺しあった相手に褒められ本まで書かれても、 いまだ多くの日本人は理解していない。 そこにあきれてしまうわけだ。 それはこの映画を作った人たちも同様で、 彼らはなぜ47人の日本兵が、米軍の投降要請に逆らって 山を下りなかったのか、はたして理解しているのだろうか。 というのも、この映画を見ても、なぜ竹野内豊率いるゲリラ軍団が、 食料も弾薬もなし、衛生状態も最悪な、 あそこまでキツい状況に追い込まれても無駄な抵抗(にしか見えない)を 続けているのか、さっぱりわからないのである。 この映画は、その理由を誰もがわかるように伝えるのが 最大の目的ではないのか。 原作者は少なくとも、それを伝えたくて書いたと言っている。 とすれば、作り手がそもそもよく理解していないと 結論づけるほかないではないか。 『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』を見ていると、 どうやらフォックスなるこの伝説の大尉殿は、 命は助けるから出ておいでと言ってるやさしい米軍に投降することもなく、 わがままを言って仲間と環境最悪な山にこもっている。 やがて物資がなくなるたび、麓の収容所に出かけて行って、 その米軍の倉庫から食料だの医薬品だのをコソコソ盗んできたりする。 米軍は薄々気づいているけれどもオトナだし、 無理して山攻めして自軍に被害を出したくないので放置している──。 これではまるで、借りぐらしのアリエッティではないか。 サイパンの生存兵はかわいい小人か。 そういう事実があったのはわかるものの、 もう少し緊張感というものが必要だし、 彼らがそこまでして山にいる理由を描き切れていないから おかしなことになっている。 日本兵の描写もいくつか気になる。 たとえば生存兵の中に、堀内今朝松(唐沢寿明)という元極道だった男がいるが、 軍服をはだけて刺青をみせつけ、 スキンヘッドというキャラ造形は一歩間違うとギャグマンガだ。 やるならやるで、相当慎重にしないといけない部分といえる。 だいたい、ろくな水場もないサイパンの山で、 あのきれいなスキンヘッドを彼はどう維持しているのか。 経験者としてはどうしても気になってしまうのである。 スキンヘッドとは、マメで器用な、 いわば女性的な男性でなければできない髪型だ。 日に2回は剃らないと、美しく保てない。 むろん、シェービングクリームやスキンケアローションは必須。 日焼けと皮向けで大変なことになるので直射日光はご法度、 紫外線対策は絶対に必要である。 青々とした剃り跡を見ると、あのやくざ兵も、 そんなことをやっているのだろうかと気が気でない。 むろん、本作が娯楽色の強い戦争アクションというならいいが、 史実の映画化、まして原作者が願ったコンセプトを再現しようとするなら こうした部分は見過ごせまい。 映画的リアリティというものを、少しは考慮する必要があるはずだ。 結局のところ、軍事・戦争に関する想像力が、 この映画には決定的に欠如しているのだろう。 こういういびつな戦争映画は、おそらく現代の日本以外では作られることはない。 山田孝之をはじめとする日本兵は、なぜ徹底抗戦にこだわるのか。 なぜ命が助かるのに投降しないのか。 機関銃を前に自殺行為でしかないバンザイ突撃などという バカなことをやったのか。 現代の価値観では、到底理解できないことばかりだ。 軍人とは、現実主義者でなければ勤まらないはずなのに、 なぜそんな不合理な行動をとったのだろうか? あえてここに書きはしないが、むろんそれは論理的に説明がつくことだ。 こうした映画には、現代の日本人に そうした事柄をわかりやすく伝えてほしいと思う。 だが本作をみると、アリエッティ軍団は 腹が減りすぎて判断能力が鈍った ただの強情っぱりのお馬鹿さんに見えてしまう。 これでは原作者が泣くし、 靖国に祀られた人たちも頭を抱えてしまうだろう。 戦闘シーンはハリウッド風味の迫力があるし、 役者たちもいい具合に痩せて頑張ったのにもったいない。 もっと冷静に、感情的にならずに日本の近代史を描ける 監督なりプロデューサーはいないのだろうか。 戦後まだそれほど時間がたってない頃の日本映画には、 少なくともまともな軍事センスを持つ作品があった。 今は国内にはほぼ皆無で、 いいと思えばイーストウッドのアメリカ映画だったりする。 いつまでこんな状況が続くのだろう。


伊豆の踊子

オトーサン、 「影響されたなぁ」 伊豆の旧道を歩いたこともあります。 伊豆の踊子号に乗車すると、心が弾みます。 ノーベル賞作家・川端康成さんのおかげです。 山口百恵さんの初主演作ですが、 ご主人となられた三浦友和さんや お子さんたちと一家で鑑賞することもあるのでしょうか。 この映画、前に見てました。(索引No.2574) 原題:伊豆の踊子(1974) 監督:西河克己 原作:川端康成 脚本:若杉光夫 Genre:Drama 上映時間:82分 あらすじ: 大正末期。 伊豆を旅する一高生の川島は、 天城の街道で旅芸人一座と出会う。 一座は栄吉、栄吉の妻千代子、千代子の母のぶ、雇い娘の百合子、 そして栄吉の妹薫という顔ぶれで、 彼らは温泉宿などの客を相手に芸事をしながら生計を立てていた。 川島は薫の無邪気さに癒され、 薫もまた川島に惹かれ始めていくのだが、 若い2人の行く先には切ない別れが迫っていた…。 出演者: 山口百恵 ... かほる 三浦友和 ... 川島 オトーサン、 「硬いね、初々しいね」 山口百恵さん、その両面をみせています。 フアンには、たまらない映画でしょう。 当時の学士の地位って、こんなに高かったのでしょうか。 旅芸人が社会の底辺だったというのも、驚きです。 いまやタレントのほうが、東大生よりも地位が上だものね。 その他の出演者: 宇野重吉 ... ナレーション 中山仁 ... 栄吉 佐藤友美 ... 千代子 一の宮あつ子 ... のぶ 四方正美 ... 百合子 石川さゆり ... おきみ 宗方奈美 ... よし子 田中里代子 ... しの 有崎由見子 ... おとき 江戸家猫八 ... 鳥屋 三遊亭小円遊 ... 紙屋 青空はるお ... 飴売りの男 浦辺粂子 ... 茶屋の婆さん 鈴木ヒロミツ ... 福田屋の板前 千家和也 ... 薬売り 新保克芳 ... 見知らぬ高等学校生 User Rating:7.5/10( 120 votes) Yahoo! オトーサン、 「分かるね、この高スコア」 User Reviews ゆうちゃんさん 2008年11月19日 もう、随分昔の作品となってしまった。 ご存知川端康成原作『伊豆の踊子』の6度目の映画化で 学生と旅芸人の踊子との心のふれあいを描いた青春映画。 この作品は山口百恵の映画初出演ということになります。 堂々としたその演技は、 彼女のスターとしての有り余る才能を感じさせます。 大まかなストーリーは原作と一緒ですが、 ラストでけは映画のオリジナル。 そのラストで百恵の最大の見せ場がありました。 酔った客に絡まれながらも必死で芸を続ける踊り子…。 そんな彼女(踊り子)の不幸な未来を暗示しているような 切ないラストシーンが印象的でした。 この後、百恵チャンは三浦友和との共演が続き、 芸能界引退へと彼女は進むのですが、 映画ファンとしては残念で仕方ありません。(泣) オトーサン、 「思い出すなあ」 合格・入学して、お茶の水駅で下車し、 本郷の赤門に向かって歩いていたら、 見知らぬ男に声をかけられました。 「東大生か、チェ」 このとき、はじめて社会の目を意識させられました。 以後、制帽はかぶらぬようにしました。 ところで、 「ああ玉杯に花うけて」の替え歌がネットに載っていました。 ♪タミの巷 低く見てぇ〜  霞ヶ関に 聳え立つぅ〜   我ら官僚 意気昂しぃ〜 民主党政権でも、特権官僚は健在のようですが、 一方で、東大卒の塾講師も大勢いるそうです。 ピンクガンスモーキンさん 2007年7月16日 もっと評価されて良い映画 何度も映画化された「純情恋愛ストーリー」だが、 この1974年版で、初めて観ることになった。 伝説の女優・歌手山口百恵も、 また近頃話題の「ハニカミ王子」(高校生ゴルファー石川遼)に そっくりな三浦友和も、映画で見るのは初めてだ。 そう、正直なところ、「アイドルもの」への抵抗感があったのだ。 しかし、コレは途中で見飽きることのない、イイ映画である。 西河克己監督の手腕は、なかなか優れており、 最初の山歩きのシーンは、身分差のある両者 (主人公は一高=東大生、女は小学校中退)を、 遠景と近景で、ズーム無しのパンで結びつけ、 奥行きのある、すがすがしい出会いの画面を作っていた。 また冒頭から、現金(銀貨)の接写のシーンが多く、 なまなましくカネの問題に触れているのも、考えさせる。 一貫して「帽子の映画」であるという印象を刻んだ点もイイ。 一高(東大)の制帽を、旅の途中から、 ジジくさい鳥打帽にとりかえる主人公の心理のあやを 原作よりも詳細に、 ナレーション(宇野重吉のシブい声)で説明していたが、 以後、しきりに帽子に手を触れる(脱ぐ)三浦友和の動作に 注目せざるを得なかった。 三浦の演技は爽やかで、 ちょっと女性的なツヤがあった。 さすが1万人以上の応募者から 選び抜かれただけのことはある、異色の俳優だ。 山口百恵も、無垢な笑顔と翳った表情の交代を 手堅く反復し、安心して見ていられる。 この生娘に手を出そうとする田舎オヤジたちを ベテラン落語家の江戸家猫八、三遊亭小円遊に演じさせたのも妙案で、 型どおりのエロな絡みを、「型」のプロ達が見せてくれるわけだ。 脚本も西河克己の手によるもので、 ところどころ原作とは異なり、 旅芸人の中心人物、24歳の栄吉(原作では、やや下品な感じがある)を 当時32歳の中山仁が、実に、巧みな演技力で、 原作よりも知性的に演じている。 つまり、主人公にへつらい過ぎることのない 信頼できる一人の男という感じに仕上げている。 本当の老婆が老婆を演じる浦辺粂子も良い。 最近、こういうヨボヨボの女優を見る機会は少なくなってしまった。 ただ、ヒロインが、昔の女友達(結核で瀕死状態)に会いに行くシーンは、 原作には無く、観客を泣かせるために無理矢理入れた感がある。 ベタ過ぎるのだが、悲惨さを強調するには、 そういうシーンも必要だという判断か。 ちなみに、原作では 「ずっと遠ざかってから踊子が白いものを振り始めた。」 の1行しかない船の別離シーン、 これを、やはり映画では誇張し過ぎる傾向があるようだ。 いかに撮るか、難しい部分だと思う。


長崎ぶらぶら節

オトーサン、 「確か、見た映画だよな」 作詞家のなかにし礼さんが、直木賞をとった作品が 映画化されて、主演が吉永さゆりさん。 「変だな」 索引をみると、載っているのに、連番が記入漏れ。 チエックしたところ、2006年その3の過半が脱落。 原因は不明ですが、汚名挽回のために再見することに。 原題:長崎ぶらぶら節(2000) 監督:深町幸男 原作:なかにし礼 脚本:市川森一 Genre:Drama/Romance 上映時間:115分 あらすじ: 長崎の丸山の遊郭に売られて40年、 愛八は名芸者として慕われていた。 ある日、大店・万屋の十二代目で、風俗研究家・古賀と出会う。 学問を極める為なら、財産を使い果たしても構わないというのだ。 そんな古賀の頼みを受けて、 愛八は長崎に伝わる歌を探し記録する旅に同行する。 旅は二年間に渡るが、肌を重ねることはなかった。 旅の終わりに、長崎ぶらぶら節に出会う。 出演者: 吉永小百合 ...愛八 渡哲也 ... 古賀十二郎 高島礼子 ... 米吉 オトーサン、 「やはり、いい役者だな」 演技は上手いと思いませんが、 さゆりというだけで、別格、許してしまいます。 昔、クラウンのCFに出てもらったしね。 その他の出演者: 原田知世 ... 梅次 藤村志保 ... 山口富美江 いしだあゆみ ... 古賀艶子 尾上紫 ... 雪千代 高橋かおり ... お喜美 松村達雄 ... 米屋の幸兵衛 岸部一徳 ... 西條八十 永島敏行 ... 不知火大五郎 勝野洋 ... おでん屋の留吉 内海桂子 ... 音丸 渡辺いっけい ... 松尾与三治 User Rating:8.3/10( 62 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews torinytyさん 2008年10月31日 『長崎ぶらぶら節』に見る愛の形 小百合さんが演じた愛八という女性の生き方に感動です。 "純粋な愛"、"無償の愛"にジーンときました。 渡哲也さんが演じた古賀の持つ"愛"についての考え方にも 頷くところがありました。 "愛"って、本当に奥行きが深いです。 私の中では、まだまだ "さゆりすと"が健在なのでした。 オトーサン、 「渡哲也さんがミスキャストとなると...」 山崎努さんか、仲代達也さんか...分からんなぁ。 昔、クラウンのCMで共演した山村総さんがいいかも。 シャチョーさんさん 2009年3月5日 実話でも脚色があっても良いのでは? 渡哲也と吉永小百合の映画ありきですから 仕方がないと思うのですが、渡哲也だったかな? もっと学者タイプの俳優だったら... 年齢設定もどうなんだろう? 「肌を合わせる」が重い言葉として使われますが、 50歳を超えた女性に欲情しますかね? せめて、40代の設定にしてほしかったな。 それにしても、いつまでも吉永小百合さんは綺麗です。


NANA2

オトーサン、 「見るのやめとくかな」 原作も読んでいないし、第1作もみていません。 おまけに、130分もの長さも気に入りません。 「90分もあれば十分だろうに」 モチベーション不足のまま見てみました。 原題:NANA2(2006) 監督・脚本:大谷健太郎 原作:矢沢あい Genre:Drama/Musical 上映時間:130分 あらすじ: 東京で出会った同じ名前をもつ二人の少女「ナナ」。 大崎ナナはライバルバンド"TRAPNEST=トラネス"の レンとの恋人関係が復活し、 自身のバンド"BLACK STONES=ブラスト"にも メジャーデビューの話がくるなど順風満帆。 しかしハチこと小松奈々は、 将来の見えぬバイト暮らしに焦るばかり。 さて、そんなハチは、少しでもナナの輝く世界にとどまっていたくて、 周りからやめろと言われていたトラネス一の女たらし タクミと一夜を共にしてしまう。 しかし、多忙なタクミとすれ違いの日々を送るうち、 ブラストのノブからも告白され、心が揺れ動く。 出演者: 中島美嘉 ... 木崎ナナ 市川由衣... 小松奈々(ハチ) 玉山鉄二... 一ノ瀬巧 オトーサン、 「見られるのは、玉山鉄二くんだけ」 あとは、学芸会レベル。 その他の出演者: 姜暢雄... 本城蓮 丸山智己... 高木泰士 本郷奏多... 岡崎真一 成宮寛貴... 寺島伸夫 伊藤由奈... 芹澤レイラ 水谷百輔... 藤枝直樹 User Rating:5.5/10( 1,236 votes) Yahoo! オトーサン、 「4点台でもいいくらいだね」 User Reviews 黒美君彦さん 2006年12月8日 ミスキャスト 連綿と続く原作に対して実写映画は これがファイナルだそうですが・・・。 正直、前作では 「こいつら自分の周囲3m以内のことしか考えてねーだろっ」と ついつい思ってしまったのでした。 夢を追いかける少女コミックだから仕方ないか、とも思いましたけど。 で、この続篇。意外や意外、前作よりはちゃんと観ることができました。 ナナ(中島美嘉)も奈々(市川由衣)も少しずつ大人になっていき、 一歩前に踏み出すことによる別れも敢えて受け容れます。 そんなつまづきがこの作品では描かれているから、 前作よりはマシと思ったのかな。 ただ市川由衣ではねー。 前作の宮崎あおいはオーラがあったけど、 市川由衣では単なるその辺のネーチャンじゃん、みたいな(苦笑)。 しかも演じた小松奈々はあまりに無節操。 その無節操さを救うだけの存在感が彼女にはない(断言)。 宮崎あおいの大物ぶり(?)を改めて痛感。 ああミスキャスト。 中島美嘉も今回はちょっと泣き過ぎかな。 もう少しやせ我慢して欲しかったようにも思いますが。 ついでにいうと、上映時間がちょっと長い。 1時間50分にはなるでしょう。 というかイギリスの孤島の城での演奏シーンなんて全然要らないし(笑)。 変なとこに金かけすぎ。 以上原作知らずの勝手な感想でした。 オトーサン、 「納得!」 ナナの方は監督の演出力不足で、 ハチの方は役者の演技力不足という指摘に深くうなづきました。 前田有一さん 2006年12月3日 一番トクをしたのは宮崎あおい 矢沢あいの大ベストセラー漫画を実写化した第1作は、 2005年9月に公開され大ヒットを記録、 ちょっとした社会現象にまでなった。 その後、少女漫画が商売になると踏んだ映画界は ビッグタイトルを次々と実写化、その流れは今も続いている。 かように近年の日本のエンタテイメント業界に影響を与えた『NANA』。 そのパート2である本作は、しかし波乱続きであった。 何しろ主演女優が真っ先に降板、 それに引っ張られるように主要なキャストが次々と交代、 あれほどのヒット作の続編としては 余裕のない製作期間ということもあって、 ほとんど突貫工事のごとく、なんとか形にしたという印象だ。 (あらすじ 前掲)  ストーリーだけ見ると、 クローズドサークルで兄弟作りをしまくっていた 『ビバリーヒルズ青春白書』の世界かよと思ってしまうがさにあらず。 ハチは、憧れのタクミに体を許すことで、 決して戻ることのできない泥沼に足を踏み入れてしまうことになる。 このあたりは、原作ファンにとって、 新奈々の市川由衣がどう演じるのか、興味深いところだろう。 端的にいって、『NANA2』は前作に比べ、だいぶ劣る。 まず、このエピソード(完結編だそうだが……。) 最大のキモは、ナナとハチが、 まだ他人との適切な距離をうまくつかめない"子供"だという部分だが、 映画はここをきちんと描いていない。 そのため、否応なしにそれを理解せざるをえない事件が 彼女らにふりかかり、二人が狼狽する姿にリアリティが感じにくい。 そして、二人が子供ながらにそれを乗り越え、 少しばかり成長して再会(再開でもある)するという流れの感動も、 イマイチ伝わらないのだ。 具体的には、ナナの方は監督の演出力不足で、 ハチの方は役者の演技力不足で、その重要点を表現できていない。 とくに市川由衣の小松奈々はかなり苦しい。 私はこのパート2をみて、 このシリーズで最も演技力を問われる重要な役柄は 小松奈々なのだと改めて思わされた。 前作では、宮崎あおいの演技力に引っ張られていた中島美嘉が、 むしろ今回は市川を引っ張っている。 これは、中島が劇的に上手くなったというわけではなく、 彼女ですら演技派に見えてしまうほど市川が……、という事だ。 市川由衣は、『ラフ』では長澤まさみに、 『NANA2』では(出演すらしていない)宮崎あおいに、 完全に注目を奪われてしまった。 さすがに、この二人じゃ相手が悪い。 比べられたら、引き立て役になってしまうのもやむをえまい。 しかし、あまり同情する気にはなれない。 なぜなら、映画版『NANA2』には、 期待されていた濡れ場がほんのつゆほども無いからだ。 むろん、子供らが見る本作で直接的描写をやれとはいわないが、 原作よりもソフトというのでは話になるまい。 市川がベッド上で相手とキスをすると、次のショットではもう朝だ。 しかもバスローブに乱れは一切無い。 まったくやる気の無いアイドル演技そのものだ。 大谷健太郎監督の演出も、 前作であれだけしっかりしていた脚本の完成度が低いため、 不発に終わっている。 たとえばカメラ10台とヘリコプターを駆使して新宿で撮影された クライマックスのライブシーンだが、 大げさに絵作りしたわりには響くものが無い。 この原因は、このライブの持つ意味が脚本上説明不足だから。 また、中島美嘉が歌う楽曲のサビが、 伸びやかに盛り上がるタイプのものでないという事もあるだろう。 たくさん用意した地上カメラも空撮も、細かく編集しているだけで、 決して有効に演出しているとは言いがたい。 結果として『NANA2』で一番トクをしたのは、宮崎あおいということになる。 次点はレン役を降りた松田龍平といったところか。 今回のレンも悪くは無いが、 比べてみると前作の松田の方がムードがあった。 結局、彼ら以上のキャスティングができなかった時点で、 このパート2の失敗は決まったようなもの。 せめて製作期間をもっと長く取り、 脚本と編集のクオリティをあげることができていたならば、と思うが、 今となってはむなしい叫びだ。 せっかくの良シリーズが、中途半端に終了してしまったことを、 私は残念に思っている。


アンダーワールド

オトーサン、 「この女優さん、いいね」 日本でふ不評の映画"パール・ハーバー"では、 薄っぺらな美女を演じていましたが。 この映画では、別人のようでした。 ケイト・ベッキンセールに、ご注目あれ。 原題:Underworld (2003) 監督:Len Wiseman 原作:Kevin Grevioux/ Len Wiseman/ Danny McBride 脚本:Danny McBride Genre:Action / Fantasy / Thriller Rated R for strong violence/gore and some language Country:UK / Germany / Hungary / USA Language:English 上映時間:121分 あらすじ: 屋上から地上に降り立つ美女。 彼女はヴァンパイアの女戦士セリーン。 宿敵、狼男族ライカンが人間の医師マイケルを追いかけていた、 セリーンはマイケルを助け出し、一族の屋敷に連れ帰る。 人間との接触を禁じる掟に背いたセリーンは、 眠れる指導者ビクターの指示を仰ぐべく、その封印を解く。 それは両種族の秘められた過去を辿る、壮大な物語の幕開けだった... 出演者: Kate Beckinsale ... Selene(セリーン) Scott Speedman ... Michael Corvin(マイケル) Michael Sheen ... Lucian(ルシアン) Bill Nighy ... Viktor(ビクター) オトーサン、 「やけに綺麗に撮ってるな」 ケイト・ベッキンセールの経歴をみて、 理由が判明しました。 競演者がMichael Sheenで、同棲相手。 この映画の監督であるレン・ワイズマンと結婚、 ワイドショーが、喜びそうなネタです。 KATE BECKINSALE  ケイト・ベッキンセール 誕生日 1973/7/26 出身 英ロンドン 父は喜劇俳優リチャード・ベッキンセール。 10歳の頃から作家を目指し、文学賞を受賞する。 オックスフォード大学でフランス文学とロシア文学を学ぶ。 1993年「から騒ぎ」で映画デビュー。 1999年、恋人マイケル・シーンとの間に女子誕生。 2004年、「アンダーワールド」のレン・ワイズマン監督と結婚。 出演作 1993年「から騒ぎ」 1994年「レタッチ/裸の微笑」 1995年「月下の恋」「ホーンテッド」◇ 1997年「シューティング・フィッシュ」 1998年「ブレークダウン・パレス」◇      「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」◇ 2000年「金色の嘘」 2001年「パール・ハーバー」◇「セレンディピティ」◇ 2002年「しあわせの法則」◇ 2003年「アンダーワールド」◇ 2004年「ヴァン・ヘルシング」◇「アビエイター」◆ 2005年「アンダーワールド:エボリューション」◇ 2006年「もしも昨日が選べたら」◇ 2007年「モーテル」◇ 2009年「アンダーワールド ビギンズ」▲ その他の出演者: Shane Brolly ... Kraven Erwin Leder ... Singe Sophia Myles ... Erika Robbie Gee ... Kahn Wentworth Miller ... Dr. Adam Lockwood Kevin Grevioux ... Raze Zita Gorog ... Amelia Dennis J. Kozeluh ... Dignitary Scott McElroy ... Soren Todd Schneider ... Trix Sandor Bolla ... Rigel User Rating:6.9/10( 116,264 votes)IMDb User Rating:6.9/10(   1,590 votes) Yahoo! オトーサン、 「ほー、同じスコアとは」 User Reviews RaidaSさん Queensland, Australia 2004年5月18日 独自の”吸血鬼/”の映画 この映画が好きだ。 偏見かもしれないが、もっとおとなしい吸血鬼/狼男の映画がみたい。 2つの種族が、遺伝子上は同じ、 こいつは、科学的で、よく筋が通っている。 妙な神秘主義を持ち込まずにすむ。 この”吸血鬼/人狼”モデルは、説明しやすい。 だから、冗長なプロローグも、深遠な議論も必要がない。 ウィルスによるというアイディアも、論理的だし、 ついていける。 古典的な”吸血鬼/狼男”のアイデイアを 現代風に、しゃれた早いペースで仕立て上げている。 吸血鬼が、ハイテク武器を堂々と駆使しているのだ。 私は、この映画の色使いが好きだ。 多色は使わず、ほとんど青で統一したので、 クールで魅力的だ。 私は、ケイト・ベッキンセイルのフアンでもあり、 アクション映画フアンでもある。 女性をエキストラ扱いせず、 ただ叫んだり、誰かの頭を叩くだけではないのがいい。 ケイト・ベッキンセイル演じるセリーンは、すばらしい。 普通なら、男性役にするだろうが。 オトーサン、 「そうね、いまいち歯切れが悪いね」 pulpfictiongreatさん 2012年6月24日 バイオハザード劣化版 映画全編を通して 世界観を破綻させていない所は 流石ハリウッド!! 前半は説明があまりなくて 誰が誰で、何が起こっているのか分らないが 徐々に登場人物達の状況が明らかになる所は 気持ちが良かったし、展開もサクサク進んで行きダレない しかしイメージはどうしても 「バイオハザード」と「トワイライト」を 足して二で割って薄めた感じで新しい物が見られず アクションも化け物同士の戦いで どちらの側にもつけず全然ハラハラ出来なかった 恋愛もあまりにもお手軽でここにも深さは感じられず テーマも人種が混ざる事や 人種問題を真剣に描こうとしているのか分らず中途半端... 最期に音が大きくなって終わる所も 「バイオハザード」を思い出させるが 全ての面で「バイオハザード」の方が上 この映画を観るのであれば 「バイオハザード」の1か3をお勧めする このシリーズ二度と観る事はないだろう...


東京五人男

オトーサン、 「そうなんだよなー」 敗戦後4ヶ月で公開された映画だそうですが、 新しい胎動はあるものの、ほとんどが戦前そのまま。 服装も、意識も、行動様式も。 原題:東京五人男(1945) 監督:斎藤寅次郎 原作:本木荘二郎 脚本:山下与志一 Genre:Commedy 上映時間:84分 あらすじ: 横山、藤木、古川、北村、石田の五人は 軍需工場で働いていたが、終戦後、東京へ帰る。 家は焼け、防空壕で暮らしている。 闇屋が横行し、飢餓にひとびとは喘いでいた。 五人男は、東京を復興しようと誓い、戦前の職場へ戻る。 都電の運転手・横山と車掌・藤木は、交通秩序の回復に努め、。 食糧配給所の石田は、主婦達に便宜を与えようとする。 薬屋の古川は、売る薬がないので、息子のために買出しに。 国民酒場で働く石田は、闇流しをする主人に忠告し、 叱られる始末だ。 この現状に怒った五人は、悪徳漢を葬ろうと決起する。 出演者: 横山エンタツ ... 横山辰五郎 花菱アチャコ ... 藤木阿茶吉 古川緑波 ... 古川六郎 柳家権太楼 ... 北村達兵衛 石田一松 ... 石田松男 オトーサン、 「誰が誰だか見分けがつかんなぁ」 エンタツ、アチャコ、緑波... 一世を風靡した名優たちですが、 いまとなっては、知らないひとばかりでしょう。 その他の出演者: 戸田春子 ... 石田の女房お末 田中筆子 ... 藤木の女房お邦 小高つとむ ... 古川の子供一郎 鳥羽陽之助 ... 軍需工場の社長 石田守衛 ... 食糧配給所の所長 永井柳太郎 ... 国民酒場の主人 高勢実乗 ... 無愛想な百姓 登山晴子 ... 百姓の娘 豊原みのり ... 百姓の娘 光一 ... 人相の悪い暴力団 谷三平 ... 人相の悪い暴力団 江藤勇 ... 髭の生えた検査員 原文雄 ... 窓口の係りの男 藤間房子 ... 耳の遠い老婆 山田長政 ... 医者 大庭六郎 校長 User Rating:8.6/10( 9 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコア、少ない見ているひと」 User Reviews マジャールさん 2008年1月2日 みなさま新しい年もどうぞヨロシク 昭和が終わって、平成の始まりに TV放映されたとき観た邦画です。 テレビ東京で、一日ずっと昔の日本映画を 回顧するという太っ腹企画。 あれから、もう20年が経つんですね... 国敗れて映画あり 終戦の年、昭和20年の秋に製作された作品だということを知って驚く。 焼け野が原の東京でそのままのロケ。 お話は、配給物資をめぐって、復員してきた男達5人が、 悪い奴らをやっつける、という単純痛快ストーリーですが、 合間に、歌あり、ギャグありの ミュージカル・コメディ風(?)で楽しかったです。 (さすが東宝!) 高勢實乗なんてオジサンも初めて見ました。 ロッパが、子供とドラム缶風呂に入って歌う愉しさ!  ♪お殿様でも家来でも お風呂に入るときゃ みんな裸・・・ ヴァイオリン片手に “ハハ 暢気だね” の暢気節で世相批判(!) またもう一度観てみたい作品です。 オトーサン、 「一面の焼け野原、思い出すなあ」 小学生時代の記憶が強烈に脳裏に刻みつけられています。 焼夷弾の匂い! bakenekoさん 2010年5月17日 1946年のお正月映画! 敗戦後4ヶ月で製作&公開された 戦前の喜劇人総出演のコメデイーですが、 当時の極限的な環境を映し取ったことによって、 歴史資料的価値のある希有な映像を観る事も出来る 貴重な映画ともなっています。 オープニングの“見よ 東条の禿頭” (じゃなかった“見よ 東海の空明けて”)で有名な “愛国行進曲”の旋律に乗って映し出される “焼け跡の東京都心”は、 圧倒的な破壊の後をみせて物凄いものが有ります (CGでは再現無理の広大な俯瞰撮影に溜め息)。 この潔いほどに何も無い街で、 五人男(横山エンタツ、花菱アチャコ、古川緑波、柳家権太楼、石田一松) らの芸をみせる喜劇が展開する訳ですが、 食料が配給制で、違法アルコールが出回っていて、 貨幣経済が破綻していたりする状況と、 餓えや交通&居住環境の劣悪さをギャグのネタにすることで、 「チャップリンの黄金教時代」や「担え銃」、「犬の生活」等を彷彿させる “極限のユーモア”となっています (逆に言えば、このとんでもない状況を 笑い飛ばす生命力が戦後の日本人にはあったという事ですが)。 また、戦前の鷹揚な喜劇モチーフも見せてくれますので、 現代では少し“緩い”リズムのギャグも楽しめます (日本人の“笑い”の感覚が変わって来ている事も痛感出来ます)。 更に、当時流行っていた幾つかの曲を聴く事も出来る貴重な音楽映画でもあり、 “りんごのうた”以前の戦後の東京に満ちていた旋律 (多くは戦前からの流行歌)は珍しいものであります (「のんきな父さん」とか)。 更に、特殊効果&特撮にはまだ圓谷英一と名乗っていた 円谷英二が当たっています(なかなかのスペクタクル!)。 当時の状況を正確に映し出した映像資料にはなかなかお目にかかれませんから、 様々な面から興味深い作品ですが、 当然普通の喜劇としても楽しめる映画であります。 ねたばれ? (使用曲のねたばれ、映画を見て驚きたい方は観賞後にどうぞ!)


エノケンのちゃっきり金太

オトーサン、 「山本嘉次郎、なかなかの監督さんだね」 「黒澤明監督のお師匠さんだって」 「この監督とエノケン、最強コンビだね」 原題:エノケンのちゃっきり金太(1937) 監督・原作・脚本:山本嘉次郎 Genre:Commedy/Musical 上映時間:72分 あらすじ: 時は勤王佐幕で揺れる幕末。 スリの金太が、財布と一緒に密書をスッてしまったことから、 岡っ引の倉吉(中村)や、 薩摩藩の侍・小倉(如月寛多)に狙われる 出演者: 榎本健一 ... スリの金太 中村是好 ... 岡っ引の倉吉 市川圭子 ... おつう オトーサン、 「若いね、シワくちゃじゃない」 声は、晩年とおなじで、独特の声色でした。 歌もなかなか味があります。 榎本健一 誕生日 1904/ 出身地:東京。 1927年「異国の娘」で映画デビュー。 「日本の喜劇王」と称され、ジャズ歌手としても活躍。 「エノケンの法界坊」等に出演。 60年紫綬褒章。70年死去。 その他の出演者: 如月寛多 ... 薩摩藩の侍・小倉 花島喜世子 ... 女掏摸 二村定一 柳田貞一 山懸直代 千川輝美 宏川光子 北村武夫 近藤登 金井俊夫 椿澄枝 宮野照子 清水美佐子 南弘一 小坂信夫 斎藤務 松ノボル 榊田敬治 九州男博 User Rating:-/10( 4 votes) Yahoo! User Rating:6.0/10( 3 votes) みんなのシネマレビュー オトーサン、 「見ている人が少ないんだ」 それもそのはず、1937年の上映ですから、 フィルムが残っているだけでも、御の字です。 User Reviews Ikedaさん 2003年8月19日 奇抜で面白い 幕末の江戸の義侠的巾着切りエノケンが すった巾着に入っていた重要書類を 取り返そうとする武士に追われて、 岡っ引きの中村是好と東海道を大井川まで逃げ廻る。 そこで川止めになり、 別の女掏摸、花島喜世子に会ったりするが、 また、江戸に逃げ帰ると、彰義隊の上野戦争にぶつかる。 そのどさくさにまぎれて、好きだった市川圭子に再び会うことが出来る。 時代は移って明治20年、 市川と歩いているエノケンはまた掏摸をやって逃げ出すのが ラストシーンです。 山本嘉次郎と組んだエノケンは一番、面白いそうですが、 諸処に笑いを振りまき、素走っこい動きとエノケン節は抜群です。 幕末の話なのに最初から 「ああ、それなのに」のレビューが出てくるのが奇抜ですし、 その他、昭和10年頃、流行った「大江戸出世小唄(土手の柳は風まかせ)」 「二人は若い」「うちの女房にゃ髭がある」や 「よさほい節」、「縄跳びの歌(ギッチョンチョン)」 まで出て来るのも面白いです。 この映画は、前後編をまとめた短縮版しか無いようですが、 それで充分だと思います。 オトーサン、 「韋駄天走り、速いね」 コマ落としという技法を使っているんです。 さん 2009年2月16日 Katsumi_Egiさん 2006年11月20日 マルチ撮影 エノケンと中村是好の追いかけシーンの韋駄天走りが この映画の一番の見所か。 ただし興味深かったのは室内シーンの撮影で、 枕を回して歌をつなげる酒席の場面等は望遠撮影に思えた。 さらに望遠レンズと標準レンズの2台のカメラによる マルチ撮影のようにも見える。 (多分事実は異なるのだろうが。) しかし、この空間を圧縮したかのようなルックは 間違いなく黒澤明に繋がるものだ。 奇抜で面白い


過速スキャンダル

オトーサン、 「過速スキャンダル?」 スピード違反を免れようと 大ががりなもみ消し工作をしたのがバレて、 スキャンダルに発展したのでしょうか。 原題:Kwasok scandle Speed scandle 監督・脚本:Hyeong-Cheol Kang Genre:Comedy / Drama / Music Country:South Korea Language:Korean 上映時間:108分 あらすじ: ヒョンスは、人気DJだ。 独身生活を満喫していたが、 ある日、ファン・ジョンナムと名乗る若い女性が 実の娘だと言って押しかけてくる。 しかも、幼い息子キドンを連れて。 自宅ばかりかヒョンスの職場にまで押しかけてくる。 そのため、彼はスキャンダルの渦中に... 出演者: Tae-hyun Cha ... Hyeon-soo Nam(ヒョンス) Bo-yeong Park ... Hwang Jeong-nam(ファン・ジョンナム) Seok-hyeon Hwang ... Hwang Ki-don(ファン・キドン) オトーサン、 「このひとは、うまいね」 CHA TAE-HYUN  チャ・テヒョン 誕生日 1976 出身 韓国 95年、タレント・コンテストで銀賞を受賞し、芸能界入り。 テレビでは「ひまわり」に出演。 出演作 2005年「僕の、世界の中心は、君だ。」 「SAD MOVIE〈サッド・ムービー〉」 2009年「うさぎとリザード」 その他の出演者: Il-Kwon Ahn ... Policeman Kyeong-min Hong ... Kim Joon-yeong Woo-seul-hye Hwang ... Jo Mo Min-seo Jeon ... Flower Won-joong Jung ... Bureau Director Gi-Bang Kim ... Director Hye-Jin Kim ... Reporter Jun-ho Kim ... Commercial Director Woong Kim ... Magazine Model Ji-Gyu Lim ... Park Sang-yoon Seung-dae Lim ... Bong Pil-joong User Rating:7.3/10( 1,052 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 127 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 芸能界ネタもあるヒューマン・ドラマです。 User Reviews palewookさん 2009年5月27日 キュートで、ほろ苦く、楽しめる 韓国人でないひとにとっては、文化ギャップがあるが、 十分楽しめる。 家族向け映画だが、大笑いできるシーンもある。 サブタイトルに疑問を抱かず、 シチュエーション・コメディが許せるなら、 見る価値があり、説得力もある。 上映時間108分、登場人物の選択が効果的だ。 チャ・テヒョンは、手堅い演技をみせた。 好ましからざる人物になりそうなのだが、 愉快に見せてくれた。 パク・ボヨンは、中盤に活躍。 助演陣もなかなか手堅い演技をみせている。 ソン・ジルの出番には、目が釘つけになった。 オトーサン、 「韓国で大ヒット?」 黒美君彦さん 2010年10月31日 異色のホームコメディ 30代も後半の元アイドルの 人気DJナム・ヒョンス(チャ・テヒョン)に、 実は本人も知らなかった娘と、何と孫までいた! そりゃねーだろ と思わず突っ込んでしまうコメディなのだが、 チャ・テヒョンが次第に“父性愛”に目覚めてしまうから笑える。 本作でデビューしたパク・ボヨンが好演しているが、 1000倍のオーディションを勝ち抜いたといわれる 子役のワン・ソクヒョンが実にいい。 表情豊かでしっかり演技しているところが心憎いほどだ。 幼稚園で祖父と孫が 同時にそれぞれ一目惚れしてしまうシーンも微笑ましかった。 決して派手とはいえないこのコメディが、 韓国では実に830万人を動員したとか。 そこまでか?とは思うものの、 最後まで微笑ましく観ることのできる佳作コメディでした。


台風騒動記

オトーサン、 「まさに、その通りだね」 この映画のラストに大きな字が出ました。 ・天災の後に人災あり 原題:台風騒動記(1956) 監督:山本薩夫 原作:杉浦明平 脚本:八住利雄/ 山形雄策 Genre:Panic/Drama/Commedy 上映時間:107分 あらすじ: 海辺の町が巨大台風の直撃を受ける。 救援物資を求める町民たちを放たらかしにして 町長、県議らは、利権獲得に血道をあげている。 補助金での工事欲しさに、 台風で無事だった小学校を取り壊し、台風の被害だと偽って、 国から一千万円の補助金を受け取ろうとしていた。 学校の柱は、チェーンソーで切断され、 町民が駆り出されて、校舎を倒壊させる。 教科書を失った子供たちのため 妙子先生と代用教員務の教え子たちは、涙する。 そんななか、大蔵省から監査官が来るという知らせを聞き、 町長夫人みえはバス停で監査官の到着を見張っていると、 友人を訪ねて吉成幸一がバスから降りる。 みえは、彼を監察官と思いこみ、 料亭へ連れ込み、懐柔しようとする。 川井議員は二万円の袖の下、芸者静奴も呼ばれる。 だが、静奴の話で、幸一は、人違いされたと知る... 出演者: 佐田啓二 ... 吉成幸一 菅原謙二 ... 里井務 野添ひとみ ... 志水妙子 桂木洋子 ... 静奴 オトーサン、 「佐田啓二さん、こういう役もいいね」 その他の出演者: 佐野周二 ... 里井太郎 渡辺篤 ... 山瀬弥三郎 藤間紫 ... 山浜みえ 三島雅夫 ... 川井釜之助 中村是好 ... 岩本貫一 永井智雄 ... 森県会議員 多々良純 ... 赤桐巡査 三井弘次 ... 山代議員 左卜全 ... 友田議長 加藤嘉 ... 汐見校長 嵯峨善兵 ... 福沢次官 細川俊夫 ... 山村監査官 井上昭文 ... 伝次 朝霧鏡子 ... のぶ 宮城千賀子 ... 女将よし 飯田蝶子 ... 老婆 User Rating:6.0/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「もう少し高くてもいいのでは?」 User Reviews iyayo7さん 2012年7月25日 今もこんなものかも 社会派の山本薩夫監督による喜劇で、 原作は実際にあったことのルポだが、 映画は完全なフィクションとしている。 台風に襲われたある村の出来事。 村長は小学校を鉄筋の校舎に建替えたいが予算がない。 県会議員や事務次官の示唆で、台風で校舎が倒壊したことにして、 復興のための補助金を貰おうとする。 大蔵省から査察が入るとの報を受け、 台風でびくともしなかった木造校舎をあわてて取り壊す。 今度は発注する建設会社をめぐって利害関係が対立、 村議会は一触即発に。 更に、建築資材購入のため村民からお金を徴収し、 補助金が支給されたら返金するという説明会が開かれ... 今の国会も同じようなもの。 野添ひとみと桂木洋子が可愛い。 オトーサン、 「東日本大震災の特需も同じか」 この映画をみてしまうと、 「除染」活動の背後にうごめく、 様々なひとびとの顔が浮かんできます。 大津留公彦さん 2012年7月21日 今夜は山本薩夫監督の「台風騒動記」だった。 火曜日21時は妻とNHKBSプレミアムで 山田洋次監督が選んだ日本の名作100本(喜劇編)を見ている。 今夜は山本薩夫監督の「台風騒動記」だった。 台風のあとの不正補助金申請を巡る田舎町の物語だ。 実話ルポである杉浦明平の “台風十三号始末記"をベースにしたもののようだ。 物語はカリカチュアリズしているがありそうな話だ。 喜劇であるが立派な社会派ドラマでもある。 舞台となったこの町の映画館では 利権屋の登場人物のモデルとなった人たちも来て みんなにやんやと言われながら町中の人と見たそうだ。 これを見ながらつい東日本大震災の事を思った。 この映画のような古典的利権構造は今は少ないと思うし 立派な人も知っているが、隠蔽された形で今もあると思う。 むしろ国の単位でこのような事が行われてないかと疑う、 いみじくも映画の最後に「天災の後に人災がやってくる」と字幕が出た。 地震と津波という天災に続く今回の福島原発事故は やるべきだと言われていたことをやらなかったという意味では人災だ。 今ゼネコンの利権となっている「除染」工事は この映画のコンクリ学校建設とだぶる。 意味のない金を無駄に使っているような気がして仕方がない。 映画ではコンクリ校舎より 夜露のしのげる場所が欲しいと住民は言っていた。 今「移染」よりも住める場所、生活できる資金、 移住できる条件の保証が大事なのではないだろうか? 先日福島の広野町に行って聞いた町議さんの話がすごく頭に残っている。 「除染」が終わっても原発が怖くてみな家へ帰らないという。 今の「除染」は正しいのか? 大事な事は何なのか、勇気とは何なのかを 60年近く前のこの映画は教えてくれる。


二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵隊

オトーサン、 「二等兵って、一番下の軍人なんだって」 軍隊の階級をチェックすると、最下位で、 虫ケラ同然、消耗品なのです。 大元帥・元帥 将官:上級大将・大将・中将・少将・准将 佐官:代将・上級大佐・大佐・中佐・少佐・准佐 尉官:上級大尉・大尉・中尉・少尉 准士官:准尉 下士官:曹長・軍曹・伍長 兵:兵長・上等兵・一等兵・二等兵 原題:二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵隊(1955) 監督:福田晴一 原作:梁取三義 脚本:舟橋和郎 、安田重夫 Genre:Commedy/War 上映時間:95分 あらすじ: 終戦間近の昭和20年、 町の発明家古川凡作に召集令状が。 中隊長附きの従卒に抜擢され、 隊長と愛人との連絡役を仰せつかる。 身代わり結婚までさせられての大騒動もあった。 鉄拳制裁の辛い軍隊生活ではあったが、 彼には悦子という恋人も出来る。 但し唯一の心配事は戦友の柳田が 残してきた一人息子の事だった。 自分の事のように少年を心配する凡作だったが、 厳格な規律の軍隊ではどうする事も出来なかった。 そんなある日身を寄せていた家から 少年が家出した事を知る... 出演者: 伴淳三郎 ... 古川凡作 花菱アチャコ ... 柳田 宮城野由美子 ... 悦子 オトーサン、 「伴淳って、いい役者だったんだ」 その他の出演者: 松井晴志 山路義人 User Rating:8.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「見ているひとは、少ないけれど」 User Reviews macinchanさん 2012年8月1日 健全な戦争映画 バンジュンがいい。アチャコがいい。 こんな風にならないから苦しいのだが、健全な戦争映画だ。 ただし、1955年というから民主主義が落ち着いた頃だ。 福田晴一という監督は全く聞いたことがないが、 昔はいっぱいそんな監督がいたのだろう。 オトーサン、 「最下級の二等兵の反乱!」 現在、最下級のひとは、沈黙しているようですが... ネットシネマさん 2008年7月13日 伴淳とアチャコ主演の喜劇風戦争人情もの 平和時には当たり前に思える「正論」、 それが通らなくなる戦争と言う狂気を訴えた作品になっている。 ドタバタ調なのは冒頭部分だけで、 後は、悲惨な新兵生活の実状と、 しんみりした人情話風の展開になって行く。 伴淳もアチャコも、ここでは、 どちらかというと真面目な演技に終止している。 日本が無条件降伏して戦争は終わったらしいと言う噂が、 部隊内に駆け巡る。 その話が広まるや否や、浅ましい事に、 上等兵たちは、備蓄していた物資を一人占めにしようと、 我勝ちに倉庫に走って行く。 そんな姿を見て、呆然としていた二等兵たちだったが、 怒り心頭に達した凡作は、戻って来た上等兵たちに 機関銃を突き付けると、彼らを壁際に並べて、 「お前ら、それでも、人間か!?」と怒鳴り付けるのだった。 そして、「どうして、軍隊と言う所は、 ビンタ等と言った暴力ばかりで部下たちを支配しようとするのか? 部下たちの心等考えた事があるのか?…」と、 切々と、今まで溜まりに溜まっていた鬱憤を全てぶちまけるのだった。 喜劇風としたのは、この作品、お笑いを狙って作られたというより、 最後のメッセージ性を訴えたかった作品のように思え、 事実、その部分が大きな感動を呼ぶ名作になっているからだ。 勿論、伴淳が最後に滔々と訴える演説は正論である。 しかし、それは、戦争当時は 決して口にする事が出来ない類いのものであった。 戦後の映画だからこそ、堂々と劇中で主張できたのだ。 本作で注目すべきは、戦争当時は、女性の中にも、 戦争を後押しした軍国婦人がいたという表現だろう。 ユーモラスに描いてはいるが、 なかなか近年の戦争映画の中には登場しない描写である。 戦争を知らない世代にとっては、そんな事があったのか… 程度の認識しかないが、 この作品が公開された当時は、 新兵生活を知っている観客も多かったはずで、 その人たちの鬱憤を晴らす形のこの映画が、 シリーズ化されるほど共感を呼んだ事は容易に想像できる。


未来警察

オトーサン、 「ジュラシック・パークの原作者って、だあれ?」 「マイケル・クライトン」 「よくできました。身長は?」 「2メートル6cm」 「よく知ってるね、ハ−バート出の秀才なんだ。  監督やってるって、知ってた?」 「うん、でも、監督としては二流だね」 「天は二物を与えずってことか」 原題:Runaway (1984) 監督・脚本:Michael Crichton Genre:Action /Crime / SF 上映時間:99分 あらすじ: 近未来のある都市。 ジャック・ラムゼー警部補は、 ロボット・トラブル処理班のチーフ。 転任のトンプソンを連れ、ヘリで農園へ急行。 農業ロボットが狂い出したのだ。 家事ロボットも制御不能になり、家人を殺す。 家には赤ん坊が残っている。 これらを無事処理して、帰宅すると、 TVニュースで父親の勇姿を見て 一人息子のボビーがニコニコしている。 やがて、故障を仕組んだ犯人が判明する。 出演者: Tom Selleck ... Ramsay(ラムゼー) Cynthia Rhodes ... Thompson(トンプソン) Gene Simmons ... Luther(ルーサー) オトーサン、 「いいマスクしとるなー」 TOM SELLECK  トム・セレック 誕生日 1945/1/29 出身 米ミシガン州デトロイト 南カリフォルニア大学でバスケット選手として活躍。 卒業後、20世紀FOXと契約。 80年CBSのテレビ・シリーズ「私立探偵マグナム」人気に。 離婚後、87年に女優ジリー・マックと結婚。 出演作 1970年「マイラ」 1971年「恍惚の七分間」 1972年「悪魔の娘たち」 1976年「ミッドウェイ」 1978年「コーマ」 1983年「ハイロード」 1985年「未来警察」 1987年「スリーメン&ベイビー」 1989年「彼女のアリバイ」「イノセントマン/仕組まれた罠」 1990年「スリーメン&リトルレディ」「ブラッディ・ガン」 1992年「コロンブス」「Oh!大迷惑?!」 1993年「ミスター・ベースボール」 1996年「マジック・オブ・フライト」(ナ) 1997年「イン&アウト」 1999年「ラブ・レター」 その他の出演者: Kirstie Alley ... Jackie Stan Shaw ... Marvin G.W. Bailey ... Chief Joey Cramer ... Bobby Chris Mulkey ... Johnson Anne-Marie Martin ... Hooker at Bar Michael Paul Chan ... Wilson Elizabeth Norment ... Miss Shields Carol Teasdale ... Sally (as Carol Teesdale) Jackson Davies ... Inspector Paul Batten ... Harry Babs Chula ... Construction Foreperson User Rating:5.8/10 ( 4,768 votes)IMDb User Rating:6.2/10( 98 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなところかな」 User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2005年11月17日 先が読めるが、本当に楽しめる お上品なサスペンス映画だ。 ロボットを扱うなんて、新しいじゃないか。 このアイディア、幾つかの映画で使われている。 ここでは、警官らが、暴走するロボットや悪漢を追う。 やつは、最終兵器を盗もうとしているのだ。 (そう、この辺りは、オリジナル) 特殊効果も、かなりいい。 20年前につくられているんだぜ。 見ていた楽しめたのは、 悪漢の拳銃から発射される熱感知式の弾丸だった。 ところで、ロックスターのジーン・シモンズは、 悪漢役を好演していた。 トム・セレックが出ているにしては、面白い映画だ。 下らない先が読めるせりふのでいで、B級映画になった。 クライマックスが読めるというのがまずい。 何が起きるか分かってしまうなんて... そう、1度だけ見る分にはいい。 オトーサン、 「未来警察というよりも、80年代警察のSFもの」 ジーナさん 2010年6月13日 コアなファンは居そうだけど 家事から建設現場、農作業まで ロボットが進出している未来社会や警察内に 暴走したロボットを処理する課があるなど発想がユニークでした。 ただ・・・主人公が高所恐怖症だという設定は 明らかに伏線だと分かりますが、 その使い方がクドいのがいただけないですね。 何回も使う上に、終盤のは長すぎなので 効果的とは言えない設定になってしまいました。 もう一つ・・・ハイテクな課にいるわりには主人公も含めて、 登場人物に知的さを感じられなかったのがイタいです。 なにせ暴走したロボットの処理方法が「スイッチを切る」ですからね(爆) 知力より体力な匂いがプンプンしますよ。 こうなったら体あたりでロボットに挑むタフな警官たちのほうが 良かったのではないでしょうか? とにかく知力・体力ともに中途半端なキャラ設定でした。 証人護送中のカーチェイスは緊張感があって良かったです。 味はあるけど未来という設定には違和感がありすぎるトム・セレック、 ゆるんで締まりのない演技のジーン・シモンズなどキャスティングもイマイチだったかな・・・。 そして最大の問題点・・・ 未来を描いている作品にも関わらず雰囲気がバリバリ80年代です(爆) その主な原因はトム・セレックでしょうが、 それを補うためにも映像面での工夫が必要だったでしょうね。 CGで未来の世界観を作るのは無理かもしれませんが、 衣装や車など小道具やセットでもう少し未来感を・・・っていうか、 80年代感を払拭してほしかったです(爆) せめて電話はテレビ電話ぐらいにしましょうよ(笑) 映像に関しては夜のシーンが多かったからか (そう感じただけかも)光が少なく明るみが足りない印象を受けました。 役者に華やかさがない事に加えて、 色調がダークなのでひたすら地味な仕上がりになってしまいましたね(爆) 面白みのない演出はどうかと思いますが、 ストーリー展開は悪くなかったです。 しかし・・・ハイテク機器満載のSFアクションではなく、 単なるB級アクションになってしまったのは残念でした。 まぁ、垢抜けないタイトルからスタイリッシュな未来世界を 期待する方は居ないでしょうが(爆) 簡単なストーリーで未来の警察を観たい方には手軽な作品ですので TVで放送した時にでもチェックしてみて下さい。


タバコ・ロード

オトーサン、 「古い映画だな」 白黒で、しかも画面サイズは、"1.37 : 1"です。 監督は、あのジョン・フォード。 「駅馬車」「怒りの葡萄」「わが谷は緑なりき」 「静かなる男」「捜索者」といった名作を送り出しました。 原題:Tobacco Road (1941) 監督:John Ford 原作:Erskine Caldwell 戯曲:Jack Kirkland 脚本:Nunnally Johnson Genre:Comedy / Drama Color:Black and White 上映時間:84分 あらすじ: 1930年初めのジョージア州、 タバコ・ロードと呼ばれる一帯に 老農ジーター一家が住んでいた。 飢えのあまり、立ち寄った末娘の夫ベンジーが 持っていたかぶらを奪いあう始末。 金めあてに息子のトゥードを 金持女と結婚させようとするが、あてがはずれる。 彼女の車を売ろうとし、あわや刑務所行きに。 もう1人の娘エリー・メイが、妻に逃げられたベンジーの許へ行き、 ジーターは妻と2人きりになる。 元地主の息子が農業用資金を用立ててくれるが、 彼は働こうともしなかった。 出演者: Charley Grapewin ... Jeeter Lester(ジーター) Marjorie Rambeau ... Sister Bessie Rice (ベッシー) Ward Bond ... Lov Bensey(ベンジー) Gene Tierney ... Ellie May Lester(エリー・メイ) オトーサン、 「みんな好演しているけど、好きになれんな」 貧すりゃ鈍するを地でいっています。 天候不順や不景気や、暴走する資本主義のために、 荒廃していく農村が舞台です。 その他の出演者: William Tracy ... Dude Lester Elizabeth Patterson ... Ada Lester Dana Andrews ... Capt. Tim Harmon Slim Summerville ... Henry Peabody Grant Mitchell ... George Payne Zeffie Tilbury ... Grandma Lester Russell Simpson ... Chief of Police Spencer Charters ... County Clerk Irving Bacon ... Teller Harry Tyler ... Auto Dealer Charles Halton ... Mayor User Rating:6.8/10 ( 981 votes)IMDb User Rating:9/5/10( 20 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画ではある」 User Reviews kenjhaさん 2009年9月4日 地獄のような田舎 銀行が土地を買い漁り、 貧農一家は、立ち退きを迫られる。 地代を払えないからだ。 コールドウェルの小説に基づき 舞台劇となった。 その映画化作品だが、いわゆるコメディだ。 だが、「スリー・ストゥージス」のレベルを超えていない。 チャールズ・グレープウィンは、怠け者の農夫を演じる。 子沢山で、彼も妻も、面倒を見切れない。 ウィリアム・トレイシーは、最高だ。 いい年なのに、家に居ついている。 ジーン・ティアニーは、トレイシーの役立たずの妹だが、 ほとんどせりふがない。 隣人役のマージョリー・ランボーは、なかなかいい。 ダナ・アンドリュースは、気品のある唯一の人物を演じている。 フォード監督は、一再ならず オンボロ車を登場させているが、 この作品もそのひとつだ。 オトーサン、 「決して、能天気じゃないよ」 日本の農村に思いを馳せてしまう重みがあります。 bakenekoさん 2008年10月11日 「怒りの葡萄」の能天気な姉妹編 峻厳なリアリズムに貫かれた「怒りの葡萄」が 正攻法にアメリカの農民の苦悩と奮闘を描いていた (これはそれで大傑作!)のに比べて、 少し斜めから喜劇的作劇で極貧の農民生活を描いたものです。 と言ってもこちらは肩の力を抜いて観られる喜劇です。 深刻なテーマでありながらこれほど笑わせてくれる作品も珍しい! コールドウェルの名作舞台を映画化したものですから 話が良く出来ており、セリフも抜群に良く練れています。 しっかりとした人間観察と鋭い社会風刺に基づいたユーモア (田舎者ネタや極貧ネタなど、とんでもない題材が!) とヒューマニズム、人生観や死生観まで盛り込んだ豊かな作品で、 フォードの温かさが良く出た気持のよい作品となっています。 また、夕暮れの美しいシルエット等、 アーサー・C・ミラーのカメラが捉えた農場風景は素晴らしい! で、お茶目なフォードが気に入られた方は、 「ドノバン珊瑚礁」も楽しいですよ!


デュークス・オブ・ハザード

オトーサン、 「えらい勿体ぶった題名だね」 どうってことはないのです。 ハザード郡のデューク家の面々という意味。 流山の土谷さん一家というようなもの。 バートが出ているので、TSUTAYA DISCASで借りました。 原題:The Dukes of Hazzard (2005) 監督:Jay Chandrasekhar 原作:John O'Brien/Jonathan L. Davis/Gy Waldron 脚本:John O'Brien Genre:Action / Adventure / Comedy Rated PG-13 for sexual content, crude and drug-related humor, language and comic action violence Country:USA / Australia Language:English 上映時間:104分 あらすじ: アメリカ南部のハザード郡。 車が大好きなボー、女好きなルーク、 そしていとこのデイジーは、 伯父さんの農場で世話になりながら、遊び暮らしている。 恒例のカー・ラリー開催が迫り、 ボーとルークは、愛車を乗り回して意気込んでいる。 だがそんな中、町の権力者ホッグが、 農場を乗っ取って炭鉱にしようと企んでいた。 それを知ったデュークの面々は、 謀略を食い止めるため様々な手段を講じる... 出演者: Johnny Knoxville ... Luke Duke(ルーク) Seann William Scott ... Bo Duke(ボー) Jessica Simpson ... Daisy Duke(デイジー) Burt Reynolds ... Jefferson Davis 'Boss' Hogg(ホッグ) オトーサン、 「悪役で脇役のバートだけが有名なんだ」 その他の出演者: Alice Greczyn ... Laurie Pullman Steve Lemme ... Jimmy Michael Weston ... Deputy Enos Strate Mitch Braswell ... Out of Towner #1 Michael Roof ... Dil Driscoll Rusty Tennant ... Local #1 Dolan Wilson ... Local #2 James Roday ... Billy Prickett Heather Hemmens ... Girl #1 David Leitch ... Puncher A.J. Foyt IV ... Race Car Driver #1 M.C. Gainey ... Sheriff Rosco P. Coltrane David Koechner ... Cooter Davenport Willie Nelson ... Uncle Jesse Duke Jack Polick ... Deputy Cletus Hogg User Rating:4.8/10(40,411 votes)IMDb User Rating:6.5/10(   82 votes) Yahoo! オトーサン、 「あはは」 User Reviews annie-186さん Australia 2005年9月21日 クスクス笑い 大して期待していなかった。 見に行っても、がっかりしなかった。 期待以上だったのだ。 多くのジョークは、ダサイし、脚本は弱いが、 一緒に見ていた観客は、みんな陽気にはしゃいでいた。 多くの笑いがある。 ウィリーネルソンのひどいジョ−ク。 いりいろな状況でのジョーク。 いとこの道化のジョーク。 落ち込んでいる気分をパッと明るくしてくれた。 ドライブのシーンは、実に愉快だ。 アカデミー賞ものではないが、いい笑いがある。 生真面目に見ずに、楽しんでほしい! オトーサン、 「ど田舎なのに、陽気だね」 デュークの面々のようなハチャメチャな連中を許容すれば、 日本の農村も活性化すると思うのですが... 100kan-debutさん 2011年4月17日 アメリカの田舎の臭い満載 いかにもアメリカの田舎って感じ、しかもふた昔前の。 こういう明るくてハチャメチャな映画は いかにもアメリカ臭いですね。 ストーリーはベタだけど セリフが楽しい。


パリの恋人

オトーサン、 「オードリーの主演映画、ほとんど見たけど」 でも、未見の映画があったのです。 この映画、パリが舞台のミュージカルで、 ジパンシーの息を呑むようなドレスも見られます。 ダンスの名手アステアとの共演、 まさに、言うことなし。 エンジョイ! 原題:Funny Face (1957) 監督:Stanley Donen 脚本:Leonard Gershe Genre: Romance / Comedy / Musical 上映時間:103分 あらすじ: NYファッション雑誌・主筆マギーは、 新しいモデルを探し、パリの世界的デザイナーに ファッション・ショーを開き、その写真を独占して 大いに雑誌を売ろうと計画した。 モデルを探すのは、カメラマンのディック。 苦労の末、古本屋の店番ジョーを見出した。 彼女は、パリのフロストル教授が主宰する 「共感主義」の哲学を信奉するインテリ娘だった。 モデルなどに興味はなかったが、 パリに行けば教授に会えるので、計画に乗った。 パリにつくと、ジョーは、撮影は2の次と、 早速、教授が出ている裏街のカフェに行った。 出演者: Audrey Hepburn ... Jo Stockton(ジョー) Fred Astaire ... Dick Avery(ディック) Kay Thompson ... Maggie Prescott(マギー) オトーサン、 「いいね、素敵だ、溜め息が出るね」 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20 出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていたワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、アカデミー主演女優賞を受賞。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」「LAUGHTER IN PARADISE」      「THE LAVENDER HILL MOB」 「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」アカデミー主演女優賞 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 その他の出演者: Michel Auclair ... Prof. Emile Flostre Robert Flemyng ... Paul Duval Dovima ... Marion Suzy Parker ... Specialty Dancer Sunny Hartnett ... Specialty Dancer Jean Del Val ... Hairdresser Virginia Gibson ... Babs Sue England ... Laura Ruta Lee ... Lettie Alex Gerry ... Dovitch Iphigenie Castiglioni ... Armande User Rating:6.9/10 ( 9,087 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 446 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだ」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ・撮影賞 ・美術監督・装置賞 ・衣装デザイン賞 User Reviews prettyone95747さん United States 2006年2月27日 すごい映画 この映画、すべてが好き。 レナード・ガーシュが、私の母(Doe Siegel)と その愛人(後に夫となった)Richard Avedonについて書いたものだ。. ママの素敵な知性、情熱、若いエネルギーを描いている。 この映画にニュアンスを求めてはならない。 アートは、現実からスタートする。 レナードは、彼の想像力をうまく発揮している。 愉快で、自在で、恋の馬鹿騒ぎがあり、ロマンチックだ。 この映画の核心を楽しんでほしい。 ママは、優雅で、愛情深く、知的洞察力に富んだ明るい女性だった。 家族を育てるために、自分のキャリアをあきらめた。 ママ、大好き。 オトーサン、 「オードリーのミュージカルだ!」 sonypictures1114さん 2011年10月1日 ボンジュール、パリ オードリー・ヘプバーンと 50年代のパリの街並みが凄く綺麗だった。 特にファッションデザイナーの手によって、 本屋の店員だったジョー(オードリー)が モデルとして美しく生まれ変わったシーンでは 思わず『うあ・・・』とつぶやいてしまった。 もう本当に可愛いお人形ちゃんって感じ。 レンタルするまでミュージカルだとは気付かなかったけど、 オードリーの踊りは・・・なんか面白い。 思想家が集まる地下の薄暗いカフェでのダンスシーンは 観てるこっちが恥ずかしくなるほど面白可笑しい動きをしていた。 でもダンス自体はキレがあって上手かった。


バロン

オトーサン、 「監督は、テリー・ギリアム!」 その代表作は、いつも世間を騒がせました。 ・モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル ・ラスベガスをやっつけろ! ・ブラザーズ・グリム 本作は、ほら吹き男爵の活躍談です。 原題:The Adventures of Baron Munchausen (1988) 監督:Terry Gilliam 原作:Gottfried August Burger/Rudolph Erich Raspe 脚本:Charles McKeown/Terry Gilliam Genre:Action / Adventure / Comedy Country:UK / Italy Language:English 上映時間:126分 あらすじ: 18世紀、トルコ軍占領下にあるドイツの海岸沿いの町。 貧困と飢えに苦しむ人々であふれた劇場の舞台に、 バロン・ミュンヒハウゼンが突然姿を現わす。 トルコ軍は自分を探している、 なぜトルコ軍に追われる羽目になったか話し始めるが、 誰にも相手にされない。 だが、空想好きの少女サリーに励まされ、 トルコ軍をやっつける約束をする。 彼は、かつて一緒に戦った不思議な力を持つ 四人の仲間達を集めるために、 絹の下着で作った巨大気球に乗ってサリーと旅へ... 出演者: John Neville ... Baron von Munchausen(バロン・ミュンヒハウゼン) Sarah Polley ... Sally Salt(サリー) Robin Williams ... King of the Moon(月の王) Uma Thurman ... Venus(ヴィーナス) オトーサン、 「このほらふき男爵、どこかで見たね」 いつも脇役で出ていたように思います。 今回は、主役、大いに張り切っていました。 「この子、うまいね」 天才子役サラ・ポーリーですから、何の不思議もありません。 JOHN NEVILLE  ジョン・ネヴィル 誕生日 1925/5/2 出身 英 テレビでは「X−ファイル」で準レギュラー。 出演作 1989年「バロン」 1994年「若草物語」「ベイビーズ:デイアウト 赤ちゃんのおでかけ」      「ケロッグ博士」 1996年「ハイスクール・ハイ」「サボタージュ」 1997年「フィフス・エレメント」 1998年「ルール」「X−ファイル ザ・ムービー」      「クローン・デイ J−2.0」(TM) その他の出演者: Eric Idle ... Berthold Oliver Reed ... Vulcan Charles McKeown ... Rupert / Adolphus Winston Dennis ... Bill / Albrecht Jack Purvis ... Jeremy / Gustavus Valentina Cortese ... Queen Ariadne / Violet Jonathan Pryce ... The Right Ordinary Horatio Jackson Bill Paterson ... Henry Salt Peter Jeffrey ... Sultan Alison Steadman ... Daisy Ray Cooper ... Functionary Don Henderson ... Commander User Rating: 7.1/10 ( 25,600 votes)IMDb User Rating: 8.8/10( 577 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごい映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・美術(監督)賞 ・美術(装置)賞 ・衣装デザイン賞 ・メイクアップ賞 ・視覚効果賞 User Reviews kitchen-1さん Cork City, Ireland 2004年10月19日 いつの日か、我に想像力の翼を与えよ! まったくその通りだ、今日でもそう思う。 だが、それなりの努力が必要だよね。 ようやくチャンスがやってきて、 今日の午後、部屋に陣取った。 だが、6歳の息子と友達が飛びこんできた。 スカイ・ムービー・チャネルを見ることにした。 部屋のカーテンを閉め、よく見えるようにして、 座って、見始めた。 みんな夢中になった。 なかには、もう見た子もいたのだが。 私自身、本作を何度もみている。 毎回、楽しんでいる。 人生につきものの多くのことを説明するのには、 時間がかかる。 (戦争、ロマンス、子供の無邪気さ、大人の幻滅感) 例示するにせよ、よく知られた古典的神話や寓話によってであれ。 地底の神ヴァルカンを演じたオリバー・リードは、何らかの賞に値いする。 ショーン・コネリーが、月の王を志願したが、 やはり、これはロビン・ウイリアムズならではだ。 最初の投稿なので、長いのはやめたい。 私の好きな映画は、本作であり、「カリブの海賊:であり、 「イエローサブマリーン」であることは力説しておきたい。 諸兄は、幸せになる才能を磨かれるように! オトーサン、 「まさにテリー・ギリアムの世界だ」 ジーナさん 2009年1月13日 ヴィーナスの美しさは息を呑む 冒険家バロンを描いたファンタジーですが、 もちろん監督はテリー・ギリアムですから 単なるファンタジーではありません。 とても斬新な映像世界と不思議な懐かしさは テリー・ギリアム支持者なら満足できるハズだし、 もしかしたらテリー・ギリアム作品BEST1になるかもしれませんね。 ブラックな笑いや一部下ネタなど想像以上にフザけた内容 (パッケージからフザけてますが)でしたが、 映像へのこだわりはヒシヒシと伝わります。 おそらくこのストーリーを他の監督さんで映画にしたら、 恐ろしくつまらないと思いますよ。 そこがテリー・ギリアム監督の凄いトコロですよね。 バロンと少女のやり取りも、時に大人で時に子供っぽくて愉快でした。 この妙に口元が気になる少女は誰なんだ?! って思ったらサラ・ポーリーだったのね。 納得です(爆) 他にもスティングやらロビン・ウィリアムズやら豪華な出演者でしたが、 正直彼らに気づける方は少ないと思います。 役者まで映像の一部にしてしまうとは、やっぱりテリー・ギリアムさんですね。 最後に・・・ファンタジー映画ではありますが、 テリー・ギリアムさんですから言うまでも無く大人向けです(笑) もちろんテリー・ギリアムさんですから万人受けも難しいでしょう(爆) 余談;バロンのキャラが「ラ・マンチャの男」を連想させた。


エジプト人

オトーサン、 「エジプトは、映画のいい素材だね」 印象に残っているのは、以下の3作です。 ・「十戒」(チャールトン・ヘストン) ・「クレオパトラ」(エリザベス・テイラー) ・「プリンス・オブ・エジプト」(アニメ) 原題:The Egyptian (1954) 監督:Michael Curtiz 原作:Mika Waltari 脚本:Philip Dunne/Casey Robinson Genre:Drama / History 上映時間:139分 あらすじ: 紀元前1370年。 シヌヒは、テーベの都に住む若い医師。 ナイル河に流された棄子だった。 親友ホレムヒブと獅子狩に出かけ、 予言者アクナトンを救ったが、投獄される。 だが、アクナトンが新国王の位置につき、 シヌヒは黄金の首飾りを贈らる。 ホレムヒブは近衛隊長に任命され、 王女メリトの魅力の虜になってしまう。 シヌヒは、バビロニアの女ネフェルの宴会に招かれ、 その魅力に負けるが、変心され、彼女を溺死させようとする。 数年後、テーベの都は異民族に侵略されそうになるが、 無策な国王アクナトンに代わって、 ホレムヒブが王座につく... 出演者: Edmund Purdom ... Sinuhe(シヌヒ) Victor Mature ... Horemheb(ホレムヒブ) Michael Wilding ... Akhnaton(アクナトン) Jean Simmons ... Merit(メリト) Bella Darvi ... Nefer(ネフェル) オトーサン、 「頭ひとつ演技が、ずばぬけている」 やはり、メリト役のジーン・シモンズがいいですね。 シヌヒ役を当初予定通り、名優マーロン・ブランドが演じていたら すばらしい競演がみられたはずです。 JEAN SIMMONS  ジーン・シモンズ 誕生日 1929/1/29-2010/1/22 出身 英ロンドン 出演作 1945年「シーザーとクレオパトラ」 1946年「大いなる遺産」「狂乱の狼火」 1947年「黒水仙」 1948年「ハムレット」 1949年「青い珊瑚礁」 1952年「アンドロクレスと獅子」 1953年「悲恋の王女エリザベス」「聖衣」 1954年「エジプト人」「デジレ」 1955年「デッドロック」「野郎どもと女達」 1958年「大いなる西部」「黄昏に帰れ」 1959年「太陽の谷」 1960年「エルマー・ガントリー 魅せられた男」      「スパルタカス」「芝生は緑」 1967年「ジェリコ」 1971年「昨日にさようなら」 1984年「マイ・ディア・ボディガード」 1985年「未来警察」 1986年「WANTED ウォンテッド」 1987年「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」 1988年「青い夜明け」 1989年「TRUE BLUE(レッド・サーフ)」 1991年「ラルフ一世はアメリカン」 1995年「キルトに綴る愛」 その他の出演者: Gene Tierney ... Baketamon John Carradine ... Grave Robber Peter Ustinov ... Kaptah Judith Evelyn ... Taia Henry Daniell ... Mekere Carl Benton Reid ... Senmut Tommy Rettig ... Thoth Anitra Stevens ... Queen Nefertiti User Rating:6.3/10(1,441 votes)IMDb オトーサン、 「堂々たる史劇なのに、後半の失速が残念」 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞(カラー) User Reviews thinker1691さん USA 2007年6月18日 「不死?そはわが手中にあり」 ハリウッド映画は、成長する若者を魅了する。 生涯続くものではないが、 彼は、古代文化を学びたくなる。 この映画が、まさにそうだ。 観客は、セット、衣装、演技に魅了される。 追従する映画も現れるが、及ばない。 これは、若キエジプトの少年の物語だ。 生まれてすぐに、親に捨てられたのだ。 疑わしいはじまりだが、 彼が生涯、ある疑問を抱いてしまうのは、 想像にかたくない。 シヌヘ(孤独を意味する)は、 成人になり、医学を修め、医者になっても、 その疑問を抱き続ける。 修学中に、生涯の友となるカプタンとホレムヒブを得る。 後者は、士官から近衛隊長になり、 急速な出世によって、社会的地位を得て、 犯罪人、浮浪者、呪術師に有罪を宣告する。 そして、望外の地位に就くことになる。 すばらしい演技をみせたのは、 メリトを演じたジーン・シモンズ、 アクナトンを演じたマイケル・ワイルディング、 誘惑者ネフェルを演じたベラ。ダルビ、 墓泥棒を演じたジョン・カラデイーン、 エジプト王の息子を演じたトミー・レッティングだ。 晩年、シヌヘは、孤独になり、遂に答えを発見する。 秀作だ! オトーサン、 「映画というよりも、絵巻物として鑑賞したほうがいいかも」 shinakamさん 2012年7月13日 M・カーティス監督の技量を 持て余したエジプト古代史劇 ミカ・ワルタリの長編スペクタル小説を 「カサブランカ」など名作を手掛けた巨匠、マイケル・カーティスが 監督した古代エジプト王朝史劇。 前33世紀、王の子として生まれながら棄てられ養父母に育てられた 「医師・シヌへの物語」。 プロデューサー、ダリル・F・ザナックの肝いりで マーロン・ブランドを主役に据えるべく準備を進めたが 頑なに断られ、やむなく新人エドマンド・バードムを起用した。 ジーン・シモンズ、ヴィクター・マチュアなど競演者が豪華な割に インパクトに欠けるきらいは否めないが、良く頑張っている。 波乱万丈の男の生涯を139分にまとめた力量はなかなかのものだが、 脚本のせいかプロデューサーの意向なのか とてもアンバランスな構成が目立つ。 成人したシヌへと近衛隊長ホレムヘブ(V・マチュア)との友情、 シヌヘを慕う酒場の女メリト(J・シモンズ)や 召使の奴隷カプタ(ピーター・ユスティノフ)の絡みがある序盤は好調だが、 バビロンの高級娼婦ネフェル(ベラ・ダーフィ)との絡みあたりから テンポが悪くなる。 ネフェル役はあのマリリン・モンローが執心した 純粋なシヌへが初めて知った恋の相手で、 人生を狂わせる重要なシークエンスだが異様に長くアンバランス。 ネフェル役のB・ダーフィーがザナックの愛人だったからというのは納得。 M・カーティス監督の技量をもってしても 仕上がりが中途半端で晩年の扱いが尻切れトンボだった。 とはいえ一大スペクタルとしての醍醐味は充分味わえ、 バーナード・ハーマンとアルフレッド・ニューマンの音楽は 古代王朝絵巻を飾るに相応しい壮大さと優雅さを備えている。 日本では評価はあまり高くないが、一見の価値は充分ある。


ハリーとトント

オトーサン、 「とんと分からん」 トントは、ニンゲンかと思っていたら、 ハリーが可愛がっているネコの愛称でした。 もう11歳、ニンゲンでいえば、70歳。 最後に、いい目をみられた幸せなネコちゃんでした。 原題:Harry and Tonto (1974) 監督:Paul Mazursky 脚本:Paul Mazursky, Josh Greenfeld Genre:Adventure / Comedy / Drama 上映時間:115分 あらすじ: ハリーは、区画整理のためNYのアパートを追い出される。 愛猫トントを連れ、近所に住む長男宅へ。 だが、居心地が悪く、娘シャーリーの居るシカゴへ向かう。 航空機も、バスも猫を連れていけないので、中古車を買う。 道中、若い娘、カウボーイ、老インディアン、娼婦に出会い、 老人ホームにいる昔の恋人ジェシーを訪ねていく。 シャーリー宅も居心地が悪く、旅を続けて、 次男エディが住むカリフォルニアに辿り着くのだが... 出演者: Art Carney ... Harry Coombes(ハリー) Ellen Burstyn ... Shirley Mallard(シャーリー) Larry Hagman ... Eddie Coombes(エディ) Geraldine Fitzgerald ... Jessie Stone(ジェシー) オトーサン、 「この爺さん、声に張りがあるね」 息子や娘に頼らず、独立独歩、生きていこうという 凛々しい姿が、やがて胸にジーンときました。 ART CARNEY  アート・カーニー 誕生日 1918/11/4-2003/11/9 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン お笑い芸人として芸能界デビュー。 第二次大戦中に従軍して、負傷。 帰国後、コメディ俳優として再出発。 1974年「ハリーとトント」で、アカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 1964年「黄色いロールスロイス」 1967年「プレイラブ48章」 1974年「ハリーとトント」 1975年「デキシー・ダンスキングス」 1976年「名犬ウォン・トン・トン」 1978年「ブルックリン物語」「マンハッタン物語」 1979年「シルバーギャング」「未来元年・破壊都市」      「超高層プロフェッショナル」「サンバーン」 1980年「摩天楼ブルース」「セント・ヘレンズ」 1981年「ビール工場大パニック」 1982年「コート・ダジュール・ドリーム」      「サンダー・ラバーズ」 1984年「炎の少女チャーリー」      「マペットめざせブロードウェイ!」「顔のない男」 1993年「ラスト・アクション・ヒーロー」 その他の出演者: Rene Enriquez ... Jesus - Deli Manager Herbert Berghof ... Jacob Rivetowski Michael McCleery ... Mugger Avon Long ... Leroy Rashel Novikoff ... Mrs. Rothman Philip Bruns ... Burt Coombes Cliff De Young ... Burt Coombes Jr. Josh Mostel ... Norman Coombes Dolly Jonah ... Elaine Coombes Sybil Bowan ... Old Landlady Joe Madden ... Panhandler Louis Guss ... Dominic Santosi Clint Young ... Greyhound Bus Driver Melanie Mayron ... Ginger Michael Butler ... Hitchhiker Letitia Toole ... Wrong Jessie Stone W. Benson Terry ... Mr. Stone Gregg Harris ... Mr. Stone's Grandson Arthur Hunnicutt ... Wade Carlton Barbara Rhoades ... Stephanie Chief Dan George ... Sam Two Feathers Andre Philippe ... Chess Player Anatol Winogradoff ... Anatol Sally Marr ... Celia Paul Mazursky ... Prostitute User Rating:7.3/10 ( 2,502 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 277 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画の香り!」 アカデミー賞受賞 ・主演男優賞 アート・カーニー 同ノミネート ・脚本賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・男優賞  アート・カーニー User Reviews alec-10さん pacific northwest 2005年12月4日 70年代で最高のハリウッド映画のひとつ アート・カーニーは、物静かで一癖ある天才だ。 この映画は、彼の才能の記念碑だ。 平凡なようで一筋縄でいかない男が、 現代の不可避な出来事、不死、老いといった カオスに直面し、凛々しく生きていく様を描いている。 アート・カーニーの脇を固めるのは、 エレン・バースティン、ラリー・ハグマン、 チーフ・ダン・ジョージ アーサー・ハニカット、 そして、70年代の素晴らしい性格俳優たちだ。 多くの現代的な脚本とは異なり、 60年代後半と70年代はじめの文化が描かれており、 歴史的にも、興味深く思われる。 彼らは、尊敬と慈悲の心で扱われていたのだ。 この映画が、フランスの監督によって作られたら、 古典の先触れになっただろう。 見て、味わえ。 これは、特別な映画だ。 オトーサン、 「そう、人生の節目ごとに、見るといいかも」 ジーナさん 2010年3月1日 10年に一度は観たい ハリー爺さんと彼が可愛がっている猫トントとの 流浪の旅を描いたロードムービーです。 とにかくこのハリーとトントから醸し出される雰囲気が脱力感満点で、 この作品の一番の魅力になっています。 トント中心で旅をするハリー爺さんの姿は好ましく、 思わず顔がほころんでしまいました。 でも、可愛らしいだけでなく トントに話しかける老人の姿や 猫を人間と同等に扱っている姿には、物悲しさを感じられます。 ただ・・・慣れ親しんだ街は発展のため変化し、 心を通わせ毎朝語った仲間が逝ってしまう寂しさに身構える事無く、 あるがままに受け入れ生きていく姿を やわらかく愛情たっぷりに描いているので悲壮感はありません。 舞台となるNY、シカゴ、ロサンゼルスの当時の雰囲気を楽しめるのもGOOD。 もちろんその道のりで出逢うチョット変わった人々との交流も楽しめます。 長男の嫁から発せられる皮肉めいた言葉や あてつけをスッとかわしたり、 人種性別問わず(人間、猫問わず)同じように接しているハリー爺さんに 自然と心が惹きつけられるでしょう。 ハリー爺さんから発せられるセリフにも深みがあり心にしみじみと感じました。 細かいところにまで注意が行き届いた演出、 ハリーとトントの構図も見事です。 大きな盛り上がりがある訳ではありませんが、 小さなエピソードを少しずつ重ね感動を増やして行く展開によって 素晴らしい余韻を味わえるでしょう。 円熟し、落ち着いたテイストの飾り気がない優れた作品なので ヒューマンドラマが好きで未見の方にはオススメです。 派手さもない静かな作風ですが、 優しさがあふれ愛に満ちた心に深く刻みつけられる作品に仕上がっています。 追記;猫好きは必見! ・・・だけど、動物映画を観て動物の飼い方とか 虐待だとか言った経験のある方は 素直に感動出来ないと思うので鑑賞を控えたほうが良いでしょう。


きみがぼくを見つけた日

オトーサン、 「邦題は、ひねり過ぎかも」 素直に、「タイムトラベラーの妻」あるいは、 「時間旅行者の妻」でよかったのでは? 原題:The Time Traveler's Wife (2009) 監督:Robert Schwentke 原作:Audrey Niffenegger 脚本:Bruce Joel Rubin Genre:Drama / Fantasy / Romance Rated PG-13 for thematic elements, brief disturbing images,       nudity and sexuality 上映時間:107分 あらすじ: 幼いヘンリーは、母が事故に遭う寸前に 時空の彼方へ姿を消す。 以来、過去と未来を瞬時に行き交うタイムトラベラーとなる。 誰にも信じてもらえない秘密を抱えて旅を続けたが、 過去に降り立ったある日、6歳の少女クレアと出会う。 未来からやって来たというヘンリーの言葉を信じる彼女こそ、 いつか巡りあう運命の恋人だった。 出演者: Eric Bana ... Henry(ヘンリー) Rachel McAdams ... Clare(クレア) オトーサン、 「この俳優、大分、体重を落としたな」 身長190cmの巨漢ですから、 相手役がみんな子供にみえてしまいます。 ERIC BANA  エリック・バナ 誕生日 1968/8/9 出身 オーストラリア・メルボルン コメディアンとしてキャリアをスタート。 97年「THE CASTLE」で映画デビュー。 2000年「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」で オーストラリア批評家協会賞、ストックホルム映画祭主演男優賞を受賞した。 出演作 2000年「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」◇ 2001年「ブラックホーク・ダウン」◆ 2003年「ハルク」◇「トロイ」◆「ファインディング・ニモ」(声) 2005年「ミュンヘン」◇ 2007年「ラッキー・ユー」◇ 2008年「プーリン家の姉妹」◇ 2009年「スター・トレック」「きみがぼくを見つけた日」 その他の出演者: Michelle Nolden ... Annette DeTamble Alex Ferris ... Henry at Six Arliss Howard ... Richard DeTamble Katherine Trowell ... Hospital Receptionist Bart Bedford ... Library Researcher Esther Jun ... Waitress Matt Birman ... Chicago Police #1 Craig Snoyer ... Chicago Police #2 Carly Street ... Librarian Romyen Tangsubutra ... Thai Waiter Brooklynn Proulx ... Clare at Six and Eight Jane McLean ... Charisse Ron Livingston ... Gomez User Rating:7.0/10( 55,455 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 1,095 votes) Yahoo! オトーサン、 「不思議な魅力があるね」 User Reviews tarotwitch0さん United States 2009年8月13日 好きな映画 発売時、原作を3度も読んだ。 試写会の切符を入手できて興奮した。 原作を損わないように望んだ。 原作と映画は、別物ということは知っているので、 原作の再読は避けた。 この映画、素晴らしい出来だ。 ストーリー、匂い、エッセンスを生かしている。 アルバを演じる少女たちがいい。 映画館では、愉快なシーンでは笑いが、 悲しいシーンでは、何人かが泣いた。 妹も、この映画を好きになった。 原作を読む気はなく、ただ切符をあげたから 見る気になったのだ。 映画館を出たあと、すすり泣いていた。 いまは、本も買った。 これは、ロマンティックな映画だ! 行列中に話しかけた男のひとは、上映後、泣いていた。 いい映画だと言っていた。 10点満点で、9点を献上したい。 多くのハリウッド映画のように、 いくつかのシーンを、 暗闇で撮っていなければ、なおよかった。 オトーサン、 「工夫を買うべし」 退屈なありきたりのラブストーリーが、 主人公を時間旅行者としたことで、 切ないものに化学変化をしています。 愛する男性が、時間旅行者とあって、神出鬼没。 待てど暮らせど、現れないかと思うと、 突然、全裸で出現する。 これだけ翻弄されても、愛は微動だにしない。 そこが、多くの女性フアンの紅涙を誘うのでしょう。 前田有一さん 2009年10月21日 タイムトラベラーとの恋はこうなる? 公開したばかりの『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』を 私はオススメにしたが、幸い見た人たちの満足度も高かったようだ。 この『きみがぼくを見つけた日』も同じくタイムトラベルものだが、 あのシリーズからサスペンス色を消し、 甘いラブストーリー仕立てにしたような一品。 ヘンリー(エリック・バナ)の前に、 クレア(レイチェル・マクアダムス)と名乗る二十歳ほどの女性が姿を現した。 なぜか自分に対しラブラブ状態のクレアを前に、 わけもわからぬままとりあえず部屋につれこんだヘンリーは、 やがて驚くべき告白を受ける。 彼女ははるか昔、幼い頃から何度もヘンリーと会っており、 ずっと憧れていたというのだ。 ヘンリーさんが忘れんぼうというわけではもちろんない。 いくらなんでもレイチェル・マクアダムス(年齢やや不詳)のような美人を 口説いた経験を忘れるはずはない。 じつはヘンリーの正体はタイムトラベラー。 しかし時間移動を制御することはできない。 つまり、ヘンリーは将来、過去にタイムスリップして、 その時代のクレアと出会う運命ということだ。 奇妙奇天烈なラブストーリーである。 目の前に二十歳の美女がお目目キラキラ状態でやってくれば、 そりゃとりあえずHしときましょうとなるのも無理はない。 相手もどうやらその覚悟できているのだからエロい。 だが男たるもの、それですとんと恋に落ちるのはいかがなものか。 クレアからすればもう10数年来の恋のお相手かもしれないが、 はたからみれば宗教か保険のメンヘラ勧誘員である。 トントン拍子な話の進行に、少々おいてけぼりになる。 ヘンリーのタイムスリップは、 ある日突然、まったく予期せぬ時代にすっ飛ばされる 「偶発的事故型スリップ」というべきもの。 過去を変えてどうこうするというより、 抜けたパズルのピースが神の手で埋められるように、 しかるべき流れを作り出すために過去に「戻されている」といった印象だ。 普通の恋愛でも、とりあえず身体から入りましょうという事はよくある。 その究極形ともいうべきこのラブストーリーは、 その後、びっくりするくらい若いヒロインの元に飛んでいくヘンリーが、 こんどは恋愛……というよりその種をまいてくる展開になる。 最初はクレアだけが、今度はヘンリーだけが、 二人のその後の熱愛運命を知っている。 思考実験としては面白いのだが、 人間を描く前に早足でお話ばかりが先にいきすぎる印象。 ストーリーを描く事ばかりに夢中になってしまった感じだ。 今がトラベル元(現在)か、トラベル先(過去?未来?)なのか わかりにくい画面作りも不親切。 時間移動は全裸で行うという、 ターミネーター式のルールが主人公の運命を左右する 大事な伏線になってはいるが、 やはりギャグ一歩手前の設定なのは否めない。 のどかな草原の植え込みから、 エリック・バナのような大男(身長約190cm)がフルチンで出てきたら、 普通の少女は逃げるだろう。 どこから見ても露出狂のおじさんである。 とはいえ、そこから時空を超えた恋愛物語(最後は涙)に 仕上げてしまうのだからある意味すごい。 『ゴースト/ニューヨークの幻』の脚本家ブルース・ジョエル・ルービンが、 念願だったという感涙小説の映画化。 ロマンチックな恋物語に涙したい女性向きの、甘ずっぱい一本だ。


トレジャー・ハンターズ

オトーサン、 「魅力的な題名だけど」 この手の映画は、どうしても、 名作”インデイ・ジョ−ンズ・シリーズと比べられてしまいます。 原題:Without a Paddle (2004) 監督:Steven Brill 原作:Fred Wolf/Harris Goldberg/Tom Nursall 脚本:Jay Leggett/Mitch Rouse Genre:Adventure / Comedy / Mystery Rated PG-13 for drug content, sexual material,       language, crude humor and some violence 上映時間:95分 あらすじ: 30歳を迎えた男たちダン、ジェリー、トムの3人は、 親友ビリーの葬儀で久々に再会する。 少年時代はビリーと4人で冒険ゴッコに明け暮れていた彼らも、 いまはそれぞれに悩みを抱え満たされない日々を送っていた。 そんな彼らはビリーが遺した宝の地図を発見すると、 弔いの意味も込めて宝探しの旅へ出るのだった。 カヌーで川を下りながら日常を忘れ、 童心に返って冒険気分を満喫する3人だったが…。 出演者: Seth Green ... Dan Mott(ダン) Matthew Lillard ... Jerry Conlaine(ジェリー) Dax Shepard ... Tom Marshall(トム) Burt Reynolds ... Del Knox(デル) オトーサン、 「どうってことのない若者3人だね」 バートも、残念ながらチョイ役でした。 SETH GREEN  セス・グリーン 誕生日 1974/2/8 出身 米ペンシルバニア州フィラデルフィア 6歳の時にサマー・キャンプで「ハロー・ドーリー!」に出演したのが きっかけで俳優を志す。 子役から数々のテレビドラマやCMに出演。 84年「ホテル・ニューハンプシャー」で映画デビュー。 「オースティン・パワーズ」シリーズでは Dr.イーブルの息子役などを演じる。 出演作 1984年「ホテル・ニューハンプシャー」 1987年「ラジオ・デイズ」「キャント・バイ・ミー・ラブ」 1988年「ビッグ・ビジネス」「花嫁はエイリアン」 1990年「今夜はトーク・ハード」 1993年「エアボーン/ティーンエイジ・ヒーローズ」 1997年「オースティン・パワーズ」 1998年「待ちきれなくて」「エネミー・オブ・アメリカ」「アイドル・ハンズ」 1999年「オースティン・パワーズ:デラックス」◆ 2001年「ラットレース」「アメリカン・スウィートハート」◆ 2002年「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」◆      「ノックアラウンド・ガイズ」◆ 2003年「ミニミニ大作戦」◆「パーティ☆モンスター」 2004年「スクービー・ドゥー2 モンスター パニック」「トレジャー・ハンターズ」 2009年「オールド・ドッグ」 その他の出演者: Antony Starr ... Billy Newwood Nadine Bernecker ... Angie Danielle Cormack ... Tony David Stott ... Dick Stark Bonnie Somerville ... Denise Scott Adsit ... Greasy Man Morgan Reese Fairhead ... Sandi Liddy Holloway ... Bonnie Newwood Mia Blake ... Giselle Bruce Phillips ... Minister Kate Harcourt ... Old Woman Ray Baker ... Sheriff Briggs Gregory Cruz ... River Guide Ethan Suplee ... Elwood Abraham Benrubi ... Dennis Rachel Blanchard ... Flower Christina Moore ... Butterfly User Rating:5.7/10( 23,228 votes)IMDb User Rating:7.4/10(   93 votes) Yahoo! オトーサン、 「えらい差だね」 User Reviews jordanandashleyさん Calgary, Alberta 2004年9月4日 愉快なひと時 こいつは、いい映画だ。 笑い以上のものを求めないかぎりで。 こいつを見に行けば、いい夜を過ごすことは保証する。 もっとも、こいつは、安っぽい。 筋書きも、笑いも、安っぽい。 だが、幸いに、いくつかの本物の愉快なシーンがある。 演技は、まあ、平凡。 だが、この手の映画に、そんなものは不要だろう。 誰も、アカデミー賞なんか期待していない。 また、こいつは、下品なシーンで笑わそうとはしていない。 他のロードムービーのように、10代向けのユーモアを狙っている。 全体として、こいつは、その手のものとしては、かなりいい。 いいデート映画だし、 友人たちとワイガヤで見るのに向いている。 オトーサン、 「最後の冒険なんていわないで!」 人生いつになっても、冒険心を失わないで。 hoshi595さん 2010年2月13日 大人になっても失いたくない冒険心と宝物! 幼馴染の三人組が大人になって、友人の死をきっかけに ”最後の冒険”に出かける、爆笑コメディ。 三人組とは、「オースティン・パワーズ」シリーズで、 Dr.イーブルの息子スコットを演じているセス・グリーン。 「13ゴースト」のラフキン役で トニー・シャルーブと共演したマシュー・リラード。 そして、「ザスーラ」の宇宙飛行士役が印象的だったダックス・シェパード。 特にセス・グリーンは、「オースティン・パワーズ」シリーズで 回を重ねるごとに出番が多くなり、存在感が増した俳優。 物語は、友人の死をきっかけに子供のころ遊んだ木の上の家を 訪ねた3人が、それぞれの思い出の”宝物”に再会した事から 思わぬ冒険に巻き込まれてゆく。 その、”宝物”とは、フィギアやカードなのだが、 もう一つの宝物は男なら笑うより先に、 自らの経験が思い出されてしまうしれない。 共演では、「エンドゲーム/大統領最後の日」で健在ぶりを 披露したバート・レイノルズを始め、悪役で「シリコンバレーを 抜け駆けろ!」のイーサン・サプリーと「ツイスター」の エイブラハム・ベンルービ。そして「ライ麦畑をさがして」の レイチェル・ブランチャードなど美女多数が花を添えている。 テンポ良く展開する冒険物語は、 「スター・ウォーズ」のパロディなどを織り交ぜながら、 明るくちょっぴりエッチな内容で、 恋人同士の観賞も問題なしの大衆娯楽作品に仕上がっている。


シンディにおまかせ

オトーサン、 「工場が舞台か」 映画に機械やフォークリフトが出るケースは稀ですが、 この映画では、従業員の人間関係、労使関係や買収話しなど、 身近な現実をのんびりとしたテンポで描いています。 原題:Extract (2009) 監督・脚本:Mike Judge Genre:Comedy / Crime / Romance Rated R for language, sexual references and some drug use 上映時間:92分 あらすじ: ジョエルは、菓子用エッセンスの工場を経営している。 根がいい男なので、怠惰な従業員たちに悩まされ、 妻とのセックスも長いことご無沙汰だ。 そんな中、会社の買収話が持ち上がる。 さらに、従業員のひとりが工場で被災し、 極端に落ち込む。 そこへシンディが救世主のように現われる。 だが、彼女は、詐欺師だった... 出演者: Jason Bateman ... Joel(ジョエル) Mila Kunis ... Cindy(シンディ) J.K. Simmons ... Brian(ブライアン) オトーサン、 「経営者の苦労に共感」 ジェイソン・ベイトマン、地味ですが、 なかなかの演技上手です。 「ミラ・クニス、顔見せ程度じゃないか」 それに、演技力も、さほどいいとは思えません。 JASON BATEMAN  ジェイソン・ベイトマン 誕生日 1969/1/24 出身 米ニューヨーク 父は映画製作者。 テレビドラマ「大草原の小さな家」の子役で俳優デビュー。 「ブル〜ス一家は大暴走」(2003-2005)で 2004年にゴールデン・グローブ賞コメディ・シリーズ部門最優秀主演俳優賞受賞。 出演作 1987年「ティーンウルフ2/ぼくのいとこも狼だった」 2002年「クリスティーナの好きなコト」 2004年「スタスキー&ハッチ」「ドッジボール」◆ 2007年「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」◆「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」      「JUNO/ジュノ」◆「キングダム/見えざる敵」◆ 2008年「ハンコック」◆「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」 2009年「シンディにおまかせ」 MILA KUNIS  ミラ・クニス 誕生日 1983/8/14 出身 ウクライナ・キエフ 両親はユダヤ人で、父親は機械技師、母親は物理教師兼薬局のマネージャー。 1991年、ロサンゼルスに移住。 高校卒業後、ロヨラ・メアリーマウント大学に在籍。 98年から「ザット'70sショー」に出演し、ブレイク。 同年放送のTV映画「ジーア/悲劇のスーパーモデル」では、 アンジェリーナ・ジョリーが扮するジア・キャランジの少女時代を演じた。 "第2のアンジー"との呼び声が高い。 出演作 1998年「ジーア/悲劇のスーパーモデル」 2001年「恋人にしてはいけない男の愛し方」 2002年「アメリカン・サイコ2」 2007年「After Sex アフター・セックス」 2008年「寝取られ男のラブ♂バカンス」 2009年「シンディにおまかせ」 2010年「ザ・ウォーカー」 その他の出演者: Kristen Wiig ... Suzie Ben Affleck ... Dean Clifton Collins Jr. ... Step Dustin Milligan ... Brad David Koechner ... Nathan Beth Grant ... Mary T.J. Miller ... Rory Javier Gutierrez ... Hector Lidia Porto ... Gabriella Gene Simmons ... Joe Adler Matt Schulze ... Willie Lamberto Gutierrez ... Victor User Rating:6.3/10 ( 22,017 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 28 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Reviews ThanksForMuttonさん United States 2009年9月7日 実に愉快! かなり期待せずに見に行った。 IMDbのコメントを読むと、好評ではなない。 rotten tomatoesでは、 63%だった。 だが、嬉しい喜びが待っていた! まず、ジェイソン・ベイトマンが素晴らしい。 彼の力量と演技が、この映画の原動力だ。 記憶に残る助演陣がいたが、 もっとうまく演技できただろうと思った。 ベン・アフレックは、愉快。 クリステン・ウイーグは、ジェーソン・ベイトマンの敵役だ。 ストーリーは、かなりシンプル。 だが、波乱があり、効果的だった。 何回か大笑いした。 上映時間90分というのもいい。 全体に、わが夫婦は、この映画が好きになった。 大いに楽しめた。 おすすめする。 オトーサン、 「マイク・ジャッジ監督って愉快だね」 日常生活をコミカルに描く名手のようです。 アニメーターや声優として活躍中で、 監督作はわずか2本、「リストラ・マン Office Space」 (1999) 「26世紀青年 Idiocracy」(2006)だそうです。 ASHさん 2011年9月27日 あれは誘惑だよ そう、ミラ・クニスって、 こうゆう翻弄させるような役を演じるとハマる!!  変わり者だらけの連中の中で、 常識的な男を演じると これまたハマるジェイソン・ベイトマンとの 共演がいい具合にマッチしていて、 マイク・ジャッジ特有のノリとで化学変化を起こして、 これが笑えるの。 といっても、大爆笑というわけではないんだけど。 DVD、「高ぇなぁ」と思いつつ、買っちった。 ベン・アフレック。 一見しただけじゃ分からないくらいの変わりようでチトびっくり。 しかし、「ザ・タウン」の直前にこの映画だから、 あのニィちゃんも相当にヘンなヤツだ。 いわゆる「コケたんだよね」系の映画なので、 鑑賞には注意が必要かもしれんが、 「リストラマン」や「26世紀青年」が少しでもオモロいと感じたのなら、 この映画も同系列。 ジャッジ作品を「差別」と切り捨てている人もいるようだが、 「B&B」や「キンヒル」を観ておけば その「作家性」が読み取れるかもしんない。


ジェイン・オースティンの読書会

オトーサン、 「読書会か、思い出すなあ」 大学時代、文学研究会にいたことがあって、 先輩部長の提案で、ご近所の実践女子大の文学研究会と 合同で読書会をはじめました。 何を読んだのか、まったく忘れましたが、 先輩部長が、相手大学の美人部長といい仲になったのだけは、 しっかり覚えています。 その部長は、早く鬼籍に入られました。 美人部長は、もういいお歳になっているでしょうが、 はたして、ご存命でしょうか。 原題:The Jane Austen Book Club (2007) 監督・脚本:Robin Swicord 原作:Karen Joy Fowler Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for mature thematic material, sexual content, brief strong language and some drug use 上映時間:108分 あらすじ: 結婚歴6回、今は独りのバーナデットは、 友人のジョスリンを励まそうと、 オースティンの読書会を企画する。 彼女の高校時代からの友人シルヴィアも、 夫の浮気で悩んでいた。 一冊ずつリーダーを決めるのが読書会のルールだ。 渡仏経験がないフランス語教師のプルーディーなど 3人にも声をかける。 読書会で語りあうことで、参加者の人生が変わっていく... 出演者: Maria Bello ... Jocelyn(ジョスリン) Emily Blunt ... Prudie(プルーディー) Kathy Baker ... Bernadette(バーナデット) Amy Brenneman ... Sylvia(シルヴィア) オトーサン、 「女性陣、みな演技がうまいね」 MARIA BELLO  マリア・ベロ 誕生日 1967/4/18 出身 米ペンシルバニア州ノリスタウン 地元の大学に進み、法律家になるため、 政治科学を最初は専攻していたが、 演劇の授業で興味を持ち、俳優を目指す。 オフ・ブロードウェイに出演後、 テレビドラマ「ミスター・アンド・ミセス・スミス」でデビュー。 以来、テレビや舞台で活躍。 「ER 緊急救命室」にも第3シーズンで アンナ・デル・アミコ役でレギュラー出演。 映画は2000年「コヨーテ・アグリー」で ブロックバスター・エンタテインメント賞助演女優賞受賞。 2003年「THE COOLER」でサテライト賞助演女優賞受賞。 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞、 ゴールデングローブ賞主演女優賞にもノミネートされる。 2008年「ハムナプトラ3」でレイチェル・ワイズの代わりに エヴリン役を演じる。 出演作 1999年「ペイバック」◆ 2000年「コヨーテ・アグリー」◆「デュエット」 2001年「パンダ・アドベンチャー」 2002年「ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター」 2004年「シークレット・ウインドウ」◆ 2005年「ヒストリー・オブ・バイオレンス」◇「アサルト13 要塞警察」◆「ザ・ダーク」◇ 2006年「サンキュー・スモーキング」◆「ワールド・トレード・センター」◆ 2007年「ジェイン・オースティンの読書会」◇ 2008年「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」◇ その他の出演者: Maggie Grace ... Allegra Jimmy Smits ... Daniel Ed Brigadier ... Pastor Kevin Zegers ... Trey Marc Blucas ... Dean Catherine Schreiber ... Academic Woman Ned Hosford ... Waiter Hugh Dancy ... Grigg Messy Stench ... Girl with Dog Collar Chris Burket ... Skydive Instructor Parisa Fitz-Henley ... Corinne User Rating:6.9/10( 12,286 votes)IMDb User Rating:8.0/10(  720 votes) Yahoo! オトーサン、 「へぇ、大勢見ているんだ」 User Reviews fdarcyさん Israel 2010年5月18日 素晴らしい感動的な映画 これが過去最高の映画だとは思わない。 だが、原作に基づいた最高に知的な映画であることは 間違いない。 通常、それらは、いらいらさせる。 原作や、読者の知性を侮辱しているからだ。 原作に忠実であろうとすると、 多くの場合、原作のあわれな影になってしまう。 この映画は、その類ではない。 ジェイン・オースティンを真に愛し理解している者が 作ったのだ。 彼女の本を賛美しているひとは、この映画をみて、 多くの考えることがあるだろう。 それに、これは映画だ。 美しく興味深い人物たちが登場する。 決して愚かであったり、平板だったりはしない。 小品だが、どのシーンも見る価値がある。 オトーサン、 「いい映画だったけど、好きになれなかったな」 監督が脚本も書くということは、 そのひとの体臭がにじみでてきます。 英国風のスノッブは、あまり好きになれないのです。 ジーナさん 2009年7月22日 オースティン現代版 ジェイン・オースティンの小説は読んだ事がなく、 映画化された作品を観た事があるだけの私は きっと読書会のメンバーに一番冷たい目で見られるタイプですね(笑) まぁ、オースティンに興味はないけど読書会って集まりはチョット面白そう。 日本ではあまり馴染みが無いですが、映画ではよく出てきますよね。 私も「村上春樹読書会」でも友だちと開催しようかしら(笑) さて内容のほうですが、 ジェイン・オースティン読書会に集まった6人の人間模様を描いた作品です。 オースティンの作品を1ヶ月に1冊読んで色々語り合うワケですが、 本の内容とメンバーが置かれている状況が絶妙にマッチしていてGOOD 本の登場人物を語り合いながら 自分の問題点に気づいていく展開は興味深いですね。 自分の悩みをリンクさせたり、登場人物のセリフにグラッと来たり、 その時々で解釈を変えたり... 本を読む人なら共感できる節が多々あると思います。 エミリー・ブラントとマリア・ベロは他の作品とは違った雰囲気をかもし出していて とても魅力的に見えました。 いやらしくない色気が漂っていて素敵でしたね。 他の役者さんも素晴らしかったですが、 この二人は特に女心の機微を見事に表現していたと思います。 はっきり言葉にしなくても彼女たちの心情が伝わってきましたから。 女性陣に比べて男性キャストは地味ですが ヒュー・ダンシーとケヴィン・ゼガーズにはキュンとしました(笑) 大きな盛り上がりや見せ場が作られている訳ではありませんが... アイデア、女同士の日常会話の中にある 皮肉の効いた笑い、キャラクター性、音楽などは秀逸です。 終始サラッとした語り口なのですが、 細部に気を配り作りこまれた作品に仕上がっていると思います。 ジェイン・オースティンの小説ファンであれば、 もっと楽しめる要素がもちろん増える事でしょう。 一つ一つのドラマ性は薄味かもしれませんが、 スマートな群像劇が好きな方にはオススメです。 現実に起こっても良さそうな希望を描いた作品なので、 夢物語なんてバカバカしくて観ていられないという 大人の女性でも楽しめると思いますよ。


100挺のライフル

オトーサン、 「借りてみようか」 バート・レイノルズ出演作で、題名がいいので、 TSUTAYA DISCASで借りました。 スコアが低いので、ある程度覚悟していましたが、 これほど変てこだとは思いませんでした。 原題:100 Rifles (1969) 監督:Tom Gries 原作:Robert MacLeod 脚本:Clair Huffaker/Tom Gries Genre:Adventure/ War / Western 上映時間:110分 あらすじ: 1912年、インディアンが反乱。 メキシコ軍が鎮圧にきて、虐殺しまくる。 同じ頃、保安官ライデッカーも町へやってきたが、 銀行強盗を働いたジョーの逮捕が目的だった。 ジョーはインデイアンで、強奪した金でライフルを買い、 インディアンの仲間に提供するつもりだった。 数日後、メキシコ軍に急襲された ライデッカーとジョーは、ふたたび捕虜になる。 だが、連行されたメキシコ軍総督の牧場には、 問題の100挺のライフルが隠されていた。 メキシコ軍に父を殺された娘サリタも、 ゲリラの一員として、武器をとって立ち上がる。 出演者: Jim Brown ... Lyedecker(ライデッカー) Burt Reynolds ... Yaqui Joe Herrera(ジョー) Raquel Welch ... Sarita(サリタ) オトーサン、 「バートが脇役でインディアン役、変なの」 「それなのに、主役が黒人で、演技いまいち、変なの」 ジム・ブラウンがなぜ主役に抜擢されたか、 経歴をみたら、分かりました。 アメリカン・フットボールの有名選手だったのです。 JIM BROWN  ジム・ブラウン 誕生日 1936/2/17 出身 米ジョージア州セントシモンズ島 シラキュース大卒、 100人の偉大なプロフットボール選手の1位。 出演作 1964年「リオ・コンチョス」 1967年「特攻大作戦」 1968年「戦争プロフェッショナル」「汚れた7人」「北極の基地/潜航大作戦」      「100挺のライフル」 1969年「暴動」 1970年「エル・コンドル」「クリスチーヌの性愛記」「…チック…チック…チック」 1972年「シンジケート・キラー」「スーパー・ガン」 1973年「脱出!処刑の島」「マシンガン用心棒」 1974年「ハードウェイ」 1975年「ワイルドトレイル」 1978年「マッド・フィンガーズ」 1982年「ザ・リボルバー/怒りの38口径」 1987年「情無用の戦士」「バトルランナー」 1988年「コールドヒート」「ゴールデン・ヒーロー/最後の聖戦」 「L.A.ヒート/復讐の街角」 ? 1990年「爆走コップ・タッカー」 1996年「マーズ・アタック!」「ホットシティ」 1998年「スモール・ソルジャーズ」(声)      「ラスト・ゲーム」 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 2004年「セレブの種」 その他の出演者: Fernando Lamas ... Gen. Verdugo Dan O'Herlihy ... Steven Grimes Eric Braeden ... Lt. Franz Von Klemme Michael Forest ... Humara Aldo Sambrell ... Sgt. Paletes Soledad Miranda ... Girl in Hotel Alberto Dalbes ... Padre Francisco Charly Bravo ... Lopez Jose Manuel Martin ... Sarita's Father User Rating:5.8/10 ( 1,129 votes)IMDb User Rating: -/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、いたしかたないか」 User Reviews moonspinner55さん redlands, ca 2005年8月17日 がたつくマカロニ・ウエスタン。 漫画チックな暴力とありとあらゆる定石で... ジム・ブラウンの保安官役は、そう悪くはない。 (略、あらすじ紹介) 西部劇のありとあらゆる定石シーンがある、 例えば、断崖からの転落、列車事故、 汚い町での射撃戦、飲んだくれての乱ちきパーテイ、 不意の火事などなど。 ラクウェル。ウエルチは、愛らしいが、演技過剰。 男らしが、生硬なジム・ブラウンに向かって、 「あたしは、あんたの女よ」 急にそんな風になるとは、信じられない。 給水タワー下でシャワーを浴びるシーンがセクシー。 (列車を止める策略なのだ) だが、映画の80%は、男どもが占めていて、 連中のこぜりあいは、全くルーティンで退屈だ。 ライフルを減らして、もっと人間に焦点を当てるべきだった。 オトーサン、 「警官と保安官、どうちがうのかな?」 ファルドさん 2009年7月25日 岩山の虎 メキシコ軍に迫害を受けているヤキ・インディアン族は、 彼らに対抗する為、ジョーが銀行強盗をし、 100挺のライフルを買い込む。 そのジョーを追ってきた黒人警官ライデッカーは、 その後ジョーと友情関係に、そしてヤキ族のサリータと恋愛関係になり、 インディアンと共にメキシコ軍に対して反乱を起こす・・・。 緊張感がないし、何か物足らない出来。 R・ウェルチは野生的だった。 胸元をはだける様にして軍曹を油断させたり、 シャワーを浴びて列車を止めるなどのお色気シーンはあるものの、 チチを見せないのでお色気も物足らない。 S・ミランダはホテルでジョーに お金をせびる女として登場しヌード有り。


プテラノドン

オトーサン、 「やはり予算の関係かな」 テレビ東京は、B級映画どころか、 C級も流してしまうのです。 IMDbのスコアが3.2で、Yahoo!が4.2ですぞ。 貴重な時間をこんなことで費消していいのでしょうか? 原題:Pterodactyl (2005) 監督:Mark L. Lester 脚本:Mark Sevi Genre:Action / Adventure / Horror 上映時間:89分 あらすじ: オトーサン、 「せめて、あらすじを楽しんでください」 トルコとアルメニア国境。 古生物学者のマイケル(キャメロン・ダッド)は、 大学院生のケイト(エイミー・スローン)やゼミの学生たちと、 とある火山へと調査に向かおうとしていた。 2ヵ月前に起きた地震でジュラ紀の地層を見られるようになったからだ。 途中、ケイトから告白されたマイケルは、 彼女を意識するもその想いに応える訳にもいかず、戸惑いを隠せない。 一方、同じころ、 火山のふもとの拠点に潜伏していると思われる テロリストグループのリーダーを捕らえるため、 米軍の特殊部隊もこの山に訪れていた。 火山に向かっていた一行は、手前の平原でキャンプを張り、一泊することに。 女子学生が1人、湖で泳いでいたところ、 火山の地震で現代に甦った翼竜・プテラノドンに襲われる。 何とか逃げ延びたのだが、 そこに現れた男子学生が代わりにプテラノドンの餌食に...。 彼女から聞いた翼竜の話は信じられないものの、 実際に学生の1人が行方不明になり、朝まで探すマイケル。 取りあえず車で移動しているところにプテラノドンが現れる。 車を壊され走って逃げるマイケルらは、 不幸なことにテロリストたちに遭遇、捕まってしまう。 そして、テロリストに捕らえられたマイケルたちの目の前に 再びプテラノドンが現れる.. 出演者: Cameron Daddo ... Prof. Michael Lovecraft(マイケル) Coolio ... Capt. Bergen(ベルゲン大尉) Amy Sloan ... Kate Heinlein(ケイト) オトーサン、 「せめてプテラノドンの飛翔を楽しんでください」 演技にみるべきものは、ありません。 CAMERON DADDO  キャメロン・ダドー 誕生日 1965/3/7 出身 オーストラリア・メルボルン オーストラリアのテレビ「オフ・ザ・ディッシュ」 「キャメロン・ダドー・ショー」で人気に。 テレビ版「F/X」ではロリー役を演じた。 「インディ・ジョーンズ 若き日の大冒険」「モデル・エージェンシー」など。 出演作 1990年「バルフォア家の人々」(TM) 1991年「勝利への疾走」(TM) 1999年「ウィッチ・ハント/魔女の血族」(TM) 2000年「赤毛のアン アンの結婚」 2001年「バイオ・テロ」 2006年「インランド・エンパイア」 その他の出演者: George Calil ... Serling Ivo Cutzarida ... Yolen Steve Braun ... Willis Bradbury Mircea Monroe ... Angie Lem Jessica Ferrarone ... Zelazny Danna Lee ... Gwen Kemper Howie Lotker ... Jason Donaldson Duke Faeger ... Burroughs Todd Kramer ... Clarke David Nykl ... Herbert Petr Jakl ... Tezo Mikulas Kren ... Berk User Rating:3.2/10 (1,449 votes)IMDb User Rating:4.2/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「分かるな、このスコア」 みんなジュラシックパークを期待したのですから。 User Reviews alexroganさん Los Angeles, Ca 2005年8月10日 おーい、こいつは愉快な映画だぜ! プテラノドンをみる際に、また傑作を味わおうなんて 思っちゃいかんぞ。 よくできた怪物を期待すべきなんだ。 この点では、「プテラノドン」は罪深い喜びを与えてくれる。 そう、私は、SCI FI Channelの映画キチガイで、 ひどい映画が好きなんだ。 だが、こいつは、驚きだ。 ホントにいいんだ! そう、軍のリーダーは... クーリオだ。 信じるかどうか、彼はいい仕事をしている。 全体に、この手の映画に比べると、出演者は手堅い。 だが、この映画がいいのは、監督だ。 後に分かって納得したのだが、マーク・レスターだった。 彼は、「コマンドー」や「炎の少女チャーリー」など、 楽しい映画をつくっている。 みんな似たようなものだ。 こいつは、「ジュラシックパーク4」かね? とんでもない。 面白くないかい? この手の映画が好きなら、みるといいぜ。 流血、スリル、爆発、銃撃、 恐竜映画にそんなものはない。 素敵な特殊効果を楽しめばいいのだ。 オトーサン、 「綺麗どころを揃えるべしだって?」 プテラノドンの綺麗どころを揃えたと思ってみてください。 それが、正しい鑑賞法です。 ジーナさん 2008年7月15日 90分が長い 意外とグロい映像があるのでお子様向きでもないし・・・ かと言って大人が観るにはチープすぎる・・・と、 かなり観客層の狭い作品(爆) おそらくB級(というよりC級?)ファンのみを対象に作ったんでしょう(笑) まずメインとなるプテラノドンに全く重厚感がない。 CG?が浮きまくりで緊迫感が希薄です。 だから数で勝負していますが、 多すぎてプテラノドンという希少さを感じません。 人物描写も浅いので感情移入することもないですし、 とにかく勝手な人間ばかり(特に教授)で共感も難しい内容となっております。 ある意味、プテラノドンに同情します(笑) 恐竜ということ自体が現実離れしている設定ですが、 それ以外でもリアリティがない。 重装備の兵士は使えないし、武器の使用設定もイイ加減だし、 やたら見渡しのイイ草原に逃げようとするし (木々が生い茂った森の中で俊敏に飛び回るプテラノドンを 映像化する技術、予算がなかったんだろうけど 笑)、 みんな頭が良くない。 ・・・というか、そもそもトルコに見えないし(爆) 結論;恐竜モノが好きな人にもアクションが好きな人にも オススメ出来ないという作品でした。 せめてキレイどころを揃えてくれれば許せたかも(笑)


オーケストラ!

オトーサン、 「音楽やっておけばよかった...」 もう手遅れですが、フルオーケストラの音色に酔いました。 演奏されたのは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。 受験勉強のときに、これを聞いて元気をもらいました。 原題:Le concert (2009) 監督:Radu Mihaileanu 原作:Hector Cabello Reyes/Thierry Degrandi 脚本:Radu Mihaileanu/Alain-Michel Blanc/Matthew Robbins/ Genre:Comedy / Drama / Music Rated PG-13 for brief strong language and some sexual content Country:France / Italy / Romania / Belgium / Russia Language:French / Russian 上映時間:119分 あらすじ: アンドレイは、交響楽団の天才指揮者だった。 だが、ユダヤ系の演奏家たちが排斥され、 反対したので、解雇され、いまはボリショイ劇場の清掃員だ。 ある日、パリの劇場から出演依頼のファックスが劇場に届く。 アンドレイは、あることを思いつく。 落ちぶれてしまった仲間たちを集めて 偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団として 夢のパリ公演を実現させようというのだ... 出演者: Aleksey Guskov ... Andrey Simonovich Filipov(アンドレイ) Melanie Laurent ... Anne-Marie Jacquet(アンヌ・マリー=ジャケ) Dmitri Nazarov ... Aleksandr 'Sasha' Abramovich Grosman(サーシャ) オトーサン、 「みんな揃って、それぞれいいね!」 アンドレイを演じたアレクセイ・グシュコブの渋い名演技、 天才ヴァイオリニスト、アンヌ・マリー=ジャケの技には、 天にも昇る心地が。 サーシャ役デミトリ・ナザロフの道化ぶりも、忘れ難いものでした。 その他の出演者: Francois Berleand ... Olivier Morne Duplessis Miou-Miou ... Guylene de La Riviere Valeriy Barinov ... Ivan Gavrilov Lionel Abelanski ... Jean-Paul Carrere Laurent Bateau ... Bertrand Vlad Ivanov ... Pyotr Tretyakin Anna Kamenkova ... Irina Filipova Roger Dumas ... Momo Anghel Gheorghe ... Vassili Aleksandr Komissarov ... Viktor Vikich Vitalie Bichir ... Moise Despina Stanescu ... Rivka User Rating:7.5/10 ( 8,634 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 1,616 votes) Yahoo! オトーサン、 「感動の名画だ」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews Adrian Ruginaさん Romania 2010年1月17日 悲しくも愉快で素敵だ 「約束の旅路」が好きだが、本作も好きだ。 ラデュ・ミエレアニュ監督は、単純にして わすかの情報を駆使して、真実を解き明かしていく。 お涙頂戴ではないドラマを創造した。 ギャグ、ジョーク、愉快な顔といった ドラマチックなシーンを巧みに集めていく。 愉快な登場人物をつくり出す。 彼らの抱える問題も主張も、見ていて肩の凝ることがない。 2時間を息つくまもなく、 ドラマ、失敗、共産主義、音楽、信じ難い献身が展開していく。 至福そのものだ。 オトーサン、 「よかったよね、n'est-ce pas?」 「よかった、oui」 黒美君彦さん 2010年12月31日 “n'est-ce pas?” 22歳でルーマニアからフランスに亡命した ラデュ・ミエレアニュ監督 (原語では“Mihaileanu”のhは発音しないらしい)と 主役アンドレイ・フィリポフを演じた アレクセイ・グシュコブをはじめとするロシアの名優たちが紡ぐ音楽映画。 フランス映画であることは確かなのだが、少々色合いが異なる印象。 物語としては現実味が薄いのだが、 アンヌ・マリー=ジャケを演じるメラニー・ロランが 登場するあたりから謎解きも加味され、面白く観た。 そしてラストのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。 かつての仲間であるレアという天才ヴァイオリン奏者を ユダヤ人弾圧から救えなかった後悔。 音楽と回想が見事に融和し、思わず胸に迫ってしまった。 フランス語が苦手なアンドレイが繰り返す“n'est-ce pas?” (…でしょう?)をはじめ、 文化・民族の違いが織りなすコミカルなエピソードも微笑ましい。 なかなか面白い作品だった。メラニー・ロランもキレイだったし…。 それにしてもフランス人は、 ナポレオンを破ったロシアを讃える「序曲1812年」を作った チャイコフスキーが今も嫌いなんだろうか(苦笑)。


ライフ・オン・ザ・ロングボード

オトーサン、 「定年になってからサーフィン!」 湘南海岸で若者たちをみると、うらやましくなります。 ビッグウエーブでなければ、ボードの上なんか すぐに立てるような気もしますが... 原題:ライフ・オン・ザ・ロングボード(2005)    LIFE ON THE LONGBOARD 監督:喜多一郎 脚本:喜多一郎/ 堀江慶 Genre:Drama 上映時間:102分 あらすじ: 食品会社の経理部長代理 米倉一雄は、 定年退職を迎え、途方に暮れている。 妻を病気で亡くし、長女の瞳は結婚して家を出た。 就活中の次女・優とは、ギクシャクした関係だ。 ある日、江ノ島の実家を訪ねたとき、 亡き妻がロングボードにトライしていた自分の姿を ほめていたのを思い出す。 そうだ、種子島へ行こう。 妻と約束していた綺麗な海でロングボードに乗ってみよう。 それは、無謀な挑戦だったが,,, 出演者: 大杉漣 ... 米倉一雄 大多月乃 ... 米倉優 小栗旬 ... 丸山憲太 麻宮美果 ... 萬愛子 オトーサン、 「大杉漣さんの冴えないおじさん、はまり役だね」 その他の出演者: 小倉久寛 ... 萬太郎 西村知美 ... 米倉恵 徳井優 ... 面接官小林 団時朗 ... 橋本専務 奥村公延 ... 米倉雄蔵 浅香光代 ... カヨ婆 大塚良重 ... 米倉日出子 勝野洋 ... 飯田銀次 User Rating:6.6/10( 5 votes)IMDb User Rating:5.5/10( 70 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews 昭和ラッキーさん 2009年10月3日 大杉漣が波に乗る……オッサンの憧れ映画 三浦春馬のキャッチ・ア・ウェーブのレビューには、 凄まじき論争が起こっていたのに…… ここは本当に静かだ。まるで湘南の波だ。 あ、違うね。種子島の話なんだったね。 大杉漣が会社を定年になって、やることなくなって、 何故かロングボードをやるって話なんだ。 ちょっとね……ラストが、本当に海入る人間から見ると NGなんだなあ。うーん……ちょっと困る。 だけど、映画だからいいかとも思うけど……でもなあ。 まあ、そんなに観て、影響うけるヒトなんかいないだろうから、 ヨシとしとくよ。 ここは本当に、それ相応の☆の数ですな(笑) いや、またキャッチ〜と比べちゃうけど。 でも、こっちの方が、映画としては、まあまあ観れました。 やっぱり大杉漣の力なのかな? まあ、やっぱり、憧れなんだろうね。 バンドとかサーフィンとか。 そういう青春のキーワードみたいなものに、 無関係だったヒトたちの。 若者がサーフィンしてみたい!ってのは、単純だけど、 オッサンが、サーフィンしたい!ってのは、 実際、勇気がいることだしね。 そこが良かったな。 オトーサン、 「湘南に住みたかったな」 鎌倉、逗子、茅ヶ崎あたりなら言うことなし。 ツユキ マコトさん 2005年10月26日 今現在は、種子島と茅ヶ崎の2館でしかやっていない 茅ヶ崎も2週間限定でもう終わる。 茅ヶ崎の10人程度の観客は大受けだった。 #しかし茅ヶ崎でもロケをしたという 映画にもかかわらず10人か,,, 家庭持ちには結構ぐっとくる部分もあるけど、 基本的には明るいお話 (サーフィン映画が全く持って暗かったら それはそれでレアだろうが)。 55才でサーフィン始めるって、 現実的にはかなりつらいと思われます (大杉漣も、死の恐怖を感じたとか)ので、ご注意を。 おいらも28才でショートボード買ったときには 「大丈夫ですか?」と聞かれたし。 よって未だに立ちゃ転ぶ。負けずに海に入ろう。。。 あんなスローライフが実現できればいいなぁ、 というむきも多いと思います。 映画ほどのスローライフは無いけれど、 湘南にも半スローライフが確かに存在しています。 バーでの話題も天気(つまり波)の話だし、 江ノ電に乗っているスーツのおじさんたちも天気の話 (湘南地域でおやじをいじめようとしない方がいいと マジで思う位海の人たちが生息してる)。 竜宮橋前のサーフショップでは 夕方から表でビール飲んでるし(映画と似たような感じで)。 まぁ、海はいいってことっす。


ロックアップ

オトーサン、 「お、テレビ東京、やるじゃん」 旬の時期のシルヴェスター・スタローン主演です。 敵役に名優ドナルド・サザーランド。 全盛期のスタローン映画の傑作でしょう。 原題:Lock Up (1989) 監督:John Flynn 脚本:Richard Smith/Jeb Stuart/Henry Rosenbaum Genre:Action/ Crime / Thriller 上映時間:109分 あらすじ: 模範囚フランクは、 仮出所の日々を婚約者メリッサと過ごした。 刑務所に戻ってきたフランクは、 深夜突然の襲撃をうけ、護送車に乗せられ、 5000人の凶悪犯がひしめくゲートウェイ刑務所に運び込まれる。 所長ドラムグールは、フランクヘに陰険な復讐をする。 かつてフランクが脱獄し、刑務所の不正を暴露したため 非難の矢面に立たされたためだ。 出演者: Sylvester Stallone ... Frank Leone(フランク) Donald Sutherland ... Warden Drumgoole(ドラムグール) Darlanne Fluegel ... Melissa(メリッサ) オトーサン、 「いいね、いいね、2人ともいいね」 これだけの演技を引き出した監督以下に敬意を表します。 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、 マイアミ大学演劇科に編入したが中退する。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観た ヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオで 映画「ロッキー」の主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位は不動に。 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D−TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3−D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ 2009年「スタローン in ハリウッド・トラブル」 2010年「エクスペンダブルズ」 DONALD SUTHERLAND  ドナルド・サザーランド 誕生日 1935/7/17 出身 カナダ・ニュー・ブランズウィック トロント大学在学中に演劇に興味を持ち、卒業後、劇団員となる。 その後、ロンドン音楽演劇学院で学ぶ。 役者修行を積んで、63年「生きた屍の城」でデビュー。 出演作 1963年「生きた屍の城」 1965年「テラー博士の恐怖」「駆逐艦ベッドフォード作戦」 1966年「のぞき」 1967年「特攻大作戦」 1968年「しのび逢い」「ジョアンナ」「汚れた七人」 1969年「004/アタック作戦」 1970年「戦車大作戦」「M★A★S★H」 1971年「コールガール」「ジョニーは戦場へ行った」 1973年「赤い影」 1974年「ダイヤモンドコネクション」「ス☆パ☆イ」 1975年「イナゴの日」 1976年「カサノバ」 1977年「鷲は舞いおりた」「ケンタッキー・フライド・ムービー」      「殺しに愛のバラードを」「刑事キャレラ/血の絆」「1900年」 1978年「SF/ボディ・スナッチャー」「アニマル・ハウス」      「大列車強盗」「名探偵ホームズ/黒馬車の影」 1979年「オーロラ殺人事件」「男と恋と銀行強盗」 1980年「普通の人々」 1981年「針の眼」 1983年「キャッシュ・マン」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」      「クラッカーズ/警察システムを突破せよ!」 1985年「レボリューション/めぐり逢い」「パニック・スクール/冒涜少年団」 1987年「スパイ大混戦」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」      「殺しのロザリオ」 1988年「殺人見習い」「あまねく愛」 1989年「タフガイは踊らない」「白く渇いた季節」「ロックアップ」      「ロスト・エンジェル」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」 1991年「彼方へ」「JFK」「バック・ドラフト」「ノー・エスケイプ/砂の迷路」      「密告者」 1992年「落陽」「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「シャドウ・オブ・ウルフ」「私に近い6人の他人」      「グローリーデイズ/夢見る頃はいつも」 1994年「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」      「ディスクロージャー」 1995年「アウトブレイク」「バッドマックス」 1996年「評決のとき」 1997年「ザ・ターゲット」「アサインメント」「同居人/背中の微かな笑い声」 1998年「悪魔を憐れむ歌」「スイトー・ヒア・アフター」「ナチャラル・エネミー」      「フリーマネー」「ラスト・リミッツ 栄光なきアスリート」 1999年「ヴァイラス」◆「ハーモニーベイの夜明け」◆ 2000年「スペース・カウボーイ」「アート・オブ・ウォー」      「パニック/脳壊」 2001年「ファイナル・ファンタジー」(声)「ハッピー・フューネラル」      「アップライジング」 2002年「フェリーニ 大いなる嘘つき」 2003年「ミニミニ大作戦」「コールドマウンテン」 2005年「プライドと偏見」「アメリカン・ホーンティング」 2007年「再会の街で」 2008年「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石」 その他の出演者: John Amos ... Captain Meissner Sonny Landham ... Chink Weber Tom Sizemore ... Dallas Frank McRae ... Eclipse William Allen Young ... Braden Larry Romano ... First Base Jordan Lund ... Manly John Lilla ... Wiley Dean Rader-Duval ... Ernie Jerry Strivelli ... Louie Munafo David Anthony Marshall ... Mastrone Kurek Ashley ... Chink's Gang Member User Rating:5.9/10 ( 14,029 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 539 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbも、批評家も、まったく間違っている!」 ラジー賞受賞 ・この10年ワースト主演男優賞 シルヴェスター・スタローン 同ノミネート) ・ワースト作品賞 ・ワースト主演男優賞 シルヴェスター・スタローン ・ワースト助演男優賞 ドナルド・サザーランド User Reviews fiera121さん El Paso, Texas (USA) 2002年9月8日 すばらしい映画、力強い筋書き、実に面白い! 批評には、しばしば意見を異にする。 だが、このケースでは、賛成だ。 すごい映画だ、純粋の娯楽作だ。 多くの現代映画には、あきあきしている。 暴力、ヌード、特殊効果があるだけ。 そう、この映画はちがう。 -- 実際、筋書きがいい。 なんたる至福であることよ! 最高の演技は、スタローンでなく ドナルド・サザーランドだ。 サディステックで、血に植えた所長を演じている。 ムスタングとのシーンには、泣きそうになった。 この映画をみていないのに、何を期待しているのだr? シルヴェスター・スタローンの最高の映画を見逃しているのだ! 走れ、歩くな、最寄のビデオショップへ! オトーサン、 「ならぬ堪忍、するが堪忍だね」 ハックルさんさん 2011年2月16日 男の“我慢”を感じてください。 1989年に公開されたシルヴェスター・スタローン主演のアクション映画。 この当時のスタローン作品は欠かさず見たよなぁ。 それほど彼の作品にハズレは無かったと思います。 その理由は絶対的な“悪”が居て、 その“悪”に果敢に立ち向かう“市民”が居る という構図が受けたのだと思います。 当時の社会は平和であったものの、 “権力”という理不尽な存在に 我々大衆が少なからず反発を感じていたことも背景にあるのでしょうか‥。 今回は、模範囚フランク・レオンが、 刑務所所長ドラムーグールの圧制に歯向かう構図。 このドナルド・サザーランドの悪役振りはもう最高傑作でしょう。 こんな悪い奴見たことないって感じです。 善人役をやらせても上手いですけど‥。 それに引き換え、看守役のジョン・エイモスが、とってもいい奴でさぁ。 普段決して笑わない彼が、ラストにニヤッとする演出は、たまりませんワ! さて、作品全体的な感想は、今考えると 「こんな程度の出来に感激してたのか‥」って思っちゃいますが、 しっかりと感情移入して ラストまで真剣に見入ってしまえば傑作だと思いますよ。 男の“我慢”の限界に立ち会ってくださいネ。


マイアミ・ガイズ -俺たちはギャングだ-

オトーサン、 「マイアミか、いいね」 この邦題とバート・ランカスターに惹かれて TSUTAYA DISCASで借りてみました。 元ギャング、いまは不良老人4人組のぼやきと 活劇という老人にとっては、面白い映画でした。 原題:The Crew (2000) 監督:Michael Dinner 脚本:Barry Fanaro Genre:Crime / Comedy Rated PG-13 for sexual content, violence and langauge Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:87分 あらすじ: 時代遅れのギャングスター・ファッションに身を包んだ 元ギャングのバット、ボビー、ブリック、マウスの4人は マイアミ・ビーチのホテルで優雅に隠居生活を送っていた。 ある日、部屋をもっと高く貸したいと望む 家主から突然立ち退きを迫られる。 居残りを画策する彼らは、身元不明の死体を盗み出し、 ホテルに偽の殺人現場をでっち上げる。 その結果、ホテルの資産価値は下落し、 マイアミ・ビーチは殺人事件で大騒ぎ。 さらに死体はなんとマフィアの元ボスであるらしいことが判明。 口外しなければ大丈夫だとタカをくくった彼らだったが、 実はマウスは情熱的な一夜を共にした美人ストリッパーに 自分たちの仕組んだニセ殺人のことを洩らしていたのだった……。 出演者: Richard Dreyfuss ... Bobby Bartellemeo / Narrator(ボビー) Burt Reynolds ... Joey 'Bats' Pistella(バット) Dan Hedaya ... Mike 'The Brick' Donatelli(ブリック) Seymour Cassel ... Tony 'Mouth' Donato(マウス) オトーサン、 「やはりいい役者だね」 間のとりかたが絶妙だし、 ちょっとした仕草もクリエーイブです。 RICHARD DREYFUSS  リチャード・ドレイファス 誕生日 1947/10/29  出身 米ニューヨーク・ブルックリン 67年「哀愁の花びら」で映画デビュー。 73年「デリンジャー」「アメリカン・グラフィティ」で注目され、 77年「グッバイガール」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 スティーブン・スピルバーグ監督の作品には 「ジョーズ」「未知との遭遇」「オールウェイズ」に出演。 俳優として活動する一方、英国のオックスフォード大学の セント・アンソニーズ・カレッジで上級顧問も務めている。 出演作 1967年「哀愁の花びら」「卒業」 1968年「海軍てんやわんや騒動記」 1969年「俺たちに鎖はない」 1973年「デリンジャー」「アメリカン・グラフィティ」 1975年「ジョーズ」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「未知との遭遇」      「グッバイガール」 1979年「私立探偵モーゼス」 1980年「未知との遭遇・特別編」「コンペティション」 1981年「この生命誰のもの」 1983年「バディ・システム」 1986年「ビバリーヒルズ・バム」「スタンド・バイ・ミー」 1987年「ティンメン」「張り込み」「ナッツ」 1988年「パラドールにかかる月」 1989年「オールウェイズ」「のるかそるか」 1990年「ワンス・アラウンド」「ハリウッドにくちづけ」      「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 1991年「おつむて・ん・て・ん・クリニック」「逆転無罪」 1993年「ニール・サイモンのヨンカース物語」      「張り込みプラス」 1994年「精神分析医J」 1995年「甘い囁き」「陽のあたる教室」      「アメリカン・プレジデント」 1996年「ジャイアント・ピーチ」(声)「マッド・ドッグス」 1997年「N.Y.検事局」 2000年「マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ」      「クライム&ダイヤモンド」 2001年「レーガン大統領暗殺未遂事件」(TM) 2003年「イージー・ライダー★レイジング・ブル」 2006年「ポセイドン」 2009年「マイ・ビッグ・ファット・ドリーム」 その他の出演者: Carrie-Anne Moss ... Detective Olivia Neal Jennifer Tilly ... Ferris 'aka Maureen' Lowenstein Lainie Kazan ... Pepper Lowenstein Miguel Sandoval ... Raul Ventana, Drug Lord Jeremy Piven ... Det. Steve Menteer Casey Siemaszko ... Young Bobby Bartellemeo Matthew Borlenghi ... Young Joey 'Bats' Pistella Billy Jayne ... Young Tony 'Mouth' Donato Jeremy Ratchford ... Young Mike 'The Brick' Donatelli Mike Moroff ... Jorge Jose Zuniga ... Escobar User Rating:5.4/10 ( 3,003 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 24 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎない?」 ま、老人向けの映画でしょうね。 懐メロのような世界です。 「まだ、元気なのねえ、立派だわ」 User Reviews Moira Cameron さん Yellowknife, Canada 2000年9月27日 いい仲間たちの愉快なおふざけ ギャング映画フアンは、この映画を好きになるだろう。 古いテーマに新しい観点を持ち込むことができれば。 いくつかの出来のいいシーンがある。 他のギャング映画を茶化している。 単純なコメディ以上のもので笑わせてくれる。 リチャード・ドレイファスは、引退した賢人役だが、 いまいち。 この役には、合っていない。 ストーリーは、時々、ありえないもので、 いくつかだらけたシーンもあるが、 概ね、最後まで注意を引きつけてくれる。 こんなことを思ってしまった。 この往時の大スターたちが、引退する年齢になったら、 どう生きていくのだろう? オトーサン、 「まだまだ若いもんには負けないぞ」 若い娘に久方ぶりにキスしてもらったら、 俄然元気になって、並んで立ちションベン! ロビーJさん 2007年5月2日 まだまだイケる!?4人のジジイ! リチャード・ドレイファス見たさに見た映画です。 まぁまぁな映画でしたが主役の4人のオヤジ達の まだまだイケる!って感じがとても可愛かったです。 中でもシーモア・カッセルはアッちの方も頑張ってましたね・・・。 リチャードやバート・レイノルズも笑わせてくれるし、 まだまだかっこいい!! ジェニファー・ティリーも色気出しまくってるし、 リチャードの娘役のキャリー=アン・モスも美しかった。 ラストは結構ハラハラするかも!?

バーン・アフター・リーディング

オトーサン、 「このタイトル、どういう意味かな」 CIAやボンド映画でおなじみですが、 機密文書を「読後焼却せよ」でした。 原題:Burn After Reading (2008) 監督:Ethan Coen, Joel Coen 脚本:Joel Coen, Ethan Coen Genre:Comedy / Crime / Drama Rated R for pervasive language, some sexual content and violence Country:USA / UK / France Language:English 上映時間:96分 あらすじ: アルコール依存症が原因で左遷された CIAオフィサー、オズボーンは怒り心頭に退職した。 そしてCIAでの出来事を綴った暴露本の執筆を開始するが、 ひょんなことからそのデータが入ったディスクを スポーツジムの職員であるチャドとリンダが手に入れ、 CIAの機密情報と思い込み、 オズボーンからディスクと引き換えに金をゆすり取ろうとする。 しかし短気なオズボーンとの交渉は失敗に終わり、 リンダはディスクをロシア大使館に持ち込む。 更なる情報を求めてオズボーンの家に侵入するチャドだが、 そこでオズボーンの妻ケイティと不倫関係にあった 財務省連邦保安官ハリーと遭遇してしまう。 出演者: George Clooney ... Harry Pfarrer(ハリー) Frances McDormand ... Linda Litzke(リンダ) Brad Pitt ... Chad Feldheimer(チャド) John Malkovich ... Osborne Cox(オズボーン) Tilda Swinton ... Katie Cox(ケイティ) オトーサン、 「女性陣、きついなあ。 これじゃ、別れたくなるよね」 その他の出演者: George Clooney ... Harry Pfarrer Frances McDormand ... Linda Litzke Brad Pitt ... Chad Feldheimer John Malkovich ... Osborne Cox Tilda Swinton ... Katie Cox Richard Jenkins ... Ted Elizabeth Marvel ... Sandy Pfarrer David Rasche ... CIA Officer J.K. Simmons ... CIA Superior Olek Krupa ... Krapotkin Michael Countryman ... Alan Kevin Sussman ... Tuchman Marsh Man J.R. Horne ... Divorce Lawyer Hamilton Clancy ... Peck Armand Schultz ... Olson User Rating:7.1/10 ( 140,510 votes)IMDb User Rating:5.8/10( 2,982 votes) Yahoo! オトーサン、 「差が出たな、なぜかしらん」 User Reviews katiemeyer1979さん Los Angeles, CA 2008年9月13日 明るいアメリカ風茶番劇 コーエン兄弟の手になるこの明るい茶番劇は、 誰も追従できない。 筋書きは、スマート。 何も内容はないが、アピールする点が多くある。 同時に行きつ戻りつするのだ。 「ロシア人か」というせりふも、 回顧録を書くと言うのも面白い。 ブラッド・ピットは、 貴重な存在だ。 演じる無邪気な若者は、もっともらしい。 この役者は、袖の下に、 なんと多くのサプライズを隠し持っていることか。 彼は、喜びだ。 ジョージ・クルーニーも、すばらしい。 コーエン兄弟は、スピードとエレガンスで、描いている。 彼らの宇宙に飲みこまれてしまった。 どうなろうと知ったことではないのに。 ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、 リチャード・ジェンキンス、神経質なティルダ・スウィントンは、 一団となって、映画を盛り立てている。 本物の楽しみが、ここにはある。 オトーサン、 「ジーナさんと意見がちがうな」 前半のオズボーンの退職騒ぎはいいが、 後半はドタバタ喜劇すぎるように思いました。 ジーナさん 2010年3月11日 前半がノッペリ 一つの忘れ物を軸に 複数の登場人物の胸裏を絡ませたクライムコメディです。 入り乱れる登場人物たち、 それぞれ自分達の意思を超越した展開の連続は面白かったです。 着地点がどこになるのか分からないので 彼らの成り行きを最後まで見守る事ができました。 特にCIAのからませ方は巧みです。 しかし、序盤にもう少し勢いがあると良かったですね。 メリハリもなくダラダラと進むので中盤までは、チョット退屈しちゃいました。 独特な雰囲気のフランシス・マクドーマンド、 女大好き見境なしのジョージ・クルーニー、 お馬鹿で可愛らしいブラッド・ピット・・・ 今までに無い新しい魅力に心を惹きつけられっぱなしでした。 他にもジョン・マルコヴィッチやらティルダ・スウィントンやらと 実力派勢ぞろいでございます。 そんな豪華なキャスト陣が生き生きと役柄を演じているのが印象的でした。 個人的に、あの卑猥なエロ椅子とジョージが同じ画面に居ただけで満足です(笑) これだけ多くのキャラクターたちがいながら、 誰一人共感できるキャラが居ないほど濃いっていうのが凄いですね(爆) 現実味のあるストーリーではありませんが、 ひときわ鮮やかな演出やテンポの速さと上映時間の短さは良かったと思います。 CIAの偉い人ですら「何がどうなっているのか分からない」と言うほど 下らない事で複雑化した人間模様がスッキリ爽快にまとまる・・・ って作品ではないですが、 失われた道徳や健全さと荒れた人心を描いた 刺激的で意外性のあるドタバタブラックコメディは コーエン兄弟ならではでしょうね。 コーエン兄弟のシニカルさが好きな方には、 あっさりし過ぎに感じるかもしれません。 なんせ一番毒づいているのは、ラストの歌詞ですから(爆) 大きな笑いや知的な笑いを期待せず鑑賞すれば、 それなりに楽しめると思いますが、 品の無いぶん万人ウケするような作風ではありませんので 気軽にはオススメできません。


映画の採点簿

バーン・アフター・リーディング****
マイアミ・ガイズ -俺たちはギャングだ-****
ロックアップ*****
ライフ・オン・ザ・ロングボード****
オーケストラ!*****
プテラノドン***
100挺のライフル****
ジェイン・オースティンの読書会****
シンディにおまかせ****
トレジャー・ハンターズ****
きみがぼくを見つけた日****
ハリーとトント*****
エジプト人****
バロン****
パリの恋人*****
デュークス・オブ・ハザード****
タバコ・ロード*****
未来警察****
二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵*****
台風騒動記*****
過速スキャンダル****
エノケンのちゃっきり金太*****
東京五人男****
アンダーワールド****
NANA2***
長崎ぶらぶら節****
伊豆の踊子****
太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-****
白い馬 ЦАГААН МОРЬ****
うみ・そら・さんごのいいつたえ****
ドノバン珊瑚礁****
劇場版 MARCO 母をたずねて三千里****
名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)**** 
約束の旅路****
さまよう刃****
異人たちとの夏****
間諜X27*****
フローズン・リバー*****
ダブルフェイス 秘めた女****
ドンファン**** 
五月のミル*****
妖精たちの森**** 
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら**** 
モリツリ/南太平洋爆破作戦**** 
26世紀青年**** 
伯爵夫人**** 
タンポポ**** 
ひばりの森の石松*****
野郎どもと女たち*****
マダガスカル3*****
化身**** 
サイレント・ワールド2011 地球氷結***  
赤毛のアン*****
赤毛のアン/アンの青春*****
赤毛のアン/アンの結婚**** 
赤毛のアン 新たな始まり**** 
ルシアンの青春*****
プリティ・ベビー**** 
拝啓天皇陛下様*****
ストレンジャー・ザン・パラダイス**** 
フリーダム・ライターズ*****
ブラジルから来た少年*****
お買いもの中毒な私!**** 
大列車強盗**** 
二重スパイ**** 
砂の器*****
コーチ・カーター**** 
ミシシッピー・バーニング*****
戦争と平和*****
弾丸を噛め**** 
ウディ・アレンの夢と犯罪**** 
岳 -ガク-***  
リリス**** 
銀座の恋の物語**** 
優駿 ORACION**** 
きな子〜見習い警察犬の物語〜**** 
きつねと私の12か月**** 
バンディダス**** 
豚と軍艦**** 
嘆きのテレーズ**** 
お早よう**** 
キラー・ヴァージンロード**** 
パリ、恋人たちの2日間**** 
狼よ落日を斬れ**** 
雲の上団五郎一座**** 
勇者たちの戦場**** 
ニュースの天才*****
アンダー・サスピション**** 
フリーダ*****
デスペラード*****
お茶漬の味*****
最後に恋に勝つルール**** 
マッケンナの黄金**** 
ニューヨーク,アイラブユー**** 
ワーロック*****
アウトレイジ**** 
レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード**** 
隣のヒットマンズ 全弾発射**** 
ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義***
ザ・パッケージ/暴かれた陰謀*****

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