オトーサンの2013年その1

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4537 敦煌(BS 1988) 4536 釣りバカ日誌イレブン(TV 1999) 4535 福沢諭吉(BS 1991) 4534 刑事物語5 やまびこの詩(TV 1987)
4533 刑事物語 くろしおの詩(TV 1985) 4532 刑事物語3 潮騒の詩(TV 1984) 4531 刑事物語2 りんごの詩(TV 1983) 4530 刑事物語(DVD 1982) 4529 機関車先生(BS 2004)
4528 抱かれた花嫁(BS 1957) 4527 フラットライナーズ(BS 1990) 4526 幸せの教室(DVD 2011) 4525 アルゴ(DVD 2012) 4524 釣りバカ日誌4(TV 1991)
4523 とんかつ大将(BS 1952) 4522 ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー(BS 2008) 4521 やじきた道中 てれすこ(BS 2007) 4520 柳生一族の陰謀(BS 1978) 4519 アフタースクール(TV 2008)
4518 釣りバカ日誌10(TV 1998) 4517 釣りバカ日誌6(TV 1993) 4516 追想(BS 1956) 4515 ロビンとマリアン(BS 1976) 4514 チャーリー(DVD 1992)
4513 チャップリンの殺人狂時代(DVD 1947) 4512 火天の城(BS 2009) 4511 釣りバカ日誌(TV 1988) 4510 遊びの時間は終らない(BS 1991) 4509 愛する人(BS 2009)
4508 偶然の旅行者(BS 1988) 4507 セカンド・ラブ(TV 1983) 4506 男はつらいよ(BS 1969) 4505 舞台よりすてきな生活(BS 2000) 4504 丘(DVD 1965)
4503 陽はまた昇る(BS 2002) 4502 夕陽に赤い俺の顔(TV 1961) 4501 失われた週末(BS 1945) 4500 お日柄もよくご愁傷さま(BS 1996) 4499 ヒーロー 靴をなくした天使 (BS 1992)
4498 プチ・ニコラ(BS 2009) 4497 モダン・タイムス(DVD 1936) 4496 チャイコフスキー(BS 1970) 4495 パーフェクト ワールド(BS 1993) 4494 風とライオン(DVD 1975)
4493 ショーン・コネリー盗聴作戦(DVD 1971) 4492 扉をたたく人(BS 2007) 4491 オカンの嫁入り(BS 2010) 4490 次郎長三国志 第三部 次郎長と石松(BS 1953) 4489 大人の見る絵本 生れてはみたけれど(BS 1932)
4488 ピッチブラック(TV 2000) 4487 クララ・シューマン 愛の協奏曲(BS 2008) 4486 マダムと女房(BS 1931) 4485 バレンタインデー(BS 2010) 4484 喜劇 女は度胸(BS 1969)
4483 ジョンとメリー(BS 1969) 4482 彼が二度愛したS(BS 2008) 4481 アクターズ・スタジオ・インタビュー コリン・ファース(TV 2011) 4480 必殺仕掛人 梅安蟻地獄(BS 1973) 4479 カンフーパンダ2(BS 2001) 4478 マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋(DVD 2007)
4477 ダンケルク(BS 1964) 4476 警察日記(BS 1955) 4475 爆発感染 レベル5(TV 2007) 4474 アリゾナ・ドリーム(DVD 1992) 4473 神様のくれた赤ん坊(BS 1979)
4472 トーマス・クラウン・アフェア(BS 1999) 4471 華麗なる賭け(TV 1968) 4470 花のあと(BS 2009) 4469 センターステージ(BS 2000) 4468 グランド・ホテル(BS 1932)
4467 人生万歳!(BS 2009) 4466 ショーツ 魔法の石大作戦(BS 2009) 4465 プーサン(BS 1953) 4464 真実のマレーネ・ディートリッヒ(BS 2001) 4463 東京キッド(BS 1950)
4462 恋人たち(DVD 1958) 4461 白き処女地 (DVD 1934) 4460 チャップリンの黄金狂時代(BS 1925) 4459 街の灯(BS 1931) 4458 チャップリンの独裁者(BS 1940)
4457 忍者狩り(BS 1964) 4456 丹下左膳(BS 1958) 4455 昭和残侠伝 唐獅子牡丹(BS 1966) 4454 鬼平犯科帳 (TV 1995) 4453 地の果てを行く(DVD 1935)
4452 港のマリィ(DVD 1950) 4451 殺意の瞬間(DVD 1956) 4450 サン・フィアクル殺人事件(DVD 1959) 4449 冬の猿(DVD 1962) 4448 源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(BS 1958)
4447 フレンチ・カンカン(DVD 1954) 4446 ファイナル・デスティネーション(DVD 2000) 4445 AVA エイリアン VS. エイリアン インベージョン (TV 2007) 4444 セブン・イヤーズ・イン・チベット(BS 1997) 4443 殺人鬼に罠をかけろ(DVD 1953)
4442 華麗なるアリバイ(BS 2008) 4441 居酒屋兆治(BS 1983) 4440 やさしい嘘と贈り物(BS 2008) 4439 狐の呉れた赤ん坊(BS 1945) 4438 イン・マイ・カントリー(DVD 2004)


4537 敦煌(BS 1988)

オトーサン、 原作者の井上靖さんの「敦煌」を注文しました。 敦煌は、砂漠の軍事基地から東西交易都市、仏教都市へ、 そして現在は、田園観光都市となっているそうです。 その莫高窟(ばっこうくつ)は、世界遺産で、 鳴沙山の断崖に南北に1,600mに渡って掘られていて、 なんと仏塑像2400、壁画の総面積は45,000m2もあるとか。 原題:敦煌(1988) 監督:佐藤純彌 原作:井上靖 脚本:吉田剛 / 佐藤純彌 Genre:Action/Drama/History 上映時間:143分 あらすじ: 十一世紀、宗の時代。 科挙を目指す青年・趙行徳は 西夏の文化に興味を持ち、現地へと旅立った。 道中、西夏の漢人部隊を率いる朱王礼に徴用され、 書記として同行することに。 ウイグルの王女ツルピアと出会い、惹かれ合う。 だが、西夏の皇帝・李元昊に留学を命じられ、 ツルピアとしばし離ればなれとなってしまう。 数年後、留学先から戻ってきたが、 ツルピアは李に政略的に娶られようとしていた。 婚礼の日、ツルピアがある行動に出る... 出演者: 西田敏行... 朱王礼 佐藤浩市... 趙行徳 中川安奈... ツルピア 渡瀬恒彦... 李元昊 オトーサン、 「西田敏行の巧さだけがみもの」 佐藤浩市は、活躍していますが、 元気がとりえの大根役者じゃないでしょうか。 趙行徳の役は、渡瀬恒彦にすべきだったのでは? その他の出演者: 新藤栄作... 段茂貞 原田大二郎... 尉遅光 三田佳子... 西夏の女 柄本明... 呂志敏 綿引勝彦... 漢人の無頼漢 蜷川幸雄... 没蔵嗣文 鈴木瑞穂... 野利仁栄 田村高廣... 曹延恵 User Rating:5.4/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.2/10( 273 votes) Yahoo! オトーサン、 「大作・力作なれど、失敗作でしょう」 日本アカデミー賞の見識を疑います。 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 西田敏行 ・新人俳優賞 中川安奈 ・監督賞 佐藤純彌 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 ・編集賞 ブルーリボン賞受賞 ・作品賞 User Reviews ta8615jpさん 2013年2月9日 大味 ポイントが絞れていない感は否めませんね。 巨大だけれど大味な魚を食べた後のような感じがしました。 多量の人間、動物そして現地での巨大なセットは迫力がありました。 敦煌の素晴らしい文化を守ろうとする姿を描きたいのか 武将の冷徹な面、潔い面を描きたいのか 道ならぬ恋とすれ違う心のひだを描きたいのか 秀逸な戦闘シーンを描きたいのか さっぱりわかりません。 決定的なのは 「人」を描ききれていないこと。 心の微妙な動きがまったくといっていいほど無い。 映像を取り巻く音楽も通俗的で歴史観が感じられない。 いっそ、行進の太鼓だけにすればいい。 一生懸命見たのに無念です。 追伸 ラスト10分のシーン。あまりにも唐突です。 思いつき感ありありでした。 オトーサン、 「大宣伝の効果!」 どっぐすさん 2003年8月15日 製作費45億! 公開当時は製作費45億という宣伝文句にワクワクし、 映画館でそれなりに面白かった記憶があります。 今の時代にこれだけのエキストラを集めて、 砂漠で過酷で危険な撮影をするのは不可能に近いです。 まさにバブル時代だから作れた映画だったのだと思います。 こういう人力の物量感というものは デジタル時代には無い味があります。 後に原作を読み、最近、DVDにで見直しても、 わかりやすくまとめられていると感じました。 たぶん製作時の志としては 「アラビアのロレンス」に匹敵するものを作ろうとしたと思いますが、 結果的には良い意味でNHK大河ドラマ的に楽しめます。 ストーリーをはしょるためでしょうが、 テンポが早いので一気に見られます。 佐藤純彌監督はやや雑な印象でありながらも、 勢いで飽きさせない演出がうまいです。 役者は皆、好演していますし、 特にコメディな役が多い西田敏行に 違和感を感じる方が多いようですが、 この武人を西田敏行が演じている所が 逆に、この役者の実力、幅を感じます。 中国は砂漠の中で、日本の戦国時代のように、 国が出来ては消える繰り返しをしてきたことも 多少は理解出来ます。 中国の物語でありながら、日本人の原作で 日本人が日本語で演じている稀な映画ですし、 中国人から見たら、日本人が見た「ラストサムライ」のような 違和感があるかもしれません。 徳間康快の力であろうと思いますが 日本でも中国への敬意と好意で作られた映画があるのです。 ネット上では中国人や韓国人を全否定するような発言が目立ちますが、 どんな国にも歴史と文化があって、 自分たちと同じように生活しているという認識を持てば、 個々の問題を分けて付き合えるはずだと思います。 変な話ですが普段から餃子やチャーハン、ラーメンを食べているのに、 その発祥の民族を全否定するのは全くおかしなことです。 極端な発言をする人ほど中国人と話をしたことも無いと思います。 日本人なのでこれが正しく中国を描いた映画かというと、 微妙ではありますがこういう映画が作られた意義はあると思います。 日本人が日本語を喋っているのに、 敬語、丁寧語がほとんどない会話は、今見ると新鮮に感じます。 言語が入り乱れる環境では まず、自分を強烈に主張することが コミュニケーションであるという背景も見えてきます。


4536 釣りバカ日誌イレブン(TV 1999)

オトーサン、 「みんな元気がないなぁ」 監督と喧嘩でもしたのでしょうか? 覇気のない釣りバカは、いりません。 原題:釣りバカ日誌イレブン(1999) 監督:本木克英 原作:やまさき十三/ 北見けんいち 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Commedy/Drama 上映時間:112分 あらすじ: 平成不況の真っ只中、 鈴木建設も業績は順調とは言えず、スーさんは悩む。 ハマちゃんは、女子社員がかわいがっていた ウサギを食べてしまったことに責任を感じて 沖縄に転勤してしまった弟子から 釣り三昧との便りが届き居ても立ってもいられない。 そんな折、スーさんの沖縄出張のお供として、 ハマちゃんに白羽の矢が立つ... 出演者: 西田敏行 ...浜崎伝助(ハマちゃん) 三國連太郎 ...鈴木一之助(スーさん) 村田雄浩 ...宇佐美吾郎 余貴美子 ...知念玉恵 オトーサン、 「スーさん、年取ったな」 ロケなど撮影の強行日程で疲れたのでしょうか。 「ハマちゃんも、ときどき陰気な顔をするな」 見せ場がいまいちなので、怒っているのでしょうか。 若い2人も、魅力なし。 その他の出演者: 桜井幸子 ...磯村志乃 浅田美代子 ...浜崎みち子 上野友 ...浜崎鯉太郎 谷啓 ...佐々木課長 加藤武 ...秋山専務 中村梅雀 ...草森秘書室長 奈良岡朋子 ...鈴木久江 小野寺昭 ...川島営業本部長 中本賢 ...太田八郎 柴俊夫 ...原口人事部長 笹野高史 ...前原運転手 森山周一郎 ...堀田常務 永澤俊矢 ...ホテルの支配人 高田聖子 ...女性通訳秘書 リチャード・グロス ...クラーク社長 User Rating:4.8/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 97 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくないね」 盛りだくさんのせいか、面白くなりはじめたら、 次の筋書きへ飛んでしまいます。 User Reviews ieyasuさん 2007年2月9日 あきれたハマちゃん 最初に観た時スーさんの沖縄出張に わざわざ連れて行ってもらったハマちゃんが 釣りのお供も活躍の場の宴会も (ハマちゃんは自称宴会部長) わがまま勝手にキャンセルして 村田雄浩さんと釣り船で出かけ 遭難してしまうなんかあきれた展開だなーとの印象が強く、 この作品だけを観るとスーさんを出し抜いて ハマちゃんだけが釣りを楽しもうとしていて 仲良くしている理由が解らないと思いました。 あらためて観ると行き先が沖縄であったために スーさんに観光地巡りをやらせた上で社会性を盛り込んだり、 ハマちゃんに南の小島で遭難させて美しい景色を登場させたりして かなり沖縄に敬意が払われた作品だったんだなということに気づきました。 村田雄浩さんや余貴美子さんは なんだかゲストとは思えないくらい このシリーズになじんだ出演でした。 オトーサン、 「そうか、12年も経ったのか」 mhiroさん 2005年5月16日 予習しての鑑賞 このシリーズ最初の作を見て予習をしてからの鑑賞。 あれから12年の時間が経って、 登場人物たちがずいぶん変わっていたのに驚いた。 ハマちゃんのお腹が出ていたのは当然だとして(笑)、 スーさんの老衰ぶりは何としたことか。 昔のオーラが無くなっているのではないか。 奥さん役の人が変わっていたことも違和感を覚えた。 キャラは変わらずとも、普通のいまどきのおばさんとしか思えず。 今回は、南国情緒溢れる沖縄の魅力と、 ウサギをめぐる(?)恋が焦点。 会社のリストラという重いテーマを扱いながら、 テーストが軽くコミカルなのが良い味を出している。 それでも、突然意味もなく踊り出したりする ハマちゃんにはついていけないところも... 沖縄久米島の美しいビーチが出てきて、癒されたのは収穫。


4535 福沢諭吉(BS 1991)

オトーサン、 「東映がねぇ...ムリがあるんじゃないの」 どうせチャンバラになるに決まっています。 原題:福沢諭吉(1991) 監督:澤井信一郎 脚本:笠原和夫/桂千穂 Genre:biography 上映時間:123分 あらすじ: 諭吉は、中津藩の下級武士の息子だ。 21歳、蘭学を学ぶため、家老の息子の奥平と長崎留学。 大阪へ移り、緒方洪庵の適塾に入門し塾長になった。 家老となった奥平から江戸で塾長になるよう命じられ、 その途中で英語に出会い衝撃を受け渡米する。 帰国後、福沢塾を開き、英語教育に力をそそぐ。 幕府による長州征討が始まると、塾生にも出兵の命が下る... 出演者: 柴田恭兵 ...福沢諭吉 榎木孝明 ...奥平外記 仲村トオル ...篠原小十郎 南野陽子 ...ノブ オトーサン、 「柴田恭兵は、福沢諭吉ではない」 当たり前の事実を確認させられました。 「ナンノは、女優じゃない」 これも、周知の事実を再確認いたしました。 その他の出演者: 哀川翔 ...中条貢 寺杣昌紀 ...小畑徳次郎 村田雄浩 ...薩摩藩士 浜田晃 ...中津藩・重職 鈴木瑞穂 ...土岐太郎八 草薙幸二郎 ...黒沢武兵衛 野村宏伸 ...黒沢竹之介 火野正平 ...松倉玄斎 勝野洋 ...岡本周吉 若村麻由美 ...お錦 円谷浩 ...天野清四郎 User Rating:4.0/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「4点台だなぁ」 User Reviews 堕落者さん 2008年2月12日 なかなか 澤井信一郎らしい安定した画面作りで、 最初から最後まで隙がない。 特に後半の五分以上に及ぶ長回しは圧巻である。 しかし、異様な映画だ。 福沢諭吉があんなにさわやかな熱血漢の訳がないし。 笑 オトーサン、 「東映、やめときゃよかったのに」 鱗歌さん 2008年1月16日 東映40周年 東映が40周年を記念して世に送ったのが この“柴田恭兵主演『福沢諭吉』”なのであります。 いかにナイスな企画であるかは、 そう、キミの財布の中の一万円札の肖像画が、 柴田恭兵だったら、どれだけイカしているかを 想像してみればよいでしょう?  なかなかの力作だと思うのですが、 いやあ、しかし、福沢諭吉が主人公の映画。 舞台は幕末から明治維新なのであるからして、 全国8000万人の幕末ファンの血が騒ごうというもの。 しかし、その主人公がよりによって“福沢諭吉”とは、 少々地味ではないかい? という不安は誰しも感じる おそらく監督だって脚本家だって、感じるでしょうなあ。 というわけで、福沢ひとりではとても映画が盛り上がらんわい とばかりに、クライマックスは福沢そっちのけ、 戊辰戦争ドンパチ大いに盛り上がります。 いやまあ、ここは、内乱の世の中と、 敢えて学問の道を選んだ福沢諭吉との対比なんでしょうけども... どっちかというとコレ、 “リング内で年配レスラーが 渋いグラウンド技を延々と繰り広げてしまい、 これじゃあプロレスが盛り上がらんと、 若手が派手な場外戦で会場を沸かせている構図” に近いものがあります。 福沢諭吉、影薄すぎ。 仲村トオルとナンノちゃんのエピソードの方が とおおおっても判り易く、映画を盛り上げてます (キャラ大量投入でとにかく盛り上げる手法)。 え?ナンノちゃんよりももっと演技力のある女優を使えって?  ま、いいじゃないですか、彼女の独特の演技力のお陰で、 かえって印象的なキャラになってますから。 そういえば、諭吉の上役である奥平、 豪快なところのあるこの役を、 榎木孝明が演じているというのが、 一見ミスキャストに見えて、 これもなかなか味わい深いキャラになってます。 端正な顔立ちの男性が泥酔している姿というのは、 実際なかなか美しいものだと、わたしゃ思うんですけどね。


4534 刑事物語5 やまびこの詩(TV 1987)

オトーサン、 「シリーズ最終作か」 終わるべくして終わったという感じ。 結局、脚本も監督も、お粗末でした。 本作では、キャスティングが失敗でしたね。 原題:刑事物語5 やまびこの詩(1987) 監督:杉村六郎 脚本:片山蒼/ 榎本修/ 鳥居欽圭 Genre:Drama/Commedy/Action 上映時間:98分 あらすじ: 群馬県沼田市。 パラコート入りの牛乳で牛乳配達の少女が重態。 片山刑事は、配達先の真咲直子・真子姉妹が狙われていると確信。 アパートをかぎ回るは、痴漢扱いされて留置所へ。 同僚の金井は、姉妹の部屋の前に不審な影を見て追うが 車に跳ねられ死亡した。 片山は、直子が勤めるナイトクラブに出かけ、 酔客にからまれた真子を助ける。 だが、姉妹は警官に彼を引き渡したので、懲戒免職になってしまう。 ゴルフ場で襲撃された眞子を助け、 アパートの隣室を借りて、警戒してくれるので、 姉妹は、急速に片山に心を開いていく... 出演者: 武田鉄矢 ...片山刑事 賀来千香子 ...真咲直子 鈴木保奈美 ...真咲真子 井川比佐志 ...板垣署長 オトーサン、 「鈴木保奈美、まだ修行が足りないぞ」 期待の美形の女優さんなのでしょうが、 せりふを吐くたびに、映画をこわしていました。 その他の出演者: 村井国夫 ...植田刑事 木村元 ...鈴木課長 野分龍 ...金井刑事 青木卓 ...島田刑事 石倉三郎 ...人質犯 片桐はいり ...人質の女性 大沢逸美 ...キャディ 福岡翼 ...レポーター 野村将希 ...大神和人 江夏豊 ...狙撃手 小林桂樹 ...大神真之助 User Rating:5.7/10( 9 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.5/10( 75 votes) Yahoo! オトーサン、 「これは、失敗作だね」 User Reviews Tolbieさん 2013年3月29日 一体、どうして片山元が 突然、こんな礼儀知らずの失格社会人になってしまったのか。 捜査時に警察手帳を見せない、 被害者と分かっている者に恫喝する、 上司とそのお客さんの間に挨拶もなしに割り込む... 主人公が嫌なヤツだがそこに意味のある物語でもなく、 笑わそうとしているらしい所でたいして笑えず、 格闘シーンばかり見せ所になっている刑事ドラマなんて、 テレビででもやれば十分だ。 だから今回テレビで見て良かった。   シリーズの中で、これだけ公開時に観なかった自分は、 けっこう選ぶ目があったのかもしれない。 これじゃあ、シリーズが終わる訳だ。 ただし、今回の放送はかなりカットが多いようなので、 評価をが変わる何かしらがあるかも知れん。 DVDなど手に入ったら、もう一度見てみようと思う。 オトーサン、 「武田鉄矢、ご苦労さん」 カンフーは、本作が一番サマになっていましたよ。 フーテンのトモローさん 2010年1月30日 流石の私も... 『刑事物語』は大好きなシリーズ 主演の武田鉄矢さんも 賀来千香子さんも鈴木保奈美さんも 脇を固める俳優さん達もみんな大好き♪ なのに...この作品はキツいっす 流石の私も閉口します もしくは、流石の私も開いた口がふさがりません まずヒロインが二人というのが行けません 大好きな女優さん一気に見れるのは嬉しいですが そのせいで片山刑事との関係が薄くなってしまいました。 特に当時新人の保奈美さんのプロモーション映像が多すぎます 『刑事物語3』の沢口靖子さんの時も困りましたが 今回はやりすぎです 途中で何を観ているのかわからなくなります 流石の私も萎えます そしてあまりにもコメディ色が強すぎます センスのかけらも感じられず 流石の私も苦笑い この映画で刑事物語シリーズが終了したのもうなずけます とにかく片山刑事怒りすぎ 流石の私もお手上げです でも... 最後の吉田拓郎さんの歌が流れると やっぱり泣いちゃう やっぱり刑事物語は復活して欲しいな


4533 刑事物語 くろしおの詩(TV 1985)

オトーサン、 「へぇ、クビになることもあるんだ」 前作のコメントで、クビにはならない、 転勤だと書きましたが、今回は、クビ。 坂本竜馬の高知署は、出所進退に厳しいのでしょうか? 原題:刑事物語 くろしおの詩(1985) 監督:渡邊祐介 原作:片山蒼 脚本:ちゃき克彰/ 黒井和男 Genre:Drama/Commedy/Action 上映時間:106分 あらすじ: 高知中央署の刑事、 片山元は列車で護送中の犯人に逃亡される。 列車の乗客身重の桃子を助けようとしたからだ。 片山は免職となり、署長の植田に紹介された 職安に出かけ、キャバレーの従業員となる。 ある日、キャバレーのオーナー山梨組の若頭がやって来た。 片山は、店内での客との喧嘩っぷりを見込まれて、 山梨組に入ることになる。 署長の植田に電話すると、喜ばれる。 実は、免職はウソで、潜入捜査が目的だと告げられる... 出演者: 武田鉄矢 ...片山刑事 相原友子 ... 桃子 石橋蓮司 ... 戸崎義明 植木等 ... 植田署長 オトーサン、 「石橋蓮司がいいね」 脇役ですが、悪役をやらせたら天下一品です。 植木等も、やりますねー。 可哀そうなのは、桃子役の相原友子。 あまり魅力的ではありません。 その他の出演者: 神保美喜 ... かおる 三浦浩一 ... 健 ガッツ石松 ... 若林 サンダー杉山 ... 剛造の用心棒 野口貴史 ... 大村組員 渋谷哲平 ... 田所大介 佐藤京一 ... 太作 原知佐子 ... 太作の妻 柳亭楽輔 ... 犯人 長門勇 ... 獣医 杏さち子 ... 看護婦 伊吹剛 ... 吉本刑事 吉田拓郎 ... 屋台の客 関口宏 ... キャバレーの客 三波春夫 ... 吉田茂 大友柳太朗 ... 山梨剛造 User Rating:5.5/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 87 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台だなぁ」 User Reviews crockettvice2000さん 2009年3月20日 舞台は四国 周りを有名な俳優の方で固めています。 植木等さん、三波春夫さん、ガッツ石松さんも登場。 確か撮影の時に、ガッツさんのパンチが早く 怖かったと武田さんが語っていたことを思い出します。 また舞台が土佐の四国で撮影だったため、 ヤクザ役の方々も怖い思いをしたと言ったような事も 武田さんが語っていたと記憶します。 相原友子さん、ずいぶん今とイメージが違います。 この作品に共通することですが、 シリアスあり笑いありで楽しめる作品です。 犯人護送中に、女性を助けるがその隙に犯人は逃走、 逃走した犯人は直ぐに捕まえたが、それが元で警察を首に... しかし首になったのには理由があった... あとは作品をお楽しみください。 オトーサン、 「同感だね」 奥州亭三景さん 2001年11月9日 このシリーズが段々と崩壊していく きっかけの映画だと思っています。 とにかくコメディ要素をふんだんに盛り込んだお陰で ストーリーが実に曖昧、 おまけに署長(植木等)まで壊れてる(笑)。 おとり捜査を前提にヤクザになるって言ったって、 警官じゃ面が割れるでしょう(笑)。


4532 刑事物語3 潮騒の詩(TV 1984)

オトーサン、 「なるほど...この手があったか」 毎回、舞台が変わるので、変だと思ったら、 武田鉄矢演じる片山刑事がヘマをしては、 他の警察署に異動(飛ばされる)からなのです。 免職、停職、減給、戒告、そして内規では 訓告、本部長注意、厳重注意、所属長注意と いろいろあるのにね。 原題:刑事物語3 潮騒の詩(1984) 監督:杉村六郎 原作:片山蒼 脚本:ちゃき克彰/ 武田鉄矢/ 黒井和男 Genre:Drama/Commedy/Action 上映時間:107分 あらすじ: 長崎県・五島列島。 片山刑事は問題が多く、雑用係をさせられていた。 殺人事件捜査のためにやって来る 警視庁捜査一課の刑事達の案内役を命ぜられる。 暴力団の組長を射殺して逃亡した犯人・仁科高志が ここの出身で、母親の元へ寄る可能性があるというのだ。 片山達が潜伏する旅館から見える“バー玉江”は 仁科の母親・玉江が経営する店だった。 片山は、客を装い出向くが、身分がバレてししまう。 だが、仁科の妻・清子と娘・海子の居場所を教わる... 出演者: 武田鉄矢 ...片山刑事 夏木陽介 ...仁科高志 星由里子 ...松村清子 沢口靖子 ...松村海子 オトーサン、 「新鮮だね」 この映画の目玉、沢口靖子さん、 清純派女優で名をはせましたが、 新興宗教の広告塔といわれているようです。 その他の出演者: 木暮実千代 ...玉江 金田龍之介 ...九十九巡査 佐藤佑介 ...木崎刑事 三田明 ...修 伊沢一郎 ...修の父・嘉市 守田比呂也 ...高島課長 成瀬正 ...矢代係長 青空好児 ...田島刑事 軍司竜郎 ...村井刑事 浦田賢一 ...平山刑事 好井ひとみ ...まち子 田口計 ...警視庁・村上刑事 津村隆 ...警視庁・友田刑事 青空球児 ...警視庁・岡本刑事 大谷淳 ...郵便局員 すがぬま伸 ...オカマ 木之元亮 ...暴力団幹部・大室 金子研三 ...暴力団員・長谷部 ウガンダ ...暴力団員 関口宏 ...観光課長 ハナ肇 ...五島中央署署長 User Rating:5.5/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.0/10( 113 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、6点台かな」」 User Reviews 奥州亭三景さん 2001年11月96日 沢口靖子のデビュー作です。 演技は稚拙なんだけど、 あたしはこの時の沢口を見て、 沢口靖子は絶対売れると確信してました、 根拠なんてありませんでしたが(笑)。 シリーズを通して格闘ネタが段々と変わってくるのですが、 あたしはこの映画が一番シーンとして充実していたと思ってます。 オトーサン、 「シリーズのなかでは、いいほうなのか」 theoriaさん 2002年8月25日 明快でいい 沢口靖子の映画デビュー作?だと思うが 彼女に馴染めぬ者にも本作はその初々しさ故に魅力を伝えている。 セーラー服姿で浜辺を自転車で登下校するショットは 清々しくて視的にも和ませてくれる。 今時のマセガキとは違って性的な魅惑など皆無で純朴で実に良い。 寧ろその母親役の民宿の女将の星由里子の熟女振りに悩まされるが、 それは当然のこと。 ともかく、武田鉄矢のピュンピュンと音を立てて ハンガーをヌンチャク代わりに「ハイ〜ッ!」と 雄叫びを上げながら器用に振り回して 敵を倒していく様は自己陶酔しており鼻につくのも確かだが、 面白いことは面白い。 全5作の内で最もストーリーとしても澱みがなく、 単純なドラマに徹しているので却って気楽でサッパリしていて、 この手の作品には相応しいと思う。 第一作が一番観応えがあるとの意見に異論の余地は無いが、 以降の作品では個人的には本作を推したい。 内容など打遣って厭味が無くていい。 コバカにするようで申し訳ないが、 沢口靖子の「無調」を超越して「微分音」の世界?を彷彿させる 歌声も今となっては「貴重品」でもある。 作品に比して彼女の歌声だけは「明快」ではなかった訳だが...


4531 刑事物語2 りんごの詩(TV 1983)

トーサン、 「こんなシリーズがあるんだ」 午後ロードで、録音したのが、2以降。 やはり1を見ておきたいので、 Tsutayaに予約を入れました。 原題:刑事物語2 りんごの詩(1983) 監督:杉村六郎 原作:片山蒼 脚本:武田鉄矢/ 渡辺寿/ 黒井和男 Genre:Drama/Commedy/Action 上映時間:106分 あらすじ: 弘前署に、札幌の堂垣内と佐藤が訪ねてきて、 現金輸送車襲撃事件の現場に残された りんごの種の品種分析を依頼される。 片山刑事が、りんご試験場に案内したが、 品種分析は不可能と言われる。 だが、片山は、定年間近い堂垣内に同情し、 りんごの種を預かり、育てることにした。 翌朝、りんご試験場を訪ねて、所員の忍に栽培を頼む。 親しくなった、二人は十和田湖でデートし、結ばれる。 翌日、北海道タイムスに、芽を出したりんごの種のことが 報道されていた。 だが、りんご試験場の研究室で、忍が殺される。 記事が、犯人を刺激したらしい... 出演者: 武田鉄矢... 片山刑事 酒井和歌子... 室伏澄江 園みどり... 石戸谷忍 松村達雄... 堂垣内刑事 オトーサン、 「うーん、いまいちだね」 武田鉄矢のカンフーは、いまいち。 ブルースリーなどをみていると、笑ってしまいます。 その他の出演者: 寺田農... 鳴海友幸 奥村公延... 工藤義太郎 鈴木ヒロミツ... 船水 高岡健二... 霜山建治 常田富士男... 谷村博士 河津清三郎... 札幌のタクシー運転手 タモリ... 居酒屋の主人 稲葉義男... 田代健蔵 金子信雄... 弘前警察署署長 倍賞千恵子... 恵子 User Rating:7.14/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.5/10( 149 votes) Yahoo! オトーサン、 「そんなにいいかなぁ」 User Reviews takasuketakasukegreenさん 2013年3月25日 足〜短かい〜ハイ! 映画って,本ありき〜で役者選び監督選びの作品と 役者(主役)ありきで脚本,監督と作品ができる場合がある。 本作品は典型的な後者、 武田鉄矢しかできない,やれない鉄矢映画。 その中,一番の傑作が本作品。 不思議と2が良く、当たると続編が続く寅さんも,釣りバカも、 ダイハードもリーサルウェポンもそう。 逆に酷いと全て消える... 無骨で地味で生きるのが下手,そして不運... オッサンがグチャグチャに涙流し しかしヒロインが本作品シリーズデビューの方々多数!, 笑えるほど下手で... しかし、昔の役者さん方って,上手い、 まわりが上手いからより一層引き込まれ、 涙、涙... オトーサン、 「監督も、脚本も、お粗末だね」 いろんな映画のつぎはぎみたいでした。 青観さん 2009年2月16日 もしかしたら武田鉄矢って 監督にさえ恵まれていたらもっともっと良い映画、 素晴らしい映画に多く出逢えた気がしてならない。 何だか上手くは言えないんだけど、 そんな気がするのは私だけでしょうか? 田舎臭くて、三枚目、不器用、 でも何かに対して一生懸命で義理人情に厚い男がよく似合う。 渥美清にどこか似ている。 ただ残念なのは渥美清のような名演技、 背中で泣かせることが苦手のようでもあり、 また言葉のトーンで泣かせることも上手く出来ない。 それ故に歯がゆくて仕方ないのたが、 その歯がゆさがこの武田鉄矢という 俳優の一番の魅力であるように私は思う。 そんな武田鉄矢の魅力が 最も発揮されている作品だと感じることが出来る。 寅さんシリーズや釣りバカシリーズ、 もっと遡れば社長シリーズや駅前シリーズみたいにも 沢山は作られなかったのは おそらく主人公の魅力もさることながら 武田鉄矢という俳優が好き嫌いが はっきりと分かれるからであろう! それとやはり俳優としての演技力も 森繁久彌、渥美清、西田敏行ほどはないし、 面白味のある人間でもない。 武田鉄矢の不幸というよりも 日本には素晴らしい喜劇俳優、名優がそれ以前に多いというのも この作品をはじめとするこのシリーズが 他のシリーズもののようにはいかなかった一番の原因かもしれない。 それでも私はこのシリーズ今回でまだ二つ目ですけど、 面白く観ることも出来たし、感動もした。 だから素直に8点は付けたい。 そして、武田鉄矢には何度も言うように 不器用な男がお似合いである。 器用で二枚目な奴よりも 不器用な三枚目の方が同じ男としても好きだし、 応援したくなる。 あと、もう少しだけ言わせて貰うと倍賞千恵子が出てきて、 武田鉄矢と倍賞千恵子、そうだよ! 「幸福の黄色いハンカチ」を思わせる。 更に寅さんでも武田鉄矢は共演している。 山田洋次監督がもしも撮ってたら どんな作品になっていたのかという興味もある。


4530 刑事物語(DVD 1982)

オトーサン、 「これが第1作なのか」 録画しそこなったので、TSUTAYAで借りました。 力作ですが、後味は、ザラザラ。 武田鉄也のドジさ加減、ヒロインが娼婦あがり、 西田敏行や高倉健の不自然な登場ぶりなど... ウケ狙いが鼻につきます。 原題:刑事物語(1982) 監督:渡邊祐介 脚本:渡邊祐介/ 武田鉄矢 Genre:Drama/ Commedy /Action 上映時間:110分 あらすじ: ---残念だね、あらすじ紹介が一番詳しかったのに。 感謝の念を表わすため、全文を掲載しましょう。 ・2013年3月31日(日)をもって、  「goo映画」は主要コンテンツの提供を終了いたします 七月、山笠祭りの暑い夜、博多署は あるソープランドを管理売春の容疑で不意打ち捜査した。 刑事の片山元はそこで聾唖者の風俗嬢三沢ひさ子と出会った。 翌朝、ガサ入れ失敗をマスコミは書きたてた。 そのとばっちりが片山にまわってきて、沼津転勤が決まった。 東京行きのブルートレインに片山とひさ子が乗っていた。 ひさ子の悲惨な過去に同情した片山が身柄を引き取ったのだ。 二人は兄妹ということで、市内の花園荘に住むことになった。 そんな二人をじっと見ている二人がいた。 村上努と秋吉一人だった。 片山は早速、南沼津署に出勤し、連続殺人事件班に組み入れられた。 ある日、信用金庫で強盗事件が起きた。 片山は得意の蟷螂拳で犯人を取り押さえ、 その男が連続殺人事件と繋がっていることをつきとめた。 男は女性を売春組織に送り込む周旋屋だったのだ。 さらに片山は九州時代の知り合いの老ヤクザ工藤から ソープランドを根城にした大がかりな売春ルートの情報を入手、 捜査班はソープランド「徳川」への強制捜査に踏み切った。 だが、片山はそこで、重要参考人のクリーニング店「白美社」の店員を 死亡させるというミスを犯してしまった。 ひさ子の様子が変わったのはその頃だった。 片山の問いに彼女は「スキナヒトガイル」と答えた。 ひさ子に指一本ふれていない片山はショックだった。 ある夜、片山は正体不明の三人組に襲われ、 工藤の勧めで沢木と共にひさ子の身辺を見張ることにした。 二日目、「白美社」の車が花園荘に近づき、ひさ子を連れ去った。 売春組織の元締めである「白美社」が口封じのため、 不要になった女たちを次々に殺していった。 それが連続殺人事件の真相だった。 怒った片山は組織の巣窟である「白美社」に乗り込み、 一味の黒幕・秋吉と対峙、大乱闘の末一味全員を逮捕した。 翌日、刑事課の喜びとは別に、 威嚇とはいえ秋吉相手に実弾六発を射った片山はまたも転勤を命じられた。 今度は青森である。 片山と入れ替えに、北海道から三上刑事が沼津署にやってきた。 表に出た片山を待っていたのは、 ひさ子と村上努というひさ子と同じ境遇の工員だった。 奈落から救ってくれた片山に感謝しつつも、 懸命に逆境に生きる村上を愛さずにはいられなかったのだ。 村上は、ひさ子を倖せにすると約束し、片山に許しをこうのだった。 数日後、上野駅から一人淋しく青森行きの夜行列車に乗り込む片山の姿があった。 出演者: 武田鉄矢... 片山刑事 有賀久代... 三沢ひさ子 田中邦衛... 村上努 樹木希林... 矢代スミ オトーサン、 「樹木希林さん、流石!」 うまい役者なら、数秒の露出でも、観客の心をつかめます。 その他の出演者: 仲谷昇... 九鬼刑事課長 北村和夫... 藤堂一課係長 岡本富士太... 沢木刑事 梅津栄...  田中補導係 高樹亜弥... 花子 草薙幸二郎... 秋吉一人 花澤徳衛...  工藤卓 宇田川とも子... 姫子 初井言栄... 管理人の小母さん 森下哲夫... 漁誠一 河原裕昌... 三木本伸吉 西田敏行... 種井 高倉健...  三上刑事 User Rating:6.8/10( 31 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10( 236 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点だな」 User Reviews aqua_blue77777さん 2012年12月28日 ★昭和の名作! ずっと、いつか見ようと思っていたこの作品。 全編昭和の香りが漂う、 武田鉄矢さんの優しさ強さ男らしさの漂う とてもいい作品でした。 武田鉄也さんって、 若い頃から変わらず信念を持ち続けているんですね。 素晴らしい! またこの作品のみの出演でしたが 有賀久代さんの初出演とは思えない演技も素晴らしかったです! 武田さんと有賀さんは今でも交流を持たれているそうで、 本当に素晴らしいですね! 見てください! とてもいい作品です! オトーサン、 「theoriaさんに、1票!」 theoriaさん 2003年3月18日 むさくるしい 特殊浴場を「トルコ風呂」と呼んでいた懐かしき時代。 もう20年位前にトルコ人への冒涜だとして 「ソープランド」という“希薄”な呼び名に統一された。 勿論、人種差別であるし、 偉大なるオスマン=トルコの末裔に対する蔑視であるから 当然の措置だ。 しかし、どうでもいいことではあるが、 「トルコ風呂」の呼称の方が内容的には、 その“濃厚”なサービスを鑑みた場合は、 より一層に相応しく現実味がある。 トルコ共和国に実際に行ってみれば分かることだが、 トルコ風呂(ハマム)に行くと、 マッチョなオヤッさんが、しかめっ面して徐に登場し、 客をマナ板(大理石か?)のコイの如くに扱って、 股間から首筋の辺りを集中的にゴシゴシと垢擦りしながら マッサージするのである。 もし万が一、ホモであるならばヤバイ事態になりかねないのだ... 本作は、まだ「トルコ風呂」で罷り通っていた、 まさしく“濃厚”な時代の産物。 昨今の風俗産業に共通するであろう“癒し系”だかの 生温い有様とは明らかに一線を画している。 「トルコ淀君」「トルコ徳川」、同じセットを使用しているようだが、 あのドギツイ色彩を見てオクンナマシ!! なんと上手く、ドロドロとして暗い、カビ臭い、 連れ込み宿風の如何わしさを表出していることか。 時代が時代ではあるものの、漲る“エロス”とは、 お洒落で小ざっぱりした今風の“ヒーリング”などでは 本質的には解消できないのだ。 今だって“純和風連れ込み宿”や“連れ込み風特殊浴場”は存在するが、 どうもシックリこない。 従って本作はその意味で懐かしく面白い。 暑苦しい顔した三沢ひさ子(有賀久代)を ヒロインとしているところは時代の反映か? 最も、ヘニャヘニャ広末あたりの涼風浅薄女を出された日にゃ、 当時で言う「シオシオのパ〜」。 確かにこの手の作品、ストーリーもクソもないが、 シリーズ第一作ということも有り、 武田鉄矢も、本作に於いて売春高校生三人に土下座をするという 相変わらずの偽善者ぶりが鬱陶しいものの、 三枚目役に徹する、以後の作品とは違って、 ヤケに格好つけてるし、真面目腐っているので、 その張り切り演技が逆に笑える。 詐欺の常習犯としてチラリと出てくる西田敏行や ラストで友情出演だか特別出演だかで、 刑事の片山元(武田鉄矢)と入れ代わりに赴任してくる 高倉健は如何にも取って付けた様で、感興がそがれるし、 有賀久代と同様に聾唖役の田中邦衛が毎度のことながら 口を尖がらせてツバを吐きかけながら、 夕日の沈む堤防で、ひさ子を想う片山に、 本音をシドロモドロにブチまけるシーン。 確かに安っぽい同情を誘うものではあるが、 それ以上のモノではない。 特筆すべき役者は寧ろ脇役である。 高倉健“命”のスミさんこと樹木希林と 花園荘という下宿のバーサン役の初井言榮(これはハマリ役!)、 そして脂の乗った藤堂係長役の小林昭二。 あとはせいぜい工藤のオイさん役の花沢徳衛くらい。 中でも樹木希林のボケとツッコミは痛快で、 ついでに“ベリー・ダンス”でも踊ってくれていれば “トルコもの”としての面白味が倍増したに相違ない。 その点が惜しい。 第四作「くろしおの詩」もこの渡邊祐介という “お笑い”好きらしい監督によるが、 シリーズその他を受け持った杉村六郎監督に比べると、 笑いはお手の物だが、何故か全体に重苦しい。 と言うか、むさくるしい。 淫売の息子としての片山元の人物設定を重んじた為か、 監督の趣味なのかは解らないが...


4529 機関車先生(BS 2004)

オトーサン、 「奇想天外な渾名って、あるよな」 奇想天外な渾名に悩んでいるひとがいますよね。 例えば、シャンペン。 このひと、中学の授業で、日本(ジャパン)を ジャペンと答えたためでした。 オトーサンの子どもの頃の渾名は、シャリさん。 栄養失調で痩せていたので、悪ガキ連中が、 シャリコウベ(髑髏、しゃれこうべ)をもじったんです。 原題:機関車先生(2004) 監督:廣木隆一 原作:伊集院静 脚本:加藤正人/ 及川章太郎 Genre:Drama 上映時間:123分 あらすじ: 昭和30年代。 瀬戸内海に浮かぶ葉名島。 北海道から臨時教師、吉岡誠吾が島に向かう。 小学校長の佐古周一郎は、彼の到着を待ちわびていた。 彼は子供の頃の病気の影響で口をきく事が出来なかった。 子供達は彼の事を「口を”きかん”」から 機関車先生というあだ名で呼ぶようになる... 彼のオルガンに合わせて「月光仮面」を歌ったり、 浜辺にスケッチに出かけたり、子どもたちは彼が好きになる。 だが、口のきけない先生に対して不満を持ち、 ケンカを売って殴るような親もいた... 出演者: 坂口憲二 ...吉岡誠吾(機関車先生) 堺正章 ...佐古周一郎 佐藤匡美 ... 佐古美重子 森田直幸... 西本修平 オトーサン、 「渾名はいいけど、演技はねぇ」 機関車先生を演じた坂口憲二さん、 好漢ですが、映画初主演とあって、緊張しまくっています。 監督の指導不足もあるのしょうか、 目の不自由な人に見えません。 その他の出演者: 倍賞美津子 ...阿部よね 大塚寧々 ...室井よし江 伊武雅刀 ...美作重太郎 徳井優 笑福亭松之助 千原靖史 古谷彩子 中山麻生 User Rating:4.7/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.3/10( 157 votes) Yahoo! オトーサン、 「失敗作だね」 User Reviews Lionsboyさん 2008年1月31日 プロットに問題 映画としてはしっかしした出来映えの作品だが、 プロットに問題がある。 北海道の教員が、臨時職員として 瀬戸内海で雇われるなどということは、 日本の教育システムでは現実にはありえない。 また、瀬戸内海で臨時職員を勤めた教員が、 また簡単に北海道で教員として復職できる というようなこともありえない。 空想の世界にしか存在しない学校の世界だ。 一般に日本映画で学校が取り扱われると、 あり得ないような設定がしばしば現れる。 空想的な作り物としてその範囲で良くできていれば良い、 というのなら良い作品だといえるが、 学校というものについて誤解を与える面もあると思う。 オトーサン、 「同感、脚本がひどい」 それに、主役が映画をこわしています。 MARK25さん 2008年3月9日 声を失いながら教壇に立った主人公だが、 殆ど彼の人間性が見えてこない。 まるで人格すらないひとのようだ。 なんだかお飾り的に存在しているようで悲しい。 彼が何かをするたびに 誰かが彼の言わんとすることをいちいち解説するので、 尚のことそう思えてくる。 これではコミュニケーションと呼べないし、 心が通じたとも思えない。 彼に難癖をつけるチンピラも殆ど無理矢理突っかかって行っていて、 なんだそりゃだ。 彼が何か行動を起こして、 それに対して因縁をつけるというようにしないと。 突然「いい気になってんじゃねぇ」では何のことだか判らない。 単によそ者が気に入らないというのであれば、 それをちゃんと描いて欲しいもんだ。 「にやにやしてんじゃねえ」とボコボコにするが、 これまた何故か主人公の顔は見えず。 本当にニヤニヤしてたのかしてないのかも わからないってどういうことよ。 剣道大会に優勝出来ると聞いて網元が彼を出場させようと画策して、 周りの人間も子供達の期待に応えてやってと嫌がる主人公を 大会に無理矢理出場させようとするのも疑問。 主人公の心情に対して誰一人顧慮しないとは身勝手過ぎる。 そして、その大会で相手が強いから主人公が負けるかも知れんと 網元を脅して、誰々の借金を棒引きにすれば勝てると、 何の根拠もない話をふっかけて何故か網元はそれを信じた様子。 なんのこっちゃ。 大体、普通なら、大会に勝てば主人公を島においてやってくれと まず頼むんじゃないか? 何故島を離れて、北海道の学校で教えることが彼の挑戦になるのか。 島の子供達はどうでもいいのか? そして大ラスは子供達の手話でのありがとう。 いつの間に手話覚えたんだよ。 感動させるために突如出現した設定に興醒め甚だしい。


4528 抱かれた花嫁(BS 1957)

オトーサン、 「題名は、ちがうね」 抱かれた花嫁なんていう色っぽい話はありません。 でも、終戦後の浅草、日光、潮来が出てきます。 オールドフアンには、たまらない風景です。 原題:抱かれた花嫁(1957) 監督:番匠義彰 脚本:椎名利夫/ 光畑硯郎 Genre:Drama/commedy/Romance 上映時間:75分 あらすじ: ふさは頭が痛い。 長男は芸術家肌で、寿司屋を嫌って家出し、 ストリップ劇場の座付作者だ。 次男は大学生で哲学専攻という変り者で、 国際劇場の踊り子と交際中。 店を継ぐ男が居らず、ふさは 長女・和子を銀座の老舗の秀人と見合いさせたが... 出演者: 有馬稲子 ...和子 望月優子 ...佐々木ふさ 日守新一 ...古島東陽 桂小金治 ...鶴藤吉之助 小坂一也 ...レストランの歌手 オトーサン、 「この5人がいいね」 望月優子と日守新一は、昔の恋人役。 「そう、結婚したの」 「ええ、子どもが3人います」 「よかったね」 「...」 いまも、望月優子の心のなかには、 恋の炎がくすぶっているのです。 「小坂一也さん、なつかしいなぁ」 元祖和製プレスリーなんていうひともいましたっけ。 その他の出演者: 大木実 ...長男保 田浦正巳 ...次男次夫 永井達郎 ...若狭屋の秀人 高橋貞二 ...福田健一 片山明彦 ...大村光 高千穂ひづる ...富岡千賀子 朝丘雪路 ...大沢光江 須賀不二夫 ...岡田富三 桜むつ子 ...妻絹江 高屋朗 ...レストランのマスター User Rating:6.5/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 23 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だと思うが...」 User Reviews 黒津明二郎 2013年1月12日 凡作 東京の下町たる浅草を舞台に、 寿司屋を営む一家を巡るホームドラマだが、 何より松竹版シネスコ/グランドスコ−プの 第一回作品であることに存在意義がある。 でるからSKDのレビューや日光の風景が、 観光グラビア風にワイドかつ鮮やかな イーストマンカラーで展開される。 はっきり云ってシナリオも演出もグダグダで 正にTVの安物ドラマの体なので、 見所は事実上それしかない(笑)...が、 そうした往年の緩くてヌルい 当時の娯楽映画を見るのも悪くないかも。 オトーサン、 「有馬稲子、光り輝くようだね」 リーム555さん 2013年1月13日 最近「好きな女優は?」と訊かれると 「若い頃の有馬稲子」と答えたい衝動に駆られる。 でも「誰?」ってことになるだろうし、 説明したらしたで「通ぶりやがって!」と思われそうだから、 とりあえず今流行りの女優を挙げてるけど、 現代の女優にはなかなか出せない雰囲気を持ってるんだよなー。 そんな有馬が演じる寿司屋の看板娘・和子は福田と両想いなのだが、 母ふさは別の男性(若狭屋の秀人)との結婚を勧め、 結果、和子の家出にまで発展する。 といっても人情喜劇に分類されるように、 基本的には楽しい映画だ。 中でも寿司職人役・桂小金治の落語家ならではの 軽妙な台詞回しは良かった。 和子が家を出た後、火事に見舞われたことがきっかけで、 子供たちの想いを知るふさ。 古代エジプトの遺跡から「最近の若い者はなっとらん」的な 言葉が見つかったらしいけど、 最終的にふさの口から 「今の若い人たちはしっかりしてんです」 との言葉が聞けたのは微笑ましい。 水郷でのほのぼのとした場面も素晴らしいんだ。


4527 フラットライナーズ(BS 1990)

オトーサン、 「心臓停止状態か、思い出すなぁ」 末期ガンで入院中、常時、心電図モニターの 電極を胸部に装着して、波形を表示していました。 ある日の真夜中、ナースが部屋に飛びこんできました。 「あら、生きているわ、外れただけなのね」 ナース室にあるモニターで、 心電図の波形がフラットになったので、慌てたのです。 したがって、まだ臨死体験はしていません。 原題:Flatliners (1990) 監督:Joel Schumacher 脚本:Peter Filardi Genre:Drama / Horror / SF 上映時間:115分 あらすじ: 医大生のネルソンは死後の世界に強い興味を持ち、 同じ医大生4人を誘ってある実験をする。 人工的に心臓を停止させ、1分後に蘇生させて、 臨死体験をするというものだった。 この危険な誘いに、4人は、つい手を貸してしまう。 数日後、臨死体験したネルソンは、 奇妙な幻覚に襲われ始める。 出演者: Kiefer Sutherland ... Nelson(ネルソン) Julia Roberts ... Dr. Rachel Mannus(レイチェル) Kevin Bacon ... David Labraccio(デービッド) オトーサン、 「近年、映画に出なくなったな」 TVシリーズ「24 TWENTY FOUR」の主演がいそがしいのでしょう。 KIEFER SUTHERLAND キーファー・サザーランド 誕生日 1966/12/18 出身 英ロンドン 父は俳優ドナルド・サザーランド、母も女優。 4歳の時両親が離婚。幼い頃から舞台、TVに出演。 83年、「ニール・サイモンの キャッシュマン」で映画デビュー。 86年の「スタンド・バイ・ミー」で注目される。 「要塞監獄/プリズナー107」などで監督業も手掛ける。 2001年、TVシリーズ「24 TWENTY FOUR」に主演、 ゴールデングローブ賞TVシリーズ部門の主演男優賞を獲得する。 90年、キャミリア・キャスと離婚後、 「フラットライナーズ」で共演したジュリア・ロバーツと婚約するが、 結婚3日前になって“ドタキャン”された。 出演作 1983年「キャッシュマン」 1984年「ベイ・ボーイ」 1985年「ロンリー・ブラッド」 1986年「スタンド・バイ・ミー」 1987年「ロスト・ボーイ」      「ダブル・トリック       /謎のアリバイを追え」      「プロミストランド/青春の絆」 1988年「再会の街」「ヤングガン」「1969」 1989年「レネゲイズ」 1990年「ハマースミスの六日間」「フラッシュ・バック」      「ヤングガン2」「フラットライナーズ」 1992年「ア・フュー・グッドメン」      「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の七日間」      「ドク・ソルジャー/白い戦場」 1993年「失踪」「三銃士」      「要塞監獄 プリズナー107」 1994年「カウボーイ・ウェイ       /荒野のヒーローNYに行く」 1996年「連鎖犯罪/逃げられない女」      「ピースキーパー」◆      「評決のとき」      「フランキー・ザ・フライ」 1997年「乱気流 グランド・コントロール」      「気まぐれな狂気」      「ダークシティー」◆ 1998年「グリーンズ」◇      「赤い標的 THE BREAK UP」◆ 1999年「美しき家政婦」「ヴァージン・ハンド」 2000年「バロウズの妻」      「ダブル・テンプテーション」 2001年「エンド・オブ・オール・ウォーズ」 2002年「フォーン・ブース」「キーファー・サザーランド IN ガンブラスト」      「ワイルド・スタリオン」 2003年「シークレット・パラダイス」 2004年「テイキング・ライブス」「突撃芸能レポーター ジミニー・グリック!」 2005年「ファイナル・ソルジャー」 2006年「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」 2008年「ミラーズ」 2011年「メランコリア」 その他の出演者: William Baldwin ... Dr. Joe Hurley Oliver Platt ... Randy Steckle Kimberly Scott ... Winnie Hicks Joshua Rudoy ... Billy Mahoney Benjamin Mouton ... Rachel's Father Aeryk Egan ... Young Nelson Kesha Reed ... Young Winnie Hope Davis ... Anne Coldren Jim Ortlieb ... Uncle Dave John Duda ... Young David Megan Stewart ... Playground Kid Tressa Thomas ... Playground Kid User Rating:6.5/10( 41,934 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 595 votes) Yahoo! オトーサン、 「見るひとを選ぶ映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・音響効果編集賞 User Reviews J Crannさん Canada 2006年9月3日 素晴らしいスリラーに、すばらしい役者。 最初にみたとき、魅了された。 いい映画に必要な要素をすべてもっていた。 出演者はすごいし、筋書もすごい。 スリラーには、本物のスリルが必要なのだ。 キーファー・サザーランドはすごい演技をみせた。 主役で、科学者を演じる。 彼は、自殺して、蘇生することで 生と死の秘密を発見できると信じている。 ケヴィン・ベーコンも、素晴らしい演技をみせている。 より道義的で、キーファーに反対する、 ジュリア・ロバーツは、自信に溢れる演技をみせている。 ウィリアム・ボールドウィンは、優秀な医学生だ。 オリヴァー・プラットも、すばらしい演技をみせる。 理性の声をあげる役だ。 ストーリーは、かなり独創的で、 演技は生き生きしている。 このジャンルでは、傑出している。 他のスリラーの良否を判定する基準になった。 オトーサン、 「確かに、最後は平凡だったね」 shinakamさん 2006年4月17日 現代医学で神の領域を実験した? フラットライナーズとは心臓停止状態のこと。 若き医学生が夫々の想いを胸に、 自らが実験台になり、何を感じたか? キーファー・サザーランド、ジェニファー・ロペス、 ケヴィン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィンなど 豪華キャストが魅力。 なかなか面白いプロットだが、 落ち着くところに落ち着いた感じで終わるのが惜しい。 かなり重いテーマなので勘ぐり過ぎたかもしれない。


4526 幸せの教室(DVD 2011)

オトーサン、 「期待したのになぁ」 トム・ハンクスとジュリア・ロバーツ共演となれば、 期待しないほうがおかしいでしょう。 でも、ああ... 原題:Larry Crowne (2011) 監督:Tom Hanks 脚本:Tom Hanks/ Nia Vardalos Genre:Comedy / Drama / Romance 上映時間:98分 あらすじ: ラリー・クラウンは、高卒を理由に、 長年勤めていたスーパーをクビになってしまう。 思い切って短大に入学し、キャンパス・ライフをエンジョイする。 スピーチの授業で、やる気を失った教師メルセデスと出会う... 出演者: Tom Hanks ... Larry Crowne Julia Roberts ... Mercedes Tainot オトーサン、 「これが、あのトム・ハンクス?」 貧相で、たいしたこのとない演技でした。 TOM HANKS トム・ハンクス 誕生日 1956/7/9 出身 米カリフォルニア州オークランド カリフォルニア州立大学在学中からシェイクスピア劇団の舞台に立つ。 80年「血塗られた花嫁」で映画デビュー。 84年「スプラッシュ」で注目され、 88年「ビッグ」で初めてアカデミー賞にノミネート。 93年「フィラデルフィア」と94年「フォレストガンプ/一期一会」で 二年連続アカデミー賞主演男優賞受賞。 98年「プライベート・ライアン」、 2000年「キャスト・アウェイ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 96年「すべてをあなたに」で監督デビュー。 在学中の演劇クラスでスーザン・ディリンガムと知り合い、 二人の間にコリン・ハンクスが生まれる。 78年に結婚。82年に二人目の子供エリザベスが生まれる。 87年に長い調停の末、離婚。 88年に再婚したリタ・ウィルソンとの間にも二人の子供がいる。 別れた妻サマンサ(48)は2001年現在末期癌に冒され、 治療費の援助を行っている。弟は俳優のジム・ハンクス。 出演作 1980年「血塗られた花嫁」 1984年「スプラッシュ」◇「バチェラー・パーティ」◇ 1985年「赤い靴を履いた男の子」◇「ピース・フォース」 1986年「恋の邪魔者」◇「マネー・ピット」◇ 1987年「さよならは言わないで」◇ 1988年「ドラグネット/正義一直線」◇「パンチライン」◇「ビッグ」◇      「メイフィールドの怪人たち」◇ 1989年「ターナー&フーチ/すてきな相棒」◇ 1990年「虚栄のかがり火」◇「ジョー、満月の島へ行く」◇ 1992年「プリティ・リーグ」◇「ラジオフライヤー」(ナ) 1993年「めぐり逢えたら」◇      「フィラデルフィア」◇アカデミー主演男優賞 1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」◇アカデミー主演男優賞 1995年「アポロ13」◇「セルロイド・クローゼット」      「トイ・ストーリー」(声)◇ 1996年「すべてをあなたに」◇ 1998年「プライベート・ライアン」◇「ユー・ガット・メール」◇ 1999年「グリーンマイル」◇「トイ・ストーリー2」(声) 2000年「キャスト・アウェイ」◇ 2002年「ロード・トゥ・パーディション」◇      「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」◇ 2003年「ポーラー・エクスプレス」(声) 2004年「レディ・キラーズ」◇「ターミナル」◇ 2006年「ダ・ヴィンチ・コード」◇ 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◇ 2009年「天使と悪魔」◇ 2012年「クラウド アトラス」「レックスはお風呂の王様」(声)? 2011年「メリエスの素晴らしき映画魔術」「幸せの教室」      「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 その他の出演者: Sarah Mahoney ... Samantha Roxana Ortega ... Alvarez Randall Park ... Trainee Wong Brady Rubin ... Dorothy Genkos Sy Richardson ... Avery Julie Wagner ... Vacuum Shopper Rob Riggle ... Jack Strang Erin Underwood ... Mom with Baby Dale Dye ... Cox Barry Sobel ... Cubby User Rating:5.9/10( 29,421 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 577 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いなぁ」 User Reviews rusheggieさん Canada 2012年4月13日 こんなのつくるなんて信じられない 数十年前だったら、好事家に好まれたかもしれないが、 当時は、「エド・ウッド」なんがよかったのだ。 音楽は今様だが、それも似合わない。 信じられない登場人物と状況、そしてヒドイ脚本。 A級俳優をそろえた"The Room"に似ている。 こんなヒドイ映画に有能な役者たちが出演するのは、 驚きだ。 見ているうちに、アホらしくなってきた。 トム・ハンクスは、監督・脚本家・俳優稼業に 固執しているが、引退すべきだ。 オトーサン、 「監督は、リストラに抗議したかったんだろうな」 ASHさん 2012年5月11日 ここで人生が変わった 2011年の11月にデルタ航空の機内上映で目にはしてたけど、 日本語字幕も吹替えもない状態なので その時は観ることを断念したこの映画。 それから半年も遅れてようやく日本公開された。 映画監督としてのトム・ハンクスには 「すべてを」という音楽映画の傑作があるが、 この監督作品第2弾の出来栄えはいかに!! 言うなれば究極の「断捨離」映画。 自分の周りにあるいらないモノはすべて捨てちまえッ!  しがらみも、思い出も。 そうすれば新しいモノと出会えるんだから。 と、そんなことを言われているかのような。 まあ、ちょっと出来過ぎなお話ではあるが、 コレが意外にオモロくってさぁ。 ベタなオチなんだけど、鑑賞後は爽快な気分が味わえるから、 それだけこの映画を愉しんでたってこったな。 「優秀従業員」に8回も選ばれるくらいだから ラリーは真面目な従業員なんだろうけど、 学歴がないため出世も頭打ちということでリストラを宣告される。 自分にとって適職だと思っていた場所から 突然、解雇を言い渡されるのだ。 この映画は極端な例かもしれんが、勤め人にとっては他人事じゃない。 なんたって収入源と居場所を失ってしまうのだから。 しかし、その執着がラリーの人生に思わぬ負荷となっていたことが、 次第に明かされる。


4525 アルゴ(DVD 2012)

オトーサン、 「よくできた映画だけど...」 この映画がアカデミー賞を受賞したので、 イランの人たちが怒り心頭に発しているそうです。 「...分かるなぁ」 あくまでも、アメリカサイドの一方的な映画であることを 忘れてはならないでしょう。 同じ仕打ちをされたら、誰だって、怒りますよね。 原題:Argo (2012) 監督:Ben Affleck 原作:Tony Mendez/Joshuah Bearman 脚本:Chris Terrio Genre:Drama / History / Thriller Country:USA Language:English / Persian 上映時間:120分 あらすじ: 1979年11月、革命の嵐のイラン 民衆がアメリカ大使館を占拠し、 52人の職員を人質にとる事件が発生する。 裏口から6人の職員が脱出し、カナダ大使邸に逃げ込む。 イラン側に見つかったら、公開処刑は免れない。 国務省はCIAに応援を要請し、 人質奪還の専門家、トニー・メンデスが登場。 大物プロデューサーのレスターは、ボツ脚本から、 イランでの撮影に相応しいSFアドベンチャー「アルゴ」を選び出す。 トニーは「猿の惑星」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いた ジョン・チェンバースの協力を取り付け、 6人をロケハンに来たスタッフに偽装させ、出国させようとする。 出演者: Ben Affleck ... Tony Mendez(トニー・メンデス) John Goodman ... John Chambers(ジョン・チェンバース) Alan Arkin ... Lester Siegel(レスター) オトーサン、 「これが、ベン・アフレック?」 「パールハーバー」(2002)をみて、大根役者と思いました。 でも、その後、10年、君子は豹変していたのですね。 BEN AFFLECK ベン・アフレック 誕生日 1972/8/15 出身 米カリフォルニア州バークレー 俳優として8歳の頃から活動。 92年「青春の輝き」が映画デビュー。 弟にケイシー・アフレックがいる。 出演作 1992年「青春の輝き」「バフィ/ザ・バンパイア・キラー」 1993年「バッド・チューニング」 1995年「モール・ラッツ」 1997年「グッド・ウィル・ハンティング」◆      「チェイシング・エイミー」◇      「インディアナポリスの夏/青春の傷跡」◇ 1998年「アルマゲドン」◇「恋に落ちたシェイクスピア」◇  「200本のたばこ」◇「ファントム」◇ 1999年「恋は嵐のように」◇「ドグマ」◇「ディセプション」 2000年「レインディア・ゲーム」◇「偶然の恋人」◇ 2001年「パールハーバー」◇ 「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「チェンジング・レーン」「トータル・フィアーズ」 2003年「デアデビル」「ペイチェック 消された記憶」 2004年「世界で一番パパが好き!」 2006年「ハリウッドランド」 2007年「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」 2008年「消されたヘッドライン」 2009年「そんな彼なら捨てちゃえば?」 2010年「ザ・タウン」「カンパニー・メン」 2012年「アルゴ」 その他の出演者: Bryan Cranston ... Jack O'Donnell Victor Garber ... Ken Taylor Tate Donovan ... Bob Anders Clea DuVall ... Cora Lijek Scoot McNairy ... Joe Stafford Rory Cochrane ... Lee Schatz Christopher Denham ... Mark Lijek Kerry Bishe ... Kathy Stafford Kyle Chandler ... Hamilton Jordan Chris Messina ... Malinov Zeljko Ivanek ... Robert Pender Titus Welliver ... Bates User Rating:8.0/10 ( 167,728 votes)IMDb User Rating:/10( 321 votes) Yahoo! オトーサン、 「」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・脚色賞 ・ 編集賞 同ノミネート ・助演男優賞 アラン・アーキン ・作曲賞 ・音響賞(編集) ・音響賞(調整) ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(ドラマ) ・監督賞 ベン・アフレック 同ノミネート ・助演男優賞 アラン・アーキン ・脚本賞 ・音楽賞 User Reviews Johnny Leeさん 2012年10月9日 でかしたベン 正直、たいして期待もしなかった。 他の映画の予告編をみての、 良否は、50%の確率だったからだ。 だが、映画がはじまり、終わるまで、 登場人物たちの行動に手に汗をにぎった。 映画は、かくあるべきだ。 開幕シーンは、いい働きをした。 映画のトーンを決めるのにだ。 この事件についての予備知識がなかったからだ。 1980年代に起きた歴史を要約してくれたので、 興味を持続することができた。 長い会話を聞いて、何回、何故だと思った。 だが、機知に富んだ主人公たちのコメントが、 楽しませてくれた。 クライマックスになると、 椅子にしがみつき、指を噛み、 どうなるこっちゃとわくわくした。 でかしたベン、でかした。 オトーサン、 「こんなに素敵な人物になったんだもんなぁ」 ヌートリアEさん 2012年11月9日 これぞ映画のエンターテインメントだ。 後半は体が硬直した。 アフレック、 こんなに映画のことを考えていたなんて... 好きなんだよね。 映画少年だったんだろうな。 そんな彼の思いが全力満開している。 まず出だしのアメリカとイランとの関係を 超分かりやすく映像で説明したのは大正解。 日本人たる僕はほとんど忘れていたもんね。 アメリカ人だってヤングなんかはほとんど知らないのでは。 この導入部があるとないとでは 全然この映画に対する興味が違ってくる。 そしてさらにドギモを抜かれる イラン人民による大使館への乱入シーン。 カットが多く臨場感が高まる。 この映画全体に言えることだが、 映像自体は美しさを全く考慮せず ドキュメンタリータッチのどちらかという荒いタッチ。 実はこれがいいのだ。 映像美に逃げ出す(耽溺する)監督の多い中、 彼は真っ向勝負をしている。 俳優陣もいわゆるスターを使わず (それはラストに効いてくることになるが)、 映画本来の面白さで勝負し、彼の自信のほどを見せつける。 彼自身も顔の大部分を髭で覆い隠しいつも 彼の頼りなさを変貌させている。 この映画の持続力たる強い意思はこの容貌から引き立つ。 現代においてもお金をかけることなく 本当に面白く作れる方法もあるということを彼は実践する。 これはでも本来映画の基本中の基本なんだよね。 それを彼はやってのけた。 けん銃や殺人はなくともサスペンスは作ることができるのだ。 もう後半は息をするのも忘れるほどサスペンスの連続だ。 体が硬直するほどだ。 それはエンターテインメントの王道でもある。 この映画、ちょっとしたことで世の中が ふいに変貌することを教えてくれる。 わが世の春だったアメリカ人さえ、 ちょっと政治が狂うといつ身が危うくなるかも知れなくなる。 アメリカ人というだけで一瞬にして殺戮されるひとときを持つのだ。 あの、クレーンに首吊りにされた若者がすべてを象徴する。 そしてどんなときにも人間の一瞬の判断がすべてを決めるということ。 それは勇気である。 上層部から、大統領から作戦の中止命令を受けて、一瞬躊躇するが、 彼は人間への一つの信頼感から危ない綱渡りを選ぶことになる。 人生の分岐点に人が立った時に本当に必要なのは 勇気なのである。 そんなことをこの映画は、アフレックは教えてくれる。 本当に僕が待ち望んだ映画愛にあふれる秀作だ。 素晴らしいひとときを持つ。


4524 釣りバカ日誌4(TV 1991)

オトーサン、 「これ見ていると、釣りに行きたくなるね」 紀州の海での、いかだ釣り。 海に大きないかだを浮かべて、釣りをするなんて。 内海で波もおだやかなのでしょうね。 原題:釣りバカ日誌4(1991) 監督:栗山富夫 原作:やまさき十三/ 北見けんいち 脚本:山田洋次/ 関根俊夫/ 堀本卓 Genre:Commedy /Drama 上映時間:96分 あらすじ: スーさんの甥・和彦が鈴木建設に入社、 ハマちゃんのいる営業3課へ配属された。 ある日、ハマちゃんの家に招待された和彦は、 ハマちゃんの親友の釣り舟屋・八郎の 妹・太田町子と恋に落ちる。 しかし周囲は二人の結婚に大反対。 遂に二人は和歌山のとある漁師町に駆け落ち。 ハマちゃんは、二人を連れ戻すという口実で 会社から特別休暇をもらい釣りを楽しむ始末。 しかし、それを見越していたスーさんも和歌山へ... 出演者: 西田敏行 ...浜崎伝助 三國連太郎 ...鈴木一之助 尾美としのり ...宇佐美和彦 佐野量子 ...太田町子 石田えり ...浜崎みち子 オトーサン、 「ハマちゃんとスーさん、ドタバタぶりがいいね」 その他の出演者: 谷啓 ...佐々木和男 中本賢 ...太田八郎 久里千春 ...字佐美浪子 戸川純 ...恵 加藤武 ...秋山専務 丹阿弥谷津子 ...鈴木久江 内海和子 ...香織 笹野高史 ...前原運転手 User Rating:5.7/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.0/10( 149 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分、評価が分かれたね」 User Reviews ieyasuさん 2007年2月20日 ドタバタした面白さ 現在の西田さんもすばらしいのは いうまでもないが、 この頃(1991)の西田さんも抜群に面白い。 やはり釣りバカが連作を重ねることのなった人気の原動力は この時代のテンポのいいエネルギッシュな ドタバタの面白さにあることは間違いない。 それにしても冒頭の営業三課での 尾美としのりさんとの関西弁でのかけあいは 本当に最高! もちろん三國連太郎さんはすばらしい。 宮本賢さん、笹野高史さん、谷啓さん、石田えりさんも印象的です。 オトーサン、 「ラマーズ法の呼吸シーン、愉快だね」 切迫呼吸で、ハマちゃんとスーさんが、 それぞれ酸欠で倒れるなんて... もとやさん 2007年10月27日 久し振りに見直してみたら、 やっぱりこの頃の釣りバカは良かったなという感じがした。 石田えりのみち子さんや佐野量子の愛らしさに癒されて、 尾美としのりの関西弁が滑稽で面白かった。 ハマちゃんとスーさんも若々しくて時の流れを感じさせられた。 有名なプロポーズのエピソードや 鯉太郎の出産といったシーンにちょっと感動しました。


4523 とんかつ大将(BS 1952)

オトーサン、 「とんきのとんかつ、食いてぇな」 目黒川の桜並木をそぞろ歩きたいもの。 この映画の主人公は、墨田川を散策しますが、 現在のような立派な桜並木はありません。 戦災で消失してしまったのです。 原題:とんかつ大将(1952) 監督・脚本:川島雄三 原作:富田常雄 Genre:Drama 上映時間:95分 あらすじ: 医師・勇作は、 「大将、とんかつ大将」と親しまれていた。 艶歌師・吟月と仲良く屋で同居している。 飲み屋の女主人・菊江に惚れた吟月が、 勇作を誘ってとんかくを食べに行った。 菊江の弟・周二がやくざ稼業で怪我をしたので、 勇作は、近くの病院へかつぎ込む。 病院主の真弓は、手術をする勇作に魅了される。 傷の直った周二を自首させる。 勇作には、学徒出陣の時に約束した恋人がいたが、 復員してみと、彼女は親友・丹羽と結婚して子供もいた。 万引きした彼女を救ってやったが、 丹羽は、かえって2人の仲を疑う始末だ。 真弓の病院は、弁護士の悪巧みで、 勇作たちの住む長屋を取り壊す計画をすすめていた... 出演者: 佐野周二 ...勇作 三井弘次 ...吟月 津島恵子 ...真弓 角梨枝子 ...菊枝 オトーサン、 「佐野周二さん、いい役をもらったなぁ」 こんな人物、存在しないから、映画になるのでしょうね。 「三井弘次さんの吟月、しゃれてるね」 飲み屋で、勇作と飲んでいて、席を外すシーン。 「あら、どこへ行くの?」と菊枝に問われて、 「新しい酒は新しい皮袋に入れよ...用足しだよ」 こんな洒落たせりふを聞くと、この人物が好きになります。 「角(すみ)梨枝子の菊枝、色っぽいね」 その他の出演者: 高橋貞二 ...周二 徳大寺伸 ...丹羽利夫 北竜二 ...大岩弁護士 小園蓉子 ...お艶 幾野道子 ...多美 長尾敏之助 ...佐田伴蔵 坂本武 ...太平 設楽幸嗣 ...丹羽の子供・利春 美山悦子 ...荒木の妹・静子 User Rating:7/1/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「隠れた名作だろうね」 User Reviews いまそのとき さん 2013年1月19日 種々雑多な人間観察 いろんな意味で 川島雄三のごちゃごちゃ観は 楽しくもあり、明解だ。 脚本のストレートな思い切り。 長屋の路地でのカメラワーク。 小股の切れ上がった角梨枝子。 当時24歳でこの色香。 昨年亡くなった津島恵子も、 こんなツっぱったお嬢さんが似合う。 佐野周二の程よい息抜き加減。 三井弘次、脇でもしつかりした存在感。 雑踏の町並みをちゃんとモノクロ映像で捉えて、 これは記録映画としても価値がありそう。 クレジットを紛失して再現したとのこと。 この頃の映画は その保存と管理が大変だったのだろうと思う。 ストーリーで言えば、 民さんと大将の逸話はまぁどうでもいいんだけどね。 オトーサン、 「ハッピーエンド、そうこなくては」 そう、復興期の日本には、ハッピーエンドがお約束なのです。 隅田川の桜だって、消失したのを復活させたのです。 にじばぶさん 2007年12月23日 川島雄三作品 川島雄三の作品を傑作とそれ以外の二つに分けるとすれば、 本作は間違いなく傑作の部類に入ると思われる。 まず『とんかつ大将』というタイトルからして秀逸。 そして主演の佐野周二。 彼は元々好きな俳優だが、本作では特にいい味を出していた。 そして菊江役の角梨枝子。 私なら彼女を間違いなく選ぶであろう、色っぽさ。 木暮実千代にも似た色気を漂わせる女優だ。 ただし、本作にも難点はアリ。 まず、話が色んなところに拡散し過ぎ。 その為、全てを丸く収めてしまうラストは、 かなり都合良すぎの感が否めなかった。 でも、本作全体の出来としては相当なレベルなので、 まあいいのではないだろうか。 そう思えてしまうほど、味の出たいい作品だった。


4522 ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー(BS 2008)

オトーサン、 「この映画、いいかも」 ミュージカルとスポーツが合体しています。 でも、段々、並みの恋愛ものになって、 最後は、ヘドがでるような気になってきました。 ハイスクール・ミュージカルの第3作ですが、 邦題は、それを隠しています。 原題:High School Musical 3: Senior Year (2008) 監督:Kenny Ortega 脚本:Peter Barsocchini Genre:Comedy / Drama / Family 上映時間:112分 あらすじ: トロイとガブリエラは、恋人同士。 トロイはアルバカーキ大学に内定したが、 父親の敷いたレールに乗っているような気がする。 ガブリエラは、スタンフォード大学に決まったが、 1600キロも離れることになるので、2人の心境は複雑だ。 そんな中、学園内では恒例のスプリング・ミュージカルに向け、 オーディションが開かれることに。 しかも、今回の舞台はジュリアード奨学生の選考となる。 候補には、申し込んでもいないトロイも挙げられていた... 出演者: Zac Efron ... Troy Bolton(トロイ) Vanessa Hudgens ... Gabriella Montez(ガブリエラ) オトーサン、 「さほどいい俳優でもないね」 ZAC EFRON ザック・エフロン 誕生日 1987/10/18 出身 米カリフォルニア州 11歳から演技を始め、テレビや舞台で活躍。 2004年「MIRACLE RUN」(TM)で、 ヤング・アーティスト・アワード最優秀パフォーマンス賞にノミネート。 2006年「ハイスクール・ミュージカル」(TM)の 主役トロイ・ボルトン役を演じ、有名に。 2007年「ヘアスプレー」で MTVムーヴィー・アワード最優秀演技賞を受賞し、 ゴールデングローブ賞とSAG賞にもノミネートされた。 テレビでは「ER ]緊急救命室」「CSI:マイアミ3」 「スイート・ライフ」にゲスト出演。 出演作 2006年「ハイスクール・ミュージカル」(TM) 2007年「ハイスクール・ミュージカル2」(TM)「ヘアスプレー」 2008年「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」 2009年「セブンティーン・アゲイン」 2010年「きみがくれた未来」 2011年「ニューイヤーズ・イブ」 2012年「ペーパーボーイ 真夏の引力」 「一枚のめぐり逢い」?      「ロラックスおじさんの秘密の種」(声) その他の出演者: Ashley Tisdale ... Sharpay Evans Lucas Grabeel ... Ryan Evans Corbin Bleu ... Chad Danforth Monique Coleman ... Taylor McKessie Olesya Rulin ... Kelsi Nielsen Chris Warren Jr. ... Zeke Baylor Ryne Sanborn ... Jason Cross KayCee Stroh ... Martha Cox Bart Johnson ... Coach Jack Bolton Alyson Reed ... Ms. Darbus Matt Prokop ... Jimmie Zara Justin Martin ... Donny Dion Jemma McKenzie-Brown ... Tiara Gold User Rating:3.9/10( 28,175 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 1222 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコア、随分、差があるな」 MTVムービー・アワード受賞 ・男優賞 ザック・エフロン ・ブレイクスルー演技賞(女優) アシュリー・ティスデール 同ノミネート               ヴァネッサ・ハジェンズ ・作品賞 ・キス・シーン賞 ヴァネッサ・ハジェンズ&ザック・エフロン User Reviews flymikemaloneさん Canada 2008年11月19日 なぜ? なぜ、こんな映画をつくったのだ? ハイスクールミュージカル映画シーズをつくったんだ? 本当の高校ミュージカルの演技とはちがう。 こんな風の高校ミュージカルなんて、実際にはありえない! セックズなし、汗なし、麻薬なし、アルコールなし、 本当の諸問題もなし。 なんて可愛そうなガキたちだ! まちゃめちゃ金持ちのファンタジーの世界だ。 こんなのをつくれるお金がどこにあるのだ? 歌は、面白みがなく、ひどい。 演技は、まあまあ。 だが、取り立てていいわけではない 親のそっくりさんなのだ。 親のやることを踏襲しているだけなのだ。 この映画、面白くないし、いい点もない。 オトーサン、 「ジーナさん、やさしいね」 ジーナさん 2010年3月23日 可愛らしいね 恋愛や友情だけでなく、 バスケの道に進むか演劇の道に進むかなど 歌やダンス以外のドラマ性もきっちり入っている 娯楽作品に仕上がっています。 さすがに年齢設定が若すぎて 共感は出来ませんでしたが、 それぞれのキャラクター設定が確立されているので 漫画を読んでいるような面白みがありました。 ユーモアで笑うと言うよりも、 若者たちの姿を見て微笑むって感じです。 ・・・なんか年寄りくさいな(笑) 肝心のミュージカル部分に関しても歌にメリハリがあって飽きませんし、 ダンスのほうもストーリーに合っていて無理なく楽しめますね。 特に学校の屋上で見せたダンスはロマンチックで素敵でした。 でも、やっぱり一番の見せ場は冒頭の試合のシーンでしょうかね。 ザック・エフロンの優しくてセクシーな眼差しもたっぷり堪能できましたし、 ヴァネッサ・ハジェンズのキュートな魅力も味わえました。 ビックリするぐらい二人がイイ子ちゃんなのが嘘っぽいんだけど(爆) とにかくストーリー云々というよりも、 エネルギッシュで若者のパワーが炸裂した 爽やかで気持ちの良い作品としてご鑑賞下さい。 ミュージカルが好きな方、学園青春モノが好きな方には見事にハマる作品ですし、 どちらか一方でも好きな方は観る価値アリだと思いますよ。 なんだか気分が優れないなぁ〜なんて時に観ると 心がはずんで気持ちが軽くなるかもしれませんね。 まさにディズニー映画でございます。 それ以上でもそれ以下でもありません(笑)


4521 やじきた道中 てれすこ(BS 2007)

オトーサン、 「てれすこ?」 最初、telescope(望遠鏡)だと思いましたが、 落語「てれすこ」に登場する架空の魚だそうです。 この映画、古典の知識があれば、もっと楽しめたでしょう。 原題:やじきた道中 てれすこ(2007) 監督:平山秀幸 脚本:安倍照雄 Genre:Period Drama/ Commedy 上映時間:108分 あらすじ: 天下太平の江戸時代。 大阪で“てれすこ”なる奇妙奇天烈な生き物が捕獲され、 人々の話題を集めていた。 その頃、江戸・品川の遊郭“島崎”では、 売れっ子花魁・お喜乃が、新粉細工職人の弥次郎兵衛に作らせた 偽の切り指を愛の証と偽り客に贈って金をせしめていた。 お喜乃はある日、弥次さんが自分に気があるのを良いことに、 遊郭から連れ出してくれと無理難題を押しつける。 ちょうどその時、部屋の外では弥次さんの幼なじみで 売れない歌舞伎役者の喜多さんが、 舞台での大失態を苦に首を吊ろうとしていた。 思わぬ形で再会した弥次さんと喜多さんは、 お喜乃の脱走を手助けすると、追っ手を逃れて 西へ西へと奇妙な3人旅に繰り出すのだったが... 出演者: 中村勘三郎 ...弥次郎兵衛 柄本明 ...喜多八 小泉今日子 ...お喜乃 オトーサン、 「中村勘三郎さん、笑っている!」 2011年12月5日、急性呼吸窮迫症候群で死去。 この映画のTV放映は、追悼のためと知りました。 その他の出演者: ラサール石井 ...梅八 笑福亭松之助 ...与兵衛 淡路恵子 ...おきん 間寛平 ...奉行 松重豊 ...地廻りの太十 山本浩司 ...地廻りの甚八 吉川晃司 ...沓脱清十郎 鈴木蘭々 ...清十郎の妻・菊 星野亜希 ...花魁・おちみ 藤山直美 ...お仙 國村隼 ...代貸 笹野高史 ...お喜乃の父・杢兵衛 User Rating:7.1/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 391 votes) Yahoo! オトーサン、 「中村勘三郎さんにも賞を!」 日本アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 柄本明 User Reviews マック・テイラー捜査官さん 2012年12月14日 勘三郎さん、いい夢見させてもらったよ 先日、この映画の主役を好演した、 中村勘三郎 (18代目)さんが、お亡くなりになられました。 この場を借りて、心より、お悔やみを申し上げます。 勘三郎さんと言えば、歌舞伎役者のイメージが強いですが、 映画の世界でも、しっかりと存在感を示し、 印象に残る演技を見せてくれました。 映画主演作は、14作品と、少ないですが、 今作は、代表作であると言ってもいいのではないでしょうか? 先日、改めて、鑑賞したのですが、 前回観た時より、ゆとりを持って、面白く見せて頂きました。 邦画で、久しぶりにゲラゲラ笑わせて頂きました。 この映画を観ている時は、中村勘三郎さんは、ここに居ないという ことを忘れていた程、笑わせて頂きました。 正直、言えば、この映画に、起承転結とかを求めてはいけません。 弥次さん喜多さん+女性1人の珍道中を描いた話。 所謂、和風ロードムービー。 この和風ロードムービーという、先の見えない話をベースに、 3つの古典落語(てれすこ、狸賽、野晒し)と、 『東海道中膝栗毛』の名作を、 現代的なエッセンスで、古くても、新しい映画をつくった感じ。 この映画を鑑賞するに辺り、 少しの予備知識が必要でしょう。 江戸時代の背景と、やじきた道中の内容は当然として、 3つの古典落語はどんなものであるかを知っておくことを薦めます。 この映画のHPが残っており、3つの落語について、 簡単に解説していますので、御安心を。 弥次さん、喜多さんのキャラをしっかり構築させ。 そこに、訳ありの女性、お喜乃(小泉今日子)が絡み、 3者3様の絶妙なコンビネーションを楽しむことができます。 弥次さん(中村勘三郎) 喜多さん(柄本 明)、お喜乃(小泉今日子)の3人は、 本当に芸達者で、演技が上手い! 3人とも独特の癖をもち、お互いを相殺するのではなく、 相乗効果で、更に面白く見せています。 そして、小出しにするキャラのエピソードを重ねることで、 誰でも、心に悲しきモノを秘めており、奥深さを見せています。 特に、弥次さんがあのモノを食べた後の、摩訶不思議な体験は、 泣きそうになりました。 そして、 『オツな味だったぜぃ、いい夢、見させてもらったよ!』と言うシーン。 参りました...。 そして、道中の過程で、織り交ぜた、 3つの古典落語を、現代的解釈で、実写化した場合の面白さも、 落語の裾野を広げています。 残念なのは、 現代的に解釈した古典的名作の新たな視点の面白さが、 理解されず、評価が低いこと。 日本人なら、この感性と粋は、知っておくべきでしょう。 もうひとつは、 先にも書いた様に、中村勘三郎さんの粋な演技が、 スクリーンでは、見られないこと。 歌舞伎という舞台で一番光る、役者であるのは知っていますが、 スクリーンで見る姿も、中々のモノ。 そう考えると、この映画の続編は不可能であると思うと、 残念以外、言葉はみつかりません。 弥次さんの言葉を借りれば、 『オツな味だったぜぃ、いい夢、見させてもらったよ!』 そのまま、亡き中村勘三郎さんへ感謝を込めて、 言わせて頂きたいと思います。 オトーサン、 「そういえば、そうだね」 中村勘三郎(歌舞伎役者)、柄本明(俳優) そして小泉今日子(歌手)と畑ちがいですよね。 きらきらさん 2011年1月23日 普通 平山秀幸は「普通」の映画をとることのできる稀有な人。 それは「学校の怪談」シリーズを見て以来そう思っていました。 これはけなしているのではなくて、褒め言葉。 必要とあらばCGもつかうが、けっしてやりすぎない。 その節操のあり方が地味に見えるのかもしれないが、 これみよがしに「最新技術」を駆使したものが、 四、五年たってみてみると テクノロジーの残骸のように見えることも事実です。 なんでもない話がたらたらと綴られる感じが ほどよいゆるさで、わたしは好きです。 タイトルにもなった「てれすこ」は ヒッチコックのマクガフィンのようなものと思っていますが、 もしかしたら落語でこの手の話があるのかもしれません。 中村勘三郎、柄本明、小泉今日子と ベクトルのばらばらな役者陣も、 みているうちにそれなりに束ねられてくるから不思議です。 これは力量がなければできることではありません。 とはいうものの、冒頭溝口健二の「近松物語」の パロディーをやっていたが、あれはよくなかった。 わからないひとにはわからないし、 わかったところで古い映画を見ている人への 目くばせにしかならないものね〜。 業界的には「受けた」のかもしれないですけど、 映画って教養で見るもんじゃないですものね(笑)


4520 柳生一族の陰謀(BS 1978)

オトーサン、 「柳生博さんも、柳生一族だよね」 「...の陰謀」なんている題名、さぞ気色悪いでしょう。 この映画の主人公、柳生但馬守宗矩は、 二代将軍秀忠に新陰流を伝授し、 大坂の陣にも軍功があり、行政的手腕もあったようで、 大目付の職につき、1万2500石の大名となったのです。 原題:柳生一族の陰謀(1978) 監督:深作欣二 脚本:深作欣二/ 野上龍雄/ 松田寛夫 Genre:Period Drama 上映時間:130分 あらすじ: 二代目将軍・徳川秀忠が急死 柳生但馬守は、嫡男、家光を将軍に擁立せんとした 春日局、松平伊豆守による毒殺と知る。 次男、忠長も、将軍急死に疑惑を感じていた。 三代将軍の座をめぐって派閥争いが激しくなるなか、 公家たちは、後継者争いをこじらせることが 倒幕のチャンスと考えて、将軍宣下の詔を出さない。 そんな中、 柳生但馬守は、息子の柳生十兵衛らと 家光戴冠のためあらゆる手段を駆使するのだが... 出演者: 萬屋錦之介 ... 柳生但馬守宗矩 成田三樹夫 ... 鳥丸少将文麿 松方弘樹 ... 徳川家光 オトーサン、 「錦之介!」 大向こうから声が多数かかりそうな大芝居でした。 異色ぶりを発揮したのは、公家の鳥丸少将。 松方弘樹さん、三代将軍・家光といういい役ですが、 顔に大きな痣があるというのは、お気の毒でした。 その他の出演者: 千葉真一 ... 柳生十兵衛三厳 丹波哲郎 ... 小笠原玄信斎 芦田伸介 ... 土井大炊頭利勝 西郷輝彦 ... 駿河大納言忠長 大原麗子 ... 出雲の阿国 志穂美悦子 ... 柳生茜 原田芳雄 ... 名護屋山三郎 高橋悦史 ... 松平伊豆守信綱 山田五十鈴 ... 崇源院於江与 夏八木勲 ... 別木庄左衛門 室田日出男 ... 根来左源太 矢吹二郎 ... 柳生左門友矩 工藤堅太郎 ... 柳生又十郎宗冬 真田広之 ... ハヤテ 中谷一郎 ... 天野刑部 中原早苗 ... 春日局 金子信雄 ... 九条関白道房 浅野真弓 ... マン 小林稔侍 ... 片禿 角川春樹 ... 安藤右京之輔重長 三船敏郎 ... 尾張大納言義直 User Rating:7.9/10( 31 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.7/10( 195 votes) Yahoo! オトーサン、 「異色の堂々たる時代劇だね」 User Reviews neo_rasputinさん 2011年12月26日 この頃の時代劇はいずこへ... 昨今、製作されている時代劇というのは軽薄すぎる。 この柳生一族の陰謀が作成された同時代の頃の時代劇が リメイクされたりしているが、 ひとつとして、超えるものは出ていない。 最近、テレビから時代劇がなくなって危惧しているとの事だが、 作品自体の出来が悪い。 若者などを意識したのかどうか分からないが、 配役や作風、果ては物語まで、軽薄そのものである。 本作は、面白い時代劇とは、 こういうものだという見本の様な作品である。 消えゆく時代劇の灯をともしたいのであれば、 この作品の様な演出、重層感をだして欲しい。 加えて、本作は、あの深作監督作品である。 どことなく、仁義なき戦いに似た演出も見られて、大変、面白い。 脚本も、歴史に沿ってる様で、大胆な演出もする潔さ。 実に良い日本映画だ。 オトーサン、 「錦之介の大見得、よかったね」 「夢じゃ、夢じゃ、夢でござる」は迫力十分。 いまでも、流行語として通用するのでは? ご飯さん 2003年5月26日 柳生一族の乱暴 時代劇の東映が、時代劇の大スター・萬屋錦之介と 時代劇とは縁の無かった実録路線の深作欣二監督の 組み合わせで新味を出そうとして 盛大にぶっこわれた大作。 錦之介は脚本を読んだとき漫画だと思い、 普通に演じたら失敗すると感じて 一世一代の大見得を切ることを貫こうと決心したのだそうだ。 幕府の権力闘争を「仁義なき戦い」ばりに描く 深作欣二に逆らって、誇張に誇張を重ねて演じる錦之介が 一番時代劇らしいのに、全体から浮いてしまうという皮肉。 それに対抗するかのような他の俳優のやくざ映画のような たちふるまいと亀裂をおこしてしまう。 錦之介が危惧した漫画チックな雰囲気を彼が体現してしまった。 しかし、後でまた対立する「赤穂城断絶」とは違い テンポの良さと主役と監督の対立が異常な活力を生み出したので 面白い作品に仕上がった。 そして白塗りの成田三樹夫の怪演。 なよっとして弱いのか思わせといて、 実は剣の達人という意外性を、 高いキーの声質でこれまた漫画チックで笑わせる。 成田の台詞回しははっきりとテンポよく聞こえるので、 彼がしゃべる声を聞くと、気持ち良い。


4519 アフタースクール(TV 2008)

オトーサン、 「午後ロードは、CMばかり」 強烈なCMがせっせと邪魔するので、 せっかくの映画が途切れて、筋道が分からなくなりました。 たいした盛り上がりもなく終わってしまい、 早回しで、もう一度見直しましたが... 原題:アフタースクール(2008) 監督・脚本:内田けんじ : Genre:Commedy/ Suspence/ Mystery 上映時間:102分 あらすじ: 神野は、人のいい中学教師、 夏休みだが部活で出勤していて、 同級生と名乗る男と出会う。 その探偵・北沢は、 親友のエリート・サラリーマン木村の行方を追っていた。 その朝、仕事でいそがしい木村に代わって 産気づいた彼の妻を病院へ運び、 そのまま出産に立ち会ってきたところだった。 北沢は、昨日撮られたという写真を見せる。 そこには、若い女性と車に乗り込む木村の姿があった。 動揺し、男の強引なペースに引きずられて 木村捜しを手伝わされるハメになる... 出演者: 大泉洋 ...神野 佐々木蔵之介 ...北沢 堺雅人 ...木村 オトーサン、 「この2人、そっくりさんだね」 大泉洋と佐々木蔵之介、顔も背丈もおなじです。 堺雅人くんは、いいところのボンボンなので、 すぐ判別がつきますが。 その他の出演者: 田畑智子 ...写真の女 常盤貴子 ...美紀 北見敏之 ...梶山商事社長 伊武雅刀 ...片岡組長 尾上寛之 ...マナブ 桃生亜希子 ...メグちゃん 沼田爆 ...パクさん 斎藤歩 ...チンピラ 音尾琢真 ...職員室の教師 User Rating:7.3/10( 119 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10(4,352 votes) Yahoo! オトーサン、 「そんなにいいかなぁ?」 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 堺雅人 User Reviews ラグさん 2011年10月1日 何の予備知識も無く観たので感動! よくできたシナリオとテンポ。 徐々に事実があきらかになっていくに合わせて、 ほど良いリズムで映画が進む。 後10分あの前半部分が続けば観るのが疲れてた。 「運命じゃない人」も観てみたい。 オトーサン、 「黒美君彦さんは、一応評価しているけど」 黒美君彦さん 2008年4月26日 よく練られているが よく練られたシチュエーション・コメディの佳作… と書くと内田けんじ監督の前作『運命じゃない人』(04年)の 感想とまったく同じになってしまう(苦笑)。 大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之介はそれぞれ飄々としていて好演。 大泉洋演じる中学校教師・神野が、 最後に探偵(佐々木蔵之介)を ばしっと決めつけるシーンはなかなかよかった。 ひと癖ふた癖ありそうな脇役陣も面白い。 外形的に見えていた状況が実は氷山の一角に過ぎず、 一つ一つ種明かしをしてどんでん返しへとつなげていく という手法は、ある種のパズルに似た要素がある。 ただ、その瞬間は楽しめるのだが 映画作品としては殆ど記憶に残らないという弱点もないわけではない。 実際『運命じゃない人』のスジもほとんど記憶に残っていない (それは単純に記憶力がないだけか…笑)。 この作品でも騙される快感、伏線が語る隠し味は体感できるし楽しめる。 だが、この作風もそうそう続けていくわけにはいかないだろう。 内田けんじ監督らしい「騙しのテクニック」を駆使しながら、 どう発展していくのか。 センスはある監督だと思うので今後にも注目したいと思う。


4518 釣りバカ日誌10(TV 1998)

オトーサン、 「愉快だね、社長が清掃夫!」 どこかのエライさん、清掃夫をやってみれば、 自社の業績不振のほんとうの理由をつかめますよ。 原題:釣りバカ日誌10(1998) 監督:栗山富夫 脚本:山田洋次 / 朝間義隆 Genre:Commedy/Drama 上映時間:110分 あらすじ: 鈴木建設社長スーさん。 仕事に追われる毎日で、社長を辞めると宣言。 仕事あっての釣りだとハマちゃんに、たしなめられる。 ビルのメンテナンス会社に再就職。 早速あるビルへ派遣させられるが、そこは鈴木建設だった。 花粉症と偽ってサングラスとマスクで変装、 茶髪の青年・松五郎と一緒に元の職場を廻るスーさんだったが... 出演者: 西田敏行... 浜崎伝助(ハマちゃん) 三國連太郎... 鈴木一之助(スーさん) 金子賢... 富田松五郎 オトーサン、 「今回は、スーさんが主役だね」 その他の出演者: 宝生舞... 岩下みどり 浅田美代子... 浜崎みち子 夏八木勲... 岩下耕作 中村梅雀... 草森秘書室長 上野友... 浜崎鯉太郎 谷啓... 佐々木課長 笹野高史... 前原運転手 奈良岡朋子... 鈴木久江 中本賢... 太田八郎 加藤武... 秋山専務 小野寺昭... 川島営業本部長 竜雷太... 原口取締役 鶴田忍... 堀田常務 細川ふみえ... ひとみ なぎら健壱... 日下部正俊 塩屋俊... 児玉謙次総務課長 丹野由之... 谷内 石井苗子... ニュースキャスター 高木ブー User Rating:5.0/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.3/10( 83 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 後半をどう評価するかでしょう。 User Reviews やましんの巻さん 2003年5月29日 釣りバカシリーズは、明らかに前作の『9』から変わった。 それまでの他愛ないコント調から、 往年の松竹小市民映画へとシフトして、 それはそれで大いに期待したものだったのに…。 あきらかに前作の路線を継承しながら、 この『10』は、むしろ寅さんシリーズの匂いが強いかな。 ただ、ラスト近くのあの高木ブー(!)登場は、 山田洋次の抑圧に抗する監督の自己主張が ハッキリ出ていて、思わず拍手! オトーサン、 「そうなんだ。シリーズ11作目なんだ」 服部弘一郎さん 1998年6月24日 スーさんが社長を引退して、 ビルメンテナンスのアルバイト? 安定した面白さのシリーズ11作目。 10年目を迎えた人気シリーズ最新作。 途中に1本『釣りバカ日誌S(スペシャル)』があったので、 本数としては11本目になる。 シリーズがここまで続くと、 映画はマンネリと観客の期待に応える義務との板挟みで、 どんどん袋小路に追い込まれて行きそうなものですが、 この映画の強みは、主人公がハマちゃんとスーさんの二人組という点。 どちらか一方から物語を発展させ、 時には両者をからめ、応援させ、妨害させ、一致協力させるなど、 物語に変化をつけやすいのです。 加えてゲスト出演者もからんでくるので、 物語のパターンは千変万化する。 例えば、前作『釣りバカ日誌9』は 西田敏行扮するハマちゃんがメインの話で、 今回は三國連太郎扮するスーさんの物語になっている。 この調子で行けば、まだまだシリーズは続きそうです。 心配の種は三國連太郎の体調ぐらいでしょう。 御身体大切に。 今回の映画も、観客の期待を裏切ることはないはずです。 笑えますし、ホロリとするところもありあます。 ハマちゃんとスーさんのアドリブ合戦も快調ですし、 谷啓もいい味出してます。 社長が会社をあけている間に、 加藤武ら役員が社長の陰口に興じるという場面も、 ハマちゃんスーさんの軽さと対比されていて可笑しい。 結局この映画って、お話そのものよりも アンサンブルの妙なんですよね。 これは寅さん映画におけるレギュラー陣の会話場面に近いんだけど、 寅さんは原則的に脚本で作っている笑い。 でも『釣りバカ』シリーズの笑いは、 出演している俳優たちの顔ぶれが生み出す、 存在そのものの可笑しさなのです。 寅さん映画の会話の組み立ては緻密で真似のできないものですが、 『釣りバカ』にそうした緻密さは感じられない。 でも『釣りバカ』の可笑しさは、脚本からは生まれないものでしょう。 これはシリーズが作ってきた財産です。 一朝一夕にはできないのです。 今回の映画は、前半と後半の二部構成。 前半では、鈴木建設社長の座を衝動的に退いたスーさんが、 ビルメンテナンス会社の社員として再就職し、 何の因果か鈴木建設のメンテナンスの仕事をやること になったことで起こるドタバタ劇を描く。 この前半は文句なしの面白さ。 真相を知っているのがハマちゃんだけというお約束の展開で、 スーさんの奇妙な社会勉強ぶりが描かれる。 スーさんの相棒になる金子賢が、 ハマちゃんの釣り友達という話の流れも、あまり違和感がない。 ただ話の後半、金子賢と宝生舞のカップルを 無事ゴールインさせようとするあたりから、物語が急に失速して行く。 主人公たちが不器用なカップルを結び付けるという シリーズのフォーマットを、ただなぞるだけの展開になってしまうのです。 これは脚本の弱さです。 前半部分で、後半に使える話のネタ(伏線とも言う)を もっとたくさん仕込んでおくべきでした。 このあたりについては、前作『釣りバカ日誌9』で、 小林稔侍と風吹ジュンのカップルの物語をうまくさばいた経験を 生かしてほしかったんだけどな。 そこがちょっとだけ残念でした。


4517 釣りバカ日誌6(TV 1993)

オトーサン、 「いまみると、若干の抵抗があるね」 舞台となった釜石は、大震災の被災地になりました。 そんな地元を下にみて冷やかすような筋書が、 気になるひともいるでしょう。 原題:釣りバカ日誌6(1993) 監督:栗山富夫 原作:やまさき十三/ 北見けんいち 脚本:山田洋次 / 関根俊夫 / 梶浦政男 Genre:Commedy /Drama 上映時間:96分 あらすじ: 冴えない毎日のスーさんを励まそうと ハマちゃんは釜石でのアイナメ釣りを提案する。 ちょうど釜石で講演の予定があったので、 さっそく2人で釜石へ向かい、釣りを楽しむ。 スーさんは疲れ果てたハマちゃんを 車の後部座席に乗せて用意された宿へ向うが、 出迎えた地元の人たちはハマちゃんを社長と思い込む... 出演者: 西田敏行 ...浜崎伝助(ハマちゃん) 三國連太郎 ...鈴木一之助(スーさん) 石田えり ...浜崎みち子 久野綾希子 ...澄子 オトーサン、 「西田敏行さん、冴えてるね」 今回は、怪演技で勝負してきました。 「マドンナ登場か?」 料亭の仲居(久野綾希子)に恋情を抱く三國連太郎さん、 若返った姿が微笑ましく思いました。 そのせいか、石田えりさんは、影が薄くなりました。 これが最後の出演というのに残念です。 その他の出演者: 喜多嶋舞 ...佳奈 中本賢 ...太田八郎 戸川純 ...恵 笹野高史 ...前原運転手 谷啓 ...佐々木課長 加藤武 ...秋山専務 園田裕久 ...草森秘書室長 前田武彦 ...掘田常務 丹阿弥谷津子... 久江 User Rating:5.9/10( 9 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 107 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいのに」 User Reviews goodbye_nakataさん 2008年12月3日 石田えりラスト たぶん、ミチコさん役の石田えりさんのラスト。 舞台は岩手・釜石市。 コイタロウはまだ初代。ほとんどでて来ないけど。 スーが「運転手」で浜ちゃんが「社長」になる回。 豊川悦司がちょろっと出演。 スーが旅館の中居さんに恋して、 中居さんの娘の結婚式に出席。 しょっぱなは、 鈴木建設社歌をビブラートきかせながら歌って 遅刻する浜ちゃんの出勤シーンから。 オトーサン、 「同感!」 ieyasuさん 2007年9月3日 面白さという点ではシリーズ1、2 面白さという点では シリーズ1、2を争う出来じゃないでしょうか! 成り行きとスーさんの出来心から とんでもない事の片棒を担がされるハマちゃんの受難が笑える。 ありえない展開をどうにか観れるように 西田さん始めスタッフは相当苦労して練り上げたと 裏日誌に書いてあるけど その苦労は確実に実っている。 途中浜崎さんと呼ばれることになったスーさんと 社長さんと呼ばれることになったハマちゃんが お互い呼ばれるたびに間違って返事して バレそうになるのを牽制しながらのドタバタは 三國さんの際立った演技のおかげもあって、笑える。 スーさんだけいい想いしてそれを聞きかじってしまうときの ハマちゃんの表情はどれも笑える。 みちこさんがお金だけは受け取っておきましょ! という場面のハマちゃんの表情も最高! 最後の最後まで巧妙に仕掛けられた取っ掛かりが 展開に緊張感を与えている。 お見事!!


4516 追想(BS 1956)

オトーサン、 「こんないい映画があったんだ」 ユル・ブリンナーとイングリッド・バーグマンという 名優が出ているのです。 原題:Anastasia (1956) 監督:Anatole Litvak 原作:Marcelle Maurette 脚本:Arthur Laurents/Guy Bolton Genre:Drama / History Country:USA Language:English / French 上映時間:105分 あらすじ: ロシアの元将軍ボーニンは、 ロマノフ家の遺産に目をつける。 街で拾った記憶喪失の女性アンナを 生死不明のアナスタシア皇女に仕立てて 遺産を手に入れようと、 彼女に各種レッスンを施して「本物」らしく仕立て、 ついに皇太后との涙の対面に漕ぎつける... 出演者: Yul Brynner ... General Sergei Pavlovich Bounine(ボーニン) Ingrid Bergman ... Anna Koreff(アンナ) Helen Hayes ... Dowager Empress Maria Feodorovna(皇太后) オトーサン、 「ブリンナー、若いね」 「バーグマンも、全盛期だね」 「この皇太后を演じたヘレン・ヘイズも、名優だね」 YUL BRYNNER  ユル・ブリンナー 誕生日 1915/7/7-1985/10/10 出身 旧ソ連・サハリン 出演作 1949年「ニューヨーク港」 1956年「王様と私」「追想」 1957年「十戒」 1958年「カラマゾフの兄弟」 1959年「大海賊」「旅」「悶え」「ソロモンとシバの女王」 1960年「荒野の七人」「オルフェの遺言」 1962年「ザーレンからの脱出」「隊長ブーリバ」 1963年「太陽の帝王」「あしやからの飛行」 1964年「ガンファイトへの招待」 1965年「南太平洋爆破作戦/モリツリ」 1966年「巨大なる戦場」「悪のシンフォニー」 1967年「続・荒野の七人」「長い長い決闘」「トリプル・クロス」 1968年「ダブルマン」「戦うパンチョ・ビラ」「ネレトバの戦い」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」「黄金線上の男」      「マジック・クリスチャン」▲ 1971年「大西部無頼列伝」「マーベリックの黄金」 1972年「世界の果ての大冒険」「複数犯罪」 1973年「エスピオナージ」「ウエストワールド」 1975年「SF最後の巨人」 1976年「殺人ライセンス」「未来世界」▲ INGRID BERGMAN  イングリッド・バーグマン 誕生日 1915/8/29-1982 出身 スウェーデン・ストックホルム 出演作 1934年「ムンクブローの伯爵」 1935年「スウェーデンイェルム家」 「ワルプルギスの夜」 1936年「間奏曲」 1938年「ドル」「女の顔」「一夜かぎり」 1939年「別離」 1940年「六月の夜」 1941年「四人の息子」「天国の怒り」 「ジキル博士とハイド氏」 1942年「カサブランカ」 1943年「誰が為に鐘は鳴る」 1944年「ガス燈」アカデミー主演女優賞 1945年「白い恐怖」「サラトガ本線」「聖メリイの鐘」 1946年「汚名」 1948年「凱旋門」「ジャンヌ・ダーク」 1949年「山羊座の下に」「ストロンボリ/神の土地」 1952年「ヨーロッパ一九五一年」 1953年「われら女性」「イタリア旅行」 1954年「不安」 1956年「恋多き女」 「追想」アカデミー主演女優賞 1958年「無分別」「六番目の幸福」 1961年「さよならをもう一度」 1964年「訪れ」「黄色いロールスロイス」 1969年「サボテンの花」 1970年「春の雨の中を」 1973年「クローディアと貴婦人」 1974年「オリエント急行殺人事件」 1976年「ザ・スター」 1978年「秋のソナタ」 1982年「スティーブ・マーティンの 四つ数えろ」 その他の出演者: Akim Tamiroff ... Boris Adreivich Chernov Martita Hunt ... Baroness Elena von Livenbaum Felix Aylmer ... Chamberlain Sacha Pitoeff ... Piotr Ivanovich Petrovin Ivan Desny ... Prince Paul von Haraldberg Natalie Schafer ... Irina Lissemskaia Gregoire Gromoff ... Stepan Karel Stepanek ... Mikhail Vlados Ina De La Haye ... Marusia (as Ina de la Haye) Katherine Kath ... Maxime User Rating:7.0/10( 3,964 votes)IMDb User Rating:8/9/10( 117 votes) Yahoo! オトーサン、 「文句なしの名画だ」 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 イングリッド・バーグマン 同ノミネート ・劇・喜劇映画音楽賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・女優賞(ドラマ) イングリッド・バーグマン User Reviews Cue-ballさん Austin, Texas 2000年7月8日 レターボックスサイズは、大問題だ。 ・画面フォーマット 素敵な映画だ。 ブリンナー、バーグマン、ヘイズの素晴らしい演技がみられる。 唯一の不満は、映画ではなく、ビデオテープだ。 アナトール・リトヴァク監督は、美しい映画をつくり、 画面のすみずみまで、気を配った。 いくつかのシーンでは、 主役3人が、左右、中央に配置される。 pan-and-scanしても、一時に2人しか見ることができない。 この映画、本来のアスペクト比で、DVDにつくり直すべきだ。 見に行くべし。 ストーリーに感動するだろう。 オトーサン、 「ロマノフ王朝の栄華は、残っているぞ」 インペリアル・イースター・エッグ ニューヨークのユニオン・スクエア近くにある フォーブズ・マガジン・ギャラリーでみましたっけ。 ヴァレンシュタインさん 2006年4月20日 歴史の闇に消えた女性を巡って 最後のロシア皇帝ニコライ2世には 四人の娘と一人の息子がおりましたが、 ロシア革命によって1918年に 家族全員がシベリアで銃殺されたと言われています。 この作品は、その銃殺されたはずの皇帝一家の一人、 アナスタシア皇女の生存説にまつわるドラマです。 はたしてこの作品の主人公アンナは 本当にアナスタシアだったのか…? それを軸にニコライ2世の財宝や 生き残った皇帝の母マリア皇太后をはじめとする 宮廷の人々の思惑や利害が複雑に入り組みます。 はたしてこの物語の結末は一体どうなるのか? 最後まで目が離せないです。


4515 ロビンとマリアン(BS 1976)

オトーサン、 「ロビン・フッドなんて、いなかったんだ」 伝説のひとですが、そのいわれとしては、 やはり暴虐な為政者に歯向かった義賊がいたからでしょう。 森を知りつくす弓の名手で、弱いものを助けるのです。 原題:Robin and Marian (1976) 監督:Richard Leste 脚本:James Goldman Genre: Adventure / Drama / Romance 上映時間:106分 あらすじ: 獅子心王リチャードと共に十字軍の遠征に赴いていた ロビン・フッドと相棒のリトル・ジョンが、 王の死に伴い、18年ぶりにシャーウッドの森に戻る。 2人は昔と変わらぬ森の仲間たちに温かく迎えられるが、 人々はジョン王の悪政と18年前と変わらずに権力を握っている 宿敵ノッティンガムの代官により苦しめられていた。 一方、ロビンの恋人マリアンは修道院の院長になっていた。 再会した2人は変わらぬ愛を交わす。 そんな中、圧政に苦しむ民衆からのロビンへの期待は高まる。 ロビンは集まった人々を訓練し、来たるべき日に備える。 そしてジョン王と代官の軍勢に立ち向かう。 出演者: Sean Connery ... Robin Hood(ロビン・フッド) Audrey Hepburn ... Maid Marian(マリアン) Robert Shaw ... Sheriff of Nottingham(代官) オトーサン、 「コネリーとヘップバーンか」 夢の組み合わせではないでしょうか。 SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 18歳で海軍に入隊。病気のため、除隊した後、 セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、 体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。] その後、モデルの仕事を始め、 54年、映画デビュー。 62年「007は殺しの番号」のボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞。 99年にナイトの称号が与えられた。 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていた ワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、 アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」      「LAUGHTER IN PARADISE」      「THE LAVENDER HILL MOB」      「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 1993年「想い出のオードリー・ヘプバーン」 その他の出演者: Richard Harris ... Richard the Lionheart / King Richard Nicol Williamson ... Little John Denholm Elliott ... Will Scarlett Kenneth Haigh ... Sir Ranulf Ronnie Barker ... Friar Tuck Ian Holm ... King John Bill Maynard ... Mercadier Esmond Knight ... Old Defender Veronica Quilligan ... Sister Mary Peter Butterworth ... Surgeon John Barrett ... Jack Kenneth Cranham ... Jack's Apprentice User Rating:6.6/10 (6,438 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 144 votes) Yahoo! オトーサン、 「あれ、低いスコアだね」 User Reviews jrs-8 さん Chicago 2002年5月15日 年代物の古典の新解釈 何という素敵なアイディアなんだ。 ロビン・フッドの伝説を 陽気な連中、マリアン、悪辣な代官を配して 新解釈するとは。 変わった点は、登場人物らがみな年をとって機敏でなくなり、 若い頃の冒険がもう過去になってしまったのを自覚している点だ。 物語の核心は、ロビン・フッドとマリアンの ほろ苦いラブストーリーであり、 それを特別なものにしているのは、配役だ。 ショーン・コネリーは、みんなが知っているヒーロー、 ロビン・フッドを演じる。 頑張ってはいるが、ペースを落とさねばならない。 オードリー・ヘップバーンのマリアン役はカンペキだ。 永遠の美を思い起こさせてくれる。 なんていい女優なんだと思わせてくれる。 9年間で最初の劇映画であり、 この当時、彼女を見る機会は少ないのは残念だ。 ニコラス・ウィリアムソンは、 ロビン・フッドの忠実な右腕を演じている。 まだ、立派に戦える。 ロバート・ショウの代官役はぴったりだ。 彼とロビン・フッドの剣戟は、ハイライトだ。 そして、終わりを迎える。 これ以上、述べないが、ほろ苦い終わりだと言っておこう。 こいつは、シェイクスピアが書くようなものだ。 甘く、時にエキサイティングな映画だ。 評価が低いが、見る価値がある。 オトーサン、 「イメージと違っているが、これはこれでいい」 ジーナさん 2008年6月5日 音楽が印象深い 全盛期を通過したロビン・フッドなので アクションシーンに派手さはありません。 ケヴィン・コスナーのロビン・フッドとは全くテイストが違い、 ラブストーリーに近い作風なので そこは鑑賞前に間違いのないよう注意して下さい。 ショーン・コネリーの汚らしい風貌とは正反対の 清楚で可憐なオードリー・ヘップバーンが素晴らしい。 この人は、年齢を重ねてもクリーンですね。 華奢な身体が、苦労したマリアン像にピッタリでした。 他にもコネリーとは007以来の共演となる ロバート・ショウやリチャード・ハリスにイアン・ホルムなど キャスティングの妙も光っています。 ラストの選択は納得できないけれど、 矢を飛ばすロビンのロマンティックさにはキュンときました。 悪を華麗に退治するロビン・フッドを想像すると、 この作品のロビン像にガッカリすると思いますが ロビン・フッドも一人の人間であることを確認できる ナカナカ味わい深い作品になっていると思います。 肩で息をするくたびれたロビン・フッド、 逃げてみるロビン・フッド、ほとんど弓を使わないロビン・フッド・・・ などに興味がある方や リアルなロビン・フッド像を観たい方は是非どうぞ(笑)


4514 チャーリー(DVD 1992)

オトーサン、 「チャップリンの伝記映画があるんだ」 ある意味、彼の半生は、アメリカ映画史や アメリカ現代史と切り離せません。 アメリカに魅せられ、育てられ、憎まれ、 そして最後に賛美されたのです。 原題:Chaplin (1992) 監督:Richard Attenborough 原作:Diana Hawkins 脚本:William Boyd/Bryan Forbes/William Goldman Genre:Biography / Drama Country:USA / Japan / France / Italy Language:English 上映時間:143分 あらすじ: ロンドンの芝居小屋。 少年、チャーリーの母ハンナが、 舞台で体調をくずし、観客に物を投げつけられる。 母の代役をと飛び出した彼の芸に観客は拍手。 兄の勧めで名門カルノー一座に入り、看板俳優に。 アメリカ巡業では、新しく誕生した映画に未来をみる。 幸い、ハリウッドのプロデューサー、 セネットに認められ、世界中の人気者になった。 富と名声を得て、自分のプロダクションをつくる。 私生活は必ずしも順調ではなかったが、 よき仲間に囲まれて、次々と傑作を撮り続けた。 彼は、サイレントからトーキーへの移行、 世界恐慌などを前に次々と映画を撮り続けたが、 「独裁者」で、政治的危険人物としてマークされ、 家族と共にアメリカを去る... 出演者: Robert Downey Jr. ... Charles Spencer Chaplin(チャーリー) Geraldine Chaplin ... Hannah Chaplin(ハンナ) Dan Aykroyd ... Mack Sennett(セネット) オトーサン、 「そつくりさんだね」 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニーで、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、 オーディションに参加し、1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 テレビでも85年代に「サタデー・ナイト・ライブ」でコメディアンとして活躍。 1992年、リチャード・アッテンボロー監督の「チャーリー」で アカデミー主演男優賞にノミネート。 1996年、麻薬所持で逮捕。その後、何度も逮捕される。 現在もリハビリ中。 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」◆ 2004年「愛の神、エロス」 2005年「グッドナイト&グッドラック」◆ 「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」◇ 2006年「シャギー・ドッグ」「スキャナー・ダークリー」(声)      「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」 2007年「ゾディアック」◆「ラッキー・ユー」 2008年「インクレディブル・ハルク」▲「アイアンマン」◇      「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇      「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」 2009年「路上のソリスト」◇ 2010年「シャーロック・ホームズ」◇「アイアンマン2」◇      「デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜」 2011年「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」 2012年「アベンジャーズ」 2013年「アイアンマン3」 その他の出演者: Paul Rhys ... Sydney Chaplin John Thaw ... Fred Karno Moira Kelly ... Hetty Kelly / Oona O'Neill Chaplin Anthony Hopkins ... George Hayden Marisa Tomei ... Mabel Normand Penelope Ann Miller ... Edna Purviance Kevin Kline ... Douglas Fairbanks Maria Pitillo ... Mary Pickford Milla Jovovich ... Mildred Harris Kevin Dunn ... J. Edgar Hoover Deborah Moore ... Lita Grey Diane Lane ... Paulette Goddard User Rating:7.4/10 ( 26,799 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 539 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくまとまっている」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 ロバート・ダウニー・Jr ・美術(監督)賞 ・美術(装置)賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・男優賞(ドラマ) ロバート・ダウニー・Jr ・助演女優賞 ジェラルディン・チャップリン ・音楽賞 User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2006年4月24日 Fantastic Performance By チャップリン役のダウニー、素敵な演技 ワーォ、こいつは、最高の演技だ。 ロバート・ダウニー・Jrが、有名なチャップリンを演じている。 チャップリンの有名なドタバタ映画も演じている。 ロバート・ダウニー・Jrは、すごい。 クレジットには、彼のいい面と悪い面が出ている。 だが、それは偏見というものだ。 ハリウッドが毛嫌いしたフーバーの描き方をみるといい。 フーバーは、卑しい汚い野郎だったから、 エンドクレジットには、出てこない! 夕食会でのスピーチは、彼の否定的な面を描いている。 チャップリンについては、 この映画が真実ならば、正義に反している。 彼の子でもない赤ん坊を産ませた嫌疑で、 アメリカから追い出したのだ。 それにもかかわらず、映画の中心は、彼個人と妻たちだ。 みんな美人ぞろい。 だが、若すぎて、10代なのだ! また、チャップリンの才能、仕事中毒、 ダグラス・フェアバンク.Jr. (ケヴィン・クライン)との友情、, 彼の産み出した名作、アメリカの貧しいひとへの同情を描いている。 他方、小児性愛本能があったので、 チャップリンがアメリカ市民になれかった。 裁判でも、不利に働いた。 有名な俳優としては、 ケビン・クラインは、ロバート・ダウニー・Jrに次ぐいい演技をしている。 女性陣も興味深い。 ジェラルディン・チャップリンは、チャーリーの気のふれた母親役だ。 ミラ・ジョヴォヴィッチ、ダイアン・レイン、 モイラ・ケリーといった 美人女優たちも、チャップリンを盛り立てている。 その他にも、有名俳優が出ている。 アンソニー・ホプキンス、ダン・エイクロイド、ペネロープ・アン・ミラー、 マリサ・トメイ、ジェームズ・ウッズ、ナンシー・トラヴィス、ポール・リスだ。 この記念すべき自伝をよくしてくれている。 すばらしいシーンもあって、 音楽も古典的だ。 結末は、ワザとらしいが、機能している。 見る度に、涙が出る。 結末がよかった。 主な出演者たちの短い自伝を紹介し、 誰が、どの役を演じたかを示している。 どの映画も、こうしてほしい。 オトーサン、 「いい役者ほど、狂気を宿している」 断言はできませんが、ダウニーはそうしたタイプでしょう。 JESさん 2003年8月10日 悪くない チャップリンの人生を描くのに、 2時間半で足りるわけがない。 かなり駆け足になってしまい、 一つ一つのエピソードが薄い。 「チャップリンが乗り移った」とまで評された ダウニー・ジュニアの演技は本当に素晴らしい。 オスカー候補になった本作といい、 ゴールデングローブを受賞した「アリー」といい、 彼自身はトラブル続きでも、 まだまだ彼はハリウッドにおいて 重要な位置を占めているのは間違いない。


4513 チャップリンの殺人狂時代(DVD 1947)

オトーサン、 「未見だったかな」 この秀作は、時代に受け入れらませんでした。 公開する段階で、在郷軍人団体やカトリック団体が 猛烈な上映反対運動をし、興行成績も悲惨だったのです。 原題:Monsieur Verdoux (1947) 監督:Charles Chaplin 原作:Orson Welles 脚本:Charles Chaplin Genre:Comedy / Crime / Drama 上映時間:124分 あらすじ: 多額の現金を引き出した女性が、 行方不明になる事件が連続して起こっていた。 犯人は、元銀行員ヴェルドゥ。 足の悪い妻モナと幼い息子ピーターを抱えていた。 不況のあおりで真っ先に首を切られたので、 殺人業に転じたのだ。 ヴェルドゥは、アナベルらから金を騙しとるが、 刑務所から保釈された娘に出会う。 新しい毒薬のテストのために殺害しようとするが、 娘の話を聞くうちに殺害を思いとどまる... 出演者: Charles Chaplin ... Henri Verdoux(ヴェルドゥ) 偽名(Alias Varnay/Alias Bonheur/Alias Floray) Mady Correll ... Mona(モナ) Allison Roddan ... Peter(ピーター) Martha Raye ... Annabella Bonheur(アナベラ) オトーサン、 「見事だな。何年くらい練習したのだろう」 主人公の元銀行員を演じるチャップリンが紙幣を勘定します。 女性を騙して得た大金ですが、目もとまらぬ速さで勘定するのです。 すると、観客は、彼をどこかで尊敬してしまうのです。 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」      「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」      「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」      「チャップリンの画工」「男か女か」「両夫婦」      「髯のあと」「チャップリンのパン屋」      「アルコール先生自動車競争の巻」      「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」      「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」      「アルコール先生公園の巻」      「チャップリンの駈落」      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」      「チャップリンのカルメン」 1916年「チャップリンの改悟」      「三つ巴事件」      「チャップリンの替玉」      「チャップリンの消防夫」      「チャップリンの放浪者」      「午前1時」「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Robert Lewis ... Maurice Bottello - Verdoux's Friend Audrey Betz ... Martha - His Wife Ada May ... Annette - Her Maid Isobel Elsom ... Marie Grosnay Marjorie Bennett ... Her Maid Helene Heigh ... Yvonne - Marie's Friend Margaret Hoffman ... Lydia Floray Marilyn Nash ... The Girl Irving Bacon ... Pierre Couvais Edwin Mills ... Jean Couvais Virginia Brissac ... Carlotta Couvais User Rating:7.9/10 ( 7,169 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 331 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 時を経るにつれ、評価が高くなる映画です。 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 チャールズ・チャップリン ブルーリボン賞受賞 ・外国作品賞 User Reviews thinkkamさん Memphis, TN 2000年3月30日 素敵なブラック・コメディ ワオ、すげえ映画だ。 まったく評価の低すぎるチャップリン映画だ。 神経過敏なひとには、アピールしないだろう。 だが、それは奇妙だ。 実に深い感情の映画だからだ。 底に流れる主張は、偽善を扱っている。 当時も、いまもおなじ。 信じようと信じまいと、戦争反対の暴力映画だ。 これまでみたうちで、最高の出来の映画だ。 殺人も、傷害も、愉快なものではないが、 チャップリンは、主人公がヒーローでないと 確信しているものの、 最後に、彼のトレードマークであるペーソスと同情を 観客からかちえている。 ラストシーンは、驚くほど大事だ。 いつものチャップリンらしさが戻ってくるのだ。 オトーサン、 「身体を張って、時代にノー!」 BLUE PEACE!さん 2012年8月14日 彼が1947年に本作を作った意味 それを考えると大袈裟でなく この混沌とした、未来に希望の光が見えない 現代を生きる一人の人間として 計り知れない責任感の重さに押し潰されそうになる。 果たして私たちは彼の生きた、 あの時代に比較して進歩したのだろうか? あの時代を生きた彼等から 何かを学びとることが果たして出来たのだろうか? チャップリンはこの作品の中で冷酷な殺人鬼を演じているが、 その彼の目の中には、それまでの道化を演じる時とは又別の 特別な[眼光]を感じとることが出来る。 それは他作品で見られた観客を信頼する 翻って自身を信じる[自信]に満ちた[それ]とは異なるもの。 あの[独裁者]でも見せなかった彼自身から 皮膚をそして蔵を傷め尽くして溢れ出てきた血の固まりの様な[怒り]。 彼が本作で伝えたかったことなど私がここで言わずもがなだろう。 又今を生きる私たちがやらなければならないことも言わずもがな。 後の自分の身の安泰よりも 未来の私たちに伝える事を厭わずとってくれた彼のために。 いや何よりも私たちのためにやるべき事は決まっているはずだ。 「一人を殺せば犯罪者だが百万人を殺せば英雄になる」 by チャールズ・チャップリン


4512 火天の城(BS 2009)

オトーサン、 「惜しいねェ、こんな立派なお城」 琵琶湖を囲む山々を見渡せば、 さぞ意気軒昂となるでしょう。 織田信長が築城させたものの、 数年後、何者かに放火され、焼失してしまったのです。 ぜひ、再建してほしいもの。 原題:火天の城(2009) 監督:田中光敏 原作:山本兼一 脚本:横田与志 Genre:Period Drama 上映時間:139分 あらすじ: 1576年、熱田の宮番匠、岡部又右衛門は、 織田信長から安土城の築城を命じられる。 その後、城造りを指揮する総棟梁になるには、 名だたる番匠たちとの図面争いに勝たなければならない。 信長は巨大な吹き抜けという前代未聞の注文を出していたが、 図面争いの席で、又右衛門だけが、その要望をはねつける。 激昂する信長を前に、その理由を説き、 総棟梁の座を勝ち取る... 出演者: 西田敏行 ...岡部又右衛門 椎名桔平 ...織田信長 大竹しのぶ ...岡部田鶴 福田沙紀 ...岡部凛 オトーサン、 「こんな娘はいらない」 端役にしておけばよかったのです。 出演シーン、ことごとくぶち壊しでした。 その他の出演者: 寺島進 ...平次 山本太郎 ...熊蔵 石田卓也 ...市造 上田耕一 ...弥吉 ペ・ジョンミョン ...太助 前田健 ...留吉 熊谷真実 ...ふさ 水野美紀 ... うね 西岡徳馬 ... 丹羽長秀 渡辺いっけい ...木村次郎左衛門 河本準一 ...羽柴秀吉 遠藤章造 ...堺の豪商 田口浩正 ...中川左内 内田朝陽 ...中井孫太夫 石橋蓮司 ...池上五郎右衛門 笹野高史 ...木曾義昌 夏八木勲 ...戸波清兵衛 緒形直人 ...大庄屋甚兵衛 User Rating:4.0/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.7/10( 731 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台だな」 原作は、松本清張賞受賞作。 アマゾンで古本を買って読むことにしました。 User Reviews カラニシさん 2012年11月6日 城郭要塞 信長の発想がまずカッコいいし、 現存していれば世界遺産クラスであったであろう 壮大な城郭が出来上がっていく様子は見ていて気持ちがいい。 少なくとも、こんなに立派なお城があったのだということを 世間に知らしめるだけでも作品の意義はあるだろう。 しかし作品全体の完成度でいうと、いかにも基盤が緩かった印象。 一にも二にも「築城」がメインであるべき作品なのだが、 他にメインになるのかと思わせぶりな要素がチラチラ現れては消える。 まさに身を削って又右衛門に尽くした妻(大竹しのぶ)との愛情物語、 支柱となる木曾檜をめぐる山の民(緒形直人)との友情物語... どちらも又右衛門にとって必要不可欠な存在であったことは 間違いない。 だが、信長の築城構想に惚れ込んだ又右衛門 築城にすべてを注ぐ又右衛門の心意気に惚れ込んだ周囲の人々 というストーリーの支柱部分が イマイチ説得力ないまま流れているので、 妻や山の民の献身も どこか取ってつけたような感動イベントに映ってしまい 「この人たちのためにも立派なお城を作り上げろ!!」という 感情移入へとすんなりつながっていかなかった気がする。 そうこうしているうちに信長暗殺未遂が派手に起こったり、 又右衛門の娘(福田沙紀)と若大工(石田卓也)との 青臭い恋愛+ちょっとしたミラクルが唐突に発生したりとやりたい放題ww ただでさえ序盤からの興味深い展開に ちょっと「?」を感じ始めた中盤から、終盤にかけて この奇妙な展開ではグダグダ感が助長されるだけ。 これだとどうしても、築城の達成感もなし崩し的に思えてしまった。 また築城後の余韻を残さず「わずか3年で焼失しちゃいました〜」 と終わらせる演出も築城メインの作品としては 手法として間違っているわけではないのだろうが、 そこまでの無駄な演出の詰め込みを考えるとやっぱり 焼失への過程ももうちょっと知りたかった。 3年がかりで何人もの命を犠牲にしてやっと出来たお城が わずか3年で焼失するのだから、 ちゃんと説明してくれないと築城のために命を落とした人たちも 成仏できないだろうに・・なんて勝手に思ってしまったものだ。 役者さんたちも総じていい演技を見せてくれていただけに、 映画作りの棟梁以下の心意気を感じられなかったのは残念だ。。 オトーサン、 「完成した城のシーンが物足りない」 黒美君彦さん 2009年9月23日 時代劇版“プロジェクトX” 原作は未読。 東映らしい端正な時代劇づくりは評価できるが、 戦国時代のダイナミックな時代の うねりのようなものの描写がないので、 時代劇版“プロジェクトX”を 見せられたような思いが…(笑) (そういえば“プロジェクトX”から生まれた 企業の開発物語『陽はまた昇る』(02年)の 主人公も西田敏行だったな)。 ただ築城作業などはスケール感たっぷり。 蛇石運搬シーンはCGが微妙なのと、 突然のアクションシーン&悲恋に 「うーんビミョー…」と唸ってしまい、 命を賭して神木を織田方に渡す杣人(緒形直人)に 「納得できん」と首をひねり、 ラストの市造(石田卓也)の登場シーンは 「何じゃそりゃ」でしたけどね。 エピソードが多く、しかもそれぞれが決して短くないので、 個人的には上映時間が長く感じてしまいました。 キャストは、主人公西田敏行はさすが好演。 織田信長役の椎名桔平はこういった役柄をさせると 本当に上手くなったと思う。 その他宮大工衆はそれぞれ頑張っていたと思うが、 個人的に許せない(!)のが 岡部又右衛門(西田)の娘・凛を演じた福田沙紀。 あまりにバタ臭い風貌はこの作品というか時代劇に全く不釣り合い。 演技が上手いならともかく救い難い演技でありました。 そんなわけで脚本・主要なキャストが微妙なれど、 本格的な時代劇に果敢に取り組む 東映の姿勢は評価したいと思います。


4511 釣りバカ日誌(TV 1988)

オトーサン、 「うーむ、初心者でも...」 第1投で、きすが釣れるものなんでしょうか? 初心者の鈴木一之肋さんが釣れたのは、 やはり竿がよかったからでしょうか? 原題:釣りバカ日誌(1988) 監督:栗山富夫 原作:やまさき十三/北見けんいち 脚本:山田洋次/桃井章 Genre:Commedy 上映時間:93分 あらすじ: 浜崎伝助は、釣りキチのサラリーマン、 高松から東京本社へ転勤を命じられた。 伝助が愛妻みち子と引っ越したのは、北品川の釣り宿の2階。 伝助を迎えた鈴木建設の営業三課では、 なんとなく彼の怠慢病が蔓延してきている。 昼に伝助は食堂で社長の鈴木一之助と知り合ったが、 お互いに素姓は知らない。 2人は意気投合し、釣りに行く約束をした。 釣りの日、一之助は伝助の家でもてなしを受けた。 伝肋もみち子も 一之助を孤独で裕福でない老人と錯覚していた。 一之助は教えてもらった電話番号から 伝助が自社の社員であることを知る。 出演者: 西田敏行 ... 浜崎伝助 石田えり ... 浜崎みち子 三國連太郎 ... 鈴木一之肋 オトーサン、 「西田敏行さんと三國連太郎さんのコンビ、 この配役は絶妙だね」 石田えりがみち子だったんですね。 浅田美代子さんじゃなかったんですね。 彼女は、このシリーズの7-20に出演しています。 その他の出演者: 谷啓 ... 佐々木和男 山瀬まみ ... 久美子 戸川純 ... 恵 園田裕久 ... 草森秘書 笹野高史 ... 前原運転手 前田武彦 ... 秋山専務 児玉謙次 ... 小池常務 大塚国夫 ... 福間人事部長 名古屋章 ... 野口所長 鈴木ヒロミツ ... 柏木課長 江戸家猫八 ... 善吉 中本賢 ... 八郎 丹阿弥谷津子 ... 鈴木久江 User Rating:5.9/10( 29 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.3/10( 251 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名作だね」 User Reviews かろりろりんさん 2010年8月17日 一作目を見たことありますか? 三國連太郎も浜ちゃんも石田えりも若い! 一作目は面白い。 映像は古いけど、笑えるシーンの連続でほんとに楽しい映画。 冒頭の浜ちゃんの釣りシーンの後、出勤前に着替える場面や 三國さんの初の釣りシーンの格好などお腹抱えて笑いました。 社長の素性がばれる過程が、 もっとコミカルな流れかと思っていたら、 意外にもシリアスだった。 浜ちゃんみたいに、釣りに対する欲求だけで、 あれほど活き活きと笑って生きられたらいいなぁ という羨望が、ここまでの人気の秘密かもしれない。 見ている側は、社長の価値観に近いと思う。 オトーサン、 「そう、若い頃は馬鹿にしていたっけ」 ぐるぐるさん 2006年4月12日 このシリーズ、若い頃は嫌悪感があったんすよね。 何と言うか、そのヌルさとか、 オヤジ慰撫慰撫な感じがダメだったんだけど、 自分がオヤジになってきてるからかなあ、 改めて観てみたら結構楽しめてしまった。 西田・三國コンビが画面に出てるだけで安心して観られるし、 石田えりのみち子さんもキュートだし (願わくば、「合体」シーンの暗転は、 もう少し後に伸ばして欲しいけど、 でもそれやっちゃったら松竹じゃなくて “にっかつ”になっちゃうしね(笑) 戸川純とヤバセバビじゃなかった山瀬まみの二人も、 ちょっとすっとぼけててオフビートな感じが良かった。 ところでこれが製作されたのって、 ちょうどバブル真っ盛りの時期なんですね〜。 日本中がアワアワとバブってる時期に、 こういうスローライフ的なものを出したのっていうのは、 案外先見の明があったのかも。


4510 遊びの時間は終らない(BS 1991)

オトーサン、 「この題名、いいね」 定年後、隠居して遊びに打ち込む。 死ぬまで、遊びの時間が終らない。 いいですねぇ。 でも、働き盛りのひとでも、 辛い仕事を楽しそうにやっているひとがいます。 きっと遊び心を忘れないからなのでしょう。 原題:遊びの時間は終らない(1991) 監督:萩庭貞明 原作:都井邦彦 脚本:斉藤ひろし Genre:Commedy 上映時間:111分 あらすじ: 平田道夫は実直な若い警官だ。 予行演習の銀行強盗役を命じられる。 あまりにもリアルに演じたので、事態は思わぬ方向へ。 マスコミが大きく取り上げたことで、 警察はが彼を逮捕するまで中止できなくなる。 だが、彼はなかなか捕まらず、 マスコミは次第に彼をヒーロー扱いしていく... 出演者: 本木雅弘 ...平田道夫 石橋蓮司 ...鳥飼圭介 萩原流行 ...柏崎 オトーサン、 「本木くんもいいけど...」 一番印象に残ったのは、石橋蓮司さんでした。 その他の出演者: 伊藤真美 ...桑名ゆり子 西川忠志 ...深川祐介 斎藤晴彦 ...佐原 赤塚真人 ...田代 原田大二郎 ...深川巌 松澤一之 ...松木 今井雅之 ...中野 小河麻衣子 ...桜田真知子 草薙幸二郎 ...笠間毅 あめくみちこ ...浅虫敬子 塚本信夫 ...平田和夫 岩本多代 ...平田道子 User Rating:7.5/10( 26 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.6/10( 112 votes) Yahoo! オトーサン、 「萩庭貞明さん、この映画が初監督とは思えない」 日本映画プロフェッショナル大賞 受賞 ・主演男優賞 本木雅弘 ・新人監督賞 萩庭貞明 ・ベスト10 第2位 User Reviews ひでさん 2005年12月26日 今でこそ映画鑑賞が趣味の一つとなり、 こうやっていっちょまえにシネマレビューに 参加させてもらっているわけですが、 一昔前は映画のエの字も知らなかったときがあったわけです。 そんなときに、たまたま出張した宿泊先で 何気なくテレビ鑑賞したのがこの映画なわけです。 宿泊先がどこだったのかも既に覚えてはいないわけですが、 未だにこの映画のブラックな笑いが忘れられないわけです。 最近は半ば映画オタク的な気質が先に来て、 いっちょ評価してやるか的にかなり構えて 鑑賞に入ってしまうわけですが、 この映画を観たときのように、何気に観て何気におもしろい、 こんな気持ちになりたいと思うときがあるわけです。 正直言って甘い評価なのは分かっていますが、 私にとっては 「ここ何年間で最高の作品」にあることに違いはないわけです。 説明が長くなりましたが、感情的に満点いっちゃいます!! オトーサン、 「ウソからマコトが出て...」 フェニックスさん 2006年7月15日 最高コメディ 脚本、キャスト、テンポの良さ、どれをとっても最高のコメディ。 現実問題として防犯訓練途中にアクシデントがあったとしたら、 そこで中止になるはずだろうが、 それをいったら映画が成り立たないので、そこはご愛嬌。 元木雅弘の度が過ぎた生真面目さ、 石橋蓮司の被害妄想キャラ、 目的のためなら手段を選ばない萩原流行など、 非常にキャラにメリハリがある。 ラスト石橋蓮司が「明日は負けんぞ」とか言うが、 まだ負けたつもりがなく、次の日も続ける予定だったのか? あの終わり方では本樹は海外逃亡した可能性が高いのに。 警察関係者は見るのイヤだろーな、面白いけど。


4509 愛する人(BS 2009)

オトーサン、 「時代が変わったんだ」 黒人男性と白人女性のカップル、 昔は、非常な違和感がありました。 ある友人のケースですが、 娘が黒人の子を孕んだと知って びっくり仰天していましたっけ。 原題:Mother and Child (2009) 監督・脚本:Rodrigo Garcia Genre:Drama Country:USA / Spain Language:English 上映時間:125分 あらすじ: カレンは14歳で妊娠、赤ちゃんは養子に。 37後、老母を介護しながら、 我が子を養子に出した母へのわだかまりが解けない。 一方、養子に出されたエリザベスは、 弁護士にまでなったが、男と深くかかわれず、 孤独な日々を過ごしていた。 だが、会社のボス、ポールとの情事で妊娠、 初めて実母を意識しはじめる... 出演者: Naomi Watts ... Elizabeth(エリザベス) Samuel L. Jackson ... Paul(ポール) Annette Bening ... Karen(カレン) Jimmy Smits ... Paco(パコ) Kerry Washington ... Lucy(ルーシー) David Morse ... Tom(トム) オトーサン、 「魅力ある女優だな」 よき下積み時代を送ってきたのでしょう。 ナオミ・ワッツ 誕生日:1968/9/28日 出身地:イギリス/ショアハム 10歳の時に父親が他界。 14歳でオーストラリアに移住、シドニーの演劇学校に学んだのち、 86年「For Love Alone」で映画デビュー。 ハリウッドへ移るが、ヒット作に恵まれなかった。 だが、2001年、デヴィッド・リンチ監督の 「マルホランド・ドライブ」で主役に抜擢され、 全米批評家協会賞主演女優賞を獲得、一躍注目される。 「リング」のハリウッド・リメイク作品「ザ・リング」で ヒロインを演じ、映画は世界的ヒットとなった。 「21グラム」で、アカデミー賞ノミネート。 出演作 1986年「For Love Alone」「The Custodian」 1991年「ニコール・キッドマンの恋愛天国」      「Flirting ジャネット・オジャーズ」 1993年「Wide Sargasso Sea ファニー・グレイ」      「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」 1995年「タンク・ガール」「監視」 1996年「アーバン・ハーベスト2」 1997年「ラスト・ウェディング」 1998年「ベイブ/都会へ行く」(声)「娼婦ベロニカ」      「A House Divided」 1999年「Strange Planet」 2001年「マルホランド・ドライブ」「Ellie Parker」      「Never Date an Actress」 2002年「ザ・リング」「Rabbits」 2003年「21グラム」「ル・ディヴォース/パリに恋して」      「Ned Kelly」 2004年「ハッカビーズ」「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」      「夫以外の選択肢」 2005年「キング・コング」「ステイ」「ザ・リング2」      「エリー・パーカー」 2006年「The Painted Veil」「インランド・エンパイア」(声) 2007年「イースタン・プロミス」 2008年「ファニーゲーム U.S.A.」 2009年「ザ・バンク 堕ちた巨像」 2010年「愛する人」「恋のロンドン狂騒曲」      「フェア・ゲーム」 2011年「ドリームハウス」 2012年「インポッシブル」 2013年「Movie 43」 その他の出演者: Alexandria M. Salling ... Karen (age 14) Connor Kramme ... Tom (age 14) Eileen Ryan ... Nora Cherry Jones ... Sister Joanne David Ramsey ... Joseph Kay D'Arcy ... Karen's Hydrotherapy Patient Bradford Alex ... Physical Therapist Elpidia Carrillo ... Sofia Simone Lopez ... Cristi Carla Gallo ... Tracy User Rating:7.1/10( 6,234 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 417 votes) Yahoo! オトーサン、 「佳作だ」 インディペンデント・スピリット賞ノミネート ・助演男優賞 サミュエル・L・ジャクソン ・助演女優賞 ナオミ・ワッツ User Reviews raberbaileyさん Los Angeles, CA 2010年4月17日 すばらしいドラマ、人種差別のない配役 ワーォ、何から語ろうか? そう、友人が魅了されてはしゃいでいたので、 どんなものかと見に行ったのだ。 都会人をもって任じているので、 こいつは新手の安つぽい映画だと思ったが、 わが女房が、すごくいい映画だと言い続けるので、 ともかく見に行くことにしたのだ。 想定を超える喜びに震えてしまった。 いい演技、脚本、監督、配役を味わえるならば、 こいつは、爆弾だ。 それ以上でも、以下でもない。 そう、こんなことも考えた。 こいつは、今年のアカデミー賞ものだ。 というのも、上映されたのが、春だったからだ。 だから、見逃されようがないはずだ。 いろいろなドラマのあるいい映画が好きなら、 この映画をみるといい! オトーサン、 「ガルシア監督のこだわりに巻きこまれるね」 母親と娘をいろいろな角度から堀り下げています。 shinakamさん 2011年2月5日 さまざまな「母親と娘」の心理描写を繊細に 「彼女を見ればわかること」「美しい人」と 女性をヒロインにした心理描写をオムニバスで描いてきた ロドリゴ・ガルシア監督が 3人の母を同時進行させながら観客に問いかけるヒューマン・ドラマ。 原題はズバリ「母と娘」。 カレンは14歳で出産して養子に出した娘を37年間忘れられずにいる。 エリザベスは17歳から独り暮らしの自立した女で 弁護士としてキャリアを積んでいるが、結婚・妊娠を拒否している。 ルーシーは愛する夫との間に子供ができず、 20歳のレイが出産する子供の養子縁組を望んでいる。 カレンとエリザベスは母と娘であることは 冒頭から容易に想像できるが、 2人がいつ、どんなタイミングで再会するのだろう? ルーシーはどう絡むのだろう?という想定で観ていると、 なかなか進展しない。 ガルシア監督は3人のヒロインが出産・別れ・出会いを機に 微妙な内面の変化を丁寧に描くことが本題であって、 結末ありきのシナリオにはしていない。 この作品の良いところでもありテンポを悪くしている部分でもある。 カレンは老いた母と2人暮らしだったが、 母を亡くし独りに。 介護士の同僚パコの愛情も素直に受け入れられない。 エリザベスはキャリアを積みながら 上司ポールの子を身ごもり、打ち明けずに事務所を辞める。 ルーシーに優しかった夫は養子縁組を反対し去ってゆく。 他にもカレンの初恋の男トムなど、ここに出てくる男たちはみな優しいが、 女にとって大切なとき何の役にも立っていないのがちょっと類型的。 対する女はカレンの家政婦、ルーシーやレイの母親を始め、 ポールやパコの娘、盲目の少女ヴァイオレットなど 皆な自分の感情をハッキリ伝えるしっかりものである。 何度かある出産シーンとともに女の強さを見せつけられる。 唯一の例外はエリザベスの隣人夫婦で、 夫はエリザベスの誘いに見境なく乗ってしまうし 妻は妊娠を自慢することで優越感を持つ。 どこにでもいそうな等身大の人物でこの辺りはリアルで面白かった。 N・ワッツは単なるヌードではなく 妊娠9カ月の妊婦姿を惜しげもなく曝し大熱演。 こんなヒトは周囲の女性から疎外されそうで、 孤独な生い立ちを癒すために言動する自立した女の危うさが良く出ていた。 A・ベニングはメリル・ストリープと並んで 今やベテラン女優としてハリウッドきっての演技派だろう。 年相応のシワがかえって魅力を増している。 今回はC・ワシントンが損な役回りとなってしまった。


4508 偶然の旅行者(BS 1988)

オトーサン、 「この題名、何か気になるな」 この世は、偶然だらけですが、 本作の主人公が犬を契機に、恋に落ちるというのは、 偶然と言っていいのでしょうか? 原題:The Accidental Tourist (1988) 監督:Lawrence Kasdan 原作:Anne Tyler 脚本:Frank Galati/Lawrence Kasdan Genre:Drama/ Romance 上映時間:121分 あらすじ: メーコンは、旅行ガイドブックのライター。 仕事の旅から戻ると、妻のサラから別居を申し渡される。 1人息子がキャンプ地での強盗事件で死んでから、 目に見えない溝が広がっていたのだ。 初めての家事にまごつき、帰り着いた家には誰もいない。 そんな時、足を骨折し、兄弟と妹も住む祖父母の家に身を置く。 愛犬エドワードが誰にでも噛み付くので、 犬の調教師ミュリエルを雇う。 だが。彼女と行動を共にするうちに、 その新鮮な魅力にひかれてゆく。 しかし、サラから連絡があり、2人は再びヨリを戻す。 ある日、メーコンは仕事でパリに向かうが、 その飛行機には秘かにミュリエルも同乗していた... 出演者: William Hurt ... Macon Leary(メーコン) Kathleen Turner ... Sarah Leary(サラ) Geena Davis ... Muriel Pritchett(ミュリエル) オトーサン、 「この女優さんは、いいね」 風変わりな犬の調教師を演じています。 GENA DAVIS ジーナ・デイヴィス 誕生日 1956/1/21 - 出身:マサチューセッツ州 父親はエンジニア、母親は補助教員。 ボストン大学で演技を学び、 ニューイングランドの劇団を経て、モデルやCM出演をする。 下着メーカーのカタログで、シドニー・ポラック監督に抜擢され、 1982年、「トッツィー」映画デビュー。 「偶然の旅行者」でアカデミー助演女優賞を受賞。 1991年「テルマ&ルイーズ」で、 アカデミー賞主演女優賞及びゴールデングローブ賞ノミネート。 1992年「プリティ・リーグ」でも、ゴールデングローブ賞ノミネート。 2006年、「マダム・プレジデント ?星条旗をまとった女神」で ゴールデングローブ賞・主演女優賞(ドラマ部門)を受賞。 出演作 1982年「トッツィー」 1985年「フレッチ/殺人方程式」      「トランシルバニア 6-5000」 1986年「ザ・フライ」 1988年「ビートルジュース」「偶然の旅行者」 1989年「ボクの彼女は地球人」 1990年「クイック・チェンジ」 1991年「テルマ&ルイーズ」 1992年「プリティ・リーグ」「靴をなくした天使」 1994年「愛に気づけば…」「眠れない夜はあなたと」 1995年「カットスロート・アイランド」 1996年「ロング・キス・グッドナイト」 1999年「スチュアート・リトル」 2002年「スチュアート・リトル2」 2005年「スチュアート・リトル3 森の仲間と大冒険」 その他の出演者: Amy Wright ... Rose Leary David Ogden Stiers ... Porter Leary Ed Begley Jr. ... Charles Leary Bill Pullman ... Julian Robert Hy Gorman ... Alexander Pritchett Bradley Mott ... Mr. Loomis Seth Granger ... Ethan Leary Amanda Houck ... Debbie Caroline Houck ... Dorrie London Nelson ... Caroline Gregory Gouyer ... Paris Boy Bill Lee Brown ... Morgue Detective #1 User Rating:6.7/10( 9,453 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 164 votes) Yahoo! オトーサン、 「脚本もいいね」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 ジーナ・デイヴィス 同ノミネート ・作品賞 ・脚色賞 ・作曲賞 User Reviews thomas_paine2002さん USA 2003年5月5日 静かで素敵な映画 珠玉の映画、評価が低すぎる。 最初にみたとき、気に入った。 3回目には、好きになった。 見る度によくなる映画だ。 基本的ストーリーは、息子を失ったカップル。 夫は、その事態に立ち向かおうとする。 2人は別れ、夫は、別の女性と恋をする。 情事を追うか、結婚を続けるかを判断しなければならない。 だが、この映画は、ストーリー中心ではない。 ゆるやかに、登場人物を深彫りしていく。 悲しいタッチだ。 寒い退屈なたそがれ時にみるのに適している。 愉快なシーンが、見事にちりばめられている。 だが、この手の映画は、人を選ぶ。 退屈と思うひともあれば、好むひともいる。 だが、「再会の時」や「黄昏」が好きなら、 この映画、好きになるだろう。 オトーサン、 「同感!」 お金かけなくても、面白い映画はできる! SWEET BABYさん 2004年4月13日 お金かけなくても、 面白い映画はできるのだ。 この映画がよい例だ。 こういう映画を見終わった後、儲けた!と感じるね。 派手さはなくむしろ地味だけど、 役者と脚色がいいんだろうな。 5〜6年前に見て今だに覚えてるんだから、 心に残る作品であるのは間違いない。 一風変わった登場人物達がとても魅力的に描かれています。 方向オンチの妹や、ヘンな女を演じたジーナ・デイビスがいい味出してる。 特に方向オンチの妹が「建物が動いたとしか思えない」と 言い訳するセリフが最高。 こういうセンスってなかなか出せないと思う。 好きな映画のひとつです。


4507 セカンド・ラブ(TV 1983)

オトーサン、 「午後ロードか...」 いまどきバツイチ女と年下男なんて、ザラです。 30年前には、珍しかったのでしょう。 歳月の試練に耐える映画づくり、 やはり難しいですね。 原題:セカンド・ラブ(1983) 監督:東陽一 脚本:田中晶子/ 東陽一 Genre:Drama/Romance 上映時間:103分 あらすじ: 日向一実は、園芸装飾家。 二歳年下の建築家・秀夫と二年前に再婚したが、 喫茶店のマスター・友晴に言い寄られていた。 家に無言電話がかかってくるので、 秀夫は、一実の前夫の仕業と疑う。 一実は妊娠の兆候に気づいていたが、 なぜか秀夫には打ち明けられない。 2人は、互いに悶々とした日々を過ごしていたが、 そんな二人の家で死体が発見される... 出演者: 大原麗子 ...日向一実 小林薫  ...日向秀夫 アイ・ジョージ  ...友春 オトーサン、 「大原麗子、ハスキーボイスだけだね」 「アイ・ジョージ、いい声してるな」 ま、歌手だから当然でしょうが... その他の出演者: 中村れい子 ...展子 長谷川初範 ...山野 西岡徳馬 ...磯村 河原崎建三 ...秀夫の兄 カルナ ...洋子 荒木道子 ...一実の母志保 赤座美代子 ...一実の姉茅子 きたむらあきこ ...美樹 中村龍史 ...津田 吉田美鈴 ...JAZZ喫茶の少女 川道信介 ...花村 伊藤幸子 ...高橋芙美子 斉藤吏絵子 ...高橋倫子 加茂さくら  ...冴子 千葉裕子 ...尚子 松橋登 ...上条 望月太郎 ...伏見 花上晃 ...岡田 鶴田忍 ...佐々木 河合絃司 ...桑原 飯島大介 ...刑事A 椎谷建治 ...刑事B 志賀圭二郎 ...刑事C 井上博一 ...刑事D 村上正次 ...鑑識課員A 友金敏雄 ...鑑識課員B 松本けい子 ...CFタレント 政宗一成 ...産婦人科医 奥村公延 ...秀夫の父辰巳 伊佐みつえ...秀夫の兄嫁幹子 山口奈美 ...友春の妻聖子 柏熊美樹 ...友春の娘未来 若林哲行 ...高橋一郎 酒井郷博 ...ジョギングの男 飯野けいと ...雑誌モデルの娘 J・ピッカーズ・バンド ...バンドグループ 三須志雄 ...一実の甥真 User Rating:4.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「確かに、面白くないね」 User Reviews jaguarowner617さん 2013年3月6日 30年前の映画だしねぇ... なんでしょう、あの時代だとああいうアンニュイというか? 良く分からない作品は芸術的?とされたんでしょうか? 大原麗子だから観てみたのですが、 どうにもこうにもただの痴話ゲンカな映画でした。 オトーサン、 「結局、残ったのは、サントリーのCMだけか」 もうひとつ、自宅での悲惨な孤独死。 魏怒羅王さん 2013年3月8日 観ましたけど、なんだかなぁ 「女優麗子〜炎のように」放送を記念して送る 『大原麗子特集!』 最後の今日は、1983年に出演した『セカンド・ラブ』です。 『セカンド・ラブ』というタイトルに、 この扇情的なポスターときたら、 「不倫」とか、「実らぬ恋」を連想すると思いますが、 期待に反して全くといっていいほど 「恋」らしきものはありません。 こりゃ詐欺だと思う人もいるでしょうが、 1980年代というのは、そういう時代だったというべきでしょうか。 大原麗子は、この年37歳になり、油の乗り切ってきた頃でしょうが、 残念ながら作品にはめぐまれていません。 大原麗子の一つの特徴であり、魅力でもある あのハスキーな声、特に囁くように呟いたときの 耳をくすぐるような低いバイブレーションは、 世の男を魅了してやまなかったでしょうが、 この作品の見所はそこだけです。 夫役に小林薫、夫の遊び相手に中村れい子、 一実を口説きにかかる喫茶店のマスターにアイ・ジョージ、 その他に長谷川初範や西岡徳馬なども名を連ねています。 この映画は都会の中で生きる若き再婚女性の姿を 文学的に映像化しようとしたのでしょうが、 いかんせん脚本とかキャスティングがよくない。 一実の家で死んでいた塾の先生も、 秀夫の不倫相手に付きまとう男の存在も不明確で、 喫茶店のマスターにおいては、 なぜあんな男に一実が心を寄せると思うかがわからない。 秀夫の不倫相手も、「わたしは魔女よ」と言わせることで、 最後のバイク事故につなげるのですが、 ただそれだけで、その前に魔女の力を予想させることもないし、 秀夫も死んだりはしない。 一実も一実で、秀夫が浮気しているのを 知っているような素振りを見せるが、 もしそうならもっとひどい喧嘩になって当然だろうし、 実は知らないのなら、なぜ知ったふりをしてみせるかがわからない。 最後に女ともだちが、実の子のことを 「実は別れた旦那の子じゃないんだよね。 今じゃどうでもいいことだけど」などと言い、 一実は「ああ、そうなんだ」というが、これも消化不良。 小学生のローラースケートにぶつかって 一実はケガをするのだが、 頭を抱えて痛がってる人に「ごめんなさい」と一言いって立ち去る小学生。 いくらなんでも、あんまりです。 リアルさが一つもない。 結局は、大原麗子のハスキーな吐息だけが、耳に残った映画でした。 今日まで『網走番外地 北海篇』、『大奥絵巻』、『セカンドラブ』と 三作品を観てきましたが、大原麗子って、 名前はよく聞いた女優だけれど、 作品には恵まれてなかったんだなぁと思いました。 結局、彼女の一番の代表作は、 サントリーの「すこし愛して、ながーく愛して』というCMだったんでしょう。 あのCMがもう一度見たいものです。


4506 男はつらいよ(BS 1969)

オトーサン、 「柴又、行きてぇなぁ」 「木屋の団子、食いてぇなぁ」 本作は、寅さんシリーズ48作の第1作。 企画が流れそうで、山田洋次監督、冷や冷やしたとか。 原題:男はつらいよ(1969) 監督:山田洋次 原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 森崎東 Genre:Drama /Commedy 上映時間:91分 あらすじ: 中学生のときに家出した 車寅次郎は20年ぶりに葛飾柴又に帰ってきた。 しかし妹さくらの見合いをぶち壊してしまい、 再び家を出ることにする。 奈良を訪れた寅次郎は幼なじみの冬子と再会し、 彼女に恋をしてしまう... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 倍賞千恵子 ...さくら 光本幸子 ...坪内冬子 笠智衆 ...御前様 オトーサン、 「渥美清さんって、こんなにいい役者だったか」 その他の出演者: 志村喬 ...諏訪?一郎 森川信 ...車竜造 前田吟 ...諏訪博 津坂匡章 ...川又登 佐藤蛾次郎 ...寺男源さん 関敬六 ...司会者 三崎千恵子 ...車つね 太宰久雄 ...梅太郎 近江俊輔 ...部長 広川太一郎 ...道男 石島戻太郎 ...父 志賀真津子 ...母 津路清子 ...郁子 村上記代 ...川甚のホステス 石井愃一 ...工員A 市山達己 ...工員C 北竜介 ...香具師 川島照満 ...香具師 水木涼子 ...梅太郎の妻 User Rating:9.1/10( 357 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名作でしょう」 江戸川の堤防、参道、帝釈天、川甚... 懐かしい風景です。 User Reviews Ikedaさん 2005年9月13日 江戸っ子 最近BSで放送されたので、初めて見ました。 この作品が封切られた時代には 殆ど映画を見ていなかったこともありますが 香具師の話など、もう古いと言う気がしたのが、 その理由です。 私も江戸っ子で、渥美清より少し若い程度なので、 今となると懐かしいです。 この映画では渥美だけが下町弁でさかんに啖呵を切りますが、 それが口先だけなのが江戸っ子らしくて面白く、 それがこのシリーズに人気の出た理由だと思います。 色々エピソードはありますが、 私はこの映画のハイライトは 妹、倍賞千恵子の結婚式だと思います。 余興の「西瓜の名産地」という歌も面白いですが、 志村喬の挨拶を聞いていて流石、名優だと思いました。 矢切の渡しが出てきますが、 もともと「野菊の墓」で知られていたのが、 この作品群で一気に有名になったと思います。 私は佃の渡しに乗ったことがあるだけですが、 現在、東京に残っているのは、ここだけらしいのは寂しいです。 オトーサン、 「志村喬さん、巧いねえ」 shinakamさん 2006年4月16日 山田洋次原案・監督の寅さんシリーズ第1作。 といっても2作目があるという前提で作っていないので、 ストーリーは完結している。 レギュラーが皆若くて元気がある。 当時の柴又の風景も懐かしく時代を感じさせられる。 寅さんも荒っぽくて 如何にも向こう見ずなお兄ちゃんとして描かれているが、 感激やで情に熱い後の寅さん像も垣間見られる。 寅さんの幼な馴染み・マドンナ役の光本幸子が、 御前様の娘で20年振りに会い一目惚れするシーン、 兄妹が再会するとき、 博と結婚すると言われ思わず頷くとき、 博の父親(志村喬)の挨拶に感激して飛びつくシーンなど 寅さんの表情が見逃せない。 博の父親に志村喬を配するなど 単なるドタバタ喜劇になっていない工夫に、 人情喜劇の原点を見る思い。


4505 舞台よりすてきな生活 (BS 2000)

オトーサン、 「原題がいいね、"隣人の犬"」 自分の家の犬が吼えても気になりませんが、 隣家の犬が吼えると、うるさく感じます。 場合によっては、不穏な事態になっていきます。 原題:How to Kill Your Neighbor's Dog(2000) 監督・脚本:Michael Kalesniko Genre:Comedy / Drama Country:Germany / USA Language:English 上映時間:107分 あらすじ: ピーターは、ロス在住のイギリス人劇作家 2つの問題を抱えていた。 ひとつは、子供嫌いなために上演も間近に迫った 新作戯曲の子役の部分が上手く描けないこと。 もう一つは、子供のダンス教室の先生をしている 妻のメラニーからしきりに赤ちゃんが欲しいと迫られること。 その上、夜中になると隣の犬が吠え、 子供ノイローゼやストレスが募っていく。 そんなある日、エイミーという足の不自由な少女が 向かいに引っ越してくる。 さっそく彼女を家に招き温かく接する妻に対し、 交流を避けるピーターだったが... 出演者: Kenneth Branagh ... Peter McGowen(ピーター) Robin Wright Penn... Melanie McGowen(メラニー) Suzi Hofrichter ... Amy Walsh(エイミー) オトーサン、 「物書きってこんな風なんだ」 そう納得させてくれる巧みな演技やせりふ回しです。 KENNETH BRANAGH  ケネス・ブラナー 誕生日 1960/12/10 出身 北アイルランド・ベルファスト 96年、エマ・トンプソンと離婚。現在二度目。 出演作 1987年「ハイシーズン」「ひと月の夏」 1989年「ヘンリー五世」◇ 1991年「愛と死の間で」 1992年「スウィング・キッズ」「ピーターズ・フレンズ」 1993年「から騒ぎ」 1994年「フランケンシュタイン」◇ 1995年「世にも憂鬱なハムレット」「オセロ」 1996年「アル・パチーノのリチャードを探して」「ハムレット」 1997年「相続人」◇ 1998年「ヴァージン・フライト」◇「セレブリティ」◇ 1999年「ワイルド・ワイルド・ウエスト」◆「恋の骨折り損」◇ 2000年「舞台よりすてきな生活」 2001年「謀議」(TM)「舞台よりすてきな生活」 2002年「裸足の1500マイル」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2009年「ワルキューレ」 その他の出演者: Lynn Redgrave ... Edna Jared Harris ... False Peter Peter Riegert ... Larry David Krumholtz ... Brian Sellars Johnathon Schaech ... Adam Kaitlin Hopkins ... Victoria Suzy Joachim ... Allana Brett Rickaby ... Janitor Lucinda Jenney ... Trina Walsh Derek Kellock ... Amy's Father Stacy Hogue ... Babysitter Peri Gilpin ... Debra Salhany User Rating:6.8/10( 2,636 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 214 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだ」 User Reviews Jane Landさん 2002年2月23日 しゃれていて愉快で独創的だ 成人向けだ、 今日、稀な喜びを与えてくれる。 機知が飛び交う。 劇作家の主人公のおしゃべりは、実に流暢だ。 多才で完成された俳優なのだ。 シェイクスピア劇だけでないのだ。 主な筋書は、主人公が子どもをほしがっていて、 隣家の子どもと仲良くなっていく。 だが、すてきな脚本と演技のおかげで、感傷に流れない。 スタイルもオリジナルだし、サブプロットも気がきいている。 ダントツの映画に仕上がっている。 オトーサン、 「バンドルネームがいいね」 自転車乗人さん 2005年7月16日 暖かい気持ちになれるコメディ 終始クスクス笑いっぱなし、 後味もいいし、暖かい気持ちになれます。 ウディ・アレンテイストの部分もあるけど それほどアク強くないし、こっちの方が万人向けかな。 演出、脚本、役者、音楽、どれもいい。 小さな役も誰もが個性的で魅力的。 劇場でも2回観に行ったし、客の受けも良かったと思う。 なのに何でだれもコメントないのかな? 僕はオススメです。 1人でも恋人とでもいいけど、 子供のいない夫婦で一緒に見るのが特にお勧めかな。 ちなみに「ディレクターズカット」って10分長くなったみたいだけど、 どの部分が追加されたんだろう? DVDジャケットには一言も書いてないし。


4504 丘(DVD 1965)

オトーサン、 「すごいね、まるで舞台劇のようだ」 題名が、丘(The Hill)ですから、 どこか緑したたる丘陵が舞台かと思いました。 ところが、実際は、兵隊が積み上げた砂丘でした。 そこを、訓練の名のもと、兵隊たちは重たい荷物を背負って、 駆け足で登り降りさせられるのです。 疲労困憊で死者も出ますが、一向に気にとめないのです。 原題:The Hill (1965) 監督:Sidney Lumet 原作:Ray Rigby/ R.S. Allen 脚本:Ray Rigby Genre:Drama / War Color:Black and White Country:UK Language:English 上映時間:123分 あらすじ: 第二次世界大戦下のアフリカ、 イギリス陸軍の刑務所に5人の囚人が送られ、 特務曹長から過酷な訓練を強いられた。 ある日、仲間5人のひとりが過労死。 ロバーツは、この事態を糾弾し、当局に立ち向かう。 出演者: Sean Connery ... Joe Roberts(ロバーツ) Ossie Davis ... Jacko King(キング) Harry Andrews ... R.S.M. Wilson(ウィルソン特務曹長) オトーサン、 「圧倒的な存在感だね」 もし彼が主演していなかったら、 この映画は成立しないでしょう。 SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 18歳で海軍に入隊。病気のため、除隊した後、 セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、 体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。] その後、モデルの仕事を始め、 54年、映画デビュー。 62年「007は殺しの番号」のボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞。 99年にナイトの称号が与えられた。 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ その他の出演者: Ian Bannen ... Harris Alfred Lynch ... George Stevens Roy Kinnear ... Monty Bartlett Jack Watson ... Jock McGrath Ian Hendry ... Staff Sergeant Williams Michael Redgrave ... The Medical Officer Norman Bird ... Commandant Neil McCarthy ... Burton Howard Goorney ... Walters Tony Caunter ... Martin User Rating:7.8/10( 6,379 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 カンヌ国際映画祭受賞 ・脚本賞 シドニー・ルメット 英国アカデミー賞受賞 ・撮影賞(モノクロ) 同ノミネート ・作品賞(総合/国内) ・男優賞 ハリー・アンドリュース ・脚本賞 User Reviews ewarn-1さん United States 2006年6月25日 コネリーのベストかも。 イギリス陸軍の刑務所で虐待された 男たちのざらざらした感情の物語。 人間ドラマは、誰にとっても興味がある。 退役軍人だけでなく、企業の歯車だったひとには。 鉄の規則と思いやりのない権限の下に置かれた ひとびとの反抗の象徴的な話だ。 限られた時間内に、演じる人物を際立たせるために、 すばらしい出演者たちが、全力をふりしぼっている。 人生の試練を受けたものにとっては、 登場人物のすべてが、他人事ではないと感じられるだろう。 他の役者たちもいいが、 やはり焦点は、ショーン・コネリーの銀幕での存在感だ。 本作品で、彼は真の人格を演じている。 いわゆるボンドではない。 タフで、自尊心が強く、規律正しい軍曹として、 狂気のなかでも、気品を失っていない。 実に興味ある演技だ。 現代アメリカ社会で、こうした男たちを使いこなせないのは、 残念なことだ。 演技もさることながら、 この映画で特筆すべきは、撮影だ。 開幕シーンの360度のカメラの動きをみるがいい。 今日では稀な名作だ。 オトーサン、 「ある種の密室状況だね」 国家でも、学校でも、企業でも、集団においては、 閉鎖空間ができると、同様のことが起こるでしょう。 そこでは、ひとは、信じられないほど非人間的になるのです。 enisuさん 2013年2月14日 昨今のスポーツ指導者と重ねて観ました。 かねてより治外法権の恐ろしさを感じさせる ストーリーは、数々ありますが、 先頃のスポーツ界の指導者と選手の構造と あまりにも酷似していて、感慨深いものがありました。  勇気をもって声をあげても届かない、 吸い上げて貰えない、握りつぶされてしまう、 もみ消されてしまうケースがほとんどで、 極限状態の中で「自分なら、どうしただろう?どうすべきだろう?」と 自問自答してしまいました。 狡い考え方ですが、一刻も早く出獄するために、 「模範囚を演じる」という選択肢も有りかな?と思いました。 ボンドではないショーン・コネリーの魅力が、 輝いていたのが救いです。


4503 陽はまた昇る(BS 2002)

オトーサン、 「松下幸之助さんって、偉大だね」 わが国の高度成長を牽引したひとでした。 松下政経塾もつくり、政治家を育てました。 ソニーvs 松下、いいライバルでした。 両社とも、また元気になってほしいですね。 原題:陽はまた昇る(2002) 監督:佐々部清 原作:佐藤正明 脚本:西岡琢也/ 佐々部清 Genre:Drama 上映時間:108分 あらすじ: 加賀谷は、ビクター本社に勤める開発技師。 あと数年で定年を迎えるが、横浜工場ビデオ事業部へ異動。 赤字続きの非採算部門で、大規模なリストラが任務だった。 若手の開発技師・江口は、営業を命じられ、 顧客の要望を聞いて回るが、録画時間2時間が基本と知る。 加賀谷は、2時間録画の家庭用VTRの開発を決意し、 一人の首切りもしないと宣言する。 次長の大久保は、本社に盾つくのかと止めに入った。 さらに、ソニーが、いち早く商品化に漕ぎ着けていた。 加賀谷のプロジェクトは、風前の灯火だった。 出演者: 西田敏行 ...加賀谷静男 渡辺謙 ...大久保修 緒形直人 ...江口涼平 仲代達矢 ...松下幸之助 オトーサン、 「みんないい味を出しているね」 その他の出演者: 篠原涼子 ...柏木夏佳 真野響子 ...加賀谷圭子 石橋蓮司 ...金沢紀之 倍賞美津子 ...村上雅恵 江守徹 ...寺山彰 津嘉山正種 ...渡会信一 國村隼 ...小出収美 中村育二 ...平井友輝 田山涼成 ...服部一義 蟹江一平 ...新田泰介 樹音 ...加賀谷猛 新克利 ...宮下茂夫 加藤満 ...小野俊夫 崔哲浩 ...大木良弘 永倉大輔 ...小島孝志 石丸謙次郎 ...大野久志 石田法嗣 ...加賀谷勇次 夏八木勲 ...武田壮吉 井川比佐志 ...門脇光蔵 User Rating:/10( 321 votes)IMDb User Rating:/10( 321 votes) Yahoo! オトーサン、 「西田敏行は巧いね」 日本アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 西田敏行 ・助演男優賞 渡辺謙 ・音楽賞 User Reviews kinenchyuさん 2008年1月5日 西田敏行の演技にまたやられてしまいました 渡辺謙がさらに助演として最高に作品を盛り上げています。 物語はVHSベータ戦争の実話をもとにした フィクションということですが、 どこまでが実話なのか少し気になるところでした。 サラリーマンが忘れがちな夢や情熱を 最後まであきらめずやり遂げる 人間味あふれる主人公の姿を西田敏行が見事に演じています。 西田敏行といえば、どうしてもワンパターンの演技のイメージがあり なんとなく好きになりきれないのですが、 この人の作品にはいつも泣かされてしまいます。 一つのキャラクターを確立した 日本に欠かせない素晴らしい俳優さんなんだと思いました。 オトーサン、 「プロジェクトXの映画化なのか」 黒美君彦さん 2007年2月19日 今や昔 2000年4月に放送されたNHK「プロジェクトX〜挑戦者たち」で 「窓際族が世界規格を作った〜VHS・執念の逆転劇〜」と題され、 紹介されたエピソードの映画化。 西田敏行演じる加賀谷静男は「VHSの父」と称される 高野鎮雄(1923〜92)がモデルで、 私自身もととなった番組はかなり印象に残っている。 高野が社員に「何かに夢中になるって良いものです。 皆さん、何かに夢中になってください」と話していたことと、 出棺後工場に立ち寄った霊柩車を 工場の従業員たちみんなが最敬礼で送っていたのを記憶している。 リストラこそが経営であるかのように語られた時代に、 敢えて開発に打って出た高野鎮雄のスゴさが印象的だ。 さて作品の方だが、西田敏行は朴訥とした飾らない主役を巧演。 事務畑の大久保を演じた渡辺謙は、 長身を深々と曲げて冴えないサラリーマンを演じてみせた。 まあ、映画で企業を描くのはかなり難しいと思うが、 そつなくまとめ上げていると思う。 VHSをめぐるエピソードを知らない人にとっては それなりに面白いのではないだろうか。 とはいえ、時代は変わり、今や家庭用ビデオは すっかりDVDに駆逐されてしまった。 日本ビクターもまた、その後のVHDなどの事業失敗が続き、 VHSの遺産も食いつぶして業績は芳しくない (2005年で300億円以上の損失を計上)のが現状だ。 食うか食われるか。企業間競争が激しさを増す中、 高野鎮雄のように夢を企業内で持ち続け、 実現に結びつけられるかどうかが 実は大切なことなのかもしれない。 夢、みたいよな〜。


4502 夕陽に赤い俺の顔(TV 1961)

オトーサン、 「石原裕次郎の映画かな?」 いえいえ、主演は、川津祐介さんですよ。 原題:夕陽に赤い俺の顔(1961) 監督:篠田正浩 脚本:寺山修司 Genre:Commedy/Crime 上映時間:82分 あらすじ: ××建設の水田専務は、殺し屋を雇う。 候補は、7人だ。 猟師の娘でいつも山羊を連れ人を殺すナギサ以下、 伍長、フットボール、ドクター、ー香港、 越後一家、センチ、詩人の七人だ。 競馬場で先頭を走る騎手の帽子を射ち落した者が 選ばれるが、殺し屋7人をさしおいて、 ガンマニアの石田春彦が射ち落してしまう。 水田は、晴彦に業界誌記者・有坂茉那の殺害を依頼する... 出演者: 川津祐介 ...石田春彦 岩下志麻 ...有坂茉那 炎加世子 ...ナギサ オトーサン、 「岩下志麻さん、20歳か」 篠田正浩監督と結婚したのは、1967年年ですから、 6年後になります。 この映画の頃から、見初めていたのでしょうか? その他の出演者: 内田良平 ...伍長 渡辺文雄 ...フットボール 水島弘 ... ドクター 諸角啓二郎 ...香港 三井弘次 ... 越後一家 平尾昌晃 ... センチ 小坂一也 ... 詩人 柏木優子 ... 花村ユミ 西村晃 ...左井 神山繁 ...大上 菅井一郎 .水田 竹田法一 ...九紋竜 井上正彦 ...主人 阿部修 ... 大男 長谷部朋香 ...司会者 平山芙美子 ...女学生 島津雅彦 ...子供 川金正直 ...島田 User Rating:6.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 聞くに堪えない音楽が流れています。 User Reviews 4515さん 2008年11月26日 もう一度みたい もう47年も前の作品になるんですね。 いまでもかっこいい映画として記憶に残っています。 切れがよくて色がきれいで、川津さんがかっこよかったなあ。 競馬のシーンがあったと思ったら 寺山さんの原作だったのですね。 出てくる殺し屋たちがこれまた異色。 からっとした映画に仕上がっていました。 またみたいなといつも思っていますが、 DVDになることは無いでしょうね。 オトーサン、 「ミュージカルね、土俗的といおうか」 hi6chan2001さん 2010年7月20日 篠田=寺山コンビの第二作 先日、紹介した「乾いた湖」に続く 篠田正浩=寺山修司のコンビ作品。 この作品でも、篠田は、大島、吉田とは違って、 ポリティカルなものに興味が無いのが見てとれる。 今回、寺山色がかなり出てきていて、 前衛舞台風な犯罪コメディであり ミュージカル的な要素も入った映画的な実験にあふれている。 ジャズを使ったら、スプラクティクスなギャグ映画を 実験的に描く点は、 ルイ・マルを下敷きにしていたのが感じられます。 大島、吉田が、ゴダール、レネ風であったので、 その関係が面白い。 相変わらずに斬新なショットと個性豊かな登場人物が 原色のままできらきらしている半面、 一本の映画としてのトータルのまとまりに かける作品であるので、決して成功とは言い難い。 大島映画でおなじみの、川津、炎が出演。 既に、岩下志麻が篠田映画のヒロインになっている。


4501 失われた週末(BS 1945)

オトーサン、 「ビリー・ワイルダー作品だ!」 まだ見ていないひとは、幸せ者です。 原題:The Lost Weekend (1945) 監督:Billy Wilder 原作:Charles R. Jackson 脚本:Charles Brackett/Billy Wilder Genre:Drama Color:Black and White 上映時間:101分 あらすじ: ドンは、重度のアル中だ。 兄のウィックは、週末の4日間だけでも 弟を田舎へ連れ帰って、健康な生活を取り戻させようとする。 だが、列車の出発時間になっても、ドンは戻って来ない。 呆れたウィックはドンを連れていくのを諦める。 ドンは、一人きりの週末を過ごすことになったが、 なにせ、酒を買うお金も無いし、 酒場の主人は、ツケが利かないように言い含められている。 そこで、あの手この手で酒を飲もうと企むのだが... 出演者: Ray Milland ... Don Birnam(ドン) Jane Wyman ... Helen St. James(ヘレン) Phillip Terry ... Wick Birnam(ウィック) オトーサン、 「ジェームス・スチュアートに似ているね」 その他の出演者: Howard Da Silva ... Nat Doris Dowling ... Gloria Frank Faylen ... 'Bim' Nolan Mary Young ... Mrs. Deveridge Anita Sharp-Bolster ... Mrs. Foley Lillian Fontaine ... Mrs. St. James Frank Orth ... Opera Cloak Room Attendant Lewis L. Russell ... Mr. St. James User Rating:8.1/10( 16,906 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 231 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ!」 大都会NYを舞台にしています。 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 レイ・ミランド ・監督賞 ビリー・ワイルダー ・脚色賞 同ノミネート ・撮影賞(白黒) ・劇・喜劇映画音楽賞 ・編集賞 カンヌ国際映画祭受賞 ・グランプリ ビリー・ワイルダー User Reviews Donald J. Lambさん Philadelphia, PA 1999年3月2日 アル中について雄弁に物語ったお手本。 最初のシーン。 アパートの窓から酒瓶がぶら下がっている。 観客は、悪知恵のあるアル中の存在を知り、 狂ったような所作をする週末を予感する。 レイ・ミランドは、正直な顔をしている。 ジミー・スチュワートと似ているが、 それは、上っ面だけだ。 彼の演技、そして映画全体で、いいことは、 彼の顔が次第に変わっていくことだ。 暗く冷酷になっていくのだ。 「素晴らしき哉、人生!」では、 スチュワートは、一時期、道を誤るだけだが、 ミランドは、心底腐ってしまい。 乾きをいやすためなら、何だってやるようになる。 これは、アル中の嘘と企みのお手本のようだ。 「リービング・ラスベガス」のさきがけだ。 だが、この映画では、観客は、最初から アル中を気遣ってしまう。 彼は、飲むのを止められない。 観客は、他のひとへの仕打ちをみて、 次第に彼に同情しなくなる。 これは、まともなひととアル中の物語だ。 だが、ワイルダーの脚本は、 アル中の予期せぬ結末へと流れこんでいく。 この映画は、革新的で、 上映差し止めになりそうになった。 試写会の観客が、この映画にリアルさを感じなかったからだ。 病院のシーンには、身の毛がよだつ。 ミランドの壁からネズミが這い出てくる幻覚は、 あたかも、鏡に映った彼のようだ。 この映画をみるべし。 観客は、救いのないアル中の道化芝居をみることで、 アル中になったらいかんと思うだろう。 この秀作が、昔のハリウッドのシステムから 生まれたとは、愉快なことだ。 オトーサン、 「そう、乾杯の歌のシーンがいいね」 大酒飲みは、歌なんかどうでもいいのです。 乾杯のグラスに目がくらくらするのをみて、 思わず笑ってしまいました。 Ikedaさん 2002年12月21日 乾杯の歌 アカデミー賞を4っも取っていますが、 題材が題材だけに、それほど期待していませんでした。 然し見て、それだけの価値は充分あることが解りました。 レイ・ミランドは勿論ですが、 ジェーン・ワイマンがそれ以上に良かったと思います。 演出を初めとして、音楽効果も撮影も上々でした。 ミランドの眼のクローズアップ、 窓からぶらさがった瓶、質屋のマーク等の描写も効果的でした。 ミランドが「椿姫」を見に行き、 ウイスキーのポケット瓶を入れたコートを クロークに預けて入りますが、 「乾杯の歌」が始まると、 クロークのコートが一斉にミランドの頭の中で メロディーに合わせて揺れるシーンは 50年以上たった今でも目に浮かびます。 最近、再見しました。 公開時、私はまだ酒を公に飲める年ではありませんでしたし、 アル中とはこうゆうものだとしか考えていなかったと思います。 その後、私も成人して、かなりの飲んべえになりましたが、 このレイ・ミランドとはレベルが違います。 もともと日本人は酒に弱いそうで、これほど飲む人は希だと思います。 日本でいうアルコール中毒は殆ど急性で、 慢性になる前に体をこわす事はあっても、 幻覚症状まで起こす人はあまりいないのではないでしょうか。 再見して思いだしたのは、 ミランドがタイプライタを質に入れようとしても、 ユダヤ教の祭日で全部しまっているシーンです。 この時、アメリカでの質屋はすべてユダヤ人経営だと知りました。 これもキリスト教が利子を扱う職業を禁止していたからだそうで、 現在のアメリカの状況をから見ると考えられないことです。 オトーサン、 「ここは、名監督の経歴をみておかなくては」 ビリー・ワイルダー Billy Wilder 誕生日 1906/06/22 - 2002/03/27 出身: オーストリア/ウィーン 新聞記者、脚本家として活躍。 ユダヤ人だったので、ナチの手を逃れてフランスに移住。 メキシコを経てアメリカに移り、 チャールズ・ブラケットと出会い 「青髭八人目の妻」で初めて共同で脚本を執筆する。 この黄金コンビは50年の「サンセット大通り」まで、 数々の名作を生み出した。 「失われた週末」でアカデミー監督賞と脚色賞を受賞、 ハリウッドのトップ監督の仲間入りを果たす。 その後、「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」に 代表されるシチュエーション・コメディの傑作を次々と生み出す一方、 「サンセット大通り」「情婦」といったサスペンスにも類い希な才能を発揮、 あくまでも“脚本ありき”の職人気質の監督として 映画史に燦然と輝く偉大な映画作家となった。 アカデミー賞に20回ノミネートされ、うち7回受賞 (製作も兼ねていた「アパートの鍵貸します」の作品賞も含む)。 87年にはアーヴィング・タールバーグ記念賞も受賞した。 主な監督作品 1942年「少佐と少女」 1943年「熱砂の秘密」 1944年「深夜の告白」 1945年「失われた週末」 1948年「皇帝円舞曲」「異国の出来事」 1950年「サンセット大通り」 1951年「地獄の英雄」 1953年「第十七捕虜収容所」 1954年「麗しのサブリナ」 1955年「七年目の浮気」 1957年「昼下りの情事」「翼よ!あれが巴里の灯だ」「情婦」 1959年「お熱いのがお好き」 1960年「アパートの鍵貸します」 1961年「ワン、ツー、スリー/ラブハント作戦」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「ねえ!キスしてよ」 1966年「恋人よ帰れ!わが胸に」 1970年「シャーロック・ホームズの冒険」 1972年「お熱い夜をあなたに」 1974年「フロント・ページ」 1979年「悲愁」 1981年「新・おかしな二人/バディ・バディ」


4500 お日柄もよくご愁傷さま(BS 1996)

オトーサン、 「結婚式の仲人、やったなぁ」 誰もそんなに注目していないのに、本人は大張り切り。 せめて、新郎・新婦の名前くらいは、暗記しましょう。 原題:お日柄もよく ご愁傷様(1996) 監督:和泉聖治 脚本:布勢博一 Genre:Commedy/Drama 上映時間:105分 あらすじ: 和夫は、初仲人を明日に控え、スピーチの猛特訓。 だが、次女・瞳は恋人とグアム旅行を企み、 身重の長女・玲子は夫の浮気で家出してくる。 結婚式の当日の朝、父・源三郎が急死する。 仲人を断れないので、妹の和枝と娘たちに任せて式に出席する。 結婚式を済ませて帰宅すると、玲子夫婦は喧嘩を続けており、 瞳は恋人の電話で夜中に出て行っている。 さらに、リストラで転職を余儀なくされていることが 妻の佳菜子にバレてしまう... 出演者: 橋爪功 ...田中和夫 吉行和子 ...田中佳菜子 松村達雄 ...田中源三郎 オトーサン、 「3人とも、芸達者だねぇ」 その他の出演者: 新山千春 ...田中瞳 伊藤かずえ... 岡部玲子 布施博 ... 岡部貴之 根岸季衣 ...吉村和枝 西岡徳馬... 吉村敏八 野村祐人... 宮本 古尾谷雅人...葬儀屋・黒川 河原崎長一郎 ...松田 鈴木ヒロミツ ...TVプロデューサー 清水ミチコ ... 新婦の恩師 中西良太... 和夫の部下 岸本加世子 ...旅行代理店の受付 和田アキ子 ...入院患者 User Rating:8.0/10( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「対比の妙!」 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 橋爪功 User Reviews trade21jpさん 2007年11月27日 良作ですね 結婚式の仲人ってのは大役ですよね。 そこそこ名の通った会社の課長さんが初の仲人を。 で、結婚式の当日、課長さんのお父さん、 まあ、その家のおじいちゃんがぽっくりと逝ってしまった。 おめでたい結婚式、その仲人が不幸のため欠席なんてことはできない。 課長さん、おじいちゃんのことは娘2人と親戚のおばさんに任せて結婚式へ。 無論家族は大ブーイング。 汗かきかき結婚式場で「えー本日はお日柄もよく」… 「ご愁傷様です」と家では葬儀屋が。 そんで更に夫婦喧嘩で飛び出してきた臨月の娘に陣痛が。 人生の喜怒哀楽が全部つまった映画ですよ。 お葬式の後、おじいさんの遺品を整理してたら、 日記にはさまれた航空チケットがでてきた。 おじいさん、ひとりで旅行するつもりだったらしい。 なんで? どこに? 日記を読んでいくとおばあさんとの馴れ初めのことが書かれている。 課長さん(実はリストラされたばっかり)は 奥さんと一緒におじいさんの行こうとしていた場所に行ってみることにした…。 人が死んじゃうんだけどコメディ仕立ての映画です。 でも、これが結構まじめに面白く感動する。 同じ日に生まれ、結婚し、死ぬ、おまけにリストラという人生の節目(?)が 殺到するんだが、人間どうあがいたっていつかは死んじゃう。 ではどう生きたか、これが大切だね。 おじいさんとおばあさんの若い頃のエピソードにはちょっとほろりとし、 思わずそばにいる大切な人をそっと抱きしめたくなること請け合いです。 こういう映画がたまに出てくるから 邦画は侮れないっていうか、大好きなんですよねぇ。 そこそこネタばらししちゃいましたけど、 一応、肝は書いてませんので、 未見の人はどうか観てみてくださいな。 オトーサン、 「この監督、力量あるなぁ」 服部弘一郎さん 1997年2月23日 結婚式、葬式、娘の恋人、会社の人員整理、娘婿の浮気、出産。 現代核家族の姿をリアルに描いた傑作コメディ 久しぶりにきちんとした日本映画を観た気分。 さして長くもない時間の中に、 現代日本の家族が抱えるありとあらゆる要素をぶち込み、 それを見事に消化させている。 冠婚葬祭を通して家族を描くというのは、映画では常道手段だし、 少し前には伊丹十三が『お葬式』という映画も作っている。 父親の死から物語が始まるところから、 僕は一瞬その二番煎じではとも思ったんですが、 観て行くとこれが大間違い。 お葬式が出てくるといっても、 僕はむしろ小津安二郎の『小早川家の秋』のような端正さを感じました。 これだけ騒々しい話題を山ほど詰め込んで、 ちっともうるさくなってないのは、監督・和泉聖治の力でしょう。 脚本は布勢博一。 主演の橋爪功以下、出演者はテレビでも馴染みの顔ばかり。 内容がホームドラマとあって、 小さくまとまると 全体がテレビ的なチマチマした映画になってしまいそうな素材です。 しかしこの映画はストーリーの振幅の大きさと演出の奥深さで、 全体をしっかりと映画にしている。 知人の結婚式に仲人として出席する朝に、 よりにもよって父親が死ぬという大惨事を、 日常生活の細かな描写を積み上げることで難なく乗り切っているのは見事。 この後も事件が山盛りで、5分に1度はクスクス笑えます。 日常生活の中にある些細な出来事の滑稽さを、 きちんと脚本の中に取り入れ、 しかもそれがちゃんと笑いに結びついているのだからこれは偉い。 映画の中では誰も奇矯な振る舞いなんてしないんですけど、 それでもたっぷりと笑える。 結婚式の場面で、清水ミチコ扮する新婦の恩師が 何をとち狂ったか突然「喝采」を歌い始め、 その場違いさに気づかないまま延々歌い続けるというシーンなど もうおかしくておかしくて腹がよじれそうだった。 ここでこの曲を歌わせるというアイディアだけでも、 ポイントはずいぶんと高いぞ。 抜群のコメディセンス。 一方で要所要所に泣かせどころを按配よく配置する周到さも心憎い。 スクラップブックのエピソードもよかったけど、 父親が息子に宛てた手紙の場面は思わず涙が出た。 父親と母親の青春時代のエピソードが、 人間の営みの循環というものをよく表現していたと思う。 三世代同居の家族が、祖父の死、娘の結婚と独立などによって、 一気に解体して行く物語です。 しかし、その印象は決して暗くない。 むしろ家族の解体を、肯定的に明るく描いているような気さえする。 ここには解体を経て、家族が別の部分で絆を深めて行く様子や、 残された夫婦がまた新しい関係を築き上げて行こうとする様子も描かれています。 戦後の小津安二郎が描きつづけた家族像を推し進め、 さらにその次を描こうとしているのです。 核家族という社会システムが、すっかり受け入れられ、成熟した証拠でしょうか。  核家族の解体と再生のくり返しで、 今の僕たちの生活は出来上がっているのですね。 この映画に出てくる家族はいろいろな問題を抱えていますが、 それでも一種の理想像になっているのだと思います。


4499 ヒーロー 靴をなくした天使 (BS 1992)

オトーサン、 「このDVDの邦題、詐欺に等しいな」 「靴をなくした天使」なら、既にみているのです。 でも、再見して後悔はしませんでした。 原題:Hero (1992) 監督:Stephen Frears 原作:Laura Ziskin/ Alvin Sargent/David Webb Peoples 脚本:David Webb Peoples Genre:Comedy / Drama 上映時間:117分 あらすじ: バーニーは、コソ泥。 6日間の保釈延長を言い渡されるが、 彼には別れた妻との間に息子がいる。 息子を映画に連れていく約束の日、 車はエンストし、飛行機が落ちてくる。 助けを求める声に応え、乗客たちを機外へ運ぶ。 片方の靴を残し、名前も告げずに立ち去る。 助け出された敏腕TVリポーター、ゲイルは、 賞金100万ドルをつけテレビ番組の中で彼を探す。 名乗り出たのはジョン・バーバーだったが。 出演者: Dustin Hoffman ... Bernie Laplante(バーニー) Geena Davis ... Gale Gayley(ゲイル) Andy Garcia ... John Bubber(ジョン) オトーサン、 「いい役者のいい演技。みていて楽しい」 DUSTIN HOFEMAN  ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼少の頃からクラシック・ピアノを習い、 ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学びながら、 58年カレッジを卒業。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入る。 ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、ビルの掃除人など転々。 67年「TIGER MAKE OUT」の端役で映画デビュー。 「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」でもノミネートされ、 79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。 88年「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 出演作 1967年「100万ドル大捜査」「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」      「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」「くたばれ!ハリウッド」「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 2004年「ネバーランド」「レーシング・ストライプス」(声)「ミート・ザ・ペアレンツ2」 2005年「ハッカビーズ」 2006年「パヒューム ある人殺しの物語」「主人公は僕だった」 2007年「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」 その他の出演者: Joan Cusack ... Evelyn Kevin J. O'Connor ... Chucky Maury Chaykin ... Winston Stephen Tobolowsky ... Wallace Christian Clemenson ... Conklin Tom Arnold ... Chick Warren Berlinger ... Judge Goines Cady Huffman ... Flight Attendant Leslie Susie Cusack ... Donna O'Day James Madio ... Joey Richard Riehle ... Robinson Daniel Baldwin ... Fireman Denton User Rating:6.3/10( 13,327 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 724 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だね」 User Reviews bobqwatsonさん Paris, France 2004年4月18日 評価が低すぎる 批評家連中がミスジャッジした。 これは社会風刺ではない。 人間性の動的な分析でもない。 哲学的傑作でもない。 純粋のハリウッドものだ。 当時では、ハリウッドの最良のものだ。 筋書がいい、脚本は機知に富む。 登場人物たちは、興味深い。 演技派、しっかりしている。 ダスティン・ホフマンは、すばらしい。 微妙な人間感情の成り行きを描こうとしていないが、 明らかに、プライドを力強く描こうとしている。 換言すれば、観客を幸せにしようとしている。 重い判断を突きつけているのではない。 何回かみると、楽しくなってくる。 生真面目な探求を要するものはない。 この映画は、知的な映画フアン向けだ。 ハリウッド最良の映画。 オトーサン、 「メッセージが教訓ではなく、 楽しい一皿のスパイスになっている!」 ジーナさん 2009年3月9日 邦題には違和感 主人公のシニカルさと温かみそのままに 作品もシニカルでありながら ハートウォーミングなコメディドラマに仕上がっています。 ちょっとビターなココアを飲んでいる感じですかね(笑) マスコミのあり方や報道に踊らされる人々、ヒーローとは何か・・・など 単なるコメディとは違ったメッセージ性のある作品なので 普段コメディを観ない方でも楽しめるでしょう。 ダスティン・ホフマンの飄々とした人生くたびれキャラや まるで道徳の授業のようなアンディ・ガルシアのセリフなど キャラクター設定とキャスティングが見事にハマってました。 ガルシアのキャラを根っからの悪にしなかった事や 主人公をとことんリアリストに設定したのも上手いですね。 お互いのキャラクター性を裏切らないラストのまとめ方も妙技だったと思います。 ダスティン演じる主人公が息子に教える教訓の数々は、 現実世界を生きていく上で本当に必要な知識だと思うけど、 そんな冷笑オヤジから息子を守ろうとする母親ジョーン・キューザックのリアルな反応、 この元妻&元夫のやりとりもクスッと出来て良かったです。 嘘や偽りを扱ってはいますが、 子供から大人まで安心して楽しめる作品だと思います。 教訓;誰も傷付けない嘘は、やっぱり必要でしょ(笑)


4498 プチ・ニコラ(BS 2009)

オトーサン、 「フランスは体罰あるんだ」 この映画をみると、小学校でのしつけが出てきます。 教室で叱ったり、立たせたり、居残りさせたり、 校長室に呼び出したり、親を同席させたり... さらに、怖い大男の教育係がいるようです。 原題:Le petit Nicolas (2009) 監督:Laurent Tirard 脚本:Laurent Tirard /Gregoire Vigneron Laurent Tirard/ Gregoire Vigneron/Alain Chabat (dialogue) Rene Goscinny/Jean-Jacques Sempe (characters) Genre:Comedy / Family Country:France / Belgium Language:French 上映時間:91分 あらすじ: ニコラは、優しい両親や友だちに恵まれている。 ある日、赤ん坊ができる気配を感じる。 両親の愛情を弟が独り占めし、 自分は森に捨てられてしまうかもしれない。 この事態に、ニコラは仲間たちに相談し、 両親の機嫌を取ろうと悪戦苦闘するが... 出演者: Maxime Godart ... Nicolas(ニコラ) Valerie Lemercier ... La mere de Nicolas(母) Kad Merad ... Le pere de Nicolas(父) オトーサン、 「可愛い坊やだね」 その他の出演者: Sandrine Kiberlain ... La maitresse Francois-Xavier Demaison ... Le bouillon Michel Duchaussoy ... Le directeur Daniel Prevost ... M. Moucheboume Michel Galabru ... Le ministre Anemone ... Mlle Navarin Francois Damiens ... Bledur Louise Bourgoin ... La fleuriste Vincent Claude ... Alceste Charles Vaillant ... Geoffroy Victor Carles ... Clotaire Benjamin Averty ... Eudes User Rating:7.0/10( 5,018 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 289 votes) Yahoo! オトーサン、 「楽しい映画だね」 セザール賞ノミネート ・脚色賞 User Reviews sominiminisoさん 2013年2月19日 楽しい、かわいい♪ だんだんとこの世界に引きずり込まれてしまった♪ みんなかわいくて、家具や洋服、インテリア、すべて素敵。 ジョークもいいね〜。 ずっと、笑顔で観ていた自分がいてビックリ。 心が洗われたョ♪ オトーサン、 「関西弁の批評もいいね」 IMDbにコメントがないので、 ピンチヒッターをお願いします。 宮城正樹さん 2010年10月4日 マジメないたずら少年たちの、チョー勘違いの物語やー 「地下鉄のザジ」やら「アメリ」やらに通じる フレンチ・エスプリの、ポワワ〜ンなユーモア映画でおます 1959年から1960年代前半にかけて発表された 同名の絵本が原作になっておます。 そのフランスらしいコドモ映画のセンスは、 例えば、ほぼ同じような時代を背景にした、 アメリカの「スタンド・バイ・ミー」(1986)やらとは、 随分と違ておます。 シリアスかシリアスでないからでなく、 イタズラのセンスとでも申しましょうか。 少女がポワワ〜ンと大人たちを悩ます 「地下鉄のザジ」(1960)であったりとか、 オドレイ・トトゥちゃんのイタズラ映画「アメリ」(2001)やらの、 悪意なき無垢のイタズラとでも申しましょうか。 でもってでんな、 スペイン映画に「汚れなき悪戯」(1955)なんて名作もござりますが、 そこで描かれたシリアス・スタイルやなく、 あくまでエスプリとユーモア・モードで突き進まはるのでおます。 吹き出しカットで夢想する少年とか、 将来強盗になりたい少年とか、告げ口好きの少年とか、 いろんなタイプの少年たちを、 主人公ニコラ君のナレーションで、 まずは紹介しやはります。 ニコラ君の両親も紹介され、ニコラ君、マザコンとちゃうのん?  なシーンもござります。 で、弟ができよると勘違いしたニコラ君は、 弟に両親の愛を取られてまうと、さらなる勘違いをし、 仲間を集めていろんなことをばやらはります。 家の大そうじをするゴマスリ作戦では、 飼い猫のペルシャ猫まで、ランドリーに入れてしまわはります。 さらに、まだ産まれてもいてへんのに、 弟を誰かに誘拐してもらおやないかいな なんてアホな作戦を実行しようとしやはります。 それも、勘違いの連続で、 トンデモナイ方向へ話がいってしまいよるのどすえー。 そうでんな、本作のニコラ君は 「クレヨンしんちゃん」みたいに見えよりましたでー。 また、家族ドラマ部もユーモアにあふれとりまして、 特にオトンの会社の社長夫妻を自宅に招くシークエンスなんか、 いろんな勘違いのシンクロナイズで笑かしてくれます。 でもって、映画の最後の最後まで、 勘違いサプライズが待っておりま。 サントラもフレンチらしさがござります。 バイオリンをベースに、エレクトーン、ブラス、 打楽器なんぞを入れてはりますが、 特にフレンチっぽいアコーディオンが特注だす。 ラストロールもフレンチなポップ・ナンバーで シメはるよってにね。 せいだい楽しんでおくんなはれ。


4497 モダン・タイムス(DVD 1936)

ーサン、 「見たはずだけど」 映画批評のリストに載っていません。 「ま、何度見ても、いいね」 原題:Modern Times (1936) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre:Comedy / Drama 上映時間:87分 あらすじ: チャーリーは、鉄鋼工場の単純労働者。 作業速度のあまりの速さにトラブルを起こす。 病院送りになり、退院した矢先、デモのリーダーと間違われる。 だが、脱獄囚を撃退した功績で模範囚として放免される。 仕事も紹介されたが上手くいかず辞めてしまい、 街をうろつく生活に。 そんな中、浮浪児と出会い、意気投合。 2人のために家を建てるという夢で発奮し、 デパートの夜回り、工場の技師の助手... だが、2件とも警察沙汰になってしまう。 だが、少女が勤め始めたキャバレーのウェイターの職を得て、 見世物も大成功するなど上々だったが、そこも追われてしまう。 2人は、自由な生活を求め、旅立っていく。 出演者: Charles Chaplin ... A Factory Worker(工員) Paulette Goddard ... A Gamin(浮浪児) オトーサン、 「最高!」 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」      「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」      「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」      「チャップリンの画工」「男か女か」「両夫婦」      「髯のあと」「チャップリンのパン屋」      「アルコール先生自動車競争の巻」      「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」      「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」      「アルコール先生公園の巻」      「チャップリンの駈落」      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」      「チャップリンのカルメン」 1916年「チャップリンの改悟」      「三つ巴事件」      「チャップリンの替玉」      「チャップリンの消防夫」      「チャップリンの放浪者」      「午前1時」「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Henry Bergman ... Cafe Proprietor Tiny Sandford ... Big Bill Chester Conklin ... Mechanic Hank Mann ... Burglar Stanley Blystone ... Gamin's Father Al Ernest Garcia ... President of the Electro Steel Corp. Richard Alexander ... Prison Cellmate Cecil Reynolds ... Minister Mira McKinney ... Minister's Wife Murdock MacQuarrie ... J. Widdecombe Billows Wilfred Lucas ... Juvenile Officer Edward LeSaint ... Sheriff Couler Fred Malatesta ... Cafe Head Waiter User Rating:/10( 321 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 955 votes) Yahoo! Top 250 #44 オトーサン、 「凄い、世界の名画44位!」 年を追うごとに、ランクが上昇しています。 大失業時代だからでしょうね。 User Reviews ozgirlさん Washington 2000年3月15日 最高に愉快な映画のひとつ!, コメディ好きには、必見の映画だ。 チャールズ・チャップリンは、生涯最高の演技。 ポーレット・ゴタールとすばらしい相性だ。 1時間半、2人は笑いを絶さなかった。 私の好きなシーンは、 現代的な自動食餌機で食事させられるあたり。 そして、作業の高速化で、気が狂っていくあたり。 状況も、表情も、実に愉快だ! すぐ見たまえ... 絶対に後悔しないだろう。 オトーサン、 「的確だ!」 黒美君彦さん 2007年7月18日 やっぱりスゴいな〜 久しぶりの再会。 観るたびにチャップリンの天才にただただ感服。 もうレベルが違い過ぎる。 オートメ化された社会における人間疎外、 なんて使い古された言葉ではあるけど、 好むと好まざるにかかわらず、 資本主義というのは この作品の冒頭で戯画化されているように 資本家の搾取がついてまわる。 そうした特権階級を憎むのではなく、 笑い飛ばしてしまうのがチャップリンのスゴいところ。 自動給食機の暴走のシーンは、いまだに大笑いしてしまいます。 百貨店のローラースケートに代表される 身体表現としてのコントは、 今観てもその身体能力の高さにただただ唖然。 とにかく彼の作品は奥が深くて語り始めるとキリがない。 そのあたりは研究者に任せましょう(笑)。 さらには“ティティータ”の軽妙な出鱈目ソングの妙。 名曲「スマイル」に至っては、 彼の才能の奥深さにただただ脱帽。 チャップリンはやはり天才だと、 つくづく感じる作品のひとつ。


4496 チャイコフスキー(BS 1970)

オトーサン、 「チャイコフスキーには、お世話になったな」 受験勉強で、心が萎えてきたとき、 「ピアノ協奏曲第一番」や「交響曲第六番・悲愴」を聞いて、 なごんだり、心を奮わせたりしたものです。 原題:Chaykovskiy (1970) 監督:Igor Talankin/ L. Sadikova 脚本:Budimir Metalnikov/Yuri Nagibin/Igor Talankin Genre:Biography / Drama Country:Soviet Union Language:Russian 上映時間:157分 あらすじ: ピアノ協奏曲第一番を、 恩師ルビンシュテインはけなしたが、 チャイコフスキーの名を高める名曲だった。 メック夫人は、13年間、1200通も文通しながらも、 一度も会わず経済的援助を与え続けた。 だが、教え子との結婚と離婚が、打撃となるが、 再起し、外国旅行に出かける。 ルビンシュテインの死に直面して、 オペラ「ユフゲニー・オネーギン」、 交響曲第四番などの名曲を世に送りだす。 栄光の時がきたものの、死は間近だった。 交響曲第六番・悲愴の初演の8日後、突然病に倒れる。 出演者: Innokentiy Smoktunovskiy ... Pyotr Ilyich Tchaikovsky(チャイコフスキー) Antonina Shuranova ... Natalia von Meck(メック夫人) Vladislav Strzhelchik ... Nicholas Rubinstein(ルビンシュテイン) オトーサン、 「チャイコフスキー役の俳優さん、端正で静穏な顔立ちがいいね」 あとの2人には、魅力を感じませんでした。 その他の出演者: Kirill Lavrov ... Pahulsky Evgeni Leonov ... Aliosha Maya Plisetskaya ... Desire Bruno Frejndlikh ... Turgenev Alla Demidova ... Yulia von Meck Evgeni Evstigneev ... Laroche User Rating:6.6/10( 239 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいちだね」 アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 ・音楽(編曲・歌曲)賞 User Reviews goggins-1さん United States 2007年9月25日 この映画、ラジー賞なら獲れるのではないか? こいつは、最悪の映画だ。 こんなの見たことがない。 演技は、ひどい。 音楽は、シーンに合っていない。 チャイコフスキーの作品が適当に挿入されているだけだ。 誰かがフランス語をしゃべっているとき、 吹き替えだと分かる。 現実の役者たちは、フランス語をしゃべれない。 さらに、役者たちがしゃべっているとき、 字幕も出てこない。 あるシーンでは、2分間叫んでいるシーンがあった。 誰かが、チャイコフスキーと歩いているときだ。 激論になったというのに、字幕がない。 撮影は、ひどいものだ。 震えるショットが氾濫している。 基本的に、こいつは、 大勢のエキストラが、見かけ倒しのストーリーをこなし、 ひどい会話やシーンに合わない音楽が流れている代物だ。 こいつは、間違いなく、わが人生でみた最悪の映画だ。 こいつは、映画のパロディだ。 オトーサン、 「ソ連が総力をあげて製作したって、ほんとかね?」 shinakamさん 2013年2月16日 正統派の伝記映画 ロシアが誇る作曲家・チャイコフスキーの生涯を その音楽とともに綴った正統派の伝記映画。 西部劇の音楽で名高いディミトリ・ティオムキンが 製作総指揮・音楽監督を務め、 アカデミー賞外国映画部門で 黒澤明の「どですかでん」とともにノミネートされたが 受賞はならなかった。 母親との別れの幼い頃から チャイコフスキーの繊細な心の内面を感じさせる冒頭があり、 ピアノ協奏曲第1番を作曲した青年時代へ。 恩師ニコライ・ルビンシュタインに演奏不可能といわれトラブルに。 評価を気にして落ち込むが、 その世界を貫き通すエピソードは生涯続いて行く。 2人は、のちに和解して ルビンシュタインがパリで亡くなるまで友情は続いた。 チャイコフスキーの音楽に欠かせないのは 実生活に関わる精神的苦悩の数々。 なかでも富豪の未亡人フォン・メック夫人との13年間にも亘る文通。 その数が1200通もあったというから驚かされるが、 さらに一度も直接会ったことがないということに 何故だろうという疑問が湧く。 本作ではメック夫人が設定した晩餐会招待当日に 逃げ出すシークエンスがある。 純粋に彼の音楽を愛し続けたパトロンで在り得るハズがないのを察した チャイコフスキーは「夫人の期待に応えられない」という。 <彼が目指した音楽に最も大切な心の内面を誰にも縛られたくない> という葛藤があったのだろう。 一説には彼がホモだったからというが、本作では格調高く描かれている。 下世話な筆者には訴えが弱いように感じた。 別荘まで与えられ音楽活動に専念できるようにしてくれた メック夫人に対しての離反行為は、 忠実な下僕アリョーシャが嘆くように凡人には量り知れない。 彼の人生にはイタリアのソプラノ歌手デジレ・アトレーとの別れ、 教え子アントニーナとの唐突な結婚とわずか2ヶ月半での離婚など 女性との別れが悲劇的に付き纏うが、 そのたびに内面の成熟とともに音楽が高まって行く。 その流れとともに彼の名曲が美しい風景とともに綴られ ミュージック・クリップのような風情が心地良い。 チャイコフスキーを演じたのは インノケンティ・スモクトゥノフスキー。 「ハムレット」や「罪と罰」など名作でお馴染みだ。 メック夫人を演じたのは「戦争と平和」のアントニーナ・シュラーノワ。 2人は出会っていないが 本作ではチャイコフスキーの空想の世界で出会っている。 特権階級の娯楽であった音楽を大衆に伝える時代に現れた大作曲家の生涯を 旧ソ連の総力を賭けて描いた154分。 数々の名曲・名演とともに、耳に心地良くそして目に潤いを与えてくれた。


4495 パーフェクト ワールド(BS 1993)

オトーサン、 「ほんとかな?」 アラスカに"パーフェクト ワールド"があるのでしょうか。 明治初期の日本人に、北海道がそうだったように。 昭和初期の日本人には、満州がそうであったように。 心のなかに理想郷や桃源郷をもっているひとには、 感じさせる何かがある映画でしょう。 原題:A Perfect World (1993) 監督:Clint Eastwood 脚本:John Lee Hancock Genre:Crime / Drama / Thriller Rated PG-13 for violence, sexual content and language 上映時間:138分 あらすじ: 刑務所を脱走したブッチと相棒は、 少年フィリップを人質にとって逃げ続ける。 ブッチは、少年をレイプしようとした相棒を射殺。 以来、フィリップは、死んだ父の姿をブッチに重ねる。 署長のレッド・ガーネットは、必死にブッチを追う... 出演者: Kevin Costner ... Robert 'Butch' Haynes(ブッチ) T.J. Lowther ... Phillip 'Buzz' Perry(フィリップ) Clint Eastwood ... Chief Red Garnett(レッド・ガーネット) オトーサン、 「子役もいいけど、ケビン・コスナーがお見事」 KEVIN COSTNER ケビン・コスナー 誕生日 1955/1/18 出身 米カリフォルニア州リンウッド カリフォルニア州立大学フラートン校マーケティング科に入学後、 演劇科に移り、コミュニケーション・シアターの舞台に立つ。 映画は85年「ファンダンゴ」の主演、 87年「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役でブレイク。 監督としては自ら主演も務めた 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」でアカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。 出演作 1981年「黒の殺人リスト」(未) 1982年「ギャンブラーズ/最後の賭け」      「ラブinニューヨーク」「女優フランセス」 1983年「5人のテーブル」「再会の時」(場面カット)      「テスタメント」 1985年「シルバラード」「ファンダンゴ」      「アメリカン・フライヤーズ」 1986年「マリブ・ビーチ物語」      「世にも不思議なアメージング・ストーリー」 1987年「アンタッチャブル」◇「追いつめられて」◇ 1988年「さよならゲーム」「ドリーム・リーグ」 1989年「ガンランナー」「フィールド・オブ・ドリームス」◇ 1990年「リベンジ」「ダンス・ウイズ・ウルブズ」◇ 1991年「ロビン・フッド」◇「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「JFK」◇ 1992年「ボディガード」◇ 1993年「パーフェクトワールド」◇ 1994年「ワイアット・アープ」◇「チャイナ・ムーン」      「8月のメモワール」 1995年「ウォーターワールド」◇ 1996年「ティン・カップ」◇ 1997年「ポストマン」◇ 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」◇      「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」◇ 2000年「13デイズ」◇ 2001年「スコーピオン」◇ 2002年「コーリング」◇ 2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」◇ 2005年「ママが泣いた日」◇「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」 2006年「守護神」◇ 2007年「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」◇ その他の出演者: Laura Dern ... Sally Gerber Keith Szarabajka ... Terry Pugh Leo Burmester ... Tom Adler Paul Hewitt ... Dick Suttle Bradley Whitford ... Bobby Lee Ray McKinnon ... Bradley Jennifer Griffin ... Gladys Perry Leslie Flowers ... Naomi Perry Belinda Flowers ... Ruth Perry Darryl Cox ... Mr. Hughes Jay Whiteaker ... Billy Reeves Taylor Suzanna McBride ... Tinkerbell User Rating:7.4/10( 38,337 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 3.098 votes) Yahoo! オトーサン、 「父性愛の映画だね」 User Reviews LivingDogさん NYC, NY 2005年2月6日 理想主義的な映画 すばらしい映画は、いいすべてを備えている。 - 景色にはじまった監督まで。 この映画には、すべてがある。 ただ、筋書は、私の趣味だが、あまりに理想主義的だ。 たとえ、ストーリーは著者が決めるものだとしても、 ステレオタイプではない。 他のハリウッド映画のようだ。 例えば、"気高い"乱暴者。 (個人が気高いことはありえても、 国家全体が、気高いことはありえない。 「アラバマ物語」が、力強いのは、そのためだ。 気高いひとびとは、現実のひとびとに取り囲まれている。 だが、この映画はちがう。 主人公たちは、武骨な獣と無学な人だ。 だが、映画は面白かったか? いい監督、出演者、演技、輝きがあったか? 勿論だ。 イーストウッドさんの傑作のひとつだ。 10点満点で10点。 オトーサン、 「感情がこもっているね」 Cape Godさん 2011年1月26日 最初のボタンの掛け違いで 犯罪の道から抜けられない悲しい男 ケビン・コスナーの役柄は犯罪者である。 もう幼いころから犯罪を続けてきた、 犯罪が体に染み付いてしまっている犯罪者である。 彼の逃避行中にも度々それが出てしまい、 普通に窃盗もすれば突然の暴力も出る。 その反面、彼は根っからの犯罪者ではないことも示す。 家族の暖かさに憧れ、友情を大切にする。 彼は生まれた環境が悪く、また恐らくは イーストウッドが彼を刑務所に送り込んだことが 彼をより犯罪者の道から抜け出せなくしてしまった。 彼は運が悪かったために犯罪者の道ばかり歩いてきたが、 本当はそうじゃない自分に憧れている。 だが最早犯罪が普通に体に染み付いた彼には かなわぬ夢だったのだろう。 彼にまともな社会生活が出来るものではない。 たとえ彼の命が助かっても、アラスカにあると信じた パーフェクト・ワールドにたどり着けたとしても、 脱獄の後も罪を重ね人を殺しておいて 一人だけ幸せを得ることは出来ない。 たとえどこに行ったとしても、 彼自身が社会人としてパーフェクトとは程遠いのだから。 その意味ではどちらにしろ救いようのない結末である。


4494 風とライオン(DVD 1975)

オトーサン、 「どっちが"風"で、どっちが"ライオン"なの?」 ショーン・コネリーが"ライオン"で、 T.ルーズベルト大統領に代表されるアメリカが"風"です。 というのも、かの地を征服するのが大好きで、 すぐ風のように去っていってしまうからです。 ベトナムしかり、アフガニスタン、イラクしかり。 原題:The Wind and the Lion (1975) 監督・脚本:John Milius Genre:Action / Adventure / Drama 上映時間:119分 あらすじ: モロッコのアメリカ領事館が襲撃され, 領事夫人・イーデンと2人の子どもが誘拐される。 命令を下したのはリフ族の族長ライズリだが, 予想に反し,ライズリは人質3名を高遇。 イーデンとライズリには奇妙な信頼関係が生まれ, 子どもたちはライズリに父性を感じ惹かれていく。 セオドア・ルーズベルト大統領の命により, モロッコへ多国籍軍が派遣され, 虚々実々の駆け引きとともに, アメリカ得意の砲艦外交が始まる... 出演者: Sean Connery ... Mulai Ahmed er Raisuli( ライズリ) Candice Bergen ... Eden Pedecaris(イーデン) Brian Keith ... Theodore Roosevelt(セオドア・ルーズベルト) オトーサン、 「やっぱり千両役者だね」 SEAN CONNERY  ショーン・コネリー 誕生日 1930/8/25 出身 英エディンバラ 18歳で海軍に入隊。病気のため、除隊した後、 セミプロのサッカー選手で活躍する一方、 鉄鋼労働者、道路工夫などをしながら、 体を鍛え、ミスター・ユニヴァースに出場。] その後、モデルの仕事を始め、 54年、映画デビュー。 62年「007は殺しの番号」のボンド役で人気スターに。 86年「薔薇の名前」で英国アカデミー賞主演男優賞、 87年「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞。 99年にナイトの称号が与えられた。 出演作 1957年「鍵なき扉」「地獄特急」「虎の行動」 1959年「ターザンの決闘」「四つの願い」 1961年「殴り込み愚連隊」「ダイナミック作戦」 1962年「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」◇      「史上最大の作戦」 1963年「007/危機一髪(007/ロシアより愛を込めて)」◇ 1964年「わらの女」「マーニー」      「007/ゴールドフィンガー」◇ 1965年「丘」「素晴らしき男」      「007/サンダーボール作戦」◇ 1967年「007は二度死ぬ」◇ 1968年「シャラコ」 1969年「赤いテント」 1970年「男の闘い」 1971年「ショーン・コネリー/盗聴作戦」◇      「007/ダイヤモンドは永遠に」◇ 1973年「怒りの刑事」 1974年「未来惑星ザルドス」「オリエント急行殺人事件」      「オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック」 1975年「風とライオン」 1976年「王になろうとした男」      「ショーン・コネリー/愛しき暗殺者」◇「ロビンとマリアン」 1977年「遠すぎた橋」 1978年「大列車強盗」 1979年「メテオ」「さらばキューバ」 1981年「アウトランド」「バンデットQ」 1982年「シークレット・レンズ」「氷壁の女」 1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「勇者の剣」 1985年「ハイランダー/悪魔の戦士」「薔薇の名前」 1987年「アンタッチャブル」◆アカデミー助演男優賞 1988年「プレシディオの男たち」 1989年「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」◆      「ファミリー・ビジネス」 1990年「レッド・オクトーバーを追え!」「ロシア・ハウス」      「ハイランダー2/蘇る戦士」 1991年「ロビン・フッド」△ 1992年「ザ・スタンド」◇ 1993年「ライジング・サン」 1994年「グッドマン・イン・アフリカ」 1995年「理由」「トゥルーナイト」 1996年「ザ・ロック」◇「ドラゴンハート」(声) 1998年「アベンジャーズ」◇ 1999年「エントラップメント」◇「マイ・ハート,マイ・ラブ」◇ 2000年「小説家を見つけたら」◇ 2003年「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」◇ その他の出演者: John Huston ... John Hay Geoffrey Lewis ... Samuel Gummere Steve Kanaly ... Capt. Jerome Vladek Sheybal ... The Bashaw Nadim Sawalha ... Sherif of Wazan Roy Jenson ... Admr. French Ensor Chadwick Deborah Baxter ... Alice Roosevelt Jack Cooley ... Quentin Roosevelt Chris Aller ... Kermit Roosevelt Simon Harrison ... William Pedecaris Polly Gottesman ... Jennifer Pedecaris Antoine Saint-John ... Von Roerkel User Rating:6.9/10( 4,151 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 131 votes) Yahoo! オトーサン、 「ドラマとしては平凡だね」 アカデミー賞ノミネート ・作曲賞 ・音響賞 User Reviews sushifreak-1 2004年8月16日 すばらしい この映画、どんな映画よりも楽しんた。 最初にみたのは、子どもの頃だ。 ドラマと最高潮の戦いが好きだった。 年をとっても、以前よりも楽しんできた。 いまや多くのライバル作品が出ているなかで、 古典的な映画となった。 演技がすばらしい。 (特に、ルーズベルト大統領役のブライアン・キース) 豪華な出しものも、見応えがある。 筋書は、珠玉そのもの。 監督もあいまって、すばらしい映画になった。 実際にあった出来事に基づいている。 ヨーロッパの激発を描いている。 新興国アメリカが、オスマン帝国を分割する。 その崩壊の模様は、他の歴史映画とは一線を画している。 ユーモア、ドラマ、アクション、愛...すべてがある。 「華麗なるヒコーキ野郎」並みにもっと賞賛されてもいい。 オトーサン、 「監督は、黒澤フアンなのか」 黒美君彦さん 2006年4月30日 アラブのサムライ 大作になりきれなかったスペクタクル、といったところか。 確かに男くさい作品であり、 ショーン・コネリーの役柄に 「サムライ」的な要素は多分に感じとれる (ジョン・ミリアス監督が黒澤作品、 特に『隠れ砦の三悪人』や 『七人の侍』の大ファンであることは周知の事実)。 アラブの族長とルーズベルトを対比して描いているが、 残念ながらルーズベルトの存在感が薄いのはやむを得ないところ。 しかし、かといって「男ならこれでなきゃ」とかいわれると 現代はそんな白兵戦の時代じゃあるまいし、とも思ってしまうのだが。 まあ、ショーン・コネリーの魅力だけで十分楽しめた作品。


4493 ショーン・コネリー盗聴作戦(BS 1971)

オトーサン、 「売らんかなの邦題だね」 これでは、彼が盗聴しているようにも 解釈できます。 原題:The Anderson Tapes (1971) 監督:Sidney Lumet 原作:Lawrence Sanders 脚本:Frank Pierson Genre:Crime / Drama / Thriller 上映時間:99分 あらすじ: アンダースンは、10年の刑期を終えて出所し、 豪華マンションに住む愛人イングリッドを訪ねた。 マンションの全財産を頂戴するために プロフェッショナル・チームを編成した。 トミー、キッド、スペンサーの3人だ。 だが、彼らは、FBIが監視していることを知らなかった。 守衛を誤魔化し、住人名、部屋や金庫の見取図を調べ、 労働感謝祭の日を実行日と決めた。 大型トレーラーを盗み出し、バンを積み込んで マンションに向かい、覆面をつけ、銃を手に押しいった。 警報装置をカットし、高価なものだけを狙うが... 出演者: Sean Connery ... Anderson(アンダースン) Dyan Cannon ... Ingrid(イングリッド) Martin Balsam ... Tommy Haskins(トミー) Christopher Walken ... The Kid(キッド) オトーサン、 「ショーン・コネリー、やはりもてるな」 トミー役のバルサム、達者なもんです。 キッドは、若すぎて、誰だかわかりませんでした。 そう、クリストファー・ウォーケンです。 その他の出演者: Ralph Meeker ... Delaney Alan King ... Angelo Val Avery ... Parelli Dick Anthony Williams ... Spencer Garrett Morris ... Everson Stan Gottlieb ... Pop Paul Benjamin ... Jimmy Anthony Holland ... Psychologist Richard B. Shull ... Werner Conrad Bain ... Dr. Rubicoff Margaret Hamilton ... Miss Kaler User Rating:6.4/10 (3,365 votes)IMDb User Rating:4.6/10( 38 votes) Yahoo! オトーサン、 「うむ、評価の分かれるところだね」 User Reviews MovieAddict2013 UK 2004年9月20日 珠玉の映画、悲しいことに忘れられている ショーン・コネリーは、囚人役だ。 釈放されたが、またも強奪を計画し、 ベテランの悪人チームの助けを借りる。 だが、警官たちが盗聴しているとは思わない。 監督は、かのシドニー・ルメット。 ユニークなのは、警官サイドで盛り上げるあたり。 時限爆弾をしかけられたかのように 観客は、 コネリーと仲間が逮捕されるのを待つ。 結果は、かなり緊迫したものだ。 演技に乱れはない。 コネリーと若きクリストファー・ウォーケンがいい。 最初から、演技の幅が広かったのだ。 この映画をみて、彼の最近の役を思い出した。 「ステップフォード・ワイフ」のリメイクだ。 大変な才能があるのに、 こんな屑映画になんで出るのか不思議に思った。 80年代から90年代は、下らない映画の端役をやって、 時間を浪費している。 そこが、デニーロやパチーノとちがうところだ。 「カンガルー・ ジャック」(2003)なんかに出ているんだぜ。 全体に、この映画は、緊迫したユニークな犯罪スリラーだ。 70年代っぽいが、面白い。 流石に技術的には、時代遅れだが。 いずれ。リメイクされるだろう。 だが、本作もは、及ばないだろう。 オトーサン、 「たしかに、いい指摘だ」 ・出所したが行き場のない老人や犯行後とどまる男 最近は、こういうユニークな役が減りましたね。 Masagoyaネットシネマさん 2008年4月3日 クリストファー・ウォーケン映画デビュー作 この時、ウォーケンは27、8歳。 出番こそ、さして多くはないものの、 若くて綺麗な俳優・・・として、 印象に残る作品になっていた。 L・サンダースのベストセラー小説の映画化。 7人の犯罪プロフェッショナルが、 それぞれの特技を生かして高度に発達した電子技術の盲点を衝いて 展開するニューヨークの豪華マンション強奪作戦を描いた犯罪映画。 名匠ルメット監督が、コネリー、バルサムらを起用して描いた 痛快犯罪アクション。 出所したばかりの金庫破りが、マンションの全体に強盗に入る話。 どういうわけか彼は常に盗聴されているが、 盗聴にあまり意味がなかった気もする。 一応それが関係するオチにはなっているのだが。 後半は犯罪の進行中にそのあとの取り調べが挿入され、 なかなか緊迫感があっていい。 出てくる人物も魅力的、出所したが行き場のない老人や、 犯行後とどまる男、等々。


4492 扉をたたく人(BS 2007)

オトーサン、 「こういうケースもあるんだ」 不法滞在者=外国人犯罪の温床というイメージがありますが、 911以降の米国では、イラク人は、テロリスト扱いされて、 国外退去させられているようです。 原題:The Visitor(2007) 監督・脚本:Thomas McCarthy Genre:Crime / Drama / Music Rated PG-13 for brief strong language Country:USA Language:English / French / Arabic / Romanian 上映時間:104分 あらすじ: ウォルターは、地方大学の教授。 妻が死んでから心を閉ざしてきた。 学会出席のためニューヨークへ。 別宅を訪れると、見知らぬカップルが。 シリア出身の移民タレクとその恋人だ。 国外追放を恐れ、2人は、素直に退去していく。 2人を見過ごせず、しばらくの間泊めてやることに。 タレクは、ジャンベを教えてくれる。 友情を育くむなかで、心の扉を開いていく... 出演者: Richard Jenkins ... Walter(ウォルター) Haaz Sleiman ... Tarek(タレク) Hiam Abbass ... Mouna(モーナ:タレクの母親) オトーサン、 「抑制が効いた演技が、光っている」 RICHARD JENKINS  リチャード・ジェンキンズ 誕生日 1953/12/2 出身 米イリノイ州ディ・カルブ 85年映画デビュー。 96年「アメリカの災難」で インデペンデント・スピリット賞最優秀助演男優賞ノミネート。 出演作 1985年「シルバラード」 1986年「ハンナとその姉妹」 1987年「イーストウィックの魔女たち」 1988年「リトル★ニキータ」「君がいた夏」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ブルー・スチール」「ブレイズ」 1992年「ミスター・ベースボール」 1993年「アンダーカバー・ブルース/子連れで銃撃戦!?」 1994年「ウルフ」「パラダイスの逃亡者」「あなたに降る夢」 1995年「キルトに綴る愛」「リトル・ヒーロー」 1996年「アメリカの災難」「エディー/勝利の天使」「カウチ・イン・ニューヨーク」 1997年「目撃」「エベレスト死の彷徨」(TM) 1998年「メリーに首ったけ」(NO CREDIT)「インポスターズ」      「ストレンジ・クルーズ/豪華客船の奇妙な人々」 1999年「ランダム・ハーツ」「ヒマラヤ杉に降る雪」「モッド・スクワッド」 2000年「ふたりの男とひとりの女」「2999年異性への旅」 2001年「ジュエルに気をつけろ!」「ギリーは首ったけ」      「バーバー」 2002年「キャンパス・クレージー」「チェンジング・レーン」 2003年「ディボース・ショウ」「12人のパパ」「ザ・コア」 2004年「Shall we Dance?シャル・ウィ・ダンス?」「ハッカビーズ」 2005年「ディック&ジェーン 復讐は最高!」「スタンドアップ」      「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」 2007年「キングダム/見えざる敵」 2008年「ブロークン」「俺たちステップ・ブラザース−義兄弟−」      「バーン・アフター・リーディング」◆ その他の出演者: Danai Gurira ... Zainab Marian Seldes ... Barbara Maggie Moore ... Karen Michael Cumpsty ... Charles Bill McHenry ... Darin Richard Kind ... Jacob Tzahi Moskovitz ... Zev Amir Arison ... Mr. Shah Neal Lerner ... Martin Revere Ramon Fernandez ... Cop #1 Frank Pando ... Cop #2 Waleed Zuaiter ... Omar User Rating:7.7/10( 27,411 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 802 votes) Yahoo! オトーサン、 「心にしみる名画だ」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 リチャード・ジェンキンズ User Reviews Movie-Jayさん 2007年9月19日 鋭敏で思慮深い映画 トーマス・マッカーシーの第2作は、 素敵な第1作"Station Agent"同様に、よく出来ている。 リチャード・ジェンキンズの演技のベタほめはやめておこう。 妻をなくした教授を演じている。 あてもなく人生をやり過ごすようになったのだ。 だが、ニューヨークのアパートに行き、 カツプルがうずくまっているのに出くわす。 この映画が、脚光を浴びないようでは、 世も末だと思う。 ジェンキンズは、性格俳優だ。 だが、それを知る人は少ない。 彼は、映画の前半は、孤独だ。 ジャック・ニコルソン演じるシーンを思い出させる。 そう、「アバウト・シュミット」の乾いたユーモアだ。 意地悪なピアノ教師のシーンがそうだ。 微妙な演技をする役者は好きだろうか? 映画はそんな風にしてはじまり、 やがて、ジェンキンズのアパートでのカップル、 そして、タリクの母親との出会いがある。 テンポよく進み、感情移入させられる。 だが、 最後になって次第に喜悦感が忍び寄ってくる。 立ち止まって、われらが世界の現状を反省するのだ。 愛らしい映画だ。 オトーサン、 「すべてを言い尽くしているね」 ジーナさん 2010年3月14日 生きる力をリズムに込めて 大学教授(アメリカ人)と不法滞在者という 決して珍しくは無い題材ですが、 この相容れない二人が信頼関係を築くキッカケとなる アイテムとして、ジャンベを取り入れたアイデアが素晴らしかったです。 ゆっくりと少しずつ進行するストーリーに ジャンベのリズムがとにかく良いアクセントになっていました。 妻に先立たれ心の通じ合う人のいない寂しさを 紛らわせるため楽器に打ち込む教授を演じたリチャード・ジェンキンスの 緻密で心のこもった演技は必見です。 心情の機微や優れた品格が自然に感じ取れる演技でした。 なるべく感情を押さえつけようとする演出でしたし、 ストーリーも説明的ではないので余計に彼の演技が際立ったのでしょうね。 青年と教授の友情だけではなく、 母親との微妙な関係も組み込むなど構成も感心モノですね。 登場キャラ全員の人物描写もとにかく巧みですし、 演出も良かったと思います。 欲を言えば、主人公の亡くなった妻のエピソードを もっと盛り込んで欲しかったカナ・・・。 生活感のあるニューヨーク、 そしてこの映画の全てを語っていると言っても過言ではない フェリーから見たNYの景観はよく考えられたなぁ〜と 思うほど計算された構図です。 9.11を境に取締りが厳しくなった移民制度など 今のアメリカが抱える問題に切り込んでいるので リアリティにあふれているのもGOOD 社会派として捉えると興味深いですが、 感情移入して鑑賞していますので、 この無慈悲な現実は重く深刻。 人と人との心理的関係を心をこめて丁寧に描いているので 派手さはありませんが感慨深いドラマに仕上がっています。 いたわりの心、怒り、切なさ、悲嘆や情愛を込めた ラストの演奏シーンは本当に震えました。 後味が良いとは言えませんが、 素晴らしい余韻に浸れますので ドラマが好きな方は是非チェックしてみて下さい。


4491 オカンの嫁入り(BS 2010)

オトーサン、 「オカン? お燗かな、お棺かな」 ご存知の通り、関西弁でお母さんの意味です。 因みに、お父さんは、オトン。 けったいやねー。 原題:オカンの嫁入り(2010) 監督・脚本:呉美保 原作:咲乃月音 Genre:Drama/Commedy 上映時間:110分 あらすじ: 月子は、母の陽子と2人暮らし。 ある真夜中、母が若い金髪の男・研二を連れて帰宅。 翌朝、“この人と結婚します”と言う。 月子は怒り狂い、勢い余って家を飛び出してしまう。 家族同然の付き合いをしている大家のサクや 陽子の上司・村上は、月子をなだめようとする... 出演者: 宮崎あおい... 森井月子 大竹しのぶ... 陽子 桐谷健太... 服部研二 オトーサン、 「3人、それぞれに巧い!」 その他の出演者: 絵沢萠子... 上野サク 林泰文... 本橋信也 斎藤洋介... 佐々木義男 綾田俊樹... 猪瀬亮二 春やすこ... 島村幸 たくませいこ... 和田真 友近... 小谷聖子 國村隼... 村上章 User Rating:5.3/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 618 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台だな」 User Reviews シネマライオンさん 2012年7月21日 太陽と月の関係に変化!? 娘を困らすような突飛なことをする母親と しっかりしているけど何か問題を抱えている娘とで ぶつかり合いながらも前へ進もうとする物語です。 現代は年頃の娘に面と向かって叱ることが なかなかできなくなってきているように思います。 この作品でもそういった雰囲気が漂っているものの、 それが変化していく様子が巧く描かれていました。 気になった部分が2つほどありました。 ひとつは娘である月子役の宮崎あおいさんが 疲れているように感じられたことです。 彼女の顔のくまが目立っていました。 もうひとつは音楽の途中でシーンが切り替わったことです。 急に何かが起こったという訳でもないのに 曲の切りが悪いところで シーンを変えた理由が良く分からなかったです。 唐突感を出したかったのでしょうか。 母娘の話だからなのか、 似たような経験をしたことがないからなのか分かりませんが、 あまり共感できませんでした。 前半の月子がつんけんしているときは 色々と動きがあって楽しめたのですが、 中盤からは眠くなったのも そういったことが関係しているのだと思います。 逆に言えば、この母娘と同じような境遇の方や 過去に経験された方の胸には響くのかもしれません。 最後に、駆け込み乗車はおやめください! オトーサン、 「本物の関西弁なんだ」 ヌートリアEさん 2010年9月15日 シンプルイズベスト。結構推敲されている秀逸ドラマ。 普通の人は気付かないかもしれないが、 宮崎あおいと大竹しのぶの関西弁は本物だ。 東京の人だと思うが、 この関西弁のごく自然なイントネーションはホント心地よい。 無理して使うぐらいなら 標準語でしゃべって欲しいという関西弁が氾濫している中、 これは実に快挙でさえある。 それほど実はこの映画、リアルさにはかなり凝っている。 あの、長屋風情の時代から取り残されたかのような借家と 地続きの大家の母屋。 あんな、家屋が残っているのは 今どきどこなんだろうなあと推理して、 この映画の大道具として主要な京阪電車の最寄りの駅を 映像から推察するのだが、 決して最後まで分からないようにしてある。 それは憎らしいほどだ。 話はシンプルで、ちょっとした落語話のようでもある。 冒頭の夜中の騒がしい帰還。 そしてそれから始まる戦闘開始。 第二展開。そして和解、解決へと。 定石どおりである。 だからこそ細部、舞台設定に到るまで すべてリアルに徹しなければ、 換言すればちょっとでも嘘っぽかったら すべて台無しになるような話なのである。 そして話の頂点を娘の羽ばたきと 母親の安心への視点へと持っていく。 すなわち、映像では白無垢姿の花嫁姿のオカンと 娘との哀惜の場面である。 通常は花嫁姿の娘が世話になった母親に 三つ指を突いてお礼を言うシーンである。 しかしこの映画では逆で、オカンが娘に 三つ指を突いてお礼を言う。 ここで涙を流さない観客がいるだろうか。 芸達者な主役に加え、脇役もそれ以上に食わせものばかり。 キリリとしまったいい映像になっている。 あまりまとまり過ぎて秀作とは言いづらい気もしがちだが、 小品に見せてしまうぐらい無駄のないいい作品である。 やはり秀作であろう。


4490 次郎長三国志 第三部 次郎長と石松(BS 1953)

オトーサン、 「いいねぇ、懐かしいねぇ」 ♪馬鹿は死ななきゃあ〜なおらな〜い 広沢虎造の浪曲の一節ですが、 名調子にほれぼれします。 出だしに流れたので、映画の好感度が増しました。 原題:次郎長三国志 第三部 次郎長と石松(1953) 監督:マキノ雅弘 原作:村上元三 脚本:松浦健郎 Genre:Period Drama/Gangster 上映時間:87分 あらすじ: 石松は旅の途中次郎長一家と出会う。 子分になれと誘いをうけたが断る。 一人旅を続けていたが、 代貸大岩の妹とねんごろになって 大岩に追われる追分三五郎を救った。 賭場で、2人はお仲の打ちぶりに幻惑され、文無しに。 だが、お仲は、いかさまをした金を石松に返し、 二人で旅をしようと口説く。 だが、石松は三五郎を置去りにできず、 お仲は一人宿を立っていった。 一方、次郎長一家は、開帳中を役人に捕えられ... 出演者: 森繁久弥 ...森の石松 小泉博 ...追分三五郎 久慈あさみ ...投げ節お仲 小堀明男 ...清水の次郎長 オトーサン、 「森繁流、森の石松!こういうのもあっていいか」 「粋で艶ややかな久慈あさみさんに、2点!」 その他の出演者: 河津清三郎 ...大政 田崎潤 ...桶屋の鬼吉 森健二 ...関東綱五郎 田中春男 ...法印大五郎 石井一雄 ...増川仙右衛門 若山セツ子 ...お蝶 広沢虎造) ...張子の虎三 澤村國太郎 ...江尻の大熊 花房一美 ...おもと 豊島美智子 ...お千 清水元 ...小川武一 小杉義男 ...牢名主 User Rating:7.4/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「牢名主をコテンパンにするシーンに2点!」 User Reviews なんのかんのさん 2010年2月14日 ロードムービー 追分三五郎の小泉博と石松の森繁とのロードムービー的要素あり。 こういうコンビは「さぶ」とか「ハツカネズミと人間」とか、 「計画するリコーと純情のバカ」といった 普遍的な安定したコンビであって、しかも女が絡む。 女はバカを肯定するが、しかし好きにはなれない。 で、男同士はやっぱりいいなあ、となるわけ。 次郎長のほうも男だらけで、 牢屋の中でもワッショイワッショイで勢いつけて 牢名主に対する。 このワッショイの陽気さ志向こそ、 このシリーズの眼目で、好き嫌いは別にして 男の集団の一つの原型ではある。 彼らがそれぞれに黒駒の勝蔵と向かい合っていくことになる展開。 壷ふり女の美しさってのがとりわけ映画で際立つのは、 壷を置くまでの素早い「動」から「静」の緊張に至り、 上目づかいで見据える顔が実にキマるところにあるんだろう。 田舎の湯治場の狭い道を お仲が歩いていくシーンなんかなぜか懐かしい。 オトーサン、 「広沢虎造さんが出ていたんだってね」 shinakamさん 2013年2月7日 名匠・マキノ雅弘と名優・森繁の出会い 村上元三の人気小説「次郎長三国志」をもとに 名匠・マキノ雅弘が監督したシリーズ9作の第3話。 映画界の草分け牧野省三の長男で 戦前若干20歳から監督をしていたマキノが、 戦後復活を果たした記念すべきシリーズ作でもある。 本作で本格的に登場したのが 愛すべきキャラクター・森の石松役の森繁久彌だ。 まだ40歳だった森繁の若々しい演技が前半のハイライト。 初登場したのが色男・追分の三五郎(小泉博)。 2人が惚れる壺振り・門付けを生業とする投げ節お仲(久慈あさみ)。 壺を振る仕草や三味線で弾き語りする<端歌>が何とも色っぽい。 シリーズ作なのでタイトルほど次郎長一家の出番はないが、 賭場で捕らえられ入牢して 牢名主をヤリ込めるなど後半に出番が用意されている。 戦後GHQに禁止されていた時代劇に飢えていたファンにとって この任侠時代劇は待望の作品。 二代目・広沢虎造の浪曲 <旅ゆけば〜駿河の国の茶の香り〜>でお馴染み。 そのなかで最も人気があったのが <馬鹿は死ななきゃあ〜なおらな〜い> 森の石松でこれからいよいよ佳境に入る。 その広沢虎造が浪曲以外に<張子の虎三>という役名で コミカルな演技を見せていたのも話題のひとつだ。


4489 大人の見る絵本 生れてはみたけれど(BS 1932)

オトーサン、 「小津監督、コメディも撮るんだ」 戦前の作で、サイレントで白黒映画。 主役は、大勢の子どもたち。 「昔は、こどもが大勢いたなぁ」 原題:大人の見る絵本 生れてはみたけれど (1932) 監督:小津安二郎 原案:小津安二郎 脚本:伏見晁 Genre:Drama/Commedy Sound Mix:Silent Color:Black and White 上映時間:91分 あらすじ: 東京郊外。 サラリーマン一家が、 上司の家の近所に引っ越してきた。 例によって、地元の子どもらにいじめられる。 だが、上司の息子は手下だ。 父は上司に卑屈な態度をとっていた。 そんな父の姿に我慢ならなかった... 出演者: 菅原秀雄 ...長男 突貫小僧 ...次男 斎藤達雄 ...父 坂本武 ...重役 オトーサン、 「子役がいいね」 おとなしい次男坊を演じているのが、 突貫小僧!本名じゃないでしょうね。 その他の出演者: 吉川満子 ...母 早見照代 ...夫人 加藤清一 ...子供 小藤田正一 ...小僧 西村青児 ...先生 飯島善太郎 ...いじめっ子たち 藤松正太郎 ...いじめっ子たち 葉山正雄 ...いじめっ子たち 佐藤三千雄 ...いじめっ子たち 林国康 ...いじめっ子たち 野村秋生 ...いじめっ子たち 石渡輝秋 ...いじめっ子たち User Rating:7.8/10( 1,934 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 94 votes) Yahoo! オトーサン、 「サラリーマン哀歌だ」 User Reviews k.kanazawaさん Lancaster, UK 1999年4月12日 失われた無邪気さ 間違いなく、この映画は、小津の傑作だ。 よく知られたすばらしい「東京物語」と比肩する。 人間関係についての、風刺喜劇だ。 小津は、子どもの世界と大人の世界を見事に対比する。 子役たちは、すばらしい演技をしている。 小津の晩年の作品に出てくる 堅苦しい顔の役者たちとは、全く違っている。 子どもたちは、無邪気で、カジュアルだ。 小津は、しばしば生真面目なアティストと考えられているが、 かれは天然ボケなのだ。 この映画では、いろいろなギャグを飛ばす。 見事に、子役たちを導いている。 彼のコミック・センスはすばらしい、 だが、辛らつな皮肉が底を流れている。 2人の兄弟は、父親に腹を立てる。 オフィスで、滑稽で召使のような行動をしていたからだ。 だが、最後に、ようやく理解し、 大人の世界の階級を受け入れる。 ある意味では、これは彼らの成長物語だが、 同時に、彼らが無邪気さを忘れるのは、悲しい。 オトーサン、 「このせりふ、老人ホームで転用できそうだな」: ・トウニョウなので、タベモノヲアゲナイデクダサイ」 という札を首からぶら下げたらどうでしょうか。 当然、プライバシー侵害になるのでしょうね。 feicyu00さん 2009年10月15日 叙情性と社会性とユーモアのバランス。 澤登翠さんの活弁と、柳下さんのピアノ伴奏で見ました。 現代にも十分通用する、サラリーマン哀歌でした。 父親として、子供達の前では偉そうなことを言っていても、 上司の前ではぺこぺこしている父親。 子供たちは失望を禁じえません。 たぶん時代劇でも作ることが出来るでしょうし、 舞台を現代に持ってきても同じように描くことが出来るでしょう。 社会の中でのヒエラルキーと家庭何のヒエラルキーのギャップ、 人間としての尊厳と社会の中での建前の違いというのは 普遍的なテーマなのでしょうね。 それを悲喜劇として、父親の泣き笑いの中に見せてくれ、 なおかつ叙情性も湛えているあたりが 小津監督のすばらしさなのでしょうね。 子供達の闊達な演技は、 かえって今日の映画では見られないものかもしれません。 「オナカヲコワシテイルノデタベモノヲアゲナイデクダサイ」 という首からぶら下げた札や、 はみ出したワイシャツなど、 おおらかなユーモアに顔がほころびます。 澤登さんの活弁、特に子供達の表現は さすが女性の弁士だけあって見事なものでした。 柳下さんのピアノも、リリカルで、 「大人の見る絵本」というタイトルに ぴったりだったのではないでしょうか。 機会があったら、是非とも澤登さんの活弁でみてください。 無声映画がまた一段と面白くなってくることと思います。 サイレントなのに音楽が☆五つなのは、 柳下さんのピアノ伴奏で見たからです。


4488 ピッチブラック(TV 2000)

オトーサン、 「どうせ下らん、SFだろう」 午後ロードには、いつも期待していませんが、 たまに掘り出し物があるのです。 原題:Pitch Black (2000) 監督:David Twohy 原作:Jim Wheat/ Ken Wheat 脚本:Jim Wheat/ Ken Wheat/ David Twohy Genre:Action / SF / Thriller Country:USA Language:English / Arabic 上映時間:109分 あらすじ: 宇宙船が、未知の惑星に不時着した。 三つの太陽に照らされた灼熱の星で、 リーダーのフライは、ジョンズと事毎に衝突する。 争点は、護送中の凶悪犯リディックの扱いだ。 過酷なサバイバルを強いられるなか、 生存者たちは、かつてこの星で生活していた 調査隊の施設にたどり着くが、 地下や暗がりに潜む凶悪な肉食エイリアンに襲われる。 22年ぶりの皆既日食が起きる。 夜行性の肉食獣が支配する夜を迎えようとしていた... 出演者: Vin Diesel ... Richard B. Riddick(リディック) Radha Mitchell ... Carolyn Fry(フライ) Cole Hauser ... William J. Johns(ジョンズ) オトーサン、 「ヴィン・ディーセル、筋肉マンぶりは、お見事!」 「ラダ・ミッチェル、美形じゃないが、目が澄んでいる!」 VIN DIESEL  ヴィン・ディーセル 誕生日 1967/7/18 出身 米ニューヨーク 母親は占星術師、養父は演劇教師。 7歳の時に劇場に侵入し、子役に。 父の主宰する劇団や、オフ・ブロードウェイの舞台に出演。 ハンター・カレッジを3年で退学し、ハリウッドへ。 94年、短編映画「MULITI-FACIA」をカンヌ映画祭に出品。 資金を集め、主演・脚本・監督の長編映画「STRAYS」を製作。 サンダンス映画祭では評価を得たものの、配給会社には売れず。 「MULTI-FACIA」を観たスティーブン・スピルバーグが 「プライベート・ライアン」に起用し、映画俳優としての道が開ける。 出演作 1998年「プライベート・ライアン」 2000年「ピッチブラック」◇「アイアン・ジャイアント」(声)      「マネー・ゲーム 株価大暴落」 2001年「ワイルド・スピード」◇ 2002年「トリプルX」◇「ノックアラウンド・ガイズ」◇      「ブルドッグ」◇ 2003年「リディック」◇ 2005年「キャプテン・ウルフ」◇ 2006年「ワイルド・スピードX3 TOKYODRIFT」▲ 2008年「バビロン A.D.」◇ 2009年「ワイルド・スピードMAX」 RADHA MITCHELL  ラダ・ミッチェル 誕生日 1973/11/12 出身 オーストラリア・メルボルン 96年「ラブ&カタストロフィ」で映画デビュー。 97年、ロサンゼルスに移住。 98年「ハイ・アート」でアリ・シーディの恋人役で評価される。 2000年「ピッチブラック」ではヴィン・ディーゼルと並んで主役に。 出演作 1996年「ラブ&カタストロフィ」 1998年「ハイ・アート」 2000年「ピッチブラック」◇「彼女の恋からわかること」 2001年「ワイルド・ストレンジャー」 2002年「ワイルド・スタリオン」 2003年「ゴーストアビス」 2004年「ネバーランド」◆「メリンダとメリンダ」◇「マイ・ボディガード」◆ 2005年「モーツァルトとクジラ」◇ 2006年「サイレントヒル」◇ 2009年「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」 2010年「クレイジーズ」 その他の出演者: Keith David ... Abu 'Imam' al-Walid Lewis Fitz-Gerald ... Paris P. Ogilvie Claudia Black ... Sharon 'Shazza' Montgomery Rhiana Griffith ... Jack / Jackie John Moore ... John 'Zeke' Ezekiel Simon Burke ... Greg Owens Les Chantery ... Suleiman Sam Sari ... Hassan Firass Dirani ... Ali Ric Anderson ... Total Stranger Vic Wilson ... Captain Tom Mitchell Angela Moore ... Dead Crew Member User Rating:7.1/10 ( 114,707 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 396 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外よかったね」 User Reviews HAZEL-5さん NYC 2000年2月20日 次のエイリアン... 最初の10秒で、その気になった。 どうせ安っぽいSF映画だろうと思ってみはじめたのだ。 そうではなく、椅子にしがみつくような、 実に面白い映画だった。 考えさせるアクション映画だった。 特殊効果を使った映画の水準を超えていた。 役者たちもよかった。 フライ役のラダ・ミッチェルは、ほとうに見ていて楽しかったし、 リディック役のヴィン・ディーセルも、虜にさせられる。 彼のしゃべりは死ぬほど素敵だった。 映画の光景は、息を呑むようで、 青、黄、オレンジの対比がいい。」」 3つのちがった太陽光を反映しているのだ。 次に、漆黒の夜がやってくる。 エイリアン愛好家やラダ・ミッチェルのフアンには、必見だろう。 最後に、暗黒についての認識が 間違いなく変わるだろう。 オトーサン、 「なんで力持ちなんだろう」 45kgの燃料電池5ケをひとりで引きづるヴィン・ディーセル! ASHさん 2005年1月23日 暗黒の世界 基本的には異星の怪物にひとりひとり狩られてゆく 「エイリアン」タイプの映画だけど、 主人公であるリディックが正義のヒーローではないという点が異色か。 とはいえ、凶悪な殺人犯と説明されている割には 悪のカリスマ性をあまり感じさせない。 彼にとってはなんの徳にもならないのに、 素直に重たい電池を5つも運んでくれるんだもん。 ラストでは自分のために犠牲になってくれた フライの行動が彼を改心させた? それもなんだかなぁ〜。 リディックの人物設定への不満はあるが、 皆既日食によって暗黒の世界となった惑星で 夜行性の肉食獣に襲われるという設定は充分に怖い。 コウモリのように空を飛ぶこの怪物は光 (自然光だけでなくライトの光にも弱いらしい)が 弱点のため光を持っていれば襲われないが、 逃げ惑う彼らの周りには怪物がウヨウヨで、 しかも暗闇なのでよく見えないという恐怖演出は成功していたと思う。 デビッド・トゥーイ監督はやはりSFマインドを持った人なんだろうな。 不時着した未知の惑星が地球と同じように酸素があるという 都合のいい設定は、まあ置いといてと。


4487 クララ・シューマン 愛の協奏曲(BS 2008)

オトーサン、 「肝っ玉母さん、頑張ってるね」 クララは、シューマンの妻であり、 ピアニストであり、作曲家でした。 7人も出産し、育てたのですから、 それだけでも、大変なのに、 病気の夫を励まし、看病したうえに 息子ほどの年の差のあるブラームスを愛するのですから、 大変だったでしょうね。 原題:Geliebte Clara (2008) 監督::Helma Sanders-Brahms 脚本:Nicole-Lise Bernheim/Helma Sanders-Brahms/Colo Tavernier Genre:Biography / Drama / Music Country:Germany / France / Hungary Language:German 上映時間:107分 あらすじ: 若き20歳のブラームスが シューマン夫妻と出会ったのは、1853年の秋。 シューマンは、原因不明の激しい頭痛と幻覚に悩まれていた。 彼を支える愛妻クララと後継者ブラームス 3人の音楽家を中心に、シューマンの最晩年を描く。 出演者: Martina Gedeck ... Clara Schumann(クララ・シューマン) Pascal Greggory ... Robert Schumann(ロベルト・シューマン) Malik Zidi ... Johannes Brahms(ヨハネス・ブラームス) オトーサン、 「この役者、いいね」 PASCAL GREGGORY  パスカル・グレゴリー 誕生日 1955/9/8 出身 仏パリ 出演作 1978年「ブロンテ姉妹」 1982年「美しき結婚」 1983年「海辺のポーリーヌ」 1992年「木と市長と文化会館」 1994年「王妃マルゴ」 1998年「愛する者よ、列車に乗れ」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「見出された時」 2000年「女写真家ソフィー」「エンジェル」 2002年「いつか、きっと」 2004年「ルパン」 2006年「譜めくりの女」 その他の出演者: Aline Annessy ... Elise Schumann Brigitte Annessy ... Bertha Marine Annessy ... Eugenie Schumann Sascha Caparros ... Ludwig Schumann Clara Eichinger ... Marie Schumann Bela Fesztbaum ... Tausch Christine Oesterlein ... Henriette Peter Takatsy ... Wazielewski Walter Theil ... Dr. Richartz Jacques Breuer ... Robert Schumann (voice) Thomas Limpinsel ... Tausch (voice) Manuel Straube ... Johannes Brahms (voice) User Rating:5.1/10 ( 144 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 176 votes) Yahoo! オトーサン、 「6点台前半かな」 User Reviews karenyaさん Germany 2008年12月31日 音楽がストーリーに引きずりこむ。 今日、見た。 席数100の小さな映画館だ。 スクリーンに近いので、 たちまち音楽に引きずりこまれた。 演奏者たちの感動にも。 衣装はすばらしかった。 豊かな色彩と素敵な生地。 女性たちは、きついコルセットを普段は着ない。 多くのちがったスタイルがある。 やわらかいものは、旅行と普段使い用だ。 下層階級の女性たちは、コルセットをまったく着ない。 コルセットは、さておき、 映画には、すばらしい感受性とつながりがあった。 全く想像しなかったものだ。 細部にまで注意が払われている。 出演者は、みな役にのめりこんでいた。 ロベルトを演じた俳優だけは、 ときどき、浮かぬ顔をしていた。 この映画は、私のお気に入りの女優になった。 このDVDは、必見だ。 オトーサン、 「確かに、身びいきが気になるね」 ジーナさん 2010年7月27日 脈略が無い 並外れてすぐれた才能がある作曲家ロベルト・シューマンと その妻でピアニストのクララ・シューマン、 そしてこの夫妻に奇妙に関わる事になる ヨハネス・ブラームスの3人の関係を描いた伝記ドラマです。 クララを演じたマルティナ・ゲデックさんは、 不思議なぐらい男にしか見えませんでした(爆) 鍵盤を叩く姿・・・指揮を執る姿・・・ なんでしょうね、あの逞しさは(笑) デリケートな音楽家を演じたパスカル・グレゴリーはお見事でした。 ブラームスを演じた役者さんはなかなか魅力的な方で、 この作品の唯一の花だったと思います(笑) 内容のほうは、イマイチ誰の本心も見えてこないのが物足りないです。 シューマン(夫)とブラームスの心情、クララとブラームスの心情は もっと深く鋭く描き込んで欲しかったです。 不倫関係になるのでもなく、愛憎劇に発展するでもなく、 おまけに心情描写が薄いので中途半端な印象を受けてしまいました。 ブラームスの子孫が監督という事で シューマン夫妻との関係に切り込む事が出来たのでしょうが、 やはりご先祖様の事だからなのか、 はたまた史実通りなのか定かではありませんが 思い切りの良さに欠けてしまった気がします。 恋愛感情を持ち出すなら 男と女をハッキリ脚色したほうが良かったでしょうし、 肝心な部分をぼやかすなら 才能ある音楽家同士のドラマとして 重厚なつくりにしたほうが良かったでしょうね。 どちらの作風でいくにしろ、 母親像が全く見えてこないぐらい 浅い人物描写は問題だと思いますよ(爆) 子供が全部で何人居たのかも分からないぐらい 家族としてのドラマが無かったのも残念です。 音楽はもちろん素晴らしかったですが、 それだけでは補えない脚本でしたね。 精神病に対する治療部分に関しては、 とても興味深く鑑賞できました。 正直なところ、音楽家を題材にした多数の史実ドラマに比べると 完成度の低いほうに位置する作品だと思います。 ストーリー構成にしろ脚色にしろキャスティングにしろ、 とにかく身内びいきとしか思えなかったです(爆)


4486 マダムと女房(BS 1931)

オトーサン、 「57分?」 録画が途中で切れたのかと思いました。 いまから80年も前の映画です。 原題:マダムと女房(1931) 監督:五所平之助 原作・脚色:北村小松 Genre:Commedy/Musical 上映時間:57分 あらすじ: 劇作家の芝野新作は、脚本を書くため 静かな郊外の住宅地へ引っ越した。 様々な邪魔が入り執筆が進まない上、 隣の家から大音量のジャズが聞こえてきて 仕事が手につかない。 新作は隣家に怒鳴り込むが、 マダムにメロメロになってしまい、 ジャズを口ずさみながら帰宅する始末。 新作は順調に脚本を書き進めるのだが、 妻は隣のマダムに嫉妬していた。 出演者: 渡辺篤 ... 芝野新作 田中絹代 ... 女房 伊達里子 ... 隣のマダム オトーサン、 「チャップリンみたいだな」 その他の出演者: 市村美津子 ... 娘テル子 横尾泥海男 ... 画家 吉谷久雄 ... 新作の友人 月田一郎 ... 新作の友人 日守新一 ... 見知らぬ男 小林十九二 ... 音楽家 関時男 ... 音楽家 坂本武 ... 運転手 井上雪子 ... 隣の少女 帝国ジャズバンド 宮田ハーモニカバンド User Rating:6.0/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「歴史的価値はあるのだろうが」 User Reviews JUNOさん 2006年12月17日 様々な音が飛び出します 日本初の本格的なトーキー作品。 やはり音を前提とした作品であり、 実験的で色んな音が出てきます。 Jazz、鐘、飛行機、レディオ、麻雀、鈴、 犬の吠える声、猫の泣き声、悲鳴、 赤ちゃんの泣き声、鼻をかむ音など。 途中からは音探しに没頭(笑) そして田中絹代。若い!(笑) 歴史感じました(笑) 昭和6年、満州事変が起きた年であります。 オトーサン、 「銀座のシネスイッチか、よく通ったな」 DENKIKAMINARIさん 2005年11月29日 2005年 11月 29日 マダムと女房 日本初のトーキー映画だそうだ。 銀座のシネスイッチで 松竹110周年祭というプログラムをやっていて、 その中の1本。 57分と短いのが都合がよくて、仕事の合間に見た。 入れ替え制のため、開場前に列ができていたのだが、 この列の平均年齢の高さがすごかった。 平均70才を越えていたのではないかとさえ思われる、 超高年齢観客層だった。 ときどき、2,30代の映画マニア、 あるいは映画関係者が混じって平均年齢を下げていたが、 圧倒的に60代70代が多かった。 でもこの映画は、70才のおじいちゃんおばあちゃんが、 生まれる前の映画である。 彼らは、戦前、子供の頃にこの映画を見たのだろうか? 日本初、の音の出る映画にしては、題材が地味だ。 郊外の家に引っ越してきた売れない劇作家の家族の日常。 「サザエさん」みたいな世界が展開する。 運動会の音楽みたいなタイトルバックの音楽が終わって、 最初に聞こえてくるのはチンドン屋のラッパの音。 あれが、当時はすごかったんだろうなあ。 主人公の劇作家は〆切が迫っているのだが、 どうも筆が進んでいない。 家計は逼迫していて女房(田中絹代!)はやきもきしている。 なんとか亭主を机の前に座らせて原稿用紙に向かわせるが、 ここから次々と“音の邪魔”が入る。 最初は天井を走り回るネズミの音。 劇作家が猫の鳴きまねをしてネズミを黙らせると、 今度は本物の猫が鳴き始める。 猫を追い払うと今度は赤ん坊が泣き始める。 赤ん坊を寝かしつけると上の子が「おしっこー」と言って起きてくる。 女房の子守歌に寝てしまうと、 翌朝子供が目覚まし時計を劇作家の頭の上で鳴らす。 いやいや起きて仕事をしようとすると、 薬の押し売りがやってきて変な口上を聴かせる。 ついつい薬を売りつけられて、もう一度机に向かうと、 隣の家からでかい音でジャズが聴こえてくる。 文句を言いに隣に行くと、 そこには色っぽいマダムとジャズバンドがいて... 声に出して笑ったりはできなかったが、 なかなか笑える展開だ。 なによりおかしかったのは、 この劇作家の様子がまるっきり私の生活のようだったことだ。 私はペンと原稿用紙ではなくMacに向かっているが、 仕事がはかどらないのは同じこと。 私が自宅で仕事していることが多いのをいいことに、 うちのカミさんも仕事しろと言いながら、 子供の相手やら洗濯物の取り入れやら言ってくる。 同じやん。 74年たってるのに。 まあ私の場合は、仕事してるふりしてblog書いてたりするわけだが。 これで主人公が隣のマダムとやっちゃって、 で精神科医にかかったりすればウディ・アレンの映画だな(笑)。 時代が変わっても、国が違っても、 人間のやることって同じモチーフのバリエーション違いだなあ。 シネスイッチに並んでいた、老映画ファン達も、 同じような経験をして生きてきたのかなあ。 少なくとも、映画が好きって段階で、私と共通点があるし。 あ、映画好きって言えば、 シネスイッチでクリスマスの前頃から 「ニュー・シネマ・パラダイス」やるらしいですよ。


4485 バレンタインデー(BS 2010)

オトーサン、 「昔は、こんな馬鹿騒ぎはなかった」 キリスト教の信者でもないのに、大騒ぎ。 コマーシャリズムに汚染されて、チョコを買う。 「アホだね」 原題:Valentine's Day(2010) 監督:Garry Marshall 原作:Katherine Fugate/Abby Kohn/Marc Silverstein 脚本:Katherine Fugate Genre:Comedy / Romanc 上映時間:125分 あらすじ: バレンタインデーのロサンゼルス。 花屋のリードが、一緒に暮らす恋人モーリーに 朝一番でプロポーズをする。 笑顔で婚約指輪を受け取るが、 彼が出かけるとモーリーは部屋の荷物をまとめはじめる。 飛行機にたまたま隣合わせた男女。 洗練された物腰が魅力的なホールデンと、 久しぶりに一晩だけロス滞在許可が下りた軍人ケイト。 会話を交わすうちに惹かれあっていくが、 目的地にはともに意外な人が待っていた。 理想の男性にめぐり合い、幸せいっぱいの小学校教師ジュリア。 そんな彼女は、サンフランシスコへ出張に行く医師ハリソンを 追いかけたが、飛行場ではなく、別の場所に向かっていた。 結婚50年を過ぎても変わらぬ愛を誓い合う仲睦まじい夫婦。 ところが、この日、妻は夫に重大な告白をする。 同じ会社で働く郵便係ジェイソンが ポーラの秘書リズと初めて一夜をともにしたが、 彼女は、誰にも言えないサイドビジネスに励んでいた。 皆がみんなバレンタインデーを楽しんでいるわけではない “バレンタインデーなんか大嫌いだ!パーティ”を開く アメフト有名選手の広報係カーラ。 彼女に近づくスポーツキャスター、ケルビンは、 彼女がバレンタインデーを嫌う本当の理由を知り、 その存在が気になり始める。 年齢も職業も、愛のかたちも様々な 男女たちが織り成す愛の行方は? 出演者: Jessica Alba ... Morley Clarkson(モーリー) Ashton Kutcher ... Reed Bennett(リード) Julia Roberts ... Captain Kate Hazeltine(ケイト) Bradley Cooper ... Holden Wilson(ホールデン) Queen Latifah ... Paula Thomas(ポーラ) Anne Hathaway ... Liz(リズ) オトーサン、 「やはり、ジュリアロバーツは輝いているね」 その他の出演者: Kathy Bates ... Susan Jessica Biel ... Kara Monahan Eric Dane ... Sean Jackson Patrick Dempsey ... Dr. Harrison Copeland Hector Elizondo ... Edgar Jamie Foxx ... Kelvin Moore Jennifer Garner ... Julia Fitzpatrick Topher Grace ... Jason Carter Jenkins ... Alex Taylor Lautner ... Willy George Lopez ... Alphonso Shirley MacLaine ... Estelle Emma Roberts ... Grace Bryce Robinson ... Edison Taylor Swift ... Felicia User Rating:5.7/10( 56,915 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 1,618 votes) Yahoo! オトーサン、 「日本のほうが、汚染されている?」 User Reviews Jal4950さん Naperville, Illinois 2010年2月13日 映画が終わるのを待ちきれなかった 妻が、見たがった。 彼女の好きなスターたちが出ているからだ。 それがすべてだ。 ストーリーがあまりにも多い。 どれも、さっと触れるだけだ。 テンポものろいし、先が読めるし、 最後の15分まで、面白くなかった。 だから、2点がせいぜいだ。. ほんとうは、1点だけど。 だらだら続くので、時計ばかり見ていた。 早く終わらないかな。 妻に、出たいんだけどと何度も言った。 もし、見たいなら、 1ドルで安売りされるまで待つといい。 きちんと払う価値はない。 オトーサン、 「バレンタインデーなんか大嫌い!」 胃酸が逆流するというせりふがありました。 前田有一さん 2010年2月9日 バレンタインデー、およびカップル専用 誰にでも、憎らしい奴というのはいるものである。 その悪意は、ときに凶悪な事件となって 社会を不安定化させ、人々を震撼させる。 よって社会人ともなれば、 いかに相手を憎んでいても、 それを顔に出さぬよう我慢して生きるのが当然である。 だがどうしても許せない相手がいた場合、 その相手が運良くシングルであったならば、 恋愛群像劇『バレンタインデー』のチケットを買って渡すといい。 (略 あらすじ紹介) 私はこのスイートなラブストーリーを 当然ひとりで試写室で見たが、 凶悪なまでの破壊力に何度席を立とうと思ったか知れない。 これを一人で見ることは、拷問に等しい苦行である。 のっけから何組ものカップルが裸で抱き合いながら目覚める、 おそらく本人たちだけは幸せであろう素敵なシーンを見せつけられる。 数え切れないほどのキスやら愛のささやきを サブリミナルのように脳内に埋め込まれ、 強烈な幸せオーラに被爆する。 自らの席の横に、大好きな女子の一人や二人いなくては、 このパワーに対抗することなど不可能であろう。 くれぐれも、カップル以外は本作を見てはいけない。 出演する男女総勢15名は、みな名だたる大スターばかり。 顔の知れた俳優ばかりだから、 監督はキャラクターを深く描こうとか、 描きわけをしようという努力を正々堂々と放棄。 出演者の名前と顔が一致しないような人がこれを見たら、 かなりの確率で混乱しそうな複雑な人間関係となっている。 とはいえ、他人の恋物語なんぞに興味がない人でも、 これだけの数があれば飽きずにいられよう。 だいたいカップルで映画館に行く人は、 上映時間の半分以上はお隣の恋人の横顔だの太ももだのを見ているのだから、 こういう細切れのドラマ集のような構成は正義である。 内容は、米国版バレンタイン狂想曲とでもいうべきもので、 日本人がこれを見ると、 「ああ日米ではずいぶん違うね」 「でもここは同じだね」といった文化比較ができる。 ご存知のとおり、日本のバレンタインデーというのは、 女性にとっては1ヶ月短期物のノーリスクハイリターンな優良債に 投資するようなものである。 イケメンは一見たくさんチョコをもらえてうれしいが、 1ヵ月後には自己破産の憂き目に逢うのである。 かといって非モテな男子が街に出れば、 あふれる幸せオーラの中で みじめな思いを味わうことになるのは避けられない。 つまり、どちらに転んでも男にとっては厳しい。 私のような危機管理のプロフェッショナルならば、 家に立てこもってネット回線も電話もテレビも シャットアウトする万全の体制で難を逃れる事も可能だが、 それでもこのような試写を不意に見せられ、 ダメージを受けることがある。 恐ろしいイベントというほかない。 映画の終盤には、それまでよそ見していた観客の心をも揺り動かす 感動の連続見せ場が用意される。 とくに大御所ジュリア・ロバーツは、 さすがに一番おいしいところを持っていく。 彼女と、新鋭アシュトン・カッチャーの物語が 交互に編集されるあたりは、相乗効果の妙を大いに味わえる。 よく考えてみると、これを2月14日以外に上映する意味があるとは さっぱり思えないのだが、なんだかんだいっても、 それなりの満足度を与えてくれるのだからあなどれない。


4484 喜劇 女は度胸(BS 1969)

オトーサン、 「山田洋次さんが原案か」 原作とどうちがうのか、 Yahoo!知恵袋で、調べてみました。 「もともと原作がないのに、  ストーリーから作りはじるのは原案」 原題:喜劇 女は度胸(1969) 監督:森崎東 原案:山田洋次 脚本:大西信行/ 森崎東 Genre:Commedy 上映時間:91分 あらすじ: 兄の学は、工員で文学青年。 弟の勉吉は、トラック運転手、 ぐうたらの父(花澤徳衛)、黙々と内職をこなす母、 桃山一家には、ケンカが絶えない。 学に恋人・愛子ができたが、 コールガールだと思い込んでしまい... 出演者: 河原崎建三 ...桃山学 倍賞美津子 ...白川愛子 渥美清 ...桃山勉吉 沖山秀子 ...笑子 清川虹子 ...桃山つね 花沢徳衛 ...桃山泰三 オトーサン、 「3組のキャラが見事に相互作用している」 渥美清と清川虹子が、光っています。 その他の出演者: 有島一郎 ...黒田甚兵衛 佐藤蛾次郎 ...次郎 石井愃一 ...学の仕事仲間 春川ますみ ...春子 中川加奈 ...路子 久里千春 ...スミエ User Rating:7.1/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 30 votes) Yahoo! オトーサン、 「納得の7点台」 User Reviews おい伍長さん 2008年9月10日 渥美清ファンとしては感慨深い一押しの作品。必見です 全編ほとんど渥美清が出てきます。 寅さんよりももっとワイルドで エログロ話をしてくれる勉吉に惚れました。 どうやったらあんなに早く舌が回るのかと 思うくらいに啖呵を切っております。 それに話もとても巧妙で全編すべてが必見で 飽きる暇さえありません。 最後はこういう終わり方か、すげえや!!! 本当に面白くて軽快でドタバタがある 喜劇ってのはこういうものなんだなあと思いました。 面白い!!! 必見です オトーサン、 「この監督、才能豊かだね」 青観さん 2005年11月16日 森崎東監督の監督デビュー作 後の森崎東作品に見られる パワフルで出てくる人達はみんなして、 バカな奴きりによる森崎ワールドが発揮されていて、 そんなバカな人間の哀しさみたいなものが描かれている。 原案は山田洋次だけあって 寅さんのような雰囲気十分でとにかく面白い。 渥美清のお調子の良さ、 この映画はまさしく寅さんの原点のような内容で 寅さん好きなら間違いなく楽しめる筈です。 弟が自分と同じ女と付き合ってると 誤解したことから生じる様々な人間模様、 ヒロイン賠償美津子の映画デビュー作品らしいが、 女は度胸とあるように 本当に女は度胸があるなあ!と観ていて思った。 女の強さとは反対に男の弱さ、だらしなさが身に染みる。 森崎東監督の持ち味十分の喜劇です。 オトーサン、 「監督の経歴をみてみよう」 森崎東 もりさきあずま 誕生日 1927/11/19 - 出身:長崎県島原市 京都大学法学部を卒業し、映画雑誌の編集を経て、 松竹京都撮影所に入社する。 大船撮影所に移り、野村芳太郎監督、山田洋次監督の助監督、 脚本などを手がける。 「喜劇・女は度胸」で、監督デビュー。 「男はつらいよ フーテンの寅」など一連の作品により、 1971年、芸術選奨新人賞を受賞する。 1975年、フリーとなる。 「ニワトリはハダシだ」で、 芸術選奨文部科学大臣賞、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受ける。 監督作 1969年「喜劇・女は度胸」 1970年「男はつらいよ フーテンの寅」「喜劇・男は愛嬌」 1971年「喜劇・女生きてます」「喜劇・女は男のふるさとヨ」 1972年「喜劇・女売り出します」「女生きてます・盛り場渡り鳥」      「生まれかわった為五郎」 1973年「野良犬」 1974年「街の灯」 1977年「黒木太郎の愛と冒険」 1983年「時代屋の女房」 1984年「ロケーション」 1985年「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」 1987年「塀の中の懲りない面々」「女咲かせます」 1984年「釣りバカ日誌スペシャル」 1996年「美味しんぼ」 1998年「ラブ・レター」 2004年「ニワトリはハダシだ」


4483 ジョンとメリー(BS 1969)

オトーサン、 「Maryは、メリーでいいのかな?」 細かいことですが、前から気になっていました。 「メアリー」「マリー」とも表記するようです。 「聖母マリア」といえば、"Virgin Mary"ですよね。 いずれにせよ、本作の女主人公に Maryと名づけたのは、、 現代のマリア像を意図したのでしょうか。 原題:John and Mary (1969) 監督:Peter Yates 原作:Mervyn Jones 脚本:John Mortimer Genre:Drama / Romance 上映時間:92分 あらすじ: ニューヨーク。 ジョンとメリーは、同じベッドで目をさます。 昨夜、スナックで知りあったが、その後の記憶はない。 2人は、相手に気をくばりながら、朝の時間をすごす。 ジョンは、彼女のバックの中に中年男の写真をみつける。 大学教授で妻子のある恋人ジェームズだ。 想い出にふけるメリーを見て、 ジョンは、同棲していたモデルのルースを思い出す。 昼食後、メリーは寝てしまう。 やがて別れの時間がきた。 メリーをひきとめる言葉を考えているうちに、 彼女は、雨の中を去って行ってしまう,,, 出演者: Dustin Hoffman ... John(ジョン) Mia Farrow ... Mary(メリー) Michael Tolan ... James(ジェームズ) Sunny Griffin ... Ruth(ルース) オトーサン、 「若いなー、ダスティン・ホフマン」 「化粧し過ぎ?ミア・ファロー」 この2人が出ずっぱりで、繰り広げる心理劇は、 何やら、古典フランス劇のようです。 DUSTIN HOFEMAN  ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼時からクラシック・ピアノを習い、 ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入る。 ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、 ビルの掃除人など職を転々。 67年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」もノミネート。 「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。 「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 出演作 1967年「100万ドル大捜査」「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」      「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」「くたばれ!ハリウッド」「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 2004年「ネバーランド」「レーシング・ストライプス」(声)      「ミート・ザ・ペアレンツ2」 2005年「ハッカビーズ」 2006年「パヒューム ある人殺しの物語」「主人公は僕だった」 2007年「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」 MIA FARROW  ミア・ファロー 誕生日 1945/2/9 出身 米カリフォルニア州ハリウッド 母は女優、父は監督。 「JOHN PAUL JONES」で映画デビュー。 ニューヨークで演技とバレエと音楽を学ぶ。 64年、テレビシリーズ「ペイトン・プレイス物語」の アリソン・マッケンジー役に抜擢される。 66年、フランク・シナトラと結婚するが、離婚。 70年、作曲家アンドレア・プレヴィンとも結婚するが、離婚した。 出演作 1959年「大海戦史」「バタシの鬼軍曹」 1968年「殺しのダンディー」「ローズマリーの赤ちゃん」      「秘密の儀式」 1969年「ジョンとメリー」 1971年「見えない恐怖」 1972年「フォロー・ミー」「ジャン・ポール・ベルモンドの交換結婚」 1974年「華麗なるギャツビー」 1976年「ジュリア/幽霊と遊ぶ女」 1978年「アバランチ/白銀の恐怖」「ウエディング」      「ナイル殺人事件」 1979年「ハリケーン」 1982年「サマーナイト」 1983年「カメレオンマン」 1984年「ブロードウェイのダニー・ローズ」「スーパーガール」 1985年「カイロの紫のバラ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1987年「ラジオ・デイズ」「セプテンバー」 1988年「私の中のもうひとりの私」 1989年「ウディ・アレンの重罪と刑罰」「ニューヨーク・ストーリーズ」 1990年「アリス」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」 1995年「マイアミ・ラプソディー」 1998年「エクスタシーをさがして」 2001年「ジ・イノベーダー 革新者」 2002年「くたばれ!ハリウッド」 2006年「オーメン」「アーサーとミニモイの不思議な国」 2008年「僕らのミライへ逆回転」 2009年「アーサーと魔王マルタザールの逆襲」 その他の出演者: Stanley Beck ... Stanley Tyne Daly ... Hilary Alix Elias ... Jane Julie Garfield ... Fran Marvin Lichterman ... Dean Marian Mercer ... Mags Elliot Susan Taylor ... Minnie Olympia Dukakis ... John's Mother Carl Parker ... The Tennis Player Richard Clarke ... Charlie Alexander Cort ... Imaginary Film Director User Rating:6.4/10( 952 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分、評価に差があるね」 英国アカデミー賞受賞 ・主演男優賞 ダスティン・ホフマン 同ノミネート ・主演女優賞 ミア・ファロー User Reviews LOVEfordsさん United States 2005年5月3日 プラザホテルで朝食! これは佳作だ。 人生を歩む若い独身者についての実況中継だ。 時代は、何でもありだ。 ミア・ファローの朝食についての一言は、 見聞きする価値がある。 上映当時の印象では、 ダスティン・ホフマンは、頼りなさそうに思えた。 Mrs. Robinsonが彼を誘惑したのは、 わずか3年前のことだった。 家族のプールで、浮かんで午後を過ごしていたときだった。 本作をみるとき、 すてきな実況中継(on-location filming)を楽しとよい。 2人が、お互いの名前を紹介しあうシーンは、 見逃すなかれ。 感動的だ。 オトーサン、 「私の母の思い出の映画?」 随分、気の若いお母さんなのでしょうね。 いずれにせよ、母娘での映画鑑賞はいいですね。 ロビーJさん 2008年3月5日 ダスティン&ミア ずっと見たかった作品です。 今回はやっと中古のビデオで発見できたので 嬉しく鑑賞しました。 もう本当にとても良かったです。 主演のダスティン・ホフマンとミア・ファローは 最高に輝いていて素敵過ぎるし、 物語もとても自然な流れなので無理がなく とても気持ちよく見ることが出来ました。 ミアはショートヘアがとても良く似合っていて可愛らしく美しいし、 ダスティンもまた若くてとても素敵。 彼の部屋で繰り広げられる2人の会話や想い、 過去の出来事などに見ているこちらも どんどん引き込まれていきました。 そしてラストシーンもとても素敵だったので 本当に気分よく最後まで楽しめました。 という訳でやはりとても素敵な作品でした。 これからもまた是非見たいし、 本作は私の母の思い出の映画でもあるので 今度は母と一緒に楽しみたいと思っています。 


4482 彼が二度愛したS(BS 2008)

オトーサン、 「この邦題、最高だね」 原題の"Deception"(ぺてん)よりも、 ずっといい感じです。 スリラーの名作のような邦題なのでしたが... ああ!裏切られました。 原題:Deception (2008) 監督:Marcel Langenegger 脚本:Mark Bomback Genre:Crime / Drama / Mystery Rated R for sexual content, language,    brief violence and some drug use 上映時間:107分 あらすじ: ジョナサンは、NY在住の会計士。 仕事先と家を往復するだけの日々だった。 仕事先で弁護士ワイアットと知り合う。 高価なスーツを着こなし、女の子とテニスを楽しむエリートだ。 携帯電話を取り違え、ジョナサンは新たな世界へ。 ワイアットの携帯には、 デートクラブの会員ナンバーが登録されていた。 ジョナサンは、一夜限りの関係を重ねるようになる。 ある晩、いつものようにホテルで待ち合わせると、 地下鉄のホームで見かけた“S”が現れる。 だが、彼女は血痕を残して部屋から姿を消してしまう... 出演者: Ewan McGregor ... Jonathan McQuarry(ジョナサン) Hugh Jackman ... Wyatt Bose(ワイアット) Michelle Williams ... S(S) オトーサン、 「ユアンとヒューは、頑張っているね」 EWAN McGREGOR  ユアン・マクレガー 誕生日 1971/3/31 出身 英スコットランド・パース州クリーフ パース・レパートリー・シアターで、舞台経験を積む。 ギルドホール音楽演劇学校で3年間演劇を学ぶ。 「BEING HUMAN」で映画デビュー。 ダニー・ボイル監督の「シャロウ・グレイブ」や 「トレインスポッティング」で注目される。 「チューブ・テイルズ」の一話を担当し、監督デビュー。 「スター・ウォーズ エピソード1」から若き日のオビ=ワンを演じた。 出演作 1995年「シャロウ・グレイブ」「ブルージュース」      「ピーター・グリーナウェイの枕草子」 1996年「トレインスポッティング」「エマ」「ブラス!」 1997年「普通じゃない」「悪魔の口づけ」◇「ナイトウォッチ」◇ 1998年「ベルベッド・ゴールドマイン」◇      「氷の接吻」◇「リトル・ヴォイス」◇      「マネートレーダー銀行崩壊」◇ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇ 2000年「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」◇ 2001年「ムーラン・ルージュ」◇「ブラックホーク・ダウン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◇ 2003年「恋は邪魔者」◇「ビッグ・フィッシュ」◇ 2004年「猟人日記」「ユアン・マクレガー 大陸横断バイクの旅 LONG WAY ROUND」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◇      「アイランド」◇「ロボッツ」(声)「ステイ」◇ 2006年「ミス・ポター」◇ 2007年「彼が二度愛したS」 2009年「天使と悪魔」◇「フィリップ、君を愛してる!」「アメリア 永遠の翼」 HUGH JACKMAN  ヒュー・ジャックマン 誕生日 1968/10/12 出身 オーストラリア・シドニー 大学で、ジャーナリズム専攻中、演劇の授業を選択し、 アマチュア劇団の巡業公演に参加。 卒業後、演劇学園の1年間コースに通う。 バースのウェスタン・オーストラリア・アカデミー・オブ・パフォーミング・アーツで 3年間演技を学び、その後、舞台経験を積む。 「X−メン」のウルヴァリン役で、ハリウッドデビュー。 出演作 2000年「X−メン」◇ 2001年「恋する遺伝子」◇「ソードフィッシュ」◇      「ニューヨークの恋人」◇ 2003年「X−MEN2」◇ 2004年「ヴァン・ヘルシング」◇ 2005年「ロスト・ストーリー」 2006年「X−MEN:ファイナルディシジョン」◇「プレステージ」◇      「タロットカード殺人事件」◇「マウスタウン ロディとリタの大冒険」(声) 2007年「彼が二度愛したS」◇ 2009年「オーストラリア」◇「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」◇ その他の出演者: Bruce Altman ... Lawyer #1 Andrew Ginsburg ... Lawyer #2 Stephanie Roth Haberle ... Assistant Controller Christine Kan ... Tennis Player Dante Spinotti ... Herr Kleiner / Mr. Moretti Karolina Muller ... Waitress Agnete Oernsholt ... Woman at Waldorf Astoria Melissa Rae Mahon ... Velvet Rope Dancer #1 Rachel Montez Collins ... Velvet Rope Dancer #2 Holly Cruikshank ... Velvet Rope Dancer #3 Deborah Yates ... Tango Dancer Bill Camp ... Clancey Controller User Rating:5.9/10 ( 22,995 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 1029 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台の映画だね」 User Reviews kosmaspさん 2008年9月11日 エロチック? スリラー? サスペンス? どれなんだ? こいつは、あんたが最初にみたスリラーかね? なら、ちょっとは楽しめるだろう。 何本か見ているなら、脚本家が狙っている 紆余曲折や結末を察知できるはずだ。 (略) なぜなら、エロチックでもないし、 サスペンスでもないからだ。 じゃ、何なのだ? 役者たちがお目当てなら、。 かなりいい役者をそろえている。 だが、B級映画の匂いがする。 実際、クズ映画風なんだ。 いわゆるエロチックなシーンについて触れておこう。 官能的なのだ! 下らないが、やや面白いモンタージュがある。 結末は、10点満点で2点。 それも、大目にみてのことだ! エロティック・スリラーを見たいなら、 「氷の微笑」を再見すべし。 「氷の微笑2」でも、見る価値がある。 とにかく、この映画、見ないほうがいい。 オトーサン、 「捨てる神あれば、拾う神あり」 ジーナさん 2009年12月7日 抑え目の音楽は◎ 「今夜お暇?」を合図に目的に沿った 無駄のないシステムで管理されるリッチな大人のためのクラブ、 プライベートな会話は一切禁止で夜な夜な行われる秘め事・・・ など巻き込まれ型の何やら怪しげなムードの漂った作品でしたが、 ストーリーのほうは一切深みがありませんでした(爆) 本当にこのようなクラブが存在すると言う 報道をキッカケに作られたサスペンスらしいですが、 スリリング感もリアルさも無かったですね。 プライベートの食事すらままならないほど忙しい キャリアウーマンたちが登録しているクラブなのに 何故この女だけ暇そうなのか、それでイイのか? パスポート(確かに2人ともケツアゴだけど 爆)・・・ など雑な仕上げになっているのが 欠損部分として目立ってしまいました。 無理に進めようとしている上に、 やろうとしている意図が見え透いているのが残念ですね。 ストーリーが読めてしまうのは仕方がないにしても、 3人の心の動きに重点を置いたかけ引きを楽しむ 心理サスペンスになっていれば面白みも増したでしょう。 ・・・っていうか、大人の秘密クラブ自体を軸に展開させるべき! これほど美味しいアイテムがありながら、 無くてもイイような話にするなんて勿体ないにもほどがある。 演出も事件が起こるまでは良かったけど、 それ以降は効果的とは言えませんでしたね。 ラストシーンもやっつけ仕事のようで妥協した感が否めません・・・。 ぼんや〜りしたラストカットに思わず眉をひそめてしまいました。 いぶかしげな雰囲気でこの後の何かを臭わせる ワイアットを演じたヒュー・ジャックマンの色っぽさは素晴らしい。 深く刻まれたシワがセクシーに見えるってホント男の人が羨ましい〜 色んなユアンも見れますし、 ベッドシーンも沢山あるのでユアン・マクレガーのファンも必見でしょう(笑) ミシェル・ウィリアムズに関しては、 親近感のような普通っぽさが売りの女優さんなので ミステリアスな女性には不向きだったし、 果たして目を奪われるほどの美人なのかどうかも疑問(爆) 化粧が濃ければイイ女に見えるのか?(笑) ここが絶世の美女だったらサスペンスではなく、 ラブストーリーとしての評価ができたんですけどねぇ〜 ナターシャ・ヘンストリッジのほうが美女ぶりも ミステリアス度も勝っていると思うのですが・・・。 まぁ・・・緻密な心情描写をさせるには ミシェルが必要だったのでしょう(爆) それから驚きのシャーロット・ランプリング!!! 何がビックリって・・・ユアンの躊躇の無さよ(笑) なんとも懐かしみのある (悪く言えば新鮮味がない?笑)無難に観れる作品ですが、 サスペンスの良作になるためには もっと入念に脚本&演出を見直す必要があるでしょうね。 持ち味のあるキャスト陣は印象に残りますし、映像の質感はスタイリッシュ、 落ち着いた色彩による全体の雰囲気など画的には良かったので及第点。


4481 アクターズ・スタジオ・インタビュー コリン・ファース(TV 2011)

トーサン、 「あれ、こんな時間にやっているんだ」 深夜NHK-BSで放映していました。 映画枠でないので、危うく見逃すことでした。 原題:Inside the Actors Studio(TV 2011) 監督:Caroline Kaplan 脚本:James Lioton Genre:Talk-Show 上映時間:65分 あらすじ: アクターズ・スタジオは、 1947年エリア・カザンらが設立した。 52年、リー・ストラスバーグが芸術監督に就任して有名になった。 学んだ俳優は錚々たる面々だ。 マーロン・ブランド、ポール・ニューマン、アル・パチーノ、 マリリン・モンロー、ジェーン・フォンダ、ジェームズ・ディーン、 ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、 ジャック・ニコルソン、スティーブ・マックイーン、ジュリア・ロバーツ... ホストのェームズ・リプトンは、 俳優、作家、脚本家、演出家、アクターズ・スタジオ副学長。 演技や演出を学ぶ学生たちの前で、 第一線で活躍中の映画人にインタビュー。 事前に500問が準備されており、 幼年時代、舞台や映画デビューの経緯、 出演作とそのトリビアと多岐にわたる。 学生との質疑応答もあって、学術的な側面もある。 出演者: James Lipton ... Himself - Host(ジェームズ・リプトン) Colin Firth ... Himself - Guest(コリン・ファース) オトーサン、 「NYで見たっけ」 コリン・ファースの代表作「英国王のスピーチ」を 雪の日に見にいきました。 地味な俳優ですが、せり回しに、磨きがかかってきました。 COLIN FIRTH コリン・ファース 誕生日 1960/9/10 出身 英ハンプシャー チョークファームのドラマセンターを首席で卒業。 最終学年で「ハムレット」に主演したのが認められ、 舞台「アナザー・カントリー」で主役に抜擢される。 映画「アナザー・カントリー」で映画デビュー。 TVドラマ「高慢と偏見」でBAFTAのテレビ部門主演男優賞ノミネート。 「ブリジット・ジョーンズの日記」でも、助演男優賞ノミネート。 出演作 1983年「アナザー・カントリー」 1984年「椿姫」(TM) 1985年「ときめきアムステルダム」(TM)「1919」 1986年「アパートメント・ゼロ」 1987年「ひと夏の月」 1989年「恋の掟」 1995年「サークル・オブ・フレンズ」「高慢と偏見」(TM) 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」 1997年「シークレット 嵐の夜に」「ぼくのプレミア・ライフ」 1998年「恋に落ちたシェイクスピア」◆ 2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」◇ 2002年「真珠の耳飾りの少女」◇ 2003年「ラブ・アクチュアリー」◇「ロイヤル・セブンティーン」◇      「スプリング・ガーデンの恋人」◇ 2004年「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」◇      「トラウマ」 2005年「秘密のかけら」◆「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」◆ 2007年「いとしい人」 2008年「マンマ・ミーア!」 2009年「シングルマン」「クリスマス・キャロル」(声) 2010年「英国王のスピーチ」 User Rating: 7.5/10( 8 votes) IMDb オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews メロディーLaLaLaさん 2012年9月30日 コリン・ファースの映像です。 冒頭で簡単な俳優のプロフィールを 紹介するのですが そのとき1枚だけでしたが コリンの子供のころの写真が公開されます。 そしてこれは本当に珍しい、 ご両親の写真も出てきます。 コリンはきれいなイギリス英語を話しますので、 英語のヒアリング聞き取りの学習素材としては 最高の素材だと思います。 多少解らないところがあっても 映画中心の話題なので ちょっとネットで映画について調べると 聞き取りも楽になるかと思います。 ぜひ頑張ってチャレンジしてみてください。 ちなみにコリンが話せる言葉は 英語とイタリア語だそうです。 オトーサン、 「このひとも、NHK-BSを見たんだ」 インタビューを再現しているので、感心しました。 牛津厚信さん 2011年9月6日 メモ 先日NHK-BSにて放送された 「アクターズ・スタジオ・インタビュー」にて 『英国王のスピーチ』の主演コリン・ファースが登場した。 イギリスで演技を学びながらも、他校とは違いアメリカ (特にこの番組収録が行われる演技学校アクターズ・スタジオ) で主流のスタニスラフスキー・システムさえも 手ほどきしてくれたという彼の出身校。 ゆえに役とのむかい方にも 非常に分析的、方法論的な思考が垣間見えた。 たとえば役作り上の着眼点として 「差し迫った困難にどう対処するかという点にこそ、 キャラクターの個性が現われる」と語る彼。 これを踏まえた上で、 「あなたが脚本を受け取ってまず行うことは何ですか?」 との質問にはこう答える。 「まずは一度、読書するみたいにサッと読む。 自分が演じる役のことなど考えずに。 二度目はそのキャラクターを分析しながらじっくりと。 その時、ふたつのことを意識する。 一つ目はまず、そのキャラクターが どんな人間に憧れているのか、ということ。 たとえば、ジョージ6世はヘンリー5世のようになりたかった。 二つ目はユーモア。 どんなシリアスな題材でもそのキャラクターの中に香る ユーモアを見つけるよう努力している」。


4480 必殺仕掛人 梅安蟻地獄(BS 1973)

オトーサン、 「梅安は、読んでいないな」 池波正太郎さんの3大シリーズは、 有名な「鬼平犯科帳」、「剣客商売」、 そして、この「仕掛人・藤枝梅安」ですが、 仕掛人=暗殺者ですから、ある意味剣呑な作品です。 原題:必殺仕掛人 梅安蟻地獄(1973) 監督:渡辺祐介 原作:池波正太郎 脚本:宮川一郎/ 渡辺祐介 Genre:Period Drama 上映時間:91分 あらすじ: 鍼医者・梅安の裏仕事は、仕掛人。 医師・宗伯と間違えられて襲われた。 元締・半右衛門から成金の伊豆屋の暗殺を頼まれた。 伊豆屋と宗伯の密会を張るが、 襲われた浪人も宗伯を見張っていた。 浪人の名は小杉十五郎、薄幸な女郎の母を犯し 自殺に追いやった宗伯を狙っていた。 やがて調査で宗伯と伊豆屋の過去が判明した。 藩主を毒殺し、家老から金を強請っていたのだ。 狙われているのを察知した伊豆屋は、宗伯を逃がし、 他の仕掛人に梅安、小杉の殺しを依頼した。 梅安の家に罠が仕掛けられた... 出演者: 緒形拳 ...藤枝梅安 林与一 ...小杉十五郎 佐藤慶 ...伊豆屋長兵衛 オトーサン、 「佐藤慶さんが光ってる!」 緒形拳は、マカロニ・ウエスタンのスターみたいで、 梅安のイメージとちがいました。 その他の出演者: 山村聡 ...音羽屋半右衛門 小池朝雄 ...山崎宗伯 秋野太作 ...岬の千蔵 松尾嘉代 ...おりん 津田京子 ...お仲 ひろみどり ...おもん 岩崎和子 ...おみつ 志賀真津子 ...おとよ 野村昭子 ...おきん 穂高稔 ...稲葉丹後 生井健夫 ...山根主膳 城所英夫 ...豊五郎 中田耕二 ...富五郎 明石潮 ...趣後屋平左衛門 湊俊一 ...備前屋庄右衛門 村上記代 ...女房お里 User Rating:8.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.9/10( 22 votes)Yahoo! オトーサン、 「スコア、高すぎない?」 User Reviews Oliasさん 2013年2月9日 緒形拳は、こういう適当でええ加減な役も意外にいいですね。 佐藤慶は、やっぱり悪役のときの方が楽しそうである。 梅安の針の駆使をもう少し見たかったのと、 全般に殺陣の迫力が今ひとつなのが難点。 オトーサン、 「林与一、そんなにいいかな?」 dereck1960boyさん 2009年10月26日 小杉十五郎登場 必殺シリーズ第一弾『必殺仕掛人』 でも劇場版で梅安を演じたのは田宮次郎さん、 西村左内を演じたのは高橋幸治さんでした。 『必殺』の冠をつけてる以上 テレビ版で緒形梅安、林左内を見慣れてるせいか 少々違和感がありました。 この劇場版第二弾では テレビ版同様、緒形梅安が登場します。 そして西村左内ではなく原作梅案シリーズに登場する 小杉十五郎を林与一さんが演じられてます。 これはちょと勘違いしそうになりましたね。 ”あんた、左内さんでしょ?”って感じでした。 しかし天下の林与一さん、 小杉十五郎を見事に演じられてます。 悪役が佐藤慶さんに小池朝雄さんと 言う事なしのナイスキャスティング! やられ方も言う事なし! 久しぶりに本作を観ましたが やっぱり『必殺』は初期のダークさが、 いい感じだと改めて感じちゃいます。 個人的な希望ですと 原作同様に彦次郎に登場して欲しかったかなと...


4479 カンフーパンダ2(BS 2001)

オトーサン、 「カンフー、中国の拳法かー」 カンフーは、本来の技や精神よりも、 アクロバティックな動きに偏してきています。 尖閣、黄砂、大気汚染が重なって 中国をみる目が険しくなっています。 最近の対外強硬路線をみると、 アクロバティックな綱渡りに重点が移ってきたように、 思えてなりません。 でも、この映画は、カンフー本来の姿を示しているので、 救われました。 原題:Kung Fu Panda 2 (2011) 監督:Jennifer Yuh 脚本:Jonathan Aibel/ Glenn Berger Genre:Animation / Action / Adventure Rated PG for sequences of martial arts action and mild violence 上映時間:91分 あらすじ: “伝説の龍の戦士”となり、 “マスター・ファイブ”の5人とともに、 日夜、平和の谷を守るポー。 そんな彼の前に新たな敵が現われる。 それは、どんなカンフーの技も吹き飛ばす武器を開発し、 世界征服を目論むクジャクのシェン大老。 さっそくシーフー老師の指示で、 シェンの野望阻止へと向かったポーとマスター・ファイブ。 やがてシェンとの戦いのさなか、 育ての親に引き取られる前の失われた記憶が少しずつ甦り、 戸惑いを覚えるポーだったが…。 声の出演者: Jack Black ... Po(ポー) Dustin Hoffman ... Shifu(シーフー老師) Gary Oldman ... Shen(シェン大老) オトーサン、 「よくできたCGだね」 その他の声の出演者: Angelina Jolie ... Tigress Jackie Chan ... Monkey Seth Rogen ... Mantis Lucy Liu ... Viper David Cross ... Crane James Hong ... Mr. Ping Michelle Yeoh ... Soothsayer Danny McBride ... Wolf Boss Dennis Haysbert ... Master Storming Ox Jean-Claude Van Damme ... Master Croc Victor Garber ... Master Thundering Rhino Michael Bell ... Gorilla Guard #1 User Rating:7.3/10( 89,129 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 473 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできたCGだね」 アカデミー賞ノミネート ・長編アニメ賞 User Reviews Dan_the_Man_88 United States 2011年5月26日 舞った甲斐があった! 「カンフーパンダ」はよかった。 面白いストーリー、素敵な登場者、さらに素敵なユーモア、 すべてがあった。 事実、こいつは「シュレック」以来最高の出来だ。 ドリームワークがつくる続編は、これまで完璧だったので、 こいつの上映を首を長くして待っていた。 真夜中の試写会に行って、 そう、がっかりしなかった! すべてにぶっ飛んだ。 続編は、なべて「シュレック2」のようにあるべきだ。 脚本もよく、継続性も優れている。 オリジナルのすべてをもっていた。 特に好きだったのは、 ポーとタイガー、親友になるあたり。 オリジナルでは、彼女は、ポーのまわりをウロウロしていた。 そう、いい風に変わったのだ。 マスター・ファイブの5人をもっと見られたらよかった。 全体として、この映画は、すんばらしい。 また見たい。 第3作の計画もあるとか。 ドリームワークは、いまのペースでやってほしい。 「シュレック3」の二の舞は避けてほしい。 ドリームワークなら、がっかりさせないだろう。 オトーサン、 「映画をみないでも、OK?」 この至れり尽くせりの長文を読むと、 これ以上付け加えることがないのです。 「これって、どういう意味?」 ・漸悟(ぜんご)  中国仏教の用語。段階的に悟りに至る意。  一挙に悟る頓悟と対極にある修行方法を指す。 流山の小地蔵さん 2011年8月23日 進化し磨きかかった3DCGの 立体感、質感、スピード感を満喫。 ポーの内面の成長が あまり描き込まれなかったことが残念で、 ★一つ減点 本作の魅力は、アニメの質感の良さやコミカルな台詞回しに、 本格的なカンフーアクション。 特にストーリー面では、意外や意外! 一見子供だましのドタバタ調に魅せつつも、 大人をホロリと泣かせるシリアスな台詞と ミステリアスな東洋思想が加わって、 大人でも楽しめる作品となっていることです。 前作では“自分を信じることで誰もがヒーローになれる”ということで、 ぐうたらな主人公のポーの才能を信じ、 涙ぐましい特訓を続けたシーフー老師の信念で 何とか“龍の戦士”に選ばれるまでに至りました。 パンダなんかにカンフーは無理だろうという予見が起こりがちですが、 前作を見るとどんな人でも隠れた可能性があるものだ。 それを信じ切れるかがカギなんだということ痛感して、 思わず感動してものでした。 続編となる本作のテーマは、「心の平和」。 前作での激しい戦闘の修羅場を経験したことで、 心が揺れて集中力を切らしてしまった師匠のシーフー老師は、 太極拳で努めて心の平静心を取り戻そうとしていました。 本作で登場する強敵を倒す力となるのも「心の平和」でした。 どんな修羅場に置かれても、 平静心を貫ける心の強さを鍛えておければ、 いつでも潜在意識下の潜在能力を活かしきることができるようになります。 それを会得したシーフー老師は、ポーにも指導しようとします。 ところが、“龍の戦士”となってもポーのぐうたらさは変わりばえなし! 食うことへの執着の強さも相変わらず(^^ゞでした。 まして、敵キャラにポーの出生の秘密を知らされて、 断片的に赤ん坊時代の記憶が読み上がり、 自分が何者なのか思い悩むようになっていたので、 「心の平和」どころではなかったのです。 その迷いは、ポーの弱点となって、敵キャラのつけいる隙を与えます。 敵キャラを退治するためにも、 どうすれば千々に迷う心を平静に近づけるかがが 本作のカギとなっていたのです。 しかし、たっぷりと自ら信じんことが語られた前作と違って、 今回はポーの記憶が戻っただけで、 「心の平和」を掴んでしまうところが展開急でした。 もう少し、ポーを葛藤させたうえで、 少しずつ平静に漸悟していく要素を加えて欲しかったです。 但し、「心の平和」を描くシーンはとても秀逸。 丸く大きな気をつくりあげると、 一滴の滴がひらりと舞い落ちる映像は、 平静心のなんたるかをよく描写できていると思います。 またポーが自分の出生の秘密を求めて、 久々に養父の元を訪ねるシーンも、ベタなんだけれど、 ホロリとさせてくれました。 大体パンダの父親がニワトリであるわけありません。 お互い分かっていていても、そのことを突っ込まず、 完璧に親子を演じ合うというのもなかなか感動的なものなんです。 可笑しいのですけどね。 このポーの出生の秘密は、本作でほぼ明かになるのです。 でも気になるのは、エンドロール終了後に、 ワンショット、ポーの父親が登場してきます。 ということは、次作も製作が確定的で、 涙の親子対面となるのでしょうか。 要注目ですね。 本作は、アクション重視にシフトしていて、 前作のようなポーの内面の成長があまり描き込まれなかったことが残念で、 ★一つ減点としました。 ところで映像面で、本作は前作よりもリアルテーを増しています。 小地蔵が見たのは2Dでしたが、 2Dでも充分に立体感を感じることができました。 動物のアクションというと、子供向きと思われるかもしれません。 けれども、ドリームワークスがデジタル技術の粋を集めた映像は、 特に3D版(一部劇場は2D上映)において、 大人の観客もうならせるほどの 驚きと美しさを感じさせくれることでしょう。 立体映像が苦手とするのは、速い動きと細かいカット割り。 しかし動きの速いシーンでは人間の目が付いていかず、 立体感どころか、何が何だか分からなくなってしまいがちです。 多くの作品が、その点で失敗を繰り返してきました。 ところが、この本作はそれを克服していて、安定した映像が楽しめます。 「超高速」のうたい文句通り、 前作よりも一段とカンフーの動きは速く、激しくなっています。 しかも細かいカット割りで描かれているにもかかわらず、 はっきり見えて、立体感も損なわれていないところが凄い点だと思います。 そして何より驚くのは、アニメ映像の色彩や造形が、 3D効果と相まって、独特の人工美を感じさせることです。 悪役のクジャクがパッと広げた羽根の見事な幾何学模様。 動物たちの細かな毛が、動きに合わせて流れる様子。 どこまでも広がる中国の街並みの壮大さと えも言われぬ雰囲気。 実写や写真ではなく、CGアニメに特有の美しさは、 時に官能的に思えるほどですね。 物語は、武術を極めた動物たち「マスター・ファイブ」と共に、 平和の谷を守るパンダの戦士ポーの前に、 世界征服をたくらむ邪悪なクジャクが現れます。 戦いの中で、ポーの出生の秘密が明らかになっていくという展開。 パンダ、トラ、サル、ツル、ヘビ、カマキリが、 それぞれの体形を生かしつつ繰り広げる 武術アクションが素晴らしいとおもいます。 決して、適当に演じさせているのでなく、 ジャッキーにカンフー監修をしてもらって、 本格的なカンフーの動きを再現しているのです。 なので、香港アクションへの目配りも楽しめるところ。 主人公が出生の秘密を探る物語は、 武術映画の典型をなぞっているともいえます。 またポーが敵を追って、壊れた台車で中国の街を走る場面は、 ジャッキー・チェン「プロジェクトA」の再現だと思えました。 それにしても、ポーは重量級のパンダのくせに、 本作では軽々と飛び跳ねするところは、なかなかに珍妙です。 悩ましいのは、吹き替え版にするか字幕版にするのかの選択。 どちらも豪華声優陣が吹替えを担当しています。 字幕版では、ジャック・ブラック、アンジェリーナージョリー、 ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェンらが担当。 そういえば、キャラデザインが吹替え声優陣に似ていますね。 日本語吹き替え版では、ポーの声は山口達也が担当。 ヒーハー!叫ぶポーに自然になり切って、違和感が感じませんでした。 両方見たくなりますね。


4478 マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋(DVD 2007)

オトーサン、 「これって、FAO Schwarzがモデルなんだろうな」 FAOシュワルツは、創業1862年のNYのおもちゃ屋。 はじめて行ったときは、目を回しました。 魔法の国に迷いこんだようでした。 原題:Mr. Magorium's Wonder Emporium (2007) 監督・脚本:Zach Helm : Genre:Comedy / Family / Fantasy Country:USA / Canada Language:English 上映時間:93分 あらすじ: 創業113年を誇る玩具店。 “マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋”は、 まるで魔法の国で、商品は元気に動き回っている。 大人も、子どもも、興奮して夢中になる。 オーナーは、マゴリアムおじさんで、 支配人モリーとお手伝いの少年エリックが切り盛りしている。 ある日、243歳を迎えたマゴリアムおじさんが 引退を宣言し、モリーへ跡を継がせると言い出す。 すると、引退に不満の玩具たちが暴れはじめる。 出演者: Dustin Hoffman ... Mr. Edward Magorium(マゴリアム) Natalie Portman ... Molly Mahoney(モリー) Zach Mills ... Eric Applebaum(エリック) Jason Bateman ... Henry Weston, the Mutant(会計士) オトーサン、 「ダスティン・ホフマン、最後の出演作かな?」 DUSTIN HOFEMAN  ダスティン・ホフマン 誕生日 1937/8/8 出身 米ロサンゼルス 幼時からクラシック・ピアノを習い、 ロサンゼルス音楽院を経て、サンタモニカ・カレッジへ。 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 ニューヨークのアクターズ・スタジオに入る。 ダンスホールのピアノ弾き、ウエイター、皿洗い、 ビルの掃除人など職を転々。 67年、「卒業」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 「真夜中のカーボーイ」「リニー・ブルース」もノミネート。 「クレイマー、クレイマー」でアカデミー主演男優賞受賞。 「レインマン」で二度目の受賞を果たした。 出演作 1967年「100万ドル大捜査」「卒業」 1969年「真夜中のカーボーイ」「ジョンとメリー」 1970年「小さな巨人」 1971年「ケラーマン」「わらの犬」 1972年「アルフレード・アルフレード 1973年「パピヨン」 1974年「レニー・ブルース」 1976年「大統領の陰謀」「マラソンマン」 1978年「ストレート・タイム」 1979年「アガサ 愛の失踪事件」      「クレイマー、クレイマー」 1982年「トッツィー」 1985年「セ−ルスマンの死」 1987年「イシュタール」 1988年「レインマン」 1989年「ファミリービジネス」 1990年「ディックトレーシー」 1991年「フック」「ビリー・バスゲイト」 1992年「ヒーロー 靴をなくした天使」 1995年「アウトブレイク」 1996年「アメリカン・バッファロー」「スリーパーズ」 1997年「マッド・シティ」「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」 1998年「スフィア」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「マルコヴィッチの穴」 2002年「ムーンライト・マイル」「くたばれ!ハリウッド」「コンフィデンス」 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」 2004年「ネバーランド」「レーシング・ストライプス」(声)      「ミート・ザ・ペアレンツ2」 2005年「ハッカビーズ」 2006年「パヒューム ある人殺しの物語」「主人公は僕だった」 2007年「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」 その他の出演者: Ted Ludzik ... Bellini, the Bookbuilder Madalena Brancatella ... Jessica, Who Got a Cowboy Hat Paula Boudreau ... Brenda, Who Wants a Mobile Mike Realba ... Dave Wolf, Who's an Engineer Steve Whitmire ... Kermit the Frog (voice) Liam Powley-Webster ... Andy, the Boy Who Likes to Color Marcia Bennett ... Lora, Who Wants a Fire Engine Oliver Masuda ... Jordan, Who Said Hi Samantha Harvey ... Cassie, the Girl Chased by a Goose Jesse Bostick ... Derek, Who Opened the Door Isaac Durnford ... Jason, Who's a Little Too Curious User Rating:6.1/10( 23,015 votes)IMDb User Rating:5.5/10(1,327 votes) Yahoo! オトーサン、 「大人には、いまひとつかも」 User Reviews archangel1022さん United States 2007年11月17日 楽しめた! 家族連れで見に行って、楽しんだ! 3歳のわが子は、夢中になって見ていた。 10歳の娘も同じだった。 ジェーソン・ベートマンの会計士役は見事だった。 特殊効果は最高だった。 勿論、ストーリーは、すばらしかった。 こうした映画なら、しばらく現実を忘れられる。 家族と一緒にみるには、最高だ。 見る前に、批判的なコメントを散見したが、 自分で確かめることにした。 見終わった後、批判的なコメントが公平でないと分かった。 ケチをつけていただけだ。 見ている間中、多くのひとが笑っていたし、 細部に亘って楽し気にコメントしていた。 最後に、みんな拍手していた。 オトーサン、 「ケチをつけていないよね」 前田有一さん 2008年2月10日 夢のようなおもちゃ屋さん……? 子供の目で見たおもちゃ屋さんは、 こんな風に見えるのだろうか。 『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』をみると、 きっとそう思うはず。 御年243歳のマゴリアムおじさんが経営するおもちゃ屋は、 都市のビルの谷間にありながら内部はまるで別世界。 紙ひこうきや動物たちが飛びまわり、 世界中のあらゆるおもちゃが まるで生きているかのように輝いている。 そこで働く若者モリーも、この店とマゴリアムが大好きだった。 ところがある日、彼が唐突に引退宣言。 しかもモリーに跡継ぎになってくれという。 このモリーは元天才ピアノ少女だが、 成長して才気が鈍り、自信を失っていることが やがて観客に知らされる。 子供たち相手に堂々と笑顔をふりまく彼女の素顔は、 まるでマゴリアムのもとでリハビリをしているがごとき、 壊れやすい少女だったのだ。 それがいきなり魔法のおもちゃ屋を継げなどといわれ、 一気に弱気の虫が現れる。 呼応するように店のおもちゃたちも、輝きを失っていく。 あれほどきらびやかだった店内が、灰色のそれに変わってしまう。 このダイナミックな色彩の移り変わりが、この映画最大の見所。 観客はここで一旦、強い息苦しさを感じるが、 やがてどう変化するのか。じっくりと味わってほしい。 文学に操られる男の物語「主人公は僕だった」(06年、米)の 脚本家ザック・ヘルムが、それに続くオリジナル脚本を自ら監督。 かつて玩具店の店員をしていたころ夢想した設定を膨らませたという 子ども向けファンタジーだ。 ナタリー・ポートマン&ダスティン・ホフマンという 年代は違えど演技派と言われる二人が肩の力を抜いた芝居を見せる。 魔法モノながらCG表現に頼りきらなかった美術スタッフもそうだが、 プロフェッショナルがそれなりの仕事をすると、 子供相手とはいえ高品質なものが出来るのだとわかる。 ただ、このオリジナル脚本はあまりに冒険がなさすぎ、 大人の目には退屈に映る。 ここで伏線一本張っておけばいいのに というような構成上の不満もいくつか残った。 ところで劇中に出てくる、いつも寂しそうな仕草をみせる まるで生きているようなぬいぐるみ人形。 最後はとっても感動的な場面を演じる?ことになるのだが、 正直あんなモン買って帰ったら、後が怖い。 子供が飽きた数年後は、「チャイルド・プレイ」に続くのか?


4477 ダンケルク(BS 1964)

オトーサン、 「戦争映画か」 主演は、ジャン=ポール・ベルモンド。 フランス版「プライベート・ライアン」なのでしょうか。 原題:Week-end a Zuydcoote (1964) 監督:Henri Verneuil 原作:Robert Merle 脚本:Francois Boyer Genre:Drama / War Country:France / Italy Language:French 上映時間:119分 あらすじ: 1940年6月1日。 激戦地ソンムでの生き残りマーヤ曹長は、 ダンケルクから本国に撤退する英軍に便乗し、 フランスの窮状を訴える任務を拝した。 分隊の友人にはペシミストの神父や 何かと要領のいい商売人アレクサンドラなど。 マーヤは彼らと、土地も人心も荒れ果てた その地で英軍船の出港を待つ。 その間に姉妹二人で屋敷を守る娘ジャンヌと出会い、 兵隊の暴力におびえる彼女をレイプから救って、 二人の友軍兵を射殺する。 戦争に醒めきったマーヤでも、 さすがにそれはショックであったが、 周囲の反応はいたって平静だ。 そして彼はひょんな事から英軍船に潜り込むのだが、 爆撃を受け、マーヤも岸に流される。 海峡を越えることなく、海に浮かぶ無数のしかばね。 ジャンヌと結ばれたマーヤは、すべてをあきらめて 彼女とともにこの地を去ろうと決め、 浜辺の仮の住み家で彼女を待つ。 出演者: Jean-Paul Belmondo ... Julien Maillat(マーヤ) Catherine Spaak ... Jeanne(ジャンヌ) Francois Perier ... Alexandre(アレクサンドラ) オトーサン、 「なるほど」 脱力系の兵士が主人公とは... ジャン=ポール・ベルモンドが印象的な演技をみせています。 JEAN-PAUL BELMONDO  ジャン=ポール・ベルモンド 誕生日 1933/4/9 出身 仏パリ近郊ヌーイ 出演作 1957年「歩いて馬で自転車で」 1958年「黙って抱いて」「危険な曲り角」「シャルロットとジュール」 1959年「勝手にしやがれ」「二重の鍵」 1960年「墓場なき野郎ども」「フランス女性と恋愛」「雨のしのび逢い」 1961年「ふたりの女」「ビアンカ」「女は女である」「素晴らしい恋人たち」      「勝負をつけろ」「大盗賊」 1962年「冬の猿」「いぬ」 1963年「波止場」「史上最大の喜劇/地上最笑の作戦」「バナナの皮」 1964年「リオの男」「太陽の下の10万ドル」「黄金の男」「ダンケルク」 1965年「ある晴れた朝、突然に」「カトマンズの男」「気狂いピエロ」 1966年「パリは燃えているか」「タヒチの男」 1967年「パリの大泥棒」「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「オー!」 1969年「大頭脳」「暗くなるまでこの恋を」「あの愛をふたたび」 1970年「ボルサリーノ」 1971年「コニャックの男」「華麗なる大泥棒」 1972年「交換結婚」「ラ・スクムーン」 1973年「相続人」 1974年「おかしなおかしな大冒険」「薔薇のスタビスキー」 1975年「恐怖に襲われた街」「ベルモンドの怪人二十面相」 1976年「追悼のメロディ」「危険を買う男」 1977年「ムッシュとマドモアゼル」 1979年「警視コマンドー」 1980年「道化師」 1981年「プロフェッショナル」 1982年「エースの中のエース」 1983年「パリ警視J」 1984年「恋にくちづけ」 1987年「ライオンと呼ばれた男」 1995年「レ・ミゼラブル」「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 1999年「パリの確率」 その他の出演者: Georges Geret ... Pinot Jean-Pierre Marielle ... Pierson Pierre Mondy ... Dhery Marie Dubois ... Helene Christian Barbier ... Paul Francois Guerin ... Le lieutenant presse Kenneth Haigh ... Atkins Ronald Howard ... Robinson Jean-Paul Roussillon ... La gouape / Blackguard Albert Remy ... Virrel Nigel Stock ... Un soldat brule Pierre Vernier ... Un soldat User Rating:6.8/10 ( 519 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 49 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 それにしても、見ているひとの少ないこと。 User Reviews shinakamさん 2012年9月28日 フランス映画らしい異色の反戦映画 「ヘッドライト」「地下室のメロディ」の アンリ・ヴェルヌイユ監督が 「ズイドコート海岸の週末」を映画化。 異色の反戦映画で如何にももフランス映画らしい。 1940年6月1日と2日の2日間、 ダンケルクに程近いズイドコート海岸で 仏軍・マイヤ軍曹の 身の回りで起きたできごとを描いている。 戦闘場面はドイツ軍の一方的な空爆と機銃掃射で 逃げ場のない英仏軍が右往左往するシーンが殆ど。 フランス兵のエキストラが大量に動員されたなかで、 シネスコ画面に展開される凄まじい爆撃は臨場感たっぷりで、 その迫力に圧倒される。 そんな中淡々と引き上げようとする英国兵、 虚無感漂うフランス兵たちが戦争の意義を見いだせないでいる。 戦友のアレクサンドラは キャンピングカーで野営しながら金儲けに勤しむが、 水を汲みに出て死亡。 神父は1対1で出会った若いドイツ兵を射殺したことに悩んでいる。 マイヤは英国に渡り、仏軍の窮状を訴える特命を負っていたが失敗。 自宅を守ろうしてレイプされそうになった勝気な娘・ジャンヌ を救うため2人のフランス兵を射殺してしまい退役を覚悟する。 極限状態で出会った2人は恋に堕ちる。 このあたりが如何にもフランス映画。 この際不自然な状況には眼をつぶろう。 飄々としたJ・P・ベルモンドと赤い服が良く似合う C・スパークのラブ・ストーリーはヌーヴェルバーグを想わせるFINへ。 アンリ・ドカエの撮影、モーリス・ジャールの音楽が この大作をしっかりと支えている。 オトーサン、 「戦争も、フランス流!」 こんな兵士じゃ、ドイツ兵にやられるはず。 Ikedaさん 2012年3月15日 のんびり イギリスがドイツに宣戦布告して フランスに進軍したものの、 1年足らずの内に追い込まれて ダンケルクの撤退作戦になってしまっただけに、 フランス側のイギリスに対する不信感が 諸処に出てくる映画です。 ただドイツ軍による爆撃が盛んに行われているのに、 連合軍側の反撃が全然ないので 戦争映画とは言えず、 ドラマとして見るべきだと思います。 それにしても危機的状態なのに、 皆がのんびりしているのがフランス映画らしさは出ています。 マイヤが隊を見失ったと言うけれども、 他の連中と一緒で隊はどうでも良いといった感じで、 仲間の個性は良く出ていますが、 兵士らしくないのがどうかと思います。 結局マイヤとジャンヌとのロマンスが締めくくりになっていますが、 ジャンヌの自宅に対する執着心が異常過ぎるのは気になる所でした。


4476 警察日記(BS 1955)

オトーサン、 「出だしから快調だね」 ♪エンヤー会津磐梯山は  宝の山よ  ハァーヨイトヨイト  笹に黄金が エーマタなり下がる 会津は、人情家の宝の山なのでしょうね。 原題:警察日記(1955) 監督:久松静児 原作:伊藤永之助 脚本:井手俊郎 Genre:Drama 上映時間:112分 あらすじ: 東北地方の警察署。 神社荒しの容疑者でお人好の岩太の取調べ中だ。 吉井巡査は、姉弟の捨子を見つけ、 姉のユキコを自分が引きとり、 赤ん坊は料亭の内儀に預けた。 ある夜、母親シズが二人を引き取りにきたが 子供達が幸せと知り、顔を一目見て町を去る。 岩太も、自衛隊に入隊し、町を去る。 出演者: 森繁久彌 ... 吉井巡査 三國連太郎 ..花川巡査 二木てるみ ... ユキ子 坪内美子 ... シズ 伊藤雄之助 ... 岩太 オトーサン、 「みんないい味出しているね」 その他の出演者: 三島雅夫 ... 石割署長 十朱久雄 ... 赤沼主任 織田政雄 ... 金子主任 殿山泰司 ... 倉持巡査 宍戸錠 ... 藪田巡査 小田切みき ... 桃代 東野英治郎 ... 村田老人 岩崎加根子 ... 二田アヤ 飯田蝶子 ... タツ 杉村春子 ... 杉田モヨ 左卜全 ... 猪岡熊太郎 多々良純 ... 紅林 三木のり平 ... 町長 沢村貞子 ... 料亭の内儀 千石規子 ... セイ 香川良久 ... 竹雄 稲葉義男 ... 丸尾通産大臣 天野創次郎 ... 高谷重四郎 User Rating:7.1/10 ( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.7/10( 52 votes) Yahoo! オトーサン、 「佳作だね」 User Reviews mitubajusiroさん 2010年3月18日 美しい風景、帰ってこない夢物語 会津磐梯山を背景にした美しい自然が見事に活写されている。 この画面の映えが、映画の息吹を伝えてくれる。 直情的な会津人の人情がうまく劇化され、ユーモアと涙を誘う。 かつての普通の日本人が誰でも共感する素材がちりばめられている。 このような映画を大勢の人たちと映画館で見た当時が、 今となっては夢物語のようだ。 残された映画の中の自然と人々と同様、 すでにこれは日本人の夢物語なのである。 今のからすると、考えられない話の内容もある。 出てくる犯罪者が全部素朴で、正直すぎる。ウソに決まっている。 むこうっきの強い兄さんが、 相手が「役人」と知るとひるんでしまう。 ありえない光景である。 が、ウソとは言えない。当時はそれが自然だった。 戦後十年もたっていない時期。 つまり「戦前」という、今とは別世界の日本が活き活きと残っていた。 不本意な嫁入りに行く娘、仕方なく自衛隊入りに出発する純朴な青年、 二人の子供が養えなくて泣く泣く都会へ帰ってゆく母親…。 この人たちを乗せて行く列車のラストシーン。 その行く末には、今となっては分かる、高度成長時代が待っている。 その後、この人たちがどんな人生を送ったかと想像すると胸が熱くなる。 映画は、会津の美しい風景、自然を 当時の人たちの魂そのものとして描いている。 かれらが平和な日本で得てゆくかもしれない幸せへの希望に 慈愛の目を注いだのかもしれない。 が、今見ると、製作者の意志を超えて、 旅立ち行く人々=つまり日本人=は、 その美しい風景、自然、そして人情を失ってゆく旅立ちであった、 というメッセージとなって返ってくる。 高度成長以後の日本人が獲た「幸福」の代償として失った、 「幸福」の「原点」を見せてくれた。 日本映画史屈指の名作と言えよう。 オトーサン、 「出演者への目配りは、流石」 黒美君彦さん 2003年10月27日 人の情け 農民作家として知られた伊藤永之介原作の映画化。 森繁久彌(当時41歳)主演だが、 そのほかにも十朱久雄、殿山泰司、三国連太郎、 伊藤雄之助、杉村春子、沢村貞子など 錚々たる面々が出演しているいわば群集劇だ。 貧しい農村の警察署を舞台にしたドタバタ劇だが、 それぞれのエピソードにユーモアとペーソスが漂い、 ほのぼのとした人情を感じさせる。 戦争で5人の息子を失い、今も戦争中であると信じ込んでいる 元小学校の校長(東野英治郎)や、 家を出たまま帰って来ない夫を待つうちに 万引きや無銭飲食をしてしまう 母親(千石規子)といった脇役もそつがない。 若い巡査役の三国連太郎(当時26歳)の男っぷりもなかなか (やはり親子だけあって佐藤浩市っぽい)。 逆にいえば物語が拡散し、 まとまりがないともいえるのが弱点でもあるが。 中でも捨てられた女の子役の二木てるみ(当時6歳)の可憐さは、 さすが天才子役といわれただけのことはある。 デビュー翌年の宍戸錠(当時21歳)も出演していて、 往年の映画スターを探すという楽しみもある。 同じ年に公開された黒澤明の『生きものの記録』を観た後に この作品を観ると、1955年という年が、いかに戦前戦中を引きずり、 一方でいかに戦後の矛盾を抱えた年だったかということを 改めて考えざるを得ないが、 この作品そのものはあまり難しいことを考えずに楽しめる作品だ。 同年キネ旬第6位。


4475 爆発感染 レベル5(TV 2007)

オトーサン、 「スコアは低いけど、借りるか」 インフルエンザが大流行しているので、 参考になるかと思ったのです。 「何だこりゃ」 肝心なときに、マスクをつけないのです。 顔の半分が隠れてしまうので、 映画にならないのでしょうが。 原題:Pandemic(TV 2007) 監督:Armand Mastroianni 脚本:Bryce Zabel/ Jackie Zabel Genre:Action / Drama / Thriller 上映時間:178分 あらすじ: 未知のウィルスに冒された犠牲者を乗せた飛行機が L.A.空港に到着。そこからウィルスは各大都市に広がり、 世界中が未曾有の恐慌状態に陥っていく。 出演者: Tiffani Thiessen ... Dr. Kayla Martin(カイラ) Faye Dunaway ... Governor Lillian Schaefer(知事) Eric Roberts ... Mayor Richard Dellasandro(市長) オトーサン、 「3流役者勢ぞろいだね」 TIFFANI-AMBER THIESSEN  ティファニー・アンバー・ティーセン 誕生日 1974/6/23 出身 米カリフォルニア州 テレビ・シリーズ「放課後」 「ビバリーヒルズ青春白書」のバレリー役でなどで人気に。 出演作 1993年「カントリー・ファーム/招かれざる婿!?」 1999年「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」 2002年「さよなら、さよならハリウッド」 2007年「爆発感染 レベル5」(TV) その他の出演者: French Stewart ... Dr. Carl Ratner Vincent Spano ... Troy Whitlock Bob Gunton ... Dr. Max Sorkosky Michael Massee ... Edward Vicente Shashawnee Hall ... Pete Sampson Stephen Ramsey ... Gibby Smolak Jo Champa ... Aria Beutefeldt Robert Curtis Brown ... Jack Hendler Dana Barron ... Lindsey Mastrapa Renee Taylor ... Kathryn Hadorn Ron Perkins ... Dr. Chuck Westley Kyle Searles ... Ames Smith User Rating:5.1/10 ( 720 votes)IMDb User Rating:4.8/10( 21 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いのは分かるね」 90分物のTVドラマを2本くっつけただだもの。 User Reviews willshagyaさん Ireland 2007年11月21日 Q: 映画に陳腐な決まりをいくつ詰めこめるか? A: 空が限界だ! まず、私はすべての陳腐な決まりを知っているわけではない。 だから、追加はご自由に。 リストづくりをはじめる前に、 こいつは、最悪の映画のひとつだと言っておきたい。 この映画のアイディアが、 陳腐な決まりを永遠に詰めることならば、 最高の映画をつくったことになる! だが、話を進めよう。 リストは、順不同だ。 1. 拳銃をふりかざす白人至上主義者は、   ランボーの映画の見すぎだろう。 2. オーストラリア人は、サーフィンしか眼中にない。 3. 悪徳警察官(この映画では、FBI)は、   法を遵守するために法を破る。 4. 州兵は、完全に外出している。 5. 悪徳警察官は妻には疎まれて、   息子に十分な時間を割いてあげられない。 6. ダイハードタイプの悪漢は、最後に悪徳警察官に逮捕される。 7. 容疑者の親戚らは、(この映画では、CDCのボスだった)   感染するが、最後に救われる。 8. 州知事と市長は、政治的に対立している。 9. 金儲けを狙う日和見主義者がいる。 そう、いま覚えているのは、こんなところだ。 だが、そのわけは、無意識に忘れ去ろうとしていたからだ。 (こんなの映画じゃないと思っていたのだ) おお、私を怒らせたのが、もうひとりいる。 - 執拗な写真家だ。  カメラを取り上げて、殴って血まみれしてやりたくなった。 すまん、私は暴力的な男ではない。 オトーサン、 「ダメ映画好きか」 世のなかにはいろんなひとがいるもんだ。 G-Toolsさん 2009年1月9日 ダメ映画レビュー 『ビバリーヒルズ青春白書』のティファニー・ティーセンほか 豪華キャスト共演によるパニックムービー。 新型インフルエンザの大流行が警戒される中、 この手のパンデミックものが増えているようですね。 その中でも一番ダメそうなものをチョイスして見てみました。 製作は「壊滅」シリーズのRHI。 パニック物を多く製作しているスタジオです。 この作品、「壊滅」シリーズと同じく、 90分ずつの前後編2部構成なのですが これが長い。 冒頭の物語への入り方は良かったですし、 感染がどんどん広がる後半の展開もまぁ面白かったのですが、 その間がグダグダな展開で中だるみしてしまいます。 パンデミックだけにテーマを絞ればいいのですが、 登場人物それぞれのサブストーリーなどを織り込みすぎて、 すごく中途半端な印象になってしまっているんですよね。 面白い部分も多いだけに非常にもったいないなぁと思ってしまいます。 また緊迫感にも欠けています。 事の重大さを認知していないならともかく、 認知していながら全く適切な処置がとられていないんですよね。 感染防護策が素人から見ても穴だらけ。 感染の疑いがあるものが検疫施設から逃亡しても、 放置したままで市内に感染を広げる始末。 感染者の隔離策も不十分。 もし、このようなパンデミックが発生したら 市民はどのような行動を取るべきか、 どのような行動が安全かといった啓蒙にはなんら役立たずに、 ただ不安を煽るだけです。 オチにいたってはあっけなさ過ぎて、 そんなのあり?と思ってしまいます。 なんというか…こういった中途半端さが印象に強く残りましたね。


4474 アリゾナ・ドリーム(DVD 1992)

オトーサン、 「なんで、この映画を借りたのかな?」 そうそう、Faye Dunawayの出演作を探して、 この映画に行き当たったのです。 女流監督で、ジョニー・デップ主演とは、 思いもよりませんでした。 儲けものの1本です。 原題:Arizona Dream (1992) 監督:Emir Kusturica 原作:David Atkins /Emir Kusturica 脚本:David Atkins Genre:Comedy / Drama / Fantasy Country:USA / France Language:English 上映時間:142分 あらすじ: アクセルは、叔父の結婚式の為にアリゾナへ。 かつて夫を射殺した未亡人エレーヌの家に住む。 そこで、自殺願望の娘レオと恋に落ちる。 彼らは、それぞれ破滅への道を歩みはじめる... 出演者: Johnny Depp ... Axel Blackmar(アレックス) Jerry Lewis ... Leo Sweetie(レオ) Faye Dunaway ... Elaine Stalker(エレーヌ) オトーサン、 「若いのに演技は、うまいな」 ジョニー・デップ、なんと30歳前なのです。 代表作「パイレーツ・オブ・カリビアン」(2003)は、 40歳のときですから、若い若い。 JOHNNY DEPP ジョニー・デップ 誕生日 1963/6/9   出身 米ケンタッキー州オーウェンズボロ フロリダで育つ。 音楽に傾倒し、ロック・バンド”キッズ”に参加。 20歳の時、ロサンゼルスに移るが、バンドが解散。 83年に結婚したメークアップ・アーティスト、 ロリ・アン・アリソンが友人のニコラス・ケイジを紹介。 オーディションを受けて84年「エルム街の悪夢」の映画デビュー。 90年「クライ・ベイビー」で初主演。 「妹の恋人」「シザーハンズ」「エド・ウッド」で ゴールデングローブ賞ノミネート。 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で アカデミー主演男優賞ノミネート。 出演作 1984年「エルム街の悪夢」◆ 1985年「マイアミ・ホット・リゾート」 1986年「プラトーン」 1990年「クライ・ベイビー」 「シザーハンズ」◇ 1991年「エルム街の悪夢 ザ・ファイナル・ナイトメア」△ 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1993年「妹の恋人」◇「ギルバート・クレイブ」◇ 1994年「エド・ウッド」◇ 1995年「ドン・ファン」◇「デッドマン」      「ニック・オブ・タイム」 1996年「ザ・カンヌ・プレイヤー」 1997年「フェイク」◇「ブレイブ」◇ 1998年「ラスベガスをやっつけろ」◇「ミー&ウィル」 1999年「スリーピー・ホロウ」◇「ノイズ」◇「ナインス・ゲート」◇      「ビートニク」◆ 2000年「ショコラ」◆「夜になるまえに」◆「耳に残るは君の歌声」 2001年「ブロウ」◇「フロム・ヘル」◇「ロスト・イン・ラマンチャ」 2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」◇      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」◇ 2004年「シークレット・ウインドウ」◇「ネバーランド」◇ 「フレンチなしあわせの見つけ方」▲ 2005年「チャーリーとチョコレート工場」◇ 「ティム・バートンのコープス・ブライド」(声)      「リバティーン」◇ 2006年「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」◇ 2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」◇      「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」◇ 2009年「パブリック・エネミーズ」◇ 2010年「アリス・イン・ワンダーランド」◇「ドアース/まぼろしの世界」(ナ) その他の出演者: Lili Taylor ... Grace Stalker Vincent Gallo ... Paul Leger Paulina Porizkova ... Millie Michael J. Pollard ... Fabian Candyce Mason ... Blanche Alexia Rane ... Angie Polly Noonan ... Betty Ann Schulman ... Carla James R. Wilson ... Lawyer Erik Polczwartek ... Man with Door Kim Keo ... Mechanical Doll Patricia O'Grady ... MC / Announcer User Rating:7.2/10( 23,705 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 507 votes) Yahoo! オトーサン、 「おお、受賞しているのだ」 ベルリン国際映画祭受賞 ・銀熊賞 エミール・クストリッツァ User Reviews RawaHercさん 2004年8月2日 生涯のお気に入り 16歳のとき、町の小さな映画館で、偶然見た映画だ。 これ以来、ジョニー・デップの虜になった。 ストーリーも、演技も、監督も好きになった。 新世界に目覚めた。 映画は、ハリウッドだけじゃないんだ。 ラブコメだけじゃないんだ。 他でもない、考えさせ、議論したくなるのだ。 万人向けではない。 だが、映画って何なんだ? この映画のたったひとりでいいから、 何かを感じなかったら、死んだも同然だ。 ほんとに。 登場人物たちは、オフビートにみえるかも。 だが、ひとりひとりストーリーに寄与している。 パッとみたよりも、現実の人生により近い、 オトーサン、 「30歳前だよ」 jamsession123goさん 2009年9月28日 あまり楽しめる映画とは言えない 30歳半ばの初々しいころのジョニー・デップが 主演している映画である。 単なる青春映画かと思いきや、 途中から幻想的な雰囲気を漂わせ始める。 ジョニー・デップならではの映画に仕上がっている。 対する未亡人役はあの名作「俺たちに明日はない」で 出世したフェイ・ダナウェイである。 最近すっかりヒット作に縁がなくなってしまった彼女である。 この役柄ではちょっともったいないような気もするが、 彼女なりに彼女らしさを発揮しているようである。


4473 神様のくれた赤ん坊(BS 1979)

オトーサン、 「ほんと、子どもは神様の授かりものだよね」 この映画の明美なる子どもを捨てた女性は、 男と西方浄土を目指したのでしょうか。 尾道から別府へ、天草から唐津へ、 そして北九州市若松へと落ちていくのです。 原題:神様のくれた赤ん坊(1979) 監督:前田陽一 脚本:前田陽一/南部英夫/荒井晴彦 Genre:Drama 上映時間:91分 あらすじ: 同棲中の小夜子と晋作のところに、 見知らぬ女が6歳の子をつれてきて、 晋作の子供だからと押しつけていった。 女の話では、隣りの明美が子どもを残して駆け落ち。 置手紙には、晋作をはじめ5人の男の住所氏名が書いてあった。 晋作と小夜子は仕方なく子どもを連れ、 他の4人の男を探しはじめる... 出演者: 桃井かおり ...森崎小夜子 渡瀬恒彦 ... 三浦晋作 樹木希林 ... 子供を連れてきた女 オトーサン、 「断然うまい!樹木希林さんの演技」 その他の出演者: 曽我廼家明蝶 ...田島啓一郎 河原崎長一郎 ...その秘書 吉幾三 ...  福田邦彦 嵐寛寿郎 ... 高田幾松 吉行和子...  高田まさ 小島三児 ... 桑野弘 鈴木伊織 ... 田中新一 正司歌江 ... 房江 楠トシエ...  小夜子の母 森本レオ ... 達夫 天草四郎 ... 福田の父親 日野道夫 ... 天草の老人 小林トシ江... 旅館の女中 武知杜代子... お好み焼き屋の老婆 志麻哲也...  童貞の青年 泉谷しげる... 大津 成瀬正 ...  芸能社の社員 片桐竜次 ... クラブの客 小松政夫 ... 果物屋 User Rating:6.2/10( 4 votes) みんなのシネマレビュー User Rating:9.3/10( 23 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台だろうね」 User Reviews masayuki00011さん 2011年1月18日 心温まるロードムービー ストーリーはきわめて単純ですが 心温まるロードムービーでした。 訪ねてきた樹木希林が子供を預かってくれと頼み、 付き合っていた男性4人を訪ねて旅に出る。 小夜子役の桃井かおりもついてくる。 初恋の人だった達夫は、若い床屋で、 子供がもうすぐ3人出来ますという。 ウブ毛を剃ってもらうものの、まったく気づかない。 立ち去る桃井かおりは、和やかに見える。 尾道市長に立候補中の田島啓一郎の秘書、 2人目の男は別府で結婚式をあげている福田、 3人目の男は、元プロ野球選手の桑野、 4人目は、高田組の高田五郎で2年前に亡くなっていた。 さまざまな出会いを軽いタッチで仕上げたのが良い。 桃井かおりは、この旅についてきて、 母の思い出が残る古民家を探し当てる。 彼女の、自分の人生を見つめ直したい気持ちはよく分かる。 桃井かおりが新一を預けると言いながら 「私たちの考えている事は同じなんじゃない」といいながら 引き返すラストシーンは、晴ればれして印象的。 新一も、顔のかわいい子でした。 *掲載に当たって手直し オトーサン、 「西鉄ライオンズ時代がが恋しいね」 1956年から58年まで、巨人を相手に3年連続日本一! ESPERANZAさん 2011年12月11日 父を訪ねて三千里は、世界名作劇場とは遠く離れた現実路線。 「この子の養育費を」は下手すると恐喝という犯罪に近いし、 安物の人情ドラマとは大きく違う。 そして最後に「私たち考えていることは同じじゃない?」で 締めくくるのが何とも味があって良い。 ところで父親の可能性のある男が、 渡瀬恒彦以外の全員が尾道より西にいるというのは偶然か? 九州は今ではホークスだけど、この頃はもちろんライオンズ。 私も少年時代からのファンで、 この映画の頃は成績不振の時代が続いて とうとう埼玉へ身売り、それでもやっぱりライオンズの時代だった。 もうひとつ、この映画は鞍馬天狗で人気を博した 嵐寛寿郎さんの最後の映画となった。


4472 トーマス・クラウン・アフェア(BS 1999)

オトーサン、 「随分前にみて感激したな」 本作のオリジナル「華麗なる賭け」をみたので、 比べてみることに。 原題:The Thomas Crown Affair (1999) 監督:John McTiernan 原作:Alan Trustman 脚本:Leslie Dixon/ Kurt Wimmer Genre: Crime / Romance / Thriller Rated R for some sexuality and language Country:USA Language:English / German / Polish / French 上映時間:113分 あらすじ: ニューヨーク。 トーマス・クラウンは大富豪。 名画を鮮やかに盗み出すのが道楽。 夏のある日、美術館からモネが白昼消えた。 保険会社から派遣された調査員キャサリンは 真犯人の存在をニューヨーク署のマッキャン警部に告げる。 クラウンに会ったキャサリンは 大胆にも彼が犯人だと指摘。 クラウンは騒がず、彼女の挑戦を受けて立った。 キャサリンはクラウンをデートに誘い出し、 彼の屋敷の合鍵を手に入れて侵入、 美術館のようなそこで件のモネの絵画を発見。 ところがそれは贋作だった。 はめられたと知ったキャサリンはクラウンに会いに行くが 謎めいた美女と踊っていた。 嫉妬心から、情熱的に踊ってみせるキャサリン。 ふたりは、その夜、結ばれた。 「モネの絵を美術館に返す。その後逃亡しよう」と告げた。 かくしてキャサリンとクラウンは、 お互いの愛と信頼に対して最後の賭けに挑む... 出演者: Pierce Brosnan ... Thomas Crown(トーマス・クラウン) Rene Russo ... Catherine Banning(キャサリン) Denis Leary ... Michael McCann(マッキャン) オトーサン、 「美男美女だけど、これが見飽きるんだな」 PIERCE BROSNAN  ピアース・ブロスナン 誕生日 1953/5/16 出身 アイルランド・カウンティ・ミース州 11才の時に家族と共にロンドンへ移住。 CMイラストレーターなどの仕事を経て、 実験演劇ワークショップで俳優修行。 フランスやオランダの舞台に立つ。 映画デビューは「クリスタル殺人事件」)。 1995年、「ゴールデンアイ」で5代目ジェームズ・ボンドを襲名。 以降、大作への出演が相次ぐ。 出演作 1980年「クリスタル殺人事件」「長く熱い週末」◇ 1985年「ノーマッズ」◇ 1987年「フレデリック・フォーサイス/第四の核」◇ 1988年「孤独のヒーロー/タフィン」◇      「デシーバーズ/暗黒の大陸」◇      「M&A/タイパンと呼ばれた男」 1991年「疑惑の行方/アンダー・サスピション」◆ 1992年「バーチャル・ウォーズ」◇「ファイナル・ゲーム」◇      「テロリスト・ゲーム」◇「ライブ・ワイヤー」◇ 1993年「ブロークン・チェーン」◇「ミセス・ダウト」◆ 1994年「めぐり逢い」◆ 1995年「007/ゴールデンアイ」◇      「テロリスト・ゲーム2/危険な標的」◇ 1996年「マーズ・アタック!」◇「マンハッタン・ラプソディ」◆      「ロビンソン・クルーソー」 1997年「ダンテズ・ピーク」◇「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」◇ 1998年「キャメロット」(声)◆「ネフュー」◆ 1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇      「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◇ 2001年「テイラー・オブ・パナマ」◇ 2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」◇ 2004年「ダイヤモンド・イン・パラダイス」◇ 2008年「マンマ・ミーア!」 2010年「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」 RENE RUSSO  レネ・ルッソ 誕生日 1954/2/17 出身 米カリフォルニア州バーバンク ローリング・ストーンズのコンサートでスカウトされ、 ヴォーグなどファッション誌の表紙を飾るトップ・モデルに。 その後、演技を学び、女優に転身。 「メジャーリーグ」で、映画デビュー。 出演作 1988年「メジャーリーグ」 1989年「フリージャック」 1990年「Mr.デスティニー」 1991年「ニューヨーク・ジャスティス」 1992年「リーサル・ウエポン3」◆ 1993年「ザ・シークレット・サービス」 1994年「メジャーリーグ2」 1995年「アウトブレイク」「ゲット・ショーティ」 1994年「きっと忘れない」 1996年「ティン・カップ」◇「身代金」◇ 1997年「愛しのバディ 瞳を見つめて」 1998年「リーサル・ウエポン4」◆ 1999年「トーマス・クラウン・アフェアー」◇ 2000年「ロッキー&ブルウィンクル」 2002年「ショウタイム」◆「ビッグ・トラブル」 2005年「トゥー・フォー・ザ・マネー」◇      「ヘレンとフランクと18人の子供たち」◇ その他の出演者: Ben Gazzara ... Andrew Wallace Frankie Faison ... Detective Paretti Fritz Weaver ... John Reynolds Charles Keating ... Friedrich Golchan Mark Margolis ... Heinrich Knutzhorn Faye Dunaway ... The Psychiatrist Michael Lombard ... Bobby McKinley Bill Ambrozy ... Proctor Michael Bahr ... Proctor Robert D. Novak ... Proctor Joe H. Lamb ... Proctor James Saito ... Paul Cheng User Rating:6.7/10( 52,590 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 573 votes) Yahoo! オトーサン、 「初見組は、高評価か」 User Reviews bloomstrさん Connecticut 2001年1月21日 すばらしい映画、オリジナルよりもいい! 登場人物たちは、興味深く、 筋書も面白い! 出演者はみんあ素敵な演技をみせている。 レネ・ルッソとピアース・ブロスナンは、 すばらしい、セクシーで、知的で、退屈しない! レネの歳云々は聞きあきた。 何歳になっても、セクシーな女性はいるんだ! その演技はスリルがあった。 多面的な演技のできるひとだ。 このサイトで、彼女を批判しているひとの大部分は、男性だ。 彼らは、気が強くて脆く、知的な女性がきらいなのだ。 ピアース・ブロスナン万歳! いい主演女優を選んでくれた。 同年代であるだけでなく、知的でセクシーだ!! オトーサン、 「代筆したかと思うほど、同意見だね」 ジーナさん 2009年3月3日 オリジナル未見だったら高評価作品? オリジナルが銀行強盗だったの対し、 リメイク版では絵画泥棒に変えるなど 男女の駆け引きは同じでも 違ったテイストになっていたので変化があって楽しめました。 オリジナルには無かった『技』の数々も面白みがあってGOODです。 音楽はどちらの作品も雰囲気があって良かったですね。 ただ・・・演出面に関しては「洒落てるな〜」という印象が無かった分、 オリジナルには劣りますかね。 まぁ・・・洗練されたスリルには欠けるものの、 こちらはこちらでノリが軽く派手なので ハリウッドらしい娯楽作品に仕上がっていると思いますよ。 テンポの良さや楽しめるスリルなどは ジョン・マクティアナン監督らしさが出ているので 誰にでも観やすい作風になっていました。 キャストに関しては、どこか危険な香りのするスティーヴ・マックィーンに比べて ピアース・ブロスナンは育ちの良いお坊ちゃまのような感じでヌルいです(爆) キザなプレイボーイというキャラはマッチしていましたが、 どうにも「騙されそう!!!」っていう危ない魅力に欠けていた気がします。 レネ・ルッソはセクシーとか綺麗というより男前でカッコ良かったです(笑) スケスケのドレスを着ていてもイヤらしく見えないほど男前です(爆) しかし、彼女のハイソシエティなファッションは見ていて惚れ惚れしました。 役柄はもちろん違うものの、 フェイ・ダナウェイも出演しているので オリジナルファンの方にはおまけ感覚で楽しめるでしょう。 大人が楽しむクライム&ロマンス作品にしては ラストの展開が安易に感じますが、 アニメのような爽快感を味わえるのでヨシとしましょう。 優男ピアース・ブロスナンらしいテイストは決して悪く無かったですが、 個人的には男臭い魅力があるマックィーンのテイストのほうが好みですかね。


4471 華麗なる賭け(TV 1968)

オトーサン、 「え?」 テレビ東京で、こんな名画を放映するとは。 吹き替えなので、目が疲れないですみました。 勿論、大多数のコマーシャルはスキップしましたよ。 原題:The Thomas Crown Affair (1968) 監督:Norman Jewison 脚本:Alan Trustman Genre:Crime / Drama / Romance 上映時間:102分 あらすじ: トーマス・クラウンは、実業家として忙しく働く一方、 泥棒に関しては、異常な才能と情熱を持っている。 五人の部下を従え、ボストンのある銀行を襲撃し、 260万ドル相当の現金をやすやすと手にした。 ボストン警察のマローン警部補は、 保険調査員のビッキーに調査を依頼、 ビッキーは、クラウンを黒幕と見抜き、彼に接近していく。 出演者: Steve McQueen ... Thomas Crown(トーマス・クラウン) Faye Dunaway ... Vicki Anderson(ビッキー) Paul Burke ... Eddy Malone(マローン) オトーサン、 「2人とも、名優だね」 城達也さんの声も、 スティーブ・マックィーン似でした。 STEVE McQUEEN  スティーブ・マックィーン 誕生日 1930/3/24-1980/11/7 出身 米ミズーリ州スレイター 義父との折り合いが悪く、非行に走る。 ギリシャの油漕船に乗り込んだり、 テキサスの油田で働いたり、カナダで森林伐採夫をしたり、 ボールペンのセールス、テレビの修理屋を経て、海兵隊に入隊。 除隊後、女優をしている友達の紹介で アクターズ・スタジオなどの演劇学校へ。 ブロードウェイで主役を務めるた後、 ハリウッドに移り、テレビ・シリーズ「拳銃無宿」の主役。 59年、「戦雲」で映画デビュー。 「砲艦サンパブロ」でアカデミー主演男優賞ノミネート。 出演作 1956年「傷だらけの栄光」 1958年「ニューヨークの顔役」「マックィーンの絶対の危機」 1959年「戦雲」 1960年「荒野の七人」 1961年「ガールハント」 1962年「突撃隊」「戦う翼」 1963年「大脱走」「マンハッタン物語」「雨の中の兵隊」 1965年「ハイウェイ」「シンシナティ・キッド」 1966年「ネバダ・スミス」「砲艦サンパプロ」 1968年「華麗なる賭け」「ブリット」 1969年「華麗なる週末」 1971年「栄光のル・マン」 1972年「栄光のライダー」「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」      「ゲッタウェイ」 1973年「パピヨン」 1974年「タワーリング・インフェルノ」 1977年「民衆の敵」 1980年「トム・ホーン」「ハンター」 2005年「ダスト・トゥ・グローリー」 FAYE DUNAWAY  フェイ・ダナウェイ 誕生日 1941/1/14 出身 米フロリダ州バスコム 幼少の頃から女優を志す。 フロリダ州立大学からボストン大学演劇科に移り、 フルブライト奨学金を取得、ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。 イーリア・カザンに見出され、 62年「わが命つきるとも」でブロードウェイ・デビュー。 67年「真昼の衝動」で映画デビュー。 「俺たちに明日はない」、「チャイナタウン」でアカデミー主演女優賞ノミネート、 「ネットワーク」でアカデミー主演女優賞を受賞。 「ジーア/裸のスーパーモデル」でゴールデングローブ助演女優賞受賞。 出演作 1967年「真昼の衝動」「夕日よ急げ」「俺たちに明日はない」 1968年「華麗なる賭け」 1969年「THE EXTRAODINARY SEASON」「恋人たちの場所」      「アレンジメント/愛の戒律」 1970年「ルーという女」「小さな巨人」 1971年「ドク・ホリデー」「パリは霧にぬれて」 1973年「オクラホマ巨人」 1974年「三銃士」「チャイナタウン」「タワーリングインフェルノ」 1975年「四銃士」「コンドル」 1976年「さすらいの航海」「ネットワーク」 1978年「アイズ」 1979年「チャンプ」「ARTHUR MILLERON HOME GROUND」 1980年「FIRST DEADLY SIN」 1981年「MOMMIE DEAREST」 1983年「2つの顔の貴婦人」 1984年「スーパーガール」「ドーバー海峡殺人事件」 1987年「バーフライ」 1988年「ウィーンに燃えて」「ミッドナイト・クロッシング」      「ギャンブル/愛と復讐の賭け」 1989年「HELMUT NEWTON : FRAMES」      「ムーンリットナイト」「ウィンター・テイル」 1990年「闇の聖母/侍女の物語」「黄昏のチャイナタウン」 1992年「DOUBLE EDGE」 1993年「派遣秘書」「アリゾナ・ドリーム」 1995年「ドンファン」 1996年「DUNSTON CHECKS IN」「アルビノ・アリゲーター」 1999年「ジャンヌ・ダルク」「トーマス・クラウン・アフェアー」◆ 2000年「裏切り者」 2002年「ルールズ・オブ・アトラクション」 2003年「ブラインド・ホライズン」 その他の出演者: Jack Weston ... Erwin Biff McGuire ... Sandy Addison Powell ... Abe Astrid Heeren ... Gwen Gordon Pinsent ... Jamie Yaphet Kotto ... Carl Sidney Armus ... Arnie Richard Bull ... Booth Guard Peg Shirley ... Honey Patrick Horgan ... Danny Carol Corbett ... Miss Sullivan Tom Rosqui ... Pvt. Detective User Rating:7.0/10 ( 10,958 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 364 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいねぇ」 アカデミー賞受賞 ・歌曲賞 同ノミネート ・作曲賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・歌曲賞 User Reviews Jakeさん London, England 2003年3月4日 本作は、評価されない傑作だ この素敵な映画について、他のひとが書いたコメントを読んで、 コメントしなければならなくなった。 微妙で複雑な料理を楽しむために、 ある種の期待を抱いて見るべきなのだ。 つまり、イタリア料理を心に浮かべ、 スティーブ・マックィーンは、クールの化身だと知り、 すごい映画づくりをみたいと思うといい。 これは、基本的には強盗映画なのだ。 だが、スティーブが大金持ちの実業家を快調に演じいるのだから、 彼と一緒にライドを楽しみ、 フェイ・ダナウェイをモノにする様を楽しむべきなのだ。 セックスのようなチェスシーンは、実に官能的だ。 多くの映画で真似されることになった。 (「オースティン・パワーズ」) 歌はすばらしい。 アカデミー賞の歌曲賞を受賞している。 分割画面は、私見だが、実に冴えていて、スタイリッシュだ。 サスペンスを盛り上げるように、物語の別の側面を語っている。 結末も、混乱などしていない。 興味をそそり、ほろ苦く、じらしていて、驚くべきものだ。 この名作をみて楽しむべし。 オトーサン、 「同感!」 有名なチェスシ−ンだけでなく、 サンドバギーで砂浜を快走するシーン、 もちろん、ベッドシーンも、 みんなオシャレです。 ジーナさん 2009年3月2日 洒落てますね〜 1968年の作品にしては映像が凝っていますし、 ストーリーも露骨じゃない駆け引きが効果的でしたし、 味がある音楽もテンポも良かったと思います。 チョットしたユーモアとクライムアクション(サスペンス)と大人のロマンスが バランス良く取り入れられた脚本もGOODでした。 フェイ・ダナウェイの洗練された中にある キュートなファッションも見どころの一つですね。 チェスをしているというだけで、 これだけセクシーな雰囲気をかもし出せる演出も見事でした。 全体的に『沈黙』を上手く利用した演出が施されていて 切なさや緊張感などその時々に応じた心情を感じ取る事が出来ました。 スリルを求める資産家を演じたスティーヴ・マックィーンの魅力も満載♪ 知的でスマートな身のこなしや平常心を保ちクールに立ち振る舞う姿は 彼を信じるか信じないか関係無しに惹かれてしまいますね。 フェイ・ダナウェイもつけまつ毛バチバチでイケてました(笑) この二人の画は完璧なまでに完成された『美』です。 かの有名な「スティング」とまではいきませんが、 斬新で画期的な作品に仕上がっているので 今観ても古臭さは感じないと思いますよ。 「トーマス・クラウン・アフェアー」はコメディ色も強く娯楽要素が高いですが、 こちらはソレに比べるとシリアスなテイストが強いですので お好みに合わせてチョイスして下さい。 どちらも男女問わず楽しめる作品ですが、 余韻を重視したいなら「華麗なる賭け」のほうがイイと思います。


4470 花のあと(BS 2009)

オトーサン、 「北国の春はいいね」 庄内平野の櫻は、ひときわ清らかです。 空気が澄み、水もきれいだからでしょう。 当然、住んでいるひとの心も澄んでいます。 そう、藤沢周平の世界です。 原題:花のあと(2009) 監督:中西健二 原作:藤沢周平 脚本:長谷川康夫/ 飯田健三郎 Genre:Period Drama 上映時間:107分 あらすじ: 江戸時代、東北の海坂藩。 組頭・寺井甚左衛門の一人娘、以登は、 男にも劣らぬ剣の使い手。 藩随一の剣士、江口孫四郎と出会う。 一度でいいから孫四郎と剣を交えてみたいとの想う。 父はその願いを聞き入れ、竹刀での立ち合いが実現する。 完敗だったが、真摯に向き合ってくれた孫四郎に対し 憧れ以上の感情が湧いていた。 しかし、以登は婿を迎えなければならぬ身。 すでに片桐才助という許嫁がいた。 以登は孫四郎への想いを静かに断ち切る。 ところが数ヵ月後、孫四郎が大事なお役目で失態を演じ 切腹したとの報せが届く。 やがて藩の重臣、藤井勘解由の陰謀だったと知る... 出演者: 北川景子 ... 以登 甲本雅裕 ... 片桐才助 宮尾俊太郎 ... 江口孫四郎 オトーサン、 「北川景子、誰?」 演技は生硬だし、せりふは聞いておれません。 その他の出演者: 相築あきこ ... 郁 佐藤めぐみ ... 津勢 市川亀治郎 ... 藤井勘解由 伊藤歩 ... 加世 柄本明 ... 永井宗庵 國村隼 ... 寺井甚左衛門 User Rating:7.4/10( 519 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いね」 藤沢周平効果が2点以上ありそうです。 User Reviews ヌートリアEさん 2010年3月31日 またまた藤沢作品とはいえ、 時節がら桜がとてもきれいで、心もふんわり。 「青い鳥」で並々ならぬ才能を見せた中西健二の2作目。 前作が現代のイジメを通して凍れる心を そして本作は時代劇へと確かな挑戦をしている気になる映画監督だ。 もう映画化では多作過ぎて流したくなる藤沢原作ものである。 時代劇だから、まず時代考証、武家の身だしなみ、作法等々、 現代では忘れかけている日本文化というものに真正面からぶつかっている。 障子の開け閉めの基本的な作法には少々僕でも驚く。 右手左手を凛々しく交互に使う。 開けたら膝を崩さず前ににじり寄る。 うーん、茶道でもよく見るが 普段の武家の生活には基本的な動作なんだろうな。 少々うなります。 繰り返し出現するが、 桜満開での初めての剣士との言葉の交わし、そして初めての試合。 その二人の見つめ合う表情で愛を表わす映像は 観客にも納得させるものであり、好感が持てる。 それを過ぎると、通常の時代劇になってしまっている感もなくはないが、 夫となるべき甲本雅裕の大らかな演技で幅を持たせた展開を見せてくれる。 もうちょっと若い男優でもいいのかなあとも思ったが、 なかなか秀逸な演技で好配役であった。 ハイライトの女剣士シーンはまあいろいろ意見はあろうが、 いいのではないだろうか。 女剣士だから恐らく映画化される理由があったのだろうし、 結構あでやかさもある。 いいハッピーエンドなのである。 何より新鮮な主役3人の俳優の好演は この映画の質を上げてくれている。 いい気分で映画館を出られる稀有な映画でもある。 オトーサン、 「同感!」 宮尾俊太郎さん、身のこなしがいいと思ったら、 バレエダンサー出身だとか。 前田有一さん 2010年3月21日 平凡な時代劇だが、庶民を安心させるにはちょうどいい いまは皆が苦しい時代である。 ろくな仕事はなく、結婚も出来ない。 ブログを書けば暇人に荒らされ、 つぶやきを書き込んでもだれもフォローしてくれない。 人々は時代のせいだという。 いまの世の中が悪いのだ、と。 そんな庶民の不満はやがて、 「昔は良かった(はず)」との思考へ短絡的につながり、 「俺が子供のころは……」「いや戦前の日本は……」 「いやいや江戸時代の武士道ってのは」と、 どんどんさかのぼって見たこともない時代を美化し、憧れの対象とする。 もちろん、苦しいのは今の時代だけでなく、 バブル期も江戸時代もみなそれなりに苦しかったに違いない。 倫理と道徳と博愛に満ちた理想的な時代など 一度も、世界のどこにもありはしなかっただろう。 だがしかし、時代劇というものがいつでも愛される背景に、 そうした人々の愛すべき勘違いがあることだけは間違いのないところだ。 (略) 藤沢周平の短編時代小説を基にした「花のあと」は、 典型的なファンタジー時代劇(と私が勝手に呼んでいるもの)で、 冒頭に書いたような庶民たちの鬱憤をはらすためには最適な一品である。 ここには、失われた(と現代人が勝手に思っている) 日本人の良さなるものが思いきり美化されて描かれ、 そのまっすぐな登場人物たちの心、行動に迷わず涙することが出来る。 映像はひたすら綺麗で、望遠レンズでキャッチされた 北川景子の横顔の美しさもまた格別。 彼女を一人の人間として認め、ひそかに保護する婚約者役の 甲本雅裕もまた、心地よすぎるほど善意に満ちた人物造形である。 さらに特筆すべきは、剣術の達人でヒロインと ほのかな心の交流を交わす役柄の宮尾俊太郎。 バレエダンサー出身とのことだが、たたずまいからしてまるで一般人とは違う。 殺陣の経験などそうそうあるはずもないのに、 その芸術的な身のこなしはベテラン時代劇俳優のそれをはるかに凌駕する。 たいした逸材が現れたものだ。 これで上映時間をあと20分ほども縮め、 北川景子のアクションにも気を使ったらさらに良くなったはずだ。 というのも、北川景子はかなり練習したと聞くが、 それでも非力な彼女に男性と渡り合う剣士 という設定を演じさせるのはキツすぎる。 ここは撮影スタッフが、もっと積極的にフォローしてやらなくてはいけない。 たとえば引きの画面で二人のチャンバラをフィックスで見せるなど、 いくらなんでも工夫がなさ過ぎる。 これでは殺陣への不慣れさが目立つばかりで、 時代劇専門でない役者に対して残酷だ。 そういう撮り方は、それこそ勝新太郎あたりの 下手な味付け不要の強烈な純度を持つスーパースターの アクションのときに採用すべきもので、 北川景子をそれで良く見せられると思ったら大きな間違いである。 男性用より短め軽めにあつらえた模造刀を与え、 カットを短く割り、構図やカメラワークを工夫するなど、 現代ではいくらでもごまかしのテクニックが存在する。 必要なときにそうした手法を取り入れるのは、決して悪手ではない。


4469 センターステージ(BS 2000)

オトーサン、 「バレリーナになるって大変なんだ」 下肢障害になって、つくづく思います。 つま先立ちで、回転なんてムリですし、 脚をあんなに高くあげるなんて、とんでもない。 原題:Center Stage (2000) 監督:Nicholas Hytner 脚本:Carol Heikkinen Genre:Drama / Music Rated PG-13 for language and some sensuality 上映時間:115分 あらすじ: ジョディの夢は、 名門バレエ団“アメリカン・バレエ・カンパニー”の プリンシパル・ダンサーになること。 晴れて練習生となった彼女は、 期待に胸をふくらませニューヨークへとやって来た。 新生活のルームメイトは、反抗的なエヴァと優等生モーリーン。 練習初日、舞台監督ジョナサンから、 “最終的に残れるのは男女3人ずつ”と言い渡される。 つらく厳しいレッスンが始まる。 足の骨格が悪い、技術が低いから卒業公演には出られない言われる。 気晴らしに、外部のダンススタジオへ出向いたところ、 バレエ団の花形クーパーと出会い、ベッドインしてしまう... 出演者: Amanda Schull ... Jody(ジョディ) Zoe Saldana ... Eva(エヴァ) Ethan Stiefel ... Cooper(クーパー) オトーサン、 「下手だな、等身大なのだろうが」 AMANDA SCHULL  アマンダ・シュール 誕生日 1978/8/26 出身 ハワイ 4才の時からバレエを始め、 ハワイ州立バレエ団でジョン・ランドフスキーに師事。 中・高校時代はバレエ・ハワイ、 ハワイ州立バレエ団ジュニア部に所属し、 「クルミ割り人形」「カルメン」「ハムレット」などの公演に出演。 インディアナ大学で学んだ後、 1999年にサンフランシスコ・バレエ団に練習生として参加。 2000年「センターステージ」で映画デビュー。 出演作 2000年「センターステージ」 2009年「小さな村の小さなダンサー」 その他の出演者: Christine Dunham ... Audition Teacher Stephen Stout ... Mr. Sawyer Maryann Plunkett ... Mrs. Sawyer Laura Hicks ... Nervous Mother Barbara Caruso ... ABA Scout Jeff Hayenga ... ABA Scout Victor Anthony ... Thomas Karen Shallo ... Mother at Audition Carlo Alban ... Eva's Friend Giselle Daly ... Eva's Friend Susan May Pratt ... Maureen Shakiem Evans ... Erik User Rating: 6.3/10( 10,935 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 156 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 若いひとが飛び跳ねるって、いい光景です。 User Reviews Natalieさん 2000年5月8日 実に新鮮ですばらしく楽しい。 自分が踊り出したくなるだけでなく、 ダンスのステップや用語に詳しきなるなんて、 想像もつかないだろう。 誰もが春の大作「グラディエーター」をみようとしているとき、 私は、この映画の試写会に行った。 出席者は、300から400人だった。 はじめての映画出演者たちのら相性は、実によかった。 ダンスは、息もつげぬようだったし、 筋書もすばらしかった。 驚きと、興奮に満ちていた。 この数年、私のお気に入り映画になるだろう。 せりふは少ないし、セックスシーンもごくわずかだが、 このストーリーには、向いている。 老いも若きも、向いている映画だ。 映画館でみるべし。 胸がドキドキすること間違いなし! オトーサン、 「ラストのダンス・シーン、いいね!」 ロビーJさん 2007年5月2日 ダンスは素晴らしい!! ダンス映画が好きな人なら絶対楽しめる映画。 主人公のバレエ・ダンサー達のダンスにかける 情熱がとても伝わってきます。 話は普通で青春モノとしてはまぁまぁな出来だけど、 ラストのダンス・シーンを見れば満足できる映画。 全体的には何度も見たくない話だけど ラストのダンス・シーンだけは何度も見たくなります! ちなみに私はダンス・シーンだけだけど 20回以上は見ています。


4468 グランド・ホテル(BS 1932)

オトーサン、 「今度は、どこへお泊りですか」 「パリのグランドホテルに」 ラストにわずか数秒あったシーンですが、感動しました。 「おお、おれも泊まったぞ!」 それこそ清水の舞台から飛び降りるような気持ちになって、 大枚をはたきました。 この映画に出てくるしがないクリンゲラインの 喜びがよく分かりました。 原題:Grand Hotel (1932) 監督:Edmund Goulding 原作:William A. Drake 脚本:Vicki Baum /Bela Balazs/ William A. Drake Genre:Drama / Romance Color:Black and White Country:USA Language:English / Russian 上映時間:112分 あらすじ: ベルリンの超一流「グランド・ホテル」。 人気バレリーナだったグルシンスカヤ、 会社が危機に瀕してあたふたしている社長プライシング、 彼に雇われ、秘書になれと誘われる速記者フレムヘン、 借金で首が回らなくなっている温和な"男爵"、 プライシングの会社をクビになり、 一生の思い出にと泊まりに来た老人クリンゲライン。 彼らの思惑がさまざまに交錯する。 出演者: Greta Garbo ... Grusinskaya(グルシンスカヤ) John Barrymore ... The Baron(男爵) Joan Crawford ... Flaemmchen(フレムヘン) Wallace Beery ... Preysing(プライシング) Lionel Barrymore ... Otto Kringelein(クリンゲライン) オトーサン、 「話題に事欠かない映画だね」 でも、ここは両名女優の並演を味わうべきでしょう! 2人は不仲で、同一シーンでの競演をきらったのです。 GRETA GARBO  グレタ・ガルボ 誕生日 1905/9/18-1990/4/15 出身 スウェーデン・ストックホルム スウェーデン王立演劇アカデミーで学び、 マウリツ・スティルレルに認められ、彼と共に渡米し、 25年ハリウッドデビュー。 主演作はことごとくヒットし、人気スターに。 41年の「奥様は顔が二つ」を最後に36歳で引退。 カムバックすることはなかった。 生涯独身。 出演作 1924年「イエスタ・ベルリングの伝説」 1925年「喜びなき街」 1926年「イバニエズの激流」「明眸罪あり」 1927年「肉体と悪魔」「アンナ・カレニナ」 1928年「女の秘密」 1929年「恋多き女」「野生の蘭」「船出の朝」「接吻」 1930年「アンナ・クリスティ」「ロマンス」 1931年「インスピレーション」「スーザン・レノックス」 1932年「マタ・ハリ」 1933年「グランド・ホテル」 1934年「お気に召す儘」 1935年「クリスチナ女王」「彩られし女性」「アンナ・カレニナ」 1937年「椿姫」「征服」 1939年「ニノチカ」 1941年「奥様は顔が二つ」 JOAN CRAWFORD  ジョーン・クロフォード 誕生日 1904/3/23-1977/5/13 出身 米テキサス州サンアントニオ 出演作 1925年「夜の女」「腕自慢」「美人帝国」「古着屋クーガン」      「三人の踊子」 1926年「踊る英雄」「初陣ハリー」「巴里」 1927年「荒原の勝利者」「知られぬ人」「密輸入者の恋」 1928年「ローズマリー」「シンガポール」「四つの壁」      「踊る娘達」 1929年「若殿頑張る」「ハリウッド・レヴュー」「花嫁修業」 1930年「モンタナの月」「デパートの横顔」 1931年「暴露戦術」「暗黒街に踊る」「笑ふ罪人」      「蜃気楼の女」 1932年「グランド・ホテル」「令嬢殺人事件」「雨」 1933年「今日限りの命」「ダンシング・レディ」 1934年「蛍の光」「私のダイナ」「結婚十分前」 1935年「男子牽制」「私の行状記」 1936年「豪華一代娘」「空駆ける恋」 1937年「真珠と未亡人」「花嫁は紅衣装」 1941年「女の顔」 1944年「ハリウッド玉手箱」 1945年「ミルドレッド・ピアース」「深夜の銃声」 1946年「ユーモレスク」 1947年「失われた心」「哀しみの恋」 1949年「美しさ故に」 1950年「悪党は泣かない」 1952年「突然の恐怖」 1954年「大砂塵」 1957年「光は愛とともに」 1959年「大都会の女たち」 1962年「何がジェーンに起こったか?」 1964年「血だらけの惨劇」 1967年「姿なき殺人」      「0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦」 1969年「四次元への招待」 1970年「地底の原始人・キングゴリラ」 その他の出演者: Lewis Stone ... Doctor Otternschlag Jean Hersholt ... Senf - the Porter Robert McWade ... Meierheim Purnell Pratt ... Zinnowitz Ferdinand Gottschalk ... Pimenov Rafaela Ottiano ... Suzette Morgan Wallace ... Chauffeur Tully Marshall ... Gerstenkorn Frank Conroy ... Rohna Murray Kinnell ... Schweimann User Rating:7.6/10 ( 8,293 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 255 votes) Yahoo! オトーサン、 「古典的名画に間違いなし!」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 User Reviews Arne Andersenさん 2001年7月12日 ほんとうの古典映画。 斬新な形式と多層なストーリー 人気スター総出演で、 多層な物語を斬新な形式で紡ぐ。 本作は、アカデミー賞の作品賞を受賞した。 だが、他の部門ではノミネートされなかった。 グレタ・ガルボは、厭世的なバレリーナを見事に演じた。 悲運のロマンスの相手は、上品な男爵役のジョン・バリモア、 この演技がすごい。 輝かしい助演陣には、 速記者フレムヒェン役の若く新鮮なジョーン・クロフォード まさに死にゆくクリンゲライン役のライオネル・バリモアは、 アカデミー賞ものだ。 だが、そういう部門はまだ設けられていなかった。 出演者は、見事に競演している。 監督は、いいペースだ。 ロマンスとドラマを等分に配合している。 脚本はすばらしい。 MGMの製作も、実に見事だ。 真の古典映画、必見だ。 オトーサン、 「10年ぶりに見たけど、斬新だね」 Cape Godさん 2012年3月10日 これがあの有名な... 一つの場所を基点にして、行くものも去るものも それぞれが事情を抱えている。 舞台は一つだが、そこに集う人々の人生の悲哀を追いかける。 これがグランド・ホテル形式と呼ばれるようになった手法ですか。 今となってはこのような作品や それを発展させたような作品はいくつもあって目新しさはないが、 この時代にはやはり革新的だったのだろう。 未だにこのような作品が作られるというのが、 その手法の先見性とともに普遍性を物語っている。  もうひとつどんなものかと期待していたのは、 伝説の女優クレタ・ガルボ。 名前だけは知っていても、 古い時代の女優なので残念ながら出演作を見たことが無かった。 凛とした人を寄せ付けないような美しさがあった。 かつては栄光を見たのに人気の陰りで崩れそうになるのが、 この世界に生きる浮き沈みの厳しさを物語る。 それがクレタ・ガルボのその後の人生と重なるのが何ともまた厳しい。 そのときの彼女の心境は まさにこのときのようなものだったのかもしれない。 それなりに楽しんだけど、 古い映画でもあるし現代には色々な作品があるし、 世間の高い評判ほどすごく面白いと思ったわけではなかった。 でもこの時代にこのような手法で作られた元祖的作品を見れてよかった。 ガルボだけでなく、美しい秘書のクロフォード、 借金漬けの男爵と病気の会計係の両バリモアの演技と人生も良かったです。


4467 人生万歳!(BS 2009)

オトーサン、 「これって、ウディの映画なの?」 貧相な禿げの小男が顔を出していませんし、 ウディ・アレンのお仲間の俳優たちも出ていません。 原題:Whatever Works (2009) 監督・脚本:Woody Allen Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual situations including dialogue,        brief nude images and thematic material Country:USA / France Language:English 上映時間:92分 あらすじ: ボリスは、天才物理学者だが、 今はさえない日々を送っている。 ひょんなことから、21歳の家出娘メロディを アパートに泊める羽目になる。 能天気なメロディの無教養ぶりにあきれ返るが、 同棲することになってしまう。 出演者: Larry David ... Boris(ボリス) Evan Rachel Wood ... Melody(メロディ) Patricia Clarkson ... Marietta(マリエッタ) オトーサン、 「みんな無名だけど、いいね」 ウディの演出がいいのでしょう。 EVAN RACHEL WOOD  エヴァン・レイチェル・ウッド 誕生日 1987/9/7 出身 米ノースカロライナ州 父が支配人を務める地元の劇場で 5歳の頃からキャリアをスタート。 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の少女役オーディションで キルスティン・ダンストと最後まで争うが、落選。 ロサンゼルスに引っ越した後、 97年「ウィズ・ユー」で映画デビュー。 出演作 1997年「ウィズ・ユー」 1998年「プラクティカル・マジック」◆ 2001年「ひみつの番人」◇ 2003年「シモーヌ」◆「ミッシング」◆ 「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」◇ 2005年「ダウン・イン・ザ・バレー」◇「ママが泣いた日」 2006年「ハサミを持って突っ走る」 2007年「アクロス・ザ・ユニバース」 2008年「レスラー」 その他の出演者: Adam Brooks ... Boris' Friend Lyle Kanouse ... Boris' Friend Michael McKean ... Boris' Friend Clifford Lee Dickson ... Boy on Street Yolonda Ross ... Boy's Mother Carolyn McCormick ... Jessica Samantha Bee ... Chess Mother Conleth Hill ... Brockman Marcia DeBonis ... Lady at Chinese Restaurant John Gallagher Jr. ... Perry Willa Cuthrell-Tuttleman ... Chess Girl Nicole Patrick ... Perry's Friend User Rating:7.2/10 ( 36,331 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 586 votes) Yahoo! オトーサン、 「人生の教訓満載!」 User Reviews carpedさん Toronto, Canada 2009年7月5日 ウディがまたやった 批評家たちは、ミスった。 否定的なレビューなんか信じないほうがいい。 こいつは、最高に愉快なウディ映画だ。 「地球は女で回ってる」以来ではないか。 すべてがうまく機能している。 実に独創的な脚本に アレンの荒涼たる人生観が 効果的な皮肉なせりふがあいまっている。 ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、 パトリシア・クラークソンらの演技がいい。 コメディは、ノンストップで、火花を散らす。 ウディの機知に、あちこちに忍び笑いが出るだけでなく、 エド・ベグリー・Jrとパトリシア・クラークソンの 古典的な右翼ネタのシーンでは、大笑いで盛り上がった。 見終わって、映画館を出たとき、 パラドクシカルだが、こいつは、 巨匠の最高に人生を肯定する映画だなと思った。 オトーサン、 「もう40作目なんだ、すごいな」 前田有一さん 2010年12月15日 監督40作品目は笑いと皮肉が効いた佳作 『人生万歳!』は、例によって 監督のウディ・アレンらしさがつまった最新作だが、 近年ではかなりの佳作だ。 しかしこれは、アレン映画をあまり意識してみたことのない ライトユーザーに対して、の意味合いが大きい。 (略 あらすじ紹介) 偏屈な独身ジジィの家に、金髪巨乳ギャル21歳が転がり込むなど、 日本のエロ漫画の世界であるが、 それを無理なく軽快な実写コメディーに仕立てる手腕がまさにアレン節。 冒頭にカメラに向かって登場人物が語りかける 倒錯した演出を取り入れることで、 その先に待ち構えるこのエロゲ設定の突飛さを希釈、 すんなり観客に受け入れさせてしまう。 そこから先はおバカな天然娘と 毒舌爺のボケツッコミ漫才コントが延々と続くが、 これがキレ良く大爆笑。 女の子らしいちょっと悲しい初体験の思い出も 日々の悩み事も、ボリスにかかれば全部ぶった切りだ。 その全否定ぶりが楽しい。 そのくせ、やがて(自分では決して認めないが) 彼女のほがらかさにひかれ、 メロディへの評価がどんどん上がる様子は、 微笑ましいロマンティックコメディーそのものである。 もっともそれだけで終わるならば、 主人公同様偏屈な観客には物足りない。 『人生万歳!』が愉快なのは、 キリスト教右派やそれに支持された南部出身の某大統領を ユダヤ人の監督が(古巣のNYを舞台に)チクリと皮肉っている部分。 南部の保守家庭出身の田舎娘メロディが都会に家出する設定は、 そうした事の比喩である。 右翼チックな登場人物が、その正反対へと転向する展開が 執拗に繰り返されているのも、ギャグであると同時に 政治的なおちょくり感が感じられて小気味よい。 そしてそう考えると、この作品で最も重要なセリフ 「すべての愛、幸せは束の間だ、だが……(以下は劇場で)」に もうひとつ裏の意味が込められているのもわかるはずだ。 たとえば「愛」を「平和」に置き換えれば、 その意図するところは明白である。 この思想、主張はすなわち、 愛や平和の幻想(「二人の愛は永遠よ(はーと)」 といったもの)を否定する現実主義の立場に立ちつつも、 愛や平和の価値を認めているわけで、 個人的には強く共感した部分である。 逆に、そうしたものの甘い幻想を盲信してしまうと、 人は不寛容になるのだとアレンは伝えている。 愛ならばそれは破局となり、 平和ならばそれは某大統領が行った大戦争への道になる。 平和やら民主主義やら、口当たりのいいものを神格化すると、 現実との矛盾を隠すためにいろいろ無理をやらなきゃならないんだよと そういうわけだ。 笑いと皮肉の利いた、これぞアレン映画の魅力。 その切れ味はここ最近では見られなかったほどのもので、 数年ぶりに舞台をNYに戻して撮影しただけのことはある。 とはいえ、年の離れた小娘とじいさんが恋する話というのは ウディ・アレンファンから見ると ちょいと生々しすぎて引き気味にならざるをえない。 アンタはいつまでロリ美少女を追いかけるんだよと 思わず突っ込みたくなる。 純粋にこの映画を楽しむには、 アレン好きでないほうがいいよというのは、そういう意味だ。 なお記念すべきこの監督40作品目。 ユニクロが舞台として登場するのも話題。 米国出店の際、あえてカタカナのロゴにしたのは、 そのほうがクールだからだそうだ。 なるほど、アレン映画の中でアピールするあたりにも、 彼らが米国進出でどういうファッションブランドを 志向しているかがわかるようで興味深い。 ちなみにこの映画、予告編はひどいネタバレを含むので、 できることなら見ないほうが良い。 せっかく来てくれるお客さんに予告編で結末まで見せて、 満足度をわざわざ下げるようなマネをするとは何事であろう。 最近、こういうのが多くて困る。 可能な限り、このサイトでは警告していきたいと思っている。 オトーサン、 「この巨匠の経歴を確認しておこう」 WOODY ALLEN  ウディ・アレン 誕生日 1935/12/1 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 高校時代から新聞に投稿。 卒業後にギャグ・コメディ台本作家に。 ニューヨークでコメディアンとして活動。 65年「何かいいことないか子猫チャン」で映画デビュー。 69年「泥棒野郎」で監督デビュー。 77年、監督作「アニー・ホール」でアカデミー賞の 作品・監督・脚本・主演女優の4部門受賞。 出演作 1965年「何かいいことないか子猫チャン」 1967年「007/カジノロワイヤル」 1969年「水は危険」「泥棒野郎」 1971年「ウディ・アレンのバナナ」 1972年「ボギー!俺も男だ」「セックスのすべて」 1973年「スリーパー」 1975年「ウディ・アレンの愛と死」 1976年「ザ・フロント」 1977年「アニー・ホール」 1979年「マンハッタン」 1980年「スターダスト・メモリー」 1982年「サマー・ナイト」 1983年「カメレオン・マン」 1985年「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」 1986年「ハンナとその姉妹」 1989年「ニューヨーク・ストーリー」      「ウディ・アレンの重罪と刑罰」 1991年「結婚記念日」 1992年「ウディ・アレンの影と霧」「夫たち、妻たち」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」 1996年「誘惑のアフロディーテ」 1997年「世界中がアイ・ラブ・ユー」「地球は女で回っている」      「ワイルド・マン・ブルース」 1998年「アンツ」(声)◇「セレブリティ」「インポスターズ」 1999年「ギター弾きの恋」◆「ヴァージン・ハンド」 2000年「おいしい生活」◇ 2001年「スコルピオンの恋まじない」◇ 2002年「さよなら、さよならハリウッド」 2003年「僕のニューヨーク・ライフ」 2006年「タロットカード殺人事件」◆


4466 ショーツ 魔法の石大作戦(BS 2009)

オトーサン、 「魔法の石か」 アラジンの魔法のランプ以来、この手の物語は、 ごまんとできましたが、魔法に頼りきると、 肝心の映画づくりが安易になりがちです。 さて、この映画はいかに? 原題:Shorts (2009) 監督:Robert Rodriguez 脚本:Robert Rodriguez/ Alvaro Rodriguez Genre:Comedy / Family / Fantasy Rated PG for mild action and some rude humor 上映時間:89分 あらすじ: 郊外の町ブラック・フォールズ。 町の屋台骨となっているブラック・ボックス社では、 携帯型ハイテク機器の改良が進められていた。 いじめられっ子の少年トビーは、虹色に輝く石を発見する。 願い事を何でも叶えてくれる“魔法の石”だ。 石は、トビーの友達を転々とし、 次々とユニークな願いを実現していく。 しかし、魔法の石は、ある陰謀に悪用されてしまう... 出演者: Jimmy Bennett ... Toe Thompson(トビー) Jolie Vanier ... Helvetica Black(ヘルベチカ) James Spader ... Mr. Black(ブラック氏) オトーサン、 「トビーとヘルベチカのからみは、面白いね」 その他の出演者: Trevor Gagnon ... Loogie Jake Short ... Nose Noseworthy Kat Dennings ... Stacey Thompson Devon Gearhart ... Cole Black Rebel Rodriguez ... Lug Leo Howard ... Laser Leslie Mann ... Mom Thompson Jon Cryer ... Dad Thompson William H. Macy ... Dr. Noseworthy Angela Lanza ... Teacher Alejandro Rose-Garcia ... John / Boyfriend Cambell Westmoreland ... Blinker #1 Zoe Webb ... Blinker #2 Chris Orf ... Goofy Host Tina Rodriguez ... Female Employee Jackson Hurst ... Male Employee Jonathan Breck ... Security Guard Racer Rodriguez ... Bully #1 Rocket Rodriguez ... Bully #2 Elizabeth Avellan ... The Baby (voice) Bianca Rodriguez ... The Baby User Rating:4.9/10( 3,558 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 32 votes) Yahoo! オトーサン、 「差が出たねえ」 User Reviews tavmさん Baton Rouge, La 2012年7月19日 本作は、想像力とユーモアが少々。 2009年の子ども対象のマチネで見てきたところだ。 朝の11時、映画館で働いている友人と一緒だった。 ロドリゲスの映画というので、 笑いも、不吉なものもあると期待した通りだった。 題名は、短編シリーズであって、 主人公の子どもは、魔法の石とのからみで、 全編に関係することになっている。 糞怪獣も愉快だったが、 子どもの両親役のレスリー・マンとジョン・クライヤーが 文字通りくっついて一体になってしまうあたりが一番愉快だった。 ジョン・クライヤーとJジェームズ・スペイダーの共演は、 23年前の「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」以来とか。 ともかく、かなり楽しめた。 姪っこたちともう一度見たいとおもう。 そう、この映画、見る価値がある。 想像力とユーモアを期待するムードだったら。 オトーサン、 「監督稼業、たまにはお気楽映画で、心を癒さなくては」 暗い映画ばかり撮っていると、精神異常になってしまうかも。 ASHさん 2010年8月15日 願い事をしろよ どうもロドリゲスってのは、 大人向けのハードな暴力映画を撮ると、 次に子供向けのドタバタした映画を撮って バランスを保っているみたい。 で、多くの大人の観客にとって子供向けの映画ってヤツは、 自分たちに向けられていないってだけで ないがしろにされちまう。 そりゃそうだ、あまりにもガキっぽいもんだから、 こんなもんに歓んでいたら 大人としての感性を疑われてしまうだろうから。 ロドリゲスのすごいところは、 やっつけ仕事としてキッズ・ムービーを撮っているわけではなく、 ちゃんと子供目線にまで降りて、 子供が喜びそうなモノをてんこ盛りにして 賑やかで楽しい映画に仕上げてしまうこと。 暴力映画のときと同じく、 コチラも製作・脚本・撮影・編集とほぼワンマンで手掛けていること。 要するに、暴力映画とキッズ・ムービー、 この相反する2つのものを撮れるセンスを持ち合わせているってこと。 確かに、キッズ・ムービーを撮る際に 観客として想定される人たちが身内にいるという強みもあるんだろうけど、 ドロドロでグチョグチョだった「プラテラ」の次に こんな映画を撮っちゃうんだから、悪い言い方をすれば節操がない。 まあ、この映画もかなりドロドロでグチョグチョしてはいるんだけどね。 基本的に子供ってのは、液状のモノがベチャッとくっつくのは好きなようだから (「ニコロデオン」関連作品を観れば分かるよ)。 さて、本国では盟友であるタラちゃんの「イングロ」と 同時公開となりガチンコ対決となったようだが、勝敗の結果はご承知の通り。 まあ、明らかに12歳以上の観客を当て込んだ映画ではないから 勝敗もナニもあったもんじゃないが、 ロドリゲスらしい遊び心に溢れていて、 精神年齢を低くして観るとこれが案外、愉しい。 VFXの使い方も、今の技術ならもっとリアルにできるところだが、 わざと安っぽく漫画チックにしているのは一目瞭然。 どんな願い事でもかなえられる虹色の石を拾った子供たちが、 子供らしい発想で願い事をかなえてしまい小さな町に大騒動が起こる。 と、お話そのものは子供向けファンタジーによくあるのだが、 この映画、構成がちょっと変わっている。 時間軸をバラしてエピソードごとに見せる、 いわゆる「パルプ・フィクション」のスタイルが採られているのだ。 実質的な主人公であるトビーのナレーションで、 お子様でも混乱しないようにされてはいるが、こういう見せ方って珍しいかも。 劇中のナレーションでもトビーが言うように、 映画そのものが一種の「短編集」のようになっている。 というわけで、タイトルが「Shorts」となる。 ロドリゲスがこのスタイルを採った真意は分からないが、 タラちゃんの「パルプ」を意識しているのは間違いないでしょう。 映画の冒頭、まばたきをした方が負けという勝負をしている 兄妹のエピソードが描かれ、 以後、随所にこの兄妹が出てきてひたすら勝負をしている、ってのが可笑しい。 「アイツらまだやってるよ!」ってな感じ。 芸達者な子役たちのこまっしゃくれた演技に ムカつく大人もいるだろうけど、 「悪魔の棲む家」「エスター」「スタトレ」などで お馴染みの名子役ジミー・バフェットのアタフタぶり、 いじめっ子のリーダー格のヘルベチカ(スゲェ名前!)役の ジョリー・ヴァニエの小生意気ぶりなど、 ハリウッドの子役スターの層の厚さに感心する。 カット・デニングスの、 この手の映画にしちゃ不似合いなくらいの パッツンパツンぶりには参ったよ。 あの巨乳に埋もれたい男子はたくさんいると見た!  80年代リアルタイム組にとって嬉しいのは ジョン・クライヤーとジェームズ・スペイダーの 「プリティ・イン・ピンク」の2人がリユニオンしてるってこと。 どっちもオッサンになったよなぁ…。 ダニー・トレホのオッサンが今回は不参加だった。 「プレデターズ」の撮影とかち合ったから?  で、ロドリゲスの次回作ってのが「マチェーテ」! オトーサン、 「監督の作品リストをみておこう」 ROBERT RODRIGUEZ  ロバート・ロドリゲス 誕生日 1968/6/20 出身 米テキサス州サン・アントニオ 監督作 1992年「エル・マリアッチ」 1994年「ロードレーサーズ」 1995年「デスペラード」「フォー・ルームス」(共) 1996年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 1998年「パラサイト」 2001年「スパイキッズ」 2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」 2003年「スパイキッズ3−D:ゲームオーバー」      「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」 2005年「シン・シティ」(共)「シャークボーイ&マグマガール3−D」 2007年「プラネット・テラー in グラインドハウス」 2009年「ショーツ 魔法の石大作戦」 2010年「マチェーテ」


4465 プーサン(BS 1953)

オトーサン、 「予備知識が邪魔になったな」 市川崑監督のコメディというから期待したのですが、 戦後の社会風潮批判でした。 土建屋が学校を経営なんて、とんでもない話。 校舎を次々と建てれば、満足とはお粗末です。 原題:プーサン(1953) 監督:市川崑 原作:横山泰三 脚本:和田夏十 Genre:Drama/Commedy 上映時間:98分 あらすじ: 野呂は、独身者で冴えない補習学校の教師。 税務署員、金森の家に間借りしている。 学校経営者の土建屋から夜間担任に格下げされるが、 文句ひとついえない。 彼が、想うのは金森の娘、銀行事務員カン子。 だが、カン子は、野呂なんか念頭にもない。 野呂は学生の誘いにのってメーデーに参加、 宮城前の紛糾にまきこまれて拘置される。 学校をクビになり、仕事探しの毎日だ。 そんなとき、カン子は自殺未遂する。 恋人との結婚を反対されてカンシャクをおこしたのだ。 出演者: 伊藤雄之助 ... 野呂米吉 越路吹雪 ... 金森カン子 加東大介 ... 土建屋 オトーサン、 「この面構え、この存在感!」 脇役でしかお目にかかったことはありません。 でも、今回はじめて繊細な演技に接しました。 伊藤雄之助 誕生日 1919/8/3 -1980/3/11 出身 東京 浅草 改革派の歌舞伎俳優・沢村宗之助と 帝劇女優の鈴木徳子との次男として生まれる。 歌舞伎の子役から東宝劇団に。 戦後は映画界に進み、個性派俳優として人気を博す。 主な出演作 1932年「少年諸君」 1933年「少年忠臣蔵」 1934年「楠正成」  1947年「かけ出し時代」 1949年「人間模様」「野良犬」 1950年「銀座三四郎」 1951年「恋人」「ブンガワンソロ」「結婚行進曲」 1952年「生きる」「早稲田大学」 1953年「プーサン」 1954年「愛と死の谷間」 1955年「警察日記」 1956年「ビルマの竪琴」 1957年「気違い部落」「抜き打ち浪人」 1958年「少年探偵団 透明怪人 首なし男」「巨人と玩具」「楢山節考」      「悪女の季節」 1960年「いろはにほへと」「次郎物語」 1961年「「粘土のお面」より かあちゃん」 1962年「しとやかな獣」「椿三十郎」「放浪記」「忍びの者」 1963年「天国と地獄」「関東無宿」 1964年「ああ爆弾」「侍」「けものみち」 1967年「日本のいちばん長い日」「華岡青洲の妻」 1968年「眠狂四郎女地獄」「肉弾」 1969年「橋のない川」「赤毛」 1972年「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」 1974年「人間であるために」「血を吸う薔薇」 1975年「裸足のブルージン」 1976年「エデンの海」「岸壁の母」 1979年「太陽を盗んだ男」 1980年「戒厳令の夜」 その他の出演者: 藤原釜足 ... カン子の父・風吉 三好栄子 ... 母・らん 小林桂樹 ... 警官・甲賀 木村功 ... 医師・手塚 八千草薫 ... 看護婦・織壁さん 葉子 ... 英子 菅井一郎 ... 五津平太 小泉博 ... 予備校生・泡田 山本廉 ... 同古橋 村上冬樹 ... 実業家 田島義文 ... 党員 トニー谷 ... 蒲鉾屋 平田昭彦 ... 肺病の学生 谷晃 ... 新橋の医者 山形勲 ... 野呂の先輩・野毛山 メリー松原 ... ストリッパー 横山隆一 ... 警官R 横山泰三 ... 警官T 黛敏郎 ... カン子の恋人 川辺るみ子 ... 酒場の客 高野三三男 ... 酒場の画家 宮田重雄 ... 酒場の酔客 佐藤美子 ... 佐藤先生 User Rating:7.5/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「やや高いかも」 User Reviews いまそのときさん 2012年11月13日 世にも不思議な怪作 風刺映画と言うことなんだろうけど、 60年も違う時代感覚が、今見てちっともピンとこない。 トラック事故、ミシン工場、学生労働者たちのデモ、 天井高の銀行で1000円束、キャベツとヒヤシンスの悲哀。 ノホホンとした四コマ漫画のプーサンを なぜか映画化して笑えなくした。 飄々とした伊藤雄之助はちょいと不気味。 これだけの役者が揃いながら、 やりきれないほどの、もやもやとした暗さ。 どうにもならぬ不安感と厭世感。 そんな時代だったのだろうと想像できる。 オトーサン、 「同感だね」 uk10kさん 2012年10月9日 面白いけど退屈 面白い。 けれど期待していたほどに面白くはなかった。 クスクス笑ってしまう箇所は沢山あったのだけれど。 映画製作当時の世相というものが、よく分かる。 そして既に市川崑監督のタッチが出来上がっていたことも。 冒頭はカット割りの多い素早いリズムで進み、 当時の日本映画としては洒落ていたのかもしれない。 でも全体としては退屈。 面白いけど退屈なのである。 ドタバタとは違う喜劇なので大笑い出来ないのは仕方ないとしても、 何かもう一捻り欲しかった。 洒落っ気はあるのだけれど。 市川崑監督の作品ならば他に面白いものが沢山あると思う。


4464 真実のマレーネ・ディートリッヒ(BS 2001)

オトーサン、 「いい本だったな」 ・鈴木明「リリー・マルレーンを聴いたことがありますか」文藝春秋 1975 本を読んでから、この唄を聞くと、何ともいえない気分になりました。 ♪2人の影が、1つになっていた  俺たち、ほんとうに愛しあっていた  ひと目見ればわかる  また会えたらいいな、あの頃のように  リリー・マルレーン 原題:Marlene Dietrich: Her Own Song (2001) 監督:David Riva 脚本:Karin Kearns Genre:Documentary / Biography Color:Black and White / Color 上映時間:100分 Country:Germany / USA Language:English / German / French / Hebrew あらすじ: 1920年代のベルリン。 幼い子を抱える既婚者だったディートリッヒは、 ナチスが台頭し始めた社会情勢の中で 舞台や映画など芸能の道へ進み、キャリアを積み上げた。 30年代初頭、銀幕のトップスターとして成功を収める。 また、ジャン・ギャバンをはじめ、 数々の俳優や作家との恋愛を経験。 30年代後半、ナチスの広告塔になることを拒否したことから 波乱の人生を歩んでいくこととなる。 出演者: Marlene Dietrich ... Herself (記録映像) Jean Gabin ... Himself (記録映像) Burt Bacharach ... Himself オトーサン、 「まさに、女の一生だね」 数奇な運命をたどった女性の スクリーンでの表の顔と素顔の対比、 そして幼時から晩年までの表情に、 異邦人ですが、心を動かさざるをえません。 「バート・バカラックがなぜ出ているんだ?」 ディートリッヒのステージに同行し、 バックのオーケストラの指揮、アレンジ そしてピアノを担当していたそうです。 MARLENE DIETRICH  マレーネ・ディートリヒ 誕生日 1901/12/27-1992/5/6 出身 独ベルリン 出演作 1923年「愛の悲劇」 1925年「喜びなき街」 1929年「三つの愛」 1930年「嘆きの天使」「モロッコ」 1931年「間諜X27」 1932年「上海特急」「ブロンド・ヴィナス」 1933年「恋の凱歌」 1934年「恋のページェント」 1935年「スペイン狂想曲」 1936年「真珠の首飾」「砂漠の花園」 1937年「天使」「鎧なき騎士」 1939年「砂塵」 1940年「妖花」 1941年「焔の女」「大雷雨」 1942年「淑女の求愛」「スポイラーズ」「男性都市」 1944年「キスメット」 1946年「狂恋」 1947年「黄金の耳飾り」 1950年「舞台恐怖症」 1952年「無頼の谷」 1956年「80日間世界一周」 1957年「モンテカルロ物語」「情婦」 1958年「黒い罠」 1961年「ニュールンベルグ裁判」 1963年「パリで一緒に」 1978年「ジャスト・ア・ジゴロ」 1986年「マレーネ」 その他の出演者: Adolf Hitler ... Himself (記録映像) Ann Miller ... Herself (記録映像) Andre G. Brunelin ... Himself Rosemary Clooney ... Herself Buck Dawson ... Himself Alfred Hens ... Himself Beate Klarsfeld ... Herself Hildegard Knef ... Herself Volker Kuhn ... Himself Thomas Langhoff ... Himself A.C. Lyles ... Himself Elisabeth McIntosh ... Herself Felix Moeller ... Himself Barney Oldfield ... Himself Maria Riva ... Herself Volker Schlondorff ... Himself Guy Stern ... Himself Nicholas Josef von Sternberg ... Himself Hans Georg Will ... Himself Markus Wolf ... Himself Jamie Lee Curtis ... Narrator (声) Nina Franoszek ... Marlene Dietrich (声) User Rating:7.8/10( 235 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「資料映像とインタビューの構成のバランスがいい」 User Reviews richard-masonさん Australia 2002年11月1日 ディートリッヒ、故郷へ ディートリッヒについての最初のドキュメンタリーではないが、 私の知るかぎり、ドイツ人の観点から彼女を物語る最初のものだ。 故郷をどう考えていたか、 とくに、長い間、海外で暮らしていた間に。 これが、よくある材料を処理しているプリズムだ。 だが、すべてがよくある材料というわけではない。 これまで見たことのないホームビデオも紹介されている。 ディートリッヒの娘は、最高の語り部だ。 第2次世界大戦中のディートリッヒの 反ナチ行動への情熱に油をそそいだのは、 フランスへの愛国心から自由戦士となったジャン・ギャバンだ。 これが、主題となっている。 また、母がベルリンに留まっていたので、 連合軍を慰問したことからくる葛藤も大きく取り上げられている。 よく知られたストーリーを、新しく撮りなおしたものだが、 見る価値はあるだろう。 オトーサン、 「強い女だ、やはりゲルマンだね」 garbo_2210100さん 2007年11月5日 誇り高く、強靭な魂を持った女性 伝説の女優として、または『リリー・マルレーン』など 名歌の歌い手として今なお輝きを放つ、 マレーネ・ディートリッヒの知られざる姿を描いたドキュメンタリー。 ディートリッヒといえば、 『モロッコ』や『上海特急』での 両性具有の妖艶な魅力と超高額の保険を脚にかけたことなど 数々の伝説で彩られた大スターですが、 スクリーンの外での人となりや人間性は ほとんど知られていませんでした。 この作品では、そんな彼女の素顔を垣間見ることができる 未公開映像や実の娘マリアの証言によって、 映画では観ることの出来なかった人間・マレーネ・ディートリッヒを 鮮やかに甦らせていました。 特に印象に残ったのは、祖国ドイツへの彼女の思い。 1961年にドイツでコンサートを開いた時、 戦時中行った連合軍への慰問活動を非難する マスコミや一部の人達の妨害に遭うのですが、 この時のことをテレビ局のインタビューで聞かれた時、 「(ドイツの)人々が悪いのではありません」と語っている姿は どんなに非難をされても決して薄れることのなかった 祖国への愛と自分のやったことを 堂々と誇り、強く生きる見事な姿がありました。 まさに、誇り高く、強靭な魂を女性です。


4463 東京キッド(BS 1950)

オトーサン、 「こりゃ、ミュージカルだね」 幼い美空ひばりが歌いまくります。 ♪歌も楽しや 東京キッド  いきでオシャレで ほがらかで  右のポッケにゃ 夢がある  左のポッケにゃ チュウインガム  空を見たけりゃ ビルの屋根  もぐりたくなりゃ マンホール 原題:東京キッド(1950) 監督:斎藤寅次郎 原作:長瀬喜伴 脚本:伏見晃 Genre:Commedy/Drama/Musical 上映時間:81分 あらすじ: 流しの三平と似顔絵師の新六は、 富子を巡る恋のライバルだ。 ある日富子が少女マリ子を連れてきた。 死んだと聞かされていた父親がアメリカから帰国し、 一緒に暮らすようになったが、なじめなかった。 母親が死んだ後、家出して富子に頼る。 子連れじゃなと、新六はアパート管理人の娘・晴子に鞍変え。 三平は、マリ子の父親になると宣言。 富子が自動車にはねられ死んでしまうが、 三平はマリ子を自分に手で育てようと決心する。 三平の流しに合わせて唄うようになったマリ子は、 その可愛らしさと歌のうまさで人気者となる... 出演者: 美空ひばり ...マリ子 川田晴久 ... 三平 堺駿二 ...  新六 高杉妙子...  富子 花菱アチャコ... 谷本浩一 榎本健一 ...細川大八 オトーサン、 「こんなに幼いのに、唄はうまいね」 その他の出演者: 水島光代... 静子 坂本武 ... 亀造 西條鮎子 ...晴子 磯野秋雄 ...友田 大杉陽一... 佐栗 小藤田正一..多吉 山本多美 ...お福 User Rating:6.0/10( 33 votes) Yahoo! オトーサン、 「若いひとには、もう分からないのかな」 同時代を生きてきたので、唄も、景色も、 カナダライで洗濯するなど、なつかしいこと。 User Reviews cc312さん 2012年9月26日 何度もNHKBSやっていたが 初めて通してみた62年前の映画 ひばりは歌が上手く、やはり天才 演技も上手くて色気もあるのが、驚き チャップリンの「キッド」が モチーフとなっているのか、ドタバタ喜劇 (中略) 子供が慕う流しの男と、近所の人々が絡んでの騒動。 ひばりの歌も岡晴夫の歌もいい。 ラストはチャップリンの「モダンタイムス」の 一本道を行く名シーンを彷彿とさせる 不世出の大スター美空ひばりの魅力に溢れた一本 エノケン、岡っぱち、あちゃこ、 伝説の大スターも彩りを添える オトーサン、 「よく勉強しているな」 黒美君彦さん 2004年11月9日 川田晴久と美空ひばり 作品としては49年10月に公開された 『悲しき口笛』の方が完成度は高い。 セットも『悲しき口笛』の転用かと思わせるし、 親を亡くし、親切な若い女性に救われる設定も同じ。 だが、戦災孤児の色が濃かった前作に比べると、 この作品の方がよりコメディー色が強く、 ひばりの前向きなエネルギーを引き出しているといえる。 冒頭に「アメリカ帰朝第一作」と出るが、 1950年5月から6月にかけてひばりは師である川田晴久とともに 日米キネマの招きでハワイをはじめ、アメリカ各地をまわっている (このあたりの事情は橋本治・岡村和恵文 『川田晴久と美空ひばり アメリカ公演』03年5月、中央公論新社刊に詳しい)。 当時、洋行など庶民にとって夢のまた夢だった時代だったことを考えれば (何せサンフランシスコ条約締結の前だ)、 ひばりはその夢を体現する戦後日本のシンボルだった。 どん底から這い上がる天才少女に託した夢と希望。 そうした観点から観ると、この作品が内に含むエネルギーと ひばり人気の理由がわかるような気がする。 花菱アチャコ、エノケンの軽妙な「芸」が楽しめるのも一興。 「芸人」が独特の存在感を持ちえていた時代を肌で感じることができる。 ちなみに川田晴久の娘である岡村和恵の述懐によると、 川田はこの映画の撮影時、アメリカ旅行の疲れからか 持病の脊椎カリエスが悪化し、出演を辞退しようとしたらしい。 ところがドーランを塗って監督のもとに出向くと 「顔色いいじゃない」とそのまま撮影に突入したとか。 演技を改めて観ると、カメラの前では手を抜くことができない 川田のプロ根性が窺える。


4462 恋人たち(DVD 1958)

オトーサン、 「一番見たかった映画だ!」 半世紀前にみて、若者は感動しました。 流れる甘く切ない調べに痺れて、その曲名を探しました。 インターネットのない時代、CDを入手するのに、 数年かかりました。 ・ブラームス弦楽六重奏曲1番作品18 歳月が流れ、念願のDVDを入手しました。 ・発売元は、IMAGICAと紀伊国屋書店 だが、嗚呼...失敗でした。 肝心の夜のシーンが不鮮明なのです。 発売元アイ・ヴィー・シーのHDリマスター版DVDを 買い直しましたが、こちらは問題ありませんでした。 原題:Les amants (1958) 監督:Louis Malle 原作:Dominique Vivant 脚本:Louise de Vilmorin Genre:Drama Color:Black and White Country:France Language:French 上映時間:90分 あらすじ: ジャンヌは30歳、夫は、地方新聞社の社主アンリ。 結婚8年、倦怠期にさしかかったいた。 楽しみは、月に一度パリに出て、 友人のマギーを訪ね、社交界に顔を出すこと。 ポロの名手ラウールへの想いがつのっていく。 夫に身の潔白を証明するために、 ラウールたちを邸に招かねばならなくなった。 帰途、車が故障し、彼女は通りがかりの車に乗せてもらった。 車の持主はベルナール、邸まで送ってもらう。 ベルナールも、食事し、泊っていくことになった。 その夜、寝付けぬままに、屋外に出た。 心地よい夜風、月の光、 ベルナールは彼女の後に従った。 二人は手を重ね、唇を合わせた。 そして橋のたもとのボートの中に身を横たえた。 二人はジャンヌの寝室に戻り、燃えるような一夜を送った。 夜が明けた。 ジャンヌは、これまでの生活に決別することにした。 驚くアンリやマギーたちの前を通り、 ベルナールの車に乗って、新天地へと旅立つが... 出演者: Jeanne Moreau ... Jeanne Tournier(ジャンヌ) Alain Cuny ... Henri Tournier(アンリ) Jose Luis de Vilallonga ... Raoul Flores(ラウル) Jean-Marc Bory ... Bernard Dubois-Lambert(ベルナール) オトーサン、 「これ以上ない幸運だね」 当時熱愛中のルイ・マル監督が主役に起用し、 彼女を美しく撮ることに全力を傾けました。 JEANNE MOREAU  ジャンヌ・モロー 誕生日 1928/1/23 出身 仏パリ 経歴 父はフランス人、母はイギリス人。 フランス国立高等演劇学校で演技を学び、1948年デビュー。 ルイ・マルやフランソワ・トリュフォーなど ヌーヴェルヴァーグ時代の監督達の作品に出演。 「雨のしのび逢い」でカンヌ国際映画祭主演女優賞受賞。 2000年、ベルリン国際映画祭で功労賞受賞。 俳優のジャン=ルイ・リシャールと結婚したが、離婚。 映画監督のウィリアム・フリードキンと再婚したが、離婚。 出演作 1953年「寝台の秘密」「巴里の気まぐれ娘」      「上級生の寝室」「現金には手を出すな」 1954年「バルテルミーの大虐殺」 1955年「狩込み」「地獄の高速道路」 1958年「死刑台のエレベーター」「絶体絶命」      「恋人たち」 1959年「危険な関係」 1960年「雨のしのび逢い」「五人の札つき娘」 1961年「夜」「突然炎のごとく」 1962年「エヴァの匂い」「審判」 1963年「鬼火」「勝利者」 1964年「小間使の日記」「大列車作戦」「バナナの皮」      「黄色いロールスロイス」 1965年「マタ・ハリ」「ビバ・マリア」 1966年「マドモアゼル」「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」 1967年「ジブラルタルの追想」「愛すべき女・女たち」 1968年「黒衣の花嫁」「キャサリン大帝」 1970年「モンテ・ウォルシュ」 1972年「ナタリー・グランジェ/女の館」 1974年「バルスーズ」「個人生活」 1976年「パリの灯は遠く」「ラスト・タイクーン」 1980年「スキャンダラス・ラブ」 1982年「ファスビンダーのケレル」 1990年「ニキータ」 1991年「厚化粧の女」「夢の涯てまでも」      「こうのとり、たちずさんで」「海を渡るジャンヌ」 1992年「愛人/ラマン」 1993年「心の地図」 1995年「愛のめぐりあい」「百一夜」 1997年「奥サマは魔女」「愛と困惑」 1998年「エバー・アフター」 2000年「レ・ミゼラブル」(TM) 2001年「デュラス 愛の最終章」「銀幕のメモワール」 2005年「ぼくを葬る」 その他の出演者: Judith Magre ... Maggy Thiebaut-Leroy Gaston Modot ... Coudray Michele Girardon ... La secretaire Lucienne Hamon ... Chantal Georgette Lobre ... Marthe Claude Mansard ... Marcelot Patricia Maurin ... Catherine(fille de Jeanne) User Rating:7.2/10 ( 2,037 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 86 votes) Yahoo! ヴェネツィア国際映画祭受賞 ・サン・マルコ銀獅子賞  ルイ・マル オトーサン、 「こんな低いスコアになるはずがない!」 みなさん、最低画質のDVDでみたのでは? 史上最高のラブシーンである 夜のシーンが、暗くほとんど見えません。 User Reviews esteban hernandezさん 2007年5月6日 ほんとうの幸せを求めて 1959年時点、 この映画は、ポルノまがいと浮けとられた。 だが、それは全く事実と異なっている。 ジャンヌ・モローは、若く、素敵で、魅力的だった。 この映画のスターであって、 フランス映画のスタイルでは普通だが、 テンポはのろい。 この手の映画をみる際に、 主役らの脳裏に食い込み、結論を引き出すには、 心理学者でなければならない。 私の結論はこうだ。 人生は、一直線ではない、 突然、何かが起きて、進路を完全に狂わせる。 世間の倫理は、ときに極端に振れて、 ひとびとを幸福に行動し、感じることを難しくする。 いまの人生を崩壊させ、新天地を求めるのは、 なぜ悪いのか? まさに、この1点において、 私は、この古い白黒映画をみるようにお薦めする。 考えさせ、私が言っていることと、 何か新しく、異なった結論に達するだろう。 オトーサン、 「そう、カメラワークがすばらしい!」 この月光と白いネグリジェ姿、 白黒映画しか、その美しさを捉えらないでしょう。 トラッキー虎さんさん 2006年10月2日 史上最高のラブシーン 夫も子供も財産も、そして愛人も…。 ある人妻が何もかもを捨て去り、 行きずりの男と駆け落ちするまでの様を描いた作品です。 たったそれだけのストーリーなんですけど、 刹那的な激しい恋愛を描いた名作です。 寝付けない夜、白いネグリジェ姿で散歩に出る人妻と、後を追う男。 二人の手が触れ、やがて身を寄せ合います。 そして川辺に着きボートに乗り、 横たわる人妻に情熱的なキスをする男。 月明かりと木々の影のコントラストが幻想的で、 ブラームスの官能的な音楽が映像にベストマッチ。 まさに史上最高のラブシーンではないでしょうか。 次の朝、驚く夫らを尻目に旅立つ二人。 でも人妻はすでに懐疑的な気持ちになっています。 その後の二人の運命は?


4461 白き処女地 (DVD 1934)

オトーサン、 「何で、カナダで、フランス語?」 ・1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見。 ・1534年、ケベックに探険家、ジャック・カルティエが到達し、  フランス王による領有を宣言。 ・1604年、定住植民地開拓 ・1608年、ケベック植民地が創設。 ・1642年、モントリオール市建設。 要するに、フランスの植民地だったのです。 原題:Maria Chapdelaine (1934) 監督:Julien Duvivier 原作:Louis Hemon 脚本:Julien Duvivier/Gabriel Boissy Genre:Drama Color:Black and White Country:France Language:French 上映時間:77分 あらすじ: カナダ・ケベック州。 300年前にランスから移住してきた人々の子孫が、 祖先の伝統的な生活習慣を守り続けている。 森の小屋に、シャプドレーヌ一家が住んでいる。 父親のサミュエルは、根からの開墾者だ。 母親のローラは、苦情も言わずに、荒野についてきた。 長男は、冬は山に木を伐りに、夏になると次男と開墾に励む。 娘のマリヤは、母親と共に働く男達の世話をした。 そうした生活の或る春、 マリヤが父親と久振りに村に行った時、 数年振りでフランソワ・パラディに逢った。 フランソワは猟師で、毛皮商人の案内者だった。 近所の素朴な男は、マリヤに恋していた。 聖アンヌの祭やってきた都会青年も、恋した。 だが、祭の日の夕暮れに、 マリヤが未来を約束したのはフランソワだった。 来春また来るといってフランソワは、去って行ったが... 出演者: Madeleine Renaud ... Maria Chapdelaine(マリヤ) Jean Gabin ... Francois Paradis(フランソワ) Andre Bacque ... Samuel Chapdelaine(サミュエル) オトーサン、 「1930年代の美女は、こんな風なんだ」 マドレーヌ・ルノー Madeleine Renaud 誕生日 1900/02/21ー1994/09/23 出身パリ 出演作: 1932年「母の手」 1933年「トンネル」 1934年「白き処女地」 1936年「美しき青春」 1938年「不思議なヴィクトル氏」 1941年「曳き船」 1943年「この空は君のもの」 1944年「高原の情熱」 1952年「快楽」 1962年「史上最大の作戦」 1969年「悪党」 その他の出演者: Suzanne Despres ... Laura Chapdelaine Gaby Triquet ... Alma-Rose Chapdelaine Thomy Bourdelle ... Esdras Chapdelaine Emile Genevois ... Tit-Be Chapdelaine Maximilienne ... Azelma Larouche Jean-Pierre Aumont ... Lorenzo Surprenant Alexandre Rignault ... Eutrope Gagnon Daniel Mendaille ... Le cure Robert Le Vigan ... Tit-Sebe, le rebouteux Edmond Van Daele ... Le docteur Fred Barry ... Nazaire Larouche Pierre Laurel ... Ephrem Surprenant User Rating:6.7/10 ( 101 votes)IMDb オトーサン、 「佳作だね」 User Reviews eric-spaldingさん Surrey, British Columbia 2012年6月2日 昔からのライフスタイルを呼びおこす . この映画、フランスの観衆に、 ケベックをみせようとしている。 この地方、独特の言葉、景色、宗教、仕事などに 重点を置いている。 多くの唄があり、お話しがある。 原題となっているマリア-シャプドレーヌは、 フランソワと愛しあっている。 彼が、猟師として毛皮で生計を立てる冬の間、 彼の不在と向きあわなければならない。 ストーリーについては、これ以上述べない。 ちょっとしたサプライズが提供されるからだ。 1930年代のケベックの田舎生活に魅力を感じたら、 映画のスローテンポに気づくだろう。 オトーサン、 「多重露光=合成写真」 ひとコマの写真の中に 複数の画像を埋め込む手法で、写真が重なって見える。 服部弘一郎さん 1999年1月16日 今世紀初頭のカナダを舞台に、ひとりの女性の成長を描く。 '34年のジュリアン・デュヴィヴィエ監督作。 直前に観た『商船テナシチー』と同じ年に作られた ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の作品。 『商船テナシチー』ではカナダに移民しようとする男たちを描いていたが、 この映画では、カナダに入植した人々の姿を描いているのが面白い。 ジャン・ギャバンが初めてデュヴィヴィエの作品に出演した 記念すべき映画だそうですが、ギャバンは強力な脇役であって、 主人公は開拓民の娘マリアです。 この映画は主人公マリアに求婚する、3人の男たちを描いており、 ギャバンは最初に脱落してしまう。 僕はずっとギャバンの主演映画だと思っていたので、 この途中退場には驚きました。 映画を観終わって、この映画は 黒澤明の『わが青春に悔なし』に似ていると思った。 ヒロインの恋人が途中でいなくなり、 その遺志を継いだヒロインがひとりでがんばり抜くところが同じです。 映画はジャン・ギャバン演ずるフランソワという猟師が、 冬の猟を終えて町に出てくるところから始まります。 彼は5年ぶりに再会したマリアが、美しい娘に成長したことに驚き、 いつしか彼女に思いを寄せるようになる。 マリアと幼なじみの青年も、彼女にほのかな思いを寄せています。 都会から森の中の小さな町にやってきた裕福な青年も、 やはり美しいマリアに一目で心を奪われます。 この映画の見どころは、雄大なスケールの屋外ロケーションと スクリーンプロセスや二重露光を駆使した特殊撮影の効果です。 映画のオープニングに登場するカヌーの群は、 実際にカナダで撮影したのかな。 雄大なカナダの自然を撮影した場面は、おそらくスタジオじゃ作れない。 機械化された大農場の風景なども、 おそらくはカナダまで撮影隊が出かけて撮ってきたのでしょう。 二重露光で印象的なのは、 恋人の帰りを待ちこがれるマリアのもとに フランソワの幻影がたずねて来て隣に座る場面と、 マリアの母親が亡くなる場面で、彼女の目に映る友人たちの姿などです。 スクリーンプロセスは、カナダで撮影された屋外シーンと スタジオ撮影の人物を合わせるためだけでなく、 登場人物の心象風景を映し出すためにも使われています。 一番効果的だったのは、厳冬の森の中でフランソワが道を見失う場面。 映し出された風景がグラグラ揺れて、 平衡感覚を失った人間の焦りのようなものが伝わってくる。 この場面は、森を歩くフランソワと、彼のために祈るマリア、 彼女を想うふたりの男たちの姿を巧みにコラージュして、 映画の中のクライマックスになっています。 スクリーンプロセスで2番目に印象的だったのは、 裕福な青年がマリアに都会の様子を話して聞かせる場面。 ここでは青年の話にあわせて、 ふたりの人物の背景に都会の風景が現れては消える。 この効果も抜群でした。 原作の小説は人気があるようで、 この映画の後もフランスとイギリス合作で1950年に1度、 フランスとカナダの合作で1984年にもう1度再映画化されています。 どちらも日本には輸入されていないようですが、 フランス人にとっては「我らの物語」なのかもしれません。


4460 チャップリンの黄金狂時代(BS 1925)

オトーサン、 「バブルを風刺した映画だ!」 1990年のわが国のバブルとは思いませんでしたが、 てっきりカリフォルニアのゴールドラッシュと思い込んでいました。 アラスカも、ゴールドラッシュに沸いたのですね。 ジーンズが、金を採掘するひとのニーズから生まれたというのも、 はじめて知りました。 原題:The Gold Rush (1925) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre:Adventure/ Comedy / Family Sound Silent /Mix:Mono (1942版) Color:Black and White 上映時間:95分 あらすじ: アラスカで金鉱発見! チャーリーは吹雪に遭って小屋に駆け込む。 金を掘り当てたビッグ・ジムも避難する。 小屋にいたお尋ね者は食物を探しに出て 役人に出会い役人2人を殺してジムの金鉱を掘った。 吹雪がやんで帰って来たジムお尋ね者に頭を殴られ記憶を失った。 お尋ね者は谷底に落ちて自然の裁きを受けた。 チャーリーは町に来て酒場の踊り子ジョージアに一目惚れ。 カーティスの小屋の留守番に頼まれたが、 町中での笑い者にされている事に気付かず、 ジョージアに好かれていると信じている... 出演者: Charles Chaplin ... The Lone Prospector(チャーリー) Mack Swain ... Big Jim McKay(ビッグ・ジム) Georgia Hale ... Georgia(ジョージア) オトーサン、 「なまじセリフがないほうがいいね」 その他の出演者: Tom Murray ... Black Larsen Henry Bergman ... Hank Curtis Malcolm Waite ... Jack Cameron User Rating:8.3/10 ( 35,073 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 599 votes) Yahoo! オトーサン、 「楽しい映画は、世界の名画137位!」 ・Top 250 #137 User Reviews Robert Reynoldsさん Tucson AZ 2001年11月23日 永遠の古典! 「街の灯」「モダンタイムス」を推奨するひとは、 チャーリーは、最高のコメディアンだろうか、 サイレント映画は、演技力を必要としないと言う。 厳密に言えば、この映画は、サイレント映画だ。 チャップリンは、せりふがない。 本作は、チャップリンの最高の映画ではないが、 彼の最高の演技をみせている。 多くの古典となったシーンがあって、必見だ。 すばらしい映画だ。 チャップリンが手を加えた1942版は、ややいいが、 オリジナルもいい。 強くオススメする。 オトーサン、 「同感!」 メッセージ性と娯楽性のバランスが絶妙! 相木 悟さん 2010年1月28日 まさに映像娯楽の至芸! 喜劇王チャールズ・チャップリン。 氏の恩恵を受けていない映像作家は皆無と云っても過言ではない。 それほどその作品群には、映画が備える全てのエッセンスが詰まっている。 説明するまでもなく本作は、そんなチャップリンの代表作の一本。 (略 あらすじ紹介) チャップリンと云えば、 「モダン・タイムス」や「独裁者」の持ち味である 風刺とペーソスの上にメッセージ性を強くした 後期の作品を思い浮かべる方が多いかもしれない。 確かに後期の作品群における 権力に敢然と立ち向かうチャップリンの勇姿は、 紛う方なく芸術家の鑑である。 しかしその反面、私生活で何する訳でもなく、 ましてや前線で戦う事などなく、 安全な処で氏はセレブな生活を営んでいた。 さらに云ってしまえば、生粋のロリコン。 それは非難されるべき事柄ではなく、 個人的にはそれが芸術家と云う代物だと僕は思う。 と、思わず話が反れたが、そんな後期の作品群は傑作には違いないものの、 時代の趨勢と共に思想要素がくどくなっていった点は否めない。 結局何が云いたいのかというと、 その点、本作はメッセージ性と娯楽性のバランスが この上なく絶妙であり、 本作をしてチャップリンの最高傑作と評価される由縁となっているのである。 まずはしょっぱなのチャーリー登場シーン。 雪道を歩くチャーリーの後ろを熊がつけていく。 しかし、分かれ道にさしかかり熊は別の方向に行ってしまう。 気付かず歩いていくチャーリー。 なんとも含みのある名シーンである。 常に危険と隣り合わせの人生、 数々の危険を察知せず人は何食わぬ顔で生きているのだ。 こういう何気ないシーンひとつとっても、 笑いの中に人生が感じられる訳である。 酒場の娘に待ちぼうけをくわされ、 酒場に出向きホールでバカ騒ぎする連中を見つめる チャーリーの哀愁溢れる表情にご注目。 その孤独な姿は、格差が問題になっている現在において、 まさに身につまされる場面となっている。 チャップリンの普遍性と先見の明に唸らざるを得ない。 (と云うか人間が全く進化していないだけかもしれないが…) ロールパンのダンスも必見中の必見! チャップリンの至芸に酔いしれること確実。 極めつけはクライマックスの傾く山小屋での一大アクション! どんなアクション映画よりもハラハラドキドキ、 笑いながら手に汗握ること必然。 そして、本作で一番有名なシーンと云えば、 ドタ靴を食べるシーンであろう。 自然の猛威に山小屋に閉じ込められ、 どうしようもない飢えに襲われるチャーリー。 ついには自身の(トレードマークのひとつである) 靴を茹で、食べてしまう。 おいしそうに靴を平らげていくその描写はまさに圧巻! 「大自然の威力の前では笑うしかない」と云う極限状態を 笑いに転じた映画史に残る名シーンである。


4459 街の灯(BS 1931)

オトーサン、 「まだ見ていなかったっけ」 ほとんど見たような気になっていましたが、とんでもハップン。 出演作のリストをチェックすると、ごく僅かしかみていませんでした。 今後の楽しみが増えました。 原題:City Lights(1931) 監督:Charles Chaplin 脚本:Charles Chaplin/Harry Clive/Harry Crocker Genre:Comedy / Drama / Romance Sound Mix:Silent / Mono (musical score) Color:Black and White 上映時間:87分 あらすじ: 世の中は極端に不景気。 チャーリーは、小男で風彩もあがらず、 服装もみすぼらしく、職もなく住むところもなく、 毎日さすらい歩いていた。 ある日、街角で花を売っている 盲目の貧しい娘に出会い、恋をした。 彼女の目を治す為に、金を稼ごうと一大決心をする... 出演者: Charles Chaplin ... A Tramp(トランプ) Virginia Cherrill ... A Blind Girl (盲目の娘) Harry Myers ... An Eccentric Millionaire(変な百万長者) オトーサン、 「感情が、モロに伝わってくる!」 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」      「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」      「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」      「チャップリンの画工」「男か女か」「両夫婦」      「髯のあと」「チャップリンのパン屋」      「アルコール先生自動車競争の巻」      「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」      「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」      「アルコール先生公園の巻」      「チャップリンの駈落」      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」      「チャップリンのカルメン」 1916年「チャップリンの改悟」      「三つ巴事件」      「チャップリンの替玉」      「チャップリンの消防夫」      「チャップリンの放浪者」      「午前1時」「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Florence Lee ... Her Grandmother Al Ernest Garcia ... His Butler Hank Mann ... A Prizefighter User Rating:8.6/10( 51,981 votes)IMDb User Rating:9.4/10( 1,140 votes) Yahoo! オトーサン、 「世界の名画41位だ!」 ・Top 250 #41 User Reviews Michael DeZubiriaさん Luoyang, China 2000年12月22日 チャップリンものなら間違いない。 だが、本作は、他のチャップリン映画よりもいい。 チャップリンは、生真面目に撮っている。 結果は、すごいものになった。 チャップリン作曲の音楽は、多くのハイライトのひとつだ。 いつもよりも、チャップリンの演技は、よりドラマチックだ。 よく知られている陽気なコメデイが、あふれている。 よく出来ているから、欠点も容易に見過ごすことができる。 そう、愉快なボクシングのシーンでは、 チャップリンを支えている紐がみえる。 だが、それがどうだと言うのだs? 古典的なドタバタ劇においては、 そうした些細なことは、問題ではないのだ。 それに、70年も前の映画だぜ。 チャップリンは、有名なトランプ役で、すごい演技をみせる。 道端の盲目の花売り娘との恋を見事に真実らしくみせている。 酔いどれの百万長者との友情も、愉快だが、 アルコール問題への風刺になっている。 すばらしい映画だ、忘れるべきではない。 オトーサン、 「いい映画批評だね」 篭瀬山さん 2007年3月4日 映画 サイレント映画の最高峰。 基本的にシーンとシーンでエピソードが綴られ、 それによって物語の全体が構成されていく。 台詞(字幕)もあるが、ほとんど添え物というか、 むしろ映画のリズムを調整し、場面の展開を図るために使われている。 ギャグの切れも一つ一つが絶好調だが、 これですらストーリー的な構成を持たせているところが凄い。 一筋縄を許さないラスト・シーンの解釈も きちんと伏線が張ってあればこそだ。 構成、というのは、例えばこのラストシーンだが、 字幕3枚の挿入が物語の時間的進行をその都度止め、余韻を産んでいる。 そこには、普通にトーキーで語られたとしたら 産まれ得ないような効果が表れているだろう。 その後映画には音声がつき、色彩を獲得し、画面が横に広がり、 さまざまな撮影技術を持つに至るが、 それらが一定の効果を保証したとしても、 その特性を遺憾なく発揮させた映画というものは、滅多に出ていない。 という意味で、この作品はジャンルを越え、 すべての映画の中でも最高峰の一つだろう。 チャーリーの姿を久々に見て喜ぶ、 新聞売り少年たちの表情一つとっても素晴らしい。


4458 チャップリンの独裁者(BS 1940)

オトーサン、 「独裁者役は、ムリかもね」 そもそも、チャップリンは、 "The Little Tramp"(小さな放浪者」で 窮屈な上着、だぶだぶのズボンとドタ靴、 山高帽に竹のステッキのちょび髭の小男です。 でも、幸い、この映画で風刺の対象となっている ヒトラーも、小男でした。 小男が大威張りというのは、そのまんまコメディですよね。 原題:The Great Dictator(1940) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre:Comedy / Drama / War Color:Black and White 上映時間:125分 あらすじ: 第1次世界大戦末期、 トメニア軍陣地では1兵卒であるユダヤ人の床屋が奮戦していた。 敗色は濃く、前線では敗退がつづき、 上層部ではひそかに平和交渉が始められ… トメニア軍の空軍将校シュルツは 敵に包囲され、危ないところを床屋に救われた。 傷ついたシュルツを助けて2人はトメニアに 命からがら逃げかえったが、その時すでに戦争には負けていた。 床屋は戦傷のためすべての記憶を失い病院に収容された。 数年の年月が流れ、トメニアに政変が起こった。 その結果ヒンケルという独裁者が現われ、 国民の熱狂的な歓迎を受けた。 彼はアーリアン民族の世界制覇を夢み、 他民族ことにユダヤ人の迫害を行った。 ユダヤ人街のジャッケルの家族やハンナらは、不安な毎日を送っていた。 床屋は政変のあったのも知らず、 このユダヤ人街の自分の店に戻って来ていた。 突撃隊の隊員はユダヤ人街に来ては乱暴した。 ハンナはくやしがった。 臆病者の床屋も彼女と協力して彼等に抵抗した。 ある時、突撃隊に逮捕されかかった床屋を 通りかかった今は突撃隊指揮官になったシュルツが救った。 おかげでユダヤ人街にも平和な日々が戻った。 ヒンケルは自分の独裁政治をかくすため、 国民の関心を外に向けようとオスタリッチ進駐を考え、 軍資金をユダヤ人財閥に借款を申し入れたが拒絶された。 ユダヤ人迫害が再開された。 シュルツはヒンケルの政策の非を進言し、そのせいで失脚した。 彼はジャッケルの家に隠れていたが、 突撃隊に発見され床屋とともに逮捕された。 床屋を慕うハンナは身の危険をさけるため ジャッケル氏らとオスタリッチに逃げた。 独裁者ナパロニ指揮のバクテリア軍もオスタリッチに侵入した。 ヒンケルはバクテリア軍を撤退させようと、ナパロニを招き、 お互いにオスタリッチの主権を尊重する誓約書に署名させ、 撤退に成功した。 そのスキに自軍進駐の準備をした。 床屋とシュルツは軍服を盗んで収容所を脱出した。 国境で進駐準備の軍隊がヒンケルと間違え、進軍を開始した。 その頃、ヒンケルは鴨狩中を床屋と間違えられ、 警備兵に逮捕された。 数万のヒンケル軍はオスタリッチに到着、 床屋は演説をしなければならなくなった。 壇上に立った床屋はロウバイしたが、気持ちを落着けて話しはじめた。 “独裁者の奴隷になるな!民主主義を守れ!” 彼の声はしだいに熱をおび自由と平和を守ろうと叫んだ。 それはオスタリッチのハンナたちにも語りかけているようだった。 出演者: Charles Chaplin ... Hynkel - Dictator of Tomania / A Jewish Barber(ヒンケル/床屋) Jack Oakie ... Napaloni - Dictator of Bacteria(独裁者ナパロニ) Reginald Gardiner ... Schultz(シュルツ) Paulette Goddard ... Hannah(ハンナ) オトーサン、 「ひとり2役とは思えないね」 CHARLES CHAPLIN  チャールズ・チャップリン 誕生日 1889/4/16-1977/12/25 出身 英ロンドン 出演作 1914年「成功争ひ」「犬の為め」「夕立」「チャップリンの活動狂」      「幻燈会」「メーベルの身替り運転」「恋の二〇分」      「チャップリンの総理大臣」「ノックアウト」      「メーベルの結婚生活」「笑ひのガス」「舞台裏」      「チャップリンの画工」「男か女か」「両夫婦」      「髯のあと」「チャップリンのパン屋」      「アルコール先生自動車競争の巻」      「アルコール先生ピアノの巻」「他人の外套」「醜女の深情け」      「アルコール先生原始時代の巻」 1915年「チャップリンの役者」「アルコール先生夜通し転宅」      「チャップリンの拳闘」      「アルコール先生公園の巻」      「チャップリンの駈落」      「チャップリンの失恋」      「アルコール先生海水浴の巻」      「チャップリンのお仕事」「チャップリンの女装」      「チャップリンの掃除番」「チャップリンの船乗り生活」      「チャップリンの寄席見物」      「チャップリンのカルメン」 1916年「チャップリンの改悟」      「三つ巴事件」      「チャップリンの替玉」      「チャップリンの消防夫」      「チャップリンの放浪者」      「午前1時」「チャップリンの伯爵」      「チャップリンの番頭」      「チャップリンの道具方」      「チャップリンのスケート」 1917年「チャップリンの勇敢」「チャップリンの霊泉」      「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」 1918年「犬の生活」「担へ銃」 1919年「サンニイ・サイド」「一日の行楽」 1921年「キッド」「のらくら」 1922年「給料日」 1923年「偽牧師」「巴里の女性」 1925年「黄金狂時代」 1928年「サーカス」 1931年「街の灯」 1936年「モダン・タイムス」 1940年「チャップリンの独裁者」 1947年「チャップリンの殺人狂時代」 1952年「ライムライト」 1957年「ニューヨークの王様」 1967年「チャップリンの伯爵夫人」 1975年「放浪紳士チャーリー」<記録> その他の出演者: Henry Daniell ... Garbitsch Billy Gilbert ... Herring Grace Hayle ... Madame Napaloni Carter DeHaven ... Bacterian Ambassador Maurice Moscovitch ... Mr. Jaeckel Emma Dunn ... Mrs. Jaeckel Bernard Gorcey ... Mr. Mann Paul Weigel ... Mr. Agar Chester Conklin ... Barber's Customer Esther Michelson ... Jewish Woman Hank Mann ... Storm Trooper Stealing Fruit User Rating:8.5/10( 64,692 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 990 votes) Yahoo! オトーサン、 「受賞すべきだった」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 チャールズ・チャップリン ・助演男優賞 ジャック・オーキー ・脚本賞 ・作曲賞 User Reviews muziklaさん United States 2005年1月23日 考えすぎて、感じること少なし この映画の上映が、1940年と知って驚いた。 アメリカの第2次世界大戦参戦前なのだ。 表面的にみると、ナチスドイツが急造されたという 不吉な恐ろしさを風刺している。 だが、チャップリンのすごさは、 すべてをジョークにするだけではない。 事実、彼のメッセージの重大さは、 寒々としたドラマのシーンに ユーモアをブレンドしなければ、正しく伝わらなかっただろう。 ドラマだけでは、鋭い牙やロマンスが伝わらなかった。 ヒンケルを嘲笑するのは、最上の攻撃法だろう、 ユダヤの床屋を笑い倒すのは、最上の愛情だろう。 ユダヤの床屋の最後のスピーチを聞いて、 私は、しばし、戦争が50年以上前だということを忘れていた。 今日でも通用する戦争についての言葉の数々がある。 したがって、傷つけるよりも、すごいことをやったのだ。 今日でも、深い効果をもち続けている。 オトーサン、 「独裁者に歴史の審判が下る!」 さすが黒美さん、その先まで考えています。 黒美君彦さん 2002年5月3日 たとえ後年どう評価されようとも 歴史を経験しないものが 同時代性を無視して評論するのはたやすい。 しかしこの作品はやはり、 1940年に制作されたことの意味を考えざるを得ない。 ヒトラーを徹底的に戯画化し、パロディ化するのは、 アイディアとしてはさほど新鮮味がないかも知れない。 しかしながら、ここで忘れてならないのは、 一方でチャップリンの視線が、 盲目的に服従する国民までも鋭く討っている点だ。 独裁者は、弾圧と恐怖を武器にしながらも、 消極的であろうと国民の支持がなくては存在し得ない。 時代と社会が独裁者を生む という冷厳たる事実を示しているのがこの作品だ。 独裁者の孤独をも射程に入れて、 尚かつ人間の尊厳を深く問うこの作品は、 喜劇の形をとっているが、 そこには歴史的普遍性が内在していることを 再認識しなくてはならないと思う。


4457 忍者狩り(BS 1964)

オトーサン、 「忍者村へ行ったなー」 伊賀の忍者屋敷を見学し、カラクリや手裏剣をみました。 その後、伊賀肉のすきやきを味わいました。 原題:忍者狩り(1964) 監督:山内鉄也 原作: 脚本:高田宏治 Genre:Period Drama 上映時間:87分 あらすじ: 徳川家光は豊臣に恩のあった外様藩の取り潰しを図る。 伊予松山二十万石、蒲生家は、藩主の病を理由に 幼い嫡子への家督相続を幕府に願い出る。 幕府はお墨付きを下付し、相続を認める格好を取るが、 お目見えの儀式の前に、忍者、闇の蔵人らに お墨付きを奪還し、藩を取り潰そうとする。 その策略に気づいた城代家老・土佐は、 同じような策略にかかり、 藩を取り潰された浪人、五郎左衛門らを召抱えて、 お墨付きの奪還を阻止しようとする。 出演者: 近衛十四郎 ... 和田倉五郎左衛門 田村高広 ... 会沢土佐 天津敏 ... 闇の蔵人 オトーサン、 「近衛十四郎、様になってるね」 「天津敏、いい役者だね」 その他の出演者: 河原崎長一郎 ... 天野弥次郎 山城新伍 ... 筧新蔵 佐藤慶 ... 永長八右衛門 安部徹 ... 久世大和守 北条きく子 ... 美保 園千雅子 ... 篠の方 藤山直子 ... 種丸 高森和子 ... 白葉尼 加賀邦男 ... 谷河内守 沢村宗之助 ... 原刑部 尾形伸之介 ... 久坂権之進 松風はる美 ... りつ 国一太郎 ... 小幡式部 中村錦司 ... 天満屋 穂高稔 ... 村山靭負 高松錦之助 ... 丸目泰次郎 遠山金次郎 ... 鯖江 汐路章 ... 空木源三 団徳麿 ... 赤蛙 User Rating:8.0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、7点台だね」 User Reviews まっどぼんばさん 2007年6月8日 忍者は怖い 暗殺者対傭兵のシビアで過酷な攻防戦。 攻める側守る側ともに情け容赦ないハードな展開は 現代でいえば 「24」のテロリストvsジャック・バウアーを連想する。 家臣に紛れた忍者を探すために味方まで切り捨てる 場面やラストの死闘は圧巻。 近衛十四郎の鬼気迫る様は、本当に素晴らしい。 シビアな内容の割に闇の蔵人の登場演出が 少々芝居がかりすぎているのがやや浮いている感じ。 オトーサン、 「松方弘樹さんのお父上か」 osugitosi1960さん 2010年11月1日 甲賀幻妖斎の前身 あの新版「十三人の刺客」に出演されてた 松方弘樹さんが、雑誌のインタビューで、 「うちの親父が主演した『忍者狩り』なんか、 今リメイクしても面白いと思いますよ。」 と言っておられます。 (もちろん親父さんとは近衛十四郎!) じつは30年ほど前に、フィルムセンターで 見たことがあります。 覚えてない部分も多かったので、 今回、DVDにて再見しました。 しかもレンタルじゃなく、本屋さんでの購入です。 「東映時代劇傑作DVDコレクション」という 隔週発行されてるヤツです。細々と続いてますね。 で、この作品は以前レビューした「十七人の忍者」など と同様、東映の集団時代劇の1本です。 超人的なヒーローが不在、権力の底辺の者たちの行動が 描かれ、非情で残酷で、リアルなチャンバラを 見せるのが特徴であります。 浪人4名が、近衛十四郎、佐藤慶、山城新伍、河原崎長一郎。 そして、幕府老中につかえ、お墨付きを狙う 甲賀忍者の首領、闇の蔵人に扮するのが、天津敏! この闇の蔵人のキャラクターこそ、後の赤影の幻妖斎の前身でしょう。 同じ甲賀忍者ですしね。 この作品の山内鉄也監督は、本作がデビュー作ですが、 後に、テレビに移り、あの「水戸黄門」の第1話を手がけておられます。 もちろん赤影も監督しておられますから、 天津敏さんの蔵人から幻妖斎へという経過は、確信的でしょう。 さぁ、闇の蔵人はいかにしてお墨付きを盗るか、 近衛十四郎ら浪人たちはいかにして守るのか? まさに非情なまでの攻防戦が行われます。 前にレビューした「十七人の忍者」でも 近衛は、忍者から書を守る雇われ人を演じてましたが、 視点は全く逆です。あれは忍者側が主役。 こちらは守る側が主役。 まぁ主役というからには 善であり、相手側は悪ということにはなりますが、 集団時代劇というのは善悪の闘いの構図でなく、 権力に動かされて、底辺のもの同士が闘う構図です。 本当に悪なのは、手を汚さない幕府といった方がよいでしょう。 近衛十四郎や天津敏、田村高廣、 または、北条きく子、高森和子の女性陣は キャラが出てますが、 佐藤慶、山城新伍、河原崎長一郎の浪人の 個性がいまひとつパッとしないのが欠点であります。


4456 丹下左膳(BS 1958)

オトーサン、 「いろんな役者がやっているな」 丹下左膳といえば、国民的ヒーローですから、 何本も製作されています。 原題:丹下左膳(1958) 監督:松田定次 原作:林不忘 脚本:中山文夫 Genre:Period Drama 上映時間:100分 あらすじ: 八代将軍吉宗の世。 貧乏大名・柳生家には、「こけ猿」なる壷がある。 百万両の秘密を封じ込んだ壷とは誰も思わないので、 子どもたちの遊び道具になっている。 だが、百万両と分かるや、柳生源三郎と丹下左膳 そして大岡越前守が争奪戦を展開することになる。 出演者: 大友柳太朗 ...丹下左膳 大川橋蔵 ... 柳生源三郎 美空ひばり ...萩乃 長谷川裕見子 ...お藤 オトーサン、 「美空ひばりが出ている!」 若いね、芝居もうまいし、歌いっぷりがいいね」 その他の出演者: 喜多川千鶴 ... お蓮 東千代之介 ... 将軍吉宗 月形龍之介 ... 大岡越前守 大河内傳次郎 ...蒲生泰軒 薄田研二 ... 愚楽老人 山形勲 ... 峰丹波 多々良純 ... 鼓の与吉 松島トモ子 ... ちょび安 三島雅夫 ... 柳生対馬守 左ト全 ... 田丸主水正 高松錦之助 ... 司馬十方斎 徳大寺伸 ... 石川半次郎 沢村宗之助 ... 安積去心 富田仲次郎 ... 谷大八 上代悠司 ... 高大之進 明石潮 ... 新見嘉門 楠本健二 ... 岩淵達之助 西村幹雄 ... 等々力十内 小田部通麿 ... 井上兵馬 桜町弘子 ... お美代 美山れい子 ... お美津 源八郎 ... 南部公 団徳麿 ... 一風宗匠 堀好太郎 ... 玄庵 User Rating:6.2/10( 4 votes) みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点献上!」 User Reviews figthingrowさん 2009年12月8日 ミスター丹下左膳! 大友柳太朗の「丹下左膳」は力強くて最高です! 東映全盛で配役も豪華! 大川橋蔵、美空ひばり、長谷川裕見子、桜町弘子、 山形勲、大河内傳次郎、月形龍之介、薄田研二… ワクワクしちゃいますね! 御大はいませんがさすがオールスター!! 天下の美空ひばりを 「おばちゃん」扱いする松島トモコにあっぱれ(笑) 当時は、大河内傳次郎→大友柳太朗→中村錦之助と 丹下左膳を演じると、ちゃんと以前に演じていた役者が 共演してバトンタッチしているところが… ちょい嬉し、ちょい寂し。 オトーサン、 「東映時代劇の全盛期なんだ」 R&Aさん 2010年3月2日 いきなり大岡越前と吉宗の密談という、 たいそうな人たちが登場し、大作感をかもしながらも 笑いがあって色恋に歌もあり、 いかにもな悪党がいて、もちろんチャンバラもありの 軽快な娯楽時代劇に仕上がっている。 主軸は左膳と源三郎。 孤児ちょび安と源三郎の新妻萩乃が 二人のヒーローたちの弱みとして存在する。 このメインキャストだけでも豪華なのだが、 このうえに歴代左膳役者たちのゲスト出演とくる。 お祭りだ。 こんなのがバンバン作られてたってのが凄い。 この作品の楽しみ方のひとつとして 豪華な役者陣を楽しむというのが絶対あると思うので 同時代の映画をたくさん見れば面白さは倍増すること間違いなし。


4455 昭和残侠伝 唐獅子牡丹(BS 1966)

オトーサン、 「英語にすると、どうなるのかな」 ・任侠 hero ・ヤクザ gangster 表題にある残侠とは、いまだに残っている ヒロイックなやくざということになります。 原題:昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966) 監督:佐伯清 脚本:山本英明 Genre: 任侠・ヤクザ 上映時間:90分 あらすじ: 昭和初期。 花田秀次郎は、 石材採掘請負業・左右田組の親分・寅松の客人だ。 その息子、弥市、宗二、徳三は、暴れ者で、 秀次郎の弟分、周平と恋仲のくみに横恋慕する。 秀次郎は、親分に話をつけ、駆け落ちを許してもらうが、 ライバル榊組の親分・秋山幸太郎を斬る事を命ぜられる。 7年の刑期を終えた秀次郎は、 真っ先に榊組の幸太郎の墓参りに行くが、 墓前で、その妻・八重に出会う... 陸軍省から起死回生の発注が舞い込んだのに、 極悪非道の限りを尽くし左右田組が妨害する。 このとき、満州に渡っていた 榊組元幹部の畑中圭吾が舞い戻って来た... 出演者: 高倉健 ... 花田秀次郎 池部良 ... 畑中圭吾 菅原謙二 ...秋山幸太郎 三田佳子 ...秋山八重 オトーサン、 「健さん、三田佳子さん、若いねえ」 その他の出演者: 保積ペペ ... 秋山和夫 津川雅彦 ... 清川周平 清水まゆみ ..清川くみ 赤木春恵 ... 清川千代代 花澤徳衛 ... 金子直治 松方弘樹 ... 助川武 田中春男 ... 宮田留吉 河津清三郎 ..左右田寅松 山本麟一 ... 左右田弥市 関山耕司 ... 左右田宗二 今井健二 ... 左右田徳三 芦田伸介 ... 田代栄蔵 沢彰謙 ... 田代忠七 織本順吉 ... 田代安川 北山達也 ... 田代幹治 User Rating:7.0/10( 42 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできている!」 User Reviews iyayo7さん 2013年1月10日 ヤクザ映画の定番 公開当時、映画館で見た記憶があり、 ラスト、拍手喝采で健さんを迎えたものだ。 高倉健は、ある組長(菅原謙二)を 一宿一飯の恩義だけで殺してしまい、3年後に出所してくる。 そこで出会ったのが、自分が手にかけた組長の未亡人(三田佳子)と 一人息子で、負い目を感じて何かと手助けする。 石切り場の利権争いを仕掛けてきた敵方の組長は、 殺させた張本人だった。 突然、帰ってきた池辺良と、主題歌をバックに切り込みに行く。 伝統芸能みたいなもの。 オトーサン、 「当時の雰囲気がよく分かるね」 べっちゃん さんさん 2013年1月8日 BSシネマで 私が任侠映画にハマったのは、60年代末〜70年代です。 当時、場末の映画館では高倉健が登場すると拍手が湧き、 時には“健さん!”と掛け声がかかり、 見終わって映画館を出る時には観客が 肩をそびやかせて歩くという始末。 東映華やかりし頃です。 俳優・高倉健の原点の様な映画です。 シリーズ第2作で、今見ると、細部は荒いなぁと不満も出ますが、 任侠映画のツボを押さえた形式美は なかなか捨てはたいものがあります。 (中略) ここで池部良の登場となります。 大体が、この人が秀次郎とともに殴り込みをしないと 『昭和残侠伝』にならず、全9話に出演しています。 でどいう役柄かと言うと、榊組の元従業員で、 菅原謙二と三田佳子を争って破れ 満州を放浪の末帰ってきたと云う設定、なるほど。 菅原謙二の仇と分かって、池部良は健さんに決闘を申し込みますが、 三田佳子がヨヨと泣き崩れて仲裁に入って順延。 という話を引きずって映画はクライマックスへ雪崩れ込みます。 左右田組は石材業の覇権を狙って、 榊組の石切り場を売れ売れと三田佳子に迫ります。 思うようにならないため力ずくで臨み、 石切場にダイナマイトを仕掛け、 これを阻止しようとした花沢徳衛が死にます。 これで堪忍袋の緒が切れた健さんは、 左右田組に殴りこみをかける決心をします。 今回は花沢徳衛さんでちょっと説得力が弱いですが、 だいたいは悪役の組の嫌がらせが繰り返され その頂点で悲劇が訪れます。 見ている方も、これはいくら何でも酷い、 健さん何とかしてやってと思う頃に健さんの登場となります。 これはカタストロフィー理論の「分岐」に当たります。 有り体に言えば「窮鼠猫を噛む」 菅原謙二を殺した負い目と三田佳子への思い、 河津清三郎憎しで健さんはドスを片手に殴りこみをかけます。 健さんに同行するのが池部良。 アレ、果し合いはどうなったんだ? という脚本のほころびはありますが、 ふたりがドスをぶら下げて殴りこみにゆく「道行き」のシーンが 必ず挿入されます。 小雪の舞う「道行き」のバックに流れるのが健さんの歌う『唐獅子牡丹』。 ここで観客席も『背中で 吠えてる 唐獅子牡丹〜』の唱和、 最高に盛り上がるシーンです。 後は「死んで貰います」。 NHKがよくぞ放映してくれたものです、感謝感謝。 こうなったら残り8本も...。


4454 鬼平犯科帳 (TV 1995)

オトーサン、 「鬼平犯科帳と一口に言ってもなぁ...」 原作は、20数巻もあります。 TVシリーズも、何本かあるし、 どの話を取り上げるかで、大違いでしょう。 原題:鬼平犯科帳(1995) 監督:小野田嘉幹 原作:池波正太郎 脚本:野上龍雄 Genre:Period Drama 上映時間:105分 あらすじ: 火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の前に 狐火勇五郎を名乗る盗賊・文吉が現れる。 平蔵の手下で勇五郎と恋仲にあったおまさは、 平蔵に密告しに行くが、情に流され任務を怠ったと一喝される。 その夜、勇五郎と文吉を訪れたおまさは、 なぶりものにされかかってしまう。 だが、それを救ったのは平蔵だった。 ところで、文吉のバックには 大阪一帯を牛耳る大盗賊・白子の菊右衛門がいた。 江戸をその手中に収めたい彼は、 次なる手だてとして江戸の大頭目・荒神のお豊に接近。 刺客たちを江戸に送り込んで来る... 出演者: 二代目中村吉右衛門 ...長谷川平蔵 岩下志麻 ...荒神のお豊 梶芽衣子 ...おまさ オトーサン、 「この3人がいいね」 吉右衛門は、バツグンの安定感、剣さばき。 志麻姉さんは、貫禄とお色気。 梶芽衣子さん、鬼気迫るあたりがいいね。 その他の出演者: 世良公則 ...狐火の勇五郎 藤田まこと... 白子の菊右衛門 石橋蓮司 ... 沖源蔵 多岐川裕美 ...久栄 東根作寿英... 辰蔵 久我陽子...  清 蟹江敬三 ... 小房の粂八 本田博太郎... 吉五郎 平泉成 ...  百蔵 遠藤憲一...  文吉 峰岸徹...   蛇の平十 高橋悦史...  佐嶋忠介 神山繁...   秋元源蔵 中村歌昇...  岡村啓次郎 勝野洋...   酒井祐助 尾美としのり..木村忠吾 綿引勝彦...  大滝の五郎蔵 藤巻潤...   五鉄の三次郎 江戸家猫八... 相模の彦十 道場六三郎... 天ぷら屋の親父 User Rating:6.5/10( 61 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 殺陣が多すぎて、ややへきえき。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 二代目中村吉右衛門 User Reviews o.oさん 2012年4月16日 人格 劇場版だけあって、映像にテレビ版にはない スケール感と美しさがありました テレビとは違うところを見せてやろうという スタッフの気合を感じます。 内容はテレビ版とそんなに変わるわけではありませんが これは、決して崩してはいけないフォーマットの中で 作らなければいけないわけだから、仕方なかろうと思っています。 出てくるのがプロフェッショナルな役者ばかりなので 非常に安定感があるのですが、 この「大船に乗った気持ち」を生み出すことが 何より大切なのだろうと思います。 それにしても、これを見ていると、 つくづく日本人は「お上」が好きなんだなあと 思わずにはいられません。 鬼平は、言ってしまえば、 日本人にとっての「理想のお上」を 一人の人格に詰め込んだ存在ではないでしょうか。 有無を言わさぬ権威があって、 いつも下々を見守り、何が起きても任せておけば 最後は必ず先回りして解決してくださる、そんな存在です。 「長谷川様!長谷川様!」と嬉々として 鬼平に服従する取り巻きの姿には、 ほとんどエクスタシーに近い感情の波動を感じます。 政治不信なんて言葉をよく聞きますが、 結局これは、「わしらのお上はどこへ行ったんじゃ!」という 絶叫だと思えなくもありません。 「長谷川様」はもういないんだよと、 つい言ってやりたくなった次第です。 オトーサン、 「2つをムリヤリくっつけたんだ」 ・狐火の勇五郎 ・荒神のお豊 lilyさん 2010年6月26日 鬼平フリークの独り言 鬼平は好きだからいいんだけど。 二代目狐火の勇五郎の話と 荒神のお豊の話を無理やり繋げたこの映画は 何度観てもどうも納得いかない。 つまり1時間の単発ドラマを2話続けて観たような。 せっかく映画なんだから、 勇五郎の話かお豊の話のどっちかをもっと掘り下げて 広げた展開にしてくれた方がいいと思うんだけど。 どっちももっと奥が深い話なのに、 なぜ省略してまで2つの話を105分にまとめたのか。 TVスペシャルならまだいい、でも映画でこれは。 鬼平は好きだからいいんだけど。


4453 地の果てを行く(DVD 1935)

オトーサン、 「意味分からんな」 原題は、スペイン語で"La bandera" 八方手をつくして、ついに判明しました。 「旗」でした。 ラストシーン、国旗がはためくなか、 多数の死者の名前が読み上げられます。 原題:La bandera (1935) 監督:Julien Duvivier 原作:Pierre Dumarchais 脚本:Julien Duvivier/Charles Spaak Genre:Drama / Romance Color:Black and White Country:France Language:French 上映時間:98分 あらすじ: ピエール・ジリエトは、人を殺し、 パリを逃れてバルセロナの下町に身をひそめたが、 そこには各国の密偵が一杯いた。 酒場で有り金も旅券も盗まれ、無一文。 モロッコの外国人部隊に身を投ずる。 出来た友人の名は、リュカ。 細身だが、金を持っている。 かれらは、モロッコに船で送られる。 酒場に行き、リュカの身元証明書を見て、密偵と分かる。 別の部隊に転属してもらう。 そこで、原住民の娘アイシャと恋に落ちるが、 また、リュカが現れる... 出演者: Jean Gabin ... Pierre Gilieth(ジリエト) Annabella ... Aischa la Slaoui(アイシャ) Robert Le Vigan ... Fernando Lucas(リュカ) オトーサン、 「こんな美青年だったんだ」 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 ANNABELLA  アナベラ 誕生日 1909/7/14-1996/9/18 出身 仏バシンサンイレール 「ナポレオン」で映画デビュー。 33年「巴里祭」の花売り役で人気に。 35年「戦ひの前夜」でベネチア映画祭主演女優賞受賞。 出演作 1926年「ナポレオン」 1930年「掻払ひの一夜」「巴里の屋根の下」「ル・ミリオン」 1932年「春の驟雨」 1933年「君と暮せば」「巴里祭」 1934年「モスコウの一夜」「キャラバン」 1935年「最後の戦闘機」「戦ひの前夜」      「ヴァリエテ」「地の果てを行く」 1936年「夜の空を行く」 1937年「暁の翼」「UNDER THE RED RODE」「素晴らしき接吻」 1938年「北ホテル」「THE BARONESS AND THE BUTLER」「スエズ」 1939年「BRIDAL SUITE」「ESCAPE FROM YESTERDAY」 1943年「TONIGHT WE RAID CALAIS」「BOMBER'S MOON」 1946年「13 RUE MADELEINE」 1947年「永遠の争い」 その他の出演者: Raymond Aimos ... Marcel Mulot Pierre Renoir ... Le capitaine Weller Gaston Modot ... Le legionnaire Muller Margo Lion ... Planche-a-Pain Charles Granval ... Le segovien Reine Paulet ... Rosita Viviane Romance ... La fille de Barcelone Jesus Castro Blanco ... Le sergent Robert Ozanne ... Le legionnaire tatoue Maurice Lagrenee ... Simeon Louis Florencie ... Gorlier Little Jacky ... Le legionnaire Weber User Rating:6.9/10( 353 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「カサブランカをみているみたいだ」 ラストシーンは、歴史に残る名場面でしょう。 User Reviews Darroch Greerさん Los Angeles, CA 2007年1月12日 偉大なるギャバンの誕生 塩辛く生煮えの肉が好き。 ギャバン映画の楽しみを既に味わっていたならば、 この映画は、ずっと以前のものだが、 それでも、満足すべき肉の味がする。 彼は、この外人部隊のロマンス映画で、 最高のゴロツキを演じようとしていた。 私のDVDのかすれたプリントでも、 ロケ地と装飾は、光り輝いていた。. 本作は、彼がゆったりと爆発する演技をみせた 最初の映画だろう。 このシーンで、偉丈夫はクロースアップされる。 すばらしい! 私は、フランス映画の詩的リアリズム運動について疎いが、 デュヴィヴィエは、その実践者のひとりだった。 本作は、名作「望郷」の先駆なのだ。 その映画では、力強い短気な男が、愛によって滅びるのだ。 後年のギャバンのロマンス映画、「霧の波止場」「獣人」 あるいは、「陽は昇る」のように成就してはいないが、 この「地の果てを行く」にも、魅力がある。 ギャバンのすばらしい役と演技に加え、 強力な助演陣がいる。 レイモン・エーモス、ピエール・ルノワール そして、不可欠なガストン・モドだ。 大いにお薦めする! オトーサン、 「死ぬ前に、一度見ておきたい映画か」 ルイマル監督の「恋人たち」でしょうね。 レフトフックさん 2008年4月24日 感無量! 死ぬまでに絶対見たいと思っていましたが、 本日DVDで鑑賞させていただきました。 もう悔いはありません。 コメントは、オールドファンが記してある程ではありませんが、 やはり素晴らしい。 ル・ヴィギャンのオーバーアクトもいい。 ギャバンもいい。 デュヴィヴィエは素晴らしい。 デュヴィヴィエ作品としては、 「望郷」や「我等の仲間」「舞踏会の手帖」「商船テナシチー」に比べ 落ちるかもしれませんが、どうでもよいのです。 古き良き映画を観終わった後は、 それも死ぬほど見たかった映画を観終わった後は感無量。 今はそれだけですね。 リアルタイムで見た当時の若者が 映画に感動しながら太平洋戦争で死に、 この映画の素晴らしさを語った幾人かの映画評論家、映画人もなくなり、 デュヴィヴィエ、ギャバン、ル・ヴィギャンもとうになくなり、 この映画を見て感動している自分を顧みると 嗚呼、映画は不滅だと思わざろう得ません。 オトーサン、 「名監督の作品リストをみておこう」 JULIEN DUVIVIER  ジュリアン・デュビビエ 誕生日 1896/10/8-1967/10/30 出身 仏リリー 監督作 1930年「資本家ゴルダー」 1932年「巴里−伯林」「にんじん」「カイロの戦慄」 1933年「モンパルナスの夜」 1934年「商船テナシチー」「白き処女地」 1935年「地の果てを行く」「ゴルゴダの丘」 1936年「巨人ゴーレム」「我等の仲間」 1937年「シュバリエの流行児」「望郷」「舞踏会の手帳」 1938年「グレート・ワルツ」 1939年「旅路の果て」「幻の馬車」 1940年「わが子わが子」 1941年「リディアと四人の恋人」 1942年「運命の饗宴」 1943年「肉体と幻想」 1944年「逃亡者」 1947年「パニック」 1948年「アンナ・カレニナ」 1949年「神々の王国」 1951年「陽気なドン・カミロ」「巴里の空の下セーヌは流れる」 1952年「アンリエットのパリ祭」 1953年「埋れた青春」「ドン・カミロ頑張る」 1955年「わが青春のマリアンヌ」「殺意の瞬間」 1957年「奥様ご用心」「殺人狂想曲」 1958年「私の体に悪魔がいる」 1959年「自殺への契約書」 1960年「並木道」 1962年「火刑の部屋」「フランス式十戒」 1963年「めんどりの肉」 1967年「悪魔のようなあなた」


4452 港のマリィ(DVD 1950)

オトーサン、 「これも、ジャン・ギャバンもの」 TSUTAYA DISCASで、借りまくっていますが、 そろそろネタ切れになってきました。 原題:La Marie du port (1950) 監督:Marcel Carne 原作:Georges Simenon 脚本:Louis Chavance/Marcel Carne/    Georges Ribemont-Dessaignes/Jacques Prevert Genre:Drama / Romance Color:Black and White 上映時間:100分 Country:France Language:French あらすじ: シャトラールは、港町にやって来た。 情婦オジールの父親の葬式に出るために。 そこで、オジールの妹マリーを見染めた。 マリーは、床屋見習いのマルセルとのつきあいに飽きていた。 シャトラールは、マリーに言い寄るが相手にされない・ だが、交通事故の介護がきっかけで、 オジールとマルセルが出来てしまったので、 シャトラールは、マリーの後を追う。 出演者: Jean Gabin ... Henri Chatelard(シャトラール) Nicole Courcel ... Marie Le Flem(マリー) Blanchette Brunoy ... Odile Le Flem(オジール) Claude Romain ... Marcel Viau(マルセル) オトーサン、 「口八丁、手八丁、ギャバン奮闘せり」 だが、女優2人が、お粗末でした。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Louis Seigner ... Le premier oncle Rene Blancard ... Dorchain Robert Vattier ... Le client mecontent Louise Fouquet ... La prostituee Olivier Hussenot ... Le deuxieme oncle Jeanne Veniat ... Madame Blanc Georges Vitray ... Monsieur Josselin Odette Laure ... Francoise Martial Rebe ... Le commissaire-priseur Germaine Michel ... La premiere tante Charles Mahieu ... Le coiffeur User Rating:6.9/10( 171 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「ギャバンものとしては、ニ級品」 User Reviews Bob Taylorさん Canada 2005年2月21日 海、海... 単調だ マルセル・カルネは、イメージづくりにたけている。 だが、生き生きしたせりふの使い方は下手だ。 1945年以降にかれが作った多くの映画のように 時の試練には耐えられない。 . シムノンは、いつも監督に要求していた。 殺人が起きない場合は、人物研究が大事だと。 だが、カルネは途方に暮れたようだ。 ギャバンは、いつもは最高の演技をみせるが、 この映画では、やや機嫌が悪かった。 妻が他の男とベッドにいるのをみても、 きわどいおしゃべりの機会と思っただけで、 暴力は振るわなかった。 他の役者たちは、完全にB級。 ブランシェット・ブリュノワ、 笑顔がよく、豊満だが、それだけ。 ニコール・クールセルは、ギャバンの恋愛相手だが、 すねて口をとがらし、黒目を見せるだけ。 彼女をみているうちに、あきあきしてきた。 オトーサン、 「少女には、みえないね。」 少女から大人へ、ある意味、難しい時期です。 文字読みさん 2010年7月2 揺れる少女の強い視線 (略 あらすじ紹介) 女たらしといえばジャン・ギャバン。 この映画では彼が少女に翻弄されるというのがミソです。 ボーイフレンドには「恋愛なんて駆引きで、何も残らない」と スレたことをいう少女だが 「今ここ」から抜け出したいという以外、 自分が何を求めているのかわかっていない 典型的な「大人になりかけ」。 その揺れ動きと強い視線にギャバンがまいってしまう。 同棲している女性とは倦怠期に入っているんですが、 退屈な日常を彼女は別の世界へと逃れようとし (別れ、旅行、他の男)、 ギャバンは同地に留まって妹との結婚を考えようとする。 陸を離れる船が「女性との口実」でしかないことも含めて、 どうも留まることがよいことだ、 という考え方で一貫しているようで気になります。 自由なギャバンの自由さが妹には魅力になっていないし。 姉とは結婚に失敗してお互いに夢を見るだけの退屈な日常を招いたが 妹とは結婚へと向かうという展開は、 「結婚がいちばん」という根拠のない考え方を強固にするような。 とはいえやはり少女の 見据えているものが分かっていないにもかかわらず とても強いまなざし、はすばらしいです。 この少女が本当は何を考えているのかまったくわからない。 たぶん少女本人にもわかっていない。 もちろんクローズアップになるのは そうした彼女の視線だけです。 成りゆき任せのジャン・ギャバンが反応するのは当然だ。 ちなみに、葬式から始まり結婚式の予感で終わる というお約束にもなっているし、 同じ場所での撮影で反復と差異を描こうとしているし、 90分と短いし、映画のなかに映画がでてくるし、 安心して見られる映画です。


4451 殺意の瞬間(DVD 1956)

オトーサン、 「借りてよかった」 舞台は、フランス。 料理大国ぶりを満喫できますし、 市場の賑わいやセーヌ川もみられます。 原題:Voici le temps des assassins... (1956) 監督:Julien Duvivier 原作:Julien Duvivier/Charles Dorat/Maurice Bessy 脚本:Julien Duvivier/Charles Dorat/ P.A. Breal Genre:Drama / Thriller Country:France Language:French 上映時間:113分 あらすじ: アンドレは、パリの有名レストランの店主だ。 ある朝、みすぼらしい娘が訪ねてきて、 カトリーヌだと名乗り、 アンドレが20年前に離婚したガブリエルの娘だという。 母に死なれたいうので、同情し、引取ることにしたが、 やがて結婚することになる。 ある日、アンドレは意外な知らせを受けた。 ガブリエルが麻薬中毒で苦しんでいるというのだ。 ガブリエルは生きていた。 さては、金目当ての結婚だったのか! 疑われたカトリーヌは、アンドレが可愛がっている 医学生ジェラールを抱きこみ、アンドレ殺害を謀る... 出演者: Jean Gabin ... Andre Chatelin(アンドレ) Daniele Delorme ... Catherine(カトリーヌ) Lucienne Bogaert ... Gabrielle(ガブリエル) Gerard Blain ... Gerard Delacroix (ジェラール) オトーサン、 「ジャン・ギャバンはいいね。本物のシェフだ」 「ダニエル・ドロルムの怖さは、最高!」 脇役の老婆たちも、異彩(異臭?)を放っています。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 ダニエル・ドロルム Daniele Delorme 誕生日 1926/10/09 出身 仏 セーヌ県 経歴 コンセルヴァトワールでピアノを学び、その後、演技を勉強。 16歳のとき、マルク・アレグレ監督の「呪われた抱擁」に端役デビュー。 戦時中はレジスタンス運動に参加したが、 解放後はルネ・シモン、タニア・バラショヴァの指導を受けたあと、 舞台や映画に復帰した。 1950年、フランス最優秀女優演技賞。 「殺意の瞬間」で強烈な演技を披露した。 俳優のダニエル・ジェランと結婚し、2人の子供をもうけたが、離婚。 56年、イヴ・ロベール監督と再婚したが、死別。 出演作: 1942年「呪われた抱擁」 1947年「賭はなされた」 1950年「失われた想い出」 1955年「黒い書類」「殺意の瞬間」 1957年「レ・ミゼラブル」 1961年「5時から7時までのクレオ」 1962年「刑事物語・死の証言」 1970年「流れ者」 その他の出演者: Robert Arnoux ... Bouvier Liliane Bert ... Antoinette Aime Clariond ... Monsieur Prevost Gabrielle Fontan ... Madame Jules Germaine Kerjean ... Madame Chatelin mere Robert Manuel ... Mario Bonnacorsi Robert Pizani ... Le President Jean-Paul Roussillon ... Amedee Gaby Basset ... La femme de charge de la guinguette Paul Demange ... Le client au regime Olga Valery ... La duchesse User Rating:7.2( 396 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ、間違いなし」 User Reviews dbdumonteilさん 2005年8月2日 すばらしいフィルム・ノワール! ジュリアン・デュビビエ監督の珠玉の作品は、 フランス映画が、50年代後半に活力を失っていなかった 確かな証左である。 デュビビエは、フィルム・ノワールの巨匠で、 本作は、最後の傑作だ。 それ以前のすべての作品を引き離し、悪の頂点を極めている。 ダニエル・ドロルム演じるカトリーヌは、 スクリーンで見られる最も強情な女で ジーン・シモンズの傑作「天使の顔」も輝きを失う。. この女は、とことん強情だ。 彼女は、環境の、あるいは、教育の犠牲者なのか? ダニエル・ドロルムは、インタビューで答えている。 あの役は、一杯一杯だったというが、 おそらく言い訳だろう。 彼女は、幼児期に苦しんだのだ。 監督にいわせれば、 「悪い奴は悪い、ピリオド」 デュビビエの世界は、まったくの黒だ。 出てくる3人の老婆は、邪悪そのもの。 ジェルムーヌ・ケルジャン演じるアンドレの老母は、 無邪気さを偽る娘よりも、より恐ろしい。 息子の結婚を壊すだけでなく、息子を支配しつづける。 ギャバンが、カトリーヌを紹介するとき、 脅すような笑顔で、こう言う。 「冷酷な女だね」 これを聞くと、観客は冷水を浴びせられた気がする。 とことん、サデイステックなのだ。 セーヌの河岸で、鶏の首を刎ねるシーンがそうだ! カトリーヌを鞭打つシーンでは、 「性根を叩きのばしてやる!」と叫ぶ。 カトリーヌの母親は、自堕落な女で、アル中で麻薬中毒だ。 いままでみたうちで、もっとも醜い女だ。 彼女は、腐りきっている。 娘に、夫を殺せという。 殺人方法に、やけに詳しいので、身の毛がよだつ。 ギャバンの家政婦もそうだ。 未婚の偽善者で、 愛を知らないできたので、若く美しいカトリーヌに嫉妬する。 蛇のように家中を忍び足で歩いて、 侵入者カトリーヌのゴシップを探し回る。 アクションは、3ケ所。 1)市場に近いギャバンのレストラン。  シナリオライターは、アメリカ人たちをこきおろす。  「美食を知らない奴らだ」  犬たちは、この陰鬱なストーリーのなかで、笑える部分だ。 2)カトリーヌの母親の部屋。  みすぼらしい崩れかかった部屋で、網を張っている。 3)パリ郊外のダンスホールは、  オーナーによって生ける地獄になる。 登場人物たちは、いや増す緊張に追われて、 あちこち動きまわり、 きらめくセーヌの霧深い河岸で、血塗られた結末を迎える。 椅子にしがみつかせるような数々のシーンがある。 50年後でもそうだ。 ジェルムーヌ・ケルジャンの鞭打つ喜び; 深夜のセーヌ川でのジェラール殺し 彼の愛犬は、カトリーヌにほえかかり、殺しかねない勢いだ。 わたしは、たくさんのフランス映画をみてきたが、 邪悪さ、強欲、倒錯においては、 この映画に及ぶものは、極めて少ない。 前期ヌーベルバーグのゴミ映画は消えていった。 本作は、批評家に現代フランス映画の傑作といわれたが、 いまや修復されて、みんなが見られるようになった。 何が何でも、この映画をみるべし!!!! オトーサン、 「詳しいね、ルネ・クレールを引用するなんて」 Ikedaさん 2009年5月26日 異様な雰囲気 デュヴィヴィエとしては、少し変わった題材の映画ですが、 出だしの音楽やパリの街の写し方は ルネ・クレールを意識しているような感じです。 しかし、話が進行するに従って、 そのような雰囲気ではなくて 恐ろしくなるような展開になります。 ちょっと「悪い種子(たね)」を思い出すような話ですが、 こちらは母と共謀し、はっきりとした意識を持って 殺人を計画する所に怖さを感じました。 剛胆な態度を取るけれども、 結局、女に振り回されるというジャン・ギャバンは 彼の得意とする役どころですから、正にはまり役ですが、 カトリーヌ(ダニエル・ドロルム)が、 可愛い顔をしながら、心の中に悪意をもっている女性を演じて 名演だと思います。 他に彼女の母を演じるリュシエンヌ・ボガエル、 ギャバンの母役ジュルメーヌ・ケルジャン、 ジュール夫人役ガブリエル・フォンタン、 そして犬のセザールまでもを、 憎しみや底意地の悪さに徹した演出をしている所が、 この映画の異様な雰囲気を醸成しています。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 JULIEN DUVIVIER ジュリアン・デュビビエ 誕生日 1896/10/8-1967/10/30 出身 仏リリー 経歴 パリで舞台俳優として活躍、 1919年、映画監督デビュー。 30年代から数々の名作を作り上げた。 古典フランス映画のビッグ5の1人。 第二次世界大戦中は、アメリカに亡命。 ハリウッドとは水に合わず、戦後フランスに戻った。 日本では戦前から異常な人気だった。 1967年日、パリで自動車事故死。 監督作 1930年「資本家ゴルダー」 1932年「巴里−伯林」「にんじん」「カイロの戦慄」 1933年「モンパルナスの夜」 1934年「商船テナシチー」「白き処女地」 1935年「地の果てを行く」「ゴルゴダの丘」 1936年「巨人ゴーレム」「我等の仲間」 1937年「シュバリエの流行児」「望郷」「舞踏会の手帳」 1938年「グレート・ワルツ」 1939年「旅路の果て」「幻の馬車」 1940年「わが子わが子」 1941年「リディアと四人の恋人」 1942年「運命の饗宴」 1943年「肉体と幻想」 1944年「逃亡者」 1947年「パニック」 1948年「アンナ・カレニナ」 1949年「神々の王国」 1951年「陽気なドン・カミロ」「巴里の空の下セーヌは流れる」 1952年「アンリエットのパリ祭」 1953年「埋れた青春」「ドン・カミロ頑張る」 1955年「わが青春のマリアンヌ」「殺意の瞬間」 1957年「奥様ご用心」「殺人狂想曲」 1958年「私の体に悪魔がいる」 1959年「自殺への契約書」 1960年「並木道」 1962年「火刑の部屋」「フランス式十戒」 1963年「めんどりの肉」 1967年「悪魔のようなあなた」


4450 サン・フィアクル殺人事件(DVD 1959)

オトーサン、 「メグレ警視もの、これが2本目だ」 このシリーズは、心理ドラマ主体なので、 アクションを期待すると、落胆します。 テンポも、しごくゆったりしています。 原題:Maigret et l'affaire Saint-Fiacre (1959) 監督:Jean Delannoy 原作:Georges Simenon 脚本:Jean Delannoy/Rodolphe-Maurice Arlaud/Michel Audiard Genre:Thriller Color:Black and White Country:France / Italy Language:French 上映時間:101分 あらすじ: 警視メグレは、故郷のサン・フィアクルの村へ。 幼い頃憧れていた伯爵夫人に助けを求められたからだ。 脅迫状には、こう書いてあった。 「裁きの日が来た。灰の木曜日、お前は死ぬ」 館は美術評論の秘書サバチエと執事のゴーチエが、 万事切りもりしていた。 メグレは、2人に古物商として紹介され、 高価な美術品や初版本などを見て回る。 夫人の息子、モーリスが浪費家なので、 切り売りしなくてはやっていけないとサバチエは語る。 灰の水曜日がやって来た。 早朝のミサにメグレは伯爵夫人と共に出席した。 ミサが終ると、夫人は心臓発作で倒れる。 メグレは、計画的な殺人であると見ぬき、 身分を明かして捜査協力を館の者たちに求めるのだが... 出演者: Jean Gabin ... Le commissaire Jules Maigret(メグレ警視) Michel Auclair ... Maurice de Saint-Fiacre(モーリス) Valentine Tessier ... La comtesse de Saint-Fiacre(伯爵夫人) オトーサン、 「ギャバンがいい!」 百貫デブで、威厳があります。 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Robert Hirsch ... Lucien Sabatier Camille Guerini ... Gaulthier Paul Frankeur ... Le docteur Bouchardon Jacques Morel ... Maitre Mauleon Michel Vitold ... L'abbe Jodet Gabrielle Fontan ... Marie Tatin, l'epiciere Jean-Pierre Granval ... Le journaliste Jacques Hilling ... Le garcon de cafe Micheline Luccioni ... Arlette - une prostituee Jacques Marin ... Albert, le chauffeur Amarande ... Myriam Marcel Peres ... Le sacristain Serge Rousseau ... Emile Gaulthier Helene Tossy ... Mme Gaulthier User Rating:7.0/10 ( 343 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 3 votes) Yahoo! オトーサン、 「最後、盛り上がったね」 User Reviews Bob Taylorさん Canada 2004年11月1日 メグレ、年をとっていく そう、ジャン・ドラノワは、 カイエクリティックの若い批評家たちにけなされた、 うち何人かは、自からつまらん映画をつくったものだ。 ジャン・ドラノワは、手堅い職人だ。 「悲恋」で、ジャン・マレーと 金髪の女神マドレーヌ・ソローニュを、 「田園交響楽」では、 ゴージャスな盲目のミシェルモーガンを起用した。. その映画は、官能についての新しい視点を与えてくれた。 だが、職人だから、やれたのだ。 この映画では、焦点が欠けている。 悪い配役のせいだ。 ぞっとさせる演技だ。 ロベール・イルシュは、美術評論の秘書サバチエ役で、 第一容疑者だが、その演技ときたらヒステリックなだけだ。 司祭役のミシェル・ヴィトーには、深いおののきがある。 母ヴァランティーヌ・テシエと 息子のミシェル・オークレールが、よくやっている。 ヴァランティーヌ・テシエとジャン・ギャバンは、 出だしで、うれしいシーンをみせてくれる。 昔話に興じるのだ。 没落しつつある一家の腐敗した後継者を演じた ミシェル・オークレールが、とくに、いい。 ロココ絵画から抜け出したようにみえる。 オトーサン、 「そう、ポアロものに似ている」 Ikedaさん 2003年11月28日 謎解き映画 静かな進行で始まる謎解き映画ですが、 最後に被疑者を一堂に集めて犯人を割り出す所は、 アガサ・クリスティのポアロ物に似ています。 手段や動機が次第に解ってくるのが面白いのですが、 特に後半、被害者の息子の伯爵の放蕩ぶりが強調されすぎていて、 テンポが悪くなっているのが気になりました。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 JEAN DELANNOY ジャン・ドラノワ 誕生日 1908/1/12-2008/6/18 出身 仏ノワシ・レ・セク 監督作 1943年「悲恋」 1944年「血の仮面」 1946年「田園交響楽」 1948年「想い出の瞳」 1952年「愛情の瞬間」 1954年「女と奇蹟」(挿話)「愛の迷路」「寝台の秘密」(挿話) 1955年「首輪のない犬」 1956年「マリー・アントワネット」「ノートルダムのせむし男」 1958年「殺人鬼を罠にかけろ」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「クレーブの奥方」「ギャンブルの王様」 1961年「フランス女性と恋愛」 1962年「皇帝のビーナス」 1964年「悲しみの天使」 1967年「太陽のならず者」


4449 冬の猿(DVD 1962)

オトーサン、 「冬の猿、どういう意味だろう」 予め知らないほうが、いいかもしれません。 映画の最後で、ギャバンが少女に話しはじめます。 「中国の伝説だけど...」 原題:Un singe en hiver (1962) 監督:Henri Verneuil 原作:Antoine Blondin 脚本:Michel Audiard/ Francois Boyer Genre:Comedy / Drama Color:Black and White Country:France Language:French 上映時間:105分 あらすじ: Dデー前夜のノルマンディーの海辺。 町外れの娼館では、カンタンが 近所の居酒屋の主人エノーを相手に、 海軍時代の中国体験の話を肴に大酒を食らい、 妻シュザンヌを怒らせていた。 終戦後10余年が経った。 闘牛士のガブリエルがカンタンのホテルに泊るが、 断酒したカンタンが酒を出さないので、 エノーの居酒屋へ行き、闘牛のマネをして大騒ぎする。 万聖節の朝、ガブリエルは、 車を相手に闘牛をはじめ、警察に拘留される。 カンタンは、ガブリエルを引き取り、 10数年ぶりに娼館を訪れ、昔のように大酒をくらう... 出演者: Jean Gabin ... Albert Quentin(カンタン) Jean-Paul Belmondo ... Gabriel Fouquet(ガブリエル) Suzanne Flon ... Suzanne Quentin(シュザンヌ) オトーサン、 「人生の哀歓、ここに極まれリ!」 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 JEAN-PAUL BELMONDO  ジャン=ポール・ベルモンド 誕生日 1933/4/9 出身 仏パリ近郊ヌーイ 出演作 1957年「歩いて馬で自転車で」 1958年「黙って抱いて」「危険な曲り角」「シャルロットとジュール」 1959年「勝手にしやがれ」「二重の鍵」 1960年「墓場なき野郎ども」「フランス女性と恋愛」「雨のしのび逢い」 1961年「ふたりの女」「ビアンカ」「女は女である」「素晴らしい恋人たち」      「勝負をつけろ」「大盗賊」 1962年「冬の猿」「いぬ」 1963年「波止場」「史上最大の喜劇/地上最笑の作戦」「バナナの皮」 1964年「リオの男」「太陽の下の10万ドル」「黄金の男」「ダンケルク」 1965年「ある晴れた朝、突然に」「カトマンズの男」「気狂いピエロ」 1966年「パリは燃えているか」「タヒチの男」 1967年「パリの大泥棒」「007/カジノ・ロワイヤル」 1968年「オー!」 1969年「大頭脳」「暗くなるまでこの恋を」「あの愛をふたたび」 1970年「ボルサリーノ」 1971年「コニャックの男」「華麗なる大泥棒」 1972年「交換結婚」「ラ・スクムーン」 1973年「相続人」 1974年「おかしなおかしな大冒険」「薔薇のスタビスキー」 1975年「恐怖に襲われた街」「ベルモンドの怪人二十面相」 1976年「追悼のメロディ」「危険を買う男」 1977年「ムッシュとマドモアゼル」 1979年「警視コマンドー」 1980年「道化師」 1981年「プロフェッショナル」 1982年「エースの中のエース」 1983年「パリ警視J」 1984年「恋にくちづけ」 1987年「ライオンと呼ばれた男」 1995年「レ・ミゼラブル」「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 1999年「パリの確率」 その他の出演者: Gabrielle Dorziat ... Victoria Hella Petri ... Georgina Marcelle Arnold ... L'infirmiere de la pension / Nurse Charles Bouillaud ... Le chauffeur de taxi Anne-Marie Coffinet ... Simone Andre Dalibert ... Maurice, le brigadier Helene Dieudonne ... Josephine Genevieve Fontanel ... Marie-Jo Gabriel Gobin ... Un habitue du cafe Sylviane Margolle ... Marie Lucien Raimbourg ... Gardiner Hans Verner ... Le touriste allemand User Rating:7.3/10 ( 900 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 16 votes) Yahoo! オトーサン、 「余韻の残る名画だ」 User Reviews babotangoさん Linyi, China 2011年1月18日 みるべし 万人にとって、すばらしい映画だ。 夢を抱いているひと、あるいは夢を取りもどしたひと。 夢、やり過ぎ、人生、退屈、 あるいは、人生が与えてくれたもの以上のもの そして、アルコール。 みるべし。 主役の2人が、最高のスタイルをみせている。 ジャン・ギャバンは、 ビジョンをもった地に根を下した成功者だ。 ジャン=ポール・ベルモンドは、大胆で、短気でトラブル多き若者だ。 シュザンヌ・フロン、ポール・フランクール、ノエル・ロクヴァー、 助演陣も、すばらしい。 ミシェル・オーディアールの台詞には、舌を巻く。 ひとつのせりふが、笑いを誘い、 アクションを超え、自身をふりかえらせてくれる。 夢を見続けたいひとのための映画だ。 オトーサン、 「黒美さんも、夢多き人なんだ」 黒美君彦さん 2004年2月3日 もっと評価されるべき傑作 96年まで(ジャン・ギャバン没後20年まで) 劇場公開されていなかった、だなんて信じられない大傑作。 実際、アンリ・ヴェルヌイユの最高傑作と 評する人も少なくないというが・・・。 寒々としたフランス・ノルマンディーの田舎街で ホテルの主人として暮らすアルベール(ジャン・ギャバン)、 そしてスペインからやって来た闘牛士(らしい) ガブリエル(ジャン=ポール・ベルモンド・・・このとき29歳!!)。 ふたりの軌跡は交わることはない。 だが、老人の記憶に残る中国での「旅」と、 青年の歩いてきたスペインの「旅」が、 それぞれ苦い思いを携え、いつしか重なり合っていく。 それぞれの人生を決定付けた「旅」が、 台詞の中では甦るもののついに映像化されないのが素晴らしい。 そして、海岸で打ち上げる30年前の花火の美しさ。 一夜だけの大人の男たちの祝祭。 それは決して還ることのない記憶との訣別ではなかったか。 「冬の猿」は中国の昔話に因んだタイトル。 親を失った子猿達のように、人生からはぐれた男達を ジャン・ギャバンとジャン=ポール・ベルモンドが見事に演じる。 素晴らしい作品だ。 オトーサン、 「監督の経歴をみよう」 HENRI VERNEUIL  アンリ・ベルヌイユ 誕生日 1920/10/15-2002/1/11  出身 トルコ・ロドスト 監督作 1953年「禁断の木の実」 1954年「過去を持つ愛情」 1955年「ヘッドライト」 1957年「幸福への招待」 1958年「女は一回勝負する」 1959年「牝牛と兵隊」 1960年「艶ぼくろ」 1962年「冬の猿」 1963年「地下室のメロディー」「太陽の下の10万ドル」 1964年「ダンケルク」 1966年「25時」 1967年「サンセバスチャンの攻防」 1969年「シシリアン」 1971年「華麗なる大泥棒」 1972年「エスピオナージ」 1974年「恐怖に襲われた街」 1976年「追悼のメロディー」


4448 源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(BS 1958)

オトーサン、 「変な映画!」 義経の末裔・源氏九郎が大活躍するのが、 何と幕末。 イギリス人船長の娘が出てくるのには、 驚きました。 原題:源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1958) 監督・脚本:加藤泰 原作:柴田錬三郎 Genre:Piriod Drama/Action/Commedy 上映時間:87分 あらすじ: 源氏九郎は火焔剣と水煙剣を手に入れ、 義経の財宝の秘密を突き止めた。 兵庫の港町でイギリス人船長の娘マリーを助けた、 貧乏同心の幸田と知り合い同心長屋で世話になることに。 尊皇攘夷を唱える貧乏貴族の今出川兼親は、 許嫁の志津子を使って源氏九郎を誘い出した。 源氏九郎はそこで浪人たちに襲われるが、 幸田らに救われ事なきを得る。 だが義経の財宝を狙う 播州屋の柳永二郎に同心長屋を焼き討ちされ、 揚羽蝶を振りかざすのだった。 出演者: 中村錦之助 ... 源氏九郎 大川恵子 ... 今出川志津子 柳永二郎 ... 播州屋十兵衛 オトーサン、 「錦之助、若冠25歳!」 後年の中年太りの気配は、微塵もなく、 颯爽としたイケメンです。 その他の出演者: 河野秋武 ... 今出川兼親 清川荘司 ... 比嘉忠則 八汐路佳子 ... 播州屋お島 岡譲司 ... 新海一八郎 上田吉二郎 ... 犬山有隣斎 岸井明 ... 祇園東兵衛 浜田伸一 ... 虎屋源八 津村礼司 ... 佐分利多門 森島欣作 ... 旅川一平 島田秀雄 ... 大貫次郎太 大文字秀介 ... 小橋権左衛門 明石潮 ... 伊藤紀伊守 杉狂児 ... 富田牛生 浦里はるみ ... 富田とし枝 里見浩太郎 ... 幸田鱒二郎 高松錦之助 ... 米良安盛 丘さとみ ... 米良お鈴 山口勇 ... 山口寅之助 由利徹 ... 由利五兵次 南利明 ... 南秋之進 沢田清 ... 田中銀介 佐々木松之丞 ... 谷甚之助 赤木春恵 ... 谷お春 源八郎 ... 源文四郎 山田光子 ... 源お芳 富久井一朗 ... 島原七五三 中村歌昇 ... 桜小路忠房 中村時之介 ... 梅松 User Rating:6.0/10( 2 votes) みんなのシネマレビュー User Rating: -/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「見ている人、少ないなぁ」 User Reviews イニシャルKさん 2008年12月14日 シリーズ第2作。 前作は白黒だったが、今回はカラーになり、 共演者も前作に比べてやや豪華になった印象で、 ところどころ笑えるシーンもあり、 話としても前作より面白かったし、 加藤泰監督らしい絵づくりもあるのだが、 何かなあ、前作のレビューでも書いたけど 全身白ずくめのヒーロー剣士を演じる錦之助を見て 何か違うと思ってしまう。 前作を見ているので多少は慣れているつもりだが、 初めて見た錦之助の主演映画が 内田吐夢監督の「宮本武蔵」五部作ということもあってか、 ぐるぐるさんも書かれているが、 こういう役よりは宮本武蔵や「反逆児」の 三郎信康のような重厚な役柄や、 股旅モノでのヤクザな旅がらす役のほうが合ってる気がする。 果たしてこれから数年置いて作られた3作目はどうなのだろうか。 ちょっと気になるので次の3作目も見てみようかな。 オトーサン、 「いいね、いい姿勢だね」 みんなが見ていない映画を発掘するなんて。 日本映画発掘家さん 2002年11月4日 少年読本に連載された原作なので 限りなくそのヒーローは漫画っぽい 東映テレビ・ヒーローもののソレと言っていい。 しかも何処とも無く現れて去るというコンセプトは 後の「快傑ズバット」、過剰にキザだな。 源義経の末裔、源氏九郎・中村錦之助は 祖先が隠した財宝の正体を知る。 薄暗い洞窟で秘剣をかざして太陽光を反射し 在り処を探すところが「レイダース 失われたアーク」っぽいのだが、 セットはちゃっちいので、時代を割り引いて見るように。 (略 あらすじ紹介) 財宝ブームにイイトシこいた大人が 目の色変えるのは時代を問わず。 単なるキレイキレイな活劇かと思うと、 湯殿に案内された錦之助のセミヌード(え?)とか、 お付の女官の上半身がスケスケだったりするエロいシーンや、 投げた小柄を頚動脈に受けて流血する柳永二郎なんて グロいシーンもあったりするので 間違い無く本作品は大人向けと言える。 ヒーローのテーマカラーといえば、白。 白は汚れやすいので、洞窟で岡譲司とチャンバラしたりすると 汚れちゃうんじゃないかと心配するのだが、 カットが変わると全然乾いていて 泥の一つもついていないところが凄い。 いつお着替えしたんだろうか? それとも「魔法使いサリー」ちゃんのように クローゼットに同じ衣装がズラリと並んでたりするんだろうか? てな具合にリアリズムとは対極にある 東映ヒーロー時代劇では変身しないのが不思議なくらいだが、 お客サンは錦之助の目張りビシバシのマスクが 目当てなのであまり問題ない。 中村錦之助も「笛吹き童子」のヤング版という感じで 照れもせず颯爽と演じているのが良い。 演るほうが照れてると見てるほうはもっと恥ずかしいので、 あれくらい堂々としててちょうど良い。 第一作「源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流」の続編。 前作はモノクロだったが本作は堂々総天然色。 河野秋武が演じる馬鹿公家に 「柳生一族の陰謀」に見る馬鹿公家のツールがある。 このほか、悪の手先になる与力に 巨漢がトレードマークの山口勇が扮する。 「与太者と小町娘」でみみっちい鉱山主を演じた姿が懐かしい、 何やってもどっか間抜けで憎めない。 万事、おめでたく終わるかと思ったら 善人の杉狂児があっさりと悪者たちに射殺されたのは可哀相。 コメディリリーフの南利明と由利徹の華麗なギャグ合戦のオマケ付。


4447 フレンチ・カンカン(DVD 1954)

オトーサン、 「これって、見たような気がする」 ムーランルージュ(赤い風車)でのカンカン踊り。 「そうか、その昔感激したっけ、「ムーラン・ルージュ」に」 ユアン・マアクレガーとニコール・キッドマンが熱演した 名画中の名画です。 原題:French Cancan (1954) 監督:Jean Renoir 脚本:Jean Renoir/ Andre-Paul Antoine Genre:Comedy / Musical / Drama Country:France / Italy Language:French 上映時間:102分 あらすじ: 1888年のパリ。 上流向けのクラブを営んでいたダングラールは、 下町のキャバレーで見初めた踊り子ニニに触発され、 自分の店を処分し、その店“白い女王”を買い取り、 カンカンの復活を軸とした新しいショウを見せる 娯楽の殿堂にしようと画策。 が、女性にもてる彼をめぐって、 以前の店からのスター、ローラとニニが衝突を繰り返し、 ローラに気のある出資者が援助を止めたりして、 なかなか計画通りにいかない。 ニニにはポウロというパン職人の恋人があったが、 嫉妬深い彼よりダングラールの渋さに参ってしまった。 そんな彼女に秘かに焦がれて自殺まで図ったアラブの王子は、 彼女との一度の逢瀬に満足して、 その支援で何とか店も開店に漕ぎつけた。 が、ショウの本番の直前、他の歌手にちょっかいを出す ダングラールに腹を立て、ニニは楽屋にこもってしまう。 けれども、観客の彼女を呼ぶ声に押し出されるようにフロアに出て、 仲間と共にフレンチ・カンカンを快活に歌い踊るのだった 出演者: Jean Gabin ... Henri Danglard(ダングラール) Francoise Arnoul ... Nini(ニニ) Maria Felix ... Lola(ローラ) オトーサン、 「ギャバンも老けたな」 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 FRANCOISE ARNOUL  フランソワーズ・アルヌール 誕生日 1931/6/3 出身 アンジェリア・コスタンティーヌ ブリジット・バルドー以前のフランス映画セクシー女優。 高校卒業後、ボーエル・テロン夫人の演劇研究所で演技を学び、 49年ウィリー・ロジェ監督「LEPAVE」で主演デビュー。 代表作は「過去を持つ愛情」「ヘッドライト」「フレンチ・カンカン」など。 出演作 1952年「禁断の木の実」 1953年「上級生の寝室」「女性の敵」 1954年「肉体の怒り」「寝台の秘密」 1955年「ナポレオン」「過去を持つ愛情」「フレンチ・カンカン」 1956年「ヘッドライト」「遙かなる国から来た男」「幸福への招待」 1957年「大運河」 1958年「女猫」 1959年「爪を磨く野獣」「学生たちの道」 1961年「パリジェンヌ」 1962年「フランス式十戒」 1963年「ダイヤモンドに手を出すな」 1965年「七人目に賭ける男」 1987年「夜のアトリエ」 その他の出演者: Anna Amendola ... Esther Georges Jean-Roger Caussimon ... Baron Walter Dora Doll ... La Genisse Giani Esposito ... Prince Alexandre Gaston Gabaroche ... Oscar, le pianiste Jacques Jouanneau ... Bidon Jean Paredes ... Coudrier Franco Pastorino ... Paulo, le boulanger Michele Philippe ... Eleonore Michel Piccoli ... Le Capitaine Valorgueil Albert Remy ... Barjolin France Roche ... Beatrix User Rating:7.4/10 ( 1,531 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 123 votes) Yahoo! オトーサン、 「ある種の未体験ゾーンへ」 User Reviews GHMeyさん Astoria Queens, NY 2001年7月8日 フランス風の意外な展開に新鮮味 この映画には、 ルノワールの絵画そのものの枠があって 消音された背景にビビッドな色彩がはえている。 この50年代の映画では、 貞節と無邪気さの組み合わせが息づき、 スターになる無邪気な少女の古い物語を 美しくつくりあげている。 最後のカンカンの曲は、リアルでエキサイテイングだ。 だが、アメリカのダンスシーンには及ばない。 オトーサン、 「そう、受賞してもおかしくないね」 黒美君彦さん 2006年8月9日 ショウ・タイム! 全編撮影所のセットで撮影された楽しい逸品。 戦後アメリカやイタリア、インドで映画を作っていた ジャン・ルノワール監督が、 15年ぶりに故国フランスで撮った作品だが、 カラフルな色彩、エスプリの効いた展開、 フランスらしい恋愛模様…。 「ムーラン・ルージュ」の創設者ジードレルをモデルにした 興行主ダングラールにジャン・ギャバン。 どうみてもすっかり老人の域に達しているのにお盛ん(苦笑)。 若くてキレイな踊り子ニニ(フランソワーズ・アルヌール)と恋に落ちるし (年齢差27歳!)。 ダングラールがニニに言う 「芸人はどんな場面でも客を楽しませなくては」という台詞は 映画監督としてのジャン・ルノワールの言葉か。 恋に溺れることなく、自らの夢に向けて諦めない ダングラールの姿が何だか愛しい。 コメディだったり、一部ミュージカル風だったり、 とにかくショウタイム! 楽しい作品です。


4446 ファイナル・デスティネーション(DVD 2000)

オトーサン、 「なんで借りたんだっけ」 そうそう、アリ・ラーターに興味をもったからでした。 「そして、誰もいなくなった」という趣向ですが、 人間の死の原因が、実に様々であることに あらためて気づかされました。 原題:Final Destination (2000) 監督:James Wong 原作:Jeffrey Reddick 脚本:Glen Morgan /James Wong/ Jeffrey Reddick Genre:Horror Rated R for violence and terror, and for language Country:USA / Canada Language:English / French 上映時間:98分 あらすじ: パリへ修学旅行に向かう高校生のアレックスは、 飛行機が大爆発する夢を見て騒ぎを起こし、 離陸前に飛行機を降ろされてしまう。 巻き添えをくった友人や教師らを残して離陸した飛行機は アレックスの夢のとおり空中で爆発し、生存者なし。 運良く生き残った彼らにも、死の恐怖が...。 次々と死んでいくなか、 その法則性に気づいたアレックスは、 運命に逆らおうとする。 出演者: Devon Sawa ... Alex Browning(アレックス) Ali Larter ... Clear Rivers(クレア) Kerr Smith ... Carter Horton(カーター) オトーサン、 「アレックス役の経歴、出ていないな」 ALI LARTER  アリ・ラーター 誕生日 1976/2/28 出身 米ニュージャージー州 13歳からモデルとして活躍。 テレビでは「シカゴ・ホープ」「ドーソンズ・クリーク」などのゲスト出演。 「バーシティ・ブルース」では ホイップ・クリームに包まれたヌードを披露したり、 「TATARI」ではアクションで活躍している。 出演作 1999年「バーシティ・ブルース」◆「TATARI」◇ 2000年「ファイナル・デスティネーション」◇ 2001年「キューティ・ブロンド」◆「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」      「アメリカン・アウトロー」 2003年「デッドコースター」◇ 2004年「スリーウェイ 誘う女たち」 2007年「バイオハザードV」 2010年「バイオハザードW アフターライフ」 その他の出演者: Kristen Cloke ... Valerie Lewton Daniel Roebuck ... Agent Weine Roger Guenveur Smith ... Agent Schreck Chad Donella ... Tod Waggner Seann William Scott ... Billy Hitchcock Tony Todd ... Bludworth Amanda Detmer ... Terry Chaney Brendan Fehr ... George Waggner Forbes Angus ... Larry Murnau Lisa Marie Caruk ... Christa Marsh Christine Chatelain ... Blake Dreyer Barbara Tyson ... Barbara Browning User Rating:6.7/10 ( 106,158 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 1,476 votes) Yahoo! オトーサン、 「致死のアイディアがいい」 User Reviews Barky44さん United States 2005年6月5日 10代向け切り裂き魔映画としては、いい。 この映画、大好きだ。 ヒットした10代向けの良い切り裂き魔映画だ。 直視しよう。 10代向け切り裂き魔映画には、傑出した映画は存在しない。 脚本は、いつも退屈だし、筋書きは、もっとひどい。 ファッションや音楽の最新トレンドを紹介し、 ハラハラドキドキをみせ、"今月の砲弾"の趣きがある。 いわば、若者へのホルモン刺激なのだ。 だが、こいつは、ちがう。 まず、本物のイマジネーションがある。 筋書は、よくあるようなものではない。 ・"トウモロコシ畑の狂人が、水たまりを駆けぬけて、  10代の砲弾を追う" この映画には、何か考えさせるものがある。 ショック狙いの映画づくりではない。 生き生きした筋書にするために、 死をどう機能させるかを考えている。 死の設計図を騙そうとする青年アレックスの物語は、 チェーンソーをもった奴の話しより、書くのが難しい。 独自の致死シーンがある。 素晴らしい! わたしは、この映画のような、 しゃれた致死のシーンが好きだ。 それでなければ、誰が8ドルも払うだろうか。 それに、抜群なアイディアもある。 製作者たちは、数時間も座りこんで、 ひとを殺す最高にクールな方法を考えた。 心が病んでいるひとなら、 この死ノシーンは、ヒステリックと思うだろう! 本当にいい映画だ。 高スコアを献上したい。 このジャンルでは、傑出している。 オトーサン、 「そう、エンディングがおしゃれだった」 コモちゃんさん 2002年1月22日 みょーに引っかかる映画 DVDで観ました。 物語に深みのないところを減点しても、 7〜8点はつけられる面白い映画だったと思います。 物語に深みがない理由は、 1.主人公が予知夢を見る必然性が全く描かれていない 2.死に神が「死の筋書き」を全うする必然性がわからない この2点に絞られると思います。 たとえば、DVDの特典映像にあった超能力者の女性のように、 主人公に子供の頃からそういう能力の発現があったとか、 恋仲になる女の娘もそういう能力があり、 あの飛行機の中で運命的な出会いをするとか。 あるいは、そういう能力を陰謀に利用しようとする 組織の話を絡めて、FBIの役をもっと活かすとか。 また例えば、あの「筋書き」 (英語のセリフでは「デザイン」と言ってましたね) の話をする葬儀屋の黒人が、 実は死に神その人だった・・・とかとか。(^_^;) そうエピソードを付加していくと、 あの変更前のエンディングが生きてくるような気がするんですがね。 しかし、そう考えてみると、話が複雑になれば この映画が持っている独特のテンポが失われる気もするし、 200万ドルもかけて撮り直したあのエンディングの痛快さも 味わえなかったかもしれませんね。(^_^;) 事前マーケティングの特典映像も興味深かった。 事前マーケティングをすることで、 「ウケを狙った、似たような内容の映画ばかりになる」という批判も 一部にはあるようですが、 変更前のへんに高尚でわかりにくいエンディングより、 公開版の方が数倍オモシロイのは確かです。(^^) もうひとつ。 風呂場で死ぬ同級生の瞳が内出血したり、 先生が自宅で死ぬ時のパソコンや包丁の扱い方など、 細かいデティールがなかなか凝っていて良かった。 そういった総合力でなんとなくみょーに心に残るというか、 「心の端っこに引っかかる」とで言えるような 面白さのある映画でありました。


4445 AVA エイリアン VS. エイリアン インベージョン (TV 2007)

オトーサン、 「エイリアンものは、いいね」 ♪銀河をはなれ イスカンダルへ  はるばるのぞむ  宇宙戦艦ヤマトではありませんが、 壮大にして勇壮な感じがいいのです。 原題:Alien Agent (Video 2007) 監督:Jesse V. Johnson 脚本:Vlady Pildysh Genre:Action / Crime / Drama Rated R for violence and brief nudity Country:Canada Language:English 上映時間:95分 あらすじ: 滅亡の危機に瀕していた惑星があった。 サイロン率いる反乱軍は、地球に目をつけた。 人間の姿を借り、地球侵略計画を進める。 反乱軍を追ってやってきた連邦政府のライカーは、 人類との共存を目指していたが、女戦士に襲われる。 少女に助けられる。 反乱軍の首魁・サイロンに家族を殺され、 ひとりぼっちのジュリーは、 サイロンらを倒すためにライカーと手を結ぶ。 出演者: Mark Dacascos ... Rykker(ライカー) Emma Lahana ... Julie(ジュリー) Billy Zane ...  Saylon(サイロン) 「映画で主役を張る役者じゃないね」 こういう役者を起用すると、 宇宙物が箱庭のように矮小化されてしまいます。 オトーサン、 MARK DACASCOS  マーク・ダカスコス 誕生日 1964/2/26 出身 米ハワイ州 両親ともマーシャツアーツのチャンピオン。 カンフーのヨーロッパ選手権で優勝した後、俳優に転身。 85年「dim sum」で映画デビュー。 出演作 1989年「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン」 1992年「バトル・マスター/USAサムライ伝説」 1993年「オンリー・ザ・ストロング」 1994年「ダブルドラゴン」 1995年「キック・ボクサー5」 1996年「D・N・A」「クライング・フリーマン」「サボタージュ」 1997年「迫撃者」「サンクチュアリ」「D・N・AU」      「地獄のハイパー・ウェポン/レッドライン」 1998年「クロウ ザ・リベンジ」「コマンドライン/ザ・ベース」      「フル・ブラント」 1999年「クロウ/ウィッチクロウ」 2000年「SPY_N」 2001年「ジェヴォーダンの獣」「リーサル・トリガー」 2002年「ディープ・コア2002」 2004年「エアポート’04」 2006年「デッドライン 報復の導火線」「デッドライン2 爆炎の彼方」 2007年「AVA エイリアン VS. エイリアン インベージョン」      「ジェイク・アイデンティティー」「アイ・アム・オメガ」 2009年「 イングロリアス・セルビアン: 2010年「アルティメット・インパクト」 その他の出演者: Amelia Cooke ... Isis William MacDonald ... Sheriff Devlin Kim Coates ... Carl Roderick Dominiquie Vandenberg ... Sartek Annabel Kershaw ... Aunt Lorry Jim Shield ... Jack Braden John Tench ... C.C. Keith Martin Gordey ... Uncle Jim Meghan Flather ... Amber Sean O. Roberts ... Jerry Darren Shahlavi ... Kaylor Derek Hamilton ... Joe User Rating:4.1/10 ( 891 votes)IMDb User Rating:4.8/10( 29 votes) Yahoo! オトーサン、 「安っぽいね」 User Reviews dienさん United Kingdom 2012年8月25日 どこかにいい映画が隠されている。 私は、アクション映画、SF映画、侵略映画が好きだ。 マーク・ダカスコスの仕事にも、親しみを感じている。 そこで、この映画をチェックすることに。 ひどくがっかりしたとは言えない。 いいシーンもあるし、効果を上げている。 残念ながら、いい映画になりえたのに、 アマチュアリズム、安手のセット。貧弱な特殊効果で そうならなかった。 いい面としては、演技がそう悪くない。 もっと追求してほしい要素もあった。 それに、アクションがOKだ。 主人公と敵方との間で、 もっとマーシャツアーツの闘いがあってほしかった。 一番悩ましかったのは、結末だ。 プロデューサーが、続編を望んでいるような 妙な小細工をしている。 実現するなら、おそらく見るだろう。 オトーサン、 「B級は、所詮、B級だ」 ジーナさん 2009年2月11日 人間VS人間です(笑) 宇宙人の侵略&人間乗っ取り系という点に 真新しさはないものの、 宇宙人同士が地球を懸けて戦っている事に チョットした面白みがあると思います。 普通に道徳心とか語っちゃってるし、 見た目も完全に人間なので エイリアンものを観ているのを忘れそうですが、 アクション映画として観る分には そこそこ楽しめるのではないでしょうか。 ただ・・・人間の身体を乗っ取っているとは言え、 戦い方までアナログなのはどうかと思う(爆) 地球には無いような武器でも出てくれば、 宇宙モノという感覚で鑑賞できたかもしれませんが、 普通に銃撃戦だし普通に蹴り&パンチだし、、普通に見た目人間だし・・・ って事で8割方アクション映画の趣です(笑) しかも、感情部分に関してもかなり人間的なので ホントにSFアクションって感じがしなかったですね。 SF的要素が少ないため、チープなエイリアンの映像とかも出てこないから 低予算SFアクション特有の『薄っぺらいCGのひどい映像』という印象が 逆に残らずに済んだのかもしれませんが・・・。 エイリアン=光の集合体という設定でだいぶ誤魔化してましたね(笑) 分かりやすい脚本は好感が持てましたが、 ラストの展開だけ意味不明なのが残念でした。 何がどうなってどこに主人公が居るのか分からないけど、 とりあえず人類と共存していく方向で・・・みたいな感じなんですかね? ビリー・ゼーンが出ているだけで作品にB級感が漂ってきますし 主人公を演じているのもマーク・ダカスコスと何とも微妙ですが、 敵側の凛々しい女兵士や可愛い若い子など 意外と女性陣はキレイどころが揃っているので 何とか持ちこたえたって感じに仕上がっています(爆) コッソリやっているという割には派手に行動している反乱軍エイリアンたち、 高度な知識を持つ割に地球人を雇っている反乱軍エイリアンたち、 日本のドラマばりに都合よく車を調達する主人公たち、 元彼女にだけ備わっている超能力?、仲間のトコロに帰らなければ・・・ という割に一人で戦わされている主人公など 矛盾点やツッコミどころは多々ありますが、 それを笑い飛ばしながら鑑賞できれば、アクション映画withエイリアン (と言っても見た目は人間)&ティーンエイジャーの恋愛?ドラマを楽しめると思います。 SFアクションという枠にこだわらなければ、 無難に観れる作品ではあったけど、 特に印象に残るようなモノでもないのでオススメはしません。 とりあえず・・・ビリー・ゼインはどこに向かおうとしているのだろうか(爆)


4444 セブン・イヤーズ・イン・チベット(BS 1997)

オトーサン、 「あんなに広い国土があるのに...」 この映画、ヒマラヤへの登頂を描いています。 それで終わりかと思ったら、最後になって、 中国のダライラマ迫害のシーンが出てきました。 原題:Seven Years in Tibet (1997) 監督:Jean-Jacques Annaud 原作:Heinrich Harrer 脚本: Becky Johnsto n Genre:Adventure | Biography | Drama Rated PG-13 for some violent sequences Country:USA / UK Language:English / German / Mandarin / Tibetan / Hindi 上映時間:136分 あらすじ: 1939年秋、登山家ハインリッヒ・ハラーは 世界最高峰ヒマラヤ山脈への登山に向かった。 時悪く、第二次世界大戦のために インドでイギリス軍の捕虜となってしまった 脱獄し、チベットへ行く。 首都ラサで生活をし、 当時14歳で好奇心旺盛なダライ・ラマ14世と交流する。 ラサでの日々がハラーの荒んだ心に変化をもたらした。 しかし、その生活も中国共産党の中国人民解放軍による チベット国への軍事侵略によって 終わりを告げることとなる。 出演者: Brad Pitt ... Heinrich Harrer(ハインリッヒ) Ingeborga Dapkunaite ... Ingrid Harrer(イングリット) David Thewlis ... Peter Aufschnaite(ピーター) Jamyang Jamtsho Wangchuk ... Dalai Lama(ダライ・ラマ 14歳) オトーサン、 「やはり、存在感がある!」 BRAD PITT ブラッド・ピット 誕生日 1964/12/18  出身 米オクラホマ州ショーニー ミズーリ州で育ち、高校卒業後、 ミズーリ大学コロンビア校でジャーナリズムを専攻。 卒業直前にグラフィックデザインを学ぶため、 ロサンゼルスに移り住み、やがてロイ・ロンドンの師事の元、俳優を目指す。 映画デビュー作は1988年「リック」。 1995年「12モンキーズ」で、アカデミー賞助演男優賞ノミネート、 ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。 2007年、「ジェシー・ジェームズの暗殺」でベネチア国際映画祭主演男優賞受賞。 2000年、ジェニファー・アニストンと結婚。2005年、離婚。 2005年、アンジェリーナ・ジョリーと交際。 ジョリーの養子マドックスとザハラも自分の養子とした。 出演作 1988年「リック」◇ 1989年「処刑教室/最終章」「ハッピー・トゥギャザー」 1990年「傷だらけのランナー」「トゥルー・ブルース」 1991年「テルマ&ルイーズ」◆「ジョニー・スエード」      「ヒミツのお願い」 1992年「クール・ワールド」「リバー・ランズ・スルー・イッツ」◇      「ブラッド・ピットの君にメロメロ」 1993年「カリフォルニア」◇「トゥルー・ロマンス」◆ 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」◆     「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」◇ 1995年「セブン」◇「12モンキーズ」◆ 1996年「スリーパーズ」◆ 1997年「デビル」◇      「セブン・イヤーズ・イン・チベット」◇ 1998年「ジョー・ブラックをよろしく」◇ 1999年「ファイト・クラブ」◇「マルコヴィッチの穴」 2000年「スナッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「スパイ・ゲーム」◇「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」▲「フル・フロンタル」 2003年「トロイ」◇ 2004年「オーシャンズ12」◇ 2005年「Mr.&Mrs.スミス」◇ 2006年「バベル」◇ 2007年「オーシャンズ13」◇「ジェシー・ジェームズの暗殺」◇ 2008年「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」◇ 「バーン・アフター・リーディング」◇ その他の出演者: BD Wong ... Ngawang Jigme Mako ... Kungo Tsarong Danny Denzongpa ... Regent Victor Wong ... Chinese 'Amban' Lhakpa Tsamchoe ... Pema Lhaki Jetsun Pema ... Great Mother Ama Ashe Dongtse ... Tashi Sonam Wangchuk ... Dalai Lama, 8 Years Old Dorjee Tsering ... Dalai Lama, 4 Years Old Ric Young ... General Chang Jing Wu Ngawang Chojor ... Lord Chamberlain User Rating:6.8/10 56,107 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 2,780 votes) Yahoo! オトーサン、 「問題作だね」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・音楽賞 ジョン・ウィリアムズ User Reviews ss7229 United States 2005年3月23日 光輝く撮影がすばらしい。 これまでみたうちで、最高の撮影だ。 ポタラ宮殿やラサのジョキャン寺院、そして チベットの田舎の村を見事にみせている。 ヒマラヤの眺めは、息を呑む。 そう、ブラッド・ピットのアクセントは、 彼にしては、イマイチだったが、忘れ難い。 演技は、最高。 主人公ハインリッヒの変容を見事に描いている。 原作の質には及ばないし、結末もおそまつ。 オーストリアでのナチに部分は、まったく不要だった。 いくつか些細な問題もあるが、 2時間半を楽しませてくれる。 とくに、中国人のチベット占領やチベット文化やひとびとに 関心があれば、なお、いいだろう。 チベットに自由を! オトーサン、 「へぇ、アルゼンチンでロケしたのか」 ナンシーChang!さん 2006年2月25日 オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーによる 回想記「チベットの七年」の映画化。 ヒマラヤの最高峰ナンガ・パルバ登頂の最中に 第二次大戦が勃発、イギリス軍の捕虜となり収容所生活、 脱獄してチベットへ辿り着き、 少年時代のダライ・ラマの家庭教師に―。 まさに“波瀾万丈”を絵に描いたような 氏の半生の一部分、チベットでダライ・ラマと出会い、 中国の侵略により聖地ラサを去るまでの7年間を描いたお話です。 久々に美しい映画を観た気がしました。 主役は何と言っても見事に再現された“チベット”の風景。 仏教様式に満ち溢れた神秘的な町並み、ポタラ宮殿…。 実際にはチベットの裏側、 アルゼンチンで行われたことが信じられないほど 素晴らしいロケーションです。 こんな壮大な自然の中では、人間の存在の何とちっぽけなことか。 観終わった時にはまさに心が洗われたような気持ちになります。 エゴイスティックな登山家ハインリヒ・ハラーが、 少年時代のダライ・ラマ14世との交流を通じて、 精神的に大きく成長していく様が丁寧に描かれています。 身重の妻を気遣いもせず、 子どもが生まれるのも待たずにヒマラヤに旅立つ男。 チームワークが不可欠な登山の最中でさえ、 己の名声を鼻にかけて仲間を見下すような 自信過剰のイヤ〜なヤツ、というキャラクターとして登場する B・Pは、しかし、ヴィジュアルはメチャ麗しい。 個人的には全作品中でNo.1だと思っています。 傲慢不遜の自信家が、虐げられ、挫折を味わい、 未知の文化に触れることにより「生まれ変わる」。 精神的にブスだった男が心も美しくなるという展開がいいんですよね。 しかも雄大な自然を背景にじっくりと。 B・Pはやっぱり美しい風景の中にいる時が一番しっくりくる。 スタントなしで臨んだ登山シーンもカッコ良かった。 中国によるチベット侵略シーンは結構生々しいものの、 J=J・アノー監督はヒステリックにその横暴ぶりを告発するような 描写をしているわけではありません。 故国が同様の侵略を行ったことを ハラーに思い知らせることで、 力を持った国はそうでない国に対して より尊大であるべきだと伝えようとしたのではないかと思いました。 本作を上映禁止にした中国は大バカですね。 人の国にはあれこれ言うくせに。 これからこの映画を観る方には、 できるだけ大きな画面で鑑賞することをオススメします。


4443 殺人鬼に罠をかけろ(DVD 1953)

オトーサン、 「メグレは、警部か警視か?」 表記が統一されていませんが、ここでは、 映画の字幕にある警視を採用しましょう。 そう、警部から警視へ出世した模様です。 でも、仕事は、警部と同じようで... 原題:Maigret tend un piege (1958) 監督:Jean Delannoy 原作:Georges Simenon 脚本:Jean Delannoy/Rodolphe-Maurice Arlaud/Michel Audiard Genre: Crime / Drama Country:France / Italy Language:French 上映時間:119分 あらすじ: パリ第四区。 4件の連続殺人事件が起きていた。 犯人は、決まって服を引き裂いている。 メグレ警視は、偽の犯人を仕立て、マスコミに流す。 犯人は、罠にかかったが、隙をついて逃走。 メグレは、現場に集まった挙動不審者のなかから、 建築装飾家マルセルの妻イヴォンヌに目をつける。 翌朝、アパートを訪れ、マルセルの母親に話を聞く。 マルセルが母の溺愛による性的不能者で 妻のイヴォンヌと性交していなかったことをつきとめる。 殺人事件は、イヴォンヌが遊び人と密会した日から起っている。 嫉妬心から、他の女を殺すことで復讐したのに違いない。 マルセルが犯人なのは、明白だった。 だが、違う手口で、モーリセットが殺されるという一報が.... 出演者: Jean Gabin ... Le commissaire divisionnaire Jules Maigret(メグレ警視) Jean Desailly ... Marcel Maurin(マルセル) Annie Girardot ... Yvonne Maurin(イヴォンヌ) Lucienne Bogaert ... Mme Veuve Adele Maurin(マルセルの母親) オトーサン、 「いい味出しているなぁ」 JEAN GABIN  ジャン・ギャバン 誕生日 1904/5/17-1976/11/15 出身 仏メリエル 出演作 1933年「トンネル」「上から下まで」 1934年「はだかの女王」「白き処女地」「ゴルゴダの丘」 1935年「地の果てを行く」 1936年「我らの仲間」「どん底」 1937年「望郷」「大いなる幻影」「愛欲」 1938年「霧の波止場」「獣人」 1939年「珊瑚礁」「陽は昇る」 1941年「曳き船」 1942年「夜霧の港」 1943年「逃亡者」 1946年「狂恋」 1948年「鉄格子の彼方」 1949年「港のマリー」 1951年「夜は我がもの」「快楽」 1952年「愛情の瞬間」 1953年「現金に手を出すな」「面の皮をはげ」 1954年「われら巴里っ子」「ナポレオン」「その顔をかせ」      「フレンチ・カンカン」「筋金を入れろ」 1955年「首輪のない犬」「地獄の高速道路」      「ヘッドライト」「殺意の瞬間」 1956年「罪と罰」 1957年「赤い灯をつけるな」「殺人鬼に罠をかけろ」      「レ・ミゼラブル」「夜の放蕩者」 1958年「可愛い悪魔」 1959年「サン・フィアクル殺人事件」 1960年「ギャンブルの王様」 1961年「親分は反抗する」 1962年「冬の猿」「エプソムの紳士」 1963年「地下室のメロディー」「メグレ赤い灯を見る」 1965年「皆殺しのバラード」 1967年「太陽のならず者」「パリの大捜査網」 1969年「シシリアン」 1970年「ジャン・ギャバン/ドン」 1973年「暗黒街のふたり」 1974年「愛の終わりに」 1976年「脱獄の報酬」 その他の出演者: Olivier Hussenot ... Lagrume Jeanne Boitel ... Louise Maigret Jean Debucourt ... Camille Guimard - le directeur de la Police Judiciaire Guy Decomble ... Mazet Paulette Dubost ... Mauricette Barberot Jacques Hilling ... Le medecin legiste Hubert de Lapparent ... Le juge Comeliau Jean-Louis Le Goff ... Goudier Pierre-Louis ... Rougin - un journaliste Gerard Sety ... Georges "Jojo" Vacher Jean Tissier ... Le journaliste de Paris-Presse Andre Valmy ... L' inspecteur Lucas Lino Ventura ... Insp. Torrence Amedee ... L' inspecteur Alfonsi Louis Bugette ... Simoni, un policier du commissariat du 4eme arrondissement Charles Bouillaud ... L'inspecteur suppleant Monclare Dominique Davray ... Marguerite Juteau Nadine Basile ... L'assistante de police Georges Lannes ... Maitre Lieutard Raphael Patorni ... Janvier Maurice Sarfati ... L'inspecteur Lapointe Madeleine Barbulee ... La cliente de la boucherie Jacques Ciron ... Le receptionniste de l'Hotel de l'Etoile Denise Clair ... La concierge Georges Lycan ... Un inspecteur Germaine Michel ... La voisine de Marguerite Juteau Michele Nadal ... Une journaliste Dominique Page ... La bonne des Maurin User Rating:6.9/10( 506 votes)IMDb オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Reviews guy-bellingerさん Montigny-les-Metz, France 2004年8月18日 究極のメグレもの。 モリナロの"La Mort de Belle"と並んで、 シムノン原作の映画化作品として最もよくできている。 ヘルマー・ドラノアは、 息苦しい雰囲気を作りだす大家であることを証明した。 (夜のシーン、暑い嵐の天候、ストーリーを流れる重苦しいメロディ) 緊張感を盛り上げ、 ついに三重のクライマックスで爆発させる。 (モーリスの尋問、彼の妻と母の対決、モーリセットを殺すそうとする最後の試み) 映画の最後の数秒、雨がついに降りはじめると、 肥って疲れきったギャバンが登場する。 勿論、原作のいい解釈のおかげで、 ギャバンは、 明敏だが、疲れた警視役に命を吹き込んでいる。 ジャン・ドザイーは、貧しく危険なモーリスを見事に演じている。 母親の間違った愛によって、幼児期を抜け出せないのだ。 (母親役のリュシエンヌ・ボガエルは、カンペキ ) アニー・ジラルドは、微妙に束縛された怪物の愛らしい妻を演じている。 ポール・ミスラキの音楽は、確かに見事だし、 カメラワークも、滑らかだが、 この映画を成功させたのは、 脚本家らが、シムノンの精神に迫ったからだろう。 人間性に幻滅しながらも、その犠牲者に同情する。 いかに、社会にとっての怪物であろうとも。 オトーサン、 「緻密な推理が面白いね」 Ikedaさん 2003年11月28日 殺人の動機 殺人者は誰かを捜し出す推理映画ですが、 その動機が何かを追求するのも、この映画のポイントです。 シムノンらしく女性の心理の追求が面白いです。 ジャン・ギャバンも貫禄がついて来て、 歩く後ろ姿など名優ルイ・ジューベを思いださせます。 最後に犯人を前にして鉄格子につかまっているシーンは 立場は違いますが、「望郷」のラストシーンを思いだしました。


4442 華麗なるアリバイ(BS 2008)

オトーサン、 「さすが、ミステリーの女王!」 アガサ・クリスティの映画化作品で、 すでに見たものを挙げるだけでも、 「ドーバー海峡殺人事件」「地中海殺人事件」 「ナイル殺人事件」「そして誰もいなくなった」) 「オリエント急行殺人事件」などです。 原題:Le grand alibi (2008) 監督:Pascal Bonitzer 原作:Agatha Christie 脚本:Pascal Bonitzer/Jerome Beaujour Genre:Mystery Country:France Language:French 上映時間:93分 あらすじ: フランスの田舎。 上院議員アンリ邸で、 いささか問題含みのパーティが開かれた。 精神分析医のピエールは、妻クレールとの結婚後も、 何人もの女性と関係を持っていて、 愛人の彫刻家のエステルばかりか、 過去の愛人で女優のレアもやってきた。 さらにエステルを愛する作家のフィリップ、 フィリップに想いを寄せるクロエも同席する。 翌日、プールで、ピエールが射殺され、 拳銃を握っていた妻クレールが立ちつくしていた。 拳銃から発射された弾丸は、 別物と判明したので、クレールは釈放される。 グランジュ警部は、ピエールの浮気癖が原因で 来客8人全員に殺害動機があると推論するが... 出演者: Lambert Wilson ... Le docteur Pierre Collier(ピエール) Miou-Miou ... Eliane Pages(エリアーヌ) Pierre Arditi ... Le senateur Henri Pages(上院議員アンリ) オトーサン、 「何か、変だね」 主役のランベール・ウィルソンが、早々に殺されてしまうとは。 これでは、彼の名演技を楽しめません。 ランベール・ウィルソン 誕生日 1958/8/3 出身 仏パリ 俳優ジョルジュ・ウィルソンの息子。 ロンドンの演劇学校を卒業後、77年「ジュリア」で映画デビュー。 84年「私生活のない女」でセザール賞助演男優賞に、 85年「ランデヴー」でも同賞主演男優賞ノミネート。 同賞には5度もノミネートされている。 出演作 1977年「ジュリア」 1982年「ラ・ブーム2」「氷壁の女」 1983年「サハラ」 1984年「他人の血」「私生活のない女」 1985年「ルージュ・ベーゼ/15才の恋」「ランデヴー」 1986年「ブルー・チェイス・ブルー」「肉体と財産」 1987年「建築家の腹」「エル・ドラド」「悪霊」 1988年「ソフィー・マルソーの愛、革命に生きて」 1992年「「彼女」の存在」 1994年「ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋」 1996年「妻の恋人、夫の愛人」 1997年「恋するシャンソン」「女優マルキーズ」 2003年「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」      「タイムライン」「パリの恋愛協奏曲」「迷宮の女」 2004年「キャット・ウーマン」 2005年「サハラ −死の砂漠を脱出せよ−」 2007年「ダイヤモンド・ラッシュ」 2008年「バビロン A.D.」 その他の出演者: Valeria Bruni Tedeschi ... Esther Bachmann Anne Consigny ... Claire Collier Mathieu Demy ... Philippe Leger Caterina Murino ... Lea Mantovani Maurice Benichou ... Lieutenant Grange Celine Sallette ... Marthe Agathe Bonitzer ... Chloe Dany Brillant ... Michel Emmanuelle Riva ... Genevieve Herbin Nicolas Koretzky ... Bertrand Jim Adhi Limas ... Owen Alain Libolt ... Le controleur Francois Regnault ... Le Procureur Lyliane Facelina ... Lisette Helene Devynck ... Pa Presentatrice JT Peggy Martineau ... Elsa Jonathan Sarazin ... Jean Roxanne Allouche-Natta ... Nora Helene Frappat ... La Journaliste de Presse Amandine Maudet ... Louise Stephane Jourdier ... Jeune Inspecteur User Rating:5.4/10(292 votes)IMDb User Rating:5.5/10( 182 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり...ムベなるかな」 User Reviews dbdumonteilさん 2010年7月3日 名探偵ポワロの「ホロー荘の殺人」の映画化だが 探偵物語というよりも、心理ドラマだ。 筋書きの中心は、妻クレールと 夫のジョンと彫刻家のエステルだ。 3人は、助演陣のなかに埋もれている。 この混乱では、誰が誰かわかりにくい。 原作に親しんでいる読者でも、同じだ。 原作の結末は、実に感動的だが、 映画のほうは、台無しにされている。 クリスティの原作の多くとは異なり、 ハッピーエンドでないのだ。 いい役者たちが、無駄遣いされている。 (ミュウ=ミュウ 、アルディティ、ウィルソン) 他の役者たちは、大したことがない。 大女優エマニュエル・リーバがちょい役で顔をみせている。 古い映画フアンには、目の保養だった。 オトーサン、 「ほんと、誰が誰だかわからん」 原作をじっくり読み進むのが、よろしいようで... 黒美君彦さん 2011年1月30日 フランス版サスペンス劇場 アガサ・クリスティー生誕120年を記念して製作された作品だそうで、 原作は『ホロー荘の殺人』(未読)。 原作では名探偵ポワロが登場するが、 A・クリスティーは舞台版では彼を外したとかで、 現代に舞台を移したこの作品でもポワロは登場しない。 で、どうかというと実に評価に困る。 例の如く登場人物がやたら多くて 関係性を辿るだけでくたくたになるし、 アリバイだのトリックだのもペダンティックな部分は皆無。 「女は怖い」というのだけはよくわかったが…(苦笑)、 全体的に出来が今ひとつの民放のサスペンス劇場みたい。 フランス映画っぽいけれん味も感じられなかったしなあ。 最後だけ少しアクション映画めくが、 これまた無理を感じたるし、どうももひとつ相性の悪い作品でした。


4441 居酒屋兆治(BS 1983)

オトーサン、 「題名は魅力的だね」 居酒屋が舞台というのがいいですね。 配役も、オールスターという顔ぶれ。 舞台が函館というのも、郷愁を誘います。 原題:居酒屋兆治(1983) 監督:降旗康男 原作:山口瞳 脚本:大野靖子 Genre:Drama 上映時間:125分 あらすじ: 函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。 輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。 かつての恋人で、今は資産家と一緒になった 「さよ」の転落を耳にするが、 現在の妻との生活の中で何もできない自分と 振り払えない思いに挟まれていく。 周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、 さざなみのような波紋が周囲に広がる。 「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と 学校の先輩の河原に挑発されても、頭を下げるだけの男。 そんな夫を見ながら茂子は、 人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた。 出演者: 高倉健 ...藤野伝吉 加藤登紀子 ... 藤野茂子 大原麗子 ... 神谷さよ 伊丹十三 ... 河原 オトーサン、 「うーん、いまいち感心せんなぁ」 高倉健の役は、歯切れ悪いし、 大原麗子さんは、非業の孤独死を知っていると、 素直に感情移入できませんでした。 その他の出演者: 田中邦衛 ... 岩下義治 左とん平 ... 神谷久太郎 美里英二 ... 井上 佐藤慶 ... 吉野耕造 山谷初男 ... 有田 河原さぶ ... 小寺 平田満 ... 越智 池部良 ... 堀江 小松政夫 ... 秋本 石山雄大 ... 沢井 細野晴臣 ... 佐野 東野英治郎 ..松川 大滝秀治 ... 相場先生 石野真子 ... 相場多佳 小林稔侍 ... 小関警部 三谷昇 ... 中村巡査部長 佐野秀太郎 ..桐山少年 ちあきなおみ ...峰子 好井ひとみ ... ミーコ 水木薫 ... エミリー 中島唱子 ... 河原洋子 立石涼子 ... 秋本鈴子 片山満由美 ... 岩下靖子 あき竹城 ... モツ屋 武田鉄矢 ... アベックの男 伊佐山ひろ子 ..アベックの女 User Rating:7.4/10( 206 votes) Yahoo! オトーサン、 「こんなものかな」 User Reviews roumucomさん 2013年1月1日 大原麗子の映画でした 若気の至り、古き良き日本人の謙譲の美徳が 色濃く男女の人生に陰を落とした物語です。 映画の中では多くを語らず、 何故二人がそうなったのか理由がわかりませんが、 それでもこの映画は色あせないと思います。 二人の物語を脚色するような周りの人たちの日常が 邪魔かもしれませんが、 それもまた現実の生活にはつきものでしょう。 そんな日常を切り裂くように大原麗子が割り込んできます。 そんな大原麗子の演技なのか、本性なのか秀逸でした。 何故そんなに一人の男を愛するのか、子供を棄ててまで。 そして狂おしいまでに愛する故に 現実を受け入れることができない自分から逃れるように 酒におぼれ体を酷使していく、命果てるまで。 身勝手という方もあるやもしれませんが、 究極の自己愛であり自己がこの世に存在する手応えを 他人を愛することで獲得しようとする 人間本来の欲望であるのかもしれないと 考えさせられます。 大原麗子美しい方です。 勝ち気な演技が印象的ですが、 このような薄幸の役も美人だけに胸に残ります。 オトーサン、 「晩年の山口瞳さんは、暗かったね」 酒ばかり食っていれば、糖尿にもなります。 永年連載されていた週刊新潮のコラムを愛読していました。 流氷一滴さん 2006年10月9日 原作者を知って驚いた 「高倉健」「居酒屋」「北海道(函館)」とくれば、 我慢に我慢を重ねた主人公が相手のあまりの理不尽なやり方に 抑えきれなくなり、「喧嘩」「出入り」となるのが相場である。 確かに「そのような場面」はあったが、それは主題ではない。 兆治(高倉健)には初恋の相手さよ(大原麗子)がいた。 お互い今は家庭を持つ身であるのだが、 さよはどうしても兆治のことが忘れられない。 嫁いだ先の農場の火事がもとで家出をし、 生活はどんどんすさんでいく。 ときおり兆治のもとにかかってくる無言電話。 しかし、兆治はなすすべもない。 はっきりいって暗い話である。 結末もハッピーエンドではない。 出演する俳優はみなうまいのだが、 ストーリーがストーリーなので、いまいち共感できなかった。 後ほど知った話であるが、原作は山口瞳であって、 監督の降旗康男はできるだけ忠実に映画化したそうである。 あのユーモアとウイットに富んだ山口瞳が こんなに悲しい小説を書いていたとは... 本当に驚いた。


4440 やさしい嘘と贈り物(BS 2008)

オトーサン、 「うーん、リアルだな」 主人公は、痴呆症の老人です。 正気のときと、痴呆のときが、交互にあらわれます。 正気のときに、怒り出すことがあります。 誰もわかってくれない、みじめな自分を直視したとき。 わが国の痴呆症患者数300万人、他人事ではありません。 原題:Lovely, Still (2008) 監督:Nicholas Fackler 脚本:Tim Kasher/ Nicholas Fackler Genre:Drama / Romance Rated PG for thematic material, mild language and brief smoking 上映時間:92分 あらすじ: ロバートは、孤独な老人だ。 仕事先のスーパーから帰宅すると、 勝手に部屋に入っていた見知らぬ女性メアリーに面食らう。 食事に誘われ、舞い上がる。 デートでどう振る舞えばいいか戸惑うが、 スーパーのオーナー、マイクらが、様々なアドバイスをする。 2人の交際は順調に進んでいくのだが... 出演者: Martin Landau ... Robert Malone(ロバート) Ellen Burstyn ... Mary Malone(メアリー) Adam Scott ... Mike Malone(マイク) オトーサン、 「見応えあり!」 80歳近いランドーと80歳近いバースティン、 ますます定評のある演技に磨きがかかっています。 MARTIN LANDAU  マーティン・ランドー 誕生日 1931/6/20 出身 米ニューヨーク・ブルックリン 55年にリー・ストラスバーグの劇団アクターズ・スタジオに 永久研究生として入団。 59年「北北西に進路を取れ」で映画デビュー。 88年「タッカー」でアカデミー助演男優賞ノミネート。 94年「エド・ウッド」でアカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞受賞。 テレビ俳優としても「アンタッチャブル」「拳銃無宿」「スパイ大作戦」など 50年代後半から60年代後半にかけて活躍した。 出演作 1959年「北北西に進路を取れ」「勝利なき戦い」 1960年「奥様の裸は高くつく」 1963年「クレオパトラ」 1965年「偉大な生涯の物語」「ビッグトレイル」 1966年「ネバダ・スミス」 1969年「スパイ大作戦/薔薇の秘密指令」 1970年「続・夜の大捜査線」 1971年「荒野のライフル」 1973年「スーパーガン」 1976年「ビッグ・マグナム」 1979年「メテオ」「アッシャー家の崩壊」「ダニー・トラビス」 1980年「アースライト/君は星になった」「ニンジャリアン」 1982年「ジャンク・イン・ザ・ダーク」 1983年「ビーイング」 1984年「アクセス・コード/地球壊滅の警告」 1987年「殺人プレイバック」「上海娼館からの脱出」      「W・A・R/復讐の女戦士」「サイクロン」 1988年「タッカー」 1989年「ザ・コレクター/沈黙のオブジェ」「ファイヤーヘッド」      「ウディ・アレンの重罪と軽罪」 1990年「バトル・サバイバー」 1992年「ミストレス」「ノー・プレイス・トゥ・ハイド」「硝子の塔」 1994年「わかれ路」「エド・ウッド」「夢見る小説家」 1995年「リトル・パンダの冒険」 1996年「訣別の街」「ピノキオ」 1997年「B.A.P.S.」 1998年「Xファイル・ザ・ムービー」「ラウンダーズ」◆ 1999年「エドtv」◆「ピノキオ ニュー・アドベンチャー」 2001年「マジェスティック」 2003年「ハリウッド的殺人事件」 2008年「やさしい嘘と贈り物」 2009年「9〈ナイン〉9番目の奇妙な人形」(声) ELLEN BURSTYN  エレン・バースティン 誕生日 1932/12/7 出身 米ミシガン州デトロイト 高校中退後、テキサスでモデルとなり結婚。 離婚後、モントリオールでダンサーとして働いた後、 ニューヨークへ出てTVコマーシャルやソープ・ドラマの端役として出演。 57年、エレン・マクレーの名で、ブロードウェイの舞台にデビュー。 64年「踊れ!サーフィン」で映画デビュー。 71年「ラスト・ショー」で、アカデミー賞にノミネート。 73年「エクソシスト」でアカデミー主演女優賞ノミネート。 75年「アリスの恋」でアカデミー賞主演女優賞受賞。 「セイム・タイム、ネクスト・イヤー」、「レザレクション/復活」、 「レクイエム・フォー・ドリーム」でもアカデミー賞ノミネート。 出演作 1964年「踊れ!サーフィン」「さよならチャーリー」 1970年「北回帰船」 1971年「ラスト・ショー」 1973年「エクソシスト」 1974年「ハリーとトント」 1975年「アリスの恋」 1977年「プロビデンス」 1978年「女の叫び」「セイム・タイム、ネクスト・イヤー」 1980年「レザレクション・復活」 1984年「ジェノサイド・ストーム」 1985年「燃えてふたたび」 1987年「ディア・アメリカ」(声) 1988年「ハンナ・セネシュ」 1991年「愛の選択」 1992年「セメタリー・クラブ」 1994年「男が女を愛する時」 1995年「キルトに綴る愛」「最高のルームメイト」      「ベビー・シッターズ・クラブ」 1996年「この森で、天使はバスを降りた」 1997年「ライアー」 1999年「マイ・ハート,マイ・ラブ」◆ 2000年「レクイエム・フォー・ドリーム」◇      「クライム・アンド・パニッシュメント」◆「裏切り者」◆ 2002年「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」 2006年「ファウンテン 永遠に続く愛」「ウィッカーマン」 2008年「やさしい嘘と贈り物」 その他の出演者: Elizabeth Banks ... Alex Malone Har Mar Superstar ... Peter Kali Cook ... Cute Girl Chris Wiig ... Co-Worker #1 M. Michele Phillips ... Co-Worker #2 Tina Dixon ... Post Woman Mary Douglass ... Co-Worker #3 Scott Beehner ... Co-Worker #4 Todd Fink ... Fancy Waiter Ross Brockley ... Grumpy Carriage Driver Alex Curbeam ... Damien Montgonmery Michael Leach Jr. ... Sled Kid #2 User Rating:7.0/10( 949 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 468 votes) Yahoo! オトーサン、 「やるね、この新人監督」 インディペンデント・スピリット賞ノミネート ・新人脚本賞 ニコラス・ファクラー User Reviews ohnomonさん United States) 2010年9月20日 選ぶなら、このすばらしい映画を。 監督は、これが第1作。 面白い映画だ。 甘さも酢っぱさもあって、 美しいスタイルで描かれている。 この素敵なストーリには、愛の力が息づいている。 俳優たちは、みんな好演している。 これは、後ろにすごい監督がついている証拠だ。 クリント・イーストウッドかな? この映画をみよう。 みんなに、みたことを話そう。 大好きな映画だ。 大手配給会社が、選んでくれるように。 オトーサン、 「痴呆症なのに一人暮らしは、危ないよね」 pikoneko822さん 2012年10月30日 暖かくそして切ない アルツハイマーものは見ていて切ないです。 でもそれを支える家族や周囲の優しさに心暖まる作品です。 奥さんの永遠を誓う愛も素晴らしいですが、 息子娘がいい子に育ちましたねー!って感じです。 見ていて気になったのは、 どうやってロバートを一人暮らしをするまでに持っていったのか。 なぜ家族ではないことにして周りの人が接していたのか。


4439 狐の呉れた赤ん坊(BS 1945)

オトーサン、 「浪花節の世界だね」 ちゃんと泣かせところをつくるなんて、 芸達者な映画です。 原題:狐の呉れた赤ん坊(1945) 監督・脚本;丸根賛太郎 原作:谷口善太郎 Genre:Drama/Commedy 上映時間:85分 あらすじ: 大井川の川越人足・張子の寅は、 気が荒く酒とケンカに明け暮れていたが、 ひょんなキッカケで捨て子の善太を育てるハメに。 意地を張って育てるうちに情愛が湧いて、 本当の親以上に溺愛するが、 7歳になって餓鬼大将になった善太は、 あろうことか、大名行列の先を突っ切ってしまう。 寅八は、一大決心をすると本陣に駆け込み、 子供の身代わりになると命乞いをした... 出演者: 阪東妻三郎 ... 寅八 橘公子 ... おとき 津川雅彦 ... 善太 7歳 オトーサン、 「阪妻って、素顔はこんな風なんだ」 その他の出演者: 羅門光三郎 ... 辰 寺島貢 ... 六助 谷譲二 ... 太平 光岡龍三郎 ... 丑五郎 見明凡太郎 ... 峰左衛門 阿部九州男 ... 賀太野山 藤川準 ... 甚兵衛 水野浩 ... 久右衛門 原健作 ... 松屋容齋 荒木忍 ... 鎌田大学 阪東太郎 ... 笹井正庵 津島慶一郎 ... 斎田金十郎 原聖四郎 ... 藤谷栄之進 原タケシ ... 善太 3歳 User Rating:8.4/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「テンポがいい!」 User Reviews 黒美君彦さん 2003年8月10日 名作。 敗戦直後に公開された 富山出身の丸根賛太郎監督(1914〜94)作品。 チャップリンの『キッド』を下敷きにしたといわれているが、 時代劇に換骨奪胎し、優れた娯楽作品に仕上がっている。 やはり何といっても阪妻がいい。 男気のある人足役を見事に演じ、 単なるお伽話になりそうなストーリーを 親子の情愛物語にまで高めている。 そして気品溢れる子役は、というと これが澤村マサヒコ(当時5歳)。 そう、津川雅彦の、これが映画デビュー作なのです。 オトーサン、 「この方、詳しいね」 終戦直後、GHQのお達しで、ひとを殺すのはダメ。 だから、殺陣(切りあい)がないのです。 shinakamさん 2012年12月30日 終戦の年製作した、悪役不在・人情時代劇の傑作 終戦の年に製作された阪東妻三郎主演の人情時代劇。 原作は後の衆議院議員・谷口善太郎で 脚本・監督は丸根善太郎で撮影は石本英雄。 GHQ傘下でチャンバラ映画御法度の統制下にも拘らず、 時代劇に挑んだ映画人のエネルギーが画面いっぱいに溢れ、 明るさに満ち満ちている。 (略 あらすじ紹介) チャップリンの「キッド」をヒントに書き上げた丸根の脚本は テンポ良く無駄がない上、とても緻密な構成に感心させられた。 熱を出した息子・善太を救うため、 京の名医を追い掛け一命を取り留めたり、 大名行列の邪魔をした息子の命乞いをしたり、 無償の献身的な愛が絶妙のタイミングで繰り広げられ飽きさせない。 期待に応え、阪妻が「無法松の一生」で魅せた一途な情愛を ここでもケレン味たっぷりに演じている。 歌舞伎役者や無声映画のヒーローだった経験が 動きや表情に溢れでて <殺陣のない時代劇というジャンル>を見事に開花させている。 脇を固める俳優も個性豊かで 人足仲間の羅門光三郎、寺島貢、谷譲二を始め、 馬方の喧嘩仲間丑五郎・光岡龍三郎、相撲取り賀太野山・阿部九州男、 因業な質店大黒やの見明凡太郎、京の名医に原健作など枚挙に暇がない。 紅1点のおときに扮した橘公子の面長な娘ぶりも適役で このベタだが普遍的なストーリーを飽きさせずに盛り上げている。 子役が2人出ているが7歳の善太を演じた沢村アキヒコは 当時5歳の津川雅彦。 何処となく品のあるガキ大将をノビノビと演じていたのも印象的。 のちに近衛十四郎や勝新太郎でリメイクされ TVで長男・田村高広で製作されたというが筆者は未見。 機材など不十分なため音声にバラツキが見られるが、 おそらくこの時代に作られた本作がもっとも相応しい内容だったのでは?

4438 イン・マイ・カントリー(BS 2005)

オトーサン、 「南ア3部作というべきか」 「マンデラの名もなき看守」(2007)も、 「インビクタス/負けざる者たち」(2009)も、 それぞれ、不屈の精神を描く名画です。 ぜひ、3本みんな鑑賞してください。 原題:Country of My Skull (2004) 監督:John Boorman 原作:Antjie Krog 脚本:Ann Peacock Genre:Drama / Romance Rated R for language, including descriptions of atrocities, and for a scene of violence Country:UK / Ireland / South Africa Language:English / Afrikaans 上映時間:105分 あらすじ: マンデラ政権下で設置されたあ「真実和解委員会」は、 アパルトヘイトによる人種差別で 虐待を行った白人デ・ヤヘルと 虐待された黒人(家族)の双方から話を聞き、 事実を話した白人には恩赦を与えていた。 真実和解委員会主催の公聴会の取材に現れた ワシントンポスト記者ラングストンは アフリカン・アメリカンだ。 また、南ア生まれの白人ジャーナリスト、 アナは、3人の息子の母親でもある。 出会った二人は、互いに伴侶がいるにも関わらず 次第に惹かれ合って行く... 出演者: Samuel L. Jackson ... Langston Whitfield(ラングストン) Juliette Binoche ... Anna Malan(アナ) Brendan Gleeson ... De Jager(デ・ヤヘル) オトーサン、 「巧い俳優だ、別人のようにみえるね」 SAMUEL L.JACKSON  サミュエル・L・ジャクソン 誕生日 1948/12/21 出身 米ワシントンD.C. テネシー州チャタヌーガで育つ。 学校ではオーケストラ部に所属し、金管楽器担当。 ジョージア州アトランタのモアハウス・カレッジで演技を学ぶ。 在学中の72年映画デビュー。 91年「ジャングル・フィーバー」のドラッグ中毒者の役で ニューヨーク映画批評家協会賞受賞。 94年「パルプ・フィクション」の殺し屋役でアカデミー賞/ ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネート。 97年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン映画祭主演男優賞受賞。 出演作 1981年「ラグタイム」 1987年「エディ・マーフィー/ロウ」 1988年「星の王子ニューヨークへ行く」「スクール・デイズ」 1989年「シー・オブ・ラブ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」 1990年「モ’ベター・ブルース」「グッド・フェローズ」      「ベッツィーの結婚」「エクソシスト3」      「殺意のシステム 出世のための殺人フルコース」 1991年「ジョニー・スウェード」「ジャングル・フィーバー」      「ブロンクス/破滅の銃声」◇ 1992年「パトリオット・ゲーム」「ジュース」「ホワイト・サンズ」 1993年「アモス&アンドリュー」「ローデッド・ウエポン1」      「ジュラシック・パーク」「ポケット一杯の涙」      「トゥルー・ロマンス」 1994年「ニュー・エイジ」「パルプ・フィクション」      「フレッシュ」「ワイルド・ボーイズ」      「ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動」(TM) 1995年「死の接吻」「ダイ・ハード3」◇「代理人」「フルーク」 1996年「トゥリーズ・ラウンジ」「評決のとき」◆      「ロング・キス・グッドナイト」◇「片目のジミー」 1997年「ジャッキー・ブラウン」◇「187」「プレイヤー死の祈り」 1998年「交渉人」◇「スフィア」◇「レッド・バイオリン」◇      「アウト・オブ・サイト」▲ 1999年「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◆      「ディープ・ブルー」◆ 2000年「英雄の条件」◇「シャフト」◇「アンブレイカブル」◇ 2001年「ケイブマン」◇ 2002年「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」◆      「トリプルX」「チェンジング・レーン」◇      「ケミカル51」◇「ノー・グッド・シングス」◇ 2003年「S.W.A.T.」◇「閉ざされた森」◆ 2004年「キル・ビルVol.2 ザ・ラブ・ストーリー」「ツイステッド」◇      「Mr.インクレディブル」(声)」 2005年「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」◆「コーチ・カーター」◇      「トリプルX ネクストレベル」◆ 2006年「スネーク・フライト」◇「フリーダムランド」◇「童貞ペンギン」(ナ)      「ブラック・スネーク・モーン」◇ 2007年「1408号室」◇「ザ・クリーナー 消された殺人」◇ 2008年「ジャンパー」◇「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(声)「アイアンマン」▲ 2010年「アイアンマン2」◆ その他の出演者: Menzi Ngubane ... Dumi Mkhalipi Sam Ngakane ... Anderson Aletta Bezuidenhout ... Elsa Lionel Newton ... Edward Morgan Langley Kirkwood ... Boetie Owen Sejake ... Reverend Mzondo Harriet Lenabe ... Albertina Sobandia Louis van Niekerk ... Willem Malan Jeremiah Ndlovu ... Old Man in Wheelbarrow Fiona Ramsey ... Felicia Rheinhardt Dan Robbertse ... De Smidt Robert Hobbs ... Van Deventer User Rating:5.8/10 ( 1,728 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 48 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!のほうが、スコアが高いとは」 User Reviews Alexander McGregorさん United States 2005年1月19日 社会正義を感情豊かに勇気をもって描く 本作は、私の知る限り、 いかなるハリウッド映画も手を出したことにない テーマにアプローチしようとしている。 サミュエル・L・ジャクソン演じる人物は、 人種差別の南アフリカで、黒人が感じるだろう 怒りやフラストレーションを導いていく。 (今日、僅かな白人が国土の大部分を占めている国なんてあるだろうか) 真実和解委員会やジュリエット・ビノシュ演じる南アの白人への尊敬心を抱いている。 興味深いのは、ジャクソンがワシントンポスト紙から 真実和解委員会についての記事を書けと命じられたのに、 アメリカでは、重要な問題であるにもかかわらず、 見出しをどうするかで、奮闘しなければならない。 自由な新聞のありかたへの大きな示唆があると思う。 オトーサン、 「正義貫徹へのすさまじい執念!」 hoshi595さん 2009年5月12日 「真実和解委員会」の驚異的活動を描く力作 南アフリカのアパルトヘイト後に設立された 「真実和解委員会」なる活動は、 平和な日本に住んでいると想像もつかない内容で 驚きを隠せない。 物語は、その「真実和解委員会」が開いた”公聴会”を中心に 問題を定義して観る者に真実の重さを訴えている。 監督は、「テイラー・オブ・パナマ」のジョン・プアマン。 アーサー王と円卓の騎士の物語を描いた「エクスカリバー」や ショーン・コネリー主演の異色SF「未来惑星ザルトス」などでも知られている。 主演は、ベン・アフレックと共演の「チェンジング・レーン」や 「スター・ウォーズ」新3部作などで演技力を発揮している サミュエル・L・ジャクソン。 ここでは米国の黒人ジャーナリスト役。 相手役には、「イングリッシュ・ペイシェント」のハナ役で アカデミー賞助演女優賞受賞のジュリエット・ビノシュ。 彼女も南アフリカで生まれ育った白人ジャーナリスト役で、 2人の異なった視点から南アフリカの複雑な事情を分かり易く見せてくれる。 しかし、この重いテーマを一瞬忘れさせてくれる ラブ・ストーリーも加わり、粋な演出が娯楽作品としても十分期待に応えてくれる。 正義とは何か? 勇気とは赦すこと? 嘘はばれないと思っても、必ず周囲に悪影響をもたらす? いろいろと考えさせられる映画である。


映画の採点簿

イン・マイ・カントリー**** 
狐の呉れた赤ん坊*****
やさしい嘘と贈り物*****
居酒屋兆治****
華麗なるアリバイ****
殺人鬼に罠をかけろ****
セブン・イヤーズ・イン・チベット****
AVA エイリアン VS. エイリアン インベージョン****
ファイナル・デスティネーション****
フレンチ・カンカン****
源氏九郎颯爽記 白狐二刀流****
冬の猿*****
サン・フィアクル殺人事件****
殺意の瞬間*****
港のマリィ****
地の果てを行く****
鬼平犯科帳****
昭和残侠伝 唐獅子牡丹*****
丹下左膳****
忍者狩り****
チャップリンの独裁者*****
街の灯*****
チャップリンの黄金狂時代*****
白き処女地****
恋人たち*****
東京キッド****
真実のマレーネ・ディートリッヒ****
プーサン****
ショーツ 魔法の石大作戦****
人生万歳!****
グランド・ホテル*****
センターステージ****
花のあと****
華麗なる賭け*****
トーマス・クラウン・アフェア****
神様のくれた赤ん坊****
アリゾナ・ドリーム****
爆発感染 レベル5***
警察日記*****
ダンケルク****
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋****
カンフーパンダ2*****
必殺仕掛人 梅安蟻地獄****
アクターズ・スタジオ コリン・ファース*****
彼が二度愛したS****
ジョンとメリー****
喜劇 女は度胸****
バレンタインデー****
マダムと女房****
クララ・シューマン 愛の協奏曲****
ピッチブラック****
大人の見る絵本 生れてはみたけれど****
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松****
オカンの嫁入り****
扉をたたく人*****
ショーン・コネリー盗聴作戦****
風とライオン****
パーフェクト ワールド****
チャイコフスキー****
モダン・タイムス*****
プチ・ニコラ*****
ヒーロー 靴をなくした天使*****
お日柄もよくご愁傷さま*****
失われた週末*****
夕陽に赤い俺の顔****
陽はまた昇る*****
*****
舞台よりすてきな生活****
男はつらいよ*****
セカンド・ラブ***
偶然の旅行者****
愛する人****
遊びの時間は終らない****
釣りバカ日誌*****
火天の城****
チャップリンの殺人狂時代*****
チャーリー****
ロビンとマリアン****
追想*****
釣りバカ日誌6****
釣りバカ日誌10****
アフタースクール***  
柳生一族の陰謀****
やじきた道中 てれすこ****
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー***
とんかつ大将****
釣りバカ日誌4****
アルゴ*****
幸せの教室***
フラットライナーズ****
抱かれた花嫁****
機関車先生***
刑事物語***
刑事物語2 りんごの詩****
刑事物語3 潮騒の詩****
刑事物語 くろしおの詩***
刑事物語5 やまびこの詩***
福沢諭吉***
釣りバカ日誌イレブン***
敦煌***
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