オトーサンの2013年その2

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4637 男はつらいよ 純情編(BS 1971) 4636 白夜行(BS 2010) 4635 ヒドラ(TV 2009) 4634 ハングオーバー! 史上最低の泥酔ナイト(DVD 2009) 4633 レ・ミゼラブル(DVD 1998)
4632 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (BS 2006) 4631 バウンド(TV 1996) 4630 影の軍団 服部半蔵(BS 1980) 4629 金融腐蝕列島[呪縛](BS 1999) 4628 酔いがさめたら、うちに帰ろう。(BS 2010)
4627 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(DVD 2011) 4626 極道の妻たち 情炎(BS 2005) 4625 レ・ミゼラブル(DVD 2012) 4624 チザム(BS 1970) 4623 ワン.ツー.パンチ 三百六十五歩のマーチ(TV 1969)
4622 メガ・シャークVSクロコザウルス(TV 2010) 4621 黄色い星の子供たち(BS 2010) 4620 エンター・ザ・ボイド(DVD 2009) 4619 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(DVD 2009) 4618 網走番外地 吹雪の斗争(TV 1967)
4617 網走番外地 南国の対決(TV 1966) 4616 網走番外地 決斗零下30度(TV 1967) 4615 夜の道(BS 1957) 4614 エクザム(BS 2009) 4613 アンストッパブル(BS 2010)
4612 シークレット(BS 2009) 4611 ブラック・ウォーター(TV 2007) 4610 真夜中まで(BS 1999) 4609 エル・シド(BS 1961) 4608 若い東京の屋根の下(BS 1963)
4607 臨場 劇場版(TV 2012) 4606 ブレーキ(BS 2012) 4605 ドーン・オブ・ザ・デッド(DVD 2004) 4604 クラーケンフィールド/HAKAISHIN(TV 2006) 4603 男はつらいよ・寅次郎忘れな草 (BS 1973)
4602 キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~(BS 2008) 4601 11人のカウボーイ(BS 1972) 4600 コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら(TV 2010) 4599 フレンチ・コネクション2(BS 1975) 4598 フレンチ・コネクション(DVD 1971)
4597 チャップリンのニューヨークの王様(BS 1957) 4596 キネマの天地(BS 1986) 4595 L.A.コンフィデンシャル (DVD 1997) 4594 死ぬまでにしたい10のこと(BS 2003) 4593 リリィ、はちみつ色の秘密(BS 2008)
4592 ザ・タウン(BS 2010) 4591 黙秘(BS 1995) 4590 アイス・カチャンは恋の味(BS 2010) 4589 サーカスの世界(BS 1964) 4588 ザ・カップ 夢のアンテナ(BS 1999)
4587 ブラッドシンプル ザ・スリラー(DVD 1999) 4586 しゃべれども しゃべれども(BS 2007) 4585 アイ・ラブ・トラブル(BS 1994) 4584 青い鳥(BS 2008) 4583 ショー・ミー・ラヴ (BS 1998)
4582 神の子たち(DVD 2001) 4581 Go!(BS 2001) 4580 素敵な人生のはじめ方(BS 2006) 4579 探偵はBARにいる(BS 2011) 4578 アーティスト(DVD 2011)
4577 人生の特等席(DVD 2012) 4576 ヤギと男と男と壁と(TV 2009) 4575 雲のむこう、約束の場所(TV 2004) 4574 暴走特急 シベリアン・エクスプレス(BS 2008) 4573 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(DVD 2011)
4572 ミラーを拭く男(BS 2003) 4571 うた魂(たま)(BS 2008) 4570 釣りバカ日誌5(TV 1992) 4569 グレイテスト・ゲーム(BS 2005) 4568 ぼくらのワンダフルデイズ(BS 2009)
4567 ボーダー(TV 2008) 4566 海底二万哩(BS 1954) 4565 あかね空(BS 2006) 4564 シェナンドー河(BS 1965) 4563 007 スカイフォール(DVD 2012)
4562 リンカーン/秘密の書(DVD 2012) 4561 ブレス・ザ・チャイルド(TV 2000) 4560 気まぐれな狂気(BS 1997) 4559 助太刀屋助六(BS 2001) 4558 最強のふたり(DVD 2011)
4557 マイ・ルーム(BS 1996) 4556 ワン・デイ 23年のラブストーリー(BS 2001) 4555 ラルジャン(BS 1983) 4554 ラヴェンダーの咲く庭で(BS 2004) 4553 ツイステッド(BS 2004)
4552 ソウル・サーファー(DVD 2011) 4551 崖っぷちの男(DVD 2012) 4550 山桜(BS 2008) 4549 エクスペンダブルズ2(DVD 2012) 4548 アベンジャーズ(DVD 2012)
4547 馬上の二人(BS 1961) 4546 青い山脈(BS 1963) 4545 茶々 天涯の貴妃(おんな)(TV 2007) 4544 ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー(BS 2012) 4543 消されたヘッドライン(BS 2009)
4542 そんな彼なら捨てちゃえば?(BS 2009) 4541 ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド(BS 2009) 4540 梟の城(BS 1999) 4539 相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜(TV 2010) 4538 雲霧仁左衛門(BS 1978)


4637 男はつらいよ 純情編(BS 1971)

オトーサン、 「今回のマドンナは、若尾文子か」 気品のある女優さんでしたが、 晩年は、イメージダウンしました。 建築家の黒川紀章と再婚し、彼が党首の共生新党で 参議院選挙に出て、落選したのです。 原題:男はつらいよ 純情篇(1971) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 宮崎晃 Genre:Drama/Commedy 上映時間:90分 あらすじ: 車寅次郎は、冬の五島列島、福江島に。 赤ん坊を連れた出戻りの絹代と、 その父・千造との再会を目にして、 柴又が無性に恋しくなってしまう。 柴又のとらやに戻ったが、 留守中に自分の部屋を誰かに貸されて、 カンカンになって家を出ようとした。 だが、間借りしていたのは、美人の夕子。 妹さくらの夫である博から、 会社を辞めて独立したいと相談され、 社長の梅太郎に話しをつけに行くのだが... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 倍賞千恵子 ...さくら 若尾文子 ...明石夕子 オトーサン、 「3人ともいいね」 今回は、脇役陣も大活躍しています。 その他の出演者: 森川信 ...車竜造 三崎千恵子 ...つね 前田吟 ...諏訪博 笠智衆 ...御前様 太宰久雄 ...梅太郎 佐藤蛾次郎 ...源公 森繁久弥 ...千造 宮本信子 ...その娘絹代 松村達雄 ...山下医師 垂水悟郎 ...夕子の夫 User Rating:6.9/10( 21 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 175 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできている」 User Reviews 呑気呆亭さん 2013年1月18日 故郷ってやつはよ… この篇はむしろ「望郷篇」と名付けられるべきだった。 一貫しているテ-マは故郷への回帰というもので、 そのテ-マは五島列島の旅館主千造を演じた 森繁久彌の口から発せられた一言と、 その千造を前にして望郷の想いを語る渥美清の 森繁を意識した名演によって決定されるのである。 寅がいつものように失恋して、 もう帰らぬと決意して妹のさくらに 電車のドア越しに“故郷ってやつはよう…”と発する言葉は 悲痛な響きを帯びてシリアスであった。 マドンナ役の若尾文子はやはり別格で、 ふと寅の自分に寄せる恋心を察するシ-ンの 微妙な表情の変化は絶品であった。 復帰ということで云えば、 夫から離れようとした二人の女、 絹代(宮本)も夕子(若尾)も、夫の元に復帰するのだった。 オトーサン、 「事情通だね」 よしのぶさん 2010年12月5日 制作メモ 本シリーズを終了させる予定で第5作が制作されたが、 評価が高かったので本作が制作された。 この時点で観客動員数は75万人以下と低く、 200万人以上のヒットを記録するようになるのは第11作目以降。 【寅次郎の行動パターン】 ①おいちゃん、おばちゃんとは少し気まずいく、会話がぎくしゃく。 ②タコ社長とはケンカ。 ③印刷会社社員を労働者諸君といって見下す。 ④弟分の源公を小バカにする。 ⑤御前様には低姿勢で挨拶。 ⑥博には兄貴風をふかす。 ⑦さくらへの兄妹愛が強い。  妹のために立派な兄貴なりたいと願っている。 ⑧美人にすぐ惚れる。  惚れると堅気人風に人格が変わる。告白まで進展しない。 ⑨義理に厚く、人情にもろい。 【感想】 本作はシリーズの持つ魅力が満載。 テキ屋稼業の渡世人である寅次郎の孤独と望郷の念はひしひしと伝わる。 これと対比して柴又の人情味あふれる暮らしぶりが描かれる。 隣人を気軽に夕食誘うこと近所つきあいが普通に行われる世界。 寅次郎が帰りたくなるのも頷ける。 ◆・寅帰宅で、ドタバタが始まるのだが、 博の独立問題の挿話が出色。 無責任と勘違いで話は進展し、大騒動になって、最後は大団円。 ファミリー向け、コメディとして成功している。 ◆「わかっちゃいるけど止められない」のが寅次郎。 真人間になろうという気がないではないが、 気ままな渡世稼業が身にしみている。 フラれるのとわかっていても、ついつい美人に惚れる。 日本一の「空気が読めない人間」。 口がすべってつい余計なことを言う。 売られたケンカは買う習い。 頼まれごとは引き受ける。 悪気がないだけに始末が悪い。 そんな人間味あふれる寅さんには誰だって感情移入してしまうだろう。 ◆一方マドンナはお飾りで、あくまであこがれの存在でしかない。 心の内面が深刻に描かれたり、成長したりはしない。 チャップリンの映画ほど感動しないのはこのため。 ◆不幸な家出嫁の漁村での場面は味わい深かったが、 展開があっさりしすぎている。 働かず、嫁の給料ぼったくりのダメ亭主が、 急にまじめに働きだしたりしない。 ご都合主義だが、シリーズのファンにとてはお約束。 ◆お約束といえば、さくらとの別れのシーン。 「故郷ってのはなあ」で、ドアが閉まって聞こえない。 良い演出です。全て言っちゃあおしまいよ。


4636 白夜行(BS 2010)

オトーサン、 「原作は、東野圭吾さんか」 直木賞をとった「容疑者Xの献身」は原作を読みましたし、 映画もみました。 でも、あまり好きなタイプではないので、敬遠気味です。 この映画、出だしから暗い色調がユニークだったので、 幾分、期待をもってみはじめました。 . 原題:白夜行(2010) 監督:深川栄洋 原作:東野圭吾 脚本:深川栄洋/ 入江信吾/ 山本あかり Genre: サスペンス/ミステリー/ドラマ 上映時間:149分 あらすじ: 昭和55年。 密室となった廃ビルで質屋の店主が殺される。 やがて事件は容疑者の事故死によって決着。 しかし担当刑事の笹垣は腑に落ちず、単独捜査を続ける。 気になったのは、容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司。 やがて美しく清楚な女性へと成長した雪穂。 そんな彼女の周辺では、不可解な事件が次々と起こっていた... 出演者: 堀北真希 ...唐沢雪穂 高良健吾 ...桐原亮司 船越英一郎 ...笹垣潤三 オトーサン、 「って、どうなの?」 有望な新人女優で、紅白の司会もやったと、 聞いていますが、演技面ではいまいちなのでは。 その他の出演者: 姜暢雄 ...笹塚一成 友利恵 ...川島江利子 粟田麗 ...栗原典子 今井悠貴 ...桐原亮司(子供時代) 福本史織 ...唐沢雪穂(子供時代) 田中哲司 ...松浦勇 戸田恵子 ...桐原弥生子 緑友利恵 ...川島江利子 中村久美 ...唐沢礼子 山下容莉枝 ...西本文代 宮川一朗太 ...寺崎忠夫 小池彩夢 ...篠塚美佳 篠田三郎 ...篠塚義明 黒部進 ...三枝会長 User Rating:5.7/10( 28 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.7/10( 1.092 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews ろにまささん 2013年3月3日 陰鬱な画作り 白夜の中を行くような疑似体験を 観客にもさせようとする雰囲気づくりは良かったですね。 しかしみなさん仰るように2時間半くらいで どーにかなる内容ではないですよねぇ。 わたし個人としては原作未読ですがドラマ版は観ていたので、 今作ではなんとかストーリーについていけた感じです。 しかしそれも『確認作業』のような味わい方で、 全く内容を知らない人にはかなりツライ展開だったように思います。 (ま、このことはドラマ版が創られた時も 同じように言われたことですが) 結局は小説のひとり勝ちなんでしょうかねぇ。 分厚ぅい小説を読むのは気が重いですが、 小説を読まないことには この映画のレビューも書けないような気がします って書いちゃってますけど(笑) 単に映画の感想としては、惜しいなぁってのが 現段階での正直なところでしょうか。 丁寧に創られていて好感が持てるんですが、 あまりに駆け足(仕方ないんですけどね)、 雪穂の描写に対して追う側の笹垣の描写があまりに足りません。 亮司に至っては影も踏ませぬクラましっぷりです。 これでは真相を語る笹垣がチープな印象になるのも無理はないですよねぇ。 限られた時間の制限は仕方ないにせよ、バランスが悪かったなぁ。 犯人を謎にすることで時間を節約し亮司の描写を割愛したって割りには、 笹垣の篠塚に対する推測吐露で真相を語っちゃうし... 突然最後の最後で亮司に対して人間ドラマっぽい事を語りかけちゃうし。 ちょっと船越さんがかわいそうな脚本だったのが残念でした。 きっと連続ドラマくらいの時間があれば いい作品になり得た制作陣だった様な気がして ホントに惜しいなぁと思いましたね。 オトーサン、 「頑張ってはいるんだけど...」 いまいち乗れない映画でした。 原作を読んでからみたほうがいいのかも。 五輪山さん 2011年1月29日 体当たりの背中 コメント題は、この映画の後に観た 『冷たい熱帯魚』の舞台挨拶で、 園子温監督からのひと言。 「背中見せただけで、 体当たりの演技って言われるんなら、 ウチの女優さんはどうなるの?」と笑いをとってました。 まあ堀北が脱ぐなんて誰も思ってないだろうし、 粟田麗が代打でオッパイ見せてくれてます。 「銀残し」の地味な色合いで描かれる昭和の風景は、 『狼少女』の深川監督らしい、 細部にまでこだわりを感じさせるもの。 特に「川向こう」のバラックの描写は、 住民の表情に至るまで、生々しい。 演出のテイストも、なにか野村芳太郎監督のミステリー、 例えば『事件』とか『疑惑』とか、 そういう時代のものを観てる感覚がありました。 低く流れるストリングスの調べも、今風とは違います。 なので昭和顔ではない主役の若い二人より、 船越英一郎が画に馴染んでます。 TVドラマ版はチラチラ観てたんで、 大体の内容は知ってましたが、 TVでは刑事は武田鉄矢。 かなりクセの強い役作りをしてたけど、 船越英一郎は真逆と言っていい静けさ。 最初、少女時代の雪穂と会話する場面など、 表情とか口調が、刑事の人柄を滲ませていいですね。 定年で刑事を辞めた後も、 亮司の母親のスナックに顔を出し続ける内、 母親から思わぬ一言を聞く。 その場面、母親役の戸田恵子にカメラは寄っていて、 言葉を聞いた船越がカメラの後ろで「うえぇ?」と声を漏らす。 その声が巧い。 人が不意打ちを喰らった時に思わず口から漏れそうな そんな感じでした。 彼が雪穂の結婚相手の屋敷を訪れ、 自らの推理から導き出した真相を とうとうと語るくだりは、出来れば屋敷じゃなく、 岸壁の上でして頂きたかったですね。 子供時代に別れた後、一切顔を合わすことなく、 共犯関係を続けてきた、雪穂と亮司のコンタクトに モールス信号が使われていたという設定は、 『ぼくのエリ…』と同じ。 二人が共犯関係にあるというのも。 この偶然が面白いですね。 刑事と亮司が年月を経て対峙する場面は、 TV版の方が印象が強い。 やはり武田鉄矢の、金八で培われた説き伏せる口調の凄味が 勝ってたように思います。


4635 ヒドラ(TV 2009)

オトーサン、 「午後ロード、お得意の怪獣ものだね」 今回の怪獣は、ギリシャ神話でヘラクレスが 退治したと言われる不死身の大蛇です。 「この怪獣は、いいねぇ」 原題:Hydra (2009) 監督:Andrew Prendergast 脚本:Peter Sullivan Genre:Fantasy/ Horror / SF 上映時間:94分 あらすじ: ギリシア神話研究チームは、 静寂が包む孤島で、伝説の宝を発見する。 だが、謎の怪物が現れ、全員食い殺されてしまう。 荒天で乗ってきた船は転覆し、1人が島にとり残される。 2ヵ月後、一隻の貨物船がその島に近づいていた。 乗船しているのは、大金持ちのハンターたちだ、 犯罪者らを島に上陸させ、人間狩りに興じる企みだった。 船は島に到着、船長のスイートは 部下に下見に行かせるが、 部下たちは怪物に襲われ戻ってこない。 ノーラン、グウェンら島中を逃げる犯罪者たち。 後を追い、島に足を踏み入れるハンターたち。 彼らを待ち受けていたのは、 9つの頭を持った大蛇ヒドラだった。 出演者: George Stults ... Tim Nolan(ノーラン) Dawn Olivieri ... Gwen Russell(グウェン) Michael Shamus Wiles ... Captain Sweet(船長スイート) オトーサン、 主人公は、怪獣。あとは、無名役者でコストダウン。 その他の出演者: Alex McArthur ... Vincent Camden Texas Battle ... Ronnie Kaplan Polly Shannon ... Dr. Valerie Cammon James Wlcek ... Bob Crick Ricco Ross ... Broughton Roark Critchlow ... Sean Trotta William Gregory Lee ... Clarence Elkins Dwayne Adway ... Mr. Winters Jana Williams ... Dixie Paul Rae ... Alex Williams Matthew Willig ... Gunner Antonio D. Charity ... Knut User Rating:3.4/10 ( 770 votes)IMDb User Rating:3.5/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews Fiendish_Dramaturgyさん 2009年2月22日 ひとが言うほど悪くない エミー賞はムリだし、, DVDの売り上げが、記録破りなんてこともない。 だが、SFチャネルのオリジナルよりもいい。 「ジュラシック・プレデター」同様に ストーリーも、せりふも、共感を呼ぶし、細部がいい。 SFチャネルの典型的なものより、流れもいい。 ロングショットと美しい風景は、SFチャネルには新鮮だ。 全体的な感じや特殊効果もよくできている。 だが、CGIは、より高精度になっていて、 この変更は、好ましい。 SFチャネルのオリジナルには、大きな問題がある。, 例えば、...ひどいCG, 退屈なせりふ、お粗末な演技が、 いいサスペンスを満喫する可能性を帳消しにしている。 これは、本作には当てはまらない。 少ななくとも、ひとが言うほど悪くない。 スコアは、TVサイズで5.5点、 映画サイズだと、4.2となる。 オトーサン、 「そう、当初の目的はいずこ?」 phantom_soul7さん 2012年5月27日 遺跡は放置されたまま? 金持ちの道楽で人間をハントする無法が行われる無人島。 しかし、たまたま舞台となったのはヒドラが徘徊する島だった! とまぁ、そのような感じでヒドラに次々と屠られていく金持ちハンター。 それに対して協力して生き残ろうとする拉致された獲物役の人間たち。 途中まであまりにも一方的な強さを誇っていたヒドラ。 しかし、ラストのあまりにあっさりした展開。 形勢逆転の仕方が圧倒的。笑 そこでおわりとおもいきや、もうひと展開あったのがよかった。 しかし、船内に侵入されるとか悪夢過ぎる(笑)


4634 ハングオーバー! 史上最低の泥酔ナイト(DVD 2009)

オトーサン、 「これはひどい、詐欺同然だ」 "ハングオーバー・シリーズ"と書いてあったので、 第3作と信じて、TSUTAYAで借りましたが... そのパロディで、まったくの別物でした。 借り手責任なのでしょうが、 貸し手に全く責任がないとは言えないのでは? 原題:Frat Party (2009) 監督・脚本:Robert Bennett : Genre:Commedy Rated R for strong crude and sexual content, nudity and language throughout 上映時間:90分 あらすじ: ダフィは、大学4年間を美女遍歴し、 卒業時に、ワイン農場の令嬢アドリアーナとの 結婚が決まる。 式を明日に控え、悪友たちと 独身最後のパーティーに参加するが 花嫁の父の策略で式に間に合わなくなる。 慌てて式場へと駆けつけたダフィが見たのは、 アドリアーナが父親が薦める別の男と 式を挙げて出てきた姿だった... 出演者: Randy Wayne ... Duffy(ダフィ) Caroline D'Amore ... Adriana(アドリアーナ) David Grant Wright ... Duffy's Dad(ダフィの父) Denise Krueger ... Duffy's Mom(ダフィの母) オトーサン、 「主役2人は、ド素人だね」 女優さんは、いかにも性質が悪そうです。 その他の出演者: Jareb Dauplaise ... Mac Lauren C. Mayhew ... Kelly Dan Levy ... Chad Katerina Mikailenko ... Michela Robert Parks-Valletta ... Stefano Alicia Ziegler ... Jennifer Carl Bressler ... Bergamotti Sarah Karges ... Kristen Nick Slatkin ... Vincent Kris Wheeler ... Pablo Erica Day ... Professor Beaubier Jasna Novosel ... Ivana Humpalofsky Greg Klein ... Party Guy Tara Darby ... Cherie Tess Taylor ... Chloe Alexis Neiers ... Katie Sarah Cocco ... Olivia Stacy Leigh ... Sandy Waves Camille Anderson ... Madison Dana Workman ... Lexi Jesse Jane ... Herself User Rating:2.7/10( 1,268 votes)IMDb User Rating:3.2/10( 24 votes) Yahoo! オトーサン、 「これほど低いスコアも珍しいね」 User Reviews Chicago00さん United States 2010年7月7日 史上最悪の映画 こいつは、これまでみたうちで最悪の映画だ。 事実、史上最悪の映画のようだ。 見たひとは、何もいいことがなかった。 許せるのは、ダフィーの両親だけと思うだろう。 だが、見る価値があるとすれば、 史上最悪の映画と言い切れることだろう。 「ジーリ 恋は雨模様」よりも悪い。 誰もが、ひどい映画をみたと一生思うだろう。 「これ以上、悪くなれるものか?」 ヒドイの一言だ。 正直言って、何度も、こんなヒドイ映画はないと 繰り返したくなるが、 これ以上、つけ加えるものはない。 こいつは、存在価値を疑われるからだ。 ワーオ、ヒドイ。. オトーサン、 「やさいしいひともいるんだね」 杏子さん 2010年8月17日 私的にはハズレ作品 独身最後の夜を楽しむつもりが、 羽目を外しすぎて二日酔い、前夜の記憶もない 「ハングオーバー」は、映画の題材にはもってこいのようで、 何本か作品もある様子。 本当は最近公開していた 別の「ハングオーバー」を観たかったのだけど、 間に合わせにレンタルしたのが失敗。 単なるエロドタバタコメディじゃないですかぁぁぁ 羽目を外し過ぎて、という紹介も本編観たら全然違いました。 婚約者に誠実であろうとあらゆる誘惑をはねつけるダフィ。 でもそれじゃ彼は何をしたくて アドリアーナの反対を押し切ってパーティに参加したんだろ? どうも矛盾するんだよね。 対するアドリアーナも、物分かりが良くて ダフィを信頼しきっている健気な女性と見せて、 あっさり父親のいいなりに他の男と結婚しちゃうし、 妹はその男と出来てるし... お金持ちの家族ってわけわからんぞ 失意のダフィは元カノ呼んで気を紛らわせたと思ったら あっさり放り出したりとなんともご都合主義なのに、 あくまでアドリアーナを真実愛してます!な演出には 笑ってしまいます。 大体、冒頭で過去のプレイボーイ姿を 散々みせといて誠実キャラはないでしょう 男性受けを狙った美女たちの見事な肢体鑑賞がメインなのでしょう。 レンタル店のカーテンの向こう側の少し手前的ランクか? 青年のお楽しみ作品だな 私的にはハズレ作品


4633 レ・ミゼラブル(DVD 1998)

オトーサン、 「これが一番いいらしい」 "レ・ミゼラブル"は、何度も映画化されていますが、 どうも、これが一番正統派のようです。 原題:Les Miserables (1998) 監督:Bille August 原作:Victor Hugo 脚本:Rafael Yglesias Genre:Crime / Drama / History Rated PG-13 for violence, and for some sexual content Country:UK / Germany / USA Language:English 上映時間:134分 あらすじ: 貧しさ故に一切れのパンを盗み、 19年間も獄中生活を送ったジャン・バルジャンは、 社会に対する憎しみを抱いて出獄する。 とある教会に一夜の宿を求めたジャン・バルジャンは、 銀の燭台を盗む。 しかし、捕まった彼に対し ミリエル司教は「それは彼にあげた物だ」という。 この事でジャン・バルジャンは良心に目覚め、 以後、名前を変えてある町の市長となる。 しかし、その町に赴任した警視ジャヴェールは ジャン・バルジャンの素性に疑問を抱き、執拗に追い回す。 ジャン・バルジャンは哀れな売春婦の娘コゼットを養女にし、 ジャヴェールの前から姿を消す。 パリの修道院で成長した、コゼットと再会したジャン・バルジャンは つかの間の平穏な時を過ごす。 しかし、彼を追ってきたジャヴェールの放った弾丸から、 コゼットの婚約者であるマリウスを庇って命を落とす。 ジャヴェールも自らの半生をかけて追い回した結果に疑問を感じ、 一人、川に身を投げる。 出演者: Liam Neeson ... Valjean(ジャン・バルジャン) Geoffrey Rush ... Javert(ジャヴェール) Uma Thurman ... Fantine(ファンテーヌ) Claire Danes ... Cosette( コゼット) Hans Matheson ... Marius(マリウス) オトーサン、 「役者がみんなうまい!」 LIAM NEESON  リーアム・ニーソン 誕生日 1952/6/7 出身 北アイルランド・バリメナ 両親共に学者、姉妹は教師。 教師を目指し、ニューキャッスル大学に進むが 演劇を志すようになり中退。 ビール工場で働いた後 ベルファストの劇団で2年間学んで ダブリンのアビー・シアターの一員に。 舞台を見たジョン・ブアマン監督に誘われ 81年「エクスカリバー」で映画デビュー。 83年、「銀河伝説クルール」でアメリカ進出 90年、「ダークマン」で主役。 93年「シンドラーのリスト」でアカデミー主演賞ノミネート。 出演作 1981年「エクスカリバー」 1984年「銀河伝説クルール」「バウンティ/愛と反乱の航海」 1986年「デュエット・フォー・ワン」「ミッション」 1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」 1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」      「ブランケット城への招待状」「サティスファクション」 1989年「パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」「ダークマン」◇ 1991年「疑惑に抱かれて」 1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」「嵐の中で輝いて」 1993年「シンドラーのリスト」◇「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」 1994年「ネル」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1996年「マイケル・コリンズ」◇「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 1998年「レ・ミゼラブル」◇ 1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」◇      「ホーンティング」◇ 2000年「ガンシャイ」◇ 2002年「K-19」「ギャング・オブ・ニューヨーク」      「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」「愛についてのキンゼイ・レポート」 2005年「バットマン ビギンズ」      「プルートで朝食を」「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」 2006年「セラフィム・フォールズ」 2008年「アザーマン -もう一人の男- 」「96時間」      「崖の上のポニョ 英語版」(声)      「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(声) 2009年「レクイエム」「アフターライフ」「クロエ」 2010年「スリーデイズ」      「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」(声)      「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」「タイタンの戦い」 2011年「アンノウン」 2012年「96時間/リベンジ」「THE GREY 凍える太陽」      「ダークナイト ライジング」「タイタンの逆襲」      「バトルシップ」      「STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D」 2013年「Girl Rising -少女たちの挑戦- 」(声) その他の出演者: Christopher Adamson ... Bertin Tim Barlow ... Lafitte Timothy Bateson ... Banker Veronika Bendova ... Azelma David Birkin ... Courfeyrac Reine Brynolfsson ... Captain Beauvais Patsy Byrne ... Toussaint Kathleen Byron ... Mother Superior Vaclav Chalupa ... Andre Ian Cregg ... Feuilly Ben Crompton ... Grantier Zdenek David ... Peasant Paola Dionisotti ... Forewoman Edna Dore ... Old Woman Louis Hammond ... Letter Reader Gillian Hanna ... Mme. Thenardier Janet Henfrey ... Mme. Gilot Shane Hervey ... Gavroche Zdenek Hess ... Foreman Gerard Horan ... Digne Gendarme Kelly Hunter ... Mme. Victurien Lennie James ... Enjolras Toby Jones ... Doorkeeper Jon Kenny ... Thenardier Pavel Koci ... Coachdriver Sylvie Koblizkova ... Eponine Jan Kuzelka ... Furniture Dealer Peter Mackriel ... Doctor Margery Mason ... Nursing Nun Shannon McCormick ... Redheaded Gendarme John McGlynn ... Carnot Philip McGough ... Judge David McKay ... Informer Mimi Newman ... Cosette - aged 8 Alex Norton ... General Ralph Nossek ... Clerk Frank O'Sullivan ... Brevet Zoja Oubramova ... Old Woman Jiri Patocka ... Old Man Petr Penkava ... Begger Child Julian Rhind-Tutt ... Bamatabois Milan Riehs ... Priest James Saxon ... Chabouillet Petr Strnad ... Young Homeless Boy John Surman ... Stonemason Miroslav Taborsky ... Gendarme Terry Taplin ... Prosecutor Richard Toth ... Gendarme Edward Tudor-Pole ... Landlord Peter Vaughan ... Bishop Zdenek Vencl ... Messenger Tony Vogel ... Lombard Pavel Vokoun ... Sergeant Jan Unger ... Officer Joshua Wren ... Old Homeless Boy Libor Zidek ... Wig Maker User Rating:7.3/10 ( 23,905 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 685 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だと思う」 User Reviews blc2235さん 2001年6月28日 心が躍る、感動的映画体験 俗物根性から誤ることがある。 この映画を、原作や舞台やミュージカルと 比較してしまうのだ。 映画そのものをみるならば、 演技はいいし、監督もいい。 愛、裏切り、情熱の話に、決して失望しないだろう。 リーアム・ニーソンが、ジャン・バルジャン。 ジェフリー・ラッシュが、執念深いジャベール。 パリは、恋人たちと破れた夢の街だ。 心のクモの巣を掃除し、 登場人物たちに同情し、暖く接する気になれる。 オトーサン、 「確かに、一理あるね」 レ・ミゼラブルの第1部は、第1世代の話し。 第2部は、コゼットとマリウスという第2世代の話です。 服部弘一郎さん 1998年10月20日 ビクトル・ユゴーの代表作をリーアム・ニーソン主演で映画化。 残念ながらミュージカルではありません。 ビクトル・ユゴーの長大な原作を、 2時間13分というコンパクトなサイズにまとめ上げた文芸映画。 主人公ジャン・バルジャンを演じているのは、 『シンドラーのリスト』のリーアム・ニーソン。 宿敵ジャベール警部を演ずるのは、 『シャイン』のジェフリー・ラッシュ。 薄幸の女ファンテーヌをユマ・サーマンが演じ、 その娘コゼットをクレア・デーンズが演じている。 原作を短く切りつめているため、人物なども大幅に省略。 その分、「ジャン・バルジャン対ジャベール」という 人物ドラマの骨格が、強く浮かび上がる構成だ。 脚本は『フィアレス』『死と処女』のラファエル・イグレシアス。 監督は『ペレ』『愛の風景』のビレ・アウグスト。 数十年に渡る大河ドラマを、この上映時間でまとめるのはやはり難しい。 幾層にも重なる物語の重厚さはなくなり、 子供向けのダイジェスト版か 「マンガで読む世界の名作」のような、駆け足の展開になってしまった。 中でも、人間の俗悪さを一身にまとったような 腹黒いテナルディエ夫妻のエピソードが、 大幅にカットされてしまったのは残念。 彼らは主人公ジャン・バルジャンと対照的な位置を占める 重要な人物なんですが……。 映画のテーマは、キリスト教的な愛と寛容が 人々にどのような影響を与えて行くかというものでしょう。 バルジャンが真人間に生まれ変われたのは、 教会から食器を盗み出したのを、司教に許されたことがきっかけだった。 司教は聖書にある『上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。 求める者には、だれにでも与えなさい。 あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない(ルカ6:29)』 という言葉を文字通り実行して、バルジャンの魂を悪から救い出すのです。 バルジャンはこれ以降、司教の恩に報いようと必死の努力をして、 財を築き、貧しい者に仕事を与え、飢えている者たちに施し、 周囲から尊敬される人物になって行く。 ひとつの「許し」が、ひとりの人間の人生を変えるのです。 ところがジャベール警部は、 何があっても他人を許すことができない人間です。 「一度罪を犯した者は永久に罪人である」というのが 彼の人間観になっている。 ジャベールの場合は少し極端ですが、 人間には多かれ少なかれ、こうした不寛容さがあるものです。 物語の最初から最後まで通して活躍する人物が バルジャンとジャベール以外にいないため、 物語全体がつぎはぎだらけの印象になっています。 ファンテーヌは途中で出てきて早々に退場。 テナルディエ夫妻はワンシーンのみ登場。 コゼットは後半にだけ登場し、恋人マリウスはほんのチョイ役です。 これは原作通りなので、ある程度は仕方のないこと。 これを解消するには、映画を前後編二部構成にして、 後半の主人公をマリウスにするぐらいの 大胆な脚色が必要かもしれません。 後半では自分の生活を守ることばかり考えている バルジャンを脇に追いやり、 社会を改革しようとするマリウスを真ん中に持ってきた方が、 映画としては面白いものになったでしょう。


4632 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (BS 2006)

オトーサン、 「このシリーズ、よく続くな」 なんといっても、第1作が迫力満点で、 全米で大ヒットしました。 カーキチが多いアメリカ人を大いに喜ばせたのです。 原題:The Fast and the Furious: Tokyo Drift (2006) 監督:Justin Lin 脚本:Chris Morgan Genre:Action / Crime / Drama Rated PG-13 for reckless and illegal behavior    involving teens, violence, language and sexual content Country:USA / Germany Language:English / Japanese 上映時間:104分 あらすじ: カリフォルニアの高校生ショーンは カーキチで、たびたび警察の厄介になっていた。 ある日、大事故を起こし、少年院行きへ。 だが、それを逃れるため、軍人の父を頼って日本へ。 日本での高校生活に馴染めずにいたショーンは、 留学生のトウィンキーに声をかけられ、 深夜の立体パーキングで行なわれる アンラ・カー・レースに誘われる。 “ドリフト・キング”のD.K.に勝負を挑まれ、完敗。 これをきっかけに、ドリフト・レースの世界にハマっていく... 出演者: Lucas Black ... Sean Boswell(ショーン) Bow Wow ... Twinkieト(ウィンキー) Shin'ichi Chiba ... Uncle Kamata(伯父) Brian Tee ... D.K.(D.K.) Keiko Kitagawa ... Reiko(レイコ) オトーサン、 「ヴィン・ディーゼルが出ていないじゃん」 無名役者が主役ではねぇ。 LUCAS BLACK ルーカス・ブラック 誕生日 1982/11/29 - 出身地 アラバマ州 子役としてテレビシリーズ「アメリカン・ゴシック」に出演。 高校在学中は学業を優先し、 バスケットボールとフットボールに熱中し、ゴルフも始めた。 高校卒業後に俳優業を本格的に再開。 2005年にはサム・メンデスの「ジャーヘッド」に出演した。 カルバン・クラインのモデルを務めた。 出演作; 1995年「8月のメモワール」 1996年「ゴースト・オブ・ミシシッピー」「スリング・ブレイド」 1998年「クレイジー・イン・アラバマ」      「X-ファイル ザ・ムービー」 2000年「すべての美しい馬」 ? 2003年「コールド マウンテン」 2004年「プライド 栄光への絆」 2005年「誘惑の囁き」「ジャーヘッド」 2006年「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」 2010年「レギオン」 2013年「42~世界を変えた男~」 ?? その他の出演者: Trula M. Marcus ... American Math Teacher Zachery Ty Bryan ... Clay Christian Salazar ... Chubby Hispanic Kid Vincent Laresca ... Case Worker Joey Crumpton ... Police Officer Lynda Boyd ... Ms. Boswell Brian Goodman ... Major Boswell Nathalie Kelley ... Neela Toshi Hayama ... Toshi at Underground Garage Atley Siauw ... DJ Atley Leonardo Nam ... Morimoto Jason Tobin ... Earl Sung Kang ... Han Satoshi Tsumabuki ... Exceedingly Handsome Guy Alden Villaverde ... Alden Konishiki ... Paw Man Jimmy Lin ... Jimmy Caroline de Souza Correa ... Sexy Brazilian Model Silvia Suvadova ... Russian Model Koji Kataoka ... Yakuza Pinkie User Rating:5.7/10( 94,323 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 1.528 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり低いな」 User Reviews Tan Meng Yoeさん Malaysia 2006年6月23日 クルマたちをして語らしめよ 本作の監督は、ジャスティン・リン。 出演は、三菱 Evo 9、日産シルヴィア、 フォード・マスタング、RX 7、トヨタチェーサーだ。, ルーカス・ブラック、ボウ・ワウ、ナタリー・ケリー、 Sung Kang、千葉真ー。 三菱は、最優秀俳優として、 来年のアカデミー賞にノミネートされるだろう。 いいクルマ、いい音楽、いいノディ、いい都市景観だ。 ストーリーは、脳なし。 だが、それゆえに見たのだ。 映画の外に、脳を置いてみることができる。 何も考えないドライブが、2時間楽しませてくれる。 RX7は、他の俳優たちよりも、表情豊かだ。 というのも、娯楽という目的に適っていて、 すごいドリフトだったし、 馬鹿でかいマフラーがあったし、 カーレース映画としては、撮影が最高だった。 オトーサン、 「ストーリーがお粗末だね」 ジーナさん 2008年8月3日 車好き限定 ドリフトテクニックや東京の街並みは いろんな意味で興味深かったですが、 ストーリー自体に惹きつけるモノがない。 土屋さんとヴィンちゃんの登場だけが 救いなんてヒドすぎでしょ(爆) とりあえず「ワイルド・スピード」の続編として 作るべきではなかったですね。 まぁ、ポール・ウォーカーが出てない時点で 私の中での「ワイルド・スピード」は終了してますが(笑) 余談:バウワウの制服姿が意外に違和感ナシ。


4631 バウンド(TV 1996)

オトーサン、 「やっぱり午後ロードだ」 のっけから女性2人の扇情的なレズシーン。 午後ロードは、B級映画チャネルと再確認しました。 だが、その後は... 原題:Bound (1996) 監督・脚本:Andy Wachowski/ Lana Wachowski : Genre:Crime / Drama / Thriller 上映時間:108分 あらすじ: 5年の刑期を終えて出所し、 マフィアのビアンキーニ一家の下で働くことになった 泥棒のコーキー。 彼女はシーザーの情婦ヴァイオレットと知り合い、 女同士で恋に落ちる。 ヴァイオレットはコーキーに、 組織の金二百万ドルを奪い、 ビアンキーニの息子のせいにして逃亡しようと持ちかけた。 二人はまんまと金を奪うことに成功するのだが... 出演者: Jennifer Tilly ... Violet(ヴァイオレット) Gina Gershon ... Corky(コーキー) Joe Pantoliano ... Caesar(シーザー) オトーサン、 「切れ味のいい演技だね」 経歴をみると、何度もみているはずなのですが,,, 実は、これが初の主演作なのです。 GINA GERSHON ジーナ・ガーション 誕生日:1962/6/10 - 出身地:ロサンゼルス 経歴 ビバリーヒルズ・ハイスクールで ダンスやコーラスを学び、 卒業後ボストンのエマーソン大学に通うが、 1年でニューヨーク大学に移る。 芸術の学位を得た後に、 ニューヨークの演劇集団"Naked Angels"創設メンバーに加わり 舞台に立つようになった。 1980年代後半からテレビや映画に出演しはじめ、 1996年、ウォシャウスキー兄弟の 「バウンド:』で主人公コーキーを演じて高い評価を得た。 1986年「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1988年「レッドブル」「カクテル」 1990年「ゾンビ・サーガ/死霊のいけにえ」 1991年「アウト・フォー・ジャスティス」 1992年「ザ・プレイヤー」 1995年「ショーガール」 1996年「バウンド」「Touch タッチ」 1997年「シーズ・ソー・ラヴリー」「N.Y.殺人捜査線」「フェイス/オフ」 1998年「ブラック&ホワイト」「パルメット」「ルル・オン・ザ・ブリッジ」 1999年「写真家の女たち」「インサイダー」 2001年「ドリヴン」「ピクチャー・クレア」 2002年「ボーダーライン」「DEMONLOVER デーモンラヴァー」 2007年「P.S. アイラヴユー」 2011年「キラー・スナイパー」 その他の出演者: John P. Ryan ... Micky Malnato Christopher Meloni ... Johnnie Marzzone Richard C. Sarafian ... Gino Marzzone Mary Mara ... Sue, Bartender Susie Bright ... Jesse Margaret Smith ... Woman Cop Barry Kivel ... Shelly Peter Spellos ... Lou Ivan Kane ... Cop #1 Kevin Michael Richardson ... Cop #2 Gene Borkan ... Roy User Rating:7.4/10 ( 30,851 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 628 votes) Yahoo! オトーサン、 「よう出来とる」 User Reviews Sarah Parsonさん phoenixoscura Missouri 2004年7月23日 トップ5... 私見だが、 もっとも知的でエロティックな映画だ。 知的でエロティックなアート作品なんて 滅多にない。 コーキーとヴァイオレットの関係は、 過去のものではないと思う。 映画のトーンは、逃亡だからだ。 (そこで、タイトルは、 "Bound"になる) 2人の関係性が、アイディアを産む。 だが、セックスに開放的でないひとや、 ホモでないひとは、 主役2人の間のしどけない短いセックスを お気に召さないかもしれない。 この映画で、一番いいのは、細部だ。 些細だが気になる事が、多い。 これぞ、ウォシャウスキー兄弟が磨き上げた点だ... 「マトリックス」のフアンならば、 その出どころが分かるだろう。 ウォシャウスキー兄弟は、 本当の天才と言い続けたいが、いまはそうしたくない。 自分の目で見てほしい。 キライがスキかどちらか分かるだろう。 オトーサン、 「コーエン兄弟の再来か?」 服部弘一郎さん 1997年5月30日 ジーナ・ガーションとジェニファー・ティリーの女ふたりが主人公。 小品とは言え切れ味鋭いサスペンス映画。 真俯瞰のカットや印象的なクローズアップを多用した スタイリッシュな予告編を観て、 一目で気に入り期待していた映画。 本編も予告編に負けないスタイリッシュで 洗練されたショットの連続。 こんなにカッチョイイ映画を観たのは久しぶり。 コーエン兄弟の『ミラーズ・クロッシング』を 初めて観た時と同じぐらいの衝撃だ。 映画を観た後、僕はしばらくニヤニヤ笑いが止まらなかったぞ。 大袈裟じゃなく、本当に面白かったです。 主演はジーナ・ガーションとジェニファー・ティリーの女ふたり。 ギャングの情婦であるティリーと、 その隣の部屋に住む泥棒コーキーが恋に落ち、 緻密な計画のもとギャングの金200万ドルを盗み出す話です。 ところがその後、物語が二転三転して、 最後まで一瞬たりとも目の離せないサスペンスが続きます。 ほとんどが室内劇なのですが、 カメラの視点や人の出し入れが巧妙で、 空間の狭さを逆手にとって、 映画的な魅力あふれる映像に仕立てています。 撮影はサム・ライミ映画の撮影も担当していたビル・ポープ。 なかなか見せてくれます。 ジーナ・ガーションは『ショーガール』にも出てましたが、 今回の主役で僕にとって忘れ得ぬ女優となりました。 とにかく、こんなにかっこいいヒロインには、 ここ数年お目にかかってなかった。 ジェニファー・ティリーとのレズ・セックス場面などもあって、 ヌードが拝めるのも嬉しいです。 レズ・セックスで思い出したんですが、 この映画って話の骨格が アン・ヘッチ主演の『ワイルド・サイド』に似ているんです。 『ワイルド・サイド』は娼婦がギャングの情婦と愛し合い、 お金を持って逃げてしまう話でした。 ジョエン・チェンが ジェニファー・ティリーに代わり、 クリストファー・ウォーケンが ジョー・パントリアーノに代わると『バウンド』になる。 『ワイルド・サイド』自体は僕から観ると すごく不満の残る映画でしたが、 今回の『バウンド』はパーフェクト。 男のお飾りみたいな身に甘んじているかに見えた ジェニファー・ティリーが、隣室のガーションを誘惑するなど、 かなり積極的に動きまわるところが、この映画を面白くしています。 中心になるのはガーション演ずるコーキー、 ティリー演ずるヴァイオレット、パントリアーノ扮するシーザーです。 普通は主役と脇役がいると、脇役はそれと知らぬまま、 自ら主人公たちの都合のよい状況を作り出すために動き回るものです。 ところがこの映画は、三者がそれぞれ利己的に行動して、 他人にまったく遠慮しない。 シーザーが女たちの思惑をすべて裏切り、 まったく予想もつかない行動をとりはじめるあたりは、 きわめてスリリングな展開でした。 サスペンス映画だけに、内容を最後まで書いてしまうことは避けますが、 最後に見せる弾着シーンのスローモーション映像の ユニークさと美しさは特筆もの。 こういうショットを考えたというだけでも、 この映画の作り手たちはすごい。 監督・脚本はアンディとラリーのウォシャウスキー兄弟。 これが監督デビュー作です。


4630 影の軍団 服部半蔵(BS 1980)

オトーサン、 「服部半蔵といえば、伊賀忍者」 それが、上と下があるという設定ですが、 いまいち飲み込めませんでした。 したがって、宿敵・甲賀忍者との対決が おざなりになってしまいました。 原題:影の軍団 服部半蔵(1980) 監督:工藤栄一 脚本:高田宏治/ 志村正浩/ 山田隆之 Genre:Period Drama/Action 上映時間:133分 あらすじ: 慶安四年、三代将軍の家光が急死し、 幼い息子の家綱が後を継ぐことになった。 副将軍・水戸光圀の弟である保科正之が、 家綱の補佐役に任命される。 上下二家に分かれた伊賀の服部家では、 上が正体を隠して世人に紛れ、下が密かに生きていた。 下の半蔵は捕らえられた先で老中筆頭・松平伊豆守に会い、 保科正之を殺せば助けると言われる。 正之の屋敷に忍び込んだ下の半蔵は警備に見つかるが、 上の半蔵に助けられ脱出に成功。 松平伊豆守の背後には甲賀忍者の影が控えていた。 出演者: 渡瀬恒彦...下の服部半蔵 西郷輝彦...上の服部半蔵 山村聰...保科正之 オトーサン、 「服部半蔵は、2人ともミスキャストだね」 渡瀬恒彦さんは、チンピラ風情だし、 西郷輝彦さんは、歌手のイメージが邪魔するし。 その他の出演者: 成田三樹夫...松平伊豆守 緒形拳...甲賀四郎兵衛 森下愛子...千里(織江) 原田エミ...小萩(下の半蔵の妹) 三浦洋一...青山図書 中島ゆたか...お楽の方 橘麻紀...矢田局 奈三恭子...秋野 本間優二...小六 蟹江敬三...一飛 戸井十月...三々助 李一龍...水口鬼三太 鳥巣哲生...九十九 藤田渓...栃丸 きくち英一...仁平 大矢敬典...四々戸 松林龍蔵...大伍 志茂山高也...流七 酒井努...闇人 細川純一...蛭巻玄十郎 笹木俊志...石川美作 木村夏江...内田局 仁和令子...綾乃 柳川恵美...浦路 前島幹生...堅田五郎九 赤羽根明...草間蔵人 上田孝則...徳川家綱 白井滋郎...中村刑部 峰蘭太郎...高山源之進 藤沢徹夫...戸沢帯刀 小峰隆司...大岡源左衛門 タンクロー...商人B 勝野賢三...金井半兵衛 宮城幸生...老武士 島田秀雄...茶坊主 木谷邦臣...目付A 森源太郎...町の役人 村居京之輔...相州屋 大江光子...大奥の老女 唐沢民賢...黒井左衛門 高並功...兵藤平左衛門 鈴木康弘...奈良屋 国一太郎...商人A 五十嵐義弘...朽木民部正 有川正治...横川左衛門 林彰太郎...紀州頼宣 岩尾正隆...丸橋忠弥 丘路千...井伊掃部頭 田畑猛雄...永井信濃守 河合絃司...堀田加賀守 中村錦司...酒井讃岐守 金子信雄...水戸光圀 仲谷昇...内藤山城守 藤田まこと...先代上の半蔵 User Rating:6.4/10( 39 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎない?」 User Reviews masayuki00011さん 2012年3月12日 内容の展開が分かりずらかった 昨日浅草名画座で観賞しました 見る前にしっかり内容理解しないと 話が分かりずらかったです 劇映画としてはやや質が落ちる ただ今は亡き俳優が主演しているので 役としてはまずまず 緒方拳がどうして甦ったのか? 人間ではないのでしょうけれど... この頃の渡瀬 恒彦も演技はいいけれど 意味が分からないところは 妹が殺され殺した女性と恋をするのが理解不能でした? 忍者ラクビー対決も 見ていてもかけ離れた感じでピンとこない ミニチュアの城櫓も お金を賭けて作ったのは分かるのですが 話の展開が分かりずらいから何ともいえません 渡瀬と西郷の友情かな? オトーサン、 「ウケ狙いがすけて見える」 奇抜な戦闘シーン、露骨な女体の見せ方... どうして、本筋のドラマに専念せず、 焦点を逸らそうとするのでしょう。 ロスマクさん 2003年7月25日 実験的試みだが、明らかに失敗 アメフトのプロテクター忍者着に、 試合のようなフォーメーションとタックル。 実験的試みだが、明らかに失敗。 ダブル服部半蔵という面白い設定が 上手く活かされていない。 渡瀬恒彦はヤクザ映画で演じていたチンピラ演技そのもの。 チョンマゲなのか地毛なのか、 中途半端に薄い頭が気になって仕方が無かった。 この頃の緒形拳の眼光はやばすぎで怖い! 初代・服部半蔵として特別出演の藤田まことをはじめ、 山村聰や緒形拳など、 工藤栄一が手掛けたTV時代劇 「必殺!」シリーズの人脈が集まっていた。 奇抜な戦闘シーンといい、 「必殺」ファンにはオススメな映画。


4629 金融腐蝕列島[呪縛](BS 1999)

オトーサン、 「映画になったのか」 昔、パラパラとページをめくった覚えがあります。 第一勧業銀行の総会屋利益供与事件を下敷きにしています。 連日、マスコミが騒いでいましたっけ。 この事件が大蔵省の官僚に飛び火して、 ノーパンしゃぶしゃぶが、流行語になりました。 説明すると、ノーパンの女性店員が 接客するしゃぶしゃぶ料理店のことです。 銀行は、やくざとも、高級官僚とも、 もちつもたれつの腐れ縁があったのです。 原題:金融腐蝕列島[呪縛](1999) 監督:原田眞人 原作:高杉良 脚本:高杉良/ 鈴木智/ 木下麦太 Genre:Drama/Suspence 上映時間:115分 あらすじ: 総会屋への多額の利益供与が発覚し、 朝日中央銀行に東京地検特捜部の捜査が。 経営陣はパニックに陥り、 政財界の大物でもある 佐々木取締相談役の顔色ばかり窺う有様だった。 そんな上層部の態度に奮起したミドルたちは、 銀行の呪縛を断ち切るべく再建のための戦いを開始する... 出演者: 役所広司 ...北野浩 仲代達矢 ...佐々木英明 椎名桔平 ...片山昭雄 オトーサン、 「巧いね、3人とも」 その他の出演者: 風吹ジュン ...北野今日子 若村麻由美 ...和田美豊 佐藤慶 ...久山隆 根津甚八 ...中山公平 中村育二 ...松原秀樹 石橋蓮司 ...中澤専務 遠藤憲一 ...大野木検事 もたいまさこ ...一条弁護士 本田博太郎 ...陣内新副頭取 黒木瞳 ...佐藤弘子秘書 丹波哲郎 ...川上多治郎 多岐川裕美 ...青木伸枝 梅野泰靖 ...坂本頭取 小林勝彦 ...今井会長 内藤武敏 ...株主・790番 田口トモロヲ ...守衛 村上淳 ...通行人 本宮泰風 ...青年 矢島健一 ...石井卓也 三浦春馬 ...北野浩一 高杉良 ...弁護士 大高洋夫 ...西田 勝部演之 ...太田副頭取 原田遊人 ...クリス・ゴタンダ 並樹史朗 藤田宗久 駒塚由衣 User Rating:6.7/10( 30 votes)みんなのシネマレビュー User Rating7.2:/10( 356 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だね」 日本アカデミー賞受賞 ・編集賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 役所広司 ・助演男優賞 椎名桔平 ・助演女優賞 若村麻由美 ・監督賞 原田眞人 ・脚本賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 User Reviews 鉄腕麗人さん 2013年5月2日 大手銀行の経営崩壊危機、それに伴う日本経済の混乱、 日々のニュースのトピックスで そういった言葉が乱れ飛んでいても 小さな一般市民にとっては、事の重大さの意味は理解出来ても、 どこか別世界の出来事のように思えてしまうのが実情。 でも、それらを司る金融機関の職に就いている人々も、 当然ながら小さな一般市民である。 この映画はその彼らを中央に据えて描き出す事によって、 金融危機は常に社会の中心にあり、 その影響は極めて身近なところに存在するということを訴えてくる。 経営崩壊危機からの脱却・再出発を図る大銀行の内情をつぶさに描き、 一級のエンターテイメントに仕上げることに成功している。 実力派キャストを揃えた群像劇には、 今作にも出演している仲代達矢、丹波哲郎らが メインキャストとして常に顔を揃えていた時代の日本映画にあった “熱量”を彷彿とさせるものがあった。 そこに役所広司の安定感や椎名桔平のギラギラ感等が加味され、 「芝居」としての見応えが溢れていたと思う。 明らかに意図的だったと思うが、 時に過剰なまでに仰々しい台詞回しや俳優の動きの付け方にも、 見栄え的には極めて地味になってしまいがちな題材を 「娯楽」として見せようとする「工夫」が感じられ、 原田眞人監督の演出の冴えを感じた。 この人は、こういう社会派ドラマを撮らせると本当に巧い。 断ち切れたかに見えた「呪縛」の闇の深さを漂わせるラストシーン。 すみやかに晴れ渡っているように見える空に 突如として不穏さを感じる。 その空はそのまま現実社会に繋がっていることを暗示させ、恐ろしい。 P.S.椎名桔平の存在がいいスパイスとして効いていたと思う。 ラストの“開き直り”は最高。 個人的には「アウトレイジ」の役柄と人間的な部分で通じるものを感じた。 もしかして彼は、あのまま身を落とし、 「大友組」に拾われたんじゃないだろうな……。 オトーサン、 「アクション映画みたいに撮ってるね」 取材陣が、渦中の人物に群がる様子を、 迫力あるアクションシーンとして撮っています。 マスコミのひとは、不快でしょうね。 黒美君彦さん 2007年4月1日 利益供与事件 原作は第一勧業銀行の総会屋利益供与事件をもとにした 高杉良原作の経済小説で、 四人組も直截的なモデルはいないものの、 危機感の薄い経営陣を突き上げた 中堅行員数人を頭において描かれたといわれている。 原作は、私自身あまり縁のない銀行内部の腐敗と改革を描いていて、 経済小説として興味深く読んだ。 しかし、小説であれば解説が可能な日本経済や銀行の歴史の部分だが、 映画ではどうしても割愛せざるを得ない。 登場人物も多く、限られた時間の中で 事件を描こうと苦労したのはわかるが、 やはり若干無理があったか。 しかしながら誇張も目立つとはいえ、 メディアスクラムの状況や株主総会の緊張感など、 「経済映画」としてはそれなりに頑張っていると思う。 経済って、映像にするにはなかなか難しいんだよね~。


4628 酔いがさめたら、うちに帰ろう。(BS 2010)

オトーサン、 「素直な題名だね」 西原理恵子さんの旦那が原作者。 大学時代、この有名な漫画家の学友という先生から、 よくエピソードを聞かせてもらいました。 原題:酔いがさめたら、うちに帰ろう。(2010) 監督・脚本:東陽一 : 原作:鴨志田穣 Genre:Drama 上映時間:118分 あらすじ: 戦場カメラマンの塚原安行は、 人気漫画家の園田由紀と結婚し、 2人の子どもにも恵まれたが、 いつしか酒に溺れてアルコール依存症となる。 それが原因で離婚し、今は別々に暮らす日々。 そんなある日、安行は再び吐血して病院に運ばれる。 別れても安行のことを心配せずにはいられない由紀。 そしてついに安行は嫌々ながらもアルコール病棟に入院することに。 やがて、そこで出会った風変わりな患者たちや、 個性的な医者たちと過ごす日々に安らぎを覚え、 少しずつ回復していくが... 出演者: 浅野忠信 ...塚原安行 永作博美 ...園田由紀 オトーサン、 「2人の自然体の演技が光るね」 その他の出演者: 香山美子 ...塚原弘子 藤岡洋介 ...園田宏 森くれあ ...園田かおる 市川実日子 ...湊麻美 高田聖子 ...衣田医師(精神科医) 柊瑠美 ...猪瀬看護師(アルコール病棟) 利重剛 ...三笠クリニック院長 甲本雅裕 ...山田医師(内科医) 渡辺真起子 ...美人(精神科 患者) 堀部圭亮 ...若い男(精神科 患者) 西尾まり ...石山看護師(精神科) 大久保鷹 ...松本(アルコール病棟 患者) 滝藤賢一 ...大川(アルコール病棟 患者) 志賀廣太郎 ...伊藤(アルコール病棟 患者) 北見敏之 ...坂井(アルコール病棟 患者) 螢雪次朗 ...吉田(アルコール病棟 患者) 光石研 ...鬼頭(アルコール病棟 患者) 西原理恵子 大島蓉子 安部聡子 森康子 古舘寛治 野中隆光 佐藤幾優 塚本幸男 伊藤幸純 User Rating:6.3/10( 10 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 378 votes) Yahoo! オトーサン、 「佳作!」 User Reviews さむこさん 2012年9月4日 帰るところがあるってこと 原作の漫画が好きで、 「毎日かあさん」を見るようなつもりで 鑑賞したんだけど違いましたね。 これは鴨志田さんの小説が原作だったんでした。 子供の性格などはあまり描かれておらず、 元夫の視点から描かれています。 私的には「毎日かあさん」のほうが、 母の心情が描かれていて共感できました。 キョンキョンが演じたような、 あの西原さんのどっしりした感じと 肝の据わった優しさは 永作さんには感じられないなあと思ったけど、 鴨志田さんにはこう見えていたのかな。 漫画のほうは自分のことを描いているから、 あくまでもセルフイメージなわけだし。 酔った時に言ってしまったこと。 お酒のせいかもしれないけど、 ほんとはこの人、いつもこんなこと考えてたのかな? って思ってしまうと思う。 映画と漫画だけじゃあ病気の本当のことはわからないけど、 少しは見方が変わりました。 本人も家族も、周囲からの視線も冷たい、つらい病気ですね... 女医さんがとてもよかったです。 オトーサン、 「東陽一監督、なかなかいいね」 イニシャルKさん 2012年6月7日 西原理恵子の夫のアルコール依存症闘病記を 「サード」の東陽一監督が映画化した作品。 こう聞くと重苦しい映画のように思うが、 東監督は主人公をあくまで客観的に見つめることで、 けっして重くならないようなつくりにしている。 アルコール依存症の患者の描写が 主人公含め全くリアルでないのも おそらく意図的なものだろう。 確かにこれでは アルコール依存症の本当の意味での怖さというものは 伝わらないかもしれないが、 東監督はあえてリアルさを抑えて客観的に描くことで このだらしない主人公の滑稽さを強調することで 観客に主人公に対して同情の余地を与えないという狙いが あったのではないだろうか。 アルコール病棟の患者たちの日常は病気に関しては リアリティーがないものの、 そのほかは実際の入院患者たちの日常を 垣間見ているようである。 どことなく「サード」の少年院を思い出してしまうが、 ここがドキュメンタリー出身の監督らしいところかもしれない。 ただやはり「サード」のほうが こういうドキュメンタリータッチの演出は 活かされている気がする。 浅野忠信は「風花」でも 酒を手放すことのできない男を演じていたが、 本作でも酒に溺れる男を違和感なく演じており、 「風花」のDVDのメイキング映像において、 本当は酒が飲めないふうなコメントをしてたと思うが、 それが信じられないほどの演技を見せている。 永作博美演じる妻の 「一度好きになった人のことをなかなか嫌いにはなれない。」 というセリフが印象的だった。 ラストの海で戯れる家族と エンディングの忌野清志郎「誇り高く生きよう」が 余韻を残す。


4627 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(DVD 2011)

オトーサン、 「続編があるのか」 TSUTAYAで、DVDを借りることに。 打ち明けると、新入社員だった頃、 先輩に飲みにつれていかれ、 人事不省になったことっがあります。 翌朝、目覚めて、恥かしかったこと... 愛娘が、同じ羽目になったこともあります。 酒は飲んでもいいですが、呑まれぬように。 原題:The Hangover Part II (2011) 監督:Todd Phillips 脚本:Craig Mazin/Scot Armstrong/Todd Phillips Jon Lucas/Scott Moore (characters) Genre:Comedy Rated R for pervasive language, strong sexual content including graphic nudity, drug use and brief violent images 上映時間:102分 Country:USA Language:English / Thai あらすじ: フィル、スチュ、アラン、ダグの4人は、 スチュの結婚式に出席するためにタイのバンコクへ。 再びバチェラーパーティを繰り広げる。 翌朝目覚めると部屋には猿がいて、 アランは丸刈り、スチュの顔にはタトゥが入っており、 またしても想像できない事態が... 出演者: Bradley Cooper ... Phil(フィル) Ed Helms ... Stu(スチュ) Zach Galifianakis ... Alan(アラン) Justin Bartha ... Doug(ダグ) オトーサン、 「前作と同じメンツだな」 今回の舞台は、ラスベガスでなくて、バンコク。 世界有数の歓楽街があります。 その他の出演者: Ken Jeong ... Mr. Chow Paul Giamatti ... Kingsley Mike Tyson ... Mike Tyson Jeffrey Tambor ... Sid Garner Mason Lee ... Teddy Jamie Chung ... Lauren Sasha Barrese ... Tracy Gillian Vigman ... Stephanie Aroon Seeboonruang ... Monk Nirut Sirichanya ... Fohn Yasmin Lee ... Kimmy User Rating:6.5/10 ( 226,930 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 1,187 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなところかな」 ラジー賞ノミネート ・ワースト前編・リメイク・盗作・続編賞 User Reviews treeskier802さん United States 2011年5月27日 残念ながら、先が読めるし、ギャグも同じ この映画、愉快で面白いものの、 残念ながら、先が読める。 この映画で唯一面白かったのは、 第1作の登場人物たちだからだ。 何か、ストーリーや登場人物で、 目新しいことでもやってくれるかと 期待していたが、同じギャグがあるだけだった。 第1作をみたとき、 こいつは、コメディの古典になると思った。 だが、何回かみた後、あまり面白くなくなった。 コメディが、こまかいことばかりだったからだ。 驚きが失せ、訴求力が失われた。 だから、あなたが、同様に何度もみたうえで、 続編には、より愉快な冒険や驚きが待っていると 期待すると、ややがっかりするだろう。 第1作は、虎だったが、今度は猿だった。 ギャグは、不発に終わったようだ。 上映前に、大騒ぎがあった。 事実、第1作が上映された後、 第2作に、もう着手しているという噂が流れた。 より愉快な続編になっただろうに、残念だ。 スコアは、6点。 理由は、ある種の楽しみを得たからだ。 そう、第1作と同じ人物たちに会って、懐かしかった。 オトーサン、 「偉大なる二番煎じに、なりそこねた」 ちょいQKさん 2011年7月18日 笑わせるが二番煎じ 意表をつく設定で 細部まで良く練られた脚本による傑作である前作で 大いに笑った者は、この続編も見ることになるのだが、 どう考えても二番煎じになるざるを得ないのではないか、 という予感は的中した。 前作は上質なミステリーのように馬鹿馬鹿しくも 論理的に謎(自分たちが何を行ったか)が解明されていた。 今回もテディを捜すために、残されたわずかな手掛かりを元に、 自分たちが行った馬鹿騒ぎを暴きだしていくのだが、 そのハチャメチャ振りは決して前作に劣らないにも関わらず、 全て予定調和的な気分が付きまとってしまう。 ミステリーで同じ手は使えないという点で、 この作品のミステリー的部分が犠牲になっているわけだ。 それを補うために、 派手なカーチェイスや異国趣味を持ち込んでいるのたが、 やはりそれらは付け足しに過ぎない。 とはいえ、目的のためにいやいやながら暴き出す事実が、 記憶に無い自分たちのハチャメチャ振りであるという設定で描かれる 馬鹿馬鹿しさや下品な下ネタにはやはり笑わされる。 今回のエンドロールでは、 テディが指を失くした原因が表されている写真に最も笑った。


4626 極道の妻たち 情炎(BS 2005)

オトーサン、 「久しぶりに見るなぁ」 "極妻"といえば、岩下志麻さんですが、 高島礼子さんものもあるんですねぇ。 原題: 極道の妻たち 情炎(2005) 監督:橋本一 原作:家田荘子 脚本:高田宏治 Genre:Drama 上映時間:118分 あらすじ: 西郷波美子は、夫で菅沼組若頭・西郷龍二が 3年前に不穏な死を遂げた事件の背後に、 組内の跡目抗争の裏切りがあったと確信していた。 そんな菅沼組では、病に臥す初代組長・菅沼辰雄の 近い将来の死を前提に、跡目争いが水面下で活発化していた。 組内で、菅沼組若頭・河本一兆を推する動きがある一方、 亡き西郷を実の息子同然に思っていた組長は、 西郷の実弟で西郷組若頭・西郷恭平を 自分の跡目にと秘かに考えていた。 波美子は、夫の事件が未解決の現状で、 義弟までも抗争に巻き込まれることだけは 避けたいと苦悩するのだった... 出演者: 高島礼子 ...西郷波美子 杉本彩 ...白英玉 保坂尚輝 ...河本一兆 オトーサン、 「この3人、それぞれ、個性を発揮している」 その他の出演者: 山田純大 ...西郷恭平 寺島進 ...沖田 前田愛 ...かおり 深浦加奈子 菅田俊 榊英雄 六平直政 松重豊 家田荘子) 矢野明 大木実 山西道広 誠直也 User Rating:7.0/10( 2 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 29 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ている!」 User Reviews tengu3711さん 2009年5月17日 久々に原点に戻った極妻!良かったッス! 東映の「ドル箱」シリーズと言えばコレですな。 今回のこの作品は、原点に戻った感じで、良かった! 何てゆうか、映画って不思議だよね。 嫌いな映画に当たると、 次に観るのが物凄くシンドくなって、間あくんだけど、 面白い映画に当たると、その勢いで、 バンバン映画が、観たくなる。 例えば、「バンコック・デンジャラス」観て、ヘコんだ後、 「レインディア・ゲーム」みたいのに、 当たると、凄い嬉しいよね。 あぁ、映画っておもしれー!って事になる。 でも人生、甘くないのと一緒で、 面白い映画ばかりに当たるとは限らない。 コノ「極妻」も、面白いのと、そうじゃないのの落差が激しい。 岩下志麻が出てるのは、だいたい面白いんだけどね。 高島礼子になってからが、ビミョーなんだ。 何か、赤坂のママにしか見えない。 「姉さん!」って感じじゃないんだな。 そー言えば、何でみんな親分の事、「オヤジ」って言うのに、 親分の奥さんの事は「姉さん」って言うんだろう? 「かあちゃん」とは言わないな。 で、本作が良かったのは、ひとえに脇が、頑張ったから、 先だって、亡くなられた大木実先生はじめ、松重豊、寺島進も良かった。 が、特筆するべきは、保坂尚輝と杉本彩、この二人が光ってた。 保坂尚輝の、ふてぶてしさは、「踊る大捜査線」で証明済みだが、 杉本彩が、ここまでハマるとは思わなかった。 アクションもの、イケルね、この人。 オトーサン、 「この言い方、笑えるね」 ・科学、いや、生物の力ってスゴイな~。 前田有一さん 2005年3月21日 杉本彩には“旬”を感じる 極道の世界を、妻たちの視点から描いた 家田荘子の原作を映画化した人気シリーズの最新作。 「情炎」は、4年ぶり15作目となる。 主演はこのシリーズ5作目となる高島礼子。 共演には「花と蛇」でのエロティックな熱演が記憶に新しい杉本彩。 夫である菅沼組若頭の不審な死の真相には、 組の跡目争いの怨恨が絡んでいるはずと 波美子(高島礼子)は、にらんでいた。 組長が病に伏したいま、 菅沼組の水面下では跡目をめぐる 熾烈な争いが繰り広げられていたのだ。 東映らしい泥臭いアクションあり、 血の噴出する残酷描写あり、適度なお色気ありと シリーズの構成要素を適切に入れ込んだ最新作。 高島の姐さん役は板についていて、 たんかをきる姿などはずいぶんと似合う。 とりまく極道たちの、ファミリーを思う姿も魅力たっぷりに描かれ この手の映画のファンには喜ばしいところ。 この最新作で特筆すべきは、杉本彩、前田愛といった 一見ヤクザ映画には似つかわしくない俳優さんが、 それなりの存在感を示している点。 とくに杉本は、自慢のナイスバディを どどーんと見せてくれるサービスぶりだ。 この人は、若いころよりどんどん胸が大きくなって、 おまけに上向きになっている。 科学、いや、生物の力ってスゴイな~。 ちなみに、クライマックスのアクションシーンでの 短い銃剣をつけた拳銃で戦う彼女の姿はなかなかカッコいい。 長ドスをふりまわす和服姿の高島も色っぽいが、 ちょいと今回は杉本がおいしいところを持っていったなという印象だ。 彼女関連でもうひとつ見せ場を紹介すると、 和装の高島と二人でジルバを踊る場面。 これはよかった。 女同士、しかも片方は和服という非常にフシギな風景であるが、 じつに色っぽいシーンであった。 いくつか、そのような見栄えする見せ場があるので、 思ったよりは満足がいく最新作といえるのではあるまいか。 かなり長寿のシリーズになってきたが、次回も楽しみだ。


4625 レ・ミゼラブル(DVD 2012)

オトーサン、 「ああ無情、子供の頃、読んだな」 ブロードウェイでミュージカルをみましたし、 パリのヴォージュ広場にある記念館も見学しました。 名作中の名作、読みかえしてみようかな。 原題:Les Miserables (2012) 監督:Tom Hooper 原作:Victor Hugo 台本:Alain Boublil1/Claude-Michel Schonberg 脚本:William Nicholson/Alain Boublil/ Claude-Michel Schonberg/Herbert Kretzmer Genre:Drama / Musical / Romance 上映時間:158分 Country:USA / UK Language:English あらすじ: フランス革命期のパリ。 ジャン・バルジャンは、パンを盗み、 監獄で19年間生き延びた。 仮出獄し、再び盗みを働いてしまうが、 司教の優しさに触れ、心を入れ替えることに。 過去を捨て、マドレーヌと名前も変えながらも 正しくあろうと自らを律して生きていく。 やがて市長にまで上り詰めるが、 法に忠誠を誓うジャベール警部に正体を見破られ 逃亡を余儀なくされる。 一方、薄幸の女性ファンテーヌから託された 彼女の娘コゼットに深い愛情を注ぎ、 美しい女性へと育てていくのだったが... 出演者: Hugh Jackman ... Jean Valjean(ジャン・バルジャン) Russell Crowe ... Javert(ジャベール警部) Anne Hathaway ... Fantine(ファンテーヌ) オトーサン、 「なんかイメージと逆だな」 ジャン・バルジャンは、丸顔、 ジャベール警部は、細面でしょうが。 名演技でしたが、違和感がありました。 アン・ハサウェイは、新境地を開いています。 HUGH JACKMAN ヒュー・ジャックマン 誕生日 1968/10/12 出身 オーストラリア・シドニー ジャーナリズム専攻で大学在学中、 単位を楽に捕れると友人から聞かされていた 演劇の授業を選択するが、 担当教授から主役に抜擢され、 アマチュア劇団の巡業公演に参加するうち、 演技に目覚める。 大学卒業後、演劇学園の1年間コースに通ううち、 オーストラリアで最も人気の高い昼メロ番組 「NEIGHBOURS」の出演交渉を受けるが、 それを断り、バースにある ウェスタン・オーストラリア・アカデミー・ オブ・パフォーミング・アーツを選択し、 さらに3年間演技を学ぶ。 オーディションでミュージカル版 「美女と野獣」の主役ガストン役を射止め、 1年間のロングランでオーストラリアの MO賞候補となる。 引き続き、ロイヤル・ナショナル・シアター・ カンパニーのトレバー・ナン演出の 「サンセット大通り」のメルボルン公演で主役を演じ MO賞ミュージカル部門の最優秀主演男優賞を受賞。 再びトレバー・ナン演出でロンドンの ウェストエンドで上演された「オクラホマ!」の リバイバル公演でカーリー役を演じ、 本年度のオリヴィエ賞ミュージカル部門の 主演男優賞にノミネートされた。 2000年、「X-メン」でウルヴァリン役に抜擢され、 一躍人気スターに。 2004年の「ヴァン・ヘルシング」で人気を不動のものとした。 04年のトニー賞ではブロードウェイ・ミュージカル 『The Boy From Oz』でミュージカル部門の最優秀主演男優賞に輝いた。 米ピープル誌が選ぶ“最も美しい50人”では、 00年から4年連続で選出されている。 出演作 2000年「X-メン」 2001年「恋する遺伝子」      「ソードフィッシュ」      「ニューヨークの恋人」 2003年「X-MEN 2」 2004年「ヴァン・ヘルシング」 2005年「ロスト・ストーリー ~現代の奇妙な物語~」 2006年「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」(声)      「タロットカード殺人事件」「ファウンテン 永遠につづく愛」      「プレステージ」「ハッピー フィート」(声)      「X-MEN:ファイナル ディシジョン」 2008年「オーストラリア」「彼が二度愛したS」 2009年「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」 2011年「リアル・スティール」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」 2012年「レ・ミゼラブル」 2013年「ウルヴァリン:SAMURAI」「ムービー43」 ANNE HATHAWAY  アン・ハサウェイ 誕生日 1982/11/12 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 母は舞台女優ケイト・マッコーレー。 99年、高校在学中にバロウ・グループの俳優養成講座に 史上最年少で入学を許可される。 その三日後にはFOXテレビのドラマ「ゲット・リアル」の主役に抜擢され、 ティーン・チョイス・アワードのドラマ部門最優秀女優賞ノミネート。 2001年「プリティ・プリンセス」の主人公ミア役で映画デビュー。 ヴァッサー大学で英文学、ニューヨーク大学に通う。 2008年、「レイチェルの結婚」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 日本では、シャンプー「LUX」のイメージキャラクターとして知られる。 出演作 2001年「プリティ・プリンセス」◇ 2002年「ディケンズのニコラス・ニックルビー」 2004年「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」◇ 2005年「ブロークバック・マウンテン」◆「アン・ハサウェイ/裸の天使」◇ 2006年「プラダを着た悪魔」◇ 2007年「ジェイン・オースティン 秘められた恋」◇ 2008年「ゲット スマート」◇「パッセンジャーズ」◇「レイチェルの結婚」◇ 2010年「アリス・イン・ワンダーランド」◆     「ラブ & ドラッグ」 2011年「ブルー/初めての空へ」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」 2012年「ダークナイト ライジング」「レ・ミゼラブル」 その他の出演者: Amanda Seyfried ... Cosette Sacha Baron Cohen ... Thenardier Helena Bonham Carter ... Madame Thenardier Eddie Redmayne ... Marius Aaron Tveit ... Enjolras Samantha Barks ... Eponine Daniel Huttlestone ... Gavroche Cavin Cornwall ... Convict 1 Josef Altin ... Convict 2 Dave Hawley ... Convict 3 Adam Jones ... Convict 4 John Barr ... Convict 5 User Rating:7.7/10 ( 136,139 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 3,317 votes) Yahoo! オトーサン、 「独自の世界を見事に構築している!」 欲を言えば、「夢破れて」などは、 女優さんに歌わせるのでなく、 一流歌手の吹き替えでやってほしかったなぁ。 ♪I had a dream my life would be  So different from this hell I'm living  So different now from what it seemed  Now life has killed the dream I dreamed. アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 アン・ハサウェイ ・メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ・音響賞(調整) 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ヒュー・ジャックマン ・歌曲賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ヒュー・ジャックマン ・助演女優賞 アン・ハサウェイ 同ノミネート ・歌曲賞 User Reviews antesdespuesさん United Kingdom 2012年12月12日 息を呑む - 心のあるミュージカル この映画の授賞式での上映に行き、 見終わって、言葉もなかった。 トム・フーパーの監督、撮影、衣装、美術デザイン、 編集は、まさに天才的だ。 トム・フーパーのアイディア、 俳優に歌わせるというのは、深い感動をもたらした。 他のミュージカル映画にはなかった。 ヒュー・ジャックマンは、まったく素晴らしい。 ジャン・バルジャン役は、見事な優雅さを体現している。 アン・ハサウェイも、 ファンテーヌの運命に翻弄される役は、素晴らしかった。 堕ちていくシーンは、最高だった。 「夢やぶれて」の歌唱と演技は、 信じられないほど心がこもっていて、 アカデミー賞にふさわしかった。 新人サマンサ・バークスの失恋役エポニーヌもよかった。 いずれ、スターダムにのしあがるだろう。 エディ・レッドメイン、ラッセル・クロウ、 アーロン・トヴェイトもよかった。 ヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンの コンビは、素敵な笑いで、暗い話を救ってくれた。 笑わせ、泣かせ、触発される映画だ。 見応えあり、今年、主要な賞をもっと獲得するだろう。 10点満点で10点! オトーサン、 「よくぞ2時間半に圧縮した!」 服部弘一郎さん 2012年12月31日 名曲揃いの人気ミュージカルを豪華キャストで完全映画化。 2時間半以上の長丁場だが最後は感動。 ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル(ああ無情)」は 何度も映画化されているが、 これは1985年にロンドンで初演された同名ミュージカルの映画版。 日本でも1987年から翻訳上演が行われているが、 それ以来用いられている岩谷時子の訳詞が 今回の映画の字幕の下敷きになっている。 主人公ジャン・バルジャンを演じているのはヒュー・ジャックマン、 ジャベール警部はラッセル・クロウ、 フォンテーヌにアン・ハサウェイと、 ハリウッド映画のスターたちがずらりと顔を揃えた豪華キャスト。 長大な原作小説を2時間半にまとめているので、 ストーリーそのものはかなりのダイジェスト版。 それでも寸詰まりな印象があまりないのは、 物語全体を歌で表現するというミュージカル手法によるところが大きい。 何しろミュージカルというのは、 出会ったばかりの男女が1曲歌って踊る間に 相思相愛になってしまうという、時間の節約に向いた表現技法なのだ。 監督は『英国王のスピーチ』のトム・フーパー。 ミュージカル映画は事前に楽曲をすべて録音しておき、 撮影時には俳優がそれに合わせて口を動かすのが常識だ。 この手法のメリットは、好条件のスタジオで歌だけ録音できるので、 歌が苦手な俳優を吹替で歌わせてしまえることにある。 (例えば『マイ・フェア・レディ』のオードリー・ヘップバーンや 『ウエストサイド物語』のナタリー・ウッドは、 別の歌手が歌だけ吹き替えている。) しかし本作『レ・ミゼラブル』は原則同時録音。 ミュージカルとしてはこの方が自然なのは当然だが、 必ずしも本格的な歌のトレーニングを受けていない 映画俳優たちに歌わせるというデメリットもある。 一長一短で、どちらがいいとは言えないだろう。 だが本作では歌唱シーンで俳優のクロースアップを多用することで、 俳優の演技と歌の相乗効果を生み出すことに成功している。 圧巻は身を持ち崩したフォンティーヌが歌う「夢やぶれて」だろう。 これはオーディション番組でスーザン・ボイルが歌って 世界中に衝撃を与えた曲だが、 映画版ではアン・ハサウェイが全身から絞り出すような 切々たる感情表現でこの曲を歌いきる。 歌が特別上手いわけではないのだが、 映像がそれを補って名場面たり得ているのだ。 映像表現に助けられているのはラッセル・クロウも同じで、 彼が歌う「星よ」は本来もっと声量のある歌手のための曲だと思うが、 映画版では彼のボソボソとこもった悪声でも さほど見劣りする場面にはなっていない。 だが逆に映画であるがゆえに、迫力が減じてしまったであろう場面もある。 舞台版で第1幕のフィナーレとなる「ワン・デイ・モア」は、 本来別々の空間にいるはずの複数の登場人部たちが、 同じ舞台空間を共有して多重唱になる 舞台作品ならではのスペクタクルなのだが、 これをカットで割ってしまうと映像としては普通なのだ。 またエポニーヌの歌う名曲「オン・マイ・オウン」も、 映像的な演出に物足りなさがあるように思う。


4624 チザム(BS 1970)

トーサン、 「これも、ジョン・ウェインか」 正統派西部劇ですが、 西部の景色や牛の群れの多さに圧倒され、 見飽きません。 原題:Chisum (1970) 監督:Andrew V. McLaglen 脚本:Andrew J. Fenady Genre:Biography / Western Country:USA Language:English/ Spanish 上映時間:111分 あらすじ: 西部開拓期のニューメキシコ。 大牧場主のチザムは、 東部からやってくる姪を迎えに町へ行く。 だが、牛の群れが何者かに奪われたのを知り、 仲間ととも犯人と牛の追跡を始めた。 出会った英国人牧場主タンストールや ビリー・ザ・キッドとともに、無事に牛を奪還するが、 背後に、町の実力者マーフィの企みがあるのには気づかなかった... 出演者: John Wayne ... John Chisum(チザム) Forrest Tucker ... Lawrence Murphy(マーフィ) Patric Knowles ... Henry Tunstall(タンストール) Geoffrey Deuel ... Billy 'The Kid' Bonney(ビリー・ザ・キッド) オトーサン、 「いつもと同じだね」 JOHN WAYNE ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティスト」 その他の出演者: Christopher George ... Dan Nodeen Ben Johnson ... James Pepper Glenn Corbett ... Pat Garrett Andrew Prine ... Alex McSween Bruce Cabot ... Sheriff Brady Richard Jaeckel ... Jess Evans Lynda Day George ... Sue McSween Pamela McMyler ... Sallie Chisum John Agar ... Amos Patton Lloyd Battista ... Neemo Robert Donner ... Bradley Morton User Rating:6.6/10 ( 4,384 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 29 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 User Reviews subcityiiさん Noth Hollywood, CA 2001年11月12日 時代に先駆けた素敵な西部劇 ジョン・ウェインの西部劇の古典である 「駅馬車」や「リオ・ブラボー」ほどいい点をとれないが、 この映画は、ジョン・ウェインの傑作への回帰だ。 ジョン・ウェインが、肥満して、 眼帯をつけた「勇気ある追跡」以後の最初の映画だ。 ジョン・ウェインは、正直で、ずばずば言う 行動のひとを演じている。 キャリアを築き上げてきたキャラとさほど異なっていない。 助演陣もよく選ばれている。 悪漢たちも、アクション映画向きだ。 ある意味、実在の牧場主は、 秀作「赤い河」のダンソンに似ている。 だが、テキサスからの長距離の牛の大移動に賭けるひとたちは 魅力がある。 「赤い河」は、牛の大移動そのものがテーマだったが、 こちらは、その20年後を扱っている。 この映画が封切りされたときに、 ある批評家が、こうコメントした。 「ジョン・ウェインらしくない」 映画のクライマックスで、 馬に乗り、闘い、落下しすぎたからだ。 私見だが、 このシーンは、先駆けるものだ。 つまり、1980年代のアクション俳優 (ブルース・ウィルスやアーノルド・シュワルツネッガー)や アクション映画監督(ジェームス・キャメロンやジョン・ウー)に。 「赤い河」ではないが、素敵な西部劇だ。 オトーサン、 「背景がよく分かるね」 wild bunchさん 2007年7月21日 まったく史実の映画!! いやあ、あらためて見直して 史実をここまでおもしろくしていた映画とは!! 1867年チザムはテキサスからニューメキシコへ移住、 ペコス河に8万頭の牛を飼う大牧場主に 1875年にはなっているが、 その家は常に開放されて、民衆からは慕われていたようだ。 リンカン郡の戦いは、1878~81年。 映画では、25年間この日を待っていたとウェインはいうが、 それは誇張。 ローレンス・マーフィなる実業家は、 合法性の名の下に共和党派の支援のもと、 知事や保安官を傘下におさめる。 かかる新興資本家に小牧場主や市民は加担、 それにたいして、 公有地の先買権を独占的にもっていたチザムと 貧しい農民、メキシコ人たちが協力し、 双方は食料請負業者間の闘争がおきる。 ビリー・ザ・キッドは、チザムの友人タンストールの世話になり、 字の読み書きや人としての生き方を学び、 無法者であったくらしからぬけだそうとしているが、 恩人タンストールがマーフィ側の自警団=保安官によって 丸腰で殺されてしまうのに怒り、あだ討ちにでていくことが、 マーフィとチザムとの戦争状態へと映画ではなっていく。 この史実上の複雑な微妙さは、 どちらが悪でどちらが善かきめがたいものになっているが、 この映画でははっきりと、ジョン・ウェインは躊躇なく、 チザムの土地を愛し人を愛する側を良しとして このフィルムをつくった。 コマンチ酋長をただインディアンと奴隷的にあつかう騎兵隊に、 こんど彼を敬わなかったら殺すぞと脅しをかけるほど、 かつて闘ったコマンチ酋長ホワイト・バッファローを尊敬し、 困っているメキシコ人をたすけたりしている。 映画では、チザムが勝つが実際はマーフィーが勝ち、 ビリー・ザ・キッドは逃走するのだが、反対になっている。 ここが西部劇のいい加減さだという人たちがいるが、 それで、いいではないか。 新たな資本実業家が法をつかってあこぎを働かせる、 そういう市民社会づくりに抗して、 横暴な独裁だがそこに、人間味と大地を愛するチザムがいたのだとする、 ウェインにわたしは脱帽。 また、ビリー・ザ・キッドが愛すべき無法者になっていく必然には、 人間としての必然が法に対峙してしまうという設定がいい。 法を法として守り運用する奴のほうが、 人の法を踏みにじるのだという、近代批判がいい。 いまの、政治家や警察や裁判の非法を、てらしだすようなさわやかさだ。 パット・ギャレットが、その中間で、 どうなっていくかが暗示的におかれているのもいい。 脚本は、史実をしらべて書かれたというが、解釈は決定されていない。 ただ、西部劇がほんとに「内乱」であったのだ、ということ、 単純にひとつの州にはなっていかないものであったことがよくわかる。 チザムは、チザムをこえて市民社会化し資本主義化していく USAにたいして大事なものをまもったのだろうと、思う。 伝説、ヒーロー、勝者、「男」、ウェインという予告編は、 実際には敗者となっていく西部人を現している。 たんなるドンチャカ西部劇だと昔みていたが、 そうではない史実をふまえ、時代をふまえ、 実に味わいある西部劇だと感心した!!


4623 ワン.ツー.パンチ 三百六十五歩のマーチ(TV 1969)

オトーサン、 「まさに、高度成長期の歌だな」 ♪しあわせは 歩いてこない  だから歩いて ゆくんだね  一日一歩 三日で三歩  三歩進んで 二歩さがる  人生は ワン・ツー・パンチ  汗かき べそかき 歩こうよ  あなたのつけた 足あとにゃ  きれいな花が 咲くでしょう  腕を振って 足をあげて  ワン・ツー ワン・ツー  休まないで 歩け ソレ  ワン・ツー ワン・ツー  ワン・ツー ワン・ツー 師匠の星野哲郎さんから、この歌を歌えといわれて、 水前寺清子さんは、すねたそうです。 でも、この大胆な路線転換によって、 彼女の歌手人生は、豊かなものになったのです。 持つべきものは、よき師匠! 原題:ワン.ツー.パンチ 三百六十五歩のマーチ(1969) 監督:野村芳太郎 脚本:野村芳太郎/ 大西信行/ 貞永方久/ 山根優一郎/ 吉田剛 Genre:Commedy 上映時間:89分 あらすじ: 板前の萩村金一と坂下二郎は、 二郎の資金で共同経営の小料理屋を開くことに。 二郎は相手に足許を見られ、店を買いそこない、 資金を増やそうとした金一は、競輪で半分近くすってしまう。 二郎に追求され、二人は、とっくみ合いの大喧嘩。 二郎は同じアパートに住む清子になぐさめられ、 励まされて大感激。 一方、かねてから金一に惚れていた料亭の女将みどりは 「私と一緒になってくれれば、金は出してあげる」と言うが、 金一は「江戸っ子だ!そんな金受けとれるか」とタンカを切ったが、 二郎は「私は田舎者ですから」とちゃっかり受け取る始末。 ところが二人が帰ってくると、アパートでは立退き騒ぎが起っていた。 しかし、大家の息子順吉が重要な情報を握って住人側についた。 順吉は清子を愛しており、清子のために、したのだった。 二郎も、秘かに清子を愛していた金一もグッと涙をのんだ。 やがて、情報を手がかりに、二人の活躍で事件は落着した。 数日後、二郎の出資による清子と順吉のスナック 「ワン・ツー・パンチ」と、 金一の母おかねと管理人の娘夏子を共同経営者に加えた 小料理屋「金二郎」が開店した。 出演者: 萩本欽一 ... 萩村金一 坂上二郎 ... 坂下二郎 水前寺清子 ... 水前寺亭清奴 桜むつ子 ... 萩村かね 花沢徳衛 ... 谷口剛造 オトーサン、 「コント55号か、なつかしいね」 坂上二郎さんも、いまは亡し。 桜むつ子、花沢徳衛さんら 脇役陣の味のあること! その他の出演者: 藤岡弘 ... 谷口順吉 西村晃 ... 鶴田長兵衛 谷幹一 ... 池田貫一 前田武彦 ... うなぎの客 財津一郎 ... 大津一郎 宮地晴子 ... 三浦みどり 真山知子 ... 木村紅子 渋沢詩子 ... 新幹線の女スリ 川口恵子 ... 秋山夏子 沢村忠 ... 料亭の客 三遊亭歌奴 ... 四柳亭頓馬 たんく・だん吉 ... 料亭の料理番 塚田茂 ... 小料理やの主人 User Rating:4.0/10( 5 votes) Yahoo! オトーサン、 「いくら何でも低すぎるよ」 User Reviews mallorcagogoさん 2013年4月28日 水前寺清子は当時ヒロインだったんです。 1969年に公開されたコメディ映画です。 監督はその後社会派監督として名をはせた野村芳太郎です。 公開当時スターだった水前寺清子の大ヒット曲をモチーフに、 彼女ととコント55号を主演に迎えた本作 ”いろんな困難があっても、最終的にはみんな幸福になる” といった典型的な娯楽映画として仕上がっており、 実に気軽に楽しめるとは思います。 ただ、コント55号(若い人は知らんでしょうね) の二人が演じるキャラクターがどちらも単純すぎて好きになれず、 おまけに仮面ライダーこと藤岡弘、(、は必要ですよ)が 好きになる女性が水前寺清子というのも、 いま観ると変に不自然さを感じ、 あくまでも「三百六十五歩のマーチ」という ヒット曲の勢いだけで作られた印象をぬぐえません。 「三百六十五歩のマーチ」には小学校の頃、 この歌を使ってなにかと学校行事をやっていた印象が強くて、 あまり好きじゃなんですよ(笑) ごめんなさい... オトーサン、 「中の上!」 偏見なしにみれば、実に趣向を凝らした映画です。 水前寺清子さん、落語うまいね。 runupgoさん 2011年3月31日 中の下 「コント55号と水前寺清子の神様」と同じテーストの作品。 次の年のお盆映画である。 正月にお盆にとコント55号の人気が大きかった事を物語る。 前作が水前寺の浪曲でつづられたものに対して、 こんどは水前寺の落語である。 まあ、アパートの立ち退きがメインの話になっているので、 長屋ものといったところか。 前作に比べ2人のやりとりは多くなっているが、 オチに向かって加速していくわけではないので、 間延びした感じは同じである。 まあ、2人が出ていれば、客が沸く時代だったのだ。 「三百六十五歩のマーチ」という副題も、無理やりで、 人生地道に生きていこうということらしい。 (略 あらすじ紹介) 映画斜陽が深刻化し、コント55号はまさにテレビで売れた芸人である。 いままでの映画や舞台の芸人とは一味もふた味も違ったのだ。 それをうまく、取り込める力が映画界になかったことがよくわかる。 テレビでは全く違う笑いの文化が育っていたということである。 このあたりは「ドリフターズ」の映画を見てもよくわかる。 これらのテレビタレントを、 映画として全く別のものとして提示できれば、 日本の喜劇映画の新たな道も開けたのかもしれない。 だが、野村監督では、それを期待するのには ほど遠かったという事だろう。 水前寺は、主題歌の他、何曲かを披露するが、 この辺は前作の方が楽しめる。 まあ、二本立ての併映作としても、 中の下の作品といったところである。


4622 メガ・シャークVSクロコザウルス(TV 2010)

オトーサン、 「来た!午後ロードだ」 巨大生物シリーズ!と張り切っています。 本作は、やや好評だった 「メガシャークVSジャイアントオクトパス」の続編です。 でも、サメやクロコザウルスのサイズが、 適当に変わってしまうのが、ご愛嬌です。 原題:Mega Shark vs Crocosaurus (2010) 監督:Christopher Ray 原作:Micho Rutare 脚本:Naomi L. Selfman Genre:Action / Horror / SF Country:USA Language:English / French / Spanish 上映時間:88分 あらすじ: コンゴ民主共和国の炭鉱。 34人の村人が惨殺される。 巨大な爬虫類の足跡が残されていた。 同じ頃、大西洋上で米戦艦が巨大生物に襲撃される。 それは、メガ・シャークだった。 米軍はこれら怪物の消息を追うが、 効果的な攻撃を与えられず、各地で被害が広がっていく。 そして、パナマ運河で二体が対決する... 出演者: Gary Stretch ... Nigel Putnam (ナイジェル) Jaleel White ... Dr. Terry McCormick(マコーミック) Sarah Lieving ... Agent Hutchinson (政府の捜査官ハッチンソン) オトーサン、 「人間は影が薄いね」 出演料にムダ金を使わないのは、いいのですが、 肝心のCGにも、お金をかけていません。 その他の出演者: Robert Picardo ... Admiral Calvin Gerald Webb ... Jean Dylan Vox ... CWO Butowski Hannah Cowley ... Legatt Steve Mason ... Investigator Robert R. Shafer ... Charlie Ross Nicola Lambo ... Corrine Michael Gaglio ... Captain Smalls Sean Cory ... Moise Tarnue Massaquoi ... Claude Bechir Sylvain ... Badawi Anica Barbosa ... Bartender User Rating:2.5/10( 2,237 votes)IMDb User Rating:4.2/10( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「お粗末!」 User Reviews Nick Damianさん Toronto, Ontario 2011年1月5日 メチャメチャだけど、面白かった そう、信じられないほどヒドイが、 ある理由で、面白かった。 特殊効果は、安っぽい。 演技は、意図的であるにせよ、やり過ぎ。 音楽もヒドイ。 カメラワークも編集もヒドイ。 なかでも、最悪なのが脚本だ。 多くのシーンが、ナンセンスだ。 それなのに、何故好きなのか? 題名は「メガ・シャークVSクロコザウルス」 いいねぇ。 多くの映像が再利用されている。 あまりにも、いろいろなレベルで、ひどい。 そこがいいのだ。 こんなことを思うのだ。 もし、巨額の予算がついて 本物の脚本や、本物の出演者があって、 安手の映画でないとしたら... そんなのツマラナイじゃないか? ハリウッドの大予算映画だとしたら、 誰が出演するのだろうね? オトーサン、 「いくらなんでも、これではねぇ」 la_luz_121さん 2012年8月21日 低級好きでもこれは... 何がなんだかさっぱり分からん映画。 いまどこで何が起きているのか、 肝心な部分がわかりづらい。 コンゴ民主共和国、大西洋、マイアミ、パナマ運河、 南カリフォルニア、ハワイと次々に舞台を移すのはいいが、 その展開が突拍子もないというか速すぎてついていけない。 ウサイン・ボルト並みの独走態勢。 コンゴの件はどうなったのか、 なぜマイアミが映し出されたのか、 結局たいした意味はなかった。 ワニの卵を使う作戦がしきりに挙がるが、 卵がどこにあるのか説明がないし、 卵を捕獲する場面もなければ移動させる映像もない。 主役グループもヘリコプター内や船内での会話シーンが多く、 活躍が感じられない。 アサイラム作品お馴染みの低VFXレベル。 サメが海上に姿を現したときはその巨大さを実感できるが、 海中ではそれが感じられないどころか小さく見える。 体長450メートルのワニも、 カットによっては数十メートルほどになっている。 作品の主題である対決シーンは、 両者がただじゃれ合っている光景にしか見えない。 それなのに「すごいバトル!」というセリフには笑った。 また「運河をぶっ壊しやがった!」発言だが、 運河破壊は戦闘機のミサイルによるものだった。 「卵をめぐって戦っているぜ」。 そんな風には見えないし、 相変わらず卵、卵、卵って言っているけど、 一体どこにあるの?  一向に見せてくれない。 対決の舞台も運河だったはずが… 陸だったり海だったりの映像が混じり合っているので、 わけが分からない。 どう見てもパナマ運河じゃないし。 あんな高層ビル群あるか?  水深も深すぎる。 同じカットを何度も使ったり、 過去の作品に使った映像を使いまわしたり、 ワニに食われた人間が次の瞬間には生きていたり、 女性が研究所で卵らしき物を調べていた場面は 一体何だったのかとか、 おもしろカットも数多い。 ラストも不思議ワールドが展開されて目に眩しい。 B級低予算ものなので映像技術が悪いのは理解できるが、 話の構成だけはしっかりとしてほしいものだ。 オトーサン、 「せめて、詳しいストーリーでも」 メガ・シャークとジャイアント・オクトパスの戦いから数年。 コンゴのダイヤモンド鉱山から、 超巨大ワニ「クロコザウルス」が突如出現。 鉱山で働く人々を襲撃する。 一方、大西洋上では、米軍艦のソナーに巨大な影が捉えられる。 サメの専門家のマコーミックは、 メガ・シャークが生きているのではと考え、 サメをおびき寄せる音波球で実験する。 はたして、ジャイアント・オクトパスと 相打ちになったと思われていたメガ・シャークは生きていた。 米軍艦を襲撃し、応戦むなしく米軍艦は撃沈。 マコーミックだけが脱出に成功する。 コンゴでは、鉱山会社から依頼を受けたハンターのナイジェルが、 クロコザウルスを発見していた。 ナイジェルはクロコザウルスの生け捕りに成功し、 船で輸送しようとするが、そこにメガ・シャークが襲来。 船は沈没し、クロコザウルスは逃走する。 米軍はナイジェルとマコーミックに協力を依頼し、 クロコザウルスの産卵場所を発見。 そこに卵を餌として狙うメガ・シャークも出現。 卵を守るためにクロコザウルスも姿を現す。 米軍の空爆で卵は全滅するものの、二匹の怪物は姿を消す。 クロコザウルスはマイアミに上陸し、破壊の限りを尽くす。 軍が迎撃するが歯が立たない。 原子力発電所をアークフラッシュさせて なんとかクロコザウルスを海に追い払う。 一方メガ・シャークは原潜と戦い、 魚雷をものともせずに原潜を沈めてしまう。 メガ・シャークとクロコザウルスを倒すため、 両者を戦わせる作戦が立てられる。 マコーミックの音波球とクロコザウルスの卵で 両者をパナマ運河に誘導し、そこを攻撃する。 メガ・シャークとクロコザウルスは目論み通り戦い始めるが、 決着はつかず、パナマ運河は破壊され、両者は再び外海へ。 さらに各地で産卵されていたクロコザウルスの卵が孵化し始め、 大量の子ワニが人々を襲い始める。 最後の手段として核攻撃を仕掛けようとするが、 メガ・シャークが核魚雷ごと原潜を飲み込んでしまう。 メガ・シャークとクロコザウルスはハワイで再び激突。 子ワニもハワイに集まってくる。 マコーミックの音波球で海底火山を噴火させ、両者を倒すことに。 作戦は成功し、メガ・シャークとクロコザウルスは、 戦いながら海底火山へと沈んでいくのだった。


4621 黄色い星の子供たち(BS 2010)

オトーサン、 「原題の"La rafle"って、どういう意味?」 「ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件  (Rafle du Velodrome d'Hiver、1942/7/16~17)さ」 「大量って、どのくらいの人数?」 「見れば、分かるよ」 原題:La rafle (2010) 監督・脚本:Rose Bosch : Genre:Drama / History / War Country:France / Germany / Hungary Language:French / German / Yiddish 上映時間:115分 あらすじ: 1942年、ナチス占領下のパリ。 ユダヤ人たちは、胸に“黄色い星”のワッペンを付けさせられた。 ヒトラーの求めに応じ、フランス政府はパリに住む ユダヤ人2万4000人の一斉検挙を決定する。 7月16日、1万3000人のユダヤ人が ヴェル・ディヴ(冬季競技場)に押し込められ、 水も食料もないまま放置される。 何千もの患者であふれる中、 自身も検挙された医師のダヴィッドが たった一人で対応に当たる。 赤十字から派遣された看護師のアネットは、 そんな光景を目の当たりにしてショックを受けつつも、 彼らのために献身的に働くが... 出演者: Jean Reno ... Dr. David Sheinbaum(ダヴィッド) Melanie Laurent ... Annette Monod(アネット) Hugo Leverdez ... Jo Weismann(ジョー) オトーサン、 「アネット役の女優さん、いいね」 戦力になる男性だけならまだしも、 女、子供、老人、病人、障害者まで検挙し、 ガス室に送り込んだのです。 Melanie Laurent メラニー・ロラン 誕生日 1983/2/21 - 出身 パリ 俳優と元バレリーナのもとに生まれる。 ユダヤ人系で、祖父はナチスの迫害を受けた。 ジェラール・ドパルデューに見出されてデビュー。 「心配しないで」で、セザール賞有望若手女優賞受賞。 監督・脚本の短編映画 De moins en moins を カンヌ国際映画祭の短編コンペティション部門に。 「イングロリアス・バスターズ」でハリウッド進出。 主な出演作 2002年「キスはご自由に」 2003年「スノーボーダー」 2004年「ライス・ラプソディー」「THE LAST DAY」 2005年「真夜中のピアニスト」 2006年「デイズ・オブ・グローリー」「心配しないで」 2007年「殺し屋」「死者の部屋」 2008年「PARIS」 2009年「恋は3000マイルを越えて」      「イングロリアス・バスターズ」「オーケストラ!」 2010年「黄色い星の子供たち」「人生はビギナーズ」 2011年「ラスト・アサシン」「突然、みんなが恋しくて」 その他の出演者: Gad Elmaleh ... Schmuel Weismann Raphaelle Agogue ... Sura Weismann Joseph Weismann ... Joseph Weismann age Mathieu Di Concerto ... Nono Zygler Romain Di Concerto ... Nono Zygler Oliver Cywie ... Simon Zygler Sylvie Testud ... Bella Zygler Anne Brochet ... Dina Traube Denis Menochet ... Corot Roland Cope ... Marechal Petain Jean-Michel Noirey ... Pierre Laval Rebecca Marder ... Rachel Weismann User Rating:6.8/10 (3,998 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 370 votes) Yahoo! オトーサン、 「ユダヤ人迫害ものは名作そろいだね」 User Reviews patrickwendland64さん France 2011年5月6日 実にいい映画 時に、こうした映画は、見たくないものを 分からせてくれる。 ここに、映画の重要性がある。 忘れられたドラマがある。 1942年にフランスで起きたことは、 本で読んだことはあっても、実際に見たことはない。 「シンドラーのリスト」のように. この映画は、感動的な作品だ。 大勢の子供らが、映画で重要な役割を果たしているので、 忘れられない感動体験を与えてくれる。 これ以上、言わないが、 この映画をみれば、 当時、フランスで何が起きていたか、 正しいイメージを得られるだろう。 特に、監督が描きたかったのは、 フランス人たちは、警察とはちがって、 実に人間的な行動を示したことだ。 (家族や子供を助ける). 名画だ! オトーサン、 「見ないでも、背景は筋がよく分かるね」 margot2005さん 2011年7月24日 最近はヨーロッパ映画とそれ以外の国の ミニシアターで上映される映画しか観ていない。 邦画は観ないし、ハリウッド大作も観ないしで、 ますます“My World”にハマってしまっている。 そんな事でここの所観る映画が全くなく、 2週間近くシアターへ行かなかった。 今月末から来月にかけて、 また好みの映画がシアターにかかるので楽しみにしたい。 巷でも評判?のこの作品。 初日の最終回に日比谷へ観に行った。 まさか?満席ではないだろうな?と想像していたが、 前の方の席は殆ど埋まっていなかった。 もっと入っているかと思ったけど…。 映画のWebsiteに“泣ける映画!”と書いてあった。 ナチスの迫害にあいながら、 生き残った人々の証言も取り入れた実話。 これが泣けないワケがない。 案の定終盤近くになって そこかしこからすすり泣きが聞こえてきた。 私的にも涙が頬を伝うという久方ぶりの映画であった。 明るくなる前に席を立とうとしたが、 余韻に浸ってしまって身体が言う事を聞かず、 結局エンドクレジットが終わり、 シアターに明かりが灯る頃ようやく席を立つことが出来た。 自分の死を予感した母親が 息子に叫ぶ“お願い生きて!約束して!”と… そして母親から “わたしの大事なユダヤの坊や”と呼ばれていた彼は その約束を果たす。 親と子が引き離されるほど哀しい事はない。 映画のヒロイン、アネットは赤十字で働く看護師。 1万3千人ものユダヤ人が ヴェル・ディヴから収容所に移った後も行動を共にし、 劣悪な環境の中、自ら身体を張り、極度の疲労も顧みず、 ユダヤ人たちを支えたアネットが聖女のように見える。 50年もの間公式に認められなかった事件だそうで、 1995年、時の大統領ジャック・シラクが政府の責任を認めたという。 フランス政府がナチスに荷担して行った事実は伏せられ、 それまではナチス・ドイツの迫害の一つと捉えられていたようだ。 フランス警察の制服を着た警察官が、いくら外国籍とはいえ、 パリに住み子供たちはフランス生まれで、 その父親たちの中には フランス軍の一員として戦った人間も含まれる そういう彼らを検挙するなんて 馬鹿なことがあるだろうか? しかし、一方でパリに住むフランス人は、 一斉検挙に反発し、 1万1千人ものユダヤ人をかくまったという。 「縞模様のパジャマの少年/2008」は ドイツ人将校の家庭と“ホロコースト”を描いた辛い映画だった。 いつも感じるのは“ホロコースト”ものを見た ドイツ人って、どんな感想をもつのだろう? 知りたいものだ。 「PARIS(パリ)」で 大学教授にストーカーされる 美少女レティシアが新鮮だった メラニー・ロランが 一作ごとに大人の、素敵な女優に変化している。 彼女の次回作が楽しみだ。 ユダヤ人医師ディヴィッドを演じた ジャン・レノもとても良かったな。 11歳のユダヤ人の息子ジョー役のユゴ・ルヴェルデは 近い将来たくさんの女性を虜にしそうな ハンサム・ボーイで印象に残る。


4620 エンター・ザ・ボイド(DVD 2009)

オトーサン、 「前田さんのオススメか」 前田有一さんといえば、売れっ子の映画評論家。 彼を信頼していなかったら、未来永劫、 この映画をみることはなかったでしょう。 原題:Enter the Void (2009) 監督:Gaspar Noe 脚本:Gaspar Noe/ Lucile Hadzihalilovic Genre:Drama / Fantasy R18 Country:France / Germany / Italy / Canada Language:English / Japanese 上映時間:161分 あらすじ: ネオンあふれるTOKYOの歓楽街。 あてもなく日本にやって来たオスカーは、 この街でドラッグのディーラーをしながら、 自らもドラッグに溺れる日々。 最愛の妹リンダも日本に呼び寄せ、 小さな部屋に2人で暮らしていた。 そんなある日、警察の手入れに遭い、 混乱の中で胸を撃たれ、あっけなく死んでしまう。 肉体を離れ、魂となって浮遊し始めたオスカーだったが、 自らの死をなかなか受入れられず、 様々な過去の記憶に晒されながら、 欲望と犯罪が渦巻くTOKYOの街を彷徨い出すのだったが...…。 出演者: Nathaniel Brown ... Oscar(オスカー) Paz de la Huerta ... Linda(リンダ) オトーサン、 「主人公というべきではないね。 むしろ、被写体としておいたほうが納得できる。 その他の出演者: Cyril Roy ... Alex Olly Alexander ... Victor Masato Tanno ... Mario Ed Spear ... Bruno Emily Alyn Lind ... Little Linda Jesse Kuhn ... Little Oscar Nobu Imai ... Tito Sakiko Fukuhara ... Saki Janice Beliveau-Sicotte ... Mother Sara Stockbridge ... Suzy Stuart Miller ... Victor's Father Emi Takeuchi ... Carol Rumiko Kimishima ... Rumi User Rating:7.1/10( 22,977 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 142 votes) Yahoo! オトーサン、 「問題作であることは間違いないね」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ギャスパー・ノエ User Reviews Charlene Lydonさん Ireland 2010年9月14日 狂ってるが、素晴らしい技術! 手短に言えば、 ギャスパー・ノエは、怒りに燃える 映像をみせる。 本作は、男の地球上での最後の数時間の旅を描く。 最初の20分間ほどまでは、オスカーを追う。 麻薬(DMT)に溺れ、視覚は、乱れに乱れる。 家を出て、友人に麻薬の隠し場所を教えに行く。 だが、後をつけられていて、 たどりつくと、警官に撃たれる。 以後、彼の死後の生活は、 チベットの「死者の書」のセオリーを実践するようだ。 ひとの魂は、浮遊し、 古い人生からいかにして立ち去るか納得するまでは、 彼らのいない世界をみつめ続ける。 この映画を観客に薦めるのは、 おそらく間違った要求だろう。 甘く、不道徳で、不必要なほど下品で、心地悪いからだ。 (特に、オスカーが、妹のセックスシーンをみたがるあたり) だが、前もって警告しておくが、 映画通なら、焦点を絞り、大画面でみるべきだ。 ノエは、実証してみせた。 彼は、技術的天才で、その独自の映像の目には、 限界はないのだ。 また、観客にショックを与えることを恐れない。 ストーリーに汚い筋を入れこむ。 映像とショックは、貫徹し、最高傑作をつくっていく。 汚いイメージは、果てしなく続き、 抑圧された死者の目の不快さが先にたち、 登場人物たちに感情移入はできない。 だが、手加減することなく、 ノエの幽霊のようなカメラは、調べまくり、宙を滑走し、 生者と死者の間を浮遊してまわる。 こうした試みが、以前になされているか知らないが、 精霊のようなカメラという概念は、実に効果的で、 興味深い覗きのモラルが、問われている。 ノエは、極端なほど覗き続ける。 実に非日常的なショッキングな環境において、 オスカーの魂は、肉体から出入りする。 「エンター・ザ・ボイド」の問題点は、 笑ったほうがいいか、ショックを受けていたほうがいいか、 分からなくなることだ。 内容のいくつかは、かなり非道で、不吉だ。 だが、目がくるくる廻る毎に、 映像体験の強烈さに、驚きの声が発せられる。 この映画を2回みたので、 ラストの余分なシーンがみられて嬉しかった。 より合理的な効果が得られた。 Your tolerance for ギャスパー・ノエのわがままを許すかどうかで、 この映画の楽しみのレベルが変わってくる。 観客を峻別することになるだろう。 だが、偉大なる里程標であることは疑いもない。 できるだけ、大きなスクリーンでみるといい。 欠点もある作品だが、天才的なシーンに溢れている。 オトーサン、 「そう、仏語の原題のほうが、正しい」 Soudain le Vide、突然死、あるいは、突然すべて無に。 前田有一さん 2010年5月18日 凶悪度はダウンしたが、相変わらずぶっとんだ映画 「東京はセックスに取り付かれた街だから(ロケ地に)選んだ」と 本作の監督ギャスパー・ノエは言った。 このフランス映画界の鬼才は、よく日本を理解していらっしゃる。 確かにある意味、日本人の性に対するこだわりはハンパではない。 セックスと輪廻をテーマにした『エンター・ザ・ボイド』の舞台として、 これ以上ふさわしい場所はないだろう。 新宿、歌舞伎町。 ドラッグディーラーとして細々と生きているオスカー(ナサニエル・ブラウン)は、 愛する妹リンダ(パス・デ・ラ・ウエルタ)を日本に呼びよせ、 ようやく念願の二人暮らしを始めた。 ところがあるとき、店に踏み込んできた警官に誤射され、 あっけなく死んでしまう。 映画はすべてこのオスカー(とその魂)の主観映像で、 高度なCG・編集技術により一切のカットを感じさせない。 つまり143分間ワンカット&主観映像という、 とてつもない変化球映画となっている。 さすが前衛作家の名をほしいままにするノエ監督である。 見慣れた歌舞伎町、新宿を舞台に こんな浮揚感ある奇妙な映像を作り上げることができるなんて、 誰も夢にも思わなかったことだろう。 むろん、さまよう魂視線の退屈な ユラユラフワフワ映像が続くだけではなく、 途中には感受性を傷つける凶悪な残酷映像、 ショッキングなシーンが適時はさまれる。 そんなわけで心の弱い人にはまったくすすめられない。 ……というか、そういう人はたぶん、 最初の"アレ"で退場するはめになるだろう。 それほど、本作のオープニングは強烈・刺激的である。 これを見逃したら大変もったいないので、 間違っても途中入場などしてはいけない。 セックス描写も直接的で、 作り物やCGがほとんどとは思うが 男性のペニスもモザイクなしでガンガン登場する。 とくに映倫に挑戦するかのような、 クライマックスの結合シーンには唖然とする。 あんなに明瞭に描写しているのに、 あれではモザイクのかけようがない。 過激極まりない映像に酔いつつも、 そこで描かれる主題に思いをはせる。 明快な解釈にいたるかどうかはともかく、 その作業が楽しくなる映画であることは確か。 ろくでもない生き様を送った主人公のそれに、 しかしどこか救いを感じさせる筋運びもうまい。 ギャスパー・ノエはずいぶんと優しく、丸くなった。 個人的には「カノン」の頃にみせた、 どこかとち狂ったような凶悪な映画を見たかったのだが……。 本作は、輪廻(ただし転生ではないと思う。 この監督はなかなかリベラルな死生観の持ち主ではないだろうか)を 主題としており、そこに作品を読み解く鍵があるが、 せっかくなので最後にひとつ、さらなるヒントを置いておく。 本作の英語題は「ENTER THE VOID」だが、 仏の原題は「Soudain le Vide」である。 一見同じ意味にみえるが、この二つは多少雰囲気が異なる。 英語のほうは自分から「無」に向かうようなニュアンス。 これに対し仏語は、突如すべてがなくなってしまった、 唐突な無というイメージ。 英仏両方の言語に詳しい人物にこれを確認したとき、私は納得した。 そうだろうなと思っていた。 ギャスパー・ノエ監督にとっては、 仏語のタイトルのほうがイメージに近かったのではないか、 私はそう想像するのである。 オトーサン、 「監督の経歴をみよう」 GASPER NOe ギャスパー・ノエ 誕生日:1963/12/27 - 出身地 アルゼンチン・ブエノスアイレス 13歳でフランスに移住した。 毎回衝撃的な作品を作り上げ、物議を醸している。 特に「アレックス」は、映画史上最長とも言われる 暴力的なレイプシーンがあり、 カンヌ国際映画祭では、1,500人の観客のうち 200人が途中で退場した。 監督作 1994年「カルネ」 1996年「ミミ」 1998年「カノン」 2002年「アレックス」 2009年「エンター・ザ・ボイド」


4619 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(DVD 2009)

オトーサン、 「ハングオーバーって、どういう意味?」 辞書を引いたら、二日酔いとありました。 作風は、コーエン兄弟に似ていますが、 さらに、突き抜けているあたりが、 全米大ヒットの理由でしょう。 原題:The Hangover (2009) 監督:Todd Phillips 脚本:Jon Lucas/ Scott Moore Genre:Comedy R15 上映時間:100分 Country:USA / Germany Language:English あらすじ: 結婚式を2日後に控えたダグは、 悪友のフィルとスチュに、 マヌケで空気の読めない義理の弟アランを加えた4人で ラスベガスの高級ホテルのスイートにチェックイン。 だが翌朝目覚めると皆の記憶はなく、ダグの姿もない。 最悪の二日酔いの頭で彼らは考える。 いったい昨夜、何が起きたのか? 出演者: Bradley Cooper ... Phil(フィル) Ed Helms ... Stu(スチュ) Zach Galifianakis ... Alan(アラン) Justin Bartha ... Doug(ダグ) オトーサン、 「太っちょアランが愉快だね」 長い下積み人生、ようやく、この映画でブレイク。 「...よかったね」 Zach Galifianakis ザック・ガリフィアナキス 誕生日; 1969/10/1- 出身:米国ノースカロライナ州ウィルクスボロ 母親はコミュニティ・センターの職員、 父親は暖房用石油のセールスマン。 父方の祖父母はクレタ島からの移民で、 母方はスコットランドとアイルランド系。 地元の高校を卒業後、ノースカロライナ州立大学へ入学。 在学中はコミュニケーションを専攻。 卒業出来ず、ニューヨークで、スタンダップコメディアンに。 「Boston Common」でテレビデビュー。 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」でブレイク。 出演作: 1997年「フラッシュ」 2001年「ハートブレイカー」「バブル・ボーイ」 「コーキー・ロマーノ FBI潜入捜査官」「クールボーダー」 2002年「ビロウ」 2007年「イントゥ・ザ・ワイルド」 2008年「ベガスの恋に勝つルール」      「ウィークエンド -爆破まであと1198分。史上最悪の2日間-」 2009年「2009 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」      「スパイアニマル・Gフォース」「マイレージ、マイライフ」      「フレネミー 史上最悪の無計画男たち」 2010年「2010 極秘指令 ドッグ×ドッグ」      「奇人たちの晩餐会」「なんだかおかしな物語      「デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」 2011年「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」      「長ぐつをはいたネコ」(声) 2013年「ハングオーバー!!! 最後の反省会」 その他の出演者: Heather Graham ... Jade Sasha Barrese ... Tracy Jeffrey Tambor ... Sid Ken Jeong ... Mr. Chow Rachael Harris ... Melissa Mike Tyson ... Mike Tyson Mike Epps ... Black Doug Jernard Burks ... Leonard Rob Riggle ... Officer Franklin Cleo King ... Officer Garden Bryan Callen ... Eddie User Rating:7.8/10( 361,613 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 2,258 votes) Yahoo! オトーサン、 「傑作だ」 ゴールデングローブ受賞 ・作品賞 User Reviews movie ninjaさん United States 2009年5月26日 実に愉快な映画 ただ一人を除いて、 この映画は、男の生意気なユーモアに溢れている。 観客の大多数の女性たちは、みんな楽しんでいた。 男女を平等に怒らせるチャンスがあったわけだ。 60秒のクリップにあるユーモア予告編とは違って、 あなたを、実に愉快な状況になだれこんでいく。 最初の1時間は、ノンストップだ。 Mr. Chowの登場とともに、つまらなくなる。 Ken Jeongが精一杯やっているにしてもだ。 ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ジャスティン・バーサ ザック・ガリフィナーキスは、映画を爽快にし、 いい相性だった。 ザック・ガリフィナーキスは、特に、目だっていた。 こいつは、誰だ???! 最後の30分は、最初の1時間ほどよくなかったが。 結末は、ややムリがあった。 だが、見終わったあと、話したが、 みんなまた見ると言っていた。 宣伝通りの愉快な映画だった。 勿論、下劣だから趣味に会わないというひとには、 怒られるかも。 だが、みて感じたままでいいのさ。 オトーサン、 「前田さん、激賞!」 前田有一さん 2010年5月18日 高度な計算で作られたコメディ作品 徹底的に練りこまれた脚本のコメディ、 しかもお馬鹿お下劣系のそれというのは、 日本ではあまりなじみがない。 客の入らぬ映画を上映しても仕方がないので ビデオスルーになりかけたってのもわからぬでもないが、 そうした作品の中にこそ掘り出し物があるわけだ。 とくに『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』は、 ゴールデングローブ賞受賞など、 本国で評価が定まった手堅い一品であり、 「本当によくできた映画をみたな」と感じたい方には、 今週真っ先にすすめたい一本である。 (前掲 あらすじ紹介) 独身最後の馬鹿騒ぎ=バチェラーパーティという あちらの習慣は、よく映画の中で見ることができるが、 これはあまりにひどい。 スイートルームは滅茶苦茶で、 バスルームにはなんと本物のトラがいる。 自慢の前歯はなぜか抜かれ、 見知らぬ赤ん坊まではっている。 ──なんてのは序の口、 部屋を出るとさらなる驚きが待っており、 その素っ頓狂な展開はまったく予測不可能だ。 そして本作がすばらしいのは、 これらの「異常事態」をナンセンスなエピソードでなく、 すべて論理的な理由の元におきた「事件」として扱うこと。 すべての事態にはちゃんと原因があり、それは最後にすべてつながる。 まったく驚くべきことではあるが……。 最初から試写室内は爆笑の連続で、 私自身も腹が痛くなるほど楽しませてもらった。 そのうえ、上記のようなロジカルな構成の脚本の面白さを味わえるのだから、 これで満足度が低いはずがない。 ろくでもない奴だなあと最初に思わせておいて徐々に挽回させるなど、 キャラ立ての基本を押さえたつくりで、随所にうまさを感じさせる。 とくに、ヘザー・グレアム演じるストリッパーがからむエピソードと結末。 これが鑑賞後の観客の心を大いにいい気分にさせてくれる。 ただの行き当たりばったりのギャグ映画では決してない。 ミスリードのうまさ、計算づくの構成など、 あまりにテクニックが上手すぎて鼻につく。 それだけが不満という、なんとも贅沢な一品である。 出演者、スタッフとも芸達者そろい。 まさに一流の芸を見に行く映画である。


4618 網走番外地 吹雪の斗争(TV 1966)

オトーサン、 午後ロードの高倉健さん特集の3本目。 「主題歌はいいね」 ♪キラリ キラリ光った 流れ星  燃えるこの身は 北の果て  姓は誰々 名は誰々  その名も 網走番外地 原題:網走番外地 吹雪の斗争 監督・脚本 石井輝男 原案: 伊藤一 Genre:Suspence 上映時間:88分 あらすじ: 橘は、憲兵を殺して網走刑務所に収監された。 スパイの汚名を着せられて自殺した父の仇を探し求める。 放火・殺人・横領...無期懲役で、網走刑務所へ。 牢名主の暴力、刑務署長の仕打ちに反逆し、 暗黒の独居房送りになる。 そこで、死期を悟った日系露人と知り合う。 オレの死体になりすまして、棺おけに入れという... 脱獄した橘は、極東貿易社長・南海の支配地に姿を現わし、 ナイフ使いの轟と知り合った。 父の仇を晴らすべく、南海の屋敷に忍び込んだが 仰天する。 かつて将来を誓った雪子は、今は南海の妻になっていた... 出演者: 高倉健 ...橘真一 中谷一郎 ...南海 宮園純子 ...雪子 安藤昇 ...轟 オトーサン、 「宮園純子さん、いいね。お色気がある」 その他の出演者: 菅原文太 ...蝮 山本麟一 ...辰 谷隼人 ...タニー 沢彰謙 ...看守 笈田敏夫 ...赤熊 石橋蓮司 ...吉 戸上城太郎 ...デカ虎 関山耕司 ...青鬼 梅宮辰夫 ...マサ 相馬剛三 ...橘の父 桐島好夫 ...巡査 山田甲一 ...囚人A 亀山達也 ...囚人B 村越正八 ...村人A 日尾孝司 ...用心棒 伊達弘 ...男A 八名信夫 ...男B 小林稔侍 ...男C 久保比佐志 ...憲兵 User Rating:4.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね、5点台だと思うが」 User Reviews komekarujun1022さん 2012年10月1日 一番つまらなかった... .1967年10作品目、石井監督も このシリーズ最後の監督作のようです。 もうシリーズもネタ切れかなぁ?と感じました。 健さん演じる橘真一もストーリーも 前作までとは別物作風がちがう! キャストも谷隼人くらいしか出てないし なにせオニ寅親分も、田中邦衛、由利徹、大原麗子も 出てこないなんて!! 橘真一の父は極東貿易の社長 番頭の南海に裏切られロシアのスパイと汚名を着せられ自殺! 橘真一は死に追いやった憲兵を殺し 網走刑務所へ...・・ 刑務所のシーンから始まるけど (若き菅原文太、梅宮辰夫が出てます) 刑務所を脱獄 南海貿易の社長(中谷一郎)に収まってる 南海のところへ父に仇を晴らしいにいく健さん ラストは西部劇のような大雪原での銃撃戦... てなシリアスなストーリーでたいくつな映画でした。 オトーサン、 「そう、冬のロケはよかった」 lemmyカズマさん 2011年3月 - 日 いや~輝男監督ラストの10作目ですが、 今までの網走と一味違います... 鬼寅、大槻等いつものメンツは出ません... ハナシも橘自身の生い立ちが軸になってますが、 これまでの極貧暮らしと違って 親父は旧日本軍の偉いヒト、 スパイ容疑の濡れ衣で自殺しちゃったので その仇をとるというモノ... あまりにも違うので 別作品として捕らえたほうがすんなり観れるかも... シリーズとしての集大成は前作で終わってますね... 舞台は博多だったけどね... 今回ロケは冬の北海道で雰囲気は有ります... 安藤昇は相変わらずオイシイところもってイキます... クールで腕のたつ用心棒... ホントこの人ヒロイズム大スキだな... 輝男監督は会社に10本撮ったら もう降りると宣言していたそうで... でも会社はドル箱作品を続けたい訳で 監督を代えて新~や、続~を制作しますが、結果は...


4617 網走番外地 南国の対決(TV 1966)

オトーサン、 「なんで、南国・沖縄を舞台にするのかな」 スタッフが、行ってみたかったのか。 沖縄好きの若者向けを考えたのか。 それとも、日本返還前の沖縄の姿を 記録しておきたかったのでしょうか。 原題:網走番外地 南国の対決(1966) 監督・脚本:石井輝男 原案:伊藤一 Genre:Suspence 上映時間:88分 あらすじ: 橘は、出所の日に破門状を受け取る。 先代の沖縄での事故死も腑に落ちない。 真実を探るべく沖縄に向かうが、 パスポートを少年に盗まれる。 豪田一家の殺し屋・南の差し金だった。 竜神一家の二代目・関森は、 先代と親交のあった建設会社を潰そうとしていた。 何とか、沖縄にもぐりこんだ橘の動きを知って 豪田一家は、南に橘を消すように命じる。 だが、橘の気っぷに惚れ込んだ南は、 馴れあいの決闘をやって海に身を投げ、 まんまと相手を騙す。 出演者: 高倉健 ...橘真一 吉田輝雄 ...南 嵐寛寿郎 ...鬼寅 大原麗子 ...夏子 町田政則 ...一郎 オトーサン、 「うーん、演技面では、寂しいね」 その他の出演者: 千葉真一 ...谷村 田中邦衛 ...大槻 由利徹 ...樫山 谷隼人 ...佐竹 三原葉子 ...路子 沢彰謙 ...関森 潮健児 ...梶野 河津清三郎 ...豪田 二本柳寛 ...ギボ建設社長 日尾孝司 ...子分 User Rating:6.5/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、5点台だと思うけど」 User Reviews komekarujun1022さん 2012年9月15日 「沖縄でがんばってきます!」予告より おっ!沖縄が舞台か~! 返還前のパスポートがいる時代~! 昭和41年の沖縄の映像がいいですね~ 走ってる車もすごい!! おっ~谷隼人登場! 古い俳優さんだったんだね~! 男前だ! 千葉真一 由利徹のコンビ  またもやいいところで、釣り人嵐寛登場~! 撃たれて重傷の人に船の操縦を聞く嵐寛が笑える・・! このシリーズはどの作品も安定した面白さがありますね~! ラストシーンも大雨の中撮って 天候なんか関係なしの撮影だったんだな~? オトーサン、 「全く同感!」 lemmyカズマさん 2010年12月- 日 偉大なるマンネリズム (略 あらすじ紹介) いや~シリーズ6作目ともなると 完全に偉大なるマンネリズム... AC/DC... 寅さんともタメる勢いです... オール沖縄ロケで絵面に変化をつけたり (66年の沖縄はまだアメリカの植民地)、 子供をダシに使ったり(何作か前にもあったか...) 工夫はありますが、 観客の求める健さん像はここでも同じ... 輝男監督は一番わかっていてお約束の大団円で終劇です... あ、一番ビックリなのは鬼寅サンでしょうか... おじいちゃんだけどどこでも現れる... 今回はいきなり無人島で釣する漁師... 誰か”鬼寅さん、何でココにいるの?” ぐらいは突っ込んで欲しかったな... 吉田輝雄にクルーザーの操作法を聞いてるときの ”次はこれだね”なんつ~セリフ回しも可愛らしい... 健さんは何回網走に送られていくのでしょう。


4616 網走番外地 決斗零下30度(TV 1967)

オトーサン、 「ほう、午後ロードでやってる」 このシリーズ、未見なのです。 高倉健さんの代表作です。 歌詞も、渋い声も、いいんだなぁ。 ♪追われ 追われこの身を故里で  かばってくれた可愛いい娘  かけてやりたや 優言葉  今の俺らじゃ ままならぬ 原題:網走番外地 決斗零下30度(1967) 監督・脚本 石井輝男 原作:伊藤一 Genre:Suspence 上映時間:88分 あらすじ: 網走刑務所で五年の刑を終え、 行くあてもない一人旅をしていた橘は、 汽車の中でノサップのサガレン炭鉱にいる父を 訪ねて行くという少女チエに会った。 交通機関といえば馬橇しかないサガレンの炭鉱街、 橘は強欲な万屋の主人英造から二十万円の労働保証で馬を借り、 無事チエを父親大槻の所に連れて行ってやった。 ところが血も涙もない坑夫長の蝮は大槻を鉱山の中に入れ、 父娘の間を裂こうとした。 怒った橘は蝮を殴り倒し、大槻の代りに彼が鉱山に入った。 鉱山はまさに生き地獄だった。 サガレン炭鉱をタコ部屋同然にして、 支配人関野は悪どく儲けていた。 橘にやられた蝮は橘が万屋から借りた馬を殺し、 その上関野一味と組んで橘を半殺しの目にあわせた。 そして、あわやという危機を救ってくれたのは クラブ“コタン”のマネジャー白木だった。 九死に一生を得た橘はこの後、 約束通り万屋の下働きとして働かねばならなかった。 そうしたある日関野の所に用心棒の吉岡と共に 西条弓子がやって来て、炭鉱の権利書を奪って逃げ去った。 それというのもこの炭鉱は、もと西条家の持ち鉱山で、 関野が借金のかたに乗っ取ったものだった。 弓子と吉岡が、後から追いかけてきた関野一味に捕ろうとした時、 ちょうど橘を探してノサップまでやって来ていた鬼寅 が二人の危機を救った。 だが権利書を奪われ、半狂乱になった関野は 今度は損害保険金を目あてに、 逡巡する白木を脅して落盤事故に見せかけた坑道爆破を強行した。 大槻ら坑員は全員死亡、 ことの重大さに初めて我をとり戻した白木は 橘にすべてを告白し、一人で関野を追ったが、逆に殺されてしまった。 一足遅れて現場に到着した橘、鬼寅、吉岡らの網走帰りに囲まれては、 さすがの関野にも、もうなす術はなかった。 出演者: 高倉健 ...橘真一 嵐寛寿郎 ...鬼寅 丹波哲郎 ...白木 大原麗子 ...路子 オトーサン、 「みんな若かった。以上終わり」 高倉 健 誕生日:1931/2/16 出身地:福岡県中間市 明治大学商学部卒、1955年 東映第2期ニューフェイス。 56年 「電光空手打ち」でデビュー、 76年、東映退社後、日本を代表する俳優として活躍。 出演作: 1963年 「暴力街」 1964年 「宮本武蔵」 「日本侠客伝」 1965年 「網走番外地」 「昭和残侠伝」 1968年 「新・網走番外地」 1970年 「遊侠列伝」 1978年 「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」 「野性の証明」 1981年 「動乱」「遙かなる山の呼び声」 1982年 「駅・STATION」 1989年 「あ・うん」 1999年 「鉄道員」 2001年 「ホタル」 2006年 「単騎、千里を走る。」 2012年 「あなたへ」 その他の出演者: 田中邦衛 ...大槻 吉野比弓 ...チエ 沢彰謙万 ...屋英造 黒沢妙子 ...レイ子 三原葉子 ...朱実 岡部正純 ...坑夫広瀬 河合絃司 ...坑夫今津 木川哲也 ...坑夫藤井 相馬剛三 ... ...坑夫佐々木 草部浩二 ...坑夫太多 高林渡 ...坑夫山上 国景子 ...娘弓子 安部徹 ...関野 田崎潤 ...抗夫長蝮 吉田輝雄 ...吉岡 佐藤京一 ...森口 日尾孝司 ...南 八名信夫 ...関野の子分A 山之内修 ...関野の子分B 水城一狼 ...スキー帽の子分A 伊達弘 ...スキー帽の子分B 土山登志幸 ...スキー帽の子分C 桐島好夫 ...スキー帽の子分D 由利徹一 ...○一番 User Rating:6.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「音楽が悪い」 なんで、マカロニウェスタン調にしたんでしょうね。 日本には、いくらでもいいメロディがあるのに。 User Reviews komekarujun1022さん 2012年9月9日 誰もレビューしてない... 「網走番外地」3本目の鑑賞! 「網走番外地 決闘零下30度」67年作品 (昭和42年ですよ~いい時代の 日本の風景が見れるだけでも嬉しい映画です。) ん?? 本作の健さんよくしゃべるなぁ~! 雪深い北海道が舞台(街が雪で埋まってる) 冒頭 列車の中で1人少女と出会います (首にこの子をこの住所めで届けて下さい) 途中 由利徹のコントがあり   健さんその子を連れて鉱山の工事現場へ・・ 出た!「兄貴~じゃねか~?」と大槻こと田中邦衛! 「なんだ?お前の娘か~?」と映画が始まります。 鉱山を仕切ってる社長が安部徹、田崎潤とチンピラ達  健さん土地の権利書めぐる抗争に健さん  まき込まれていきます。 またここでも田中邦衛が殺され健さんは大暴れです。 おっ~どこから来たんだ!って恐ろしいタイミングで 嵐寛登場(笑) ラストは手降ってるし... この映画のストーリーの中では完全に誰? 前波哲郎も出てます  突然やってくる丹波哲郎の妹役 大原麗子!! うっ~かわいいです。 ここまで若い時の映像見たのは初めてであります。 声はかわらないんなぁ~ この映画の流れる音楽は荒野の用心棒 そっくりです。 マカロニウエスタンがヒットしてたからの 影響なんでしょうなぁ~ 雪の北海道の景色 映像はすごいです。必見! 「網走番外地」当分はまりそうです。


4615 夜の道(BS 1957)

オトーサン、 「間違いじゃないけど」 邦題は、あまりにもフツーです。 これでは、借りる気になれないのでは。 英語をそのまま日本語表記にしたほうが、 当世風で、かっこいいかも。 ・ナイト・パッサージュ 原題:Night Passage (1957) 監督:James Neilson 原作:Norman A. Fox 脚本:Borden Chase Genre: Western 上映時間:90分 あらすじ: コロラド山脈の奥地に 鉄道敷設に携わる作業隊がいる。 首領のホワイティ率いる強盗団に、 度々輸送中の列車から給金を奪われていた。 鉄道工事会社の支配人キムボールは 元鉄道員のマクレーンに、警護を依頼する。 いまは、アコーディオンを弾きながら、 細々と暮らしていたが、拳銃の腕はピカイチだ。 強盗団が現れた。 マクレーンは、機転を利かせて、 連れの少年に金を預付け、金を隠せおおせる。 強盗団は乗り合わせたキムボールの妻ヴァーナや 少年を人質にして、去っていった。 出演者: James Stewart ... Grant McLaine(マクレーン) Audie Murphy ... The Utica Kid(ユチカ・キッド) Dan Duryea ... Whitey Harbin(ホワイティ) オトーサン、 「へぇ、歌も結構上手なんだ」 JAMES STEWART ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」で アカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」      「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」      「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」      「海の若人」 1938年「我が家の楽園」      「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」      「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」      「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」      「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」      「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」      「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」      「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・       バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) その他の出演者: Dianne Foster ... Charlotte Drew Elaine Stewart ... Verna Kimball Brandon De Wilde ... Joey Adams Jay C. Flippen ... Ben Kimball Herbert Anderson ... Will Renner Robert J. Wilke ... Concho Hugh Beaumont ... Jeff Kurth Jack Elam ... Shotgun Tommy Cook ... Howdy Sladen Paul Fix ... Mr. Feeney Olive Carey ... Miss Vittles James Flavin ... Tim Riley User Rating:6.7/10( 1,652 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台だな」 User Reviews frankfobさん California 2004年8月2日 マーフィ-スチュワートの西部劇の佳作 美しく撮影され、雰囲気のある西部劇だ。 ジェームズ・ニールソンの監督が撮ることになった。 アンソニー・マン監督が、 ジェームズ・スチュワートと衝突して クビになったからだ。 スチュワートとオーディ・マーフィの競演がいい。 スチュワートは、元鉄道員で、 列車強盗団に給料を奪れないように頼まれたのだ。 マーフィは、彼の弟で、ギャングのメンバー。 ダン・デュリエは、サディスティックな悪漢役を好演している。 なかなかひねったユーモアの持ち主だ。 首になったので、この仕事にありついたのだ。 手堅い助演陣には、ジャック・イーラム、ロバート.J. ウィルケ、 そして、ハーバート・アンダーソンがいるが、 映画を楽しくしてくれている。 山の景色も、すばらしい。 傑作ではないが、いい満足すべき西部劇だ。 みんなが唄っている素敵な曲もある。 みるべし。 オトーサン、 「事情通だね」 Ikedaさん 2012年1月3日 兄弟愛 グラント(ジェームズ・スチュアート)が、 列車強盗による被害を避けるため 労働者の給料の運び屋になるが、 以前に助けてやった弟のユチカ・キッド(オーディ・マーフィ)が その強盗団の一味で、兄弟の対決になるというのが、 この映画のポイントです。 そのユチカ・キッドの本名はリーですが、 南北戦争での北の将軍グラントと南の将軍リーを もじっている所が面白いです。 コロラドにロケして、鉄道が走る渓谷が綺麗に撮られていて、 アクションについては大した演出ではありませんが、 兄弟愛については、かなり良く描かれていると思いました。 スチュアートは、このストリーがあまり好きではなかったけれども アコーディオンが弾けるというので出演したそうで、 それが上手く映画に乗っていますが、 実際には本職の演奏に吹き替えられてしまったようです。 ただ、彼の歌声が聞けるのが良くて、 私は「踊るアメリカ艦隊」での歌しか聞いていませんが、 かなりうまいと思います。 なお、この映画の監督には 最初アンソニー・マンが予定されていたようですが、 ストーリーが気にいらず、 スチュアートとマーフィが身長から言っても 兄弟らしくないと言って降りてしまったそうです。 マンとステュアートのコンビでは、 これまで西部劇5本を含む8本が作られていますが、 ここで二人が対立したため、その後は組む事もなかっただけでなく、 お互いに口もきかなかったそうです。


4614 エクザム(BS 2009)

トーサン、 「うわー、なんじゃ、この映画は」 字幕文字が小さいので、さっぱり分かりません。 途中で、日本語吹き替えがあるのを発見。 「よく分かる、うれしいね」 原題:Exam (2009) 監督・脚本:Stuart Hazeldine 原作:Simon Garrity/Stuart Hazeldine Genre:Mystery / Thriller Country:UK Language:English 上映時間:101分 あらすじ: 有力企業で行われた採用試験。 夢のような報酬は、ただ1人へ。 最終試験に残った国籍も年齢も異なる8人。 窓一つない密室。武装した警備員が待機。 試験監督から試験の説明が行われる。 ルールは3つ。 1)試験監督、または警備員に話しかけてはならない。 2)自分の試験用紙を破損してはならない。 3)部屋から出てはならない。 試験時間80分。 試験用紙は、まったくの白紙だった... 出演者: Adar Beck ... Dark Gemma Chan ... Chinese Girl Nathalie Cox ... Blonde John Lloyd Fillingham ... Deaf Chukwudi Iwuji ... Black Pollyanna McIntosh ... Brunette Luke Mably ... White Jimi Mistry ... Brown オトーサン、 「全員、無名」 目立つのは、White。 こいつの喧嘩相手は、Black。 (人種抗争を暗示?) 最後に、残る一人は、ヒ・ミ・ツ。 その他の出演者 Colin Salmon ... The Invigilator Chris Carey ... The Guard User Rating:6.8/10 ( 27,955 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 374 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごい!」 低予算で、よくぞ撮ったものです。 インディペンデント映画の秀作でしょう。 User Reviews Gordon-11さん Hong Kong 2010年7月12日 面白い見事な心理スリラー 映画は、8人の応募者を描く。 高額報酬をめざし、最後に残った連中だ。 80分の間に、1つの質問に答えなばならないが、 受け取った用紙は、白紙だった。 ずっと同じ舞台で同じ人物が出ている。 だが、まったく退屈することはない。 ただの1分だけでも。 毎分ごとに、サスペンスに溢れ、面白くなっていく。 人物描写がすばらしい。 ストレスがあり、混乱し、どうしようもない状況なのだ。 質問は何だろうと考えさせてしまう。 質問が分かると、悔しいほど単純だったのだ。 すごいのは、筋書に欠点がないことだ。 これだけ知的な筋書をつくるのは、容易なことではない。 こいつは、最高にサスペンスに富み、面白く、賢い、 よく書かれたスリラー映画だ。 こんなことは、久しくなかった。 オトーサン、 「就活で力を使い果たすなんて」 わが国の大企業、そんな連中ばかり採用しています。 元気がなくなるのは、当然でしょう。 前田有一さん 2010年7月14日 こんな会社があったら嫌だ 英国発の傑作サスペンス『エグザム』は、 しかし悲しいかな日本ではレイトショー公開である。 内容は、非人道的な課題を押し付ける トンデモ企業の採用試験の様子を描いたもので、 時節がらシャレにならないリアルさだ。 やはりこういう映画こそ、大人が楽しむのにふさわしい。 ある企業の最終採用試験に、8人の男女が残った。 彼らが集められたのは窓ひとつない殺風景な部屋。 ひとつしかない出入り口には武装したガードマンが立っており、 試験監督は奇妙な3つのルールを口頭で伝えると さっさと部屋を出ていってしまった。 怪訝な表情で各自が問題用紙を見ると、それはなんと白紙。 大混乱に陥った8人は、先ほど聞いた「3つのルール」に抵触しない 「互いに協力し合う」提案を誰からともなく行う。 彼らは互いを完全に信用したわけではなかったが、 このおかしな就職試験の謎解きに、 とりあえずは共同して挑むのだった。 汚れたバスルームで拘束された状態で目覚める「SAW」、 看守と囚人役を設定した社会実験「es [エス]」など、 異常なシチュエーションで繰り広げられるスリラーには秀作が目立つ。 『エグザム』の舞台はそうしたライバル作の中でもかなり限定的で、 登場人物は両手の指で足りる数。 目だったスターはおらず、撮影場所は試験部屋だけ。 いかしたアイデアだけで勝負する、 低予算映画の鑑のような作品である。 この会社が、どんな目的で、どんな条件で、 どんな仕事をさせようというのか。 それはまったくわからない。 集まったメンバーから予測するにしても、 これまたほとんど共通項がない。 それぞれの専門分野、性格、みな違う。 どう考えても、そこには採用側が目的とする 人材像のようなものが見えてこない。 これははたして、本当に「採用試験」なのか、あるいは……。 主人公のいないタイプの群像ドラマなので、 観客も誰一人信用できない。 こいつらが本当のことを言っているのか、 はたまた企業側のスリーパーなのか、 様々な疑問の回答を画面の隅々まで探しながら楽しめる ガチンコの推理サスペンスでもある。 先の展開はなかなか読めない。 個人的には、最初に思い付いた「解決策」を いつまでたっても誰も試そうとしてくれないのでイライラしたが、 たいていの「アイデア」は劇中で登場するのでそれなりに納得。 意外な形で「白紙問題」に挑む者もいて飽きさせない。 これだけの独創性があれば、 GoogleでもAppleでも好きに入社できるであろう。 やがて観客の予想を裏切り……というか予想通りというべきか、 残りの人数が減るに連れて協力関係は崩れてゆく。 合格者は限られているのだからそれは当然。 果たして誰が「合格」するのか。それとも……。 この不況下、求人側も求職側も大変だ。 ホントの条件を書けば一人も応募が集まらず、 かといって現実以上に良く書こうものならブラック企業扱い。 応募者とて、マシな職場には大量のライバルが集まるわけで、 過酷な競争に神経をすり減らされる。 マジメな人ほど重圧につぶされる、 やっていられないという事になる。 かくしてニート業界大繁盛、である。 そんな世界的傾向の中で生まれた『エグザム』は、 いまどきの時代にぴったりな就職エンタテイメント。 100社落ちても頑張り続ける「面接のベテラン」のアナタに、 強くすすめたい一品だ。 個人的にはそんなもののベテランにはなりたくないが……。


4613 アンストッパブル(BS 2010)

オトーサン、 「見たような気がするけれど...] セガールの「暴走特急」もあるし、 デンゼルの「サブウェイ123 激突」も、 同じ趣向です。 原題:Unstoppable(2010) 監督:Tony Scott 脚本:Mark Bomback Genre:Action / Thriller 上映時間:98分 あらすじ: ペンシルヴェニア州の操車場。 コンビを組むことになった 勤続28年のベテラン機関士フランクと 新米車掌ウィルは、ソリが合わない。 2人とも、私生活の悩みを抱え、 いがみあったまま、機関車に乗り込む。 その頃、フラー操車場では、 運転士によるブレーキ操作ミスで、 最新鋭貨物列車が無人のまま走り出してしまう。 危険な化学物質とディーゼル燃料を大量に積んでいた。 急カーブで転覆し、大惨事になろうとしていた。 出演者: Denzel Washington ... Frank(フランク) Chris Pine ... Will(ウィル) Rosario Dawson ... Connie(コニー) オトーサン、 「え、フランク役は、デンゼルだったの?」 最後までわかりませんでした。 太って老けているし、演技の切れ味もないし。 DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 誕生日 1954/12/28 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 父は牧師、母はゴスペル歌手。 フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、 やがて演劇を志し、卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。 その後、ニューヨークへ戻り、 プロの俳優としてオフ・ブロードウェイの舞台に上がる。 テレビでは77年「ウィルマ」や 6年続いたシリーズ「ST.ELSEWHERE」の医師役がある。 映画デビューは81年「ハロー・ダディ」。 89年「グローリー」でアカデミー賞助演男優賞、 2001年「トレーニング・デイ」の悪徳警官役で アカデミー賞主演男優賞受賞。 87年「遠い夜明け」でアカデミー賞助演男優賞、 92年「マルコムX」のマルコムX役、 99年「ザ・ハリケーン」のボクサー役でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。 2002年「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」で監督デビュー。 私生活では歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 出演作 1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」 1984年「ソルジャー・ストーリー」 1986年「キングの報酬」 1987年「遠い夜明け」 1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」 1989年「グローリー」      「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」 1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」 1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「マルコムX」 1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」 1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」      「バーチュオシティ」 1996年「戦火の勇気」「天使の贈り物」 1997年「悪魔を憐れむ歌」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「マーシャル・ロー」「ボーン・コレクター」「ザ・ハリケーン」 2000年「タイタンズを忘れない」 2001年「トレーニング・デイ」 2002年「ジョンQ」「アントワン・フィッシャー/きみの帰る場所」 2003年「タイムリミット」「マイ・ボディガード」 2004年「クライシス・オブ・アメリカ」 2006年「インサイド・マン」「デジャヴ」 2007年「アメリカン・ギャングスター」「グレート・ディベーター 栄光の教室」 2009年「サブウェイ123 激突」 2010年「アンストッパブル」「ザ・ウォーカー」 2012年「フライト」「デンジャラス・ラン」 その他の出演者: Ethan Suplee ... Dewey Kevin Dunn ... Oscar Galvin Kevin Corrigan ... Scott Werner Kevin Chapman ... Bunny Lew Temple ... Ned Oldham T.J. Miller ... Gilleece Jessy Schram ... Darcy David Warshofsky ... Judd Stewart Andy Umberger ... Janeway Elizabeth Mathis ... Nicole Barnes Meagan Tandy ... Maya Barnes Dylan Bruce ... Michael Colson (as Dylan User Rating:6.8/10 ( 95,836 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 2520 votes) Yahoo! オトーサン、 「」 アカデミー賞ノミネート ・音響賞(編集) User Reviews kavengaさん Gig Harbor, Washington 2011年1月14日 最初から最後まで手に汗をにぎる 上映後、すぐにアクションがはじまってから、 最後まで、手のヒラが汗ばみ、息苦しかった。 私見だが、こいつは、最高の列車映画だ。 ジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ、レベッカ・デモーネイ 出演の「暴走機関車」以来だ。 デンゼル・ワシントンは、すばらしかった。 クリス・パインも、ロザリオ・ドーソンも、同様だった。 信じられないほどの特殊効果だった。 普通、今日、みんなこう言う。 「おお、こいつは、ただのCGじゃん」 だが、そうだとしても、 彼らはものすごい仕事をやってのけた。 この映画、楽しもうとしたら、 絶対、映画館の巨大スクリーンで、 見る価値がある。 列車、トラック、ヘリ... 実際の事件に基づいているというのも、説得力がある。 オトーサン、 「どこかで見たような映画だからね」 黒津 明二郎さん 2013年1月14日 凡作 暴走列車の顛末をタイトに描いた サスペンスアクションの大作。 重厚な機関車の迫力や鉄鋼の町ペンシルベニアの 秋に彩られた雰囲気など映像的に見所も無くはないが、 基本的にはお気楽なMTV的ポップコーンムービーで 見た1分後には忘れてしまうような感じだ。 結果的に本作がトニー監督の遺作となってしまったが、 大味ながらそのハイテンポな演出術がもう見られないか と思うと多少寂しくもあろうか。 余談ながら、彼の死に様は明らかに 「LA大捜査線/狼たちの街」(1985)のエンドクレジットから 影響を受けたと思われる。 演技陣。 ワシントンとパインのコンビは型通りで印象は薄い。


4612 シークレット(BS 2009)

オトーサン、 「興味をそそるな」 ・最愛の妻には、秘密があった ・その夫にも、実は秘密があった でも、みているうちに、わけがわからなくなりました。 原因は、複雑すぎる筋書。 小さすぎる日本語の字幕表記でした。 原題:Sikeurit (2009) 監督:Jae-gu Yoon 脚本:Je-gu Yun Genre:Thriller PG12 Country:South Korea Language:Korean 上映時間:105分 あらすじ: 実直な刑事のソンヨルは、 裏組織の幹部の殺害現場で、 犯人の遺留品と思われる証拠品が 妻の所持品と同一のものであることに衝撃を受け、 咄嗟に同僚のチェ刑事の目を盗んで隠滅を謀った上、 さらには重要な目撃者の証言も握りつぶしてしまう。 一方、被害者の兄で組織のボス、ジャッカルは、 警察よりも先に犯人を見つけて復讐してやると息巻く。 次第に追いつめられていくソンヨルは、 事件当日に被害者と会っていた男を 強引に犯人に仕立て上げようとするのだが... 出演者: Seung-won Cha ... Detective Kim Sung-yeol(ソンヨル刑事) Yun-ah Song ... Ji-yeon(ジヨン) Seung-yong Ryoo ... Jackal(ジャッカル) オトーサン、 「主人公、出ずっぱりで大変だね」 あまり好きなタイプではありませんが、 経歴をみたら、それが確信に変わりました。 チャ・スンウォン ??? 車勝元 Cha Seung-Won 誕生日:1970/6/7 - 出身:京畿道安養市。 高校3年よりモデル。 大学1年生の時に結婚、妻と息子と娘がいる。 牧園大学校土木学部卒業。 2011年、MBC「『最高の愛?恋はドゥグンドゥグン?」で 好感度No.1の俳優トッコ・ジン役を演じ 「MBCドラマ大賞」ミニシリーズ部門男優最優秀賞。 番組で「悪い事をするときは日本人って言うんだよな」と 日本を侮辱する発言をする。 身長188cm、体重76kg。 出演作 2000年「リベラ・メ」 2001年「新羅の月夜」 2002年「ジェイル・ブレーカー」「ライターをつけろ」 2003年「ぼくらの落第先生」 2004年「幽霊が棲む」 2005年「血の涙」 2006年「約束」「拍手する時に去れ」 2009年「シークレット」 2010年「雲から抜けた月のように」「戦火の中へ」 2011年「アテナ:ザ・ムービー」 その他の出演者: Tae-goo Eom ... Man with hat In-gi Jeong ... Cheif Kang In-kwon Kim ... Seok-joon Cheol-min Lee ... Cho Dong-cheol El Lee ... Yeong -sook Jae-goo Lee ... Koo Cheol-seung Jong-woo Lee ... Detective Oh Sang-hee Lee ... Condolence caller User Rating:6.9/10 ( 250 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 127 votes) Yahoo! オトーサン、 「複雑すぎないか?」 User Reviews A Vさん India 2010年7月2日 何といっても..... 面白いのは、最後だ。 だが、たどりつくまでの100分には、へきえきする。 手がかりが提示され、チンピラが容疑者として登場し、 そして、アクション・シーンがやってくる。 勇敢というよりも、不器用だ。 そんなの見ないほうがいい。 だが、何が起きたのか。 誰が手を下のか知りたいならば、 我慢するしかない。 主役たちは、他のチンピラどもにぶん殴られる。 (どう殴ったかは、見る価値はない) クライマックスでは、もはやその後の幸福は約束されない。 若干の償いがあるだけだ... オトーサン、 「誰が誰だか?」 韓国人の人名は、なかなか覚えきれません。 前田有一さん 2010年8月19日 SECRET  自分の知らない妻の内面 新品のパソコンを購入するのはいいものだ。 トラブルも少なく、末永く付き合っていける。 本来、それ以上の楽しみを知る必要はないのだが、 何かの拍子に中古パソコンの魅力に取り付かれたら大変である。 中身のパーツに意外ないいものが使われていたときの喜び。 ときにはハードディスクの中にお宝を発見することもあるだろう。 もしこれでまだ本体が比較的新しく、性能もよく、 HDDだけ徹底的に使い込んでいるような固体に出会ったらたまらない。 気に入ったパソコンが、過去誰に、どのように使われてきたのか。 その歴史を味わうだけで好奇心と嫉妬心は際限なく刺激される。 こうなるともう、新品のパソコンなど味気なくて買う気は起きなくなる。 おや、余計な行間など読む必要はない。 私はパソコンの話をしているだけだ。 なのになぜ皆さん、そんなににやにやしているのだろう……。 刑事ソンヨル(チャ・スンウォン)は、マフィアのボスの弟の殺害現場で、 妻(ソン・ユナ)がつけていたイヤリングの片方を発見する。 そういえば昨夜、彼女の帰宅は思いがけず遅く、 服は乱れ、イヤリングを落としたなどといっていた。 事件に深くかかわっている事を直感したソンヨルは、 警察の捜査およびマフィアのボスの復讐から、 妻を守らざるを得ない立場に追いやられる。 愛する妻が、何かを隠している。 それは、昨夜の殺害現場になぜ彼女がいたのか といった表面的なことだけではない。 殺されたのはなんといっても犯罪組織のボスの身内。 そもそも、なぜそんな危ないシーンに平凡な主婦である 清楚な妻が登場するのか。 明らかに重要な情報が、自分が脳内に持つ 妻についてのデータベースから抜け落ちている。 まともな人生を送ってきたであろう清純な女の子が、 じつは過去に何人もの男と愛憎のドロドロにまみれ、 特殊な性癖を仕込まれていた……。 なんて事実を知ったとかであればシャレにもなるし、 ある意味よけいにその子にハマりこむ契機になりかねないが、 人殺しの現場にいたというのはさすがにまずい。 主人公は自分の知らぬ妻のダークサイドを薄々感じ取りながらも、 愛(とじつはもうひとつ秘密=シークレット、の感情)により、 妻を守り続ける。 徐々に謎ときのパーツはそろって行くが、 この映画にでてくる連中はみなひとつか二つ、 秘密を抱えている設定がポイント。 謎が解けるたび、驚きの真相が明らかになるが、 それは次の謎あかしにより、あえなくひっくり返されてしまう。 終盤の二転三転は、 ミステリ、サスペンス好きにはたまらない展開といえる。 韓国名(カタカナ表記)と顔が覚えにくい、苦手という人は、 「え、それって誰だっけ」とならぬよう、 序盤から注意して暗記していくことをすすめる。 でないとせっかくのどんでん返しの衝撃を楽しめない。 奥さんを追うのが、主人公の同僚たる警察とマフィアの2団体、 という点がユニーク。 両者よりも早く、真相に到達しなければ妻を守れない。 この制限事項がスリルを生む。 この2者。どちらも強敵だが、 とくにマフィアのボスが切れ者で、かつ残虐。 見つかったらまともな殺され方はしないだろうから恐ろしい。 奥さんを演じるソン・ユナは 30代後半ながら清純派を絵に描いたような美人女優であり、 この子をこいつらから守るためなら……と男の観客は皆奮い立つだろう。 かつて常勝無敗の狩人と呼ばれた私とて、 こんな美人が奥さんであれば、 過去にあんなところやこんなところを 誰かに調教されていたとしても命がけで守る。 ちなみにこれは私の勝手な妄想であり、 この映画のヒロインとユナさんにそういうエロい過去は(たぶん)ない。 それぞれの登場人物の持つカードが明らかになったとき、 真相も観客に知れる。 エンドロールの最後まで目が離せないよくできたサスペンスだ。 ただ唯一、それでも整合性の部分で 釈然としない部分が残る気がするのが惜しい。 すっきりとすべての謎と伏線がラストで消え去る快感があれば、 なおよかったのだが。


4611 ブラック・ウォーター(TV 2007)

オトーサン、 「午後ロード、B級ホラーだね」 例によって、あんまり期待せずにみはじめましたが、 いやはや、こわいの何の。 巨大なワニが、噛みついた後、 水中に獲物を引きずり込み溺死させるのです。 何百キロもの体重をかけて、 体全体をローリングさせて肉を引きちぎりながら食べるとか。 「ねぇ、こわいでしょう」 原題:Black Water (2007) 監督:David Nerlich/ Andrew Traucki 脚本:Andrew Traucki/ David Nerlich Genre:Action / Drama / Horror 上映時間:90分 Country:Australia Language:English あらすじ: グレースと恋人アダム、グレースの妹リーは オーストラリア北部に旅行に出かけ、 川釣りと野生生物観察ツアーを楽しむことに。 ガイドに導かれてマングローブが生い茂る川の奥深くへ。 突然、何かがボートに衝突、転覆し、全員が川に。 ガイドが命を落とし、残された3人は、 巨大なクロコダイルの脅威に怯え、生還を期すが... 出演者: Diana Glenn ... Grace(グレース) Maeve Dermody ... Lee(リー) Andy Rodoreda ... Adam(アダム) オトーサン、 「怖かっただろうね」 実際に撮影現場にワニがいたのでしょうか? その他の出演者 Ben Oxenbould ... Jim Fiona Press ... Pat User Rating:5.9/10 ( 6,476 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 114 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいほど」 苦労しただろう撮影班にプラス1点。 User Reviews merklekranzさん United States 2008年5月25日 これほど観客を巻きこむ映画はないのでは.... 低予算のワニ映画だが、本当にこわい。 実話ということだが、 悪いC.G.Iのワニやスタジオで撮ったのとは 比べものにならない。 こいつは、恐ろしく、実にリアルな映画だ。 ロケ地は、オーストラリアの湿地帯で、 そこで撮影されたのだ。 俳優たちは、できるだけ真に迫るように頑張っていて、 成功している。 観客は、実際に彼らと同じ境遇に身を置いているようだ。 いかに、この映画が、面白いかの証拠だ。 強くおすすめする。 オトーサン、 「丁寧に撮影しているのがいいね」 ジーナさん 2010年7月4日 ベタにシンプルに味わう恐怖 見渡す限りマングローブの木々に囲まれた雄大な川で クロコダイルの恐怖に襲われたツアー客の姿を描いた実話ベースの作品です。 撮影に使用されたクロコダイルは本物というだけあって リアルな衝撃を与えられます。 360度陸が見当たらないほどの川、 と言うか環境に私は置かれた事がないので この状況がただただ新鮮でした。 もちろん、どうにもこうにも逃げられない状況は 緊迫していてGOOD 遭難している事すら知られていない状況もまた恐怖ですね。 クロコダイルがウヨウヨしていたり、 いつも姿を見せている訳ではないのも不気味で怖いです。 水が澄んでないからイマイチ姿も見えないのよ(泣) 何匹いるんだ?!って感じなんです。 ↑これに関しては最終的にガッカリだったけど。 木の上だけは安全・・・と思いきや!なシーンとか、 静かな夜に響くバリバリバリバリの音など効果的でした。 時間をかけてじわじわ責めてくる恐ろしさが とにかく上手かったです。 迫力を出すところと静観させるところを 上手く使い分けたメリハリのある演出も緊張感を出せていたと思います。 キャスティングが無名揃いなので、 誰が生き残るか?!みたいな予想がつきにくく 最後まで楽しめるのも小作品ならではで良かったです。 アニマルホラーとしてはパニック系の要素がないので 地味かもしれませんが、 テンポは速く90分弱と短めなので飽きる事無く鑑賞できました。 後味は良くないですが「オープン・ウォーター」でハラハラドキドキ出来た方なら、 こちらも十分にハラハラドキドキできると思いますよ。 主要キャスト3人&ロケーションはほぼ川沿いという中で、 これだけ見せれた役者陣の演技とクロコダイルの使い方に拍手ですね。


4610 真夜中まで(BS 1999)

オトーサン、 「へぇ、監督は、和田誠さんなんだ」 有名なイラストレーターで、映画狂ですが、 まさか、監督までやるとは... 原題:真夜中まで(1999) 監督:和田誠 脚本:和田誠/長谷川隆 Genre:Suspence/Action/Commedy 上映時間:110分 あらすじ: 銀座のライヴハウス。 守山は、ジャズのトランペッターだ。 今夜、憧れのジャズメンが 午前0時のステージを聴きに来るために 不安と期待でいっぱいだった。 “上手く行けば日本人として初めて NYの彼のバンドに招かれるかもしれない” そんな想いを巡らせながら、 ビルの屋上で練習を始めたが、.. 隣の立体駐車場では金銭トラブルが原因の刺殺事件。 偶然、目撃してしまったホステスのリンダは ふたりの男に追いかけられるが、守山に助けられる... 出演者: 真田広之 ...守山 ミッシェル・リー ...リンダ オトーサン、 「トランペット、いい音だすね」 真田広之さんが、吹けるとは知りませんでした。 「な-んだ。吹き替えか」 その他の出演者: 岸部一徳 ...南部 國村隼 ...大場 春田純一 ...佐久間 柄本明 ...戸塚 高野拳磁 ...蒲谷 笹野高史 ...クラブのオーナー田崎 もたいまさこ ...女主人 大竹しのぶ ...リクエストした女性 高橋克実 ...その連れ 斎藤晴彦 ...オーナー 佐藤仁美 ...花屋の売り子 唐沢寿明 ...車のカップル 戸田菜穂 ...車のカップル 柴田理恵 ...ファンの女性 三谷幸喜 ...テレビを観ている男 名古屋章 ...ホームレスの男 小松政夫 ...奇術師 田中要次 ...警官 有福正志 ...警官 六平直政 ...運転手 User Rating:4.0/10( 3 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「エライ評価に差があるな」 ま、2で割って、6.5というところでしょうか。 User Reviews ドラえもんさん 2001年9月24日 トランペットを吹く真田広之の頬が ほとんど脹らまなかったり、 夜の街を疾走するオープンカーの車体が やたら高く見える真正面からのカット等々、 気になる描写多々あれど、 ラストの“♪月の砂漠”の演奏まで きちっと定石を踏まえたお約束通りのストーリー展開に ある種の心地よさを感じさせる作品に仕上がっている。 かなり趣味的要素が強いものの、 さすがは映画通の和田誠氏だけあって 画面の隅々まで拘っている様子が窺い知れる。 とりわけトラックの荷台から後続の車のヘッドライトを 逆光で捉えたショットは、 この作品の中で最も印象的なシーンだと言える。 オトーサン、 「手厳しいね」 服部弘一郎さん 1999年11月5日 ジャズ・トランペッターが主人公の巻き込まれ型サスペンス。 和田誠監督の最新作だが、面白くない。 『麻雀放浪記』『怪盗ルビー』の和田誠監督が、 真田広之主演で描くサスペンス・ラブストーリー。 事件に巻き込まれたトランペッターが、 中国人美女とともに夜の東京を駆け抜ける。 左手にトランペット。右のポケットにマウスピース。 BGMは「ラウンドミッドナイト」「ソー・ワット」など ジャズのスタンダードばかり。 次のステージのために午前0時までに ライブハウスに戻らなければならない主人公を ほぼ同じ時間をかけて描くというリアルタイム・ムービーだ。 真田広之は『恐がる人々』を含むすべての和田誠作品に出演しているが、 今回は監督のデビュー作『麻雀放浪記』でヒロインを演じた 大竹しのぶがゲスト出演している他、小さな役まで豪華な顔ぶれ。 冒頭のクレーンを使ったワンカット撮影など、 トリッキーな撮影技術を駆使した和田監督の集大成になっている。 おそらくこの映画は、三谷幸喜の『ラヂオの時間』に触発されたに違いない。 一方はラジオ局という小さな空間を舞台にしたリアルタイム・コメディ。 一方は東京の街を舞台にしたリアルタイム・サスペンス。 ふたつの映画は、まるで双子のように似ている。 この映画の問題点ははっきりしている。 それは仕掛けばかりが先行して、 映画そのものはちっとも面白くないことだ。 シンプルでタイトな映画のはずなのに、 無駄なエピソードが多くて観客の気が散ってしまう。 各エピソードそのものは、 きちんとした計算のうえに構成されたものだろう。 しかしここでは、豪華なキャスティングがあだとなって、 小さな「味付け」のためのエピソードが、 映画の中央にのさばり出てくる。 例えば主人公が地下道でホームレスの段ボールハウスを蹴飛ばす場面は、 本来なら主人公の性格を示すだけの小さなエピソードだろう。 しかしホームレスを名古屋章が演じ、 主人公に向かって説教までしはじめると、 この場面は味付けエピソードを大きく逸脱し、 映画の中で不協和音をかなではじめてしまう。 これは冒頭の大竹しのぶも同じ。 スポーツカーを盗まれる唐沢寿明と戸田菜穂も同様だ。 観客はこうした顔が登場すると、 そこから何か物語が始まるのではないかと考えて、 ついつい身構えてしまう。 その身構えた気持ちが、せっかくのサスペンスに水を差してしまう。 通り掛かりの主人公が成り行きで事件に巻き込まれるという 古典的なアイデアだが、 あちこちに映画マニアである和田監督の映画的素養が しのばれてニヤリと笑ってしまう。 一番おかしかったのは『雨に唄えば』かな……。 ただ、こうした場面が「お遊び」に見えないのは残念。 映画そのものに緊張感があまりないため、 こうした小さな脱線が映画全体の足をひっぱってしまうのです。 演奏シーンがこの映画のもうひとつの見せ場のはずなのですが、 真田広之のトランペット演奏にはまったく説得力がない。 指使いが正確かなんて僕にもわからないけど、 音と指使いのテンポがずれれば僕にもわかる。 指使いのアップはプロの演奏家のものを使うなど、 工夫の余地はあったんじゃないだろうか。


4609 エル・シド(BS 1961)

オトーサン、 「夢の顔合わせだね」 ヘストンとローレン競演! 当時の映画フアンなら,熱狂したことでしょう。 , 原題:El Cid (1961) 監督:Anthony Mann 原作:Fredric M. Frank 脚本:Philip Yordan/Fredric M. Frank/Ben Barzman Genre:Adventure / Biography / Drama Country:Italy / USA Language:English / Latin 上映時間:182分 あらすじ: 11世紀、スペインはムーア人に脅かされていた。 エル・シドは、恋人シメンの父を死に至らしめ、 また王位継承の争いに巻き込まれ追放される。 スペインに存亡の危機が訪れ、復活するが... 出演者: Charlton Heston ... El Cid Rodrigo de Bivar(エルシド) Sophia Loren ... Jimena (シメン) オトーサン、 「最高だね。ヘストン」 でも、経歴にみるように晩年は不幸でした。 CHARLTON HESTON チャールトン・ヘストン 誕生日 1923/10/4 出身 米イリノイ州エバンストン ノースウエスタン大学に進学し、演劇部で活躍。 卒業後、陸軍に入隊し、B29の無線士として アリューシャン列島で3年間勤務、 除隊後に俳優の道を目指した。 映画デビューは50年「虐殺の街」。 2003年、アルツハイマー病を公表し、 全米ライフル協会会長を辞任した 出演作 1950年「虐殺の街」 1952年「地上最大のショウ」「燃える幌馬車」「ルビイ」 1953年「アロウヘッド」「真紅の女」「ミズリー大平原」 1954年「黒い絨毯」「インカ帝国の秘宝」 1955年「遙かなる地平線」 1956年「三人の荒くれ者」「十戒」 1958年「黒い罠」「大いなる西部」「大海賊」 1959年「ベン・ハー」「メリー・ディア号の難破」 1961年「エル・シド」 1962年「ローマを占領した鳩」「ダイヤモンド・ヘッド」 1963年「北京の55日」「偉大な生涯の物語」      「ダンディー少佐」「華麗なる激情」「大将軍」 1966年「カーツーム」 1967年「誇り高き戦場」「ウィル・ペニー」 1968年「猿の惑星」 1969年「ナンバー・ワン物語」「続・猿の惑星」 1970年「ジュリアス・シーザー」「大洋のかなたに」 1971年「アントニーとクレオパトラ」「オメガマン」 1972年「ハイジャック」「野生の叫び」 1973年「ソイレント・グリーン」「三銃士」 1974年「四銃士」「大地震」「エアポート’75」 1976年「大いなる決闘」「パニック・イン・スタジアム」      「ミッドウェイ」 1978年「原子力潜水艦浮上せず」「王子と乞食」 1980年「ピラミッド」「ワイオミング」 1982年「大金塊」 1989年「チャールトン・ヘストン キング・マフィア偽りの報酬」 1990年「リトル・キッドナッパー」「デビルズ・パイレーツ」、      「Mr.エンジェル/神様の賭け」「クライシス2050」 1993年「ウェインズ・ワールド2」 1994年「トゥームストーン」「トゥルーライズ」 1995年「マウス・オブ・マッドネス」「沈黙の大地」 1996年「アラスカ/小さな冒険者たち」(ナ)「ハムレット」 1997年「ヘラクレス」(声) 1998年「アルマゲドン」(ナ) 1999年「エニイ・ギブン・サンデー」 2001年「PLANNET OF THE APES/猿の惑星」      「キャッツ&ドッグス」(声)「フォルテ」      「ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン」 2002年「ボウリング・フォー・コロンバイン」 2003年「マイ・ファーザー」 その他の出演者: Raf Vallone ... Count Ordonez Genevieve Page ... Princess Urraca John Fraser ... Prince Alfonso Gary Raymond ... Prince Sancho Hurd Hatfield ... Arias Massimo Serato ... Fanez Frank Thring ... Al Kadir Michael Hordern ... Don Diego Andrew Cruickshank ... Count Gormaz Douglas Wilmer ... Moutamin Tullio Carminati ... Priest Ralph Truman ... King Ferdinand Christopher Rhodes ... Don Martin User Rating:7.2/10 ( 6,803 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 94 votes) Yahoo! オトーサン、 「飽きない超大作だね」 アカデミー賞ノミネート ・劇・喜劇映画音楽賞 ミクロス・ローザ ・歌曲賞 ・美術監督・装置賞(カラー) User Reviews Victoria, Canada 2004年8月29日 堂々たる中世のよきドラマ この作品に投票しようか議論した。 私の生涯のお気に入り映画だからだ。 何かが欠けていたら、10点あげないだろう。 そう、ひとつも欠けていない、 もっとよくなっただろうと思えたら、 10点満点にしただろう。 真面目な話、よかった。 私は、独特の見方をしている。 いいストーリー、人物たち、アクション、撮影、 そして細部へのこだわりと信憑性だ。 エル・シドには、そのすべてがある。 登場人物たちは、すばらしく、リアルで、 高貴で、深彫りされている。 実在人物と実在の場所がある。 だが、スペインとムーアの戦いを ドラマティックに仕立てたようなきらいがある。 衣装はいいし、アクションの連続だ。 長い上映時間を気にしなければ、問題ない。 率直言って、ドラマは大文字のDだ! これは、古典史劇だ、 感動させ、登場人物の帰趨に引き込む力がある。 そして、出来事は畏怖させる。 中世の歴史ドラマが好きなら、本作をみるべし。 古典作品だ。 オトーサン、 「歴史を勉強しておいたほうが、楽しめそうだね」 Ikedaさん 2005年5月14日 良いスペクタクル 3時間を超える長編ですが、 その割に退屈しないで見ていられる 良いスペクタクル映画です。 アンソニー・マンの作品の中でも上位に入ると思います。 最後の方に演出の乱れがありますが、 これは最終的な編集のせいかなという感じです。 主演のチャールトン・ヘストンが良いですし、 ソフィア・ローレンが適役です。 その他にも多くの俳優が出てきて、ややこしいですが、 まずまずだと思います。 ただ、オルドネス役のラフ・バローネや 国王の描き方が、不自然に思いました。 それと、映画だからどうでも良いのですが、 ここで出てくるムーア人の意味が良く解りませんでした。 ムーア人というのは、8世紀頃から長いこと スペインを殆ど統治していて 有名なアルハンブラ宮殿などを作った アラブ系民族だと言うのが私の認識でした。 それがキリスト教徒とイスラム教徒が共に ムーア人と戦うというのが奇妙に思えました。


4608 若い東京の屋根の下(BS 1963)

オトーサン、 「おお、おお、久が原駅だ!」 昭和38年頃の風景です。 終戦後、小学生の頃に住みましたし、 会社の久が原社宅にも何年か住みました。 小百合さんが、ロケで来ていたとは知りませんでした。 今度、セピアのマスターに聞いてみようっと。 原題:若い東京の屋根の下(1963) 監督:斎藤武市 原作:源氏鶏太 脚本:才賀明 Genre:Drama / Teens 上映時間:91分 あらすじ: はつらつとした 蕗子は、19歳。はつらつとしている。 だが、悩みがないわけではない。 定年退職をむかえた両親と弟の生活費が問題だ。 重役の娘と結婚した長兄夫婦、 薬屋に嫁いだ姉夫婦、 売れない放送作家の兄夫婦に集まってもらって 生活費援助について相談をもちかける。 蕗子の家には、大学生の三上が下宿していたが、 そりが合わないので、顔をあわせるえる度に 「早くほかの下宿みつけて」という。 しかも、彼は、彼女の同級生幸吉(山内賢)ともめる始末だ... 出演者: 吉永小百合 ...桑野蕗子 浜田光夫 ...三上良平 山内賢 ...金谷幸吉 オトーサン、 「小百合ちゃん、既に演技は上手だったんだね」 その他の出演者: 伊藤雄之助 ...柔野謙太郎 三宅邦子 ...柔野ふみ 太田博之 ...桑野四郎 下元勉 ...桑野太郎 山岡久乃 ...桑野達枝 沢井正延 ...桑野達夫 初井言栄 ...北村律子 小沢昭一 ...北村利夫 田中春美 ...北村杉子 武智豊子 ...北村とら 近藤宏 ...桑野次郎 朝風みどり ...桑野夏子 松尾嘉代 ...渡瀬和子 平田大三郎 ...野沢康治 内藤武敏 ...青山先生 有田双美子 ...由子 河上信夫 ...金谷米吉 光沢でんすけ ...不動産の店主 User Rating: 8.0/10( 11 votes) Yahoo! 「さゆりちゃんも、日本も若かったんだ」 昔の久が原駅もみられたし、大満足です。 User Reviews ぽんしゅうさん 2013年6月18日 吉永小百合 吉永小百合が最も輝いていた時代だ。 膨大なプログラムピクチャーの中の 1本にすぎない消耗品的この作品でさえ、 彼女の小鹿のような躍動感あふれる身のこなしと クルクル変わる愛らしい表情だけで、 ひと時も画面から目を離すことができない。 オトーサン、 「この主題歌、いいねえ」 橋幸夫さんと吉永小百合さんが歌っています。 ♪山の手も下町も 下町も山の手も  東京楽しや 楽しや東京  朝日がさせば あの娘のように  花の笑顔で コンニチワ  春は芽ぐむ お壕の柳  恋は芽ぐむ 若い胸に  東京楽しや 楽しや東京 macinchanさん 2013年4月21日 主題歌大好き! 実は主題歌が大好きだったなのに、 タイトルを知らなかった。 山内賢が出ているが、歌の要員だったのね。 まあ、大事なところで絡むかもしれないが。 シングルは橋幸夫と歌っている。 おまけのように「いつでも夢を」も流れている。 源氏鶏太の『縁に匂う花』の二度目の映画化だ。 若い人は知らないだろうが、 源氏鶏太は百本ほどの映画の原作になっている。 ギネスに載らないかしら。 『幸福を配達する娘』木村恵吾監督(1955年)である。 こんな映画だ。 桑野蕗子(若尾文子)は、 7人兄弟の下から2番目でビジネスガールとして働き、 定年を迎えた両親(菅井一郎・北林谷栄)や 末っ子四郎(井上大助)との4人暮らしの家計を助ける健気な娘です。 北海道に嫁いだ姉伸子(清川玉枝)から 上京する主人の同僚の三上良平(菅原謙二)を暫くの間、 下宿させるように頼まれます。 次第に良平に惹かれていく蕗子ですが、 良平は社長令嬢の和子(矢島ひろ子)との縁談話が持ち上がり、 蕗子も同僚の野沢康治(高松英夫)と交際を始めます。 こちらを観た人は分かるだろうが、 微妙に違っていて、日活青春映画になっている。 やっぱり吉永小百合はいいなぁ。 若い頃は分からなかったけど。 そうそう、『男はつらいよ』の兼六園ロケの時に 目の前に降りてきて、 やたら鼻筋の通った女性だなと思ったものだった。 こんなに賢くてけなげで上品できれいな娘がいたら、 大量鼻血で死んでしまう。 浜田光夫も同じ理由で…。 19歳で親の定年後のことを考えなければならないなんて、 大変な時代だ。 それが絡まってくるところが、源氏鶏太らしい。 1963年というと 吉展ちゃん誘拐殺人事件があった年で、反映されている。 出世狙いで結婚して後悔する兄弟を見せて、 同じことで悩むようになっているところがいい。


4607 臨場 劇場版(BS 2012)

オトーサン、 「心身喪失により無罪か」 殺された者の遺族はいたたまれないでしょう。 自分の手で制裁をしたいという気持ちは、 痛いほどよく分かります。 原題:臨場 劇場版 (2012) 監督:橋本一 原作:横山秀夫 脚本:尾西兼一 監督: Genre:Drama/Mystery 上映時間:129分 あらすじ: 2010年冬。 吉祥寺で死者4名の通り魔事件。 犯人の波多野は、心神喪失と認定され、無罪。 2年後、弁護士と精神科医が殺害される。 検視に当たった警視庁の倉石義男は 双方の状況に類似点を見つけ、同一犯の可能性を指摘。 しかも2人は、2年前の事件で犯人を無罪に導いた当事者だった。 警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が立ち上がり、 通り魔殺人事件の遺族による犯行との見立てで捜査が開始される。 だが、倉石は、死亡推定時刻に疑問を抱き、 独自の捜査を続けて捜査本部と対立する... 出演者: 内野聖陽 ...倉石義男 長塚京三 ...安永泰三 松下由樹 ...小坂留美 オトーサン、 「この俳優さん、いいね」 内野聖陽さん、好演していました。 恩師役の長塚京三さんは、手堅い演技です。 その他の出演者: 渡辺大 ...一ノ瀬和之 平山浩行 ...永嶋武文 益岡徹 ...五代恵一 高嶋政伸 ...立原真澄 段田安則 ...仲根達郎 若村麻由美 ...関根直子 柄本佑 ...波多野進 平田満 ...浦部謙作 市毛良枝 ...山下美奈子 隆大介 ...坂東治久 辻谷嘉真 ...江川康平 小林勝也 ...西田守 伊藤裕子 ...早坂真里子 京野ことみ ...倉石雪絵 神野崇 ...刑事部鑑識課 八巻博史 ...刑事部鑑識課 おのさなえ ...刑事部鑑識課 道井良樹 ...刑事部鑑識課 松田ジロウ ...捜査一課 刑事 原圭介 ...捜査一課 刑事 小森敬仁 ...捜査一課 刑事 中山夢歩 ...捜査一課 刑事 水野直 ...捜査一課 刑事 菅原大吉 ...高村則夫 デビット伊東 ...加古川有三 土屋良太 ...関本幸彦 魏涼子 ...安永光子 春木みさよ ...樋口雅代 前田希美 ...関本好美 外波山流太 ...浦部翔太 浜田学 ...繁野刑事 田中伸一 ...川相刑事 ヨシダ朝 ...大沢検視官 増田雄一 ...北山刑事 前田健... 張り番の警官 荘田由紀 ...看護師 浅野雅博 ...樋口康夫 右門青寿 ...神奈川県警 捜査一課 岡野友信 ...神奈川県警 捜査一課 加藤竜治 ...神奈川県警 捜査一課 中園健太 ...神奈川県警 捜査一課 岸波佑太朗 ...神奈川県警 捜査一課 User Rating:4,7/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 662 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれてるな」 User Reviews へろへろさん 2013年6月11日 ドラマの映画化は愚作が多いが、 本作はまあまあ良い出来の類いだと思う。 しかし、冤罪を生んだ刑事が何も裁かれなかったり、 心神喪失を装う犯人を殺そうとした恩師を 主人公が思いとどまらせる事で、 却ってその恩師の死期を早めてしまったりと 今ひとつスッキリしない。 殺人がいけないというテーマならば、 殺人鬼とも言える犯人が 裁かれるところまで描かなければ意味が無い。 オトーサン、 「同感」 netabareさん 2013年6月3日 感想 主演の内野聖陽は男らしさが滲み出てて格好よく、 とても好演でした。 ただ犯人の動機づけが弱い気がします。 冒頭のバイオレンスなシーンも 血だけらアピールですが、 ナイフを振り回す動きや 切られる方もなんか安っぽく感じました。 こういう現場には遭遇したことはないですが、 実際はもっと狂気的な雰囲気な気がします。 「刑法第39条」がテーマの作品ではなかったのかと 疑いたくなるストーリーの展開で、 途中からあまり入りこめませんでした。 全体的に薄っぺらさが感じられ、 逆にこんなもので「刑法第39条」を扱うなんて、 本当の事件にあわれた遺族の方は どう思われるのでしょう? もっと考えさせられる作りこまれた作品に して欲しかったです。 冒頭とラストのシーンはう??んって感じです。 とは言え、ぼろ泣きしましたけど 笑 ドラマシリーズは観てないので分かりませんが、 個人的にはあまり?な映画でした。


4606 ブレーキ(BS 2012)

トーサン、 いまの時代は、閉塞状況にあります。 この映画は、その時代状況を見事に反映しています。 映画のもつ力、説得力を感じさせてくれました。 原題:Brake(2012) 監督:Gabe Torres 脚本:Timothy Mannion Genre:Crime / Thriller Rated R for mental torture/terror, and language throughout 上映時間:92分 あらすじ: ジェレミーは、 車のトランク内で目を覚ます。 どうやら誰かに誘拐されたらしい。 目の前にはデジタル時計が残り4分を刻んでいる。 いったいこれは何なのか。 4分後に何が起きるのだろうか... 出演者: Stephen Dorff ... Jeremy Reins(ジェレミー) Chyler Leigh ... Molly Reins(モリー) Tom Berenger ... Ben Reynolds(ベン) オトーサン、 「頑張ったね、ジェレミー(涙)」 その他の出演者: JR Bourne ... Henry Shaw Bobby Tomberlin ... Trucker Kali Rocha ... 911 Operator King Orba ... Good Samaritan Pruitt Taylor Vince ... Driver / Boss Terrorist (voice) Sammy Sheik ... Marco (voice) Kent Shocknek ... News Anchor Jack Stern Jaylen Moore ... Training Agent Ahmadyar Stephen J. Bridgewater ... Training Agent McClane Matthew Pollino ... Training Agent Dipego Jason Raphael ... Paramedic User Rating:5.9/10 ( 6,090 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 129 votes) Yahoo! オトーサン、 「低予算だけど、あなどれない」 User Reviews bridiggiddyさん United States 2012年1月23日 最初から最後まで楽しめる この数年で、一番ユニークで、興味ある映画だった。 「ユージアル・サスペクト」を最初にみたときと おなじリアクションだった。 見る前の知識は、おぼろげなものだったが、 見終わったとき、言葉を失った。 どのように? 頭を去らないことは、 どうやってつくったのだろう? アクション映画についての解説は、 この映画には、全然、当てはまらなかった。 手堅い演技だった。 シュティーブン・ダフは、ざらついた有機的な演技をみせた。 ひさしくみなかった筋肉の動きをついに見せてくれた。 ゲーブ・トーレスの脚本は、ギャンブルだった。 生き生きと描くには、相当の困難さが待っていた。 だが、ローラーコースターを完全にやってのけた。 機会があったら、見るべし! 映画に何が可能についての意見を変えてくれるだろう。 オトーサン、 「同感!」 前田有一さん 2012年5月30日 オチだけが惜しい 映画を安く撮ろうと思えば、 なにしろ短期間で撮り上げるのが一番だ。 そのためには移動をなるべくなくし、 登場人物を減らし、できればスタッフも減らす。 それが行き着くところまでいくと、 この映画のような作品になる。 (あらすじ 前掲) 『ブレーキ』は、いきなり狭苦しいプラスチック棺桶で 男が目覚めるところから始まる。 この棺桶は車のトランク内に設置されており、 どうやら運転席方面とつながる細い穴があいている。 ときおりそこから何がしかのアイテムが出てきたりするのは、 なんだかシュールで笑いを誘う。 とはいえ、ほとんど完璧な密室劇であることに違いはない。 ただ、『[リミット]』という映画では、 土中に埋められた棺に閉じ込められる主人公が出てくるが、 それに比べれば壁1枚向こうは外界というあたり、 相当な希望が残されている。 それにしてもこんな狭いところに閉じ込められて、 主演俳優はさぞ重労働できつかっただろう。 だがその分、製作者は大喜び。 主人公以外はほとんど無線や電話の声の出演なのだから、 これまたお金がかからない。 徹頭徹尾、低予算を押し出したような映画である。 これ以上予算を節約できる狭い舞台を探すとなると、 もうほとんど思いつかない。 いっそのこと画面を青一色にして、声と音だけで映画を作るとか、 そういう無茶苦茶なアイディア以外ない。 ただし、そうした映画はすでに存在する。 さて、じつは主人公が目覚める棺桶内には、 最初からなぜか無線機という強力な武器が与えらえている。 彼はこいつを使って近くを走行する トラックドライバーとの交信に成功する。 ただしよく考えてみたら、助けてもらおうにも 自分はトランクにいるのだから、 相手に自分を見つけてもらうことすら不可能に近い。 自分がどんな車に乗せられているのか、 何色の車なのかさえわからないのである。 このジレンマはかなり面白いものがある。 だがそこで主人公は諦めず、 機転を利かせて自分の位置を伝えようとする。 果してどんな方法でそれを行うのか?  皆さんもぜひ考えてみて欲しい。 そして、映画館でその答えを楽しんでいただきたい。 これはほんの1例で、 この映画はノンストップアクションという言葉が相応しいほど、 見せ場が連続する。 これだけ沢山のアイデアを詰め込んだ 脚本家と監督には心より感服する。 最後まで退屈する時間は全くない。 魅力的なキャラクターが次々出てくるので、 閉じ込められた男と向き合うだけの気が重い映画ではない。 褒めてばかりではなんなので苦言も呈しておくと、 まずミステリーというものは、 トリックが奇抜なら高い評価を得るというわけでは決してない。 このことは何度か書いているが、 それよりも重要なのは なぜそんなまどろっこしいトリックを犯人が使ったか、である。 この、動機と必然性の部分をいかにうまくでっちあげるかに 私は常に注目しているが、 そこんところのいい加減さがこの作品唯一にして最大の弱点である。 平たくいうと、犯人がこんなやり方をする必然性が ほとんど感じられないのである。 どんだけ遊び心ある犯人なんだと誰もが突っ込みを入れたくなる。 そんなオチに脱力であった。 この1点、しかし最重要なオチで転んだがために、 この点数程度しかあげられない。 もうちょいうまく理由付けを考えていれば、 一気に評価もはね上がったのだが。


4605 ドーン・オブ・ザ・デッド(DVD 2004)

オトーサン、 「サラ・ポーリー、要チェックだね」 "死ぬまでにしたい10のこと"を見て、 早速、彼女の主演作を借りてみました。 「おいおい、ホラー映画かよー」 原題:Dawn of the Dead (2004) 監督:Zack Snyder 脚本:George A. Romero/ James Gunn Genre:Action / Horror / SF Country:USA / Canada / Japan / France Language:English 上映時間:101分 あらすじ: 米ワシントン州。 看護婦のアナは、自宅へ帰る。 翌朝、寝室のドアが開き、 隣家の少女ヴィヴィアンが佇んでいた。 少女は人間離れしたスピードで夫を襲う。 だが、夫は息を吹き返し、アナに襲いかかる。 少女も、夫もゾンビになってしまったのだ。 必死で屋外へと逃げ出し、車に飛び込む。 ゾンビの群れをかいくぐり、車で街から離れていく。 樹木に衝突し、警官ケネスに尋問される。 ようやく分かってもらって、ともに逃げる。 アンドレ、マイケル夫妻も合流し、 郊外のショッピング・モールに立ち籠もるが... 出演者: Sarah Polley ... Ana(アナ) Hannah Lochner ... Vivian(ヴィヴィアン) Ving Rhames ... Kenneth(ケネス) Mekhi Phifer ... Andre(アンドレ) Jake Weber ... Michael(マイケル) オトーサン、 「うーん、期待しすぎたな」 主役とはいえ、群像劇のひとりでしかありまえんでした。 SARAH POLLEY サラ・ポーリー 誕生日 1979/1/8 出身 カナダトロント 4歳のときから子役として活躍 「クリスマスに届いた愛」で映画デビュー。 カナダのテレビで活躍。 1997年「スウィート ヒアアフター」で注目される。 インデペンデント映画への出演が多い。 1999年から監督業にも進出し、 2006年、「アウェイ・フロム・ハー君を想う」で アカデミー賞脚色賞にノミネートされた。 出演作 1986年「クリスマスに届いた愛」 1987年「ビッグタウン」 1989年「バロン」 1990年「丘の家のジェーン」 1994年「エキゾチカ」 1997年「スウィート ヒアアフター」「ハンギング・ガーデン」 1999年「写真家の女たち」「イグジステンズ」「go」 2000年「悪魔の呼ぶ海へ」「めぐり逢う大地」 2003年「Re:プレイ」「死ぬまでにしたい10のこと」「LUCK ラック」 2004年「ドーン・オブ・ザ・デッド」「シュガー」 2005年「アメリカ、家族のいる風景」「あなたになら言える秘密のこと」      「ベオウルフ」 2009年「ミスター・ノーバディ」「スプライス」 その他の出演者: Louis Ferreira ... Luis Inna Korobkina ... Luda  Ty Burrell ... Steve Michael Kelly ... CJ Kevin Zegers ... Terry Michael Barry ... Bart Lindy Booth ... Nicole Jayne Eastwood ... Norma Boyd Banks ... Tucker R.D. Reid ... Glen Kim Poirier ... Monica Matt Frewer ... Frank Bruce Bohne ... Andy Ermes Blarasin ... Bloated Woman Sanjay Talwar ... Doctor Rosen Kim Roberts ... Cora Tim Post ... Reviving Doctor Matt Sadowski-Austin ... EMS Technician Philip DeWilde ... EMS Technician Colm Magner ... Armed Neighbor Luigia Zucaro ... Naked Woman Geoff Williams ... Metro Bus Driver Mike Realba ... Maintenance Man David Campbell ... Squished Zombie Philip Mackenzie ... Thrashing Zombie Laura de Carteret ... Washington Politician Georgia Craig ... Anchorwoman Tino Monte ... Istanbul Reporter Chris Gillett ... Older Anchorwoman Derek Keurvorst ... Scientist Dan Duran ... Confused Reporter Neville Edwards ... CDC Spokesman Sandy Jobin-Bevans ... CDC Reporter Natalie Brown ... CDC Reporter Liz West ... CDC Reporter Blu ... Chips the Dog Scott H. Reiniger ... The General Tom Savini ... The County Sheriff Ken Foree ... The Televangelist User Rating:7.4/10( 132,945 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 1,490 votes) Yahoo! オトーサン、 「ホラー映画の傑作かも」 User Reviews jguz58さん Mesa, Arizona 2004年11月22日 ディレクターズ・カット版を手に入れよ!!! 2004年3月のコメントを読み返した。 帰宅して思った。 「ワーォ。コレクションに加えたいね。 「そう、ワイドスクリーンのディレクターズ・カット版がいい」 今週、見たあとで、この版に脚注を加えたくなった。 「こいつは、最高の映画だ」 何人かのコメントは、性格描写の欠如に言及している。 ディレクターズ・カット版は、この点を直している。 2004年版のほうが、オリジナルの1978年版よりもいい。 流血シーンも、改良されている。 勿論、気にしないなら構わない。 だが、気になるようなら、ディレクターズ・カット版を見るべし! オトーサン、 「オリジナルの"ゾンビ"、見なくては」 服部弘一郎さん 2004年5月18日 ジョージ・A・ロメロの古典ホラー『ゾンビ』をリメイク。 オリジナル版とは違う面白さがある。 1978年に製作公開された『ゾンビ』は、 世界中で多くの亜流映画を生み出し、 80年代のスプラッタ映画ブームを呼び寄せたホラー映画の古典。 これに先行する『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68年)と 続編『死霊のえじき』(85年)を合わせて、 ジョージ・A・ロメロ監督の 『ゾンビ』三部作とも呼ばれるカルト映画だ。 シリーズ第1作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は、 『ゾンビ』の特殊メイク担当だったトム・サヴィーニの手によって、 90年に『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』として カラー映画にリメイクされている。 本作『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、 それに続く『ゾンビ』三部作第2章のリメイクだ。 物語は大筋で『ゾンビ』をなぞっている。 町中にあふれかえったゾンビ(リビングデッド)から逃れた人たちが、 ショッピングモールに立てこもるという設定は同じだ。 だがそれ以外は、かなり自由に脚色されている。 もっとも大きな違いは、主人公を女性にしたことや、 モールに立てこもる人数を大幅に増やしたことだろう。 人数を増やしたことで、孤立したモールの中で展開する 人間同士のドラマはずっと豊かなものになった。 ただし『ゾンビ』が持っていた寓話めいた雰囲気は、 集団劇になったことで失われていると思う。 『ゾンビ』のショッピングモールは まさしく「世界の終わり」という感じがしたが、 『ドーン・オブ・ザ・デッド』は 「ゾンビの世界」と「人間の世界」を モールの壁が隔てているだけに感じられるのだ。 通りの向かいの銃砲店とのやりとりも、 世界に点在するであろう「人間の世界」の広がりを感じさせるものだ。 そんなわけで今回の映画は、 『ゾンビ』に描かれた「世界の終わり」が好きな人には 物足りないものになっていると思う。 『ゾンビ』の主人公たちほど、 今回の映画の主人公たちは切羽詰まった追いつめられ方をしていない。 でも僕はこれはこれで、面白い映画だと思った。 モールを牛耳っていた警備員たちと後から逃げ込んだ主人公たちの立場が、 ゆっくりと逆転していく人間ドラマなどはじつに面白い。 銃砲店との絶望的なやりとりや、 ライフルを使った絶望的なコミュニケーションのブラックユーモアなどは、 この映画の財産ではないだろうか。 この映画ではゾンビが素早く動き回ることに、 往年の『ゾンビ』ファンから驚きの声が上がっているが、 それより大きな変更点はカニバリズムの描写がなくなったことだと思う。 たぶんロメロの『ゾンビ』三部作がショッキングだったのは、 ゾンビが人を襲ってその肉を食うことにあったのではないだろうか。 今回のゾンビは人間に噛みつき、一部の肉を食いちぎったりするものの、 人間をバラバラにしてむさぼり食うことはしていない。 このあたりはかつてスプラッター映画の洗礼を受けた世代として、 「う~ん、時代が変わった」と思わざるを得ない。


4604 クラーケンフィールド/HAKAISHIN(TV 2006)

オトーサン、 「午後ロードだな」 B級映画と思って間違いないでしょう。 目玉は、人食い巨大イカです。 原題:Kraken: Tentacles of the Deep (TV 2006) 監督:Tibor Takacs 脚本:Tim Cox/Sean Keller/Nicholas Garland/Brian D. Young Genre:Fantasy / Horror / SF Rated R for some violence 上映時間:88分 あらすじ: 海洋考古学者ニコール博士は、 古代神話の財宝を探していた。 途中、巨大なイカ、クラーケンに襲われる。 写真家レイは、両親の仇である怪物に復讐せんと、 ニコール博士の探検に加わる。 財宝を横取りしようとするマックスウェルに狙われ、 命の危険にさらされる。 出演者: Charlie O'Connell ... Ray(レイ) Victoria Pratt ... Nicole(ニコール) Jack Scalia ... Maxwell(マックスウェル) オトーサン、 「うーむ、演技を云々する必要はないな」 その他の出演者: Kristi Angus ... Jenny Cory Monteith ... Michael Aleks Paunovic ... Ike Nicole McKay ... Kate Michal Yannai ... Sally Kyle Morven Tejpar ... Young Ray Mike Dopud ... David Emy Aneke ... Firefighter Elias Toufexis ... Keith Christa Campbell ... Emily User Rating:3.6/10( 718 votes)IMDb User Rating:4.0/10( 31 votes) Yahoo! オトーサン、 「おお、何たる低スコア」 User Reviews unicornpeg2003さん United States 2003年9月23日 かなりお粗末だが... 全部見てしまった。 残念ながら、ダイビングについて間違いだらけだ。 見ている間中、わが娘は、文句たらたら。 Charlie O'Connellは、兄貴のような役者じゃない。 (兄貴も、偉大な役者というわけでもないが) この映画、まったく怖くない。 水中シーンがきらいだ。 善人と悪人の区別がつかない。 一番よかったのは、われわれのジョークだろう。 何も見るものがなかったら、見てもいいが、 期待してはいけない。 クラーケンの触手は、カミソリのシャープさだが、 時間つぶしに出てきただけ。 エンディングでは、悪漢を吸いとっていた。 SFを手がけたひとたちに、感謝したい。 粗製濫造してくれたおかげで、 50年代のB級映画を追体験できるのだ。 オトーサン、 「偉いなぁ、ジーナさん」 こんなに丁寧なコメント書くなんて、 頭が下ります。 ジーナさん 2009年8月13日 意外性一切ナシ クローバーフィールド関連の作品かと思ったら、全く別物でした。 くれぐれもパッケージに惑わされぬよう御注意ください。 だいぶイメージが違いますから(汗) 巨大なイカ=クラーケンがこの作品のメインキャラ。 でかいし、人は襲うし、、で怖いハズなんですが・・・ いかんせんイカなんですよね(笑) 両親の仇を討つためにクラーケンに立ち向かう男・・・ と言っても、いかんせんイカなんですよ(爆) サブストーリーにはお宝ハントがあり、 ベタに黒づくめの悪者が登場したり、、 定番通りに裏切り行為が起きたりしますが 全てにおいて金が動機なので深みも何もございません。 イカ退治とお宝を無理やり結び付けたような締め方にもビックリでしたね。 クラーケンの誕生と行動に関しては、現実味のある脚色が欲しかったです。 命をかけて見つけ出したお宝も神秘性のないビジュアルでガッカリ。 お宝の奪い合い真っ最中、 安易な場所にお宝を隠す船長にもまたビックリでした(笑) 何かトリックがあってそんな嘘をついたんだ~ と思ったら本当にあったし(爆) B級作品お約束のセクシーギャルたちも登場しませんのであしからず。 露出の多い学者(船長)は 腹筋がバックリ割れたたくましい女性です(笑) 救世主役の男性も、たまに見せるワザとらしい笑顔が 鼻について魅力的には到底思えなかったですね(爆) 小作品とは言え、2006年製作なのですから CGはもっと努力できたはず・・・。 何度も出てくるゲソによる締め付けは 全くイカパワーが伝わらない映像でした。 予算の関係もあって これほど完成度の低い映像になってしまったのでしょうが、 そもそもお金も技術も無いなら 水中の生き物に挑戦すべきではなかったでしょう。 ゆらゆら泳いでいるだけにしか見えないので緊張感がございません。 モンスターパニックホラーというジャンルに入れるには アッサリ襲われてしまうので人々はパニックしませんし、 「ジョーズ」のように町をあげてクラーケン退治するようなストーリーでもないので 例えパニックしていたとしても極々一部の人間だけです(爆)


4603 男はつらいよ・寅次郎忘れな草 (BS 1973)

オトーサン、 「シリーズ11作目だね」 たまたまBSで放映していました。 「たまには、いいか」 原題:男はつらいよ・寅次郎忘れな草(1973) 監督・原作:山田洋次 脚本 山田洋次/宮崎晃 /朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:99分 あらすじ: 初夏の北海道網走。 寅次郎は、そこでドサ回りの歌手リリー松岡と出会う。 男勝りのリリーに手を焼いたが、 自分の身の上とリリーの育った環境が 良く似ていることから同情心を抱く。 リリーも心に傷を負った寅次郎の話を聞くうちに、 寅次郎を兄のように慕うようになった。 しかし、寅次郎の心には恋が芽生えてくる... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 浅丘ルリ子 ...リリー松岡 倍賞千恵子 ...諏訪さくら オトーサン、 「寅さん、急に元気になったね」 マドンナ役の浅丘ルリ子さん、 歌も、なかなかうまいですね。 脇役では、松村達雄さんが、 元気な声を出していました。 その他の出演者: 前田吟... 諏訪博 松村達雄... 車竜造 三崎千恵子... 車つね 太宰久雄... 桂梅太郎 佐藤蛾次郎... 源公 笠智衆... 御前様 中村はやと... 諏訪満男 吉田義夫... 吾作 毒蝮三太夫... 石田良吉 織本順吉... 玉木 江戸家小猫... 水原 利根はる恵... リリーの母 User Rating:6.7/10( 20 votes)みんなのシネマレビユ- User Rating:8.6/10( 172 votes) Yahoo! オトーサン、 「これはいいね」 User Reviews とらやさん 20010年1月14日 寅さんとリリー 本作以降、最終作までの4作品の中で 別れと再会を繰り返すことになる寅さんとリリー。 そんな2人の最初の別れ。 「じゃあ、またどっかで会おっ!」 「ああ、ニッポンのどこかでな」 2人のこんな台詞がいいですね。 様々な性格、事情のあるマドンナが登場しましたが、 こんな台詞が似合うのはやっぱり、 寅さんと同じく渡り鳥であるリリーだけです。 「相合い傘」でもそうですが、 この二人には北海道が似合う。 夜汽車が似合う。 とらやの2階で隣同士の部屋で 「寅さ~ん」「あいよ」とやり取りし合う二人。 月のきれいな夜空に響く二人の声。 本作のお気に入りのシーンです。 寅さんとリリー、この二人の間にしかない空気は やはりいいですね。 そんなシリーズ第11作は リリー初登場の記念すべき作品です。 オトーサン、 「そうだね」 薄幸の巡業歌手は、適役でした。 ♪あなたと二人で来た丘は  港が見える丘  色あせた桜唯一つ  淋しく咲いていた  船の汽笛むせび泣けば  チラリホラリと花びら  あなたと私に降りかかる  春の午後でした gapperさん 2013年3月26日 忘れな草リリー マドンナは、浅丘ルリ子。 寅さんシリーズは、毎回マドンナが変わり マドンナに合わせた話になる。 基本パターンに一部を付け加えるか 変更して作るというのは、邦画の昔からのパターン。 浅丘ルリ子のイメージは、 愛情深い感じではないし キャリアウーマンのような知的で計算高い と言ったものではないので自然な設定の様に思う。 薄幸の巡業歌手は、適役だろう。 男はつらいよシリーズを見ると思い出すのが、 ”男はつらいよは面白いが、邦画の中で 面白いと語られるようではいけない”という意味の言葉。 確かに面白いが、もっと面白い作品が多くあってしかるべき。 これを聞いたのは、まだシリーズが続いていたころだったと思う。 ”たまには、こんな気楽に見れるコメディも良いよね”と 言う状況であるべきなのだが、果たして変わったのか。


4602 キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~(BS 2008)

オトーサン、 「そうなんだ」 現代ポピュラー音楽のルーツが分かります。 黒人アーティストらは、人種差別の壁を 必死になって賢明に乗り越えてきたのです。 原題:Cadillac Records (2008) 監督・脚本:Darnell Martin Genre:Biography / Drama / History PG-12 上映時間:109分 あらすじ: 1947年、シカゴ。 ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェスの 経営するクラブでは黒人ミュージシャンたちが ライブ演奏を行っていた。 その中の一人、ギタリストのマディ・ウォーターズは 陽気なハーモニカ奏者リトル・ウォルターと 組んだ新しいバンド・スタイルで評判を呼んでいた。 チェスはさっそくマディにレコーディングの話を持ちかける。 やがて彼らの歌声は人種の壁を突き崩し、 ついにラジオからも流れ始める。 その後も、チャック・ベリーや エタ・ジェイムズら所属アーティストがヒットを飛ばし、 その度にチェスは彼らに成功の証として キャデラックをプレゼントするのだった。 出演者: Adrien Brody ... Leonard Chess(レナード・チェス) Jeffrey Wright ... Muddy Waters(マディ・ウォーターズ) Beyonce Knowles ... Etta James(エタ・ジェイムズ) Mos Def ... Chuck Berry(チャック・ベリー) オトーサン、 「エイドリアン・ブロディ、演技はまあまあだね」 「戦場のピアニスト」でのアカデミー主演男優賞以降は、 さして記憶に残る演技がみられません。 ADRIEN BRODY  エイドリアン・ブロディ 誕生日 1976/12/23 出身 米ニューヨーク クイーンズ 父は、ポーランド系ユダヤ人の画家で元歴史教授、 母は、ハンガリー人とチェコ系ユダヤ人のハーフ、 フォトジャーナリスト。 12歳から演劇のクラスに通い、 13歳、リンカーン付属高校に入学し、演劇専攻。 「サマー・オブ・サム」や「シン・レッド・ライン」で注目を集める。 29歳、「戦場のピアニスト」で、史上最年少アカデミー主演男優賞受賞。 ユニークな容姿、メソッド演技法を駆使するので、 マーロン・ブランド、アル・パチーノ、デ・ニーロと比較される。 出演作 1989年「ニューヨーク・ストーリー」 1993年「わが街セントルイス」 1994年「エンジェルス」 1996年「ハード・ブレッド/怒りの銃弾」 1997年「死にたいほどの夜」 1998年「シン・レッド・ライン」 「ハード・デイズ」「レストラン」 1999年「サマー・オブ・サム」 2000年「ブレッド&ローズ」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」 2002年「ダミー」「戦場のピアニスト」 2003年「歌う大捜査線」 2004年「ヴィレッジ」 2005年「ジャケット」「キング・コング」 2006年「ハリウッドランド」 2007年「ダージリン急行」 2008年「ブラザーズ・ブルーム」      「マノレテ 情熱のマタドール」「スプライス」 ?      「キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~」 2009年「ジャーロ」 2010年「エイドリアン・ブロディ エスケイプ」「エクスペリメント」      「プレデターズ」 2011年「デタッチメント 優しい無関心」「ミッドナイト・イン・パリ」 その他の出演者: Joshua Alscher ... Mick Jagger Tim Bellow ... Man in the Caddy Tony Bentley ... Lomax Tammy Blanchard ... Isabelle Allen Eric Bogosian ... Alan Freed Marc Bonan ... Keith Richards Cedric the Entertainer ... Willie Dixon Emmanuelle Chriqui ... Revetta Chess Douglas Crosby ... Policeman Dexter Darden ... Geneva's Teenage Son Veronika Dash ... Blonde Girl Sean Shyboy Davis ... Toothless Hillbilly Little Walter Eshaya Draper ... Charles Waters Shiloh Fernandez ... Phil Chess Erik Frandsen ... Engineer - Present Day Gano Grills ... Slick Pimp Suzette Gunn ... Minnie Ripperton Jordan Haynes ... Pot Strong William Hill ... Policeman Mike Hodge ... Bartender Tyler Humphrey ... Muddy - Age 6 Osas Ighodaro ... Maid Kevin Jackson ... Mysterious Black Man Albert Jones ... Hubert Sumlin Rayan Lawrence ... Harmonica Player Chyna Layne ... Pot's Girlfriend Juanita Kevin Mambo ... Jimmy Rogers Aaron Munoz ... Manager Wade Mylius ... Bouncer Rebecca Pappa ... Another Blonde Jonathan Earl Peck ... Man Who Rolled 7 Q-Tip ... Hip Hop Artist Ginnie Randall ... Muddy's Grandmother Ashlee Ray ... Muddy's Floozy #1 Norman Reedus ... Chess Engineer Jake Robards ... Producer - Present Day Jay O. Sanders ... Mr. Feder Columbus Short ... Little Walter Samuel Smith ... Guitarist Valence Thomas ... James Cotton Gabrielle Union ... Geneva Wade Carmen Ziina Vasquez ... Muddy's Floozy #2 Eamonn Walker ... Howlin' Wolf Isiah Whitlock Jr. ... Mississippi DJ User Rating:6.7/10 ( 9,985 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 418 votes) Yahoo! オトーサン、 「見て損はないね」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・歌曲賞 User Reviews judyさん Waukee, IA 2008年12月7日 ハリウッドが贈るOK映画。 ハリウッドには、いいせりふを書ける脚本家たちが少ない。 それを再認識されるかもと思っていた。 この映画は、ブルースを歌うドリームガールたちのもの。 だが、せりふが弱くて、 登場するすごいタレントを支え切っていない。 だが、音楽はよかった。 主役らのストーリーに脚光を当てるべきなのに、 連中ときたら、文句ばかり。 それも、捨て台詞。 夫は、映画館を出て1時間もしないうちに、 映画の内容を忘れてしまった。 弱点の証拠だ。 だが、ボヨンセのせいではない。 彼女がハリウッドが迎えにくるまで 待たない理由がよく分かった。 黒人女性に出番はないのだ。 また、残念だったのは、Gabrielle Unionだ。 彼女らは、もっと評価されていい。 チェス・レコードの偉大な音楽の天才たちも。 オトーサン、 「異議あり」 野郎自大になりがちなアーティストの気持ち、 よく分かります。 ジーナさん 2010年10月23日 風格漂う作品 シカゴに実在したチェスレコードの オーナーとシンガーたちを描いた伝記ドラマです。 シンガーたちの勢いが盛んになると共に栄えていくレコード会社、 羽振りがよくなって甘い汁を吸っていくオーナー・・・ と思いきや意外と悪く描いていないので どういう視点で観ればイイのか迷う設定でした。 シンガーたちには お金を独り占めにしてるなんて言われてるオーナーだけど、 嫌われキャラには絶対に描かないんですよ。 それどころかシンガーや演奏者たちのほうを 思い上がった浮かれ者みたいに描いているので どうにも焦点を合わせづらかったです。 ドラマ性は薄いですが、 ブルースにエレキギターの音色が入る事になった経緯など 音楽ネタは豊富ですからブラックミュージックに興味がある方や ロックの原点に関心のある方はチェックして損なしだと思います。 詳しい背景を知らなかったエタ・ジェームズの人生の起伏など 興味深く鑑賞できました。 儲かればキャデラック、売れれば女を囲うという 典型的な成り上がり感はチョット笑えました。 でも、やっぱりあと20分延長させても ドラマ部分を濃密にして欲しかったな・・・。 黒人音楽で大金を稼いだ白人オーナーの心情、 ドラッグに溺れるシンガーたちの心情、 嫁たちに対する想いなど 彼らの苦悩をストレートに描くと良かったでしょうね。 リトル・ウォルターやチャック・ベリーに関しては、 もっと時間を割いて丁寧にドラマを綴ったほうが 感情移入できたはずです。 音楽はもちろん大満足ですが、 衣装や小道具など50年代の雰囲気を味わえる映像も 素晴らしかったです。 箇条書きしたようなドラマを組み立てただけのストーリーを それなりに見せたのは、 しみじみな音楽と綿密な映像のおかげでしょう。 エタ・ジョーンズを演じるだけでなく 製作総指揮にまで名を連ねた ビヨンセ・ノウルズの意欲作なだけあって、 終盤には感情があふれ出る 感動的なラブソングを聞かせてもらえます。 とはいえ、彼女のプロモのような作品に なっていないのが好印象ですね。 前に出すぎる事無くビヨンセの存在感と 演技力を堪能できたのは良かったです。 洋服を着てても魅惑的なボディを拝めるのもGOODです(笑) 演技派俳優エイドリアン・ブロディは 彼らしい目の演技で魅せてくれました。 しかし一番の見どころはジェフリー・ライトの味わい深い趣です。 キャスティングを観るまで誰だか分からなかったほど、 役になりきっているのがお見事でした。 他にもモス・デフやセドリック・ジ・エンターテナーに ガブリエル・ユニオンなど見応えありの役者陣でした。 その時代の空気を感じさせる演出、 登場人物たちに生命力を感じられる演出など、 この監督さんの今後がとても楽しみですね。 決してテンポの速い作品ではないですが、 飽きずに鑑賞できたのは演出のおかげと言えます。 実話モノとして鑑賞すると ドラマ性や心情描写に物足りなさを感じますが、 音楽ドラマとしては上質な作品になっていると思います。 ブルースからシカゴブルースが生まれロックに繋がっていった 音楽界の流れを観るには十分だったので 評価は高めにしておきます。


4601 11人のカウボーイ(BS 1972)

オトーサン、 「へぇ、途中で死んじゃうなんて」 西部劇でのジョン・ウェインのイメージは、 不死身の大男です。 「でも、遺作みたいなもんかも」 若い世代に、勇気というバトンを 引き継いでもらいたかったのでしょう。 原題:The Cowboys (1972) 監督:Mark Rydell 原作:William Dale Jennings 脚本:Irving Ravetch/Harriet Frank Jr./William Dale Jennings Genre:Adventure / Comedy / Drama Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:131分 あらすじ: 牧場主ウィルは 金の採掘で男たちが出かけてしまったため、 1200頭の牛を遠方の町に輸送するために、 仕方なく、少年たちを雇う。 デブ、スリム、、四つ目 スチーブ、ウィーディ、チャーリーら11人だ。 遊び半分の少年たちをウィルは叱りつける。 途中、牛を横取りしようとする連中が現れ、 ロングヘアーの策略に嵌り、ウィルは殺されてしまう。 だが、父親同然になったウィルの敵をうつため、 少年たちが、決起する... 出演者: John Wayne ... Wil Andersen(ウィル) Roscoe Lee Browne ... Jebediah Nightlinger(ナイトリンガー) Bruce Dern ... Long Hair(ロングヘアー) オトーサン、 「ジョン・ウェインは、勿論いいが、 脇役2人が実にいい」 映画を豊かにするのは、描きこまれた個性的な脇役です。 JOHN WAYNE ジョン・ウェイン 誕生日 1907/5/26-1979/6/11 出身 米アイオワ州 出演作 1925年「大学のブラウン」 1926年「剣侠時代」 1927年「最後の一蹴」 1928年「マザー・マクリー」「血涙の志士」 1929年「踊るカレッジ」「最敬礼」 1930年「最後の一人」「ビッグ・トレイル」 1931年「娘三人」「アリゾナ」「鉄腕ジョーンズ」 1932年「テキサスの旋風」「巨頭団殲滅」「歓呼の涯」「流線怪盗列車」      「テキサスの若武者」「アリゾナ・ギャング」「金塊争奪」 1933年「討伐隊」「つばさの天使」「男の一頁」「紅唇罪あり」「南方の騎士」 1934年「ユタから来た男」 1936年「沿岸警備隊」「荒武者乱闘王」 1937年「超速大陸争覇」「従軍記者」「氷上の乱闘」      「荒野の激斗/モンタナの掟」 1939年「駅馬車」「アリゲニー高原の暴動」 1940年「暗黒の命令」「果てなき船路」「妖化」 1941年「暴力街」「暗黒街の王者」「丘の羊飼い」 1942年「或る夜の貴婦人」「絶海の嵐」「スポイラーズ」「西部の顔役」      「ならず者戦斗機隊」「男性都市」「フライング・タイガー」 1943年「西部を駆ける恋」「硝煙の新天地」 1944年「血戦奇襲部隊」「拳銃の町」 1945年「炎の街」「パターンを奪回せよ」「コレヒドール戦記」「ダコタ荒原」 1946年「恋愛超特急」 1947年「拳銃無宿」「タイクーン」 1948年「アパッチ砦」「赤い河」「三人の名付親」 1949年「怒濤の果て」「ケンタッキー魂」「黄色いリボン」「硫黄島の砂」 1950年「リオ・グランデの砦」 1951年「太平洋機動作戦」「太平洋作戦」 1952年「静かなる男」「ハワイの陰謀」 1953年「勝負に賭ける男」「男の叫び」「ホンドー」 1954年「紅の翼」 1955年「男の魂」「中共脱出」 1956年「征服者」「捜索者」 1957年「荒鷲の翼」「ジェット・パイロット」「失われたものの伝説」 1958年「黒船」 1959年「リオ・ブラボー」「騎兵隊」 1960年「アラモ」「アラスカ魂」 1961年「コマンチェロ」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「ハタリ!」「史上最大の作戦」      「西部開拓史」 1963年「ドノバン珊瑚礁」「マクリントック」 1964年「サーカスの世界」 1965年「偉大な生涯の物語」「危険な道」「エルダー兄弟」 1966年「巨大なる戦場」 1967年「戦う幌馬車」「エル・ドラド」 1968年「グリーン・ベレー」 1969年「ヘル・ファイター」「勇気ある追跡」「大いなる男たち」 1970年「チザム」「リオ・ロボ」 1971年「100万ドルの決斗」 1972年「11人のカウボーイ」 1973年「大列車強盗」「ビッグケーヒル」 1974年「マックQ」 1975年「ブラニガン」「オレゴン魂」 1976年「ラスト・シューティスト」 その他の出演者: Colleen Dewhurst ... Kate Alfred Barker Jr. ... Fats - Cowboy Nicolas Beauvy ... Dan - Cowboy Steve Benedict ... Steve - Cowboy Robert Carradine ... Slim Honeycutt - Cowboy Norman Howell ... Weedy - Cowboy Stephen R. Hudis ... Charlie Schwartz - Cowboy Sean Kelly ... Stuttering Bob - Cowboy A Martinez ... Cimarron - Cowboy Clay O'Brien ... Hardy Fimps - Cowboy Sam O'Brien ... Jimmy Phillips - Cowboy Mike Pyeatt ... Homer Weems - Cowboy User Rating:7.1/10( 6,942 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 37 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、名画だろうね」 User Reviews George Mussmanさん Washington State 2005年3月14日 デュークの最高傑作だ。万人向き。 明らかに、ジョン・ウェインは、 長いすばらしいキャリアをもっている。 勿論、彼は自分自身を演じ続けただけだ。 この映画では、それがうまく働いている。 彼の演じるのは、ウィル。 60代で、体力的にも衰えがきている。 そこで、牛の運搬を手伝ってもらうために、 少年たちを雇う。 これが、どんな年代のひとにも向く設定になっている。 ロスコー・リー・ブラウンの起用も成功している。 彼のコリーン・デューハーストとのシーンは、巧い演技だ。 ブルース・ダーンも、すばらしい! 息子は、「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の 大フアンだが、ジョン・ウィリアムズの音楽が 実にいいと言っていた。 この映画は、私のお気に入りだ。 ジョン・ウェィンの入門映画だ。 彼の出演作をもっとみたくなるだろう! オトーサン、 「女性にも好感をもたれている」 マジャールさん 2007年2月18日 大草原の小さな牧童たち 詩情あふれる西部の美しい映像、 小さな学校に通う子供たちが、 教室の外で大人になるための試練を経験する 70年代西部劇の好編。 ホント、TV『大草原の小さな家』の世界に タフなご老体ウェインが特別ゲスト出演したみたいな愉しさ!! ラスト、牛の大群を町まで運び終えた少年たちの りりしい顔付きも頼もしい。 マーク・ライデルの演出に好感が持てます。 (そういえば『黄昏』でも、 一見可愛げの無い男の子が出てましたね) アーロン・コープランド、エルマー・バーンスタインの系譜を受け継いだ ジョン・ウィリアムズの西部劇音楽も胸踊る素晴らしさ! (ジョン・ウェインの出た映画の音楽って本当に名曲ぞろい、 っていうかスゴすぎ!!)


4600 コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら(TV 2010)

トーサン、 「品が悪いな」 下ネタの連発なんか、ひどいもんです。 精神年齢の低いひと向きでしょう。 アメリカでは、大ヒットしたそうですが。 原題:Cop Out (2010) 監督:Kevin Smith 脚本:Robb Cullen/ Mark Cullen Genre:Action/ Comedy Crime PG12 上映時間:107分 あらすじ: ジミー・モンローとポール・ホッジスは、 ニューヨーク市警察のベテラン刑事コンビ。 捜査中のミスで停職処分になってしまう。 だが、ジミーには別れた妻との間に 最愛の一人娘がおり、うすぐ結婚式を挙げる。 式の費用を払うために、 大切にしていたプレミア物のベースボールカードを 泣く泣く手放すことにする。 しかし、そのカードが何者かに強奪され、 ポールと共に犯人を追だが、 行く先々でトラブルに巻き込まれてしまう。 出演者: Bruce Willis ... Jimmy(ジム・モンロー) Tracy Morgan ... Paul Hodges(ポール・ホッジス) Kevin Pollak ... Hunsaker(ハンサカー) オトーサン、 「55歳にしては、老けてるなぁ」 ♪昔ーの名前ーで、出てーいます。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、 音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事役がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」◇ 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」◇      「ベイビー・トーク」(声)◇ 1990年「ダイ・ハード2」◇      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)◇      「虚栄のかがり火」◇ 1991年「愛を殺さないで」◆「ハドソン・ホーク」◇      「ビリー・バスゲイト」◆「ラスト・ボーイスカウト」◇ 1992年「永遠に美しく」◇「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」◇ 1994年「ノース/小さな旅人」◇「ノーバディーズ・フール」◆      「薔薇の素顔」◇「パルプ・フィクション」◇ 1995年「ダイ・ハード3」◇ 「12モンキーズ」◇      「フォー・ルームス」◆ 1996年「ラストマン・スタンディング」◇ 1997年「ジャッカル」◇「フィフス・エレメント」◇ 1998年「マーキュリー・ライジング」◇「アルマゲドン」◇ 1999年「シックス・センス」◇「マーシャル・ロー」◆      「ストーリー・オブ・ラブ」◇      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」◇「アンブレイカブル」◇「隣のヒットマン」◇ 2001年「バンディッツ」◇「ジャスティス」◇ 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」▲      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」◇ 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」◇「オーシャンズ12」▲ 2005年「ホステージ」◇「シン・シティ」◇「ラッキーナンバー7」 2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声) 2007年「ダイハード4.0」「美少女探偵ナンシー・ドリュー」      「庭から昇ったロケット雲」「パーフェクト・ストレンジャー」      「プラネット・テラー in グラインドハウス」「グラインドハウス」 2008年「処刑教室」「トラブル・イン・ハリウッド」 2009年「サロゲート」 2010年「容疑者、ホアキン・フェニックス」「RED/レッド」      「エクスペンダブルズ」「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」 2011年「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」      「キリング・ショット」「セットアップ」 2012年「ダイ・ハード/ラスト・デイ」「ムーンライズ・キングダム」      「噂のギャンブラー」「LOOPER/ルーパー」)      「シャドー・チェイサー」「エクスペンダブルズ2」 2013年「G.I.ジョー バック2リベンジ」 その他の出演者: Juan Carlos Hernandez ... Raul Cory Fernandez ... Juan Jason Hurt ... Youth 1 Jeff Lima ... Youth 2 Sean Cullen ... Captain Romans Adam Brody ... Barry Mangold Guillermo Diaz ... Poh Boy Alberto Bonilla ... Julio Robinson Aponte ... Banger 1 Jeremy Dash ... Banger 2 Mando Alvarado ... Mexican Man 1 Michelle Trachtenberg ... Ava User Rating:5.6/10 ( 54,779 votes)IMDb User Rating:5.9/10( 320 votes) Yahoo! オトーサン、 「後半、盛り返すけど」 User Reviews tjdurantさん Belmont, Massachusetts 2010年2月27日 思ったより、よかった。 15歳の息子とみた。 2人で大笑いした。 まるで、午後の映画館の満員の観客のように。 批評では、悪い評判だったが、 実際とは、大違いだった。 ブルース・ウィリスとトレーシー・モーガンの相性はよかった。 モーガンは、絶えず笑わしてくれるし、 ウィルスのしくじりも、彼のイメージ通りだ。 ショーン・ウィリアム・スコットには、やられた! 彼のオウム返しの演技は、見逃すなかれ! そう、こいつは、名作ではない、 筋書も、アクションも、コメディらしさでも。 アクション・コメディの最高傑作である 「ビバリーヒルズ・コップ」や 「ダイハード」には、敵わない。 創造的なグラウンドは、ない。 ケヴィン・ポラックは、残念ながら、出番が少なかった。 アダム・ブロディは、端役ながら、 「Mr. & Mrs.スミス」より、10倍よかった。 だが、全体として、いわゆるアクション・コメディとはちがう。 何回の笑わせてくれ。退屈させない。 アナ・デ・ラ・レゲラは、眼福だった。 Bonita y deliciosa. 私も、息子も、ピースサインだ! オトーサン、 「アホさ加減がちょうどいいね」 メカゴジラさん 2011年1月6日 アホだ(笑)   DVDにて鑑賞。 というか封切時には全然ノーチェックで、 レンタル屋で「ブルース・ウィリスの新作か… え、監督ケヴィン・スミス?」と驚いた。 「ダイハード4.0」で仲良くなったのかな。 音楽はモロに「ビバリーヒルズ・コップ」だし、 内容は「リーサル・ウェポン」や 「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」を思い出す、 80年代バディものの雰囲気を狙った作品だが、 監督が監督なんで非常にアホ度が高い 爆笑コメディ・アクションになっている。 ケヴィン・スミスお得意の映画ネタも満載。 オマージュやパロディというより 「映画ネタ垂れ流し」と感じるのがK.スミスらしい。 島崎俊郎か出川哲郎みたいなアホ顔で 映画の名台詞をまくし立てる相棒役のT.モーガンも笑えるが、 コソ泥のS.W.スコットがもう最高。 三人が車の中で会話するシーンや T.モーガンに耳打ちするシーンは もうアホらしくてアホらしくて腹抱えて笑わせてもらった。 野球マニアの麻薬組織のボスとか、 同僚刑事コンビ(名前が「ハンサカー」だ)も実に笑える。 K.ポラックがチラッと見せるデ・ニーロのモノマネも異様に似てて笑う。 これはホント面白かったな。 おすすめ。


4599 フレンチ・コネクション2(BS 1975)

オトーサン、 「1も、2も、見ていたな」 しかも、高いお値段でDVDを買っていたのです。 ま、何度みても、後悔しませんが。 原題:French Connection 2 (1975) 監督:John Frankenheimer 原作:Robert Dillon/Laurie Dillon 脚本:Alexander Jacobs/Robert Dillon/Laurie Dillon/Pete Hamill Genre:Action / Crime / Drama Country:USA Language:English / French 上映時間:119分 あらすじ: NYで取り逃がした麻薬王・シャルニエを追って、 ドイル刑事(愛称ポパイ)はマルセイユに飛ぶ。 しかし、これを知ったシャルニエは、 ドイルを拉致監禁し、情報を聞き出すために 麻薬という拷問にかける。 その後、解放されたドイルは 麻薬中毒者のままでは失職し、禁断症状と戦う。 麻薬を克服し、敵のアジトへ乗り込み、 取引の情報を聞き出し、シャルニエを追い詰める... 出演者: Gene Hackman ... Doyle(ドイル) Fernando Rey ... Alain Charnier(シャルニエ) Bernard Fresson ... Barthelemy(バルテルミー警部) オトーサン、 「ハックマン、今回も、よく走るな」 その他の出演者: Bernard Fresson ... Barthelemy Philippe Leotard ... Jacques Ed Lauter ... General Brian Charles Millot ... Miletto Jean-Pierre Castaldi ... Raoul Cathleen Nesbitt ... The Old Lady Samantha Llorens ... Denise Andre Penvern ... Bartender Reine Prat ... Young Girl on the Beach Raoul Delfosse ... Dutch Captain Ham-Chau Luong ... Japanese Captain Jacques Dynam ... Inspector Genevoix Malek Kateb ... Algerian Chief User Rating:6.7/10 ( 8,663/10 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 330 votes) Yahoo! オトーサン、 「1よりは、落ちるね」 User Reviews Framescourerさん London, UK 2006年8月1日 フリードキンの記念すべきオリジナルの続編はすばらしい。 ハックマン演じるドイルは、 フェルナドレイ演じるフランス人の麻薬王を追い続ける。 撮影は、マルセイユ。 映画は、近代のスパゲッティ(オニオン?)、 フランス語の長い名称を感じさせる。 ドイルは、異国の町に、わが身を個人的にも。 プロフェッショナルとしても適応させようと がむしゃらになる。 執念と麻薬中毒がテーマになる。 前作で、ドイルは、追求をあきらめようとするが、 本作では、このテーマが深堀りされる。 ハックマンの苦く不器用で、タフだがかわいそうな演技は、 アカデミー賞をもたらした。 だが、彼の字引には、"自己満足"はなかった。 ジョン・フランケンハイマーは、不可能に近い仕事を 見事にやってのけた。 ハックマンの助けを借りて、フリードキンの気質を踏襲したのだ。 マルセイユは、無情に、汚く、散々に描かれた。 手持ちカメラが多用され、桁違いに集中されているが、 PoV shotsが、最後の見事な追跡に用いたのは賢明だった。 話を進めるにあたって、脚本にないアクションを 使ったので、経済的な映画になった。 巧妙にリアルだが、わざとらしくはない。 実に大人のアクション・スリラーだ。 オトーサン、 「麻薬撲滅キャンペーンかよ」 ジーナさん 2009年2月13日 人間臭いポパイもいかが? 前作で取り逃がした黒幕を追ってマルセイユにやってきたポパイ刑事・・・ そうこれは完全に2本で1本の作品と言えます。 ただ舞台も違えば監督も違うので、 テイストに微妙な変化があります。 前作がドキュメンタリー風アクションなら 今作はドラマ風アクションといった感じでしょうか。 良く言えばエンタメ性が含まれる作品に仕上がっていますが、 前作にあったようなリアリズムが減り、 都合のイイ展開になってしまっているのが残念です。 まず、ナゼ組織が彼を麻薬漬けにしたのか分からないし、 生かしておく意図もサッパリ分からないのです。 そこにちゃんとした理由付けがあれば 前作と同じ評価を付けられたかな・・・。 さらに・・・終盤は息を吹き返したように面白くなりましたが、 序盤の手持ち無沙汰なポパイの尺は少々退屈しました。 そのダレ気味の時間にフランスの警察とNY市警のコネクションを見せてくれれば 印象が変わったでしょう。 中盤もポパイが薬物依存&更生する過程を描いているので ダラダラとしてしまいますが、 そこはジーン・ハックマンの迫真の演技で見入っていられたのでOK しかし・・・彼の演技を真剣に観ていると、 自分の意識が薄れていくほど疲弊しますので御注意下さい(笑) 言葉が全く通じない (多分通じているけど、おフランス人は知らん振りしていると思われる) 環境で生まれるコミカルさは前作にない試みでGOODでした。 アクションのほうですが、前作以上にジーン・ハックマンが走ってくれました。 観ているほうまで肺が苦しくなるほど走っています。 前作にあった息を呑むようなカーチェイスシーンはありませんが、 彼が一生懸命走っていること、、それでチャラにしましょう(笑) ・・・ていうか、シャルニエも意外と走れててビックリ(爆) 個人的にロイ・シャイダーが出てこないのは続編としてチト寂しいかな・・・。 マイナス部分ばかりが目立つレビューになってしまったし 相変わらずテンポが良いとは言えない作品でしたが、 ラストの締め方とその後に広がる余韻は 前作に無かった素晴らしさだと思います。 続編としては及第点以上の出来ですが、 特に前作で執念深いドイル刑事のキャラクター性にハマった方は、 この続編をきっと気に入ることでしょう。


4598 フレンチ・コネクション(DVD 1971)

オトーサン、 「見逃していたかも」 舞台は、NYとマルセーユ。 でも、明るい観光地ではなく、 犯罪人がうごめく寂れた場所が選ばれています。 原題:The French Connection (1971) 監督:William Friedkin 原作:Robin Moore 脚本:Ernest Tidyman/ Howard Hawks Genre:Action / Crime/ Thriller 上映時間:104分 あらすじ: ドイルは、NY市警・薬物対策課の部長刑事。 麻薬の売人を逮捕し、ナイトクラブに飲みにいくと、 マフィアの組長たちが妻同伴で来店していた。 なかに派手に札びらを切っている若い夫婦がいた。 不審に思って、捜査すると デリカテッセンを営んでいるが、 麻薬取引の元締めマフィアの舎弟と判明、 フランスとのヘロインの大口取引を任されるようだ。 やがて、“フレンチ・コネクション”と呼ばれる マルセイユの黒幕・シャルニエがNYにやってくる。 シャルニエは、殺し屋をドイルのもとへ差し向ける。 出演者: Gene Hackman ... Jimmy Doyle(ドイル部長刑事) Roy Scheider ... Det. Buddy Russo(ラソー刑事) Fernando Rey ... Alain Charnier( シャルニエ) オトーサン、 「いいね、最高だね」 鳴かず飛ばずだったハックマンの出世作です。 GENE HACKMAN ジーン・ハックマン 誕生日 1931/1/30 出身 米カリフォルニア州サン・バーナディノ 父は旅行記者。1才でイリノイに移住。 16才で学校を中退し、海兵隊に入隊。 除隊後、ニューヨークに出て、トラックの運転手、 靴のセールス、レストランのドアマンなど 職を転々とする。 30代でテレビ局のADとなり、 この頃、本格的に俳優になることを決め、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 サマーストックを経て、オフ・ブロードウェイや ブロードウェイにデビュー。 60年代から映画にも出演し、 71年「フレンチ・コネクション」で アカデミー主演男優賞を受賞、 92年「許されざる者」で アカデミー助演男優賞を受賞した。 その他では「スーパーマン」シリーズの 悪役レックス・ルーサー役が有名。 出演作 1961年「機関銃を捨てろ」 1964年「リリス」 1966年「ハワイ」 1967年「体当たり決死隊」      「俺たちに明日はない」「夜の誘惑」 1968年「汚れた7人」 1969年「暴動」「さすらいの大空」      「白銀のレーサー」「宇宙からの脱出」 1970年「父の肖像」 1971年「さらば荒野」      「フレンチ・コネクション」◇       アカデミー主演男優賞 1972年「ブラック・エース」      「ポセイドン・アドベンチャー」 1973年「スケアクロウ」 1974年「カンバセーション…盗聴…」      「ヤング・フランケンシュタイン」      「西部に来た花嫁」 1975年「フレンチコネクション2」◇      「弾丸を噛め」      「ナイト・ムーブス」      「ラッキー・レデイ」 1977年「遠すぎた橋」      「外人部隊フォスター少佐の栄光」      「ドミノ・ターゲット」 1978年「スーパーマン」◆ 1981年「スーパーマン2/冒険編」◆「レッズ」 1982年「錆びた黄金」 1983年「アンダー・ファイアー」      「ウィンター・ローズ」      「地獄の7人」      「セカンド・チャンス」(声) 1985年「ターゲット」「燃えてふたたび」      「キングの報酬」 1986年「勝利への旅立ち」 1987年「スーパーマン4/最強の敵」◆      「追いつめられて」◆ 1988年「傷だらけの青春」      「ミシシッピー・バーニング」◇      「ブルーウォーターで乾杯」      「私の中のもうひとりの私」      「BAT★21」 1989年「ザ・パッケージ」 1990年「カナディアン・エクスプレス」◇      「キャノンズ」      「ハリウッドに口づけ」 1991年「訴訟」「ロシアン・ルーレット」 1992年「許されざる者」◆アカデミー助演男優賞      「ザ・ファーム/法律事務所」◆      「ジェロニモ」      「ザ・ドキュメント・オブ・       イーストウッド」 1994年「ワイアット・アープ」 1995年「クイック&デッド」◆      「クリムゾン・タイド」◆      「ゲット・ショーティ」 1996年「バード・ケージ」      「チェンバー/凍った絆」      「ボディバンク」 1997年「目撃」◆「アンツ」(声)◆ 1998年「エネミー・オブ・アメリカ」◆      「トワイライト」 2000年「リプレイスメント」◆      「アンダー・サスピション」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◆      「ハートブレイカー」◆      「エネミー・ライン」◆      「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」◇      「ザ・プロフェッショナル」◇ 2003年「ニューオーリンズ・トライアル」◇ 2004年「ムースポート」 その他の出演者: Tony Lo Bianco ... Sal Boca Marcel Bozzuffi ... Pierre Nicoli Frederic de Pasquale ... Devereaux Bill Hickman ... Mulderig Ann Rebbot ... Marie Charnier Harold Gary ... Weinstock Arlene Farber ... Angie Boca Eddie Egan ... Simonson Andre Ernotte ... La Valle Sonny Grosso ... Klein Benny Marino ... Lou Boca Patrick McDermott ... Chemist User Rating:7.9/10( 53,718 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 883 votes) Yahoo! オトーサン、 「まぎれもない名画だ」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 ジーン・ハックマン ・監督賞 ウィリアム・フリードキン ・脚色賞 ・編集賞 同ノミネート ・助演男優賞 ロイ・シャイダー ・撮影賞 ・音響賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) ジーン・ハックマン ・監督賞 ウィリアム・フリードキン User Reviews wrfarleyさん nyc, USA 2003年2月6日 32年経過しても、古くならない。 この映画、1972年の夏にみた。 まだ、さほど評判になっていなかった。 1971年には、いろいろな映画をみた。 「ホスピタル」「ニコライとアレクサンドラ」 「時計仕掛けのオレンジ」「シャフト」「肉屋」 「ダーティ・ハリー」 この映画は、それらと異なっていた。 スクリーンから飛び出してくるようだった。 いままでにたい体験だった。 街に出ても、まだ映画のなかにいるような気がした。 勿論、チェースは、見ものだった。 だが、よく覚えていて、いまだに楽しめるのは、 そのエネルギーだ。 ジーン・ハックマンは、全身全霊で部長刑事を演じていた。 駆け、地団駄を踏み、闘い、指さし、そしてさらに駆ける。 ポークパイハットは、つけたりでなく、彼の一部だった。 麻薬捜査に使うが、相手を逃して、 プラットホームのコンクリに叩きつける チャプリンやキートン並みの演技だ。 NY(1970-71)の灰色で、わびしい冬のムードが 映画世界に誘っていく。 そして、編集。 ドイルが、ブルーム・ストリートの電話ボックスから 夜明けのブルックリン橋に転がり出るあたりは、 クールなシーンだ。 ドイルが出発する列車に乗ったピエール・ニコリに 合流しようとするシーン、 運転手の手のカット、 疑っている警官のカット、 ドアが閉まるカットなど 心が静まるような音楽はない。 毎度見る度に、いまだに起きているような気がする。 オトーサン、 「ドキュメタリー風なのがいい」 ジーナさん 2009年2月13日 向こう見ず・・・良く言えばストレート 実際に起きた事件ではないけど、 この麻薬捜査課のコンビは実在する人物だそう。 しかも出演や監修にも携わったそうです。 だからなのか、事件の成り行きや描き方が とてもリアルに感じました。 まるで本当に起きた事件を描いている、 もしくはドキュメンタリーかと思うほどの 緊迫感や緊張感が伝わってきました。 どこまで色づけされているかは分からないけど、 主人公の刑事がよくある正義漢という訳でもないのがGOOD 俺様が法律だ!俺様は正しいんだ!!って人格、 事件への執拗なまでの執念、 観ているほうまで身体に力が入ってしまうような気迫・・・ とにかく恐ろしいです。 獲物しか見えていない野獣のごとく目つきは ギラついていて犯人まっしぐら(笑) 獲物が見えている間はとにかく走り続ける凄い奴です(爆) ジーン・ハックマン・・・ホント頑張ってました。 ただ、パートナーと言うよりは子分のような扱いになっている ロイ・シャイダーにはチョット不満。 序盤で見せた二人のバランスがとても良かっただけに、 イマイチ彼のほうにスポットライトが当たらなかったのが残念です。 張り込みシーンに関しては少々ダレてしまいましたが、 尾行に関しては徒歩だろうが車だろうが スリリング感があって良かったです。 あの有名なカーチェイスは、そりゃもう臨場感たっぷりでございましたが 意外と徒歩での尾行も効果的な手法で魅せていると思いますよ。 テンポがイイわけでも、ストーリー展開が上手いわけでも、 場を盛り上げるような音楽が流れる訳でもありませんが 演出の素晴らしさや巧妙なカメラワークで見入ってしまう作品でしょう。 特に食べ物の使い方は斬新で効果的でした。 決して美しくはないけど、荒っぽさが渋味になっている・・・ まさに主人公のキャラクターやカーチェイスシーンが この作品のテイスト全てを語っているような気がしますね。 娯楽性はないので一般受けはしないと思いますが、 リアルな空気をを追求した刑事モノが観たい方は 「古いから・・・」と敬遠せず、是非チェックしてみて下さい。


4597 チャップリンのニューヨークの王様(BS 1957)

オトーサン、 「この問題作、まだ見ていなかったんだ」 チャップリンは、夢にまでみたアメリカに幻滅します。 当時、共産主義者とその同調者たちを投獄していたからです。 赤狩りのアメリカを嫌って、母国イギリスへと帰っていきました。 そして、痛烈なアメリカへ批判の映画を撮りました。 本作は、最後の主演作でもあるそうです。 原題:A King in New York (1957) 監督・脚本:Charles Chaplin Genre:Comedy / Drama Country:UK Language:English 上映時間:110分 あらすじ: イゴール・シャドフ王は、革命で国を追われ、 無一文で、ニューヨークにやって来るが、 同行した首相に証券類も盗まれてしまう。 原子力を使ってユートピアを創るという アイデアを実現させるべく、原子力委員会と接触を図る。 ある夕食会で(王に無断でテレビ中継されていた)、 演劇経験があることを明らかにしたため、 テレビコマーシャルへの出演依頼が殺到する。 生活資金を得るためいくつかのコマーシャルに出演する。 ある進歩主義学校を訪問した王は、 ルパート・マカビーという10歳の少年に会う。 彼は学校新聞の編集者で歴史に造詣が深く、 王にアナキズム的な講釈を行う。 ルパートはいかなる政府も信用しないと述べるが、 両親は共産党員であった。 次第に王自身が共産党員であると疑われるようになり、 マッカーシーの非米活動委員会に喚問されてしまう... 出演者: Charles Chaplin ... King Shahdov(シャドフ王) Maxine Audley ... Queen Irene(王妃) Dawn Addams ... Ann Kay - TV Specialist(アン) Jerry Desmonde ... Prime Minister Voudel(首相) Michael Chaplin ... Rupert Macabee(ルパート) オトーサン、 その他の出演者: Oliver Johnston ... Ambassador Jaume Sid James ... Johnson - TV Advertiser Joan Ingram ... Mona Cromwell - Hostess John McLaren ... Macabee Senior Phil Brown ... Headmaster Harry Green ... Lawyer Robert Arden ... Liftboy Alan Gifford ... School Superintendent Robert Cawdron ... U.S. Marshal George Woodbridge ... Member of Atomic Commission User Rating: 7.1/10( 3,727 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 93 votes) Yahoo! オトーサン、 「今に生きる名作だ」 User Reviews Carl Christensenさん London England 2001年2月23日 チャップリンは、時代の先を行っていた 興味深いのは、2001年になっても、 大衆が、マスメディアに洗脳されていることだ。 だから、チャップリンのマッカーシー批判に文句言う。 アメリカ史で悩ましい章には、以下のものがある。 ・奴隷、 ・南部のジム・クロウ法、 (訳注:黒人の公共施設利用を禁止した) ・第2次世界大戦中の日本人収容キャンプ、 ・数千人ものハリウッド人の失業、  偉大な作家リング・ラードナーの投獄、  チャップリンらの国外追放.... これらすべては、魔女狩りだった。 聖人君主ぶって偽善的な権力に飢えた政治家たちは、 でっちあげた聴聞会に、"Monica"と叫ぶよりも早く 集まったのだ。 勿論、それは終息し、反共産主義の群衆には逆効果となってた、 だが、それはドナルド・レーガンが 俳優組合の代表からカリフォルニア州知事に、 そして、アメリカ大統領にのぼりつめるのを助けたと思う。 だが、チャップリンは、これらの熱狂者たちに反対していた。 (歴史を直視するならば、誰がほんとうの反米主義者か分かっただろう) われわれは、チャップリンを許すべきだ。 この映画が穏健でなかったとしても。 オトーサン、 「痛烈なアメリカ批判だ!」 Ikedaさん 2003年10月12日 法廷侮辱罪 赤狩りについてだけでなく、 自由主義を標榜するアメリカを これだけ痛烈に批判した映画はないと思います。 チャップリンも喜劇としては種も出尽くしている時期ですから、 この映画は価値があります。 公聴会のシーンは赤狩りのころを彷彿させるシーンです。 少年に扮するマイケル・チャップリンが 親が話さなかったことをばらすと自分も罪にならず、 親も減刑されるし、 チャップリン達が「法廷侮辱罪」を非常に恐れることなど、 勇敢にアメリカの法律運用を非難しているのは凄いです。 70才近いチャップリンのバイタリティを感じます。


4596 キネマの天地(BS 1986)

オトーサン、 「大田区民ホールへ行ったっけ」 展示されている蒲田撮影所のジオラマをみました。 往時の華やかさをしのびました。 原題:キネマの天地(1986) 監督:山田洋次 脚本:井上ひさし/ 山田太一/ 朝間義隆/山田洋次 Genre:Drama 上映時間:135分 あらすじ: 田中小春は、浅草の帝国館の売り子。 旅回りの役者である父・喜八と2人暮らし。 松竹の小倉監督の目にとまり、 蒲田撮影所で端役に駆り出されたが、 演技ははじめてとあって、監督に叱られる。 すごすご家へ帰るが、助監督の島田が迎えにくる。 大部屋女優になるが、熱心に映画を語る島田に惹かれる。 翌年、大作「浮草」の主役に抜擢されるが、 壁にぶつかり再び家に帰ってきてしまう。 喜八は、一座の看板女優だった母のことを語って励ます。 それがきっかけになり、見事な演技をみせる。 喜八は、帝国館に観に行き、 娘の姿をスクリーンで見ながら息を引き取る... 出演者: 中井貴一 ...島田健二郎 有森也実 ...田中小春 渥美清 ...喜八 すまけい ...小倉監督 オトーサン、 「渥美清さん、存在感あるね」 でも、まんま寅さんじゃね。 新人、有森也実は頑張っていたけれども、 主役はまだまだムリでしょう。 その他の出演者: 松坂慶子 ...川島澄江 倍賞千恵子 ...ゆき 三崎千恵子 ...貞子 笠智衆 ...トモさん 岸部一徳 ...緒方監督 桜井センリ ...守衛 山本晋也 ...内藤監督 なべおさみ ...小笠原監督 笹野高史 ...屑屋 田中健 ...井川時彦 前田吟 ...弘吉 下絛正巳 ...島田庄吉 吉岡秀隆 ...満男 松本幸四郎 ...城田所長 大和田伸也 ...岡村監督 柄本明 ...佐伯監督 美保純 ...園田八重子 石井均 ...床山茂吉 レオナルド熊 ...磯野良平 津嘉山正種 ...川島の恋人 坂元貞美 ...古賀英二 広岡瞬 ...小山田淳 油井昌由樹 ...長野キャメラマン 冷泉公裕 ...猪股助監督 山田隆夫 ...正兄 アパッチけん... 生田キャメラマン 光石研 ...生田キャメラマン助手 平田満 ...小田切 ハナ肇 ...安五郎 佐藤蛾次郎 ...留吉 石倉三郎 ...看守 財津一郎 ...大飼刑事 桃井かおり ...彰子妃殿下 山城新伍 ...戸田礼吉 木の実ナナ 華やかな女性歌手 松田春翠 ...帝国館弁士 人見明 ...帝国館支配人 藤山寛美 ...浅草の客 User Rating:5.6/10( 13 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 259 votes) Yahoo! オトーサン、 「6点台かな」 寅さんになったり、NHK朝の連続ドラマ風になったり、 歌舞伎の顔見せ興行風になったり... 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 有森也実 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 すまけい User Reviews じんですさん 2006年8月3日 大好きな1本です。 もう何度見たことか分かりませんが、 先日、NHK-BSで拝見しました。 映画に携わる人々を優しいまなざしで描き、 映画を愛するすべての人々に捧げられた傑作だと思います。 ストーリーの中心は、昭和初期の松竹を舞台に、 新人女優(有森也実さん)と 脚本家(中井貴一さん)の成功物語と、 新人女優と父(渥美清さん)との絆を描いた、 人情ドラマだと思います。 一方で、当時の映画作りの舞台裏や、 世相を反映したエピソードを織り交ぜ、 オールスターキャストが嬉しい快作に仕上がっています。 物語・キャスト・スタッフ、どれをとっても、 日本の映画に確かな足跡があったのだということを 感じさせてくれる作品だと思います オトーサン、 「蒲田行進曲のほうがよかったね」 ESPERANZAさん 2013年3月20日 「蒲田行進曲」に10点を付け、 しかも山田洋次監督が大好きな私にとって、 この映画の評価が悪くなるはずがない。 とても好きな映画であり、ある面では、 蒲田行進曲よりも思いが強く感じられる。 当時バリバリの大女優だった 松坂慶子や倍賞千恵子らを脇に置いて、 さほど実績がない新人有森也実を主役にしたのは 物語の中の田中小春と同様。 だから主役の演技がどうこうとか、 中井と有森のロマンスが云々と言っても始まらない。 この映画の主役は松竹蒲田のキネマの天地だ。 「男はつらいよ」の役者陣が勢揃いするだけでなく、 「蒲田行進曲」にも出演したメンバー、 それにクレイジーの面々やら豪華なキャストが、 ちょっとしたワンシーンの中にも 映画(活動写真)に対する思いを込める。 森の石松、月形半平太など、 おもしろいシーンもたくさんあって、 なつかしくも感じられ、 さすがは50周年記念作品と 映画への情熱をひしひしと味わった。


4595 L.A.コンフィデンシャル (DVD 1997)

オトーサン、 「名画を見逃していた」 舞台は、ロサンゼルス。 主人公は、ロス市警の刑事。 有名俳優が出ていて、ストーリーもなかなか。 妖艶なキム・ベイシンガーも楽しみましょう。 原題:L.A. Confidential (1997) 監督:Curtis Hanson 原作:James Ellroy 脚本:Brian Helgeland/Curtis Hanson Genre:Crime / Drama / Mystery Rated R for strong violence and language, and for sexuality 上映時間:138分 あらすじ: 1950年代のロサンゼルス マフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに 血みどろの抗争が繰り広げられていた。 ある日、街のコーヒーショップで 客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。 被害者の一人は刑事だった。 その刑事の相棒だったバドは 新入りのエド、ジャックと共に事件の捜査に当たる。 やがて犯人と見られる三人組はエドに射殺され、 事件は解決したかに見えたが... 出演者: Russell Crowe ... Wendell 'Bud' White(バド) Guy Pearce ... Edmund J. Exley(エド) James Cromwell ... Dudley Smith(ダドリー) Kim Basinger ... Lynn Bracken(リン) Danny DeVito ... Sid Hudgens(シド) オトーサン、 「ラッセル・クロウは、主役じゃないんだ」 やはり、助演のキム・ベイシンガーが目を奪いました。 その他の出演者: David Strathairn ... Pierce Morehouse Patchett Ron Rifkin ... D.A. Ellis Loew Matt McCoy ... 'Badge of Honor' Star Brett Chase Paul Guilfoyle ... Mickey Cohen Paolo Seganti ... Johnny Stompanato Elisabeth Granli ... Mickey Cohen's Mambo Partner Sandra Taylor ... Mickey Cohen's Mambo Partner Steve Rankin ... Officer Arresting Mickey Cohen Graham Beckel ... Dick Stensland User Rating:8.4/10 ( 270,007 votes)IMDb      ・Top 250 #81 User Rating:8.7/10( 316 votes) Yahoo! オトーサン、 「世界の名画81位だ!」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 キム・ベイシンガー 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 カーティス・ハンソン ・脚色賞 ・撮影賞 ・音楽賞 ・美術賞 ・音響賞 ・編集賞 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール カーティス・ハンソン ゴールデン・グローブ受賞 ・助演女優賞 キム・ベイシンガー ・監督賞 カーティス・ハンソン ・脚本賞 ・音楽賞 User Reviews Bradさん Ft. Worth, Texas 2001年11月26日 過去20年で最高の映画のひとつ。 この映画、過去20年で最高の映画の範疇に入るだろう。 メインのプロットやいくつかの違う脇道が複雑で、 私の知能に挑戦しているようだった。 強烈なアクションは、私の知能でない部分を満足させてくれた。 口論や撃ちあいをみるのは、楽しかった。 脚本家の2人は、頑張った。まとめあげたのだから。 異なる観客を念頭に置いたのだろう。 既に述べたように、私は知能とアクションを楽しんだ。 一方、妻は、ドラマとラブ・ストーリーのコンビネーションを 楽しんでいた。 誰にとっても、いい映画だ。 勿論、この映画の最高の観点は、 すべての伏線が、最後に見事にぴたっと重なるところにある。 オトーサン、 「キム・ベイシンガー、何の問題もないと思うけど」 アカデミー賞とゴールデングローブの助演女優賞です。 服部弘一郎さん 1997年9月16日 なかなかに骨太の犯罪映画。こいつは男の世界だぜい! キム・ベイシンガーがちと中途半端かな。 1950年代初頭のロサンゼルスでは、 警察権力の強化でマフィア不在の 極端に清潔な町が出来上がっていた。 しかしその裏側には、映画の都ハリウッドを中心に 人間のさまざまな欲望が渦巻く暗黒都市としての顔も持っている。 この時代と場所を背景とした映画には、 昨年公開された『狼たちの街』がある。 警察が支配するロスの町にマフィアが入り込もうとすると、 警察の実力部隊であるハットスクワッドの面々が登場し、 マフィアを半殺しにして町の外に放り返す。 (ハットスクワッドは実在したモデルがいるらしい。) この『L.A.コンフィデンシャル』にも、 警察がマフィアを実力で排除して行く様子が克明に描かれている。 時代と場所は同じロサンゼルスだから、 同じロス市警の中にハットスクワッドの連中もいたはずなんだけど、 そのあたりはよくわからなかった。 ラッセル・クロウ演ずる男はそれっぽかったけど、 4人組ではなかったなぁ……。 コーヒーショップで起った強盗殺人事件を発端に、 きらびやかなロサンゼルスの町の暗部があらわになるという筋立て。 登場人物はほとんどが刑事たちで、女っ気はほとんどなし。 唯一キム・ベイシンガーが 「ベロニカ・レイクそっくりの娼婦」という役で花を添えますが、 もう少し若い女優は使えなかったのかなぁ……、というのが僕の感想。 ベイシンガーは年をとりそこねたまま、 こうしていつまでもズルズルとセクシー路線で行くんだろうか。 今の時点で、これがかなり苦しい状態になっていることは明白。 よる年波には勝てず、若い女を演ずるにしては、 いささか図々しく感じられる歳になりました。 同じようなセクシー路線でも、 メラニー・グリフィスがとっとと老けた役に挑んでいるのとは対照的です。 どこかで方向転換しないとまずいと思うんだけどなぁ……。 今回の映画では、相手役が若手で売り出し中の俳優だっただけに、 キム・ベイシンガーとのギャップが目立ってしまった。 ラッセル・クロウやガイ・ピアーズと並ぶと、 キム・ベイシンガーは貫禄がありすぎる。 ケビン・スペイシーと並べば、まだまだ「若い女」で通るかもしれないけど、 クロウやピアーズと並ぶとはっきり「おばさん」だもんなぁ……。 女優って気の毒。 映画は謎解きとしては、 もつれた紐が一気にほどけるようなカタルシスに乏しく、 スッキリしないところも残りました。 一応すべての謎は解消するんですが、 それを言葉で説明しすぎて、映画としては面白味に欠けます。 監督のカーティス・ハンソンは、 『ゆりかごを揺らす手』や『激流』を撮った監督。 安心して観られる娯楽作品作りに実績はあるようですが、 「これが目玉だ!」というゴージャス感を出すのが 苦手な人なのかもしれない。 この映画でも、「おお!」と驚く場面が1ヶ所あるだけで、 あとは比較的平凡な絵作りになっている。 キム・ベイシンガーもへんでしたが、 この映画で一番へんなのはダニー・デビート。 この人が登場すると、シリアスな映画がいきなりコメディぽくなります。


4594 死ぬまでにしたい10のこと(BS 2003)

オトーサン、 「若いのに気の毒に」 膵臓ガンって怖いんですね。 気がついたら、もう手遅れ。 全身に転移して、余命数ケ月とは... 原題:My Life Without Me (2003) 監督・脚本:Isabel Coixet 原作:Nanci Kincaid Genre:Drama / Romance Rated R for language Country:Spain / Canada Language:English 上映時間:100分 あらすじ: 23歳のアンは、母親の家の裏庭にある トレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、 時間に追われる忙しい毎日を送っていた。 だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。 そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。 若さのせいでガンの進行が早く、 すでに全身に転移してしまっていた。 アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、 ノートに死ぬまでにしたいことを書き出していった。 それはちょうど10項目になった。 そしてその日から、彼女はその秘密のリストを 一つずつ実行していくのだった…。 出演者: Sarah Polley ... Ann(アン) Scott Speedman ... Don(ドン) Deborah Harry ... Ann's Mother(アンの母) Mark Ruffalo ... Lee(リー) オトーサン、 「意思の強い顔立ちだね」 若くして死を宣告された2児の母、断腸の思いでしょうね。 SARAH POLLEY サラ・ポーリー 誕生日 1979/1/8 出身 カナダトロント 4歳のときから子役として活躍 「クリスマスに届いた愛」で映画デビュー。 カナダのテレビで活躍。 1997年「スウィート ヒアアフター」で注目される。 インデペンデント映画への出演が多い。 1999年から監督業にも進出し、 2006年、「アウェイ・フロム・ハー君を想う」で アカデミー賞脚色賞にノミネートされた。 出演作 1986年「クリスマスに届いた愛」 1987年「ビッグタウン」 1989年「バロン」 1990年「丘の家のジェーン」 1994年「エキゾチカ」 1997年「スウィート ヒアアフター」「ハンギング・ガーデン」 1999年「写真家の女たち」「イグジステンズ」「go」 2000年「悪魔の呼ぶ海へ」「めぐり逢う大地」 2003年「Re:プレイ」「死ぬまでにしたい10のこと」「LUCK ラック」 2004年「ドーン・オブ・ザ・デッド」「シュガー」 2005年「アメリカ、家族のいる風景」「あなたになら言える秘密のこと」      「ベオウルフ」 2009年「ミスター・ノーバディ」「スプライス」 その他の出演者: Amanda Plummer ... Laurie Leonor Watling ... Ann, the Neighbor Maria de Medeiros ... The Hairdresser Julian Richings ... Dr. Thompson Kenya Jo Kennedy ... Patsy Jessica Amlee ... Penny User Rating:7.5/10 ( 16,540 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 2,846 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだね」 User Reviews Pall Sigurdssonさん Iceland 2005年3月24日 君のいない人生 借りる前に、カバーを何度もみた。 テーマが、何か引っかかったが、 あまりにありふれたもののように思えた。 死に直面して、人生が変わる。 いま満足している理由はたくさんある。 ほかのひとが指摘しているように。 演技は、自信に満ちている。 音楽がいいなど。 だが、一番好きで感動したのは、 愛のメッセージを誠実に美しく伝えていることだ。 アンの家族、友人、恋人に対する愛だけでなく、 迫りくる死を自覚して、生まれた自分自身とその人生への愛だ。 一人で見たが、みんなもそうしてほしい。 感情的になり、泣き出すからではなく、 ひとりのほうが自分自身に正直に向きあえるからだ。 自分に正直でないなら、 自分がない人生を送ることになるだろう。 オトーサン、 「オレの場合、何だろうな」 死ぬまでにしたい10項目をリストアップしてみました。 ・自宅に戻る ・山荘に行く ・海外旅行をする ・自動車や自転車の運転を再開する ・この映画批評を8000本にする ・英語で小説を書く ・すっぽん料理を味わう あと、3つか。 ・亡き父や母、そして祖母に会う... ---こんなこともやれたらいいな ・戦争や貧困や病に苦しんでいるひとたちに手を差し伸べる 服部弘一郎さん 2003年7月10日 ある日突然ガンで 余命2ヶ月と診断された若い母親の願いとは... サラ・ポーリー主演のヒューマンドラマ。 後味がいい。 若くして結婚し、 夫と一緒に幼い娘ふたりを育てているアン。 突然の体調不良で医師の診察を受けた彼女は、 自分が末期のガンで、 余命は2~3ヶ月しか残されていないと知らされる。 23歳の若い肉体を蝕んだガン細胞は あっという間に全身に転移し、 もはや手の施しようがなかったのだ。 アンは悲観にくれながらも、 この事実を自分ひとりで受け止めようと決意する。 愛する人たちを、悲しませたくなかったからだ。 その上で彼女は、 残りの人生でやっておきたい10項目のリストを作り上げる。  『あなたに言えなかったこと』の イザベル・コヘット監督が、 サラ・ポーリー主演で撮った愛の物語。 主人公があらかじめ決められた死に向かい 確実に進んでいくという物語で、 悲しい話であるのは事実だけれど、 それほど暗くて重たい印象は残らない。 それはこのヒロインが死を前にして、 ひたすら前向きに今を生きようとしているからだろう。 死を前にした人間が一念発起して 何かを成し遂げるという映画には、 黒澤明の『生きる』がある。 しかしこの映画のヒロインは、 『生きる』の主人公と違って 「世のため人のために何かをしよう」と思っているわけではない。 彼女は残された時間を、 自分自身と家族のために使おうと決意する。 残された時間の中で 「私」と「家族」はどうすれば幸せになれるのか?  人生でやり残したことは何か?  この世を去っても悔いがないと思えるようにするには、 今何をしておくべきなのか? 17歳のとき初めてキスした相手の子供を宿して結婚したアンは、 夫や子供たちを心から愛しながらも、 夫以外の誰かとセックスしたり恋をしたりしてみたいと願う。 ヒロインが自ら望んで、三角関係の葛藤を作り出すのだ。 おそらくこれが物語のポイントだろう。 「夫や子供を愛しているなら浮気なんてすべきじゃない」と 真面目な人は感じるかもしれないが、 ここでヒロインが家庭を離れて利己的に振舞うからこそ、 彼女のキャラクターに広がりが出てくる。 彼女が作りたかったのは、自分だけの「秘密」なのかもしれない。 家族の誰も知らない、自分だけの秘密。 自分が死んだ後でさえ、家族の知らない「秘密」を共有する誰かは、 この世の中で自分のことを思って生き続けるだろう……。 全体に青みがかった画面が印象的。 サラ・ポーリーがいいのは当然として、 母親役でデボラ・ハリーが出演していることには驚いた。 友人役のアマンダ・プラマーも素敵。 しかし一番よかったのは、ヒロインの夫を演じた スコット・スピードマンだろう。 夫のキャラクターがしっかりしていないと、 ヒロインと新しい恋人との関係が 「頼りない夫に不満を感じての妻の浮気」に見えてしまうのだが、 スピードマンは妻を愛し妻に愛される一家の若い大黒柱を 好ましい人物として演じていた。 「死」をテーマにした映画にしては、 後味がさっぱりしすぎだけれど、これはこれでいいのかもしれない。


4593 リリィ、はちみつ色の秘密(BS 2008)

オトーサン、 「原題も、邦題も、ちがうね」 天才子役ダコタ・ファニング主演の ラブロマンス映画を想像させますが、とんでもはっぷん。 「南部の少女」のほうが、近いでしょう。 原題:The Secret Life of Bees(2008) 監督・脚本:Gina Prince-Bythewood 原作:Sue Monk Kidd Genre:Drama 上映時間:114分 あらすじ: 1964年、アメリカ南部サウスカロライナ州。 リリィは、4歳の時に誤って母を銃で撃ち殺してしまい、 以来罪の意識を抱えたまま生きてきて、 冷酷な父との生活に疲れ果てていた。 14歳になった夏の日、 黒人家政婦のロザリンが白人から暴力を受けたのをきっかけに、 彼女を連れて家を飛び出し、 亡き母の本当の心を探る旅に出る。 母の遺品を頼りに、ヒッチハイクでティブロンという町に向かう。 やがてその町で養蜂業を営むボートライト家の黒人三姉妹、 オーガスト、ジューン、メイに優しく迎え入れられたが... 出演者: Dakota Fanning ... Lily Owens(リリィ) Queen Latifah ... August Boatwright(オーガスト) Sophie Okonedo ... May Boatwright(メイ) オトーサン、 「天才子役、順調におとなになっているようだね」 DAKOTA FANNING  ダコタ・ファニング 誕生日 1994/2/23 出身 米ジョージア州アトランタ 5才、コマーシャルのオーディションで 数千人の中から選ばれ、芸能界入り。 テレビ「ER 緊急救命室」にゲスト出演。 2001年「トム・キャッツ」で映画デビュー。 「I am Sam アイ・アム・サム」で天才子役と言われる。 出演作 2001年「トム・キャッツ/恋のハメハメ猛レース」      「I am Sam アイ・アム・サム」◆ 2002年「ヘンゼルとグレーテル」◇「コール」◆「メラニーは行く!」◆ 2003年「アップタウン・ガールズ」◇「マイ・ボディガード」◇ 2005年「宇宙戦争」◇「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」◇ 2005年「美しい人」「夢駆ける馬ドリーマー」 2006年「シャーロットのおくりもの」 2008年「ブレイキング・ポイント」「リリィ、はちみつ色の秘密」 2009年「ニュームーン/トワイライト・サーガ」「PUSH 光と闇の能力者」 2010年「ランナウェイズ」「エクリプス/トワイライト・サーガ」 2012年「17歳のエンディングノート」      「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」 その他の出演者: Jennifer Hudson ... Rosaleen Daise Alicia Keys ... June Boatwright Paul Bettany ... T. Ray Owens Hilarie Burton ... Deborah Owens Tristan Wilds ... Zach Taylor Nate Parker ... Neil Shondrella Avery ... Greta Renee Ford Clark ... Doll (as Renee Clark) Sharon Conley ... Violet (as Sharon Morris) Nicky Buggs ... Cressie Jasmine Burke ... Sugar Girl Emma Sage Bowman ... Young Lily User Rating: 7.0/10 ( 13,232 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 698 votes) Yahoo! オトーサン、 「訴えるものがあるね」 User Reviews saga_manpukuさん 2013年5月21日 久々に感動した! 人種差別は現代にも残りますが、本当に理不尽です。 そんな時代背景の中、少女の生きざまに引き込まれました。 そして心が温かくなり、良い気分にしてもらえた。 本当の良質の映画だけが持つ雰囲気に、 冒頭から映画に没入できました。 たまにこういう素晴らしい映画があるから、やめられません。 映画だけは。 オトーサン、 「すべてを言い尽くしているね」 ジーナさん 2010年6月19日 楽曲にしみじみ 母の面影を追って わずかなヒントを手に旅に出た少女と使用人、 旅先で出会った3姉妹との交流を描いた作品です。 タイトルのほんわか感からは想像も出来ないような 人種差別・家庭内暴力・虐待など重い題材を取り入れています。 平和な映画を想像して鑑賞した私には ショッキングな描写もありましたが、 音楽のチョイスなど柔らかな演出のおかげで 重さを感じずに鑑賞できました。 心の痛み、嘆ききれない想いなど 自分をとがめ続ける少女の姿が辛く切ないです。 自分を戒めるように泣くのを我慢して、 笑顔を作る少女がいじらしいのなんの(泣) 子供なのに遠慮がちに振舞う姿も涙ぐましいですね。 白人に依存せず自立して生活する 知性的な黒人姉妹の設定は新鮮で、楽しめました。 心の広い女主人の思いやりにリアリティはないものの、 温かくなれますね。 父親との微妙な距離感も見事に描きこまれていました。 欲を言えば、もう少し父親の人物像を掘り下げても良かったカナ・・・。 彼の長年の苦悩を描いていれば、深みが増したと思います。 素敵な作品ではありますが、 女性に重点を置きすぎてしまったのが惜しかったですね。 特異な状況下なので感情移入は難しいかもしれませんが、 様々な愛を描いた発想の面白いドラマだったと思います。 黒人の参政権をドラマの背景に描いたのもGOOD 国家が認めた権利にも関わらず、 差別を撤廃しない南部の暮らしぶりを興味深く鑑賞できました。 ずいぶん大人びたダコタ・ファニンク ゙(泣くと子供なんだけど 笑)の細やかな感情表現、 抜きん出た存在感のクィーン・ラティファ、 自尊心を誠実に演じたジェニファー・ハドソン、 抜群にお美しいアリシア・キーズ、 繊細な末娘を演じたソフィー・オコネドーなど キャスティングは見応えありです。 シンガーが3人出演していますが、 歌唱シーンはほとんど無いので期待しないでくださいね。 とにかく、心の機微を演じきった素晴らしい女優さんたちは 一見の価値ありでしょう。 もちろん父親役を演じたポール・ベタニーも 愛情に不器用な男を見事に演じています。 ボソッと言ったハッピーバースデーは深みがあって良かったですねぇ~ 60年代を感じ取れる映像、 静かでのどかな農場なども味わいがありました。 納得のいく終わり方という訳ではありませんし 派手さはありませんが、心に響く優美な再生ドラマでした。 名言を意識したようなセリフ回しが どうにも不自然で気になりましたが、 心配事や不安を抱えている方は ぜひラティファ姐さんの優しさに包まれて下さい。 きっとお母ちゃん以上に落ち着くと思いますよ(笑)


4592 ザ・タウン(BS 2010)

オトーサン、 「ボストンに、こわい地区があるんだ」 観光で、クインシーマーケットでクラムチャウダー、 シーフード・レストランで巨大なエビを味わいました。 ハーバード大学/生協で、お買い物。 ボストン湾のクルーズも、爽快です。 フェンウエイ球場も、要チェック。 そして、ボストン・マラソンゴール地点... テロでおなじみになりましたね。 原題:The Town(2010) 監督:Ben Affleck 原作:Chuck Hogan 脚本:Peter Craig/Ben Affleck/Aaron Stockard Genre:Crime / Drama / Thriller 上映時間:125分 あらすじ: ボストンの一角チャールズタウン。 ダグは、ここで生まれ育ち、父親と同じ道を進む。 幼なじみのジェムらを率いて銀行強盗を繰り返している。 ある時、やむを得ず人質を取って逃走を図るが、 解放した女性クレアが、同じ街の住人だったことから、 自分たちの正体に気づかれたかもしれないと不安になる。 彼女に近づき、探りを入れるなかで、恋に落ちてしまう。 やがて、FBIが迫るなか、 クレアと新たな人生に踏み出そうとする... 出演者: Ben Affleck ... Doug MacRay(ダグ) Rebecca Hall ... Claire Keesey(クレア) Jeremy Renner ... James Coughlin(ジェム) オトーサン、 「小男だけど、切れ味のいい演技だ」 ジェレミー・レナーをお忘れなく。 その他の出演者: Jon Hamm ... FBI S.A. Adam Frawley Blake Lively ... Krista Coughlin Slaine ... Albert 'Gloansy' Magloan Owen Burke ... Desmond Elden Titus Welliver ... Dino Ciampa Pete Postlethwaite ... Fergus 'Fergie' Colm Chris Cooper ... Stephen MacRay Dennis McLaughlin ... Rusty Corena Chase ... Agent Quinlan Brian Scannell ... Henry Kerri Dunbar ... Henry's Girl Tony V. ... Vericom Crew Chief User Rating:7.6/10 (180,653 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 1,373 votes) Yahoo! オトーサン、 「切れ味のいい映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 ジェレミー・レナー ゴールデン・グローブ ノミネート ・助演男優賞 ジェレミー・レナー User Reviews littlengineさん Canada 2010年9月16日 今年の最高の映画のひとつ 昨夜、試写会をみた。 30分運転し、長い行列に並びながら 見る価値はあるのだろうと思った。 今、言えるのは、がっかりしなかったということだ。 いろんなことを伝えてくれる。 ベン・アフレックの演技には、驚いた。 監督も演技もやっていて 世界的な力があることを示した。 他の出演者たちも、輝いていた。 ジェレミー・レナーは、息を飲む演技だ。 トラブルの多い、頑固な犯罪者だ。 クリスタ役のブレイク・ライヴリーもよかった。 こんな役をやれるとは思ってもみなかった。 出番では、輝いていた。 ピート・ポスルスウェイトのせりふは、 背筋が凍るほど痛快だった。 全体として、この映画、説得力がある。 豊かな感情が、観客に登場人物たちに没入させてくれる。 素敵なアクション・シーンがシートにしがみつかせてくれた。 全体として、今年の最高の映画のひとつだ。 オトーサン、 「ベン・アフレック、監督に向いているかも」 ASHさん 2011年2月5日 今日は晴れた日だから ベン・アフレック監督作品第2弾は、 周知の通りマイケル・マン作品の遺伝子を色濃く受け継いだ、 これがなかなかの傑作!!  銀行強盗の発生件数が全米で最も多いという物騒な街を舞台に そこから抜け出そうともがく男の行く末を 壮絶なアクションを交えて描く。 主演も兼ねたベンちゃんの才能に、脱帽! ノッケの銀行襲撃シーンでまず観客の心を鷲掴み。 用意周到な計画をテキパキとこなしてゆく仕事ぶりに 彼らがその道のプロであることが分かる。 だが、何事にも想定外の出来事が起こるのはよくあることで、 普段は人質を取らない彼らが今回ばかりはそのルールを破る。 この人質となった支店長のクレアとダグの出会いが、 運命を狂わせてゆくことになる。 もう、この導入部からして釘付け状態! 強盗を家業のように受け継いでいるというのも、 考えてみれば恐ろしいことだ。 働けども暮らしは楽にならず、手っ取り早く金を稼ぐには強盗と その短絡的な思考には共感できる部分はないが、 人生に挫折した人間が犯罪に手を染めることになる理屈は分かる。 主人公のダグもまた、どん底のような生活から 抜け出そうと必死になっている。 ただ、そのやり方が間違っているだけなのだ。


4591 黙秘(BS 1995)

オトーサン、 「この邦題、不適切だね」 原題は、ドロレス。 ドロレスの不運な半生を描いています。 男運が悪く、イヤな仕事に明け暮れ、 最愛のひとり娘には、憎まれて... 原題:Dolores Claiborne (1995) 監督:Taylor Hackford 原作:Stephen King 脚本:Tony Gilroy Genre:Crime / Drama / Mystery Rated R for language and domestic abuse 上映時間:132分 あらすじ: アメリカ・メイン州の小さな島にある、 富豪未亡人の邸。 そこで郵便配達人が見たものは、 血だらけで横たわる女主人の頭上に、 のし棒を手に呆然と立ち尽くす家政婦ドロレスの姿だった。 無実を主張しながらも、事件の詳細には黙秘を通すドロレス。 彼女には20年前、夫殺しの容疑で不起訴になった過去があった。 数年ぶりに帰郷した娘セリーナにも堅く口を閉ざすドロレス。 その全ての真相は、20年前の日食の日に隠されていた... 出演者: Kathy Bates ... Dolores Claiborne(ドロレス) Jennifer Jason Leigh ... Selena St. George(セリーナ) Christopher Plummer ... Det. John Mackey(マッケイ警部) オトーサン、 「女優魂、ここにあり」 彼女の演技のなかで、最高のものでしょう。 KATHY BATES キャシー・ベイツ 誕生日;1948/06/28 出身 : アメリカ/テネシー州メンフィス ダラスの南メソジアス大学卒業後、舞台に出演。 71年、「パパ/ずれてるゥ!」で映画デビュー。 90年、「ミザリー」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演賞受賞。 91年、「フライド・グリーン・トマト」で ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート。 98年、「パーフェクト・カップル」2002年「 アバウト・シュミット」で アカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞にノミネート。 出演作: 1971年「パパ/ずれてるゥ!」 1978年「ストレート・タイム」 1982年「わが心のジミー・ディーン」 1983年「セカンド・チャンス」 1986年「ティーンバンパイヤ」「モーニングアフター」 1987年「真夏の情事」 1988年「ミスター・アーサー2」 1989年「38口径の賭け」「メン・ドント・リーブ」「サインズ・オブ・ライフ」 1990年「ぼくの美しい人だから」「ミザリー」「ディック・トレイシー」 1991年「フライド・グリーン・トマト」 1992年「迷子の大人たち」「キスへのプレリュード」      「ウディ・アレンの 影と霧」 1993年「母の贈りもの」 1994年「ウェストン家の奇蹟」「ノース/ちいさな旅人」 1995年「どんな時も」「黙秘」 1996年「THE WAR/戦場の記憶」「悪魔のような女」 1997年「輝きの海」「タイタニック」 1998年「ウォーターボーイ」「パーフェクト・カップル」 1999年「ぼくが天使になった日」 2001年「アメリカン・アウトロー」 2002年「夢見る頃を過ぎても」「コーリング」「アバウト・シュミット」 2004年「カレの嘘と彼女のヒミツ」「サン・ルイ・レイの橋」「80デイズ」 2006年「恋するレシピ ~理想のオトコの作り方~」 2007年「P.S. アイラヴユー」「ブラザーサンタ」 2008年「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」      「地球が静止する日」 2009年「ラブ・クライム」「わたしの可愛い人―シェリ」      「しあわせの隠れ場所」 2010年「バレンタインデー」 2011年「ミッドナイト・イン・パリ」「私だけのハッピー・エンディング」 2012年「タイタニック 3D」 その他の出演者: Kathy Bates ... Dolores Claiborne Jennifer Jason Leigh ... Selena St. George Judy Parfitt ... Vera Donovan David Strathairn ... Joe St. George Eric Bogosian ... Peter John C. Reilly ... Const. Frank Stamshaw Ellen Muth ... Young Selena Bob Gunton ... Mr. Pease Roy Cooper ... Magistrate Wayne Robson ... Sammy Marchant Ruth Marshall ... Secretary Weldon Allen ... Bartender Tom Gallant ... Searcher Kelly Burnett ... Jack Donovan User Rating:7.2/10( 20,631 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 601 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画」 User Reviews Spuzzlightyear Vancouver 2004年10月23日 興味しんしんで、恐ろしい この映画のDVDをピックアップしたとき、 何を期待するか分からなかった。 大勢が、こいつは、 「ミザリー」じゃないと不満を漏らしていた。:: そちらも、キャシー・ベイツ主演だった。 こちらは、パースがややのろい。 だが、見ると、心臓をぎゅっと握られた。 手に汗にぎるストーリーだ。 「彼女は、やったのか、やらなかったのか?」 キャシー・ベイツは、またも、驚くべき演技をみせた。 (これまで彼女に失望したことはない) 他には、ジェニファー・ジェイソン・リーから クリストファー・プラマー、無名のジョン・C・ライリーまで みんな素晴らしい演技だった。 タイラー・ハックフォード監督は、最高。 一番すごいのは、撮影だろう。 (現在は、ダルで灰色。過去は、カラフル) 暗い影を落とす撮影には、驚かざるをえない。 驚きがある、面白い映画だ。 オトーサン、 「ジーナさんも、絶賛か」 ジーナさん 2009年4月26日 二人の圧倒的な女優力 スティーヴン・キングの映画は 正直イチかバチかの賭けみたいなモノですが、 現在と過去に起きた二つの事件の真相や 長い年月の間に薄れた記憶と守り続けた秘密など 謎めいた作風により、最後まで完全に引き付けられました。 心情を語るようなセリフが無いにも関わらず 手に取るように分かる母と娘の苦悩と気持ち、 屋敷の女主人とメイドの関係などドラマ部分も重厚でした。 時系列が行ったり来たりしますが、 上手く回想シーンを取り入れているので混乱する事はまずありません。 キャストに関しては、20年の歳月を無理なく見せきった キャシー・ベイツの演技力に脱帽。 ジュディ・パーフィットの女主人ぶりと晩年の老いた姿も見事でした。 この二人の現実味は恐ろしいほどでございます。 男性陣ではクリストファー・プラマーが これでもか!と嫌な男を演じきっています。 そして、これでもか!!というほど最低の男を デヴィッド・ストラザーンが完璧に演じています。 彼らの中では、ジェニファー・ジェイソン・リーの熱演も ジョン・C・ライリーの存在感も影を潜めざるをえませんね。 ・・・とは言え、心情表現のほとんどが役者陣にかかっていた作品で キャスト全員が繊細な表情で大貢献してくれた事には感嘆いたします。 構成に真新しさは無いですし、 雰囲気は暗くストーリーは重く冷ややかな温度の作品ですが、 サスペンスドラマとして十分に見応えがありました。 これは必見!!!と言っても過言ではないでしょう。 スティーヴン・キングだし・・・と敬遠していた方は是非どうぞ。 女優陣の演技とオーラだけでも観る価値はあるハズです。


4590 アイス・カチャンは恋の味(BS 2010)

オトーサン、 「めずらしいね、マレーシアの映画だ」 監督のアニュウは、マレーシア出身で台湾で活躍する シンガーソングライターだそうです。 初監督・脚本・主演と頑張っています。 原題:Chu lian hong dou bing (2010)    Ice Kacang Puppy Love 監督:アニュウ 脚本:アニュウ/デニス・ライ・チェン・ミン      Genre:Commedy/Romance 上映時間:100分 Country:Malaysia あらすじ: マレーシアの田舎町。 ボタックは、坊主頭の気弱な少年。 幼い頃、同年齢の少女が母親とやってきた。 夫の暴力から逃げ出してきたのだ。 ボタック家が営むカフェで焼きそばをつくる。 闘魚と呼ばれるほど勝気な少女に 次第に心が惹かれていく。 だが、書いたラブレターは燃やされてしまう。 母親と大喧嘩した闘魚は、実の父親に会いに行く。 同行したボタックは、海辺の町ペナンで、 ついに闘魚とキスをする。 出演者: 阿牛 (アニュウ) ...ボタック 李心潔 (アンジェリカ・リー) ...闘魚 オトーサン、 「青春時代はいいね」 熱帯特有のみずみずしい緑が最高に盛り上げています。 その他の出演者: 巫啓賢 (エリック・モー) ...闘魚の父 陳美娥 (アンジェラ・チャン)... 闘魚の母 曹格 (ゲイリー・ツァオ) ...馬麟帆 品冠 (ビクター・ウォン)... 白馬の王子 梁静茹 (フィッシュ・リョン)...馬麗冰 易桀斉 (イー・ジエチー) ...ボタックの兄 陳国坤 (ダニー・チャン)... 水族館のオーナー User Rating:6.7/10 (94 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 4 votes) みんなのシネマレビュー オトーサン、 「スコアは、こんなものでしょう」 演出には、ムリもありますが、 随所にみられる繊細な感覚が ハッと立ち止まらせてくれます。 User Reviews 黒猫クックさん 2013年5月31日 意外と良い話じゃないか。 テーマと主演が秀逸。 ほんの少しだけ届いたと感じさせるんだけど 実は届いていなくて。 そう言うのしみるぜ的な。 でも本当はそういうことじゃないんだよね的な、 しみやがり加減がなかなかいいじゃないか。 マレーシア映画と言う事で観はじめたのだけど、 いつまでたっても東南アジアなテイストが出てこないので焦った。 何語を喋ってるのか皆目検討がつかず。 最後にさいちぇんって聴こえたから中国語なのか、 華僑が多いらしいので無理に納得。 あとどこで止めても絵になるぜ的に絵が綺麗。 オトーサン、 「熱いとこころなら、かき氷が美味いだろうな」 マレーシアには、行ったことがありませんが、 シンガポールの屋台村で頬張ったかき氷、 ほんとうに美味しく味わいました。 くまのマーくん 2011年10月25日 マレーシアの映画です♪ マレーシアのシンガーソングライター、 阿牛(アニュウ)の初監督作品。 若き日のさだまさし初監督作品という感じ。 自身の体験を元に脚本を書いたという切ない恋の物語。 主人公の坊主頭(ボタック)を監督自ら演じています。 タイトルの『アイス・カチャン』は『小豆のかき氷』のこと。 口に入れると歯にしみて、味わう前に溶けてしまう。 そんな痛みを伴う淡い想いを自身の初恋に重ね合わせたとか。 シンガーソングライターだけあって、ドラマの盛り上げ方がうまい。 つまり、詩を書くように脚本(起承転結)を書いたのだろう。 曲で言うところの前奏部分が、非常にコミカルで思わず笑みがこぼれる。 この映画は、導入部で観客を惹きつけることに成功しているようだ。 淡く切ない恋物語なのに、暗く深刻にならないのがいい! まるでコメディのように、とても明るくユーモラスに演出している。 何気にあのブルース・リー?も特別出演しているので、お見逃しなく♪ このユーモアが、アニュウ監督の持ち味なのだろう。とてもいい♪ 多分に感傷的な作品ながら、演出に詩人の感性が光る。 さらに、劇中とエンディングに流れるアニュウの切ない歌声が、 この映画を印象深いものにしています。 アニュウ監督は、歌手になる前から映画を撮りたかったらしい。 歌手として成功したので、次は映画でも撮ろう!という 人気先行の鳴り物入り映画とはちょっとちがうようだ。 映画を撮ることが、長年の夢だったと言うだけあって、 ワンカット ワンカットを慈しみながら丁寧に撮っている。 誰よりも監督自身が、この映画を大切にしているのがよくわかる。 私のお気に入りは、オープニングと劇中に映される水彩画だ。 これがすばらしい♪ 主人公ボタックが描いた絵… という設定だが、 こういう水彩技法は、日本では絵画としては認められない。 あくまで、イラストという範疇から出ない。 この技法で成功した日本人画家は、いわさきちひろさんぐらいか。 でも、私はこういう水彩技法が好きだ♪ この口数の少ない内気な青年は、発表する当てのない絵を描く。 絵描きを目指しているわけではなく、ただ毎日描くのだ。 ボタックが描くのは、自分が住む町の風景。 町並み、人々、道路に影を落とす自転車などを陰影に富んだ水彩で描く。 とても魅力的な水彩画で、いつまでも観ていたい♪ そのなかに、ボタックが繰り返し繰り返し描く人物デッサンがある。 ボタックが恋をしている『闘魚』とあだ名される気の強い少女の絵だ。 映画は、このボタックと少女の恋の行方を 時にユーモラスに、時にハッとするほど切なく描いていく。 日本に比べたら、マレーシアは小さな国。 この映画も、小さなコーヒー店を舞台に描かれる小さな世界。 しかし、ここには日本人が忘れている謙虚さと寛容、そして純粋さがある。 日本人も、謙虚で寛容で純粋だけど、その表現方法を忘れているようだ。 人類が滅びる直前には、デジタル文化なんて崩壊しているだろう。 こういう素朴さが、いつまでも滅びない人間本来の姿なのでは? 3Dの対極にある映画ですね、これは♪ おススメです♪♪


4589 サーカスの世界(BS 1964)

オトーサン、 「ジョン・ウェインが、サーカスの団長?」 西部劇で、インディアン相手に戦うイメージと かけ離れています。 でも、サーカスの演目のひとつに、 そんなシーンがありました。 原題:Circus World (1964) 監督:Henry Hathaway 原作:Bernard Gordon/Nicholas Ray/Philip Yordan 脚本:Ben Hecht/Julian Zimet/James Edward Grant Genre:Drama / Western Country:USA / Spain Language:English 上映時間:135分 あらすじ: サーカスの団長マットは、空中ブランコの達人。 死んだ男の娘トニを実の娘のように育ててきた。 しかし、男の死とともにいなくなった その妻リリーのことを忘れられずにいる。 サーカス団の一員になった娘の成長とともに 隠しきれない過去が明らかになってくる... 出演者: John Wayne ... Matt Masters(マット) Claudia Cardinale ... Toni Alfredo(トニ) Rita Hayworth ... Lili Alfredo(リリー) オトーサン、 「いい女優さん、出ているな」 その他の出演者: John Smith ... Steve McCabe Lloyd Nolan ... Cap Carson Richard Conte ... Aldo Alfredo Katharyna ... Giovana Katherine Kath ... Hilda Wanda Rotha ... Mrs. Schuman Margaret MacGrath ... Anna Miles Malleson ... Billy Hennigan Jose Maria Caffarel ... Barcelona's Mayor Kay Walsh ... Flo Hunt Francois Calepides ... Ringmaster Robert Cunningham ... Ringmaster User Rating:6.0/10( 1,130 votes)IMDb User Rating:10.0/10( 16 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbに1票」 ゴールデン・グローブ受賞 ・歌曲賞 User Reviews ma-cortesさん 2005年1月29日 テンポが遅く、退屈な映画 偉大なジョン・ウェインが出演。 サーカスの団員(ジョン・ウェイン), 養女(クラウディア・カルディナーレ) その恋人(ジョン・スミス) そして、空中曲芸師(リタ・ヘイワーズ)の物語だ。 彼女は、ドラマを動かす暗い秘密を抱いている。 ラブ・ストーリーあり、サーカスのショウあり、 ピエロあり、メロドラマありだが、 いかんせん、テンポが遅いので、 やや退屈で、つまらない。 さらに、上映時間が長すぎる。 2時間以上あるわりには、イベントが少ない。 セシル・デミル監督、チャールストン・ヘストン主演の 「地上最大のショウ」のほうが、いいし、 たくさんのアカデミー賞を獲った。 一方、この映画は、完全な失敗作でヒットしなかった。 有名な脚本家が数多くいるのに、 議論は混乱し、当惑させられる。 この映画は、サミュエル・ブロンストン帝国の 「ローマ帝国の滅亡」とで同年に上映されたが、 両方とも、ヒットしなかった。 だが、サーカスの見世物は、息を呑むようだ。 競馬馬、駅馬車はインディアンを追う、 ショウ、空中曲芸師は、すごい。. ジョン・ウェインとサーカスのフアン向きだ。 オトーサン、 「構成に問題があるね」 Ikedaさん 2007年10月8日 かなり面白いだが 一般の評価は低い映画のようですが、 私は、かなり面白い映画だと思いました。 ただ中盤が多少モタモタしている事に絡んで 全体的に長尺の作品なので、冗長に感じた事も事実です。 サーカスが背景にあるので、 それに無関心な人は当然、見方も変わると思いますが、 パニック状態のシーンなどなど ヘンリー・ハサウェイはうまく演出していると思います。 ただ、ストーリーとしては面白そうなのに、 ベン・ヘクトが脚本を担当しているのに関わらず、 全体としての流れが悪いのが不満です。 ジョン・ウェインの役柄についても、 彼のファンは気に入らないかもしれません。 私は好演だと思っていますが、 晩年のジャン・ギャバンを思い出す役柄ですから、 多少ミスキャストなのかも知れません。 またデヴィッド・ニーヴンに代わって出演した ロイド・ノーランですが、 だからと言ってあの髭面はどうかなと思いました


4588 ザ・カップ 夢のアンテナ(BS 1999)

オトーサン、 「ザ・カップ?」 ゴルフの映画かと思いました。 でも、W杯のことでした。 僧院でも、みんな夢中なんですね。 サッカーって、世界的なんだ。 原題:Phorpa (1999) 監督:脚本:Khyentse Norbu Genre: Comedy / Sport Country:Bhutan / Australia Language:Hindi / Tibetan 上映時間:93分 あらすじ: ウゲンやロドゥたち少年僧は、 ヒマラヤの山麓にある僧院で修行中。 だが、いまは修行どころではない。 W杯開催中で、彼らは、そのことで頭がいっぱいなのだ。 決勝戦の日、ウゲンは、先生に直談判して テレビを借りに行く。 出演者: Jamyang Lodro ... Orgyen(ウゲン) Neten Chokling ... Lodo(ロドゥ) Orgyen Tobgyal ... Geko(先生) Lama Chonjor ... Abbot(僧院長) オトーサン、 「みんないい面している」 その他の出演者: Lama Godhi ... Old Lama Thinley Nudi ... Tibetan Layman Kunsang ... Cook Monk Kunsang Nyima ... Palden Pema Tshundup ... Nyima Dzigar Kongtrul ... Vajra Master Dhan Pat Singh ... TV Shop Owner Oga ... Abbot's Attendant Raj Baboon ... Taxi Driver Jamyang Nyima ... The hypersomniaque Pema Wamgchen ... Storytelling Monk User Rating:6.6/10 ( 2,211 votes)IMDb User Rating:9.2/10( 40 votes) Yahoo! オトーサン、 「」 ヨーロッパ映画賞ノミネート ・インターナショナル(非ヨーロッパ)作品賞 ケンツェ・ノルブ User Reviews Ivnaさん Singapore 2005年5月23日 単純だがすばらしい.., DVDで見終えたところだ。 単純なストーリーで、先が読める。. この映画は、世俗的な生活を送る若い僧侶たちが、 サッカーを一生懸命やっているのかと思っていた。 だが、W杯の話になって、彼らの人生を変えるのだ。 さらに、大事なことは、この映画は、一般大衆に、 僧侶たちの隠れた面をみせてくれることだ。 はしゃいで、怠ける。 さらに、冗談を言い合うのだ。 ウゲンは、確かに、目立つ存在だ。 当初、宗教的でない強い個性をみせている。 映画が進むにつれて、どんどん彼が好きになった。 仏の教えと結びついている。 人生と仏教についての新たな観点を与えてくれる。 チベット文化の一端とサッカーを堪能できるだろう。 オトーサン、 「底流にあるのは、"フリー・チベット!"だ」 服部弘一郎さん 2000年11月15日 ワールルドカップ中継に夢中になる亡命チベット僧たち。 楽しい映画の底には亡命の苦しさがある。 インドに亡命しているチベットのラマ僧(チベット仏教の僧侶)たちが、 ワールドカップ・サッカーの中継に夢中になるという ホノボノ系コメディ映画。 監督のケンツェ・ノルブはブータンにいるチベット仏教の高僧で、 ロンドン留学中に映画に出会い、 ニューヨークのフィルム・アカデミーに2週間通い、 ベルトリッチ監督の『リトル・ブッダ』にアドバイザーとして参加したという。 そこでプロデューサーのジェレミー・トーマスと出会い、 今回の映画ができたという。 監督が僧侶で、物語の舞台は寺院、出演者は現役の僧侶たちばかり。 これはおそらく、究極のエスニック・ムービーでしょう。 チベットやチベット仏教、中国の侵略とダライ・ラマの亡命については、 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などの映画にも描かれているし、 ダライ・ラマがノーベル賞を受賞したこともあって、 いろいろなドキュメンタリー番組でも取り上げられていた。 そこではチベットが悲劇の国として描かれ、 亡命したチベット人たちが不便な生活の中で 信仰と文化を守ろうとする姿が、じつに立派なものとして描かれる。 これはこれで当たり前の話。 でもこの『ザ・カップ/夢のアンテナ』という映画は、 そうした映画やドキュメンタリー番組からは切り捨てられてしまう、 僧院での別の生活を描いている。 僧侶たち、特に若い僧侶たちは、出家しているとはいえ 元気いっぱいで活動的だ。 コーラの空き缶でサッカーをしたり、 お勤めの最中に無駄話をしてしかられたり、居眠りをしたり、 夜中に僧院を抜け出してサッカー中継を見に行ったりする。 こうしたエピソードは、 すべて僧院で実際に起きた実話をもとにしているという。 ブータンやインドでラマ僧が観ている映画は ほとんどがインドの娯楽映画だというが、 この映画はそうした映画より、ヨーロッパやアメリカで作られる ごく普通の娯楽映画の枠組みに収まる映画になっている。 非常に特殊な世界を描いているが、 映画の語り口に特殊なところがまったくなくて、 非常に観やすいし感情移入しやすい。 理解できないところがひとつもないのだ。 映画に描き込まれた僧院生活のディテールがいちいち興味深い。 僧侶たちの衣や袈裟の着付けがどうなっているかとか、 バター茶の作り方とか、 旅人に振る舞うバター入りのソバガキみたいな食べ物とか、 僧侶たちの個室の様子とか、どれを観ても興味津々。 チベットとインドのラマ僧院で、入浴習慣が違うというのも 「へ~」と思ってしまう。 知らないことがわかるって楽しい。 よくわからなかったのは、 僧侶たちがどうやって 現金収入を得ているのかという部分だった。 これさえあれば完璧だったんだけどなぁ。 楽しい映画である一方、この映画は 中国のチベット侵略と不当な支配に 抗議する映画でもある。 チベットから命からがら インドに逃げてくる人たちの話が出てくる。 若い僧侶たちのほとんどは、 自分たちの故郷であるチベットを見たことがない。 僧院の老院長が、いつでもチベットに帰れるようにと 荷造りしている様子が寂しげです。


4587 ブラッドシンプル ザ・スリラー(DVD 1999)

オトーサン、 「だまされたな」 デジタル・リマスター版ということで、 借りましたが、オリジナル(1984) とほぼ同じでした。 でも、まったく後悔しませんでした。 原題:Blood Simple (1984/1999) 監督:Joel Coen 脚本:Joel Coen/ Ethan Coen Genre:Crime / Thriller 上映時間:99分 あらすじ: テキサスの田舎町。 酒屋の主人マーティが私立探偵に、 妻アビーの殺害を依頼する。 従業員レイと浮気中だったからだ。 私立探偵は裏切り、マーティを殺し金を奪って逃走。 一方、レイは現場に落ちていたアビーの銃をみて、 彼女が殺したと勘違いする... 出演者: John Getz ... Ray(レイ) Frances McDormand ... Abby(アビー) M. Emmet Walsh ... Private Detective Loren Visser(私立探偵) Dan Hedaya ... Julian Marty(マーティ) オトーサン、 「私立探偵が、一番印象的だったな」 その他の出演者: Samm-Art Williams ... Meurice Deborah Neumann ... Debra Raquel Gavia ... Landlady Van Brooks ... Man from Lubbock Senor Marco ... Mr. Garcia William Creamer ... Old Cracker Loren Bivens ... Strip Bar Exhorter Bob McAdams ... Strip Bar Senator Shannon Sedwick ... Stripper Nancy Finger ... Girl on Overlook William Preston Robertson ... Radio Evangelist (voice) User Rating:7.7/10 ( 46,717 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 266 votes) Yahoo! オトーサン、 「何度みても、いい。名作だね」 User Reviews Robert Guentherさん 2004年8月26日 すばらしいノワール映画 この映画は、コーエン兄弟のオマージュだ。 黄金時代の素敵なノワール映画への。 不正を行っている配偶者、役に立たない私立探偵、 誤ったアイデンティティ。 汚れた金の束は、マーティの机に座っている腐った魚と同様に 本質を剥きだしにしている。 特筆すべきは、コーエン兄弟の大胆さだ。 だたっ広いテキサスを、 サダムでさえおびえるタコ壷に一遍させたのだ。 冒頭、等コーエン兄弟が、投資家連中に5分間説明している。 だが、その後の展開は、誰にも予想できないものだった。 兄弟は、映画のムードを売りこんだが、 それが実を結んだのだ。 この映画は、コーエン兄弟の評価を確立した。 クリエ-ティブな連中じゃないか。 フランシス・マクドーマンドにとっては、 スターへの登竜門になり、 以後、「ファーゴ」でアカデミー賞を獲ることになる。 高く評価したいのは、ビジュアルの力、知的なストーリー、 見事なサスペンスと恐怖だ。 オトーサン、 「若い頃は、こんな美人だったんだ」 フランシス・マクドーマンド、演技だって見事なもの。 ジーナさん 2009年5月9日 異色サスペンス 妻の不貞、殺人、私立探偵などありがちな題材を 人間の‘思い込み’という心理を上手く使って コーエン兄弟が料理してくれました。 コーエン兄弟の作品に多い中だるみも無く、 珍しくテンポが良いので一気に最後まで観れちゃいます(笑) 作品の雰囲気は相変わらず一貫して暗いです。 その分、終盤に使った照明の演出が効果的に映りました。 全員が自身の欲望のために行動するキャラクターたちは、 それぞれがキッチリ確立しているので 誰をメインに観ても映画として成立します。 観る度に自分の中の主人公を決めると印象が その都度変わるかもしれませんね。 凝りに凝った構成と意外にGOODな音楽、 効果音の使い方や緊張感をあおる見せ方など なかなか見応えのある作品でした。 ただ・・・ここまでライターに拘る理由が無かったのが残念でした。 何かもっと強い理由があると違和感なく楽しめたでしょうね。 異質な空間になんとなく存在するユーモアが コーエン兄弟の特徴だとすれば、 このデビュー作再編集版でも シッカリと彼ららしさが力強く反映されています。 欲を言えば、ここに警察も一人ぐらい関わってきていたら もっと面白かっただろうなぁ~ 余談; 若かりし頃のフランシス・マクドーマンドは見違えるほど美人さん(爆)


4586 しゃべれども しゃべれども(BS 2007)

. オトーサン、 「浅草かぁ」 しばらく行っていません。 浅草演芸ホールの前は、何度も素通りしました。 「見ておけばよかったな」 原題:しゃべれども しゃべれども(2007) 監督:平山秀幸 原作:佐藤多佳子 脚本:奥寺佐渡子 Genre:Drama/Romance 上映時間:109分 あらすじ: 東京は浅草。 今昔亭三つ葉は、古典落語にしか興味がない。 いつまで経っても真打になれなかった。 ひょんなことで、自宅で教室を始める。 美人だが無愛想な女・十河五月、 引っ越してきた関西弁の少年、村林優、 コワ面だが、口下手のプロ野球解説者の湯河原太一。 彼らの勝手な言動に手を焼きつつ、教室を続けていく... 出演者: 国分太一 ...今昔亭三つ葉 香里奈 ...十河五月 森永悠希 ...村林優 松重豊 ...湯河原太一 オトーサン、 「いいね、キャラが立っている」 その他の出演者: 八千草薫 ...外山春子 伊東四朗 ...今昔亭小三文 占部房子 ...実川郁子 外波山文明 ...末広亭の師匠 建蔵 ...今昔亭六文 日向とめ吉 ...今昔亭三角 青木和代 ...八重子 下元史朗 ...十河巌 水木薫 ...十河みどり 三田村周三 ...「とり久」のおやじ 原金太郎 ...ほおずき屋のおやじ 山本浩司 ...柏家ちまき 倍照雄 ...冬風亭みぞれ 中村靖日 ...橘家ごまめ 飯田基祐 ...やきとり屋の客 椎名泰三... やきとり屋の客 五月晴子... 近所のお婆さん 織田優成... アナウンサー 豊田達也... 常連客 佐々木史朗... 師匠 福岡芳穂... 師匠 福島聡司... 師匠 入船亭遊一... お囃子 田中ふゆ... お囃子 金山はる... お囃子 金原亭馬吉... 踊りの弟子 林家彦丸... 踊りの弟子 堀越光貴... 宮田 User Rating:6.2/10( 42 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 1,557 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 User Reviews コウモリさん 2013年5月22日 これは、いい映画だなあ。 ひとりひとりの人物がとてもよく描けているので、 地味なストーリーでも、引き込まれて見てしまいます。 笑いどころ、泣きどころもうまく仕掛けてあって、 全体的にセンスがいいです。 一度目の鑑賞時より、二度目のほうが感動しました。 これからも、何度も見たい映画です。 ところで、この映画もそうなんだけど、 他の映画やドラマなんかを見ても、 俳優の「落語のうまさ」にビックリしちゃうんですが... オトーサン、 「言い尽くされているね」 黒美君彦さん 2007年5月20日 身の丈 肩に力を入れずに気軽に観られる作品。 消えつつある東京下町の風情を切り取りながら 不器用な男女の落語への挑戦(というと大袈裟だが)を描く。 TOKIOのメンバーというより 今やTVでの司会業の方で広く知られる国分太一が、 映画での初の単独主演作で 二つ目の落語家今昔亭三つ葉を演じる。 女性ファンが注目するのもよくわかる。 無愛想な十河五月(香里奈)はともかく、 元タイガースの野球解説者湯河原太一(松重豊)、 大阪からやって来た関西弁の少年村林優(森永悠希)が 加わったことで作品に厚みが出た。 特に森永君は10歳にして大人の役者を喰う演技。 彼の関西弁が作品にアクセントを加え、広がりが出たように思う。 また、国分太一の祖母・外山春子を演じた 八千草薫がさすがの存在感。 しゃきしゃきした東京弁が効いていた。 ただ残念なのは国分太一が男前すぎ、かつ声がよすぎる。 だからクライマックスのはずの「火焔太鼓」のシーンも少々単調。 彼が頑張っているのはよくわかるが、 やはりプロに比べると明らかに劣るのは致し方ないところ。 であるならば、もう少し映画的演出を考えてよかったかも知れない。 全体的には平山秀幸監督がいうところの 「身の丈」にあった小品、といえるだろう。


4585 アイ・ラブ・トラブル(BS 1994)

オトーサン、 「なんでこうなるの?」 名優と名女優を競演させていますが、 B級仕立てで、せっかくの演技も台なし。 「監督がアホだから...」 製作者が寄ってたかって、監督に注文を出し、 下らんアクションをテンコ盛りにして、 客層を増やそうとしたのでしょう。 逆効果だと思いますが... 最近、こうしたマネーメーク映画が増えています。 映倫は、Rated PG for money makingと表示したら? 原題:I Love Trouble (1994) 監督:Charles Shyer 脚本:Nancy Meyers/ Charles Shyer Genre:Action / Comedy / Romance Rated PG for some mild language, sensuality and gunplay 上映時間:123分 あらすじ: 列車事故の現場でシカゴ・クロニクル紙の 看板コラムニスト、ピーター・ブラケットは、 ライバル新聞シカゴ・グローブの 新人記者サブリナ・ピーターソンと出逢う。 互いに反発する二人。 たかが新人記者となめてかかっていたブラケットだが、 翌朝のグローブ紙を見て仰天。 整備員に対する疑惑がスクープされていた。 枯れかけていた記者魂に火が点いたブラケットは、 ライバル紙とのスクープ合戦に躍起になる。 抜きつ抜かれつのやり取りの中、 事故の裏に、陰謀を嗅ぎだした二人に銃弾が降り注ぐ。 危機を乗り越えるなかで、二人に恋が芽生え始める... 出演者: Nick Nolte ... Peter Brackett(ピーター) Julia Roberts ... Sabrina Peterson(サブリナ) オトーサン、 「2人ともいいね」 ニック・ノルティは、渋いし、 ジュリア・ロバーツは、魅力満開です。 出演作、みんなみているつもりになっていましたが、 この映画、初見でした。 JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ 誕生日 1967/10/28 出身 米ジョージア州スルミナ 両親は、演技学校を経営。 16才、兄エリック・ロバーツのロケを見学し、女優志願。 88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で兄と共演し、映画デビュー。 89年「マグノリアの花たち」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート、 ゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞。 90年「プリティ・ウーマン」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞受賞。 出演作 1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」「サティスファクション」      「ミスティック・ピザ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「愛が壊れるとき」「フラットライナーズ」      「プリティ・ウーマン」◇ 1991年「愛の選択」「フック」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ペリカン文書」◇ 1994年「アイ・ラブ・トラブル」「プレタポルテ」 1995年「愛に迷った時」 1996年「ジキル&ハイド」「世界中がアイ・ラブ・ユー」      「マイケル・コリンズ」 1997年「陰謀のセオリー」◇      「ベスト・フレンズ・ウェディング」◇ 1998年「グッドナイト・ムーン」◇ 1999年「ノッティング・ヒルの恋人」◇「プリティ・ブライド」◇ 2000年「エリン・ブロコピッチ」◇ 2001年「ザ・メキシカン」◇「アメリカン・スウィートハート」◇      「オーシャンズ11」◇ 2002年「コンフェッション」◆「フル・フロンタル」◇ 2003年「モナリザ・スマイル」◇ 2004年「オーシャンズ12」◆「クローサー」◇ 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」◆ 2009年「デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく」◇ 2010年「食べて、祈って、恋をして」 2011年「幸せの教室」 2012年「白雪姫と鏡の女王」 その他の出演者: Saul Rubinek ... Sam Smotherman James Rebhorn ... Mando, The Thin Man Robert Loggia ... Matt, Chronicle Editor Kelly Rutherford ... Kim Olympia Dukakis ... Jeannie, Peter's Secretary Marsha Mason ... Senator Gayle Robbins Eugene Levy ... Ray, Justice of the Peace Charles Martin Smith ... Rick Medwick Dan Butler ... Wilson Chess Paul Gleason ... Kenny Bacon Jane Adams ... Evans Lisa Lu ... Mrs. Virgina Hervey Nora Dunn ... Lindy User Rating:5.0/10 ( 7,571 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 232 votes) Yahoo! オトーサン、 「残念な結果になった」 User Reviews Angeneerさん Athens, Greece 2000年6月18日 昔の映画のマネで、先が読めるが、 見応えはある。 ここギリシャでは、 "Front Page Love"という題名で封切られた。 私は、最初にコメントしたことになるが、 題名に驚いたわけではない。 原題が、消え去ったのは、残念なことだ。 レンタルビデオ屋やデータベースでは、 原題が分からないからだ、 この映画、昔の刑事映画の真似だ。 機知のあるせりふと知的な応酬がある。 シナリオも監督も、悪くはない。 だが、主役2人が、ダメにしている。 その役に合わせようとしないのだ。 それを除けば、かなり楽しめるアクション映画になっている。 オトーサン、 「フアンは有難いね、見守ってくれる」 Robbieさん 2003年2月15日 ジュリア、一人勝ち ジュリア・ロバーツというのは不思議な女優だ。 多分どんな名優、俳優と組んでも、しっくりこないのだろう・・ 良くも悪くも、「ウイて」しまう。 ブラピでも、ヒュー・グラントでも、リチャード・ギアでさえも・・ じゃ、ニック・ノルティはどうだ!  ・・・やっぱり変だ。 ただ、上の3人よりはまだ勝負になってる感じ。 もちろんジュリアの勝ちだが・・ そもそも内容自体中途半端な感じ。 サスペンスなのか、コメディ色を出したいのか、 実は一風変わった恋愛物なのかよく分からん。 高級食材が紙皿の上に乗って出てきた・・そんな感じ。 ジュリアは言うまでもなく、ノルティも高級食材だ。 それがわかってるから、もったいないと思ってしまう。 でも、こういう道のりがあったから、 ジュリアはオスカーにたどりついたんだろうな・・・やっぱ。


4584 青い鳥(BS 2008)

オトーサン、 「主題歌がいいね」 シンガーソングライターのまきちゃんぐだそうです。 メルヘンチックに受け取られそうな「青い鳥」を リアリティのあるものにしています。 原題:青い鳥(2008) 監督:中西健二 原作:重松清 脚本:飯田健三郎/ 長谷川康夫 Genre:Drama 上映時間:105分 あらすじ: 新学期、休職した担任に代わり、 臨時教師の村内先生が着任した。 前の学期、男子生徒の野口がいじめが原因で 自殺未遂へと追い込まれ、転校を余儀なくされていた。 マスコミにも騒がれ、学校側は生徒指導の強化により、 生徒たちの反省と改心が進んだとして 事態の沈静化を図っていた。 村内先生は、極度の吃音だったが、 着任早々言葉少なに発せられたひと言は “忘れるなんて、ひきょうだな”という意外なもの。 そして、日直に命じて転校した野口の机を教室に戻させ、 その机に向かって“野口君、おはよう”と語りかけるのだった。 だれもが野口のことを忘れようとする中、 村内先生の挑発的ともとれる行動は、 生徒ばかりか教師や保護者たちにも大きな波紋を投げかける。 出演者: 阿部寛 ... 村内先生 本郷奏多 ... 園部真一 オトーサン、 「阿部寛、いいね」 ところで、彼はなぜ独身を通してきたのでしょうね? (2007年、15歳年下のOLと結婚、2児の父) その他の出演者: 伊藤歩 ... 島崎先生 井上肇 ... 石野先生 重松収 ... 宮崎先生 岸博之 ... 小泉先生 User Rating:7.2/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.6/10( 699 votes) Yahoo! オトーサン、 「本気度がいい」 日本映画プロフェッショナル大賞受賞 ・新人監督賞 中西健二 User Reviews sonnnannneさん 2013年5月23日 阿部寛の最大の演技力 最後に女教師に語った村内先生。 やはり大きな深い先生だったのですね。 自らはきつおんというハンデを背負いながら、 生徒たちには、無理強いをせず、意思を通していく。 人に教えるということは、本当にはできないこと。 生徒たちにはそばにいて見守ることしかできない。 ただ、運が良ければ、伝えることができるだろう と言っています。 人間の尊厳を大事にする究極の言葉ですね。 今の教育現場では、これがなされていないのでは?? 待つ、見守る、自らが、真剣に考える環境をつくってあげること。 こういう先生もいてほしいですね。 オトーサン、 「わかってないなぁ」 死と向き合う。 そうカンタンに分かってはいけないテーマです。 Andrejさん 2009年2月16日 評価が分かれる 自らが経験してきた背景によってこれほど、 評価が分かれる題材もないだろう。 自分は加害経験者であるが、 「誰もが14歳だった」 そんな触れ込みで作られるべき映画ではない。 難しいテーマではあるが、 綺麗な話になどしてはいけないはず。 短絡的に事件へと発展した背景を、 映像にすることさえタブーと感じる。 「忘れるなど、卑怯」その言葉を用いながら、 大多数の生徒が忘却へと進む。 大多数の生徒が傍観者であったという証拠? そんなリアリティをどうしてつきつけられるのか? 「好き嫌いもそれに含まれますか?」 少年の放ったこの言葉が全てである。 作品として何を伝えたいのか? エンターテイメントとして この題材を扱うのであれば 自らへの懺悔か、自らの憂さ晴らしか。 とても自己主導としか思えない。 原作者が少年時代、加害者であったか、被害者であったか、 傍観者であったか、そこに多くの興味をそそられるが、 吃音の教師の背景を省くことに 美学でも感じているのであろうか? こういう現実を忘れてはいけないだろう。 しかし「映画」にした意義は 最後の最後まで全く掴むことはできない。 この映画を道徳教材などに用いる 教師が現れないことを切に願う。 阿部寛の存在感だけに4点。


4583 ショー・ミー・ラヴ (BS 1998)

トーサン、 「耳慣れない言葉だな」 スエーデン映画でした。 この国の企業で、有名なのは、家具のイケア。 そして、自動車のボルボです。 登場人物が、言っていました。 成績がよくないと修理工になれないんだ。 日本より修理工の社会的地位が高いようです。 原題:Fucking Amal (1998) 監督:脚本:Lukas Moodysson Genre:Comedy / Drama / Romance Country:Sweden / Denmark Language:Swedish 上映時間:89分 あらすじ: スウェーデンのド田舎に住む14歳のエリンは、 学校も友人も今の生活にもウンザリ。 一方転校生のアグネスは作家になる夢を持っているが、 周りに合わせて生きる環境にイヤケがさし、 未だに友達ができない自分に自己嫌悪も感じていた。 そんな2人が出会ったのはアグネスの誕生日パーティ。 初めて真の親友に出会えたと感じた2人は、 次第に何かを変えたい!という衝動にかられ、 ある決意を固めるが... 出演者: Rebecka Liljeberg ... Agnes Ahlberg(アグネス) Alexandra Dahlstrom ... Elin Olsson(エリン) Mathias Rust ... Johan Hulth(ヨハン) オトーサン、 「例のシーンがないね」 北欧といえば、フリーセックス。 これをとっても、真面目な映画だと分かります。 その他の出演者: Erica Carlson ... Jessica Olsson Stefan Horberg ... Markus Josefine Nyberg ... Viktoria Ralph Carlsson ... Agnes' Father Olof Maria Hedborg ... Agnes' Mother Karin Axel Widegren ... Agnes' Little Brother Oskar Jill Ung ... Elin's Mother Birgitta Lisa Skagerstam ... Camilla Lina Svantesson ... Malin Johanna Larsson ... Sara Elinor Johansson ... Jenny Jessica Melkersson ... Sabina User Rating:7.6/10(33,582 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 84 votes) Yahoo! オトーサン、 「実態を丁寧に描いている」 User Reviews Cadeさん United States 2005年2月26日 10代の愛、最高 はじめて見たところだ。 いやぁ、面白い。 かくも気どらない小さな作品のなかに 真実と美があるとは、驚きだ。 私は、かつてアグネスだった。 16歳のレスビアンだった。 学校でエリンに恋しないなんてありえないのでは? この映画のすべては、真実に思える。 私だけでなく、みたひとすべてだ。 わが生涯のバラの蕾の時期だったかといえば... おそらくそうではないだろう。 皮相で、感情を欠く10代の映画よ、恥を知れ。 アメリカ人は、それにとりつかれている。 一番好きなパートは、 アグネスがシャイで、おとなしいことだ。 だが、彼女は、実は、はじめから エリンの勇気やガッツを持っていたのだ。 ヒッチハイクのシーンから、バスルームのシーンまで、 勇気は、何かを言い、それを実行し、 わが心の命じるところに従うことで生まれるのだ。 それが、この映画をすきな理由だ。 この映画の主人公は、ゴージャスでも、有名でもない。 10代の話題に上ることもない。 ほんとうの高校と10代のロマンスを描いている。 乱雑で、恥かしい。 両親としょっちゅうトラブルになる... だが、翌日、学校に戻ってしまう理由でもある。 この映画、魂の勝利だ、みていて楽しい。 オトーサン、 「アメリカ/日本映画批判が痛烈だね」 読みやすいように、手を加えさしていただきました。 theoriaさん 2002年7月31日 さすがスフェリエ 「スウェーデン魂」が唸り声を上げている。 ティーンエイジャー向き映画で、これだけの深みがあるとは... アメリカ映画では天地がひっくり返っても実現不可能だろう。 「セックス漬け」のシリアス青春ドラマはもとより、 学園ホラー仕立てにして「恐怖」を引っ提げても 「悩殺 尻軽女」の裸体や性交シーンを持ち込まなければ 気が済まない。 そうしなければ「客」を動員できぬアメリカ。 そして精神的・経済的に隷属しているバカ国のオメデタイ人々。 彼らが、真摯な傑作「青春映画」の誕生の阻害となっている。 「精神土壌」がまるで違うから 「ポスト・ハンバーガー」や「ポスト・ハクマイ」たちが 大衆レベルで本作品を絶賛出来るようになるはずはない。 哀しくも儚い虚構であろう。 古来、「水」の微妙な味の違いをも判別できた 日本人の繊細さを虚心坦懐に今一度振り返ってほしい。 そうすれば、アメリカよりも、 本作のスピリットに近づけるかもしれない。 レズ嗜好が芽生えている多感なアグネスとエリンを核に 周辺人物との関係が深層心理にまで踏み込んで見事に描かれている。 また「性への理解」が進んでいる国民意識の表れも描かれている。 アグネスの母親が、小学校低学年の息子に 「レズって何?」と訊かれて、しっかりと説明していた。 あまりの実直さに「感動」を覚えたほどだ。 「青春」には、万国共通で刹那的な「ロック」や 文字通りの「ポピュラー音楽」が付きものだが、 多用していても、ガンガン流していない。 いいセンスだ。 「間」を心得ていて、アメリカ的喧騒とは無縁なのだ。 しかも北欧らしく、「映像」の「呼吸」も把握している。 カメラが人物に歩み寄って心情を吐露する。 カメラが引いていき、行間の意味合いを問う。 この反復によって心地よい緊張感が生み出されている。 興行成績は、本国に於いて「タイタニック」を凌いだ... 当然だと思う。


4582 神の子たち(DVD 2001)

オトーサン、 「洋画でないのか?」 でも、邦画でした。 舞台はフィリピンならば、納得が行きます。 「キリスト教の国が国民を捨てるなんて」 神の子たちとは、強烈な皮肉です。 原題:神の子たち(2001) 監督:四ノ宮浩 Genre:Documentary 上映時間:105分 あらすじ: フィリピンの巨大なゴミ山でくず拾いによって 生計を立てる3組の家族。 だが、山の崩落事故によってゴミの搬入が止まってしまい、 彼らは生活の糧を失ってしまう。 もともと貧しかった彼らを見舞う、さらなる困窮の日々。 近所で米を分けてもらい、塩だけで食べる夕飯 (父親は幼い娘に、「おかずがなくてゴメンよ」と詫びる…)。 ゴミ捨て場の片隅にイモを植え、 「泥棒するくらいなら、飢え死にする方がいい」とつぶやく少女。 汚染された中で生活するゆえ障害児や未熟児も多く、 せっかく産まれてもすぐ死んでいく赤ん坊になすすべもない両親。 そして、水頭症で寝たきりの少年を、 それでも懸命に育てようとする家族たち。 出演者: ノラ・カニラス プリチアノ・カニラス マリセル・カニラス ノーラ・ベイビーボーイ オトーサン、 「無名のひとびとの存在を感じる...」 User Rating:8.6/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.3/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「悲惨な現実に目をそむけたくなる」 User Reviews Yoshipy Happyさん 2010年11月10日 生きる力がそこにはある トラックいっぱいのゴミが 運ばれてくる・・・ それを待ち構えたかのように 子どもたちがゴミの山に 駆け寄っていく・・・ こんな姿、想像できますか? 彼らは、別に食べ物を漁っているわけではない。 このゴミの山から換金できる資源を探している。 幼い子どもたちは、何が“お金”になるモノなのか を知っている。 これはフィリピンで実際にある光景です。 最下層の人たちの生活がどんな状況であるか 日本人の私たちにはまるで想像のつかない 日常がそこにはあります。 彼らは好んでこの場所にいるわけではないのです。 この不衛生な場所でしか、生活ができない理由が あるのです。 不衛生な故、幼くして無くなる子ども 生まれつき障害を持ってしまう子ども それでも人生は続いていく。 それを受け入れ、自分たちの力で 何とか生活をしていこうと 日々夢と希望を持って生きている。 彼らにかわいそうだとか悲惨だとか という悲観的な気持ちがが湧いてくるのではない。 むしろ彼らから生きる強い力を与えてもらう そんな作品だと思う。 オトーサン、 「水頭症のアレックスを救ヘ」 やましんの巻さん 2004年7月14日 ドキュメンタリー作品を見ていて、 どんなに悲惨な情景であろうとカメラを向け続ける 作り手たちの“勇気”や“覚悟”に感嘆すると同時に、 心のどこかでそんな「他人の不幸」を直視することの “やましさ・うしろめたさ”を感じずにはいられない。 ましてや、その「不幸」に涙することなんて、 許されるのだろうか…と。 (あらすじ 前掲) …そんな、あまりにも苛酷な日常を、カメラはただただ追い続ける。 それを、何て無慈悲な行為だと思うだろうか。 カメラを向ける前に援助したらどうなんだ! と。 けれど映画を見ているぼくたちは、彼らが生死ギリギリの生活のなか、 親がどれほど子どもたちのことを想い、 子どもたちもそんな親の想いをしっかりと受けとめているかに、 いつしか心からの敬意を抱くようになる。 家族の、人間としての、真の尊厳と愛を彼らのなかに見出していく。 そして気づくのだ、 このぼくたちの、彼らに対して抱く敬意と賛嘆の眼差しこそ、 この映画の作り手たちのものだったのだと。 監督やカメラマンたちがこの3組の家族を通じて、 人間の本質がやはり〈善〉だったことを知っていく過程こそ、 この映画の主題だったことを。 映画の最後、水頭症の少年アレックス君が、笑顔のままひと粒の涙を流す。 その涙の美しさは、間違いなくぼくたちの魂こそを“救済”してくれるだろう。 同情や憐れみだなんて、とんでもない!  ぼくらの方こそが、彼らに「救われる」のだ。 こんな世の中だからこそ、ぜひこの映画をご覧になってください。 オトーサン、 「監督のメッセージ、採録しなくては」 2006年5月、 僕は、17年前に日本を飛び出し、 最初に訪れたフィリピン、マニラ首都圏の スモーキーマウンテン跡地にたたずみ、 今までの自分自身が経験した 数々のこの地での出来事を振り返っていた。 そして、その記憶の多くは決して死ぬまで 僕の脳裏から消えることがないと 断言できるほど強烈な体験の数々だった。 僕はこの地で、日本では想像できないほど 「多くの子供たちの死」に立ち会った。 そして、この地で撮影した 映画「忘れられた子供たち/スカベンジャー」の 主人公エモン(当時13歳)が 自殺して死んだという噂を聞いた。 彼がいくら貧しくとも、 自殺するなんて有り得ない事だった。 僕は彼の自殺の真相を確かめようと思った。 どうやら僕は、長い間、 「どうしたら世界中の貧困と飢餓と戦争がなくなるのか」 この答えを探しに、 いつもどこかを「放浪」していた気がする。 最初はフィリピン、インド、タイなどのアジアで、 2001年の911ニューヨーク同時多発テロ事件以降は、 アメリカ、パキスタン、アフガニスタン、 そしてイラク、ヨルダン、イスラエルなどの中東だった。 そして、2001年の9,11のニューヨークでの 同時多発テロ事件のあと、 アフガニスタンでの報復攻撃へと続き、 僕の頭の思考停止状態は6ヶ月続いたが、 2002年3月末に映画上映ついでに「グランドゼロ」を訪れ、 「世界が平和になるために僕たちは なにをしなければならないのか」との思いが急に湧き、 いつしか「今の世界の中心はアメリカであり、 アメリカ政府が世界を変えようとしなければ 何も変わらない」事に気づき、 僕の映画をアメリカ人に見てもらうための活動もしたが、 アメリカのメディアは 他国の貧困問題などに思いを寄せることはなかった。 それから、世界は、アメリカは、世界中のメディアは、 2003年3月20日のイラク戦争から 今まで世界の貧困問題にはほとんど目もくれずに、 置き去りにされ続けてきた。 僕はフィリピンで「忘れられた子供たち」 「神の子たち」の主人公の 現在の状況を調べることにした。 そして、映画の登場人物の中だけでも、 死んだり、殺されたり、 レイプされたり、行方不明の子供たちが 半分ぐらいはいるのである。 「忘れられた子供たち」のエモンは死に、 母と妹は田舎のミンダナオ島に戻っていた。 僕たちスタッフはエモンの死の真相を調べるうちに、 衝撃的な事実をつかむ。 JRはゴミ拾い、クリスは4人の子供がいて、 小さなお店を市場で開いていた。 「神の子たち」主人公ノーラは夫に殺され、 子供は行方不明。 ニーニャは妹が病気で死に、 今は学校に通いながらゴミ拾いしていた。 水頭症のアレックスは撮影スタッフにより 援助を受けとても元気だった。 僕は中国や韓国、インド、ロシアなど外国人も来る フィリピンの場末の安酒場で酔いながら神に誓う。 「僕は、このフィリピンの貧しさだけは絶対になくす。 僕の力をすべてこの地に捧げ、 一人でも多くの子供たちの命を救う」 僕は、酔いながら、また神に誓う。 「自分の愛する家族をまず大事にし、 この映画をはやく完成させ、 世界中で見せ、世界中の死んでいく子供たちを 少なくする活動を一緒にしていくこと」を。 僕が心の底から笑い、そして泣ける唯一の場所、 それはフィリピンと呼ばれる国である。 この国では、とにもかくにも、 飯をまずくてもいいから、食うことが一番優先され、 貧しき子供たちは、腹いっぱい食べたことがないため、 胃も小さく、体格も日本人の同年齢と比較してかなり小さい。 また、ここでは住民登録のない子供たちの 予防接種なども当然なく、 貧しき家庭に生まれた子供たちがパタパタと死んでいく。 子供の死因は肺炎結核コレラ栄養失調などで、 昨日まで元気な子供が今日急に死ぬ場合も多く、 5歳未満の幼児死亡率が30パーセントといわれている。 ゴミ捨て場では一家に子供が5人生まれれば 必ず1人は死んでいた。 僕は映画を見たみんなと真剣に考えて行動したいと思う。 「どうしたら世界中の貧困と飢餓と戦争がなくなるのか」を。


4581 Go!(BS 2001)

オトーサン、 「和製イージーライダーだね」 でも、バイクがpizza-laの原付3輪車というのは、 いいですねぇ。 出ずっぱりですものね。 さぞかし関係者は喜んでいるでしょう。 あるいは、さほどヒットしなかったので、 協賛金を損したと思っているかも。 原題:Go!(2001) 監督:矢崎充彦 脚本:矢崎充彦/ まつざわなおと Genre:Teens/Dramaa 上映時間:108分 あらすじ: 康助は17歳の高校生、 ピザ屋でバイトをしている 配達途中で女性カメラマン飯塚玲子と衝突しそうになり、 彼女の持っているレンズを1本壊してしまう。 「弁償すればいいんだろう」 金のない高校生にレンズ代は大金だ。 部屋にある漫画本やCDを売り、 愛用のギターを売っても、不足する。 「お金はもういいわ。  あなたの作ったピザが食べたい。それで帳消しよ」 玲子に言われ、ハートマークを見る。 玲子のもとにピザを届けに行くが、 故郷長崎に帰っていた。 康助は配達用のスクーターで、 一路長崎目指してひた走る。 出演者: 高田宏太郎 ... 西野康助 山崎努 ... 謎のハーレー男 椋木美羽 ... 飯塚令子 オトーサン、 「高田宏太郎?」 「山崎努さんやはり巧いね」 「椋木美羽、いい感じ」 どういうひとか調べたら、もう引退されているとか。 「ナースのお仕事」されているのかも(笑) その他の出演者: 美保純 ... 母/西野尚美 伊集院光 ... 細村店長 松重豊 ... 尚美の恋人/真木 山崎裕太 ... 親友/明 沢木哲 ... 広島店のトシ 堀つかさ ... 女子高生/真由美 松本竜助 ... 大阪のチンピラ 町野あかり ... 大阪のオバハン 光石研 ... 尾道の警官 寺田農 ... ヤクザの親分 苅谷俊介 ... 黒岩大介 大河内奈々子 ... 黒岩恵美 渡辺裕之 ... 白バイ警官 川島郭志 ... 健児 User Rating:7.0/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.0/10( 21 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!は、低すぎるぞ」 User Reviews mhiroさん 2013年5月10日 B級映画 主人公の俳優を全く知らず、 ほとんどB級映画と言って良いほどの画面だが、 予想に反して素晴らしかった。 好きな女性にピザを長崎まで届けるという 一見アホとしか言いようのないストーリーだが、 それを支えているのは、 無駄なセリフを配したシンプルな脚本と、 脇を固めるゲストたちとのえもいわれぬ味わいのある駆け引きだ。 とりわけ謎のハーレー男を演じる山崎努とのかけあいは面白い。 広島競輪の実況つきのバイクレース、 心温まる下関での出会い、ピザ屋バイクでの暴走などなど、 どこまでがボケなのか分からない小ネタを挟んで物語は進んでいく。 主人公が若さゆえに不器用なのも悪くなく、 昔を思い出してグッときた。 若者のロードムービーとして 同じような傑作映画「17才 学校四」 に迫る 楽しい時間を過ごさせてもらった。 オトーサン、 「全部、言い尽くしてくれている!」 主演の高田宏太郎の演技についてですが。 服部弘一郎さん 2001年7月26日 カリスマ高校生・高田宏太郎主演の青春ロードムービー。 ピザを届けに東京から長崎までスクーターの旅。 『9-NINE』や『バックステージ』など、 パッとしない主演映画が続いていた 高田宏太郎主演の青春ロードムービー。 僕は彼があまり好きではなかったのだが、 今回の映画はなかなか面白かった。 おそらく現時点での高田宏太郎を代表する作品が この映画だと思う。 僕は高田宏太郎のいつもふてくされている顔や 実力もないガキのくせに言うことだけは一丁前 といった雰囲気に辟易していたのだが、 今回の映画は「生意気で口先だけは一丁前のガキが 旅を通して自分の殻を破る」というテーマ。 つまり今まで僕が好きになれなかった「高田宏太郎像」を この映画がぶちこわしていくというお話なのだ。 (あらすじ 前掲) 学校でも家庭でも満たされることのない心の隙間を、 わずか数回しか会ったことのない年上の女性へのあこがれを バネに強引に埋めていく高校生の思いこみ。 これはもう純愛とか一目惚れとかそういう問題を超えて、 思春期の男の子(まぁ女の子でもいいけど)にしか許されない 気持ちの暴走なのだ。 同じことを30男がやったらただの気持ち悪いストーカーだもんね。 50ccのスクーターで東京から長崎までひた走るという その場の思いつきをそのまま行動に移せる無謀さ。 ピザを届けることで自分と彼女の間に 何事かが芽生えるのではないかという勘違い。 しかしその無謀も勘違いも、すべてが青春期の少年少女なら許され、 かえって応援してもらえる。 ロードムービーの基本形は移動と相棒の存在なのだが、 この映画には主人公の相棒が存在しない。 主人公の影のように寄り添う謎のハーレー男が、 旅の相棒に見えなくもないが、 両者の間に明確なコミュニケーションは存在しない。 いわゆる「相棒」とは呼べないだろう。 相棒とのやりとりでドラマを作らない分、 この物語は主人公が行く先々で 出会う人々とのエピソードが盛りだくさんで、 展開もスピーディーになっている。 その中には首を傾げるものや意味不明なものもあるけれど、 物語の流れが速いからあまり気にもならない。 下関で出会う修理屋父娘のエピソードなど、 要になる部分はきちんと時間をかけて描いていく細やかさもある。 なかなか抜け目ないのだ。 高田宏太郎の演技が硬く、主人公の内面的な変化が 演技の変化として現れないのは欠点だが、これは許容範囲。


4580 素敵な人生のはじめ方(BS 2006)

オトーサン、 「珍しいな」 最近は、上映時間3時間などという 長尺物が増えていますが、 90分を割るのは珍しいですね。 原題の"10 Items or Less"というのは、 アメリカのスーパーでよくあるレジで、 品数の少ない客用のものです。 原題:10 Items or Less (2006) 監督・脚本:Brad Silberling: Genre:Comedy / Drama / Romance Rated R for language Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:82分 あらすじ: 名優だった役者が、 インディーズ映画のオーディションを 受けて、4年ぶりに復帰しようとする。 スーパーの夜間店長役だ。 郊外のスーパーに行き、 役作りの勉強をしようとする。 さびれた店でひとり奮闘している レジ係スカーレットと知りあう。 彼女は、現状から脱出するために 建設会社の面接を受けようと考えていた。 役者は、親身になって面接の手ほどきをする... 出演者: Morgan Freeman ... Him(役者) Paz Vega ... Scarlet(スカーレット) オトーサン、 「フリーマン、これが素顔かな?」 相手役のパス・ペガ、好演です。 その他の出演者: Jonah Hill ... Packy Anne Dudek ... Lorraine Francisca Hernandez ... Market Wife / Market Gossip #1 Nacho Pina ... Market Husband Hector Running-Hawk ... Squeezing Customer Alexis Hernandez ... Cowed Customer Silvia Curiel ... Shocked Customer Shawn Calizo ... Scared Customer Kumar Pallana ... Lee Rosa Diaz ... Market Gossip #2 Hector Atreyu Ruiz ... Gangbanger in Lowrider Bobby Cannavale ... Bobby Leonardo Nam ... Kid at Target User Rating:6.6/10 ( 10,024 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 229 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbのスコアは、妥当だな」 User Reviews buff-29さん New York City 2006年12月4日 軽いが、楽しい この映画、暗い季節の、ちょっとした陽光のようだ。 たんたんと昔の友情を描き切っている。 モーガン・フリーマンは、素顔のようだ。 70歳間近の有名俳優だ。せ. 彼は、かなりしょぼくれた 小さなスーパーに出かけていく。 店長の役づくりのためだ。 彼は、たちまちスタッフやお客と馴染みになる。 特に、愛らしいが風変わりな若い女性と。 彼女は、"10 items or less"レジを仕切っている。 この映画、さしたる主張があるわけではないし、 そんな風にもみえない。 フリーマンとパス・ペガが仲よくなって 家に送ってもらうお礼にアドバイスを与える。 迎えにきてくれるはずの男が、現れないので、 困りきっていたのだ。 フリーマンは、番号を変えたばかりなので、 自宅の番号を忘れて、助けを呼ぶことができない。 New York Cityの暗い日曜日の午後、 気が滅入っていたので、この映画、癒しになった。 オトーサン、 「こんなコンサル、流行るかも」 地味な女性が、輝くような女性に生まれ変わるのです。 恐怖映画マニアさん 2011年12月16日 独身の女性にお薦めですよ~ 素敵な話です。 男性はモーガン・フリーマンになった気で、 女性はパス・ペガになったつもりで!! 現実的じゃないのかも知れませんが、 現代社会におけるささやかなシンデレラストーリーが あってもいいじゃないですか!! 実は、パス・ペガさんを初めて知りました。 素晴らしい女優さんですね。 惚れましたよ!! モーガン・フリーマンの演技に決して見劣りしてないです。 疲れた女性から輝いている女性まで、 ほんとに同じ役者さん?と思うほどでした。 まだまだ女性がメインの良質な作品って少ないと思うので、 女性の方は是非ご覧になって下さい!


4579 探偵はBARにいる(BS 2011)

オトーサン、 「原作を未読だけど」 興味をもったので、図書館に問い合わせたら、 なかなか借りられそうもないので、あきらめていました。 そこへ、映画となって登場したので、 飛びつきましたが... 原題:探偵はBARにいる(2011) 監督:橋本一 原作:東直己 脚本:古沢良太/ 須藤泰司 Genre:Mystery/Suspence/Crime 上映時間:125分 あらすじ: 札幌のススキノでグータラな男・高田を相棒に 探偵稼業を営む“俺”。 携帯電話を持たない彼との連絡手段は、 もっぱら彼が入り浸るBARの黒電話。 ある夜、その黒電話に“コンドウキョウコ”と 名乗る女からの奇妙な依頼が舞い込む。 いぶかしく思いながらも、簡単な依頼と引き受けてしまう。 案の定、その筋の男に拉致されて危うく死にかける。 腹の虫が収まらない探偵は、キョウコの依頼とは関係なく、 報復へと動き出す。 調べを進めていく探偵は、その過程で 謎の美女・沙織を巡る不可解な人間関係と 陰謀の匂い渦巻く複数の事件に行き当たる... 出演者: 大泉洋 ...探偵(俺) 松田龍平 ...高田 小雪 ...沙織 オトーサン、 「なーんだかなぁ」 小雪さんなんか、まんま。 まるでゲスト出演のかんじでした。 その他の出演者: 西田敏行 ...霧島敏夫 田口トモロヲ ...松尾 波岡一喜 ...佐山 有薗芳記 ...田口幸平 竹下景子 ...近藤百合子 石橋蓮司 ...岩淵恭輔 松重豊 ...相田 高嶋政伸 ...<俺>を拉致した男 マギー ...源ちゃん 安藤玉恵 ...峰子 榊英雄 ...スポーツバーのマスター 片桐竜次 ...桐原組組長 桝田徳寿 ...ケラーオオハタのマスター カルメン・マキ ...マキ 本宮泰風 ...岩淵貢 吉高由里子 ...近藤恵 街田しおん ...近藤京子 阿知波悟美 ...田口康子 野村周平 ...則天道場塾生 新谷真弓 ...スナック元従業員 中村育二 ...南 User Rating:5.9/10( 38 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.6/10( 1,965 votes) Yahoo! オトーサン、 「本格映画を期待したオレがバカだった」 日本アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 大泉洋 ・助演男優賞 松田龍平 ・脚本賞 ・音楽賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews アンドレ・タカシさん 2013年4月30日 TVドラマ的 特に面白いと思うところがない映画でした。 全体の見応えがTVドラマ的という印象を持ちました。 じゃあ、映画とドラマは何が違うのかを考えてしまいました。 ストーリーのスケール感とか映像から漂う予算感とか、 映画を映画らしく見せる要素はいくつかありますが、 最終的に見応えがある映画とは 2時間の中でしっかりとひとつのテーマを語る作品です。 本作にはそれがありません。 少なくとも、私には見えませんでした。 TVドラマはテーマが無くとも、 役者の芝居や台詞回しが楽しければ及第です。 高嶋政伸と松田龍平がその役割を担っていましたが、 刹那的に面白いだけでした。 暇もせず、でも特にワクワクもせず、ただ2時間を消費しました。 オトーサン、 「大泉洋、主役はまだムリなのでは?」 黒美君彦さん 2012年2月12日 ルパン&欽ちゃん? ストーリーは非常にわかりやすいというか、 すぐに展開が読めてしまうところが難といえば難。 ま、コメディだからいいか。 ポンコツ車「光岡Viewt」の屋根で 大泉洋が眺める姿は、そのまんま「ルパン三世」だし、 あのテイストを実写で出したかったんだろうなあ というのはよく伝わってきた(笑)。 確かに大泉洋、時々ルパン三世のように見えなくもない (萩本欽一にも見えたけど…(笑)) 電話の声でふつーわかるだろとか、 死ぬほど痛めつけて小雪もワルじゃのうとか、 拳銃がマシンガン状態とか、 突っ込みどころは満載だが、 札幌を舞台にしたコミカルサスペンス、悪くはない。 クレージーなやくざを演じた高嶋政伸、良かったし、 北大生には見えない松田龍平も 声が親父そっくりになってきて感慨深いものがあった。 …札幌ラーメンとジンギスカンが旨そうだったなあ。


4578 アーティスト(DVD 2011)

オトーサン、 「白黒でサイレントなのに、アカデミー賞?」 それに、アメリカ人が、冷ややかなフランス映画で、 主演俳優は、無名のフランス人ときています。 どう考えても、選ぶ理由が分かりませんでした。 見終わって納得。 アメリカ人の大好きな映画の話なのです。 そして、CG全盛への批判になっているのです。 原題:The Artist (2011) 監督・脚本:Michel Hazanavicius Genre:Comedy / Drama / Romance Country:France / Belgium / USA Language:English 上映時間:100分 あらすじ: 1927年、ハリウッドの劇場で行われた新作映画のお披露目で、 満場の観客たちから拍手喝采を浴びているのは、 主演スターのジョージ・ヴァレンティン。 劇場前でファンの女姓にキスされて上機嫌の彼は、 後日撮影現場にその女姓が現れてビックリ。 彼女は女優志望の踊り子ペピー・ミラー。 互いに好意を持った二人だったが、 既婚者のジョージは彼女に紳士として振る舞うのだった。 それから2年後。ペピーは新人女優として めきめきと頭角を現していくが、 トーキーの時代に背を向けるジョージは ひとりサイレント映画にこだわり続けて世間から忘れられていく。 彼が自ら監督主演した大作は興行で大失敗。 世界恐慌による株価暴落で破産状態になり、妻にも去られて、 ジョージはわずかに残った資産を切り売りしながら酒に溺れる。 しかしそんな彼の姿を、ペピーは影から見守り続け、 彼の支えになりたいと願うのだった... 出演者: Jean Dujardin ... George Valentin(ジョージ) Berenice Bejo ... Peppy Miller(ペピー) John Goodman ... Al Zimmer(アル) オトーサン、 「若いね、働き盛りなんだ」 Jean Dujardin ジャン・デュジャルダン 誕生日:1972/6/19 出身: フランス オー・ド・セーヌ県リュエイユ・マルメゾン 国籍 フランス 1995年、コメディグループ”Nous C nous”を結成し、 テレビ番組に出演。 タレントショー”Graines de star”で有名となる。 2006年、「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」でセザール賞主演男優賞ノミネー。 「アーティスト」でカンヌ国際映画祭男優賞及びアカデミー賞主演男優賞受賞。 出演作 2003年「Bienvenue chez les Rozes」 2004年「ブルー・レクイエム」「Les Dalton」「マリアージュ」 2005年「Brice de Nice」 2006年「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」「Hellphone」 2007年「99 francs」 2008年「ライヤーゲーム」 2009年「A Man and His Dog」      「OSS 117 リオデジャネイロ応答なし」「Lucky Luke」 2010年「The Clink of Ice」「君のいないサマーデイズ」      「海の上のバルコニー」 2011年「アーティスト」 2012年「プレイヤー」 2013年「The Wolf of Wall Street」 その他の出演者: James Cromwell ... Clifton Penelope Ann Miller ... Doris Missi Pyle ... Constance Beth Grant ... Peppy's Maid Ed Lauter ... Peppy's Butler Joel Murray ... Policeman Fire Bitsie Tulloch ... Norma Ken Davitian ... Pawnbroker Malcolm McDowell ... The Butler Basil Hoffman ... Auctioneer Bill Fagerbakke ... Policeman Tuxedo Nina Siemaszko ... Admiring Woman User Rating:8.1/10 ( 118,363 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 1,495 votes) Yahoo! オトーサン、 「考えに考えた映画だね」 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 ジャン・デュジャルダン ・監督賞 ミシェル・アザナヴィシウス ・作曲賞 ルドヴィック・ブールス ・衣装デザイン賞 マーク・ブリッジス 同ノミネート ・助演女優賞 ベレニス・ベジョ ・脚本賞 ・撮影賞 ・美術賞 ・編集賞 カンヌ国際映画祭受賞 ・男優賞 ジャン・デュジャルダン 同ノミネート ・パルム・ドール ミシェル・アザナヴィシウス ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ジャン・デュジャルダン ・音楽賞 同ノミネート ・助演女優賞 ベレニス・ベジョ ・監督賞 ミシェル・アザナヴィシウス ・脚本賞 User Reviews courageousjamesさん United States 2011年8月30日 カンヌ(国際映画祭)のお気に入り カンヌで、この映画をみようとした。 白黒でサイレントだから、 この映画を敬遠しようと考えているなら、 特別な体験をみすみす失うことになる。 この映画のすべては、例外的だ。 演技は最高だし、ストーリーは面白い。 白黒でありながら、映像が魅力的だ。 製作者たちは、巧みに mediumを使っている。 声も、色彩のないのに、興味を失うことはなかった。 デュジャルダンは、すばらしい演技をした。 たちまち彼を好きになるだろう。 成功してほしいと思うだろう。 この映画、すばらしい俳優と女優が溢れている。 顔なじみもいるだろうが、 映画の世界にすっかり溶けこんでいる。 アザナヴィシウス監督については、全く知らないが、 この映画を見た後、次作に期待したくなった。 特にオススメする! オトーサン、 「流石、服部さん、言い尽くしている!」 服部弘一郎さん 2012年3月6日 サイレントからトーキーに移行するハリウッドの物語。 アカデミー賞5部門受賞作。 (前掲 あらすじ紹介) 今年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、 音楽賞、衣装デザイン賞の5冠を果たした話題作。 サイレントからトーキーに移り変わって行く映画業界の様子を 当時作られていたサイレント映画の技法で描くという異色の作品だ。 1920年代のサイレント映画と言えば、 スクリーンサイズはもちろんスタンダード(1:1.33)。 サイレント映画はまったくの無音ではない。 録音技術がない時代にはオーケストラによる演奏が付いていたし (これは劇中でも再現されている)、 サイレントからトーキーに移行する際には、 サイレント映画に音楽や一部の効果音を入れたサウンド版が作られている。 『アーティスト』は映画全体のほとんどの場面がサウンド版で、 ごく一部がパートトーキーという趣向だ。 サイレントからトーキーに移行する映画業界の内幕話としては、 『雨に唄えば』(1952)が有名。 『アーティスト』の導入部は『雨に唄えば』をそのまま下敷きにしていて、 わかる人にはそれがすぐわかる仕掛けになっている。 『雨に唄えば』も『アーティスト』も、 1927年に新作の完成披露を行うシーンからスタートしているのだ。 またスター俳優が新人女優と愛し合うようになるが、 スターは没落して新人女優が逆に売れっ子になるという話は 『スタア誕生』(1937、1954、1976)。 他にもさまざまな映画が引用されているので、 この映画は古い映画が好きな人ほど楽しめると思う。 物語のベースは『スタア誕生』。 しかしヒロインがスター俳優の援助なしに成功して行くあたりは、 やはり現代の映画だと思う。 その分だけ主人公たちの関係が遠くなり、 普通の形では恋愛が成立しなくなるのだが、 そこをあの手この手でつなぎ止めていくのが この映画の腕の見せ所だろう。 観ていてとても幸せになれる楽しい映画だったが、 これがアカデミー作品賞と言われると「う~む」という感じ。 だってこの映画をマネすることなんて、 もう誰にもできないではないか!


4577 人生の特等席(DVD 2012)

オトーサン、 「この邦題は、名訳だね」 原題は、カーブでトラブル。 運転も下手になった老人の哀れを示しています。 でも、結末は、ハッピーエンド。 人生の特等席に座れたのです。 原題:Trouble with the Curve (2012) 監督:Robert Lorenz 脚本:Randy Brown Genre:Drama 上映時間:111分 あらすじ: 数々の名選手を発掘してきた メジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。 しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、 ガスのような昔気質のスカウトマンはすっかり時代遅れに。 視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も延長は望み薄。 そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かった ガスのもとに、弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた 一人娘のミッキーがやって来る。 すっかり疎遠になっていた2人は、 久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。 そんな2人の前に、かつてガスに見出され、 引退した現在では新米スカウトマンとして再出発を図る ジョニーが姿を現わすが…。 出演者: Clint Eastwood ... Gus(ガス) Amy Adams ... Mickey(ミッキー) Justin Timberlake ... Johnny(ジョニー) John Goodman ... Pete Klein(ピート) オトーサン、 「イーストウッド、胸にじんとくるね」 ギクシャクした娘との関係や日常生活にしのびよる老い、 でも、それを金輪際認めたくない心情... その他の出演者: Chelcie Ross ... Smitty Raymond Anthony Thomas ... Lucious Ed Lauter ... Max Clifton Guterman ... Neil Carla Fisher ... Law Receptionist George Wyner ... Rosenbloom Bob Gunton ... Watson Jack Gilpin ... Schwartz Matthew Lillard ... Phillip Sanderson Robert Patrick ... Vince Nathan Wright ... Drunk Fan Scott Eastwood ... Billy Clark Matt Bush ... Danny User Rating:6.7/10 ( 21,731 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 751 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台の佳作だね」 User Reviews Paul Buddeさん United States 2012年9月20日 いいドラマ スポーツ好きにも、そうでないひとにも、 素敵なドラマの映画だ。 クリント・イーストウッドとエイミーアダムスが好演。 本当の父娘のようだ。 ジャスティン・ティンバーランドは、 くたびれた投手から野球コーチに転じた男を好演している。 ストーリーは、野球のスカウトをめぐるもの。 キャリアの最後にさしかかっていて、 アトランタ・ブレーブスを強くする男をスカウトした。 クリント・イーストウッドは、もういい歳だが、 依然、見事に演じることができる。 いい調子で、映画は進み、 最初から、最後まで楽しめる。 笑いもある。 オトーサン、 「全く同感!」 前田有一さん 2012年11月31日 古き良きアメリカ映画 洋画が人々の話題に上らなくなってから久しい。 なぜ人々は洋画、とくにアメリカ映画を 見に行かなくなってしまったのか。 字幕を読むのが面倒だからか、 日本映画のほうがよくできているからか、 それとも韓流の方が好きだからか。 これは、シャレオツな芸能人たちがそろって 同じ日のブログにサムゲタンの感想を書くのと 同じくらい解明困難な謎であるが、 私に言わせれば「アメリカは憧れの国ではなくなった」が ファイナルアンサーとなる。 日本人にとって今のヤンキーは、 人の家に勝手に上り込んで少年に暴行するとか、 電車にのぼって感電するとか、 そういうみっともないイメージしかない。 自国の労働者を際限なく搾取して、 挙句の果てには他国の富も奪い放題、 そんな悪印象ばかりの国の文化を楽しめというほうが 無理というものだ。 映画作りや配給する人たちに罪はないので、 恨むならブランディングで失敗し続けている 本国のプロパガンダ発信担当部署や、 統制のとれない在外軍人たちを恨めというほかない。 とはいえ、それでも『人生の特等席』のような優れた映画作品を見ると、 アメリカよしっかりしろと励ましたくなる気持ちが いまだ残っているわが身の心優しさを実感する。 この映画はクリント・イーストウッドが監督をせず 主演をする19年ぶりの作品で、 俳優引退を撤回させた脚本も話題である。 ロバート・ロレンツ監督はイーストウッドの長年の右腕スタッフで、 その初監督作品に大スターが全面協力する形になった、 彼らの友情を感じさせる一本にもなっている。 かつて大リーグ一の名スカウトといわれたガス(クリント・イーストウッド)も、 寄る年波には勝てず最近は視力の低下と成績の悪化に悩まされている。 データ野球全盛の現在では、タイプライターひとつ使わないアナログな手法も、 後進にバカにされるだけだ。 そんなクビ寸前のガスをみかねた娘のミッキー(エイミー・アダムス)は、 頑固に拒否する父親を無視して半ばむりやりスカウト出張についていくが……。 さすがに飽き飽きしてきたアメリカ映画の家族(父娘)ものだが、 これはかなり良くできた部類。 イーストウッド初の野球映画で、ハリウッドの常として 試合シーンに手抜きはなく見ごたえ十分。 大評判だったブラッド・ピットの 「マネーボール」に真っ向から対決するような、 昔ながらのやりかたにこだわる頑固一徹な男を イーストウッドが魅力たっぷりに演じる。 こうした不良老人は得意とするところだと思うが、 本作には彼が堂々と肯定する形で 古き良きアメリカの姿がたくさん出てくる。 それは郊外の野球場ののんびりした風景だったり、 成功を夢見る貧しい若者の純粋な姿だったり、 ジャンキーだがうまそうな料理だったりと多岐にわたる。 現代的な大都会を舞台に、生き馬の目を抜く弁護士業界で 出世にいそしむ娘と対比することで、 そうしたものの魅力をさらに強く感じさせている。 キャラクターたちの服装も、 どこか昔を感じさせるデザインのものが多い。 主人公が、球団のお偉方の前でも臆せず堂々と意見を主張する クライマックスの場面は、確固たる信念で突き進んだ 迷いなき時代のアメリカ賛美そのもの。 これには思わずぐっとくる。じつに格好いい。 終盤、新人を見つける急展開は少々ご都合主義的な感もあるが、 今より昔のアメリカ映画のほうがよかったと感じている人にとって この映画は、久々に高揚感を与えてくれるはずだ。 さすがはクリント・イーストウッドが惚れ込んだ物語というほかはない。


4576 ヤギと男と男と壁と(TV 2009)

オトーサン、 「地上波か、消すか」 でも、豪華出演者です。 題名も、一風変わっていて、魅力的です。 原題:The Men Who Stare at Goats (2009) 監督:Grant Heslov 原作:Jon Ronson 脚本:Peter Straughan Genre:Comedy / War Country:USA / UK Language:English 上映時間:94分 あらすじ: 2003年。 崖っぷちのローカル新聞記者ボブは、 開戦間もないイラク戦争の取材を敢行すべく クウェートへ向かう。 ひょんなことから、米陸軍極秘部隊の エスパー兵士リン・キャシディと出会い、 彼の旅に同行することに。 やがて自らジェダイ戦士を名乗るリンは、 ボブに超能力部隊をめぐる驚愕の顛末を語り始める。 ベトナム帰りの軍人ビルがニューエイジ思想の影響の下に 創立した超能力部隊“新地球軍”では、 “ラブ&ピース”の精神で戦争を終わらせるべく、 奇想天外な超能力の研究開発に取り組んでいく。 だがやがて、部隊内部での対立がエスカレート、 リンとビルは相前後して隊を離れることになるのだが…。 出演者: George Clooney ... Lyn Cassady(リン) Ewan McGregor ... Bob Wilton(ボブ) Jeff Bridges ... Bill Django(ビル) Kevin Spacey ... Larry Hooper(ラリー) オトーサン、 「いつものお芝居だな」 その他の出演者: Stephen Lang ... Brigadier General Dean Hopgood Robert Patrick ... Todd Nixon Waleed Zuaiter ... Mahmud Daash Stephen Root ... Gus Lacey Glenn Morshower ... Major General Holtz Nick Offerman ... Scotty Mercer Tim Griffin ... Tim Kootz Rebecca Mader ... Debora Wilton Jacob Browne ... Lieutenant Boone Todd Lawson LaTourrette ... Dave Brad Grunberg ... Ron User Rating:6.3/10 ( 77,800 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 843 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいち乗れなかった」 User Reviews bilko-1さん United Kingdom 2010年3月13日 インスタント・クラシック ここでのコメントを読むと、 がっかりしそうだった。 でも、大間違いだった! この数年でみたうちでは、最高に愉快で力強い映画だった。 60年代、70年代の名画を思い出した。 時は移り行き、 ひとびとは、 当時の風刺に感銘しなくなった。 私が思い出したのは、 「キャッチ22」「M.A.S.H」「カッコーの巣の上で」 「Steelyard Blues」だった。 当時、感銘したものだ。 いまや、ひとびとは、"Hippy Philosophy"なんか、 クソくらえと思っている。 可哀想に、現代に合うと思えないのだ。 この映画は、すばらしいコメディ風刺映画の伝統線上にある。 40年前の現状に効果的にチャレンジしているのだ。 この映画、数年経過すれば、名声を獲得するだろう。 オトーサン、 「そうか、いまいち乗れなかったのは、 アメリカ的価値観についていけなかったからだ」 B級レンジャーKさん 2012年9月28日 男と男と男と男 この映画って、実話を基にした映画だったんですね。 鑑賞時は実話だと知らなかったので、 シニカルなゆる笑満載で いかにもジョージ・クルーニー主演映画だな~と 少々遠い目で鑑賞していたところもあったのですが、 実話と考えればなかなか興味深い話だったかもしれませんね。 ただ、にわかには信じ難い話なので、 どこまでが実話なのかはちょっと微妙な気がしないでもないのですが、 まあ超能力部隊が実在したことだけは間違いない事実なのでしょう。 真剣に超能力部隊を作ろうとしていたアメリカ合衆国って・・・ 本当にバカだわ~。 でもそんな真剣なバカッぷりは、ある意味怖いものがありますね! これ、真面目な映画だったなら、 アメリカってバカだな・・・ぐらいの話だったと思うのですが、 コメディとして作られていたからこそ 怖さを感じてしまうようなところもあったのではないかなと・・・。 とにかく笑顔が怖いんです! で、結局平和の為に良かれと思って取り組んだことも、 最終的には戦争の為に使われて、 いつもながらに世の中をややこしくすると・・・ それがアメリカの本質ってことなんでしょうな。 確かにラブ&ピースの精神で戦争を無くす事が出来たなら、 それは素晴らしいことだとは思いますが、 国家単位で取り組まれてもね(苦笑) まあ小難しいことは抜きにしても、 真顔でおかしなことに取り組んでいる豪華俳優陣の姿を見るだけでも、 見る価値あり!と言えるでしょう。 ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシーと言った 名優達の怪しげな真面目さ、嵌る人は嵌ると思います。 まあ通好みの笑いなので、私はあまり嵌らなかったのですけど(苦笑) ただ、ヒッピー崩れの役を演じるジェフ・ブリッジスは 相変わらず似合うな~と、そこに関しては感心しながら見ていましたよ! で、彼らに振り回されることとなったのがユアン・マクレガーが演じた 新聞記者のボブでしたが、 この映画はある種ボブの成長物語&ロードムービー的な映画でもありましたね。 ラストシーンが「ソレ」を物語っていたと言えるでしょう。 ボブが戦争真っ只中のイラクに行った動機は不純でしたが、 そこで得たものは彼にとっては一生物。 終始遠い目で見ていた映画ではあったのですが、 最後まで見てみたらいつの間にか感動している自分もいたりして、 何か本当に不思議な感覚を得られた映画だったな~と しみじみ思った次第であります。 でも、やっぱり好みの映画では無かったかな(苦笑) 登場人物もほぼ男のみでしたし。 まあそれにしても、ユアンはいじられキャラが本当に嵌りますね! 真剣なバカに囲まれるユアン、最高でした! それと、本作におけるジェダイの戦士ジョージ・クルーニーが、 本家ジェダイのオビ・ワンなユアンにレクチャーする姿・・・ 混乱するわい(笑)


4575 雲のむこう、約束の場所(TV 2004)

オトーサン、 「つまらん映画だろうな」 地上波だし、アニメだし、主人公は子どもだし... 早回しをして終わるつもりでしたが、 随所に光る風景描写に感銘を受けました。 原題:雲のむこう、約束の場所(2004) The Place Promised in Our Early Days 監督・原作・脚本:新海誠 Genre:Anime/Drama/ Romance / SF 上映時間:91分 あらすじ: 日本が津軽海峡を挟んで 南北に分割占領された、別の戦後世界。 北海道は「ユニオン」に占領され、 「蝦夷」と名前を変えていた。 ユニオンは蝦夷に天高くそびえ立つ、 「ユニオンの塔」を建設し、 アメリカとの間に軍事的緊張をもたらしていた。 青森に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、 津軽海峡の向こうにそびえ立つ塔にあこがれ、 真っ白な飛行機を自力で組立て、 それに乗って塔まで飛ぶことを夢見ていた。 2人は、同級生の沢渡佐由理に恋心を抱いており、 飛行機作りに興味を持った彼女に、 塔まで連れて行く約束をする。 だが、佐由理は突然姿を消してしまう。 2人は飛行機作りを止め、 浩紀は東京の高校へ、拓也は地元の高校へ進学し、 彼女が消えた喪失感に浸る。 3年後、開戦が現実になってきて... 声の出演者: 吉岡秀隆... ヒロキ(藤沢浩紀) 萩原聖人... タクヤ(白川拓也) 南里侑香... サユリ(沢渡佐由理) オトーサン、 「ヒロキとタクヤだけど、 どうして似たような顔にするんだ?」 その他の出演者: 石塚運昇... 岡部 井上和彦... 富澤 水野理紗... マキ(笠原真希) User Rating:7.3/10( 4,621 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 566 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だね」 User Reviews Juan Loさん Spain 2005年3月20日 期待しなかったが、感銘を受けた映画 筋書も知らずにみて、大いに感銘を受けた。 3人の友人たちのストーリーは、 時がいかに彼らを変えたかを描いている。 実に興味深いのは、 アニメだけでなく、日本映画の多くが リアルに人間関係を描いていることだ。 この映画もそうだ。 架空の物語だが、人間関係が実にリアルだ。 この映画は、アートだ。 実にファンタスティックに人物が描かれている。 最初のイメージ、音楽... すべてから環境が匂ってくる。 最後に、ある感じを受けた。 それは、稀にしか感じなにもの、 すなわち満足だ。 筋書を完全に理解したわけではないが、満足した。 かけがえのないものだ。 この映画をおすすめする。 楽しんでほしい。 英語がうまく書けないので、 この文章に感銘しないだろうが、 見れば、好きになるだろう。 オトーサン、 「この監督、才能あるね」 どこか村上春樹作品の世界と共通しています。 黒美君彦さん 2006年2月24日 入れ子細工のような センスはいい。画の力は感じた。 特にノスタルジックな回想シーンの 光や空気、雲、駅や廃屋、学校のもつ雰囲気は素晴らしい。 アクションやド派手なメカよりも、 自然の描写の方に心惹かれた。 声優を知らないまま観ていて、 「独白が『北の国から』っぽいなー」と思ったら、 何だ、まんま吉岡秀隆クンではないですか。 青春SFアニメ(「世界系」っていうんですか。知らなかった)の ジャンルなのだろうが、今一歩入りきれなかった。 舞台の背景そのものが、 既に「南北分裂した日本」というパラレルワールド。 さらにそこで重要な役割を果たすのが「平行世界」。 パラレルワールドの中にパラレルワールドが生まれ、 まさに入れ子細工のよう。 平行世界のどこかに、 我々のこの世界がつながっているのでは?とも思ったが、 深読みしすぎたか(苦笑)。 この世界を「書き替え」した結果とはどのようなものなのか。 「書き替え」ることが兵器となり得るのか。 その辺がもうひとつ説明不足で、 何だかキツネにつままれたような感じがした。 短いシーンがことごとく暗転するのもどうだろうか。 何だかそれぞれのシーンを別々に作ってつなぎました ようにも感じられ、集中力を妨げられたような気がした。 ただ、新海誠も含め、スタッフがみな若い! 才気溢れる今後にますます期待したい。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 宮崎峻さんの後継者になれそうです。 新海 誠 しんかい まこと 誕生日 1973/2/9 - 出身地:長野県南佐久郡小海町 野沢北高等学校、中央大学文学部国文学専攻卒業。 大学生の頃から日本ファルコムで いくつかのパソコンゲームのオープニングムービーを制作。 自主制作アニメで、注目される。 「雲のむこう、約束の場所」で 第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞する。 監督作 2000年「彼女と彼女の猫」 2002年「ほしのこえ」 2004年「雲のむこう、約束の場所」 2007年「秒速5センチメートル」 2011年「星を追う子ども」 2013年「言の葉の庭」


4574 暴走特急 シベリアン・エクスプレス(BS 2008)

トーサン、 「邦題は、改悪だね」 極めて真面目な映画なのに、 セガールのB級映画としか思えません。 誰か、年間ワースト邦題を考案しませんか? 原題:Transsiberian (2008) 監督:Brad Anderson 脚本:Brad Anderson, Will Conroy Genre:Crime / Drama / Mystery Rated R for some violence, including torture and language Country:Spain/ Germany / UK / Lithuania Language:English / Russian / Spanish / Chinese / French 上映時間:111分 あらすじ: ロイは、鉄道おたく、 ジェシーの趣味はカメラ、 夫婦は、教会の仕事で中国に滞在し、 アメリカに帰るためにシベリア横断鉄道に乗る。 カルロスとアビーの若いカップルと同部屋になるが、 彼らは、謎めいた行動でジェシーの気持ちを揺さぶる。 イルクーツクに到着した列車は一時停車。 出発したとき、ロイは乗っていなかった! ジェシーは次の駅でロイを待つ。 やがて電話連絡がつき、ジェシーは一安心し、 カルロスにいい被写体があると誘われて、 雪原のかなたにある廃墟の教会へと向かうのだが...  出演者: Woody Harrelson ... Roy(ロイ) Emily Mortimer ... Jessie(ジェシー) Eduardo Noriega ... Carlos Ximenez(カルロス) Kate Mara ... Abby(アビー) Ben Kingsley ... Grinko(グリンコ) オトーサン、 「ウディ・ハレルソンは、影が薄いなぁ」 持ち前の元気がなく、すぐ消されてしまいます。 彼のフアンなら、みないほうがいいいでしょう。 一番の好演は、エミリー・モーティマー。 名優ベン・キングスレーも出ています。 「ちょい役で使うとは、贅沢だなぁ」 その他の出演者: Thomas Kretschmann ... Kolzak Etienne Chicot ... Frenchman Mac McDonald ... Minister Colin Stinton ... Embassy Official Perlis Vaisieta ... Manager Hotel Pushkin Mindaugas Papinigis ... Young Detective Mindaugas Capas ... Military Officer Visockaite Sonata ... Female Train Attendant #1 Larisa Kalpokaite ... Female Train Attendant #2 Valentinas Krulikovskis ... Young Waiter User Rating:6.7/10( 30,530 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 78 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだね」 User Reviews vickie324さん Florida 2008年9月9日 すばらしいサスペンス映画! この映画好きだ。 なぜ、アングラになっているのだ。 見に行ったわけは、 今夏、シベリア横断鉄道に乗ったからだ。 だから、この映画には、魅せられた。 (幸い、大した事件は起きなかった!) 勿論、個人的な思いいれはある。 車内や駅での人生について、 多くのシーンが物語っているからだ。 この映画、いいミステリー好きに訴えるだろう。 シートに釘づけになるし、よく出来ている。 現在のロシアの政治的社会的風土をよくつかまえている。 シベリアの警備隊員らについて言えば、 (ビザ問題) この国では、かつての西部さながらのメンタリティが 存在しているのだ。 アメリカ人には、信じ難いかもしれないが、 この映画で起きたことは、現実なのだ。 そうなのだ。 ウディ・ハレンソンは、意外だったし、 ベン・キングスレーは、いつものように素晴らしい。 エミリー・モーティマーは、なじみがなかったが、 次作を見たくなった。 この映画をみているひとが少ないのは、残念だ。 有料放送で見てほしい。 強くオススメする。 オトーサン、 「やはり、エミリー・モーティマーをほめているね」 ジーナさん 2010年3月24日 上等な小作品 タイトルから勝手にセガール映画だと思っていたので、 得した気分(笑) なんとなく怪しげな若いカップルに不安感、 危機的状況でハラハラとそれなりに楽しめました。 ただ、ウディ・ハレルソンとエミリー・モーティマー演じる 夫婦の行動がイマイチ理解できず、 作品を雑な印象にさせてしまいましたね。 特に列車に旦那が乗っていないあたりから、 この作品の思わせぶりな演出が目立ち始めましたね。 全てがキッチリ伏線になっていれば 質の良いサスペンスになったかもしれませんが、 残念ながら核に迫るようなモノはほとんど無かったです。 そうなるとこのメイン二人が 単なる緊張感のないアメリカ人旅行者に映るので、 巻き込まれ型サスペンスの醍醐味を 堪能できずに終わってしまうんですよね。 「本当に緊張感のない奴らだなぁ~ ほらほら、そんな事したら騙されちゃうぞ♪」 って感じで楽しむ事は可能ですが(笑) そんな妻を演じたエミリー・モーティマーはしとやかさがありつつ、 性を感じさる二面性を表現していてお見事。 高ぶる感情、湧き上がる欲望を抑えようとしている姿が 何とも生々しかったですね(笑) 人畜無害な旦那を演じたウディ・アレルソンも 上手く人の好さを出せていたと思います。 物凄~く軽薄そうなカルロスを演じた色気ムンムンの役者さんや 物凄~く影を背負っていそうなケイト・マーラ、 物凄~く裏がありそうなベン・キングズレーなど 脇を固める役者さんたちも見応えがありました。 それぞれを演じていた役者さんが 本来持っている趣と重なった役柄を 演じているのも良かったですね。 冒頭の港やどこかの教会など荒れはてた雰囲気に ロシアのすさんだ面を垣間見れたり、 中国からロシアへの旅に特有の気味悪さが出ているなど、 映像はその土地柄の特徴を巧みに捉えていたと思います。 面白いサスペンスとしてオススメはしませんが、 順序だった構成や男女間の見えない駆け引きなど 観て損のない程度に楽しめる作品でした。 ところで『暴走特急』はどこからネーミングしたのかしら?(爆)


4573 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(DVD 2011)

オトーサン、 「どこまで似せられるのかなぁ」 メイクの技術は、大したものです。 アカデミー賞のメイクアップ賞を 取っただけのことはあります。 原題:The Iron Lady (2011) 監督:Phyllida Lloyd 脚本:Abi Morgan Genre:Biography / Drama / History Country:UK / France Language:English 上映時間:105分 あらすじ: サッチャー(86)の晩年は、あわれだった。 他界した夫デニスの幻想にふけっている。 ふと、自らの人生を振り返る。 市長も務めた父の影響で下院議員選挙に立候補するが、落選。 励ましてくれた実業家のデニス・サッチャーと結婚。 子どもに恵まれ、幸せな家庭を築くが、 男たちが支配してきた世界に飛び込んでいく。 強靱な意志で立ち向かい、着々と政界での地位を高めていく... 出演者: Meryl Streep ... Margaret Thatcher(サッチャー) Jim Broadbent ... Denis Thatcher(デニス) オトーサン、 「さすが、メリル・ストリープ」 公的生活と私生活、若い頃と老人、 この4つを演じ分けるのは、大変なことでしょう。 何と言っても、アクセントが首相本人にそっくりでした。 MERYL STREEP  メリル・ストリープ 誕生日1949/6/22 出身 米ニュージャージー州サミット ヴァッサー女子大で演劇を専攻し、学士号を取得。 イェール大学では修士号を取得。 卒業後、舞台俳優としてスタートし、 ブロードウェイとオフ・ブロードウェイで活躍。 2つのシアター・ワールド賞を受賞。 77年「ジュリア」で映画デビュー。 77年「ディア・ハンター」、81年「フランス軍中尉の女」ほか アカデミー賞にノミネートされたのは12回。 79年「クレイマー、クレイマー」でアカデミー賞助演女優賞、 82年「ソフィーの選択」でアカデミー賞主演女優賞、 88年「クライ・イン・ザ・ダーク」でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞。 2011年「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で、 2度目のアカデミー賞主演女優賞を獲得する。 出演作 1977年「ジュリア」 1978年「ディア・ハンター」 1979年「マンハッタン」「或る上院議員の私生活」      「クレイマー、クレイマー」 1981年「フランス軍中尉の女」 1982年「殺意の香り」「ソフィーの選択」 1983年「シルクウッド」 1984年「恋におちて」 1985年「プレンティ」「愛と哀しみの果て」 1986年「心みだれて」 1987年「黄昏に燃えて」 1988年「クライ・イン・ザ・ダーク」 1989年「シー・デビル」 1990年「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」 1992年「永遠に美しく…」 1993年「愛と精霊の家」 1994年「激流」◇ 1995年「マディソン群の橋」◇「判決前夜」 1996年「マイ・ルーム」◇ 1998年「母の眠り」◇ 1999年「ミュージック・オブ・ハート」◇ 2001年「A.I.」(声) 2002年「めぐりあう時間たち」◆「アダプテーション」◆ 2003年「ふたりにクギづけ」◆ 2004年「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」◆      「クライシス・オブ・アメリカ」◆ 2006年「プラダを来た悪魔」◇「今宵、フィッツジェラルド劇場で」◆ 2007年「いつか眠りにつく前に」◇「大いなる陰謀」◇ 2008年「マンマ・ミーア!」 2009年「ジュリー&ジュリア」◇「恋するベーカリー」◇      「ファンタスティック Mr.FOX」 2011年「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 2012年「31年目の夫婦げんか」 その他の出演者: Susan Brown ... June Alice da Cunha ... Cleaner Phoebe Waller-Bridge ... Susie Iain Glen ... Alfred Roberts Alexandra Roach ... Young Margaret Thatcher Victoria Bewick ... Muriel Roberts Emma Dewhurst ... Beatrice Roberts Olivia Colman ... Carol Thatcher Harry Lloyd ... Young Denis Thatcher Sylvestra Le Touzel ... Hostess 1949 Michael Culkin ... Host 1949 Stephanie Jacob ... Female Guest 1949 Robert Portal ... Grey Suited Guest 1949 User Rating:6.3/10( 45,769 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 1,125 votes) Yahoo! オトーサン、 「意外に低いな」 保守政治家ですから、 当然サッチャー嫌いも多いわけです。 アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 メリル・ストリープ ・メイクアップ賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・女優賞(ドラマ) メリル・ストリープ User Reviews haroldfinleyさん United Kingdom 2011年12月25日 まったくナンセンス 今夜見たところだ。 ひどい。 そう、ひどいと言っているのだ。 なんて不適切なのだろう、 時間の浪費だ。 耳を傾ける話がない。 ただのシーンの羅列で、語るものがない。 4回、寝てしまった。 友人たちは、がっくりしていた、 楽しみにしていたのに。 メリル・ストリープは、首相に化身していたが、 何たるストーリーだろう。 炭鉱夫らは、いずこ?!! 人頭税、選挙権税反対の暴動や フォークランド紛争などのシーンがあった。 自分を猛省すべきだ。 この時間浪費を! 驚くほど、よくない。 追記; 映画の政治は、サイテー。 だが、いかにサッチャー嫌いでも、 彼女が国のために何をしようとも、 彼女についてのいい映画はみたかった。 恥を知れl! オトーサン、 「そうか、認知症になったのか」 黒美君彦さん 2012年4月2日 すべては夢 晩年、認知症となったマーガレット・サッチャーには 時間も歳月も関係なく、政治家を志した少女時代から 下院議員となり、やがて首相になるまでを回想の中で生きる。 サッチャーは信念を貫いた人物だった。 没落した大英帝国を再び蘇らせるために、 彼女はサッチャリズムと呼ばれる強硬な政策を行い、 国有企業の民営化や規制緩和などを推進した。 組合を敵視し、所得税や法人税を引き下げて、 富裕層の優遇を図った。 いわゆる新自由主義の先頭に立った改革を手掛けたのが彼女であり、 その結果英国経済が一時持ち直したのは確かだ。 その政策は米・ブッシュ政権の新自由主義に継承され、 日本にも輸入された。 彼女が始めた教育改革は、 現代日本の大阪にさえ影響を及ぼしている (維新の会所属の市議がそう認めている)。 だが、この作品は彼女の政治家としての功罪にはほとんど触れない。 すべてはまるで夢のようだ…。 メリル・ストリープの演技はさすがだし、 特殊メイクは本物と見紛うほどの完成度だ。 だが、実際彼女が認知症を患っているからといって、 すべてを夢にしてしまっていいのだろうか。 存命中の人物をモデルにした映画の限界なのかもしれないが…。 彼女の目に、今の世界がどう映っているのか、 そして自らが率いた時代をどう総括するのかを聞きたい気がした。 信念の「鉄の女」なのだから、 何も後悔などしてはいないのだろうけど。


4572 ミラーを拭く男(BS 2003)

オトーサン、 「ミラーを拭いたことあったな」 銀座の歩行者天国がはじまった初日、 社内の有志を募って、ゴミ拾いと ミラーを拭いて回ったことがあります。 鏡がきれいになると、心も綺麗になるような気がします。 お掃除のひとに任せては、ソンです。 原題:ミラーを拭く男(2003)    THE MAN WHO WIPES MIRRORS 監督・脚本:梶田征則 Genre:Drama 上映時間:117分 あらすじ: 定年間近のサラリーマン皆川勤は ある日、車を運転中、突然飛び出してきた 自転車をよけきれずに撥ねてしまう。 被害者の少女は軽傷で済んだが、 勤はこれを機にすっかり働く意欲を失った。 そしてある時、ふと思い立ったように 脚立と清掃用具を抱えて事故現場を訪れ、 カーブミラーを拭き始める。 ついには仕事も辞め、取り憑かれたように 市内のカーブミラーまでも磨くようになる。 家族から問いただされても全く耳を貸さず、 やがて全国のカーブミラーを拭くべく、 北海道へと旅立って行った... 出演者: 緒形拳 ...皆川勤 栗原小巻 ...皆川紀子 津川雅彦 ...上野 オトーサン、 「何だかなぁ?」 緒形拳さんといえば、元気がとりえ。 でも、この映画では、元気がないのです。 代わりに、津川雅彦さんの元気なこと。 亡くなられた兄さんの長門裕之さんとは、 そう年齢も離れていないのですが... その他の出演者: 辺土名一茶 ...皆川芳郎 国仲涼子 ...皆川真由美 長門裕之 ...少女の祖父 大滝秀治 山本圭 松尾敏伸 User Rating:4.0/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.0/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「NKK臭がちょっとね」 User Reviews sayzinさん 2004年8月7日 定年を間近に控えて 小さな交通事故を起こしてしまった男が、 仕事や家族から離れ、 全国のカーブミラー拭きの旅に出てしまうという 一種のロードムービー。 前半はユーモラスなロードムービーらしい展開で、 ハイビジョン撮影された 北海道から東北までの美しい風景も楽しめる。 しかし全編を通すと、 この物語が訴えたかったことが何だったのか 私には良く解らなかった(ラストも好きじゃない)。 主人公に台詞らしい台詞がほとんど無く、 たまに言いたいことがありそうな素振りは見せるものの、 結局は黙して語らず。 主人公はこのミラー拭き行脚によって癒されたんでしょうか?  オトーサン、 「監督の個人的思い入れが、裏目に出たのかなぁ」 説得力、共感力が欠けていました。 黒美君彦さん 2007年2月13日 道・緒形拳・鏡 定年間近の無口な男・皆川勤(緒形拳)が小さな事故を起こす。 ますます無口になった男は、突然思い立って 会社も家族も捨てて大事故になることを防いでくれた カーブミラーを拭き始める。それも全国のミラーを…。 やがて主人公とは関係なく回転し始める周囲。 個人的な営為に過ぎなかったのに、 それを全国的な運動に仕立ててしまう 元会社役員のサイクリスト上野恒男(津川雅彦) 対照的な存在として登場する。 本人の意思とは関係なくマスコミの寵児となり、 人々が彼らについていくシーンは、 『フォレスト・ガンプ』を想起させた。 台詞はなくとも緒形拳の存在感と ロケ地の北海道・長野の風景で最後まで観られる作品。 自転車に脚立を積み、走り続ける姿がなかなかいい。 というか、その姿とミラーを拭く姿が この映画の全てといってもいい。 逆にいえば他のエピソードが弱いのだ。 優しく見守るだけの妻・紀子(栗原小巻)、娘の真由美(国仲涼子)。 唯一苛立ちをみせるのは息子の芳郎(辺土奈一茶)だけ… というちょっと不思議な家族模様。 貯金を食いつぶし、 自らの満足のためにミラー拭きの旅を続ける 夫・父になんと寛容なのだろう。 そのあたり、もう少しシビアな現実と 向き合わせてもよかったのではないか。 ミラー増設を断られ、ミラー拭きの旅を一旦断念するあたりの 心の動きももう少し丁寧に描いて欲しいところだ。 ところでミラーって全国に何万基あるのだろう。 途中で上野が「北海道だけで あと3年はかかるんじゃない?」という台詞があるが、 まさにその通り。 国道だけでなく県道町道村道に至るまでミラーを拭いていたら、 とんでもない時間がかかるだろう。 そもそも自転車、テントの旅がどれほど過酷であることか。 自転車はパンクするわ、ブレーキは壊れるわ、 工具を持って自ら修理しながら走らないと、到底走りきれない。 そのあたりはファンタジーなんですけどね(苦笑)。 監督の父親のエピソードがこの物語のヒントになっているそうだが、 「ミラー拭き」の意味づけがやや観念的に過ぎたか。 設定は悪くはないのだが、いまひとつ弾けなかった というのが個人的な感想だ。


4571 うた魂(たま)(BS 2008)

オトーサン、 「この合唱、どうなんだろう」 あまり、レベルが高いとは思えません。 とはいえ、言っている本人は、ヒドイもの。 中学生のとき、一度だけ日比谷音楽堂で 合唱したことがありますが、 あとは、会社の忘年会で、肩を組みあって 「同期の桜」を歌ったくらいですので。 原題:うた魂(たま)♪(2008) 監督:田中誠 脚本:栗原裕光/田中誠 Genre:teeens/Music/Dramaa 上映時間:120分 あらすじ: 荻野かすみは、高校合唱部のソプラノパートリーダー、 自己中心的で自意識過剰な女の子。 自分の歌声とルックスに自信満々で、 イケメン生徒会長から写真のモデルを頼まれ有頂天に。 ところが、意気揚々と歌っている瞬間の顔を “産卵中のシャケみたい”と評され、自信喪失、退部を決意する。 ラストステージのつもりで参加した夏祭りの合唱祭でも、 ただ一人下を向いてやる気ゼロ。 そんな時、番長の権藤洋が率いる湯の川学院高校の ヤンキー合唱団の魂のこもった熱い歌声を聞き 心動かされ、歌への情熱を取り戻していく... 出演者: 夏帆 ...荻野かすみ ゴリ ...権藤洋 薬師丸ひろ子 ...瀬沼容子 オトーサン、 「なんだ、この女!これって、夏帆か?」 冒頭からにやにやしているのが、気に入りません。 本人は、微笑んでいるつもりなのでしょうが。 その他の出演者: 石黒英雄 ...牧村純一 徳永えり ...野村ミズキ 亜希子 ...松本楓 岩田さゆり ...青柳レナ ともさかりえ ...黒木杏子 間寛平 ...荻野知恵蔵 ゴスペラーズ 吉川まりあ 山本ひかる 矢部裕貴子 粕谷佳五 七枝実 江畑浩規 KUMAMI User Rating:6.0/10( 43 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 1,299 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台だね」 User Reviews titizou17さん 2013年4月17日 うーん… 元気になれそうな映画だったので観てみました。 元気が出るのは確かですが、 合唱を知っている人が観ると、 ちょっと不満が残るかもしれません。 まず、主人公の挫折のきっかけになるのが、 歌っている時の顔を好きな人に笑われたっていう設定。 長年歌やってると、自分がどんな顔して歌ってるかなんて 当然知ってるはずです。 写真だって散々撮られます。 今さら「私こんな顔して歌ってるの!?」って… 正直その設定でドン引きでした。 そして七浜高校合唱部、下手すぎです。 全国大会に出る学校はあんなんじゃありません。 あの程度の曲もあんまり歌わない。 弱小合唱部の設定にした方が リアリティが出るんじゃないでしょうか? 合唱部の部長さんや伴奏の子は リアルで上手だと思いましたけどね。 あと、ゴリはいい味出してると思いましたよ。 オトーサン、 「肝心の合唱も、大したことないし」 魂に響いたひともいるのかな? オニール大佐さん 2009年4月25日 これは駄作 合唱や歌っている変顔に目を付けた点は素晴らしい。 しかし残念ながら作りとしては相当甘い。 数々のエピソードがあったが、 どれもメインの話を盛り上げておらず、 なおかつそのメインの話もしっかり出来ていない。 キャストについてもゴリは目立ち過ぎ、 バカとして生きてきた間寛平を テーマに取り込むのかと思えばそうじゃない。 さらにそれだけでメインに成り得る尾崎を3曲も入れる。 これはもう反則としか言えません。 合唱曲には素晴らしいものがたくさんあります。 それらを無視して無難な尾崎を使うなど逃げもいいとこ。 合唱を扱うならメジャー曲じゃなく 合唱曲だけで勝負しなさい!という事で 褒められるのは目の付けどころのみで、 悪い点ばかりが目に付きました。 美しい歌声には悪いがこれは駄作。


4570 釣りバカ日誌5(BS 1992)

オトーサン、 「目にいれても痛くない」 この表現、子どもや孫が可愛くて可愛くて、 その様子を目に焼き付けたいというのを オーバーに表現したのでしょう。 片時も目が放せない、 だから会社にだって子どもをつれていきたい。 「分かるな、その気持ち、...でもね」 原題:釣りバカ日誌5(1992) 監督:栗山富夫 原作:やまさき十三/ 北見けんいち 脚本:山田洋次/ 高橋正圀/ 関根俊夫 Genre:Commedy/Drama 上映時間:95分 あらすじ: 長男の鯉太郎が一歳になり、 父親のハマちゃんこと浜崎伝助は 目に入れても痛くないほどの可愛がりよう。 釣りバカではなく親バカになってしまい、 スーさんこと鈴木一之助は寂しい思いをしていた。 妻のみち子が同窓会に出かけた日、 鯉太郎の面倒を見ていたハマちゃんの母親たきが ぎっくり腰でダウンしてしまい、 ハマちゃんが鯉太郎を会社に連れて行く羽目に。 だがその鯉太郎が社内で行方不明になり、 会社は上を下への大騒ぎ。 ハマちゃんは騒動の責任を取らされ、 丹後半島のすっぽん養殖場に左遷させられてしまう。 出演者: 三國連太郎 ... 鈴木一之助(スーさん) 西田敏行 ... 浜崎伝助(ハマちゃん) 石田えり ... 浜崎みち子 上野友 ... 浜崎鯉太郎 オトーサン、 「この子、ほんとに可愛いね」 でも、ハマちゃんとは、どこも似ていません。 その他の出演者: 中本賢 ... 太田八郎 戸川純 ... 恵 笹野高史 ... 前原運転手 谷啓 ... 佐々木課長 加藤武 ... 秋山専務 園田裕久 ... 草森秘書室長 前田武彦 ... 堀田常務 乙羽信子 ... 浜崎たき User Rating:5.1/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.5/10( 121 votes) Yahoo! オトーサン、 「シリーズの中では、不出来だね」 User Reviews AppleSwanさん 2003年4月25日 営業3課社員に軍配! 今回は、営業3課の同僚の人たちがおもしろかった。 はまちゃんのぐじゃぐじゃぶりも健在で、 今回は思いがけない地方行きが待っている。 「6」の方が冴えてるけど、 でも栗山富夫監督の回が、一番面白い。 この頃のはまちゃん&ミチコさん (石田えりに戻って欲しい・・お願いだから)に、 もぅ一度、逢いたい! オトーサン、 「ほんとに、そうだよ」 aruhikari30さん 2013年5月11日 三國さんありがとう おなじみの釣りバカシリーズです。 1歳になった息子にデレデレのハマちゃん、 ハマちゃんとの釣りの楽しみが減りガッカリなスーさん。 そして田舎から出てきたハマちゃんのお母さんから きついことを言われ、スーさんはさらにガッカリして・・ テレビでやっていたので見ました。 釣りバカシリーズの後半はゲストを迎えて、 その人に関わる地方都市で釣りをしつつ、 そこでの問題に巻き込まれて、というパターンですが、 本作はそれとは違いました。 ハマちゃんの息子・鯉太郎が話の中心です。 この子の可愛らしさと、 この子に絡んで起きるトラブルに 周囲(主にハマちゃん)が右往左往する、 ベタに楽しい作品です。 ストーリーは大したものではありませんが、 西田敏行と三國連太郎の掛け合いが楽しい作品にしてくれています。 本作を見ていて、三國連太郎が亡くなってしまったんだと しみじみ感じました。 僕は出演作をあまり見ていませんが、 昔の作品では鬼気迫る演技もされていたとのこと。 そんな中、庶民的な娯楽作・釣りバカシリーズに出演されたのは、 結構な振り幅ってことですよね。 映画に芸術的な要素を求める方には 本シリーズに惹かれるものは 何もないかも知れませんが、 僕は本シリーズが好きですし、 スーさんを演じた三國連太郎が好きです。 頑固で怒りっぽくて、 でも優しいスーさんを忘れることはありません。 あと、三國連太郎で思い出すのは『息子』ですね、 また見返したくなりました。 これまで素晴らしい演技をありがとうございました。 元気な谷啓の姿にも、しみじみ感じるものがあります。 ガチョーンをリアルタイムで見ていない僕にとって、 谷啓は本シリーズでの『浜崎くん!』と叱る印象が強いです。 本作でも元気でちょっとだけ愛のある 『浜崎くん!』が聞けて嬉しかったです。 もう一つ惹かれたのは、西田敏行と神戸浩の共演です。 『学校Ⅱ』で養護学校の教師と生徒という役で 共演していますが、 本作での二人のやり取りを見ていて、 重めの知的障害を持っていた佑矢が 成長したように感じられて、 何とも言えない嬉しい気持ちになりました。 でも今見返したら、 本作の方が前に制作されていました。。 明らかに僕の勘違いですが、 嬉しい気持ちになれたことは間違いないので、 まあいいですかね。 たっぷりの思い入れを隠し切れないレビューなので、 他の方には全く参考にはならないかもしれませんね。 一人で盛り上がっちゃってすみません。


4569 グレイテスト・ゲーム(BS 2005)

オトーサン、 「ゴルフは、下手だったなぁ」 でも、日本ではじめて、 マスターズやセント・アドリュースの放映を手がけました。 といっても、スポンサーになるのをウンといっただけですけどね。 そう、ゴルフは、運のスポーツです。 なに、そんなこというから、上達しなかったんだって? 原題:The Greatest Game Ever Played (2005) 監督:Bill Paxton 原作・脚本:Mark Frost: Genre:Drama / History / Sport Rated PG for some brief mild language 上映時間:120分 あらすじ: フランシスは、米国人少年、労働者階級の出だ。 英国人のプロ・ゴルファー、ハリー・バートンに出会い、 ゴルフの魅力を知る。 やがてその才能は開花し、学生アマチュアとして優秀な成績を残す。 だが、上流階級が楽しむスポーツだったので、 父と対立し、一度はゴルフを諦める。 そんな彼の元に、全米オープン出場の機会が巡ってくる。 参加したフランシスは才気溢れるプレーで順位を上げ、 ついにはハリーとの優勝を賭けた一騎打ちとなる... 出演者: Shia LaBeouf ... Francis Ouimet(フランシシス) Stephen Dillane ... Harry Vardon(ハリー・バートン) Elias Koteas ... Arthur Ouimet(アーサー) Josh Flitter ... Eddie Lowery(エディ) オトーサン、 「シア・ラブーフもいいが、子役が光ったね」 SHIA LaBEOUF シア・ラブーフ 誕生日 1986/6/11 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 父親はフランス系、母親はユダヤ系の母親。ひとりっ子。 両親はヒッピーで、幼い頃に離婚している。 名門エール大学に入学が決まっていたが、役者になるために辞退。 スタンダップ・コメディアンとして 地元のコーヒーショップに立ったた ディズニーチャンネルで司会を務め、 ドラマ「おとぼけスティーブンス一家」で4年間主役。 出演作 2003年「穴/HOLES 」「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」 2004年「アイ,ロボット」 2005年「グレイテスト・ゲーム」「コンスタンティン」 2006年「シティ・オブ・ドッグス」「ボビー」 2007年「サーフズ・アップ」(声)「ディスタービア」      「トランスフォーマー」 2008年「ニューヨーク、アイラブユー」「イーグル・アイ」      「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 2009年「トランスフォーマー/リベンジ」 2010年「ウォール・ストリート」 2011年「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」 2012年「欲望のバージニア」 その他の出演者: Jonathan Higgins ... Embry Wallis Luke Askew ... Alec Campbell Marnie McPhail ... Mary Ouimet Robin Wilcock ... Bernard Darwin Peter Firth ... Lord Northcliffe Michael Sinelnikoff ... Lord Bullock Justin Ashforth ... Ted Hastings Len Cariou ... Stedman Comstock Peyton List ... Sarah Wallis Nicolas Wright ... Phillip Wainwright Max Kasch ... Freddie Wallis Danette Mackay ... Mrs. Wallis Scott Faulconbridge ... Billy George Asprey ... Wilfred Reid Stephen Marcus ... Ted Ray Joe Jackson ... Piano Player Luke Kirby ... Frank Hoyt Tim Peper ... Walter Gibbs James Bradford ... Robert Watson Michael Weaver ... John McDermott Terry Reid ... Vernon's Caddy - Tommy Stephen Spreekmeester ... Ted's Caddy Philip Pretten ... Comstock's Assistant Patrick Whitebean ... McDermot's Caddy Walter Massey ... President Taft Jeremy Thibodeau ... Raymond Ouimet Alexina Cowan ... Louise Ouimet User Rating:7.3/10 ( 14,536 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 106 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく撮れているね」 User Reviews Aidan McQuadeさん Scotland 2006年4月25日 ゴルフ好きでない人にとっても、 ほんとうに素晴らしい映画だ! ビル・パクストン監督は、1913年のUSオープンの実話を基に、 素晴らしいゴルフの映画をつくった。 映画には、20世紀初頭の階級差別と カソリックへの深い偏見も描かれている。 これは、英国人にも、アメリカの上流階級にも共通していた。 だが、この映画の核心は、困難を乗り越えての勝利の快感だ。 全編、演技派すばらしく、 ステファン・デイレーンが、いつものように見事だ。 だが、目覚ましかったのは、シア・ラブーフだ。 訓練され、気品があり、同情を呼ぶ演技だった。 ニューイングランドの特権階級(WASP)の偏見と 戦いつづける労働者階級の子どもを演じたのだ。 TVシリーズ「おとぼけスティーブンス一家」の おどけた演技しか知らなかったが、 本作での彼の成熟ぶりは、うれしい驚きだった。 10歳のキャディを演じたジョシュ・フリッターは、 現れるやいなや画面を一人占めした。 つまりは、古風な映画なのだが、 素敵な演技、明快な監督、すばらしいストーリーが、 最後まで観客の心をつかむ。 ラストシーンは、「カサブランカ」風だが、 名画に共通する多くの喜びを与えてくれる。 オトーサン、 「ゴルフは、服装だよね」 なに、そんなこというから、上達しなかったんだって? ganglionさん 2007年12月5日 古き良き時代 100年前ぐらいの時代を描かせたら、 アメリカはほんとにいい作品を作る。 三つ揃いの背広、土とサスペンダー、 ハンチングやソフト帽等のファッションに、おごそかな音楽。 感動のマニュアルが出来ているかのようだ。 押しの弱さはあるけれど、ゴルフというスポーツそのものが 主役だと思えば納得できる。 たぶん、ゴルフ経験の有無で印象は変わると思う。 ビル・パクストンって、失礼ながら俳優としての印象は ほとんどないんだけど、本作と「フレイルティ/妄執」の2作で、 その名はバッチリ記憶されました。 もっとどんどん作って欲しい。


4568 ぼくらのワンダフルデイズ(BS 2009)

オトーサン、 「おれと同じだ」 末期癌を宣告され、頭が真っ白に。 家族の気遣いも、イチイチ癇に障った時期がありました。 「みんな、あちら側の人間なんだ」 当事者でないと分からないことがいかに多いか。 癌患者に限らず、世の中、誤解に満ちています。 原題:ぼくらのワンダフルデイズ(2009) 監督:星田良子 脚本:西村沙月/ 福田卓郎 Genre:Drama/Music 上映時間:112分 あらすじ: 藤岡徹は53歳のサラリーマン。 ある日、胆石で入院していた彼は、 偶然主治医の会話を立ち聞きしてしまう。 「末期の胆嚢癌、よくもって半年ですね」。 家族の言動も腑に落ちて、愕然とする。 すっかり途方に暮れる藤岡だったが、 人生の最後に高校時代の仲間たちと バンド“シーラカンズ”を復活させたいと考え、 かつてのメンバーたちに再結成を切り出す... 出演者: 竹中直人... 藤岡徹(ヴォーカル) 宅麻伸... 山本大樹(ギター) 斉藤暁 渡辺一郎(キーボード) 稲垣潤一... 日暮圭(ドラム) 段田安則... 栗田薫(ベース) オトーサン、 「結局、竹中直人のひとり芝居だね」 その他の出演者: 浅田美代子... 藤岡章子 紺野美沙子... 山本美里 貫地谷しほり... 藤岡和歌子 塚本高史... 居酒屋マスター 田口浩正... 住職 賀来千香子... 日向真帆 宇崎竜童... 公証人役場の人 柏原収史... 湯川英生 田中卓志... 雄太 山根良顕... 雄太の友人 佐々木すみ江... 栗田恵美子 User Rating:8.0/10( 278 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎないか?」 User Reviews 黒美君彦さん 2009年11月29日 「アキラ」はいずこに? ぴあやYahooでの評価が異様に高かったので観に行くことに…。 まあ絶賛するほどの作品ではありませんが、 それなり…の作品ではありました。 竹中直人のファンなら一層楽しめるのでしょうが…。 物語は余命半年と思いこんだ53歳の藤岡徹(竹中)が、 高校時代のバンド「シーラカンズ」を復活させよう と思いついたところから始まります。 商店街の酒屋栗田薫(段田安則)、不動産屋の渡辺一郎(斉藤暁)、 広告代理店で部長を務める山本大樹(宅麻伸)が集まり、 アメリカで弁護士として働くというアキラの代わりに 謎の?ドラマー日暮圭(稲垣潤一)が加わります。 メンバーはそれぞれ味を出していて悪くなかったのですが、 「アキラ」、藤岡と山本が憧れた「ミズノヨウコ」といった 人名が挙がるわりに、彼らは最後まで姿を現さず。 逆にいえばもう少しそのあたりのエピソードを整理しても良かったかも。 どんでん返しというほどでもない展開も、 ある程度予想がついてしまいますが、 人情コメディとしてそれなりに評価された ということではないでしょうか。 私個人は今ひとつ物足りなく感じた というのが正直なところですが…。 オトーサン、 「そう、それも映画の見方だよ」 コメントを書くとき、思いっきり脱線したっていいじゃん。 jigen_daisuke2003jpさん 2011年7月1日 生きているうちに好きなことやろうや 入院して大きな手術をすると人は不安になるもの。 もしかしてすごく大きな病気なんじゃないだろうか・・。 周囲の人が優しいのは自分の命がもうすぐ 尽きてしまうからではないのか・・。 などなど不安を感じ始めると精神衛生上もよろしくないし、 身体にもよくはないので そこは前向きに明るく生きて行きましょう、 ということなんでしょう。 自分が死ぬとわかってから 何かをしなければと一念発起するのはいいことなのか、 それとも常に頑張っていることのほうがよいのだろうか。 人間が一生で頑張る量がそれぞれ決められていたとしたならば、 常に頑張っている人は早くに燃え尽きて、 のらりくらりと生きている人は長生きできたりするものだろうか。 人が死を意識した時、周囲はどう接すればいいのだろう? 私事ですが祖父が手術をする前に見舞いに行った際、 祖父は「モルモットなんだよ」とぽつりと漏らしていました。 手術の大きさを考えたら不安になっていたであろう祖父に 当時の私は何もいえませんでした。 今、同じ状況に立ち会ったとしても言葉が浮かんできません。 あの時言葉をかけていれば祖父は気持ちが和らいだだろうか? あの時言葉をかけられなかった自分のことを歯痒く感じ、 今でも何度も思い出します。 これは祖父が自分に与えた死ぬまでの宿題なんだろうなと 勝手に思っております。 ということで、作品からそれましたが 本作でも死を間近に控えた人が現れますが、 変なきっかけで死の告知がうやむやになり、 悩んでいても始まらないから死ぬまで生きよう。 みたいなことに前向きな方向に進んでいきます。 変な話、”死”という目標が出来たら、 そこまでにやらなければいけないこと やっておきたいことが明確に見えてきて むしろ活き活きと生きられてしまうというところが、 人間とは不思議な生き物だと感じるわけで、 常に全力の食うか食われるかの動物らと異なると感じます。 そう考えると現代の人間というのは、 古代の人間よりもはるかに無駄な時間を生きているのかな~と 思ってしまうわけで、 その無駄が続いたからこその人間の発展なのかなと。 ということは、 エサを取る手間を省いた動物園の動物やペットは 世代を重ねると進化するのか・・な? 思いっきり脱線したので話を元に戻して感想ですが、 話としては結構ありがちだと思います。 不治の病の話が出て話が進んで、 ある人が登場した途端になぜか話の展開が見えてしまって、 結末もほぼ想像出来ただけに感動することもなく、 なるほど辻褄は合っているな~と物語の展開を冷静に追ってました。 で、ありがちな話ではありましたが 病気の告知のところで、こういう告知だったら 笑うしかないよな~と考えた次第でして、 自分の過去のことも思い出しました。 貫地谷しほりがなんかいいな~と感じたことと、 彼女の婚約者が”妖怪”とか言われてて、 どんな顔してるんだよと思ったら、本当に”妖怪”でした。 みたいなところが面白かったです。 あとは、稲垣潤一さんてドラム出来るんですね!か。 歌っている人というイメージしかなかったもので。


4567 ボーダー(TV 2008)

オトーサン、 「地上波で、名優そろい踏みとは」 ロバート・デニーロとアル・パチーノと聞くだけで、 畏怖の念に駆られます。 法の網をやすやすとくぐりぬける悪い奴らに 自らの手で裁きを下そうという役を引き受けるなんて、 いいですね、共感したくなりますね。 原題:Righteous Kill (2008) 監督:Jon Avnet 脚本:Russell Gewirtz Genre:Action / Crime / Drama Rated R for violence, pervasive language, some sexuality and brief drug use Country:USA Language:English / Spanish / Russian 上映時間:101分 あらすじ: タークとルースターは、ニューヨーク市警の刑事。 熱いタークと冷静なルースターの名コンビで、 幾多の悪党たちを刑務所送りにしてきた。 だが、重犯罪者たちが法律を盾に警察の追及をかわし、 のうのうと暮らしていた。 そんな悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生、 容疑者が警察関係者である可能性が高まる中、 やがてタークに疑いの目が向けられていく... 出演者: Robert De Niro ... Turk(ターク) Al Pacino ... Rooster(ルースター) オトーサン、 「両雄、丁丁発止と言いたいが...  おいたわしやが適切かも...」 その他の出演者: 50 Cent ... Spider Carla Gugino ... Karen Corelli John Leguizamo ... Det. Simon Perez Donnie Wahlberg ... Det. Ted Riley Brian Dennehy ... Hingis Trilby Glover ... Jessica Saidah Arrika Ekulona ... Gwen Darvis Alan Rosenberg ... Stein Sterling K. Brown ... Rogers Barry Primus ... Prosky Melissa Leo ... Cheryl Brooks Alan Blumenfeld ... Martin Baum Oleg Taktarov ... Yevgeny Mugalat User Rating:5.9/10 ( 55,296 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 582 votes) Yahoo! オトーサン、 「IMDbに1票!」 User Reviews Cesarさん Mexico 2008年10月13日 がっかり ただの1語。 実際には、2語。 まったく がっかりだ。 (明らかに、ロバート・デニーロとアル・パチーノ). この2人の俳優のフアンならば、 「ヒート」が好きならば、 この映画、見ないほうがいい。 もし見るなら、最悪を覚悟すべし。 (それでも、がっかりするだろう) 演技は、悲しい。 だが、最悪なのは、 演じている役が年齢に合っていないのだ。 68歳と65歳の刑事なんているか。 重量物を上げ、30歳の連中とわたりあい、 フェンスを乗り越え、膝の骨を痛めないなんて?? 似合わないし、クールじゃない。 滑稽だし、がっかりさせられる! そう、アンソニー・ホプキンスを見習うべし。 彼は、70歳でまだ"Fracture"のような映画に出ている。 彼は、走らないし、戦わないし、その手のことはやらない。 反対に、年齢にふさわしい役の映画を撮っている! いつもながら、これは個人的意見だ。 オトーサン、 「ご隠居の道楽につきあうとは」 ジーナさん 2011年5月9日 豪華なB級サスペンス ロバート・デ・ニート×アル・パチーノという 「ヒート」以来の組み合わせが実現した作品です。 二人とも円熟した魅力ではありますが、 正直アル・パチーノは老人でした(笑) 引退間近ってキャラ設定だけど、明らかにご隠居です(爆) という事で、二人の共演というよりは デ・ニーロのファンがチェックすべし作品かもしれません。 ハリウッドの大物俳優二人の競演だけでなく 50セント、ジョン・レグイザモ、ドニー・ウォールバーグなど 脇を固める役者さんも多彩で楽しめました。 チョット男臭いのでキレイどころが欲しかったカナ・・・。 紅一点をカーラ・グギーノさんに任せてしまうのは チト荷が重すぎたのでは?(爆) 引退間近のNY市警察タークとルースターのコンビふたりのキャラクター性を もう少しハッキリさせて違いを楽しめると良かったですね。 モテ男のデ・ニーロも特にスマートで洒落ているわけでもありませんし、 アル・パチーノのキャラに関してはほとんど人物背景がなく 面白みがありませんでした。 熱い男とクールな男、肉体派と頭脳派など 静と動のようなベタな対比が欲しかったですね。 二人とも野暮ったいだけのオッサンになってしまったのが ホントに勿体なかったです(爆) ベテランと若手のコンビのバランスや連続殺人の絡め方は 良かったと思います。 時間軸を変化させた構成は期待感をあおってくれたのですが、 チョット回りくどくて分かりにくいのが惜しいですね。 テンポは悪くないのですが100分以上の長さを感じてしまいました。 登場人物の少ないサスペンスの難しさも分かりますし、 先を読まれないようにストーリー展開させなければならないのも分かりますが、 心情描写が薄いので感情移入できないのが 長さを感じてしまった原因かもしれません。 キャラクターに奥行きを出すことを避けてまで守ったネタバレも それほど守りきれていないのが残念すぎ(爆) それならベテラン刑事二人の正義に対する葛藤や苦悩を描き出して ドラマ性を持たせたほうが大物俳優ふたりをを存分に生かせたでしょうし、 社会派なテイストも加えられればストーリーに厚みが出たはずです。 もしくはサイコ色をガンガン出すと緊張感があったかもしれません。 ラストの迫力だけで観る価値があったと思わせてくれる役者力はお見事ですが、 それだけで高評価にはさすがに出来ないカナ・・・。 まぁ、新鮮味のないストーリーで大満足とはいきませんでしたが 及第点以上のクライムサスペンスにはなっていると思います。 あまり構えてみないほうがイイのかもしれません。


4566 海底二万哩(BS 1954)

オトーサン、 「わくわくするね」 こどもの頃、ハラハラどきどきしながら、 「海底二万里」なる本を読みました。 岩波少年文庫でしたっけ。 原題:20000 Leagues Under the Sea (1954) 監督:Richard Fleischer 脚本:Earl Felton Genre:Adventure / Drama / Fantasy 上映時間:127分 あらすじ: 19世紀半ば、世界各地の海で 謎の怪物による沈没事故が続発していた。 米政府が送り出した調査船の目の前に現れた怪物。 その正体は、戦争を憎むネモ船長が操る 万能潜水艦ノーチラス号だった... 出演者: Kirk Douglas ... Ned Land(ネッド) James Mason ... Captain Nemo(ネモ船長) Paul Lukas ... Prof. Pierre Aronnax(アロナクス教授) Peter Lorre ... Conseil(従者コンセーユ) オトーサン、 「大活躍ぶり、ほれぼれするね」 ご存知、マイケル・ダグラスの父君。 まさに、ハリウッドスターです。 KIRK DOUGLAS カーク・ダグラス 誕生日 1916/12/9 出身 米ニューヨーク セントローレンス大学卒業後、 米演劇アカデミーで学び、46年映画界入り。 長男はマイケル・ダグラス。 出演作 1946年「呪いの血」 1947年「過去を逃れて」「暗黒街の復讐」 1948年「三人の妻への手紙」 1949年「チャンピオン」 1950年「情熱の狂想曲」 1951年「ガラスの動物園」「死の砂塵」「地獄の英雄」「探偵物語」 1952年「ザ・ビッグ・ツリー」「果てしなき蒼空」「悪人と美女」      「三つの恋の物語」 1954年「想い出」「ユリシーズ」「海底二万哩」 1955年「星のない男」「スピードに賭ける男」「赤い砦」 1956年「炎の人ゴッホ」 1957年「将軍ベッドに死す」「OK牧場の決斗」「突撃」 1958年「ヴァイキング」「ガンヒルの決闘」 1959年「悪魔の弟子」 1960年「スパルタカス」 1961年「非情の街」「ガン・ファイター」「逢うときはいつも他人」 1962年「脱獄」「明日になれば他人」「零下の敵」 1963年「秘密殺人計画書」「恋のクレジット」 1964年「5月の7日間」 1965年「危険な道」「テレマークの要塞」 1966年「巨大なる戦場」「パリは燃えているか」 1967年「大西部への道」「戦う幌馬車」 1968年「暗殺」「ボディガード」 1969年「アレンジメント」 1970年「大脱獄」 1971年「世界の果ての大冒険」「雨のパスポート」 1972年「ザ・ビッグマン」 1975年「明日なき追撃」「いくたびか美しく燃え」 1976年「エンテベの勝利」 1977年「悪魔が最後にやってくる!」 1978年「フューリー」「サボテン・ジャック」 1979年「スペース・サタン」「悪魔のファミリー」 1980年「ファイナル・カウントダウン」 1982年「遙かなるスノー・リバー」 1983年「愛に向かって走れ」 1987年「タフガイ」 1991年「オスカー」 1994年「遺産相続は命がけ!?」 2003年「グロムバーグ家の人々」 その他の出演者: Robert J. Wilke ... First Mate of the Nautilus Ted de Corsia ... Capt. Farragut Carleton Young ... John Howard J.M. Kerrigan ... Old Billy Percy Helton ... Coach Driver Ted Cooper ... Mate on 'Lincoln' User Rating:7.2/10 ( 14,949 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 145 votes) Yahoo! オトーサン、 「楽しいね」 アカデミー賞受賞 ・美術監督・装置賞(カラー) ・特殊効果賞 ディズニー 同ノミネート ・編集賞 User Reviews Chris Mooneyさん S.W England, Plymouth 2004年7月1日 魅惑の傑作だ ノーチラス号は、映画の主役だ。 ネモ船長が率いるこの潜水艦は、大洋を航海する。 出演者もすばらしい。 ジュール・ベルヌの手に汗にぎる海底物語を 大いに盛りあげている。 当然のことながら、アカデミー賞を受賞した。 見るべき名作だ。 19世紀後半に書かれ、 ヴィクトリア王朝時代のひとびとの願いを体現したものだ。 本の発売と同時に、映画化されていたら、 ヒットしなかったかも。 最近、DVDになった。 盛り沢山の内容だ。 特殊効果は、1953年当時としては、卓越している。 この製作陣は、すばらしい仕事をした。 ディズニーは、リチャード・フライシャー監督の采配を自慢していい。 ディズニー全盛期につくられた最高の映画だと思う。 オトーサン、 「ジュール・ベルヌって、すごいね」 Tolbieさん 2011年10月22日 1868年という設定が凄い。 南北戦争が終わってちょっとの頃の話。 と思ったら、原作自体1870年の作品だそうで、 まあ凄い先見性である。 アメリカではリアルに西部劇の時代に、 まさか原子力を予見していたのではないだろうが、 科学技術の危険性と、 それが愚かな人間社会の有りように掛かっていると 警鐘を鳴らす物語は、驚嘆すべきものがある。 そういえば、BTF3で西部劇の時代の教師が、 ジュール・ベルヌの話をしてたっけ。   映画自体は1954年作、原爆から9年後。 原作の方は未読でよく判らないが、 映画版ノーチラス号は、明らかに原子力船で、 島の爆発もきのこ雲。 ディズニー映画だけあって、さすがに核兵器を使いはしないが、 この圧倒的に強大な技術を以って、 軍艦を沈めている天才科学者・ネモ船長は、 もはや神の立ち位置だ。   捕らえられたフランスの学者は、 人を殺していることに変わりはない、と彼を責めるが、 その技術を悪用させないと言い張り、それを欲する。 この人を見てゴジラの山根博士を思い出した。 学者って時として無自覚に罪深い。 「怪物」と思われていたノーチラスに、 本当の怪物が襲うのは、興味深い展開だが、 生き物が鉄の塊を襲うのは、リアリティにかけて、 ちょっと萎える。 この事件で、人の善意を知ったネモ船長だが、 結局最後まで彼は、人類の善意を信じられずに、 船と運命を共にする。 先の学者も、記録を失った事について 「これで良かったのかも」と、国家不信。 直前に、仲間をも標的にした軍を 見たからかも知れないが、 ちょっとダークな終わり方だ。 これが当時の人々の世界観なのだろう。   特殊映像的にも、このあたりの時代は 「日本の円谷特撮が世界をリードしていた」と ずっと聞かされていた者として、 「そんな事無いじゃん」と素直に思えた。 カラー作品としては、この映画のほうがリアルで、 同時期に東宝が作っていたのが「ゴジラ」で、 初のカラー作品は2年後の、 ミニチュア感丸出しの「ラドン」である事を考えると、 結局総合的には、昔からハリウッドの方が、 見せ方上手かったんじゃん、と思った。


4565 あかね空(BS 2006)

オトーサン、 「山本一力さん、もう応援は不要?」 事業に失敗して、1億円の借金をつくり、 その返済のために、小説家になったとか。 いまや時代小説の第1人者になりました。 お住まいは、深川。 深川めしを食べに、門前仲町にいけば、 会えるかも... 原題:あかね空(2006) 監督:浜本正機 原作:山本一力 脚本:浜本正機/篠田正浩 Genre:Drama 上映時間:120分 あらすじ: 深川蛤町。 永吉は、江戸へやってくる。 京の由緒ある豆腐屋で修行を積み、 自分の店を持つためだ。 深川生まれの娘おふみと出会う。 2人はお互いに惹かれ合うものを感じる。 おふみの父・源治の計らいで、同じ長屋に落ち着き、 念願だった自分の店“京や”を開く。 だが、江戸の豆腐より小さく柔らかいので 江戸の人々には受け入れてもらえなかった。 だが、永代寺出入りの豆腐の老舗・相州屋の清兵衛は、 生き別れの息子と年恰好が似ている永吉に目をかけてくれた... 出演者: 内野聖陽 ... 永吉/傳蔵 中谷美紀 ... おふみ 石橋蓮司 ... 清兵衛 オトーサン、 「内野聖陽か、いい俳優がいるんだね」 1人2役で、傳蔵親分も演じているとは、 最後まで気がつきませんでした。 内野 聖陽 うちの まさあき 誕生日 1968/9/16 出身 神奈川県横浜市港北区 経歴 世田谷学園中・高、早稲田大学政治経済学部卒。 在学中に文学座研究所に入る。 舞台とTVドラマで活躍。 2007年、NHK大河ドラマ「風林火山」主役の山本勘助役。 「ハル」で、日本アカデミー賞・新人俳優賞受賞 出演作 1996年「午後の遺言状」「ハル」*日本アカデミー賞・新人俳優賞受賞 1999年「虹の岬」「黒い家」 2007年「あかね空」(2007年) 2008年「252 生存者あり」 2009年「悪夢のエレベーター」「クヒオ大佐」 2012年「臨場・劇場版」 その他の出演者: 泉谷しげる ... 源治 角替和枝 ... おみつ 勝村政信 ... 嘉次郎 武田航平 ... 栄太郎 細田よしひこ ... 悟郎 柳生みゆ ... おきみ 鴻上尚史 ... 常陸屋 津村鷹志 ... 上州屋 石井愃一 ... 武蔵屋 岩下志麻 ... おしの 中村梅雀 ... 平田屋 小池榮 ... 西周   六平直政 ... 卯之吉   村杉蝉之介 ...役者   吉満涼太 ... 着流し 伊藤高史 ... スリ 東貴博 ... 瓦版屋 User Rating:5.6/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.6/10( 373 votes) Yahoo! オトーサン、 「退屈とみるひともいるかもね」 User Reviews 木村家の娘さん 2008年7月22日 所帯を持ったらすぐ18年後、子供3人。 気立ての良かったおふみが長男を溺愛する 口やかましい女に変貌。 理由はあるんだけど、なんだか感情移入しにくくなってしまった。 おふみの口癖「平気、平気」の明るい調子で 一家を束ねる強くて優しい妻・母だったら ラストの危機回避もグっと来るものがあったのに、 あんまりかわいそうに思えなかった。 それと時間の流れが速すぎて、 夫婦間、親子間の絆の深さが描ききれず よそよそしい他人のような家族が 画面上に写ってるだけだったし。 内野さんが好きなんで 永吉と親分の二役はよかったと思うけど、 せめておしのに親子対面させてあげてほしかった。 けっこうおしの夫婦のエピに時間割いてたからね~。 原作読んでみようかな。 オトーサン、 「へえ、篠田監督のもあったんだ」 いまそのときさん 2012年1月8日 山本一力人情譚 奥行きをしっかり描き込んだ美術と撮影がいい。 長屋、江戸市中の活気が伝わってくる。 京とうふの伝統も手抜かりなく描いている。 橋の欄干から覗くあかね空の色彩。 展開は至って古風な時代物。江戸風情も悪くない。 ただ、時の流れが少し乱雑なのが気になる所。 ちょっと思い出したが、 1967年松竹作品の篠田正浩監督、岩下志麻主演の 「あかね雲」を是非再見したくなった。


4564 シェナンドー河(BS 1965)

オトーサン、 西部劇ですが、 いわゆる西部劇とはちがって、 インデイアンは出てきません。 南北戦争が一家にもたらした悲劇を描いた映画です。 ジョン・フォード監督作品かと思いました。 原題:Shenandoah (1965) 監督:Andrew V. McLaglen 脚本:James Lee Barrett Genre:Drama / War / Western 上映時間:105分 あらすじ: 南北戦争中のアメリカ南部・バージニア州。 チャーリー・アンダーソンは妻に先立たれた後、 7人の子供とともにシェナンドー河畔で 広大な農場を経営していた。 彼は戦争に否定的で、頑なに中立を守り続けていた。 しかしある日、彼の息子の1人ボーイが ひょんな事から北軍に捕虜として連れ去られてしまう。 チャーリーは長男のジェームズ一家を家に残し、 他の息子たちと共にボーイの救出に向かう。 出演者: James Stewart ... Charlie(チャーリー) Patrick Wayne ... James(ジェームズ) Katharine Ross ... Ann(アン) オトーサン、 「ジェームス・スチュワート、やはり名優だね」 JAMES STEWART ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」で アカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」      「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」      「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」      「海の若人」 1938年「我が家の楽園」      「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」      「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」      「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」      「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」      「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」      「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」      「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・       バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) その他の出演者: Doug McClure ... Sam Glenn Corbett ... Jacob Rosemary Forsyth ... Jennie Phillip Alford ... Boy Charles Robinson ... Nathan Jim McMullan ... John Tim McIntire ... Henry Gene Jackson ... Gabriel Paul Fix ... Dr. Tom Witherspoon Denver Pyle ... Pastor Bjoerling George Kennedy ... Col. Fairchild James Best ... Carter, Rebel Soldier User Rating:7.2/10( 3,993 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくまとまっているね」 アカデミー賞ノミネート ・音響賞 User Reviews michaelpさん United Kingdom 2006年7月17日 ジェームス・スチュワートは、好きな役者。 これは、彼の最高の映画だ。 10回以上見た。 毎回、ジェームス・スチュワートの演技に 胸がふさがる。 ストーリーも、信じられるし、大変悲しい。 3つの心に残るシーンがある。 目に涙をためて行方不明になった息子を案じるシーンだ。 息子を偶発的に撃ってしまった兵士と対決するシーンや 最後の教会でのシーン。 この映画がセンチメンタルだというひともいよう。 だが、これは最高だ。 「素晴らしき哉、人生!」よりもいい。 年老いて、家族をもつようになれば、 スチュワートの気持ちは分かるようになるだろう。 だから、心の底から、この映画をみんなに薦める。 センチメンタルだが、心を高揚させる映画を楽しむべし。 オトーサン、 「道理で」 ジョン・フォード監督の愛弟子だったのですね。 al23jjさん 2013年4月24日 反戦ウェスタン 監督のアンドリューVマクラグレンは Jフォードの助監督を勤めた、いわば直系の弟子のような人。 JウェインやJスチュワート等と 男くさい西部劇や戦争映画を何本も残していて、 見る前はこの「シェナンドー河」もそういった娯楽作を予想した だがこの作品、派手なドンパチはないが美しいヴァージニアの自然をバックに 戦争の愚かさ、空しさを静かに描いていて心にしみるホームドラマだった ベトナム戦争泥沼後何本も反戦映画が作られるハリウッドだが 1965年当時にこのような作品を作ったのは興味深い 西部劇では「凄腕だが飄々とした」役柄の多いJスチュワートが ここでは頑固に南北戦争の波に抗い 家族と農場を必死で守ろうとする父親を好演 その他のキャストでは若き日のキャサリンロスや Jウェインの息子パトリックウェインも顔を見せている


4563 007 スカイフォール(DVD 2012)

オトーサン、 「待ちにまった映画だぞ!」 まだ上映しているところもあるのに、 早くもDVDになっていて、借りられたのです。 でも、つくづく劇場の大画面でみたいと思いました。 イスタンブール、ロンドン、上海、マカオ... 有名な観光スポットを別の位置や角度で紹介していました。 原題:Skyfall (2012) 監督:Sam Mendes 原作:Ian Fleming 脚本:Neal Purvis/Robert Wade/John Logan Genre:Action / Adventure / Crime Country:UK / USA Language:English 上映時間:143分 あらすじ: MI6が全世界のテロ組織に潜入させている エージェントのリストが強奪され、 リストを奪い返そうとしたボンドは犯人と格闘の末、 谷底に転落して行方不明になる。 重要機密を盗まれ、トップエージェントを失ったMI6に 追い打ちをかけるように、本部は爆破され、 局長Mには犯人から脅迫状が届く。 「お前の罪を思い出せ!」。 だが長年諜報任務にあたっていたMには心当たりが多すぎて、 犯人の目星はまったく付かない。 やがてネットには強奪されたリストの一部が公開され、 潜入エージェントのうち何人かが殺された。 窮地に追い込まれるM。 だがそこに、九死に一生を得たボンドが現れる。 肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けていたボンドだったが、 早速リスト奪還と犯人追跡の任務に復帰。 小さな手がかりから、犯人の一味を追って上海に飛ぶのだった。 出演者: Daniel Craig ... James Bond(ジェームズ・ボンド) Judi Dench ... M(M) Javier Bardem ... Silva(シルヴァ) Naomie Harris ... Eve(イヴ) オトーサン、 「どうも、いかん」 ショーンコネリーのもつ、おおらかさが欠如しています。 「ジュディ・リンチ、ご苦労さま」 これが最後の出演になるのでしょうね。 「うまいもんだね」 究極の悪役をハビエル・バルデムが演じていました。 DANIEL CRAIG  ダニエル・クレイグ 誕生日 1968/3/2 出身 英チェスター リヴァプールで育ち、 17歳の時、ナショナル・ユース・シアターに参加。 ロンドン・ギルドホール・スクール・ オブ・ミュージック・アンド・ドラマで演技を学ぶ。 92年「パワー・オブ・ワン」で映画デビュー。 98年「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」では エジンバラ映画祭最優秀男優賞受賞。 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」から 6代目となるジェームズ・ボンドを演じる。 出演作 1992年「パワー・オブ・ワン」 1995年「タイムマスター/時空をかける少年」 1998年「エリザベス」      「愛の悪魔/フランス・ベイコンの歪んだ肖像」 1999年「ザ・トレンチ<塹壕>」 2000年「ホテル・スプレンディッド」「永遠のアフリカ」 2001年「トゥームレイダー」 2002年「ロード・トゥ・パーディション」 2003年「シルヴィア」 2004年「Jの悲劇」「レイヤー・ケーキ」 2005年「ミュンヘン」「ジャケット」「アークエンジェル」(TM) 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」「ルネッサンス」(声) 2007年「インベージョン」 2008年「ライラの冒険/黄金の羅針盤」「007/慰めの報酬」      「フラッシュバック」「ディファイアンス」 2011年「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」 声      「カウボーイ&エイリアン」      「ライフ ―いのちをつなぐ物語―」ナレーション 2012年「007 スカイフォール」「ドリームハウス」      「ドラゴン・タトゥーの女」 その他の出演者: Ralph Fiennes ... Gareth Mallory Berenice Marlohe ... Severine Albert Finney ... Kincade Ben Whishaw ... Q Rory Kinnear ... Tanner Ola Rapace ... Patrice Helen McCrory ... Clair Dowar MP Nicholas Woodeson ... Doctor Hall Bill Buckhurst ... Ronson Elize du Toit ... Vanessa (M's Assistant) Ian Bonar ... MI6 Technician User Rating:7.8/10 ( 291,140 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 975 votes) Yahoo! オトーサン、 「音楽はグッと胸にくるね」。 初期のテーマ音楽を見事にアレンジして現代風にしています。 それに撮影も、遠景の多用、CGのデザインがオシャレです。 アカデミー賞受賞 ・歌曲賞 ・音響賞(編集) 同ノミネート ・撮影賞 ・作曲賞 User Reviews ozzy ozzoさん Sweden 2012年12月9日 ネタ晴らしが多いぞ 最初のレビューを書こう。 ある種のセラピーで、 この映画をみた苦痛をベッドに持ち込まないためだ。 書き留めておきたいが、 この映画、よく撮られていると思う。 審美的には、グッとくるものがある。 スタンド・アローン・ベースで、 いくつかのシーンは、素晴らしかった。 私は、他のボンド映画、 例えば、「007/カジノ・ロワイヤル」が好きだ。 だが、この映画は...見ていてバカにされたような気がした。 気になった点をいくつか挙げよう。 1. イスタンブールで、ボンドが家から逃げ出した   まさにその時、逃げ遅れた傭兵パトリスが現れるなんて。 2. トルコでボンドが上半身に深手を負って   湖の底に沈んでいるときに、助けてくれたのは、   海に棲む人魚たちというのは、ありうるだろうか。 3. さそりを手の甲に乗せて、パーテイでスコッチを飲む、   そんなトリックをやれる奴がいたら、わが家のパーテイに招待するぜ。 4. MI6を遠隔操作で吹き飛ばす悪いハッカーが、   どうやって、実用品をいじりまわせるのか?   彼ならインターネットを通じて、わが朝飯を作れるのか? 5. 3人の男のひとりが、ハンドガンで、   ある種の劣化ウラン弾を使うなんて、すげえや。   ボンドを悪漢たちと結びつけてしまう筋立ても、   全く信じ難い。 6. ボンドが、武器開発のQと美術館で出会うというのは、クールだが、   絵画(ターナー?)を象徴的に見せて、   20代のガキQに「古い軍艦が、やがて屑鉄になる」と言わせる。   新旧の象徴主義の対比、なぜこの映画のテーマになるのか? 7. CIAはスゴイね。   有名な暗殺者について、この2日間、どこにいるか、   どの便に乗っているかが分かるなんて。 8. 拳銃をたくさんもったパトリスが   上海行きの航空便のセキュリティを通過するなんて。 9. ジュラ紀に絶滅したハズの人食い恐竜が、  マカオのカジノに現れて、敵と戦うなんて。 10 シルヴァの島に住みなれた老人たちが   島を去る前に、泣きくづれるか?   核戦争じゃあるまいし。 11. かつて島でがネズミが増え、祖母がココナッツでおびき寄せ、   全部を罠に入れて放置したら、飢えて共食いし、   最後に2匹だけ残った、本性が変わったのだ。   シルヴァとボンドは、いわば残った2匹のネズミ。   本物の真の悪漢になったのだ。   ワーオ、シルヴァがそんなことしゃべるのか? 12.MI6 が働いているフロアでうろつくシーン。   ボンドがいくつかのネットから意味を引き出す。   まるでマトリックスのように見えた。  印象的だったのは、シルヴァが、ガラスの檻から出て、   警備員たちを殺すシーン。   彼は、無線通信で、拳銃を手に入れたのだろうか。 13.われわれが見たかったのは、シルヴァの歪んだ顔だ。   その時点までは、実にノーマルにみえたからだ。 14. ものすごく長い銃撃戦シーンの前に、   ボンドの古い家まで歩いていった大勢のなかで   ボンドと仲間の猟師に殺された人数を数えると   大きな差があるのではt? 15. 最初のラウンドの暴漢たちを追っていくと、 驚いたことに、シルヴァは、第二ラウンドでは、   ヘリコプターのなかにいる。   モーツアルトを聞きながらF-20戦闘機でやってきて、   そしてミサイルを撃つのかと思った。   Mに生きているように強要する一方でだ。 16. そう、ボンドが暗闇で悪漢たちから逃げるときに、   フラッシュライトを使い過ぎている。 まだまだあるが、これで気が晴れた。 この映画、見るなかれ。 1時間半をセラピーにムダに費やしたくなかったら! オトーサン、 「服部さんは、絶賛しているね」 服部弘一郎さん 2012年10月30日 ジェームズ・ボンドが死んでMI6は窮地に追い込まれる。 007シリーズ50周年記念作品。 イギリス情報局秘密情報部、通称MI6の 国際エージェント、コードネーム007こと ジェームズ・ボンドの活躍を描くシリーズ最新作。 今回の映画で23作目になるが、 1962年に公開されたシリーズ1作目『007 ドクター・ノオ』 (最初の邦題は『007は殺しの番号』)の公開から 50年という記念作品になっている。 映画は記念作品としての仕掛けがあちこちに施されていて、 ファンなら映画を観ながら随所でニヤリとするはずだ。 シリーズになくてはならない、あんな人やこんな人が、 新しい配役で参加してくるのもお楽しみ。 映画を最後まで観ると、 もう次のシリーズ24作目が早く観たくて仕方なくなってしまうのだ。 この引きの強さは、ダニエル・クレイグ版ボンドになってからでは 一番ではなかろうか。 (あらすじ 前掲) 映画冒頭を静かな室内シーンから始め、 そこからボンドが屋外の出ると、 いきなりイスタンブールの雑踏が広がっているという オープニングからワクワクする。 車を使ってリスト強奪犯を追っていくカーチェイス。 車はバイクに乗り替えられ、 バイク同士の追いかけっこは狭い路地から屋根の上へと移動。 さらにはバイクも乗り捨てて走る列車の屋根の上に飛び降り、 ショベルカーを使ったパンチの効いたアクションをはさんで、 ボンドがいよいよ列車の屋根で犯人を追い詰めていく。 007シリーズは冒頭のアクションに前半の大きな山があるのだが、 このアクションは見応えがあった。 それに何と言っても、この大活劇がボンドの死(行方不明)という 大きな挫折に終わるのがいい。 また今回のターゲットはMI6本体であり、 局長のMが敵の矢面に立たされることになる。 この挫折と危機をどう乗り越えて行くかが、 この映画中盤以降の大きなドラマを生み出して行く。 物語の焦点がMI6とM、ボンドと敵役シルヴァの周辺に固まり、 世界的スケールのドラマになっていないのだが、 その部分は人物を掘り下げることで補っている。 監督は『アメリカン・ビューティー』のアカデミー賞監督サム・メンデスだ。


4562 リンカーン/秘密の書(DVD 2012)

オトーサン、 「しまった」 アカデミー賞をたくさんとった話題の映画が 「リンカーン」 まさか、2012年に、リンカーン映画が2本あるとは... ところで、この吸血鬼リンカ-ンの武器は、斧。 ♪まさかりかついで金太郎 熊にまたがりお馬のけいこ  はっしどーどーはいどーどー はっしどーどーはいどーどー 足柄山の山奥で けだもの集めて相撲のけいこ  はっけよいよいのーこったー はっけよいよいのーこったー 金太郎、まさかりを何に使ったのでしょうね。 薪を割るだけでなく、悪いけだものには ぐるぐるふりまわしたり、投げたりしたのでしょうか? 原題:Abraham Lincoln: Vampire Hunter (2012) 監督:Timur Bekmambetov 脚本:Seth Grahame-Smith Genre:Action / Fantasy /Horror 上映時間:105分 あらすじ: 第16代大統領エイブラハム・リンカーンには 知られざるもう一つ別の顔があった。 それは、人知れず勢力を拡大させていた 恐るべき吸血鬼たちを退治するヴァンパイア・ハンター。 貧しい開拓農民の家に生まれたリンカーンは、 幼い頃に最愛の母を失う。 その後、母の命を奪った復讐の相手が 闇の勢力=ヴァンパイアと知る。 ヴァンパイアの生態をよく知るヘンリーのもとで、 ヴァンパイア・ハンターとしての修行を重ねていく。 やがて使い慣れた斧を手にハンターとしての活動を始め、 奴隷制度が彼らの食糧供給源という実態を把握し、 奴隷解放こそがヴァンパイアとの戦いに勝つ唯一の方法と考え、 政治の道へ歩み出す... 出演者: Benjamin Walker ... Abraham Lincoln(リンカーン) Mary Elizabeth Winstead ... Mary Todd Lincoln(メアリー) Dominic Cooper ... Henry Sturges(ヘンリー) Anthony Mackie ... Will Johnson(ウィル) オトーサン、 「有名俳優はいないね」 出演料を節約して、CGのほうに回したのでしょう。 Benjamin Walker、名女優メリル・ストリープの娘と結婚。 これから、いい映画に出られるようになるでしょう。 その他の出演者: Rufus Sewell ... Adam Marton Csokas ... Jack Barts Jimmi Simpson ... Joshua Speed Joseph Mawle ... Thomas Lincoln Robin McLeavy ... Nancy Lincoln Erin Wasson ... Vadoma John Rothman ... Jefferson Davis Cameron M. Brown ... Willie Lincoln Frank Brennan ... Senator Jeb Nolan Lux Haney-Jardine ... Young Abraham Lincoln Curtis Harris ... Young Will User Rating: 6.0/10 ( 74,834 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 428 votes) Yahoo! オトーサン、 「そう、まさに6点の映画だね」 User Reviews UnknownWhiteMaleさん United States 2012年6月23日 楽しいアクション映画は、お約束通リ。 本作は、まさに題名通りだ。 滑稽で、最高の楽しいアクションホラー映画だ。 不気味なトーンや不吉な前提を嫌うひともいるかも知れない。 だが、不気味なトーンは、映画の長所になっていて、 映画をより楽しいものとしている。 私は実際、馬鹿気ていて、喜劇的なトーンが、 やや舌とほおなので、いくつかの点で映画を傷つけたかも。 アクションシーンは、よく出来ていて、 見ていて、ほんとうに楽しい。 最後のアクションシーンは、効果的で、入場料に値いする。 リンカーンの歴史を盛り込んでいるので、楽しめた。 リンカーン役のベンジャミン・ウォーカーは見事だった。 会話は、ダサイが、弱点というよりも、映画に力を与えていた。 3D効果も、巧みに使われている。 アクションシーンに、深みと大受けする要素を添えている。 機会があったら、3Dでみることを薦める。 中盤が、ややかったるかった。 全体に、本作は、楽しい映画で、お約束通リ。 吸血鬼をやっつけるリンカ-ン! この前提がきらいならば、見送ったほうがいい! オトーサン、 「道理で」 ティム・バートン調だと思ったら、 プロデューサーだったのですね。 服部弘一郎さん 2012年10月56日 リンカーン大統領は凄腕のヴァンパイアハンターだった。 ティム・バートン製作の3Dアクション映画。 アメリカ人に 「歴史上最も偉大なアメリカ大統領は?」 というアンケートを採ると 必ずナンバーワンの座を獲得するのが、 第16代合衆国大統領エイブラハム・リンカーンだ。 奴隷制の存否を巡って国家が分裂して 内戦状態(南北戦争)に陥った際、 ねばり強く戦いを指揮して合衆国の分裂を食い止め、 奴隷解放を成し遂げた。 1863年のゲティスバーグ演説にある 「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉は、 民主主義を象徴する言葉として広く人口に膾炙している。 だがそのリンカーンには、人々に知られていない別の顔があった。 それは人間に混じって活動する吸血鬼たちと戦う ヴァンパイア・ハンターとしての顔だった。 ヴァンパイアは太古の昔から人間社会に寄生して生きてきた。 社会が近代化してその生息場所は狭められたが、 19世紀初頭のアメリカに存在した奴隷制は、 ヴァンパイアたちの大切な食料を確保する命綱だった。 少年時代のリンカーンは幼なじみの黒人少年が 奴隷商人に連れ去られそうになるのを止めたことで、 奴隷商人に母を殺されてしまう。 大人になって母の仇を探し出したリンカーンは、 自分の戦う相手が人間ではないことを知った。 リンカーンはヘンリーという男に助けられ、 ヴァンパイアと戦うための手ほどきを受ける。 戦士としての訓練を終えてスプリングフィールドに移住したリンカーンは、 町の人に紛れて暮らすヴァンパイアたちをひとりずつ始末していく。 だがここで問題が発生する。 「ヴァンパイアに弱味を見せないためにも家族を作るな!」と 師匠のヘンリーから固く命じられていたにも関わらず、 リンカーンは良家の令嬢メアリーと恋に落ちてしまうのだ。 原作・脚本はパロディ小説「高慢と偏見とゾンビ」の セス・グレアム=スミスが書いた「ヴァンパイアハンター・リンカーン」。 もともとテレビの脚本家だったという彼は、 ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』に映画脚本家として参加し、 それが本作へとつながったようだ。 バートンは本作のプロデューサーだが、 バートンとグレアム=スミスのコンビは さらに『ビートルジュース2』も準備中とのこと。 監督は『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフだが、 空気中のチリやホコリを丁寧に描写しながら 画面に奥行きを出す3D映像のセンスは抜群。 この空気中の微粒子描写に 「ずいぶん面倒なことをしているなぁ……」と思ったら、 これが映画中盤のアクションシーンの伏線になっていてびっくり。 吸血鬼についての既存の弱点設定(豆や穀類などの細かい粒が苦手)が、 こういうところに生かされてくるのは面白い。 この映画には、幾つかの奇想天外なアクションシーンがある。 しかしCGで描写されるアクションに、 もうそれほどの新鮮味を感じることはない。 この映画の面白さはCGを使った3Dアクションよりも、 エイブラハム・リンカーンというキャラクターそのものにあると思う。


4561 ブレス・ザ・チャイルド(TV 2000)

オトーサン、 「テレ東の映画じゃなぁ」 最初、子どもを押しつぶす映画かと錯覚。 プレスとブレス(祝う)じゃ、大ちがいです。 原題:Bless the Child (2000) 監督:Chuck Russell 原作:Cathy Cash Spellman 脚本:Thomas Rickman/Clifford Green/Ellen Green Genre:Crime / Drama / Thriller 上映時間:107分 Rated R for violence, drug content and brief language Country:USA / Germany Language:English あらすじ: ニューヨーク。 マギーは、多忙な看護婦だ。 仕事に不満はないが、相手に恵まれない。 クリスマスイブの晩、麻薬中毒の妹が現れる。 抱えていたのは、赤ん坊のコーディ。 コーデイをマギーに押し付けて、妹は失踪してしまう。 6年後、コーディはマギーの愛情を浴びて成長する。 時々、奇跡を起こす。 妹の新しい夫エリックと突然帰ってくる。 2人は、超能力があるらしいコーディを誘拐する。 エリックの陰には、6歳児の連続殺人を行っている カルト教団がいることが分かる... 出演者: Kim Basinger ... Maggie O'Connor(マギー) Jimmy Smits ... Agent John Travis(トラヴィス捜査官) Holliston Coleman ... Cody O'Connor(コーディ) Rufus Sewell ... Eric Stark(エリック) オトーサン、 「キム・ベイシンガーはいいね」 何といっても、アカデミー賞女優です。 KIM BASINGER  キム・ベイシンガー 誕生日 1953/12/8 出身 米ジョージア州アセンズ 父はジャズのバンドマン、母は水泳選手からモデルとなった女優。 内気な性格を治すため、幼い頃からバレエを習う。 16歳の時にアセンズ・ジュニア・ミス・コンテストで優勝し、 ニューヨークの全国大会に出場。 これがきっかけでモデル・エージェンシーと契約し、 数多くの雑誌・広告を飾り、トップモデルに。 女優を目指し、仕事の合間を縫って、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、 76年にロサンゼルスに移り、 「チャーリーズ・エンジェル」 「600万ドルの男」といったテレビ作品の出演を経て、 81年「HARD COUNTRY」のヒロインで映画デビュー。 83年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にボンドガールで起用され、 プレイボーイ誌にヌードを披露し、注目される。 84年「ナチュラル」でゴールデングローブ賞に初ノミネート。 93年「ボクシング・ヘレナ」の主演を途中降板したことで、 訴えられ、損害賠償金を支払い、破産宣告を受けた。 1997年「L.A.コンフィデンシャル」で アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の助演女優賞などを受賞。 93年8月のアレック・ボールドウインと結婚。 2001年、離婚。娘が一人いる。 出演作 1981年「HARD COUNTRY」 1982年「大金塊」 1983年「グッバイ、デイビッド」「ネバーセイ・ネバーアゲイン」 1984年「ナチュラル」 1985年「フール・フォア・ラブ」「ナインハーフ」 1986年「ノー・マーシイ/非情の愛」 1987年「ブラインド・デート」      「ナディーン/消えたセクシーショット」 1988年「花嫁はエイリアン」 1989年「バットマン」 1991年「あなたに恋のリフレイン」 1992年「愛という名の疑惑」「クール・ワールド」 1993年「ウェインズ・ワールド2」「ブロンディー/女銀行強盗」 1994年「プレタポルテ」「ゲッタウェイ」 1997年「L.A.コンフィデンシャル」 2000年「永遠のアフリカ」◇「ブレス・ザ・チャイルド」◇ 2002年「8 MILE」◆「ニューヨーク 最後の日々」◆ 2004年「セルラー」「トラブルinベガス」「ドア・イン・ザ・フロア」 2006年「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」      「マーメイドの祈り」「ザ・ゲーム」 2008年「インフォーマーズ」「あの日、欲望の大地で」 2010年「きみがくれた未来」 その他の出演者: Angela Bettis ... Jenna O'Connor Christina Ricci ... Cheri Post Michael Gaston ... Det. Frank Bugatti Lumi Cavazos ... Sister Rosa Dimitra Arliss ... Dahnya Eugene Lipinski ... Stuart Anne Betancourt ... Maria Ian Holm ... Reverend Grissom Helen Stenborg ... Sister Joseph Matthew Lemche ... New Dawn Kid at Van Dan Warry-Smith ... New Dawn Kid User Rating:4.8/10( 9,602 votes)IMDb User Rating:5.8/10( 228 votes) Yahoo! オトーサン、 「個人的には、6点台だね」 User Reviews ack the Ripper1888さん Chicagooooooo 2002年6月4日 いい映画だが、似た筋書あり... この映画、まさに、あるカテゴリーに属する。 悪魔が人間になり、世界を乗っ取ろうとする。 このジャンルには、「 END OF DAYS and LOST SOULS. 2作ともいい。 この映画は、この2作ほど良くないが、 そう悪くもない。 マギーは、妹の娘コーディと暮らしている。 コーディには、特殊な能力があると分かったので、 妹の婚約者エリックに率いられるカルト集団に狙われる。 信者の助けを借りて、マギーは、コーディの能力が 連中の究極の目的のために利用されるのを食いとめなければならない。 悪魔を呼び出そうというのだ。 そう、この映画は、クールだ。 アクションは、少々。 いい頃合で、ホラーが投げ込まれる。 スリリングなシーンもある。 このジャンルのフアンなら見たほうがいい。 そうでないと、失望するかも。 でも、スリリングなライドでもある! 採点は、10点満点で10点。 オトーサン、 「キム・ベイシンガーは、いいよ!」 anemoneさん 2004年7月30日 やや点数甘めで7点 観る前からだいたいどんな映画か 想像がついてしまったので、 実際に観ても特に驚きもなければ落胆もなかった。 クリスティナ・リッチはやっぱり好きなので それなりに何をやってても喜んでしまうキケンなファン心理。 加えて子役はとてつもなく可愛いし、 キム・ベイシンガーもクリスティナ・リッチと共演するのは さすがにキツくなって来たけどやっぱりキレイだ。 (対する男優陣はパッとしない顔ばかりだ。) しかしコレに物凄い期待を賭ける人もあんまりいないと思うので、 そういう意味でのリスクは限りなく低いと言える、 ある意味良心的な小品。 残念ながらお値ごろ感には欠ける。 こういう映画は雰囲気一発、 選ぶかどうかは好みの問題だと思うので、 出来は悪いがわたし自身が期待した程度の内容ではあった。 原語で観てたので字幕をつけてたら もうちょっとつまんなくなったかも知れない。


4560 気まぐれな狂気(BS 1997)

オトーサン、 「原題の意味、分からないな」 直訳すると、「真実、または結果」となりますが。 原題:Truth or Consequences, N.M. (1997) 監督:Kiefer Sutherland 脚本:Brad Mirman Genre:Action / Crime / Drama Rated R for substantial amount of strong violence,     and for sex, language and drug use 上映時間:106分 あらすじ: レイモンドは、刑務所暮らしを終え、 恋人アディと人生をやり直そうとしている。 刑務所で知り合ったカーティス、マーカスも誘って、 ディーラーからドラッグを盗み出す計画を立てる。 だが、当日予想外の事態が発生する。 留守だと思っていたディーラーがそこにいたのだ。 カーティスがディーラーたちを射殺してしまう。 運の悪いことに、射殺した取引相手は、潜入捜査官だった。 カップルを人質にとり、メキシコへ向かう。 だが、実はマーカスも潜入捜査官の一人だった... 出演者: Vincent Gallo ... Raymond Lembecke(レイモンド) Kiefer Sutherland ... Curtis Freley(カーティス) Mykelti Williamson ... Marcus Weans(マーカス) Kim Dickens ... Addy Monroe(アディ) オトーサン、 「ヴィンセント・ギャロ、大スターになるね」 ニヒルな顔立ちが、いい味を出しています。 「キーファー・サザーランド、壊れているね」 でも、監督としては、まったく壊れていません。 VINCENT GALLO ビンセント・ギャロ 誕生日 1962/4/11 出身 米ニューヨーク州バッファロー 両親はシチリア島からの移民。 ニューヨークの路上で出会ったバスキアとバンドを組んだ。 1988年「バッファロー66」で脚光を浴びる。 2003年「ブラウン・バニー」で、 カンヌ国際映画祭パルム・ドールにノミネート、 2010年、「エッセンシャル・キリング」で、 ヴェネチア国際映画祭男優賞受賞 出演作 1983年「THE WAY IT IS」 1987年「DOC'S KINGDOM」 1990年「グッドフェローズ」 1991年「KEEP IT FOR YOURSELF」 1992年「アリゾナ・ドリーム」 1994年「愛と精霊の家」「U.S. GO HOME」 1996年「ネネットとボニ」「フューネラル」      「パルーカヴィル」「バスキア」 1997年「気まぐれな狂気」 1998年「バッファロー66’」「GO!GO!L.A.」      「パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー」 1999年「トリック・ベイビー」◇「TROBLE EVERYDAY」 2000年「コード」「ダウンタウン81」 2001年「ガーゴイル」「ストランデッド」 2003年「ブラウン・バニー」◇「狼たちの鎮魂歌(レクイエム)」 2006年「モスクワ・ゼロ」 2009年「テトロ 過去を殺した男」 2010年「エッセンシャル・キリング」 その他の出演者: Kevin Pollak ... Gordon Jacobson Grace Phillips ... Donna Moreland James McDaniel ... Frank Thompson Rick Rossovich ... Robert Boylan John C. McGinley ... Eddie Grillo Max Perlich ... Wayne Rod Steiger ... Tony Vago Martin Sheen ... Sir Scott Christopher ... Frank Pearson Steve O'Neill ... Detective Marshall Bell ... Police Lieutenant User Rating:6.1/10 ( 3,321 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 285 votes) Yahoo! オトーサン、 「作法通リだけど、よくできている」 User Reviews gmoney-4さん Ascot, England 2000年11月3日 キーファー・サザーランドの監督デビュー作としては、 悪い仕上がりではない。 このチンケな犯罪行為は、 最近のタランテイーノ映画の派生商品のようだ。 前半の議論がやや的外れに思える。 タランテイーノなら、スマートな会話で、 いい感じを出せたかもしれないが、そうなっていない。 だが、そうは言っても、素敵な小品だ。. いいアクションとすてきなせりふ、 素敵な黒いコンバーチブルが、 この手のチンケな犯罪行為ではよく使われる。 結末は、かなり弱く、予想できる。 ビンセント・ギャロは、なかなかいい演技をみせた。 キム・ディケンズも、同様だが、 他の映画The Zero Effect.でも、もっと活躍してほしい。 もう一人注目すべきは、ドナ役のグレイス・フィリップス。 信じられないほど可愛いい。 レイモンドのショックを受けた妻として、好演している。 レイモドが、犯罪者たちに同情したり、うらやんでいる そうしたアイデアは、興味深いが、 彼の変容は、かなり信じ難い。 全体に、この映画は、素敵なアクション映画だ。 オトーサン、 「同感!」 ロビーJさん 2007年6月5日 キーファー監督兼出演作! 思っていた以上に楽しめた作品です。 キーファー・サザーランドの冷血な男の役が 凄く新鮮で良かったです。 ヴィンセント・ギャロはあまり好きではない俳優なんですが、 それでも本作での姿はなかなか良かったと思います。 バイオレンス・アクションとして十分楽しめ、 ラストのアクション・シーンは最高に迫力があります。 マーティン・シーンの悪役ぶりも凄いですね! 後、ケヴィン・ポラックも素敵でした。 ただマックス・パーリックが指を切られるシーンはちょっと微妙でした。 果たしてあんなに痛がらないものなのかな!? まぁ分らないけどね。 とにかく全体的に見応えがあって 十分楽しめるバイオレンス・アクション映画。


4559 助太刀屋助六(BS 2001)

オトーサン、 「絵空事は、楽しいね」 仇討ちの手助けをするひとはいても、 それを商売にするひとは、昔はいなかったでしょう。 今で言えば、コンサルタントでしょうか。 原題:助太刀屋助六 監督・脚本:岡本喜八 Genre:Drama/Commedy 上映時間:88分 あらすじ: 助六は、江戸を目指す途中、 仇討ちの助太刀をする羽目になる。 報酬が多かったので助太刀稼業へ。 7年後、蓄えもできたので、故郷に戻るが、 そこでは、仇討ちが行われようとしていた。 助太刀が二人もいるので、出番を失う。 昔馴染みの棺桶屋に行くと、 そこには当の仇討ち相手がいた... 出演者: 真田広之 ...助六 小林桂樹 ...棺桶屋 岸部一徳 ...榊原織部 仲代達矢 ...片倉梅太郎 オトーサン、 「力量あるなぁ」 真田広之さんといえば、 「たそがれ清兵衛」の武士役が 印象に残っています。 それが、こんな素っ頓狂な役をやるとは。 その他の出演者: 鈴木京香 ...お仙 村田雄浩 ...太郎 鶴見辰吾 ...脇屋新九郎 風間トオル ...妻木涌之助 本田博太郎 ...堀田某 岸田今日子 ...オトメ 竹中直人 嶋田久作 伊佐山ひろ子 佐藤允 天本英世 田村奈巳 滝藤賢一 岸田今日子... 声 User Rating:6.1/10( 30 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.5/10( 125 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台あげたいね」 User Reviews siwo7021さん 2011年12月6日 ドラマ向き 私にはちょっと、場面転換と引き延ばし、 台詞がくどいと感じました。 タイトルロールが来るまでの、 岸田さんがナレーションをしていた部分を 寧ろ連続ドラマで見たかったな。 流れながら色んな人の助太刀をする時代劇と銘打って。 配役に文句はないです。 どの人も茶目っ気や哀愁あってよかった。 オトーサン、 「ラストシーン、いまいちだね」 真田広之と鈴木京香が馬に乗って去っていくのですが、 撮影が下手なのか、西部劇の名場面には及びもつきません。 青観さん 2009年8月23日 岡本喜八監督の遺作 真田広之主演の時代劇と言えば 多くの映画ファンは「たそがれ清兵衛」を挙げる。 「たそがれ清兵衛」より早く作られ、 公開年は同じ2002年なのだが、 キネマ旬報では無視されている。 映画としての面白さ、時代劇としての面白さで 完全にこっちのが上だと私は思う。 真田広之が活き活きとしていて 物凄く楽しそうであるのが良い。 やはり主役が楽しそうに演じている映画は それだけで観ていても気持ち良くなれる。 冒頭の、砂煙りの中、一人刀を振り回して まるで子供のように楽しそうにしている姿、 そして、そこに現れる大勢の子供達、 このシーンだけでも、真田広之と監督が これから面白いものを見せてあげようという 心意気が伝わってくる。 脇を固める俳優陣にしても芸達者な顔ぶれが揃い、 その中で伸び伸びとしている真田広之、 そんな真田広之が仇討に乗り込む時に言う台詞 「これから二人ほど斬るが 他の人は邪魔になってはならない」 「ここら辺でお開きにしよう」 何だか寅さんみたいで笑ってしまう。 ラスト、馬に乗って去っていく 真田広之と鈴木京香のツーショットなどは 岡本喜八監督が西部劇ファンであることの証であり、 遺作にして最後まで娯楽映画に徹しようとして 遊び心を忘れなかった岡本喜八という監督の素晴らしさ、 多くの映画監督は晩年、特に遺作ともなると 娯楽よりも芸術志向に走るものだが、 最後まで娯楽に徹して楽しませようと言う 監督の心意気を評価したい。 最後にジャズの音楽も時代劇とよくマッチしていて 良い雰囲気を醸し出していた。


4558 最強のふたり(DVD 2011)

オトーサン、 「このDVDはいいね!」 日本語吹き替えだけでなく、音声ガイドつきなのです。 だから、目を閉じていても、大体分かります。 目の不自由なひとにとっては、 映画をみた気になれる画期的な福音でしょう。 原題:Intouchables (2011) 監督・脚本:Olivier Nakache/ Eric Toledano : Genre:Biography / Comedy / Drama Country:France Language:French 上映時間:112分 あらすじ: 大富豪のフィリップは、事故で頚椎麻痺に 介護人募集でやってきたのは、黒人青年ドリス。 失業手当をもらうために不採用の証明書が欲しかったのだ。 周囲の腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、 ドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、採用してしまう。 ドリスには介護の経験がないばかりか、 趣味や生活習慣にいたるまで、水と油。 いつまでもつかと思われたが、 障害者相手に遠慮することなく本音で接するドリスは、 他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、 いつしか2人は固い絆で結ばれていく。 出演者: Francois Cluzet ... Philippe(フィリップ) Omar Sy ... Driss(ドリス) Anne Le Ny ... Yvonne(イヴォンヌ) オトーサン、 「いい演技をみていると、気持ちいいね」 その他の出演者: Audrey Fleurot ... Magalie Josephine de Meaux ... La DRH societe de courses Clotilde Mollet ... Marcelle Alba Gaia Kraghede Bellugi ... Elisa Cyril Mendy ... Adama Salimata Kamate ... Fatou Absa Diatou Toure ... Mina Gregoire Oestermann ... Antoine Dominique Daguier ... Amie de Philippe Francois Caron ... Ami de Philippe Christian Ameri ... Albert Thomas Soliveres ... Bastien, dit le Plumeau User Rating:8.5/10( 174,296 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 1,939 votes) Yahoo! オトーサン、 「心温まる名画だね」 Top 250 #62 ゴールデン・グローブ ノミネート  ・外国語映画賞(フランス) セザール賞受賞 ・主演男優賞 オマール・シー      フランソワ・クリュゼ 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 オリヴィエ・ナカシュ     エリック・トレダノ ・助演女優賞 アンヌ・ル・ニ ・脚本賞 ・撮影賞 ・音響賞 ・編集賞 User Reviews vincent_spanoさん France 2011年10月19日 感動的だが、愉快なフランス・コメディ この映画、今夜、試写会でみた。 公式上映は、2011/11/2だ。 エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュの両監督に 主演のオマール・シーが、観客と質疑応答をした。 脚本が実にいい。 出だしは、フラッシュ・フォアードだったが、 かなり古典的なコメデだ。 対極にある2人が、出会う。 普通はまず出会うことはない。 ひとりは、全身麻痺の中年の孤独な男だが、大金持ち。 もうひとりは、郊外の貧民窟に住む失業中の若い黒人だ。 この映画を高水準のものにしたのは、 随所に散りばめられたユーモアだけでなく、 (オマール・シーが画面によく出ている) どんどん引きつけられていく主人公たちに、観客が抱く感動だ。 実話に基づいている。 楽しいコメディ、それも感動的なシーンのある 映画を見たかったら、これは必見だ。 アートについての興味深い洞察もある。 (絵画、古典音楽、ファンク・ミュージック). アートとは何か? どう役に立つのか? オトーサン、 「そうだよ、その通りだ」 身障者は見下されることが大嫌いなのです。 jipusyjさん 2013年4月22日 心の奥にグッとくる 大富豪の障害者とムショから出たばかりの黒人青年の話。 最初のシーンを思い出して欲しい。 仲間に見えたのではないだろうか? 実際は心を通じ合わせた仲間だったのだけど、 最初はワル仲間としか思わなかったはず。 この演出がニクいぐらい良かった。 車に乗り込んだときは少し鳥肌が。 この映画で描かれているのはドリスの考え方。 食べたいから食べる、やりたいからやる、欲しいから盗む、 好き、嫌い、やりたいからやる、やりたくないからやらない、 障害者、健常者など。 彼にとっては障害者は障害者でしかない。 私たちのように「かわいそうな」障害者という形容詞はつかない。 だから対等な立場にいる。 彼の視点は常に平等。 だからこそ見下されることが嫌いなのだ。 作品にそのシーンもある。 フィリップは障害者になる前も大富豪ということで 特別扱いされることに寂しさを感じていたのだろう。 そしてさらに特別扱いされる障害者になってしまった。 だからこそ自分に媚びないドリスが気になったのだ。 言葉ではなくてすべてを映像と話の流れで表現するところが やはりフランス映画だと思う。 どうしても自分の障害のことを文通相手に打ち明けられないフィリップ、 ドリスの母親への想い、二人の友情。 車に乗り込むシーンではグッと心の奥に熱いものが。 黒人の貧困問題について少しでも知っている人は さらに映画に引きこまれたのではないだろうか。 なぜあんなに明るいドリスが犯罪に走るのか、走ったのか。 貧困・犯罪の連鎖、その中で一人の人間と出会い自然に更生していく。 フィリップとの付き合いが自然とドリスを高めてくれる。 教えたわけじゃない、教わったわけじゃない。 フィリップはドリスと出会い大切なものを学ぶ。 今まで誰も言えなかった子供のしつけ。 好きな相手には好きと言葉で伝えること。 逃げないこと。 邦題にははてなマークがつくけれど、 素晴らしい二人なのには間違いない。 相手の素晴らしいところを受け入れていく二人は お互いを高めていく。 素晴らしい。


4557 マイ・ルーム(BS 1996)

オトーサン、 「邦題は、改悪だね」 でも、この豪華な出演者の顔ぶれをみると、 ワクワクしませんか。 俳優ナンバーワンのデ・ニーロ、 女優ナンバーワンのストリープ、 それに、やはりアカデミー賞女優のダイアン・キートン。 競演が楽しみです。 原題:Marvin's Room (1996) 監督:Jerry Zaks 台本・脚本:Scott McPherson Genre:Drama Rated PG-13 for thematic elements and brief language 上映時間:98分 あらすじ: リーは、20年ぶりに実家へ戻り、 姉のベッシーが白血病と知る。 重病なのに寝たきりの父親の面倒を見ていた。 献身的なベッシーの姿を見て、 自己中心的だった自分の生き方を改める。 長男のハンクも、父親の死後、家を焼失させて 精神病の施設に預けられたが、 明るく介護を続けるベッシーの姿に、心を開き始める。 だが、ベッシーの病状は悪化していた,,, 出演者: Meryl Streep ... Lee(リー) Diane Keaton ... Bessie(ベッシー) Leonardo DiCaprio ... Hank(ハンク) Robert De Niro ... Dr. Wally(ウォーリー医師) オトーサン、 「ダイアン・キートンがいい!」 "恋愛適齢期"に負けないいい演技でした。 DIANE KEATON ダイアン・キートン 誕生日 1946/1/5 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス 19歳の時、ニューヨークに移り、 ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学んだ。 ブロードウェイのミュージカル「ヘアー」に出演。 70年「ふたりの誓い」で映画デビュー。 77年「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞受賞。 「レッズ」「マイ・ルーム」でアカデミー賞にノミネート。 87年長編ドキュメンタリー「HEAVEN」で初監督。 ウディ・アレンとは公私にわたるパートナーとなり、 彼の多くの映画に出演している。 出演作 1970年「ふたりの誓い」 1972年「ゴッドファーザー」「ボギー!俺も男だ」 1973年「スリーパー」 1974年「ゴッドファーザーPARTⅡ」 1975年「愛と死」 1976年「可愛い女」「ニューヨーク・一獲千金」 1977年「ミスター・グッドバーを探して」      「アニー・ホール」◇アカデミー主演女優賞 1978年「インテリア」 1979年「マンハッタン」 1981年「レッズ」 1982年「WHAT DOES DORRIE WANT?」「シュート・ザ・ムーン」 1984年「リトル・ドラマー・ガール」「燃えつきるまで」 1986年「ロンリー・ハート」 1987年「ラジオ・デイズ」「赤ちゃんはトップ・レディがお好き」 1988年「情熱の代償」 1990年「THE LEMON SISTERS」「ゴッドファーザーPARTⅢ」 1991年「花嫁のパパ」 1993年「マンハッタン殺人ミステリー」      「ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー」 1994年「ラスト・フライト」 1995年「花嫁のパパ2」 1996年「マイ・ルーム」「ファーストワイフ・クラブ」 1997年「イン・マイ・ライフ」 1999年「カーラの結婚宣言」 2000年「電話で抱きしめて」 2001年「フォルテ」 2003年「恋愛適齢期」 2005年「幸せのポートレート」 2007年「ママ男」「恋とスフレと娘とわたし」 2008年「デンジャラスな妻たち」 2010年「恋とニュースのつくり方」 2011年「映画と恋とウディ・アレン」 その他の出演者: Hume Cronyn ... Marvin Gwen Verdon ... Ruth Hal Scardino ... Charlie Dan Hedaya ... Bob Margo Martindale ... Dr. Charlotte Cynthia Nixon ... Retirement Home Director Kelly Ripa ... Coral John Callahan ... Lance Olga Merediz ... Beauty Shop Lady Joe Lisi ... Bruno Steve DuMouchel ... Gas Station Guy User Rating:6.6/10( 13,579 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 1,145 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点あげたいね」 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 ダイアン・キートン ゴールデン・グローブ ノミネート ・女優賞(ドラマ) メリル・ストリープ User Reviews anonymousさん Toronto, Canada 1998年8月6日 素晴らしい演技、単純なストーリー この映画は、今日の最高の役者たちによる 最高の演技について語られるべきだ。 メリル・ストリープは、輝きを失っていない。 希望、感動、強烈な感情のこの物語において、 この永遠の名女優は、取り乱した母親役だ。. 一方、ダイアン・キートンは、最高の演技を披露している。 レオナルド・ディカプリオは、アイドルとしてでなく、 演技の才能を発揮している。 この映画には、感動した。 ストーリーによってではなく、 演技が実にリアルだったからだ... 彼らは、アカデミー賞にノミネートされてしかるべきだ。 よくやった! オトーサン、 「手厳しいね」 確かに、大物俳優がそろうと、 力量のない監督は、遠慮してオタオタしがちです。 服部弘一郎さん 1997年1月30日 スター俳優ばかりが出演する豪華さなのに すごく地味な映画。 物語がいつまでたっても動きはじめない。 出演している俳優は豪華だけど、それだけの映画。 地味な物語を役者でカバーしようとして、 かえって地味さを際立たせることになってしまった。 物語の中心が見えず、ドラマに生き生きとしたところがない。 動きはじめたと思った物語は途中で失速し、 延々助走だけを続けて遂に離陸することはない。 この映画の中でちゃんと芝居が成立していたのは、 寝たきり老人マーヴィンを演じたヒューム・クローニンと 昼メロ中毒の叔母ルーシーを演じたグウェン・バードンの二人だけ。 バードンは往年のミュージカルスターですが、 僕の大好きな『くたばれ!ヤンキース』の頃の面影は まったくありません。 年月は残酷なもんです。 彼女も『コクーン』の頃は、 まだ往年の姿がオーバーラップしたもんですけどねぇ。 いまだ元気で活躍しているのは嬉しいけど、 一方でちょっと悲しい。 ちなみに彼女は『コクーン』と『コクーン2』でも、 ヒューム・クローニンと共演してるんですね。 物語は20年ぶりに再会した姉妹を中心に、 家族それぞれの愛憎を描いたホームドラマです。 ダイアン・キートン演じる姉と メリル・ストリープ演じる妹の和解に加え、 ストリープとレオナルド・ディカプリオ演ずる息子の和解が それぞれ描かれている。 物語を進める要素として、ダイアン・キートンの白血病と 近親者からの骨髄移植の適合検査がからむ。 話としてはそんなに難しいものではないと思うし、 普通に演出すれば、 よくある難病物のありがちな感動作になりそうなもんです。 ところが、この映画は何を照れているんだか、 病気の恐怖やそれを乗り越えようとする家族の絆を やけに淡々と描いてしまう。 確かにこの物語において、 病気はひとつのきっかけにすぎず、 描かれているのは老人介護の問題であったり、 母と子の問題であったり、 姉と妹の話であったりするわけだけれど、 それはあくまでも周辺のエピソードとして 処理すべきだったのではないか。 家に火をつけるディカプリオという 衝撃的なオープニングを用意した割に ストリープとディカプリオのエピソードも 十分に掘り下げられているとは思えない。 結局、全部が中途半端なのだ。 中心になるエピソードを見つけられないまま、 物語は求心力を失ない、各エピソードがばらばらにほぐれて、 焦点を失ってしまった印象を受けた。 デ・ニーロはこの映画の製作者も兼ねてますし、 この役はゲスト出演ですよね。 その彼が、他の役者を食ってしまうのは困ったものです。 逆に言えば、他の役者たちが駄目すぎる。 中心になるべきストリープとキートンの芝居がスカスカで味気なく、 他の要素に完全に負けている。 下手な役者じゃないはずだから、これは演出の問題。 この映画の原作は舞台作品で、 監督のジェリー・ザックスも舞台の人です。 戯曲を映画化するにあたって 空間的な広がりを持たせようという意欲はわかるけど、 役者の動きが舞台のままではドラマの間が持たない。 役者同士のぶつかり合いが、この映画には欠けているのです。


4556 ワン・デイ 23年のラブストーリー(BS 2001)

オトーサン、 「23年といえば、長年月だね」 この映画の主人公たちは、大学卒業後、 つかず離れずの23年間を送ってきました。 その間、私生活においても、仕事面においても、 いろいろな山谷を経験してきました。 アタフォーになったひとなら、 わが人生を振り返ることになるでしょう。 勝ち組であれ、負け組であれ... 原題:One Day (2011) 監督:Lone Scherfig 原作・脚本:David Nicholls Genre:Drama / Romance Country:USA / UK Language:English 上映時間:107分 あらすじ: エマとデクスターは、大学時代からの知り合い。 一線を超えない親友関係の道を選んだ。 二人の関係にとっての節目となる7月15日、 何度も繰り返されるその日、 二人はいつもそれぞれの道を歩んでいる。 だが、本当に信頼できるのは お互い一人だけなのだと、彼らは気づいていた。 出演者: Anne Hathaway ... Emma(エマ) Jim Sturgess ... Dexter(デクスター) オトーサン、 「どんどんいい女優に変身していく!」 使い捨てのアイドルから、本格派女優へ 着実にステップアップしています。 ANNE HATHAWAY  アン・ハサウェイ 誕生日 1982/11/12 出身 米ニューヨーク州ブルックリン 母は舞台女優ケイト・マッコーレー。 99年、高校在学中にバロウ・グループの俳優養成講座に 史上最年少で入学を許可される。 その三日後にはFOXテレビのドラマ「ゲット・リアル」の主役に抜擢され、 ティーン・チョイス・アワードのドラマ部門最優秀女優賞ノミネート。 2001年「プリティ・プリンセス」の主人公ミア役で映画デビュー。 ヴァッサー大学で英文学、ニューヨーク大学に通う。 2008年、「レイチェルの結婚」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 日本では、シャンプー「LUX」のイメージキャラクターとして知られる。 出演作 2001年「プリティ・プリンセス」◇ 2002年「ディケンズのニコラス・ニックルビー」 2004年「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」◇ 2005年「ブロークバック・マウンテン」◆「アン・ハサウェイ/裸の天使」◇ 2006年「プラダを着た悪魔」◇ 2007年「ジェイン・オースティン 秘められた恋」◇ 2008年「ゲット スマート」◇「パッセンジャーズ」◇「レイチェルの結婚」◇ 2010年「アリス・イン・ワンダーランド」◆     「ラブ & ドラッグ」 2011年「ブルー/初めての空へ」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」 2012年「ダークナイト ライジング」「レ・ミゼラブル」 その他の出演者: Tom Mison ... Callum Jodie Whittaker ... Tilly Tim Key ... Customer Rafe Spall ... Ian Josephine de La Baume ... Marie Patricia Clarkson ... Alison Ken Stott ... Steven Heida Reed ... Ingrid Amanda Fairbank-Hynes ... Tara Gil Alma ... Waiter David Ajala ... Floor Manager Georgia King ... Suki Ukweli Roach ... Rapper User Rating:6.8/10( 52,318 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 379 votes) Yahoo! オトーサン、 「へぇ、同一スコアだ」 User Reviews francine-kさん 2011年8月20日 全編、楽しめた 昨日みて、興奮しまくった。 デイビッド・ニコラスの ロマンチックな原作を読んでいたからだ。 物語の中心は、2人とその20数年だ。 いつも、7月15日に会うことにしていたのだ。 筋書は、ユニークだと思う。 リアルなロマンスだ。 時に、ひとは、忘れがちである。 人生とは何か、 自分にとって、大事なひとは、誰なのか。 この映画、キュートで、おかしくて、時に悲しい。 アン・ハサウェイのアクセントは、最初変に感じたが、 数分経つと、馴れてしまった。 彼女の演技は、すばらしい。 年月が経過するにつれて、彼女は変わっていくのだ。 ジム・スタージエスは、すばらしい。 私見だが、デクスター役を見事に演じていた。 傲慢で、態度がでかった。 イメージ通りだった。 この映画、見る価値がある。 ここには、「君に読む物語」をみて以来、 恋こがれていたロマンスがある。. お涙頂戴ものだが、結末は微笑ましい。 ロマンス映画好きなら、,誰でも楽しめるだろう。 オトーサン、 「冴えてるね。この表現」 ・今どきどこに生息しているのかと思うような  黒髪ロングな清純女子 前田有一さん 2012年6月24日 ロマンチック男子に インターネットで流行中の 女性叩きをしているオタクの人たちは、 よく意見を聞いてみるとかなりのロマンチストである。 彼らが求めてやまないのは、 今どきどこに生息しているのかと思うような 黒髪ロングな清純女子の、一途な純愛物語。 そういうものは、彼らが一番嫌いな韓国映画が 最も得意とするジャンルなのだが、 そのことについては誰も指摘しない。 くれぐれも、同族嫌悪という単語は禁句である。 (あらすじ 前掲) 「ワン・デイ 23年のラブストーリー」は、 日本の誇るネットオタクも満足のとびっきり一途な純愛物語。 そこにロマンチックな主題歌と 意外性ある結末をぶちこんだ不思議なお話である。 この映画に出てくる2人は、 最初の段階で性的な関係にならなかったために、 その後23年間にわたり、互いに強く惹かれながらも 友人関係を続ける羽目になってしまう。 ある出来事がおきる7月15日を節目として 何度も再会する二人は、その時々のお互いの成長を見守り続ける。 そして互いの人生に少なからぬ影響を与えてゆく。 たとえそれぞれにパートナーができた時も、 それと同じかときにはそれ以上に深い信頼関係で彼らは結ばれている。 こうした関係の場合、いつ2人が男女関係に落ちてしまうのか、 観客はハラハラさせられる。 それがある種のスリリングな要素として、観客の興味を引きつける。 地味な眼鏡少女だった彼女と、 大学のアイドル的存在だったイケメンの彼。 2人は当然、見た目から想像されるような対照的な人生をそれぞれ送る。 彼は華やかなテレビ業界へ。 彼女は本を出版する夢を持ちながらも、不本意な単純労働の世界へ。 誰もが知る通り、いけてるやつは人生のピークが早く訪れる。 先に行く彼が、くすぶる彼女を常に励まし続ける。 キミに与えられるものは自信だけだ などと泣けるセリフでうっとりさせる。 明日から使える女を落とす言葉集に掲載したいほどの名台詞だ。 むろん、彼にとっても、ストレスの多い職場の中で 彼女の存在だけが心の安らぎになっているわけである。 二人の関係は、意外にもセックスを抜きにしたおかげで フィフティフィフティである。 心理描写が誠実かつ的確なため、 韓国映画であればお気楽ラブコメになるところを 大人の鑑賞に耐えるドラマ作品となっている。 果たして彼らは結ばれるのか、いつHしてしまうのか、 あるいはしないのか、最後はどのような選択をするのか。 もろもろを考えながら観客は見ているわけだが、 カップルの場合はことによると 男性と女性で全く違った結末を期待しながら見ることになろう。 そしておそらくこの映画のラストは、 彼らのどちらの期待をも、いい意味で裏切る事になるはずだ。 見終わった後、2人で満足いくまで話し合っていただきたい。 この映画で一番センスがいい名シーンは、 彼女の元カレが主人公の男に会って、 あることを直接語りかける場面である。 2人のやりとりは短いが、非常に感動的。 本作屈指の名場面なのでご堪能あれ。


4555 ラルジャン(BS 1983)

オトーサン、 「お金の映画か」 巨匠ロベール・ブレッソン作品ですから、 ウォール街を描いているはずはありません。 原題:L'argent (1983) 監督・脚本:Robert Bresson 原作:Leo Tolstoy Genre:Crime / Drama Country:France / Switzerland Language:French / Latin 上映時間:859分 あらすじ: 少年が親にお小遣いを断られ、 友人に返せないと弁解に行く。 友人は、彼を誘って偽札を使ってお釣りを儲ける。 写真店で使うことに成功する。 店主は、燃料店への支払いに使う。 その従業員イヴォンが食堂で使って、告発される。 彼は写真店を訴えるが、店員ルシアンの偽証で 責任を負わされ失職する。 ルシアンは商品の値札を貼り替えて、 差額をかすめ取っていたが、見つかって解雇される。 だが、その掌中には店の合鍵が。 一方、イヴォンは知人の強盗の運び屋をし、 逮捕され三年の実刑を受ける。 その間に愛娘が病死、妻の心は彼を離れる。 それを中傷した同房の者を殴ろうとしてやめる。 独房送りで毎夜支給される睡眠薬で自殺未遂。 やがて、ルシアンが入所してきて、脱獄を誘うが、 イヴォンは、おとなしく刑期を終え、出所するが、 泊まった安ホテルの主人夫妻を惨殺し、金を奪って逃走する... 出演者: Christian Patey ... Yvon Targe(イヴォン) Vincent Risterucci ... Lucien(ルシアン) Caroline Lang ... Elise(エリーズ) オトーサン、 「3人とも素人なのかな」 けなすのではなく、ほめておきましょう。 イヴォンとルシアンの見分けがつかない時がありました。 だが、巨匠の意図的な作為なのかも。 その他の出演者: Sylvie Van den Elsen ... Grey Haired Woman Michel Briguet ... Grey Haired Woman's Father Beatrice Tabourin ... La photographe Didier Baussy ... Le photographe Marc Ernest Fourneau ... Norbert Bruno Lapeyre ... Martial Jeanne Aptekman ... Yvette User Rating:7.5/10 ( 3,316 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 152 votes) Yahoo! オトーサン、 「巨匠の地味な名作」 カンヌ国際映画祭受賞 ・監督賞 ロベール・ブレッソン 同ノミネート ・パルム・ドール ロベール・ブレッソン User Reviews tamanekoさん 2013年4月20日 負の連鎖の行く末 派手なシーンや、激情を煽るような音楽もなく、 出演者も美男美女ではなく、 普通な市井の人たちといった感じで、 たんたんと物語は進行するんですが、 それだけにドキュメンタリー的な見せ方で リアル感たっぷり現実的にありそうだと思わせる構成に、 見ていて非常に切なくなるものがあります。 タイトルの『ラルジャン』とは、お金という意味だそうです。 お金で生かされることもあれば、 そのお金で身を滅ぼすこともある、 たしかに大事なお金ではありますが、 人の心を無くしてしまってはなんにもなりませんね。 オトーサン、 「無意味にみえる遊びのシーンが印象的」 Steven_Harrisonさん GSO, USA 2004年6月16日 注意深くみるべき名画 ロベール・ブレッソンは、一握りのひとについて物語る。 資本主義の中核である貪欲によって操られているのだ。 お金、あるいは、偽札だ。 この映画は、トルストイの「偽札」に基づいている。 心を乱す一連の出来事が、数人の人生を変える。 貨幣制度は、人間そのものを変えてしまうのだ。 私は、実に感動した。 面白さのあまり椅子にしがみつき、頭を振った。 だが、ブレッソンの監督スタイルは、他の監督とは異質だ。 彼は、時々立ちどまって、 観客を自分の傍らに留まらせようとする。 彼はまた映画にとって重要と思われていることを 省くようにしている。 徒らに混乱を招くからだ。 だが、この映画、注意深くみると、 予想以上の収穫がある... 何度も見直す度に、新しい発見があった。 スコア? 10点満点で10点だ。 オトーサン、 「巨匠の経歴を見なくては」 随分、寡作だと分かりました。 Robert Bresson ロベール・ブレッソン 誕生日:1901/9/25 -1999/12/18 出身; フランス パリ 経歴 画家、写真家として活躍した後、 「公共問題」で監督デビュー。 第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となる。 終戦後、「罪の天使たち」を制作する。 ジャン・コクトーらとともに、 「カイエ・デュ・シネマ」の母体となった 「オブジェクティフ49」を創設する。 世界中の数々の映画賞を受賞する。 虚飾を廃し、大胆かつ慎重、繊細な作風で知られる。 監督作: 1934年「公共問題」 1934年「罪の天使たち」 1945年「ブーローニュの森の貴婦人たち」 1950年「田舎司祭の日記」 1956年「抵抗(レジスタンス) - 死刑囚の手記より」 1959年「スリ」 1962年「ジャンヌ・ダルク裁判」 1966年「バルタザールどこへ行く」 1967年「少女ムシェット」 1969年「やさしい女」 1971年「白夜」 1874年「湖のランスロ」 1977年「たぶん悪魔が」 1983年「ラルジャン」


4554 ラヴェンダーの咲く庭で(BS 2004)

オトーサン、 「驚きだね」 英国の邸宅を囲む田園風景と、 老嬢を演じる2人の名女優。 これだけで、いい映画ができてしまうとは。 原題:Ladies in Lavender. (2004) 監督・脚本:Charles Dance 原作:William J. Locke Genre:Drama / Music / Mystery Rated PG-13 for brief strong language Country:UK Language:English / German / Polish / French 上映時間:104分 あらすじ: 1936年。イギリス、コーンウォール。 美しい漁村に暮らす初老の姉妹、 アーシュラとジャネットは 両親の残した屋敷と財産に恵まれ、 庭の花々の手入れや読書を楽しみながら 穏やかに過ごしていた。 ある嵐の翌日、姉妹は眼下の浜辺に 若い男性が倒れているのを発見する。 彼の名前はアンドレア。 ポーランド人でヴァイオリニスト。 渡米途中に船が難破し、ここへ流れ着いたらしい。 やがて回復したアンドレアは、 見事なヴァイオリンで姉妹の心を和ませていく。 アーシュラは、淡い感情の芽生えを抑えきれなくなって... 出演者: Judi Dench ... Ursula(アーシュラ) Maggie Smith ... Janet(ジャネット) Daniel Bruhl ... Andrea(アンドレア) オトーサン、 「待ってました名脇役!」 「007シリーズ」のM役でおなじみの ジュディ・デンチが、老いらくの恋をするなんて! JUDI DENCH  ジュディ・デンチ 誕生日 1934/12/9 出身 英ヨーク セントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマで演技を学んだ後、 オールド・ビク座の舞台でデビュー。 イギリスのアカデミー賞にあたるBAFTAは12回ノミネートされ、 「眺めのいい部屋」など6回受賞。 「QUEEN VICTORIA/至上の恋」「ショコラ」「アイリス」 「ヘンダーソン夫人の贈り物」でアカデミー賞に4度ノミネート。 「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞助演女優賞に輝いた。 他ではピアース・ブロスナン版以降の007のM役が有名。 出演作 1957年「ハムレット」 1974年「大本命」 1984年「ウェザビー」 1985年「眺めのいい部屋」「エンジェリック・カンヴァセーション」 1986年「チャーリング・クロス街84番地」 1987年「ハンドフル・オブ・ダスト」 1988年「ヘンリー五世」 1995年「007/ゴールデン・アイ」◆「赤ちゃんにバンザイ!?」 1997年「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」◆      「QUEEN VICTORIA/至上の恋」「ハムレット」 1998年「恋に落ちたシェイクスピア」◆      「ムッソリーニとお茶を」◇ 1999年「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」◆ 2000年「ショコラ」◆ 2001年「シッピング・ニュース」◆「アイリス」◇ 2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」 2004年「ラヴェンダーの咲く庭で」◇「リディック」◆ 2005年「ヘンダーソン夫人の贈り物」◇「プライドと偏見」◆ 2006年「007/カジノ・ロワイヤル」◆「あるスキャンダルの覚え書き」 2008年「007/慰めの報酬」 2009年「NINE」 2011年「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」      「J・エドガー」「マリリン 7日間の恋」「 ジェーン・エア」      「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 2012年「007/ スカイフォール」 その他の出演者: Freddie Jones ... Jan Pendered Gregor Henderson-Begg ... Luke Pendered Miriam Margolyes ... Dorcas David Warner ... Dr. Francis Mead Clive Russell ... Adam Penruddocke Richard Pears ... Barry Natascha McElhone ... Olga Daniloff Iain Marshall ... Fisherman (as Ian Marshall) Toby Jones ... Hedley Trevor Ray ... Very Old Man 1 John Boswall ... Very Old Man 2 Joanna Dickens ... Mrs. Pendered User Rating:7.0/10 ( 5,998 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 481 votes) Yahoo! オトーサン、 「こいつは名画だ」 User Reviews zhencaさん Poland 2005年7月10日 魅力的な短編 老嬢の若いバイオリニストへのときめきを 綴った繊細で自然体の物語だ。 金儲けだけの騒がしく蒸し暑く悪臭を放つ映画が 流行し、銀幕を占領している今日、 一陣の新鮮な風のようだ。 昔の英国の田舎の雰囲気は、印象的で退屈だが、 緊迫したストーリーが、われわれの感情を和らげる。 特殊効果とオーバーな筋書とは縁遠いものだ。 この映画を他の芸術分野と比べるならば、 珠玉の文学に例えられよう。 それに加えて、見事な演技と豪奢な音楽がある。 同時に、人生の一断面のようだ。 登場人物たちのライフスタイルのニュアンスを 几帳面に描いている。 主役たちの演技の見事なこと。 いくつかのコメントでは、 ストーリーに細部の描写が欠けているというが、 私は、完全で首尾一貫していると思う。 さらに言えば、登場人物についての余計な背景描写は、 ストーリーを弱めるだけだと思う。 監督の目的は、2人の老嬢の内部に渦巻く感情に くっきりと焦点を当てることだった。 2人のせりふには、十分な情報が盛られている。 要するに、いくら重要であろうと異邦人の物語ではない。 だが、2人の孤独と若い男性への心のときめきこそが、 この筋書の中核なのだ。 変なアクションを排することによって、 この映画は、ある種のひとびとにとってのご馳走になった。 現代生活の騒音から逃れ、 1時間半、すばらしい音の調べに酔うことができたのだ。 オトーサン、 「同感!」 ジュュディ・デンチのいいところをきちんと 把握しています。 黒美君彦さん 2007年7月12日 少女のような老婦人 05年の公開当時、イギリスの浜辺で記憶を失った青年、 通称“ピアノマン”が発見され、 この作品との類似性が話題に上った。 ピアノの画を描いたので、ピアノを弾かせると見事に弾いた などという虚偽の報道もあり、 「フランス人大道芸人」「ノルウェー人留学生」 「チェコ人ピアニスト」といった身元捜しに世界が狂奔したが、 結局心を病むドイツ人だったことが明らかになり終息した。 どうもこの作品については、 あの「ピアノマン」事件の印象がついてまわるので困る(苦笑)。 さて作品はというと、 妹アーシュラ・ウィディントン役のジュディ・デンチ、 姉のジャネット役のマギー・スミスについては申し分ない。 浜辺に流れ着いたポーランド人バイオリニスト・アンドレア(ダニエル・ブリュール)も 「王子様」としては悪くない。 イングランド南西端のコーンウォールの美しい風景を叙情的に描きながら、 年老いた姉妹の切ない恋が胸に迫る。 …のであるが、もう少し展開が欲しい気もした。 何より姉妹の過去についてももう少し説明が欲しい。 二人のこれまでの恋や人生の岐路、 そうしたものの果てに「現在」があることを知れば、 アーシュラのアンドレアに対する純粋な思いに もう少し感情移入できたように思うのだ。 健康を取り戻したアンドレアが、 引き続き姉妹の家に居候を決め込むのも何となく不可解。 せっかく原作の設定を1930年代後半の不穏な時代に変えているのだから、 そうした時代背景などをもう少し盛り込むとよかったのに…と思う。 と不満なところもあるが、 ジュディ・デンチが少女のような表情でアンドレアをみつめたり、 散髪した髪を拾ったりするのは何とも愛おしかった。 たまたま前日に彼女が主演している 『あるスキャンダルの覚え書き』(06年英)を観たところだったので、 彼女の演技の幅には感服。 老境に入ってますます存在感に磨きがかかっているように思う。 アンドレアが姿を消しむせび泣く彼女は、 自らが若ければ…とどれだけ現実を呪ったことだろう。 でも、大人として彼女は現実を受け容れる。 大人であるが故のつらさが滲み出る。 ひたすら穏やかで、英国短編小説の薫りに溢れた作品だ。


4553 ツイステッド(BS 2004)

オトーサン、 「いい女優さんだね」 この映画批評をはじめた1999年に、 彼女の主演映画「ダブル・ジョパディー」をみました。 原題:Twisted(2004) 監督:Philip Kaufman 脚本:Sarah Thorp Genre:Crime / Drama / Mystery Country:USA / Germany Language:English / Italian / Spanish 上映時間:97分 あらすじ: 憧れの殺人課捜査官に昇格した サンフランシスコ市警の刑事ジェシカ。 だが、彼女と肉体関係を持った男たちが 次々と死体になって発見され、 ジェシカは自分自身をも疑い始める。 出演者: Ashley Judd ... Jessica Shepard ジェシカ Samuel L. Jackson ... John Mills ジョン Andy Garcia ... Mike Delmarco マイク オトーサン、 「頑張ってるな」 アシュレイ・ジャッド、久々の主演です。 Ashley Judd アシュレイ・ジャッド 誕生日 1968/04/19 出身 アメリカ/カリフォルニア州 母と姉はカントリー歌手の大物。 ケンタッキー大学卒業後演劇を学び、 「カフス!」で、映画デビュー。 「ディープ・ジョパディー」で注目を得る。 「ダブル・ジョパディー」で主演。 出演作: 1992年「カフス!」 1993年「ディープ・ジョパディー」 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 1995年「聖なる狂気」「スモーク」「ヒート」 1996年「ボディ・リップス」「ノーマ・ジーンとマリリン」      「評決のとき」 1997年「ザ・ローカスト/あばかれた夏」「コレクター」 1998年「サイモン・バーチ」 1999年「ダブル・ジョパディー」「氷の接吻」 2000年「あなたのために」 2001年「恋する遺伝子」 2002年「フリーダ」「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」      「ハイ・クライムズ」 2004年「五線譜のラブレター DE-LOVELY」「ツイステッド」 2006年「恋愛依存症」 2007年「BUG/バグ」 2009年「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」 2010年「妖精ファイター」 2011年「イルカと少年」「フライペーパー! 史上最低の銀行強盗」 2013年「エンド・オブ・ホワイトハウス」 その他の出演者: David Strathairn ... Dr. Melvin Frank Russell Wong ... Lieutenant Tong Camryn Manheim ... Lisa Mark Pellegrino ... Jimmy Schmidt Titus Welliver ... Dale Becker D.W. Moffett ... Ray Porter Richard T. Jones ... Wilson Jefferson Leland Orser ... Edmund Cutler James Oliver Bullock ... John Flanagan William Hall ... Chip Marshall Joe Duer ... Larry Geber Jim Hechim ... Bob Sherman User Rating:5.0/10 ( 12,886 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 371 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2006年9月4日 オーケー、悪くない....サイテーじゃない。 何人かが、言っていた。 「借りるなよ、サイテー」 だが、見てしまった。 アシュレイ・ジャッドが好きだからだ。 そう、DVDは買わないが、レンタルする値打ちはある。 全然、悪くなかった。 まともな「連続殺人犯映画」だ。 結末はいただけない。 長すぎるし、安っぽい。 だが、たいていの映画はこんなものだ。 主要な登場人物が、次第にやつれてくるので、 終わってほっとした。 こういうひともいた。 「結末が読める」 だが、私には分からなかった。 考えてみたが、まちがった。 みんなも、同じじゃないかな。 だから、ウワサを信じるなかれ。 これは、まともな映画だ。 アシュレイ・ジャッド、アンディ・ガルシア、 サミュエル・L・ジャクソン、デヴィッド・ストラザーン 出演者についても、同じことが言えそうだ。 オトーサン、 「同感!」 黒美君彦さん 2004年9月2日 惜しい 映像、音楽、空気... サンフランシスコを舞台にした心理サスペンスだが、 舞台装置も含めて、雰囲気やテンポは悪くない。 が、何とも惜しいのが早々に筋が読めてしまい、 真犯人がわかってしまうところ。 伏線の置き方があまりにストレートなので、 スリルに翻弄されたい向きにはお勧めしにくいかも。 OPはマーク・アイシャムの音楽と霧に包まれた サンフランシスコ湾の幻想的な映像が印象的で、 期待をもたせるのだが・・・。 その意味で、惜しい作品だ。


4552 ソウル・サーファー(DVD 2011)

オトーサン、 「サーフィンの映画か」 その割には、大した波もなく、平凡でした。 でも、片腕を失った身体障害者の気持ちは、 痛いほどよく分かりました。 原題:Soul Surfer (2011) 監督:Sean McNamara 原作:Bethany Hamilton/Sheryl Berk/Rick Bundschuh screen story:Sean McNamara/Deborah Schwartz/Douglas Schwartz Michael Berk/Matt Allen/Caleb Wilson/Brad Gann 脚本:Sean McNamara/Deborah Schwartz/ Douglas Schwartz/Michael Berk Genre:Biography / Drama / Sport 上映時間:106分 あらすじ: ハワイ、カウアイ島。 ベサニー(13)は、プロサーファーを夢見る少女だ。 地方大会で活躍し、将来を嘱望される。 だが、サメに襲われ、左腕を失う。 何とかサーフィンを再開したが、 思うよう波に乗れず、大会でも結果を出せない。 夢を追うことをあきらめるが、 家族や親友が、優しく支えていく... 出演者: AnnaSophia Robb ... Bethany Hamilton(ベサニー) Helen Hunt ... Cheri Hamilton(シェリー) Dennis Quaid ... Tom Hamilton(トム) オトーサン、 「デニス・クエイドが、いいね」 主役のアナソフィア・ロブの演技には、 没頭できませんでした。 片腕がないシーンをどうやって撮ったのか、 疑問でした。 最初は、腕を後ろに回して隠したのかと思いましたが、 切断面もみせてくれるので、疑問がさらに深まりました。 Annasophia Robb アナソフィア・ロブ 誕生日 1993/12/08 出身 アメリカ/コロラド州デンヴァー 父親は建築家、母親はインテリア・デザイナー。 イングランド人、スコットランド人、デンマーク人、 スウェーデン人、アイルランド人の血を引く家系。 幼少よりモデル等として活動し、 短編作品"Daddy's Day"で映画デビュー。 ティム・バートン監督「チャーリーとチョコレート工場」出演で知名度を上げる。 2005年「きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏」 ?      「チャーリーとチョコレート工場」 2007年「テラビシアにかける橋」「リーピング」 2008年「ジャンパー」 2011年「ソウル・サーファー」 2009年「ウィッチマウンテン/地図から消された山」 その他の出演者: Lorraine Nicholson ... Alana Blanchard Carrie Underwood ... Sarah Hill Kevin Sorbo ... Holt Blanchard Ross Thomas ... Noah Hamilton Chris Brochu ... Timmy Hamilton Sonya Balmores ... Malina Birch Jeremy Sumpter ... Byron Craig T. Nelson ... Dr. David Rovinksy Branscombe Richmond ... Ben Aipa Cody Gomes ... Keoki Titus Kinimaka ... Titus User Rating:6.9/10 ( 19,494 votes)IMDb User Rating:9.2/10( 473 votes) Yahoo! オトーサン、 「ディズニー映画らしいね」 User Reviews laurenbeatty3さん United States 2011年9月17日 お気に入りの信頼できる映画だ。 ほんとうに、心を高揚させてくれる。 最初から最後まで涙なしには、見られなかった。 全編、神に捧げられている。 デニス・クエイドとヘレン・ハントを褒めたい。 出演して、すばらしい演技をみせてくれた! この映画、10点満点で10点だ。 私のお気に入りの信頼できる映画トップを列挙しよう。 1) ベンハー 2) ジーニアスクラブ 3) ソウルサーファー 4) フェイシング・ザ・ジャイアント 5) 炎のランナー 6) End of the Spear 7) バーティカル・ハンガー 8) 新約聖書 ~ヨハネの福音書~ 9) Time Changer 10) Book of Matthew 以上の映画を見なかったら、損する! オトーサン、 「前田有一さん、激賞!」 さては、アナソフィア・ロブに惚れこんだようです。 2012年6月136日 主演女優の力 「ソウル・サーファー」は、 思わぬ障害を持つことになったアスリートが 逆境から這い上がる、いかにもディズニー好みの 感動スポーツドラマだが、 それを嫌みなく仕上げることができたのは、 ひとえに主演女優の力である。 (略 あらすじ紹介) アナソフィア・ロブは、 ハリー・ポッターシリーズのエマ・ワトソンら 90年代に生まれた若手女優の中でも群を抜く美少女女優。 この分野の世界的権威である私の意見なので 何より信頼できる話だが、 おそらく彼女は日本人がもっとも好むタイプの 白人女性の顔立ちをしているのではないか。 性格のよさそうな、受け入れ間口の広そうなその笑顔は100点、 この映画の中で見せる涙をこらえる表情などは120点という、 まさに非の打ちどころのない美人である。 そんな彼女が出ずっぱりで、実在の同名プロサーファーの自伝を演じる。 そのベサニー・ハミルトン本人同様、 この映画の中でアナソフィア・ロブはほとんど片腕しかない姿で登場するが、 これは緑色の袖を装着して撮影し、 あとからデジタル処理して削除する手の込んだ映像技術のたまものである。 その一方で、彼女が襲われる巨大サメは昔ながらの手作りハリボテという よくわからないアナログ手法がとられていたりもする。 どちらも違和感のない仕上がりになっているのは、 さすがのアメリカ映画クォリティ。 とくにこの、サメに襲われる場面の緊迫感はなかなかのもので、 そこにたまたま居合わせた親友の父親の 焦りながらも必死に冷静に対応する姿などはとてもリアルである。 その的確な対応には、見ているこちらもうれしくなる程頼もしい。 こういう場面で周りの大人が醜態をさらすのを見るのは、 映画といえども気分が悪い。 そんな観客心理をよくわかっている。 まともな大人たちに囲まれ、 この偉人サーファーは育ったんだと印象付ける手堅い演出である。 エンドロールでは、劇中に描かれているのと同じ場面の 本人映像を流すあたり、かなり事実に忠実に映画化されていると思われるが、 だとしたらこの事故後の主人公の冷静さには驚く限りである。 この年齢の女のコが腕を失ったというのに 不要に取り乱すこともなく、見舞客に冗談まで言っている。 気丈だし、とても素直なそのキャラクターには誰もが魅了されてしまう。 おまけに顔がアナソフィア・ロブときたら、 世界中の全中年男性が協力を申し出たくなるはずだ。 サメへの恐怖やトラウマ的な描写がゼロで、 さっさと海に入ろうとするあたりは、 いくら映画でもそりゃないよと思わなくもないが、 何となくこの愛すべきキャラと顔で押し切られてしまった感がある。 美少女は得だ。 泣かせるための臭いセリフも多数あるが、 よほどの共感を集めたヒロインでなければ失笑を買うところだ。 自分の失ったものばかりに目を囚われていたヒロインが、 ある自然災害の被災地を訪れることで、自分にしかできない事に気づく。 それこそが、事故によって彼女だけが得たものであり、 彼女の個性であり、武器であった。 そこから、本当に強いサーファーへと彼女は生まれ変わる。 映画「ロッキー」を彷彿とさせるトレーニングシーンの モンタージュには思わず苦笑だが、片手腕立て伏せやチンニングなど、 なかなか心ふるわせるものがある。 アナソフィア・ロブは、サーフシーンの多くを自分で演じたが、 難易度の高い技はベサニー本人が代役として演じた。 アナソフィア・ロブへサーフィン指導をしたのも彼女である。 サーフィン映画としては、特段撮影がすぐれているとか、 激しい見せ場があるわけではないが、 そんなわけで素人が見てもわかりやすく、 共感たっぷりに仕上がっている。


4551 崖っぷちの男(DVD 2012)

オトーサン、 「あちこちにいるなぁ」 崖っぷちの男なら、政界、財界、スポーツ・芸能界、 枚挙にいとまがないほどです。 この映画の主人公は、元警官で、ダイヤ横領の罪で、 服役中のところ、脱走して、 NYの高層ビルの窓枠を超えてしまいます。 まさに、崖っぷちの男です。 原題:Man on a Ledge (2012) 監督:Asger Leth 脚本:Pablo F. Fenjves Genre:Action / Crime / Thriller Country:USA Language:English/ Spanish 上映時間:102分 あらすじ: マンハッタンの高級ホテル。 男が21階の窓枠を乗り越え、幅わずか30cmの縁に立ち、 いまにも飛び降りようとしていた。 街中が騒然とする中、男は交渉の相手として 女性刑事リディアを指名する。 やがて男の素性が、NY市警の元警察官キャシディと判明する。 30億円のダイヤ横領の罪で服役中で、 父親の葬儀で仮出所中に脱走したのだった。 ヤジ馬が見守る中、リディアに対し自らの潔白を証明しようとする。 しかしその背後では、ニックの指示を受けた 弟ジョーイとその恋人によってある計画が進行していく... 出演者: Sam Worthington ... Nick Cassidy(キャシディ) Elizabeth Banks ... Lydia Mercer(リディア) Jamie Bell ... Joey Cassidy(ジョーイ) Ed Harris ... David Englander(イングランダー) オトーサン、 「若手有望株なんだ」 地味ですが、演技に破綻はありません。 SAM WORTHINGTON  サム・ワーティングトン 誕生日 1976/8/2 出身 オーストラリア/パース 98年、オーストラリアの国立演劇芸術学院を卒業。 舞台やTV作品に出演。 2000年、「タップ・ドッグス」のアダム・ガルシアの兄役で映画デビュー。 2002年、ブルース・ウィリス主演作「ジャスティス」でハリウッド進出 オーストラリア映画協会賞の主演男優賞受賞。 俳優になる前はレンガ積み職人をしていた。 趣味は、サーフィン。 出演作 2000年「タップ・ドッグス」 2002年「ジャスティス」 2004年「Somersault」「15歳のダイアリー」「バッド・フィンク」 2005年「グレート・レイド 史上最大の作戦」 2006年「マクベス ザ・ギャングスター」 2007年「マンイーター」 2009年「ターミネーター4」「アバター」 2010年「タイタンの戦い」「ペイド・バック」 2011年「崖っぷちの男」「恋と愛の測り方」「キリング・フィールズ 失踪地帯」 2012年「ドリフト」「タイタンの逆襲」 その他の出演者: Mandy Gonzalez ... Manager Barbara Marineau ... Screaming Woman J. Smith-Cameron ... Psychiatrist Anthony Mackie ... Mike Ackerman Patrick Collins ... Father Leo Genesis Rodriguez ... Angie Afton Williamson ... Janice Ackerman Robert Clohessy ... Prison Guard Joe Lisi ... Desk Sergeant Candice McKoy ... Cop - Bullhorn Edward Burns ... Jack Dougherty Johnny Solo ... Cop - Room Titus Welliver ... Dante Marcus Kyra Sedgwick ... Suzie Morales Michael Lee Laurence ... Bearded Guy John Dossett ... Ted Henry Ann Arvia ... Investor Jonathan Walker ... Investor User Rating:6.6/10( 69,272 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 817 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなところでしょう」 User Reviews Keryl Cryerさん 2012年1月4日 素晴らしくはないが、期待以上。 予告編をみたが、まったく響くものがなかった。 タイトルも、無味乾燥。 短縮されたエレベーターの間隔みたいだ。 だが、試写会に行く機会があった。 こう思った。 「ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー、  さらに、エド・ハリスも出演しいる。  この面子なら、そう悪い映画じゃないだろう。  しばらく、エド・バーンズもみていなかったしな。  それに、なんといっても、タダだし」 結果だが、そう... ときどきおかしな点もあったし、結末も予測できた。 サム・ワーティングトンの英語のアクセントは怪しかった。 叫ぶときは、まったくオーストラリア人だった。 だが、失点よりは、得点のほうが多かった。 何度か息をのみ、胸をなでおろした。 確かに、最高のアクション映画ではなかったが、 最悪でもなかった。 まあまあのポップコーン映画だ。 知的ではないし、頭を痛めることもない。 オトーサン、 「手法としては、成功だね」 凝縮した時間と空間を舞台としたことで、 スリルを増やしています。 前田有一さん 2012年7月1日 高所恐怖症の人は無理 人生、突然がけっぷちが訪れることがよくある。 圧倒的な魅力を持つセンターが卒業し、 人気ナンバー4からいよいよ下剋上を狙うかというその時、 撮影好きな元彼に恥ずかし写真をばらされる。 リアル「ノッティング・ヒルの恋人」を気取ってみたが、 現実は厳しかった。 ロマコメを信じると高くつくことを 身をもって知ったそんな彼女に贈りたい、 それがこの「崖っぷちの男」である。 (略 あらすじ紹介) 人気絶頂サム・ワーシントン、 今年4本目の日本における主演公開作にして最高傑作。 それがこのスリリングなサスペンスだ。 舞台が狭いほどサスペンス系の話を成立させるのは困難になる。 だがそれは、脚本に相当な工夫を凝らさざるを得ないという意味でもあり、 だからこそ面白くなることが多い。 この映画もその典型で、主人公の男が立つのは窓の外、 ほんの50センチメートル程度の外壁のへりでしかない。 この狭苦しいステージで彼は、今にも飛び降りる切迫した表情で、 眼下のニューヨーク市民と自殺を止めようと到着した 警察の交渉人(エリザベス・バンクス)を翻弄する。 翻弄と書いたのは、どうもこの男には単なる自殺志願者にしては 不自然な点が見受けられるからである。 詳しくは本編を見ていただきたいが、 その驚くべき目的は映画の中盤で明らかになる。 目的不明な男の行動、結末の意外性、 そしてこの「真の目的」に関わるアクションパートが この映画の面白さ三本柱となる。 サム・ワーシントンは、どうも演技が上手いのか下手なのかよくわからず、 今回の役柄も彼の挙動からその目的を推理するのは困難だ。 もし計算づくでこのどっちつかずの演技をやっているなら相当なもの。 交渉人の女性警察官どころか、観客をもだますのだから大したものだ。 そんな彼が出ずっぱりで演じているこのがけっぷちパートは文句なしの満点。 しかし真相に関わるアクションパート、 こちらがいまいち乗り切れない。 いくら何でも実現性に乏しく、あまりに荒っぽい手口には 「そんなんじゃムリだろ」というほかない。 こちらにもう少し工夫があれば、なおよかったのだが。 なおこの映画は、ただ面白いだけでなく奥行きもある。 というのも、一見どの時代でも成立しそうな話であるものの、 実際にはこの2012年にぴったりな社会性を兼ね備えているから。 たとえばやじ馬に集まったニューヨーク市民の、 今にも暴動を起こしそうな殺気立った雰囲気。 先日もウォール街で大きなデモが話題になったが、 格差社会が行き詰まり、国民の間に不満が渦巻く 現在のアメリカにおいて、 この映画の群衆が醸し出す不穏さは極めてリアルである。 真のMVPとでもいうべき、ある暴走した市民がこの映画には出ているが、 このキャラクターなどは庶民の怒りの象徴である。 ユダヤ人と思しきダイヤ王と それに騙され命がけで無実を明かそうとする主人公。 この構図を見ただけでここまで庶民が暴走してしまうのが いかにもありがちで興味深い。 さらに付け加えると、この映画にも大流行中の 「ファミリーの絆」をたたえたテーマが隠されている。 これについては、あえてこれ以上は語らないが、 本作もこのサイトで何度も伝えている通り 今どきのアメリカ映画の本流にあるということである。 例の彼女もそんな時代性の強い傑作「崖っぷちの男」を見て、 主人公の抜け目なさ、ずぶとさを見習ったら良いのではないだろうか。 必要ないか。


4550 山桜(BS 2008)

オトーサン、 「これも、藤沢周平の映画化だね」 多少、食傷気味ではありますが、 東山紀之が出演というので、みることに。 原題:山桜(2008) 監督:篠原哲雄 原作:藤沢周平 脚本:飯田健三郎/ 長谷川康夫監督: Genre:Drama/Romance 上映時間:99分 あらすじ: 江戸後期は北の小国、海坂の地。 野江は、最初の夫に病で先立たれ、 次に嫁いだ先にも居場所がない。 実家に帰って叔母の墓参の山道で一本の山桜に出会う。 背伸びしても高くて取れないその枝を ふと折って差し出してくれた武士は、 嫁ぐ前に縁談を申し込まれた相手だった... 出演者: 田中麗奈... 磯村野江 東山紀之... 手塚弥一郎 富司純子... 手塚志津 オトーサン、 「東山紀之くん、かっこいい」 殺陣のシーン、刀さばきが見事でした。 田中麗奈さんは、もう少し演技力を磨かないと。 その他の出演者: 篠田三郎... 浦井七左衛門 檀ふみ... 浦井瑞江 北条隆博... 浦井新之助 南沢奈央... 浦井勢津 高橋長英... 磯村左次衛門 永島暎子... 磯村富代 村井国夫... 諏訪平右衛門 User Rating:6.4/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.1/10( 524 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、6点台後半かな」 User Reviews バッハバッハバッハさん 2009年1月14 数ある藤沢作品の中で最も好きな『山桜』が映画化された。 野江の雰囲気がどうも田中麗奈ではないような気もする (彼女なら、ちゃきちゃきのおきゃんな町娘のイメージ)。 手塚弥一郎はというと、 原作には「男にしては優しすぎる目元」とあるので 若い時の中村雅俊などぴたりだったんじゃないかと思う。 とはいえ、予想外に東山紀之はよかった。 寡黙で正義に篤く侠気のある役どころがはまっていた。 今後が非常に楽しみだ。 食事時の礼儀作法・季節感を楽しむ気持ちのゆとりの有無で、 家格あるいは人格の違いを表していたり、 大目付に出頭する手塚と米倉(この人も正義の人であった)の 視線だけのやり取り、 静かに逼塞していた手塚の母堂が、 野江が来るようになり扉を開け放したり、と そこかしこに隠してある旨み、みたいな物を探すのも楽しかった。 冨司純子はさすが。 画面に登場するだけで暗がりに明るい光が差すかのようだった。 それも、野江が訪ねてきた時はちょっとやつれている感じであったが、 次にはふっくらしたと母性が表れていた。 全体としてよかったが、一青ようの歌は 私にはちょっと合わなかった。 オトーサン、 「一青ようの歌は、いただけなかったな」 全体の雰囲気をぶちこわしていました。 pory2425さん 2012年11月16日 藤沢ファン以外の方へ 藤沢ファンなら観ていないヒトはいないと思います。 ほかの藤沢周平の映像化を観ていれば、 この映画がかなりうまくいっている作品だということがわかります。 「たそがれ清兵衛」なんかと比べて多少落ちるところもありますが、 日本の他の監督がみな山田洋次と同じ環境で 映画を撮っているわけではありません。 予算やいろいろな制約、タイアップだって必要なんでしょう。 ちょっと思い切ったことをいうと、 藤沢周平の書くお話は それほど新趣なストーリーではないのかもしれません。 ありふれた話だと思うひともいるでしょう。 また大衆娯楽に徹された方で、私もそれが時々、 ちょっと俗っぽいサービスに感じることがありました。 藤沢周平の魅力は、つきつめるとその文章だと思っています。 読んでいると自然に、風景や心情がこころに浮かびます。 読んでいて非常に心地いいのです。 なのでそれを映像化しても、 果たしてファン以外のヒトが観て楽しめるのか ちょっと疑問なところがあります。 とても言わずもがななことを書きますが、 たとえばこの映画で桜の花がでできたら、 それがどう咲いているが、枝がどう伸びていて それが何を意味しているのか、 そして作者は主人公の過去や未来がどうだと言いたいのかを 一応読み取りながらこの映画は観ないと、 どこがそんなにいいいんだという感想を抱くことになるでしょう。 もちろんこれは娯楽作品なので、 いちいちそういう面倒なことを意識して観ていられません。 だから自然に感じ取ったひとは、それらが重なりあうことで、 ラストに「ありふれて」いない感動に出会えるでしょうし、 そうでなければ単に感性の問題というか、 趣味にあわないということでいいと思います。 また、藤沢周平は、私のような素養の低い人間から、 かなりの大作家さんまで魅了してしまう 幅の広さも特徴だと思います。 藤沢周平が大衆娯楽作家と書いてしまいましたが、 そういう意味では、タイアップの曲も 「らしい」と無理やり思えなくもありません。


4549 エクスペンダブルズ2(DVD 2012)

オトーサン、 「老いてますます盛ん」 シルヴェスター・スタローン、御ン年67歳。 功なり名を遂げた方ですから、 マイアミあたりで余生を満喫すればいいはず。 だが、彼は驀進中です。 原題:The Expendables 2 (2012) 監督:Simon West 原作:Ken Kaufman/David Agosto/Richard Wenk /Dave Callaham 脚本:Richard Wenk/ Sylvester Stallone Genre:Action / Adventure / Thriller 上映時間:103分 あらすじ: 東欧の山中に墜落した輸送機からデータを回収する楽な仕事──。 だがそこには落とし穴があった。 バーニーが率いる傭兵部隊エクスペンタブルズは、 この仕事で仲間を一人失ってしまう。 殺ったのはヴィラン率いる地元の武装グループ。 バーニーは奪われた物資と仲間の復讐のため、ヴィランを追う。 出演者: Sylvester Stallone ... Barney Ross(バーニー) Bruce Willis ... Church(チャ-チ) Arnold Schwarzenegger ... Trench(トレンチ) Chuck Norris ... Booker(ブッカー) オトーサン、 「筋肉もりもりだね」 SYLVESTER STALLONE  シルヴェスター・スタローン 誕生日 1946/7/6 出身 米ニューヨーク 両親の離婚から少年時代は素行が悪く、 ウェイト・トレーニングやスポーツに明け暮れた。 スイスの大学時代に俳優を志し、 マイアミ大学演劇科に編入したが中退する。 69年にニューヨークへ出て、生活苦の中、役者を志す。 75年、クローズド・サーキッドで観た ヘビー級チャンピオン戦に刺激されて 三日で書き上げたシナリオが 映画「ロッキー」として自ら主役を演じ、大ヒット。 以後、「ロッキー」「ランボー」シリーズで アクション・スターとしての地位を不動のものに。 私生活ではサーシャ夫人とは二子をもうけたが、離婚。 ブリジット・ニールセンとも再婚したが別れ、現在は三人目。 出演作 1971年「ザ・イタリアン・スタローン」      「ウッディ・アレンのバナナ」「レベル」 1974年「ブルックリンの青春」 1975年「ビッグ・ボス」「さらば愛しき女よ」 1976年「デス・レース2000」「爆走!キャノンボール」「ロッキー」◇ 1978年「パラダイス・アレイ」「フィスト」「ロッキー2」◇ 1980年「勝利への脱出」◇ 1981年「ナイトホークス」◇ 1982年「ランボー」◇「ロッキー3」◇ 1983年「ステイン・アライブ」 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高」 1985年「ランボー/怒りの脱出」◇「ロッキー4 炎の友情」◇ 1986年「コブラ」◇ 1987年「オーバー・ザ・トップ」◇ 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」◇ 1989年「デッドフォール」◇「ロックアップ」◇ 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」◇ 1991年「オスカー」◇ 1992年「刑事ジョー/ママにお手上げ」◇ 1993年「デモリションマン」◇「クリフハンガー」◇ 1994年「スペシャリスト」◇ 1995年「暗殺者」◇「ジャッジ・ドレッド」◇ 1996年「デイライト」◇ 1997年「コップランド」◇「メン・イン・ブラック」▲ 1998年「アンツ」(声)◆「アラン・スミシー・フィルム」 2000年「追撃者」◇ 2001年「ドリヴン」◇ 2002年「D-TOX」◇「ザ・ボディガード」◇ 2003年「スパイキッズ3-D/ゲームオーバー」◇「Taxi3」▲ 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」◇ 2008年「ランボー 最後の戦場」◇ 2009年「スタローン in ハリウッド・トラブル」 2010年「エクスペンダブルズ」 2011年「Mr.ズーキーパーの婚活動物園 」 2012年「バレット」「エクスペンダブルズ2」 その他の出演者: Jason Statham ... Lee Christmas Jean-Claude Van Damme ... Vilain Jet Li ... Yin Yang Dolph Lundgren ... Gunnar Jensen Terry Crews ... Hale Caesar Randy Couture ... Toll Road Liam Hemsworth ... Billy The Kid Scott Adkins ... Hector Nan Yu ... Maggie Amanda Ooms ... Pilar Charisma Carpenter ... Lacy User Rating:6.9/10 ( 125,657 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 794 votes) Yahoo! オトーサン、 「評判いいね」 User Reviews caseyx Netherlands 2012年8月12日 連中がまだ頑張っているなんて! 今朝、試写会でみた。 どう言ったらいいのか。 何といってもアクョン満載だ。 出だしの数分で、雷に打たれたような気分になる。 そして、ストーリーがはじまる。 明らかに、こいつは、いい脚本や印象的な演技の映画ではない。 だが、ストーリーは、的をえている! 伝説のアクションスターたちが集結した アクョン満載の映画を求めているなら 素敵な娯楽作といえる。 スタローン、ウィリス、シュワちゃん、 それにチャック・ノリスも、ヴァンダムも、好演している。 チャック・ノリスがアクション映画に戻ってきた。 すごいのを見られてうれしい! この映画の売りは、何といっても、昔の連中がみれることだ。 私が好きなのは、Liam Hemsworthだ。 彼は、武士の揃うなかで、健闘している。 マギー役のNan Yuも、はまり役。 ぶったまげるアクションのほかに、ユーモアもある。 それが、アクションの引き立て役になっている。 この映画、世界中でみられるといい。 長年、スタローンのフアンなので、 愛息の死を乗り越えて欲しいと願っている。 このド派手な映画を見に行くひとよ、 私同様、楽しんでほしい! オトーサン、 「そうか。オジサン向きか」 前田有一さん 2012年10月16日 オジサン感涙 日本では中高年が楽しめる映画が少ないと、 かねてから言われている。 確かに、海で救助ばかりしている体育会系男子の話とか、 テレビ局みたいな警察署の話を彼らに楽しめといっても微妙なところか。 だが、ここに決定版が登場した。「エクスペンダブルズ2」がそれだ。 (前掲 あらすじ紹介) 中高年向きといっても、 人生のなんたるかをしんみり考えるような人間ドラマでもなければ 文学作品でも、時代劇でもない。 どこからみてもB級風味あふれる、マッチョな軍事アクションである。 だがしかし、この映画のコンセプトは紛れもなく若者向きではない。 だいたい、スタローン、シュワルツェネッガー、ブルースの3人に チャック・ノリスが加わって大暴れ などといわれて興奮する平成生まれなどそういない。 ワクワクしているアナタは、まぎれもないオッサンである。 そんな衝撃的事実に追い打ちをかけるのが、 登場する大スターたちの隠せない衰えぶり。 ほとんどおじいちゃんになってしまったアーノルドをはじめ、 ベテラン陣はいかんせん動きが鈍い。 やむを得ないこととはいえ寂しい限り。 もっとも、ドーピング耐性がおそろしく強かったであろう(ほめ言葉) スタローンの肉体美は健在だし、悪役ヴァンダムのハイキックなど、 必殺技級のアクションもまたしかり。 好々爺にしか見えない伝説の男チャック・ノリスも、 レア感たっぷりでお得である。 ある戦場におけるスタローンとの奇妙なやりとりは、 アクションスター、チャック・ノリスについて 突飛な伝説を考えてネット等でおふざけを楽しんでいる 英語圏の人々なら爆笑が予想されるところだ。 さて、アクションではそんなレジェンド軍団を動ける若い連中が適時カバー。 とくにジェイソン・ステイサムの格闘アクションは 毎度ほれぼれする華麗な動きで、 絵画的な撮り方は思わず苦笑するほど。 熱心なファンでも十分満足できるだろう。 結果的には、質量ともに前作を上回る満足度。 人体の重みを感じられない現代的なスタイリッシュ・アクションに 違和感を持つ映画ファンは、とくにこれを見逃す手はない。 作り手にも中高年ファン向けだとの自覚があるためか、 血肉飛び散るスプラッター描写も遠慮なくあるから デートに使うには注意が必要だが、 これをいやがらず一緒に見に行ってくれる若い子がいるとしたら、 それは貴重な存在といえる。 見所は、テロ事件以来アメリカ国内では撮影困難になった 本物の国際空港を舞台にした銃撃アクション。 ここでメインを張るのはブルースとアーノルドである。 おなじみの名台詞には思わず爆笑。 自虐ネタもいける大人のスターたちの競演に思わずニヤリ、である。 それにしてもこのシリーズを企画したスタローンはえらい。 ファンがみたいと思う競演を、自らの人望と人脈で実現させた。 ビジネス的なうまみも考えてはいようが、 おそらくそれ以上に映画界およびファンへの 恩返しの思いが強いのではないか。 多くの男性の胸の中、大切な思い出が配置されるVIP席に鎮座しているのに 活躍の場が十分与えられていなかった往年のスターたちを復活させたことも、 特筆に値する。まさにハリウッドのシルバー人材センター、 これまでにない高みに彼は上ろうとしている。 世界中の映画ファンが、心の奥底にくすぶらせていた 熱い思いを復活させてくれたことを、 素直にスタローンに感謝して鑑賞しよう。 私を含む中高年のオッサンたちよ。


4548 アベンジャーズ(DVD 2012)

オトーサン、 「予習すべき映画だね」 マーベル・コミックの名作、「アイアンマン2」「ハルク」 そして、「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」を 事前に見ておくと、もっと楽しめるでしょう。 原題:The Avengers (2012) 監督・脚本:Joss Whedon 原作:Zak Penn/Joss Whedon Genre:Action Country:USA Language:English / Russian 上映時間:143分 あらすじ: 国際平和維持組織シールドで研究中だった 四次元キューブが地球の支配を目論む邪悪な神ロキに奪われ、 地球は史上最大の危機に直面する。 長官のニック・フューリーは周囲の反対を押し切り、 スーパー・パワーを持つヒーローを集めて 最強チーム“アベンジャーズ”を結成することを決断、 シールドのエージェントとなった魔性のスパイ、 ナターシャ・ロマノフらとともに ヒーローたちの招集に乗り出す。 こうしてトニー・スターク(アイアンマン)、 スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ)、 ブルース・バナー(ハルク)、 そして、ロキの兄ソーがシールド本部に勢ぞろいし、 “アベンジャーズ計画”への協力を求められる... 出演者: Robert Downey Jr. ... Tony Stark / Iron Man(アイアンマン) Chris Evans ... Steve Rogers / Captain America(キャプテン・アメリカ) Mark Ruffalo ... Bruce Banner / The Hulk(ハルク) Chris Hemsworth ... Thor(ソー) オトーサン、 「よくできたキャラクター集結!」 その他の出演者: Scarlett Johansson ... Natasha Romanoff / Black Widow Jeremy Renner ... Clint Barton / Hawkeye Tom Hiddleston ... Loki Clark Gregg ... Agent Phil Coulson Cobie Smulders ... Agent Maria Hill Stellan Skarsgard ... Selvig Samuel L. Jackson ... Nick Fury Gwyneth Paltrow ... Pepper Potts Paul Bettany ... Jarvis (voice) Alexis Denisof ... The Other Tina Benko ... NASA Scientist User Rating:8.3/10( 482,991 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 2,114 votes) Yahoo! Top 250 #145 オトーサン、 「スコアは高いのに、アカデミー賞はとれなかったのか」 アカデミー賞ノミネート ・視覚効果賞 User Reviews blang84さん United States 2012年5月9日 ひとびとは、すぐ喜ぶ 断っておく。 私は、コミックの読者ではない。. だから、私の意見は、多くのひとの役に立たないだろう。 この映画が好きな理由が分からない。 過去10年にすでに見たありきたりの コミックブックの要件をすべて備えている。 典型的で使い古しのストーリー。 面白くない邪悪な力に飢えた悪漢、 彼は、地球人をその権威に従わせたいのだ。 観客の挑戦に応えられる唯一の悪漢は、 ヒース・レジャーのロキだけだ。 わがヒーローたちが召集される。 アベンジャーたちは、マーベルお気に入りの連合だ。 ハルク、ソー、ブラック・ウイドウ、キャプテン・アメリカ。 そして、唯一、興味深いのは、 アイアンマンだ。 その他のヒーローたちは、ユーモアに欠けているし、 魅力もない。 最後に、お定まりの終わりが待っている。 われらが、ヒーローたちは、CGIでできた無数の悪漢を やっつけに行く。 どこへ? マンハッタンだ、なんて独創的なんだ。 このお粗末な私見は、常識とはちがう。 ハリウッドは、ひとびとの欲するところ、 売り上げの意味を熟知している。 IMDbの評価は、それを示している。 より新鮮で、賢明で、独創的な映画を見たいなら、 本作は、スキップすべきだ。 オトーサン、 「前田さんが絶賛!とはね」 前田有一さん 2012年8月17日 10年に1本級のお祭り 2005年から始まった、ハリウッドの大プロジェクト 「マーベル・シネマティック・ユニバース」の 集大成「アベンジャーズ」は、 深読み派、能天気派どちらにとっても紛れもない大傑作であった。 国際平和維持組織シールドが保管する四次元キューブが、 邪神ロキ(トム・ヒドルストン)に奪われた。 シールド長官ニック(サミュエル・L・ジャクソン)は、 この緊急事態にアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)を始めとする スーパーヒーローのオールスターチーム「アベンジャーズ」を結集させるが、 集まったヒーローたちはまるで協調性がなく、先が思いやられる状況であった。 日本では「インクレディブル・ハルク」(08年)から続く マーベルのアメコミ映画シリーズの最新作。 一つ一つすべての作品を楽しみながら待っていたファンにとっては、 いよいよ念願のお祭り映画である。 なにしろそれぞれ100億円単位の大作の主人公が 勢ぞろいするのだからたまらない。 次回作も彼以外はありえないとまでファンに絶賛されている ジョス・ウェドン監督は、全キャラクターに見せ場を与えるゴージャスな演出。 ほとんど便利屋扱いのアイアンマンや、 リーダー格のキャプテン・アメリカ、お尻担当ブラック・ウィドウ、 そしてその他の雑魚スターなど、 どのファンもそれなりに満足して帰れるようになっている。 中でも目を見張る活躍を見せるのが日本でも大人気のハルクで、 その強さときたらほとんど無敵状態。 残念ながら「インクレディブル・ハルク」(08年)で演じた エドワード・ノートンは降板、 主要キャラの中で唯一のキャスト変更であったが、 それが悔やまれるほどのフィーチャーぶりであった。 もっとも盛り上がるのが、敵の圧倒的な強さを見せられ、 こりゃヒーローでも無理だわと観客が絶望しかけたころ、 変身したハルクが最強の敵の前に立ちふさがり正拳付きをくらわす場面である。 プロレスでいえば散々セールしたあとに会心の延髄斬りを叩き込む、 そんな大喝采の空気が映画館を駆け抜ける。 アメリカだったらここで拍手が巻き起こるに違いない。 とにかく痛快で、ワクワクして、何も考えずド迫力映像を楽しめる、 そんな愛すべき無駄遣いを堪能したいハリウッド映画ファンにとって これ以上のものはない。 これを見れば日常の嫌なことを少なくとも2時間23分間は忘れていられる。 だがしかし、この映画がそこで終わらないのは、 こんなノー天気感の中にも、 深読み派をうならす味つけを施しているところである。 例えば、誰もが気づくことだがアベンジャーズというのは、 ようするに現実でいう多国籍軍のこと。 キャプテン・「アメリカ」率いるこのオールスターチームは、 それぞれが思惑を胸に秘め、ときに勝手なことばかり言っているので、 一見チームに見えても内情は分裂状態。 まさに現実の国際政治そのものである。 さらにこの映画に出てくるアメリカ政府は、 「大量破壊兵器」の探索どころか自らそれを内緒で作っているという ナイスなブラックジョーク設定。 それをニック・フューリーの言葉を借りて さりげなく自己弁護するシーンまで準備される。 だが最近のアメリカ人はそうした自分らの傲慢ちきな態度が 世界中で嫌われているのを知っているから、 ここではソーが説得力ある反論をすることで、 ガス抜きすることも忘れない。 どちらにも一理ある、というところに議論を落ち着かせる。 強力な軍事力=防衛力が、戦いや強敵を生み出すとのテーマは、 ただいま公開中の「ダークナイト」シリーズの2作目において 顕著なテーマであった。 その議論の続きがここでちらりと行われているわけである。 このシーンは、社会派なお客さんなら きわめて興味深く見ることができるだろう。 エンドロールの後には、アメリカで社会問題にもなった あるものを食べるシーンが用意されている。 それだけ騒ぎになったのもわかる楽しいおまけであり、 思わず2点ほど追加したくなった。 この映画を楽しむためには、 これまでの関連作品すべてを鑑賞することが必須だが、 それだけの手間をかけてでも見る価値がある。 間違いなく現時点で本年度ナンバーワンの外国映画であり、 すべての国の映画の中でもこの夏の最高傑作である。 「日本よ、これが映画だ。」との傲慢なキャッチコピーにも偽りはない。 可能な限りよい設備の劇場で楽しむことをお勧めしておく。


4547 馬上の二人(BS 1961)

オトーサン、 「異色の西部劇だね」 監督は、あのジョン・フォード。 インディアン=悪者という西部劇の決まりを破っています。 原題:Two Rode Together (1961) 監督:John Ford 原作:Will Cook 脚本:Frank S. Nugent Genre:Western 上映時間:109分 あらすじ: 1880年、テキサス 町の保安官ガスリー・マケーブは、 グランド砦の司令官フレーザー少佐の招きで砦へ。 少佐はコマンチ族に拉致された白人少年の救出を依頼した。 マケーブは旧友のジム・ゲイリイ中尉とコマンチ領へ。 だが、報酬の少ない危険が仕事で、気が進まず、 酒を飲み、ブロンド娘マーティをよくからかった。 一行は、コマンチ族に襲われ、部落に連行されてしまった。 酋長と取り引きし、陸軍仕官の婚約者エレナも連れ戻したが、 少年も、酋長の女にされていたエレナも冷たく扱われた。 出演者: James Stewart ... Marshal Guthrie McCabe(マケーブ) Richard Widmark ... First Lt. Jim Gary(ジム・ゲイリイ中尉) Shirley Jones ... Marty Purcell(マーティ) Linda Cristal ... Elena de la Madriaga(エレナ) オトーサン、 「安定感のある演技だね」 JAMES STEWART ジェームス・スチュワート 誕生日 1908/5/20-1997/7/2 出身 米ペンシルバニア州 プリンストン大学卒業後、地方劇団で舞台デビュー。 すぐにNYのブロードウェイで舞台に立つが、 MGMのスクリーン・テストで合格し、映画界入り。 35年「舗道の殺人」で映画デビュー。 第二次大戦時には空軍に入隊。 40年「フィラデルフィア物語」で アカデミー主演男優賞受賞。 授賞式会場には軍服で駆けつけた。 84年、アカデミー名誉賞受賞。 97年、心臓発作で死去。 出演作 1935年「舗道の殺人」 1936年「ローズ・マリィ」「結婚設計図」      「妻と女秘書」「小都会の女」      「超スピード時代」「豪傑一代娘」      「踊るアメリカ艦隊」「夕陽特急」 1937年「第七天国」「最後のギャング」      「海の若人」 1938年「我が家の楽園」      「モーガン先生のロマンス」 1939年「スミス都へ行く」「砂塵」 1940年「桃色の娘」「フィラデルフィア物語」 1941年「美人劇場」 1946年「素晴らしき哉、人生!」 1947年「魔法の町」 1948年「出獄」「不時着結婚」「我が道は愉し」      「ロープ」 1949年「燃える熱球」 1950年「ウィンチェスター銃’73」      「折れた矢」「ハーヴェイ」 1952年「地上最大のショウ」「怒りの河」      「カービン銃第一号」 1953年「裸の拍車」「雷鳴の湾」 1954年「グレン・ミラー物語」「裏窓」 1955年「遠い国」「戦略空軍命令」      「ララミーから来た男」 1956年「知りすぎていた男」 1957年「翼よ!あれが巴里の灯だ」「夜の道」 1958年「めまい」「媚薬」 1959年「或る殺人」「連邦警察」 1960年「戦略爆破命令」 1961年「馬上の二人」 1962年「リバティ・バランスを射った男」      「H氏のバケーション」 1963年「西部開拓史」「恋愛留学生」 1964年「シャイアン」 1965年「ボクいかれたヨ」「シェナンドー河」 1966年「飛べ!フェニックス」「スタンビート」 1967年「ファイヤークリークの決斗」      「バンドレロ」 1968年「愚者の行進」「テキサス魂」 1974年「ザッツ・エンタテインメント」 1976年「ラスト・シューティスト」 1977年「エアポート’77・       バミューダからの脱出」 1978年「ラッシー」「大いなる眠り」 1980年「アフリカ物語」 1991年「アフリカ物語2/ファイベル西へ行く」(声) その他の出演者: Andy Devine ... Sgt. Darius P. Posey John McIntire ... Maj. Frazer Paul Birch ... Judge Edward Purcell Willis Bouchey ... Mr. Harry J. Wringle Henry Brandon ... Chief Quanah Parker Harry Carey Jr. ... Ortho Clegg Olive Carey ... Mrs. Abby Frazer Ken Curtis ... Greeley Clegg Chet Douglas ... Deputy Ward Corby Annelle Hayes ... Belle Aragon David Kent ... Running Wolf User Rating:6.8/10 ( 2,562 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews rollo_tomasoさん Houston, TX 2001年4月17日 激情する人物の見事な研究 ジェームス・スチュワートは、道徳無視の保安官だ。、 軍隊に採用され、 コマンチ族に連れ去られ、育てられた定住者の少年を 救い出すようのが命じられる。 助演陣はカンペキ。 感動が身体の奥までしみわたる。 ジェームス・スチュワートは、実に気持ちよさそうだ。 演じているのは、いたずらっぽくシニカルで下劣な傭兵だ。 町のみんなも、軍隊もを軽蔑している。 リンダ・クリスタルは、すばらしい。 酋長の妻にさせられたメキシコ女性を演じている。 拘束と非人間的な扱いが注意深く、 真面目に描かれている。 ひねった終わりは、完璧そのもの。 見過ごされた古典映画だ。 オトーサン、 「先住民差別に抗議!」 ジーナさん 2010年3月22日 手厳しい視点 主人公が嫌々救出に向ったり、お金に執着していたり、 と全くヒーローではないあたりが 他の西部劇と異なっていて面白みがあります。 コマンチ族に拉致された子供達を救い出すエピソードから コマンチ族として育った子供たちの姿や それを見た家族の反応など 人助けだけではない展開で魅せてくれるので 味わい深い作品に仕上がっています。 救出に向う前は熱心に家族への想いを語っていた人たちが、 コマンチ族に染まってしまった子供の様子を 白い目で見る姿は印象的でした。 求めに応じて帰路についた女性が 白人社会との隔たりを感じ苦悩する姿も効果的だったと思います。 先住民に対する描き方がだいぶ大げさで 今なら問題になるような偏見と差別に満ちていますが、 考慮深い題材である事に間違いないでしょう。 荒っぽく男臭い保安官のジェームズ・スチュワートと どこか上品で紳士的な中尉のリチャード・ウィドマークの バランスも良かったですね。 中尉のロマンスは適度に心情描写もあって自然に見られましたが、 保安官のほうのロマンスが唐突だったのが残念だったカナ・・・。 悲しい出来事があったり、チョットしたセリフが伏線になっていたりと 工夫されている脚本は埋もれさせておくには勿体ないですね。 オルゴールの音色がしみました・・・。


4546 青い山脈(BS 1963)

オトーサン、 「なつかしい歌だね」 ♪古い上衣よ さようなら  さみしい夢よ さようなら  青い山脈 バラ色雲へ  あこがれの  旅の乙女に 鳥も啼く 原題:青い山脈(1963) 監督:西河克己 原作:石坂洋次郎 脚本:井手俊郎/ 西河克己 Genre:Drama 上映時間:100分 あらすじ: 城下町にある貞淑女子高校。 寺沢新子(吉永小百合)は ここに転校してきたばかりだったが、 その闊達なところや、 浪人生の金物屋の息子・金谷六郎(浜田光夫)に ネズミに驚いて抱きついたところを目撃され、 同級生からニセのラブレターを渡される悪戯に遭う。 担任の島崎雪子(芦川いずみ)は 新子をかばうが、雪子もまた若くて進歩的だとして 学校内で浮いていた。 応援してくれるのは、彼女に思いを寄せる 校医の沼田玉雄(二谷英明)くらいのものだ。 やがて騒動はPTAまで巻き込み、 六郎の親友富永安吉ことガンさんが役員会に出席することになる... 出演者: 吉永小百合 ...寺沢新子 浜田光夫 ...金谷六助 芦川いづみ ...島崎雪子 二谷英明 ...沼田玉雄 オトーサン、 「若いな」 小百合さん、1945年生まれだから 撮影時18歳のフツーの娘さん。 サユリストには、それだけで貴重な映像でしょう。 その他の出演者: 田代みどり ...笹井和子 高橋英樹 ...富永安吉 南田洋子 ...梅太郎 松尾嘉代 ...駒子 下元勉 ...武田校長 織田政雄 ...八代教頭 井上昭文 ...岡本 藤村有弘 ...田中 神山勝 ...中尾 新井麗子 ...小野 北林谷栄 ...白木 進千賀子 ...松山浅子 高島稔 ...吉村 三島雅夫 ...井口甚蔵 山田禅二 ...松山浅右衛門 高橋とよ ...宝屋のお内儀 殿山泰司 ...柳屋の主人 浜村純 ...長森老人 近藤宏 ...チョビひげの男 清水将夫 ...寺沢修蔵 小沢茂美 ...寺沢英一 紀原土耕 ...吉さん User Rating:5.6/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.2/10( 63 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアに大差!」 User Reviews バカ王子さん 2006年2月12日 なんか聞いたことあるタイトル なんか聞いたことあるタイトルだったので期待して観る。 どっちかというと原節子の49年版が観たかったけど、 最近はまってる吉永小百合作品のをついでに観てみる。 キャストが豪華な作品です。 ただ吉永小百合はいまいちか…。 作品によって差があるといか... 本作ではほっぺが膨らんでてあんまり。 相方の浜田光夫は今までで一番好きかも。 医者や大学生してても こういうチンピラっぽいイメージがどうしても浮かびます (最初に見たのが泥だらけの純情だからか...)。 見事にチンピラを演じきってました。 英樹は...今の時代劇の大御所的な雰囲気しか知らないので ちょっと衝撃な登場の仕方。 こんな三枚目の役もやってたのね。 一番の収穫は芦川いづみ。 「四つの恋の物語(65)」でしか観た事なかったけど これからは要チェック。 かなり綺麗な人です。 調べてみると裕次郎とのコンビが多い… (裕次郎に耐えられないかも)。 ...内容の方は昔の映画なので古いのは当然なんだけど、 やはり古い。 幼稚でませてるな~といった印象。 でも結構お気に入りです。 次の小百合映画は本作とほぼ同時公開?の 「いつでも夢を(63)」いってみます。 オトーサン、 「サユリストなんだ」 黒美君彦さん 2007年11月15日 好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ (前掲 あらすじ紹介) 1949年以来57年、63年、75年、88年と、 5回にわたって映画化された定番の青春映画。 この作品は3作目、ということになる。 主演はちょっとぽっちゃりした吉永小百合(当時17歳)。 芦川いずみも綺麗。 主要なロケ地は彦根だろう。 冒頭に彦根城が登場するのだが、ラストは海が登場するしな~。 もしかしてあれって琵琶湖だったのか? 封建的な地方の私立女子高を舞台に、 「民主的」な教育と「健全な恋愛」が語られるあたりが やはり「青い山脈」(笑)。 古色蒼然としたコメディーだが、 藤山一郎と青山和子の唄を聞くだけで 何となく楽しくなってくる(微笑)。 悪役?井口甚蔵(三島雅夫)が、 あれやこれや闇討ちまでしておきながら、 あっさり引き下がったのは不思議。 きわめつけは海でのこだま。 既に指摘がありますが、ありゃ何でしょうね。 海に向かって叫ぶのが青春~というのはまだわかりますけど(苦笑)。 まあ、アイドル青春映画、ということで(笑)。


4545 茶々 天涯の貴妃(おんな)(TV 2007)

オトーサン、 「面白そうだな」 舞台は、戦国時代。 最近読んでいる本が、戦国時代物ばかり。 信長、秀吉、家康に密接に関係する茶々の生涯は、 実に興味深いものがあります。 原題:茶々 天涯の貴妃(おんな) (2007) 監督:橋本一 原作:井上靖 脚本:高田宏治 Genre:Drama 上映時間:128分 あらすじ: 織田信長の妹、お市の方と小谷城の城主・浅井長政との間に 生まれた三姉妹、茶々、はつ、小督。 浅野長政は信長の手で攻め滅ぼされ、 10歳の茶々と妹たちとお市の方は、 織田家の重臣、柴田勝家の許に身を寄せる。 やがて、信長亡きあと台頭してきた羽柴秀吉によって 勝家も攻め滅ぼされてしまう。 その際、お市の方は自害するが、 娘たちには何としても生き延びよと言い残す。 こうして茶々たち三姉妹は、 秀吉の囚われ人としての暮らしを送りはじめる... 出演者: 和央ようか ...茶々 渡部篤郎 ...豊臣秀吉 松方弘樹 ...織田信長 中村獅童 ...徳川家康 オトーサン、 「おお、全員がミスキャストとはね」 その他の出演者: 寺島しのぶ ...小督 富田靖子 ...はつ 谷村美月 ...千姫 吉野公佳 ...おまあ メイサツキ ...きく 中林大樹 ...豊臣秀頼 平岳大 ...後藤基次 近藤公園 ...大野治長 高島礼子 ...大蔵御局 余貴美子 ...北政所 原田美枝子 ...お市の方 黄川田将也 ...真田幸村 高橋長英 ...前田玄以 中丸新将 ...長曽我部盛親 松重豊 ...本田佐渡守 User Rating:1.4/10( 8 votes)IMDb User Rating:5.4/10( 344 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いなぁ」 脚本も、演技も、音楽も、CGIもいい加減です。 User Reviews ジブラルタの星さん 2008年10月19日 時代考証から人物の掘り下げまで出鱈目。 女優陣はともかく、俳優陣はこれだけミスキャストを重ねると マンガもよいとこです。 特に織田信長役の松形弘樹。 この人はどんな役をやっても、やくざの親分にしか見えません。 「蒼き狼」の時もそうでしたが、 いくら近衛十四郎の息子だからって、 あの臭い演技で俳優を続けているのが不思議です。 それから、家康役の中村しどうと本多正信役の松重さんの軽いこと。 中村君、わざと敵役の演技を作ってますけど、 あんたはそのまま素でやればいいのよ。 それから、当時家康は70歳。 そのこと、わかってやってます。 それから真田幸村。あんなに若いとおかしいでしょう。 秀頼と淀が家康と戦場で会見を開いたり、 将軍の御台所が落城前夜に敵の城に乗り込んだり、 とんだもナイシーンが続くもんだから、 眠気もうせて最後まで見てしまいました。 揚げ足を取り出したら、尽きないから このくらいにしておくけど この監督は何を考えてこの映画を作ったんだろう。 主演が宝塚出身なんだから、 ミュージカル仕立てにでもすればよかったのに、 やくざ映画になってしまいましたね。 久し振りに、書きガイのアル映画をみせてもらいました。 0点にしなかったのは、 織田信長の出番が短かったからです。 オトーサン、 「和央ようか、酷評されている」 宝塚の大スター、これが映画初主演です。 もっとうまく演技できたがずなのに、 この体たらく、監督の責任でしょう。 黒美君彦さん 2008年1月1日 宝塚… 予告編の和央ようかの発声で 「げげっ、ヅカのまんま」と思ったのですが、 本編もやはりそのまんま(苦笑)。 すでに指摘されているように華はないわ、 動きはやたら舞台的だわ、 目と目が離れているわ(本人のせいじゃない)、 齢を全くとらないわ、で個人的にはまったく受け容れられず。 やたら音楽がうるさく、押しつけがましいのにも辟易。 合戦シーンも何だか観る気合が入らず、 眠気を催してしまいました。 主役に感情移入できない、というのがつらかったですね。 あとは…うーむ、個人的には褒めるべきところが見つからない(苦笑)。 あ、確かに谷村美月はよかったけど。 あとは…。うーん。…ZZZ。


4544 ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー(BS 2012)

オトーサン、 「IQが300?」 知能指数は、最高でも、200ほどですが、 この映画の主人公ヘンリー坊やは、300! 情景や文書を一瞬の画像情報として記憶してしまうのです。 ところで、世界の知能指数の分布図をみつけました。 これでみると、日本は、一番高いようです。 原題:Jesus Henry Christ (2012) 監督・脚本:Dennis Lee Genre:Comedy Rated PG-13 for some violent images, language and smoking 上映時間:92分 あらすじ: ヘンリーは、1歳で言葉を話し、 10歳で大学生となった。 祖父から驚くべき真実を聞かされる。 母パトリシアは、人工授精で彼を出産したという。 腹違いの姉までいるというのだ。 そこで、自らの父と姉に会ってみたいと思う。 一方、ヘンリーの姉・オードリーは、 父・オハラ博士の著書のせいでレズビアンだと誤解されていた。 やがて家族4人が一堂に会することになる... 出演者: Toni Collette ... Patricia Herman(パトリシア) Michael Sheen ... Dr. Slavkin O'Hara(オハラ博士) Devan Cohen ... Young Henry Herman (ヘンリー) Samantha Weinstein ... Audrey O'Hara(オードリー) オトーサン、 「流石のトニ・コレットも、ぱっとしなかったな」 Toni Collette トニ・コレット 誕生日:1972/11/1 出身:豪 シドニー 父親はトラック運転手。 オーストラリア国立演劇学院を卒業後、1991年に映画デビュー。 「ミュリエルの結婚」で、オーストラリア映画協会賞主演女優賞を受賞、 ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。 「シックス・センス」でアカデミー助演女優賞にノミネート。 2006年、アルバム"Beautiful Awkward Pictures"で、ツアー。 出演作: 1991年 「スポッツウッド・クラブ」 1994年 「ミュリエルの結婚」 1996年 「ハーモニー」「ハッピィブルー」「エマ」 1998年 「DOWN UNDER BOYS」「ベルベット・ゴールドマイン」 1999年 「8 1/2の女たち」「シックス・センス」 2000年 「シャフト」「ホテル・スプレンディッド」 20011年 「ディナー・ウィズ・フレンズ」 2002年 「チェンジング・レーン」 「アバウト・ア・ボーイ」       「めぐりあう時間たち」 2003年 「ジャパニーズ・ストーリー」 2004年 「コニー&カーラ」「ラスト・ショット」 2005年 「イン・ハー・シューズ」 2006年 「リトル・ミス・サンシャイン」「ザ・デンジャラス・マインド」       「TSUNAMI 津波」 2007年 「いつか眠りにつく前に」 2009年 「メアリー & マックス」(声) 2011年 「ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー」「フライトナイト/恐怖の夜」 2012年 「ヒッチコック」 その他の出演者: Jason Spevack ... Henry James Herman Hannah Brigden ... Young Patricia Herman Frank Moore ... Stan Herman Sarah Orenstein ... Mother Herman Jamie Johnston ... Young Billy Herman Mark MacDonald ... Tim Herman Mickey MacDonald ... Tom Herman Cameron Kennedy ... Jimmy Herman Lucca Tilbenny-Agate ... Protest Little Girl Peggi Tilbenny ... Protest Mother Kevin Hare ... Delivery Room Doctor Melyssa Ade ... Kindergarten Teacher Devan Cohen ... Young Henry Herman Nora Sheehan ... Sister Hathaway Dewshane Williams ... Malcolm Aaron Abrams ... Malcolm's Dad / Nurse Stewart Keith Dinicol ... Father Benet Austin Macdonald ... Brian the Bully Oprah Winfrey ... Oprah Chris Ratz ... Bookstore Salesman Mishu Vellani ... Miss Abda Paul Braunstein ... Dr. Gunther Flowers Kate Hewlett ... Alice O'Hara Mark Caven ... President Sullivan Luca Castricone ... Boy on Bus Maria Syrgiannis ... Mother on Bus R.H. Thomson ... Billy Herman Adrienne Merrell ... Audrey Stravinowsky User Rating:6.1/10( 2,643 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん」 作家性の強い作品ですから、ひとによって スコアは、大きく変動するようです。 User Reviews booooo_w_0304さん 2013年3月4日 ジーザスHクライスト (なんてことだ) 淡々としたセリフの中にユーモアとセンスを感じる作品。 映像も雰囲気があって好き。 登場人物はみんな繊細で不安定なところも魅力的。 久々にいい映画見たな。 オトーサン、 「ジュリア・ロバーツが製作に参加?」 調べてみたら、 Dennis Lee監督の短編映画をみて、気にいって、 資金集めを手伝ったようです。 ジュリア・ロバーツは、"Fireflies in the Garden"に出演、 その監督だったので、仲良くなったようです。 Troye Dchglさん Hong Kong 2012年4月20日 型破りの宝石 主流から外れた小作品の甘さを 思い出されるのは、こうした映画だ。 この作品は、まさにそれに当たる。 無邪気な青春をとらえており、そのモラルに感動する。 だが、単純に言えば、 私を動かしたのは、巧妙な語り口だ。 スタンダードな映画ではない。 頼まれても、比べる映画はない。 私の印象は、いい感じで、リラックスできる映画だとうことだ。 コメディ要素が強く、一見したところ無関係な愚かさがある。 創造力をかきたてるドラマの品質がある。 家族見解、忍び寄る年齢、 探せば、他にもっとあるだろう。 これはハートフルな映画だ。 大声で笑い出す類のものではない。 だが、頬をゆるめさせ、物事や思考を 甘辛い経験へと導いていく。 そして、何よりも、ヘンリーの興味深い物語があり、 ジーザスHクライスト (なんてことだ)がある。 筋書の背景は、ヘンリーの並み外れた能力にある。 予想外なのもいい。 ヘンリーとオードリーの再会シーンが じっくり撮られているのがいい。 演技は、とりたてすばらしいわけではないが、 ストーリーの力が、この問題をマイナーなものにしている。 この映画を好きなのは、演技ではなく、 勇敢に型破りなストーリーからきている。 こうした映画が作られるべきだ。 ちがったものを楽しみにしているひとは、 ときどきリラックスしたいひとは、 この映画を見逃してはいけない。


4543 消されたヘッドライン(BS 2009)

オトーサン、 「ラッセル・クロウ主演か、ひさしぶりだね」 新聞記者の話というのも、興味をそそります。 若い頃、新聞記者になろうと思ったのですが、 採用時期が遅いので、別の職業を選んでしまいました。 原題:State of Play (2009) 監督:Kevin Macdonald 原作:Paul Abbott (BBC TV miniseries) 脚本:Matthew Michael Carnahan/Tony Gilroy/Billy Ray (screenplay) Genre:Drama / Mystery Rated PG-13 for some violence, language including sexual references,       and brief drug content Country:USA / UK / France Language:English / Cantonese 上映時間:127分 あらすじ: ワシントンDC。 ソニアが地下鉄で転落死した。 スタッフであるソニアの悲報を知られ、 国会議員コリンズは、公聴会で涙する。 コリンズの大学時代からの友人、 ワシントン・グローブ紙の記者カルは、 不倫疑惑で叩かれるコリンズを自宅に匿い、 相棒の記者デラとともに、取材を進めていく。 その過程で、巨大な陰謀を察知する... 出演者: Russell Crowe ... Cal McAffrey(カル) Ben Affleck ... Stephen Collins(コリンズ) Rachel McAdams ... Della Frye(デラ) オトーサン、 「巧いねぇ」 アカデミー俳優でも、彼ほど演技上手はいないでしょう。 この役、エドワード・ノートンが予定されていたそうですが、 ラッセル・クロウは、見事に代役以上の演技をみせました。 RUSSELL CROWE  ラッセル・クロウ 誕生日 1964/4/7 出身 ニュージーランド・ウェリントン 幼い頃から撮影現場に出入りしていた。 オーストラリアに移住してTVの子役。 「アンボンで何が裁かれたか」で映画デビュー。 95年、アメリカへ進出。 「L.A.コンフィデンシャル」で高い評価を受けた。 「インサイダー」でアカデミー主演男優賞ノミネート。 「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞受賞。 「ビューティフル・マインド」でもノミネート。 出演作 1990年「ザ・クロッシング」(V)「THE PRISONER OF THE SUN」      「アンポンで何が裁かれたか」 1991年「PROOF」 1992年「ROMPER STOMPER」      「THE EFFICIENCY EXPERT」 1993年「ハーケン・クロイツ/ネオナチの刻印」 1994年「ザ・パイロット」 1995年「バーチュオシティ」「クイック&デッド」      「NO WAY BACK/逃走遊戯」「ラフ・マジック」 1997年「ターニング・ラブ」「ヘヴンズ・バーニング」 1998年「L.A.コンフィデンシャル」 1999年「インサイダー」◇「ミステリー、アラスカ」 2000年「グラディエーター」◇「プルーフ・オブ・ライフ」 2001年「ビューティフル・マインド」 2003年「マスター・アンド・コマンダー」 2005年「シンデレラマン」 2006年「プロヴァンスの贈りもの」 2007年「3時10分、決断のとき」「アメリカン・ギャングスター」 2008年「ワールド・オブ・ライズ」「チェイシング/追跡」 2009年「消されたヘッドライン」 2010年「ロビン・フッド」「スリーデイズ」 2012年「レ・ミゼラブル」「アイアン・フィスト」 2013年「マン・オブ・スティール」 その他の出演者: Helen Mirren ... Cameron Lynne Robin Wright ... Anne Collins Jason Bateman ... Dominic Foy Jeff Daniels ... George Fergus Michael Berresse ... Robert Bingham Harry Lennix ... Detective Bell Josh Mostel ... Pete Michael Weston ... Hank Barry Shabaka Henley ... Gene Stavitz Viola Davis ... Dr. Judith Franklin David Harbour ... PointCorp Insider Sarah Lord ... Mandi User Rating:7.1/10 ( 78,853 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 1,414 votes) Yahoo! オトーサン、 「好きな名画だね」 User Reviews videobrooklynさん United States 2009年4月13日 劇場版みるべし、 だが、BBCのミニシリーズも見るべし。 ラッセル・クロウと脚本家のTony Gilroyの仕事ぶりを 心配しながら、試写会に行った。 この映画のベースになったBBCのTVミニシリーズの 出来に並ぶものと期待もしていた。 ラッセル・クロウは、見事に敏腕記者を体現していた。 "All the President's Men"のような。 だが、BBCのTVミニシリーズに登場した幅広い記者たちは この映画から失われていた。 ラッセル・クロウが全部引き受けていたからだ。 複雑な筋書も、大幅に簡略化されていた。 Ben AffleckとRobin Wright Penn は、ふさわしくなかった。 非常事態を描ききっていない。 この劇場版が、BBCのTVミニシリーズと共通なのは、 時間に追われ、編集長の介入下での記者の捜査力だった。 だが、個人的な苦悩の物語は、見応えがあった。 両作品を比べるのは、不当かもしれない。 だが、BBCのTVミニシリーズを先に見てしまえば、 予断なしに、劇場版をみることは避けられない。 劇場版は、力作スリラーである。 キャラクタードラマとしては、不満足だ。 好奇心から、劇場版をみてしまったが、 BBCのTVミニシリーズをみていないひとは、 この劇場版で満足するだろう。 できれば、両方をみてほしい。 比較できるし、 関連性を学ぶことができる。 オトーサン、 「同感!」 社会派の娯楽作品に仕上がっている。 ジーナさん 2010年6月12日 目で魅せるラッセルの表現力 関連の無さそうな2つの事件、 それぞれの取材を担当している新聞記者2人、 1つの事件から名誉を汚すことになった若手議員のホープ、 事件を発端に同時進行で暴かれていく巨大企業の裏側など、 序盤は何がなんやらですが どう繋がっていくのか引きつけられる構成になっています。 事件を追うのが警察ではなく 新聞記者という設定もスリリングでGOOD 捜査令状も拳銃も無い中で事件の内情に迫っていく展開は、 今までに無かった緊張感です。 欲を言えば時間の経過を感じ取れなかったのが残念だったカナ・・・。 何日目の出来事なのかと言うのはモチロンのこと、 締め切りまで何時間なのか を踏まえた上で観たほうがハラハラドキドキできたでしょうね。 民間企業の傭兵に対する視点や会社を牛耳る株主の存在など アメリカ社会が抱える問題点を非難的に盛り込んでいるのも効果的でした。 企業も企業だけど、戦争を業務委託する国家にもビックリですよね。 登場人物の関係性も広がりがあって良かったです。 議員と新聞記者のわだかまりのある関係、 議員と妻の微妙な距離感、議員の妻と記者の親密な関係、 ベテラン記者と新人記者の絆などそれぞれが絶妙に絡みあっていて 良い意味で複雑な人物関係を楽しめました。 しかし・・・ごたごたモメている真っ只中で 意外と冷静に対処している議員には違和感を抱きました。 妻への弁解やマスコミ対策、政界への影響やアレコレなど もう少しアタフタしても良かったのではないでしょうか? 新聞社の編集長ももう少し上と下の板ばさみで苦悩する描写があると 深みが出たかもしれませんね。 もうチョット痩せて欲しいラッセル・クロウ、 他の作品より優れた心情表現を見せているベン・アフレック、 神経が高ぶっている上司を貫禄たっぷりに演じたヘレン・ミレン、 フレッシュで可愛さもあるレイチェル・マクアダムス、 いつまでも変わらないロビン・ライトなど キャスティングは見応えアリです。 最後の最後にチープな娯楽映画っぽくなってしましましたが、 それを除けば盛り上がりのある作品で テンポも速いので飽きずに鑑賞できると思います。 リアリティもある力強い作品なので、 ラストにもう一工夫あるか社会派のテイストのまま締める脚本であれば 秀作になったでしょうね。 このオチにするのであれば、 黒幕がどこまで把握しどこまで命令していたのかを 明確にするべきだったと思います。 そのあたりが曖昧だったので、なんともスッキリしない後味でした。 社会派サスペンスとは言っても巻き込まれ型ですし 演出は娯楽的なので、硬い話は苦手~という方でも楽しめると思います。 逆に言うと重厚な社会派が好きな方には物足りないでしょう。


4542 そんな彼なら捨てちゃえば?(BS 2009)

オトーサン、 「セックス・アンド・ザ・シティと同じトーンだな」 それもそのはず、同じひとが製作しているのです。 有名な役者陣を揃えて、どうだ!と言わんばかりです。 原題:He's Just Not That Into You (2009) 監督:Ken Kwapis 原作:Greg Behrendt/Liz Tuccillo 脚本:Abby Kohn/ Marc Silverstein Genre:Comedy / Drama / Romance Country:USA / Germany / Netherlands Language:English 上映時間:129分 あらすじ: 舞台は、メリーランド州ボルチモア。 9人の男女の恋愛模様を描く。 何度も失恋してきたジジは、 最近デートした不動産業者コナーに一目惚れするものの 彼からの連絡が途絶える。 コナーの友人・アレックスに打ち明けると、 男の心理を勘違いしていると指摘される。 コナーは、アンナにふられて、 ゲイ雑誌の編集者メアリーに触手を伸ばす。 ベスは、ニールと同棲7年目だが、 結婚という形を嫌う彼に見切りをつけ、別れる。 ジャニーンは、順調な結婚生活を送ってきたが、 夫の弁護士ベンのアンナとの浮気が発覚する。 それぞれ、の岐路に立たされた彼女たちは、 最高のパートナーを求めて男のホンネに向き合い、 幸せへの道を模索していく... 出演者: Ginnifer Goodwin ... Gigi(ジジ) Kevin Connolly ... Conor(コナー) Ben Affleck ... Neil(ニール) Jennifer Aniston ... Beth(ベス) Jennifer Connelly ... Janine(ジャニーン) Bradley Cooper ... Ben(ベン) Scarlett Johansson ... Anna (アンナ) Justin Long ... Alex(アレックス) Drew Barrymore ... Mary(メアリー) Kris Kristofferson ... Ken Murphy(ケン) オトーサン、 「うわー、誰が誰だか分からん」 男女9人が入り乱れています。 いくら美形そろいでも、願い下げです。 せめて6人に絞れないかなぁ? その他の出演者: Natasha Leggero ... Amber Anna Bugarin ... Yoga Teacher Busy Philipps ... Kelli Ann Angela Shelton ... Angela Frances Callier ... Frances Brandon Keener ... Jarrad Leonardo Nam ... Joshua Rod Keller ... Bruce Wilson Cruz ... Nathan Brooke Bloom ... Paige Hedy Burress ... Laura Sasha Alexander ... Catherine Cory Hardrict ... Tyrone Rene Lopez ... Gregory Mike Beaver ... Cousin Jay Kai Lennox ... Devon Shane Edelman ... George Stephen Jared ... Steven Ali Afshar ... Skip Bill Brochtrup ... Larry Jason Roth ... Trent Corey Pearson ... Jude John Ross Bowie ... Dan the Wiccan Peter O'Meara ... Bill User Rating:6.3/10 ( 83,263 votes)IMDb User Rating:6.9/10( 2,014 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、恋愛に悩める男女向きだね」 User Reviews Bill Jordanさん Pennsylvania 2009年2月7日 オレ、ほんとに、そんなに悪い奴? 50代を迎えるガールフレンドと見に行った。 映画館は、女子高校生だらけ。 出演者たちが、みんな、いいお年なのにと、 驚いた。 だが、観客は、みんな楽しんでいた。 人間関係が素敵に交錯している。 「ラブ・アクチュアリー」よりも違和感がない。 批評会が、リアルなひとびとなのもいい。 ストーリー紹介は、よくできていて、面白い。 欠点があるとすれば、 男だたちが、みんな言いたいこと抱えているか、 まったくの石頭だということだ。 できれば、彼らがもっと素敵な男だとよかった。 映画が信じさせたがっているようだが、 世の中に、そんなに大勢いるはずはない。 全体として、実に素敵な映画だった。 2時間余は、かなり早く過ぎていった、 人間関係に悩んでいるなら、この映画、楽しめるはず。 オトーサン、 「巧いこというなぁ」 豪華キャストのラブコメのさわりを楽しめるとは。 黒美君彦さん 2012年6月15日 ハウ・トゥー本 まあ、どうでもいいっちゃどうでもいい(苦笑) ラブコメの類なのですが、 情報が溢れる中、こんな作品を観て 「あるある」とうなずく女性は少なくなさそう。 何せ『セックス・アンド・ザ・シティ』の制作者として知られる グレッグ・ベーレントとリズ・タシーロの 恋愛ハウトゥー本『恋愛修行 最高のパートナーと結婚するための恋愛心得』を 映画化したというのだから、それも当然か)。 ジニファー・グッドウィン演じるジジの勘違いぶり。 アドバイスをしてくれるアレックス(ジャスティン・ロング)に いつの間にかホの字。 中学生か(笑)。 夫の弁護士ベン(ブラッドリー・クーパー)と いつの間にか心が離れてしまったジャニーンはジェニファー・コネリー。 ベンが惹かれたのはむちむちのアンナ(スカーレット・ヨハンソン)。 そりゃあれだけ迫られたら男は落ちるわな(苦笑)。 昔からアンナが好きだった不動産業のコナー(ケヴィン・コナリー)は あっさりアンナにふられるが、 ゲイ雑誌の編集者メアリー(ドリュー・バリモア)と何となく展開しそうな予兆…。 7年つきあってきたベス(ジェニファー・アニストン)と ニール(ベン・アフレック)は、 結婚に対する男女の見方の違いが出ていて、 これは洋の東西を問わないんだなあと思わせる。 まあ、9人もの男女が組んずほぐれずの状態で出てくるので 一貫したストーリーは望むべくもないが、 豪華キャストのラブコメのさわりを楽しめる という意味ではお得なのかも(笑)。


4541 ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド(BS 2009)

オトーサン、 「おどろおどろしい邦題だね」 B級映画の異臭をぷんぷん放っています。 でも、みると、真面目に撮られていました。 原題:The Day of the Triffids (2009 )    パニック・イン・ロンドン 人類SOS!襲いかかる肉食植物 監督:Nick Copus 原作:John Wyndham 脚本:Patrick Harbinson Genre:Action / Horror / SF Country:UK / Canada Language:English 上映時間:180分 あらすじ: 遺伝子操作によって開発された肉食植物・トリフィドは、 樹液が石油に代わる新しいエネルギー源になると注目されていた。 そんなある日、太陽風現象が発生。 猛烈な閃光が人々の視力を奪ってしまう。 トリフィドにも異変が起り、人間を襲い始める。 世界各地で地獄のような惨事が発生していた頃、 ロンドンでは未曾有の危機を打開しようと トリフィド研究者メイスン、 女性レポーターのジョーたちが立ち上がっていた。 出演者: Dougray Scott ... Bill Masen(ビル・メイソン) Joely Richardson ... Jo Playton(ジョー・ペイトン) Eddie Izzard ... Torrence(トレンス) オトーサン、 「みんなクソ真面目だね」 その他の出演者: Brian Cox ... Dennis Masen Vanessa Redgrave ... Durrant Jason Priestley ... Coker Shane Taylor ... Osman Troy Glasgow ... Troy Nora-Jane Noone ... Lucy Adam Sinclair ... Ashdown Steven Elder ... Doctor Kotch Tim Frances ... Colonel Lizzie Hopley ... Hilda Willie Jonah ... Old Man William Ilkley ... Jeff Kathryn Sumner ... Bill's Mother Paul Chahidi ... Vronsky Sammy Williams ... Young Bill Eva Sayer ... Girl in Street Claire-Louise Cordwell ... Girl's Mother Simon Naylor ... Man in Street Paul Blair ... Man in Street Tony Maudsley ... Blind Police Officer Scott Baker ... Barricade Police Sergeant John White ... Barricade Man Andreas Hoppe ... Prof. Edward Wales Rosalind Halstead ... Cordelia David Buchanan ... Henchman User Rating:5.6/10 (2,080 votes)IMDb User Rating:4.6/10( 11 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、失敗作だね」 User Reviews spike-robinsonさん United Kingdom 2009年12月30日 いい雰囲気だが、弱く混乱した筋書 登場人物たちにアクション、全く納得いかない。 だから、relateする気になれない。 トレンスは、ビルとジョーに対してネメシスのようだ。 (ギリシャ神話の復讐の女神) 彼の作戦には、ロジックがないから、 誰だってついていけない。 筋書は、いくつかの出来事を追う、 ありえない状況下で、馬鹿げた不注意なミスが起きる。 英国の車は、兵器よりも恐ろしくみえる。 誰も、用心深く行動しない。 生存者のように。 トリフィドのエキスパートですら、 その闘いを恐れ、 勝手にトリフィドに闘いを挑む。 それも強制的に目隠しなしにだ。 人間関係は、信じ難いほどぶきっちょに進展する ひとびとは、トリフィドよりもお互いを恐れている。 生き延びるために努力せず、 お互いに闘いあうのにエネルギーを使っている。 これは、ドラマを産みたいためだが、 脚本家は、もっとましなドラマを思いつかなかったのか? 世界を征服する肉食性植物という前提なしに。 間違っている。 これをみるのは、時間のムダ。 恥ずかしい。 特殊効果や製作価値が優れているからだ。 脚本に、より時間と思考とお金をかけたならば、 大きな分け前にあづかれただろう。 ものすごい映画になりえたのに、 悲しいことに、完全な失敗作になってしまった。 オトーサン、 「捨てる神あれば、拾う神あり」 アングロファイルさん 2013年1月13日 けっこうよかったと思います。 Wikipediaの記事を読む限りでは、 基本設定は原作に忠実そうですね。 その点はSF的ですが、 話の主軸はパニックもの・サバイバル路線でした。 序盤は比較的じっくりとした展開ですが、 コーカー大佐と合流してサバイバル合戦になってからは、 次から次へと話が進んで引きつけられました。 よくSF小説などで「宇宙からの侵略者が現れたら、 地球人は争いをやめて共通の敵に向かっていく」という話がありますが、 本作はそんなものを真っ向から否定しています。 トリフィド自体の脅威が隠蔽されていたこともありますが、 新しい秩序を作るのための勢力争いに必死で、 なかなか協力体制が築けません。 トリフィドに襲われないように生贄を捧げる修道院長とか、 なかなか辛口な話になっています。 無事島に渡って当面の脅威から逃れたという結末ですが、 根本的な問題はなにも解決しておらず、 批評精神をより強調しているように思われました。 映像的には、視力を失った人たちがさまよう様子がゾンビのようで、 インパクトがあります。 実際、原作の最初の映画化作品は、ロメロに影響を与えたようですが。 トリフィドの方は歩行植物というのが特徴なはずですが、 どうやって歩くのかがよくわからなかったのが残念。 トリフィドが登場するのは夜の場面が多く、 いつどこから襲ってくるのかわからないというサスペンスはありました。 また、崩壊したロンドンの街も、CGでしょうが印象的です。 全体としては、主人公のトリフィド対策と サバイバル・アクションがうまくかみ合っており、 時間が長くても飽きることなく見られました。 ただ、肝心のトリフィド対策の方法がわかりにくかったのが残念。 また、アクションやサスペンス中心で文明(人間)批判というところが 弱かったのは不満点です。


4540 梟の城(BS 1999)

オトーサン、 「これは凄い映画だね」 原作は、あの司馬遼太郎、 監督は、篠田正浩の超大作とあれば、 どうしたって期待してしまいます。 でも、ああ... 原題:梟の城(1999) 監督:篠田正浩 原作:司馬遼太郎 脚本:篠田正浩/ 成瀬活雄 Genre:アクション/時代劇 上映時間:138分 あらすじ: 天正9年、織田信長が伊賀を攻め、 伊賀忍者の多くは殺された。 10年後、豊臣秀吉天下の時代。 伊賀の乱で生き残った葛籠重蔵は、 山中でひとり無為の日々を送っていた。 そんな重蔵のもとへ、かつての師匠がやってくる。 彼は重蔵に、秀吉暗殺の密命を下すが... 出演者: 中井貴一 ...葛籠重蔵 永澤俊矢 ...摩利支天洞玄 鶴田真由 ...小萩 上川隆也 ...風間五平 オトーサン、 「見せ場が少ないなぁ」 伊賀忍者の闘いとは思えぬ寂しいシーンばかり。 役者も、下手なひとばかり。 その他の出演者: 葉月里緒菜 ...木さる 根津甚八 ...服部半蔵 山本學 ...下柘植次郎左衛門 火野正平 ...黒阿弥 津村鷹志 ...前田玄以 マコ ...豊臣秀吉 筧利夫 ...雲兵衛 花柳錦之輔 ...石田三成 若松武史 ...上野弥兵衛 馬渕晴子 ...老女楠 田中伸子 ...淀君 小沢昭一 ...今井宗久 中尾彬 ...徳川家康 中村敦夫 ...葛籠太郎兵衛 岩下志麻 ...北政所 User Rating:3.4/10( 97 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.1/10( 373 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いねぇ」 日本アカデミー賞って、何をもって評価するのでしょうか。 映画会社の圧力で、どうにでもなるのでしょうか。 日本アカデミー賞受賞 ・美術賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 中井貴一 ・助演男優賞 上川隆也 ・監督賞 篠田正浩 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews rhforeverさん 2011年5月19日 企画先行 映画が企画先行で作られた場合、 どれほどの駄作、失敗作になるかといういいお手本。 流れとしては司馬遼太郎氏死亡→ 「じゃ、それにちなんで彼のデビュー作でも映画にしようか」 といようなものがありありと感じられ、 映画製作者に原作から何を感じたかとか、 どのように解釈したかとか、 とにかくそういう情熱が一切感じられない。 (多分、この映画の脚本書いた人は、 他の司馬氏の小説と一切読んだことが無い人じゃないかな。 そうじゃなければ、伊賀と甲賀の忍者の性格の違いとか 氏の真骨頂なのに完全省略とか) 実際に何が行われたかというと、 ただ単に氏の小説の題名がついた映画を作り、 内面をほとんど省略して粗筋だけを登場人物になぞらせ、 しかもその粗筋さえ、 複雑すぎて処理できない点はごく粗雑に改変。 こんな映画、司馬氏にささげて欲しくなかった。   映画という産業が営利を目的にしてることは、 別に否定しないし、逆に営利を度外視した 独りよがりのサブカル系の映画には嫌悪を感じるほうなんだけれど、 ただそうであっても、あるいは逆に営利を目的にしてるからこそ 自分達の商品にもっと熱意を持って欲しい。 別に映画に限った話じゃないけれど オトーサン、 「同感だね」 ・中井貴一が個人的にもうひとつ好きではない 黒美君彦さん 2004年6月30日 夢のまた夢 公開当時、巷では評価が著しく低かった 「製作費10億円の超大作時代劇」。 そもそも中井貴一が個人的にもうひとつ好きではないので、 あまり期待していなかったが、そのわりにはそこそこか。 忍者を超人ではなく間諜として位置付け、 歴史の荒波に翻弄されるその姿をリアルに再現したのは評価できるし、 そうした歴史内で「自らが何者であるか」を問う 重蔵、秀吉、五平の言葉は印象的だ。 だが、中井をはじめ、役者がみなあまりに芝居が大仰。 お行儀が良すぎるように思う。 アクションというよりは文芸作品だと思った方がいい。


4539 相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜(TV 2010)

オトーサン、 「劇場版第2弾か」 第1弾の「東京ビッグシティマラソン」よりも、よく書けています。 「誰が書いたのかな?」 「輿水泰弘さん、元祖・相棒」 キャラクターがしっかりしているし、せりふのやりとりも刺激的。 「意外な犯人、意外な動機、でも納得させられる」 「人間の悲しさがよく書けているね。人間ドラマがいい」 原題:相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜(2010) 監督:和泉聖治 脚本:輿水泰弘/ 戸田山雅司 Genre:Suspence/Thriller 上映時間:119分 あらすじ: 警視庁本部内で、警視総監以下、幹部12名を人質に取った 前代未聞の籠城事件が発生する。 犯人からの要求のないまま時間ばかりが過ぎ、 捜査本部が対応に苦慮する中、 杉下右京と神戸尊は犯人が元警視庁刑事の八重樫と突き止める。 しかし、右京の意見が聞き入れられることなく、 事件は機動隊と特殊捜査班の強行突入による 犯人の射殺と人質全員の解放によって幕を閉じる。 ところが八重樫の動機は結局不明のまま、 人質となった幹部たちも一様に曖昧な証言に終始する。 一連の事態に疑問を抱いた右京と尊は、 真相を探るべく独自の調査を開始する... 出演者: 水谷豊 ...杉下右京 及川光博 ...神戸尊 小澤征悦 ...八重樫哲也 小西真奈美 ...朝比奈圭子 岸部一徳 ...小野田官房長 オトーサン、 「水谷豊さん、いいね」 段々自信もついたのでしょうか、いい感じです。 その他の出演者: 川原和久 ...伊丹憲一 大谷亮介 ...三浦信輔 山中崇史 ...芹沢慶二 山西惇 ...角田六郎 六角精児 ...米沢守 志水正義 ...大木長十郎 久保田龍吉 ...小松真琴 片桐竜次 ...内村完爾 小野了 ...中園照生 原田龍二 ...陣川公平 神保悟志 ...大河内春樹 益戸育江 ...宮部たまき 石倉三郎 ...三宅貞夫 葛山信吾 ...磯村栄吾 名高達男 ...松下伊知郎 大森博史 ...鈴木光彦 大出俊 ...原子嘉和 佐々木勝彦 ...寺門宗佑 井上高志 ...井手実篤 佐渡稔 ...鶴岡小太郎 五王四郎 ...田中靖 重松収 ...川上博康 平岳大 ...丸山英明 本宮泰風 ...曹良明 小木茂光 ...飯島政史 丘みつ子 ...磯村幸恵 江波杏子 ...李華来 品川徹 ...田丸寿三郎 宇津井健 ...金子文郎 村隼 ...長谷川宗男 User Rating:6.1/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.6/10( 1,254 votes) Yahoo! オトーサン、 「これはいい!」 User Reviews 江分利満さん 2013年4月7日 小野田官房長の死がもったいない 警視庁籠城事件という派手な事件がテーマかと思ったら、 犯人の拳銃暴発で早めに決着がついて、 犯人の動機調査から7年前のテロ事件に話が移る。 ドラマのスケールが大きくなってくる。 「相棒」らしい警視庁幹部の犯罪が明るみになっていく。 ただ、結局は正義VS自己保身と出世欲の悪との対立になって、 骨格は踊る走査線と同じだ。 復讐のために敵にピストルを向けるといった展開は、 時代劇の仇討ちとかわらない。 センチメンタルな正義ものだ。 小野田官房長が絶対的正義ってあるの? 正義も立場じゃないのみたいなことを言うが ベースは昔からのチープな勧善懲悪だ。 最後、小野田官房長が殺されるが、なくてもいいエピソードに思う。 岸部一徳ファンとしてはもったいない。 正義と対立して深みを持てるのに岸部一徳以上の人はいないだろうに。 脚本は、輿水泰弘と戸田山雅司でした。 オトーサン、 「人間が描けているのがいいね」 相棒シリーズ、寅さんや釣りバカに負けぬ ロングシリーズになってほしいものです。 鉄腕麗人さん 2012年5月31日 Mac? 警視庁内で使用されているPCが 全て“Mac”であるという美術設定に対して 「何てリアリティが無いんだ!」と Macユーザーである僕はまず思ってしまった。 その一方で、何とも言えない後味の悪さには、 警察組織内部の闇を描いたストーリー展開に 相応しいリアルさを感じてしまい、 “リアリティ”のバランスが非常にちぐはぐな映画であることは 間違いないと思った。 警察組織の巨悪とそれにまつわる陰謀が、 殆ど一人二人の裁量でどうにでも転んでしまう顛末には 失笑を禁じ得なかった。 しかし、ストーリーに秘められた個々人の思いや 行動原理には整合性があり、 その部分がこの映画の娯楽レベルを 一定の水準まで引き上げているのだろうと思う。 サブタイトルが示す通り、物語はほとんど警視庁内部で展開され、 劇場版前作に比べ圧倒的に派手さは無いが、 サスペンスとしての密度は今作の方が随分と高く、 実に「相棒」らしい世界観が反映されていると思えた。 “衝撃”とされるラストの顛末については、 「相棒」というシリーズそのものが この映画で締めくくられるとうことであれば、 それ相応の重みが加味されていたと思う。 だが、周知の通りこの映画の直後に至っても テレビシリーズは繰り広げ続けられており、今なお完全終焉の気配はない。 であるならば、このラストは、「相棒」という世界観の人間模様において、 あまりに勿体ないことをしていると言わざるを得ない。 ご冥福をお祈り致します……と、ついつい言いたくなる。


4538 雲霧仁左衛門(BS 1978)

オトーサン、 「こんな作品あったかな?」 池波正太郎さんの原作だそうです。 原作未読なので、何とも言えませんが、 上映時間160分は、長すぎます。 前半を端折ってもよかったのでは? 原題:雲霧仁左衛門(1978) Bandits vs Samurai 監督:五社英雄 原作:池波正太郎 脚本:池上金男 Genre:Action / Adventure / Drama 上映時間:160分 あらすじ: 享保七年、江戸。 は豪商富商が大金を奪われる事件が頻繁に発生。 火付盗賊改め長官・安部式部は、 怪盗雲霧一味の捜査に当たるが手がかりは掴めない。 ある晩、雲霧一味は式部の裏をかき、油問屋・武蔵屋を襲う。 事前に一味を武蔵屋に配し、金のありかを探知したところで 根こそぎかっさらい、姿をくらましたのだ。 雲霧仁左衛門は、十年程前、公金横領の罪をかぶせ、 家を焼き払ったうえ、許婚者の志乃まで奪った 重臣たちへの怨念をはらすべく、戦いを挑んだのだ。 最後の仕事として、尾張屈指の呉服商、松屋を狙う。 一味の動きを探知した式部も、一味を追う... 出演者: 仲代達矢 ...雲霧仁左衛門 市川染五郎(六代目) ...安部式部 岩下志麻 ...七化けの千代 オトーサン、 「うなるね、仲代達矢の演技は」 その他の出演者: 長門裕之 ...木鼠吉五郎 あおい輝彦 ...因果小僧六之助 倍賞美津子 ...黒塚のお松 夏八木勲 ...州走りの熊五郎 川谷拓三 ...山猫三次 下川辰平 ...治平 隆大介 ...大工小僧七松 高松英郎 ...山田藤兵衛 内田良平 ...千秋与茂七 山城新伍 ...岡田甚之勘 石橋正次 ...高瀬俵太郎 佐藤京一 ...柳助次郎 橋本功 ...井口源助 原田清人 ...津山伝七 稲葉義男 ...政蔵 宮下順子 ...おまき 宍戸錠 ...富の市 山本麟一 ...暁星右衛門 成田三樹夫 ...櫓の福右衛門 田中邦衛 ...駒寺の利吉 丹波哲郎 ...松屋吉兵衛 松坂慶子 ...お伊玖の方(志乃) 山口崇 ...尾張中納言 梅宮辰夫 ...荒木十太夫 加藤剛 ...大久保佐渡守 松本幸四郎(八代目) ...辻蔵之助 User Rating:6.7/10( 180 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 50 votes) Yahoo! オトーサン、 「力作にはちがいない」 User Reviews shinobirastafariさん San Francisco, CA 2001年7月9日 ひどい。 代わりに「御用金」「天誅」をみるべし。 混乱し、心を打たぬストーリーだ。 侍が、彼を裏切った連中に復讐するという話だ。 オリジナルでないし、感心しない。 凡庸な監督、演技、筋書だ。 五社英雄のいい作品とは別物。 悪すぎる。 いいチームと組めば、いい作品を物にしたのに。 仲代達矢は、いつもながら、見応えがある。 だが、出番が少なので、興味を保てない。 仲代達矢か、五社英雄の熱烈なフアンでなければ、 避けたほうがいい。 (因みに、私は、2人の熱烈なフアンなのだ!) オトーサン、 「俳優が多すぎて、収拾がつかなくなっている」 おみおパパさん 2010年7月7日 個々の俳優の眼力は必見 TV版の時代劇というのは、 当たり前ですが リアルな描写に規制がかかるのは必然... 最近の映画の時代劇も、 ある程度の規制はあるようですね。 この作品。 いきなり賊が商家に押し入り、人は殺しまくる (血飛沫の雨あられ...)女は犯しまくる...とにかくやり放題、 そこに当代松本幸四郎(安部式部)率いる火付け盗賊改めが参上... さらに殺しあいの修羅場が延々と続く... 女性の乳房も露わに、準主役の岩下志摩さんのエロいシーンも満載... ヌードは間違いなくふき替えでしょうが) 今作品公開当時は当たり前だったんでしょうが、 今これを上映したら当然R指定は必定でしょうね... 私は、本当にこの当時の時代劇が好きですね~ 黒澤監督ももちろん大好きなんですが、 大衆に迎合する五社監督も大好きなんですよ... リアリティーもあってね... 私は歌舞伎も大好きなので、 当代松本幸四郎とその父故松本白鳳の共演もうれしかった。 個性がぶつかり合うというか... もちろん役者の豪華さもありますが、 それだけ、個々の俳優の個性を余すことなく描き出す 当時の映画監督の力量を感じますよ。 今の若い映画監督には酷かもしれませんが、 監督の演出力が今問われているのではないでしょうか。 まあ、当時の俳優と現在の俳優を比べてしまっては 元も子もないですけどね。 映画自体は、最初から最後まで飽きさせません。 ポイントポイントにリアルなシーンを置きつつ、 クライマックスに向かってなんの迷いもなく突き進む脚本には 本当に感心しますね。 もちろん当時のセット(美術=大道具、小道具)へのこだわりも必見。 大好きなバイプレーヤー、丹波哲郎さん、山城新伍さん、 川谷拓三さん、成田三樹夫さん... 久しぶりに拝見しました。 いい役者でした... みなさん鬼籍に入ってしまいましたね... 合掌


映画の採点簿

雲霧仁左衛門**** 
相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜****
梟の城***
ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド****
そんな彼なら捨てちゃえば?****
消されたヘッドライン*****
ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー****
茶々 天涯の貴妃(おんな)***
青い山脈****
馬上の二人*****
アベンジャーズ*****
エクスペンダブルズ2*****
山桜****
崖っぷちの男****
ソウル・サーファー****
ツイステッド****
ラヴェンダーの咲く庭で*****
ラルジャン****
ワン・デイ 23年のラブストーリー****
マイ・ルーム****
最強のふたり*****
助太刀屋助六****
気まぐれな狂気****
ブレス・ザ・チャイルド****
リンカーン/秘密の書****
007 スカイフォール*****
シェナンドー河****
あかね空****
海底二万哩****
ボーダー****
ぼくらのワンダフルデイズ****
グレイテスト・ゲーム*****
釣りバカ日誌5****
うた魂(たま)***
ミラーを拭く男****
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙****
暴走特急 シベリアン・エクスプレス****
雲のむこう、約束の場所****
4576 ヤギと男と男と壁と****
人生の特等席*****
アーティスト*****
探偵はBARにいる****
素敵な人生のはじめ方****
Go!****
神の子たち****
ショー・ミー・ラヴ****
青い鳥****
アイ・ラブ・トラブル****
しゃべれども しゃべれども****
ブラッドシンプル ザ・スリラー*****
ザ・カップ 夢のアンテナ****
サーカスの世界****
アイス・カチャンは恋の味****
黙秘****
ザ・タウン****
リリィ、はちみつ色の秘密****
死ぬまでにしたい10のこと****
L.A.コンフィデンシャル*****
キネマの天地****
チャップリンのニューヨークの王様*****
フレンチ・コネクション*****
フレンチ・コネクション2****
コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら****
11人のカウボーイ*****
キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ ****
男はつらいよ・寅次郎忘れな草*****
クラーケンフィールド/HAKAISHIN***
ドーン・オブ・ザ・デッド****
ブレーキ****
臨場 劇場版****
若い東京の屋根の下****
エル・シド*****
真夜中まで****
ブラック・ウォーター****
シークレット****
アンストッパブル****
エクザム*****
夜の道****
網走番外地 決斗零下30度****
網走番外地 南国の決闘度****
網走番外地 吹雪の抗争****
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い*****
エンター・ザ・ボイド*****
黄色い星の子供たち*****
メガ・シャークVSクロコザウルス***
ワン.ツー.パンチ 三百六十五歩のマーチ****
チザム****
レ・ミゼラブル(2012)*****
極道の妻たち 情炎****
ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える****
酔いがさめたら、うちに帰ろう。****
金融腐蝕列島[呪縛]*****
影の軍団 服部半蔵****
バウンド*****
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT*****
レ・ミゼラブル(1998)*****
ハングオーバー! 史上最低の泥酔ナイト/U>***
ヒドラ****
白夜行****
男はつらいよ 純情編****
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