オトーサンの2013年その3

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4737 フライト(BS 2012) 4736 草原の椅子(BS 2013) 4735 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった(TV 2005) 4734 Something Borrowed / 幸せのジンクス(BS 20119) 4733 続・男はつらいよ(TV 1969) 4732 眠狂四郎 炎情剣(BS 1965)
4731 ジャッジ・ドレッド(BS 2012) 4730 必殺!III 裏か表か(BS 1986) 4729 ゆきゆきて、神軍(BS 1987) 4728 ゲロッパ!(TV 2003) 4727 女と男の名誉(BS 1985)
4726 小川の辺(BS 2011) 4725 新選組始末記 (BS 1963) 4724 12モンキーズ(DVD 1995) 4723 フィッシャー・キング(DVD 1991)
4722 群盗荒野を裂く(BS 1966) 4721 チャーチルズ・ウォー(Gyao! 2004) 4720 ユー・ガット・メール(BS 1998) 4719 アンノウン(TV 2011) 4718 白い巨塔(BS 1966)
4717 トゥームストーン(BS 1993) 4716 ノウイング(TV 2009) 4715 宇宙戦艦ヤマト 復活篇(TV 2009) 4714 ジョナ・ヘックス(TV 2010) 4713 奈緒子(BS 2008)
4712 未来世紀ブラジル(DVD 1985) 4711 ブラザーズ・グリム (DVD 2005) 4710 集団奉行所破り(BS 1964) 4709 やればやれるぜ全員集合!!(BS 1968) 4708 幸福のスイツチ(BS 2006)
4707 怪盗グルーの月泥棒 3D (TV 2010) 4706 トゥモロー・ワールド(DVD 2006) 4705 ペリカン文書(BS 1993) 4704 ブラザーズ・ブルーム(DVD 2008) 4703 バトル・オブ・ロサンゼルス(TV 2011)
4702 眠狂四郎 勝負(BS 1964) 4701 NEXT -ネクスト-(BS 2007) 4700 紅の豚(TV 1992) 4699 ある秘密〜愛に焦がれて〜(DVD 2007) 4698 モンテーニュ通りのカフェ(DVD 2006)
4697 眠狂四郎 殺法帖(BS 1963) 4696 マッドマックス2(BS 1981) 4695 パーマネント野ばら(BS 2010) 4694 八日目の蝉(BS 2011) 4693 LOOPER ルーパー(DVD 2012)
4692 ヒア アフター(TV 2010) 4691 プランケットとマクレーン(DVD 1999) 4690 少年と自転車(DVD 2011) 4689 薄桜記(BS 1959) 4688 再会の街で(BS 2007)
4687 インドシナ(BS 1992) 4686 エンジェル ウォーズ(BS 2001) 4685 サイバーネット(BS 1995) 4684 忠臣蔵外伝 四谷怪談(BS 1994) 4683 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(BS 2011)
4682 イーオン・フラックス(BS 2005) 4681 ホームレス中学生(TV 2008) 4680 風速40米(BS 1998) 4679 リング(TV 1998) 4678 スノーホワイト(DVD 2012)
4677 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(TV 2012) 4676 トランスポーター3 アンリミテッド(TV 2008) 4675 アメイジング・スパイダーマン(DVD 2012) 4674 ロボット(DVD 2010) 4673 二つの祖国で 日系陸軍情報部(BS 2012)
4672 あなたへ(TV 2012) 4671 終着駅 トルストイ最後の旅(DVD 2009) 4670 ワイルドバンチ(BS 1969) 4669 南から来た用心棒(DVD 1996) 4668 眉山 -びざん-(TV 2007)
4667 人生はビギナーズ(DVD 2010) 4666 ボビー(BS 2006) 4665 自虐の詩(BS 2007) 4664 大いなる休暇(DVD 2003) 4663 人生、ブラボー! (DVD 2011)
4662 HOME 愛しの座敷わらし(BS 2012) 4661 デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜 (BS 2010) 4660 濡れ髪三度笠(BS 1959) 4659 ロスト・キングダム/スルタンの暦(BS 2010) 4658 ラスト・ソング(BS 2010)
4657 あの日の指輪を待つきみへ(BS 2007) 4656 エンパイア・オブ・ザ・ウルフ(BS 2005) 4655 シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜 (DVD 2012) 4654 ジュラシック・レイク(TV 2008) 4653 沓掛時次郎(BS 1961)
4652 てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜(BS 2010) 4651 ランド・オブ・ザ・ロスト(TV 2009) 4650 コップランド(TV 1997) 4649 ワイアット・アープ (BS 1994) 4648 るろうに剣心(TV 2012)
4647 危険がいっぱい(BS 1964) 4646 女王ファナ(DVD 2001) 4645 荒野の1ドル銀貨 (DVD 1965) 4644 バファロー大隊(BS 1960) 4643 復讐のダラス(TV 1969)
4642 X-ファイル:真実を求めて (BS 2008) 4641 猫の恩返し(BS 2002) 4640 プルートで朝食を(BS 2005) 4639 スイートリトルライズ(BS 2010) 4638 東京家族


4737 フライト(BS 2012)

オトーサン、 「よくある映画だな」 航空機パニック映画ですが、 デンゼル・ワシントン主演なので期待できそうです。 原題:Flight (2012) 監督:Robert Zemeckis 脚本:John Gatins Genre:Drama / Thriller 上映時間:138分 あらすじ: フロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機が 突如制御不能に陥り、急降下を始める。 もはや墜落は避けられないと思われた危機的な状況の中、 機長のウィトカーは驚異的な操縦テクニックで 機体を不時着させ、犠牲者を最小限にとどめて 多くの命を救うことに成功する。 その奇跡の着陸はマスコミに賞賛され、 ウィトカーは一夜にしてヒーローとなる。 ところが、彼の血中からアルコールが検出されたことで 事態は思わぬ方向へ。 もし飲酒が表沙汰になれば、 パイロットとして致命的なだけでなく、 場合によっては過失致死で終身刑の可能性も。 そこでウィトカーは、弁護士のラングとともに 事実の隠蔽に動き出すが…。 出演者: Denzel Washington ... Whip Whitaker(ウィップ・ウィトカー) Don Cheadle ... Hugh Lang(ヒュー・ラング) Kelly Reilly ... Nicole(ニコール・マッゲン) John Goodman ... Harling Mays(ハーリン・メイズ) オトーサン、 「やはり名優だね」 DENZEL WASHINGTON デンゼル・ワシントン 誕生日 1954/12/28 出身 米ニューヨーク州マウント・バーノン 父は牧師、母はゴスペル歌手。 フォーダム大学でジャーナリズムを専攻するが、 卒業後、サンフランシスコの演劇学校で学ぶ。 オフ・ブロードウェイの舞台に上がる。 81年、「ハロー・ダディ」で映画デビュー。 89年、「グローリー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 2001年、「トレーニング・デイ」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 「遠い夜明け」、「マルコムX」「ザ・ハリケーン」 「フライト」でも、アカデミー賞主演男優賞にノミネート。 2002年、「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」で監督デビュー。 歌手のポーレッタ・ピアソンと結婚し、4児の父。 出演作 1981年「CARBON COPY」「ハロー・ダディ」 1984年「ソルジャー・ストーリー」 1986年「キングの報酬」 1987年「遠い夜明け」 1988年「デンゼル・ワシントン/女王と祖国のために」 1989年「グローリー」      「刑事クイン 妖術師の島」「リユニオン 再会」 1990年「モ’・ベター・ブルース」「私の愛したゴースト」 1991年「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ 炎の銃弾」 1992年「マルコムX」 1993年「から騒ぎ」「フィラデルフィア」「ペリカン文書」 1995年「青いドレスの女」「クリムゾン・タイド」      「バーチュオシティ」 1996年「戦火の勇気」「天使の贈り物」 1997年「悪魔を憐れむ歌」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「マーシャル・ロー」「ボーン・コレクター」「ザ・ハリケーン」 2000年「タイタンズを忘れない」 2001年「トレーニング・デイ」 2002年「ジョンQ」「アントワン・フィッシャー/きみの帰る場所」 2003年「タイムリミット」「マイ・ボディガード」 2004年「クライシス・オブ・アメリカ」 2006年「インサイド・マン」「デジャヴ」 2007年「アメリカン・ギャングスター」 2009年「サブウェイ123」 2010年「アンストッパブル」「ザ・ウォーカー」 2012年「フライト」「デンジャラス・ラン」 2013年「2ガンズ」 その他の出演者 Tamara Tunie ... Margaret Thomason Brian Geraghty ... Ken Evans Conor O'Neill ... Kip Charlie E. Schmidt ... Tiki Pot Will Sherrod ... Schecter Boni Yanagisawa ... Camelia Satou Adam Tomei ... Fran Dane Davenport ... Derek Hogue Bruce Greenwood ... Charlie Anderson Nadine Velazquez ... Katerina Marquez Tamara Tunie ... Margaret Thomason Brian Geraghty ... Ken Evans Conor O'Neill ... Kip Charlie E. Schmidt ... Tiki Pot Will Sherrod ... Schecter Boni Yanagisawa ... Camelia Satou Adam Tomei ... Fran Dane Davenport ... Derek Hogue Bruce Greenwood ... Charlie Anderson E. Roger Mitchell ... Craig Matson Ravi Kapoor ... Dr. Kenan Tommy Kane ... Mark Mellon Charles Z. Gardner ... Pentecoastal Minister Peter Gerety ... Avington Carr Tom Nowicki ... Len Caldwell Ric Reitz ... Carr's Attorney Timothy Adams ... Whip's Dad Darius Woods ... Young Will Ron Caldwell ... Trevor Garcelle Beauvais ... Deana Justin Martin ... Will Whitaker Jr. Shannon Walshe ... Tilda Banden Rhoda Griffis ... Amanda Anderson Michael Beasley ... Officer Edmonds Ted Hall ... TV Reporter Melissa Leo ... Ellen Block Steve Coulter ... NTSB Officer at Hearing Ted Huckabee ... Prison Guard User Rating:7.3/10( 155,289 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 1012 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 デンゼル・ワシントン ・脚本賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・男優賞(ドラマ) デンゼル・ワシントン User Reviews Paul Buddeさん United States 2012年11月4日 スゴイ映画、期待をはるかに超えていた! 名画だ。 この1時代、ハリウッドは、特殊効果と流血で、 われわれにスリルを感じさせようとしていた。 本作は、稀にみる演技で、高く舞い上がる。 それに、人生を変えるストーリーもある。 見に行ったときは、何が期待できるか知らなかった。 クラッシュした航空機のドラマかな? そう、この映画は、それ以上のものだった。 真実だ 人生の真実だ。 アル中についての真実だ。 デンゼル・ワシントンは、すごい信じられる仕事をした。 役は、アル中の機長だ。 アル中に苦しみぬき、事故のあとは、非難に苦しんだ。 ジョングッドマンは、興味深い人物を演じ、 笑いを呼んだ。 これ以上は言わないが、 ドラマやデンゼルが好きならば、見に行くべし。 アル中に苦しんでいるひとなら... 見に行くべし! 人生を変えてくれるかも。 スコアは、9/10 A+ オトーサン、 「前田有一さん、ほめている!」 前田有一さん 2013年3月2日 3つの楽しみが味わえる 一見立派に見える人でも、 ときには英雄とみられるような人物でさえ、 心に闇を抱えていることがある。 品行方正、誰もが羨む理想的な人物といわれる 私でさえ、悩みの一つや二つは持っている。 「フライト」は、偶然の事故から 嘘を積み重ねてきた過去と向き合い、 清算せざるをえない立場に追いやられるパイロットを 名優デンゼル・ワシントンが熱演したドラマ。 受賞はできなかったが主演男優および脚本賞に ノミネートされた一本である。 アメリカ国内便の機長ウィップ(デンゼル・ワシントン)は ベテランのパイロット。 今日も恋人のCA(ナディーン・ヴェラスケス)と 徹夜で飲み明かしたばかりだが、 コカインで眠気を払い操縦席に座る。 そんな状態でも誰より安定した飛行の腕前を持つ彼だったが、 その日の機体には致命的な問題があった。 航空機パニックものとなる序盤の見せ場と 法律上の問題を避けられるかのサスペンスとなる中盤、 そして一人の人間として良心を問われる終盤と 3つもの極上の見せ場とスリルを味わえる満足度の高い作品である。 近年は子供向けのモーションキャプチャーアニメが多かった ロバート・ゼメキス監督だが、 初期の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)を いまだ生涯ベストとあげる映画ファンも多いくらいで、 実写映画を撮る腕前は折り紙付き。 本作も、いきなりけだるいベッド上の男女から始まる オープニングからして度肝を抜かれる。 演じるナディーン・ヴェラスケスの 30を超えているとは思えないアメコミのような 迫力のプロポーションは、男性諸氏必見である。 デンゼル・ワシントンも相変わらず文句のつけようのな演技をしており、 とくに終盤、神に力を与えてくれと思わずつぶやいてからの シークエンスには圧倒される。 共感度100パーセントの、見事な場面である。 男たる者、社会で勝ち抜いていくには嘘も演技も必要である。 家族に仕事、自らの望み。 すべてをつつがなく進行させるためには、 そうやって自分の周辺と感情をコントロールしていくものだ。 しかし、それが永遠にうまくいくとは限らない。 一つのミス、あるいは不運がきっかけで すべてが破たんしてしまうことも珍しくはない。 そのとき、それまでの嘘に対峙し、 つらい清算、損切をするときがやってくる。 この映画は、その苦しみをじつに丁寧に、 的確に描いて見せた佳作である。 共感度100とはそういう意味だ。 そしてゼメキス監督が優しいのは、 そうした男の選択に対してサプライズをちゃんと準備しておく所だ。 みっともなく息子を抱きしめる中盤の主人公が、 その重要な伏線となっている。 この映画を見ると、24時間気を抜かずに自分の世界を構築している この映画の主人公のような人々は、 大いに気持ちが楽になり、癒されるに違いない。 こうした優れた演技と人間ドラマが空振りで、 無駄肉ばかりでふくらんだストーリーが脚本賞をとったり、 意外性のない演技が主演賞をとったりするのだから アカデミー賞ってのも当てにならない。


4736 草原の椅子(BS 2013)

オトーサン、 「フンザ?知らんなあ」 パキスタンと中国新疆ウイグル自治区を結ぶ アジア横断ルートの途中にあるとか。 7000m級のパミール高原の山々が迫り、 4月になると杏の花でピンク色に埋め尽くされる。 外国人観光客、登山家やバックパッカーには、 「桃源郷」、「風の谷のナウシカ」のモデルと呼ばれている。 原題:草原の椅子(2013) 監督:成島出 原作:宮本輝 脚本:加藤正人/ 奥寺佐渡子/ 真辺克彦 多和田久美/ 成島出 Genre:Drama 上映時間:139分 あらすじ: 遠間憲太郎は、妻と離婚し、娘と二人暮らし。 50歳を過ぎ、思いがけない3つの転機が訪れる。 ひとつは、取引先のカメラ店の社長・富樫に “親友になってくれ”と頼まれこと。 次は、陶器店を経営する篠原貴志子に淡い恋心を覚えたこと。 3つめは、娘の弥生が母親に虐待されていた 4歳の圭輔を連れ帰り、家で面倒を見るようになったこと。 心を閉ざしていた圭輔は、遠間たちとの触れあいを通じて 少しずつ変化しはじめていく 遠間は、彼を連れて世界最後の桃源郷と呼ばれる パキスタンのフンザへと向かう。 その旅には、富樫と貴志子も同行するのだが... 出演者: 佐藤浩市... 遠間憲太郎 西村雅彦... 富樫重蔵 吉瀬美智子... 篠原貴志子 オトーサン、 「こんなに力の抜けた佐藤浩市、見たことないね」 釣り馬鹿日誌のスーさんに似てきましたね。 その他の出演者: 小池栄子... 喜多川祐未 AKIRA... 鍵山(EXILE) 黒木華... 遠間弥生 貞光奏風... 喜多川圭輔 中村靖日... 喜多川秋春 若村麻由美... 道代 井川比佐志... 富樫茂雄 User Rating:7.6/10( 206 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 User Reviews 星織音さん 2013年3月9日 世界最後の桃源郷 世界最後の桃源郷と言われる、パキスタンの『フンザ』。 標高が高く、雪山が見える、緑の少ない山脈の間にある オアシスのような村です。 標高が高いので曇りがちだけど、 それがまた、桃源郷らしくも感じます。 たまに晴れると、青空に雪山が映えます。 白っぽい砂の山々や、夜の雪崩の音が、とても印象的でした。 両親から捨てられた心の優しい5才のケイスケは、 百才を超える『フンザ』村の仙人のような老人から、 「星の子」と呼ばれていました。 ロマンチックです。 それと、老人は、「正しいやり方を繰り返しなさい」と、 みんなに語ります。 人それぞれに当てはまる、禅問答のような悟りです。 最後に、大草原に有る椅子に座り、 雄大な景色を眺めるシーンが有るんですが、 題名にもなっている、『草原の椅子』は、 不要な存在のような気がします。 ちょっと、全体の話の展開に飛躍が有り過ぎる上に、 わざわざパキスタンの『フンザ』まで行く 突拍子も無い発想に、本当に無理が有り過ぎると感じましたが、 映画全体の雰囲気は、とても良い映画でした。 舞台は、東京がメインで、 『フンザ』は、最初と終わりに登場します。 オトーサン、 「前田有一さんが、絶賛している!」 前田有一さん 2013年12月12日 寂しい大人たちの友情と愛 現代は、FacebookやLINEのような 実名SNSが普及することで、友達の維持管理が容易になった。 タイムラインを眺めれば、数百人の友人らと 広く浅く交流を続けることが簡単にできるわけで、 出会いの多い社交的な若者にとっては これほどありがたいツールはない。 ただ、友達が多いほどしあわせだと盲信するのは 10代くらいなもので、年を取ると この密着感をうっとうしいと思うようになるのもまた事実。 中年以降で、ビジネス用途以外で これらにハマる人が少ないのは、 適切な距離感を知る大人の知恵というものである。 「草原の椅子」は、そんな大人たちの友情を描いたドラマ。 こうしたテーマの映画は最近珍しく、 しかも本作はとてもよくできている。 この映画の中で描かれる「友達づくり」と その距離感の心地よさは、成島出監督 (「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」(2011)、 「八日目の蝉」(2011))がまっとうな人間観察を行っており、 かつしっかりとした人間描写の力を持っているからこそ 可能になったものだろう。 (略 あらすじ紹介) この映画には主に3人のさびしい大人が出てくるが、 どれも味わい深いキャラクターである。 彼ら男女が、一人の虐待幼児の面倒を見るような展開になって、 その流れの中で互いのつながりを深めていくような話である。 ……と、あらすじを書いてもさっぱり魅力が伝わらないのは承知の上。 本作の魅力は、成島監督の間の取り方、そのセンスにある。 たとえば、主人公がえらい美人の骨董品店主(吉瀬美智子)に一目ぼれし、 いろいろと知ったかぶりをしつつ皿を購入する場面。 その皿にもったコロッケに (皿につかないように)ソースをかける場面。 こういう何気ないシーンの間の取り方のうまさといったらない。 思わず笑ってしまうし、 同時にこの男に共感してしまう。 情けないシーンが続出の佐藤浩市が、とてもいい味わいである。 オンナ関係でこれまた醜態をさらす 西村雅彦演じるダメ社長もまたいい。 筋が通っていても人情がなければだめだという その経営方針には、アベノミクス改(TPP参加)で さらなる格差拡大が予想される今、うなづく人も多いだろう。 現在は、人々が迷っている時代である。 その原因の一つは正しいと信じられてきた 資本主義の行き詰まりであり、 新自由主義やそれに毒された連中が おかしな価値観を広めているためだ。 行き過ぎた競争や成長主義、上昇志向や ポジティブシンキングの強制、 そんなものが幸福とはほとんど無関係であると 誰かが勇気をもって言わねばならない。 地球に成長の余地が残り少ないこれからは、 上り坂でなく下り坂にこそ 楽しみを見出す価値観を持たねば生きづらくなるだけだろう。 この映画の良いところは、 そうした迷っている人々に力強く肯定感あるメッセージを 伝えてくるところにある。 答えは案外単純かもしれない、 あなたが歩んでいる道が正解だよと、肩を組んで歩いてくれる。 そんな映画である。 人生の苦しみを知る大人にこそ見てほしいが、 なかでも子供好きの人に特に大きな満足を与えてくれるだろう。


4735 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった(TV 2005)

オトーサン、 「題名って大事だよな」 今回は、大ヒットした歌謡曲の題名をもじったもの。 ♪長崎は、今日も雨だった でも、長崎は今日も雨だったなんていうと、 水害、避難所生活を思い浮かべてしまう昨今です。 原題:釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪(2005) 監督:朝原雄三 原作:やまさき十三 脚本:山田洋次/石川勝己/平松恵美子 Genre:Commedy/Drama 上映時間:115分 あらすじ: 鈴木建設が手掛けた 長崎県佐世保市の第二西海橋が いよいよ完成目前となり、 鈴木一之助社長は連結式出席のため現地へと向かう。 ところが意外にも万年ヒラ社員のハマちゃんこと 浜崎伝助が一緒に式に出ることに。 当然出張前から釣りのことしか頭にないハマちゃん。 いよいよ長崎に到着すると、 長崎営業所にいる鈴建フィッシングクラブの後輩、 久保田達也の車で釣り船へと直行。 米軍基地に勤める“アメリカの釣りバカ”青年ボブと一緒に、 達也の知り合いという美女、河口美鈴が 手配してくれた船に乗り込み、 九十九島の小島を目指すのだった。 出演者: 西田敏行 ... 浜崎伝助 三國連太郎 ... 鈴木一之助 ボビー・オロゴン ... ボブ 伊東美咲 ... 河口美鈴 金子昇 ... 久保田達也 オトーサン、 「スーちゃんの出番が少ないね」 その他の出演者: 浅田美代子 ... 浜崎みち子 加藤武 ... 秋山専務 小野武彦 ... 原口人事担当取締役 鶴田忍 ... 堀田常務 中村梅雀 ... 草森秘書課長 益岡徹 ... 舟木課長 濱口優 ... 海老名 笹野高史 ... 前原運転手 平山あや ... 鯛子 持丸加賀 ... 浜崎鯉太郎 岡本麗 ... 澄子 中本賢 ... 太田八郎 谷啓 ... 佐々木次長 奈良岡朋子 ... 鈴木久江 さだまさし ... 刑事 尾崎紀世彦 ... 河口輝男 User Rating:5.0/10( 2 votes)みんなのシナマレビュー User Rating:5.6/10( 141 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いなぁ」 ま、今回はダメだったということ。 User Reviews イニシャルKさん 2007年1月18日 伊藤美咲 前回もそうだったけど メインゲストの男女の恋のエピソードに 浜ちゃんとスーさんが ほとんど絡んでいないのが残念ではある。 おまけに今回は浜ちゃんとボブの絡みのほうに 焦点があてられている感じで 本来メインゲストであるはずの と金子昇のエピソードはかげが薄く、 また浜ちゃんとスーさんの絡みも少ないので 不満がないわけではないが、 だからといって面白くないのかといえばそうでもなく、 浜ちゃんとボブのかけあいなどでそれなりに楽しめる。 鈴木建設の社歌を社員全員がノリノリでうたっている オープニングシーンが強烈な印象を残しており、 このシーンが個人的にはいちばん笑えた。 オトーサン、 「そうね、継続は力なりだ」 DEEP BLUEさん 2008年7月3日 まったり続いてください 1 このシリーズを映画館でわざわざ観る人が 意外といるらしいようでびっくり!  ぼくは一生それはないでしょう。 でも、けっこう好きなシリーズなので テレビでやってれば毎回観ます。 今回はハマちゃんとスーさんの絡みが少なくて、 その辺が少しばかり寂しいが、 酔っ払って米軍艦に乗ってハワイまで行っちゃう ハマちゃんのおバカっぷりがサイコーでした。 ボビーもいい味出してたしね。 伊東美咲は存在感ありすぎて、 ちょっとこのシリーズではいい意味で浮いちゃってるね。 女優としてピークにあるから、 こういうお気楽作品のこの程度の役ではもったいないでしょ。 こういう役はもっとランクの低い女優さんで充分。 でも、今回もゆったり楽しんで癒されました。 ムズカシク採点するような作品ではないと思うので 点数はつけません。 しかし、鯉太郎大きくなったんだねぇ。


4734 Something Borrowed / 幸せのジンクス(BS 2011)

オトーサン、 「だまされたー」 おしとやかなひとと思って結婚したら、猛女。 優しいひとと思って結婚したら、亭主関白。 そこで、幸せになれるジンクスが登場! でも、当たるも八卦、当たらぬも八卦ですぜ。 原題:Something Borrowed (2011) 監督:Luke Greenfield 原作:Emily Giffin 脚本:Jennie Snyder Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for sexual content including dialogue, and some drug material 上映時間:112分 あらすじ: 控えめだけど勉強が得意なレイチェルと、 明るく活発なダーシーは、子どもの頃からの大親友。 2人は30歳を迎え、 ダーシーはのロースクール時代の 友人デックスとの結婚準備を進めている。 そんなある日、パーティでたまたま2人きりになった レイチェルとデックスは、 実は学生時代に自分たちが両思いだったことに気がつく。 親友を傷つけたくないレイチェルだったが、 心はひどく揺れ始めて... 出演者: Ginnifer Goodwin ... Rachel(レイチェル) Kate Hudson ... Darcy(ダーシー) Colin Egglesfield ... Dex(デックス) オトーサン、 「この娘のほうが、気立てはよさそうだね」 GINNIFER GOODWIN ジニファー・グッドウィン 誕生日 : 1978/05/22 出身地 : アメリカ/テネシー州メンフィス 高校時代に演技に興味を持ち、 ボストン大学で演技を学び、 London Academy of Music and Dramatic Artsと シェイクスピア・インスティテュートで学んだ。 2001年、TVシリーズ「ロー&オーダー」でデビュー。 「モナリザ・スマイル」で映画デビュー。 2011年秋放送開始の「ワンス・アポン・ア・タイム」に 白雪姫役でレギュラー出演している。 出演作 2003年「モナリザ・スマイル」 2004年「アイドルとデートする方法」? 2005年「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」 2007年「デイ・ゼロ」「ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で」 2009年「そんな彼なら捨てちゃえば?」「シングルマン」 2010年「ラモーナのおきて」 2011年「Something Borrowed/幸せのジンクス」 その他の出演者: John Krasinski ... Ethan Steve Howey ... Marcus Ashley Williams ... Claire Geoff Pierson ... Dexter Thaler Sr. Jill Eikenberry ... Bridget Thaler Jonathan Epstein ... Professor Zigman Leia Thompson ... Bridal Consultant Sarah Baldwin ... June Mark La Mura ... Marcus's Dad Lindsay Ryan ... Salesgirl Kirsten Day ... Pretty Brunette Christopher Peuler ... Husband User Rating:5.7/10 ( 34,584 votes)IMDb User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「ふーん」 User Reviews satesea77さん 2012年10月19日 くうううぁぁぁぁ切ねぇ。 内容的には結構真面目なラブストーリーなんだけど、 ケイト・ハドソンが突っ走っている為に つまらないラブコメに見えてしまうのが残念でならない。 (てか、ケイト・ハドソン。。。。劣化したな) おそらくこうなるって予想できる作品だけど、 その直前で見事な裏切りがあって、 さらに「あっそっち?」って感じに進んだり、 最後まで二転三転して面白かった。 欲を言えば、「お前突然登場したな!誰だ!?」的な脇役たちを もう少し丁寧に描いてあげれば、二重三重に切なかったのにな。 主演のジニファー・グッドウィンがかわいい。 原題の"Something Borrowed"は ”なにかひとつ借りたもの”っていう意味でwikiによると 花嫁が「4つのもの(Something Four)」を身につけると 幸せになれるという欧米の結婚式の慣習があるが、その中の1つ。 友人や隣人との縁をあらわす。 幸せな結婚生活を送っている友人や隣人から 持ち物を借りることにより、その幸せにあやかる。 ハンカチやアクセサリーを借りるのが一般的である。 他の3つは、 「なにかひとつ古いもの (Something Old)」 「なにかひとつ新しいもの (Something New)」 「なにかひとつ青いもの (Something Blue)」 なるほどいいタイトルだ。 オトーサン、 「現実は、キビシーィ...」 james shoopさん Passaic, NJ 2011年5月9日 みんなはどこで稼いでいる? 見よう! ハンプトンのビーチに面した家へ。 ブラウンストーンの美しいアパート。 ランドローバーを乗り回し、ロンドンへ行く。 こうしたことが映画に出てくる。 だが、働くシーンも出てくるのは、2-3だけ。 みんな自由時間をもっているが、 誰も、どこで稼いでいるかは言わない。 そう打ち明けたので、気分がよくなった。 さて、映画について。 誰かが、素敵と言っていた。 2人の関係が行ったり来たりするのは、テニスの試合に似ている。 そう、ジョン・クラシンスキーが、よかった。 だが、 Pam Beaslyに期待していたのだ。 彼は、オフィスで働く役だったが、我慢できる範囲だった。 妻は、この映画が好きだ。 私の椅子で、絶えず、もぞもぞしていた。 もっと書きたいが、稼ぎに行かなきゃ。


4733 続・男はつらいよ(TV 1969)

オトーサン、 「こいつは、名作だね」 第1作の撮影許可が得られず、ようやく撮影。 それが、大ヒットしたので、 山田洋次さん、大張り切り、 そんな雰囲気が伝わってきて、 こちらもハッピーな気分になります。 原題:続・男はつらいよ(1969) 監督・原作: 山田洋次 脚本:山田洋次 /小林俊一/ 宮崎晃 Genre:Commedy 上映時間:93分 あらすじ: フーテンの寅こと車寅次郎は、 中学時代の恩師である坪内散歩先生の家に立ち寄る。 ほんの挨拶のつもりが、懐かしさと 一人娘の夏子の美しさに、 家に上がり込み飲めや歌えやの大騒ぎ。 はしゃぎすぎて腹痛を起こし、病院へ。 病室でも騒ぎを起こし、病院を抜け出した先で 地元のチンピラと騒動を起こし、留置場入り。 実家の柴又にも居場所がなくなり、 関西へ向かうが、坪内散歩先生と夏子と再会。 生き別れた母親が関西にいることを知り、 夏子と一緒に会いに行くのだが... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 東野英治郎 ...坪内散歩先生 佐藤オリエ ...夏子 山崎努 ...藤村 ミヤコ蝶々 ...お菊 オトーサン、 「演技合戦を堪能できるね」 ・渥美清 vs 東野英治郎 ・渥美清 vs ミヤコ蝶々 その他の出演者: 倍賞千恵子 ...さくら 森川信 ...おじさん 三崎千恵子 ...おばちゃん 前田吟 ...諏訪博 津坂匡章 ...川又登 太宰久雄 ...印刷屋・桂梅太郎 佐藤蛾次郎 ...寺男源吉 笠智衆 ...御前さま 財津一郎 ...患者 User Rating:7.7/10( 28 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.3/10( 180 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だぁ」 User Reviews とらやさん 2009年3月5日 散歩先生 寅さんの葛飾商業の恩師、 坪内散歩先生と 寅さんのお母さんを演じる東野英治郎さんと ミヤコ蝶々さんが実にいい味を出しています。 特に散歩先生が好きですね〜。 酒を飲みながら寅さんを叱り付け、 神妙な顔でその説教を聞く寅さん。 このかつての恩師と 教え子の2人のいる場面がとても素敵です。 そこに絡む本作のマドンナ、佐藤オリエ演じる 夏子もとても魅力的です。 散歩先生が寅さんを呼びつけ、 かつての教え子に「江戸川のウナギが食いたい」 無茶を言い、寅さんに一旦断られると「もういい!」 ダダをこねる恩師。 老いについてしみじみと考えさせられますが、 教師を退職した後も 自宅で英語を教えている近所の子ども達に囲まれ、 親孝行な娘と自分を慕ってくれる かつての教え子と過ごした 散歩先生の人生最後の日々はとても幸せだったでしょうね。 あたたかい気持ちにさせてくれるラストは シリーズ屈指のとても素敵なラストシーンだと思います。 そうそう、病院のベッドの上で腹巻に鉢巻姿で バイの様子を披露する寅さん。 これはもう渥美清さんの真骨頂ですね。 オトーサン、 「舞台は柴又と京都」 当時の江戸川では、まだうなぎが釣れたのですね。 少女が「オカーサン」と叫ぶ ♪お味噌ならハナマルキ あのCM、なつかしいですね。 Ikedaさん 2005年9月13日 ミヤコ蝶々 この作品の主題は 離ればなれになっていた母子ですが、 その意味で渥美清がミヤコ蝶々に会う前後に 盛り上がりがあります。 特に東京弁と大阪弁で、やり合うのが面白く、 蝶々は見せ場は少ないですが、得意の演技が冴えています。 最近では、そうでもないと思いますが、 この頃以前は、東京での「馬鹿」、大阪での「阿呆」は、 その土地では気楽に使っていました。 然し、これが逆になるとお互いに、きつい言葉になるので、 その辺をうまく取り上げていると思いました。


4732 眠狂四郎 炎情剣(BS 1965)

オトーサン、 「手練の一言に尽きる」 シリーズ第5作ともなると、 三隅研次監督も、主演の市川雷蔵も、 熟練した手並みをみせてくれます。 原題:眠狂四郎 炎情剣(1965) 監督:三隅研次 原作:柴田錬三郎 脚本:星川清司 Genre:Period Drama 上映時間:83分 あらすじ: 眠狂四郎は夫の仇討ちをする 武家の妻檜垣ぬいの助太刀をし、 相手の浪人を斬り捨てる。 ぬいはその代償として、 ひと晩からだを狂四郎に預ける。 数日後、狂四郎を豪商鳴海屋が訪ねてきた。 鳴海屋は藤堂藩の江戸家老・跡部将監に利用されてきたが 手を切りたいので、小笹を渡すという。 跡部と鳴海屋は、海賊鳥羽水軍の財宝をわがものにしていた。 家老一味は、その秘密を知る海賊の末裔を抹殺しようと ぬいに調べさせていたのだ。 悪家老とワル商人。 狂四郎は一人残った海賊の末裔かよが、 何も知らず鳴海屋の下女として働いていることを知り、 彼女を守ろうと心に決める,,, 出演者: 市川雷蔵 ,,,眠狂四郎 西村晃 ,,, 鳴海屋太兵衛 安部徹,,, 跡部将監 中村玉緒,,, 檜垣ぬい 姿美千子,,, かよ オトーサン、 「雷蔵以外のこの4人、いいね」 悪役であっても、それぞれ見せ場がありました。 中村玉緒さんは、色気というか色香というか これまでで最高の演技でした。 その他の出演者: 中原早苗,,,  おりょう 島田竜三,,, 藤堂高敦 水原浩一,,, 佐治兵衛 小桜純子,,, 小笹 伊達三郎,,, 貝塚紋之助 上野山功一,,, 加倉井耀蔵 守田学,,,  伝吉 User Rating:6.7/10( 8 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 34 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ているね」 User Reviews イニシャルKさん 2010年6月24日 「眠狂四郎」シリーズ第5作。 これでこのシリーズを見るのは 「勝負」、「無頼剣」に続いて3本目。 (すべて三隅研次監督)三隅監督による 光と影のコントラストを強調した映像美には感心させられるし、 ラストの寺での決闘シーンの見せ方も 工夫されていて見ごたえがあり、 三隅監督の演出のうまさに改めて唸ってしまう。 ただ、話の面白さとしては 三隅監督が手がけたほかの2本よりは若干劣る印象。 中村玉緒が悪女を演じているが、 仇討ちの助太刀を狂四郎に願い出ておきながら 実は裏があってという役柄をうまく演じていて、 悪女役の中村玉緒もう何作か見てるけど この役はなかなか印象的だった。 その中村玉緒を犯す狂四郎のセリフが まあキザったらしいのなんの。 もうここまで来ると変態的な感じさえする。 ラストの中村玉緒をすれ違いざまに 無言で斬り捨てるシーンは 三隅監督のスタイリッシュな演出と相まって すごくカッコよかった。 オトーサン、 「同感、雷蔵がいい!」 黒美君彦さん 2007年10月9日 「俺の顔に照り映える月の光が…」 (前掲 あらすじ紹介) 市川雷蔵の眠狂四郎の完成度は 見事としかいいようがありません。 三隅研次の演出も微細ですが、 何せ相変わらずストーリーが よくわからないところがあります(苦笑)。 冒頭で磔にされてしまう伝吉(守田学)の娘に会いに 上方から来た役者守田菊弥(しかもすぐに殺されてしまう)なんて 何しに出てきたかよくわからないし(苦笑)。 西村晃のとろんとした悪役ぶりがまた存在感たっぷり。 狡猾さが滲み出ている西村晃ならではの存在感です。 安部徹、中村玉緒は少々演技過剰気味ですが(笑)、 それもお約束ということで。 狂四郎のいかにもの台詞が浮いていないのが見事です。 居酒屋で伝吉に必死で頼みごとをされているときも、 杯を口から離し「何のことやらさっぱりわからん!」とバッサリ(笑)。 そのニヒルさがたまりません。 後半、ぬいの夫の法要が開かれる菩提寺は京都の永観堂。 境内で家老をばっさり斬りますが、 そこに「和順大師七百五十年忌」と墨書された塔がはっきり映ります。 「和順大師」とは1961年、昭和天皇が法然に与えた大師名。 妙にそこだけ時代がリアルで、不思議な気分になりました。 眠狂四郎シリーズの中でも、 市川雷蔵が素晴らしいという側面においては 傑作といっていいのではないでしょうか。


4731 ジャッジ・ドレッド(BS 2012)

オトーサン、 「すごいせりふだ!」 メガシティ、それは挽肉マシーン。  ひとが入ると、挽肉になって出てくる。 「おいおい、7万人も住んでいるんだぜ」 でも、重機関砲の乱射を目の当たりにして納得しました。 コンクリート壁も蜂の巣にする重機関砲が バタバタと住民をなぎ倒していくのです。 原題:Dredd (2012) 監督:Pete Travis 原作:John Wagner/Carlos Ezquerra(Character) 脚本:Alex Garland Genre:Action / Crime / SF R15+ Country:UK / USA / India / South Africa Language:English 上映時間:95分 あらすじ: 毎分12件もの凶悪犯罪が発生するメガシティ・ワン。 そこでは、陪審員、裁判官、刑執行全ての権限を与えられた 集団ジャッジが、街の治安を維持していた。 ジャッジの精鋭ドレッドは、新人のアンダーソンと共に ギャングを率いるマーマが支配する超高層ビルに乗り込む。 だが、マーマはビルを完全封鎖した上に、 住民たちにドレッドの殺害命令を下す。 絶体絶命という状況下で、 ドレッドは7万5000人もの敵を相手に戦う決意をする。 出演者: Karl Urban ... Judge Dredd(ドレッド) Olivia Thirlby ... Anderson(アンダーソン) Lena Headey ... Ma-Ma(マーマ) オトーサン、 「女性2人がいいね」 新人のアンダーソンは、小柄。 おちょぼ口をいつも半開きにしているのに、 これが、結構強いんです。 その他の出演者: Rachel Wood ... Control Operator 1 Andile Mngadi ... Passenger Porteus Xandau ... Driver Jason Cope ... Zwirner Emma Breschi ... Hostage Rakie Ayola ... Chief Judge Tamer Burjaq ... Ma-Ma Bodyguard Warrick Grier ... Caleb Wood Harris ... Kay Shoki Mokgapa ... Woman with Child Yohan Chun ... Girl in Window Eden Knowles ... Girl in Window User Rating:7.0/10 ( 128,270 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 206 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白いね」 User Reviews boondocksaint20さん Charleston, SC 2013年6月30日 この映画が好きだ! スタローンの「ドレッド」とは全然違う 「ジャッジ・ドレッド(3d)」を3回見た後で、 最近、存分に楽しめない映画が多いなかでの 掘り出し物だ。 アクション満載、ダークで、野蛮、 だが、その暴力のなかに奇妙にも詩がある。 カンペキな男の映画だ。 カール・アーバン,は、ドレッド役。 みんなが言っているように見応えがある。 映画の間中、 顔の半分が隠されているのだが。 (原作コミックと同じ) 彼が演じるドレッドは、ストイックで、一切妥協しない。 気になった奴らのケツを蹴り上げて、 正義と法を貫徹するために、生きている。 だが、かすかだが、人間的な面を持ち合わせている。 モラルの片鱗をみせるシーンがあるのだ。 正直に言って、スタローン版をみることができなかった。 予告編をみると、実に面白そうだ。 だから、ブルーレイ3dの発売を待っているひとりだ。 見てよかった。 この映画には、大いに満足している。 アクション映画に必要なものはすべてある。 ブルーレイ3dは、ファンタスティックだ。 スタジオが、新しい3dカメラを使ったので、 実に見栄えした。 嬉しいことに、視聴者に、 多くの小道具を投げつけるタイプの映画でない。 だが、クロースアップで、俳優たちの顔を細部まで見せてくれた。 これは、キャタクターにとって、重要なことだ。 例えば、ドレッド。 彼が歯を食いしばるのは、見せ場だ。 感情が透けてみえるから。 この映画のいい点について、十分伝えられなかったが、 私の家の3d theaterでは、ようやく分かるようになっ。 願わくば、ホームビデオの売り上げが好調になって、 冴えない動員をカバーして、続編が出来るようになってほしい。 ドレッドの日常生活の目を通して、 ワイルドなライドを見てほしい。 オトーサン、 「スタローン版、見てみたいな」 hideさん 2012年12月24日 これは拾いもの スタローン版が評価イマイチなので、 どうかと思ったけど、けっこう面白い。 と、いうより良く出来ている、といったほうがいいか。 名作「わたしを離さないで」を書いた 脚本家アレックス・ガーランドの功績なのかな。 マーマとアンダーソンの人物造形がいい。 というより、この二人以外は、何も描いてないに等しいんだけど。 一応、主役のドレッドなんて、他の“ジャッジ”と どこが違うのか分からないくらい無個性だし、 ヘルメットのせいで口許しか露出しないので、 後半、ジャッジ同士で争うシーンなどは、 マジどっちがどっちなのか判らなくなる。 その点、ツートップの(善と悪の)ヒロインは、 生き生きと描かれ、また見せ場も多い。 実質、彼女たち二人の映画といっていいんじゃないかな。


4730 必殺!III 裏か表か(BS 1986)

オトーサン、 「なんか縁があるな」 主人公の主水、どういう意味でしょうか? 主水池からバスに乗っているので、気になります。 ネットで調べたら、こうありました。 ・律令制の頃の役名。 「主水」は「主水司(もいとりのつかさ)」の略。  〈もい〉は飲料水容器で,転じて飲料水、  その飲料水を管理する役職が、「主水」とか。 原題:必殺!III 裏か表か(1986) 監督:工藤栄一 脚本:野上龍雄/ 保利吉紀/ 中村勝行 Genre:Period Drama 上映時間:126分 あらすじ: 同心の清原が殺された。 彼は中村主水の同僚で隣の家に住んでいたが、 枡屋という両替商をゆすって金を脅し取っていた。 別件で枡屋を訪れた主水は、 清原殺しの下手人が枡屋なのではないかと疑いを持つ。 主水はおゆみという娘と親しくなるが、 結婚を断られたおゆみは五重塔から投身自殺。 主水は窮地に立たされてしまう。 出演者: 藤田まこと ...中村主水 成田三樹夫 ... 舛屋 伊武雅刀 ... 真砂屋 おゆみ ... 野坂クミ オトーサン、 「安定感バツグン!」 藤田まことさん、 TVシリーズで、中村主水になりきっています。 その他の出演者: 松坂慶子 ... おこう 三田村邦彦 ... 秀 鮎川いずみ ... 加代 村上弘明 ... 政 京本政樹 ... 竜 柴俊夫 ... 壱 笑福亭鶴瓶 ... 参 菅井きん ... せん 白木万理 ... りつ 山内としお ... 筆頭同心・田中 成田三樹夫 ... 舛屋 川谷拓三 ... 清原 岸部一徳 ... 彦松 伊武雅刀 ... 真砂屋 織本順吉 ... 加納平馬 三沢あけみ ... おさと 北見唯一 ... 久兵衛 遠藤太津朗 ... 留守居役 岩尾正隆 ... 留守居役 ビートきよし ... 夢助 User Rating:7.3/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.7/10( 74 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ている!」 User Reviews まさサイトーさん 2004年7月19日 「必殺」の最高傑作。 これはテレビドラマの映画化で成功している 数少ない作品である。 松竹映画なのだが、工藤栄一が監督ということで、 実に東映色が強いハードな内容になっている。 金融集団が敵ということで、 これは現在に通じる部分があり恐怖を身近に感じた。 算盤で迫力を出す演出には脱帽である。 必殺シリーズの型にはまったストーリー展開では 全く無いので、終始緊張感が有り、 暗殺集団との戦いも何時誰が死んでもおかしく無いという 壮絶なものであった。 中村主水がこれ程の立ち回りを見せてくれると 誰が想像しただろうか。 鶴瓶のさらし首は余りにも強烈で、 結局それが一番印象に残った。 オトーサン、 「同感!」 dadadaさん 2002年7月16日 テレビドラマの映画化 日本でもテレビドラマの映画版てのが よく製作されるけれど、 なかなか面白いものにはお目にかかれない。 もともとブラウン管のスケールで作られていたものを スクリーンに置き換えるという事で、 作り手も演じ手も「はしゃぎ過ぎ」ってのが大半。 「必殺シリーズ」も何本か映画になっているけれど、 この藤田まこと主演の映画版も、 やや「はしゃぎ過ぎ」で 松竹の看板シリーズになり損ねた感じ。 さて、公開当時“「十三人の刺客」を彷彿とさせるクライマックス...” なんて評されていた、工藤栄一監督による藤田版の第三弾。 とりあえず、これがシリーズの中ではベストかな。 前二作が明らかに間違った方向に進んでしまった (と思われる)無惨な映画だったので、 本格時代劇風な本作は流石に工藤監督と言ったところか。 主人公を主水に絞り込んだ構成も、当然の事ながら成功。 クライマックスのチャンバラ・シーンは、 近年では余りお目にかかれない迫力ある集団乱闘立ち回り。 テレビでの設定を活かして、 巧く映画向けに方向転換をさせている... といったところでしょうか。


4729 ゆきゆきて、神軍(BS 1987)

オトーサン、 「マイケル・ムーア監督が絶賛したらしいな」 ・生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリー 念のため付け加えると、神軍とは日本軍のこと。 敗戦後、殺されたのに、戦死として処理されたのです。 そんな彼らも、靖国神社に祭られているのです。 あなたは、秋の例大祭に行きますか? 原題:ゆきゆきて、神軍(1987) 監督:原一男 Genre:Documentary 上映時間:122分 あらすじ: 奥崎謙三は、神戸で、妻シズミとバッテリー商を営む。 凄惨を極めたニューギニア戦で 独立工兵隊第36連隊に所属して生き残った。 彼が所属した部隊では、終戦後23日もたってから、 “敵前逃亡”の罪で兵士の吉沢と野村が射殺された。 奥崎は、処刑した上官5人を訪ね歩き、 当時の生々しい状況を聞き出していく。 逃げ腰の態度を目にして、暴力を振るい、 相手を軟禁状態にして、詰め寄る。 その過程で、高見、妹尾、桜田、会川、浜口の5人が 銃殺に参加し、村本隊長が拳銃でトドメをさした事実が判明する。 極限の飢餓状況下で、下級兵士らは、上官たちの「食い物」になった。 その後も、奥崎の行動は、エスカレートしていく... 出演者: 奥崎謙三...元平等兵 奥崎シズミ...奥崎の妻 崎本倫子... 巫女/射殺された兵士の娘 オトーサン、 「食わねば死ぬだけ...とはいえ」 最初は、原住民の協力を得て食糧を採取したものの、 次第に、草の根やトカゲ、昆虫類など、何でも食べるようになる。 そんななか日本兵は、白人兵士や現地人を襲って人肉を食べるだけでなく、 日本人の下級兵士を殺して食べる事件が発生したのです。 その他の出演者 妹尾幸男... 元軍曹 原利夫...  元曹長 浜口政一... 元衛生兵 山田吉太郎... 元軍曹 高見実... 元軍曹 村本政雄... 元隊長 村本和憲... 元隊長の息子 大島英三郎... アナーキスト 太田垣俊和... 奥崎が仲人 遠藤誠... 帝銀事件主任弁護士 原一男... 映画監督 小林佐知子...  その妻 User Rating:7.1/10( 75 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.3/10( 284 votes) Yahoo! オトーサン、 「日本人がかかわった戦争の悲劇は、 こういう形でしか残せないのかも知れないなぁ」 ベルリン国際映画祭受賞 ・カリガリ映画賞 原一男 ブルーリボン賞受賞 ・監督賞 原一男 User Reviews 素敵な鯛の靴】さん 2008年12月10日 こんな映画があったとは... 眠たい時に観たが、 冒頭あのおじさんが登場した瞬間に シャッキリと目が覚めた。 吐き気がするくらいの衝撃。 戦争によって様々な人がここまで追い詰められる事実。 義務教育の国語の教科書を読んでも、 はだしのゲンを読んでも、 プライベートライアンを観てもわからなかった 戦争による人間の心の傷の生々しさがある。 8月15日の深夜に毎年放送したらいいと思う。 オトーサン、 「同感!」 真壁 六郎太さん 2007年2月22日 稀有な作品 公開当時、映画館で不思議な笑いが起こったことで 有名な本作品。 喜劇は悲劇的要素のの中に垣間見ることが出来ると ポン・ジュノ監督が言うとおり、 異常な緊張感のなか話は進んでいくが 画面に現れる人物は皆どこか胡散臭く 滑稽であり笑いを禁じえない。 しかし監督の原も、出ている奥崎も大真面目なのである。 コメディーをつくったつもりはみじんも無い。 そのことは間違いない。 見ればわかるがとても深刻なテーマを扱った ドキュメンタリー作品である。 イーストウッドの小遣い稼ぎ 「硫黄島からの手紙」を見て感動している人が居たら 騙してでも本作を見せてあげよう。 戦争の真実とは、本当に胡散臭いのは誰なのか 少しは理解できるかもしれない。 私は個人的に奥崎の奥さんの飄々としたキャラクターに 惹かれていたのだか…。


4728 ゲロッパ!(TV 2003)

オトーサン、 「ゲロッパ? 汚いな」 実は、“Get up”のことだそうです。 井筒監督は、テレビのバラエティ番組のレギュラー。 辛らつな発言で、有名ですよね。 原題:ゲロッパ!(2003) 監督:井筒和幸 脚本:羽原大介/ 井筒和幸 Genre:Commedy/Drama/Gang 上映時間:112分 あらすじ: ヤクザの組長・羽原には数日後に収監される。 心残りなことが2つあった。 1つは25年前に生き別れた娘かおりと再会を果たすこと。 そしてもう1つは大ファンであるキング・オブ・ソウル、 ジェームス・ブラウンの名古屋公演に行くこと。 しかし、それももはや叶わぬ夢。 羽原は身辺を整理しようと組員に組の解散を宣言する。 しかし、彼の心中を察した弟分・金山は 羽原のために一大決心、子分の太郎たちに “いますぐジェームス・ブラウンをさらいに行って来い”と とんでもない命令を下すのだった... 出演者: 西田敏行 ...羽原大介 常盤貴子 ...かおり Willie Raynor - ウイリー・マクハーレン (ジェームス・ブラウンのそっくりさん) オトーサン、 「良くても、悪くても、西田節全開!」 「やはり、常盤貴子は美人だね」 ジェームス・ブラウンのそっくりさんは、 インチキ臭くて、いただけませんでした。 でも、この手合いが、井筒監督の好みかも。 その他の出演者: 山本太郎 ...太郎 岸部一徳 ...金山正男 桐谷健太 ...晴彦 吉田康平 ...健二 長塚圭史 ...岡部優夫 太田琴音 ...上原歩 ラサール石井 ...高井 木下ほうか ...木下 田中哲司 ...村山 塩見三省 ...緒方 根岸季衣 ...佐藤和子 篠井英介 ...美容室のミツ&寿司屋のタツ 寺島しのぶ ...藤沢香織 小宮孝泰 ...沼田 奥貫薫 ...羽原の妻 徳井優 ...駅員 トータス松本... 有名ロック歌手 岡村隆史... 正体不明の男 益岡徹... 田中 藤山直美... 金山の妻 田中要次... 刑事1 森安建雄... チンピラ 鈴木想生... 少女時代のかおり 長原成樹... タカオ 児玉謙次... 総理大臣 Laura Windrath... マリリン・モンローのそっくりさん 日向丈... 吉村 及川以造... 小笠原 阪上和子... 校長先生 User Rating:4.9/10( 84 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.3/10( 827 votes) Yahoo! オトーサン、 「ウーン、迷うなぁ」 具をすべてぶちこんだお好み焼きみたいな作品です。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 西田敏行 ブルーリボン賞受賞 ・主演男優賞 西田敏行 User Reviews 型作さん 2005年4月29日 井筒監督の力? 本当に賛否両論ですね。 僕は結構面白かったと思います。 演出がどうのこうの、脚本がどうのこうの っていうところに関しては 「ずば抜けてすばらしい」とは思いませんでしたが、 キャスティングがすごかったと思います。 普通、どんな映画でも ここまでいろいろと個性豊かな俳優を集めるのは 不可能だと思います。 でも、ここまで集めています。 やっぱこれは井筒監督の力だろうなぁ、と感じました。 やっぱり映画監督っていうのは 優秀なキャストを集めるというのも 一種の必要な才能だと思います。 まぁそんな感想でした。 本当ににぎやかで楽しい映画でした。 普通にギャグもすべってないと (僕の感覚からすると)思いましたよ。 オトーサン、 「酷評だね」 前田有一さん 2003年8月11日 ギャグも題材選びもキャスティングも、全部センスが悪い 辛口批評家として名をはせる、井筒和幸監督の最新作。 得意の人情コメディーである。 ジェームス・ブラウンのあの曲か……と、 タイトルからなんとなくだめ臭さが漂うが、 題材選びだけで判断するのは不公平であるから、 できる限りニュートラルな気持ちで最後まで鑑賞した。 しかし、JBは最後までニセモノなので 安っぽさが爆発だわ、ギャグは寒いわと、 これが散々な出来であった。 東京の下町育ちである私には、 どうしてもこの映画のユーモアセンスが合わない。 ちなみに井筒監督は、最近でこそ 「酷評はあり得ない、つまらなかったら金を返す」と強気だが、 マスコミ向け完成披露では自信なさげで弱気だった。 それをみて気の毒になった私は、 「もっと自作に自信持て〜!」と思ったものだが、 ようやくその”自信”だけは持ってくれたらしい。 さて、『ゲロッパ!』のメインとなるコメディ部分について。 私が劇場でまわりを見ていた限りでは、 笑いを取るべきシーンで、ことごとく外し、 沈黙と寒い空気が流れていた。 役者たちは、工夫の無いドタバタを繰り広げるばかりで、 みていてつらい。 キャスティング、ユーモアのセンス次第で、 これほどまでに映画というのは華を無くすものかと思う。 最後には、観客を泣かせるシーンらしきものがあるが、 そこまでのギャグが不発のために、 さほど観客の涙腺開放効果をあげられていない。 いかに『笑い』の要素が難しく、重要なものであるかが良くわかる。 西田敏行の芸達者ぶりが救いであるが、 さすがにこれだけで映画自体をすすめるのは難しい 監督が、「酷評はあり得ない」というくらいなんだから、 皆さんにも劇場にいって、 その真偽を確かめてきて欲しいという気持ちもあるが、 個人的には、井筒監督のギャグセンスが合わない人にとって 『ゲロッパ!』は、かなり厳しい作品であろうと判断する。


4727 女と男の名誉(BS 1985)

オトーサン、 「原題は、プリッツィ一家の名誉」 例のゴッドファーザーを思わせるマフィア一家を描いています。 でも、それだけでは、亜流になってしまうので、 ひとひねりしてあるのが、ミソ。 邦題は、「女と男の名誉」 ちょっと奇異な感じがしませんか? 原題:Prizzi's Honor (1985) 監督:John Huston 原作:Richard Condon 脚本:Janet Roach/ Richard Condon Genre:Comedy / Crime / Drama 上映時間:130分 あらすじ: ニューヨークのマフィア、 プリッツィ・ファミリーの一員で 殺し屋を務めるチャーリー。 彼はファミリーの結婚式でアイリーンという美女と出会い、 一目惚れしてしまう。 そして間もなく、チャーリーは彼女のいるロサンゼルスを訪れ、 恋に落ちた二人はやがて結婚。 しかし、実はアイリーンの正体もフリーランスの殺し屋だった。 彼女はある日、ファミリーの長男ドミニクの娘メイローズが チャーリーに暴行を受けた、と聞いたドミニクから チャーリー殺しを依頼される。 またチャーリーの方も、 アイリーンがファミリーの大金を盗んだとして ボスからアイリーンの殺害命令を受けるのだが…。 出演者: Jack Nicholson ... Charley Partanna (チャーリー・パルタンナ) Kathleen Turner ... Irene Walker(アイリーン・ウォーカー) Anjelica Huston ... Maerose Prizzi(メイローズ・プリッツィ) William Hickey ... Don Corrado Prizzi(ドン・コラード・プリッツィ) オトーサン、 「巧いねえ、ジャック・ニコルソン」 このひとでないと、この映画が成立しないほどの名演技です。 キャスリーン・ターナーも、切れ味のいい女優さん。 でも、今回の経歴紹介は、このひと。 ご存知、監督の娘さんです。 ANJELICA HUSTON アンジェリカ・ヒューストン 誕生日;1951年/7/8 - 出身:カリフォルニア州サンタモニカ 経歴: 祖父は俳優のウォルター・ヒューストン、 父親は映画監督のジョン・ヒューストン。 母親はイタリア系のバレリーナ。 アイルランドとイギリスで育った。 母親が交通事故で他界後、ニューヨークでモデルに。 1969年、父親の作品で映画デビュー。 父親が監督した「女と男の名誉」でアカデミー助演女優賞を受賞。 祖父、父親と、三世代続いてのオスカー受賞者となった。 1996年、「冷たい一瞬を抱いて」で映画監督デビュー。 1973年から1989年までジャック・ニコルソンと交際。 1992年に著名な彫刻家ロバート・グレアムと結婚したが 2009年に死別した。 主な出演作品 1969年「愛と死の果てるまで」 1976年「カリブの嵐」「ラスト・タイクーン」 1981年「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 1982年「女優フランシス」 1984年「スパイナル・タップ」「スペース・パイレーツ」 1985年「女と男の名誉」 1986年「ソウルビート・ストリート」 1987年「友よ、風に抱かれて」「ザ・デッド/「ダブリン市民」より」 1988年「ハンドフル・オブ・ダスト」「ミスター・ノース 風をはこんだ男」 1989年「ウディ・アレンの重罪と軽罪」「敵、ある愛の物語」      「ジムヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ」 1990年「グリフターズ/詐欺師たち」 1991年「アダムス・ファミリー」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ファミリー・ピクチャーズ」「マンハッタン殺人ミステリー」      「アダムス・ファミリー2 1995年「太陽に抱かれて」「クロッシング・ガード」 1998年「バッファロー'66」「フェニックス」「エバー・アフター」 2000年「金色の嘘」 2001年「アヴァロンの霧」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 2002年「ブラッド・ワーク」 2003年「チャーリーと14人のキッズ」 2004年「ライフ・アクアティック」 2005年「アートスクール・コンフィデンシャル」      「マテリアル・シスターズ」「セラフィム・フォールズ」 2007年「ダージリン急行」 2008年「セックス・クラブ」「ティンカー・ベル(声)」 2009年「ティンカー・ベルと月の石」 2010年「みんな私に恋をする」 2011年「50/50 フィフティ・フィフティ」      「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」 2012年「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」 その他の出演者: Robert Loggia ... Eduardo Prizzi John Randolph ... Angelo 'Pop' Partanna Lee Richardson ... Dominic Prizzi Michael Lombard ... Rosario Filargi 'Finlay' George Santopietro ... Plumber Lawrence Tierney ... Lt. Hanley CCH Pounder ... Peaches Altamont Ann Selepegno ... Amalia Prizzi Vic Polizos ... Phil Vittimizzare Dick O'Neill ... Bluestone Sully Boyar ... Casco Vascone User Rating:6.8/10( 15,192 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 97 votes) Yahoo! オトーサン、 「何といっても演技がいいね」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 アンジェリカ・ヒューストン 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ジャック・ニコルソン ・助演男優賞 ウィリアム・ヒッキー ・監督賞 ジョン・ヒューストン ・脚色賞 ・衣装デザイン賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ジャック・ニコルソン ・女優賞(コメディ/ミュージカル) キャスリーン・ターナー ・監督賞 ジョン・ヒューストン 同ノミネート ・助演女優賞 アンジェリカ・ヒューストン ・脚本賞 User Reviews TheLittleSongbirdさん United Kingdom 2011年1月23日 好きだ... この映画、好きだ。 お気に入り映画のひとつ。 ジョン・ヒューストン監督は、いい仕事をした。 ブラック・コメディは、私の好きなゾーンではないが、 彼は、その方面でも才能を発揮してみせた。 撮影は、スタイリッシュで、景色もいい。 脚本は実に面白い。 楽しいブラック・コメディの要素があって、 ストーリーには、奇妙なシーンもあるが、 注目せざるをえない。 退屈だとか、トロイこともない。 見ていて楽しかった。 出演者もすばらしい。 ジャック・ニコルソンとキャスリーン・ターナーは、 信じられる。 ロバート・ロッジアも、いい。 だが、目を奪うのは、アンジェリカ・ヒューストンだ。 全体に、この映画は好きだ。 10点満点。 オトーサン、 「同感!」 特に最後のオチは最高です。 Ikedaさん 2009年9月19日 騙しあい シシリアン・マフィアの存在も 遠い昔になったからでしょうが、 作りすぎとも思えるストーリーで、 ファミリー内での騙しあい、裏切り、密告などが やたらに盛り込まれた映画です。 晩年のジョン・ヒューストンの作品には、 あまり面白くないもの多いですが、これは、かなり面白いです。 殺し屋同士が結婚するというのも、ふるっていますが 殺人、誘拐など色々あっても、 それがすべてファミリーの名誉の中に埋もれてしまうのが、 この映画の本質です。 ドン(ウィリアム・ヒッキー)は別として、 ポップ(ジョン・ランドルフ)、 アイリーン(キャスリーン・ターナー)あたりの 陰謀がひどいけれども、 特にメイローズ(アンジェリカ・ヒューストン)の 悪行が目立ちます。 主役チャーリーを演じるジャック・ニコルソンが それに振り回される形になっていますが、 少し抜けた男を演じて適役です。 その彼が最後にメイローズに電話するのが、 この作品を象徴しています。


4726 小川の辺(BS 2011)

オトーサン、 「片岡愛之助が出ている!」 「半沢直樹」で、オネエキャラの金融庁検査官。 題名は、小川の辺と、いたって地味。 こんなの見るひといるのかなぁ? そう思っていましたが、「半沢直樹」で、 見る人も出てくるのでは? 原題:小川の辺(2011) 監督:篠原哲雄 原作:藤沢周平 脚本:長谷川康夫/ 飯田健三郎 Genre:Period Drama 上映時間:104分 あらすじ: ある日、直心流の遣い手である 海坂藩の下級武士・戊井朔之助に、 藩政を批判して脱藩した 佐久間森衛を討つよう藩命が下る。 しかし、佐久間は妹・田鶴の夫。 しかも、佐久間の批判は民を思えばこその正論だった。 そして、揺れる朔之助にとって何よりも気がかりなことは、 気の強い田鶴が、必ずや手向かってくるに違いないこと。 場合によっては妹も斬らねばならない。 彼は、そんな田鶴を秘かに想い続けていた 奉公人の新蔵を伴い、佐久間討伐へと旅立つ... 出演者: 東山紀之... 戊井朔之助 片岡愛之助... 佐久間森衛 菊地凛子... 田鶴 勝地涼... 新蔵 オトーサン、 「2人とも、剣術下手だなぁ」 それをカバーしようとして、太鼓の効果音とは。 東映時代劇も、スタッフが若返ったのでしょうね。 その他の出演者: 尾野真千子... 幾久 松原智恵子... 以瀬 笹野高史... 助川権之丞 西岡徳馬 鹿沢堯伯 藤竜也... 戊井忠左衛門 User Rating:6.1/10( 6 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 302 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ロケ地のひとつ、馬見ヶ崎川っていいですね。 まだ、こんなに澄んだ渓流が残っているのです。 User Reviews iyayo7さん 2013年4月10日 藤沢周平のテンポ 日本の美しい自然に封建的な武家社会、 そこで翻弄される人々、 抑制された愛情表現がせつなさを増す藤沢周平作品。 主人公(東山紀之)は剣の達人、 主命により脱藩した藩士の暗殺を命じられるが、 その妻は妹(菊地凛子)だった。 この妹はとても勝気で積極的、 剣の腕前もそこそというキャラなので、 キャスティングは難しかったのだろう。 東山紀之はカツラが似合い、 時代劇は安心して見ることが出来る。 オトーサン、 「いやいや、菊地凛子さん、いいよ!」 ホンモノの真剣味が感じられます。 目隠シストさん 2013年4月3日 一言で言い表すなら、リアリティに拘った映画。 行燈の明かりを表現する室内のライティングに 感傷主義に振り過ぎない抑えた脚本。 外連味を感じたのは殺陣くらいのものです。 配役も然り。 東山の侍姿は本当に絵になります。 さすがジャパニーズソウル調味料・しょうゆ顔アイドル。 尾野真千子も着物姿が素敵です。 さて問題は、菊地凛子。 あのアバンギャルドな顔立ちに 日本髪と着物を合わせたらどうなるものか。 印象的な頬骨と鰓が、強情な内面を物語る女剣士の出来上がり。 完璧な人物造形ですが、正直“これじゃない”感は否めません。 同じ藤沢周平原作時代劇の女剣士でも、 片や北川景子、片やリアル小姑フェイス。 勝地に同情こそすれ、祝福する気になれないのはちと辛い。 もっとも、女剣士という単語の前に “可憐な”とか“美少女”なんて装飾語を 勝手に付けて想像してしまう自分に問題があるわけですが。


4725 新選組始末記 (BS 1963)

オトーサン、 「なーんだ、やっぱり市川雷蔵が主役か」 新選組といえば、近藤勇、土方歳三、芹沢鴨。 それなのに、誰も知らない山崎蒸が主役。 三隅研次監督の奇策なのでしょうね。 子母沢寛の原作は、そうなっていないはず。 新選組研究者のバイブル。 かの司馬遼太郎さんが教えを乞いに行ったほど。 原題:新選組始末記(1963) 監督:三隅研次 原作:子母沢寛新選組始末記 脚本:星川清司 Genre:Period Drama 上映時間:93分 あらすじ: 剣こそ男の生きる道と信じる山崎烝は、 恋人である志満の反対を振り切って、 壬生の新選組に入った。 だが局長の芹沢鴨は粗暴で、 烝が尊敬する近藤勇の苦言は一向に聞き入れられなかった。 土方歳三は芹沢の腹心を切腹に追い込み、 さらに泥酔した芹沢をも斬殺。 烝は土方のやり方に反発、黙認する近藤も詰った。 ある夜、誤って公儀役人を斬ってしまった烝は、 近藤に命じられ勤王浪士たちの動向を見張る探偵方になり、 池田屋に集まる浪士たちを発見する... 出演者: 市川雷蔵 ...山崎蒸 藤村志保 ...志満 城健三朗 ...近藤勇 天知茂 ...土方歳三 田崎潤 ... 芹沢鴨 オトーサン、 「田崎潤の芹沢がいちばんよかった」 殺しを重ねた人間の底知れない闇が浮かび出ています。 あとの方々は、お芝居の範疇でした。 その他の出演者: 松本錦四郎 ...沖田総司 小林勝彦 ...谷三十郎 成田純一郎 ...楠小十郎 近藤美恵子 ... 深雪太夫 藤原礼子 ... お梅 島田竜三 ... 古高俊太郎 丹羽又三郎 ... 岡本久蔵 中村豊 ... 杉山松助 矢島陽太郎 ... 佐伯亦三郎 高見国一 ... 大津彦平 石黒達也 ... 宮部鼎蔵 毛利郁子 ... 桔梗屋小栄 須賀不二男 ... 新見錦 千葉敏郎 ... 平山五郎 伊達三郎 ... 山南敬助 寺島雄作 ... 池田屋惣兵衛 香川良介 ... 広沢富次郎 荒木忍 ... 正木道順 水原浩一 ... 吉由稔麿 舟木洋一 ... 北添佶麿 嵐三右衛門 ... 会津隊長 南条新太郎 ... 内田正次郎 石原須磨男 ... 居酒屋幸助 玉置一恵 ... 角屋徳衛門 堀北幸夫 ... 相手の武士 浜田雄史 ... 森平八 沖時男 ... 浪人 岩田正 ... 浪人 木村玄 ... 永倉新八 志賀明 ... 松原忠司 越川一 ... 浪人 薮内武司 ... 大石鍬次郎 小柳圭子 ... 柏屋の女中 高森チズ子 ... 絵草紙屋の娘 小松みどり ... 婆や User Rating:5.1/10( 11 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 30 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews 鱗歌さん 2013年10月12日 ブラック企業モノ 新選組を題材にした映画ですが、 今の視点からすれば、 これは「ブラック企業モノ」と呼んでもよいでしょう。 近藤勇にあこがれて新選組に入隊した山崎蒸だが、 いざ入ってみれば彼の理想とはかけ離れた実態。 その体たらくに呆れているのはまだ序の口、 気がつきゃイザコザの詰め腹切らされ、 文字通りあわや切腹、という身に。 しかし、本人は武士としてのヤル気マンマン、 近藤新局長も何だかかばってくれるしで、 「ズルズルと」池田屋騒動での大活躍になだれ込む。 これは今の言い方では、 ブラック企業に加担しちゃうブラック社員という奴でしょう。 しかし、そう言っちゃうのは単なる「レッテル張り」、 何とも味気ない。 ブラック社員にも生き様があり、 悲しく見送る女がいちゃったりもする訳ですな。 というようなオハナシ(と言ってよいのか)を、 三隅監督が鋭い演出で描いておりますが、 後半、ちょっとまとまり切らなかったかな、と。 オトーサン、 「映画と原作は別物とは言うけれど...」 やはり、原作を読んでから、 映画批評を書くべきなのでしょうね。 SoHさん 2005年7月30日 演出はやっぱすごい オープニングの1カット目からゾクッとした。 刀を持ったあの雄々しいカット。 不気味な音楽も流れ、 「うひゃあ。やっぱりすげーな、三隅研次!」と感嘆ス。 子母澤寛の原作を読んではないけれど、へぇ。 山崎蒸さんが主人公なのね、これ。 山崎蒸って、生い立ちとかいまひとつ立証できず、 今では実在したかどうかも疑わしいってな意見があるんでしょ? 彼を主役においた新選組もの、個人的には初めて接した。 終盤の有名な「池田屋か、もう一方か」の場面は 山崎蒸が主人公にした理由と それまでのドラマが巧く機能してきて、面白かったぞ。 まあ、とにかく。本作品、 新選組のことについて知らない人が観たら、どうなのか? 知らない人にも理解できるよう、 セリフでいろいろ語られてはいるんだけど、 90分ほどしかないから、突っ込みが浅く、 ドラマが盛り上がらないと感じた (それでも山崎蒸が慕っている女性に嘘をつくシーンは、 ちょっとセンチメンタルでちょいと泣ける)。 ただし! 先述したように三隅研次監督の折り目正しい演出はやっぱりすごい。 霧がかかる中での気品さ漂う対決 (セットでの撮影ならではの味がある)、 新見錦切腹の際の厳粛な空気などなど、お見事の一言。 中盤、近藤勇が山崎と道場で語らうシーンも緊張感たっぷり (あそこで「誠」の旗をしっかりと映すセンス!)。 それから山崎が池田屋から正体バレて逃げ出す時の スピード感やテンポある編集も「流石だなあ」と思った。 あの一連の流れは正に天才三隅研次の真骨頂。 クライマックスの池田屋での大乱闘も迫力あって、 ラストの行進もかっこよく、男心にグッときたよ。 光と影を巧みに用いた照明も最高。綺麗すぎ。 映画友達いわく、「三隅映画の月明かりは一番綺麗!」なのだとか。 この映画、お話はポンポン進みすぎて、 もっとじっくり作った方が盛り上がったとは思う。 だけど、やっぱり俺は三隅研次映画に漂う美学だけでオッケーよ!


4724 12モンキーズ(DVD 1995)

オトーサン、 「12匹の猿?意味分からん」 途中、これは、過激派の動物愛護集団の名称で、 リーダーは、ブラッド・ピット演じるジェフリー。 そこまで分かりかけたところで、 いろいろあって、納得せずに終わりました。 原題:Twelve Monkeys (1995) 監督:Terry Gilliam 脚本:David Peoples/Janet Peoples Genre:Mystery / SF / Thriller Rated R for violence and language Country:USA Language:English / French 上映時間:129分 あらすじ: 1996年に発生した謎のウィルスにより、 500万人、人類の99パーセントが死滅した。 2035年、地上は獣たちに支配され、 人間は、地下に住んでいた。 ウィルスの情報を探るため、科学者たちは、 囚人コールを1990年へと送り出す。 彼は、精神病院の会合に出て、 キャスリン・ライリー博士や患者のジェフリーに出会う。 彼は、未来について語るが、誰も信じない。 そこで、未来に戻ることにするが、 科学者たちは、間違った年に送り返してしまう。 その年、コ−ルは、彼女を誘拐したのだった。 解決の糸口はたったひとつ、 “12モンキーズ”という謎の言葉だけだった... 出演者: Bruce Willis ... James Cole(ジェームズ・コール) Brad Pitt ... Jeffrey Goines(ジェフリー・ゴインズ) Madeleine Stowe ... Kathryn Railly(キャスリン・ライリー) オトーサン、 「演技合戦!」 その他の出演者: Christopher ... Plummer Dr. Goines David Morse ... Dr. Peters Jon Seda ... Jose Frank Gorshin ... Dr. Fletcher Joseph Melito ... Young Cole Michael Chance ... Scarface Vernon Campbell ... Tiny H. Michael Walls ... Botanist Bob Adrian ... Geologist Simon Jones ... Zoologist Carol Florence ... Astrophysicist Bill Raymond ... Microbiologist Ernest Abuba ... Engineer Irma St. Paule ... Poet Joey Perillo ... Detective Franki Bruce Kirkpatrick ... Policeman No. 1 User Rating:8.1/10( 317,086 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 4,026 votes) Yahoo! オトーサン、 「凝りに凝った映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 ブラッド・ピット ・衣装デザイン賞 ゴールデン・グローブ 受賞 ・助演男優賞 ブラッド・ピット User Reviews Kristineさん Chicago, Illinois 2007年9月15日 精神病院にいる連中は... いかれているって言うのかね? ちょっとからかってみただけさ。 借りたのは、ブルース・ウィルスの大フアンだし、 本作について、ちょっと聞いていたからだ。 いい点も、悪い点もだ。 一瞬も目を離さずに見てしまう映画らしい。 昨夜、見た。 実に印象的だった。 すべてがある。 アクション、ドラマ、SF,歴史、暗いユーモア、 それにちょっとしたロマンスも。 俳優たちは、みんなすごい仕事をしていた。 ブルース・ウィルスが、大変いい。 精神科医と車のなかにいるシーンなんて、最高。 だが、ブラッド・ピットのすごい仕事には感銘した。 クレイジーな役をハイテンションで演じていた。 それが、効果的で、実にもっともらしかった。 ストーリーは怖いが、実に良いし、目覚しい。 (略 あらすじ紹介) これは信じ難いほどいい映画だ。 いかにも、起こりそうな気になる。 全体として、映画の出演者も、セットも、 絵づくりも、実にいい。 「ターミネーター」のような感じがする。 他人の言うことに耳を傾けないと、 ある日、大切なものを失うかもしれない。 何がよくて、何が悪いか?。 そんなこと分かるだろうか? この映画、大いにオススメする。 すばらしい映画だから、みればきっと楽しめる。 オトーサン、 「先がまったく読めないね」 ジーナさん 2011年4月10日 やや冗長的 ウィルスで壊滅状態となった未来から 「12モンキーズ」という言葉をヒントに ウィルスがまかれる前の時代にやってきた 男の奮闘を描くSFサスペンスです。 未来社会の世界観や暗めの映像、 一筋縄ではいかない雰囲気や悲哀感など はテリー・ギリアム監督らしいですね。 美術全般のセンスも素晴らしかったです。 タイムトラベルを題材にした映画はあまり好みではないですが、 過去と未来の繋げ方が絶妙でした。 過去も一点だけでなく、 いくつか用意してあるのが面白みになっています。 もう少し序盤をテンポアップできると良かったかもしれません。 人間臭くて温かくて凛々しくてセクシーなブルース・ウィリスは 全裸披露のサービス付き(笑) 喜ぶ人が何人いるかは分かりませんが(爆) ブラッド・ピットの狂気めいた奇妙な演技は必見。 アブナイ奴を演じる彼は本当に生き生きしてますね。 知性と母性を兼ねそろえたマデリーン・ストーの 美しく強い女性像も印象的でした。 他にもクリストファー・プラマーにデヴィッド・モースなど曲者が脇を固めており、 豪華なキャスティングだけでも観て損なしでしょう。 ルイ・アームストロングのワンダフル・ワールドを使うタイミングも絶妙ですし、 あえて陳腐にした演出も効果的だったと思います。 感情移入は出来ませんが、 テリー・ギリアム特有の分かりにくさもないので 比較的見やすい作品になっています。 様々な謎やエピソードや伏線がもっとピシッと繋がってくれれば 秀作になったかもしれませんね。


4723 フィッシャー・キング(DVD 1991)

オトーサン、 「フィッシャー・キング?」 聖杯伝説について調べてみました。 聖杯とは、キリストの血を受けた杯。 Fisher King(漁夫王)が病んだ。 聖杯の騎士は、聖杯に正しい問いをすれば 病から回復できると告げられ、 数々の試練を乗り越えて、聖杯を発見する。 そして、漁夫王は癒され、国土は再び祝福される。 メデタシ、メデタシ。 原題:The Fisher King (1991) 監督:Terry Gilliam 脚本:Richard LaGravenese Genre:Comedy / Drama / Fantasy Rated R for language and violence 上映時間:137分 あらすじ: DJのルーカスは、 過激なトークで時代の寵児となったが、 放送中の不用意な言動がもとで 凄惨な事件を誘発し、クビになる。 飲んだくれた彼は、不良少年に襲われる。 だが、ホームレスのバリーに救われる。 彼は、奇妙な男で、 「聖杯を手にいれよう!」ともちかける。 ともに深い痛手を負った2人は、 奇妙な友情で結ばれる ... 出演者: Jeff Bridges ... Jack(ジャック) Robin Williams ... Parry(パリー) Amanda Plummer ... Lydia(リディア) Mercedes Ruehl ... Anne(アン) オトーサン、 「演技合戦、見応えがあるね」 その他の出演者: Jayce Bartok ... First Punk Dan Futterman ... Second Punk Bradley Gregg ... Hippie Bum Adam Bryant ... Radio Engineer Paul Lombardi ... Radio Engineer David Hyde Pierce ... Lou Rosen Ted Ross ... Limo Bum Lara Harris ... Sondra Warren Olney ... TV Anchorman Frazer Smith ... News Reporter Kathy Najimy ... Crazed Video Customer Harry Shearer ... Sitcom Actor Ben Starr Melinda Culea ... Sitcom Wife James Remini ... Bum at Hotel Mark Bowden ... Doorman John Ottavino ... Father at Hotel User Rating:7.5/10( 45,996 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 874 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごすぎ!」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 マーセデス・ルール 同ノミネート ・主演男優賞 ロビン・ウィリアムズ ・脚本賞 ・作曲賞 ・美術(監督)賞 ・美術(装置)賞 ヴェネチア国際映画祭受賞 ・銀獅子賞 テリー・ギリアム ゴールデン・グローブ受賞 ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ロビン・ウィリアムズ                 ジェフ・ブリッジス ・助演女優賞 マーセデス・ルール 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 テリー・ギリアム User Reviews Schlockmeisterさん Midnight Movie Land 2001年6月14日 深さをもった映画 筋書については、大いに述べられているので、 繰り返すことはやめたい。 気がついたことを付け加えたい。 私見だが、これはロビン・ウィリアムスの最高の演技だ。 精神異常のホームレスが、 "PCコミックReleif"のメンタリティを持って、 すべてのタイプの人々を受け入れようとする物語だ。 (訳注:イギリスで行われている、  世界から貧困をなくそうというチャリティー活動。  ピエロのような赤い鼻をつけた人たちが、  会社や学校などに行き、愉快に募金活動を行う) ロビン・ウィリアムスは、いい仕事をしている。 騎士のファナタジーに魅せられたパリーを演じている。 ジェフ・ブリッジスは、まさに、"ハワード・スターン"のようだ。 粗暴なトークショーのホスト、ルーカス役で、干されるのだ。 (訳注:NYで人気のユダヤ人のトークショーのホスト) 1991年、ハワード・スターンは、まだNew Yorkにいたが、 彼の名声が広がるにつれて、 この映画のジャックの下敷きになったようだ。 マイケル・ジェッターは顔を出すシーンでは光っている。 元キャバレー歌手、いまは落ち込んだホームレスだ。 リディアのオフィスにおける、彼の "singing telegram"シーンは、 古典だ。 マーセデス・ルールも目立つ。 ジャックが押し込まれていることに気付く、 このクレージーな世界の外に生きている女性役だ。 彼女の家は、天国であり、 そこでのシーンは、正常に戻るための基礎教育だ。 デヴィッド・ハイド・ピアースは、脇を固めている。 無性で、少し異常なキャラクターだ。 トーンダウンしたベレー帽をかぶったナイルズ・クレーンだ。 テリー・ギリアム監督の他の作品と同様に面白い映画だ。、 夢のように溶けて、非日常の相貌をみせている。 私は、ホームレスが上っ面でなく描かれ、 高揚した気分にさせてくれるのは、遺憾と思うけれども、 現実において、そういう存在であるのも、事実だ。 大いにオススメする。 オトーサン、 「ニ人の掛け合い、愉快だね」 ジーナさん 2008年11月23日 人物設定&役者はハナマル ジェフ・ブリッジスの落ちっぷりは最高! ストーリーは…二人が出会った事によって 変わりゆく人生って感じなんですが あまりにも落ちっぷりが似合うので そのままグダグダしていて欲しかった(笑) まぁ、クールな彼も素敵でしたが(※髪型は除く) 他にも・・・人の好さがにじみ出ているロビン・ウィリアムズ、 風変わりなアマンダ・プラマー、一途に愛を注ぐマーセデス・ルール、 トム・ウエイツの言葉やマイケル・ジェターのキャラなどキャスティングが絶妙でした。 みんながどこか不器用で何とも微笑ましい人たちでしたね♪ 混雑した人の波をダンスで表現したり、 赤い騎士を登場させたりと独特な心象表現も印象に残ってます。 テリー・ギリアムらしくはないですし、 面白い!とも言い切れないのですが ヒューマニズムもありながらファンタジックもありつつユーモアもある、 優しいミュージカルを観ているような作品に仕上がっています。 このバランスを面白いと思うか物足りないと 感じるかは人それぞれですし、 テリー・ギリアムだから良いのか 彼だからイマイチなのかも 観た人によって変わるでしょうね。 私はシンプルなドラマとして見せた方が 感動的な作品になったかな?と思いました。


4722 群盗荒野を裂く (BS 1966)

オトーサン、 「原題は、イタリア語」 辞書を引いたら、"Who know?"でした。 最後でまで見ましたが、 誰が知っているか?分かりませんでした。 そんなことどうでもいいだろうと訳すべきかも。 原題:Quien sabe? (1966) A Bullet for the General 監督:Damiano Damiani 原作:Salvatore Laurani 脚本:Franco Solinas Genre:Western Country:Italy Language:Italian 上映時間:135分 あらすじ: メキシコ革命の最中。 列車がチュンチョ率いる群盗に狙われる。 アメリカ人の若者ビルが乗っていた。 首に賞金がかかっているので、 機関手を撃ちチュンチョらの仲間になる。 群盗は政府軍の基地を次々と襲い、 革命軍の将軍へ武器を届ける生業をしていた。 対照的な性格のチュンチョとビル、 各地で転戦しながら仲間の死や裏切りも遭い 友情も深めていく。 チュンチョの考える生き様、 そしてビルの本当の目的とは? 出演者: Gian Maria Volonte ... Chuncho(チュンチョ) Lou Castel ... Bill 'Nino'Tate(ビル) Klaus Kinski ... El Santo(サント) Martine Beswick ... Adelita(アデリータ) オトーサン、 「チュンチョ、この群盗の頭目、いいね」 その哄笑は、政権まで吹き飛ばしそうな勢いです。 GIAN MARIA VOLONTE ジャン・マリア・ヴォロンテ 誕生日:1933/4/9 - 1994/12/6 出身:イタリア、ミラノ 経歴 ローマの国立演劇アカデミーで演技を学び、 古典演劇役者として活動した。 60年代「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」の大ヒットで、 マカロニ・ウェスタン俳優のイメージがついたが、 現代劇にこだわり、演技派として認知されていく。 「死刑台のメロディ」「エボリ」など、 社会的な作品に積極的に参加。 国際的な評価も高く、カンヌ作品賞に輝いた2作が、 揃ってヴォロンテ主演だった年も。 94年、ロケ先のギリシャにて心臓麻痺で死去。 主演作: 1961年「鞄を持った女」「祖国は誰のものぞ」 1964年「荒野の用心棒」 1965年「夕陽のガンマン」 1967年「血斗のジャンゴ」「群盗荒野を裂く」「悪い奴ほど手が白い」 1968年「枯葉の街」「ミラノの銀行強盗」 1969年「東風」「蠍座の星の下で」「山いぬ」 1970年「殺人捜査」「仁義」「総進撃」 1972年「労働者階級は天国に入る」「死刑台のメロディ」      「黒い砂漠」「影の暗殺者/フランスの陰謀」 1973年「コーザ・ノストラ」 1979年「エボリ」 1983年「La morte di Mario Ricci」 1986年「首相暗殺」 1987年「予告された殺人の記録」 1988年「黒の過程」 1990年「宣告」 その他の出演者: Jaime Fernandez ... Gen. Elias Andrea Checchi ... Don Feliciano Spartaco Conversi ... Cirillo Joaquin Parra ... Picaro Aldo Sambrell ... Lt. Alvaro Ferreira Jose Manuel Martin ... Raimundo Santiago Santos ... Guapo Valentino Macchi ... Pedrito - Durango train engineer User Rating: 6.9/10( 1,994 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 25 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews Chrisさん United States 2002年3月31日 マカロニウェスタンの古典かも。 他の批評を読むべからず! ネタばらしだ。 本作は、最初から最後まで実に楽しい西部劇だ。 落胆することはないだろう。 ヴォロンテ演じるチュンチョは、 「夕陽のガンマン」や「荒野の用心棒」に出てくる 精神病質のインディオの山賊のバリエーションだ。 だが、革命家の血が加味されている。 アメリカ人の演技もすばらしい。 彼は、チュンチョを畏れている。 ミステリアスで、完全な計画、 すごい自信をもった"名無しの男"だ。 これは、最後にうまく機能している。 風刺画を粉砕しているのだ。 音楽も、いい。 とくに、テーマソングは、記憶に残る。 コメディや極端さ、オリジナルな状況があり、 イーストウッドのマカロニウエスタンと同類だ。 だが、「殺しが静かにやって来る」や イーストウッドのアメリカ西部劇よりも、 ずっとムードがある。 私は、スコアの低さが理解できない。 スコアの高かった「ガンマン大連合」よりも、ずっと楽しめる。 オトーサン、 「ルー・カステルの出演作、借りてみようかな」 「聖なるパン助に注意」も「ポケットの中の握り拳」も、 TSUTAYA DISCASでは扱っていませんでした。 Tomさん 2009年10月23日 映画史に残るルーの演技!! タランティーノやヴェンダースらの お気に入りでもあるこの作品。 ファスビンダーがルー・カステルの演技に絶賛して 『聖なるパン助に注意』の主役に起用した。 ルー・カステルはブルジョア家庭を破滅に追い込む 主人公を演じたデビュー作『ポケットの中の握り拳』と この映画で映画史に残る演技をした。 ルーはイタリア版テレンス・スタンプみたいな感じ だが、その存在感は他のどのイタリア人男優よりも強烈!!!。


4721 チャーチルズ・ウォー(Gyao! 2004)

オトーサン、 「まるで、チャーチル首相に似ていないな」 ま、記録映画ではないので、誰が演じようと勝手ですが、 クリスチャン・スレーターを起用するとは。 しかも、米国の俳優なのに、英国人役なのです。 原題:Churchill: The Hollywood Years (2004) 監督:Peter Richardson 脚本:Peter Richardson/ Pete Richens Marcel Theroux/Harry Enfield/Phil Cornwell Rik Mayall/John Sessions(additional dialogue ) Genre:Comedy / War Country:UK Language:English 上映時間:84分 あらすじ: 1940年のイギリス。 熾烈を極める第二次世界大戦。 ナチスドイツからの空爆を受ける英国を救う為に、 たった一人で戦局を変えるスーパー戦士、 ウィンストン・チャーチルがやって来た! プリンセス・エリザベスと偶然出逢ったチャーチルは、 バッキンガム宮殿で催される彼女の誕生会に招待される。 しかしその頃、仇敵ヒトラー一味も また極秘裏に英国上陸を果たしていた! 宮殿を占拠し、チャーチルを排除するヒトラー。 果たしてチャーチルは 愛するエリザベスと英国を救う事が出来るのか? 出演者: Christian Slater ... Winston Churchill(チャーチル Neve Campbell ... Princess Elizabeth(王女) Harry Enfield ... King George VI(国王) Antony Sher ... Hitler(ヒトラー) オトーサン、 「ま、いいか」 クリスチャン・スレーターが、溌剌として演技しています。 CHRISTIAN SLATER クリスチャン・スレーター 誕生日別 1969/8/18 出身 米ニューヨーク 父は舞台やテレビドラマ俳優、母はキャスティング・ディレクター。 5才の時に母親が離婚し、母方につく。 ドルトン・スクールとプロフェッショナル・チルドレン・スクールに通い、 7才、TVドラマ「OUT LIFE TO LIVE」に出演。 9才、「THE MUSIC MEN」でブロードウェイ・デビュー。 マクベス」「デビッド・カッパーフィールド」などの舞台に出演。 1985年「ビリー・ジーンの伝説」で映画デビュー。 短編「MUSEUM OF LOVE」で監督デビュー。 婚約破棄や暴行事件などでマスコミを賑わせている。 出演作 1985年「ビリー・ジーンの伝説」 1986年「薔薇の名前」 1988年「タッカー」「ローリング・キッズ」 1989年「宇宙への選択」「スウィート・ロード」      「ヘザース/ベロニカの熱い日」 1990年「ヤングガン2」 「今夜はトークハード」      「フロム・ザ・ダーク・サイド・ザ・ムービー 三つの闇の物語」 1991年「ロビンフッド」「モブスターズ/青春の群像」      「スタートレックY未知の世界」 1992年「カフス」「グリーンガリー永遠の熱帯雨林」(声)      「ハートブレイクダウン」 1993年「忘れられない人」「トゥルー・ロマンス」 1994年「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「告発」      「ジミー・ハリウッド」 1996年「マンハッタン花物語」「ブロークン・アロー」 1997年「ジュリアン・ボーの涙」「バジル」「オースティン・パワーズ」 1998年「フラッド」「ベリー・バッド・ウェディング」 2000年「ザ・コンテンダー」「クライム&ダイヤモンド」 2001年「ウインドトーカーズ」「スコーピオン」      「ズーランダー」「ハード・キャッシュ」 2003年「ボブ・ディランの頭の中」 2004年「ヘッドハンター」「アローン・イン・ザ・ダーク」 2005年「マインドハンター」「陰謀のターゲット」 2006年「インビジブル2」「ボビー」 2007年「スリップストリーム」「プリンス・オブ・アーク」(声)      「その男は、静かな隣人」 2009年「スティーブン・キング ドランのキャデラック」      「クロス・ゲーム」 2011年「クロス・オーバー」「ザ・マーダー」「プレイバック」      「ドン底女子のハッピー・スキャンダル」 2012年「コールド・バレッツ 裏切りの陰謀」「夜明けのガンマン」      「バレット」「ソルジャーズ・アイランド」 2013年「パニッシュメント」 その他の出演者: Jon Culshaw ... Prime Minister Tom Clarke Hill ... Lieutenant Baker Helen Landau ... Queen Jessica Oyelowo ... Princess Margaret Stephen Critchlow ... Prince Mario Jethro Alsop ... Prince Ludwig Alan Jones ... Prince Hendrick Simon Drew ... Prince Obslov John Fabian ... Victor Sylvester Henry Goodman ... President Miranda Richardson ... Eva Braun David Schneider ... Goebels Steven O'Donnell ... Goering Simon Day ... Taxi Driver User Rating:4.9/10( 1,949 votes)IMDb User Rating:3.5/10( 9 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね、分からんでもないが」 User Reviews neildevanyさん North West, England 2004年12月5日 素敵なキャスト、素敵なユーモア、素敵な映画 この映画を見るにあたって、 まったく期待していなかった。 映画館を出るとき、満足していた。 面白い、£5.30がムダにならなかった。. アメリカ人がみるヤル気まんまんの映画を期待していた。 その通リだったが、 この映画は、アメリカの歴史ドラマの超大作を 冷やかす内容だった。 アイディアがいい、ストーリーもいい。 素敵なジョークをまぶせしてある。 ペースもいい。 これは、まさに英国映画だ。 映画の外見は、英国そのもの。 キャストの大部分は、英国人だ。 英国人で、第2次世界大戦の知識があって、 英国のユーモアのセンスがあれば、 好きになるだろう。 キャストをみるだけで、 どういう種類の映画か分かるだろう。 英国コメディの最前線で活躍する スティーブ・ペンバートンとマッケンジー・クルックが光っている。 全体に、こいつは、今年最高に愉快な映画だ。 典型的な英国映画をみたかったら、見に行くべし! オトーサン、 「この方、お医者さんなんだ、映画が趣味の」 夏井睦さん 2009年2月16日 イギリスの名宰相として歴史に名前が残る偉人 ウィンストン・チャーチルが実はアメリカ海兵隊員だった。 イギリス国王やエリザベス女王を思いっきり茶化しています。 恐れ多くも国王陛下を 「いつも酔っぱらってばかりのケチな小心者」として描いています。 この映画,アメリカ映画でなくてイギリス製の映画なんですよ。 「西郷隆盛は実は中国人で,明治天皇はケチな酔っぱらいだった」 という映画を日本で作ったようなものです。 よくもこんな設定の映画を作ったもの。 問題が一つあります。 映画としてそれほど面白くないことです。 発想がハチャメチャなら、 その分,ストーリーを綿密に練り上げないといけないはずなのに 肝心のストーリーが超いい加減なため、 歴史秘話映画としても、コメディー映画としても、 アクション映画としても中途半端なものになってしまいました。 かなり金と手間をかけて作られているし、 バッキンガム宮殿内部も本物っぽいし、 舞踏会シーンでも大勢のエキストラを使っています。 一つ一つのシーンはいいし、 各シーンでのエピソードも悪くないのに それらを繋ぐストーリーの全体像がわかりにくいのです。 ちなみに,久しくスクリーンの上で見なくなった クリスチャン・スレーターさん、 この映画では生き生きと楽しそうに演技していました。 それが見られただけでよかったかな。


4720 ユー・ガット・メール(BS 1998)

オトーサン、 「あの頃は、メールが目新しかったんだよね」 文通に替わって、電子メールが登場したのです。 メールがつくと、心臓がバクバクしました。 くるはずのメールがこないときも、パクパク。 この映画、ラストシーンで、有名な歌が流れます。 Over The Rainbow(虹の彼方へ) ♪虹の彼方、どこか高い空のうえに  いつか子守歌で聞いた国がある  虹の彼方の空は、真っ青  そこでは、どんな夢もかなえられる 原題:You've Got Mail (1998) 監督:Nora Ephro 台本:Miklos Laszlo 脚本:Nora Ephron/ Delia Ephron Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG for some language 上映時間:119分 あらすじ: ニューヨークで小さな本屋を営むキャスリーンは 恋人がいるにも関わらず インターネットで知り合ったメール友達“NY152”との やりとりを何よりも楽しみにしている。 店の近くに大手の本屋チェーンがオープンするのが少し気がかりだが、 そんな悩みも“NY152”の存在が和らげてくれる。 その大手チェーンを経営するジョーは商才はあるものの、 女性に対して今一つのめりこめない性格で、 彼もまた“ショップガール”というハンドルネームの女性と Eメールで話をするのが今もっとも楽しい事だった。 やがてジョーはキャスリーンの店で彼女に出会うが、 自分のチェーン店が彼女の店にとって 障害になることが判っているだけに複雑な気持ちだ。 互いの立場がはっきり見えたキャスリーンとジョーは 犬猿の仲になっていく。 そんな二人にとってはメール友達との会話だけが心の拠り所。 そしてキャスリーンは“NY152”から 直接会う事を提案されるのだが、 待ち合わせ場所に現れたのはなんとジョーだった……。 出演者: Tom Hanks ... Joe Fox(ジョー) Meg Ryan ... Kathleen Kelly(キャスリーン) オトーサン、 「トムハンクス、この軽やかなせりふ」 せりふが、とび跳ねているようです。 「メグのほうは、この頃一番輝いていたなぁ」 MEG RYAN メグ・ライアン 誕生日 1961/11/19 出身 米コネチカット州フェアフィールド ニューヨーク大学のジャーナリズム科の夜間コースを卒業。 81年「ベストフレンズ」で映画デビュー。 「恋人たちの予感」「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」で ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ラブコメの女王に。 91年、「インナースペース」、「D.O.A.」で共演した デニス・クエイドと結婚。一児をもうけるが離婚。 「プルーフ・オブ・ライフ」で共演した ラッセル・クロウとは一時熱愛が伝えられた。 出演作 1981年「ベストフレンズ」 1983年「悪魔の棲む家3」 1986年「トップガン」「私立ガードマン/全員無責任」 1987年「インナースペース」「プロミストランド/青春の絆」 1988年「D.O.A.死へのカウントダウン」      「プレシディオの男たち」 1989年「恋人たちの予感」 1990年「ジョー、満月の島へ行く」 1991年「ドアーズ」 1992年「キスへのプレリュード」 1993年「フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方」      「めぐり逢えたら」 1994年「男が女を愛する時」「星に想いを」 1995年「恋の闇 愛の光」「フレンチ・キス」 1996年「戦火の勇気」 1997年「アナスタシア」(声)「恋におぼれて」 1998年「シティ・オブ・エンジェル」「ユー・ガット・メール」 1999年「キャスティング・ディレクター」 2000年「電話で抱きしめて」「プルーフ・オブ・ライフ」「ロスト・ソウルズ」 2001年「ニューヨークの恋人」 2002年「デブラ・ウィンガーを探して」 2003年「イン・ザ・カット」 2004年「ファイティング×ガール」 2007年「ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で」 2008年「あいつはママのボーイフレンド」      「ハリウッド式 恋のから騒ぎ」「明日の私に着がえたら」 2009年「メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書」 その他の出演者: Greg Kinnear ... Frank Navasky Parker Posey ... Patricia Eden Jean Stapleton ... Birdie Conrad Steve Zahn ... George Pappas Heather Burns ... Christina Plutzker Dave Chappelle ... Kevin Jackson Dabney Coleman ... Nelson Fox John Randolph ... Schuyler Fox Hallee Hirsh ... Annabelle Fox Jeffrey Scaperrotta ... Matt Fox Cara Seymour ... Gillian Quinn Katie Finneran ... Maureen, the Nanny Michael Badalucco ... Charlie User Rating:6.3/10 (110,299 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 4,550 votes) Yahoo! オトーサン、 「」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・女優賞(コメディ/ミュージカル) メグ・ライアン User Reviews Bob Highland Sydney, Australia 2004年2月21日 みんな何かを得る ラブコメは、一杯の紅茶じゃない。 結局、フツーのカップルは、 非日常的なストーリーを見たいのだ。 世の中には、毎日、以下のようなものが溢れている。 車10台の衝突、銃弾が降り注ぐ中で虐殺される人びと 買い物、小妖精、爆発、吸血鬼、銀河に浮かぶ宇宙船。 だが、多くの女性やカリフォルニア州知事のように わが身を省みることのない多くの男性は、 お涙頂戴ものに多くを発見するだろう。 この種の物語は、感傷的だが、 本作は、そうした罠を避けている。 知的な脚本や主役2人の信頼性、 いいペースで、大団円を迎えるおかげだ。 オトーサン、 「黒美さんにしては、随分遅れてみているなぁ」 でも、おかげで、いまやEメールが、 ちっとも新しくないことをあらためて確認しました。 黒美君彦さん 2012年10月8日 今や定番? 2012年に71歳で亡くなった監督のノーラ・エフロンは、 本当にニューヨークが好きだったのだなと、 彼女の旧作であるこの作品を観て強く感じた。 彼女はニューヨークで紡がれる恋の風景に憧れ続けたのだろうと。 トム・ハンクスとメグ・ライアンは、 まさに彼女が描きたかったカップルだったのだろう。 『めぐり逢えたら』(93年)に続く監督57歳時の本作品では、 Eメールを介した恋愛を描いて見せたが、 こうしたツールはあっという間に古びてしまう。 電話回線を使って接続していた時代が懐かしい(遠い目…笑)。 今じゃメールやブログを介しての恋愛なんて 定番になっているかも知れませんね(笑)。 この作品ではまだ書店が成立しているが、 今や活字文化そのものが危機に瀕している。 “FOX”ですら今ならどうなっているかわからない…。 90年代の風俗を切り取ったラブコメとしては どうしてどうして、今でも十分楽しめるように思う。 オトーサン、 この映画が印象に残っていて、 NYに行ったとき、娘に頼んで アッパーウエストサイドにあるロケ地に 連れていってもらいました。 いまでも、ジョーとキャスリーンが出会う カフェ・ロロへ行ってみたいひとは、多いようです。 いまでも同じ場所にあります。 ・201 W 83rd St, Frnt 1, New York


4719 アンノウン(TV 2011)

トーサン、 「午後ロードじゃなぁ」 どうせB級映画と期待せずにみはじめました。 でも、これがどうして。 いい俳優が出ると、映画ってよくなるもんですね。 原題:Unknown (2011) 監督:Jaume Collet-Serra 原作:Didier Van Cauwelaert 脚本:Oliver Butcher/Stephen Cornwell Genre:Action / Mystery / Thriller Country:UK / Germany / France / Canada / Japan / USA Language:English / German / Turkish / Arabic 上映時間:113分 あらすじ: 植物学者のマーティン・ハリス博士は、 学会に出席するため、妻エリザベスとベルリンへ。 ホテルへ着いて忘れ物に気付き、タクシーで空港へ戻る。 途中、事故に見舞われ、4日間の昏睡状態。 目を覚ました病院で本来の目的を思い出し、 学会が開かれるホテルへ急ぐが、 妻は“知らない人”と言い放つ。 傍らにはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいた。 妻との新婚旅行の写真まで持つこの男に対し、 所持品が携帯電話と一冊の本だけで 警察にも身分を証明できず混乱と焦燥を募らせる。 しかし、何者かに命を狙われたことで、 この一件にうごめく陰謀の存在を確信する。 タクシー運転手ジーナと元秘密警察の男の協力を得て 謎の解明に奔走する... 出演者: Liam Neeson ... Dr. Martin Harris(マーティン・ハリス博士) Diane Kruger ... Gina(ジーナ) January Jones ... Elizabeth Harris(エリザベス) Aidan Quinn ... Martin B(もうひとりのマーティン) オトーサン、 「渋い!」 LIAM NEESON  リーアム・ニーソン 誕生日 1952/6/7 出身 北アイルランド・バリメナ 両親は学者、姉妹もは教師。 教師を目指し、ニューキャッスル大学に進むが 演劇を志して中退。 ベルファストの劇団の後、アビー・シアターの一員に。 81年、「エクスカリバー」で映画デビュー。 83年、「銀河伝説クルール」でアメリカに進出。 90年、「ダークマン」で主役。 93年、「シンドラーのリスト」でアカデミー主演賞ノミネート。 ブロードウェイで、トニー賞にノミネート。 ヘレン・ミレンと同棲後、 ナターシャ・リチャードソンと結婚。 出演作 1981年「エクスカリバー」 1984年「銀河伝説クルール」「バウンティ/愛と反乱の航海」 1986年「デュエット・フォー・ワン」「ミッション」 1987年「死にゆく者への祈り」「容疑者」 1988年「ダーティーハリー5」「情熱の代償」      「ブランケット城への招待状」「サティスファクション」 1989年「パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に」 1990年「スピリット/傷だらけの栄光」「ダークマン」 1991年「疑惑に抱かれて」 1992年「ルビーカイロ」「夫たち妻たち」「嵐の中で輝いて」 1993年「シンドラーのリスト」「奇跡を呼ぶ男」「哀愁のメモワール」 1994年「ネル」 1995年「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」 1996年「マイケル・コリンズ」「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 1998年「レ・ミゼラブル」 1999年「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」      「ホーンティング」 2000年「ガンシャイ」 2001年「洞窟の神秘」 2002年「K−19」「ギャング・オブ・ニューヨーク」      「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(声) 2003年「ラブ・アクチュアリー」 2004年「キングダム・オブ・ヘブン」「愛についてのキンゼイ・レポート」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」      「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」(声) 2008年「96時間」「アザーマン -もう一人の男-」 2009年「レクイエム」「アフターライフ」「クロエ」 2010年「スリーデイズ」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」      「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」 (声)      「タイタンの戦い」 2011年「アンノウン」 2012年「96時間/リベンジ」「THE GREY 凍える太陽」      「ダークナイト ライジング」「タイタンの逆襲」「バトルシップ」      「STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D」 2013年「Girl Rising -少女たちの挑戦-」 その他の出演者: Bruno Ganz ... Ernst Jurgen Frank Langella ... Rodney Cole Sebastian Koch ... Professor Leo Bressler Olivier Schneider ... Smith Stipe Erceg ... Jones Rainer Bock ... Herr Strauss Mido Hamada ... Prince Shada Clint Dyer ... Biko Karl Markovics ... Dr. Farge Eva Lobau ... Nurse Gretchen Erfurt Helen Wiebensohn ... Laurel Bressler User Rating:6.8/10 ( 147,685 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 1,404 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいスコアだね」 User Reviews socrates99さん Champaign, IL 2011年2月18日 悪くないアクション/ドラマ いい時間を過ごせる 一言言っておきたい。 これから見る映画について、ハードに考えすぎないことだ。 熟練の監督、熟練の俳優たちに、 助けられると、別物になるのだ。. 主役たちは、最高だ。 脚本にどれだけライセンスが払われたか、 検討するのを楽しんだが、 騙されたり、憤慨したりすることはなかった。 素晴らしい映画だろうか? 多分ちがうが、邪悪な面白さがある。 アクション・シーンは、 静かなドラマシーンとマッチしているが、 それは異例である。 私は、男女とも、完全にそう主張できるとは思わない。 監督は、実にいい仕事をして、 いいムードを作り出し、 俳優たちがいい仕事ができるように物語ってくれた。 リアルなのだ。 どんなヨーロッパ映画よりも、 ベルリンを訪問したような気にさせてくれた。 これだけでも、入場料を払う価値がある。 オトーサン、 「いい着眼点だね」 ひとが、アイデンティティを失うとどうなるか。 にゃんにゃんさん 2011年7月3日 思いのほかちゃんとした脚本 リーアム・ニーソン主演の サスペンス・アクション「アンノウン」。 スマッシュヒットを記録した「96時間」を 連想させる予告編で期待が高まる。 こういう展開のサスペンスには 無理などんでん返しがあったりして 観客をガッカリさせてくれるものだが、 この映画は意外や意外、なかなか楽しませてくれるのである。 その代わり、「96時間」バリのアクションを 期待していた人には少々肩すかしかもしれない。 この映画を見ると、 アイデンティティを失うことの怖さがよくわかる。 それを取り戻そうと必死になる主人公を素直に応援できる。 また、主人公の記憶さえ疑ってしまうような 危ういストーリー展開は、観客をハラハラさせ、 次の展開が気になって仕方がなくなる。 終盤の展開もそうきたか、と唸ってしまった。 見終わってみると それほど突出した面白さがある映画でもなかったのだが ちょっとしたアイデアでなかなか面白くしたな、と感心した。


4718 白い巨塔(BS 1966)

オトーサン、 「見覚えがあるな」 映画をみたのか、TVドラマをみたのか、 それとも、連載小説や文庫本で読んだのか。 「女の勲章」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」 「女系家族」「花のれん」「不毛地帯」「ぼんち」 原題:白い巨塔(1966) 監督:山本薩夫 原作;山崎豊子 脚本;橋本忍 Genre:Suspence/Drama Color:Black and White 上映時間:150分 あらすじ: 浪速大学医学部第1外科の財前助教授は、 東教授の退官後の次期教授を目指している。 しかし、財前のスタンドプレーに嫌悪感を示す東教授は、 他大学から次期教授を選出するよう画策を始める。 その動きを察知した財前は、医学部長鵜飼を取り込み、 積極的な工作を進める。 そうした中、財前は同期の里見助教授から依頼され、 噴門部癌の患者を診察する。 肺結核の過去の病巣らしきレントゲン像を巡って、 財前と里見の意見が分かれる... 出演者: 田宮二郎 ...財前五郎 東野英治郎 ...東教授 田村高廣 ...里見助教授 オトーサン、 「颯爽としているな」 拳銃自殺の報を聞いたときは、 耳を疑いましたっけ。 この映画のキャステイングは、なかなかのもの。 黄門様の東野英治郎が、財前五郎の敵役。 小川真由美が、財前五郎の愛人で、 彼を五郎助と呼ぶのです。 教授になったら、助をとって五郎と呼んであげるわ。 石山健二郎(財前又一)は、財前五郎の義父。 札束攻勢で、彼を教授にさせようとします。 その他の出演者: 小沢栄太郎 ...鵜飼教授 船越英二 ...菊川教授 滝沢修 ...船尾教授 藤村志保 ...佐枝子 小川真由美 ...ケイ子 岸輝子 ...正子 加藤嘉 ...大河内教授 清水将夫 ...河野弁護士 石山健二郎 ...財前又一 見明凡太朗 ...岩田大阪医師会会長 松下達夫 ...裁判長 加藤武 ...野坂教授 下條正巳 ...今津教授 鈴木瑞穂 ...関口弁護士 須賀不二男 ...葉山教授 早川雄三 ...安西第一外科助手 高原駿雄 ...佃第一外科医局長 杉田康 ...金井講師 夏木章 ...河合教授 潮万太郎 ...鍋島 北原義郎 ...乾教授 長谷川待子 ...杏子 滝花久子 ...黒川きぬ 平井岐代子 ...田舎の婦人 竹村洋介 ...柳原第一外科助手 伊東光一 ...川西 河原侃二 ...村井 浜世津子 ...時江 白井玲子 ...里見の妻 村田扶実子 ...佐々木よし江 小山内淳 ...事務長 User Rating:6.7/10( 48 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.9/10( 186 votes) Yahoo! オトーサン、 「最高!歴史に残る名画だね」 ノンフィクション映画みたいでした。 ブルーリボン賞受賞 ・作品賞 ・脚本賞 橋本忍 User Reviews rhforeverさん 2010年3月29日 この映画を見て、 正義というもののあり方をつくづく考えました 確かに、この原作、映画が製作された段階では医療ミス、 特に大学病院での医療ミスが隠蔽される傾向があり、 それを糾弾するこの作品の立場は正義だったかと思われます。 しかし、この映画で訴えられるような、 患者側優位の正義が主流になっていった結果としての 現在の状況はどうでしょうか?   医者に対する訴訟が頻発に起こされ、 あまつさえ刑事責任さえ問われて 医者が留置される事態さえ起こっています。   その結果として産婦人科等の開業医は減少の一途をたどり、 また訴訟されることを回避しようとする病院側の意志も相まって、 救急車による患者のたらい回し等、深刻な事態が発生し、 大勢の命が危険にさらされてるわけで。   もちろん山崎豊子さんや、この作品に、 そういった現状の責任を問うほど単純じゃありませんけれど、 そのような事態を招いた流れに加担した一人として、 現状に対するご意見を是非伺いたいと思います。 非常に複雑な問題を一面的な「正義」で描くのってどうよ? また、東教授親子が実に不愉快でした。 人間が他人を嫌うのは別に理屈じゃなく、どうしようもないことです。 しかし、自分の感情を正当化するために相手を悪と決めつけ、 自分を正義として行動するその姿には、 吐き気を感じさせるほどの醜さを感じました。 さらに一番恐ろしいのは描いている山崎さん自身が、 その醜さに気がついてないことですね。 (誤診以前には特に財前に 巨悪とまで言われるほどの行動は無かったこと、 東が通常どおり、財前を後継者に指名していれば、 そもそも買収等の悪事も行う必要が無かったことに注目!。 どうも山崎さんは、下層階級からの成りあがり者を 嫌い醜く描く傾向がありますね) オトーサン、 「社会派、山本薩夫監督の憤りに満ちています」 てめぇら、あくどい権力闘争に明け暮れるヒマがあったら、 もっと患者に向き合え! 黒美君彦さん 2004年6月4日 さすが あの長編の原作を 破綻なくここまでまとめあげた脚本の橋本忍、 山本薩夫監督の手腕はさすがだ。 田宮二郎演じる財前を中心に、 芸達者な役者達が それぞれ個性的な役どころを見事に演じている。 医学部の教授はいってみれば企業の社長 (映画内では「大名」と称されていたが)のようなものだ。 医局のみならず関連病院の人事を操ることこそが 「権力」の象徴であり、 さらに各学会の幹部にも名を連ねることで、名誉欲も満足できる。 新薬や機器の導入、臨床試験の実施等をするかしないかも 教授の裁量次第。 ということはそれだけ製薬業界や医療機器メーカー等から それなりの見返りも期待できる。 ・・・まあ最近は随分マシになったようだが、 まだまだ勘違い教授は少なくないようだ。 映画のラストは財前の勝ち誇った場面で終わるが、 この作品の核となる最もドロドロした部分に 焦点を絞ったという意味では、 短い上映時間を考えると この方がわかりやすいかも知れない。


4717 トゥームストーン(BS 1993)

オトーサン、 「これが、西部で有名な2人か」 ワイアット・アープとドク・ホリディ、 2人の深い友情物語であると同時に、 当時の西部の実態を雄弁に描いています。 原題:Tombstone (1993) 監督:George P. Cosmatos/ Kevin Jarre 脚本:Kevin Jarre Genre:Action / Drama / History Rated R for violence Country:USA Language:English / Latin 上映時間:130分 あらすじ: 有名な連邦保安官ワイアット・アープ。 引退し、兄バージル、弟モーガンとともに 一攫千金を夢見て西部の街トゥームストーンへ。 ギャング団「カウボーイズ」が牛耳る無法地帯だ。 教会で結婚式を終えたばかりの新郎を射殺するほどだ。 親友ドク・ホリディと再会し、 ならず者の巣窟になっていた店から彼らを追い出し、 兄弟で、賭博の胴元を始め、成功をおさめる。 そんなアープ一家の成功に腹を立てた 「カウボーイズ」のリーダー、カーリー・ビルは 老保安官を射殺してしまう。 兄バージルと弟モーガンは、保安官に復帰する... 出演者: Val Kilmer ... Doc Holliday(ドク・ホリディ) Kurt Russell ... Wyatt Earp(ワイアット・アープ) Sam Elliott ... Virgil Earp(バージル・アープ) Bill Paxton ... Morgan Earp(モーガン・アープ) Powers Boothe ... Curly Bill Brocius(カーリー・ビル) オトーサン、 「ドク・ホリディが、すばらしい!」 VAL KILMER ヴァル・キルマー 誕生日 1959/12/31 出身 米カリフォルニア州ロサンゼルス ハリウッド・プロフェッショナル・スクールで学ぶ。 17才でジュリアード学院演劇科に入学。 「スラブボーイズ」でブロードウェイ進出。 84年「トップ・シークレット!」で映画デビュー。 「トップガン」「ドアーズ」で注目を浴びる。 「ヒート」で、アル・パチーノとデニーロと競演。 出演作 1984年「トップ・シークレット!」 1985年「天才アカデミー」 1986年「トップガン」 1988年「ウィロー」 1989年「もう一度殺して/キル・ミー・アゲイン」 1991年「ドアーズ」 1992年「サンダーハート」 1993年「ブロンディー/女銀行強盗」「トゥルーロマンス」 1995年「バットマン・フォーエヴァー」「DEAD GIRL/狂気の愛」      「ヒート」「愛と勇気の翼」 1996年「ゴースト&ダークネス」「D.N.A.」 1997年「セイント」◇ 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声)      「アット・ファースト・サイト」 2000年「レッド・プラネット」「ポロック 2人だけのアトリエ」 2001年「ハード・キャッシュ」 2002年「THE SALTON SEA ソルトン・シー」 2003年「ボブ・ディランの頭のなか」「ワンダーランド」      「ミッシング」「ブラインド・ホライズン」 2004年「特捜刑事 スパルタン」「マインドハンター」     「ドラゴン 〜竜と騎士の伝説〜」「アレキサンダー」 2005年「キスキス,バンバン」 2006年「狼の街」「ギャングスター」「モスクワ・ゼロ」      「Summer Love」「デジャヴ」 2008年「ゴッド・ランド」「デルゴ」「ファイナル・ミッション」      「プリズン・サバイブ」「2:22」 2009年「人体実験 EX-6」「デフロスト」「バッド・ルーテナント」     「ハードワイヤー 奪われた記憶」「スパイ・アサシン」 2010年「ほぼ冒険野郎 マクグルーバー」「エネミー」「GUN [ガン]」 2011年「キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男」      「5デイズ」「Virginia/ヴァージニア」 2012年「Monster -悪魔のような女たち-」 2013年「プレーンズ」 その他の出演者: Michael Biehn ... Johnny Ringo Charlton Heston ... Henry Hooker Jason Priestley ... Billy Breckinridge Jon Tenney ... Behan Stephen Lang ... Ike Clanton Thomas Haden Church ... Billy Clanton Dana Delany ... Josephine Marcus Paula Malcomson ... Allie Earp Lisa Collins ... Louisa Earp Dana Wheeler-Nicholson ... Mattie Earp User Rating:7.7/10( 71,961 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 123 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ!」 User Reviews Shannon Dustonさん Savannah, Georgia 2000年2月20日 多くの敵のなかのヒーローの手に汗にぎるストーリー。 私は、この映画が大好きだ。 最初に見たときに買った。 演技は、信じられないほどいい。 カートラッセルの大フアンだが、実に見事な演技だ。 その他では、ヴァル・キルマーが最高の演技をみせていた。 西部劇のフアンならずとも、この映画は楽しめる。, 照明、撮影、音響デザイン、強烈なペース、 そして、語り口。 善人と悪人の古典的な要素がある。 話の展開がすごい、筋書もいい。 少なくとも、1度は見るべきだ。 オトーサン、 「事情通だね」 Ikedaさん 2008年11月27日 大列車強盗 まずロバート・ミッチャムのナレーションでアープと ドクの紹介からトゥームストーンの説明が終わった所で、 90年前の古典的映画「大列車強盗」で ジョージ・バーンズが観客に銃を発射するカットが出てくるのが、 西部劇が低調になってきた時代の作品らしさを感じさせます。 また、最後のナレーションでは ワイアットの葬儀では西部劇のスター、トム・ミックスが 棺を担いで泣いていたと説明されるのも面白いです。 この人はワイアットが亡くなった1929年には 49才だったようですが、サイレント時代に活躍した人で、 日本にはあまり紹介されていないようです。 ただし「喜劇の黄金時代」で 彼の演技の片鱗を見ることは出来ます。 映画の内容としてはアープ兄弟を含め 歴史的事実を出来るだけ 正確に描写しようとしているのは良いですが、 登場人物を増やして、余分な挿話が多過ぎると思いました。 特にワイアットが女優ジョセフィンと 山野を馬で駆けめぐるシーンなどは、 むしろメロドラマをみているような感じがします。 ドクを演じるヴァル・キルマーの評判が良いようですが、 私は「荒野の決闘」でのビクター・マチュアの名演が 頭に染み込んでいますので、それほどとは思いませんでした。 劇場で「ヘンリー五世」や「ファウスト」が上演されますが、 ここでもすぐ「ハムレット」を朗読する マチュアが頭に浮かんでしまいます。 老保安官役でハリー・ケリー・ジュニアが出演していて 随分、年を取ったなと思いましたが、 この時すでに72才ですから当然です。 最後の決闘の前にビリー・クレイボーンという役名で ワイアット・アープという俳優が出てきますが、 この人は実在したワイアットの遠い親戚だそうです。 これにしても、このシーケンスは 何のためにあるのか解りませんでした。 オトーサン、 「服部弘一郎さんの意見も聞いておこう」 服部弘一郎さん 1996年5月30日 カート・ラッセル主演のワイアット・アープ伝。実録調です。 ドク・ホリデイ役のヴァル・キルマーが絶品。 主人公は伝説の保安官ワイアット・アープ。 残念ながら往年の名作西部劇の数々と無縁の僕は、 以前テレビでちらりと見た『荒野の決闘』や 『OK牧場の決闘』もほとんど印象に残っておらず、 全く予備知識も偏見もなく このワイアット・アープと ドク・ホリデイの友情物語を観ることになりました。 監督は『ランボー/怒りの脱出』のジョージ・P・コスマトス。 ランボー・シリーズは現代版西部劇みたいなものですから、 これは痛快な活劇になるのではと期待しました。 冒頭のモノクロ・サイレント映像で描かれる西部の街、 硝煙もうもうたるガンアクションに期待は高まり、 カウボーイズのメンバーが結婚式を襲うために教会前に勢揃いする オープニングには胸が高まりました。 しかし、この無法者たちが花婿の足を打ち抜く場面の凄惨さには、 僕が西部劇に対して持っていたカラリとしたアクションの臭いはなく、 ただ残虐なだけ。 ここで受けた血生臭い印象は、 物語の進行と共に増幅されてゆくことになります。 この映画で描かれているワイアット・アープ像に驚く人も多いと思います。 なにしろ、夫婦仲はなにやら怪しげな雰囲気だわ、 アープ婦人はアヘンチンキ中毒でフラフラしているわ、 そもそもアープは保安官じゃなくて博打の胴元をしているわ、 いざこざを避けて保安官に任命されるのを断るわ、 さらには自分の兄が街の惨状にいても立ってもいられなくなって 保安官になったのを非難するわ、なんなんでしょうねぇコレは。 要するにこの映画で描かれているワイアット・アープは、 勧善懲悪のヒーローとはほど遠い人物です。 観客である僕は、彼に感情移入することができませんでした。 対決する側のカウボーイズという無法者集団が 血も涙もない極悪非道な犯罪組織であれば、 それはそれでまた対するアープ陣営が浮き上がってくるのでしょうが、 映画の冒頭で「カウボーイズこそ、アメリカ組織犯罪のルーツである」と 大業に持ち上げた割には、 この犯罪集団は街のチンピラに毛が生えたようなものにしか見えません。 本来なら悪の魅力と恐怖の匂いを ぷんぷん漂わせていなければならないはずのジョニー・リンゴも、 言っては悪いが演じているマイケル・ビーンの小柄な身体には荷が重すぎ。 ずいぶんと小粒の悪党になってしまっています。 僕はむしろ、カウボーイズの一員からワープ側に寝返る マクマスターズを演じたマイケル・ルーカーとビーンは 役を入れ替えた方がよかったと思いました。 この映画の見どころは、その映像。 いかにも西部劇タッチの騎乗シーンやガンアクション、 いかがわしげなサルーンや売春宿、小さな西部の劇場と そこに集う荒っぽい客などの描写は見事です。 画面を横切る地平線や、その上を疾走する馬の群、 陽炎の立ち昇る乾燥した荒れ地、砂埃、などなど。 「これが西部劇だ!」と思わせるスタイリッシュな映像に酔うことが (時々ですが)できるはずです。 決闘の場所であるOKコラルに向かう男達の姿が 映画では2度描かれますが、この場面のカッコ良さったらありません。 劇中ではさらりと流れてしまうシーンですが、 映画の末尾にアンコールのようにもう一度スクリーンに登場しますから 期待して観てください。 恐らく観客の同情をもっともひくのは、 バル・キルマー演ずるドク・ホリデイでしょう。 肺病やみで常に冷たい汗をうっすらと浮かべた青白い顔のドクは、 この映画に登場する誰よりもヒロイック。 『天国なんて待たせておけ。明日よりも、友を選んだ男たち』という 予告編のコピーは、まさにドク・ホリデイのためにあるようなコピー。 彼と恋人ケイトの関係も、 映画に登場するどの男女関係よりうまく描けていたと思います。 良くも悪くも『許されざる者』以降の西部劇。 英雄ワイアット・アープの実像に迫り、 伝説的なOK牧場の決闘の真相を描く野心作です。 活劇の爽快さやカタルシスはありませんが、 アメリカのひとつの歴史を描いた映画だと思います。 好き嫌いは別れそう。 僕ですか?  『ジェロニモ』もイマイチだったし、 これでケビン・コスナーの『ワイアット・アープ』までもが つまらなかったらどうしようかと思っています。 (予告編を観る限りではイヤな予感もする。) まぁいい。メル・ギブスンとジョディ・フォスター共演による リチャード・ドナー監督作『マーベリック』が近日公開、 女流ウェスタン『バッド・ガールズ』 『クィック・アンド・デッド』も公開が控えている、 ポール・ホーガンの『ライトニング・ジャック』は どう考えたって娯楽作だし……。 今年はまだまだ西部劇が楽しめそうです。


4716 ノウイング (TV 2009)

オトーサン、 「Knowing、どう訳すかなぁ」 "抜け目のない"とありますが、ここは"物知り"でしょうね。 この映画、簡単に言うと、羊頭狗肉でしょう。 原題:Knowing 監督:Alex Proyas 原作:Ryne Douglas Pearson 脚本:Ryne Douglas Pearson/Juliet Snowden/Stiles White Genre:Drama / Mystery / SF Country:USA / UK / Australia Language:English 上映時間:121分 あらすじ: 大学で宇宙物理学を教えているジョンは、 ある日、小学生の息子ケレイブが持ち帰った 紙に書かれた数字に目を留める。 そこには過去に起きた大惨事の日付と 犠牲者の数が書かれていたのだ。 50年前に小学校に埋められた タイムカプセルから出てきたものだった。 やがて数字に予告された日付に大事故が起きる。 数字の最後には、人類滅亡の日付けが,,, 出演者: Nicolas Cage ... John Koestler(ジョン) Chandler Canterbury ... Caleb Koestler(ケレイブ) Rose Byrne ... Diana(ダイアナ) Lara Robinson ... Abby / Lucinda(ルシンダ) オトーサン、 「子役がいいね」 ニコラス・ケージは、熱演と言っていいでしょう。 その他の出演者: D.G. Maloney ... The Stranger Nadia Townsend ... Grace Alan Hopgood ... Reverend Koestler Adrienne Pickering ... Allison Joshua Long ... Younger Caleb Danielle Carter ... Miss Taylor (1959) Alethea McGrath ... Miss Taylor (2009) David Lennie ... Principal Clark (1959) Tamara Donnellan ... Lucinda's Mother Travis Waite ... Lucinda's Father Ben Mendelsohn ... Phil Beckman User Rating:6.2/10 (143,021 votes)IMDb User Rating:5.9/10( 2,741 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外、低いね」 User Reviews pugmahornさん Australia 2009年3月26日 良い点、悪い点、醜い点。 良い点: 力強い出だし、魅力的な筋書、素敵な音楽、 災害に直面するシーン、恐ろしいイメージ、 ローズ・バーンが、時々、ヒッピー風になる。, 悪い点: 特殊効果は、ビデオゲームから借用してみたいだ。 これまでのSF映画から切り取ってきたようだ。 ニコラス・ケージのお粗末な演技、先が読めること。 醜い点: 最後の3分の1は、恥ずかしいほど滑稽だ。 結論: SF映画フアンなら、見たくないだろう。 警告しておく。 待ちかねた傑作SF映画をみていると思うだろうが、 途中から、失速する。 結末に至っては、うめき声をあげるだろう。 傑作になるはずだったのに、残念だ。 オトーサン、 「ごった煮か、言い得て妙だね」 黒美君彦さん 2011年12月18日 意外に美味しかったごった煮 ミステリー、ホラー、ディザスター、パニック、SF… 人気ジャンルを見事にごった煮。 意外に最後まで一気に観られたのは、 先がある程度読めるとはいえ 大事故のVFXなど映像が迫力満点なせいか。 すでにあちこちで指摘されている通り、 ごった煮テイストであるのは確かなのだが…。 タイムカプセルに残された暗号というのは、 古代文明の暗号を解く『ナショナル・トレジャー』っぽくもあり、 同工異曲感は拭えないけど…(苦笑)。 タイムカプセルなんかに入れずに もっと有効な手立てはなかったのかな。 ラストは宇宙からの使者=神…という 使い古されたパターンではあるが、逆に言えばお約束でもある。 最終的な危機に神は手を差し伸べてくれる… そんな風に思い込もうとしている人類は もしかしたら途方もなくお気楽なのかも知れない。 とはいえ最後まで楽しむことができました。はい。


4715 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 (TV 2009)

オトーサン、 「すったもんだがありました、か」 ・1994年及び2004年に製作発表されながら実現せず、  2008年に3度目の製作発表が行われ、実現した。 wikiによれば、西崎義展の破産にはじまって、 東北新社との著作権・商標権騒動があったそうです。 そんな事情もあってか、あちこちにお粗末なイメージが。 原題:宇宙戦艦ヤマト 復活篇(2009) 監督・原作:西崎義展 原案:石原慎太郎 : 脚本:石原武龍/ 冨岡淳広/ 西崎義展 Genre:Anime /SF /Adventure 上映時間:135分 あらすじ: 宇宙戦艦ヤマトが 回遊惑星アクエリアスの水柱を自爆により断ち切り、 その海の中に自沈して17年が経過した西暦2220年。 移動性ブラックホールが発見され、 これが太陽系に接近して地球を飲み込むことが明らかになった。 人類は、2万7000光年離れたサイラム恒星系 惑星アマールの月への移民を計画。 3億人ずつの移民を乗せた移民船団を第1次、第2次と出発させるが、 それらはいずれも航海中に謎の敵から攻撃され、 消息を絶ってしまった。 第1次移民船団には古代進の妻、雪も搭乗していた。 ヤマトは、アクエリアスの氷塊内に建設されたドックで 修復・強化改装を受けて甦り、 第3次移民船団の護衛艦隊旗艦となった。 宇宙の辺境で貨物船の船長に就いていた古代は 地球の危機に際して帰還し、 第3次移民船団の司令かつ新生ヤマトの艦長に着任する。 声の出演者: 山寺宏一 ...古代進 田中敦子 ... イリヤ女王 伊武雅刀 ... ゴルイ将軍 家中宏 ... メッツラー総督 オトーサン、 「顔が平板だね」 主役の古代進とイリヤ女王がそうなのは、 致命的です。 その他の声の出演者: 藤村歩 ... 古代美雪 由愛典子 ... 古代雪 茶風林 ... 大村耕作 古谷徹 ... 徳川太助 伊藤健太郎 ... 上条了 浪川大輔 ... 小林淳 柚木涼香 ... 折原真帆 野島健児 ... 桜井洋一 山口勝平 ... 中西良平 鳥海浩輔 ... 木下三郎 高瀬右光 ... 郷田実 大浦冬華 ... 佐々木美晴 阪口大助 ... 天馬兄弟(走・翔) 青野武 ... 真田志郎 置鮎龍太郎 ... 島次郎 永井一郎 ... 佐渡酒造 緒方賢一 ... アナライザー 飯塚昭三 ... バルスマン総司令官 井上和彦 ... パスカル将軍 子安武人 ... シーガル艦長 User Rating:4.6/10( 21 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.1/10( 561 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いねぇ」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2013年4月25日 酷い 実写版ヤマトの前に、こんなのがあったことを忘れていました。 CSが放送してくれたので鑑賞しました。 酷い、のひと言で済ますつもりでいたけど、 何も書かずに0点というのも酷いと思うので少しコメントします。 いまさら台詞の無い森雪のセミヌード見せてどうすんねんとか、 古代クンは暗算が得意だったとか (800万秒は3ヶ月らしい)、 艦内のどうしようもない軍紀とか、 全員が同じ顔に見える新乗組員とか、 気になることはたくさんありますが、そんなのは瑣末です。 古代クンによる「宣戦布告」。 これがどうしてもいただけない。 すでに40年近くも昔になるイスカンダルへの航海で、 好戦的だった戦闘班長の古代クンは 「愛し合うべきだった」と人間的に成長したんじゃなかったのかい。 その「宣戦布告」で移住を済ませた何億もの人が危険に晒されたら、 あんたは責任を取れるのか。 他の星の提督さんの独断による星間連合への反旗も同様です。 そんなことだから、忌むべき「特攻」を 単なる繋ぎに配置できるのだと思いました。 場当たり的に危機を醸成し、場当たり的に戦闘し、 場当たり的に人を殺して切り抜ける。 このお話から、何を感じろと言うのでしょう。 第二次大戦を振り返った映画が、 未だに多くの局面でもがいていると感じる中、 無造作に無神経な描写を放り込む本作には怒りさえ覚えます。 製作者のモノを作る姿勢の根本部分に大いに疑問を覚えます。 お亡くなりになっても、作品は無くなりません。 オトーサン、 「前田さんは、一見同情的だけど...」 前田有一さん 2009年12月12日 敗戦のトラウマをヤマトが晴らす 『宇宙戦艦ヤマト』がなぜ中高年に人気があるかといえば、 ぶっちゃけた話、 この物語が日本人の敗戦のトラウマを晴らすものだからである。 しかも、来年2010年の実写版を控えた このアニメ版『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の場合、 敗戦コンプレックスの権化のような 石原慎太郎が原案にクレジットされているのだから、なおさらだ。 宇宙戦艦ヤマトが自沈することで、 回遊惑星アクエリアスから人類を救って17年。 地球は移動性ブラックホールにより、 再び消滅の危機に見舞われていた。 対処法はなく、人々は3ヵ月後のブラックホール遭遇を前に、 はるか遠くアマール星の衛星へと移民船団を出発させた。 ところが、古代雪(声:由愛典子)率いる 第一次移民船団は途中で謎の大艦隊に襲われ全滅。 宇宙科学局長官の真田志郎(声:青野武)は、 雪の夫で歴戦の勇者、古代進(声:山寺宏一)を地球に呼び寄せ、 出発を控えた第三次移民船団の護衛を依頼する。 熱い。とにかく熱い、 昭和オヤジのためのアニメーション作品である。 地球人は、もはや絶滅寸前。 ようやく移民船団を組んだら、 どこからの高性能宇宙艦隊に大虐殺されてしまう。 もはや、頼りになるのは古代進と 沖田の子供たちの魂を受け継いだクルー。 そして、17年間かけて大改修、復活した宇宙戦艦ヤマトである。 17年の間、(たぶん)機密費をたっぷりつぎこんだであろう 新ヤマトは、波動砲も電算機能もパワーアップ (担当者はもちろんスレンダーな巨乳美少女である)。 それが出航するシーンは、本作有数の盛り上がりを見せる。 ヤマトにおける出発シーンは、 見せ場として何より重要な箇所であるから、 これは当然といえる。 石原慎太郎もきっとそうだと思うが、 ある世代以上の日本人は、大きなトラウマを背負っている。 それは、世界最強の戦艦大和を乏しい国力の中で開発、生産したというのに、 それを十分に生かせずあっさり沈められてしまったことである。 大和が実際に役立たずだったかどうかは 軍マニアから強烈な反論があることは承知しているが、 重要なのは一般の人々がどう感じているかだ。 人々は、今でも悔しくて仕方がないのである。 大和さえフル活用できていたら、 絶対に負けることなどなかった。 そう信じている。 だからこのアニメシリーズは日本人の琴線に触れる。 一度は沈んだ大和が宇宙戦艦ヤマトとしてよみがえり、 人類を救う旅に出る。 これを、敗戦国の妄想として笑うことは、 やはり日本人としてはできないだろう。 しかもどうだ、この石原慎太郎版ときたら、 敵はいたいけな民間人に対する大虐殺者。 その名も「SUS」なる超大国率いる多国籍軍である。 いやはや、こんなに露骨な脚本は、 世界中どこを探しても見つかるまい。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は日本民族のリベンジだ。 反"USA"志向の鳩山政権にみせてあげれば、 きっと喜んで宣伝してくれるに違いない。 ただ残念なことに、アニメーションとしての質は 決して高いとはいいがたい。 パチンコのプロモーション映像のほうがレベルが高いとか、 声優やキャラデの変更に違和感があるとか、 主題歌がささきいさおじゃないからダメとか いろいろ言われているが、 ある意味、真実を言い当てている部分もある。 ただし、作り手の意地が見えるという意味で、 私は本作に好感を抱いている。 たとえば先ほどの発進シーンなど重要な見せ場では、 乏しい国力を集中した大和造船プロジェクトよろしく 作業時間などを増やしたか、急に作画のクオリティがあがる。 いまどきのアニメでそういう事をやると笑いものになりかねないが、 そんなことはおかまいなしである。 全シーンを完璧にできないことは自覚した上で、 大事な所は手を抜きたくなかった。 そんなスタッフの心が伝わってくる。 個人的なベストシークエンスは、 ヤマトが護衛する移民船団をただの一隻も見捨てることなく、 大軍相手に悲壮な戦いを繰り広げる場面だ。 無防備な民間船団を守るべく、ヤマトは自ら盾となり、 敵の集中砲火を浴びながら一歩も引かず正面戦闘を繰り広げる。 それはもう、鬼神のような物凄い奮戦である。 だいたい、地球の最新鋭戦艦が なんとか艦隊を組んで対処している大軍勢相手に、 ヤマトはたった一隻で対峙しようとするのだから尋常ではない。 普通なら逃げる。 だが、これこそ「誰かがこれをやらねばならぬ、 期待の人が俺たちならば」の精神、大和魂である。 攻撃はすべて受けきり、その上で叩き潰す。 まさに堂々たる横綱相撲。 最強の戦艦に退却の文字はないのだ。 後半はハリウッド娯楽映画もはだしで逃げ出す、 冗談のようなご都合主義が入り乱れるが、 そんな荒っぽい脚本もそのうちどうでもよくなる。 ヤマトは熱ければ熱いほどよい。 そのノリについていけるのならば、本作は十分楽しめる。 むろん、対象となる観客は、この記事で書いてきた トラウマにとらわれていればいるほど良い。 最近は自虐史観の反動で若い人にも猛烈な愛国者が多いみたいだから、 中高年のオジサンたちとも案外この感動を共有できるんじゃないか。


4714 ジョナ・ヘックス(TV 2010)

オトーサン、 「ミーガン・フォックス、袋叩きだね」 ファッション・モデル出身のセクシー女優だが、 過激で未熟な発言で、物議をかもしている。 「女優業なんて売春婦と同じようなもの」 「近寄ってくる男? バカか、まぬけか、哀れな男ね」 「ナポレオンみたい。撮影中クレイジーでひどいの。  まるでヒトラーよ。っていうかヒトラーそのものね!」 (「トランスフォーマー/リベンジ」公開時のインタビューで、  マイケル・ベイ監督について) 原題:Jonah Hex (2010) 監督:Jimmy Hayward 原作:Mark Neveldine/Brian Taylor John Albano/Tony DeZuniga (characters- DC Comics) 脚本:William Farmer/Mark Neveldine/Brian Taylor Genre:Action / Drama / Fantasy Rated PG-13 for intense sequences of violence and action, disturbing images and sexual content 上映時間:81分 あらすじ: ジョナ・ヘックスは、南北戦争で活躍するが、 仲間を裏切ったことで、ターンブル将軍に捕らわれる。 目の前で妻子を殺され、顔に刻印を焼き付けられる。 その後、死人と話せる能力を身につけ、復讐に転じる。 ターンブルは自ら命を絶ったと思ったが、 賞金稼ぎとして放浪するうち、彼が生きているのを知る。 今度こそ復讐を果たし、 国家を揺るがす陰謀を食い止めようとするのだが... 出演者: Josh Brolin ... Jonah Hex(ジョナ・ヘックス) John Malkovich ... Quentin Turnbull(ターンブル将軍) Megan Fox ... Lilah(ライラ) オトーサン、 「ジョシュ・ブローリン、なかなかいい役者だね」 「ミーガン・フォックス、せりふ棒読みか」 ジョシュ・ブローリン Josh Brolin, 本名: Josh J. Brolin, 誕生日:1968/2/12 - 出身:カリフォルニア州ロサンゼルス 父親は俳優のジェームズ・ブローリン。 1985年、「グーニーズ」で映画デビュー。 テレビ映画への出演や映画の脇役が多かった。 その後、「ノーカントリー」「プラネット・テラー in グラインドハウス」、 「アメリカン・ギャングスター」「ブッシュ」で、評価を高めた。 「ミルク」で、アカデミー助演男優賞にノミネート。 女優のアリス・アデアと結婚。二児を儲けるが離婚。 女優のミニー・ドライヴァーと婚約したが破局。 女優のダイアン・レインと再婚し、離婚。 出演作 1985年「グーニーズ」 1986年「スラッシュ!!」 1987年「プライベート・アイ」 1989年「フィニッシュ・ライン」 1994年「ロードランナー」 1995年「マンハッタン花物語」 1996年「アメリカの災難」 1997年「ミミック」「ナイトウォッチ」 1999年「モッド・スクワッド」「完全犯罪」「イッツ・ザ・レイジ」      「インビジブル」「SLOW BURN 伝説のダイヤモンド」 2004年「メリンダとメリンダ」 2005年「INTO THE WEST イントゥー・ザ・ウエスト」      「イントゥ・ザ・ブルー」 2007年「告発のとき」「ノーカントリー」      「プラネット・テラー in グラインドハウス」「アメリカン・ギャングスター」 2008年「ブッシュ」「ミルク」 2009年「EROTICS(エロティクス) 美しい女たち」 2010年「恋のロンドン狂騒曲」「ウォール・ストリート」「トゥルー・グリット」 2011年「映画と恋とウディ・アレン」 2012年「メン・イン・ブラック3」 2013年「L.A. ギャング ストーリー」「とらわれて夏」 2014年「Sin City: A Dame to Kill For」 その他の出演者: Michael Fassbender ... Burke Will Arnett ... Lieutenant Grass John Gallagher Jr. ... Lieutenant Evan Tom Wopat ... Colonel Slocum Michael Shannon ... Doc Cross Williams Wes Bentley ... Adleman Lusk Julia Jones ... Cassie Luke James Fleischmann ... Travis Rio Hackford ... Grayden Nash David Jensen ... Turnbull's Henchman Billy Blair ... Turnbull's Gang - Billy Sean Boyd ... Turnbull's Gang - Preacher User Rating:4.6/10( 33,789 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 98 votes) Yahoo! オトーサン、 「相性悪すぎ!」 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 ミーガン・フォックス ・ワースト・スクリーン・カップル/スクリーン・アンサンブル賞            ミーガン・フォックス(accent) ジョシュ・ブローリン(face) User Reviews Morca_Orcaさん United States 2010年6月17日 この映画、ミーガン・フォックスのキャリアを破壊するかも おお、何たること。 弟と見に行こうと考えたなんて。 このクソ映画にお金を払ったなんて信じられない。 ダメ! ミーガン・フォックスの演技だ。 脚本もひどい。 脚本家は、3年生に逆戻りすべきだ。 ひどい。 騒がしい。 想像力に欠けている。 すぐに忘れられる。 そういい続けたい。 唯一よかったのは、ジョシュ・ブローリンだ。 ジョナ・ヘックス役は、いい演技だった。 このクソ映画を救おうとした。 だが、悲しいことに、あまりに、はちゃめちゃだった。 彼には、悪いことをした。 ミーガン・フォックスについて言えば、, 演技のレッスンをはじめたほうがいい。 彼女のキャリアを墓場に持っていきかねないからだ。 「トランスフォーマー3」で役を下ろされて、 絶望的に何とかしなくてはならなかった。 この映画、10点満点で 3点だ。 ジョシュ・ブローリンのおかげだ。 実にハードに演技をこなした。 ジョナ・ヘックスを見事に演じた。 ジョナ・ヘックスは、悪くないが、 映画が、悪い。 オトーサン、 「傑作になり損なったね」 kugame88さん 2013年10月1日 面白くなくはないが、完全な原作レイプ 超自然現象を操るオカルト ガンマン西部劇、 しかも「ジョシュ・ブローリン」×「ジョン・マルコビッチ」!  しかも「マイケル・ファスベンダー(監督)」も出てる! と聞いて見てみましたが、 DCコミック原作の「DCヒーロー」だったんですね。 どこかで聞いたことあったわけだ。 つまりは「バットマン」や「スーパーマン」と 大きな意味では世界を共有する作品な訳です。 この辺、くわしく説明するとちょっと面倒なんですが、 条件次第では「アベンジャーズ」みたいな競演もありえるわけです。 あくまで可能性ですけどね。 (アベンジャーズはライバルのマーヴェルコミックです。念のため) そういうわけで、どういうヒーローかと 我が家にある「DCヒーロー名鑑」なる本で調べてみたところ 「ヘックス(六亡星)という呪われた姓を持ち、 運が異常に悪いが必ず射撃を当てられる。 親にインディアンに売られたために彼の中で育つが、 恋人を奪われ南軍の兵士に。 戦争から帰ると元恋人と結婚していた男が許せず 決闘で勝利して殺すが、インディアンたちに制裁を受け、 顔を焼かれ、呪いの印を刻まれる。 南軍の制服のままで凄腕の賞金稼ぎとして活躍する。 その後、300年未来の2050年にタイムスリップすることになる。 そこで家族を持ち銃を捨てるが、彼を襲う敵は絶えず家族には逃げられ、 再び元の時代に返るが殺されてしまう。 彼の死体は奇跡的に保存され現代でも博物館に展示されている」 …なんじゃ!?このヒーロー!?  正確にはアンチヒーロー (モラル的には悖るがヒロイックな行動をするキャラクター)なんですが、 DCの中でもかなりへんてこりんな存在です。 これを映画にするの!? ちなみに作品の誕生は1973年。 で、映画なんですが、ネイティブの妻を持つ 南軍軍人のジョシュ・ブローリン(ジョナサン)は、 正義のために南軍を裏切ったが 上官のジョン・マルコビッチ(ターンブル将軍)に復讐され、 妻と子を目のまで殺され顔には焼印を押された。 死の淵を彷徨う彼はネイティブの呪術で蘇えり、 死者と意思疎通ができる能力を身につけ ターンブルに復讐して殺す。 しかし、ターンブルは生きており、 超兵器を開発して北軍の勝利した彼にとって 間違ったアメリカを粛清しようとしていた。 ヘックスはグラント大統領に協力して、 今度こそターンブルを葬ろうと戦う。 …えっと、原作から残っている要素って、 不吉な凄腕のスカーフェイスのガンマンってだけかと…。 ちなみに顔のメイクの原作再現だけは完璧です。 バットマンのトゥーフェースみたいに 頬に穴が開いて歯が見えてるビジュアルは原作どおりです。 にしても、原作をきっちり映像化した作品が 目白押しになってる2010年において ここまで徹底的な原作レイプが行われていたとは。 もっとも、話に聞く珍妙な原作を忠実に映画化してもと思いますが…・。 誰が出したのこの企画!? …と思ったら、 プロデューサー、超絶原作レイプで原作のクレジットが削られた 「アイ ロボット」の人だよ。 あと「ミスターフリーズの逆襲」とか ダメなバットマンの映画を何本か…。ああっ…。 ただ、原作と比較しなければ、それなりに面白い映画です。 特に馬からガトリングガンで敵を皆殺しにする 子連れ狼オマージュンのアバンタイトルから、 そこから原作コミックをCG加工して アニメーション化したもので説明をするオープニングは最高でした。 正直、大興奮です! ここはきっとマイケル・ファスベンダーの入れ知恵だと勝手に想像します。 そこからケレン味あふれるアクションシーンが続き、 非常識な超兵器の数々が「ワイルド・ワイルド・ウェスト?」と爆笑させます。 だ、正直言って原作から改変した死者と通じる能力が、全く生きてこないし、 唐突な展開と説明不足で、なんとも。 B級アクション映画としてはそんなに悪くないんです。 ただ、これ無名監督じゃなく マイケル・ファスベンダーが役者としてでなく 監督なら隠れた名作に化けたんじゃと…。 ジョシュ・ブローリン、ジョン・マルコビッチ、マイケル・ファスベンダー。 この三人の演技もキャラも最高です! ただし、80分しかない映画というのが、 あまりに尺不足で予算なかったんだろうなぁ…と。 そう考えると死者と通じる能力が、 聞き込みのシーンをカットするための苦肉の作だった気がしてきます。 軽くスナック感覚で見るなら、 ビジュアル的にも楽しい映画で、オススメです。 にしてもミーガン・フォックスは相変わらずだなぁ。 この映画でゴールデンラズベリー賞「最低女優賞」 「最低スクリーンカップル賞」 ダブルノミネートでした。 女優は娼婦と同じ」という彼女の言葉に答えたかのような 娼婦ヒロイン役でしたが。


奈緒子 4713(BS 2008)

オトーサン、 「お粗末だね」 冒頭の奈緒子が海に落ちるシーン。 ちっとも溺れていません。 助けようとして飛び込んだ雄介の父親、 この溺れようも、不自然です。 出だしがお粗末だと、見る気が失せませんか? 原題:奈緒子 監督:古厩智之 原作:坂田信弘 / 中原裕(画) 脚本:林民夫/ 古厩智之 / 長尾洋平 Genre:Drama/Sport 上映時間:120分 あらすじ: 長崎県波切島。 喘息の療養のためこの島を訪れていた 12歳の少女・奈緒子は、 走ることが大好きな地元の少年・雄介と出会う。 ある日、両親と船釣りに出た奈緒子は 誤って海に落ちてしまい、 彼女を助けた雄介の父親が命を落としてしまう。 以来、奈緒子は罪の意識に苦しみ続ける。 6年後、東京に戻っていた奈緒子は、 天才ランナーとなった雄介と偶然の再会を果たし、 自分が6年前の少女であることを告白する。 雄介は奈緒子へのわだかまりを捨てきれず 冷たく接してしまう。 その後、短距離から駅伝に転向した雄介。 そのデビュー戦、 奈緒子はじっとしていられず九州まで駆けつける。 そこで2人の複雑な因縁を知った 波切高校陸上部の西浦監督は、 奈緒子をマネージャーとして 陸上部の夏合宿に迎え入れるのだった。 出演者: 上野樹里 ...篠宮奈緒子 三浦春馬 ... 壱岐雄介 笑福亭鶴瓶 ... 西浦天宣 綾野剛 ... 黒田晋 オトーサン、 「綾野剛、いいね」 三浦春馬のライバル役ですが、 中高校時代陸上部にいただけあって、 時速25?30km走行でも平気な顔でした。 むしろ、彼を主役にすべきだったのでは? その他の出演者: 佐津川愛美 ... 吉澤結希 柄本時生 ... 奥田公靖 富川一人 ... 宮崎親 タモト清嵐 ... 吉崎悟 結城洋平 ... 藤本卓治 五十嵐山人 ... 佐々木黙然 佐藤タケシ ... 五島伸幸 兼子舜 ... 上原高次 藤本七海 ... 12才の奈緒子 境大輝 ... 10才の雄介 嶋田久作 奥貫薫 ... 壱岐和子 嶋尾康史 ... 壱岐健介 山下容莉枝 ... 篠宮加奈子 光石研 ... 篠宮隆文 User Rating:4.0/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:5.6/10( 673 votes) Yahoo! オトーサン、 「お粗末なつくり」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2009年4月13日 こりゃ、酷くないか? 過去に競技で走っていた経験がある身にとっては、 舐めているとしか思えん内容だ。 事故で死んだ親父のことで、 幼少の頃は奈緒子を責めた勇介君も 「誰も恨んでいない」って言ってるのに、 なんでマネージャーをやりに行ったのかが分からない。 いや、鶴瓶監督が呼んだんだけど、 呼ぶ理由も、行きたいという理由も分からない。 下手すりゃお互いに不幸になる。 最後は奈緒子の応援で雄介君は速く走ったようだけど、 彼女じゃないといけない必然はどこにあったのか…? やっぱり分からない。 周りの奴らが勇介を妬むのもステレオタイプ。 陸上競技なんて基本的に個人競技なので、 チームメイトに速い奴がいるたびに 妬んでたんじゃやってられませんよ。 それが本番になると一転して、 一区走者からほぼ全員が、雄介・雄介・雄介と他人を頼る。 君たちは何のために練習したんだと聞きたくなった。 もうひとつ。ゴールした後に寝転びすぎ。 箱根駅伝の中継を見ていると、 走り終えたランナーは倒れて同僚に介抱されることを 義務付けられているように見えるが、そんなルールはない。 もの凄く見苦しい。 これを観たこれからのランナーが あれをカッコイイなんて思わないことを願う。 オトーサン、 「鶴瓶さんと上野樹里だけみてれば、いい映画」 黒美君彦さん 2010年2月1日 疾走しない 原作コミックは未読なれど、 この作品は中途半端感が拭えない。 まず笑わない上野樹里 (影のある女子高生という設定だから仕方がないが)は やはり魅力半減。 美しいカットも勿論あるが、 真夏に走っても汗もろくにかいていないようでは…。 唯一笑福亭鶴瓶がいい味を出しているのだが、 ちょっと待てよ。 彼は長崎の波切島(勿論架空)に ずっといたという設定だったよな。 何で関西弁やねん。 おかしやないか。 原作未読ゆえ、 原作ではおそらく主人公の「奈緒子」の心の動きに 相当重きがおかれているのだろうが、 この作品では後半すっかり駅伝物語と化し、 タイトルがなぜ「奈緒子」なのかもよくわからなくなってしまった。 そしてあちこちで指摘されている三浦春馬の走りの弱さ。 同じ駅伝でも『風が強く吹いている』(09年)の 林遣都の走りの美しさを見よ。 全くレベルが違うとしかいいようがない (やたら走者が転げまくっているし…苦笑)。 結局何を描こうとしたのかが不明瞭のままに終わった感が強い。 こんな青春スポーツものは嫌いではないだけに残念。


未来世紀ブラジル 4712(DVD 1985)

オトーサン、 「☆5つだな」 これまで星5つにした映画をふりかえってみると、 アカデミー賞やゴールデングローブの受賞作、 カンヌなどの有力映画祭での受賞作、 話題を呼んだ問題作を取りあげてきました。 個人的な単純な理由で、5つにした映画もあります。 大好きな俳優が出ているとか、 思い出の地でロケがあったとかいうのもの。 でも、この映画は、いずれにも当てはまりません。 世の中には、すごい監督がいる。 多彩な技術や多層的なイメージを駆使できるんだ。 世界はこんなに深い意味をもっているんだ! 原題:Brazil(1985) 監督:Terry Gilliam 脚本:Terry Gilliam /Tom Stoppard/Charles McKeown Genre:Drama / Fantasy / SF Rated R for some strong violence Country:UK Language:English 上映時間:132分 あらすじ: 20世紀のブラジル。 情報省はテロの容疑者「タトル」を 「バトル」と打ち間違え、バトル氏を連行する。 それを見ていたジルが抗議するが、相手にされない。 一方、情報局に勤めるサムは、 このミスを何とかカバーしようとしていた。 彼は、最近、美女を助け出す夢を見はじめている。 情報省に抗議にきたジルが、美女そっくりなのに驚く。 ある日、サムが自宅に帰るとダクトが故障していて、 修理屋と名乗るタトルがやってきて、勝手に直してしまう。 サムは、サムライの怪物から美女を救う夢を見る。 ジルの素性を知るために、 母アイダがしつこく薦める昇進を受け入れて、 友人のジャックを訪ねる。 やがて、様々な事態が複雑に絡まりあう... 出演者: Jonathan Pryce ... Sam Lowry(サム) Robert De Niro ... Harry Tuttle(タトル) Katherine Helmond ... Mrs. Ida Lowry(アイダ) Kim Greist ... Jill Layton(ジル) オトーサン、 「地味な実力派俳優だね」 JONATHAN PRYCE ジョナサン・プライス 誕生日: 1947/06/01 出身 : イギリス/ウェールズ 美術の先生を志していたが演劇に興味を覚え、 ロンドンの王立演劇アカデミーで奨学金を得ながら 『ハムレット』などの舞台に立つ。 やがて演出の手掛けるようになり、 77年にはブロードウェイにも進出してトニー賞などを受賞。 80年の「ブレイキング・グラス」で 映画でも認められるようになり、その後もTVや舞台で活躍。 85年の「未来世紀ブラジル」で一躍有名になった。 舞台の方では86年にシニード・キューザックと共演した 『マクベス』が絶賛され、 91年には『ミス・サイゴン』で再びトニー賞に輝いた (一部からは白人がアジア人を演じることに抗議が挙がったとか)。 最近は「トゥモロー・ネバー・ダイ」や「RONIN」などで 悪役としてのキャリアも高めている。74年に結婚。 出演作: 1980年「ブレイキング・グラス」 1981年「マーチン・シーン/アルバート・フィニーの大強奪」 1982年「かまきり」 1983年「何かが道をやってくる」 1985年「贖われた7ポンドの死体」「未来世紀ブラジル」 1986年「呪われたハネムーン」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」 1989年「バロン」 1992年「摩天楼を夢みて」 1993年「ショッピング」 1995年「恋の選択」「キャリントン」 1996年「エビータ」 1997年「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」 1998年「RONIN」 1999年「スティグマータ/聖痕」 2000年「ベリー・アニー・メアリー」 2001年「マリー・アントワネットの首飾り」 2002年「夢見る頃を過ぎても」 2003年「ロイヤル・セブンティーン (2003)      「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」 2004年「五線譜のラブレター DE-LOVELY」 2005年「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」「ニュー・ワールド」      「ブラザーズ・グリム」 2006年「ルネッサンス」(声)      「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」 2007年「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」 2008年「ベッドタイム・ストーリー」「かけひきは、恋のはじまり」 2009年「エネミーオブUSA」「G.I.ジョー」 2011年「ヒステリア」 2013年「G.I.ジョー バック2リベンジ」 その他の出演者: Ian Holm ... Mr. Kurtzmann Bob Hoskins ... Spoor Michael Palin ... Jack Lint Ian Richardson ... Mr. Warrenn Peter Vaughan ... Mr. Helpmann Jim Broadbent ... Dr. Jaffe Barbara Hicks ... Mrs. Terrain Charles McKeown ... Lime Derrick O'Connor ... Dowser Kathryn Pogson ... Shirley Bryan Pringle ... Spiro User Rating:8.0/10( 114,751 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 1,364 votes) Yahoo! オトーサン、 「すごい映画だね」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ・美術監督・装置 User Reviews mariogreymistさん Seattle WA, USA 2002年10月18日 恐らく最高の映画 2時間超の上映時間への数々の批判を目にした。 夢のシーンが、度々現われる。 それは、緩やかに本筋と結びついている。 ストーリーは、必ずしも映画の推進力ではないので、 混乱するひともいるだろう。 このためで、万人向きでないが、 私にとっては、大好きな映画だ。 ストーリーは、単純だが、見方によっては複雑だ。 こうしたパラドクッスが、偉大なアートをつくるのだ。 本作は、アート映画であり、他に呼びようがない。 サム(ジョナサン・プライス)は、われらがヒーローで、 情報省の官僚だが、出世の野心はない。 彼が、唯一居候でないのは、夢の中だけ。 騎士となって、夢の少女を救うために戦う。 使い走り仕事をするなかで、 サムは、ジルと顔をあわせる。 そう、夢のなかの少女のイメージそっくりなのだ。 以後、彼の人生は、根本的に変わってしまう。 女性を追い求めるなかで、 静かな野心なき人生から脱皮するようになる。 私見だが、ストーリーよりも、雰囲気重点の映画だ。 テリー・ギリアムは、ビジュアルの天才で、 本作は、かれのピークだ。 「バロン」や、美しい「12 モンキーズ」を挽回すべく. 驚くべきビジュアルな映画を作り出したのだ。 官僚生活の抑圧は、見たもののすべてが分かるだろう。 夢のなかでの自由さは、 抑圧とのファンタステイックな対比になっている。 すばらしい仕事だ。 感情的な反応が喚起される。 ほかの人も、同様ではなかろうか。 多くの異なったレベルの複雑さがみてとられる。 単純な御伽話から、完全な寓話まで。 単純にみれば、退屈な生活から逃れる夢を描いているが、 その夢を追求すれば、結果は悲惨なものになる。 象徴的には、本作は、現状への 個人的な消費者(美)志向の獣どもを、 規則と侵略的な社会政策への拘りを猛烈に攻撃している。 多くの見方が可能である。 本作の最良のシーンは、陽気さ。 ジョナサン・プライスは、 身体を使ったコメディの才能を開花させた。 ユーモアは、ドライだが、せりふは、陽気。 ジョークだと分かるまでに、1分はかかる微妙さがある。 トム・ストッパードが手を入れた脚本には、 騒々しい馬鹿笑いがあるが、 のべつまくなしに集中砲火するわけでもない。 実に、知的な映画である。 「何が知的なんだ?」 そう考えるようなひとは、その部分をスキップすればいい。 ストーリーを明快に簡潔な方法で提示されないと ダメなひとは、本作を好きになれないだろう。 テクスチャー、感情的な関わり、 そして、ある種のより深い意味をもった映画だ。 私の好きな映画だ。 だが、万人向けではない! オトーサン、 「同感!」 黒津明二郎さん 2009年2月14日 傑作 ギリアムの代表作となった SFでファンタジーなブラックコメディ。 劇作家としても有名なストッパードの手になる ストーリーテリングの上手さもさることながら、 やはりギリアムの圧倒的なまでの映像イメージの奔流が白眉であろう。 多少、流れや緩急が合わない感じはあるけども。 ノーマンガーウッドのドイツ表現派的な美術に ケイメンのスコアも快調だ。 演技陣。プライスはもとより、 デニーロ・ホルム・ホプキンスら脇役まで最高だ。 ヒロインのグライストは、ギリアムは後悔したらしいが、 そんなに悪くはないと思う。


ブラザーズ・グリム 4711(DVD 2005)

オトーサン、 「もう1つのグリム童話」 鬼才テリー・ギリアム監督作品で、大人の御伽話。 話は逸れますが、社交ダンスに明け暮れていた頃、 電柱の看板にあったタンスが、ダンスに見えました。 「流石、ギリアム、こういう見方ができるのか!」 原題:The Brothers Grimm (2005) 監督:Terry Gilliam 脚本:Ehren Kruger Genre:Action / Adventure / Comedy Rated PG-13 for violence, frightening sequences and brief suggestive material Country:USA / Czech Republic / UK Language:English / French / German / Italian 上映時間:118分 あらすじ: グリム兄弟(ウィルとジェイコブ)は、 いかさまの魔物退治で賞金稼ぎをする旅を続けていた。 しかし、ドイツの村で芝居がばれて、 その地を支配するフランス軍の ドゥラトンブ将軍とカヴァルディに逮捕されてしまう。 将軍はグリム兄弟に命じ、 森で10人の少女が姿を消した事件の調査に向かわせた。 猟師の娘アンジェリカをガイドに、 森の奥深くに立つ塔にたどり着いたグリム兄弟は、 その塔に伝わる鏡の女王の逸話を知る。 森には、異変が起こり始めていた... 出演者: Matt Damon ... Wilhelm Grimm(ウィル) Heath Ledger ... Jacob Grimm(ジェイコブ) Monica Bellucci ... Mirror Queen(鏡の女王) Jonathan Pryce ... Delatombe(ドゥラトンブ将軍) Peter Stormare ... Cavaldi(カヴァルディ) オトーサン、 「ヒース・レジャーがいいね」 その他の出演者: Lena Headey ... Angelika Petr Ratimec ... Young Will Barbora Lukesova ... Mother Grimm Anna Rust ... Sister Grimm Jeremy Robson ... Young Jacob Radim Kalvoda ... Gendarme Martin Hofmann ... Gendarme Josef Pepa Nos ... German War Veteran Harry Gilliam ... Stable Boy Miroslav Taborsky ... Old Miller Roger Ashton-Griffiths ... Mayor Marika Sarah Prochazkova ... Miller's Daughter Mackenzie Crook ... Hidlick Richard Ridings ... Bunst User Rating:5.9/10( 73,638 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 2,519 votes) Yahoo! オトーサン、 「大衆受けしなんだ」 User Reviews BigHardcoreRedさん California 2005年9月12日 確かに、興味深い解釈だ。 期待とはちがっていた映画だ。 ある意味で、"Big Fish"に似ているが、 より暗く、すごい特殊効果が使われている。 グリム兄弟(ウィルとジェイコブ)は、 start off 悪徳弁護士として、田舎のひとびとからだまし取る。 洗練された超自然の策を弄して、 怪物や魔女などを防いでやると、法外が料金を請求する。 彼らが、実際の超自然の出来事に出会うことで、 ストーリーは、どんどん面白くなっていく。 ある魅惑の森で、子供たちが消えるので、 フランス人たちは、これはグリム兄弟のペテンだと思う。 獣たちと戦うなかで、グリム兄弟が出会うのは、 「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「白雪姫」などに 出てくるひとびとだ。. 事態は、ある意味で、素敵だが、 一筋縄では進まない。 グリム童話は、こうしたストーリーからくるのだが、 観客は、みえみえだが、独自のストーリーだと感じる。 レナ・ヘディは、特筆に値いする。 可愛らしいアンジェリカ役だ。 彼女は、タフな猟師を演じていて、 グリム兄弟を助け、また期待通りに恋に落ちる。 また、モニカ・ベルッチの"鏡の女王"もいい。 この映画を堪能した。 特殊効果は、実にいい。 樹木たちは、まるでヘビのように動く。 巨大なヘビよりも、ある意味で、よりこわい。 ティム・バートン監督風の映画が好きなひとにおすすめする。 オトーサン、 「なるほど、脚本にもっと手を入れたほうがいいかも」 服部弘一郎さん 2005年11月25日 民話収集で有名なクリム兄弟が本物の不思議に出会う。 テリー・ギリアムにしては薄味。 1812年に初版が出た「グリム童話集」の作者兄弟が、 本物の怪奇現象に出会ってその秘密に挑む冒険ファンタジー映画。 現実のグリム兄弟は民話収集より むしろ言語学者として名高かったそうだが、 この映画ではそうした背景をまったく無視して、 ふたりをインチキな仕掛けで迷信深い人々を騙す詐欺師チームにしている。 民間伝承の豊富な知識を生かし、 最新テクノロジー(あくまでも19世紀初頭のだが)を駆使した 怪奇現象のイリュージョンで村人を震え上がらせては、 それを解決して報奨金を荒稼ぎするグリム兄弟。 しかし同じ頃、鬱蒼とした森に囲まれた小さな村で、 少女たちが次々に行方不明になる事件が起きていた。 事件を解決しようとするフランス軍は グリム兄弟を詐欺罪で捕らえ、 この新しい怪奇現象偽装事件の真相を探るよう命じるのだが……。 映画はグリム兄弟が民話収集や民話集出版に関わった時期が ちょうどナポレオン戦争の真っ只中だったことに注目し、 それを巧みに物語の中に取り込んでいる。 フランス革命後に誕生した共和国政府は、 何よりも科学と規律と理性を重んじていた。 彼らにとって占領地ドイツは辺境のクソ田舎であり、 そこに暮らす人間たちは古い迷信にとらわれた土民に過ぎなかった。 彼らを科学と理性の光で啓蒙し、規律ある人間にすることこそが、 新たな統治者であるフランスの役目。 ここで生まれるのは、新旧世界の明確な対立だ。 伝説や迷信が生活に溶け込み、森には聖霊や魔物が住んでいる、 暗く混沌とした旧世界の名残を留めるドイツの森と村。 最新鋭の火器で武装し、科学と合理性で 無知蒙昧な旧世界を一掃しようとするフランス軍。 こうした対立はそのまま主人公たちグリム兄弟にも及んでいる。 兄は民間伝承を仕事のネタにして一儲けを企む合理主義者で、 弟は民間伝承の中にある本当の不思議を探求しようとする 夢追い人というわけだ。 ただしテリー・ギリアム監督の詳細なリアリズム描写は、 こうした新旧世界の対立を混沌としたものにしてしまった。 新しい価値観や世界の象徴であるはずのフランス軍が、 汗と垢と泥と埃にまみれたような薄汚れた制服に身を包み、 まるで動く骨董品のようなありさまなのだ。 これでは村人も軍人も見た目は似たりよったりになってしまい、 映画の中に明確な対立軸が生まれない。 ギリアム監督は明確な対立より「混沌」を好むのかもしれないが、 この映画の場合は物語自体が作り出そうとする 「対立」の図式とギリアム風の「混沌」が互いの個性を打ち消しあって、 結局どちらも中途半端なものになってしまったのではないだろうか。 ギリアム監督がこの映画を本気で撮るなら、 脚本にもっと手を入れて、 物語自体を混沌としたものにしておく必要があったと思う。 そうすればグリム兄弟のキャラクターが前面に出て、 混沌から物語をすくい上げる 「作家」の誕生が際立ったのではないだろうか。


集団奉行所破り 4710(BS 1964)

オトーサン、 「時代劇にしては、ハイカラだね」 集団なんていう言葉、使うものかね。 でも、時代劇を刷新しようという意気込みは、 確かに感じとれます。 原題:集団奉行所破り(1964) 監督:長谷川安人 脚本:小国英雄 Genre:Period Dramaa/ Action 上映時間:90分 あらすじ: 公事宿「碇屋」の亭主勘助は、 七年前までは海賊の一味であった。 軍師と呼ばれる勘助が、 以前の仲間、道伯、丹次郎、捨吉、悪源太、為吉、吉蔵、 それに既に死亡した佐吉の妹お駒を召集したのには、わけがあった。 かつて、勘助の海賊船が奉行所に襲われたとき 助けてくれた恩人、河内屋善右衛門の七回忌を営みたかったからだ。 善右衛門は、大阪屈指の廻船問屋で、 莫大な財産をもち、水路開発に力を注ぎ、 庶民から慈父の如く愛されていたが、 この財産を狙った東町奉行松平将監によって、 海賊の張本人として処刑されたのだった。 河内屋の財産は、将監と手を組む廻船問屋に分配され、 老中職を狙う将監は、廻船問屋からしぼりあげた金と 河内屋の財産を奉行所の金蔵に納めていた。 これを知った勘助は、この金で、法事を営むことにしたのだ。 八人の持ち役は決められた。 悪源太は奉行所の同心を辻斬りにし、 お駒は将監の妾となってとりいった。 吉蔵はお駒の護衛役。 丹次郎は、同心竹内金次郎の娘お光をくどきたてる役であった。 金次郎は昔河内屋の番頭で、主家を裏切って今の地位を築いたのだった。 見取図は捨吉が取ることになっていたが、 業をにやした勘助、道伯は金次郎に激しい拷問を加え、 全てを白状させた。 娘お光は河内屋の一人娘で、 お光を助けるために主家を裏切り、育てて来たのだった。 意外な話に、八人組は驚き、金次郎も加えて、 いよいよ決行することになった。 またこれを知った大目付も捜査を開始していた。 将監は金箱の隠し場所を秘に移行していた。 早くもこの場所をかぎつけた勘助らは金箱めざして踏みこんだが、 源太、金次郎らは斬殺され、勘助らは書類のみをもって逃げた。 この書類こそ、将監の息をとめるに十分な代物であった。 道伯の交渉は効を奏し、将監を主催者として盛大な法要が営まれた。 だが罪を許された河内屋一家の前に、海賊一味は再び姿をみせなかった。... 出演者: 金子信雄 ... 勘助 大友柳太朗 ... 源太 佐藤慶 ... 竹内金次郎 桜町弘子 ... お駒 オトーサン、 「やはり、大友柳太朗がいいね」 その他の出演者: 内田良平 ... 道伯 里見浩太郎 ... 丹次郎 神戸瓢介 ... 捨吉 田中春男 ... 吉蔵 市川小金吾 ... 為七 水野浩 ... 浪速屋庄右衛門 有馬宏治 ... 堺屋五兵衛 熊谷武 ... 和泉屋安次郎 矢奈本邦二郎 ... 茨木屋藤四郎 楠本健二 ... 逸見軍十郎 佐藤洋 ... 宇部甚八 藤木錦之助 ... 大沢小太夫 嘉手納清美 ... お糸 原田甲子郎 ... 松平右近将監 戸上城太郎 ... 長坂又右衛門 御影京子 ... お光 源八郎 甚兵衛 User Rating:9.0/10( 1 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「わ、高い!」 User Reviews 鱗歌さん 2013年8月31日 東映の一連の“集団抗争時代劇”が、 時代劇の歴史における異色作であるならば、 本作はさらにその集団抗争モノの中の 異色作とでも言えるでしょうか。 虚無感や悲愴感より、ユーモアがまずは表に出ています。 ここでの“集団”とは、ほとんどゴロツキのような連中、 その彼らの大阪弁での軽妙な会話というか、 逆にディープ過ぎる会話というべきか、がテンコ盛りで、 要するにユーモラスであると同時になんともコッテリした、 関西人以外のヒトが観れば胸焼けしそうな世界です。 開高健の「日本三文オペラ」みたいなエネルギーあふれまくりの世界。 小難しい顔した大友柳太朗演じる浪人も、 軽妙な彼らの中に混じるとむしろ、 これまたユーモラスな存在ともなるんですけれども、 映画はただただ明るい色調なだけではなく、 登場人物たちそれぞれの「訳あり」なところが、 時に映画に暗い影を落としたりもします。 彼らが目指すは、よりにもよって、奉行所への押し込み強盗。 究極のアナーキズム。 そしてクライマックスの死闘へなだれ込むと、 やはり悲愴感・虚無感が表れてくるのですが、 それをひたすらあおり立てるのではなく、 BGMなどに感傷的な要素を入れているのも、 見逃せない本作の特徴。 登場人物誰もが、活き活きとして素晴らしい。 一見冷酷ながら二面性を備えた役どころの佐藤慶が素晴らしい。 そして誰よりも、シナシナとシナを作りつつ いかにも訳アリ感に満ち満ちた、桜町弘子が素晴らしいです。 オトーサン、 「異色作だね」 Kurosawapapaさん 2013年5月17日 「オーシャンズ11」〜江戸時代版 この映画は、小国英雄のオリジナル・シナリオを 長谷川安人が監督した、1964年のアクション時代劇。 小国英雄というと、「七人の侍」「隠し砦の三悪人」など 黒澤監督とともに名作を手がけた、 かつては、“日本一脚本料が高い”として知られた脚本家の重鎮。 本作も、エンターテインメントとして、 かなり凝った内容になっている。 ストーリーは、 大阪の元海賊たちが、賄賂で床が落ちそうになっている 奉行所から金を盗もうという、 さながら「オーシャンズ11」〜江戸時代版。 メンバーは、 ・一味のリーダーで軍師の勘助(金子信雄) ・凄腕の浪人、源太(大友柳太朗) ・ナンパが得意な色事師、丹次郎(里見浩太朗) ・日和見の名人、捨吉(神戸瓢介) ・医者の道伯(内田良平) ・実直だが少し足りない吉蔵(田中春男)  ・スリの為七(市川小金吾) ・紅一点、色仕掛けで奉行を籠絡するお駒(桜町弘子) 言うなれば「勘助ズ 8」で、一癖も二癖もある連中が8名。 奉行所を襲撃する”作戦”から”実行”まで、 それぞれの個性が活かされますが、 本作の持ち味は、プロらしさより“素人っぽさ” 。 大阪弁によるコミカルなシーン、 思いもよらぬドラマや、恋路なども描かれる。 また、テクニカルな部分として、 本作には、見る側の“裏をかく展開”が多く込められている。 手のひらを返すように流れを変え、意表を突く。 少々、残念なのは、 それらが不首尾に終わることも多く、 いまひとつアクションものとしての爽快感に欠ける。 それでも、後半は時代劇らしいクライマックス。 雨の中の立回りは、なかなかの迫力。 彼らにとっての目的は、 “金儲け” だけでなく、 圧政で庶民を苦しめる奉行に対する “誅伐” 。 そして、最後に目指すのは、 命を助けてもらった人間への“義理”と弱者を救う“人情”。 カタルシスは無いものの、 “抑制された渋味”のある逸品です☆


やればやれるぜ全員集合!! 4709(BS 1968)

オトーサン、 「全員集合が映画になってるのか」 しかも、シリーズにもなっているのです。 原題:やればやれるぜ全員集合!!(1968) 監督:渡辺祐介 脚本:森崎東/ 渡辺祐介 Genre:Commedy 上映時間:88分 あらすじ: 村の鼻つまみ者5人が、ひと旗あげようと上京。 碇矢と加藤の二人は、仕事場の埋立地に食事を売りに来る 娘・みつ子にそろって密かな思いを寄せている。 そのみつ子が、レストラン花園の社長・北小路に、 昔父親が借りた金のために強引に結婚させられそうになる。 メンバー5人は、北小路を誘拐し国外に連れ出すが... 出演者: いかりや長介... 碇矢長吉 加藤茶... 加藤ヒデオ 松尾嘉代... 小山みつ子 オトーサン、 「ドリフは、みんなヘタウマだね」 その他の出演者: 仲本工事... 仲本工助 高木ブー... 高木太 荒井注... 荒井忠太郎 平尾昌晃... 竹田三郎 木の実ナナ... 立花リカ 水谷良重... 司会者 藤村有弘... 北小路 殿山泰司... 藤原 犬塚弘... 長谷川 安田伸... 関口 左とん平 田中邦衛 石橋エータロー User Rating:3.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「ははは」 User Reviews 3737さん 2004年3月18日 5人均等法? ここで初めて5人のうちひとりひとりに キャラ設定が与えられたんだけど、 いかりや→親分。加トちゃん→ドタバタ。 注はバクチでブーは食。 仲本マルチで→後に体操コメディーに発展して行きそうな気配有り。 あ〜だけどもな〜 今回の作品的にはどうもな〜  あんまりストーリーがしっかりしてちゃつまんないんだよな〜  まっ しかし、意外なところで 田中邦衛の悪人キャラが見れたのだから貴重もんだね。 よしとしましょうかな。 そうしましょう。 オトーサン、 「そうかなぁ」 lollapaloozaさん 2003年1月21日 ドリフには、アーティスト性がある。 誰かさんと誰かさんが全員集合!!に味をしめ借りてきた。 そして期待を裏切らなかった。 今回はビバノンロックが劇全体のテーマ曲である。 「いい湯だなぁ。いい湯だなぁ♪」のメロディーで 「男ならぁ。やってみろ♪」である。 終りよければ全て良しという言葉があるが、 このドリフ映画も最後が一番よい!! タキシードをきたドリフターズが ビバノンロックをビートルズさながらに歌う。 (ビートルズの前座を務めたことがあるのは有名) 長介はベース、工事、ブーがギター、注がキーボード、茶がドラム。 この茶がめちゃくちゃかっこいい。 ドラムスティックの持ち方が、 下からスティックを片方握るあれである。 実際に映像と音とはあっていないのが残念だが十分見ごたえあった。 やはりドリフターズはアーティストだった。 この映画 僕は、とりわけ腹を抱えて笑うようなところはほとんどなかった。 けど面白かった。 5人が一生懸命100万円稼ぐところが面白い。 カトちゃんと長介のやりとりのいちいちが面白い。 いわゆるお笑いというのとは少し違うような気がした。 それは存在とその動きそのものにひきつける力があるという アーティスト性なのである。 有名芸能人がでているドラマは ストリーうんぬんでなくて視聴率がとれるという、 そのアーティスト性がドリフにもある。 長介が怒れば面白い、カトちゃんがいじめられれば面白い。 工事が映ってさえすれば面白いのだ。 つまり僕はドリフが好きになんだと思う。 そしてその魅力をこの映画では良く出している。 長介は8時だよの時と比でないくらい邪悪で茶に対して 意地悪であり、臆病だり、また頼もしい! 長介はイバリン棒だが一人でトイレに行けず茶に付き添ってもらう。 長介はでかいこというわりには自分の気になる女の様子は 舎弟の茶にみにいかせる。 茶はその内容をすごく適当に長介に伝えてしまう。 夜中布団を並べて、長介が茶にその報告を聞くシーンが印象的だ。 誰もが立場はどっちにしろ似たような経験をもっているのでないか?  真上から二人をとったそのカットは 修学旅行のアノ日を上から覗き見るような感じである。 懐かしく、ほほえましい、ハートウォーミングムービーである。 製作者はドリフの個性について研究し、 いかにそれを増長するのかを この映画の一つの売りにしていたにちがいない。


4708 幸福のスイツチ(BS 2006)

オトーサン、 「町の電器屋さんか」 家電量販店に押されて、衰退の一途。 隣近所に愛されて、頑張っている電器屋さん、 この映画をみると、昔を思い出します。 原題:幸福のスイツチ(2006) 監督・脚本:安田真奈 : Genre:Drama 上映時間:105分 あらすじ: 家計を度外視してまで“お客様第一”と言い続ける 電器屋の父に反発して田舎の実家を離れ、 東京のデザイン会社でイラストレーターとして働く21歳の怜。 まだ新人にもかかわらず自己主張は一人前で、 ある時、ついに上司と衝突、その勢いで会社を辞めてしまう。 そんな怜のもとに、妹の香から長女の瞳が倒れて 入院したとの手紙が届く。 あわてて実家へと帰省した怜だったが、 実のところ、入院したのは瞳ではなく骨折した父の誠一郎だった。 ソリの合わない父が骨折したぐらいでは 帰ってこないだろうと考えた香が嘘の手紙を書いたのだった。 まんまと家業の電器店を手伝わされるハメになり、 ますますふてくされる怜だったが... 出演者: 上野樹里 ...次女・稲田怜 沢田研二 ...父・稲田誠一郎 オトーサン、 「なんだか、目をそむけたくなるね」 人気絶頂の頃の沢田研二さん、オーラがさしていました。 その他の出演者: 本上まなみ ...長女・稲田瞳 中村静香 ...三女・稲田香 林剛史 ...鈴木裕也 笠原秀幸 ...牧村耕太 石坂ちなみ ...涼子 新屋英子 ...野村おばあちゃん 深浦加奈子 ...橘優子 田中要次 ...澄川 芦屋小雁 ...木山 User Rating:6.5/10( 20 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 556 votes) Yahoo! オトーサン、 「説得力がある映画だねe」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2011年2月6日 不幸脱出のスイッチ 「虹の女神」を観たときにも思ったことだけど、 上野樹里は不機嫌な顔や態度が魅力的だ。 電器屋の脇で電球を叩き割る姿に惚れぼれする。 かと言って、シリアスな苦悩が似合うかというと 全くそんなことは無い。 つまらないことにぶつぶつ文句を言って 不貞腐れている程度がいちばん良い。 また、能力を発揮して成功するような描写より、 もっと身近なことに喜ぶ彼女の方が素敵に見える。 元来の愛嬌がコメディ向けのキャラだと思うけど、 変態ピアニストを演じた 某人気シリーズのような狙ったコメディより、 ネガティブな態度から滲み出てくる可笑しさが彼女の個性だと思う。 長い前置きになったけど、 そういう意味で本作のストーリーと役柄はとても似合っていました。 特に劇的な展開がある話ではないけれど、 上野樹里が目に涙するシーンには 彼女にシンクロして同じ気分になりました。 本作に幸福になるためのスイッチがあるとしたら、 それは他者の意見に素直に耳を傾け共感できる姿勢。 言葉にすると簡単だけど、 プライドが高く慢性的な不満を抱えている人には容易いことじゃない。 しかし、そこから得られる充足を彼女は父親の代打で経験する。 また、その姿勢は父親の営業方針そのものでもあり、 父親を見る目も変わる。 つまりは大人になるってことなんだけどね。 「幸福のスイッチ」と言うよりは、 まだ「不幸脱出のスイッチ」ってレベルだと思いますが、 その大切さを伝えてくれる良作です。 もはや浮気疑惑の真相なんてどうでもいいことでしょう。 オトーサン、 「電気店、電器屋、どちらが正しいのかな?」, 服部弘一郎さん 2006年8月11日 東京暮らしの娘が実家の電気店を手伝うことになるが……。 樹里とジュリーが親子を演じる。 東京のデザイン会社で イラストレーターの仕事を始めたばかりの怜は、 自分のイラストにダメ出しされたことに 腹を立てて会社を辞めてしまう。 生活のためにも本当は会社に戻りたい怜だが、 生来の意地っ張りで強情な性格が災いして素直になれない。 そんな時、彼女のもとに和歌山の実家から 急を知らせる手紙が届く。 怜の姉が倒れて入院し、絶対安静の危険な状態だというのだ。 だがあわてて飛んで帰った怜を 病院の廊下で迎えたのは、当の姉本人。 じつは入院しているのは、小さな電気店を営む姉妹の父親。 父と折り合いが悪かった怜は 父が入院しても帰って来ないと踏んだ妹が、 姉が入院したと嘘の手紙を書いたのだ。 とにもかくにもこうして実家に戻った怜は、 父の留守中、大嫌いだった家業の電気店を手伝うことになってしまう……。 『スウィングガールズ』の上野樹里がヒロインの次女・怜を演じ、 長女の瞳を本上まなみ、姉妹の父親に沢田研二という豪華な配役。 電気店の看板娘、三女の香を演じるのは、 国民的美少女コンテスト出身の中村静香。 僕は初めて知った顔なのだが、今後の活躍が期待できる逸材だ。 いつも不貞腐れて文句ばかりの言っている怜と、 いつも元気一杯で朗らかな香のコントラストは、 この映画の中心になっていると言ってもいい。 自分自身のことすらよくわかっていない幼いヒロインが、 父親や家族、地域の人々との交流を通して、 自分と社会との関わりについて学び 大人になっていくという青春映画だ。 ヒロインの怜には自分の夢がある。 しかしその夢の実現のために不可欠な我慢や回り道を 容易に受け入れられないワガママで子供っぽいところがある。 自分に正直で他人におもねらない性格とも言えるが、 要は身勝手で自己中心的な振る舞いでもあるのだ。 しかしこうした身勝手さを、怜は父親から受け継いでいる。 父は「お客様が第一」をモットーに、 儲からない修理やアフターサービスの仕事に入れあげて、 家族に貧乏暮らしを強いてきた。 周囲の迷惑や困惑を省みず、 自分の信じる道を突っ走る。 それが父と怜の共通点だ。 最近はすっかり老け役が板についている沢田研二が、 この映画でも小さな町で電気屋を営む名物オヤジを 存在感たっぷりに演じている。 この役自体は、もっと別の地味な俳優に演じさせた方が 「リアル」ではあったかもしれない。 しかしそれでは、沢田研二演じる父親が持つ、 規格外の底抜けぶりが伝わってこないし、 物語の重要なエピソードになる浮気疑惑も面白味がなくなってしまう。 映画を観る人はジュリーの昔のモテモテぶりを知っているから、 彼が浮気したとなれば「あり得る!」と考える。 しかし映画の中では彼がしょぼくれた中年オヤジなので、 物語の中で姉妹たちは父の浮気をイメージすることができない。 映画の中と外とで食い違う認識のギャップ。 これはなかなか巧妙な仕掛けだ。


4707 怪盗グルーの月泥棒 3D (TV 2010)

オトーサン、 「原題の意味は?」 "Despicable Me"を直訳すると卑劣な私。 これでは、誰も見に来ないはず。 でも、アメリカでは、大ヒットしたのです。 原題:Despicable Me (2010) 監督:Pierre Coffin, Chris Renaud 原作:Sergio Pablos 脚本:Cinco Paul/ Ken Daurio Genre:Animation / Comedy / Crime 上映時間:95分 あらすじ: 怪盗グルーは、世界をあっと驚かせる物を盗んでいる。 バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン”を従えて。 ある日、何とピラミッドが盗まれる。 グルーは、負けてなるものかと月を盗むことを決意する。 ところが、宿敵ベクターの横やりで、作戦失敗の危機に。 そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、 マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。 こうして三人を養女に迎え入れたのだが... 声の出演者: Steve Carell ... Gru(グルー) Jason Segel ... Vector(ベクター) Miranda Cosgrove ... Margo(マーゴ) Dana Gaier ... Edith(イディス) Elsie Fisher ... Agnes(アグネス) オトーサン、 「日本語吹替は、笑福亭鶴瓶さん」 賛否が分かれそうですが、これもありでは? でも、できれば、本物も聞いてみたいもの。 このひとの傑作「40歳の童貞男」については、 映画批評No.3267に出ています。 STEVE CARELL  スティーブ・カレル 誕生日 1963/8/16 出身 米マサチューセッツ州アクトン シカゴの即興コメディ劇団「セカンド・シティ・シアター」で活躍後、 「サタデー・ナイト・ライブ」に脚本家として参加。 「ザ・デイリー・ショー」で注目される。 「The Office」で、ゴールデン・グローブ 主演男優賞を受賞。 「40歳の童貞男」が大ヒットした。 出演作 2003年「ブルース・オールマイティ」 2004年「メリンダとメリンダ」「俺たちニュースキャスター」 2005年「奥さまは魔女」「40歳の童貞男」◇ 2006年「リトル・ミス・サンシャイン」◆ 2007年「エバン・オールマイティ」 2008年「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」(声)「ゲット スマート」 2010年「デート&ナイト」「奇人たちの晩餐会」「怪盗グルーの月泥棒 3D」 2011年「ラブ・アゲイン」 2012年「31年目の夫婦げんか」「エンド・オブ・ザ・ワールド」 2013年「怪盗グルーのミニオン危機一発」(声) その他の声の出演者 Steve Carell ... Gru Jason Segel ... Vector Russell Brand ... Dr. Nefario Julie Andrews ... Gru's Mom Will Arnett ... Mr. Perkins Kristen Wiig ... Miss Hattie Pierre Coffin ... Tim the Minion / Bob the Minion / Mark the Minion           Phil the Minion / Stuart the Minion Chris Renaud ... Dave the Minion Jemaine Clement ... Jerry the Minion Jack McBrayer ... Carnival Barker / Tourist Dad) Danny McBride ... Fred McDade Mindy Kaling ... Tourist Mom User Rating:7.6/10 (198,423 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 697 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね!」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews vikiさん India 2010年7月10日 大爆笑! (またみたい) 本作、実に陽気だ。 子供向けというだけでなく、 大人ならもっと楽しめるだろう。 一番若い子アグネスは、とってもキュートだ。 小さな黄色いミニオンたちも、かわいいし、愉快だ。 映画館は、笑いで充満。 筋書も、実に面白い。 夢中にさせてくれる。 オリジナルの筋書ではないが、 ユーモラスなせりふや演技が一杯だ。 スティーブ・カレルは、本当に面白い。 実に独特だ... 無器用で恥ずかしい侮辱タイプのコメディの王様だ。 スティーブ・カレルのいくつかのせりふは忘れ難い。 最高に愉快な映画だ。 絶対、2度見る価値がある。 オトーサン、 「黒子だけど、声優って大事だよね」 Curveさん 2013年5月21日 声優力 日本語吹き替えで観賞。 正直、鶴瓶の起用は由々しきものと思った。 実際の声優のスティーヴ・カレルは フランス語訛りらしいが あまりにも独自解釈し過ぎだ。 私は途中で慣れてしまったのだが、 ここで脱落する人が出ても仕方ないと思う。 声優でいうと山寺宏一力の凄まじさを思い知った。 ベクターのキャラクターとの相性ばっちり。 ちゃんと最後まで嫌な奴で良い感じだ。 しかし、ミニオンズという 強い飛び道具をキャラクターに持ちながら あくまで準主役級にまでしない脚本は見事。 次回作も期待出来ると思う。 次こそは劇場3Dで。


4706 トゥモロー・ワールド(DVD 2006)

オトーサン、 「少子化どころか、無子化!」 すごい着想、ありえない想定です。 でも、無医村ならぬ無子村も、日本中を探せばあるのでは? 原題:Children of Men (2006) 監督:Alfonso Cuaron 脚本:Alfonso Cuaron/Timothy J. Sexton David Arata/ Mark Fergus / Hawk Ostby Genre:Adventure / Drama / SF Rated R for strong violence, language,       some drug use and brief nudity Country:USA / UK Language:English / German / Italian / Romanian      Spanish / Arabic / Georgian 上映時間:109分 あらすじ: 人類に最後の子供が誕生してから 18年が経過した西暦2027年。 原因がわからないまま子孫を生み出すことの 出来なくなった人間には滅亡の道しかないのか。 希望を失った世界には暴力と無秩序が際限なく拡がっていた。 世界各国が混沌とする中、 英国政府は国境を封鎖し不法入国者の徹底した取締りで 辛うじて治安を維持している。 そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、 彼の元妻ジュリアン率いる反政府組織“FISH”に拉致される。 ジュリアンの目的は、ある移民の少女を “ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すために 必要な“通行証”を手に入れることだった。 最初は拒否したものの、 結局はジュリアンに協力するセオだったが... 出演者: Clive Owen ... Theo Faron(セオ・ファロン) Julianne Moore ... Julian(ジュリアン) Michael Caine ... Jasper(ジャスパー) Clare-Hope Ashitey ... Kee(キー) オトーサン、 「マイケル・ケインだったんだ」 主役は、クライヴ・オーウェンですが、 脇役ジュリアンの見事さに注目あれ。 CLIVE OWEN  クライヴ・オーウェン 誕生日 1964/10/3 MAN 出身 英ワーウィックスシャー 84年王立演劇学校に入学し、その後、ヤング・ヴィク・シアターに。 88年「ブルーム」で映画デビュー。 2002年、「ボーン・アイデンティティ」でハリウッド作品に初出演。 2004年、「キング・アーサー」で主役。 同年、「クローサー」でゴールデングローブ賞助演男優賞受賞、 アカデミー助演男優賞にノミネート。 出演作 1988年「ブルーム」 1991年「クローズ・マイ・アイズ」 1997年「ベント/堕ちた饗宴」「ルール・オブ・デス/カジノの死角」 2000年「グリーンフィンガーズ」 2001年「ゴスフォード・パーク」 2002年「ボーン・アイデンティティー」 2003年「すべては愛のために」「キング・アーサー」 2004年「クローサー」「キング・アーサー」 2005年「シン・シティ」「すべてはその朝始まった」 2006年「インサイド・マン」「ピンクパンサー」      「トゥモロー・ワールド」 2007年「エリザベス:ゴールデン・エイジ」「シューテム・アップ」 2009年「ザ・バンク 堕ちた巨像」      「デュプリシティ ?スパイは、スパイに嘘をつく?」 2011年「キラー・エリート」「イントルーダーズ」 2012年「私が愛したヘミングウェイ」「シャドー・ダンサー」 2013年「Sin City: A Dame to Kill For」 その他の出演者: Juan Gabriel Yacuzzi ... Baby Diego Mishal Husain ... Newsreader Rob Curling ... Newsreader Chiwetel Ejiofor ... Luke Jon Chevalier ... Cafe Customer Rita Davies ... Cafe Customer Charlie Hunnam ... Patric Kim Fenton ... Cafe Customer Danny Huston ... Nigel Chris Gilbert ... Cafe Customer Phoebe Hawthorne ... Cafe Customer Rebecca Howard ... Cafe Customer User Rating:7.9/10( 267,775 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 1,821 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい意味での問題作だね」 アカデミー賞ノミネート ・脚色賞 ・撮影賞 ・編集賞 User Reviews anton_lakさん Australia 2006年11月2日 映画のハイライト オーケー、ほかのコメントをざっと見た上での 私見を加えたい。 1) すばらしい撮影   手持ちカメラあり、そうでなかったり、   実にうまく機能している。 2) これに関連するが、実に長いショットがある。   カメラのレンズに、数分間、血しぶきがかかっている。   ハリウッドなら取り除くだろうが、   この映画では、見事に雰囲気をつくりだしている。 3) "Code46"のように、技術が背景としてある。  そうあるべきように、ストーリーに焦点を合わせるためだ。 4) 主役のセオは、決して拳銃を持たない。   ありとあらゆるところにあって、簡単に使えるのに。   観客としては、厳しい挑戦に耐えるために、使ってほしいと思う、   だが、彼は絶対にそうしないのだ。 5) 世間常識からすれば、そうだが、  私は、オーストラリア人なので、   物議をかもす移民法と習慣によれば、真実に響く。 6) 同様に、映画では、"Homeland Security"という言葉を使っている。 7) 革命家/テロリスト/フィッシュたちは、  まさに、彼らが反対する政府と同様に政治的で戦闘的だ。   それ以上といってもいい。  全体に、すばらしい映画で、見終わった後、暫く考え込んでしまった。  喝采だ! オトーサン、 「ベタボメだね」 前田有一さん 2006年11月16日 8分間ワンカット、映画史に残る衝撃の映像体験 環境ホルモンや電磁波の影響と思われる若い男性の精子の減少、 女性の社会進出による晩婚化、 そして格差社会による低所得者層の増加に伴い、 少子化が叫ばれて久しい。 しかしながらこの『トゥモロー・ワールド』の世界は、 少子化を飛び越えて"無子化"になってしまった近未来だ。 舞台となるのは西暦2027年。 この時代の人類最年少はなんと18歳。 つまり18年間、新生児は誕生していない。 原因は不明で、希望を失った世界には内戦やテロが頻発し、 国家はことごとく壊滅状態に。 ほぼ唯一、強力な軍隊で国境を守る英国だけが、 ぎりぎりの秩序を保っている状況だ。 さて、主人公の官僚(クライヴ・オーウェン)は、 かつて共に学生運動を戦った元妻(ジュリアン・ムーア)率いる 反政府組織に拉致される。 聞くと、彼女らが保護する移民集団のひとり、 ある黒人女性が妊娠しているという。 組織はこの母子を、ヒューマン・プロジェクトなる組織に引き渡すべく、 政府の通行証を持つ彼に協力を求めたのだ。 彼らにとって周りすべてが敵である今、 最後の希望はその、存在自体もあやふやな人権団体しかなかった。 主人公は果たして、人類最後の子供を守りきることができるのか。 この作品は、ストーリー自体に面白みはないものの 映像技術に関しては最高峰といって良い、 いや、「わが目を疑う」と言いたくなるほどの 体験を与えてくれる一本だ。 『ハリーポッターとアズカバンの囚人』で、 ハーマイオニーのゴージャスアイドル映画を作り上げた アルフォンソ・キュアロン監督の新作というと なんだ子供向けなSF映画かと思ってしまうかも知れないが、 まったくそんなことはない。 むしろこの『トゥモロー・ワールド』は、 完全に大人専用の、すこぶる完成度の高い映像作品だ。 最大の見所としては、なんと言ってもクライマックスに用意された 戦闘シーンがあげられる。 なんと8分間、一回もカットせず、 戦場を逃げ回る主人公を手持ちカメラで追いつづける この恐るべき演出は、今後あらゆる映画の戦争シーンについて、 『トゥモロー・ワールド前、トゥモロー・ワールド後』と 分けられてしまうのではと思うほどに凄まじい。 CGで様々な事ができる現代とはいえ、 この8分間には、いったいどうやって撮影したんだろうと 心から驚かされる。 この8分間を見るだけでも、1800円の入場料金は安すぎる。 私はこの場面を作り上げたスタッフとキャストに敬意を表し、 この点数を差し上げたい。 この場面の直後には、 そこまで一切の希望を排除されていた灰色の世界が、 初めて揺らぐ強烈な感動が待っている。 小さい子供がいる方や、出産経験のある女性が見たら、 より大きな感動を得られるに違いない。 原作は、イギリスの有名な女流ミステリ作家の P・D・ジェイムズ『人類の子供たち』。 私はこの作家がどうも苦手で、 (あるいは担当翻訳者の少々くどい日本語文章?) この原作も読んではいないが、 本作ばかりは映画というジャンルの持つパワーの凄さを、 原作マニアも味わえるのではないだろうか。 今週は色々と忙しく、更新が大幅に遅れてしまったが、 その間私がずっとこのサイトの読者に 伝えたかったのはほかでもない、 この映画についてだ。 大きな劇場でやっている、公開直後の早いうちに、 私はもう一度本作を"体験"したいと強く思っている。


4705 ペリカン文書(BS 1993)

オトーサン、 「2度目だね、見るのは」 前回は、ビデオ(980円)でみました。 ジョン・グリシャムといったら、 リーガル・サスペンスの第1人者です。 Kindleで、The Pelican Briefの出だしを読んでみました。 車椅子で暮らしている高齢の最高裁判事に対して、 デモ隊が叫びます。 「辞職せよ」「酸素吸入器を外せ」 かれは、民主党寄りですから反対派も多いのです。 その彼が、殺されてしまうので、 冒頭から、一気に感情移入してしまいます。 原題:The Pelican Brief (1993) 監督・脚本:Alan J. Pakula 原作;John Grisham ジャンル: Thriller / Drama / Mystery Rated PG-13 for momentary language and some violence 上映時間:141分 あらすじ: 法学生ダービー・ショーは、 2人の最高判事の暗殺事件について調べた。 彼女の書いた{ペリカン文書}は、魔手にかかって、 死をもたらしかねない事態に発展する。 誰だって、目の前で恋人がクルマに乗り込み、 キーをまわした途端に爆破されて死んだら、落ち込む。 彼女は、ワシントンの新聞記者グランサムに助けを求める。 やがて大統領を巻き込んだ陰謀が裏にあったのを知る。 出演者: Julia Roberts .... Darby Shaw(ダービー・ショー) Denzel Washington .... Gray Grantham(グレイ・グランサム) オトーサン、 「若いね、ジュリア・ロバーツ」 フアンになったのは、「エリン・ブロコヴィッチ」(2000)以来。 もう、13年もの歳月が流れました。 JULIA ROBERTS ジュリア・ロバーツ 誕生日 1967/10/28 出身 米ジョージア州スルミナ 両親は、演技学校を経営。 16才、兄エリック・ロバーツのロケを見学し、女優志願。 88年「ブラッド・レット/復讐の銃弾」で兄と共演し、映画デビュー。 89年「マグノリアの花たち」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート、 ゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞。 90年「プリティ・ウーマン」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。 2000年「エリン・ブロコヴィッチ」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞受賞。 出演作 1988年「ブラッド・レッド/復讐の銃弾」「サティスファクション」      「ミスティック・ピザ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「愛が壊れるとき」「フラットライナーズ」      「プリティ・ウーマン」 1991年「愛の選択」「フック」 1992年「ザ・プレイヤー」 1993年「ペリカン文書」 1994年「アイ・ラブ・トラブル」「プレタポルテ」 1995年「愛に迷った時」 1996年「ジキル&ハイド」「世界中がアイ・ラブ・ユー」      「マイケル・コリンズ」 1997年「陰謀のセオリー」      「ベスト・フレンズ・ウェディング」 1998年「グッドナイト・ムーン」 1999年「ノッティング・ヒルの恋人」「プリティ・ブライド」 2000年「エリン・ブロコピッチ」 2001年「ザ・メキシカン」「アメリカン・スウィートハート」      「オーシャンズ11」 2002年「コンフェッション」「フル・フロンタル」 2003年「モナリザ・スマイル」 2004年「オーシャンズ12」「クローサー」 2006年「シャーロットのおくりもの」(声) 2007年「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 2009年「デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく」 2010年「食べて、祈って、恋をして」 2011年「幸せの教室」「ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー」 2012年「白雪姫と鏡の女王」 その他の出演者: Sam Shepard .... Thomas Callahan John Heard .... Gavvin Verheek Tony Goldwyn .... Fletcher Coal James Sikking .... Denton Voyles William Atherton .... Bob Gminski Robert Culp .... President Stanley Tucci .... Khamel Hume Cronyn .... Justice Rosenberg John Lithgow .... Smith Keen Anthony Heald .... Marty Velmano Nicholas Woodeson .... Stump Stanley Anderson .... Edwin Sneller John Finn .... Matthew Barr User Rating:6.4/10 ( 43,050 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 2,073 votes) Yahoo! オトーサン、 「決して古くならない!」 冒頭のペリカンが生息する湿地帯が、 無法者の手によって崩壊しないことを祈ります。 User Reviews Shrykespeareさん Glendale, AZ 2004年8月11日 グリシャム映画のベスト 筋書の穴を忘れよう。 ストーリーの信憑性も忘れよう。 こいつは、グリシャム。 現代のリーガル/ポリティカルな陰謀を描く名手だ。. 映画の目指すところは、ただひとつ。 ジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンの 息の合ったコンビだ。 彼らは、失望させない。 ふたりとも、スターの演技をみせる。 ワシントンは、記者で、 自分の記事に日の目をみるのを切望している。 だが、同情も忘れない。 ロバーツは、怯えた法学生だ。 恋人が目の前で殺され、生き延びようとしていて、 恋人の死に対して復讐したいと思っている。 信じられないシーンも、せりふも、ない。 これが、ジュリアとワシントンの演技力の証左だ。 ハリウッドで最高の2人の役者なのだ。 映画の後半は、 ジュリアとワシントンが手を組んで 陰謀の証拠をみつけようとする。 2人の最高判事の暗殺が発覚し、 同時に弁護士たちや重量級選手や国際的ヒットマンが、 逃げ出すのだ。 最後の競演シーン。 ショーは、 FBI長官の自家用機を使って、国外へ。 このとき、2人の絆は、いやがうえにたかまっていく。 彼らは、飛行機から降りて、 グレーがダービーに示すのは、 陰謀を暴いた記事の大見出しだ。 ショーは微笑み、グレイの手を握り、 車のほうに歩み寄る。 それに乗って、新しい天地へ旅立つのだ。 だが、握手だけでは不十分だった。 2人が乗り越えてきたものを思えば... そこで、彼女は引き返し、グレイをハグし、 彼もハグしかえす。 お互いの尊敬が見てとられる。 このシーンの間、言葉はない。 そんなものは、不必要なのだ。 グリシャムの本を沢山読んで、 その映画化作品のすべてを見てきたが、 この「ペリカン文書」は、他の作品に比べて 長い目でみて、どう位置づけるべきか。 私見では、いまだに最高の映画だ。 スコアは、10点満点。. オトーサン、 「脇役って、大事だよ」 悪役のStanley Tucciなんて、ジョギングしているのです。 勿論、拳銃を隠し持ってはいるのですが... 服部弘一郎さん 1996年5月10日 法学生ジュリア・ロバーツが暴き出した政治スキャンダル。 サム・シェパードがあっけなく死んでしまうのにショック。 デンゼル・ワシントン、サム・シェパード、ジョン・リスゴー。 うまい役者3人に囲まれて、 スター女優ジュリア・ロバーツ2年ぶりの主演映画です。 物語も面白かったけど、この配役がすごい。 サム・シェパードが爆死したときには 「うそ!」と思いましたが、 このショックがロバーツ演じるダービー・ショウの ショックとシンクロして、 彼女にすごく感情移入してしまいました。 サム・シェパードが物語から消えて、 ロバーツとワシントンだけでは ちょっと荷が重いんじゃないかなぁと 思っていたところで登場するのが、 ワシントンの上司役ジョン・リスゴー。 これがまたいい。この人は悪役よりも、 こうした配役になるとはまるのかもしれません。 一筋縄ではいかない新聞編集長をうまく演じていました。 『クリフハンガー』より30倍はよかったです。 ジュリア・ロバーツは特に好きな女優ではないけれど、 こういう華のあるスターが映画に出ているとそれだけでうれしい。 原作者は主人公をジュリア・ロバーツでイメージしていたそうですが、 映画『ペリカン文書』も全く彼女のための映画になっていました。


4704 ブラザーズ・ブルーム(DVD 2008)

オトーサン、 「紛らわしね」 この"ブラザーズ・ブルーム"(2008)には、 テリー・ギリアム監督の同名映画(2005)があるのです。 原題:The Brothers Bloom (2008) 監督・脚本:Rian Johnson Genre:Adventure / Comedy / Drama Rated PG-13 for violence, some sensuality       and brief strong language Country:USA Language:English / French / Czech / Japanese 上映時間:114分 あらすじ: 子どもの頃から詐欺を繰り返してきた兄弟、 ブルームとスティーブン。 そんな2人に、現在はバンバンという ちょっと不思議な日本人女性も加わっていた。 ところが、弟のブルームは足を洗うことを決意、 モンテネグロで静かな生活を送ることに。 しかし、兄のスティーブンにあっけなく見つかり、 これが最後と、大きな仕事を持ちかけられる。 今度のターゲットは莫大な遺産を相続し、 大きな屋敷にたった一人で暮らしている 世間知らずのお嬢様ペネロぺ。 さっそく彼女に近づいていくブルームだったが…。 出演者: Rachel Weisz ... Penelope(ペネロぺ) Adrien Brody ... Bloom(ブルーム) Mark Ruffalo ... Stephen(スティーブン) Rinko Kikuchi ... Bang Bang(バンバン) オトーサン、 「いい役者が揃うと、楽しいいね」 その他の出演者: Robbie Coltrane ... Curator Maximilian Schell ... Diamond Dog Ricky Jay ... Narrator (voice) Zachary Gordon ... Young Bloom Max Records ... Young Stephen Andy Nyman ... Charleston Noah Segan ... The Duke Nora Zehetner ... Rose Ram Bergman ... Himself Craig Johnson ... Apple Cart Vendor Dubravko Jovanovic ... Albino User Rating:6.8/10( 31,880 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 88 votes) Yahoo! オトーサン、 「一風変わった映画だね」 User Reviews ddeepinder-ssinghさん India 2009年9月27日 新鮮な息吹 こう言いたい。 この映画は、確かに、新鮮な息吹だ。 大プロダクションからやってくる駄作と比べてだ。 いいストーリー、すばらしい演技、そして*愛らしい音楽が つまった映画を探しているならば、これがそうだ。 ( *作曲は、ネーサン・ジョンソン、 この映画のエッセンスにぴったりだ) エイドリアン・ブロディ、マーク・ラファロ、 そして、レイチェル・ワイズ、みんな素晴らしい。 ブロディとラファロの相性は、この映画のハイライトだ。 兄弟には見えないけれども。 レイチェル・ワイズは、いつもながら素敵だ。 愛すべき性格だ。 勿論、バンバン役の菊地凛子を忘れてはならない。 ほとんどせりふがない。 わずかに、 "FUCK ME " 奇妙でミステリアスな脇役として、 彼女は、画面を彩る。 見た直後に、このコメントを書いている。 興奮冷めやらぬこともあり、採点は9点。 普通の映画に飽きていたら、この映画を見るべし。 おすすめ。 オトーサン、 「どういう判断基準で未公開にするんだろうね」 蛹原タオさん 2010年2月11日 『ブラザーズ・ブルーム』詐欺師の奇妙な愛情 あまりの出来の良さに、 観終わってしばし呆然としておりました。 なんなんだこの未公開映画。 言いたいことは色々ありますが、 とりあえず誰か劇場で観せてくれ! 面白いのはもちろんですが、 お洒落でカラフルで適度にレトロで、 画面の端々まで遊び心にあふれた映像といい、 軽妙に見えて実は相当集中力のいる内容といい、 絶対スクリーン向き! 時節柄、バレンタイン向けデートムービーと勘違いした 善男善女を眺めるのも一興! キャストも全員ハマリ役です。 凛子さん可愛いよ凛子さん! 彼女演ずるバンバンの ディズニー映画で主人公の周りをうろちょろしている オチビさんキャラのような愛くるしい仕草と、 それを裏切る過激な行動は、 そこだけ編集して眺めていたいです。 ブルーム兄弟(とくに兄)との細かい遣り取りも秀逸。 ヒロインのレイチェル・ワイズも良いです。 「恍惚感を伴う発作」を持ち、 雷や列車の轟音に性的興奮を覚えるという エロバカバカしい設定のキャラクターを演じても、 少しも下品にならない名女優マジック。 どこまで裏があるのか解らない兄役のマーク・ラファロも、 よく考えたら何の取り得もない弟役のブロディも、 それぞれに素晴らしいです。 それにしても、長編2作目でこんな映画を作った ライアン・ジョンソンという インパクトの薄い名前の監督は、いったい何者なんだ。 とりあえず、明日これを返却するときに 前作(『ブリック』)を借りて来ようと思います。 さて、ここまで持ち上げといてなんですが、 この映画は本格知能犯罪の爽快感を期待して観ると、 いささか拍子抜けすると思います。 作中に登場する詐欺計画そのものには結構穴があるし、 実際の展開にもご都合主義的なところがあり (このご都合主義が実は伏線だったりするんですが)、 どこまでがトリックでどこからが成り行きか、 はっきり解らないようになっています。 作品としてはそこがミソで、 要するにこの映画は、虚構と現実、芝居と本音、自己と他者、 さらには決定論と自由意志の問題まで引っ張っていける、 一種の寓話的メタ映画なのです。 いやー、凄い凄い。


4703 バトル・オブ・ロサンゼルス(TV 2011)

オトーサン、 「午後ロードだね」 最初からB級を覚悟していたので、 結構おもしろく拝見できました。 原題:Battle of Los Angeles (2011) 監督・脚本: Mark Atkins : Genre:Action / SF 上映時間:91分 あらすじ: ある日、直径数キロにおよぶ 巨大な未確認飛行物体がロサンゼルス上空に飛来した。 空軍が出撃するが、部隊は潰滅してしまう。 激戦が続くなか空軍基地に第二次大戦時の戦闘機が着陸し、 操縦していたのは、1942年の“ロサンゼルスの戦い”で 行方不明になっていたロジャース大尉だった... 出演者: Nia Peeples ... Capt. Karla Smaith(スミス大尉) Kel Mitchell ... Lt. Tyler Laughlin(ローガン中尉) Dylan Vox ... Capt. Pete Rodgers(ロジャース大尉) オトーサン、 「演技か...下手だなぁ」 その他の出演者: Theresa June-Tao ... Lt. Solano Gerald Webb ... Lt. Jeffery Newman Edward DeRuiter ... Cpt. Arnstead Darin Cooper ... Captain Hadron Robert Pike Daniel ... Commander Wakes Tim Abell ... Colonel Macon Michele Boyd ... Pilot #1 - Lt. Jean Hendricks Stephen Blackehart ... Pilot #2 - Lt. Kirkman Lorry O'Toole ... Pilot #3 Scot Nery ... Kaor Wayne Santoni ... MJ12 Sentry #1 Natalia Fedner ... MJ12 Sentry #2 User Rating:2.1/10 ( 3,726 votes)IMDb User Rating:4.7/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「何という低さ!」 User Reviews joseph-ruffoloさん Montana 2011年3月13日 5年は古いつくりの映画 「インデペンデンス・デイ」と「 E.T,」を下敷きにして 2週間溜めたゴミと混ぜると、この映画ができる。 基地司令官の演技は、最高だ。 ほかは、これまで見たこともない最悪の演技だった。 特殊効果は、せいぜい合否の境界にある。 映画の題名と発売は、ある種の視聴者に、 ロサンゼルスが舞台の映画という錯覚を狙っている。 本作は、SyFyチャネルが過去6ケ月に放映した ひどい映画のなかで、最低スコアを記録した。 映画専攻の学生にすすめたい。 こういう映画は、つくってはいけないよ。 誰もいない、どこかの広い埠頭で放映してくほしい。 あるいは、エア・フレッシュナー持参で見るべし。 オトーサン、 「UFO相手に、剣で立ち向かうなんて...」 それこそ、市川雷蔵さんの出番です! Julienneさん 2013年9月18日 B級SF映画の見所とは・・・ この映画、なんていうか品質にばらつきがあります。 つまりロサンゼルスを舞台にしたSFなんですけれど、 SFの醍醐味であるVFX、実写映像と合成している映像が、 ときにはそこそこの水準なのに ときとして模型丸出しみたいな戦闘機が出てきたり。 せっかくロサンゼルスをうたっているのに市街戦はほどほどで、 ほとんどが近所迷惑にならないようなロケ地での撮影、 人物のクローズアップを多用してたり、 とにかく撮影、演出、映像と何から何までイマイチです。 編集もよくないので何が起こってるのかあやふやなシーンも数々。 UFO相手に銃で立ち向かう圧倒的不利。 68年前からタイムスリップしてきた男の運命は・・・? 刀を持った青いジャージの女性の正体は? 侵略してくる宇宙人に対する人間たちの切り札はあるのか? 過去から来たロジャー大尉に意表をつく展開があったのちに クライマックスへと向かうも、 肝心なところでまたしても意味不明。 マザーシップに乗り込むと謎の巨大モンスター登場、 巨大な母船にしては敵の姿は・・・。 宇宙人たちは・・・? そしてついにロサンゼルスの街に・・・。 多くの犠牲者が出たに違いないと思いますけれど 最後は笑ってジ・エンド。


4702 眠狂四郎 勝負(BS 1964)

オトーサン、 「待ってました、第2弾!」 円月殺法が冴えわたります。 この必殺剣法は、月夜に刀をゆっくりと回し、 相手がじれてバランスを失ったときに切り裂くのです。. 放映は、中秋の名月の頃とお・し・ゃ・っ・れ。 原題:眠狂四郎 勝負(1964) 監督:三隅研次 原作:柴田錬三郎 脚本:星川清司 Genre:Period Drama 上映時間:83分 あらすじ: 狂四郎は、参拝者を助ける少年を不憫に思い、 居合わせた老侍(勘定奉行の朝比奈)を 立会人に、少年の父を殺した道場破りを打ち殺す。 その過程で、うごめく闇の勢力に気づく。 庶民の苦しみを尻目に贅沢三昧の家斉の息女・高姫、 札差、米問屋から賄賂を受け取っている白鳥主膳だ。 彼らは、利権を死守すべく、次々と狂四郎に刺客を送る。 赤座、増子、榊原、海老名、それに采女だった。 彼らを撃退した狂四郎に向かって、 朝比奈は落ち着いた生活をするように勧めるが、 狂四郎は笑顔で断り、立ち去るのだった。 出演者: 市川雷蔵 ...眠狂四郎 加藤嘉 ... 朝比奈伊織 藤村志保 ... 采女 須賀不二男 ... 白鳥主膳 久保菜穂子 ... 高姫 オトーサン、 「いよー、美男子!」 市川雷蔵の男前と腕前は大したものです。 勘定奉行の朝比奈役の俳優さん、いいですね。 飄々として温かみがあって。 その他の出演者: 高田美和 ... つや 成田純一郎 ... 増子紋之助 丹羽又三郎 ... 神崎三郎次 五味龍太郎 ... 榊原喜平太 浅野進治郎 ... 柳生但馬守 戸田皓久 ... 海老名良範 浜田雄史 ... 赤座軍兵衛 User Rating:7.1/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 56 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews kosukeさん 2012年4月28日 おお、狂四郎のカッコ良さ、 加藤よしのキャラ、おつや坊の可愛さやられてしまった。 時代劇での 「話のわかる老年実力者は飄々としている」 の定石通りの加藤よし。 このお爺ちゃんの愛おしさは群を抜いている(笑) 絶対死なせてはならない、頼むぞ狂四郎! って思っちゃうもんな。 そして随所に狂四郎のニヒル感が出ていて引きつけられるが、 豚姫はいくらなんでも言い過ぎだろ笑。 こういうの好きな人にはたまらんだろうな。 中盤、それぞれの事情で 手錬たちが集まってくる過程も面白いが、 それを狂四郎は一人で片づける! 円月殺法、その立ち姿が美しすぎる。 といいつつも、個人的に一番お気に入りのシーンは おつや坊と狂四郎のやりとり。 続編ではこの二人見られないのかな。 オトーサン、 「すごい決めぜりふだね」 ・己を鏡に映してみろ、豚より醜いぞ 黒美君彦さん 2008年6月23日 「俺は俺の好きな方へ行く」 やたら「老人」呼ばわりされる 勘定奉行・朝比奈伊織役の加藤嘉は、 撮影時まだ50歳。 老け役が多いとはいえ、見事な熱血老人ぶりです。 狂四郎と伊織のやりとりが軽妙で、 「俺が面白いのはただ老人の気性だ」と 狂四郎が伊織を守ろうとするのも 何となく納得してしまいます。 女占い師・采女の藤村志保も、 端正な中に艶っぽさを感じさせる美しさ。 夜鳴き蕎麦屋台の娘つやを演じた高田美和も、愛らしさ満開。 爛熟した高姫を演じるは久保菜穂子。 高姫に対する 「己を鏡に映してみろ、豚より醜いぞ」 「その豚姫が雪より綺麗な俺の体に  触れようなどとは、無礼千万だぞ」 てな言葉はなかなか辛辣で効果満点です。 神社の境内で、集まって来た五人の刺客に 狂四郎の言葉だけが聞こえてくる、というシーンがありますが、 夜霧の境内で狂四郎が去ったあと、カ メラがパンアップすると梅?の老木が白く浮かび上がる、 という三隅研次らしい情感たっぷりなシーンもあります。 短く引き締まった娯楽時代劇の秀作といっていいでしょう。


4701 NEXT -ネクスト-(BS 2007)

オトーサン、 「前に、見ているけど」 ニコラス・ケイジとジュリアン・ムーア主演の SFアクション映画は楽しいものでした。 コロンボ警部まで出ているのです。 原題:Next (2007) 監督:Lee Tamahori 原作:Philip K. Dick 脚本:Gary Goldman/Jonathan Hensleigh/Paul Bernbaum Genre:Action / Fantasy / Romance / SF / Thriller Rated PG-13 for intense sequences of violent action, and some language. Country:USA Language:English / French / German 上映時間:96分 あらすじ: クリスは、2分先の未来が見える。 ラスベガスでマジシャンをやり、 賭博で小銭稼ぎをしている。 彼の予知能力に気づいたFBI捜査官カリーは、 テロリストによる核攻撃を阻止するため、 クリスの協力を得ようとする。 一方、クリスはダイナーで見かけたリズにアプローチし、 めでたく恋仲になる。 だが、彼女を事件に巻き込むことになって... 出演者: Nicolas Cage ... Cris Johnson(クリス) Julianne Moore ... Callie Ferris(カリー) Jessica Biel ... Liz Cooper(リズ) オトーサン、 「いつも巧いね」 ニコラス・ケイジも、ジュリアン・ムーアも、 アカデミー賞の常連ですから、安心してみていられます。 「きれいな娘だなあ」 ニコラス・ケイジの恋人役は、ジェシカ・ビール。 NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ 誕生日 1964/1/7 MAN  出身 米カリフォルニア州サンフランシスコ・ロングビーチ 甥にフランシス・フォード・コッポラ、叔母にタリア・シャイアがいる。 高校を中退し、アメリカン・コンサバトリー・シアターの夏期コースに参加。 「初体験リッジモント・ハイ」で映画デビュー。 「月の輝く夜に」、「ハネムーン・イン・ベガス」で ゴールデングローブ賞ノミネート。 「リービング・ラスベガス」でアカデミー賞主演男優賞受賞。 「アダプテーション」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート。 2002年「SONNY ソニー」で初監督。 1995年、パトリシア・アークェットと結婚し、離婚。 2002年、エルビス・ブレスリーの娘で、 マイケル・ジャクソンの元妻リサ・マリー・プレスリーと結婚し、離婚。 2004年、韓国系米国で寿司店の元店員アリス・キムと結婚。 出演作 1982年「初体験/リッジモント・ハイ」 1983年「ランブルフィッシュ」「アップタウンガール」「ヴァレー・ガール」 1984年「コットン・クラブ」「バーディ」      「月を追いかけて」 1986年「ボーイ・イン・ブルー」「ペギー・スーの結婚」 1987年「赤ちゃん泥棒」「月の輝く夜に」 1988年「バンパイア・キッス」「ハートにびんびん火をつけて」 1990年「アパッチ」「ザンダリーという女」      「ワイルド・アット・ハート」 1991年「タイム・トゥ・キル/愛と勇気の戦場」      「エネミー・ウォー」 1992年「ハネムーン・イン・ベガス」      「レッドロック/裏切りの銃弾」 1993年「アモス&アンドリュー」「プロフェッショナル」 1994年「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」      「不機嫌な赤い薔薇」 1995年「リービング・ラスベガス」「死の接吻」 1996年「ザ・ロック」 1997年「コン・エアー」「フェイス/オフ」 1998年「シティ・オブ・エンジェル」「スネーク・アイズ」 1999年「8mm」「救命士」 2000年「60セカンズ」「天使のくれた時間」 2001年「コレリ大尉のマンドリン」「ウインドトーカーズ」 2002年「アダプテーション」「ソニー」 2003年「マッチスティック・メン」 2004年「ナショナル・トレジャー」 2005年「ロード・オブ・ウォー−史上最強の武器商人と呼ばれた男−」      「ニコラス・ケイジのウェザーマン」 2006年「ワールド・トレード・センター」「ゴーストライダー」      「ウィッカーマン」 2007年「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」      「NEXT ネクスト」 2008年「バンコック・デンジャラス」 2009年「スパイアニマル Gフォース」(声) 2010年「ドライブ・アングリー3D」「キック・アス」「魔法使いの弟子」 2011年「ゴーストライダー2」「ブレイクアウト」      「ハングリー・ラビット」「デビルクエスト」 2012年「ゲットバック」 2013年「フローズン・グラウンド」 その他の出演者: Thomas Kretschmann ... Mr. Smith Peter Falk ... Irv Tory Kittles ... Cavanaugh Jose Zuniga ... Security Chief Roybal Jim Beaver ... Wisdom Jason Butler Harner ... Jeff Baines Michael Trucco ... Kendall Enzo Cilenti ... Mr. Jones Laetitia Danielle ... Miss Brown Nicolas Pajon ... Mr. Green Sergej Trifunovic ... Mr. White Charles Chun ... Davis Patricia Prata ... Showgirl User Rating:6.1/10 ( 90,470 45,293 votes)IMDb User Rating:6.2/10 ( 2,295 1,753 votes)Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 User Reviews millerwoodfilmsさん United States 2007年4月28日 実によい 多くのひとがぼやいている。 ひねりがないなぁ。 そう、連中は、別の映画をみているにちがいない。 まず、結末は、ほんとうに意外だった。 こうなるとは、思わなかった。 次に、多くのサスペンスがあった。 だから、時間が飛ぶように過ぎていく。 流れもスムースだ。 欠けているものはなかった。 主人公の未来予知能力の使い方で、 混乱することもなかったし、 サスペンスに欠けることもなかった。 結末もすばらしい。 誰も分からなかった。 映画のロケ地も、みんなクールだ。 唯一の不満は、 多くのカーチェイス・シーンで、 俳優たちが、本物のクルマに乗っていなかったことだ。 ニセモノと分かってしまう。 だが、全体としては、オーケーだ。 いい映画だと思う。 ぜひ、見に行ってほしい。 オトーサン、 「終盤の忍者物は変だよね」 黒美君彦さん 2008年4月17日 予知に限界はあるか? ニコラス・ケイジ主演の定番アクションサスペンス。 そこにSF?的味つけを加えたら、 それなりに面白く仕上がるのが彼の持ち味かも。 どこかすっとぼけた味わいが魅力の彼だからこそ、 こんな荒唐無稽なお話でも違和感なく (いやあるかも(笑))楽しむことができました。 過去に跳ぶ『デジャヴ』(06年米)に似た印象も ないわけではないが、 本作ではあくまで「未来が見える」というのがミソ。 暗い未来が見えればそれを避ける行動をとればいい ということで、 瞬時に数千もの未来を見てその中から 最もいい未来を選択することができちゃうわけです、これが。 終盤「忍者モノ」か?と思わせるシーンもあり、 くすっと笑えるシーンも結構あります。 結局自分に関わることにしか未来が見えなかったのが、 愛する人と出会ったことで 米国民の未来に自分や恋人を含まれている、ということになり、 予知能力をそのために活用しよう、ということになったわけですね。 未来だか現実だか混乱してしまうのも この作品の特徴といえるでしょう。 混乱するからこそラストが活きて来るんですけどね(笑)。 賛否両論あるのはよく分かります(苦笑)。 そこそこ楽しめる作品ではあると思います。


4700 紅の豚(TV 1992)

オトーサン、 「ほう、引退か」 宮崎駿の長編映画引退会見を受けて、 急遽「紅の豚」が放映されることになりました。 大分前にみたのですが、見直すことにしました。 原題:紅の豚(1992) (くれないのぶた)    PORCO ROSSO 監督・原作・脚本:宮崎駿 音楽:久石譲 Genre:Genre:Animation /Adventure /Comedy /Fantasy /Romance Rated PG for violence and some mild language. Country:Japan Language:English / German / Portuguese / Japanese / French 上映時間:93分 あらすじ: 1930年代初期のイタリア。 空の海賊、賞金かせぎ、野心家が空を支配していた。 なかでも、最も狡猾で熟達のパイロットが、ポルコ。 最後の空中戦で殺されたパイロットたちの魂のゆくえを 見届けようと空高く天国まで昇っていった呪いによって、 頭部が豚の形になってしまった。 いまや空の海賊たちによって誘拐されたひとびとを救助することで、 生計を立てている。 空でのポルコのライバルは、カーチス。 女性の愛を勝ちとろうと、ポルコにつねにチャンレンジしてくる。 フィナーレは、陽気でアクション満載。   声の出演者: 森山周一郎 ... ポルコ・ロッソ 岡村明美 ... フィオ・ピッコロ 大塚明夫 ... ミスター・カーチス 加藤登紀子 ... マダム・ジーナ オトーサン、 「いいせりふだね」 ・飛ばねぇ豚は、ただの豚だ - ポルコの台詞 その他の声の出演者 桂三枝 ... ピッコロおやじ 上條恒彦 ...マンマユート・ボス 関弘子 ...バアちゃん 阪脩 ...空賊連合ボス 田中信夫 ...空賊連合ボス 野本礼三 ...空賊連合ボス 島香裕 ...空賊連合ボス 藤本譲 ...空賊連合ボス 古本新之輔 ... ポルコ・ロッソ(青年時代) User Rating: 7.7/10 (27,043 votes)IMDb  User Rating: 8.6/10 (11,665 votes)Yahoo! オトーサン 「目ぼしい賞には、無縁だったんだ」 毎日映画コンクール ・音楽賞 ・アニメーション映画賞 User Reviews Nathan Bobinchakさん United States 2005年12月22日 映画以上だ 「紅の豚」は、みたあと、 Netflixに返却する類の映画ではない。 (米国のオンラインDVDレンタルサービス) わが人生が、いい意味で、いやになる映画なのだ。 「紅の豚」のような映画をみると、 その世界に住んでいて、自家用機で、 アドリア海と自分の隠れ家を行き来したくなる。 心の奥に連れて行く。 現代の部屋にいて、クルマか自転車で過ごすしかない ということに気づき、カルチャー・ショックを味わうのだ。 好きだから、また見るという映画ではなく、 魔法の世界への入り口をもつということなのだ。 ある種のリアリティをもって、 登場人物のひとりになれるのだ。 そこに欠点があるとしても、誰がかまうのか? 世界は、完璧だろうか? 結末にあいまいさがあるのが、どうだというのだ? 人生は、水晶のようにクリアーだろうか? 「紅の豚」は、現実とファンタジーが完全に融合した映画なのだ。 できうるなら、その一部に属したいと! オトーサン、 「繰り返し見ると、はまっていくね」 pswさん 2012年5月15日 この映画をはじめてみたのは、20歳の時でした。   その時の感想は、「バカが空中戦をやっている映画」 というキャッチコピーを受けて、 「バカが海の中で殴り合っている映画」というような印象が 強かったように憶えています   それからの20年間の中で、部類の飛行機好きな私は 何度もこの映画を見て、 次第にこの作品の登場人物の経緯を 非常に少ないセリフと描写で説明していることに気づきます   ポルコは少年時代センセーショナルに登場した空飛ぶ機械に憧れ、 冒険旅行家になるべく17歳の時に初飛行までこぎつける、 が、飛行機は戦争の道具としてしか用いられることがなく、 フェラーリンのようにはなれなかったので、 自営正義の味方という豚になる魔法を思いつく。   一方、幼馴染のジーナは歌を歌うことが生きがいな少女で、 その純粋で少年の心を忘れられない、マルコをずっと想い続けていたが、 待ちきれず何度も結婚してしまう。 飛行艇を修理した帰りのホテルアドリアーノの庭とアクロバット飛行で、 鮮明に描写かれており、 大人になったつもりでいるマルコとジーナの心を 純粋な時代の記憶でいっぱいにします (私はそのシーンでいつも泣いてしまうのですが・・・)   宮崎監督の照れ隠しなのか、 現代風のドラマチックなラストを避けたところに、 なにか監督の本当の優しさも感じます。 もちろん宮崎作品では コミック版のナウシカと優劣をつけがたいほどの堂々1番な作品で、 公開当時の変なキャッチコピー群がマイナス評価です (特にプロデューサーのは予告編などは劣悪でした)、 もうひとつのマイナス評価は雲の平原の所での蛇足です。   もし、この作品がなかったとしたら、 私は少なくとも宮崎監督のことをちょっと違って見ていたと思います。、  他の宮崎劇場作品では決して見ることのできない 普通の人間としての人生の難しさや優しさを (金貨半分くれてやる--フェラーリンの道案内,etc.) 繰り返し見ることによって(...)味わうことができます...  そしてこの映画が飛行艇による空中戦の映画などではなく 奥ゆかしい人たちの恋愛映画であることを発見します


4699 ある秘密〜愛に焦がれて〜(DVD 2007)

オトーサン、 「分からん」 登場人物の名前をロクに覚えないうちに、 少年の回想シーンへ。 セシル・ドゥ・フランス主演映画を借りたのですが、 少年フランソワが主人公のようでした。 原題:Un secret (2007) 監督:Claude Miller 原作:Philippe Grimbert 脚本:Claude Miller/Natalie Carter Genre:Drama / War Color:Color / Black and White Country:France Language:French / Yiddish / German / Hebrew 上映時間:105分 あらすじ: ユダヤ系少年フランソワは、 家族同然の独身女性ルイーズから、 ナチス・ドイツ占領下でのある秘密を聞かされる。 運動好きな父マキシムは、アンナと結婚し、 シモンも生まれていたのに、 人妻だが、水泳のチャンピオンのタニアに惹かれる。 そんな折り、ナチス・ドイツがフランスに侵攻し、 ユダヤ人たちに危険が迫る。 一家とルーズは、田舎に逃れるが、 途中、身分証の提示が求められたアンナは、 あえて、ユダヤ人だと言い、息子ともども逮捕されてしまう。 ---アウシュビッツのガス室に送られてしまう! 不安に沈むマキシムをタニアが慰めるうちに、 2人は深い関係になり、フランソワが生まれた。 出演者: Quentin Dubuis ... Francois Grimbert a 14 ans(フランソワ) Cecile De France ... Tania Stirn / Grimbert(タニア) Patrick Bruel ... Maxime Nathan Grinberg / Grimbert(マキシム) Ludivine Sagnier ... Hannah Golda Stirn / Grinberg(アンナ) Julie Depardieu ... Louise(ルイーズ) オトーサン、 「タニア、アンナ、ルイーズ、 この3人が、受賞対象になったんだ」 その他の出演者: Valentin Vigourt ... Francois Grimbert a 7 ans Mathieu Amalric ... Francois Grimbert a 37 ans Nathalie Boutefeu ... Esther Yves Verhoeven ... Georges Yves Jacques ... Commandant Beraud Sam Garbarski ... Joseph Orlando Nicoletti ... Simon Grinberg a 7 ans Robert Plagnol ... Robert Stirn Chantal Banlier ... Maria Myriam Fuks ... Mere Hannah User Rating:6.8/10( 1,914 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 48 votes) Yahoo! オトーサン、 「何回かみると、よくなるね」 セザール賞受賞 ・助演女優賞 ジュリー・ドパルデュー       リュディヴィーヌ・サニエ 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 クロード・ミレール ・主演女優賞 セシル・ドゥ・フランス ・脚色賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・編集賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 User Reviews elix-28さん Melbourne, Australia 2008年3月12日 傑作のひとつ そう、私は、この映画をほめているひとの側だ。 実に優れていると思う。 多くの特質がある。 まず、せりふが、まったく信じられる。 主役のひとりが、ユダヤ人であるということがいい。 彼は、ユダヤ人だいうことを気にとめない。 自分がユダヤ人ということを公言する必要を認めない。 そういうユダヤ人は多かった。 クリスチャン、イスラム教徒たろうと努めないので、 尊敬される。 自分が、父親にとって落胆の種と知っているあたりは、 真実味がある。 ナチの法律を受け入れること、 法に従い、星印を身につけ、 公衆スイミングプールに近寄らないひとたちは、 正しいとみなされるのだ。 余計なことを考えずに、 ホロコーストを避けて生き延びたい。 その率直さと控え目な言葉が好きだ。 そこには、演劇がない。 スト−リーが語られ、 観客は、観察し、自分なりの結論を見出せばいい。 演技も、監督も、素晴らしかった。 私は、セシル・ドゥ・フランスを気にしたことはなかったが、 この役の彼女は完璧だった。 運動好きな父親、パトリック・ブリュエルがいい。 家族の友人ジュリー・ドパルデューと フランソアの各年代を演じた3人の俳優も、いい。 事実、ほめない出演者を除くのは、不公平だ。 クロード・ミレール監督は、特筆に価いする。 彼のほかの映画をみたことはないが、 これからは、注目していきたい。 彼は、自信満々に映画を撮り、出しゃばらないが、 たじろくごとなく、ニュアンスを伝えきった。 単純さ、率直さ、小細工をしないことが、 ストーリーに力を加えるといういい見本だ。 この映画、スコアは、6.8 以上だ。 オトーサン、 「時間構成の妙か」 ぼんやり見ていたので、頭が混乱しましたが... manateekuniさん 2012年11月26日 巧みな時間構成と対比 「映画の國名作選V フランス映画未公開傑作選」として 今年公開された3作品のうちの1本。 エリック・ロメールの『三重スパイ』、 クロード・シャブロルの『刑事ベラミー』は 残念ながら観れなかったが、 フランソワ・トリュフォーの制作主任を務め、 「小さな泥棒」などの監督作で知られる クロード・ミレールの未公開作品。 同名の小説の映画化。 クロード・ミレールは『ニコラ』も 『なまいきなシャルロット』も『うたかたの日々』も観ていない。 この作品は、3つの時間が交錯する。 現在を白黒画面で、過去の2つの時間をカラーで描き、 その時間構成が巧みだ。 プールでのか細く病弱な少年と美しい母親の飛び込みジャンプ。 そして、その少年が幻のように見るもう一人の少年の存在。 体操を息子に教える父親とその期待に応えられない少年の哀しさ。 そして幻影のように登場する もう一人の運動能力抜群の少年の存在が次第に明らかになっていく…。 金髪の美女セシル・ドゥ・フランス (『少年と自転車』『ヒアアフター』など)が美しい。 第二次大戦中のフランスでの不幸なユダヤ人家族の物語だが、 ベースにあるのは男女の三角関係の物語だ。 結婚式の日に妻の兄の美しい奥さんを見初めてしまった男の物語。 恋してはならない女性に恋してしまった禁断の恋愛物語だ。 それにナチスのユダヤ人迫害という時代背景が絡み、 愛されていないと感じた妻の哀しみと、 親子の期待と失望の物語が交錯する。 プールや川の水と溶け合うように描かれる 運動能力も美貌もある自信に満ちた美しき女。 一方、夫の愛を見失いユダヤ人として殺されていった 愛らしき哀しい運命の女。 さらに、病弱で両親の期待に応えられない少年の哀しみの生と、 みんなに愛され運動能力抜群だった少年の死の対比。 ヒトラーがスポーツを礼賛しながら 運動や健康を賛美していった忌まわしき時代にあって、 運動能力抜群の男と女が その時代の不幸さゆえに結びついてしまう運命の皮肉。 美しき緑あふれる自然の中で、愛を交わす場面が残酷でせつない。 人生はかくも苦く、ままならない。


4698 モンテーニュ通りのカフェ(DVD 2006)

オトーサン、 「パリの朝は、いいなあ」 朝寝坊しているひとの気が知れません。 清掃車が街を清め、街路を水を流しています。 洗いたてのシャツのような街。 この映画の主人公ジェシカの祖母は、移民。 掃除係として垣間見た素敵な人生。 あなたなら手に入れられるわよ、 繰り返し孫娘の背中を押すのです。 原題:Fauteuils d'orchestre (2006) 監督:Daniele Thompson 脚本:Daniele Thompson/Christopher Thompson Genre: Comedy / Drama / Romance Country:France Language:French / English / Japanese 上映時間:106分 あらすじ: ジェシカは、パリにやってきて、 モンテーニュ通りの由緒ある カフェ・ド・テアトルに飛び込み、給仕の職を得る。 カフェでは、さまざまなドラマが展開している、 有名なピアニスト、ジャン=フランソワ・ルフォールは、 コンサートを控え、演奏漬けの人生に疑問を抱いていた。 マネージャーである妻は、そんな夫の姿に不安を覚える。 初老の資産家は、所蔵品をオークションにかける。 息子のフレデリックは、ジェシカと出会い、恋に落ちる。 女優のカトリーヌは、憧れの監督ブライアンに出会う。 オランピア劇場の管理人クローディは、退職の日を控えていた。 出演者: Cecile De France ... Jessica(ジェシカ) Albert Dupontel ... Jean-Francois Lefort(ジャン=フランソワ・ルフォール) Valerie Lemercier ... Catherine Versen(カトリーヌ・ヴェルセン) Dani ... Claudie(クローディ) オトーサン、 「ピアニスト、ジャンが、印象に残ったな」 演奏を中断し、暑い暑いと言って、 ステージスーツを脱ぎ、Tシャツ1枚になるのです。 その他の出演者: Sydney Pollack ... Brian Sobinsky(ブライアン) Christopher Thompson ... Frederic Grumberg(フレデリック) Claude Brasseur ... Jacques Grumberg Laura Morante ... Valentine Lefort Suzanne Flon ... Madame Roux Francois Rollin ... Marcel Guillaume Gallienne ... Pascal Annelise Hesme ... Valerie Francoise Lepine ... Magali Garrel Michel Vuillermoz ... Felix Daniel Benoin ... Daniel Bercoff User Rating:6.7/10 (3,186 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 464 votes) Yahoo! オトーサン、 「地味だけど、いい映画だね」 フランスでは、俳優たちがみんな個性的。 それぞれの人生をそれそれのやり方で、 目指しているのが、よく分かる映画です。 セザール賞受賞 ・助演女優賞 ヴァレリー・ルメルシェ      ダニ 同ノミネート ・主演女優賞 セシル・ドゥ・フランス ・オリジナル脚本賞 ・編集賞 User Reviews kjewittさん United Kingdo 2007年4月2日 見に行くべし フランスのいい映画は、 事件はあまり起きない。 ひとびとは、多くの時間を それぞれの問題について話しあう、 それが効果を上げている。 セシル・デ・フランス演じる主人公は、 サブ・プロットを結びつける紐のようなものだ。 頑張ってきたので、みんな羨ましい人物にみえるが、 それぞれ、さほど幸せではないのだ。 お金持ちで派手なひとたちは、 人間にとって普遍的な問題を抱えている。 -老化、家庭内のトラブル、退屈。 この映画の主たるテーマは、 サブ・プロットで、見事に織りあげられている。 われわれは、人生(そして芸術)について、 理論を立てて、感情を燃やし、追求すべきなのだ。 それゆえ、こう言い切ろう。 楽しんだ。 つまらないことはなかった。 入場時よりも、退出時に、より幸せになった。 レストランでの、シドニー・ポラックの出演シーンだけでも、 料金に見合う。 オトーサン、 「モンテーニュ通り、じっくり見てみたいね」 短期の滞在では、ここまで足を伸ばせません。 ジーナさん 2009年10月31日 軽いタッチでテンポ良く 誰もが一度は何かしらの映画で目にした事がある パリのモンテーニュ通り、 しかもタイトルにもあるようにカフェが舞台ともなると お洒落なフランス映画をイヤでも期待してしまいますね。 しかし、意外とカフェでのシーンは少なく、 そこで働く店員とその周辺の施設に居合わせた人々による 群像劇に重点を置いていますので お洒落なフランス映画を期待してしまうと 「チョット違うなぁ・・・」と感じてしまうかもしれません。 ただ、その様々なドラマはユーモアも交えて展開しているので リアルさはなくともホッコリでき居心地の良い作風に仕上がっています。 昼ドラに出演している女優さんの視点は とてもシニカルで笑いどころも多かったので好感触☆ 個人的にモニカ・ベルッチのくだりが好き(笑) お洒落感を意識した派手な演出はありませんが、 ゴテゴテさせない自然なスタイルがこの作品には合っていると思うので、 このサラッとした感じはバッチシだったと思います。 セシル・ドゥー・フランスのユニセックスな可愛さも純朴そうなキャラに合っていてGOOD 彼女のコミカルな魅力が発揮できる作品をもっと観ていきたいですね。 名前は分かりませんがピアニストの妻を演じた女優さんもキレイでしたし、 オークションに出品したお父さんの息子を演じた俳優さんもイケメンで癒されました♪ 他にも味わい深い役者さんが揃っているので見応えは十分です。 気取った「おフランス」ではなく、 生きたパリを味わえるので単純に目で楽しめる作品ですし、 音楽もパリの雰囲気に合っているので要チェックです。 面白いとか完成度の高さでは評価できませんが、 不幸のない素敵な作品は 「最近ギスギスしているなぁ〜」と感じている方にオススメです。 余談;あの有名な老舗ホテルリッツの掃除係で働く事になったキッカケが ずっ〜と気になってしまったのは私だけでしょうか?(笑) リッツでセレブたちの真実を見たお祖母ちゃん・・・って 映画も面白かった事でしょう。


4697 眠狂四郎 殺法帖(BS 1963)

オトーサン、 「なつかしいね」 週刊新潮の愛読者でした。 谷内六郎さんが描く表紙の絵が楽しみでした。 「あの娘の親戚なんだって」 「へぇ」 その画風もあいまって、 眠狂四郎の世界へ、すんなり入っていきました。 原題:眠狂四郎 殺法帖(1963) 監督:田中徳三 原作:柴田錬三郎 脚本:星川清司 Genre:Period Drama 上映時間:82分 あらすじ: 狂四郎が“巣”と呼んでいる 大川端の船宿喜多川に赴く途中、 手裏剣の襲撃をうけた。 闇の中に姿を溶かしているのは伊賀者と知れた。 迫る刺客を斬りすてたものの、 ついに一人槍丸という小男を逃がした。 冷たく無表情な顔が、 常盤津の師匠文字若の離れに移ったのは それから数日後のことであった。 そこで加賀前田藩の奥女中千佐の訪問をうけ、 命をつけ狙う唐人陳孫から護ってくれるよう依頼された。 指定の清香寺に出向いた狂四郎は、 意外にも陳孫から千佐が 前田藩の間者であることを知らされた。 怒った狂四郎は千佐を前に前田藩のからくりをあばいた。 すなわち、前田藩主は豪商銭屋五兵衛と結んで 大規模な密貿易を働いて巨富を築いた。 しかし公儀への発覚を恐れ銭屋一族を処断し、 復讐を企む銭屋の仲間の陳孫を抹殺するために、 狂四郎に近づけたというのだ。 全てをみやぶられた千佐は 拒絶の姿勢を崩して狂四郎を誘ったが、 狂四郎の胸の内は唯人間を 品物同様に利用する者への憤りだけがあった。 又も陳孫に誘われて河口迄来た狂四郎は、 そこに死んだはずの五兵衛を見て鷺いた。 しかも金銭をつんで協力を要請した。 狂四郎の虚無な眼はそれをうけながしたが、 それを予期した陣孫は千佐を拉致し去った。 前田侯にバカ気た茶番の決着をつけるよう迫る狂四郎は、 江戸表から金沢へと追った。 金沢には、千佐の出現以来狂四郎につきまとう槍丸が 千佐の居場所とつきとめて待っていた。 陳孫の許を脱出した千佐は 九谷焼を営む蔵六の家に身を寄せて 狂四郎を待っていた。 又捨丸は前田家の命運を動かし、 密貿易に絡む文書を秘めた 碧玉の仏像の所在を探っていた。 陳孫から奪った木筥は狂四郎の手に渡った。 対い合う陳孫と狂四郎を捨丸が救い 勝負はおあずけとなった。 狂四郎は小筥をはさんで、千佐の出生の秘密を語った。 前田侯は千佐の実父であり、母は出家しているという。 北の海に面した砂丘の尼寺に馳けつけた 千佐と狂四郎の見たのは、 絞殺された尼僧の姿だった。 陳孫と五兵衛のしわざだ。 円月殺法と小林寺拳法の対決の時が来たのだ。  出演者: 市川雷蔵 ... 眠狂四郎 中村玉緒 ... 千佐 城健三朗 ... 陳孫 オトーサン、 「イメージとちがうね」 眠狂四郎、もっとニヒルな感じでした。 その他の出演者: 小林勝彦 ... 金八 高見国一 ... 捨丸 扇町景子 ... 歌吉 真城千都世 ... 常盤津文字若 沢村宗之助 ... 前田宰相斉泰 荒木忍 ... 僧空然 南部彰三 ... 窯元蔵六 橘公子 ... 船宿の女将 木村玄 ... 根来竜雲 伊達三郎 ... 銭屋五兵衛 藤川準 ... 無頼漢 志賀明 ... 無頼漢 滝川潔 ... 江戸の若い衆 大杉潤 ... 無頼漢 西岡弘善 ... 無頼漢 布目真爾 ... 江戸の若い衆 黒木英男 ... 無頼漢 美吉かほる ... お美代の方 User Rating:5.4/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 50 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、5点台だね」 User Reviews 鱗歌さん 2005年1月5日 あははは、 「気さくで明るすぎる狂四郎」 そうですね。 口数がやたら多いし、笑顔は冷たく無いし、 化粧(?)も薄いし、髪型もわりとマトモ、 円月殺法では刀の残像も出ない。 エキセントリックなところが少なく、 なーんや、市川雷蔵ってけっこう男前やんか と気づかせてくれます (何を今さら。でも後のシリーズを見ると、 キツいのありますからねえ)。 しかし、やたら大声の独り言、 やたらキザなセリフなどは、すでに健在。 いやあ、楽しいなあ。 ストーリーの方は、癖のある人物を何人も配置して変化をつけ、 先を読ませません。 だが、残念ながら、先が読めないのも道理、 さっぱりまとまりがなくバラバラのまま終わっちゃった感じ。 クライマックスもあまり盛り上がらず (バックには謎のような風の音が!)、 変なカンフー坊主との一騎討ちも冴えないなあ。 映画の軸になるのは、玉緒ちゃんとのロマンスなんでしょうが、 映画のラストがコレでは、 『女王陛下の狂四郎』とでも呼びたくもなり、 あわや、1作のみで降板、なんてことにもなりかねない?  まあ、まだハメのハズしかたを模索中の映画、ってな感じですかね。 ところで、音楽の一部が、 どうもストラヴィンスキー『春の祭典』に ソックリに聴こえるのですが???? オトーサン、 「黒美さんも、週刊新潮を読んでいたの?」 黒美君彦さん 2007年9月3日 円月殺法対少林寺拳法 柴田錬三郎の長編小説『眠狂四郎無頼控』は、 1956年5月から『週刊新潮』に連載され大人気に。 市川雷蔵による狂四郎第一作。 よくいわれるように、まだ雷蔵の眠狂四郎のキャラクター設定が 必ずしも安定していない感があるが (しゃべり過ぎ、との評は確かにそう思う…(笑))、 「俺は人間という人間に腹を立てている男さ。 そのくせ俺も人間なんだ」などと吐き捨てる台詞は悪くはない。 人を斬った後、名刀無想正宗を川で洗い、刀に頬を寄せる雷蔵… これはなかなかの名シーンではないだろうか。 とはいえ、話が込み入っていてわかりにくいのが難点。 中村玉緒も妖艶な役を頑張ってはいるのだが、 驚くのは城健三朗(=若山富三郎)。 彼のアクションが見られるとは思わなかった(驚)。 「俺の空手を受けられるか」なんていう台詞もあったように思うが、 空手と少林寺拳法は違うんじゃないの(笑)。 突然金沢から砂丘に舞台が飛んでしまったり、 かなり無茶苦茶ではあるが、私はそれなりに楽しんだ。


4696 マッドマックス2(BS 1981)

オトーサン、 「そうだった」 第1作の舞台は、オーストラリアの原野。 カーチェイス・シーンのもの凄いこと! 本作も、同じ舞台、期待大です。 原題:Mad Max 2 (1981) 監督:George Miller 原作:Brian Hannant 脚本:Terry Hayes/George Miller Genre:Action / Adventure / Thriller Country:Australia Language:English 上映時間:95分 あらすじ: 「パニックの時代… 破れた夢… 荒野…  だが、特に忘れられないのは― マックスという強い男だ」 というモノローグから物語は始まる。 世界大戦が勃発し、文明は崩壊した。 中東地域の油田破壊によって 枯渇した石油を巡り、暴走族が争奪戦をやっている。 元警官のマックスは、改造車V8ブラック・インターセプターに乗り、 暴走族を倒しては石油を奪い、荒野を放浪。 途中、ジャイロ・キャプテンと出会い、石油精製所を発見。 精製所のリーダー、パッパガーロから、 石油運搬のトレーラー探しを依頼される。 だが、暴走族に襲われ、重傷を負い、愛車と愛犬を失う。 ジャイロ・キャプテンに救出され、 彼らが目指す楽園への脱出を手助うことになる... 出演者: Mel Gibson ... Max(マックス) Bruce Spence ... The Gyro Captain(ジャイロ・キャプテン) Michael Preston ... Pappagallo(パッパガーロ) オトーサン、 「若きメル・ギブソン、かっこいい!」 MEL GIBSON メル・ギブソン 誕生日 1956/1/3 出身 米ニューヨーク 11人兄弟、 12歳、父親の事業の失敗でオーストラリアに移住。 高校卒業後、国立演劇学校に入学。 「SUMMER CITY」で映画デビュー。 「マッド・マックス」で注目を集めた。 「ティム」と「誓い」で オーストラリア映画協会最優秀男優賞を受賞。 「危険な年」でハリウッドに進出。 「リーサル・ウェポン」でスターの地位を確保。 「顔のない天使」で監督デビュー。 「ブレイブハート」で、アカデミー作品賞と監督賞を受賞。 30億円の私財を投じた監督第2作「パッション」は、 世界各地で空前の大ヒット。 79年、看護婦だったロビンと結婚し、7人の父親に。 11年に正式離婚。 飲酒運転、差別発言、不倫のモデルに対するDVなど、 映画以外の話題が多い。 出演作 1977年「SUMMER CITY」 1978年「メル・ギブソンの青春グラフィティ」 1979年「マッドマックス」「ティム」 1980年「THE CHAIN REACTION」 1981年「誓い」「マッドマックス2」 1982年「危険な年」「特別奇襲戦隊2」 1984年「ザ・リバー」「燃えつきるまで」      「バウンティ/愛と反乱の航海」 1985年「マッドマックス/サンダードーム」 1987年「リーサル・ウエポン」 1989年「テキーラ・サンライズ」「リーサル・ウエポン2」 1990年「エア・アメリカ」「バード・オン・ワイヤー」      「ハムレット」 1992年「フォーエバー・ヤング/時を超えた告白」      「リーサル・ウエポン3」 1993年「顔のない天使」 1994年「マーヴェリック」 1995年「ブレイブハート」「ポカホンタス」(声)「キャスパー」 1996年「身代金」 1997年「陰謀のセオリー」「ファーザーズ・デイ」「フェアリーテイル」 1998年「リーサル・ウエポン4」 1999年「ペイ・バック」 2000年「パトリオット」「ハート・オブ・ウーマン」      「ミリオンダラー・ホテル」「チキン・ラン」(声) 2001年「ワンス・アンド・フォーエバー」 2002年「サイン」 2003年「歌う大捜査線」 2004年「パパラッチ」「パッション」 2006年「誰が電気自動車を殺したか?」「アポカリプト」 2009年「それでも、愛してる」 2010年「復讐捜査線」 2012年「キック・オーバー」 その他の出演者: Max Phipps ... The Toadie Vernon Wells ... Wez Kjell Nilsson ... The Humungus Emil Minty ... The Feral Kid Virginia Hey ... Warrior Woman William Zappa ... Zetta Arkie Whiteley ... The Captain's Girl Steve J. Spears ... Mechanic Syd Heylen ... Curmudgeon Moira Claux ... Big Rebecca David Downer ... Nathan David Slingsby ... Quiet Man User Rating: 7.6/10 ( 76,801 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 1,193 votes) Yahoo! オトーサン、 「ワイルドだねぇ」 User Reviews Tom Bentonさん Springfield, VT USA 2005年6月20日 後にも先にも、これ以上の「マッドマックス」はない 「マッドマックス」の大成功の後、 続編が出来るのは、必至だった。 事実、続編が2つ出来た。 その最初が、本作である。 アメリカでは、単純に"The Road Warrior"の題名で。 (略 あらすじ紹介) 本作は、最高の続編だ。 第1作にあったすべてがあり、それ以上がある。 メル・ギブソンがすばらしい。 出演者たちは、みな好演している。 作曲者ブライアン・メイの技術も改善されて、 早いペースの曲をつくった。 ジョージ・ミラーの監督術も改善され、 いくつかのクルマのシーンは、比肩するものがない。 この映画は、特別だ。 実に大衆受けし、いまでもそうなのに、 非常にユニークなのだ。 混乱させたかもしれない。 ジョージ・ミラーの作った映画は、 過去の映画の欠点を改善するだけでなく、 ハリウッド的でないことを恐れなかった。 こう言おう。 ジョージ・ミラーは、見事にやってのけた。 私は、本作が好きだ。 ほかの「マッドマックス」シリーズも好きだ。 こう言おう。 本作は、オーストラリアが生んだ最高の映画だ。 メル・ギブソンの最高傑作であり、 最高のSF映画のひとつだ。 「マッドマックス」は、欠かせない。 オトーサン、 「同感!」 やたらワイルドな子供、実にユニークでした。 大人たちを食っています。 ジーナさん 2009年1月6日 終盤、怒涛のアクション 完全な続編だと思っていたら、 ほとんど前作のストーリーから独立していてビックリしました。 個人的には前作から引き続く ロッキー並みの続編が観たかったですが、 1話完結モノとして観た場合、 続編のほうが作品として面白いモノに仕上がっているのは 評価できるし、珍しい事ですよね。 ワンコの部分に関しても 今作のほうが上手く取り入れられています。 ・・・ってマッドマックスで犬のコメントを出す必要はないのかな?(笑) ストーリーは相変わらず単純ですが、 戦争によってオイル資源の不足した世界を描くなど 前作よりも感情移入しやすい 退廃した近未来の設定になっているのがGOOD ヘンテコな乗り物に乗るパイロットの存在などキャラクターもよかったですし、 コミカルさも表現できていてハードなテイストを柔らかくする事に 成功していました。 ライブ感あるアクションやスリリングな見せ方も健在です。 前回ではアイドル的魅力だったメル・ギブソンも 今回は俳優としての魅力がプラスされて脂がのっております。 おそらく彼の出演作品の中で一番男前かもしれません。 でも相変わらず衣装などのビジュアル的センスは低い(爆) 前作よりもSF色、ヒーロー色が強くなっていますし、 ドラマ性もあるので素直に楽しむことが出来ました。 「マッドマックス」は観たことがない方が今観るには少々粗い内容ですが、 こちらの「マッドマックス2」は今観ても十分通じる内容だと思いますよ。 余談;やたらワイルドな子供がいましたが、 私にとって彼の登場するシーン全てがホラーでした(爆)


4695 パーマネント野ばら(BS 2010)

オトーサン、 「西原さんの映画か」 彼女の破天荒な生き方をモデルにしたのでしょう。 他人の注文通リの生き方はやめよう! 力強いメッセージです。 原題:パーマネント野ばら(2010) 監督:吉田大八 原作:西原理恵子 脚本:奥寺佐渡子 Genre:Drama/Romance 上映時間:100分 あらすじ: 海辺の町のパーマ屋。 母まさ子となおこが、頑張っている。 町の女たちの溜まり場で、 男たちへの不満をぶちまけ合ている。 なおこは、離婚し一人娘と出戻り、 友達のみっちゃんの夫は、浮気し、金の無心ばかり。 ともちゃんは、ギャンブルで行方不明の旦那を心配している。 そんななか、なおこは、高校教師のカシマと恋を育くむ... 出演者: 菅野美穂 ...なおこ 小池栄子 ...みっちゃん 池脇千鶴 ...ともちゃん 夏木マリ ...まさ子 オトーサン、 「男運の悪い女ばかり!」 なおこの言を借りれば、 性懲りもなく顔だけで選んできたから。 夏木マリさん、いいですね。 その他の出演者: 江口洋介 ...カシマ 宇崎竜童 ...カズオ 山本浩司 ...ユウジ 本田博太郎 ...みっちゃんのお父ちゃん 畠山紬 ...もも User Rating:6.4/10( 25 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 986 votes) Yahoo! オトーサン、 「共感を呼ぶね」 User Reviews TK of the Worldさん 2013年2月24日 いやー相変わらず吉田大八監督は裏切らない。 どの作品も見終わった後すげー!!ってなる。 ラスト手前で「ある真実」が明かされるのだが、 その一つ前の段階で、頭が混乱するんです。 これはデビットリンチ作品なのか!?と(笑) そして「ある真実」を示された後の衝撃… 全ての点が線となりつながった時、 言いようのない哀しみや辛さが襲ってきます。 そして同時に取り巻く人々の破天荒で どうしようもないと思っていた行動が、 あたたかく優しい行動であった事に気づきます。 それでも最後、(空想の)デートを楽しんでいた「女の子」は、 我が子の声でフッと現実に戻り、 「母」としてふんわりとした優しい笑顔を見せます。 彼女はこれからも心の傷は完全に癒える事はなく、 時にはどうしても彼に会いたくなり デートをしてしまうでしょう。 それでも彼女は「母」として、 辛い現実を周りの (みんなも強くはないが) あたたかいみんなに支えられながら乗り越え、 何とか前を向き生きていけるでしょう。 僕はそう信じてやみません。 オトーサン、 「小池栄子は、こういうド派手な役が似合うね」 一升瓶を抱えてあらわれるあたり、 酒豪の多い高知の女そのものです。 変にこじゃれて、ワインがどうのこうの そんなことを言わないのが、すがすがしいですね。 小梶勝男さん 2011年12月8日 舞台となる高知の町並みや、 そこに住む人々の生活感が、詩的かつリアルに描かれた秀作。 菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴ら女性陣がとてもいい 西原理恵子の原作を、 「クヒオ大佐」の吉田大八が監督。 菅野美穂の8年ぶりの映画主演作としても話題だ。 高知の海辺にある田舎町の風景が、懐かしく、 そしてとても寂しい。 主人公のなおこ(菅野美穂)が暮らす、 昔ながらのパーマ屋は、 看板のペンキが古びて剥げかけている。 取り残されたような町に暮らすのは、 町の外の世界から取り残されたような人々だ。 離婚したばかりで子連れのなおこ、 何度も男に捨てられる男運の悪い女たち。 主人公の母親・まさ子(夏木マリ)も、 夫のカズオ(宇崎竜童)に逃げられている。 世代を超えて、男女の関係は変わらない。 それでも、女たちは諦めない。 逃げる男を追いかけ、新たな恋に身を焦がそうとする。 なおこの幼馴染、みっちゃん(小池栄子)は 町でスナックを開いているが、夫は働かず、 店の女と浮気をし、金を無心するばかり。 怒ったみっちゃんは車で夫をはねてしまう。 もう一人の幼馴染、ともちゃん(池脇千鶴)は、 何人もの男に逃げられた挙句、最後に捕まえた夫は ギャンブルに溺れ、行方不明になってしまう。 深刻な状況ではあるが、吉田監督は笑いを交えながら、 田舎町での男女のいざこざを、ノスタルジックな雰囲気の中、 テンポよく、軽妙に描く。 怒ったり、嘆いたり、落ち込んだりしながら、 それでもめげない女性たちを見ていると、 こちらも何となく元気になってくる。 その語り口は名手と呼んでいい。 なおこは高校教師のカシマ(江口洋介)と付き合っている。 ある日、一緒に温泉旅館に行くのだが、 何故かカシマだけが先に帰ってしまう。 なおこが住んでいる店舗兼住宅の描写が、とてもリアルだ。 年月を経た雰囲気や生活感があって、 ちょっとドキっとするほどだ。 リアルな町並みや家々の造作の中に、 女優たちが見事に溶け込んでいる。 建物と同じく、何とも言えない生活感がある。 高知の方言をきちんとこなしているからだろう。 菅野美穂はほとんどノーメークではないだろうか。 元々、「エコエコアザラク」や「富江」など、 ホラーで注目された女優だ。 その後、テレビドラマを中心に活躍しているが、 最近でも「曲げられない女」など、ちょっと変わった役が多い。 どこか雰囲気に影があるのだ。 本作では、その「影」が重要になってくる。 本田博太郎ふんするみっちゃんの父親が、頭がぼけてしまい、 チェーンソーで電信柱を切る場面があるのだが、 切れた電線が放つ火花が、夜の闇の中でダンスを踊り、 夢のように美しい。 この美しさの正体が、やがてある残酷さとともに、明らかになる。 そのとき、世界のすべてが一変する。 町の風景の寂しさは、美しさに変わり、 町の人々の滑稽さは、優しさに変わる。 時に忘れられたような町は、本当に時が止まっていたのだ。 実にうまい展開だ。 だが、この一種のどんでん返しは、 最近公開されたある映画と全く同じなのが気にかかる。 驚きと同時に、「またか」という思いも禁じ得ない。 しかし、それを差し引いても、 実に美しく、切なく、胸を打つ作品だ。 パーマネントは「永久」という意味だ。 なぜパーマ店の客らが異常に 「パーマの強さ」「パーマの永続性」にこだわっていたのか。 見終わったとき、その気持がわかって、胸に染み入ってくる。


4694 八日目の蝉(BS 2011)

オトーサン、 「まるで、長生きしすぎたひとのせりふだね」 この映画に、こんなせりふがありました。 「どの蝉も七日で死んでしまう。  仲間がみんな死んだのに私だけが生き残ってる。  寂しい、悲しい。 でも、ほかの蝉が見られなかったものを見られるのね」 原作を読んでいたら、もうすこし感情移入できたかも。 原題:八日目の蝉(2011) 監督:成島出 原作:角田光代 脚本:奥寺佐渡子 Genre:Drama/Suspence 上映時間:147分 あらすじ: 野々宮希和子は、 会社の上司との不倫で妊娠し、 中絶したが、二度と子供を産めない体となった。 だが、上司の妻・千草が産んだ赤ん坊の顔を一目見ようと 留守宅に忍び込んだが、可愛くて連れ帰り、 逃亡生活の中で赤ん坊を育てていく。 駆け込み寺“エンジェルホーム”に身を寄せたが。 そこにも追っ手が迫り、小豆島へと逃げていく。 だが、ついに、幼児誘拐で逮捕される。 赤ん坊だった恵理菜は、21歳となる。 あろうことか、妻子ある男の子供を身ごもってしまう... 出演者: 井上真央 ...秋山恵理菜 永作博美 ...野々宮希和子 小池栄子 ...安藤千草 オトーサン、 「うーん、下手じゃないけど...」 小池栄子さん、その昔、スーパーの余興でみました。 「ボイン+ブス」という売り出し方でした。 それが、助演女優賞を受賞するんだもんなぁ。 その他の出演者: 森口瑤子 ...秋山恵津子 田中哲司 ...秋山丈博 渡邉このみ ...秋山恵理菜=薫(少女時代) 市川実和子 ...沢田久美(エステル) 余貴美子 ...エンゼル 平田満 ...沢田雄三 風吹ジュン ...沢田昌江 劇団ひとり ...岸田孝史 田中泯 ...タキ写真館・滝 User Rating:7.1/10( 95 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.1/10( 2,742 votes) Yahoo! オトーサン、 「大盤振る舞いとは、このことだ」 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演女優賞 井上真央 ・助演女優賞 永作博美/ 小池栄子 ・監督賞 成島出 ・脚本賞 奥寺佐渡子 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・録音賞 ・編集賞 ・新人俳優賞 渡邉このみ 同ノミネート ・美術賞 松本知恵 ブルーリボン 受賞 ・主演女優賞 永作博美 User Reviews 黒美君彦さん 2012年2月20日 相当面白い 毎日のように報道される子供への虐待。 育児放棄やDV、子育てに迷い疲れている 女たちの姿が見え隠れする。 しかしその一方で 子供と一緒に暮らせることに 深い歓びを感じる母もいるのだ。 それは母性の問題なのか。 それとも「連鎖」といわれるように 母親の生育環境によるものなのか…。 原作は未読。 正直あまり期待していなかったのだが、 想像以上に面白かった。 最初は男とその妻への復讐感も 少なからずあったであろう乳児の連れ去り。 しかし、子供が少しずつ大きくなるにつれて 女は「母」となり、慈しみに満ちた視線を娘に投げかける。 幸せとは何か。 共に生きるとはどういうことか。 そして母になるとはどういうこと、なのか。 笑わない井上真央が出色。 どこかヘンな役がすっかり馴染んだ(?)小池栄子、 怪しげな教祖の余貴美子、エキセントリックな母親森口瑶子… 女優陣がそれぞれ役柄を理解し、演じている。 そして永作博美…。彼女の「薫」(=恵理菜)への愛情が 真摯であればあるだけ痛ましく見えてくるのは、 巧みな構成によって結末がわかっているからだ。 ある意味純粋な女性映画と呼べなくもないこの作品。 男は消耗品に過ぎない、と改めて思う。 しかし男でありながらこの作品を世に出した成島出監督、 なかなかのクセ者だ。 日本映画界の賞とはほとんど無縁だったのが 不思議なくらいの作品だと個人的には思う。 オトーサン、 「147分は、長すぎる!」 説明的シーンを切って、 90分に収めてほしいものです。 T.KatofromOsakaさん 2013年8月2日 だらだらと長い映画でした 子供を持つ女性なら より強い共感を持てるかもしれませんが 僕には感動や切なさが少なかったです。 その他不満点、 ×洋楽2曲が合っていない。  なぜ変に洋楽を使うのか?  ×全般的にストーリーがだらだら描かれすぎ。  意味のある描写ならいいですが、  すこし無駄なシーンが多いと思う。 ×劇団ひとりのキャスティングがいいとは思わない  (松山ケンイチさんとかならどうだろう?)  永作さん、井上さん、森口さんは良かったと思う (ただアカデミー主演女優賞は永作さんの方がいいのでは)  写真屋のオヤジはイマイチだと思う。 ×ラストの辺りで希和子と思わる女性とすれ違う場面が  原作にあるらしいが、これってかなり大事なのでは?   すごい切ないと思うんだが? ×恵里菜「岸田さんが全部楽しいことを教えてくれた  でももう会わないよ」というセリフがあるが  岸田の人の良さの描写が薄く、全くこのセリフが生きていない。 ×ラストの終わり方もよくない。  ただだらだらしゃべっているだけで感動は無し。 ×ジャンルをサスペンスとも謳っているが、  その要素がないのでは?   ここも大きな欠点だと思う。  もしサスペンス要素もちゃんと描いていたら  ヒューマンドラマも生きてきたのでは? この映画についてもいろいろ書きましたが、 映画的な技術・原作を十分に取り入れていないなどが 感動が薄い理由だったのでは? ○そうめん工場で働いていた時期の 恵里菜と希和子は一瞬の幸せは良かった。 ただ、他では感動は無いです。 これで作品賞なのかと思ってしまいました。


4693 LOOPER ルーパー(DVD 2012)

オトーサン、 「ライアン・ジョンソン、知らんなぁ」 なじみがないので、まず経歴を知っておきましょう。 RIAN JOHNSON 誕生日 1973/12/17 出身地 アメリカ合衆国 メリーランド州 経歴: カリフォルニア州サンクレメンテで育つ。 大学は南カリフォルニア大学・映画芸術学部を卒業。 長編映画監督デビュー作「BRICK ブリック」は サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞。 監督作; 1996年「Evil Demon Golfball from Hell!!!」 2001年「Ben Boyer and the Phenomenology of Automobile Branding」 2005年「ブリック」 2009年「ブラザーズ・ブルーム」 2012年「LOOPER/ルーパー」 原題:Looper (2012) 監督・脚本:Rian Johnson Genre: Action / Crime / SF Country:USA / China Language:English 上映時間:119分 あらすじ: 2074年の世界ではタイムマシンが開発されていたが、 その使用は法律で固く禁じられていた。 しかし、犯罪組織は違法なタイムマシンを利用し殺人を行っている。 なぜなら、その時代にはすべての人間の体内に マイクロマシンが埋め込まれ、殺人が事実上不可能になっていたのだ。 そのため、彼らはタイムマシンで標的を30年前に送り、 待ち構えている処刑人“ルーパー”に殺害を実行させていた。 2044年、ルーパーとして30年後の未来から送られてくる 標的の殺害を請け負っていた男ジョー。 ある時、そんなジョーの前に標的として現われたのは、 なんと30年後の自分だった。 一瞬の隙が生まれ、未来の自分に逃げられてしまう現代のジョー。 ルーパーは処刑を失敗すれば、 即座に犯罪組織に消されてしまう運命だった。 現代のジョーは、処刑を完遂すべく、 すぐさま未来の自分の追跡を開始するのだが…。 出演者: Joseph Gordon-Levitt ... Joe(ジョー) Bruce Willis ... Old Joe(年とったジョー) Emily Blunt ... Sara(サラ) オトーサン、 「このひと、若手とはいえないんだね」 ブルースウィルスが、あまりに爺臭くなっているので、 勘違いしました。 JOSEPH GORDON-LEVITT ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 誕生日:1981/2/17 出生地 カリフォルニア州ロサンゼルス ユダヤ系。 父親はニュース・ディレクター。 コロンビア大学で、歴史やフランス文学を学ぶ。 「リバー・ランズ・スルー・イット」で映画デビュー ヤング・アーティスト・アワードの男優賞(10歳以下)受賞。 「500 日のサマー」でゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート。 オンライン共同制作会社を経営。 出演作 1992年「リバー・ランズ・スルー・イット」 1993年「ロードランナー」 1994年「ホーリー・ウェディング」「エンジェルス」 1996年「陪審員」 1998年「ハロウィンH20」 1999年「恋のからさわぎ」 2000年「ヴァージン・ハンド」 2002年「トレジャー・プラネット」 2005年「BRICK ブリック」「アン・ハサウェイ/裸の天使」    「サイレンサー」「ミステリアス・スキン」 2007年「ルックアウト/見張り」 2008年「ストップ・ロス/戦火の逃亡者」「セントアンナの奇跡」 2009年「キルショット」「(500)日のサマー」「ハーフ・デイズ」   「EROTICS(エロティクス) 美しい女たち」「G.I.ジョー」 2010年「インセプション」「メタルヘッド」   「スーパーポルノスター エレクトラ あなたのお悩み解決します!」 2011年「50/50 フィフティ・フィフティ」 2012年「プレミアム・ラッシュ」「ダークナイト ライジング」    「リンカーン」「LOOPER/ルーパー」 2013年「Don Jon's Addiction」「Sin City: A Dame to Kill For」 その他の出演者: Paul Dano ... Seth Noah Segan ... Kid Blue Piper Perabo ... Suzie Jeff Daniels ... Abe Pierce Gagnon ... Cid Qing Xu ... Old Joe's Wife Tracie Thoms ... Beatrix Frank Brennan ... Old Seth Garret Dillahunt ... Jesse Nick Gomez ... Dale Marcus Hester ... Zach Jon Eyez ... Gat Man User Rating:7.5/10 ( 258,609 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 1,040 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、いまいちだった」 若手監督の知性についていけませんでした。 User Reviews Zane Tinningさん Australia 2012年9月27日 未来にある過去 はじめに、この映画は、未来を舞台にしたSF映画である。 タイムトラベルを扱っているが、 過去についての映画なのだ。 過去が、現在や未来に影響する。 多くの映画は、ひとびとを駆り立てる。 アクション映画を求めているひとは、がっかりするだろう。 こっれは、何よりもまず、脚本家の映画であって、 筋書や人物やせりふが焦点だからだ。 上述のように、映画の狙いは、アクションやCGIよりも、 話の展開にある。 ジョンソンは、都市や近未来を創造したが、 オリジナルでないというひともいるだろう。 私は、交流としてみている。 半分は、社会的に分割された無法な国、 もう一面は、非常な貧乏。 ジョンソンがつくりだした世界は、 アルフォンソ・キュアロン監督の 「トゥマロー・ワールド」に似ている。, それは、かなり重要なSFで、 現代映画の範疇で、高い評価を受けている。 この映画は、知的なだけではなく、 ヒット作「ブリック」の監督であるジョンソンが 2年前に撮った「ブラザーズ・ブルーム」を見直す契機になるだろう。 SF映画が好きならば、知性が脈打つ入門編だ。 この映画は、両者の中間に位置している。 この映画が、ヒットし、 映画製作にインテリジェンスが戻ることを期待する。 オトーサン、 「えらいほめているね」 前田有一さん 2013年1月12日 すぐれた大人SF 時間移動ものSFには佳作が多い。 「バタフライ・エフェクト」(04)、「時をかける少女」(06)、 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(07)など、 内外に多くの作品がある。 過去の改変が未来に影響を与えるタイムパラドックスとは、 一見絵空事のように思えるが、 実際はいわば現代を生きる者の共通認識を象徴している。 誰もが無意識にそう考えて今を頑張って生きているからこそ、 映像の形でそれを具現化した時間移動ものSFに すんなり共感できるわけだ。 「LOOPER/ルーパー」はそんな暗黙のルールを ユニークな設定に生かした一本。 おそらく以下に紹介するあらすじを読んだだけでも 思わず見たい!となるはずだ。 完璧な管理社会である2074年では、 マフィアたちもそう簡単に邪魔者を消すことができなかった。 そこで彼らは使用が禁止されているタイムマシンを入手する。 この発明品はいまだ不完全で、 30年前の過去にしか行けない一方通行。 だがマフィアにとっては、邪魔者を縛り上げてこれに乗せ、 他の時代で殺害すれば完全犯罪となる。 彼らは30年前にエージェントを送り込み ルーパーと称する殺し屋集団を組織させ、 その時代の闇組織に殺害を依頼することにした。 さて、主人公はその2044年のルーパーの一人 (ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。 殺人といっても話は簡単。 目の前にターゲットが現れた瞬間、ズドンと一発。 ゴルゴ13も真っ青の成功率100%である。 基本的には異世界の住人を殺しているわけだから、 さほどの罪悪感もなさげだ。 ところが彼が今日も流れ作業で銃を構えていたところ、 なんと目の前に現れたターゲットは 30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。 さあ、アナタならどうする? 30年後からやってきた自分に 髪の毛がなかったことがショックだったか、 主人公氏は思わず男を取り逃がしてしまう。 そこからがこの映画の本題。 未来の自分にはある目的があり、 主人公はそれを阻止するとともに、 相手を殺害しなくてはならない状況に追い込まれる。 いったいどういうストーリーにすれば そんな展開になるのかと思うだろうが、それは本編を見てのお楽しみ。 この結末はなかなか哲学的で、 あらゆる諸問題に通じる対立の構図となっているように思う。 強硬派と穏健派。 目的は同じでも手段が違うが、どちらを私たちは選ぶべきなのか。 心情的にはこっちだが、しかし論理的にはこっちのほうが正しい。 ああ、なんと悩ましいことよ。 そんな、現代に通じるテーマ性を感じるあたりが 優れたSFの証明みたいなものだが、 単純にここで描かれる未来世界のアイデアも 見ていていろいろと面白い。 たとえば、未来から送られてくるターゲットには、 未来マフィアからの報酬として 金や銀の延べ棒が括り付けられてくるが、 なるほど30年間のインフレデフレに左右されない報酬となると 貴金属かと感心させられると同時に、 投機マネーで高騰してんじゃねーのなどと思ったりもする。 このほか、随所にハイテクとローテクが混在する 地に足の着いた世界観が描かれているが、 そういう見た目がストーリーにも 荒唐無稽さを感じさせない効果を上げている。 これが、サラリーマンがウェットスーツみたいな ピタピタ服をきて通勤しているようなビジュアルだったら、 思わずバカバカしくなってしまうところだ。 そこそこ頭を使うものの、それほど難解でもない。 正月明けにみるにはほどほどの、やや知的な大人SF。 ただし残酷なシーンも多々あるので、 子供たちとお出かけになるような作品ではないので要注意。 序盤に登場する、斬新な拷問シーンの恐怖感は、 それ自体がその後のスリルを生む伏線にもなっていて 見事、の一言に尽きる。 勇気のある方はぜひ見てほしい一本である。


4692 ヒア アフター(TV 2010)

オトーサン、 「午後ロードかぁ」 冒頭、リゾートが津波に襲われるシーン。 あまりにも出来のいいCGなので、驚きました。 でも、タイのプーケットを襲った津波の映像が ごまんとあるわけですから、そう難しくはなかったのです。 原題:Hereafter (2010) 監督:Clint Eastwood 脚本:Peter Morgan Genre:Drama / Fantasy Country:USA Language:English / French 上映時間:129分 あらすじ: パリのジャーナリスト、マリーは、 恋人と東南アジアでのバカンスを楽しんでいた。 だがそのさなか、津波に襲われ、九死に一生を得る。 それ以来、死の淵を彷徨っていた時に見た 不思議な光景(ビジョン)が忘れられないマリーは、 そのビジョンが何たるかを追究しようと 独自に調査を始めるのだった。 サンフランシスコ。 かつて霊能者として活躍したジョージ。 今では自らその能力と距離を置き、工場で働いていた。 しかし、好意を寄せていた女性との間に 図らずも霊能力が介在してしまい、 2人は離ればなれに。 ロンドンに暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。 ある日、突然の交通事故で兄ジェイソンがこの世を去ってしまう。 もう一度兄と話したいと願うマーカスは霊能者を訪ね歩き、 やがてジョージの古いウェブサイトに行き着く。 そんな中、それぞれの事情で ロンドンにやって来るジョージとマリー。 こうして、3人の人生は引き寄せ合うように 交錯していくこととなるが…。 出演者: Matt Damon ... George Lonegan(ジョージ) Cecile De France ... Marie Lelay(マリー・ルレ) Frankie McLaren ... Marcus / Jason(マーカス/ジェイソン) George McLaren ... Marcus / Jason(マーカス/ジェイソン) オトーサン、 「見事な演技者になったもんだ」 子役は、児童虐待にならぬように、 ペアーにしたのでしょう。 MATT DAMON  マット・デイモン 誕生日 1970/10/8 出身 米マサチューセッツ州ボストン 2歳の時両親が離婚。大学教員の母の下で育つ。 ハーバード大学在学中、 「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。 大学を休学して、「青春の輝き」「ジェロニモ」などに出演した。 幼なじみのベン・アフレックと二人で書いた 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」で アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネート。 1998年、ベン・アフレックらとプロダクションを設立。 99年「リプリー」でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート。 02年には「ボーン・アイデンティティー」が大ヒット。 「ボーン・スプレマシー」も、大ヒット。 2006年、アルゼンチン出身のルシアナ・バロッソと結婚。 10年10月には女児が誕生した。 出演作 1988年「ミスティック・ピザ」 1992年「青春の輝き」 1994年「ジェロニモ」 1996年「戦火の勇気」 1997年「レインメーカー」「チェイシング・エイミー」      「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」 1998年「プライベート・ライアン」「ラウンダーズ」 1999年「ドグマ」 2000年「タイタンA.E.」(声)「リプリー」      「バガー・ヴァンスの伝説」「小説家を見つけたら」      「すべての美しい馬」 2001年「オーシャンズ11」      「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」      「マジェスティック」(声)      「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」 2002年「ボーン・アイデンティティー」「スピリット」(声) 「コンフェッション」「GERRY ジェリー」 2003年「ふたりにクギづけ」 2004年「ボーン・スプレマシー」「オーシャンズ12」      「世界で一番パパが好き」 2005年「ブラザーズ・グリム」「シリアナ」 2006年「ディパーテッド」「グッド・シェパード」 2007年「オーシャンズ13」「ボーン・アルティメイタム」 2008年「チェ 39歳別れの手紙」 2009年「インビクタス 負けざる者たち」「インフォーマント!」 2010年「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」 ?      「トゥルー・グリット」「ヒア アフター」      「ティーンエイジ・パパラッチ」「グリーン・ゾーン」 2011年「マーガレット」「幸せへのキセキ」      「ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊」      「コンテイジョン」「アジャストメント」      「ネルソン・マンデラ 和解への道のり」? 2013年「恋するリベラーチェ」「エリジウム」 その他の出演者: Thierry Neuvic ... Didier Cyndi Mayo Davis ... Island Hotel Clerk Lisa Griffiths ... Stall Owner Jessica Griffiths ... Island Girl Ferguson Reid ... Rescuer Derek Sakakura ... Rescuer Jay Mohr ... Billy Richard Kind ... Christos Charlie Creed-Miles ... Photographer Lyndsey Marshal ... Jackie Rebekah Staton ... Social Worker User Rating:6.5/10( 63,680 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 2,376 votes) Yahoo! オトーサン、 「イーストウッド作品としては、並みの出来かな」 アカデミー賞ノミネート ・視覚効果賞 User Reviews Shoshobeさん United States 2010年11月9日 オリジナル、興味深い、知的... 一言で言うと、すばらしい このドラマは、3人の孤独なひとをめぐる。 それぞれ違う国に住んでいたが、 その人生は、予期せぬ、感動的な形で、 固く結ばれることになる。 物語の主人公は、マット・デイモン。 アメリカ人で、最近死んだものとコンタクトする超能力がある。 だが、かれはその才能を「呪い」と感じている。 社会から追放されたような気になるのだ。 もうひとりは、フランス女性で、臨死体験をした。 3人目は、英国の悩める少年で、愛する弟の死を嘆いている。 私は、来世や超能力の信者ではないが、, この映画で素晴らしいのは、 こういうテーマを知的なやりかたで扱っていることだ。 観客に、自分の存在を議論したくさせることはない。 その代わりに、この映画は、登場人物に焦点を当て、 このテーマが、彼らの人生にどう左右するかをみつめている。 この映画は、安っぽくもないし、ギミックもない。 過度にセンチメンタルにならずに、 感動的なストーリーを語るだけだ。 イーストウッドは、すばらしい映画をつくった。 マット・デイモンは、すばらしい演技をした。. 他の出演者たちも、よくやっている。 この映画は、キャラクタードラマなのだ。 いいソースを料理するのに似て、 豊かな味が出てくるまでには、時間がかかるのだ。 瞬間的な感覚の満足しか求めないタイプのひとには、 向いていない。 オトーサン、 「津波に襲われた東北地方のひとは、 どんな感想を抱くのでしょうね」 前田有一さん 2011年2月20日 イーストウッド版・大霊界 世の中には見る前に予備知識を入れたほうがいい映画と そうでない映画があるが、 『ヒア アフター』は間違いなく後者である。 とくにこの作品の予告編は、ストーリー上もっとも意外、 かつ重要なクライマックスまで余すところなく体験できる親切設計。 推理小説を読む前に犯人を知りたいタイプの人以外は、 見ないでおくことをオススメする。 さてストーリーだが、 この映画はまったく無関係な3つのドラマが同時進行する。 臨死体験をしたパリ在住の テレビキャスター(セシル・ドゥ・フランス)は、 あの体験がいったいなんだったのか、 仕事もそっちのけで追及を始める。 サンフランシスコで静かに暮らす男(マット・デイモン)は、 じつは本物の霊能力者だったが 何もかも見えてしまう事に嫌気がさし、 今では「仕事」から手を引いている。 ロンドンに住む少年(ジョージ&フランキー・マクラレン)は、 あるとき大好きな双子の兄に降りかかった運命を前に、 ひとりで立ち向かうことになる。 この3者のドラマが終盤に絡みあうが、 そこにサスペンスと感動が待ち受ける仕組みである。 それにしてもクリント・イーストウッド監督はすごい。 丹波哲郎も仰天の「死んだらこうなった」を描きながら、 これだけ良質な、まともな大人が 真剣にみられるドラマに仕立てるのだから。 江原啓之を演じるマット・デイモンが行う霊視の場面も、 まったくアホらしさを感じない。 もはやこの監督が作れば、 宇宙人モノだろうがアダルトビデオだろうが、 易々とオスカーをとれるのではないか。 もっともこれはアメリカ映画なので、 そもそも死に対する感覚が日本人とはまったく異なる。 戦争を繰り返し、自国民に多大な戦死者が出ている 現代アメリカでは、死は身近な問題で、 死後の世界や死者との対話も 単なるオカルトとは切り捨てられないものがある。 「愛する家族の唐突な死」が、 そこらじゅうに転がっている国の人々に向けて 作られた映画なのだということを、 まずはしっかり受け止めなくてはならない。 だから「ヒア アフター」が、 人の死を扱っていながら その実「生きること」をメインテーマにしているのは 当然の帰結である。 これは、「愛する家族の唐突な死」を体験した人々を 癒す作品でもあるわけだ。 イーストウッドは頭の柔らかい監督で、 時事性やその時々の世間の空気を作品に取り入れるのが 天才的にうまい。 「ヒア アフター」が独りよがりな「大霊界」にならないのも 当然であろう。 もっとも、「孤独な人間たちが死と直面することで、 生きる意味を見出す」とは、 自殺者毎年3万人(統計上の数字を抑えているだけで、 実際はもっと多いだろう)といわれる日本人にとっても 無縁のテーマではない。 製作総指揮スティーヴン・スピルバーグの好みであろうか、 パニック超大作なみのスペクタクルも存在する このジミ派手な異色ドラマを、 私は広く日本の人々にも見てほしいと思う。 ただし、くれぐれも、予告編や他の映画紹介などで 致命的ネタバレを食らわぬようお気を付けを。


4691 プランケットとマクレーン(DVD 1999)

オトーサン、 「紳士強盗、いまならインテリヤクザか」 でも、この映画、いくども窮地に陥るので、 紳士強盗に共感してしまいます。 ジェイク・スコット監督は、ミュージックビデオ出身。 父親のリドリー・スコットから受け継いだ疾走感に あふれています。 原題:Plunkett & Macleane (1999) 監督:Jake Scott 脚本:Selwyn Roberts/ Robert Wade /Neal Purvis /Charles McKeown Genre:Action / Adventure / Crime Rated R for some strong violence, sexuality and language Country:UK Language:English 上映時間:99分 あらすじ: 1748年のロンドン。 聖職者の息子のマクレーンは、泥酔して留置場へ。 その時、元薬屋で、強盗稼業に転落したプランケットに会う。 このときは、顔を会わせる程度だったが、 2度目は、宝石を飲み込んで死んだ強盗の 墓を暴き、腹を割き、宝石を取り出す。 だが、たちまちチャンス卿に逮捕され、刑務所入りする。 だが、そこで2人は、紳士協定を結ぶ。 ブランケットの知能と盗みのノウハウ、 マクレーンの熟知する貴族たちの情報を組み合わせて、 貴族の屋敷や馬車を襲って、大金を獲得しようぜ。 まずロチェスター卿宅、 次いで裁判長ギブソン卿と姪のレディ・レベッカの馬車を襲う。 だが、マクレーンは、美しいレベッカに一目惚れし、 “礼儀正しく”宝石を頂いていく。 これ以降、かれは“紳士強盗”と呼ばれ、 大衆に愛される存在になり、 強い友情と信頼の絆で結ばれていく。 だが、チャンス卿が執拗に追跡してくる。 果たして、二人の夢は叶うのか? マクレーンとレディ・レベッカの恋の行方は? 出演者: Robert Carlyle ... Plunkett(ブランケット) Jonny Lee Miller ... Macleane(マクレーン) Liv Tyler ... Lady Rebecca Gibson(レディ・レベッカ) Alan Cumming ... Lord Rochester(ロチェスター卿) Ken Stott ... Chance(チャンス卿) Michael Gambon ... Lord Gibson(ギブソン卿) オトーサン、 「うーん、画面が暗すぎる!」 主役2人の演技力については、判断しかねます。 美貌のリブ・タイラー、まったく目立たたないので、 失望しました。 むしろ、ギブソン卿やチャンス卿が存在感あふれています。 その他の出演者: Tommy Flanagan ... Eddie Christian Camargo ... Lord Pelham Neve McIntosh ... Liz Matt Lucas ... Sir Oswald David Walliams ... Viscount Bilston Alexander Armstrong ... Winterburn Ben Miller ... Dixon Nicholas Farrell ... M.P.s Secretary Claire Rushbrook ... Lady Estelle Dean Cook ... Older Highwayman Kid Tony Maudsley ... Older Clergyman Alex Palmer ... Younger Clergyman Noel Fielding ... Brothel Gent Michael Culkin ... Judge Beresteade User Rating:6.1/10( 7,146 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 138 votes) Yahoo! オトーサン、 「一風変わっているけど...」 奇をてらっているとみるか、 毒気とエネルギーに感心するか、 判断がゆれ動きました。 User Reviews Kathryn Quinnさん Leeds, UK 1999年4月17日 大きな僧衣、大きなchoons、 大笑いし、座席にしがみつく映画 18世紀の英国の映像を目にして元気になる。 泥濘、発疹とさらし台だらけ。 それに、愉快なテクノサウンド付きだ。 圧制に苦しむプランケット(ロバート・カーライル)と 苦境に堕ちた紳士マクレ−ン (ジョニー・リー・ミラー)が 一緒になり、貴族連中から盗みを働く話だ。 プランケットは、堅物だが、 マクレ−ンは、折り目正しいとは言いかねる。 彼は、レディ・レベッカ(リヴ・タイラー)と恋に落ち、 好意をもってもらおうとする。 (率直に言って、彼女の出番は、この映画の弱点だ) 衣装は、ファンタステックだ。 大きくて、カラフルだが、歴史考証には無頓着だ。 アラン・カミングは、好演。 ロチェスター卿の最高のせりふは、 眉にピアスをしているが、18世紀ではありえない。 音楽は、突然の聖歌隊からテクノまで。 後者は、歴史映画にふさわしくない。 脚本は、早いテンポで、現代口語だ。 象牙売り、困ったもんだ。 陽気なシーン、ムカつくシーン、 座席にしがみついて、爪を噛むシーンもあるが、 一気に進んで、愉快な映画になっている。 拍手喝采の映画、見逃すなかれ。 オトーサン、 「そうか、そういうことか」 服部弘一郎さん 2000年3月28日 主人公たちは18世紀に活躍した実在の強盗コンビ。 監督ジェイク・スコットのデビュー作。 ミュージック・クリップの世界で活躍するジェイク・スコットは、 リドリー・スコットの息子で、トニー・スコットの甥。 名門スコット一家の御曹司である彼の長編映画初監督作がこれだ。 ジェイクは数年前、TVシリーズ『ザ・ハンガー』の パイロット版『ハンガー/トリロジー』で、 カレン・ブラックとレナ・ハーディが出演する30分の短編作品 「三角関係」を演出したことがある。 僕はその時プレス資料を作ったり、 LDやDVDの解説書を作ったりしていたので、 じつはジェイク・スコットとは浅からぬ因縁があるのだ。 (僕が勝手にそう思ってるだけだけどね。) 『ハンガー/トリロジー』は30分の短編3話からなるオムニバスで、 ジェイクの作品は叔父のトニー・スコットや ベテラン監督ラッセル・マルケイの作品にはさまれ、ちょっと肩身が狭かった。 今回はそこからどれだけ成長しているか、 映画を観る前からすごく楽しみにしていたのですが……。 プランケットとマクレーンは、18世紀半ばのイギリスに実在した強盗コンビ。 特にマクレーンは「紳士強盗」として名声を誇り、 ジョン・ゲイの「乞食オペラ」のモデルにもなった有名人だそうです。 もっとも映画は実録ではなく、実話をかなり大胆に脚色している模様。 主演はロバート・カーライルとジョニー・リー・ミラーの 『トレインスポッティング』出演者コンビ。 マクレーンが惚れ込むマドンナ、レディ・レベッカ役で リヴ・タイラーが出演しています。 ひょんな事から強盗稼業に手を染めたプランケットとマクレーンは、 金を貯めて新大陸に渡る夢を見ている。 次々に強盗を繰り返す彼らの首には多額の懸賞金がかけられるが、 同時に、金持ちばかりを狙う彼らは庶民的な人気も獲得していく。 実在の強盗団を主人公にした映画は西部劇などに多く、 この映画はそれのヨーロッパ版を狙っているのだと思う。 時代的には西部劇より百年以上前の話だが、 男同士の友情があり、女性に対する純情すぎるほどの恋心がある。 主人公たちをつけねらう官吏は、 西部劇なら保安官か賞金稼ぎという役回りだろう。 主人公たちが新大陸に渡ることを夢見ているという設定も、 この映画が西部劇の流れの中にあることを証明していると思う。 少なくとも脚本の段階では、西部劇を意識していたのでしょう。 この映画には大規模な騎馬シーンが登場します。 馬車の襲撃シーンがあります。 盛大な銃撃戦もあります。 ピストルを使った決闘シーンもあれば、 賞金首のポスターもあり、広場での吊るし首もある。 この脚本は、イギリスで本格的な西部劇を作ろうとしているのです。 でも監督のジェイク・スコットは、 そうした脚本の本質に気づかなかったのか、 気づいても無視してしまったようです。 この映画は時代考証などのリアリズムと、 西部劇風の荒唐無稽な活劇がチグハグです。 物語は徹底的に明るいのに、映像は暗くてジメジメしている。 音楽にロックを使うという手法も成功していません。 せっかくの面白い話を、 監督第1作目という気負いが台無しにしています。


4690 少年と自転車(DVD 2011)

オトーサン、 「おお、自転車映画がある!」 少年が軽々と自転車を乗りまわしています。 立ち漕ぎしたり、ギアチャンジをしたり... ---羨ましいな。 自転車をバスの車内にも、もちこめるのです。 というのも、自転車は欧州文化に根を下しているのです。 というのも、第1回オリンピックは、 1896年/4/6 -15に、ギリシャのアテネで開催されましたが、 8競技しかなかったのに、ちゃんと自転車が入っているのです。 ・陸上、競泳、体操、重量挙げ、レスリング  フェンシング、射撃、自転車、テニス 原題:Le gamin au velo (2011) 監督・脚本: Genre:Drama Rated PG-13 for thematic elements, violence,         brief language and smoking Country:Belgium / France / Italy Language:French 上映時間:87分 あらすじ: シリルは、もうすぐ12歳だ。 母親は死に、父親は、行方不明。 シリルを児童養護施設に預けたままに。 シリルは自分が捨てられたとは露とも思わず、 父親を必死で捜し続ける。 そんな中、美容師のサマンサと出会う。 彼女は、なくなった大切な自転車を取り戻してくれた。 そしてシリルは、サマンサに週末だけの里親になってくれと頼み、 2人で父親捜しを続ける。 やがて、ようやく父親を見つけ出し、再会を果たしたシリル。 ところが父親は喜ぶどころか、シリルをすげなく拒絶してしまう。 サマンサはシリルを心配し、 それまで以上に彼の世話を焼くようになるのだが... 出演者: Thomas Doret ... Cyril Catoul(シリル) Cecile De France ... Samantha(サマンサ) オトーサン、 「少年の一途な姿がいい!」 里親役を買って出る美容師のサマンサを演じているのは、 セシール・ドゥ・フランス。 「ヒア アフター」で好演していたので、 出演作をチェックしたら、この映画にめぐりあったのです。 CECILE DE FRANCE セシル・ドゥ・フランス 誕生日: 1975/07/17 出身: ベルギー ナミュール 17歳でパリに移り、演劇を学ぶ。 「スパニッシュ・アパートメント」でセザール賞主演女優賞、 「ロシアン・ドールズ」で同・助演女優賞を受賞。 「80デイズ」でハリウッド進出。 2007年、恋人との間に娘が誕生。 出演作 1999年「フリア」 2002年「スパニッシュ・アパートメント」 2003年「ハイテンション」「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」 2004年「80デイズ」 2005年「ロシアン・ドールズ」 2006年「モンテーニュ通りのカフェ」 2007年「ある秘密」 2008年「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵      (パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編」 2009年「シスタースマイル ドミニクの歌」 2010年「スフィンクス」「ヒア アフター」 2011年「少年と自転車」 その他の出演者: Jeremie Renier ... Guy Catoul Fabrizio Rongione ... Le libraire Egon Di Mateo ... Wes Olivier Gourmet ... Le patron du bar Batiste Sornin ... Educateur 1 Samuel De Rijk ... Educateur 2 Carl Jadot ... L'instituteur Claudy Delfosse ... L'homme gare de bus Jean-Michel Balthazar ... Le voisin Val Polet Frederic Dussenne ... Le concierge Myriem Akeddiou ... L'assistante medicale Sandra Raco ... L'educatrice Hicham Slaoui ... Le directeur User Rating:7.3/10 ( 13,225 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 367 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作誕生!」 カンヌ国際映画祭受賞 ・審査員特別グランプリ リュック・ダルデンヌ            ジャン=ピエール・ダルデンヌ ・同ノミネート     パルム・ドール リュック・ダルデンヌ           ジャン=ピエール・ダルデンヌ ゴールデン・グローブ ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews John DeSandoさん Columbus, Ohio 2012年4月21日 未来の古典映画 「何人たりとも、孤児ではない」アンドレ・ジイド 母もなく、父も消息不明の少年には、 自転車があるだけ。 そう、感情が湧きあがる設定だ。 だが、ダルデンヌ兄弟は、感傷的でないリアルなドラマを送り出した。 本作の主人公は、11歳の少年シリルだ。 幸いにも、美容師のサマンサが保護者になってくれる。 だが、重大な障碍はなかった。 少年の不安定な境遇ゆえにだ。 題名が彷彿させるのは、 イタリアの有名なネオリアリズム映画「自転車泥棒」。 少年は、欠点だらけの父親のよって、 人生の危機に直面する。 父親は、怠け者の脱走兵だ。 ちょっと顔を出すだけだが、気色悪い。 息子と絆を回復しようなんて、思っていないのだ。 シリルは、自転車か徒歩で、ずっと駆け回っている。 それが、絶望的に親を求める有様を象徴しているのだ。 サマンサは、自発的に里親になるが、 血縁者だけが、愛の対象となるとは限らないのだ。. 本作が、カンヌ国際映画祭で 審査員特別グランプリを受賞したのは、驚くに足りない。 主役2人には、技術よりも、人間性が優るのだ。 トマ・ドレと セシール・ドゥ・フランスセシール・ド・フランスは、 まことに自然で自信に満ちている。 これは、間違いなく、少年の物語だ。 彼の曲がった性格が十分に描かれている。 すべての混乱を無事通りぬけるのをみるのは、 この未来の古典作品をみる喜びだ。 わが子を自転車を与えるだけで置き去りにするなんて... 考え込んでしまうだろう。 オトーサン、 「社会の幾重もの分厚い壁」 これを感じているのは、12歳の少年だけではないでしょう。 それゆえに、若者たちへの応援歌になっているのです。 陸将さん 2012年10月14日 少年の純度の高い感情 少年は常に動き回っている。 前半はその動きが、 どこまでも直線的のように感じる。 なぜなら、不在となった「父親」という 明確な目標が存在するからだ。 しかし、いくらその動きを阻もうとする 大人の手をスルリと抜け出しても、 父親に近づくことはできない。 電話をかけても、家へ行っても、 そして働いている店へ出向いても、 少年は最後まで父親に歓迎されることはないのだ。 だからこそ、彼の動きを阻もうとする側の動機も しっかり見えてくる。 残酷な現実に打ちのめされ、 唯一信じていたものに裏切られたような ショックを受ける少年。 そこから、彼の動きはどうすることもできない 焦りやもがき、苛立ちを孕んだものになる。 現実を咀嚼できずに右往左往する様は、胸に迫るものがある。 本作で3度しか使用されない音楽が流れるタイミングも絶妙で、 少年の純度の高い感情が、ストレートに響いてくる。 しかし、それでも少年は「父親」を諦めきれない。 その一縷の望みが、少年を不幸のどん底へと叩き落としてしまう。 復讐の果てに、木の上から落下してしまった少年。 以前の状態なら、彼はそのまま起き上がらなかったはずである。 だが、少年にはサマンサという生きる希望がある。 新たな動力の「源」がある。 少年は立ち上がり、森を抜け、そして自転車に跨る。 その自転車の直線運動の気持ちよさに、思わず涙が溢れてくる。 ダルデンヌ兄弟はミクロな視点から、 普遍的な感情を浮かび上がらせる。 最小限の人物しか登場せず、物語はいたってシンプルなものだ。 大袈裟な演出は一切なく、 無駄なものは最大限削ぎ落しているからこそ、 混じりっ気のない感情が心に刺さってくる。 そんな映画の持つ力に素直に感動してしまう。


4689 薄桜記(BS 1959)

オトーサン、 「これも、忠臣蔵外伝か」 時は、バブルに湧く元禄時代、 人口は100万人、パリ50万人、ロンドン70万人を凌いで、 江戸は世界一の都市だったのです。 豊穣なドラマの舞台が整っていたのです。 原題:薄桜記(1959) 監督:森一生 原作:五味康祐 脚本:伊藤大輔 Genre:Period Drama 上映時間:110分 あらすじ: 丹下典膳は高田馬場での決闘へ向かう 中山安兵衛と出会った。 安兵衛の相手が自分と同門の知心流と知り その場を離れる典膳だったが、 同門を見捨てたとして師匠から破門を言い渡される。 典膳は千春という女性と結ばれるが、 留守中に知心流の門弟五人により千春を陵辱されてしまう。 五人組に復讐するため、典膳は浪人となり千春と離別し、 千春の兄に斬られ片腕を失った。 安兵衛は主人である浅野内匠頭の仇討ちのため 吉良邸への討ち入りを計画。 一方、典膳は吉良家に迎え入れられていた。 出演者: 市川雷蔵 ... 丹下典膳 勝新太郎 ... 中山安兵衛 真城千都世 ... 千春 オトーサン、 「みんな好演しているよー」 若い頃の勝新太郎が、 こんなに美男子とは思いもよりませんでした。 中村玉緒さんがほれるのも、むべなるかな。 真城千都世さん、評判が悪いですが、 頑張っているのでは? その他の出演者: 三田登喜子 ... 浪乃 北原義郎 ... 長尾竜之進 島田竜三 ... 大高源吾 千葉敏郎 ... 友成造酒之助 舟木洋一 ... 神崎与五郎 伊沢一郎 ... 戸谷兵馬 香川良介 ... 千坂兵部 大和七海路 ... 三重 加茂良子 ... お志津 浜世津子 ... 田鶴 須賀不二夫 ... 村上庄左衛門 清水元 ... 長尾権兵衛 東良之助 ... 吉良上野介酒宴の客 嵐三右衛門 ... 堀内源太左衛門 光岡龍三郎 ... 中津川祐見 南部彰三 ... 吉田忠左衛門 荒木忍 ... 堀部弥兵衛 葛木香一 ... 菅野六左衛門 志摩靖彦 ... 大迫源内 寺島雄作 ... 嘉次平 伊達三郎 ... 三田四郎五郎 浅野寿々子 ... お幸 浜田雄史 ... 壱岐練太郎 横山文彦 ... 酒宴の客一 藤川準 ... 与力馬淵 玉置一恵 ... 梶川与惣兵衛 菊野昌代士 ... 酒宴の客二 沖時男 ... 武家の使者物部 旗孝思 役人田頭 大杉潤 ... 野母 User Rating:5.5/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.6/10( 33 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるなー」 User Reviews joshuaさん 2009年12月12日 感想 「薄桜記」は雷蔵にとっても、 メガホンを取った森一生監督にとっても、 生涯の代表作の一つに挙げられる傑作です。 誰が「雷蔵ベストテン」を作っても、 その中に入ることは確実。 「ベスト5」でも本作に指を折る人は 少なくないのではないでしょうか。 異色の忠臣蔵番外編だった五味康祐の原作を 武士同士の友情と夫婦間の愛情という 2つのテーマを持つラヴ・ストーリーに改変した 伊藤大輔の脚本も誠に見事で、この巨匠にしても、 戦後の代表的なシナリオと言っていいのではないでしょうか。 特に、稀代の剣術の達人だった雷蔵扮する典膳が 後半、右腕を失い、さらに敵に討たれて 下半身不随になった後の 戸板に寝そべったままの果し合いは、 それまでのマンネリ化した時代劇の殺陣に 新風を吹き込んだものとして有名です。 勝新の爽やかな助演ぶり、 伊達三郎、千葉敏郎ら悪役陣の憎々しさ、 いずれも好演なのですが、 ただ一つ、引っかかるのが大方の予想通り、 本作で華々しくデビューを飾った SKD出身の真城千都世の文字通りの怪演です(笑)。 伊藤大輔のシナリオでは、 典膳・千春夫婦の愛情の証となる雛人形と絡めての、 前半の重要なクライマックスとなるべきままごとシーンが、 時として場内を失笑の渦に巻き込んでしまうのは、 偏にとても美人とは言えない上、 所作のそこかしこに育ちのよい武家娘にはあるまじき 「下世話さ」が滲み出てしまう彼女のキャラのためです。 大映上層部も、この役を彼女にさせたのは 明らかに失敗だったと判断したようで、 本作以降、彼女には女郎屋の女将だの、 下げ渡された愛妾だの、少し薄汚れたような役柄が もっぱら宛がわれるようになりました。 当時の大映大部屋女優陣は、 山本富士子に次ぐミス日本出身の近藤美恵子を 筆頭に美人揃いだったので、 他にいくらでも千春役に相応しい女優が いたと思われるのですが、 どうして彼女をキャスティングしたんでしょうかねぇ。 女中役の藤原礼子の方がずっと 綺麗に見えてしまうのは考えものです。 外部招聘の大物監督なら 当然NGを出したところなのでしょうが、 森一生監督は名手とはいえ、 所詮、子飼いの社員監督なので、 上層部の命令には逆らえなかったのでしょう。 10年後、雷蔵の入院を契機に、 大映上層部は東映から松方弘樹をレンタル。 雷蔵の当たり役を彼の主演でリメイクすることとし、 その第1作を本作のリメイク「秘剣破り」 (どういう意味?)に決定しました。 メガホンを取ったのは池広一夫監督。 雷蔵の親友でもある池広監督は、 見舞い方々東京で入院中の雷蔵を訪ね、 このリメイク作品に対しても 色々と雷蔵からアドヴァイスを貰ったそうです。 完成した作品にどの程度、 雷蔵の意向が反映されているかはわかりませんが、 私の記憶が確かなら、ストーリー上の主な相違点は、 冒頭、棕櫚で出来た襷が滑りやすいことが 松方弘樹の台詞できちんと説明され、 堀部弥兵衛(リメイクでは加藤嘉扮)が 投げた新しい襷が幼い娘のものであることも、 彼の台詞で明示されていること、 中盤では狐憑きシーンの削除 (松方は長尾家に出向いて、 いきなり竜之進(こちらでは露口茂)に 右腕を切り落とされます)、 そして最後の果し合いシーンでは、 まず安兵衛(同じく本郷功次郎)が千春を助け、 千春が松方を助けようとして凶弾に斃れ、 虫の息で駆け寄った安兵衛に歌会の日取りを明かす という具合に変更されています。 細かな変更ですが、 確かにこの方が筋書き的にはスムーズであり、 いかにも理詰めで考える 雷蔵的な改変ではなかったかと思われます。 さらに最大の変更点は(ハハハ)、 千春役に当時18歳の新人女優・岩井友見を起用したこと。 後に「キャベジンのおばさん」として 有名になる肉付きの良さを 微塵も感じさせないスレンダーな肢体に加え、 いかにも梨園の令嬢らしい品の良さを感じさせる彼女は、 下世話な真城千都世とは段違いに ままごとシーンにフィットしていました。 ただし、リメイク作が優れていたのはこの点だけ。 雷蔵が全身で表現した悲壮感の片鱗もない 松方弘樹の能天気な力演には 「薄桜記」に漂っていた虚無感の片鱗もなく、 「雷蔵映画のリメイクは失敗する」という経験則を 見事に実証する作品になってしまいました。 オトーサン、 「空前絶後の剣劇! 記憶に残るねー」 黒美君彦さん 2003年9月5日 傑作かつ怪作? 森一生監督(1911〜89)の代表作のひとつとして知られるが、 なかなか感想をひと言では言い表せない。 「傑作」のような、「怪作」(?)のような…。 「伝統に根ざした」ような「アバンギャルド」のような…。 そもそも市川雷蔵扮する「丹下典膳」という設定が 人を喰っている。 「丹下左膳」と「倉田典膳」(鞍馬天狗の本名)を 足して割ったような名前の剣豪…その存在感の圧倒的なこと。 能天気な勝新太郎の影がすっかり薄まるほど雷蔵は素晴らしい。 何といっても右腕を落とし、片脚を撃たれ、 雪の積もる寺の境内でのたうちまわりながらの立ち回りは、 空前絶後の剣劇といっていいだろう。 市川雷蔵の、凄まじいまでのオーラを感じさせるこのシーンは、 邦画の歴史の中でも屈指の名(怪?)シーンといっていい。 さらにそうした重厚なシーンの重なりの中にあって、 真城千都世の演技 (これまた「怪演」といっていいか?)が確かにスゴい。 パロディかと思わせるようなフレームアップした演技も またいい意味でも悪い意味でも印象的だ。 「忠臣蔵」外伝としてはなかなか面白いのだが… しかしやはり、評価は難しい。 「ヘン」な?作品だ。


4688 再会の街で(BS 2007)

オトーサン、 「あれ?娘が住んでいたアパートかな?」 nyの日常的な風景が、心に染みました。 アダム・サンドラーが乗る立ち乗りスクーター、 いま、不自由な身体になってしまいましたが、 「セグウェイなら、スイスイ走れるかも」 公道走行はムリのようですが、 アメリカやカナダの広い公園でのツアーがあるようです。 原題:Reign Over Me (2007) 監督・脚本:Mike Binder Genre:Drama Rated R for language and some sexual references 上映時間:124分 あらすじ: アランは、ニューヨークで歯科医院を営み、 妻子に恵まれ理想的な生活を送っていた。 ある日、911で妻子を失った 大学時代のルーム・メイト、チャーリーと再会。 チャーリーは、立ち直れないままだった。 そんな彼を立ち直らせようと、行動をともにする。 次第に彼らは互いを必要とする関係になっていく... 出演者: Adam Sandler ... Charlie Fineman(チャーリー) Don Cheadle ... Alan Johnson(アラン) Liv Tyler ... Angela Oakhurst(アンジェラ) オトーサン、 「個性的な実力派俳優競演!」 アダム・サンドラーは、コメディアンであり、 正統派俳優でもあります。 ADAM SANDLER  アダム・サンドラー 誕生日 1966/9/9 出身 米ニューヨーク州ブルックリン ユダヤ人家庭に生まれる。 17歳からスタンダップ・コメディアンして活躍。 ニューヨーク大学に通いながら、全米のコメディ・クラブに出演。 91年から「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、人気に。 89年「GOING OVERBOARD」で映画デビュー。 以後、「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」 「Mr.ディーズ」が大ヒット。 2003年、「ビッグ・ダディ」で共演のジャッキー・ティトンと結婚。 出演作 1993年「コーン・ヘッズ」 1994年「ハードロック・ハイジャック」 1998年「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」 1999年「ビッグダディ」 2000年「リトル・ニッキー」 2001年「アニマルマン」 2002年「Mr.ディーズ」「パンチドランク・ラブ」「ホット・チック」 2003年「N.Y.式ハッピー・セラピー」 2004年「50回目のファースト・キス」      「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 2005年「ロンゲスト・ヤード」 2006年「もしも昨日が選べたら」「がんばれ!ベンチウォーマーズ」 2007年「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」「再会の街で」 2008年「エージェント・ゾーハン」「キューティ・バニー」      「ベッドタイム・ストーリー」 2009年「モール★コップ」「ファニー・ピープル」 2010年「アダルトボーイズ青春白書」 2011年「ウソツキは結婚のはじまり」「ポルノ☆スターへの道」      「Mr.ズーキーパーの婚活動物園 」(声)「ジャックとジル」 2012年「俺のムスコ」「モンスター・ホテル」 (声) その他の出演者: Jada Pinkett Smith ... Janeane Johnson Saffron Burrows ... Donna Remar Donald Sutherland ... Judge Raines Robert Klein ... Jonathan Timpleman Melinda Dillon ... Ginger Timpleman Mike Binder ... Bryan Sugarman Jonathan Banks ... Stelter Rae Allen ... Adell Modell Paula Newsome ... Melanie John de Lancie ... Nigel Pennington Paul Butler ... George Johnson Camille LaChe Smith ... Cherie Johnson User Rating:7.5/10 ( 69,500 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 1,320 votes) Yahoo! オトーサン、 「泣かせるね」 User Reviews tyler-92さん United States 2007年3月13日 オリジナルゆえに、力強い 数時間前に、見てきたところだ。 実に、いい気分になれた。 強烈で、身近だし、 何度か泣きそうになった。 アダム・サンドラーがいい。 多くのレベルで、すばらしい演技をみせた。 年末の上映だったら、アカデミー賞ノミネートもありえた。 ドン・チードルは、例によって、素敵な演技だ。 錯乱したアダム・サンドラーに対して、正常人の役だ。 いくらかユーモアもあるが、 多くは、ただ愉快なだけだ。 お涙頂戴のシーンがあって、 アダム・サンドラーは、喪失感と向き合い、 ドン・チードルは、何とか彼を助けようとする。 アダム・サンドラーは、2つのレベルでいい... 情緒が安定しているときは、愉快な好人物だが、 そうでないときは、強烈で、暗い。 喪失感と難しい友情、 強烈な魂のドラマが好きな人にすすめる。 オトーサン、 「人間がよく描けている!」 ジーナさん 2009年2月21日 心に響くヒューマンドラマ シリアスなだけでなくユーモアを交えて綴る男の友情、 美しき患者や辛辣な受付嬢(?)、 裁判長役のドナルド・サザーランドなど 主要以外のキャラクターもハイセンスな笑いを提供してくれます。 アダム・サンドラーの無気力な、でも迫真の演技は必見。 ギリギリのトコロで冷静さを保つ人間の苦しみを 繊細に演じていたと思いますよ。 そしてドン・チードルの深みがそこに加わる・・・ この2人の競演に見応えがないハズがありませんよね。 パール・ジャムの曲も良かったですし、 日本で流行ったら迷惑なあの乗り物で駆け抜ける NYの街並みも印象的でした。 極端ですがアダム・サンドラーの現実逃避したい気持ちや アレコレ言われるぐらいなら一人で生きたいという 姿勢に共鳴できました。 ヘッドフォンを常に携帯する防御心も理解できます。 観る側の生き方やそれまでの経験にも 評価が左右される作品だと思いますが、 悲しみと向き合い、、回りの人々の支えや優しさを受け入れる事が それほど簡単な事ではないと感じている方には 共感できる部分が多いと思います。 メリハリは音楽だけで展開に緩急がないのが気になりますが、 しんみり出来ましたね。 誰かを失った事で自分をも見失うという状態を 9.11を起点に描いている訳ですが、 これはあくまでも深い傷を負う様々な要素のひとつとして 9.11を使っているだけなのでソレ絡みのストーリーは期待しないで下さい。 派手さは無いし、分かりやすい心情描写ではないので 万人受けする作品ではないと思いますが、 観ている側が様々な事を思える大きな『のりしろ』を持った作品です。 忘れたい事と忘れられない事はいつも隣合わせ…


4687 インドシナ(BS 1992)

オトーサン、 「仏領インドシナって、ベトナムのことか?」 フランスの植民地は、ラオス、カンボジアまで広がっていました。 かの悪名高いベトナム戦争を予告するような情景が ふんだんに登場していました。 この映画をみると、アメリカ人の多くは、 心臓をつかまれたような気分になるでしょう。 原題:Indochine (1992) 監督:Regis Wargnier 脚本:Erik Orsenna/Louis Gardel/Catherine Cohen Regis Wargnier/Alain Le Henry Genre:Drama / Romance Rated PG-13 for some violence, sensuality and drug related scenes Country:France Language:French / Vietnamese 上映時間:159分 あらすじ: エリアーヌは、親友の遺児である アンナン王朝の皇女カミーユを娘として引きとり 広大なゴム園を経営する。 1930年代の仏領インドシナは、 反植民地勢力とヴェトナム共産党が台頭する不安な情勢だった。 エリアーヌは若き将校ジャン=バチストと激しい恋に落ちた。 しかし父に反対された恋は悲しい結末を迎える。 数年後、皮肉にも運命はエリアーヌの娘カミーユと ジャンを巡り合わせてしまった。 二人の恋を止めようとするエリアーヌ。 大きな歴史のうねりの中で、 エリアーヌ、ジャン、カミーユの愛の行方は? 出演者: Catherine Deneuve ... Eliane(エリアーヌ) Vincent Perez ... Jean-Baptiste(ジャン=バチスト) Linh Dan Pham ... Camille(カミーユ) オトーサン、 「カトリーヌ・ドヌーヴ、いい女優だなぁ」 CATHERINE DENEUVE  カトリーヌ・ドヌーブ 誕生日 1943/10/22 出身 仏パリ 両親と姉も俳優。 中学当時から幾つかの作品に端役で出演。 “Les Portes claquent”で本格デビュー 「悪徳の栄え」で注目される。 「シェルブールの雨傘」のヒットでスターに。 「終電車」「インドシナ」でセザール賞主演女優賞、 「ヴァンドーム広場」でベネチア国際映画祭主演女優賞受賞。 ロジェ・ヴァディム監督との間にクリスチャンを出産。 結婚せずに、その年に別離。 写真家と結婚するが、70年に離婚。 マストロヤンニとの間にキアラを出産したが、未婚のまま破局。 出演作 1956年「LES COLLEGIENNES」 1959年「LES PETITS CHATS」 1960年「LES PORTES CLAQUENT」 1961年「パリジェンヌ」 1963年「悪徳の栄え」 1964年「VACANCES PORTUGAISES」「シェルブールの雨傘」      「LA CHASSE A L'HOMME」「世界詐欺物語」 「ピストン野郎」 1965年「反撥」「LA CHANT DU MONDE」 1966年「城の生活」「LES CREATURES」 1967年「ロシュホールの恋人たち」「昼顔」 1968年「めざめ」「恋のマノン」「うたかたの恋」「別離」 1969年「幸せはパリで」「暗くなるまでこの恋を」 1970年「哀しみのトリスターナ」 1971年「ロバと王女」「哀しみの終わるとき」 1972年「ひきしお」「リスボン特急」 1973年「モン・パリ」 1974年「TOUCHEZ PAS LA FEMME BLANCHE」       「赤いブーツの女」「哀しみの伯爵夫人」 1975年「L’AGGRESSION」「うず潮」 「恋のモンマルトル」「ハッスル」 1976年「愛よもう一度」 1977年「ANIMA PERSA」「避暑地のラブ・ストーリー」 「MARCH OR DIE」 1978年「銀行」「ECOUTE VOIR…」 1979年「夢追い」「ILS SONT GRAND CES PETITS」 1980年「終電車」「JE VOUS AIME」 1981年「ヘルバスター」「海辺のホテルにて」 1982年「最後の標的」 1983年「L'AFRICAN」「ハンガー」 1984年「LE BON PLAISIR」「フォート・サガン」「残火」 1985年「女たちのテーブル」 1986年「LE LIEU DU CRIME」 1988年「FREQUENCE MEURTRE」「夜のめぐり逢い」 1989年「HELMUT NEWTON:FRAMES FROM THE EDGE」 1991年「恋路」 1992年「インドシナ」 1993年「私の好きな季節」 1995年「メフィストの誘い」「夜の子供たち」「百一夜」 1998年「ヴァンドーム広場」「イースト/ウエスト 遙かなる祖国」 1999年「ポーラX」「見出された時」「夜風の匂い」 2000年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「家路」 2001年「ヤング・ブラッド」「雲 息子への手紙」(ナ) 2002年「8人の女たち」「逢いたくて」 2003年「永遠の語らい」 2004年「キングス&クイーン」 2005年「ストーン・カウンシル」 2006年「輝ける女たち」 2007年「ペルセポリス」(声) 2008年「アニエスの浜辺」「クリスマス・ストーリー」 2009年「隠された日記 母たち、娘たち」 2010年「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者」「しあわせの雨傘」 2011年「愛のあしあと」 2012年「ウェリントン将軍〜ナポレオンを倒した男〜」 その他の出演者: Jean Yanne ... Guy Dominique Blanc ... Yvette Henri Marteau ... Emile Carlo Brandt ... Castellani Gerard Lartigau ... L'Admiral Hubert Saint-Macary ... Raymond Andrzej Seweryn ... Hebrard Mai Chau ... Shen Alain Fromager ... Dominique Chu Hung ... Mari de Sao Jean-Baptiste Huynh ... Etienne, adulte Thibault de Montalembert ... Charles-Henri User Rating:6.8/10 ( 5,770 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 154 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 アカデミー賞受賞 ・外国語映画賞 同ノミネート ・主演女優賞 カトリーヌ・ドヌーヴ ゴールデン・グローブ受賞 ・外国語映画賞 User Reviews Blite2000さん London, England 2004年9月12日 いい 長いが、いいと思う。 コメントを通読して、 インドシナのリアリズムについてみんなが語っていた。 わが家族から教えてもらったが、 (フランスとベトナムの混血で、 映画の対象時期よりも、早くベトナムを逃れていた。 エリアーヌが、 ベトナム人を使っている感覚、 物事をベトナム人の観点から眺めるのではなく、 フランスの観点だけでみるという感覚は、 正確に描かれている。 社会は、サイゴン(インドシナ)では、 基本的に分離されていた。 家族の一員がこういう話をしてくれた。 ある日のことだが、 母とサイゴンにあるフランスの租界を出た。 そして、はじめて本当のベトナム人をみた。 ぼろぼろの衣服をまとっていた... 「ママ、なんであんなにボロをまとっているの?」 「みんなそういう生き方をしているのよ」 インドシナで、フランス人がどんな存在だったのか。 フランス人は、見ないようにしていたが、 そんな状況への批判が、この映画なのだ。 そんな状況だったのだ。 多くの植民地は、事実、そんな風だったのだ。 (上海を考えて) この見事な出来栄えの映画は、 ひとびとは、世の中で何が起きつつあるか、 何にも考えずに暮らしていて、 ある日、すべてが砕け散るのだ。 オトーサン、 「植民地支配下にないひとは、こうみる!」 ジーナさん 2010年3月11日 大そうな作り・・・だが 1930年代のフランスの植民地インドシナを舞台にした作品。 娘を想う母親の気持ちや嘆きは分からないでもないですが、 ムチで奴隷を叩くような姿を見せられてはチョット感情移入は無理です。 せめて葛藤でもあればまだしも 当たり前のような振る舞いですからねぇ・・・。 だから、凛々しい女性像は見えても 人間愛みたいなモノを主人公に感じる事が出来ませんでした。 異性に対する愛=性欲、郷土愛=支配欲にしか映りませんでしたね(爆) それにジャン・バチストとの関係をナゼ人に言えないのかが 全く分かりませんでした。 なので彼女が秘密の愛に苦悩する姿になんの感情も生まれず、 冷ややかに観てしまいました。 娘のほうも娘で・・・ 初恋から執念の旅に出るまではヨシとしても、 その後の行動に大きな疑問符。 奴隷になるため島へと向う家族にくっ付いて歩くってどういう事?! 彼女の心情描写がほとんど無いまま、 うすたらうすたらしているので同情心すら湧きませんでした。 で、何・・・最後の行動??? 全く理解できないんですけどぉ〜 「悲しい事は忘れたい」・・・なんじゃそりゃ〜誰の子供だよ!!! もうダメ・・・メインキャラである彼女達の考え方についていけません(笑) ドヌーヴの神々しい美しさと風格、 キレイな風景は素晴らしかったですが、 さすがにソレだけで2時間40分は辛いです(爆) ベトナム独立運動や共産主義など 社会派な描き入れも雑に感じましたね。 これだけの時間を要した作品なら、 社会的背景から心情描写まで丁寧に描く事も可能だったハズ・・・。 とりあえず、90年代の作品とは思えないほど 映像・脚本ともに古臭さが滲んでいますし、 編集も粗くドラマ性も薄いので私はオススメしません。


4686 エンジェル ウォーズ(BS 2001)

オトーサン、 「邦題は、随分ちがうな」 原題の"Sucker Punch"を訳すと、青二才のパンチ。 蟷螂の斧という言葉を思い浮かべました。 カマキリが前足を上げて、大きな車の進行を止めようとする。 弱い者が、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうこと。 この映画、若者が抱く無力感をよく掬いあげています。 原題:Sucker Punch (2011) 監督・原作:Zack Snyder 脚本:Zack Snyder/Steve Shibuya Genre:Action / Fantasy / Thriller Country:USA / Canada Language:English / German 上映時間:110分 あらすじ: 愛する家族を奪われ、 醜悪な継父の陰謀で精神病院へと送られてしまった 少女、ベイビードール。 そこに待ち受けていたのは、 世にもおぞましいロボトミー手術だった。 彼女は同じ境遇にいる ロケット、ブロンディ、アンバー、スイートピーの 4人の少女たちに一緒に抵抗しようと呼びかける。 しかし、4人は、脱出計画にためらいを見せる。 そんな中、いよいよ絶体絶命の窮地に立った彼女は、 彼女の最大の武器にして最後の砦である 空想の世界へと飛び込んでいくのだった。 出演者: Emily Browning ... Babydoll(ベイビードール) Abbie Cornish ... Sweet Pea(スイートピー) Jena Malone ... Rocket(ロケット) Vanessa Hudgens ... Blondie(ブロンディ) Jamie Chung ... Amber(アンバー) オトーサン、 「エミリー・ブラウニング、なかなかやるね」 この娘、器量よしではありませんが、 ベビーフェイスなので、憎まれません。 しかも、結構アクションが上手です。 その他の出演者: Carla Gugino ... Dr. Vera Gorski Oscar Isaac ... Blue Jones Jon Hamm ... High Roller / Doctor Scott Glenn ... Wise Man Richard Cetrone ... CJ Gerard Plunkett ... Stepfather Malcolm Scott ... The Cook Ron Selmour ... Danforth Alan C. Peterson ... Mayor / Lighter Orderly Revard Dufresne ... Big Boss Thug / Orderly #3 User Rating:6.0/10( 143,653 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 1,217 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点あげてもいいのでは?」 User Reviews にゃんにゃんさん 2011年7月3日 監督のオタク性が爆発 正直まったく期待していなかったのだが、 思ってたよりは楽しめたというのが本音。 まるでゲームのような戦闘の世界を、 主人公の頭の中で行うことによって その嘘くささややりすぎ感を多少なりとも緩和している。 登場人物たちの精神的な戦いが、 頭の中での激しいアクションシーンとなる設定は面白い。 現実世界と精神世界がリンクするところは 「インセプション」にもあった。 現実世界で顔を叩かれれば、 精神世界で体が吹き飛んだりもするし、 現実世界で精神的な不安をかかえていれば、 精神世界でそれが反映される。 「インセプション」では このような現実と精神のリンクが とても面白かったものだが、 この映画では2つの世界の関連性がほとんどない。 主人公の周囲の状況が精神世界に反映されることはあったが、 もっと精神を掘り下げたものが 映像化されたら面白かったかもしれない。 精神世界が、ただ単に監督のオタク性を 爆発させる場所としてしか機能していないのが残念だ。 ストーリーはやっぱりあんまり中身がない。 女の子たちは皆可愛いが、 思考回路がかなり単純明快で心理描写も特にない。 ただただゲームのようなアクションを 楽しむ映画といっても過言ではないが、 展開だけはダークなので、 あんまり軽くも見れないところが難しい。 監督のオタク性が暴走し、 少々やりすぎちゃったね、という印象の映画。 アクションシーンはそこそこ見応えがあるので 「300」などが好きな人は楽しめるかもしれない オトーサン、 「みたようなシーンの継ぎ接ぎだね」 Grey Gardens さん United States 2011年3月17日 好き嫌いが分かれるタイプの映画 個人的には、この映画が好きだ。 ザック・スナイダー監督の作品のフアンだ。 (「ウォッチメン」、「300」、「ドーン・オブ・ザ・デッド」) ビジュアルは、かなり驚くべきものだ。 欠点もあるが、許されるし、邪魔にならない。 演技は、アカデミー賞ものではないが、 そんなことは不必要だ。 アクション映画にしては、演技は実にいい。 10代の若者をひきつけるだろう。 彼らは、ホットな女性たちが出てくる アクション満載の映画が好きなのだ。 だが、万人向きではない。 CGIを好かんひともいるし、 浅薄で凶暴で女性蔑視な映画だと怒る女性もいるだろう。 好き嫌いが分かれるタイプの映画なのだ。 欲を言えば、ストーリーが不満足だった。 120分のうちファンタジーシーンが、20分ではね。 だが、楽しさに満ちた映画だ! 全体として、驚くべきビジュアル、 素晴らしいアクションシーン、価値ある演技がある。 いい時間を過ごそうとしているひとに、 お薦めする。


4685 サイバーネット(BS 1995)

オトーサン、 「ハッカーって、悪者じゃなかったんだ」 ルーツをたどると、MITの技術鉄道模型クラブの 「信号と電力小委員会」に所属していた学生、 ジャック・デニスとピーター・サムソンが 鉄道模型の制御に、大学にあった最先端のコンピュータを 「ちょっと拝借」して使ったことが起源だとか。 原題:Hackers (1995) 監督:Iain Softley 脚本:Rafael Moreu Genre:Action / Crime / Drama Rated PG-13 for some sexuality and brief strong language Country:USA Language:English / Italian / Japanese / Russian 上映時間:107分 あらすじ: 11歳の天才ハッカー、デイドは、 ウォール街のコンピュータをクラッシュさせ、 FBIのブラック・リストに挙げられた。 18歳になった彼のまわりには、 コンピュータを自由自在に操る連中が集まり、 高校生活をエンジョイしていた。 ある日仲間がハッカー・キングと呼ばれるプラハにはめられ、 犯罪の片棒を担がされてしまう。 デイドらは、サイバーネットを使って、 世界中のネット仲間を集め、反撃に転じる... 出演者: Jonny Lee Miller ... Dade(デイド) Angelina Jolie ... Kate(ケイト) オトーサン、 「息のあった共演だった」 この主役2人、若夫婦になったんですね。 JONNY LEE MILLER ジョニー・リー・ミラー 誕生日:1972/11/15 出身: イギリス 経歴: 96年、「サイバーネット」で共演した アンジェリーナ・ジョリーと結婚、99年に離婚 「007」シリーズの初代“M”の孫。 出演作: 1995年「サイバーネット」 1996年「トレインスポッティング」 1997年「アフターグロウ」 1999年「サイコ2001」「ロンドン・ドッグス」      「プランケット&マクレーン」 2000年「ドラキュリア」 2001年「脱獄者」 2004年「マインドハンター」「メリンダとメリンダ」 2005年「イーオン・フラックス」 2006年「トップ・ランナー」 2009年「エンドゲーム 〜アパルトヘイト撤廃への攻防〜 」 2012年「ビザンチウム」「ダーク・シャドウ」 その他の出演者: Jesse Bradford ... Joey Matthew Lillard ... Cereal Laurence Mason ... Nikon Renoly Santiago ... Phreak Fisher Stevens ... The Plague Alberta Watson ... Lauren Murphy Darren Lee ... Razor Peter Y. Kim ... Blade Ethan Browne ... Curtis Lorraine Bracco ... Margo Wendell Pierce ... Agent Dick Gill Michael Gaston ... Agent Bob Marc Anthony ... Agent Ray User Rating: 6.0/10 ( 40,795 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 170 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまや古典映画だね」 1995年8月24 日に、Microsoftが Windows 95を発売し、 大ヒットしました。 多くのひとにとって、パソコン開眼の年でした。 そんなときに、すでにハッカーが大活躍する映画が つくられていたなんて、信じられません。 User Reviews Scouserboyさん Liverpool 2003年7月22日 すばらしい映画 偶然見たが、よかったと思っている。 あまり知られていない』映画だが、いいと思う。 筋書は、馬鹿げていて、信じ難いが、 ほんとうに楽しめる。 私は、ジョニー・リー・ミラーの大フアンではないが、 この映画でも、いい。 アンジェリーナ・ジョリーをはじめてみたが、 なかなかいい。 いい演技の多いいい映画だ。 オトーサン、 「歳月、ひとを待たず...か」 kjkefdさん 2010年12月5日 古いけど、そこそこに。 1995年かぁ。まだ小学五年だった... そんな自分も今や25歳、もう四捨五入すると30なのね。 映像や、サイバーな演出は 明らかに今の時代にはマッチしない、 ちょっと古めかしい映像だけど、 なかなか面白かったと思います。 アンジェリーナ・ジョリーも若々しく、 とてもかっこよかった。 疑うことなく信じあえる友情とか、 なんだかすばらしいよね。


4684 忠臣蔵外伝 四谷怪談(BS 1994)

トーサン、 「忠臣蔵プラス四谷怪談?」 少し欲張りすぎなのでは?と思いましたが、 歴史的には、同じ時代なのですね。 原題:忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994) 監督:深作欣二 原作:鶴屋南北 脚本:古田求/ 深作欣二 Genre:Period Drama/ Horror/ Romance 上映時間:106分 あらすじ: 元禄14年、江戸城松の廊下で吉良上野介に刃傷を起こした 赤穂藩藩主・浅野内匠頭は切腹、赤穂藩は取り潰しとなった。 2カ月前に召し抱えられたばかりの 民谷伊右衛門はこれがきっかけで再び浪人の身となった。 ある日、伊右衛門はひょんな事から 湯女宿の湯女であるお岩と知り合い、 同居生活を始めることになった。 最初は仲睦まじく暮らしていた2人だったが、 伊右衛門は吉良家家臣・伊藤喜兵衛の孫娘・お梅に気に入られ、 婿入り話がその父親から持ちかけられると、 身重のお岩の存在を次第に疎ましく思うようになる。 また、主君の仇討ちに一番乗り気だった 同僚の高田郡兵衛が脱盟したため、 伊右衛門自身の忠誠心も薄れていき、 遂に伊右衛門は仇討ちをやめて婿入りし、 お岩を手に亡き者にしようと企てる。 しかし、その結末に待っていたものとは... 出演者: 佐藤浩市 ...民谷伊右衛門 高岡早紀 ...お岩 荻野目慶子 ...お梅 オトーサン、 「これは、高岡早紀で決まりでしょう」 高岡早紀 たかおか・さき 誕生日: 1972/12/03 出身:神奈川県藤沢市 経歴: 幼少期からクラシックバレエを習う。 セブンティーンのモデルに。 「cfガール」で映画デビュー。 堀越高等学校を卒業。 「忠臣蔵外伝 四谷怪談」で 日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞受賞。 篠山紀信撮影でヘアヌード写真集を出版。 身長163cm、体重46s、87-60-90cm。 出演作: 1989年「cfガール」「メガゾーン23 PART III」(声) 1990年「バタアシ金魚」 1992年「橋のない川」 1994年「忠臣蔵外伝 四谷怪談」 1996年「KYOKO」 1997年「風光る剣〜八嶽党秘聞」「HAPPY PEOPLE/ハッピーピープル」 1998年「岸和田少年愚連隊 望郷」 1999年「ハッピー 劇場版」 2004年「恋は五・七・五!」「怪談新耳袋 劇場版」 2005年「欲望」「濡れた赫い糸」「female フィーメイル」 2006年「長い散歩」「悲しき天使」「寝ずの番」 2007年「恋する日曜日 私。恋した」「龍が如く 劇場版」 2008年「コトバのない冬」「次郎長三国志」「memo」      「The ショートフィルムズ/みんな、はじめはコドモだった」 2009年「ゲキ×シネ「蜉蝣峠」「The Harimaya Bridge はりまや橋」      「カフーを待ちわびて」 2011年「劇場版テンペスト3D」 2012年「今日、恋をはじめます」「EDEN」 2013年「モンスター」 その他の出演者: 蟹江敬三 ...清水一学 津川雅彦 ...大石内蔵助 石橋蓮司 ...伊藤喜兵衛 渡辺えり子 ...お槇 近藤正臣 ...民谷伊織 真田広之 ...浅野内匠頭 田村高廣 ...吉良上野介 名取裕子 ...浮橋太夫 火野正平 ...横川勘平 渡瀬恒彦 ...堀部安兵衛 菊池麻衣子 ...お可留 六平直政 ...宅悦 User Rating:6.4/10( 27 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.9/10( 184 votes) Yahoo! オトーサン、 「深作ワールド!」 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 佐藤浩市 ・主演女優賞 高岡早紀 ・監督賞 深作欣二 ・脚本賞 古田求/ 深作欣二 ・撮影賞 ・照明賞 ・新人俳優賞 高岡早紀 同ノミネート ・助演女優賞 荻野目慶子/ 渡辺えり子 ・音楽賞 ・美術賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews ESPERANZAさん 2012年8月20日 忠臣蔵と四谷怪談 がほどよく重なりあう映画構成がすばらしい。 特に中盤の「曾我兄弟仇討ち」を舞う 赤穂浪士と伊右衛門の祝言で舞うお梅、 そしてそれに毒を飲まされたお岩が舞い狂う。 この3つの場面を琵琶の演奏でひとつにまとめあげたのは 芸術的というほかない。 顔の白塗りは最初気色悪かったが、 古き時代を幻想的に仕上げるのに効果的で 映画によく合っていたと思う。 ただお岩さんの扱いがやや弱く怪談にしては物足りないかも、 それに対して荻野目慶子のお梅の演技は目を見張るほど圧倒的。 それにオルフの「カルミナ・ブラーナ」は効果的かもしれないが、 マーラーの「巨人」はどうだろうか、 映画と合っていないような気がする。 オトーサン、 「失敗作だと思う...そうかなぁ?」 服部弘一郎さん 1994年10月11日 主人公たちより荻野目慶子と石橋蓮司の 強烈な父娘像にくらくらする。 最後の討入シーンは仮面ライダーショーみたい。 失敗作だと思う。 制作開始直後から、中止だ、いや制作続行だ、 監督交代か、秋の公開は無理かなどと憶測を呼んできた いろいろな意味でも話題作。 何とか東宝の『四十七人の刺客』と同日公開にこぎ着けたものの、 この内容では勝負以前だろう。 「東海道四谷怪談」で 民谷伊右衛門が赤穂浪人に設定されていたことをカギに、 これを忠臣蔵と結びつけるアイディアは悪くなかった。 しかしこの映画は話を中途半端に折衷しただけで、 ふたつの物語は共に魅力半減。 全体としては話の筋も主題もはっきりとしないまま、 アイディアだけを披露して終わってしまった。 最大の欠点は主人公民谷伊右衛門の心の動きが、 映画から全く読みとれないこと。 貧乏浪人の息子として時には辻斬り強盗で糊口をしのぎながら、 なんとか浅野藩に仕官したものの、 殿様の刃傷事件からまた浪人に逆戻り。 この伊右衛門が果たしてどの程度本気で 仇討ちへの参加を考えていたのか。 それが伝わらないから、彼の挫折感も伝わらない。 また、湯女(ユナ)女郎・お岩とのかりそめの夫婦暮らしの中で、 彼がどの程度彼女を愛していたのかもわかりずらい。 彼はお岩を裏切ったのか。 お岩の方は伊右衛門に裏切られたと感じたのか。 この土壇場のやり取りがいかにも説明不足。 僕には伊右衛門が冷酷にお岩を裏切ったという風には 見えなかったのだが、その結果、 お岩が伊右衛門のもとに化けてでる理由も、 伊右衛門がお岩の幽霊を恐れる理由も わからずじまいとなってしまった。 新妻お梅を斬り捨てた伊右衛門は、 清水一学にうながされるまま、内蔵助を斬りにゆく。 この時、伊右衛門は本当に大石を斬るつもりだったのだろうか。 それとも死にに行ったのだろうか。 かように伊右衛門の行動は理解に苦しむものばかりだ。 欠点の第二は、赤穂浪士たちの使命感や焦燥感が 描けていなかったところにある。 元禄という時代背景も、まったく説明なしだ。 忠臣蔵を背景とした時代劇ではNHKで放送していた 「腕におぼえあり」が面白かったが、 あのぐらいの芸は見せてほしかった。 (原作は藤沢周平の「用心棒日月抄」) それにしても驚きかつ辟易したのは、荻野目慶子演ずるお梅だろう。 奇妙奇天烈な金切り声を上げながら踊り狂う彼女は かなり怖くて、これではお岩の幽霊の方が何倍も可愛いく見える。 彼女の伊右衛門を見る目は恋慕というより妄執で、 歪んだ笑みを浮かべる口元とぎらぎら光る目は、 彼女の精神状態が尋常ではないことを暗示してみえた。 彼女についてまわる石橋蓮司と渡辺えり子もかなり濃かったが、 荻野目の迫真の演技には負ける。 こんなところでこんな役に才能を使ってどうする、荻野目!  『いつかギラギラする日』でもそうだったが、 彼女にやたらとキーキー声を出させたがる深作欣二は、 いったい彼女が好きなのか嫌いなのか……。 謎がまた新たな謎を呼ぶ映画である。


4683 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(BS 2011)

オトーサン、 「なんで今頃、戦史物が流行するんだ?」 戦争をしたくてしょうがないひとが増えている昨今、 敗戦に学ぶのに反対しませんが、 情報量としては、先日見た映画のほうが圧倒的でした。 ・二つの祖国で 日系陸軍情報部 原題:聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011) 監督:成島出 原作:半藤一利 脚本:長谷川康夫/ 飯田健三郎 Genre:Drama/War 上映時間:141分 あらすじ: 1939年、夏。 好戦ムードに盛り上がる世論を背景に、 陸軍が日独伊三国軍事同盟の締結を強硬に主張する中、 海軍次官の山本五十六は、異を唱える。 ドイツと結べばアメリカとの戦争は必然であり、 国力の差を見極めていたからだ。 絶対に避けなければならない。 しかし、懸命に訴えるものの、 三国同盟締結の流れを断ち切ることは出来なかった。 そんな中、五十六は聯合艦隊司令長官に就任する。 予想通り、アメリカとの戦争は、現実味を帯びてくる。 対米戦の回避を願う自らの信念と、 聯合艦隊司令長官としての職責の狭間で 五十六の苦悩は深まる... 出演者: 役所広司 ...山本五十六(聨合艦隊司令長官) 中原丈雄 ...南雲忠一(第一航空艦隊司令長官・第一航空戦隊司令官) 玉木宏 ...真藤利一(東京日報記者) オトーサン、 「軟弱だね。役所広司の五十六は」 美形の玉木宏くんは、東京日報の若い記者役です。 「目と耳と心を大きく開け」 山本五十六が、こうアドバイスをしますが、 それは、原作者、半藤一利さんの心情を吐露したものです。 役名を真藤利一としているところに気づいてください。 その他の出演者: 柄本明 ...米内光政(海軍大臣) 柳葉敏郎 ...井上成美(海軍省軍務局長) 阿部寛 ...山口多聞(第二航空戦隊司令官) 吉田栄作 ...三宅義勇(聯合艦隊作戦参謀) 椎名桔平 ...黒島亀人(聯合艦隊先任参謀) 中村育二 ...宇垣纏(聯合艦隊参謀長) 坂東三津五郎(十代目) ...堀悌吉(元海軍中将) 原田美枝子 ...山本禮子(五十六の妻) 瀬戸朝香 ...谷口志津(小料理屋「志津」の女将) 田中麗奈 ...神埼芳江(小料理屋「志津」の客・ダンサー) 益岡徹 ...草野嗣郎(東京日報編集長) 袴田吉彦 ...秋山裕作(東京日報記者) 五十嵐隼士 ...牧野幸一(零戦パイロット) 伊武雅刀 ...永野修身(軍令部総長) 宮本信子 ...高橋嘉寿子(五十六の姉) 香川照之 ...宗像景清(東京日報主幹) User Rating:6.1/10( 34 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.6/10( 62 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 日本アカデミー賞受賞 ・録音賞 同ノミネート ・主演男優賞 役所広司 User Reviews 黒美君彦さん 2012年2月12日 盛り上がりに欠けるが 史実に沿って作られた良心的な作品。 役所広司が抑えた演技で、五十六を淡々と表現する。 良心的であるが故に正直盛り上がりはほとんどなく、 メリハリに欠けるといえばその通りなのだが、 神格化せず等身大の悩める指揮官を描く姿勢は好感が持てる。 開戦に懐疑的だった五十六を描く一方で、 対米強硬派の背後にあったのが 「国民」「世論」だったことを示唆している点はきわめて現代的。 多数派、民意が必ずしも正しい方向に導くとは限らない。 敗戦とともに180度論調を変える 無節操な新聞記者の姿を挿入しながら、 五十六が現代を見たらどう語るだろうかと思う。 オトーサン、 「前田さん、燃えてるなぁ」 前田有一さん 2011年1月26日 震災後の日本とリンクする 太平洋戦争を描いた映画は 常に論議を巻き起こしてきた。 民族・思想的立場により解釈が分かれる問題ゆえ、 このテーマはどうしても批判の対象になりやすい。 自国を一方的に被害者とする偏った考証の 娯楽大作「パール・ハーバー」(01年、米)はその典型例。 昔は同じ真珠湾攻撃を描いた作品でも、 きわめて中立的な視点による 「トラ・トラ・トラ!」(70年、米) という傑作もあったのだが、 時が過ぎ戦争経験者が減るにつれ、 感情的な戦争映画が増えてきた。 そんな流れの中で 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」(134分、日本)を見ると、 時代が一巡して再び冷静な映画作りが できるようになったのかと希望が持てる。 日独伊三国同盟に強硬に反対するくだりから、 ブーゲンビルの空に散った悲劇の最期まで、 あくまで山本五十六の視点で 開戦の顛末を追った本格戦争映画。 役所広司演じる山本司令長官は 徹底した現実主義者として描かれ、 あくまで国益を守る外交的視点と、 攻撃準備と生産力不足による 軍事的見地の双方の理由から戦争回避に尽力する。 論理的で明快なその主張に 大臣や軍幹部さえ返答に詰まる場面が度々あるが、 結局山本の優れた情勢分析は採用されず 泥沼の対米戦に巻き込まれていく。 それでも真珠湾やミッドウェーでは 革新的な戦術を発案して奮闘するが、 これも山本の意を解さぬ 日本側旧勢力のせいで不発に終わる。 優れた戦略家が、愚かな権力者の政治的思惑や建前論に つぶされる悲劇ドラマになっていて、 楠木正成や真田幸村ら同様の運命をたどった 歴史の英雄たちを思い出させる。 それにしても米国の実情を直接出向いて見てきた山本が、 愛国的立場からいろいろと苦心する姿は 現代人の目から見るとじつに羨ましい。 なにしろ現在は、 アメリカやら中国に留学して帰ってくる専門家の多くは、 その見聞を生かすどころか愛国的とはほど遠い、 むしろ反対のことばかりやっている。 外務省でなんとかスクールなどと呼ばれ、 留学先の利益ばかり考えている人たちには、 この映画の山本五十六の生き方を見習ってほしいと切に願う。 映画は山本五十六記念館や長男が協力した事もあってか 少々美談になりすぎたきらいはあるが、 時代考証、とくに開戦理由を公平に伝えようという点には 相当気を使った形跡がみられる。 山本が何度も念を押したにもかかわらず 外交官の不手際で宣戦布告が遅れ、 結果的に真珠湾攻撃がだまし討ちになってしまった経緯や 民間人への攻撃を固く禁じた通告なども明言されている。 映画「パール・ハーバー」から10年。 ようやく70年の「トラ・トラ・トラ!」 と同じ主張を日本映画も語れるようになった。 この作品は、最近の邦画の戦争ものの中では もっとも誠実かつ冷静な歴史映画になっている。 気を使ったといえば、 ミッドウェーの現場指揮を執った南雲中将についても同様に感じる。 大敗を喫したミッドウェーにしろ 山本の戦略自体は正しかったのだという、 山本を持ち上げる立場をとる場合、 おのずとこちらを愚将扱いするほかないのが常道。 しかしこの映画では そのような一方的な印象を観客が受けないよう、 南雲の部下が不適切な助言をするショットを挟むといった 演出上の工夫をしている。 もともと南雲という人物は水雷戦が得意で、 山本がプッシュした艦載機による 航空戦闘戦術については詳しくなかった。 だからあまりに南雲を間抜け扱いすると、 将棋ばっかり指してないで オマエが直接指揮をとれば良かったんだろと 観客が気づきかねない。 これは地味ながら演出面ではファインプレーといえる。 現代の作品だからスペクタクルにも手抜きはない。 CG製作費だけで3億円をつぎこんだ交戦シーンは迫力満点。 中でもミッドウェー海戦で孤軍奮闘した空母「飛龍」の 壮絶な戦いには胸を打たれる。 率いる山口多聞少将は、 この戦いで空母全滅を回避すべく艦載機の兵装について 上官に重要なアドバイスをしたが退けられた。 ここでは大きな見せ場が与えられる。 これを演じる阿部寛はじめ、 声に特徴ある役者をそろえたことで、 人物名などを字幕に表示する野暮ったい演出を 排除した点も評価できる。 脚本上、不必要な人物もいないし、 史実をよく整理している。 そしてなにより見事なのは、山本をフィーチャーし、 すぐれた戦略家が無駄死にするパターンを強調することで、 現代とのリンクを浮き上がらせた点だ。 なにしろこの2012年になっても、 我が国のリーダーは短期間でころころ変わり、 ひとたびフクシマで有事となれば大本営発表を繰り返し、 マスコミも無責任体制でそれを持ち上げる。 そんな中、優れた戦略を進言するものはいるが、 そういう意見が採用されることはなく、 犬死に(政治的、という意味も含む)するのみだ。 この映画を見ると、この国は敗戦から ろくに学んでいない事がよくわかる。 あるいは、日本という政治体制の絶望的な欠陥を感じて 複雑な気持ちになる。 2011年の3月11日以降、 多くの日本人がそれを痛感しているはずだ。 だからこそ、本作は今見る意義がある。 価値ある映画化だったと思う。


4682 イーオン・フラックス(BS 2005)

オトーサン、 「ジョージ・オーウェルの世界に似ているな」 彼の代表作「1984」や「動物農場」では、 思想・言語・結婚などあらゆる市民生活が統制され 「テレスクリーン」で、常時監視されているのです。 彼の予言は的中したようです。 テロの脅威にさらされた現代アメリカ社会だけでなく、 世界中が、彼の予言通リの状況になっています。 原題:Aeon Flux (2005) 監督:Karyn Kusama 脚本:Phil Hay/Matt Manfredi/Peter Chung Genre:Action / SF Rated PG-13 for sequences of violence and sexual content 上映時間:93分 あらすじ: 西暦2011年、人類はウィルスによりその99%が死滅したが、 科学者トレヴァーが開発したワクチンで、500万人が生き残った。 彼らは、汚染された外界と壁で隔てられた都市ブレーニャで、 病気も、飢えも、戦争もない理想郷を築いていた。 だが、実際には、救世主の子孫グッドチャイルド一族の 過剰な管理下にあり、失踪事件が相次いでいた。 反政府組織の精鋭イーオンは、 幸せな結婚をし、妊娠中の妹が反政府分子として抹殺され、 政府に対する復讐を誓い、トレヴァーの暗殺に向かう... だが、イーオンは、トレヴァー暗殺に失敗し、 トレヴァーと肉体関係を持ったことを知ったオーレンは、 トレヴァーを裏切り者として排除し、自ら君主となる... 出演者: Charlize Theron ... Aeon Flux(イーオン) Marton Csokas ... Trevor Goodchild(トレヴァー) Jonny Lee Miller ... Oren Goodchild(オーレン) オトーサン、 CHARLIZE THERON  シャーリーズ・セロン 誕生日 1975/8/7 出身 南アフリカ・ベニーノ フランス系の父とドイツ系の母の間に生まれる。 南アフリカ郊外の農場で育つ。 酒癖の悪い父の家庭内暴力に悩まされ、 ついに母親が父親を射殺する NYに移住し、バレエ学校で学ぶが、 膝の故障のために断念。 ミラノやパリでトップモデルとして活躍した後、 LAへ渡り女優を目指す。 1996年、「トゥー・デイズ」で映画デビュー。 2003年、「モンスター」でアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1994年「CHILDREN OF THE CORN V」 1996年「トゥー・デイズ」「すべてをあなたに」 1997年「ディアポロス/悪魔の扉」 「Mr・ダマー2 1/2」 1998年「マイティ・ジョー」 1999年「セレブリティ」「ノイズ」「ネイビー・ダイバー」      「サイダーハウス・ルール」 2000年「レインディア・ゲーム」「バガー・ヴァンスの伝説」      「ザ・ダイバー」「裏切り者」 2001年「15ミニッツ」「スウィート・ノベンバー」      「スコルピオンの恋まじない」 2002年「コール」 2003年「ミニミニ大作戦」「モンスター」 2004年「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」      「トリコロールに燃えて」 2005年「イーオン・フラックス」「スタンドアップ」 2007年「バトル・イン・シアトル」「告発のとき」 2008年「あの日、欲望の大地で」「ハンコック」 2009年「ザ・ロード」 2011年「ヤング≒アダルト」 2012年「プロメテウス」「スノーホワイト」 その他の出演者: Sophie Okonedo ... Sithandra Frances McDormand ... Handler Pete Postlethwaite ... Keeper Amelia Warner ... Una Flux Caroline Chikezie ... Freya Nikolai Kinski ... Claudius Paterson Joseph ... Giroux Yangzom Brauen ... Inari Aoibheann O'Hara ... Scientist Thomas Huber ... Scientist Weijian Liu ... Scientist Maverick Quek ... Chemist User Rating:5.4/10 ( 85,516 votes)IMDb User Rating:5.4/10( 1,866 votes) Yahoo! オトーサン、 「6点台後半でいいのでは?」 User Reviews vmwritesさん Pompton Plains, NJ USA 2005年12月2日 期待するよりも、いい 見て、家に帰ったところだ。 期待するよりも、よかったので、 お金を出して損しなかった。 アクション映画、それも 跳んだり跳ねたり、ヒーローがいれば、 言うことなし。 だが、それ以上だった。 ストーリーもあった! ストーリーがあれば、事態は、素敵に進む。 97分は、かなり短いが、泥沼に入らずに済んだし、 必要以上に引き伸ばしをすることもない。 撮影は、歯切れがいいし、 特殊効果は、登場人物を引き立てていた。 特殊効果だのみの映画とはちがう。 いくつかのシーンは、弱かったが、 せりふはよかった。 欲を言えば、脇役連中を活かしてほしかった。 シャーリーズ・セロンは、実に多才だ。 この次は、本作品のアニメをみてみよう。 オトーサン、 「前田さん、鋭い指摘だね」 前田有一さん 2006年3月5日 一見ティーン向けアクションに見えるが、その本質は…… つい先日、「スタンドアップ」に 今週のオススメをつけた覚えがある シャーリーズ・セロンの主演作が、続けて公開となる。 この『イーオン・フラックス』は、 彼女のキャリアの中ではめずらしいティーン向けSFアクションで、 アメリカのMTVで放映されていた 短編アニメーションを実写映画化したものだ。 (略 あらすじ紹介)  アカデミー主演女優賞を獲得し、 いくらでもお上品な映画を選べるはずのシャーリーズ・セロンが、 なぜこんなお気楽娯楽映画に出るのか。一見奇妙ではあるが、 何の事はない。よくよく中身をみれば、 これはレジスタンスが政府と戦う、典型的な左翼政治映画。 SFジャンルであるとはいえ、 いかにも彼女が好みそうな内容なので、 何の不思議もないのである。 内容は、そのシャーリーズが飛んではねるアクション映画で、 たっぷりと彼女の美貌を楽しめるようになっている。 Tバックでお尻丸出しの原作アニメにくらべれば、 映画版のコスチュームの露出度は大幅に下がっているが、 角張ったキャラクターデザインによるマッチョな原作のヒロイン像に比べたら、 こちらの方がはるかに可愛いし、セクシーだ。 (ちなみにあの独特の原作の絵柄は、 原案の韓国系アニメーター、ピーター・チョンの特徴でもある) シャーリーズ・セロンは、もともとバレリーナを目指していた人で、 ひざの故障で断念してモデル→女優になった。 そのため、映画のポスターをみてわかるとおり、 180度の開脚もお手のもの。 180cmクラスの長身女性で、これほど柔軟性が高く、 しかも超がつく美人だから、スクリーン内の存在感も桁外れである。 トレードマークの金髪を黒く染めているのが 普段の彼女のファンにとっては残念だが、 原作のアニメキャラが黒髪なので仕方がない。 顔のつくりがかわいいから、 こんなに短く切ったヘアスタイルも良く似合う。 彼女のアクションを見てもったいないと思うのは、 この長身を生かした撮り方や動きがあまり見られない点。 『イーオン・フラックス』のシャーリーズは、 実際よりもコンパクトに見える。 もっと優雅に、大きく撮ってあげたらいいのだが。 手足が格段に長いのだから、 標準サイズのアクション女優がやるような、 スピーディーな格闘を無理してさせる必要はない。 ストーリーや世界観は、SFとしてはごく普通。 原作の持つカルト色は消えている。 だが、意図したものかどうかは不明ではあるが、 この結末は、表面上の意味とはまったく正反対の解釈ができる。 表面だけ見れば、くだらないとか、平凡だと見えるかもしれないが、 登場人物たちの名前や全体のプロットに、 政治映画としてなにか意味付けをしていると仮定すると、これは相当面白い。 見終わった後ふとその点に気づいて、私はしばらく考え込んでしまった。 この映画、意外にあなどれないかもしれない。


4681 ホームレス中学生(TV 2008)

トーサン、 「本屋にうず高く積まれていたね」 人気お笑いコンビ、麒麟の田村裕が書いた本。 220万部突破の自叙伝の映画化だそうです。 原題:ホームレス中学生(2008) 監督:古厩智之 原作:田村裕 脚本:後藤法子/ 古厩智之 Genre:Drama 上映時間:116分 あらすじ: 大阪の中学2年生、田村裕は一学期を終え、 夏休みを楽しみに帰宅。 ところが、玄関の前には“差し押さえ”のテープが貼られ、 中に入れない状態となっていた。 大学生の兄・研一、高校生の姉・幸子も茫然。 父親の一朗が自転車に乗って現われ、 “各々頑張って生きてください…解散!” と言い残し、去っていった... 裕は、公園でホームレス生活を始めたが、 近所の子供たちと激しい縄張り争いになる... 出演者: 小池徹平 ...田村裕 西野亮廣 ...田村研一 池脇千鶴 ...田村幸子 イッセー尾形 ...田村一朗 徳永えり ...村岡知恵 オトーサン、 「徹平くんがいいね」 チョイ役ですが、徹平くんの恋人役、 徳永えりさん、目立ちます。 連続テレビ小説 あまちゃんにも 顔を出していました。 その他の出演者: 古手川祐子 ...田村京子 黒谷友香 ...工藤夏美 宇崎竜童 ...川井正光 田中裕子 ...川井道代 いしだあゆみ ...西村スミ子 鈴木悠生 ...カズ User Rating:5.9/10( 17 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 579 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、最後がなぁ」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 小池徹平 User Reviews もとやさん 2011年5月12日 これはいい映画でした。 まずキャストが抜群に豪華です。 お父さんのイッセー尾形はどこか憎めない人間のクズを怪演してたし、 お母さんの古手川祐子から溢れ出る優しさにもやられました。 お兄ちゃんの西野亮廣もいい味を醸し出していて、 お姉ちゃんの池脇千鶴も流石の安定感です。 更には脇役に田中裕子やいしだあゆみを布陣させるという徹底振り。 大阪を舞台にした作品に相応しく、 ネイティブな大阪弁を喋れる役者を揃えたのが 作品全体の纏まりを良くしている。 ストーリーとしては人情喜劇といった感じで、 笑って泣いて、また笑ってといった感じ。 僕はこういった人情話に弱いので、 笑いながら泣かされて大忙しでしたよ。 オトーサン、 「同感!」 最後のお笑いコンビとして成功している シーンは、不要なのでは? raiders_of_the_lostarkさん 2012年12月14日 悲壮感が足らない 美化しすぎかなという感じはしましたね。 なんといいますか、 あんまり悲壮感が漂ってこないんですよ。 確かに、こんな風に突然住処がなくなったり、 中学生でホームレス経験をしたりするような人は 今の日本にはほとんどいませんから、 原作はそういう特殊で面白い話を知る事で 皆さんの恵まれた環境や 家族や周りの人たちの大切さやありがたさを再認識するという、 そういう役割はきちんと果たしてるんだと思います。 しかしどうでしょう。 麒麟の田村役を小池徹平くんが演じるというのは、 まぁ仕方がないとしても、 野宿中の彼の髪の毛は いつまでたってもサラサラじゃないですか。 服は多少薄汚れてたかもしれませんが、 小汚ねぇ感じが全然ないんですよ。 それに子供達に石を投げられまくってたけど、 顔面にヒットしてるのに全然平気なのはおかしいでしょ。 あんなでかい石が顔面ヒットしたら普通は病院行きですよ。 それにお母さんが死ぬシーンも、 凄く美化されてる感が否めない。 個人的にはもっと生々しい撮り方をしてくれた方が よかったように思う。


4680 風速40米(BS 1998)

トーサン、 「裕次郎のための映画だね」 若き北原三枝さんが出ていて、 当時の"山ガール"を演じています。 眩しい眩しい青春映画です。 原題:風速40米(1958) 監督:蔵原惟繕 原作・脚本:松浦健郎 Genre:Panic/Action 上映時間:97分 あらすじ: 日本アルプス。 山小屋で男たちに絡まれる女子大生集団(北原たち)がいた。 それを救ったのは北大の学生の石原と川地だった。 石原は東京に帰ると親(宇野)が指揮している建築中のビルにいく。 宇野は再婚して、それをひやかすのもあった。 その現場で死亡事故が起こる。 石原は家に帰るとそこに新しく妹になる北原がいて驚くのだった。 石原は宇野から大手の建設会社を受けるようにいわれるが、 石原は宇野の会社に入りたかった。 就職試験をボイコットして川地の姉の歌手(渡辺美佐子)の迎えに行く。 そこに一緒にいたのは、宇野が受けろと言った会社の社長(金子信雄)だった。 そんな中、宇野の会社の株があがりはじめる。 誰かが買い占めに走っているらしい。 そして、工事は遅れていた。 すべて、金子が宇野を使ってやっていたことなのだ。 石原に言われても意見を変えなかった宇野だったが、 死亡事故も彼が頼んだ男(山田禅二)がやったことだとして、 自分がただ利用されていることを知る。 そして、思い直し、石原にも手伝わせて突貫工事が始まる。 ちょうど台風がきて大雨の中の工事。 そこに金子の手下が邪魔に来る。 石原の活躍でその場をのがれ無事工事は完成し、 金子の会社乗っ取りはばれて、全ては終わる。 宇野は辞表をだすが、社長(小高雄二)は 石原の入社と引き換えにそれを受け取るというのだった。 出演者: 石原裕次郎 ... 滝颯夫 北原三枝 ... 滝今日子 宇野重吉 ... 滝敬次郎 金子信雄 ... 早田勇造 オトーサン、 「脇を固めたね」 その他の出演者: 渡辺美佐子 ... 根津踏絵 川地民夫 ... 根津四郎 山岡久乃 ... 滝政江 小泉郁之助 ... 四宮重役 鴨田喜由 ... 土門技師 山田禅二 ... 尾崎三男 小高雄二 ... 羽根田省三 高野誠二郎 ... 羽根田工務店重役A 伊丹慶治 ... 羽根田工務店重役B 神山勝 ... 羽根田工務店重役C 山之辺閃 ... 羽根田工務店重役D 南博之 ... 羽根田工務店重役E 河野弘 ... 羽根田工務店重役F 小園蓉子 ... 豊子 千葉麗子 ... 秋子 江端朱実 ... さと 石塚乃笛 ... 料亭の仲居 堀川京子 ... 芸者A 谷川玲子 ... 芸者B 月玲子 ... 芸者C 須田喜久代 ... 芸者D 角田真喜子 ... 芸者E 清水千代子 ... 滝家の女中トモ 深江章喜 ... 石井 林茂朗 ... 松原 野呂圭介 ... 佐藤 柳瀬志郎 ... 奥山 織田俊彦 ... 太刀岡 近江大介 ... ソバ屋のアンちゃん User Rating:5.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.5/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん」 User Reviews イニシャルK】さん 2007年9月17日 山から来た男 台風災害を描いたパニック映画のようなタイトルだが、 実際は小規模な建設会社に勤める父(宇野重吉)を騙して、 会社を乗っ取ろうと企むライバルの大規模な建設会社の 陰謀に立ち向かう息子の裕次郎の姿を描いた作品。 全体的な出来はまあまあという感じだが、 アクション映画としてはストーリーが かなりありがちであまり面白くない。 タイトルになっている台風も クライマックスの乱闘シーンの背景として とってつけたように登場するだけなので、 なにか物足りなさが残る。 裕次郎が劇中歌う「山から来た男」の歌詞が面白すぎ。 オトーサン、 「こんな歌詞でしたっけ」 ♪山小屋の 空は明るい  明るい筈だよ 夜が明けたんだ  ダーダーダーダー  風と一緒に来た男    朝の空気をたっぷり吸って来た      風が吹く時ゃ 得意になるさ  子供の時から 友達なのさ  ビュービュービュービュー  俺は山から来た男    熊のお乳を一杯飲んで来た      山で生まれて 山から山へ  俺が歌えば 谷間も歌う  ヤッホーヤッホーヤッホーヤッホー  郭公懸巣に寒烏     小鳥の話しが解るんだ 「おさむさん、ターキー全盛時代だっよね」 鈴木おさむさん 2013年7月15日 水の江瀧子の手腕 裕次郎映画は初期の段階から、 やくざがからむアウトローものと、 石坂文学のような文芸ものを並行して作ることにより、 ファン層を広げていった。 それはプロデューサー、 水の江瀧子の手腕といってもいいだろう。 そして、その両方のエッセンスが合流して出来た作品が この作品といってもいい。 主人公は建築科の学生であり、 青春映画の体をなしながら、 親の会社での裏工作がからみ、 最後にはアクション映画として成立する。 そして、妹の北原との恋模様も有り、 歌も存分に聴かせてくれる。 そう、かなり満腹な裕次郎の大盤振る舞いを 蔵原監督の若き日のバランス、テンポ、共に 勢いを感じる演出でまとめあげている。 初期の裕次郎映画の中では、おすすめの一作だ。 (前掲 あらすじ紹介) 蔵原監督にすると、 「俺は待ってるぜ」以来の裕次郎ものである。 前作がセンシブルな雰囲気のアクションであるのに対し、 こちらは明朗活劇といったところだろう。 さまざまな要素をみごとにまとめあげた演出は 彼の若き才能を存分に生かした カラーシネマスコープ作品になっている。 裕次郎映画ならではの金の掛け方もあって、 気持ちいい演出である。 「風速40米」という題名にかけて、冒頭は山の嵐。 ここでの石原と北原の出会いから洒落ている。 そして、冒頭から北原の下着姿がでてくる。 こういう部分は当時の映画は いやらしくなくこういうものを見せる。 映画半ばで渡辺美佐子の着替えるシーンがあるが、 こちらはガーターベルトをつけたり、大人の雰囲気たっぷりで、 違う形で女を見せるのもうまい(渡辺さん、スタイルがいい) この映画、男の映画だが、蔵原は、女をしっかりととる監督である。 北原は兄である石原に惚れているわけだが、 そういう部分もしっかり描いているし、 最後には石原と北原が水着でボートに乗るシーンで終わるのは、 彼らの未来がみえてくる。 演出がわかりやすいのはいい。 話の中心になる、会社乗っ取りの話は、 そんなに石原や宇野を苦しめるわけではないが、 最後に台風の中でのアクションをもってくるところが、 このシナリオの妙であり、 まあ、「映画をみた」という感じにさせるのは気持ち良い。 ただ、悪党の金子はなぐられることもなく捕まり、 石原にいためつけられるのは山田禅二だというのは、 ちょっと弱い感じはする。 宇野は主任技師だが、田園調布のお屋敷に住んでいる。 これはちょっと似会わないが、裕次郎にあわせたというところだろう。 最初の方に当時の田園調布駅前がでてくる。 カラーでこの画がでてくるのはめずらしく、 駅前には「東横百貨店行」というボンネットバスが止まる。 のどかな感じである。 そして、この映画、エンターテインメントとして、 石原や渡辺の唄のシーンが何度も入り楽しい。 石原は主題歌や挿入歌のほかに、 彼が北大の学生という事で「都ぞ弥生」や 「ソウラン節」なども披露している。 渡辺が歌うシャンソンはたぶん吹き替えだが、 なかなかいい感じだ。 この時期の渡辺は個性派であると同時に美しい。 まだ、50年代の東京は希望に満ちている。 その中で、自分の意見を言いたいように言う裕次郎は 本当に日本の希望の星で有ったことが理解できる一篇である。 裕次郎ファンは必ず見るべき作品である。


4679 リング(TV 1998)

オトーサン、 「変だな」 原作を読んだし、映画を見た覚えもあるのに、 わが映画批評に乗っていません。 ハリウッドがリメイクした「ザ・リング」の 映画批評には、日本版見たよと明記してあるのに... 原題:リング(1998) 監督:中田秀夫 原作:鈴木光司 脚本:高橋洋 Genre: Horror 上映時間:95分 あらすじ: 「見ると一週間後に死ぬ」 子供たちの間で噂の広まる呪いのビデオの取材をしていた TVディレクター・玲子の親戚の娘・智子が、 そのビデオを見て死んだ。 しかも、一緒にビデオを見た3人のクラスメイトも、 同日の同時刻に死んでいたのだ。 真相を探るべく、智子たちがビデオを見た伊豆の貸別荘へ赴き、 ビデオを発見し、ビデオを見て、死の予告を受けてしまう。 呪いを解く方法はないのか。 玲子は、大学で講師をしている離婚した夫・竜司に助けを求めた。 彼は、人や物から記憶を読み取る不思議な力を持っているのだ。 玲子の持ち帰ったビデオを見た竜司は、 ビデオの映像からそれが三原山の噴火に関係があることを掴み、 玲子と共に大島へ飛ぶ。 そこで彼らは、そのビデオの映像が、 千里眼という不思議な力を持っていた為に、 人々から恐れられ、気がふれて噴火口へ身を投げて死んだ 山村志津子という女性の娘・貞子の怨念が 念写されたものであることを突き止める。 貞子もまた母の力を受け継いでいたせいで、 千里眼を研究していた伊熊博士によって 井戸に突き落とされ殺されていたのだ。 呪いを解くには、貞子の遺体をビデオに映る井戸からあげてやることだ。 その井戸は伊豆の貸別荘の下にあった。 蓋のされた井戸に潜り、貞子の死体を探す玲子と竜司。 予告された玲子の死まで時間がない。 果たして、玲子たちは貞子の亡骸を探しだし、 死を免れることに成功する。 ところが、東京へ戻った竜司が謎の死を遂げてしまう... 出演者: 松嶋菜々子 ...浅川玲子 真田広之 ...高山竜司 伊野尾理枝 ...山村貞子 オトーサン、 「松嶋菜々子も、真田広之も、  やはり演技上手だね」 松嶋菜々子 まつしま・ななこ 誕生日 :1973/10/13 出身 : 神奈川県座間市 経歴 私立相模女子大学中学部、相模女子大学高等部卒業。 1992年、旭化成水着キャンペーンモデル 1996年、 NHK朝の連続テレビ小説「ひまわり」のヒロインに抜擢。 2002年 - NHK大河ドラマ「利家とまつ?加賀百万石物語?」に主演。 2011年、「家政婦のミタ」で、新境地を開く。 「 ホワイトアウト」「リング」で、 日本アカデミー賞主演女優賞ノミネート。 身長172cm。 2001年、反町隆史と結婚。2児の母。 出演作: 1997年「恋と花火と観覧車」 1998年「リング」「らせん」 1999年「リング2」 2000年「ホワイトアウト」 2006年「犬神家の一族」 2007年「眉山 -びざん-」 2008年「GATE」日本語版ナレーション 2010年「犬とあなたの物語 いぬのえいが」      「ゴースト もういちど抱きしめたい」 2013年「藁の楯 わらのたて」 その他の出演者: 中谷美紀 ...高野舞 沼田曜一 ...山村敬 雅子 ...山村志津子 竹内結子 ...大石智子 佐藤仁美 ...雅美 松重豊 ...吉野 村松克己 ...浅川浩一 大高力也 ...浅川陽一 伴大介 ...伊熊平八郎 李鐘浩 ...小宮カメラマン 柳ユーレイ ...岡崎 大島蓉子 ...玲子の叔母 しみず霧子 ...大石良美 白井ちひろ ...少女時代の貞子 User Rating:5.7/10( 313 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 3,052 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価に差があるね」 日本アカデミー賞 受賞 ・話題賞(作品) 同ノミネート ・主演女優賞 松嶋菜々子 User Reviews ASHさん 2002年1月23日 呪いのビデオ 試しに夜中にひとりで観たけれど、 な〜ん怖もくない!  そんなに怖い映画だとは到底思えないんだけどなぁ…。 どうしてみんなが「怖い怖い」と口を揃えていうのか 理解できないのよ、ホントに。 まあ、この映画を怖がる人々をおかしいとは思わないが、 僕には何ひとつ恐怖が伝わってこなかった。 松嶋菜々子の恐怖演技だってなんの説得力もないしさぁ。 ただ、息子を守る手段として呪いのビデオを 実父に見せに行くラストは、 大団円を好む人には後味が悪いだろうなぁ〜 (そこが一番怖かった)。 ラストで流れる間抜けな主題歌もマイナス要因。 歌なぞ入れずに、ホラー映画風スコアで締めた方が ずっとよかったはずだよ!  総体的にTVの深夜ドラマのレベルの出来の映画で、 正直、もういいですわ (深夜ドラマを悪くいうつもりはないヨ)。 オトーサン、 「1998年頃には、怖かったっけ」 その後、似たような映画が沢山出てきました。 慣れっこになってしまったのでしょう。 服部弘一郎さん 1998年1月14日 見たものは7日目に死ぬと噂されている呪いのビデオを巡るミステリー。 この映画を観た後は、しばらくテレビが見られない。 『CURE/キュア』を観た後、 「これを凌駕するホラー映画はなかなか現われまい」と思っていたのですが、 まさか天下の東宝配給でこんな映画が出てくるとは思いませんでした。 僕は鈴木光司の原作も読んでいないし、 中田秀夫監督の『女優霊』も観ていないし、 ビデオにもなっている飯田譲治版『リング』も見ていない。 まったく予備知識なしで観に行ったので、 この映画には不意打ちの驚きがありました。 この映画は続編(?)の『らせん』と 2本立てで劇場にかかるのですが、 東宝配給で2本立て興行というと、 昨年夏の『キャッツ・アイ』『演歌の花道』以来でしょ。 同じようなレベルの映画だと思ってたんだよな。 油断してなめてかかっているところに、 体重の乗ったカウンターパンチを食らった気分です。 「見たものは7日目に死ぬ」と噂されている、 謎のビデオを巡るミステリーです。 主人公はテレビ局に務める女性ディレクター。 彼女は女子高生たちの噂話を取材しているうちに、 噂が根も葉もないものではなく、 実際に何人かの犠牲者が存在することを知る。 偶然ビデオにつながる手掛かりを発見した彼女は、 確認のためにそのビデオを見てしまうのだ。 映っていた映像を見て彼女は確信する、 「これが問題のビデオに間違いない!」と。 だとすれば、自分もあと7日で死んでしまうのか? ここから物語は急展開。 ビデオに残された細かなメッセージをたどって、 徐々に解き明かされてくる忌まわしい過去の記録。 ビデオに映されていた女に手招きされるように、 事件の核心に迫って行く主人公たち。 残された時間は刻一刻と少なくなる中、 ついにすべての謎が解ける。 だが、それは新たな恐怖の始まりなのだ……。 この映画には、過去のさまざまなホラー映画や ファンタジー映画の影響が見られ、 ほとんど引用と思えるような絵作りもある。 ちょっと思いつくだけでも、 『シャイニング』『ビデオドローム』『ポルターガイスト』 『デッドゾーン』などだ。 こうした作品群から良質の表現を取り出すだけでなく、 きちんと中田流のアレンジをしていることが、 この映画の完成度を高めている。 描かれているのは「呪い」というスーパーナチュラルな素材なのだが、 超常現象の描写に逃げず、 あくまでも現実世界から「呪い」にアプローチして行くのも面白い。 僕なんかビデオが「呪い」に関係するものだと知った途端、 「御払いでもでもすればいいのに」と思ってしまった。 でもこの映画はそうしない。 推理小説のように、「呪い」に秘められた事実を ひとつひとつ洗い出して行く。 観ている間、何度か体中が粟立つような 「マジで恐い」思いをさせられてしまった。 映像のトーン、編集のリズム、音響効果などが、 じつに巧みに観客を怖がらせてくれる。 飯田譲治が監督する『らせん』はまだ観ていないのだが、 はっきり言ってこの『リング』だけでも 入場料ぶんの価値は絶対にあるぞ。 ホラー映画が苦手な人は絶対に観てはいけない映画ですが、 好きな人は絶対に見逃してはいけない映画です。 熱烈オススメ!


4678 スノーホワイト(DVD 2012)

オトーサン、 「これが、本当の白雪姫なんだろうな」 ディズニーの清浄野菜のような白雪姫ではなく、 黒い森で、蛮族と戦った若い女性を描いています。 原題:Snow White and the Huntsman (2012) 監督:Rupert Sanders 脚本:Evan Daugherty/John Lee Hancock/ Hossein Amini/Evan Daugherty Genre:Adventure / Drama / Fantasy 上映時間:127分 あらすじ: 幼い頃に母を亡くした王女スノーホワイトは、 継母となった魔女ラヴェンナによって 実父マグナス王を殺され、城の塔に幽閉される。 それから7年。 世界一の美貌が自慢のラヴェンナは、 魔法の鏡により、成長したスノーホワイトが 自分の美を脅かす存在であることを知る。 そこで、永遠の美と若さを得るため、 スノーホワイトを殺害しようとする。 間一髪、スノーホワイトは、黒い森に逃げ込んだ。 だが、刺客としてハンターのエリックが送り込まれるが、 彼は、騙されていたことづき、逃亡に協力していく。 出演者: Kristen Stewart ... Snow White(スノーホワイト) Chris Hemsworth ... The Huntsman(ハンターのエリック) Charlize Theron ... Ravenna(ラヴェンナ女王) オトーサン、 「シャーリーズ・セロンはいいね」 白雪姫を演じたクリステン・スチュワートは、 演技力ゼロでした。 CHARLIZE THERON  シャーリーズ・セロン 誕生日 1975/8/7 出身 南アフリカ・ベニーノ フランス系の父とドイツ系の母の間に生まれる。 南アフリカ郊外の農場で育つ。 酒癖の悪い父の家庭内暴力に悩まされ、 ついに母親が父親を射殺する NYに移住し、バレエ学校で学ぶが、 膝の故障のために断念。 ミラノやパリでトップモデルとして活躍した後、 LAへ渡り女優を目指す。 1996年、「トゥー・デイズ」で映画デビュー。 2003年、「モンスター」でアカデミー主演女優賞受賞。 出演作 1994年「CHILDREN OF THE CORN V」 1996年「トゥー・デイズ」「すべてをあなたに」 1997年「ディアポロス/悪魔の扉」 「Mr・ダマー2 1/2」 1998年「マイティ・ジョー」 1999年「セレブリティ」「ノイズ」「ネイビー・ダイバー」      「サイダーハウス・ルール」 2000年「レインディア・ゲーム」「バガー・ヴァンスの伝説」      「ザ・ダイバー」「裏切り者」 2001年「15ミニッツ」「スウィート・ノベンバー」      「スコルピオンの恋まじない」 2002年「コール」 2003年「ミニミニ大作戦」「モンスター」 2004年「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」      「トリコロールに燃えて」 2005年「イーオン・フラックス」「スタンドアップ」 2007年「バトル・イン・シアトル」「告発のとき」 2008年「あの日、欲望の大地で」「ハンコック」 2009年「ザ・ロード」 2011年「ヤング≒アダルト」 2012年「プロメテウス」「スノーホワイト」 その他の出演者: Sam Claflin ... William Sam Spruell ... Finn Ian McShane ... Beith Bob Hoskins ... Muir Ray Winstone ... Gort Nick Frost ... Nion Eddie Marsan ... Duir Toby Jones ... Coll Johnny Harris ... Quert Brian Gleeson ... Gus Vincent Regan ... Duke Hammond Noah Huntley ... King Magnus User Rating:6.2/10 ( 153,485 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 1,306 votes) Yahoo! オトーサン、 「暗い、暗すぎる」 アカデミー賞ノミネート ・衣装デザイン賞 ・視覚効果賞 ラジー賞受賞 ・ワースト主演女優賞 クリステン・スチュワート User Reviews marcia-varaschinさん Brazil 2012年6月5日 クリステン・スチュワートが女優だって? 映画はいい。 (素晴らしくないが) 特殊効果とシャーリーズ・セロンの演技がいい。 彼女は、すばらしく美しく印象的だ。 役を情念をもって演じた。 思うに、127分は必要なかったのでは。 減らしても、問題なかった。 いくつかのシーンはよかったが。 他は、理由なく間延びしていた。 期待しすぎだった。 問題の根源は、 スノーホワイト役の起用にある。 クリステン・スチュワートは、わが家の冷蔵庫みたいだ。 何を入れても、冷蔵庫のままだ。 (milk, soda, eggs, vegetables, meat) 彼女もそうなのだ。 いつも同じ。 どんな役を演じてもだ。 彼女が女優なら、わが家の冷蔵庫だって、女優だ。 冷たく、無表情なのだ。 オトーサン、 「そう、グリム童話の世界だね」 ASHさん 2012年6月15日 この世で一番美しいのは誰? 「白雪姫」対決は先陣を切った「鏡の女王」が大失敗してしまい、 後発の「スノホワ」が勝利を収めた結果に終わったが、 同じ白雪姫でもコッテコテのコメディよりは ダークな味わいの「本当は怖い童話」の方がウケるのは、 なんとなく分かるような気がする。 眉毛が太い白雪姫か、いつも口が半開きの白雪姫か、 その違いってのもあんのかもしれんがな。 絵本やディズニー・アニメでお馴染みの「白雪姫」の物語を 新解釈での映画化ということだが、 基本的なストーリーの展開は誰もが知っての通りだが、 いくつかの変更がなされているわけだ。 グリム童話ではどうだったのか知らんが、 なぜ女王が魔法を操って悪行の限りを尽くすようになったのか、 その過去に触れている。 悪の権化みたいな女王だけど、 そういう風になったのには それなりの理由があったときたもんだ。 実は悲しい過去を背負っていたことが明かされて、 女ゆえの悲哀が漂っているのが新機軸。 俺の場合、ディズニーのアニメ版が スタンダードになっちゃってるんだけど、 この映画での白雪姫は悪政をしく女王を倒すべく、 戦いに身を投じる女戦士として描かれているんだよね。 その姿はまるでジャンヌ・ダルク。 そんなわけで、クライマックスの合戦は史劇大作のような趣。 海辺にある女王の城を攻め入るシーンを見ていると、 Rスコット版「ロビン・フッド」を思い出す。 さて、白雪姫と言えば、ハンツマンよりも7人の小人しょっ!! で、 どうやって出てくるのかと思いきや、これが結構、凶暴な連中でさぁ。 姫に癒しの力があると知った小びとたちは 率先して姫に加担する。 この仲間集めのくだりはどことなく「指輪物語」風。 小びとさんたちの風貌は「バンデットQ」みたい。 と、こんな感じで史劇大作やファンタジー映画を アレコレとつまみ食いしてるわけよ。 ここでの小びとは革命の戦士なので、 陽気に「♪ハイホ〜♪」とは歌わない。 ことさら強調されているのが、戦う白雪姫、ということみたいね。 バートン版の「アリス」もそうだったけど、 姫は甲冑に身を包み、率先して戦いに馳せ参じる。 近年のファンタジー映画の要素を上手く取り入れて、 お馴染みの「白雪姫」を描こうとしているのが窺える。 最大のサプライズは、毒リンゴによって倒れた姫の呪いを解くのが 王子のキスじゃないってこと。 確かに、この映画では王子はどこか蚊帳の外のような扱いだった。 しかし、この変更、なんか意味があるような気がしてならない!! クリステン・スチュワートは「トワイライト」サーガでもお馴染みの あまり笑顔を見せない、いつも口が半開きで、血圧の低そうな感じで喋る。 なもんだから、ベラが白雪姫を演じているみたい。 一応、森の動物たちと触れ合うシーンも用意されている。 王子からリンゴをもらった時に見せる妙に艶気のある笑顔(テレ笑い?)、 あれはイイね。 クリステンはこうゆう、伏し目がちの笑顔が得意だ。 シャーリーズ・セロン、ちょっと大袈裟で芝居がかった演技だけど、 この悪の女王はなかなかよろしいんじゃないかと。 シャーリーって目元がキリッとしているから、 実はこういう冷酷な役が似合うんだよね。 最後の白雪姫との1対1のバトルも迫力満点!  老いさらばえてゆく姿はチト怖い。 お馴染みの「鏡よ、鏡よ」のくだりでは ミラーマンが液状になってドロ〜ッと出てくる。 しかし、一番驚いたのは7人の小びとを、 小人でない人たちに演じさせてるってこと。 どっかの誰かさんなら 「こんな手の込んだことしないで小人俳優を使えよ!」ってなもんだが、 意外な人たちがおチビさんを演じていると、 妙なお得感が出てくるから不思議。 この映画はオープニング・クレジットがないので 主演の3人以外は誰が出ているのか分からない状態で観たもんだから、 「あれぇ? あの顔ってアイツだよなぁ。 でも、小人だしなぁ」となっちまった! クリス・ヘムズワースは「アベンジャーズ」の次の映画なんだけど、 ソーのイメージをずっと引き摺っていきそうで心配。 しかし、彼は無骨だけど根は優しい、 という男が似合うから余計な心配か。 ウィリアム王子、どっかで見た顔だなぁ、と思ったら、 「生命の泉」に出てた役に立たない神父さんだわ。 金髪、おかっぱ頭の女王の弟、あれは誰だ? もうひとつの白雪姫映画が今秋公開決定!!  見比べる愉しみができたわ。


4677 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(TV 2012)

オトーサン、 仮面ライダーのTV初登場は、1971年。 一生懸命、見ましたよー。 子供たちは、変身ベルトをつけて、 「ヘンシーン!」なんて叫んでいました。 まだ、続いていたのですね。 原題:仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(2012) 監督:金田治 原作:石ノ森章太郎/八手三郎 脚本:米村正二 Genre:アクション/特撮/ヒーロー 上映時間:89分 あらすじ: ある日、仮面ライダーディケイド=門矢士が 突如、すべてのスーパー戦隊を攻撃し始めた。 逆に、ゴーカイレッド=キャプテン・マーベラスは すべての仮面ライダーを攻撃する。 異常事態発生だ。 ディケイドは、ライダーの敵“大ショッカー”の大首領となり、 ゴーカイレッドも、“大ザンギャック”の大帝王になったのだ。 同志だった仮面ライダーとスーパー戦隊が、 なぜ、つぶし合のか? この謎を解くべくデンライナーは過去へと向かい、 フォーゼとゴーバスターズは戦いを止めるべく立ち上がる。 出演者: 井上正大 ... 門矢士/仮面ライダーディケイド 小澤亮太 ... キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド オトーサン、 「門矢士って、もやしッ子かい?」 でも、かどやつかさと読むのです。 井上正大くん、いのうえ まさひろと読むのです。 愛称、まーくん。演技が上手とはお世辞にも言えませんが、 この世界、売れたもん勝ちですよね。 その他の出演者: 秋山莉奈 ... ナオミ 石丸謙二郎 ... オーナー 戸谷公人 ... 海東大樹/仮面ライダーディエンド 奥田達士 ... ドクトルG(ゲー) 福士蒼汰 ... 如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ 高橋龍輝 ... 歌星賢吾 清水富美加 ... 城島ユウキ 吉沢亮 ... 朔田流星/仮面ライダーメテオ 渡部秀 ... 火野映司/仮面ライダーオーズ 高田里穂 ... 泉比奈 山田裕貴 ... ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー 市道真央 ... ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー 清水一希 ... ドン・ドッゴイヤー(ハカセ)/ゴーカイグリーン 小池唯 ... アイム・ド・ファミーユ/ゴーカイピンク 池田純矢 ... 伊狩鎧/ゴーカイシルバー 鈴木勝大 ... 桜田ヒロム/レッドバスター 馬場良馬 ... 岩崎リュウジ/ブルーバスター 小宮有紗 ... 宇佐見ヨーコ/イエローバスター User Rating:3.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:3.6/10( 150 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、当然でしょう」 User Reviews すらりんさん 2012年5月12日 付き添いで劇場に行きました。 おじさんとしては、 ライダーや戦隊の膨大な数にびっくりしました。 変身シーンも昔に比べると洗練されてカッコ良くなりましたね。 戦闘に次ぐ戦闘で、画面の効果もド派手で、 非常に迫力のある作品でしたが、 予備知識ゼロのおじさんとしては、 ワケが分からないところも多く、 心から楽しむというところまでは行きませんでした。 従って個人的な点数は低いですが、 隣の子供は最初から最後まで 身を乗り出して集中してましたし、 この手のアクション映画としては、なかなか出来は良い気がします。 意外にも大人だけで来ている女性のグループも結構いましたが イケメンのヒーロー目当てだったのでしょうか。 たしかに男前が多かったですね。 オトーサン、 「多すぎるよ、いくら何でも」 これ1本みておけば、顔ぶれがすべて分かるのかも。 鱗歌さん 2013年8月17日 ヤケクソもここに極まれり。 お祭りです。 仮面ライダーと戦隊モノをぜーんぶ出しちゃえ という企画案に対し、 「解無し」という立派な解答を提示してくれた 製作陣の並々ならぬ努力に拍手。 まず、半年少々しか放送されなかった 仮面ライダーディケイド、 コヤツが「歴代仮面ライダー」ありきの 非常にメタな性質をもった面倒なキャラ (その分、企画としては使い道が多い)。 で、あの悪名高い(?)『オールライダー対大ショッカー』という 映画が作られちゃうのだけど (アリンコみたいにライダーがうじゃうじゃ出てきても、なあ)。 で、さらなる上を、安直に目指してしまうと、 本作『仮面ライダー×スーパー戦隊』となっちゃう訳ですな。 お誂え向きなことには、 戦隊側にも『ゴーカイジャー』という面倒な企画が通っていて、 コヤツらは過去の戦隊モノに色々変身できちゃう 明らかに“お兄ちゃんの世代”さらには“親の世代”への ご機嫌取りみたいなキャラなのですな (余談ですが、タイムレンジャーの最終回で、 過去の戦隊を詳細に解説してくれていて なかなか面白かったと記憶しています。 我々へのご機嫌取りは、アレで充分です)。 お膳立ては揃った、 あとはライダーと戦隊をテンコ盛り登場させるだけ!  ライダーと戦隊が抗争を繰り広げる!  「次の獲物は?」「天装戦隊ゴセイジャーだ!」という訳で どこかのド田舎でゴセイジャーが襲撃されている光景を観ると、 スーパー戦隊というより、 町興しの為のご当地戦隊にしか見えないのがトホホ (要するにコレって、テレビ放送が終わったヒーローたちは、 日本各地でひっそりと余生を送っている という設定なんですよね?? 違う??)。 さてこの戦いの行方は、いかに。 いかにってったって、最後は皆で手を組んで 悪と戦うに決まっているのですが、 ここでもアリンコみたいに うじゃうじゃヒーローを登場させるのは結構ですが、 「実際に無数のヒーローが画面に収められているシーン」 というのが意外に少なくて、 背景の寂しい手抜きのような戦闘シーンになってしまっているのが、 アカンでしょ。 基本的にこういう“特撮ヒーローもの”というジャンルは、 カット割りで見せることを身上とした楽しい作品であって、 嫌いではないのですけどね。 ちょっとお祭りバカ騒ぎが過ぎましたね。


4676 トランスポーター3 アンリミテッド(TV 2008)

オトーサン、 「リュック・ベッソン映画は、いいね」 ストーリーは、強引でいい加減ですが、 それがまた娯楽作の成功につながっているのです。 原題:Transporter 3 (2008) 監督:Olivier Megaton 脚本:Luc Besson/ Robert Mark Kamen Genre:Action / Adventure / Crime Rated PG-13 for sequences of intense action and violence,       some sexual content and drug material Country:France/ UK / USA Language:English / French / Ukrainian / Russian / Hungarian 上映時間:104分 あらすじ: フランクは、運び屋(トランスポーター)だ。 瀕死の知人を救急車に運びこもうととすると、 救急車が突然爆発する。 原因は、赤毛の女の腕に装着され、 車から離れると爆発する特殊なブレスレットだった。 彼女を助けようとしたフランクは、 何者かに殴られ気絶してしまう。 目覚めると、腕にブレスレットが装着されていた。 ジョンソンが現われ、きつい仕事を依頼する。 ウクライナの環境大臣に、汚染物質の運び込みを 許可させようとして、その令嬢・ヴァレンティーナを 人質にとっていたのだ。 出演者: Jason Statham ... Frank Martin(フランク) Natalya Rudakova ... Valentina(ヴァレンティーナ) Francois Berleand ... Tarconi(タルコーニ) Robert Knepper ... Johnson(ジョンソン) オトーサン、 「確かに、切れ味鋭いね」 ステイサムが飛び込み選手だったと知ると、 その理由が分かります。 JASON STATHAM  ジェイソン・ステイサム 誕生日 1972 出身 英 イギリス代表の飛び込み選手。 ファッション・モデルを経て俳優へ転身、 「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で映画デビュー。 2002年、「トランスポーター」で初の主役、シリーズ化され代表作になる。 以降、アクション・スターとしての地位を確立している。 出演作 1998年「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」 2000年「スナッチ」 2001年「ザ・ワン」「ゴースト・オブ・マーズ」      「ミーン・マシーン」 2002年「トランスポーター」 2003年「ミニミニ大作戦」 2004年「セルラー」 2005年「トランスポーター2」「エクスタシー」「リボルバー」「カオス」 2006年「アドレナリン」「ピンクパンサー」 ? 2007年「デス・リベンジ」「ローグ アサシン」 2008年「トランスポーター3 アンリミテッド」「デス・レース」      「バンク・ジョブ」 2009年「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」 2010年「ロシアン・ルーレット」「エクスペンダブルズ」 2011年「キラー・エリート」「ブリッツ」「メカニック」 2012年「エクスペンダブルズ2」「SAFE/セイフ」 2013年「ワイルド・スピード EURO MISSION」「PARKER/パーカー」 その他の出演者: Jeroen Krabbe ... Leonid Vasilev Alex Kobold ... Leonid's Aide David Atrakchi ... Malcom Manville Yann Sundberg ... Flag Eriq Ebouaney ... Ice David Kammenos ... Driver Market Silvio Simac ... Mighty Joe Oscar Relier ... Thug / Driver Timo Dierkes ... Otto Igor Koumpan ... Cop Ukraine Paul Barrett ... Captain User Rating:5.9/10( 77,018 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 2,155 votes) Yahoo! オトーサン、 「中盤、荒唐無稽だけど...」 User Reviews Cimta-1さん United States 2008年11月22日 第1作よりも、よくないが、 第2作よりはいい。 昨夜、Planet Hollywoodの試写会に行ってきた。 第1作、第2作での、おかしなアクションを楽しめたならば、 この第3作も楽しめるだろう。 ジェイソン・ステイサムが戻ってきて、 どんな状況下でも、悪漢どものケツをぶっ飛ばしている。 本作品のクルマ、自転車、列車などの乗り物アクションは、最高だ。 彼の"助手席の女"を演じたナタリア・ルダコーワは、 ユーモラスで、フランクのトラブルと好対照だ。 控え目な演技をみせようとしている。 本作品は、最高で、時々、安っぽく見えるが、 ウルサイことを言わないなら、 楽しみが多いアクション映画となるだろう。 オトーサン、 「確かに、華がないね」 ヴァレンティーナ役をあえて地味にすることで ステイサムを浮かび上がらせたのかも。 ジーナさん 2010年8月28日 カーアクションだけじゃない ルールなんぞ守れないフランクの行動は いつも通りのパターンですが、 依頼を受けるまでの流れや 車から20m離れると爆発という設定が効果的でした。 フランク・マーティン、ウクライナの環境大臣、エココープ社、警察という 4つの立場から観れるのも良かったですし、 それぞれの目的のため それぞれが駆け引きし合っているのが面白かったです。 ただ、演出に緊張感が無いのが残念でしたね。 ジェイソン・ステーサムは相変わらず魅力的♪ 味わい深い声に肉体美・・・ホント素敵です。 しかし、問題なのはヒロイン。 そばかすの多い女の子は好きだけど、 この女優さんはとにかく華がない(爆) エロい服を着ててもエロくないし、 お嬢様の設定だけど品が無いし、 とにかく美しくないんです。 こんな女をフランクが相手にするわけないだろがっ!!! ってヒロインのレベルに軽い怒りを覚えました(爆) タトゥーの意味もセンスも理解できないし(笑) ホント大問題です。 セーム・シュルトとの対決は笑えました。 シリーズ3作目にもなると新鮮味が無い分 多少の飽きがきますが、 ストーリーは現実味を残しながらスケールアップしていますし、 アクションも工夫を凝らしているので飽きずに鑑賞できました。 もちろんカーアクションは迫力満点で見応えアリです。 個人的には前作より楽しめたような気がします。 冒頭とラストのほのぼの感も良かったですね。


4675 アメイジング・スパイダーマン(DVD 2012)

オトーサン、 「スパイダーマンは、よかったね」 「スパイダーマン2は、さらに、よかったね」 「スパイダーマン3になると、落ちたね」 そこで、監督と主演俳優などを一挙に変更したのですが,,, 原題:The Amazing Spider-Man (2012) 監督:Marc Webb 原作:James Vanderbilt /Stan Lee/ Steve Ditko 脚本:James Vanderbilt/Alvin Sargent/Steve Kloves Genre:Action / Adventure / Fantasy 上映時間:136分 あらすじ: 幼いときに両親が失踪し、 心に傷を抱えたまま伯父夫婦のもとで育った 内気な高校生、ピーター・パーカー。 NY市警警部を父に持つ同級生グウェンに 秘かな想いを寄せる。 そんなある日、父の鞄を見つけたピーターは、 父のことを知るオズコープ社のコナーズ博士を訪ねる。 しかしそこで、遺伝子実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。 翌日、ピーターの身体に異変が起こり、 超人的なパワーとスピードを身につける。 彼はその能力を正義のために使うことを決意し、 スパイダーマンとなって街の悪党退治に乗り出す... 出演者: Andrew Garfield ... Spider-Man / Peter Parker(スパイダーマン/ピーター) Emma Stone ... Gwen Stacy(グウェン) Rhys Ifans ... The Lizard / Dr. Curt Connors(トカゲ/コナーズ博士) Denis Leary ... Captain Stacy(警部) オトーサン、 「この青年は、有望株だね」 ANGREW GARFIELD アンドリュー・ガーフィールド? 誕生日: 1983/08/20 出身: カリフォルニア州ロサンジェルス 高校卒業後は、演劇学校の名門セントラル・スクール・ オブ・スピーチ・アンド・ドラマに学ぶ。 舞台俳優として新人賞に輝く。 「大いなる陰謀」映画デビュー、 「ソーシャル・ネットワーク」で ゴールデン・グローブ助演男優賞ノミネート 新スパイダーマンの主人公に抜擢され、注目されている。 出演作: 2007年「BOY A」「大いなる陰謀」 2008年「ブーリン家の姉妹」 2009年「レッド・ライディング I から III 」      「Dr.パルナサスの鏡」 2010年「アイム・ヒア」「わたしを離さないで」      「ソーシャル・ネットワーク」 2012年「アメイジング・スパイダーマン」 その他の出演者: Martin Sheen ... Uncle Ben Sally Field ... Aunt May Irrfan Khan ... Rajit Ratha Campbell Scott ... Richard Parker Embeth Davidtz ... Mary Parker Chris Zylka ... Flash Thompson Max Charles ... Peter Parker (Age 4) C. Thomas Howell ... Jack's Father Jake Keiffer ... Jack Kari Coleman ... Helen Stacy Michael Barra ... Store Clerk User Rating:7.1/10 ( 258,663 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 1.846 votes) Yahoo! オトーサン、 「期待外れだった」 高校生向けのディズニー映画みたいでした。 User Reviews rishi devさん 2012年6月29日 スパイダー版、ロミオとジュリエット エマ・ストーンとアンドリュー・ガーフィールドは、 キスばかりしている。 出演者は、他の映画よりもいい。 ストーリーは、お粗末で、撮影は並み。 いい俳優を集めたいい脚本だが、筋書がお粗末。 サム・ライミ監督なら、同じ俳優を使い続けただろう。 脚本も同じで。 監督は、かなりいいが、 高校生のなめあいにお金を払いたくない。 リス・エヴァンスの代わりに、 シャールト・コプリーを起用していたら、 3点加えただろう。 高校生ピーターとグウェンの感情の起伏を描く ロマンティックな映画だ。 ほかは、どうでもいい。 彼らのキスの間は、困ってしまった。 技術的にも。映画には、欠点がある。 クモの巣は、彼の身体からではなく、 彼がつくった装置によるものだ。 もうひとつ。 CGI が、ひどい。 安手のマルチコアチップとGPUは、 正視に堪えない。 アニメ以下の出来栄えだ。 おお! 悪漢。 ---巨大トカゲは、ああ、 貨物列車やトラックに呆気なく潰されそうだ。 Prometheusよりはいい。 俳優たちが実にいいからだ。 拍手したいのは、アンドリュー・ガーフィールド、 マーティン・シーン、クリス・ジルカほかの出演者だ。 この映画をつくったシナリオの連中も、いい。 ストーリーとロマンスは、屁でもない。 メロドラマと感情過多。 「スパイダーマン3」は、「The Amazing spider-man」 と命名すべきだ。 オトーサン、 「そんなに泣けるかなぁ?」 前田有一さん 2012年6月18日 泣けるスパイダーマン サム・ライミ監督の降板をきっかけに、 大ヒットシリーズである実写版スパイダーマンは 一からやり直すことになった。 キャストも一新、主人公ピーター・パーカーの 高校生時代をじっくり描くという、 ドラマ重視のコンセプトとなり、 監督もマーク・ウェブ(「(500)日のサマー」(2009))が 抜擢された。 知名度も実績もかなり劣る面々となったわけだが、 それでもふたを開ければドラマ性とエンターテイメント性を 高いレベルで両立させたなかなかの傑作であった。 (略 あらすじ紹介) 下敷きにした原作自体も前シリーズとは異なるため、 ヒロインはMJからグウェン(エマ・ストーン)に変更。 恋人との関係は変身前から結構なラブラブ状態、との違いがあるが、 基本的にはおなじみのスパイダーマン誕生秘話から描かれる。 しかしここは、前シリーズ以上にドラマチックに演出される。 今回スパイダーマンが真の意味で誕生するのは、 よく伸びるスーツを夜なべのミシンで縫い上げたその時ではもちろんなく、 初めて他人の救出作業を行ったその時、である。 スパイダーマンことピーターは、最初の悪者を見逃した時、 とりかえしのつかないものを失ってしまうことが 誕生の直接の原因となっているわけだが、 だからこそこの「誕生」の盛り上がりは相当なものがある。 この、橋上の迫力ある救助シークエンスは、 映像的な見せ場としても本作一二を争う名場面。 ここで彼が初めて名を名乗る瞬間、 ヒーローとしてのスパイダーマンが誕生し、観客は涙する。 同時にここは、終盤への重要な伏線にもなっている。 主人公ピーターは、この新シリーズで 父親ではなく自分探しをする。 この映画のテーマは明快で、若者の自分さがしと、 それを見守る大人たちの責任について、だ。 その根底には、毎度おなじみ近年のハリウッド映画のトレンド 「家族礼賛・無条件賛美主義」とでもいうべき思想が たくさん盛り込まれている。 その視点を持って遠くから眺めると、 この映画の中には広い意味での父子関係が いくつも描かれていることがわかる。 ピーターと叔父、グウェンとその父、 グウェンの父親とスパイダーマン (あるいはピーター)、そして救助される子供と その父親(C・トーマス・ハウエル)。 最後にもう一つあげるなら、NY市民とスパイダーマン。 それらの関係の中で繰り返されるのは、 親は子を無条件で支え続け、認め肯定するという、 そういう切ない存在なのだ(=そうあるべき)ということ。 だから親から子への願いは本作の中ではほとんど聞き入れられず、 時にはそれが原因で親が命を失うことさえある。 わざわざラストで意図的に強調されているように、 親は子にかたき討ちすらしてもらえない、 それでも支え続けるのが親の責任なんだよと、そういう事を言っている。 そのおかげで子供は自分探しの旅を完了するのだと。 この考え方については、多くの人々、特に親世代は共感するだろう。 子育て中の親御さんにぴったりな映画である。 このテーマがもっとも色濃く出ているのは、 NY市民とスパイダーマンの関係性において。 本作のニューヨーク市民たちは、 スパイダーマンにただ守られているだけのか弱き存在ではない。 NYが生んだ息子というべきスパイダーマンのために、 自分たちもできることをしてやるんだと言わんばかりだ。 そこでアップになる誇らしい星条旗が思わず苦笑を誘う。 こうしてみると、親というものはなんだか報われない存在だが、 それでもちゃんと子供のためになっているわけだ。 父親がいないピーターは、 誰よりも父が子を思う愛情の深さを理解している男。 だからこそ、グウェンの父親の気持ちもよくわかる。 それが痛いほど観客にも伝わってくるから、 最終局面の選択は涙を誘うし、ラストシーンの幸福感も倍増する。


4674 ロボット(DVD 2010)

オトーサン、 「インド映画か、大衆迎合だろう」 あまり期待もせずに、みはじめましたが、 いやはや、今年一番の名画かも。 原題:Enthiran (2010) 監督:S. Shankar 原作:S. Shankar 脚本:Madhan Karky/S. Shankar/Sujatha Genre:Action / Adventure / Comedy Country:India Language:Tamil 上映時間:155分 あらすじ: 天才工学博士バシーは長年の研究の末に、 高性能二足歩行型ロボット、チッティの開発に成功する。 すべてにおいて人間を凌駕する能力を有し、 命令に忠実なチッティに人類の希望は膨らんだ。 しかし、人間の感情もプログラムされたチッティは、 博士の恋人サナに恋してしまうのだった。 やがて博士の怒りを買い、廃棄処分にされてしまう。 それを悪徳工学者・ボラ博士が回収し、 最強最悪のターミネーターへと改造。 冷酷な感情に支配されたチッティはサナを拉致すると、 バシー博士と人類に容赦のない反撃を開始するのだった。 出演者: Rajnikanth ... Dr. Vaseegaran / Chitti(バシー博士/チッティ) Aishwarya Rai Bachchan ... Sana(サナ) Danny Denzongpa ... Dr. Bohra(ボラ博士) オトーサン、 「すごい俳優がいたんだ」 サナ役のアイシュワリヤーが、素敵でした。 RAJINIKANTH ラジニカーント 誕生日:1949/12/12-  出身 インド、カルナータカ州バンガロール。 インドの庶民階級の子として生まれ、 映画スターの道を志すが、「コネと白い肌」がなく、挫折。 大工やバスの運転手などをする。 「タバコを投げ咥えるパフォーマンス」がウケて、映画界に入る。 学校や病院を建設したり、被災地を援助するなど、 貧困者・被差別女性を支援する社会活動を行っている。 出演作: 1988年「インディアナ・アドベンチャー/ブラッドストーンの謎」 1989年「ドタバタ・ツインズ」 1991年「ダラパティ/踊るゴッドファーザー」「ダルマドゥライ 踊る!鋼の男」 1993年「ヤジャマン踊るマハラジャ2」 1994年「ヴィーラ〜踊る ONE MORE NIGHT!」「バーシャ!踊る夕陽のビッグボス」 1995年「ムトゥ 踊るマハラジャ」 1997年「アルナーチャラム 踊るスーパースター」 1999年「パダヤッパ いつでも俺はマジだぜ!」 2005年「ラジニカーント★チャンドラムキ/踊る! アメリカ帰りのゴーストバスター」 2007年「ボス その男シヴァージ」 2010年「ラ・ワン」「ロボット」 その他の出演者: Santhanam ... Siva Karunas ... Ravi Delhi Kumar ... Vaseegaran's Father Cochin Hanifa ... Traffic Police Kalabhavan Mani ... Pachaimuthu Devadarshini Chetan ... Latha Sabu Cyril ... Agent Shah Chaams ... Barber Shriya Sharma ... School student Sugunthan ... Walkie-Talkie Inspector Kriz Chris Henri Harriz ... Austrian Goon User Rating:6.7/10 ( 12,211 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 361 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点台だと思う」 User Reviews Mahesh Kothamangalamさん United States 2010年9月30日 ラジニカーント、唯一無ニのスーパースター 成分がいいと、結果も最良になるだろうか? あなたが、監督の言うことを聞く、 俳優/スーパースターを持っていて、 女優でグローバルなセレブが、 スクリーン上で燃えてくれて、 大予算が、正当化されるならば、 答えは、イエス。 やれるんだ。 シャンカールの、この壮絶な映画に栄えあれ。 この男は、絶対に天才だ。 彼の想像力は、極みに達している。 インド映画のスタンダードを上げている。 彼の映画は、みんな映画制作のスケールが、 とてつもないものになっている。 彼は金で買える最高の技術を獲得した。 予算の大部分は、アニマトロニクスに用いられている。 本当に多用されているのだ。 ラジニカーントは、最高だ。 事実、彼が映画なのだ。 シャンカールがつくったすべてのフレームに生気を与えている。 アイシュワリヤーも、最善を尽くした。 ゴージャスだ。 歌のなかで、かなり豪華なダンスを披露している。 アニマトロニクスは、最高のものだ。 歌も素敵だ。 安い料金を払えば、 観客は、世界最高の場所に連れていってもらえる。 このロケーションには、たまげる。 まったくユニークだ。 シャンカールは、歌に向いたロケ地を自ら選んで 大規模な撮影がなされた。 音楽は、夢中にさせてくれ、実に楽しい。 この映画は、インドで製作された最大の映画になるだろう。 間違いなく、世界中の製作者らや配給業者たちを 大儲けさせてくれるだろう。 ラジニカーントは、スターの位置を再確立した。 本当に、伝説の男だ。 オトーサン、 「珍しくベタぼめしているね」 前田有一さん 2012年5月30日 面白くて斬新でゴージャス 富士そばの一部店舗に カレーかつ丼というメニューがある。 おそらくカレーライスとかつ丼の両方を食べたい人が 考案したメニューであろう。 だがそのコンビネーションは、 予想通りいや予想に反して大した相乗効果をもたらさず、 どうみてもかつ丼にカレーをかけた以上の料理にはなれなかった。 これは欲張りな消費者の要求が 必ずしもいい結果を招くわけではない一例だが、 インド映画『ロボット』は、 笑いやスリラー、アクション、ミュージカルなどを 相乗効果を無視してひたすら盛り込んだ映画版カレーかつ丼。 しかも、奇跡的に破綻なくまとまった 他に類を見ないエンターテイメント作品に仕上がっており、 富士そばメニュー考案者も激しく嫉妬間違いなしの逸品である。 (略 あらすじ紹介) 本作は、シャンカール監督が劇中の新型ロボット同様 10年間の構想で作り上げた作品。 インド映画史上最大の予算をつぎ込んだ超大作で、 同国の映画としてはおそらく史上最高の興行収入を記録した。 おそらくと書いたのは、 インド映画は必ずしも厳密に集計されていないため、である。 そんなテキトーな国らしく、 CGを駆使したカーチェイス&クラッシュがあったかと思えば ラブロマンスもあり、そこに唐突かつ絢爛なダンスシーンが 何の脈拍もなくジャンルの壁を超えて繋がっている。 このトリップ感だけは他国の映画では味わえない。 この映画をつくるにあたり、 監督はハリウッドのVFXスタッフや香港映画の技術指導者等 各国の一流の人材を呼び寄せた。 そうした国の作品をほうふつとさせる見せ場が多いのはそれが理由だが、 それでも全体をみればこれはインド映画としか言いようがない。 これが逆に、各国の映画人がアメリカに行けば、 出来上がったものはどれも「ハリウッド映画」的になってしまうところ。 その意味では、世界一の技術を持つアメリカの映画人が 各国映画に「出向」するのは、 世界の映画文化の進歩のためには良いことなのかもしれない。 主演はラジニカーント。 「ムトゥ踊るマハラジャ」(1995)で、 日本にインド映画ブームを巻き起こしたあのスーパースターだ。 ブームと言ってもほとんどこれ1本という声もあるが、 いずれにしてもあれからあれから数十年。 62歳ながらダンスシーンは自分で演じており、 さすがに動きには衰えが見られるものの、 そのカリスマチックな雰囲気は全くもって健在である。 この映画の最大の見どころはラスト40分間のアクションで、 これは本当に度肝を抜かれる。 ロボットが周りを破壊しまくるありがちなアクションなのだが、 こんな馬鹿げた見せ方を考え付いたのはこの映画が初めてだろう。 常軌を逸したその数々は直接見てもらう以外にないのだが、 我々プロフェッショナルが、 開いた口がふさがらない体験をするというのは大変なことである。 バカバカしいだけではなく意外と深い部分もあって、 ラストにロボットが語るセリフなどは大変考えさせられる。 感情を持ったことで、皆から疎まれるロボット。 では、いったい彼はどうすればよかったのか。 笑って映画を楽しんだ後、観客は自分の頭で考えることになる。 わが国の場合は、財務省が製造したロボットが 総理大臣という重要な職に就いているが、 彼にも自分自身でしっかり考えて働いてほしい。


4673 二つの祖国で 日系陸軍情報部(BS 2012)

オトーサン、 「陸軍についで、宮内庁もやったのか」 敗戦直後、責任追及を恐れて、重要文書を焼却しました。 歴史の暗部が、国民の目に触れないようにしたのです。 この映画、戦中・戦後に何が起きていたか、 白日の下にさらしました。 原題:MIS Human Secret Weapon (2012)    M.I.S.―人間秘密兵器―(仮題) 監督・脚本:すずきじゅんいち Genre:Documentary / History / War 上映時間:100分 あらすじ: 太平洋戦争時、アメリカ陸軍の秘密情報機関 MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)は主に、 日本語が話せ日本文化や習慣などの知識が豊富な 日系二世たちにより構成されていた。 彼らが日本軍の暗号解読や捕虜尋問で得た情報は 連合軍を勝利に導き、 戦後は日米の懸け橋として日本の復興に貢献した。 80名に及ぶ元MIS兵士への取材を基に、 日系アメリカ人の知られざる歴史に迫る。 出演者: ハリーアクネ トーマスツボタ ビクターマツイ オトーサン、 「胸をえぐられる...」 これら、無名の日系人の体験談に 素直に耳を傾けるべきでしょう。 その他の出演者: <アメリカ合衆国> Daniel Inouye Norman Mineta Tamlyn Tomita Lane Nishikawa ... (voice) ビクターアベ ダニエルアカカ ケンアクネ バーバラアクネ ジョージアリヨシ ポールバンナイ スタンリーフォークス ジョージフジモリ 藤崎一郎 ヨシアキフジタニ ハリーフクハラ ジュンフクシマ ステファンハーラー ディックハマダ リチャードハマサキ コリーンハナブサ タダヨシハラ リチャードホーキンス フミエヒガ タケジロウヒガ ウォーレンヒガ フランクヒガシ アイリーンヒラノ マジーヒロノ グラントイチカワ キャロルジェンセン ブルースカジ フランシスカジ ノーマンキクタ ウェインキヨサキ ジャネールクロダ アルナカザワ フランクマスオカ マイクマスヤマ ジェームズマクノートン クレイグ ミドルトン レイモンドムラカミ ジェームスムラタ ジョセフムラツチ ハーバートムラヤマ アルニプカウ フランクリンオド ジェームズオガワ ドンオカ イサオオカ スティーブンペイン トーマスサカモト ヒトシサメシマ テリーシマ ジェイクシマブクロ ロザリントーナイ テッドツキヤマ マーヴィンウラツ ミヨウラツ エレインヤガワ ハーバートヤナムラ アケミキクムラヤノ ジャネットヨコヤマ <日本> 知花治雄 比嘉盛保 比嘉正光 喜友名朝昭 小林徹 喜屋武初子 升田久 升田峯子 宮城清子 大田昌秀 テリーツボタ User Rating:-/10( 321 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 20 votes) Yahoo! オトーサン、 「大事な必要な記録映画だ」 User Reviews ja2wgdさん 2013年2月15日 やはりそうだったのか! 欧州戦線の442部隊の活躍は、 大々的に知らされているのに、 太平洋戦線の日系二世部隊の活躍は、 全く知らされていない。 子供の時から疑問に思ってました。 日本軍の暗号の筒抜け、情報戦等で裏方で大活躍したのが だんだん知る事になり、残念でした。 外観は日本人でもアメリカ人として育っているんだなあ〜 戦後親との絆は、どうだったのかと思いますね。 オトーサン、 「そんなことがあったのか」 日本軍は、捕虜になる前に自決せよと命じていたので、 捕虜になったときの心得を教えていませんでした。 だから、大事な情報がアメリカ軍に筒抜けになったのです。 西終庵亭主さん 2012年4月15日 ドキュメンタリー映画「MIS」 ーーアメリカ軍の諜報活動をになった日系人の苦悩。 タイトルの「MIS」は、Military Intelligence Serviceの略。 第二次大戦中に、日本語を駆使して アメリカ軍の対日諜報活動をになった日系人 のドキュメンタリーである。 当時は存在すら極秘であり、1972年までは機密扱い。 情報解禁になった後も彼らは口を開かなかった。 その存在と活動を知って驚いた。 日本軍関連の書類のすべて (そのほとんどが暗号ではなかった)を翻訳。 通信も傍受・解読。 山本五十六連合艦隊指令長官 が前線視察に行ったとき、 無線を傍受され飛行機を打ち落とされ、 彼が死んだことによって戦局が大きく 変わった話は有名だが、それもMISの仕事だった。 映画を見てほしいので詳しくは書かないが、 総勢6000人(翻訳部隊には女性もいた) の極秘部隊の活動は戦中も戦後も広範にわたっており、 トルーマンが彼らを「人間秘密兵器」と呼んだというのもわかる。 勇猛果敢な日系422部隊同様、 MISメンバーもアメリカ人としての忠誠を誓った が、日本の親族や肉親と敵味方にわかれて闘うことで 彼らの心は引き裂かれた。 証言者は80代後半から90歳を越えているが (話しているのは英語だ)、 そんな彼らが滂沱するのを見るとこちらも泣けてくる。 監督はロス在住のすずきじゅんいち氏。 現在NY市内ではQuad Cinemaで上映中。 21、22日にはジャパンソサエティ。 西海岸他でも上映している、 日本でも封切られる。 詳しくはhttp://mis-film.com/ja/で。 オトーサン、 「執念の映画だね」 ロケ地をみるだけでも、頭が下ります。 <アメリカ Almansor Court Arizona Memorial Place Camp Tracy, Byron Hot Spring Crowne Plaza Hotel Washington National Airport Defense Language Institute Foreign Language School Go For Broke Monument Japanese American National Museum Japanese Cultural Center of Hawaii Maui Arts & Cultural Center- Castle Theatre - Mr. Edgar Hamasu’s House National Japanese American Historical Society Ocean Resort Hotel ? King Room - Presidio Trust Building 640 Saint Francis Xavier Chapel Senator Daniel Inouye’s Office TOASTMAN INC (Jake Shimabukuro’s Office) United Television Broadcasting Systems, Inc. Watanabe Ing LLP YOKOHAMA Japanese Restaurant <日本> チビチリガマ マッカーサー執務室(第一生命ビル) ひめゆり平和祈念資料館 順天堂大学練馬高台病院 皇居 二重橋 沖縄陸軍病院南風原壕群20号跡 シムクガマ 首里城 ワック株式会社会議室 靖国神社


4672 あなたへ(TV 2012)

オトーサン、 「大ヒットしたそうだね」 高倉健、最後の主演作ということもあって、 幅広い年齢層を動員できたのでしょう。 原題:あなたへ(2012) 監督:降旗康男 脚本:青島武 Genre:Drama 上映時間:分 あらすじ: 北陸・富山の刑務所で指導技官を務める倉島英二のもとに ある日、亡き妻・洋子からの絵手紙が届く。 そこには、“故郷の海を訪れ、散骨してほしい”とあった。 お互いに理解し合っていたと思っていたが、 妻がなぜ生前に言わずに、 このような形で伝えようとしたのか真意が分からない。 願い通りに、彼女の故郷・長崎を目指すことに。 本当ならば妻と旅行するために準備していた 手製の改造キャンピングカーに乗り込み、 富山を後にする。 出演者: 高倉健 ... 倉島英二 田中裕子 ... 倉島洋子 佐藤浩市 ... 南原慎一 大滝秀治 ... 大浦吾郎 余貴美子 ... 濱崎多恵子 オトーサン、 「存在感あるなぁ」 流石に、寄る年波を感じさせます。 周囲の名だたる役者さんたちが、 一歩下がって演技しているのが、印象的でした。 高倉 健 誕生日:1931/2/16 出身地:福岡県中間市 明治大学商学部卒、1955年 東映第2期ニューフェイス。 56年 「電光空手打ち」でデビュー、 76年、東映退社後、日本を代表する俳優として活躍。 出演作: 1963年 「暴力街」 1964年 「宮本武蔵」 「日本侠客伝」 1965年 「網走番外地」 「昭和残侠伝」 1968年 「新・網走番外地」 1970年 「遊侠列伝」 1978年 「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」 「野性の証明」 1981年 「動乱」「遙かなる山の呼び声」 1982年 「駅・STATION」 1989年 「あ・うん」 1999年 「鉄道員」 2001年 「ホタル」 2006年 「単騎、千里を走る。」 2012年 「あなたへ」 その他の出演者: 草なぎ剛 ... 田宮裕司 綾瀬はるか ... 濱崎奈緒子 三浦貴大 ... 大浦拓也 長塚京三 ... 塚本和夫 原田美枝子 ... 塚本久美子 浅野忠信 ... 警察官 ビートたけし ... 杉野輝夫 岡村隆史 ... お好み焼き屋の客 User Rating:6.4/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.5/10( 675 votes) Yahoo! オトーサン、 「賞の大盤振る舞いだね」 」 日本アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 大滝秀治 佐藤浩市 ・助演女優賞 余貴美子 同ノミネート ・作品賞 ・監督賞 降旗康男 ・脚本賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews リーム555さん 2013年6月19日 高倉健 ストーリー自体は物足りなかったし、 映像も所々過剰気味なのが気になったけど、 高倉健が出てるってだけで最後まで見ちゃうんだよね。 これが存在感ってやつか。 半世紀にもわたって大スターであり続け、 80歳を超えてもなお映画で主演。 そして当たり前のようにヒットさせる。 もうこんな俳優は出てこないな…。 オトーサン、 「うまいね、受けの演技とは」 高倉健さんは、間のとりかたが絶妙なのです。 陸将さん 2012年9月3日 高倉健が魅せる「受け」の演技 本作は妻を亡くした孤独な男による「ロードムービー」だ。 その「旅」の目的は、亡き妻の遺言通り、 彼女の故郷の海に散骨すること。 それを現在パートでは、 旅の途中で出会う人々が物語を紡いでいく。 また、主筋に挿入される回想パートでは、 亡き妻との思い出が徐々に色付いて蘇ってくる。 そんな物語を降旗康男は、 良くも悪くも律義で真面目な作品に仕上げている。 彼が高倉健を主演に起用するのは、本作が20本目だ。 壮大かつ幻想的な風景の中で 1人佇む高倉健をカメラで追うだけで、 ある男のドラマや人生が浮かび上がってくる。 だからこそ、演出は前面に押し出さなくてもいい。 被写体としての高倉健に惚れこんでいるからこそ、 本作においても監督と主演の信頼関係が見て取れる。 高倉健は終始、「受け」の演技をする。 酒を酌み交わす席に付き合い、相手の盃に酒を注ぎながら、 相手の話にひたすら耳を傾ける。 そんな彼に、登場人物たちは各々の人生を吐露していく。 それは、高倉健が持つ人間的な器の大きさや、 何でも受け止めてくれそうな包容力が成せる業だろう。 豪華キャスト陣が、彼に身を任せて演技をしている安心感が ひしひしと伝わってくる。 だが、高倉健は彼らに説教もアドバイスもしない。 だからこそ、各々の人生の問題が解決される訳ではない。 その意味で、各エピソードが消化不良な印象も受ける。 それは、観客が「人生」について考える取っ掛かりに過ぎないのだ。 本作で最も魅力的なのは、高倉健が「受け」の演技から、 主体性を持った演技へと変わる瞬間だ。 そこで彼が演じるキャラクターの心がくっきりと見える。 それは、妻への深い愛情や、相手への不器用な思いやりだ。 役柄を越えた、高倉健という存在の大きさを堪能するだけでも、 見応えのある作品だと思う。


4671 終着駅 トルストイ最後の旅(DVD 2009)

オトーサン、 「子供の頃、挑戦したっけ」 "戦争と平和"は超大作で、登場人物もハンパでありません。 しかも、ひとりひとりの内面が描きこまれています。 映画をみるだけで終わらせずに、原作も読んでください。 原題:The Last Station (2009) 監督:Michael Hoffman 脚本:Michael Hoffman /Jay Parini Genre:Biography / Drama / Romance PG12 Country:Germany / Russia / UK Language:English 上映時間:112分 あらすじ: 文豪トルストイの許には、 彼の自然主義的思想を信奉する者たちが 共同生活を送っていた。 “遺産は全てロシア国民のために使う”という 新たな遺言への署名にも同意する。 だが、夫を献身的に支えてきたソフィヤにとっては寝耳に水。 遺産を手放してなるものかと、行動に出るが、 夫婦の間に深い溝を作ってしまう。 そんな中、個人秘書として雇われたワレンチンは、 2人のありのままの姿に接し、困惑してしまう。 さらに、奔放な女性マーシャに心奪われ、 理想と現実の狭間で混乱を深めていく。 出演者: Helen Mirren ... Sofya(ソフィヤ) Christopher Plummer ... Tolstoy(トルストイ) Paul Giamatti ... Chertkov(チェルトコフ) James McAvoy ... Valentin(ワレンチン) Kerry Condon ... Masha(マーシャ) オトーサン、 「名優競演、見応えがあるね」 ヘレン・ミレンの狂いぶりには、鬼気迫るものがありました。 HELEN MIRREN  ヘレン・ミレン 誕生日 1945/7/26 出身 英ロンドン 父はロシア人。教員養成学校を中退。 65年、クレオパトラを演じて舞台デビュー。 69年、「としごろ」で映画デビュー。 パリで演劇を学び、シェイクスピア劇などに出演。 94年、「英国万歳!」でアカデミー助演女優賞ノミネート、 01年、「ゴスフォード・パーク」で2度目のノミネート。 06年、「クィーン」で、アカデミー賞主演女優賞を受賞。 名女優として“デイム(Dame)”の称号を授与される。 出演作 1968年「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」 1969年「としごろ」 1972年「狂えるメサイア」「オー!ラッキーマン」 1980年「カリギュラ」「天才悪魔フー・マンチュー」      「失われた航海」 1981年「エクスカリバー」 1984年「2010年」 1985年「ホワイトナイツ/白夜」「奇蹟の教師ヴィック」 1986年「モスキート・コースト」 1988年「パスカリの島」 1989年「鯨が来た時」「コックと泥棒、その妻と愛人」 1990年「黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯」「迷宮のヴェニス」 1991年「天使も許さぬ恋ゆえに」 1994年「英国万歳!」 1996年「SOME MOTHER'S SON」 1998年「プリンス・オブ・エジプト」(声) 1999年「鬼教師ミセス・ティングル」 2000年「グリーンフィンガーズ」 2001年「プレッジ」「ゴスフォード・パーク」 2003年「カレンダー・ガールズ」 2004年「二重誘拐」「プリティ・ヘレン」 2006年「クイーン」 2007年「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」 2008年「インクハート/魔法の声」 ? 2009年「終着駅 トルストイ最後の旅」「消されたヘッドライン」 2010年「ブライトン・ロック」「ペイド・バック」)      「テンペスト」「RED/レッド」「ガフールの伝説」(声) 2011年「ミスター・アーサー」 ? 2012年「エメランスの扉」「ヒッチコック」 2013年「REDリターンズ」「モンスターズ・ユニバーシティ」(声) CHRISTOPHER PLUMMER  クリストファー・プラマー 誕生日 1927/12/13 出身 カナダ・オンタリオ州トロント 幼い頃はピアニストを夢見ていたが、 学校で舞台に立ったことから俳優を志す。 1950年頃に舞台デビューし、53年にブロードウェイへ進出。 世界各地でシェイクスピアなど多くの舞台に出演し、 トニー賞ほか数々の栄誉に輝く。 幾つものTV作品に出演後、58年の「女優志願」で映画デビュー。 不朽の名作「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役で有名に。 「終着駅 トルストイ最後の旅」で、アカデミー賞ノミネート。 「人生はビギナーズ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 出演作 1958年「女優志願」「ジャングル・ガードマン」 1964年「ローマ帝国の滅亡」 1965年「サウンド・オブ・ミュージック」「サンセット物語」 1967年「将軍たちの夜」「トリプル・クロス」 1968年「群集の中の殺し屋」 1969年「空軍大戦略」 1970年「ワーテルロー」 1975年「らせん階段」「ピンク・パンサー2」 1976年「王になろうとした男」「スカイ・エース」 1977年「将軍暗殺」「殺しに愛のバラードを」 1978年「サイレント・パートナー」「インターナショナル・ベルベット」 1979年「スタークラッシュ」「黒馬車の影」      「ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど」      「バラ色の報酬/1000万ドルを追え!」「ある日どこかで」 1980年「目撃者」 1982年「ザ・アマチュア」 1983年「ドリーム・スケープ」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」 1986年「ボス’Sワイフ/ブロンドはお好き」 1987年「I LOVE N.Y.〜ニューヨーク恋物語〜」「アメリカ物語」(声)      「ドラグネット/正義一直線」「ガンダーラ」(声) 1988年「バンパイア・イン・ベニス」「レクイエム」 1989年「頭脳警察」 1990年「女神たちの季節」「ファイヤーヘッド」「レッド・ブラッド・ガール」 1991年「スタートレックW/未知の世界」「煉獄の中で」 1992年「女神がそっと微笑んで」「マルコムX」「ダニエル・スティール/容疑者」 1993年「鏡の中の他人」 1994年「ハード・ジャッカー」「ウルフ」 1995年「黙秘」「12モンキーズ」「陰謀」 1996年「アロー」 1997年「おもちゃの国を救え!」「ダブルクライム」 1999年「インサイダー」◆ 2000年「エクソシスト/トゥルー・ストーリー」「ドラキュリア」 2001年「ラッキー・ブレイク」「ビューティフル・マインド」 2002年「ディケンズのニコラス・ニックルビー」「アララトの聖母」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」「トナカイのブリザード」      「新約聖書 〜ヨハネの福音書〜」 2005年「ニュー・ワールド」「シリアナ」「理想の恋人.com」      「ナショナル・トレジャー」「アレキサンダー」 2006年「イルマーレ」「インサイド・マン」 2007年「リベンジ 極限制裁」「あの日の指輪を待つきみへ」 2009年「終着駅 トルストイ最後の旅」「9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜」声      「Dr.パルナサスの鏡」「カールじいさんの空飛ぶ家」 2010年「人生はビギナーズ」 2011年「ドラゴン・タトゥーの女」「プリースト」 その他の出演者: John Sessions ... Dushan Patrick Kennedy ... Sergeyenko Anne-Marie Duff ... Sasha Tomas Spencer ... Andrey Christian Gaul ... Ivan Wolfgang Hantsch ... Priest David Masterson ... Reporter Anastasia Tolstoy ... Mourning Girl User Rating:6.9/10( 11,254 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 274 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ!」 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 ヘレン・ミレン ・助演男優賞 クリストファー・プラマー ゴールデン・グローブ ノミネート ・女優賞 ヘレン・ミレン ・助演男優賞 クリストファー・プラマー User Reviews jamesdelfさん auckland 2009年9月14日 素晴らしい映画、残る映画 テルライド映画祭で見てきて、すっかり魅了された。 ストーリーも、登場人物も、よく描かれ、夢中にさせる。 トルストイは、見事に描かれている。 理想に生きることができないことを自覚している男だ。 彼のイメージや言葉は、 他者の理想や信念を前にして いかんせん崩壊していくのだ。 演技、撮影、衣装、すべてお見事。 愛が主題の映画だ。 新旧世代の愛は、対比されている。 ひとりの人間としての愛と理想の愛。 関係者をほめたい。 ドライなドラマだと誤解されてほしくない。 実に愉快で、感動的名映画だから。 ぜひ、また見たい。 オトーサン、 「骨まで愛してということなのか」 ASHさん 2011年2月19日 ずっと好きでいてね 今月末(2月23日)にはDVDリリースされるんだけど、 せっかく最寄のシネコンまで落ちてきてくれたから、 この機会に観ておこうと思い立ちイソイソと出向いたわけ。 しかし、文学に疎い僕はトルストイという人物については その名前と著作で「戦争と平和」があることぐらいしか知らない (当然、読んだこともない)。 なもんだから、その程度の予備知識(?)しかなくて大丈夫かなぁ と観る前は懸念してたけど、コレが意外と引き込まれちゃってさぁ。 トルストイの最晩年を描くこの映画。 世界的な文豪としての地位を築き上げ、 お弟子さんたちに囲まれたコミューンで 悠々自適に暮らすジィさんなんだが、 心の平穏は妻であるソフィヤにかき乱される。 愛ゆえの暴走が激しく、 トルストイもよくこんな人と半世紀近くも伴侶でいられたもんだなぁ と感心もするが、 純粋にトルストイという人物と その作品への愛を貫こうとした結果なんだと思う。 作品という作者の分身が他人の手に渡ることは、 すなわちトルストイが自分の元を離れていくことと同じことになるので、 阻止しようとしたんじゃないかと。 主義や意見の違いから言い争いばかりしている トルストイとソフィヤだけど、 ああ見えて心の深い部分では繋がっている男女らしく、 喧嘩の後にはちゃんと仲直りもしている。 それを繰り返してきた夫婦なのだろうが、 トルストイも晩年に差し掛かり、 いよいよ著作権を民衆に譲らざるを得なくなる時が近づいてきた。 伴侶ならば理解を示さなければならないところだろうが、 内緒で遺書を書き換えたことでソフィヤの暴走は加速する。 愛が時には重荷になる。 トルストイが家出を決意して出て行く夜のくだりは、 観ていて哀しくなったよ…。 嫌いになったわけじゃない。 でも、一緒には暮らせないってヤツだよね。 トルストイ主義運動を進めようとするチェルトコフにとって、 ソフィヤは目の上のたんこぶだから、 秘書として派遣したワレンチンを夫人の動向を探るための スパイとしての役目を担わせるつもりだったのが、 コミューンでの暮らしが彼の心境に変化をもたらすことになる。 この辺り、当時のロシアの歴史的背景や情勢に造詣が深いのであれば 違った意味での面白さが見えてくるのかもしれない。 コミューンの描き方に自由主義や ヒッピー思想への憧れや思いが込められているような…。


4670 ワイルドバンチ(BS 1969)

オトーサン、 「こうすると、覚えるね」 監督の名前は、北京パー。 アメリカでは、「血まみれのサム」(Bloody Sam)、 日本では、最後の西部劇監督とか バイオレンス映画の巨匠と呼ばれています。 原題:The Wild Bunch (1969) 監督:Sam Peckinpah 原作:Walon Green/Roy N. Sickner 脚本:Walon Green/Sam Peckinpah Genre:Western Country:USA Language:English / Spanish / German 上映時間:145分 あらすじ: 1913年の動乱のメキシコ。 リーダーのパイク以下、ダッチ、フレディーら 5人のアウトローが、革命派の将軍マパッチから、 米政府の輸送列車襲撃を依頼される。 パイクたちは、武器弾薬の強奪に成功するが、 マパッチは、パイクたちに襲いかかる。 出演者: William Holden ... Pike Bishop(パイク) Ernest Borgnine ... Dutch Engstrom(ダッチ) Edmond O'Brien ... Freddie Sykes(フレディー) Emilio Fernandez ... Gen. Mapache(将軍マパッチ) オトーサン、 「このひとの経歴、胸が塞がる思いになる」 WILLIAM HOLDEN ウィリアム・ホールデン 誕生日 1918/4/17-1981/11/16 出身 米イリノイ州オファロン 細菌学者を目指していたが、 パサディナ・プレイハウスで演技を学ぶ。 下積み後の39年「ゴールデン・ボーイ」で注目される。 第二次大戦では空軍に入隊、 戦後、映画界に復帰するが、低迷する。 「サンセット大通り」で、アカデミー賞主演俳優ノミネ−ト。 「第十七捕虜収容所」で主演俳優賞を受賞、 「喝采」、「麗しのサブリナ」、「ピクニック」、 「慕情」、「戦場にかける橋」と大活躍。 実業家としても活動し、ケニアで広大なサファリ・クラブの経営にも参加。 晩年は人気も下火になるが、「ワイルドバンチ」、 「タワーリング・インフェルノ」、「ネットワーク」で主演俳優賞ノミネ−ト。 事業の不振、呼吸器疾患、アルコール依存症に悩む。 酔って転倒し、出血多量で急死。 死後、数日経ってから発見された。 出演作 1939年「ゴールデン・ボーイ」「前科者」 1940年「我等の町」「アリゾナ」 1941年「空の要塞」「掠奪の町」 1943年「俳優志願」 1947年「ハリウッド・アルバム」「恋文騒動」 1948年「コロラド」「荒原の女」 1949年「テキサス決死隊」 1950年「ボーン・イエスタディ」      「サンセット通り」      「武装市街」 1951年「太平洋の虎鮫」「戦場の誓い」 1952年「黒い街」 1953年「月蒼くして」「第17捕虜収容所」      「女性よ永遠に」      「ブラボー砦の脱出」 1954年「重役室」「トコリの橋」      「麗しのサブリナ」「喝采」 1955年「慕情」「ピクニック」 1956年「ロケット・パイロット」「誇りと冒涜」 1957年「戦場にかける橋」 1958年「鍵」 1959年「騎兵隊」 1960年「スージー・ウォンの世界」 1961年「偽の売国奴」 1962年「誘惑の夜」「ライオン」 1963年「パリで一緒に」 1964年「第7の暁」 1966年「アルバレス・ケリー」 1967年「007/カジノ・ロワイヤル」      「コマンド戦略」 1969年「クリスマス・ツリー」      「ワイルド・バンチ」 1971年「夕陽の挽歌」 1972年「復讐の荒野」 1973年「愛のそよ風」 1974年「タワーリング・インフェルノ」      「ダーティハンター」 1976年「ネットワーク」 1978年「オーメン2/ダミアン」「悲愁」      「オフサイド7」 1979年「アシャンティ」 1980年「世界崩壊の序曲」 1981年「アドベンチャーロード」「S・O・B」 その他の出演者: Robert Ryan ... Deke Thornton Warren Oates ... Lyle Gorch Jaime Sanchez ... Angel Ben Johnson ... Tector Gorch Strother Martin ... Coffer L.Q. Jones ... T.C Albert Dekker ... Pat Harrigan Bo Hopkins ... Clarence 'Crazy' Lee Dub Taylor ... Rev. Wainscoat Paul Harper ... Ross Jorge Russek ... Maj. Zamorra User Rating:8.1/10( 48,344 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 242 votes) Yahoo! オトーサン、 「おお、世界の名画208位なんだ」 Top 250 #208 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ・作曲賞 User Reviews johno-21さん United States 2006年3月13日 ワイルド! 西部劇は、その初期から映画産業の柱だった。 60年代に最盛期を迎え、末には、少なくなっていった。 勿論、死に絶えたのではない。 だが、いい映画は、稀になった。 これは、非常に凶暴な撃ち合い西部劇だ。 サム・ペキンパー監督は、 西部劇の退場をみるなかで、 この作品が最後の西部劇となることを望んだ。 素晴らしい競演がみられる。 ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、 ロバート・ライアン、エドモンド・オブライエン、 そしてウォーレン・オーツ。 それに、素晴らしい性格俳優であるストローザー・マーティン、 ベン・ジョンソン、ダブ・テイラーが出ている。 ベテラン撮影技師ルシアン・バラードにとって、 その55年にわたるキャリアで、この映画が最高だ。 多才な美術監督エドワード・ケレーレにとっては、最後の作品だ。 ルー・ロンバルドは、複雑な編集で名画をつくりだした。 アカデミー賞の脚本賞と作曲賞にノミネートされたが、 もっと受賞してよかった。 特に音響賞だ。 暴力に寄りかかりすぎているが、 この西部劇に、10点満点で、9点を与えたい。 おすすめだ。 オトーサン、 「個人的には、好きな作品ではないけれど...」 服部さんは、絶賛しておられます」, 服部弘一郎さん 1997年10月28日 映画史に残るサム・ペキンパーの代表的傑作が スクリーンに帰ってきた。 サム・ペキンパーの代表作『ワイルドバンチ』には 幾つかの異なったバージョンがあって、 今回観たのは『ワイルドバンチ/ オリジナル・ディレクターズ・カット』というもの。 上映時間は2時間25分。 この映画が最初に公開された時の 上映時間は2時間14分でした。 その後『ワイルドバンチ完全版』という ビデオが発売になっていて、そちらは2時間23分。 この『完全版』と 『オリジナル・ディレクターズ・カット』の違いって、 いったいどこにあるんだ? 『ワイルドバンチ』は時代に取り残され、 滅んで行く男たちのドラマです。 時は20世紀初頭。 既にフロンティアもなく、西部の荒くれ男たちの末裔は メキシコ国境付近にまで追いつめられている。 自分たちの行為が明らかに時代遅れの犯罪だ ということに気付きながら、 そうした生き方を変えられない男たち。 映画のクライマックスで主人公たちと 壮絶な「死の舞踏」を踊ることになる マパッチ将軍たちも「時代遅れ」という意味では 主人公たちと同類なのですが、 観客が主人公側に過大な感情移入をするのは、 彼らが自分たちの行為の時代錯誤性を自覚していることに、 一片の哀れみを感じるからです。 「これが最後の仕事だ」と言う、チームのリーダー格パイク。 でも、本当にそうなんだろうか。 仮にその仕事が成功したとしたら、 彼らはまたすぐに次の仕事を考え始めるのではないだろうか。 彼らは「最後の仕事」程度で 生き方を変えられるような男たちではない。 「これが最後の仕事」という言い方には、 底の部分で嘘がある。 彼らにとって「最後の仕事」とは、 「どこで捕えられるか」「どこで死ぬか」ということと同義なのです。 それがわかっているからこそ、彼らはこの映画の最後に、 自分たちなりの「最後の仕事」に取り掛かろうとする。 最後の戦いに向かう男たちを描いた「死への行進」は、 後に『トゥームストーン』で引用されていたほど有名で 印象に残る名場面。 この場面をペキンパーがどう演出していたかは、 今回『ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット』と 同時公開される『ワイルドバンチ/アルバム・イン・モンタージュ』という 記録映画に詳しく述べられています。 この場面は最初シナリオになく、 現場でペキンパーが即興的に思い付いたものだそうです。 歩いて行く4人の男たちの立ち位置やポーズなどは 出来上がった映画を観ると完璧ですが、 そこに至るまでには何度かの試行錯誤があったこともわかります。 僕は『ワイルドバンチ』をテレビで見たことしかなかったのですが、 今回スクリーンでクライマックスの「死の舞踏」を観て、 あまりの迫力に圧倒されて身じろぎひとつできなくなりました。 この圧倒的な映画的興奮、 映画だけが作りうる時間と空間の表現、 生と死のドラマは、 テレビやビデオでは全体像の半分も伝わらないと断言できます。 69年(昭和44年)製作の古典的な映画なので、 観た人は多いと思いますが、 まだの人はぜひともこの機会に劇場で観てみてください。


4669 南から来た用心棒(DVD 1996)

オトーサン、 「原題のほうが、いいね」 アリゾナは、南部ですから、 "南から来た"には、ちがいないでしょうが、 風来坊ぶりからすると、原題に軍配を上げます。 原題:Man from Nowhere (1966) 監督:Michele Lupo 脚本:Lewis E. Ciannelli /Ernesto Gastaldi Michele Lupo /Luciano Martino Genre:Western Country:Italy / France Language:Italian / Spanish / French 上映時間:118分 あらすじ: ゴルドン率いる山賊団は刑務所を襲撃し、 脱走させた受刑者たちを手下にしようとする。 だが囚人のアリゾナは申し出を断わり、 ブラックストン・ヒルの町へ去っていく。 そこではゴルドの手下が、銀行強盗を企み、 酒場で働く女性ジェーンの妹を殺してしまう。 アリゾナは報酬目当てで復讐を手伝い、 何とか仇を討つが、ゴルドに両手両足を撃ちぬかれてしまう... 出演者: Giuliano Gemma ... Arizona Colt(アリゾナ) Fernando Sancho ... Torrez Gordo Watch(ゴルド) Roberto Camardiel ... Whiskey(ウィスキー) Corinne Marchand ... Jane(ジェーン) オトーサン、 「ジェンマは、美男子だね」 でも、一番目立ったのは、フェルナンド・サンチョ。 信じられるのは、拳銃だけ。 にっこり笑って人を斬る!タイプです。 愛嬌のある高笑いが独特でした。 ジュリアーノ・ジェンマ 誕生日 1938/9/2 出身 イタリア・ローマ 高校卒業後に兵役に就き、 バーテンダーやセールスマンをし、演劇学校に入学。 マカロニ・ウェスタンの追い風に乗って 65年、「夕陽の用心棒」に出演し、ヒット。 「荒野の1ドル銀貨」、「南から来た用心棒」でトップ・スターへ。 日本での人気が高い。 出演作 1958年「剣闘士の反逆」 1959年「ベンハー」 1961年「ボッカチオ’70」「タイタンの逆襲」 1962年「山猫」「地上最笑の作戦」 1963年「鉄腕マチステ」「シェラザード」 1964年「アンジェリク/はだしの女侯爵」 1965年「バイキングの逆襲」「ビバ!イタリアーノ」「夕陽の用心棒」      「荒野の1ドル銀貨」「続・荒野の1ドル銀貨」      「続・さすらいの一匹狼」 1966年「キス・キス・バン・バン」「南から来た用心棒」 1967年「怒りの荒野」「さいはての用心棒」「星空の用心棒」      「荒野の一つ星」 1968年「バスタード」「欲情の島」「暁のガンマン」 1969年「さすらいの用心棒」「復讐のダラス」「荒野の大活劇」 1970年「特攻大戦線」「炎の戦士ロビンフッド」 1971年「遙かなる国境」 1972年「イタリア式恋人アタック作戦」「ザ・ビッグマン」 1973年「くたばれカポネ」「ゴールデンボーイ/危機また危機」 1974年「ジェンマの縄張りはもらった!」「ザ・サムライ/荒野の珍道中」      「ミラノの恋人」 1975年「アフリカ特急」 1976年「復讐!新・荒野の用心棒」「サファリ特急」「タタール人の砂漠」 1977年「鉄人長官」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」 1979年「白熱マフィア戦争・皆殺しの抗争」「新・復讐の用心棒」      「獲物はお前だ」 1980年「ジュリアーノ・ジェンマのウォー・ジャック」      「レッド・ベレー/史上最強の傭兵部隊」 1982年「シャドー」 1983年「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「女たちのテーブル」「クラレッタ・ペタッチの伝説」 1985年「警告」「魔境のガン・ファイター」 1987年「オポネント」「ジュリアーノ・ジェンマ/シャトル・ブルース」 1988年「仁義なき街」 1989年「マルコ/母を訪ねて三千里」 1991年「フィレンツェの風に抱かれて」 2001年「女王フアナ」「シークレット・ポワゾン 背徳の蜜事」 その他の出演者: Nello Pazzafini ... Kay / Clay Andrea Bosic ... Pedro / Pete Mirko Ellis ... Sheriff Gerard Lartigau ... John Rosalba Neri ... Dolores Pietro Tordi ... Priest Jose Manuel Martin ... Watch Henchman Gianni Solaro ... Banker Valentino Macchi Renato Chiantoni ... Undertaker Tom Felleghy ... Will User Rating:5.9/10( 214 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 321 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Wizard-8さん Victoria, BC 2012年3月24日 マカロニ・ウェスタンの傑作ではないが 私は、マカロニ・ウェスタンが好きだ。 だから、沢山見てきた。 全部見たわけではないが、十分見た。 だから、自信をもって言える。 この映画は、平均以下だと。 ひどい映画とは言わない。 いい面もいくつかある。 景色はいいし、つくりもいいし、 アクション・シーンは、まあまあだ。 フェルナンド・サンチョは、悪漢を好演している。 だが、大事な点で、つまづいている。 最初の過ちは、テンポがのろい。 もっと早くすべきだった。 次なるの過ちは、 2時間もあって、忍耐の限界を超えている。 撮影前に、脚本を編集していたならば、 こうした問題は起きなかっただろう。 そして、かなりいい映画になっただろう。 だが、仕方がない。 このマカロニ・ウェスタンをオススメできるのは、 西欧の「ダイ・ハード」フアンだ。 オトーサン、 「何人殺されたかねぇ?」 いまなら映倫で警告されているはずです。 Ikedaさん 2010年12月7日 残虐さ 主役のアリゾナ(ジュリアーノ・ジェンマ)が、 あまり銃を抜かないけれども格好良く描かれ、 名前の通り飲んべえのウィスキー(ロベルト・カマルディエル)が 適所に現れて、かなり面白いとも言える映画です。 ただし、若い時に懐中時計を欲しいだけのために 父親を殺したと自慢するゴルド(フェルナンド・サンチョ)の 残虐さが極端なので、見ていて嫌になった作品です。 マカロニ・ウエスタンには善も悪もないと言われますが、 この場合は単に人を殺す事が楽しみだとしか言えない人物で、 そんな問題ではありません。 残忍さと言えば、解放した囚人たちに 自分の部下であることを解らせるため、 腕に焼印(ブランド)を押すのも、その一つです。 これと同じシーンは1915年の「チート」で 早川雪舟が押されるのを見て以来の事です。


4668 眉山 -びざん-(TV 2007)

オトーサン、 「さだまさし、才能豊かだね」 シンガーソングライターだけでなく、 ラジオパーソナリティ、小説家、それに映画監督まで。 「でも、あまり好きじゃないね」 有名な"関白宣言"の歌詞なんか上から目線もいいところ。 ♪お前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある  かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ  俺より先に寝てはいけない  俺より後に起きてもいけない  めしは上手く作れ いつもきれいでいろ  出来る範囲で構わないから  忘れてくれるな仕事も出来ない男に  家庭を守れるはずなどないってこと  お前にはお前にしか できないこともあるから  それ以外は口出しせず黙って俺についてこい 原題:眉山 -びざん-(2007) 監督:犬童一心 原作:さだまさし 脚本:山室有紀子 Genre:Drama 上映時間:120分 あらすじ: 咲子は、東京で旅行代理店に勤めている。 母・龍子、入院との報を受け、久しぶりに徳島へ。 母は、末期ガンだった。 江戸っ子の龍子は、入院してもやりたい放題。 そんな母に寂しさを感じながら看病を続けるなか、 医師・寺澤と出会い、心を癒されていく。 母から死んだと聞かされていた父が 今も生きていることを知る。 出演者: 松嶋菜々子 ... 河野咲子 大沢たかお ... 寺澤大介 宮本信子 ... 河野龍子 オトーサン、 「松嶋菜々子っていいね」 でも、それ以上に、好演していたのは、 宮本信子さん、「お葬式」や「マルサの女」の あねご風が息をひそめて、上品な老婦人になっていました。 その他の出演者: 円城寺あや ... 大谷啓子 山田辰夫 ... 松山賢一 黒瀬真奈美 ... 河野咲子(14歳) 永島敏行 ... 島田修平 中原丈雄 ... 小畠剛 金子賢 ... 吉野三郎 本田博太郎 ... 綿貫秀雄 夏八木勲 ... 篠崎孝次郎 小山田サユリ ... 咲子の同僚 野波麻帆 ... 看護師 谷津勲 ... 患者 User Rating:3.3/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.1/10( 1,420 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるなぁ」 日本アカデミー賞受賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 同ノミネート ・作品賞 ・助演女優賞 宮本信子 ・監督賞 犬童一心 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews ゴールドベリさん 2008年5月5日 原作は読んでいません。 これは同じような体験をしたかしないかで 評価が分かれる作品だと思う。 家庭がある人を愛して、報われない時を過ごし、 その人の子どもを生み、その人の故郷で暮らす…。 その重みを感じることができる人間にとっては 心に響く映画です。 手法としては奇にてらう訳でもなく淡々と描いている。 その淡々とした映像にかえって号泣してしまいました。 宮本信子さんはすごい役者だと思う。 阿波踊りのシーンも迫力があって良かったです。 泣きました。 オトーサン、 「いいぞ、いいぞ、宮本信子!」 上から目線の看護婦や医者に食ってかかるシーン、 溜飲を下げました。 前田有一さん 2007年5月9日 女優を綺麗に撮ろうという執念だけは凄い さだまさしの小説はここ数年映画界で人気のようで、 『精霊流し』『解夏』と立て続けに公開されている。 どちらもさっぱり面白くないのだからもうよせばいいのに、 人が入るとなれば懲りずにまたやるのがこの業界の常。 今回は天下の松嶋菜々子を主演にした、堂々の映画化だ。 (略 あらすじ紹介) この映画の途中のつまらなさときたら、凄まじいの一語につきる。 開始後1時間くらいは何とかつきあったが、 いいかげんさっさと話を先に進めろと、 お客様相談室にクレーム電話のひとつもかけたくなった。 久々に映画で見た母親役の宮本信子と、 やはり圧倒的な存在感を放つ松嶋菜々子の魅力的な演技がなかったら、 どうにもならないところであった。 あとはクライマックスの阿波踊りの圧倒的な迫力。 その3つしかみるところがない。 母の女としての側面を知り成長する娘の心や、 死後、医学生の解剖に自分の遺体を提供する 献体についてのテーマもあるが、 とってつけたようでまるで心に響かない。 その代わりといってはなんだが、女優のきれいさはハンパではない。 だいたいこの犬童一心という監督は、 女を綺麗に撮る執念にかけては常軌を逸したようなところがある。 たとえば夕暮れのシーンだというのに、 ギラギラとレフ板の光を下から顔にあて、 女優の肌を10歳ほど若返らせる位のことは平気でやる。 太陽が足元にいるのかよと、 見ていて思わず苦笑してしまうほどだ。 しかも、松嶋菜々子は172cmとも174cmともいわれる 見事な長身を誇る女優だ。 これは、ヒールを履けば180cmに届くことを意味する。 そんな事はまあ、どうでもいい。 ともあれこうした背の高い女性は恋人にするには最適だが、 じつのところ映画女優としては 横長スクリーンに収まりにくいというデメリットを背負っている。 想像してもらえればわかると思うが、 たとえば女同士の2ショットで片方がこれだけ高い場合、 普通にバスト上のショットを撮ると 松嶋の頭頂部だけスクリーンから切らざるを得ない。 構図のバランスを考えたら、自然とそうなってしまう。 本当はヒロインをメインに撮ってやりたくても、 強制的にそうなってしまう。 そんなハンディがあるからこそ、 それでも松嶋がこれだけ可愛く映っている この映画(とカントク)は凄いのだ。 着物姿のうなじが汗ばみ、うぶ毛がぴったりとはりついている。 そんなあまりに色っぽいクローズアップの挿入を 決して忘れない犬童監督のスケベ心たるや、 日本最強クラスと称えるべきであろう。 そんなわけで、前に書いたように 見所はたったの3つしかない映画ではあるが、 松嶋菜々子ファンは安心して劇場に向かうと良い。 彼女が映るすべてのショットに 犬童監督渾身のスケベパワーがつまっており、 大きな満足を得ることができるはずだ。


4667 人生はビギナーズ(DVD 2010)

オトーサン、 「うまい表現だな」 わがモットーは、日々是れ新たなり。 その昔、先輩に教わった人生訓ですが、 中国の古典、四書五経の「大学」にある言葉だとか。 ・日々是れ新たなり、  まことに日に新たにせば、  日々に新た、また日に新たならん いくつになっても、朝を迎えると、 新たな人生がスタートするという心意気で 行きたいもの。 原題:Beginners (2010) 監督・脚本:Mike Mills Genre:Comedy / Drama / Romance Country:USA Language:English / French 上映時間:105分 あらすじ: アートディレクターのオリヴァーは、 愛に臆病な内向的で真面目な38歳独身男。 ある日、44年連れ添った妻に先立たれ、 自らもガンを宣告された父ハルから、 ゲイであることを告白される。 厳格だった父の突然のカミングアウトに戸惑う。 お相手は、アンディという好青年。 新たな人生を謳歌し始めた父と語り合うようになる。 やがて、父が死ぬ。 喪失感を抱えた彼の前に、 フランス出身の女優アナが現われる。 人と距離を置きながら生きてきた2人は、 やがて恋に落ちる... 出演者: Ewan McGregor ... Oliver Fields(オリヴァー) Christopher Plummer ... Hal Fields(ハル) Goran Visnjic ... Andy(アンディ) Melanie Laurent ... Anna(アナ) オトーサン、 「やはり、実力派だね」 CHRISTOPHER PLUMMER  クリストファー・プラマー 誕生日 1927/12/13 出身 カナダ・オンタリオ州トロント 幼い頃はピアニストを夢見ていたが、 学校で舞台に立ったことから俳優を志す。 1950年頃に舞台デビューし、53年にブロードウェイへ進出。 世界各地でシェイクスピアなど多くの舞台に出演し、 トニー賞ほか数々の栄誉に輝く。 幾つものTV作品に出演後、58年の「女優志願」で映画デビュー。 不朽の名作「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役で有名に。 「終着駅 トルストイ最後の旅」で、アカデミー賞ノミネート。 「人生はビギナーズ」でアカデミー賞助演男優賞受賞。 出演作 1958年「女優志願」「ジャングル・ガードマン」 1964年「ローマ帝国の滅亡」 1965年「サウンド・オブ・ミュージック」「サンセット物語」 1967年「将軍たちの夜」「トリプル・クロス」 1968年「群集の中の殺し屋」 1969年「空軍大戦略」 1970年「ワーテルロー」 1975年「らせん階段」「ピンク・パンサー2」 1976年「王になろうとした男」「スカイ・エース」 1977年「将軍暗殺」「殺しに愛のバラードを」 1978年「サイレント・パートナー」「インターナショナル・ベルベット」 1979年「スタークラッシュ」「黒馬車の影」      「ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど」      「バラ色の報酬/1000万ドルを追え!」「ある日どこかで」 1980年「目撃者」 1982年「ザ・アマチュア」 1983年「ドリーム・スケープ」 1984年「ドーバー海峡殺人事件」 1986年「ボス’Sワイフ/ブロンドはお好き」 1987年「I LOVE N.Y.〜ニューヨーク恋物語〜」「アメリカ物語」(声)      「ドラグネット/正義一直線」「ガンダーラ」(声) 1988年「バンパイア・イン・ベニス」「レクイエム」 1989年「頭脳警察」 1990年「女神たちの季節」「ファイヤーヘッド」「レッド・ブラッド・ガール」 1991年「スタートレックW/未知の世界」「煉獄の中で」 1992年「女神がそっと微笑んで」「マルコムX」「ダニエル・スティール/容疑者」 1993年「鏡の中の他人」 1994年「ハード・ジャッカー」「ウルフ」 1995年「黙秘」「12モンキーズ」「陰謀」 1996年「アロー」 1997年「おもちゃの国を救え!」「ダブルクライム」 1999年「インサイダー」◆ 2000年「エクソシスト/トゥルー・ストーリー」「ドラキュリア」 2001年「ラッキー・ブレイク」「ビューティフル・マインド」 2002年「ディケンズのニコラス・ニックルビー」「アララトの聖母」 2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」「トナカイのブリザード」      「新約聖書 〜ヨハネの福音書〜」 2005年「ニュー・ワールド」「シリアナ」「理想の恋人.com」      「ナショナル・トレジャー」「アレキサンダー」 2006年「イルマーレ」「インサイド・マン」 2007年「リベンジ 極限制裁」「あの日の指輪を待つきみへ」 2009年「終着駅 トルストイ最後の旅」「9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜」声      「Dr.パルナサスの鏡」「カールじいさんの空飛ぶ家」 2010年「人生はビギナーズ」 2011年「ドラゴン・タトゥーの女」「プリースト」 その他の出演者: Kai Lennox ... Elliot Mary Page Keller ... Georgia Keegan Boos ... Young Oliver Fields China Shavers ... Shauna Melissa Tang ... Liz Amanda Payton ... Party Person Luke Diliberto ... Green Witch Lou Taylor Pucci ... Magician Bambadjan Bamba ... The Sads Hana Jane ... The Sads Samuel T. Ritter ... The Sads User Rating:7.1/10 ( 45,953 votes)IMDb User Rating:6.9/10( 591 votes) Yahoo! オトーサン、 「当然の遅きに失した受賞だね」 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 クリストファー・プラマー ゴールデン・グローブ受賞 ・助演男優賞 クリストファー・プラマー User Reviews Bene Cumbさん Estonia 2012年8月16日 楽しくて悲しいコメディ - 素敵な役者たち この手の映画は、とかく安っぽく説教臭くなる。 だが、本作品は、素敵な例外だ。 愛、少数派のセックス、疎外、いい加減といった話題が、 素敵に、 描かれている。with piety. 監督は、いい仕事をした。 異なる地域と世代をスムースに融合させた ストーリーを作っている。 だから、観客は、見失なったり、混乱することはない。 役者たちもいい。 だが、真のスターは、クリストファー・プラマーだ。 その卓越した演技で、アカデミー賞を獲得した。 ストレートなひとにとって、 終末期のゲイを描くのは、難しい。 だが、主役は、光っていた。 自由な見方ができるひとにおすすめする。 性や年齢を超えたロマンスが好きなあなた。 オトーサン、 「カミングアウト、気味悪いな」 昔風にいえば、告白でしょうが... 前田有一さん 2012年2月10日 オヤジが突然カミングアウト 「カミングアウト」とは、じつに心踊る言葉である。 大好きだったあの子のおっぱいが、 詰め物たっぷりの改造品であった ──そんなカミングアウトをされた日には、 それは一見大ショックであるが、 そこまでする程コンプレックスに思っていたのかと思えば、 むしろ色っぽいものである。 オトコのためにそこまでしてくれたのだと考えれば、 余計に愛も深まるというもの。 だから、これを読んでいる女性読者たちは 今すぐ秘密を私宛にメールするように。 映画の話に戻すと…… というよりまだ映画の話なんてしていないような気もするが、 ともあれ「人生はビギナーズ」は、 特大級の「カミングアウト」をテーマにした作品である。 ただし、おっぱいを整形した女の子は出て来ない。 (略 あらすじ紹介) 衝撃のカミングアウトから、 わずか4年で父親が死んでしまったというところまで 冒頭で語ってしまう。 その後は回想シーンを織り交ぜて 「現在の息子=主人公」の葛藤と成長を、 新しい恋の行方とともに描いてゆく。 「サムサッカー」(2005)のマイク・ミルズ監督による ハイテンポなストーリーテリングは、じつに手練れている。 もっとこうした内容の場合、 あまりチンタラと話を進めると、 どこかいたたまれなくなるというか、 シャレにならない部分があるので、 ライトなコメディ風味かつハイテンポなドラマ仕立てにするのは ある意味王道といえるだろう。 コメディとして描くことで、 「末期がん+ゲイ」という、ある意味ダブルで背負い込まれたお荷物を 全く悲壮感を感じさせずに描写できる効果がある。 父親役のクリストファー・プラマーが、 飄々と自らを肯定し、余命を楽しんでいる姿は、 戸惑うしかない第三者にとってはむしろ救いである。 むしろ、右往左往する主人公こそが滑稽に見えてくる。 こうしてみるとわかる通り、 誰かがゲイであるとか同性愛であるといったことは、 それ自体は大して深刻な問題ではない。 人類の10%は同性愛者と言われるくらいなのだから、 まわりもガタガタ騒ぐことはないし、 この映画の父親のように 新しい人生を楽しむくらいの気持ちでちょうどいい。 本人さえカミングアウトする勇気を持ってくれたならば、 まわりも結局は救われるとこの映画は語っている。 下手に気を使って隠すよりも、 本音をぶつけ合った方が事態を打開することができる ということをこの映画は何度も伝えようとする。 たとえば、主人公がガールフレンドにキャミソールをとってと言われ、 まったく違うものを渡すシーンがある。 この奇妙な場面が語ろうとすることはいったい何か。 それはつまり、この主人公が幼いころから 相手の心情ばかりを勝手に想像し、 先回りしてトラブルを回避する生き方をしてきたと そういう事を表現しているのである。 「質問すると相手が嫌がるから、推測ばかりしてたんだ」とのセリフ これこそ本作の重要なテーマである。 過剰に相手に気を使うことが、 おかしな食い違いの原因となることもあるのだと この映画は言っているわけだ。 その主張がなぜ説得力があるかといえば、 このストーリーが本作の監督マイク・ミルズの身におきた実話だからだ。 だからこの映画の主人公は、監督自らの投影。 これまでの自分がやってきた、 器用だがよそよそしい生き方を、 父親が自ら秘密をカミングアウトすることで変えてくれた。 出会い系のネットに出したメッセージまで 息子に見られてしまうなど、 父親の姿は一見格好悪いものだがそれは違う。 そのシーンにおける息子役ユアン・マクレガーの表情を見れば それは誰にでもわかる。 父親の体当たりの生き様が、後に残された息子の人生の導きとなる。 停滞する道を切り開くための光明となる。 そんな展開が感動的だ。 父親の人生は、無駄でもなければ恰好悪くもなかった。 これをみると、いいところばかり見せようとして 生きている自分が恥ずかしくなる。 しかし、だからといってカミングアウトする勇気はない。 なぜなら自分の場合、そんなことをしても本当に格好悪いだけだからである。 コメディー風味ではあるが、 監督の実話というだけあって思い入れが非常に強く、 終盤に行くほど重さを感じてしまうのが難点か。 さらに軽快に、ユーモラスに描いてもよかったように思う。 とはいえ、国や人種を超えた普遍的なメッセージを描いた 感動的な作品であり、大人の観客を納得させるだけの説得力もある。 他者との違いを認め合うことができる 大人の観客が見て損することはないだろう。


4666 ボビー(BS 2006)

オトーサン、 「身体が震えるほど感動したなぁ」 ジョン・F・ケネディが大統領になっての演説です。 その彼が暗殺され、後を継ぐべき弟のボビーまでが いずれも、銃で、暗殺されました。 原題:Bobby (2006) 監督・脚本:Emilio Estevez : Genre: Drama / History Rated R for language, drug content and a scene of violence Country:USA Language:English/ Spanish 上映時間:120分 あらすじ: 68年6月5日。 ボビー暗殺の16時間前。 アンバサダーホテル。 引退した元ドアマンのジョンは かつての同僚とチェスを楽しみ、 若い花嫁と花婿は特殊な事情を抱えている。 ボビーの前座で歌う予定の人気歌手ヴァージニアは ホテルの美容師ミリアムに、スターの孤独を語る。 人種も年齢も立場もまったく違う22人の登場人物が それぞれのドラマを繰り広げる。 やがてホテルにボビーがやってくる。 出演者: Anthony Hopkins ... John(ジョン) Demi Moore ... Virginia(ヴァージニア) Sharon Stone ... Miriam Ebbers(ミリアム) オトーサン、 「群像劇って、名優並び立たずだね」 それに、この映画の主役は、 殺されたロバート・ケネディですし。 その他の出演者: Harry Belafonte ... Nelson Joy Bryant ... Patricia Nick Cannon ... Dwayne Emilio Estevez ... Tim Laurence Fishburne ... Edward Brian Geraghty ... Jimmy Heather Graham ... Angela Helen Hunt ... Samantha Joshua Jackson ... Wade David Krumholtz ... Agent Phil Ashton Kutcher ... Fisher Shia LaBeouf ... Cooper Lindsay Lohan ... Diane William H. Macy ... Paul Svetlana Metkina ... Lenka Freddy Rodriguez ... Jose Martin Sheen ... Jack Christian Slater ... Daryl Jacob Vargas ... Miguel Mary Elizabeth Winstead ... Susan Elijah Wood ... William Dave Fraunces ... Robert F. Kennedy Spencer Garrett ... David David Kobzantsev ... Sirhan Sirhan Louis Mustillo ... Mario Orlando Seale ... Morris User Rating:7.0/10 ( 32,821 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 862 votes) Yahoo! オトーサン、 「必要な映画だね」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・歌曲賞 User Reviews Suzanne Maxim さん Canada 2006年11月21日 人生を変える映画 この映画は、世界を変える力をもっている。 この映画について考える気になればだが。 映画館は、満員だった。 みんな静かで、多くのほとが感動していた。 ロバート・ケネディやマーティン・ルーサー・キングの メッセージは、昨今の指導者には無縁だ。 悲しいことだ。 彼らが暗殺されるときに行ったことは、 道端に置き去られるべきではない。 だが、そうなっているように思える。 いま受け取っているメッセージは、真反対のものだ。 ミリオ・エステヴェス監督、ありがとう。 その映画で、再び、このメッセージをよみがえらせてくれた。 演技はいいし、脚本は完璧、監督は、信じられないほどいい。 この映画に学んだことは、 権力者は、真剣に考えるべきということだ。 権力をそうのように使ってはならない。 投票しよう。 声を投票で表わさなければ、 力を与えられない。 ケネディは、言った。 「"歴史をねじまげる者もいるだろう。 だが、われわれは少しでも、歴史を変えることができる」 理想に向かって立ち上がるならば、 彼らは、希望のさざなみを起こすことができる。 腕を組みあい、エネルギーと勇気を得ることができる。 さざ波は、大きな波になり、 抑圧とレジスタンスの壁を打破することができる」 オトーサン、 「ふむ、感動しないひともいるんだ」 前田有一さん 2007年2月2日 監督の入れ込みようにドン引き ロバート・F・ケネディといえば、 兄のJFK政権時代には キューバ危機の解決や数々の犯罪対策に手腕をふるい、 大統領選の民主党有力候補として 市民の期待を集めていたさなかに暗殺された悲劇の政治家。 移民や被差別人種ら弱きものたちの英雄として、 今でも絶大な人気を誇る。 そんな彼の暗殺事件は、 同時期のジョン・F・ケネディや マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺事件とともに、 一種のトラウマとして米国民の間にくすぶっている。 『ボビー』はそうしたアメリカ人の心の琴線を刺激する アンサンブルドラマだ。 (略 あらすじ紹介) そのほかにもローレンス・フィッシュバーンや ヘレン・ハント、アシュトン・カッチャー等々、 そうそうたる顔ぶれの役者たちがこの群像劇に参加する。 人気スターを集めて複数の人間ドラマを並行させる いわゆるグランドホテル形式というやつだ。 なお、実在の事件を舞台にしてはいるが、 各エピソードは実話というわけではない。 社会の下層に位置する労働者から 華やかなエンタメ界のスターまで、 また黒人や他の有色人種から白人まで、 米国社会の縮図としてアンバサダーホテルを設定し、 あの事件がどれほどこの国に影響を与えたのかを浮き彫りにする。 我々日本人の観客は完全に外野であるから、 少し離れた目でそれを眺めるほかはない。 監督のエミリオ・エステヴェスは トム・クルーズらと同世代の役者として活躍した印象が強いが、 実際は監督や製作業もかなり前からこなしている。 本作では実父のマーティン・シーンも出演、 さらに、エミリオ・エステヴェスにとっては 元カノであるデミ・ムーアと、その現在の旦那である アシュトン・カッチャーが出ているというのも興味深い。 微妙な人間関係が渦巻く撮影現場の雰囲気を想像すると、 ちょっと面白い。 逆に『ボビー』で面白くない点は、 数々のドラマが暗殺事件とまったく関係なく、 互いの結びつきもないために、 群像劇としてのスリルに欠けるところだ。 それでも各役者のキャラクターや演技を見る楽しみはあるが、 いずれにせよ登場人物が多いので、 初期の段階で誰が誰だかしっかり記憶しておくことをすすめる。 それにしても、アイルランド系 (注:ケネディはアイルランド系)の血を引き、 有名なリベラリストの父を持つこの監督の あまりのボビーへの入れ込みようにはドン引きする。 ブッシュ現大統領の共和党が力を失い、 次期大統領選では女性のヒラリーか 黒人のオバマのどちらかが民主党候補として当選すると見られている現在、 こうした企画にはGOサインが出やすいのだろうが、 そうした背景とともに、プロパガンダぽさを助長する原因になっている。 その最たる例として、監督はよほどこの政治家を特別に思っているのか、 彼に対してだけは役者を当てることが出来なかった。 よって暗殺事件の様子は、当時の実際のニュース映像などを 役者たちによる芝居にはさんで交互に見せる演出となっている。 しかし、明らかに画質の違う当時の映像が入るたび 猛烈な違和感が観客を一気に現実に引き戻す。 本物の映像を使えば使うほど、反対に物語のウソくささが増す。 事件を目撃したホテルの人々(を演じる俳優)がキャーキャー叫んでも、 そこだけが浮いているようにみえる。 こうした演出がもたらす逆効果について、この監督はあまりに鈍感すぎる。 そんなわけで『ボビー』は、残念ながら当時の米国を知らない日本人が わざわざ出かけていくほどの出来ではない。 もともと事件の内幕に迫る社会派ものではなく、 事件による当時の人々の反応を描くドラマであるから、 難しい部分はあるのだが。


4665 自虐の詩(BS 2007)

オトーサン、 「パッとしない題名だね」 この映画、好きになれませんでしたが、 気に入ったのは、卓袱台返し。 そういえば、昔、派手な夫婦喧嘩をみましたっけ。 2階から、いろんなものが降ってくるのです。 原題:自虐の詩(2007) 監督:堤幸彦 原作:業田良家 脚本:関えり香/ 里中静流 Genre:Drama/Commedy 上映時間:115分 あらすじ: 大阪の下町。 幸江は、しょぼくれたアパートで、 元ヤクザのイサオと二人で暮らしている。 気に入らないと、すぐにちゃぶ台をひっくりかえす 暴力ダメ男であるイサオに振り回されているが、 の暮らしを必死に守ろうとする。 き勤務先の大衆食堂のマスターから、 プロポーズされるが、振り向こうともしない... 出演者: 中谷美紀 ...森田幸江 阿部寛 ...葉山イサオ 遠藤憲一 ...あさひ屋マスター カルーセル麻紀 ...福本小春 オトーサン、 「中谷美紀、好演かな?」 漫画の主人公を演じるって、かなり難しい作業です。 その他の出演者: ミスターちん ...難波警部 金児憲史 ...船場巡査 蛭子能収 ...新聞販売店主 島田洋八 ...ポン引き 松尾スズキ ...中年男 岡珠希 ...中学時代の幸江 丸岡知恵 ...中学時代の熊本さん Mr.オクレ ...喫茶店主 佐田真由美 ...森田秋子 アジャ・コング ...熊本さん 斉木しげる ...訪問販売の男 竜雷太 ...組長 名取裕子 ...美和子 西田敏行 ...森田家康 User Rating:6.4/10( 63 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 617 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん」 "嫌われ松子の一生"と、比較してしまいました。 日本アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 中谷美紀 User Reviews 黒美君彦さん 2007年10月30日 「どちらもひどしぐかぢがある」 原作を通読したことはないのだが、 映画単体として観たとき 私はこの作品に強烈に魅入られた。 『トリック』『ケイゾク』といった堤幸彦作品では お馴染みの阿部寛と中谷美紀。 無口で思い切りヤクザなパンチパーマの男を阿部寛、 幸薄い内妻役を中谷美紀と、 およそ本来のイメージからほど遠い役を主役の二人が熱演。 『嫌われ松子の一生』(06年・中島哲也監督)以来、 中谷美紀ってすっかり「薄幸ヒロイン」役にはまってしまった(苦笑)。 前半は東京人が考えそうな「大阪」風景に笑うことも出来ず、 どうなるかと思わせる。 大阪・ミナミってどうしていつもこんなイメージなのかな。 いいけど。 吉本新喜劇風のギャグは、 映画にするとスベってしまうんだなー、これが。 ただ、「卓袱台返し」シーンはなかなかいい。 高速カメラで飛び散る膳や汁物を撮っているのだが、 その間に中谷美紀が きっちり表情を作っていたりしているのには驚き。 たが、中盤以降は堤幸彦監督らしい トリッキーな映像も散りばめながら、 切ないラブストーリーに収斂させていく。 気仙沼での少女時代、いじめられ、嫌われていた 森田幸江(少女時代は岡珠希)と 熊本さん(アジャ・コング、少女時代は丸岡知恵) の友情も伝わるものがある。 東京に出てきて、生まれて初めて愛される実感を覚えたがゆえに、 幸江は葉山イサオ(阿部寛)を許し、愛し続ける。 男はしかしいつまで経っても、堅気になれず、 そんな自分がイヤでまたギャンブルに打ち込む…。悪循環。 少女時代から一緒になるまでの回想シーンのカメラが美しい。 チクショー、わかっているのにやられちまったぜ(泣)。 まんまと堤監督の術中にはまった気分(苦笑)。 でもぐっと来てしまったんだから仕方がない。 多作でありながら、一作一作新たな試みを続ける堤幸彦監督。 三池崇史監督の狂気じみた作風とも、 製作側の要請に応えて自分をつい抑えてしまう 犬童一心監督の作風とも異なる彼は、 邦画の現在を代表する監督になったといっていいと思う。 残念なのは観客が少なかったこと。 前半を我慢すれば、十分楽しめる作品だと私は思うけどな。 そーいや、「北斗の拳」読むアベちゃんもそーだけど、 「パンション飛田」の表札で「柴田」と「真山」が出てきた(笑)。 『ケイゾク』好きだけわかる洒落? オトーサン、 「そんなに感動しなかったけど...」 前田有一さん 2007年10月21日 まわりに溢れる幸せに気づかせてくれる感動ドラマ ものの本によれば、女性には2種類のタイプがいるという。 それは、女王様型とボランティア型。 (男に)つくされて喜ぶか、それともつくして喜ぶか。 ブサメンなのに美人にモテる男たちは、 アカギが捨て牌をエリアで分けるがごとく、 ボランティアタイプを本能的に見分け、アプローチしている。 もっと具体的にいうと、酔っ払って強引に迫られると断れない、 「きれいだね」より「いつもありがとう」と言われる方が嬉しい、 歴代彼氏が俗に言うダメンズばかりというアナタは、 間違いなくボランティアタイプである。 運が悪いとヒモまがいのろくでなしを 一生養い続ける事になるから要注意だ。 『自虐の詩』のヒロインもその典型で、 ハタからみるとどうしようもないヤクザものの面倒をみている。 この男ときたら、一切働かないどころか籍すら入れない。 短気で暴力は振るう、酒とタバコとパチンコが好き、 彼女のなけなしの給料は持っていってしまう。 いったい何が楽しくて一緒に暮らしているのかと周囲は思うが、 本人はこれが幸せという(あるいは思い込もうとしているのか)。 そんな"超"ボランティア女である彼女に、 はたして本当の幸福は訪れるのか。 週刊宝石で6年間にわたり連載された 業田良家の人気四コマ漫画が、ついに実写映画となる。 (略 あらすじ紹介) 主演作『嫌われ松子の一生』では、 まったく救いのない転落人生を歩む ヒロインを演じた中谷美紀だったが、 今回はそれに輪をかけたド不幸娘の役。 演技力以前に、その役選びの自虐さに涙が出てくる。 これで万が一私生活で転んだら、 タブロイド紙の老練な芸能記者たちが、 きっとキョーレツな見出しをプレゼントしてくれるだろう。 とはいえ、さすがは元松子。 シリアスとコメディの演技上のバランス感覚は特筆すべきものがあり、 見ていてイタタ……とはなっても 決してドロドロした気分にはさせない。 シャレになるぎりぎりの所を巧妙に綱渡りしていく。 一方ダメ男の阿部寛は、さすがにコメディパートは上手いのだが、 シリアスに変調した際には中谷らの好演に置いていかれ気味。 いや、そもそもパンチパーマやロンゲなど、 今回の役は見た目があまりにもグロテスク(失礼)。 ほとんど冗談としか思えぬほどであり、 多少はやむをえないというべきか。 原作は4コマ漫画でありながら、 ヒロインの暗い過去を連続エピソードの形で描き、 連載を通して大河のような大きなストーリーラインを構築し、 怒涛の最終回まで盛り上げていった稀有な作品。 資料によれば、日本一泣ける四コママンガとさえいわれているそうだ。 この映画版では、終盤に起こるある事件での、 ヒロインの回想場面にシリアスな要素を凝縮させる エキサイティングな構成。 各キャラが抜群に魅力的に描けている分、 この切り返しは鮮やかに決まり、大きな感動を呼び起こす。 とくに幸江の中学生時代、 同じ貧乏家庭出身ということで唯一の友達となった 熊本さんとのエピソードが素晴らしい。 ただし問題は、映画としてここを頂点にもっていけば 収まりがいいと思しき場面のあとに、 ダラダラと話が続いていく点 (ちなみにエンドロールの後にも、シーンを残している)。 それぞれの話は泣けるのだが、決してまとまりは良くない。 伏線もなく母親が出てくるあたりも、あまり必要性を感じない。 堤幸彦監督らしいバタくさい映像は、 原作でおなじみの"ちゃぶ台返し"をVFXを効果的に使い楽しく演出する。 彼の仕事同様、テンポが早い展開は、 起承転結のもっともシンプルな具現化といわれる 4コマらしいとも言えるだろう。 "ボランティア女"は不幸になりそうなイメージがあるが、 実際はこのヒロインのように、 (気づくかどうかはともかく) すでに幸せを手にしていることも多いはずだ。 幸福の指針を他者ではなく自分の中に持つということは、 決して間違ってはいない。 かくいう私もそんなボランティア女性が大好きだ。 ……いや、決して不純な意味でなく。


4664 大いなる休暇(DVD 2003)

オトーサン、 「見事な切り口だ!」 過疎の漁村の再生物語です。 脚本は、ケン・スコット! これが初監督のジャン=フランソワ・プリオ、 いいセンスですね。 原題:La grande seduction (2003) 監督:Jean-Francois Pouliot 脚本:Ken Scott Genre:Comedy Country:Canada Language:French 上映時間:108分 あらすじ: カナダ、ケベック州の人口125人の島。 かつて漁業で栄えていたが、 今では島民のほとんどが失業手当に頼っていた。 ある日、プラスチック工場誘致の話が舞い込んでくる。 建設には、“島に定住する医師がいること”が絶対条件。 しかし、この島は長らく無医島になっていた。 そこで、折良く島に1ヵ月滞在だけすることになった 青年医師クリストファーがそのまま定住したくなるよう ジェルマンやイヴォンらの島民が一致団結して クリストファーをダマそうとする。 そんな島民の魂胆などまるで知らない クリストファーがいよいよ島へとやって来る... 出演者: Raymond Bouchard ... Germain Lesage(ジェルマン) David Boutin ... Christopher Lewis(クリストファー) Benoit Briere ... Henri Giroux(アンリ) Pierre Collin ... Yvon Brunet(イヴォン) Lucie Laurier ... Eve Beauchemin(エヴ) オトーサン、 「村人たちの面構えがいいね」 あの手この手で誘惑されて、島に住むことになった 若い医師クリストファーが好漢でした。 その他の出演者: Dominic Michon-Dagenais ... Germain Lesage enfant Guy-Daniel Tremblay ... Rolland Lesage Nadia Drouin ... Simone Lesage Rita Lafontaine ... Helene Lesage Roc LaFortune ... Charles Campeau Real Bosse ... Denis Lacoste Guy Vaillancourt ... Claude Larivee Ken Scott ... Richard Auger Jean-Pierre Gonthier ... Real Fournier Marc Legault ... Marcel Sigouin Caroline Girard ... Lucie Giroux Betty Jones ... Marlene Giroux Denis Houle ... Barman Claude Gasse ... Serveuse du restaurant Bruno Blanchet ... Steve Laurin Nadia Rowsell ... Valerie Fournier Alexandrine Agostini ... Francine Fournier Gilles Pelletier ... Alphonse Pinsonneault Frederic Desager ... Dr. Paul Gosselin Philippe Daneault ... Le coureur Marie-France Lambert ... Sylvie Auger Louis-Philippe Dury ... Jules Auger Raphael Grenier ... Jacob Auger Clemence DesRochers ... Clothilde Brunet Daniel Rousse ... Marcel Thibodeau Caroline Neron ... Voix de Brigitte Louis Wiriot ... Cuisinier Serge Christianssens ... Monsieur Nadeau Donald Pilon ... Monsieur Dupre Louis Philippe Dandenault ... Bertrand Pitt Manon Gauthier ... Mireille Laurin Veronique Pinette ... Chloe Landry Gisele Trepanier ... Denise Campeau Nathalie Gascon ... Madame Martin Luc-Martial Dagenais ... Avocat User Rating:7.2/10( 3,347 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 367 votes) Yahoo! オトーサン、 「新たなフォークロアの誕生!」 User Reviews tabunoさん utah 2004年1月17日 機知に富んだ珠玉のフランス映画 監督のジャン=フランソワ・プリオの話によれば、 これは、サンダンス映画祭で上映された 彼の初めて監督した長編映画だとか。 30秒のCMも上映された。 ユタのオグデンでは、 ほとんど売り切れた家が、 Perry Egyptian Theaterだった。 英語の題名は、映画の意味が失われているが、 映画は、ヒットした。 いつも笑いが絶えなかった。 機知に富んだコメディ作品だった。 監督も、脚本家も賛同していたが、 ちょっとしたセックスとロマンスがあるだけで、 そのメッセージを伝えるのは、実に難しい方法だと思う。 皮肉と敏感に倫理をの反映させている。 悪態は、控えめながら効果的に使われていたが、 映画のスタッフが使っていたものだとか。 うらぶれた漁村の本物の香りをかもし出している。 それは、"Doc Hollywood"が出来なかったことだ。 ハリウッド的なアプローチに流れてしまっている。 本作品は、まったく違った色合いのコメディで、 魅力的で、知的な大らかさや率直さがある。 これは、アメリカ映画で見過ごされてきたものだ。 クリケットゲームのシーンでは、ミスったと監督は言う。 私見だが、最後の逆転がいい。 だから、アメリカの配給業者の目にとまって、 アメリカ人も、カナダの愉快な魅力に触れることができたのだ。 10点満点で、8点。 オトーサン、 「世界中の過疎地の人たち、必見ですよ!」 服部弘一郎さん 2005年5月12日 島の生き残りをかけて医者獲得に策謀を巡らす島民たち。 温かな笑いに満ちたカナダ産のコメディ。 (略 あらすじ紹介)  自分たちの生活のために、 若い医者を寄ってたかってだまくらかす物語だ。 島の住民が総出で、たったひとりの観客のために 一芝居打つ様子は、まるで「スパイ大作戦」か『スティング』。 不正な方法を使って相手の信用を得ようとする、 きわめて詐欺的な行為なのだ。 こうした騙しの被害に遭う人間は、 「こいつは騙されてもOK!」と 観客が許容できる程度に悪どい奴でなければならない。 そんな観客の期待に応えて、 島にやってきたクリストファーという医者は、 ちょっといかがわしく軽薄なところがある。 そもそも彼が島に来たきっかけは違法薬物の所持を 島出身の警官に見とがめられたことだし、 小さな島の暮らしを馬鹿にしきっている。 ところが映画を観る内に観客は、 島民たちにいちいち他愛もなく騙される この医者が気の毒になってくる。 これほど簡単に騙される人は、 きっとそう悪い人ではないのだろうという気持ちになってくる。 それは主人公ジェルマンも同じだ。 やることなすことすべてが図に当たって 大喜びする他の島民たちを尻目に、 ジェルマンは少しずつ、 クリストファーを騙し続けるのが忍びなくなってくるのだ。 フランス語の映画なので フランス映画のような雰囲気が漂うのだが、これはカナダ映画。 フランス映画だと最後に皮肉なエンディングを付けて おしまいということもよくあり、 ひょっとしてこの映画もその類かと 最後までひやひやさせられる。 さんざんゲラゲラ笑わせられたあげく、 最後はしんみりとなるのか、 それとも全員幸せなハッピーエンドがやってくるのか……。 それは観てのお楽しみだが、 この映画の場合はそうした結論そのものよりも、 そこまでの過程を楽しむ作品に思える。 オープニングで往年の島の暮らしをスケッチしたシーンと 映画のエンディングがうまく呼応して 全体をサンドイッチにしているのが洒落ている。 一日のすべての仕事を終えた男たちが、 最後に一服して家々の煙突から煙がスッと立ち上る。 こんなシーンの繰り返しが、 映画におとぎ話のような幻想美を与えているのだ。 最後は誰もがニコニコしてしまうであろう1本。 お見事です。


4663 人生、ブラボー! (DVD 2011)

オトーサン、 「本当に、カナダ映画?」 でも、フランス圏のカナダでしょうね。 軽妙なタッチは、ドン臭いカナダらしくありません。 原題:Starbuck (2011) 監督:Ken Scott 脚本:Ken Scott/ Martin Petit Genre:Comedy Country:Canada Language:French / Spanish 上映時間:109分 あらすじ: ダヴィッドは、42歳の独身男、 父親の精肉店を手伝うが、仕事はヘマ続き。 借金の取り立てに追われ、 妊娠が判明した恋人ヴァレリーにも愛想を尽かされる。 ある日、昔の精子提供のバイトで 533人もの子どもが生まれていたことが判明、 うちの142人から身元開示の裁判を起こされる。 友人の弁護士に泣きつき、なんとか逃げ切ろうとするが、 その子どもたちの中に彼が応援するサッカー・チームの スター選手の名前を発見し、 急に自分の遺伝子上の子どもたちに興味を持ち始める。 そして自分が父親であることを隠して 彼らをこっそり訪問しはじめるが... 出演者: Patrick Huard ... David Wozniak / Starbuck(ダヴィッド) Julie LeBreton ... Valerie(ヴァレリー) Antoine Bertrand ... Avocat(弁護士) オトーサン、 「このひと、いいね」 ひょうひょうとした味がいい。 その他の出演者: Dominic Philie ... Frere sombre Marc Belanger ... Frere sympathique Igor Ovadis ... Pere de David David Michael ... Antoine (as David Michael) Patrick Martin ... Etienne David Giguere ... Porte parole Sarah-Jeanne Labrosse ... Julie User Rating:7.2/10 ( 6,572 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 175 votes) Yahoo! オトーサン、 「実にユニーク!」 User Reviews MrConductさん Toronto 2012年8月12日 カナダからのいい映画 見に行くと決めても、懐疑的だった。 カナダからの映画には、がっかりの連続だったからだ。 だが、本作をみて、カナダ映画の認識を新たにした。 主人公は、不運な中年男。 20代の頃、精子クリニックのそばに住んでいたので、 しょっちゅう精子提供者になっていた。 そのツケが、20年後に彼を悩ますことになる。 ストーリーは、"Starbuck"なる匿名の精子提供者を父親とする 子供たちに及んでいく。 彼らは、匿名の精子提供者を発見したがるのだ。 本作は、今年一番の好きなコメディ映画だし、 お気に入り映画のリストに残るだろう。 映画の前提は、実にユニークだ。 心温まるし、いい役者たちを起用している。 本作は、マスコミのバッシングを受けたが、 一方で、リメイクの噂が飛び交っている。 見るなら今だ、台無しにされる前だ。 オトーサン、 「同感!」 渡まち子さん 2013年1月28日 ブラボー! 独身中年男が535人の父親になって 人生を見つめ直す人情コメディ「人生、ブラボー!」。 ダメ男の主人公がなぜかみんなに愛される理由が 次第に分かってくる。 (略 あらすじ紹介) 過去に行った693回の精子提供を通じて、 知らない間に533人の子供の父親になっていた! あきれるほどバカバカしい設定ながら、 このコメディは何とも憎めない。 仕事も恋も人生も、ダメダメな主人公ダヴィッドが、 なぜか人には愛される憎めないキャラなのと同じだ。 遺伝子上の子供たちは、役者志望、プール監視員、ゲイ、 薬物依存症から重度の障害を持つ子など、さまざま。 ダヴィッドは、子供たちをこっそり訪問し、 人生に悩む彼らを励ましたり、叱ったり、助けたりする。 そして次第に、自分自身も変わり始める。 ダヴィッド自身が半人前だからこそ、 若者たちの悩みや挫折にそっと寄り添えるのかもしれない。 だが、自分の借金、家族にかけた迷惑、 やがて始まる裁判の行方と、問題は山積みだ。 その中で明かされるのは、 ダヴィッドがなぜ精子提供のバイトをし、 それで得たお金をどう使ったかだ。 これには正直、グッときた。 いいヤツじゃないか、ダヴィッド! 彼が悩んだ末に出した結論とラストは、 親の側も子供たちの側も、甘すぎると言われそうだが、 この笑いと涙のコメディは、あえて“ハッピー路線”で勝負する。 人生とは、家族とは、そして大人になるとは? と考えさせてくれる本作は、世界中の映画祭で愛されて、大絶賛。 ハリウッドリメイクや 歌と踊りのインド映画“ボリウッドバージョン”まで製作が進行中とか。 主人公を演じるパトリック・ユアールの、ひょうひょうとした味がいい。


4662 HOME 愛しの座敷わらし(BS 2012)

オトーサン、 「座敷わらしみたい」 ホームに入居してしばらく経った頃、 ケアスタッフから言われました。 誰だったか、何を指しているか、 忘れましたが、この言葉は、耳に焼きつきました。 原題:HOME 愛しの座敷わらし(2012) 監督:和泉聖治 原作:荻原浩 脚本:金子成人 Genre:Drama 上映時間:110分 あらすじ: 高橋晃一は、東京から岩手に転勤になり、 築200年の古民家に引っ越す。 妻の史子は不満タラタラ。 中学生の梓美も転校先で居場所を見つけられず、 母親の澄代は認知症に。 そんな中、不思議な出来事が高橋家で起こる。 どうやらこの家には福を呼ぶ“座敷わらし”が 住みついているらしい... 出演者: 水谷豊 ...高橋晃一 安田成美 ...高橋史子 橋本愛 ...高橋梓美 草笛光子 ...高橋澄代 オトーサン、 「みなさん、いつもと同じだね」 水谷豊さん、せめて眼鏡でも変えたら? この主役でもある古民家は、 遠野ふるさと村にあるそうです。 家の中心にある囲炉裏が素敵です。 その他の出演者: 沢木ルカ ...菊池桂 飯島直子 ...菊池聡子 草村礼子 ...菊池米子 佐々木すみ江 ...千葉はる 織本順吉 ...栃尾粂太郎 小林綾子 ...秋江 長嶋一茂 ...安藤 ベンガル ...川田 菅原大吉 ...丸亀 段田安則 ...岩井 宇津井健 ...松本 石橋蓮司 ...小川 梅沢富美男 ...石田 高島礼子 ...高部恭子 スザンヌ ...レストランの店員 User Rating:6.1/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 115 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいちだね」 90分に圧縮すればよかったのに... User Reviews Dream kerokeroさん 2013年4月29日 ロケの仕方が素晴らしい! まるで、実写版ジブリ作品みたいです。 よくまぁ、ここまで美しく映像に収めることが出来たものです。 水谷豊が本社で「愛」を語るシーンは、 この映画の最大の見せ場でしょう。 彼の持ち味が十分発揮された名シーンでしょう。 ただ残念なのは、 「相棒」のイメージが強すぎてしまう点でしょうか。 まぁ監督も「相棒」の人だから仕方ないのかな。 だから悪くない作品なのに、 水谷豊のイメージを軸に構築されていった感じが ヒシヒシと伝わってきて、あぁ彼のための作品なんだな〜 という印象を強く受けました。 別に悪いことではないんですけどね。 ただ個人的にはそれを超える印象を与えて欲しかったものですから。 はい。ともう一つ。安田成美さん。良かったですね。 キッチリといい仕事してました。 それと、おばあちゃんの健忘症の件はいらなかったと思います。 家族それぞれが抱える問題を おばあちゃんだけ病気でごまかされた気がして、 いただけなかったです。 オトーサン、 「ノブさん、雰囲気がよく分かりますよ」 ノブさん 2012年5月3日 HOME 愛しの座敷わらし 牛が放し飼いされているはらっぱや 水田の中の一本道を車が走るオープニングが良かった。 引っ越してきた家が、 古くて広いとても味わいのある古民家だったのが良かった。 朝駅まで自転車で青々とした田舎道を通勤するのは 気持ちよさそうだったのに、 暗くなってからの帰り道はしんどそうなのが良かった (行きと帰りのコントラスト)。 子供が自転車に乗って通った林道が良かった (葉が生い茂った大木が 自転車で通る道の横にずらっと並んでいるのが良かった)。 おばあちゃんの方言を通訳するおばあちゃんも訛りが 酷いというギャグがコミカルだった (全然通訳になっていない)。 全般的に 最初は自然豊かでノンビリとした田舎暮らしの良さを描き、 その後田舎の不便さや近所付き合いのウザさ等で 田舎暮らしが嫌になるけれど、 座敷わらしの存在を受け入れてから、 家族も腹を割って話すようになったり、 近所の人達とも打ち解けるようになったり、 左遷された職場でも成功するようになったり (座敷わらしのいる家は繁栄する) と田舎暮しも含め家族が幸せになっていく感じが 上手く描かれていたのは基本的な演出で良かった (良い所・悪い所最後に又良い所と描く事で、 最後の良さが際立ち、全体のストーリー展開も メリハリが出る所が基本的だと思った。 ただボク的には最後の家族が幸せになる段階で おばあちゃんがボケだしたという暗い演出を入れていたのは、 最後の良さを際立たせる効果を弱めるので無い方が良いと思った。)。 これと言って印象に残るシーンや演出はあまり無かったけれど、 自然豊かで、広々とした家にも住め、 ノンビリしている田舎暮らしもとても良く思えたし、 家族っていいなとも思えたし、 なんとなくいい話だなぁとは思えた作品


4661 デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜 (BS 2010)

オトーサン、 「デュー・デートって、どういう意味?」 辞書を引くと、期限とあります。 "出産まであと5日!"という意味でした。 原題:Due Date (2010) 監督:Todd Phillips 原作:lan R. Cohen /Alan Freedland 脚本:lan R. Cohen /Alan Freedland Adam Sztykiel/Todd Phillips Genre:Comedy / Drama R15+ Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:分 あらすじ: 建築家のピーターの赤ちゃん誕生は5日後。 妻サラの出産に立ち会うため、 アトランタで仕事を終えると自宅のロサンゼルスへ向かう。 飛行機に乗り込むが、イーサンのせいでテロリスト扱いされ、 搭乗を拒否され、財布も身分証も失ってしまう。 イーサンが車に乗って現われ、現地まで送ってあげるという。 俳優志望で、ハリウッドへ向かう途中だった。 イーサンへの怒りを抑えて、3200キロの大陸横断へ繰り出す。 だが、それは災難の始まりだった。 出演者: Robert Downey Jr. ... Peter Highman(ピーター) Zach Galifianakis ... Ethan(イーサン) Michelle Monaghan ... Sarah Highman(サラ) オトーサン、 「丁々発止!」 ロバート・ダウニーJrとザック・ガリフィアナキスの 会話が、まるで漫才みたいでした。 ROBERT DOWNEY JR. ロバート・ダウニーJr 誕生日 1965/4/5 出身 米ニューヨーク 父は喜劇映画監督のロバート・ダウニーで、 5才の時、父が監督した映画「POUND」で映画デビュー。 その後、父の映画に続けて出演。 15才の時、ロサンゼルスに移り、 サンタモニカ・ハイスクールに入学するが、 11ヶ月で中退し、ニューヨークに戻る。 靴のセールスマン、バスの乗客係などをしながら、 オーディションに参加し、1982年「BABY IT YOU」で映画復帰。 テレビでも85年代に「サタデー・ナイト・ライブ」で コメディアンとして活躍。 1992年、「チャーリー」でアカデミー主演男優賞にノミネート。 1996年、麻薬所持で逮捕。その後、何度も逮捕される。 現在もリハビリ中。 出演作 1970年「POUND」 1982年「ベイビー・イッツ・ユー」 1984年「家族の絆」 1985年「ときめきサイエンス」      「LA大捜査線/狼たちの街」 1986年「バック・トゥ・スクール」 1987年「レス・ザン・ゼロ」◆      「ピックアップ・アーティスト」◇ 1988年「ハリウッド行進曲」「ジョニー・ビー・グッド」      「1969」◇ 1989年「ワン・モア・タイム」「トゥルー・ビリーバー」 1990年「エア・アメリカ」◇「ストレンジ・ピープル」◇ 1991年「ソープ・ディッシュ」◆ 1992年「チャーリー」◇ 1993年「ショート・カッツ」「愛が微笑む時」◇ 1994年「ナチュラル・ボーン・キラーズ」◆「オンリー・ユー」◇      「ワイルドボーイズ」 1995年「バックラッシュ」◇ 1996年「恋の闇 愛の光」◆「リチャード三世」◆      「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ/家に帰ろう」◆ 1997年「相続人」◆「ヒューゴ・プール」◆      「ワン・ナイト・スタンド」◆ 1998年「追跡者」◇「イン・ドリームス 殺意の森」◇ 1999年「ビッグムービー」 2000年「ワンダー・ボーイズ」◆ 2003年「ゴシカ」◆ 2004年「愛の神、エロス」 2005年「グッドナイト&グッドラック」◆ 「キスキス,バンバン L.A.的殺人事件」◇ 2006年「シャギー・ドッグ」「スキャナー・ダークリー」(声)      「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」 2007年「ゾディアック」◆「ラッキー・ユー」 2008年「インクレディブル・ハルク」▲「アイアンマン」◇      「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」◇      「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」 2009年「路上のソリスト」◇ 2010年「シャーロック・ホームズ」◇「アイアンマン2」◇      「デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜」 2011年「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」 2012年「アベンジャーズ」 2013年「アイアンマン3」 Zach Galifianakis ザック・ガリフィアナキス 誕生日; 1969/10/1- 出身:米国ノースカロライナ州ウィルクスボロ 母親はコミュニティ・センターの職員、 父親は暖房用石油のセールスマン。 父方の祖父母はクレタ島からの移民で、 母方はスコットランドとアイルランド系。 地元の高校を卒業後、ノースカロライナ州立大学へ入学。 在学中はコミュニケーションを専攻。 卒業出来ず、ニューヨークで、スタンダップコメディアンに。 「Boston Common」でテレビデビュー。 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」でブレイク。 出演作: 1997年「フラッシュ」 2001年「ハートブレイカー」「バブル・ボーイ」 「コーキー・ロマーノ FBI潜入捜査官」「クールボーダー」 2002年「ビロウ」 2007年「イントゥ・ザ・ワイルド」 2008年「ベガスの恋に勝つルール」      「ウィークエンド -爆破まであと1198分。史上最悪の2日間-」 2009年「2009 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」      「スパイアニマル・Gフォース」「マイレージ、マイライフ」      「フレネミー 史上最悪の無計画男たち」 2010年「2010 極秘指令 ドッグ×ドッグ」      「奇人たちの晩餐会」「なんだかおかしな物語      「デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」 2011年「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」      「長ぐつをはいたネコ」(声) 2013年「ハングオーバー!!! 最後の反省会」 その他の出演者: Jamie Foxx ... Darryl Juliette Lewis ... Heidi Danny McBride ... Lonnie RZA ... Airport Screener Matt Walsh ... TSA Agent Brody Stevens ... Limo Driver Jakob Ulrich ... Patrick Naiia Ulrich ... Alex Todd Phillips ... Barry Bobby Tisdale ... Carl Sharon Conley ... Airport X-Ray Nathalie Fay ... Flight Attendant User Rating:6.5/10( 185,393 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 783 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなところかな」 User Reviews city_mtさん Norway 2010年8月5日 すばらしく、陽気で、夢中にさせる.... 私見では、映画市場には、面白くいいコメディがない。 だが、そんな憂鬱ななかで、 「ハングオーバー!!」にぶつかった。 予備知識のないまま、見にいった。 数秒も経たないうちに、微笑み、笑い出した。 夢中になって見入り、まったく退屈なシーンはないと思った。 こう話すわけは、 本作をみて、「ハングオーバー!!」と同じコメディ体験をした。 もうひとつ。 ロバート・ダウニー・Jrとザック・ガリフィナーキスは、 最高だ、夢中になってせりふを味わった。 もし、笑いに飢えていたら、速やかに本作をみるべし。 適切な言葉が浮かばないが、 最大限にほめたつもりだ。 私のメッセージを受け取ってほしい! オトーサン、 「映画の雰囲気が伝わってくる」 ASHさん 2011年1月22日 いくつ法を破った? DVDスルーにしようとしたら、 某ライター諸氏の煽動で 劇場公開実現に向けた署名運動が起こり、 晴れて日本でも劇場公開されたという経緯を持つ 「ハングオーバー」(傑作!!)の トッド・フィリップス監督の待望の新作は スッタモンダもなく無事に劇場公開された模様。 「ハング」は都内単館扱いだったお陰で 劇場での鑑賞を泣く泣く見送ったが、 コチラは田舎のシネコンでもかけてくれたわ。 「ハング」と同じくタイムリミットが設定されていて、 その期限(Due Date)までに主人公がしようとする事柄が 果たして成し遂げられるのか? というプロットの映画だけど、 コチラの方がかなり底意地が悪い。 ピーターを邪魔しようとしているわけではないのに、 イーサンがしでかす事が様々なトラブルを引き起こし、 なかなか先に進まない。 そのイライラ感を観客は途中まで共有することになる。 何も好き好んで一緒に大陸横断をしたいわけじゃないが、 財布もIDカードもなくしたピーターは、 仕方なしにこの熊みたいな毛むくじゃらな男と旅をするハメになる。 ダウニーJR演じるピーターの気持ちになってこの映画を観ると、 トラブルメイカーであるハズのイーサンを 到底好きになることはできないのだが、 どこかしら弱い一面があったりと、 なぜか放っておけない雰囲気を醸し出しているのだから不思議。 ロクでもないヤツなんだけど、何でだろ? こんなヤツとは一刻も離れ離れになりたいのだが、 なかなかできない何かがある。 印象的なのは、イーサンを休憩所に置き去りにして ピーターはひとり車で逃げちゃうのだが、 あるモノが車内にあったことで引き返してしまう。 普通だったら返してあげる義理もないので そのまま置き去りにしちゃうだろうけど、 ピーターにはそれができない。 その理由は、前の晩のイーサンの言動から なんとなく分かるのだが…。 イーサンに振り回されっぱなしのピーターだが、 中盤辺りから持ちつ持たれつの関係になってゆく様が面白い。 コーヒー缶に入れたイーサンの亡き父の遺灰だなんて、 劇中でどうゆう使われ方をするのかは容易に想像がつくが、 やっぱりあのくだりには大爆笑!!  ピーターの親友でアフリカ系のダリルが ヨメさんとよからぬ関係じゃないかと疑うくだりも最高!  ちゃんと伏線が張ってあって、 分娩室のシーンでは観客の誰もがびっくりする。 んっとに意地が悪ぃなぁ〜! どういう結末を迎えるかは予想の範囲内だし、 大爆笑に至るシーンがさほどないので、 フィリップス作品としては「ハング」よりは 落ちるというのが正直な感想だけど、 あれほどトラブルを引き起こしていたイーサンが 夢を実現させるというオチになんだかコチラも嬉しくなる。 暴発とはいえ銃で撃たれたり、 傷口にゲロを吐かれたりと 最後まで散々な目に遭ったピーターだけど、 赤ちゃんの寝顔を見たら そんなことなんてどっかへ吹っ飛んでしまう。 分かるわ! ヒゲ面、デブの鬱陶しいオッサンだが、 ガリフィアナキス、実は結構うまい人だったりする(そうか?)。 トイレでやってみろと命じられた即興演技が 次第に本心の吐露になっちゃうくだりなんか、 ピーターと同じ気分を味わっちゃった。 まあ、こんな観方をするのは少数派なんだろうけど。 ダウニーJRとの掛け合いも笑かしよる。 今回は受けに徹したダウニーJRとの化学反応が いい結果に繋がったんだろね。 ぐっすり眠るには自慰!ってのが笑える。 普通、ああゆう行為は人に見られないように コッソリとやるもんだが、 傍らでシゴかれたら堪ったもんじゃねぇよなぁ。 またあの音がさぁ〜。 つられて犬ッころがシゴくのも、なんだかねぇ…。 このサニーって犬が、なかなかいい演技をみせるのよ (犬は演技をしない、てか?)。 自慰もさることながら、マリファナ吸引シーンが やたらと出てくるので映倫指定がR15+。 ハッパをキメてピンク・フロイドとは、飛びそ〜!! 「ハーパー・ボーイズ(Two and a Half Men)」が 本国でいかに人気があるのか、よく分かる。 ジョン・クライヤーとチャーリー・シーンが 最後に出てくるということは、 ジョン・ヒューズ作品を意識しているのは間違いないわな。 ところで、緑内障の治療に大麻が使われるってホントなの?  妊婦さん姿のミシェル・モナハン、なんかカワユイ


4660 濡れ髪三度笠(BS 1959)

オトーサン、 「美空ひばり主演かな?」] ♪そばは十六文 団子は二文  大江戸名代のべっこう飴は  甘くてすっとことんと美味しくて  ネコもかつぶし捨ててくる  イヌは牛の骨投げてくる  ほっぺたが落ちる  しゃくりがとまる  それでもたったの一文一文 声がよく似ていますが、楠トシエさんの 亀甲飴売りの歌でした。 原題:濡れ髪三度笠(1959) 監督:田中徳三 脚本:八尋不二 Genre:Period Drama 上映時間:99分 あらすじ: 長之助は、十一代将軍徳川家斉の若君、 といっても、妾の子で、38番目で、気楽な身分だ。 ところが、甲州鷹取藩5万石の城主となってしまう。 だが自分の孫を鷹取藩主にするため、 だが、孫を藩主にしたい老中・堀尾備前守は暗殺団を放つ。 濡れ髪の半次郎は、長之助と田舎娘のおさきの窮地に遭遇し、 殺し屋たちを追い払う。 長之助はやくざ姿に変装し、半次郎たちと旅を続けるのだが... 出演者: 市川雷蔵...濡れ髪の半次郎 本郷功次郎...長之助 淡路恵子...お蔦 中村玉緒...おさき オトーサン、 「いいぞ、いいぞ、市川雷蔵!」 女優さん2人のお若いこと、水々しいこと。 その他の出演者: 尾上栄五郎 ... 堀尾備前守 楠トシエ...おとし 和田弘とマヒナスターズ ... 宿の若い衆 中田ダイマル ... 喜多八 中田ラケット ... 弥次郎兵衛 千葉敏郎 ...岩間五郎太 伊沢一郎 ... 松平伊豆守 小川虎之助 ... 久保寺平左衛門 水原浩一 ... 川辺甚之丞 本郷秀雄 ... 徳川家斉 寺島雄作 ... 源助 光岡龍三郎 ... 巽玄之進 伊達三郎 ... 西村肥後 葛木香一 ... 与助 天野一郎 ... 五兵衛 石原須磨男 ... 万吉 藤川準 ... 川番所役人 浜田雄史 ... 坂東弥十郎 遠山金四郎 ... 岸正人 沖時男 ... 小森新太郎 玉置一恵 ... テキ屋の親分 越川一 ... いかさま師の島吉 井上武夫 ... 倉田 松岡良樹 ... 勘太 User Rating:6.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ているね」 User Reviews 放浪紳士チャーリーさん 2010年3月13日 「浮かれ三度笠」(8点)と 殆ど同じスタッフ・キャストの姉妹編にもかかわらず、 ちょっとこっちの方が落ちる。 でも大らかな作品のタッチは変わらないので面白い。 「浮かれ〜」の方は、 皆が皆何かしら「秘密」を抱えて旅をしていたので、 そこから生まれる葛藤やドラマが やたらめったら可笑しかったんですが、こちらはそれが弱い。 時代劇役者にしてはカツゼツが悪い本郷功次郎が 「若様」って事は、周囲の怪しげな行動も含め すぐに露見していいはずなのに。 まあ、そんな細かい事に目くじら立てなければ、 いなせな雷蔵氏の太刀さばきも鮮やかで、 肩の凝らない娯楽時代劇として楽しめます。 オトーサン、 「楠トシエさん、なつかしいね」 エノケンと歌った「僕は特急の機関士で」なんか、 いまでも、歌えます。 ♪僕は特急の 機関士で  可愛い娘が 駅毎に  いるけど 三分停車では  キスする ヒマさえ ありません  東京 京都 大阪  ウウウウウウウウ ポポ YUZUKINさん 2011年1月6日 タイトルバックにならんだ三度笠が、 マカロンみたいでかわいい。 ニューブリントで鑑賞。 雷蔵は、渡世人(でいいのか?)の半次郎。 旅すがら知り合った、世間知らずの将軍の子が 江戸へ行く道中を保護することになる。 半次郎をおいかけてくる淡路恵子、 年貢が納められず島田の宿に売られることになっている 中村玉緒もからんで、どたばた道中が続く。 前にも見たことあるのだが、 雷蔵、玉緒ちゃん、淡路恵子の場面のことしか おぼえていなかった。 本郷功次郎は、前髪付きの鬘が一番似合う。 あまったれ坊ちゃんがぴったり。 若い若い玉緒ちゃんはほんとにかわいいし、 淡路恵子もいい。 玉緒ちゃんも雷蔵さんも、長いセリフでも、 ちゃんと内容が伝わってくるしゃべり方をするのが いつもうまいなあと思う。 雷蔵さんが、本郷功次郎に厳しい説教をするところは、 涙が出てくる。 まだ28歳なのに、 あんなに説得力のある言い方ができるなんて。 こういうところは、たとえコメディであっても、 あの真剣さが美しい。 のだが、せっかく、あんなに言ってくれて、 人間それぞれの立場で最善をつくさなくてはいけない という流れになったのに、 結局本郷功次郎は戻ってきちゃうってどういうこと? 明朗時代劇だからその方が楽しいから、ってことだろうけど、 あのまま跡継ぎになって、ちゃんと施政を行い、 城下の民がよろこびました、っていうのでもいいのに。 昔の時代劇なので、ものすごく大勢のその他大勢がいて、 その人たちがみんな袴羽織で歩いてたり、 お祭りを楽しんでいたり。 あと、楠トシエとか、マヒナスターズとか、 歌を入れるのもよくある手だ。 楠トシエ、いつもいうけどなつかしくて大好き。 トレイシー・ウルマンを初めてみたとき、楠トシエを思い出した。 楠トシエはべっこうあめ(亀甲飴)売り。 島田の宿がちかづいてきた晩、宿の部屋で、 玉緒ちゃんにつれそってきたおとうさんが、 飴を買ってやり、飴売りの方も、 しんみりしている二人の様子をみて、 おまけをおいていく。そういうシーンが自然にはいる。 若様の命を狙う人たちも、 もちろん大映プロパーのあの人たちやこの人たちなんだけど、 明朗時代劇だから、そんなにこわくなくてコミカル。 ロケもいいし、雷蔵の口跡もよいし、安心できる時代劇でした。


4659 ロスト・キングダム/スルタンの暦(BS 2010)

オトーサン、 「大きな時代のうねりを感じるね」 「アラビアンナイト」「ペルシャ絨毯」「ベリーダンス」、 そして、核保有をめざす国家イラン。 原題:The Keeper: The Legend of Omar Khayyam (2005) 監督:Kayvan Mashayekh 脚本:Belle Avery/ Kayvan Mashayekh Genre:Adventure / Drama / Family Rated PG for violence and a scene of sensuality Country:USA Language:Persian / English 上映時間:95分 あらすじ: イラン系少年・カムランは、 病床の兄ナデルに、ウマル・ハイヤームの物語をせがむ。 兄が亡くなってしまったので、 祖国のかけがえのない物語の継承者たらんと決意し、 英国に行き、故郷ペルシアを目指す。 それは、興味深い物語であった。 ウマル・ハイヤームは、幼くして両親を失い、 天文学者イマーム・ムワッファクに能力を見出され、 彼のもとで勉学に励んでいた。 友人のハサンとダリヤといつも3人で遊んでいた。 しかし、3人が年頃になったとき、 奴隷の子として生まれたダリヤは 金持ちに売られていってしまった。 彼女を諦めきれないウマルは、彼女を探す旅に出て 砂漠で、マルクシャーに出会い、 その後、スルタンとなったマリク・シャーの側近となる。 学業の道を歩み、新暦を作成する。 恋敵でもあったハサムは、栄達の道を閉され、 スルタンの暗殺を狙うようになる... 出演者: Adam Echahly ... Kamran(カムラン) Christopher Simpson ... Hassan Sabbah(ハサン) Moritz Bleibtreu ... Malikshah(スルタン) Rade Serbedzija ... Imam Muaffak(イマーム・ムワッファク) オトーサン、 「演技は、そう大事じゃないね、この映画では」 その他の出演者: Bruno Lastra ... Omar Khayyam Vanessa Redgrave ... Miss Sangorski Marie Espinosa ... Darya Diane Baker ... Miss Taylor C. Thomas Howell ... Coach Fielding Kevin Anding ... Timmy Puya Behinaein ... Nader Daniel Black ... Little Omar Dariush Iran Nezhad ... Grandfather Richard Dillard ... Mansour's Boss Furkal Fayziev ... Assassin User Rating:6.4/10( 429 votes)IMDb User Rating:2.0/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!、変だよ」 ハリウッドの冒険活劇を期待したのでしょう。 例えば「インディ・ジョーンズ・シリーズ」。 邦題にミスリードされたのでしょうが、 これを機に、偉大なペルシャについて 興味をもって学んでほしいものです。 User Reviews kdappさん United States 2005年9月17日 どの家族にも伝承者が必要だ 昨夜、サンディエゴでみた。 本当に、魅了された。 私は、ウマル・ハイヤームの学徒ではないが、 物語のペルシャ語が正確かどうかと分かる。 だが、それは大事なことではない。 ひとびとは、映画を見に行き、 ウマル・ハイヤームのすべてを知ろうとする。 だが、映画のポイントを見失っている。 ・わが文化を子供たちに伝えるべきだ。 文化において、なぜ物語が大事なのか? 映画には、いかにして物事を記憶するかがあって、 心の奥底に触れてくる。 この映画は、ウマル・ハイヤーム伝だが、 わが文学、物語、文化を大事にすることが必要なのだ。 最初に、「ルーツ」みたとき同様の気持ちになった。 演技については、ヴァネッサ・レドグローヴがすばらしかった。 カムラン役の少年も、よかった。. 景色、音楽、編集について言えば、 今年、これ以上の映画はなかった。 オトーサン、 「このひと、詳しいね」 映画をみる前に、読んでおくといいかも。 杉原啓史さん 2010年12月26日 舞台は中央アジア・インド TUTAYAで、2005年のアメリカ映画 「ロスト・キングダム スルタンの暦」という DVDを見つけて早速観た。 ペルシア・ゴールデン・ライオネス賞 監督賞などの受賞作ということだが、 ハリウッド映画に慣れた我々には、 ストーリーや映像展開のスピードが合わなくて、 ピンとこないことが多々あるし、 何よりも この映画の歴史背景をきちんと理解しようとすると 相当の労力を要する。 映画の原題は 「The Keeper:The Legend of Omar Khayyam」ということで、 主人公はウマル・ハイヤーム なる天文学者・詩人で 「ルバイヤート」なる詩集があるという。 そもそもこの時代はイスラム王朝でいえば、 アラビアンナイトで隆盛を誇ったアッバース朝の崩壊期。 1038年、イラン東北部のホラーサーン地方を征服した トルコ系セルジューク族の「トゥグリル・ベク」が、 1055年、バクダートに入城。 シーア派のブワイフ朝を駆逐し、 スンナ派アッバース朝の後継としてブワイフ朝を駆逐し 「セルジューク朝」を開く。 この王朝は、トルコ人マムルーク(奴隷)を採用して軍制を整える一方、 映画にも出てくる名宰相「ニーザム・アルムルク」が、 各地に「ニザーミーヤ」と呼ばれる学校(マドラサ)を建て 学術の振興を図ったという。 この時代、最大の問題は、1096-99年、西からの十字軍の到来。 このきっかけはキリスト教サイドからは、 セルジューク朝の「エルサレム支配」ということだが、 実際は「ビザンチン国境侵害」程度であったという。 いずれにしてもセルジューク朝は対十字軍戦争で消耗激しく、 スルタン「マリク・シャー」以降次第に衰え、 王朝は各地の地方政権に分裂した。 かくしてイスラム世界は、 混沌のうちに1258年、モンゴル帝国に制覇される。 以上を踏まえて、映画を見ればそれなりに楽しい映画。 さらに言えば、イランのホーラサーン地方は イスラム教の中でもいろんな神秘主義(スーフィズム)が蔓延する地域。 神秘主義とは、荒っぽくいえば理屈を排除するということであり、 魔術や呪術と結びつきやすく、自殺、暗殺肯定の思想にも走りやすい。 映画の中に出てくる主人公オマル・ハイヤームの恋仇「ハッサン」が、 その後消息を絶ち、山にこもったまま...。 映画の最後に、やがて時を経て「アサシネーション(英語で暗殺)」の 語源になったというテロップが流れるのが興味深い。 考えてみれば、かってはホーラサーン地方というのは、 今よりもっと広くアフガニスタンなども含んで認識されていたという。 ハサンの子孫がアルカイダの一味だなんで、 悪い「かもしれない話」は無しにして下さい。


4658 ラスト・ソング(BS 2010)

オトーサン、 「ははーん、ニコラス・スパークスものだな」 原書を何冊か読みました。 「PSアイラブユー」は、名作でした。 ヒラリー・スワンクが演じたので、 微妙な感情の揺れが伝わってきました。 原題:The Last Song (2010) 監督:Julie Anne Robinson 原作:Nicholas Sparks 脚本:Nicholas Sparks/Jeff Van Wie Genre:Drama / Romance 上映時間:107分 あらすじ: ロニーは17歳。 両親の離婚に傷ついている。 得意なピアノからも遠ざかっている。 一人暮らしの作曲家の父・スティーブのもとで 夏休みを過ごすことになる。 弟・ジョナは、海岸がすぐそばなので、ゴキゲンだが、 ロニーは、父の存在そのものを許せない。 だが、青年ウィルと海岸で知り合ったことで、 次第に父への気持ちが変わっていく... 出演者: Miley Cyrus ... Ronnie Miller(ロニー) Liam Hemsworth ... Will Blakelee(ウィル) Greg Kinnear ... Steve Miller(スティーブ) Bobby Coleman ... Jonah Miller(ジョナ) オトーサン、 「歌手にしては、結構、演技できるじゃん」 MILEY RAY CYRUS マイリー・レイ・サイラス 誕生日 1992/11/23 出身 テネシー州 フランクリン 父はカントリー歌手。 2006年、TVドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」 シリーズで主人公役に抜擢され、その大ヒットで、アイドルに。 歌手としても、成功する。 2008年、タイム誌の最も影響力のある100人に選ばれた。 2003年「ビッグ・フィッシュ」 2008年「ボルト」(声)「ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3D」 2009年「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」 2010年「ラスト・ソング」「セックス・アンド・ザ・シティ2」 2011年「ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー」 その他の出演者: Hallock Beals ... Scott Kelly Preston ... Kim Nick Lashaway ... Marcus Carly Chaikin ... Galadriel Kate Vernon ... Susan Blakelee Nick Searcy ... Tom Blakelee Adam Barnett ... Teddy Michael Jamorski ... Lance Melissa Ordway ... Ashley Carrie Malabre ... Cassie Lance E. Nichols ... Pastor Harris User Rating:5.3/10 ( 33,366 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 248 votes) Yahoo! オトーサン、 「なかを取って、6点台だね」 User Reviews Tom Smith New Hampshire 2011年1月31日 お粗末なストーリー、お粗末な演技 マイリー・サイラスのフアンには、 怒られそうだが、本作の製作者たちは、 ましな女優を主役に起用すべきだった。 マイリーは、演技の才能がないし、 どう演技するかも知らない。 何も、彼女に根をもつわけではないが、 はじめに目にしたとき、 地でやっているだけだと思った。 そう、駄作だ。 退屈で、古く、使いまわしの経験ばかり。 107分も見るには、耐えられない。 ストーリーの多くは、退屈で、古臭い。 見た後、グレッグ・キニアとあろうものが、 出演のサインをしたのには、失望した。 彼の演技も、その役も好きだったが。 この映画、脚本が、ほんとうにお粗末だ。 かりに、ハリウッド随一の女優を起用したとしても、 救えなかっただろう。 別の脚本家を選ぶべきだった。 オトーサン、 「音楽は、いいと思うけど...」 何といっても、マイリー・サイラス本人が作曲して、 歌っているのですから。 al23jjさん 2013年8月3日 ピアノとステンドグラス 最初はよくあるひと夏の青春ラブストーリー かと思ったら 家族の絆リユナイテッドへの展開が なかなか上手くて、 あざとさじゃなく素直に泣ける作品でした ただ、場面場面に挿入される音楽が ちょっと余計かなって言うのはありましたが。 キャストの中ではお父さん役のグレッグキニアが 相変わらず微妙な表情が上手い そして息子役のボビーコールマン君の 自然な泣き顔が印象的 新しい出会いと取り戻した絆、 そして誰にも訪れる別れを通して成長していく物語は 寂しいけどさわやかな余韻を残す作品でした


4657 あの日の指輪を待つきみへ(BS 2007)

オトーサン、 「対岸の火事じゃないよね」 いずれ、日本も徴兵制になって、 若いひとたちが、海外の戦場で死ぬことになります。 そうなってはじめて、この映画のすごさが分かるでしょう。 原題:Closing the Ring (2007) 監督:Richard Attenborough 脚本:Peter Woodward Genre:Drama / Romance Rated R for brief sexuality, nudity and violent images Country:UK / Canada / USA Language:English 上映時間:118分 あらすじ: 1991年、アメリカ・ミシガン州ブラナガン。 夫を亡くしたエセル・アンに、報せが届く。 ベルファストの丘で彼女の名が刻まれた 指輪が発見されたというのだ。 いまさら、何よ。 娘のマリーは、両親の親友ジャックに真相を尋ねるが、 答えてくれない。 50年前、若きエセルは 3人の青年、チャック、ジャック、テディと恋仲だった。 最終的に、出征前のテディと愛を誓いあう。 彼は、親友のジャック、チャックと約束する。 何かあったら、この結婚指輪をエセル・アンに 届けてほしい。 出演者: Shirley MacLaine ... Ethel Ann(エセル) Christopher Plummer ... Jack(ジャック) Mischa Barton ... Young Ethel Ann(若きエセル) Stephen Amell ... Teddy Gordon(テディ) オトーサン、 「老女にして、この仄かな色気と気品!」 その長い芸歴をみると、畏怖の念をおぼえます。 SHIRLEY MACLAINE  シャーリー・マクレーン 誕生日 1934/4/24 出身 米バージニア州リッチモンド ワシントン・シンフォニーの指揮者の父と、 元女優の母の間に生まれる。 弟は俳優ウォーレン・ベイティ。 3歳の頃からバレエを習い、ワシントン・バレエ学校に入学。 16歳の時に、ブロードウェイ・ミュージカルの コーラスとしてデビュー。 55年「ハリーの災難」で映画デビュー。 58年「走り来る人々」でアカデミー主演女優賞ノミネート。 60年「アパートの鍵貸します」、 63年「あなただけ今晩は」でもノミネート。 83年「愛と追憶の日々」でアカデミー主演女優賞を受賞する。 73年に、米の女性団体として初の中国訪問団を組織、 その模様を納めた“The Other Half of the Sky:A China Memoir”は アカデミーにノミネートされた。 99年「ぼくが天使になった日」で、初監督。 輪廻転生に関した書籍がベスト・セラーになり、 その原作を基にした「アウト・オン・ア・リム/自分探しの旅」が製作された。 54年「青い目の蝶々さん」の製作者、スティーヴ・パーカーと結婚。 夫婦揃って親日家で、娘にサチコと命名(後のサチ・パーカー)。 58年から別居生活を続け、82年に離婚。 出演作 1955年「ハリーの災難」「画家とモデル」 1956年「80日間世界一周」 1958年「縄張り」「THE MATCHMAKER」「HOT SPELL」 1959年「走り来る人々」「恋の売込み合戦」「果てしなき夢」 1960年「オーシャンと11人の仲間」「カンカン」「アパートの鍵貸します」 1961年「凡ては夜に始まる」「TWO LOVES」 1962年「噂の二人」「青い目の蝶々さん」「すれ違いの街角」 1963年「あなただけ今晩は」 1964年「何という行き方!」「黄色いロールス・ロイス」 1965年「JOHN GOLDFARB PLEASE COME HOME」 1966年「泥棒貴族」 1967年「女と女と女たち」 1968年「THE BLISS OF MRS.BLOSSOM」 1969年「スイート・チャリティ」 1970年「真昼の決闘」 1971年「DESPERATE CHARACTERS」 1972年「THE POSSESSION OF JOEL DELANEY」 1973年「THE YEAR OG THE WOMAN」 1975年「THE OTHER HALF OF THE SKY」 1977年「愛と喝采の日々」 1979年「チャンス」 1980年「ラヴィング・カップル」「LOVEシーズン」 1983年「愛と追憶の日々」「キャノン・ボール2」 1988年「マダム・スザーツカ」 1989年「マグノリアの花たち」 1990年「ミラクルバックリーの魔女たち」「ハリウッドに口づけ」 1991年「あなたの死後にご用心!」 1992年「迷子の大人たち」 1993年「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」 1994年「不機嫌な赤いバラ」 1995年「セルロイド・クローゼット」 1996年「くちづけはタンゴの後で」「夕べの星」 1997年「スマイル・ライク・ユアーズ」 1999年「Get Bruce!」「ぼくが天使になった日」 2005年「奥さまは魔女」「イン・ハー・シューズ」      「迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-」 2007年「あの日の指輪を待つ君へ」 2008年「ココ・シャネル」「赤毛のアン 新たな始まり」 2010年「バレンタインデー」  2011年「バーニー みんなが愛した殺人者」 その他の出演者: Dylan Roberts ... Wilbur Gene Dinovi ... Weeping Veteran Neve Campbell ... Marie Allan Hawco ... Peter Etty Pete Postlethwaite ... Quinlan Martin McCann ... Jimmy Steve Franks ... Bugler Chris Benson ... Local Sheriff John Travers ... Young Quinlan George Shane ... Maginty Kirsty Stuart ... Young Eleanor Marie Jones ... Mrs. Doyle Karen Lewis ... Mrs. Dean Gregory Smith ... Young Jack David Alpay ... Chuck Ian McElhinney ... Cathal Thomas Ian Beattie ... Seamus McCarty Brenda Fricker ... Eleanor User Rating:6.5/10( 3,003 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 381 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと、いいスコアのはず!」 User Reviews malcolmiさん Canada 2008年9月4日 年老いた観客なら、この映画が分かるだろう。 第2次大戦中の死で終わる愛の物語は、 家族が戦争に関与したものなら、退屈ではないだろう。 問題は、脚本家や俳優が、 ストーリーをリアルにできるかだ。. キングストンの試写室で、 今夜、この映画をみた我々にとって、 答えは、極めて満足できるものだった。 若い俳優たちも、戦争に向かう1940年代の さりげない楽天主義やユーモアのセンスを体現していた。 年老いた俳優らは、知識や理解や許しを どう演じるか知っている。 この映画が好きでないなら、 あなたは、30代以下だろう。 後年、真実を発見できるように準備していてほしい。 青春時代に喪失を味わわなくて済んだことに感謝してほしい。 当時、我らが兵士たちは、海外で戦い、死んでいった。 おそらく若きエセル・アンは、 出征前のテディと愛を誓いあったのだろう。 明白な非現実だと拒んだとしても、 このストーリは、いずれ、あなた自身の人生に 起きることになるだろう。 その可能性は大だのだ。 オトーサン、 「よく見ているなぁ」 何度も、メモを取りながら鑑賞しているのでしょうね。 ジーナさん 2009年6月4日 色んな約束 1991年のアメリカとアイルランドのベルファスト、 そして50年前の彼らのドラマ・・・と 大陸も違えば時間も半世紀前と交錯する上、 第二次世界大戦や北アイルランド紛争が絡むので 序盤はストーリーを把握する事だけで精一杯ですね。 悲劇によって心を閉ざし、愛する人との約束を守り 生涯ひとりだけを愛した女性を描いた作品ですが 不思議と一途さや悲恋のようなモノを感じられないのは 周りに見守ってくれる男性たちが居たせいでしょう。 正直、美人でモテモテの主人公に感情移入は無理です(爆) そんなに好きなら独りでいろよ!って思っちゃうかなぁ〜 シャーリー・マクレーンの喪失感にはいたく共感できるくせに、 ミーシャ・バートンには出来ない私は本当にちっさい女だよ(笑) ・・・って言うか、男ども!勝手に決めるな!!ですね(爆) 約束から解き放たれた彼女が とった行動の裏づけも不足していますね。 彼が彼女に片思いしていたのは感じ取れますが、 彼女が彼に惹かれていた事はほとんど描かれていませんから・・・。 やはり過去と現在のみを描くのではなく、 その間を描かないと人間のドラマというのは堪能できませんよね。 悲劇から現在にいたるまでのそれぞれの苦悩や 人間の脆い部分などを描いてこそ 深みや奥行きのある作品になったハズです。 とりあえず、長年妻を支え続けた優しい夫の視点が 入ったほうが切なさが増したでしょう。 母親と娘の対立も消化できないのであれば、 むやみに娘は絡めなくて良かったと思います。 とにかく色んな事を詰め込みすぎて 焦点がボヤけてしまったのが残念でした。 主人公を娘に、父親に、ジャックにベルファストのクィンランに それぞれ変えた作品も観てみたいですね。 それほど一人ひとりがドラマ性に富んだ人生を歩んでいただけに、 それを一つにまとめると薄味になってしまうのは 仕方が無かったのかもしれませんが、 あと30分延ばしても登場人物たちのドラマを 丁寧に描いて欲しかったです。 主人公を演じたシャーリー・マクレーンもさることながら、 ミーシャ・バートンも繊細な演技で心情を表現していたと思います。 まぁ・・・何より見事だったのは 彼女の美しきスレンダーボディですがね(笑) 特にヌードになる必要は無かったと思いますが、 あのバックショットはしばらく頭から離れそうにありません(爆) ベテラン俳優のクリストファー・プラマーの重厚感も演じた役柄もGOODでした。 しかし、誰よりも際立った存在感を放っていたのは ピート・ポスルスウェイトでしょう(笑)


4656 エンパイア・オブ・ザ・ウルフ(BS 2005)

オトーサン、 「これも、ジャン・レノか」 昨日、ジャン・レノ作品を見たばかりです。 ・シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜 シェフでしたが、今回は、悪役。 どちらも、似合うのが不思議な気がします。 原題:L'empire des loups (2005) 監督:Chris Nahon 原作:Jean-Christophe Grange 脚本:Jean-Christophe Grange/Chris Nahon/ Christian Clavier/Franck Ollivier Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for violent content and brief nudity Country:France Language:French 上映時間:128分 あらすじ: パリ10区のトルコ人街。 3人目となる女性の惨殺死体が発見される。 若手刑事ポールは、トルコ人裏社会に通じた ベテラン刑事シフェールの助けを借り捜査に当たる。 シフェールの強引なやり方に反発を覚えるポールだったが、 捜査は次第に核心へと近づいていき、 ついに2人は内務省高級官僚の妻アンナへと辿り着く。 彼女は自らの記憶に疑問を抱き、 失われた記憶を求めて行方をくらましていた。 そして、アンナと連続殺人事件を結びつける、 ある強大な秘密結社の存在が明らかとなる... 出演者: Jean Reno ... Jean-Louis Schiffer(シフェール) Jocelyn Quivrin ... Paul Nerteaux(ポール) Arly Jover ... Anna Heymes(アンナ) オトーサン、 「ほんものの悪人にみえる!」 JEAN RENO  ジャン・レノ 誕生日 1948/7/30 出身 モロッコ・カサブランカ 両親はスペイン系フランス人。 12歳の時にフランスに移り、 高校卒業後、パリのコンセルバトワールで演技を学ぶ。 72年にテレビ・ドラマ・デビュー。 77年から81年にかけて、舞台でヨーロッパを回る。 リュック・ベッソン監督と出会い、 「最後の戦い」で、本格デビュー。 下積み時代に日本人と働いた経験から、少し日本語が話せる。 「グラン・ブルー」や「ニキータ」「レオン」と リュック・ベッソン作品には欠かせない。 「ミッション:インポッシブル」からハリウッド映画に出演。 「おかしなおかしな訪問者」、レオン」で セザール賞主演男優賞にノミネート。 女優のゾフィア・ボルッカと結婚。4人の父。 出演作 1979年「CLAIR DE FEMME」 1982年「サンスーシの女」 1983年「最後の戦い」 1984年「真夜中のミラージュ」「サブウェイ」 1985年「フレンチ・ノアール 真実と裏切りの掟」 1988年「グラン・ブルー」「I LOVE YOU」 1990年「ニキータ」 1992年「パリの大泥棒」「オペレーション」 1993年「グランマスクの男」「おかしなおかしな訪問者」      「フライト・フロム・ジャスティス」 1994年「レオン」 1995年「愛のめぐりあい」「フレンチ・キス」      「ボクサー/最後の挑戦」 1996年「ジャガー」「ミッション・インポッシブル」 1997年「ロザンナのために」      「奥サマは魔女」 1998年「GODZILLA/ゴジラ」      「VISITOR/おかしなおかしな訪問者2」      「RONIN」 2000年「クリムゾン・リバー」 2001年「WASABI」「マイ・ラブリー・フィアンセ」「アルマーニ」 2002年「ローラーボール」「シェフと素顔と、おいしい時間」 2003年「ルビー&カンタン」 2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」「コルシカン・ファイル」 2005年「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」「人生は、奇跡の詩」「ホテル・ルワンダ」 2006年「ピンクパンサー」「ダ・ヴィンチ・コード」「フライボーイズ」      「マウスタウン ロディとリタの大冒険」(声) 2009年「ピンクパンサー2」◇「インサイドゲーム」      「南の島のリゾート式恋愛セラピー」「アーマード 武装地帯」 2010年「黄色い星の子供たち」「バレッツ」 2011年「マーガレット」 2012年「森に生きる少年 〜カラスの日〜」(声) 「バーニング・クロス」      「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」 その他の出演者: Laura Morante ... Mathilde Urano Philippe Bas ... Laurent David Kammenos ... Azer Zeki Didier Sauvegrain ... Dr. Ackerman Patrick Floersheim ... Philippe Charlier Etienne Chicot ... Olivier Amien Albert Dray ... Le lieutenant Vernon Dobtcheff ... Kudseyi Elodie Navarre ... La fliquette Philippe du Janerand ... Le legiste Corentin Koskas ... L'interne Jean-Pierre Martins ... Professeur Ravi User Rating:5.8/10 ( 7,544 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 298 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews tdias-1さん Portugal 2005年7月2日 構成のいいアクション映画、平均的なスリラー。 この映画には、驚いた。 こんなにペースが速いフランス映画があるとは思わなかった。 環境は素晴らしい、 ストーリーは、ややついていけない。 頭が混乱しそうになった。 だが、これはいい映画だ。 質がいい。 ただ、ストーリーやスリラーのシーンが 誇張されている。 (悪いホラー映画みたい) アクションシーンでも、誇張がみられた。 全体として、この映画は、アクション映画や スリラー映画フアンには必見だ。 だが、筋書を追うのに注意がいる。 オトーサン、 「全体的に散漫な映画だけれども、 ジャン・レノが救っているね」 ジーナさん 2008年6月2日 前半のテイストはGOOD 序盤のミステリスな雰囲気に期待を抱き、 利用されていたと分かってからの中盤は 緊張感をもって鑑賞できました。 しかし、一つ一つの謎が解明されていく 後半は緻密さに欠け、なるほど〜ではなく 「ふ〜ん」という感想しか持てなかった。 テンポが早いのは悪くないですが、 テンポが早いなりに丁寧さも出さないと 雑な印象しか残りませんよね。 内容もテロ組織や麻薬、人体実験やトルコ移民など 様々な要素が絡む展開をうまく組み合わせる事が出来ず、 全体的に散漫してしまった印象を受けました。 二転三転するストーリーはイマイチでしたが、 二転三転するジャン・レノのキャラは良かったです。 しなやかでホッソリなアーリー・ジョヴァーも存在感アリアリでした。 地下のセットや組織のアジトの作りなどもユニークで独創的だし、 暗めの映像やカメラアングルもどこか美しく味がありましたね。 ハッキリ映像として見せなくても、 謎が明かされたときに全てのバックグランドも想像できるような 奥行きがないのがとにかく残念でした。 結論;表面的なモノは良いが、深みはない(爆)


4655 シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜 (DVD 2012)

オトーサン、 「邦題は、変えに変えたね」 原題の"Comme un chef"は、シエフもどき。 おなじみのジャン・レノが、シェフ役です。 原題:Comme un chef (2012) 監督・脚本:Daniel Cohen Genre:Comedy Country:France / Spain Language:French / Spanish / Japanese / English 上映時間:84分 あらすじ: パリの三ツ星レストランで。 アレクサンドルは、長年三ツ星を守ってきた。 だが、スランプで、審査会を前に窮地に陥っていた。 ある日、アレクサンドルは老人ホームで ペンキ塗りの仕事をしていた青年ジャッキーと出会う。 有名シェフのレシピを記憶する鉄人だったが、 どのレストランでも長続きせず、 恋人のベアトリスに愛想を尽かされていた。 出演者: Jean Reno ... Alexandre Lagarde(アレクサンドル) Michael Youn ... Jacky Bonnot(ジャッキー) Raphaelle Agogue ... Beatrice(ベアトリス) オトーサン、 「前に、ジャン・レノのシェフ役みたな」 そうそう、「シェフと素顔と、おいしい時間」でした。 JEAN RENO  ジャン・レノ 誕生日 1948/7/30 出身 モロッコ・カサブランカ 両親はスペイン系フランス人。 12歳の時にフランスに移り、 高校卒業後、パリのコンセルバトワールで演技を学ぶ。 72年にテレビ・ドラマ・デビュー。 77年から81年にかけて、舞台でヨーロッパを回る。 リュック・ベッソン監督と出会い、 「最後の戦い」で、本格デビュー。 下積み時代に日本人と働いた経験から、少し日本語が話せる。 「グラン・ブルー」や「ニキータ」「レオン」と リュック・ベッソン作品には欠かせない。 「ミッション:インポッシブル」からハリウッド映画に出演。 「おかしなおかしな訪問者」、レオン」で セザール賞主演男優賞にノミネート。 女優のゾフィア・ボルッカと結婚。4人の父。 出演作 1979年「CLAIR DE FEMME」 1982年「サンスーシの女」 1983年「最後の戦い」 1984年「真夜中のミラージュ」「サブウェイ」 1985年「フレンチ・ノアール 真実と裏切りの掟」 1988年「グラン・ブルー」「I LOVE YOU」 1990年「ニキータ」 1992年「パリの大泥棒」「オペレーション」 1993年「グランマスクの男」「おかしなおかしな訪問者」      「フライト・フロム・ジャスティス」 1994年「レオン」 1995年「愛のめぐりあい」「フレンチ・キス」      「ボクサー/最後の挑戦」 1996年「ジャガー」「ミッション・インポッシブル」 1997年「ロザンナのために」      「奥サマは魔女」 1998年「GODZILLA/ゴジラ」      「VISITOR/おかしなおかしな訪問者2」      「RONIN」 2000年「クリムゾン・リバー」 2001年「WASABI」「マイ・ラブリー・フィアンセ」「アルマーニ」 2002年「ローラーボール」「シェフと素顔と、おいしい時間」 2003年「ルビー&カンタン」 2004年「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」「コルシカン・ファイル」 2005年「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」「人生は、奇跡の詩」「ホテル・ルワンダ」 2006年「ピンクパンサー」「ダ・ヴィンチ・コード」「フライボーイズ」      「マウスタウン ロディとリタの大冒険」(声) 2009年「ピンクパンサー2」◇「インサイドゲーム」      「南の島のリゾート式恋愛セラピー」「アーマード 武装地帯」 2010年「黄色い星の子供たち」「バレッツ」 2011年「マーガレット」 2012年「森に生きる少年 〜カラスの日〜」(声) 「バーニング・クロス」      「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」 ] その他の出演者: Julien Boisselier ... Stanislas Matter Salome Stevenin ... Amandine Serge Lariviere ... Titi Issa Doumbia ... Moussa Bun-hay Mean ... Chang Pierre Vernier ... Paul Matter Santiago Segura ... Juan Genevieve Casile ... La mere de Beatrice Andre Penvern ... Le pere de Beatrice Rebecca Miquel ... Carole James Gerard ... Cyril Boss Henri Payet ... Thibault User Rating:6.4/10 ( 5,724 votes)IMDb User Rating:8/0/10( 153 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台だね」 User Reviews vintkdさん Russia 2012年6月22日 お腹が減っていたら、夢中になれるぜ!!!! 親切で、素敵なフランス・コメディだ。 オリジナルの脚本と有名俳優が出ている。 食事や違う料理を描いた映画が好きだ。 "Julie & Julia", "Ratatouille" or "No Reservations" こうした映画が好きならば、 間違いなく、この映画をみるべし。 多くのおいしく美しい料理が出てくる。 料理名も。魅力的だ。 お腹が減っていたら、夢中になれる。 コメディを演じるジャン・レノが好きだ。 実に愉快で、いつもの通り素晴らしい。 フランス女優ラファエル・アゴゲがいい。 その美しさは印象的だ。 これは、いい映画だ。 素敵なロマンチックな夕べに恋人とみるといい。 間違いなく、ムードを盛り上げてくれる。 オトーサン、 「絶対音感ならぬ、"絶対舌感"の持ち主って、 いるのかな?」 前田有一さん 2012年12月30日 気軽なフレンチコメディー 日本でもミシュランの格付けグルメ本東京版が 発売されたばかりだが、 星が増えるか減るかは、 飲食店にとってはときに死活問題になるようだ。 とくに問題なのは星が減るほうで、 予約数は激減して経営を揺るがすこともあるという。 「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」は、 そんな苦労をシェフの側から見せてくれる ユニークなコメディー作品。 ジャン・レノが、頑固一徹ながら その性格ゆえに星落ちの危機に瀕する ベテランシェフを好演している。 ジャッキー(ミカエル・ユーン)は 優れた「舌」の記憶力をもつ料理人だが、 わがままな性格が災いしていつも職場が長続きしない。 だが恋人が妊娠しているのに いつまでも職探しというわけにはいかず、 ペンキ塗りのアルバイトを始める。 たまたまそこにやってきた 一流シェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)は、 彼が作ったスープを一口飲み驚愕する。 それはかつて自分が考案したレシピそのものだったのだ。 審査員をうならせる新メニューを考えなければ 星落ちとクビの悲劇が待っているシェフが、 超人的な記憶力を持つペンキ塗りと出会う。 かつて自らが考案したレシピを すべて記憶し再現できる彼の才能を得て、 再び快進撃を開始できるか……という展開。 お偉いシェフもしょせん雇われの身。 オーナーと審査員に嫌われたらおしまいという 厳しい現実がそこにはある。 収入も責任感の大きさも段違いだが、 根本的な立場の弱さはあまり変わらない。 だからというわけでもなかろうが、 アレクサンドルに容赦ないダメ出しや 突っ込みを入れまくるジャッキーとのやり取りが笑いを誘う。 こういう気軽なコメディーは、お正月に見るのにぴったりだ。 アレクサンドルが一方的に助けられるわけではなく、 両者が補完しあう関係になっている点が心地よい。 そもそもジャッキーがアドバイスするレシピは、 あくまで過去のアレクサンドルの優れた仕事そのもので、 彼はそれを思い出させているにすぎない。 だが、才能の復活にもブレーンや手助けが必要で、 それがこの上なく貴重なものであることくらい、 大人なら誰でもわかっている。 だからこの話は大人が見ると痛快に感じられる。 ジャッキーが記憶していない、 高級ワインについて色々教えてやる場面が心憎い。 ちなみにここで彼らが飲んでいる ペトリュスのヴィンテージワインは、1本数十万円もする、 さすがのジャッキーも知らなくて当然か。 「エル・ブリ」でおなじみの分子料理を皮肉ってみたり、 トンデモニッポンが出てきたりと、 フランス映画らしい妙ちくりんなシーンも あったりするがこれもまた味。 ジャン・レノはドラえもんを演じてくれるくらい親日家なのだから、 笑って済ませられるというものだ。 才能が生かせる場所を見つけるというのは、 全世界的不況の今、人々が願ってやまない夢の一つ。 それを見せてくれるからこの映画は心温まる。 もっとも、その程度のことがまるでファンタジーのように 非現実的になってしまっている現状は問題だが。


4654 ジュラシック・レイク(TV 2008)

オトーサン、 「ネス湖の怪物、危険かな?」 何となくおとなしいような印象があります。 でも、これはホラー映画ですから、凶暴このうえなし。 原題:Beyond Loch Ness (2008) 監督::Paul Ziller 原作:Andrew Sands 脚本:Paul Ziller/Jason Bourque Genre:Horror / Mystery / SF 上映時間:91分 あらすじ: 1976年、ネス湖を調査していた調査団が 湖底で大きな卵を発見し、持ち帰ろうとする。 それを追ってネッシーが出現し、少年ひとりを除いて、 全員が殺される。 数年後、生き残った少年ジェームズは、 未確認動物学者となって 再びネス湖を訪れ、地元の保安官カレンや その息子ジョシュとともに、ネッシーを捜索する。 湖に浮かぶ島はネッシーの巣となっており、 無数の幼獣が徘徊していた。 やがてネッシーは人々を襲撃し始め、 学者たちは対ネッシー用に作成した武器で応戦。 壮絶な戦いになる。 出演者: Brian Krause ... James Murphy(ジェームズ) Niall Matter ... Josh Riley(ジョシュ) Carrie Genzel ... Karen Riley(カレン) オトーサン、 「ま、無名役者だけだね」 恐竜のCGにお金を回したのです。 その他の出演者: Don S. Davis ... Neil Chapman Donnelly Rhodes ... Uncle Sean Amber Borycki ... Zoe Neil Denis ... Chad Sebastian Gacki ... Brody Paul McGillion ... Michael Murphy Serinda Swan ... Caroleena Sam Laird ... James Murphy - 12 yrs David Lewis ... Scientist #1 Bart Anderson ... Scientist #2 Suzanne Ristic ... Marge Rob Morton ... Bill Maxwell User Rating:4.1/10( 1,137 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 28 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん」 User Reviews Scunnerさん Edinburgh 2008年7月9日 血まみれ 世界中を踏みつけて廻るのに満足せず、 今度は、あらゆる粗悪な害を垂れ流している。 ヤンキーは、われらが怪獣まで盗もうとしている。 だが、冗談だよ。 こいつは、本物のネッシ−ではないからね... 私は、スコットランド人だから、 勿論、ネッシーに会ったことがある。 湖を横断していった。 このひどい安手の怪獣とは似ても似つかない。 事実、ネッシーは、これに姿を現している。 ・ Doctor Who tale'Terror of the Zygons' 製作中に、トム・ベイッカーの親友になった。 (ちょっとしたロマンスのウワサもある) だから、このナンセンスな映画の製作者たちは、 調査をさぼったに違いない。 我々は、将来にわたって、わがモンスターが好きだ。 ゴルゴの母親をあんたに派遣しよう。 オトーサン、 「期待しないで鑑賞したけど、ひどいよ」 NZTさん 2013年7月24日 地上波放送にて鑑賞 期待しないで鑑賞したけど、意外とそこそこ楽しめた。 ストーリーよりも出演者にどこか魅力を感じた。 ジョシュ役を演じたニオール・マターは デビュー初めくらいの頃のライアン・ゴズリングに 少しどこか似ててカッコ良かった。 母親の女性保安官も美人で魅力的な女優でした。 恐竜のCGの出来栄えも 少し前に観た「ランド・オブ・ザ・ロスト」より ずっと良かったです。


4653 沓掛時次郎(BS 1961)

オトーサン、 「橋幸夫さんの歌が盛り上げている!」 ♪女知らずが 女の世話を  その上 坊やの手をひけば  すまぬ すまぬと いう眼が辛い  旅だ旅だよ 許してくんな  これがおいらの せい一杯 原題:沓掛時次郎(1961) 監督:池広一夫 原作:長谷川伸 脚本:松村正温 Genre:Drama 上映時間:86分 あらすじ: 時次郎は、信州沓掛生れ。 渡世の義理から、六ツ田の三蔵に一太刀浴びせるが、 三蔵の女房おきぬへの溜田の助五郎の横恋慕の果てと知って、 逆に助五郎らに立ち向かった。 卑怯な助五郎らは深傷の三蔵を斬って逃げた。 三蔵は苦しい息の下から 女房おきぬと伜太郎吉を時次郎に託した。 時次郎は二人を連れて、熊谷宿まで逃げのびるが、 おきぬはそこで病いに倒れ、旅籠の女将おろくや 医者玄庵に助けられるが... 出演者: 市川雷蔵 ...沓掛時次郎 新珠三千代 ...おきぬ 志村喬 ...八丁畷徳兵衛 オトーサン、 「市川雷蔵、いい男だね」 「若き新珠三千代さんの清純さ!」 その他の出演者: 杉村春子 ...おろく 島田竜三 ...六ツ田の三蔵 稲葉義男 ...聖天の権威 千葉敏郎 ...赤田三十郎 須賀不二男 ...溜田の助五郎 清水元 ...玄庵 村上不二夫 ...大野木の百助 高倉一郎 ...政吉 寺島貢 ...苫屋の半太郎 瀧花久子 ...おとわ 荒木忍 ...源右衛門 木村玄 ...磯田の鎌吉 石原須磨男 ...七兵衛 藤川準 ...三次 越川一 ...佐吉 User Rating:-/10( 9 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい話だね。いい絵だね」 原作者の長谷川伸さんの門下生は、 村上元三、山手樹一郎、山岡荘八、戸川幸夫、 平岩弓枝、池波正太郎、西村京太郎! 股旅物というジャンルをつくり出したひとです。 そして、撮影は、「用心棒」の宮川一夫さん。 Yahoo!も、Allcinemaも、ぞんざいな扱いなのが、 残念です。 User Reviews マアちゃん 2013年8月1日 BS市川雷蔵 いつも雷蔵だけで、もっと灰汁の強い悪役はいないのか、 と不満を持っていたが、それは諸刃の剣なんですね。 新珠三千代という東宝の女優を迎えただけだったら、 八千草薫との共演も有ったじゃないか、で済まされ... オトーサン、 「答えは、この歌詞にあるのでは?」 ♪すねてなったか 性分なのか  旅から旅へと 渡り鳥  浅間三筋の 煙の下にゃ  生れ故郷も あるっていうに  男 沓掛時次郎 なべつぐさん 2013年1月31日 沓掛時次郎が なぜ博徒になんかなったのか この長谷川伸の戯曲『沓掛時次郎』は、 過去に8回も映画化されており、 テレビドラマ化も5回もされている 股旅物としてお馴染みの作品である。 私は映画では1966年の加藤泰監督・初代中村錦之助主演の 『沓掛時次郎 遊侠一匹』を既に見ている。 テレビはどのドラマを見たかどうもはっきりしない。 今回の市川雷蔵主演の『沓掛時次郎』は 過去の作品の中でもよく出来ているのではないかと思われた。 本作の沓掛時次郎は六ツ田の三蔵に 女房と倅がいることを知って斬り殺さずに一太刀だけ浴びせるという 義理と人情の狭間で粋な計らいをするあたり、 沓掛時次郎の人柄が偲ばれる。 沓掛時次郎は残されたおきぬと太郎吉に 並の人にはできない世話をする伏線にもなっている。 ここまで人情を貫き通す人物はほとんどいないだろうからこそ 美しい話にもなっていて人の心を打つのであろう。 この映画では市川雷蔵の多人数を相手にした 立ち回りのアクションも楽しめる。 沓掛時次郎で一番不思議な謎は、 ここまでの人格を持つ沓掛時次郎が なぜ博徒になんかなったのかということである。


4652 てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜(BS 2010)

オトーサン、 「てぃだ、意味わかる!」 前に乗っていたのが、日産ティーダ。 太陽がかんかん。沖縄らしいですね。 原題:てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜(2010) 監督:李闘士男 原作:金城浩二 脚本:鈴木聡/林民夫 Genre:Drama 上映時間:120分 あらすじ: 一度は沖縄を出たものの、 美しい海が恋しくて戻ってきた金城健司は、 周囲の反対を押し切り、幼なじみの由莉と結婚する。 やがて、店の経営も軌道に乗り、子供にも恵まれるが、 滅びゆく海に心を痛め、突然、事業を捨てる。 サンゴに全てを賭けると決意したのだ。 だが、環境と開発の板ばさみ、地元住民の反対、多額の借金、 学界からのバッシングを受けて... 出演者: 岡村隆史 ...金城健司 松雪泰子 ...金城由莉 原田美枝子 ...金城花江 國村隼 ...比企連平 オトーサン、 「バラエティ番組でおなじみだね」 その他の出演者: 吉沢悠 ...佐加伊保 伊藤明賢 ...屋宜啓介 赤堀雅秋 ...大城真人 児玉絹世 ...金城加那 長澤まさみ ...美ら島沖縄大使 渡部篤郎 ...緑川靖治 User Rating:7.6/10( 13 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 643 votes) Yahoo! オトーサン、 「ほのぼの系ですね」 User Reviews usskathrynjanewayさん 2013年1月18日 山達さんで泣けました 印象が残る作品。 故郷の綺麗な海は、漁師が魚を乱獲。 捕れなくなったら海苔や貝や昆布の養殖に切り替え。 何年もかけゴミだらけの海岸に。 海洋生物の宝庫で子供たちの遊び場だった岩場も ウキや網で無残な光景に。 人は減り賑わった海水浴場も閑散となった。 もともと人の少ない海なので 開発事業には荒らされずすんだのが救い。 生きていくためにしても 目前の金に未来を捨てた愚かさは 目の当たりにしていた。 子供たちに何も残せなかった 自分の行動力のなさが恥ずかしい。 個人的にはそんなことを感じた。 この作品がどこまで事実かはわからないが 沖縄の漁協さんは素晴らしいと思う。 岡村さんいい演技。繊細なんだなと。 脇役いいですね。 学芸会タレントはほぼ出ていません。 松雪さん。なんにでも化けますね。美しいし。 オトーサン、 「分かる、分かる」 ダイビング、やりたかったなぁ。 アンドレ・タカシさん 2011年7月30日 自分は映画と同じくらい沖縄が好きなので、 背景の風景や街並みを見ているだけでも 意味があるんですが、 実話ベースに触発されて少し勉強させてもらいました。 サンゴの育成が地球温暖化に対して 効果を持つかどうかは 未だに明確な結論が出ていないようです。 ただ、海洋生態系の保全という意味で 重要ということは揺るぎない事実らしい。 だから、学者どもの理屈に頓着せず、 沖縄の海をサンゴ礁で美しくしたいという 主人公の姿勢は絶対的に正しいのだと思います。 本編は中盤から借金との格闘という色彩が強くなりすぎて、 サンゴと向き合う部分が少なくなったことが残念でした。 家族の絆を見せるために不可欠な要素だと思いますが バランスに偏りを感じました。 沖縄が舞台の小説を読んでいると (って池上永一だけですが…)、 常に沖縄の女性は逞しく描かれています。 本作も然り。 怒ったら男をグーで殴る。とても分りやすい(笑)。 あのイントネーションが正しいのかどうかは分りませんが、 沖縄好きとしては方言を多用して欲しかったですね。 字幕付きで。


4651 ランド・オブ・ザ・ロスト(TV 2009)

オトーサン、 「原型は、ロビンソン・クルーソーだね」 孤島に流れつき、いろいろな危険な目に会い、 最後は、創意工夫で、島を脱出する。 メデタシ、メデタシ。 原題:The Land That Time Forgot (2009) 監督:C. Thomas Howell 原作:Edgar Rice Burroughs 脚本:Darren Dalton Genre:Action / Fantasy / SF Country:USA Language:English / German 上映時間:90分 あらすじ: フロストは、妻のカレン、 コールとリンジーの友人夫婦と クルーザーをチャーターし、 マンハッタンからプエルトリコへと向かう。 嵐に見舞われ、魔のバミューダ・トライアングルへ。 突如現れた“光の裂け目”にクルーザーもろとも突入! やがて、孤島に流れ着く。 船長らと一緒に島を探索すると、 プテラノドンやティラノサウルスといった恐竜たちと遭遇。 第二次大戦直後に消息を絶った米海軍飛行隊のパイロットや ナチス・ドイツのUボート乗組員たちとも出くわす... 出演者: C. Thomas Howell ... Frost Michaels(フロスト) Anya Benton ... Karen Michaels(カレン) Lindsey McKeon ... Lindsey Stevens(リンジー) Darren Dalton ... Cole Stevens(コール) Timothy Bottoms ... Captain Burroughs(バローズ船長) オトーサン、 「特筆すべき俳優はいないね」 主人公は、ティラノサウルスですものね。 その他の出演者: Stephen Blackehart ... Lonzo Christopher Showerman ... Stack Patrick Gorman ... Conrad Scott Subiono ... Zander David Stevens ... Jude Christian Stoehr ... Lukas Lew Knopp ... Cooper Jonathan Sanders ... Oliver User Rating:3.3/10( 1,195 votes)IMDb User Rating:5.0/10( 28 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものでしょう」 これだけいい加減な映画もめずらしいなぁ。 User Reviews ken_bethellさん Spain 2009年8月3日 ダグ・マクルーアよ、戻れ。 そうしたら、すべてを許す! 多くのSFフアンは、 映画の明白な足りない点を許すつもりになっている。 最新のCGIと興味深い筋書があれば。 特殊効果の質は、「恐竜の島」(1974)より、ややいい。 つまり、それ以外は、取り立てて言うべきことがないのだ。 1 pointは、女性たちだ。 演技しない限りは、よく見える。 ハリウッドが、こうした低予算の映画をつくる狙いは、 映画が、一夜にして出来上ったように見えることだ。 そう、潜水艦のシーンをみてごらん。 いつも、おなじカモメが動かないままだ! エドガー・ライス・バローズが死んでいなかったら、 この映画を見たら、彼は死ぬだろうと思う。 super-CGIのターザンが出てきたら、 この屑映画を救えたかもしれない。 オトーサン、 「このひと、事情通だね」 demolition_hammerさん 2012年10月4日 また同じようなものを… 同じアサイラム作品 『紀元前1億年』 『センター・オブ・ジ・アース ワールド・エンド』 そして今作と、設定や展開がほぼ同じ。 しかもこれらは1〜2年の間に作られている。 先に作られた上記二作が超駄作だったことから、 今度はC・トーマス・ハウエルが「俺ならもっと面白く作れる」と 監督を務めたのでしょうか。 しかもE・バローズ原作の『時間に忘れられた国』を武器に! …しかし出来上がってみたら結局、大差ない駄作になっていました。 C・トーマス・ハウエルは 『宇宙戦争』『地球が静止した日』 など名作・話題作をリメイクしてますが、どうも上手く作れません。 今作も、相変わらずダラダラ長〜く感じる一品。 太古の無人島に飛ばされたのは主人公グループだけでなく、 世界大戦時代の軍人たちが同じ被害に遭っていて、 現実世界に戻れないでいた。 何十年前の人たちのわりには年を取っていないのが不思議。 まだ戦争は終わっていないと思っている旧ドイツ軍。 英語の通じない彼らは主人公たちといがみ合うが、 軍人の1人の「オレ英語しゃべれる」をきっかけに、 みんな仲良くなってしまうご都合主義。 どこから持ってきたのかメロンで果物パーティーまでする始末。 武器も豊富だったり、 「あの潜水艦で帰れる、でも燃料がない」となれば ガソリン精製の機械が都合よく用意されたり。 何十年前の使っていない潜水艦は見事、動き出す。 最後、島に置き去りにされた主人公夫婦。 妻はお腹が膨らんでいたんですが、妊娠したんでしょう。 ここで産んでやっていけるの?


4650 コップランド(TV 1997)

オトーサン、 「コップランドか」 警官ばかりが棲む町を指します。 そういえば、近所に警察団地があったっけ。 治安がいいと思っていましたが、 やはり、空き巣に入られているようです。 ♪浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ。 原題:Cop Land (1997) 監督・脚本:James Mangold Genre:Crime / Drama / Thriller Rated R for violence, strong language and brief nudity 上映時間:104分 あらすじ: NY市警の警官が多く暮らす街、 ニュージャージー州“ギャリソン”。 ベテラン警官・レイが君臨する。 保安官ヘフリンは 川向こうのNYPDで働きたいと思っていたが、 事故で左耳の聴力障害で、 NYPDの採用試験に何度も落ちていた。 ここでの任務は、揉め事の処理や交通違反の取締り。 ある夜、警官パーティーに参加した、 NYPDのヒーロー、マレーが誤射事件を引き起こす。 叔父であるレイは、事件をもみ消そうとするが、 NYPD内務調査班が動き出し、ヘフリンに協力を依頼する。 出演者: Sylvester Stallone ... Freddy Heflin(ヘフリン) Harvey Keitel ... Ray Donlan(レイ) Michael Rapaport ... Murray Babitch(マレー) Robert De Niro ... Moe Tilden(ティルディン) オトーサン、 「こういうスタローンもいいね」 その他の出演者: Ray Liotta ... Gary Figgis Robert De Niro ... Moe Tilden Peter Berg ... Joey Randone Janeane Garofalo ... Deputy Cindy Betts Robert Patrick ... Jack Rucker Annabella Sciorra ... Liz Randone Noah Emmerich ... Deputy Bill Geisler Cathy Moriarty ... Rose Donlan John Spencer ... Leo Crasky Frank Vincent ... PDA President Lassaro Malik Yoba ... Detective Carson Arthur J. Nascarella ... Frank Lagonda User Rating:6.9/10 ( 51,609 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 583 votes) Yahoo! オトーサン、 「共感を呼ぶね」 User Reviews Jerry Baustianさん Texas 1999年11月27日 多くのひとが最初に思うよりもいい映画だ。 上映当初に見て、楽しんだが、 それはうわべだけのものだった。 いま、再度見て、いい映画と思った。 偉大ではないが、多くの点で、すぐれている。 別のひともコメントしていたが、 スタローン演じるヘフリンは、初期のロッキー映画のようで、 「ランボー」ではない。 その通りだ。 水準以上の脚本で、監督がすばらしいなら、 いい俳優は、こうやるというお手本だと思う。 これは、スタローン映画ではない。 他の俳優で演じられるだろうが、うまく演じている。 カイテルは、いつも通り、素敵だし、 デ・ニーロも、リオッタも、オーケーだ。 スタローンとアナベラの脇筋は、 子供の頃、溺れる彼女を救ったというもの。 だが、その時、彼は、片耳の聴力を失ったのだ。 それで、NYPDに入れなくなった。 この脇筋は、もっと発展させてもよかったが、 本筋を削ることになる。 多くのひとが最初に思うよりもいい映画だ。 オトーサン、 「え?デ・ニーロなんか出ていたっけ」 HYDEさん 2011年6月18日 豪華俳優の中、非常に地味な作品。 スタローンには肉体俳優のオーラはなく、 萎れた中年親父と化しています。 ロバート・デ・ニーロなんて必要だったのかとも思えましたね。 「プリズン・ブレイク」で名が上がった マイケル・ラパポートも出演しています。 汚職警官の実態と正義に目覚める警官を描く本作。 その正義が中途半端で感情移入できないし、 相棒のゲリー・フィックス刑事も 正義を見せたように勘違いさせようとしてるが、 保険金を狙った殺人者に変わりはない。 ラストの銃撃戦も淡々と終焉を迎え、見所なし。 オススメはしません。


4649 ワイアット・アープ (BS 1994)

オトーサン、 「ワイアット・アープ、楽しみだね」 最後の無法者の保安官として、アメリカ人のヒーローです。 でも、次第に、楽しさが、苦痛に変わってきました。 こんなことを言うと、怒られそうですが、 まさに、金魚の糞のようでした。 終わったかと思うと、またひとしきり糞が出てくるのです。 原題:Wyatt Earp (1994) 監督:Lawrence Kasdan 脚本:Dan Gordon, Lawrence Kasdan Genre:Action / Adventure / Biography Rated PG-13 for strong gunfights, some language and sensuality Country:USA Language:English / Spanish 上映時間:191分 あらすじ: ワイアット・アープは、厳格な父の教育と 兄弟との強い絆によって一人前の男に成長した。 保安官として兄弟と共に町の治安を守るため体を張るが、 平穏な暮らしを求めてトゥーム・ストーンの町へ引っ越す。 だが、そこでも悪党との対立が待っていた。 親友であり、肺病を患った凄腕のガンマン、ドク・ホリデイと 自身の兄弟と共に、悪党クラントン一家と決着をつけるべく、 決闘の地OK牧場へと向かう。 出演者: Kevin Costner ... Wyatt Earp(ワイアット・アープ) Dennis Quaid ... Doc Holliday(ドク・ホリデイ) Gene Hackman ... Nicholas Earp(ニコラス・アープ) Isabella Rossellini ... Big Nose Kate(ケイト) オトーサン、 「ケビン・コスナーにしては、いまいちだ」 兄弟が大勢出てくるせいでしょうし、 大勢のひとりという視点を大事にしているせいかも。 KEVIN COSTNER ケビン・コスナー 誕生日 1955/1/18 出身 米カリフォルニア州リンウッド カリフォルニア州立大学フラートン校 マーケティング科に入学後、演劇科に移り、 コミュニケーション・シアターの舞台に立つようになる。 映画は85年「ファンダンゴ」の主演、 87年「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役でブレイクする。 監督/主演の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」で アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。 出演作 1981年「黒の殺人リスト」 1982年「ギャンブラーズ/最後の賭け」      「ラブinニューヨーク」「女優フランセス」 1983年「5人のテーブル」「再会の時」(場面カット)      「テスタメント」 1985年「シルバラード」「ファンダンゴ」      「アメリカン・フライヤーズ」 1986年「マリブ・ビーチ物語」      「世にも不思議なアメージング・ストーリー」 1987年「アンタッチャブル」「追いつめられて」 1988年「さよならゲーム」「ドリーム・リーグ」 1989年「ガンランナー」「フィールド・オブ・ドリームス」 1990年「リベンジ」「ダンス・ウイズ・ウルブズ」 1991年「ロビン・フッド」◇「イン・ベッド・ウイズ・マドンナ」      「JFK」 1992年「ボディガード」 1993年「パーフェクトワールド」 1994年「ワイアット・アープ」「チャイナ・ムーン」      「8月のメモワール」 1995年「ウォーターワールド」 1996年「ティン・カップ」 1997年「ポストマン」 1999年「メッセージ・イン・ア・ボトル」      「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」 2000年「13デイズ」 2001年「スコーピオン」 2002年「コーリング」 2003年「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」 2005年「ママが泣いた日」「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」 2006年「守護神」 2007年「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」 2008年「ケビン・コスナー チョイス! 」 2009年「ネスト」 2010年「カンパニー・メン」 2013年「マン・オブ・スティール」 その他の出演者: Michael Madsen ... Virgil Earp David Andrews ... James Earp Linden Ashby ... Morgan Earp Jeff Fahey ... Ike Clanton Joanna Going ... Josie Marcus Mark Harmon ... Sheriff Johnny Behan Catherine O'Hara ... Allie Earp Bill Pullman ... Ed Masterson Tom Sizemore ... Bat Masterson JoBeth Williams ... Bessie Earp Mare Winningham ... Mattie Blaylock User Rating:6.5/10( 24,047 votes)IMDb User Rating:.4.6/10( 574 votes) Yahoo! オトーサン、 「撮影はいいが、後はねえ...」 アカデミー賞ノミネート ・撮影賞 オーウェン・ロイズマン ラジー賞受賞 ワースト主演男優賞 ケヴィン・コスナー ワースト・リメイク・続編賞 同ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト監督賞 ローレンス・カスダン ・ワースト・スクリーン・カップル賞  ケヴィン・コスナーと3人の妻たち User Reviews more_tonesさん 2004年7月2日 誤解され、評価の低い映画 「血族に勝るものはない... あとは、他人に過ぎない」 出だしで、ワイアットの父が言う。 これは、一番、大事なせりふだろう。 最後に、ワイアット自身が回顧する。 荒野の牛の町ダッジ・シティでは、 法と正義が彼のブランドだとするものの、 「実際には、そうはいかない」 心の底から、この映画は、長いと言わざるをえない。 --だが、偉大な映画の多くは、そうではないか。 トゥーム・ストーンで、 敵を血祭りにあげるのは、よくないが、 注目すべきは、男の描写の掘り下げだ。 西部と人間性の過酷さによって、 彼の無実は埋葬されてしまう。. 最後のほうで、ワイアットは、くたびれた苦労人になる。 この映画が、描こうとしたのは、ヒーローではなく、 暗く複雑な人間なのだ。 「レイジング・ブル」のすばらしい人物描写と似ている。 もっとも、まったく同じではないが。 私がこの映画に寛容なのは、 西部の暗いドラマが好きだからだ。 平板でない筋書もいい。 一般大衆には受けないだろう。 野心的で成功した映画だ。 芸術的に優れていると思う。 大衆向けの娯楽ではないが、 このストーリーの名は、トゥーム・ストーンだろう。 オトーサン、 「本当に退屈したね」 でも、時間がたっぷりあるひとならば、 3時間物の映画世界に没入できるでしょう。 Ikedaさん 2006年6月12日 評判通り退屈 ワイアット・アープという名前は 1948年に「荒野の決闘」を見たとき初めて知り、 「ワイアラープ」と発音しているのを聞き、 成る程と思ったことを想い出します。 その後も彼にからむ映画は 数多く紹介されているようですが、 あまり見ていません。 この映画は題名に惹かれてみましたが、 評判通り退屈しました。 アープの生い立ちから描いているのには、 興味がありましたが、 各エピソードがぶつぶつ途切れた印象で、 何処にも盛り上がりがないのが致命的です。 これでは時間が短くても同じだと思います。 多くの俳優をクレジットしているのが、 逆に冗長さを助けているようなもので、 特に女優陣が出てくるシーンは 何のためにあるのか解らない進行です。


4648 るろうに剣心(TV 2012)

オトーサン、 「るろう?流浪の民か?」 どうも最近の日本語は乱れています。 カタカナ言葉、造語や恣意的な表記が流行っています。 こういう表記がオシャレと思うひともいるんでしょうね。 原題:るろうに剣心(2012) 監督:大友啓史 原作:和月伸宏 脚本:藤井清美/ 大友啓史 Genre:Action 上映時間:134分 あらすじ: 明治になって10年。 幕末に“人斬り抜刀斎”で鳴らした男は、 いまは緋村剣心と名を変え、 自ら立てた“不殺の誓い”に従い、 斬れない刀“逆刃刀”を手に流浪の旅を続けていた。 その頃、東京では“人斬り抜刀斎”を騙る男が現われ、 無差別な人斬りを繰り返していた。 亡き父の道場を引き継ぐ女剣士・神谷薫は、 抜刀斎を名乗る男に一人で立ち向かい、 危ういところを剣心に助けられる。 薫の道場に居候することになった剣心は、 やがてニセ抜刀斎が用心棒を務める実業家・武田観柳が 企む邪悪な陰謀に巻き込まれていくのだが…。 出演者: 佐藤健 ... 緋村剣心 武井咲 ... 神谷薫 香川照之 ... 武田観柳 オトーサン、 「まんま、素材で勝負か」 若い2人は、演技以前です。 香川照之さんは、素材でなく、 勿論、演技で勝負していますが、 原作漫画を意識しずぎの感じがしました。 その他の出演者: 吉川晃司 ... 鵜堂刃衛 蒼井優 ... 高荷恵 青木崇高 ... 相楽左之助 綾野剛 ... 外印 須藤元気 ... 戌亥番神 田中偉登 ... 明神弥彦 斎藤洋介 ... 浦村署長 平田薫 ... 関原妙 永野芽郁 ... 三条燕 平山祐介 ... 我荒・兄 深水元基 ... 我荒・弟 奥田瑛二 ... 山県有朋 江口洋介 ... 斎藤一 User Rating:5.8/10( 43 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 1,813 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、新感覚の時代劇か」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 武井咲 User Reviews 黒美君彦さん 2012年9月23日 意外にシリアス 勝手にコメディだと思い込んでいた(恥)。 わりとシリアスな物語だったのね(笑)。 殺陣がスタイリッシュで、そこそこ面白かった… ような気もするが、あんまり印象には残らないような(苦笑)。 佐藤健は意外に良かった。 ま、アクション(と武井咲)が観られたらいいのかな。 蒼井優も、姉御役を演じるお年頃になったんですね(笑)。 オトーサン、 「剣士も草食系とはねぇ」 前田有一さん 2012年9月14日 豪華コスプレ劇 (略 あらすじ紹介) 5000万部突破の大ヒットコミック、待望の実写映画化である。 しかし真っ先に思うのは、なぜ今ごろになって コイツを実写映画化するのかという点。 その納得いく理由を描いてくれなければ、 10年前でもよかったじゃんという事になってしまう。 私が映画を見た限り、残念ながらその解答は得られなかったが、 制作側によれば「緋村剣心を演じられる男=佐藤健が ようやく見つかったから」ということらしい。 泥酔した細身の女の子ひとり満足に抱き上げられない 貧弱な男が幕末有数の剣豪とは恐れ入るが、 女性のように華奢な剣士というのが このキャラの本分なのであながち間違ってはいない。 なお、最大の売りものであるソードアクションはなかなか良い。 谷垣演出(アクション監督=谷垣健治)らしい香港風味は、 カッコ重視で見栄えがする。 リアリティは薄いものの、邦画ではなかなか見られないスピード感がある。 非現実的すぎると心配された斬馬刀(相楽左之助愛用の巨大武器)のそれも、 ギリギリ許せる範囲に収めたのは感心した。 ただ何よりこの映画で驚かされるのは、キャラクターの外見であった。 これはもう、漫画のイメージそのもの。 本作を一言で言い表すとすれば、 お金をかけたコスプレ(演劇用語に非ず)劇。 泥酔女子のスカートを押さえきれなくても、 佐藤健が緋村剣心に最も近い俳優であることを私も認めざるを得ない。 脇役の中では、須藤元気がなかなか良い演技を見せる。 彼はプロの格闘家だが、アクションにおいて 自分より技量の低い相手と絡む際にも、 力のバランスが崩れて見えぬよう配慮している。 これも重要な演技力といってよいだろう。 その他のキャラクターは、 短時間の中で立たせるまでには至っていないが、 時代劇に多くを望まない若者にはこれで十分ということか。 主要なキャストの再現性と佐藤健の魅力で 十分という方に向いている作品といえる。


4647 危険がいっぱい(BS 1964)

オトーサン、 「邦題は、原題とは異質だね」 原題の"Les felins"は、ネコたち。 登場するネコも印象的ですが、 女性2人のことを指しているようです。 原題:Les felins (1964) 監督:Rene Clement 原作:Day Keene 脚本:Rene Clement/Pascal Jardin/Charles Williams Genre:Crime / Drama / Thriller Colour:black and white Country:France Language:French / English 上映時間:97分 あらすじ: いかさま賭博師マルクは美形だ。 ギャングの情婦に手を出し、組織から追われる。 辛くも脱し、情夫と共謀して夫を殺した 未亡人メリンダの屋敷にかくまわれる。 だが、その未亡人の姪バーバラに慕われ、 屋敷の一室に幽閉されてしまう。 出演者: Alain Delon ... Marc(マルク) Jane Fonda ... Melinda(メリンダ) Lola Albright ... Barbara(バーバラ) オトーサン、 「若い頃の輝く美しさ!」 ALAIN DELON  アラン・ドロン 誕生日 1935/11/8 出身 仏パリ 海兵隊除隊後、放浪の末、パリに戻り、 カンヌ映画祭で米国のプロデューサー、 セルズニックに認められたものの、 途中で契約を破棄し、 57年「女が事件に絡む時」で映画デビュー。 60年「太陽がいっぱい」で人気に。 出演作 1957年「女が事件に絡む時」 「黙って抱いて」 1958年「恋ひとすじに」「お嬢さん」      「お手やわらかに!」 1959年「学生たちの道」「太陽がいっぱい」 1960年「生きる歓び」「若者のすべて」 1961年「素晴らしき恋人たち」      「太陽はひとりぼっち」      「フランス式十戒」      「地下室のメロディー」 1963年「黒いチューリップ」「山猫」      「危険がいっぱい」 1964年「さすらいの狼」      「黄色いロールスロイス」 1965年「泥棒を消せ」 1966年「テキサス」「パリは燃えているか」      「名誉と栄光のためでなく」      「冒険者たち」 1967年「悪魔のようなあなた」      「あの胸にもう一度」「サムライ」      「世にも怪奇な物語」 1968年「さらば友よ」「太陽が知っている」      「ジェフ」 1969年「シシリアン」「ボルサリーノ」 1970年「仁義」「栗色のマッドレー」      「もう一度愛して」 1971年「帰らざる夜明け」「レッド・サン」      「暗殺者のメロディ」 1972年「高校教師」「ショック療法」      「スコルピオ」      「リスボン特急」 1973年「暗黒街のふたり」「ビッグ・ガン」      「燃えつきた納屋」 1974年「愛人関係」「個人生活」      「ボルサリーノ2」 1975年「ゾロ」「フリック・ストーリー」      「ル・ジタン」 1976年「友よ静かに死ね」「パリの灯は遠く」      「ブーメランのように」 1977年「プレステージ」「チェイサー」      「ナイトヒート」 1978年「未知の戦場/ヨーロッパ198x」 1979年「エアポート’80」「テヘラン」 1980年「ポーカー・フェイス」 1981年「危険なささやき」 1982年「最後の標的」 1983年「スワンの恋」「鷹」 1984年「真夜中のミラージュ」 1985年「凶悪の街/刑事の勲章」 1988年「アラン・ドロン/私刑警察」 1990年「ヌーヴェルバーグ」 1992年「カサノヴァ最後の恋」 1995年「百一夜」 1998年「ハーフ・ア・チャンス」 その他の出演者: Sorrell Booke ... Harry Carl Studer ... Loftus Andre Oumansky ... Vincent Arthur Howard ... Father Nielson Annette Poivre ... Employee Berett Arcaya ... Diana Marc Mazza ... The Corsican Jacques Bezard ... Napoleon Jean-Pierre Honore ... Schneider Georges Douking ... Clochard Del Negro ... Mick User Rating:6.9/10 ( 914 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 99 votes) Yahoo! オトーサン、 「秀作だ」 User Reviews dbdumonteilさん 2006年4月29日 おそらくレネ・クレマン最高のスリラー... ...「太陽がいっぱい」を除いて (アラン・ドロン/レネ・クレマンの初仕事がすばらしい) 監督の他のスリラーは、いまいち。 耐えられない形而上学的な装いが耐えられない。 (「パリは霧にぬれて」「狼は天使の匂い」「 危険なめぐり逢い」).) アメリカの俳優を起用していたが、助けにならなかった。 これは、白黒映画で、奇妙なストーリーを選んだものだ。 コートダジュールの豪華な邸宅で事件が進行する。 撮影は、「太陽がいっぱい」と対照的だ。 前者は、屋外で、海で撮影されている。 ジェーン・フォンダ/ ローラ・オルブライトに釘付けになる。 脚本は、すばらしい。 ボワロー=ナルスジャック風だ。 (「悪魔のような女」と「めまい」 ) サスペンスは、終始一貫している。 (最後の車のシーンがとくにいい) これは、レネ・クレマン、最後のいい映画だった。 それに続くものは、実際のところ、屑。 オトーサン、 「"太陽がいっぱい"には、若い頃、衝撃を受けたなぁ」 mallorcagogさん 2011年9月1日 一番悪い奴は誰だ?≠楽しむ映画です。 1964年に公開されたサスペンス映画です。 「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督と アラン・ドロンのコンビによる映画ということで 付けられたタイトルですが、 本作は「太陽がいっぱい」よりも展開が軽快で、 気軽に楽しめる仕上がりになっていると思います。 ギャングの妻と浮気したために命を狙われる羽目に陥った マルクは、豪邸に住む富豪のバーバラに救われ、 そのままお抱え運転手として迎え入れられます。 過去に夫を殺され、犯人も行方不明という事件に巻き込まれた 過去を持つバーバラ。 最初は金だけもらって気ままに生きようとしたマルクは、 やがてバーバラと豪邸にある秘密に気付くのだった。 というのが、おおまかなストーリです。 この手の映画は事前にストーリーを知らずに観た方が 圧倒的に面白いと思いますが、 あえてストーリに触れるとすれば、 誰が一番悪知恵が働くのかを楽しむ映画であり、 その意外な結末はなんとも不思議な怖さがありました。 アラン・ドロンの男前ぶりは本作でも徹底されすぎた感がありますが、 この人は悪役を演じても何の違和感がないのが 魅力&貴重な俳優だと改めて思わされました。 また、ラロ・シフリンによる歯切れのよいスコアも魅力的で、 上映時間約90分で緊迫感が十分に味わえるイキでお得な映画です。 オトーサン 「監督の経歴をみておこう」 RENE CLEMENT レネ・クレマン 誕生日: 1913/03/18 - 1996/03/17 出身地: フランス/ジロンド 幼い頃から映画に興味を持ち、 カメラマン、助監督として映画界へ入る。 第二次大戦前は主に短編で活躍するが、 45年にナチ占領下のフランス鉄道従業員組合の抵抗を 描いた半ドキュメンタリー映画「鉄路の戦い」が 翌年のカンヌ映画祭グランプリと監督賞を受賞。 51年、「禁じられた遊び」がアカデミー外国語映画賞を受賞。 60年代後半からはスリラーに傾倒し、 「雨の訪問者」、「狼は天使の匂い」、「危険めぐり逢い」などがある。 武田鉄矢主演の「ヨーロッパ特急」にも出演。 監督作 1936年「左側に気をつけろ」 1946年「鉄路の闘い」 1947年「海の牙」 1949年「鉄格子の彼方」 1950年「ガラスの城」 1951年「禁じられた遊び」 1954年「しのび逢い」 1956年「居酒屋」 1958年「海の壁」 1960年「太陽がいっぱい」 1961年「生きる歓び」 1964年「危険がいっぱい」 1966年「パリは燃えているか」 1970年「雨の訪問者」 1971年「パリは霧にぬれて」 1972年「狼は天使の匂い」 1975年「危険なめぐり逢い」 1984年「ヨーロッパ特急」


4646 女王ファナ(DVD 2001)

オトーサン、 「へぇ、こんな役なんだ」 ジュリアーノ・ジェンマが気になっていますが、 西部劇に出ていない作品を見たくなって、 TSUTAYAで借りてみました。 原題:Juana la Loca (2001) 監督:Vicente Aranda 原作:Manuel Tamayo y Baus 脚本:Vicente Aranda /Antonio Larreta Genre:Biography / Drama / History R-15 Country:Spain / Italy / Portugal Language:Spanish 上映時間:115分 あらすじ: 15世紀末。 女王イサベルがスペインを統一。 フアナ王女(16)をハプスブルク家へ嫁がせる。 ファナは、出逢った瞬間、フェリペに魅了される。 だが、政略結婚と割り切るフェリペは、浮気を繰り返し、 彼女の嫉妬は激しさを増していく。 イサベル女王が崩御し、遺言で王位継承者はフアナとなるが、 ド・ヴェイル伯爵は、フェリペを操り、権力奪取をうかがう。 出演者: Pilar Lopez de Ayala ... Juana(フアナ) Daniele Liotti ... Felipe(フェリペ) Giuliano Gemma ... De Veyre(ド・ヴェイル伯爵) オトーサン、 「長ったらしい名前だね、この女優さん」 でも、英国のウィリアム王子と キャサリン妃との間に、先頃生まれた男子の名前は、 ・George Cambridge, George Alexander Louis 伝統を重んずる王族や貴族には、通例のようです。 PILAR LOPEZ DE AYALA ピラール・ロペス・デ・アジャラ 誕生日 1978/9/18 - 出身 スペイン・マドリード 大航海時代のコロンブスの子孫で貴族。 「Besos para todos」で、ゴヤ賞新人女優賞ノミネート。 「女王フアナ」でゴヤ賞主演女優賞を受賞した。 「Obaba」でゴヤ賞助演女優賞ノミネート、 「Lope」で、ゴヤ賞助演女優賞ノミネート、 「イントルーダーズ」で、ゴヤ賞助演女優賞にノミネート。 主な出演作: 2001年「女王フアナ」 2004年「サン・ルイ・レイの橋」 2006年「アラトリステ」 2007年「シルビアのいる街で」 2008年「4人の女」 2011年「イントルーダーズ」「ブエノスアイレス恋愛事情」 その他の出演者: Rosana Pastor ... Elvira Roberto Alvarez ... Admiral Eloy Azorin ... Alvaro de Estuniga Guillermo Toledo ... Capitan Corrales Susi Sanchez ... Reina Isabel Chema de Miguel ... Don Juan Manuel Andres Lima ... Marques de Villena Cipriano Lodosa ... Marliano Manuela Arcuri ... Aixa-Beatriz Carolina Bona ... Ines Jorge Monje ... Hernan Sol Abad ... Mucama User Rating:6.5/10( 2,369 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 81 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 スパイン王家について知っていると、 もっと楽しまたでしょう。 因みに、スぺインでは、大受けしたそうです。 User Reviews iyayo7さん 2010年11月8日 悋気の女王 16世紀初頭にスペイン女王として君臨したが、 狂気の疑いで半世紀も幽閉され、生涯を閉じたフアナを描く。 スペインから嫁いだ先の夫フランドル国王フィリップが 碧眼のイケメンで、深く愛してしまったフアナだが、 反面、嫉妬もすさまじく、 夫のフィリップ国王も辟易して他所に女を作り、 ますます怒り狂うフアナ。 そしてスペイン王室の王位継承者が次々と死去、 フアナはスペイン女王の座につく。 夫も国王として統治しようとしたが、フアナは許さなかった。 そしてフィリップの突然の死、半狂乱のフアナ。 フアナは女王のまま狂気を理由に幽閉されるが、 一説には父親フェルナンド2世の陰謀説もあるらしい。 フアナの壮絶な人生、たったの28歳で2男4女の母、 そして夫に先立たれ、権力を奪われ幽閉された一人の女、 豪華絢爛なセットや衣装が際立たせている。 オトーサン、 「いいアイデァだね」 ルネサンス期を描いた他の映画と比べてみるのは。 chrisjcollins777さん New York City 2002年9月2日 華麗な衣装劇。 スペイン映画を数多く楽しんできたが、 本作は、スペイン語映画のトップに入る。 歴史的出来事を正確に描いたものではないが、 みる価値はある。 歴史的人物にほぼ基づいた伝記になっている。 華麗にまとめられた大掛かりな衣装劇で、 ルネサンス期のスペインを興味深く描いている。 だが、ある種の手が加えられていて、 誰もが2枚目で、衣装も清潔だ。 本作と対照的なのは、「恋におちたシェイクスピア」で、 ルネサンス期の薄汚さをよく把えている。 音楽は、やや重たく、時として邪魔になる。 だが、全体として、主題を知的に味わい深く攻めている。 お決まりの剣戟や戦闘シーンは、少ない。 陰謀と不義のせりふに満たされている。 その進展は、飽きさせることはない。 10点満点で、7点だ。


4645 荒野の1ドル銀貨 (DVD 1965)

オトーサン、 「借りてみるか」 ジュリアーノ・ジェンマが気に入って、 TSUTAYAで、2本借りることにしました。 評判のよかったのが、この映画です。 原題:Un dollaro bucato (1965) 監督:Giorgio Ferroni 脚本:Giorgio Ferroni/ Giorgio Stegani Genre:Action / Romance / Western Country:Italy / France Language:Italian 上映時間:99分 あらすじ: 南北戦争が終わる。 捕虜になっていたゲイリーと弟のフィルは、 南部の故郷へ戻る。 だが、そこは荒れ放題になっていた。 弟は、一旗あげるために、西部へ。 その後、ゲイリーも、妻ジュディを残して西部へ向かう。 途中、コロラドで金が尽きたので、 顔役マッコイから仕事をもらう。 南軍くづれの盗賊を退治してくれ。 ゲイリーは、盗賊に宣言する。 町を出ていけ。 だが、盗賊は、ゲイリーを撃つ。 正当防衛だとマッコイらは、盗賊を射殺し、 ゲイリーも射殺してしまう。 だが、盗賊は、弟フィルだった。 農民らから土地を騙しとるマッコイに抵抗していたのだ。 胸にあった1ドル銀貨のおかげで 命を取り留めたゲイリーは、復讐に立ち上がる... 出演者: Giuliano Gemma ... Gary O'Hara(ゲイリー) Nazzareno Zamperla ... Phil O'Hara(フィル) Ida Galli ... Judy O'Hara(ジュディ) Pierre Cressoy ... McCoy(マッコイ) オトーサン、 「やはり千両役者だね」 GIULIANO GEMMA  ジュリアーノ・ジェンマ 誕生日 1938/9/2 出身 イタリア・ローマ 家庭が貧しく幼い頃から肉体労働をしていた。 高校卒業後に兵役に就き、 バーテンダーやセールスマンをし、演劇学校に入学。 マカロニ・ウェスタンの追い風に乗って 65年、「夕陽の用心棒」に出演し、ヒット。 「荒野の1ドル銀貨」、「南から来た用心棒」でトップ・スターへ。 日本での人気が高い。 出演作 1958年「剣闘士の反逆」 1959年「ベンハー」 1961年「ボッカチオ’70」「タイタンの逆襲」 1962年「山猫」「地上最笑の作戦」 1963年「鉄腕マチステ」「シェラザード」 1964年「アンジェリク/はだしの女侯爵」 1965年「バイキングの逆襲」「ビバ!イタリアーノ」「夕陽の用心棒」      「荒野の1ドル銀貨」「続・荒野の1ドル銀貨」      「続・さすらいの一匹狼」 1966年「キス・キス・バン・バン」「南から来た用心棒」 1967年「怒りの荒野」「さいはての用心棒」「星空の用心棒」      「荒野の一つ星」 1968年「バスタード」「欲情の島」「暁のガンマン」 1969年「さすらいの用心棒」「復讐のダラス」「荒野の大活劇」 1970年「特攻大戦線」「炎の戦士ロビンフッド」 1971年「遙かなる国境」 1972年「イタリア式恋人アタック作戦」「ザ・ビッグマン」 1973年「くたばれカポネ」「ゴールデンボーイ/危機また危機」 1974年「ジェンマの縄張りはもらった!」「ザ・サムライ/荒野の珍道中」      「ミラノの恋人」 1975年「アフリカ特急」 1976年「復讐!新・荒野の用心棒」「サファリ特急」「タタール人の砂漠」 1977年「鉄人長官」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」 1979年「白熱マフィア戦争・皆殺しの抗争」「新・復讐の用心棒」      「獲物はお前だ」 1980年「ジュリアーノ・ジェンマのウォー・ジャック」      「レッド・ベレー/史上最強の傭兵部隊」 1982年「シャドー」 1983年「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「女たちのテーブル」「クラレッタ・ペタッチの伝説」 1985年「警告」「魔境のガン・ファイター」 1987年「オポネント」「ジュリアーノ・ジェンマ/シャトル・ブルース」 1988年「仁義なき街」 1989年「マルコ/母を訪ねて三千里」 1991年「フィレンツェの風に抱かれて」 2001年「女王フアナ」「シークレット・ポワゾン 背徳の蜜事」 その他の出演者: Giuseppe Addobbati ... Donaldson Franco Fantasia ... Sheriff Anderson Tullio Altamura ... Peter Massimo Righi ... Brad Benito Stefanelli ... James Franco Lantieri ... Slim ) User Rating:6.3/10 ( 421 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 152 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白いけど...」 User Reviews FightingWesterner The Lonesome Prairie 2011年3月14日 オーケー、安手の西部劇 西部に向かう元南軍兵士ジェンマは、 盗賊を生け捕りにするのを手伝う。 だが、体面してみたら、何と弟だった。 悪い銀行家と騙された入植者たちという より大きな背景があったのだ。 ジェンマの多くの西部劇と同様、 傑作とはいい難い。 だが、つくりはしっかりしていて アクション満載だし、 卑劣な悪漢どもが出てくるし、 すじがきも、2転3転する。 最初の1時間は、もっとサスペンスフルになりえただろう。 ジェンマは、映画の良否を問わず、存在感がある。 出だしの髭面は、 「猿の惑星」のチャールトン・ヘストンみたいだ。 オトーサン、 「そう、ご都合主義が目立つね」 黒美君彦さん 2013年1月22日 モンゴメリー・ウッド 60年代から70年代にかけて大人気だった ジュリアーノ・ジェンマの出世作のひとつということで、 クレジットもまだ「モンゴメリー・ウッド」。 ストーリーはごく単純なもので、 主人公ゲイリーが捕らえられても 殺されない理由がよくわからない(笑)。 マカロニ・ウエスタンらしいテンポで観るには観たが、 さあ今観て面白いかと問われると「?」。 勧善懲悪のパターンだが、ところどころ筋に無理を感じた。 敵方がもう少し魅力があると違うんだろうけどね。 とはいえ、痩身のG・ジェンマは確かにカッコいい。


4644 バファロー大隊(BS 1960)

オトーサン、 「バファローか」 かつて北米に6000万頭生息していたのが、 白人の乱獲により、激減しました。 保護策が奏功して、36万頭まで回復したとか。 この題名、バファロー大隊は、勇猛果敢というよりも 南北戦争で滅んでいった大隊を暗示しているのかも。 原題:Sergeant Rutledge (1960) 監督:John Ford 原作:James Warner Bellah 脚本:James Warner Bellah /Willis Goldbeck Genre: Western | Crime 上映時間:111分 あらすじ: アメリカ陸軍の南西地区本部。 ラトレッジ曹長は上官殺害の罪で訴えられる。 弁護側のカントレル中尉は 被告と共に戦った「友達」なので、 彼を救いたいが状況は不利だった。 ラトレッジが黒人だからだ。 傍聴人らの被告を見る姿勢は、醜い。 裁判長は、傍聴人らを追い出す。 弁護側で呼ばれた証人メアリーは 曹長との出会いから回想しはじめる。 被告人は有罪か?無罪か? 出演者: Jeffrey Hunter ... Lt. Tom Cantrell(カントレル中尉) Constance Towers ... Mary Beecher(メアリー) Woody Strode ... 1st Sgt. Braxton Rutledge(ラトレッジ曹長) オトーサン、 「ラトレッジ曹長の面魂、印象的だ」 その他の出演者: Billie Burke ... Mrs. Cordelia Fosgate Juano Hernandez ... Sgt. Matthew Luke Skidmore Willis Bouchey ... Col. Otis Fosgate - president of the court-martial Carleton Young ... Capt. Shattuck - prosecutor Judson Pratt ... Lt. Mulqueen User Rating:7.3/10( 1,825 votes)IMDb User Rating:7/5/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできているね」 User Reviews Essex_Riderさん England 2004年7月26日 社会史の素敵な作品 アメリカが乱気流の時代に撮影された。 公民権行進が、見出しに踊っていた。 よく出来ていて、勇敢で感動的な映画だ。 公民権運動は、プラカードに大書されていた。 裁判中、有色という言葉は最後まで発せられなかった。 だが、人種差別が底流にあったのだ。 そのため、容易に悪い結論に飛びつくのだった。 「黒人を縛り首にせよ」 主人公のラトレッジ曹長(ウディ・ストロードが好演)が 白人女性に助けられるなんて、勇敢なのだろう。 当時は、稀だったのだ。 これは隠れた珠玉の作品だ。 せりふが、時々大袈裟だが、 主題から目を逸らすことはない。 彼の宣誓の演技から判断するに、 ウディ・ストロードは、まさに最高の黒人俳優だった。 アメリカ社会の顔を変えたのだ。 10点満点。 オトーサン、 「ジョン・フォードの力作!」 gapperさん 2010年3月25日 ラトレッジ曹長 回想を証言という形で扱った、ジョン・フォードの力作。 フィルムの状態が良かったのか、 色も鮮明で傷も少なく見やすかった。 フォードらしくモニュメントバレーの風景も楽しめる。 「市民ケーン」を皮切りに、 40年から50年代には多く扱われた回想形式。 その回想形式を証言という形で利用していて面白い。 ただその為に、証言が時系列のみになり、かなり窮屈な面もある。 黒人の差別問題を扱った軍事法廷ものだが、 フォードらしく男の友情がかなり前面に出てくる。 ただ、この辺の切り分けが不十分で どちらが主体か分からない感じになっている。 差別はドラマ部分で、 友情は娯楽性でとの切り分けが明確であれば スッキリしたと思われる。 フォスゲート大佐(ウィリス・ボーシェイ)の 色の付いた”水”の要求など面白いが、 今ならシリアスなドラマには不要なもの。 古さを感じるものもいるだろう。 コンスタンス・タワーズは、好みのタイプではないが ハート型の帽子など一工夫していて 単なるお飾りの女優でないのが分かる。 バファロー大隊とは、この作品で出てきた 黒人により編成された第9騎兵隊をさす言葉である。


4643 復讐のダラス(TV 1969)

オトーサン、 「え?」 怒りの用心棒で検索しましたが、出てきません。 TVだけの題名だったのです。 ダラスといえば、ケネディ暗殺の舞台となった都市。 それを描いた映画がいくつかありますが、 このマカロニウェスタンもそうだとは。 原題:Il prezzo del potere (1969) 怒りの用心棒(TV) 監督:Tonino Valerii 原作:Massimo Patrizi 脚本:Ernesto Gastaldi/Massimo Patrizi Genre:Western Country:Italy / Spain Language:English 上映時間:108分 あらすじ: 南北戦争直後のテキサス。 人種差別がいまだに残るダラスを大統領が訪れる。 だが、大統領は何者かに暗殺される。 ビルの黒人の友人ドノヴァンが、逮捕される。 だが、ビルは、彼の無実を信じ、真相を解明しようとする。 やがて、暗殺の背後に銀行家ピンカートン、 無法者のワレス一味や有力者たちが からんでいることが判明する。 ビルは彼らを倒し、真相を暴いていくのだが... 出演者: Giuliano Gemma ... Bill Willer(ビル) Van Johnson ... President James Garfield (大統領) Fernando Rey ... Pinkerton(ピンカートン) オトーサン、 「いかにも伊達男だね」 GIULIANO GEMMA  ジュリアーノ・ジェンマ 誕生日 1938/9/2 出身 イタリア・ローマ 家庭が貧しく幼い頃から肉体労働をしていた。 高校卒業後に兵役に就き、 バーテンダーやセールスマンをし、演劇学校に入学。 マカロニ・ウェスタンの追い風に乗って 65年、「夕陽の用心棒」に出演し、ヒット。 「荒野の1ドル銀貨」、「南から来た用心棒」でトップ・スターへ。 日本での人気が高い。 出演作 1958年「剣闘士の反逆」 1959年「ベンハー」 1961年「ボッカチオ’70」「タイタンの逆襲」 1962年「山猫」「地上最笑の作戦」 1963年「鉄腕マチステ」「シェラザード」 1964年「アンジェリク/はだしの女侯爵」 1965年「バイキングの逆襲」「ビバ!イタリアーノ」「夕陽の用心棒」      「荒野の1ドル銀貨」「続・荒野の1ドル銀貨」      「続・さすらいの一匹狼」 1966年「キス・キス・バン・バン」「南から来た用心棒」 1967年「怒りの荒野」「さいはての用心棒」「星空の用心棒」      「荒野の一つ星」 1968年「バスタード」「欲情の島」「暁のガンマン」 1969年「さすらいの用心棒」「復讐のダラス」「荒野の大活劇」 1970年「特攻大戦線」「炎の戦士ロビンフッド」 1971年「遙かなる国境」 1972年「イタリア式恋人アタック作戦」「ザ・ビッグマン」 1973年「くたばれカポネ」「ゴールデンボーイ/危機また危機」 1974年「ジェンマの縄張りはもらった!」「ザ・サムライ/荒野の珍道中」      「ミラノの恋人」 1975年「アフリカ特急」 1976年「復讐!新・荒野の用心棒」「サファリ特急」「タタール人の砂漠」 1977年「鉄人長官」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」 1979年「白熱マフィア戦争・皆殺しの抗争」「新・復讐の用心棒」      「獲物はお前だ」 1980年「ジュリアーノ・ジェンマのウォー・ジャック」      「レッド・ベレー/史上最強の傭兵部隊」 1982年「シャドー」 1983年「ドン・コルレオーネの娘/禁断」 1984年「女たちのテーブル」「クラレッタ・ペタッチの伝説」 1985年「警告」「魔境のガン・ファイター」 1987年「オポネント」「ジュリアーノ・ジェンマ/シャトル・ブルース」 1988年「仁義なき街」 1989年「マルコ/母を訪ねて三千里」 1991年「フィレンツェの風に抱かれて」 2001年「女王フアナ」「シークレット・ポワゾン 背徳の蜜事」 その他の出演者: Ray Saunders ... Jack Donavan Warren Vanders ... Arthur McDonald Maria Cuadra ... Lucretia Garfield Antonio Casas ... Willer Benito Stefanelli ... Sheriff Jefferson Maria Luisa Sala Massimo Carocci Angel del Pozo Franco Meroni Francisco Sanz Angel Alvarez Norma Jordan Julio Pena User Rating:6.2/10( 313 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、7点台かな」 User Reviews ster2001さん new york 2004年10月6日 Top 20 に入るスパゲッティ・ウエスタン 600かそこらスパゲッティ・ウエスタンが作られているが、 こいつは、Top 20 に入る。 こいつのコメントがないなんて信じられない! ジュリアーノ・ジェンマがいい。 ヴァン・ジョンソンも、いい。 だが、吹き替えは、殺人者に聞こえない。 ま、それがイタリア流なのだろう。 美しい撮影といくつかの素敵な演技。 助演陣も、みんなよくやっている。 悪人どもの、人種差別は、今日の水準でも深刻だ。 それが、ある事件でのジェンマに深みを与える。 ルイス・エンリケス・バカロフの曲は、ほんとうにすばらしい。 日本製のワイドスクリーンのDVDでみるべし。 オトーサン、 「そうね、マカロニ・ウエスタンに興味をもったら、 まずは、「荒野の用心棒 (1964)」、 そして、そのネタ元「7人の侍(1954)」をみるべし」 gapperさん 2013年1月19日 力の価値 ベタでくどい演出で残酷な描写が 特徴のマカロニ・ウエスタン。 日本以外では、スパゲッティ・ウエスタンと呼ばれる。 古くからイタリアでは西部劇が作られていたそうだが、 「荒野の用心棒 (1964)」からブームとなり 1966年頃がピークで この作品の1969年にはすでに下火だった。 出演もスタッフも同じなのであまり変わらない感じだが、 残酷な描写はあまりなく陰謀や策略が見どころとなっていて 本国アメリカ風に作ったのではないかと思われる。 音楽もエレキギターなどを使ったマカロニらしいものではなく、 さわやか路線にシフトしている。 ちょっと「荒野の七人 (1960)」を意識しているようにも思われる。 南部テキサスのダラスでの物語で 南軍崩れによる大統領暗殺をモチーフにしている。 だが、綿花栽培やケネディ暗殺を思わせる部分があって やはりいい加減な作り。 綿花栽培はテキサスではなくアラバマだろう。 マカロニの貴公子ジェンマらしく黒人と仲が良く 南北に分かれて戦った父親を思いやる描写が目につく。 ジェンマお得意のアクションが殆どないのが残念。


4642 X-ファイル:真実を求めて (BS 2008)

オトーサン、 「続編かな?」 そもそも、X-ファイルという題名がいいですね。 何かありそうなところがいいのです。 原題:The X Files: I Want to Believe (2008) 監督:Chris Carter 脚本:Frank Spotnitz/ Chris Carter Genre:Drama / Mystery / SF Rated PG-13 for violent and disturbing content and thematic material Country:USA / Canada Language:English / Russian / Czech 上映時間:104分 あらすじ: ある時、FBIの女性捜査官が謎の失踪を遂げる。 またその失踪後、サイキックな透視能力を駆使できる という神父ジョーが現われ、 彼女の“ビジョン”が見える と捜査協力を申し出てきた。 そこでFBIは、かつて超常現象の絡む事件を多く担当し、 今はキリスト教系の病院に勤務するスカリーと 隠遁生活を送りながら独自に超常現象の解明に勤しむ モルダーに協力を要請するのだった。 こうして現場復帰となったモルダーとスカリーは ジョーと対面。 しかし、彼には少年への性的虐待で聖職を解かれた過去があった。 それでもジョーを信じるモルダーは、 ジョーの超能力は犯罪歴を帳消しにするための嘘だと 不信感を抱くスカリーと激しく対立することに。 そんな中、ジョーの透視能力で発見された片腕から 事件を解くカギが見つかる。 出演者: David Duchovny ... Fox Mulder(モルダー) Gillian Anderson ... Dana Scully(スカリー) Billy Connolly ... Father Joseph Crissman(神父ジョー) Amanda Peet ... ASAC Dakota Whitney(特別捜査官補) オトーサン、 「この2人、安定した共演だね」 DAVID DUCHOVNY デビッド・ドゥカブニー 誕生日 1960/8/7 出身 米ニューヨーク プリンストン大学時代はバスケット・ボールで活躍し イエール大学に進んで、英文学の修士号を取得。 その後、テレビに出演し、 89年「NEW YEAR'S DAY」で映画デビュー。 テレビ・シリーズ「X−ファイル」の主役の FBI捜査官フォックス・モルダー役が有名。 「ツイン・ピークス」でも性転換した FBI捜査官を演じている。 97年、ティア・レオーニと結婚。 出演作 1988年「ワーキング・ガール」 1990年「悪影響/バッド・インフルエンス」 1991年「ドリーム・ガール       /ママにはないしょの夏休み」      「ジュリアと2人の恋人」「愛に渇いて」 1992年「チャーリー」「ジャック・ルビー」      「ベートーベン」 1993年「カリフォルニア」 1994年「ジェラシーに溺れて」      「盗聴のエクスタシー」 1997年「プレイング・ゴッド」「不法執刀」 1998年「Xファイル/ザ・ムービー」 2000年「この胸のときめき」 2001年「エボリューション」「ズーランダー」 2002年「フル・フロンタル」 2004年「コニー&カーラ」「最高のともだち」 2006年「NOセックス、NOライフ!」 2007年「悲しみが乾くまで」「秘密 THE SECRET」 2008年「X-ファイル:真実を求めて」 2009年「幸せがおカネで買えるワケ」 GILLIAN ANDERSON ジリアン・アンダーソン 誕生日 1968/8/9 出身 米イリノイ州シカゴ テレビ「X−ファイル」のスカリー捜査官役が有名。 出演作 テレビ版Xファイル スカリー役 1998年「X−ファイル/ザ・ムービー」      「マイ・フレンド・メモリー」 1999年「PRINCESS MONONOKE」(声)      「マイ・ハート,マイ・ラブ」      「シカゴ・ドライバー」 2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」 2007年「バイオレンス・ブリット」 2008年「X-ファイル:真実を求めて」 2009年「ギャラリー 欲望の画廊」 2011年「シャドー・ダンサー」「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」 2012年「シモンの空」 その他の出演者: Xzibit ... Agent Mosley Drummy Mitch Pileggi ... Walter Skinner Callum Keith Rennie ... 2nd Abductor - Janke Dacyshyn Adam Godley ... Father Ybarra Alex Diakun ... Gaunt Man Nicki Aycox ... 2nd Victim - Cheryl Cunningham Fagin Woodcock ... 1st Abductor - Franz Tomczeszyn Marco Niccoli ... Christian Fearon Carrie Ruscheinsky ... Margaret Fearon Spencer Maybee ... Blair Fearon Veronika Hadrava ... Female Assistant User Rating: 5.8/10( 57,671 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 749 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews heyuguys1988さん United States 2008年7月25日 悪い点は見当たらないが、傑出している点もない。 これで、すべてを言いつくしていると思う。 ほんとうに、楽しめたのだが。 スト−リーは、ともかく、売り方は見事だった。 筋書を知らされないために、 ミステリーの醍醐味を味わえた。 いまでは、サイコの映画だと知っている。 だが、深く知るわけではない。 脚本は、完璧だ。 モルダーとスカリーのからみは、緊密で、 新しい人物も登場している。 彼らは、あまりよくないが、 ストーリーを進めるのに役立っている。 多くの映画が厳しい時期だが、この映画も例外ではない。 サイドストーリーは、平板ではない。 恐ろしい病気にかかった少年のサイドストーリーは、 感動的で、彼の運命が気がかりになる。 演技は、すばらしい。 ドゥカブニーとアンダーソンは、主役として花咲いている。 だが、新登場のアマンダ・ピートとXibitは、 見事な演技をみせた。 だが、スターというほどではなかった。 言いたいことは、山ほどあるが、 そう、この映画を好きだ。 今夏、最高の映画に入るだろう。 「インクレディブル・ハルク」もよかったが。 傑作とは、言えない。 正直言って、どうなのか分からない。 叙事詩的なエピソードに思える。 これが、シリーズのなかの位置づけだろうし、 こう言えるのは、救いだ。 すばらしくはないが、シリーズのなかの映画だ。 B級映画だ。. オトーサン、 「結局、柳の下のドジョウ狙いだね」 ジーナさん 2010年1月14日 スカリー目線 前作から引き続いたストーリーという訳でもなさそうだし、 TVドラマ版を一度リセットするための 映画化というワケでもなさそうな内容を観ると、 ナゼこのタイミング(前作から10年経っている)で 製作されたのか分からないですね。 モルダーはFBIから指名手配されている殺人犯、 スカリーはFBIを辞めて医師の道に戻っているという 設定なのはヨシとしても、 現在に至るまでの流れが全く分からないので 2人の微妙な距離感が観ていてスッキリしませんでした。 2人の置かれた環境や二人の間にある諸事情など、 この10年の間にどんな事があって 入り組んだ関係になったのか分かるような説明が 大まかにあると良かったでしょう。 それともシリーズ全作品を見ろって事ですか?(爆) FBI捜査官が謎の失踪を遂げた事で始まる捜査、 いつもの音楽・・・まではワクワクしたんだけどなぁ〜 モルダー&スカリーが、予言能力は嘘か本当か?! と互いに譲らず張り合っているのは Xファイルらしさがあって良かったですが、 そこに社会的なネタを入れて 現実味を出そうとしてしまったのは よろしくないですね。 そのネタを入れる事で 犯人たちの動機づけが容易だったのでしょうし、 超能力者に対してスカリーが不信感を抱ける プロットになっていたのも分かりますが、 Xファイルの題材がブレてしまったように感じました。 せめてモルダー&スカリーの苦悩や葛藤など 心情の機微を表現できていたら 見応えもあったでしょう。 アマンダ・ピートやイグジビットの登場は スペシャルゲストな感じで良かったですが、 特に見せ場は無く他のキャストでも問題ない役柄でした(爆) スケールの大きさも「Xファイル ザ・ムービー」のほうがありましたね。 寒々しく黒味がかった映像は Xファイルの雰囲気が出ていましたが、 闇に隠れている超常現象を深くまで解明していくような ストーリーではないですし、 宇宙に関するモノは一切入っていないので 拍子抜けするかもしれません。 TV版を網羅したXファイルファンにとって 観る価値を見出せるかは疑問ですが、 初期の頃のXファイルが好きだった方には 無難に鑑賞できるカナ・・・? とりあえず、サスペンスものとして鑑賞すればそれなりです(爆)


4641 猫の恩返し(TV 2002)

オトーサン、 かねがね疑問を抱いていました。 「宮崎後のジブリ、ダイジョウブかね?」 久しぶりに見直してみましたが、 前回(No.2927)と同様、いまいちでした。 若手の諸君、早く、恩返しできるように頑張って。 原題:猫の恩返し(2002) 監督:森田宏幸 原作:柊あおい 脚本:吉田玲子 Genre:Fantasy/Drama 上映時間:75分 あらすじ: 女子高校生ハル。 学校には遅刻するし、ゴミ箱の中身をぶちまけたりする。 おまけに、憧れの男の子が別の女の子といい感じ。 すっかり落ち込んでいたが、 トラックにひかれそうになった1匹の猫を助ける。 その猫は、実は“猫の国”の王子ルーンだった。 お礼に猫の国へと招待され、大歓迎されて、 “つらい現実より、猫になって楽しく生きたい”と願う。 そこへ猫の男爵バロンが現われる... 出演者: 池脇千鶴 ...ハル 袴田吉彦 ...バロン 山田孝之 ...ルーン 丹波哲郎 ... 猫王 オトーサン、 「バロンとルーンの描き分けがねぇ」 その他の出演者: 前田亜季 ...ユキ 岡江久美子 ... ハルの母 佐藤仁美 ... ひろみ 渡辺哲 ... ムタ 斎藤洋介 ... トト 佐戸井けん太 ... ナトリ(第一秘書) 濱田マリ ... ナトル(第ニ秘書) 田中敦子 宮本充 長克巳 塚本景子 白鳥由里 香月弥生 駒村多恵 本名陽子 鈴井貴之 大泉洋 安田顕 岸祐二 中村俊洋 清水敏孝 青木誠 江川大輔 新垣樽助 よのひかり User Rating: 7.2/10( 16,492 votes)IMDb User Rating:6.7/10( 1,869 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外、高いスコアだね」 User Reviews Tweekumsさん United Kingdom 2008年3月316日 ネコ好きでなくても、楽しめる 美しい映画だ。 スタジオ・ジブリからの期待通のものだ。 軽い部類に入るのだろうし、 西欧で入手できるDVDで、一番短いものだろう。 それが悪いとは思わない。 時々、そう思うときもあるが。 筋書は、子供向けのようだ。 少女が、ネコを助ける。 じつは、ネコの国の王子だった。 お返しに、求婚され、 and turns to The Cat Business Office for help. 子供向けではあるが、 BBFCは、"ある種の毒がある"として、rated Uとした。 だが、年寄りも、大いに楽しませてくれる。 何回も大笑いした。 「耳をすませて」のバロンが本格的にもどっている。 森田宏幸監督の最新作だ。 だが、これだけの力があるのだから、 スタジオジブリで大活躍することを期待したい。 オトーサン、 「黒美さんは、がっかり、か」 黒美君彦さん 2011年7月5日 軽いおとぎ話 猫の恩返しといいながら、 猫らしい猫は登場せず(猫の姿をしたキャラは登場するが)、 もうひとつ突きぬけないファンタジーだ。 唯一猫王の声を担った丹波哲郎が意外なほど熱演し、 良かったことくらいか。 バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン)が 晴(声:池脇千鶴)を助ける理由が結局わからないし、 バロンと猫の国の関係も不明。 別に猫でなくて豚でも良かったような気がするが…。 ってそれを言っちゃあ身も蓋もないか(苦笑)。


4640 プルートで朝食を(BS 2005)

オトーサン、 「舞台は血なまぐさいアイルランドか」 そこで、恋愛ものが成り立つのでしょうか。 題名をみると、「ティファニーで朝食を」を思い出します。 モリー(ヘップバーン)が住んでいたNYのアパートを わざわざ訪ねて行きましたっけ。 ・169 East 71st St(Between Lexington & Third Ave. 原題:Breakfast on Pluto (2005) 監督:Neil Jordan 原作:Pat McCabe 脚本:Neil Jordan/ Pat McCabe Genre:Comedy / Drama Rated R for sexuality, language, some violence and drug use Country:Ireland / UK Language:English 上映時間:128分 あらすじ: アイルランドの小さな町に生まれた赤ん坊。 生みの親は彼を教会の前に置き去りにして行方をくらまし、 近所に住むブレイデン家の養子として育てられる。 幼い頃から綺麗なドレスやお化粧に興味を示し、 周囲からは“変わり者”のレッテルを貼られた彼は、 やがて自らを“キトゥン”と名乗り、 美麗な青年へと成長する。 居心地の悪い田舎町を飛び出し、 実の母を探してロンドンへと向かう... 出演者: Cillian Murphy ... Patrick 'Kitten' Braden (キトゥン) Liam Neeson ... Father Liam(リーアム神父) Ruth Negga ... Charlie(チャーリー) オトーサン、 「主役は、リーアム・ニーソンじゃないんだ」 TSUTAYAで、彼の出演作を借りたのですが。 主役は、キリアン・マーフィ。 「ダブリン上等!」で経歴を取り上げましたが、 その後、いい役にめぐまれているようです。 CILLIAN MURPHY  キリアン・マーフィ 誕生日 1974/3/13 出身 アイルランド 父は、アイルランドの文部省で働き、 母は、フランス語教師。 叔父、叔母、祖父も教師。 音楽好きの家系で10歳から演奏や作曲。 弟と結成したロックバンドが評判になる。 ユニバーシティ・カレッジ・コークで法律を学ぶが、1年で中退。 1996年からコークを拠点とした劇団に参加。 舞台「Disco Pigs」で主役を演じ注目を集める。 2001年、映画「DiscoPigs」で舞台版と同じ役で出演。 これを観たダニー・ボイル監督のよって「28日後…」に主演 国際的に名前が知られるようになった。 「コールド マウンテン」でハリウッド作品に初出演。 「バットマン ビギンズ」がヒット。 「プルートで朝食を」で、ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネート。 「麦の穂をゆらす風」で、アイルランド独立戦争・アイルランド内戦によって 運命を狂わされてゆく青年を演じ、高い評価を得た。 出演作 1999年「ザ・トレンチ 塹壕」 2001年「オン・エッジ 19歳のカルテ」 2002年「28日後...」 2003年「コールド・マウンテン」「真珠の耳飾りの少女」「ダブリン上等!」 2005年「バットマン ビギンズ」「ブルートで朝食を」 2006年「麦の穂をゆらす風」 2007年「サンシャイン2057」 2008年「ダークナイト」 「ザ・エッジ・オブ・ウォー 戦火の愛」 2010年「サイコ リバース」「インセプション」 2011年「リトリート・アイランド」「TIME/タイム」 2012年「レッド・ライト」「ダークナイト ライジング」 その他の出演者: Eva Birthistle ... Eily Bergin Ruth McCabe ... Ma Braden Charlene McKenna ... Caroline Braden Seamus Reilly ... Lawrence Paraic Breathnach ... Benny Feely Rynagh O'Grady ... Mrs. Coyle Laurence Kinlan ... Irwin Peter Gowen ... Brother Barnabas Mark Doherty ... Running Bear Gavin Friday ... Billy Hatchett Tony Devlin ... White Dove Ciaran Nolan ... Horse Killane Mary Ryan ... Mrs. Feely Kathryn Pogson ... Mrs. Henderson Derek Elroy ... Rasta Son Brendan Gleeson ... John Joe Kenny Mal White ... Stephenson Stephen Rea ... Bertie Ian Hart ... PC Wallis Steven Waddington ... Inspector Routledge Chris McHallem ... Punter Sid Young ... English Patrick Britta Smith ... Mrs. Clarke Tom Hickey ... Bishop User Rating:7.1/10 ( 13,632 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 519 votes) Yahoo! オトーサン、 「とにかくユニ−クだ」 それにしても、血で血を洗うような内戦を よくぞ終結させたものです。 ゴールデン・グローブノミネート ・男優賞 キリアン・マーフィ User Reviews weesa729さん Palm Coast, Florida 2006年1月21日 面白く、感動的な映画 構成も、語り口も完全に伝統的な映画ではないが、 キトゥンの物語の語りに深くのめりこんでしまう。 本作で、キリアン・マーフィは、役に入りこみ、 こ最高のキトゥンを演じた。, 脚本家の目標であると思える ぎりぎりの不快を演じるのに成功している。 愛されるのを欲しないひとはいるだろうか? 我々の多くも、そしてキトゥンは、さらに欲していた。 どのような形であろうと、愛を発見する彼女の旅は、 感動的であり、時に愉快だ。 彼女がある状況に陥ると、観客は、ちじこまる。 自分の人生に責任をもつよう道筋をつけてあげたくなる。 だが、それこそ、彼女の旅では、全く不可能なのだ。 善と悪の物語であり、 異性服装倒錯者のライフスタイルの醜さがあるが、 それについての判断は行なわれない。 ただ、キトゥンの人生というだけのことだ。 最初から首尾一貫している。 そこに新鮮さがある。 ステレオタイプもあるが、 ステレオタイプな状況下ではないので、新鮮なのだ。 見終わって、心に、あったかいものを感じた。 主人公とストーリーに、 そして登場するすべての人物にだ。 彼らは、引きつける。 期待しない場所へと連れていく。 最近のハリウッド映画にはない映画体験を味わえる。 登場するすべての人物に敬意を表したい。 沢山の愛に溢れ、ユニークな映画であり、 思いもかけぬ日常的ではない映画、 そんな映画が好きなひとに向いている。 オトーサン、 「気味が悪いけど、不思議な浮遊感があるね」 黒美君彦さん 2006年8月16日 銀河的孤独感 様々な困難の中でパトリック“キトゥ”は、 実に肯定的に生きていく。 それは誕生のときからつきまとう苦難であるが、 彼(彼女)は“serious”を徹底的に拒絶しながら、 逞しく生きていく。 アイルランドと英国の政治的暴力に飲み込まれ、 愛する人と別れ、傷つきながら、 しかしなおかつ自らの信じる愛情にのみ拠って立っている。 そこにあるのは、人生への徹底した肯定感。 甘いとかつらいとかを超越した絶対的な人生への肯定感。 しかし、であるからといって、 気難しく重いだけの物語では決してない。 全編ユーモアに溢れ、 冒頭のコマドリの飛翔のような不思議な浮遊感があるのだ。 主役のキリアン・マーフィーは作品の中でどんどん美しくなっていく。 その透き通った青い瞳のなんと美しいことか。 神父(ファーザー)のリーアム・ニーソンの内省的な演技も好感。 キトゥに関わる人々もそれぞれ存在感があって愛しくなってしまう。 そうした肯定感は中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』(06年)や J・ロイ・ヒル監督『ガープの世界』(82年米)に通じるように思う。 テロリストとして誤認逮捕された後、 感化?された刑事がキトゥに「銀河的孤独感だろ?」 と共感を示すシーンがあるが、 人間なんてもの、本来はどこかで通底している感覚を 持ち合わせているはずなのだ。 無理に“serious”に生きなくても、 生きることは“serious”と隣り合っている。 不思議な愛すべき佳品だった。


4639 スイートリトルライズ(BS 2010)

オトーサン、 「邦画か、どういう意味なのかね」 調べたら、英語では、SWEET LITTLE LIES。 ちょっとした嘘の数々ということでしょうか。 嘘も方便と笑っておられるうちはいいですが、 のっぴきならない事態になっていくかも... 原題:スイートリトルライズ(2010) 監督:矢崎仁司 原作:江國香織 脚本:狗飼恭子 Genre:Drama/Romance 上映時間:117分 あらすじ: テディベア作家の瑠璃子と IT企業に勤める聡は、結婚して3年。 子どもはいないが、恋人同士のようだ。 だが、少しずつすれ違いが重なり、深い溝が。 満たされない心を持て余していた瑠璃子は、 非売品のベアを譲ってほしいと懇願する 青年・春夫の実直さに心惹かれていく。 一方、聡も、大学の後輩しほと再会し、 積極的なアプローチを前に心が揺れてしまう... 出演者: 中谷美紀 ...岩本瑠璃子 大森南朋 ...岩本聡 池脇千鶴 ...三浦しほ 小林十市 ...津川春夫 オトーサン、 「この4人のなかでは、池脇千鶴がいいね」 その他の出演者: 大島優子 ...岩本文 安藤サクラ ...美也子 黒川芽以 ...藤井登美子 風見章子 ...君枝 User Rating:6.7/10( 4 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 457 votes) Yahoo! オトーサン、 「丁寧にうまく撮っているね」 穏やかな日常に入ったヒビ、思い当たる節もあります。 User Reviews いまそのときさん 2013年7月7日 定まらぬ現実の怖さ 夫婦のありそうな不倫ゴッコ。 実体の見えぬ中谷美紀。煮えきらぬ大森南朋。 何とも知れない今時の倦怠感か或いは浮遊感というべきか。 これは、ある意味夫婦生活が虚像化し、 得体のしれないものに変っていく不気味な現実を描いている。 無関心で冷酷、どうにもやり切れない虚実だ。 オトーサン 「いろんな形の夫婦があっていいと思うけど」 にじばぶさん 2011年1月30日 矢崎仁司監督目当てで鑑賞。 やっぱりこの監督の最近の作品は映像が素晴らしい。 何気ない映像だけど、透明感がある。 そして、どこか一歩ひいたような冷たい映像がまた良い。 中谷美紀があまり好みでないので、 そもそも入り込みづらかったが、 それでも大森南朋の相変わらずな疲れたクマ顔 (目の下にクマがあるという意)に、 なんとなく引き込まれてしまった。 まさか、テディベアの「クマ」と 「クマ」顔をかけた訳じゃないだろうけど... 大森南朋はやっぱりオヤジ(まろあかじ)には似ていない! 中谷美紀の不倫相手を演じた俳優さんは、 アップだと顔の皮膚が汚い。 こんなのと不倫する女性の気がしれない! 池脇千鶴は、妻子持ちの男を誘惑し過ぎ! 何が「先輩♪先輩♪」だ。 歳、離れ過ぎだろ! 以上は、文句や不満でなく、 結局楽しめたというところのブツ切れ感想です。 やっぱり矢崎仁司監督の作品は良かった。 寡作なのが非常に残念。 あ、大島優子が、妙にエロカワでドキドキした。 最後に内容について触れるのも何なのだが、 冷え切った喧嘩もロクにしない夫婦って、 まさにこんな感じなんだろう。 喧嘩しない、ではなくて、 正確には喧嘩できない、なんだろうけど。 夫が部屋に鍵をかけてとじこもり、一人でゲームをする。 それで寂しがる妻。 それを露骨に拒否はしないが、 明らかに一人にしてくれ、と言わんばかりの夫。 非常に身をもって分かってしまうこの構図が、怖い(苦笑)。 お互いに不倫し合うけど、結局元のさやに戻る夫婦。 意外と実際こんなもんなのかもしれない。 だって、お互い過去に「この人と一生一緒に過ごしたい」と 思った仲だからこそ、夫婦になったわけだから。 一時の刺激だけを求める不倫に、本当の安らぎはない。 だからこそ、良いとは言い切れないまでも、 夫婦という元のさやに戻ったんだと思う。 そういう意味では、極めて現実的で、 最後まで冷え切った内容で押し通された一貫性を感じた。 矢崎色というより、 江國色がより濃く出た作品だったんじゃないだろうか。


4638 東京家族(BS 2013)

オトーサン、 「なんか、小津作品みたいだ」 ただ、311やボランティアという言葉が出たので、 最近の作品と分かります。 この監督、よほど小津さんに傾倒しているな そう思ってみたら、山田洋次さんでした。 原題:東京家族(2013) 監督:山田洋次 脚本:山田洋次/ 平松恵美子 Genre:Drama 上映時間:140分 あらすじ: 東京の郊外、多摩で開業医している長男一家。 一戸建てで余分な部屋がない。 同じく東京で、美容院を切り盛りしている長女夫婦は 子どもはいない。部屋も狭い。 そしてこれまた、忙しい。 末っ子の次男は大道具さん。 金もなくひとり暮らし。 田舎の小さい島から久々に上京してきた 平山周吉と妻のとみこだが、 長男の幸一ら東京の子供たちの生活が あまりにせわしなく、どこか孤独感を感じ始める。 そんな中、とみこは問題児と思っていた次男から 紹介したい彼女がいると打ち明けられる。 出演者: 橋爪功 ...平山周吉 吉行和子 ... 平山とみこ 妻夫木聡 ... 平山昌次 蒼井優 ... 間宮紀子 中嶋朋子 ... 金井滋子 林家正蔵 ... 金井庫造 オトーサン、 「妻夫木くん、蒼井くん、いいね」 一見、危なっかしいが、しっかりしている 若い世代への期待が出ています。 その他の出演者: 西村雅彦 ... 平山幸一 夏川結衣 ... 平山文子 小林稔侍 ... 沼田三平 風吹ジュン ... かよ 茅島成美 ... 服部京子 柴田龍一郎 ... 平山実 丸山歩夢 ... 平山勇 荒川ちか ... ユキ 中村勘九郎 User Rating:6,8/10( 17 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.0/10( 560 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね」 User Reviews ヒナタカさん 2013年2月17日 「東京物語」は大好きなのですが、 これはあまり好きにはなれませんでした。 最大の理由が、山田洋次監督の思い入れのためか、 「主観」が入っている気がすることです。 本作は東北大震災を受けて脚本に変更を加えており 「今の時代の厳しさ」について少しだけ言及するシーンがあります。 それはとても尊いことですが、 本作品には「最近の若いモンは・・・」という内容の台詞も いくつか登場するのです。 「東京物語」は説教くささとは無縁で、 人の悲しさ、喜び、エゴを客観的な立場から描き、 それでいて「自分も家族のためを思って 何かをしてあげたい」と思える作品でした。 しかし「東京家族」には少々押しつけがましさと、 説教くささを感じてしまうのです。 本作品に感じたのは「このような若者(家族)がいなくなって久しい」 という監督の郷愁にも思える願望でした。 若者や今の時代に対しての「嘆き」が描かれていることに、 自分は居心地の悪さを覚えたのです。 また全編に「小津調」が用いられているためか、 テンポも非常に悪く感じます。 上映時間が「東京物語」よりも長い2時間24分で、 決してこの長さが必要だとも思えませんでした。 本作ならではの良さもあります。 そのひとつが最大の変更点でもある 「東京物語」で故人であった次男の「昌次」が 本作品ではほぼ主役といってよいほどの役柄だったことです。 昌次は父とあまり仲が良くなく、 そのことが新たなドラマを生んでいます。 「東京物語」では昌次が亡くなったのは戦争のためでした。 「東京家族」で昌次を物語の中心人物とすることで、 昌次が戦争のなくなった現代に生まれていたら どんな人物であっただろう・・・という IFを実現したものに思えるのです。 このことには、監督ならではの優しさを感じます。 オトーサン、 「前田さん、褒めているんだ」 前田有一さん 2013年1月14日 山田洋次版「東京物語」 全国民の共通言語を失いつつあるアメリカにおいて、 その最後のテーマである家族愛を描いた作品が 量産されていることは何度も述べた。 いつの時代でも、どの国においても、 家族のすばらしさを描いた映画はいいものだ。 だが、クリエイターがそんな話しか思い浮かばなくなったら、 それは末期症状だ。 (前掲 あらすじ) ホームドラマといえば小津安二郎監督。 中でも「東京物語」(1953)は、 先ごろ英国の映画誌が世界映画史上ベストワンに選び 話題になったほどの、誰もが認める不朽の名作。 「東京家族」はその「東京物語」を、 現代のホームドラマの巨匠というべき山田洋次監督が 現代的に翻案した作品である。 実質的なリメイクといってよい。 登場人物の名前や設定はオリジナルに準じ、 地方から出てきたものの都会の生活者との温度差を感じ、 寂しい思いをする本筋も一緒。 そんな形でこの2013年にあえて作り直した 山田監督の真意はどこにあるのだろう。 そんなことを考えながら、 できれば原版との違いも探しつつ楽しむことをすすめたい。 何しろ彼は、震災の発生を受けて、 莫大な損失を覚悟の上で 制作の延期と脚本の見直しを決断したほどなの そこにはいくらかの時代性が追加されている。 出来映えはいつもの山田洋次クオリティで、 原版を彷彿とさせるローアングルなどをときおり見せながら、 人間ドラマの王道を紡ぎ出す。 テレビドラマや舞台にもなった「東京物語」だが、 今後こうしたフィルム撮りでリメイクされる機会はほとんどあるまい。 つくづくこの物語が優れていると思うのは、 時代の要請で登場したアメリカのホームドラマの数々と異なり、 何十年の時を経ても色あせない主題の普遍性である。 ここで描かれる日本の風景じたいは、 必ずしもリアルというわけではない。 むしろ少々非現実的、ファンタジックな印象すら受けるが、 それでも登場人物たちの心情や行動には共感できるし、 それはまぎれもなく日本らしさの塊そのものである。 それでいて、どの国の人にも愛されるだけのわかりやすい魅力がある。 家族の本質とは、増えてゆくもの=未来へのつながりであり、 それが今を生き、いつか去らねばならぬ人間の心に安心をもたらす。 そして、いつになっても家族からは新しい発見と感動を得ることがある。 それは、長年付き添った者の死の時でさえ、そうである。 それを知る大人の観客たちは、 ある人物が「君はここにいていいんだ」と叫ぶとき、涙を誘われる。 変わらないものはいいものだという考え方があるが、 この映画はまさにそのひとつ。 おそらく50年後にこれをみても、あるいはリメイクしてみても、 変わらず良いと感じるに違いない。 映画の出来映え同様、きわめて安定した、間違いのない一本といえる。


映画の採点簿

東京家族**** 
スイートリトルライズ****
プルートで朝食を****
猫の恩返し****
X-ファイル:真実を求めて****
復讐のダラス****
バファロー大隊****
荒野の1ドル銀貨****
女王ファナ****
危険がいっぱい****
るろうに剣心****
ワイアット・アープ****
コップランド****
ランド・オブ・ザ・ロスト***
てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜****
沓掛時次郎*****
ジュラシック・レイク***
シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜****
エンパイア・オブ・ザ・ウルフ****
あの日の指輪を待つきみへ*****
ラスト・ソング****
ロスト・キングダム/スルタンの暦****
濡れ髪三度笠****
デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜****
HOME 愛しの座敷わらし****
人生、ブラボー!****
大いなる休暇*****
自虐の詩****
ボビー****
人生はビギナーズ*****
眉山 -びざん-****
南から来た用心棒****
ワイルドバンチ*****
終着駅 トルストイ最後の旅*****
あなたへ****
二つの祖国で 日系陸軍情報部*****
ロボット*****
アメイジング・スパイダーマン****
トランスポーター3 アンリミテッド****
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦***
スノーホワイト****
リング****
風速40米****
ホームレス中学生****
イーオン・フラックス****
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-****
忠臣蔵外伝 四谷怪談****
4685 サイバーネット****
エンジェル ウォーズ****
インドシナ****
再会の街で****
薄桜記****
少年と自転車*****
プランケットとマクレーン****
ヒア アフター****
LOOPER ルーパー****
八日目の蝉****
パーマネント野ばら****
マッドマックス2*****
眠狂四郎 殺法帖****
モンテーニュ通りのカフェ****
ある秘密〜愛に焦がれて〜****
紅の豚*****
NEXT -ネクスト-*****
眠狂四郎 勝負*****
バトル・オブ・ロサンゼルス****
ブラザーズ・ブルーム****
ペリカン文書*****
トゥモロー・ワールド****
怪盗グルーの月泥棒 3D*****
幸福のスイツチ****
やればやれるぜ全員集合!!***
集団奉行所破り****
ブラザーズ・グリム****
未来世紀ブラジル*****
奈緒子***
ジョナ・ヘックス***
宇宙戦艦ヤマト 復活篇***
ノウイング****
トゥームストーン*****
白い巨塔*****
アンノウン****
ユー・ガット・メール*****
チャーチルズ・ウォー****
群盗荒野を裂く*****
フィッシャー・キング*****
12モンキーズ*****
新選組始末記****
****
女と男の名誉*****
ゲロッパ!****
ゆきゆきて、神軍*****
必殺!III 裏か表か*****
ジャッジ・ドレッド*****
眠狂四郎 炎情剣*****
続・男はつらいよ*****
Something Borrowed / 幸せのジンクス****
釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった****
草原の椅子****
フライト*****
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