オトーサンの2013年その4

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画が3Dで盛り返しています。
でも、CGに頼りすぎて、人間が描かれていません。
ひとびとは、映画に単なる目新しさを求めているのでしょうか?
この大不況下こそ、どう生きるかを知りたいのでは?
本物の人間のドラマを見たいのでは?

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目次

4801 最後の忠臣蔵(TV 2010) 4800 洲崎パラダイス 赤信号(DVD 1956) 4799 零戦燃ゆ(BS 1984) 4798 忠臣蔵(BS 1958) 4797 わが町(DVD 1956)
4796 おおかみこどもの雨と雪(TV 2012) 4795 ニューイヤーズ・イヴ(BS 2011) 4794 しとやかな獣(DVD 1962) 4793 アメリカン クリスマス・キャロル(TV 1979) 4792 女は二度生まれる(DVD 1961)
4791 恋人までの距離(ディスタンス)(BS 1995) 4790 青の炎(BS 2003) 4789 アダム -神の使い 悪魔の子-(TV 2004) 4788「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ(DVD 2012) 4787 ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド(TV 2009)
4786 男はつらいよ 寅次郎夢枕(BS 1972) 4785 男はつらいよ 柴又慕情(BS 1972) 4784 男はつらいよ 寅次郎恋歌(BS 1971) 4783 ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜(DVD 2009)
4782 官僚たちの夏(DVD 2009) 4781 パラレル 愛はすべてを乗り越える―。(BS 2009) 4780 いつも2人で(BS 1967) 4779 みんな私に恋をする(BS 2010) 4778 メリンダとメリンダ(BS 2004)
4777 おもひでぽろぽろ(TV 1991) 4776 風花(BS 1959) 4775 グリーン・ランタン(BS 2011) 4774 西部悪人伝(BS 1969) 4773 善魔(BS 1954)
4772 ヴェラクルス(BS 1954) 4771 明りを灯す人(BS 2010) 4770 男はつらいよ 奮闘編(BS 1971) 4769 おにいちゃんのハナビ(BS 2010) 4768 ミヨちゃんのためなら全員集合!!(BS 1968)
4767 ツレがうつになりまして。(BS 2011) 4766「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る(BS 1962) 4765 クヒオ大佐(BS 2009) 4764 ジャージの二人(DVD 2008) 4763 赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(TV 2010)
4762 鍵泥棒のメソッド(DVD 2012) 4761 シャイン(BS 1996) 4760 ハワーズ・エンド(DVD 1992) 4759 イカとクジラ(BS 2005) 4758 ファニーゲーム(DVD 1997)
4757 新吾十番勝負 第一部 第二部 総集編(BS 1959) 4756 華麗なるアリバイ(BS 2008) 4755 眠狂四郎 女地獄(BS 1968) 4754 コンテイジョン(BS 2011) 4753 しあわせのパン(BS 2011)
4752 男はつらいよ 望郷篇(BS 1970) 4751 白いリボン(DVD 2009) 4750 ねらわれた学園(TV 1981) 4749 必殺!(BS 1984) 4748 マイ・ビューティフル・ランドレット(BS 1985)
4747 新・男はつらいよ(BS 1970) 4746 結婚案内ミステリー(TV 1985) 4745 眠狂四郎 無頼剣(BS 1966) 4744 新しい人生のはじめかた(BS 2008) 4743 愛、アムール(DVD 2012)
4742 スウェプト・アウェイ(BS 2002) 4741 ベニイ・グッドマン物語(DVD 1956) 4740 男はつらいよ フーテンの寅(BS 1970) 4739 ジキルとハイド(BS 1996) 4738 226(BS 1989)


最後の忠臣蔵

オトーサン、 「原作、読んでみたくなったね」 池宮彰一郎さんは、小説家で脚本家。 映画化されている作品も数多くあります。 ・「十三人の刺客」「大殺陣」「嵐を呼ぶ男」「紅の流れ星」 「喜劇“夫”売ります!!」「影狩り」「雲霧仁左衛門」 「忠臣蔵 四十七人の刺客」 原題:最後の忠臣蔵(2010) 監督:杉田成道 原作:池宮彰一郎 脚本:田中陽造 Genre:Period Drama 上映時間:133分 あらすじ: 吉良邸討ち入りから16年、 四十七士の中で唯一切腹せずに生き続け、 ひそかな使命を遂行していた寺坂吉右衛門は、 親友で討ち入り前日に逃亡した 瀬尾孫左衛門を偶然発見する。 裏切り者のそしりを受けつつ、 彼もまた主君、大石内蔵助の隠し子・可音を 密命を受け、16年間守り続けてきたのだった。 そして年頃になった可音の良縁を探していた。 出演者: 役所広司 ... 瀬尾孫左衛門 佐藤浩市 ... 寺坂吉右衛門 桜庭ななみ ... 可音 オトーサン、 「手垢がついた役者じゃなぁ」 役所広司さんも、佐藤浩市さんも、 イメージが出来上がっているのが、 この映画では、裏目に出ています。 その他の出演者: 山本耕史 ... 茶屋修一郎 風吹ジュン ... きわ 田中邦衛 ... 奥野将監 伊武雅刀 ... 進藤長保 笈田ヨシ ... 茶屋四郎次郎 安田成美 ... ゆう 片岡仁左衛門 ... 大石内蔵助 User Rating:5.7/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.3/10( 1,025 votes) Yahoo! オトーサン、 「なんかなぁ」 日本アカデミー賞受賞 ・美術賞 ・新人俳優賞 桜庭ななみ 同ノミネート ・主演男優賞 役所広司 ・助演男優賞 佐藤浩市 ・監督賞 杉田成道 ・脚本賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・録音賞 ・編集賞 ブルーリボン賞受賞 ・新人賞 桜庭ななみ User Reviews 蛇蟇斎狐狸窟さん 2010年12月21日 端的に言うと失敗作だと思います。 2004年NHKドラマ版(ジェームス三木脚本)の出来が良すぎただけに どうしても較べてしまいます。 ドラマ版では上川隆也演ずる寺坂吉右衛門が主人公で 瀬尾孫左衛門(香川照之)が親友だったのを、 映画版では逆に孫左衛門を主人公にして、 さらに可音がらみのエピソードだけに絞り込んだのは 時間の都合上仕方ないと思いますが、 そのせいで寺坂と瀬尾の友情の描き方が不十分です。 また可音の桜庭ななみというキャスティングは悪くなく、 役所広司演ずる孫左との淡い恋情などは よく描かれているとは思いますが、 前後の状況説明が足りないため 最後の切腹の説得力が減じている気がしてなりません。 せっかく寺坂に佐藤浩市という実力者を配したのに実にもったいない。 やはりドラマ版のように寺坂を主役にした方が 物語が理解しやすい気がしました。 ただドラマ版を知らずに映画を見た人にとっては、 「こういうものかな」と素直に受け取れるかもしれません。 オトーサン、 「意義は、分かるけど...」 ワーナーブラザーズが、現地生産、 つまり、企画から制作までやった日本映画ということで、 前田さんは、感激しているようですが... 肝心の出来はいまいちでした。 事実、不入りだったようです。 前田有一さん 2010年12月19日 日本人のアイデンティティー的な題材だが、どこか米映画的 日本人はマンネリ大好きな民族である。 ウルトラマンはカラータイマーが鳴るまで プロレスでいうセール (客を盛り上げるため攻撃を受け続けること) 状態をやめようとしないし、 水戸黄門もしかりだ。 規定通りの結末が待っているから、安心してみていられる。 年末になると、そんなマンネリリストに 忠臣蔵が登場してくる。 マニフェストにマの字も書いてない消費税アップを言われても、 非実在青少年漫画を規制されても、 お上の言うことならばと我慢し続ける忍耐深い民族にとっては、 法を破ってでも筋を通す四十七士は憧憬の存在。 そこにシビれる憧れるゥの世界だ。 当然、彼らの物語は最高のうっぷん晴らしとなる。 とはいえ『最後の忠臣蔵』は、いわゆる史実の忠臣蔵とはかなり違う。 あの話の後日談を描いた、ユニークなフィクション作品である。 (前掲 あらすじ) 死んだ主君の娘を立派に育て上げ、嫁がせる。 それが主人公の目指す、死んだ仲間たちへのケジメである。 そのためだけに彼は、 自分の人生をすべて犠牲にして生活の糧を稼ぎ、 この娘に教養を与えてきた。 その上、イケメン息子のいるお金持ちの家に行って、 それとなく営業活動をしてくれたりもする。 世のアラフォー婚活女性がみたら、 のどから手が出るほどほしい忠臣といえる。 別にアラフォーでなくてもいいのだが。 寺坂吉右衛門の逃避行から描く原作とは少々異なり、 映画はこの二人の疑似父子関係に焦点を当てた感動ドラマなっている。 しかしありがちな親子愛のチャラい話ではなく、 真の泣き所はきちんと忠臣蔵ファンを 満足させる形になっているから心配はない。 このコンセプトは、重厚なセットや美しい照明、劇伴音楽、 役者の好演によりほぼ成功している。 ただ、娘と主人公の関係があまりに濃厚すぎて、 その行く末がどうにも……という感じも否めない。 大石さん、ちゃんと結婚後の瀬尾さんの事も 考えといてやってくれよと言いたくなる。 だいたい強がってはいるが、 いかにもか弱そうなあの娘の今後が、 いち観客としては心配になってしまう。 とはいえそれはただの愚痴で、 作品の良さをマイナスするものではない。 主君死すとも忠義を果たす。 そんな忠臣蔵のテーマを、ちゃんとこの作品は踏襲している。 本作品は大ヒット作「デスノート」シリーズの配給で ウハウハボーナス状態のワーナーブラザーズが、 勢いに乗って企画から制作までやってしまった日本映画。 いまどきはハリウッドのメジャー映画会社も、 アメリカ映画を配給するばかりではなく、 相手国の映画を作って公開するパターンが当たり前になっている。 だいたい最近の映画会社は映画会社とは名ばかりで、 自分で映画をほとんど作っていない。 こうした原点回帰も悪くはなかろう。 とくに評価したいのは、 彼らがハリウッドの映画作りを取り入れた点で、 中でも20人以上で検討、修正したという脚本重視主義は、 他の日本映画にも真似してほしいところ。 完成前に試写会を行い、結末などについて意見を収集する試みも 邦画としては相当ユニークである。 大作娯楽作には、こうした手法は有効だろう。 ハリウッドの良さを取り込んだ日本映画として、 『最後の忠臣蔵』はなかなかの出来栄え。 多くの人が、そこそこの満足を得て帰路につける。 鑑賞後感もなんだかハリウッドの娯楽作品のようである。


洲崎パラダイス 赤信号

オトーサン、 「須崎の遊郭か」 行ったことがあるような気がします。 山本一力さんの小説を読んでいるせいでしょう。 門前仲町に住んで、深川を舞台にした 時代小説は、いずれも、佳作揃いです。 原題:洲崎パラダイス 赤信号(1956) 監督:川島雄三 原作:芝木好子 脚本:井手俊郎/ 寺田信義 Genre:Drama 上映時間:81分 あらすじ: 両親に結婚を反対されたため、 連れ立って栃木から上京した義治と蔦枝は、 どこへ行くアテもなく夕暮の浅草吾妻橋附近を歩いていた。 以前廓にいた好みで洲崎遊廓へ入り込んだ蔦枝は、 一杯のみ屋“千草”の女将お徳に二人の職探しを頼み、 蔦枝はお徳の店で働くことになる。 義治の方も、千草に近いソバ屋で働くことになるが 覇気のない彼は失敗続き。 だが女店員の玉子はいつも義治をかばってくれた。 ある日、蔦枝は田舎へ送金したいからと義治に給料前借を頼むが、 返事に渋る彼を歯がゆがり、千草の馴染客落合に頼み込む。 当にしていた以上の融通を受けて落合に惚れ込んだ蔦枝は 行方不明になった義治のことも意に介せず、 落合の探してくれたアパートに引越す。 その夜の千草も客の出入りは頻り。 騙されて廓に連れ込まれた初江に惹かれ、 以前から彼女を救おうと努める純情青年信夫が、 救出は無理だとしおれている処に義治が戻って来たが、 蔦枝と落合の一件を聞き再び表へ飛び出す。 その時、ある女と駈落していたお徳の旦那伝七が現われ、 喜んだお徳は玉子に留守を頼み揃って外出。 落合を探し疲れた義治が千草に戻ると、 お徳から堅気な玉子と一緒になれと水を向けられ万更でもない。 或る夕刻、そろそろ落合にも飽きた蔦枝が 義治に逢おうと千草に来る。 玉子のお蔭で堅気になろうとした義治も、これを聞いて叉心迷う。 やがて、洲崎神社の境内で伝七が殺され、お徳は死体にすがって泣いた。 その晩、義治と鳶枝は遊廓を出、 宛もなく永代橋の上から赤信号の方へ歩み去って行った。 出演者: 新珠三千代 ... 蔦枝 三橋達也 ... 義治 芦川いづみ ... 玉子 轟夕起子 ... お徳 オトーサン、 「みんな、それぞれ、いいね」 おきゃんは新珠三千代さん、 これでもかというほど情けない三橋達也さん、 清楚な芦川いづみさん、 轟夕起子さん、八ヶ岳のレストラン繁盛していますか? その他の出演者: 植村謙二郎 ... 伝七 平沼徹 ... 和男 松本薫 ... 良男 牧真介 ... 信夫 津田朝子 ... 初江 河津清三郎 ... 落合 加藤義朗 ... 落合の店員 冬木京三 ... そば屋の主人 小沢昭一 ... 三吉 田中筆子 ... 廓の四十女 隅田恵子 ... 伝七の女 紀原土耕 ... ボートの男 小泉郁之助 ... 寿司屋の主人 User Rating:8.0/10( 17 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 75 votes) Yahoo! オトーサン、 「紛れもない名作」 User Reviews クリモフさん 2009年2月27日 タイトルが良い なんか、こういう駄目男ものってのは 苦手な部類に入ってしまうなぁ。 良さはわかるんだけども、どうものれません、 うーん、けっこう挑戦しているんだけどね。 男と女の描き方なんかはたぶん上手なんだろうけど、 興味を持てないというか、 川島雄三監督で評価高いから期待してたんだけどなぁ。 ジャンルの問題なんでしょうか。 「幕末太陽傳」みたいな喜劇は大好きなんですけど。 ただ新珠三千代はほんと綺麗です。 この人のおかげで何とか観れた。 あ、あと芦川いづみもかわいい。 こういう映画って女優さんは素晴らしく魅力的ですね。 まぁそんな感じです。 オトーサン、 「全く同感だね」 そういえば、ちゃんばら遊びをやっていたっけ。 イニシャルKさん 2007年12月4日 最初は「赤線地帯」のような 娼婦たちの生き様を描いた作品かと思っていたが、 男女の腐れ縁を描いたラブストーリーだった。 川島雄三監督らしいユーモラスなシーンもあり、 同じく男女の腐れ縁を描いている 「雪国」や「秋津温泉」ほど見ていて 暗い気持ちにはなることはなかった。 また、それでいて人間ドラマが非常に深く描かれた 傑作に仕上がっており、 川島監督がやっぱり並の監督ではなかったと実感できる。 出演者の中では新珠三千代が 今まで見た役柄のイメージとは少し違う印象の役 (とはいえはじめはちょっと気づかなかった。) を好演していて新鮮で良かった。 ダメ男を演じる三橋達也も素晴らしい。 でもやっぱ出演者の中でいちばん印象に残るのは芦川いづみ。 この間見た「愛と死の記録」では 印象が違いすぎて違和感しかなかったのだが、 本作ではこれでもかと言わんばかりに可愛さを振りまいていて とてもキュートだった。 ほかにもチャンバラごっこに興じる子供たちなど、 製作当時の時代風景も印象的だ。 ラストシーンも余韻を残す終わり方でよい。


零戦燃ゆ

オトーサン、 「長谷川龍雄さんを思い出すなぁ」 零戦に対抗して、米国がグラマンを開発。 高高度から襲うので、零戦が不利になった。 そこで、中島飛行機の長谷川龍雄さんが グラマンを上回り、B-29撃墜ができる 高高度、高速性能のキ94を試作することになった。 だが、終戦間近で、間にあわなかった。 戦後は、長谷川龍雄さんは、トヨタ自動車に転じ、 カローラなどの開発を主導した。 原題:零戦燃ゆ(1984) 監督:舛田利雄 原作:柳田邦男 脚本:笠原和夫 Genre:War 上映時間:128分 あらすじ: 浜田と水島は、横須賀海兵団に入団。 浜田は航空兵、水島は整備兵となる。 2年後、2人は台湾・高尾基地にいた。 浜田たち零戦の大編隊は、フィリッピンの基地を攻撃。 だが、戦況は日本に不利となり、 ミッドウェイ海戦で日本海軍は大敗しった。 昭和18年、山本五十六長官の前線視察護衛隊を 浜田たちは命じられたが、米軍に筒抜けで、 山本長官機は撃墜されてしまう。 その後、浜田の零戦はF4Uに撃墜され、 命は助かったものの全身に大火傷を負ってしまう。 浜田は手術をうけ、再び零戦に乗るが、 水島は浜田を救うため、 愛する静子に浜田との結婚を納得させるが,,, 出演者: 堤大二郎 ... 浜田正一 橋爪淳 ... 水島国夫 早見優 ... 吉川静子 オトーサン、 「主役が下手じゃなぁ」 その他の出演者: 丹波哲郎 ... 山本五十六 加山雄三 ... 下川万兵衛 あおい輝彦 ... 小福田租 目黒祐樹 ... 宮野善治郎 南田洋子 ... 浜田イネ 北大路欣也 ... 堀越二郎 大門正明 ... 曽根嘉年 宅麻伸 ... 東条輝雄 加藤武 ... 宇垣纏 青木義朗 ... 小沢治三郎 おりも政夫 ... 森崎中尉 福田浩 ... 辻野上一飛曹 島田祐二 ... 日高上飛曹 竹内康明 ... 岡崎二飛曹 山本太郎 ... 柳谷兵長 五代俊介 ... 横山大尉 中山昭二 ... 航本担当官 森次晃嗣 ... 空技廠担当官 御木本伸介 ... 航艦参謀 神山繁 ... 軍令部参謀 佐藤允 ... 軍医 真木洋子 ... 喜代 User Rating:3.6/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.3/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分差があるね」 User Reviews takukazujinさん 2011年10月30日 ラストの美しさ 「連合艦隊」に続く東宝8・15シリ-ズ。 中学時代、劇場で観賞。 贔屓目に観ても前昨に及ばないが、 昭和50年代テイストを味わえるミニチュア特撮空戦シ-ンが好き。 ラスト、零戦と親友に別れを告げるべく、 零戦を燃やすシ-ンが心に残る。 オトーサン、 「同感だね」 イニシャルKさん 2009年4月15日 先週見た「ゼロ・ファイター 大空戦」からの流れで 今週も東宝の零戦題材の戦争映画を見る。 「日本のいちばん長い日」から始まる 「東宝8・15シリーズ」の一本で 出演者もなかなか豪華な大作だが、 そのほとんどが顔見世的出演に終わっており、 中でもトップクレジットである加山雄三は 登場後すぐに(10分ほどで!)死んでしまう役で、 「ゼロ・ファイター 大空戦」を見た直後だけに なんじゃこりゃという感じがした。 (ちなみに佐藤允も1シーン出てる。) 空中戦シーンは見ごたえある (特技監督は川北紘一。 ゴジラ映画以外で初めて名前を見たような気がする。)が、 「連合艦隊」でもあった特撮シーンの過去作品からの 使い回しっぽい映像があるのは少々残念。 それでも「連合艦隊」は脚本がなかなか良く、 大味ながらドラマとしても見ごたえのある映画だったが、 本作はドラマ部分がつまらない上に 主役三人の演技も下手なので 本当に空中戦の特撮くらいしか見るところがない感じで 見ていて退屈。 またこれで二時間を超えてるので少々長く感じる。 同じ舛田利雄監督の零戦を題材にした戦争映画ならば 本作とは方向性が違うような気がするが 「零戦黒雲一家」のほうが面白かったかな。 そういえば主題歌と挿入歌を日活時代に 舛田監督とよく組んでいた裕次郎が歌っているのだが、 裕次郎本人が出演しないで 主題歌や挿入歌だけ担当してる映画ってのは珍しいような


忠臣蔵

オトーサン、 「師走だね」 紅白、第九、忠臣蔵の3点セット。 それに、年賀状書き、門松、おせち、大掃除... 坊主も走るほど忙しい時期です。 原題:忠臣蔵(1958) 監督:渡辺邦男 脚色:渡辺邦男/ 八尋不二/ 民門敏雄/ 村松正温 Genre:Period Drama 上映時間:166分 あらすじ: 江戸城の松の廊下において、 浅野内匠頭は吉良上野介への刃傷に及び、 即日切腹を申しつけられる。 赤穂で知らせを受けた大石内蔵助は、 お家断絶となった家中に仇討を呼びかけた。 赤穂を追われた内蔵助は妻子と離別、 浪士たちをまとめ始める。 十二月の雪の夜、 四十七士が吉良屋敷への討ち入りを果たした。 出演者: 長谷川一夫 ... 大石内蔵助 滝沢修 ... 吉良上野介 市川雷蔵 ... 浅野内匠頭 オトーサン、 「決まりだね、長谷川一夫!」 その他の出演者: 勝新太郎 ... 赤垣源蔵 鶴田浩二 ... 岡野金右衛門 京マチ子 ... 女間者おるい 山本富士子 ... 瑶泉院 木暮実千代 ... 浮橋太夫 淡島千景 ... りく 若尾文子 ... 大工の娘お鈴 黒川弥太郎 ... 片岡源吾衛門 船越英二 ... 上杉綱憲 川崎敬三 ... 勝田新左衛門 小沢栄太郎 ... 千坂兵部 志村喬 ... 大竹重兵衛 中村鴈治郎 ... 垣見五郎兵衛 東山千栄子 ... 大石の母おたか 中村玉緒 ... 腰元みどり 阿井美千子 ... 遊女 楓 長谷川李子 ... 腰元 紅梅 穂高のり子 ... 遊女 浮雲 若松和子 ... 塩山の下女お杉 三益愛子 ... 戸田の局 根上淳 ... 多門伝八郎 林成年 ... 堀部安兵衛 川口浩 ... 大石主税 菅原謙二 ... 関根弥次郎 見明凡太朗 ... 大工政五郎 潮万太郎 ... 町人金太 清水将夫 ... 伊達左京亮 田崎潤 ... 清水一角 澤村宗之助 ... 荘田下総守 信欣三 ... 小野寺十内 北原義郎 ... 間十次郎 高松英郎 ... 小林平八郎 松本克平 ... 梶川与惣兵衛 清水元 ... 牟岐平右衛門 坊屋三郎 ... 町人源吉 滝花久子 ... 弥兵衛の妻 きわ 浦路洋子 ... 勝田の妻 八重 市川和子 ... 舞妓ちょん丸 藤田佳子 ... 遊女 玉葉 石井龍一 ... 竹林唯七 品川隆二 ... 大高源吾 梅若正二 ... 矢頭右衛門七 User Rating:7.6/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 31 votes) Yahoo! オトーサン、 「顔見世興行!そのもの」 User Reviews sfloverさん 2005年1月9日 傑作 映画・ドラマなど数ある忠臣蔵モノでは 僕はこれが一番好きです。 忠臣蔵の基本的な話の流れは多くの人が知ってるので あとは物語が自分に合うかどうかですが、 役者陣が良すぎて見入ります。 名だけ売れてるタレントまがいの へたれ俳優・女優がいない、本当に豪華キャスト。 今の日本の映画界でこういうのを作るのは不可能でしょうね。 オトーサン、 「確かに、これは傑作だね」 青観さん 2009年12月20日 これが噂の これが噂に聞いていた「忠臣蔵」映画の中でも 最高傑作と言われる作品か! なるほど、これは確かに面白いし、よく出来ている。 何よりも大映映画のオールスター勢揃い、 男優も女優もこれ以上は無理であろうと言えるほどの 豪華な顔ぶれに、それだけでも観ていて飽きないし、 それに一つ一つのエピソードが これまた泣かせるではないですか! どう泣かせるかって? それは見てのお楽しみてことで、 いやはや、それにしてもこの顔ぶれは本当に凄い。 長谷川一夫の大石蔵之助がはまりすぎていて、 台詞にしてもかっこ良い。 これほどまでにこっか良い大石蔵之助は 他では中村錦之助しか知らない。 そんな長谷川一夫の仲間達の中で これまた鶴田浩二が特に良い。 若尾文子との別れのシーンでのあの時の二人が良い。 若尾文子に対する鶴田浩二の見せる優しさと それに応えようとする若尾文子の可愛さ抜群です。 他にも山本富士子の これまた白い服のお似合いなことといったらない。 何度も言うように とにかく出演者の顔ぶれだけでも見ていて飽きないし そんな中で市川雷蔵と勝新の使い方、使われ方が 何だか勿体無く感じたのが残念です。 美しい映像美と男たちのかっこ良さに 美しく華やかな女性達と見所たっぷりな2時間40分でした。


わが町

オトーサン、 「これも、川島雄三監督の代表作だ」 期待してみましたが、いまいち。 「なんでかなぁ?」 舞台がなじみのない大阪だからでしょうか。 原題:わが町(1956) 監督:川島雄三 原作:織田作之助 脚本:八住利雄 Genre:Drama 上映時間:98分 あらすじ: 明治三九年、フィリピンのベンゲット道路建設に働く 佐度島他吉は警官と争ったため追放、 日霧戦役大勝に酔う大阪天王寺の裏長屋に 人力車と風呂敷包み一つで戻って来た。 落語家〆団治、後家のおたかなど長屋は相変らずむさ苦しい。 出航する前夜、情を交したお鶴が 四つになる初枝を抱え苦労していると聞いた他吉は 一時の意地もどこへやら。 お鶴に代って夜店に出るようになる。 やがてお鶴は急病で倒れ、他吉の鉄火ぶりを案じつつ息を引取る。 その後二十年の歳月は流れ大正十五年。 梶捧一筋に他吉の丹精の甲斐あり初枝も立派に成長、 若者新太郎と二世を誓う仲となる。 おたかの耳打ちでかんかんになった他吉も、 自分とお鶴の仲を考え、二人を結婚させてやる。 だが家を焼け出され他吉の許に転り込んでから腰抜け同然の新太郎。 他吉は業を煮やし初枝や〆団治の反対を押し切って 彼をフィリピンへ出稼ぎに行かせる。 身重な初枝を庇い稼ぎまくる他吉の処にある日新太郎客死の報。 初枝はそのショックで父を恨みつつ死ぬ。 遺児君枝を片手に他吉は梶棒を握り続ける。 初めは祖父を怖がり、いじけて、 同じ親なし子の夕刊配達次郎とばかり遊んでいた君枝も、 いつか他吉に懐いて来る。 やがて第二次大戦勃発、他吉の心はペンゲットにとぶが それも甲斐なく終戦。 GIを乗せて稼ぐ他吉も年には勝てず 君枝はタクシーのサーヴィス係。 彼女はある日、サルベージ会社で潜水夫をしている次郎に逢い、 他吉の望む日の丸湯の息子との縁談もよそに愛し合う仲となる。 次郎がマニラに行くと知り他吉も二人の仲を許す。 その頃、君枝の売り払った大切な俥で〆団治が ポン引をしているのをみつけた他吉は怒って乱闘の末、大怪我。 自分がフィリピンへ行く積りで貯めた金を使えと次郎へ遺書を残し、 瀕死の身で何処かへ出かける。 閉館したプラネタリュウム館で 他吉の死体が発見されたのはその日の深更だった。 出演者: 辰巳柳太郎 ... 佐度島他吉 南田洋子 ... お鶴/君枝 北林谷栄 ... おたか オトーサン、 「辰巳柳太郎かぁ」 熱演しているのですが、何か伝わってきません。 その他の出演者: 高友子 ... 初枝 殿山泰司 ... 桂〆団治 大坂志郎 ... 曽木新太郎 三橋達也 ... 花井次郎 河上信夫 ... 夜店の親方 小沢昭一 ... 敬吉 榎木兵衛 ... 若者 紀原土耕 ... 日の丸の湯の主人 菅原通済 ... 鶴田富造 User Rating:8.5/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.3/10( 31 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだなぁ」 User Reviews hi6chan2001さん 2010年10月5日 辰巳版「無法松」らしき映画 監督が川島雄三であって、 数十年に渡る日本の歴史と一代男の歴史を描いている 大河ドラマでもあって、 川島の演出も悪くはないのに、 なんとも話が大げさであって盛り上がらない。 織田作之助が原作なので、 第二の「夫婦善哉」みたいな関西のダメ男 話としてもいまいちだし、 辰巳を使っての、「無法松」っぽい親父ぶりを 描くにしてもいまいち。 何と言っても、別の監督の企画であったのを 川島が代理で撮っているので、 如何にも、川島自体がこの話を好きで無さそうであり 魂がこもっていないのが最大の敗因であろう。 オトーサン、 「共感できるひともいるんだ」 神保町シアターさん 2008年12月2日 これぞ堂々人生。 泣かせのしつこさもなく過剰な礼賛もなく 良いところも悪いところもひっくるめて 愛すべき人物として描いた川島雄三の隠れた佳作。 川島雄三作品とは これまであまり相性が良いとは言いづらい。 とはいっても 「幕末太陽傳」「女は二度生まれる」 しか見ていないじゃないかと言われれば まぁそれまでなんだが この辰巳柳太郎演じる決して悪い男ではないが 愚かで強情っぱりで不器用な他吉と それをとりまく長屋の面々と その町全てが愛しくてならない。 フィリピンでの困難な道路建設の体験を誇りとする男というのは 傍から見れば迷惑な男で 現在ならまず間違いなく敬遠される人種に違いない。 うざいの一言で片付けられるだろう。 時によれば実に危うい性質でもあり人畜有害でもある。 しかしそれが危ない橋を辛うじて渡っていられるのも 妻がいて娘がいてとなりの落語家〆団治(殿山泰司)がいて・・ と周囲の人間が居てくれるからだ。 彼が彼自身のみで完結していない もっと大きな「わが町」の中の一ピースであればこそ こういったムチャも出来るのだと見える。 極端な危険も安全もなかったから。 お話の展開的にはぐっと引き込まれっぱなしで しかし辛いことが立て続けに起きてゆく。 最後は老いさらばえて泣き明かし惨めにも見える。 (いやまだ先があるんだが) だが敢えて言えば、 いやいうまでもなくだからこそ感動する。 例として引き合いに出すには適切であるか迷うが 「真実のマレーネ・ディートリッヒ」という映画があった。 まぁ退屈だったな。 この人は素晴らしかったのですよの羅列で その人の人生に触れたという感じはしないし感動もしないからだ。 孫娘から他吉への手厳しい批判の眼差しは 彼自身を抉るがごとくだ。 だがどちらにせよ、こうとしか生きられなかったという 諦めと憐れさと共感等ない交ぜにしたラストは やはり根底に愛情があることを感じさせる。


おおかみこどもの雨と雪

オトーサン、 「うれしいね」 地上波で、細田守さんの映画を上映するなんて... これまで、いくつか彼の作品をみましたが、 ポスト宮崎の最右翼ではないでしょうか。 彼なら、世界で勝負できるでしょう。 原題:おおかみこどもの雨と雪(2012) 監督・原作:細田守 脚本:細田守/ 奥寺佐渡子 Genre:Anime/Drama/Family/Fantasy 上映時間:117分 あらすじ: 大学生の花は相手が“おおかみおとこ” とは知らずに恋に落ちてしまう。 しかし、“おおかみおとこ”であることを打ち明けられても 花の気持ちは変わらなかった。 やがて2人の間には、人間とおおかみの2つの顔を持つ “おおかみこども”、姉の“雪”と弟の“雨”が生まれる。 そして雪と雨が人前でおおかみにならないよう注意しながら、 家族は都会の片隅でひっそりと、しかし幸せに暮らしていた。 そんなある日、父親の“おおかみおとこ”に突然の死が訪れる。 花は悲しみに暮れながらも、子どもたちを一人で育てるために 決意を新たにし、緑豊かな山あいの村へと移り住む。 大自然の中でのびのびと成長していく雪と雨。 だが、2人には重大な選択のときが迫っていた。 声の出演者: 宮崎あおい ... 花 大野百花 ... 雪 加部亜門 ... 雨 オトーサン、 「いい設定だね、狼と人間のあいのこ」 田舎の風景も、慣れない畑仕事に取り組む有様は、 わが体験に響きあいました。 その他の出演者: 黒木華 ... 雪(少女期) 西井幸人 ... 雨(少年期) 大沢たかお ... 彼 林原めぐみ ... 草平の母 中村正 ... 細川 大木民夫 ... 山岡 片岡富枝 ... 韮崎のおばさん 平岡拓真 ... 草平 染谷将太 ... 田辺先生 谷村美月 ... 土肥の奥さん 麻生久美子 ... 堀田の奥さん 菅原文太 ... 韮崎 User Rating:6.6/10( 83 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 2,012 votes) Yahoo! オトーサン、 「当然の受賞だね」 日本アカデミー賞受賞 ・アニメーション作品賞 User Reviews 花守湖さん 2013年5月17日 おおかみになった姿がかわいいですね。 ぜんぜんおおかみに変身しても困っていないかんじがしますね。 むしろ変身したら、おっ?とおもいます。 とくにお姉ちゃんおおかみがわんぱくでかわいかったです。 お母さんもとてもがんばっていました。 こっちも、つい、がんばれ!と叫びそうになりました。 僕はお母さんから叱られてばかりいたので、 こういうやさしいお母さんのほうが良かったなと思いました(笑) 弟さんは、不良になっちゃいましたね。 でも最後はお母さんを助けたのでゆるすことにしました。 きつねさんが師匠というのも、 おもいのほか、タイヘンだな、とおもいました。 まあ弟のような人の道をふみはずした人生も アリだと思いました(笑) 野生になっても、 お盆と正月ぐらいは家に帰って親孝行しろよ、と思いました。 こういう映画はだいすきです。 やっぱりエイガはいいですね。 とてもたのしかったデス。 オトーサン、 「高望みしすぎじゃない?」 前田有一さん 2012年7月26日 意欲的な試みも不協和に終わる 細田守監督の最新作は、おとぎ話のなかに リアルな出産子育ての物語を入れ込むという 極めて意欲的な作品である。 これを監督は、子供たちにとっては楽しいおとぎ話、 若者にとっては、子育ての驚きと憧れ、 そして親たちには子供の成長を懐かしがれるようにと 全年齢向けにアピールすべく脚本を作り上げた。 だが、それらはもともと混ざり合うことのできない要素であった。 また、その試みにアニメーションというジャンルや 彼のタッチが適切だったかについても疑問が残る。 大学生の花(声:宮崎あおい)が恋に落ちた男性は狼男だった。 やがて二人の間に父親の特徴を受け継いだ 「おおかみこども」が二人生まれた。 人前で変身を見られたら一家の幸せは終わり。 だから花は人の目から隠れるように、 だがそれでも幸福いっぱいに都会の片隅で彼らを育てていたが、 あるとき彼女に悲劇が訪れる。 この映画を見るとどこか落ち着かない気分にさせられる。 生理的に受け付けないというか、 演技も演出もくさくて見ていられないというものである。 それは、監督の考察の浅さに 原因の一つがあるのではないかと思う。 この監督が出産子育てを経験したことが あるのかどうか知らないが、 作品を見る限りでは どうもそれらを想像メインで描いているような、 表層的なものを感じてしまうのである。 子作りから授乳シーン等、 子供が見るアニメーションにしては意外性ある描写もあるが、 そこから感じるのは生命の神秘や感動ではなく、 そこはかとない居心地の悪さである。 なにしろコトの始まりは獣姦だ。 国民的アイドル女優がエッサエッサとそんな場面を演じている。 さすがの若き演技派、宮崎あおいもさすがにこれは初経験であろう。 それはともかく、音楽が流れっ放しの恋愛パートもわざとらしい。 恋愛をやたらと美化、純化したがるのは オタクな人たちの特徴だと思うが、 いったいなぜなのか。少しは不自然に思わないのか。 こうしたオタクアニメのひな形で 純朴な絵本ファンタジーを作ってしまったような、 しかも時折前述したような生々しい描写が入るという、 きわめて食い合わせが悪い作品である。 この監督の特徴である女性キャラの号泣シーンも、 相変わらず盛大にわんわんやっていて見ていて気恥ずかしい。 あまりにもくさすぎる。 キャラクターの満面の笑顔も、 へたくそな女優の0か100かの単純な表情づくりを みているようで共感しにくい。 ここであげたようなオタクアニメ臭がなければ、 決して悪い企画ではなかったと思う。 だがそれがかもしだす居心地の悪さが、 ときに作家の狙いだの作品のテーマを考えるのも 嫌にさせてしまうことがあるのだ。 このマイナス点について、作り手側は一度考えてみてほしい。 この際だからもっとはっきり言おう。 おおかみこどもが目をウルウルさせて猫耳を出したり、 そういったところがとにかく気持ち悪いというのである。 こういう上目づかいを描いておけば可愛いでしょ?  ネコミミ可愛いでしょ?  とオジサン揃いの製作側に語りかけられているようで 生理的にぞくっとくるのである。 要するに、作家のタッチと、 やりたいテーマがかみあっていない。 例えば大人気の「時をかける少女」(06年)は、 元ネタが中年男性大絶賛のアイドル映画であり、 イタ恥ずかしなオタク系ドラマだから、 彼のタッチにドンピシャであった。 恋愛、出産、子育ての悩み、そして子供向けファンタジー…… あちらを立てればこちらが立たぬ 関係性の上に成り立った組み合わせであって、 ちょいと無理があったのではないか。 人里離れなくては育てられない特殊な要素 (映画の中ではオオカミ人間)を、 なにがしかに例えているのかと考えてみていたが、 そうした社会的な問題提起も感じられず。 いずれにせよこれをエンターテイメントとして仕上げるには相当な力量がいる。 本作を見る限りまだその域に渡しているとは思えないが、 それでも細田監督の次回作には期待したい。 テーマの選別さえ誤らなければ、 傑作を量産できる才能であることだけは間違いないのだから。


ニューイヤーズ・イヴ

オトーサン、 「なつかしいな」 ニューヨークの大晦日、タイムズスクエアでの カウントダウンに参加しました。 ---寒かったな、感激したなぁ。 調べると、1999年でした。 一生の思い出になりました。 原題:New Year's Eve (2011) 監督:Garry Marshall 脚本:Katherine Fugate Genre:Comedy / Romance 上映時間:118分 あらすじ: ニューヨークの大晦日。 新年への期待で浮き立つ特別な一日。 ニューヨーク市警のクレアは、カウントダウンを仕切る。 彼女をサポートするのは、警官ブレンダンだ。 ケータリング会社の社長ローラは、 カウントダウン・ライブを控えた日、 やってきた元カレのジェンセンに平手打ちをする。 入院中の報道カメラマンのスタンを 看護師のエイミーは優しく気遣う。 少女ヘイリーは、カウントダウンでの ファースト・キスを夢見ていたが、 母親キムの反対にあう... 出演者: Hilary Swank ... Claire Morgan(クレア) Katherine Heigl ... Laura(ローラ) Robert De Niro ... Stan Harris(スタン) Sarah Jessica Parker ... Kim(キム) オトーサン、 「ま、印象に残ったのは、この4人だね」 その他の出演者: Ludacris ... Brendan(ブレンダン) Halle Berry ... Nurse Aimee(エイミー) Jon Bon Jovi ... Jensen(ジェンセン) Abigail Breslin ... Hailey(ヘイリー) User Rating:5.5/10( 45,546 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 1,156 votes) Yahoo! オトーサン、 「良否がにわかに判定し難い映画だね」 ラジー賞ノミネート ・ワースト作品賞 ・ワースト主演女優賞 サラ・ジェシカ・パーカー ・ワースト監督賞 ゲイリー・マーシャル ・ワースト・アンサンブル演技賞 User Reviews natyganceさん Argentina 2011年12月21日 本当に楽しめる いろいろなひとが世のなかにはいる。 悪い批評にもかかわらず見たが、後悔しなかった。 ひとびとは、ほろ苦い存在だ。 新年について、この時期について、 ひとびとがどう感じているかについての 甘い映画が本作だ。 私は暖かい気持ちになった。 この映画は、特殊効果だらけのスマートな映画ではない。 だが、時にひとは、こういう映画を必要としている。 私は、挑戦しない映画には反対の立場だ。 本作は、カンペキな新年映画だ。 来るべき年に希望をもち、毎日を十分に生きよ。 登場人物が大勢なのは、オーケーだ。 彼らを知っていくにつれ、 自分の姿を大なり小なり見ることができるから。 いろいろなひとが、この時期、 どう過ごしているか どう感じているか、 何を変えたがっているか、 そうしたことを見るのは、本当に興味深い。 本作には、私の見る限り、暖かい希望がある。 ひとには時には、休息が必要だ。 大きく息を吸う、それが映画だ。 オトーサン、 「群像劇って、監督の手腕が問われるよね」 ASHさん 2011年12月23日 愛は希望を与える 思い返せば、2010年2月に 「バレンタインデー」が公開されて、 あれから1年と10ヵ月。 その映画のコメントにあった 大晦日をテーマにした続編が実際に大晦日を迎える前に こうして公開されたのだから、早いもんだよ。 こういう映画は年が明けてから観ちゃうと 気分が出ないだろうと思い、イソイソと出向いたわけ。 で、結論から言うと、続編ではなかったわ! LAを舞台に、バレンタインデーの1日に起こった 老若男女の恋愛にまつわる悲喜こもごもを描いた群像劇が 「VD」だったわけだが、 今度は舞台をNYに移して、 大晦日のカウントダウンまでの1日を群像劇で描く。 「VD」も豪華キャストが揃った壮観な映画だったけど、 この「NYE」はさらにそれを上回る豪華キャストが集結!!  こうなると、お話を見せることよりも キャストの豪華さを謳っているかのようで、 散漫さも比例して上回っているような…。 アルトマン・スタイルのロマコメだった「VD」だけど、 本作でもそのスタイルは踏襲されているんだな。 メインを張るキャストたちに 見せ場をちゃんと用意してあるのには、ある意味で驚いた。 なんせ10人を越えるキャストが集結した映画だから、


しとやかな獣

オトーサン、 「この原作、新藤兼人さんなんだ」 2012年、満100歳で亡くなられた監督さん。 こんな脚本を書いておられたとは。 原題:しとやかな獣(1962) 監督:川島雄三 原作・脚本:新藤兼人 Genre:Drama 上映時間:96分 あらすじ: 元海軍中佐の前田時造は郊外にある エレベーターのない団地に住んでいる。 時造には妻と二人の子供がおり、 芸能プロダクションで勤める息子の実、 流行作家の愛人である娘の友子を使って金を稼いでいた。 実は会社の経理である三谷幸枝と深い仲にあったが、 幸枝から別れを切り出されてしまう。 念願だった旅館の開業が決まったので、 彼女は芸能プロダクションも辞めるというのだ。 出演者: 若尾文子 ... 三谷幸枝 伊藤雄之助 ... 前田時造 山岡久乃 ... 前田よしの 川畑愛光 ... 前田実 船越英二 ... 神谷栄作 オトーサン、 「伊藤雄之助さんは、芝居巧者というより 性格俳優だね」 その他の出演者: 浜田ゆう子 ... 前田友子 高松英郎 ... 香取一郎 小沢昭一 ... ピノサク 山茶花究 ... 吉沢駿太郎 ミヤコ蝶々 ... マダムゆき User Rating:7.9/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.1/10( 105 votes) Yahoo! オトーサン、 「昔の映画とは思えない」 User Reviews moemumuさん 2013年10月20日 若尾文子を、ホンモノの女性にした作品 監督、川島雄三は、大映映画製作陣に、 「若尾クンを、女にして見せます」と 啖呵切って製作したこの作品。 タバコを吸い、髪型が左右非対称にした若尾文子、 金を巻きあげることにはエロスでもなんでも使いまくる… 当時はあまり理解されなかったが、 バブル経済を先読みしていた川島雄三。 今みても、時代ズレがない。 アパートの撮影、床、天井に穴を空けまくり、 奇矯なアングルで撮影を慣行した。 金髪眉毛の小沢氏は、撮影現場で、 伊藤雄之助氏に、ビックリされ、 「オレこの映画、やめたい」と言わしめた小沢の演技力。 たった17万円を、返せという小沢。 卑小な人間こそ、真の人間心理であることを見抜く。 カネないことを見せかける伊藤、 催促されるのに、テレビを隠す。 小物の悪人ばかり登場だが、 現代を見越した川島の洞察力はすばらしい。 若尾文子は、度胸座った悪役女性で、 この作品で演技力の高さを見せつけた。 それにしても、小沢昭一氏は、 川島作品では、どれも光っており、 早稲田の友人、今村昌平より、 川島雄三に影響を受けまくってしまった。 すべて悪役で固めたが、 人間の生きる悲しみを描いていることに、 ジーンと来る作品だ。 オトーサン、 「なるほど、一理あるね」 呑気呆亭さん 2013年11月19日 山岡久乃=しとやかな獣 カメラは殆ど公団住宅の室内を出ない。 その舞台に入れ替わり立ち替わり現れる 人物たちは、皆一癖ありげな連中である。 それに応対する四人の家族も それに負けず劣らずくせ者揃いである。 その群像劇を伴奏する音楽は 能狂言のそれ、ということは、 演出の川島雄三が目論んだのは 公団住宅という近代の入れ物に 「狂言」の人物をぶち込んで かき混ぜてみたらどうなるか という実験であったのではなかろうか。 その人物像の中で異彩を放つのは 男三人を手玉に取る女・若尾文子であって、 とうぜん観客は題名の「しとやかな獣」とは この女だろうと思いこむのだが、 エンドマ−クを見ながら ふと、待てよ、 実はこの「しとやかな獣」とは、 親爺も息子も娘も、 そしてすべての登場人物たちを物静かに、 しばしば粗暴な言葉のやりとりを たしなめつつ手の平の上で操って、 何ごともなかったことにしてしまうこの母親、 山岡久乃こそではなかったか。 この母親の顔に能面のような無表情が 現れる場面が二度あった。 一度は父親の伊藤雄之助が “二度とあの惨めな生活に戻るものか!” と家族の前で宣言する場面と、 ラストの船越英二の公団住宅の屋上から 飛び降り自殺する有様を目撃した、 そしてそのことを他人の災難として 片付けてしまおうと決めた場面であった。 チャッカリとルノワ−ルの絵画の真偽を 鑑定させておきながら、 誰にもそれを漏らさずにいた この母親こそ「しとやかな獣」なのであった。


アメリカン クリスマス・キャロル

オトーサン、 「クリスマスまで、あと一週間か」 大きなケーキを切り分けるのが楽しみでした。 でも、子供たちは、それぞれ所帯をもって、 大きなケーキを買ってもしょうがなくなりました。 それに、ケーキも食べられない身体となっては... 原題:An American Christmas Carol (TV 1979) 監督:Eric Till 原作:Charles Dickens 脚本:Jerome Coopersmith Genre:Drama / Fantasy Country:Canada / USA Language:English 上映時間:98分 あらすじ: ニューハンプシャー州コンコードに ベン・スレードという老人がいた。 金融業を営むスレードは金持ちだがけちで、 その容赦ない取り立てに人々から嫌われていた。 クリスマスの前日も、返済が滞っている 農家のリーブスから家具、 児童養護施設経営のジェサップからピアノ、 本屋を経営するメリーベールから 本の皮の背表紙を差し押さえて回った。 町の人々から頼まれた採石場再開の相談を持ちかけた 事務員のサッチャーを役立たずと首にしてしまう。 その後、一人残って仕事を片付けるスレードの前に、 今は亡きビジネスパートナーのレーサムが姿を現す。 地獄にいるというレーサムは、 スレードには まだ地獄落ちを免れるチャンスがあること、 これから3人の精霊が スレードを訪ねてくることを告げて、姿を消す。 最初に現れた精霊のメリーバールは、 スレードを彼の少年時代へと連れていく…。 出演者: Henry Winkler ... Benedict Slade(スレード) R.H. Thomson ... Thatcher(サッチャー) Ken Pogue ... Jack Latham(レーサム) オトーサン、 「憎たらしい、じじいだね」 でも、大変、立派な俳優さんですね。 その他の出演者: Dorian Harewood ... Matt Reeves リーブス Gerard Parkes ... Jessup ジェサップ David Wayne ... Merrivale メリーベール Susan Hogan ... Helen Brewster Cec Linder ... Auctioneer Michael Wincott ... Choir Leader William Bermender ... Orphan Brett Matthew Davidson ... Orphan Christopher Crabb ... Tim Tammy Bourne ... Sarah Thatcher Chris Cragg ... Jonathan Thatcher James B. Douglas ... Sam Perkins Arlene Duncan ... Jennie Reeves Linda Goranson ... Mrs. Doris Thatcher Jefferson Mappin ... Joe Mary Pirie ... Mrs. Brewster Sammy Snyders ... Young Slade Ruth Springford ... Mrs. Tidings Chris Wiggins ... Mr. Brewster Alexander Galant ... Orphan User Rating:6.5/10 ( 577 votes)IMDb オトーサン、 「まあ、こんなところかも」 User Reviews dlwoodsさん Naches, Washington, USA 2000年12月23日 大好きなクリスマス・キャロル映画 長い間、この映画が好きだった。 残念ながら、いま住んでいるところで、 何年もの間、TVでやっていないか探していたが、 ダメだった。 うれしいね。 ついに、この映画をほめるチャンスがめぐってくるなんて。 ヘンリー・ウィンクラーが、素敵な役者なので、 実に嬉しい体験だ。 もうひとつ印象的だったのは、 かれと製作陣がこの不滅の物語に 違う解釈をしたことだ。 結論だが、何年も経って、 TVで再放送されて、 この映画をほめる機会を与えてくれたのが 実にうれしい。 オトーサン、 「クリスマスの原点に立ち返ろう!」 ゴリラの赤ちゃんだって、 こんなに殊勝な文章を書いているのだから、 ヒトも、反省しなくては... 何か、いいことが起きますように! ゴリラの赤ちゃんさん 2013年12月19日 映画『アメリカンクリスマスキャロル』1度は見るべき♪ いやぁ、感動。 やはり、生涯勉強ですね これこそ、 クリスマスに見るべき映画だと思いました!! 本日、午後のロードショーで拝見しました。 観られて本当によかったと、 心からありがとう!!を叫びたい こどもの頃に、 ディズニーのアニメーションで 『クリスマスキャロル』を観て、 ただただ雰囲気が恐いよ〜って思って、 今思うとあんまり真髄を 理解できてなかったなぁってわかりました。 クリスマスキャロルは大人こそ見るべき!! 今回、それが実写で見られるなんて本当に嬉しかった。 大人が今後、残りの人生をどう生きていくかについて、 ものすごく考えさせられるし、 非常に影響を与えてくれる素晴らしい映画です。 精霊たちの言葉1つ1つ重く、深く心に響きます。 この映画を観て感じたことがたくさんあるんですが、 特に思ったことは、 今一度「自分と向き合ってみることの大切さ」です。 自分はどういう人間なのか、 現在の自分は身近な人を幸せにできているか、 自分の過去現在未来は? そんなことを考えるきっかけになるので、 是非大人の方にお勧めしたい! そんな気持ちになりました。 いまの自分は、 自分の過去のすべてが作ったものなんですよね。 でも、それを思い返すことって、なかなかない。 それは、見ないようにしていたり、忙しかったり、 忘れてしまっていたり…理由は様々ですが。 決して過ぎたことを悔やむのではなく、 過去の自分をもう一度思い返してみて、 そこから大切なことに自分で気がついて、 今と未来を自ら変えていく。 自分が今に至るまで、 そういえばどんな日々を過ごしてきたんだっけ? こんなに優しくしてくれた人がいたなぁ。 自分はあのときあの人をきっと傷つけてしまったなぁ。 あのときの自分はこんな考えを持っていたなぁ。 つらかったなぁ、たのしかったなぁ… 私自身、じっくり振り返ってみると、 あの人この人と、あんなこと〜こんなこと〜 あった〜でしょ〜♪なんですよ。 たくさんたくさん人と関わりながら、 たくさんの出来事のなかで、 その都度いろいろな気持ちを 抱きながら生きてきて、今がある。 その当時のことを1つ1つ考えてみると、 そのときの自分のことを少し冷静な目でみることができて、 必ず「今思えば…」って言葉が浮かびます。 過去は後悔のためにあるのではなく、 今とこれからのためにあるんだなぁ、と。 そう、だから過去の自分を見ながら、 “何が一番大切なのかに、今気がつくこと” が大切だということ。 本当に気がつくことが出来たら、 未来は変えられる可能性があると。 大切なのは、 成功なの? お金なの? 地位なの? 自分自身なの? 幸せってなんなんだろ? 一人一人違うことかもしれませんが… 幸せは、すべて人の目には見えないものなんじゃないかな? って私は思います。 人間の幸せは一人では叶わなくて、 必ず人と人の間にあると思うんです。 人の心と人の心の間に 人を愛すること、人に愛されること、 それが生きた証になるって この映画を見て本当にそう思うことができました。 私のなかで最も印象的なシーンには、 こんな内容の台詞があります。 家族は、ずっと一緒にいられるわけではない。 結婚したり、旅にでたり。 でも、どんなに離ればなれになっても、 愛された魂は消えないんだよ。 だから、家族のことずっとずっと忘れないでいようね。 約束。 すごく、素敵なシーンです。 本当にそう思います。 クリスマスって、 幸せって何なのか、改めて考える 本当に良い機会なのではないかな?って思います。 この映画は、 クリスマスは自分の周りの大切な人たちの幸せを 考える日なんだなって思わせてくれる映画です。 『アメリカンクリスマスキャロル』を見ながら、 自分の人生の在り方について、 幸せについて考えるクリスマスも 本当に素敵だと思いました そんなクリスマスも1度はいかがでしょうか? ̄


女は二度生まれる

オトーサン、 「予告編みたいだね」 若尾文子さんは、この映画の題名のように、 人生を2度生きたのではないでしょうか。 最初は、大映の看板女優として、 2度目は、建築家・黒川紀章の妻として、 政治家に。 原題:女は二度生まれる(1961) 監督:川島雄三 原作:富田常雄 脚本:井手俊郎/ 川島雄三 Genre:Drama 上映時間:99分 あらすじ: 芸者の小えんは、芸者。 銭湯への行き帰りに出会う 大学生の牧や、 貧乏な寿司職人の野崎も、気風が好きだ。 遊び人の矢島と箱根へ行ったりもする。 置屋が営業停止となって、 小えんは銀座のバーで勤める。 芸者時代に出会った筒井と再会し、愛人に。 だが、筒井は、亡くなってしまう。 出演者: 若尾文子 ... 小えん 藤巻潤 ... 牧純一郎 山茶花究 ... 矢島賢造 フランキー堺 ... 野崎文夫 山村聡 ... 筒井清正 オトーサン、 「若尾文子の いいところも、悪いところも、 すべてが出ているね」 その他の出演者: 山岡久乃 ... 筒井圭子 江波杏子 ... 山脇里子 上田吉二郎 ... 猪谷先生 高見国一 ... 景山孝平 倉田マユミ ... 吟子 紺野ユカ ... 木村信子 中田勉 ... 呉服屋 中條静夫 ... 田中 潮万太郎 ... 桜田 村田扶実子 ... お高 山内敬子 ... とき哉 菅原通済 ... 島崎 平井岐代子 ... 寿美吉 大山健二 ... 部長 目黒幸子 ... 小吉 村田知栄子 ... お勢 仁木多鶴子 ... 野崎の妻 穂高のり子 ... 園子 八潮悠子 ... 桃千代 酒井三郎 ... アパート管理人 竹里光子 ... 戸むらの女中 User Rating:7.5/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.0/10( 55 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 ブルーリボン賞受賞 ・主演女優賞 若尾文子 User Reviews クリモフさん 2009年1月21日 芸妓の生き様 川島雄三さんの作品で評価の高い一本ですが、 あまり自分には合わなかったなぁ。 良さはわかるんですがね、 いまいち主人公小えんの動向にあまり興味がもてなかった。 というか、小えん自体のキャラに魅力を感じられなかったです。 こういう映画でそうなってしまうともう致命的。 確かに話の運び方、カメラワーク、間の取り方など、 非常によく出来ているのはわかるんだけど、ノレませんでした。 ただただ一人の女が行き当たりばったりで生きているようにしか 見えなくなってしまいましたね。 うーん、苦手なジャンルだなぁ、好みの問題か、 キャストは皆好演。 若尾文子自身はとても魅力的で、 この人が画面に出ているだけで退屈することはありませんでした。 フランキー堺も抑えているがうまい。 ただ、そんな中、私の心をかっさらっていったのは、 チラっと出てくる江波杏子なのでした。 オトーサン、 「見ればみるほど、良くなる名画だね」 青観さん 2005年12月25日 若尾文子の映画 川島雄三監督が若尾文子を女にしてみせますと 宣言して撮られたというこの映画、 紛れもなく若尾文子の映画であって、 若尾文子のしたたかさ、本能のままに生きている女、 芸者の時の小えんともう一人の姿をしている時のともこ、 どっちも間違いなく若尾文子の可愛さが 画面を通して見ている者に迫ってきます。 初めに若尾文子と最初の愛人である山村聡の二人が 布団に寝そべっているシーンでのあのゾクゾク感、 若尾文子演じる芸者小えんが名刺をくださる。 お名前を尋ねるシーン、 名刺を貰って「二級建築士!へえ!」て言うのを聞いて、 思わず噴出しそうになる。 まるで若尾文子の人生そのもののようなあのやりとり、 そして、若尾文子に関わろうとする他の男達、 フランキー堺も山茶花究も相変わらずの芸達者ぶりを 発揮していてそれだけで楽しい。 女風呂を覗こうとしている山茶花究のフラフラした態度の面白さ、 フランキー堺と若尾文子の寿司屋さんでの会話の楽しさ、 そんな楽しさを十二分に描きつつも 女の強さと弱さ、男のだらしなさをテンポ良く描く この川島雄三監督の演出の素晴らしさ、 あのラストに関してもいかにも川島雄三監督らしい、 それはこの監督の他の作品にも見られる終わり方、 見ている私達に対して、 あの後のどういう風に話が進んで行くのか? 若尾文子演じる小えんが本当の意味で 女としての幸せを掴んでいつまでも女らしく、 そして、小えんらしく自由で明るくたくましく生きて行く 未来を予感させる終わり方、 正しくタイトル通り「女は二度生まれる」であって、 見事な余韻を残したまま終わりとなる。 川島雄三監督という監督さんは余韻の残らせ方が抜群に上手い。 これもまた川島雄三監督、若尾文子の代表的作品として言える そんな素晴らしい映画です。


恋人までの距離(ディスタンス)

オトーサン、 「どの程度の距離なんだろう?」 事前に、予想するのは、楽しいものです。 「友達以上、恋人未満か?」 「恋人以上、セックス未満かな」 原題:Before Sunrise (1995) 監督:Richard Linklater 脚本:Richard Linklater/ Kim Krizan Genre:Drama / Romance Rated R for some strong language Country:USA / Austria / Switzerland Language:English / German / French 上映時間:105分 あらすじ: ヨーロッパの長距離列車の中で出会った アメリカ人学生ジェシーと、フランス人女学生セリーヌ。 ふとしたことから意気投合した二人は、 翌日の朝までの時間、ウィーンの街を歩き回る。 出演者: Ethan Hawke ... Jesse(ジェシー) Julie Delpy ... Celine(セリーヌ) オトーサン、 「2人の相性がバツグン!」 「ジュリー・デルピー、いいね」 経歴をみると、才色兼備です。 JUlIE DELPY ジュリー・デルピー 誕生日: 1969/12/21 出身 : フランス/パリ 両親共に俳優で、5歳から舞台に。 15歳の時にジャン=リュック・ゴダールに見出される。 1985年、「ゴダールの探偵」でデビュー。 1990年、ニューヨーク大学で映画作りを学ぶ。 2001年、市民権を取得。 2002年、「Looking for Jimmy」を監督。 2003年、アルバムCD「Julie Delpy」も発表した。  2004年、「恋人までの距離」の続編「ビフォア・サンセット」に出演。 脚本も執筆し、アカデミー脚色賞にノミネート 自作の曲を演奏するなど多彩な才能を披露した。 出演作: 1985年「ゴダールの探偵」 1986年「汚れた血」 1987年「ゴダールのリア王」「パッション・ベアトリス」 1988年「天使の接吻」 1990年「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」 1991年「ボイジャー」 1992年「彼女の存在」 1993年「グローリーデイズ/夢見る頃はいつも」      「キリング・ゾーイ」「三銃士」 1994年「トリコロール/白の愛」 1995年「恋人までの距離(ディスタンス)」 1997年「TRANS」「愛のトリートメント」      「ファングルフ/月と心臓」「ティコ・ムーン」 1998年「ゴダールの映画史」「GO!GO!L.A.」 2001年「セックス調査団」「ウェイキング・ライフ (声)」 2004年「ビフォア・サンセット」 2005年「ブロークン・フラワーズ」 2006年「ザ・レジェンド・オブ・ルーシー・キーズ」      「ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男」 2007年「狼たちの報酬」「パリ、恋人たちの2日間」 2009年「血の伯爵夫人」 2011年「スカイラブ」 2012年「ニューヨーク、恋人たちの2日間」 2013年「ビフォア・ミッドナイト」 その他の出演者: Andrea Eckert ... Wife on Train Hanno Poschl ... Husband on Train Karl Bruckschwaiger ... Guy on Bridge Tex Rubinowitz ... Guy on Bridge Erni Mangold ... Palm Reader Dominik Castell ... Street Poet Haymon Maria Buttinger ... Bartender Harald Waiglein ... Guitarist in Club Bilge Jeschim ... Belly Dancer Kurti ... Percussionist Hans Weingartner ... Cafe Patron Liese Lyon ... Cafe Patron Peter Ily Huemer ... Cafe Patron User Rating:8.0/10 (107,758 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 1.502 votes) Yahoo! オトーサン、 「世界の名画の239位だ」 ・Top 250 #239 ・ベルリン国際映画祭受賞  監督賞 リチャード・リンクレイター 同ノミネート ・金熊賞 リチャード・リンクレイター User Reviews Jess-76さん Stirling, Scotland 2000年3月8日 素晴らしい人間感情の単純さが美しい。 . この映画は、吟味したり、研究する類のものではない。 絶対的な美しさは、シンプルなラブ・ストーリーにある。 2人の人生が、現実の真只中に投げこまれて、 シンプルな愛の夜へと続いていく。 誰だって、人生で時にはこの映画に描かれた ジェシーとセリーヌの結びつきを夢見るだろう。 ごく少数のひとしか、見出せない。 この映画は、シンプルにエレガントに 人間感情の基本的な情熱が、 赤の他人の間に生まれる可を示している。 この映画の美しさは、 ストーリーが最も重要な要素となっている。 結末は、刺激的で感動的だ。 暗闇の夜のシーンが、 日の出とともに寂しい昼の光に替わる。 そして、2人のストーリーも終わる。 この映画、たまたま深夜テレビでみた。 決して忘れないだろう。 実によく出来ているので、 観客は、決して問うことはないだろう。 こんなことが人生において本当に起こりうるのだろうか。 そのなかに、リアリテイが現存するのだろうか。 この映画では、単純に2人の赤の他人が、 ウィーンの寂しい夜のきらめきに誘われる。 一夜のすばらしい愛。 傑作映画だ。 オトーサン、 「続編があるのか!」 ・ビフォア・サンセット」(2004年) さらに、ゾクゾクさせる朗報が! 2014年の1月に劇場上映されるそうです。 ・ビフォア・ミッドナイト」 ロビーJさん 2008年4月16日 イーサン&デルピー! 前々からずっと気になっていた作品です。 やっと今回前に買っていた中古のビデオで鑑賞しました。 もう最高に良かったです! まさかここまで素晴らしいラヴ・ストーリーとは 思っていなかったので、久々にテンションが上がりまくりでした。 イーサン・ホークとジュリー・デルピーの自然な会話が とても良いですね! 本当にドキュメンタリー映画を見ているような感じでした。 2人の表情や台詞の素晴らしさも半端じゃないし、 ウィーンの美しい街並みがまた堪らなく素敵です。 ラストまで目が離せず、 アッという間に見れてしまう作品でした。 デルピーのファッションもキュートで素敵だし、 あまり好きじゃなかったイーサン・ホークの あまりのカッコよさにも驚きでした。 なのでちょっと彼の映画もこれからはもっと見ていきたいですね。 とにかく出逢いからラストまでの自然な流れは 本当に素晴らしいとしか言いようがないです。 という訳で私はもう2回も一日で見てしまいました。 それに続編も早速レンタル・ショップに借りに行きましたよ。 いやぁ〜また続編の方もかなり良かったです☆ とにかく久しぶりに ここまで完成度の高いロマンス映画に出逢えて幸せです☆


青の炎

オトーサン、 「こんな乗り方ないだろう」 通学路の西湘バイパスは逆走するし、 ヘルメットも、手袋もつけていません。 高いロードレーサーを路上に施錠もせずに 放置する...イヤハヤ困ったものです。 原題:青の炎(2003) 監督:蜷川幸雄 原作:貴志祐介 脚本:蜷川幸雄/宮脇卓司 Genre:Suspence/Crime/Teens 上映時間:116分 あらすじ: 湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は 母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。 ところがある日、母が10年前に結婚して すぐに離婚した男・曾根が現われ、 家に居座ってしまったことから、 平和だった家庭は一変する。 曾根は傍若無人に振る舞い、 母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとする。 警察や法律では問題が解決できないと悟った 秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。 そして、インターネットや法医学書などから情報を集めて、 “完全犯罪”の計画を練り上げ、それを実行に移す。 恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、 それは完璧なはずだったが... 出演者: 二宮和也 ...櫛森秀一 松浦亜弥 ...福原紀子(女友達) 鈴木杏 ...櫛森遥香(秀一の妹) オトーサン、 「二宮和也はいいね」 多感な年頃、暴発するのもむべなるかな。 「秋吉久美子か...」 なぜか、藤谷美和子と間違えるのです。 その他の出演者: 秋吉久美子 ...櫛森友子(秀一の母) 山本寛斎 ...曾根隆司(秀一の義父) 中村梅雀 ...山本英司(警部補) 六平直政 ...加納雅志(弁護士) 竹中直人 ...私書箱の男 唐沢寿明 ...神崎慎太郎(秀一のバイト先の同僚) 近藤芳正 犬飼(秀一の担任) 渡辺哲 .. 小中(先生) 川村陽介 .. 石岡 拓也(秀一の幼馴染) User Rating:6.2/10( 102 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 1201 votes) Yahoo! オトーサン、 「若いひとには、受けるんだね」 嵐の二宮和也くんが、いいのでしょう。 User Reviews Tiffanyさん 2007年9月1日 何も考えずに最後まで観れた。 小難しくないし観てて楽な映画だった。 二宮和也の演技は一部鼻につく部分もあったが、 表情などよく頑張ったほうだと思う。 義父と家族達との確執はくどくならない程度に きちんと描けていてよかった。 最後、松浦亜弥とのやり取りのあと、 主人公には死んでほしいと思った。 できればこの先警察や「裁判」と闘わずに、 彼にはこのまま死んでほしいと思った。 そんなことを考えた直後に、そうなった。 なので個人的にはいい結末だった。 最後まで見ごたえがあったし これはいい掘り出し物だ。 面白い物語だと思う。 しかしラストシーンはもう少し考えてほしかった。 あの結末に松浦のああいうカットはあまり好きではない。 オトーサン、 「まったく同感」 黒美君彦さん 2005年3月17日 なぜに鎌倉 序盤は妙に芝居っぽい台詞回しに困ったが、 次第に映画として形になっていく。 二宮和也はまあ好演。 鈴木杏も妙に色っぽい秋吉久美子も 怪演の山本寛斎もそれなりにいい (松浦亜弥についてはコメント不能)。 ただ、舞台の鎌倉の風景に最後まで違和感を覚えた。 秀一(二宮)が閉塞感に陥り、 追い込まれていく印象はなく、 鎌倉の美しい風景と重なり 寧ろ開放的に殺人者になっていく―、 そこにあるべき葛藤は風景に溶け込んで稀薄になっていく。 ならばいっそ開放的な殺人者かというと、そうとも言い切れない。 「一日待ってくれ」との言葉に素直に納得する刑事はいないだろう。 自殺するかも知れない、くらいのことは普通考えるに決まっている。 行政解剖で病死となったはずの遺体の死因が なぜ感電死とわかったのかも不思議。 筋には綻びが見え隠れする。


アダム -神の使い 悪魔の子-

オトーサン、 「なぬ、すごい題名だね」 原題の"Godsend"は、神の使い。 しかも、名優デニーロが出演、 B級ホラーの午後ロードに奇跡が起きたのでしょうか。 原題:Godsend (2004) 監督:Nick Hamm 脚本:Mark Bomback Genre:Drama / Horror / SF PG-12 Country:USA / Canada Language:English 上映時間:102分 あらすじ: 生物教師のポールと写真家ジェシーの間には かわいい息子アダムがいた。 だが、8歳の誕生日を迎えた翌日、 アダムは交通事故で死んでしまう。 悲しみに暮れる夫妻に、 遺伝子学者ウェルズが、クローン再生を持ちかける。 許されないと知りつつも、夫妻は、提案を受け入れる 無事に生まれたアダムは、順調に育っていった。 しかし、8歳の誕生日を迎えた頃から、 徐々に不可解な言動が目立ち始める... 出演者: Greg Kinnear ... Paul Duncan(ポール) Rebecca Romijn ... Jessie Duncan(ジェシー) Robert De Niro ... Richard Wells(ウェルズ) Cameron Bright ... Adam Duncan(アダム) オトーサン、 「頑張ってはいるんだけどね」 その他の出演者: Merwin Mondesir ... Maurice, Young Thug Sava Drayton ... Young Thug #2 Jake Simons ... Dan Sandler Elle Downs ... Clara Sandler Edie Inksetter ... Footlocker Cashier Raoul Bhaneja ... Samir Miklat Jenny Cooper ... Sandra Shaw Thomas Chambers ... Jordan Shaw Munro Chambers ... Max Shaw Jeff Christensen ... Hal Shaw Deborah Odell ... Tanya User Rating:4.7/10( 19,940 votes)IMDb User Rating:4.3/10( 128 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね!」 User Reviews Rob Taylorさん London 2004年7月16日 クローンがテーマでも、2度と見るものはいない。 まったく面白くなかった。 最初から、映画の向かうところが分かっている。 だが、そのスィートタイムをうまく使っていない。 何度かクビがかっくんした。 おざなりに目覚めて、 繰り返されるショックの技巧につきあった。 この映画について、前向きのことは言えない。 真にネガティブなことも、言えない。 良くも、悪くもないのだ。 事実、刑務所に収容されているみたいだった。 観客の心を刺激するものは、ほとんどない。 クローンの使用についてのハリウッドのモラルには、 イライラさせられる。 正しいとは言えないだろう。 だが、このテ−マについての正当化は、 馬鹿気ている。 脚本家は、大衆の恐怖につけこんでいるのだ。 (マス・メディアも、それに輪をかけている) 火に油を注ぐようなものだ。 映画は、人間を蠅にしようとしている。 遺伝子組み換え食品を食べているからだろうか? 実によくない映画だ。 見てしまった私みたいなアホでも、 2度と見ることはないだろう。 お願いだから、ハリウッドは、 この映画のクローンだけはつくらないでほしい。 オトーサン、 「最後が、あまりにもお粗末だね」 ダークリーママさん 2006年11月9日 残念作 デ・ニーロが出ているので 狂気の演技を期待していたのですが、 わりと大人しかったです。 ホラーに必要なムチャクチャなムードがなく、 あんまり怖くない上、 映画が終わっても何も解決しておらず、 不満だけが残りました。 ただ真面目に誠実にていねいに作られているのは確かで、 その点は好感が持てます。 いつもは印象の薄いグレッグ・キニアのがんばりと、 レベッカ・ローミンの美しさが印象的でした。


「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ

オトーサン、 「すさまじいね」 認知症になった、この映画の父は、 異状行動を起こします。 ・万引きする ・ストーカーをする ・女性に抱きつく ・物を手当たり次第に投げる 原題:「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ(2012) 監督原案:和田秀樹 脚本: 大石三知子 Genre:Drama 上映時間:104分 あらすじ: 主婦として子育てを終え、 長年の夢だった大学教授への道を 歩みはじめようとしていた百合子だったが、 その矢先に父の修次郎が認知症を患っていることがわかる。 不安や介護に追われて家族はバラバラになっていくが、 同じ状況の家族が集う認知症家族の会で アルゼンチンタンゴを習い始めた修次郎に変化が訪れ、 そんな父の姿を見た百合子も再び夢に向かう決心をする。 . 出演者: 秋吉久美子 ... 鈴木百合子 橋爪功 ... 堂島修治郎 冴木杏奈 ... 堂島実加子 オトーサン、 「秋吉久美子さん、いいね」 情けない顔を演じては、天下一品。 認知症の父親・修治郎を演じた橋爪功さん、 見事になりきっていました。 その他の出演者: 松原智恵子 ... 町岡静子 小倉久寛 ... 市村俊明 木下あゆ美 ... 鈴木理菜 斉木しげる ... 鈴木弘 辻本祐樹 ... 木下亮介 User Rating:8.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews iyayo7さん 2013年11月15日 介護を家族に押し付ける日本社会 主人公はニュースキャスター出身の大学教授、 父親は名誉教授だが 妻が亡くなってからおかしな行動が目立つようになり、 認知症と診断される。 夫、娘、そしてタンゴの踊り手で アルゼンチンから急遽帰ってきた妹たちが面倒を見ることに。 人一倍責任感の強い長女である主人公は、 次第に介護うつの症状が出始める。 認知症の介護は仕事をしながらなんて 簡単なものではないことや、 介護施設の社会インフラが不十分なことなどが描かれていく。 これだけでは暗い話になるので、 デイケア施設でのタンゴを踊ることによるケアで 息抜きさせてくれる。 自分の身の回りに起きていることや 起きたことなど、身につまされる映画だ。 オトーサン、 「勉強になるね」 nekodamashisantaroさん 2012年11月17日 介護する方もされる方もヒントになる考え方 認知症による介護をテーマにした作品は これまでにもいくつかあり、 それらの中では壮絶なシーンも多数描かれてきました。 その中で今作は、前頭側頭型という それほどメジャーではない型に絞ったところが特徴であり、 症状の説明や介護認定のための手順やコツなどを 紹介したノウハウ的な部分も盛り込みつつ、 介護する人・される人のための考え方のヒントを与えてくれます。 介護はいつ誰が当人になるか分からない問題であり、 壮絶なシーンばかりを描いても、辛くなるばかり。 この映画の中にあったような 「ホームなどにいれることは薄情なこと?」 などという思いでの堂々巡りもあるでしょう。 そんな時に、この作品の中の家族(介護する方もされる方も)が 行き着いた結論は、ひとつの光にもなり得るような気はします。 もちろんこれがすべてではないでしょうが、 一つの視点として、興味深く観ることが出来ました。


ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド

オトーサン、 「B級映画らしい邦題だね」 ・パニック・イン・ロンドン 人類SOS!  襲いかかる肉食植物 BSジャパンで、見またした。 原題:The Day of the Triffids (2009) 監督:Nick Copus 原作:John Wyndham 脚本:Patrick Harbinson Genre:Action / Horror / SF Country:UK / Canada Language:English 上映時間:180分(TV Mini-Series) あらすじ: 世紀の天体ショーで、 彗星を見ようとした人々は、 その奇怪な光で視力を失う。 石油にかわるエネルギー源として 遺伝子操作で開発した食肉植物トリフィドが、 栽培施設から出て、餌となる人間を襲いはじめる。 トリフィド研究者のメイスン博士は、 視力を失わずに済み、同様に視力を失わなかった 女性レポーター・ジョーと行動を共にするなかで トレンスと出会う。 彼は、飛行機墜落事故から生還した男で、 混乱に乗じて新時代の支配者たらんとする... 出演者: Dougray Scott ... Bill Masen(メイスン博士) Joely Richardson ... Jo Playton (ジョー) Eddie Izzard ... Torrence(トレンス) オトーサン、 「渋い役者だね」 DOUGRAY SCOTT ダグレイ・スコット 誕生日: 1965/11/25 出身 : イギリス/スコットランド 実力派俳優だが、出演作に恵まれていない。 日本では、トム・クルーズ主演「M:I-2」 の悪役。 輸送中のウイルスを強奪した元IMFメンバー役。 出演作: 1997年「ナインハーフ2」「ツイン・タウン」 1998年「エバー・アフター」「ディープ・インパクト」 1999年「アラビアン・ナイト」 2000年「M:I-2」 2001年「エニグマ」 2002年「リプリーズ・ゲーム」 2003年「ザ・ヒットマン 運命の凶弾」「クロムウェル〜英国王への挑戦〜 」 2004年「ジェニファー・ラヴ・ヒューイットの true love(トゥルーラブ)」      「ダーク・ウォーター」 2006年「パーフェクト・クリーチャー」 2007年「ヒットマン」 2008年「ジキル博士の記憶」「THE GAME 12」 2011年「フロントミッション 革命の反逆者たち」      「ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇- 」「マリリン 7日間の恋」 その他の出演者: Brian Cox ... Dennis Masen Vanessa Redgrave ... Durrant Jason Priestley ... Coker Shane Taylor ... Osman Troy Glasgow ... Troy Nora-Jane Noone ... Lucy Adam Sinclair ... Ashdown Steven Elder ... Doctor Kotch Tim Frances ... Colonel Lizzie Hopley ... Hilda Willie Jonah ... Old Man William Ilkley ... Jeff Kathryn Sumner ... Bill's Mother Paul Chahidi ... Vronsky Sammy Williams ... Young Bill Eva Sayer ... Girl in Street Claire-Louise Cordwell ... Girl's Mother Simon Naylor ... Man in Street Paul Blair ... Man in Street Tony Maudsley ... Blind Police Officer Scott Baker ... Barricade Police Sergeant John White ... Barricade Man Andreas Hoppe ... Prof. Edward Wales Rosalind Halstead ... Cordelia User Rating:5.7/10 ( 2,453 votes)IMDb User Rating:4.5/10( 16 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね、オチが決まらないね」 User Reviews sideriteさん Romania 2010年1月15日 スタートはいいが、おかしな結末 大きな期待をもって見ることに。 BBCの製作だったし、 SF・TVドラマの「ドクター・フー」や 「秘密情報部 トーチウッド」のフアンだった。 休日の上映を精々楽しもうと思った。 さて...スタートは楽しめた。 予算が限られているのが分かったが。 舞台を自分なりに置き換えて、見続けた。 前提は、やや馬鹿げていたが、 原作がそうなのだから、止むを得ない。 だが、ジョエリー・リチャードソンが登場してから、 一気に悪くなった。 彼女は、他の映画でみたことがある。 いい女優さんだった。 記憶が邪魔したのか、監督が台無しにしたのか、 良くない! せりふは、的外れだし、 行動も、*blond girl joke、 (*金髪の賢くない女性についてのジョーク) ひどい演技だった。 エディ・イザードは、かなりよかった。 ロンドンを乗っ取ろうとする精神異常者役だ。 他の出演者たちは、並みで、 誰がやっても変らない意味のない役だった。 結末には、イライラした。 理不尽な行動が渦巻き、演技がひどく、先が読める。 「目を開こう」なんていう無意味なナレーションもある。 登場人物の描きかたやオチの決め方、 結末は、本当にお粗末だった。 要するに努力はしたが、結局、失敗作になった。 オトーサン、 「そっくりだね」 pumpkinさん 2013年4月13日 原発事故 原作は有名な古典ですが、 このように脚色すると 日本人には原発事故としか思えません。 石油がとれる食虫植物で エネルギー問題を一挙に解決しようとしたのが、 災害でコントロールできなくなるなんて。 にもかかわらず、それを考え出した科学者は少しもこりずに、 トリフィドを改良して退治しようとするとは。 原子力科学者でも考えそうなことですね。


男はつらいよ 寅次郎夢枕

オトーサン、 「ちがうんじゃない?」 ・夢枕に立つ  神仏や故人などが夢の中に現れて、ある物事を告げる。 冒頭、夢枕らしきシーンがありますが、 映画全体の題名としては、的外れでした。 1年に2本の寅さんは、粗製乱造ではないの? 原題:男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972) 監督:山田洋次 原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama /Commedy 上映時間:95分 あらすじ: 寅さんは香具師仲間の墓参りで 柴又へ帰りたくなってしまう。 とらやに戻ると、二階の自室は 大学助教の岡倉に貸し出されていた。 腹を立てて家を出ようとするが、 美しくなった幼なじみの千代が 訪ねてきたので、留まるとに。 千代は二年前に離婚し、美容院を開店。 寅さんは岡倉に頼まれ、千代を遊園地に誘い、 岡倉の気持ちを伝えたところ、 「寅さんとなら一緒になっていいわ」... 出演者: 渥美清 ...寅さん 八千草薫 ...志村千代 倍賞千恵子 ...さくら 松村達雄 ...竜造 米倉斉加年 ...岡倉金之助 オトーサン、 「違和感あるなぁ」 八千草薫さんは、マドンナらしくないし、 米倉斉加年さんは、い役者ですが、 コメディアンとしては不完全燃焼でした。 その他の出演者: 三崎千恵子 ...つね 前田吟 ...諏訪博 太宰久雄 ...梅太郎 津坂匡章 ...登 佐藤蛾次郎 ...源公 笠智衆 ...御前様 田中絹代 ...旧家の奥様 吉田義夫 ...親分 河村憲一郎 ...高垣刑事 清水将夫 ...湯中教授 User Rating:7.0/10( 18 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 142 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外、高いね」 尻切れとんぼと思ったけれど... User Reviews uk-10kさん 2013年12月14日 赤と緑 ラストがあっけないというか異例の展開。 「男はつらいよ」シリーズらしくなく、 何か物語の前篇が終わったところで 終了というような妙な感覚を受けてしまう。 で、結局のところ、 寅さんは一生結婚する気はないんじゃん? おそらく。 …まあ湿っぽくなく、 ある意味で爽やかな終わり方なので、 こういうのもいいかなという感じ。 田中絹代の出ているシーンは画面の緊張感が一層深まって、 渥美清の演技も一緒に深まってゆく感じであり味わいがある。 それにしても画面の設計はいつも徹底している。 中でも小道具の色使いなどは熟考のあとを常に感じる。 美術担当は小津組でも仕事をした事があるそうで、 その味わいを確かに継承していると思う。 それゆえ物語がワンパターンでも そうそう退屈しないだけのものがある。 オトーサン、 「寅さん、押しが足りないよ」 婚活の最後の手は、押しの一手のはず。 ところが、寅さん、やけにあきらめが早いのです。 アンドレ・タカシさん 2013年7月27日 本作のテーマは寅次郎の婚活。 レギュラーメンバーたちがお相手を捜すが、 ご近所には芳しくない評判が蔓延していて 上手く運ぶ道理もない。 そこへ現れたのがバツイチの幼馴染み・八千草薫さん。 なんと、彼女は寅次郎と結婚して良いと思っていたのだが、 結果からいうと寅次郎の腰が引けた。 この場面には疑問符が付きます。 自身の結婚がいきなり現実味を帯びたことに 驚いたというニュアンスだったけど、 私にはシリーズを存続させる都合の方が強く意識されました。 八千草薫に対する寅次郎の態度は、 過去にフラれ続けた女性に対するそれと同様で、 その気になっているようにも見えたから。 もう少し上手く決着を付けて欲しかったです。 本作でイチバン面白かったのは、 八千草薫の登場シーン。 彼女とさくらのおでこを 「デカらっきょ」「チビらっきょ」に例える 寅次郎の弁舌がいつにも増して滑らか。 その台詞に出演者全員が自然に笑っているのが良く分かる。 シナリオの通りだと思うけど、きっと絶妙の例えだったのね。


男はつらいよ 寅次郎恋歌

オトーサン、 「今回のマドンナは、誰かいな」 池内淳子さんが、柴又のコーヒー屋さん役で出演。 でも、彼女なら、焼き鳥を出す居酒屋さんのほうが、 似合っているのでは? 原題:男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971) 監督・原作:山田洋次 脚本: 山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:114分 あらすじ: 博の母が死去。 葬儀後、博の父の話を聞き、 寅さんは、家庭の幸せについて考える。 柴又に帰った寅さんは、 家庭の幸せをおいちゃんたちに聞かせてみたが、 反応はイマイチ。 そんな折、六波羅寛子が経営する喫茶店がオープン。 数日後にたまたま店に入った寅さんは、 店を切り盛りする貴子の姿を目にして、 脱け殻のようになってしまう。 足繁く通って、コーヒーを飲み、 貴子と家庭の幸福を分かち合うことを夢見るが... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 森川信 ...おいちゃん 志村喬...諏訪瓢一郎 池内淳子 ...六波羅寛子 オトーサン、 「芸達者が揃うと、うれしいね」 その他の出演者: 倍賞千恵子 ...さくら 前田吟 ...諏訪博 三崎千恵子 ...おばちゃん 太宰久雄 ...梅太郎 笠智衆 ...御膳様 梅本泰靖 ...諏訪毅 穂積隆信 ...諏訪修 吉田義夫 ...座長 中沢祐喜 ...学 岡本茉莉 ...小百合 谷村昌彦 ...労務者 User Rating:7.0/10( 20 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 142 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews 青観さん 2005年8月11日 寅さんシリーズの傑作 男はつらいよシリーズ第8作目のこの作品、 私のお気に入りの一本です。 この作品が最後の作品となってしまった 初代おいちゃん、森川信さんの 相変わらずの上手さ、絶妙なまでの演技、 全てが本当に傑作です。 おいちゃんと言って真っ先に名前が挙がるのが この作品が最後のおいちゃんとなってしまった森川信さん、 寅さんファンなら おいちゃんと言えば森川信とこう答えると思います。 そんな森川信さんの最後のおいちゃんの雄姿を眼に焼き付けたい。 森川信さんのおいちゃんはやはり最高です。 寅さんと本気になって喧嘩を出来たおいちゃんは 森川信さんだけだと思います。 そんな森川信さんのおいちゃんの 「まくら〜さくらとってくれ〜」や 「ばかだねえ、まったく」を最後に聞くことが出来るのは 後にも先にもこの作品です。 あの名フレーズが今回で最後だなんて本当に寂しい。 もう、しつこく言うけれど、 森川信さんがもっともっと長生きしていたら このシリーズ、より素晴らしいシリーズとなったことは間違いない訳で、 もっともっと森川信さんのおいちゃんが見たかった。 本当に残念であるとしか言いようがない。 そして、もう一人、博のお父さんを演じている 黒澤監督作品の常連で名優の志村喬さんの演技も素晴らしい! 寅さんにりんどうの話をしみじみと聞かせるシーン、 そして、その話を聞いた寅さんが茶の間でみんなに聞かせるシーン、 その時のおいちゃんとおばちゃんの絶妙なまでの突っ込み、 それを切り返す寅さんどれも本当に素晴らしいです。 マドンナ役の池内淳子さんと寅さんの会話も 素晴らしく日本人的な味わいたっぷりの寅さんシリーズの中でも 傑作の一つとして外すことの出来ない素晴らしい作品です。 オトーサン、 「同感だ!」 呑気呆亭さん 2013年1月23日 池内淳子 この「男はつらいよ」という 48本も続いたシリ−ズ映画について、 独断を承知で言わせてもらえば、 このシリ−ズはこの第八作の「寅次郎恋歌」までと それ以降の作品に分けられると思う。 この第八作以降の作品は マドンナとロケ地によって目先を変えただけの “当るから作った”というプログラムピクチャ−でしかない。 実際、渥美清の衰弱が目に付き始めた 後半の作をワタクシはほとんど見ていない。 天皇のように硬直化したキャラクタ−になってしまった 「フ−テンの寅」を見るに忍びなかったからだ。 特に第八作までとしたのは、 この作がシリ−ズ中白眉の傑作であるからというだけではなく、 寅を鏡に映した反転像とも思える叔父の竜造、 原作者の洒落ではあるが文字通り「竜虎」の間柄である 「おいちゃん」のキャラクタ−を定位した 森川信さんがこの作完成後に亡くなってしまったからでもある。 さて、この第八作「寅次郎恋歌」は、 第二作の「続・男はつらいよ」が 長谷川伸の「瞼の母」を下敷きにしているとすれば、 これは同じ長谷川伸の「沓掛時次郎・遊侠一匹」への 山田洋次のオマ−ジュであると言える。 渥美清はこの作品に原作にはない 「身延の浅吉」という三ン下やくざで出演している。 始まって20分ほどで、 一宿一飯の義理のために単身喧嘩相手の所に殴り込んで、 寄ってたかってなぶり殺しに合うという 本筋とは余り関係のないように見える役柄なのだが、 主演の沓掛時次郎・中村錦之助と、 宿場女郎の三原葉子との絡みが実に良かった。 この“ソロバンのはじけねぇ”弟分をむざむざ死なしてしまった 中村時次郎の屈託を抱えた旅は、 何の恨みもない渡世人をこれまた一宿一飯の義理のために殺し、 その女房お絹(池内淳子)と子供を連れての道行きとなる。 その池内淳子が この「寅次郎恋歌」では子連れの未亡人として柴又に現れ、 寅次郎の憧憬の対象となるのである。 池内淳子、「けなげ」という形容が これほどに当てはまる女優をワタクシは他に知らない。 その「けなげ」さは「沓掛時次郎・遊侠一匹」と 「寅次郎恋歌」をつなぐうつくしさとしてある。 そのひとが柴又に現れる。 これはおいちゃんおばちゃんでなくても事件だろう。 なにしろ御前様でさえも振り返るほどのひとなのである。 タコ社長はもとより柴又中の人々が いまや遅しと寅の来訪を待ち構える。 さくらと博さえもどうやらそう見える。 転校して来て間がない貴子(池内)の息子との遭遇。 父を亡くした息子に父性をと願う母の気持ち。 母子二人で生きて行くために開店した 喫茶店の借金に苦しむ貴子。 知ってしまった貴子の苦境に “幾らかでもの手助けを”と、 常になくせっぱ詰まった目付きでバイに励む寅。 思うように稼げず、せめてもの気持ちにと 「リンドウの花」の鉢植えを持って貴子の家を訪ねる寅。 “いいわねえ旅って、羨ましいわァ、 あたしも一緒について行きたいな”なんて 貴子との会話があって、 貴子の女学生じみた空想につけ込むことの卑しさに気付いた 寅次郎は、堅気と交わることの罪深さを悟って、 恐らくもう帰らぬつもりの旅に出る。 吹き付ける木枯らしに背を丸めて去って行く兄に、 さくらも声を掛けることが出来ない。 終幕、旅先でそんな寅に通り過ぎようとした トラックから声が掛かる。 この物語の冒頭で知り合った旅芸人たちが 次の巡業先に向かう途次での出会いだった。 “ご一緒にいかがですか”と誘われて、 晴々とした顔でトラックに乗り込み、 荷台にしつらえられた炬燵にもぐり込んで、 早速冗談で皆を沸かせる寅。 大声で笑い合う旅人仲間を乗せて 景色の向こうに去って行くトラック。 エンド・マ−ク。


ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜

オトーサン、 「懐かしいな」 インペリアル・イースター・エッグ、 フォーブズ・マガジン・ギャラリーでみましたっけ。 NYのユニオン・スクエア近くにあるのです。 入場料無料で、一般公開しています。 (参考)インペリアル・イースター・エッグ ロシア・ロマノフ王朝の皇帝アレクサンドル3世、 ニコライ2世が、皇后や母后のために 金細工師のファベルジェに依頼して作らせた 精緻な細工と仕掛けで有名な大きな卵。 58個作られたが、所在が分かるのは44個。 フォーブズ・マガジン・ギャラリーは、 雑誌王フォーブズが、私財を投じて、つくった美術館で、 おもちゃと小さな船の膨大なコレクションを誇る。 インペリアル・イースター・エッグは、11個ある。 原題:Thick as Thieves (2009) 監督:Mimi Leder 脚本:Ted Humphrey Genre:Action / Crime / Thriller Rated R for sexuality, language and some nudity Country:USA / Germany Language:English / Russian / Dutch 上映時間:104分 あらすじ: 引退を決意した伝説の泥棒リプリーは、 最後の仕事としてロマノフ王朝の秘宝 “ファベルジェのイースターエッグ”強奪を計画する。 そのために新たな相棒ガブリエルをスカウトし、 ハイテク警備によって侵入は不可能と言われる 厳戒態勢の建物に挑む。 みごと侵入に成功したが、思わぬアクシデントで、 完璧だったはずの計画に狂いが生じる... 出演者: Morgan Freeman ... Keith Ripley(リプリー) Antonio Banderas ... Gabriel Martin(ガブリエル) Radha Mitchell ... Alex(アレックス) オトーサン、 「芸達者の競演だ」 その他の出演者: Rade Serbedzija ... Nicky / Victor Ivan Petrushinov ... Emigre #1 Gerrit Vooren ... Bakker Joshua Rubin ... Joost Victor Boichev ... Emigre #2 Atanas Srebrev ... Transit Cop #2 Tom Hardy ... Michaels Robert Forster ... Lt. Weber Corey Johnson ... Voutiritsas Marianne Stanicheva ... Madame Irina Vladimir Kolev ... Andrei Nickolay Hadjiminev ... Emigre #3 User Rating:5.9/10 ( 23,077 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 259 votes) Yahoo! オトーサン、 「あれ、低いね」 策を弄しすぎたのかも。 User Reviews altun-umutさん Turkey 2009年3月14日 いい役者たち、悪い筋書と演技 このスリラー、楽しんだ。 問題は、いくつかのシーンで、 自分が馬鹿にされていると思うことだ。 筋書は、巧妙さの輝きを失っている。 例えば、次の10分間で、何が起こるか予想できるのだ!!! これは、単に悪い脚本のせいではない。 筋書が、ありきたりだらけだからだ。 つぶしたい時間があれば、 つまらん筋書に付き合うのでもいいならば、 見るべし。 楽しいかもしれない。 役者たちに騙されてはいけない。 いいものを期待してもいけない。 ところで、モーガン・フリーマンが、 どんな脚本でも、受け入れるというのは、 興味深い。 いい作品によくもめぐりあわせるものだ。 アントニオ・バンデラスには、 大して見せ場がなかった。 だが、レスラーと出会えればいいのだが... オトーサン、 「お久しぶり!」 "映画.com"で活躍していたとは... Goo映画のサイトが消滅してから、 長い間、鋭い批評に接することができませんでした。 流山の小地蔵さん 2010年6月7日 怪盗映画を期待したら、 なんと『ライアーゲーム』のような複雑な騙しあいの作品でした。 『オーシャン12』のよう怪盗映画を期待したら、 なんと『ライアーゲーム』のような複雑な騙しあいの作品でした。 1回見ただけでは理解不能なほど、 登場人物のそれぞれが訳ありで、嘘をついているのです。 余りに裏の裏がありすぎて最後は、訳が分からなくなりました。 なん言っても極めつけは、お宝のイースター・エッグすら、 訳ありだったのです。 緊迫した金庫破りシーンの果てが、 飛んだ茶番になろうとは、ガクリときましたよ。 余りに、裏の裏をこだわると、 無理な設定や都合のいい解釈とも思えるシーンになりがちです。 特に黒幕として暗躍するロシアン・マフィアのボスと リプリーとの関係はあり得ないでしょ!と言いたいですね。 加えて、大泥棒リプリーは何のために、 イースターエッグを盗もうとしたのか、 最後には分からなくなりました。 ガブリエルの正体を早くから見抜き、彼を弄び、 泥棒引退記念ための「ゲーム」を 楽しんでいるかのような真相だったのです。 ということで、本格アクションにこだわらない人なら、 そこそこ楽しめる作品でしょう。 騙しあいは置いておき、 肝心の金庫破りシーンは迫力満点。 そこに行き着く周到な準備も納得させるものがありました。 その他ガンアクションも充実していて、 エンタティメント作品としては、 見所沢山用意したサービス精神旺盛な作品です。 なかでも、ラテン系のイケメン泥棒ガブリエルと セクシーな女弁護士アレクサンドラのベッドシーンは、 色気たっぷりの描写。 金庫破りシーンの後が、 ネタバレに急ぎ駆け足となるなかで、 ストーリーがガブリエルとアレクサンドラの ラブストーリーに傾斜していくのが、 ちょっと安直な幕引きだなぁと思えました。 アレクサンドラの気持ちが、 嘘かホントかどっちでもいいではありませんか。 それにしても本作でのニューヨーク市警の刑事たちは 揃いも揃って、アホなんですね。 イースターエッグを展示している展示場の目の前に、 リプリーが現れているのにもかかわらず逮捕できないのです。 但し捕まえても、相棒の辣腕弁護士によって すぐに釈放になってしまうので、 しっかり裏を取らないと 逮捕の意味がないという事情もありました。 リプリーの大胆さと彼を追いかける刑事の様は、 まるで『怪盗ルパン三世』のルパンと銭形刑事にそっくりです。 ついでに富士子に似たセクシーなアレクサンドラもいて、 ホント役者が揃っておりました。 ということで本作は、何処かシリアスなのか、ギャグなのか 掴めないところのある作品です。 まぁ、それでもモーガン・フリーマンの貫禄充分。 百戦錬磨のベテラン泥棒がドンピシャ填っています。 リプリーとは親子ほど年の離れたガブリエルでしたが、 クールなリプリーとは対照的に 情熱的なガブリエルとのコンビは、 相棒として息がぴったり。 ガブリエルにも隠された秘密を持っているところから、 難しい役柄ですが、 アントニオ・バンデラスは 巧みにネタバレ前とネタバレ後の表情の違いを 演じ分けていました。 でもやっぱり、そんなガブリエルの秘密を知っていて、 知らぬフリをしていたリプリーのポーカーフェイスに、 してやられましたね。 終始一貫、リプリーは涼しい顔をしていましたから。 さすがフリーマンです。


官僚たちの夏

オトーサン、 「城山三郎さんの原作よりも、気宇壮大だ」 戦後日本を振り返ろうとしたら、 必見のドラマではないでしょうか。 あの「半沢直樹」以上によくできています。 原題:官僚たちの夏(TV 2009) 演出:平野俊一 他 原作:城山三郎 脚本;橋本裕志 Genre:Drama 上映時間:55分×10話 あらすじ: 1955年。 経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言。 高度経済成長期に向けて、日本人は燃えていた。 三種の神器(電気冷蔵庫、電気洗濯機、そして白黒テレビ) 年収の何倍もするクルマを庶民の手の届くようにしよう、 基幹産業を育成し、国家を発展させようと 「国民車構想」が出てきたが、猛反対にあう。 そんななか、風越信吾(佐藤浩市)は、 夢の実現に向けて、庭野や鮎川らと熱く挑戦しはじめる。 だが、時代は、国内産業保護から国際協調へ... ,... 第1話 国民車構想 第2話 TV量産化 第3話 繊維輸出自主規制 第4話 貿易自由化と所得倍増計画 第5話 国産コンピュータ産業の保護育成 第6話 公害対策 第7話 国内産業保護法案 第8話 東京オリンピック 第9話 石炭斜陽化 第10話 沖縄返還 出演者: 佐藤浩市 ... 風越信吾 (重工業局自動車課・課長→大臣官房秘書課長→ 重工業局長→企業局長→特許庁長官→事務次官)  堺雅人 ... 庭野貴久 (鉱山局石油課・課長補佐→電気通信課長→ 通産大臣秘書官→企業局産業資金課長→鉱山保安局管理課長→ 重工業局長→繊維局長) 高橋克実 ... 鮎川光太郎       (中小企業庁・中小企業振興課・課長→電気機械課長→        繊維局繊維輸出課長→大臣官房秘書課長→鉱山保安局長→企業局長) 船越英一郎 ...玉木博文        (通商政策課・課長→アメリカ大使館参事官→繊維局長→        通商局長→特許庁長官→事務次官) 高橋克典 ...片山泰介        (通商局為替課・課長補佐→カナダ大使館通商担当書記官→        繊維局綿業課長→通産大臣秘書官→重工業局重工業課長→        重工業局長→繊維局長→企業局長→事務次官) 杉本哲太 ...牧順三       (特許庁総務課長→フランス大使館通商担当書記官→企業局第一企業課長→        企業局長→通商局長→事務次官) 北大路欣也 ...池内信人        (民自党幹事長→通産大臣→民自党総裁・内閣総理大臣 オトーサン、 「大きな志を抱いて、みんなが頑張っていた時代だね」 その他の出演者 西村雅彦 ...丸尾要 吹石一恵 ...山本真 田中圭 ... 御影大樹 長塚京三 ...須藤恵作 佐藤B作 ... 古畑晋介 床嶋佳子 ...風越道子 村川絵梨 ...風越貴子 西丸賢治 佐野史郎(東京経済新聞記者) 安住紳一郎 ...ナレーション User Rating:- /10( - votes)みんなのシネマレビュー User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「視聴率は低迷したらしいね」 文化庁芸術祭受賞 ・優秀賞(テレビ部門・ドラマの部) User Reviews はやし ゆうきさん 2009年5月22日 さあ、いよいよ始まりましたね。 男ばっかりの、それも冷房の存在しない、 熱い、熱い男たちの夏のドラマ。 戦争が終わってまだ10年。 我々の父や母たちが5歳、6歳という幼少期だったころ。 そして、このドラマで活躍する脂の乗った男たちは 言わば、我々のおじいちゃん、おばあちゃんの姿である。 通産省の官僚の姿を描いたドラマということで、 政治的な視点からすれば、いろいろあるかもしれませんが、 ここではあくまでエンターテイメント目線で。 何ですかあ、この主演男優&助演男優の充実ぶりは。 本気で動き出すひとりの男・風越が今回の主人公。 そして、この風越を演じるのが 圧倒的な存在感が魅力の佐藤浩市。 同世代の他の俳優には真似のできない鋭さと、 ギラギラした不屈の、いや、不死身とも言えるくらいの生命力が漲る。 それが何よりも熱く、熱く、挑戦し続けた男の肖像と、 見事に重なって、さすがという感じでございました。 オトーサン、 「若いひとには、もう通じないんだろうね」 いまの官僚はともかく、昔の官僚は頑張っていたよ。 倉山満さん 2009年7月8日 城山三郎が美化する官僚とは ふとしたきっかけで読んだ 『官僚たちの夏』であるが、血も凍った。 我、件の友人に伝えて曰く、 「あれが理想の官僚なのか? 城山三郎は、佐橋滋に個人的恨みがあって、 手の込んだ意趣返しとして、 ああいう作品を書いたのか?」と。 友人答えて曰く、 「素直に感動したけどなあ。 城山さんの作風から考えてないでしょう」と。 私、暗然となった。 なぜあれに感動できるのだ? 以下、城山三郎が美化しているらしい 主人公、風越信吾の特徴を挙げよう。 1. とりあえず、社会人として礼儀知らず 2. 政治家に対する矩を超える 3. 大臣の政治介入(=自分が次官になれず)に激怒 4. 業者に対して居丈高 5. とにかく権限が大好き 6. とにかく出世が大好き 7. 労組の委員長として上司の首切りに協力 8. 職務権限を使ってコネを使う 9. 頭を下げるのは嫌いだが、結局は大蔵省主計局に弱い 10.お役所差別の格付け主義者 すべて城山三郎が美化している点なのだが、 これらのどこが美徳なのか。 世の勤め人に城山作品が受けるとはどういうことなのか。


パラレル 愛はすべてを乗り越える―。

オトーサン、 「そんなアホ、よう言うわ」 なーんて、大方の既婚者は言うでしょうが、 どうしてどうして。 この映画、ほんまに実話でっせ。 原題:パラレル 愛はすべてを乗り越える―。(2009) 監督:武藤数顕 原案:京谷和幸 脚本:木村俊之原作: Genre:Drama/Romance 上映時間:88分 あらすじ: リーガーの要潤は恋人・陽子との 結婚式の衣装合わせ当日、交通事故に遭い、 車いす生活を余儀なくされる。 悲しみに沈みながらも献身的に看病をする陽子に対して、 自暴自棄になった和幸は冷たくあたるが、 車椅子バスケットチームのコーチである近藤が現われ、 和幸はパラリンピックを目指すことを決意する。 出演者: 要潤 ... 和幸 島谷ひとみ ... 陽子 細川茂樹 ... 近藤 オトーサン、 「分かるな、サッカー選手だったんだもの」 フィールドを自在に駆け回っていたのが、 ある日を境に身障者で車椅子生活とは... 要潤さんが、好演しています。 その他の出演者: 秋吉久美子 ... 京谷美幸 市毛良枝 ... 三木香苗 泉谷しげる ... 三木陽治 田中実 ... 宮田明 阿部進之介 ... 上吉原翔 河合龍之介 ... 平野満 畑野ひろ子 ... 星美奈子 梅宮万紗子 ... 中村香織 町本絵里 ... 野口茜 福下恵美 ... 斎藤彩子 User Rating:7.0/10( 1 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews yasyshi0922さん 2009年3月15日 何で。何で? 京谷和幸さんとその妻の物語。 何で??普通にいい映画でしたよ。 何でもっと上映しないのかな? 宣伝ばかりの泣かすためだけの映画より、 「こんなことがあったんだ」 という信じれないことに直面できて、 いろんなことを思いました。 だって実話ですもの。 彼らの半生を知るだけで十分、勉強になりますよ。 内容はいい映画だと思います。 オトーサン、 「絆、いい言葉だね」 ビリケンさん 2010年6月17日 7点満点中3点 どんな時も変わらずに、その人を愛せますか? が、この映画のテーマ。 普通の内容やけど、絆は感じられた。


いつも2人で

オトーサン、 「倦怠期って、必ずやってくるんだよな」 それへの対処法は、ひとそぞれでしょうが、 この映画を参考にしたら、乗り切ることができるかも。 原題:Two for the Road (1967) 監督:Stanley Donen 脚本:Frederic Raphael Genre:Drama / Comedy / Romance Country:UK Language:English / French 上映時間:111分 あらすじ: 建築家マークは、妻ジョアンナと 自家用車で、フランス旅行を始めた。 飛行機の中で彼はパスポートをなくしたと騒ぐ。 振り返れば、20年前、マークは建築家志望の学生、 ジョアンナは可愛い娘の頃、ヒッチハイクをしていて知り合った。 フランス国内を歩くうち、恋におち、結ばれた。 ジョアンナが身重の時、マークは仕事で旅に出て、 行きずりの女性と関係してしまい、浮気がばれる。 彼女も、仕返して、若い男によろめいたりする。 フランスに渡ったふたりは、イタリア国境へ。 またも、マークは旅券がなくなったと騒ぎ出す... 出演者: Audrey Hepburn ... Joanna Wallace(ジョアンナ) Albert Finney ... Mark Wallace(マーク) Eleanor Bron ... Cathy Manchester(キャシー) Gabrielle Middleton ... Ruth Manchester(ルーシー) オトーサン、 「素顔のオードリー!」 永遠の処女というイメージがありますが、 離婚経験者だということが、よく分かります。 AUDREY HEPBURN  オードリー・ヘプパーン 誕生日 1929/5/4-1993/1/20  出身 ベルギー・ブリュッセル 51年、ブロードウェイの「ジジ」の公演を見ていた ワイラー監督に見出され、 53年「ローマの休日」に抜擢され、 アカデミー主演女優賞を受賞。 私生活では二度の離婚を経験。 93年、結腸癌で亡くなった。 出演作 1948年「NEDERLAND IN 7 LESSEN」 1951年「ONE WILD OAT」「YOUNG WIVES TALE」      「LAUGHTER IN PARADISE」      「THE LAVENDER HILL MOB」      「オードリー・ヘプバーンのモンテカルロへ行こう」 1952年「初恋」 1953年「ローマの休日」 1954年「麗しのサブリナ」 1956年「戦争と平和」 1957年「パリの恋人」「昼下がりの情事」 1959年「緑の館」「尼僧物語」 1960年「許されざる者」 1961年「ティファニーで朝食を」 1962年「噂の二人」 1963年「シャレード」 1964年「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」 1966年「おしゃれ泥棒」 1967年「いつも二人で」「暗くなるまで待って」 1976年「ロビンとマリアン」 1979年「華麗なる相続人」 1981年「ニューヨークの恋人たち」 1986年「DIRECTED BY WILLIAM WYLER」「おしゃれ泥棒2」 1989年「オールウェイズ」 その他の出演者: William Daniels ... Howard Manchester Claude Dauphin ... Maurice Dalbret Nadia Gray ... Francoise Dalbret Georges Descrieres ... David Jacqueline Bisset ... Jackie Judy Cornwell ... Pat Irene Hilda ... Yvonne de Florac Dominique Joos ... Sylvia User Rating:7.4/10( 6,648 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 125 votes) Yahoo! オトーサン、 「脚本が秀逸!」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 フレデリック・ラファエル User Reviews mroselliさん Nigeri 2004年9月29日 時の試練に耐えて 有難い。 オードリー・ヘプバーンは、長い一時休暇に入る前に この映画をつくった。 この映画にしては、お年を召しているだろうか? 結婚生活の後半のことではない。 11年に亘るもので、 そう、37歳のオードリー・ヘプバーンが、 22歳の学生を演じるのは、見ていてややムリがある。 だが、その演技は、輝きを失っていない。 彼女にとっては、大変な出発だった。 「いつも2人で」のなかでは、 彼女は、初期の映画のように、 あどけない眼をした繊細な娘役を演じてはいない。 いやいやながら、トレードマークのジパンシーの衣装を捨て、 味氣ない本能的な部分に没頭していた。 前後の出来事を大幅に編集している点が 当時の多くの批評家に受けた。 11年に跨る結婚生活を平行的、対照的に配置した。 この映画、当時、信じられないほど新鮮だったので、 物議をかもした。 結婚の歴史をストレートに語らないアプローチをしていたからだ。 今日においては、まさに同時代という気がする。 アルバート・フィニーも、力強い演技をしている。 アルバート・フィニーとオードリー・ヘプバーンの相性はバツグン。 お互いが浮気をしていると知っているものの、 互いに愛しあい、互いを頼りにしているのだ。 オトーサン、 「マッチカットって、なあに?」 2つのショットを、視覚的、聴覚的あるいは 隠喩的対応によってつなぐこと。 「北北西に進路をとれ」のラストシーンで、 ケイリー・グラントが崖から 彼女を引き上げるシーンがある。 これと、グラントが彼女を寝台車の寝台へと引き上げる シーンがつながっている。 gapperさん 2012年1月24日 この道をずっと二人で 「シャレード(1963)」、「アラベスク (1966)」と ヒットを放ったスタンリー・ドーネンと ヘンリー・マンシーニの作品。 ットバックを多用し、個性的な作品になっている。 の反面話が分かり難くなっているが、 二人の話を正確に把握する必要は無い。 大人なら誰でも分かる、 二人の関係が時間と共にずれて行くと共に 倦怠感が生まれると言うことだからだ。 有り勝ちな事であるが故に 思い出を交錯し継ぎはぎするというのは、効果的だ。 二人の間に溝があるということを示す為に サイドに窓の無いMGのシーンで 互いの相手を見るショットに ガラス越しというものを使用している。 なかなか新鮮な試みだ。 特にすごいのは、各時間軸を飛び越える時の殆どの繋ぎに マッチカットを使用している所。 何十というマッチカットを使用している作品は、 これだけではないだろうか。 ただ、余りにも多いため、 不十分なものやマッチカットと言えないようなものまである。 時間的な制約も在るだろうから仕方がないとはいえ、残念。 何といってもヘンリー・マンシーニの音楽が、全てを物語っている。


みんな私に恋をする

オトーサン、 「ローマとNYが観光できるんだ」 観光+ドタバタ喜劇+ラブコメ = 駄作となってしまいましたが、 「ローマの休日」を思い出しながら楽しんでね。 原題:When in Rome (2010) 監督:Mark Steven Johnson 脚本:David Diamond/David Weissman Genre:Comedy / Romance Rated PG-13 for some suggestive content Country:USA Language:English / Italian 上映時間:91分 あらすじ: ベスはニューヨークの美術館のキュレーター。 つまり、企画担当の学芸員だ。 有能だが、恋愛面では失敗続き。 急に妹の結婚が決まって、ローマを訪れる。 酔った勢いで、愛の泉から、5枚のコインを拾い上げる。 結婚式で出逢ったニックに続いて、 コインを投げ入れた4人の男たちから言い寄られる... 出演者: Kristen Bell ... Beth(ベス) Josh Duhamel ... Nick(ニック) オトーサン、 「主役2人が魅力に欠けるね」 その他の出演者: Will Arnett ... Antonio Anjelica Huston ... Celeste Danny DeVito ... Al Jon Heder ... Lance Dax Shepard ... Gale Alexis Dziena ... Joan Kate Micucci ... Stacy Peggy Lipton ... Priscilla Luca Calvani ... Umberto Keir O'Donnell ... Priest (Father Dino) Bobby Moynihan ... Puck Kristen Schaal ... Ilona Judith Malina ... Umberto's Grandma User Rating:5.3/10( 36,153 votes)IMDb User Rating:5.0/10( 151 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 監督が、自分だけ楽しんでいる傾向がある。 User Reviews StarDragynさん USA 2010年1月30日 アカデミー賞作品ではないが、愉快。 そう、笑える。 同時に目も回る。 それが自然に起きるのだ。 そう、やや安っぽい。 そう、演技は、大したことはない。 そう、ギャグは、繰り返しだ。 だが...楽しめたか? 絶対そう。 身体の動きが、ユーモアだ。 (衝突したり、しくじったりがほとんどで、 ウィットは、実に少ない) 主役2人の相性も、会話も、いいとは言えない。 だが、ラブコメ好きなら、楽しめるだろう。 好きなラブコメかというとそうではない。 そうしたものは、少ないのだ。 これも、そうだ。 予告編で充分だから筋書は省こう。 要するに、リラックスでき、面白い。 (監督の狙いが空振りしている面もある) 私は、家から出て座りに行くあたりや、 ありきたりの微笑みをもらうあたりが愉快だった。 高い期待をするなら、見にいくな。 オトーサン、 「松金よね子って、誰?」 カール犬さん 2012年10月4日 「松金よね子」 内容は毒にも薬にもならないドタバタ系ラブコメディ。 この手のラブコメには、主役女優のキュートな魅力や、 ピチピチの鮮度が必須条件だと思うのだけれど、 クリスティン・ベルは、演技力はともかく 顔が妙〜に老けた印象で微妙。 突然ふってわいたようなモテ期到来で、 「男に追い回されて困っちゃう〜」みたいなシチュエーションに、 その肝心のモテ女が、角度によっては 「金髪の松金よね子」だと観てる側だって困っちゃう〜。 よねまったく。 あとは脇役陣が無駄に豪華だった。 こういう無駄は大歓迎(笑)


メリンダとメリンダ

オトーサン、 「妙な題名だな」 例えば、「太郎と花子」でなく、 「太郎と太郎」と書くようなもの。 こんな題名、簡単すぎて、 なかなか思いつかないものです。 いかにも、才人ウディ・アレンらしいですね。 原題:Melinda and Melinda (2004) 監督・脚本:Woody Allen Genre:Comedy / Drama / Romance Rated PG-13 for adult situations involving sexuality,       and some substance material 上映時間:99分 あらすじ: マンハッタンのとあるレストラン。 一人の劇作家が仲間を前にある議論をふっかける、 “人生は悲劇か、それとも喜劇か?”。 やがて彼らは、ワケありの美女メリンダの 2つの運命を語ることで、互いの意見を戦わせていく。 ある日、ローレルとその夫で俳優のリーが、 プロデューサーのご機嫌を取ろうと催したホーム・パーティに、 彼らの古い友人であるメリンダが突然押し掛けてくる。 彼女の様子からすると何か深刻な事情がありそうで... 一方、喜劇バージョンでは、 映画監督スーザンとその夫で失業中の俳優ホビーが 開いたパーティに同じように飛び込んできた彼女だったが... 出演者: Radha Mitchell ... Melinda Robicheaux(メリンダ) Chloe Sevigny ... Laurel(ローレル) Jonny Lee Miller ... Lee(リー) Will Ferrell ... Hobie(ホビー) オトーサン、 「演技派だね」 煙草の吸い方が生き様を示すようで、 感心しました。 RADHA MITCELL ラダ・ミッチェル 誕生日 1973/11/12 出身: オーストラリア/メルボルン 母親はモデルから転進したデザイナー、父親は映画製作者。 両親共にヒンドゥー教に造詣が深かったため、 ファーストネームの「ラダ」の由来は ヒンドゥー教の神とされるクリシュナのソウルメイト。 ビクトリア州にある私立高校出身。 1988年、オーストラリアのTV"Sugar and Spice"に出演。 ソープオペラなどに出演。 1997年、「ハイ・アート」で主役。 ハリウッドへ進出し、「ピッチブラック」で注目される。 「マイ・ボディガード」、「フォーン・ブース」、 「ネバーランド」などの話題作に出演。 「メリンダとメリンダ」や「サイレントヒル」などでも主役。 出演作: 1996年「ラヴ&カタストロフィ」 1998年「ハイ・アート」 2000年「ピッチブラック」 2001年「ワイルド・ストレンジャー」 2002年「ワイルド・スタリオン」「フォーン・ブース」      「彼女の恋からわかること」 2003年「ゴーストアビス」 2004年「モーツァルトとクジラ」「メリンダとメリンダ」      「ネバーランド」「マイ・ボディガード」 2006年「サイレントヒル」 2007年「ラブ・アペタイザー」「マンイーター」 2008年「ヘンリー・プールはここにいる 〜壁の神様〜」      「チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道」 2009年「ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜」「サロゲート」 2010年「クレイジーズ」 2012年「サイレントヒル:リベレーション3D」 2013年「フローズン・グラウンド」「エビデンス -全滅-」      「エンド・オブ・ホワイトハウス」 その他の出演者: Wallace Shawn ... Sy Neil Pepe ... Al Stephanie Roth Haberle ... Louise Larry Pine ... Max Michael J. Farina ... Man with Dog Matt Servitto ... Jack Oliver Arija Bareikis ... Sally Oliver Brooke Smith ... Cassie Zak Orth ... Peter Andy Borowitz ... Doug Amanda Peet ... Susan User Rating:6.4/10( 22,410 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 383 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかな」 ウディ・アレンのフアンでないひとは、 とっつきにくいので、低評価でしょう。 User Reviews elyosuさん Oviedo, Spain. 2004年11月1日 この10年でのウディ・アレンのベスト やや懐疑的に、この映画を見に行つた。 ウディのこの前の映画は、ベストじゃなかったから。 過去10年、彼は実に興味深く愉快な映画をつくってきた。 「地球は女で回っている」や「ギター弾きの恋」だが、 重要な作品ではない。 だが、この「メリンダとメリンダ」は、 最高に光る映画のひとつだ。 「ウディ・アレンの重罪と軽罪」と同様、 2つの異なるストーリーをミックスしている。 ドラマと軽いコメディだ。 結果は、まったく違ったものになった。 批評家風を吹かさず、ほんとうに面白い。 彼は、ドラマをミックスした。 -シアリアスで、深く、よく出来た人物で、信じられる。 そして、絶妙なコメディ -豊かな才能を駆使しての実に愉快な引用、 80年代のベストを再現するシーンの数々。 2つの話しが完成するので、きしむことがない。 ラダ・ミッチェルは、2人のメリンダを好演した。 ドラマのほうは、示唆的で、満足できるものだし、 コメディのほうは、無邪気で、優しく、愉快だ。 それに、ウィル・フェレルのウディ・アレン役は、 最高のはまり役だ。 というのも、ウディ・アレンをマネするのではなく、 人間的で、愉快な新しいキャラを作り出した。 脚本が、すばらしい。 平行関係と2番目の解釈がいい。 そして、ほんとうに面白い。 この作品、もっと注目されていい。 ウディ・アレンが、この新しい歩みを続けてほしい。 オトーサン、 「最初の哲学談義、どうなることかと思ったけど」 cucumberさん 2012年11月24日 魔法のランプ 「人間の本質は喜劇じゃなく悲劇」。 いきなりこんなセリフから始まる映画は いかにもウディ・アレンらしい。 これまで数多くの悲喜劇を描いてきた監督だが、 本作を見てもわかる通り、悲劇の方が感情的で劇的で人間ぽい。 もともとコメディアンの監督だが 悲劇をより好むのはそれが人間を描くのに より適しているからかもしれない。 そんな監督が 今回は悲劇と喜劇の両方を一つの作品で描く。 メリンダという女性を主人公に 彼女のある一つの出来事から2つのストーリーが語られていく。 少々話が違いすぎるストーリーに 監督の意図がつかみにくい感じはしたが、 2つのストーリーに共通することは 出会いと恋と失恋そして魔法のランプ。 これもまたウディ・アレンらしい人生の重要な要素だ。 特に最後の魔法のランプは、 劇中で主人公の運命を左右するキーアイテムになっているが、 映画の中だけでなく現実にも魔法のランプの力を感じさせる 不思議な巡り合わせを感じた人は少なくないのではないか。 魔法のランプの出現でコロッと変調するストーリーに 監督の遊び心と技巧を見せられ、監督の人生観を堪能できた。


おもひでぽろぽろ

オトーサン、 「この歌、最高だね」 ・愛は花・君はその種子 ♪やさしさを 押し流す  愛 それは川  魂を 切り裂く  愛 それはナイフ  とめどない 渇きが  愛だと いうけれど  愛は花 生命の花  きみは その種子  挫けるのを 恐れて  躍らない きみのこころ  醒めるのを 恐れて  チャンス逃す きみの夢  奪われるのが 嫌さに  与えない こころ  死ぬのを 恐れて  生きることが 出来ない  長い夜 ただひとり  遠い道 ただひとり  愛なんて 来やしない  そう おもうときには  思いだしてごらん 冬  雪に 埋もれていても  種子は春 おひさまの  愛で 花ひらく 原題:おもひでぽろぽろ(1991)    ONLY YESTERDAY 監督・脚本:高畑勲 原作:岡本螢/ 刀根夕子 Genre:Anime / Drama Country:Japan Language:German / Japanese / Hungarian 上映時間:118分 あらすじ: タエ子は東京で生まれ育った会社員。 幼い頃から「田舎」に憧れを抱いていた。 夏休みに山形の親戚の家で農業体験をすることになる。 脱サラして有機農業を始めたばかりのトシオら 山形の人間たちに見守られながら、 紅花から紅を作る作業を手伝い、充実感を味わう。 だが、小学校5年生での生理の授業の記憶が蘇る。 なぜ、今、小学校5年生なんだろう? そして、タエ子が東京に帰る前日の夜、 おばあちゃんが、トシオと結婚したらと言われ、 思わずその場を飛び出してしまう... 声の出演者: 今井美樹 ...タエ子 柳葉敏郎 ... トシオ 本名陽子 ... タエ子(小5) オトーサン、 「そうなんだ」 タエ子は、彼女であり、あなたであり、自分である。 それにしても、高畑勲監督は、 幼年時代を実によく記憶してなぁ。 その他の声の出演: 寺田路恵 ... 母 伊藤正博 ... 父 北川智絵 ... 祖母 山下容里枝 ... ナナ子 三野輪有紀 ... ヤエ子 飯塚雅弓 ... ツネ子 押谷芽衣 ... アイ子 小峰めぐみ ... トコ 滝沢幸代 ... リエ 石川匡 ... スー 増田裕生 ... 広田 佐藤広純 ... あべくん 後藤弘司 ... カズオ 石川幸子 ... キヨ子 渡辺昌子 ... ナオ子 伊藤シン ... ばっちゃ 仙道孝子 ... トシオの母 古林嘉弘 ... 駅員 User Rating:7.7/10( 7,529 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 1.824 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名作だね」 User Reviews Michael Kerstingさん Lowestoft, England 2001年9月9日 驚いた! 予期せぬ成功 スタジオ・ジブリ・アニメ・セット(DVD)を 手に入れたのは、ラッキーだった。 宮崎などの傑作が収められていた。 英語のサブタイトルがついていた。 ダビングすると、多くが失われるだろうと思った。 聞いたことがなかったが、 まず、この映画を見てみようと思った... これまでで、一番面白い映画だった。 (アニメだけでなく) いい意味で、「アダルト・アニメ」だった。 多くのコメントに賛成だ。 特に、子供時代のうきうきした喜びをあらわすには、 アニメを使うのがいい。 事実、この映画には、おとなと子供の人生についての 多くの賢い、豊かな、大笑いしてしまう観察がある。 それがよく知られているものではないのに驚いた。 パイナップルを魅力的で、意味あるシーンとして 描いた映画があるだろうか? 主人公は、27歳の女性だ。 (中年ではない!) 彼女は、人生が空しく通りすぎていく 自分が本当に欲しているものはなにか、 人生で大事なものはなにかと考えはじめる。 自分の幼年時代の記憶がつきまとい、 現在と同時並行的に回想する。 しかも、信じられないほど喜びをもって! 真の彼女をみる。 その幼年時代が、いまの性格を形成しているのだ。 心を高揚させる映画だ。 結末をぜひ見逃さないように! 「となりのトトロ」の一番いいシーンのようだ。 20代の観客にとっては。 オトーサン、 「同感!」 都はるみさんの歌声もいいし、 歌詞も素晴らしいね。 paris1895さん 2007年8月28日 アニメである事 アニメである事こそが この映画のアニメへの皮肉なのである。 いや、ここは敢えてアニメーションと呼ぼう。 この映画を実写でやれば良かった などと宣う事は無知所か、只の犯罪だ。 実写で出来そうな事をアニメーションでやる事こそ この映画の成功の秘訣だった。 この映画、全編実写でも良い様な雰囲気を与える。 が、それは高畑勳の巧妙な罠なのだ。 有名な『あめの日と・・・』のシーンを見ても判る通り、 タエ子が空を泳ぐシーン。 あれは、「天にも昇る様な気持ち」という言葉の具象化だ。 実写で許されるだろうか? きっと貴方方はそれを許さない。 あれはアニメーションだからこそ許される行為であり、 それこそがアニメーションの特権なのだ。 そうして長い長い114分の前フリが終わる時、 この映画の真実が5分間提示される。 都はるみの歌声と、素晴らしい歌詞に身を任せて、 5分間の為だけの119分の映画を 今こそ我々は、今一度、発見しなければならない。


風花

トーサン、 「善光寺平?」 長野県歌には出ているようですが、 聞いたことがない地名です。 また、あらすじに信濃川とありますが、 長野県側を千曲川、新潟県側を信濃川と呼ぶので、 間違いではないでしょうか? シネマスコープで撮っているので、 広い盆地の向こうには、 新潟県の妙高山系が見事にそびえています。 ご参考: ♪信濃の国は十州に 境連ぬる国にして  そびゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し  松本 伊那 佐久 善光寺 四つの平は肥沃の地  海こそなけれもの沢に 万足らわぬ事ぞなき 原題:風花(1959) 監督・脚本:木下恵介: Genre:Drama 上映時間:78分 あらすじ: 信州善光寺平。 大地主である名倉家の長男の娘さくらが 嫁いでいく姿を見守っていた従弟の捨雄が、 その直後、信濃川に飛びこもうとするのを 母の春子が必死に引きとめた。 彼はかつて心中を図った 大地主の次男と春子との間にできた子供で、 地主一家の許で迫害を受ける日々の中、 さくらだけはいつも彼に優しく接していたのだ... 出演者: 岸惠子...名倉春子 川津祐介...名倉捨雄 久我美子...名倉さくら 東山千栄子...名倉トミ オトーサン、 「岸惠子はいいね」 その他の出演者: 永田靖...名倉強之進 細川俊夫...名倉勝之 井川邦子...名倉たつ子 和泉雅子...名倉さくら(少女時代) 平岡佳代子...名倉さくら(少女時代) 川金正直...名倉英雄 川頭顕一郎...名倉捨雄(少年時代) 竹野忍...名倉捨雄(少年時代) 有馬稲子...乾幸子 笠智衆...弥吉 小林和雄...村人A 日向三平...村人B User Rating:7.5/10( 11 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews asamaさん 2013年12月2日 傑作 零落の名家で半世紀生きてきた祖母(東山千栄子)が、 出来の悪い息子夫婦と資産家に嫁ぐ孫娘を前にして、 激しくキレて、積もり積もった憤懣をぶちまけるシーンは圧巻。 終戦後の農地解放で、家の田畑のほとんどが 小作人たちに与えられ、土地も名声も失った悔しさが、 小作人たちを「盗人」と呼ばせるところなども、 旧名主の心情をリアルに描いている。 時代の波にさらわれ、溺れんばかりに生きる人々の 過酷な姿が生々しく描かれるが、 何といっても、名家の二男と心中を図り 生き残った春子(岸恵子)が、 女中としてその家で息子捨雄(川津祐介)ともども 虐げられ生き続ける姿は何とも残酷である。 これは歴史の記録画としても一級品だ。 日本人なら、誰もが見なければならない名画の一つだろう。 オトーサン、 「そうかなぁ?」 久我美子が素晴らしいとありますが... candygirlbubblegirlさん 2009年2月21日 傑作・日本女のメロドラマ 心中に失敗し一人だけ生き残り、 結局その相手の家に引き取られた女(岸恵子)と、 その生い立ち故に蔑まれ、母の意に添わぬ名前を授けられた上、 跡継ぎの資格も与えられず 使用人同然に扱われている捨吉(川津祐介)を軸に 描かれるひとつの「家」をめぐる物語。 旧家の一人娘として大切に育てられた従姉(久我美子)と 捨吉の密やかな恋がどこまでも切ない。 なにより、久我美子が素晴らしい。 本来、そこまで卓越した女優ではないと思うのだが、 その平坦な笑顔が返って、 感情や欲望を押し殺しているかのように見え、痛々しい。 監督がこの女優の顔の使い道を すっかり掌握していたという他ないだろう。 怪優・川津祐介にひけをとらず、 抑圧されるほどに強まる二人の恋の焦燥感をがきちんと見えてくる。 関係性が表現として確立されている。 日本の田舎の、疎外された、時代の流れに抗えず衰微していく旧家の物語。 たった一つの家の中で、しかしながらその家が家としては 色々なものを駆け込みすぎて癌のように膨らみ、 それ故に極端なイデオロギーと異常なヒエラルキーを 「常識」や「日常」として受け入れざるを得ない住人たちがいる。 息苦しさ、苛立ち、痛ましさ、絶望、やるせなさ、 そしてそうしたあらゆる抑圧からの一瞬の解放と感情の爆発・・・! 情熱的なキスシーンは涙なくして見られない。 「二十四の瞳」を始め 日本人全般に広く愛される映画を作り出してきた木下恵介だが、 ただ日本人の感性に従順な作家というわけではない。 それ故彼の作品が愛されるということではなく、 素晴らしいのは、映画の中で目に見える物として 本来描くことができない人間の感情を、 物語と人間の状況のうねりを活かして、 我々に強く意識させるということである。 始めから泣くための映画でなく、目に映る状況の推移の結果、 どうしようもなく涙を誘うということなのだ。 敬意を込めて、この映画を「傑作・日本女のメロドラマ」と讃えたい。


グリーン・ランタン

オトーサン、 「このアメコミ映画、コケちゃったんだ」 ・製作費  $200,000,000 ・興業収入 $160,305,304、 全身タイツ風の衣装が、ダサいよなー。 原題:Green Lantern (2011) 監督:Martin Campbell 原作:Greg Berlanti/Michael Green/Marc Guggenheim 脚本:Greg Berlanti/Michael Green/Marc Guggenheim/Michael Goldenberg Genre:Action / Adventure / SF 上映時間:114分 あらすじ: 数十億年前。 宇宙の守護者が創設した 警察機構“グリーン・ランタン”。 強い意志を持ち恐れを克服できる勇者からなる。 ある時、最大の敵パララックスが復活。 復讐され、致命傷を負ったアビン・サーは 後継者を求めて地球に舞い降りる。 白羽の矢を立てたのは、 戦闘機テスト・パイロット、ハル・ジョーダンだった。 ハルは、惑星オアに呼ばれ、 グリーン・ランタンの勇者たるべく訓練を受ける... 出演者: Ryan Reynolds ... Hal Jordan(ハル・ジョーダン) Blake Lively ... Carol Ferris(キャロル) Mark Strong ... Sinestro(シネストロ) Temuera Morrison ... Abin Sur(アビン・サー) オトーサン、 「撮影中に怪我したんだって?」 頑張り屋さんなのでしょう。 頑張って、スカーレット・ヨハンソンと結婚したんでしょう。 「チクショー、...まいいか、離婚したんだから」 RYAN REYNOLDS  ライアン・レイノルズ 誕生日 1976/10/23 出身 カナダ・バンクーバー カナダで俳優デビューし、後にアメリカへ移住。 テレビシリーズ「X−ファイル」の第3シーズンに出演。 98年にはテレビ・コメディ「ふたりの男とひとりの女」に主演。 2004年「ブレイド3」でハンニバル・キングを、 2005年「悪魔の棲む家」では主人公ジョージを演じた。 2004年に歌手のアラニス・モリセットと婚約したが、解消。 2008年、スカーレット・ヨハンソンと結婚、2010年離婚。 2012年、共演したブレイク・ライヴリーと結婚。 出演作 1998年「ザ・ブレイン」 2003年「セイブ・ザ・ワールド」 2004年「ブレイド3」◆ 2005年「悪魔の棲む家」◇ 2007年「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」 2009年「あなたは私の婿になる」「アドベンチャーランドへようこそ」      「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」「Paper Man」 2010年「リミット」「グリーン・ランタン」      「チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?」 2010年「デンジャラス・ラン」 2013年「クルードさんちのはじめての冒険」(声)      「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」 その他の出演者: Peter Sarsgaard ... Hector Hammond Tim Robbins ... Hammond Jay O. Sanders ... Carl Ferris Taika Waititi ... Tom Kalmaku Angela Bassett ... Doctor Waller Mike Doyle ... Jack Jordan Nick Jandl ... Jim Jordan Dylan James ... Jason Jordan Gattlin Griffith ... Young Hal Jon Tenney ... Martin Jordan Leanne Cochran ... Janice Jordan User Rating:5.7/10 ( 158,887 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 616 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Soup Mukherjeeさん 2011年7月1日 ひどい脚本、すてきな登場人物 判決:脚本家らをクビにせよ! コミック映画として、 「グリーン・ランタン」は、傑作になりえた。 もし、この映画の脚本家らが、 アニメ映画「運命の飛行」を見ていたら、, もっといい脚本を書けただろう。 出演者たちは、ベストを尽くしたと思う。 ありきたりのせりふやひどい脚本にしては。 ライアン・レイノルズのハル・ジョーダン役はよかった。 ブレイク・ライヴリーは、綺麗で、見事な演技だった。 マーク・ストロングのシネストロ役は、カンペキ。 脚本家たちの仕業は大嫌いだが、 「グリーン・ランタン」シリーズが帳消しにならぬように願う。 続編をつくるだけの充分なストーリーが残っているし、 新しいチームは、なにかテーブルに並べるべきだ。 マーク・ストロングは、発電所だ。 「ダークナイト」で見たように、 すばらしいコミック映画をつくるのは、 悪漢であって、ヒーローではないのだ。 シネストロは、「バットマン」のジョーカー役を演じた! That is my 2 cents(個人的見解ですが) オトーサン、 「確かに」 もう少し面白く作れたんじゃないの?に一票! 藤本周平さん 2011年9月14日 暇だったので劇場にて鑑賞。 結構大きい箱で上映してたのに、客は僕ただ一人! 久しぶりに貸し切り状態を味わえました。 本編自体はそこそこ楽しいし面白かったけど、 ぶっちゃけもう少し面白く作れたんじゃないの? とも思ってしまった。 魅力的なエイリアンの仲間がいっぱいいるんだからさ、 ボスを一人で倒さずに仲間達と総力戦で戦った方が もっと盛り上がれたと思う。 3Dもあまり効果はなかったように思える。 自分の思い描いたものを作りだし武器にするなんて、 3Dを魅せるにはもってこいの設定だと思うんだけどなぁ。 総合的にみて実に惜しい作品でした。 ラストは続編を匂わせる終わり方でしたね。 でも本国&世界で結構コケてるみたいなので、 果たして続編はいつ出るのやら...


西部悪人伝

オトーサン、 「この邦題は、よくないね」 原題は、おい、サバタが殺しにやってくる! ガンマン・サバタでいいのでは。 原題:Ehi amico... c'e Sabata, hai chiuso! (1969) 監督:Gianfranco Parolini 脚本:Renato Izzo/ Gianfranco Parolini Genre:Western Rated PG-13 for western violence and some sexual situations Country:Italy Language:English / Italian 上映時間:111分 あらすじ: 西部の町ドハティに 孤独な影を漂わせる男サバタがやって来た。 時を同じくして、銀行強盗事件が発生、 10万ドルの入った金庫が奪われてしまう。 気づいたサバタは、悪党らを追跡。 多くの死体とともに無傷の金庫を持って戻ってきた。 賞金を渡した警備隊長は、強盗団の徹底捜査を宣言する。 だが、証人らは次々と消されていき、 事件の首謀者スティンゲル男爵らは、 証拠隠滅のためにサバタ暗殺に刺客を差し向ける。 バンジョー、カリンチャとともに、サバタは戦うが... 出演者: Lee Van Cleef ... Sabata(サバタ) William Berger ... Banjo(バンジョー) Ignazio Spalla ... Carrincha(カリンチャ) Franco Ressel ... Stengel(スティンゲル男爵) オトーサン、 「男のなかの男、渋いね」 西部劇には、なくてはならない俳優さん。 脇役陣も、それぞれ個性がよく出ています。 LEE VAN CLEEF リー・ヴァン・クリーフ 誕生日 : 1925/01/09 - 1989/12/16 出身 : アメリカ/ニュージャージー州サマーヴィル 長身で痩せた風貌の悪役ヒーロー。 父は会計士で、母は歌手。 高校中退後、海軍に入隊。 除隊後、アマチュア劇団に入り、 地方公演先のLAでスタンリー・クレイマー監督の目に止まり 「真昼の決闘」で映画デビュー。 セルジオ・レオーネに招かれ「夕陽のガンマン」に出演し、有名に。 晩年は作品に恵まれず、「ニューヨーク1997」程度。 3回結婚し、子供3人。 心臓発作で死亡。 出演作 1952年「真昼の決闘」「アリバイなき男」 1953年「コルシカの嵐」「決斗!一対三」「原子怪獣現わる」      「目撃者は語らず」「コロラドの決闘」「早撃ち無宿」 1954年「縄張りを荒らすな」「赤い谷」「イエロー・トマホーク」 1955年「十人のならず者」「暴力団」「デンヴァーの狼」      「硝煙のユタ荒野」「白昼の対決」 1956年「征服者」「悪人への貢物」「金星人地球を征服」      「底抜け西部へ行く」 1957年「西部の顔役」「偽保安官」「OK牧場の決斗」「最後の駅馬車」      「胸に輝く星」「西部の裏切り者」「略奪者の群」 1958年「若き獅子たち」「無頼の群」「四人の無頼漢」 1962年「リバティ・バランスを射った男」「西部開拓史」 1965年「夕陽のガンマン」「復讐のガンマン」「続・夕陽のガンマン」 1967年「新・夕陽のガンマン/復讐の旅」「怒りの荒野」「風の無法者」 1968年「地獄の戦場コマンドス」 1969年「西部悪人伝」 1970年「エル・コンドル」「鷲と鷹」 1971年「西部決闘史」「地獄のアパッチ」「無頼プロフェッショナル」 1972年「荒野の七人/真昼の決闘」「怒りのガンマン/銀山の大虐殺」 1974年「真・西部ドラゴン伝」 1975年「ワイルドトレイル」 1977年「ラスト・トリガー/孤独の殺人者」 1978年「New Yorkスクイズ・ゲーム」 1979年「ハイパー・ウェポン/最終狙撃者」 1980年「オクタゴン」 1981年「ニューヨーク」 1984年「狼どもの戦場」 1985年「ジャングル・レイダース/黄金のレジェンド」 1986年「地獄の武装都市/復讐のターミネーター」 1989年「ロマンシング・トレジャー/遺産相続・40億の罠」      「キャノンボール3 新しき挑戦者たち」 その他の出演者: Aldo Canti ... Indio Antonio Gradoli ... Ferguson Linda Veras ... Jane Claudio Undari ... Oswald, Stengel Henchman Gianni Rizzo ... Judge O'Hara Spartaco Conversi ... Slim, Stengle Henchman Carlo Tamberlani ... Nichols Luciano Pigozzi ... False Father Brown Marco Zuanelli ... Sharky, Gunman Hired by Stengle Franco Marletta ... Captain Andrea Aureli ... Daniel User Rating:6.7/10( 2,343 votes)IMDb User Rating:4.6/10( 17 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分、評価が分かれたなぁ」 User Reviews spider89119さん United States 2005年12月5日 素敵なマカロニ・ウェスタン こいつは、マンガチックで、最高のマカロニ・ウェスタンだ。 名優リー・ヴァン・クリーフが、サバタを演じる。 賞金稼ぎで、バッグス・バニーよりも、奇策をもっている。 彼は、マカロニ・ウェスタンのために生まれてきた。 この役を彼ほどうまく演じるひとはいない。 彼のマカロニ・ウェスタンは、 ドラキュラのベラ・ルゴシのようだ。 最高の演技をしている。 バンジョー役のウィリアム・バーガーもいい。 クールで、気楽で、必殺のミュージシャンだ。 彼とサバタは、くされ縁だ。 「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」での ブロンディとトゥーコのようだ。 フランコ・レッセルは、悪漢スティンゲルを見事に演じている。 音楽はすばらしい。 とくに主題歌がいい。 私には、マカロニ・ウェスタンで最高の歌だ。 オルガンが使われていい感じになっている。 マカロニ・ウェスタンのフアンなら、絶対に見るべし。 このジャンルの古典だから。 オトーサン、 「面白い!」 ノリスさん 2006年2月23日 もう一度こういう娯楽映画をつくってほしい これは、そこそこ面白い! ビデオも出てないし、DVDが廃盤なのが もったいないくらいに(自分は持っている)、 でも決闘シーンとかの緊張感はないけど、 さまざまな拳銃を駆使して戦うキャラクターに 個々の特徴が見られ、アイディア満載だと思う。 また特筆すべきことは、 ラストのダイナマイトを駆使して戦う派手な銃撃戦だろう。 自分の意見として今の映画では見られない アクション、アイディア、音楽がそれぞれ個々の魅力があり (アナログだが)やたらと派手に見せ過ぎて 中身が空っぽというような、まるでゲームや漫画、アニメのような 世界観をそのまま映像化ような (実際にもアニメやゲームを実写映画化した作品もあるが) した現代の娯楽映画よりも格段に迫力があり、リアリティがある。 今の映画も、もう一度原点に戻るべきではないかとさえ考えてしまった。 今の映画にこんなアナログな映画を作るにも限度があり、 昔より金がかかって無理だろうけど。 この頃は(60年代ぐらい) それぞれの国々に見られる作品の特徴があったからこそ、 可能だったのだろうに・・。 低予算でいいから偽物の迫力(デジタル)に極力頼りすぎなく、 本物の迫力(アナログ)で面白い娯楽映画を作ってほしいと願う。


善魔

オトーサン、 「古めかしい題名だね」 昔の小説では、漢字2文字が流行したものです。 この「善魔」分かりにくいですな。 悪魔なら、すっと頭に入るのですが。 原題:善魔 (1951) 監督:木下恵介 原作:岸田國士 脚本:野田高梧/ 木下恵介 Genre:Drama 上映時間:108分 あらすじ: 新聞記者の三国連太郎は、上司の中沼部長から、 政治家の北浦剛の妻である 伊都子が失踪した事件を追うように命じられる。 伊都子は静岡の親友の家におり、連太郎の取材に応じた。 新聞記事にしない約束をしたが、 他社があらぬことを書き立てたため、仕方なく記事を掲載した。 中沼は伊都子と知り合いであり、 彼女の記事を掲載することに反対していたが、 そのせいで社長たちの反感を買い、左遷させられそうになる。 連太郎は伊都子の妹の三香子に恋心を抱いていたが、 三香子は肺の病気で重態に陥ってしまった。 出演者: 森雅之 ... 中沼茂生 三國連太郎 ... 三國連太郎 淡島千景 ... 北浦伊都子 桂木洋子 ... 鳥羽三香子 オトーサン、 「三國連太郎さん、若いね」 その他の出演者 千田是也 ... 北浦剛 笠智衆 ... 鳥羽了遠 小林トシ子 ... 小藤鈴江 楠田薫 ... 浅見てつ 中村伸郎 ... T新報社々長辻村 宮口精二 ... T新報社編集局長加治木 三津田健 ... 弁護士唐沢 User Rating:6.0/10( 1 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews 青観さん 2006年9月3日 桂木洋子が可愛い 三國連太郎が三國連太郎という名の役名で出ている。 この作品がきっかけとなって、 三國連太郎という名前となったことで知られている 木下恵介監督による作品! 中身はというと、かなり湿っぽいのが、 観ていて息苦しく感じることもあるが、 この作品は何と言っても 桂木洋子という一人の女優の可愛さに尽きる。 最初に出てくる所からして、本当に可愛い。 三國連太郎と初めて出会う場面でのあの可愛さときたら、 言葉が出ないぐらいの可愛さです。 そして、そんな桂木洋子を想う三國連太郎役の三國連太郎の演技、 善と悪について訴えるシーンでの鬼気迫る演技は見応え十分! そうそう、もう一人、淡島千景も色気十分で見せてくれる。 木下恵介監督としてはそれほどの作品ではないけど、 役者の演技がいずれも素晴らしいので それなりに観ることは出来た。 それにしても、この作品の中での桂木洋子、本当に可愛いなあ! 【 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-09-03 オトーサン、 「まさに言いえて妙だね」 ・匂うばかりの若さと美貌、長身痩躯の華麗な姿。 「釣りバカ日誌」のスーサンのおとぼけの 何ともいえないいい味は、ないですが... oldfilmerさん 2009年7月11日 三國連太郎のデビュー作 三國連太郎は1923年の生まれで、 太平洋戦争中に徴兵忌避のような行動をとったが、 結局、憲兵に連行され従軍し、 中国戦線で戦い、帰還した経歴を持つ。 そして、1950年にスカウトされる形で 松竹大船撮影所に入り、 翌年、28歳で本作品で主役でデビューを果たした。 この時の主役の名が三國連太郎であり、 以後これを芸名としている。 原作は岸田國士(くにお)の同名小説「善魔」であるが、 岸田國士は1890年生まれの劇作家、小説家である。 フランス演劇研究のため、パリに滞在したことがあり、 太平洋戦争中は大政翼賛会の文化部長という役職に就いたために、 戦後公職追放に遭っている。 女優岸田今日子は岸田の次女にあたる。 ストーリーは新聞社の社会部記者が、社会部長から、 大蔵省出身の高級官僚の妻の失踪スキャンダルの取材を命じられ、 その取材過程で失踪した妻の妹と知り合い、互いに惹かれる。 ところがその妹(桂木洋子)は肺病を病んでおり、 余命いくばくもなかった。 そして、記者が取材中に危篤に陥り、慌てて駆け付けるが、 既に息をひきとっていた。 可哀そうだと言ってその記者は 既に死んだ婚約者と結婚式を挙げてもらう。 三國の役柄はその新聞社の社会部記者であり、 溢れるほどの正義感に満ちるが、 女性の哀しみには鋭敏な触覚を持っており、 これを三國は 匂うばかりの若さと美貌、長身痩躯の華麗な姿 で演じており、 今日の三國からは想像を絶するものがある。 三國の上司である社会部長、中沼茂生を森雅之が演じている。 中沼は高級官僚の妻、北浦伊都子(淡島千景)とは旧知であり、 深い友情で結ばれていた。 従って、私情を交えた取材でもあったのである。 北浦伊都子は夫であり、高級官僚でもある北浦剛(千田是也)の 飽くなき物欲に人間として付いていけなくなっていたうえでの失踪であった。 だが、北浦剛は高級官僚の体面を保つため、頑として離婚に応じない。 実は北浦剛は高級官僚の権力を濫用し、 土建屋に甘い汁を吸わせ、その金を製薬会社からの謝礼として 不動産に姿を変えて受け取っていたことが 三國の取材で明るみに出た。 三國は北浦剛に直接、その取材結果をぶつけると、 ようやく北浦は妻の伊都子との離婚を承諾する。 旧知である伊都子に想いを抱いていた中沼はここぞとばかりに、 伊都子に結婚を迫るが、その前に、三國が立ちふさがった。 三國は中沼が囲っていた女(小林トシ子)を 事もなげに捨て去ったことに憤りを感じていたのである。 その凄まじい憤りに魔性の声を感じた中沼と伊都子は結婚を断念する。 「善魔」という言葉は作品の中で森雅之が説明している。 それは、善はこの世では悪との戦いに勝てない。 勝つためには、善が悪に負けない魔性をもつ必要がある。 魔性を持った善を「善魔」という。 三國はその善魔を見事に行動に移したのである。


ヴェラクルス

オトーサン、 「そうなんだ」 バート・ランカスターが、この映画をつくりたくて、 お金を工面し、名優ゲイリー・クーパーを招致。 その意気込みが、画面にみなぎっています。 原題:Vera Cruz (1954) 監督:Robert Aldrich 原作:Borden Chase 脚本:Roland Kibbee/ James R. Webb Genre:Adventure / Western 上映時間:94分 Country:USA Language:English / Spanish / French あらすじ: 南北戦争直後のメキシコ。 元将校のトレーンは、ならず者のエリンと出会う。 彼らはマクシミリアン皇帝寄りの侯爵から雇われるが、 革命軍の将軍に目をつけられる。 そんな中、伯爵令嬢マリーが乗る馬車を ヴェラクルスの港まで護衛する仕事を依頼され、 これに侯爵も加わり出発する。 道中、彼らは馬車の中に隠された大金を発見。 直後、将軍一味による襲撃に乗じて侯爵が金を強奪し逃走。 トレーンたちが将軍ら革命派に吸収される中、 金に目が眩んでいたエリンは、奪還しようとする ... 出演者: Gary Cooper ... Benjamin Trane(トレーン) Burt Lancaster ... Joe Erin(エリン) Denise Darcel ... Countess Marie Duvarre(伯爵令嬢マリー) Cesar Romero ... Marquis Henri de Labordere(侯爵) オトーサン、 「2大スター、競演!」 ゲイリー・クーパーとバート・ランカスター、 いいですねぇ。 その他の出演者: George Macready ... Emperor Maximillian Sara Montiel ... Nina Jack Elam ... Tex Ernest Borgnine ... Donnegan James McCallion ... Little-Bit Morris Ankrum ... Gen. Ramirez James Seay ... Abilene Henry Brandon ... Capt. Danette Archie Savage ... Ballard Charles Bronson ... Pittsburgh Charles Horvath ... Reno User Rating:7.1/10 ( 5,124 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 80 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews joevudalさん Sherman Oaks, CA 2004年11月8日 名画 これまでで最も影響力のある西部劇だ。 スクリーンでは、滅多にみられぬメキシコを描いている。 2大スター、ゲイリー・クーパーとバート・ランカスター、 その間で交わされる厳しい言葉と警句は、すばらしい。 チャールズ・ブロンソン、アーネスト・ボーグナイン、 シーザー・ロメロ、サラ・モンティエールは、 キャリアの初期だが、手堅い助演陣になっている。 50年前のものと考えると、この映画の撮影はすばらしい。 音楽も素敵だし、衣装も美しい。 数百人のエキストラが、最高に出来た西部劇に仕上げ、 多彩な味を出して、観客の注意を引きつけている。 オトーサン、 「同感だ!」 ジーナさん 2008年12月12日 前半とラストはパーフェクト バート・ランカスターのニヤケ顔が どうにもわざとらしくて気になりました。 強烈なキャラクターなのは分かるんですが、 演じ方が好みじゃないです。 控えめで渋いゲイリー・パーカーのほうが私は好きですね。 派手に動き回るランカスターと 静かに事の成り行きを見守り頭を働かすクーパーの 対照的なキャラクター設定と 要所要所で比重が変わるダブル主演方式が上手い! さらに・・・ひょんな事から知り合った 二人の友情が描かれていますが、 お互いに相手の力を認め合っているのだけど、 近からず遠からずな距離にいるのがなんとも面白いです。 ランカスターと養父のエピソードを伏線として使ったり、 直接描いてはいないが 南北戦争を取り入れるなど効果的な脚本に仕上がっています。 鮮やかな映像、見応えのあるガンアクション、西部劇に機関銃という大胆さ、 交錯する思惑と探り合い・・・全く飽きずに鑑賞できました。 テンポも良く、エンターテイメント性のある作品なので 最後の最後まで楽しむ事が出来ました。 女性でも楽しめると思いますが、 どちらかと言うと男性向けかもしれませんね。 とりあえず、勧善懲悪な西部劇に飽きた方にオススメです。


明りを灯す人

オトーサン、 「原題とまるで逆じゃん」 英語の題名"The Light Thief"は、電気泥棒。 でも、この泥棒、素敵なのです。 中国人の投資家たちのほうが、本物の泥棒です。 原題:Svet-Ake (2010) The Light Thief 監督:Aktan Arym Kubat 脚本:Talip Ibrahimov/ Aktan Arym Kubat Genre:Drama Country:France / Kyrgyzstan / Germany / Netherlands Language:Kirghiz 上映時間:80分 あらすじ: 天山山脈のふもと、 聖なるイシク・クル湖のほとりの小さな村。 明り屋さんがいた。 妻ベルメットとの間に娘3人、 息子を授かることが夢だ。 彼は、家々に呼ばれては アンテナの調整や配線の修理などを行い、 貧しい家のために、電気メーターを細工して、 電気代を補ってやっていた。 夢は、風力発電で村の電気をまかなえるように。 そんな中、都会からベクザットがやってくる。 票集めをし、中国人の投資家を呼んでくる。 出演者: Aktan Arym Kubat ... Svet-Ake(ミスター・ライト) Taalaikan Abazova ... Bermet(ベルメット) Askat Sulaimanov ... Bekzat(ベクザット) Asan Amanov ... Esen - old mayor(エセン:村長) Stanbek Toichubaev ... Mansur - new mayor(マンスール:新村長) オトーサン、 「監督が主演か」 キルギスへは行ったことがありませんが、 いかにも、遊牧民の末裔という感じがします。 User Rating:6.2/10 ( 230 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 74 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews samradionさん United Kingdom 2012年1月7日 失望と憂鬱 このDVDを買った。 論評を読み、箱の裏も読んで、 心はずむ、ユーモラスで、心暖まる話を期待した。 そんなものは、かけらもなかった。 スローテンポで、どんどん暗い話になっていった。 このまま進んでいっても、終わりはよくなると 思ったら、急に悪くなって、 悲惨で、不愉快な調子になった。 箱の裏に、こう書くべきだった。 「貧しいキルギスタンにおける不毛な存在の探求」 そうすれば、内容が分かっただろう。 愛と笑いの明りという論評たるや まったくのウソで、結末は人間性を粉々にしている。 もし、変な期待をしなければ、 もうすこし楽しめただろう。 コメディと謳っていたが、実際は悲劇だった。 オトーサン、 「こういう電気工って、いいね」 時代遅れなのでしょうが、 時代のほうが間違っていませんか? 木下昌明さん 2013年11月23日 草原の村の電気工の話――夢の大切さを描く 『明りを灯す人』は、シンプルで味のあるいい映画だ。  アクタン・アリム・クバト監督はキルギス人で、 これまで日本でも『あの娘と自転車に乗って』や 『旅立ちの汽笛』が公開されている。 2本とも自伝的な作品で、 観客は自分の若き日を画面の人物に投影してみることができた。 なかでも、『あの娘と……』のなかで、 主人公の少年が借りた自転車の荷台を外し、 好きになった娘を前にのせて走るシーンは忘れがたい。 『明りを灯す人』は、娘ばかり4人いる “明かり屋さん”とよばれる電気工が主人公。 これを童顔の監督が白っぽい民俗帽子を被って好演している。 舞台は、天山山脈の麓(ふもと)にある キルギス共和国の風光明媚(めいび)な草原の村。 電気料金高騰の折、主人公は貧しい老人の家で、 メーターに奇妙な細工をしている。 こんなことってあり!? と驚くが、 警察に連れて行かれて「細工したのか?」と詰問されると、 「払えない人の分だけ」とあっさり認める。 このように、彼は困った人には愛用の自転車に乗って 助けに行かずにいられない性分なのだ。 彼が釈放された時、妻はたらいで体を洗ってやる。 ふと妻の手が彼の股間にのびて、 「私の“革命児”は元気?」という艶っぽいシーンもある。 彼は草原に大きな風車を建てている。 妻からは「あんたのオモチャ」と揶揄(やゆ)される。 だが彼は「息子を授かる」という夢と同時に、 強い風の吹く渓谷を風車で埋め尽くし、 村中の電力をまかなうという大きな構想を抱いているのだ。 ソ連崩壊でキルギスは独立したものの、政治的混乱は続く。 若者は国外へ出稼ぎに行き、村は疲弊して 開発の波が押しよせている。 映画はそんな政情不安も描き出している。 ――彼の夢はかなうのか。


男はつらいよ 奮闘編

オトーサン、 「第7作か」 スコアは、いいのですが、 マドンナが知的障害者なので、気軽に楽しめませんでした。 ポンポンと差別用語が飛び出すし... 挙動不審な人、知恵遅れ、知能が低い、 愚鈍、精神薄弱、白痴... 原題:男はつらいよ 奮闘編(1971) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Commedy/ Drama 上映時間:92分 あらすじ: 車寅次郎が葛飾・柴又に帰ってくる。 寅次郎は、妹のさくらと、産みの親・菊を訪ねるが、 結婚話を巡って喧嘩となり、旅に出てしまう。 旅先で知的障害の少女に出会う。 紡績工場で働いているが、 職場になじめず故郷に帰りたいと訴えられる。 寅次郎はとらやの住所を教えて柴又に戻った。 花子はおいちゃんの店で働き、 寅さんのお嫁さんになりたいと言い出した。 ところが寅次郎の留守中に、 身元引受人が花子を引き取りに来て... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 榊原るみ ...花子 倍賞千恵子 ...さくら ミヤコ蝶々 ...菊 オトーサン、 「蝶々さん、巧いね」 その他の出演者: 森川信 ...おいちゃん 三崎千恵子 ...おばちゃん 前田吟 ...博 田中邦衛 ...福士先生 犬塚弘 ...巡査 柳家小さん ...ラーメン屋 太宰久雄 ...梅太郎 佐藤蛾次郎 源公 笠智衆 ...御膳さま 光本幸子 ...冬子 User Rating:6.7/10( 21 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 142 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2013年5月7日 デビュー間もない榊原るみが 初々しくて良かったです。 声優を除くと、本作が映画初出演のようですね。 その対極にいらっしゃるのが 久しぶりの寅ママ・ミヤコ蝶々さんで、 彼女にしか出せない味を見せてくれます。 普通に喋っているようにしか見えないんだけど、 それがちゃんと芝居になっている。 その普通さが周囲の役者さんと較べて異彩を放っていました。 さすがです。 今回、榊原るみが演じる花子の帰郷を良しとする結末は 結果論だと思います。 少なくとも花子は寅次郎に好感しか抱いていなかったし、 寅次郎にはやみくもな片想いではなく 保護者的な庇護意識がありました。 とらやに留まっていれば、 いつもの失恋パターンとは違った展開があったと思うのです。 なので、あっさり帰郷させてしまったのは シリーズを続けるための都合ですね(笑)。 オトーサン、 「知的障害者にしたのは、どうなの?」 クリモフさん 2012年5月23日 初期 異色作というよりは 第一作、二作に通じる現実感や辛辣さがある作品。 ヒロインの設定が知的障害なので、 後のマンネリとは、一線を画す感じがするのは確か。 フーテンの寅とこのヒロインでは 幸せになれることはないというのを さくらが寅さんに再確認させるところが 切実でいて本当に優しく感動的。 ラストカットもさくらというのも印象的です。 また今で言う差別的なセリフ満載なので テレビにかかることはないと思われますが、 それでもこのシリーズがもつユーモラスで温かい雰囲気は しっかりあるというのは山田洋次の上手さですな。 辛辣さがある初期作品は 再評価されても良いじゃないでしょうかね。


おにいちゃんのハナビ

オトーサン、 「こんなに若くていい娘が...」 棺にケータイを入れるシーンでは、ジーンときました。 ケータイを小道具としてうまく使っているので、 感心しました。 原題:おにいちゃんのハナビ(2010) 監督・脚本:国本雅広 Genre:Drama 上映時間:119分 あらすじ: 伝統ある片貝まつりの花火は、ユニーク! 町民たちがスポンサーとして神社に奉納するのだ。 個人でも、家族でも、中学の同級生たちの会でもいい。 “会”は、成人時を最初に、還暦まで 人生の節目節目で花火を打ち上げ、互いの絆を深めていく。 病気療養のため5年前に引っ越してきた須藤華。 半年ぶりに退院した彼女は、 自慢の兄・太郎が、高校卒業と同時に 引きこもりになっていたことを知る。 病気に苦しみながらも明るく前向きな華は、 兄に元気になってもらおうと、 強引に外へ連れ出し、バイトを見つけたり、 よそ者扱いされていた片貝まつりの成人会に 無理やり参加させようとしたりする。 そんな華に困惑しながらも、少しずつ勇気を持ち始めた太郎。 そんな矢先、華の病状が悪化し、再入院となってしまう。 華が楽しみにしていた花火を見せてあげたいと 成人会に入会させてもらう太郎だったが... 出演者: 高良健吾... 須藤太郎 谷村美月... 須藤華 オトーサン、 「2人とも、熱演しているね」 その他の出演者: 宮崎美子... 須藤登茂子 大杉漣... 須藤邦昌 早織... 岡崎佳代 尾上寛之... 小林アツシ 岡本玲... 手島カスミ 佐藤隆太... 有馬 佐々木蔵之介... 関山 塩見三省... 久保 User Rating:6.0/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.0/10( 712 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアに差があるね」 User Reviews arashidaさん 2010年10月6日 たしかにべたなのに素晴らしい♪ こんなにひっきりなしに泣いて笑って エンドロール終わっても座ってた邦画は久々。 しつこく勧められて観にいって、 鑑賞後は速攻で感謝の電話をしていた。 すごくべたな設定であえて劇場でみなくても... と思っていたけれど 今はもっと沢山の人とこの気持ちを分かち合いたいっ♪ 今は心がきれいにクリーニングされた感じです。 オトーサン、 「うーん、乱暴ではあるな」 本棚を押し倒して、兄の部屋に侵入したり、 火事だと騙して家から連れ出したり,,, 映画ゆえの過剰演出なのかもしれません。 でも、もし実話だとすると、 兄と妹、もともと仲良しゆえに、許されたのでは? あるいは、兄の引きこもりが快方に向かう時期だったのかも。 駆けてゆく雲さんさん 2012年8月15日 このシナリオ、あり? 家に引きこもり、鬱屈した心をかかえている兄に対し、 妹は自分の思い通りに彼を改造しようと、 彼の本棚を押し倒したり、火事だと騙して家から連れ出したり、 嫌がる彼を無理やり街中引きずり回す。 兄の心を思いやっているような様子はどこにもなく、 あるのは自分の考えだけが正しいという傲慢さだけ。 兄に対する所業はほとんど暴力そのもので、 見ていて腹がたってしょうがなかった。 そのうち爆発するだろうと思われた兄は、 いつまでたっても怒りもせずに妹に従うだけ。 このシナリオ、ちょっとお粗末すぎやしないか。


ミヨちゃんのためなら全員集合!!

オトーサン、 「懐かしい歌だね」 ♪僕の可愛いミヨちゃんは  色が白くて小ちゃくて  前髪たらした可愛い娘  あの娘は高校二年生 原題:ミヨちゃんのためなら全員集合!! (1969) 監督:渡辺祐介 脚本:渡辺祐介/田坂啓 Genre:Commedy 上映時間:90分 あらすじ: 伊刈長吉は、漢方薬工場の経営者。 女房に逃げられ、従業員も辞めると言い出す。 給料は安いし、工場の異臭で肩身がせまいという。 だが、長吉に恩があったヒデオだけが残った。 ある日、配達帰りに、 ヒデオは、初恋のミヨちゃんそっくりさんを乗せる。 工場への町民の非難は日毎に高まっていくなかで、 高校時代の恩師・花山大造だけが同情的だった。 出演者: いかりや長介 ...伊刈長吉 加藤茶 ...加藤ヒデオ 仲本工事 ...中山工作 高木ブー ...高木風太 荒井注 ...新井忠次 倍賞美津子 ...花山美代/ミヨちゃん ハナ肇 ...花山大造 オトーサン、 「ドリフの面々、若いねー」 その他の出演者: 松岡きっこ ...ぽん太 左とん平 ...石田安彦 市地洋子 ...ピコ 三井弘次 ...八木孫作(警察署長) 上田吉二郎 ...熊井寅市 三木のり平 ...こそ泥 世志凡太 ...仙波 大森暁美 ...お菊 User Rating:4.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアに、差があるなぁ」 User Reviews konkonさん ドリフの映画 2004年4月12日 幼い頃、テレビの再放送で観ていた記憶がある。 大人になって見直してみた最初の映画がこれだった。 テレビのドリフ大爆笑などでは見られなかった、 毒のある笑いがあって、なかなか興味深かった。 テレビで今放送されない理由も分かる。 放送禁止用語連発だもんなー。 そしてハンサムなカトちゃん。 その上あれだけ面白いんだから、さぞかしもてたことでしょう。 そしてそのカトちゃんを引き立てる長介さん。 彼がいてこそのドリフターズだということを つくづく思い知らされました。 オトーサン、 「そう、昔はこんな親分肌の先生がいたっけ」 伯父Qさん 2004年3月21日 今にして発見することもある 森崎東の代わりに田坂啓が脚本に加わっている。 この作品は確かに観た記憶がある。 しかも、かなり心ときめかせて観ていた記憶がある。 中学二年ぐらいのはずだから、 今から思えば、随分幼かったと振り返る私である。 それでも、観ていると、面白い発見がある。 第四作にもなりながら、いい役どころは、 親分格のクレージーキャッツのハナ肇に行ってしまっている。 ハナ肇が主役といってもいいくらいカッコイイのである。 これは、当時は全く気づかなかったことだ。 民主的正当暴力教師とでも呼びたい活躍ぶりで、 町の不正と闘い、監獄に捕らえられても、 馴染みの警察署長と将棋をさしているところなど、 ケッサクだ 〔警察署長役の三井弘次もすっとぼけた好演だ〕。 いかりや長介が怪しい漢方薬を製造しているところは、 時代を先取りしているし、 ハナ肇と妹役の倍賞美津子が近親相姦ぽいところ 〔美津子が後ろからべたっと両手を回して ハナに抱きついているシーンがあるし、 ハナは独身を通している〕や 長介が加藤茶に女房代わりをさせて 女言葉を喋らせるところなど、なかなか際どい。 「ミヨちゃん」の歌が高校時代の回想として 流されるのもなかなかの工夫である。 不可解なこともある。 美代の二人の友人はいつのまにかいなくなってしまい、 偽装自殺をして長介から逃れた加藤茶は、 あっというまに芸者に変装して、 美代ちゃんたちの作戦の妨害をする。 懐かしいものも登場する。 オープンリールのテープ、半ドンの土曜日、アッと驚く為五郎。


ツレがうつになりまして。

オトーサン、 「鬱病か」 作家・北杜夫さんの躁うつ病で有名になりました。 突然、引きこもりになって、自殺を図ったり、 逆に、馬鹿騒ぎしたり、家族を怒鳴りつけたり... 原題:ツレがうつになりまして。(2011) 監督:佐々部清 原作:細川貂々 脚本:青島武 Genre:Drama 上映時間:121分 あらすじ: ハルさんは、売れない漫画家。 そのツレはクソ真面目なサラリーマン。 結婚5年目、ツレが“死にたい”とつぶやき、 診断結果は、うつ病。 ハルさんは、「会社を辞めないなら、離婚する」 退職させたが、自分が稼ぐ必要が出てくる。 編集部にいき、切り出す。 「ツレがうつになりまして、仕事ください...」 出演者: 宮崎あおい ...高崎晴子(ハルさん) 堺雅人 ...高崎幹男(ツレ) オトーサン、 「いい演技もできるんだ。 宮崎あおいさんを見直しました。 その他の出演者: 吹越満 ...杉浦 津田寛治 ...高崎和夫 中野裕太 ...小畑 山本浩司 ...君塚 田山涼成 ...加茂 田村三郎 ...津田 梅沢富美男 ...三上隆 大杉漣 ...栗田保男 余貴美子 ...栗 犬塚弘 ...川路 伊嵜充則 ...書店の次男坊 User Rating:6.5/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 1,480 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 日本アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 宮崎あおい User Reviews だみおさん 2013年5月13日 タイトルは知ってたけど、 とくに興味が湧かずスルーしていました。 観てみたら、何の構えもなかったからなのか、 たくさん笑いました。 たくさん泣きました。 感動が激しくて、 一瞬もしかしたら失神しちゃうのではと思うくらい、 全身がジンジンしてしまうシーンもありました。 鬱病に自分も周囲も何の関係もなくても、 共感できるものがたくさん詰まっています。 確実に鬱がテーマではあっても、 その軸を中心に描かれるのは、 とても普遍的で大事なことがいっぱい。 僕の場合「結婚てどうあるべきなのか」 「自分がしたい仕事って、ホントは何かな?」とか、 「人との縁て、時々すごい神がかりなことってあるよな」とか、 そんなことを思いました。 これ、ちっちゃい子供なんかいたら、 この物語みたいにはいかないんじゃないかと そういうケース考えるとゾッとしてしまうところもありますが、 いろいろ気づきをもらえる話で素晴らしい邦画だと思います? オトーサン、 「堺雅人、情けない役も巧いね」 黒美君彦さん 2011年10月23日 割れないであること この映画の2年前、NHKで 藤原紀香、原田泰造主演のドラマを観たが、 キャスティングでは映画版が圧勝。 可愛らしいのにいかにも「女」のハルさんを 宮崎あおいが好演。 だが、それより何より堺雅人の“ツレ”が見事にはまり役。 やっぱり堺雅人は二枚目ではなく、 こんな情けない役がいちばん似合う。 “ツレ”がうつ病と診断されてから、 妻はいろいろなことに初めて気づくことが増える。 「割れないであることに価値がある」… いくら美しくても、いくら年代物でも 壊れてしまえばそれまで。 たとえ大して価値がないものでも、 壊れなければそれだけで価値がある。 そして、親身になって心配してくれる両親のありがたみも また、改めて気づくことになる。 大杉漣、余貴美子の夫婦ぶりはなかなかはまっていた。 ちなみに“ツレ”夫婦の住まいは 『東京物語』をイメージしたのだとか。 マンションではなく、縁側のある平屋の古い家。 そんな家だから、イグアナも飼える(苦笑)。 私自身近しい人がうつになったり、 知人が心の病から自死したり… いろいろな悲劇も見てきた。 今や5人にひとりはうつ病になる時代。 少しでも理解しておきたい、という人にはお薦めの作品だ。


「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る

オトーサン、 「いい歌だね」 ヒット曲を映画化したものとか。 歌詞が、下手なストーリーよりも、雄弁です。 ♪窓は夜露に濡れて  都すでに遠のく  北へ帰る旅人ひとり  涙流れてやまず  今は黙して行かん  なにをまた語るべき  さらば祖国愛しき人よ  明日はいずこの町か   原題:「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る(1962) 監督:斎藤武市 原作:山野良夫 脚本:山崎巌 Genre:Action 上映時間:79分 あらすじ: 滝伸次は、目の前で親友を射殺され、 遺骨を抱えて、親友の故郷・函館へ。 実家である岡野造船所を訪ねるが、 父親の治五郎は、勘当したからと言い、 遺骨を受け取ろうとせず、 替わって、娘の由美が受け取る。 伸次は、親友を殺したハジキの政を探していた。 そんななか、キャバレーのボス・黒川は 岡野造船所を乗っ取ろうと企んでいた... 出演者: 小林旭 ...滝伸次 浅丘ルリ子 ...岡野由美 佐々木孝丸...岡野治五郎 内田良平 ...黒川 郷英治...ハジキの政(立野取締官) オトーサン、 「小林旭さんか...」 マイトガイ、紅白歌手、美空ひばりの夫。 その他の出演者: 白木マリ ...あけみ 小園蓉子...秋野幸江 白木万理...あけみ 青山恭二...岡野浩一 河上信夫...柳刑事 田代みどり...みどり 島津雅彦...秋野良太 弘松三郎...山岸 二本柳寛...漢栄昌 近藤宏...ハジキの政 深江章喜...シゲ 青木富夫...テツ 雪丘恵介...経理課長 こまどり姉妹 User Rating:6.0/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews シネマサルベージさん 2013年11月19日 渡り鳥シリーズの第8作で、 旭が歌う「北帰行」(1961年)を もとにストーリーを考えたらしい。 シリーズ1作目『ギターを持った渡り鳥』の 舞台だった函館で再度撮影。 ストーリー的にも、とても日本とは思えない場所や 人たちによる作品へとエスカレートしていった シリーズにおいて、原点の現実に近い設定に戻った。 でも、結局は荒唐無稽な渡り鳥の方が良かったかな? という結果になってしまった。 真面目路線ではなかなか面白くならない。 シリーズ常連の宍戸錠が演じるライバルの役を、 実弟の郷英治が演じているけど、 エースの錠の不在の影響が大きいかな? もう一人の常連の白木マリは、 キャバレーのダンサー役が多かったが、 本作ではママに昇格(?)。 アキラはスタントマンを使わなかったことで有名だけど、 本作でも4メートルぐらいの高さから飛び降りて 両足で着地したあとも立ったままというアクションを見せている。 テーマ曲が、 いつもの「ギターを持った渡り鳥」ではなく 「北帰行」で、 函館にも飛行機で行くという変わった始まり方をするが、 ラストは青函連絡船で去って行く、 いつものような終わり方だった。 オトーサン、 「函館か、行ってみたいね」 jigen_daisuke2003jpさん 2008年7月19日 マイトガイ1作目の地へ”渡り鳥8” ハジキのマサに殺された親友の遺骨を手に 滝伸次(小林旭)は函館にやってきた。 「渡り鳥」シリーズの第8作目です。 やたら”ハジキのマサ”が出てくるシリーズである。 今回で3作品目かな? 同一人物かと思いきや、 主人公が「おめぇがハジキのマサだな」 などと言っているところを見ると 全員どうやら違うみたいだ。 当時はマサって名前が多かったのか、 ハジキのマサってみんなして付けたがったのか... 親友の女房が入院した時に 主人公が、金のことは俺にまかせておけ。 たのむから彼女のことを...と、 医者にかっこいいことを言っていたのだが、 金の工面の仕方が、 バーとかスナックとかでギター弾いて歌ってるだけって... おい、それ儲かるのか? ま、当時のこの手の商売の相場を知らないので もしかして今では考えられないくらい儲かったのかも。 それとも小林旭の美声で儲けられたのかな? あんまり儲けられるイメージじゃないが、 ”渡り鳥”の彼が言ってるんだから 金の心配はいらないのだろうね。 登場シーンの演出が徐々に凝ってきたのか、 最後のシーンではなんと口笛がどこらともなく聞こえて、 「だ、誰だ!」と、敵ビビる。 う〜〜むどっかで見たようなシーンだ。 仮面ライダーとかもこんなシーンあったような,,, 仮面ライダーの主人公は 小林旭の影響を受けてたってことなのかもね。 相変わらず主人公はモテル男ですねぇ。 ピンチの時にも女性の密告やら手助けがあって 色男とはこうも恵まれているのかと感じました。 そしてやっぱり女性を振ってまた旅に出ちゃう...


クヒオ大佐

オトーサン、 「結婚詐欺師は、数あれど...」 実在したのでしょうか、クヒオ大佐? そんな風に感じるほど、人物像がよく描けています。 原題:クヒオ大佐(2009) 監督:吉田大八 原作:吉田和正 脚本:香川まさひと/吉田大八 Genre:Drama/Commedy 上映時間:112分 あらすじ: いつも軍服を着ている自称36歳のアメリカ人、 ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。 父はカメハメハ大王の末裔、 母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、 現在は米軍特殊部隊ジェットパイロット。 しかし、その正体はデタラメな経歴と ベタな変装で女性たちを騙しては 金を貢がせる結婚詐欺師だった。 弁当屋の女社長・永野しのぶは そんなクヒオ大佐の虚言を信じて 目前に迫った結婚の準備に勤しむ日々。 一方クヒオ大佐は、博物館学芸員の浅岡春を 新たなターゲットに定め、言葉巧みに近づいていく。 さらに、銀座のホステス須藤未知子にも目を付け、 虎視眈々とチャンスを窺うが... 出演者: 堺雅人 ...クヒオ大佐 松雪泰子 ...永野しのぶ 満島ひかり ...浅岡春 中村優子 ...須藤未知子 オトーサン、 「堺雅人って、名優だね」 日本人に怒りをぶつけるシーン、 思わず襟を正しました。 家族のために戦うことなく、 血を流すことも人を殺すこともなく、 世界平和と叫ぶ手合いばかりじゃないか、ニッポン! 「松雪泰子さん、可哀想!」 "フラガール"の大活躍が記憶にありますが、 ここでは、婚期を逃した女性役。 こういう演技も、うまいですね。 その他の出演者: 新井浩文 ...永野達也 児嶋一哉 ...高橋幸一 安藤サクラ ...木下理香 内野聖陽 ...藤原 品川徹 大河内浩 石川真希 古舘寛治 近藤智行 安藤聖 玉置孝匡 俵木藤汰 User Rating:5.3/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 1,223 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews エトさん 2010年4月11日 堺雅人は素晴らしい 堺雅人は“眼”で演技のできる俳優。 スクリーンに映し出されたときの 安定感が群を抜いている。 ただ、その反面、 吉田大八監督の本筋の意図は なかなか伝わりにくいかも知れない。 下手をすると、 その本筋が邪魔に映ってしまいかねないほどに、 堺雅人が演じるクヒオ大佐がキレキレ。 果たして、 吉田監督の真意はどれほどの観客に届いたのだろうか。 オトーサン、 「この結婚詐欺師、可哀想な奴だなぁ」 幼児虐待の犠牲者だったんですね。 アンドレ・タカシさん 2012年6月206日 実在のモデルがいるという結婚詐欺師。 その妙ちきりんな人格と行動を味わう作品でした。 最近では「インフォーマント!」が近いかな。 中身は全く違いますが。 本作は詐欺を仕掛ける相手として 3人の女性をキャストし、 彼の本質へ迫ろうとします。 結婚詐欺師としてはマヌケな部類だと思います。 銀座の女を騙そうとしてましたから。 あっさり見抜かれて笑い者扱いでした。 銀座の女ほどしたたかで無くとも、 博物館の学芸員のように 普通の感性を持っていれば疑います。 そして、なぜ(お金持ちでもない)自分だったのか? と質問されます。 日常に疲れた弁当屋の女社長は、 現実から逃避するように彼に入れ込みました。 騙されていても構わないタイプ。 そんな女性の開き直りは怖い。 ちゃんとした詐欺師なら、 マーケティングが勝負のはず。 その点、クヒオはとてもいい加減。 本作で云うなら、 中村優子と満島ひかりは狙うべきではないし、 弟に発覚した後の松雪泰子への対応がお粗末過ぎます。 おそらく彼は、最初から結婚詐欺を仕掛ける相手として 女性を選んでいない。 女性として魅力を感じたから近づいたのだと思います。 その相手に自分の虚言を繰り広げることが快感で、 食いつなぐための余技として 結婚詐欺に繋がって行ったというのが 自分の見立てです。 最後にタネ明かしされますが、 彼の虚言は幼少期の妄想から始まっていました。 辛い境遇を助けるための妄想です。 その妄想が肥大し、二重人格まで行かずに 一歩手前で定着したのが「クヒオ大佐」だと思います。 虐げられる子供や戦争被害者に同情し、 直情的に声を荒げ暴力に及ぶこともある。 自分の創作話に感情移入して涙を流せる。 そこに演技はないので始末が悪いです。 詐欺を仕掛けられる女性側の描写もなんか気の毒で、 コメディとしてはかなりブラックな部類です。


ジャージの二人

オトーサン、 「原作者の長嶋有って、誰?」 調べると、大江健三郎賞を受賞したとか。 早速、受賞作「夕子ちゃんの近道」をアマゾンで注文しました。 原題:ジャージの二人(2008) 監督・脚本:中村義洋 原作:長嶋有 Genre:Drama/Commedy 上映時間:93分 あらすじ: 夏のある日、息子(32)は、会社を辞めたところだ。 グラビアカメラマンの父親(54)に誘われて、 十数年ぶりに、北軽井沢の山荘へ。 浅間山の山麓、森とレタス畑が広がっている。 イノシシや熊が出ることもあり。 当然、ケータイの圏外だ。 2人は、古着のジャージに着替えて、くつろぐ。 スローライフを満喫していたが、 魔女のような隣人の遠山さんや、 五右衛門風呂をつくってくれた岡田さん、 そして、浮気した妻がやってきたりと、 心が乱れてくる... 出演者: 堺雅人... 息子 鮎川誠... 父親 大楠道代... 遠山さん オトーサン、 「この遠山さんは、大江さん好みだね」 道化役が出てくると、別荘でのスローライフに、 亀裂が生じてきます。 息子と父親の悲惨さが剥き出しになっていくのです。 その他の出演者: 水野美紀... 息子の妻 田中あさみ... 花子 ダンカン... 岡田さん User Rating:6.4/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.3/10( 1,148 votes) Yahoo! オトーサン、 「脱力感だけでないのがいいね」 User Reviews ぽてころさん 2013年10月3日 堺雅人目あて に鑑賞。 南極料理人のゆるさを想像し鑑賞したら、 それ以上であった。 でも嫌いではない。 それぞれの都会での風景が見え隠れ、 気持ちの浄化ありの山荘暮らしと匂わせつつ、 そんな大層な事じゃないのよ、という空気がよい。 やさぐれ親父なんであろう鮎川さんが ふと見せるスタイリッシュな格好良さが、 それぞれの寂しさをぼやかす効果を成している。 しかし、私なら、率先して小学校のジャージ着るな〜(笑) オトーサン、 「ははは、ケータイは実生活への入口なんだ」 izさん 2012年9月28日 レタス畑でつながりの深さを知る 堺雅人と鮎川誠の2ショットってだけで、 独特の雰囲気見たさに手を出したくなっちゃう作品です。 最初は、ゆるーいままで終わるのか?とヤキモキしていましたが (最初20分で飽きてきてしまいまして・・・) 父と子それぞれがそれぞれの家族の問題を抱えていて それが少しずつ明らかになっていきます。 最初は他人のような雰囲気を見せていた2人が お互いの悩みを打ち明けなくても、 何もない生活に癒されていくうちに どんどん「血のつながった親子だな〜」と 思わせる雰囲気までもっていく様は見事でした。 映画の中に登場する小物も 突き詰めると意味は深いのかも。 ジャージは あの特別な世界の住人になるための制服みたいなものかな。 ジャージを着ることで身も心も俗世界から切り離される感じ。 携帯電話が唯一つながる場所も、俗世への入り口のような。 宇宙人と交信しているみたいだったもんね(笑) 現実に帰れる場所でもあり、でもそれは逆に 現実に向き合わなければならない ちょっと切ない場所ということにもなる。 現実と区切りをつけられない息子の妻には その場所を教えず 現実から切り離されそうな妹には 場所を教えてあげる そんなところからしても、 映画の重要な一場面のような気がします。 まあ、個人的な好みからしても ゆる切ない映画は好きです♪ ところでたった4年前の映画なのに、 レンタル「ビデオ」なんだーと 時の流れの早さを感じてしまった作品でした。


赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道

オトーサン、 「地上波で放映とは」 高畑 勲監督の「かぐや姫」の番組宣伝のためでした。 「火垂るの墓」も、近日放映するとか。 フジテレビの大盤振る舞いです。 原題:赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010) 監督;高畑 勲 原作:ルーシー・モード・モンゴメリ 脚本:千葉茂樹/磯村愛子/神山征二郎 Genre:Anime/Family/Drama 上映時間:100分 あらすじ: 赤い髪をした少女アンが、 カナダのプリンス・エドワード島に着く。 孤児院育ちで、空想癖があって、おしゃべり。 独身の兄妹、マシュウとマリラは、 老いてきたので、畑仕事を手伝ってくれる 男の子を孤児院から引き取ることにする。 だが、駅にいたのは、アンという女の子だった。 マリラは、家に着いたアンをみて、 明日には必ず返しに行きましょうと言い切る。 結局、マシュウのたっての願いもあって アンは、置いてもらえることになる,,, 声の出演者: 山田栄子...アン・シャーリー 槐柳二...マシュウ・カスバート 北原文枝...マリラ・カスバート オトーサン、 「どんどん可愛くなるね」 マリラは、老嬢らしく、自己主張が強く、 マシュウは、包みこむような暖かさがあります。 その他の声の出演者: 麻生美代子... レイチェル・リンド 坪井章子... スペンサー夫人 羽佐間道夫... ナレーション User Rating:9.1/10( 31 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 User Reviews VIGOさん 2013年1月20日 涙しました 「かぐや姫の物語」が公開間近の高畑勲監督作品の中でも 「赤毛のアン」は時代を超え国境を越え愛される作品でしょう。 もう5回は見ている作品ですが、 深夜、高畑勲作品特集して放映された劇場版のアンを観て 改めてその丁寧な演出と 宮崎駿、近藤喜文という天才アニメーターの仕事ぶりに 感動し、涙しました。 この物語の魅力はアンのキャラクターにもありますが、 結婚を経験することなく年老いたマシューとマリラの2人が 孤児のアンを育てていく心の営み、 何気ないけれどサスペンスに満ちたエピソードの数々です。 また全話みたくなって来た。 来年HDリマスターのBlu-rayが発売される模様。 一生もんだから買おうかな。 オトーサン、 「ディズニーにないハートがある」 greennoah205さん 2012年7月16日 ディズニー並の美しさ 誰もが知る名作の総集編。 元々は1989年に製作され、 この後も続編が作られる予定だったが 企画は頓挫し本作もビデオスルーされてしまった。 そんな経緯を持つだけに、 本作は2時間の映画としては物語にあまり起伏がない。 元のテレビ版のほんの序盤部分だから当たり前なのだが、 かわりに映画はアンが世界や物事を どのように捉らえてるのかを丹念に描いていく。 辛い過去を持つアンが、 だからこそ人生を前向きに生きようとする姿が 水々しく素晴らしい。 映像のクオリティが恐ろしい。 30年前のテレビベースの作品が ディズニーに全くひけを取らない美しさ。


鍵泥棒のメソッド

オトーサン、 「へえ、この2人が...」 堺雅人と香川照之、TV番組"半沢直樹"以外でも、 映画でも競演しているとは、知りませんでした。 原題:鍵泥棒のメソッド(2012) 監督・脚本:内田けんじ Genre:Commedy 上映時間:128分 あらすじ: 殺し屋コンドウが、銭湯で転倒し 記憶喪失になる。 その場に居合わせた貧乏役者・武史は 脱衣所の鍵を入れ替えて、コンドウの所持金を奪う。 コンドウは、自分が貧乏役者だと思い込んでしまう。 一方、女性編集長・香苗は、婚活中だ。 コンドウが候補になり、いい感じになる。 だが、殺し屋は記憶を取り戻し、 武史に仕返しをするのだが... 出演者: 堺雅人 ... 桜井武史 香川照之 ... コンドウ/山崎信一郎 広末涼子 ... 水嶋香苗 オトーサン、 「なんだかなぁ」 堺雅人と香川照之、 期待していた息の詰まるような対決シーンがありませんでした。 広末涼子さんは、一服の清涼感がありますね。 その他の出演者 荒川良々 ... 工藤純一 森口瑤子 ... 井上綾子 小山田サユリ ... 水嶋翔子 木野花 ... 水嶋京子 小野武彦 ... 水嶋徳治 池田成志 ... 映画監督 久野雅弘 ... 助監督 本宮泰風 ... 主演俳優 三村恭代 ... 主演女優 柊瑠美 ... 編集部員 ムロツヨシ ... 合コン候補者 三上市朗 ... 大谷編集長 大谷亮介 ... アパートの大家 User Rating:7.6/10( 71 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10( 1.556 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい脚本だね」 日本アカデミー賞受賞 ・脚本賞 同ノミネート ・主演男優賞 堺雅人 ・助演男優賞 香川照之 ・助演女優賞 広末涼子 ブルーリボン賞受賞 ・助演女優賞 広末涼子 ・監督賞 内田けんじ User Reviews Arufuさん 2013年6月2日 ストーリーテリング この監督、観客に興味を持たせる伏線の張り方と、 「どこまで観客に読ませるか」っていう部分の ストーリーテリングが抜群に上手い。 ワイルダーのように現実にはそうそう見かけないような 奇妙な人物や出来事を冒頭からかまして客の興味を引っ張りつつ、 その後はわざとわかりやすい伏線を張ったりして ある程度読ませておいてオトすっていうのが この人の定番のコメディなのだが、 「期待通り」の部分と「期待を裏切る」部分と 「若干ズラす」部分の巧みな組み合わせが見事。 下手したらウディ・アレンより上手いんじゃないか。 三谷幸喜にも見習ってほしい。 ある意味リアルで、ある意味ではブっとんでもいる 奇想天外な登場人物とストーリーといい 優れた脚本家にして映画監督が やっと出てきたなという感じです。 オトーサン、 「期待しすぎは、ダメよ」 黒美君彦さん 2013年3月16日 観ている間は面白いが 内田けんじ監督久しぶり(4年ぶり)の快作…なんだけど、 彼の作品らしく、観終わったらきれいにストーリーを 忘れてしまうのが不思議(…単に記憶力低下のせいか?)。 香川照之、堺雅人がそれぞれ好演。 広末涼子はこんな不思議ちゃんが入った キャラを演じさせるとはまる (間違っても妖艶な役などさせないことだ)。 伏線があちこちにあるので、見落とすともったいない。 何事も一生懸命取り組む香川照之が、 なかなかおいしい役どころ。 森口瑤子は…うーん昔は好きだったのになあ(苦笑)。 微妙にラブストーリーも織り込んでいる辺りが巧みなところ。 内田作品は基本的に、観ているあいだ限定の 刹那的?快楽を提供してくれる。 それはそれで魅力なのだが、 個人的好みからすると 少々物足りない感じてしまうのも事実なんだよなあ。


シャイン

オトーサン、 「すごいね、このシゴキっぷり」 父親は、愛するゆえに、幼い息子を激しく叩き、 そして、ひしと抱きしめます。 幼年時に、こんな育て方をされたら、 アーチストにはなれても、幸せにはなれないでしょうね。 原題:Shine (1996) 監督・原作:Scott Hicks 脚本:Jan Sardi Genre:Biography / Drama / Music Rated PG-13 for nudity/sensuality and intense thematic elements Country:Australia Language:English / Yiddish 上映時間:105分 あらすじ: デイヴィッドは、 厳格な父親ピーターの願いで、 ピアニストになるべく英才教育を受け、 天才少年と呼ばれるようになる。 イギリスの王立音楽院への留学話が持ち上がるが、 父親がそれを許さない。 家を飛び出し、ロンドンに渡り、ピアノに打ち込む。 コンクールで最高難度のラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」を 見事に弾きこなしたが、精神に異常をきたし始める。 出演者: Geoffrey Rush ... David Helfgott(デイヴィッド・ヘルフゴット) Armin Mueller-Stahl ... PeterHelfgott(ピーター・ヘルフゴット) オトーサン、 「すごいね、この早口言葉!」 冒頭シーンから圧倒されました。 GEOFFREY RUSH ジェフリー・ラッシュ 誕生日: 1951/07/06 出身地: オーストラリア/クィーンズランド ロンドンとパリの演劇学校で演出と演技を学ぶ。 その後オーストラリアに戻り、 82年からライトハウス・アンサンブルの主要メンバーとして メル・ギブソンと共に『リア王』、『ゴトーを待ちながら』などに出演 (彼とは一時期同居生活も送っていたとか)。 以降演出家としても経験を重ね、幾つかの賞を受賞。 95年の「シャイン」で実在の天才ピアニスト、 デイヴィッド・ヘルフゴッドに扮して アカデミーのほか、主要映画賞の主演賞を独占した。 その後は「エリザベス」「レ・ミゼラブル」「恋におちたシェイクスピア」と 歴史劇モノに続けて出演。 「恋におちたシェイクスピア」ではアカデミーの助演賞にノミネート。 出演作: 1995年「シャイン」 1997年「悪魔大臣」 1998年「エリザベス」「恋におちたシェイクスピア」「レ・ミゼラブル」 1999年「ミステリー・メン」「TATARI タタリ」 2000年「クイルズ」 2001年「ランタナ」「テイラー・オブ・パナマ」 2002年「フリーダ」「バンガー・シスターズ」 2003年「ケリー・ザ・ギャング」「ハーヴィー・クランペット」      「ディボース・ショウ」「ファインディング・ニモ」      「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」 2004年「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」 2005年「ミュンヘン」 2006年「キャンディ」      「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」 2007年「エリザベス:ゴールデン・エイジ」      「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2010年「決闘の大地で」「英国王のスピーチ」「ガフールの伝説」(声) 2011年「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」 2013年「鑑定士と顔のない依頼人」 その他の出演者: Noah Taylor ... David Helfgott - Adolescent Alex Rafalowicz ... David Helfgott - Child Justin Braine ... Tony Sonia Todd ... Sylvia Chris Haywood ... Sam Gordon Poole ... Eisteddfod Presenter Nicholas Bell ... Ben Rosen Danielle Cox ... Suzie - Child Rebecca Gooden ... Margaret Marta Kaczmarek ... Rachel John Cousins ... Jim Minogue Paul Linkson ... State Champion Announcer Randall Berger ... Isaac Stern User Rating:7.6/10 ( 35,314 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 1,568 votes) Yahoo! オトーサン、 「音楽がいいね」 受験勉強のときに、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」 を聞いて、心を奮いたたせたことを思い出しました。 アカデミー賞受賞 ・主演男優賞 ジェフリー・ラッシュ 同ノミネート ・作品賞 ・助演男優賞 アーミン・ミューラー=スタール ・監督賞 スコット・ヒックス ・脚本賞 ・音楽賞(オリジナルドラマ) ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 男優賞(ドラマ) ジェフリー・ラッシュ 同ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・監督賞 スコット・ヒックス □ 脚本賞 ジャン・サーディ □ 音楽賞 デヴィッド・ハーシュフェルダー User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2006年8月7日 強烈な見事な演技と撮影の映画 実に興味深い映画で、嬉しい驚きがある。 時に、子供をクレージーにさせる 度を越した父親というテーマが、疲れさせる。 だが、実に良く出来た映画だ。 デイヴィッド・ヘルフゴット役の ジェフリー・ラッシュの演技には、魅了される。 だが、同様に、10代のヘルフゴットを演じたノア・テイラー、 デイヴィッド・ヘルフゴットの父親役の アーミン・ミューラー=スタール、 2人とも、ジェフリー・ラッシュに劣らぬ名演だった。 オーストラリア生まれの天才少年の実話なのだろう。 想像できると思うが、音楽がすばらしい。 それ以上に、撮影がいい。 ワーオ、 DVDの映像も、音楽もすばらしい。 見ていて、いつも楽しいシーンだけではないが、 ストーリーは、胸を打ち、理解し難い。 結末は、占星術が出てきて、ややウンザリ。 だが、少なくとも、視聴者を満足させるだろう。 要するに、実に強烈な美しく撮影された自伝だ。 オトーサン、 「作品は、作品として楽しめばいいのでは」 でも、現実の醜さのレポートは、 それなりに有意義でした。 garden_forty_fieldさん 2013年7月6日 なんと騙されているレビュアー多い事... 恐ろしいな、ここのレビューは(汗) この話は捏造と過剰な演出だと、 このピアニストの妹さんが暴露本だしてるのに... 私も最初はいい話だなぁ、と見ていました。 しかし現在の妻である占星術師のジリアン夫人の登場に 強烈な違和感を覚えずにはいられなかった。 鑑賞後調べてみましたが、 最初に見たのはyoutubeの実際の夫妻のインタビュー映像。 中国雑技団の衣装かと思うような上着をまとっている二人。 「なんだこれは・・・」 そうです、占星術師のジリアン夫人は宗教団体の教祖様なんです。 そして一番驚愕したのが、 この作品の原案は、 デヴィッドさんの回想?を夫人が書き起こした物で、 彼以外の情報源、親族、かつての友人達、関係者には 一切取材がされていない事。 まどろっこしい言い方は避け敢えて 直球で言わせていただきますが デヴィッドさんの回想を信じられます? 私はできないですね、 なぜなら彼は脳に障害を抱える「障害者」だからです。 実際劇中でも彼の空想と現実が入り乱れるシーンもあり、 およそ健常者がしない奇怪な行動言動をしている。 差別だと想われる方もいるでしょうが、 信じろという方が無理ですよ。 劇中では家族、特に父のピーターさんは 完全に悪役に仕立て上げられてしまっている。 妹さんが書かれた暴露本の中には彼らの関係は良好で、 彼が幼い時には既に発達障害と知っていたのです。 それは家族以外の関係者も認めています。 そして留学を止めたのは父親の独占欲でもなんでもなく、 障害者である彼が独立する為の準備ができていなかった。 時期尚早だった、これが本当の理由。 実際彼の障害は先天性であり、 制作、夫人側の、父からの虐待(自体なかった)が 起因という主張は全く根拠が無い。 そもそも科学的にも強制と発達障害の関連性は証明されていない。 医者でもない彼らが判断できるとは到底思えません。 もし留学先で奇怪な行動が目立つようになると 然るべき保護施設、精神病院に隔離されてしまう。 自閉症や発達障害を負う方々にとって 環境の変化は極力避ける必要があります。 適応能力が圧倒的に欠落しているので パニックになり何しでかすかわからない。 そして悪化し、完全に人格が破綻する可能性もある。 日本では措置入院と呼ばれますが、 精神に重篤な障害を負っている人間を 公権力で拘束し精神病院に隔離できる。 自傷他傷のおそれがありますからね。 近親者は不服を申請はできますが、判断するのは公的機関側です。 こうなると一生家に帰ることすらできなくなる可能性もある。 彼の扱いに慣れている家族がそばにいればそれも免れようが、 離れて暮らすとなるとそうもいきません。 こういったご家族のご苦労も映画の中では まるで別な話になっている。 実際暴露本が出された後に 家族、関係者側と制作側にメディアからの取材申し込み、 雑誌や新聞への寄稿もあったそうです。 そこで映画の制作側は 本人以外への取材はしていない、と認めています。 他には例えば冒頭にも出てくる あのレストランでの仕事も偶発的なものではなく、 デヴィッドさんのお姉さんが紹介したもの。 映画はフィクションがあってもいいと思います。 しかしあまりに捻じ曲げられた事実で傷つく人間もいるのです。 デヴィッドを演じたジェフリー・ラッシュは オスカーを獲得しています。 障害者を扱う内容、障害者を演じることはオスカーへの確実な近道。 こうなると当然興行収入等々格段に実入が違いますよね。 そしてこの映画の版権を持っているのは 映画を配給した会社でも制作した監督の会社でもない、 妻のジリアン夫人です。 youtubeにNHKが彼を取材した映像があるので 興味有る方はご覧になったほうがいいですよ。 天下のNHK側もすっかり騙されてしまっている(笑) 彼とインタビュアーが顔を合わせた時の デヴィッドの行動を見て 彼の言うことを信用できる人は聖人ですね(笑) 私のような俗物には無理ですわ。 この「オーストラリアの細木○子」とも言えるジリアン夫人、 日本の胡散臭い新興宗教団体とも交流があるそうで...(汗) 相当したたかな曲者ですよ。妙な政治力が有る(笑) たとえデヴィッドが広告塔として利用されていようが 洗脳されていようが、本人が幸せだと思うなら、 彼の周囲の人間さえ傷つけさえしなければそれも有りでしょう。 だが彼のために、彼を愛するからこそ辛酸を嘗めてきたご家族を 足蹴にするジリアン夫人の思惑、監督のあざとさを私は許せない。 それを許容し、純粋に映画として楽しむ深い懐を持てというなら、 そんな懐はコンクリ流して埋め立ててしまえばいいんですよ。


ハワーズ・エンド

オトーサン、 「なーんだ。屋敷の名前か」 "パワーズ・エンド"、つまり"権力の終焉"と誤解しました。 この映画、エマ・トンプソンの代表作というので、 借りてみましたが、期待以上の映画でした。 原題:Howards End (1992) 監督:James Ivory 原作:E.M. Forster 脚本:Ruth Prawer Jhabvala Genre:Drama / Romance Rated PG for mild language, violence and sensuality Country:UK / Japan Language:English / German 上映時間:140分 あらすじ: 中産階級で理想主義的なシュレーゲル家と 現実的な実業家のウィルコックス家は旅行中に親しくなり、 シュレーゲルの次女ヘレンは ウィルコックスの別荘ハワーズ・エンドに招かれる。 美しい田園風景の中、当家の次男坊ポールに一目惚れ、 姉に婚約の意志を書き送る。 それを読んで、すわ結婚と早とちりした姉が飛んでくるが、 ポールにそのつもりはなく姉マーガレットは逆上。 やがて時あって、運悪く、 ロンドンのシュレーゲル家の真向かいに越すウィルコックス家。 ヘレンは頑なだが、大らかな姉は夫人ルースと親しくなり、 現実一点張りの一族の中で一人、 詩を理解する彼女と深い友情で結ばれる。 病を冒され、死の床にあったルースの遺言も “ハワーズ・エンドはマーガレットに”であったが、夫はそれを無視。 しかし、その彼がマーガレットに恋をし、彼女は後妻として迎えられる。 一方、ヘレンは、ヘンリーの失策から失業したバスト氏に深く同情し 一夜を共にしてしまう。姉妹の対立は明らかに見えたが 出演者: Emma Thompson ... Margaret Schlegel(マーガレット) Helena Bonham Carter ... Helen Schlegel(ヘレン) Vanessa Redgrave ... Ruth Wilcox(ルース) Anthony Hopkins ... Henry J. Wilcox(ヘンリー) オトーサン、 「やはり巧い女優さんだね」 名優アンソニー・ホプキンスと堂々と渡りあっています。 その他の出演者: Joseph Bennett ... Paul Wilcox Prunella Scales ... Aunt Juley Adrian Ross Magenty ... Tibby Schlegel Jo Kendall ... Annie James Wilby ... Charles Wilcox Jemma Redgrave ... Evie Wilcox Ian Latimer ... Stationmaster Samuel West ... Leonard Bast Mary Nash ... Pianist Siegbert Prawer ... Man Asking a Question Susie Lindeman ... Dolly Wilcox User Rating: 7.4/10( 17,128 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 230 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ジェームズ・アイヴォリー アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 エマ・トンプソン ・脚色賞 ・美術(監督)賞 ・美術(監督)賞 同ノミネート ・作品賞 ・助演女優賞 ヴァネッサ・レッドグレーヴ ・監督賞 ジェームズ・アイヴォリー ・撮影賞 ・作曲賞 ・衣装デザイン賞 ゴールデン・グローブ 受賞 ・女優賞(ドラマ) エマ・トンプソン 同ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・監督賞 ジェームズ・アイヴォリー ・脚本賞 User Reviews mocpacificさん Canada 2005年10月17日 エマ・トンプソン Factor 雨が降っていて、 遅い時間で、 仕事に飽きて不安で、 何かで困っているときには、 この "Howard's End"を見る。 私は、本作を、なかんずくエマ・トンプソンをみる。 彼女の仲間たち、 監督のジェームズ・アイヴォリー、 脚本家のルース・プラワー・ジャブヴァーラ、 そして、名優アンソニー・ホプキンスも手伝って、 きらきら輝く穏やかな彼女の小径へと連れていってくれる。 それがいつだったか、思い出せないが、 そんな力を私の心理に与えてくれたのは、彼女だ。 ヴィスコンティのビンテージのように 細部まで注意を払って作り上げたアイヴォリー流の作品。 脚本には、ひとつのミスもなく、 ありがちな罠にも、陥っていない。 原作に忠実でありながら、 (言い古された言葉で申し訳ないが) 最も革命的な作品になっている。 アンソニー・ホプキンス演じる人物は、 生粋の英国人ゆえに振り回され、大いなる自己矛盾に陥る。 本作は、最初から最後まで、エマ・トンプソンのものだ。 なんという輝かしい仕事だろう。 オトーサン、 「見事なコメントだね」 PESさん 2013年4月11日 理解し合うことの大切さ 上流階級と下層階級。 現実主義と理想主義。 理性的と感情的。 偶然と必然。 物語の中には姿かたち立場を替えて様々な対極するものが現れ、 それらが衝突と和解を繰り返し進んでいく。 そこに、田舎でも都会でもない場所に建つ、 ある意味中立の象徴である不思議な魅力を持つ家が絡む。 それぞれの人々の視点に立つことで、 人間が理解し合うということの大切さと難しさを感じた。 この時代のイギリスだからこそ階級の違いが障害になったりするが、 差別意識だったり、寛容さを失うということは現代にも通じる。 文明は発達しても人間のテーマは変わらない。 そして、魅力的な英国俳優たちの競演。 エマ・トンプソンの繊細な演技。やっぱりこの人好きだ!と再確認。 アンソニー・ホプキンスの気品ある演技と存在。 ヘレナ・ボナム・カーターはまだ正統派だったころ。 少ない出演時間ながらも印象に残るヴァネッサ・レッドグレーヴ。 さらに、イギリス文芸映画とくれば田園風景も魅力の一つ。 映像の全てが本当に美しく、静かで穏やか。 物語、演技、映像と満足できる作品なのでお薦め。


イカとクジラ

オトーサン、 「成長期の家族内のドラマ」 この年になると、あらかた忘れてしまいましたが、 この映画をみていて、いくつか思い出しました。 監督・脚本のノア・ボーンバックは、1969年生まれ。 36歳のときに撮っていますから、 まだまだ、当時の記憶は鮮明だったのでしょうね。 原題:The Squid and the Whale (2005) 監督・脚本::Noah Baumbach Genre:Comedy / Drama PG-12 上映時間:81分 あらすじ: 舞台は1986年のニューヨーク。 主人公一家は、夫婦ともに作家。 しかし、脚光を浴び始めた妻(ローラ・リニー)に対し、 夫(ジェフ・ダニエルズ)は現在まったくなかず飛ばず、 長いスランプに陥っていた。 しかしかつての栄光のせいでプライドだけは異様に高く、 彼女を認めてやることができない。 やがて二人は離婚、 父に心酔する息子ウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)と 母親っ子のフランク(オーウェン・クライン)を巻き込み、 家族は真っ二つに分かれてしまう。 出演者: Jeff Daniels ... Bernard Berkman(バーナード) Laura Linney ... Joan Berkman(ジョーン) Jesse Eisenberg ... Walt Berkman(ウォルト) Owen Kline ... Frank Berkman(フランク) オトーサン、 「なかなか、やるね」 ジェフ・ダニエルズは、中堅どころの俳優さん。 出演料が低い割には、頑張っていました。 その他の出演者: William Baldwin ... Ivan David Benger ... Carl Anna Paquin ... Lili Molly Barton ... Graduate Student Bo Berkman ... Graduate Student Matthew Kaplan ... Graduate Student Simon Kaplan ... Graduate Student Matthew Kirsch ... Graduate Student Daniella Markowicz ... Graduate Student Elizabeth Meriwether ... Graduate Student Ben Schrank ... Graduate Student User Rating:7.4/10( 48,272 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 746 votes) Yahoo! オトーサン、 「何といっても、脚本がいい」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ノア・バームバック ゴールデン・グローブ 2005年 ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ジェフ・ダニエルズ ・女優賞(コメディ/ミュージカル) ローラ・リニー User Reviews gdsoulさん United States 2005年11月8日 憂鬱にさわやか 長い間に体験したよりも、より深刻だ。 家族内における個性の継承プロセスを描いている。 バーナードとウォルトの相互作用/影響は、 見ていて、時に辛いものがある。 だが、ほんとうに豊穣なのだ。 父と息子のダイナミズムさえ感じられる。 安っぽくならずに、豊穣なのだ。 離婚を含む家族ドラマを見事に描いた作品になっている。 頭ごなしなものはない。 ムリも感じられない。 混乱、不快、疎外があるものの、 愛のセンスが全篇で輝いている。 すべての登場人物に愛着を覚えざるをえなかった。 この映画、手放しで、おすすめしたい。 オトーサン、 「前田有一さん激賞の家族ドラマ」 インディペンデント映画には、時々若い才能が出現して、 話題になり、メジャーな賞につながっていきます。 前田有一さん 2006年11月21日 あまりに鋭すぎる人間観察眼、そして心温まる結末 タイトルから内容がまったく想像できない映画だが、 アカデミー脚本賞にノミネートされるなど、 その細やかな人間描写が米国で高く評価された一本。 万人向けではない内容だから公開規模も小さいが、 その質の高さから私も強くこの作品を買っている。 (あらすじ 前掲) この4人の心理を徹底したリアリティで描く優れたドラマだ。 父親は本当は小心者だから、虚勢ばかり張っていて、 母親を批判することでしか自分を高く見せられない。 まったくもって愚か者だが、 そんな父親を信奉する長男は、 彼からあまりよろしくない影響を受けまくっている。 かといって母親もそうした男のプライドを うまく扱うことができない女なので、二人の亀裂は深まるばかり。 母親をかばう幼い素直な次男も、 やがて離婚を契機に、学校でマスターベーションを行いはじめるなど 奇行を繰り返すようになる。 とにかく救いのない家族の姿を、前半は徹底して描く。 これらのエピソードはどれも実感を伴ったもので、 脚本も書いたノア・バームバック監督 (『ライフ・アクアティック』(2005)の脚本家)の 鋭い人間観察眼には感心させられる。 彼は、多くの人間が持つであろう、恥ずかしくてイタイ部分、 せこさ、そうした部分を徹底的に見せまくる。 それはギャグとして観客の笑いを誘うが、 しかしそこで私たちははたと気づく。 自分は他人を笑っているのか、それとも自分を笑っているのか。 大いに考えさせられる構成である。 とにかく人の本音をあからさまに描く手法が秀逸で、 そのあたりに注目してドラマを追うとよい。 人間の内面に興味のある人ならば、退屈は決してしないだろう。 物語は、ある希望に満ちた結末を迎えるが、これまた素晴らしい。 長男がここでとるある行動は、一見わかりにくいかもしれないが、 彼の成長をしっかりと観客に伝えている。 安直なご都合主義でないところも高く評価する。 この監督には、登場人物の内面心理に対して深く切り込む力と 同時に期待を持って彼らをみつめる優しい視点がある。 こうした真に優れた人間ドラマは、娯楽映画ではなかなか味わえない 精神の充足を与えてくれる。 もし近くの映画館で運良く上映していたら、 迷わず観ることを私はすすめたい。


ファニーゲーム

オトーサン、 「ははは、yahoo!知恵袋はファニーだね」 Q:猫が野ネズミを捕まえては長時間いたぶっています。 習性だからしかたないとは思うのですが、 やはりネズミが可哀そうで見ていられません。 取り上げてもよいものでしょうか? A;猫ちゃんは獲物を捕まえていたぶることによって ストレス発散しているんです。 でも、自分がネズミだったら、身の毛がよだちますね。 ---いっそひと思いに殺してくれぇ! 原題:Funny Games (1997) 監督・脚本: Michael Haneke Genre:Crime / Drama / Thriller R-15 Country:Austria Language:German / French / Italian 上映時間:108分 あらすじ: 穏やかな夏の午後。 ショーバー一家は、バカンスで湖のほとりの別荘へ ゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬。 別荘に着いて、明日のボート・セーリングの準備を始める。 そこへ、ペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。 儀正しい態度を見せていたペーターだったが、 パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し 横柄で不愉快なものとなっていた。 やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、 一家の皆殺しを宣言し、ファニーゲームをはじめる。 出演者: Susanne Lothar ... Anna(アナ) Ulrich Muhe ... Georg(ゲオルグ) Stefan Clapczynski ... Schorschi(ショルシ) Arno Frisch ... Paul(パウル) Frank Giering ... Peter(ペーター) オトーサン、 「演技というよりは、振り付けを感じるな」 その他の出演者: Doris Kunstmann ... Gerda Christoph Bantzer ... Fred Wolfgang Gluck ... Robert Susanne Meneghel ... Gerdas Schwester Monika Zallinger ... Eva User Rating:7.6/10( 30,618 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 470 votes) Yahoo! オトーサン、 「問題提起だね」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ミヒャエル・ハネケ User Reviews Galinaさん Virginia, USA 2007年8月7日 ジョルシ「なんでこんなことをするの?」 ポール「なんでいけないの?」 このミヒャエル・ハネケ監督作をみるのは、 とくに初めてならば、 忘れがたい本源的体験になる。 このホラーは、恐ろしく、圧倒されてしまう。 映画が終わっても、その感覚は長いこと消えない。. 無実の犠牲者をこんな風に扱う映画はみたことがない。 無力で、希望もなく、絶望の淵に沈み、 辱めを受けて、恐怖そのものを感じる。 幸福も、安全も、なんと幻影であり、脆弱なのか。 粉砕し、破壊することが、なんと簡単なのか、 思わざるをえない。 前途に横たわっているのを知らない、 未来を変えることはできないことを知らないのは、 恩恵か、はたまた呪縛なのか? この映画をみて、数年経過したが、 いまだに、この映画を考えると震えがくる。 本作は、いわゆるスリラーと錯覚されるかもしれない。 最後に善人が勝ち、悪者が懲らしめられる。 ハネケでは、そんなことはない。 観客はショックを感じ、内臓をかきむしられ、 そして、2度目のショックが襲ってくるのだ。 ハネケは真のホラーだ。 彼の化け物たちは、地獄の生き物には見えない。 そう、われわれがそうなのだ。 素敵で、礼儀正しく、教養があり、シャイで、皮肉屋だ。 パウルとペーターは、新約聖書にでてくる名前だ。 ソフトな洗練された声だが、怪物なのだ。 人間の命なんてクソ食らえ、 極限までサディステックなファニーゲームをやり通すのだ。 本作は、物議をかもし出す映画だ。 多くの批評やコメントを読んでみると、 失敗作だと監督を責めている。 あるいは、暴力、メディア、覗き趣味の観客という主題について なんら新味のあることを言っていない。 ハネケにとって、 とくに新しくオリジナルな主題ではないかもしれないが、 彼の手口、 当然だというような素材に対するアプローチ、 そして、明らかに非情な方法は、私に深く作用した。 私は、決してこの映画のことを忘れないだろう。 オトーサン、 「監督の主張は、正しい。 厳しい現実に目をそむけるな」 圧倒的大国に翻弄されている諸国、 あるいは、大人にいじめられている子供、 経営者に疎外されている労働者,,, そんな無数の例が浮かびあがってくるのです。 BOWWOWさん 2010年3月14日 ミヒャエル・ハネケと ラース・フォン・トリアーは似ている。 共に世界的に注目を浴びた 欧州の映画監督であるというだけでなく、 ヨーロッパ映画特有の陰影に富んだ映像も、 観る者の神経を逆撫でするような挑発的なその作風も、 まるで双子のように似ている。 だが、二人が決定的に違うのは、 不快感を煽るその挑発の種類である。 フォン・トリアーの映画は、執拗にダークサイドを描きながら、 ある種のねじくれた幻想として存在する。 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でも『ドッグヴィル』でも フォン・トリアーが描くのは、哀れな主人公を矢継ぎ早に襲う 幾多の悲惨な出来事だ。 非現実的なまでに畳み掛けるそれらの不幸は、 明確な作為をもって生贄たる彼女たちに与えられる。 そうすることでフォン・トリアーは 恐怖や絶望を第三者として 愉快犯的観点から支配しようとするのだ。 そして安全地帯からそれを見つめる私たちを共犯者に、 恐怖や絶望を見世物=他人事とする、 どす黒くも安全な「幻想」としての映画が出来上がる。 一方、ハネケは身も蓋もないほどにありふれた 現実として、恐怖を描こうとする。 私たちは目撃者でも傍観者でもなく、当事者となる。 そうして冷淡にハネケが突きつけるのは、 今日も世界のどこかで起きているはずの そして明日は我が身を襲うやもしれぬ、 身近な、それゆえ恐ろしく生々しい、そんな絶望だ。 ぎりぎりのところで精神の均衡を保っていた 『ピアニスト』のエリカも、 ささやかなバカンスを楽しむはずだった 本作『ファニーゲーム』の家族たちも、 ハネケは彼らを、明日の私たち自身の 血腥い絶望の姿として、そこに置くのだ。 そんな中にあって、 あからさまに緊張感を削ぐテープの巻き戻しや カメラに語りかける犯人の構図だけが異質だ。 場違いに(それこそフォン・トリアーのような 悪意と作為で描かれる) 「幻想」的なこの二つのシーンは、 あまりに生々しくおぞましいスナッフフィルムの如き 本作におけるハネケなりの良心だったのだろうか。 そんな彼は自身によるハリウッド資本でのセルフリメイクを ただ俳優を替えてそのまま焼き直しただけの、 単なるコピー商品として完成させた。 それはまるでヒッチコックの傑作『サイコ』を 変えるべきところなど一つも無いとばかりに、 まるごと模したガス・ヴァン・サントのように。


新吾十番勝負 第一部 第二部 総集編

オトーサン、 「随分、沢山つくられた映画なんだね」 東映がシリーズ4作品を製作。 続編「新吾二十番勝負」シリーズ、 番外編「新吾番外勝負」とドル箱映画だったようです。 徳川八代将軍・吉宗に隠し子がいた! いまなら、週刊誌が舌なめずりしそうな題材です。 天一坊と名乗る修験者が、吉宗の隠し子だと 名乗った事件もあったようですが、 そんなことにヒントを得て、川口松太郎さんが 本を書いたのでしょうか。 原題:新吾十番勝負 第一部 第二部 総集編(1959) 監督: 松田定次/ 小沢茂弘 原作/脚本:川口松太郎 : Genre:Period Drama  上映時間:103分 あらすじ: 武州大台ヶ原の真崎道場にあって、 梅井多門と真崎庄三郎にいつくしまれて育った 新吾には出生の秘密があった。 十数年前、真崎庄三郎と恋仲にあった町娘お長が、 松平頼方に召し上げられ新吾を産むが、 庄三郎はお長愛しさのあまり新吾を連れ去った。 その後、頼方は紀州本家を相続して吉宗となり、 お長はお鯉の方となった。 吉宗は死んだと思っていた新吾の生存を知ると、 お墨つきと葵新吾という名を与え 親子対面を望むのだが…。 出演者: 大川橋蔵 ... 新吾/松平頼方 岡田英次 ... 真崎庄三郎 山形勲 ... 梅井多門 長谷川裕見子 ... お鯉の方/お長 オトーサン、 「水もしたたるよい男!」 歌舞伎の舞台なら、大川橋蔵に、 そんな掛け声が飛んでくるでしょう。 山形勲さんも、いいですね。 その他の出演者: 大友柳太朗 ... 徳川吉宗 桜町弘子 ... お縫 佐久間良子 ... 綾姫 花園ひろみ ... 雪姫 月形龍之介 ... 武田一真 徳大寺伸 ... 井出市右衛門 User Rating:8.0/10( 5 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews oldfilmerさん 2009年2月19日 剣に生きる魂 徳川家光の落胤として親の顔を見ないまま、 剣の道に生きる決意する葵新吾(大川橋蔵)であるが、 その十番勝負のうちの五番までを収めたのが この映画であり、 先に公開された二本の「新吾十番勝負」の 映画をまとめたものである。 作家川口松太郎が新聞連載した原作が大ヒットし、 ラジオドラマ化やテレビドラマ化で勢いを得た上で 映画化されている。 まず葵新吾(大川橋蔵)を親代わりになって育て上げた 梅井多門(山形勲)の颯爽とした生き様に感銘を受ける。 武田一真(月形龍之介)の剣を倒すという目的だけで、 日々精進する姿を演じる山形勲は 武士らしい真摯な役柄を見事にこなしている。 この映画の最後で、敢え無く一真の前に斃れる。 その多門の武士の在り方を学んだ新吾も潔い武士であり、 大川橋蔵はこの役柄に若い息吹を吹きこみ 魅力あるものにしている。 月形龍之介の剣さばきは隙のない見事なものであり、 剣豪らしい威厳を放っている。 総集版ということで、 端折った部分が不満になる部分もあるが、 まずまず、剣に命をかけた人間たちのドラマを描けている。 オトーサン、 「そう、東映全盛時代があったんだ」 OKCHANさん 2012年4月1日 映画館では第一部、第二部別に上映された。 そして後で総集編として再度上映された。 さらに第三部と完結編とがある。 人気があったので 続けて新吾二十番勝負や新吾番外勝負も作られた。 第一部が作られたのが1959年、 なんと小生は当時小学校三年生、 もちろん第一部も第二部も映画館でリアルタイムで見た。 それ以来だから50年数年ぶりだ。 当時は朝一番(八時頃)に映画館に入り、 昼飯も食わず、腹が減って死にそうになって、 仕方なく三時頃家へ帰るまで三回くらい見る。 何せ当時の時代劇は一本80〜90分、 二本立てで二三回見ることができるのだ。 だから多くのシーンが頭に焼き付いている。 赤ん坊が盗まれるシーンや、 山形勲の梅井多聞が 月形龍之介の武田一真と決闘するシーン、 大川橋蔵の葵新吾が鹿島神社の祭礼に横やりを入れる やくざの親分ののどを木刀で突き破るシーンなどは 鮮明に記憶している。 ただのどを突き破られる親分が 上田吉二郎だと思っていたが、違う俳優だった。 上田吉二郎の独特の笑い声が耳に残っているので 次のシリーズだったかもしれない。 大川橋蔵が中性的だという文章を読んだことがある。 確かにこの映画を見ていると、 動作もものの言い方もなよなよしてほとんど女である。 葵新吾の実の父親は徳川吉宗であり、 母親は正妻のお鯉の方である。 だが新吾は、父は師である梅井多聞であり、 母は真崎庄三郎である、という。 武家の世界によくある、女を入れない男だけの世界、 同性愛と言ってもいい世界である。 だからこそ梅井多聞も真崎庄三郎も 極めて男らしいのに、葵新吾はなよなよしているのである。 だから自分が本来は次期将軍の血筋なのに、 自分を本来の親から奪って孤児のようにした 真崎庄三郎を恨むどころか母親のように慕うのだ。 だから葵新吾は大川橋蔵でなくてはならず、 テレビで松方弘樹や田村正和、真田広之が演じても 葵新吾のけなげさが出せるはずがない。 総集編としてWOWWOWで放送されたのだが、 画面が昔のままで劣化しておらず、うれしかった。 やはりチャンバラはいいなあ。


華麗なるアリバイ

オトーサン、 「クロスワードパズルのようなもんだ」 アガサ・クリスティーがあまりにも有名な作家なので、 若い頃、何冊か読んで、離れました。 忙しいビジネスマンには、刺激が薄過ぎて、 英国のゆったりした暮らしが性にあいませんでした。 定年後、じっくり取り組むと面白いかも。 原題:Le grand alibi (2008) 監督:Pascal Bonitzer 原作:Agatha Christie 脚本:Pascal Bonitzer/Jerome Beaujour Genre:Mystery Country:France Language:French 上映時間:93分 あらすじ: フランスの小村ヴェトゥイユ。 上院議員の大邸宅で開かれたパーティ。 女たらしの精神分析医ピエールとクレール夫妻、 ピエールの愛人で彫刻家のエステル、 元恋人の女優のレアらがゲストに招かれていた。 ピエールが、プールサイドで射殺され、 拳銃を握っていたのは、妻のクレールだった。 だが、死体から発見された弾丸を発射した拳銃とは 異なっていたために、釈放される。 事件を担当することとなったグランジュ警部は、 被害者ピエールの浮気が原因で 来客8人全員に殺害動機があるものの、 全員にアリバイがあるので困惑する。 そんななか、第二の殺人が起こる。 ホテルの部屋で、レアが首を切られて死んでいた。 そこには、アル中の小説家フィリップの本があって、 愛するレアに捧ぐとあった。 出演者: オトーサン、 Lambert Wilson ... Le docteur Pierre Collier(ピエール) Anne Consigny ... Claire Collier(クレール) Valeria Bruni Tedeschi ... Esther Bachmann(エステル) Caterina Murino ... Lea Mantovani(レア) Maurice Benichou ... Lieutenant Grange( グランジュ警部) Mathieu Demy ... Philippe Leger(フィリップ) 「群像劇、女性の区別がつきにくいね」 何度か見れば、次第に分かってくるでしょう。 てっとり早いのは、上記のあらすじの登場人物を メモしてから見ることでしょう。 その他の出演者: Miou-Miou ... Eliane Pages Pierre Arditi ... Le senateur Henri Pages Celine Sallette ... Marthe Agathe Bonitzer ... Chloe Dany Brillant ... Michel Emmanuelle Riva ... Genevieve Herbin Nicolas Koretzky ... Bertrand Jim Adhi Limas ... Owen Alain Libolt ... Le controleur User Rating:5.4/10 ( 353 votes)IMDb User Rating:5.2/10( 214 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん」 英国が舞台の本をフランス人俳優が演じたことも、 わかりにくさに輪をかけています。 User Reviews dbdumonteilさん 2010年7月3日 『ホロー荘の殺人』 名探偵ポワロの"the hollow"の映画化だが、 探偵物語というよりは、心理ドラマの色が濃い。 筋書の基本は、クレール(不安だらけの妻)、 彼女の夫ピエール、そして彫刻家のレアだ。. この3人は、フランス名になっていて、 助演陣と間違えやすい。 この体たらくでは、誰が誰だか分からない。 小説に親しんでいるとしてもだ。 原作の結末は、実に感動的だ。 この点、アガサ・クリスティ作品の多くとはちがう。 ハッピーエンドになっていない。 いい役者たちが、ムダに使われている。 (Miou-Miou、Arditi、Wilson) 他の役者たちは、水準以下だ。 Two short appearances by 偉大なるエマニュエル・リヴァがすこし顔をみせる。 古い映画フアンにとっては、残念賞だ。 オトーサン、 「黒美君彦さん、あわてないで」 黒美君彦さん 2011年1月30日 フランス版サスペンス劇場 アガサ・クリスティー生誕120年を 記念して製作された作品だそうで、 原作は『ホロー荘の殺人』(未読)。 原作では名探偵ポワロが登場するが、 A・クリスティーは舞台版では彼を外したとかで、 現代に舞台を移したこの作品でもポワロは登場しない。 で、どうかというと実に評価に困る。 例の如く登場人物がやたら多くて 関係性を辿るだけでくたくたになるし、 アリバイだのトリックだのもペダンティックな部分は皆無。 「女は怖い」というのだけはよくわかったが…(苦笑)、 全体的に出来が今ひとつの民放のサスペンス劇場みたい。 フランス映画っぽいけれん味も感じられなかったしなあ。 最後だけ少しアクション映画めくが、 これまた無理を感じたるし、 どうもひとつ相性の悪い作品でした。


眠狂四郎 女地獄

オトーサン、 「すごいね、女地獄とは」 眠狂四郎は、モテ男ですから、 千人斬りでも、するのでしょうか? でも、千人もの女性と肉体関係を持ったら、 身体を壊しませんかね。 原題:眠狂四郎 女地獄(1968) 監督:田中徳三 原作:柴田錬三郎 脚本:高岩肇 Genre:Period Drama 上映時間:82分 あらすじ: 旅の途中、眠狂四郎は何者かに襲われ 息を引きとった密使から、 緋鹿の子しぼりの手絡を受取る。 そのため、狂四郎は佐伯藩国の家老・堀采女正と、 城代家老稲田外記の権力争いの渦中に巻き込まる。 采女正派からは外記派の一人、 外記派からは密書を奪い去ったと誤解されて、 両派の刺客が狂四郎の身辺に現わる。 だが、狂四郎は、密書とは知らずに、 手絡を角兵衛獅子のおちかに与えてしまった。 道中、狂四郎は男装の麗人に、 道連れになってほしいと頼まれる。 四郎は、惨殺されたおちかを発見した。 手絡は奪われていなかったが、 それには「姫、国表に向う」という隠し文字が 谷川の水で浮び出ていた。 出演者: 市川雷蔵 ...眠狂四郎 田村高廣... 成瀬辰馬 伊藤雄之助 ...野々宮甚内 高田美和 ...小夜姫 水谷良重 ...お園 オトーサン、 「豪華な顔ぶれだね」 その他の出演者: 小沢栄太郎 ...堀采女正 安部徹 ...稲田外記 渚まゆみ ...しのぶ 草薙幸二郎 ...関口 北城寿太郎 ...渡辺 寺島雄作 ...刀屋 五味龍太郎 ...田所源次郎 南部彰三 ...采女正の用人 User Rating:7.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6/0/10( 27 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews バカ王子】さん 2005年10月6日 第10作 今回はお家騒動に巻き込まれる眠狂四郎のお話。 女地獄って想像するほどのものはないけど 高田美和、水谷良重と綺麗です。 2回出演して死んでないヒロインて高田美和だけかも。 決め台詞のように 「操を頂く」 「女は抱くものとしか考えてない」 「俺に関る女は不幸になる」etc 10作目までくると言うこと決まってきた。 でも、こんなキザな台詞を無表情で言えるの狂四郎様だけ。 罠も大体いつも通りで、いつも通りの面白さ。 キャストが豪華だし、最後の雪の中の斬り合いも綺麗です。 オトーサン、 「そういわれれば...」 直腸癌の手術後、肝臓に転移し、死去とか。 36歳で逝くとは... 黒美君彦さん 2008年5月2日 「明日を約束することにはならん」 36歳の市川雷蔵は、 メーキャップが濃いせいもあるのだろうが、 一瞬どこか病んでいる印象を受ける。 それはこの映画公開の翌年に 彼が急逝することを知っているからだろうか。 メガホンをとったのは、 シリーズ第一作以来となる田中徳三監督。 この作品では、浪人として登場してくる 田村高廣、伊藤雄之助の存在が実にいい。 実は父親である堀釆女正の命を狙う田村高廣は 阪妻を髣髴とさせ、 飄々としたユーモラスな伊藤雄之助は 何とも憎めない。 タイトルが刺激的なわりに、 「女地獄」というほどエロチックなシーンが多いわけでもない。 それでも当時は十分刺激的だったのかもしれないけど(苦笑)。 そもそも密使に託された手絡を、 狂四郎が行き当たりばったりで 角兵衛獅子の娘になんか与えるから、 死ななくてもいい娘と男の子が殺されちゃうわけで(苦笑)、 後から反省しても遅いっつーの。 後半、いつの間にか稲田外記が死んじゃっていた という話の流れも少々乱暴。 キザな決め台詞もなく、シリーズの中では少々物足りなく感じた。 このコメントの題名は狂四郎が女に迫られた際の台詞 「今日抱くことが明日を約束することにはならん」から。 これくらいかな、この作品では。 渡辺岳夫の音楽は秀逸。


コンテイジョン

オトーサン、 「意味不明だね」 辞書を引いて"Contagion"を調べました。 "感染"とありました。 これからインフルが流行しそうですから、 タイミングのいい放映ですね。 原題:Contagion (2011) 監督:Steven Soderbergh 脚本:Scott Z. Burns Genre:Drama / SF / Thriller Country:USA / UAE Language:English / Mandarin / Cantonese 上映時間:106分 あらすじ: 世界各地で死者が続出し始めていた。 香港への出張旅行を終えたベスは、 空港で電話をしながら時折咳き込んでいた。 風邪の引き始めのようにも見えるが、 その2日後、はげしい痙攣でて意識不明に。 夫のミッチは、病院に連れて行くが、 未知の原因で死亡してしまう。 フリージャーナリストのアランは、 政府が世界規模に拡大しつつある伝染病を隠していると ブログで世界に発信し、世界中の閲覧者の支持を得る。 しかし、政府に目を付けられる。 一方、カリフォルニア大学の医師レオノーラとエリスが、 病原の新種ウィルスを解明し、WHOは世界大流行を宣言。 ワクチン開発が急がれるが、 ウィルスの突然変異に追いつかず、 感染はどんどん進んでいく… 出演者: Marion Cotillard ... Dr. Leonora Orantes(レオノーラ・オランテス博士) Laurence Fishburne ... Dr. Ellis Cheever(エリス・チーヴァー博士) Matt Damon ... Mitch Emhoff(ミッチ) Gwyneth Paltrow ... Beth Emhoff(ベス) Jude Law ... Alan Krumwiede(アラン) オトーサン、 「有名俳優を使い捨てだ」 ソダバーグ監督の映画なら、ちょっとだけでも出たいという 俳優が多いのでしょうね。 その他の出演者: Kate Winslet ... Dr. Erin Mears Bryan Cranston ... RADM Lyle Haggerty Jennifer Ehle ... Dr. Ally Hextall Elliott Gould ... Dr. Ian Sussman Chin Han ... Sun Feng John Hawkes ... Roger Anna Jacoby-Heron ... Jory Emhoff Josie Ho ... Li Fai's Sister Sanaa Lathan ... Aubrey Cheever Demetri Martin ... Dr. David Eisenberg User Rating:6.7/10( 139,184 votes)IMDb User Rating:6,6/10( 1,369 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外低いね」 ハーフ・ドキュメンタリーです。 この監督は、ドキュメンタリー出身ですから。 User Reviews danteismさん 2011年9月11日 効果的で考えさせるが、売り出し方が間違っている。. すでに言われているが、批評家は正しい。 効果的で豪華な映画だ 登場人物の描きかたが、やや浅いが、 そのため、ひどくなっているわけでもない。 人々よりも、アイディアが勝負の映画だ。 それは悪いことではない。 ソダーバーグの監督はすばらしい。 熟達の撮影だし、 脚本で論理的に間違っているところもあるが、 本当に創造的で、信用できる手腕で 何回も予想を裏切るつくりになっている。 残念ながら、予告編がアクション・スリラーを強調しすぎている。 ほとんどは、スローテンポの沸騰するサスペンスに満ちたドラマなのだ。 作品にマッチしない期待を煽り立てるハリウッドのやりかたは、 いつになったら、お終いになるのだろうか。 上映一週間後のユーザーレビューが大事だというのに。 オトーサン、 「そうね、駒は揃っているよね」 クリモフさん 2012年5月37日 惜しい凡作 とんでもなく豪華なキャストの割には 随分と地味な作品で、 時間も二時間を切るという 小じんまり感で全員見せ場あるのか と心配してたら早々にパルトローが脱落。 ひたすらリアリティを押して進んでいく方法は オールスター映画としては どうなのかというところはあるんですが、 ソダーバーグの演出が巧みなため 不思議と不足感はありません。 なるほど実際にパンデミックになると こういう風になるのかという 蘊蓄映画のような見方も出来るので退屈はしません。 ただなんというか新鮮味みたいなものが一切なく、 本当に「パンデミックのすべて」という内容のため、 劇映画を観ているという高揚感はほとんどないのが残念なところ。 ドキュメントみたいに撮るのは意図的で、 リアリティというものを構築する分には 効果をあげているのはわかりつつも、 どうせなら「トラフィック」みたいに長尺にして、 オールスター、ドラマとリアルを兼ね備えた傑作を ものにしてほしかったとも思います。 愛する者を守ろうとする医師、インチキネットヒーロー、 家族を守る良き夫、格差のため人質にされる医師etc、 駒はそろってるんだし。 決してつまらないわけではないんですが、 「もっと良くなりそう」とも思ってしまう映画でした。 ソダーバーグは職人なんだろうなぁ、 もうちょっと貪欲に作っていいのに。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 STEVEN SODERBERGH スティーヴン・ソダーバーグ 誕生日:1963/01/14 出身 : アメリカ/ジョージア州アトランタ ルイジアナ州立大学の学部長だった父の下に生まれる。 13歳から映画を撮り始め高校卒業後、 一旦ロサンゼルスに渡り映像編集の仕事に就くが、 やがて故郷に戻ってドキュメンタリーなどを制作し始める。 89年に「セックスと嘘とビデオテープ」で監督デビュー サンダンス映画祭観客賞とカンヌ映画祭のパルムドールを受賞。 その後しばらく低迷期が続くが 98年の「アウト・オブ・サイト」で メジャー・スタジオの映画を監督するようになり、 ヒット作が続き巨匠の仲間入りを果たした。 00年には「エリン・ブロコビッチ」と「トラフィック」で アカデミー監督賞をダブル・ノミネートされ、後者で受賞。 01年にはオールスター・キャストが話題の 「オーシャンズ11」を造り上げた。 監督作: 1989年「セックスと嘘とビデオテープ」 1991年「KAFKA/迷宮の悪夢」 1993年「わが街 セントルイス」 1995年「蒼い記憶」 1996年「スキゾポリス」「グレイズ・アナトミー」 1998年「アウト・オブ・サイト」 1999年「イギリスから来た男」 2000年「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」 2001年「オーシャンズ11」 2002年「ソラリス」 2003年「フル・フロンタル」 2004年「愛の神、エロス」「オーシャンズ12」 2005年「Bubble/バブル」 2006年「さらば、ベルリン」 2007年「オーシャンズ13」 2008年「チェ 39歳 別れの手紙」「チェ 28歳の革命」 2009年「ソリタリー・マン」「ガールフレンド・エクスペリエンス」      「インフォーマント!」 2011年「エージェント・マロリー」「コンテイジョン」 2012年「マジック・マイク」      「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ」 2013年「恋するリベラーチェ」「サイド・エフェクト」


しあわせのパン

オトーサン、 「やはり、女流監督の映画か」 マザー・ステュアートみたいな暮らしに憧れるひと、 かなり増えていますね。 パンにウルサイほうなので、肝心の小麦粉について もっと語ってほしかったなぁ。 原題:しあわせのパン(2011) 監督・脚本: 三島有紀子 Genre:Drama 上映時間:114分 あらすじ: 小さな2階建ロッジのパン屋が湖畔に開店した。 夫の水縞尚が焼くパンと、妻のりえが入れる おいしいコーヒーが自慢の店。 店名は、りえがお気に入りの絵本 「月とマーニ」にちなんで「カフェマーニ」。 近所で人気の店になり、 子沢山で農家経営の広川一家、謎のトランクを持った阿部さん、 地獄耳のガラス作家・陽子さん、 そして毎日配達にきてくれる郵便屋さんなどが常連だ。 自家菜園の野菜を使った料理も出す。 1階のテーブル席では、大きな窓に湖畔の景色が映え、 日が没すると月夜が輝く。 2階は簡易宿泊所になっており、 正面のバス停を利用して遠方から旅行客も訪れる... 出演者: 原田知世 ...水縞りえ 大泉洋 ...水縞尚 森カンナ ...齋藤香織 オトーサン、 「1967年生まれか、すると年齢は...」 原田知世ちゃんも、大人になったんですね。 「この2人、夫婦に見えなかったなぁ」 インタビューで、その謎が解けました。 「わたしが演じたりえさんは、  夫の水縞くんが自分のことを  見つめてくれているのを十分感じていて、  とても幸せだと思っているんだけれど、  どこか埋められない何かがあって、  心の奥に鍵をかけてしまっている。  だけど、月浦という素晴らしい場所に連れて来てもらって、  時間をかけて根気よく水縞くんが見つめてくれたことや  ここでの出会いによって少しずつ鍵が開いていく、というか...」 そう、トモダチ感覚の夫婦なんです。 結婚したって、あくまでも、マイペースなんですね。 その他の出演者: 平岡祐太 ...山下時生 光石研 ...未久のパパ 八木優希 ...未久 中村嘉葎雄 ...阪本史生 渡辺美佐子 ...阪本アヤ 中村靖日 ...広川のだんなさん 池谷のぶえ ...広川の奥さん 本多力 ...郵便屋さん 霧島れいか ...未久のママ 信太真妃 イマニシケンタ 田中温子 あがた森魚 ...阿部さん 余貴美子 ...陽子さん 大橋のぞみ ...モノローグの少女(声) User Rating:4.0/10( 8 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 783 votes) Yahoo! オトーサン、 「女性向けだね」 User Reviews ユーカラさん 2012年9月10日 いくら寓話とはいえ この度を越してメルヘンチックで空虚で 生活実感のない 主人公夫婦のキャラクターの 空々しいあり方は何なのか。 いくら絵空事とはいえ、この度を越して退屈で幼稚で深みのない 妄想エピソードの漫然とした並べ方は何だろう。 生計であるとか労働であるとかは、 ことごとくオママゴト以下の描写でしかなく、 山や湖は単に観光向けの小奇麗な風景でしかない。 そしてカップに注がれるコーヒーを 皿に盛りつけられる野菜スープを 単に真上から撮って良しとする安直なショットからは、 食の魅力というものがまるで伝わらない。 そもそも肝心のパンが大して美味しそうにみえないという 褒めどころのない映画である。 オトーサン、 「そう、露出過多で台無しだ」 黒美君彦さん 2012年7月1日 いやしい癒し 北海道の豊かな自然に、 永遠の清純派原田知世を迎えれば、 そりゃいい映画になるでしょう(笑) …と思ったらとんでもなくて。 いやいや、いわゆるハートウォーミングっぽいんですよ。 どこか荻上直子監督作品にも通じるところもあるので、 女性には受けるかも知れません。 しかしながら作品全体から溢れてくるリアリティの欠如は、 いかんともし難い感じ。 まあファンタジーという前提ならまあいいんでしょうけど。 札幌出身の大泉洋が、 東京で行き詰まってしまった原田知世とともに 洞爺湖近くで部屋付カフェを始めたそうです。 「水島クン!」と呼ぶ彼女との関係は、 「夫婦」なのだそうです。 彼女は好きでもない男と結婚して 店を始めたのでしょうかね…。 妻に逃げられた父と娘が この店で食事をとるときには、 水も出てこないでいきなりワンプレート、 その後にスープ、最後にパン。 うーん、どうよ、この順番(笑)。 ナレーションがそういうオチなんだろうな、 というのも見え見えで、 後半は腕時計ばかりが気になってしまいました。 ついでにこれはワザと?なのかもしれないけれど、 ビデオカメラでの撮影がバレバレ。 ビデオは色彩がのっぺりしてしまうし、 さらに知世ちゃんを若く見せるため?に 絞りがオーバー気味なので、 せっかくの舞台の大自然も台無し。 原田知世ファンだけに、 CMのような彼女の可愛いシーンは良かったと思うけど、 BlendyのCFじゃないんだからさ(笑)。


男はつらいよ 望郷篇

オトーサン、 「これは、いい!」 第5作目にして、山田洋次さんが監督復帰。 「どうだ、オレが作ると、こんなにいいんだ」 そういう声が聞こえてきそうな出来栄えでした。 原題:男はつらいよ 望郷篇(1970) 監督:山田洋次 原作:山田洋次 脚本: 山田洋次/ 宮崎晃 Genre:Drama/Commedy 上映時間:88分 あらすじ: 寅さんは、おいちゃんが死ぬ夢を見る。 極道仲間の悲しい末路を目にして暗い気持ちになる。 「心を入れ替えて堅気になろう」と決心し、 浦安の豆腐屋に住み込みで働き始めた。 豆腐屋の娘で、近所の美容院で働く節子は明朗快活、 寅次郎は恋の虜に。 節子の気を引こうと、 朝早くから汗と油にまみれて一生懸命働く。 まじめに働いているという知らせを受けた とらやのおいちゃん達は、 寅さんが改心したことを喜んだのだが... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 倍賞千恵子 ...さくら 長山藍子 ...節子 オトーサン、 「やはり、さくらが活躍しなくては」 その他の出演者: 森川信 ...車竜造(おいちゃん) 三崎千恵子 ...車つね 井川比佐志 ...木村剛 前田吟 ...博 津坂匡章 ...登 松山省二 ...澄雄 太宰久雄 ...梅太郎 佐藤蛾次郎... 寺男源さん 笠智衆 ...御膳さま User Rating:7.2/10( 19 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 154 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい、いい!」 User Reviews ケチケチさん 2007年11月136日 第5作 テレビシリーズのタイトルにもなりかけた「愚兄賢妹」と 「ヤクザ渡世の虚しさ」が中心となった第5作です。 演出も山田洋次に戻り、 この二つの柱は、その後シリーズの型として 展開することにもなりますし、 シリーズとして安定を見せる最初の作品でもあると思います。 この第5作は、演出もマドンナ・節子と 同等にさくらを扱っていますし、 物語の核となるのは父に死に別れた兄妹の愛ですね。 前半展開されるエピソードもヤクザ渡世の虚しさに加えて、 寅の境遇を澄雄にダブらせ、 さらに寅とは全く正反対に地道に生きる力強さを 蒸気機関車とオーバーラップして描きますし、 やっと映画らしくなってきたかという印象を受けました。 また中盤以降のエピソードも、 「愚兄賢妹」が物語の核にありますから、 テレビシリーズのさくらであった長山藍子を あえてマドンナとして登場させるのも 単に遊びだけとは言えないものもあります。 また、恋敵・木村剛もテレビシリーズでは 博役だったわけですが、 堅実なキャラクター設定をそのままに、 職業を前半のエピソードと繋げて 機関士としているのも「ヤクザ渡世の虚しさ」に繋がります。 第3作、4作の出来が問題外に悪かっただけに、 なんだか出来が非常に良いように映るんですが、 一つの作品としてこれがやっと及第点のラインだと思いますね。 前半のエピソードと後半を有機的に結びつけるものは まだまだ希薄ですし、何とか結びつきを付けたという程度だと思います。 また、それらが集約されて爆発するはずのクライマックスは、 寅とさくらの泣きの台詞ですませるなど、 映画作品として決して良い出来とは思えません。 オトーサン、 「純情と"馬鹿だねぇ"が、冴えわたります!」 アンドレ・タカシさん 2012年6月8日 監督が山田洋次に戻った本作。 シリーズを順番に見ていると違いが分かりました。 寅次郎の「純粋」な部分と「バカ」な部分の綱引きを 微妙に演出するのが上手いと思います。 また、シナリオの部分で、身内の関係の中でも 叔父夫婦とさくらの関係に深度差を持たせることで、 人情の機微が豊かになった印象です。 ストーリーもきれいに1本の線で繋がっています。 不吉な夢を見て叔父の身を案じる(純情)→ 叔父を案じる自分に酔い葬式手配(バカ)→ 叔父で果たせなかった恩返しを渡世の恩人で果たそうとする(純情) →恩人の息子を強引に連れ戻そうとする(バカ) →恩人の息子の身上に感銘を受ける(純情)・・・という具合。 恩人の息子の姿勢とさくらの説教が身に染みて働き始めるが、 失恋で失速するのはちょっとイージーで 「真面目に働く」域までは辿り着いていない。 でも、仕事を投げ出したことを責めず、 傷心の兄を慰めるさくらの優しさが際立っていました。 寅次郎は基本的には「迷惑な奴」じゃないと物語が成立せず、 威勢を張る局面と萎れる局面の2面性の橋渡しが このシリーズの根幹。 そこが曖昧だった前作を原点に戻したような印象を覚えました。


白いリボン(DVD 2009)

オトーサン、 「大変だった!」 何枚も写真を撮ったり、サイズ決めをしたり。 ---フーッ、もうひと頑張りするか。 User Reviewsを翻訳し、 あらすじをまとめ終えたら...グッタリ。 でも、それだけ苦労した価値のある作品でした。 原題:Das weise Band - Eine deutsche Kindergeschichte (2009) 監督・脚本:Michael Haneke Genre:Drama / Mystery Color:Black and White Country:Germany / Austria / France / Italy Language:German / Italian / Polish 上映時間:144分 あらすじ: 第一次世界大戦の前年。 夏の日差しが照りつけるドイツの小村。 ドクターが、張られた針金のせいで落馬し入院する。 隣に住む助産婦が、彼の子供たちの面倒をみることになる。 退院したドクターは、助産婦と情事に耽る。 牧師は、帰宅が遅くなった長女クララと長男マルティンに、 “白いリボン”の儀式を言い渡す。 翌日、男爵邸の納屋の床が抜け、小作人の妻が亡くなる。 教師は、男爵家の乳母エヴァと初めて言葉を交わす。 やがて、秋になり地主の邸宅で収穫祭が催された。 村人達は陽気に騒ぐが、その傍らで再び事件が起こる。 小作人の長男が、男爵のキャベツ畑を荒らしたのだ。 その夜、男爵の長男が行方不明になり、 杖でぶたれ逆さ吊りの状態で見つかる。 冬、次々起こった事件は一向に解決しない。 さらに、部屋の窓を誰かが開け放したため 家令の赤ん坊が風邪をひく。 教師は、町で働き出したエヴァに求婚に行くが、 父親から1年待つよう言われる。 ある夜、男爵家の納屋が火事になり、 小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。 ドクターは助産婦に、一方的に別れを告げる。 春、男爵夫人は子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。 家令の娘が助産婦の息子が酷い目に遭う夢を見た後、 彼が大怪我を負って発見される。 自分の息子たちが男爵の長男を 川に突き落としたことを知った家令は、 杖で体罰を加える。 助産婦の息子事件の犯人が分かったと聞いて 教師は、子供たちの関与を疑う。 ドクターと助産婦と子供たちの姿が消え、 一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。 その後、教師はエヴァと結婚し、徴兵される。 終戦後は町で仕立屋を開き、 村人たちとは2度と会うことはなかった。 出演者: Rainer Bock ... The Doctor(医者) Susanne Lothar ... The Midwife(助産婦) Burghart Klausner ... The Pastor(牧師) Maria-Victoria Dragus ... Klara(長女クララ) Leonard Proxauf ... Martin(長男マルティン) Thibault Serie ... Gustav(次男グスタフ) Ulrich Tukur ... The Baron(男爵) Christian Friedel ... The School Teacher(教師) Leonie Benesch ... Eva(男爵家の乳母エヴァ) Josef Bierbichler ... The Steward(家令) オトーサン、 「誰が誰だか分からん」 群像劇ですが、みんなに見せ場があります。 その他の出演者: Ernst Jacobi ... The School Teacher as an Old Man Ursina Lardi ... The Baroness Fion Mutert ... Sigi Michael Kranz ... The Tutor Steffi Kuhnert ... The Pastor's Wife Levin Henning ... Adolf Johanna Busse ... Margarete Gabriela Maria Schmeide ... The Steward's Wife Janina Fautz ... Erna Enno Trebs ... Georg Theo Trebs ... Ferdinand Roxane Duran ... Anna Miljan Chatelain ... Rudolf Eddy Grahl ... Karli Branko Samarovski ... The Farmer Klaus Manchen ... The Farmer (声) Birgit Minichmayr ... Frieda Sebastian Hulk ... Max Kai-Peter Malina ... Karl Kristina Kneppek ... Else Stephanie Amarell ... Sophie Bianca Mey ... Paula Aaron Denkel ... Kurti Mika Ahrens ... Willi Detlev Buck ... Eva's Father Anne-Kathrin Gummich ... Eva's Mother Carmen-Maja Antoni ... Bathing Midwife Christian Klischat ... Gendarm Michael Schenk ... Detective Hanus Polak Jr. ... Detective Sara Schivazappa ... The Italian Nanny Marisa Growaldt ... The Maid Vincent Kruger ... Fritz Rudiger Hauffe ... Workman User Rating:7.7/10 ( 38,620 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 558 votes) Yahoo! オトーサン、 「何度か見るべき名画だね」 カンヌ国際映画祭受賞 ・パルム・ドール ミヒャエル・ハネケ アカデミー賞ノミネート ・外国語映画賞 (ドイツ) ・撮影賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・外国語映画賞 User Reviews mensch-2さん London, England 2009年5月21日 絶妙で陰気なムードの作品 ミヒャエル・ハネケは、一貫してわが道を歩んできた稀有な監督だ。 オーストリアのこの作家は、切り札を出してきた。 絶妙で、陰気で、抑制の効いた調停、伝統、 そして、父親の罪。 見事な白黒撮影で、 第1次世界大戦勃発前のある村で起きた 一連のミステリアスな出来事を記録する。 ペースは、スローで、注意深く進む。 そのホラーの扱い方は、 尊敬すべきドイツ表現主義者オーギュスト・サンダーを 予告しているようだ。 ミヒャエル・ハネケの特質が体現されている。 哀愁を帯びたトーン、客観的な編集、 そして、尻込みするほど率直な対話がある。 だが、多くの面で、本作は、屹立している。 挑戦的な作品ゆえに、観客を対立させるだろう。 だが、監督のキャリアにおいてだけでなく、 ヨーロッパ映画において、 息をのませるニューウェーブなのだ。 映画に内在する欠点は、どっしりしていない点だ。 だが、それこそが、キーとなる力なのだろう。 確かにハネケが狙ったものなのだろう。 彼は、観客を忍び寄る脅威への 沈黙のアクトサイダーにしたがる。 見えない恐怖が我々を待っているのだ。 結果は、ある種の防音剤だった。 数少ない監督が達成できる価値ある体験だった。 オトーサン、 「子供は残酷な悪魔」 いまでも、戦場で銃を乱射する子供たちが 世界中には、大勢いるのです。 黒美君彦さん 2011年8月15日 居心地が悪い ミヒャエル・ハネケ作品は 『隠された記憶』(05年)に次いで、 二作目の鑑賞。 相変わらず謎を示して観る者を突き放し、 不安定な感覚を呼び起こすのが上手い監督(皮肉)。 今回もまたもうひとつ入りきれなかったのだが、 この作品の舞台となっているのが 第一次世界大戦の前夜、北独のプロテスタントの村である ということに大きな意味があるようだ。 村を支配するのは荘園を持つ男爵、 そして宗教上では牧師。 そして唯一のインテリであるドクター。 「抑圧」がひとつのキーワードだろう。 大人から子供に、貴族から小作人に、男から女に。 大人のずるい部分を見習いながら、子供たちは育っていく。 やがてこの子供たちが大人になった時、 ドイツはファシズムへと邁進していくことになるのだが、 そうしたナチズムの生まれる素地を ここでは描こうとしたのだろうか... もしそうであるならば、 M・ハネケ監督を見直したいところなのだが、 正直観ている時はそこまで意識が働かなかった。 ラストの悪を内在した子供たちの教会での合唱が印象的。 突き放された感覚はしかし、どうも居心地が悪い…。


ねらわれた学園(TV 1981)

オトーサン 「ユーミンの主題歌はいいね」 ♪You don't have to worry.worry  守ってあげたい  あなたを苦しめる全てのことから  初めて言葉を交わした日の  その瞳を忘れないで  いいかげんだった私のこと  包むように輝いてた  遠い夏 息をころしトンボを採った もう一度あんな気持ちで夢をつかまえてね So you don't have to worry.worry  守ってあげたい  あなたを苦しめる全てのことから 原題:ねらわれた学園(1981) 監督:大林宣彦 原作:眉村卓 脚本:葉村彰子 Genre:Teens/commedy/Suspence 上映時間:91分 あらすじ: 第一学園に通う由香は、 ある日、自分が超能力を持っていることに気づく。 願ったことが次々と現実化されていくのだ。 自分の持つ能力に困惑する中、 エリート学生らによる 学園の支配を狙う英光塾が出現する... 出演者: 薬師丸ひろ子... 三田村由香 高柳良一... 関耕児 峰岸徹... 魔王子京極 オトーサン、 「薬師丸ひろ子は、それなりにいいね」 あとの2人は、お気の毒ですが、 コメントする気が起きません。 その他の出演者: 水島かおり... 雨宮 中川勝彦... 友田 手塚眞... 有川正彦 赤座美代子... 三田村圭子 岡田裕介... 須田先生 ハナ肇... 関熊吉 久里千春... 有川峰子 千石規子... 関タケ 鈴木ヒロミツ... 広志 檀ふみ... 看護婦 青木和代... 主婦 大山のぶ代... 主婦 角川春樹... 審判員 眉村卓... 校長 大林宣彦... 暴走車のドライバー 大林千茱萸... ローラースケートの二人 大林恭子... みちるの母 高林陽一... 第1回副審 広瀬正一... 隣の老人 高橋克典... 倉田 小谷承靖... 部長先生 内藤忠司... クルージング 犬童一心... 不良学生 薩谷和夫... ローラースケートの男 船木浩行... 大野 User Rating:4.1/10( 37 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6/1/10( 451 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい加減だね!」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2010年9月30日 よくもこんなものを もう30年も前の作品だけど、 よくもこんなものを映画館で見せたものだ。 劇場に足を運んだ人たちはどんな感想を持ったのだろう。 公開当時、街中では至るところで 「守ってあげたい」が流れていて、 このメロディを耳にするだけで当時の情景が浮かぶほど 記憶にシンクロしている歌だけど、 映画とシンクロしていなくてホントに良かった。 本作を観た記念に(笑)、改めて総括したい。 大林宣彦の作品のバラつきについて。 本作の翌年には 尾道三部作の初作となる「転校生」を撮っているが、 このギャップはどこから来るのだろう。 度を越えていい加減に見える本作のCGや台詞や芝居が、 条件さえ整えば大ホームランに転化するのだろうか? その見方はあながち間違っていないと思う。 そもそも、映画を愛しておられることは 常に作品から感じられる。 だから、ご本人がタイトルによって 手を抜いているとは思わない。 映画監督は2時間前後を要する作品をバランス良く 「まとめる」という技量が求められるはずだけど、 大林氏はシーンの作り込みや 個別の表現に対する思い入れが強すぎて 全体が見渡せていないのではないだろうか。 氏独特の「こだわり」が先行して、 全体のバランスなどは気にならなくなるタイプ、ということだ。 本作では峰岸徹のアレなどがその例。 監督が志向するベクトルと鑑賞者のベクトルが合致すると、 「こだわり」はオリジナリティに転化し、 愛情に溢れた作品が出現する。 合致しないと変な作品が出来上がり、観客は悲惨な目に遭う。 私はそのように解釈している。 色々と書いたけど、本作のような作品を見せられても 私は大林監督を高く評価しています。 オトーサン、 「なんじゃ、この特撮!」 せりふも臭い臭い。 よくもこんな臭い脚本を書いたもんです。 ASHさん 2002年1月27日 守ってあげたい 大林宣彦監督は、「若者の躍動感」というものを 表現したかったのかもしれないが、 新入生へのクラブ活動の勧誘が 集団ダンスへと発展するあのシーンは、いったい何なのよ?  竹の子族じゃないんだからさぁ。 というわけでこの映画、全体的にヘンな描写が目白押しで、 監督ひとりが酔いしれているのが手に取るように解り、 なんだか笑っちゃいます。 それを遊び心と解釈してくれた観客には たまらない映画でしょうが、 少なくとも僕にはおふざけとしか受け止められなかった。 特撮と呼ぶにはあまりにもダサい映像処理にも、 ドッチラケですよ。 それが狙ったものだとしてもね。 言いたいことは、全体主義への否定でしょうかね。 パトロール隊の制服は、言うまでもなく ナチスの親衛隊をイメージしたものなんでしょう。 ♪ザッザッザッ♪と揃った足踏みからもそれは明らかだよね。 若者は若者らしく、自由を謳歌すべき存在だということが 言いたかったは分かったつもりです。 原作は未読だけど、映画を見る限りではそう感じ取れた。 なんだかんだで、一番辛いのは魔王子(京極)を演じた 峰岸徹の恥ずかしい王子様っぷり。 前衛映画みたいなことをアイドル映画でさせられて、なんだか気の毒。 「私は、宇宙だ!」と言ってマントをはだくと、 胸には大きな眼が書かれているのだ!  小難しいことを並べ立てて、 いかに自分が偉大な存在かホザくくせに、 てんで弱っちぃのには、カックンだ。 高見沢みちるの赤いレオタード姿も、恥ずかしー! まあ、薬師丸ひろ子もさすがに全盛期の頃とあって、 魅力的に撮られてはいるんでしょうが、 僕にはな〜んも魅力的に見えなかったな。 しかし、由香が普段着として家の中で 着物(和服?)を着ているのには驚いた。 かなり裕福な家庭の娘さんなのね。 対して耕ちゃんは、酒屋の跡取り息子だ。 金属バットを「エイッ!エイッ!」と竹刀のように素振りするのは、 やっぱあの事件から想を得たんだろうか?  耕ちゃんがウィスキーの瓶のラッパ飲みする真相が分かって、 とりあえずホッとした。 剣道部員のひとりが、なんと高橋克典であるらしい。 気付くのが困難なくらいのチョイ役です。 多分、映画デビュー作でしょう。 それから、原作者の眉村卓が校長先生役で出ていたとは、 知らんかったです。 他にも生徒役で中川勝彦、三留まゆみ、水島かおりなんかが 出ていたりもする。 壇ふみもチラッと登場する。 探しましょう!


必殺!(BS 1984)

オトーサン、 「やだね、英語まじりの題名なんて」 若いひとに受けると思っているのでしょうか。 植民地文化みたいで、イヤです。 原題:必殺! THE HISSATSU(1984) 監督:貞永方久 脚本:野上龍雄/ 吉田剛 Genre:Period Drama 上映時間:124分 あらすじ: 中村主水は「昼行灯」と揶揄される同心だが、 裏では「仕事人」として法で裁けぬ悪人を始末していた。 江戸で仕事人たちの死体が相次いで発見される。 三味線弾きのおりくは、 事件の裏に庄兵衛一味が関わっていることを察知し、 彼に対抗するべく仕事人の助っ人探しを始めた。 庄兵衛は主水を仲間に加えようと、絵日傘のお葉を使いにやる。 主水はお葉に日取りを伝え、 単身、庄兵衛と会うため出かけて行くのだった。 出演者: 藤田まこと ... 中村主水 山田五十鈴 ... 三味線屋のおりく 中条きよし ... 三味線屋の勇次 三田村邦彦 ... 飾り職人の秀 オトーサン、 「矢張り、大女優だね」 その他の出演者: 鮎川いずみ ... 加代 ひかる一平 ... 西順之助 菅井きん ... せん 白木万理 ... りつ 山内としお ... 筆頭同心・田中 中田浩二 ... 伝次 火野正平 ... 仙太 草野大悟 ... 時次郎 中井貴恵 ... お葉 たこ八郎 ... キツツキの吾平 大前均 ... 牛鬼 片岡孝夫 ... 此竹朝之助 研ナオコ ... およね 朝丘雪路 ... お甲 芦屋雁之助 ... 政 石堂淑朗 ... 庄兵衛 赤塚不二夫 ... 霞の半吉 User Rating:4.4/10( 9 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 79 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価がわかれたね」 User Reviews kazz121670さん 2012年7月21日 おりくさんをもう一度... 2012年7月9日、女優山田五十鈴さんの訃報を聞き 久しぶりに見たくなりました。 テレビシリーズは終わりましたが 不定期でスペシャルドラマは今も放映はされています。 中村主水だけでなくおりくさんも 新作での登場は無くなったのは残念でしかたありません。 作品は後期必殺シリーズの集大成と言った形。 特撮ヒーロークラスの超人的な仕事人の技の数々。 江戸での仕事を手中に収めようとする 六文銭一味と中村主水一派の死闘。 原点回帰のハード路線と共にコメディー要素も少し... まあ、潜水艦はやりすぎかと思いますが。 暗闇に浮かび上がる影の演出も仕事人らしくて良いです。 必殺シリーズを知らない方でも楽しめる作品だと思います。 ただし前期必殺シリーズが好きな方は ギャグなど受け付けない部分はあるかと... オトーサン、 「音楽で盛り下げる決戦シーン...」 アンドレ・タカシさん 2012年5月31日 決戦のシーンがくどい テレビシリーズをそのまま2時間にした作り方で、 「映画」という特別感がありません。 仕事人の面々が命を狙われる設定で それを出したかったようだけど、 無駄に尺を引き延ばしただけでした。 最後の30分ほどが決戦のシーンになるのだが、ここがくどい。 トランペットの旋律から始まるシリーズのエンディングを 何度も何度も繰り返します。 ご丁寧にその音楽付きで。 なんか、黄門様が何度も印籠をかざしてるようで、 一気に評価を下げました。 映画とは関係ありませんが、 TVシリーズでは中村主水が初登場する 「必殺仕置人」がいちばん好きです。 小学生だった私は、主水と念仏の鉄(=山崎努)、 棺桶の錠(=沖雅也)らのドライな付き合いに 大人の男の世界を見ておりました。


マイ・ビューティフル・ランドレット(BS 1985)

オトーサン、 「ははは、Yahoo知恵袋は愉快だね」 Q ゲイの方、正直に質問します。  男が男の体をまさぐって何が楽しいのでしょうか? A ゲイも人それぞれですが、 身体だけが目当ての方だけではないですよ。 男性の純粋さや優しさ、逞しさを求めるのではないでしょうか? 原題:My Beautiful Laundrette (1985) 監督:Stephen Frears 脚本:Hanif Kureishi Genre: Comedy / Drama / Romance Country:UK Language:English/ Urdu 上映時間:97分 あらすじ: パキスタン青年オマールは、 父とロンドンのボロ・アパートに住んでいる。 父の弟ナセルにコイン・ランドリーをまかされるが、 うまくいかない。 そこで、幼馴染のジョニーに手伝いを頼んだ。 コイン・ランドリーの新装開店の日、 店内ではナセルとその情婦レイチェルがダンスをし、 奥では裸になったオマールとジョニーが抱きあう...。 出演者: Gordon Warnecke ... Omar Ali(オマール) Daniel Day-Lewis ... Johnny(ジョニー) Saeed Jaffrey ... Nasser Ali(ナセル) Shirley Anne Field ... Rachel(レイチェル) オトーサン、 「うーん」 どうもゲイの映画は、苦手です。 キスシーンが良いか悪いか、正視していないので、 コメントできません。 その他の出演者: Roshan Seth ... Hussein Ali Derrick Branche ... Salim N. Ali Rita Wolf ... Tania N. Ali Souad Faress ... Cherry N. Ali Richard Graham ... Genghis Winston Graham ... Jamaican One Charu Bala Chokshi ... Bilquis Dudley Thomas ... Jamaican Two Garry Cooper ... Squatter Neil Cunningham ... Englishman Persis Maravala ... Nasser's Elder Daughter Walter Donohue ... Dick O'Donnell Nisha Kapur ... Nasser's Younger Daughter Stephen Marcus ... Moose Badi Uzzaman ... Dealer Ayub Khan-Din ... Student Gurdial Sira ... Zaki Chris Pitt ... Kid One Dawn Archibald ... Gang Member One Kerryann White ... Kid Two Gerard Horan ... Telephone Man Jonathan Moore ... Gang Member Two Ram John Holder ... Poet Colin Campbell ... Madame Butterfly Man Bhasker Patel ... Tariq Dulice Liecier ... Girl in Disco Sheila Chitnis ... Zaki's Wife User Rating:6.8/10 ( 8,366 votes)IMDb User Rating:6.2/10( 110 votes) Yahoo! オトーサン、 「切実感がある」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ハニフ・クレイシ 英国アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 サイード・ジャフリー ・オリジナル脚本賞 ハニフ・クレイシ User Reviews movietrailさん Japan 2007年2月26日 誰も殺されていない この映画、メイド・イン・USAだったら、.. ゲイの主人公たちは、殺されるか、 自殺させられれるか、自殺するだろうし、 懲戒されるか、公然と迫害されるだろう。 勿論、どこかで査問もされるだろう。 この映画において、 ゲイであることは、容易ではないが、 彼らよりも、ゲイでないひとのほうが、 問題を抱えているのも事実だろう。 誰かが、ゲイがキスするのを防ぐか、 街路で、彼らをいじめるかすると思ったが、 そんなことは起きなかった。 ハリウッドに毒された観客からみれば、 出だしは、のろく、 どう転んでいくのか分からない。 だが、ゲイの2人に慣れ親しんでいく。 実に甘く、まるで、ロメオとジュリエットのようだ。 それも、ごく自然で、よく出来ている。 ゲイが主題であるようには、思えない。 ハッピーエンドではないが、人生はそういうものだ。 オトーサン、 「よく分かる解説だね」 al23jjさん 2013年11月2日 コインランドリーの中のイギリス イギリスに来て事業を成功させたパキスタン移民達と 彼等を苦々しく思いながら鬱憤を募らす イギリス地元民のロークラスの若者達の日々を描いた青春ムービー 映画(これは元々テレビ用に作られたドラマだが)で 扱うサッチャー政権下のイギリスは失業、不況を抜きには語れないが この作品もそんな社会状況を背景に 異人種間の同性愛と愛人関係、成功者と使われる身分等の構図が 絶妙に絡んでいて面白い 若き日のダニエルデイルイスが初々しくも存在感抜群 監督のスティーブンフリアーズは 後に「グリフターズ/詐欺師たち」と「クィーン」で 2度オスカーにノミネートされる名匠。 この作品でもまだ荒削りだが随所にセンスを感じる演出が見れる 公開当時はイギリス製同性愛映画ブーム(?)のひとつで おしゃれな扱われ方をされてた記憶があるが 今見ると意外とシリアスな社会派作品だったんですね


新・男はつらいよ(BS 1970)

オトーサン、 「第4作なのに、新とはこれいかに?」 これも、監督は、山田洋次さんでなく、 弟子筋の小林俊一さん。 原題:新・男はつらいよ(1970) 監督:小林俊一 原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 宮崎晃 Genre:Drama/Commedy 上映時間:92分 あらすじ: 寅さんは、名古屋の競馬で大穴を当てて、 タクシーを飛ばして、意気洋々と柴又に帰る。 おいちゃん夫婦たちが、寅さんの馬鹿さ加減について 花を咲かせていた時だった。 寅さんは100万円の札束を見せて得意満面、 おいちゃん夫婦をハワイ旅行にプレゼントするという。 旅行社に勤める弟分に手配を頼み、 ハワイへ出発する当日となった。 だが、旅行社の社長に金を持逃げされ、 旅行はパー!... 出演者: 渥美清 ...車寅次郎 森川信 ... 車竜造 三崎千恵子 ... 車つね 栗原小巻 ... 春子 オトーサン、 「この映画の主役は、森川信さんかも」 寅さんのことを、「馬鹿だねぇ」という せりふ回しが名人芸です。 その他の出演者: 倍賞千恵子 ... さくら 前田吟 ... 諏訪博 津坂匡章 ... 川又登 佐藤蛾次郎 ... 寺男源さん 太宰久雄 ... 梅太郎 笠智衆 ... 御膳さま 横内正 ... 隆太 三島雅夫 ... 吉田 財津一郎 ... 泥棒 User Rating:6.2/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.6/10( 138 votes) Yahoo! オトーサン、 「前半は、よくできてるね」 User Reviews 青観さん 2005年7月1日 森川信さん この第4作、いまひとつ評判良くないみたいたけど、 私はかなり好きです。 好きな理由に森川信さんのおいちゃんが 私は好きで好きでたまらないからである。 そんな森川信さん演じるおいちゃんと 寅さんとのやりとりが最も面白く、笑える作品はこれだと思う。 とら屋でおいちゃんが寅さん相手に 「婦系図」を語る場面なんて、笑えて、笑えてたまりません。 これを観る度にやっぱり森川信さんのおいちゃんは 最高であると感じずにはいられなくなる。 オトーサン、 「栗原小巻のマドンナ、影が薄かったね」 ESPERANZAさん 2011年4月29日 数ヶ月の間に何本も作らせるな 前作「フーテンの寅」ほどは 馬鹿さ加減もなく無難にまとまっている。 競馬の大穴からハワイ旅行、どろぼうさわぎは ユーモアあふれ好感が持てる。 しかし後半のマドンナ登場後はさほどでもない。 これは栗原小巻の春子先生のせいではなく、 脚本や監督に問題ありではなかろうか。 「婦系図」はまずまずとしても、 春子先生の恋人役が連れてくるだけで存在が薄い。 またバックに流れる音楽についても、 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は 喫茶店の音楽だから仕方ないにしても、 傷ついた春子先生を何とか慰めようとするシーンの 「白鳥の湖」や「世界は二人のために」は 安易すぎるように思う。 この3作4作あたりの評判がいまいちなのは、 監督が山田洋次でないからに思われているが、 数ヶ月の間に何本も作らせた側の責任、 原案から脚本、撮影までの期間が短いためのように私は思う。 もっとよく練られた映画作りであってほしかった。


結婚案内ミステリー(TV 1985)

オトーサン、 「昔、盛んに読んだね」 赤川次郎さんの小説は、 軽快で、気楽に読めました。 さしずめライト・ノベルの先駆けかも。 原題:結婚案内ミステリー(1985) 監督:松永好訓 原作:赤川次郎 脚本:小野竜之助 Genre:Suspence/Commedy 上映時間:91分 あらすじ: 19歳の寺沢紘子はある日、 関根コンツェルンの事業家である関根恭子から、 自分の息子の昌和と見合いをしてほしいと頼まれる。 昌和の結婚相手である武田ヒロコが アメリカで事故に遭い帰国できないので、 十日後に開かれる婚約披露パーティーに 身代わりとして出てほしいというのだ。 上流階級のマナーを身につけた紘子は 親族会議で紹介されるが、 その夜、部屋に忍び込んできた晴美ともみ合ううちに 彼女を刺してしまう。 やがて紘子は、親族会議に来ていた昌和が 自分と同じく身代わりだったこと、 そして殺したはずの晴美が生きていることを知り…。 出演者: 渡辺典子... 寺沢紘子 渡辺謙... 船山哲也/関根昌和 長山藍子... 関根恭子 オトーサン、 「演技は、長山藍子さんが一番よかったね」 その他の出演者: 川地民夫... 関根政夫 加茂さくら... 松尾初恵 岡本達哉... 松尾聡 きたむらあきこ... 関根克子 成田次穂... 関根和彦 斉藤正基... 関根守 楠田薫... 貝塚八重 益岡徹... 横井 岩本多代女... カウンセラー 一色采子... 晴美 高沢順子... 竹田ヒロコ ベンガル... 深田栄一 谷隼人... 木下吾郎 User Rating:5.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 54 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews ESPERANZAさん 2013年3月4日 いまいち。 原作本は結構おもしろかった記憶があるが、 映画はいまいち。 ストーリー的にはちょっと破綻しているような気が・・・。 主演の渡辺典子は好きだし、 若い渡辺謙も出演。得意のトランペットも披露。 オトーサン、 「同感だね」 soccerd7deadf88bs4x4さん 2012年5月31日 結構面白かった 当時赤川次郎の小説が周りで結構流行っていまして、 友達同士で回し読みしたりしていたものです。 この映画の原作は読んだ事は無かったのですが、 原作に忠実なストーリーであるなら ミステリーとしては意外性もあったり そこそこ面白いと思いました。 渡辺謙がとにかく若くて驚きました。 渡辺典子は角川三姉妹の中では 割と地味な印象でしたが、知的な感じで私は結構好きでした。 三人とも今も現役で活躍されているので 角川春樹は先見の明があったんじゃないでしょうか。 古さは感じるものの懐かしい気持ちで観られて 内容もよかったです。


眠狂四郎 無頼剣(BS 1966)

オトーサン、 「このシリーズ、いいね」 ある意味でワンパターンなのですが、 それなりに変化があって、楽しめます。 原題:眠狂四郎 無頼剣(1966) 監督:三隅研次 原作:柴田錬三郎 脚本:伊藤大輔 Genre: Period Drama 上映時間:79分 あらすじ: 眠狂四郎(市川雷蔵)は、 居酒屋である事件の話を聞いた。 江戸で1、2を争う油問屋弥彦屋へ 白昼、浪人・愛染(天知茂)が忍び込み、 ランプ燈に使う油精製の原理が書かれた図録が盗まれたという。 それは大塩中斎とその息子によって研究されていたもので、 父子はその権利を一万両で譲り、 貧民救済資金に充てるつもりであったが、 商人の裏切りに遭い、 大塩父子の首は河原にさらされることとなった。 愛染(天知茂)は父子を死に追いやった 張本人・老中水野忠邦への恨みを晴らすべく、 江戸を火の海にしようと企てていたのであった。 狂四郎は愛染一味と対決する! 出演者: 市川雷蔵 ... 眠狂四郎 天知茂 ... 愛染 藤村志保 ... 勝美 オトーサン、 「市川雷蔵 vs 天知茂!」. その他の出演者: 工藤堅太郎 ... 小鉄 島田竜三 ... 伊佐 永田靖 ... 日下部玄心 遠藤辰雄 ... 日下部玄心 上野山功一 ... 一文字屋巳之吉 香川良介 ... 弥彦屋彦右衛門 水原浩一 ... 多兵 高杉玄 ... 膳所 南條新太郎 ... 志麻 三木本賀代 ... お曽代 原聖四郎 ... 同心天城 橘公子 ... お菅 User Rating:7.3/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 48 votes) Yahoo! オトーサン、 「演技も演出もいい!」 User Reviews 黒猫クロマティさん 2003年10月28日 原作者の柴錬は、この作品が不満 市川雷蔵が大好きなので 「眠狂四郎シリーズ」はほぼ制覇したが、 その中でもやはりこの「無頼剣」の完成度が一番高いと思う。 時代劇初心者にもまず勧めるのがこの映画。 白い塀、家の中の磨き抜かれた木の感触、 青い月と瓦屋根、わらべうた。 三隅研二の表現する、切り取って飾って置きたくなるような スタイリッシュで美しい映像の数々。 そしてなにより雷蔵演じる眠狂四郎のニヒルな名セリフに 「かっっくい〜!」と唸りっぱなし。 天知茂の悪の魅力にもウットリ。 彼らのハードボイルド振りに比べたら サム・スペードなんてまだまだ半熟。 但し、原作者の柴錬はいつものお色気を抑えた この作品が不満だったらしく、 試写を見て「これは狂四郎じゃない」と言って 途中退席したらしい。 オトーサン、 「義賊を征伐するという設定に違和感あり」 黒美君彦さん 2007年10月27日 「その手を血で汚させたくはない」 この作品では、市川雷蔵はもちろん、 藤村志保の安定感、ニヒルな天知茂が見どころ。 とりわけ天知茂は狂四郎の黒に対抗するように 白い着物を身にまとい、狂四郎に親近感を覚えています。 物語は相変わらず筋立てがわかりにくく、 確かにハードルは高いのですが、 絶妙なタイミングで斬り合いが入るので、 緊張感が途切れません。 しかも安定したカメラは 確かに無駄を感じさせない面白みがあります。 ロケが少ないのは残念ですが…。 ではありますが、この作品での狂四郎が 妙に正義感が強いのはやや減点でしょうか。 「幕府の政道に対する恨みを 無辜の庶民の犠牲でもって晴らそうとは、 そのような手法は断じて許さん!」と 力を込めて語る狂四郎に対して 「案外野暮な男だな」と愛染が言いますが、 うーん、同感(苦笑)。 あんまり狂四郎に大義を持ち出して欲しくない というのが私の個人的な感想です。 ニヒルでシニカルな狂四郎のキャラクターが 天知茂に持っていかれてしまったのが惜しいところです。


新しい人生のはじめかた(BS 2008)

オトーサン、 「原題はいいね」 ・"ラストチャンスだ、ハーヴェイ" 年を重ねるにつれて、チャンスの芽は減っていきます。 追い込まれて、最後のチャンスをものにできるかどうか、 まさに正念場です。 原題:Last Chance Harvey (2008) 監督・脚本:Joel Hopkins Genre:Drama / Romance 上映時間:93分 あらすじ: CM作曲家のハーヴェイは、気ままな一人暮らし。 イギリスに暮らす一人娘の結婚式のため、 ニューヨークからロンドンへと向かう。 仕事が気がかりで携帯を手放せず、 親族の集まりの中で疎外感を味わう...。 娘からバージンロードは義父と歩くと告げられ、 気持ちはどん底に。 一方、気むずかしい母親を抱え、 もはや人生に期待しないことにしたケイト。 ある時、空港のバーで、読書中に、 やけ酒をあおっていたハーヴェイから声をかけられる... 出演者: Dustin Hoffman ... Harvey Shine(ハーヴェイ) Emma Thompson ... Kate Walker(ケイト) オトーサン、 「巧い女優さんだなぁ」 ダスティン・ホフマンと堂々と渡りあっています。 ムダに齢を重ねていませんねぇ。 EMMA THOMPSON  エマ・トンプソン 誕生日 1959/4/15 出身 英ロンドン 経歴 父親は舞台演出家、母親も妹も女優。 ケンブリッジ大学で英文学を専攻。 在学中に女性だけのレビュー“Woman's Hour”で注目され、 後に結婚するケネス・ブラナー率いる ルネッサンス・シアター・カンパニーに参加。 「彼女がステキな理由(わけ)」で映画デビュー。 「ハワーズ・エンド」でアカデミー主演女優賞を受賞得 「日の名残り」と「父の祈りを」で アカデミー主演、助演賞でダブル・ノミネート。 「いつか晴れた日に」ではアカデミー脚色賞を受賞している。 ケネス・ブラナーとは95年に離婚。 グレッグ・ワイズとの子供を出産後、結婚した。 出演作 1989年「彼女がステキな理由」「ヘンリー五世」 1991年「即興曲」「愛と死の間で」 1992年「ハワーズ・エンド」      「ピーターズ・フレンド」 1993年「から騒ぎ」「日の名残り」      「父の祈りを」 1994年「恋人はパパ/ひと夏の恋」「ジュニア」 1995年「いつか晴れた日に」「キャリントン」 1997年「ウインター・ゲスト」 1998年「パーフェクト・カップル」「裏切りのKiSS」 2002年「トレジャー・プラネット」(声) 2003年「ジャスティス 闇の迷宮」「ラブ・アクチュアリー」 2004年「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 2005年「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」 2006年「主人公は僕だった」 2007年「アイ・アム・レジェンド」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 2008年「情愛と友情」「新しい人生のはじめかた」 2009年「17歳の肖像」「パイレーツ・ロック」 2010年「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」 2011年「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 2012年「メリダとおそろしの森」(声)「メン・イン・ブラック3」 2013年「ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者」 その他の出演者: Eileen Atkins ... Maggie Kathy Baker ... Jean Liane Balaban ... Susan James Brolin ... Brian Richard Schiff ... Marvin Tim Howar ... Johnnie Wendy Mae Brown ... Aggie Bronagh Gallagher ... Oonagh Jeremy Sheffield ... Matt Daniel Lapaine ... Scott Patrick Baladi ... Simon Adam James ... Josh Hillman Michael Landes ... Peter Turner User Rating:6.7/10 ( 15,146 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 476 votes) Yahoo! オトーサン、 「あと一押しで、名画になれたのに」 ゴールデン・グローブノミネート ・女優賞(コメディ/ミュージカル) エマ・トンプソン User Reviews artzauさん Sacramento, CA 2009年1月18日 センチメンタルだが、お涙頂戴ではない どういえばいい? ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン。 2人は、最高の役者だ。 自暴自棄になっているときに出会い、 自分が何者かを掴むという役だ。 興味深いのは、演技が下手ならば、 臭いせりふになるところだ。 ストーリーは、センチメンタルだ。 年を重ねることの葛藤、 無意味なキャリア、そして、敗者のあがき。 話に飛躍はない。 アクションも少ないし、舞台は退屈な場所でもある。, これを救っているのは、2人のベテランの主役で、 お互いを認めることで、陰影を与えている。 名画だ、見に行くべし。 オトーサン、 「確かに、邦題はお粗末だね」 ジーナさん 2011年3月14日 のけ者感が切ない ダスティン・ホフマン×エマ・トンプソンがラブストーリーで共演! というだけでワクワクしちゃいます。 一見アンバランスな二人ですが、 二人の身長差や歳相応の体型がとても自然でした。 人生の盛りを過ぎ後悔たっぷりの男を演じた ダスティン・ホフマンの目の表情も印象的でしたし、 野暮ったさのある女性を演じたエマ・トンプソンの演技も しとやかで疲れた表情なんかが絶妙でした。 ずいぶんな大人に向って(しかも実力派に) 言う事じゃないかもしれませんが、とにかくキュートな二人でした。 会話を重ねながら少しずつ惹かれていく展開 +別れまでのタイムリミット+観光スポット巡りは 「恋人までのディスタンス」と同じで、 第一印象が悪い相手の好感度が上がっていくのは ラブストーリーの定番ですが、 望みを捨てた中年男女による恋愛事情を 描いているというのがポイントになっています。 感情のまま行動するのではなく、 損得勘定が働いてしまう大人ならではの悟りが効果的でした。 リアリティあるストーリーではないですが、 二人の心情を細やかに映し出しているので 味わい深い作品に仕上がっています。 娘の結婚式にやってきた実の父親が 期待していた通りにいかずガッカリする姿など 孤独や人恋しさが痛いほど伝わってきました。 何度もしくじってきた事で消極的になってしまう 女性の心細さや満たされない想い、 老いた母親への接し方なんかも上手く表現していたと思います。 娘との関係や女性心理など恋愛以外のドラマも見応えがあり、 約1時間半とは思えない満足感を得られました。 落ち着いた雰囲気とテンポの速さも見事に調和していましたね。 上品でウィットに富んだ会話には 心を和ませるような上質な笑いがあり、 観光名所を含むロンドンの街並みには心を奪われっ放しでした。 運命とか再出発という言葉に希望を抱いている方には 後押しになる作品ですし、 それらを諦めている方には 夢を見られる内容に仕上がっていると思います。 ロマンチック度は低いですが、 清々しいラストと素敵な余韻に浸れるホッコリなラブストーリーでした。 若い方には不向きなので、 歳を取るまで鑑賞は待ちましょう(笑) 余談;HOW TO〜的なタイトルのつけ方・・・もうやめません?(爆)


愛、アムール(DVD 2012)

オトーサン、 「うれしいね」 昨年のカンヌ国際映画祭で、最高賞の パルム・ドールを受賞した作品がもう借りられるのです。 この映画、老老介護がテーマです。 老人ホームで見慣れた風景が、見事な映像に... 原題:Amour (2012) 監督・脚本:Michael Haneke Genre:Drama / Romance Country:France / Germany / Austria Language:French / English 上映時間:127分 あらすじ: パリの高級アパルトマンで 悠々自適の老後を送る音楽家の夫婦、 ジョルジュとアンヌ。 ところがある朝、アンヌが突然の発作に見舞われ、 夫婦の穏やかな日々は終わりを迎える。 検査の結果、病気が発覚したアンヌは 手術の失敗で半身に麻痺が残ることになってしまう。 “二度と病院には戻りたくない”とのアンヌの願いを聞き入れ、 ジョルジュは自宅での介護を決意する。 これまで通りの生活を貫こうとする妻を 老いた身でありながら、献身的に支えていくジョルジュだった... 出演者: Jean-Louis Trintignant ... Georges(ジョルジュ) Emmanuelle Riva ... Anne(アンヌ) オトーサン、 「切ない美しさだ」 介護の様子が正確に描かれています。 その他の出演者: Isabelle Huppert ... Eva Alexandre Tharaud ... Alexandre William Shimell ... Geoff Ramon Agirre ... Concierge's Husband Rita Blanco ... Concierge Carole Franck ... Nurse #1 Dinara Drukarova ... Nurse #2 Laurent Capelluto ... Police Officer #1 Jean-Michel Monroc ... Police Officer #2 Suzanne Schmidt ... Neighbour Damien Jouillerot ... Paramedic #1 Walid Afkir ... Paramedic #2 User Rating:7.8/10 ( 43,265 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 377 votes) Yahoo! オトーサン、 「間違いなく名画だ」 アカデミー賞受賞 ・外国語映画賞 (オーストリア) 同ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 エマニュエル・リヴァ ・監督賞 ミヒャエル・ハネケ ・脚本賞 ミヒャエル・ハネケ カンヌ国際映画祭受賞 ・パルム・ドール ミヒャエル・ハネケ ゴールデン・グローブ受賞 ・外国語映画賞 User Reviews 前田有一さん 2013年3月5日 偽善に背を向け、介護を通して愛の本質に迫る 英語圏の映画ではないというのに 「愛、アムール」を作品賞にノミネートしたあたりに、 アカデミー会員の良心を感じるが、それもそのはず。 見ればすぐにわかる、映画の出来という点だけならば、 誰が見たってこいつがナンバーワン、である。 パリの高級賃貸住宅で暮らす 老夫婦ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と アンヌ(エマニュエル・リヴァ)。 深い愛情で結ばれた彼らだったが、 妻アンヌがあるとき倒れ、半身まひの後遺障害が残ったことで 平和で穏やかな日々は終わりを告げる。 相談の結果、ジョルジュは妻を自宅で引き取ることに決めるが、 老人同士の介護は想像を超える苦労に満ちたものだった。 オープニングから不穏な空気を張りつめるハネケ節で、 こいつはただ事ではなさそうだとの思いを観客はまず抱く。 なにしろ実際の映画のほとんどは延々と介護するのみだから、 最初に剛速球で注目を集める狙いはよくわかる。 ただ、それでもさすがに中盤はダレている。 終盤にはふたたび見る者の目を覚ます 強烈なパンチが待ち受けているものの、 もう一踏ん張りしてほしかったところ。 さて、この淡々とした愛の物語、というか介護物語だが、 問題はこいつでハネケは何を伝えたいのかということだ。 自分の親のときの体験もベースになっているというから、 そこには監督みずからによる発見と、 非常に強いメッセージが隠されている事が予想できる。 ミヒャエル・ハネケは間違いなく世界トップクラスの映画作家であり、 その人間観察力には大きな期待をしていい。 もちろん今回もそれに応えてくれているし、 毎度ながら感心させられる主題がある。 驚きと、愛に対する考察へのきっかけを与えてくれる。 主題についてはさすがにここに書くわけにはいかないが、 多くの人が圧倒されることになるだろう。 本当の愛とは、ここまで孤独で、実の子供たちにすら理解できず、 入り込む隙もないほどのものなのか。 自分が愛する人に迫られたら、 この登場人物と同じ道をたどるだろう。 そうするほかはない。頭でわかってはいるが……。 愛し合う二人にとって、相手のためになる道は一つだけ。 そのほかの道は多かれ少なかれ自分のための道である。 自分よりも相手を愛することの難しさと価値は、誰にでもわかる。 だからこそ、本作の感動はとてつもなく大きい。 愛の終着点には二人にしか理解できぬ世界があり、 これはそこへ到達した夫婦の物語である。 なんという孤独、なんという強靭さ、そして美しさ。 その最高到達点は、しかし本当に幸せなのだろうか。 そんな考えが頭をよぎる自分は、 この領域にたどりつくには未熟するのだろう。 それを痛感させられることがしかし、 安堵と快感をすら覚えさせるのもまた事実。 ここでハネケが描く愛の最終形は、それほどまでに圧倒的である。 時間の密度を濃く、 もう少々コンパクトにおさめてくれればという気はするものの、 それでも相変わらず見事な人間ドラマを作り上げる。 2作連続でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞も 納得の傑作である。 こんなものを出されてしまったら、 ほかのものを選べというのは酷であったろう。 オトーサン、 「ネタバレですが...」 ラストシーンは、冒頭のシーンにつながっています。 Sir_Alfredさん United Kingdom 2012年11月29日 ハネケ、最高の映画 ミヒャエル・ハネケには、 もう驚くまいと思っていたのに、 この映画があらわれた。 カンヌ国際映画祭の審査員たちは、 彼に2度目のパルム・ドールを与えた。 まさに、それに値する映画だ。 年老いたフランス人夫婦が主人公、 健康状態の悪化と互いの献身が基調となっている映画だ。 このオーストリア人作家は、 これまでの映画でみせたように、心を注入している。 典型的なハネケ・タッチ、 息詰まるシーンが、いくつもある。 何か恐ろしいことが起きそうなのが、 彼の作風の特徴だ。 前作「白いリボン」は、カンヌ国際映画祭で、 パルム・ドールを受賞している。 上映時間のほとんが、遍在する恐怖を描いている。 (「ファニーゲーム」も、同じ) これらの映画で、ハネケは、 偉大なアルフレッド・ヒッチコックを継ぐ 優れた観客操作者であることを見せつけた。 「愛、アムール」では、何ら作り物の操作はみられない。 有能な監督は、描く主題を弱める感傷要素を排している。 演技も、人物描写も、すばらしい。 まさに、これぞハネケの映画だ。 人生の終焉に向けての主人公たちの感情! ラストに向かうシーンでは、 胸が押しつぶされるようになった。 正視するには、タフさが必要だ。 スクリーンから何度も目をそむけてしまった。 大きな不満があるとすれば、 年老いた両親に見せたくなったこと。 10点満点、今年のナンバー1だ。 オトーサン、 「この名監督の経歴をみておこう」 MICHAEL HANEKE ミヒャエル・ハネケ 誕生日 1942/3/23 - 出身地 ドイツ・ミュンヘン 経歴 父親は、俳優で映画監督、母親は女優。 ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学ぶ。 卒業後、映画批評家として働き、 ドイツのテレビ局で編集者・脚本家となる。 1989年、「セブンス・コンチネント」を製作。 2001年、「ピアニスト」でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞。 2005年、「隠された記憶」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。 2009年、「白いリボン」でカンヌ国際映画祭で、パルム・ドールを受賞、 ゴールデングローブ賞でも外国語映画賞を受賞している。 2012年、「愛、アムール」でカンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞。 破滅や暴力を淡々と描写し、人間の本質を鋭く抉り出す作風だ。 また、舞台監督としても多くの作品を演出している。 監督作 1989年「セブンス・コンチネント」 1992年「ベニーズ・ビデオ」 1994年「71フラグメンツ」 1997年「ファニーゲーム」 2000年「コード・アンノウン」 2001年「ピアニスト」 2003年「タイム・オブ・ザ・ウルフ」 2005年「隠された記憶」 2008年「ファニーゲーム」 2009年「白いリボン」 2012年「愛、アムール」


スウェプト・アウェイ(TV 2002)

オトーサン、 「胸クソ悪い女だなぁ。それにブスだし...」 途中で、見るのをやめようかと思いました。 その女、誰かというと、マドンナ。 虎さんのマドンナじゃないですよ、歌手のほう。 ♪ライク・ア・ヴァージンなら聞いたことがありますが。 原題:Swept Away (2002) 監督・脚本:Guy Ritchie : Genre:Comedy / Romance Rated R for language and some sexuality/nudity Country:UK / Italy Language:English / Greek / Italian 上映時間:89分 あらすじ: ギリシャからイタリアへ向かうプライベート・クルーズ船。 アメリカから来た富裕層のカップルたちが豪勢なバカンス。 製薬業界の大物トニーの妻アンバーは不満を露わ。 夫婦仲も冷めている上に傲慢で利己的な彼女は 船員のジュゼッペに怒りをぶちまけていた。 ある日、アンバーは洞窟探検に出掛けた友人たちを追うため、 ジュゼッペに無理矢理ボートを出させる。 途中、ボートの故障と嵐に見舞われてしまう... 出演者: Madonna ... Amber(アンバー) Adriano Giannini ... Giuseppe(ジュゼッペ) Bruce Greenwood ... Tony(トニー) オトーサン、 「下積みの苦労が顔に出ているんだ」 「いや、化粧荒れと整形失敗んせいかも」 マドンナ、話題には事欠きません。 その他の出演者: Elizabeth Banks ... Debi Michael Beattie ... Todd Jeanne Tripplehorn ... Marina David Thornton ... Michael Yorgo Voyagis ... Captain Ricardo Perna ... Crew Member George Antoni ... Chef Beatrice Luzzi ... Rich Lady Lorenzo Ciompi ... Rich Man Patrizio Rispo ... Burly Captain Francis Pardeilhan ... Tony's Assistant Rosa Pianeta ... Receptionist User Rating:3.4/10 ( 11,174 votes)IMDb User Rating:3.0/10( 237 votes) Yahoo! オトーサン、 「まさに、これぞラジー賞」 ラジー賞受賞受賞 ・ワースト作品賞 ・ワースト主演女優賞 マドンナ ・ワースト監督賞 ガイ・リッチー ・ワースト・スクリーン・カップル賞 アンドリアーノ・ジャンニーニ                 マドンナ ・ワースト・リメイク・続編賞 同ノミネート ・ワースト主演男優賞 アンドリアーノ・ジャンニーニ ・ワースト脚本賞 ガイ・リッチー User Reviews Merwyn Groteさん St. Louis, Missouri 2004年3月6日 どいて(Swept aside)... また、マドンナの映画だ。 これ以上、知りたくないだろう? マドンナが、面白おかしくやる それより悪いのは、マジメにやることだ。 マドンナが無人島に閉じこめられた。 それより悪いのは、マドンナと一緒の映画のクルーのほうだ。 ロビン・ウィリアムスの「スムーチーをぶっ飛ばせ!!」よりも、 2002年は、本作のマドンナのほうが悪かった。 マドンナのどんな映画を見るよりも、悪いのは、 どうやっても、マドンナの演技を救う方法がないことだ。 オトーサン、 「旦那が監督だって?まさか」 前田有一さん 2003年7月27日 マドンナのおかげで必見ダメ映画に 74年の『流されて』のリメイク作品。 ガイ・リッチー監督が、妻のマドンナを主演に撮ったドラマである。 アカデミー賞の裏で開催される、その年のワースト作品を決める ラジー賞で、主要な賞を独占した、世界公認ダメ映画である。 で、その正体はというと、さすがは世界が認めたダメ作品だと 私も見ていて感心しきりであった。 『スウェプト・アウェイ』は、マドンナ演じる金持ちのゴーマン夫人と 彼女にずっといじめられていた貧乏船員が、 無人島に流されて立場が逆転するという 一風変わったラブストーリーだが、 こんな筋書きの映画を自分の奥さんを主演にして作るという 監督の心理がまずキモチ悪い。 一時は、おわん型の巨乳をさらけ出したヌード写真集で、 世界中の男性ファンの目をくぎ付けにしたマドンナも、今や44歳。 ヒフの異様なたるみ具合は、夫のガイ・リッチー殿には申し訳ないが、 とても正視に耐えないものがある。 マドンナが、マジメにウェイトトレーニングで 肉体を鍛えているという事は、ボディビルダーの端くれであるこの私、 その三角筋のカットをみれば、一目でわかる。 だがしかし、『スウェプト・アウェイ』のマドンナの身体は、 どうみても急激なダイエットに失敗したとしか思えないのである。 なのに……なのに、である、 本作の彼女は、あろう事か、出演場面のほとんどがビキニ姿なのである! (なんという事だ) これが、せめてガイ・リッチー氏以外の つまりマドンナの夫以外の者が監督を勉めていたならば、 ソフトフォーカスや引きなどの理性ある演出を使い、 彼女の水着もイアン・ソープ選手愛用の全身スーツ型を選択するなど、 観客の角膜の保護に努めてくれたに違いないのだが、 不幸な事に、本作の監督は、まさにそのダンナ様なのである。 そしてガイ・リッチー監督ことマドンナのダンナ様は、 あろう事か、やたらと妻の顔面のクローズアップを多用し、 あげくのはてにはヌードまで出すという暴挙をおかしているのだ。 ただ、幸い乳首までは画面に写っていない。 おそらく、編集担当者の勇気ある行動で、カットされたに違いない。 命がけの彼の行動に、観客は深く感謝することであろう。 彼のおかげで、何とか本作は、全米映画協会自主規制コードに 引っかからずにすんだと思われる。 そんなわけで『スウェプト・アウェイ』最大の問題は、 なぜヒロインがマドンナなのか? という一語に尽きる。 だが、そのおかげで、ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)も取れたし、 ダメ映画好きにとっては見応えたっぷりだ。 他の女優と監督だったら、間違いなくただのダメ映画に終わっていた この映画は、この二人のおかげで必見ダメ映画になったのだ。 そう考えると、狙ってやったとしたら凄い戦略ではないか。


ベニイ・グッドマン物語(DVD 1956)

オトーサン、 「へぇ、そうなんだ」 グレン・ミラー物語がヒットしたので、 ベニイ・グッドマン物語がつくられたんだって。 街の洋食屋、ベリーグッドマンで食べたご縁で、 すっかりベニイ・グッドマンにはまりました。 TSUTAYA DISCASで借りましたが、成功物語っていいですね。 本人の高い志、そして周囲の援助、そして運。 アメリカが戦争に勝った直後ですから、 高揚した気分が横溢している映画です。 原題:The Benny Goodman Story (1956) 監督・脚本:Valentine Davies: Genre:Biography / Drama / Music 上映時間:116分 あらすじ: 1919年のシカゴ。 貧しい洋服屋グッドマンは、少ない収入を割いて、 息子のベニイ、フレディ、ハリイの3人に シエップ教授の元で音楽を習わせた。 16歳になったベニイは、遊覧船の楽士となった。 ここでデキシーランド・ジャズで有名な キッド・オーリイに会い、ジャズに興味を持つ。 ベニイは、やがてポラック楽団に入った。 年月は流れ、ベニイは故郷シカゴへ戻った。 家族と再会したが、父が自動車事故にあう。 酒場での演奏中、音楽批評家ジョン・ハモンドに会い、 彼の援助を得るようになる。 やがて、ベニイは、楽団を作り、ラジオに出演、 ようやく上昇気流に乗り、 カーネギー・ホールで歴史的なコンサートを開く。 ハモンドの妹アリスは、求婚を待ち受けていた... 出演者: Steve Allen ... Benny Goodman(ベニイ) Donna Reed ... Alice Hammond(アリス) オトーサン、 「Steve Allenって、 ベニイ・グッドマンのそっくりさんなんだってね」 その他の出演者: Herbert Anderson ... John Hammond Jr. Shepard Menken ... Harry Goodman Berta Gersten ... Mama Goodman Robert F. Simon ... Papa Dave Goodman Hy Averback ... Willard Alexander Sammy Davis Sr. ... Fletcher Henderson Dick Winslow ... Gil Rodin Jack Kruschen ... Murph Podolsky Wilton Graff ... John Hammond Sr. Fred Essler ... Prof Schoepp David Kasday ... Benny Goodman (at 10) Barry Truex ... Benny Goodman (at 16) John Erman ... Harry Goodman (at 16) User Rating:6.4/10 ( 729 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 40 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 フアンならもっと高いスコアを献上したでしょう。 User Reviews jjgregoryさん United States 2008年7月30日 素敵なきらめき、スイングの帝王の時代 --ベニイ・グッドマンさんの実人生ではないにせよ スイングの歴史に興味ある ジャズフアンの観点からすると、 この映画は、宝物だ。 いくつもの素敵なシーンがある。 ジャズにおける真の偉人たちが、見られることができる。 例えば、: バック・クレイトン(トランペット)、 テディ・ウィルソン(ピアノ) ジーン・クルーパ(ドラム) ライオネル・ハンプトン(ビブラフォン) スタン・ゲッツ(テナー・サキソフォン) (彼は最前列の上の右にいて、 CMでは、いつも画面の外になったが、 素敵なソロをやっている。 ロサンゼルスの有名なダンスホール パロマー舞踏場のシーンでは、クローズアップされている。. ワンシーンだけ出てくるスターたちがいる。 見ていてうれしくなる。 ちょっとだが、ジジー・エルマンは、ソロでトランペットを演奏する。 有名なレコード"And the Angels Sing"の名演奏が、 残念ながら、早送りになっている。 筋書は、先が読めるし、 最後に激しい抱擁こそないが、目の輝きがある。 ジャズ愛好家なら買いだ。 だが、ワイドスクリーン版を買うべし。 オトーサン、 「これは名場面だ!」 1938年1月、ベニイ・グッドマン楽団は、 ついに名高いカーネギー・ホールでコンサートを開催! そのフィナーレ、 予定外の「メモリーズ・オブ・ユー」を グッドマンが演奏しはじめます。 アリスお気に入りの優しい調べが流れだします。 客席に居るグットマンの母親は、傍にいるアリスに囁きます。 「息子はあなたにプロポーズしてますよ」 「今してます」と彼女は言う。 いいですねぇ、このシーン。 omoidarouさん 2010年2月14日 スウィング・ジャズに拍手 ベニイ・グッドマンの音楽って凄い! ビッグバンドのスウィング・ジャズって スピルバーグの「1941」のダンスシーンなど 思い出すだけでワクワク・ドキドキ、元気が出てきます。 抑圧感を吹き飛ばすように、 激しく踊りたい若者たちに支持されました。 この早くて激しいダンス・ミュージックに接してしまうと、 現代のロックって 何とチンタラしていてまどろっこしいのでしょう。 プレスリーやビートルズのフレッシュな感じ、 はじけるような感じはもうなくなりました。 40〜50年も経てば当り前ですが。 やはり理屈抜きで、 早く激しくパアーっと明るいダンス・ミュージック、 そろそろ復活してもらいたいものです。 そのスウィング・ジャズの中にあって キング・オブ・スウィングの名を欲しいままにしたのが ベニイ・グッドマン楽団。 集団の中で派手に踊るときにぴったり。 ノスタルジックに甘く踊るならトロンボーンの演奏が けだるいトミー・ドーシー楽団、というのが私の好みです。 映画では中盤、ベニイが初めて自分のバンドを組んで 長期巡業に出ますが、ずーっと日の目をみず、 経済的にもお先真っ暗なのです。 巡業も終わりの頃、 ロス・アンジェルスのパロマー舞踏場で 当初の契約と違い一晩だけの興行という 侮辱的な扱い受けるところから盛り上がってきます。 憤慨しますが、仕方なく舞台に出て、 腹立ちまぎれに 「今夜は客の好みを無視して僕達のスタイルで演奏する。 ワン・オクロック・ジャンプ で始めよう」とベニイ。 それが演奏が始まると フロアに徐々に踊るカップルが増えてきます。 これがぞくぞくしてくるんです。何かいつもと違う。 フロアがいっぱいになると、今度は踊るのをやめて、 みんな演奏に聞き入るようになってきます、 誰もが会場の不思議な変化に気づきます。 ビートがますます効いてきて、 即興的なフレーズが場を盛り上げていき、 曲が終わると異様な拍手が湧き起こります。 何にせよ、大手の宣伝やマスコミによらず、 才能に気づくのが一般庶民で、 熱い人気が地元から生まれてくるっていうのは感動的ですね。 ビートルズも最初はリバプールでこんな感じだったのでしょうね。 この映画、ビッグバンドだけでなく スウィング・ピアノのテディ・ウィルソンや ビブラフォンのライオネル・ハンプトンなど 本人が出てきて演奏する姿を見せてくれるのは本当に嬉しいことです。 オールド・ファッションのジャズファンにはたまりません。 ストーリーもハートフル、「グレンミラー物語」より好きな作品です。


男はつらいよ フーテンの寅(TV 1970)

オトーサン、 「シリーズ第3作で、監督交代か?」 山田洋次さんが、更迭されたかと思いましたが、 どうもそうではないようなので、一安心。 原題:男はつらいよ フーテンの寅(1970) 監督:森崎東 原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 小林俊一/ 宮崎晃 Genre:Drama/Commedy 上映時間:90分 あらすじ: 寅次郎が、久々に柴又へ帰ると、 見合い話が持ち上がっていた。 妹のさくらをはじめ周囲の人々は喜ぶが、あっけなく破談に。 相手の女性は知り合いの女中・駒子だったのだ。 駒子は恋人との喧嘩の腹いせに見合いをしたのだったが、 寅次郎は二人の仲を取り持ってやった。 その後、柴又を離れ伊勢へたどり着いたが、病に倒れる。 看病してくれた湯の山温泉の女将・志津に想いを寄せ、 番頭として働くことにする... 出演者: 渥美清 ... 車寅次郎 春川ますみ ... 駒子 新珠三千代 ... お志津 花沢徳衛 ... 清太郎(染奴の父) オトーサン、 「春川ますみ、可愛いいね」 その他の出演者: 森川信 ... 東竜造 三崎千恵子 ... 東つね 前田吟 ... 諏訪博 倍賞千恵子 ... 諏訪さくら 香山美子 ... 染奴 野村昭子 ... お澄 悠木千帆 ... 旅館の女中 佐々木梨里 ... 千代 高野真二 ... 吉井 晴乃ピーチク ... 為吉 晴乃パーチク ... 茂造 山本幸栄 ... 客 左卜全 ... 下足番・徳爺 佐藤蛾次郎 ... 源吉 太宰久雄 ... 梅太郎 笠智衆 ... 御前様 User Rating:5.6/10( 20 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.2/10( 170 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews onomichiさん 2012年4月28日 マドンナは新珠三千代。 本作は森崎東監督作品である。 シリーズで山田監督作品でない2作のうちのひとつ。 寅さんに少し荒々しさがあり、 山田流の人情ものとは違う色合いがあったかな。 やっぱり寅さんは山田洋次監督作品でこそ一番魅力的。 ルパン三世と同様でキャラクターが一緒でも 製作者が違うと全然色合いが違ってくる。 それでも芸者の香山美子の父親 花沢徳衛と絡むシーンは感動した。 さくらの出番が少ないのも山田作品と違う点かな。 オトーサン、 「湯ノ山温泉、懐かしいな」 名古屋勤務時代、よくスキーに行きました。 温泉駅からロープウェイで御在所岳の山頂まで行けるのです。 Ikedaさん 2005年9月13日 台詞 確かに前後半が、余り関係ない話になっていますが、 似たような構成はこのシリーズでもありますし、 もともと連続物ですから、それほど気になりませんでした。 全般的にキビキビした進行は 山田洋次ファンには悪いですが、 森崎東の方がうまく作っていると思いました。 ただ、山田が原作・脚本に専念しているせいか、 台詞は面白いです。 前半での寅さんの嫁の条件を語る所が面白いですし、 イロノーゼという言葉には笑いました。 後半では湯ノ山温泉に舞台が移りますが、 私はこの映画の作られる10年位前に、 四日市の石油工場へ出張した時に、 一晩だけ泊まった想い出があります。 それにコンビナートのフレア・スタックが 窓越しに写っているのが懐かしいです。 その頃は、まだ公害はさほど問題になっていませんでした。 後半で寅さんの切る仁義は、かなり、様になっていますし、 あまり見せ場はないけれども 左卜全が出ているのが良くて、流石に存在感があります。 このシリーズの中では上位に入る作品だと思います。


ジキル&ハイド

オトーサン、 「奇策は失敗では?」 原題にあるように、メアリーが主人公。 ジキル博士とハイド氏を主人公にしませんでした。 この設定、ムリがあったのでは? 原題:Mary Reilly (1996) 監督:Stephen Frears 原作:Valerie Martin 脚本:Christopher Hampton Genre:Drama / Horror / Romance Rated R for notable gore and some strong violence 上映時間:108分 あらすじ: 19世紀末、英国。 灰色の空と濃い霧に包まれた町にある ヴィクトリア朝の大きな屋敷で奉公している 若い娘メアリー・ライリー。 主人であるヘンリー・ジキル博士は心優しい紳士で、 彼女は安全で働き甲斐のあるこの奉公先に満足していた。 しかし、博士の助手だという粗野な男=ハイド氏が 屋敷に出入りするようになって事態は一変する... 出演者: Julia Roberts ... Mary Reilly(メアリー) John Malkovich ... Dr. Henry Jekyll / Mr. Edward Hyde(ジキル博士/ハイド氏) オトーサン、 「同一人が吹き替えしているせいかな?」 ジキル博士とハイド氏の区別がつきにくいシーンがありました。 顔だけでばく、声のちがいがないように感じました。 その他の出演者: George Cole ... Mr. Poole Michael Gambon ... Mary's Father Kathy Staff ... Mrs. Kent Glenn Close ... Mrs. Farraday Michael Sheen ... Bradshaw Bronagh Gallagher ... Annie Linda Bassett ... Mary's Mother Henry Goodman ... Haffinger Ciaran Hinds ... Sir Danvers Carew Sasha Hanau ... Young Mary Moya Brady ... Young Woman Emma Griffiths Malin ... Young Whore David Ross ... Doctor User Rating:5.6/10( 10,049 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 510 votes) Yahoo! オトーサン、 「気の毒に...」 ジュリア・ロバーツに奉公人をさせてはねぇ。 いくら何でもね。 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 ジュリア・ロバーツ ・ワースト監督賞 スティーヴン・フリアーズ User Reviews ジーナさん 2008年10月5日 心情描写に欠ける 二重人格なら容姿の変更は不必要だし、 容姿を変化させるならクオリティが低いですね。 だって、どこからどうみてもマルコヴィッチなんだもん(笑) 気づかないほうがオカシイよ・・・って出来じゃないですか(爆) 主役がメイドっていうのは斬新だったんですがね・・・。 でも、ジュリア・ロバーツの控えめな演技と マルコヴィッチの狂演は素晴らしいです。 正直、ストーリーはどうって事ありませんでしたが ジュリア・ロバーツの演技のおかげで緊張感を維持できました。 白い肌と赤毛がとても際立っていて良いアクセントにもなっていましたね。 映像も暗めだし湿気を感じるような質感なので、 もっと不気味で怖い感じなのかと思いましたが、 ヤバかったのはウナギのシーンぐらいでした。 しばらくウナギ食べれません(笑) 内容的にはオススメしませんが、 マルコヴィッチとジュリア・ロバーツの熱演はチェックして損なしかもしれません。 オトーサン、 「そうかも」 ccthemovieman-1さん United States 2006年5月20日 時々微妙だが、問題なし 他のレビューをみたら、評価が低すぎるとあって、 うれしくなった。 この映画が好きなのは、自分だけかと思っていた。 有名な批評家らは、 ジキル博士とハイド氏の控えめなリメイクを嫌いらしい。 灰色がかった抑えたカラーは、目を奪い、 見ていて、実に興味深かった。 ジュリア・ロバーツも、見ていて興味深い。. メイクなし、微笑なし、だた悲しく陰気に見えるが、 それでも、魅力たっぷりだ。 批評家らとは逆に、この有名な物語の脚色は知的だと思う。 映画の微妙さに、ひとびとは気にかけない。 彼らは、 挑戦的な衝突、流血、激しい対比、 それも、たくさんを要求するのだ.... この映画は、控えめで、微妙だが、 いくつかの血なまぐさいシーンがある。 ひとつ認めねばならない。 批評家が、ジュリア・ロバーツ演じるメアリー・ライリーが、 ジキルとハイドの区別がつかないことを。 とくに、表情を変えないときに。 要するに、この映画は、鎮静剤であり、憂うつな物語だ。 だが、奇妙な理由で、 この映画を次のひとたちに薦めたい。 ゆったりした映画、微妙なサスペンスは好きなひとだ。, ただ、若干、信じ難い部分もあるが。 それでも、この映画には、奇妙な魅力がある。


226

オトーサン、 「226、知らんな、246なら通勤路だけど」 若いひとには、そう言いかねないひともあるのでは? ♪権門上に奢れども、国を憂うる誠なし、 財閥富を誇れども、社稷(国)を思う心なし  血気盛んな青年将校たちが、行進するときの歌。 この怒り、いまも国中に満ちているのでは? 原題:226 THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD(1989) 監督:五社英雄 原作:笠原和夫 脚本:笠原和夫 Genre:Drama/War/Sucpence 上映時間:114分 あらすじ: 昭和11年2月26日。 昭和維新を掲げた陸軍の青年将校たちは、 1500人にも及ぶ決起部隊を率いてクーデターを起こした。 雪降るなか岡田首相、高橋蔵相、 斎藤内大臣、鈴木侍従長などを襲撃。 翌27日に戒厳令施行。 原隊への復帰命令を受けた。 野中大尉は、安藤大尉に原隊復帰を説得、 抵抗していた安藤も兵士たちを投降させる。 安藤は拳銃自殺未遂、野中は拳銃自殺。 憲兵隊に出頭・逮捕され病院に収容の 河野大尉は、自殺を図り、死亡した。 決起部隊の19人の将校たちは軍法会議で有罪となり、 銃殺刑に処せられる... 出演者: 三浦友和 ... 安藤輝三大尉 萩原健一 ... 野中四郎大尉 本木雅弘 ... 河野寿大尉 オトーサン、 「三浦友和は、安藤大尉役か」 国民が飢えているのに、丸々と肥っているのは、 どうしたことでしょう。 その他の出演者: 芦田伸介 ... 鈴木貫太郎侍従長海軍大将 丹波哲郎 ... 真崎甚三郎大将 新克利 ... 武藤章中佐 有森也実 ... 丹生すみ子 石橋保 ... 林八郎少尉 うじきつよし ... 中橋基明中尉 梅宮辰夫 ... 山王ホテル支配人 大和田伸也 ... 小野木伍長 小野寺昭 ... 広幡忠隆侍従次長 賀来千香子 ... 香田富美子 ガッツ石松 ... 陸相官邸憲兵曹長 勝野洋 ... 香田清貞大尉 加藤武 ... 香椎浩平中将 加藤雅也 ... 坂井直中尉 金子信雄 ... 川島義之陸軍大臣 川谷拓三 ... 永田露曹長 久我美子 ... 渡辺すず子 日下武史 ... 荒木貞夫大将 佐野史郎 ... 栗原安秀中尉 鈴木瑞穂 ... 阿部信行大将 高松英郎 ... 山下奉文少将 高峰三枝子 ... 斉藤春子 宅麻伸 ... 丹生誠忠中尉 竹中直人 ... 磯部浅一 田村高廣 ... 湯浅倉平宮内大臣 鶴見辰吾 ... 高橋太郎少尉 仲代達矢 ... 杉山参謀本部次長 長門裕之 ... 木戸幸一内大臣秘書館長 名取裕子 ... 野中美保子 根津甚八 ... 河野司 藤岡重慶 ... 寺内寿一大将 藤谷美和子 ... 坂井孝子 松方弘樹 ... 伊集院兼信少佐 南果歩 ... 安藤房子 もたいまさこ ... 秋本サク 安田成美 ... 田中久子 八千草薫 ... 鈴木たか 隆大介 ... 村中孝次 渡瀬恒彦 ... 石原莞爾大佐 高部知子 ... 府川きぬえ 三上寛 ... 堂込喜市曹長 User Rating:5.6/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:2.6/10( 1571 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 本木雅弘 User Reviews raiders_of_the_lostarkさん 2013年8月9日 この決起に意味はあったのか まず、出演してる面々の豪華さに驚く。 その誰もが主役級の人たちばかりで、よくぞまぁ これだけ集結したもんだなと言わざるを得ない。 そして、その当時の街並みをセットで まるまる再現してたりと、 全体的にバブル期の元気さが垣間見える。 一番の見せ場はやっぱり、大臣らの家に押し入って 次々と銃殺していく一連のシーンだろうか。 こんな風に計画が行われていたのか〜と、興味深かった。 決起部隊のスローガンは、「昭和維新・尊王討奸」 ということだが、これについての説明は映画の中では ほとんどないので、予備知識がないと、 なぜ彼らはこういうことを企てたのか、 というのがわからない。 なので、予め予習してから見る方が良い。 天皇による政治を取り戻すことを目的にやったのに、 昭和天皇から反乱軍の烙印を押される皮肉な展開。 でも致し方ない。腐敗した政治、悪い政治家を 糾弾する気持ちはわかるが、彼らを討伐して その後どうするのかが見えてこない。 一人一人が自らの家族を思い返し、自決していく 彼らの姿は、無念の思いを噛み締める義士にも見えるし、 具体性のないテロをやってしまった大馬鹿者にも見える。 オトーサン、 「まったく共感できなかった」 Tolbieさん 2013年2月27日 久しぶりに困った映画を見た。   この無謀な青年将校たちを、どう描きたいのか、 さっぱりわからない。 映画で語られている限り、 この人達は威勢のいい言葉と 「はずだ。だろう。」という楽観主義と 狙う相手の顔さえ知らなかった 非実務的な精神論で事を起こした 大馬鹿者としか言えない。   彼らの決断や最後のシーンを見ると、 思い入れたっぷりに家族の描写などしているが、 そんなことしたって、ごく一部を除いて それまでの描写が殆ど無いのだから、 「勝手に盛り上がってろ」としか思えない。 少なくとも見ている者には、感傷は伝わらない。 一番参るのは、彼らの国を憂いた気持ちを 見ている者に判らせるための仕組みが無い事だ。 同じ題材の『動乱』では、売られそうになる娘、 そのために脱走する兵士など、うまく描いていた。   彼らの気持ちに賛同できれば、 最後のシーンで涙したかもしれないが…。 本当の不幸は、国を憂いて理想を 実現しようとしたはずの若者さえも、 日本の軍隊らしい精神論で 物事が解決すると思っていた、という事なのだろう。


映画の採点簿

226**** 
ジキルとハイド****
男はつらいよ フーテンの寅****
ベニイ・グッドマン物語****
スウェプト・アウェイ***
愛、アムール*****
新しい人生のはじめかた****
眠狂四郎 無頼剣****
結婚案内ミステリー****
新・男はつらいよ****
マイ・ビューティフル・ランドレット****
必殺!****
ねらわれた学園***
白いリボン*****
男はつらいよ 望郷篇*****
しあわせのパン***
コンテイジョン****
眠狂四郎 女地獄****
華麗なるアリバイ****
新吾十番勝負 第一部 第二部 総集編****
ファニーゲーム*****
イカとクジラ*****
ハワーズ・エンド*****
シャイン*****
鍵泥棒のメソッド****
赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道*****
ジャージの二人****
クヒオ大佐****
「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る****
ツレがうつになりまして。****
ミヨちゃんのためなら全員集合!!****
おにいちゃんのハナビ****
男はつらいよ 奮闘編****
明りを灯す人****
ヴェラクルス*****
善魔*****
西部悪人伝*****
グリーン・ランタン****
風花*****
おもひでぽろぽろ*****
メリンダとメリンダ****
みんな私に恋をする****
いつも2人で****
パラレル 愛はすべてを乗り越える―。****
官僚たちの夏*****
ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜****
男はつらいよ 寅次郎恋歌*****
男はつらいよ 柴又慕情****
男はつらいよ 寅次郎夢枕****
ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド****
「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ****
アダム -神の使い 悪魔の子-****
青の炎****
恋人までの距離(ディスタンス)*****
女は二度生まれる*****
アメリカン クリスマス・キャロル*****
しとやかな獣*****
ニューイヤーズ・イヴ****
おおかみこどもの雨と雪*****
わが町****
忠臣蔵*****
零戦燃ゆ****
洲崎パラダイス 赤信号*****
最後の忠臣蔵****
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