オトーサンの2014年その2

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼って人間が描かれていません。
ひとびとは、映画の冴えた技術を見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
チマチマした人間ばかりでなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?

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目次

5001 ダウンタウン(DVD 1970)
5000 富士山頂(TV 1970) 4999 ゴジラ(TV 1984) 4998 プリンス・オブ・エジプト(DVD 1998) 4997 男はつらいよ 知床慕情(BS 1987) 4996 マッドマックス/サンダードーム(BS 1985)
4995 秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男 (BS 2011) 4994 放射能X (DVD 1954) 4993 アルゴ探検隊の大冒険(DVD 1963) 4992 歩いても 歩いても(BS 2007) 4991 レミーのおいしいレストラン (BS 2007)
4990 フライング・ジョーズ (TV 2011) 4989 男はつらいよ 幸福の青い鳥(BS 1986) 4988 ロボコップ(TV 1987) 4987 華氏451(DVD 1966) 4986 バーレスク (BS 2010)
4985 原子怪獣現わる (DVD 1953) 4984 マイ・ブラザー(BS 2009) 4983 おかえり、はやぶさ(BS 2012) 4982 バイオハザード5 リトリビューション(DVD 2012) 4981 天国から来たチャンピオン(DVD 1978)
4980 ソーラー・ストライク2013 (TV 2013) 4979 男はつらいよ 柴又より愛をこめて(BS 1985) 4978 大海原を行く渡り鳥(BS 1961) 4977 ダーク・シャドウ(BS 2012) 4976 我が大草原の母(BS 2010)
4975 新吾十番勝負 第三部(BS 1960) 4974 花嫁と角砂糖(BS 2011) 4973 小さな恋のメロディ(DVD 1971) 4972 サウンド・オブ・サンダー(TV 2005) 4971 輝ける青春(DVD 2003)
4970 ジョイフル♪ノイズ(BS 2012) 4969 パラダイス・キス(BS 2011) 4968 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(BS 1985) 4967 フェイシズ(TV 2011) 4966 不毛地帯(BS 1976)
4965 春との旅(BS 2009) 4964 男はつらいよ 寅次郎真実一路(BS 1984) 4963 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(BS 1984) 4962 社長漫遊記(BS 1963) 4961 僕のピアノコンチェルト(DVD 2006)
4960 スリー・リバーズ(TV 1993) 4959 口笛が流れる港町(BS 1960) 4958 さよなら、クロ(BS 2003) 4957 マイネーム・イズ・ハーン(DVD 2010) 4956 L.A.大捜査線/狼たちの街(BS 1985)
4955 藁の楯 わらのたて(BS 2013) 4954 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(BS 1983) 4953 スモーク(DVD 1995) 4952 ジュリア (BS 1977) 4951 水曜日のエミリア(BS 2009)
4950 地平線から来た男(BS 1971) 4949 夕陽に立つ保安官(BS 1969) 4948 激突!(BS 1971) 4947 男はつらいよ 旅と女と寅次郎(BS 1983) 4946 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(BS 1982)
4945 大西部への道(BS 1957) 4944 グランド・イリュージョン (DVD 2013) 4943 アイガー北壁(DVD 2008) 4942 キャプテン・フィリップス (DVD 2013) 4941 上を向いて歩こう!(BS 1962)
4940 社葬(BS 1989) 4939 軍用列車(DVD 1975) 4938 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(BS 2013) 4937 沈黙の激突(TV 2006) 4936 メカニック(DVD 1972)
4935 ロサンゼルス(DVD 1982) 4934 クライムダウン (TV 2011) 4933 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(BS 1982) 4932 ヒマラヤ 運命の山(BS 2010) 4931 レッド・バロン(BS 2009)
4930 男はつらいよ 寅次郎紙風船(BS 1981) 4929 彼岸花(DVD 1958) 4928 ブラッディ・ガン(BS 1990) 4927 マイウェイ 12,000キロの真実(DVD 2011)
4926 NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち(DVD 2000) 4925 ハゲ鷹と女医(DVD 2010) 4924 ファミリー・ツリー(DVD 2011) 4923 舟を編む(TV 2013) 4922 眠狂四郎 魔性剣(BS 1965)
4921 卓球温泉(TV 1998) 4920 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(BS 1981) 4919 (500)日のサマー(BS 2009) 4918 乞食大将(DVD 1952) 4917 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(BS 1980)
4916 かぞくはじめました(BS 2010) 4915 元禄快挙余譚 土屋主税 雪解篇(DVD 1937) 4914 おはん(BS 1984) 4913 ポカホンタス(DVD 1995) 4912 ヘルプ ~心がつなぐストーリー~(DVD 2011)
4911 スティーヴ・オースティン 復讐者(TV 2011) 4910 ある殺人に関するテーゼ(DVD 2013) 4909 ドラゴン・タトゥーの女(DVD 2011) 4908 映画女優(BS 1987) 4907 鬼龍院花子の生涯(BS 1982)
4906 グレートレース(BS 1965) 4905 スカイライン-征服-(BS 2010) 4904 ちゃんと伝える(BS 2009) 4903 墓石と決闘(BS 1967) 4902 華麗なる一族(BS 1974)


ダウンタウン

オトーサン、 「変だな。見たはずなのに」 映画索引には、題名が掲載されていますが、 なぜか・・・連番が記入されていないのです。 「まぁ、いいや。もう一度見よう」 なぜか、どのシーンも、まったく記憶に残っていません。 この映画よりも、「ダウンタウン物語」のほうが、 評判が良いので、借りることにしました。 原題:Downtown (1990) 監督:Richard Benjamin 脚本:Nat Mauldin Genre:Action / Comedy / Crime 上映時間:96分 あらすじ: 白人警官アレックスは、 フィラデルフィアの豊かな郊外勤務となるが、 ジェロームをスピード違反で検挙しようとして 署長の逆鱗に触れ、危険なダウンタウンに飛ばされる。 黒人警官デニスが、ベビーシッター役となるが、 みんなで頭でっかちな警官をバカにする。 親友が盗難車を調査して殺されて、 アレックスは、本物の警官になって殺人者を追う・・・ 出演者: Anthony Edwards・・・Alex Kearney(アレックス) Forest Whitaker・・・Dennis Curren(デニス) David Clennon・・・Jerome Sweet(ジェローム) オトーサン、 「アンソニー・エドワーズ、好青年だね」 その他の出演者: Penelope Ann Miller・・・Lori Mitchell Joe Pantoliano・・・White Art Evans・・・Henry Coleman Rick Aiello・・・Mickey Witlin Roger Aaron Brown・・・Lt. Sam Parral Ron Canada・・・Lowell Harris Wanda De Jesus・・・Luisa Diaz Francis X. McCarthy・・・Insp. Ben Glass Kimberly Scott・・・Christine Curren User Rating:5.6/10 ( 1,239 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアに差があるね」 User Reviews nath_j_h さん England 2007年3月11日 予想以上に良くて面白い。いいカーチェイスがある この映画、他の映画何本かと一緒に借りた。 フォレスト・ウィテカーが出演しているのは知っていた。 映画は、かなり良かったが、 共演のアンソニー・エドワーズが、時々愉快で、 映画を面白くしていた。 忘れてはならないのは、サウンドトラックで、 射撃シーン、カーチェイス・シーン、いくつかのコメディ・シーンが フォレスト・ウィテカーは、かなりいい役でよかった。 最近の映画の問題は、90%が演劇学校を出たばかりの新人ということ。 本当は、良い俳優を選ぶ必要がある。 結論として、90分の価値がある良い警官映画だ。 オトーサン、 「そう、B級の上だね」 tak***** さん 2011年12月2日 B級好きは見るべし シナリオは、ありきたりでチープだが 役者が良いとリアルに感じて感情移入して面白い。 白人と黒人の友情、黒人刑事に名優フォレスト・ウィティカーと, まだまだ髪の毛のあったアンソニー・エドワード。 黒人の街ダウンタウンに見た目はひょろひょろした 情けない感じだが,実は実直で一生懸命な白人が赴任し 相棒ベテラン黒人刑事にダメ出しされながら 一人前になっていく。 テンポ良く、演技が良いからドンドン入り込みます, しかし、アメリカ人はこのパターン大好きだな~。 白人に、中国人刑事(NY刑事) 白人に、日本人(ブラック・レイン) 白人に、黒人(ビバリーヒルズ・コップ) 白人の若いのと年寄り (チャーリー・シーンとクリント・イーストウッド) 黒人同士(バッド・ボーイズ)・・・ 切りがない。


富士山頂

オトーサン、 「ブルトーザーで、富士登山か」 「確か、トヨタのランドクルーザーが、 富士山に登ったよなぁ」 だいぶ前のことなので、ネットで探しましたが、 分かりませんでしいた。 原題:富士山頂(1970) 監督:村野鉄太郎 原作:新田次郎 脚本:国弘威雄 Genre:Drama 上映時間:126分 あらすじ: 気象庁側器課長の葛木は台風被害を減らすべく、 富士山レーダーとりつけに情熱を燃していた。 大蔵省へ歩を運ぶこと三年、夢は実を結ぶこととなった。 三菱電機技術部員、梅原もまた技術者の立場から 富士山レーダーに情熱をかけ、 大成建設の伊石とともに山頂の気圧や地盤について調査していた。 霧の晴れ間を縫って朝吉の率いる荷馬車隊が登って行く。 七合八勺までくると荷物は馬から強力にかわって運ばれる。 そんな中で辰吉はブルドーザーを運転した。 これは馬にのみ頼ってきた朝吉親分を驚かせた。 零下三十度、風速は常に二十メートル。 酷寒、低気圧の中で梅原らの難作業は続いた。 直径九メートル、重量五百キロのドームを 基礎台にはめこむ作業は技術陣を緊張させた。 人々が固唾をのんで見守る中を 加田が操縦するヘリコプターがゆっくり下降、 ドームは土台と完全に結合した。 壮挙は終った。 大自然と闘って据えつけられた気象用レーダーは 今、台風の砦となって活動している・・・ 出演者: 石原裕次郎・・・ 梅原悟郎 渡哲也・・・ 加田雄平 勝新太郎・・・ 朝吉 オトーサン、 「名コンビだね、裕次郎と渡哲也」 その他の出演者: 山崎努・・・ 伊石昇 芦田伸介・・・ 葛木章一 芦田伸介 葛木章一 佐藤允・・・ 辰吉 中谷一郎・・・ 岡田 本郷淳・・・ 川西 市原悦子・・・ 茂子 星由里子・・・ 美津子 宇野重吉・・・ 村岡 山内明・・・ 中林 東野英治郎・・・ 加納 金井進二・・・ 寺崎 古谷一行・・・ 荒木 露口茂・・・ 富沢 清水将夫・・・ 伊佐山 神山繁・・・ 主計官 信欽三・・・ 初老の男 玉川伊佐男・・・ 植松 加藤武・・・ 山中 小瀬格・・・ 大田 田中邦衛・・・ 馬方 武藤章生・・・ 管野 浜田光夫・・・ 測候所員 User Rating:7.2/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10(56 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews イニシャルKさん 2009年7月22日 プロジェクトX のちにNHKの「プロジェクトX」でも 取り上げられた富士山頂への2年間に渡る 台風観測のための気象レーダーの設置工事を 当時実際に気象庁に勤務していた 新田次郎の小説をもとに映画化した作品。 主演の裕次郎がプロデューサーも担当しており、 「黒部の太陽」などと同じく ビデオ・DVD未発売ということで、 取りあえず今回の放送を見てみた。 裕次郎と勝新の共演など、 大作映画らしく出演者は豪華で、 それなりに見ごたえもあるものの 全体としては淡々としていてそれでいて 大味な部分もありドラマとしての盛り上がりが あまりなく見終わってもそんなに印象に残らない感じ。 でも、裕次郎と勝新の共演は同年の「待ち伏せ」より 本作のほうがしっくり来ていると思うし、 日活映画で裕次郎と共演することの多い 芦田伸介、宇野重吉といった名優たちも良かった。 渡哲也はあまり出演作見てないが、 本作よりもっと後のほうがいいような気がする。 勝新の本作での役名が「朝吉」で、 これだけ聞くと「悪名」しか思い浮かばない。 映画の評価としては本当は5点でもいいのだけど、 おそらく今回のような機会でもなければ見れない映画だと思うので おまけで1点プラス。 予告編だけ見たことあるが、「黒部の太陽」がいつか見てみたい。 オトーサン、 「地上波で放映とは、珍しい」 晴雨堂ミカエル さん 2009年7月5日 7月4日地上波初放送 石原裕次郎二十三回忌特別企画として、 「幻の名作」と言われている「富士山頂」が 7月4日21時からTV朝日系で放送された。 地上波初?あれ?  ヘリコプター操縦士役の渡哲也氏と ワイシャツ・ネクタイ姿の石原裕次郎氏が 並んで話をしている場面が作中であるのだが、これは憶えている。 小学生時代に観たおぼえがある。 いったい、どこで観たのだろうか?TVで観たはずだが。 何かの特集番組で一場面を抜粋紹介したのを憶えていたのだろうか? 当時の石原裕次郎氏は、 20代のやんちゃな兄ちゃんという役どころを卒業して、 画期的な偉業を執念で成し遂げ 戦後復興や高度経済成長を象徴した日本人たちを 好んで演じていたように思う。 「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一氏、 「黒部の太陽」の下請け会社の棟梁、 本作では三菱電機の技術者。 雄大な富士山の赤茶けた溶岩台地を走るブルドーザーや 建設資材を運ぶヘリコプターなど、けっこう凄い映像がある。 富士山はいわゆる砂山といってもよい登り易い山だが、 ロケーションとなると辛いだろう。 物語の展開自体はドキュメント風に地味で淡々としていて、 今回のTV放送までは映画史の土砂に埋没して 殆ど忘れ去られていた感があったが、 裕次郎氏ら制作陣の気合の入れようはかなりのもののようだ。 山崎努氏、市原悦子氏、星由里子氏、古谷一行氏、 露口茂氏、田中邦衛氏ら今や老境のベテラン俳優が、 20代30代の働き盛りの若々しさで勢揃い、 勝新まで登場している。 これはけっこう貴重映像だ。 私が一番好きな映像は、 広大な溶岩石の高原をバックにした工事風景と 工事完成直後に来襲してきた台風に晒され、 裕次郎がレーダー棟の鳥籠ドーム内部に入って 損傷具合をチェックする場面だ。 壁が風雨で軋みながらも耐えている様を 拳を握りながら見入っている、 技術者魂を感じさせる力強いシーンである。 (余談) 富士山頂気象レーダーも、気象観測衛星が無かった時代で 800キロ四方を観測できる事は画期的である。 富士山レーダーの工事発注は三菱電機と大成建設の2社に行った訳だが、 現代の感覚では官製談合を真っ先に疑われる。 原作の新田次郎氏は既に作家デビューしていたが、 現役の気象庁幹部職員であり気象観測技術の第一人者だった。


ゴジラ

オトーサン、 「この手作り感がたまらないね」 安っぽい、大きさ不揃い、動きが下手など 突っこみどころ満載ですが・・・ 原題:ゴジラ(1984)    GODZILLA 監督:橋本幸治 原案:田中友幸 脚本:永原秀一 Genre:Action / Horror / SF / Thriller Country: Japan Language: Japanese / Russian / English 上映時間:103分 あらすじ: 大黒島沖で遭難した漁船の生存者・奥村は 怪物の姿を目撃していた。 奥村を救助した東都日報の牧は 生物学者・林田の助言を求めると、 30年前に東京湾で葬られたゴジラが目覚めたと推測。 ゴジラは復活していた。 ソ連原潜を沈め、静岡井浜原発に現れ、放射能を吸収し、 東京湾に姿を見せ、自衛隊の防衛線を粉砕し、新宿副都心へ。 林田たちは、ゴジラの帰巣本能を利用して 三原山火口に誘導する作戦を立てる。 自衛隊は、カドミウム弾によってゴジラの動きを止める。 だが、誤発射されたソ連の核ミサイルを首都上空で迎撃した結果、 放たれた核エネルギーによってゴジラは甦る・・・ 出演者: 田中健 ・・・牧吾郎(東都日報記者) 宅麻伸 ・・・奥村宏 沢口靖子 ・・・奥村尚子 夏木陽介・・・ 林田信(生物学者) Raymond Burr ... Steve Martin オトーサン、 「揃いも揃って、下手だなぁ」 東宝には、こんな役者しかいないのでしょうか。 その他の出演者: 小林桂樹・・・ 三田村清輝(総理大臣) 内藤武敏・・・ 武上弘隆(官房長官) 鈴木瑞穂・・・ 江守誠一(外務大臣) 村井国夫・・・ 辺見昇(内閣調査室長) 小沢栄太郎・・・ 神崎(大蔵大臣) 織本順吉・・・ 毛利(防衛庁長官) 御木本伸介・・・ 加倉井(統幕議長) 森幹太・・・ 大河内(国土庁長官) 金子信雄・・・ 磯村(自治大臣) 山本清・・・ 梶田(科学技術庁長官) 加藤武・・・ 笠岡(通産大臣) 田島義文・・・ 日高(環境庁長官) 武田鉄矢・・・ ホームレス 橋本功・・・ 秋山(スーパーX隊長) 石坂浩二・・・原発の職員 江本孟紀・・・ 喜多川 かまやつひろし・・・ 新幹線の乗客 なべやかん・・・ 新幹線の乗客 小泉博・・・ 南 江幡高志・・・ 第五八幡丸船長 加藤茂雄・・・ 無線局長 林家しん平・・・ 上条 ((US version) Raymond Burr ... Steve Martin Warren J. Kemmerling ... General Goodhoe James Hess ... Colonel Raschen Travis Swords ... Major McDonough Crawford Binion ... Lieutenant Justin Gocke ... Kyle User Rating: 4.9/10 ( 53 votes)みんなのシネマレビュー User Rating: 6.1/10( 3,460 votes)IMDb オトーサン、 「低いね」 沢口靖子の新人賞は、ジョークでしょうね。 ラジー賞ノミネート ・ワースト助演男優賞 レイモンド・バー ・ワースト新人賞 ゴジラ コンピュータ制御の新しいヤツ 日本アカデミー賞 受賞 ・新人俳優賞 沢口靖子 User Reviews dr_foremanさん Brooklyn, NY 2004年3月7日 不当に中傷 ゴジラが、まじめな映画として返ってきた、 やや大きな予算で。 アメリカ人は、あくびをしたり、笑ったりした。 だが、ゴジラ映画を語る場合は、これを語らない手はない。 1954年のオリジナル以来、最も立派な映画だ。 速いペースではない。 ゴジラは他の生き物と戦わない。 だから何だっていうの? 20年の歳月がたって、 安っぽいゴム引きの不死身の、 身の毛もよだつようなゴジラ映画が 戻ってきたのは、うれしい。 特殊効果は、ハリウッド水準には及ばないが、 面白いし、説得力がある。 アメリカの批評家たちは、映画を外見で非難する。 不寛容そのものだ。 - すべての外国映画は、我が国のよりも安っぽいし、 劣っている。 私が、SFXを判断する基準は、 「現実的か」ではなく、「楽しいか?」だ。 ゴジラが東京に横たわるシーンは、実に楽しい。 ゴジラファンは、映画の政治的懸念や憂鬱な気分に文句を言うが、 私は反対だ。 私は、リアリズムや信頼性が好きだ。 より良い、より速いペースのゴジラ映画があるとは思うが、 (ゴジラ対キングギドラ) だが、本作は、ゴジラ・シリーズへの傑出した入門編だ。 ゴリラ単独の映画は他にあるだろうか? 「ゴジラ・ファイナルウォーズ」では、 なんと、10体ものモンスターが売りだ。 だが、本作は、ゴジラ自身にスポットライトが当っている。 オトーサン、 「黒美さん、ゴジラ年代なんだ」 黒美君彦さん 2014年5月17日 2014、ゴジラ還暦 1954年の『ゴジラ』から 30年経つのを記念して1984年に作られた作品。 そこからまた30年経った(2014年現在)のだから、 月日が経つのは早いもの。 しかし1954年と84年の間にあった30年と 1984年から現在に至る30年では 時間の濃度が明らかに異なっている気がするのは 私だけだろうか。 いうまでもなくこの30年は鈍化している、と思うのだが。 それはさておき、昭和ゴジラを飛び越して 原点回帰しようとしたこの作品、 少なくとも子供向け怪獣映画から脱したという意味では、 それなりに見応えがあるように感じた。 1984年という時代を反映して冷戦下の米ソや いわゆるスターウォーズ計画(SDI)が登場するのが興味深い。 米ソが競って戦術核を東京のゴジラに使いたいと主張するシーンで 「非核三原則があるわが国はエゴイズムだといわれても 新宿で核爆発を起こすことは認められない」と断固拒否する首相。 今なら「国民の生命・財産を守ろうとしてくれている 米国の言う通りにするのが政治家の役割だ」とか言いそう(笑)。 30年という月日は無情なもので、 小林佳樹をはじめ多くの閣僚役の俳優たちは鬼籍に入ってしまった。 それにしても沢口靖子の超がつくほど下手な演技は 何とかならなかったんだろうか… 何ともならなかったんだろうなあ(笑)。 三原山の火口に墜落したゴジラのシルエット。 第一作のラストへのオマージュとも見えて、感慨深かった。


プリンス・オブ・エジプト

オトーサン、 「変だな。見たはずなのに」 映画索引には、題名が掲載されていますが、 なぜか・・・連番が記入されていないのです。 「まぁ、いいや。もう一度見よう」 原題:The Prince of Egypt (1998) 監督:Brenda Chapman/ Steve Hickner / Simon Wells 脚本:Philip LaZebnik/Nicholas Meyer Genre:Animation / Adventure / Drama Rated PG for intense depiction of thematic elements Country: USA Language: English/ Hebrew 上映時間:99分 あらすじ: イスラエル人は、エジプト王の奴隷とされ帝国建設に従事。 ファラオは「生まれてきた男子全てを殺すように」との命令を下す。 母親は赤子をパピルスの籠に入れてナイル川に託す。 エジプト女王に拾われ、モーセと名付けられて育てられた。 時が過ぎ、モーセは王子として成長したが、 自分を弟と呼ぶミリアムと邂逅。 ある日、イスラエル人の老人の鞭打ち現場を目撃し、 エジプト人を殺害してしまう。 罪を庇おうとする兄ラメセスを振り切り、砂漠へ。 砂漠をさまよい、遊牧民ミディアン人の集落に。 首長エトロに気に入られ、彼の娘ツィッポラと結婚する。 羊飼いとして新たな生活を送るなか、 迷った羊を追う内にホレブ山の奥深くに迷い込む。 燃えつつも燃え尽きない茨の茂みで、イスラエル人の神と出会い、 使命を与えられて再びエジプトへ赴く。 苦境に喘ぐイスラエル人をファラオとなった兄ラメセスより救い出し、 指導者となってエジプトより連れ出そうとする・・・ 声の出演者: Val Kilmer ・・・ Moses(モーセ) Ralph Fiennes ・・・ Rameses II(ラメセス) Sandra Bullock ・・・ Miriam(ミリアム) Michelle Pfeiffer ・・・ Tzipporah(ツィッポラ) オトーサン、 「モーセは、よく描かれているね」 その他の声の出演者: Eden Riegel ・・・younger Miriam. Jeff Goldblum ・・・ Aaron Patrick Stewart ・・・ Pharaoh Danny Glover ・・・ Jethro. Helen Mirren ・・・ Queen Tuya Steve Martin ・・・ Hotep Martin Short ・・・ Huy Ofra Haza ・・・ Yocheved User Rating:6.9/10 ( 72,411 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 274 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・主題歌賞 スティーヴン・シュワルツ "When you Believe" 同ノミネート ・音楽賞 スティーヴン・シュワルツ/ ハンス・ジマー ゴールデン・グローブ ノミネート ・音楽賞 スティーヴン・シュワルツ/ ハンス・ジマー ・歌曲賞 スティーヴン・シュワルツ User Reviews Hamza Khanさん Montreal 1998年12月18日 ビジュアルな傑作 何年もの間、大作映画を探してきた。 「アラビアのロレンス」を見たし、 「スターウォーズ」や「ブレイブハート」も見た。 だが、「プリンス・オブ・エジプト」は、特別だ。 今年最高の映画でないにしても、史上最高のアニメ映画だ。 そのビジュアルは簡単に説明できないが、 そのイメージは、永遠に心に残る。 「プライベート・ライアン」の残忍なイメージのように、 消えていくものではない。 思い出すと、笑顔になる、 本当の叙事詩だからだ。 映画の話が気に入らなかったり、 この映画を好きでないにしても、 そのビジュアルイメージには、畏敬の念を抱くだろう。 最高だ。 紅海の水が割れるシーンが特にいい。 約10秒の長さのクロージングショットには圧倒される。 アニメーションは、思春期を直撃する。 大人になるまで待てない。 見に行って失望することはないと保証する。 オトーサン、 「イスラエルか、問題あるな」 1948年から1973年までの間に、 戦争が4度も起こっていますし、 2014年も、ハマスをはじめアラブ諸国と敵対し、 戦争間際です。 黒美君彦さん 2005年10月9日 原典に忠実な 改めて旧約聖書の世界に踏み入ると、 そこがいかに血と殺戮にいろどられた世界か ということを痛感する。 選民思想の原点がここにあるわけで、 神の力を背景にしたものの正義は、 抑圧×被抑圧の図式を簡単に逆転させてしまう。 アニメとしてはきわめてマジメに 旧約聖書のエピソードを映像化してみせたわけで、 よく出来ていると思う。 だが、どうしても宗教が果たしてきた歴史上の役割も 考えざるを得ないわけで、その辺がなかなか この国の人間には伝わりにくいものがあるだろう。 「徴」(しるし)が何と強圧的であることか・・・。 武器を全て皆が求める食べ物に変えるとか、 そんな「徴」なんてないものか。


男はつらいよ 知床慕情

オトーサン、 「知床か、一度、行ってみたいね」 わが国が誇る世界自然遺産です。 風景を紹介しながら、流れてくるのは、 森繁久弥さんの知床旅情の歌。 ♪知床の岬に はまなすの咲くころ  思い出して おくれ 俺たちの事を  飲んで騒いで 丘にのぼれば  はるかクナシリに 白夜は明ける  旅の情けか 飲むほどにさまよい  浜に出てみれば 月は照る波の上  今宵こそ君を 抱きしめんと・・・ 原題:男はつらいよ 知床慕情(1987) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama/Commedy/Romance 上映時間:107分 あらすじ: 寅さんが久しぶりに帰ってきたが、 例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。 やって来たのは北海道知床。 無骨な獣医・上野順吉と出会い、彼の家に泊まる。 彼は、やもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが 身の回りの世話をやいていた。 そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。 駆け落ちして東京で暮らしていたが、 結婚に破れ帰ってきたのだ・・・ 出演者: 渥美清 ・・・寅さん 竹下景子・・・ りん子 三船敏郎・・・ 上野順吉 淡路恵子・・・ 悦子 オトーサン、 「寅さん、今宵も君を抱きしめずか」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ さくら 下絛正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ つね 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 満男 太宰久雄・・・ 社長 美保純・・・ あけみ すまけい・・・ 船長 赤塚真人・・・ マコト 冷泉公裕・・・ ホテルの二代目 油井昌由樹・・・ 漁協理事・文男 イッセー尾形・・・ 病院の医者 マキノ佐代子・・・ ゆかり 佐藤蛾次郎・・・ 源公 笠智衆・・・ 御前様 User Rating:7.4/10( 20 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 147 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね!」 男は黙ってブルーリボンだ! ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 三船敏郎 User Reviews a,i さん 2009年9月3日 渥美さんと三船さんの2ショットが拝める その幸せが有難い名編。 黒澤明監督と組んで 世界的俳優だったころの三船敏郎さんではない。 (山田監督は同じ松竹の小津さんよりも、師と仰いでいる) 黒澤さんとの確執あり、 勢いに乗って立ち上げた三船プロもおそらく斜陽となり、 (多くの大スターが同じ道をたどる。 ”渥美プロ作品”だってあるんだよ) 酸いも甘いも知り尽くした 渥美清VS三船敏郎VS山田洋次! こんな贅沢な対決が、北海道の農家の厳しい現実を根っこに、 のほほんと繰り広げられる不思議さ。 寅次郎に肩を押されて、 三船おやじが、スナックママ・淡路恵子さんに プロポーズするバーベキューのシーンは、泣かせる。 かっこ悪くて、ほろりとさせる。 「お前に惚れとるんじゃい」 侍だなあ。 オトーサン、 「マドンナの竹下景子 とらやさん 2010年1月24日 シリーズ後期の秀作。 この頃になると 寅さんの恋が物足りない作品が増えてきます。 シリーズを通して何度も登場した 素直な愛情表現が出来ない不器用で口下手な男。 この頃には寅さんの恋よりも そんな男の恋に手を貸すといった話が多くなる。 本作でも基本的にそうなのですが、 寅さんとりん子の互いの気持ちも しっかり描かれ伝わってくるのが嬉しい。 本作でそんな不器用な男を演じるのは何と三船敏郎。 寅さんの楽しさと三船敏郎の無骨さが見事にかみ合い、 この2人のどの場面も非常に味わいのあるものになっています。 マドンナは竹下景子。 この前に登場した第32作同様、 結婚に失敗し家族の事で悩みを抱えているといった役どころ。 本作でも寅さんを頼る 竹下景子の演じるマドンナ像がとてもいいですね。 序盤で喧嘩してとらやを飛び出していくまではいつも通り。 その後寅さんは一度もとらやに帰ってこないのは淋しいですが 本作の場合は知床には世界の三船がいる訳でして、 それも仕方なしでしょうか。 でもその分作品の大半を占める知床での三船のもの凄い存在感に そんな不満も忘れさせてくれます。 そして三船敏郎が告白するシーン。 これも僕の中ではシリーズ史に残る名シーンの1つとして 強く心に残るものになっています。


マッドマックス/サンダードーム

オトーサン、 「このシリーズ、舞台は豪州の荒野!」 地球誕生の姿をいまに残すエリア。 秩序、道徳、正義、智慧などとは無縁で、 人間の本能が存分にむき出す舞台です。 言い換えれば、狂気に満ちた世界です。 原題:Mad Max Beyond Thunderdome (1985) 監督:George Miller/ George Ogilvie 脚本:Terry Hayes/ George Miller Genre: Action / Adventure / Thriller Country: Australia Language: English 上映時間:107分 あらすじ: 10数年が経過し、マックスは、荒野を放浪していた。 ガソリンはないので、車はラクダに引かせていた。 人々は文明を少しずつ取り戻していた。 ある日、パイロット・ジュデダイアの小型飛行機に襲われて、 ラクダと車を盗られてしまう。 ジュデダイアのあとを追っていくと、 バーター・タウンという砂漠の真ん中に作られた町にたどり着く。 物々交換で成り立っている町であった。 使われていいるエネルギーは、 大量に飼われている豚の糞から得られるメタンガス。 この町では女首長のアウンティと、 メタンガスを作る燃料工場長のマスターらとの権力闘争も起きていた。 マックスには交換する物がなかったが、腕っぷしと度胸を買われた。 アウンティは彼の体力を見込んで、 交換条件に宿敵を倒すことを提案したのだ。 小人で頭のよいマスターは、 大男で力の強さだけがとりえのブラスターの肩に乗って 燃料工場を支配していた。 マックスとブラスターは、サンダードームで死闘を続け、 最後にマックスがブラスターにとどめを刺そうとしたとき、 仮面の下から現れた素顔は子供のそれだった。 彼はブラスターを殺すことができず、 サンダードームの掟を破ったという理由で、 着の身着のままで砂漠のなかに追放されてしまう。 砂漠の真ん中で意識を失うが、 石器人のような少年少女たちに救われる。 彼らは自分たちを伝説のトゥモローランド(核戦争以前の都市)へ 連れて行ってくれるという、ウォーカー機長を待ち続けていたのだ。 彼らは、マックスをウォーカー機長だと思い込んでしまう・・・ 出演者: Mel Gibson・・・ 'Mad' Max Rockatansky(マックス) Tina Turner・・・ Aunty Entity(アウンティ) Bruce Spence・・・ Jedediah the Pilot(ジュデダイア) Angelo Rossitto・・・ The Master(ザ・マスター) オトーサン、 「メル・ギブソン、いいね」 荒野の申し子であり、心臓の鼓動が聴ける俳優です。 その他の出演者: Adam Cockburn・・・ Jedediah Jr. Frank Thring・・・ The Collector Paul Larsson・・・ The Blaster Angry Anderson・・・ Ironbar Robert Grubb・・・ Pig Killer George Spartels・・・ Blackfinger Edwin Hodgeman・・・ Dr. Dealgood Bob Hornery・・・ Waterseller Andrew Oh・・・ Ton Ton Tattoo Ollie Hall・・・ Aunty's Guard Lee Rice・・・ Aunty's Guard User Rating:6.2/10 ( 69,565 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 795 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいち物足りないねぇ」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・歌曲賞 “We Don't Need Another Hero” User Reviews Spaz-11さん Texas, USA 1999年4月20日 低評価 最初に見たとき、がっかりした。 前作に比べてよくない。 そうした評判を聞いていたが、 他の人々の批評から聞いたことがなかった 何かがあると気づいた。 しばらく後、二度目に見たとき、それが何かと気づいた。 本作が「ロードウォリアー」ほど刺激的でないと思う人は、 正しいだろう。 しかし、本作をヒドイと思うひとは、見落としている。 シリーズで設定されたよりも、 大きな視野をもっている価値ある続編なのだ。 文明を発掘するのが、第1作の舞台設定だった。 砂漠の荒地と不毛の世界は、 ポスト黙示録的世界のアイデアを与えている。 バータータウンと子供の部族が住んでいたオアシスは、 精巧なファンタジーであり、シリーズ人気を高めるものだ。 映画の終わりのシーンでの、文明とは何かと知る背筋の凍る体験は、 視聴者が三部作で見ている世界についての十分な説明となっている。 本作を最初に見たとき、若かったので、このことを理解できなかった。 多くの映画視聴体験の後で二度目に見たとき、 それが何だったか気づいた。 「マッドマックス/サンダードーム」を動かしているのは、 アクションではなく、雰囲気への微妙なアプローチだと知った。 オトーサン、 「舞台は、荒野よりもサンダードームか」 メル・ギブソンの出世作「グラデイエーター」に出てくる ローマの闘技場を彷彿させますが、 いささか矮小化されているのが、残念です。 ジーナさん 2009年1月7日 ハードからソフトへ そろそろ砂漠の風景に飽きてきたので、 こういう方向転換は新鮮味があって良かったです。 ただ・・・マッドマックスである必要があったのかは微妙(爆) マッドマックスの代名詞であるカーアクションも それほど無かったですし、敵もイマイチ弱いし、 マックスも一匹狼的な孤独感や悲壮感が失われていたし・・・。 それでも、前半はSF色の強い世界観を楽しめました。 子供たちだけのコミュニティやサンダードームなどのユニークな設定を もっと観たかったぐらいです。 後半の展開をもう少しマッドマックスらしくすれば、 続編としてファンにも受け入れられる 作品になったかもしれませんね。 ヒーロー然としたマッドマックスを観たい方のみ チェックしてみて下さい。 伝説として語り継がれる男となったマッドマックス・・・ それよりも強烈な印象を残したティナ・ターナー・・・ 恐るべし(爆)


秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男

オトーサン、 「なるほど、こういう見方もあるんだ」 コロンブスがアメリカ大陸を発見した英雄とすれば、 バスコ・ダ・ガマは、インド航路の開拓者、 そう教科書で学びました。 でも、先住民からみれば、征服者/迫害者/略奪者です。 征服者への抗議は、今風にいえば、テロとなります。 原題:Urumi (2011) 監督:Santosh Sivan 原作・脚本:Shankar Ramakrishnan Genre:Action / Adventure / Drama Country: India Language: Malayalam / English 上映時間:120分 あらすじ: の第1次侵略で、 ケルーは、藩王だった父を殺される。 成長して、秘剣ウルミの達人となり、 父の仇・ガマ殺害を狙う。 イスラム教徒の藩の王女・アイシャと知り合い、 2人は、ガマの息子・エステヴァンを捕縛して スルタン(藩主)に差し出し、 彼を餌にガマをおびき出して滅ぼそうとする。 ガマの権力を恐れた王子は父を殺害し、 エステヴァンを釈放してしまう。 ケルーは反ポルトガル勢力を結集し、 祖国への反逆王子を殺害し、 アイシャに女性と子供の保護を依頼して、 部下達とポルトガル軍に攻撃をしかけるが、 圧倒的な兵器力によって全滅する・・・ 出演者: Prithviraj Sukumaran・・・ Chirakkal Kelu Nayanar(ケルー) Genelia D'Souza・・・ Arakkal Aysha(アイシャ) Alexx O'Nell・・・ Estavio da Gama(エステヴァン) Robin Pratt・・・ Vasco da Gama(ヴァスコ・ダ・ガマ) オトーサン、 「魅力的だね、生命力に溢れている」 日本の10倍の人口から選ばれた俳優たちですから、 女優さんも、目をみはるほどのふくよかさです。 その他の出演者: Prabhudheva ・・・ Vavvali Nithya Menon・・・ Chirakkal Bala Jagathi Sreekumar・・・ Chenichery kurup Vidya Balan・・・ Bhoomi Tabu・・・ Special Appearence Ankur Khanna Bhanu Vikraman User Rating:6.9/10( 835 votes)IMDb オトーサン、 「高いスコアだけど・・・」 インド大衆文化の安直さが減点要因でしょう。 User Reviews Jasen Selvarajさん India 2011年5月4日 いい試み Nice try by 主演プリトヴィーラージと監督サントーシュ・シヴァン によるいい試みだ。 悪くない。 ハードワークを称えたい。 この映画は、マラヤーラム(ドラビダ語族)の産業に 必ずや、変化をもたらすだろう。 いい画像化だ。 正直に言って、楽しめたのは、 画像とスタントと歌だけだった。 頭が痛くなった。 だが、マラヤーラム産業の新生児の手になる試みは評価したい。 彼は、いずれ伝説となるだろう。 プリトヴィーラージには脱帽。 オトーサン、 「NHKアジア映画祭はいいね」 惜しむらくは、映画データが乏しいので、 この映画批評に取り上げられない作品があることです。 tangmianlaorenさん 2011年10月17日 こんな映画見ました タイトルの”ウルミ”というのは 鞭のようにしなる長い刀で、 敵を切ったり捕縛することが出来、 今でも南部インドの武道技では使われているそうです。 ヴァスコ・ダ・ガマ(1469~1524)は、 ポルトガルの航海者で、探検家で ヨーロッパからアフリカ南岸を経てインドへ航海した記録に残る 最初のヨーロッパ人であり、 しばしばインドへの航路をヨーロッパ人として 初めて「発見」した人物であるとされる。 このインド航路の開拓によって、 ポルトガル海上帝国の基礎が築かれたと記されています。 ガマは、3回インドを訪れていますが、 インド人の目から見れば、利権目当ての非道な侵略者でした。 突然、歌や踊りが挿入されるのはインド映画の常道です。 ただ、聞いていても全く区別が解りませんが、 この映画では通常のヒンヅー語やベンガル語ではなく、 マラヤーラム語という南インドの言葉が使われているそうです。 (前掲 あらすじ紹介) インド映画というと歌と踊りが盛り沢山の 常套的なラブ・ロマンスが殆どですが、 珍しい歴史劇というので大いに期待しました。 前後の脈略のない歌と踊りが入るのは いかにもインド映画らしいですが、 肝心のアクション・シーンは <レッド・クリフ>のような壮大さを期待したのですが、 小隊同士の小ぜりあいのようで規模が小さく、 無闇矢鱈とスロー・モーション撮影を多用するので期待外れでした。 この映画の監督・サントーシュ・シヴァンの作品は 3年前のNHKアジア映画祭で<タハーン~ロバと少年>が 公開されて見ていますが、 インド高地地帯の雄大な風景と少年の純真な行動を描いた秀作でした。 しかし、今回はちょっと勝手が違ったというか、 物語の大きさに押し潰されてしまったように見えました。 しかし、志半ばで倒れた織田信長や坂本竜馬が日本人の共感を呼ぶように、 憎い侵略者ヴァスコ・ダ・ガマに果敢に挑戦して死んで行ったケルーに インドの人達は拍手喝采するのだろうと思います。 この映画では、ケルーがガマを打ち倒した後に 壮絶な戦死を遂げたようになっていますが、 史実では第3次赴任中にマラリアで死んだことになっています。 それにしても、インドの女優って だれもが素晴らしい美人で歌も踊りも達者で感心します。


放射能X

オトーサン、 「いかにも戦争直後のアメリカ映画だね」 原爆実験、火炎放射器といった危険なものが 登場しています。 それでも、この映画が魅力的なのは、 巨大蟻の出来がいいことと、物語の巧みさです。 原題:Them! (1954) 監督:Gordon Douglas 原作:George Worthing Yates 脚本:Ted Sherdeman/ Russell S. Hughes Genre: Horror / SF Color:Black and White 上映時間:94分 あらすじ: 砂漠をパトロールしていた ニュー・メキシコ州警察のベン・ピーターソンは、 彷徨い歩く少女を発見し保護する。 異常を感じ取り、付近を捜索すると、 いびつな足跡や蟻酸を大量に浴びた死体を見つけた。 さっそくハロルド博士とその娘のパトリシア博士を招いて 調査団を結成し、周到な捜査を開始する。 やがて巨大蟻が発見されると、 ハロルド博士は、 それを原爆実験の放射能による突然変異と判断。 調査団は蟻の巣を探し当て、重火器で殲滅させるが、 女王蟻の姿は既に消えていた・・・ 出演者: James Whitmore ・・・ Sgt. Ben Peterson(ベン) Edmund Gwenn ・・・ Dr. Harold Medford(ハロルド) Joan Weldon・・・ Dr. Pat Medford(パトリシア) オトーサン、 「主役は、巨大蟻だね」 その他の出演者: James Arness ・・・ FBI Agent Robert Graham Onslow Stevens ・・・ Gen. O'Brien Sean McClory ・・・ Maj. Kibbee Chris Drake ・・・ Trooper Ed Blackburn Sandy Descher ・・・ Ellinson girl Mary Ann Hokanson ・・・ Mrs. Lodge Don Shelton・・・ Trooper Capt. Fred Edwards Fess Parker ・・・ Alan Crotty Olin Howlin ・・・s Jensen User Rating:7.3/10 ( 12,190 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 23 votes) Yahoo! オトーサン、 「特撮物のお手本だね」 子供たちは、蟻の生態について勉強できるでしょう。 夏休みの自由研究に蟻の巣の観察をどうぞ! アカデミー賞ノミネート ・特殊効果賞 User Reviews pwoods1 さん Adelaide, South Australia 2005年1月1日 B級だが、本物だ! 最近、私は習慣のように古い映画をみている。 若い頃に見たり、深夜テレビの60ー80年代ものだ。 いい音響のDVDをワイドスクリーンでみるのは、 全く新しい体験を味わっているようだ。 「放射能X」! 現代のSF超大作は、多分に50年代の作品の影響を受けている。 彼らは、B級映画の限られた予算で、 世代を超えたスリルを作り出そうとしていた。 火炎放射器のシーンは、その典型的な例だ。 「エイリアン」での「卵を焼きつくす」のシナリオも、 人里離れたガソリンスタンド/雑貨店のシーンも、 この映画からの盗用だ。 「X-ファイル」など、多くの映画にも出てくる。 「蟻の巣」を攻撃するために、 難燃性のスーツや呼吸装置を身に着けるのは 当時は、大変な進歩だったのだ。 この映画には、いくつかの優れた俳優たちが出ている。 B級の重鎮ジェームズ·ウィットモアやジェームズ·アーネスだ。 空軍の軍曹役の若いレナード·ニモイもいる。 フェス・パーカーは、蟻の形をしたUFOをみたと証言した 快活なユーモアの持ち主だが、 隠蔽工作に巻き込まれて、精神病院に放りこまれる。 こういう人を、我々は以後、何度もみることになる。 両親のトレーラーハウスへの蟻の攻撃の生存者の女の子は、 印象的だが、「エイリアン」でも、同じような生存者が出てくる。 オーケー、放射能を浴びた怪物蟻は、かなり陳腐だが、 少ない予算だったし、当時は、CGもなかったのだ。 本作は、「スペースインベーダー」や“クォーターマス”三部作 (「原子人間」「宇宙からの侵略生物」「火星人地球大襲撃」) と並ぶ古典映画で、わが世代は衝撃を受けたものだ。 私たちは、子供だった! 世界が核破壊に直面し、 わが家は巨大蟻に侵入される運命かに見えた。 (そう、共産主義者のせいだ) そして、不思議なことに、何も変らなかった。 暴力的で非常識な環境下で、 ポストモダンの子供たちは、無邪気さを失ったが・・・ 前に述べたように、後知恵だが、 これらの映画は、力を全く失っていない。 テーマは変わっていない。 オトーサン、 「"やつら"だろう、"あれら"じゃなくて」 gapperさん 2010年8月12日 あれら 「半魚人の逆襲(1954)」や「蝿男の恐怖(1958)」と並ぶ 50年代モンスターSFの傑作。 老人の博士に美人の若い助手、血気盛んな男など 意地の悪い悪漢が出てこない以外は典型的な構成。 「エイリアン2(1986)」と似ているとされているが、 放心状態の少女以外は類似と言うより典型的なパターンだろう。 この当時の作品ではモンスターは 1体しか出てこないのが普通だが、 この作品では何体も穴だらけにし 焼き捨ててしまうという贅沢さは嬉しい。 導入部では、サスペンス調刑事物の雰囲気があり 見るものの間口を広げている。 メドフォード博士に「三十四丁目の奇蹟(1947)」や 「ハリーの災難(1955)」のエドマンド・グウェンを起用しているのも 作品に良い調子を与えている。 怪物も最近のアニマトロニクスなどとは比べ物にならないが、 当時としては良いでき。 子供向けになびいてもいないし、今でも大人が楽しめる作品。 【映画の薀蓄】 この作品で出てくるヘリコプターは、 シコルスキーの R-5 タイプで 50年代当時は一般的なタイプだった。 軍事利用もされ、「トコリの橋(1954)」では 同タイプの HO3S-1型 が救助用として登場する。


アルゴ探検隊の大冒険

オトーサン、 「傑作の名に恥じないね」 レイ・ハリーハウゼンには、遅まきながら 国民栄誉賞でも与えたいもの。 原題:Jason and the Argonauts (1963) 監督:Don Chaffey 原作:Apollonios Rhodios 脚本:Jan Read/ Beverley Cross Genre:Adventure / Family / Fantasy Country: UK / USA Language: English 上映時間:104分 あらすじ: アリスト王の子ジェーソンは、 20年前王位を奪ったペリアスを 親の仇とは知らずに激流で救った。 そして、幸福をもたらすといわれる 勇者たちとアルゴ号に乗船し、 黄金の羊の毛皮を求めて旅立ち、 青銅の巨人タロスなどの妖怪を破って旅を続ける。 航海を続けるうち、コルキスの王女メディアを救う。 コルキス王は、ジェーソン一行を歓迎して宴を催すが、 アカスタスの奸計で死刑を宣告した。 メディアは、愛しはじめていたジェーソン一行を救い、 黄金の羊の毛皮のありかを教える。 それを守る7頭の巨竜をも倒して宝を手にしたものの コルキスの王の逆鱗にふれ、骸骨剣士らと壮絶な死闘を展開、 部下達は惨殺されたが、ジェーソンだけは危うく逃れた。 そしてメディアとともに黄金の毛皮を擁し、 帰国の途についた・・・ 出演者: Todd Armstrong ・・・ Jason(ジェイソン) Nancy Kovack ・・・ Medea(メディア) Gary Raymond ・・・ Acastus(アカスタス) William Gudgeon ・・・ Triton(海神トリトン) オトーサン、 「ギリシャ神話の豊饒なこと!」 その他の出演者: Douglas Wilmer ・・・ Peliasペリアス Laurence Naismith ・・・ Argus Niall MacGinnis ・・・ Zeus Michael Gwynn ・・・ Hermes Jack Gwillim ・・・ King Aeetes Honor Blackman ・・・ Hera John Cairney ・・・ Hylas Patrick Troughton ・・・ Phineus Andrew Faulds ・・・ Phalerus Nigel Green ・・・ Hercules Ennio Antonelli ・・・ Dmitrius John Crawford ・・・ Polydeuces Aldo Cristiani ・・・ Lynceus Ferdinando Poggi ・・・ Castor Davina Taylor ・・・ Briseis User Rating:7.4/10 ( 14,037 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 97 votes) Yahoo! オトーサン、 「楽しいね」 User Reviews Boba_Fett1138さん Groningen, The Netherlands 2005年9月4日 古き良き時代の楽しさ! 娯楽として、この映画は完璧。 壮大なシーンや多くの戦いがある楽しい冒険映画だ。 技術的な観点からも、傑作だ。 特殊効果の先駆者レイ・ハリーハウゼンが作った ストップモーションのシーンは、素晴らしいし、 最も影響力のある重要な映画にしている。 巧妙なカメラトリックや よく作られたミニチュアが使われている。 もちろん特殊効果は、もう古臭いが、 驚くべきことに、十分な説得力をいまだに保持している。 特に、最後の骸骨剣士との伝説的で幻想的な戦いは、 いまだに息をのむほど壮観だ。 ストーリーは、良きエンターテイメントとは、 かくあるべしのお手本だ。 冒険的で、エキサイティングで、簡単についていける。 映画は、ノンストップの娯楽作品で、多くの壮大なシーンがある。 究極のハイライトとして、伝説的な骸骨剣士との戦いがある。 この映画を楽しむために「クラシック」映画のファンである必要はない。 誰もが、この映画を楽しむことができるはずだ。 特に、古代ギリシャの物語のファンは。 賞賛すべきは、バーナード・ハーマンによる音楽だ。 これまで、多くの映画を見てきたが、 「ゴールドフィンガー」でボンドガールの プッシー・ガロア役のオナー・ブラックマンスが記憶に鮮明だ。 その彼女が、王女メディア役で出ているとは・・・ この映画は、明らかに特殊効果を駆使した冒険映画で、 登場人物目当ての映画ではない。 特殊効果が、この映画の中で最も重要な要素になっている。 だから、特殊効果のファンは、必見だ。 すべての年齢向けの楽しい作品といえる。 オトーサン、 「そう、みんなこの映画を手本にしているんだ」 黒美君彦さん 2003年8月10 ルーツ 様々な作品の萌芽がこの映画から観てとれる。 暗黒の力を借りるコルキス王の姿は 『ロード・オブ・ザ・リング』に重なるし、 青銅像タロスはそのまま『大魔神』だし・・・。 そして何と言っても、手塚治虫の『海のトリトン』が、 この作品に触発されて生まれたのは間違いない。 手塚治虫がワクワクしながらこの作品を観た という根拠のない確信を抱いて観ると、 『海のトリトン』の神話的世界の広がりが また一段と身近に感じられた。


歩いても 歩いても

オトーサン、 「今時、こんな古臭い映画・・・」 そう思いましたが、みているうちに、感動が・・・ 原題:歩いても 歩いても(2007) 監督・原作・脚本:是枝裕和 Genre:Drama 上映時間:114分 あらすじ: 夏の終わり。 高台に建つ横山家。 開業医だった恭平は引退して 妻・とし子とこの家で2人暮らし。 その日、久々に子どもたちが それぞれの家族を連れて帰郷した。 その日は、15年前に亡くなった長男の命日。 次男の良多は、父とそりが合わなかった上、 子連れのゆかりと再婚して 日が浅かったこともあって渋々の帰郷。 両親がいまだそれぞれに 長男の死を受け止めきれずにいることが、 良多の心をますます重くする。 いつも陽気でソツのない長女のちなみは、 そんな家族のあいだを取り持つが・・・ 出演者: 阿部寛 ・・・横山良多 夏川結衣- ・・・横山ゆかり(良多の妻) 樹木希林 ・・・横山とし子(良多の母) 原田芳雄 ・・・横山恭平(良多の父) オトーサン、 「樹木希林、うまいねぇ」 その他の出演者: YOU ・・・片岡ちなみ(良多の姉) 高橋和也 ・・・片岡信夫(義兄 ちなみの夫) 田中祥平 ・・・横山あつし(ゆかりの連れ子である良多の息子) 野本ほたる 片岡さつき(ちなみと信夫の娘) 林凌雅 ・・・片岡睦(ちなみと信夫の息子) 寺島進 ・・・小松健太郎(松寿司店長) 加藤治子 ・・・西沢ふさ(横山家の隣人) User Rating:7.9/10 ( 5,603 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 1,712 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 日本アカデミー賞ノミネート ・助演女優賞 樹木希林 ブルーリボン賞受賞 ・助演女優賞 樹木希林 ・監督賞 是枝裕和 User Reviews crossbow0106さん United States 2009年9月5日 小津映画に似た素晴らしい映画 脚本・監督是枝のこの映画は、 シンプルさの勝利である。 長男純平の死を記念して親の家に毎年集まる家族の話し。 見事な流れだ。 演技は、一様に非常に良好で、もたつくことはない。 脚本なしだったら、俳優たちは、どうだったろうかと思った。 苦さ、狭量、利己主義が、ここにある。 すべて、主題を浮き立たせている。 私は、小津映画の文体と類似点を発見した。 非常に感動的で、わざとらしくない。 ニューヨークの劇場で、の映画を見たが、 映画が終わると、観客は、拍手喝采した。 これは、現実の生活を描いている。 日本だけでなく、普遍的テーマだ。 脚本/監督に脱帽する。 すばらしい映画だ。 オトーサン、 「うまいこと言うなぁ」 ・情け容赦のない経年劣化 黒美君彦さん 2008年8月10日 百日紅の花 監督と私はほぼ同世代。 であるが故に、この映画に登場するすべてが 私の家族体験に重なり (それはこの作品と設定が同じという意味ではない)、 強烈な印象を植えつけた。 次男良多(阿部寛)が久しぶりに帰って来た実家は、 彼がこの家にいた四半世紀前のまま時を止めている。 異なるのはその住まいの主である両親の老いと そして住まいそのものの老い…。 そこに残る甘酸っぱい自分の思春期の匂いと 情け容赦のない経年劣化、 さらには現実そのものが奇妙な空間を紡ぎだす。 昭和40年頃に建てられたという設定の 小児科病院と住居は懐かしさでいっぱいだ。 縁側があり、システムキッチンなど登場する前の台所。 そう、台所で母親はいつも後ろ姿だった。 黙々と夕食の仕度をしていたエプロン姿の母親は、 残り物で何やら得体の知れないものを作っては 「食べてみて」と勧めたものだ。 しかしここにあるのはノスタルジーだけではない。 原田芳雄、樹木希林、阿部寛、夏川結衣、YOU、 脚本にアドリブを加えたのだろうか、 何げないやりとりのリアリティーは相当なもの。 どうでもいい雑談から家族の関係性、 そして期待された長男の不在、 不器用な親子愛などが浮かび上がってくる。 日常の風景として描かれる「ある家族」が、 強烈なイメージを伴って映し出されるのだ。 さらにはキッチンテーブルの上に置かれた百日紅の花。 夏の日のけだるい空気に輝く花が、 静まった家族の歴史と対照的に美しい。 ただ、原田芳雄と樹木希林の夫婦は、 我々の世代の両親像(昭和ひとケタ生まれ前後)というよりは、 寧ろ祖父母の姿に近いように思うがどうだろう。 家父長の名残を残すのは明治生まれの祖父であり、 それに祖母が文句をぶつぶつ言い続けていたのを 私は記憶しているが。 是枝監督は、母の死をきっかけに この作品を作り上げたのだという。 風呂場の剥げ落ちたタイルは、 私も実家に帰ったときまったく同じ経験をし、 同じ感慨をもった。 両親のことを記憶に刻んでおかなくては… という監督の思いが、だから私には強烈に伝わった。 家族劇の傑作。 私はそう思う。


レミーのおいしいレストラン

オトーサン、 「どこかで見たな」 でも、5000本索引に乗っていません。 TV放映だと題名を変えることもあるので、 チェックしましたが、ありません。 「ラタトゥイユ、食べたっけ?」 ・嗚呼、憧れの南仏旅行 ・ニースの野菜煮込み料理。  トマトを基本の材料とし、  ナス、ピーマン、ズッキーニ、香草などを  オリーブ油で炒め、水を加えず野菜の水分だけで煮て作る。 原題:Ratatouille" (2007) 監督:Brad Bird, Jan Pinkava 原作:Jan Pinkava/ Jim Capobianco /Brad Bird Emily Cook/Kathy Greenberg/ Bob Peterson(素材追加) 脚本:Brad Bird Genre:Animation / Comedy / Family Country: USA Language: English / French 上映時間:111分 あらすじ: レミーは、嗅覚と味覚に優れるネズミだ。 嵐で家族とはぐれてしまい、パリのレストランに辿り着く。 そこは、レミーが尊敬する今は亡き名シェフ、グストーの店。 厨房内では、見習いのリングイニがスープを台無しに。 レミーは、スープを作り直し、最高の味に仕上げる。 リングイニは、レミーの力を借りることを決断し、 秘かにコンビを組み、パリ一番のシェフを目指すが、 料理長スキナーが、その行く手に立ちはだかる・・・ 出演者: Patton Oswalt・・・ Remy(レミー) Lou Romano ・・・Linguini( リングイニ) Ian Holm ・・・Skinner(スキナー) オトーサン、 「スキナーの偏屈な姿態がいいね」 その他の出演者: Brian Dennehy ・・・Django Peter Sohn ・・・Emile Peter O'Toole ・・・Anton Ego Brad Garrett ・・・Gusteau Janeane Garofalo ・・・Colette Will Arnett ・・・・・・Horst Julius Callahan ・・・Francois, Lalo James Remar ・・・Larousse John Ratzenberger ・・・Mustafa Teddy Newton ・・・Lawyer Tony Fucile ・・・Health Inspector Jake Steinfeld ・・・Git Brad Bird ・・・Ambrister Minion Stephane Roux ・・・Narrater User Rating:8.0/10 ( 348,402 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 871 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 アカデミー賞受賞 ・長編アニメ賞 同ニミネート 脚本賞 作曲賞 音響賞(編集) 音響賞(調整) User Reviews superfan18さん United States 2007年6月11日 Excellent movie! 優秀な作品! 今夜、プレビューに行ってきた。 ボストンのMySpaceユーザーに提供されるのだ。 素晴らしかった! 思いもよらない場所で、本当に面白かった、 ストーリーが、終始、魅了した。 全体的なムードは陽気で感動的だった。 本当に "良い気分"映画だ。 行く前は、少し懐疑的だった。 台所でネズミだって? 上映されてから再び見て興奮し。 声優は優れ、アニメーションは素晴らしい。 パリに行ったことがあるので、 その景観は、非常に正確だった。 市内でイベントが行われた場所を正確に指摘できる。 全体に素晴らしい映画で、強くお勧めする! オトーサン、 「神様、仏様、ピクサー様!」 前田有一さん 2007年7月26日 もっとも重視する"物語"を 圧倒的な技術力で支えるピクサーらしい作品 ディズニーの完全子会社となった ピクサー・アニメーション・スタジオ最新作 『レミーのおいしいレストラン』の主人公レミーは ネズミであり、あろうことか親会社のメインキャラクター、 ミッキーマウスと完全にかぶっている。 (略 あらすじ紹介) 厨房でもっとも嫌われる 不衛生の象徴ともいうべきドブネズミが なんと料理を作る。 しかも本職の人間よりずっと上手で、 ネズミの指示で動くことにより その若者はパリの料理界で目覚しい出世を遂げる。 その猛烈な意外性が私たちの目を引く。 これは面白そうだと誰もが思う。 毎度のことながら、ピクサーの目の付け所はうまい。 しかし、それだけでは決して終わらず、 そのアイデアを徹底的に煮詰めていくところが この会社の非凡なところ。 たとえば彼らが作る映画の重要な特徴として、 メインキャラクターを すこぶる魅力的に作り上げるというのがあげられる。 きれい好きで人間社会に憧れるネズミのレミーや 能力以上の出世にやがて罪悪感を感じていくリングイニなど 本作のそれもみな人間味たっぷりだ。 リングイニはもともと人間だが。 個性的な脇役の存在も見逃せない。 ヒロインのコレットはリングイニの同僚(先輩)で、 男社会の中、有能なのに芽が出ずくすぶっている女性シェフ。 その他、人間界に近づきすぎる息子を心配する優しい父ネズミや ゴミでも何でも食べてしまう能天気さで心癒される弟など ドラマを構成するキャラクター配置がとにかく巧みなのだ。 たとえネズミや車が主人公でも、 そこに反映されているのは 複雑な現実社会であり、人間の感情そのもの。 小さい子供たちがみるアニメであっても、 ここを手抜きしたら絶対に傑作は生まれないが、 作る側としては非常にしんどい仕事になる。 だが、ピクサーは決してこの点を妥協しない。 そして、こうした味わい深さがあるからこそ、 彼らの作品は大人も楽しめる。 脚本もよく練られている。 レミーとリングイニの パリ料理界なぐりこみ大作戦的な成功物語が軸になるが、 彼らの秘密に気づきつつある怖い料理長との駆け引きや グストーを死に追いやった恐るべき毒舌料理評論家との戦いなど 興味を引く主題がいくつも組み合っていて飽きさせない。 笑って楽しんで最後にぐっとこさせる定番の流れもイヤミがない。 そうした物語面を支える技術力もきわめて高い。 臨場感あるカメラワークはまるでネズミサイズの カメラマンが撮影しているかのようだし、 CGの絵だというのに料理もうまそうだ。 まあドラえもん漫画版でのび太が食べるスパゲッティほどではないが、 それでも空腹感を刺激することは間違いない。 カップルにとっては『レミーのおいしいレストラン』鑑賞と 高級レストランでの食事を組み合わせたデートコースは かなり幸せになれるだろう。 私くらいになれば、たとえサイゼリヤで食べていようとも、 脳内で容易に高級感を補足することが可能だが、 その能力を身に着けていない方は、 今からボーナスを温存しておくと良かろう。 いつ見ても気持ち悪いネズ公を ミッキーのようにマンガにすることなく、 リアルな造形のままでかわいらしい主人公として成立させた デザイン上のバランス感覚も高く評価したい。 最後、評論家にラタトゥーユを食わせるシーンの 感動的な演出なども、 アニメならではのダイナミズムにぞくぞくきた。 いまやピクサーは、アメリカでメジャーな作品を作る中では、 3D-CGの良さを真に生かしたモノづくりをする ほとんど唯一のアニメスタジオだ。 ブラッド・バード監督は、 前作『Mr.インクレディブル』はイマイチだったのだが、 その心配を吹き飛ばすような、 いかにもピクサーの良いところがぎっしりつまった良作を作り上げた。 これほどの出来なら、 先輩のミッキーを総大将の座から追い落とすのは無理にしろ、 舞浜のトゥーンタウンの片隅に アトラクションのひとつくらいは作ってもらえるだろうし、 それを10年単位で維持することも可能だろう。


フライング・ジョーズ

オトーサン、 「魅力的な邦題だね」 誰だって、一度見てみたくなるじゃあーりませんか。 ところが、原題は、湿地の鮫。 鮫がジャンプしたって、たかが知れていますよね。 海面から体が全部飛び出す程度。 イルカじゃないんだから。 原題:Swamp Shark (TV 2011) 監督:Griff Furst 脚本:Jennifer Iwen Genre:Horror/ SF / Thriller Rated R for some creature violence and gore 上映時間:85分 あらすじ: アメリカ南部の沼地。 保安官ワトソンが巨大鮫を密売しようとする。 だが、タンクローリーが横転し、 コンテナが落下し、鮫は沼地に逃げ込む。 被害が多発するので、 ワニ園のレストランオーナー、レイチェルに、 嫌疑がかけられる。 だが、彼女は、巨大な背びれをみたと主張するが、 海水ならぬ淡水に鮫がいるはずはないと、 保安官は聞く耳を持たない。 レイチェルは、密輸捜査官トミーや仲間とともに 鮫退治にむかうが・・・ 出演者: Kristy Swanson ・・・ Rachel Bouchard(レイチェル) D. B. Sweeney ・・・ Tommy Breysler(トミー) Robert Davi ・・・ Sheriff Watson(保安官ワトソン) オトーサン、 「演技慣れれしているね」 KRISTY SWANSON クリスティ・スワンソン  誕生日 : 1969/12/19 出身 : アメリカ/カリフォルニア州 物理教師の両親の下に生れる。 9歳から多数のCMに出演。 13歳からはTVシリーズ出演を重ねる。 86年「フェリスはある朝突然に」で映画デビュー。 同年「デッドリー・フレンド」で主役に選ばれた。 以降、元気なところを見せている。 出演作: 1986年「ミスター・ブガディ/我が家はおばけ屋敷」        「フェリスはある朝突然に」「デッドリー・フレンド」      「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」 1987年「屋根裏部屋の花たち」 1990年「ダイビング・イン/栄光へのラストチャンス」 1991年「地獄のハイウェイ」「ホット・ショット」「マネキン2」  1992年「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー 」  1994年「クォーターバック」「キル・ミー・テンダー」      「ザ・チェイス」 1995年「ハイヤー・ラーニング」 1996年「ザ・ファントム」   1997年「エイト・ヘッズ」「殺人者はハリウッドがお好き!?」        「Candy Lover Girl」 1998年「乱気流/グランド・コントロール」 1999年「ファイナル・サンクション」「ビッグ・ダディ」   2000年「ゾルタン★星人」 2001年「ミッションブルー」 その他の出演者: Richard Tanne ・・・ Tyler Jeff Chase ・・・ Jason 'Swamp Thing' Bouchard Jason Rogel ・・・ Martin Sophie Sinise ・・・ Krystal Bouchard Wade Boggs ・・・ Deputy Stanley Dylan Ramsey ・・・ Scott Charles Harrelson ・・・ Noah Natacha Itzel ・・・ Sarah Thomas "TAH" Hyde III ・・・ Marcus User Rating:3.8/10( 1,436 votes)IMDb User Rating:3.3/10( 14 votes) Yahoo! オトーサン、 「もう少し高くてもいいのでは」 User Reviews Paul Magne Haakonsen さん Denmark 2012年3月13日 同じジャンルでは、他の多くよりも優れている... この映画を見るために座ったとき、 それがキラーアニマルが出てきて、 お粗末な効果やお粗末なストーリーの安っぽいB級映画 その無限の流れとは別のものを期待していた。 本作は、その名前にもかかわらず、 同じジャンルの他の多くよりも優れている。 ストーリーは、予想通り、 住民を恐怖に陥れる殺人鮫が湿地に現れ、 人々を追い詰める。 だが、考えちがいをするひとがいて、殺人鮫を狩ろうとする。 つまり、私が言いたいのは、 レストランオーナーは、それ以外、どうしたらよいのか? ここは、ほとんど教科書通りのストーリーなので、 素晴らしいアイデアや驚きのひねりは期待できない。 そして、観客は、最初から映画の結末を分かっている。 でも、楽しいのだ。 キャストについては、彼らは実際良い演技をしていた。 もちろん、この手の映画で、アカデミー賞級の演技は期待できないが、 それでも、自分の与えられた役割で良い仕事をしていた。 見慣れない新しい顔が見られて良かった。 特殊効果やCGIは、十分だった。 確かに、目障りなのも多かったが、全体的によかった。 本作は、同じジャンルでは、他の多くよりも優れているが、 2度みる価値はない。 一度見て、DVDの棚に収納すればいい。 オトーサン、 「安打製造機か、言えてる」 McQueeeeeNさん 2013年10月1日 90年代の安打製造機が.. 物語や進化しすぎたサメはともかく、 地味に有名どころが多数出演しています。 少し“おばさん化”したクリスティー・スワンソンもいいし、 D.B.スイーニーも渋くなった。 でも、一番驚いたのは、80~90年代にかけて ボストン・レッドソックスなど、メジャーリーグで大活躍した ウェイド・ボッグスが保安官助手という役で出演していたこと!! かつては“安打製造機”と言われたスラッガーが まさか俳優に転向していたとはね..!! それだけでも、見た甲斐があった。


男はつらいよ 幸福の青い鳥

オトーサン、 「この映画が縁で、結婚したのか」 石野真子と離婚後、この映画の台本通りに、 志穂美悦子と再婚しました。 その後、国生さゆりとの不倫騒動もありましたが、 現在、夫婦仲はいいようですが、 志穂美の一発回し蹴りが怖くて 離婚できないという説もあります。 原題:男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama 上映時間:分 あらすじ: 寅さんは炭鉱町・筑豊に。 昔贔屓にしていた飯塚の芝居座長が亡くなったと聞き お悔やみに行き、座長の一人娘美保に出会う。 その幸薄い姿に同情し、とらやに遊びに来るように勧めた。 美保は約束通りとらやを訪れた。 ところが、寅次郎が不在で、気落ちし体調を崩してしまう。 そんな折、偶然出会った看板描きの健吾と知り合い一晩厄介になる。 寅さんは、彼女を近所のラーメン店に紹介し、今度は婿探しに。 一方、再会した美穂と健吾は、けんか別れ。 だが、2人は好き合っていた・・・ 出演者: 渥美清・・・ 寅さん 志穂美悦子・・・ 島崎美保 長渕剛・・・ 倉田健吾 オトーサン、 「長渕剛さん、絵もうまいんだ」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ 諏訪さくら 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源吉 笠智衆・・・ 御前様 関敬六・・・ ポンシュウ 不破万作 キューシュー 美保純・・・ 小島あけみ マキノ佐代子・・・ ゆかり 桜井センリ・・・上海軒の店主 笠井一彦・・・ 中村 笹野高史・・・ 近藤 イッセー尾形・・・ 車掌 すまけい・・・ 嘉穂劇場の男 エド・はるみ 温泉場の娘の友人 出川哲朗・・・ 板前 有森也実・・・ 温泉場の娘 User Rating:5.7/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.3/10( 159 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 User Reviews 放浪紳士チャーリーさん 2011年5月25日 自分、ほんっとに長渕苦手なんです・・・ テレビに出てきたら即チャンネルを変えたくなる 数少ないアーティストの一人。 偏愛しているこのシリーズのうち、 長いことこの作品にどうしても手を出せなかったのは それが原因。 長渕アレルギーと長年の寅さん思慕を秤にかけたら・・・ まあ当然のごとく寅さんが圧勝なわけで(笑) まだこの時期は「長渕俺様度数」30%くらいしか 発揮(?)していないようだったんで、 鑑賞強制終了するほどの嫌悪感はなかったです。 当時の痩せ長淵って、 なんとなくロンブー淳にキャラも外見もかぶっとりましたね。 もともと「寅次郎頑張れ!」あたりからはじまる 寅さん恋愛指南シリーズってそんなに面白くないんですよ。 ここでももう寅さんってば、 はなっから恋愛感情放棄保護者宣言しちゃってるようなもんだし。 まあ私のこのシリーズ最低ライン「恋愛塾」よりは 若干上かなという程度の評価。 寅さんが中華屋のおかもち下げて、 のうのうととらやの前を通り過ぎるシーン、 久々の大爆笑でした。 それにしても、かえすがえすも志穂美悦子の 女優戦線途中離脱が惜しまれる・・・。 あのままずっと活動を続けていたら、 いい女優になっただろうになあ・・・ アクションまでこなせる大きな可能性を持った大器だったのに。 あ、これも潜在的に長渕が嫌いだった理由のひとつだったのかも。 オトーサン、 「そうやね、う~む・・・だね」 とらやさん 2010年6月206日 う~む・・・。 僕の中ではシリーズ全作の中で 最も厳しい作品の一つですね。 初期の作品に何度か登場した 寅さんが贔屓にしていた全国を旅する一座の 花形・大空小百合のその後を演じるのは志穂美悦子。 これが「車センセ!」でお馴染みの小百合ちゃんとは 全く似ていない・・・。 同じく初期の作品で準レギュラーだった 寅さんの舎弟の登も後の作品で家業を継ぎ、 結婚してカタギになった姿で一度だけ登場しましたが、 本人が演じて時の流れを感じることが できたからこそ良かったんですよね。 で、寅さんは大空小百合改め美保に恋していたんですかね? マドンナとしては極めて微妙だし これはもう志穂美悦子と長渕剛の 2人のドラマになってしまっている・・・。


ロボコップ

オトーサン、 「あわれ、デトロイト」 BIG3の本拠地として繁栄していたのが、 2013年には、財政破綻してしまいました。 これからも、苦難の道が続くでしょうね。 原題:RoboCop (1987) 監督:Paul Verhoeven 脚本:Edward Neumeier/ Michael Miner Genre:Action / Crime / SF 上映時間:102分 あらすじ: 近未来のデトロイト。 自動車産業で栄華を誇ったが、いまや犯罪都市と化し、 コングロマリット企業、オムニ社が、 民営化された警察を請負い、街全体を支配していた。 マーフィ巡査は、一連の警官殺しの犯人、 マフィアのクラレンス一味を追い、 隠家を発見するが、惨殺される。 警官のロボット化を企画していた オムニ社の副社長ジョーンズは、 死亡診断が下されたマーフィの生体部分を利用し、 彼をロボコップとして蘇らせる。 ロボコップの驚異的な性能で、治安は回復して行ったが・・・ 出演者: Peter Weller ・・・ Officer Alex Murphy / RoboCop(マーフィ巡査/ロボコップ) Nancy Allen ・・・ Officer Anne Lewis(ルイス巡査) Ronny Cox ・・・ OCP Senior President Richard "Dick" Jones(副社長ジョーンズ) Kurtwood Smith ・・・ Clarence Boddicker(クラレンス) オトーサン、 「ピーター・ウェラーがいいね」 ごくフツ-の男がロボコップに変身できるというのが、 いいですねぇ。 この映画のように、大活躍してくれれば、 デトロイトの財政破綻も起きなかったにちがいありません。 その他の出演者: Miguel Ferrer ・・・ OCP Executive Robert "Bob" Morton Dan O'Herlihy ・・・ "The Old Man" (OCP Chairman) Paul McCrane ・・・ Emil Antonowsky Ray Wise ・・・ Leon Nash Jesse D. Goins ・・・ Joe Cox Calvin Jung ・・・teve Minh Michael Gregory ・・・ Lt. Hedgecock Robert DoQui ・・・ Sergeant Warren Reed Felton Perry ・・・ OCP Executive Donald Johnson Lee de Broux ・・・ Sal S. D. Nemeth ・・・ Bixby Snyder (TV comedian) User Rating:7.5/10 ( 140,744 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 1,876 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 低予算映画だったのに、大ヒットしたのです。 アカデミー賞受賞 ・特別業績賞 同ノミネート ・音響賞 ・編集賞 User Reviews Infofreakさん Perth, Australia 2003年3月27日 サイエンスフィクション、アクション、風刺の華麗なミックス。 近年のポール・ヴァーホーヴェンは、不振だが、 1980年代の彼は、ロックしていた! 彼の作品「SPETTERS/スペッターズ」、「第四の男」 そして「フレッシュ&ブラッド」は、みんな華麗で、見る価値がある。 次の映画、最初にハリウッドで撮ったものは、ひどいものだった。 ヴァーホーヴェンは最初の脚本を読まずに渡され、 特殊効果やSF小説のファンなるものを知らなかった。 ありがたいことに、彼の妻は、この映画を作ったらと主張し、 おして、最終的に、結果は勝利だった。 SFと面白さとアクションと風刺と独創性が両立したのだ。 バーホーベンは、優れた脚本、よく選ばれた俳優たち、 すばらしい製作スタッフに恵まれ、 そして、彼自身のビジョンを加味し、 「ロボコップ」は、 1980年代の最高の映画の一つとなった。 新ジャンルを開拓した。 ピーター·ウェラーは、困難な仕事を引き受けた。 モンスタースーツの男に視聴者が心配するようにしたのだ。 1930年代の「フランケンシュタイン」のボリス·カーロフ以来の 最高の演技だろう。 ナンシー·アレン、カートウッド・スミス、ロニー·コックス、ミゲル·フェラー そして脇役陣すべてが、最高の演技だった。 この映画のすべては完璧だ。 ヴァーホーヴェンは、次の映画「トータル·リコール」でつまずいたし、 「スターシップ·トゥルーパーズ」以来、潜在能力を発揮できなかった。 だが、「ロボコップ」は、SF/アクション古典映画であり、 偉大な十年を飾る素晴らしい作品だ。 オトーサン、 「やはり、監督の力量だね」 ジーナさん 2009年1月30日 結構、血が飛びます 発想が面白いSFアクション。 コミカルさを持ち合わせたロボコップと ハードボイルド描写というバランスは斬新でGOOD タイトルのイメージ的にライトな娯楽アクションだと思っていたので、 序盤の惨殺シーンのあまりのムゴさに衝撃を受けましたし、 悪人たちもヌルさのない極悪人だったのでかなりビックリしました。 これ・・・子供が観ても大丈夫な括りなんでしょうか?(爆) 勧善懲悪なストーリーやド派手なアクションは娯楽作品の趣があるけど、 今の映画基準なら絶対年齢制限つきますよ。 ドラマ性に関しては、大部分がロボットに宿る 人間の心に重点を置いていて意外と家族は絡んできませんでした。 それでも物足りなさを感じなかったのは、 ガンケースに銃を戻す時の動きやナンシー・アレンとの関係など 人間だった頃の記憶を上手く演出していた事にあると思います。 そういう効果的な演出によって「ロボコップ」は、 単なる正義の味方ではない影のあるヒーロー像として確立したのでしょう。 公開当時に観てファンになった方ならイイかもしれませんが、 今初めて観るという方にはロボコップのビジュアルが ちょっとダサいかも(笑) 現在の映像技術に慣れているから ロボコップの動きの硬さにも違和感を覚えるかもしれませんね。 ロボVSロボのシーンはもちろん、 ふとした瞬間に日曜日の朝に放送している 子供向けヒーロー番組を連想させられました(爆) リメイク話に対してロボコップファンの多くは 冷ややかな意見をしているようですが、 私は映像的にリメイクありだな・・・って思っています。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 PAUL VERHOEVEN ポール・ヴァーホーヴェン  誕生日: 1938/07/18 出身 : オランダ/アムステルダム 経歴: ■大学時代より映画に興味を抱きはじめ、 60年に短編“Een hagegis te veel”を撮る。 アムステルダム・アカデミーの映画コースに入るが、 授業内容が気に入らず放棄。 大学卒業後は兵役に就き、軍のドキュメンタリーなどを撮った。 その後、オランダのテレビ局に入り、 ルトガー・ハウアーと組んだテレビ・シリーズ“Floris”などを演出。 71年に“Wat zein ik”で劇場用映画監督としてデビュー。 2作目の「ルトガー・ハウアー/危険な愛」が アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。 87年に監督した「ロボコップ」の大ヒットで メジャー監督の仲間入りを果たす。 以降、「トータル・リコール」、「氷の微笑」と話題作を提供。 95年の「ショーガール」は、 全米最低映画を決めるラジー賞を総なめしたが、 本人が受賞に現れてユーモアのセンスと余裕を見せて 大喝采を浴びていた。 過激でリアルな残酷描写を多用するのが特徴で、 その最たる作品に「スターシップ・トゥルーパーズ」がある。 監督作 1973年「ルトガー・ハウアー/危険な愛」 1976年「娼婦ケティ」 1977年「女王陛下の戦士」 1979年「4番目の男」 1980年「SPETTERS/スペッターズ」 1985年「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」 1987年「ロボコップ」   1990年「トータル・リコール」 1992年「氷の微笑」 1995年「ショーガール」 1997年「スターシップ・トゥルーパーズ」 2000年「インビジブル」 2006年「ブラックブック」「インビジブル2」 2012年「ポール・ヴァーホーヴェン/トリック」


華氏451

オトーサン、 「よく思いついたな、」 レイ・ブラッドレイの着想がユニークです。 火を消すのが仕事の消防士が、火をつけて回るのです。 もっとも、人命を守るはずの自衛隊を 殺人マシーンに仕立てようという企みもあるのですから、 あながち、このSF、絵空事とは思えません。 原題:Fahrenheit 451 (1966) 監督: Francois Truffaut 原作:Ray Bradbury 脚本:Francois Truffaut/ Jean-Louis Richard Genre:Drama / SF / Thriller Country: UK Language: English 上映時間:112分 あらすじ: 異常な未来社会。 すべての本の所持や読書が禁止されている。 モンターグは、本の捜索と焼却にあたってきた。 有能な消防士として、隊長から昇進が内示されている。 だが、クラリスと知り合い、本について興味を持ち始める。 やがて、読書の虜となった彼の前には 妻リンダの裏切りと同僚の追跡が待っていた・・・ 出演者: Oskar Werner ・・・ Montag(モンターグ) Julie Christie ・・・Clarisse(クラリス) Julie Christie ・・・Linda Montag(リンダ) オトーサン、 「モンターグの中年男ぶりが哀れだね」 ジュリー・クリスティが、妻役と恋人。 1人2役をやっているとは気がつきませんでした。 その他の出演者: Cyril Cusack ・・・ Captain Anton Diffring ・・・ Fabian User Rating:7.2/10 ( 27,628 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 368 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 英国アカデミー賞ノミネート ・女優賞(国内) ジュリー・クリスティ User Reviews Billieさん United States 2005年5月12日 本のない社会を想像しよう・・・ 「華氏451」は、説明し難い奇妙な映画だ。 フランソワ・トリュフォーのように奇妙で魅力的な方法で ブラッドベリの古典小説を解釈できるひとはいないだろう。 それは、自由、選択、個性、そして 未来の知的弾圧についての本であり、映画だ。 本は禁じられており、消防士は本を燃やす男たちだ。 これはまた、トリュフォー監督最初のカラー映画だった。 彼は、カラー映画をつくるのは気が進まなかったし、 少し不安だったらしい。 本作では、色は、大きな効果を発揮している。 控え目だが、赤いファサードがあちこちに出てくる。 主人公のモンターグが、冒頭のシーンで説明しているが、 華氏451は、紙が燃えだす温度である。 (略 あらすじ紹介) 2つの情熱的なシーンがいい! "子供たち"と呼ぶ本たちから立ち去るのを拒む 老女の結末が何とも素晴らしい。 本の無数のページが痛々しくクローズアップされ、 焼かれていくのは、正視できない。 トリュフォーは、 アルフレッド・ヒッチコック映画の弟子だった、 ヒッチコックは、彼の長年の音楽コラボレーターである バーナード・ハーマンを「引き裂かれたカーテン」撮影中に 解雇したが、 それを知って、トリュフォーは、自文の映画のために、 ハーマンの才能を活用できると興奮した。 本作のスコアは、美しい。 それなしでは、映画はつまらなくなっただろう。 プロデューサー/脚本/監督のフランク・ダラボンは、 (「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」) 今年、「華氏451」のリメイクに取り組む。 単なるリメイクにはしないと言っているが・・・ オトーサン、 「"Walking dictionary"ならぬ"Walking book"か」 レイ・ブラッドレイの"Bookman"という着想にも感心しました。 Ikedaさん 2009年1月3日 焚書 トリュフォーが好きそうな題材ですが、 かなり面白い作品でした。 ジャンルに「SF」も入っていますが、 異常な社会を背景にしている事を除けば、 映画の作りとしてはむしろドラマと言ったほうが 当たっている感じです。 英語で消防士を「ファイアー・マン」と言うので、 意味は合いますが、日本語の場合は消防士が消防をせず、 本を見つけては焼いていく話ですから 、「焼却士」とでも言うべき仕事をするのが この映画のテーマです。 この映画は本が邪悪な物であると考える社会が 基本になっていますが、 「焚書」という行為は、古くは秦の始皇帝の時代にあり、 西洋ではネストリウス派や マルティン・ルターを排斥するために行われ、 近くはハリー・ポッターを焼いたという話もありますが、 宗教上の問題が絡んでいる事が多いと思います。 それに絡んで聖書はどうなっているのかなとも思いましたが、 この社会には宗教など存在しないという事かも知れません。 この作品では本の問題以外にテレビの普及の問題も取り上げられていて、 これは多分、原作にはなくて、 トリュフォーが取り込んだものだと思いますが、 映画がテレビに押されてきているのを懸念したような気もしました。 最後に本を暗記してしまうシーンが出てきますが、 これと同じ様なシーンは、これより4年前、 すなわち1962年の映画「ミサイル珍道中」にも出て来ます。 ただし、このレイ・ブラッドベリの原作は 1953年に出版されているので、 それを真似した訳ではないと思います。


バーレスク

オトーサン、 「バーレスクって、なあに?」 女性のお色気を強調した踊りを含めたショー。 ストリップ・ショーではありません。 アメリカのショウビズの底力を感じました。 原題:Burlesque (2010) 監督・脚本:Steve Antin Genre:Drama / Musical / Romance 上映時間:119分 あらすじ: かつては栄華を誇った 大人のためのショー・クラブ“バーレスク”。 伝説のスターでオーナーのテスは、 舞台監督のショーンと奮闘するが、 客足が衰え、店は倒産寸前だった。 そんな時、アイオワからスターを夢見て アリがロサンジェルスへやってきて、 バーレスクの華麗なショーに心奪われる。 ウェイトレスとして雇ってもらい、 ジャックのアパートに間借りして、 ステージに立つチャンスを狙う。 やがて、歌唱力とダンスの才能が 認められ、スターへの階段を上りはじめたが・・・ 出演者: Christina Aguilera ・・・ Alice Marilyn "Ali" Rose(アリ) Cher ・・・ Tess(テス) Stanley Tucci ・・・ Sean(ショーン) Cam Gigandet ・・・ Jack Miller(ジャック) オトーサン、 「アギレラの歌は、大したもの」 でも、背が低く、ルックスも、イマイチ。 女優としては、通用しないでしょう。 「シェール、出番が少ないね」 アカデミー賞女優なのに、引き立て役になりました。 CHRISTINA AGUILERA クリスティーナ・アギレラ 誕生日:1980/12/18 出身地:ニューヨーク州出身 経歴: 歌手兼女優。 ティーン時代はディズニー・チャンネルの 「ミッキーマウス・クラブ」のメンバーとして活動。 「カム・オン・オーヴァー・ベイビー」で全米で1位を獲得し、 グラミーの最優秀新人賞を受賞。 2010年『バーレスク』で映画デビュー。 作曲家のジョーダン・ブラッドマンと結婚。 男の子を出産したが、2010年に別居を公表。 その他の出演者: Kristen Bell ・・・ Nikk Eric Dane ・・・ Marcus Gerber Alan Cumming ・・・ Alexis Julianne Hough ・・・ Georgia Peter Gallagher ・・・ Vincent "Vince" Scali Dianna Agron ・・・ Natalie Glynn Turman ・・・ Harold Saint David Walton ・・・ Mark the DJ Terrence J ・・・ Dave Chelsea Traille ・・・ Coco Tyne Stecklein ・・・ Jesse Michael Landes ・・・ Greg Tanee McCall ・・・ Scarlett Blair Redford ・・・ James / Bumper Band Member James Brolin ・・・ Mr. Anderson Stephen Lee ・・・ Dwight User Rating:6.3/10 ( 49,252 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 2,443 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、魅力ある映画だね」 ゴールデン・グローブ受賞 ・歌曲賞 アギレラ "BOUND TO YOU"      (作曲:サミュエル・ディクソン       作詞:クリスティーナ・アギレラ、シア・ファーラー)      シェール "YOU HAVEN'T SEEN THE LAST OF ME"      (作詞・作曲:ダイアン・ウォーレン) 同ノミネート ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ラジー賞ノミネート ・ワースト助演女優賞 シェール User Reviews markdelguadoさん Ireland 2010年11月27日 ほとんどボブ・フォッシー ミュージカルの歌は 「スウィート・チャリティ」を思い出させる。 カメラは、キットカットクラブ・スタイルの部屋の周辺を移動する。 フォッシー監督映画のカメラが「キャバレー」でやった手だ。 類似点は、ここまで。 この映画は、勇敢な試みだが、脚本が非常に弱い。 監督は、面白がろうとしていたのか? せりふの一部は、大受けしていたが、 意図したものだったのだろうか。 へつらっているように感じられた。 だが、楽しかった。 アギレラは、パワフルな声の持主だ。 だが、見栄えがしない。 シェールは、無敵のアイコンだが、 ほんの少ししか見せ場がなかった。 最高の演技は、間違いなく、スタンリー・トゥッチ。 歌は、演技を見ている瞬間だけ作用する。 48時間後には、どうしても、 歌を口ずさむことができなかった。 まあ、楽しめた。 寛大に考えれば、これで十分だろう。 オトーサン、 「同感!」 クリモフさん 2011年8月8日 アギレラ アギレラのアイドル映画に尽きます。 アイオワの田舎から、都会へ出てきてという お決まりのストーリー。 まぁ、ジャックとの関係が消化不良だったり、 悪役マーカスの扱いがフェイドアウトしたり、 ライバル娘のキャラが立っていなかったりと 欠点は少なからずありました。 しかし、アギレラが歌いだして 気合の入ったのダンスを披露してくれると、 そんなことどうでもよくなります。 こういうガッツあふれるパフォーマンスは面白く、 やっぱ外人には勝てないなぁと思います。 映画としてどうこうというより、アギレラ。 やっぱり彼女は本物です。 たまにはこういうのもいいかなと思わせられ、 飽きずに観られました。


原子怪獣現わる

オトーサン、 「楽しいね」 原爆実験で、1億年前の恐竜が甦るとか 恐竜が致死性の細菌をもっているとか、 まともに向きあえば、顰蹙ものです。 でも、原作者と特撮監督の息がぴったりあっています。 その名は、レイ・ブラッドベリーとレイ·ハリーハウゼン。 16歳のときからの終生の親友とか。 原題:Fathoms (1953) 監督:Eugène Lourié 原作:Ray Bradbury "The Fog Horn" 脚本: Lou Morheim/ Fred Freiberger 特殊効果: Willis Cook/George Lofgren Eugène Lourié Ray Harryhausen(animation effects) Genre:Adventure / Horror / SF Color: Black and White 上映時間:80分 あらすじ: 北極で核実験が行われた。 現地調査をしていた科学者ネスヴィットは、 未踏の氷原で怪獣に遭遇する。 その姿は、一億年前に絶滅したはずの恐竜リドサウルスだった。 救出された彼の話は「幻覚」として片づけられたが、 やがて洋上で船が襲われ、次に灯台が破壊され、 次第に、南下しているようだった。 美人生物学者リーの助力で、 エルソン博士による怪獣の調査が始まった。 博士は、潜水艇に乗り込み、深海へ降下している。 「信じられない!」の言葉とともに、通信が途絶える・・・ 出演者: Paul Christian ・・・ Professor Tom Nesbitt(ネスヴィット) Paula Raymond ・・・ Lee Hunter(リー) Cecil Kellaway ・・・ Dr. Thurgood Elson(エルソン博士) オトーサン、 「セシル・ケラウェイ、名優だね」 その他の出演者: Kenneth Tobey ・・・ Colonel Jack Evans Donald Woods ・・・ Captain Phil Jackson Ross Elliott ・・・ George Ritchie Steve Brodie ・・・ Sgt. Loomis Jack Pennick ・・・ Jacob Bowman Michael Fox ・・・ ER doctor Lee Van Cleef ・・・ Corporal Jason Stone Frank Ferguson ・・・ Dr. Morton King Donovan ・・・ Dr. Ingersoll James Best ・・・ Charlie, radar operator User Rating:6.7/10( 3,802 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは?」 User Reviews shugaron316さん United States 2005年10月2日 いまだに目に涙 子供の頃、 この映画のエンディングを見る度に泣いたっけ。 モンスターが気の毒でならなかった、 未知の世界で、一人ぽっちで死んだのだ。 レイ·ハリーハウゼンは、最高だった。 リドサウルスをつくったときだ。 個性を持った怪物だった。 あえて言えば、魅力的だった。 あなたが考えるほとんど作ら 怪獣のどんな小さな動きも、 実際の生き物を見ているように思われる。 巨大な蛾のようなストップ・モーションの 人形には見えない。 私のお気に入りは、 怪獣が灯台を倒す前に嗅ぐシーン、 壊れた車で悪ふざけするシーン、 尻尾を散弾銃にぶつけて、警官をやっつけ、 太陽をまぶしそうにみるシーンだ。 死のシーンは、よかった。 そして、音楽も。 炎に包まれたジェットコースターは、 怪獣の死体の背後で崩れ落ちる。 いまだに、背筋が凍る。 映画の最悪の部分は、キャスティングだ。 特に男女の主演俳優がよくない。 ポール・クリスチャンのアクセントは、理解不能だ。 ぎこちない。 ポーラ・レイモンドは、 50年代の基準では、いいのかもしれないが、 彼女は、せりふを噛むし、アデノイド顔貌だ。 (訳注:口呼吸が引き起こす独特な顔つき) 彼女の口は、常に開いて垂れ下がっている! 演技も、かなり下手だ。 セシル・ケラウェイを見ると、いつもうれしい。 ケン・トビーは、常になく控えめだった。 レイモンドにヒットしようとしていない。 一番面白いのは、ケラウェイがトビー聞くせりふだ。 「何で、空飛ぶ円盤が存在しないと思うんだ?"」 本作は今日でも好ましい不朽のSF古典だ。 オトーサン、 「怪獣もの傑作3部作のひとつ!」 ・「ゴジラ」「放射能X」「原子怪獣現わる」 gapperさん 2011年8月17日 2万ファゾム(尋)からの獣 1986年放送、 第15回シネマ・フェスティバル”空想科学”映画館の録画を鑑賞。 レイ・ハリーハウゼン特撮監督として初の独り立ち作品。 1950年代に流行ったSFのなかの一品。 1億年も氷付けで幾らなんでも蘇生は無理だろうとか、 ショットガンの連射でひるむのに 小型の大砲にはビクともしないなどおかしな点はてんこ盛り。 そういった部分は”当然”として 氷上着陸が可能な郵送機の登場や深海艇利用などに注目すべき。 推定予算が21万ドルに対して総収益はアメリカだけで500万ドルだ。 いかにこういった作品が、当時隆盛を極めて人気があったのかが分かる。 惜しいのは、なかなか良いキャラクタのエルソン教授を 中盤で死なせてしまったところ。 「放射能X」(1954)のメドフォード博士のように 最後まで活躍して欲しかった。 リー・ヴァン・クリーフが、ラスト狙撃手として登場。


マイ・ブラザー

オトーサン、 「たまらんなぁ」 海外派兵が常態となっている国では、 当然、兵士の血が流れます。 捕虜になっても、ひどい仕打ちを受けます。 集団的自衛権の帰結は、そういうことです。 若いひと、他人事ではありませんぜ。 原題:Brothers (2009) 監督:Jim Sheridan 原作:Susanne Bier/ Anders Thomas Jensen 脚本:David Benioff Genre:Drama / Thriller/ War 上映時間:105分 あらすじ: サムは、米軍大尉。 妻グレースと二人の娘と幸せな日々を過ごしていた。 銀行強盗を犯して刑務所にいた弟のトミーが、 出所してくる。 サムは、アフガニスタンの戦地へ出征する。 やがて、サムの戦死の報せが、届く。 トミーは、悲しみに暮れるグレースを助けようとする。 そんなトミーの存在が、グレースの悲しみを癒し、 トミーも、グレースと接するなかで 自分が変わっていくのを感じる。 だが、ある日、死んだはずのサムが戻ってくる。 戦死の報せは間違いだったのだ。 喜ぶトミーとグレースだったが、 サムは戦場体験が原因で、暴力的になっていた・・・ 出演者: Tobey Maguire ・・・ Capt. Sam Cahill(サム) Jake Gyllenhaal ・・・ Tommy Cahill(トミー) Natalie Portman ・・・ Grace Cahill(グレース) オトーサン、 「芸達者揃い踏みだね」 その他の出演者: Mare Winningham ・・・ Elsie Cahill Bailee Madison ・・・ Isabelle Cahill Sam Shepard ・・・ Hank Cahill Clifton Collins, Jr. ・・・ Maj. Cavazos Taylor Geare ・・・ Maggie Cahill Patrick Flueger ・・・ Pvt. Joe Willis Carey Mulligan ・・・ Cassie Willis Jenny Wade ・・・ Tina Omid Abtahi ・・・ Yusuf Ethan Suplee ・・・ Sweeney Ray Prewitt ・・・ Owen Navid Negahban ・・・ Murad User Rating:7.2/10 ( 69,977 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 1,002 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!も高いスコアとは・・・」 ゴールデン・グローブ ノミネート ・男優賞(ドラマ) トビー・マグワイア ・歌曲賞 U2 “Winter”ボノ User Reviews bobt145さん United States 2009年12月4日 罪悪感と赦し 二人の兄弟がいた。 ひとりは、刑務所から戻って、 ひとりは、アフガニスタンに海兵として行く。 この映画は、明らかに、デンマーク映画のリメイクである。 ストーリーは同じだが、トビー・マグワイアと ジェイク・ギレンホールが出演していなかった! マグワイアは、彼の魂の暗部を演じ切った。 良き兄であり、海兵隊員だったが、 罪の重荷を背負って、アフガニスタンから戻る。 ギレンホールは、素晴らしい。 怒りを償い、犯罪人から立ち直る。 物語が展開するにつれて、ゆっくりと成長していった。 ナタリー・ポートマンもいい。 そして、キャリーマリガンの4分を探している。 これは、反戦映画ではない。 戦争を美化する映画でもない。 戦争の現実を問うものだ。 アフガニスタンでのシーンは本物のようだ。 拷問シーンは、見るに耐えない。 だが、優れた映画のディテールに拘る必要はない。 私は、スザンヌ・ビールの映画”Broedre”(2005)を探してみたい。 しかし、この映画のインパクトを軽くすることはできない。 オトーサン、 「帰還兵を待つ過酷な現実・・・」 ASHさん 2010年6月4日 僕は再び生きられるのか? というわけで、前日にオリジナル版である 「愛風」をDVDで鑑賞してから 万全の態勢で劇場へと臨んだのだが、 こういうことしちゃうとオリジナル版との相違点を 探すことに躍起になって、 リメイク版そのものが愉しめなくなる危険性もあるわけだけど、 なるほど、このプロットなら 舞台をアメリカに移してもシックリとくるわ。 デンマーク軍がどれほどの兵士を アフガニスタンへ派遣していたのかは分かりかねるが、 舞台をアメリカへと移したことで、 アメリカ国内の多くの観客にとって この物語がグッと身近な問題となってくる。 「HL」や「GZ」へのコメントでも再三にわたって書いてきたが、 家族や知り合いを戦地へ行かせている人たちが普通にいるあの国では、 このお話を他人事だと言い切れないほどの現実味がある。 国の英雄として帰還しても、 自分の居場所がなくなってしまうという怖さ。 愛する家族と接していても、戦場で体験した出来事が心の傷となり、 サムを精神的に追い詰めてしまう。 自らの手を汚してまでも生還したというのに、 帰還兵にはあまりにも過酷な現実が待ち受けている。 そうして見えてくる、戦争の本当の意味での恐ろしさ。 日本では身近な問題とは言えないが、 あの国ではヘタをすると帰還兵が身内にいたりするから、 これがとても現実味を帯びた話になってくる。 デンマーク製のオリジナル版とほぼ同じ展開ながら、 舞台を変えたことで印象がだいぶ違ってくる。 あの国にとって戦争というものは絵空事でもなく、 対岸の火事でもないので、 オリジナル版以上にリアルに「家族」の日常に響いてくる。 一個人の物語としての部分が強かった「愛風」に対して、 「マイブラ」の方は明らかに兄弟を含めた 家族の絆の物語としての部分が強い。 作家性の違いももちろんあるのだろうが、 こうした方が多くの(アメリカの)観客に 現実問題として訴えかけやすいのだろうから。 その辺りを誰にでも分かりやすくされた オリジナル版の味わいを殺いだハリウッドによる改悪と 捉えちゃうとダメなんでしょうけど、 オリジナル版にあった一種独特の雰囲気を重視して 「愛風」をそっくりそのままなぞるよりは、 アメリカ社会の問題としてその設定をトレースさせた 「マイブラ」にはリメイクされた意義が充分にあると 僕は思っている。 まあ、少数派の感想なんだろうけどね。 ちなみに、この映画で扱われる戦争は、 アメリカ史における他の戦争と置き換え可能だわな。 トビー・マグワイアのように、 普段はおとなしそうな人が眼をカッと見開いて 狂気に満ちた表情を見せると、とてつもなく怖い!  かように戦争とは、人間をここまで変えてしまうのだ。 末娘の誕生パーティのくだりの異様なまでの緊迫感といったら!!  先日観た「ペルシャ」から一転、 弟の苦悩を演じたジェイク・ギレンホールの上手さも光る。 そう言えばこの2人、 「スパイダーマン」を通じて繋がってるだけになんとなく似ている。 ナタリー・ポートマンが二児の母に見えなくて 「違和感」を感じる人もいるかと思うが、 高校時代のカップルがそのまま結婚して子供ができて、 地元でくすぶっているってのはよくあることなんだよ。 ブルーカラー層の主婦のくたびれた感じを、 あの若さで表現しているのはさすが。 時折見せる慈愛に満ちた表情もイイね! キャリー・マリガンが小さな役で出ているのには驚いた。 幼な妻と言えそうなあの歳で未亡人になてしまうとは…。 ジュニアが這い這いしながら出てくるシーンは可愛くもあり、 その可愛さゆえに悲しくもなる…。 遺族を訪ねた「愛風」に対し、 「マイブラ」の方は遺族との対峙が半ば強制的なのが意味深だ。 ところで、「愛風」ではコメント内でもあまり取り沙汰されなかった アフガニスタン・ゲリラの描写だけど、 やっぱりコッチの方が少々露悪的なもんだから、 そういうところにムカつくって人、いる?  まあ、僕の知ったこっちゃないけどね。 どうでもいい話。 「17歳」「ペルシャ」「マイブラ」、 なんか微妙にキャストが被ってるんだけど…。


おかえり、はやぶさ

オトーサン、 「知らなかった。3社競作だったんだ」 先月、文庫本を読んで興味を持ちました。 ・花井良智「はやぶさ 遥かなる帰還」 TV放映をみたのですが、 Yahoo!のスコアで、一番低い映画でした。 1、はやぶさ/HAYABUSA  3.93 20世紀フォックス 堤幸彦監督 2011年 出演:竹内結子・西田敏行・佐野四郎 2、はやぶさ 遥かなる帰還 3.75 東映   瀧本智行監督 2012年   出演:渡辺謙・山崎努・夏川結衣 3、おかえり、はやぶさ 2.93 松竹 本木克英監督 2012年 出演:藤原竜也・杏・三浦友和 原題:おかえり、はやぶさ(2012) 監督:本木克英 脚本:金子ありさ Genre:Drama 上映時間:114分 あらすじ: 2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機はやぶさ。 遠く離れた小惑星イトカワのサンプルを採取し 地球に帰還するのがミッションだ。 エンジニア助手・大橋健人の父、伊佐夫は 火星探査機のぞみのプロジェクト・リーダーだったが、 プロジェクト失敗後、世間に背を向けてしまう。 父への反発をバネに、健人は、 プロジェクト成功へ向け情熱を傾けていく・・・ 出演者: 三浦友和・・・ 大橋伊佐夫(のぞみプロジェクトリーダー) 大杉漣・・・ 江本智彦(はやぶさプロジェクトリーダー) 藤原竜也・・・ 大橋健人(JAXAエンジニア助手) オトーサン、 「下手だね。藤原竜也」 その他の出演者: 杏・・・ 野村奈緒子 前田旺志郎・・・ 岩松風也 森口瑤子・・・ 岩松多美 田中直樹・・・ 岩松大吾 カンニング竹山・・・ 天野克也 豊原功補・・・ 山田幸一 宮崎美子・・・ 大橋小夜子 中村梅雀・・・ 増沢公孝 User Rating:5.1/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:5.8/10( 405 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews nabeさん 2013年3月2日 ファミリードラマ版はやぶさ 「はやぶさ」競作三部作の松竹版である。 日本の宇宙史に残る奇跡の偉業を、 父子の葛藤と絆を絡めながら情緒的に描いている点は、 いかにも松竹といったところだ。 配役も主演の藤原竜也を除けば、 ほとんどファミリードラマの常連達であり、 全体的に緊張感の薄いほのぼのとした雰囲気が 最後まで続く。 この構成は子供向けにはいいかもしれないが、 大人向けのシリアスな感動物語を期待していた観客には、 不満足かもしれない。 藤原竜也がひとりキャラクターの違いで 終始浮いているのが残念だ。 若手の演技派を起用したのはいいが、 むしろココリコの田中直樹やカンニング竹山の方が ぴったりとハマっている。 プロジェクトリーダー役は大杉漣よりも、 むしろ三浦友和にした方が より感動が伝わったと思うがいかがだろうか。 オトーサン、 「怒るはずだよ」 前田有一さん 2012年3月8日 企画をもっと煮詰めないと 小惑星イトカワまで、 長距離なお使いをしてきた探査機はやぶさ。 その偉業についてはや3作目の劇映画の登場である。 だがこの一連の映画企画を見ると、 日本の映画業界がいかに貧困なアイデアしか持ち合わせておらず、 同時に冒険できない体質であるかがよくわかる。 JAXAのエンジニア助手、大橋(藤原竜也)は、 あたかも父親(三浦友和)との確執をバネにするかのごとく、 探査機はやぶさプロジェクトに打ち込んでいた。 彼の父親は火星探査機のぞみのプロジェクトリーダーだったが、 その夢が破れて以来、すっかり老け込んでしまったのだった。 半年後ぐらいに、出揃ったこれらはやぶさ映画のタイトルを並べ、 その違いを詳しく説明できる人がいるのだろうか。 いったいなぜそれぞれの映画会社は、 こんなにも似たコンセプトの企画を大慌てで進めてしまったのか。 業界ダントツトップの東宝は「はやぶさ」映画に手を出さなかったが、 そこに答えがあるように思えてならない。 はやぶさ美談ならタイムリーだ、いまなら金も集まりやすい、 とりあえず大コケはしないだろう ──そんな安直な考えがチラリとでもなかったのか。 企画者たちに問うてみたい。 はっきり言って、はやぶさの偉業フィーチャーには もう皆が飽きている。 前2作の興行成績にそれは如実に表れている。 ニュースや解説番組、雑誌新聞等々で散々扱われたこのネタは、 映画一作目が登場した時点で二番煎じどころか、すでに数十番煎じ。 だから他社に先駆けて急いで作っても、大した意味などない。 優れたマーケティング能力を持つ東宝だけは、 それが最初から分かっていた。 しかもこれら企画は、 題名ひとつとってみてもセンスのかけらもない。 さらに、どれもそろって人間ドラマにしてあるが、 その完成度が低すぎる。 一刻も早く形にしようという突貫工事の弊害であるのは明らかだが、 それが如実に出てしまっている。 とくに「おかえり、はやぶさ」を見て思うのは、 これだけのキャストをそろえながら なぜこんな薄っぺらいドラマしかできないのかという失望である。 ご存じのとおり探査機はやぶさは、途中で音沙汰なしになる時期がある。 脚本づくりにおいてはそこが手持ち無沙汰となるわけで、 その時間を埋めるための人間ドラマなんだろ?  などと観客に感づかれては終わり。 これを回避するには、相当な工夫が必要になる。 突貫工事の脚本にそれを期待するのは厳しい。 コンセプトが中途半端だから、対象年齢層も性別もぼやけている。 ユーモラスなコメディ風のやりとりがあっても、 そこが定まらないからことごとく滑ってしまう。 そこまで迷いがあるのなら、 いっそ「ハッピーフライト」(08年、矢口史靖監督)のように、 ディテールのみを積み上げた映画にしてしまえば 少なくとも他社との差別化はできただろう。 専任のスタッフを24時間張り付かせて一か月も徹底取材すれば、 120分間を埋め尽くす程度のトリビアはかき集めることはできたのではないか。 なおVFXなど映像面と役者の安定感は、 昨今の多くの邦画同様、十分満足できるレベルに達している。 だがそれは職人的個人技による部分が大きいからであって、 それだけでは映画は持たない。 骨格となるべきストーリー、そしてコンセプト(描きたいもの)が これほどにあやふやでは、技術スタッフの努力だけではどうにもなるまい。 繰り返しになるが、ただでさえよその会社も進めている企画を 後出しするのであれば、プロデューサーはもっと頑張らないとだめだ。 切り口も同じ、クライマックスも同じ、題名もそっくり。 そんなものを誰が見るというのか。 消費者をなめてはいけない。 ごはんにかけるラー油がはやったら、 似た名前の商品が溢れかえった状況と、これでは全く同じではないか。 もっと根性を込めて、はやぶさプロジェクトを成功させた JAXAに負けないほどの情熱を込めた、本気の映画を企画せよと言いたい。


バイオハザード5 リトリビューション

オトーサン、 「おかしいな、すでに5本みているけど」 ・バイオハザード I (2002) ・イオハザード II アポカリプス (2004) ・バイオハザード III (2007) ・バイオハザード IV アフターライフ (2010) ・バイオハザード V:リトリビューション (2012) 調べたら、原因が分かりました。 このほかに、アニメをみていたのです。 ・バイオハザード ディジェネレーション (2008)   原題:Resident Evil: Retribution (2012) 監督・脚本:Paul W.S. Anderson Genre:Action / Horror / SF Rated R for sequences of strong violence throughout Country: Germany / Canada / USA / France Language: English / American Sign Language 上映時間: 96分 あらすじ: ウェスカーとの死闘に決着を付け、 生存者達を助け出したアリス達だが、 そこへアンブレラ社の戦闘機部隊が襲ってきた。 その中にはかつての仲間のジルもいた。 圧倒的な戦力差を前にそれでも生存者を守るために一人戦う。 多大な犠牲者を生んだ壮絶な銃撃戦の末、 逃げ遅れたアリスは戦闘機の墜落に巻き込まれ、海へ転落。 意識を取り戻すと、謎の実験施設の独房に囚われていた。 そこでジルから執拗な拷問を受けるが、 突然セキュリティシステムが停止し、独房の扉が開く。 アリスは逃走の末に施設の制御室へ到着するが、そ こでアンブレラ社の工作員エイダに出会う。 エイダを殺そうとするが、 モニター越しに死んだはずのウェスカーがあらわれる。 エイダはアリスを助けに来たのだと知り、共に行動する。 だが、すぐそこにジル率いるアンブレラの攻撃部隊や 強力なアンデッドや生物兵器が迫っていた・・・ 出演者: Milla Jovovich ・・・Alice(アリス) Li Bingbing ・・・Ada Wong(エイダ) Sienna Guillory ・・・Jill Valentine(ジル) Shawn Roberts ・・・Albert Wexler(ウェスカー) オトーサン、 「ミラ以外は、書き割りみたいだね」 その他の出演者: Mika Nakashima ・・・J Pop Girl Colin Salmon ・・・One Michelle Rodriguez ・・・Rain Kevin Durand ・・・Barry Burton Johann Urb ・・・Leon S. Kennedy Boris Kodjoe ・・・Luther West Aryana ・・・Engineer Becky Robin Kasyanov ・・・Sergei Ofilio Portillo ・・・Tony Oded Fehr ・・・Todd/Carlos Toshio Oki ・・・Japanese Policeman Takato Yamashita ・・・Japanese Businessman Megan Charpentier ・・・The Red Queen Ave Merson・・・O'Brian Voice of the Red Queen Ray Olubowale ・・・Axe Man Kevin ・・・Shad Axe Man Razaaq Adoti ・・・Sgt. Payton Kim Coates ・・・Bennett Martin Crewes ・・・Chad Kaplan Iain Glen ・・・Dr. Isaacs Sandrine ・・・Holt Terri Morales Thomas Kretschmann ・・・Major Tom Cain Ali Larter ・・・Claire Redfield Spencer ・・・Locke K-Mart Eric Mabius ・・・Matt Addison Wentworth ・・・Miller Chris Redfield James Purefoy ・・・Spence Parks Norman Yeung ・・・Kim Yong Anna Bolt ・・・Dr. Green Indra Ové ・・・Mr. Black Joseph May ・・・Dr. Blue Heike Makatsch ・・・Dr. Lisa Addison Liz May Brice ・・・Medic Pasquale Aleardi ・・・J.D. Salinas Trevor Jones ・・・Nursery Zombie User Rating:5.3/10 (82,647 votes)IMDb User Rating:6.0/10(1,388 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 途中で、相当退屈してきました。 延々たる殺戮続き、面白くありません。 ラジー賞ノミネート ・ワースト主演女優賞 ミラ・ジョヴォヴィッチ User Reviews Calgary Canada 2012年9月14日 絶対がらくた 私は、最初のバイオハザードが好きで、 それ以来、彼らと一緒に過ごしてきた。 しかし、こいつで終わりだ。 この映画は、時間とお金の無駄だった。 筋書などなく、状況だけがある。 アリスは、戦い続けなければならない。 いくつかの良いスタントがあるが、 前に見たやつばかりだった。 アクションのほとんどは、馬鹿気ている・・・ 死なない悪者、 弾薬が不足しない銃、 善悪の区別ができる人物たち 脚本の気まぐれ。 おもちゃの兵士と遊ぶ5歳児のようなものだ。 俳優は、とても無表情だ。 プラスチックに見える CGIか実際の人間か分からないほどだった。 ミラと彼女の夫は、自分自身を恥じるべきだ。 オトーサン、 「そうか、激情版のゲームなんだ」 nabeさん 2013年2月17日 ゲーム・ムービー極まる! シリーズ第5作。 過去の登場メンバーが再登場して賑やかだ。 今回は極東のカムチャツカの海の中に舞台を移して、 アリスのサバイバルゲームが始まる。 画面の中に、東京、モスクワ、ニューヨークといった グローバルな都市は登場するが、 全ては実験施設の中のシミュレーションという設定なので、 何度壊そうが自由自在である。 これは人も同様で、無尽蔵のクローンが用意されているので、 何回死んでも同じ人物がまた登場できるのだ。 これに元来のアンデッドが大量に襲いかかって来るので、 まさにTVゲームを大画面で観ている迫力とドキドキ感がある。 このシステムを考えた脚本家は凄い! 相変わらずセクシーなM.ジョヴォヴィッチもいいが、 エイダ・ウォン役のL.ビンビンが実にキュートだ。 前回チラ見せだった中島美嘉も、 今回はたっぷりと登場しアリスと堂々と戦うので必見!


天国から来たチャンピオン

オトーサン、 「こいつは、名画だ!」 1978年もので、当時の気分が横溢していますが、 生と死という普遍的なテーマなので、古さを感じません。 出てくるクルマは、流石に古いですが・・・ 原題:Heaven Can Wait (1978) 監督:Warren Beatty/Buck Henry 原作:Harry Segall(台本) 脚本:Elaine May / Warren Beatty Genre:Comedy / Fantasy / Romance 上映時間:101分 あらすじ: プロアメリカン・フットボールの有望選手ジョーは、 レギュラーの座に復帰が決まったその日に 突然、自動車事故で死亡し、天国へ逝ってしまう。 新米天国案内人の早とちりで、 天国への招聘を50年も早めてしまったのだ。 間違いに気付いた時、ジョーの肉体はすでに灰になっていた。 天使長のとりなしで、青年実業家の体に乗り移り、 新しい人生を歩むことになる・・・ 出演者: Warren Beatty ・・・ Joe Pendleton/Leo Farnsworth/Tom Jarrett(ジョー) Jack Warden ・・・ Max Corkle(マックス) Dyan Cannon ・・・ Julia Farnsworth(ジュリア) オトーサン、 「みんな演技がうまいね」 ジャック・ウォーデンは、忘れられない名演技でした。 その他の出演者: Julie Christie ・・・ Betty Logan James Mason ・・・ Mr. Jordan Charles Grodin ・・・ Tony Abbott Buck Henry ・・・ The Escort Vincent Gardenia ・・・ Det. Lt. Krim Joseph Maher ・・・ Sisk Hamilton Camp ・・・ Bentley Arthur Malet ・・・ Everett Stephanie Faracy ・・・ Corinne Jeannie Linero ・・・ Lavinia John Randolph ・・・ Former owner Richard O'Brien ・・・ Former owner's advisor Deacon Jones ・・・ Gorman Les Josephson ・・・ Owens Jack T. Snow ・・・ Cassidy Jim Boeke ・・・ Kowalsky Jerry Scanlan ・・・ Hodges Peter Tomarken ・・・ Reporter Larry Block ・・・ Peters User Rating:6.9/10 (11,818 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 526 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ!」 アカデミー賞受賞 ・美術監督・装置 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ウォーレン・ビーティ ・助演男優賞 ジャック・ウォーデン ・助演女優賞 ダイアン・キャノン ・監督賞 バック・ヘンリー / ウォーレン・ビーティ ・脚色賞 ・撮影賞 ・作曲賞 User Reviews MyDarkStarさん United States 2001年12月5日 上品な映画 この映画、要約すると、 "上品"と言う以外、考えつかなかった。 そう、まさに上品。 それは、良いテーストという事実からきている。 - 非常に魅力的で機知に富んだユーモア。 出演者全員が、完璧な仕事をしている。 ウォーレン・ベイティをはじめ、ジェームズ・メイソン、 (ジェームズ・メイソンは、悪い演技なんかできない) そして、バック・ヘンリーやジャック・ウォーデンまで。 最高のパフォーマンスは、チャールズ・グローディンだ。 (レオ・ファーンズワースのスリムな秘書役だ) そして、サイコなジュリア・ファーンズワース役のダイアン・キャノン。 2人とも、輝いていた。 見る価値は十分にある。 IMDBのスコア 6.9 以上だと思う。 オトーサン、 「曲がなつかしいね」 それに、実にうまく使われています。 gapperさん 2012年3月20日 天国は待ってくれる ウォーレン・ベイティのリメイク作品。 ダメな感じのリメイク作品が多いが、結構楽しめた作品。 オリジナルは見ていないが、 1940年代の様なコメディテイストでありながら 方向性としてはシリアスだ。 オリジナルと比較すればオリジナルの方が面白いのだろうが、 十分楽しめ白黒を敬遠する人は多いだろうから このレベルなら歓迎したい。 ただ、ベティ役のジュリー・クリスティは 公害問題を訴える活動家と言う面では適役なのだが、 死んでもフットボールのクォーターバックを願う 少年の様なジョー(ウォーレン・ベイティ)として適役に思えない。 主人公のジョーが、 しばしばアルト・クラリネットで演奏している曲は、 グレン・ミラーなどで知られるの "Ciribiribin" で この曲を収録するダイソーのCDは持っているが 余り聞かない曲で思い出せたのは珍しい。 適切な選曲だったと言うことだろうが、 オリジナルでも使用されているか気になるところ。 こういったキーとなるアイテムや 仕草といった物の使用は、好きな演出。 1940年代には2級天使や霊の活躍する作品が結構あり、 この作品を機会にクラシック作品に興味を持ってもらいたい。 オリジナル「幽霊紐育を歩く(1941)」の原題は "Here Comes Mr.Jordan"だが、 リメイクのこちらは"Heaven Can Wait"。 しかし、原題が同じ名前の作品 「天国は待ってくれる(1943)」と言うのがある。 内容に合っているとは言え 何故この原題としたのが、良く分からない。


ソーラー・ストライク2013

オトーサン、 「午後ロードじゃね」 あまり期待せずにみはじめましたが、 意外な拾い物でした。 一応、人間が描けています。 原題:Exploding Sun (TVM 2013) 監督:Michael Robison 脚本:Jeff Schechter Genre:SF Country: Canada Language: English 上映時間:174分 あらすじ: 初の民間宇宙旅行ツアーの参加者は、6名。 ローブリング社長ピーター、大統領夫人をはじめ、 難民救済のボランティア活動家のエライアス、 一般公募のホセ、バーカス博士に夢中の技師デニース。 月の向こう側をぐるっと回っての往復7時間だ。 だが、太陽からの電波バーストにより 宇宙船は制御不能となり、太陽に突っ込んでいく。 機長の懸命の努力も空しく乗員は全員死亡! だが、それが契機となってソーラーストームが、 未曾有の太陽嵐、猛烈な放電現象を引き起こす。 電磁波障害で、地球上のすべての電子機器が動作不能になる。 刻々と迫る人類滅亡のタイムリミット。 宇宙船の設計者バーカス博士は、 ライバルのウィンクロフト中佐や 別れた妻で大統領技術顧問シェリルとの 長年の確執を乗り越えて、最後の希望に賭ける・・・ 出演者: Anthony Lemke ... Craig Bakus(バーカス博士) David James Elliott ... Don Wincroft(ウィンクロフト中佐) Natalie Brown ... Cheryl Wincroft(シェリル) オトーサン、 「3角関係の描き方が面白いね」 その他の出演者: Mylene Dinh-Robic... Denise Balaban Frank Schorpion ... President Mathany Alex Weiner ... Reggie Walker John Maclaren ... Alan Elias Jane Wheeler ... Simone Mathany Bruce Dinsmore ... Peter Roebling Allison Graham ... Fiona Henslaw Julia Ormond ... Joan Elias Richard Jutras ... Roger Lynch Robert Crooks ... JJ Elias Charlotte Legault ... Lara Mathany Cristina Rosato ... Marta Hernandez Harley Chamandy ... Freddie Hernandez Marcela Pizarro ... Gloria Paul Hopkins ... Paul Eric Davis ... Brad Bartols Miranda Handford ... Amy Daniel Brochu ... Ivan Zhukov Kathleen Fee ... Claire Witkins Ezra Fama de Smit ... Lou Greta Papageorgiu ... Rebecca Kyle Gatehouse ... PEOC Radio Tech Devery Jacobs ... Nourhan Stephanie Breton ... Woman Tech Artur Gorishti ... Irate Afghan Kyle Switzer ... Fido Krista Morin ... Guidance Desmond Campbell ... SS Agent Nick Aldo Lopez ... Male Resident Kayla DiVenere ... Maya Elias Scoufaras ... Corporal Andrew Farmer ... Big Guy Mohammed Faroz Fazdi ... Armed Afghan Martin Senechal ... Mehrzad User Rating:3.6/10 ( 617 votes)IMDb User Rating:4/0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎない?」 User Reviews Xane76さん Netherlands 2013年11月30日 かなりまともな話だ、見る価値はある このレビューを書いていた時、 スコアは、3.3として評価されていた... そんなハズはない。 大きな予算の映画ではない 制作チームは少ないし、予算もなかった。 しかし、物語は、かなりよくまとまっていて、 映画の中の人物は、かなりリアルだ 欠陥や欠点を補う美徳をもつひとが出ていた。 この物語に文句をつけるひとがいる。 非現実的だ、科学的ではない・・・ 「アバター」や「パシフィック・リム」のような ヒットとした映画と比べているのか? この映画は、ストーリーラインの大半は信頼できるし、 ほぼ3時間を楽しめた。 私の意見では、人々は間違いばかりに焦点与える。 映画が、存在まで否定されるのは悲しい。 視覚的なきらめきだけがスコアを獲得できるという風潮がある。 つまり、本作のような映画のスコアは、低くなるのだ。 良いストーリーを持っていても、切り捨てられる。 この種の映画をみるかどうかは、スコアに左右される。 8点だとは言わないが、 評価できるから、平均点は取れる。 あなたが同じであることを願う。 オトーサン、 「確かに、ズタズタにされているね」 短くしただけでなく、コマーシャルが頻繁に入って、 質が低下しています。 freeman19671003さん 2014年6月18日 いつものパターン 「午後のロードショー」で鑑賞。 もともとは178分の長編であるが、 およそ90分から100分くらいまで、 ズタズタに編集されたのは間違いないところであろう。 この時点で、選択ミスといえるかもしれない。 お察しのとおり、話の内容はこれまでのSF (この場合は太陽の問題)と何ら大差はなく、 つくりやCGは極めてチープである。 毎度のことながら、話のスケールが実に小さい。 途中、ズタズタに編集されたこともあり、 不明瞭な点があったので、余計に残念な思いがした。 まだ、タイトルに「アルマゲドン」を 使っていないだけマシなのか???  そろそろSF映画のストーリーも 従来と一線を画すような変化が必要なのかもしれない。 いえることは、CGなどをケチるとかなりしらけるので、 予算がなければ製作をあきらめたほうが無難。 本当は☆1つであるが、編集上の問題を考慮して、 ☆2つに大サービス。


男はつらいよ 柴又より愛をこめて

オトーサン、 「一度利用したなぁ」 調布飛行場を利用するシーンが出てきました。 たった25分のフライトで大島に着くのです。 ・調布 - 大島 片道11.800円(大人)           8.800円(身障者割引) 調布飛行場までは、京王線調布駅からタクシー10分。 温泉につかって、美味しい刺身を食べて、トンボ返り。 忘れえぬ旅でした。 原題:男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:106分 あらすじ: とらやに戻った寅さんは、 家出したタコ社長の娘あけみを 連れ戻してほしいと頼まれ、単身下田へ向かった。 スナックで働くあけみを見つけるが、 帰りたくないという彼女に付き合い、 式根島行きの船に乗り込む。 船内で同窓会に帰る若者たちと知り合い、 島で出迎えた美人の真知子先生に一目惚れ。 あけみのことなどさっぱり忘れ、同窓会に紛れ込む。 あけみは島で知り合った青年にプロポーズされ、 柴又へ帰ることを決意、いやがる寅次郎を連れて帰ることに。 そのとらやへ、寅次郎を訪ねて真知子が現れた・・・ 出演者: 渥美清 ・・・  寅さん 栗原小巻・・・ 真知子 美保純・・・  小島あけみ オトーサン、 「美保純>栗原小巻だね・・・」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ 諏訪さくら 前田吟・・・   諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源吉 笠智衆・・・ 御前様 関敬六・・・ 寅次郎の仲間 笹野高史・・・ 長八 人見明・・・ 麒麟堂 笠井一彦・・・ 中村 マキノ佐代子・・・ ゆかり 中本賢・・・ 青年 光石研・・・ 青年 谷よしの・・・ 伊豆下田の旅館の仲居 田中隆三・・・ 茂 川谷拓三・・・ 酒井文人 User Rating:5.9/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 129 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 せいぜい6点台ではないでしょうか。 User Reviews ASHさん 2006年10月28日 二十二の瞳 今回は、あけみさんは半分主役ですね。 岩風呂での艶っぽいシーンは、 寅さんシリーズではかなり異質。 純ちゃんからのサービス・カットでしょう。 純ちゃんのシリーズ出演作中では最高傑作であり、 演技的到達点であるということは、 今回のBSの放映にて再見し、再確認した。 だって、本来のマドンナよりもずっと魅力的なんだもん。 島の青年の想いを考えると、ちょっと泣ける。 ハスッパな魅力全開で、それでいてシンミリさせる、 いやたいしたもんです。 コレを観て、美保純の過去の出演作を観たくなりませんか。 さて、拓ぼんだ。 拓ぼんは、相変わらずどんな映画でもいつも通りで嬉しくなるが、 この役って拓ぼんである意味は果たしてあったのだろうか。 オトーサン、 「TIMEの表紙だけは、笑えたけど・・・」 とらやさん 2011年3月24日 第36作。 栗原小巻、第4作以来マドンナとして2度目の登場です。 1度目の第4作では御前様が園長を勤める 幼稚園の明るく朗らかな先生。 本作では式根島の小さな小学校に勤務する人生に思い悩む先生。 いつもは騒動勃発の柴又への帰郷もいたって平和で その後もとらや騒動も無い。 途中の「二十四の瞳」までは良かったのですが、 その後は寅さんの真知子への恋に、 あけみと島の旅館の息子とのドラマと 真知子先生と一人娘のいる中年男とのドラマが 並行する形になり寅さんが目立たない時間帯も多く、 笑いドコロも少なく地味な作品となってしまっています。 ただ、冒頭のお馴染みの寅さんの夢は面白かった。 寅さんが日本人初のNASAの宇宙飛行士となり、 宇宙に行くというのに雪駄履きの寅さん、 TIME紙の表紙を飾った寅さんには思わず笑ってしまったのでした。


大海原を行く渡り鳥

オトーサン、 「題名に疑義あり!」 確かに渡り鳥は、大海原を行きますが、 この映画の主人公は、海をちょこっと渡るだけ」 この頃の日活映画は、よろしくないですね。 原題:大海原を行く渡り鳥(1961) 監督:斎藤武市 原作:三原貞修 脚本:山崎巌 Genre:Action 上映時間:79分 あらすじ: 雲仙高原。 観光馬車が覆面をした三人組に襲われた。 居合わせた伸次は、三人を追いはらった。 乗客は、大洋貿易の社長磯部と雲仙観光の経営者信夫の妹・由紀、 それに長崎にいる父親を訪ねてきた三木みどりだった。 由紀の持っていた観光事業資金一千万円が強奪されていた。 みどりの父親三木が、佐世保のキャバレー“バタフライ”の ボスであることを知って、みどりを連れ佐世保に行った。 だが、三木は知らぬ存ぜぬという。 伸次は地下の賭場におりた。 中国人・竜のカードはイカサマ。 伸次は側で見ている三木の乾分・哲をしめあげた。 馬車強盗の一人だったのだ。 伸次は、長崎の平和運輸に乗りこみ、 金は無事に由紀に戻った。 伸次が帰った後、三木のところに磯部が現われた。 磯部は「哲を殺せ、馬車強盗の証拠をなくすんだ」と命令した。 さらに三木の後姿を見ながら竜に命令した。 「三木を殺せ」と・・・ 出演者: 小林旭・・・滝伸次 藤村有弘・・・ツブテの竜 浅丘ルリ子・・・坂井由紀 芦田伸介・・・磯部 オトーサン、 藤村有弘がいい味を出していますが、 浅丘ルリ子が端役とはどういうことでしょう。 白木万理が、活躍していますが、 主役には、ほど遠く・・・ その他の出演者: 白木万理・・・秋津リエ 楠侑子・・・美佐 青山恭二・・・坂井信夫 垂水悟郎・・・三木 日下部美帆・・・みどり 木浦佑三・・・良太 郷えい治・・・哲 弘松三郎・・・シゲ 待田京介・・・サブ 黒田剛・・・マサ 河上信夫・・・木村刑事 島村謙次・・・長井 光沢でんすけ・・・山下 花村典克・・・係長 User Rating:6.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台じゃないの」 User Reviews jigen_daisuke2003jpさん 2008年7月19日 ジョーの居ない”渡り鳥7” 雲仙高原で強盗に会い1,000万奪われた女性のために 一肌脱ぐ滝伸次(小林旭) 「渡り鳥」シリーズの第7作目です。 冒頭に登場する強盗団が いかにも昭和の強盗ですみたいな感じで面白い。 今時そんな鼻から下を隠す覆面しないだろってね。 そして今回もいつも通りカード賭博がっ! ところがいつものように宍戸錠が現れない。 なんと、前回シリーズまでで出演は終わりのようだ。 せっかくファンになりかけていたのに・・w まぁ、いつものようにイカサマで揉めるという お約束は残っていたのでそこは安心か。 今作からは藤村有弘氏がライバル役のようで、 龍と名乗ってましたが、何故か日本語が片言。 上海から来たよ。って、前回となんか関係あるんだろか。 宍戸氏の濃ゆいキャラに魅せられてる私にとっては 今作からライバルが変ったことは少々残念か。 最後は祭りのシーンで締めくくり、 そういやこのシリーズ最後は祭りのシーン多かったなと 改めて思い出させてくれました。 実は、旅先の祭り紹介シリーズなのかもしれないw オトーサン、 「いまじゃありへんね」 怪しげな中国人の描き方、 いまなら国際問題になりかねません。 鱗歌さん 2014年1月13日 宍戸錠が、出演してないんです。 出てたら出てたで、勘違いキザ男ぶりが 何とも変なんですけれども、いないと寂しい というか、彼の演技が 作品にユーモラスな雰囲気を醸し出していたんですが (ただし、どこまで狙った効果なのかは不明)。 今回、滝信次が現れたのは、異国情緒あふれる(?)長崎、 彼の好敵手は、宍戸錠の代わりにアヤシゲな中国人が登場。 こういう間違った中国人像、どこか懐かしいですな。 セリフ回しも北京語ならぬ、ゼンジー北京語。 これであと、両袖突き合わして手を入れてたら完璧です。 でまあ、とりあえず冒頭、地元民が暴漢に襲われているのを たまたま通りかかった滝信次が助けに入り、 彼がいきなり銃を持ち出しても誰も驚かず 「助けてくれてありがとう」という 例によって例のごとくの展開な訳ですが、 宍戸錠がいないことと関係あるのかないのか、 滝と悪党どもとの抗争ばかり描かれて、やや単調。 一応、銃撃戦なんぞでもって、盛り上げたりはするんですが。 浅丘ルリ子も「え?いたの?」という感じのまま 映画が終わってしまいます。 宍戸錠、やっぱり必要な人材ですね。 出てたら出てたで変なんですけど。


ダーク・シャドウ

オトーサン、 「ゴールデン・コンビだね」 ティム・バートン監督+名優ジョニー・デップで、 数々の名作を生み出してきました。 この映画で、何と8作目なのです。 原題:Dark Shadows (2012) 監督:Tim Burton 原作:John August/ Seth Grahame-Smith Dan Curtis(television series) 脚本:Seth Grahame-Smith Genre:Comedy / Horror Country: USA / Australia Language: English 上映時間:113分 あらすじ: 1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育った プレイボーイのバーバナスは、 魔女アンジェリークの手により不死のバンパイアにされ、 生き埋めにされてしまう。 2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけで バーバナスは自身の墓から解放されるが、 200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、 末裔たちは誰もが暗い秘密を抱えていた・・・ 出演者: Johnny Depp ・・・ Barnabas Collins(バーナバス) Michelle Pfeiffer ・・・ Elizabeth Collins Stoddard(エリザベス) Eva Green ・・・ Angelique Bouchard(アンジェリーク) オトーサン、 「魅力度をサッカーの得点で示せば・・・ ・アンジェリーク5 vs 3 エリザベス その他の出演者: Helena Bonham Carter ・・・ Dr. Julia Hoffman Bella Heathcote ・・・ Victoria Winters / Josette duPres Jackie Earle Haley ・・・ Willie Loomis Jonny Lee Miller ・・・ Roger Collins Chloe Grace Moretz ・・・ Carolyn Stoddard Gully McGrath ・・・ David Collins Ray Shirley ・・・ Mrs. Johnson Christopher Lee ・・・ Silas Clarney Alice Cooper ・・・ Alice Cooper Ivan Kaye ・・・ Joshua Collins Susanna Cappellaro ・・・ Naomi Collins Josephine Butler ・・・ David's Mother William Hope ・・・ Sheriff Shane Rimmer ・・・ Board Member 1 Michael J. Shannon ・・・ Board Member 2 Harry Taylor ・・・ Henchman Glen Mexted ・・・ Captain Rubberpants Guy Flanagan ・・・ Bearded Hippie Nigel Whitney ・・・ Hard Hat 1 Philip Bulcock ・・・Hard Hat 2 User Rating:6.3/10( 152,832 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 1,937 votes) Yahoo! オトーサン、 「暗いユーモアが理解されなかったね」 User Reviews We Watched A Movieさん 2012年5月11日 退屈な形式の失望した映画 手の内をさらけだそう。 私は「ビートルジュース」、「シザーハンズ」 そして「バットマン」が好きだが、 「バットマンリターンズ」、「不思議の国のアリス」、 「夢のチョコレート工場」は嫌いだ。 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や 「スウィーニー・トッド」はメじゃない。 そう、ティム・バートンは嫌いじゃない。 かといって、ティム・バートンの大ファンではない。 こんな状態だから、平均的な映画の常連に近い。 議題もなし、添付資料もなし。 そう例えてもいいだろう。 この映画は、ひどい。 バートンは、多くの努力と時間を費やし この映画をゴシックにしようとしてきた。 お気に入りの俳優たちを集めたが、 その俳優たちの半分は、無意味だった 彼は、映画作りを忘れてしまった。 シンプルで楽しいアイデアはある。 だが、彼のエゴ丸出し。 "ド派手"で、筋書に意味をもたそうとする。 分かった!あんたは変人だ! ジョニー・デップの素適な演技や楽しいアイデアを台無しにするな。 独自のゴシックに応えなければならないなんて。 大人になれ。 才能が、浪費されている 同じような見栄え、キャスト、感じだ。 才能を駆使して、新鮮なものを作れ! 子供のように、あの話題ゾーンから背伸びしてごらん。 この映画は、長く退屈で台無しだった。 予告編に、すべての面白いシーンがあった。 ところで・・・、これは70年代を想定しているのか? 樹木たちのショットやヒッピーのヴァン以外は、 「スウィーニー・トッド」のセットのようだった。 映画は、40年代のロンドンのようだった。 あなたの名前がティム・バートンであろうとなかろうと、 こいつは、悪い映画だ。 オトーサン、 「良かった、良かった(笑)」 ノブさん 2012年5月19日 ダーク・シャドウ 話の内容は、ヴァンパイアが解き放たれた。 シャベルカーで棺桶を掘り起こした作業員達が 次々血を吸われて死んでいくのが良かった (作業員達が画面外に引きずり出されて 呻き声が聞こえる撮り口を数人続けた後、 最後の一人だけ画面上で主人公に血を吸われる ショットを撮るという撮り口がボク的にはなんか良かった)。 ベッドを新調しても、主人公のヴァンパイアは コウモリのように上からぶら下がって寝るので ベッドを新調しても意味がないというのが良かった。 焚き火を囲みながら主人公が ヒッピーの若者たちと和やかにラブ&ピースについて語った後、 急に血を吸って殺してしまうというのが良かった。 ミラーボールにロックバンドの演奏という 1970年代の舞踏会が良かった。 最後の燃え盛る屋敷の中での魔女と主人公一族との対決が良かった (斧を持った使用人はすぐ吹っ飛ばされてしまう。 女主人が散弾銃をぶっぱなして応戦する。 女の子は急に狼少女になるなどが良かった)。 全般的に主人公が、家族思いで、時代錯誤で、 ちょっとコミカルなだけでなく、 人を殺して血を吸う残虐なヴァンパイアとしての性がある所が ティム・バートンらしいひねりだとボクは思った。 港町の雰囲気が良かった (船が行き交う港・労働者が働く缶詰工場・岩場の海岸などが良かった)。 家庭教師の女の子(ベラ・ヒースコート)が ボク好みでムチャクチャ良かったし、 魔女(エヴァ・グリーン)もベッピンさんでとても良かったし、 使用人のお婆ちゃんはたまにしか出ないけど良かったし、 漁船の船長さんもチョイ役だけど良かったし、 女の子(クロエ・グレース・モレッツ)も たまに可愛く見える時があって悪くは無かった。 特に主人公を好きになる家庭教師と魔女の二人が とてもチャーミングだったので、 その二人を観ているだけでもボクは楽しかった。 期待していた程には面白くなかったけれど、 ティム・バートンらしさはあったし、 女優二人(家庭教師と魔女)のコントラストのあるミリキで 最後まで楽しく観れた作品。


我が大草原の母

オトーサン、 「実話かな?」 中国は、白髪3000丈の国だから、 鵜呑みにできません。 でも、どうやら実話でした。 孤児3000人を一挙に養子にする試みが 成就するとは・・・ 原題:額吉/E Ji(2010)    My Mongolian Mother 監督・脚本:ニンツァイ(寧才) Genre:Drama 上映時間:100分 Country:china Language:chinese あらすじ: 1960年代の中国・上海。 飢饉から救うために孤児3000人が 内モンゴル自治区に送られた。 シリンゴル草原で暮らすチチグマは 夫の反対を押し切り、 ジェンジェンとユーションの2人を養子にした。 養母の愛に包まれて2人は、遊牧民として育つが、 20年後、生みの親が実在し、 自分たちを捜していることを知る・・・ 出演者: ナーレンホア(娜仁花)・・・チチグマ トゥメン・バヤル(圖門巴雅爾)・・・ ユーション イリグイ(伊日貴)・・・ジェンジェン ハブリ(哈布日)・・・ ホンユー(ユーションの恋人) 巴特爾・・・チチグマの息子 オトーサン、 「ナーレンホア、監督の奥さんなんだ」 User Rating:-/10( - votes) Yahoo! ・中国映画華表賞優秀女優賞受賞   ナーレンホア(娜仁花) オトーサン、 「誰も見ていないな」 User Reviews mana1563さん 2014年6月13日 「我が大草原の母」を観る BSで、内蒙古(モンゴル自治区)の 草原が舞台の映画「我が大草原の母」を観る。 中国映画だが、モンゴル人の監督による演出が、 あらゆる意味で実質的なモンゴル映画といってエエ 雰囲気を感じさせる映画である。 大相撲の白鵬や旭天鵬の人柄・人間性を つぶさに見る我々日本人の誰もが感じることだが、 モンゴル人の感覚は日本人ととっても近い。 大自然との関係・感覚もそうである。 まるで半世紀前の日本人を見てる感覚に襲われてまう・・・ 今日は、エエ映画を観た・・・  オトーサン、 「アジア・フィルム・フェスティバル、見てみたいね」 elly-mさん 2011年10月15日 内モンゴルの大草原に生きる 孤児たちと母の大きな愛を描く。 第12回 NHKアジア・フィルム・フェスティバルが始まりました。 今年は、中国、タイ、イラン、インドの4作品が上映されています。 どれも面白そうでしたが、 やっぱり中国のこの1本を観てきました。 1960年代、飢餓のため親に捨てられ、 遠く離れた内モンゴルの人たちに 養子として引き取られた上海の子供たち。 文化大革命を背景に、 たくましく生きる孤児たちとの親子愛を描いた作品です。 中国にこんな歴史があったことを知りませんでしたが、 内モンゴルの大草原の美しさ、 そして人々の心の広さにまず感動。 モンゴルの母親役のナーレンホアさんが本当に素敵で、 こういう優しくたくましい母親になりたいと思いました。 子を持つ親なら涙なしには見れない作品でしょう。 上映後は、NHK一の中国通という加藤青延解説委員が、 映画に隠された中国の「負の歴史」を解説して下さり、 とても興味深かったです。 さすがはNHK!映画の見方がちょっと変わりました。


新吾十番勝負 第三部

オトーサン、 「第一部+ 第二部= 総集編は、見たね」 その続編の第三部を放映していたので、 見てみました。 上映時間わずか83分、物足りない映画でした。 原題:新吾十番勝負 第三部 (1960) 監督:松田定次 原作:川口松太郎 脚本:川口松太郎・中山文夫 Genre:Period Drama 上映時間:83分 あらすじ: 享保十一年二月、新吾は江戸へ。 晴れて親子対面の儀がかなったのだ。 箱根路に入った時、何者かの発砲にあった。 それから数日、新吾は武芸を売りものにする 旅の一座藤井一家に加わっていた。 放生一真流武田一真に出会った。 白源流・梅井多門先生の仇を討たねばならぬ。 だが、そこへ一人の男が現われた。 新吾に敗れた宗田豊之進の仇と名のる多羅尾平八である。 平八とその一味との闘いに疲れた新吾は一真の一刀を受けた。 気がついた時は、豪奢な夜具の中だった。 かつて世話になった老中安藤家の綾姫の看護で、傷は快方に。 新吾は新しい剣の道を求め、 少年小猿の次郎を案内にして中部の山岳地帯に足を入れた。 次郎の口から父の仇「葵新吾」という名をきいて驚き、 小松道場を訪ねた。 門弟は新吾が次郎の仇でないことを認めたが、 するともう一人の新吾がいるはず。 偽の新吾は今日小松ケ原に引き出すとなっていることが分る。 が、小松ケ原に待っていたのは、柳生家直系の剣士たち、 その中には平八の姿があった。はかられたのだ・・・ 出演者: 大川橋蔵 ・・・葵新吾 戸上城太郎 ・・・多羅尾平八 月形龍之介 ・・・武田一真 佐久間良子 ・・・綾姫 大友柳太朗 ・・・徳川吉宗 オトーサン、 「佐久間良子がよかったね」 葵新吾に恋する娘の演技が楚々たる感じ。 鶴田浩二の恋人でした。 その後、平幹二郎と結婚1970)し、離婚(1984)しました。 2人の間には、双子の長男長女が。 その他の出演者: 岡田英次 ・・・真崎庄三郎 山形勲 ・・・梅井多門 長谷川裕見子 ・・・お鯉 大川恵子 ・・・お縫 片岡栄二郎 ・・・由比三之助 上田吉二郎 ・・・藤井為之助 宇佐美淳也 ・・・酒井讃岐守 進藤英太郎 ・・・久世大和守 青山京子・・・ おきく 尾上鯉之助・・・ 金沢市十郎 岡譲司・・・ 宗田豊之進 汐見洋・・・ 徳弾和尚 水野浩・・・ 高木主水正 北龍二・・・ 柳生飛弾守俊方 大邦一公・・・ 中西源蔵 高松錦之助・・・ 真崎備前守 藤木錦之助・・・ 高木格之進 小田部通麿・・・ 木戸頑鉄 熊谷武・・・ 縄手の八五郎 浪花五郎・・・ 天神の丑松 石丸勝也・・・ 鉄 島田秀雄・・・ 由公 中村時之介・・・ 井関五郎兵衛 滝千江子・・・ 文野 住田知仁・・・ 小猿の次郎 団徳麿・・・ 嘉平 五味勝之介・・・ 太田忠平 兼田好三・・・ 石田 矢奈木邦二郎・・・ 水野久馬 源八郎・・・ 宮崎修理 佐々木松之丞・・・ 宗円 明石潮・・・ 太田備中守 香川良介・・・ 牧野河内守 伊東亮英・・・ 大石竜蔵 吉田義夫・・・ 山崎平馬 徳大寺伸・・・ 大賀弥八 原健策・・・ 大井丹介 User Rating:6.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「誰も、みていないみたいだ」 総集編を見れば、第三部は見る必要ないかも。 User Reviews アングロファイルさん 2014年4月23日 第二部の最後で梅井多門先生が武田一真に破れ、 大きな存在がなくなってしまったので 心配していたのですが、やはり抜けた穴は大きい。 今回は柳生一門につけ回されるのが話の骨子で、 新吾にとってはいい迷惑なわけですが、 こういう「流派のメンツ」という話はよく出てくるので、 つまらないわけではありません。 それよりも、最後にまみえるのかと思っていた 武田一真とあっさり戦って負けたのが驚き。 手傷を負っていたとはいえ、えらく簡単にやられたものです。 チャンバラ映画としては 大川橋蔵が大車輪の活躍をしていますが、 お話としてはいまいち印象が薄いです。 オトーサン、 「じっくり見れば、いい映画なのかも」 古狸奈さん 2010年8月21日 新吾を思うそれぞれの形 新吾がいなくなったことを綾姫に知らせに来た腰元が、 三沢あけみさん。前年ニューフェース合格。 この作品では配役にまだ名前はありません。 少年小猿の次郎役の住田知仁君、のちの風間杜夫さん。 東映児童演劇研修所1期生で、達者な演技を披露しています。 橋蔵さんも「住田君に負けちゃいそうだよ」と記しています。 後に銭形平次も演じておられますし、 橋蔵さんとのご縁は深かったのですね。 おきく役の青山京子さんのかわいらしいこと。 旅の武芸一座の紅一点。素朴でうぶな感じがいいですね。 数奇な運命をたどる新吾の行動や心の動きにも、 さりげなくきっかけのようなものが仕掛けられていて、 闇雲に事件を起こさせる今までの時代劇とは 違っていることがそれだけでもわかります。 原作のよさに加えて、橋蔵さんの新吾はまさに適役で、 50年経っている今日でも色あせることなく、 見る者に感動を与えます。 小松が原の決闘のあと、多くの人を傷つけてしまったわが子に、 将軍ゆえに父親としての情を殺し、面会を許さない吉宗。 その父親の気持ちがはかれず、愛されていないのでは と傷心の思いで城を抜け出す新吾・・・ 親子の心の葛藤が見る者に迫ってきます。 新吾の行く手には武田一真の姿がちらつき、 険しい道のりを暗示して・・・ ビデオもオリジナル全長篇なので、 物語の展開もきめ細やかで、 この一作だけでも充分楽しめます。


花嫁と角砂糖

オトーサン、 「イランか」 イスタンブールでみたのと同じような景色。 同じイスラム文化圏だからでしょう。 原題:Ye habe ghand (2011)    A Cube of Sugar 監督: Seyyed Reza Mir-Karimi 脚本:Mohammad Reza Gohari/ Seyyed Reza Mir-Karimi Genre:Comedy / Drama / Family Country: Iran Language: Persian 上映時間:116分 あらすじ: 砂漠近くのイランの古都。 静かで平和に暮らす一家がにわかに騒々しくなる。 五人姉妹の末娘パサンドの結婚準備が始まったのだ。 外国に住む新郎ガセムはまだ戻ってこないが、 手伝いに駆けつけた姉たちや男たちは 祝いの宴をしつらえるのに大忙し。 子供たちは、はしゃいでいる。 そんな中、伯父さんが・・・ 出演者: Negar Javaherian ・・・Pasandide(パサンド) Reza Kianian ・・・Jafar(ジャファール) Saeed Poursamimi・・・ Uncle Ezzatolah(伯父さん) Amir-Hossein Arman ・・・ Ghasem(ガセム) オトーサン、 「パサンドは、愛らしいね」 ナガール・ジャワヘリアンは舞台女優のようです。 かつて、もてはやされたペルシャの 紅毛、碧眼、白い肌色の美女とは、かくや・・・ その他の出演者: Farhad Aslani ・・・Haj Naser Puneh Abdolkarim-Zadeh ・・・ Shamsi Shamsi Fazlollahi ・・・ Uncle's wife Hedayat Hashemi ・・・ Hamid Asghar Hemmat ・・・ Hormoz Baran Kosari ・・・ Grooms Relative Rooholah Mofidi ・・・ Doctor Rima Raminfar ・・・ Azam Soheyla Razavi ・・・ Mother Parivash Nazarieh ・・・ Masumeh User Rating:7.6/10( 1,664 votes)IMDb オトーサン、 「何度でも、見たくなる名シーンがある!」 User Reviews Hassan Moradiさん Iran, Takab 2012年11月14日 鮮やかで、ライブで、色鮮やか、 そんなイランの映画。 イランの有名監督レザ·ミルキャリミは、 最新のドラマティックなコメディでは、 その昔、イランの美しい古い家で行われた話を扱っている。 末娘のパサンドの結婚式のため、 大家族の様々なメンバーが集まってくる。 光とエネルギーに溢れ、 楽しい夢のような一日がはじまり、 ノスタルジックな要素に満ち満ちている。 現代的なスタイルに閉じ込められていると感じている 多くのイラン人たちに向けて、 レザ·ミルキャリミ監督は、子供の頃の故郷に戻って 彼らに共通する美しい夢を描くのに成功している。 古い納屋でゴーストについてささやく孫たち、 女の子だった頃、 周囲のハンサムな男の子たちについて冗談を言いあう姉妹、 庭の中央にある古いプールに浮かぶさまざまな果物、 緑の庭にあふれるカラフルな光、 騒々しい子供たちは、遊び回り、 パサンドは、木製のブランコを漕いで、 熟した赤いリンゴをもぎ取ろうとしている。 古い家のすべてが素晴らしい。 そして間もなく、庭には悲しみが溢れる。 甘い味に、まったく異なる味が加わって、 結婚式が葬式になるのだ。 角砂糖は、もう甘い味がしない でも、まだ角砂糖は、人生だ。 パサンドの伯父は、父親代わりだったが、 不在の新郎との結婚に満足していないまま 呆気なく死んでしまう。 悲しみの波は、より感動的だ。 花嫁は、新しい服、黒衣をまとう。 映画は、視聴者に咀嚼する時間を与えないし、 次々と起こる多くの出来事に十分な時間を与えない。 例えば、ナセルは、癌について医師に話を聞き、 ハミドは、古い納屋で宝物を見つけることができない。 ちょうど人生のように追いつく十分な時間はない。 最終的には、愛が純粋な形で再燃する、 これが、物語のメインラインになる。 悲しみは、パサンドの旧恋人が庭にやってくると消える。 いかに黒衣をまとい、深い悲しみに沈んでいても。 ガセムは、パサンドのいとこで、 彼女に言いたいことがたくさんあ。 陸軍の制服を着ている彼は、約束する、 遠まわしに、ここに居るよと言う。 ガセムは、その夜亡くなった伯父が新郎として 呼び寄せたかった男だ。 そして彼の死は、 パサンドにガセムを本当の恋人にするよい機会を与えた。 Skypeで話しあったり、 Iphoneを贈り物として送るだけの 疎遠な仲ではなくなるのだ。 映画は、パサンドが1つずつ灯りを消して行くなかで、終る。 ガセムが去る前に修理してくれた 伯父さんの古いラジオから癒しの音楽が聞こえてくる。 この種の古典的な文脈で起こる。 話から期待するものを十分得られる。 かなり見る価値がある。 オトーサン、 「NHK、いいことやっているんだ」 mangoさん 2011年10月19日 第12回NHKアジア・フィルム・フェスティバルで鑑賞。 イランの監督レザ・ミルキャリミによる 本国でも公開されたばかりの新作。 物語前半は、会話を中心に展開。 よく“女三人寄れば…”と言うが、 もっと沢山居るから、かしましい。 内容は実に他愛無い事だけれど、 そこからイランの日常が浮かび上がる。 後半は事態急転、結婚式どころではなくなり、お葬式に (…!)。 冠婚葬祭、取り分けお葬式にはお国柄が出て、興味深い。 イランでは、人が亡くなった時、 ちゃんと泣く”ことが大切と考えられているみたい。 母親は、突然身内を亡くし、ショックが大き過ぎたのか 悲しいはずなのに、一滴の涙もこぼさない。 そこで周囲の人々は「このままではマズイ…」と本気で心配し、 コーランを聞かせるなど、泣かせる努力を重ね 遂に泣いてくれると、ホッと胸をなで下ろす。 レザ・ミルキャリミ監督は、日本とイランはとてもよく似ていて、 壁が無いと言っていたけれど 私は、このような小さなシーンのひとつひとつに、 文化や死生観の違いを垣間見て、異国を感じた。 タイトルにもなっている角砂糖は、 大きな塊を自分で割って、不定形の小さなコロコロを作る。 これを舐めながら紅茶を飲む。 イラン人にとってとても身近な物だから、 甘い物事の象徴、例えにも使われる。 映画では、その甘い物の象徴・角砂糖が死を導いてしまう。 一見悲惨だが、角砂糖がもたらした死が、 実は残された家族の心の距離をぐっと近付ける。 出演者の中で一番メジャーなのは、 長女の夫に扮したレザ・キヤニアン。  『風の絨毯』にも出ている男優。 あとはぜんぜん分からない。  パサンド役のナガール・ジャワヘリアンは、可愛らしい人。 もうひとり、名前は分からないけれど、 休暇をとって軍隊からやって来るガセムに扮した男優さんが男前。 出演者の多くは舞台俳優とのこと。 俳優にも色々なタイプが有り、 練習を重ねれば重ねるほど良くなる俳優も居れば、新鮮さを失う俳優も居る。 この作品は出演者が多いので、皆で一緒に練習を重ねざるを得ない。 そこで、普段から練習を重ねることに慣れている舞台俳優なら、 新鮮さを失わないから、多く起用したそうだ。 物語の舞台となるのは、砂漠近くの街なので、 彼らは、その地域の方言を3ヶ月かけて練習したんだってー。 ペルシア語ちんぷんかんぷんの私には、その3ヶ月の苦労が分からない…。 特別イラン映画贔屓というわけではないが、これは好みのテイストであった。 婚礼や葬儀は非日常的なイベントだけれど その中にイランの人々のさり気ない日常が見え隠れしているのが興味深い。 カラフルで華やかなのに優しいトーンの映像も、結構好み。 ちょっとした小道具をチェックするのも楽しい。 ティッシュボックスにカヴァーを掛ける人なら日本に居るけれど 布カヴァーを着せたラジカセは初めて見た。 あっ、親戚のおしゃまな女児は、日本でもお馴染みのキティちゃんの服を着用。 イランでは、ファッションに並々ならぬ拘りを見せるこんな子も 年齢を重ねていくと、徐々に落ち着き、ヒジャブに身を包むようになるのかしら。 ちなみに、本作品に登場する一家は、イランでは中流に属するそうだ。  日本の中流より住まいがずっと立派な気がする。


小さな恋のメロディ

オトーサン、 「ビージーズの主題歌がいいね」 ♪In the morning of my life  the Minutes take so long to drift away  Please be patient with your life  It's only morning  and you're still to live your day ( 人生の朝に 時はゆっくりと過ぎて行く でも生き急いだりしないで まだ朝だ これから人生の一日を 生きていくんだもの) 原題:Melody (1971) 監督:Waris Hussein 原作・脚本:Alan Parker Genre:Comedy / Drama / Romance Country: UK Language: English 上映時間:103分 あらすじ: 典型的な中流家庭のダニエルと 貧しいながらもやんちゃなトムは大の仲良し。 2人は学校が終わると、いつも一緒に遊んでいた。 そんなある日、2人は学校で女子生徒が バレエの練習をしている部屋を見つけ、 のぞき見をしていた所、 その中の一人の少女の姿がダニエルの目に止まった。 美しい少女の名前はメロディ。 彼は彼女に夢中になってしまう・・・ 出演者: Tracy Hyde ・・・ Melody Perkins(メロディ) Mark Lester ・・・ Daniel Latimer(ダニエル) Jack Wild ・・・ Ornshaw(オーンショー) オトーサン、 「子供たちの悪ふざけ、いいね」 JACK WILD ジャック・ワイルド 誕生日: 1952/09/30 - 2006/03/01 出身: イギリス/マンチェスター 経歴: 「オリバー!」で映画デビュ-、アカデミー助演男優賞ノミネート。 1970年代半ばから、テレビで活動。 シリーズ「怪獣島の大冒険」のジミー役で有名。 歌手としてアルバム3枚を発表。 童顔だったため、子役のイメージが抜けず、出演作が減り、 アルコール依存症となった。 2006年、口腔癌のため死去。 出演作; 1968年「オリバー!」 1970年「怪獣島の大冒険」 1971年「小さな恋のメロディ」「ハメルンの笛吹き」「小さな冒険者」 1973年「別れのクリスマス」 1991年「ロビン・フッド」 その他の出演者: Sheila Steafel ・・・ Mrs. Latimer Keith Barron ・・・ Mr. Latimer Roy Kinnear ・・・ Mr. Perkins Hilda Barry ・・・ Grandma Perkins Peter Walton ・・・ Fensham Kay Skinner ・・・ Peggy William Vanderpuye ・・・ O'Leary Camille Davies ・・・ Muriel Craig Marriott ・・・ Dadds Billy Franks ・・・ Burgess Tim Wylton ・・・ Mr. Fellows June Jago ・・・ Miss Fairfax Ken Jones ・・・ Mr. Dicks User Rating:7.9/10( 1,636 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 1,360 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ」 User Reviews danny-127さん 1999年11月23日 子供時代のとても優しい映画。 私は、いま32歳。 10歳の時から、この映画を見る機会がなかった。 この映画のDVDを持っているひとは、幸わせだ。 どこで購入できるか知っているひとは、 私たちに知らせてほしい。 若い俳優たちとスクリーンで共有できて 感動的で、温かい気持ちを感じ 私の心は、波打つ。 私は、まだ、この大好きな映画を考えている。 10歳の子供の記憶は不確かだったが 嬉しいことに、検索したら詳細を知ることができた・・・ 子供の頃の甘く優しいメロディーを記憶し続けよう! オトーサン、 「羨ましいね」 戦後の混乱期ゆえ、 こんなに素敵な人生の朝を 送ることはできませんでした・・・ タッジロウさん 2013年11月5日 自分の初恋も想い出したりして。 劇場公開時には 日本で(のみ)大ヒットしたイギリス映画。 11歳の男の子と女の子の初恋が描かれた小品です。 今観ても瑞々しくて可愛らしいけど、 やっぱりリアルタイムの熱狂は想像しにくいなぁ。 最近で例えれば、『リトル・ランボーズ』規模の作品が、 ハリウッド大作ばりにヒットしたってことですもんね。 時代の影響も大きかったのでしょう。 当時は60年・70年安保の直後だから、 映画で描かれる“自由への逃走”や “Don't trust over thirty(30代以上を信じるな)” の思想的雰囲気が、 若者の心を捉えたのだと思います。 それと、欧米的な学園生活に対する 物珍しさや憧れもあったかもしれない。 作品としては、大人になって観ると、 また印象が変わります。 とても若いころ(もしくは無垢な時代)なら、 主人公ダニエルとメロディに感情移入して 「大人は判ってくれない!」となるんでしょうが、 改めて観ると、 そんなに悪い大人って出てきてないんです。 ちょっと醜悪な描かれ方はしてるけど、 先生たちやダニエルのママも本質的には悪人じゃない。 なかでもメロディのパパなんかはとても良い人。 娘の気持ちも汲んでやりたいけど、 でもやっぱり「結婚するには若すぎる」て、 そりゃ至極当たり前の思いですね。 有名なトロッコのラストシーンは、 その後どうなったとか考えるべきじゃないんでしょう。 正直、今すぐにはどんな未来もないわけですし。 幼い初恋の情熱、その一瞬を切り取った作品として、 観客もそこで思考を止めて良いんだと思います。 ダニエルの親友オーンショーを演じたジャック・ワイルドは、 2006年に亡くなられてたんですね。 ワルっぽいけど、ほんとはナイーブで良い奴って キャラクターがとても印象的でした。


サウンド・オブ・サンダー

オトーサン、 「原作は、レイ・ブラッドベリか」 この有名SF作家の小説は、何本か映画化されています。 ・1953年「原子怪獣現わる」 ・1966年「華氏451」 ・1968年「いれずみの男」 ・1983年「何かが道をやってくる」 原題:A Sound of Thunder (2005) 監督:Peter Hyams 原作:Ray Bradbury Thomas Dean Donnelly /Joshua Oppenheimer(screen story) 脚本:Thomas Dean Donnelly/ Joshua Oppenheimer / Gregory Poirier Genre:Action / Adventure / SF Rated PG-13 for sf violence, partial nudity and language Country: UK / USA / Germany / Czech Republic Language: English / Mandarin 上映時間:110分 あらすじ: 西暦2055年、タイムトラベルが可能になった。 旅行代理店タイム・サファリ社では、 6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむ 人気ツアーを主催していた。 地球の歴史が変わらぬよう、ツアーは厳格に管理されていたが、 ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちに ごく小さな何かを過去から持ち帰ってしまったため、 地球上の進化が大きく狂ってしまう。 それはタイム・ウェイブ(進化の波)として地球に押し寄せる。 最初に異常気象が引き起こされ、 続く波で巨大植物の異常繁殖、 さらには未知の巨大生物まで出現する。 そして最後の波がくれば、人類は滅亡してしまう。 それまでに残された時間はあと僅か・・・ 出演者: Edward Burns as Travis Ryer(ライヤー博士) Catherine McCormack as Sonia Rand(ランド博士) Ben Kingsley as Charles Hatton(ハットン) オトーサン、 「ベン・キングスレーは、役不足だね」 カンジーで、アカデミー賞を取った名優です。 その他の出演者: Jemima Rooper as Jenny Krase David Oyelowo as Marcus Payne Wilfried Hochholdinger as Dr. Lucas August Zirner as Clay Derris Corey Johnson as Christian Middleton Heike Makatsch as Alicia Wallenbeck Armin Rohde as John Wallenbeck William Armstrong as Ted Eckels User Rating:4.1/10( 14,659 votes)IMDb User Rating:4.7/10( 929 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews knight_armourさん 2005年12月30日 いい点、悪い点 特殊効果は、大したことはないと聞いていた。 その通りだった。 ダイノザウルスは、貧弱な出来だったし、 ほかの生き物も、同様だった。 ストーリーは、ポテンシャルがあったが、 脚本は、お粗末だったし、資金不足がダメにしていた。 それにも拘わらず、それ以外は十分だった。 上映時間の95分を見終えることができた。 結論として、出だしはノロイが、 中盤に見るべきものがあり、 細かいところにこだわらないならば、興味深いところもある。 同じようなストーリーで、お金をかければ、 将来、よりましな映画がつくられるだろう。 オトーサン、 「随分、褒めているな」 前田有一さん 2006年3月18日 見方を間違えなえれば楽しめる 『サウンド・オブ・サンダー』は、 まさに「超映画批評」のような 事前レビューサイトの役割を問われる一本といえる。 というのも、この映画を予告編や、 雑誌の無難な紹介記事の印象だけで期待して観に行くと、 かなりの確率で外すと思われるからだ。 しかし、適切な内容の事前レビューを読んで、 期待すべき点を間違えずに劇場に出かければ、 じつはこれ、けっこう満足できる作品なのである。 (略 あらすじ紹介) 原作は、大物SF作家レイ・ブラッドベリ(代表作『華氏451度』は、 マイケル・ムーア監督『華氏911』の題名の元ネタとしても有名だ)の 傑作『いかずちの音』だという点も、 とくにマニア層が過度に期待してしまう原因といえるだろう。 しかし、はっきり書いておかねばらないのは、 『サウンド・オブ・サンダー』は、 人類の滅亡を描く大スペクタクルにしては、 相当こじんまりとしており、 どちらかというとB級SF映画に近い雰囲気だということだ。 なにしろコレ、製作途中でプロダクションが倒産し、 チェコでの撮影隊は水害で多大な被害をうけ、 何度も完成が延期されたいわくつきの作品。 本来、そのままお蔵入りになってもおかしくない トラブル続きの悲運の映画だったのだ。 しかし、職人監督で知られるピーター・ハイアムズが なんとか完成にこぎつけたという経緯がある。 製作費100億円といっても、 額面どおりに受け取れない事情があるわけだ。 だから、場面によってはチープなセットや、 完成度の低い合成映像が目に付くこともある。 一般的な超大作のイメージで観に行くと、 そうした要素がマイナスとして写ってしまうから、 観る前には「これは予算不足だったのに、 頑張って作り上げた映画なんだ」ということを思い出し、 心の準備をしておいてもらいたい。 そう考えてみれば、随所に工夫の施された なかなかの一品ということが良くわかる。 たとえば、過去の改変により現代が大変化を起こす場面は、 「時間の津波」という秀逸な映像表現によってなされているし、 その変化自体も、同じ部屋のセットに、 徐々に荒廃の度合いを加えていくという、 わかりやすい(かつリーズナブルな)演出によって、 画面に写らない地球全体のカタストロフィまで観客に想像させている。 後半は、科学の想像を越えたクリーチャーたちに主人公チームが追われる アクションホラーのごとき展開となるが、 このあたりからは、作品全体のスケールダウンを必死にカバーして なんとかお客さんを喜ばせようという気概が感じられる。 確かに予算不足は否めないが、 どこにカネをかけるべきかという、配分に関しては成功しているといえよう。 大風呂敷を広げなかった事が、結果として奏功した。 もっと終盤は思い切り感動的にしてしまっても良いかとは思うが、 なにしろ骨組みとしてのストーリーが優れているから、 最後まで楽しく見ることはできる。 『サウンド・オブ・サンダー』は、 見た目の構成部品はすべて2級品かもしれないが、 監督による組み合わせのバランスが見事で、意外に良くできている。 チープな素材で作った安いハンバーガーでも、うまいものはうまい。 せめてパンだけ高級にしよう、などと色気を出せば、 バランスが崩れて失敗する。それと同じだ。 この映画の監督は、そういうことはしなかった。 この映画は、大スクリーンで週末に気楽に見るエンタテイメントとして なかなか良くできている。 重厚なパニック超大作を期待してはいけないが、 1本でSFもホラーもアクションもまとめて楽しめると思えば、 お得感もバッチリだ。 もし私だったら、こういう映画は週末のドライブインシアターで、 大音量で楽しみたいと思う。


輝ける青春

オトーサン、 「邦題がなぁ」 せっかくの名画なのに、甘すぎます。 それに、字幕が見にくすぎます。 大型スクリーンなら、6時間も苦にならないで 楽しめるでしょう。 原題:La meglio gioventu (2003)    The Best of Youth 監督:Tullio Giordana 脚本:Sandro Petraglia/ Stefano Rulli Genre:Drama / Romance Rated R for language and brief nudity Country: Italy Language: Italian / English/ Norwegian 上映時間:383分 あらすじ: ローマに暮らす一般的な中流家庭カラーティ家。 実業家の父と教師の母に 4人の子供が何気ない日々を過ごしていた。 彼らは仲良く、いくつも共通点を持っていた。 だが唯一、人生観が異なり、目標へ辛抱強く歩むニコラに対し、 マッテオはその繊細すぎる感受性から 世の中と上手く向き合えないでいた。 そんな2人の人生は、精神病院で不当な扱いを受けていた ジョルジアという少女と出会ったことをきっかけに、 激しく動き始める・・・ 出演者: Luigi Lo Cascio・・・Nicola Carati(ニコラ) Alessio Boni・・・ Matteo Carati(マッテオ) Jasmine Trinca・・・ Giorgia Esposti(ジョルジヨ) Sonia Bergamasco・・・Giulia Monfalco(ジュリア) オトーサン、 「人物像がよく描かれている」 長尺のメリットでしょうか。 一種の群像劇ですが、 ひとりひとりに当てる時間の余裕があるので、 その人物と時間を共有している気分になれます。 その他の出演者: Fabrizio Gifuni・・・ Carlo Tommasi Adriana Asti・・・ Adriana Carati Maya Sansa・・・ Mirella Utano Valentina Carnelutti・・・ Francesca Carati Nila Carnelutti・・・ Francesca Carati a 8 anni Camilla Filippi・・・ Sara Carati Greta Cavuoti・・・ Sara Carati a 8 anni Sara Pavoncello・・・ Sara Carati a 5 anni Andrea Tidona・・・ Angelo Carati Lidia Vitale・・・ Giovanna Carati Claudio Gioe・・・ Vitale Micavi Giovanni Scifoni・・・ Berto Paolo Bonanni・・・ Luigino Riccardo Scamarcio・・・ Andrea Utano Francesco La Macchia Andrea Utano a 6 anni Paolo De Vita・・・ Don Vito Mario Schiano・・・ Professore di medicina Michele Melega・・・ Professore di lettere Pippo Montalbano・・・ Commissario di Palermo Antonello Puglisi・・・ Sacerdote di Palermo Roberto Accornero・・・ Presidente del tribunale di Torino Stefano Abbati・・・ Spacciatore Giovanni Martorana・・・ Maghrebino Patrizia Punzo・・・ Gallerista Fabio Camilli・・・ Detenuto Tangentopoli Domenico Centamore・・・ Enzo Mimmo Mignemi・・・ Saro Kristine M. Opheim・・・ Ermione Therese Vadem・・・ Therese Maurizio Di Carmine・・・ Terrorista Krum De Nicola・・・ Brigo Walter Da Pozzo・・・ Mario Sergio Risso・・・ Maggiordomo Emilia Marra・・・ Dottoressa Nicola Vigilante・・・ Infermiere Joana Jimenez・・・ Lolita Maria Grazia Bon・・・ Portinaia User Rating:8.5/10( 13,826 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 48 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 ヨーロッパ映画賞ノミネート ・監督賞 マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ ・男優賞 ルイジ・ロ・カーショ User Reviews Peegee-3さん anta Monica, CA 2005年3月24日 映画芸術の傑作! 芸術は人生を変えることはできるか? もしそうなら、私は本作品を選ぶだろう その可能性に賭けて。 60年以上の映画鑑賞の中で この作品ほど、悩まされ、影響を受けているものはない。 登場人物の性格付け、詩的なダイアログ、 見事に予想外のひねりや景色の息遣い・・・ 人間関係のニュアンス... この映画では、イタリアのカラーティ家、 彼らの愛人たちや友人や病棟・・・ それらが深く感動的に描かれている。 俳優たちは、息づいている。 感動して触発されただけでなく、涙を流した。 人間が人間性を生きられるかを示す視点がある・ この狂ったと交戦中の世界で最も必要とされるものだ・・・ また、プロットとの相互作用に不可欠な部分として表されている。 教訓や論争を適当に並べたものではなく、 すべての登場人物間の親密で深い争いを通じて達成されている。 マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督想像力と信じられないほどの感性、 脚本家ペトラグリア・ルーリ、そして素晴らしい俳優たちが 組み合わさって、この素晴らしい映画が誕生した。 飛び切りの文学によってでしか経験できない分野を切り開いたのだ。 以上で明らかになったように、 この映画をみることを強くおすすめする。 オトーサン、 「そう時代を描いている」 それに、イタリアの風土も、 家屋や調度品、そして料理のシーンも楽しいですね。 黒美君彦さん 2006年2月14日 歴史を辿るロード・ムービー 人間と時代、歴史を正面から扱う ヨーロッパ映画の伝統が生きていた。 1966年から2003年までのイタリアの歴史の奔流を 観る者はともに生きることになる。 ハリウッド映画では味わうことの出来ない濃密な時間の彫刻。 6時間6分はちっとも苦ではなかった。 ニコラという穏やかな精神科医を通してみたイタリアの現代は、 時代に翻弄された家族の重みとともにある。 ニコラはマッテオが精神病院から連れ出した ジョルジアと知り合ったことから、精神科に進む。 一方、連行されるジョルジアに為す術もなかったマッテオは、 逃げるように兄ニコラから離れ、学生運動から踵を返し、 「規律」を求めて警察に勤める。 文学を愛する彼は自ら孤立し、破滅していく。 人生を楽しもうとするイタリア人気質は、 人生の苦さ、重さをとことん突き詰めた結果だろうか。 死は家族に悲しみをもたらし、別離は愛と憎しみを試す。 マッテオを愛したミレッラと、森の小径を歩くニコラ。 そこに死んだマッテオが加わり、二人の肩を抱き、再び去っていく。 ラスト近くのこのシーンでは思わず涙が溢れた。 ベルトリッチが超大作『1900年』(74年)は、 貧しさからファシズムに突き進むイタリアを描いた。 戦争の時代を批判的に現代から描くことは、 ある意味たやすい(傑作を生み出せるかどうかは別問題だが)。 それに対してこの作品は、 まだ評価が定まったとはいえない 近現代に果敢に挑んだ挑発的な作品である。 イタリアは今また、時代を問う傑作を生んだ。


ジョイフル♪ノイズ

オトーサン、 「このひと、トドみたいだね」 トドというよりも、セイウチでしょうか。 でも、歌も演技も上手です。 「天使にラブソング」が代表作です。 そう、その人の名は、クイーン・ラティファ。 原題:Joyful Noise (2012) 監督・脚本: Todd Graff Genre:Comedy / Music 上映時間:118分 あらすじ: ジョージア州の小さな町パカショー。 不況に苦しむ人々にとって、 教会の聖歌隊が全国大会“ジョイフル・ノイズ”で 優勝することが唯一の希望だった。 ところが、これまで聖歌隊を指導してきたバーニーが亡くなり、 新たなリーダーにヴァイ・ローズ・ヒルが選ばれる。 しかし、指導法を巡ってヴァイと 前任者の妻G.G.スパロウが激しく対立、聖歌隊は分裂の危機に。 そんな中、G.G.の孫ランディが町にやって来て、 ヴァイの娘オリビアの美貌と歌の才能に惹かれていく・・・ 出演者: Queen Latifah ・・・ Vi Rose Hill(ヴァイ・ローズ・ヒル) Dolly Parton ・・・ G. G. Sparrow(G.G.スパロウ) Keke Palmer ・・・ Olivia Hill(オリビア) Jeremy Jordan ・・・ Randy Garrity(ランディ) オトーサン、 「若い2人もいいね、歌唱力は抜群!」 その他の出演者: Dexter Darden ・・・ Walter Hill Courtney B. Vance ・・・ Pastor Dale Kris Kristofferson ・・・ Bernard Sparrow Angela Grovey ・・・ Earla Hughes Paul Woolfolk ・・・Manny Francis Jue ・・・ Ang Hsu Jesse L. Martin ・・・ Marcus Hill Andy Karl ・・・ Caleb Dequina Moore ・・・ Devonne Roy Huang ・・・ Justin Judd Lormand ・・・ Officer Darrel Lino Kirk Franklin ・・・ Baylor Sykes Shameik Moore ・・・ Our Lady of Perpetual Tears choir master Ivan Kelley Jr. ・・・ the soloist Chloe Bailey ・・・ a choir member Karen Peck ・・・ competition host, lead singer "Mighty High" User Rating:5.6/10 ( 5,563 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 95 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews bwayluverさん United States 2012年1月14日 見る価値がある もともと興味がなかった。 コメントは悪かったが、予告編は、OKだった。 私の友人は見たがって、一緒に行こうと頼まれた。 じゃ、いいよ。 行ってよかった、非常に楽しかった。 傑作ではないが、 いい感じの映画だった。 非常に才能のある歌手が出演していた。 プロットは比較的簡単だったし、 ついていけた。 クイーン・ラティファと家族との関係は、 感動的だった。 私は音楽に足をタップし、最後には涙を拭いた。 IMDBのスコアが、3.4と知って、混乱した。 6,7だろうと思っていたのだ。 分からない。 楽しい作品を探している場合は、チェックしてね。 評価とレビューは、無視してよい。 あなたの顔に笑みが残ることは保証する。 オトーサン、 「のりのりの雰囲気がいいね」 maxpitさん 2012年7月8日 音楽シーンはいい とにかく音楽シーンがいい。 クイーン・ラティファとドリー・パートン。 R&Bとカントリーの女王の夢の競演に、 歌唱力を備えた演技派若手女優 キキ・パーマーを加え、 脇を固める人たちのパフォーマンスも最高だ。 聖歌隊の話とくれば、 ウピー・ゴールドバーグの「天使にラヴソングを...」 を真っ先に思い出すが、 歌のパフォーマンスシーンでは負けてはいない。 だが、肝心のドラマ展開の部分は、ドーンと落ちる。 本筋は聖歌隊が全国大会で優勝を目指す サクセスストーリーなのだが、 散りばめられた、夫婦間の問題、病気を持った子供、 若い男女の恋などのエピソードに、 いまひとつ感情移入できず、空振りな感じ。 本筋主体で突っ走ったほうが、爽快だったかも? まぁ、それでも音楽好きな人なら充分楽しめるので観て損はなし。


パラダイス・キス

オトーサン、 「物足りないなぁ」 北川景子さん、美人女優でもてはやされていますが、 きちんとした演技の勉強をしてほしいもの。 原題:パラダイス・キス(2011) 監督:新城毅彦 原作:矢沢あい 脚本:坂東賢治 Genre:Drama/Romance 上映時間:116分 あらすじ: 早坂紫は、有名女子高生での勉強漬けの日々。 成績は伸び悩み、恋愛も片想い。 将来への不安を感じ始めていた矢先、 専門学校の生徒から学園祭で行う ファッションショーのモデルにと声をかけられる。 やがて、リーダー格のジョージの情熱に巻き込まれて・・・ 出演者: 北川景子・・・ 早坂紫 向井理・・・  小泉譲二(ジョージ) 山本裕典・・・ 徳森浩行 オトーサン、 「学芸会並みだね」 北川 景子 誕生日:1986/8/22 出身地:神戸市 経歴: 祖父が医師で、大阪女学院中高時代は精神科志望だが、 芸能事務所からスカウトされる。 2005年、「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」の撮影で ロサンゼルスへ行き、英会話が上達した。 明治大学商学部卒業。 主な出演作: 2006年「間宮兄弟:「水に棲む花」      「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」「チェリーパイ」 2007年「Dear Friends」「そのときは彼によろしく」      「サウスバウンド 」「ヒートアイランド」 2008年「ハンサム★スーツ」 2009年「真夏のオリオン」「わたし出すわ」 2010年「花のあと」「瞬 またたき」「死刑台のエレベーター」 2011年「Paradise Kiss」 2012年「マジック・ツリーハウス」 2013年「謎解きはディナーのあとで」「ルームメイト」 2014年「ジャッジ!」「抱きしめたい -真実の物語-」      「悪夢ちゃん The 夢ovie」 その他の出演者: 五十嵐隼士・・・ 山本大助(イザベラ) 大政絢・・・ 櫻田実和子 加藤夏希・・・ 麻生香 高橋ひとみ・・・ 小泉雪乃 小木茂光・・・ 二階堂譲一 羽田美智子・・・ 早坂保子 小林海人・・・ 山本大助(幼少期) 田中要次・・・ 清栄学園の教師 弓削智久・・・ カメラマン山口 User Rating:4.2/10( 11 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.6/10( 769 votes) Yahoo! オトーサン、 「低くて当たり前だよ」 User Reviews sinemanoteiouさん 2013年12月3日 この性格の北川景子が一番いいね ファッション界を舞台にした青春恋愛映画。 華やかで楽しくていい。 向井理は特に褒めるところはないが 北川景子は彼女の持つ勝気な美しさが光っている。 オトーサン、 「顔だけ見ていればいい映画だね」 マーク・ハントさん 2013年12月30日 北川景子ぼビジュアルと 主題歌ぐらいしか評価できません。 ストレスが溜まるのは向井理のキザな態度。 ボンボンで実績がない割には態度がデカすぎでしょう。 それで自ら天才と公言する彼は何様のつもりなんだ。 こういうステレオタイプな人間がこの業界に多いのも現実。 観ていて気持ちの良いものではなかったですよ。 恋愛もかなり薄っぺらいし、いかにも少女マンガという感じ。 衣装には関心ありませんが、 ジャガーのXJSコンバーチブルはカッコイイ!!


男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

オトーサン、 「何か変だね」 冒頭の姥捨てシーンが、半煮え。 うまく本編に接続していません。 原題:男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(1985) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:108分 あらすじ: 寅さんは、ポンシュウと五島列島を訪れる。 転んだクリスチャンの老婆を助けるが、 彼女はその夜に亡くなってしまった。 教会での葬儀には東京から駆けつけた孫娘の若菜が参列、 とらやに戻った寅さんは若菜からの礼状を受け取った。 いつものくせで若菜を気に入った寅さんは、 手紙を頼りに彼女のアパートを訪ねるが、 同じアパートに住み司法試験を目指す酒田民夫が 若菜に夢中であることを知り、恋の指南役を買って出る。 だが寝不足のままデートにのぞんだ民夫は、 緊張のあまり飲み過ぎてしまい・・・ 出演者: 渥美清 ・・・ 寅さん 樋口可南子・・・ 江上若菜 平田満 ・・・ 酒田民夫 オトーサン、 「マドンナじゃないね」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ 諏訪さくら 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源吉 笠智衆・・・ 御前様 関敬六・・・ ポンシュウ 美保純・・・ 小島あけみ マキノ佐代子・・・ ゆかり 笠井一彦・・・ 中村 杉山とく子・・・ 小春 谷よしの・・・ 電車を待つ行商のおばさん 梅津栄・・・ 旅の雲水 園田裕久・・・ 印刷会社の面接官 松村達雄・・・ 牛山教授 初井言栄・・・ 江上ハマ User Rating:5.6/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.1/10( 127 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 User Reviews ymo1191さん 2008年7月26日 シリーズ第35作 今回は、夏の五島列島が美しく、 夏のイメージが満載のお盆時期の封切映画です。 夏の五島列島、キリシタンの白い十字架、 涼を感じる教会の中の荘厳さ。 寅さんの映画はボーダーレス社会の具現化であり、 今回は、仏教、キリスト教をも隔てない、 宗教の隔たりすら超越した博愛の寅さんが 人情劇を披露します。 マドンナは樋口可南子さんで、 タイトルに”恋愛塾”とあるように、 マドンナとそれに恋する平田満に恋愛の手ほどきをするのが、 寅さんです。 博愛主義者です。 オトーサン、 「若者2人、魅力ないね」 とらやさん 2011年1月10日 物足りない シリーズの低迷期を象徴する作品だとは思いますが、 樋口可南子演じる若菜のマドンナ像がいいし、 前半の長崎の五島でのおばあさんとの出会いもいい作品です。 しかし寅さんと若菜の関係が微妙。 若菜が柴又を訪れた際に、若菜に柴又を案内するのに 寅さんは家で待っていて満男に行かせるのですが、 この辺が淋しいなあ・・・・。 で、その後の話も寅さん自身も若菜に好意を抱いているものの マドンナに恋する、お馴染みの不器用な青年の恋に 手を貸す話がメインになります。 古典的な手を使い2人でデートさせる、まではいいのですが、 そこに寅さんが全く絡まない2人のデートを延々と見せる。 このデートの雰囲気はとてもいいのですが、 その後も寅さんの話ではなくこの2人の話が続いていきます。 しかしこれは「男はつらいよ」ですからね。 やはり物足りないものを感じてしまいます。


フェイシズ

オトーサン、 「午後ロードかぁ」 でも、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演なので期待しましょう。 この映画で、ひとつ勉強しました。 ・相貌失認 原題:Faces in the Crowd (2011) 監督:Julien Magnat 脚本:Julien Magnat/ Agnès Caffin/ Kelly Smith Genre:Crime / Drama / Mystery Country: USA / France / Canada / UK Language: English 上映時間:103分 あらすじ: ニューヨークで、殺人鬼が暗躍中。 アンナは、恋人ブライスとの結婚を控えていた。 ある日、殺人現場を目撃してしまう。 犯人に襲われ、相貌失認となってしまう。 恋人や親友どころか、鏡に映る自分の顔さえも認識できない。 刑事ケレストに協力を依頼されるが、犯人の顔もわからない・・・ 出演者: Milla Jovovich ・・・ Anna Merchant(アンナ) Michael Shanks ・・・ Bryce(ブライス) Julian McMahon ・・・ Detective Kerrest(ケレスト刑事) オトーサン、 「いい女優だね」 1975年生まれですから、 この映画の上映時には、御年36歳、 それにしては、老けています。 「バイオハザード」シリーズで身体を酷使したせいでしょう。 MILLA JOVOVICH ミラ・ジョヴォヴィッチ 誕生日 1975/12/17 出身 ウクライナ・キエフ ユーゴスラビア人の医者の父と 旧ソ連人の女優の間に生まれた。 幼少期とウクライナとロンドンで過ごし、 5歳の時、一家で南カリフォルニアに移住。 11歳の時「トゥー・ムーン」でデビュー。 1997年、リュック・ベッソン監督と結婚するが、離婚。 2007年、ポール・W・S・アンダーソン監督との間に第一子出産。 出演作 1988年「トゥー・ムーン」 1991年「ブルーラグーン」 1992年「カフス!」「チャーリー」 1997年「フィフス・エレメント」 1998年「ラスト・ゲーム」 1999年「ジャンヌ・ダルク」 2000年「ミリオンダラー・ホテル」 2001年「ズーランダー」「めぐり逢う大地」 2002年「バイオハザード」「ダミー」       「ノー・グッド・シングス」「プリティ・イン・ニューヨーク」 2004年「バイオハザードⅡ アポカリプス」 2006年「ウルトラヴァイオレット」 2007年「バイオハザードⅢ」 2009年「パーフェクト・ゲッタウェイ」 2010年「バイオハザードⅣ アフターライフ」「ストーン」      「カリフォルニア・ガール ~禁じられた10代」 2011年「リセット」「フェイシズ」「エターナル -奇蹟の出会い-」       「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」 2012年「バイオハザードV:リトリビューション」 その他の出演者: Nels Lennarson ・・・ Detective Kerrest #1 Chris Kalhoon ・・・ Detective Kerrest #2 David Atrakchi ・・・ Lanyon David Ingram ・・・ Bryce #2 Anthony Lemke ・・・ Bryce #3 Sarah Wayne Callies・・・ Francine Marianne Faithfull・・・ Dr. Langenkamp Valentina Vargas ・・・ Nina Medina Hahn ・・・ Nina #4 Sandrine Holt ・・・ Nina #6 User Rating:5.7/10( 12,374 votes)IMDb User Rating:5.8/10( 278 votes) Yahoo! オトーサン、 「最後がひどい」 User Reviews Wizard-8さん Victoria, BC 2013年5月2日 面白いアイディアだが、結果にはがっかり この連続殺人犯の映画の背後にある考え方- 女性証人が怪我して連続殺人犯の顔を認識できない、 というのは、変わっている。 障害に苦しんでいくつかの興味深いシーンがある。 しかし、全体として、機能していない。 一つの理由は、予算だ。 非常に安っぽく見えることはないが、 コスト削減が透けてみえる。 失敗の主な理由は、連続殺人犯のシーンが面白くないのだ。 他の連続殺人犯映画と比べて、サスペンスが足りないのだ。 皮肉なことに、興味深いシーンは、 日々の生活で、主人公が障害に苦しんでいる様子だ。 正直なところ、連続殺人という筋書を捨てて、 女性の身体障害を真剣に扱った映画を作ったなら、 かなり良くなっただろう。 追記;14人ものエグゼクティブ・プロデューサーがいるの? オトーサン、 「同感」 hitomiさん 2014年5月30日 視点が面白かった 何の予備知識も持たずに観始めたのが 良かったのかどうかはわからんけど、 あたしは面白いと思った。 コレを今書きながら 他の人たちのレビューを読んでみたけど、 結構評価低めなのは逆に不思議・・・ ま、殺人現場の目撃者をつけ回す犯人 と言うパターンは有りがちだけど、 この場合、アンナが記憶喪失にはならずに 相貌失認っていう 非常に珍しい症状になってしまったことが ポイントであり、面白い要素だと思う。 しかも、打ちどころが悪くて 記憶喪失になってしまった場合ってのは、 ふとしたきっかけで記憶が戻るパターンだけど、 アンナの様な症状になってしまうと 一生その症状が治らない。 ってとこも味噌だったんじゃないかなぁ・・・ 自分や自分の父親の顔も判らなくなっちゃうって どんだけ怖いんだろ? マイナスポイントとしては 自分の症状が改善されないって事を 恋人のブライスに打ち明けなかった事と ケレストがあのタイミングで ヒゲをそってしまった事かな~


不毛地帯

オトーサン、 「瀬島龍三さんがモデルだ」 若い頃、ある意味で畏敬の念を覚えていました。 政財界の影の仕掛け人でした。 でも、航空機汚職事件に関与していたとは・・・ 原題:不毛地帯(1976) 監督:山本薩夫 原作:山崎豊子 脚本: 山田信夫 Genre:Drama/Suspence 上映時間:181分 あらすじ: 壱岐正はシベリアで11年間、拘留され、 帰国後、浪人生活を送っていたが、 大手商社・近畿商事の大門社長に 戦時中の陸軍作戦参謀だった手腕を買われ、 航空自衛隊の次期戦闘機の入札を任せられる。 戦時中の苦い記憶もあり、 複雑な思いで大仕事に取り組むことに・・・ 出演者: 仲代達矢 ・・・壱岐正 丹波哲郎・・・ 川又空将補 山形勲 ・・・ 大門近畿商事社長 小沢栄太郎・・・ 貝塚官房長 大滝秀治・・・ 久松経企庁長官 オトーサン、 「丹波哲郎さんが好きだけど」 その他の出演者: 神山繁・・・ 里井専務 田宮二郎・・・ 鮫島東京商事航空機部長 日下武史・・・ 小出航空機部員 小松方正・・・ 芦田二佐 加藤嘉・・・  原田空幕長 高橋悦史・・・ 警視庁捜査二課長 井川比佐志・・・毎朝新聞田原記者 仲谷昇・・・ 与謝野外国部長 山本圭・・・ 塙ロスアンゼルス駐在員 北大路欣也・・・ 海部ニューヨーク駐在員 石浜朗・・・ 柳社長秘書 内田朝雄・・・ 山城防衛庁長官 藤岡重慶・・・ 秦関東軍参謀長 神田隆・・・ 佐橋大蔵大臣 辻萬長・・・ 木村二佐 青木義朗・・・ 石原司令官 八千草薫・・・ 壱岐佳子 秋吉久美子・・・壱岐直子 藤村志保・・・ 川又久代 永井智雄・・・ 毎朝新聞政治部長 山口崇・・・ 兵頭繊維部員 嵯峨善兵・・・ 梅津大本営参謀総長 User Rating:6.3/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.9/10( 122 votes) Yahoo! オトーサン、 「随分、評価が分かれたね」 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 大滝秀治 User Reviews 真壁六郎太さん 2007年2月22日 二度とつくれない 74年版華麗なる一族が見つからなかったので 試しに借りたら当たりが出たという感じ。 前半は淡々と話が進むだけで眠くなるのですが 我慢してみてください、後半がらりと変わり俄然面白くなります。 始まる前の「特定のモデルはいっさい…」からして笑わせるのですが 山崎豊子ファンを納得させる出来だと思います。 小沢栄太郎の演技が秀逸です。 あの丹波哲郎が可愛く見える程です。 登場人物でなくとも「このやろーっ」と胸ぐらつかみたくなります。 解説欄の血みどろとか実弾という表現が誤解を招くと思いますが、 仁義なき戦いのようなヤクザ映画ではありませんので念のため。 昔だから出来たキャスティング。 華麗なる一族や白い巨塔はつくれても この不毛地帯はもう二度とつくれないでしょう。 余談ですが料亭のシーンで 今では貴重な太鼓持ちのお座敷芸が見れます。 古典芸能に興味のある方は要チェックです。 オトーサン、 「巨悪は、懲りないね」 田中角栄首相がロッキード事件で逮捕されたのに、 また、この事件を起こすとは・・・」 toy_utさん 2014年1月4日 第1次F-Xとダグラス・グラマン事件汚職 戦争で生死の分かれ目で築かれた戦友との信頼関係で 元帝国陸軍中佐で参謀の近畿商事の壱岐正 (仲代達矢が演じ実話では伊藤忠商事の瀬島龍三)が 一旦決まっていた機種からひっくり返していく話。 戦前の大本営参謀も戦後の株式会社の部長級以上決議、 政治での決議は、結局、数人の人間関係で決まっていく。 大本営発表だって、国防会議だって後付け了承ためのもの。 真面目にやることを虚しくさせる。 赤紙1枚で死んでいった人達が可哀想。 参謀が出した作戦で何万人の人が死んだことが引き合いに出され、 それに対して何とも思っていないような台詞がある。 山崎さんの真実を暴く姿勢が細部まで行き渡っている。 日本の航空自衛隊の次期主力戦闘機導入計画F-Xに関して、 必ず政治的な汚職と賄賂が付きまとい、 第1次、第2次と国会で大騒ぎとなった大事件となっているが、 山崎豊子さんが小説化し暴き現在の不正防止に活かしたもの。 でも瀬島龍三とかかわりのあった岸信介、中曽根康弘などの 政治家の立場は揺るがず内閣総理大臣となっていく。 結局第4次F-Xでも、F-22A、F/A-18E/F、F-15FX、F-35、 フランスのラファール、欧州のユーロタイフーンから、 F-22Aがアメリカから断られると、一気にF-35に決まる。 比較表もあとで取り繕ったようなものが 添付されるがキナ臭さがつきまとう。 金が絡むと人間性が歪み、心が腐敗する。 厳しい権力争い・利権争いがそうさせるのだろうが、 その勝者が政治家や官僚、会社で出世していく人なのだろうが、 本当はいつまでも清廉潔白な人が少しでもいて、 こういう映画の題材が無くなることを切望する。


春との旅

オトーサン、 「リア王が下敷きかな?」 老いた王が、2人の娘に頼るが、 裏切られて荒野をさまよい、 次第に狂気にとりつかれていく・・・ 原題:春との旅(2009) 監督・原作・脚本:小林政広 Genre:Drama 上映時間:134分 あらすじ: 4月の北海道・増毛。 海辺のあばら家に暮らす老漁師・忠男。 妻を失い、財産もなく、足が不自由となり、 独りでは生きていけない。 孫娘の春は、母を亡くして以来、 忠男を支えるため小学校の給食係として働いている。 廃校となって春は職を失い。生活が行き詰まる。 2人は、忠男の受け入れ先を求めて、 疎遠となって久しい忠男の姉兄弟たちを訪ね歩く・・・ 出演者: 仲代達矢・・・ 中井忠男 徳永えり・・・ 中井春 オトーサン、 「仲代のひとり芝居だね」 その他の出演者: 仲代達矢・・・ 中井忠男 徳永えり・・・ 中井春 大滝秀治・・・ 金本重男 菅井きん・・・ 金本恵子 小林薫・・・ 木下 田中裕子・・・ 清水愛子 淡島千景・・・ 市山茂子 柄本明・・・ 中井道男 美保純・・・ 中井明子 戸田菜穂・・・ 津田伸子 香川照之・・・ 津田真一 User Rating:6.2/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.9/10( 396 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 日本映画プロフェッショナル大賞 ・ベスト10 第5位 User Reviews ユーカラさん 2010年6月12日 例によって、ゴーストタウンのごとく 往来のまるで無い殺風景な地方の街路。 『バッシング』でも、『愛の予感』でも、 小林作品に登場する「北の辺境」は 無機質で人間味を欠き、 主人公らの殺伐とした心象の反映といった具合で 一面的に捉えられる。 それでもこの作品は オーソドックスな脚本の趣向によるものか、 東北や道南地区(牧場シーン等)の 生活感のある暖色系のロケーションや、 徳永えりの羽織るジャケットの印象的な赤が 作品に温かみをもたらしている。 『白夜』ほどではないにしろ、 佐久間順平の音楽は心情説明的で 少々押し付けがましいなど不満もあるが、 祖父と孫娘のツー・ショットと歩行、食事、 その様々なバリエーションと反復表現にはやはり妙味がある。 序盤の拒絶の身振りから、 旅館の二階と一階それぞれの窓から外を見る二人のショット、 仙台の大通りのベンチで肩を寄せ合い眠る二人のショット、 腕を組み牧場の坂を駆け下りていく二人のショット、 そして冒頭と対になるラストの電車シーンへと、 二人が横並びとなるシーンは触れ合いの所作とともに 滋味と幸福感を醸していく。 また、味覚以上に活力としての食事が描かれるのも また小林作品独特の味だ。 ラーメンのスープ、コップの水も必ず飲み干させている所が良い。 その他、印象的な細部として、 配膳する徳永の手付きをさりげなく見守る淡島千景の視線。 一泊目の夜、旅館の風呂場で 徳永が口ずさむ歌声の澄んだ響きなどが忘れ難い。 オトーサン、 「同感!」 黒美君彦さん 2010年10月31日 人生という名のロードムービー 人生もまたロードムービーのようなものだから。 中井忠男(仲代達矢)は姉兄弟を訪ねていくが、 それは忠男だけでなく、 それぞれの半生をも映し出す旅でもある。 この少子化の核家族時代、 訪ねていく兄弟がいるだけでもいいのかも知れないのだが…。 そこで直面する現実。拒絶。 孫娘との旅は、ロードムービーとしては お約束ではあるが、春(徳永えり)の内面はやや弱い。 彼女が行き場のない“おじいちゃん”と ずっと暮らそうと決意する過程が薄いように思うのだ。 一方、忠男をめぐる姉兄弟たちは それぞれ豪華キャストを配しただけあって説得力がある。 淡島千景なんて撮影時84歳?とは思えない艶やかさ。 正直いって春は淡島千景の旅館で働き、 忠男は戸田菜穂の「一緒に住みませんか?」という申し出に応じれば、 すべて収まるような気もするが…(即物的か…笑)。 東北、北海道の鄙びた町でのロケが、 何とも裏びれた人生を象徴するような作品だったが、 同時にローカルの魅力に溢れた作品だともいえる。 仲代達矢が荒くれた漁師の末路には見えず、 溢れる知性を感じとれてしまうのが、 この作品にとっては寧ろ逆効果か。 オーソドックスではあるが、 なかなか見応えのある作品ではあった。 ラストは少々安直な気もするのだが…。 ただ連れ合いは 「あれしかラストは考えられなかった」と評していたが…。


男はつらいよ 寅次郎真実一路

オトーサン、 「サラリーマンはつらいよ」 寅さんが酒場で意気投合した富永健吉は、 遠距離通勤者です。 牛久から日本橋まで、1時間半。 同じような身分だったので、その気持ちよくわかります。 原題:男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:107分 あらすじ: 寅さんは、上野の居酒屋で証券マンの富永と話が弾む。 酔いつぶれた富永を牛久沼の自宅に送り届けて、 富永の妻の美しいふじ子と出会う。 人妻と知りつつもふじ子に淡い恋心を抱く。 ところが、ふじ子から富永が失踪したことを聞かされ ふじ子や息子の隆をとらやに招待したり、 ふじ子の力になろうとする。 そして二人は、富永の故郷鹿児島を訪ねるのだが・・・ 出演者: 渥美清・・・ 寅さん 大原麗子・・・富永ふじ子 米倉斉加年・・・ 富永健吉 オトーサン、 「やはり、マドンナは大事だね」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・諏訪さくら 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源公 笠智衆・・・ 御前様 笠井一彦・・・ 中村 マキノ佐代子・・・ ゆかり 美保純・・・ 小島あけみ 谷よしの・・・ 鹿児島の旅館の仲居 関敬六・・・ 寅次郎のテキヤ仲間 桜井センリ・・・ タクシー運転手 風見章子・・・ 和代 米倉斉加年・・・ 富永健吉 津島恵子・・・ 静子 辰巳柳太郎・・・ 進介 User Rating:6.6/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.7/10( 153 votes) Yahoo! オトーサン、 「大原麗子のおかげで、1点増!」 User Reviews やっぱりユクムクさん 2012年9月30日 これはいいね!いろんな人がいてイイんです これはいいね! 当時リバイバルブームになっていた 怪獣映画の要素も取り入れて 冒頭の掴みの夢の世界から大笑いですw たまたま焼き鳥屋さんで知り合いになった 証券会社社員(米倉斉加年)と寅さんの交流を通じて、 ロボットのように働くことだけが使命で美徳とされていた 80年代前半当時のサラリーマンの様子が生々しく描かれています。 まだパワハラや、セクハラなんて言う言葉はもちろん、 過労死と言う言葉や観念さえない時代。 労働者の人権意識が開花する前夜の時代の話ですね。 必死に働いて手に入れた一戸建て。 美しい妻や出来のいいわが子。 豊かになった日本。 それでも満たされない人間の悲哀が叫ばれた時代。 今回はマドンナの大原麗子さんが 最初から夫を愛する人妻ということもあり、 寅さんのお熱も控えめ。 その分、豊かさとは?幸福とは? と言うようなテーマに的が絞られています。 映画の中では家族との触れ合いということが 幸せの基本となっていますが、 多様化する今の世の中では一人で生きてもいいし、 人に迷惑をかけなければ色んな生き方があっていいと思います。 大切なのは自分と違うからと言って他人を蔑んだり、 色目で見たりすることでしょう。 家族とのふれあい、多くの友人との交流っていうのも 人によっては一方的な押し付けしかないわけで、 この映画の描かれたロボット型サラリーマンの 美徳の押し付けと変わらないんですよ。 最近は仲間を絶対守る!とか、 友達は見捨てない!とか珍妙な映画が多いので忌避気味w いろんな人がいてイイんです。 違いを認め合う。 関わらなくてもいいから。 これが大事だと思います。 程よい寅さんの笑いと、 大原麗子さんや薩摩半島の美しさをたっぷり堪能できる良作です。 今の時代でも考えさせるテーマが詰まっています。 皆さんにオススメ! オトーサン、 「そう、米倉斉加年がいい!」 とらやさん 2011年2月316日 これは第34作。 第33作は「夜霧にむせぶ寅次郎」で、 第35作は「寅次郎恋愛塾」と 評価が厳しい作品が続く低迷期にあって 寅さんが出会う、 ある夫婦の人物像と演じる二人の巧さが印象深い作品です。 2度目の登場となる大原麗子は本作のマドンナ像もいいし、 何と言ってもその夫を演じる米倉斉加年がいい! エリートといえばエリートでしょうが 人の良さがとてもよく出ていて、 遠距離通勤と激務で疲れ果てる日々に いつも思い出すのは故郷鹿児島の枕崎。 そんな日々の中、焼き鳥屋で ふわふわと風の向くまま気の向くまま日本中を旅する 寅さんと出会ってしまい、 全てを放り出して故郷に旅に出たくなる気持ちが とてもよく伝わってきます。 (旅先の旅館の宿帳に「車寅次郎」と書いた気持ちも分かりますね…) 大きな盛り上がりのある作品ではないですが、 そんな夫婦と寅さんの微妙な関係の見せ方に いつもより落ち着いた味わいがある作品です。


男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

オトーサン、 「釧路か、元気かな?」 原村の懇意にしていたひとの愛娘が 釧路のお寺に嫁いだのです。 原題:男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 監督:原作: 山田洋次 脚本:山田洋次 / 朝間義隆 Genre:Drama 上映時間:102分 あらすじ: 霧が深い釧路。 寅さんは風子に出会う。 寅さんの楽しい話に打ち解けて、 風子は、一緒に気ままな旅をしたいと言い出すが、 キッパリと断った。 風子は、ツッパっているが、優しい娘だった。 幸せな結婚をして欲しいと願っていたが、 オートバイショーの花形トニーが現れると、 風子は、トニーについて行ってしまう・・・ 出演者: 渥美清・・・ 寅さん 中原理恵・・・木暮風子 渡瀬恒彦・・・トニー オトーサン、 「中原理恵のマドンナは、失敗」 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・諏訪さくら 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源公 笠智衆・・・ 御前様 関敬六・・・ ポンシュウ 美保純・・・ 小島あけみ 秋野太作・・・ 川又登 笠井一彦・・・ 中村 マキノ佐代子・・・ ゆかり 谷よしの・・・ 釧路の旅館の仲居 人見明・・・ 理容店主 谷幹一・・・ 黒田 文野朋子・・・きぬ 加藤武・・・ 金吾 佐藤B作・・・ 福田栄作 User Rating:5.2/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.6/10( 120 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いスコアだ」 User Reviews とらやさん 2010年9月21日 シリーズ中かなり評価の低い作品。 でも前半は幾つか見所がありました。 まずは冒頭懐かしの登が登場! あまりにも短くあっけなく別れる再会でしたが、 シリーズ初期の愛すべきキャラクター、登の登場が嬉しかった。 その後寅さんは北海道に渡る。 そこでマドンナと出会い、 宿屋で訳ありサラリーマン風の男と出会い、 しばし3人で行動を共にし、 そのサラリーマン風の男が女に会いに行くのに同行する。 場所は北海道。 似たような話が過去にあったぞ・・・ そうそう、シリーズ屈指の名作「相合い傘」だ。 ここまでは悪くないのですが、その後が盛りあがらず・・・ もう一人登場するサーカスのバイク乗りのクールな男トニーが 寅さんの世界観にどうも馴染んでおらず、 肝心の風子と寅さんが柴又帰郷以降 ほとんど一緒のシーンが無かったのも残念でした。 満男が中学校に入学し、タコの愛娘あけみが結婚し、 登もカタギになって結婚して娘が生まれていて、 妙に時の流れを感じる作品であり、 寅さんとさくらや博、満男が旅先で 一緒のラストシーンというのも珍しい作品でした。 オトーサン、 「フーテンの風子か、なるほど」 tkr_dvdさん 2011年10月30日 低評価に待った! 全48作を3つに割ると この33作目はちょうど後期の始まり。 寅さんを取り巻く環境にも変化が出て来る 初期には振られてばかりだったのが、 ここ数作では自分を省みて 相手を幸せにできないと身を引くことが増えた。 さくらの子供は中学生になり、たこ社長の娘は結婚、 街で出会ったかつての弟分は堅気になって結婚し子供も出来て、 「まだこんなことやっているんですか」と言われる始末 やはり真面目に生きるのだったなあと後悔しているところへ かつての自分を見るようなフーテンの風子と出会う。 道を踏み外そうとしている彼女を説得し、 同じく渡世人の若い男に 「彼女から手を引いてくれ」と頭を下げる寅さん。 そこにあるのはもう恋愛話じゃないんだよね それもあってか評価が低いようだけど、 順番に見てくれば、 これはマンネリを打破した名編でしょう。 ただし最後の熊は余計、 まあシリアスにやりすぎたことに対する 山田監督の照れ隠しなのかな。


社長漫遊記

オトーサン、 「森繁の魅力、全開だね この社長シリーズは、好評で33作もあります。 どこかのTV局で、全編放映してくれないかな? 原題:社長漫遊記(1963) 監督:杉江敏男 脚本: 笠原良三 Genre:Drama 上映時間:92分 あらすじ: 太陽ペイント社長・堂本は、帰国後、西洋かぶれになり、 怪しげな英語を連発し、一切の接待を禁止する。 英語堪能と分かった秘書の勝子の給料を大幅アップ。 塗装を担当した若戸大橋の開通式出席のため、 山中営業部長、木村秘書課長らを伴って 北九州へと出張することになるが 〆奴との浮気に心を弾ませる・・・ 出演者: 森繁久彌 ・・・堂本平太郎 加東大介 ・・・山中源吉 三木のり平 ・・・多胡久一 小林桂樹 ・・・木村進 フランキー堺 ・・・ウイリー田中 池内淳子 ・・・〆奴 オトーサン、 「脇が実にいいね」 常連の加東大介、三木のり平、小林桂樹、 いづれも、いい持ち味を出しています。 その他の出演者:  雪村いづみ ・・・上野勝子 久慈あさみ ・・・妻あや子 中真千子 ・・・娘可那子 江原達怡 ・・・その夫周二 英百合子 ・・・母てつ 東郷晴子 ・・・妻よし子 淡路恵子 ・・・れん子 藤山陽子 ・・・大浦タミエ ジョージ・ルイカー ・・・ジョージ 河津清三郎 ・・・権藤 塩沢とき ・・・ホステスA子 峯丘ひろみ ・・・堂本家女中 小沢憬子 ・・・天婦羅屋女中 中野トシ子 ・・・河童旅館の女中 大友伸 ・・・マリリンの客 User Rating:6.0/10( 20 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎない?」 User Reviews じぇろにもさん 2011年11月24日 欧米視察帰り 40作近くあった長寿「社長シリーズ」の第21作。 今観ても、馬鹿馬鹿しくもあるが、 とても親しみを持って楽しめた。 この作品では毎度の森繁社長の浮気失敗は 当然なのでしょうが、小林桂樹の恋の行方が気になった。 でも出演者みんな若かったなぁ。 オトーサン、 「同感!」 高度成長期のあれこれを思い出します。 おうち大好きさん 2007年9月29日 ストーリー自体は毒にも薬にもならない内容。 森繁社長のおそらくこれはアドリブだろうな と思われる箇所満載の軽妙なお芝居 それを取り巻く、小林桂樹・加東大介・三木のり平の スリーアミーゴスとの絶対的な予定調和。 三木のり平の宴会芸は古典的ですが、物凄く面白い。 これは名人芸と言っていいでしょう。 それに怪しげな日系人役、フランキー堺 脇を固める女優陣、久慈あさみ、淡路恵子、 池内淳子、塩沢ときなどが色を添える。 高度経済成長真っ只中に作られた作品 若戸大橋開通などが映され、 「日本はまだまだこれから発展するぞ」とばかりに 夢も希望もあった時代だったのだと再認識 駅前シリーズと並んで、 こんな他愛の無い笑いが盛り込まれた映画がシリーズ化され、 それを喜んで受け入れた世の中はある意味、平和です。 成熟してしまった現代日本は 一体これからどんなふうに進んでいくのだろうかと そんなことが頭を過ぎった作品でした。


僕のピアノコンチェルト

オトーサン、 「すべてが思い通りにか、いいね」 映画の楽しみのひとつは、そんな夢を見させてくれること。 スイス映画で、題材が山岳でないというのは、貴重です。 原題:Vitus (2006) 監督:Fredi M. Murer 脚本:Peter Luisi / Fredi M. Murer / Lukas B. Suter Genre:Drama / Music Rated PG for mild thematic elements and language Country: Switzerland Language: Swiss German / English 上映時間:100分 あらすじ: 少年ヴィトスは、神童。 期待過剰の両親レオとヘレンは、 息子を一流音楽学校に通わせようとするが、 祖父と過ごす時だけ心が安まった。 やがて12歳となったある日、 ヴィトスはマンションから落ちる。 事故の後遺症で高いIQもピアノの才能も失い、 普通の男の子になってしまうのだが・・・ 出演者: Teo Gheorghiu・・・Vitus von Holzen(ヴィトス 12歳) Fabrizio Borsani ... Vitus(ヴィトス 6歳) Julika Jenkins・・・ Helen von Holzenr(ヘレン) Urs Jucker ・・・Leo von Holzen(レオ) Bruno Ganz ... Grandfather(祖父) オトーサン、 「黒見さん、よく調べたね」 主演のテオ・ゲオルギューくんは、実在人物。 92年にチューリッヒに生まれ、 両親は亡命ルーマニア人、 ロンドン郊外の名門、パーセル・スクールでピアノを学び、 ドイツで行われた 「若いピアニストのためのフランツ・リスト・コンクール」 10歳~13歳部門で優勝した“神童”だとか。 その他の出演者: Eleni Haupt・・・ Luisa Kristina Lykowa・・・ Isabel - age 12 Tamara Scarpellin・・・i Isabel - age 19 Daniel Rohr・・・Hoffmann jun. Herbert Schwientek・・・Hoffmann sen. Heidy Forster・・・Gina Fois Daniel Fueter・・・Direktor Konservatorium Livia S. Reinhard ・・・Kindergärtnerin Susanne Kunz・・・Primarlehrerin Thomas Mathys・・・Arzt User Rating:7.7/10 ( 3,706 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 566 votes) Yahoo! オトーサン、 「心温まる佳作」 User Reviews muri73さん Switzerland 2006年2月15日 名演奏 神童は、普通の少年になりたい。 親の指図など受けたくないのだ。 良い演技のある魅力的な物語である。 少年を演じるのは、本物の神童で、 誰もが驚くほど見事にピアノを弾く。 祖父役は、「ヒトラー ~最期の12日間~ 」を演じた どんな役でもこなせる信じられない才能の持ち主だ。 本作には、銃撃戦も、車の衝突も、ヌードもない シンプルで、心温まる物語。 多忙な日々の生活から、2時間、癒してくれる。 ステキで、魅力的で、 物静かな映画だが、実にいい。 オトーサン、 「オジイチャンがいいねー」 ジーナさん 2008年10月5日 子の心、親知らず 子供の天才ぶりを妬まなければ 楽しめるんじゃないでしょうか(爆) 確かに音楽の才能もあって勉強もできて 柔軟な思考力を持つなんて羨ましいですがね。 感動作って感じではないけれど、 微笑ましい描写や少年の初恋、突っ走る親の熱意など 興味深く鑑賞できました。 主人公の頭が良すぎるゆえ、 苦悩している様子が無いのが物足りないですが ユーモアも散りばめられ、 全体的に温かさを感じることが出来ました。 久々にもっと観ていたいと思える癒し作品でしたね。 クラシック音楽に乗せて綴られる 語り口のライトなヒューマンドラマなので 重厚なドラマが苦手な方にもオススメです。 今まさに子育て中の方にもオススメですかね。 もし子育てでトゲトゲしているなら、 穏やかな気持ちにさせてもらえるでしょう。 まぁ・・・おじいちゃんと子供の組み合わせに 大ハズレは無いって事で(笑) しかし、何より小さい頃のヴィトス君がとにかく可愛い♪ ニュー・シネマ・パラダイスのトト以来の可愛さでした。 だから成長したヴィトスを見たときに落胆せずにはいられなかった(爆) 実際、天才少年なのは彼のほうなんだけど(笑) 学習;決心がつかないときは、大事なものを手放してみる。


スリー・リバーズ

オトーサン、 「午後ロードか」 でも、なんとブルース・ウィリス主演です。 これは、期待できそうです。 (以前、見ています。索引No.2597をご覧ください) 原題:Striking Distance (1993) 監督:Rowdy Herrington 脚本:Rowdy Herrington/ Marty Kaplan Genre:Action / Crime / Mystery Rated R for violence, strong language and a sex scene 上映時間:102分 あらすじ: スリーリバースシティのピッツバーグ。 アルゲイニー川とモノンガヘイラ川が合流して オハイオ川になったところが市街地。 市警察のハーディ刑事は、代々警察官一家。 従兄弟ジミー刑事の暴行を認める証言をし、 相棒を裏切ったとして、警察内部で白眼視されていた。 ある日、警部の父親と共に、連続婦女殺害犯を追跡するが、 追跡途中で車が横転し重傷を負う。 その間に犯人はトーマスの父親を射殺して逃走。 すぐに容疑者が逮捕されるが、 トーマスにはとうてい真犯人とは思えなかった。 二年後、殺人課からリバー・レスキューに転属となる。 殺人課主任となった叔父ニックと捜査方法をめぐって決裂、 新しいパートナーのジョーが協力してくれるが・・・ 出演者: Bruce Willis ・・・Det. Thomas Hardy (ハーディ) Robert Pastorelli ・・・Jimmy Detillo(ジミー) Sarah Jessica Parker ・・・Jo Christman/Emily Harper (ジョー) Dennis Farina ・・・Captain Nick Detillo (ニック) オトーサン、 「やはり、ブルース・ウィルスはいいね」 その他の出演者: Tom Sizemore ・・・Danny Detillo Brion James ・・・Detective Eddie Eiler Timothy Busfield ・・・Tony Sacco John Mahoney ・・・Captain Vince Hardy Andre Braugher・・・ District Attorney Frank Morris Tom Atkins ・・・Sergeant Fred Hardy Mike Hodge ・・・ Captain Penderman Jodi Long ・・・Kim Lee Roscoe Orman ・・・Sid, Eddie Eiler's Partner Robert Gould ・・・Douglas Kesser Gareth Williams ・・・Chick Chicanis Billy Hartung ・・・Boat Preppie User Rating:5.7/10 ( 29,007 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 888 votes) Yahoo! オトーサン、 「思ったより、低いね」 User Reviews refinedsugarさん Nova Scotia, Canada 2001年6月21日 チャンスを与えろ パターン化されたブルース・ウィリス映画だ。 そう認めなければ、うそになるだろう。 これまで、ハードボイルドの警官を見事に演じてきた。 だが、彼に、チャンスを与えよう。 こんどのウィルスは、ハーディ役だ。 警官一家の一員で、事態はまずいことになっている。 (略:あらすじ紹介) この映画は、基本的なレベルで成功している。 - 面白いのだ。 確かに、物語はたるんでおり、 驚きは、やや古いタイプだが、楽しい。 ウィリスは、深刻に見える。 殺人犯をスリー・リバーに捜している。 観客の関心を保つ十分なサスペンスがある。 そして、物語のマイナーなひねりも、良いペースだ。 一方、脇役陣は、生き生きしている。 そして、視聴者は、こうつぶやく。 「どこかで彼を見たことがあるかな?」 「そんなことあったっけ」 (略:あらすじ紹介) 人々がどう考えているか、読んでみた。 「アホな映画だ、サスペンスやスリルを欠いている」 スマートな物語だった、 ダイハードのように、 次に何が起こるかわからないし、 どういった結末になるかも分からない。 もちろん、そんなことはない。 ウィリス映画の初心者には、満足できるものだ。 今でも、"赤ずきんちゃん"の歌の戦慄を忘れられない...! オトーサン、 「カーチェイスも、リバーチェースも、中途半端だね」 ジーナさん 2011年2月5日 リバーパトロール ピッツバーグを舞台に、 連続殺人事件と警官一族の身内モメを描いた サスペンスアクションです。 ポリスアクションとしてはそこそこ楽しめますが、 サスペンスとしてはイマイチでした。 まず、キャスティングがストーリーを暗示しているようなものなので 犯人探しを楽しむ事ができません。 だから、もう少し主人公がハメられていくような 面白みがあっても良かったと思います。 せっかく過去の女たちが被害者になっているというのに それが生かされているとは思えませんでしたね。 一人で真犯人を探すのは王道パターンなので構いませんが、 そこに至るまでに追い詰められるような緊迫感が欲しかったです。 犯人のサイコぶりも中途半端なのでインパクトも無いんですよね。 終盤急ぎ足になってしまったのも残念でした。 スピーディなボートチェイスにカーチェイスに銃撃戦など 程よくアクションの盛り込まれた作品なのですが、 不思議と記憶に残らないんですよね(爆) ブルース・ウィリスは十八番の刑事役なので 新鮮味はないけど安定感抜群です。 ヒロインはSATCのサラ・ジェシカ・パーカー・・・ 今でこそ知名度も人気も高い女優さんですが、 当時はなんて花のないヒロインなんだと思いました(爆) デニス・ファリナにトム・サイズモアといった 明らかにアブノーマルなキャスティングには違和感ありあり。 ここの役柄はもう少しクセのない役者さんが 演じるべきだったと思いますよ。 テンポは悪くないので退屈はしませんでしたが、 今観るとストーリー的にも映像的にも古臭さを感じると思います。 ※刑事モノにもリアリティを求める方には不向きです。


口笛が流れる港町

オトーサン、 「こんな映画の題名、はじめてだ」 いつ港町が出てくるかと、待っていましたが、 最後の最後まで、出てきませんでした。 原題:口笛が流れる港町(1960) 監督:斎藤武市 原作:山崎巌 脚本:松浦健郎 Genre:Action 上映時間:84分 あらすじ: 南九州の山を馬で行く滝伸次は、 途中殺し屋の太刀岡に出会い、 互いの拳銃の腕前を知る。 伸次はあるさびれた牧場にたどり着く。 経営主の相楽は毎夜酒に溺れ、 的場組の経営するバーに入り浸り、 賭博の借金が大量にかさんでいた。 的場はその弱みにつけこみ、 牧場を乗っ取りゴルフ場にしようと企んでいる。 これを知った伸次は 店に出向き地下の賭場へと案内され、 そこで太刀岡と再会するが・・・ 出演者: 小林旭・・・ 滝伸次 浅丘ルリ子・・・ 相良杏子 宍戸錠・・・ 太刀岡 オトーサン、 「全盛期の小林旭、勢いがあるね」 その他の出演者: 小高雄二・・・ 杉山 田中筆子・・・ 婆や 渡辺美佐子・・・ 君江 松本染升・・・ 相良五平 河上信夫・・・ 警察署係官 岡田真澄・・・ 白木マリ・・・ ユリ 青木富夫・・・ 近藤宏・・・ 石松 小泉郁之助・・・ 警察署主任 木浦佑三・・・ 相良信夫 山内明・・・ 的場 User Rating:6.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews 放浪紳士チャーリーさん 2006年5月6日 「渡り鳥シリーズ」第二作目。 毎回やってる事も言ってる台詞も一緒じゃん、 って馬鹿にしつつもついつい観てしまう 何やら不思議な魅力というか中毒性がある作品。 どうしてかなぁ? 小林旭がギターを爪弾きながら、 脳天鼻抜け発声法で主題歌なんかを歌うと 画面全体から、なんとも言えない詩情が漂ってくるんですよ。 脇に瞳パッチリな浅丘ルリルリが控えてたりしたら、 もうこれは完璧な一幅の絵になってます。 多分このシリーズが何作か連作で作られたのは、 宍戸錠の白黒はっきりしないおかしなキャラクターが 脇にいたせいでしょうね。 「寅さん」が好きだって方なら、 もしかしたらこのシリーズも 割と柔軟に寛容に受け入れられるかもしれないです。 騙されたと思って一度ご一見を! ロケ地宮崎なんて港町でもないのに、 タイトルにちゃっかり謳ってるミスマッチも可笑しい。 オトーサン、 「佐渡が急遽、宮崎に変更されたのか」 題名を変更する余裕がなかったようです。 シネマAさん 2006年6月26日 「渡り鳥に故郷なんてあるかよ」 まず最初に、流しのギター弾きで コルト拳銃使いの滝伸次(小林旭)という 主人公の設定を受け入れてください。 これは日活の無国籍アクション西部劇。 昭和35年の正月映画でした。 前年10月に公開されてヒットした 『ギターを持った渡り鳥』を 急遽シリーズ化することになって 短期間でつくりあげた娯楽作品。 タイトルと物語が全然かみ合っていないのは、 ロケ地が佐渡から宮崎に突然変更されたせいだとか。 そんな由来はいかにも典型的なプログラム・ピクチュア。 ですが、意外によくできていて愉しめます。 佳作。当時の勢いを感じさせます。 首に白いスカーフを巻いた主人公が馬に乗って ゆっくり登場する発端からして 西部劇ファンには堪えられない面白さ。 岩山に腰をおろして一服している 黒装束の殺し屋の太刀岡(宍戸錠)といきなり遭遇。 一触即発か。と思いきや、 優等生ヒーローと憎めないワルとのあいだに 奇妙な友情(?)が芽生えてしまう。 その後のシリーズで毎度くりかえされる定型。 何度観てもいいんですよ、これが。 宮崎と青島で野外ロケしたそうです。 自動車よりも馬車が似合う大自然の景観のカラー撮影がお見事。 町に行くと悪の親玉がキャバレーを経営していたり、 その土地のお祭りがちょうど始まったりするのはお約束。 山田洋次監督の〈寅さん〉シリーズもそうですが、 物語のマンネリズムを逆手にとって細部を工夫しながら 観光映画としても楽しめるように撮っています。 女優陣では、可憐な浅丘ルリ子も悪くないですが、 脇役の渡辺美佐子が説得力のある演技をみせている。 さすが。 監督の斎藤武市は、かつて小津安二郎の助監督をしてたひと。 おおっ、本作の助監督は神代辰巳だったんですね。 なお、上のほうに岡田真澄の名前が記されていますが、 出演していませ~ん。


さよなら、クロ

オトーサン、 「実話らしいね」 秋津高校となっていますが、 実際は、名門の松本深志高校だそうです。 60年代は、学校で犬を飼っても、おとがめなし。 いまだったら、父兄も教育委員会もうるさそうです。 原題:さよなら、クロ(2003) 監督:松岡錠司 原作:藤岡改造 脚本:松岡錠司/ 平松恵美子/ 石川勝己 Genre:Drama/Teens 上映時間:100分 あらすじ: 1960年代、長野県松本市。 秋津高校3年の亮介は登校途中に 一匹の黒い野良犬を見つけ、 弁当をその犬に分け与えてやった。 その頃、亮介のクラスでは、 生徒同士が学園祭の出し物に使う 犬の作り物を壊してしまったことで揉めていた。 そんなところへ亮介が駆けつけた時、 生徒たちは彼に着いてきた黒犬の佇まいを見て閃く。 果たしてこの本物の犬は作り物の代役に起用され、 出し物は黒犬の活躍で盛況に終わる。 これによって一躍学校の人気者となった この犬はクロと名付けられ、 校舎内に居つくようになるのだった・・・ 出演者: 妻夫木聡 ・・・木村亮介 伊藤歩 ・・・五十嵐雪子 井川比佐志 ・・・大河内徳次郎 オトーサン、 「妻夫木くん、ハンサムだね」 その他の出演者: 新井浩文 ・・・神戸孝二 金井勇太 ・・・森下賢治 佐藤隆太 ・・・斎藤守 近藤公園 ・・・宮本伸二 三輪明日美 ・・・横川町子 田辺誠一 ・・・三枝辺吾 塩見三省 ・・・草間敏 余貴美子 ・・・結城えり 柄本明 ・・・花園修造 りりィ ・・・森下照代 渡辺美佐子 ・・・牧野校長 User Rating:6.1/10( 39 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.2/10( 577 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外高いスコアだね」 日本映画プロフェッショナル大賞 ・ベスト10 第5位 User Reviews asiさん 2004年10月11日 古き良き… 犬の名演がスゴイ…。 表情も動きもまさに名犬です。 伊藤さんと井川さんが光っていたかな、と思います。 古き良き日本の高校生達がいた ノスタルジックな時代背景もよく表現されていて、 クロが暮らした亮介達の高校も とても雰囲気があって素敵でした。 クライマックスの亮介が告白するシーンが大好きです。 音楽のつけかたが切なくて…。 雪子の表情も印象的で、本当に素敵なシーンだと思います。 回り道をしたけれど幸せになった2人。 その陰にはいつもそっと見守っていたクロや友人達がいてくれた…。 財津和夫の名曲はそのまま亮介の雪子への眼差しと重なって、 とても清々しいラストシーンを彩っています。 オトーサン、 「まったく盛り上がらない映画だね」 文化祭(とんぼ祭)での、 盛大なキャンプファイアーのシーンが、 印象的でした。 いまだったら、 その筋から自粛要請があるでしょうね。 前田有一さん 2003年7月1日 あまり細かい事を気にしない おおらかな動物映画好きの人なら 1961年から12年間、長野県の松本深志高校に実在した 元野良犬のクロの感動物語。 言うまでもないが、動物映画好き向けの映画である。 そういう人なら泣けるかも知れないが、 それほどではない普通の観客にとっては、 イマイチという印象かもしれない。 というのも、『さよなら、クロ』は、 少々センスがよろしくないのである。 具体的に言うなら、オヤジくさいのである。 たとえば、同じ"泣き"のシーンでも、 先週公開のオススメ感動作品『夏休みのレモネード』の場合は、 画面は、なんでもない白い空を写しているだけなのに、 なぜか涙が溢れてくるといった泣かせ方をしているのに対して、 『さよなら、クロ』は、いかにもここでお泣きください的な演出である。 バカ正直といおうか、どうにも不器用で、スマートじゃないのである。 用務員役のおじさんの演技とか、冒頭に流れる歌とか、 なかなか光る部分もある映画なのだが、 全体的に会話の内容がいかにも脚本くさくて、 自然じゃない点も、マイナス部分だろう。 元ネタになった実在のクロの物語自体は、 非常に興味深い良質な題材だと思う。 だから、もうちょいやりようによっては、 ドラマチックに出来たはずである。 なのにこの映画版は、いかにもありがちなエピソードを いくつも並べただけといった印象で、ひねりがない。 それに、109分の映画だというのに妙に長く感じる。 いろいろな話をつめこみすぎな印象のわりに、濃度が薄い感じだ。 やはり、万人を劇場に呼ぶほどのパワーは、 残念ながら無いといったところだろう。


マイネーム・イズ・ハーン

オトーサン、 「インド映画も勇気あるな」 イスラム教徒の差別や排斥への抗議がテーマです。 でも、インドには仏教徒やヒンズー教徒だけでなく、 イスラム教徒も多いのです。 原題:My Name Is Khan (2010) 監督:Karan Johar 原作:Shibani Bathija 脚本:Shibani Bathija/Niranjan Iyengar Genre:Drama / Romance / Thriller Rated PG-13 for some violence, sexual content and language Country: India Language: Hindi / Urdu/ English 上映時間:165分 あらすじ: ハーンはアスペルガー症候群のインド人イスラム教徒。 母の死後、アメリカにいる弟を頼り渡米し、 サンフランシスコでの生活を始める。 仕事先の美容室で、 インド人でヒンズー教徒のマンディラに出会い、 宗教の違いを乗り越えて結婚する。 しかし、同時多発テロ事件以降、 イスラム教徒に対するな差別や偏見が始まった。 マンディラの連れ子サミールは、マンディラの再婚で イスラム教徒の姓に変わって、激しい差別やイジメを受け、 ついには命を落としてしまう。 マンディラは、ハーンとの結婚を後悔し、ハーンを責める。 ハーンは、妻の一言を胸にアメリカ横断の旅に・・・ 出演者: Shah Rukh Khan ・・・ Rizwan Khan(ハーン) Kajol ・・・ Mandira Khan(マンディラ) Arjun Aujla ・・・ Sameer(サミール) Jennifer Echols ・・・ Mama Jenny(ママジェニー) オトーサン、 「シャー・ルク・カーン、名優なんだ」 最初は冴えない奴と思いましたが、 次第にその自閉症患者の演技に引きこまれていきました。 その他の出演者: Jimmy Shergill ・・・ Zakir Khan Yuvaan Makaar ・・・ Sameer (child) Zarina Wahab ・・・ Razia Khan (Rizwan's mother) Tanay Chheda ・・・ Rizwan Khan (young child) Pallavi Sharda ・・・ Sajida Sonya Jehan ・・・ Hasina Khan Parvin Dabas ・・・ Bobby Ahuja Arjun Mathur ・・・ Raj Burman Sugandha Garg ・・・ Komal Sheetal Menon ・・・ Radha Shane Harper ・・・ Tim Tompson Kenton Duty ・・・ Reese Garrick Michael Arnold ・・・ Reese Garrick (child) Dominic Renda ・・・ Mark Garrick Katie A. Keane ・・・ Sarah Garrick Harmony Blossom ・・・as Karma Girl Arif Zakaria ・・・ Faisal Rahman Vinay Pathak ・・・ Jitesh Adrian Kali Turner ・・・ Funny Hair Joel Benny Nieves ・・・ Detective Miguel Garcia Sumeet Raghavan ・・・ Attacker Christopher B. Duncan ・・・ Barack Obama Brent Mendenhall ・・・ George W. Bush User Rating:7.9/10 ( 45,687 votes)IMDb User Rating:9.3/10( 206 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews caramelforuさん United States 2010年2月12日 キング・カーンが、またやってのけた シャー・ルク・カーンの傑作は 既にもう見ていると思うひとは、考え直すべきだ。 この映画は、あなたの世界をひっくり返す。 演じるたびに、彼にいつも恋してしまうのに驚く。 ストーリー、スタッフ全員は、細部まで拘って、 忘れ難い傑作をつくりあげた。 観客の心と頭に、何年も残る。 シャー・ルク・カーンは、傑作のバーを上げた。 他の俳優たちや製作者らが、追いつくのは至難の技だろう。 この作品とストーリーについていえば、 まずは、見ることが先決だと思う。 映画館から出てきたとき、 私は、チケットを買い、もう一度見に戻ろうとした。 すっかり、この映画に魅了され、取り憑かれてしまった。 人生を取り戻したかったら、見にいくべし。 オトーサン、 「そう、イスラム教は悪くはない」 問題は、一部の原理主義者たちなのです。 映画大好き特にサスペンス系さん 2014年4月29日 正しいイスラム教を教えてくれる作品 「僕の名前はハーン。カァーーンじゃない。」 突如ロビーで尋問を受けるシーンは 単なるおかしなおっさんかと思ったけど 思い出を振り返るシーンで彼の取った行動を見ると やはり感動以外何ものではない。 9.11でイスラム教差別が過激化。 そしてそれに巻き込まれて 今まで仲のよかった隣人でさえも差別を受けてしまう。 そして息子が白人アメリカ人によって殺害。 そしてハーンはアメリカ大統領に懇願する為に 旅に出るストーリー。 オバマが大統領になったことですら 黒人大統領初という事でにぎわったアメリカだが 今じゃまたオバマ批判が高まってる中で この映画を見るとまたあの頃に戻ってしまうのかと思ってしまう アメリカの悪しき差別主義をインド映画の中で 皮肉った作品でもあるかもしれない。 あの当時ブッシュは 「アフガニスタン」「イラク派遣」「無差別殺傷機」 戦争へと駆け上がっていったが、 過激派イスラム教徒ができたのも、この頃かもしれない。 アメリカが始めた戦争なのに、 「善がアメリカ」で「悪がイスラム教」という風に 決め付けたのも正直どうかと思ったが、 この映画ではそうゆう差別主義を憤慨し、 また今までのアメリカが作り上げたイスラムの イメージを変える作品となっている。 イスラムサイコって映画ではない。 正しいイスラム教徒のあり方を教えてくれる。 宗教的な意味じゃなく、自閉症のハーンだからこそ この映画を見ても「イスラム=テロ」という 想像力が持てなくなった作品だ。 最近のインド映画の中で 「スラムドックミリオネア」が一番人気だったが、 その影を追う映画のようだ。 スタッフのコメントがよかった。 とにかくハリウッドに追いつこうという 強いインド映画の試みをかいま見ることができた作品だ。


L.A.大捜査線/狼たちの街

オトーサン、 「たまらんだろうな」 長年、可愛がってくれた相棒が殺されたら 誰だって復讐したくなりますよね。 でも、警察官なら復讐は、厳禁なはず。 あくまでも、法の裁きに委ねなくては・・・ . 原題:To Live and Die in L.A(1985) 監督:William Friedkin 原作:Gerald Petievich 脚本:William Friedkin/ Gerald Petievich Genre:Action / Crime / Drama Country: USA Language: English / Arabic / Spanish 上映時間:116分 あらすじ: シークレット・サービスのチャンスは、 定年退職を2日後に控えていた相棒ジミーを 長年追い続けている偽札犯エリックに殺されてしまう。 新たな相棒ジョンと共に捜査を再開、 まずは偽札の運び屋を捕まえる。 エリックの弁護士が偽札をさばいているという 情報を得て張り込み始める。 だが、エリックの愛人ビアンカが弁護士を誘惑し、 その直後、エリックに殺され、金を持ち逃げされる。 やがて、FBIも巻き込みながら、 ようやくエリックの居場所を突き止めたが・・・ 出演者: William Petersen ・・・ Richard Chance(エリック) John Pankow ・・・ John Vukovich(ジョン) Willem Dafoe・・・ Eric "Rick" Masters(チャンス) Debra Feuer ・・・ Bianca Torres(ビアンカ) オトーサン、 「主役2人、地味なんだよね」 圧倒的な存在感があるのが、 ベテラン個性派俳優のウィレム・デフォーでした。 その他の出演者: John Turturro ・・・ Carl Cody Darlanne Fluegel ・・・ Ruth Lanier Dean Stockwell ・・・ Bob Grimes Steve James ・・・ Jeff Rice Robert Downey, Sr. ・・・ Thomas Bateman Michael Greene ・・・ Jimmy Hart Christopher Allport ・・・ Max Waxman Jack Hoar ・・・ Jack Valentin de Vargas ・・・ Judge Filo Cedillo Dwier Brown ・・・ Doctor Michael Chong ・・・ Thomas Lin Gerald Petievich ・・・ Special Agent Jane Leeves ・・・ Serena User Rating:7.2/10 ( 16,906 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 82 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作と言っていいかも」 User Reviews fertilecelluloidさん Mountains of Madness 2004年1月21日 生々しい輝ける犯罪スリラー 1985年、フリードキンは、 本作をつくるために、ストリートに戻って来て、 時代の変遷に耐え、80年代の環境を完璧に描いた古典をつくった。 音楽を聴くと古いなと思う輩は理解できない。 勿論、ある面で古くなるけれど、それがどうだと言うのだ。 このすばらしい映画、 素適で動的なワンチャンの音楽は、まさに 80年代とロサンゼルスという場所を歌っている。 いまや、それは歴史になり、懲罰的なドキュメントになっている。 多くのレベルで、機能している。 そう、偽造を、表面的な人間関係を扱っている。 貪欲さ、サバイバル、公正、およびモラルを扱っている。 同様に、他人たちを使い、攻撃する人間たちを扱っている。 これらの強力な成分は、警察の手続き・アクションスリラーの筋書を 縫うように進んでいき、息苦しくなるほどだ、 まさに、これが映画なのだ。 ウィレム・デフォーの演じる悪漢は、夢中にさせてくれる。 一方、ウィリアム・ピーターセンは、焦点が当たる難しい役だ。 ディーン・ストックウェルは、邪悪な弁護士として目立つし、 本物の警官ジャック・ホアーは、 デフォーの忠実な部下として、静かにして豪華だ。 そして、この映画には、信じたれないカーチェースがある。 これを超えるものはない。 だが、音声とビジュアルが見事に結びついた映画であり、 それまで描かれたことのない南カリフォルニアの一面を見事に描いている。 ダイナマイトだ! オトーサン、 「音楽は、確かに、効果的だね」 ASHさん 2004年1月18日 LAに生きて死ぬ 「フレンチ・コネクション」LA版みたいな映画かと思ったら、 もっとダーティな映画でした。 親友を殺害された刑事が、復讐のために犯人を追いつめる。 中盤にあるカーチェイスは さすが「フレコネ」のフリードキン監督だけあって 異様な迫力を生んでいる。 ハイウェイの逆走なんて、 本当にこちらも同乗させれられている気分が 味わえるんだからさぁ。 直情型で行動的なチャンスと思慮深く慎重なヴコビッチの 2人の刑事の対比がイイね。 が、この2人には主役としての華がない。 むしろ偽造団の主犯格を演じたウィレム・デフォーの マスターズの方が悪の魅力タップリ。 マスターズは悪のカリスマ性と 偽札製造のアーチスト性を持った不敵な男だ。 主役にスター俳優を起用しなかったのは、 あえてリアリティを出すためだったのだろうか。 この映画ではチャンス、マスターズに それぞれ肉体的にも精神的にも支えとなる女性が登場するが、 どちらもいいように男たちに使われている存在。 映画的には必要ないかもしれないし、 SEXシーンも要らないかもしれないが、 こういう世界に生きている男たちにとって 女はどうしても必要な存在なのでは、と思えた。 ワン・チャンは大好きなグループだが、 この手のノワールものには打ち込みのテクノ風スコアは 不向きかなとも思ったが、作品にあわせてか いつになくハードなスコアを提供していて、 これが効果的なのよ。 ストリップ・バーのシーンでは シッカリと自身の大ヒット曲である 「ダンスホール・デイズ」を使っているのはご愛嬌。


藁の楯 わらのたて

オトーサン、 「これで?ほんとに?」 ・カンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネート 秀作「一命」が、2011年にノミネートされ 以来、注目されていたからでしょうか。 原題:藁の楯 わらのたて(2013) 監督:三池崇史 原作:木内一裕 脚本:林民夫 Genre:Action/Suspence 上映時間:125分 あらすじ: 「この男を殺して下さい。 名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします」 という衝撃的な広告が全国の主要紙に掲載された。 掲載主は政財界の大物・蜷川で、 愛しい孫娘を殺した清丸の首に懸賞金をかけたのだ。 隠匿者にまで命を狙われた清丸は逃亡先の福岡で自首。 警視庁は清丸の身柄を48時間以内に東京に護送すべく、 銘苅・白岩など5人の精鋭を護衛に付け 機動隊員350人で高速道路を東京に向け出発する。 しかし清丸への憎悪と懸賞金に目がくらんだ 一般市民だけでなく、 警察官・機動隊員までもが清丸をつけ狙う。 幾度か護送方法の変更を余儀なくされ、 チームメンバーの死、メンバー内の蜷川への内通者など 様々な障害を銘苅は乗り越えた。 清丸と誤認され殺された人間が全国で10人を越え、 蜷川はついに懸賞金による復讐を断念する。 銘苅は警視庁まであと一歩のところまで辿り着いたが・・・ 出演者: 大沢たかお ・・・銘苅一基 松嶋菜々子 ・・・白岩篤子 藤原竜也 ・・・清丸国秀 山崎努 ・・・蜷川隆興 オトーサン、 「ミスキャストもいいところ」 大沢たかおは、刑事面していないし、 童顔の藤原竜也に、凶悪犯を期待するのはムリ。 北野武監督にキャスティングを任せるべきだったのでは。 その他の出演者: 岸谷五朗 ・・・奥村武 伊武雅刀 ・・・関谷賢示 永山絢斗 ・・・神箸正貴 余貴美子 ・・・由里千賀子 本田博太郎 高橋和也 伊吹剛 音尾琢真 長江健次 四方堂亘 小沢和義 山口祥行 本宮泰風 蜷川みほ 諏訪太朗 菅原大吉 坂田雅彦 須藤雅宏 橋本一郎 吉沢眞人 新妻聡 中野裕斗 仁科貴 寿大聡 黒石高大 沖原一生 並樹史朗 野口雅弘 勝矢 藤井恒久 菅谷大介 桝太一 田所二葉 天野柚希 河原健二 高原知秀 笠原竜司 澤田萌音 未来弥 にへいたかひろ User Rating:5/6/10( 40 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 1,330 votes) Yahoo! オトーサン、 「妥当なスコアだね」」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール 三池崇史 User Reviews nabeさん 2013年7月11日 日本じゃ無理 カンヌ国際映画祭で パルムドールの候補になった話題作である。 凶悪犯に10億円という高額な身代金がかけられたために、 例え本人が警察に拘束されても 今度は全ての警察官が武装犯人になり得てしまう というアイデアは秀逸だが、 それを映画にした時に もう少しシナリオと配役を練って欲しかったと思う。 主演の大沢たかおと松嶋菜々子は、 優秀なSPとしては緊張感が足らないし、 猟奇殺人者役の藤原竜也はハンサム過ぎて キミ悪さがまるで無いのが残念だ。 名優山崎努も、今回ばかりはひとり芝居で スベリ気味なのももったいない。 地震がおきても略奪をしない日本人が、 例え10億円くれるからと言って、 そう簡単に人を殺そうと思うはずがないわけで、 ましてや機動隊員に疑いをかけるなどは 現実離れもはなはだしい。 こういった基本的なところが、 日本の観客には受け入れられないのではないだろうか。 舞台をアメリカに移して、 ハリウッドにリメイクさせたら 結構イイ作品に仕上がるだろう。 オトーサン、 「アイディアは、よかったんだけど」 凶悪犯から目を離して、殺されるとか、 負傷するなんて、荒唐無稽すぎます。 ザ・チャンバラさん 2013年9月25日 後半なると急激に失速 ハリウッドでたまに製作される護送ものの日本版ですが、 移送する者とされる者の心の交流を描く作品が 主流という当ジャンルにおいて (『ガントレット』『ミッドナイト・ラン』『3時10分、決断のとき』etc…)、 同情の余地ゼロの凶悪犯を護送する羽目になった 公安の葛藤を描くというコロンブスの卵的な着想は 素晴らしいと感じました。 さらには、護送を妨害する行為に多額の報奨金がかけられ、 一般大衆が敵に回るというアイデアは 2003年に製作された『S.W.A.T.』からの拝借だと思われますが、 細部のツメを怠ったために 荒唐無稽なアクション映画に終わってしまったネタ元の反省を活かし、 この設定を観客に受け入れさせるべく 細かな描写が理詰めで考えられている点にも感心しました。 観客に過不足なく情報を与えると同時に、 絶妙なタイミングで見せ場が挿入されるという 本作前半部分の完成度は特に素晴らしく、 職人監督・三池崇史の手腕が炸裂しまくっています。 仮にこのテンションが2時間続けば、 日本映画史上に残る傑作になるだろうと思いました。 しかし、パーティが新幹線に乗り込んだ辺りから 映画は急激に失速をはじめます。 理詰めで作られていた序盤と比較すると 考えの足りない展開が目立つようになり、 観ている側は映画に集中できなくなってしまうのです。 「そんなアホな」の連続には苦笑の連続なのでした。 構成上のそもそものミスとして、 エリート揃いのSPの世界でもNo.1とNo.2の実力を誇り、 日本最強のコンビと言っても過言ではない銘苅と白岩が 高い戦闘スキルを披露する場面がまったくなく、 それどころか凶悪犯から目を離すという脇の甘さを 度々見せてしまうお間抜けさんぶりにはガッカリさせられました。 また、己の命を張って人間のクズを守ることとなった SP達の葛藤も、あまりに表面的すぎて訴求力に乏しいと感じました。 何人もの死人を出しながら必死に守った犯人が、 数ヵ月後にはアッサリ死刑にされてしまうというラストにしても、 もっともっとやるせない空気が漂って欲しかったし、 総じて主題部分へのツッコミが甘いと感じました。


男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

オトーサン、 「マドンナは、竹下景子さん」 竹下景子さんといえば、 お嫁さんにしたい女優ナンバーワンでした。 その竹下景子さん演じる朋子は、バツイチ。 父親思いで、お寺を助けてくれそうな人を探している。 フーテンの寅さんには、願ってもないチャンスが・・・ 「据え膳食わぬは、男の恥という事態ですが、 寅さんの下した結論は、「据え膳食うは男の恥」なのでした。 原題:男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(1983) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama/Comedy 上映時間:分 あらすじ: 岡山の備中高梁。 寅さんは、博の父親の墓参りをするが、 そこで、住職とその娘・朋子と親しくなる。 飲んだくれの住職の代わりに、法要を営む。 法要でやって来たさくら一家は、 袈裟姿の寅次郎を見て驚く。 朋子には、写真家志望の弟・一道がいて、 大学に行かないので、父親と対立していた。 和尚と朋子が養子を迎えるという相談を耳にして、 寅さんは、柴又に戻り 「仏門に入る」と宣言、修行を開始。 そんな寅さんを一道と恋人・ひろみが訪ねてくる・・・ 出演者: 渥美清・・・ 寅さん 松村達雄・・・ 和尚 竹下景子・・・朋子 中井貴一・・・ 一道 杉田かおる・・・ ひろみ オトーサン、 「松村達雄さんの和尚は、いいね」 軽妙洒脱、飄々としています。 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・諏訪さくら 前田吟・・・ 諏訪博 吉岡秀隆・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎・・・ 源公 笠智衆・・・ 御前様 関敬六・・・ 運転手 笠井一彦・・・ 中村 マキノ佐代子・・・ ゆかり あき竹城・・・ 新妻 森口瑤子・・・ 諏訪衿子 石倉三郎・・・ 蕎麦屋の出前持ち レオナルド熊・・・ 親方・熊 谷よしの・・・ 法事の参列者 長門勇・・・ 大阪屋 梅野泰靖・・・ 諏訪毅 穂積隆信・・・ 諏訪修 八木昌子・・・ 信子 User Rating:7.9/10( 25 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 162 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 User Reviews manmaichan777さん 2014年1月26日 あの一言 寅サンがお坊サンに…それだけ聞くと ストーリーに無理がありそうな感はありますが、 寅サンだからこそ有り得る、 恐ろしいくらいに自然な感じで入り込みます。 必然とそこに引き寄せられる諏訪家一同…(笑) 法事に来たさくらサンが、 寅サンに気付いた所が見所のひとつではないでしょうか 最大の見所は終盤… 竹下景子サンを見送ったアトに寅サンがさくらサンに放った一言 全てのシメの一言 誰があの一言を予想しただろうか あれが寅サンなんだなぁ…格好良いです オトーサン、 「傑作!」 とらやさんが言うから間違いないだろうね。 とらやさん 2009年11月16日 5指に入る作品 シリーズの中期から後期に差しかかる頃。 作品的には低迷期にあった頃と言えるかもしれない。 そんな時期に生まれたシリーズ屈指の名作 と言っていい作品がこの第32作です。 シリーズを通して作品に花を添え続けたマドンナ。 実は僕は全マドンナの中で 本作の朋子が最も好きなのです・・・ これだけでも僕としては 10点以外に付ける点数はございません。 シリーズ中、「良かったなあ~」と思える作品は やっぱり寅さんとマドンナの心の触れ合いが 深い作品になりますね。 リリーがマドンナに何度も起用され、 シリーズのファンに愛された理由もここにあるのだと思います。 本作は終盤まで寅さんは一度も柴又に帰ってこない。 お楽しみの一つであるとらや騒動も無く とらやで喧嘩すら起こらない。 それでもやっぱり本作もとても面白い作品になっています。 とらや騒動ならぬ備中高梁騒動が楽しく、 松村達雄さんのダメ和尚ぶりも絶品。 寅さんが高梁を去るきっかけとなった風呂場のシーン、 そして寅さんと朋子、少し離れた所に立つさくら。 この柴又駅での別れのシーンの悲しさも心に残る。 御前様曰く、「煩悩が背広を着て歩いているような男」。 その事を誰よりも感じていたのは 寅さん自身だったのかもしれませんね。 僕の中ではシリーズ中、5本の指に入る作品です。


スモーク

オトーサン、 「タバコは、やめたほうがいいよ」 学生時代に、ちょっと試しただけです。 でも、この映画をみると、ちょっぴり後悔します。 そう、素適な煙草文化を体験できなかったので・・・ それに、ブルックリンの街の風景、いいですね。 原題:Smoke (1995) 監督:Wayne Wang 脚本:Paul Auster Genre:Comedy / Drama Country: Germany / USA / Japan Language: English 上映時間:112分 あらすじ: オーギーは、ブルックリンの煙草屋。 10年以上毎日同じ時刻の同じ場所で写真を撮影していた。 煙草屋の常連で、オーギーの親友ポールは作家、 数年前に銀行強盗の流れ弾で妻を亡くし 仕事が手につかず悩んでいた。 ポールが道端をボンヤリと歩き、 危うく自動車に轢かれそうになったところ、 黒人少年が彼を助け出した。 ラシード少年に感謝したポールは 彼を自分の家に泊めてやる。 2晩泊まって、ラシードは家を出て行ったが 数日後にラシードの叔母を名乗る女性が現れた。 ラシードの本名はトーマス・コールで、 偽名を使って各地を転々としていたのだ・・・ 出演者: Harvey Keitel ・・・ Augustus 'Auggie' Wren(オーギー) William Hurt ・・・ Paul Benjamin(ポール) Harold Perrineau ・・・ Thomas 'Rashid' Cole(ラシード) オトーサン、 「ハーヴェイ・カイテルは、いいね、味がある」 「ウィリアム・ハートも、いいね」 その他の出演者: Jared Harris ・・・ Jimmy Rose Daniel Auster ・・・ Book Thief Deirdre O'Connell ・・・ Sue the Waitress Victor Argo ・・・ Vinnie Michelle Hurst ・・・ Aunt Em Forest Whitaker ・・・ Cyrus Cole Stockard Channing ・・・ Ruby McNutt Ashley Judd ・・・ Felicity Malik Yoba ・・・ The Creeper Mary B. Ward ・・・ April Lee Giancarlo Esposito ・・・ OTB Man #1, Tommy Jose Zuniga ・・・ OTB Man #2, Jerry Stephen Gevedon ・・・ OTB Man #3, Dennis User Rating:7.5/10( 24,381 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 1,218 votes) Yahoo! オトーサン、 「後に尾を引く名画だね」 煙草の煙の重量は?・・・忘れられないなー。 毎日、同じ場所を10年間、撮り続ける・・・やってみたいね。 ベルリン国際映画祭受賞 ・特別銀熊賞 ウェイン・ワン ・国際評論家連盟賞 ウェイン・ワン User Reviews Casey Machula Flagstaff, AZ 2002年5月16日 日常茶飯事の美をみよう 時々、新鮮で豊饒な映画が現れる。 神の御心に触発されたとしか思えない。 その見方をわれわれと分かち合うために、 人間の形をとっていると。 本作は、そうした映画だ。 何人かの主役たちには、何ら特別のものはない。 NYの街角からランダムに拾い上げられている。 ありふれた諸問題に直面しているだけなのに、 彼らは高潔で、英雄的でもある。 主役のひとり、ハーヴェイ・カイテルは、 煙草屋で、かれの店にみんなが集まってくる。 彼の奇特な習慣は、 毎朝、同じ時間に、同じ街角を撮って、 アルバムに収めていくことだ。 長い時間経過を収めた写真集が出来上がっている。 彼には、そうやっている理由を説明できない。 やる必要があると思うだけ。 これは、映画のメインテーマを伝えるのに 実に素適な仕掛けだ。 すべて起きることには、意味がある。 聖書や誓約や公開問答や詩編を圧縮したものだ。 われわれには、それをみる目があればいい。 つまらないものとして、退けがちだが、 彼のアルバムからは 特別で素晴らしく魅力的なものとして立ち現れる。 映画のなかには、素適なせりふがある。 ウォルター卿が煙の重さを計る。 タバコを1本取り、その重さをはかる。 タバコを吸い、灰の重さをはかる。 タバコと灰の重量差が、煙の重さというわけだ。 彼は燃焼の化学的性質について知らなかったが、 自分が知っていることに基づいて、 最善を尽くしている。 同様に、本作は、限られた知識や視点しかない ひとびとをめぐる映画だ。 彼らの推測は、しばしば間違っているが、 最善を尽くしているのだ。 小さく、一見したところ取るに足りない 情報の断片がすべてを変えることができる・・・ オトーサン、 「映画に触発されて、原作に親しむのもいいね」 Kindleで、ポール・オースターの "THE BOOK OF ILLUSIONS"に目を通してみました。 面白かったので、 最高傑作「幽霊たち」も、読むことにしました。 ホさん 2008年12月7日 是非、クリスマスにご覧ください 偶然、本屋でポール・オースターの 「幻影の書」に出会い、 彼の原作で脚本であることを知り、 公開時に禁煙していたので 見なかった事を思い出し、見る事にした。 素晴らしい体験をした。素晴らしい人々だ。 毎朝欠かさず1枚、街角の写真を撮り すでに4000日になった煙草屋の店長と 片目を失い娘に家出されたセクシャルな元妻、 妻が銀行強盗事件に遭遇し 殺害されてしまい生きる意味を喪った作家、 15年前に蒸発した父親を探す小生意気な黒人の少年、 そして彼が拾った6000ドルという微妙な額の金が、 登場人物の間を渡っていき、 文字通りロンダリングされてキレイな金として使われる 見事なストーリーの構成。 そして、ハーヴェイ・カイテルが語るクリスマスの出来事。 エンディングでそれがモノクロ映像として再現されるが、 これは蛇足。 キーヴィジュアルに使われている 盲目の老婆と抱き合うカットで終われば良かったのに。 でも、眼をつむれば見えないので、それでいい。 翌日、「幻影の書」を読み終えた。 わずか12本の映画を残し失踪した サイレント末期の喜劇俳優にして映画監督ヘクター・マンと 彼をめぐる謎に巻き込まれる大学教授ジンマー 彼もまた飛行機事故で家族を失っている。 ハリウッドのバックステージものとしても、 揺れ動く精神の冒険譚が滅法面白い。 それで続けて、 オースターが『スモーク』 クランクアップ直後に作ったという 『ブルー・イン・ザ・フェイス』を見た。 とっても素敵。 でも、ジャームッシュが出てきて、 東京大空襲を揶揄してなのか 「東京上空30秒」とギャグを言う。 これはいただけない。 やはり彼は好きになれん。 マドンナが「歌う電報配達人」に扮し、 幸運のメッセージを届ける。 ハーヴェイ・カイテルに5ドルのチップを貰い、 ”こんなにたくさん”と言う。 笑う。


ジュリア

オトーサン、 「つらい性格だね」 主人公のリリアンは、 いつも自分を極限まで駆り立てるひとです。 気に入った作品が書けなくて、 窓からタイプライターを放り捨てるといえば、 激情ぶりが分かるでしょう。 原題:Julia (1977) 監督:Fred Zinnemann 原作:Lillian Hellman 脚本:Alvin Sargent Genre:Drama Country: USA Language: English / French /German /Russian 上映時間:117分 あらすじ: 1937年頃。 アメリカのユダヤ人女性劇作家リリアンは、 推理作家ダシール・ハメットと同棲していた。 励まされながら創作に励む彼女の脳裏には、 いつも懐かしいジュリアの面影があった。 少女時代から親友だったリリアンと 年上の富豪の娘ジュリア。 実の姉妹のように仲良く育ったふたりは 硬い友情の絆で結ばれていた。 しかし、オクスフォード大へ進学して以来 あまり連絡が取れなくなったジュリアは、 反ナチの地下運動に参加していた。 一方リリアンは、 ついに3作目の劇がヒットし モスクワの演劇フェスティバルに招かれる。 途中のパリで、ジュリアの仲間ヨハンから ベルリンにいるジュリアに5万ドルを届けるよう頼まれ・・・ 出演者: Jane Fonda・・・ Lillian Hellman(リリアン) Vanessa Redgrave・・・ Julia(ジュリア) Jason Robards・・・ Dashiell Hammett(ダシール・ハメット) Maximilian Schell ・・・Johann(ヨハン) オトーサン、 「名女優2人の競演、見応えある!」 ジェーン・フォンダとヴァネッサ・レッドグレーヴです。 その他の出演者: Hal Holbrook・・・ Alan Campbell Rosemary Murphy ・・・Dorothy Parker Meryl Streep ・・・Anne Marie Dora Doll ・・・Train Passenger Elisabeth Mortensen ・・・Train Passenger John Glover ・・・Sammy Lisa Pelikan ・・・Young Julia Susan Jones ・・・Young Lillian Cathleen Nesbitt・・・ Grandmother Maurice Denham・・・ Undertaker Gerard Buhr Passport Officer Christian de Tiliere ・・・Paris Concierge Stefan Gryff・・・ Hamlet Mark Metcalf・・・ Pratt Ann Queensbury ・・・Woman in Berlin Station Shane Rimmer ・・・Customs Officer Jacqueline Staup ・・・Woman in Green Hat Molly Urquhart ・・・Woman Hans Verner ・・・Vienna Concierge Edmond Bernard ・・・Man in Berlin Station Antony Carrick ・・・Butler Don Koll ・・・First-Nighter at Sardi's User Rating:7.5/10( 5,221 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 283 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 ジェイソン・ロバーズ      マクシミリアン・シェル ・助演女優賞 ヴァネッサ・レッドグレーヴ ・脚色賞 同ノミネート ・主演女優賞 ジェーン・フォンダ ・監督賞 フレッド・ジンネマン ・撮影賞 ・作曲賞 ・衣装デザイン賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・女優賞(ドラマ) ジェーン・フォンダ ・助演女優賞 ヴァネッサ・レッドグレーヴ User Reviews arturusさん New York, NY 2006年2月27日 芸術的で、見事な出来のドラマ これは、傑作のひとつだ。 最初にみてからから、30年経ったが、 いまでも、こう考えている。 映画の質がどんどん劣化してるなと。 映画産業は変質した。 撮影は、豪奢。 衣装もいいし、脚本もいい。 最高の演技が、みられる。 本作は、当時の場所の当惑させるような 問題の雰囲気をよくとらえていりう。 戦争の間の、そして大変動瀬戸際のヨーロッパ。 子供の頃の回想シーンから サスペンスに富む列車の旅まで、すべてが輝いている。 私が何度もみたシーンがある。 ベルリンのレストラんでの フォンダとレッドグレーヴのやりとりだ。 2時間前にも見たばかりだ。 再び、両者の演技に畏敬の念を覚えた。 キャリアのなかでも、最高の演技だろう。 シーンの監督、強烈な記述。 ストーリーが、事実であろうとなかろうと、 多くのレベルで、うまく行っている。 依然として、見る価値があり、 嘘か本当かは、問題でない。 オトーサン、 「反体制運動に命を賭ける、すごいね」 ジーナさん 2011年3月9日 積極的な生き方 劇作家リリアン・ヘルマンの半生を綴った実録ドラマです。 親友ジュリアとの淡い思い出や彼女の刺激的な生き方、 作家ダシェル・ハメットとの絆を描いた 愛と友情の物語になっています。 前半は説明不足も甚だしいですし、 時間軸が交錯するのでまとまりが無く 落ち着かないのが勿体ないですね。 もう少し丁寧に少女時代を描いて、 メリハリのある展開にしてくれれば、 ダレる事無く後半に繋がったでしょう。 めまぐるしく変わる社会情勢や ナチスドイツに対する地下抵抗組織など サスペンスタッチな後半は素晴らしかったです。 特にドイツに向う列車での緊張感ある演出は 一見の価値ありですよ。 劇作家リリアン・ヘルマンよりも、 ジュリアを主観をにした作品を観たくなるほど 親友ジュリアの人生は興味深かったです。 心が広く包容力のあるハメットの人物像もステキでした。 真面目でひたむきなリリアン・ヘルマンを 演じたジェーン・バーキンもさることながら、 少女時代のジュリアを演じたリサ・ペリカンが要チェックです。 ブリジット・フォンダにソックリでビックリでしたが、 優しさと美しさと気品と知的さを 一手に表現できていました。 そんな少女が大人になった姿を ヴァネッサ・レッドグレーヴがサバサバと演じています。 あんな可憐な少女がこうなる???と 最初はガッカリしましたが、 ベルリンでの再会シーンはを観て考えが一変しました。 トータルすると短い出演時間なのですが、 誰よりも印象に残ってますね。 チョイ役ですがメリル・ストリープも顔を出していますよ。 スッキリ爽快な終わり方ではないですが、 味わい深い情景など観て損なしのドラマだと思います。


水曜日のエミリア

オトーサン、 最近、いい文句に出会いました。 "Not all of us can do great things. But we can do small things with great love!" Mother Teresa 主人公が、このことに早く気づけばよかったですね。 原題:Love and Other Impossible Pursuits (2009) 監督・脚本:Don Roos 原作:Ayelet Waldman Genre:Drama 上映時間:102分 あらすじ: エミリアは、ニューヨークの新人弁護士。 上司ジャックと恋に落ちる。 妻子のいる相手だったが、やがて妊娠、 ジャックの離婚によって晴れて結婚。 しかし、幸せの象徴だった赤ちゃんは、 生まれてわずか3日で突然死してしまう。 悲しみに暮れるエミリアは、 前妻との間を行き来するジャックの連れ子ウィリアムとも 上手く関係を結べず、次第に追い詰められていく・・・ 出演者: Natalie Portman ・・・ Emilia Greenleaf(エミリア) Scott Cohen ・・・ Jack Woolf(ジャック) Charlie Tahan ・・・ William Woolf(ウィリアム) オトーサン、 「痛ましいね」 赤子の死の痛みは、 時間とともに薄らいでいくのが普通ですが、 主人公は、自分が死なせたしまったという罪悪感に 苦しみぬきます。 こんな役を演じたら、寿命が縮まりそうですが、 ナタリー・ポートマンが、熱演しています。 「いい女優だねー」 その他の出演者: Lisa Kudrow ・・・ Dr. Carolyn Soule Lauren Ambrose ・・・ Mindy Kendra Kassebaum ・・・ Sharlese Daisy Tahan ・・・ Isabel Anthony Rapp・・・ Simon Elizabeth Marvel ・・・ Pia Debra Monk ・・・ Laura Maria Dizzia ・・・ Jaime Brennan User Rating:6.4/10 ( 11,627 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 416 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 主人公のやり場のない怒り、周囲への怒りの爆発... その重たさを敬遠するひともいるでしょう。 User Reviews rogerdarlingtonさん United Kingdom 2011年12月15日 普通のロマンテック・コメデイとの対比 この映画をみると、 どうしても、同じような題名の映画を思い出す。 「ラブ&ドラッグ」(2010)で、最初に見たが 上映は、本作の1年後だ。 両者とも、原作がある。 監督が脚本を書いている。 魅力的な若い女優を起用し、 社会的なテーマに挑戦している。 (本作では、連れ子や乳児の死亡) 「ラブ&ドラッグ」が、ロマンテック・コメデイであるのに、 本作では、ロマンスも、コメディも少ない。 事実、時々、痛ましくなる。 よくできた脚本だ。 (やや、わかりにくいセリフもあるが) 演技が素敵だ。 ポートマンだけでなく、 夫役のスコット・コーエン、 元妻のリザ・クドロー、 子役のチャーリー・ターハンも問題児だがいい。 , 映画の舞台に、 NYのセントラルパークが多用されているが、 この映画のロケーションは、とくにいい。 水子を悼むひとたちの静かな行列からは、 深い悲しみが伝わってくる。 音楽は、見応えのあるアクション・シーンに きれいに合っている。 オトーサン、 「連れ子との折り合い、難しいんだね」 ナンシーさん 2013年10月19日 族の中で苦悩し、乗り越えるエミリア 邦画タイトル「水曜日のエミリア」はいかがなものか? 何だか楽しい映画だと思ってしまったのは私だけでしょうか? 水曜日に継子のお迎えに行く当番?であるだけです。 それをタイトルにしちゃうかなぁ? 内容はもっと深いです。 あっという間に略奪婚をするところは目をつぶることにします。 まぁ、映画はその後のエミリアの生活を描きたいわけですから。 冷静な大人な夫は弁護士。 旦那の連れ後の8歳の男の子。 医者で勝ち気な元奥さん。 既に離婚した自分の両親。 友達。 身近な人間との関わり合いの中でエミリアは苦悩します。 エミリアはとても努力をしているんだけど、 それがうまくいかない。 そういうことって誰でもありますよね。 だからこそ、苦悩しているエミリアの気持ちがわかります。 旦那がエミリアに言うセリフが印象的でした。 「君は愛する人に厳しい」 セントラルパークも舞台になっています。 私は人間らしいエミリアの性格は結構好きです。 重い内容と思うけど、 子役が出ているのと部屋の壁色がパリっぽかったり、 暗いイメージではないと思いました。 男性には女性の気持ちがわかる、 女性には男性の気持ちがわかる映画ではないでしょうか? いい映画だと思います。


地平線から来た男

オトーサン、 夕陽に立つ保安官が面白かったので、 姉妹編をみることにしました。 主人公は、胸の病と称していますが、 本当は、胸にいれずみをしているのです。 そこには、ゴーディ命とあります。 他の女に見られたら、大事になりますが・・・ 原題:Support Your Local Gunfighter (1971) 監督:Burt Kennedy 脚本:James Edward Grant Genre:Comedy / Romance / Western 上映時間:91分 あらすじ: ラティゴは、NYのプレイボーイ。 姉御肌の女ゴーディと婚前ハネムーン中だったが、 彼女が寝ているあいだに、途中下車して難を逃れる。 そこは炭鉱の町で、鉱山主の争いの渦が巻いている。 ラティゴはバートン派の用心棒になるが、 バートンの娘ペイシャンスは、この争いにうんざりして、 ニューヨークへ行きたいと荒れ狂い、拳銃をぶっ放している。 ラティゴは、ギャンブルで用心棒代を失い、 金を稼ぐために、ジャグを腕利きガンマンに仕立て、 別の一派から用心棒代をだまし取ろうとしたが、 そこへ凄腕ガンマン、スウィフティがやってくる・・・ 出演者: James Garner ・・・ Latigo Smith(ラティゴ) Jack Elam ・・・ Jug May(ジャグ) Suzanne Pleshette ・・・ Patience Barton(ペイシェンス) Chuck Connors ・・・ "Swifty" Morgan(スウィフティ) オトーサン、 「人物設定が愉快だね」 西部劇の主人公なら、ジョン・ウェインを思い浮かべます。 でも、まったく、そうではないのです。 女たらしで、無類のギャンブル好きなのです。 ヒロインのスザンヌ・プレシェットも、変わっています。 拳銃の腕前がからきしダメで、弾はどこに飛んでいくか 誰もわからないのです。 その他の出演者: Harry Morgan ・・・ Taylor Barton John Dehner ・・・ Col. Ames Marie Windsor ・・・ Goldie Dick Curtis ・・・ Bud Barton Dub Taylor ・・・ Doc Shultz Joan Blondell ・・・ Jenny Ellen Corby ・・・ Abigail Ames Kathleen Freeman ・・・ Mrs. Martha Perkins Virginia Capers ・・・ Effie Henry Jones ・・・ Ez Ben Cooper ・・・ Colorado Grady Sutton ・・・ Storekeeper User Rating: 6.9/10( 2,962 votes)IMDb User Rating:4.6/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews silversurfer_umitさん Turkey 2006年12月3日 日曜日の朝、西部劇のコメディ こいつは、西部劇のコメディ映画だ。 だが、一風変わっている。 取組みあいも、撃ちあいもない。. 共感でき、愉快なシーンがある。 われらがヒーローは、NYの男で その魅力で女から金を貢がせている。 西部の町へやってきたものの、 西部が好きでないし、拳銃も馬も好かない。 この町のひとは、彼が有名な雇われガンマンだと思う。 そこで、なりすますことに。 これが、この映画の眼目だ。 演技は、コメディ映画にしてはいい。 ロマンスもあって、加点になる。 見ていて楽しんだ。 だが、古典映画を探しているなら、やめたほうがいい。 私は、この映画を日曜日の朝に見た。 オトーサン、 「同感」 "夕陽に立つ保安官"のほうが出来がよかったですね。 al23jjさん 2014年5月21日 地平線から来た男 傑作ウェスタン・コメディ「夕陽に立つ保安官」の 監督バート・ケネディ、主演ジェームズ・ガーナー、 共演ジャック・イーラム、ハリー・モーガンの面々が 再び集まって作られた姉妹編。 本作も「夕陽に~」と同じように 口八丁手八丁で飄々としたジェームズ・ガーナーのキャラを中心に ドタバタ騒動が繰り広げられる ただ前作と比べるといまいちお笑いは空回り、 ドタバタ騒動が繰り広げられる ストーリーももたついていてテンポも悪く感じる。 ヒロインのスザンヌ・プレシェットも ぶっ飛んでるかと思えば急にいい子になって 主人公に擦り寄っていてキャラがブレ気味。 終盤に顔を出す悪役チャックコナーズも 存在感はあるのに、上手く使い切れてなくて物足りない。 でも、まあ最後まで重くならず気楽に楽しめる作品です。


夕陽に立つ保安官

オトーサン、 「こういう手もあったのか」 コミカルな西部劇の可能性を感じさせます。 わが時代劇にも、コミカルな作品があってもいいかも。 原題:Support Your Local Sheriff! (1969) 監督:Burt Kennedy 脚本:William Bowers Genre:Comedy / Western 上映時間:92分 あらすじ: 葬式で棺を埋める穴を掘っている最中に 金鉱脈が発見された。 金鉱目当ての荒くれ男たちが殺到し、 にわかに町は、沸き返る。 町を乱暴に仕切っていたのは、ダンビー。 そこへやって来たジェイソンは、 町の保安官として働くことになる。 手始めに、ダンビーの息子ジョーを捕らえ、 ダンビー家との争いは避けられなくなった・・・ 出演者: James Garner ・・・ Jason McCullough(ジェイソン) Walter Brennan ・・・ Pa Danby(ダンビー) Bruce Dern ・・・ Joe Danby(ジョー) Joan Hackett ・・・ Prudy Perkins(プルーディ) オトーサン、 「ジェームズ・ガーナー、オーラがあるね」 経歴をみてみましょう。 JAMES GARNER ジェームズ・ガーナー 誕生日: 1928/04/07 出身 : アメリカ/オクラホマ州 経歴: 高卒後、テキサスの油田で働き、 50年に陸軍に入隊して朝鮮戦争に従軍する。 負傷して名誉戦傷章を与えられ除隊。 UCLAで経済学を学ぶが、俳優に憧れ、 NYで、ハーバード・バーコフに師事して演技を学ぶ。 幼なじみのプロデューサーのツテで ブロードウェイの舞台に上がり、 57年「ロケット・パイロット」で映画デビュー。 TVシリーズ「マーベリック」の主演で、人気者になった。 「大脱走」、「グラン・プリ」、「墓石と決闘」が代表作。 56年に結婚し、ふたりの娘がいる。 主な出演作: 1963年「大脱走」 1966年「グラン・プリ」 1967年「墓石と決闘」 1968年「夕陽に立つ保安官」「ダイヤモンド強奪作戦」 1969年「スレッジ」「かわいい女」 1971年「西部無法伝」「地平線から来た男」 1972年「大捜査」 1982年「ビクター/ビクトリア」 1984年「ミスター・タンク」 1992年「エディ・マーフィの ホワイトハウス狂騒曲」 1994年「マーヴェリック」 1996年「デッドサイレンス」 2000年「クリント・イーストウッド アウト・オブ・シャドー」      「スペース カウボーイ」 2001年「アトランティス/失われた帝国」 2002年「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」 2003年「リトルフット ベスト・オブ・フレンズ」 2004年「きみに読む物語」 その他の出演者: Harry Morgan ・・・ Olly Perkins Jack Elam ・・・ Jake Henry Jones ・・・ Henry Jackson Willis Bouchey ・・・ Thomas Dever Kathleen Freeman ・・・ Mrs. Danvers Walter Burke ・・・ Fred Johnson Chubby Johnson ・・・ Brady Gene Evans ・・・ Tom Danby Dick Peabody ・・・ Luke Danby Dick Haynes ・・・ Bartender User Rating:7.5/10 ( 6,329 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ!」 User Reviews estabansmytheさん Azusa, CA 2004年6月7日 こいつは、絶叫もの! こんなものは、他にはつくれない そういった珠玉の作品だ。 この西部劇は、喜劇の宝石だ。 そう、絶叫ものだ! 出演者は、みんないい。 素適な脚本通りに演じている。、 なかでも、極め付きは、ジェームズ・ガーナーだ。 軽やかで、面白い。 おかしいけれども 町の狂人たちの引き立て役になっている。 ブルース・ダーンとジャック・イーラムは、最高に陽気だ。 アホな役をうまく演じている。 ハリー・モーガンは、例によっておかしい。 「地上最大の脱出作戦」の役を思い出す。 ウォルター・ブレナンは、とくにすばらしい。 悪者一族の頭目を演じている。 端役だが、キャスリーン・フリーマンは、 通りがかりのひとを楽しく演じている。 だが、私は、いつも悲しくなる。 ジョーン・ハケット 町長の娘で、無鉄砲でエクセントリックなプルーディを 演じている。. みる度に愛らしくなる。 美人で、愉快で、奔放だ。 別れが早すぎる。 名画座で、こいつを 「テキサス魂」と併映してほしい。 映画の黄金時代の楽しい西部劇の喜劇だ。 いい夜が過ごせるだろう。 オトーサン、 「保安官補のジャック・イーラム、そんなにいいかね」 Katsumi_Egiさん 2005年8月4日 イーラム バート・ケネディのスプーフ・ウェスタン代表作。 『荒野の決闘』のパロディ。 実を云うと昔見た時は 全編に亘ってもっと笑えたと思ったのだが、 今見るとコメディとしては 中途半端さが目立つけれど、 随分カッチリ作られていることに驚かされる。 例えばアバンタイトル、 町外れの墓場で棺の埋葬中に 黄金が発見されるシーンから 構図とカッティングに唸らされる。 コメディとして中途半端、というのは 端的にはヒロイン・ジョーン・ハケットに エロティックな魅力が無い所以だろう。 彼女の奇行の数々- 泥んこになっての殴り合い、下着で木登り、 スカートに火がつくシーン等々 もっと性的な女優が演じていれば 全然違った面白さが出たと思う。 ただし若きブルース・ダーンの 牢屋をめぐる呆けぶりは面白い。 ダーンの父親を演じる老ウォルター・ブレナンは 彼らしいコメディ演技を完全に押さえて クラントンの親父のような 厳しいキャラクターになりきっているのだが、 私には本気なのか呆けているのかよく判らず 見ていて戸惑ってしまった。 役者で一番の儲け役は保安官補のジャック・イーラム。 ラストカットは彼のストップ・モーションだ。


激突!

オトーサン、 「スピルバーグ監督作なんだ」 彼は、1946年年生まれですから、 これは、弱冠27歳の作品です。 「巧いねぇ」 原題:Duel (TV 1971) 監督:Steven Spielberg 原作・脚本:Richard Matheson Genre:Action / Mystery / Thriller 上映時間:90分 あらすじ: この日、デヴィッドは貸した金を返してもらおうと、 その知人のもとへ車を走らせていた。 その道中、前方を走るタンク・ローリーを追い抜いていく。 だがその直後、タンク・ローリーはデヴィッドに迫り、 また前方をふさぐのだった。 デヴィッドは再び抜き返し、その距離を広げてガソリン・スタンドへ。 すると間もなく、タンク・ローリーがまたしても姿を現わし、 デヴィッドを煽りにかかる。 それから幾度となく命の危険にさらされ、追いつめられていく。 ついには車が故障してしまい、窮地に立たされるのだが・・・ 出演者: Dennis Weaver ・・・ David Mann(デヴィッド) オトーサン、 「好演しているね」 その他の出演者: Jacqueline Scott ・・・ Mrs. Mann Carey Loftin ・・・ The Truck Driver Eddie Firestone ・・・ Café owner Lou Frizzell ・・・ Bus Driver Eugene Dynarski ・・・ Man in café Lucille Benson ・・・ Lady at Snakerama Tim Herbert ・・・ Gas station attendant Charles Seel ・・・ Old man Shirley O'Hara ・・・ Waitress Alexander Lockwood ・・・ Jim, Old man in car Amy Douglass ・・・ Old woman in car Sweet Dick Whittington ・・・ Radio interviewer Dale Van Sickel ・・・ Car Driver Shawn Steinman ・・・ Girl on School Bus User Rating:7.7/10 ( 37,176 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 1,942 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 User Reviews kintopf432さん St. Paul, MN 2003年10月21日 都会者の悪夢 陽気なサディステックなスリラー小品。 若きスピルバーグの手腕が随所に見られる。 (語り口の簡潔なスタイル、ウィットのある映像) そのトーンは、「トワイライト・ゾーン」の ベテラン脚本家リチャード・マテセンの脚本のもの。 ストーリーは、マテセンのパラノイアの傑作だ。 デニス・ウィーヴァーが、神経質な都会の小心者を演じている。 大事な会合に出るために文明のオアシスを転々としている途中で、 タンク・ローリーに追いかけられ、絶え間ない不合理な恐怖を味わう。 本作は、基本的には、都会者の悪夢で、 荒野での高まる恐怖とそこに暮らす気狂いたちを描いている。 だが、同時に都会人の態度を風刺している。 デニス・ウィーヴァーは、センスのないネクタイ、 小型車プリムス・ヴァリアント、 問題への几帳面で文明化したアプローチで、 しばしば笑える存在となる。 スピルバーグは、 マテセンの話のブラック・コメディを楽しんでいて、 結果は、完璧なサスペンス/スリラーのトーンになっている。 視聴者は、金切り声をあげてよいのか、 笑ってよいのかわからない。 ストーリーが最後に少しもたもたし、 結論が単純すぎるとしても、 映画は、予算節約とトーンのモデルであることは間違いない。 サスペンス映画史に残る忘れ難い悪漢たちを描いている。 40トンものタンク・ローリー! 10点満点で、9点だ。. オトーサン、 「ヒッチコック風だね」 gapperさん 2010年1月14日 心理アクションの傑作 カーチェイスは、これ以前にもあった。 ただそれをメインに、ひたすら追求して 一本の映画にしたものはない。 最も凄いのはそこだ。 ただそれだけではダメで、 風景などごく普通の物にし日常を演出し、 緩急をつけ、スピードが徐々に上がりつつ 行動もエスカレートしていく。 そういった演出の冴えも必要だ。 細かくは、デヴィッド(デニス・ウィーヴァー)が 後ろを見すぎであったり、 いくらパワーアップした空のタンクローリーでも カーブがあるので乗用車が逃げ切れないのは 不自然だったりする。 それらを加味しても、面白い。 原題は「DUEL」つまり”決闘”だ。 ”一般ドライバー対荒くれタンクローリードライバー”でなく” 一般ドライバー対タンクローリー”なのである。 単に相手をまともに見せないというだけでなく、 タンクローリー自体が相手であるような演出が効いている。 「猿の惑星」でもそうだったが、 クラシックの現代音楽風な音楽も不気味さを際立たせる。 「ロッキー」もそうだが、  ’70年代というのはTV普及により予算を削減されたため、 大作ではない低予算の作品で 良いものが出た年代だというのを実感する。 だから、TVMでこういった作品が生まれたのだろう。


男はつらいよ 旅と女と寅次郎

オトーサン、 「都はるみって、偉いね」 一流歌手となっても、まだ自分探し。 普通のおばさんになって、新しい境地を開きました。 そう、人生を歌えるひとになったのです。 原題:男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:101分 あらすじ: 佐渡に渡ろうとする寅さん、 失意の女性に連れて行って欲しいと頼まれる。 どこかで見たことがあるとは思うが気づかない。 民宿の女将に人気歌手「京はるみ」だと教えられる。 一方、東京からははるみの事務所の社長達が 二人の行方を追って、佐渡に来ていた。 短くも楽しかった旅は終わり、はるみは仕事に戻る。 だが、はるみが寅さんに会いにきたので、 柴又のとらやは、騒然となる・・・ 出演者: 渥美清 ・・・寅さん 都はるみ ・・・京はるみ オトーサン、 「2つの顔、それぞれいいね」 普通のおばさんと一流歌手の顔、 はるみファンにはこたえられないでしょう。 その他の出演者: 倍賞千恵子 ・・・諏訪さくら 前田吟 ・・・諏訪博 吉岡秀隆 ・・・諏訪満男 下條正巳 ・・・車竜造 三崎千恵子・・・車つね 太宰久雄 ・・・桂梅太郎 佐藤蛾次郎 ・・・源吉 笠智衆 ・・・御前様 関敬六 ・・・チンドン屋 笠井一彦 ・・・中村 谷よしの ・・・食堂のおばさん 石井トミコ ・・・チンドン屋の妻 佐山俊二 ・・・熊吉 人見明 ・・・食堂の親爺 木ノ葉のこ ・・・富子 梅津栄 ・・・記者 マキノ佐代子 ・・・ゆかり 山谷初男 ・・・船長 桜井センリ ・・・三田 ベンガル ・・・吉岡 藤岡琢也 ・・・北村 北林谷栄 ・・・吾作の老婆 中北千枝子 ・・・庄司久子 User Rating:6.2/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.5/10( 115 votes) Yahoo! オトーサン、 「映画の出来としては、可もなし不可もなし」 User Reviews beauty_maria_kさん 2013年5月24日 都はるみファンにはどうぞ オープニングから矢切の渡しがヒットしてた 細川たかしが出演し、 普通のおばさん宣言をして その後撤回した普通でないおばさん、 都はるみがマドンナで自分の歌を歌いまくる 演歌ファン向け作品です。 男はつらいよは中高年に人気なので、 こういう企画もの的作品も作ったんでしょうが、 都はるみの大根役者ぶりも気になり、 どうせ演歌歌手を使うなら 演技経験のある歌手にして欲しかった。 都はるみファンにはおすすめです。 オトーサン、 「胸に響くコメントだね」 とらやさん、ほんとうに寅さん映画が好きなんですね。 とらやさん 2010年5月18日 リリーを思い出していたのかな、寅さん 冒頭から何度か登場する矢切の渡し 「つれて~逃げてよ~♪ついて~おいでよ~♪」の歌詞。 そして佐渡の食堂での別れ際。 「寅さん、私行きたくない。」「俺だって行かせたくねえよ。」 これはまさにこの歌詞を絵にしたようなシーンですね。 ついでにその後、寅さんが船の甲板に立つはるみに大声で叫ぶが 船の汽笛がそれをかき消す。 これは「望郷」の“ギャビー!”じゃありませんか。 ここに至るまで寅さんとはるみの二人をしんみりと描くのですが、 やたらとドタバタする藤岡琢也御一行様が ちょっと間に割り込み過ぎだったような気もします。 寅さんと歌手と言えば、リリーがいる。 帰郷後、拍手喝采を浴びて歌う大スター、 はるみを見つめる寅さんの表情が実に男前です。 時々寅さんはこんな表情を見せますよね。 はるみへの想いと共に、 ドサ回りの旅暮らしで酔っ払いの前で誰も聞いていない歌を 歌い続けるリリーを思い出していたのかな、寅さん。


男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

オトーサン、 「この映画での共演が、はじまりか」 沢田研二には、ザ・ピーナッツの伊藤エミがいるのに、 田中裕子と不倫してしまいました。 随分、罪つくりな共演でした。 原題:男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:106分 あらすじ: 寅さんは、大分の湯平温泉で三郎に会う。 母の遺骨を埋めに来た三郎を気に入る。 供養の席を設けるのだが、 そこに同じ温泉宿の客である螢子もいた。 ほどなく、三郎は螢子に求婚するのが、 螢子は乗り気でない。 寅さんは二人を結びつけるために画策する・・・ 出演者: 渥美清 ・・・寅さん 田中裕子 ・・・螢子 沢田研二 ・・・三郎 オトーサン、 「沢田研二、冴えないね」 断然、演技でしょうが。 その他の出演者: 倍賞千恵子 ・・・さくら 下絛正巳 ・・・竜造 三崎千恵子 ・・・つね 前田吟 ・・・博 太宰久雄 ・・・社長 佐藤蛾次郎 ・・・源公 吉岡秀隆 ・・・満男 内田朝雄 ・・・勝三 児島美ゆき ・・・ゆかり 馬淵晴子 ・・・絹子 殿山泰司 ・・・和尚 アパッチけん ・・・測量技師 光石研 ・・・助手 高城美輝 ・・・スナックのママ 笠井一彦 ・・・工作員A 朝丘雪路 ・・・桃枝 笠智衆 ・・・御前様 User Rating:6.3/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 145 votes) Yahoo! オトーサン、 「これも評価が分かれたね」 User Reviews とらやさん 2010年3月9日 マドンナは田中裕子だが 寅さんに何度も何度も登場した、 口下手で好きな女の子の顔もまともに見れない不器用な青年。 今回は何とジュリーこと沢田研二がこの役どころで登場します。 この頃には物足りなさを感じつつも すっかり定番となってしまった若い二人の 恋のコーチ役に回ってしまう寅さんですが 本作の二人、映画の中だけでなく リアルに一緒になってしまったんですよね。 本作のマドンナは田中裕子となっていますが、 沢田研二演じる三郎君のマドンナであって、 寅さんのマドンナではなくなってしまっているのが 淋しいところではあります。 オトーサン、 「ジュリー派は、この映画を高評価」 カナボンさん 2011年3月5日 失恋30回、寅のキューピッド 今回の寅さんレビューは 沢田研二と田中裕子がめでたくゴールイン となったきっかけとなった作品です。 今回の寅さんは、ジュリー演じる三郎と 田中裕子演じる螢子のキューピッド役。 ほんと人のことより自分の身を心配しろよなと 思ってしまうわけですが、 それが寅さんのいいところなのだから仕方がない。 本作はシリーズ30作目、 ということは寅さんの失恋も いよいよ30の大台に乗ることになります。 失恋回数30回にもなれば そりゃ恋愛に関してはプロフェッショナル。 恋に破れたことのない色男など 恋愛の達人でも何でもない、 別に失恋の数が多いほど人間として大きくなる ということでは必ずしもありませんが、 それにしても寅さんの今回の恋愛指南、 まったくもって見事でした。 思えば妹さくらと博の間だって寅さんが絡んでいた。 すんなりスムーズにいく筈もなく、 紆余曲折を経てのゴールイン、 でもだからこそ二人はいい家庭を築き上げたと思えるのです。 男と女の関係なんてなるようになるもの。 変に意識し過ぎるとダメなものなんですよね。 毎度お馴染み開幕での一騒動、今回は松茸をめぐっての事件。 メロンやら松茸やらでこの大騒ぎ、 如何にも下町情緒あふれる庶民の話として、共感できる(笑)。 それでもってワンパターンの旅に出る寅次郎。 今回は大分の湯平温泉が旅先の舞台。 そこで寅さんは今回のマドンナ螢子、 そして二枚目だけど女性相手に 満足に会話も出来ない三郎青年と出会う。 いきなり別れ際に螢子に求愛して敢え無く玉砕してしまう三郎。 その様子を見ていた寅次郎、 何だかんだでほっとけないところが寅さんの寅さんたる所以。 二枚目の男なんて失恋この道30本目の寅さんからすれば 憎き天敵のようなもの。 でも亡き母の遺骨を生まれ故郷に埋めるために やって来るほど心優しいうぶな男、 本来このような時に使う言葉ではないが、まさに男は顔じゃない。 まずは沢田研二の芸達者ぶりに恐れ入ります。 冒頭の夢シーンではキザで中身の無い伊達男として登場し、 メインの三郎とのコントラストも憎い演出。 過去には『源氏物語』の光源氏を演じたほどの色男が、 恋に臆病で恋に悩み、そしてオロオロとしてしまう 実に頼りなさ気な純朴青年を演じるギャップがとにかく可笑しい。 人気絶頂のジュリーにこのような役をやらせた 山田監督の炯眼も流石ですが、 その山田監督の期待に見事応えたジュリーにも拍手喝采。 そしてマドンナの田中裕子。 もう本作の彼女は最高に可愛い♡。 丸縁メガネをかけている 普段は特に人目を惹かない女性でありながら、 寅さんと語り合う時のもう魅力的な笑顔。 子供っぽい愛らしさを存分に発揮しています。 その一方、スナックで寅さんと飲む時の抜群の色っぽさ! 女性は魔性だとよく言いますが、 マドンナの中でこれほどこの言葉がピッタリ来る女優さんも珍しい。 時にセクシーで時にコケティッシュ、 もう男なら彼女のファンならずともメロメロになっちゃうでしょう (実際ジュリーがいい例。女を選ぶ目も確かですw)。 今はもう閉園されてしまった千葉の谷津遊園、 その観覧車上での二人のキスシーンの美しいこと。 雨降って地固まる、こうして寅さんは二人の恋愛を成就させるのです。 寅次郎という男、どんな人とも打ち解けてしまいます。 女性ともほんと気軽に話せる。 そんな寅さんが三郎にとっては羨ましい限り。 一方螢子にしても三郎と話せないことが 寅さんには気兼ねなくなんでも話せる。 螢子に限らず本シリーズの魅力的なマドンナたち、皆寅さんが大好き。 でも哀しいかなこれは恋愛対象としてではないのですよね。 寅さんにしても実はそれほど口が上手いわけではない。 最初は調子こいてワイワイと盛り上がるが、 いざマドンナに対して恋愛感情が芽生えると 途端にしどろもどろになってしまうのはいつものこと。 今作でも明らかに寅さんは螢子に惚れています。 だからラストで三郎と螢子が結ばれたと知り、 二人への祝福と共に、30回目の失恋を一人胸の内に秘め 寅次郎はまた旅立っていく───。 遠い空から公衆電話で螢子へ男の優しさを魅せつける寅さん。 いやあ、本当にカッコいいよ! あと毎度の事ながら寅さんが旅先で知り合った人たちを 温かく迎えるとらやのお馴染みの面々の心温まる描き方! 引きずりおろすことばかり躍起になっている野党のバカども、 安易に流されこれからの将来に 大きな汚点を残すことになってしまった浪人生、 そしてちっとも相手を思いやらないリビアの国等、 本当にバカばっかし。 同じバカでも寅さんとは全然違う。 人に思いやりや優しさがなければ生きている価値はない。 こんな時代だからこそ、 このシリーズは燦然と輝き続けるのかも知れませんね。


大西部への道

オトーサン、 「大変だったんだ」 満州建国幻想に駆られた移民が思い出されます。 ブラジル移民も、内実は、棄民でしたね。 原題:The Way West (1967) 監督:Andrew V. McLaglen 原作:A.B. Guthrie Jr. 脚本:Ben Maddow / Mitch Lindemann Genre:Adventure / Western 上映時間:122分 あらすじ: 19世紀半ば、貧困にあえぐミズーリ州の町。 豊かな資源に恵まれているというオレゴンに 安住の地を求めようという気運が高まっていた。 上院議員のタドロックが音頭を取り、 移住へ向けて幌馬車隊が組織される。 こうして総勢一千人余りの移住希望者が オレゴン開拓へ出発。 だがその道中、新妻の目をかすめて、 マーシーとひそかに会っていたジョニーが、 インディアンの少年を誤殺して、戦闘になる。 タドロックも独善的で仲間内に亀裂を作るなど、 周囲に不穏な空気が拡がっていく・・・ 出演者: Kirk Douglas ・・・ Sen. William J. Tadlock(タドロック) Robert Mitchum ・・・ Dick Summers(サマーズ) Richard Widmark ・・・ Lije Evans(エバンス) Sally Field ・・・ Mercy McBee(マーシー) オトーサン、 「役者はすごいね」 その他の出演者: Lola Albright ・・・ Rebecca Evans Jack Elam ・・・ Preacher Weatherby Michael Witney ・・・ Johnnie Mack Stubby Kaye ・・・ Sam Fairman Katherine Justice ・・・ Amanda Mack Michael McGreevey ・・・ Brownie Evans Connie Sawyer ・・・ Mrs. McBee Harry Carey, Jr. ・・・ Mr. McBee Paul Lukather ・・・ Mr. Turley Eve McVeagh ・・・ Mrs. Masters User Rating:6.2/10 (1,257 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 User Reviews planktonrulesさん Bradenton, Florida 2011年12月30日 かなりの出演者を考慮すると、 期待したのだが...悪くはない。 本作は、3人の主役がいるのは異例だ。 カーク・ダグラス、ロバート・ミッチャム、リチャード・ウィドマーク。 このハイオクタンの男らしさと演技をもってすれば、 すごい映画になるだろう。 だが、間違っていた。 悪くはないのだが、 脚本がまずいので、肝心なことが伝わらない。 ダグラスは、元上院議員として 1848年、オレゴンに 最初の白人植民地をつくろうとしている。. 問題は、彼が人格者でないことだ。 幌馬車隊を結成したものの、 威けだかで独善的なやりかたがみんなの反感を買う。 彼は、みんなを約束の地へ連れていけるだろうか、 それとも、みんなに見捨てられるのか。 オレゴンでなく、 (金鉱の発見された)カリフォルニアへ向かうのか? それは、見てのお楽しみ。 大部分は、西部移住についてのかなり普通のドラマだ。 ダグラスは、いつもより過剰演技だ。 (激しく殴るシーンは、どうなんだ?!?!). ウィドマークの役は、一貫性がなく、目立たない。 主役で、よくやっているのは、ミッチャムだけだ。 彼は、疲れた*キット・カーソン風だった。 (*名ガイドとして歴史に残る) かなり普通で、予測できるにしても、 この映画、プラス面も持っていた。 撮影は素敵だし、歴史の勉強になる。 幌馬車を引く沢山のラバ、 そして雄牛や雌牛を見られたのはよかった。 他の多くの映画は、馬しけみせてくれない。 だが、それだけでは、非凡な作品にはならない。 オトーサン、 「同感、手堅い映画だね」 al23jjさん 2014年4月16日 いざ、西部へ! 貧しいミズーリ州から夢を求め幌馬車隊が 西部オレゴンを目指すいわゆるオレゴントレイル西部劇 監督アンドリューVマクラグレンは ジョンフォードの助監督として腕を磨いて 後継者とも言われた人なので その雄大な大自然の風景描写や まったりしてオーソドックスなストーリー展開が 安心して見ていられる 3人の主要な登場人物 (Kダグラス、Rミッチャム、Rウィドマーク)が それぞれさすがの上手さと個性を生かした設定でわかりやすい 途中西部劇お約束の先住民とのいざこざもあるが 単純に白人、先住民を善悪区別せず 複雑な関係にしていてリアルなのもおもしろい 郷愁を誘う音楽も雰囲気を盛り上げていい感じ 若き日のサリーフィールドが存在感ある役で顔を見せている 2時間強の長さを感じずに最後まであっという間の ロードムービー西部劇の隠れた名作です


グランド・イリュージョン

オトーサン、 「翻訳すると、大いなる幻影か」 フランス語では、La Grande Illusion 『大いなる幻影』は、1937年公開の映画で、 主演は、かのジャン・ギャバン。 圧倒的な存在感がありました。 原題:Now You See Me (2013) 監督:Louis Leterrier 原作:Boaz Yakin / Edward Ricourt 脚本:Ed Solomon/ Boaz Yakin / Edward Ricourt Genre:Crime / Mystery / Thriller Country: France / USA Language: English / French 上映時間:115分 あらすじ: ダニエル・アトラスら4人の男女で構成された マジシャンチーム“フォー・ホースメン”が ラスベガスでショーを行うのと同時に パリの銀行から金を盗み出すという大技を行う。 FBI特別捜査官のディラン・ローズとインターポールが 彼らの犯罪を阻止しようとするが、失敗。 マジックの種明かしの名手サディアスに助けを求めるが・・・ 出演者: Jesse Eisenberg ・・・ J. Daniel Atlas(アトラス) Isla Fisher ・・・ Henley Reeves(ヘンリー) Woody Harrelson ・・・ Merritt McKinney(メリット) Dave Franco ・・・ Jack Wilder(ジャック) オトーサン、 「なんか、みな小粒だね」 その他の出演者: Mark Ruffalo ・・・ Dylan Rhodes Melanie Laurent ・・・ Alma Dray Morgan Freeman ・・・ Thaddeus Bradley Michael Caine ・・・ Arthur Tressler Michael Kelly ・・・ Agent Fuller Common Agent Evans, Jose Garcia ・・・ Etienne Forcier User Rating:7.3/10 ( 293,459 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 980 votes) Yahoo! オトーサン、 「評判はいいね」 User Reviews pinkled5 さん United States 2013年6月7日 見ていて楽しいが、深みと存在感がない この手の映画は、一度見る分には楽しいが、 すぐに忘れる。 2度目にみると、存在感がなく楽しめない。 筋書が妙だ。 主要人物たちが、何をするのか、何故やるのかが 分からないからだ。. 事実、フォー・ホースメンについて知るのは、 最初の10分だ。 その後は、人物像の堀り下げが全くないのだ! 映画は、結末をみせたいために作られているが、 それが、陳腐ときている。 やり方が気に食わなかった。 不幸なのは、製作者が巧さだけを狙ったために、 ストーリーや人物造形といった基本を忘れたことだ。 マジックなしのマジックショウは、 少しは楽しめるかもしれないが、 最後には、間違いなく失望する。 ショウの大事な部分を置き去りにしている。 オトーサン、 「同感!軽薄だね」 ローランドさん 2013年10月27日 ファンタジー映画と割り切って あとで種明かしをしてくれるならともかくも、 見る側が質問したり点検確認したりすることが出来なく 一方的に提供される奇術の類は好きでなく、 それが映画で行われるとなれば なお更に満足感とは縁遠いものになるはずなんだけど、 もう最初から、それはそれ、これはこれ、 ご都合や整合性の言葉は頭から排除して ファンタジー映画と割り切って観賞に臨みましたが、 その心がけが良かったせいか、 予想通りに細部にはかなり無理があるものの 快いサウンドに乗ってテンポ良く進む物語は楽しくて、 エンドクレジットのロックミュージックまでが気持ちよく、 序盤のきっちりとした展開の辺りでは、 これはかなりの傑作だなんて思いまでしたし、 結末を知ってからもう一度観賞したほうが より楽しめるのかなって気がしてます。   日本人ならともかくも西洋人が30歳になって これだけの美貌を保つのはかなりの努力が要るのだろうなだなんて 余計な思いがしたくらいに、 「イングロリアル・バスターズ」に次いで これが二度目のお目通りになるメラニー・ロランが ますます魅力的に見えまして、 これが作品の欠点をある程度覆い隠していたような気がします。


アイガー北壁

オトーサン、 娘に聞きました。 「アイガー北壁っている映画、知ってるか」 「もちろん、試写会でみたわ、こわかった」 登攀の間、様々な危険に直面します。 頼るは、命綱のみ。 強風、雪崩、落石のよる落下や怪我・凍傷 日が沈み、漆黒の闇に閉じこめられる恐怖・・・ 原題:Nordwand (2008) 監督:Philipp Stolzl 原作:Benedikt Roeskau 脚本:Christoph Silber/ Philipp Stolzl/ Rupert Henning/ Johannes Naber Genre:Adventure / Drama / History Country: Germany / Austria / Switzerland Language: German / Swiss German / French / Italian 上映時間:126分 あらすじ: 1936年夏。 ベルリン・オリンピック目前。 ナチスは、ドイツ人による アイガー北壁初登頂を目標に掲げ、 成功者にはの金メダルを授与すると約束、 多くの登山家が集結していた。 トニーとアンディが真っ先にアタックを開始、 彼らを追うようにオーストリアの2人組も動き出す。 いっぽう麓の高級ホテルには、 ワインを片手に彼らの挑戦を見守る報道関係者や観光客の姿が。 そんな中、トニーとアンディの幼なじみで 見習記者のルイーゼは、彼らの無事を祈りながらも、 初めての取材に気持ちを高ぶらせていた・・・ 出演者: Benno Furmann ・・・as Toni Kurz(トニー) Florian Lukas ・・・as Andi Hinterstoisser(アンディ) Johanna Wokalek ・・・as Luise Fellner(ルイーゼ) オトーサン、 「命を賭けているひとは素晴らしい」 その他の出演者: Simon Schwarz ・・・as Willy Angerer Georg Friedrich ・・・as Edi Rainer Ulrich Tukur ・・・as Henry Arau Erwin Steinhauer ・・・as Emil Landauer Branko Samarovski ・・・as Albert von Allmen Petra Morze ・・・as Elisabeth Landauer Hanspeter Muller ・・・as Hans Schlunegger Peter Zumstein ・・・as Adolf Rubi Martin Schick ・・・as Christian Rubi Erni Mangold ・・・as Grossmutter Kurz Johannes Thanheiser ・・・as Grossvater Kurz Arnd Schimkat ・・・as Hotelbesitzer Klaus Ofczarek ・・・as Redaktionsleiter Martin Brambach ・・・as Redakteur Henze Peter Faerber ・・・as Spiess Tobias Ofenbauer ・・・as Reporter Hartmut Scheyhing ・・・as Reporter Maximilian Pfnur ・・・as Wache Gerhard Greiner ・・・as SS Mann Erlberger Hassan Athman ・・・as Jazzmusiker Nero Pietra ・・・as Italienische Seilschaft Stefan Steurer ・・・as Italienische Seilschaft Mark Geisseler ・・・as Franzosische Seilschaft Matthias Roduner ・・・as Franzosische Seilschaft Traute Hoess ・・・as Anna Fellner User Rating:7.4/10 ( 8,601 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 358 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だー」 User Reviews cdrbond007さn United States 2009年7月17日 最高の登攀映画 多くの登攀映画をみてきたが、 これがトップだ。 登攀シーンは、目をみはる 椅子にしがみつくはずだ! 古い装備で数千フィートもの北壁を登る連中をみると、 信じられかんげない気がする。 こう考えてしまった。 「一体、どうやって撮ったんだ?!」 驚くべき実話だ。 知らなかったら、本を読む前に、映画をみるといい。 なぜ、こういう映画がもっと作れないのだろう?? ハリウッドは、この映画から教訓を学ぶ必要がある。 実話を語れ、それに忠実であれ。 CGI や特殊効果に依存するなかれ。 オトーサン、 「そう、昔の登山はすごかった」 いまのようなガイド登山ではないのです。 eisukeeeeeさん 2014年2月7日 オレは寒いのはダメ 冒頭、トニーの登攀記録が びっしりと書き込まれている手帳が出てくる。 モノクロの写真が何枚も貼られていて、 これは映画の小道具としてなかなか雰囲気がある。 今と違って1930年代の登山装備は簡素だったようで、 それだけでも昔の登山家は凄いなあと思う。 一度濡れてしまうと冷たいままだろうし、 一つ一つの道具が重いはず。 ザイルもただのロープのように見える。 日の出前、藍色に輝くアイガーのシルエットが大迫力だが、 こういうのを実際に見たら打ちのめされるというか、 厳粛な気持ちになるのだろうと想像できる。 岩壁登攀の技術的な事はわからないが、 あれだけの悪条件が重なってしまい、 ある一線を超えてしまうと、 もうどうにもならないのではないか… トニーとアンディの幼馴染の女性新聞記者が、 最初に登場した時はべつだんかわいいとも思わなかったが、 だんだんいい女っぽくなってきたような気がしたが… 気のせいだろうか?


キャプテン・フィリップス

オトーサン、 「うまく化けるもんだね」 名優トム・ハンクスが、 スピルバーグに見えなくもないのです。 冗談はさておき、 この映画、2009年のマースク・アラバマ号乗っ取り事件で ソマリア海賊の人質となったフィリップス船長の実話が基とか。 原題:Captain Phillips (2013) 監督:Paul Greengrass 原作:Richard Phillips 脚本:Billy Ray / Stephan Talty Genre:Biography / Drama / Thriller Country: USA Language: English / Somali 上映時間:134分 あらすじ: 2009年4月。 ケニアへの援助物資を運ぶ アメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号。 インド洋を順調に航行していたが、 ソマリア沖で4人組の海賊に襲撃される。 船長のリチャード・フィリップスは、 船が彼らに乗っ取られる直前、 数人のクルーを残して乗組員を全員、機関室に匿う。 そして彼らを救うため、自らは単身で人質となり、 海賊たちと共に小さな救命艇に乗り移り、 アラバマ号を後にする。 やがて事件の一報を受けたアメリカ政府は、 海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させ、 フィリップス船長の救出作戦を開始するが・・・ 出演者: Tom Hanks ・・・ Richard Phillips(フィリップス) Barkhad Abdi ・・・ Abduwali Muse(ムセ) オトーサン、 「うまいねぇ」 その他の出演者: Catherine Keener ・・・ Andrea Phillips Faysal Ahmed ・・・ Najee Michael Chernus ・・・ Shane Murphy David Warshofsky ・・・ Mike Perry Corey Johnson ・・・ Ken Quinn Chris Mulkey ・・・ John Cronan Yul Vazquez ・・・ Commander Frank Castellano Max Martini ・・・ U.S. Navy SEAL commander Omar Berdouni ・・・ Nemo, Mohamed Ali ・・・ Assad Barkhad Abdirahman ・・・ Bilal Mahat M. Ali ・・・ Elmi Issak Farah Samatar ・・・ Hufan Jibril Hassan ・・・ Abdi Ahmed Sidan Dahir ・・・ Jibril Hassan Abdulahi Yusuf Mohammed ・・・ Nur Elmi Mohamoud Ibrahim Mohammed Abdikafi Ali ・・・ Hussein Khayre Jamil Rahman ・・・ Gorkan Ali Sahin Nisar Nangalay ・・・ Nuri Azman Tugral Yilmaz User Rating:8.0/10 ( 199,958 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 926 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・助演男優賞 バーカッド・アブディ ・脚色賞 ・音響賞(編集) ・音響賞(調整) ・編集賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) トム・ハンクス ・助演男優賞 バーカッド・アブディ ・監督賞 ポール・グリーングラス User Reviews Colmo2k4さん Northern Ireland 2013年10月10日 緊張し、ぞくぞくさせ、驚くほど共感させる なんとすばらしい映画だろう。 悲劇的な状況下での暴力と殺人の差し迫った脅威、 人々を絶望的な行動へと駆り立てる。 実に人間的なストーリーだ。 ハンクスが、オスカーにノミネートされるなら、 バーカッド・アブディも、ノミネートに値いする。 2人の共演シーンは、電気ショックのようだ。 アブディは、決して年下には見えない。 ハンクスと同等に見える。 互いを出し抜こうとしているからだ。 この映画の中で最もよいせりふは、 フィリップスがムセに懇願する時のものだ。 「釣りをしたり、誘拐する以外に、もっとやることがあるのでは?」 ムセは、陰鬱に答える。 「アメリカでならな」 これは必見だ。 今年みたうちで、最高の映画だった。 オトーサン、 「ユナイテッド93の監督が撮ったのか」 実話を基にする映画は、えてして平板になりがちですが、 最初から最後まで、手に汗をにぎる展開でした。 黒美君彦さん 2013年12月24日 極限状態 極限状態におかれた人間を描く P・グリーングラス監督の手腕は、 『ユナイテッド93』(06年)でも遺憾なく発揮されたが、 この作品では場所を空から海に移し、 凄まじいリアリティと迫力に包まれていた。 スクリーンにみなぎる緊張感は並大抵のものではない。 冒頭からラストまでドキドキハラハラ。 主人公のフィリップス船長(トム・ハンクス)の判断力も、 いわゆるファンタジーではない現実感がある。 一度逃げ出したところで、再び捕まれば ボコボコにされるのではないかとびくびくしたが。 一方ソマリアでの海賊行為の背景も窺われ、 問題解決が単純ではない現状も垣間見えた。 リーダー役のムセ(バーカッド・アブディ)も そもそも相当頭がいいことがわかる。 だが、漁師であり、今は海賊のリーダーになるしかない。 だから彼はアメリカに憧れるのだ。 救出後、マッチョなヒーローものであれば、 主人公はカッコいいキメ台詞でも吐いて終わるところだが、 この作品ではトム・ハンクスがショック状態を迫真の演技で見せる。 極限の緊張が、海賊たちの血飛沫を浴びて途切れた時…。 彼の状況が過酷な状況を物語る。 しんどかったが素晴らしい作品だと思う。


上を向いて歩こう!

オトーサン、 「安直な企画だね」 「上を向いて歩こう」を映画化。 九ちゃんの国民的人気を当て込んだ企画です。 でも、1962年という時代がいいですね。 軽トラが国民車といわれた時代です。 原題:上を向いて歩こう!(1962) 監督:舛田利雄 脚本:山田信夫 Genre:Drama/Teens 上映時間:91分 あらすじ: 九と良治は、少年鑑別所から脱走、 永井に引き取られ、更生の道を踏み出した。 良二は、ジャズ喫茶モンタナのドラマー牧を訪ねるが、 ヒロポン中毒になっていたが、用心棒の健の助けで、 念願のバンドボーイになる。 牧は、恋人の恵子の故郷へと帰っていく。 健は大学に合格し、ノミ屋をやめる。 だが、喜んでくれるはずの家族の態度は冷たかった。 一方、ドラムが欲しかった良二は、新車を盗み出す・・・ 出演者: 坂本九 ・・・河西九 浜田光夫 ・・・友田良二 高橋英樹 ・・・松本健 吉永小百合 ・・・ 永井紀子 オトーサン、 「若さ、ハツラツ!」 この時代、街は若者ばかり。 年寄りばかりの昨今とは大違いです。 その他の出演者: 渡辺トモコ ・・・ 永井光子 芦田伸介 ・・・ 永井徳三 嵯峨善兵 ・・・ 久米刑事 梅野泰靖 ・・・ ジェシー・牧 高田敏江 ・・・ 黒木恵子 亀山靖博 ・・・ 伸一 市村博 ・・・ 五郎 平田大三郎 ・・・ 若林 滝恵一 ・・・ 関口 石川進 ・・・ 石本 小島忠夫 ・・・ 吉田 林茂朗 ・・・ 花井 清水将夫 ・・・ 正一郎 上野山功一 ・・・ 歌手 User Rating:6.4/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.2/10( 49 votes) Yahoo! オトーサン、 「映画としての出来は、こんなもの」 User Reviews 鱗歌さん 2010年10月30日 九ちゃんの笑顔の眩しかったことよ 大学の頃、研究室の先輩達とカラオケに行くと、 尊敬すべき先輩達は決まってこの“上を向いて歩こう”を 下ネタオンパレードの替え歌で熱唱し、 その時歌詞の背景にはこの映画のシーンが流れていて、 ああ、下ネタの嵐の中、九ちゃんの笑顔の眩しかったことよ。 というのも今では懐かしい思い出ですが。 さてこの映画。タイトルだけ見れば、 いかにもヒット曲にあやかったような、 企画モノっぽい胡散臭さを感じちゃうのですが、 内容は決してそんな軽いものではなく、意外に暗い内容。 演出にも気合いが入っていて、なかなかの力作になっています。 冒頭のタイトルの背景の鑑別所のシーン、 流れるようなラグビーのパス、 食事中に次々に手渡されるヤスリ、そして集団脱走、 ここでは人から人への流れ、 人と人との繋がりが象徴されているにも関わらず、 映画の中で展開されるのはひたすら、 すれ違いや誤解、すなわち分断。 あくまで“コメディタッチの青春物語”という体裁なので、 そうヒドイことにはなりませんが(笑) 一歩間違えば凄惨な展開になってもおかしくないところ。 物語において、この分断を修復する役目なのが、 吉永小百合をはじめとする、女性たちの存在。 彼女たちのおかげで、 一応、サワヤカな青春モノに踏みとどまっています。 エンディングは、みんなで主題歌を歌ってサワヤカにお別れ。 このサワヤカさ、本当に額面通り受け取っていいんでしょうね?  まさか、殺戮の末に全員死亡したということの 暗喩じゃないでしょうね(笑)。 まあ何にせよ、意外に力作です。 オトーサン、 「舛田利雄といえば、社葬の監督だね」 黒美君彦さん 2004年12月14日 上に向かって歩こう? 少年鑑別所から脱走した九(坂本九)と良二(浜田光夫)。 ひょんなことからオート三輪の運送業を営む 少年保護司の永井(芦田伸介)のもとで働き始めた九だったが、 良二は、かつてドラムを教えてくれた男のもとへと向かう。 様々な人間模様が交錯する中、 決して楽ではない地道な生活を必死で生きようとする若者群像・・・。 単なるアイドル映画だろうなと、 あまり期待はしていなかったのだが・・・。 舛田利雄監督といえば、 どちらかといえば武闘派(?)のイメージがあるが、 これはなかなか野心的な作品。 共演の吉永小百合、高橋英樹も、 それぞれ深い傷を心に負っている役だが、 健気に立ち直ろうとする姿が爽やか。 見方を変えれば余りにもありきたりだが、 そこは九ちゃん主演ということで(笑)。 寧ろ、博打に溺れる男達や暗いジャズバーの雰囲気が 活き活きと感じられるのがいかにも舛田監督。 町を闊歩する浜田光夫の憤りを、 ドラムの音に重ねてみせるシーンなどの演出はシャープだ。 持って行きようのない若者達の苛立ちとともに、 ところどころでドキュメント風の町の画が挿入されるのだが、 それがいかにも時代の空気を感じさせる。 まさに高度経済成長突入の時代、 これからは自分たちが主役だといわんばかりの 人間賛歌に仕上がっていて、 そこが気恥ずかしくもあるのだが、 昭和30年代後半の勢いが充溢していて興味深かった。


社葬

オトーサン、 「社畜?あれ、社葬だった」 大新聞での醜い権力争いを描いた傑作。 朝日新聞のお家騒動、ご存じでしょうか? マスコミは互いにかばいあっているので、 庶民には伏せられていますが・・・ 原題:社葬(1989) 監督:舛田利雄 脚本:松田寛夫 Genre:Suspence /Drama 上映時間:129分 地方紙だった太陽新聞を全国紙に発展させたのは 現社長・岡部の父と現会長・太田垣だった。 だが会長派と社長派で権力争いが起きていた。 会長派は、太田垣の娘婿で専務取締役の添島ほか。 社長派は、岡部ほか息子の恭介など。 鷲尾平吉は、取締役販売局長として腕をふるっていたが、 中立的立場をとっていた。 ある日、定例役員会で緊急議題として 太田垣会長解任が提出され、可決されてしまった。 鷲尾が棄権したためだった。 会長は、ショックで倒れた。 勝ち誇った岡部社長が、腹上死してしまう。 これによって抗争は、さらに激烈になる・・・ 出演者: 緒形拳 ・・・鷲尾平吉 十朱幸代 ・・・稲積吉乃 佐藤浩市 ・・・岡部恭介 江守徹 ・・・徳永昭雄 オトーサン、 「緒方拳が断然いい!」 その他の出演者: 井森美幸 ・・・金谷美津枝 吉田日出子 ・・・鷲尾順子 藤真利子 ・・・井上友子 高松英郎 ・・・岡部憲介 根上淳 ・・・松崎忠行 小松方正 ・・・寺内友三郎 菅貫太郎 ・・・深町弘人 加藤和夫 ・・・原口槇雄 船越栄一郎 ・・・荒井康裕 志乃原良子 ・・・徳永雅代 芦田伸介 ・・・野々村典正 西山辰夫 ・・・白坂泰 小林昭二 ・・・栗山喬 有川正治 ・・・三宅俊彦 西田健 ・・・北川克巳 木場勝己 ・・・野田辰夫 加藤善博 ・・・近藤清 頭師孝雄 ・・・医師 富永佳代子 ・・・「稲積」の仲居 不破万作 ・・・印刷工場の主任 芹明香 ・・・女性化粧師 山内としお ・・・葬儀ディレクター イッセー尾形 ・・・竹下博文 五十嵐義弘 ・・・本間善吾 平河正雄 ・・・加瀬保二 山田良樹 ・・・仲根信一 北村和夫 ・・・上野郷嘉市 中丸忠雄 ・・・添島隆治 野際陽子 ・・・岡部静子 加藤武 ・・・谷政明 若山富三郎 ・・・太田垣一男 User Rating:6.0/10( 8 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 89 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が割れたね」 ブルーリボン賞受賞 ・監督賞 舛田利雄 User Reviews JAPANESE. 551さん 2008年7月14日 劇場で2度鑑賞した稀有な作品です。 細かな部分は忘れていますが、 大奥の女たちも裸足で逃げ出すであろう 男たちの群れを作って 裏切り裏切られの権力争いのリアルさと コミカルさが印象深いです。 佐藤浩市演ずる社長の息子に 「あなたは父親のパンツでも洗いそうですね」と揶揄された 緒形拳が「いけませんか、家族のためならパンツだって サルマタだって洗いますよ」と憤然とするシーンは忘れ難く 「こんな人と結婚できればいいな」と思ったものでした・・・ オトーサン、 「もう新聞は力を失ったか」 若いひとは、もう新聞を読まないとか。 黒美君彦さん 2014年4月19日 目には目玉を 歯には牙を ふた世代くらい前の新聞社のイメージだろうか。 実際新聞社が力を持ち得ていた時代の「社葬」。 主人公の鷲尾平吉を演じた緒形拳が 撮影当時51歳くらいだろうか。 そんな彼も既に亡き人なのだから。 葬式をめぐる派閥争いというのも、 映画「お葬式」(1984年)から派生したような アイディアだし、正直テンポも今ひとつ。 主人公の鷲尾もすぐ浮気するような男ではあるが、 どこか憎めない役柄。 とはいえ「こんな会社辞めてやらあ!」とならずに 「どうしても生き残ってやる!」となるのが、昭和の名残りか。 井森美幸は何故起用されたのか、と訝ってしまった。 あんなに下手では使い道ないだろ。 藤真利子はいい感じなのに。 その他役員を演じた役者が皆、懐かしい顔ぶれ。 その多くが鬼籍に入ってしまい、 平成も随分経ったことを実感した。 ドタバタ権力争い芝居。 やや冗長か。


軍用列車

オトーサン、 「邦題は、魅力に欠けるね」 原題の"Breakheart Pass"を使ったら? "心臓破りの道"でいかが。 あるいは、ブレイクハート・パスで。 原題:Breakheart Pass (1975) 監督:Tom Gries 原作・脚本:Alistair MacLean Genre:Mystery / Western 上映時間:95分 あらすじ: 1873年、ネバダの開拓地マートルに 70名の兵士と軍馬を乗せ臨時列車が止まった。 連邦保安官ピアースと逮捕された賭博師ディーキンを乗せて ロッキー山脈の砦に向けて出発。 列車には、ネバダ州知事、砦の司令官の娘マリカ、 軍医、従軍牧師、列車長、機関手、火夫、騎兵隊指揮官、 副官、料理人、車掌らが乗り込んでいた。 列車の任務は、ジフテリア菌の蔓延で 全滅しかかった砦の兵士たちの救出だ。 出発する際、将校2名が失踪し、 列車内では、不可解な事件が次々に起こった。 ブレイクハート・パスにさしかかった頃、火夫が転落死し、 車室では、軍医が死体となって発見された。 急坂に達したとき、 兵士たちを乗せた3輛だけが逆進し、 谷底へと転落していった。 なぜか? 伝染病はデマで、採掘された金を奪うのが狙いだった。 そこで、邪魔になる人間が次々に消されたのだ・・・ 出演者: Charles Bronson ・・・ Deakin(ディーキン) Ben Johnson ・・・ Pearce(ピアース) Jill Ireland ・・・ Marica(マリカ) オトーサン、 「チャールズ・ブロンソンはいいね」 その他の出演者: Richard Crenna ・・・ Governor Fairchild Charles Durning ・・・ O'Brien David Huddleston ・・・ Dr. Molyneux Ed Lauter ・・・ Major Claremont Bill McKinney ・・・ Reverend Peabody Joe Kapp ・・・ Henry Archie Moore ・・・ Carlos Scott Newman ・・・ Rafferty Sally Kirkland ・・・ Jane-Marie User Rating:6.8/10 ( 3,355 votes)IMDb User Rating:6/0/10( 43 votes) Yahoo! オトーサン、 「登場人物が多すぎて、混乱するね」 User Reviews sdog47 さん United States 2006年7月28日 よき手堅い西部劇 この映画、やや長い、筋書は、そうよくない。 あちこちで、冗長だ。 だが、俳優たちはみんな素晴らしい。 特に、ベン・ジョンソンとリチャード・クレンナがいい。 チャールズ・ブロンソンは、ベスト。 いつものブロンソンだ。 スタントがいい、多くのアクションがある。 これぞ西部劇に望むものだ。 私にとっての関心事は、ヤキマ・カナットだ。 最初は、最高のスタントマンで、 のちに、スタントマンのコーディネーターになり、 第二班監督にもなった。 これは、彼の最後の仕事だった。 翌1976年に死んだ。 サイレント映画からスタートし、 数多くジョン・ウェインと仕事をし、 アカデミー賞を9部門で受賞した「ベンハー」で 古代戦車レースを演出した。 彼の最後の映画が西部劇だったことは、 彼にふさわしいことだった。 オトーサン、 「ジル・アイアランドは、奥さんなのか」 kazzpさん 2013年5月7日 映画館だけで3回見ました。 若い頃、A・マクリーンやD・バグリイ、H・イネスなどの 冒険小説に夢中になっていた私としては、 マクリーンが原作というだけでなく、 「荒鷲の要塞」や「デンジャー・ポイント 」同様、 彼が脚本も担当したこともポイントだったし、 また、J・ゴールドスミスの音楽にもハマった。 当時はフェランテとタイシャー&オーケストラの カバー盤シングルで我慢していたけど 数十年後にサントラが出て、今もなお愛聴盤の1つとなっている。 疾走する列車内を舞台にした西部劇にして、 お尋ね者として護送される賭博師の主人公が 実は情報部員だったという設定が、 マクリーンらしく、かつ見る側にも興味深い。 共演はリチャード・クレンナと ブロンソンの奥さんということで 共演が珍しくなかったジル・アイアランド。 西部ものということで、 「弾丸を噛め」に続いて登場したベン・ジョンソン、 ビル・マッキーニーも、 このあと「アウトロー」「ラスト・シューティスト」と西部劇が続く。 そういえば、この映画の冒頭に出ていたサリー・カークランドも、 「弾丸を噛め」と同じ娼婦役だったな。 エド・ローターはブロンソンはもちろん、 バート・レイノルズと共演した「ロンゲスト・ヤード」など 脇役として印象深い作品を多く持つ俳優だ。 私の大好きなチャールズ・ダーニングも車掌役で登場する。 彼のベストは「メルブルックスの大脱走」と信じて疑いません。 出演陣の多くが実は悪役のため、 最初から悪役として登場するロバート・テシアが そんなに悪く見えなかったりもする。 誰が犯人だかわからない謎解きのような仕立てで、 列車内での緊迫感を盛り上げるが、 それにとどまらず、逆走する車両の脱線・転落や、 車上でのアクションも見せてくれる。 いかに編集してもスタントマンのシーンとの切り替えは 簡単に分かってしまうものの、 CGで見せられるよりずっと迫力がある。 なんせマクリーンの原作・脚本だから、 味方か敵か、みたいな部分に興味が行く中盤までが むしろ見どころである。 だから、それがわかってしまった後の インディアンたちも入り乱れたクライマックスが 意外と盛り上がらなかったりもするんだなあ。 傑作とは言えないけど、 間違いなくB級アクション映画ファンには楽しい一作である。 トム・グライスに限らず、コーリィ・アレンでも リチャード・T・ヘフロンでもジョナサン・カプランでも スティーヴ・カーヴァーでもいいから、 毎晩そのあたりのB級作品を見てから寝るような日々が いずれ送れるようになったら、 どんなに幸せなことであろうか。


探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

オトーサン、 「第1作は、まあまあだったね」 大好きな札幌が舞台ですから、 ススキノのだけでなく、大通り公園やジャンプ台も出てきて 学生時代の思い出がよみがえります。 あの頃はよかったなー・ ピリカメノコと文通したりして・・・ 原題:探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013) 監督:橋本一 原作:東直己 脚本:古沢良太/ 須藤泰司 Genre:Suspence/Action/Mystery 上映時間:119分 あらすじ: 札幌の歓楽街ススキノ。 みんなから愛されていたオカマのマサコが 何者かに殺される。 警察の捜査は思うように進まず、 仲間たちの口もなぜか一様に重い。 やがて、事件の背後に浮かび上がる カリスマ政治家・橡脇孝一郎の影。 そんな中、犯人を見つけ出すと息巻く 美人ヴァイオリニストの弓子が現われる。 探偵は弓子をなだめすかし、 彼女の依頼として事件の捜査を引き受ける。 相棒の高田と共に真相究明に乗り出したが・・・ 出演者: 大泉洋・・・ 探偵 松田龍平・・・ 高田 ゴリ・・・ マサコちゃん 尾野真千子・・・ 河島弓子 オトーサン、 「大泉洋くん、はまり役だね」 尾野真千子は、カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した 「殯の森」で主演しました。 その他の出演者: 渡部篤郎・・・ 橡脇孝一郎 篠井英介・・・ フローラ 矢島健一・・・ 野球男 筒井真理子・・・ 新堂艶子 池内万作 安藤玉恵 冨田佳輔 土平ドンペイ 佐藤かよ 桝田徳寿 マギー 永倉大輔 麻美ゆま 徳井優 近藤公園 学生 片桐竜次 松重豊 相田 User Rating:6.6/10( 924 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま。こんなものかも」 日本アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 松田龍平 ・助演女優賞 尾野真千子 User Reviews yomugi330さん 2014年5月13日 シリーズ3で雪辱してほしい テレビ放送で見ました。 だからカットされたシーンがあるのかも? 前作より大泉洋の3枚目シーンが多くなって楽しいです。 彼にはその方が合うと思う。 2枚目に戻っても、本人は戻ったつもりでも ギャグにしか見えないから。 前半は前作より面白いと思えましたが、後半、ガクンと失速。 「それもこれも安易な真犯人設定をしながら、 観客を騙そう(ミスリード)とするからだ」と思っていたら、 これがさらに観客を騙す仕掛けだった!というのは面白い。 でもちょっと仕掛けるのが遅すぎてせっかくの仕掛けが効かなかった。 最後は犯人を勘違いしたままヒロインが彼を殺してしまう方が、 心に残ったんじゃないかな? 大泉の退院後のシーンも余分。 病院で看護婦に笑われたところで終っていれば もっと切れ味が良かったのに。 貧乏な子供がバイオリンを習っていたと言うのも 現実味に乏しいよね。 1より面白くなかったので 3はないかもしれないけれど、 できれば3で雪辱してもらいたい。 大泉洋・松田龍平のコンビ、楽しいです。 と言う訳で★2.6くらいだけどおまけして★3 オトーサン、 「ターミネーターって、どういう意味?」 黒美君彦さん 2014年5月13日 ターミネーター(笑) うーん。どうなんだろう。 第一作では「ルパン+欽ちゃん?」なんて思ったのだが、 今回はコミカルなところは正直少ないし、 かといって大泉洋の推理が冴えるわけでもない。 反原発を唱える候補を支える勝手連が、 なぜ自然発生的に人を襲い、傷つけるのかも 説得力なさ過ぎで訳わからないし、 橡脇孝一郎 (渡部篤郎)が語る理屈も訳がわからん。 で、ひとり語りでぺらぺら犯行を自白する 真犯人も訳わからん。 トータルで何だか訳わからん。 河島弓子(尾野真千子)と 殺されたマサコちゃん(ゴリ)の関係も とってつけたみたいだし。 とにかく何だかな、という感じ。 松田龍平は相変わらず良かったけれど、 すべて彼頼み、というのもなあ。 ターミネーターは やはりリアリティをかき消すと思うんだよなあ。


沈黙の激突

オトーサン、 ご存じ、ビデオスルーのセガール映画です。 邦題は、有名な沈黙シリーズにあやかって 「沈黙の激突」となっていますが、 それを言うなら「激突の沈黙」か、 いっそ「激突なし!」にすべきでしたね。 原題:Attack Force (2006) 監督:Michael Keusch 原作:Joe Halpin 脚本:Steven Seagal / Joe Halpin Genre:Action / Thriller Rated R for strong violence, language     and some sexuality Country: Romania / UK/ USA Langage: English 上映時間:95分 あらすじ: 米軍将校のマーシャル・ローソンは、 部下に抜擢した3人の精鋭を何者かに殺される。 そして独自に調査すると、 部下たちは謎の薬物CTXの投薬によって 超人化した女性に為す術なく惨殺されていたことが判明。 そこで、軍の化学兵器研究プログラムの責任者を務める 生化学者でローソンの恋人でもあるティアから協力を得ることに。 ところが、そんなローソンの前に、 軍の極秘化学実験でCTXを注入され 殺人マシーンとなった最強の超人・ドウェインが現われる。 これ以上のCTX蔓延を防ぐべく、 この怪物に立ち向かうローソンだが・・・ 出演者: Steven Seagal ・・・ Marshall Lawson(ローソン) Lisa Lovbrand ・・・ Tia(ティア) David Kennedy ・・・ Dwayne(ドウェイン) オトーサン、 「サボってるなー、セガール」 その他の出演者: Danny Webb ・・・ Werner Matthew Chambers ・・・ Seth Gabi Burlacu ・・・ Tia's agent Vlad Iacob ・・・ Tia's Agent Vlad Coada ・・・ Tia's Agent #3 Adam Croasdell ・・・ Aroon Mark Dymond ・・・ Phil Florian Ghimpu ・・・ Tourist Ileana Lazariuc ・・・ Queen Sayed Najem ・・・ Hitman Guard Daniel Pisica ・・・ Lead Team Soldier User Rating:2.7/10 ( 3,190 votes)IMDb User Rating:3.5/10( 122 votes) Yahoo! オトーサン、 「これは、ヒドイ!」 User Reviews xcoreninjaさん United Kingdom 2006年11月26日 ワーオ、スティーブンは、過去最低に沈んだ。 「沈黙の追撃」よりもひどい。 スティーヴン・セガールのフアンとして、 私は、彼が映画を作るたびに、傑作を期待してきた。 だが、少しはお金を用意べきだ。 私が見のは、ひどい多重録音だった。 いくつかの映画で、これが必要だと思う。 だが、まったく違う俳優の声による多重録音では、 その魔法も失せる。 また、セットの組み立てに注意が払われていない。 あるシーンで、極秘のラボだというのに、 ガラス窓に大きな穴があって、誰でも通り抜けできる。 この映画には、本当にがっかりした。 スティーブンが次の映画で、 販売/レンタル目的で映画を送る前には、 もっとちゃんと仕上げてほしい。 この映画のストーリーで、こう思ってしまった。 もし、SF映画を見ていたり、 あるいは、エイリアンらしきものを見ていたら、 少しは説明をしてくれるだろう。 だが、全く説明がなかった 非常に紛らわしい。 オトーサン、 「映像が暗すぎる!」 ジーナさん 2009年2月12日 これでホントの沈黙 麻薬の作用によって攻撃性が 高まるのは分かるけど、 無差別に襲い掛かるほど理性を失っている割に 中毒者同士は仲間意識で統率されているのが 何とも違和感。 銃攻撃に対応できる俊敏さがあるくせに、 何故ナイフや素手のセガールに 敵たちが殺られてしまうのかも不思議でならない。 ・・・と言うか、 そもそもこんなアブナイ薬を皆にやらせる 麻薬組織の目的って何なの?? セガールさんの映画にツッコミを入れること自体、 間違っているのかもしれないけど・・・ ここまで来ると、最近のセガールさんには 真剣に映画を作ろうって気持ちが 欠けているんじゃないかと思えてきました(爆) 敵も線の細い男と女たちだし・・・ そんなんじゃ、全然セガールさんがうろたえてくれませんよ。 ただでさえ、最強無敵のオヤジなのに 敵がそんなヒョロっとした若者だけじゃ セガールさんは走ってさえくれませんよ? パンチだって一切体重を乗せない小突く程度で 済まされちゃいますよ(笑) そう、この作品・・・ これまで以上にアクションにキレがありません。 映像が暗いというのもありますが、 大きな物体がドシドシと動いている・・・ そんな印象しか残らないセガールのアクションです(爆) とりあえず、セガール作品は本人以外容赦なく 死んでいくパターンが多いですが、 もし生き残りたいのならセガールにピッタリとくっ付いていれば 大丈夫という事が今作で判明しました(笑) 何のひねりもなく淡々とラストに向かい、 そのままフェイドアウトのごとくエンドロール・・・ ってやっぱりセガールさん、やる気ないでしょ!? ところでタイトルの「沈黙の激突」ですが、 激突シーンなんてありました? 余談:鑑賞中、2回寝ました(爆)


メカニック

オトーサン、 「これって、傑作映画だよ」 まるで、007を見ているかのようです。 小道具のすばらしさといい、 美しいロケ地の数々といい。 ラストシーンは、イタリアのナポリ。 スティーブの捨てぜリふがいいですね。 「ナポリをみてから死ね」 原題:The Mechanic (1972) 監督:Michael Winner 原作・脚本: Lewis John Carlino Genre:Action / Crime / Thriller 上映時間:100分 あらすじ: ビショップは、殺し屋。 完璧な仕事をするので、愛称は“メカニック”。 ある組織からの指令に従って仕事をこなす一匹狼。 組織の幹部で古くからの友人ハリーの暗殺命令が下り、 冷酷に仕事をこなす。 ある日、ひょんなことで、スティーブと知り合い、 助手として、プロの殺し屋に仕立てていく。 そんな時、イタリアでの大仕事が決まる。 そして、自分を殺せと言う組織からの指示書を目にして・・・ 出演者: Charles Bronson ・・・ Arthur Bishop(ビショップ) Jan-Michael Vincent ・・・ Steve McKenna(スティーブ) Keenan Wynn ・・・ Harry McKenna(ハリー) オトーサン、 「ブロンソン、老けているな」 1921年生まれですから、撮影当時は50歳。 81歳没で死んでいますから、長生きしたものです。 その他の出演者: Jill Ireland ・・・ The Girl Linda Ridgeway ・・・ Louise Frank Dekova ・・・ The Man James Davidson ・・・ Intern Lindsey Crosby ・・・ Policeman Steve Vinovich ・・・ Party Guest Takayuki Kubota ・・・ Yamoto User Rating:7.0/10 ( 6,527 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 80 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアが低すぎる」 User Reviews Mika Pykalaahoさん Jarvenpaa, Finland 2004年5月27日 最高のブロンソン 素晴らしいブロンソン映画がある一方、 いわゆるB級スリラーも数多くある。 つまり、ブロンソン¥フリークだけが愛している奴だ。 しかし、本作は、間違いなく、彼の最もよいアクション・スリラーだ。 古き良きブロンソンの古典の1つだ。 子供の頃、テレビ放映をみた時に、私はぞくぞくした。 いま、DVDで見て、楽しい、ノスタルジックな感じを覚えた。 例えば、オートバイの追跡シーン、 あるいは、驚くべきエンディング。 何度みても、いい。 ブロンソンは最高だ。 静かで、逞しく、クールだ。 非常に知的で、楽しい映画である。 1970年代のスタイルをもった映画のファンならば、 見逃せない1本だ。 オトーサン、 「へぇ、リメイク版もあるのか」 jigen_daisuke2003jpさん 2012年8月26日 リメイク版とは違う男臭さが魅力か リメイク版も観たので 当然比較してしまうわけですが、 大筋が同じくらいで細かい部分がかなり違うという印象。 殺しのターゲットも違うし殺しのテクニックも違う。 忘れた頃に観たら別作品に思えるかもという内容。 リメイク版ではジェイソン・ステイサムの かっこよさ満載だった作品、 本作ではチャールズ・ブロンソンの男臭さと こちらもかなり印象が違います。 髪ふっさふさだな・・と感じたのは言うまでもありません。 リメイク版ではレコードで音楽を聴く主人公でしたが、 オリジナルではなんとテープだ。これも時代なんだろか。 レコードのアナログ感がかっこいいなと思っていただけに、 テープで聴いてるなんてと思ってしまいましたが、 時代から考えると最先端だったのかも。 ちなみに本作の主人公は絵画趣味があるようで、 壁にいくつもかけた絵画が印象的でした。 主人公の部屋もオリジナルはどこか暗い雰囲気で、 リメイク版は開放的で明るいというのも時代かなと感じます。 なんだろう、オリジナル版の部屋の暗い雰囲気とか 閉塞感が見ていて気持ちを不安にさせます。 物がごちゃごちゃと多いし今の時代のようにシンプルに とはいかないあたりが当時のあたりまえだったのかなと そんな細かい部分が気になりました。 リメイク版では話がわかりやすくきっちり説明してくれましたが、 オリジナル版では結構投げっぱなしというか説明なしで 動機とかどーでもいいのかみたいな気にならなくもないです。 全貌が見えてこないというあたり少々もやっとかな。 本作はどこか地味目なので今から見るなら リメイク版でしょうねと思いました。 両方見比べて違いを感じるのもいいとは思います。


ロサンゼルス

オトーサン、 「LA、何回行ったかな?」 定番の観光地としては、 ・ハリウッド ・ロデオドライブ ・グロ―マンズチャイニーズシアター ビーチリゾートも忘れてはいけません。 車なしでは、動けないのが不便なこの街、 60年代は、地上の楽園でしたが、 渋滞、スモッグ、地震、そして犯罪都市に 変わってしまいました。 原題:Death Wish II (1982) 監督:Michael Winner 脚本:David Engelbach, Brian Garfield Genre:Action / Crime / Drama 上映時間:88分 あらすじ: 数年前、NYでチンピラに妻を殺され、 娘も犯された建築家、ポール・カージー。 ロサンゼルスに住まいを移し、 療養中の娘を見舞い、 新たな恋人と幸せな時間を過ごしていた。 だが、絡まれたならず者をやっつけたために、 娘が誘拐され、死んでしまう。 カージーは、復讐の鬼と化し、 スラム街の隠れ家に身をひそめ、 夜な夜な、犯人を探し出し、殺していく。 警察は、NYからオコア刑事を呼び寄せるが・・・ 出演者: Charles Bronson ・・・ Paul Kersey(ポール・カージー) Jill Ireland ・・・ Geri Nichols(ジェリ・ニコルズ) Thomas F. Duffy ・・・ Nirvana(ナーバナ) Vincent Gardenia ・・・ Det. Frank Ochoa(フランク・オコア刑事) オトーサン、 「老いてますます味が出てきたね」 年輪を重ねた喪失感とでもいいましょうか。 ブロンソン、いいです! その他の出演者: J.D. Cannon ・・・ New York District Attorney Anthony Franciosa ・・・ Herman Baldwin Robin Sherwood ・・・ Carol Kersey Laurence Fishburne ・・・ Cutter Charles Cyphers ・・・ Ronald Kay Ben Frank ・・・ Lt. Mankewicz Michael Prince ・・・ Elliot Cass Kevyn Major Howard ・・・ Stomper Stuart K. Robinson ・・・ Jiver E. Lamont Johnson ・・・ Punkcut Silvana Gallardo ・・・ Rosario User Rating:5.9/10( 8,170 votes)IMDb User Rating:7/0/10( 72 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 流血シーンの多さのせいでしょうか。 ラジー賞ノミネート ・ワースト音楽賞 ジミー・ペイジ User Reviews fertilecelluloidさん Mountains of Madness 2004年1月14日 低俗さでショックを与える傑作 マイケル・ウィナー監督の 大槌を振るうような感覚に感謝しよう。 おかげで、このクラシックが生まれたのだから。 ポール・カージーには、もはや家族も友人もいない。 家庭内暴力、肛門レイプ、自警団員の裁き、 そして割り切り過ぎる政治判断といった ねじられた悪夢の中からスタートするのだ。 手荒い正義のフアンには、 ブロンソンのメキシコ人家政婦レイプのシーンは、 まことに興味深く、狂わしいエロティックさだ。 これぞ、ウィナーの横目での監督だ。 トーマス・F・ダフィは、チンピラの首領ナーバナを演じている。 倒錯的なやりかたなので、身の毛がよだつが、 注視する喜びを与えてくれる。 元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが ロックの曲を提供しているが、 ロサンゼルスの心象風景をたかめている。 ヴィンセント・ガーディニアが、刑事として戻ってきて、 刑事らしくないやり方で事件の解決を模索する。 ウィナー監督の映画は、 大砲をぶっ放すようないかがわしさ満載だが、 クソ映画好きにはたまらん収穫だろう。 名画「風とともに去りぬ」などクソ食らえ。 このほうが、ずっと面白い。 オトーサン、 「ワースト音楽賞というのは、間違っているね」 ジミー・ペイジの音楽、なかなかいいですよ。 bbrb777333slotsunさん 2011年2月26日 「ロサンゼルス」(DEATH WISH 2) 「狼よさらば」が1作目、 「スーパーマグナム」が3作目、 そしてこの「ロサンゼルス」が DEATH WISHシリーズの2作目になるわけですが、 私めはこの「ロサンゼルス」が1番お気に入りです。 作品としては1作目が1番良く出来てますが、 この「ロサンゼルス」は 復讐の対象がはっきりしており ブロンソンが制裁を加えるたびにすっきり?します。 音楽がまた良いです! ジミーペイジのサウンドが実にマッチしています! ちなみに3作目は… やり過ぎなのでどうかと思いますけど… 私めは結構好きですよ!


クライムダウン

オトーサン、 「午後ロードね、心配だね」 でも、時には堀出し物があるので、 一応見ておかねばなりません。 「いいね、いいね」 ところが、果たして、後半に入るや... 原題:A Lonely Place to Die (2011) 監督:Julian Gilbey 脚本: Julian Gilbey, Will Gilbey Genre:Action / Adventure / Crime Rated R for language and some strong violence Country: UK Language: English / Serbian 上映時間:99分 あらすじ: スコットランド高地の山に入山した5人の登山仲間。 2日目に地面から出た換気パイプをメンバーが発見する。 そこから聞こえたのは人の叫び声。 掘り返すと、箱の中から少女が。 誘拐されたセルビアの女の子だった。 彼女を保護したばかりに、 何者かに命を狙われるハメになる・・・ 出演者: Melissa George ・・・ Alison(アリソン) Ed Speleers ・・・ Ed(エド) Holly Boyd ・・・ Anna(アナ) オトーサン、 「メンバーのなかでは、 メリッサ・ジョージが頑張っているね」 Hunterらの目つきが冷徹でした。 その他の出演者: Eamonn Walker ・・・ Andy Sean Harris ・・・ Mr Kidd Alec Newman ・・・ Rob Karel Roden ・・・ Darko Kate Magowan ・・・ Jenny Garry Sweeney ・・・ Alex Stephen McCole ・・・ Mr. Mcrae Paul Anderson ・・・ Chris Douglas Russell ・・・ Hunter 1 Alan Steele ・・・ Hunter 2 Gillian MacGregor ・・・ Policewoman Mathew Zajac ・・・ Mr Rakovic Eric Barlow ・・・ Sergeant Gray User Rating:6.3/10 from 17,472/10( 321 votes)IMDb User Rating:6/0/10( 107 votes) Yahoo! オトーサン、 「前半7点、後半5点か」 User Reviews Robston United Kingdom 2011年9月9日 努力はいいが、ややがっかり この映画、いいアイディアで、スタートはよかった だが、中盤からやる気が失せたようだ。 メリッサ・ジョージと友人たちが、 スコットランドに岩登りに行き、 森の中に埋められた秘密に偶然出くわす。 何とかして助けだすが、誰かがいることに気付く。 映画の出だしは、起伏の多いスコットランドの 広大な景色のなかで、怒りがゆっくりと燃え上がっていく、 面白いシーンが多い。 だが、中盤に入ると、突然、繊細さが失せて、 銃をもってのごくありふれた追跡になる。 まるで、監督が気力を失い、 観客は、やや退屈しただろうと考えて、 血と栄光路線に切り替えたようだ。 いくつかのシーンは、誰かを殺すために追加したように見える。 映画の終わりには、死者の数が相当なものになる。 演技はいい。 脚本については、大きな問題はない。 半分はいい映画で、半分は先が読める。 スリラーの小品なら、こんなものだろう。 オトーサン、 「腰砕けとはこのことだ」 あろえりーなさん 2012年9月18日 山岳クライム・サスペンスです。 ただのアクションじゃないですよ。 冒頭、5人の登山者が地中に埋められた箱の中から 一人の少女を救い出すのですが、 一体誰が、なんの為にこんな事を?ていう ミステリー要素があって見ていて面白いです。 そして、仲間のロープが何者かによって切られ、 自身もまた岩落としの攻撃にあって川に落下する。 このへんがまた実にスリリング。 そして敵の正体は? 他の仲間たちと合流し、必死になって逃げるわけですが、 悪者たちの無慈悲なライフル攻撃がほんと恐ろしい! ここまでは、凄く良かったです。 ただ、山を下りて街に行き警察署に入ってから 物語はスローダウンします。 敵や少女の正体も明らかになっていくのですが、 なんだか尻すぼみ。 個人的には、ラストまでやはり山の中の シチューエーションで やってほしかったかなと。 文明の世界に入っていくと、 とたんに駄目になっちゃいますね。


男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

オトーサン、 「あじさい寺か、行ってみたいね」 雰囲気があるので、デートにはもってこい。 寅さん、かがりとのデートの首尾やいかに? 紫陽花の花言葉は・・・ 「移り気」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「変節」 原題:男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982) 監督・原作:山田洋次: 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama /Commedy 上映時間:110分 あらすじ: 葵祭の京都。 寅さんは加納老人と知り合う。 加納は人間国宝の陶芸家で、立派な邸宅に住んでいた。 そこで寅次郎は加納家のお手伝い、かがりと知り合う。 丹後出身で、夫に死なれて娘を故郷に置いたままだ。 望んでいた結婚ができなくなって、かがりは丹後に帰る。 寅さんも丹後へ向かうのだが・・・ 出演者: 渥美清 ・・・ 寅さん いしだあゆみ・・・ かがり 片岡仁左衛門(十三代目)・・・加納 柄本明・・・ 近藤 オトーサン、 「いしだあゆみさん、片岡仁左衛門さん、 いずれも、はまり役でした。 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ 諏訪さくら 前田吟 ・・・ 諏訪博 吉岡秀隆 ・・・ 諏訪満男 下條正巳 ・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄 ・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎 ・・・ 源公 笠智衆・・・ 御前様 笠井一彦・・・ 中村 谷よしの・・・ 食堂のおばさん 関敬六・・・ 寅次郎のテキヤ仲間 杉山とく子・・・ かがりの母 園田裕久・・・ 出版関係の男 津嘉山正種・・・ 蒲原 User Rating:7.4/10( 20 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.8/10( 147 votes) Yahoo! オトーサン、 「中期の名作だね」 ブルーリボン賞受賞 ・主演男優賞 渥美清 ・助演男優賞 柄本明 User Reviews ymo1191さん 2008年7月26日 男はつらいよ (29) シリーズ第29作目の今回は、 シリーズでは2度目となりますが、 寅さんと芸術の大御所と呼ばれる先生との絡みが愉快です。 その反面、マドンナとの不実の恋物語が、 京都、丹波、鎌倉と情景豊かに切なく描かれた作品です。 大御所は陶芸家の大先生役で片岡仁左衛門さんが出演してます。 一方マドンナいしだあゆみさん演じるかがりさんは、 寅さんをその気にさせて罪作りです。 鎌倉のあじさい寺のデートで満男が好エスコートをします。 いしだあゆみさんの細い体が、 苦労人の女を体現していて、いい感じです。 それから柄本明さんが大先生の無能な弟子役として ちょろちょろしていたのもお笑いです。 オトーサン、 「陶芸家に親切にすると、焼きものくれるかも」 そんな下種な根性は微塵もない寅さん、素適です。 とらやさん 2010年11月7日 何とも粋な終わり方 第17作の池ノ内青観、第19作の藤堂の殿様、 そして本作の加納作次郎。 いずれも寅さんとの出会いのシーンがいい。 偉い人とは知らずに、 小遣いにも不自由してるようなじいさんと勘違いして 寅さんが安酒や茶を奢る。 この偉い人を演じるのがいずれも大物で、 寅さんと実にいい味の間を作り出します。 本作は風情のある京都や鎌倉が舞台ということもあり、 落ち着いた雰囲気が魅力のシリーズ中期の良作だと思います。 京都や鎌倉の風景と マドンナ役のいしだあゆみの醸し出す雰囲気も とてもよく合っています。 ですが実は本作はシリーズ中の苦手な作品の1つなんです。 それは他の作品には無い寅さんとマドンナとの間なんだと思う。 丹後のかがりの実家、後半のとらやでの再会に鎌倉デート。 寅さんらしさは影を潜め、 二人のシーンを観ていると息苦しくなってくる。 どうも寅さんを見て味わいたい雰囲気ではないんですね。 ですが、加納作次郎作?の怪しげな焼き物を売る寅さんと 「買った!」と手を挙げる加納。 バイの最中に2人が再会するラストは何とも粋な終わり方でした。


ヒマラヤ 運命の山

オトーサン、 「大したことないんじゃないの」 ・ナンガ・パルバート(標高8125m)世界第9位 ところが、ルパール壁は、標高差4,800m! 世界屈指の登攀難壁でした。 その初登攀に成功したのが、 本作の主人公ラインホルトとギュンター兄弟なのです。 原題:Nanga Parbat (2010) 監督:Joseph Vilsmaier 脚本:Reinhard Klooss/ Sven Severin Genre:Biography / Drama 上映時間:104分 Country: Germany Language: German あらすじ: ヒマラヤのナンガ・パルバート(標高8125m)。 1970年、メスナー兄弟に、 ルパール壁登攀の待望のチャンスが訪れる。 カール・マリア・ヘルリヒコッファー博士のもと、 遠征隊は、パキスタンへ向かう。 何度もの挑戦と失敗を経験した博士は燃えていた。 ラインホルトのチームと、 オわせて登頂に挑んだ。 ラインホルトとギュンターは、ルパール壁初登攀に成功! だが、その喜びもつかの間、ギュンターは死ぬ。 帰国したラインホルトを待っていたのは、 片や初登攀の成功、片やギュンターの死はラインホルトの責任! そう糾弾する新聞記事だった・・・ 出演者: Florian Stetter ・・・ Reinhold Messner(ラインホルト) Andreas Tobias ・・・Gunther Messner(ギュンター) Karl Markovics・・・ Karl Maria Herrligkoffer(カール) オトーサン、 「偉い!」 文句なしに尊敬してしまいます。 User Rating:6.5/10( 779 votes)IMDb User Rating:7/1/10( 104 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのに」 User Reviews davidbe-588-341794さん Arizona 2012年2月115日 パキスタンでの撮影が最高 この映画について詳しくないが、 他にレビューがなかったので、書くことにした。 ドイツ語を話せないし、英語版がなかったために、 せりふが分からなかったし、ドラマもやや分からなかった。 この映画をみたのは、ストーリーに惹きつけられたのではなく、 すばらしい山岳風景と登攀シーンが目的だった。 だが、十分でなかったので、高いスコアはつけられない。 素晴らしくドラマチックな登攀シーンをみたいなら、 「アイガー北壁」(2008)をおすすめしたい。 本作で、最もよい部分はパキスタンのヒマラヤ山麓だった。 実際、そこで撮影したようだ。 撮影が良く、興味深い。 こうしたエキゾチックな現場を見ることが 大好きなので、満足している。 英語版をみつけたら、もう一度見たい。 オトーサン、 「この英雄を知らなかったな」 nabeさん 2012年12月2日 英雄メスナーへのオマージュ 最強の登山家R.メスナーの 実話に基づいた山岳映画である。 1970年に初登攀された ナンガ・パルバートのルパール壁を舞台に ドラマは史実に忠実に描かれてゆく。 そこには、本来の姿であるヒマラヤの高峰を登攀する 冒険的な部分以外に、メスナー兄弟の強い絆と悲劇、 ヘルリヒコッファー隊長とメスナーとの確執・・・ といった様々なドラマが含まれているので、 やや煩雑になってしまっている。 公開されたドイツでは、 観客の多くがこの事実を知っているので 問題は無いのかもしれないが、 そうではない日本の観客にとっては 感動が薄くなってしまうのが残念な点だ。 確かに初登攀だけに絞って 壮大なヒマラヤロケとCGを駆使すれば、 感動的な映画が作れただろうが、 製作者はこのノンフィクションとは 到底信じられない奇跡の事実を、 映画の形で後世に永遠に残したかったのかもしれない。 これはある意味ドイツの歴史映画なのだ。


レッド・バロン

オトーサン、 第一次大戦での複葉機での空中戦は、 アカトンボの群舞みたいに、おおらかです。 まだ、人間味も残っていました。 戦国時代の武将たちの名乗りに似ています。 ・遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ 撃墜王の赤い機体がくると、恐れおののいたものです。 原題:Der rote Baron (2008) 監督:脚本:Nikolai Mullerschon Genre:Action / Adventure / Biography Country: Germany / UK Language: English / German / French 上映時間:106分 あらすじ: 第一次大戦。 ドイツ人パイロット、リヒトホーフェンは、 親友でライバルのフォスと敵機の撃墜数を競っていた。 機体を赤く塗っていたので、「赤い男爵」と呼ばれた。 敵方のエース、ブラウン大尉すら もろともしない快進撃で、撃墜数を積み上げていた。 敵に敬意を払い、騎士道精神にのっとった 戦いぶりは、敵軍から一目置かれた。 やがて彼は看護婦ケイトに一目ぼれするが、 彼女はなぜか英雄の彼に冷たい態度をとる・・・ 出演者: Matthias Schweighofer・・・Manfred von Richthofen(リヒトホーフェン) Joseph Fiennes・・・Brown(ブラウン) Lena Headey・・・ Kate(ケイト) Til Schweiger・・・ Voss(フォス) オトーサン、 その他の出演者: Tomas Ibl ・・・Young Lothar von Richthofen Albert Franc ・・・Young Wolfram von Richthofen Maxim Mehmet・・・Sternberg Hanno Koffler・・・Lehmann Richard Krajco ・・・Hawker Steffen Schroeder ・・・Bodenschatz Lukas Prikazsky ・・・ kirmaier Ondrej Volejnik ・・・1st German Soldier Jiri Wohanka ・・・2nd German Soldier Iveta Jirickova ・・・Redhead Whore User Rating:6.3/10 ( 7,626 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 106 votes) Yahoo! オトーサン、 「これも、見方が分かれるね」 User Reviews DutchGopさん Netherlands 2008年9月14日 見方が変わる すばらしい映画だ。 イメージとは違っている。 第一次大戦での空中戦は、こんな風で、 ひとびとは、こんな風に死んで行ったのだ。 ドイツ人は、残忍で、ロマンチックでない そんな風に善悪で割り切るステレオタイプな見方が 変るだろう。 だが、第一次大戦は、残忍な戦いであった、 別の見方はありえないにもかかわらず、 この独自のドイツ映画は、 有名なドイツ人将校の歩みを 驚くほど親密で人間的な方法で描いている。 この見方に立てば、視聴者の見方が変わるのも うなづける。 私は、いい意味で、この映画の催眠術にかかった。 どちらの側で戦ったにせよ、 初期の戦闘機乗りたちの資質を描いた 最高の映画のひとつだと思う。 10点満点だ。 オトーサン、 「前田有一さんは、反米保守だね」 前田有一さん 2011年5月17日 美しい複葉機が舞い散るノスタルジック空中戦 日本という国は主に米国による 洗脳プロパガンダの壮大な実験場であると同時に 見事な成功例でもある。 それは具体的には戦後、 有名なルース・ベネディクトの研究などをもとに 被占領地のコントロールを目的に始まった。 戦時中の行為について過度な罪悪感を受け付ける教育や 非武装平和主義のような現実性ゼロの主張をする団体を ひそかに財政支援するなど、彼らの行為は多岐にわたる。 すべては、自主独立を目指すまともな現実主義者を 根絶させるためであった。 米国にとっては、無防備マンを信奉する 無邪気な反米平和主義者は大歓迎だが、 (むしろ一定の勢力を得てほしい) 自主防衛を言い出す勢力は国益に反する。 親米保守なる珍妙な方向に言論の主流が流れるよう 彼らが望んでいることは明らかである。 いったい何を言いたいかというと、 いままで団鬼六さんありがとうという事だ。 あなたの映画界への貢献は忘れない。 それはともかく話を戻すと、 そんなわけで日本では長らく戦争を正当に評価する (美化する、などと表現されることが多い)映画は タブー視されてきた。 長年抑圧されてきたため保守派の多くは いまやコンプレックスの塊で、 ネトウヨ病をこじらせ燦々たる状況である。 結果、最近ちらほらみかける愛国的なテーマの映画を 見るとよくわかるが、どれも肩に力入りすぎの 痛々しいものばかりである。 戦後乱れに乱された言論のバランス感覚は、 いまだに取り戻されていない。 一方、おなじ敗戦国のドイツにも、 似たような影響が強くみられる。 たとえばナチスは絶対悪、肯定的に評価する説などは論外で、 自虐史観と表現したくなるほど遠慮がちな雰囲気を見ることができる。 その意味では、自国の英雄を肯定的に描いた 「レッド・バロン」のような戦争映画は、比較的珍しい部類に入る。 (前掲 あらすじ) 実在の人物を描いた史実ドラマだが、 ドイツ軍所属のユダヤ人パイロットだけは創作である。 (とても好意的に描かれる) (とはいえ、ドイツ軍に参加していたユダヤ人兵士は実際に多数いた)。 このあたりが先ほど書いた、 ドイツ流自虐(というより反省)史観というべきもので、 ドイツ映画ならではの味である。 オープニングは、この破天荒な主人公が敵陣に突入して、 とても粋な「ある行為」をするところから始まるが、 勇ましい音楽に迫力の絵作りは、まさに国策映画のひな形そのもの。 こりゃずいぶんドイツも思い切ったことをやるなと一瞬思ったが、 結局のところすっきりとした英雄賛美映画にはならない。 看護婦がリヒトホーフェンに冷たいのは、 彼女が受け持つ職場が、リヒトホーフェンが撃ち落とした人間たちの看護 すなわち尻拭いにほかならないからである。 空中を飛ぶ「英雄」にとっては、戦場はゲーム感覚で、 騎士道など自称する余裕もある。 すなわちヒューマニズムに酔う余地があるというわけだが、地上は違う。 腕が千切れ、内臓が飛び出てうめく被害者たちに、 望みのない救命措置を施す日々に、英雄ごっこの文字はない。 この出会いによって二人とも変わってゆくが、 大きく変わるのが英雄側というところに、 ドイツ映画らしさがあるとみるべきであろう。 つまり本作は、戦場で人間性を取り戻す男の物語である。 この主人公マンフレート・フォン・リヒトホーフェンについては 71年に同タイトル(「レッド・バロン」)で ロジャー・コーマン監督のアメリカ映画になっているから、 機会あればその違いを見比べてみるといい。 このドイツ版では、主人公がドイツ軍のプロパガンダに利用され 広告塔として宣伝される様子が描かれる。 敵をビビらすため、自分の飛行機だけ赤く塗って リアル赤い彗星として3倍速で活躍したり、 死んだらもったいないからと地上勤務に回されたりする。 兄に負けないほどの腕前を持つ弟も やがて同じ隊に配属され、さらなる宣伝効果を期待される。 そんな運命に抗うところが、本作のテーマというわけだ。 再度戦場に出ることがばれた時、 愛する看護婦に告白する激しいセリフが、まさにそれを表している。 この主人公の心情は、とくに日本人にとっては共感できるものだろう。 そして、戦場における心理学を考える際には、 もっとも重要な、キーポイントとなるべき感情であるので 注目してほしい。 欧米人の中ではドイツ人がもっとも馬が合うと感じる 日本人が多いのもの納得である。 たくさんの複葉機が飛び回るこの時代のドッグファイトは、 映画にとっては横長のスクリーンに映える定番のスペクタクル。 ぜひ大画面で見てほしい迫力だ。 戦闘機の性能をパイロットの技量でカバーできた最後の時代。 その意味では、どこかノスタルジックでもある。


男はつらいよ 寅次郎紙風船

オトーサン、 「紙風船は、適当な題名だね」 寅さんが、旅から舞戻ってきて、 満男に、ほいと言って渡したのが紙風船。 ストーリーにまったくからんでいません。 原題:男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981) 監督・原作:山田洋次:: 脚本:山田洋次/朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:101分 あらすじ: 夢で寅さんは、ノーベル医学賞受賞。 柴又に帰って満男のお土産に紙風船を出す。 その日の柴又小学校の同窓会に出席するが、 みんなを困らせ、旅に出る。 相部屋を頼まれたのが、家出娘の愛子で 一緒に旅をすることになる。 その途中、テキヤ仲間常三郎の若い女房・光枝から 夫が病気と知り、見舞ったが、 思いがけない相談を持ちかけられる。 自分にもしものことがあったら光枝の事を頼むというのだ。 柴又に帰ると、つねにかくしんみりした様子。 ある日、柴又に来た愛子を兄がマグロ一本持って迎えにくる。 光枝が本郷の旅館で働いていると聞いて、 寅さんは、会いにいく。 若い未亡人と所帯を持とうと、就職活動さえ始める・・・ 出演者: 渥美清 ・・・ 寅さん 音無美紀子・・・ 倉富光枝 岸本加世子・・・ 小田島愛子 オトーサン、 「音無美紀子といえば、えがおの黒酢だね」 岸本加世子が、好演していました。 その他の出演者: 倍賞千恵子・・・ 諏訪さくら 前田吟 ・・・ 諏訪博 吉岡秀隆 ・・・ 諏訪満男 下條正巳・・・ 車竜造 三崎千恵子・・・ 車つね 太宰久雄 ・・・ 桂梅太郎 佐藤蛾次郎 ・・・ 源公 笠智衆 ・・・ 御前様 笠井一彦・・・ 中村 谷よしの・・・ 旅館沖吉の仲居 犬塚弘・・・ 茂 前田武彦・・・ 柳文彦 東八郎・・・ 安夫 地井武男・・・ 小田島健吉 小沢昭一・・・ 倉富常三郎 User Rating:6.7/10( 17 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 107 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 マドンナに魅力がなさすぎます。 User Reviews ymo1191さん 2008年7月26日 男はつらいよ(28) シリーズ第28作目の今回は、 ダブルマドンナと言っていいのか、 寅さんのテキヤ仲間の奥さんで、 未亡人になってしまう音無美紀子さんと 寅さんにとって、恋愛対象年齢に満ちていないと 思われる岸本加世子さんで、 岸本さんはたけし監督の映画では 重要な女性役として快演が見られますが、 この当時はまだただオキャンピーな娘と言う感じだけでした。 そういえば、その岸本さんの兄貴役として、 家出娘を迎えに来た 地井武男さんのぶっきらぼうな漁師の役が笑えました。 オトーサン、 「地井武男さん、こんなに元気なひとだったのか」 旅番組で、長いこと活躍していましたっけ。 とらやさん 2010年10月27日 全体的に寂しさが漂う作品。 冒頭の同窓会から始まって、 寅さんの兄弟分が病気で死ぬ。 その兄弟分との約束もあって いつになく寅さんが本気で結婚を考える。 おいちゃんに背広を借りて、 柴又の誰の世話にもならず一人で求人を探して まともな会社に面接を受けに行く。 寅さんの今回の本気は、 誰の手も借りず就職しようとした事や、 光枝がとらやを訪れたときの寅さんの態度でよく分かる。 しかし、その顛末は観ている僕達には分かっている訳で・・・。 そんな作品の雰囲気にあって 最高のアクセントになってくれていたのが 旅先で出会う愛子。 元気一杯に演じた岸本加世子が本当に良かった。 愛子が兄ちゃんと再会するシーンも素晴らしかった。 寅さんが旅に出る前後はいつも寂しいのですが、 本作は寅さんの本気が見え隠れしただけに 余計に寂しさを感じました。 それだけにラストシーンも 元気一杯の愛子の存在に心が和まされたのでした。


彼岸花

オトーサン、 「小津映画の名作だそうだけど・・・ 半信半疑で見始めましたが、 このドラマ、人物が脇役だけでなく、 端役に至るまでよく描きこまれていて、 感心しました。 原題:彼岸花(1958) 監督:小津安二郎 原作:里見 弴 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 Genre:Drama 上映時間:118分 あらすじ: 平山渉は、大手企業の常務。 旧友の河合の娘の結婚式に、 同期仲間の三上が現れないことを不審に思っていた。 実は、三上は自分の娘・文子が 男と同棲していることに悩んでいたのだった。 三上の頼みで平山は、 銀座のバーで働いている文子の様子を見に行く。 一方、平山は長女・節子の良縁を探していたが、 突然会社に現れた谷口から 節子との結婚を認めてほしいと言われ、頭にくる。 また、馴染みの京都の旅館の女将・佐々木初も 娘・幸子に良い縁談をと奔走していたが、 幸子には一向にその気がなかった。 平山は、三上の娘・文子には理解を示す一方で、自 分の娘・節子の結婚には反対する。 平山の妻・清子や次女・久子も間に入って取りなすが、 ますます頑なになる・・・ 出演者: 佐分利信 ・・・ 平山渉 田中絹代・・・ 平山清子 有馬稲子・・・ 平山節子 山本富士子・・・ 佐々木幸子 オトーサン、 「佐分利信の安定感、圧巻だね」 あとの3人は美人女優の競演でした。 その他の出演者: 笠智衆・・・ 三上周吉 浪花千栄子・・・ 佐々木初 久我美子・・・ 三上文子 佐田啓二 ・・・ 谷口正彦 高橋貞二 ・・・ 近藤庄太郎 桑野みゆき・・・ 平山久子 渡辺文雄・・・ 長沼一郎 中村伸郎・・・ 河合利彦 北龍二・・・ 堀江平之助 高橋とよ・・・「若松」の女将 桜むつ子・・・ 女給アケミ 長岡輝子・・・ 派出婦富沢 十朱久雄・・・ 曽我良造 須賀不二夫・・・ 列車給士 江川宇礼雄・・・ 同窓生中西 菅原通済・・・ 同窓生菅井 小林十九二・・・ 同窓生A 今井健太郎・・・ 駅員A 井上正彦・・・ 駅員B 末永功・・・ バーテン 竹田法一・・・ 林 User Rating:8.1/10( 30 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.7/10( 149 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、高い評価だね」 小津の名作としては 「浮草」「小早川家の秋」「お茶漬の味」 そして「お早う」や「東京物語」がありますが、 個人的には、本作がベストです。 User Reviews 黒津 明二郎さん 2014年3月29日 秀作 娘の結婚に反対する初老の父親を巡る人間模様を 小津流に料理した松竹のホームドラマ。 前作「東京暮色」の重苦しいモノクロ映像から一変して、 ドイツのアグファによる小津作品初の 軽快なカラー映像が素晴らしい。 ストーリーも「晩春」「麦秋」に続く結婚話だが、 同じ年頃の二人の女性を登場させ対比させることで、 父の複雑な心理が浮き彫りにされる。 もちろん野田との黄金コンビによる 手練のコミカルな台詞のやりとりも一級品だ! 演技陣。 佐分利と田中の夫婦がいいし、 山本や浪花も早口で京都弁をまくし立て好演するが、 有馬は地味な役回りで損をしている。 オトーサン、 「時代は変わっても、父親は同じだね」 ESPERANZAさん 2012年7月9日 平山さん モノクロがカラーになろうとも、 どこからどこまでも小津映画だ。 立体感を意識したカメラワーク、 独特の台詞まわし、一目でそれとわかる。 テーマもまた娘の結婚問題だし、 中村伸郎・北龍二といった同窓会メンバーも小津映画だ。 この当時は親の承諾がないとなかなか結婚できない時代、 一家の主をさしおいて縁談が進むと不機嫌になるのは 佐分利さんだけではなかろう。 この映画でひとつ気になったのは、 佐田啓二扮する谷口が佐分利信の会社に現れたとき、 応接室でなく常務の部屋に直接通されたこと。 このときは相手がどういう人物かわかっていなかったはずなのに・・・。 ところで笠智衆さんが主役(東京物語)になっても、 佐分利信が主役になっても、平山さん。 いや主役でなくても多くの小津映画に 平山さんがたくさん登場するのはどうしてだろう。


ブラッディ・ガン

オトーサン、 「原題は意味不明だね」 Quigleyは、クィグリーという主人公の名前。 Down Underは、英国から見て地球の裏側、 すなわち、オーストラリアのことだそうです。 さしずめ、都落ちっていう感じですか。 原題:Quigley Down Under (1990) 監督:Simon Wincer 脚本:John Hill Genre:Adventure / Drama / Romance Country: Australia / USA Language: English 上映時間:119分 あらすじ: クィグリーは、スゴ腕ガンマン。 アメリカからオーストラリアへ向かう。 途中、カーラという妙な女につきまとわれる。 腕のたつガンマンを探しているという 牧場主マーストンを訪ねるが、 原住民・アボリジニ狩りを楽しむ奴だった。 マーストンに狙われることに・・・ 出演者: Tom Selleck ・・・ Matthew Quigley(マシュー・クィグリー) Laura San Giacomo ・・・ Crazy Cora(クレージー・コーラ) Alan Rickman ・・・ Elliott Marston(マーストン) オトーサン、 「このクィグリー役の俳優さん、上手い演技だね」 TOM SELLECK トム・セレック 誕生日:1945/1/29 出身地:ミシガン州デトロイト 父は不動産会社の重役。 幼少時にカリフォルニア州に引っ越す。 南カリフォルニア大学ではモデルとバスケットボールで活躍。 TV出演中にスカウトされ、FOXの俳優養成学校で演技を学ぶ。 米軍の訓練用映画でデビュー。 1980年のTVシリーズ「私立探偵マグナム」の主演で人気に。 「ミスター・ベースボール」では高倉健と共演した。 「スリーメン&ベビー」がヒット作。 主として、テレビ映画で活躍した。 出演作: 1970年「マイラ」 1971年「恍惚の7分間・ポルノ白書」 1972年「悪魔の娘たち」 1976年「ミッドウェイ」 1978年「スーパーボウル/殺意のファイナルゲーム」「コーマ」 1979年「コンクリート・カウボーイ」 1983年「ハイ・ロード」 1985年「彼女のアリバイ」「未来警察」 1987年「スリーメン&ベビー」 1989年「イノセントマン/仕組まれた罠」 1990年「ブラッディ・ガン」「スリーメン&リトルレディ」 1992年「Oh!大迷惑?!」「ミスター・ベースボール」「コロンブス」 1997年「イン&アウト」 2010年「キス&キル」 その他の出演者: Chris Haywood ・・・ Major Ashley-Pitt Ron Haddrick ・・・ Grimmelman Tony Bonner ・・・ Dobkin Jerome Ehlers ・・・ Coogan Conor McDermottroe ・・・ Hobb Roger Ward ・・・ Brophy Ben Mendelsohn ・・・ O'Flynn Steve Dodd ・・・ Kunkurra Karen Davitt ・・・ Slattern Kylie Foster ・・・ Slattern William Zappa ・・・ Reilly Jonathan Sweet ・・・ Sergeant Thomas Ollie Hall ・・・ Carver User Rating:6.8/10 ( 12,717 votes)IMDb User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「なんでYahoo!は取り上げないんだ?」 User Reviews Jason C. Atwoodさん Suffolk, Virginia 1999年3月9日 古典的西部劇が、馬上豊かに戻ってきた ウェインやイーストウッド世代でない者たちは、 本作を公正に見るべきだ。 極上のカウボーイ映画が、 すばらしい出来で、再び誕生した。 伝統的なスタンダードで。 現代的なスタイルなので、 西部劇が好みでないひとにも受けるだろう。 最高の衣装、メイキャップ、 そして、埃まみれで褐色の景色を楽しめる。 演技は見事だ。 "クレイジー・コーラは、 西部劇での突飛な女性の楽しい演技をみせてくれる。 彼女は、いつも「ロイ」と呼ぶのだ。 トム・セレックは、 本物のカウボーイは かくの如しだと示してくれる。 オーケストラ音楽は、数年忘れられないだろう。 1つ、おなじみの古い問題がある。 西部劇には当たり前だが、いつもどこか似ているということだ。 この映画は、胸を打つ西部劇には、 依然として需要があるという証左だ。 強くおすすめする! オトーサン、 「そう、邦題はひどいね」 kennyaskrさん 2012年2月13日 邦題に騙されるな! 「ブラッディ・ガン」というタイトルじゃ 誰も見向きもしないだろうけど、 この映画は本当に面白い!  お世辞抜きにホントに面白い!  西部劇としても、ロードムービーとしても、 ドラマとしても、コメディとしても、恋愛ものとしても、 とにかく面白い!  「トゥルー・グリット」や「許されざる者」が 好きな人なら絶対に観るべきだ!  DVD化されてないので、 中古ビデオを見かけたら迷わず手に取って そのままレジへ持っていくように!  邦題は「ブラッディ・ガン」です。 お間違いのないように! 「西部劇」と言ったけど、 正確に言えば「西部劇」ではなく「南部劇」と言うべきか。 舞台はアメリカ西部じゃなくてオーストラリア。 タイトルのDOWN UNDERとはオーストラリアのこと。 マシュー・クィグリーを演じてるのはトム・セレック。 80~90年代にはハリソン・フォード、バート・レイノルズと並ぶ 『渋いアクション・スター』として名を馳せた俳優。 実際、インディ・ジョーンズは もともとトム・セレックを念頭において脚本が書かれたそうだ。 もしトム・セレックがインディ・ジョーンズをやったら どんな映画になってたか興味が尽きない。 トム・セレックはTVドラマ「私立探偵マグナム」 (昔は好きで良く見ていた)や映画「未来警察」や 「イノセントマン」などのアクション・スリラーから コメディの「スリーメン&ベビー」など、 多岐に渡るジャンルで活躍してきた。 最近では「ジェッシイ・ストーン」シリーズで 渋いオヤジを熱演していた。 「クィグリー・ダウン・アンダー」は 間違いなく彼の代表作と言っても過言じゃない。 牧場主マーストンを演じたのが、 「ダイハード」でクールで残忍なテロリスト・リーダーを 演じたアラン・リックマン。 今では「ハリ・ポタ」のスネイプ役で有名だが、 個人的には「ギャラクシー・クエスト」での怪演が一番好きだったりする。 でもやはりこの人は悪役が似合う。 この映画でもかなりキョーレツな印象を残す悪役だけど、 なぜか憎めないところもあったりする。 これほど感情を爆発させる西部劇の悪役は今までいなかった。 クィグリーがオーストラリアに着いてすぐ出会ったワケあり女、 コーラを演じるのはローラ・サン・ジャコモ。 共に最後の最後まで行動を共にするが、 ワケありでいつもクィグリーのことをロイと呼ぶ。 その「ワケ」というのが途中で判明するんだけど、 それが結構泣ける話で・・・ この映画の基本はもちろんガン・ファイト。 ユニークなのが、クィグリーが愛用してる銃が リボルバー式連射銃じゃなく、 「伝説のシャープ」と呼ばれるライフル。 1つ1つ弾を込めて撃つという、かなり手間のかかるものだが、 1km近い距離からでも狙いを外さない百発百中の凄腕! ダブル・トリガーのレバーアクション・ブリーチローダーで、 銃身は10cm長い試作品、弾丸は特注品。 最近見た西部劇の中でも、特にラスト・スタンドで 最高の瞬間を目の当たりに出来る1作です。 これは「トゥルー・グリッド」のクライマックスでの 4対1のガン・ファイトに匹敵します!


マイウェイ 12,000キロの真実

オトーサン、 「なんだ、マラソン選手の話じゃないんだ」 よかったのは出だしだけで、あとは延々と戦争シーン。 どこかで見たようなシーンの連続です。 参考:戦争映画ベスト10 1.プライベート・ライアン 2.地獄の黙示録 3.ブラックホーク・ダウン 4.フルメタル・ジャケット 5.大脱走 6.ハート・ロッカー 7.イングロリアス・バスターズ 8.プラトーン 9.U・ボート 10.荒鷲の要塞 原題:Mai wei (2011) My way 監督:Je-kyu Kang 脚本:Je-kyu Kang/ Byung-in Kim Genre:Action / Drama/ History Country: South Korea Language: Korean / German / Japanese / Mandarin / Russian / English 上映時間:137分 あらすじ: 1928年、日本占領時代の朝鮮。 日本人少年・辰雄は、 使用人の息子ジュンシクと出会い、 ともにマラソンでオリンピックを目指すが 戦争のため夢は果たせずに終わる。 1939年、ノモンハンで運命の再会を果たす。 辰雄は、冷酷非情な将校として 部下のジュンシクに接する。 その後、ソ連軍に敗北し2人は、捕虜となり、 過酷な運命が待っていた・・・ 出演者: Jang Dong-gun ・・・ Kim Jun-shik(キム・ジュンシク) Joe Odagiri・・・ Tatsuo Hasegawa(長谷川辰雄) オトーサン、 「日本と韓国の美形俳優の共演!」 みどころは、大金をかけた戦争シーン。 その他の出演者: Fan Bingbing ・・・ Shirai Kim In-kwon ・・・ Lee Jong-dae Lee Yeon-hee・・・ Kim Eun-soo Oh Tae-kyung ・・・ Kwang-choon Kwak Jung-wook ・・・ Min-woo Kim Hee-won ・・・ Choon Bok Nicole Jung ・・・ press conference guide Yang Jin-suk ・・・ official at banquet Taro Yamamoto ・・・ Noda Manabu Hamada ・・・ Mukai Shingo Tsurumi ・・・ Takakura Kim Shi-hoo ・・・ Tsukamoto Yoon Hee-won ・・・ Sohn Kee-chung Chun Ho-jin ・・・ Jun-shik's father Isao Natsuyagi ・・・ Tatsuo's grandfather Shiro Sano ・・・ Tatsuo's father Kumi Nakamura ・・・ Tatsuo's mother Shin Sang-yeob ・・・ Jun-shik (child) Sung Yoo-bin ・・・ Tatsuo (child) Jo Min-ah ・・・ Eun-soo (child) Do Ji-han ・・・ Jun-shik (teen) Yukichi Kobayashi ・・・ Tatsuo (teen) Ko Joo-yeon ・・・ Eun-soo (teen) Hong Young-geun ・・・ Joseon conscripted soldier Hakuryu ・・・ governor of Athletic Federation (cameo) Kim Soo-ro ・・・ mic man on a truck (cameo) User Rating:7.7/10 ( 4,282 votes)IMDb User Rating:5.3/10( 407 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるな」 User Reviews gaudi1977さん Greece 2012年7月26日 長編英雄映画の再定義 ハリウッドかアメリカからの 長編英雄映画を待っていたら、 旋風のように、アウトサイダーがやってきた。 戦争で人生を費やす2人の友人とその狂気が 最新のベスト・アジア映画を生んだ。 すごいストーリー、これまでにないすばらしい戦闘、 深い人物描写のある緊迫した感動的な珠玉の作品。 今年の賞を取るべく韓国からやってきたのだ。 この映画は、あらゆるレベルですばらしい長編英雄映画だ。 絶対に見逃してはならない。 オトーサン、 「韓国の歪んだ歴史認識は、かくして補強される」 前田有一さん 2012年1月16日 ここまでしなくてはダメなのかと絶望 『マイウェイ 12,000キロの真実』は、 韓国映画界が総力をあげた超大作であり、 向こう2年はこのクラスの大作は無いと 関係者が言い切るほどの勝負作である。 宣伝攻勢も相当なものだから、 どこかでタイトルを見かけた方も多いだろう。 しかも、彼らが描くのは戦争中の旧日本軍将校の半生。 よりにもよって、韓国映画が日本軍を描くとは、 何かが起こりそうな予感がぷんぷん。 ドキドキわくわく、 韓流ウォッチャーにとっては見逃せない、 そしてその期待にそぐわぬ話題作であると、 ここに保証しよう。 カン・ジェギュ監督は韓国映画界のエースで、 かつての「シュリ」(99年、韓)と同じように、 この映画でも韓国映画史上最大の製作費 (20億円超とされる)を任された。 プライベート・ライアン顔負けの戦闘シーンの迫力は、 そうした予算規模を上回るもので、 戦争映画としては十分世界に通用する 映像クォリティに仕上がっている。 さすがは「シュリ」で実銃を使ったアクションが 評判になっただけのことはある。 この監督はプロデューサー的な考え方のできる人で、 今回の来日時に私が彼から聞いた話では、 この映画の脚本は 日韓の一般人数十人ずつにモニターしてもらい、 歴史認識などの面で自由に意見を言ってもらったという。 そのうえでバランスを取ったストーリーに仕上げたと そういう話であった。 韓流などという言葉が生まれる前から 日本に韓国映画ブームを巻き起こした、 真の実力者といってもいいカン監督だが、 日韓の間の溝というか、 微妙な空気については重々理解している様子であった。 しかし、それでも本作は公開前から 日韓ともに論議を巻き起こした。 予告編に出てくる世界地図に 英語で「日本海」と記載してあったことで 韓国内から猛烈なバッシングを受け、 急きょ修正したのはすでに報じられた通り。 しかし映画を見てみれば、むしろ日本人こそが 首をひねってしまうようなトンデモ描写だらけで、 実話から触発されて作ったとは思えないほど。 歴史映画の範疇に入れるのもどうかというレベルだ。 たとえば主人公の一人、 ジュンシクが日本軍に入隊したきっかけは、 国内で起こした不祥事の、いわば懲罰。 「レイシスト集団の帝国陸軍の最底辺で虐待され、 おまけに最前線で戦って死んで来いヒャッハー」 というわけである。 劇中では強制連行されて軍に入った というような言い方もされている。 だがこの映画で描かれるノモンハン事件時には、 朝鮮人への徴兵制度はまだ事実上、運用されていなかった。 それが行われるのは終戦間際になってからだ。 「日本で悪いことをした朝鮮人を懲罰として 陸軍に無理やり入隊させ最前線に送る」などというのは、 妄想はなはだしいメチャクチャである。 こういう事を堂々と「実話をもとにした」 「韓国映画史上最大の」超大作でやられると、 場合によっては本当にあった事だと 信じてしまう人もいると思われ、少々心配になる。 日本軍に参加した朝鮮人兵士の多くは志願兵であり、 将校になった者もいれば特攻隊で散った者もいる。 「無理やり連れてこられた論」をぶつということは、 家族を守ろうと命を懸けたそうした祖先たちの行為を 踏みにじることにもなるわけだが、 韓国人はそれでいいのだろうか。 日本軍描写についてもトンデモ度は高い。 公開切腹やら、39年の段階でレイプ集団と化していた 関東軍など、ほとんど冗談のような 光景、証言が繰り広げられる。 こうした数々をみれば、 よほどこの監督は反日的なのかと思い込む 日本の観客も多いだろう。 直接会って話をしてきた印象の限りでは 私はそうは思わないが、 その代わりに感じたのは、 韓国の観客を納得させるためには、 ここまで考証をねじまげねばならないのかという絶望である。 これほど日本と日本軍を極悪非道に描かないと 納得しないのだとしたら、 彼らと冷静な話をすることなど到底できるとは思えない。 韓国人は外に出て、まともな歴史の教科書で学ぶべきだ。 そんな風に思ってしまう。 主軸となる、日本人と朝鮮人の、 最初はいがみ合っていたものの 最後は友情で結ばれるドラマも、 この歴史描写では台無しである。 監督が本当に描きたかったのはこちらなのだと思うが、 日韓に中立的な描写ができない 今の韓国社会の偏向ぶりが、 彼の演出の腕を縮こませてしまった。 この映画は韓国資本100パーセントだが、 もし韓国以外で同じ映画を作ったならば、 ここまでひどくはならなかったのではないか。 ここまでやっても、東海と表記しないだけで 売国奴のようにののしられるのだから、 気の毒としか言いようがない。 もうカン監督はさっさと国内に見切りをつけて、 外国に出たほうがいい。 日本から多数参加したキャストのうち オダギリジョーはチャン・ドンゴンや監督を差し置いて 最初にクレジットされるほどのVIP待遇。 撮影現場でのいろいろなエピソードも聞いているが、 どうも不愉快な話が多い。 現代風の髪型のままというのは、 エンターテイメント作品ということで 他の役者も同様なのでまだ許せるが、 面倒くさそうに記者会見をしたり、妙なサインをしたりと 大切なお客様の前でもおかしな行動ばかりが目につく。 みょうちくりんな歴史映画に出演させられたことへの 抗議の表明……ということはさすがにないか。 あれでは周りを不快にするだけだ。 プロらしくファンサービスに徹したチャン・ドンゴンと 監督らの態度にくらべ、みっともないことこの上ない。


NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち

オトーサン、 「そうか、あれのオリジナルだったんだ」 「クリミナル」(2004)は、素適な映画でした。 ジョージ・クルーニーとスティーブン・ソダーバーグが 製作陣に名を連らねていましたっけ。 原題:Nueve reinas (2000) 監督・脚本:Fabian Bielinsky Genre:Crime / Drama / Thriller Rated R for language Country: Argentina Language: Spanish 上映時間:114分 あらすじ: フアンは、釣銭詐欺でこつこつ稼いでいる。 ある日、警察に突き出されそうになるところを 居合わせたベテラン詐欺師マルコスに助けられる。 今日だけという条件で二人は手を組む。 ホテルで働く妹バレリアからの電話で 昔の仲間である老詐欺師にホテルで会う。 国外追放となる大富豪が滞在していて、 ワイマール共和国で発行された 希少切手「9人の女王」が手に入るならば、 45万ドル払うと言っている。 精巧な偽造切手を作ったので、売りつけてくれないか。 千載一遇のチャンスと喜んだものの、 偽造切手を入れたカバンがひったくられて・・・ 出演者: Ricardo Darin - Marcos(マルコス) Gaston Pauls - Juan(フアン) Leticia Bredice - Valeria(バレリア) Elsa Berenguer - Berta(ベルタ) オトーサン、 「やはり、リカルド・ダリンは、名優だね」 その他の出演者: Tomas Fonzi - Federico Graciela Tenenbaum - Empleada de la tienda Maria Mercedes Villagra - Empleada de la tienda 2 Gabriel Correa - Encargado de la tienda Pochi Ducasse - Tia Luis Armesto - Mozo del bar Ernesto Arias - Encargado del bar Amancay Espindola - Senora del ascensor Isaac Fajm - Kiosquero Jorge Noya - Anibal Oscar Nunez - Sandler Ignasi Abadal - Vidal Gandolfo Carlos Lanari - Hombre del celular Alejandro Awada - Washington Roly Serrano - Castrito Celia Juarez - Sra. Sandler Antonio Ugo - D'Agostino Roberto Rey8 - Texano Leo Dyzen - Experto filatelista Carlos Falcone - Amante de Berta Ricardo Diaz Mourelle - Ramiro Ulises Celestino - Botones Norberto Arcusin - Funcionario Gabriel Molinelli - Cardenas Nicolas Velasco - Nino del subte Claudio Rissi - Voz de Vidal Gandolfo User Rating:7.9/10( 28,008 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 43 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいねぇ」 アルゼンチン映画批評家協会賞受賞 ・作品賞:ファビアン・ビエリンスキー ・監督賞:ファビアン・ビエリンスキー ・優秀男優賞:リカルド・ダリン ・優秀助演女優賞:エルザ・ベレンゲール ・脚本賞 ・撮影賞 ・編集賞 User Reviews jotix100さん New York 2002年5月19日 デイビッド・マメット、嘆き悲しめ! 才能あるファビアン・ビエリンスキー監督の初監督作。 この映画は、アメリカでは、 この分野の巨匠デイビッド・マメット監督の作品と よく比較されてきた。 ぜひ、見比べてみてほしい。 比べると、青ざめるだろう! 事実、マメットは、ビエリンスキーから教えられるだろう。 少ない予算で、脚本と監督をやってのけているのだ。 本作は、予算以上に立派にみえる。 こう言いたい。 本作は、見て楽しい。 ペテン師とその見習いのストーリーは、 いいセンスで羽飾りがいい。 今日のブエノスアイレスは、 ビエリンスキーのカメラを通すよりも、よく見える。 3人の主役、リカルド・ダリン、ガストン・ポールス、 レティシア・ブレディスは、この詐欺話の中で光っている。 必ずしも、本筋ではないところではあるが。 リカルド・ダリンの「恋人の息子」は、よかったが、 この詐欺師の渡世術は、さらによかった。 ガストン・ポールスは、ダリンが教えてくれる 詐欺の学習者として控えていて、非常に信用でる。 この映画は、驚きだった。 ペースがいいし、 観客は、エンディングまでひたすら見続けることになる。 信用できるありうる話だ。 ビエリンスキー監督が、そんなに遠くない将来に、 多くの映画を作ってくれるように期待したい。 オトーサン、 「残念だね」 ビエリンスキー監督は、本作と第2作「El Aura」だけで、 心臓発作のため急逝、享年47歳。 agiamazonさん 2009年7月18日 この映画を観なければ宝を拾い損ねる!!! とにかく未曾有の面白さ 本良し、テンポ良し、俳優良し コンゲーム物としては これを超えるものは出来ないのではないか、 と感じさせる傑作 何よりもストーリー展開の上手さと 緊張感を生む画作りはウィットに富んだ画作り 俳優もぴったり嵌って真実味を ぎりぎり保たせる どんでん返しミステリーでは あの傑作の「ユージュアル・サスペクツ」より数段上だ とにかく面白い 絶対観るべきだ オトーサン、 「この老婆、なんで受賞したんだ?」 ・優秀助演女優賞:エルザ・ベレンゲール 老婆としての出番があった ラストのどんでん返しシーンを見直しました。 「やっぱり、そうだったのか!」 マルコスが逃げこんだ家には、 大富豪のハニガン、老詐欺師、妹のヴァレリーが勢ぞろい。 おまけに、フアンまで居て、笑っているではありませんか! そう、マルコスは、千載一遇のチャンスと勢いこんだ 偽造切手詐欺を頭から信じていましたが、完全に騙されたのです。


ハゲ鷹と女医

オトーサン、 「一時期、ハゲタカフアンドが暗躍したね」 腐肉を漁るハゲタカにちなんでつけられた名称です。 「お金のニオイを嗅ぎつけて群がる連中」 より詳しく言えば、破綻あるいは破綻寸前の企業を 安値で買取り再建させた後に売却する投資ファンドです。 この映画では、被害者の保険金をせしめる連中です。 原題:Carancho (2010) 監督:Pablo Trapero 脚本:Alejandro Fadel/ Martin Mauregui/ Santiago Mitre/ Pablo Trapero Genre:Crime / Drama / Romance Country: Argentina / Chile / France / South Korea Language: Spanish 上映時間:107分 あらすじ: ソーサは交通事故専門の弁護士“カランチョ”。 病院や警察から現場に向かい クライアント探しに走り回る日々だが、 彼の法律事務所は被害者へ斡旋した 保険金・示談金をピンハネしている悪徳組織であった。 そんなある日、事故現場で若き女性医師ルハンと出会う。 懸命に人命救助に励んでいる彼女に会い、 今の状況を変えたいと思うようになるソーサ。 が、彼を辞めさせたくない事務所のカサルは ルハンに圧力をかけ始めるのだった・・・ 出演者: Ricardo Darin ・・・Sosa(ソーサ) Martina Gusman ・・・ Lujan(ルハン) Jose Luis Arias ・・・ Casal(カサル) オトーサン、 「現実は厳しいな」 アルゼンチンというと大草原にタンゴの調べ。 ところが、現実には悪い連中が暗躍しているようです。 その他の出演者: Carlos Weber ・・・ El Perro Fabio Ronzano ・・・ Pico Loren Acuna ・・・ Mariana Gabriel Almiron ・・・ Munoz Jose Manuel Espeche ・・・ Garrido User Rating:6.9/10 ( 4,312 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「暗部を告発する姿勢がいい!」 ・アカデミー賞外国語映画賞ノミネート User Reviews casch0101さん Paraguay 2010年10月5日 非凡な映画だ! リカルド・ダリンは、世界で最高の俳優だ。 そう断言する。 バンデラスやバルデムのような ハリウッドスターになろうとしたが、拒否された。 彼は母国アルゼンチンでは、大歓迎で、 5年間に4つの映画に出た。 トラペーロは、一流の脚本家であり、監督だ。 ストーリーやいくつかのシーンにでは、 は、感動的な不安や嫌悪感もあるにかかわらず 本作は、すばらしい芸術映画だ。 撮影、演技、監督、デザイン、衣装どれをとっても。 2人のロマンスは、信じられる。 (ひとりは正直でなく、もう一人は不気味で自尊心がない) そうでなければ、 捻りがあって、気味が悪いストーリーに ある種の柔軟性を加味している。 オトーサン、 「悪徳弁護士って、こういう風なんだ」 名優リカルド・ダレンの演技のおかげで、実感できました。 事故で動転するあまり、甘い申し出に飛びつかないことが 肝要だと分かりました。 マーブルさん 2013年6月16日 莫大な保険金に群がるハゲ鷹どもの死闘 アルゼンチンは1日に22人、 年に8000人もの交通事故死者があり、 35歳以下の主な死因となっている というくだりで始まります。 しかし、アルゼンチンのインフラが 他のラテンアメリカ諸国に比べると良好とのことですから、 ラテン気質の運転によるものか もしくは、保険金目当ての事故が多いのでは?と疑われます。 さて、今や弁護士資格をはく奪されているソーサは (その理由は不明)、 交通事故被害者の補償金請求を肩代わりする という事務所に勤務しているのです。 しかし実際には補償金の大半は、被害者に知られることなく、 事務所が抜き取るという悪徳商売に加担しているのです。 一方、ルハンは、研修医として救命救急に携わり、 寝る時間もろくに取れない過酷な現場に疲弊し、 薬物に依存する日々を送っています。 2人はある事故の現場で出会い、 彼女に関心を寄せるソーサに対し、 彼に不信感を抱くルハンが映ります。 病院でいやに手馴れているソーサ。 そして救命士の相棒ピコも ソーサのやっていることを十分知っているみたい。 このおっさんソーサの過去は一切わかりませんが、 ルハンを強引にコーヒーに誘い、 「コーヒーショップから見える信号無視の車が2台あったら、 キスしていいかい?」 なんてロマンチックな言葉を言えちゃう男なんです。 これがラテンのノリかなあ。 そのままベッドイン!と思ったら、 ルハンはイビキをかいて寝始めてしまう。 ここはちょっと笑えますが、 彼女の仕事のハードさを考えると当たり前かもしれません。 しかしソーサはもっと悪い仕事、 「当たり屋」にまで手を貸していたのです。 しかもその男が不運にも本当に亡くなってしまいます。 冒頭、ボコられるソーサが映りますが、 彼は実はまともな仕事に戻りたかったのです。 ところがそうしようとするたびに、 事務所のカサルに脅され、暴力を振るわれ 遂には自らの車まで爆破されます。 病院、弁護士だけでなく警察までもが、この 補償金に群がるというおぞましい構図が出来上がっているのです。 このカサルをめちゃくちゃぶん殴っても、 今まで通りの仕事をしてくれれば、何の罪にも問われない。 こんな汚れきった社会なのでしょうか。 ラストのルハンの叫び声と銃声、 そして当然ともいうべき2人の姿には 明るいものは一切見られませんでした。


ファミリー・ツリー

オトーサン、 「なかなかのやり手だね」 ジョージ・クルーニー、ハリウッドの良識派。 本作でも、環境保護を訴えています。 原題:The Descendants (2011) 監督:Alexander Payne 原作:Kaui Hart Hemmings 脚本:Alexander Payne/ Nat Faxon/ Jim Rash Genre:Comedy / Drama 上映時間:115分 あらすじ: マットは、弁護士でオアフ島暮らし。 いいご身分だと言われるが、それどころじゃない。 一族はカメハメハ大王の末裔で、 カウアイ島に先祖から受け継いだ原野を所有していた。 その売却問題で一族の意見をまとめなければならない。 そんな中、妻のエリザベスがボート事故で、昏睡状態に。 10歳のスコッティの反抗的な態度に悩み、 全寮制の高校に通うアレックスからは、 「ママは浮気していた」といわれ、衝撃を受ける・・・ 出演者: George Clooney ・・・Matthew "Matt" King(マット) Shailene Woodley ・・・Alexandra "Alex" King(アレックス) Amara Miller ・・・Scottie King(スコッティ) オトーサン、 「演技面では、みるべきものなし」 その他の出演者: Beau Bridges ・・・Cousin Hugh Judy Greer ・・・Julie Speer Nick Krause ・・・Sid Matthew Lillard ・・・Brian Speer Robert Forster ・・・Scott Thorson Patricia Hastie・・・ Elizabeth King Mary Birdsong ・・・Kai Mitchell Rob Huebel ・・・Mark Mitchell Milt Kogan ・・・Dr. Johnston Laird Hamilton ・・・Troy Cook Michael Ontkean ・・・Cousin Milo Matt Corboy ・・・Cousin Ralph Celia Kenney ・・・ Reina User Rating:7.4/10 ( 167,168 votes)IMDb User Rating:8.0/10(1,257 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 アカデミー賞を受賞すると、途端にスコアが上がります。 ジョージ・クルーニーの主演男優賞ノミネートは、 記者のファン投票のせいでしょう。 アカデミー賞受賞 ・脚色賞 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 ジョージ・クルーニー ・監督賞 アレクサンダー・ペイン ・編集賞 ケヴィン・テント ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) ジョージ・クルーニー 同ノミネート ・助演女優賞 シェイリーン・ウッドリー ・監督賞 アレクサンダー・ペイン ・脚本賞 User Reviews CaptMTSさん United States 2011年12月16日 顕著で、感動的なドラマ 悲劇的で心のこもった家族のドラマだ。 舞台は、現代ハワイの音や島々の美しい景色だ。 音楽は素晴らしい。 ジョージ・クルーニーは、悲劇によって引き裂かれた 家族の父としてすばらしい演技だった。 死ぬ妻と問題を抱えた娘たちとの関係を扱っている。 これまで家族を無視してきた結果に対処せざるえをえなくなり、 葛藤と強い感情を見事に演じている。 シェイリーン・ウッドリーは、素晴らしい仕事をしている。 母に裏切られ、父に見捨てられた 10代の怒れる反抗的な娘役だ。 父と彼女の関係が、映画の中心だ。 2人は、母の死後、次第にお互いに支え合うことを学んでいく。 脇役陣もいい。 悲劇的な物語に人間味を加味している。 ニック・クラウスは、すばらしい。 娘の友人役として、笑いと新たな視点を添えている。 開放的で、のんきな性格だが、 最終的に悲劇的な出来事の心の支えとなる。 全体的にみて、優秀な映画だった。 家族のささくれだった感情が、 裏切り、苦痛および喪失から 愛と支え合いへ変わっていく様をよく描いている。 オトーサン、 「物足りないけど、気楽に見られる」 黒美君彦さん 20129年12月30日 そつがない 事故で昏睡状態となった妻(しかも浮気していた)、 言うことを聞かず反抗的な娘、 売却を迫られている広大な土地… さまざまな苦難が次々降りかかってくる 中年男をG・クルーニーが好演。 結局そんなあれこれを経て、家族って大事だよね というお定まりの大団円を迎えることになるのだが…。 A・ペイン監督らしくそつなくまとめ上げているし、 G・クルーニーもダメ夫を好演しているのだが、 巷間いわれるほどの高評価されるほどの作品かな というのも率直な感想。 そこそこ面白かったのは間違いないんだけど…。


舟を編む

オトーサン、 「図書館で1年待ち」 しょうがないので、買いましたよ。 2012年の本屋大賞第1位に輝いた 三浦しをんの「舟を編む」 本好きには、たまらない視点での傑作です。 原題:舟を編む(2013) 監督:石井裕也 原作:三浦しをん 脚本:渡辺謙作 Genre:Drama/Commedy/Romance 上映時間:133分 あらすじ: 1995年。 馬締光也は、玄武書房勤務。 営業部で浮いていたため、 辞書編集部に左遷させられる。 定年間近の編集者・荒木の後任だった。 お調子者の西岡に馬鹿にされながら、 辞書作りにのめりこんでいく。 ある夜、下宿先で林香具矢と出会う。 大家さんの孫娘で、板前修行中だった。 彼女を好きになったが、自分の想いを伝えられない・・・ 出演者: 松田龍平 ・・・馬締光也 宮崎あおい ・・・林香具矢 オダギリジョー ・・・西岡正志 黒木華 ・・・岸辺みどり オトーサン、 「松田龍平、まあまあだね」 その他の出演者: 小林薫 ・・・荒木公平 加藤剛 ・・・松本朋佑 八千草薫 ・・・松本千恵 渡辺美佐子 ・・・タケ 池脇千鶴 ・・・三好麗美 鶴見辰吾 ・・・村越局長 宇野祥平 ・・・宮本慎一郎 又吉直樹 ・・・戸川 波岡一喜 ・・・編集者 森岡龍 ・・・江川 斎藤嘉樹 ・・・小林 麻生久美子 ・・・ポスターの女優 伊佐山ひろ子 ・・・佐々木薫 User Rating:7.2/10( 39 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10(1,398 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 松田龍平 ・監督賞 石井裕也 ・脚本賞 渡辺謙作 ・録音賞 加藤大和 ・編集賞 普嶋信一 ・新人俳優賞 黒木華 同ノミネート ・主演女優賞 宮崎あおい ・助演男優賞 オダギリジョー ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 User Reviews 黒美君彦さん 2013年4月26日 佳作 三浦しをんの原作は未読。 実はあまり期待していなかったのだが、 なかなかの佳作。 松田龍平が意外にも(想像通り?) おタクっぽい辞書編集者を好演。 生きている言葉を採集し、 辞書に固定していく作業は大変だが、 その行為は言葉が飛び交う世界への愛がないと達成できない。 言葉の海を航海する作業だと思うと、 その壮大な試みに圧倒された。 ところどころくすっと笑わせるエピソードも挿入されていて、 全体のバランスがいい。 最後まで面白く観た。 石井監督、巧くなったなあと実感。 オダギリジョーが役としては美味しいかも。 オトーサン、 「地味な素材を、よく映画に仕立てたね」 鉄腕麗人さん 2014年3月14日 10年以上かけて延々と辞書をつくる。 ただひたすらに言葉を集め、編纂する。 おびただしい言葉の海に放り込まれ、漂い、もがき、 “向こう側”に辿り着こうとする映画。 極めて地味な映画である。 でも、なんとも愛らしい映画だった。 「言葉」そのものを敬い、愛する日本人ならではの物語だと思う。 また、「仕事」に一生をかけることへの憧れと羨望の描き出し方も、 日本人ならではの特性をくすぐるものだった。 そういう意味では、とても日本人らしい映画だと思うし、 この国の人々の普遍的な一側面を世界に対して 理解してもらうにも有意義な映画だとも思う。 映画としては非常にオーソドックスで 面白味が薄いようにも見えるけれど、 一つ一つの画づくりはとても丁寧だった。 たとえば、編集室の書類の積み重なり方や 主人公の下宿の佇まいに至るまで、 登場人物たちが息づく空間の空気感がちゃんと伝わってくる。 作り込まれた映画の世界観は、 時に秀逸なアニメーションに通じる雰囲気を覚えた。 特に主人公とヒロインが出会うシーンなどは、 ありふれた描写ではあるけれど、 とてもキュートでファンタジックだった。 主演の松田龍平は地味な物語の地味な主人公を 彼の愛妻が言うように「面白く」魅力的に演じていた。 宮﨑あおい、オダギリジョー、小林薫ら 脇を固める俳優たちの存在感もそれぞれ素晴らしく、 味わい深い人間模様を見せてくれた。 映画的工夫の軽微な欠如は感じ、 物語の核となる「言葉」や「料理」などに もう少し効果的にフォーカスを合わせてみても良かったように思える。 そうすれば更に芳醇な映画になったかもしれないけれど、 そのいきすぎない「真面目さ」がこの映画のあり方だろうし、 それはひいてはこの国が見つめ直すべきあり方に 繋がるものなのだろうと思う。


眠狂四郎 魔性剣

オトーサン、 「シバレン(柴田錬三郎)の原作はいいね」 「それに、市川雷蔵の眠狂四郎もいい」 本作の出だしのシーンは、最高でした。 「私を買って...」みると、能面の女! 原題:眠狂四郎 魔性剣(1965) 企画: 藤井浩明 原作: 柴田錬三郎 脚本: 星川清司 Genre:Period Drama 上映時間:75分 あらすじ: 武家育ちの娘・佐絵は、 狂四郎の辱かしめをうけて自殺した。 翌日、狂四郎のもとに、 大工の娘・お糸が佐絵の遺書と共に、 その子鶴松を連れてきた。 鶴松は、岩代藩の城主と、 そのころ御殿女中であった佐絵との間にできた隠し子で、 城主は一度は邪魔者扱いにして追放したものの 世継ぎの出来ぬ今は、力づくで連れ戻そうとしていた。 狂四郎は、お家のためには、 幼い子供の将来をふみにじる武士道に 激しいいきどおりを覚えた。 そんな狂四郎は、以前ふとしたことから 斬りすてた伴蔵の妹おりんにつきまとわれていた。 一方岩代藩の江戸家老・菊村外記は、 そんな狂四郎の動勢を察して、 いちはやく鶴松を捕え、 岩代藩随一の使い手・赤石群兵衛を狂四郎にさしむけた。 また狂四郎を亡きものにしようと殺意に燃えるおりんは、 蛇使いの女・お艶や比丘尼の青華院に色仕掛けで 狂四郎を誘い殺そうとしたが果せず、 爆薬を狂四郎の持つ提灯に仕掛けた。 が寸前、狂四郎はこれを見破った。 一方、狂四郎より一足早く城に辿りついた鶴松は、 老臣の娘綾路の手引きで町はずれの五重の塔に身を潜めた。 しかしこれを知った岩代藩の追手に綾路は斬られ、 ちょうど通りかかった狂四郎に鶴松を託した。 が、そんな狂四郎に、おりんの知せでかけつけた岩代藩の刺客が、 人質としたお艶を先頭にしてとりかこんだ。 さすがの狂四郎もお艶に刃を向けることが出来ず剣を捨てた。 だが危機一髪、鶴松は刺客の手をかいくぐり剣を狂四郎に手渡した。 剣をとりもどした狂四郎必殺の円月殺法がうなり、 群兵衛をはじめとする刺客は地にはった。 すべてを終えた狂四郎は鶴松に、武士の悲しさを説き、 また一人どこへともない旅にでていった・・・ 出演者: 市川雷蔵 ・・・眠狂四郎 瑳峨三智子・・・ おりん 穂高のり子・・・ 佐絵 オトーサン、 「さすが雷蔵、殺陣のシーンはお見事!」 逆恨みで、雷蔵につきまとうおりん(瑳峨三智子)、 いまなら、さしずめストーカー、戦慄を覚えました。 その他の出演者: 明星雅子・・・ お糸 長谷川待子・・・ お艶 須賀不二男・・・ 菊村外記 北城寿太郎・・・ 赤石群兵衛 五味龍太郎・・・ 紋部三郎太 水原浩一・・・ 大工政五郎 浅野進治郎・・・ 中森瀬左衛門 稲葉義男・・・ 水野忠成 若松和子・・・ 青華院 小村雪子・・・ 腰元 綾路 木村玄・・・ 陣馬玄之助 荒木忍・・・ 高垣将監 伊達三郎・・・ 安西小十郎 藤川準・・・ 片目の花火師 橘公子・・・ 舟宿女将 User Rating:5.3/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.6/10( 40 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 後半が乱れたためでしょう。 User Reviews jigen_daisuke2003jpさん 2009年5月23日 狂四郎、武士とは何かを教える。 いきなり私を買ってくださいと言って来る 女性にもビックリですが、 「よし、買おう」と言ってしまう狂四郎殿にもビックリ。 さすが・・と言っておけばよいシーンですかね。 そして訳あり女性の話を聞いた後は 「私が1両で買ったのはそなたの身の上話。」と 言って去ってしまうあたりも狂四郎さま~♪と 言っておけばよいか。 こんなセリフ言ってみたいw 今作では武士の子を守るという彼が 今までにない優しさを見せそこも魅力なのかも。 何作目か忘れましたがむささびのばんぞうとかいう 敵がいましたが今作ではその妹が仇討ちに登場。 兄と同じく花札を手裏剣のように使うという 手裏剣の方が威力強くね?と言ってしまうのは素人(私)かw 敵との大立ち回りで狂四郎目線で カメラが動くというのも今回初ではないだろうか。 カメラが敵を捉えばっさばっさと斬りかかる! 狂四郎に成りきりたい人にはうってつけかと思います。 相手が幕府のどこぞの藩ということで 狂四郎を捕まえようと 弓矢を放ち、縄で足元をすくい、網をかぶせる。 などなど今までにない殺し目的じゃない捕縛者との 立ち回りも珍しいかと思います。 でも最終的にはいつものように 「鶴松見ておけ、これが武士というものだ。」とか、 「この世の思い出に円月殺法を御覧に入れよう。」 など名セリフを吐いて敵を斬り付けるのはお約束か。 無頼の徒と自らを言い、 自由きままと思われた彼が 武士の子のために一肌脱ぎ武士とはなにかを教える様は 今までとはまた違った一面を見せてくれるものよのう。 と思って観ればなかなか楽しい作品かと。 オトーサン、 「確かに、ラストシーンの人生訓は余計だね」 なんのかんのさん 2013年10月26日 最初のうちはいいかなあと思ったの。 陰気な雨のなかを傘がゆき、 面をつけた女が出てきて、 情念の世界がドローンと淀んで迫ってきて、 本作はこういう線でいくんだなと思っていると、 狂四郎がなにやら反省し「いい人」になりかかって戸惑った。 しかしそれもまずは受け入れようと思った。 映画は不特定多数の観客に提供するもので、 ある程度「いい人」の要素を入れないと企画が通らないんだろう とそこまで妥協して見続けた。 でもそれも「黒ミサ」までだったかなあ。 ヒーロー像問題以前のシナリオの質の点で問題ありでしょ。 蛇使いの女はあれなに?  善人狂四郎が必ず助けると予定して、 簀巻きで河に投げ込まれていたわけなの?  風魔一族の末裔の尼さんとか爆殺の計画とか、 もうドラマが連続せずシーンシーンで切り替わってるようで、呆然 (このまわりくどい爆殺計画も 狂四郎が「印籠を恵んでくれるいい人」を前提にしている)。 狂四郎が「いい人」のぶん、 嵯峨三智子が「拗ねもの」を担当してるのね、 とそこにすがったが、彼女も最後にはいい人が感染し、 少年を殺せず苦悶する。 弓矢で襲ってきた城侍たちも、狂四郎にとどめを刺さず 面倒にも縛っただけで逆転されてしまう (一応少年と交渉する材料に使ってはいるんだけど、 最初は殺意あったよなあ)。 ニヒルな無頼の徒は少年に 「振り返るな、前に向かって歩くんだ」と 最後に人生訓を垂れるのであった。


卓球温泉

オトーサン、 「松坂慶子さん、主演だ!」 若い頃もいいですが、中年になっても、いいですね。 若い頃の美は、神様から授かったもの、 中年の美は、精神を磨いてできあがったもの。 原題:卓球温泉(1998) 監督・脚本:山川元 Genre:Commedy 上映時間:110分 あらすじ: 専業主婦・藤木園子は、家事に追われる日々。 相談したラジオ番組のDJ・かなえに たきつけられて、家出した。 向かったのは、かつて夫・哲郎と訪れた山間の竜宮温泉。 客足が鈍り、今や寂れ、閉鎖寸前だった。 卓球による町興しの案が出て、 卓球が得意な園子は、町の若い衆に卓球を指導し、 「卓球大会」開催にこぎつける・・・ 出演者: 松坂慶子 ・・・ 藤木園子 牧瀬里穂 ・・・ 浦乃かなえ 山中聡 ・・・ 公平 蟹江敬三・・・ 藤木哲郎 オトーサン、 「牧瀬里穂、下手ですね」 このままでは、将来が危ぶまれます。 その他の出演者 窪塚洋介・・・ 藤木篤 大杉漣 ・・・ 岡田 六平直政・・・ ダンプの男 菅原大吉・・・ 内藤 上田耕一・・・ 政夫 久保明・・・ 欽也 ベンガル・・・ 弁天 桜井センリ・・・大旦那 左右田一平・・・番頭さん User Rating:5.2/10( 30 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 116 votes) Yahoo! オトーサン、 「見方が分かれるね」 User Reviews ゆうじさん 2002年1月30日 ちょっと・・・ 専業主婦が、ラジオのDJにそそのかされて 家出してたどり着いた温泉町で、 卓球による町おこしを企てるという 凡そ現実離れしたストーリー。 この夢物語をほんわかとした雰囲気と笑いを含んだ作品に まとめたところはうまいが、この味わい、 一連の周防監督作品とそっくりの味わい。 しかし、盛り上がりや作品の後味など遠く及ばない出来だ。 もうちょっと、監督独自の味みたいなものを出して欲しかった。 松坂慶子が家出する主婦を演じるというのは意外性があったが、 どうも家庭で家事をやっている主婦らしくない。 そのため、観客が物語にはいりこめないのが辛い。 この役、室井滋あたりにやらせれば、 もっと明るく楽しい作品になったかもしれない。 オトーサン、 「子供の頃、卓球に夢中だったっけ」 ラケットは、ただの板、コルク、そしてラバーへ。 目隠シストさん 2006年9月13日 夫婦関係は、互いに相手を補いあう一生続くラリー 物語は平坦で盛り上がりに欠けます。 主人公の行動は支持し難く、脚本も演出もちょっとクサイ。 松坂慶子は綺麗すぎて生活感がありませんし、 牧瀬里穂は上手くないと思いました。 でも本作には考えさせられる部分があります。 “温泉の卓球”。 それは主人公が言うように “相手が返し易い球を打ち、長くラリーを続ける卓球”です。 それは夫婦や親子関係に似ています。 思いやりの無い球は打ち返せません。 また気を抜くと思わぬ方向へ球が飛んだり、 ネットに引っかかったりします。 もちろん気をつけていてもミスはおこります。 でも相手がフォローしてくれればラリーは続く。 夫婦関係は、互いに相手を補いあう一生続くラリーです。 汗をかき、相手を思いやり、一所懸命に球を打ち合う 主人公夫婦は、忘れていた大事なことを思い出したはずです。 それにラリーが途切れたなら、また始めればいい。 ラストの長い、本当に長いラリーを観ていて、 不覚にも涙ぐんでしまいました。 温泉の卓球には笑顔と楽しく生きるコツが詰まっています。 (ちょっとキレイにまとめ過ぎですかね。)


男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

オトーサン、 「待ってました!マドンナは松坂慶子さん」 その昔、大晦日に開催されていたレコード大賞。 帝国劇場で間近に彼女を見ました。 「・・・世の中に、こんな美女がいるのか」 原題:男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981) 監督・原作: 山田洋次 脚本: 山田洋次 / 朝間義隆 Genre:Comedy/Drama 上映時間:104分 あらすじ: 寅さんは、瀬戸内海の小島でふみに出会い、 薄幸な身の上話に耳を傾ける。 大阪に行ったとき、美人芸者を見かける。 なんと、それはふみだった。 ふみと出会ったことで、 関西弁や関西の薄味が好きになる。 すっかり関西人になって、 柴又に戻るが、とらやの面々は、 一体何があったのかとハラハラする。 だが、ふみは、結婚して対馬で暮らすことに・・・ 出演者: 渥美清 ・・・寅さん 松坂慶子 ・・・浜田ふみ オトーサン、 「寅さんには、高嶺の花か!」 聞くところによると、 父親は在日韓国人、母親は日本人とか。 その他の出演者: 倍賞千恵子 ・・・さくら 下絛正巳 ・・・車竜造 三崎千恵子 ・・・車つね 前田吟・・・ 諏訪博 太宰久雄 ・・・社長 佐藤蛾次郎 ・・・源公 吉岡秀隆 ・・・諏訪満男 正司照江 ・・・芸者 正司花江 ・・・芸者 初音礼子 ・・・かね マキノ佐代子 ・・・信子 関敬六 ・・・とらやの客 斉藤洋介 ・・・ふみの夫 笑福亭松鶴 ・・・安宿の老人 大村崑 ・・・主任 芦屋雁之助 ・・・喜介 笠智衆 ・・・御前様 User Rating:7.4/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 135 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね!」 松坂効果で、2点くらい嵩上げしています。 User Reviews とらやさん 2010年4月20日 この第27作は寅さんらしさが とてもよく出ているシリーズ中期のお気に入りの一作です。 この前の第26作「かもめ歌」では 伊藤蘭演じるマドンナに対し恋する と言うよりは妹か娘のような関係でしたが、 やっぱり寅さんはこうでなくっちゃ!という 到底手が届くはずもない高嶺の花に恋する 寅さんの復活が嬉しい作品です。 けれども訪れた大チャンスに尻尾をまいて 逃げ出すところも寅さんらしい。 ついでに「おふみちゃん、いけねえよ。こいつで勘定してくんな」と 財布を渡すもののロクな持ち合わせがないところも やっぱり寅さんらしい。 マドンナ(松坂慶子)のお美しさに関しては シリーズ屈指の作品でもあります。 旅暮らしの歌手のリリーに本作以外にも 第17作でも登場しましたが芸者さん、 こんなマドンナ像と寅さんはやはりとてもいい絵になりますね。 そしておふみさんのお姉さま方に 新世界の宿屋の人間模様もいつもの寅さんとは 一味違う可笑しさがありました。 特に芦屋雁之助と寅さんの二人が それぞれの男の道を語り合う別れ際はいいシーンでした。 オトーサン、 「同感!寅さん、もっと粘って欲しかった」 いくつも、チャンスがあったように思いますが・・・ jigen_daisuke2003jpさん 2012年2月16日 大阪嫌いも好きになる!?シリーズ27作目 亀を助けた浦島寅次郎は・・ ということで、 あぁ今回は浦島太郎のパロディかと。 じゃぁ乙姫はさくらだなと思ったら、 松坂慶子さんでした。 で、後々マドンナが登場しますが、 今回は松坂慶子さんでして、 オープニングからマドンナ登場とは珍しい入り方です。 変わったのは家族の生活風景もということで、 今まではさくらが自転車で走る姿が印象的だったのですが、 本作ではなんとスクーターに。 うーむ時代だ、時代だね~。 とらやから遠いという理由でしたが、 夢のマイホームがどのあたりに 建っているのか気になるところです。 今回ようやく”噂をすれば寅”というセリフが聞けて、 今までのシリーズ観ている私としては 今頃気付いたんかいと思いましたがちょっと嬉しい。 家族があいつは何してるんだろうね~と 言っているところにフラっと帰ってくる。 そして家族とすったもんだして旅に逃げちゃう寅さん、 家族だったらいつでも受け入れてくれるけれども、 女性となれば話は別。 想った相手ならとことん逃げずに向かい合わなきゃ。 そんな教訓が得られた作品なのではと思います。 いつもはとらやに居座る寅さんですが、 本作では大阪で恋をしています。 それにしても、序盤でマドンナに出会い、 大阪に帰るわと聞いてから、 わざわざ大阪で行商してまで待ち受けるて・・ 相手が松坂慶子さんなので納得はしますが、 いつもの待っていて始まる恋よりも、 攻めた恋だったのではと思います。 その割には引き際が早すぎて それが男ってやつよなんて言ってしまっている 寅さんにもうちょっと頑張ろうぜと言いたくなります。 諦めが早くて振られる方がいいのか、 粘った挙句に振られるのがいいのか・・。 諦めが早いからこそいままでの寅さんの恋物語なんだと 思いましたが、今回ばかりはもっと粘って欲しかった。 大阪嫌いと言っていた寅さんが 大阪大好きと言える位になった本作、 大阪が苦手な人には・・ まぁ、松坂慶子さんみたいな美人を見つけて下さいねって ことなのかなと思いました。


(500)日のサマー

オトーサン、 「(500)?珍しい題名だね」 これが、後に効果をあげてくるのです。 (480-500)なんていう字幕が出てくるんですよ。 500日目になって、0から480日目までを振り返って トムが、記憶や認識を精査するのです。 日本であれば、さしずめ歴史認識を問うのです。 原題:(500) Days of Summer(2009) 監督:Marc Webb 脚本:Scott Neustadter/ Michael H. Weber Genre:Comedy / Drama / Romance Country: USA Language: English / French / Swedish 上映時間:95分 あらすじ: トムは、建築家志望のライター、 でも、いまは.グリーティングカードの会社に勤めている アシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れ。 運命的な出会いと思った。 4日目に、サマーと好きな音楽の話を、 28日目には、サマーに彼氏がいないことを知る。 「でも、恋人なんて欲しくない。 誰かの所有物になるなんて理解できない」 34日目、デートのさなか、サマーはいう。 「真剣につきあう気はないわ」 「気軽な関係でも構わないよ」 そんなトムとサマーの淡く良好な関係は、 ずっと続いていくかに思われたが・・・ 出演者: Joseph Gordon-Levitt ・・・Tom Hansen(トム) Zooey Deschanel ・・・Summer Finn(サマー) オトーサン、 「2人とも、好感がもてるね」 その他の出演者: Geoffrey Arend ・・・McKenzie Chloe Grace Moretz ・・・Rachel Hansen Matthew Gray Gubler ・・・Paul Clark Gregg ・・・ Vance Patricia Belcher ・・・ Millie Rachel Boston ・・・ Alison Minka Kelly ・・・ Autumn Maile Flanagan ・・・ Rhoda Yvette Nicole Brown ・・・ Vance's New Secretary Olivia Bagg ・・・ Young Summer Richard McGonagle ・・・ Narrator User Rating:7.8/10( 277,462 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 2,817 votes) Yahoo! オトーサン、 「素適な映画だね」 ゴールデン・グローブノミネート ・作品賞(コメディ/ミュージカル) ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ジョセフ・ゴードン=レヴィット User Reviews David Fergusonさん Dallas, Texas 2009年7月20日 これは、ラブストーリーではない 再び暗闇からの挨拶。 ナレーターが前もって警告していた。 ラブストーリーではない。 それでも、ハリウッドの仕掛けに乗って、 期待が頭のなかを漂っていたが、 警告が正しかったのが最後に分かった。 ジョセフ・ゴードン=レヴィットと ゾーイ・デシャネルが、主役だ。 2人の役柄は、奇抜で、繊細だった。 ありきたりではない。 彼は、すっかりその気になっている。 愛は運命的なもので、 サマーによって充足されると思っている。 マーク・ウェブ監督は、問題を投げかける。 単なる伝統的なラブストーリーではない。 記憶のブレンドを楽しむ。 488日目、2日目、159目と飛び飛びに。 そこで、納得する。 記憶というものは、 (一直線に並んでいるのではなく) 非線形なのだ。 公園での楽しい音楽、 ベルガマスク組曲をめぐるドラマ、 書くだけに終わるトムの詩想・・・ そう、会社のグリーティングカードの文章になるだけ。 彼が、愛についてのアドバイスを受けるのは、 11歳のサッカー選手の妹からだったが、 男性至上主義者で飲んだくれの、 そして愉快な同僚にも多く影響されている。 この映画で好きなのは、 変わっていて、実にリアルだとうことだ。 われらが「夢みる少女」は、この世界になじまない。 彼女と隣りあう男の言い分のほうが正しいのだ。 フエアではないが、リアル。 フェアでないだけで、まったくその通りなのだ。 覚えておいてほしい。 別の季節もある ... それは、オータム? オトーサン、 「そう、男と女はちがうのです」 ジーナさん 2011年7月2日 空想男子 男性のロマンティックな感覚と女性のリアリスティックな感覚を 上手く描いたほろ苦いロマコメです。 運命を信じるか信じないかという方向性だけでも面白いですし、 ウィットの効いた男女の会話を聞いてるだけで結構楽しめました。 男性視点で描かれていながら女性が 共感できる目線でも描かれているのが新鮮ですね。 恋愛中はちょっとした事でも盛り上がってしまったり、 気を抜くと悦の表情でニンマリしてしまったり、 反対にこれといった理由もなく冷めていってしまったりなど リアルな恋愛のアレコレに親近感がわきました。 これ以上辛い事はないと思い込んでいる失恋直後や 未練たらしい姿など痛々しい面も身に覚えがあるはずです(笑) 第三者の視点で恋する者の姿を見ると未熟でしかないのですが、 当事者になるとやっぱりバカになっちゃうものなんですよね。 IKEAでのハシャギぶりも「アホくさ!」なんて言えません(爆) ただ、時間軸を変えた事で 500日間という長さを感じにくくなってしまったのは 残念だったかな・・・。 全体的な演出は素敵でしたが、 構成はストレートにしたほうが良かったのではないでしょうか。 終盤、女性の描き方が急ぎ足になってしまい 感情移入できないのも勿体なかったですね。 チョットだけウザい主人公を演じた ジョセフ・ゴードン=レヴィットはハマり役☆ 個性的で演技派な役者として着実にキャリアを伸ばしてきた 彼のラブストーリーを待ち望んでいたので満足度は高いです。 キメ細やかな演技や雰囲気がどことなく エドワード・ノートン風で気になる役者さんですよね。 サマーを演じたズーイー・デシャネルにも心を奪われっ放しでした。 地味さとセクシーさのバランスが絶妙な女優さんなので、 普通よりチョット可愛くて色っぽいサマーにピッタリでした。 売れっ子でもなければ派手さのあるキャスティングでもないですが、 二人とも気取った感じがないので好感が持てますよ。 軽妙で洒落た作風なのでシリアス感はほとんどありませんが、 交わる事のない男女の恋愛観など イイところを突いてくるストーリーでした。 追う側と追われる側の大きな差や つなぎの彼氏などシビアな観点でいながら 音楽や映像によって 温かみのある作品に仕上げているので心が和みました。 ラブストーリーとしてはロマンチック度が低いかもしれませんが、 一つの恋愛を通して大人になった 主人公の成長ドラマとしても鑑賞できるので 是非チェックしてみて下さい。 展開も速いですし 90分強の作品なので気軽に観れますよ。


乞食大将

オトーサン、 「GHQが上映禁止か」 日本の武士に脅威を感じたのでしょうか? 製作は1945年、解除第1号として、1952年に公開。 1962年に、勝新太郎主演でリメイク版が出ました。 上映時間、わずか62分の秀作です。 原題:乞食大将 (1952) 監督:松田定次 原作:大佛次郎 脚本:八尋不二 Genre:Drama Color:Black and White 上映時間:62分 あらすじ: 慶長二年。 黒田長政は、戦に敗北。 幼き日より主従を越えての仲の後藤又兵衛が 討ち死にしたとの報告を受け、髷を切る。 どっこい又兵衛は生きていて、 長政に夜討ちによる逆襲を進言する。 聞き入れられなかった又兵衛は 出陣し、宿敵・宇都宮鎮房に勝ち、 鶴姫とその甥を人質を取った。 なおも敵を殲滅せよとの命を断り、 人質の助命を進言し、藩を去る。 彼を慕って集まった部下たちとともに 乞食大将として自分の生き方を貫く・・・ 出演者: 市川右太衛門 ・・・後藤又兵衛基次 月形龍之介 ・・・黒田甲斐守長政 中村芳子 ・・・鶴姫 オトーサン、 「市川右太衛門、サイコー!」 その他の出演者: 藤野秀夫 ・・・徳川家康 羅門光三郎 ・・・宇都宮鎮房 嵐徳三郎 ・・・本多正信 荒木忍 ・・・夜須平四郎 香川良介 ・・・福島丹波 葛木香一 ・・・明石全登 小川隆 ・・・黒田惣兵衛 見明凡太郎 ・・・堤酉堂 南部章三 ・・・馬蔵 沢村マサヒコ ・・・花岩 原聖四郎 ・・・野村太郎兵衛 水野浩 ・・・牢番の老人 津島慶一郎 ・・・朝倉嘉兵衛 島田照夫 ・・・朝末 常盤操子 ・・・菊の井 横山文彦 ・・・蒲池弥惣 葉山富之輔 ・・・母里太兵衛 大河原左雁次 ・・・松村彦右衛門 藤川準 ・・・堀五郎太 興津光 ・・・篠隅助之亟 小池柳星 ・・・長者丸弥七 User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「誰も見ていないのか」 8点台は確実の秀作です。 User Reviews 水那岐さん 1998年2月16日 実にユーモラスで爽快な中編 戦中にあって己を貫く又兵衛の 表情の豊かさがなんとも魅力的であり、 部下のみが財産の裸一貫で美意識に殉じ、 仇すらも魅了する彼の爽やかさに惹かれる。 オトーサン、 「松田定次監督、すごいね」 原作者の大佛次郎さんも、すごいですね。 勿論、実在した武将・後藤又兵衛がすごいのでしょうが。 熊猫屋さん 2012年5月28日 右太衛門って格好良い! この映画、62分と短いながらも とっても雰囲気がいい映画で、 右太衛門御大の明るいキャラが良い方向で引き出されるわ、 しかもむちゃくちゃ格好良いんですよ! (姫から兜を受ける時の出陣姿といい、 その前の家来達との宴といい、めっさ男前~♪) 東映以前の右太衛門御大って 何でこんなにも格好良いんだろう(笑) 東映時代劇での御大しか知らないみなさまにも 是非見ていただきたいわ! 更に、家来達も華を添えていて、愛すべき家来達・・・ 短い中に又兵衛との絆と信頼が むぎゅっと凝縮されていて、ほっこりします。 蓋を開ければ長政も根っから見どころない奴でなかったし (月形さんだしね!) 若気の至りの花若といい、 ちょっと軌道がズレちゃう人あれど、 根っから悪はいなかったような? 鶴姫は、戦後時代劇の姫とは雰囲気が違いますよね。 どっちかというと戦前に近い。 これがまた良い雰囲気を醸し出していて、 フィルム状態があまり良くはないのですが、 佳作とも言うべき良作です。 (モノクロです) コンパクトながらも魅せてくれた作品でした (登場人物にみな味がありましたし)


男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

オトーサン、 「なんで、かもめ歌?」 有名な民謡"江差追分"から来ています。 ♪国をはなれて 蝦夷地が島へヤンサノェー いくよねざめの 波まくら 朝なタなに聞こゆるものはネ~ 友呼ぶかもめと 波の音 かもめの なく音に ふと目をさまし あれが蝦夷地の 山かいな 沖でかもめの なく声聞けばネ~ 船乗り稼業は やめられぬ 原題:男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980) 監督・原作:山田洋次 脚本:山田洋次/ 朝間義隆 Genre:Drama/Commedy 上映時間:100分 あらすじ: 江差追分の全国大会の最中に、 寅さんは、テキヤ仲間が死んだと聞き、 忘れ形見の娘すみれを引き取り、 就職の世話や、夜間高校の入学手続きに奔走。 ある日、すみれの友人・貞夫から電話が。 貞夫は、すみれに再会し、二人は抱き合う。 すみれは翌朝とらやへ帰宅し、 貞夫と結婚することを伝えるが、寅さんは怒る。 「幸せになれるんだろうな、おめえ」 「もしならなかったらオレ、承知しないぞ!」 寅さんは、また旅に・・・ 出演者: 渥美清 ・・・寅さん 伊藤蘭 ・・・すみれ 村田雄浩 ・・・菊池貞夫 オトーサン、 「若い2人は、演技下手だなぁ」 伊藤蘭は、キャンディーズで歌っていましたね。 その他の出演者: 倍賞千恵子 ・・・諏訪さくら 前田吟 ・・・諏訪博 下條正巳 ・・・車竜造 三崎千恵子 ・・・車つね 太宰久雄 ・・・桂梅太郎 佐藤蛾次郎 ・・・源吉 笠智衆 ・・・御前様 中村はやと ・・・諏訪満男 関敬六 ・・・テキヤの忠さん 谷よしの ・・・村人/ホテル奥尻の仲居/野次馬 吉田義夫 ・・・代官 笠井一彦 ・・・中村 杉山とく子 ・・・国税調査のおばさん 米倉斉加年 ・・・青山巡査 梅津栄 ・・・中年の生徒 光石研 ・・・生徒 あき竹城 ・・・スルメ工場のおばさん 伊藤敏孝 ・・・若い先生 園佳也子 ・・・豊子 松村達雄 ・・・林先生 User Rating:6.5/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.6/10( 128 votes) Yahoo! オトーサン、 「寅さんシリーズ後期の名作だね」 マドンナのほうは、物足りませんが、 便所掃除の詩で、挽回しました。 User Reviews ymo1191さん 2008年7月26日 シリーズ第26作目 訳あって寅さんが定時制高校に通うことに。 マドンナとして伊藤蘭ちゃんが出ていて、 俳優として歩き出したばかりで、初々しい。 なんと、当時はまだスーパーマーケットの変形に過ぎなかった セブンイレブンの店員に就職することになり、 その記録的フィルムとして懐かしい。 マドンナの恋人役として村田雄浩が バイクで颯爽と登場するところなど、 今のにやけ役の彼も初々しかった。 オトーサン、 「林先生を演じる松村達雄さん、よかったね」 "便所掃除"の詩の朗読、ぐっときました。 とらやさん 2010年9月28日 まずは寅さんが柴又に帰ってきてすぐ、 さくらの新築した家を 兄妹揃って見に行くシーンが素敵でした。 「この空いている部屋は何だ?」 「それはね、お兄ちゃんの部屋!」 寅さんがさくらに説教される場面も多いですが、 やはりこんな仲のいい二人の方がいいですねえ。 それだけに、その後の新築祝いがちょっと切なかった・・・ マドンナは伊藤蘭演じるすみれ。 マドンナに恋をする寅さんではなく、 その関係は完全に保護者的なものでしたね。 しかし、すみれが無事定時制高校に入学できるよう 皆で一生懸命応援するとらやの人々のやさしさ、 無事入学した定時制高校の受験競争とは無縁ですが あたたかみのある授業風景に心が和む作品でした。 そして寅さんの履歴書。 寅さんは中学中退で高校への入学資格が無かったことが判明。 緊張した表情で写っている寅さんの写真が貼られた履歴書が 何だか悲しかったです。 オトーサン、 「この詩、国鉄職員が書いたものだって」 この詩を読んだ後では、気持ちが変わってきます。 ---便所をきれいに使わねば。  便所掃除  浜口国雄  とびらを開けます。  頭のしんまでくさくなります。  まともに見ることができません。  神経までしびれるかなしい汚し方です。  すんだ夜明けの空気までくさくします。  そうじがいっぺんにいやになります。  どうして落ち着いてくれないのでしょう。  けつの穴でも曲がっているのでしょう。  それともよっぽどあわてたのでしょう。  おこったところで美しくなりません。  美しくするのがぼくらのつとめです。  美しい世の中もこんなところから出発するのでしょう。  くちびるをかみしめ、戸のさんに足をかけます。  静かに水を流します。  ババぐそに、おそるおそるタワシをあてます。  ボトン、ボトン、便つぼに落ちます。  ガス弾が、鼻の頭で破裂したほど、苦しい空気が発散します。  心臓、爪の先までくさくします。  落とすたびに、くそがはねあがって弱ります。  かわいたくそはなかなかとれません。  たわしに砂をつけます。  手を突き入れてみがきます。  汚水が顔にかかります。  くちびるにもつきます。  そんなことにかまっていられません。  ゴリゴリ美しくするのが目的です。  その手でいたずら書き、ぬりつけたくそも落とします。  潮風がつぼから顔をなであげます。  心もくそになれてきます。  水を流します。  心に、しみたくさみを流すほど、流します。  雑巾でふきます。  キンカクシのウラまでていねいにふきます。    もう一度水をかけます。  雑巾で仕上げをいたします。  せんざいをまきます。  白い液体から新鮮な一瞬が流れます。  静かな、うれしい気持ちですわってみます。  朝の光が便所に反射します。  せんざいが、くそつぼの中から、七色の光で照らします。  便所を美しくする娘は、  美しい子どもをうむ、といった母を思い出します。  ぼくは、男です。  美しい妻に会えるかもしれません。


かぞくはじめました

オトーサン、 「ふーん、こういうのもありかな」 恋愛-結婚-出産-育児というコースを真逆にしたら? 「かぞくはじめました」なので、邦画かと思いましたが、 これも、真逆の一例なのかも。 原題:Life as We Know It (2010) 監督:Greg Berlanti 脚本:Ian Deitchman/ Kristin Rusk Robinson Genre:Comedy / Drama / Romance 上映時間:114分 あらすじ: レストラン経営で成功を夢見るホリー。 ある日、親友アリソンの紹介でブラインド・デート。 相手は、アリソンの恋人ピーターの親友で スポーツ番組のディレクターを目指すエリック。 しかし、デートは大失敗に終わる。 その後も顔を合わせるものの、険悪な関係が続く。 そんなある日、アリソンとピーターが交通事故で帰らぬ人に。 遺された夫妻の娘ソフィーを、遺言で2人が一緒に育てることとなる。 こうして共同生活を始めたが、相変わらずのケンカを繰り返す・・・ 出演者: Katherine Heigl ・・・ Holly Berenson(ホリー) Josh Duhamel ・・・ Eric Messer(エリック) オトーサン、 「いままでで、一番いいね」 KATHERINE HEIGL キャサリン・ハイグル 誕生日 : 1978/11/24 出身地 : アメリカ/ワシントンDC 幼少の頃にモデルとして芸能界デビュー。 1992年「恋に焦がれて」で女優デビュー。 B級映画を中心にキャリアを重ね、 TVシリーズ「ロズウェル/星の恋人たち」でブレイク。 その後も映画では変わらず飛躍の機会に恵まれずにいたが、 TVシリーズ「グレイズ・アナトミー」でエミー賞助演女優賞。 これをきっかけに映画でも主役級で活躍し始め、 「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」、 「幸せになるための27のドレス」がヒット。 「恋の7つの副作用」と「男と女の不都合な真実」では 製作総指揮も兼任した。 07年に歌手のジョシュ・ケリーと結婚。 09年には韓国から養女を迎えた。 主演作 出演作 1992年「恋に焦がれて」 1993年「恋人はパパ/ひと夏の恋」「わが街 セントルイス」 1995年「暴走特急」 1997年「アベレーション2」「エクスカリバー」 1998年「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」「テンペスト」 2000年「Hな彼女の見つけ方 マシューの童貞卒業物語」 2001年「バレンタイン」 2005年「リンガー!替え玉★選手権」 2007年「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」 2008年「幸せになるための27才のドレス」 2009年「男と女の不都合な真実」 2010年「かぞくはじめました」「キス&キル」 2011年「ラブ&マネー」「ニューイヤーズ・イブ」 2013年「グリフィン家のウエディングノート」 その他の出演者: Hayes MacArthur ・・・ Peter Novak Christina Hendricks・・・ Alison Novak Josh Lucas ・・・ Sam Melissa McCarthy ・・・ DeeDee Jessica St. Clair ・・・ Beth Sarah Burns ・・・ Janine Groff Faizon Love ・・・ Walter Will Sasso ・・・・・・ Miss Pennsylvania's husband DeRay Davis ・・・ Lonnie Brooke, Brynn and Alexis Clagett ・・・ Sophie Christina Novak Brooke and Kiley Liddell ・・・ older Sophie Markus Flanagan ・・・ Chef Phillipe User Rating:6.5/10( 64,964 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 381 votes) Yahoo! オトーサン、 「共感できる」 User Reviews val schechterさん United States 2010年10月9日 ロマンチック・コメディにしては、実にリアル 私はロマンチック・コメディの大ファンではない。 正直なところ、みんな同じようなものだから。 でも、私は間違っていた! この映画をみている間に、 笑い(予想外)、泣いた(本当に予想外)。 出演者すべての相性がいい。 話の前提も、納得できる。 私自身が実生活において、こんな事故に遭遇するかも 知れないと思って、夢中になった! 監督は、いい俳優を起用した。 キャサリン・ハイグルは、予想以上の深味のある演技をみせた。 ジョシュ・デュアメルは、可愛い顔だけの俳優ではなかった。 この映画は好きだ。 見に行ってよかった! オトーサン、 「子育てから始まる愛・・・うまい表現だね」 . さえこさん 2012年2月24日 子育てから始まる愛 計画的で文句の多いホリーと だらしなくて女癖も悪いメッサーは、 共通の親友夫妻を通して知り合うんですが、 出会った時から相性は最悪。 親友夫妻が突然亡くなり、 この2人が夫妻の娘ソフィーを 後見人として育てることになります。 相性最悪といっても、子育てをする前から 2人の罵りあってふざける姿は仲が良く見えましたけどね。 子育てから始まった愛ですが、 素敵なラブストーリーになっていると思います。 子育てに奮闘する2人と可愛いソフィー、 周囲で見守る人も含めて、温かくて幸せな気持ちにさせてくれました。 今やラブコメ・クイーンとなった キャサリン・ハイグルにも納得の作品です。


元禄快挙余譚 土屋主税 雪解篇

オトーサン、 「忠臣蔵、番外編か」 したがって、大石内蔵助も、吉良上野介も、端役です。 1937年の映画なので、キズが縦に走ったり、 白くパラパラと汚れが現れます。 原題:元禄快挙余譚 土屋主税 雪解篇(1937) 監督:犬塚稔 原作:緑園子 脚本:冬島泰三 Genre:Period Drama Color:Black and White 上映時間:60分 あらすじ: 忠臣蔵外伝。 土屋主税は、直参旗本。 屋敷が吉良上野介の屋敷の隣にあった。 大石内蔵助に同情していたので、 主君浅野内匠頭の敵討ちをしようと 討ち入りの際、灯りをともし邸内を見え易くした・・・ 出演者: 林長二郎 ・・・土屋主税/杉野十平次  中村芳子 ・・・お園(杉野の妹) オトーサン、 「長谷川一夫、いい男だね」 この映画の当時は、林 長二郎と名乗っていました。 お園の顔や化粧は、戦前の流行を反映しています。 その他の出演者: 嵐徳三郎 ・・・大石内蔵助 上山草人 ・・・吉良上野介 林敏夫 ・・・大石主税 林成年 ・・・丁稚飛松 高田浩吉 ・・・大高源吾 中村正太郎 ・・・浅野内匠頭 市川箱登羅 ・・・宝井其角 南光明 ・・・片岡源五右衛門 関操 ・・・堀部弥兵衛 結城一郎 ・・・堀部安兵衛 山路義人 ・・・毛利小平太 中村吉松 ・・・小林平八郎 鹿島英二郎 ・・・清水一学 高松錦之助 ・・・柳床の六兵衛・熊吉 User Rating:ー/10( ー votes) Yahoo! オトーサン、 「誰もみていないのか」 User Reviews もりいくすおさん 2013年2月16日 主人公は、吉良邸のおとなりさんの土屋さん。 なんか、細部にも気を使ってるし、 すごくモダンな演出、小道具、カメラワーク、音楽。そして衣装。 戦前の忠臣蔵って、みんな衣装の柄がかわいくてよろしい。 さて、吉良邸のオトナリさんなんか主人公にして どう話を膨らませるのかと思ったが、 主人公の土屋主税を演じる長谷川一夫 (この映画の当時は林 長二郎)は 四十七士の杉野十平次と二役やってて、 話はほとんど四十七士の臥薪嘗胆にシフトする。 杉野はナニを思ってか品川あたりで放蕩三昧の毎日。 寄り合いにも出てこないもんだから仲間はいらつくし、 母親は恥に思って自害しちゃう。 もともとある彼のエピソード 「よたかそばの当たり屋」「俵星玄蕃」は出てこない。 前編、落花篇はここまでで、 タイトルになってる土屋さんは 吉良さんちから引越の挨拶をもらっただけ。 あくまで杉野のストーリー。 なんでおなじみのエピソードがある杉野を わざわざこのスピンオフに引っ張りだして、 そんなにおもしろくもない新作オリジナル話をしつらえて ダラダラと飲んだくれに描いてるのか、 新キャラ杉野になんの魂胆があるのか さっぱりわからないまま後編「雪解篇」。 ひょんなことから杉野は絵図面を手に入れる。 すると唐突にやる気になる杉野。 吉良家の偵察に単身乗り込むがケガをするので 隣家に逃げ込むと土屋さんち。 手当てしてもらう。 いままでいろいろすっぽかしてたくせに 臆面もなく偵察の守備を内蔵助に報告。 なんで杉野が急にやる気になったのか イマイチよくわからないまま討ち入りの日は来る。 後編はじゃっかん土屋さんにちゃんとウエイトがかかってて、 「月、雪、花か」と外を見てると 塀の向こうから槍先がニュッと出てきて、 となりで討ち入りが始まる。 火事ではござらぬか、と客の宝井其角が心配したり、 太鼓の音を聞いていろいろ憶測していると挨拶が聴こえてくる。 しばらくすると呼び子が鳴って勝ちどきが聴こえる。 塀のこっち側って視点はおもしろいし斬新だが、 やりようによってはもっともっと膨らませられる気がした。 結局、前半で母親の死に目にも会わず、 杉野がかたくなに飲んだくれてた理由は不明のままエンドマーク。 現在リリースされてるDVDは後編の「雪解篇」だけだが、 消化不良の上に後半になんにも活かされてない前半を考えると、 理由がなんとなく理解できた。 オトーサン、 「忠臣蔵映画のコレクター、貴重な存在ですね」 断罪司令官さん 2007年8月30日 これといった特徴がない 誰かさんが屋敷で某かを記している。 丁度、外は桜が散っている。 元禄14年2月14日、いきなりの大騒ぎ。 一時、どこぞの屋敷へ集結。 上野介と浅野内匠頭がどうしたこうしたで皆が大騒ぎ。 主税が帰ってくる。如何にも長閑。 お艶ってのがやってきた。 浅野家の女中だったらしい。 不憫なことに今日から浪人状態だとか。 浅野家は、例の暗殺未遂事件により、 断絶になり、内匠頭は処刑。 上野介には何の罪も無い。 何と言う不公平。 主税が怒ってをります 夜、浅野が切腹になったと街中に広まっている。 慌てる十平次。母を呼ぶも応答なし。 やうやく対面すると、 「何と言う申し訳をするつもりじゃなど、色々咎められる。 一応葬儀には参列することにした。 皆、大石組のやり方は手ぬるいなどと議論を交わしている。 十平次は、そうしたみなの動向に無関心と言うことなのだが、 その無関心ぶりが余りにリアルに観え、 救いようの無い怠け者に思え、恥ずかしながら立腹してしまった。 十平次と主税の二役という長谷川一夫であるが、 余り二役の意義を感じない。 別々の登場だし、 双方共に怠け者の無関心という印象で、 どちらがどうだかよくわからなくなる。 二役の旨み、喋くりに微妙なる気遣いを施しているのが 理解できたのは後篇になってからであった。 そんなわけで後篇の雪解編へ。 吉良邸では門番が数多についている。 上野介が無駄に臆病なキャラクターでやや笑える。 上野介自身、反感の空気を感じていると言うのか。 どうやら、浅野の一周忌の時期に差しかかっている模様。 早一年ということだ。 この後篇、元禄15年から始まっている。 前編とのつながりは余りないような。 どこぞの女中が爺と共に訪ねてきた。 爺、文語口調で、何を言っているのかさっぱりわかんね・・・ 之も亦浅野家の女中だったとか。 吉良邸の見取り図があった。じっと見つめる十平次。 あらら、「厭なことを思い出した!!」と、女中を咎めてしまう。 落とした位牌に「お袋様 杉野子十平次」とあった。 秋も終わり。 この時の経過の表し方は巧い。 時間は愚図愚図しているとどんどん過ぎてゆくもの。 はやく思っていることを実行に移したいが、 中々体がのってくれない。 秋の終わりは、一年の終焉を示唆せられているようで、 何と無しに寂しき思いになる。 「暫くは会えぬ」と十平次。尽くす女中。 位牌はその女中が守ることに。 夜、誰も居ない部屋にて、見取り図に執念を持ち始める十平次。 早速潜ることに。早速門番が大揉め。 黒装束姿になって潜っていた。 上野介、怖がりすぎやろ。 オーラも何もありゃしねぇ。 十平次、もんを飛び込む際に怪我したらしい。 どうやら主税の屋敷に世話になっていた模様。 そこには十平次の妹・お園が。 「お懐かしう御座います」 一人になると、再び見取り図を凝視し始める。 色々と粗が見えてきた模様。 それは、改築前のものらしい。 後は上野介の滞在時間を把握するのみ。 やがて運命の12月14日がやってくる。 雪が激しく降っている。 主税のもとに十平次の土産が。手紙つき。 十平次、元禄15年3月14日に亡くなった母の墓へ。 「間もなくそばに参ります」と告げ、これまでの不孝を詫びる。 討入り準備の際、見取り図を目にする十平次。 そこには上野介の位置が赤丸にて囲まれている。 夜は雨が已み、満月だと満悦している主税。 お園、暇を頂戴した? そんなことよりも、満月鑑賞を勧め、 お園に酒を持ってこさせる主税。 大層ご機嫌である。 主税の満悦なる気分とは裏腹に、 十平次一行は討入りだった。 満月どころではない。 雪が已むのは戦乱がしやすくなった証拠。 このコントラストの見せ方は巧いし、 二役の意義を感じ取れる。 討入り騒ぎは主税の耳元にも直ぐに入る。 主税、傍観だけかよ。お園も然り。 扉をこじ開け、押して押して潰してしまうそのさまが凄い。 遠くで上野介を取り囲む赤穂浪士。 暫くして、吉田栄作に同じ叫びをしている皆の声が。 主税、「天晴れ」て、そんな落とし方って・・・ 何と言う楽観的な・・・・ 雪解けの翌朝。 赤穂浪士の歩く姿が。 十平次とお園。 「嬉しゅう御座ります」とお園。 「体に気をつけよ。主税に宜しく」と十平次。 本当はもっと居たかったろうに、 「さらばだ」とお園を振り切る十平次。 主税、雪解けの風景を楽しむのみ。 「浅野は幸せだ。良い家来をもたれて」とつぶやく。 そんな満足している場合だろうか。 皆、処刑になるはずなんだが・・・ 上野介を討った後のこの代償。 これ、「元禄快挙余譚 土屋主税」ということなのだが、 主税本人は単に傍観しているだけの楽観者で、 暢気な莫迦にしか見えない。 討入りもその後もそつなくまとめて居る感じで、 余り印象が濃くない。 ラスト、あんな楽観的な音楽で良いのかと思ってしまう。 「落花編」というのは、 おそらく、落花の日に暗殺未遂があり、 話が始まることにかけており、 「雪解編」というのは、 おそらく、雪解けの日に赤穂浪士全員処刑を思わせる行進があるわけで、 話の終わりにかけているのであろう。 その他、密かに巧いと思しき場面がある。 全体的には、大してこれといった特徴がないと言えそうである。 DVDは、何故か前後篇が別売なのだが、 一本にまとめて販売すべきではなかろうか。 嘗てのVHSソフトはまとめられていたというのに。


おはん

オトーサン、 「小百合ちゃん、市川崑作品に何回出演?」 「細雪」(1983)、「おはん」(1984) 「映画女優」(1987)、「つる -鶴-」(1988)に出演、 これが2作目になります。 原題:おはん(1984) 監督:市川崑 原作:宇野千代 脚本:日高真也/ 市川崑 Genre:Drama/Romance 上映時間:112分 あらすじ: 大正時代、関西の田舎町。 幸吉は、古物商。 芸者のおかよに7年も面倒をみてもらっている。 ある日、別れた妻のおはんと再会する。 息子の話を聞かされ、 おはんともう一度やり直す決心をするが・・・ 出演者: 吉永小百合 ・・・おはん 石坂浩二 ・・・幸吉 大原麗子 ・・・おかよ オトーサン、 「3人とも、見事に描き分けられている」 両手に花の若き石坂浩二さんが羨ましいですね。 その他の出演者: 香川三千 ・・・お仙 ミヤコ蝶々 ・・・おばはん 常田富士男 ・・・富五郎 音羽久米子 ・・・おはんの母 早田文次 ・・・おはんの弟・平太 宮内優子 ・・・良子 上原由佳里 ・・・お蝶 伊藤公子 ・・・きわ子 横山道代 ・・・半月庵の女将 頭師孝雄 ・・・片岡 浜村純 ・・・大工の棟梁 桂小米朝 ・・・その弟子・伊之助 長谷川歩 ・・・おはんの息子・悟 User Rating:6.0/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.6/10( 51 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews 東京50km圏道路地図さん 2014年3月19日 吉永小百合・大原麗子 共に当時は30代後半で同世代なんですね。 ひとまわりぐらい違う(吉永小百合が上)のかと思ってましたが。 2人を比べると、やはり色気の点では大原麗子の勝ちだし、 健気さ・可愛さの点でも大原麗子の勝ちだし、 吉永小百合は控えめで耐える女で奮闘しているけど、 どうしてもお母さんぽくなってしまって、 大原麗子の引き立て役でしかないなあという印象。 石坂浩二のヘナチョコぶりも中々。 物語的は現代の価値観では理解し難い内容で、完 全な男目線の作品ではあるんだが、 原作者が女性ってのが驚きではある。 岩国では観光資源になっているようだが、 この内容で資源になるのだろうかという疑問はある。 原作はまた違うのかもしれないが。 オトーサン、 「原作者の宇野千代さんは、恋多き女性だったからな」 作家の尾崎士郎、画家の東郷青児、北原武夫など・・・ 男を肥やしにして、98歳大往生。 まさに、大好きな薄墨桜のような生涯でした。 黒美君彦さん 2013年6月22日 個人的にはさほど悪くない もっともっさりした作品かと思ったが、 意外に面白く観ることができた。 女の性とでもいうか、 慎み深い女房のおはんの思いがけない激情が軸となって、 優柔不断な幸吉もその深みに嵌ってしまう。 そこにわが子の悟が絡んでくれば、 父親になりたいと考えていた幸吉としては願ったりかなったり。 とはいえ、献身的な置屋の女将おかよに頭が上がらない幸吉は 密かにおはんと逢引するしかなく…。 個人的には吉永小百合より、 さっぱりとしながら情愛が深いおかよを演じた 大原麗子が良かったように思う。 役柄の問題もあるのだろうが、 男を許し、同じ男を愛したおはんへの眼差しも決して冷たくはない。 男と女のドロドロした話ではあるが、 ユーモラスなところもあって悪くはないように思った。 日本的美意識がこんな色恋沙汰に重なるというのも、 古風な感じで嫌いじゃない。 物語の展開が読めてしまうのが難ではあるが、 今は亡き大原麗子の円熟期を観られるだけでも満足。 脇役のおばはんを演じたミヤコ蝶々、お仙を演じた香川三千 (その後芸能界引退したのか見なくなったのが惜しいが…)が、 実はところどころでキーパーソンとなっている。


ポカホンタス

オトーサン、 「なんだ、こりゃ」 原作者、脚本家の数の多いこと! "船頭多くして 船 山に上る"ですね。 航海を指揮する船頭が何人もいると、 めいめいが勝手に命令を出すので、 目的地どころか山にまで登ってしまいかねない、 そんな破綻がところどころに見受けられます。 本作は、ディズニー映画不振期のものです。 原題:Pocahontas (1995) 監督:Mike Gabriel/Eric Goldberg 原作:Tom Sito/(story supervisor: artistic) Glen Keane/ Joe Grant / Ralph Zondag / Burny Mattinson Ed Gombert/ Kaan Kalyon / Francis Glebas/ Rob Gibbs / Bruce Morris/ Todd Kurosawa / Duncan Marjoribanks/ Chris Buck Andrew Chapmanほか10名 (additional story development) Mike Gabriel ... (idea) 脚本:Carl Binder/ Susannah Grant / Philip LaZebnik Genre:Animation / Adventure / Drama Country: USA Language: English / Algonquin 上映時間:81分 あらすじ: 1607年、英国から黄金を求めて ラトクリフ総督率いる開拓隊を乗せた船が新大陸へ。 一行の中には、勇敢な船長ジョン・スミスもいた。 目的地のヴァージニア植民地には、 先住民のパウアタン族が平和に暮らしていた。 首長の娘、活発なポカホンタスは 最近よく見る"回る矢"の夢が、気になっていた。 森の精霊、柳の木のおばあちゃんに相談すると、 風が教えてくれるという。 風に聞こうと柳の梢に登ると、着岸しようとする船が見えた。 一番乗りで上陸したジョンの跡をつけると、 気付かれて、姿が消えてしまう。 だが、直後に銃を構えたジョンが現れる。 逃げないでという彼の言葉に敵意は感じられず、 彼の差し出す手に触れると、一瞬にして恋に落ちる。 互いが敵同士となる戦いがに迫っていたのに・・・ 出演者: Irene ・・・Bedard Pocahontas(ポカホンタス) Mel Gibson ・・・John Smith(ジョン・スミス) Linda Hunt ・・・Grandmother Willow(グランドマザー・ウイロー) オトーサン、 「みんな類型的だね」 寄ってたかって、手直しをするからこうなるのです。 その他の出演者: Judy Kuhn ・・・Pocahontas (ポカホンタスの歌) Russell Means ・・・Powhatan David Ogden Stiers ・・・Gov. Ratcliffe / Wiggins Christian Bale ・・・Thomas John Kassir ・・・Meeko Michelle St. ・・・John Nakoma Gordon Tootoosis ・・・Kekata Billy Connolly ・・・Ben Frank Welker ・・・Flit Danny Mann ・・・Percy Joe Baker ・・・Lon James Apaumut Fall ・・・Kocoum User Rating:6.5/10 ( 76,212 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 759 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 音声は英語、字幕は日本語でみてください アカデミー賞受賞 ・歌曲賞 "Colors of the Wind" ・音楽賞(オリジナル・ミュージカル/コメディ) ゴールデン・グローブ受賞 ・歌曲賞 "Colors of the Wind" ・同ノミネート ・音楽賞1995年 User Reviews Sarah Perryさん St. Paul, MN 2003年7月15日 目を楽しませるきちんとした娯楽作 本作には、悪評が。 だが、私は、この映画を平板で 活気がないとみなす人々とは、 ちがう意見をもっている。 日に照りつける「ライオン・キング」を見た後では、 本作の霧深い森の新鮮な青と緑色は、実に美しい。 アニメ映画の中で、絶妙に美しい作品だ。 これは、誰も否定できないだろう。 ジョン・スミスは、ハンサムではないが、非常にかわいい。 だが、人の目は、時々当てにならないものだ。 (ナコマ、ココアムを見れば分かる) ライオン・キングの後、1年かそこら待ったなら、 本作は、よい格付けを得たと思う。 時々やや退屈になるが、興味深いストーリーがある。 ポカホンタスは、素晴らしいヒロインで、 非常に勇敢で愛らしい。 前2作ディズニー映画の「ジャスミン」や「ナラ」と違って、 実にかわいい顔をしている。 スミス船長とのラブストーリーは、よく出来ている。 スミス船長は好きになれなかった。 退屈で平面的な人物に仕立てた理由がわからない。 ポカホンタスのほうは、豊かな人格をもっているのに。 かわいい動物のマスコットはよかった。 子供たちは、面白がっただろうが、 大人の観客としては、ややうるさかった。 私の好きなキャラクターは、 ポカホンタスの親友・ナコマと 個性的でない戦士コクアムだ。 それなりの緊張感をもっている。 パウハタン酋長は好きでない。 非常時態なのに愚鈍すぎる。 ラトクリフ総督役の デイヴィッド・オグデン・スティアーズの決闘の演技、 彼の小さなイエスマン、ウィンギスは 最良の娯楽を提供してくれた。 説教臭いシーンを面白いシーンと取り替えたなら、 もっとよい映画になったかもしれない。 結論: あまり頭を使わなくて見られる。 大人にアピールする要素を持っているし、 歌が非常にかわいい。 言うまでもないが、アニメが素晴らしい。 オトーサン、 「偽善的な話だ」 インディアン抹殺のひどさを覆いかくしています。 sachi823さん 2013年11月17日 80分アニメ ディズニー作品らしく、ツボを押さえた演出で イギリス人船長と新大陸の女性の恋愛を描いています。 この作品が今一つアピールしないのは、 ヒロインのキャラクターづくり。 原住民族という設定なので、造形は仕方が無いのですが、 かつてのディズニー作品の美しく愛らしいヒロインを 見慣れている者にとっては、誠に残念な気がします。 ラストはディズニーには珍しく別れの場面になっていますね。 史実を無視してでも結ばれる場面の方が良かったと思います。


ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

オトーサン、 「ベストセラーの映画化か」 人種差別というテーマながら、 コメディ・タッチで救われます。 アカデミー賞にノミネートされた 女優たちの競演を楽しめます。 原題:The Help (2011) 監督脚本:Tate Taylor : 原作:Kathryn Stockett Genre:Drama 上映時間:146分 Country: USA / India / United Arab Emirates Language: English あらすじ: アメリカ南部、ミシシッピ州ジャクソン。 スキーターは、黒人メイドに育てられた。 大学卒業後、地元新聞社で 家事に関するコラムの代筆を担当するが、家事に疎い。 友人宅の黒人メイド・エイビリーンに相談する。 話を聞くうち、彼女たちが置かれた立場に違和感を覚え始める。 そんな中、同級生のリーダー格、ヒリーは、 元カレと結婚したシーリア(ジェシカ・チャステイン)を仲間外れに するだけでなく、黒人が不潔だと主張し、 各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をはじめる。 ヒリーに感化されたエリザベスも 屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。 そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に スキーターは胸を痛めた。 黒人メイドの現実を伝える本を書きたいと ニューヨークの編集者スタイン女史に電話をすると、 メイドたちの証言がとれるなら出版できるという答えだった。 スキーターはエイビリーンに メイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。 自由にものを言えば、身に危険が及ぶ。 だが、エイビリーンの親友・ヒリーの家で働いていた ミニーが、家族用トイレを使ったために解雇される。 エイビリーンは、ついに、スキーターの取材に応じること。 そして、メイドたちが次々と取材に応じる。 それは、南部社会を揺るがす事件へと発展していく・・・ 出演者: Emma Stone ・・・Eugenia "Skeeter" Phelan (スキーター) Viola Davis ・・・Aibileen Clark (エイビリーン) Octavia Spencer ・・・Minny Jackson (ミニー) Jessica Chastain ・・・ Celia Foote(シーリア) オトーサン、 「いいね、みな演技がうまい」 その他の出演者: Bryce Dallas Howard ・・・ Hilly Holbrook Allison Janney ・・・ Charlotte Phelan Ahna O'Reilly ・・・ Elizabeth Leefolt Chris Lowell ・・・ Stuart Whitworth Cicely Tyson ・・・ Constantine Bates Mike Vogel ・・・ Johnny Foote Sissy Spacek ・・・ Mrs. Walters Anna Camp ・・・ Jolene French Brian Kerwin ・・・ Robert Phelan Aunjanue Ellis ・・・ Yule May Davis Emma and Eleanor Henry ・・・ Mae Mobley Leefolt Ted Welch ・・・ William Holbrook LaChanze ・・・ Rachel Bates Mary Steenburgen ・・・ Elaine Stein Leslie Jordan ・・・ Mr. Blackly Nelsan Ellis ・・・ Henry Wes Chatham ・・・ Carlton Phelan Tiffany Brouwer ・・・ Rebecca Kelsey Scot ・・・ Sugar Jackson. David Oyelowo ・・・ Preacher Green Dana Ivey ・・・ Grace Higginbotham Ashley Johnson ・・・ Mary Beth Caldwell User Rating:8.1/10 ( 223,213 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 1,187 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 オクタヴィア・スペンサー      ジェシカ・チャステイン 同ノミネート ・作品賞 ・主演女優賞 ヴィオラ・デイヴィス ゴールデン・グローブ 受賞 ・助演女優賞 オクタヴィア・スペンサー      ジェシカ・チャステイン 同ノミネート ・作品賞(ドラマ) ・女優賞(ドラマ) ヴィオラ・デイヴィス ・歌曲賞 User Reviews jwfullerさん Virginia 2011年9月13日 美しい映画--そしてリアル 全くのフィクションで、リアルでなくても、 この映画は、見る価値があるだろう。 素適な演技で、出来が良い。 南部のゴシック建築を見たい 若い白人女性であっても見る価値があるだろう。 これは、フィクションではない。 南部社会の描写ではない。 見ていて、 1950年代の南カリフォルニアの小さな町を思い出した。 そこは、私が育ったところだ。 感動的で、心が乱れた。 当時、黒人がどのように扱われていたかを思い出す。 --愛され、なおかつ抑圧されていた。 隣人は、みな中流階級だった。 どの家族にもメイドがいた。 私と同じ年の少年がたくさんいて、 お互いの家を訪問し、 メイドをファーストネームで呼んだ。 彼女は、白人少年のために野球チームをはじめたが、 その報酬たるや、クー・クラックス・クランの襲撃だった。 わが家のメイドは、母の料理や掃除を手伝った。 両親は、毎日彼女を交代で送り迎えした。 --彼女は、リアシートに座った。 キッチンで、昼食を摂った。 --私たちの道具を使うことは許されず、 指で食べていた。 わが家の浴室を使うのをみたことはない。 そんなことを映画をみながら考えていた... 彼女のやっていたことを思い出せない、 記憶に抜け落ちがあるのだ。 父が失業した時、週3回しか通わなくなった。 私は、泣いた。 家族の一員だったのだ。 1950年代後半に始まった公民権運動について語ると、 母は、メイドが高慢になったと嘆いた。 それで、わが家族は、1961年にフロリダに引っ越した。 そこには、メイドがいなかった。 この映画によって時を遡ってほしい。 実にリアルだ、大いに推奨する。 オトーサン、 「古いテーマじゃない、新しいテーマだ」 黒美君彦さん 2012年12月30日 負の歴史 負の歴史を繰り返し描き続ける というのはある意味勇気の必要なことだ。 時代が変わり、世代が変わると、 苦難の末に勝ち取った権利は自明の理となり、 敢えて時代を遡ろうとは通常しないからだ。 現代においてこの作品が評価されたのは、 恐らく人種差別が現代米国にも 歴然と存在することの裏返しでもある。 父や母がどのような差別に苦しんできたのか、 あるいはどのような差別をしてきたかを知らしめることによって、 少しでも意識が変われば…そんな思いがこの作品には込められている。 さてでは作品としてはどうかというと、 予定調和的であるだけに正直凡庸な印象は免れない。 が、主人公のスキーターを演じたエマ・ストーンをはじめ、 俳優陣には好感が持てた。 少々上映時間が長いかな。


スティーヴ・オースティン 復讐者

オトーサン、 「午後ロードか、B級映画だろう」 B級は、それなりの良さがあります。 肩肘張ってみる必要がないことです。 原題:Recoil (2011) 監督:Terry Miles 脚本:John Sullivan Genre:Action Country: Canada Language: English 上映時間:94分 あらすじ: バンクーバーの東、ホープ。 この街は、ドレイク率いる集団が、 銃や麻薬の売買、そして暴力で支配していた。 そんな中、夫をドレイクに殺されたダーシーが営むモーテルに 寡黙な男ライアンが宿泊客として現れる。 ある夜。ドレイクの弟のレックスがモーテルを訪れ、 ダーシーに乱暴を働くが、 ライアンはレックスの息の根を止めてしまう。 ダーシーは、その行為の奥底に秘めた何かを感じていた。 一方、弟を殺されたドレイクは怒り狂い、 手下らに、ライアン殺害の命令を下す・・・ 出演者: Steve Austin ・・・Ryan Varrett(ライアン) Danny Trejo ・・・ Drake Salgado(ドレイク) Serinda Swan ・・・Darcy(ダーシー) オトーサン、 「この巨漢、強いね」 経歴を見て納得しました。 元有名プロレスラーなのです。 俳優としても、修行を重ねてきたのでしょう。 なかなかの演技でした。 STONE COLD STEVE AUSTIN ストーン・コールド・スティーブ・オースチン 誕生日:1964/12/18 出身地:米テキサス州ビクトリア 元プロレスラー、俳優。 1990年代後半を代表するスーパースター パンチを連打する荒くれ者のイメージが強いが、 テクニックも非常に高い。 新日本プロレスに来日したこともある。 現在は事実上引退し、映画俳優として活動している。 出演作: 2005年「ロンゲスト・ヤード」 2007年「監獄島」 2009年「スティーヴ・オースティン ザ・ダメージ」(OV) 2010年「エクスペンダブルズ」      「スティーヴ・オースティン ザ・ストレンジャー」(OV)      「スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング」(OV) 2011年「スティーヴ・オースティン S.W.A.T.」(OV)      「スティーヴ・オースティン 復讐者」(OV) 2012年「沈黙の監獄」(2012年) 2013年「アダルトボーイズ遊遊白書」 その他の出演者: Keith Jardine ・・・ Crab Lochlyn Munro ・・・ Agent Frank Sutton Noel Gugliemi ・・・ Rex Salgado Adam Greydon Reid ・・・ Deputy Hedge Tom McBeath ・・・ Sheriff Cole Patrick Gilmore ・・・ Kirby Tygh Runyan ・・・ The Prospect Rebecca Robbins ・・・ Connie Varrett Connor Stanhope ・・・ Matt Ryan Varrett Roman Podhora ・・・ Dale Burrows Daniel Boileau ・・・ Frank Jase Anthony Griffith ・・・ Lou User Rating:5.2/10 ( 3,497 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 19 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価は、B級映画だね」 User Reviews Perry Beeさん On a distant star 2012年2月27日 B 級から A 級へ! やあやあ、またか。 ストーン・コールド・スティーヴ・オースチンが俳優たらんとしている。 これまでの彼の映画は、忘れ去るタイプだった。 だが、こいつはちがう。 アカデミー賞はムリだが、 面白いし、演技もいい、助演陣もOKだったし、 ファイトシーンも悪くはない。 アメリカのマッスルカーも楽しめる。 多少、前に見たような気がする。 筋書が、他の映画がやっていたものだったからだ シュワルツネッガーの80年代初期のアクション映画の感じだ。 見ても、OK。 こう言いたい。 スティーヴは、もはや B級俳優ではない。 この映画、7.5点をあげたい。 だが、わがIMDbは、7点か8点を選べという。 8点ほどよくないので、公正なところ7点としたい。 オトーサン、 「肉体の激突というのは、いいもんです」 mash1966さん 2012年10月26日 原題は'Recoil'。 スティーヴ・オースティンとダニー・トレホが 真正面から激突するバイオレンス・アクションです。 共演はロックリン・マンロー、 お色気要員で「トロン:レガシー」に出ていたセリンダ・スワン。 ドレイク率いるゴロツキ集団が牛耳る寂れた街、ホープに ライアンという流れ者がやって来る。 早速ドレイクたちとぶつかるライアンだったが、 彼の真の目的とは?! オープニングは、いかにも悪そうなヤツを いきなりボコボコにしてぶっ殺すストンコという絵からスタート! 正体不明の主人公が無法の街にやって来て、 宿屋(モーテル)を経営する未亡人と共に悪漢たちと戦うという 西部劇みたいに見える序盤戦です。 主人公と悪漢との因縁は話が進むにつれて明らかになっていく展開。 ま、ホントは邦題と予告編でネタバレしちゃってるんですけど。 ダニー・トレホは久々の、オモシロ要素の無い完全な悪役。 ストンコに合わせたのか、イキがってる輩を 自家製の金網電流爆破リングに入れて タイマンでボコるというのはちょっと面白かったですが。 こんな感じで、かなりストレートなアクション映画でした。 惜しむらくは、復讐要素が中途半端 + ロケ地カナダの どんよりした曇天のせいで、 全体のムードがジメっとしてるトコかな。


ある殺人に関するテーゼ

オトーサン、 「テーゼ、どういう意味かな?」 久しぶりに出会った言葉です。 その昔、哲学者や学生運動家がよく使っていました。 この映画の字幕では、考察とあります。 「ああでもない、こうでもない」ということでしょうか。 原題:Tesis sobre un homicidio (2013) 監督:Hernan Goldfrid 原作:Diego Paszkowski 脚本:Patricio Vega Genre:Crime / Mystery / Thriller Country: Argentina / Spain Language: Spanish 上映時間:106分 あらすじ: ロベルトは独身のプレイボーイ、 元弁護士で今はロー・スクールで教鞭をとっている 未だに離婚した妻モニカを忘れられずにいる。 ある日、ロベルトの授業中に校内で女性がレイプされた末に 惨殺される事件が起きる。 通り魔による犯行と見られていたが、 事件現場に残された「彼女に似た女は殺す」とのメモや 遺体に死後に着けられたと思われる蝶のペンダントなどから、 ロベルトは旧友フェリペ・ルイスの息子で教え子の ゴンサロによる計画的な犯行ではないかと疑う。 ゴンサロが真犯人であることを示す直接の証拠はなく、 あくまで状況証拠に過ぎないが、 自分が母親とロベルトの不倫関係で 生まれた子である可能性をほのめかすなど、 挑発的なゴンサロの言動にますます疑いを深めて行き、 精神分析医である元妻モニカの助言を無視し、 頑なに「ゴンサロが連続殺人鬼である」との考えに固執するようになる。 独自に事件を捜査する中で被害者の妹ラウラと親しくなり、 彼女に惹かれて行ったロベルトは、ラウラがゴンサロと交際し始めると、 ラウラにゴンサロが犯人だと告げる。 しかし、このことで逆にラウラに ロベルトが姉を殺した犯人だと疑われてしまう。 この事態に、全てはゴンサロが自分を陥れるために 巧妙に仕掛けた罠であると考えたロベルトは、 ゴンサロに激しい暴行を加える。 収監されたロベルトに、 モニカの現在の夫である予審判事アルフレードは 「全てはロベルトの妄想であり、事件は通り魔の犯行だ」と告げる。 それでもゴンサロの犯行を信じて疑わない・・・ 出演者: Ricardo Darin ... Roberto Bermudez(ロベルト) Alberto Ammann ... Gonzalo Ruiz Cordera(ゴンサロ) Calu Rivero ... Maria Laura Di Natale(ラウラ・ディナターレ) オトーサン、 「リカルド・ダリン、独特の雰囲気があるね」 ミステリーにとらわれないで、彼の演技世界をみているほうが 楽しめるかも。 RICARDO DARN リカルド・ダリン 誕生日:1957/1/16 出身地:アルゼンチン、ブエノスアイレス 経歴 子供の頃から、ソープオペラやテレビのコメディで活躍。 10歳で、両親と一緒に舞台デビュー。 テレビシリーズで、人気を得る。 90年代、テレビのコメディ"Mi Cunado" (1993)で有名に。 舞台でも大活躍した。 やがて、舞台監督や映画監督に手を広げる。 名声を得たのは、 "Perdido por Perdido" (1993)。 その後、いくつかの映画を撮る。 2009年、「瞳の奥の秘密」がアカデミー外国映画賞にノミネート。 出演作: 2013年「ある殺人に関するテーゼ」 2010年「ハゲ鷹と女医」 2009年「瞳の奥の秘密」 2007年「XXY~性の意思~」 2000年「NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」 その他の出演者: Arturo Puig ... Alfredo Hernandez Fabian Arenillas ... Mauregui Mara Bestelli ... Monica Antonio Ugo ... Mario Passalaqua Jose Luis Mazza ... Robles Mateo Chiarino ... Villazan Natalia Santiago ... Maia Weistein Ezequiel de Almeida ... Uriarte Cecilia Atan ... Yolis User Rating:6.3/10 ( 2,695 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、わかりにくいからね」 ある種の実験映画だと思ってみたほうがいいかも。 User Reviews norbertosicaさん Argentina 2013年1月20日 「瞳の奥の秘密」には、遥かに及ばない 見る前に、本作のレビューを読んだ、 そのいくつかは、リカルド・ダリ主演の本作が 「瞳の奥の秘密」のレベルだと言っていた。 悪い映画などではないが、 「瞳の奥の秘密」には、遥かに及ばない。 そちらは、 アルゼンチン映画史上、最高の映画だからだ。 本作では、撮影は、最後までいいが、 監督は、共感を与えていないし、 アクション・シーンもストーリーと合わない。 カメラでよいレベルの映像を撮ることに集中している。 アルゼンチン映画としては、実にいいのだが、 だが、バランスシートでみれば、 いい映画にはなったとは言えない。 各シーンのペースの遅さ、 「スローモーション」のサウンドトラック それ自体は興味深いフレームだが、 主役の過度の沈黙によって 単調で、退屈になっている。 繰り返す: 悪い映画などではないが、 「瞳の奥の秘密」には、遥かに及ばない。 オトーサン、 「そうね、カル・リベロさんを愛でるという手もあるね」 ペネロペ・クルスだけでなく、若手女優にも注目あれ。 usiro100taroさん 2014年2月26日 観客が放り投げられる DVD鑑賞です。 冒頭でスペイン映画だと思い込んでしまいますが、 舞台はアルゼンチン。 「こりゃどういうわけ?」と パッケージを見ると、2か国の合作映画でした。 テーストは「さすがラテン映画」です。 男くさいオヤジと、セクシーな女性が出てきます。 とりわけ女優さんはなかなか色っぽく、 見とれてしまいます。 主人公は、元は弁護士だった大学の教員で、 法学(か犯罪学)を教えているせいか、やや傲慢な性格です。 タバコの吸い方ひとつ取っても、自己中そのものですが、 きっとそう見えるように演出されたものだろうと思います。 知人の息子が学生で、どうやら自分を貶めるために 殺人を犯したらしい。 そういう疑念を抱くところが発端で、 その疑念を確かめるために、被害者の妹と繋がりを持ったり、 学生の部屋にこっそり侵入したりします。 証拠品をかっぱらって、被害者妹に与え、 あえて犯人らしき学生に見せる場面などは 「常にオレは正しい」と思い込んでいる 法律家のイメ-ジそのままです。 米国の犯罪ドラマでは、 序盤で「絶対にコイツが犯人」と見込まれた学生が、 話が進んでもやっぱり真犯人。 ドラマが進むに従って、次々、主人公に牙をむいて来る というパターンが大多数です。 しかし、この映画では主人公の頭の中をなぞるように、 確証が無いまま「犯人探し」が進行します。 見事なのは、学生と被害者の妹を引き合わせた後の設定です。 学生は妹と寝てしまい、主人公は その妄想で頭の中が一杯になってしまいます。 好意を持っていた分、嫉妬と疑念が入り混じり、 複雑な心境になってしまうところが、よく表現されていました。 この辺りの男の情けなさは、身につまされるところ。 さて最後はどうやって納めるんだろ? 見る側がそう思った頃に、映画は終わってしまいます。 誰が犯人だったかも、はっきりとは示されません。 主人公の確信をかたちづくっていた根拠も、 必ずしも適切なものではなかったかもしれない というメッセージが示され、 最終的な判断は観客に任されてしまいます。 このラストでは、 「おいおい。何だよこれ!」と思う人が多いことでしょう。 でも、テイストが新鮮で、 人物のキャラも立っていたので、 映画としては面白いです。


ドラゴン・タトゥーの女

オトーサン、 「読みかけだったな」 kindle shopで買って冒頭部分を読みました。 北欧の風景描写が心にしみてきます。 でも、人の心は、曲がりくねっているようで・・・ 原題:The Girl with the Dragon Tattoo(2011) 監督:David Fincher 原作:Stieg Larsson 脚本:Steven Zaillian Genre:Crime / Drama / Mystery Country: USA / Sweden / Norway Language: English 上映時間:158分 あらすじ: 舞台は、スウェーデン。 ミカエルは、の社会派雑誌『ミレニアム』の発行者だ。 大物実業家の不正告発記事が名誉毀損となって敗訴した。 そんな時、有数の企業グループの元会長ヘンリックから ある依頼が舞い込む。 それは、40年前に彼が我が子のようにかわいがってい た一族の少女ハリエットが忽然と姿を消した事件の再調査だった。 調査は暗礁に乗り上げる。 ミカエルは、ヘンリックの弁護士から 驚異的な情報収集能力を持つ女リスベットを紹介される。 2人は、事件の真相を追っていくが・・・ 出演者: Daniel Craig ・・・ Mikael Blomkvist(ミカエル) Rooney Mara ・・・ Lisbeth Salander(リスベット) Christopher Plummer as Henrik Vanger(ヘンリック) オトーサン、 「原作のイメージとちがうな」 ダニエル・クレイグなら、新世代の007でしょう。 その他の出演者: Robin Wright ・・・ Erika Berger Stellan Skarsgård ・・・ Martin Vanger Joely Richardson ・・・ Anita Vanger Yorick van Wagerningen ・・・ Nils Bjurman Goran Visnjic ・・・ Dragan Armaski Cate Montgomery ・・・ Lea Persson Julian Sands ・・・ Young Henrik Vanger Donald Sumpter ・・・ Gustaf Morell Bengt C.W. Carlsson ・・・ Holger Palmgren Geraldine James ・・・ Cecilia Vanger Arly Jover ・・・ Liv Anya Benton ・・・ Young Erika Berger Gustaf Hammarsten ・・・ Young Harald Vanger User Rating:7.9/10 ( 247,708 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 2,978 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 アカデミー賞受賞 ・編集賞 同ノミネート ・主演女優賞 ルーニー・マーラ ・撮影賞 ・音響賞(編集) ・音響賞(調整) ゴールデン・グローブ ・女優賞(ドラマ) ルーニー・マーラ ・音楽賞 User Reviews Jona1988さん Finland 2011年12月22日 原作より活写してある素敵な映画! スティーグ・ラーソンの3部作は読了して このスウェーデン映画をみた。 よかったが、やや過大評価だった。 デヴィッド・フィンチャーが監督すると聞いて仰天した。 私のすきな監督が、ここ数年で読んだ最高の本を 映画化するからだ。 彼の名声を築いた「セブン」や「ゾディアック」を見たのは、 最高のチョイスだった。 多くの疑問があるのは、ルーニー・マーラが、 Noomi Rapaceほどリスベットを演じられるかだった? 答えは、やったぁ! 誰がよりよいかは、言い難い。 2人は、まったく違う人物を演じたからだ Noomi は、年上であり、安定している。 一方、マーラはより脆くエモーショナルだ。 私は、マーラが、原作のリスベットにより近いと感じた。 この映画がいい感じだったので、より彼女を力強く感じたのだろう。 ダニエル・クレイグのブルムクヴィスト役はいい。 大スター(ジェームス・ボンド)として、いいだけではなく、 単純な人物を実に見事に演じ切った。 それはそうであり、主役はサランデルであるべきだ。 そして、ダニエル・クレイグはマーラをスターにした。 前任者を超えたのは、ステラン・スカルスガルドだ。 大役であることを考えると、アメリカ版には大きなプラスになった。 クリストファー・プラマーも、同様だ。 実に存在感があった。 いま、役者をやっているので、 サランデルとブルムクヴィストの相性に触れるべきだろう。 クレイグとマーラは、見事な相性を作りだしていた。 ミステリーに焦点を当てるだけでなく、 最後には、2人により焦点を当てていた。 2人のスエーデン語のノアクセントは、よかったか? 最初やや不自然に感じたが、 他の事柄同様、次第に慣れてしまう。 スティーヴン・ザイリアンの脚本は賞賛に値する。 スウェーデン版は、やや長かったが、 筋書は、はしょったように感じられた。 特に、結末は、早すぎて単純で、無意味に思えた。 ザイリアンは、その点、うまくやった。 原作を読んでいなくても、筋は分かるだろう。 実に印象的で、スウェーデン版より心が躍る。 デヴィッド・フィンチャーは、いくらか変更したと言う。 だが、私は、脚色したとは思えなかった。 原作は、神聖ではない。 変更しても悪くはない。 スティーグ・ラーソンの原作にも、傷はある。 変更によって、よりよくなり、妥当になった。 フィンチャーは、サスペンスの巨匠であることを再び立証した。 舞台の雰囲気やトーンは、ストーリーと合致する。 凶暴だが、原作もそうだ。 損なっても、やり過ぎでもない。 トレント・レズナーとアッティカス・ロスの音楽は、 期待通りよかった。 「ソーシャルネットワーク」と同じくらいよかった。 オープニング・クレジット 出だしの移民の歌のトーンがよかった。 場ちがいと思うひともいるかもしれないが、 個人的には好きだ。 では、弱点はないのか? 映画の最後で、ストーリーは、スローダウンする。 だが、それは、スティーグ・ラーソンの原作もそうなのだ。 続編への布石なのだ。 「ミレニアム三部作」が好きだとしても、 話は、誰かが期待するほど複雑でも、完全でもない。 「セブン」のように、頭が混乱しない。 デヴィッド・フィンチャーの探偵スリラーを ランク付けするならば、 本作は、「セブン」や「ゾディアック」の下になるが、 絶対に劣るものではない! もっとよくできたとは思わない。 スウェーデン版は、よかったが、 こちらのほうがいい。 原作の読者の期待を上回っている。 スリラーとして、よくできている。 オトーサン、 「イレズミ、やったことないけど」 黒美君彦さん 2012年3月18日 自傷としてのタトゥー オリジナルは未見だが、 雰囲気のあるミステリーで 最後まで面白く観ることが出来た (からくりは途中で概ね見えてはいたが…)。 リスベットを演じたルーニー・マーラが秀逸。 タトゥーを入れるのは あたかもリストカット=自傷行為のように見えてしまう。 信じることの出来る誰かのために役立ちたい。 そんな思いが、台詞ではなく彼女の視線や行動で描かれる。 連続猟奇殺人が時代を超え、現代に蘇る… そんな悪夢を、閉ざされた島で解決しようとする 主人公ミカエル・クリムクヴィストを演じる ダニエル・クレイグも悪くない。 スウェーデン版の方が良かったという声も周辺で聞くので、 オリジナルも改めて観たいところ。 それにしても007といいD・クレイグは しょっちゅうリンチされるなあ(笑)。


映画女優

オトーサン、 「これは楽しみな映画だね」 主演は、サユリちゃん、吉永小百合。 しかも、演じるのは、映画史に輝く田中絹代! 原題:映画女優(1987) 監督:市川崑 原作:新藤兼人 脚本:新藤兼人/ 日高真也 / 市川崑 Genre:Drama/Romance/Biography 上映時間:130分 あらすじ: 大正14年。 女優を志す少女・田中絹代は 蒲田撮影所の大部屋女優として採用された。 新人監督・清光宏の強い推薦のおかげだった。 清光作品ではいつも良い役がつく絹代に、 同僚の嫉妬が集まるが、絹代は一所懸命にがんばった。 やがてそんな絹代を五生平之監督が 「恥しい夢」の主役に抜擢した。 ライバルに絹代をとられた清光は絹代に強引に迫り、 やがて二人は同棲生活を始めるが、破局。, 野球選手とのロマンスもあったが、 小津安二郎監督作品「愛染かつら」が大ヒットし、 絹代御殿をつくる。 だが、姉の駆け落ち、母の死に打ちのめされる。 昭和15年、溝内健二監督作品への出演が決まるが、 その演出ぶりに違和感を覚え、袂を分つ。 昭和26年秋、再び溝内から「西鶴一代女」への出演依頼! 「心中をするつもりの先生と心中しよう」・・・ 出演者: 吉永小百合 ・・・田中絹代 渡辺徹 ・・・清光宏 中井貴一 ・・・五生平之助 菅原文太 ・・・溝内健二 オトーサン、 「うーん、無理筋だったな」 監督さんたちが魅力ないうえに、 サユリちゃんの熱演も空回り・・・ その他の出演者: 森光子 ・・・母・ヤエ 横山道代 ・・・姉・玉代 常田富士男 ・・・伯父・源太郎 石坂浩二 ・・・城都四郎 渡辺徹 ・・・清光宏 中井貴一 ・・・五生平之助 平田満 ・・・仲摩仙吉 岸田今日子 ・・・釘貫屋の女将 神保共子 ・・・板梨たつえ 井川比佐志 ・・・五十屋時雄 佐藤正文 ・・・駒井英生 戸井田稔 ・・・絹代の兄・晴次 田中隆三 ・・・絹代の兄・祥三 吉宮君子 ・・・弟子・山下初子 沢口靖子 ・・・川島聖子 上原謙 ・・・上原謙 高田浩吉 ・・・高田浩吉 小木茂光 ・・・小津安二郎 小池雄介 ・・・牛原虚彦 野分龍 ・・・鈴木伝明 長谷川裕二 ・・・林長二郎 奈良坂敦 ・・・大日方伝 鈴木誠一 ・・・阪東好太郎 高橋ちか子 ・・・梅村蓉子 千種かおる ・・・栗島すみ子 倉崎青児 ・・・東崎助監督 清末裕之 ・・・現像する若い男A 大成修治 ・・・現像する若い男B 山口眞司 ・・・現像する若い男C 加賀谷由美 ・・・大部屋女優A 大原穣子 ・・・大部屋女優B 松岡由利子 ・・・大部屋女優C 真下有紀 ・・・大部屋女優D 木村真理 ・・・レコード係の女性 佐古雅誉 ・・・依戸義賢 佐々木勝彦 ・・・企画課長 曽雌達人 ・・・経理課長 宮内優子 ・・・弟子・千代子 羽生田ユカ ・・・弟子・イセ子 斉藤美奈子 ・・・絹代の少女時代 浜村純 ・・・守衛 三國一朗 ・・・ナレーション User Rating:4.7/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:1.5/10( 46 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎる!でも・・・」 User Reviews アリョーシャさん 2014年4月11日 無理がある いくら市川崑の演出力を以てしても、 吉永小百合で田中絹代を演じさせるのには 無理があると思う。 演技の上手い下手以前に、 女優としての資質がまるで違うからだ。 田中絹代を演じるには、 やはり女優としての「業」というようなものを 持った女優でないと。 岩下志麻あたりが演じた方が、 よほど様になっていたのではないだろうか? オトーサン、 「日本映画史のドキュメンタリーにすべきだったね」 なんのかんのさん 2010年8月15日 もひとつ乗り切れない 冒頭の『不如帰』の、頭が上がってくるところは美しかった。 ゾクゾクさせられた。 過去のフィルムの骨董的美しさというよりも、 モダンな現代美術として蘇ったような効果。 しかし本筋に入ると、もひとつ乗り切れないところがある。 いつもながら室内の暗さは美しいし、 カットごとに人に移っていくそのリズムの心地よさは申し分ない。 一番ドキドキしたのは、溝口の読み合わせのシーンでしたか、 なんだなんだという絹代の戸惑い、消されていく黒板のセリフ、 ステージ以外の周囲に広がる暗がり、 「田中さん、…です」の繰り返し、 こういう畳み込んでいく感じは素晴らしい。 ただ吉永小百合、短いカットだと映えるんだけど、 ちょいと太いとこを見せる場面になると、無理が目立っちゃう。 うまいヘタの問題というより、質の問題なんだろう。 そこらへんでどうも乗り切れない。 この監督はポカーンとしたとこ撮るといいんだよね、 セリフのあるドラマ部分よりも。 よそ見をしながらビールを飲んでるとことか。 上原謙はコントラストの強い場面で、ほんのちょっと出るだけ。 清水宏役の渡辺徹は、体格で選ばれたキャスティングでしょう。


鬼龍院花子の生涯

オトーサン、 「鬼龍院なんていう名前、実在するのかな」 主演は、夏目雅子と聞くと、胸が痛みます。 白血病で、わずか27歳で死去しました。 原題:鬼龍院花子の生涯(1982) 監督:五社英雄 原作:宮尾登美子 脚本:高田宏治 Genre:Drama/Gang 上映時間:146分 あらすじ: 鬼龍院政五郎は、土佐の侠客だ。 大正10年に松恵を養女にした。 松恵は政五郎の身の回りの世話をしながら成長する。 政五郎は末長という男と対立していたが、 末長の妻が経営する料亭からさらった娘つるを妾にした。 つるは翌年、政五郎の娘を出産。 娘は花子と名付けられた。 花子が女学生になったころ、 政五郎は高校教師の田辺と知り合い意気投合、 十六歳になった花子の婿にしようとする。 しかし田辺は松恵と愛し合うようになっていた・・・ 出演者: 仲代達矢 ・・・鬼龍院政五郎 岩下志麻 ・・・歌 夏目雅子 ・・・松恵 山本圭 ・・・田辺恭介 オトーサン、 「仲代達矢の独り芝居だね」 「でも、夏目雅子も負けていないね」 その他の出演者: 仙道敦子 ・・・松恵(少女時代) 佳那晃子 ・・・つる 高杉かほり ・・・花子 中村晃子・・・ 牡丹 新藤恵美・・・ 笑若 室田日出男・・・ 相良 夏木勲・・・ 兼松 佐藤金造・・・ 六蔵 アゴ勇・・・ 丁次 益岡徹・・・ 精 松野健一・・・ 冬喜 岩下浩・・・ 山村建彦 誠直也・・・ 権藤哲男 梅宮辰夫・・・ 山根勝 岩尾正隆・・・ 駒田重蔵 成田三樹夫・・・ 辻原徳平 内田稔・・・ 梅田貫吉 小沢栄太郎・・・ 田辺源一郎 谷村昌彦・・・ 白井善七 山田良樹・・・ 教師 桜井稔 拓・・・(少年時代) 役所広司・・・ 近藤 浜田寅彦・・・ 加藤医師 笹木俊志・・・ 宮崎 宮城幸生・・・ 島田刑事 富永佳代子・・・ きわ 森源太郎・・・ 刀商 津奈美里ん・・・ 小芳 内田良平・・・ 末長平蔵 夏木マリ・・・ 秋尾 丹波哲郎・・・ 須田宇市 綿引洪・・・ 三日月次郎 User Rating:6/2/10( 26 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 529 votes) Yahoo! オトーサン、 「堂々たる正統派の映画だね」 ブルーリボン賞受賞 ・主演女優賞 夏目雅子 User Reviews R&Aさん 2003年11月2日 なめたらいかんぜよ! 鬼政一家の娘、花子の波瀾に富んだ生涯を綴ったものだが、 やはり一番の見所というか唯一の見所は 夏目雅子の啖呵切り。 五社監督の作品にはお決まりのように ヒロインの啖呵切りがあるが、 なんとなくわざとらしいと感じたりもするが、 これはいい。夏目雅子の役は花子ではなく 鬼政の養女で花子の姉なんですが、 才色兼備の学校の先生なんです。 つまり真っ当な人間です。 なので余計にかっこいい。 「うちは鬼政の娘じゃき!なめたら.. なめたらいかんぜよ!」 ヤクザの義父に対して反感を持ちつつも 尊敬もしているというのが この啖呵に良く現れている。 オトーサン、 「確かに、誰だって花子が主演と思うよね」 yomugi330さん 2013年11月11日 「これが映画だ!」的な郷愁に浸れる 前回見た時は「鬼龍院花子の生涯を松江の視点で語っている」と 好意的に受け取るにしてもつまらない映画だと思いました。 ただ単に夏目雅子の「なめたらあかんぜよ」だけが カッコよかった…と言う印象でしたね。 でも30年ぶりに見てみたら、結構面白かった。 「これが映画だ!」という圧倒的な雰囲気がある。 岩下志摩が良いですね~、いかにも極道の妻。 子役の仙道敦子がまた良い。 もちろん夏目雅子も良い。 仲代達也演じる親分はインテリコンプレックスだったんだと、 今回見て分かった。(笑) (読んでいないけれど)原作の「鬼龍院花子の生涯」は、 松江の視点で書かれているとしても、 多分もっと花子にスポットライトが 当たってるんじゃないのかな? それを大衆受けする松江にライトを当てた方向に 持って行った結果がこれでは? いわば「鬼龍院花子の生涯・外伝」的な? 話を変えたならタイトルも変えれば良かったのにね。 今回テレビで見たら鬼龍院に襲われた松江が「死にます」と言って、 事なきを得ているけれど、 前回見た時は確か完全に犯されたような記憶があります。 カットされたのかな?記憶違い? 自分を犯した義父を許せるとは思えず、 そこらへんが人間の感情としてリアリティがないと思われ、 前回は感情移入できませんでした。 その意味で、カットされた今回のは、 未遂だったから最後は義父を許せたという説得力が出て、 この方がずっと良かったような気がします。 犯されたのが記憶違いだったらすみません。 関係ないけど、夏木マリが尾野真千子に似ていたので驚いた。 なるほど同じ人の若い時と老後を演じた仲だけある。


グレートレース

オトーサン、 「60年代の映画はいいね」 アメリカが空前の繁栄を誇っていた時代。 心軽やか、おおらかな気分が横溢しています。 有名なパイ投げのシーン、いまだったら、 消費者団体などから、資源の浪費を助長するとか、 子供の教育によくないとか、袋叩きにあうでしょうね。 原題:The Great Race (1965) 監督:Blake Edwards 原作:Blake Edwards/ Arthur A. Ross 脚本:Arthur A. Ross Genre:Action / Adventure / Comedy 上映時間:160分 あらすじ: レスリーとフェイト教授は、宿命のライバル。 愛車のチューンナップに情熱を注ぎ、 レースにシノギを削っていた。 そして挑んだグレート・レース。 いつも苦汁を舐めているフェイトは 細工をしてレスリー以外の参加者を吹っとばし、先を急ぐ。 レスリーは女性記者マギーを救け、同乗させ後を追う。 すったもんだの果てに、アラスカへ。 雪原でデッド・ヒートを繰り広げるのだが、 いつの間にか氷が割れ、二組は同じ氷山でシベリアまで流される。 ロシアを通って中欧へ。 フェイトはカルパニア王国の皇太子ソックリと分かり、 彼を身代わりに王位につけようという男爵の奸計に危うく乗りかけるが、 マギーらの助けもあって戴冠式まぎわに抜け出して、 一路フランスへと車を飛ばす。 そしてゴール直前。 恋仲になっていたレスリーとマギーは痴話ゲンカを始め、 その間にフェイトはゴールイン。 なのに、わざと勝たせたと怒りだし、レースはやり直しとなる・・・ 出演者: Jack Lemmon ・・・ Professor Fate/Prince Friedrich Hapnick(フェイト) Tony Curtis ・・・ Leslie Gallant III(レスリー) Natalie Wood ・・・ Maggie DuBois(マギー) オトーサン、 「みんなハツラツとしてるね、60年代だね」 その他の出演者: Peter Falk ・・・ Maximillian "Max" Meen Keenan Wynn ・・・ Hezekiah Sturdy Arthur O'Connell ・・・ Henry Goodbody Vivian Vance ・・・ Hester Goodbody Dorothy Provine ・・・ Lily Olay Larry Storch ・・・ Texas Jack Ross Martin ・・・ Baron Rolfe von Stuppe Hal Smith ・・・ Mayor of Boracho Denver Pyle ・・・ Sheriff of Boracho Marvin Kaplan ・・・ Frisbee George Macready ・・・ General Kuhster Joyce Nizzari ・・・ Woman in West William Bryant ・・・ Baron's Guard User Rating:7.4/10 ( 9,910 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 105 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画に間違いなし!」 アカデミー賞受賞 ・音響効果賞 同ノミネート ・撮影賞(カラー) ・歌曲賞 ・音響賞 ・編集賞 User Reviews Mary Lou Morganさん Mesa Arizona 2001年5月22日 グレートレースは、グレートコメディだ ブレーク・エドワード監督の初期の映画への賞賛だ。 長尺物だが、この傑作に時間を費す価値はある。 どんな年代の人にも向いている。 基本的には、善人vs悪人で、ヒロインが加わる。 だが、主役は2人とも、違うときにミックスされるという しゃれたやり方だ。 ナタリー・ウッド演じるマギー・デュボアが大好きだ。 知的で強い女だが、美しくセクシーだ。 彼女は何としても自動車レースに踏みとどまろうとする。. フェイト教授とマックスは、ローレルとハーディではないが、 そのコメディぶりは、力強いチーム・スピリットを感じさせる。. 2人は、とんでもないチョンボの連続で、 トニー・カーチス演じる完璧なレスリーよりも、 人間味が感じられる。 ジャック・レモンは、2役。 フェイト教授と王子を見事に演じている。 Also worth seeing is 新聞社社主の妻をヴィヴィアン・ヴァンス、 ガンマンをラリー・ストーチが演じているが、 見るだけの価値はある。 潜水艦、ロケットそり、足踏み気球、ヴィンテージカーが 大好きだ。 映像は、芸術作品だし、音楽はカンペキだ。 ヘンリー・マンシーニの曲 "The Sweetheart Tree." には、 欲望、愛、ロマンスが横溢している。 本作は、60年代の真髄を示す歴史的コメディだ。 オトーサン、 「間違ってますよ」 ケーキ投げシーンでなく、パイ投げシーンです。 もっとも、実際に使われているのは、 シェービング¥クリームだそうです。 ロビーJさん 2007年11月16日 素敵で楽しいレース! これまたずっと楽しみにしていた作品。 やっと中古ビデオをで発見でき、早速鑑賞しました。 やはりとても楽しかったです。 アニメの“チキチキマシン猛レース”は それほど見たことがなかったのですが、 まぁあまり見てなくても関係ないというか何というか・・・ 本作は人間なのでね。 とりあえず大好きな『お熱いのがお好き』でも共演している レモンとカーティスがまたもやこんな楽しい作品に 出演してくれているという所に感激です。 そしてナタリー・ウッドもまだまだ美しく、コ メディ演技にも体を張って挑んでいます。 劇中に出てくるレモンの車には 恐ろしく凄い機能が付きまくっていて面白いし、 笑わないけどケンケンらしきピーター・フォークも面白いです。 後、何よりも嬉しかったのはキーナン・ウィンの登場! 彼の元気そうな姿が見れて本当に嬉しかったです。 私的に最高にウケたのは、レモンの2役で 皇太子なのにオカマ風のしゃべり方と動きだった 彼には爆笑しまくり! そんなレモンとカーティス、そしてウッドなど 皆でケーキをぶつけ合うシーンにも爆笑でした。 こんなに一つの映画でケーキ投げシーンが長いのは 初めてだったのでね(笑)。 てな訳で結構笑わせてもらったし、 安心して家族みんなで楽しめる作品。 ちょっと上映時間は長いけど、 見てしまえばそれほど気にはならないので、 本当に鑑賞できて良かったです


スカイライン-征服-

オトーサン、 「BSよ、お前もか」 TV映画では、午後ロードがB級映画で有名です。 同じ放送局が、BSでB級映画を放映していました。 せめて、BSでは質のいい映画をやってほしいね。 原題:Skyline (2010) 監督:Colin Strause/ Greg Strause 脚本:Joshua Cordes/ Liam O'Donnell Genre:Action / SF / Thriller 上映時間:94分 あらすじ: ジャロッドとエレインのカップルは、 友人テリーのペントハウスに招待される。 高層階に位置するその豪華な部屋は、 ロサンゼルスを一望できる抜群のロケーション。 ところがその日、ジャロッドは窓のブラインドの隙間から、 信じがたい街の光景を見ることになる・・・ 出演者: Eric Balfour ・・・ Jarrod(ジャロッド) Scottie Thompson ・・・ Elaine(エレイン) Donald Faison ・・・ Terry(テリー) オトーサン、 「なんだ、この筋書、このひどい演技!」 その他の出演者: Brittany Daniel ・・・ Candice Crystal Reed ・・・ Denise Neil Hopkins ・・・ Ray David Zayas ・・・ Oliver Tanya Newbould ・・・ Jen J. Paul Boehmer ・・・ Colin User Rating:4.4/10( 65,859 votes)Imdb User Rating:5.1/10( 943 votes) Yahoo! オトーサン、 「低スコア、当然だよね」 User Reviews eslaughter-1 さん United States 2010年11月13日 悪くはない スカイラインが、最もひどい映画だいう 主張が多くなされている。 だが、それは真実ではない。 この1000万ドルの映画は、 1億ドルの「ヴァン・ヘンシング」よりずっとよい。 そして私がすべてのひどい映画を判断する黄金律としている 「JM/ジョニー・ネモニック」よりもよい。 実際、本作は好ましい。 決してすばらしい映画ではなかったが、 だが、ありきたりの多くのエイリアン侵略ものとは違って、 オリジナルな方向を目指すよう製作者を励ましている。 1枚のポスターが、ゾンビ映画と比較している。 筋書は、多くの面で共通しているが、 これまで見たエイリアン侵略ものよりも、よりリアルだ。 「インデペンデンスデイは、見ていて楽しかった。 シアリアスなSFフクションではなく、綿菓子だった。 オトーサン、 「お、強力な援軍現る!」 前田有一さん 2011年6月12日 低予算映画とは思えない高品質映像とサービス精神 ロサンゼルスは異星人の侵略を受けやすい街のようで、 古くは大戦中にも多数のUFOが観測されたなどの報道記録がある。 日本公開延期中の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」や 本作「スカイライン-征服-」など、 最近の映画でも立て続けにエイリアンのお宅訪問を受けており、 多くの観客を喜ばせている。 (略 あらすじ前掲) 『スカイライン-征服-』の監督の一人グレッグ・ストラウスは 「僕らはイベントムービーを少ない予算で作りたかった」と言っている。 この言葉はそのまま、この映画の魅力を端的に表している。 『スカイライン-征服-』の製作費は、なんとたったの9億円足らずだ。 だがその見た目は、素人が見たら スピルバーグの100億円の超大作と遜色あるまい。 インディペンデントの制作上の不利を、 技術力でカバーした成功例として、 本作品は後世に語られることになるだろう。 この映画の売りは「よく知るわが街が、恐ろしい異星人に侵略される」 ただそれだけなのだが、その面白さは根源的なものだ。 しかもそのLA侵略は、真っ昼間の明るい光りの下で、 安定したカメラの前で堂々と行われる。 VFXに絶対の自信を持つ この監督と制作スタジオだからこそできる芸当である。 この「昼光の下で」というのが重要なポイントで、 見知った街がUFOに壊され、 そこに米軍がやってきてドンパチやらかす様子を この映画は全部バッチリ見せてくれる。 暗闇と音響と細かいカット割りとブレブレカメラでごまかすことなく、 報道カメラのように客観的な構図で見せる。 こういうものが観客は見たいのだと、この監督たちはよくわかっている。 ストーリーやキャラクターは二の次、インパクトある映像こそがすべて。 そんな割り切りが気持ち良い。 こうした軍事アクションがメインの映画の場合、 最新兵器が格好よく描かれるのはお約束。 本作でも最初にUFOに立ち向かうのは、 フクイチでもお世話になった高級無人機だ。 昔ながらの遠距離巡航ミサイルのほうがよほど安全安価で確実な気もするが、 そこは演出上の諸事情ということでツッコミ無用である。 さて、この無人くん軍団ときたら、 圧倒的なテクノロジーを持つ異星人相手に堂々たる大活躍を見せてくれる。 有人戦闘機じゃ不可能なGがかかる急旋回も余裕でこなす、 これぞ近未来の空中戦であろう。 フクイチにやってきた米国製ロボは、2 号機建屋に入った途端メガネが曇ってパニックになって逃げかえってきたが、 この痛快映画はそんな現実の厳しさをしばし忘れさせてくれる。 「実在の見慣れた街が舞台」「昼光の元での戦い」「米軍VS異星人の軍事対決」 という3枚看板は、そんなわけで十分楽しめるが、 やや不安なのは今後作られるであろう続編が、 どうもクリーチャー同士の対決がメインになりそうな点。 そうなっては上記金看板の強みがすべて失われてしまう。 この映画の製作陣は技術者であると同時に 空気の読める精鋭ビジネスマンの集まりだから、 そんなどこにでもあるB級ホラーを作るはずはないと思うが。 最後にひとつ見どころとしては、この手の映画のおなじみ、特攻シーン。 一見自信満々なアメリカ人にも、 特攻についてだけは拭い難い民族的トラウマがあるため、 彼らはハリウッド映画のクライマックスで しょっちゅうそうした(日本人に対する)コンプレックスをぶちまけている。 だが本作のそれは、それを素直に自覚し敬意を払っている点がユニークである。


ちゃんと伝える

オトーサン、 「ほうれんそうは、大事だよね」 ビジネスの世界では、 報告・連絡・相談を厳しくしつけられます。 でも、連絡ひとつとっても、 多すぎたり、分かりにくかったり、 タイミングを逃したり、 あえて事実と違う連絡をしたりしがちです。 本作では、父親と恋人との間のほうれんそうが ドラマの推進力になっています。 原題:ちゃんと伝える(2009) 監督:脚本:園子温 脚本:園子温 Genre:Drama 上映時間:108分 あらすじ: 史郎は地元タウン誌の編集部で働いている。 父は高校サッカー部の鬼コーチ 突然倒れ、病院に運ばれたと知り動揺する。 厳格だった父との間に距離を置いてきたが、 毎日のように病室に足を運び、心を開いて話し合うようになる。 元気になったら一緒に湖に釣りに行こうと約束する。 ところがその矢先、史郎自身がガンを告知され、 父よりも長く生きられないかも知れないと宣告される。 父を気遣い、母や恋人の陽子にさえも そのことを打ち明けられなかった・・・ 出演者: AKIRA・・・北 史郎 奥田瑛二・・・北 徹二(父) 高橋惠子・・・北 いずみ(母) 伊藤歩・・・中川 陽子 オトーサン、 「エクザイルのAKIRAを起用か」 観客動員が期待できるので、企画が通りやすくなります。 でも、AKIRAくん、いい素材でした。 その他の出演者: 高岡蒼甫・・・田村 圭太 吹越満・・・渡辺先生(主治医) でんでん・・・田中先生(国語) 綾田俊樹 諏訪太朗 佐藤二朗 満島ひかり User Rating:6.5/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.6/10( 273 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews 陸将さん 2011年9月21日 ”ちゃんと伝えられた”側の視点の欠如 本作では日常の中に、何の前触れもなく死が訪れる。 父親は癌によって突然亡くなり、 息子も突拍子もなく癌の宣告を受ける。 ただし、本作は闘病生活を描いたものではない。 癌はただの記号にしか過ぎず、 よって園子温に末期ガン患者を 忠実に描こうとする気はさらさらない。 それに嫌悪感を持つかもしれないが、 現代の闘病ものにありがちな“お涙頂戴もの”とは 意識的に一線を画した演出をしていると思う。 本作の焦点は“死”ではない。 人は必ず、しかも突然死ぬからこそ、 相手に自分の気持ちを伝えておくことがいかに大切なことか。 タイトルにもあるように、それこそが本作の主題である。 だが、本作の登場人物たちは “ちゃんと伝える”ことが果たしてできたであろうか。 まず主人公扮するAKIRAが どうも役柄と馴染んでいない。 お世辞にも上手いとはいえない演技だからこそ、 素の彼が画面上に映っている。 彼は想いを伝えるために死んだ父親を湖に連れ出し、 付き合っている彼女に真実の想いを伝える。 そして、その想いがすんなりと周囲に受け入れられてしまうのである。 自分の想いを“ちゃんと伝える”にあたって、 伝えられた側や周囲の反応がご都合的だからこそ、 いまいち観客にストレートに伝わってこない。 アイドルグループに属しているAKIRAの魅力を 逆に悪用されているような気さえもする。 また、主人公以外の人物である、 父母や彼女の想いも“ちゃんと伝える”べきだったと思う。 彼らは伝えられる側であると同時に、伝える側でもあるのだから。 主人公の想いを成就させるためだけの物語であるからこそ、 そこに魅力的なドラマも発生していない作品だと思う。 オトーサン、 「私小説ならぬ私映画だね」 監督も、父と子の関係で悩んだのでしょう。 大学を中退したときは、相当の葛藤があったことでしょう。 民朗さん 2013年10月28日 父親と息子の関係を描いたヒューマンドラマ。 園子温印とも言える血や残酷シーンは全くありません。 また不用意にカメラを動かさず 殆どフィックスで撮っているのも、 ダイナミックなカメラの動きが持ち味の園監督らしくなく かなり異色作に見えます。 恐らくこれは一つの親子を描いたドラマであるから (エンドロール後に映画を実父に捧げているので園監督自身かも) この様な落ち着いた画作りにしたのでしょう。 本作はタイトルの通り「伝えることの難しさ」がテーマ。 厄介なことに身近な家族・恋人にこそ大切なことは伝え難い。 また結婚についてとても真摯に厳しく評している作品でもあります。 普段、強烈な映画を撮り、 色々な人から「極端だ」「無茶苦茶だ」と言われる事の多い 園監督の根底の真面目さが解る作品ではないでしょうか。 何とも素晴らしいのが、映画の中でガンを知らさせる人の描き方。 二人出てきますが、どちらも告げられた直後は 硬直し自失している様で一応話を聞いてもいる。 妙な演技のリアルさに唸らされました。 オトーサン、 「この監督の経歴をみておこう」 園 子温 その しおん 誕生日; 1961/12/18 - 出身地: 愛知県豊川市 経歴; 愛知県立豊橋東高等学校卒。法政大学文学部中退。 17歳で詩人として、現代詩手帖などに投稿。 1987年、「男の花道」でぴあフィルムフェスティバルグランプリを受賞。 PFFスカラシップとして制作「自転車吐息」が ベルリン国際映画祭で正式招待作品となる。 1994年「部屋 THE ROOM」でサンダンス映画祭審査員特別賞受賞。 1990年代にはインディーズ映画で活躍。 1999年、文化庁新進芸術家在外研修員として米国留学。 また、1990年代前半には 路上パフォーマンス集団「東京ガガガ」を主宰。 代表作は「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」。 演技指導が厳しい。 妻の神楽坂恵を結婚以降、全ての作品に出演させている。 監督・出演作: 1985年「俺は園子温だ!」 1990年「自転車吐息」 1991年「きらい・じゃないよ」 1993年「部屋 THE ROOM」 1997年「桂子ですけど」 1998年「男痕-THE MAN-」 1999年「うつしみ」 2000年「0CM4(ゼロ・センチ・メーター・フォー)」 2001年「盲獣VS一寸法師 」 2002年「HAZARD ハザード」「自殺サークル」 2004年「ノーパンツ・ガールズ ~Movie Box-ing2~」 2005年「紀子の食卓」「Strange Circus 奇妙なサーカス」「夢の中へ」 2006年「球クラブ、その後」「ダメジン」(声) 2007年「ヒミコさん」「図鑑に載ってない虫」「エクステ」 2008年「愛のむきだし」「東京残酷警察」 2009年「ちゃんと伝える」 2010年「冷たい熱帯魚」 2011年「ヒミズ」「恋の罪」 2012年「希望の国」 2013年「地獄でなぜ悪い」


墓石と決闘

オトーサン、 「邦題はよくないな」 墓石は、トゥームストーンという町の名称。 「墓石での決闘」にするか、 それとも、「OK牧場の決闘その2」か 「OK牧場の決闘その後」にすべきでした。 原題:Hour of the Gun (1967) 監督:John Sturges 脚本:Edward Anhalt Genre:Western 上映時間:100分 あらすじ: アリゾナ準州トゥームストーンの町。 連邦保安官ワイアット・アープは、 無法者のクラントン一家を取締まって、仕返しされる。 アープの弟バージルが襲われ、不自由な体になったのだ。 保安官選挙の開票中、有力候補アープの弟モーガンが、 射殺され、次点でクラントンの手下が当選してしまう。 ワイアットは、葬儀のために故郷に帰る途中、 クラントンの手下たちを射殺する。 ワイアットは、トゥームストーンに帰ってくるが クラントン一家が待ちかまえていた。 安全のために町から離れる際には、 友人のドクが同行してくれた。 追ってくるクラントンの手下を次々と射殺するが、 なかには抵抗しないのに射殺された者もいた。 ドクは、ワイアットの殺し方を責める・・・ 出演者: James Garner ・・・ Wyatt Earp(ワイアット・アープ) Jason Robards ・・・ Doc Holliday(ドク) Robert Ryan ・・・ Ike Clanton(クラントン) オトーサン、 「確かに、みんな渋いね」 その他の出演者: Albert Salmi ・・・ Octavius Roy (prosecuting attorney) Charles Aidman ・・・ Horace Sullivan (defense attorney) Steve Ihnat ・・・ Andy Warshaw (Clanton man) Michael Tolan ・・・ Pete Spence (new Tombstone city Sheriff) William Windom ・・・ Texas Jack Vermillion Lonny Chapman ・・・ Turkey Creek Johnson Larry Gates ・・・ John P. Clum William Schallert ・・・ Herman Spicer (judge) Bill Fletcher・・・ Jimmy Bryan (Cochise County Sheriff) Karl Swenson ・・・ Dr. Charles Goodfellow Austin Willis ・・・ Anson Safford Monte Markham ・・・ Sherman McMasters (Tucson Sheriff) Richard Bull ・・・ Thomas Fitch (attorney) Sam Melville ・・・ Morgan Earp Jon Voight ・・・ Curly Bill Brocius (Clanton man) Robert Phillips ・・・ Frank Stilwell Frank Converse ・・・ Marshal Virgil Earp User Rating:6.7/10( 1,786 votes)IMDb User Rating:8/0/10( 41 votes) Yahoo! オトーサン、 「格調高いね」 User Reviews bkoganbing さん Buffalo, New York 2005年5月15日 上出来のアープvsクラントン対決話 アープ兄弟とギャングのクラントンとの対決話は。 確かにアメリカ神話の一部となっていて、 清教徒の最初の感謝祭や ゲティスバーグのリンカーンと同じくらい多い。 ハリウッドは、好んで何度も、この物語を取り上げてきた。 実のところ、スタージェス監督にとっては2番目になる。 彼の手になる「OK牧場の決闘」(1956)は、 有名な撃ち合いのクライマックスがある。 本作では、スタージェスは、撃ち合いから話しはじめ、 最後に結果が分かる。 ロバート・ライアン演じるアイク・クラントンは、 ワイアット・アープの仲間や親族を殺した後でも、 勝利させるつもりはない。 いつもの残酷なやり方だ。 彼は一連のイベントを設定する。 アープ一家に悲劇をもたらし、 ワイアット・アープを邪悪な性格に変えてまう。 本作のジェームズ・ガーナーは、 いつも通り、怠惰で、奇妙で、かなり残酷だ。 彼は、法を投げ捨てる。 彼は、モラルを支えるように誓い、そうして生きてきた。 そうした彼の性格が変わるのを、ドクは深く心配している。 ジェームズ・ガーナーをランク付けするなら、 ヘンリー・フォンダ、バート・ランカスター、ランドルフ・スコット、 ケビン・コスナー、そして アープを演じたこともあるカート・ラッセルといった 素晴らしい俳優にヒケを取らない。 ジェームズ・ガーナーは、二度と悪役になった演技をしなかったが、 ブレイク・エドワーズのために「サンセット」で 再び、ワイアット・アープを演じることになった。 ジェーソン・ロバーズJr.は、ドクとガーナーに同行する。 ドクは、例によってシニカルなアル中毒患者だ。 疲れ切った理想家で、アープを本当のヒーローと認めている。 アープの人格崩壊を懸念する様子が、演技によく表れている。 若きジョン・ヴォイトに注目あれ。 「真夜中のカウボーイ」にも出ているが、 本作では、クラントンの手下、カーリー・ビル役で出ている。 ヒュー・オブライエンの テレビシリーズ「OK牧場の決闘」を除いて 本作は、本当に、西部劇の古典だ。 オトーサン、 「正統派というべきカメラワークがいいね」 gapperさん 2010年10月12日 銃の時 ルシアン・バラードの撮影が素晴らしい西部劇。 ジェリー・ゴールドスミスの音楽と ルシアン・バラードのカメラで独特の世界観がある。 目を引くような凝ったアングルや構図があるわけではないが、 その一貫した撮影は見事。 目立った部分がないため、つまらないと感じる人も多いだろうが ワイアット・アープとドク・ホリディの友情や アープの変化など上手く描けている。 法に従うという心情のワイアットが、 だましだまし法に従いながら肉親の死に怒りを感じ 結局はドクの言う通りになってしまう。 ”誰にでも弱みはある。俺は酒だ。”というドク。 では、ワイアットの弱みとは。 作品の真の見所は、 二人の”男にしかない”であろう、この友情だ。 ドクは酒をやめず、ワイアット最後のけじめとして 連邦保安長官の椅子を蹴る。  まさに男の世界。 ちなみに「キャリー(1976)」で、 トミー(ウィリアム・カット)がTVで見ていたのは、この作品。 【邦題の考察】 墓石というのは、 きっとワイアットの弟のモーガンの墓石のことだろう。 決闘はもちろんラストの決闘で、 ワイアットの行動は墓石に誓って行っていたと捉えてのものだろう。 原題が邦題にはそぐわないことを考えて、良しとしたい。


華麗なる一族

オトーサン、 「財閥一家、羨ましいな」 でも、内実はドロドロの場合が多いのです。 山崎豊子の代表作を映画化したものです。 原題:華麗なる一族(1974) 監督:山本薩夫 原作:山崎豊子 脚本:山田信夫 Genre:Drama/Suspence 上映時間:211分 あらすじ: 関西財界の雄、阪神銀行の頭取・万俵大介は、 愛人の高須相子を妻と同居させている。 この愛人は辣腕を発揮し、 子息を次々と政財界の大物と政略結婚させていた。 父を超えようとする万俵鉄平の野心もあって 一族の歯車は徐々に狂い始める・・・ 出演者: 佐分利信・・・ 万俵大介 京マチ子・・・ 高須相子 仲代達矢・・・ 万俵鉄平 小沢栄太郎・・・ 永田大蔵大臣 オトーサン、 「こうしてみると、仲代達矢は巧いね」 「京マチ子は、何といっても、華があるね」 その他の出演者: 月丘夢路・・・ 万俵寧子 山本陽子・・・ 万俵早苗 目黒祐樹・・・ 万俵銀平 中山麻理・・・ 万俵万樹子 酒井和歌子・・・ 万俵二子 田宮二郎・・・ 美馬中 香川京子・・・ 美馬一子 河村弘二・・・ 大川一郎 志村喬・・・ 安田太左衛門 二谷英明・・・ 三雲祥一 大空真弓・・・ 三雲志保 西村晃・・・ 綿貫千太郎 中村哲・・・ 白河 浜田寅彦・・・ 大亀 花布辰男・・・ 渋野 武田享・・・ 速水 高城淳一・・・ 芥川 高原駿雄・・・ 角田 加藤嘉・・・ 銭高 稲葉義男・・・ 一之瀬工場長 北大路欣也・・・ 一之瀬四々彦 神山繁・・・ 和島 下川辰平・・・ 工程部長 滝沢修・・・ 宮本 伊藤光一・・・ 佐橋総理大臣 河津清三郎・・・ 田渕幹事長 中村伸郎・・・ 松平日銀総裁 平田昭彦・・・ 春田 細川俊夫・・・ 松尾 金田竜之介・・・ 荒尾留七 大滝秀治・・・ 中根正義 北林谷栄・・・ 総理夫人 荒木道子・・・ 小泉夫人 小夜福子・・・ 伊東夫人 鳥居功靖・・・ 細川一也 田武謙三・・・ 大平 花沢徳衛・・・ 中川留市 若宮大祐・・・ 市太夫 佐々木孝丸・・・ 鎌倉の男 鈴木瑞穂・・・ 倉石弁護士 User Rating:6.5/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 166 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点台でもいいね」 User Reviews ESPERANZAさん 2011年5月8日 虚々実々の策略と陰謀、 弱肉強食の資本主義社会の裏側を 赤裸々に鋭く描いた映画である。 そこには銀行や企業の合併問題に政略結婚なども絡み、 すさまじい愛憎劇にもなっている。 これは元々の原作山崎豊子の小説と 屈指の社会派監督山本薩夫の両方がそろってなせる技であろう。 政略結婚によって作られた一族は、見かけは非常に華麗である。 しかしそこには心通うものはなく、一挙に崩れ去ってしまう。 映画では佐分利信、仲代達也の存在感が大きいし、 京マチ子の演技力も光る。 近年テレビドラマ化されたそうだが、 現在の役者でこのような重厚感を出すのは甚だ難しいように思われる。 私は映画館で見たときは、この万俵家のこどもたち (正確には次男役の目黒祐樹と同じ)の年齢であったが、 30数年経ってDVDで再鑑賞する今では、 佐分利信や小沢栄太郎が演じた役の年齢になってしまった。 オトーサン、 「サトゥルヌスって、なあに?」m ローマ神話に登場する人物で、 将来、自分の子 に殺されるという預言に恐れを抱き 5人の子を次々に呑み込んでいったという。 黒美君彦さん 2008年2月17日 サトゥルヌスのような実業家 時代をダイナミックに切り取った作品で 知られる山崎豊子作品は、同時代性を抜きには語れない。 07年にリメイクされた木村拓哉主演のテレビドラマで は舞台となった1960年代後半の風俗の描写が酷かったが、 その点この作品では時代が近いこともあって さすがにリアリティがある。 どこかバランスの悪いゴタゴタした室内装飾や、 もっさりした服装など、どこか懐かしい?風情がそこにある。 そう、明治生まれの金持ちの邸宅ってあんな感じだった。 無理やりベッドで寝て、ナイトガウンにパイプ…。 西欧化こそが近代化であるということを 信じていた世代の残滓がそこにある。 わが子を喰らうサトゥルヌスのような 冷徹な銀行家万俵大介の佐分利信と、 大蔵大臣を演じた小沢栄太郎の存在感がとにかく素晴らしい。 虚々実々の駆け引きのなかで 「小が大を呑む」ことに成功したかと思えば、 その一方で政治家はそんな小さな銀行など自家薬籠のものとして操る。 真直ぐにしか生きられない万俵鉄平(仲代達矢)は あまりにナイーブだが、 愛人家庭教師の高須相子(京マチ子)とともに印象に残る役柄ではある。 登場人物が多くエピソードが満載なだけに詰め込み感は拭えないが、 高度経済成長期の仇花ともいえる 裏の政財界を活写した作品として評価できると思う。


映画の採点簿

華麗なる一族*****
墓石と決闘****
ちゃんと伝える****
スカイライン-征服-****
グレートレース*****
鬼龍院花子の生涯*****
映画女優****
ドラゴン・タトゥーの女*****
ある殺人に関するテーゼ****
スティーヴ・オースティン 復讐者****
ヘルプ ~心がつなぐストーリー~*****
ポカホンタス****
おはん****
元禄快挙余譚 土屋主税 雪解篇***
かぞくはじめました****
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌****
乞食大将*****
(500)日のサマー****
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎*****
卓球温泉****
眠狂四郎 魔性剣****
舟を編む*****
ファミリー・ツリー****
ハゲ鷹と女医****
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち*****
マイウェイ 12,000キロの真実****
ブラッディ・ガン****
彼岸花*****
男はつらいよ 寅次郎紙風船****
レッド・バロン****
ヒマラヤ 運命の山****
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋*****
クライムダウン****
ロサンゼルス*****
メカニック*****
沈黙の激突***
探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点****
軍用列車****
社葬*****
上を向いて歩こう!****
キャプテン・フィリップス*****
アイガー北壁*****
グランド・イリュージョン****
大西部への道****
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎****
男はつらいよ 旅と女と寅次郎****
激突!*****
夕陽に立つ保安官*****
地平線から来た男****
水曜日のエミリア****
ジュリア*****
スモーク*****
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎*****
藁の楯 わらのたて****
L.A.大捜査線/狼たちの街****
マイネーム・イズ・ハーン*****
さよなら、クロ****
口笛が流れる港町****
スリー・リバーズ****
僕のピアノコンチェルト*****
社長漫遊記*****
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎****
男はつらいよ 寅次郎真実一路****
春との旅****
不毛地帯*****
フェイシズ****
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾****
パラダイス・キス****
ジョイフル♪ノイズ****
輝ける青春*****
サウンド・オブ・サンダー****
小さな恋のメロディ*****
花嫁と角砂糖*****
新吾十番勝負 第三部****
我が大草原の母****
ダーク・シャドウ****
大海原を行く渡り鳥***
男はつらいよ 柴又より愛をこめて****
ソーラー・ストライク2013****
天国から来たチャンピオン*****
バイオハザード5 リトリビューション****
おかえり、はやぶさ****
マイ・ブラザー*****
原子怪獣現わる*****
バーレスク****
華氏451*****
ロボコップ*****
男はつらいよ 幸福の青い鳥****
フライング・ジョーズ****
レミーのおいしいレストラン*****
歩いても 歩いても****
アルゴ探検隊の大冒険*****
放射能X*****
秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男*****
マッドマックス/サンダードーム****
男はつらいよ 知床慕情*****
プリンス・オブ・エジプト*****
ゴジラ (1984)****
富士山頂****
ダウンタウン****
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