オトーサンの2014年その4

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼って人間が描かれていません。
ひとびとは、映画の冴えた技術を見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
チマチマした人間ばかりでなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?

映画の採点簿へ

目次

5174 オール・ユー・ニード・イズ・キル(TV 2014) 5173 ツーリスト(BS 2010) 5172 さかなかみ(TV 2014) 5171 ニュージーランドの若大将(BS 1969)
5170 フレッシュマン若大将(BS 1969) 5169 旗本退屈男(BS 1958) 5168 サミーとシェリー 七つの海の大冒険(DVD 2010) 5167 プリンセス・トヨトミ(BS 2011) 5166 孤高のメス(BS 2010)
5165 柳生武芸帳 片目の十兵衛(DVD 1963) 5164 十兵衛暗殺剣(BS 1964) 5163 婚期(BS 1961) 5162 わが母の記(BS 2011) 5161 ダークナイト ライジング(TV 2012)
5160 ジュリアス・シーザー(BS 1953) 5159 戦火の馬(BS 2011) 5158 ビルマの竪琴(BS 1985) 5157 ステイ・フレンズ(BS 2011) 5156 しあわせの法則(BS 2002)
5155 ザ・イースト (DVD 2013) 5154 ハンボーン(DVD 1983) 5153 晴れ、ときどき殺人(BS 1984) 5152 婚前特急(BS 2011) 5151 ミネソタ大強盗団 (BS 1972)
5150 戦う幌馬車(BS 1967) 5149 リオの若大将(BS 1968) 5148 ゴー!ゴー!若大将(BS 1967) 5147 極道の妻(おんな)たち(BS 1986) 5146 極道の妻(おんな)たち 三代目姐(BS 1989)
5145 極道の妻(おんな)たち II(BS 1987) 5144 柳生武芸帳 剣豪乱れ雲(BS 1963) 5143 柳生武芸帳 夜ざくら秘剣(BS 1961) 5142 浪花の恋の物語(BS 1959) 5141 細雪(BS 1983)
5140 グッド・ドクター 禁断のカルテ(BS 2011) 5139 ラースと、その彼女(DVD 2007) 5138 マイマザー(DVD 2009) 5137 戦略大作戦 (BS 1970) 5136 南太平洋の若大将(BS 1967)
5135 ルノワール 陽だまりの裸婦 (DVD 2012) 5134 クレアモントホテル(BS 2005) 5133 グランド・キャニオンの対決(BS 1959) 5132 ララミーから来た男(BS 1955) 5131 カイロ・タイム ~異邦人~(DVD 2009)
5130 アルプスの若大将(BS 1966) 5129 レッツゴー!若大将(BS 1967) 5128 キッズ・リターン 再会の時(BS 2013) 5127 Kids Return キッズ・リターン(DVD 1996) 5126 網走番外地 北海編(TV 1965)
5125 8月の家族たち(DVD 2013) 5124 動乱(BS 1980) 5123 刑事マディガン(BS 1968) 5122 ラジオ・フライヤー(BS 1992) 5121 モダン・ミリー(DVD 1967)
5120 ひとりぼっちの青春(DVD 1969) 5119 トコリの橋 (DVD 1954) 5118 すーちゃん まいちゃん さわ子さん(BS 2011) 5117 エレキの若大将(BS 1965) 5116 レッド(BS 2010)
5115 フライトプラン(BS 2005) 5114 コロンビアーナ(BS 2011) 5113 アウトレイジ ビヨンド(TV 2012) 5112 映画 ホタルノヒカリ(TV 2012) 5111 フレフレ少女(BS 2008)
5110 水戸黄門(BS 1978) 5109 海の若大将(BS 1965) 5108 ツリー・オブ・ライフ(BS 2011) 5107 シテール島への船出(DVD 1984) 5106 泥棒成金(DVD 1955)
5105 トラック野郎 故郷特急便(BS 1979) 5104 紳士は金髪がお好き(DVD 1953) 5103 黄昏(たそがれ)(DVD 1981) 5102 独眼竜政宗(BS 1959) 5101 ハワイの若大将(BS 1963)


オール・ユー・ニード・イズ・キル

オトーサン、 「トムクルーズ、頑張ってるなぁ」 1962年生まれですから、いま52歳。 脂の乗り切っている頃です。 この映画、評判がいいようですが、 オトーサンの肌には合いませんでした。 原題:Edge of Tomorrow (2014) 監督:Doug Liman 原作:桜坂洋 脚本:Christopher McQuarrie/ Jez Butterworth John-Henry Butterworth Genre:Action / SF Country: USA / Australia Language: English 上映時間:113分 あらすじ: 謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、 人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。 そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、 司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へ。 戦闘スキルゼロで、強大な敵を前にあっけなく命を落とす。 ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻り目を覚ます。 そして再び出撃しては戦死を何度も繰り返す。 そんな過酷なループの中で徐々に戦闘力が磨かれていく。 やがて彼はカリスマ女戦士リタと巡り会う。 彼のループ能力がギタイを倒す鍵になると確信したリタによって、 最強の“兵器”となるべく容赦ない特訓を繰り返し課されるが・・・ 出演者: Tom Cruise ・・・ Major William Cage(ケイジ少佐) Emily Blunt ・・・ Sergeant Rita Vrataski(リタ) オトーサン、 「ウーン、何かイメージとちがうね」 その他の出演者: Bill Paxton ・・・ Master Sergeant Farell Brendan Gleeson ・・・ General Brigham Kick Gurry ・・・ Griff Dragomir Mrsic ・・・ Kuntz Charlotte Riley ・・・ Nance Jonas Armstrong ・・・ Skinner Franz Drameh ・・・ Ford Masayoshi Haneda ・・・ Takeda Tony Way ・・・ Kimmel Noah Taylor ・・・ Dr. Carter User Rating:8.0/10 ( 242,687 votes)IMDb User Rating:8/0/10( 1,564 votes) Yahoo! オトーサン、 「こんな戦争ゲーム映画、どこがいいんだ?」 放送映画批評家協会賞 視覚効果賞 アクション映画賞 アクション映画男優賞 トム・クルーズ アクション映画女優賞 エミリー・ブラント User Reviews Kurt Nyffelerさん Houston, TX 2009年2月16日 期待以上だ! 予告編をみて、 ホモっぽい「インデペンデンス・デイ」を 面白くしているだけと思った。 シアリアスたらんとした「宇宙戦争」か、 FXのためのFX映画「第9地区」かもしれないと思った。. おそらく見に行かなかったかも。 だが、彼女が、言った。 娘がみて、好きになったのよ。 ワーオ、驚いた! 登場人物が映画を際立たせている。 トム・クルーズのイライラしているが、 頑張っていた「デス・ファイト」にすっかりはまってしまった。 エミリー・ブラントのシアリアスな "リタ" 役は、 偉大な鏡像の主人公だ。 特殊効果は、クリーンで、よくできていた。 ストーリーを凌駕していないし、表舞台になってはいない。 そうではなく、ありえない前提をリアルなものにしている。 最後に。 この映画、最高にクールなSFのラブストーリーだ。 ハリウッドが、劇場から足を遠ざけている ゴミ映画だけではなく、こういう映画をつくれるとは。 ワーナーブラザースよ、ありがとう。 1億7800万ドルも用意してくれた! オトーサン、 「前田さんもほめているな」 前田有一さん 2014年7月3日 チャラ男トム・クルーズのゲームブック人生 日本原作の超大作がこの夏は続くわけだが、 圧倒的イチオシの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、 原作要素を大幅に改編した大胆さが功を奏した。 (略 あらすじ紹介) 桜坂洋のライトノベルが ハリウッドの予算178億円の超大作になるときいて、 とんでもないジャパニーズ(?)ドリームと思ったが、 実際に読み比べてみると、ストーリーも舞台もビジュアルも ほとんど映画オリジナルで、 タイムリープのアイデアを拝借して 好き放題つくりかえたという印象である。 だがもちろん、それでもこの傑作映画の根幹が 原作にあることは事実で、それはたいへん誇らしいことだ。 主人公のトム・クルーズ氏は、 なぜだかわからないが死ぬたびに出撃前日に戻る。 記憶を受け継いでいるからタイムリープを繰り返すたび、 戦闘スキルは上がる一方だ。 何しろ次にどちらから誰が攻撃してくるかがわかるのだから、 古典的なアクションゲームをクリアするように、 徐々に先へと進んでゆく。 武力で圧倒される人類軍だが、 そのかすかな希望として執念の反撃が開始される。 じつに燃えるストーリーである。 とはいえ一人ではどうにもならぬ状況もあり、 仲間を救えば別のフラグが立ち戦死するなど、簡単にはいかない。 そんなとき出会うのが、 人類軍の救世主、最強の兵士リタ・ヴラタスキ。 自分の能力を誰にも信じてはもらえないが、 英雄である彼女を味方につければ、 事態を打開できるのではないか……。 とにかく先が楽しみで、ワクワクドキドキ。 謎が徐々に解ける様子はまさにゲームブック感覚。 まさに、時をかけるトム・クルーズである。 それにしても、死ねばリセットという単純なアイデアを、 人類滅亡の危機たる戦闘の前日に配置するだけで これほど面白い話が出来上がるとは。 なんだか盲点を突かれた思いである。 なにしろ空想ものとしてはシンプルでリアルである。 やってないとトボけた翌日に証拠をつかまれ、 青くなって公開土下座させられる都議(特技・野次)をはじめ、 1日でも戻れたらどんなにいいかと、誰もが一度は思うはずである。 激しい戦闘映画ではあるが肉体破損の残酷シーンはなし。 一か所主人公がひどい目に合う場面があるから 中学生以上の鑑賞を推奨する。 時のすれ違いを利用したちょっぴり切ない恋愛風味もあって そちらも結構楽しめるが、 このハイテンポでそれなりに説得力をだせるのは 主役が大スターだから。 原作と異なるラストも彼だから許されるといった印象。 各所の強引な展開もまたしかり。 最初はチャラ男だったトム・クルーズが、 初陣ながら徐々に古参兵の表情になるところなど、 演技も適格、文句なしだ。 兵庫県議会の常軌を逸したウソ泣きを見せられて 鑑識眼がくるってしまう前の評価だから、 これは信用してもらっていい。 人類滅亡の危機を前に、 感情ではなく論理的思考をかたくなに実行する登場人物たちが 何と言っても気持ちがよい。 ここでは究極の軍隊的行動原理というか、 無駄なく計算しつくされた動きをしないと即死リセットになる。 このロジカルなパズル要素が、 ミステリ好きにはたまらないところだろう。 今年の夏映画は、日本初ハリウッド映画 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を まずはイチオシ必見作と認定する。


ツーリスト

オトーサン、 「監督名、舌をかみそうだね」 ・フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク なんでも、貴族の末裔とか。 「善き人のためのソナタ」が アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞しました。 この映画、背筋も凍るシアリアスな名画です。 原題:The Tourist (2010) 監督:Florian Henckel von Donnersmarck 原作:Jérôme Salle(「アントニー・ジマー」のリメイク) 脚本:Florian Henckel von Donnersmarck/ Christopher McQuarrie/Jurian Fellowes Genre:Action / Romance / Thriller Country: USA / France / Italy Language: English / French / Italian / Russian / Spanish 上映時間:103分 あらすじ: 警察は、重要指名手配犯アレクサンダーを 逮捕しようとして、彼の恋人エリーズを監視中。 だが、アレクサンダーは、捜査かく乱のため、 カフェでお茶しているエリーズにメッセージ。 「ヴェネチア行きの列車に乗り、 自分に似た体形の男を探して同行しろ」 エリーズは、アメリカ人ツーリストの フランクをホテルに誘い込む。 警察は、この展開に色めき立つのだが・・・ 出演者: Johnny Depp ・・・ Frank Tupelo / Alexander Pearce(フランク/アレクサンダー) Angelina Jolie ・・・ Elise Clifton-Ward(エリーズ) Steven Berkoff ・・・ Reginald Shaw(レジナルド) Paul Bettany ・・・ Insp. John Acheson(アチソン警部) オトーサン、 「言うことないね」 舞台は、水の都ヴェネチア、 演じるは、美男美女、 そしてヒッチコック監督ばりの展開・・・ その他の出演者: Timothy Dalton ・・・ Chief Insp. Jones Rufus Sewell ・・・ "Alexander Pearce" / Lawrence Mason Christian De Sica ・・・ Col. Lombardi Alessio Boni ・・・ Sgt. Cerato Daniele Pecci ・・・ Lt. Narduzzi Giovanni Guidelli ・・・ Lt. Tommassini Raoul Bova ・・・ Count Filippo Gaggia Igor Jijikine ・・・ Virginsky Bruno Wolkowitch ・・・ Capt. Courson Marc Ruchmann ・・・ Brigadier Kaiser Julien Baumgartner ・・・ Brigadier Ricuort François Vincentelli Brigadier Marion Nino Frassica ・・・ Brigadier Mele Neri Marcorè ・・・ Alessio, the hotel concierge Renato Scarpa ・・・ Arturo, a tailor Maurizio Casagrande ・・・ Antonio, a waiter User Rating:6.0/10( 144,791 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 3,186 votes) Yahoo! オトーサン、 「このスコア、低すぎないか?」 ゴールデン・グローブノミネート ・作品賞 ・外国語映画賞 ・男優賞 ジョニー・デップ ・女優賞 アンジェリーナ・ジョリー User Reviews archravenstormさん United States 2010年12月11日 たわいない面白さ - エクレアのように溶けていく 公開初日は、金曜日。 批評を読むとは、ネガティブだった。 2人の友人に、見る映画を変えたいかと聞いた。 - 金もないしな? だが、この映画をみることに決めた。 少なくとも、眼福にはありつけるだろう。 そう、批評を無視してよかった。 アンジェリーナ・ジョリーを 探し回るひとびとが大勢いるシーンがあった。 香水のコマーシャルのようだ。 登場人物とその関係は、ありきたりで、 先が読める。 「北北西に進路を取れ」のほうが、数段いい。 だが、ある批評家が言っていた。 「楽しく、愉快で、気晴らしにいい」 しわくちゃなジョニー・デップは、 控え目で魅力的だし、 アンジェリーナ・ジョリーは、ゴージャスで、 共感を呼ぶ人物を演じている。 いくつかの楽しいひねりがあり、 映画館は満員で、笑いがあふれていた。 楽しい映画で、 片時も興味を失うことがなかった。 金曜日の夜を過ごそうとしたら、 もっと下らんやりかたもあっただろう。 この映画、気晴らしと ヴェネチアの眺望を探しているひとに勧めたい。 長い一週間のハードワークの疲れをほぐすにはいい。 オトーサン、 「ヴェネチアの空撮シーン、いいね」 まさか、ハリウッドを代表するジョニー・デップが、 ホテルの屋根を逃げ惑うなんて思いませんでした。 前田有一さん 2011年3月5日 中年夫婦が楽しめる気軽なミステリードラマ≫ 空撮最強の町ヴェネチアを舞台にした『ツーリスト』は、 タイトルを見ればお気軽な旅情サスペンスだろうと誰もが思う。 つまり日本でいえば、湯けむりミステリ群馬編 ~混浴女子大生連続殺人事件、のようなもの。 そして、じっさいそんな程度の内容だろうと思いつつ見ると、 これが案外満足できる作品である。 (略 あらすじ紹介) ヒッチコック風の古き良きサスペンスドラマだ。 金もなければオシャレでもないデップ先生が、 絶世の美女たるアンジェリーナ・ジョリーに サディスティックな誘惑をされて、 ひとめぼれしてしまうのも無理はない。 勇気を出して食事に誘う(実際は誘わされているのだが)も、 アンジーさんに誘い方を何度もダメだしされる シーンのおかしさは必見である。 美男美女のウィットあるやり取りを大スクリーンで味わう、 往年のハリウッドムービーの楽しさを味わえる。 こういう良さは、平成生まれの若者にはわからない。 そういう点からも本作は、 中年以上の人にすすめられる数少ないアクション作品である。 ヴェネチアの狭苦しい水路をのろのろと追いかけあう ボートチェイスなどは、スピード感はゼロながら、 緊張感あふれる見事な演出で、 目まぐるしい最近の多カットアクションに ついていけない人たちにも親切である。 娘さんが、本作のチケットを ご両親にプレゼントするなんて使い方には最適であろう。 湯けむりサスペンスを見る時のような 無防備体制でみているといい具合に騙される、 終盤の展開にも満足できよう。 思えば役者の演技やせりふなど、伏線は十分仕掛けられていた。 なかなかフェアなミステリである。 それにしても、最後に一件落着などと ひとり悦に入っている主任警部には笑わせてもらった。 あんなオチになったのは、どうみてもアンタのミスである。 こんな上司を持つポール・ベタニー警部が気の毒になる瞬間だ。 ちなみにこのポール・ベタニーが ジョニー・デップをいじめる場面の ねちっこさは、大いに見ごたえがある。 さすがの演技巧者だ。 上映時間も短いし腹八分目の内容。 美しい景色に美しいスターたち。 こうした映画の良さがわかるのは、 やはりオトナの観客といえるだろう。


さかなかみ

オトーサン、 「へぇ、浜野さん、映画をつくったんだ」 若い頃からいろんな仕事を依頼してきましたが、 映画とは無縁だと思っていました。 考えてみれば、 日本大学藝術学部の映画学科演出コースを 卒業していたのです。 世界的に有名なプロデューサーになられて、 ついにポケットマネーで、 念願の自主製作映画をつくったのです。 旦那衆の道楽と言ってしまえばそれまでですが、 この映画をみて、ソローの言葉を思い出しました。 「君の眼を内にむけよ、 しからば君の心のなかに まだ発見されなかった1000の地域を見出すだろう。 そこを旅したまえ、 そして自家の宇宙誌の大家となれ」 原題:さかなかみ(2014) 監督・脚本:浜野安宏 撮影監督: ふるいちやすし 撮影: 亀村佳宏 音楽監督: ふるいちやすし 主題曲/主題歌: 日野皓正 テーマソング: 加藤登紀子 モノローグ:油井昌由樹 Genre:Documentary/Drama 上映時間:100分 あらすじ: 白狼は、ファッション、ライフスタイル、 商業都市など多方面で活躍するプロデューサーだ。 一方で、フライフィッシング黎明期からの釣り師だった。 齢70になって本業を捨て、過剰な開発で壊れゆく生態系を憂い、 阿寒川近くに離れ家を借りての簡素な森の生活に踏み切る。 行きつけのバーのマスターに共感し、 絶滅危惧種の淡水魚イトウを探し続けるなかで、 1メートルを超えるイトウを“さかなかみ”と呼ぶことに。 フライフィッシング仲間、その妻たち、ガイド、漁業関係者、 先住民たちと出会う。 ブレイクダンスのリーダーJ・ジョーは、啓発されて、 白狼の弟子となる。 ある日、白狼は底なしの沼で身動きができなくなるが、 J・ジョーの助けで脱出する。 伝説のイトウ釣り師・高木知敬に出会い、 彼の導きで60センチのイトウを釣る。 白狼は最後に一人でさかなかみに挑む・・・ 出演者: 浜野安宏・・・本人/白狼 丞威・・・本人/J・ジョー 高木知敬・・・本人 油井昌由樹・・・モノローグ オトーサン、 「自然体の浜野さん、いいね」 喜怒哀楽を全身に表して、最後の命の炎を燃やす姿には、 頭が下ります。 User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「あーあ、このひと、何も分かっていない、 浜野さんに叱られるよ」 User Reviews k.u_ki さん 2014年12月27日 この作品は映画ではない いっそドキュメンタリーにしてしまった方が 良いんではないでしょうか。 イトウという魚を追い求めながら、 北海道の淡水魚をスポーツフィッシャーマンとしての目線で 考察していってくれる作品です。 日本では鮭を川で釣るという行為自体がほぼNGで、 漁師が独占していると言われればそうだか、 それは密漁が横行したからだろうし、 釣り師目線で少し傲慢で、かなり偏っている…。 道路やダム、農薬に森林問題などまで踏み込んで問題視されているが、 これも人間の快適感を追い求めるゆえのネガテイブな部分でしょう。 もっと言えば釣りも娯楽であり、 人間は命を掛けず魚にだけ 命懸けのゲームをさせているのではないでしょうか。 人間なんて本来ワガママな生き物です。 それにしてもこの作品は映画ではないですね。 オトーサン、 「 小松正明さん 2014年6月14日 今日は映画の試写会へ 会場は狸小路プラザ2・5で、300席がほぼ満席の盛況です。 もともと浜野さんは「さかなかみ」という小説を もう20年も前に書いていたのですが、 次第にそれを映像化することに取りつかれてきたのだそう。 「必ず自分で創って、自分で演じきれ! それしかこの凄い映画は出来ないよ」と 新藤兼人監督に言われたことがずっと心に残っていたとか。 映画のスタイルは、浜野さんいわく"ハイパーリアル・ムーヴィ"で、 小説的なフィクションと、実在の人物との対談で構成される不思議なつくり。 長年世界を股にかけて釣りをしてきた浜野さんが、 釣りをする中で「『さかなかみ』に会いに来い」という思いに駆られ 北海道中を旅するというのが基本的な流れ。 「イトウって幻の魚なんでしょ?」という若者の声に、 「そういう何も知らない言い方が イトウを幻の向こうに追いやっているんだ」と叫ぶ浜野さんは、 イトウが今でも釣れる北海道の川に大きな期待を抱いています。 「もはや駄目になってしまった本州の川に比べて、 北海道はまだ何とかなる川がたくさんある」という よそ者の北海道へのエールなんだと思います。 それなのに「ダムや堰や農薬、ゴルフ場とか、 都市開発なんていうような余剰な文明を追い求めるのはもうやめようよ」 というのが中心となるメッセージです。 そしてイトウを追う中で、干潟にこそイトウ生息の秘密がいると知り、 1mを超えるイトウを吊り上げます。 映画の中では何匹もの魚を釣り上げるシーンがあるのですが、 なかでもさすがに1mのイトウとは大物の中の大物。 これがヤラセではなく、本当に釣り上げたというのですから、 さすがの釣力です。 伝えたいことや表現したいことが満載の100分の映画でしたが、 何冊もの本を書いて世の中にプレンぜてーしょんをしてきた 浜野さんの新しい映像によるプレゼンテーションなのでしょうね。 実はまだ最終完成ではなくて、 「これから多方面の意見を聞いて手を加えたいと思う」という。 この秋から劇場公開の予定だそうです。 長年釣りをしてきた浜野さんだからこそ感じてきたことは、 釣りを少しかじった私には実によく伝わってきました。 釧路市内や阿寒川、美笛川、ビッグファイト松本、 釧路のフライショップ「ランカース」など、 良く知った場所も登場して懐かしく観ることができました。 オトーサン、 「浜野安宏さんの経歴をみておこう」 1941年京都生まれ。 日本大学藝術学部映画学科演出コース卒業。 株式会社浜野総合研究所 代表取締役社長 特定非営利活動法人 渋谷・青山景観整備機構(SALF) 専務理事 中国人民大学 名誉客員教授 横浜みなとみらい21の街づくり、横浜新都市センタービル(そごう横浜)、 渋谷Q-Front、パタゴニア渋谷店など、 まちづくり&ブランドプロデューサーとして活躍してきた。 水源環境保全・再生かながわ県民会議委員、 神戸ファッションタウン、 横浜みなとみらい都市デザイン委員など、 多くの公的活動も歴任する。 現在も渋谷、青山を拠点にし、 アメリカ・ワイオミング州、沖縄県・本部町にも居を構え、 マルチハビテーションライフを実践している。 また、フライ・フィッシングでは世界的に有名で、 日本における草分け的な存在でもある。


ニュージーランドの若大将

オトーサン、 「ニュージーランド、よかったなぁ」 ・ニュージーランド夢紀行 この映画に出てくる場所は、あらかたみました。 その後、マウント・クックは、「ロード・オブ・ザ・キング」のロケ地として、 クライストチャーチは、地震で、記憶に残ることになりました。 原題:ニュージーランドの若大将(1969) 監督:福田純 脚本:田波靖男 Genre:Comedy/Drama 上映時間:86分 あらすじ: 雄一は、オーストラリア駐在を楽しんでいたが、 日東自動車本社からの命令で帰国する。 空港でライバル会社が出迎えた外人を追い ニュージーランド産業振興会の節子と同じタクシーに乗る。 雄一は、藤原課長率いる宣伝課に配属される。 世界航空の社長となった青大将は、節子に猛烈にアタック。 一方、田能久では父親・久太郎が支店をおろそかにして 小間物店オーナーの冴子にのめりこむ。 ニュージーランドでのライバル会社の攻勢に対抗するため 雄一は、新型車発売のデモンストレーションを提案し、 準備のため出発することになった。 そんな雄一を追って節子も、 また節子について青大将もニュージーランドに飛ぶ・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 酒井和歌子・・・ 森川節子 田中邦衛・・・ 石山新次郎 藤岡琢也・・・ 藤原課長 有島一郎・・・ 田沼久太郎 うつみみどり・・・ 三橋冴子 オトーサン、 「藤岡琢也、コミカルな演技、うまいもんだ」 「うつみみどり、若くて純情だったね」 その他の出演者: 飯田蝶子・・・ 田沼りき 江原達怡・・・ 江口敏 中真千子・・・ 江口照子 小鹿敦・・・ 小山 佐野周二・・・ 牛丸 コロムビア・トップ・・・ 太田黒 コロムビア・ライト・・・ 松井 岡田可愛・・・ 大島昌子 中山麻理・・・ 朝吹マリ ジェシカ・ピーターズ・・・ エリザベス 浦山珠美・・・ 房子 西条康彦・・・ 八郎 アンドリュウ・ヒューズ・・・ ジョン・オハラ メリー・ジャコブ・・・ ジョン・オハラ夫人 大森幹彦・・・ 沢本 岡部正・・・ 横井 なべおさみ・・・ 平山 岡豊・・・ 高橋 矢野陽子・・・ 直子 岩本弘司・・・ カメラマン 高橋厚子・・・ 公園の女性 当銀長太郎・・・ 公園の若い男 小川安三・・・ 公園の警官 小林夕岐子・・・ スチュワーデス User Rating:6.0/10( 37 votes)TUTAYA DISCUS User Rating:5.0/10( 2 votes) みんなのシネマレビュー オトーサン、 「ま、可もなし不可もなし」 Yahoo!が取り上げていないのは残念です。 User Reviews 幻想館さん 1969年- 月- 日 見ごたえ感十分の娯楽作品 サラリーマンものになった若大将シリーズのパターン、 久太郎の恋愛と破局が今回も楽しい。 父、久太郎と息子、雄一の関係は、 サラリーマンものになって以降の方が、 よりていねいに描かれているように思われ、 微笑ましくも、心打たれる。 海外普及部の部長に佐野周二、ケロンパの婚約相手になべおさみ、 「サインはV」コンビ、中山麻里と岡田可の共演などが楽しめる。 ラストを飾る、マウントクックの白銀を滑る若大将の姿は見事である。 オーストラリア、ニュージーランドの海外ロケ風景も、 本作のスケール感を増していて、 見ごたえ感十分の娯楽作品になっている。 オトーサン、 「親父と酒を飲むシーン、羨ましいね」 父親が早逝したので、そんな機会はもてませんでした。 アンドレ・タカシさん 2011年3月1日 ちょっと趣きが変わりました。 主人公は前作からサラリーマンを始めまていますが、 本作では学生気分が抜けた大人の感じです。 何かをテーマにストーリーが展開するようなことはありません。 これまでも無かったようなものだけど、 社会人になってから競技としてのスポーツをやらなくなり、 場当たり的なエピソードを連ねている印象が強まりました。 どこへ行っても女性に人気の主人公、 主人公の周囲の女性に片っ端から恋慕する青大将(田中邦衛)、 ヒロイン(酒井和歌子)との三角関係、いきなり歌い出す主人公、云々。 それらが単発で次から次へ。 何度も見たシチュエーションです。 でも、予定調和の至福とでも言うのか、 終始ニヤニヤしている自分がちょっと不思議でした。 親父役の有島一郎が前作に引き続き若い女の子(うつみ宮土理)に惚れて、 再婚に反対する婆さんや妹夫婦を主人公が説得するシーンがあります。 親父の恋心に対して、息子というより同性として応援の態度を取る姿勢に、 すでに学生ではない主人公を感じました。 結局は失恋する親父ですが、彼を慰めるため酒に誘うシーンなんて ベタだけど心地良かった。 酒井和歌子はショートカットがとても良く似合う。 ニコール・キッドマン風のツンとしたところがヨロシイです。 さらに、岡田可愛と中山麻里! 直接顔を会わせるシーンは無かったけど 「サインはV」でライバルだった二人です。 色々と見どころありました。


フレッシュマン若大将

オトーサン、 「入手した頃を思い出すなー」 自動車メーカーでの工場実習、 厳しい課長のしごき。 美人社員の好奇なまなざし・・・ 原題:フレッシュマン若大将(1969) 監督:福田純 脚本:田波靖男 Genre:Comedy/Drama 上映時間:89分 あらすじ: 日東自動車の入社試験日、 雄一は、節子にタクシーを譲ったために、遅刻。 しかし、猪股社長の粋な計らいで、採用される。 妹の照子が江口とゴールイン。 父・久太郎は、スナックのマダム・めぐみにお熱。 雄一は配属されたサービス課で、 取引先の東西オートの副社長就任祝いに出掛けるが、 その副社長は、父親のコネで出世した石山だった。 節子と再会した雄一は、日曜ごとに 彼女の実家である自動車の修理工場に通い始める。 節子に惚れた石山の横槍もあって、なかなか恋が成就しない。 振られた久太郎と慰め合い、父と息子の杯をかたむける。 そんな中、ライバル会社の中央モータースの陰謀により、 得意先との取引停止が危ぶまれ、雄一は北海道へ・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 酒井和歌子・・・ 高木節子 田中邦衛・・・ 石山新二郎 オトーサン、 「星由里子から酒井和歌子へ」 さほど可愛いくないけれど、性格はよさそうです。 その他の出演者: 飯田蝶子・・・ 田沼りき 有島一郎・・・ 田沼久太郎 中真千子・・・ 田沼照子 江原達怡・・・ 江口敏 高橋紀子・・・ 山田淳子 岡田可愛・・・ 大島昌子 長慶子・・・ 竹内みどり 藤木悠・・・ 横沢清三 森今日子・・・ 横沢ふさ子 草笛光子・・・ めぐみ 左卜全・・・ 大梨老人 中川さかゆ・・・ 早苗 藤田進・・・ 猪股社長 田中明夫・・・ 大林重役 藤岡琢也・・・ 藤原課長 小泉博・・・ 岡本係長 岡豊・・・ 赤木係長 勝部義夫・・・ 井沢 川上大輔・・・ 北川 小鹿敦・・・ 小山 当銀長太郎 松浦 高田稔・・・ 竹内社長 石田茂樹・・・ 松坂 藤あきみ・・・ 克子 草川直也・・・ 鈴木 岡部正・・・ 谷川 大前亘・・・ 運転手 矢野陽子・・・ 節子の同僚 松本染升・・・ 試験官A 山本武・・・ 試験官B User Rating:5.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたけど」 有島一郎や草笛光子、課長役の藤岡琢也、 脇役陣が大活躍していたので、 8点くらい献上したい感じです。 User Reviews ten***** さん 2009年4月30日 いや~やっぱ、若大将なんだなぁ・・ 「若大将」シリーズ、歌と青春と加山雄三。 イヤ、まいったなぁ・・・ すき焼きの老舗の息子なんだよね。 飯田蝶子に、有島一郎、 忘れちゃいけない青大将、田中邦衛。 ウチの会社にもいます、 カラオケ行くと、若大将しか唄わない上司が・・ 唄うは3曲のみ。 1、「君といつまでも」 途中のセリフに必ず新人OLの名をいれて、 翌日のお茶に吸い殻少々入れられます。 2、「旅人よ」 嫌がる新人社員に無理矢理ハモらせます、 「厭な上司リスト」のランクを上げます 3、「海、その愛」 「うみよ~」と後半大熱唱! 代わりばんこに行くトイレタイムの始まりです。 いや~、まいったなぁ・・ で、本作より、酒井和歌子にバトンタッチ。 恋人ってゆうより、「僕の妹に」って、感じでした。 いや~、感激だなぁ・・・ オトーサン、 「目の毒というか、気の毒というか」 妹の照子と江口のイチャイチャぶりも、 すさまじいものがありました。 アンドレ・タカシさん 2011年1月18日 前作で大学を卒業した主人公。 本作では入社試験からやり直して 自動車メーカーに勤め始めます。 家族の設定はそのままだけど、 江口(江原達怡)と妹(中真千子)が結婚式を挙げる。 シリーズ第一作から観ていると、なんだか嬉しいものである。 江口夫婦が実家のすき焼き屋を継いで 主人公の部屋を新婚家庭にしてしまったため、 主人公は会社の寮住まい。 出会う女性が酒井和歌子。 前作までヒロインを務めた星由里子のような 落ち着きのある美人とは違うタイプだけど、 この頃の彼女はアイドル歌手のような可愛さがあります。 主人公は必ず何かのスポーツの大会で優勝していたけど、 それが無くなりました。 その代わり、上手にアイススケートをするシーンがあります。 このあたりが変更点。 自動車メーカーの新入社員として営業部門へ配属され、 ゴマすり型の上司に付いて サラリーマン修行を始めるストーリーだけど、 相変わらずのマイペースでした。 人事面接で落とされていたところが、 社長に人物を見込まれて採用になるとか、 他社との競争を 得意先社長の娘と懇意になることでクリアするとか。 矢島金太郎や島耕作のパターンは すでにこの頃から定番だったようです。


旗本退屈男

オトーサン、 「原作は愉快だったったな」 ・佐々木味津三「旗本退屈男」 「馬鹿者めがッ、この三日月形の傷痕は どうした時に出来たか存ぜぬかッ」。 江戸八百八町、その名を知らぬ者のない退屈男。 原作となったのは、その第7話。 ・仙台に現れた退屈男 人を食ったような題名ですが、 今回は、江戸を出て、仙台へ。 犬も歩けば棒にあたるで、事件に遭遇し、 縦横無尽の大活躍で退屈が吹き飛びます。 原題:旗本退屈男 (1958) 監督:松田定次 原作:佐々木味津三 脚色:比佐芳武 Genre:Period Drama 上映時間:108分 あらすじ: 伊達藩の当主である太守忠宗は 連日酒浸り色浸りの毎日を送っていたが、 名取権現の人身御供として女狩りを部下に命じた。 早乙女主水之介は、妹・菊路たちを連れて、 たまたま奥州を旅していたが、 女狩りの現場に遭遇し、事件の真相を探り始める。 伊達家では世継の鶴千代が病に伏せていた。 実は、典医・道白に毒を盛られていたのだ。 お家乗っとりを企る伊達兵庫や 大名取潰しを企る幕府の国目付役・榊原監物の仕業だった・・・   出演者: 市川右太衛門・・・ 早乙女主水之介 桜町弘子・・・ 妹・菊路 片岡千恵蔵・・・ 伊達忠宗 進藤英太郎・・・ 伊達兵庫 オトーサン、 「これが、右太衛門か」 歌舞伎役者から俳優になり、 戦前戦後の大スターとして名声を博しました。 北大路欣也の父親です。 その他の出演者: 中村錦之助・・・ 揚羽の蝶次 横山エンタツ・・・ 横這いの円太 杉狂児・・・ のっそり弥八 伊東亮英・・・ 一念堂一徹 大河内伝次郎・・・ 松崎文之進 月形龍之介・・・ 角倉十太夫 大川橋蔵・・・ 美濃部新兵衛 里見浩太郎・・・ 秋篠平八 北大路欣也・・・ 桜内数馬 花柳小菊・・・ 浅岡 大川恵子・・・ お妙 丘さとみ・・・ 楓 長谷川裕見子・・・ おたき 浦里はるみ・・・ 八島 千原しのぶ・・・ 浪乃 花園ひろみ・・・ 百合江 植木千恵・・・ 鶴千代 南郷京之助・・・ 江藤小次郎 山形勲・・・ 原口刑部 原健策・・・ 奥山大学 薄田研二・・・ 榊原監物 柳永二郎・・・ 大場道白 加賀邦男・・・ 剣持新七郎 徳大寺伸・・・ 浜島玄蕃 月形哲之介・・・ 熊田源五兵衛 User Rating:5.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:5.3/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外低いね」 あらすじを丁寧に書きましたが、 原作は、再読して筋書が分かる代物。 酒浸り色浸りの藩主・伊達忠宗が悪者に思えますが、 さに非ずというので、分かりづらいのです。 User Reviews リーム555さん 2012年4月15日 内容は分かりづらい 市川右太衛門御大の出演300本記念とかで、 東映のスターが総出演した作品。 大物の名前が次々出てきて、 そのあまりの豪華さに度肝を抜かれたが、 そこがピークっていうか…。 内容は分かりづらくて、 とても面白いといえるようなものではなかった。 何言ってるのかよく聞き取れない部分もあって大変。 「片岡千恵蔵がバカ殿を演じるなんて凄いな~」(←名演) 「大河内傳次郎、年取ったな~」「錦ちゃん、若いな~」とか、 そっち方面ではまずまず楽しめたが、ストーリーは最後までイマイチ。 せめて片岡千恵蔵との一騎打ちでも見せてくれれば良かったんだけど、 それは大人の事情で無理なのかな?…。 あと、北大路欣也がどこに出てるのかも分からなかった。 がっくし。 オトーサン、 「黒美さん、ベタボメだね」 筋が分かって再見すれば、同じ意見になるでしょう。 黒美君彦さん 2002年11月4日 お見事! ワクワクドキドキしながら楽しめた。 忠義、という言葉が、 為政者にとって都合よく使われるのではなく、 領民からの信頼があって初めて成立する・・・ なんてこむずかしいことはおいといて、 とにかくカタルシスなのである。 チャンバラの原点なのである。 市川右太衛門演じる早乙女主水之介の まあ強いこと強いこと。 今は亡き大友柳太朗や大川橋蔵の若き姿を見られるのもいい。 日本映画全盛期の奔放な勢いが感じられて気持ち良かった。 いやあ、お見事!


サミーとシェリー 七つの海の大冒険

オトーサン、 「たまには、こういうアニメもいいね」 亀の産卵シーンは、感動的です。 殻を突き破って出てきた子亀が、ハーハーセイゼイ。 砂浜の坂をよちよちと上りきって、海岸へ。 そこへ、海鳥が飛んできて、さらっていきます。 無事、海に入れても、魚が待っていてアングリ。 生き残る確率は、100分の1もないとか。 5000分の1という説まであって・・・ 原題:Sammy's avonturen: De geheime doorgang (2010)    A TURTLE'S TALE: SAMMY'S ADVENTURES 監督:Ben Stassen 原作:Ben Stassen/ Domonic Paris 脚本:Domonic Paris Genre:Animation / Adventure / Family Country: Belgium / USA / France Language: English 上映時間:88分 あらすじ: まれたばかりのウミガメ、サミーは 懸命に海へと這い進んでいたが、 待ち受けていたカモメの集団に襲撃され、 空高く連れ去られてしまう。 咄嗟に勇気を振り絞り反撃したサミーは逃げ惑うなか、 美しいメスガメのシェリーと運命的な出会いを果たす。 二人は助け合いながら逃走するが、 波にさらわれたサミーは逃げ遅れ、 シェリーと離れ離れになってしまう。 ひとり、広大な海へと逃げ込んだサミーは、 親友のオサガメのレイ、 人生経験豊富でお節介な青ウミガメのベラ、 皮肉屋のフラッフィーら、仲間たちの助けを借りながら シェリーを捜し求める壮大な旅へと出発する・・・ 声の出演者: 羽多野渉・・・ サミー 鈴木あきえ・・・シェリー 伊藤かな恵・・・ 小さいサミー オトーサン、 「絵がいいね、声優もいいね」 その他の出演者: LiLiCo・・・ベラ 柿原徹也・・・ レイ 芹澤優・・・ 小さいレイ User Rating:6.2/10 (4,573 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 56 votes) 映画.com オトーサン、 「子供向けだけど・・・」 User Reviews Cesar Santosさん Brazil 2011年1月22日 シンプルだけど、実に楽しめる これは、美しいアニメ映画で、3Dのシーンもある。 エコロジーのメッセージがあるシンプルな話。 子供向けだが、いい話だ。 子供たちの頭に残るだろう。 登場するキャラたちは、好ましい、 ストーリーが展開するスピードも適切で、 もたもたしないし、早すぎることもない。 子供向けだが、親たちにも、楽しい映画だ。 ブラジル語の吹き替え版でみたので、 オリジナル版の声は聴けなかった。 だが、吹き替え版もよくできていた。 英語版は、メラニー・グリフィスとか、 ティム・カリーといった有名俳優が声の出演をしている。 この映画、3D版を強くお勧めする。 2D版では冴えないシーンがたくさんある。 オトーサン、 「娘が可愛い!メロメロ」 ウチの娘の社長っぷり!さん 2014年10月5日 観てきたよ! 昨日から公開だった映画を早速観てまいりました。 っというのも、社長がこれ絶対観に行きたい! っと言ってたので行ってきたのです。 ま、仲間との出会い、彼女との出会い、 環境の大切さ、人間の存在なんかが大きなテーマであって、 割とありがちな感じのきれいごと満天な映画なので、 大人としてはふーん、なるほどねぇ・・・。 っというストーリーだったんですが、 映画が終わってから社長は・・・。 感動して泣きそうだったっと力説しておりました。 離れ離れになった友達、 彼女とラストシーンでようやく出会えた辺りが 感動したらしいのですが、 私としましては、 ついに社長も1時間半を超える映画でも ストーリーをしっかり追ってこれるようになったんだなぁと 違う方向に感動してしまいました、笑。


プリンセス・トヨトミ

オトーサン、 「原作、面白く読めたね」 確か、直木賞候補となりました。 今年、2014年には、5度目の直木賞候補! 選考委員会は、きたる2015年の1月15日。 万城目学さん、念願の直木賞がとれるでしょうか? いずれにせよ、力のある作家です。 原題:プリンセス トヨトミ(2011) 監督:鈴木雅之 原作:万城目学 脚本:相沢友子 Genre:Comedy/Mystery/Fantasy 上映時間:119分 あらすじ: 東京から大阪にやって来た3人の男女。 彼らは国の予算が正しく使われているかを調べる 会計検査院の調査官たち。 リーダーは、超エリートにして、 税金の無駄遣いを決して見逃さない “鬼の松平”の異名を持つ松平元、 その部下で、普段は脳天気ながら 時々驚くべき勘を発揮する鳥居忠子、 そしてクールな日仏ハーフの新人、旭ゲンズブール。 調査対象を順調にこなしてきた彼らは、 空堀商店街へと向かい、 財団法人OJO(大阪城趾整備機構)の調査を開始。 何の問題もなく簡単に終了するかに思われたが・・・ 出演者: 堤真一 ・・・松平元 綾瀬はるか・・・ 鳥居忠子 岡田将生・・・ 旭ゲンズブール オトーサン、 「この配役、サイテー」 堤真一、こういうコミカルな役は向いていません。 綾瀬はるかも、ミスキャスト。 そもそも、原作では、鳥居は男性で、 旭ゲンズブールは、ハーフの背の高い女性でした。 こういう変更を気軽にやるのは、無神経というもの。 その他の出演者: 中井貴一・・・ 真田幸一 沢木ルカ・・・ 橋場茶子 森永悠希・・・ 真田大輔 笹野高史・・・ 長曽我部 和久井映見・・・ 真田竹子 平田満・・・ 松平の父 江守徹・・・ 漆原修三 宅間孝行・・・ 南場勇三 玉木宏・・・ たこ焼き屋のあんちゃん 宇梶剛士・・・ 空堀中学校校長 甲本雅裕・・・ 大阪府庁幹部職員 合田雅吏・・・ 国会議員秘書 菊池桃子・・・ 国松の母 村松利史・・・ 大阪城趾歴史研究所所長 駿河太郎・・・ 蜂須賀組・組員 User Rating:4.0/10( 68 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:5.0/10( 2,520 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり低いね」 User Reviews 前田有一さん 2011年5月21日 コメディーながら描くテーマは意外性に富む 豊臣秀吉の子孫がひそかに大阪に生き残っていた 『プリンセス トヨトミ』について 私は、そこから始まる歴史フィクションのような ドラマかと当初想像していた。 万城目学の原作は未読だったし、 タイトルから勝手にそんな予想を立てていた。 だが本作は、その予想を大きく裏切る内容だった。 (略 あらすじ紹介) 『プリンセス トヨトミ』は驚くべきことに、 タイトルにある豊臣のプリンセスは 物語やテーマの主軸では全くない。 確かに豊臣家の生き残りが現代まで続き うんぬんの世界設定はあるし、 その突飛かつ大スケールには驚かされる。 ……のだが、それはあくまで遊び心のようなものだ。 この大ぼら話、能天気コメディーは しかし、こんなバカげたストーリーで なんと国体維持の肝を語る離れ業を成し遂げている。 私はなによりその点に驚愕した。 なにしろそれは全世界の指導者、 リーダーたちの永遠の悩みの種であり、 もしうまい手があるなら教えてほしいと 誰もが思っていたことだからだ。 それほどの難題に、 こんなにシンプルで説得力のある回答を 半分バカ映画になりかけた作品の中で出してしまう。 これがどんなに大変なことか、おそらく作っている人たちも、 何気なく見る観客たちもわかっていないだろう。 数千年間も当たり前のように 国体維持に成功してきたこの国では、 その価値を理解している現代人はほとんどいない。 まったくもって日本という国は末恐ろしい。 終盤に明かされる大阪最大の謎、地下通路の謎。 それが観客に提示されるとき、 数百年間の継続、歴史と呼ばれる雄大な大河の正体が、 つまるところミクロなレベルの信頼と愛であることがわかる。 その瞬間、衝撃とともに大きな感動が押し寄せる仕組みだ。 とくに跡継ぎ(などと現代は言わないだろうが) 息子を持つ父親がこれを見たら、 強い衝撃を受けるかもしれない。 少なくとも自らの生きる意味の ヒントくらいは与えてくれるだろう。 ミステリとしても心憎い伏線が仕掛けてあり、 とくに大阪名物の○○○たちを利用した ミスリードなどは見事なものだ。 微妙な違和感を感じさせながらも、 堤真一と岡田将生のおかしな表情の やりとりに思わず騙されてしまう。 彼らと綾瀬はるかの天然キャラもベストマッチングで、 3人の凸凹なやりとりは微笑ましく、 気持ちの良い笑いを提供してくれる。 原作とは一部性別が変わっているが、 映画版だけ見る分にはこれでいいと思わせる。 ただしある人物の役名に 原作者が込めたであろうある思いは、 性別が変わったことで薄れてしまった。 戦国時代の歴史に詳しい人なら、 見終わった後におそらくぴんとくるはずだ。 なお題名にしておきながら「プリンセス」が 実は結構どうでもいい扱いであることは、 本作のテーマと無関係ではない。 結論からいってしまうと、 この映画は先ほど書いたとおり歴史継続の秘訣を さりげなく提示するとともに、 「象徴」の重要性をも描いている。 これは私たち日本人が発明し、 その優秀性・有効性を証明した 社会秩序維持システムのことと言ってもいい。 本作で人々が守るもの、それ自体にじつは大した価値はない。 プリンセスにせよ地下通路にせよ、それは象徴にすぎない。 それを旗印に、人々が大切に思ってきたものこそが 本当に価値あるものだと、この作品は教えてくれる。 そして安定の世とは、その「見えないが何より大切なもの」が にかわのように世代を超え 人々を結びつけることで実現するのだと、 そういうことを言っている。 『プリンセス トヨトミ』は、 日本人に日本の正体、その強さを 教えてくれるすぐれた作品である。 しかもそのフォーマットは、間抜けなおバカコメディーのそれ。 そのギャップは他に類を見ず、じつに新鮮である。 オトーサン、 「前田さん、ほめているけど・・・」 原作を読めば、考えが変わるのでは。 浪速っ子の黒美君彦さんも、ご不満のようです。 黒美君彦さん 2011年7月2日 あきまへんでしたな レイトショーで観たせいもあるんだろうけど、 個人的には???で終わってしまった。 前半は決して悪くないが、 あっけなく松平(堤真一)が大坂城の地下に招き入れられて、 あっけなく400年近く隠されて来た? 事実が明らかにされた辺りからストーリーが ぐっとスピードダウン。 大阪国総理大臣真田幸一(中井貴一)が 台詞だけで長々と解説しても、ただただ眠気を誘うのみ。 トンデモ話を台詞だけで消化しても納得感は得難い。 後半は脚本・演出ともに停滞。 原作は少しは面白いのかな? 大阪も登場するのはもっぱらミナミばかり。 無人のキタは少し出てきたけど、 基本的に「ザッツ大阪」を前面に出した トンデモ映画の域は出ていないように思う。 個人的には全くあきまへんでした。


孤高のメス

オトーサン、 「原作漫画は、未読だけど」 ・メスよ輝け!! 本気度の高い映画になっていて、感心しました。 こういう本気の医師が増えるといいですね。 原題:孤高のメス(2010) 監督:成島出 原作:大鐘稔彦 脚本:加藤正人 Genre:Drama 上映時間:126分 あらすじ: 1989年。 外科手術もまともに出来ないさざなみ市民病院。 そこへ、ピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた 医師・当麻鉄彦が第二外科医長として赴任する。 院内の旧態依然とした慣例に囚われず、 患者のことだけを考えて正確かつ鮮やかに処置を行う。 彼のひたむきな姿勢は周囲の反発を招く一方、 腐敗した病院に風穴を開け、 オペ担当のナース浪子も仕事への情熱を取り戻していく。 そんなある日、市長の大川が末期の肝硬変で搬送されてくる。 当麻は、大川を救済する唯一の手段だが 日本の法律ではまだ認められていない 脳死肝移植を施すことを決断する・・・ 出演者: 堤真一 ・・・当麻鉄彦 夏川結衣 ・・・中村浪子 オトーサン、 「堤真一がいい!」 こういうストレートな役だと真価を発揮しますね。 その他の出演者: 吉沢悠 ・・・青木隆三 中越典子 ・・・大川翔子 松重豊 ・・・実川剛 成宮寛貴 ・・・中村弘平 矢島健一 ・・・村上三郎 平田満 ・・・島田光治 余貴美子 ・・・武井静 生瀬勝久 ・・・野本六男 柄本明 ・・・大川松男 User Rating:6.5/10( 38 votes)IMDb User Rating:8.7/10( 1,720 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 ノミネートでなく、受賞しておかしくない出来です。 日本アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 堤真一 ・助演女優賞 夏川結衣 ・監督賞 成島出 ・脚本賞 User Reviews アンドレ・タカシさん 2012年1月16日 とても良かったです。 愚直なほどストレートに 医療従事者のあるべき姿を描いていると思います。 タイトルの「孤高」とは志の高さや維持という意味で、 決して難解な記号では無い。 でも、その実践は簡単ではない。 「医師であり続けることは、医師になるより何十倍も難しい」。 いや、友人が何人も浪人してましたから 医師になるのもけっこう難しいと思いますよ。 でも、志を持ち続けることは難しさの質が違うのだと思います。 それは、お頭の優劣ではなくその人の性格や人格の話ですね。 別れの涙を怒った顔でこらえる夏川結衣が強く響きました。 彼女に負けじと涙を我慢しながらの鑑賞でした。 負けました。 それにしても、中越典子とのお見合いを飄々と袖にするとわ。 あんな「孤高」は見習いたくない。 オトーサン、 「手術シーン、リアルで息を呑むね」 nabeさん 2014年1月19日 みんな襟を正そう いい映画である。 堤真一と夏川結衣の二人が、 純粋に医療に取り組む孤高の医師と 彼を慕う看護師役を見事に演じていて、とても清々しい。 彼らは恋愛関係に陥ることもなく、 最後まで師弟関係を維持しているので、 時々出てくる猥雑な人々との対極により さらにその好印象は強くなってくる。 クライマックスの生体肝移植のシーンは非常にリアルで、 執刀医の緊張感が観客に伝わってくるようだ。 原作と同じく、 もし成島監督が現代医療の問題を強く投げかけようと 意図したのならば、残念ながらそれには成功していない。 むしろ当麻医師の人間性の素晴らしさに焦点が当たっている。 その大きな原因のひとつに、 医者としての生命をかけてまで救おうとした大川市長を 演じている柄本明の個性が強すぎて、 同情される患者としてはぜんぜんミスマッチだということがある。 ここは、もう少し普通の役者にした方が、 生体肝移植の必要性がより観客に伝わってよかったと思う。 劇中で使われている都はるみの唄が最後まで耳について離れない。 選曲をした成島監督のセンスに脱帽だ。


柳生武芸帳 片目の十兵衛

オトーサン、 「片目の十兵衛とは味気ない題名だね」 「隻眼の剣豪十兵衛」に変えたら? 十兵衛は、眼帯を当てていますが、 これは創作のようです。 原題:柳生武芸帳 片目の十兵衛(1963) 監督:内出好吉 原作:五味康祐 脚本:高田宏治 Genre:Period Drama/Action 上映時間:89分 あらすじ: 柳生新陰流の秘伝と伝えられる柳生武芸帳が、 実は幕府転覆を企む諸大名の謀反連判状だったことが判明。 柳生家当主の但馬守は老中・土井大炊守から究明を受ける。 苦境に立つ柳生但馬守は 当時の生き証人里見忠義の蟄居先である宇都宮へ、 弟十兵衛を派遣したが、 一足遅く、忠義は何者かに殺されていた。 疑惑を抱きつつ江戸へ走る十兵衛を、 美濃守に指図された霞の多三郎、千四郎兄弟、 打倒柳生の執念に生きる山田浮月斎が迫った・・・ 出演者: 近衛十四郎・・・ 柳生十兵衛 松方弘樹・・・ 霞の千四郎 吉田義夫・・・ 山田浮月斎 沢村訥升・・・ 家光 オトーサン、 「松方弘樹が若いね、かわいいね」 その他の出演者: 北原しげみ・・・ 玉女 新井茂子・・・ 於季 山城新伍・・・ 星藤九郎 加賀邦男・・・ 庄田喜左衛門 菅貫太郎・・・ 梟兵衛 香川良介・・・ 柳生但馬守 北竜二・・・ 松平伊豆守 明石潮・・・ 土井大炊守 品川隆二・・・ 霞の多三郎 佐藤慶・・・ 稲葉美濃守 大橋史典・・・ 夢想権之助 長島隆一・・・ 水木右近 加藤浩・・・ 長野無楽斎 大前釣・・・ 宝蔵院胤舜 河村満和・・・ 薄田治兵衛 浅野光男・・・ 久坂伝兵衛 堀正夫・・・ 永井信濃守 佐藤洋・・・ 家臣 那須伸太朗・・・ 出淵平兵衛 島田兵庫・・・ 稲垣主水 山形勲・・・ 伊達政宗 User Rating:4.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 盛り上がりもなく、筋書も地味です。 User Reviews 呑気呆亭さん 2014年1月20日 逆手切り 近衛十四郎の息子の松方弘樹が このシリ-ズでは色々な役柄で出演しているのが 愛嬌ではある。 この作では千四郎に扮するのだが、その軽さに比べて 兄の多三郎を演じる品川隆二の本気さが 逆に気の毒になってしまう。 千四郎と柳生の娘とのエピソ-ドも どこか付けたりめいていて、 十兵衛が常に使う逆手切りの構えと共に 違和感を覚えてしまう。 オトーサン、 「シリーズを一気にみるひとがいるんだ」 紅蓮天国さん 2003年12月18日 シリーズ5作目。 相変わらずの武芸帳をめぐるドタバタ、 さすがに飽きてきた。 最大のクライマックスであるはずの 十兵衛VS夢想権之介もイマイチ。 シリーズを一気に観る という自分にムリがあったのだろうか。


十兵衛暗殺剣

オトーサン、 「そういえば、週刊新潮の連載読んだね」 ・柳生武芸帳 原作は、五味康祐でしょうが、 あまりに換骨脱胎したので、仮名を使ったようです。 原題:十兵衛暗殺剣(1964) 監督:倉田準二 原作:紙屋五平 脚本:高田宏治 Genre:Period Drama/ Action 上映時間:86分 あらすじ: 将軍家指南役をつとめる柳生新蔭流は、 独眼の剣豪柳生十兵衛三巌に受けつがれていた。 しかし幕屋大休も、新蔭流を受けつぎ、 柳生新蔭流に正面から挑戦した。 将軍家光は、大休を斬り、印可状を奪うように十兵衛に命じた。 血気にはやる十兵衛の門弟達は、大休の道場に斬りこんだが、 大休らの手で無惨にも斬って捨てられた。 大休の作謀で戦いの場所は竹生島に移った・・・ 出演者: 近衛十四郎・・・ 柳生十兵衛 大友柳太朗・・・ 幕屋大休 オトーサン、 「大友柳太朗、迫力がある!」 その他の出演者: 河原崎長一郎・・・ 城所早苗 宗方奈美・・・ 美鶴 岡田千代・・・ 篠 林真一郎・・・ 家光 内田朝雄・・・ 庄田喜左衛門 香川良介・・・ 柳生但馬守 北竜二・・・ 松平伊豆守 雲井三郎・・・ 長近江之介 神戸瓢介・・・ 田丸宗十郎 近江雄二郎・・・ 津軽伯典 国一太郎・・・ 箕作平三 高杉玄・・・ 朝妻の源 山本一郎・・・ 菅の木又 源八郎・・・ 与助 波多野博・・・ 後宝綱 小田部通麿・・・ 宮三蔵 User Rating:6.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 9 votes) Yahoo! オトーサン、 「時代劇の名作!」 User Reviews 紅蓮天国さん 2004年10月10日 ちゃんちゃんばらばら、サムライ時代劇。 数多の作品の中、語り継がれる伝説の名場面。 『椿三十郎』の三船VS仲代、 中村武蔵が魅せた『一乗寺の決斗』、 『座頭市物語』では市VS平手造酒・・・。 然して此の『十兵衛暗殺剣』、 近衛十四郎演ずる柳生十兵衛はシリーズ最強の敵、 大友柳太郎と刃を交える。 侍の魂が刀であるならば、 剣を交わすことは、魂の鍔迫り合い。 其の決闘に心震わせよ。 我が国に於いて古来より流れる因習、果たし合い。 ニッポンのスーペル・クラシコだ。 オトーサン、 「竹生島での決闘シーン、いいね」 呑気呆亭さん 2014年1月20日 大休・美鶴・篠 さすがにこの映画の設定では 「原作:五味康祐」とするには無理と思ったのであろう、 原作は紙屋五平ということになっている。 この人のことは知らないが、 どうも架空の作者名なのではないかと思われる。 それはさておき、このシリ-ズでは最後の作品となったが、 これが一番の傑作であろう。 何よりも敵役の幕屋大休を演じた大友柳太郎の柄が良い。 新影流正統を名のる幕屋大休の強さは圧倒的で、 小太刀をもって立ち向かう大休の剣に太刀を折られたりして さすがの十兵衛もタジタジで、 琵琶湖・竹生島での湖賊と大休の連合軍との決闘では、 その無策故に率いた門人たちを皆殺しにされ、 散々な目にあいながら漸く大休を討ち取り 柳生の名を守ることが出来たのだった。 これ以前のシリ-ズでは女優さんたちの扱い方が噴飯物であったが、 この作品の湖賊の頭領の娘・美鶴を演じた宗方奈美は いかにも野性的な魅力に満ちていたし、 十兵衛を助ける村の女を演じた岡田千代もまた、 その目の光で男たちの凄まじい殺戮戦の直中にあって 存在感を放っていたのだった。


婚期

オトーサン、 「昔は、おおらかというか」 男性が、「嫁に行かないのか」 「子供を産まない方が問題だ」とか、 なんて言っても、問題視されませんでした。 1961年上映のこの映画、 その種の発言がボンボン飛び出します。 それと、婆やへの物言い、 聞くに堪えないものがありました。 何しろ、半世紀も前ですからねぇ・・・ 原題:婚期(1961) 監督:吉村公三郎 脚本:水木洋子 Genre:Comedy/Drama 上映時間:98分 あらすじ: 波子と鳩子は、兄・卓夫の家にいる。 兄嫁の静を快く思っていなかったので、 いたづらで手紙を出す。 ・兄に愛人がいて、しかも子供までいる あやしげな電話もかけるが、まったく相手にされない。 波子は静の紹介でお見合いをするが、 相手が禿げの歯科医師だったため激怒し、 鳩子と家を出ると言い出す。 また静も、卓夫をガス中毒で殺そうとしたと疑われ、 家を出ることにする・・・ 出演者: 京マチ子 ・・・唐沢静 若尾文子 ・・・唐沢波子 野添ひとみ・・・ 唐沢鳩子 船越英二 ・・・唐沢卓夫 北林谷栄 ・・・婆や オトーサン、 「この頃の若尾文子は輝きがあるね」 その他の出演者: 弓恵子 ・・・蓮子 三木裕子 ・・・雪川マリ 藤間紫 ・・・民江 北林谷栄 ・・・婆や 高峰三枝子 ・・・唐沢冴子 片山明彦 ・・・村田 六本木真 ・・・唐沢典二郎 杉田康 ・・・支配人 田中三津子 ・・・雛子 平井岐代子 ・・・芳乃 倉田マユミ ・・・玉枝 中條静夫 ・・・大薮 市田ひろみ ・・・そよ子 早川雄三 ・・・警官 酒井三郎 ・・・屑屋 夏木章 ・・・怪しい男 清川玉枝 (女優) ・・・宮尾リウ User Rating:7.7/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.5/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews moc***** さん 2014年12月15日 面白かった 1961年の作品なのに、 あまり古さを感じない作品だった。 女優さんたちは綺麗な人ばかりだし、 船越英二は男前だし、 ファッションもメイクもインテリアも車も 一回り、二回りして逆に新しい。 全部オシャレでかっこよかった。 内容もよかった。 時代は違っても、流行は変わっても、 女性の中身はあんまりかわらないんだなーと思った。 共感するところが沢山あったなー。 もっとドタバタしてたらエンタメ作品になったかな。 あんまり激しくなくて、 のんびり見たいなら満点な作品です。 オトーサン、 「女性陣の会話が弾んでいる」 青観さん 2009年7月28日 これは面白い。 女同士の言いたい放題ぶり、 それぞれの言い分、言い訳、 そのやりとりを面白く見られるのは これは何と言っても女優陣の顔ぶれの豪華さと上手さ、 京マチ子が常にめそめそしている脇で 活き活きとしている姉妹、若尾文子と野添ひとみ。 野添ひとみは相変わらずまんまだし、 若尾文子に至ってはここでもまた なかなか見れない眼鏡姿でこれまた可愛い。 そんな若尾文子のお見合いシーンの後の会話がとにかく笑える。 毛がないからってそれに対する船越英二の発する台詞が これまた笑える。 船越英二、この俳優のカメレオン俳優ぶり、 喜劇役者としての面白さ、笑わそうとしてないのに、 笑えるところがこの俳優の凄さである。 京マチ子との喧嘩も面白い。 そして、みんながみんな自分勝手な中で、 ただ一人普通にしている高峰三枝子、 そんな高峰三枝子と京マチ子の二人、 映画とテレビシリーズで それぞれ「犬神家の一族」の松子夫人を演じている この二人が同じ空間にいるというその凄さ、 「犬神家の一族」の大ファンとしてはとても嬉しい顔合わせ、 そういう楽しみもこの映画にはある。 そうそう、忘れちゃならない女性達と言えば 北林谷栄の存在も忘れてはならない。 女優陣の演技、会話、女と女の 男には理解出来ないような戦いなど見所十分! 宮川一夫という日本映画史上最高の名カメラマンによる 美しい映像も一役買っている。 あれだけ喧嘩していて仲の悪い二人、京マチ子と船越英二が ラスト、仲良く手を取り合ってのシーンも この二人、喧嘩してばかりいても本当は仲が良く、 喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったもんで、なるほどね。 この映画は正にそれを証明して見せてくれている。


わが母の記

オトーサン、 「思い出すなぁ」 土蔵の2階で、暮らしていたこと、 大家族での伊豆への旅行、 祖母の思い出と強く結びついています。 原作者の井上靖は、1907年- 1991年のひとですから、 同じ時代の空気を吸っていたことになります。 原題:わが母の記(2011) 監督脚本:原田眞人 原作:井上靖 Genre:Drama 上映時間:118分 あらすじ: 小説家の伊上洪作は、 幼少期に兄妹の中でひとりだけ両親と離れて育てられたことから、 母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた。 父が亡くなり、残された母の暮らしが問題となり、 長男である伊上は、妻と琴子ら3人の娘たち、そして妹たちに支えられ、 ずっと距離をおいてきた母・八重と向き合うことになる。 老いて次第に失われてゆく母の記憶。 その中で唯一消されることのなかった、真実。 初めて母の口からこぼれ落ちる、伝えられなかった想いが、 50年の時を超え、母と子をつないでゆく・・・ 出演者: 役所広司・・・ 伊上洪作 樹木希林・・・ 八重 宮崎あおい・・・ 琴子 オトーサン、 「やはり、樹木希林がいい」 その他の出演者: 南果歩・・・ 桑子 キムラ緑子・・・ 志賀子 ミムラ・・・ 郁子 赤間麻里子・・・ 赤津 菊池亜希子・・・ 紀子 三浦貴大・・・ 瀬川 真野恵里菜・・・ 貞代 三國連太郎・・・ 隼人 User Rating:7.0/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 844 votes) Yahoo! オトーサン、 「118分は長すぎたね」 編集にもう一工夫し、90分程度に収めれば、 秀作となったでしょう。 日本アカデミー賞受賞 ・主演女優賞 樹木希林 同ノミネート 作品賞 ・主演男優賞 役所広司 ・助演女優賞 宮崎あおい ・監督賞 原田眞人 ・脚本賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews ESPERANZAさん 2012年5月14日 樹木希林の演技が素晴らしい 昭和の時代の家族を描いたものだが、 映画の善し悪しは見る側によってずいぶん変わると思う。 映画は特別大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と進んでいく。 その日常の会話の中に、家族のそれぞれの思いが込められていて、 ちょっと聞き逃すとわからなくなってしまう。 それでも物語は進んでいき、映画自体にはついて行けても、 微妙な感情がつかみにくくなってしまうのだ。 したがって、映画は見る側の年代や 家族や最愛の人を失った経験があるかないかで大きく変わりそう。 しかも見ている側は映画と自分の体験を重ねてしまいがちだ。 ま、いろいろ言っても樹木希林の演技が素晴らしいのは 誰しも思うところであり、 洪作が子どもの頃書いた作文をそらんじる所では涙がとまらない。 ところでこの映画、見ているうちちょっとだけ 「東京物語」を思い出してしまった。 オトーサン、 「ふーん、会ったことあるんだ」 黒美君彦さん 2012年10月8日 「小さな新しい海峡」 晩年の井上靖に二度ほど話を聞いたことがある。 文豪と称せられながら何処か飄々とした横顔は、 何かを超越したような居住まいだった。 そんな彼の母に対するわだかまり。 「母に捨てられた」と思い込む孤独感が、 主人公の創作の源泉だったのだろうか。 『しろばんば』の物語はすっかり記憶の涯に薄れてしまったが、 今一度井上文学に触れてみようかと思った。 映画はどこか郷愁を感じさせる。 まだ父権が存在していた時代。 女たちは愚痴をこぼしながら老いた母(祖母)を介護する。 現代の私たちが抱える高齢者介護問題を重ねて観るのは酷な気がする。 そもそも認知症の老人介護を主題にした作品ではない。 もちろんそれが大きな柱になっているのは確かだが、 現在の穏やかな家族が歳月とともに どれだけ内外の嵐に晒されて来たかが透けて見えるのが秀逸だ。 琴子(宮崎あおい)からすると曽祖父の愛人に育てられた父親。 大作家となっても拭いきれない母親への不信。 いくつもの感情の糸がもつれ、 しかし古い感情の糸は一本また一本と切れていく。 そうすることによってしか時間をやり過ごせないとでもいうように。 「小さな新しい海峡」を井上靖は発見できたのだろうか…。 決して傑作とまではいかないが、じわじわと染みてくる作品だ。 エンターテインメントに長けていると思っていた 原田監督の意外な?一面を見た気がした。


ダークナイト ライジング

オトーサン、 「ノーラン三部作か」 ・バットマン ビギンズ (2005年) ・ダークナイト (2008年) ・ダークナイト ライジング (2012年) でも、まだまだあるのです。 ティム・バートンとジョエル・シュマッカーのシリーズで、 ・バットマン (1989年) ・バットマン リターンズ (1992年) ・バットマン フォーエヴァー (1995年) ・バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲 (1997年) 原題:The Dark Knight Rises(2012) 監督:Christopher Nolan 原作:Christopher Nolan/ David S. Goyer Bob Kane(characters) 脚本:Jonathan Nolan/ Christopher Nolan/ Genre:Action Country: USA / UK Language: English 上映時間:165分 あらすじ: バットマンは、ゴッサム・シティから姿を消す。 地方検事ハービー・デントの罪を一身に被ってのことだ。 それから8年、 ゴードン市警本部長は真実を心におさめ、 街の平和のために尽力していた。 だが、ゴッサム・シティの平穏は、 テロリスト・ベインの登場で一変してしまう。 街は次々と破壊され、無法地帯と化していく。 人々の心が恐怖と絶望に支配される中、 ついにブルース・ウェインは自らの封印を解き、 再びケープとマスクを身にまとう・・・ 出演者: Christian Bale ・・・ Bruce Wayne/Batman(ブルース・ウェイン/バットマン) Gary Oldman ・・・ James Gordon(ジェームズ・ゴードン) Tom Hardy ・・・ Bane(ベイン) オトーサン、 「ゲイリーオールドマンは、上手だね」 その他の出演者: Michael Caine ・・・ Alfred Pennyworth Morgan Freeman ・・・ Lucius Fox Anne Hathaway ・・・ Selina Kyle/Catwoman Joseph Gordon-Levitt ・・・ John Blake Nestor Carbonell ・・・ Mayor Anthony Garcia arion Cotillard ・・・ Miranda Tate/Talia al Ghul Joey King ・・・ Young Talia al Ghul Juno Temple ・・・ Jen Liam Neeson ・・・ Ra's al Ghul Josh Pence ・・・ a young Ra's al Ghul Cillian Murphy ・・・ Jonathan Crane/Scarecrow Daniel Sunjata ・・・ Captain Jones Ben Mendelsohn ・・・ John Daggett Burn Gorman ・・・ Phillip Stryver Alon Aboutboul ・・・ Dr. Leonid Pavel Matthew Modine ・・・ Peter Foley Tom Conti ・・・ Prisoner Josh Stewart ・・・ Barsad Christopher Judge ・・・ Stalker John Nolan ・・・ Douglas Fredericks Brett Cullen ・・・ Congressman Gilly India Wadsworth ・・・s Warlord's Daughter User Rating:8.6/10( 876,324 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 3628 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 熱狂的なフアンがいるのでしょう。 英国アカデミー賞ノミネート ・特殊視覚効果賞 User Reviews Akshit Markanさん India 2012年7月18日 伝説の三部作への満足すべき結末! この10年で、最も待たれた映画。 早くみたくて仕方がなかったが、 友人が何かのコンテストで勝って いちはやくみることができた。 ストーリーもいいし、 ノーラン監督流のひねりもたくさんある。 トム・ハーディは、ベイン役で、すごいせりふを吐く。 だが、声がわざとらしい。 だが、キャラはうまく演じていた。 全力を出していた。 三部作ではじめてだが、 バットマンは、最強ではない。 だが、これによって、クリスチャン・ベイルは、 マスクなしでも、演技力を魅せることができた。 ベテラン勢では、ゲイリー・オールドマン, モーガン・フリーマン そして、マイケル・ケインがいともたやすく見事な仕事をしていた。 だが、びっくりしたのは、ジョセフ・ゴードン=レヴィットだ。 警官役だったが、見事な演技を見せてくれた。 特殊効果、音楽、アクションは、この世のものとは思えない。 ノーランは、大金を遣い、魅せ場をつくった。 本作は、前の映画ときちんと結びつけてあって、 見事な結末を迎える。 だが、個人的に言えば、第1作が好きだ。 だが、これもさほど劣ってはいない。 最後に、クリストファー・ノーランにお礼を言いたい。 誰も考えつかなかったバットマンをつくりだして、 伝説の三部作を完成させた。 オトーサン、 「同感、あまり成功していない」 クリモフさん 2013年5月7日 前作が例外か ノーラン・バットマンの完結編。 リアリズムででアメコミヒーローを描くという手法は、 アメコミ映画に結構な影響を与えているようでありますが、 成功しているのかという疑問はやはり尽きません。 そうなると前作のように、コミック調のキャラを活かしつつ、 シリアスでエンタメしているのは例外で、 そもそもリアルさはやはり不可欠な要素ではないような気もします。 二時間四十分のうちほとんどバットマンが出てこないのは、 どうしたものか。 まさに穴がありまくりの穴のエピソード、警察の生き埋め などはシリアスにしようとして逆に荒唐無稽になってしまう始末。 緊張感のないキャットウーマン(ミスキャスト)や、 小物感漂うベイン、黒幕も「なんだかなぁ」という感じ。 現代アメリカへの隠喩以前に冗長で窮屈な作品で 深読みする気にはなれませんでした。 カッコいいアクションもあるにはあるので、 退屈とは言い切れませんが、 ファン以外から見れば佳作に届くかどうか、というところか。 落ちも取って付けられた感がなぁ。


ジュリアス・シーザー

オトーサン、 「ブルータス、お前もか」 ブルータスらに殺害されるときに、 シーザーが吐いた有名なせりふですが、 このシーン、呆気なく終わってしまいました。 むしろ、アントニオの名演説の後、 激高した市民らのシーンのほうが、迫力があります。 「さあ、燃えさしを持ってこい、おい!  松明を持ってこい!  ブルータスの家だ、カシアスの家だ、 ぜんぶ焼いちまえ!」 原題:Julius Caesar (1953) 監督:Joseph L. Mankiewicz 原作・脚本:William Shakespeare Genre: Drama/History Color: Black and White 上映時間:120分 あらすじ: 紀元前44年、シーザーがローマに凱旋。 妬みからシーザー打倒を図るカシアスが 中間派の高潔なブルータスを抱き込む。 その前日、ブルータスの妻ポーシャは、 物思いに沈む夫が気がかりであり、 シーザーの妻カルプルニアは、不吉な夢をみる。 当日、シーザーは、制止をふりきって元老院へ。 ブルータスらに殺害されるが、 シーザーに忠誠を誓う陸軍隊長アントニーが その死を悼んで雄弁をふるう。 熱狂した市民らは、謀反者らに襲いかかる・・・ 出演者: Marlon Brando ・・・ Mark Antony(アントニー) James Mason ・・・ Brutus(ブルータス) Louis Calhern ・・・ Julius Caesar(ジュリアス・シーザー) John Gielgud ・・・ Cassius(カシアス) Greer Garson ・・・ Calpurnia(カルプルニア) Deborah Kerr ・・・ Portia(ポーシャ) オトーサン、 「やはり、マーロン・ブランドは、別格だね」 晩年は、激ぶとりですが、若い頃は細身の 美男子です。 その他の出演者: Edmond O'Brien ・・・ Casca George Macready ・・・ Marullus Michael Pate ・・・ Flavius Richard Hale ・・・ Soothsayer Alan Napier ・・・ Cicero John Hoyt ・・・ Decius Brutus Tom Powers ・・・ Metellus Cimber William Cottrell ・・・ Cinna Jack Raine ・・・ Trebonius Ian Wolfe ・・・ Ligarius Morgan Farley ・・・ Artemidorus William Phipps ・・・ Servant to Antony Douglass Watson ・・・ Octavius Caesar Douglass Dumbrille・・・ Lepidus Rhys Williams ・・・ Lucilius Michael Ansara ・・・ Pindarus Dayton Lummis ・・・ Messala Edmund Purdom ・・・ Strato Paul Guilfoyle ・・・ Citizen of Rome John Doucette ・・・ Citizen of Rome Lawrence Dobkin ・・・ Citizen of Rome Jo Gilbert ・・・ Citizen of Rome John Hardy ・・・ Lucius Chet Stratton ・・・ Servant to Caesar Lumsden Hare ・・・ Publius Preston Hanson ・・・ Claudius Victor Perry ・・・ Popilius Lena Michael Tolan ・・・ Officer to Octavius John Lupton ・・・ Varro Joseph Waring ・・・ Clitus John Parrish ・・・ Titinius Stephen Roberts・・・ Dardanius User Rating:7.4/10 ( 6,637 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台だね」 モノクロなので、若いひとは減点したのでしょう。 シェイクスピアの大時代的なせりふは長いので、 字幕に目が追いつけませんでした。 吹き替え版をつくってほしいもの。 アカデミー賞受賞 ・美術監督・装置賞(白黒) 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 マーロン・ブランド ・撮影賞(白黒) ・劇・喜劇映画音楽賞 User Reviews Albert Sanchez Morenoさん 1999年5月18日 すばらしい映画 これは、ハリウッドの大手製作会社M-G-Mが、 素敵なシェイクスピア映画をつくれるというお手本だ。 配役もよく練られており、依然として チケット売り場にその名を留めている。 ハリウッドの5人の名優- マーロン・ブランド、 ジェームズ・メイソン、デボラ・カー、 グリア・ガーソン そして、エドモンド・オブライエンが、出演している。 脇役も見事な演技を見せている。 主役のブルータスを演じるジェームズ・メイソンは、すばらしい。 (もっとも、マーロン・ブランドの名が一番に出ているが) 気がとがめる役で、抑制された演技をみせている。 まさに、ブルータスかくありたしに見える。 マーロン・ブランドは、かくての名優を思い出させてくれる。 彼は、意図的にシェイクスピアから離れているが、 その演技には、目をみはるものがある。 せりふも、全部聞きとれる。 この映画は、偉大なるジョン・ギールグッドが はじめて得た映画の役だった。 彼の名演技を不滅のものとしている。 観客は、彼が高名なシェイクスピア役者だと納得できるだろう。 彼が演じるカシアスは、嫉妬心に満ちて 終始、沸騰しているようにみえる。 ルイス・カルハーンは、 他の映画では、大仰な悪漢を演じてきたが、 やや冷淡だが無防備なジュリアス・シーザーを演じている。 撮影は、控え目だが、すばらしい。 音楽もそうだ。 ジョセフ・L・マンキウィッツ監督は、 小道具やハリウッドの安直なスタントに頼らず、 シェイクスピア劇を映画化した。 脚色は、実に劇に忠実だった。 オトーサン、 「アーネスト・ボーグナイン、出ていたかなぁ?」 vadimさん 2010年11月25日 シェイクスピアの歴史モノ! シェイクスピアの歴史劇が原作です。 ご存知シーザーが、ブルータスらに殺されちゃって、 その後のブルータスやアントニーの行方を描いています。 当時のローマの政治家たちや、 大衆の様々な様子がわかって本当に面白いです。 アントニー役のマーロン・ブランドーは、 ちょうど「欲望という名の電車」で、 世界に躍り出た頃です。 だが、やはり、シェイクスピアは英語劇。 その真骨頂は、 イギリス人俳優のジェームズ・メイスンや ジョン・ギールグッドの台詞や発音が 迫力、説得力、演劇力にあります。 マーロンは、見た目が若きローマの戦士にぴったりですが、 やはり台詞は、イギリス人俳優には、 ちょっと顔負けてしまいましたが、 まぁ、よく頑張っていると思います。 シェイクスピアの人間ドラマの盛り上げ、 メイスンらの台詞、 またデボラ・カー、クリア・ガースン、 ルイス・カルハーンの名演が光っています。 群衆のひとりとして、 アーネスト・ボーグナインが顔をみせています。


戦火の馬

オトーサン、 「戦争シーン、手慣れたもんだね」 戦争シーンの傑作といえば、「プライベート・ライアン」 アカデミー賞受賞作をつくったのが、スピルバーグ。 その当人が手掛けているのですから、 巧いのは、当たり前か。 原題:War Horse(2011) 監督:Steven Spielberg 原作:Michael Morpurgo/ Nick Stafford(舞台) 脚本:Lee Hall/ Richard Curtis Genre:Drama / War Country: USA Language: English/ German 上映時間:146分 あらすじ: 第一次大戦前夜のイギリス。 小さな牧場で一頭の仔馬が誕生する。 仔馬は貧しい農夫テッドによって競り落とされ、 少年アルバートの家にやってくる。 母親のローズは、猛反対する。 「借金して得体の知れない馬を買うなんて」 だが、アルバートの愛情を一身に受けて、 ジョーイと名づけられた仔馬は、 賢く気高い名馬へと成長していく。 だが、戦争が始まると、アルバートが知らないうちに イギリス軍へ売られてしまう。 やがて、ニコルズ大尉の軍馬として フランスの前線へと送られ、ドイツ軍との決戦の時を迎える。 過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しなら、 やがてジョーイは彼らの希望となり、“奇跡の馬”と呼ばれる。 出演者: Jeremy Irvine ・・・ Albert Narracott(アルバート) Peter Mullan ・・・ Ted Narracott(テッド) Emily Watson ・・・ Rose Narracott(ローズ) Tom Hiddleston ・・・ Captain James Nicholls(ニコルズ大尉) オトーサン、 「主役は、馬だね」 よほどよく訓練した馬でしょう。 戦場シーンでの馬の動き、見事でした。 その他の出演者: Niels Arestrup ・・・ Grandfather David Thewlis ・・・ Lyons Benedict Cumberbatch ・・・ Major Jamie Stewart Celine Buckens ・・・ Emilie Toby Kebbell ・・・ Colin, the South Shields soldier Patrick Kennedy ・・・ Lieutenant Charlie Waverly Leonard Carow ・・・ Private Michael Schroder David Kross ・・・ Private Gunther Schroder Matt Milne ・・・ Andrew Easton Robert Emms ・・・ David Lyons Eddie Marsan ・・・ Sergeant Fry Nicolas Bro ・・・ Private Friedrich Henglemann Rainer Bock ・・・ Brandt Hinnerk Schonemann ・・・ Peter, German soldier in No Man's Land Geoff Bell ・・・ Sergeant Sam Perkins Liam Cunningham ・・・ Army Doctor Gerard McSorley ・・・ Market Auctioneer Tony Pitts ・・・ Sergeant Martin Pip Torrens ・・・ Major Tompkins Philippe Nahon ・・・ French Auctioneer Julian Wadham ・・・ British Captain in Trench David Dencik ・・・ German Base Camp Officer Edward Bennett ・・・ Cavalry Recruiting Officer Johnny Harris ・・・ Infantry Recruiting Officer Tam Dean Burn ・・・ British Medic in Trench Maximilian Bruckner ・・・ German Artillery Officer User Rating:7.2/10 ( 96,302 votes)IMDb User Rating:7.8/10( 1,258 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ているけど・・・」 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・撮影賞 ・作曲賞 ・美術賞 ・音響賞(編集) ・音響賞(調整) ゴールデン・グローブノミネート ・作品賞(ドラマ) ・音楽賞 User Reviews zenjunkieさん United Kingdom 2012年1月19日 本当に、お見事 ! 好きになれないなと思って、見に行った。 だが、2時間15分、ほんとうに魅惑された。 この素晴らしい映画を嫌いというコメントが 分からない。 映画体験をしたかったら、 この映画はすべてを満たしている。 ストーリーが本当にいい。 ビジュアルは、大したもんだ。 アホなCGIなどない。 不必要な暴力もない。 暴力シーンは、見事に振付されている。 時々胸が痛いほど、リアルだ。 センセーショナルではない。 ストーリーや予告編については語るまい。 これだけは言っておこう。 女性よ、ハンカチをもて! 男性よ、ハンカチで見過ごすなかれ。 多くのいいアクションがあり、 ストーリーは、すばらしい。 ありきたりの考えなしの娯楽大作を見たかったら、 他へ行け。 名画を見たかったら、.これを見よ。 後悔しないだろう。 オトーサン、 「前田さん、アメリカ人に苦言を呈す」 前田有一さん 2012年2月28日 アメリカ人が心安らぐメッセージ 映画「戦火の馬」は、構想から撮影開始まで わずか7ヶ月で行われたスピード企画である。 一つの企画が2年や3年泳いでいるのも珍しくない ハリウッドにおいては、この速度は異例ともいえる。 そしてその中身を見てみると、 監督のスティーブン・スピルバーグが映画化を それ程急いだのもよく理解できる、 極めて今のアメリカ映画の流行に即した作品である。 (略 あらすじ紹介) 「戦火の馬」は、普通に見れば、 何の変哲もないお馬さんの感動映画である。 イギリスのダートムーアで撮影された雄大な自然、疾走する馬体、 そんなネイチャーな映像美とは対照的なリアルな戦争シーン。 どれをとっても平均以上の出来栄えだが、 しかし群を抜いて心に残る要素があるとも言えないのが泣き所。 ただこれが、2012年のアカデミー作品賞ノミネートと言われれば、 なるほど今年の話題作となる理由も理解できる。 第1次大戦の激戦区を、敵味方様々な陣地を1頭の軍馬が旅する この物語は、堂々たる戦争映画である。 しかしそこには、なぜこんな戦争が起きたのか、 だれに責任があるのかは一切描かれない。 ただただ巨大な時代の波に翻弄される、 1人の人間としての、各国の兵士たちが描かれるのみである。 主人公である軍馬のジョーイの目から戦争を描くことで、 イギリス人もドイツ人も、分け隔てなく1人の人間として登場する。 どこそこの軍の兵士という属性を取っ払ってみれば、 そうした人々は、1人の父親であり、息子であり、 あるいは農夫であったりする。 兵士である彼らでさえも、 単に戦争という波に翻弄された無垢なる一般人という姿になる。 彼らが殺し合うなんて異常事態には、 どこかに原因があるはずだが、 そうした生臭い疑問はとりあえず置いておく。 そんな今のアメリカの空気に、 本企画はぴったりと合致しているというわけである。 戦争は辛い、こわい、とにかく嫌なもの──。 ほんの少し前までのアメリカ映画には、 我々アメリカ人が世界で嫌われているのは、 戦争をあちこちで起こしているからだという 曲がりなりにも反省の視点があったのだが、 今年のアカデミー賞にそうした視点の作品はない。 本作も含め、戦争では誰もが被害者になっちゃうんだよと言っている。 そんな結論に至ることで、 自分たちのガラスのプライドを保っているかのようでもある。 それがたとえ第一次世界大戦だろうがイラク戦争だろうが関係ない。 彼らアメリカ国民にとっては、いろいろ検証はしたが 結局は喧嘩両成敗、俺たちだけが悪いわけじゃないよね── という結論こそが心安らぐ唯一のものなのだろう


ビルマの竪琴

オトーサン、 「ビルマは、国名が変わってミャンマーになったね」 でも、叔父さんは、依然として"ビルマおじさん"です。 ビルマから引き揚げてきて、麻雀牌をみせてくれました。 捕虜収容所で、自作したとか。 原題:ビルマの竪琴(1985) 監督:市川崑 原作:竹山道雄 脚本: 和田夏十 Genre:Drama/War 上映時間:133分 あらすじ: 1945年夏、ビルマ。 日本軍は撤退をはじめ、タイ国へ。 その最中、音楽好きの井上小隊長が 率いる部隊は、水島上等兵の弾く竪琴に合わせ 埴生の宿などを合唱していた。 やがて終戦を知った彼らは投降し、 ムドンの捕虜収容所に護送されることになる。 水島が選ばれ、三角山で抵抗を続ける 守備隊に降伏を勧めるため説得に向かう。 だが失敗し、行方不明になる・・・ 出演者: 石坂浩二 ・・・井上隊長 中井貴一 ・・・水島上等兵 菅原文太・・・ 三角山守備隊隊長 オトーサン、 「菅原文太さんのおかげか」 先日亡くなられたので、放映されたのです。 その他の出演者: 川谷拓三 ・・・伊東軍曹 渡辺篤史 ・・・小林上等兵 小林稔侍 ・・・岡田上等兵 井上博一 ・・・馬場一等兵 浜村純 ・・・村落の村長 常田富士男 ・・・物売りの爺さん 北林谷栄 ・・・物売りの婆さん 佐藤正文 ・・・鈴木上等兵 茂木繁 ・・・阿部一等兵 保木本竜也 ・・・村上一等兵 川崎博司 ・・・渡辺一等兵 山口眞司 ・・・高井一等兵 永妻晃 ・・・丸山一等兵 清末裕之 ・・・中村一等兵 井上浩 ・・・山本一等兵 User Rating:6.4/10( 43 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 628 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名画だね」 User Reviews 黒美君彦さん 2013年2月17日 弔いの風景 30年近い歳月を経てセルフリメイクした作品。 市川崑監督は、前作で冒頭とラストに示した 「ビルマの土はあかい/岩もまたあかい」という “色彩”をリメイク作品で表現したかったのだという。 政情不安の折、ビルマでのロケはかなわなかったが、 隣国タイで行ったロケによって、 東南アジアの空気はよく表現されている。 「弔い」という人間的な終(つい)の儀式すら 存在しなかった戦争末期の現実を、 水島上等兵を核にしたファンタジーで 描きだそうとした作品だといえる。 85年当時の“大作”ではあるのだが、 和田夏十の脚本を忠実に再現した この作品は、意外に悪くない、と思った。 中井貴一、石坂浩二もそれぞれ好演している。 オトーサン、 「戦争のさなかに竪琴を弾く」 ESPERANZAさん 2011年3月10日 ビルマの土は赤い、岩もまた赤い 国語の教科書で「ビルマの竪琴」という小説を知り、 ラジオドラマを聴き、原作を読んだ。 そしてこの映画の公開時に映画館で見た。 その後、安井昌二が水島上等兵を演じるオリジナルのビデオを見た。 そして再び中井貴一出演のリメイク映画のDVDを鑑賞した。 もうほとんどの筋は覚えている。 何せオリジナルとリメイクは ほとんど何から何まで同じだからだ。 監督が同じ市川監督で脚本も同じ、違いはモノクロかカラーである。 このように、監督が自身でリメイクした映画と言えば、 私の敬愛するフランク・キャプラの「一日だけの淑女」がある。 しかしその映画は「ポケット一杯の幸福」と題名を変えて、 内容も付け加えてリメイクされた。 ところが「ビルマの竪琴」ではほとんど付け加えがない。 強いて言えば、「小町」という聾唖の子どもと 物売りの婆さんの旦那が登場することくらいだ。 それなのに、上映時間はオリジナルよりも長くなっている。 今回較べてみて、リメイクではシーンのひとつひとつが より丁寧に描かれて長くなっていると思った。 DVDの特典の中に、 市川監督がなぜリメイクしたかが対談で語られている。 「ビルマの土は赤い、岩もまた赤い」に代表するように その色をカラーで表したかったと言っている。 その結果ビルマ僧の袈裟のオレンジ色、 ルビーの赤、インコの緑などがはっきりとわかる。 しかしまた、映像が鮮明にきれいになることで、 戦争から長い年月を経たもののように見えるマイナスもある。 この映画はカラーを出したいという監督の意向も合ったとは思うが、 私の勝手な推測として思ったのは、 脚本家でともに映画の道を二人三脚で歩んだ 最愛の妻への鎮魂歌であったと思う。 恥ずかしながら、和田夏十という脚本家が 市川監督の奥さんだったということは、 DVDを見るまで知らなかった。 亡くなられてからすでに28年、痛恨の極みである。 蛇足ながら、物売りの婆さんはオリジナルと同じ北林谷栄、 30年の違い何という円熟。 さらに、軍曹を演じた浜村純が村長役で出演している。 おっともう一つ蛇足、オリジナルは「ビルマの竪琴」だが リメイクは「タイの竪琴」(ロケの場所)


ステイ・フレンズ

オトーサン、 「そうなんだ」 離婚原因のうち、女性の半数以上、 男性の6割以上が性格の不一致をあげているとか。 そのほか、夫の浮気や妻の浮気、 経済問題、嫁姑問題、子供・出産をめぐって 暴力・DVなど・・・ 原題:Friends with Benefits (2011) 監督:Will Gluck 原作:Keith Merryman/ David A. Newman/ Will Gluck 脚本:Harley Peyton/ Keith Merryman/ David A. Newman Genre:Comedy / Romance 上映時間:109分 あらすじ: LAで活躍していた敏腕アート・ディレクター、ディランは、 NYでヘッドハンティングの仕事をしている ジェイミーの仲介で転職を決意、NYに移り住む。 意気投合した2人はすぐに仲の良い友だちに。 ちょうど2人とも失恋したばかりで、 面倒くさい恋愛にウンザリの時期。 それでも体のほうは刺激を求めてしまい、 セックスへの欲求は抑えられない。 そんな悩みを打ち明けたジェイミーに、 セックスはスポーツと一緒、テニスを楽しむように 2人でセックスを楽しもうと提案するディラン。 それは2人にとって、面倒くさい恋愛感情抜きで、 したいときだけする理想的でお得な友だち関係に思われたが・・・ 出演者: Justin Timberlake ・・・ Dylan Harper(ディラン) Mila Kunis ・・・ Jamie Rellis(ジェイミー) Woody Harrelson ・・・ Tommy Bollinger(トミー) オトーサン、 「ウディ・ハレルソンがいいね」 アメリカでは、ゲイが公認されている。 そんな文化があるので、ゲイの役を陽気に演じています。 その他の出演者: Jenna Elfman ・・・ Annie Harper Patricia Clarkson ・・・ Lorna Richard Jenkins ・・・Mr. Harper Nolan Gould ・・・ Sammy Bryan Greenberg ・・・ Parker Emma Stone ・・・ Kayla Andy Samberg ・・・ Quincy Masi Oka ・・・ Darin Arturo Morena Shaun White ・・・ himself User Rating:6.6/10 ( 210,935 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 533 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Philさん United States 2011年6月30日 ロマンティック・コメディ 上映の1ケ月前に、女友達と試写会でみた。 正直言って、ごくふつうのティック・コメディと思っていた。 驚いたことに、それ以上のものだった。 ティンバーレイクは、ロスのアート・ディレクター。 ヘッドハンターのクニスによってスカウトされて、 ニューヨークへ。 2人の相性は抜群だった。 面白いのは、ロマンティック・コメディでは、 ありきたりのシーンが多いのに、 時々、愉快なのだ。 筋書がリアルなのだ。 ティンバーレイクも、クニスも、愛すべきひとで、 実に面白い。 ウディ・ハレルソンは、この若い2人の助演役。 ハレルソンは、スポーツ誌の陽気な編集者。 セックスに通じていて、 ティンバーレイクに、性生活の智慧をさずける。 この映画、実に楽しめる。 劇場でみるのはどうかなと思うなら、 レンタルリストで、必見とすべし。 オトーサン、 「服部さんは、古風だね」 服部弘一郎さん 2011年9月8日 セックスしている男女間に友情は成り立つのだろうか? 『恋人たちの予感』の2010年代バージョン。 『ソーシャル・ネットワーク』で ナップスターの創始者ショーン・パーカーを演じた ジャスティン・ティンバーレイクと 『ブラック・スワン』でナタリー・ポートマンのライバル役を演じた ミラ・クニス主演のラブコメディ。 恋愛映画は始まった瞬間に 「この人とこの人がくっつく」とわかるので、 あとは「くっつく」までの過程をどうやって回り道させるかが 作り手の腕の見せ所になる。誤解があったり、喧嘩があったり、 自分の本当の気持ちに気づかなかったり、 あるいは気持ちに気づいても正直になれなかったり、 恋のライバルが現れたり、 何らかのタイムリミットを用意したりして、 わかりきったゴールに至る道筋を長く長く引き延ばして行く。 この映画もそれは同じだ。 しかし主人公たちが「いつくっつくか」という部分について、 この映画は早々にふたりをくっつけてしまう。 現実の世の中を見れば、 今どき「セックスすればそれで万事OK」なんて あり得ないことを誰でも知っているはずなのに、 映画の世界は現実の世界よりずっと保守的だ。 主人公たちをベッドインさせることで結婚を暗示させ、 それでめでたしめでたしとするのは 『或る夜の出来事』(1934)の頃から何も変わっていない。 映画の観客というのは意外にしぶとく保守的で、 映画を観ていて安心できることを望むのかもしれない。 しかしこの映画はその定石を崩す。 物語の序盤で主人公たちをくっつけて、その後でウロウロさせる。 もちろんこのパターンも過去に何度も行われているわけだが、 主人公たちがくっついた後になって、 ヒロインが改めて本当の恋を求めるため 別の男と一夜を共にするエピソードはちょっとユニークかもしれない。 映画の中の約束事として、 最近の映画はこうしたことを避けてきたように思うからだ。 でも実際の男女関係では、今どきこうした関係が現実かもしれない。 それがいいとか悪いとかは別として、 こうした感覚は確かにあるはずなのだ。 配役が結構豪華。 ゲイの同僚役でウディ・ハレルソンの他、 父親役のリチャード・ジェンキンス、 姉役のジェナ・エルフマンなどで脇をしっかりガード。 スノボ選手のショーン・ホワイトが特別ゲスト出演している。


しあわせの法則

オトーサン、 「邦題は、疑問だね」 しあわせの法則が存在するかもしれませんが、 少なくとも、この映画では読み取れませんでした。 原題は、ローレル・キャニオン。 この物語の舞台で、ハリウッドの近くです。 あえて言えば、ハリウッド文化に染まって 東部からきた若者が、幸せになったというお話です。 原題:Laurel Canyon (2002) 監督・脚本:Lisa Cholodenko Genre:Drama Rated R for sexuality, language and drug use 上映時間:103分 あらすじ: ハーバードの医学部を優秀な成績で卒業したサムと 美しく育ちの良い婚約者アレックス。 2人は互いの研究を続けるために、LAへ向かい サムの実家に一時滞在する計画を立てる。 だが、いまは誰も使っていないはずの家に サムの母ジェーンと歳下の恋人でミュージシャンのイアンがいた。 音楽プロデューサーをする母の奔放な生き方に抵抗を感じ、 堅実な道に進んだサムは、怒りを抑えられない。 仕方なく同居しているうちに、 自由奔放な母やその音楽仲間たちの生き方に 興味を抱き始める・・・ 出演者: Christian Bale Sam(サム) Kate Beckinsale Alex(アレックス) Frances McDormand Jane(ジェーン) Alessandro Nivola Ian McKnight(イアン) オトーサン、 「みんな好きになれない連中だね」 でも、フランシス・マクドーマンドは、 流石ベテラン女優で、演技は見応えがありました。 その他の出演者: Natascha McElhone ・・・ Sara Lou Barlow ・・・ Frip Imaad Wasif ・・・ Dean Russell Pollard ・・・ Rowan Mickey Petralia ・・・ Mickey Melissa De Sousa ・・・ Claudia User Rating:6.5/10 ( 12,272 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 170 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 監督の世界に入りこめるかどうかでしょう。 インディペンデント・スピリット賞ノミネート ・助演男優賞 アレッサンドロ・ニヴォラ ・助演女優賞 フランシス・マクドーマンド User Reviews jun***** さん 2012年8月28日 なんでそうなるの?が多い… 結婚をゆくゆく考えている真面目なカップルが、 超奔放な彼のお母さんやミュージシャン達と 一緒に住むようになって…というストーリー。 色々、え、なんでそうなるの? とつっこみたいところ、満載で、 ノリとかもあんま好きになれませんでした。 音楽は結構良かったです! オトーサン、 「わがことのように思うひとも、 この多様な世界にはいるんだね」 vasco_cidさん Chamusca, Portugal 2006年10月12日 魅力的な些細な話 本作は、経験豊かであるかどうかにかかわらず、 私たちが出会う災難を扱っている。 登場人物たちは、違う経験をしている。 ある者はナイーブで、ある者はボヘミアンで、 ある者は腹を立ていて、ある者は気にしていない。 だが、みんな意識的に誤りを犯した。 敢えて言う。 こうした状況下で、結果について考えずに、 誰かが誤りを犯さなければ、こんなことにはならないはずだ。 こうした前提やその後の筋書は、シンプルだが凡庸ではない。 シンプルなシナリオには信じられない深さと信頼性がある。 登場人物は、巻きこまれて、性的な危険を冒すことになる。 この映画は、私達の言葉で話している。 このインディペンデント映画は、見ていて楽しい。 登場人物が、私たちそのものだからだ。


ザ・イースト

オトーサン、 「Zal Batmanglij、どう発音するの?」 正解は、ザル・バトマングリッジ。 両親がイラン系だから、こういう名前なのです。 フランスで生まれ、アメリカ在住。 多国籍だから、こういう国際的な映画に リアリティをもたせられるのでしょう。 原題:The East (2013) 監督:Zal Batmanglij 脚本:Zal Batmanglij/ Brit Marling Genre:Drama / Thriller Country: USA/ UK Language: English 上映時間:116分 あらすじ: 元FBIエージェントのジェーンは、 セキュリティ会社に雇われ、 イーストへの潜入任務を与えられる。 それは、世界各地で環境破壊を行っている グローバル企業に対して過激な報復活動を行っている 正体不明の環境テロ集団。 ジェーンは彼らの身元を割り出すためサラと名乗り、 たった一人で潜入捜査へと向かう。 そしてイーストとの接触に成功、彼らに迎えられる。 行動を共にするうち、 大企業の横暴ぶりやビジネス優先の上司に疑問を感じ、 リーダーのベンジーの思想に共感していく・・・ 出演者: Brit Marling ・・・ Sarah Moss / Jane Owen(サラ/ジェーン) Alexander Skarsgård ・・・ Benji(ベンジー) Ellen Page ・・・ Izzy(イジー) Patricia Clarkson ・・・ Sharon(シャロン) オトーサン、 「パトリシア・クラークソン、うまいね」 その他の出演者: Danielle Macdonald ・・・Tess Toby Kebbell ・・・ Doc / Thomas Ayres Shiloh Fernandez ・・・ Luca Julia Ormond ・・・ Paige Williams Jason Ritter ・・・ Tim Danielle McDonald ・・・ Tess User Rating:6.9/10 ( 33,949 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 230 votes) Yahoo! オトーサン、 「その主張や、よし」 User Reviews Avid Climberさん Montreal, Canada 2013年6月22日 すばらしい、控えめだ この映画をみると、彼らの戦いに加わって、 声を上げたくなる。 いい点。 非常に没入させられる。 感動、葛藤、反対の教訓、そして驚愕の旅の 信じられない物語だ。 感動せずにはおられない。 俳優について。 ブリット・マーリングも、エレン・ペイジも、 すばらしい演技だった。 アレキサンダー・スカルスガルドには、失望した。 出演者のなかでは、弱い。. 他の出演者は、かなりいい。 トビー・ケベル、シャイロー・フェルナンデス、 オルディス・ホッジ、そしてダニエル・マクドナルド。 セキュリティ会社の上司役パトリシア・クラークソンの演技は、 特筆に値する。 悪い点。 終わりが慌ただしい。 何か描き残したものがあるような気になる。 編集ミスかも。 結論。 万人に必見。 オトーサン、 「日本人は、大人しすぎるか」 前田有一さん 2014年1月30日 アメリカでは実際にこういう世界がある 想像を絶する被害を出した福島第一原発事故の後、 世間ではいずれ東電に自爆テロを起こす 被害者がでてくるのではないかと言われた。 幸い、セシウムガレキを内幸町にぶちまける奴は まだ出ていないようだが、 別の会社で待遇の不満から 農薬を自社の冷凍食品にぶちこむ者は現れた。 企業もあまり労働者や国民をなめていると、 とんでもない攻撃を受けることがある。 世界一怒りがさめやすく、 耐え難きを耐える日本人でさえ、そうである。 そんな現在、「ザ・イースト」は 日本人にこそ響く内容の異色作といえる。 安全や環境対策をおろそかにする悪どい企業に、 実力行使で抗議活動を行う団体「ザ・イースト」。 彼らは環境テロリストと呼ばれていたが、 その実態は不明であった。 元FBIエージェントのサラは、 そうした環境テロ対策の専門会社の調査員。 クライアントの企業の依頼により、 彼女はいままさにザ・イーストへと潜入を試みていた。 環境テロリストに潜入した元FBIの美人調査員。 犯罪集団だと思っていた連中が 実はまったく違った素顔を持っているのを知った彼女。 はたして、ミイラとりがミイラになるのか、それとも……。 民間のセキュリティ企業が過激な環境団体にスパイを送り込む。 いかに企業の横暴が目立つ現代日本でも、 少々荒唐無稽に思われる設定だ。 だが、アメリカではこれは現実。 グリーンピースのような国際的な環境保護団体が活発で、 社会にも多大な影響を与えているかの国では、 そうした団体に企業がスパイを送り込むことなど日常茶飯事。 あのマクドナルドでさえ、グリーンピースにスパイを送り込んで 書類を盗みだしたりしていたというのだから 「ザ・イースト」の世界設定も馬鹿にはできない。 もっとも、そこまで諜報活動している割に 日本のマックは絶不調だが……。 さっさと帰れといわんばかりに、 他の客とあえて目線が交差するように配置された 落ち着かない座席のデザインを、まずは改めたほうがよいだろう。 それはともかく、この映画の主演ブリット・マーリングは、 監督と連れだってバックパッカーになり、 無政府主義者やごみ箱ダイバーたちと共同生活をして 役作りをしたほど本作に入れ込んでいる。 彼女は脚本と製作にも名前を連ねる。 もともとゴールドマンサックスにいながら 女優に転身した彼女、演技の迫真度が違う。 前半の、女ジェイソン・ボーンのような 敏腕エージェントぶりも恰好いいし、 身分を隠しながら深く潜入し、 環境テロリストたちの内部を暴いていく様子もスリルがある。 ただ、いかにも女性脚本家らしい感情論が顔をのぞかせ、 終盤の説得力を薄めているのが惜しい。 作り手が「ザ・イースト」側に 過剰にいれ込んでいる様子が感じられるのはよくない。 具体的には、ある男とのセックスシーンをいれ込んだのも、 作品のテーマを訴える面からは逆効果だった。 いや、美人の裸は見せていただいて結構なのだが、 これではこの女性の変化が、 結局オトコとのセックスによるものかと思えてしまう。 オンナというものはヤればヤるほどのめりこむ生き物と 世間では認識されているのであり、 そうでないことを示したいなら、 映画的にはむしろこういうシーンは要らないのである。


ハンボーン

オトーサン、 「スコアが低いけど、借りてみるか」 ニューヨークの市内見物ができましたし、 アメリカ横断ですから、シカゴも、大平原も、 ロッキー山脈も、モミュメントバレー、 さらにラスベガス観光もできます。 B級映画仕立てですが、お子さんとどうぞ。 原題:Hambone and Hillie (1983) 監督:Roy Watts 原作:Ken Barnett 脚本:Sandra K. Bailey/ Michael S. Murphey / Joel Soisson Genre:Comedy / Drama 上映時間:90分 あらすじ: ハンボーンは、コッカースパニエルとペキニーズの雑種犬。 女主人ヒリーとニューヨークを訪問するが、 帰りの飛行機に乗り損ない ロスまで5500キロを歩く羽目に。 ニューヨークを歩き続け、西をめざす。 途中、長距離トラック運転手タッカーに ピッツバーグまで乗せてもらう。 タッカーと別れ、再び一人旅に。 ゴミ箱をあさっていたところを 長老犬に犬狩りから救ってもらう。 車椅子の少女アミーの家でクリスマスを過ごし、 出会ったキャミリーと2匹で旅を続けるが・・・ 出演者: Lillian Gish・・・ Hillie Radcliffe(ヒリー) O.J. Simpson・・・ Tucker(タッカー) Sidney Greenbush・・・ Amy McVickers(アミー) オトーサン、 「この老婦人、名優なのかな?」 その他の出演者: Timothy Bottoms・・・ Michael Radcliffe Candy Clark・・・ Nancy Rollins Robert Walker Jr. ・・・ The Wanderer Jack Carter・・・ Lester Burns Alan Hale Jr.・・・ Mc Vickers LockhartRoberta ・・・Radcliffe William Jordan ・・・ Bert Rollins Paul Koslo ・・・ Jere Arnie Moore ・・・Nancy Morgan Robert Feero ・・・Skip Alan Abelew ・・・Manny Maureen Quinn ・・・Baggage Handler Hap Lawrence ・・・ L.A. TWA Clerk Marcus Bentley ・・・ Danny Nicole Eggert・・・ Marci Virginya Keehne ・・・ Shelly Gregory Brown ・・・ Pat User Rating:5.2/10( 114 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 6 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews RitaRisqueさん Australia 2002年5月27日 キュートな子供向けおとぎ話 子供の頃、この映画好きだったが、 大人になって、最近見てみた。 リリアン・ギッシュの出演作は、 1919年と1984年しかみていないのは情けないが、 この映画、実に面白い。 この映画、「ラッシー」と同じで、 かわいい犬が女主人に会うために、アメリカ横断をする。 2度目にみてみると、大した映画ではなかった。 だが、子供たちは喜ぶだろう。 警告 -実に悲しい話でもある! オトーサン、 「ホント、童心にかえってみましょうね」 omu*****さん 2010年7月10日 よくある話 犬がすごく遠い道のりを ひたすら家を目指して旅するという、よくある話。 途中でいろんな出逢いがあり、 別れがあり、冒険があります。 命の儚さも。 昔の作品で派手さはありませんが、 子供に見せたい作品です。


晴れ、ときどき殺人

オトーサン、 「巴固めに失敗!」 赤川次郎のライトノベル、 井筒監督・浅香光代のダークな体質、 そして角川春樹の新人売り出し。 3者がテンデンバラバラでした。 原題:晴れ、ときどき殺人 (1984) 監督:井筒和幸 原作:赤川次郎 脚本:丸山昇一 Genre:Mystery/Suspence 上映時間:98分 あらすじ: アメリカ留学から帰国した北里可奈子は、 死の間際に母の浪子から衝撃的な告白を受ける。 コールガール殺人事件を目撃した浪子は、 娘を殺すと脅迫されたため、 無実の人間に罪を着せ自殺に追い込んでしまったのだ。 真犯人は北里家の身近な人間だというが、 その名を告げる前に息を引き取ってしまった。 浪子の通夜が行われ、北里産業の雇われ社長の円谷、 その息子で可奈子に結婚を迫る正彦、 無表情で得体の知れない社長秘書の水原、 主治医の菊井など、怪しい人間が続々と現れるのだが・・・ 出演者: 渡辺典子・・・ 北里加奈子 太川陽介・・・ 上村裕三 浅香光代・・・ 北里浪子 オトーサン、 「みんな気にいらねぇ」 その他の出演者: 松任谷正隆・・・ 菊井和昌 小島三児・・・ 多田三津男 伊武雅刀・・・ 水原信吾 寺田農・・・ サングラスの男 前田武彦・・・ 菊井和人 江角英明・・・ 田宮健太郎 梅津栄・・・ 岩下広一 鶴田忍・・・ レストランのボーイ 神田隆・・・ 円谷等志 小鹿番・・・ 関口雄次 User Rating:5.6/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:2.0/10( 101 votes) Yahoo! オトーサン、 「サイテー」 User Reviews sas***** さん 2011年10月12日 これで?監督? 渡辺典子の最後の台詞がひどく滑舌が悪く、 素人並(って言うか素人)だった… 「あなたが殺したのねェ~!」 笑うどころか、呆れはてたよ? あんな役者を主役にして、あんな演技でOKだしたの? 監督? こんな映画じゃ、 他のアメリカ映画批判コメントできないだろ? ふつう オトーサン、 「この映画はやっつけ」 資金稼ぎで、監督やっています。 なんのかんのさん 2013年7月4日 役者を侮ってはいけない。 劇の中でのクシャミってのは、 ベテラン俳優でも不自然になってしまうものだが、 本作での太川陽介君は良かった。 あんまり自然なんで撮影中うっかり出てしまったのを そのままリアリズムっぽいので取り入れたのかと思ったら、 だんだん風邪ひいていく設定になってて、 演技だったのかと思い直した。 役者を侮ってはいけない。 意外な役者が意外な場面で光ることがある。 で本作、浅香光代が死ぬまではどうなることかと心配だった。 いや死んだ後も渡辺典子嬢が踊ってたりするところは、 かなりヤバかった。 いいのは探偵殺しのシーンの長回し、 いちいちの人物のまわりをぐるっと回り、 こいつはいる、こいつもいる、と点検してる感じで、 観客は次第に、こりゃあの部屋で何かが起こってるぞ って気になってくる。 理にかなった長回し。 全体、刑事が笑わせた。 警察手帳を見せるとこ、額縁を傾けるとこ、 犯人逮捕のとき「最初から分かってたんだ」と言うとこ、など。 刑事の九十九一(つくもはじめ)って、 でんでんなんかと同じころ芸人の勝ち抜き番組に出てて、 とても面白かった記憶がある。


婚前特急

オトーサン、 「コメディにも、Romanceにもなってないな」 まったく笑えるところがなかったし、 Romanceのかけらもありませんでした。 これが当世男女風俗なのでしょうか。 原題:婚前特急(2011) 監督:前田弘二 脚本:高田亮 / 前田弘二 Genre: Commedy/Romance 上映時間:107分 あらすじ: 24歳OL、池下チエ。 人生を楽しむためには時間を有効に使い、 いろんな人といろんな体験をすべきがモットー なんと5人の彼氏と付き合い、 状況に応じて上手に使い分けながら 充実した毎日を送っていた。 当然、結婚なんて全く考えていなかったが、 親友のトシコが結婚したことで気持ちが揺らぎ出す。 そこでトシコのアドバイスに従って5人の男を査定し、 最後に残った人と結婚することに。 その5人は、包容力のあるバツイチ(加瀬亮)、 リッチな年上(榎木孝明)、かわいい年下(吉村卓也)、 ワイルドなバイク乗り(青木崇高)、 一緒にいて楽ちんなパン屋の工員(浜野謙太)という面々だ。 そして、まずは一番スコアが低かった田無に別れを切り出すが・・・ 出演者: 吉高由里子 ・・・池下チエ 浜野謙太 ・・・田無タクミ 加瀬亮 ・・・ 西尾みのる オトーサン、 「吉高由里子、出演作を厳選したら?」 金切声は聴きあきましたよー。 でも、すっかりNHKのお気に入りになったようです。 連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインを演じ、 2014年のNHK紅白歌合戦で紅組司会を務めるとか。 その他の出演者: 榎木孝明 三宅正良 吉村卓也 ・・・野村健二 青木崇高 ・・・出口道雄 杏 ・・・浜口トシコ 石橋杏奈 ・・・奥田ミカ 宇野祥平 ・・・堀アキラ(チエの後輩) 吉岡睦雄 ・・・トシコの夫 柳英里紗 高橋真由美 梅野渚 鈴木なつみ 夏目大一朗 小野孝弘 津村和幸 河野智典 MARU 土屋裕樹 川屋せっちん ボブ鈴木 三浦景虎 杉山文雄 清水昭博 白川和子 老女 User Rating:5.6/10( 23 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.0/10( 920 votes) Yahoo! オトーサン 「新人監督か」 日本映画プロフェッショナル大賞 ・新人監督賞 前田弘二 ・ベスト10 第10位 User Reviews なんのかんのさん 2013年2月1日 貧者のプロポーズ 無礼だった田無君(浜野謙太)を 懲らしめてやろうという計画が進んだ結果、 一室に四人が集まる状況になり、 突然貧者のプロポーズの場と化して 過剰にロマンチックな空気が満ち、 さらに他の三人が百人一首で話が盛り上がれば、 唐突に田無君にキスして脱走する。 ここらへんのリズム感、いい。 この性格の悪いヒロイン (粘土人形投げるのも、字を書くのも堂々と左利き)、 それをずっと対象化しつつ、でも突き放さずに描いてきた映画、 このシーンでなんか彼女がかわいく見えた。 そもそも田無君に「俺たち付き合ってないじゃん」と 皮肉でも嫌味でもなくサラッと言われたことが ショックだったときから、彼女の敗北は始まっていたんだろう。 ほとんどのシーンに吉高由里子がいる映画で、 たぶん田無君がらみの土手の場と、 警察からの帰りの場のみ、ヒロインを含まない。 五人のうち彼だけこの映画の中で特別な地位にあることが それだけでもうかがえるが、 最初っから「メリット=楽」の田無君は魅力的だった (私事になるが、土手で彼が奏したアフリカの民族楽器カリンバは 私も持ってて、よくポロンポロンはじく。心落ち着くんだな)。 ラストシーンがファーストシーンを裏返してるのもいい趣向だし、 最後まで憂い顔の年上の後輩も楽しい。 オトーサン、 「うーん」 次作で監督の力量を判断しましょうか。 小梶勝男さん - 年- 月- 日 現代のスクリューボール・コメディーを目指した 前田弘二監督の劇場公開デビュー作。 テンポがよく笑えるが、 登場人物のキャラクターが強烈過ぎて 共感出来ないのが惜しい タイトルはエルンスト・ルビッチの「極楽特急」や ハワード・ホークスの「特急二十世紀」を意識しているのだろう。 これらの作品から連想するのは、 「スクリューボール・コメディー」という言葉だ。 余りにも古く、今や死語かも知れないが、 1930年代から40年代初めごろにかけて、 アメリカで流行したジャンルである。 スクリューボール・コメディーとは、 変人の男女が、たいていはいがみ合いながら、 結局は恋に落ちるというストーリーである。 チエは現実的というには度を超していて、 よく考えるとヒドイ女なのだが、 吉高由里子が演じると、どうもそうは感じられない。 吉高のフワフワしたキャラクターが チエを悪い女というよりは、一種の変人にまで和らげている。 嫌な部分も笑えるのである。 テンポもよくて、セリフも面白いので、 チエがこのまま主人公としてストーリーが進んでいけば、 作品としては成功しただろう。 しかし、話は途中から、さえない男・田無タクミ中心になっていく。 この田無の空気の読めなさがやはり度を超していて、 まるでモンスターのような存在になってしまっている。 チエは変人にまで和らげられているが、 田無の場合は、演じる浜野謙太のキャラクターと相まって、 そのモンスターぶりが全く共感出来ないる。 見ていて気持ち悪いのである。 これが劇場公開デビュー作という 新人・前田弘二監督の才能は十分に感じた。 このテンポの良さは「特急」並と言っていいだろう。


ミネソタ大強盗団

オトーサン、 「もしかして、 見ていた映画かな?」 強盗団が、銀行や鉄道を襲うシーンは、 何度も見ています。 だって、ジェシー・ジェームズの映画は何本もあるのです。 ・地獄への道(1939年、タイロン・パワー) ・無法の王者(1957年、ロバート・ワグナー) ・ロング・ライダーズ(1980年、ジェームズ・キーチ) ・ワイルド・ガンズ)1994年、ロブ・ロウ) ・アメリカン・アウトロー(2001年、コリン・ファレル) ・ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年、ブラッド・ピット) 原題:The Great Northfield Minnesota Raid (1972) 監督・脚本:Philip Kaufman Genre:Western Country: USA Language: English / Swedish 上映時間:91分 あらすじ: 1876年、中西部一帯を荒し回っていたコール・ヤンガーと ジェシー・ジェームズが率いる一味を免罪にしようという動きが。 だが、彼らに襲撃され痛い目にあっていた鉄道会社は、 州議会の決議をワイロでくつがえす一方、執拗に追手をさしむけた。 世間の動きを敏感にキャッチしたコールは 銃を捨て、土に返るべきだと思ったが、 こういうゴリ押しが通る世の中である以上、 自分たちも金で自由を買おうと考えた。 広告で見かけたミネソタ州ノースフィールドにある 銀行を襲撃しようとジェシーに話すと、 彼らはすぐ仲間を引き連れ出発した。 ジェームズ兄弟よりも先にノースフィールドへ着いたコールは、 牛の買い入れ業者をよそおって銀行家にとり入り、 仲間たちを警備員として送り込むなど準備にとりかかる。 町ではベースボールなるものに興じたり、蒸気自動車が動くなど、 コールたちの目を見はらせた。 やがて町に着いたジェームズ一行と合流し、襲撃に移るが・・・ 出演者: Cliff Robertson ・・・ Cole Younger(コール・ヤンガー) Robert Duvall ・・・ Jesse James(ジェシー・ジェームズ) オトーサン、 「主役2人の演技がいいね」 クリフ・ロバートソンとロバート・デュヴァル、 それぞれいい持ち味を出しています。 その他の出演者: Luke Askew ・・・ Jim Younger R.G. Armstrong ・・・ Clell Miller Dana Elcar ・・・ Allen Donald Moffat ・・・ Manning John Pearce ・・・ Frank James Matt Clark ・・・ Bob Younger Wayne Sutherlin ・・・ Charley Pitts Robert H. Harris ・・・ Wilcox Jack Manning ・・・ Heywood Elisha Cook Jr. ・・・ Bunker Royal Dano ・・・ Gustavson Mary-Robin Redd ・・・ Kate William Callaway ・・・ Calliopist Valda Hansen ・・・ Nude girl Jennifer Gan ・・・ Abbie User Rating:6.3/10 ( 1,145 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、名画かも」 User Reviews CivilWarBillさん United States 2006年1月6日 かなり面白い。 特に、ノースフィールドに住んだひとにとっては。 この映画には、 非常に興味深いシーンがある。 クリフ・ロバートソンの演技は、実にいい。 ジェームズ/ヤンガー強盗団について、 興味深いポイントを描いていると思う。 近代化しつつある北部に対し、 古い南部が発する最後の悲鳴のようなものがある。 だが、この映画は、コメディタッチなのか、 皮肉なタッチなのか決めかねているように見える。 よりシアリアスなトーンのほうが成功しているとは言わないが、 コメディシーンは、よく考えられている。 私は、ノースフィールドカレッジへ入った。 出身校が出ていてうれしかった。 ノースフィールドで毎年おこなわれる "対ジェシー・ジェイムズ勝利記念日"のフェスティバルに 4回もでかけたので、この映画を身近に感じるようになった。 驚いたのだが、強盗団は、かなり正確に描かれている。 この映画の皮肉は好きだ。 コール・ヤンガーがライフルを構える事件が加えられていて、 その銃は、後に強盗団員を撃つのに使われるのだ。 そう、みんなは、ノースフィールド周辺の雪をいただいた山々や スカンジナビア人の巨乳女性のいる娼館を好きになるはずだ! オトーサン、 「西部劇も手掛けていたのか」 al2***** さん 2014年12月9日 フィリップ・カウフマン流西部劇 西部劇でたびたび目にする 伝説の列車強盗ジェシージェームスとヤンガー兄弟、 そして彼らの仲間がこの作品の主役。 でも派手なドンパチやアクションより 1876年の米建国100年当時の景色や町並み、 文化や風俗を忠実に再現した世界を味わう一篇。 ニューシネマ真っ盛りの中の作品だけあって 音楽やカットバックの使い方、 ユーモアと暗さが混ざった雰囲気がそこかしこに漂い、 後に「ライトスタッフ」や「存在の耐えられない軽さ」などを作った 監督フィリップ・カウフマン独特の世界観がここでも味わえる 冷静沈着なリーダー的存在のコールヤンガーを演じたクリフロバートソン、 激情型で目立ちたがり屋のジェシージェームスを演じた ロバートデュバルのそれぞれ正反対キャラの対比がさすがで絶妙。 「ダーティーハリー」や「ビッグウェンズデー」などの 名カメラマンブルースサーティーズによる 美しい西部の景色も印象に残る。


戦う幌馬車

オトーサン、 「なんだ、ジョン・ウェインじゃないのか」 てっきり「戦う幌馬車」に乗って、 インディアンの来襲を撃退するのかと思いました。 まったく反対でした。 原題:The War Wagon (1967) 監督:Burt Kennedy 原作・脚本:Clair Huffaker Genre: Western Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:96分 あらすじ: 無実の罪で刑務所に入れられ、 牧場を奪われたトウ・ジャクソンが ピアースに復讐するため、 ニューメキシコの故郷エメットに帰って来た。 トウは金庫破りと銃の名手・ローマックスらと ピアースが砂金を運ぶ装甲馬車を襲撃する・・・ 出演者: John Wayne・・・ Taw Jackson(トウ・ジャクソン) Kirk Douglas・・・ Lomax(ローマックス) Bruce Cabot・・・ Frank Pierce(ピアース) オトーサン、 「ぜいたくだね」 ジョン・ウェインとカーク・ダグラスの競演なんて。 その他の出演者: Howard Keel・・・ Levi Walking Bear Robert Walker, Jr.・・・s Billy Hyatt Keenan Wynn・・・ Wes Fletcher Joanna Barnes・・・ Lola Valora Noland・・・ Kate Fletcher Bruce Dern・・・ Hammond Gene Evans・・・ Deputy Hoag Terry Wilson・・・ Sheriff Strike Don Collier・・・ Shack Sheb Wooley・・・ Snyder Ann McCrea・・・ Felicia Emilio Fernández・・・ Calita Frank McGrath・・・ Bartender Chuck Roberson・・・ Brown Boyd "Red" Morgan ・・・ Early Hal Needham ・・・ Hite Marco Antonio ・・・ Chief Wild Horse Perla Walters ・・・ Rosita User Rating:6.8/10 ( 5,295 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「よくできている」 User Reviews redbeard_nv さん Boulder City 2001年12月15日 素敵な出演者の西部劇 金が装甲馬車で運ばれる。 武装した連中が厳重に警護している。 目的は、奪うこと。 なにかラスベガスの銀行強盗の映画のようだ。 主演は、ニコラス・ケージか? その通り! だが、古い西部劇なのだ。 出演者は、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス、 ブルース・キャボット、ブルース・ダーン、キーナン・ウィン インディアンのハワード・キールとなれば、 西部劇の古典だ。 「戦う幌馬車」安手な題名だが、 ジョン・ウェインの拳銃がうなる。 フアンがお待ちかねだが、狙われた奴は死ぬ。 悪い銀行家(キャボット)に仕組まれて 持ち物をすべて「奪われ投獄されたのが、われらが主人公だ。 釈放さっれて、復讐を誓う。 砂金を運ぶ馬車を襲うのだ。 問題は、題名にあるように、金が装甲馬車で 運ばれていることだ。 古い友達のカーク・ダグラスが登場する。 かつて、主人公を殺すために雇われたのだ。 大酒飲みのニトログリセリンのエキスパートを 演じるのは、いつまでも若く見えるロバート・ウォーカー・Jrだ。 ユダヤとインデイアンの混血の親友 (ハワード・キール)、 ケチな泥棒(キーナン・ウィン), 彼に奴隷のようにこき使われている若い妻(ジョアンナ・バーンズ) そして、西部のゲス野郎(ブルース・ダーン)。 この面々が冒険映画を楽しませてくれる。 ジョン・ウェインとカーク・ダグラスの競演は、 得難いものだ。 土曜の夕方の典型的なアクション映画だ。 まだ、視覚効果に襲われない前のものだ。 オトーサン、 「よく観察しているね」 Katsumi_Egiさん 2010年9月20日 窓外 ウェインは本作でも『赤い河』のバックルをしている。 やはりニトロ=ダイナマイトだからか。 そう云えば、冒頭、保安官補として登場した ジーン・エヴァンスが痰壷を持っており、 それを見たウェインの意味深な視線の演出がある。 私は思わず『リオ・ブラボー』のウェイン登場シーンを 想起してしまったが、 その他にも随所で ハワード・ホークスばりの安定した演出が見られる。 タイトルになっているガトリング銃を付けた馬車が キワモノっぽくて損をしているのか、 本作の世評は低すぎると云ってもいい。 演出はどのシーンも実にきめ細かで、 例えば、屋内から窓外に戸外を見せるカットとか、 酒場の殴り合いだとか、いい画面造型だと思う。 ウィリアム・H・クローシアの美しい画面が 映画全体に大きく貢献しているとは云え、 バート・ケネディの手腕を誉めるべきだろう。 あと、本作の演出で特記すべきはカーク・ダグラスが 馬上の鞍に飛び乗るのを何度も見せる演出だ。 ウェインやハワード・キールもこれをやる。 どれも足元を隠した画面になっており、 小さなトランポリンか、踏み台でも置いていたのだろうと思うが、 この演出でアクションのスピード感が増している。 エンディングはお約束のようだが、 カーク・ダグラスでさえ好感が持てる演出だ。


リオの若大将

オトーサン、 「ほんとに、リオで撮影したのかな?」 冒頭の造船所のシーン、日本の造船所と同じです。 でも、後半になって、リオで撮影と判明。 五輪でおなじみになったマラカニアン競技場での サッカーのシーンが出てきました。 原題:リオの若大将(1968) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre:Drama/Comedy 上映時間:104分 あらすじ: 田沼雄一は、平山教授にお供して リオ・デ・ジャネイロへ飛び、 中村技師長から造船所の説明を受ける。 最後の晩、日本料理店で澄子に出会った。 在留邦人に日本旅行のPRに来ていたのだ。 帰国して、雄一は、中村技師長からの 手紙を娘・江美子に届けた。 江美子は、女子大在学中で、 大学バンド合戦を前に闘志を燃やしていた。 夏休み、雄一は平山教授の代理で再びリオへ。 機内で、江美子と出会い、観光案内をしてもらい、 コパカバーナの浜辺でランチャーズの面々に出会う。 青大将が演奏旅行と称し、連中を連れてきていたのだ・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 星由里子 ・・・押田澄子 田中邦衛 ・・・石山新次郎 中尾ミエ ・・・谷村江美子 オトーサン、 「中尾ミエが、この頃デビューしたんだ」 直木賞でデビューした豪快な和尚さん、 今東光が出ていて、時代を感じました。 その他の出演者: 有島一郎 ・・・田沼久太郎 飯田蝶子 ・・・田沼りき 中真千子 ・・・田沼照子 江原達怡 ・・・江口敏 松原光子 ・・・悦子 喜多嶋瑛 ・・・北川 喜多嶋修 ・・・田島 渡辺有三 ・・・渡 大矢茂 ・・・大宅 左卜全 ・・・宇野老人 久保明 ・・・宇野一郎 中村伸郎 ・・・江口剛造 宮口精二 ・・・平山博士 今東光 ・・・豪海 User Rating:4.5/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8/0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたな」 User Reviews たまき さん 2011年12月15日 「若大将」の楽しさ復活。 青大将は飛ばしまくってくれるし、 澄ちゃんの勘違いと性格の悪さにも磨きがかかって、 このシリーズ本来のテイストに戻っています。 澄ちゃんは、何故か今回は若大将を積極的に誘うし、 青大将や恋敵にもブレずにいなしてます。 いや~業腹ですね、澄ちゃんは。 海外ロケはリオデジャネイロ。 市内・観光地も丁寧に押えていて、 トラベル・ムービーとしての見栄えもGoodです。 やっぱり若大将は海外が似合うよね。 帰国した後、若大将の部屋でリオの8ミリを見ながら、 若大将がでんでん太鼓、澄ちゃんはシェーカーで いきなりの即興演奏。 も~何でこういう展開になっちゃうの!?(笑) セットも相変わらず、お金かけてていいですね。 田能久も結構立派に作ってますし、 スタジオでもちゃんと外観の画を俯瞰で撮っています。 こういうところを丁寧に作り込んでくれるのが、 昔の日本映画の良さですね。 ランチャーズは今回バンド演奏のみならず、 セリフありで出ずっぱりです。 見ててちょっと恥ずかしい。(笑) 大学バンド合戦が復活してるのも嬉しいですね。 当然、司会は内田裕也。 青大将がトチって優勝を逃すってのもお決まりのコース。 エンディングのパーティも復活。 但し、これ製作者としてはこの回で打ち止め (なんと田沼雄一は今回で卒業!)っていうことで サービス・ショットなんですね。 31歳じゃ大学生やってられんだろう、という理屈は最もながら、 でも卒業となるとやっぱり寂しいな~。 オトーサン、 「ホント?」 星由里子の出演は、本作が最後なの? アンドレ・タカシさん 2011年1月13日 シリーズも12作目 1961年に「大学の若大将」で始まったシリーズも12作目。 足掛け7年でやっと主人公は大学を卒業しました。 さすがに30歳を越えて大学生を演じることに 無理を感じたんでしょうね。 若々しい雰囲気を纏っていても貫禄があるおっさんです。 就職は造船会社に決めて、 入社するなり海外へ赴任してエンディング。 それがブラジルのリオで、まぁ地球の反対側です。 それでスケール感を出そうと思ったのかもしれません。 このあとも暫くシリーズは続いて行くんですが、 ひとつの区切りなので もう少し劇的なシナリオにも出来たと思うんだけど、 ノリはいつもと変わらない。 実家が営むすき焼き屋の田能久の後継ぎ問題は シリーズの最初の頃から常に親父(有島一郎)との間で 喧嘩の種だったのに、 あっさり江口(江原達怡)を妹(中真千子)と結婚させて 後を継がせたことには拍子抜け。 ヒロインの澄子(星由里子)とも リオで結ばれるような見せ方だったけど、 どうせなら学生結婚くらいはやって欲しかったかな。 ちょっと勿体ないストーリーでした。 自分は星由里子がモロにタイプで それが楽しみで観ていたこともあるのですが、 彼女は本作で卒業。 このシリーズとゴジラ映画で何度もお世話になり、 このサイトで統計が見られる投稿作品の出演女優ランキングで 「蒼井優」に次いで2位に躍り出ました。


ゴー!ゴー!若大将

オトーサン、 「モータリゼーションの時代へ」 名神高速道路ができ、鈴鹿サーキットができ、 ラリーが流行っていました。 そんな時期に自動車メーカーに入社したので、 初代のダットサン、なつかしく拝見しました。 原題:ゴー!ゴー!若大将 (1967) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre:Drama/Commedy 上映時間:89分 あらすじ: 雄一は、町内会の夜まわりで ガソリンスタンドに勤める澄子を救う。 2人は、相思相愛の仲に。 自動車部の江口が全日本学生ラリーに出場する 石山が事故ってので、雄一に出場を頼んできた。 スタート地点の京都で、祇園の芸者京奴に会って、 その姿に澄子が嫉妬する。 ラリーで、ダンプの悪質な妨害を受け。五位に終る。 東京に帰った雄一は、京奴との誤解をとくため 澄子を家に招待したが、雄一の父に玄関払されてしまう・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 星由里子・・・ 越川澄子 田中邦衛・・・ 石山新次郎 オトーサン、 「ちょっと設定にムリがあるなぁ」 石山の父親が日産の社長とは。 京都の販売店というところでしょう。 その他の出演者: 江原達怡・・・ 江口敏 中真千子・・・ 田沼照子 有島一郎・・・ 田沼久太郎 飯田蝶子・・・ 田沼りき 浜木綿子・・・ 京奴 北竜二・・・ 石山剛造 荒木保夫・・・ 土井 曾我廼家五郎八・・・老人 User Rating:6/0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、車好きでないひともいるからね」 User Reviews たまき さん 2011年12月15日 第11弾 京南大学陸上部30歳 青大将がケガをして 全日本学生ラリーのレーサーの助っ人を頼まれる。 青大将も江口マネージャーも何故か 若大将とは違う自動車部なので、 スポーツ大会は自動車レースと駅伝の二本立て。 当たり前ながら盛り上がりがチト分散。 驚くことに江口こと江原達怡氏がラリー指導で クレジットされている。 この人、A級ライセンス持ってるんですね。 昔の役者は才人が多い。 トップ・クレジットから間もなく、 いきなり澄ちゃんが赤まむしに襲われるシーンあり。 ああ、赤まむし復活した~と喜んだんだけど、 このシーンだけ。寂しい。 青大将は日産自動車の社長の息子役。 “脱兎の如く走る子供ってことで ダットサンって名前にしたんだよ”なんていう 当時としてはトリビアな台詞あり。 それと食い物ネタが復活。(嬉しい!)  陸上部で餅つきしたあと、餅だけで食うのもなあ・・・ ということで、合宿所の枕に入ってる小豆を使って汁粉を作る。 なんかこれ油くさくねえか、フケくさいぞ、ってことでバレる。 デヘへと逃げる若大将。ちょっとイイ。 監督に岩内克己が復活したことで、 「若大将感」が戻ってきたのはいいんだけど、 全体的にはまだチト寂しい。 まず海外ロケがない。 これ前回でカネ使い過ぎちゃったもんね、仕方ないやね。 でも国内ロケはしっかりやってるんで、 当時の日本の風景は色々と楽しめます。 ハッピー・カレッジ・ライフが 無くなっちゃってるってのもあるかなあ。 まあ若大将は30歳になっちゃってるんで学生服はないだろう(笑) ってのは分るんだけど、女子学生があんまり出てこないんで 雰囲気が出ない。 それと、久太郎の片思いもないし、 エンディングの優勝パーティがないってのも原因かな。 オトーサン、 「駅伝はいらなかったね」 アンドレ・タカシさん 2010年11月27日 日産がスポンサー シリーズ11作目ですが、 定番から外れる流れが3つありました。 まず星由里子が演じる澄子との仲。 親に紹介です。 それは結婚を前提にしたお付き合いということ。 これまでのシリーズを観ている目には、 もの凄い進歩に映ります(笑)。 田中邦衛が演じる青大将の「澄子との仲を取り持ってくれ」 という懇願をキッパリ断ります。 これが二つ目。 同じシチュエーションは何度もあったけど、 主人公はホイホイと願いを聞いていたんですね。 アホですね。 澄子に恋心を抱きながらも、 彼女の気持ちが確認できない状態だったから ということもあるけど、鷹揚すぎでした。 これも、もの凄い進歩(笑)。 3つ目はモチーフになるスポーツが2つあったことです。 ラリーと駅伝。モータースポーツは これまで有りそうで無かったところに、 日産がスポンサーに付きました。 カーアクションがかわいい。 これもワンパターンからの解脱ではありました。 このとき加山雄三は30歳。 さすがに学生がきつくなってきました。


極道の妻(おんな)たち

オトーサン、 「第1作だ!」 第1作だけあって、最高の緊迫感がありました。 みんな身体を張って演技をしています。 原題:極道の妻(おんな)たち(1986) 監督:五社英雄 原作:家田荘子 脚本:高田宏治 Genre:Mafia/Drama 上映時間:120分 あらすじ: 粟津環は粟津組組長の妻。 服役中の夫・等に変わり組を守っていた。 環は貧しい工場主の父と暮らす妹・真琴に縁談を持ちかけた。 そんな時、堂本組総長が急死した。 関西を拠点に全国的に勢力を持つ堂本組は、 傘下組員二万人の暴力団で、粟津組はその直系である。 堂本組の跡目相続人は、故人の遺言によって若頭の柿沼に決定した。 これを不満とする舎弟頭の蔵川は、朋竜会を結成。 環は誠を尽し、朋竜会の誘いを拒否する。 一方、アルバイト先のスナックで 杉田に言い寄られた真琴は、グァム島で偶然、彼と再会。 帰国し、環に杉田の妻になると告げた。 取り組みあいの喧嘩の後、環は宣言する。 「今日限り、わてらは姉妹でない」・・・ 出演者: 岩下志麻・・・ 粟津環 かたせ梨乃・・・ 池真琴 世良公則・・・ 杉田潔志 オトーサン、 「最高だね、岩下志麻!」 その他の出演者: 佳那晃子・・・ 小磯泰子 竹内力・・・ 花田太市 清水宏次朗・・・ 清野伴司 家田荘子・・・ 清美 芹明香・・・ 早崎久美 不破万作・・・ 半田署の刑事A 有川正治・・・ 野田宗樹 岩尾正隆・・・ 柿沼辰郎 五十嵐義弘・・・ 北村勇次 中村錦司・・・ 得津謙造 三村敬三・・・ テレビのアナウンサー 石倉英彦・・・ 喫茶店の客 福本清三・・・ 富田満男 木谷邦臣・・・ 半田署の刑事B 富永佳代子・・・ シャブ中毒の女 鹿内孝・・・ 新海高明 小松政夫・・・ 川瀬肇 大坂志郎・・・ 池保造 佐藤慶・・・ 粟津等 成田三樹夫・・・ 小磯明正 絵沢萠子・・・ 雪江 藤間紫・・・ 堂本絹江 小林勝彦・・・ 遠山典吾 笹木俊志・・・ 矢田木進 成瀬正・・・ 羽田 大木悟郎・・・ 伊沢徹 丸平峰子・・・ 町子 疋田泰盛・・・ 蔵川将大 User Rating:5.2/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 274 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアが低すぎる!」 日本アカデミー賞受賞 ・助演女優賞 かたせ梨乃 User Reviews yv3***** さん 2009年2月16日 岩下志麻のはまり役姐さん記念すべき第1作 私のお気に入りの作品は、 二代目姐十朱幸代主演の その名も投げやりなタイトル『極道の妻たち2』。 濡れ場のシーンの女優さんは、かたせ梨乃。 その二人の姐さんから愛される役得な 一匹狼の流れ者の極道役に二枚目俳優の村上弘明、 その他出演者は、主題歌『抱擁』を歌っている 和田アキ子、趙方豪、親分に藤岡琢也、若頭に安岡力也、 舎弟に柳沢慎吾、光石研、竹内力と木村一八が顔を覗かしています。 『虫けらや思って甘くみたら、その首が飛びまっせ!』 主人公が啖呵を切る敵役に神山繁、舎弟に綿引勝彦…‥ 以外に今見直すと再現不可能な豪華絢爛なキャストです。 因みに極妻シリーズ(日本版女侠007だと思う。)は、 バブル絶頂期の86年に誕生した記念すべき 初代岩下志麻の姐さんから、 二代目十朱幸代 三代目姐三田佳子、 紆余曲折を経て再度4代目に復帰した志麻姐さんの7作品、 五代目高島礼子の5作品、 六代目姐さん黒谷友香と敵役の原田夏希さん (地味な真面目な印象がある女優さんなので、 着物姿の艶姿とメイクアップした変貌に吃驚して 最初は、誰だか分からなかった!) 原点回帰の極妻最新作のネオに至るまで 移り変わる時代の変遷と共に、全16作品全てを観ています。 オトーサン、 「略称、極妻か」 鉄腕麗人さん 2013年6月16日 今さらながらの「極妻」初見。 まあとは言っても、昔は何度もテレビ放映されていたし、 それを観る父親らの傍らで どこかしらの場面場面を観ていた記憶は、 子供心に確実に刻まれている。 「岩下志麻」という大女優の固有名詞を聞いて 真っ先にイメージされるのは、確実に「極妻」であるし、 「初見」という感じはまったくしなかった。 今作よりもさらに一昔前の「緋牡丹博徒」などの任侠映画や、 「仁義なき戦い」などのヤクザ映画は大好きでよく観てきたので、 今作にも同様のカタルシスを期待した部分があったのだけれど、 良い意味でも悪い意味でもその思惑は結構外れてしまった。 家田荘子のルポルタージュを原作にしているだけに、 想像以上に“リアル”な分(実際何がリアルかは知らんが……)、 映画としての娯楽的な格好良さやドラマ性は薄く、 極道の世界で入り乱れる女と男の“生々しさ”が際立っていた。 岩下志麻も含め、登場する“妻たち”は、 決してただ妖艶に美しいわけではなく、むしろ“無様さ”の方が目立つ。 主人公も決してヒーロー然としているわけではなく、 あの世界に身を捧げた女のある種の美しさと醜さ、 そして儚さが滲み出ているように見えた。 その主人公を殆ど喰ってしまっているのが、ご存知かたせ梨乃。 今作における文字通りの熱演によって、 “肉体派”女優としての存在感と絶大な人気を決定づけた 彼女のパフォーマンスは、流石に凄い。 ラストの強烈な“絡み合い”だけでも、 この映画を観る価値はあるというもの。 エンターテイメント性の強いタイプの極道映画を期待してしまうと、 大いに困惑してしまうことは否めない。 しかし、他の映画シリーズにはない この映画ならではの“女の情念”とそれに伴う独特の禍々しさが、 多くの人たちを惹き付けたことはよく分かる。 最後に、この映画においても最も残念なところを言及したい。 主人公の側近役で、“斬られ役俳優”の福本清三が キャスティングされている。 彼のキャリアの中では珍しく全編通して登場するのだが、 結局、死なずじまい……。 おいおい、勿体なさ過ぎるだろうよ。


極道の妻(おんな)たち 三代目姐

オトーサン、 「三田佳子か」 極妻三代目に起用されました。 次男坊が覚醒剤取締法違反で逮捕。 息子をダメにしたと集中砲火を浴びましたが、 この映画をみると、そんなのは吹っ飛びます。 監督は、あの降旗康男さん。 名作「駅 STATION」や「鉄道員」は、 誰もの記憶に残っているでしょう。 原題:極道の妻たち 三代目姐(1989年) 監督:降旗康男 原作:家田荘子 脚本:高田宏治原作: Genre:Gang 上映時間:119分 あらすじ: 関西坂西組・三代目の坂西武雄が倒れる。 組長代行の寺田が四代目を狙っていたが、 出所した若頭補佐の赤松を推す幹部がいて 権力闘争が起きる。 坂西の妻、葉月は惚れている赤松に 対策資金を渡し、寺田に勝つように言う。 赤松は、寺田の子分を殺害する・・・ 出演者: 三田佳子・・・ 坂西葉月 萩原健一・・・ 赤松徹郎 成田三樹夫・・・ 寺田竜吉 オトーサン、 「女優魂をみた!」 その他の出演者: かたせ梨乃・・・ 野方操 吉川十和子・・・ 松江清美 財前直見・・・ 花井美里 坂上忍・・・ 荒木太 田中隆三・・・ 松江勝巳 小西博之・・・ 明神孝弘 上田耕一・・・ 児島貫一 本間優二・・・ 大宅謙吉 速水典子・・・ 光江 浜田晃・・・ 木曽忠久 綿引勝彦・・・ 阿波隆行 大門正明・・・ 結城弁護士 藤岡重慶・・・ 本橋市兵ヱ 小松政夫・・・ 野方淳之助 新藤恵美・・・ 寺田歌絵 内田朝雄・・・ 漆畑青舟 加茂さくら・・・ 花井由利子 西川峰子・・・ 阿波友見 丹波哲郎・・・ 坂西武雄 User Rating:6.3/10( 106 votes)TSUTAYA DISCUS User Rating:6.6/10( 95 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっといいスコアでもいいのでは」 単なる任侠映画ではありません。 User Reviews シリコンボール3号 さん 2011年2月5日 極妻中NO1作品 正直好きではないシリーズです。 ですが、この三代目姐は傑作ですね。 三田佳子VSかたせ梨乃 女の意地の張り合いです。 ラスト・・・めった打ちのショーケン&君島十和子 最後に愛する人と死ねた君島が 一番幸せだったと思います。 ショーケンの抜け殻に泣き叫ぶ三田が 何故か哀れに感じました。 三田 佳子・・・MAX綺麗です。 かたせ 梨乃・・・いい感じでやさぐれてます。 ショーケン・・・渋い。男の色気ですね。 ヤクザって本当に厄介な人たちですね。 オトーサン、 「そう、ショーケンもいいね」 港のマリーさん 2014年3月23日 叙勲の心配はない萩原健一 極妻シリーズのなかでも好きな作品です。 「赤松ぅー」と絶叫する髪振り乱した 三田佳子の熱演がいいです。 岩下志麻の極妻はどこまでも強い女性で 本気で男性を愛するということは少ないのですが、 この三田佳子は積極的に赤松(萩原健一)に求愛しています。 夫の組長(丹波哲郎)が余命わずかであることを 埠頭に停めた車の中でショーケンに打ちあけるシーンなど 誰かにすがりたい女心が滲み出ていて情感たっぶり、 三田佳子はしっとりとしてとてもきれいです。 こういう画面の作り方は「夜叉」の降旗康夫だとしみじみ思います。 クライマックス、岸壁の惨劇を無言劇のようにロングで捉えた後、 カメラは近付いて決定的な場面をダイナミックに見せる。 ヤクザ映画には不似合いな悲劇の格調が かすかに香っているではありませんか! ショーケンは騎士道的な愛と言いますか、 高貴な三田佳子に憧れ遠くで見守るだけ、 求められても最後の行為ができない、 オレにはあの程度の女が似合いです、 なんてかたせ梨乃で間に合わせようとします。 次には吉川十和子に手を出したりと、もうめちゃめちゃです。 それもこれも愛しているけれど触れられない姐さん、 三田佳子のためで切ないですね。 女として愛されることは無理だと悟った三田佳子は、 極道界の教育ママに変身して 赤松に組の「てっぺん」になれとハッパをかけるわけです。 その期待も赤松には重すぎて… 女にはやたらに愛されるけれど、 要領が悪く、危機回避能力も低く、 極道として一流とはいえない(三田佳子の期待に反して)男を ショーケンが全身で演じています。 演じるというか、存在そのものが絵ですね。 アブナイ男の危険な魅力がいっぱい。 後で代償を支払うことになりますが。 虚実の皮膜で役者は演技すると言いますが、 彼は虚を実と取り違えるほどの瀬戸際で 演じていたということでしょうか。 勲章貰っておとなしく実の世界に 取り込まれることはない人物のように見受けられ、 これからもヤクザ映画や反骨の異色映画に出て貰いたいものです。


極道の妻(おんな)たち II

オトーサン、 「ムリがあるなぁ」 本人としては、芸域を広げたいのでしょうが、 十朱幸代さんが、極道の妻とは・・・ 岩下志麻さんのイメージが強烈すぎます。 原題:極道の妻(おんな)たち II(1987) 監督:土橋亨 原作:家田荘子 脚本:高田宏治 Genre:Gang 上映時間:119分 あらすじ: だらしない組長の孝明に代わり、 妻の遊紀が重宗組を取り仕切っていた。 関西新国際空港の建設予定地が、 敵対する河東組により地上げされてしまう。 孝明は痴情のもつれから女に撃たれ入院。 重宗組は磐城組から家と土地を三億円で譲るよう脅迫される。 孝明は組を売ってしまおうと言い出す始末。 遊紀は姉貴分・松代を頼って徳島を訪れ、 そこで伝説のヒットマン・木本と出会う・・・ 出演者: 十朱幸代・・・ 重宗遊紀 草笛光子・・・ 八橋松代 村上弘明・・・ 木本燎二 神山繁・・・ 磐城忠勝 オトーサン、 「脇役陣は悪くないけど」 その他の出演者: 藤岡琢也・・・ 重宗孝明 かたせ梨乃・・・ 榎麻美 木村一八・・・ ノブ 竹内力・・・ サダ 光石研・・・ ジロ 柳沢慎吾・・・ 小松満男 中島ゆたか・・・ 亀田富子 速水典子・・・ 留美 安岡力也・・・ 牧村勇人 名和宏・・・ 笠原弥吉 片桐竜次・・・ 前島稔 岩尾正隆・・・ 元良国 草薙幸二郎・・・ 中本刑事 市川好郎・・・ 向井繁之 綿引勝彦・・・ 河東喜六 大前均・・・ 金崎巌 遠藤太津朗・・・ 早之瀬参治 趙方豪・・・ 徳永功 木谷邦臣・・・ 貝塚署の刑事 蓑和田良太・・・ タクシー運転手 野口貴史・・・ スナックの客 有川正治・・・ 大坪親分 丸平峰子・・・ 救急病院の看護婦 月亭八方・・・ 影山忠男 亜湖・・・ 影山の妻 夏夕介・・・ 磯崎勉 和田アキ子・・・ 中年の女教師 User Rating:4.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.0/10( 99 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews yv3***** さん 2014年5月31日 この世の愛の見納めなら、それでも良いと誓う 二代目姐さん十朱幸代が主演した その名も投げ槍な続篇タイトル「極道の妻たち II」。 約束ごと濡れ場の絡みシーンの女優さんは、かたせ梨乃さん。 その二人の姐さんから愛される役得な 一匹狼の流れ者の極道役に二枚目俳優の村上弘明。 チンピラ役には、ブレイク前の溌剌した初々しい 竹内力と木村一八が扮していた記憶があります。 その他の出演者は、十朱だかかたせ梨乃だかの娘が通う 小学校の担任教師役で出演の歌手で主題歌『抱擁』。 『この世の愛のの見納めなら身をさめならば、それでも良いと誓う~。 男と女~女と男~それも1つの組み合わせ~』)を歌っている和田アキ子、 前述のかたせの濡れ場に関連の場面で姿を見せる 今は亡き名優の趙方豪、 十朱姐さんの旦那で重宗組の親分に藤岡琢也、若頭に安岡力也、 舎弟に柳沢慎吾や光石研が顔を覗かしています。 主人公が後半、 『虫けらや思って嘗めて甘くみたら、その首飛びまっせぇ。』と 啖呵を切る敵役の親分に神山繁、その舎弟に綿引勝彦…‥ 遠藤太津朗、佐川満男、草笛光子、等々… 今見直すと再現不可能な豪華絢爛なキャストです。(笑) 因みに極妻シリーズは、全部観てます。 オトーサン、 「同感!」 FBIの滝さん 2009年11月13日 シリーズ二作目。 これは当時ビデオ化されてから観た。 弱小団体に落ちぶれた自分の組を叩き直す女を中心にし、 人生を出直す覚悟の男や復讐に執念燃やす女やらの 一敗地にまみれた者達の第2ラウンドストーリー。 人間の心模様がよく描けていて良かった。 ただし引っかかる点が一つ。 主演たる【叩き直す女】が十朱幸代さんであること。 いや、観る人によっては問題無いだろうし 確かな演技力を備えた大女優には違い無いんだけど、 この人が極道を演じる姿には強烈な違和感を感じてしまった。


柳生武芸帳 剣豪乱れ雲

オトーサン、 「名高い剣豪・柳生十兵衛だけど」 世間には、彼の虚像が出回っているようです。 片目に眼帯をしているとか、 幕府の隠密として諸侯の動静を見張っていたとか。 でも、実像は、柳生流の技の研鑽に励んでいたようです。 この映画に出てくる“無刀取り”は、究極の技。 刀を使わずして強敵に勝つのです。 原題:柳生武芸帳 剣豪乱れ雲(1963) 監督:内出好吉 原作:五味康祐 脚本:高田宏治 Genre:Period Drama/Action Color:Black and White 上映時間:84分 あらすじ: 三代将軍・家光の治世。 公卿らが暗殺され、 朝廷の幕府に対する不満と疑惑が高まり、 大納言時光は、柳生武芸帳に記されている 暗殺者の名を探ろうとする。 他方、幕府の剣指南役・柳生十兵衛は 危機を前に、柳生兵庫と登世とともに 暗殺者として名乗り出た山田浮月斎との 御前試合に臨む・・・ 出演者: 近衛十四郎・・・柳生十兵衛 山形勲・・・山田浮月斎 松方弘樹・・・飛鳥井大納言時光 和崎俊哉・・・柳生兵庫 富司純子・・・登世 オトーサン、 「近衛十四郎、お侍そのものだ」 ほかの役者は、演じているという感じがつきまといますが、 彼は、その存在そのものが武士であり、剣豪なのです。 その他の出演者: 島田兵庫・・・家光 北龍二・・・松平伊豆守 徳大寺伸・・・板倉重宗 永田靖・・・柳生但馬守 風見章子・・・東福門院 佐々木孝丸・・・佐々木左門 尾形伸之介・・・鬼塚喜八郎 楠本健二・・・海野総四郎 加藤浩・・・河原彦三郎 河村満和・・・一色隼人 戸上城太郎・・・田宮平八郎 阿波地大輔・・・花左衛門 佐藤洋・・・篠原小藤次 五里兵太郎多兵衛 船越正雄・・・轟小源太 津村礼司・・・榊原刑部 矢奈木邦二郎・・・小野次郎左衛門 神木真寿雄・・・伝奏 戸塚新八・・・猿楽桐之助 坂本京三郎・・・高倉少将 江木健二・・・使者 南方英二・・・海野貢 近江雄二郎・・・内藤主税 小山田良樹・・・水木右近 岩尾正隆・・・竹林林仲 User Rating:7.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「見ているひとは少ないが・・・」 User Reviews 呑気呆亭さん 2014年1月20日 無刀取り? この作の松方弘樹は公卿飛鳥井時光を演じて、 その柄が合って颯爽とした武者ぶりが中々好い。 ”一葉浮水の構え”を父から受け継いで 御前試合にも出場する富司純子も健気さがあって良かった。 その一方で“寒夜に霜を聞く太刀”の山田浮月斎が 余り格好良くなくて、十兵衛の“無刀取り”との対決も、 刀を両断する山田浮月斎の剣に対して 鍛えた鉄扇で対抗するというラストが、 理が勝ちすぎて余り面白いモノではなかった。 オトーサン、 「そう、工夫を凝らした作品だね」 紅蓮天国さん 2003年12月18日 シリーズ7作目。 タイトル通り、剣豪達の物語である。 秘伝「無刃取り」を模索する十兵衛、 父の生きた証の型を使い戦う女剣士登世、 そしてシリーズ最強に描かれる山田浮月斎。 善対悪の構図は成り立たない。 目指すのは最強。 「4人目の刺客」の謎、武芸帳の在り処、 さらに雨中での決闘などストーリーも面白い。 からくり屋敷での忍者軍団との対決や十兵衛の槍、 また馬上の戦いとアクションのバリエーションも豊富。 ラストが一対一というのも好ましい。  柳生十兵衛の剣豪としての一面をフォーカスした 本作は大満足の作品でした。


柳生武芸帳 夜ざくら秘剣

オトーサン、 「夜ざくらお七」 ♪さくら さくら 見渡すかぎり  さくら さくら はな吹雪 この映画の最後、  坂本冬美さんの代表曲そのままの風景でした。 原題:柳生武芸帳 夜ざくら秘剣(1961) 監督:井沢雅彦 原作:五味康祐 脚本:結束信二 Genre:Period Drama/Action Color:Black and White 上映時間:80分 あらすじ: 大和の国、柳生本陣に秘められた 柳生武芸帳が盗み去られた。 将軍家指南役の柳生新陰流の地位をねらう 疋田陰流一派の霞の多三郎の仕業だ。 一派は土井大老と結び、 幕閣の利け者、永井信濃守の失脚を狙う。 土井大老は、将軍家光に働きかけ、 柳生宗矩に柳生武芸帳を差し出させようとする。 宗矩は苦肉の策として長男十兵衛が乱心し 柳生武芸帳を手に出奔と返答した。 十兵衛は江戸の巷にまぎれこみ、 大久保彦左衛門の屋敷に匿われる・・・ 出演者: 近衛十四郎・・・ 柳生十兵衛 山城新伍・・・ 将軍家光 里見浩太郎・・・永井信濃守 品川隆二・・・ 霞の多三郎 オトーサン、 「うまいねぇ」 中村錦之助よりも、近衛十四郎のほうが 時代劇役者としては、一枚上かも。 数多い脇役も、みんなうまいもんです。 その他の出演者: 阿部九州男・・・土井大老 堺駿二・・・大久保彦左衛門 花園ひろみ・・・清姫 永井三津子・・・於き 藤田佳子・・・しぐれのお銀 渡辺篤・・・坂和田嘉六 尾上鯉之助・・・霞の千四郎 立原博・・・いなごの鳩助 小林重四郎・・・河瀬主膳 徳大寺伸・・・ 松平伊豆守 阿部九州男・・・土井大炊守 北竜二・・・柳生但馬守 大邦一公・・・権造 小田部通麿・・・原田菊二郎 国一太郎・・・相川新二郎 阿波地大輔・・・弓削三太夫 和崎隆太郎・・・柳生又十郎 大丸巖・・・半平 立松晃・・・秋葉信助 赤木春恵・・・藤の尾 木南兵介・・・忍者 近江雄二郎・・・忍者 尾上華丈・・・ 町人 大城泰・・・弥吉 原京市・・・笠間又兵衛 五条恵子・・・お久美 藤川弘・・・老武士 毛利清二・・・家光の近習 有島竜司・・・土井の近習 佐々木松之丞・・・茶坊主 河村満和・・・忍者 User Rating:6.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「時代劇の名作!」 Yahoo!では、誰もみていないのが残念です。 User Reviews 紅蓮天国】さん 2003年12月18日 シリーズ2作目。 人間関係は前作の続き、話は前作と同じ。 後半から十兵衛が大活躍して面白い。 家光との信頼関係はカッコ良く、 さらに変装して敵陣に潜入したり白刃取りを見せたり、 一対一の対決やおなじみのワイヤーアクション、 そしてラストの大立ち回りは前作の2倍ある。 キャラクターを活かしてスケールを大きくする 正統派の続編映画。 オトーサン、 「皇室スキャンダル?」 松岡正剛さんの解釈によれば、 徳川将軍といえども、剣聖柳生宗矩といえども、 さらには天皇でさえ、時代の歯車にすぎない それが、五味康祐の独自の時代観だとか。 呑気呆亭さん 2013年10月30日 あっぱれ? 五味康祐の原作には 皇室に関わるスキャンダルを暴こうとする 危うい意図が感じられる。 東宝で同じ原作を映画化したものが 何故か二作のみの尻切れトンボで終わってしまったのは、 それが影響したのではないかと当時は思ったものだった。 この映画はそんな危うさを見事に打っちゃって 娯楽時代劇に仕立て上げてしまい、 全九作まで作ってしまったのはあっぱれというしかない。 登場人物では品川隆二のキャラクタ-が面白かった。


浪花の恋の物語

オトーサン、 「あれ?」 題名からすると、浪花千栄子主演の映画かと 思いましたが、さにあらず。 巨匠・内田吐夢の時代劇でした。 原題:浪花の恋の物語(1959) 監督:内田吐夢 原作:近松門左衛門 脚本:成沢昌茂 Genre:Period Drama/Romance 上映時間:109分 あらすじ: 飛脚の忠兵衛は、連れ込まれた郭で、 遊女・梅川と出会う。 毎日にように梅川を訪ねるようになった。 そんな二人の様子を、 近松門左衛門が隣室で見聞きしていた。 梅川の身請け話を聞いた忠兵衛は、 あずかった武家の金を郭の主人に渡し、 梅川を連れ出した。 二人は忠兵衛の父が住む村を目指すが、 武家の金に手を出すのは犯罪であり、 村の入り口で追っ手に捕まってしまう・・・ 出演者: 中村錦之助・・・ 亀屋忠兵衛 有馬稲子・・・ 梅川 片岡千恵蔵・・・ 近松門左衛門 オトーサン、 「錦之助には見えないね」 負け犬を演じたのをみたことがありません。 その他の出演者: 雪代敬子・・・ 千代歳 花園ひろみ・・・ おとく 植木千恵・・・ お玉 日高澄子・・・ 東雲 浪花千栄子・・・ おえん 市川小太夫(二代目)・・・ 津の国屋重左衛門 香川良介・・・ 竹田出雲 有馬宏治・・・ 寺岡甚内 中村芳子・・・ お清 八汐路佳子・・・ おなか 白木みのる・・・ 長吉 中村時之介・・・ 竹本頼母 織田政雄・・・ 米吉 沢村宗之助・・・ 江戸屋佐右衛門 進藤英太郎・・・ 槌屋治右衛門 千秋実・・・ 丹波屋八右衛門 東野英治郎・・・ 布袋屋藤兵衛 田中絹代・・・ 妙閑 User Rating:7.8/10( 5 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.5/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews bakeneko さん 2009年3月31日 なんて美しい立ち振る舞い! 近松門左衛門の『冥途の飛脚』『恋飛脚大和往来』を 内由吐夢が監督した“廓もの”の大傑作であり、 “古い美しい日本”を味わうことのできる作品であります。 戦後の内田吐夢はサスペンス溢れる娯楽作や 時代活劇で有名ですが、 古典に題材を採った遊郭や庶民社会を舞台にした 情感溢れる映画も撮っています。 「浪花の恋の物語」(原作=近松門左衛門) 「妖刀物語 花の吉原百人斬り」(原作=歌舞伎の『籠釣瓶花街酔醒』) 「恋や恋なすな恋」(原作=人形浄瑠璃『芦屋道満大内鑑』 及び清元の古典『保名狂乱』)は、 いずれも古典に新しい息吹を吹き込んだ作品であり、 日本人の情感に訴える傑作群でありますが、 特に前2作は単純に娯楽作品としても抜群の面白さであります。 本作は、単純に古典ストーリーをなぞるのではなくて、 作者(近松)を登場させたり、人形浄瑠璃を挟む等、 野心的な物語構成となっています。 そして何といっても廓の描写が秀越で、 古い日本の風俗を興味深く魅せると同時に “男女の情感の風情”と“立ち振る舞いの美しい流れ”を 見せて圧巻であります。 そして、劇中に流れる和楽や浄瑠璃、長唄の素晴らしさも 現代では顧みられていないものであります。 俳優は、中村錦之助、有馬稲子、片岡千恵蔵、東野英治郎、 田中絹代、千秋実、進藤英太郎、浪花千栄子、等 これまた、綺羅星のごとくの名演のアンサンブルであります。 日本人の根底にある情感と美意識を再認識させてくれる 美しい映画であります。 (蛇足) 片岡千恵蔵が、小指のみ爪を伸ばしていたのが 妙に気になりました。 2009年3/20の東京での上映館には 有馬稲子さんが見に来られていました(興奮したなあ!)。 オトーサン、 「重層的な構成が成功しているね」 鱗歌さん 2014年11月26日 タイトルだけ聞くと 何だか軽くてヌルそうな感じですけれども、 実際は文芸調の重みのある作品。 悲恋の物語がじっくり描かれていき、 じっくり描かれるからこそ、 物語が後半の主人公たちが追い込まれてく姿に 収束していく時のその絶望的な流れに、格別なものがあります。 主人公の行動は、客観的に見ればいたって浅はかで どうしようも無いものではあるのですが、 ここではその短絡的で直情的な行動が、 絢爛たる花街の完成されきった世界の描写の中で 対比的に描かれることにより、 その無力さ、果敢なさが浮き彫りとなって我々に迫ってきます。 圧倒的な非人情の世界の中に放り込まれた、無力な二人の姿、 その世界に抗おうとして敗れ去る二人の姿。 そしてその世界と、二人との間に位置する 観察者としての近松門左衛門の存在が、 またこの映画の物語に厚みを加えています。 ラスト、彼によってこの事件が脚色された文楽が上演されている。 (あるいは実際の事件の顛末を知ることなく) この舞台上の物語に魅了され感動している観客たちの姿と 実際の事件と自ら脚色した物語との違いを知る近松の最後の表情。 彼の表情の奥にある心の慟哭こそが このシーンの多層性、とも言えるのですが、 それにとどまらず、現実の事件に触発されて ひとつの作品が作られることそのものの感動もまた、ここにはあります。 実話を元にしたなんて言うと、 得てして「表面的」とか何とか批難されたりもするのですが、 実際の事件を作品でそのまま再現する 「リアリティ」が重要なんじゃなくって、 それこそ様式化された人形劇へ置き換えちゃったってまるで構わない。 実際の事件におけるある感情の一面、 それは単なる一面に過ぎなくとも、作品として再構築され普遍化されて、 人々の感情へと刻み込まれて永遠化していくということ。 その感動ですね。


細雪

オトーサン、 「細雪って、どんな雪だろう?」 若い頃、原作を読んで、辞書を引いたこともありますが、 よくわかりませんでした。 今回、はじめて映画で細雪なるものをみました。 「なんだ、ぼたん雪じゃん」 なお、原作者の谷崎潤一郎、 1958年と60年にノーベル賞候補になりました。 原題:細雪(1983) 監督:市川崑 原作:谷崎潤一郎 脚本:日高真也/ 市川崑 Genre:Drama 上映時間:140分 あらすじ: 1930年代の大阪。 両親を亡くした蒔岡家の四人姉妹には 傾きかけた老舗の廻船問屋が託されていた。 長女鶴子の養子の銀行員の夫は商売を建て直し、 次女幸子は百貨店の販売部長と結婚し、 後は三女雪子と四女妙子の嫁ぎ先を決めるばかりだったが、 内気な雪子は見合いを重ね、妙子は男友達の間を奔放に渡り歩く。 そんな時、鶴子の夫が東京転勤を命じられて・・・ 出演者: 岸恵子 ・・・蒔岡鶴子 佐久間良子 ・・・蒔岡幸子 吉永小百合 ・・・蒔岡雪子 古手川祐子 ・・・蒔岡妙子 オトーサン、 「4姉妹、美人揃いだけれど・・・」 岸恵子さんの演技が一番いいね。 その他の出演者: 伊丹十三 ・・・辰雄 石坂浩二 ・・・貞之助 岸部一徳 ・・・板倉 桂小米朝 ・・・奥畑 江本孟紀 ・・・東谷 小林昭二 ・・・陳馬仙太郎 辻萬長 ・・・三好 常田富士男 ・・・五十嵐 浜村純 ・・・音吉 小坂一也 ・・・野村 横山道代 ・・・井谷 三宅邦子 ・・・富永の叔母 細川俊之 ・・・橋寺 角田素子 ・・・お條 上原ゆかり ・・・お春 三條美紀 ・・・お久 根岸明美 ・・・下妻夫人 新橋耐子 ・・・陳馬夫人 白石加代子 ・・・酒亭の内儀 若林味香 ・・・悦子 鎌倉左記子 ・・・井谷の娘 仙道敦子 ・・・橋寺の娘 市川千恵子 ・・・板倉の母 頭師孝雄 ・・・音吉の息子 大原穣子 ・・・料亭の女中 鈴木国久 ・・・東谷子爵 橋爪淳 ・・・新兵 User Rating:7.1/10( 26 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 241 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名画でしょう」 なんといっも、原作がいいのです。 新人賞の仙道敦子は、まったく印象に残っていません。 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 仙道敦子 User Reviews sy3***** さん 2014年6月16日 淡々とした中で映える桜の絵。 昔の日本の作品はほとんど見たことがないのですが、 午前十時の映画祭で、初めて市川昆監督の作品を見ました。 まず印象的だったのは、桜の映像です。 引き込まれました。とってもキレイでした。 物語自体は激しい展開があるわけではなく、 淡々としていますが、それでも全く飽きさせませんでした。 昔の古き日本が垣間見れるので、 興味深かったということかもしれません。 ただ一つだけ、BGMが気になりました。 シンセサイザーの音でまとめられていたのですが、 現代からすると妙にそこだけ80年代っぽいというか、 ちょっと私には浮いて聞こえてしまいました。 オトーサン、 「阿部豊監督の「細雪」もあるのか」 青観さん 2008年4月12日 美しい。 この映画を一言で表すなら「美しい」これに尽きる。 市川崑監督の描き出す世界は本当に美しい。 四人の姉妹、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川佑子の それぞれの画き方から何から何まで本当に美しく撮られている。 そんな四人の姉妹のそれぞれの物語り、 心の中の苦しみや悩みを 美しい映像美に合わせるようして撮られている。 本当に見ていてどの場面も日本ならではの美しさを感じる。 四人の姉妹の話をすると、やはり岸恵子が抜群に上手い。 「うち、京都より東へ出たことあらへん」て あの言葉の響きが忘れられなくなりそうです。 一番上の姉としての苦しみ、 母親代わりに妹達の面倒を見なくてはならない苦しみを 素晴らしい演技力で見せてくれている。 また一つ下の妹、佐久間良子もこれまた上手い。 その一方で三女を演じている吉永小百合が私はどうにも苦手だ! この役、吉永小百合よりももっと違う人がいないのかな? 若尾文子がもっと若ければ、山本富士子でも良い。 いや、むしろ若尾文子よりも山本富士子が一番合ってる気がする。 二人共もう少し若ければなあ! 一番下の妹、古手川佑子に関しては役柄が役柄だけに まあ、こんなものでしょう! 阿部豊監督の撮った「細雪」の中の高峰秀子と比較してしまえば、 分が悪いとは思うものの、思ったほど悪くはないし、 まずまずの演技をしていると思う。 作品としての完成度、美しさでは明らかに この市川崑監督の「細雪」の方が上だと思うものの、 同じ点数にしてしまうのは、 やはり三女、吉永小百合の存在と どう見ても他の三人は関西人に見えるのに 吉永小百合だけは関西人には見えないのが痛い。 痛すぎる。 私の大の苦手、吉永小百合の存在、演技力にしても上手いとは思えず、 よって完成度は高い作品とは思うもののこれ以上の点数は付けられない。 7点。


グッド・ドクター 禁断のカルテ

オトーサン、 「ソンなこと言っているのか」 患者が死んで、ようやく1人前になる。 命を預けているお医者さんの言葉とは、 思えません。 この映画、いい勉強になりました。 原題:The Good Doctor (2011) 監督:Lance Daly 脚本:John Enbom Genre:Drama / Thriller 上映時間:91分 あらすじ: マーティンは、研修医。 気持ちが先走り、失敗続きで不安と焦りが募っていく。 そんな時、18歳のダイアンの担当医となる。 周囲の先輩や同僚たちとは違い、 自分を全面的に信頼してくれるダイアンに 特別な感情を抱き始める。 だが、彼女の退院の辛さに耐えかね、 常軌を逸した行動に出てしまう。 薬をすり替え病気を再発させ、 思惑通り彼女を再入院させるのに成功する・・・ 出演者: Orlando Bloom ・・・ Dr. Martin E. Blake(マーティン) Riley Keough ・・・ Diane Nixon(ダイアン) オトーサン、 「オーランド・ブルームいいね」 美男子で、演技力もあります。 その他の出演者: Taraji P. Henson ・・・ Nurse Theresa(看護師テレサ) J.K. Simmons・・・ Detective(クラウス刑事) Rob Morrow ・・・ Dr. Waylans Michael Peña ・・・ Jimmy Troy Garity・・・ Dan Molly Price・・・ Mrs. Nixon Wade Williams・・・ Mr. Nixon Sorel Carradine・・・ Valerie Dixon Evan Peters・・・ Donny Nixon Nathan Keyes・・・ Rich User Rating:5.6/10 ( 4,147 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 161 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews Thomas Williamsさん United States 2012年7月8日 観客が納得しなければ、意味がない この映画、観客を満足させない。 というのも、医者の意図、 あるいは監督の意図を説明する手がかりがないからだ。 観客は、大きな疑問を抱いたままになる。 一体、医者マーティンは、ダイアンを病院に永遠に留めたい そう思うほど孤独なのか? マーティンは、より重大な病からダイアンを救い、 尊敬や感謝の念を得たくないのか? あるいは、ダイアンのケースは、 マーティンの錯乱による人体実験なのか? 結末にも、大きな疑問が湧いてくる。 結末には、2つのシーンが用意されているが、 両者とも、本当の結末ではない。 少なくとも、その1つは、 ファンタジーの夢のシーンとして扱われるべきだった。 この映画を意味あるものにするには、 観客が納得できるストーリーが語られるべきだった。 オトーサン、 「そう、実話だと思うとゾッとするね」 誤診で、危うく死にそうになった身としては、 他人事ではありません。 気付いたときには、もう手遅れ、 いい加減にしてよ。 cad*****さん 2013年2月17日 実際にある話だから怖い 意外と採点が低くて驚いたけれど、 これはサスペンスとしては良質な部類に入ると思う。 実際に医師や看護士の故意により 患者が急変して死亡するという事件は、 表に出ていないのも合わせると 少なからずあると思うので、これは見ていて怖い。 しかも、このオーランド・ブルームの役は 本人が惚れ込んだだけあって、はまり役だった。 クールに装いながら、甘いマスクの下に 狂気を隠し持っているという役柄は、 彼の魅力を上手く引き出していたと思う。 ラストの悪く言えば中途半端な終わり方も含めて、 全体的に抑えた演出なので、 ハリウッド映画にありがちな派手な展開が好きな人は 物足りないかもしれない。 でも自分は緊迫感を感じるストーリーだと思うし 気に入って見れた。


ラースと、その彼女

オトーサン、 「とんでもない設定だね」 人間嫌いの独身男が、ダッチワイフと暮らしはじめるなんて。 それを兄夫婦が許し、コミュニティをあげて 支援する・・・ありへん! でも、カナダでは、教会コミュニテイが 生きているのですね。 原題:Lars and the Real Girl (2007) 監督:Craig Gillespie 脚本:Nancy Oliver Genre:Comedy / Drama Country: USA / Canada Language: English / Spanish 上映時間:108分 あらすじ: 雪の田舎町。 ラースは、町の人たちに慕われている心優しい青年だ。 シャイで、女の子とまともに話せない。 心配していた兄夫婦のもとに、 ある日、ラースが彼女を紹介しにやって来た。 驚いたことに、インターネットで購入した 等身大のリアルドール“ビアンカ”だった。 困惑する兄夫婦はバーマン医師に相談し、 当面ラースの妄想に話を合わせるようにとの助言をもらう。 そこで、町の人たちにも協力を仰ぎ、 みんなでビアンカを生身の女性として扱うことにするが・・・ 出演者: Ryan Gosling ・・・ Lars Lindstrom(ラース) Paul Schneider ・・・ Gus Lindstrom(兄ガス) Emily Mortimer ・・・ Karin Lindstrom(兄嫁カリン) Patricia Clarkson ・・・ Dagmar Berman(バーマン医師) オトーサン、 「ライアン・ゴズリングがいいね。 若手の注目株のようだね」 ライアン・ゴズリング  RYAN GOSLING 誕生日:1980/11/12 出身 : カナダ/オンタリオ州ロンドン カナダのテレビドラマに出演後、 96年「フランケンシュタインと僕」で映画デビュー。 「タイタンズを忘れない」に出演し、ハリウッドで活躍。 97年「The Believer」では初の主演 2004年「きみに読む物語」でブレイク。 主な出演作: 1996年「フランケンシュタインと僕」 2000年「タイタンズを忘れない」 2002年「16歳の合衆国」「完全犯罪クラブ」 2004年「きみに読む物語」 2005年「ステイ」 2006年「ハーフ・ネルソン」 2007年「ラースと、その彼女」 2010年「幸せの行方」「ブルーバレンタイン」 2011年「ドライヴ」「ラブ・アゲイン」      「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 2012年「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」      「L.A. ギャング ストーリー」 2013年「オンリー・ゴッド」 その他の出演者: R. D. Reid ・・・ Reverend Bock Kelli Garner ・・・ Margo Nancy Beatty ・・・ Mrs. Gruner Doug Lennox ・・・ Mr. Hofstedtler Joe Bostick ・・・ Mr. Shaw Liz Gordon ・・・ Mrs. Schindler Nicky Guadagni ・・・ Kurt Billy Parrott ・・・ Erik Sally Cahill ・・・ Deb Angela Vint ・・・ Sandy Liisa Repo-Martell ・・・ Laurel Boyd Banks ・・・ Russell Darren Hynes ・・・ Moose Víctor Gómez ・・・ Hector Tommy Chang ・・・ Nelson Arnold Pinnock ・・・ Baxter Joshua Peace ・・・ Jerry Aurora Browne ・・・ Lisa Alec McClure ・・・ Steve Tannis Burnett ・・・ Nurse Amy Lauren Ash ・・・ Holly Lindsey Connell ・・・ Victoria User Rating:7.4/10 ( 102,306 votes)IMDb User Rating:8.4/10( 1,850 votes) Yahoo! オトーサン、 「静かな感動物語」 アカデミー賞ノミネート ・脚本賞 ナンシー・オリヴァー ゴールデン・グローブ ノミネート ・男優賞(コメディ/ミュージカル) ライアン・ゴズリング User Reviews angela-373 さん Palm Springs,CA,US 2009年2月16日 あらすじで気を悪くしないで この映画、筋書ではうまく説明できない。 かなり馬鹿バカしく思えるし、 軽薄そのものだ。 だが、まったく魅力的で、丁寧に繊細に監督されていた。 お腹を抱えるユーモアや静かな涙があった。 ライアン・ゴズリングは、シリコンの女性や 心温まるコミュニィティの助けを借りて多sy家mp 孤独な魂から抜け出す。 こうした素敵な人々と知り合いたいものだ。 ここに、この映画のモラルがある。 あらすじや予告編で気を悪くしないでほしい。 いわゆるハリウッド映画ではない。 ユーモア、人間性、どちらにせよ 楽しめるだろう。 2度見る映画って稀だが、 この映画、そのリストに入っている。 オトーサン、 「細部に神が宿るだよね」 丁寧に描かれないと、とんでもない代物になります。 だって、ダッチワイフと暮らしはじめるのですから。 ジーナさん 2010年3月22日 癒されました 病的なまでに素朴で素直な世間慣れしていない 主人公を演じたライアン・ゴズリングのずば抜けた演技力は必見です。 最初こそ等身大サイズの人形(昔で言うダッチワイフ)に妄想を抱く主人公に 気持ち悪さを感じていましたが、 ストーリーが進むにつれホッコリできる存在になるから不思議。 もうひとつ不思議なのは、 主人公の妄想の度合いに比例するように 人形が人形に見えてこなくなること。 人形は人形のままなので単なる錯覚に過ぎないのですが、 ライアン・ゴズリングの秀でた演技力によって 人形にも命が吹き込まれたのでしょうね。 内向的な弟を心配する兄やその嫁など 主人公を囲む人々の思いやりが温かく、 冒頭ひとりぼっちだった主人公が 人形を通して周りの人々と繋がっていく展開に じんわり感動しました。 エミリー・モーティマー演じる兄嫁が絶妙な反応でクスッとできましたし、 兄が少しずつ理解を示し成長していくのも良かったですね。 しかし、何と言ってもパトリシア・クラークソン演じる医師がナイスキャラでした。 とにかく、みんながみんな偽善者に映らない 繊細な演出が見事だと言えるでしょう。 唯一残念だったのは、強引さを感じた終盤の展開ですかね。 役者と脚本の妙だけでなく、雪が一面に降り積もった カナダの澄み切った風景も堪能できます。 奇抜な発想では想像できないような作品全体から発せられる 癒しのオーラを是非感じてみて下さい。 派手さもメリハリも無いですが 、静かでのどかな一風変わったハートウォーミング再生ドラマは 心に深くしみる事でしょう。 追記;この町全体からあふれる優しさにリアリティがない と言ってしまう今の世の中(人の心)の乏しさに 悲しい気持ちになりました。


マイマザー

オトーサン、 「この監督、早熟の天才だね」 フランスの詩人ランボーを意識しています。 参考: アルチュール・ランボー(1854 -1891) 1870年、家出を繰り返す。 1871年、パリへやって来て、詩人ヴェルレーヌに出会う。 1873年、ヴェルレーヌはランボーに拳銃を発砲、 ランボーは入院、ヴェルレーヌは逮捕。 この別れの後に、詩集「地獄の季節」を書く。 断筆し、兵士、翻訳家、商人などを転々とし、武器商人となる。 1891年、骨肉腫で死去。 原題:J'ai tue ma mere (2009)    僕は母を殺した 監督・脚本:Xavier Dolan Genre:Drama Color: Color / Black and White Country: Canada Language: French 上映時間:96分 あらすじ: 17歳のユベールは、カナダ・ケベック州の町に暮らしている。 ボーイフレンドと絵を描く時間が大好きだが、 口やかましく趣味の悪い母親を、どうしても受け入れられない。 幼い頃は大好きだった母親への憎しみは募るばかりで、 自分でもどうしようもない苛立ちにさいなまれる。 そんなある日、ユベールは川沿いで夕日の下にたたずむ 母親の姿を偶然目撃し・・・ 出演者: Xavier Dolan ・・・ Hubert Minel(ユベール) Anne Dorval ・・・ Chantale Lemming(シャンタル・レミング:母親) Francois Arnaud ・・・ Antonin Rimbaud(アントナン・ランボー) Suzanne Clement ・・・ Julie Cloutier(ジュリー・クロウティエ:先生) オトーサン、 「すごい才能だね」 18歳で、脚本、監督、主演! 猛烈な自意識、客観的な目をあわせもっています。 将来、名監督になるのでしょうか。 それとも、映画の世界から足を洗うのでしょうか。 いずれにせよ、目を離せない存在です。 その他の出演者: Niels Schneider ・・・ Eric Patricia Tulasne ・・・ Helene Rimbaud Pierre Chagnon ・・・ Richard Minel Monique Spaziani ・・・ Denise Benoit Gouin ・・・ Principal Nadeau User Rating:7.4/10 ( 10,734 votes)IMDb User Rating:9.1/10( 94 votes) Yahoo! オトーサン、 「記憶に残る名作!」 セザール賞ノミネート ・外国映画賞 グザヴィエ・ドラン(カナダ) User Reviews larry-411さん United States 2009年9月22日 ティーンの追憶-辛い同性愛の告白 私は2009年のトロント国際映画祭で 「マイマザー」の試写会に出席した。 ザヴィエル・ドランの映画は、 ケベックでの幼年期と青年期に基づいて、 息子のセクシュアリティが問題になった時の 母子の関係を描いていく。 ティーンにとっては、未熟な頃の関係は、難しい。 自身の恐怖と母親が彼の「違い」を受け入れたがらないことが 重くのしかかってくる。 (アンヌ・ドルヴァルが母親を好演している) ドランと母親の議論と戦いのシーンは、見るのがつらいが フランソワ・アルノーとの優しいラブシーンは 喜ばしいコントラストとなっている。 映画は怒り、悲しさ、愛情、憎悪、およびユーモアに満ちている。 上映後、総立ちの拍手喝采を受けた。 新人映画監督のために参考になるのは、 ドランが脚本を書き、監督し、 プロデュースし、主演していることだ。 彼は、まだ19歳なのだ。 オトーサン、 「誰でもそうだっただろうけど・・・」 母親を愛していながら、 一方ではうっとうしいという感情を抱いたことがあるでしょう。 この映画の主人公のように、殺してやりたいと思うひとは、 稀でしょうが・・・ mvs*****さん 2014年5月5日 親子関係を普遍的に描いている この監督のデビュー作。 この監督は自身ゲイで主人公もゲイであるが、 いつもそのマイノリティとしての問題を描きつつも 表現したいメインテーマは万人に普遍的なものにしている。 かつ、よくあるマイノリティの視線の押しつけがないので 表現したいことが心に響く (そうでないゲイの監督が何人かいるが、 作品が良くても少しうっとうしさを感じることがある)。 今回のテーマは親子(母子)関係。 ストーリーは奇抜でないが、映像の切り替わり、 他の音を消してしまう音楽の使い方、文学や詩の引用、 それらの大胆さ(雑さにならないほんの手前)で ぐいぐいのめりこんでしまう。 最新作の「わたしはロランス」の萌芽が見られる。 まったく、すごい監督の登場である。 それにしても18歳で監督デビューとは フランスはすごい国だ。


戦略大作戦

オトーサン、 「邦題は、よくないね」 原題は、ケリーのヒーローたち。 でも、金塊大作戦のほうが分かりやすいかも。 原題:Kelly's Heroes (1970) 監督:Brian G. Hutton 脚本:Troy Kennedy-Martin Genre:Action / Adventure / Comedy Country: Yugoslavia / USA Language: English / French / German 上映時間:144分 あらすじ: 連合軍のアメリカ兵ケリーは、 捕虜の敵軍将校から、とっておきの情報を引き出した。 、ドイツ軍占領下のフランス銀行に 千万ドル単位の金の延べ棒が保管されている。 早速ビッグ・ジョーら仲間を集めて金塊の強奪計画を練り、 現地へ出発する。 奇襲作戦などで敵の防衛網をくぐり抜け、 味方を失いながらも戦線を突破。 そして、ついに戦車で厳重に守られた銀行へ。 激しい攻防戦が開始される・・・ 出演者: Clint Eastwood ・・・Private Kelly(ケリー) Telly Savalas ・・・Master Sergeant "Big Joe"(ビッグ・ジョー) Donald Sutherland ・・・Sergeant "Oddball"(オッドボール) オトーサン、 「いい役者をそろえたね」 みんな生き生きしています。 演技をさせられている感じが、まったくありません。 その他の出演者: Don Rickles ・・・ Staff Sergeant "Crapgame" Carroll O'Connor ・・・ Major General Colt Gavin MacLeod ・・・ Moriarty Shepherd Sanders ・・・ the Turk Stuart Margolin ・・・ Private "Little Joe". Jeff Morris ・・・ Private First Class "Cowboy". Hal Buckley ・・・ Captain Maitland Dick Balduzzi ・・・ Private Fisher. Richard Davalos ・・・ Private Gutowski Gene Collins ・・・ Private "Barbara" Babra. Perry Lopez ・・・ Private Petuko. Tom Troupe ・・・ Corporal Job. Harry Dean Stanton ・・・ Private Willard. Len Lesser ・・・ Sergeant Bellamy. David Hurst ・・・ Colonel Dankhopf George Savalas ・・・ First Sergeant Mulligan Karl-Otto Alberty ・・・ Waffen-SS Tiger tank no. 115 commander. Ross Elliott ・・・ Major Booker. Fred Pearlman ・・・ Private First Class Mitchell. Michael Clark ・・・ Private Grace. George Fargo・・・ Private Penn. Dee Pollock ・・・ Private Jonesy. John G. Heller・・・ German Lieutenant. User Rating:7.7/10 ( 29,131 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 184 votes) Yahoo! オトーサン、 「こんな戦争映画があるとは・・・」 User Reviews ss5921さん Baltimore, Maryland 2003年7月29日 複製はできない これだけ性格俳優が集まる映画は、 他にありえないだろう。 クリント・イーストウッドは、真面目で、ユーモラスで、 みんなの引き立て役なのに、存在感を失わない。 その他の出演者たちも、オールスターで、 今日お目にかかれない性格俳優だ。 例えば、テリー・サヴァラスは、 後年、有力TVでアウターになったか分かる。 ドン・リックルズは、ドン・リックルズだが、 性格俳優ぶりを発揮している。 キャロル・オコナーは、水を得た魚のようだ。 ドナルド・サザーランドについては、言うまでもない。 この映画を類例のないものにしているのは、 「戦略大作戦」が筋書に焦点を当てるのを忘れていないことだ。 ストーリーが、登場人物に振りまわされていない。 まったく、いい仕事をやったもんだ! オトーサン、 「戦争を風刺しているね」 ジーナさん 2010年12月23日 オトボケ戦争アクション したたかな曲者兵士たちによる戦争「略奪」大作戦です。 タイトルから想像するとシリアスな戦争アクションのようですが、 実際はコミカルで荒唐無稽な内容ですのでご注意ください。 無表情で掴みどころの無いクールな男を演じたクリント・イーストウッド、 華やかさこそ無いですが渋く味わい深いテリー・サヴァラス、 際立ったキャラを巧みに演じたドナルド・サザーランドなど 面白みのあるキャスティングと さっぱりしていて小気味良いキャラクター性が効果的でした。 略奪に向う過程での戦争らしいアクションはなかなかの迫力ですし、 ストーリーの無理矢理感とは反対に リアリティのある戦闘シーンに仕上がっているので 戦争アクションが好きな方も満足できると思います。 戦車の種類なんかに詳しいとより楽しめるでしょうね。 軽やかで心地よい音楽も違和感なく馴染んでいました。 無駄を省いてもう少し短く、前半をテンポ良く展開すれば、 すっきりタイトな作品で好印象だったかな。 戦争モノ特有の重厚感は無いですが、 愛国心とは無縁の兵士たちによる 第二次世界大戦を題材にした一風変わった作品なので 戦争モノは後味が悪くて苦手・・・という方にオススメですかね。 とにかく埋もれさせておくには勿体ない出来ですよ。 コメディテイストは気に入ってますが、 いかんせん主人公のキャラ&クリント・イーストウッドが コメディ向けではないので盛り下がってしまうのが 惜しいところか(爆)


南太平洋の若大将

オトーサン、 「♪バリハイ~」 南太平洋のエメラルドグリーン、 海の色、いいですね。 この映画に出てくるタヒチへは、 行ったことがありません。 仲人を引き受けた部下が、新婚旅行でみた 海の色のすばらしさに感激していましたっけ。 原題:南太平洋の若大将 (1967) 監督:古沢憲吾 脚本:田波靖男 Genre:Commedy 上映時間:106分 あらすじ: 遠洋航海の実習でハワイの地を踏んだ 水産大学の学生・若大将こと田沼雄一。 ハワイの日本料理店「京屋」でひと悶着の末に 客室乗務員の澄子と出会う。 やがて若大将と親しくなった「京屋」の主人は すき焼き屋をハワイで開店したいと、 若大将の実家、東京の「田能久」を家族で訪れる。 ならばと、すき焼きの料理指導のために、 若大将は再びハワイの地へ。 再訪したハワイで若大将を待っていたのは、 彼に好意を抱く「京屋」の娘・美奈子と 仕事でハワイを訪れていた澄子。 若大将と青大将の恋の駆け引きがはじまる・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 星由里子 ・・・保科澄子 田中邦衛 ・・・石山新二郎 前田美波里 ・・・有田美奈子 オトーサン、 「前田美波里さん、ナイスボディだね」 資生堂のサマー化粧品「太陽に愛されよう」の キャンペーンガールで、人気者になりました。 その他の出演者: 有島一郎 ・・・田沼久太郎 飯田蝶子 ・・・田沼りき 中真千子 ・・・田沼照子 坪内美詠子 ・・・有田ゆき子 左卜全 ・・・有田日出造 江原達怡・・・ 江口敏 北竜二・・・ 高石教授 桐野洋雄・・・ 松浦先輩 荒木保夫・・・ 花合 草川直也・・・ 堀田 浦山珠美・・・ 房子 谷和子・・・ 吉江 松原光子・・・ 大崎悦子 リンダ・プブスティ・・・ キティ(スチュワーデス) ダイアン・ワーラー・・・ ディニィ(スチュワーデス) User Rating:4.5/10( 2 votes)IMDb User Rating:4.0/10( 16 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いスコアだね」 User Reviews hi6***** さん 2010年9月17日 ハワイロケで、内容薄い 若大将シリーズは 基本同じストーリーであるが、 今回は、ハワイの観光映画となっていて 益々と内容が薄い。 しかも、ハワイの島々を写すだけなので、 観光映画としても魅力がない。 ミュージカル要素も多いのであるが、 それも薄い話の穴埋めでしかない。 今回のポイントは、前田美波里の水着姿くらい。 オトーサン、 「たしかに随所にやっつけ感があるね」 予算の関係か、いろいろ横やりが入ったのか、 監督が本作で交代しています。 イニシャルKさん 2010年11月24日 東宝創立35周年記念作品 東宝創立35周年記念作品 として作られた若大将シリーズの一篇で 古澤憲吾監督がてがけた若大将シリーズとしては 最後の作品となる。 空撮など古澤監督らしい演出は健在だが、 記念作品だからか若大将が歌う場面が多く、 いつもの古澤監督らしい勢いは成りを潜めていて、 逆に間延びしている印象であまり面白くなかった。 先週もこのシリーズ見たからか「海の若大将」に比べて 星由里子が大人っぽくなってるのにちょっとビックリ。 (でも、澄子は好きじゃない。) 同時期の「クレージー黄金作戦」でワイキキビーチで 加山雄三が登場するシーンがあるんだけど、 おそらく本作と同時に撮影してたんだろうなあ。


ルノワール 陽だまりの裸婦

オトーサン、 「ルノワール、よく行ったな」 「展覧会だろ、ボクも同じだよ」 「熱いおしぼりが出るんだ」 「えっ、展覧会で?」 アホな冗談はさておき、 ルノワール晩年の作品は、実に美しいものでした。 この世は、汚れ切っているから、 美しいものを少しでも増やす仕事をしたい。 ルノワールの覚悟に惚れました。 原題:Renoir (2012) 監督:Gilles Bourdos 原作:Jacques Renoir 脚本:Gilles Bourdos/ Jérôme Tonnerre / Michel Spinosa Genre:Biography / Drama / History Country: France Language: French / Italian 上映時間:111分 あらすじ: 1915年、コート・ダジュール。 晩年のルノワールh、病に冒され絵筆を持つことも困難になった 最愛の妻に先立たれ、次男のジャンも戦地で負傷したとの知らせ。 失意のルノワールの前に、若い娘デデが現われる。 その美しさに思いがけず創作意欲をかき立てられ、 彼女をモデルにした新たな裸婦像の製作に乗り出す・・・ 出演者: Michel Bouquet ・・・ Auguste Renoir(ルノワール) Christa Theret ・・・ Andrée Heuschling(デデ) Vincent Rottiers ・・・ Jean Renoir(ジャン) オトーサン、 「デデが、魅力的だね」 冒頭の森の中の径を自転車に乗って 颯爽とルノワールの邸宅に向かうシーン。 この絵だけで、デデに夢中になってしまいました。 勿論、その類い稀なヌードも、見逃せませんが・・・ その他の出演者 Thomas Doret ・・・ Coco Romane Bohringer ・・・ Gabrielle Renard Michèle Gleizer ・・・ Mme Renoir Carlo Brandt ・・・ Le docteur Pratt Hélène Babu ・・・ Odette Marion Lécrivain ・・・ Véra Sergine Hervé Briaux ・・・ Ambroise Vollard Stuart Seide ・・・ le docteur Barnes Emmanuelle Lepoutre ・・・ la Médecine Thierry Hancisse ・・・ le brocanteur Annelise Heimburger ・・・ la Boulangère Sylviane Goudal ・・・ la Grande Louise Solène Rigot ・・・ Madeleine User Rating:6.5/10 ( 2,641 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 ルノワールのフアンなら、 もっと高いスコアをつけるでしょう。 セザール賞受賞 ・衣装デザイン賞 同ノミネート ・主演男優賞 ミシェル・ブーケ ・撮影賞 ・美術賞 User Reviews zetesさん Saint Paul, MN 2013年12月17日 実にいい 画家ピエール=オーギュスト・ルノワール (ミシェル・ブーケ)は、1915年までの古い男だった。 第1次世界大戦で、 彼の兄ピエールとジャン(ヴァンサン・ロティエ)は、 戦争に行き、弟のクロードは、少年で、 邸宅を遊び回っていた。 やがて、若い美女(クリスタ・テレ)が、 ルノワールのモデルになろうとやってくる。 その美しさは、老人を触発する。 間もなく、ジャンが、帰郷し モデルといい関係になる。 (その愛称は、デデ。 後年カトリーヌ・エスランに改名し、 ルノワールの初期の映画の多くに主演する) 本作は、何よりも、実に美しい映画だ。 その題名にふさわしい。 アレクサンドル・デスプラの曲は、実にゴージャスだ。 ストーリーは、大したものではないが、いい。 演技もいい。 フランスは、より知られ、より優れている 「アデル、ブルーは熱い色」を 推さずに、本作を今年のアカデミー賞に推した。 だが、本作は価値ある映画である。 オトーサン、 「モネやルノワールら、印象派の展覧会は、 いつも満員だよね」 前田有一さん 2013年10月16日 才能は引き継がれる 作品数が多く、穏やかなパステル調の色合いから、 誰より日本人が好む画家といわれるルノワール。 「ルノワール 陽だまりの裸婦」は その晩年を描いた伝記映画だが、 彼のミューズというべき再重要な女性を きわめて斬新な形で描いた佳作である。 巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの 古木に囲まれた住居地レ・コレットに モデル志望の美少女デデがやってくる。 持病のリウマチに悩まされていたルノワールだったが、 彼女の才能を見込んだ彼は、さっそく雇い入れることにする。 ルノワール伝記をドラマとして描くとしたら、 こうするほかないという構成である。 すなわちそれは、 「才能という神からのギフトの継承」、というべき主題だ。 具体的にいうと、ここにでてくるルノワールの息子ジャンとは、 後に世界的映画監督になるジャン・ルノワールのこと。 父親の芳醇な色彩センス、仕事への情熱を目の当たりに育った彼は、 この映画の中で描かれるように父親最後のミューズ デデと出会うことでその才能を開かせた。 だがそれは才能が開花したというより父親の才能を デデを介在として受け取った バトンタッチされたといった印象である。 父のルノワール自身はあたかもその代償として 重いリウマチに悩まされ、苦痛の元にやがて世を去る。 そして、そのかけがえのない才能を継いだジャンも、 晩年はどこか寂しい。 しかしそのジャンの才能は、 彼と深く関わったフランソワ・トリュフォーや ロバート・アルドリッチといった世界的巨匠を経て、 現代にいたるまで映画界に大きな影響を与えているわけだ。 ただ残念なことに、「ルノワール 陽だまりの裸婦」を見ても そこまでは伝わりにくい。 ただ、それでもルノワールにまつわるあれこれに 興味がわくようにはなっている。 過去の偉人の魅力を広く伝えるのが伝記映画の目的だとすれば、 優れた部類に入るといってよいだろう。 ところで感受性の豊かな人、とくに女性は、 ヒロインであるはずのデデの運命に どうも納得がいかない方もいるかもしれない。 彼女は二人の芸術家に愛されながらも、 その役割は二人の間の才能の受け渡し以外の何者でもないからだ。 彼女をオールヌードで演じるクリスタ・テレは 豊かなナチュラル胸にくびれた腰のライン、 そしてプリケツと文句なしのプロポーションだが、 これほど美しい女でもその役割は そんなものかと考えると切ないものがある。 さて、映画を見た後にぜひ考えてほしいのが、 そんな栄えあるルノワールの才能の系譜、 その起点はいったい誰だったのかということ。 まず、ルノワールが晩年に出会ったデデであるはずはない。 むしろ、才能の介在者たるデデを彼に出会わせた人間こそが、 ルノワールの才能を今に残すという、 最も重要な偉業を達成した真のミューズという見方ができる。 その人物は、もっとも重要な人物だというのに なんとこの映画にはでてこない。 じつに大胆な構成である。 描かないことで、真のミューズが誰かを描いてみせるのだから。


クレアモントホテル

オトーサン、 「うーん、こういう手もあったか」 高齢者社会の円熟を見事に描いて 余すところのない映画です。 日本映画でも、こういう作品が出てきてほしいですね。 原題:Mrs. Palfrey at the Claremont (2005) 監督:Dan Ireland 原作:Elizabeth Taylor 脚本:Ruth Sacks /Martin Donovan/Dan Ireland Genre:Comedy / Drama 上映時間:108分 Country: UK / USA Language: English あらすじ: ロンドンの長期滞在型ホテル・クレアモント。 一人の老婦人サラ・パルフリーがやって来る。 最愛の夫に先立たれ、人生の晩年を娘に頼ることなく 自立して生活していこう考えていた。 ところが、想像とかけ離れたホテルの現実と クセ者揃いの滞在客に落胆してしまう。 外からかかってきた電話と訪問客は何よりの関心事。 そんな彼らを相手にロンドンに住む孫デズモンドのことを 自慢げに話したが、 デズモンドからは待てど暮らせど音沙汰なし。 すっかり困り果てたある日、 サラは作家志望の青年ルードヴィックと出会い、 デズモンドのフリをしてもらうことに・・・ 出演者: Joan Plowright ・・・Sarah Palfrey(サラ・パルフリー) Rupert Friend ・・・Ludovic Meyer(ルードヴィック) Zoe Tapper ・・・Gwendolyn(グェンドリン:ルードヴィックの恋人) オトーサン 「ジョーン・プロウライト、名演技だ」 ほかの老人たちも、クセのある名演技を披露していまうs。 その他の出演者: Robert Lang ・・・Mr Osborne(オズボーン氏) Anna Massey ・・・Mrs Arbuthnot(アーバスノット夫人) Timothy Bateson・・・Summers(サマーズ) Clare Higgins・・・ Mrs. Meyer(ルードヴィックの母) Marcia Warren ・・・Mrs Post Georgina Hale ・・・Mrs Burton Millicent Martin ・・・Mrs de Salis Michael Culkin・・・ ... Willie Emma Pike・・・ Violet Carl Proctor・・・Manager Sophie Linfield・・・Rosie Lorcan O'Toole・・・Desmond Anna Carteret・・・ Elizabeth David Webber・・・ Cabbie Kathryn Worth・・・Woman on Street Olivia Caffrey・・・Nurse Juliette James・・・Woman in Wheelchair User Rating:7.7/10 ( 2,322 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 304 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews leonardofilmgroupさん Italy 2005年12月12日 束の間の出会い この驚くべき小品に感嘆。 ジョーン・プロウライトは、生涯で最高の演技をみせており、 非のつけどころがない。 たちまち彼女に感情移入した。 私の祖母を思い出し、涙した。 彼女の、束の間の出会いの相手は、 芽が出ぬ作家で、お金がないが、 黄金の心の持ち主で映画スターのようなマスクの ルパート・フレンドは、圧倒的な魅力で、 彼の善意は信じられる。 偉大なアンナ・マッセイも、光るーンがある。 だが、最大のサプライズは、 脚本家のルース・サックスが、85歳で、 これがはじめての脚本だということだろう。 機知に富み、若々しい味のあるせりふと 2005年なのに、1950年代の感触は、 本作の最高の見所だろう。 映画は、多少ためらいがちな構成がある。 クロ-ズアップからロングショットへの移動には、 リズムも理由もない。 だが、その欠点も、 この映画の喜びを減らすものではない。 時々あるヴォイス・オーヴァーも、 ルース・サックスの才能が発揮され、 豊饒で適切で美しく、記憶をよみがえらしてくれる。 あなたが幾つであれ、気に入ってほしい。 サラ・パルフリーに会いに、近くの映画館へ行ってほしい。 オトーサン、 「こういう人生の終わり方もいいね」 個人的には、ロンドンではなく、 パリの長期滞在型ホテルがいいですね。 黒美君彦さん 2012年3月18日 “臨終禁止” 愛する夫アーサーを亡くし、 ひとりロンドンのクレアモントホテルに ロングステイするためにやってきたサラ・パルフリー (ジョーン・プロウライト)。 偶然助けられた作家志望のルードヴィク・メイヤー (ルパート・フレンド)を孫と偽ることに…。 英国の作家エリザベス・テイラーが1971年に発表した 『Mrs.Palfrey at THE CLAREMONT』が原作。 故ローレンス・オリヴィエの妻ジョーン・プロウライトが 品のある老婦人を好演。 物語としてはまあありがちなストーリーではあるし、 イケメンの若い男が老婦人にあそこまで親切になるのは 何か魂胆があるのでは、と余計な深読みをしてしまうのは、 世間の汚れた空気に汚染されているからか。嗚呼。 若き恋人たちの姿に、自らの若き日を重ねるジョーンが心に響いた。 永遠に続くと思われた若さ。残り少ない老残の日々。 若い男性への心のときめきが、現実の残酷さをも示すのだが。 脇役も個性的でいい。 シニカルにホテルを眺めて 「ここでは臨終禁止」と自分で決めているアーバスノット夫人 (アンナ・マッセイ)や サラに求婚するオズボーン氏(ロバート・ラング=本作の公開前に死去)。 いつも何事かぶつぶつつぶやいている年老いたホテルマン、サマーズ (ティモシー・ベイトソン)が、 アーバスノット夫人が倒れた時にマネージャーに 「救急車を急げ!」と命じるシーンはなかなか良かった。 ハートフルな佳作。


グランド・キャニオンの対決

オトーサン、 「グランド・キャニオン、壮大だったなぁ」 ヘリで上空を飛び、崖の上から渓谷を覗きこみました。 本作は、当時、流行っていたシネマスコープの幅広い画面を 最大限に活用しています。 原題:Edge of Eternity (1959) 監督:Don Siegel 原作:Ben Markson / Knut Swenson 脚本:Knut Swenson / Richard Collins Genre:Crime / Drama 上映時間:80分 あらすじ: アリゾナ州の保安官レスは、 暴走するジャニースを取り締まる。 その間に、殺人事件が起きていた。 鉱区の管理小屋で、背広姿の男が殺され、 作業員がグランド・キャニオンの崖から転落した。 捜査は難航したが、 恋仲になったジャニースの協力で、 背広姿の男が彼女の父親がオーナーの 鉱山会社の副社長と判明する。 不正行為を調べていたらしい。 そういえば、弟ボブの挙動が不審だし、 酒場の主人スコッティも怪しい・・・ 出演者: Cornel Wilde ・・・Deputy Les Martin(保安官レス) Victoria Shaw ・・・Janice Kendon(ジャニース) Mickey Shaughnessy ・・・Scotty O'Brien(スコッティ) オトーサン、 「レス、海江田万里さんに似ているね」 その他の出演者: Edgar Buchanan ・・・ Sheriff Edwards Rian Garrick ・・・ Bob Kendon Jack Elam ・・・ Bill Ward Alexander Lockwood ・・・ Jim Kendon Dabbs Greer ・・・ Gas station attendant Tom Fadden ・・・ Eli Wendell Holmes ・・・ Sam Houghton User Rating:6.3/10 ( 272 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 10 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白い!」 活劇アクションで名を轟かせた ドン・シーゲル監督作ですから、 当然でしょう。 User Reviews Chris Gaskin Derby, England 2005年6月14日 すばらしいミステリー・スリラー この映画、 大分前に、Channel 4で上映されたときに、 録画しておいたもの。 実に楽しめる。 西部劇というよりも.ミステリー・スリラーだ。 アリゾナ州の保安官は、3件の殺人事件を追う。 グランド・キャニオン周辺で起きたものだ。 ジャニースに助けられ、 ごく自然に、恋仲になる。 殺人者は、ジャニースを人質にし、 グランド・キャニオンに懸けられた ケーブルカートの上で、ドラマティックな対決をする。 グランド・キャニオンの壮大な景色が素晴らしい。 主役の保安官は、コーネル・ワイルド、 その恋人役は、ヴィクトリア・ショウ。 そして殺人者役をミッキー・ショーネシー。 みんな好演している。 景色だけでも、必見だ。 すばらしい。. オトーサン、 「このコメント、見事だね」 ユーカラさん 2014年11月16日 息を呑む空撮ショット S字のカーブを華麗にワインディングしながらの 序盤のカーチェイスが 遠心力に抗しながらの 高速・水平アクションであるなら、 クライマックスのケーブルカー上の格闘は 低速運動とブレーキングによる 振り子運動の遠心力と重力とに抗うアクションだ。 とりわけそのクライマックスは、 空撮ロケによるロングショットと、 スタジオ撮影の近景ショットとのカッティング・イン・アクションが 非常に絶妙で、 グリーンのドレスを纏ったヴィクトリア・ショウが 開閉ドアと共に 外側に煽られるスタントなどをはじめとして 巧みに編集されており、 一連のアクションの流れがまったく滞らない。 人物落下を捉えた空撮ショットはまさに息を呑む。 それらのアクションシーンは勿論のこと、 グランドキャニオンの雄大な俯瞰・人物配置いずれにおいても シネマスコープサイズを効果的に使った構図が いちいち決まっており素晴らしい。 廃鉱となった鉱山町を見下ろす高台に腰掛け、 ヴィクトリア・ショウの思い出話に耳を傾ける コーネル・ワイルドのシーンの静かな叙情もいい。


ララミーから来た男

オトーサン、 「単なる西部劇ではないね」 大牧場の残忍な息子に財産を焼き払われれば、 主人公は、復讐するはず。 ところが、それだけではとどまらず、 見えなかった人間模様が見えてくるのです。 原題:The Man from Laramie (1955) 監督:Anthony Mann 原作:Thomas T. Flynn 脚本:Philip Yordan/Frank Burt Genre:Drama / Western 上映時間:104分 あらすじ: ウィルが弟の仇を探して ワイオミング州ララミーからニュー・メキシコへやてきた。 そこは、大牧場ワグマン支配下の町だった。 弟はインディアンに殺された。 ウィルは、インディアンに連発銃を売った男を探しているのだ。 翌日、ワグマンの残忍な息子デイヴや デイブの養育係のヴィックなどに襲われ、 塩や馬を焼き払われ、一文なしになる。 町を去るように言われたが、 出会ったバーバラに魅かれたこともあり、 しばし当地に留まることにした。 デイヴがやってきたので、仕返しする。 そこへの牧場主ワグマンが来合せ、損害を弁償すると約した。 ウィルは、ワグマンに反目して牧場をやっている 老女ケイトにやとわれることにする。 翌日、デイヴやヴィック一味が彼を襲い、射ち合いになった。 興奮したデイヴは山の上に行ってアパッチに合図した。 アパッチを呼んで老女ケイトの牧場を片付けさせるつもりだ。 ヴィックはデイヴが荷馬車にかくした連発銃を アパッチに渡すのではないかと疑い、 争ううちにデイヴを殺してしまった。 荷馬車が1台足りないことに気づいたアレックは ヴィックを追求してかくし場所に案内させたが、 途中ヴィックに馬からつき落され、ウィルに救われた。 アレックから事情を聞いたウィルは、 ヴィックこそ探している仇ではないかと思う・・・ 出演者: James Stewart ・・・ Will Lockhart(ロックハート) Alex Nicol ・・・ Dave Waggoman(デイヴ) Cathy O'Donnell ・・・ Barbara Waggoman(バーバラ) Arthur Kennedy ・・・ Vic Hansbro(ヴィック) Donald Crisp ・・・ Alec Waggoman(ワグマン) Aline MacMahon ・・・ Kate Canady(ケイト) オトーサン、 「ジェームズ・スチュアート!」 この名優のどこがいいのか、注視していたら、 間のとりかたでした。 その時、彼の胸を去来した想念が 観客の胸にストンと落ちるまでの 間の取り方が、絶妙なのです。 その他の出演者: Wallace Ford ・・・ Charley O'Leary Jack Elam ・・・ Chris Boldt James Millican ・・・ Tom Quigby Frank DeKova ・・・ Padre Eddy Waller ・・・ Dr. Selden User Rating:7.4/10 ( 5,615 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ」 User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2005年12月2日 アンソニー・マン監督とジェームズ・スチュアートの 名コンビ、再来! 2人は、何本かの西部劇をつくってきた。 そのどれもいい。傑作なのだ。 これもそのひとつで、ストーリーがとにかくいい。 リアルなせりふ、興味深い人物たち、 そしてフィルムノワールのタッチ。 それに加えて、アップビートなストーリーがあって、 誰でも知っているナイスガイ、 ジェームズ・スチュアートが出ている。 ここでは、彼は執念深い男だ。 (でも、そう、心の優しいいい男なのだ) ドナルド・クリスプは、粗暴さとフェアな牧場主という 2つの顔をもっている。 ステュワートを助ける老女役アリーン・マクマホンの せりふが実にいい。 キャシー・オドネルは、ロマンチックな女性役だが、 率直に言うと影が薄い。 この手堅い西部劇、もっと知られてもいい。 DVDを買ってほしい。安いし。 損することはないだろう。 オトーサン、 「黒美さんのコメント、見事だね」 複雑な人間模様を見事に要約しています。 こういう訓練を積み重ねてこられたのでしょうね。 黒美君彦さん 2005年6月13日 からりとした復讐劇 ジェームズ・スチュアートがとにかく輝く作品。 西部の広大な風景が眩しい。 かつて婚約者同士で今は反目している 二人の老いた牧場経営者、 ドナルド・クリスプとアリーン・マクマホンの存在感がいい。 キャシー・オドネルが何だか中途半端なのは、 監督がアンソニー・マンだからか(笑)? 男を描くのは上手いが女は苦手なのかも、と思わせる。 ワゴマンのよき右腕だったはずのヴィックが いつの間にか悪役となってしまうのも、何となく哀れを誘う。 だが、ラストでワゴマンの娘バーバラが 笑顔でロックハートを見送るのは不自然。 いくら心を惹かれた相手とはいえ、許婚者ヴィックと相対し、 その結果ヴィックは死に至るのだから・・・ (実際に手を下したのはアパッチだが)。 サスペンスタッチでもあり、なかなか壮大な、 それでいてJ・スチュアートの役柄のせいか、 からりとした復讐劇だと思う。 なかなか面白かった。


カイロ・タイム ~異邦人~

オトーサン、 「借りてみるか」 TSUTAYA DISCUSで借りたDVD、 たくさんの予告編がついていると、 飛ばして、本編に急ぐのですが、 たまたま、予告編をみていたら、 カイロの素敵な風景が出ていたので、 冷たい雨の日を気持ちよく過ごすために 思い切って借りてみました。 原題:Cairo Time (2009) 監督・脚本:Ruba Nadda : Genre:Drama / Romance Country: Canada / Ireland / Egypt Language: English / Arabic 上映時間:90分 あらすじ: ジュリエットは、カナダの雑誌編集者。 パレスチナのガザ地区で働く 国連職員の夫マークと休暇を過ごすため、 エジプトのカイロへ。 だが、夫は仕事のトラブルで遅れ、 空港で出迎えてくれたのは、夫の旧友でエジプト人のタレク。 ジュリエットを気遣い、自ら案内役を買って出る。 最初は異文化の洗礼に戸惑いと不安を感じていたが、 ジュリエットは、この国の文化と魅力を学んでいく。 そしていつしか、紳士的なタレクに思いがけず 心惹かれていく・・・ 出演者: Patricia Clarkson ... Juliette Grant(ジュリエット) Alexander Siddig ... Tareq Khalifa(タレク) Tom McCamus ... Mark(マーク) オトーサン、 「この女優さん、いいね」 パトリシア・クラークソン、調べたら、 いろんな名画でお目にかかっていました。 知的な熟女です。 Patricia Clarkson パトリシア・クラークソン 誕生日:1959/12/29 - 出身;ルイジアナ州ニューオリンズ 母親は政治家。 イェール大学とフォーダム大学で演技を学び 1987年「アンタッチャブル」で映画デビュー。 2002年「エデンより彼方に」でニューヨーク映画批評家協会賞を受賞。 2003年、「エイプリルの七面鳥:でアカデミー賞の助演女優賞ノミネート。 主な出演作 1987年「アンタッチャブル」 1988年「熱き愛に時は流れて」「ダーティハリー5」 1990年「ラジオタウンで恋をして」 1998年「ハイ・アート」 1999年「バニラ・フォグ」「グリーンマイル」 2001年「プレッジ」 2002年「エデンより彼方に」「ウェルカム トゥ コリンウッド」 2005年「グッドナイト&グッドラック」 2003年「ドッグヴィル」「エイプリルの七面鳥」 2006年「オール・ザ・キングスメン」 2007年「幸せのレシピ」「ラースと、その彼女」「あぁ、結婚生活」 2008年「それでも恋するバルセロナ」「エレジー」 2009年「人生万歳!」「シャッター アイランド」 2010年「小悪魔はなぜモテる?!」 2011年「ワン・デイ 23年のラブストーリー」「ステイ・フレンズ」 その他の出演者: Elena Anaya ... Kathryn Amina Annabi ... Yasmeen Andrew Cullen ... Jim Mona Hala ... Jameelah Fadia Nadda ... Hanan User Rating:6.7/10 ( 4,315 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「癒されるね」 不倫関係になる瀬戸際で、夫がやってくる。 ハリウッド映画では、ありへん展開です。 User Reviews mai***** さん 2014年3月1日 砂漠の街の蜃気楼 きっとそう。 その熱波に寂しい心を焼かれて ほんの少し、ほんの少しだけ、 心に火がついたように感じただけ… 念願だったピラミッド観光。 愛する夫と一緒に見上げてるのに… なぜだろう、少し寂しい。 カイロの景色と、そこに暮らす人々の風習と、 その外側にある政情の不安定さとをスクリーンに映しながら 大人の男女の心のふれあい模様が 丁寧に描かれていたと思います。 激しいのがお好きな方には向かないとは思いますが 穏やかに心と心が少しずつ近づいてくる、 ふれあうようになっていく様子は良かったと思います。 オトーサン、 「知らなかった、 ウム·クルスームって、国民的歌手なんだ」 Youtubeで聴いてみたら、アラブ音楽の前奏のあと、 力強い歌声が流れてきました。 ihath さん 200911月3日 言葉では言い表せない この映画、楽しんだ。 言葉で理由を説明するのは難しい。 音楽、カイロのシーン、魔法のピラミッド、 俳優の演技、ゆったりとしたペース・・・ この映画をこんなに楽しめた理由が分からない。 どの部分も、さほど壮観ではない。 私は、中東で育ったから、 ウム·クルスームの美声を千回も聞いたし、 路上でセクハラに遭遇したし、 せわしないバザーも見た。 だから、新たな驚きはなかった。 だが、どういうわけか、 こうした諸要素と素晴らしい俳優が 一緒になると、よくなるのだ。 気分よく映画館を出た。 この映画は、視覚的な詩だ。


アルプスの若大将

オトーサン、 「うらやましいね」 1960年代、まだ日本が貧しかった頃に、 学生の分際で、欧州旅行とは・・・ 原題:アルプスの若大将(1966) 監督:古沢憲吾 脚本:田波靖男 Genre:Commedy/Drama 上映時間:94分 あらすじ: 若大将は、学会発表の教授に随行し、 スイスアルプスで、スキーを楽しみ、 旅行業の澄子と出会う。 若大将は、ローマで澄子に再会し、 市内を案内をしてもらう。 青大将は、パリで出会ったリシェンヌを 誘って、日本に来させてしまう。 流石に、自分の家には泊められないので、 若大将に田能久に泊めてやってくれないかと頼みこむ。 彼女は、店に住み込みで働くことになる。 苗場のスキー場での合宿中の若大将に会いに、 澄子が青大将の車でやってくる・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 星由里子・・・ 岸澄子 田中邦衛・・・ 石山新次郎 イーデス・ハンソン・・・ リシェンヌ オトーサン、 「おお、イーデス・ハンソンだ」 変な外人として、一時期、お茶の間の人気者でしたが、 いまは、熊野古道そばに暮らし、近畿大学の客員教授。 その他の出演者: 有島一郎・・・ 田沼久太郎 中真千子・・・ 田沼照子 飯田蝶子・・・ 田沼りき 江原達怡・・・ 江口敏 松原光子・・・ 久原悦子 若林映子・・・ 清水知子 荒木保夫・・・ 赤田 北竜二・・・ 山下教授 デビット・M・ジョーンズ・・・ ジョーンズ 森下慶一・・・ 白野 ジャニーヌ・モンデラン・・・ プロスキーヤー User Rating:6.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.0/10( 32 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Reviews ご飯さん 2003年7月14日 夢のあと おしゃれに楽しい大学生活、能天気な主人公、 こういうふうに過ごせたら良いなという憧れは、 バブル絶頂期にある程度実現していた。 映画を観て憧れても、それが実現すると あまりの中身の無さに虚しい気持ち。 バブルで浮かれ浮かれて、 今日はいつ終わるのか分からない不況の時代。 今はこのシリーズを観て、 憧れと現実とのギャップは大きいことに実感。 憧れは憧れのままでいた方が良かったのか。 オトーサン、 「なつかしいね」 マッターホルンを見に行きましたが、 氷河が後退して、大雪原も減っていました。 それでも、国境を越えてイタリア側まで スキーツアーを楽しめるようです。 アンドレ・タカシさん 2010年4月25日 今回はアルプスへ。 タイトルを見て、勝手に日本アルプスかと思っていたら マッターホルンから始まった。 大変失礼をしました。 アルプスだけではなく、ウィーンやローマへも足を伸ばし 海外旅行気分を味合わせようという趣向に見えるが、 羽田空港のお出迎えの団体には笑わしてもらいました。 スペースシャトルで帰還したような騒ぎよう。 ヨーロッパへ行くことは、 当時はそれほど珍しいことだったようです。 舞台は東京オリンピックの2年後だけど、 まだまだ外国人コンプレックスが根強かったようで、 「外人」はまだしも「毛唐」という言葉は久しぶりに聞いた。 ストーリーはほぼいつも通り。 主人公が星由里子を追いかけて再びヨーロッパへ行くという流れには、 明確なプロポーズの意思を感じるけれど、 次回作はまた出会いから始まるのね。 美人相手に恋愛の最も楽しい頃合を何度も反芻できる主人公は シアワセ者ですな。 田中邦衛の免許証を見た白バイ警官の 「オマエ、違反だらけだ」と云う台詞は、 シリーズものの楽しみと受け取りました。


レッツゴー!若大将

オトーサン、 「若大将シリーズ9作目か」 海外ロケ敢行と張り切っていますが、 香港観光も、マカオ観光も、取材不足です。 原題:レッツゴー!若大将(1967) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre: Commedy 上映時間:91分 あらすじ: 田沼雄一は、京南大学サッカー部の主将、 来シーズンの優勝を目指して猛練習、 全日本学生選抜メンバーとして香港に遠征に行く。 青大将の石山も、父の会社の仕事で加わり、 澄子も、坂本専務の香港出張に同行する。 中華レストランで開かれた歓迎レセプションで、 雄一は、オーナーの美芳を紹介される。 澄子も、顔を出したが、美芳と踊る雄一をみて、 怒って、帰ってしまう。 美芳の飛行機でマカオに飛んだが、 帰途天候不順で飛行機が飛ばず、試合に間に合わなかった 帰国した雄一には田能久の新店が待っていた。 京都に向う美芳に、西北大との再試合前の休みを利用して 同行したが、彼の心は澄子のことでいっぱいだった・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 星由里子 ・・・仁科澄子 田中邦衛 ・・・石山新二郎 陳曼玲 ・・・林美芳 オトーサン、 「この香港の女優さん、いいね」 今回は、澄子の座を奪って、主演格でした。 その他の出演者: 有島一郎 ・・・田沼久太郎 中真千子 ・・・田沼照子 飯田蝶子 ・・・田沼りき 江原達怡 ・・・江口敏 宝田明 ・・・呉隆 田島義文 ・・・足立 太刀川寛 ・・・坂本 五月女マリ ・・・江美 前田美波里 ・・・悦子 森今日子 ・・・美人 原紀世子 ・・・店員A 菱見地谷子 ・・・店員B 高田稔 ・・・稲川 久野征四郎 ・・・松川 近藤征矢 ・・・とみ 渋谷英男 ・・・ボーイ 伴ヘンリー ・・・馬監督 丸山謙一郎 ・・・部員A 勝部義夫 ・・・部員B 井上紀明 ・・・部員C キャシー・ホーラン ・・・スチュワーデス 酒井和歌子 ・・・スチュワーデス User Rating:4.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.6/10( 23 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台だね」 宝田明や前田美波里がチョイ役なのも 減点材料です。 User Reviews たまき さん 2009年9月24日 これじゃダメだよね 同じ監督ながら『エレキの若大将』に比較すると 完璧にパワーダウンしている。 東宝のオールド・キャストが出てこないのも 物足りないし、 ハッピイ・カレッジライフじゃなくなっているのも 気に入らない。 何しろ今回は青大将がすみちゃんを襲わないし、 それに赤まむしも出てこない。 おまけに大事なエンディングのパーティもなし・・・ ってことになると、 若大将シリーズの大事なランドマークが何も無い。 これじゃダメでしょう。 挿入歌は『未だ見ぬ恋人』『旅人よ』『夜空を仰いで』など。 相変わらず歌ってる若大将はいいなあ。 オトーサン、 「同感」 アンドレ・タカシさん 2010年8月27日 さらに適当 このシリーズの脚本はいつも適当だけど、 それもひとつの味わいである。 でも、本作の脚本はいつもよりさらに適当。 ここまで来ると、ちと苦しい。 珍しく序盤で澄子に好きだと告って、 その後はやきもちとすれ違いが続く。 若大将らしい爽やかさが感じられないストーリーでした。 酒井和歌子と菱見百合子(ウルトラセブンのアンヌ隊員)が チョイ役で出ていました。 アンヌ隊員は2秒ほどしか顔が映らないけれど、 気付いた自分にびっくりした。


キッズ・リターン 再会の時

オトーサン、 「なーんだ、北野映画なのか」 北野武さんは、監督をやっていませんが、 内容は、前作の続編。 監督が代わっても、北野映画らしさが感じられます。 原題:キッズ・リターン 再会の時(2013) 監督:清水浩 原作:ビートたけし 脚本:益子昌一 清水浩 Genre:Drama 上映時間:107分 あらすじ: 高校の落ちこぼれ同級生だったシンジとマサル。 ボクシングの道を進んだシンジと ヤクザの世界に足を踏み入れたマサルは、 共に現実の厳しい壁を前に苦い挫折を味わった。 それから10年。 ボクシングを続けていたシンジは、 結果が出ずに自信を失い、 ジムも辞めて冴えないバイトの日々を送っていた。 ある日、シンジは出所したマサルと再会。 マサルの檄を受け、再びボクシングへの情熱を取り戻し、 リングに上がる。 マサルも、決意を胸に勝負に・・・ 出演者: 平岡祐太・・・ シンジ 三浦貴大・・・ マサル オトーサン、 「迫力ないね。このボクシング」 その他の出演者: 倉科カナ・・・ マナミ 中尾明慶・・・ ユウジ 市川しんぺー・・・ 松本 小倉久寛・・・ 小林 池内博之・・・ 崎山 杉本哲太・・・ 室沢 ベンガル・・・ 沢田会長 User Rating:5.1/10( 27 votes)TSUTAYA DISCUS User Rating:7.0/10( 47 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 オトーサンは、5点台です。 User Reviews ミルクチョコさん 2014年4月20日 終わっていない青春 (略 あらすじ紹介) どうしても、北野監督の「キッズ・リターン」と 比較してしまいますが、青春の苦しさみたいものが、 ちょっと足りないように感じました。 でも、二人乗りをしている自転車のシーンを見ていると 「まだ始まっちゃいね~よ。」と呟く前作を思い出して、 何だかじ~んと来ます。 自分の可能性に夢を持てた時代は、もう遠い過去の話で、 今となってはすでに遅しの感じが伝わって来るのは、 ちょっと切なかったです。 でも、そこで諦めずに、再起をしようと踏ん張る 彼らを応援したくなりました。 如何せん、二人に貧しかった暮らしの苦しさみたいなものが感じられなく、 育ちの良さみたいなものが現れてしまっているのが、残念でした。 三浦貴大演じるマサルがやくざに見えなかったのが痛いです。 オトーサン、 「前作を見なければダメか」 TSUTAYA DISCUSで、借りることにしました。 ・「キッズ・リターン」の鑑賞は必須、  DVD等で予習してから出かけたい。 前田有一さん 2013年10月26日 意欲は感じるが、これでは平凡な若者に届かない 北野映画の中でも一般人気の高い 『キッズ・リターン』公開から17年。 日本社会の空気はさらに重くなり、 若者の活力もなくなっているように見える。 そんな現状に危機感を抱き、 なんとか励ましたいとの思いから、 そのプロデューサーと本作の清水浩監督は 「キッズ・リターン」をもう一度世に出すことを決めた。 設定はあの二人の10年後。 続編とはあえてうたっていないが 「キッズ・リターン」の鑑賞は必須、 DVD等で予習してから出かけたい。 (略 あらすじ紹介) 企画意図からして、現在の世情をよく反映したドラマとなっている。 もがき、あがく若者すべての投影たるマサルとシンジ。 クライマックスのボクシングシーンは、 恵まれた環境とはほど遠い環境に生まれ落ちたこの男たち二人、 最後の戦いである。そのラッシュたるや、文句なしに涙を誘う。 キャストが変更になってもキャラクターの魅力は健在で、 演じる役者たちにも違和感がない。 そもそも監督は「キッズ・リターン」の助監督の一人なので、 映像のタッチも似通っている。 ただ、ここいらへんが個性の違いだが、 北野版のような張りつめた感じはあまりしない。 命がけのヤクザ襲撃シーンも、汚職警官の存在も、 北野監督ならばいつ誰が死ぬかわからない 乾いた暴力の香りを漂わせていたことだろう。 もう一つ惜しいのがボクシングシーンで、 シンジ役の平岡祐太は数か月の特訓を経て挑んだものの、 さすがにランキング上位役との動きのギャップはいかんともしがたい。 とくに最後の試合相手はたたずまいからして別格で、 いかに努力したとはいえ付け焼き刃のボクシング技術で 同じ画面に立つのはきつすぎる。 もう少し演技のできる役者を選ぶか、 ボクサーとしてのレベルを合わせた画面づくりが望ましい。 また、本当にこの二人に感情移入させたいならば、 シンジが強くなるための説得力がもっと必要だ。 ボクシングの面で努力させるとか、 ジムの妨害のせいで才能を抑えられていたくだりを もっと具体的に表すとか、 そういう映画的な、強くなる記号的演出がほしい。 現状では、シンジが結局もともと持っていた才能の力で 勝ち進んでいるだけに見えてしまい、 俺には才能がないと自信を失っている今の若者 (こういう人たちをこそ励ましたいはずだ)の心には届かない。 本作は、全体的に楽観的な空気を漂わせているのも特徴的だ。 若者を元気づけたいとの作り手の願いが反映されているのだと思うが、 映画が希望的な分、現実は悪化しているという証明でもあり、複雑な思いである。 人間は描けているし、何より作品にたいする真摯な作り手の態度が 感じられる好感度の高い作品であるだけに、 もうちょっと、との欲求がでてしまう。 決して悪くはないが、わずかばかり惜しい作品ということだ。


Kids Return キッズ・リターン

オトーサン、 「そんなに、評判がいいのか」 TV放映された「キッズ・リターン 再会の時」をみたら、 本作へのコメントがみなベタ褒めでした。 北野監督の再起第1作ということもあるでしょう。 そこで、TSUTAYA DISCUSで、借りてみました。 で、結論を先に言うと、 「ボクシング映画は、スタローンで決まりだね」 「デニーロのレイジング・ブルもド迫力だね」 そんな名画をみてきたので、 本作は、線が細く、影が薄く感じられます。 原題:Kids Return キッズ・リターン(1996) 監督・脚本:北野武 Genre:Drama 上映時間:108分 あらすじ: 18歳のマサルとシンジは、問題児だ。 カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされ マサルは、ボクシングのジム通いをはじめる。 付き合いでシンジも入門し、練習に没頭する。 ある夜、ヤクザに絡まれ、若頭に助けられるが、 その迫力にマサルは感動する。 高校生活も終わり、シンジはボクシング界の逸材に成長。 だが、ジムにはマサルの姿はなかった・・・ 出演者: 金子賢 ・・・マサル 安藤政信 ・・・シンジ オトーサン、 「最近の子は、みんな顔が似ているな」 マサルとシンジの演技、そんなに優れていると 思えませんでした。 一生懸命にボクシングの練習をしているのは、 分かりますが、甘い甘い。 その他の出演者: 寺島進 ・・・組の若頭 森本レオ ・・・担任の先生 山谷初男 ・・・ジムの会長 柏谷享助 ・・・ヒロシ 大家由祐子 ・・・サチコ モロ師岡 ・・・ハヤシ 北京ゲンジ ・・・漫才をする高校生 植田あつき ・・・レイコ 吉田晃太郎 ・・・チャンピオン候補 重久剛一 ・・・トレーナー 芦川誠 ・・・橋田先生 津田寛治 ・・・ヤクザの子分 平泉征 ・・・ヒロシの上司 倉崎青児 ・・・ジムの先輩 日野陽仁 ・・・タクシー会社の事務 大杉漣 ・・・タクシーの客 十貫寺梅軒 ・・・相手側ヤクザ 小池幸次 ・・・ラーメン屋の客 井上博一 ・・・浮浪者 谷本一 ・・・教師 田村元治 ・・・ラーメン屋の親父 神田瀧夢 ・・・スナックのボーイ 菊川浩二 ・・・かつあげされる男 宮藤官九郎 ・・・かつあげされる男 鴇崎憲雄 ・・・かつあげされる男 伊藤幸純 ・・・教師 杉崎峰夫 ・・・教師 小谷欣也 ・・・ヒロシの部下 谷口準 ・・・ヒロシの部下 仙波和之 ・・・ヤクザの親分 三田恭平 ・・・シンジの対戦相手 水島新太郎 ・・・ボクシング練習生 ジャンボ杉田 ・・・大男 ト字たかお ・・・ヒットマン 下絛正巳 ・・・ヤクザの親分 丘みつ子 ・・・サチコの母 石橋凌 ・・・ヤクザの組長 User Rating:7.7/10( 222 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.8/10( 1,851 votes) Yahoo! オトーサン、 「えらい高いスコアだね」 温かい目線で、現代の若者の生活と心情を描いているのが、 若いひとの共感を呼ぶのでしょう。 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 安藤政信     金子賢 同ノミネート ・音楽賞 久石譲 ブルーリボン賞受賞 ・監督賞 北野武 User Reviews 黒美君彦さん 2006年9月23日 悪くない 北野作品はどちらかというと苦手だが、 この作品では彼のセンスの良さが光っている。 現実とぶつかる若者たちを中心にした群像劇だが、 何故か観終わった後、挫折感は覚えない。 その意味ではラストのひと言を言いたいがために この作品を作ったのではないかと思うほどだ。 こけおどし的な無意味な暴力シーンも少なく、 感情移入しやすかった。 ただ他のコメントにもあったように、 冒頭のシーンとラストのシーンとの間の 落差が感じられないのが惜しい。 森本レオの白髪の増え方だけで 時間経過を示されても・・・という感じ。 オトーサン、 「そうだよ、そうでなくては」 アンドレ・タカシさん、 40台を迎えて、心機一転、 首都圏でのサラリーマン生活をやめて 沖縄に移住したのです。 他人に左右される人生なんて、真っ平! その自覚が、豊かな人生をもたらしたのです。 そう、人生二毛作、三毛作です。 まして、20台、30台の若いひと、 チャンスは必ずやってきます。 ただし、「何かいいことないかな子猫ちゃん」で、 漫然と待っているのではなく、 常に「チャンスの女神の前髪を掴む」準備をしておかなければ・・・ アンドレ・タカシさん 2013年6月9日 まだ始まっちゃいない 北野監督が初めて撮った青春映画らしいのですが、 今更ながらに既視感の無い青春映画でした。 極端な成功や失敗が描かれていません。 達成感とか願いが叶うとか、あるいは絶望するとか、 そういう映画的なストーリーから離れたところに 本作の見応えを覚えました。 作品の中で、人が成長している印象がありません。 シンジ君が良い例です。 ボクシングは上手くなっても 対人的にオドオドした態度は変わらず、 他人の言葉に流されて生きている。 曲折はあっても、生き方のベクトル自体は 簡単には変えられないものです。 でも、作品を締める言葉は「まだ始まっちゃいない」です。 流した汗や努力の量に必ずしも比例しないのが人生ならば、 挫折を繰り返しても諦め切れないのが人生なのです。 エンディングで高校時代と同様にチャリに跨る二人の、 決して順調とは言えない現状と台詞のギャップこそが、 人生そのものだと思いました。 それは別に「青春」だけの話では無く、 すべての年代に普遍する真理だと思います。


網走番外地 北海編

オトーサン、 「健さんの歌がしびれるね」 その名は網走番外地... ♪春に 春に追われし 花も散る  酒ひけ酒ひけ 酒暮れて  どうせ 俺らの 行く先は  その名も 網走番外地 原題:網走番外地 北海編(1965) 監督:脚本: 石井輝男 原作:伊藤一 Genre:Suspence 上映時間:90分 あらすじ: 橘は、網走刑務所から仮出獄し、 釧路港の志村運送店へ赴いた。 オホーツク海の港町に荷物を運べば莫大な費用を出す という安川がやって来た。 同房だった葉山の保釈金を得ようと、引き受ける。 安川と金田、それに弓子を同乗させて、雪の荒原を突走った。 途中、脱獄囚の浦上が乗りこみ、 足を骨折した幼女とその姉の雪江も乗りこんでくる。 さらに心中しそこなった弓子に会う。 トラックはようやく目的地に着いたが、 安川が阿片業者で、積荷は阿片だったのに気付く。 安川は秘密を知った橘ら同乗者を殺そうとする・・・ 出演者: 高倉健・・・ 橘真一 大原麗子・・・ 弓子 嵐寛寿郎・・・ 鬼寅 安部徹・・・ 安川 オトーサン、 「健さん、大活躍だね」 若かったから、激しいアクションがやれたのでしょうね。 その他の出演者: 千葉真一・・・ 葉山 由利徹・・・ 十一番 砂塚秀夫・・・ 一〇八番 山本麟一・・・ 十九番 杉浦直樹・・・ 浦上 井上昭文・・・ 山上 加藤欣子・・・ 老婆 小林稔侍・・・ 水島 石橋蓮司・・・ 夏目 小沢栄太郎・・・ 大沢 田中邦衛・・・ 大槻 藤木孝・・・ 金田 User Rating:4.7/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.2/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「低すぎないか?」 User Reviews kor***** さん 2013年7月17日 一見さんにも優しく 東映が誇る任侠モノ 「網走番外地」シリーズ第四作目を観賞です。 極寒の網走刑務所内から始まり、 ひょんな縁からトラック運転手を任されるようになった 高倉健さんが「情」と「出会い」が蠢く網走の地で奮闘致します。 由利徹さんや、田中邦衛さんなど、少ない時間でも 個性とコミカルなエッセンスを加えられる脇役陣に支えられ、 健さんの親分肌にも拍車が掛かる。 ちなみに“元祖オネエ”とオネエ業界では 伝説の人物とされている吉野ママも 健さんとの繋がりで出演しております。 嫌がっているようでそんな嫌ではない健さんがまた良いですね。 車輪にカメラを搭載する迫力あるショットや サングラスが似合う杉浦直樹さんや 顔がデカめな宝みつ子さんの乗車から、 トラック内は昭和のわけあり“ラブワゴン”へと展開する中盤は 個性が出ていて見応えアリですね。 名作ウエスタンをベースとしたストーリーと 個性とがうまく噛み合っている和製駅馬車といったところでしょうか。 (おんぼろトラックは馬車並みに扱いづらい) 大御所である嵐寛寿郎さん(役名「鬼寅」)の存在は やはり別格であり、序盤の立ち回りでは カメラを360度旋回させるショットや、 相手を震えさせてしまうほどの眼力アップなど 抜群の「貫禄」を見せてくれてます。 勿論それほどのキャラが序盤だけとはならず、 千葉真一さんでも若手扱いな劇中では アラカンもまた常連の特権。 (8人殺してよく出所できましたね~) そして忘れてはいけない、 こちらも大御所小沢栄太郎さんの存在感も 文句なしに素晴らしかったです。 また悪役が似合うこと♪ シリーズ4作目を初めに観賞してしまった私ですが、 寅さんなどの松竹長寿シリーズや、 東宝の無責任シリーズとはまた違った 東映が得意とする任侠シリーズは 強面の大将のわりに、一見さんには優しい作りでありました。 オトーサン、 「そうそう」 その昔、東映映画を見に行くのは、 覚悟が必要でした。 なんのかんのさん 2010年2月1日 新宿昭和館 東映のヤクザ映画は だいたい新宿昭和館という名画座で観てて、 ここは本物のヤーサンと並んで ヤクザ映画を鑑賞できるという貴重な体験ができるとこだった。 トイレで二人きりになったりすると緊張したものだ。 ほかにも「一般市民」とはとうてい言えない いろんな異形の観客が平然とあたりにいて (ヘルメットかぶって頭との隙間に ぐるりとチラシをたくさん差し込んでいるおじいさんとか)、 思い出すと懐かしい。 休憩時間には川中美幸の演歌が流れたりしてた。 でこれ、アクション映画という前に、 トラックに乗り合わせた人々の人間模様ドラマいう面がある。 経営者の娘、ワケアリッぽい杉浦直樹、 骨折した娘とその母、自殺未遂の女、それに若造と安部徹とくる。 こういった面子なら安部徹がどうしたって目立つ。 彼以外は善の方向を向く結末になるわけ。 重厚な健さんの新作が次々作られていたころ観たので、 チンピラ役は若干痛々しかった。 男がムショに入っている間、 嫁はしっかり姑に仕えてうんぬん、 というのはちょっと無茶だな。


8月の家族たち

オトーサン、 「いまひとつだね」 いい俳優を集めての群像劇ですが、 映画になると、舞台の凝縮さが薄れ、 また屋外撮影も平凡で見栄えがしません。 アメリカ中西部だから、なーんにもないのは、 致し方ないのでしょうが・・・ 原題:August: Osage County (2013) 監督:John Wells 台本・脚本:Tracy Letts Genre: Drama 上映時間:121分 あらすじ: 8月のある暑い日。 父親が失踪したとの知らせに、 滅多に顔を合わせない三姉妹がオクラホマの実家に集まる。 長女のバーバラは反抗期の娘に手を焼き、 夫との関係にも問題を抱えていた。 自由奔放な三女カレンは怪しげな婚約者を同伴し、 ひとり地元に残る次女アイビーはいまだに独身のまま。 そんな娘たちを迎えた母バイオレットはガンで闘病中ながら、 相変わらずの歯に衣着せぬ毒舌ぶりで、 いつしか家族の間に不穏な空気が漂い始め・・・ 出演者: Meryl Streep ・・・ Violet Weston Julia Roberts ・・・ Barbara Weston-Fordham オトーサン、 「壮絶!名女優2人のどなりあい」 その他の出演者: Ewan McGregor ・・・ Bill Fordham Chris Cooper ・・・ Charles Aiken Abigail Breslin ・・・ Jean Fordham Benedict Cumberbatch ・・・ "Little" Charles Aiken Juliette Lewis ・・・ Karen Weston Margo Martindale ・・・ Mattie Fae Aiken Dermot Mulroney ・・・ Steve Huberbrecht Julianne Nicholson ・・・ Ivy Weston Sam Shepard ・・・ Beverly Weston Misty Upham ・・・ Johnna Monevata User Rating:7.3/10( 48,002 votes)IMDb User Rating:7.1/10( 246 votes) Yahoo! オトーサン、 「8点台になれなかったね」 アカデミー賞 ・主演女優賞 メリル・ストリープ ・助演女優賞 ジュリア・ロバーツ ゴールデン・グローブ ・女優賞(コメディ/ミュージカル) メリル・ストリープ ・助演女優賞 ジュリア・ロバーツ User Reviews Jason M. Rothmanさん Philadelphia, PA 2014年1月14日 うちの家族は、いいなと思わせてくれる 私達のほとんどは、 休日に家族が集まるの時があるだろう。 たぶん、気まずいシーンもあるにちがいない。 だが、この映画の家族の集まりほど ひどくなかったことは間違いない。 映画は、ピューリツァー賞を受賞した トレーシー・レッツの舞台劇に基づいている。 ウェストン一族が、アルコール中毒の祖父の自殺で、 集まってくる。 祖母バイオレットは、底意地が悪く、 癌に悩む麻薬常用者だ。 バイオレットの3人の娘たちは、みんな問題を抱えている。 元になった舞台劇は、ダークコメディだが、 映画のほうは、暗いが笑わせてくれる。 みんなシリアスには演じていないようにみえる。 映画は、重大な問題を描いている。 癌、薬中毒、自殺、離婚、近親相姦、成年者の堕落。 ストリープは、すばらしい。 彼女の演技は、力強く、破壊的だ。 長女バーバラを演じるジュリア・ロバーツも、強引だ。 この2時間、彼女の暗く苦い演技を見たいひとに向いている。 トレードマークになっている微笑みは、まったく見られない。 次女アイビー役はジュリアン・ニコルソン、 打ち勝ちがたい障害があるにもかかわらず 幸福になろうと決意している。 彼らの演技はみんなよいが、 信じ難いことに満足できない映画となっている。 こんなに魅力がないストーリー話なのに、 演技がいいというのは、珍しい。 出演者のほとんどがすばらしいのに、例外が2人いる。 英国の俳優であるユアン・マクレガーと ベネディクト・カンバーバッチだ。 アメリカのアクセントと格闘している。 2人をくさす意図はないが、他に適役がいたのでは。 さて、筋書に触れよう。 登場人物のためのゴールが全くないし、 観客をクライマックスまで、つなぎとめる関心事もない。 バーバラは、バイオレットの薬中毒に立ち向かう。 そして、何人かの秘密が、途中で明される。 だが、こうしたシーンのどれもが 最初から最後まで融け合わない。 単に2時間、どなりあう残酷で、不幸な人々。 みんな屋敷に閉じ込められ、聴衆も閉じ込められる。 実は、興味深いテーマがある。 育った過酷な環境を克服し、 虐待にもかかわらず親への愛を持ち続けられるか。 だが、こうしたテーマは、実を結ぶことはなかった。 舞台劇としては、よかったかもしれないが、 ピューリツァー賞にふさわしい映画には、ならなかった。 オトーサン、 「前田さんは、合格点か」 前田有一さん 2014年4月8日 どうしようもない連中にも本物の愛がある この映画のパンフレットや公式サイトには 登場人物の相関図が掲載されているが、 その理由は見終わったあとにわかる。 後から眺めると、なるほどなと色々考えさせられる。 (略 あらすじ紹介) 初期ガンの化学療法により口内が始終痛み続ける主人公は、 とてつもない口の悪さで悪態をつきまくる。 アメリカ映画は口の悪いキャラがしょっちゅう出てくるが、 それにしてもバイオレットの罵倒っぷりは あまりにスゴくて、観客は圧倒される。 もちろん、これは演じる女優の演技力が物凄いわけである。 のっけから、メリル・ストリープ劇場というわけだ。 この底意地の悪いキャラクターを彼女の演技力にくわえ、 ジョン・ウェルズ監督の的確な演出が底上げする。 たとえば厳粛な場でとつぜん間抜けな携帯メロディが流れたりなど、 イラっとさせる描写を繰り返し、 人物間のフラストレーションを極限まで高めていく。 それば本作の大いなる見所、親族一同の会食シークエンスへとつながっていく。 多少の緊張感はあれど、穏やかに始まるこのシーン。 ところがバイオレットがジャブのように出席者をイビリはじめると やがてリミッターはあっという間に振り切れる。 不倫に浮気、不実な肉欲……気まずすぎる暴露合戦が始まり、 みなが形だけでもつくろっていたその場の結界一気に崩れさる。 ジュリア・ロバーツとメリル・ストリープ初共演の 期待に十分こたえる名馬面である。 どこの親族にも多少はあるであろう ビミョーにかみ合わない空気を誇張して笑わせる映画だが、 それだけが魅力ではない。 そうしたドロドロの人間関係の中にも キラリと光る家族愛こそが最大のポイント。 とくに息子をかばう父親の場面などは、胸動かされる感動がある。 血のつながりというものについて考えさせられる展開も、 破滅一歩手前で希望を感じさせる道筋が見えたりする。 そうした危ういバランスの中、 観客をスリルと安堵の間で遠慮なく振り回してくれる。 衝撃の真相は、ラストシーンをふくめて いくつかの疑問をあえてはっきりとさせずに終幕するが、 よくよく考えればたぶんこちら、という回答が出せるし、 それが気持ちのいい鑑賞後感を感じさせる仕組みになっている。 さてそこで、再びパンフレットの相関図を見直してみよう。 色々な意味で、満足度の高い演劇的ドラマといえるだろう。


動乱

オトーサン、 「20代の若者が決起か」 タイや香港、エジプトでは、ともかく 最近の日本の若者は、おとなしいもんです。 でも、1936年2月26日、青年将校たちが決起して、 総理大臣、侍従長、大蔵大臣、らを襲撃し、 総理大臣官邸、警視庁、陸軍省、参謀本部、 東京朝日新聞を占拠したのです。 いわば軍事クーデター。 原題:動乱(1980) 監督:森谷司郎 脚本:山田信夫 Genre:Drama/War 上映時間:150分 あらすじ: わずか千円の借金のために 芸者に売られようとする姉の薫を救おうと、 初年兵の溝口が脱走するが、逮捕され、 揉み合った上司を殺害したために射殺される。 隊長の宮城は父に金を用立ててもらい、 香典として千円を薫に渡す。 東京では五・一五事件が発生し、 部下から脱走兵を出した宮城は 罰として朝鮮の前線に送られた。 現地で宴に招待された宮城は、 そこで芸者となった薫と再会。 第一連隊に配属となった宮城は、 薫とともに東京に戻るの。 時代は昭和維新に向かっていた・・・ 出演者: 高倉健・・・ 宮城啓介 吉永小百合・・・ 溝口薫 永島敏行・・・ 溝口英雄 オトーサン、 「高倉健さんが、首謀者とはねぇ」 しかし、この凛々しい姿、記憶に残ります。 その他の出演者: にしきのあきら・・・ 野上光晴 桜田淳子・・・ 高見葉子 米倉斉加年・・・ 島憲兵曹長 田村高廣・・・ 神崎中佐 佐藤慶・・・ 広津美次中将 志村喬・・・ 宮城広介 田中邦衛・・・ 小松少尉 久米明・・・ 溝口錦造 新田昌玄・・・ 安井大尉 中田博久・・・ 本間大尉 辻萬長・・・ 伊沢大尉 天津敏・・・ 水沼鉄太郎少将 金田龍之介・・・ 三田村利政大将 小池朝雄・・・ 三角連隊長 岸田森・・・ 小林少佐 戸浦六宏・・・ 安部憲兵隊長 小林稔侍・・・ 原田軍曹 小堀阿吉雄・・・ 鹿島義一郎大将 近藤宏・・・ 柴田大佐 名和宏・・・ 少佐 阿藤海・・・ 古年兵 高月忠・・・ 古年兵 黒部進・・・ 海軍中尉 田中浩・・・ 立石少尉 瀬良明・・・ 犬養毅首相 相馬剛三・・・ 裁判長 川津祐介・・・ 看守 左とん平・・・ 朴烈全 浜田晃・・・ 小森少尉 織田あきら・・・ 永井上等兵 木村修・・・ 背広服の男 山本武・・・ 内大臣 日色ともゑ・・・ 神崎昌子 User Rating:5.4/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.5/10( 136 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれたね」 二・二六事件の描き方に不満をもつひとは、低いスコア。 健さんとさゆりちゃんに、うっとりするひとは高いスコア。 ま、そんなところでしょうか。 日本アカデミー賞受賞 ・主演男優賞 高倉健 User Reviews 東京50km圏道路地図さん 2014年10月27日 30年ぶりにみた。 当時は子供だったのでよくわからなかったが、 時代背景や皇道派と統制派の違いぐらいはわかるようったし、 それなりにストーリーは追えるような 年齢になったのだなあと思うと感慨深い。 高倉健に軍服着せる事に異議を唱えたのは山田洋次だが、 その気持ちはわかる。 が、軍服着ても高倉健は高倉健なわけで、 やっぱカッコイイし魅力はあるわけ。 吉永小百合との恋愛映画として見れば、 それなりに楽しめる要素はあるし。 でもねえ、ワザワザ226事件を題材にして 軍人モノで製作しなくてもなあという気はする。 東映と松竹の違いと言ってしまえばそれまでなんだけど。 やっぱ北海道の炭鉱とか牧場とか トンネル堀(これは東宝だけど)の方がいいよ。 高倉健本人は本作品の小道具に感動したらしく (カメラには映らない引き出しの中まで 当時のモノを用意してたとか) 撮影は気持ちよくやってたらしいけど。 オトーサン、 「同感!」 四季を描いたカメラは秀逸。 そこで、撮影を調べたら、仲沢半次郎でした。 名作「飢餓海峡」のカメラが印象に残っています。 黒美君彦さん 2012年2月20日 どっちつかず 二・二六事件で決起した 皇道派青年将校宮城啓介(高倉健)と 貧しい農家の出で借金のかたに売られた溝口薫(吉永小百合)。 事件そのものというより、 事件の背景にあった当時の社会情勢を 浮かび上がらせようという目論見だが、 結局どっちつかずになった感が強い。 健さんが政府に憤るのはわかるが、 クーデターによって軍が政を掌握した上で 天皇親政を敷いたからといって、 理想的な社会が確立したとは思えず、 そこは飛躍を感じないではない。 武器を手にテロとクーデターを夢見る皇道派の思いは、 しかし二・二六事件では個人を超えて 組織的クーデターとなってしまった。 昭和史の大きな画期であることは確かなのだが、 何だか居心地悪く感じたのは何故だろうか。 彼らが目指した理想社会が見えず、 皇道派が夢想的に思えてしまうせいか…。 四季を描いたカメラは秀逸。


刑事マディガン

オトーサン、 「豪華メンバーだね」 ヘンリー・フォンダに、リチャード・ウィドマーク、 申し分ありません。 原題:Madigan (1968) 監督:Don Siegel 原作:Richard Dougherty . 脚本:Howard Rodman/ Abraham Polonsky Genre: Crime / Drama 上映時間:101分 あらすじ: NY市警の刑事マディガンは相棒のロッコと、 ギャング・ベネシュの摘発に向かうが、 隙をつかれて拳銃を奪われ、逃げられてしまう。 市警本部長ラッセルは、 72時間の猶予を与えるから、拳銃を取り戻すよう命じる。 必死に追うマディガンに妻のジュリアは、 家庭を無視するのかと不満をぶちまける。 一方、ラッセル本部長はというと、 長年の親友であるケイン警部の汚職疑惑や、 自分の愛人問題で悩んでいた・・・ 出演者: Richard Widmark ・・・ Det. Daniel Madigan(マディガン) Harry Guardino ・・・ Det. Rocco Bonaro(ロッコ) Henry Fonda ・・・ Commissioner Anthony X. Russell(ラッセル本部長) Inger Stevens ・・・ Julia Madigan(ジュリア) オトーサン、 「陰のある傷をもった男!」 いいですね。 男なら、向こう傷を恐れるな! あなたは、ヘンリー・フォンダ派? それとも、リチャード・ウィドマーク派? その他の出演者: Steve Ihnat ・・・ Barney Benesch(ベネシュ) James Whitmore ・・・ Chief Insp. Charles Kane(ケイン警部) Susan Clark ・・・ Tricia Bentley Michael Dunn ・・・ Midget Castiglione Don Stroud ・・・ Hughie Sheree North ・・・ Jonesy User Rating:6.7/10 ( 2,017 votes)IMDb User Rating:7.9/10( 60 votes) Yahoo! オトーサン、 「じっくり見ると、名画だね」 User Reviews The-Spikeさん 2012年8月10日 ドン・シーゲル監督「マディガン」(1968) は 「殺人者たち」(1964)の前で、 「ダーティ・ハリー」(1971)の後に位置する (略 あらすじ紹介) 原作は、"The Commissioner"(市警本部長)、 映画の最初の題名もおなじだった。 最も興味深いストーリーは、 ヘンリー・フォンダの本部長だ! では、なぜ題名が「刑事マディガン変わったのか。 マディガンも興味深い人物で、 いわばドン・シーゲル楽団の第2バイオリンだ。 これは、作品の奇妙で、苛立たしい点の1つであり、 話が誰に集中するかがばらけてしまった。 ウィドマーク、クラーク、フォンダ、およびホイットモアが、 シーゲル監督の下で、プレッシャーをかけられている。 (シーゲルは、いつもプロデューサーの フランク・P・ローゼンバーグと戦っていました) テーマは、実に魅力的で、不倫、警察の腐敗、家族の争い、 友情、孤独、そしてアイデンティティ・・・ ちょっと待った! 映画の最初に殺人者がいなかったか? 途中で、殺人者ベネシュを忘れてしまった、 そんなことでいいのか? この映画、昼間の撮影がすごい。 メティーの大胆なテクニカラー撮影が 本当にニューヨークに70年代の素敵な感覚を活写している。 (映画は、60年代のものだ)が コスタのスコアは、テーマに対してうるさすぎる。 それは、寄せ集めだ。 (カメラの前後にいる才能を考慮すると、 もっと頑張るべきだった) 中核をなすアイデアは力強く、映画化に値する。 最後が秀逸だ。 フィルムノワールの名に恥じないものとなっている。 だが、警官/犯罪映画ファンのためには、 平均以上のエンターテインメントだと思う。 10点満点で、6点。 オトーサン、 「ヘンリー・フォンダ、好演!」 実は、この映画の主人公なのです。 gapperさん 2010年3月23日 マディガン ジェームズ・ホイットモアが スペンサー・トレイシーに見えて仕方が無い。 それはさて置いて、ダーティーハリーに続くと言う本作品、 個人的には60年代の雰囲気は強く感じられた。 残念なことは、ヘンリー・フォンダが 上手く生きていない感じがすること。 主人公で無いのに、正義を貫く役柄で 旧友との絡みがあり尺を伸ばさない限り 仕方の無いことだろう。 しかし、それでは主人公を食ってしまいかねず苦渋の判断か。 マディガンが、本部長に対してへたれすぎる気がするとか、 女房が浮気しそうになるシーンがちょい不自然など不満があるが、 上手くまとまって十分見ごたえはある。 見終えて思ったが、これは拳銃を奪われると言う事件の話なのだが 事件はサラッとしていて、 マディガンなどの警官の生活を描いた映画なのである。 このような刑事ドラマは少ないように思う。 古いと言うのでなく、時代を感じてしまう作品。 男の生き様を感じたい時に。


ラジオ・フライヤー

オトーサン、 「ラジオ・フライヤー?」 題名の意味がわかりません。 スピルバーグ監督の映画みたいでした。 原題:Radio Flyer (1992) 監督:Richard Donner 脚本:David M. Evans Genre: Drama Rated PG-13 for child abuse and violence 上映時間:114分 あらすじ: マイクとボビーの幼い兄弟は、 両親の離婚によりカリフォルニアの田舎に引っ越してきた 新生活は楽しいものではなかった。 新しい父から執拗な折檻を受けるボビーを見かねた 兄マイクは“バッファロー”の声に導かれ、 弟を玩具のトロッコ(ラジオ・フライヤー)に乗せ 遠い未知の世界に旅立たせようとする・・・ 出演者: Elijah Wood・・・ Mike(マイク) Joseph Mazzello・・・ Bobby(ボビー) Tom Hanks ・・・ Older Mike / Narrator(マイク) オトーサン、 「子役がいきいきしている!」 その他の出演者: Lorraine Bracco ・・・ Mary John Heard ・・・ Jim Daugherty Adam Baldwin ・・・ Jack "The King" Ben Johnson ・・・ Geronimo Bill Garette Ratliff ・・・ Chad Thomas Ian Nicholas ・・・ Ferdie User Rating:6.9/10 ( 9,401 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 184 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいね、実にいい!」 User Reviews ban***** さん 2010年8月9日 幼い兄弟の物語 幼い兄弟はたくましくて、とてもしっかりしています。 義理の父親の虐待から逃れようと、作戦を考えたり、 飛行機を造ったりするところは何だか切ない感じがしました。 お母さんに隠し事があるなんて、 お母さんもそれを知ったときどう思ったことでしょう。 幼いのに演技がうまくて、 子供に勇気づけられたい人におすすめです。 オトーサン、 「家庭内暴力男、顔がみえねないね」 こういう描き方をみたのは、はじめてです。 実に効果的でした。 fertilecelluloidさん Mountains of Madness 2006年2月2日 ほろ苦い魔法のリアリズム 実に興味深い 本作は、制作中に一波乱あって、 監督と脚本家が交替した。 興行的にも失敗し、ひどい映画だ。 イライジャ・ウッドとジョセフ・マッゼロは幼い兄弟だ。 尻軽な母親 (ロレイン・ブラッコ) は、 アル中の卑しい男(アダム・ボールドウィン)と暮らす。 飲んだくれて、ボールドウィンは、マッゼロに暴力を振るい、 自分の状態を話しできなくなるまで追い詰める。 だが、長男のウッドが何が起きているか分かって、 マッゼロを救おうとする。 この映画、ファンタジーと暗い現実がまじっているのがいい。 興行的には、成功しなかったが、 オリジナルで、興味深い。 飲んだくれのボールドウィンは、低いアングルで撮影され、 頭は、画面から切り落とされている。 この仕掛けで、アクションでしか彼を判断できない。 まったくの獣なのだ。 ウッドとマッゼロは、素晴らしい。 難なく彼らの暗く恐ろしい世界に導いてくれる。 題名の "radio flyer"とは、 彼らが持っている赤い小さなワゴン。 だが、運ぶのは荷物ではなく、夢だ。 実に興味深い映画だ。


モダン・ミリー

オトーサン、 「ジュリー・アンドリュースか」 名作「サウンド・オブ・ミュージック」楽しかったな。 この映画、サイレント映画の雰囲気を散りばめて ジャズやチャールストン、全盛期を再現しようとしています。 原題:Thoroughly Modern Millie (1967) 監督:George Roy Hill 脚本:Richard Morris Genre:Comedy / Musical Country: USA Language: English / Spanish / French / German/ Italian 上映時間:138分 あらすじ: 狂乱の1920年代。 ミリーは、カンサス州の商業学校を卒業して、ニューヨークへ。 断髪に吊鐘型の帽子をかぶり、奇妙な服装のモダン・ガール。 お目当てては粋な独身社長を射止めること。 信託会社の社長トレバーに目をつけて就職したが、脈はなし。 ダンス・パーティーで会ったジミーに一目惚れ。 ある日、ミリーが泊まっている独身女性専用ホテルに、 女優志願の金髪娘ドロシーがやってきた。 ジミーに誘われ、ミリーは、ドロシーと週末のデートに。 金満家の未亡人マジー・ホスミアを紹介され、 ホスミア邸のパーティーに招待され愉快な時を過ごしたが、 ドロシーは、ホテルの経営者で、売春あっせんを内職とする ミアーズに連れ去られてしまった・・・ 出演者: Julie Andrews・・・ Millie Dillmount(ミリー) James Fox・・・ Jimmy Smith(ジミー) Mary Tyler Moore・・・ Dorothy Brown(ドロシー) Carol Channing・・・ Muzzy Van Hossmere(マジー) John Gavin Trevor・・・ Graydon(トレバー) Beatrice Lillie・・・ Mrs. Meers(ミアーズ) オトーサン、 「やはり、ジュリー・アンドリュースはいいね」 「ジェイミー・フォックス、こんな役もやるのか」 「ジャッカルの日」のテロリスト役のイメージを 思い出しながら、コミカルな演技を楽しみました。 その他の出演者: Jack Soo・・・ Oriental #1 Philip Ahn・・・ Tee Anthony Dexter・・・ Juarez Lou Nova・・・ Cruncher Victor Rogers・・・ Gregory Huntley Lisabeth Hush・・・ Judith Tremaine Herbie Faye・・・ Taxi Driver Benny Rubin・・・ Waiter Mae Clarke・・・ Woman in the Office Buddy Schwab・・・ Dorothy's Dance Partner Jay Thompson・・・ Pianist Albert Carrier・・・ Adrian Huntley Michael St. Clair・・・ Baron Richter Noriyuki・・・ "Pat" Morita Oriental #2 User Rating:7.0/10 ( 3,935 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 103 votes) TSUTAYA DISCAS オトーサン、 「ミュージカルの名画だ」 アカデミー賞受賞 作曲賞 エルマー・バーンスタイン 同ノミネート ・助演女優賞 キャロル・チャニング ・音楽(編曲賞) ・歌曲賞 ・美術監督・装置 ・衣装デザイン賞 ・音響賞 ゴールデン・グローブ 受賞 ・助演女優賞 キャロル・チャニング User Reviews dweckさん Philadelphia, PA, USA 1999年2月1日 ジュリー・アンドリュースのショウ 3歳で最初に彼女のクリスタル・ボイスに魅せられて以来、 ジュリー・アンドリュースに夢中だった。 だから、客観的なレビューはし辛い。 だが、やってみよう。 本作の前半は、脚本によれば、実に面白い。 アンドリュースが飛んだり跳ねたりしている。 彼女がおどけて、恋を弄び、はねまわり、歌い踊る様から 目を離すことができなかった。 (ホテルのエレベーターのなかでの、名演技に拍手喝采) 真実の愛を見つけるために、英国からやってきて、 心をときめかすという軽いお話しです。 1920年代のチャールストン大会参加者たちや 映画見物のテクニックがみられる。 後半の筋書の中心は、強制売春で、 黄色人種の陰謀によって張り詰めた展開になる。 今では、人種差別に敏感になっているから、 批判の対象になるだろう。 プロデューサーのス・ハンターは、 アンドリュースのブロードウェイデビュー作となった ロンドン産のミュージカル「ボーイフレンド」の 映画化権を買おうとしたが、かなわず 似た雰囲気のオリジナル作品を作ろうと思い立った。 そして、アンドリュースは一躍大スターになった。 「ミリー」は幕間を追加され、彼女の出演はかなり増えた。 この映画、いまだに沢山の楽しみがあるので、 特にアンドリュースのファンに推薦したい。 オトーサン、 「後半ドタバタだったね」 Ikedaさん 2008年4月8日 ビアトリス・リリー ミュージカルなのか、 スリラーなのか、コメディなのか解らない映画です。 少々おどけすぎで、ギャグも野暮ったいのは、 この時代の映画としては当然なのかと思いました。 長尺過ぎるのも問題ですが、 かなり色々な要素を取り入れていて、 それなりに面白い映画でした。 ミュージカルとしては ジュリー・アンドリュースほかの歌が聞けますが、 スリラー的な面から言えば、 最初から「かんざし」みたいな物を挿して出てくる ホテルの主人ビアトリス・リリーが主役です。 この人は舞台やテレビ主演が多いコメディアンなので 「80日間世界一周」で最後に少し出ているのを見ただけですが、 なかなか良い役者だと思いました。 ただ彼女は、この時すでにアルツハイマーに罹っていたようで、 これが最後の出演になってしまったのは残念です。


ひとりぼっちの青春

オトーサン、 「監督は、社会派シドニー・ポラックか」 1920年代の大不況下のアメリカ。 歴史書では、全く伝わらない庶民の感情が もろに背筋を凍らせてきます。 この映画も、30分置きに一息ついて みたほうが健康にいいでしょう。 原題:They Shoot Horses, Don't They? (1969) 監督:Sydney Pollack 原作:Horace McCoy 脚本:James Poe/ Robert E. Thompson Genre:Drama 上映時間:129分 あらすじ: 大不況のアメリカ。 ハリウッドに近い海岸のダンスホールで ダンス・マラソン大会が開催される。 1時間50分踊って、10分休憩し、 昼夜ぶっ通しで踊り続け、 最後に残った者に賞金が与えられる。 必死に踊り続けるのは、 老水兵や身重の女、スター志願の女優アリス。 なりゆきでパートナーを組むことになった ロバートとグロリアの姿もあった。 マラソンは次第に悲惨な様相を呈してくるが、 主催者ロッキーや観客は狂ったように出場者を煽る。 脱落者が続々と出る中、 ロバートとグロリアに、ここで結婚式を挙げれば 報酬を出すという話が持ち上がる。 だが、優勝したところで賞金1000ドルは 諸経費を引かれてたいした金額にならないと知らされ・・・ 出演者: Jane Fonda・・・Gloria(グロリア) Michael Sarrazin・・・Robert(ロバート) Susannah York・・・Alice(アリス) Gig Young・・・Rocky(ロッキー) オトーサン、 「すさまじい名演だ、ジェーン・フォンダ」 その他の出演者: Red Buttons・・・Sailor Bonnie Bedelia・・・Ruby Michael Conrad・・・Rollo Bruce Dern・・・James Al Lewis・・・Turkey Robert Fields・・・Joel Severn Darden・・・Cecil Allyn Ann McLerie・・・Shirl Madge Kennedy・・・Mrs. Laydon Jacquelyn Hyde・・・Jackie Felice Orlandi・・・Mario Art Metrano・・・ Max Gail Billings・・・Lillian Lynn Willis・・・Coley James, pianist / singer Maxine Greene・・・Agnes Mary Gregory・・・Nurse Robert Dunlap・・・College Boy Paul Mantee・・・Jiggs Tim Herbert・・・Doctor Tom McFadden・・・Second Trainer Noble "Kid" Chissell・・・First Trainer User Rating:7.9/10 ( 10,798 votes)IMDb User Rating:8.8/10( 38 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり名画だね」 アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 ギグ・ヤング 同ノミネート ・主演女優賞 ジェーン・フォンダ ・助演女優賞 スザンナ・ヨーク ・監督賞 シドニー・ポラック ・脚色賞 ・ミュージカル映画音楽賞 ・美術監督・装置賞 ・衣装デザイン賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・助演男優賞 ギグ・ヤング User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2007年6月4日 見ていてつらいが、記憶に残る話だ 35年以上前に、映画館でみたとき、 実に興味深かった。 映画館を出て1時間後には忘れる類の映画ではない。 忘れ難い映画の1つだった。 このダンスマラソン大会って、実際の出来事よ そう家族が言ったので。 登場人物は、 架空かもしれないが、 恐ろしいコンテストの話は、そうではない。 ジェーン・フォンダは、主役のグロリアを演じる。 世界に怒っている世俗的でシニカルな女性だ。 彼女本人を彷彿させたが、そう思いたくはなかった。 無情なダンスプロモーター、ロッキー役のギグ・ヤング 彼の演技に魅了された。 私も、アカデミー賞の投票者たちも、 彼の演技が傑出していたと思った。 監督のシドニー・ポラックも傑出していた。 これまで少ししか映画を作っていなかった。 出演者には有名スターがいないが、セレブではあった。 マイケル・サラザン、スザンナ・ヨーク、レッド・バトンズ、 ボニー・ベダリア、ブルース・ダーン、およびアル・ルイスだ。 これは、大恐慌の年に少しでも臨時収入を得ようと 必死になっている人々の悲しい物語だ。 ペアで踊って、他のカップルよりも長い間踊り続けることで 文字どおり、健康を危険にさらした。 観客は、このマラソンを生き抜こうとする貧しい人々をみて、 精神的に疲れたにちがいない 不愉快なトピックを扱うたくさんの映画のように、 これは、見た後、長い間考えこませる映画だ。 この映画、2回目にVHSで見たが、楽しめなかった。 あまりにも、フォンダが汚かった。 だが、この映画を見るなとは言えない。 アメリカ史において、ユニークなイベントについての話だが、 決して忘れることはできないだろう。 オトーサン、 「大不況下の日本の若者もそうなんだろうな」 底なしの絶望感にあえいでいる庶民に増税とは・・・ チャーリーさん 2001年7月21日 なんとも壮絶で悲壮なメッセージ、 未来への希望も期待も予感させない終末。 絶望とか悲観といった言葉がピッタリなんだろう。 同年「真夜中のカーボーイ」に対抗し、 9部門にノミネートされながらも 助演男優賞{ギグ・ヤング}のみの受賞に留まった。 それはおそらくあまりに悲観的な視点で描かれていたからだろう。 「真夜中のカーボーイ」も決して明るい映画だとは言わない。 しかし本作の方が明らかに絶望感が漂う。 そんなメッセージ性が強くも、 暗い物語性とは裏腹にそれらをあざ笑うかのように 展開される耐久マラソン・ダンス。 なんとも皮肉な構図である。 やり場のない精神状態、行き場のない絶望感、 これらがオープニング・シーンで象徴したのだろう。


トコリの橋

オトーサン、 「戦意高揚映画だね」 ♪守るも攻めるも、 黒鉄( くろがね)の 浮かべる城こそ頼みなる・・・ 題名のトコリの橋、地図で探しましたが、 みつかりません。 おそらく、架空のものなのでしょう。 原題:The Bridges at Toko-Ri (1954) 監督:Mark Robson 原作:Valentine Davies 脚本:James A. Michener Genre: Drama / Romance / War 上映時間:102分 あらすじ: ハリーは、弁護士。 朝鮮戦争勃発で海軍に復帰し、 空母からF9Fジェット戦闘機を操縦し、 爆撃任務に就いていた。 凍れる海上に不時着し、マイクのヘリに救助される 彼は、戦争にいや気がさしていたので、 提督の計らいで、休暇をもらい 横須賀で、妻ナンシーと子供たちに会う。 マイクは、愛人キミコに会うが、MP達と喧嘩をして逮捕される。 ハリーは助けて貰った恩義からマイクを釈放させる。 かれらは、やがてトコリの橋の爆撃を命じられる・ 対空砲撃の激しく危険な任務だった・・・ 出演者: William Holden・・・Lieut. Harry Brubaker(ハリー・ブルーベイカー) Mickey Rooney・・・Mike Forney(マイク) Fredric March・・・Rear Admiral George Tarrant(提督) Grace Kelly・・・Nancy Brubaker(ナンシー・ブルーベイカー) オトーサン、 「おいおい、グレース・ケリーはチョイ役じゃないか」 その他の出演者: Robert Strauss・・・Beer Barrel Charles McGraw・・・Commander Wayne Lee 淡路恵子・・・Kimiko Earl Holliman・・・Nestor Gamidge Richard Shannon・・・Lieut. (S.G.) Olds Willis Bouchey・・・Captain Evans User Rating:6.9/10( 3,716 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「ピンとこないね」 特撮戦争映画としては、よくできていますが・・・ アカデミー賞受賞 ・特殊効果賞 同ノミネート ・編集賞 User Reviews Beldar-3さん Philadelphia, Pa. 2005年5月5日 海軍航空部隊を描く素晴らしい映画 私は、1952年11月、タスク・フォース77として、 駆逐艦に乗り、対潜水艦攻撃あたっていた。 海軍航空部隊では、30年間、兵站任務についていた。 この映画は、ジェット戦闘機の操縦を見事に描いている。 航空部隊、特に海軍航空部隊に 興味をもっているすべての人に推薦する。 描き切れなかったのは、 荒天下の駆逐艦の体験だ。 航空母艦が風に翻弄されるので、 フライト・オペレーションは困難を極めた。 特にヘリだ。 これは、たぶん別の映画が扱うだろうが、 こういう状況下で就寝時間を航海日誌につけるのは、 それ自体、いい思い出になっている。 付言すると、われわれ、不時着の結果、操縦士を失った。 5分以上凍てつく海にいるのは、命にかかわるのだ。 主人公のケースも同様だった。 幸福な時間なんかではない。 オトーサン、 「おお、箱根の富士屋ホテルだ」 セットのようでしたが・・・ Ikedaさん 2013年6月24日 ショーボート (略 あらすじ紹介) 米海軍の協力があって 空母に現役だったオリスカニー号が使われているが、 疑問点もありました。 朝鮮戦争では二次大戦で日本に落とした 爆弾の3.7倍が使われたそうですが、 トコリの攻撃にBー29やBー50のような大型爆撃機を使わず パンサー・ジェットのような小型航空機を使ったのは、 どのような事情があったのか良く解りませんでした。 それに空母が横須賀に近づいた時に プロペラ機が艦上に並んでいるのも変に思いました。 ただ日本にロケした映画としては、かなり初期の物ですが、 当時の風景が色々出てくるのに興味を持ちました。 箱根の富士屋ホテルには後年、泊まった事がありますが、 新橋の「ショーボート」には、この映画の4年後に 招待されて行った事があり、 ナンバーワンのウエートレスに紹介された事が 懐かしい思い出です。 また混浴のシーンが問題になっていますが、 都会では知りませんが 地方では、まだ混浴の大衆浴場はありましたし、 現在でもあるようで、特に国辱という物ではないと思います。 もともと、混浴ではなくても裸で入る公衆浴場は 西洋の場合ヌーディスト・クラブしかないと思いますので、 アメリカ人には珍しい風景だったとは思います。 なお、外国人キャストのうちグレース・ケリーは 来日しなかったようで、 彼女の出てくるシーンは すべてセットまたは合成によるものです。


すーちゃん まいちゃん さわ子さん

オトーサン、 「若い女性向け映画か」 年配者がみると、面白くもへったくりもありません。 せいぜい、同年輩だったわが娘のことを思い出すのみ。 原題:すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012) 監督:御法川修 原作:益田ミリ 脚本: 田中幸子 Genre:Drama 上映時間:106分 あらすじ: すーちゃんはカフェに勤務して12年になる34歳の独身女性。 バイト時代に知り合ったまいちゃん、さわ子さんとは 10年来の付き合い。 3人とも未婚の彼女たちは、一緒にピクニックに出かけたり、 おいしい鍋をつついたりと楽しい時間を共有しながらも、 それぞれに悩みや不安も抱えていた。 職場の中田マネージャーに淡い恋心を抱いているすーちゃんに対し、 OA機器メーカーでバリバリ働くまいちゃんは上司や後輩に苛立ち、 妻子持ちとの不倫にも行き詰まりを感じてストレスは増すばかり。 一方、在宅勤務のさわ子さんも、祖母を介護する母を手伝い、 自由な時間を楽しむ心のゆとりもない日々を送っていた。 そんな3人は、やがてそれぞれに人生の転機を迎える・・・ 出演者: 柴咲コウ・・・ すーちゃん 真木よう子・・・ まいちゃん 寺島しのぶ・・・ さわ子さん オトーサン、 「いつの世も女の子は同じだけど・・・」 でも、せちがらい時代が浮き彫りになっています。 その他の出演者: 木野花・・・ カフェのオーナー(木庭葉子) 吉倉あおい・・・ 木庭オーナーの娘(木庭みなみ) 井浦新・・・ カフェのマネージャー(中田誠一郎) 佐藤めぐみ・・・ すーちゃんの同僚(岩井美香) 高部あい・・・ まいちゃんの後輩(前田千草) 上間美緒・・・ カフェのアルバイト(竹田ちか) 染谷将太・・・ 千葉恒輔 銀粉蝶・・・ さわ子さんの母(林信子) 風見章子・・・ さわ子さんの祖母(林静江) User Rating:4.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 431 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews co_***** さん 2014年10月18日 いろんな場面で(心の中で)もらい泣き。 原作の漫画、大好きです。 それに比べ、登場人物が美人すぎる、 もしくはクセがありすぎる・・・ もう少し一般人に見える女優でやってほしいなーと 最初は思ってましたが、だんだん慣れてきました。 最初、心のつぶやきのときの音楽がなんか コミカルすぎて原作のイメージを落としてると思ったけど、 これもだんだんよくなってきて。 映画だと多少ドラマチックになってるし、 3人の関係も少し密着したものになってますね。 やはり原作とは別物な感じもあります。 でも、それはそれで置いておいて、 この映画自体見やすくてわかりやすくて面白かったです。 女性で年代近ければ、いろんな場面で(心の中で) もらい泣きしちゃいます。 オトーサン、 「なるほど、下らん映画でも、 地元でロケすれば、興味しんしんだ」 あにやんさん 2013年9月26日 地元でロケ この映画で私が最も注目したのは ロケが地元周辺だった事。 すーちゃんが住むのは地元の学芸大学駅周辺、 すーちゃんの勤め先は多分、故郷の中目黒あたり。 そしてそれ以外にあまり注目すべきところは無く・・・   日常のあるあるネタをコラージュしていて、 それは男でも共感できる点があって。 職場での人間関係とか、介護の問題とか。   でも、それだけで終わっちゃってる感じの映画。 その日常的なエピソードが生むストレスとか 行きづまり感とか焦燥感とか、 とめたように思える (状況が変化してゆく、転がってゆく)部分もあるけれど、 多くは散らかった印象のままに終わってしまう感じ。   イヤなヤツをイヤなヤツとして描いて不快感を煽り、 相対的に3人はいい人なんですよ みたいな描き方はどうかと思うんですよね。 人には人の事情があって、そこで摩擦やすれ違いが生じて みたいな描き方でないと、結局は上っ面だけの映画になっちゃう。 すーちゃんの家にマネージャーが訪ねてくるシーン、 すーちゃんは料理をしていたのですが、 映画はマネージャーとすーちゃんの行動は追っても、 その料理がどうなったかは描かれません。 料理途中でフライパンの火を止めるというのが どれだけ厄介な事なのか、 この映画はそこをスルーしてしまいます。   夜、泣きながら自転車を二人乗りするシーン、 さっきのカットと同じ場所を走ってる、って。 雑です。   そういう、繊細なフリして実は無神経って感じが 全編に漂っていて映画にノレませんでした。 コラージュするならばするなりにもっと細やかに優しく (あのスーツ姿の男の面接シーンなんて暴力的でしょ) できたんじゃないかな。 オトーサン 「女流監督かと思ったけど・・・」 御法川 修 みのりかわ おさむ、 誕生日 1972/4/2 - 出身地 静岡県下田市 経歴 1991年より助監督として従事。 崔洋一など、多くの監督のもとで経験を積む。 2006年、「世界はときどき美しい」で監督デビュー。 監督作 2006年「世界はときどき美しい」 2008年「色彩の記憶」 2009年「SOUL RED 松田優作」 2012年「人生、いろどり」 2013年「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」


エレキの若大将

オトーサン、 「しびれるだろうね」 ♪二人を夕闇が 包むこの窓辺に  明日も素晴らしい 幸せが来るだろう  君の瞳は星と輝き  恋するこの胸は 炎と燃えている  大空染めて行く 夕陽色あせても  二人の心は 変わらないいつまでも そして、気障すぎる口説き文句は・・・ 「幸せだなあ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ いいだろう?」 原題:エレキの若大将(1965) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre:Commedy 上映時間:94分 あらすじ: 若大将・田沼雄一はアメラグ部の次期キャプテンに任命され、 自宅のすき焼き店「田能久」で就任祝いの宴会を開く。 しかし宴会の帰りに青大将・石山は飲酒運転で交通事故を起こし、 同乗していた田沼がその罪をかぶる。 被害者が楽器店に勤める星山澄子だった。 お詫びに澄子の勤める楽器店を訪ねると、 エレキ合戦で、10週連続で勝ち抜けば賞金10万円と聞いて、 澄子への賠償金に充てるべく出場を決意。 若大将、青大将、そば屋の隆が加わり、優勝するのだが・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 星由里子・・・ 星野澄子 田中邦衛・・・ 石山新次郎 寺内タケシ・・・ 隆 オトーサン、 「しびれたなぁ、 寺内タケシさんのエレキ演奏!」 その他の出演者: 有島一郎・・・ 田沼久太郎 中真千子・・・ 田沼照子 飯田蝶子・・・ 田沼りき 高田稔・・・ 石山剛太郎 江原達怡・・・ 江口 芝木優子・・・ 秋山悦子 松原光子・・・ 大町英子 丘照美・・・ 由紀子 金子富美子・・・ 幸江 松本めぐみ・・・ 規子 ジェリー藤尾・・・ 赤田 北あけみ・・・ 松原路子 上原謙・・・ 松原の父 久慈あさみ・・・ 石原和子 内田裕也・・・ 司会者 山本清・・・ 笹野 勝部義夫・・・ 安原 二瓶正也・・・ 仁科 黒沢年男・・・ 井沢 井上紀明・・・ 足立 内山みどり・・・ とみ子 伊原徳・・・ 六さん 大前亘・・・ 青年A 佐竹弘行・・・ 青年B 小松英三郎・・・ 青年C User Rating:5.6/10( 5 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 77 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 歌の世界や青春時代に素直に溶け込めるひとは、 拍手喝采です。 そうでない冷ややかなひとは、 「いい気なもんだ」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2010年2月23日 シリーズ第一作からギターを手に 時々は歌っていた主人公だったが、 今作ではそれがメインになりました。 ストーリー上は歌うことよりエレキバンドを組んで コンクールを勝ち抜くことが目的になっているんだけど、 レコード販売のプロモーションも兼ねていたようで 「君といつまでも」を何度も聞かされます。 それがあまり嫌味に聞こえないところが、 この若大将さんの偉大なところだろうか。 第一作から主人公の実家として存在感があった田能久が 経営不振から店を畳むところなどは、 シリーズに馴染んでいる身にとては淋しく映りました。 プロデビューした主人公が再建を果たすという有りがちなストーリーを 嬉しく受け入れる自分は、 やっぱり水戸黄門の印籠が好きなタイプなのだと自覚する。 主人公のバンドのメンバーに 寺内タケシ氏がゲスト出演していて、 そのギターテクニックでただ者じゃないオーラを発しています。 バンドコンクールの司会者でおどけた役を演じている 内田裕也もひとつの見どころ。 オトーサン、 「そうか、松本めぐみさんも出ていたんだ」 赤田を演じていたのが、ジェリー藤尾さん。 大手銀行の息子で、エレキ合戦で敗けた腹いせに 田能久への融資を断り、倒産させた悪役です。 daw*****さん 2011年1月7日 しあわせだなぁ~ 先日、カラオケに行ったんですが、 急に歌いたくなったのが加山雄三さん「夜空の星」 ジャッ、ジャッ、ジャジャッジャ。テケテケテケテーン。 テケテケテケテーン。ジャーン。ジャジャーン。 ジャジャーン・・・・ イントロを耳にするだけでハイになってしまう名曲です。 若い人と行ったのですが、みんな大乗りでした。 そして廻りの年配のお客さんも大喜び。 老若男女問わず盛り上がることが出来ました。 今更ながら加山雄三さんの 音楽センスには感服いたします。 帰宅してからも「夜空の星」が頭の中を駆け巡りますので、 「エレキの若大将」をDVDで鑑賞してしまいました。 シリーズで最もお気に入りなのがこの「エレキの若大将」 シリーズ最高傑作と評する方もたくさんいます。 何年かぶりに、それでも何度目かの鑑賞となったのですが まずは音楽が最高にいいですね。 ストーリーとも巧く絡んでいて、最高の出来になっています。 それと、キャスティングが素晴らしい。 出演者がそのまま見所となった作品です。 以前は気づかなかったのですけれども 「時には娼婦のように」の黒沢年男さんが アメフト部員でバンドのメンバーとして出演していました。 ウルトラマンのイデ隊員役の二瓶正也さんの ドラムもなかなかのものです。 蕎麦屋の出前持ちでエレキ好きの隆は 若大将に誘われて「ヤングビーツ」のメンバーに。 プロ並みのテクニックでリードギターを務めます。 演じるは寺内タケシさん。 上手いはずです。ただ、台詞は訛りが入った棒読み。 でも味がありますねえ。 「勝ち抜きエレキ合戦」の司会者には内田裕也さん。 若大将を高く評価する審査委員長に 社長シリーズで有名な久慈あさみさん。 女性バンド「アイビーシスターズ」のひとりが松本めぐみさん。 加山雄三さんの奥さんとなる人です。 他にも常連の有島一郎さん、飯田蝶子さん、中真千子さん、 江原 達怡さん・・・心が落ち好きますねえ。


レッド

オトーサン、 「最近、とみに増えたなあ」 名優、怪優、老優が勢ぞろいの映画です。 でも、映画フアンも総じて高齢化しているので、 結構、楽しめます。 原題:RED (2010) 監督:Robert Schwentke 原作:Warren Ellis/ Cully Hamner 脚本:Jon Hoeber/ Erich Hoeber Genre:Action / Comedy / Crime Country: USA Language: English / Russian 上映時間:111分 あらすじ: フランクは、元CIAのエージェント。 今はオハイオの田舎町で独り静かに暮らし、 役所勤めのサラと電話で話すのが唯一の楽しみ。 ある日、フランクの家に武装集団が侵入。 しかし、フランクは一味を仕留め、 サラを暗殺の危機から彼女を救い出す。 元上司ジョーのつてを借り、 フランクの他9人の名が記された暗殺リストを発見。 フランクの同僚で宿敵だったマーヴィンにリストを見せると、 10名は中米グアテマラでの特殊任務の関係者たちだった、 CIA本部に潜入し、謎を解く鍵“グアテマラ文書”を手入する。 やがて元英国諜報局MI6の名狙撃手ヴィクトリアのもとに集った フランクら歴戦の勇者たちは、 黒幕が政府と癒着した軍需企業と知り、反撃に転じるが・・・ 出演者: Bruce Willis・・・ Francis "Frank" Moses(フランク) Mary-Louise Parker・・・ Sarah Ross(サラ) John Malkovich・・・Marvin Boggs(マーヴィン) Morgan Freeman・・・ Joe Matheson(ジョー) Helen Mirren・・・ Victoria Winslow(ヴィクトリア) オトーサン、 「よくやるよなぁ」 "老兵は死なず、ただ消え去るのみ"なーんていう美学、 少なくとも、ブルース・ウィリスには、通用しないのです。 BRUCE WILLIS ブルース・ウィリス 誕生日 1955/3/19 出身 西ドイツ 母はドイツ人。軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。 2年後に帰米し、ニュージャージー州で育つ。 モントクレア州立大学を中退し、 ニューヨークでバーテンをしながら、 音楽と演劇活動をする。 テレビでは85年からの「こちらブルームーン探偵社」が有名。 映画では87年「ブラインド・デート」が初の主役。 88年「ダイ・ハード」がヒットし、大スターに。 87年、デミ・ムーアと結婚し、3児の父となるも、2000年離婚。 2009年、エマ・ヘミングと再婚。1児がいる。 出演作 1980年「第一の大罪」 1981年「プリンス・オブ・シティ」 1982年「評決」 1987年「ブラインド・デート」 1988年「キャデラック・カウボーイ」「ダイ・ハード」 1989年「ブルース・ウィリス/イン・カントリー」      「ベイビー・トーク」(声) 1990年「ダイ・ハード2」      「ベイピートーク2/リトルダイナマイツ」(声)      「虚栄のかがり火」 1991年「愛を殺さないで」「ハドソン・ホーク」      「ビリー・バスゲイト」「ラスト・ボーイスカウト」 1992年「永遠に美しく」「ザ・プレイヤー」 1993年「スリー・リバーズ」 1994年「ノース/小さな旅人」「ノーバディーズ・フール」      「薔薇の素顔」「パルプ・フィクション」 1995年「ダイ・ハード3」 「12モンキーズ」      「フォー・ルームス」 1996年「ラストマン・スタンディング」 1997年「ジャッカル」「フィフス・エレメント」 1998年「マーキュリー・ライジング」「アルマゲドン」 1999年「シックス・センス」「マーシャル・ロー」      「ストーリー・オブ・ラブ」      「ブレックファースト・オブ・チャンピオン」 2000年「キッド」「アンブレイカブル」「隣のヒットマン」 2001年「バンディッツ」「ジャスティス」 2003年「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」      「ティアーズ・オブ・ザ・サン」 2004年「隣のヒットマンズ 全弾発射」「オーシャンズ12」 2005年「ホステージ」「シン・シティ」「ラッキーナンバー7」 2006年「16ブロック」◇「森のリトル・ギャング」(声) 2007年「ダイハード4.0」「パーフェクト・ストレンジャー」      「プラネット・テラー in グラインドハウス」      「美少女探偵ナンシー・ドリュー」 2008年「ファーストフード・ネイション」      「アストロノーツ・ファーマー 庭から昇ったロケット雲」 2010年「サロゲート」「トラブル・イン・ハリウッド 」      「コップ・アウト 刑事した奴ら 」「エクスペンダブルズ」      「レッド Red」 2011年「処刑教室」 2012年「セットアップ」「キリング・ショット」      「容疑者、ホアキン・フェニックス」「エクスペンダブルズ2」      「シャドー・チェイサー」 2013年「ルーパー」「噂のギャンブラー」      「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い 」      「ムーンライズ・キングダム」「ダイ・ハード ラスト・デイ」      「G.I.ジョー バック2リベンジ」「RED リターンズ」 その他の出演者: Karl Urban・・・ William Cooper Rebecca Pidgeon ・・・Cynthia Wilkes Brian Cox ・・・Ivan Simanov Richard Dreyfuss・・・ Alexander Dunning Julian McMahon・・・ Vice President Robert Stanton Ernest Borgnine・・・ Henry, The Records Keeper James Remar・・・ Gabriel Singer User Rating:7.1/10( 199,561 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 2,830 votes) Yahoo! オトーサン、 「思ったより、面白いね」 昔の役者さんは、演技力がありますね。 ゴールデン・グローブ 作品賞(コメディ/ミュージカル) User Reviews AudioFileZさん United States 2010年10月15日 こっけいで...面白く...楽しい REDにはすべてがある! ブルース・ウィリスは、 表面上は、普通のひとだが、 何者の彼を破壊できない役を演じる。 まさに、聴衆が愛する彼だ。 RED、すなわち "Retired Extremely Dangerous" (実に危険な退職した男)において、 かなりこっけいなシナリオにもかかわらず、 彼は、完璧な演技をみせている。 元CIAスパイのグループが 大統領に立候補を表明している副大統領をやっつけるのだ。 ウィリスは、退職して、寂しく、退屈し、 新人生に意味あらしめるために、友人をさがしている。. 彼は、出世街道に戻ろうとは願っていない。 年金小切手が届いていないと役所に電話するが、 電話線の向こうの親切で陽気な声に魅せられる。 デートをもちかけた、まさにその時、 彼を消すために、CIAがチームを送り込む。 彼は、生き残るために、昔のチームを集める。 みんないい歳をしている。 嬉しいことに、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、 ヘレン・ミレンの卓越した演技がみられる。 この顔ぶれをみただけでも、この映画を好きにならざるをえない。 実のところ、マルコビッチは人気をさらう。 クレイジーな役どころで、コミカルな息抜きを提供している。 いいエンターテインメントに欠かせない驚きと、 それに対する「うなずきとウインク」。 コメディとすばらしいアクション! リチャード・ドレイファスは、武器商人として手堅い演技をみせる。 甘やかされたうぬぼれ屋として舞台裏で策を弄する。 そして、アーネスト・ボーグナインは、カメオ出演だが、 印象的でキラリと光っている。 本作は、役者主体のアクション・コメディだ。 スコアは、7.5 。 見て、ニヤッとしてほしい。 オトーサン、 「サラ役は、その平凡さがいいのでは」 退職した男と美女では、リアリティがなくなります。 ところで、黒美さんも、退職されたのかなぁ? 黒美君彦さん 2014年10月28日 アリ、ということで。 スペイン語吹き替えでTVで放送しているのを観たことがある。 それでも何となくストーリーがわかってしまう辺り、 アクション映画の面目躍如か(笑)。 改めて観直したが、まあこれはこれでアリでしょう。 深いものは何もないけれど、 豪華キャストを眺めているだけで 満足できちゃうのだから(笑)。 なかでもやはりアーネスト・ボーグナイン! 出演当時93歳?? 遺作となってしまったけど、 彼の最後の勇姿が観られただけでもうよしとしちゃう。 ジョン・マルコヴィッチのキレ方もいいし、 ヘレン・ミレンも普段とは違う彼女が観られる。 メアリー=ルイーズ・パーカーがヒロイン というのは少々どうかいなとは思ったけど、 まあアリの範囲内ということで(笑)


フライトプラン

オトーサン、 「B級映画だね」 あまり期待していなかったのですが、 途中で居眠りすることもなく、 最後まで一気に見てしまいました。 原題:Flightplan (2005) 監督:Robert Schwentke 脚本:Peter A. Dowling/ Billy Ray Genre:Action / Drama / Mystery 上映時間:98分 あらすじ: カイルは、航空機設計士。 愛する夫を突然の事故で亡くし、 その遺体とともに、6歳の娘ジュリアを抱いて ジャンボジェット機でベルリンからNYへ帰国の途に。 ところが、ジュリアが忽然と姿を消してしまう。 しかし、乗客はおろか乗務員の誰一人として ジュリアを見た者はいなかった。 搭乗記録すらも存在しなかった。 必死にジュリアの行方を捜すカイルに対し、 乗務員がFAXで送られてきた情報を伝える。 ジュリアは夫と一緒に亡くなっていたという。 すべては、あなたの精神的ショックが原因の妄想ですよ 機長も航空保安官カーソンは言うのだが・・・ 出演者: Jodie Foster ・・・ Kyle Pratt(カイル) Marlene Lawston ・・・ Julia Pratt(ジュリア) Peter Sarsgaard ・・・ Gene Carson(カーソン) Sean Bean ・・・ Capt. Marcus Rich(リッチ機長) オトーサン、 「ジョデイ・フォスターは、すごい女優だね」 その他の出演者: Erika Christensen ・・・ Fiona Kate Beahan ・・・ Stephanie Greta Scacchi ・・・ Lisa Michael Irby ・・・ Obaid Assaf Cohen ・・・ Ahmed Shane Edelman ・・・ Mr. Loud Mary Gallagher ・・・ Mrs. Loud Haley Ramm ・・・ Brittany Loud Forrest Landis ・・・ Rhett Loud Fred Tungulsten ・・・ Jordan Jana Kolesarova ・・・ Claudia Brent Sexton ・・・ Elias Judith Scott ・・・ Estella Tonje Larsgard ・・・ Flight Attendant Amanda Brooks ・・・ Irene Christian Berkel ・・・ Mortuary Director John Benjamin Hickey ・・・ David Pratt Matt Bomer ・・・ Eric Gavin Grazer ・・・ FBI Agent Christopher Gartin ・・・ Mike Bess Wohl ・・・ Katerina Kirk B.R. Woller ・・・ Grunick Stephanie Faracy・・・ Anna Cooper Thornton ・・・ West Jesse Burch ・・・ Row 19 Male Passenger Drake Johnston ・・・ Main Deck Kid Lois Hall ・・・ Main Deck Grandma Dirk Vahle ・・・ Helicopter Pilot David Farkas ・・・ Steward User Rating:6.2/10 ( 109,375 votes)IMDb User Rating:5.8/10( 4,750 votes) Yahoo! オトーサン、 「大勢が見ているなー」 もっと高いスコアでもいいのでは? User Reviews jotix100さん from New York 2005年12月2日 シートベルトをお締めください 本作は、最近では稀れだと思うが 他のどの映画とも違って IMDbのレビューに影響したようだ。 たいていは酷評だ。 率直に言うと、なぜ嫌われているか分からない。 ロベルト・シュヴェンケ監督は、 ピーター・ダウリングとビリー・レイの脚本では、 大したスリラーにはできなかったが、失敗作ではない。 映画はもっとよく受け入れられる可能性を持っている。 カイルの夫がアパートの中庭で死んでいるのが発見された。 ベルリンからNYへ旅するなかで 6歳の娘ジュリアが、失踪した。 その影に誰がいるのか、 それを観客がどう受け止めるかにかかっている。 カイルは、その死を受け止めることはできない。 それは、ベルリンの地下鉄・アレクサンダー広場駅のベンチに座っている 最初のシーンで分かることだ。. カイルは、航空機設計士で、よい母だ。 昼寝から起きて、ジュリアがどこかへ行ったと気付く。 観客は、彼女のパニックを想像できる。 誰も、小さな女の子に気づいた様子はない。; 搭乗名簿に娘の名前もないのだ。 カイルはフライトのクルーの抵抗にあう。 航空保安官、カーソンすら、全く助けてくれない。 こういう場合、母親はどうすべきか? カイルの立場にいるなら、自身の手で問題解決に乗り出す。 ジョディ・フォスターは、カイル役を好演している。 何人にも、いやとは言わせない母親だ。 そこで、彼女は、娘の失踪というミステリーを解明することになる。 カーソン役の航空保安官ピーター・サースガードは、 エコノミークラスに乗りあわせている。 普段は、大した仕事はないが、いざとなると出番になる。 クライマックス・シーンは、カンペキだった。 ショーン・ビーンは、ジャンボジェット機の機長役。 ケイト・ビーハン、客室乗務員の1人で、 エリカ・クリステンセンも、クルーの一人だ。 画期的な映画ではないと知っている場合に 映画を楽しむ最もよい方法は、他の映画と比べずに その中の面白いところを楽しむことだ。 監督や出演者のおかげで、 この映画は、機体が上下に激しく揺れるライドを提供してくれている。 オトーサン、 「前田有一さんは、期待しすぎ」 客室乗務員の態度のひどさは、この映画に限りません。 世界中の航空機サービスを見渡せば、 まあ、こんなものでしょう。 レストランだって、病院だって、メーカーだって、 優れたサービスを提供できるのは、ごく一部です。 前田有一さん 2006年1月21日 あまりに大味 親日家で知られ、 日本でも人気の高い女優 ジョディ・フォスター久々の主演作は、 飛行中の旅客機を舞台にしたサスペンスドラマだ。 ジョディ演じる主人公は、 夫を事故で亡くしたばかりで悲しみにくれる女性。 あまりのことに、少々情緒不安定気味だ。 そんな彼女が夫の遺体とともに搭乗したジャンボジェットの中で、 ほんのわずか目を離した隙に、幼い娘がいなくなった。 慌てて探すが、どこにもおらず、 驚くべきことに乗務員からは 「搭乗名簿に娘さんの名前はありません」と告げられる。 まわりの乗客も、誰一人、最初から娘など見ていないという。 飛行中の航空機内で娘が誘拐された?!  はたしてこれはヒロインの妄想なのか、 それとも仕組まれた陰謀なのか。 どちらとも判断しきれぬまま、物語は進む。 このヒロインは、具合のいいことに、 何とこの飛行機を設計した技師。 つまり、何か隠せそうなスペースは全部わかる。 そんなわけで、客室部分以外、天井裏や貨物室まで 単独で勝手に探しまくるという、周りの人々大迷惑なお話である。 この主人公、夫を亡くしたばかりでパニクってるとはいえ、 アラブ人を見たとたんテロリスト扱いするなど、 アメリカ的ゴーマニズム丸出し。 ほとんどの方は、感情移入など出来ぬであろう。 こうした態度を反省する描写が、 最後まで出てこない点にもあきれ果てる。 この映画を作った人たちは、 このヒロインのひどい態度の数々を恥じるどころか、 気づいてもいないのだ。まさに、面の皮推定50cm。 迷惑なのは劇中の乗客ばかりではない。 ある航空会社は、この映画のストーリーがあまりにひどいというので、 クレームをつけた。しかしそれも当然。 この映画に出てくる客室乗務員の態度のひどさといったらない。 ミスディレクションのためとはいえ、 そのフォローをやっていないのだから、 航空会社が怒るのも当然だ。 これに対し、フィクションだから許せとは、 これまた傲慢以外の何者でもない。 ストーリーも真相も大味で、トリックの必然性という ミステリの基本からしてまったくなっていない。 おまけに説明不足で伏線不足、かつ放りっぱなし。 設定は面白いし、もっと細かいところまで気を使えば 良くなる事は間違いないのに、あらゆる点でフォロー不足。 ジョディほどの演技派が出演する作品としては、 まれにみる脚本の不出来に驚かされる一本であった。


コロンビアーナ

オトーサン、 「BS日テレで放映か」 コロンビアといえば、麻薬の巣窟。 みないでも、大体分かるよ・・・ これが、大違い。 みているうちに、面白い、面白いじゃないかと 心の帯がほどけてきました。 原題:Colombiana (2011) 監督:Olivier Megaton 脚本:Luc Besson/ Robert Mark Kamen Genre:Action / Crime / Drama Country: France Language: English / Spanish 上映時間:108分 あらすじ: 1992年、南米コロンビア。 9歳の少女カトレアは、麻薬王が送り込んだ 刺客によって目の前で両親を惨殺される。 必至に逃走し追っ手を振り切り、 叔父を頼ってシカゴへと向かう。 両親を殺した者たちへの復讐だけを胸に成長し、 15年後、凄腕の暗殺者となった。 恋人ダニーには、知らせない。 殺しの現場には、必ずカトレアの花を残していった。 麻薬王がカトレアの暗殺に動き出す一方、 FBIからも追われる身となる・・・ 出演者: Zoe Saldana ・・・ Cataleya Restrepo(カトレア) Amandla Stenberg ・・・ a young Cataleya(カトレア 少女時代) Michael Vartan ・・・ Danny Delaney(ダニー) Beto Benites ・・・ Don Luis Sandoval, a drug lord(麻薬王) オトーサン、 「ゾーイ・サルダナ、格好いいね」 こんなにスゴ腕の女の殺し屋がいるとは思えませんが、 そこはそれ、映画ですから。 その他の出演者: Cliff Curtis ・・・ Emilio Restrepo Lennie James ・・・ Special Agent James Ross Callum Blue ・・・ Steve Richard, CIA Agent Jordi Mollà ・・・ Marco, Don Luis's top henchman Graham McTavish ・・・ Head Marshal Warren, a U.S. Marshal Max Martini ・・・ Special Agent Williams, an FBI Agent Ofelia Medina ・・・ Mama, Cataleya's grandmother Jesse Borrego ・・・ Fabio Restrepo, Cataleya's father Cynthia Addai-Robinson ・・・ Alicia Restrepo, Cataleya's mother Doug Rao ・・・ Michael Shino Sam Douglas ・・・ William Woogard, Cataleya's target Affif Ben Badra ・・・ Genarro Rizzo, Cataleya's target User Rating:6.4/10 ( 65,351 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 541 votes) Yahoo! オトーサン、 「いいねえ」 User Reviews klparrish1さん United States 2011年8月27日 嫌う人を信じないで・・・ この映画は、必見だ !!! 何人かの人は、受賞映画と受賞俳優を期待して 映画館に足を踏み入れているのではないかと思う。 予告編はきちんとしていたが、この映画を疑っていた。 だが、ストーリー展開と工夫のあるひねりにぶっ飛ばされた。 この映画、完全にオリジナルであるわけではない。 最近の映画はみなそうだが、 この映画、完全にオリジナルであるわけではない。 「コロンビアーナ」は、観客をスクリーンに釘付けする。 ラブシーンとドラマシーンがあって、 次に、アクションとサスペンスに移っていく。 このところ、レビューを書いていなかったが、 過度の称賛や批判については、 一般大衆に真実を明らかにする義務があると感じている。 ぜひ見に行ってほしい。 オトーサン、 「ベッソン作品か。道理で面白いはずだ」 エンタテイメントの巨匠です。 まず、外れはありません。 ASHさん 2012年9月1日 僕の小鳥は戻ってくる? ベッソン率いる作品が久々にスクリーンということで、 コンプリートを目指す俺はイソイソと出向いた。 女の殺し屋が暗躍するので、 「ニキータ」を思い出さずにはいられない。 コレは褐色の「ニキータ」なのかもな。 とはいえ、かの映画とはだいぶ趣を異にしていて、 ベッソンが好むおセンチな一面が色濃く出てしまったお陰で、 単純明快なアクション映画を期待していた俺は、 な~んか物足んなさを感じずにはいられないんだよね。 カトレアは凄腕のヒットウーマンだけど、 心の拠りどころになるような男性がいたりと、 どこか乙女チック。 まあ、そこがベッソンたる所以。 幼い頃に両親をマフィアに殺された少女が、 復讐のために暗殺者へと成長する。 よくあるプロットで「ありきたり」感は否めないし、 設定にも無理があるが、それを帳消しにしちゃうのが カトレアを演じたゾーイ・サルダナのカッコよさ。 留置所に収監されたターゲットを手際よく抹殺するくだりなんか、 スリムな彼女の体型を活かしたアクションを 見せてくれるもんだから堪んない!  にしても、ゾーイ、体脂肪ってもんがまるでない!! コロンビアから米国へ渡った少女時代のカトレアが、 どのような訓練を受けて凄腕の暗殺者へとなったのか 描写は省かれているが、彼女の叔父さんも裏社会の人物ということで、 格闘術や狙撃術に長けた人が近くにいたってことなんだろうな。 まあ、この手の映画は無駄に上映時間が長くなるとアウトだろうから、 端折って正解だと思うんだよね。 身元不明のカトレアの行方をFBIが必死に追いかけているんだが、 彼氏がスマホで撮った寝顔の写真を、 その友人がお節介で送信してしまったことで 居所がバレてしまうというくだりが、なんだか恐ろしい。 あれじゃプライバシーなんてものが存在しなくなっちまう。 どこまでが本当に可能な技術なの知らんが、 ネットってのは便利な反面、怖いもんでもあるんだな。 メガトン(スゲェ名前)監督は前作「TP3」でも 香港映画ばりのアクションを見せてくれたが、 この映画でもガン・アクション一辺倒ではなく、 壮絶な肉弾戦を見せてくれる。 カトレアとマルコがバスルームで死闘を繰り広げるんだが、 歯ブラシとタオルを使ってんだぜ!!  生活用品でありながら、異様な迫力を生んでいるのは、 さすが、メガトン監督。 こりゃ、「96時間」の続編が愉しみになってきたわ。 壮絶なアクションと言えば、 少女時代のカトレアがマフィアに追われて逃げる 冒頭近くのくだりもスゲェぞ。 「インクレディブル・ハルク」にも出てきたような 丘の斜面に無数の建物がひしめき合っている町を逃げ回る。 「ボーン」シリーズも真っ青のアクションが!!  少女時代のカトレアを演じたアマンドラ・ステンバーグ、 目と表情だけで悲しみと怒りを表現する演技力に注目!!  彼女は「ハンガーゲーム」にも出てるそうだから、 今後の活躍に期待!! ところで、証拠となるマイクロチップ(?)を飲み込んだ 少女時代のカトレアが、それを取り出す際に 口ん中におもむろに指を突っ込んで、 机の上に豪快にゲロをぶちまけるシーン、 ありゃやり過ぎだわな。 愛しあいながらも別れなければならないラストに、 ベッソンの好みのおセンチな台詞。 ジョニー・キャッシュの歌声が胸に染み入る。


アウトレイジ ビヨンド

オトーサン、 「アウトレイジはよかったね」 カンヌ国際映画祭でパルムドール! リストラの吹き荒れる様を描いていたので、 世界的な普遍性がありました。 原題:アウトレイジ ビヨンド(2012) 監督・脚本:北野武 Genre:犯罪/ドラマ/任侠・ヤクザ 上映時間:112分 あらすじ: 熾烈な下克上を制して加藤が関東一円を取り仕切る 巨大ヤクザ組織“山王会”のトップに上り詰めてから5年。 加藤は大友組の金庫番だった石原を若頭に抜擢し、 その勢力をさらに拡大させていた。 しかし内部では、若手を重用する加藤に 古参幹部の不満がくすぶり始めていた。 そこに目を付けたマル暴の刑事・片岡は、 山王会の古参幹部を関西の巨大暴力団“花菱会”に引き合わせ、 均衡を保っていた2大勢力に揺さぶりを掛ける。 その一方で、片岡自ら噂を広めて 獄中で死んだことになっていた大友を仮出所させる。 そして足を洗おうと考えていた大友を 再び抗争の渦中へと巻き込んでいくのだが・・・ 出演者: ビートたけし ・・・元大友組組長 大友 三浦友和 ・・・山王会会長 加藤 小日向文世 ・・・刑事 片岡 オトーサン、 「小日向文世さん、好演!」 いままでで一番よかったかも。 その他の出演者: 西田敏行 ・・・花菱会若頭 西野 加瀬亮 ・・・山王会若頭 石原 桐谷健太 ・・・木村の手下 嶋 新井浩文 ・・・木村の手下 小野 松重豊 ・・・刑事 繁田 中野英雄 ・・・元村瀬組若頭 木村 名高達男 ・・・山王会 白山 光石研 ・・・山王会 五味 田中哲司 ・・・山王会 舟木 高橋克典 ・・・花菱会 城 中尾彬 ・・・山王会古参幹部 富田 塩見三省 ・・・花菱会 中田 神山繁 ・・・花菱会会長 布施 User Rating:6.3/10( 64 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.5/10( 1,587 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 前作には、遠く及びません。 暴力団と刑事の話に矮小化してます。 User Reviews タッチッチさん 2013年10月15日 面白かったんだけど、どうしても映画の宿命、 続編やPART2ものは1にかなわない 呪縛からは逃れることはできなかった。 少し運びは直球でコクとかワビサビに欠けたかなあ。 たけしさんが今回はオイシイ役どころだったなあ。 加瀬さんは前回とは逆にストレートに極道ぽさ演じたんで 前回の不気味なキレ具合がなくなって怖さが減った気も。 三浦さんも持ち前のぼっちゃんさ甘さをみせたのも妙。 舟木は早めに消しておくべきだったしね。 真の極道なら。三浦さんのキャラらしいんだよね。 この作品って極道ものなのに どことなくみんな憎めないところがあるのが面白い。 全編の流れがラストへの伏線に見えて その衝撃さたけしの表情にもみえてエンターテイメントにみえた。 ラストの小日向さんの「えっ」て レオンのゲーリーオールドマンの シット!と同様な趣があったなあ。 オトーサン、 「ただ殺し合い、騙しあえば いいってもんじゃないだろうが・・・」 前田有一さん 2012年10月19日 ヤクザの命で宝くじ 今年、アメリカでは「ハンガー・ゲーム」が大ヒット。 貧乏地区の若者を集めて最後の1名まで殺し合いをさせるルールは 高見広春による小説「バトルロワイヤル」そのものだが、 その映画版で殺し合いゲームを統括する教師を演じたのが ビートたけしこと北野武監督。 彼が、このタイミングでやくざのサバイバルゲームというべき 「アウトレイジ ビヨンド」を公開するのだから、 偶然とは面白いものだ。 前作のラストから5年、 策略により加藤(三浦友和)は山王会会長の座に上り詰めていた。 かつて大友組組長(ビートたけし)のもとにいた 若き経済ヤクザ石原(加瀬亮)は加藤の右腕となり、 彼らは古参幹部を軽んじる実力主義、金もうけ主義を進めていた。 そんな状況を好機と見た悪徳刑事片岡(小日向文世)は、 花菱会若頭の西野(西田敏行)らを焚き付け、 東西の大組織同士の対立を進めていく。 前作同様、だれが死ぬかわからぬ緊張感のもと、 こわもてのヤクザたちが殺し合いをするバイオレンスアクション。 今回は黒澤明監督の「用心棒」風味がより強くなり、 トリックスターの小日向文世が あからさまに両ヤクザ組織をあおりまくり、 共倒れを狙う展開となる。 即興演出で知られる北野監督にしては珍しい 脚本の面白さを楽しむタイプのサスペンスにもなっている。 私が気に入っているのは前半にある、替え玉男の取り調べシーン。 上から言われて仕方なく出頭してきたチンピラを ちゃんと(?)起訴有罪にもっていくべく 小日向文世刑事が強引な誘導尋問をする様子は ほとんどコントで爆笑確実。 このシーンは、張り詰めた空気を緩ませ 次の見せ場を前に観客の気持ちをリセットする効果を生んでいる。 どんなに濃厚で甘いアイスクリームでも、 なめ続けていれば冷感で舌がマヒするのであり、 途中でウエハースをはさむことが重要である。 それと同時に、現実の取り調べも似たようなもんだろ という北野監督一流の皮肉も込められている。 笑いの中に社会風刺を取り入れるのは、 優れたコメディアンの専売特許である。 これはまさに皮肉なことに、 他人のパソコンを踏み台にするクラッカーの手口に ついていけなかった警察が、 自白強要で大学生らを冤罪逮捕したことが おそらく確実といわれる現在、見事な先見の明といえるだろう。 惜しむらくは、後半に入るとこうした適度な笑い、 すなわち「意図的な緩み、まき直し」がなくなり、 張り詰めた糸が徐々にたるんでいくように 映画の空気もだらけてくる点。 立て続けに男たちがぶち殺される展開は、 後半になるとどこかバカバカしく見えてくる。 何やってもどうせ最後は死ぬ。 あまりにも生存率が低すぎて、 これでは命を懸けて賞金ゼロ円の宝くじをやっているようなものだ。 これに説得力を持たせるには、やはり適度なまき直しと、 肩透かしのような変化が脚本中に欲しい。 それでも結論としては、前作同等の面白さはキープしており、 解説したようにキラリと光る瞬間もいくつか見受けられる。 豪華な役者たちの演技も申し分ない。 前作を楽しめた人ならば、問題なく満足できるだろう。


映画 ホタルノヒカリ

オトーサン、 「♪蛍の光 窓の雪・・・」 魅力的な題名ですが、内容はといえば、 早々と劇場上映から卒業というか撤退して、 TV放映される始末です。 ローマのスペイン階段でのロケ、 何という不始末をやらかしたのでしょう。 原題:映画 ホタルノヒカリ(2012) 監督:吉野洋 原作:ひうらさとる 脚本:水橋文美江 Genre:Commedy/Romance 上映時間:109分 あらすじ: 仕事はきっちりがんばるが、 家ではジャージでゴロゴロするばかりの蛍。 そんな干物女が、色々ありながらも 同居人の高野部長と晴れて結婚。 ついに心を入れ替え、 新妻として甲斐甲斐しくするのかと思いきや、 相も変わらず縁側でゴロゴロの日々。 そんな蛍がひょんな成り行きから 高野部長とイタリアへ新婚旅行に。 するとローマで、まるでホタルのような 干物女生活を送る冴木莉央と遭遇。 そこに姉を心配してやって来た青年・冴木優も合流。 4人はちょっとした嘘が原因で思わぬ事態に発展してしまう。 おまけに高野部長が誘拐事件に巻き込まれてしまい・・・ 出演者: 綾瀬はるか ・・・高野蛍 藤木直人 ・・・高野部長 松雪泰子 ・・・冴木莉央 手越祐也 ・・・冴木優 オトーサン、 「キャステイングの狙いは、不発」 天然ボケの綾瀬はるか、演技がうまい松雪泰子を 組み合わせれば、いい映画になるかも。 その他の出演者: 安田顕 ・・・二ツ木昭司 板谷由夏 ・・・二ツ木早智子 ジョンテ★モーニング 神児遊助 小西美帆 高橋努 中別府葵 井出卓也 飯田基祐 吉村妃鞠 八嶋咲幸 保科紗奈 User Rating:3.0/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:5.3/10( 533 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いねー」 User Reviews 民朗さん 2013年1月27日 映画が好きな身からすると、 余り作り手に暴言は吐きたく無いのですが、 この映画に関しては作り手が 明らかに真面目に作っていないので、まあいいでしょう。 簡潔に言ってこの映画の物語を考えた人は頭がどうかしています。 というか企画段階でこんな意味不明な脚本は弾かれるべきでしょう。 なぜこんな脚本が企画を通るのか。 「ま、それなりに面白そうな話だし、こんな感じでいいんじゃない?」 そんな風に適当に映画を作っている風景が目に浮かびます。 この映画の中の登場人物は一般人から見ると 明らかに異常な行動を取りまくります。 しかし劇中ではその行動に誰もツッコミを入れず 世界はあたかもそれが当然のごとく流れている。 だから観ていて物凄く恐怖感というか何というか、 違う世界に紛れ込んでしまったような奇妙な感覚に襲われました。 だって意味無く(実は意味あるけど超どうでもいい理由) 超唐突に男二人が変な仮面付けて社交ダンスするシーンが 挟まれるんだもの。 なんというかドラッグムービーに近いような気がします。 頭がおかしい映画を見たい人にはお勧めです。 オトーサン、 「いいのは、干物女というネーミングだけだね」 前田有一さん 2012年6月13日 ドラマ視聴者限定 「映画 ホタルノヒカリ」は、 同じくローマを舞台にしたロマコメ(?)の 古典的名作「ローマの休日」(53年、米)をモチーフとしている。 ロケ撮影による、おなじみの観光地を総ざらいした 見せ場の数々がうっとりする映像となって目を楽しませる。 むろん、楽しんだのは撮影スタッフと出演者の目であって、 我々観客はその様子を眺めるだけである。 蛍(綾瀬はるか)は、ようやくゴールインした高野部長(藤木直人)と 新婚生活を始めている。 ところが持ち前の面倒くさがりで いまだ新婚旅行にさえ出かけていない始末。 それでも仕事にかこつけようやくイタリア・ローマへでかけた二人だが、 そこで彼らはイタリア版・干物女というべき莉央(松雪泰子)と出会う。 絶景なロケ地で、やっていることは これ以上ないほどのおバカコメディー。 ぶちょお~だのゴロゴロゴロだの、お 茶の間で尻をかきながら見ている分には許せたギャグの数々も、 大勢でかしこまって静かな劇場で見ていると、 とても気恥ずかしくて笑えない。 劇場ならではのそうした逆効果現象が極まった一品である。 私は決してテレビドラマの映画化を否定するものではないが、 映画というのは安くはない料金を払い、 初めてこのコンテンツを見に来る人もいるのであるから、 一見さんでも楽しめる要素を残しておいて欲しいとの気持ちは常にある。 もしドラマ版を見ていなければ一切楽しめない映画があるとしたら、 それは映画である必要はない。 会員制の有料サイトででも流すか、PPVで放映するか、 あるいはそもそもテレビのスペシャル版ですむことだ。 映画館という、いわば公開の土俵で ハリウッド映画等々と勝負するのであれば、 せめてそれなりの完成度でもって出してきてもらいたい。 その意味でこの作品をみると、まず大きな問題として、 「干物女」なる言葉をはやらせたこのドラマの魅力が、 本映画を見ても全く伝わってこない点がある。 綾瀬はるかにとっては、自身の初単独主演ドラマであり、 それなりに力を入れているはずだが、 痛々しいハイテンションはやらされ感すら漂う。 好感度ナンバーワン女優である彼女の魅力をもってしても、 芝居じみたキャラクターの違和感はついぞぬぐい切れなかった。 マスコミ試写会にはもともとドラマ未見の「一見さん」が多いためか、 上映中はただの一度たりとも、くすりとも笑い声は聞こえず。 コメディーとしてこれはどうなのか。 グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが ジェラードを持って降りてきたスペイン階段で、 2人のアホがあんなことをしているが、果たしてだれが喜ぶのだろう。 「テルマエ・ロマエ」が興収50億円を突破し、 東宝は笑いが止まらぬ勢いであるが、 こと本作に関しては、同じローマづいた美しい観光ムービー映画とはいえ、 ロケ出席者の福利厚生費で制作したのかと思うほどのていたらく。 よほどのドラマファン以外には、見る理由が見当たらない


フレフレ少女

オトーサン、 「フレフレ?なーんだ」 フレーフレーと叫ぶ、つまり応援団。 題名は、意表をついていましたが、 中身はいたって平凡でした。 原題:フレフレ少女(2008) 監督:渡辺謙作 脚本:橋本裕志 Genre:Drama/Sport 上映時間:114分 あらすじ: 桃子は、高2の文学少女、 野球部のエース・大嶋に恋をする。 ライバル多数で野球部には近づけない。 そんな桃子の耳に「あきらめるな」との天の声が。 見上げると屋上へ行くと、応援団部員が。 たった一人で声出し中の龍太郎だった。 応援団として野球部に近づくのはいいかもと 思いきって入部したが、 部員不足で廃部の危機に見舞われていた・・・ 出演者: 新垣結衣・・・ 百山桃子 永山絢斗・・・ 山本龍太郎 本多拓人・・・ 大嶋秀樹 オトーサン、 「可愛いね」 新人賞を取った「恋空」でみたはずなのに、 記憶に残っていませんでした。 その他の出演者: 柄本時生・・・ 遠藤譲二 斎藤嘉樹・・・ 大坪泰平 染谷将太・・・ 田村晃 柳ユーレイ・・・ 大門教諭 加藤諒・・・ 釜本 金田哲・・・ 北島 梅田愛子・・・ 美紀 奈津子・・・ 由貴 内田明・・・ 真壁 日向寺雅人・・・ 青田 秋山奈々・・・ 奈津子 鈴木晋介・・・ 海野 伊藤洋三郎・・・ 玉井 中沢青六・・・ 北村 モロ師岡・・・ 仮屋 内藤剛志・・・ 柳原源蔵 User Rating:6.1/10( 28 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 600 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!で600人も!」 新垣結衣、人気女優なんだなー。 User Reviews アンドレ・タカシさん 2010年11月23日 新垣結衣 彼女は「かわいい」だけで許される 数少ない女優の一人でしょう。 メークによってはかなり大人にも見えるので 「見映え」の対応力も広い。 本人にとってそれは悔しい評価だろうが、 なかなか中身のある作品にめぐり会わない。 事務所、頑張れよ! 本作は彼女に応援団の学ランを着せるための映画でした。 応援の意義や団のまとまりなどは 映画としての体裁を整えるための要素でしかないので、 それに突っ込むのは不粋でしょう。 最後はお約束のようにセーラー服に戻って 青春の一幕が終わる。 学ランを着ていただけで セーラー服があんなに映えるんだから、 やはり稀有な才能(?)ですよね。 オトーサン、 「今週のダメダメか」 前田さんが、酷評しています。 前田有一さん 2008年10月11日 新垣結衣が応援団長に 『フレフレ少女』は、 学ラン姿の新垣結衣を見れるだけで幸せ という人にとっては、本年度最高の映画である。 学ラン姿の新垣結衣を見れるだけで幸せという人にとって 本年度最高の映画『フレフレ少女』は、 しかしいくつか問題点がある。 たとえばストーリーはありきたりだし、 せっかく応援団という珍しい題材を扱いながら、 その魅力が伝わらない。 ライバル校の応援団は本格的な応援を見せてくれるが、 それに対抗するガッキー応援団は、 最後まで素人の寄せ集めにしか見えない。 男の世界たる応援団とは正反対の大人しい少女が、 一皮向けて男勝りの大活躍をするという筋書きが、 まったく成立していない。 もっとも新垣結衣はデカいので、 男部員と並んでも体格的に遜色がなく、 細い手足を振り回す振り付けは様になっている。 それが唯一の救いだが、やっぱり声が細いし、 オンナノコオンナノコした表情がどうしても抜けきらない。 恋する少女だけなら似合うものの、 もう一面演じる必要があるこの役には無理がある。 こういう場合、せめて音響や撮影、編集のテクニックによって 補ってやれば何とか形にはなる。 だが本作では、監督がそういう支援をしていないので、 すべての評価、責任が新垣結衣一人の背中にのしかかっており、 気の毒この上ない。 彼女以外のキャラクターは、 冗談半分で考えたような造形がなされており、 観客を唖然とさせる。 テレビドラマ並の子供じみたやり取りが、 目前のスクリーンになんと有料で映されている事に、 きっと誰もが驚くはず。 特筆すべきは、 ふがいない応援団と対立することになる野球部の面々。 「俺たちは甲子園を目指してるのに、 お前らの気の抜けた応援なんていらねえ!」というわけだが、 そのプレイはどう見てもこども野球クラブ以下。 荒川の河川敷でやってる草野球の方がはるかに上だ。 そもそも日本の観客には野球シーンの手抜きはすぐにバレるので、 手をかける暇と予算がないなら、 無理せずラクロスでもカーリングでも、 アラが見えにくいマイナー競技にしたほうがよろしい。 この作品は応援団がメインなのだから、 応援する相手が野球部である必要はない。 かような出来栄えだが、せめて入浴シーンで ガッキーがあと7cmほど立ち上がってくれていたならば、 学ラン姿の新垣結衣を見れるだけで幸せという人以外にも すすめられる映画になったのだが。 つくづく残念でならない。


水戸黄門

オトーサン、 「散々みたなー、TV時代劇」 その映画版があるとは思いませんでしたが、 BSプレミアムで放映していたので、 一応チェックしてみました。 原題:水戸黄門(1978) 監督:山内鉄也 原案・脚本:葉村彰子 Genre:Period Drama 上映時間:88分 あらすじ: 次席家老・村井主水のお家乗っ取りを阻止するため 城代家老・奥村作左衛門の娘・由美は お供の金三郎と共に江戸へ向かったが、 途中源心たちの奇襲に遭い、 金三郎は討ち死、由美は深手を負ったが、 危く弥七に救われた。 由美の頼みを聞き入れた光圀は お家騒動を沈めるべく加賀へ旅立つ。 光圀の姉が綱紀の父前田光高に嫁いでいるので 光圀と綱紀の関係は甥と叔父の関係である。 柏崎に差し掛かった一行は 代官・黒部八太夫と結託した権蔵の手下たちの悪事を 目の当たりにするが、 そこへにせ黄門の一行が絡んできて・・・ 出演者: 東野英治郎・・・ 水戸光圀 ハナ肇・・・ 六兵衛 植木等・・・ 助八 谷啓・・・ 格三 栗原小巻・・・ 由美 三船敏郎・・・ 奥村作左衛門 オトーサン、 「黄門さまは、やはり東野英治郎だね」 あの独特の高笑いは、実に魅力的です。 その他の出演者: 里見浩太朗・・・ 佐々木助三郎 大和田伸也・・・ 渥美格之進 高橋元太郎・・・ うっかり八兵衛 中谷一郎・・・ 風車の弥七 遠藤太津朗・・・ 黒部八太夫 稲葉義男・・・ 笹屋喜兵衛 谷幹一・・・ 源助 武内亨・・・ 前田綱紀 汐路章・・・ 丑蔵 伊藤洋一・・・ 三吉 牧冬吉・・・ 源心の配下 深江章喜・・・ 奥頭源心 富田仲次郎・・・ 猿蔵 和田浩治・・・ 鶴来源八郎 鮎川いずみ・・・ 百合の方 川合伸旺・・・ 高坂半九郎 浜田寅彦・・・ 奥村家用人 安部徹・・・ 村井主水 加藤嘉・・・ 太兵衛 東野英心・・・ 下曽根金三郎 竹脇無我・・・ 石川隼人 正司歌江・・・ お松 正司照枝・・・ お竹 正司花江・・・ お梅 芥川隆行・・・ ナレーション User Rating:5.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.6/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかな」 映画をみる必要は感じないのでしょうね。 User Reviews イニシャルKさん 2005年12月12日 日本映画黄金期に何度か映画化され、 今ではテレビ時代劇としてお馴染みの「水戸黄門」を テレビのスタッフ・キャストを起用して映画化した作品。 三船敏郎めあてに見たのだが、 見どころは三船の殺陣くらいで あとは普通のテレビ版と印象は変わらない。 ニセ黄門一行役で登場するハナ肇、植木等、谷啓がコミカル。 ほかにもかしまし娘などが登場し、 ゲストのキャスティングは映画らしく力が入っている。 オトーサン、 「♪人生楽ありゃ苦もあるさ ・・・あの主題歌もいいね」 人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて (山上路夫 作詞/木下忠司 作曲) jig***** さん 2011年6月18日 黄門様の高笑いが懐かしく耳に響く じ~んせい、楽なら苦労は~ないっ♪ なんて替え歌を歌ってた人を思い出しましたが、 まぁわからんでもない。 というか歌終わっちゃってるじゃん。 オープニングでかかる曲と歌は私が馴染んだあの歌と曲であり、 出演している面々もあの高笑いが印象的なご隠居様! 風車の弥七もうっかり八兵衛も出ているっ! あぁ懐かしい。 あの頃の作風そのままを映画化したようで、 話の流れや出てくる面々がいつもどおりの活躍?で なにやら安心して楽しめる作品です。 うっかりなお人はあろうことか、 ご隠居様を「じーさん」とか言っちゃってて うっかりにもほどがあるだろと笑えました。 こんなうっかりな人が近くに居ても あの笑顔で許してしまう黄門様が懐かしく感じました。 私の知っている黄門様は東野英治郎さんですが、 温厚そうな笑顔と高笑いが印象的で、 庶民の味方というイメージが非常にピッタリだと思います。 本作には三船敏郎さんも出ておりまして、 彼の殺陣(たて)の部分はやけに真剣だったりと 彼の存在感もなかなかのものです。 三船さんの作品はあんまり観ていないのですが、 「七人の侍」を好きな私としては 彼の出演シーンはなんだか嬉しいです。 助さん、格さん役はご存知、 里見浩太郎さん、大和田伸也さん。どっちがどっちの役か 忘れましたが、えらく爽やか(特に大和田さん)で こりゃ~当時は人気があったんでしょうなと推測。 彼ら二人はいつもどおり素手で悪漢を撃退、 ”印籠”を出して「ひかえおろ~う」て、 このお約束のシーンがやっぱり好きだわ。 水戸黄門の一つの決まった形を作り出した感があります。 天井裏から声をかける弥七、 うっかり口走る食べ物大好き八兵衛、 屈強ガードマン助さん・格さん、 高笑いが耳に残る黄門様。 あぁいつもの「水戸黄門」だ、と 個人的には嬉しい再会でした。 ちなみに本作ではニセ黄門様ご一行も現れまして、 演じている人が、ハナ肇さん、谷啓さん、植木等さんと この組み合わせも面白かったです。


海の若大将

オトーサン、 「変だな、東宝じゃなかったの?」 というのは、最初に「宝塚映画」と出てきたのです。 調べてみると、宝塚遊園地の一画にできたすスタジオ。 宝塚歌劇団員を活用して、映画をつくっていたのです。 原題:海の若大将 (1965) 監督:古澤憲吾 脚本:田波靖男 Genre:Drama/Commedy 上映時間:99分 あらすじ: 若大将こと田沼雄一は、京南大学水泳部のエースだ。 オーストラリアとの国別対抗戦を控え、 猛練習の日々を送っている。 スーパー・マーケットのレジスター芦野澄子、 ミュージカル・スター秋山悦子、 同級生の大町英子などみんなが若大将の大ファン。 父親の久太郎は、息子を商科へ入学させたのだが、 雄一は内証で水産科に籍を置き、 遠洋航海を目標に航海学と水産学を勉強中だ。 その若大将が青大将・石山の悪質なカンニングのせいで、 三カ月間の停学になってしまい、久太郎に勘当される。 若大将は、“光進丸”に乗りこみ、八丈島をめざす。 悦子への意地から澄子がこっそり乗りこんでしまった。 幽霊事件や台風に出会うが、何とか東京に帰ったが・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 星由里子・・・ 芦野澄子 田中邦衛・・・ 石山新次郎 重山規子・・・ 秋山悦子 オトーサン、 「いつものメンツだね」 青山の高級スーパー紀伊の国屋が出てきたので、 しばし思い出に浸りました。 青学の大学院で講師をしていた頃、 大学の駐車場に車を置いて、買い物に行きました。 何しろ、紀伊の国屋の駐車場は混むので、 つれあいに喜ばれましったっけ。 その他の出演者: 有島一郎・・・ 田沼久太郎 飯田蝶子・・・ 田沼りき 中真千子・・・ 田沼照子 江原達怡・・・ 江口敏 藤山陽子・・・ 大町英子 沢井桂子・・・ 酒井昌江 北龍二・・・ 石山新甫 佐々木孝丸・・・ 武田教授 伊藤久哉・・・ 中井 大木悟郎・・・ 水野 曽我廼家明蝶・・・ 店主 佐原健二・・・ 海江田 藤原釜足・・・ 酒井左平 User Rating:6.5/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 32 votes) Yahoo! オトーサン、 「案外、高いスコアだね」 User Reviews イニシャルKさん 2010年11月16日 加山雄三が黒澤明監督の「赤ひげ」撮影のため 前作から2年ほど空いて作られた 「若大将」シリーズ第5作。 クレージーキャッツ映画で おなじみの古澤憲吾監督が手がけており、 空撮の多用やクレジットの出し方、 船の出港シーンで鳴り響く軍艦マーチ、 テンポのいい展開、いつもよりも弾けている若大将など いかにも古澤監督らしい演出で 最初から最後まで何も考えずに楽しめた。 シリーズとしてはいつもと同じような印象だが、 若大将がタバコを吸おうとしたり、 青大将が澄子に襲いかかる場面など 今まで見た回では絶対になかったシーンが 描かれていてビックリ。 (澄子を襲う青大将は少しやりすぎの感がある。) 知らずにみんなにドッグフードを振舞う江口。 彼のこういうボケは大好きだなあ。 そうそう、古澤監督の手がけるこのシリーズって 田能久の場所がほかの作品と 違ってるみたいなんだけど分かんない。 有島一郎や飯田蝶子など脇のレギュラーにも 安定感があって楽しいが、 やはりヒロインである澄子だけは 嫉妬深いキャラが魅力というのが分かっていても やはりそんなに好きじゃないな。 星由里子自体はキライじゃないが。 オトーサン、 「水泳大会会場の空撮、一見の価値あり」 kor*****さん 2014年3月12日 航海しても後悔しない 今作は東宝撮影所のスケジュールが合わず、 一部関西の製作会社である宝塚映画が撮影補助をした シリーズでも珍しい一作であります。 プロットの水泳部の“若大将”田沼君は 実は一作目の『大学の若大将』と同じで、 ラストに対抗戦を持ってくる辺り、 (今作は豪華にオーストラリアとの国別対抗戦) 脚本を担当した田沼靖男の「原典回帰」のような 意気込みも伺える一作でした。 京南大学のセットも関西大学から借りており、 水泳大会を行なう会場の規模もエキストラの数も 一作目と比較にならないほど豪華なものになっています。 出費を惜しまず空撮も決行するなど若大将シリーズが 東宝でも重要な位置に置かれた事への証とも捉えられます。 シリーズ常連であるグラマーな北あけみや ボケ役の左ト全が出演しておらず、 関西出身からか、沢井桂子が 星由里子扮するヒロイン澄子が 嫉妬する恋敵を演じております。 他にも些細な事では青大将の父親が 北竜二に変更されていたりと、 微妙ですがキャストも変わっております。 同年の1965年の冬に公開されるシリーズ一の名作と 謳われる次回作『エレキの若大将』。 そこで初演奏される名曲『君といつまでも』と 曲調が非常に似ている楽曲が 今作で演奏される『恋は紅いバラ』です。 (作詞:岩谷時子・作曲:弾厚作。 ちなみに弾厚作は加山雄三のペンネーム)。 “エレキの神様”こと 寺内タケシとブルージーンズをバックに従え、 いよいよ歌も人気も本格的になろうとしている 加山雄三の姿が眩しいですね。 (ちなみに青大将も負けじと演奏しております(笑) 今作も絶妙な引き立て役をこなしており、 その救いようのなさと好きな人に対する 健気さには頭が下がるばかり) どんな物事のマイナスもプラスに変えてしまう ポジティブ男の勢いを増した出航。 愉快に海上ミステリーを挟んだりと、 全シーン見所満載な一作でした。 ・余談 ・加山雄三は芸能界随一の船好きで有名。 自身も船舶免許を保有しており、自ら設計もした光進丸。 その堂々たる初披露でしたが、 BGMの「軍艦マーチ」も重なり最高のシーンでした♪ ・水泳部の他にも、間違えて買ってしまったドッグフードを 部員に食べさせる宴会のシーンは 一作目の「マンホールの蓋で鍋」とそっくりな展開でした。 泳げないマネージャー江口君をプールに落とすなんてやめようよ(笑)


ツリー・オブ・ライフ

オトーサン、 「なんだ、この映画は・・・」 NHKBSプレミアムで放映していたので、 我慢して見続けましたが、30分が限度。 4回、中休みして見終わりました。 カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞と知って 驚きました。 原題:The Tree of Life (2011) 監督・脚本:Terrence Malick: Genre:Drama / Fantasy 上映時間:139分 あらすじ: 成功した実業家ジャック・オブライエンは 人生の岐路に立ち、自らの少年時代に思いをはせる。 1950年代半ばのテキサスの小さな町に暮らす一家。 厳格な父は、成功のためには力が必要だと、 長男のジャックをはじめ3人の子どもたちに 理不尽なまでに厳しい態度で接してしまう。 一方、全てを運命として受け入れる母親は、 子どもたちを優しい愛で包み込む。 そんな両親の狭間で葛藤を抱えながらも、 2人の弟との楽しい時を過ごしたが・・・ 出演者: Brad Pitt ・・・ Mr. O'Brien(オブライエン) Jessica Chastain ・・・ Mrs. O'Brien(オブライエン夫人) Sean Penn ・・・ Jack O'Brien(ジャック) オトーサン、 「役者は一流どころだね」 その他の出演者: Laramie Eppler ・・・ R.L. O'Brien Tye Sheridan ・・・ Steve Kari Matchett ・・・ Jack's ex Joanna Going ・・・ Jack's wife Michael Showers ・・・ Mr. Brown Kimberly Whalen ・・・ Mrs. Brown Jackson Hurst ・・・ Uncle Roy Fiona Shaw・・・ Grandmother Crystal Mantecón ・・・ Elisa Tamara Jolaine ・・・ Mrs. Stone Dustin Allen ・・・ George Walsh User Rating:6.7/10 ( 115,358 votes)IMDb User Rating:5.1/10(1,473 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーむ」 監督の夢想が映画になった感じです。 恐竜まで出して、わが人生が地球創生に連なっていると いわれても、とてもついていけません。 アカデミー賞ノミネート ・作品賞 ・監督賞 テレンス・マリック ・撮影賞 カンヌ国際映画祭受賞 ・パルム・ドール テレンス・マリック User Reviews ichael Donelly さん Poland 2011年5月28日 ようやく終わった... 万人向けではない みんなが私に賛同するとは思わない。 いいスコアがついているからだ。 でも、嫌いなひとのコメントを探しあてたら、 この映画を嫌いになるだろう。 私と同じような不運な体験をさせたくない。 まず、私の好みを述べよう。 私は、IMDbが推奨する芸術的な作品を たくさん楽しんできたが、 持って回ったようなものは嫌いだ。 正直なところ、この映画についてまったく知らなかった。 20分後には、映画館を去りたくなった。 だが、ガールフレンドが、どこがいいのか知りたいから、 最後まで座っていましょうと言い張った。 多くのひとが中盤で席を立った。 やけに、弄り回したところがあった。 人生ではじめてだが、数分間、居眠りした。 筋書などない。 2人の子供を追うイメージの洪水があるだけ。 そして、地球創生のフラッシュバック。 撮影は、印象的だったが、 全体としては、ダルだった。 言いたいことがあるようだったが、 分かる気にはなれなかった。 ファンには、謝罪したい。 この映画を中傷するつもりはない。 私は、無理やり座り続ける何人かの人々を救いたいだけだ。 オトーサン、 「カンヌ映画祭らしいね」 ハリウッドに反旗をひるがえしている 俳優を応援したいのでしょう。 黒美君彦さん 2011年8月16日 my hope,my son ある種宗教的な寓意に満ちている…などと、 ちらちら耳にはしていましたが、正直うーん…という印象。 神への問いかけは宇宙の始原にまで遡り、 地球の誕生、生命の誕生、恐竜への進化、大隕石の衝突…と 前半はあたかも壮大なプラネタリウム用の (勿論クオリティは本作が遥かに上ですが)映像のよう。 そして1950年代のある家族を、 長男のショーン・ペンが回想する。 力を信じ、厳格な父親(ブラッド・ピット)。 少年は父を「うそつき」と何度も心の中でなじるが、 そんなに無茶なうそはついていなかったような…(笑)。 父と子の関係は 宇宙の始まりから繰り返されて来たということ?? 顔を踏みつけられた恐竜は、ショーン・ペンで、 踏みつけたのはブラピだったのか?? ノイズの使い方や浮遊するようなカメラは素晴らしいし、 映像美は文句のつけどころがない。 だが、前作『ニューワールド』のような昂揚感は得られず仕舞いだった。 無機的な都会の中のショーン・ペンの存在感はなかなかいいし、 50年代を再現したドラマはどこかその時代のメロドラマを彷彿とさせる。 テレンス・マリックの自伝的作品ともいわれるが、 壮大なる生命の映像叙事詩と 父子の葛藤が今ひとつ噛み合っていなかったような気がするのは 私の思いすごしか。 カンヌのパルムドールって、最近これといった作品が受賞していないから、 あんまりあてにはすべきではなかったんだけど…。 期待が大きすぎたという部分もあります。 映像と音楽を存分に楽しめたから、それはそれで良いのかも。


シテール島への船出

オトーサン、 「平和な日本には、実感がなかったけれど・・・」 でも、近年、国境を接する国との紛争が多発し、 否応なしに、感じざるをえなくなりました。 この映画の舞台となるギリシャは、 古代から国境を意識し、悲劇を味わってきました。 原題:Taxidi sta Kythira (1984) VOYAGE TO CYTHEREA 監督:Theodoros Angelopoulos 脚本:Theodoros Angelopoulos/ Thanassis Valtinos / Tonino Guerra Genre:Drama Country: Greece / Italy / UK / West Germany Language: Greek / English 上映時間:120分 あらすじ: 映画監督のアレクサンドロスは撮影所へ。 主役のオーディションでは、適役はいなかった。 偶然出会った花売り老人がいいと思って、 埠頭まで追って行くが見失ってしまう。 映画中映画の話。 彼は愛人ヴーラとともに、 埠頭で父スピロの帰国を待っている。 32年ぶりの再会だったので、 妻子と出会い、親友と墓参も果たす。 だがその夜、スピロは安ホテルに泊る。 ロシアに妻子ができたと告白し、 母カテリーナに家から追い出されたのだ。 村人たちは、彼を温かく迎えてくれたが、 彼らが賛成するスキー・リゾート計画に スピロは、なぜか猛反対する・・・ 出演者: Giulio Brogi ・・・Alexandros(アレクサンドロス) Mairi Hronopoulou ・・・Voula(ヴーラ) Manos Katrakis ・・・Spyros(スピロ) Dora Volanaki ・・・Katerina(カテリーナ) オトーサン、 「役者というよりも、強い民族性を感じる」 その他の出演者: Dionysis Papagiannopoulos・・・ Antonis Giorgos Nezos ・・・ Panagiotis Athinodoros Prousalis ・・・ chief of police User Rating:7.8/10( 1,011 votes)IMDb User Rating:7.2/10(93 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だ」 カンヌ国際映画祭受賞 ・脚本賞 ・国際映画批評家連盟賞 テオ・アンゲロプロス 同ノミネート ・パルム・ドール テオ・アンゲロプロス User Reviews runamokprodsさん USA 2012年2月26日 感動的でヒューマン、 アンゲロプロスのトレードマークである複雑さ アンゲロプロスの最も感動的で、近づきやすい映画。 (かといって、挑戦や複雑さがないわけではない) 監督は、映画に使う老人を探していた。 (彼の父親役か?) 突然、ロシア革命を経験した愛国者だった 監督の父親である老人が、 彼の地所を開墾するために帰国してくる。 巨大リゾートのために、地所を売るのには不賛成だ。 岩だらけの土地を売って金をすぐに手にしたい 隣人たちに憎まれる羽目になる。 やがて、彼はギリシャの市民権も失い、 筏に乗って沖へ流されることになる。 当局の指示だ。 美しく、詩的で、皮肉で、暗く可笑しくて、 不合理で、非常に感動的な映画だ。 古い傷、老いること、そして退化を 個人を通じ、国家を通じて描いている。 オトーサン、 「ここには、痛切な願いがある!」 一人旅 さん 2014年3月12日 国境を物ともしない夫婦愛 特徴はアレクサンドロス監督目線の映画と 花売りの老人を主演に据えた映画の中の映画という 二つの物語が混在しているところだ。 とはいえ、劇中大部分は花売りの老人目線の 映画中映画が展開されていく。 以下、映画中映画の話。 花売りの老人は亡命先のロシアから帰国する。 その際、故郷の土地が土地開発のために 売却されることを知るのだが、 老人は土地売却に反対するのだ。 故郷を追われ、長年異国の地で生きていかなければならなかった 老人にとって、故郷の土地に対する想いは 他の人間とは比べものにならないほど強いはずだ。 老人の娘は、また家族に迷惑をかける気なのかと父親を非難する。 悲しいことに、ようやく故郷に帰還できた老人に居場所は無い。 老人は故郷を失ってしまった。 そしてやがて老人に国外追放の命令が下される。 ロシア行きの船が既に出発してしまったために 老人は一時的に浮桟橋に立たされる。 海上に一人佇む老人の姿は、 第一の故郷ギリシャと第ニの故郷ロシア、 二つの故郷から見放された人間の 拠り所の無い浮遊する魂を象徴しているようにも見えた。 国家に属せないがゆえに不確かな存在の老人にとって 唯一確かなもの。愛。それが救いだった。 老人の妻は夫を見捨てはしない。 老人がこだわり続けた祖国への想い。 それが元で苦しむ老人の魂を、 妻は老人の祖国への想いを無にするほどの 強い愛情で解放させた。 悲しくも美しい愛の物語だった。


泥棒成金

オトーサン、 「変だな、見ていなかったのか?」 ヒッチコック監督作品は、みんなみたハズなのに。 絶頂期のグレイス・ケリーがいいですね。 いま話題の「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」を みるくらいなら、このビデオを借りたほうがいいですよ。 原題:To Catch a Thief (1955) 監督:Alfred Hitchcock 脚本:John Michael Hayes/ David Dodge / Alec Coppel Genre:Mystery / Romance Country: USA Language: English/ French 上映時間:106分 あらすじ: 身軽に屋根を飛び歩く事から “猫”と異名をとっていた宝石泥棒のジョン・ロビー。 彼は、今はリヴィエラに別荘を持って 悠々自適に堅気の生活を送っていた。 そんな平穏な彼のもとに、 “猫”が再び活動を開始したというニュースが 舞い込んできた。驚いた彼は、 そのニセモノの調査に乗り出すが・・・ 出演者: Cary Grant – John Robie(ジョン・ロビー) Grace Kelly – Frances Stevens(フランセス) オトーサン、 「しびれる!」 その他の出演者: Jessie Royce Landis – Jessie Stevens(スティーヴンス夫人) John Williams – H. H. Hughson(ヒューソン) Charles Vanel – Bertani(ベルタニ) Brigitte Auber – Danielle Foussard(ダニエル) Jean Martinelli – Foussard Georgette Anys – Germaine User Rating:7.5/10( 38,305 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 325 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 多くの撮影シーンは、息を飲むようです。 これをみたら、南仏に行きたくなります。 実際に走ってみたくなります。 アカデミー賞受賞 ・撮影賞(カラー) 同ノミネート ・美術監督・装置賞(カラー) ・衣装デザイン賞(カラー) Edith User Reviews smatysiaさん Houston 2004年1月31日 全般に良い映画 アルフレッド・ヒッチコックのトレードマークからは、 やや逸脱して、軽やかになっているが、全く楽しい。 ケーリー・グラントは、 この頃、素顔の本人を演じていて、誰よりも上手だ。 そしてグレイス・ケリー、なんという眼福! 性的な暗示があるせりふがいい。 称賛したいのは、ブリジッド・オーバー、 ゴージャスで、実にいい。 興味深いひそひそ話は、そのグラント演じる人物。 アメリカのサーカスの曲芸師だったと主張している (人生の早い時期、そうだったのだ) グラントのアクセントは、 決してアメリカ人と間違われることがなかった。 グレイス・ケリーが、フランスのリビエラの 絶壁沿いの道路を暴走するシーンは、少し不気味だった。 後の彼女に起こった事故を思い出す。 (実際に暴走しているのでなく、投影法を使っている) とにかく、この映画は、 ヒッチコック、ケリー、グラントのフアンには、必見だ。 グレード:A オトーサン、 「カップルでみるべし」 vadim さんさん 2014年6月4日 きれい! ロマンティックな、美しい、楽しい映画! 舞台はイタリア・・・ 泥棒が退職?して独身生活を楽しんでる・・・ というのがハンサムの一種の典型ケーリー・グラント。 で、それにグレースケリーに絡む成金の母親役が ジェシー・ロイス・ランディス。 悪女をやったりしても、味があってなんか、好きです。 エレガントな悪女をしますね。 今回も、成金夫人という触れ込みだけど、 本当は詐欺師家族だったらしい・・・ そういう悪の部分を 目玉焼きでタバコの火を消したりするところで、 チラッと見せます・・・ 花火のシーンは・・・ やはりセックスの満足感・満喫感を これでもか、と表現しているな・・・ ヒッチコック氏の 高いところから墜落するというシーンは いろんな映画に出てきますが、 この映画でもやはりあります。 グレース・ケリーのうつくしさと、 イタリアの美しさと、 美男美女の現実離れしたロマンティックな絡みで 夢のような映画です。 そこに・・・ヒッチ氏のちょっと邪悪な素性が・・・ 見え隠れしているのが分かる映画です。


トラック野郎 故郷特急便

オトーサン、 「愛川欽也が出てるんだ」 マルチタレントとして、大活躍していました。 彼の浮気を一笑してのける、 うつみ宮土理さんの良妻賢母ぶりも 話題になりました。 「オレ、文太さんと共演したことあるんだぞ」 いまでも、自慢しているとか。 原題:トラック野郎 故郷(ふるさと)特急便(1979) 監督:鈴木則文 脚本:中島丈博/ 松島利昭 Genre:Commedy/Action 上映時間:110分 あらすじ: 市場から高知へ向かう 桃次郎とジョナサンは、カーフェリーで高知に向かう。 乗り合せたドサ廻りの歌手、小野川結花が 楽譜を海に落としてしまい、桃次郎は海に投び込んでかき集める。 高知についたが、ジョナサンは目がくらんで蛇行運転、 脳血栓の疑いを悲観して足摺岬で自殺を企るが、 ドライブインの店員、風美子に助けられる。 美人の出現で桃次郎は大ハリキリ、彼女を家に送っていく。 家では中気の母が寝ていた。 隣の家に住む老人、垣内清馬は 六年前に行方不明になった息子、竜次を待ち続け、 その嫁に風美子を迎えようとしていた。 数日後、土佐犬をわきに座らせたトラック野郎、竜次に出会い、 桃次郎は、清馬の家へいくと、風美子の母が危篤で、 彼女は「南国土佐」を聞かせたいという。 風美子の願いに、桃次郎はキャバレーで唄っている結花を ヤクザの岩瀬が止めに入るのを無視して連れ出し、 臨終にはなんとか唄を聞かせることができた。 一方、ジョナサンは病気も全快して川崎へ戻った。 闘犬大会が開かれ、竜次の竜馬号と岩瀬の犬が闘った・・・ 出演者: 菅原文太・・・ 一番星・星桃次郎 愛川欽也・・・ やもめのジョナサン・松下金造 石川さゆり・・・ 小野川結花 森下愛子・・・ 西尾風美子 原田大二郎・・・ 垣内竜次 オトーサン、 「さゆりちゃん、苦労したんだ」 1973年にデビューし、 早くも4年後に「津軽海峡・冬景色」が大ヒット 苦労したとは、思えませんが、 下積み時代に立ち会っているだけに、 この映画のドサ回りの演技には、共感できました。 その他の出演者: 春川ますみ・・・ 松下君江 大坂志郎・・・ 垣内清馬 由利徹・・・ 坊主 南利明・・・ 幸蔵 山城新伍・・・ 奥村 須賀良・・・ 関東無宿 榊原良子・・・ドライブインのウェイトレス User Rating:8.0/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 43 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだね」 さゆりちゃんだって、苦労したんだ。 オレも、頑張らなきゃ・・・ User Reviews kaz***** さん 2014年2月26日 SLと並んで走るシーンは最高♪ 1980年の作品 トラック野郎一番星 ファイナル 故郷と度胸の作品が私は好きです。 当時 映画館で泣いた作品 (笑) トラック野郎の全作品で特撮シーンや ストーリーの内容に突っ込みどころが 沢山出て来ますが、そこが 面白いと思います。 特に 特撮シーン、かなりB級並みのショボショボですが 味わいが有ります(笑) オトーサン、 「菅原文太、まさにドサ回り役」 でも、すごいオーラがあります。 下積みの美学があります。 青観さん 2007年5月18日 お~い!そりゃねえぜ!桃さんよう! せっかく、石川さゆり演じる結花さんに 「私、あなたの奥さんになるの!」て あんなこと言われてるのに、 でも、それでもやっぱり桃さんは桃さんなんだよね。 桃さんらしく、同じドサ回り同士、トラック野郎としての男生きに、 そして、愛する女のためにと自分を犠牲にして尽くす姿、 それは桃さんらしい別れの台詞にこれぞ桃さんなんだ! これぞトラック野郎なんだとばかりに これまたとにかくやたら熱い! ライバルとの喧嘩の後のなんだかスッキリとした爽快感、 相変わらず、やってることは滅茶苦茶だけど、 そんな星桃次朗という男に惚れた。 何もかもかっこ良過ぎる。 このシリーズのこれが記念すべき10本目にあたる今作、 どことなく女の哀しい部分がより強調されているけど、 そんなドラマとまた男のバカな一面がやたら熱くて気持ちが良い。


紳士は金髪がお好き

オトーサン、 「前にみたけど・・・」 マリリン・モンロー主演のミュージカル映画です。 ブロードウエイ・ミュージカルが元になので、 よく出来ています。 でも、月日が経過すると、評価も変わるようです。 原題:Gentlemen Prefer Blondes (1953) 監督:Howard Hawks 原作:Anita Loos 台本:Joseph Fields/ Anita Loos 脚本:Joseph FieldsCharles Lederer Genre: Comedy / Musical / Romance Country: USA Language: English / French 上映時間:91分 あらすじ: ローレライとドロシーは、NYのショーガール。 幼馴染の親友同士だが、性格は正反対。 ローレライは、彼女に夢中な資産家の息子ガスと 豪華客船でパリに渡り、結婚する約束をする。 ローレライとドロシーは、乗客の男性たちの注目の的。 さっそく金持ちの男性客を物色し始め、 ダイヤモンド鉱山を持つ富豪のビークマン卿に色仕掛け接近する。 パリに着いてみると、泊まるはずのホテルがキャンセルされていた。 探偵のアーニイはから報告を受けたガスの父親が、 旅行に同行できなガスが出した信用状を取り消したのだ。 さらに、ビークマン卿の奥方から、ティアラの窃盗犯として訴えられる。 出演者: Jane Russell .... Dorothy Shaw (ドロシー) Marilyn Monroe .... Lorelei Lee(ローレライ) Charles Coburn .... Sir Francis Beekman (ビークマン卿) オトーサン、 ドロシーを演じたジェーン・ラッセル、 マリリンに比べると、男っぽい感じですが、 歌も踊りもうまく、性格もいい女性です。 でも、ジーン・ラッセルを知るひとが少なくなりました。 年老いた大金持ち、ビークマン卿を演じた チャールズ・コバーンが、いい持ち味を出しています。 JANE RUSSELL ジェーン・ラッセル 誕生日 1921/6/21 出身 英ミネソタ州ベミッジ 出演作 1943年「ならず者」 1946年「腰抜け二挺拳銃」 1951年「ダブル・ダイナマイト」 1952年「犯罪都市「マカオ」「腰抜け二挺拳銃の息子」      「パリ島珍道中」 1953年「紳士は金髪がお好き」 1954年「フランス航路」 1955年「海底の黄金」「たくましき男」      「紳士はブルーネット娘と結婚する」 1957年「さらわれた花嫁」 1964年「不時着」 1966年「必殺のジョニー」「渡り者」 1967年「地獄の天使」 CHARLES COBURN チャールズ・コバーン 誕生日 1877/6/19-1961/8/30 出身 米ジョージア州 43年「THE MORE THE MERRIER」でアカデミー助演男優賞受賞。 出演作 1938年「海国魂」「モーガン先生のロマンス」 1939年「スタンレー探検記」「ママは独身」「科学者ベル」      「貴方なしでは」 1940年「人間エヂソン」「シンガポール珍道中」 1941年「レディ・イヴ」 1942年「追憶の女」「嵐の青春」 1943年「天国は待ってくれる」「カナリヤ姫」「永遠の処女」 1944年「再会」 1945年「アメリカ交響楽」 1946年「育ちゆく年」 1947年「誘拐魔」「パラダイン夫人の恋人」 1948年「ワイオミングの緑草」「ベルリン特急」 1949年「狂った殺人計画」「私も貴方も」「傷心の愛」 1951年「追いはぎ」 1952年「モンキー・ビジネス」 1953年「紳士は金髪がお好き」「勝負に賭ける男」 1954年「指紋なき男」 1959年「大海戦史」 その他の出演者: Elliott Reid (I) .... Detective Malone(マローン) Tommy Noonan (I) .... Gus Esmond(エドモンド) George Winslow .... Henry Spofford III Marcel Dalio .... Magistrate Taylor Holmes .... Esmond Sr Norma Varden .... Lady Beekman Howard Wendell .... Watson Steven Geray .... Hotel Manager User Rating: 7.3/10( 18,561 votes) IMDb User Rating: 7.8/10 ( 371 votes) Yahoo! オトーサン、 「高いスコアだ」 User Comments: planktonrulesさん Bradenton, Florida 2010年3月6日 洗練された性的魅力のある娘・・・ 現実を窓外へ投げ捨てろ-- さもないと、この映画、面白くない。 まじめに考えるなら、 マリリン・モンロー演じる人物はかなり卑劣だ。 だが、コメディタッチなので、 やや受け入れやすくなっている。 モンローは、守銭奴を演じる。 関心は、金持ちを見つけること。 驚くべき浅薄さだ! 親友ジェーン・ラッセルは、男好きだが、 お金を持っているかどうかは気にしない。 実生活では、価値感が正反対なら、親友にはなれないが、 素敵なコメディの脚本と音楽のおかげで、 受け入れやすくなっている。 (略 あらすじ紹介) 映画をみて、笑って過ごせるひともいるだろう。 だが、私は見るのに抵抗があった。 彼女なんか大キライだ。 なんでまた、ラッセルのような良い女性が、 こんな利己的な女にかかわるのだろう?!. 要するに、素敵なコメディだからだ。 (特に、子役ジョージ・ウィンズローとのかわいい場面) そして、素敵だが皮肉な音楽。 (例えば、"Diamonds Are a Girl's Best Friend"). だが、それを除けば、ストーリーは浅薄でアホらしい。 モンローをまともに怒る気がしないから、 受け入れられるが、 彼女は恐ろしい人だ・・・ いつもそう面白おかしいわけではない。 この映画は、多くのファンを持っている。 筋書を下らないと一笑に付すか、 モンローが信じられないほど美しいと夢中になるかだ。 私はというと、映画がけしかけているのは、 「ブロンドは馬鹿」という神話だと思う。 美化された売春婦を描いている。 --すばらしいシーンの間は、その正体がみえない。 そう、彼女は、洗練された性的魅力のある娘だ。 法廷場面で明白になる。 何たること! そして、エンディング近く、 観客は、そう信じさせられる・・・ ひどいもんだ。 ひどい映画だが、 出来はよかったので、6または7点か。 だが、ジェーン・ラッセルが 法廷で道化役者とは、ばかばかしい。 5点でも、甘いと思う。 オトーサン、 「ま、ロビーJさんのコメントに賛成!」 ロビーJさん 2007年10月26日 ♪Diamonds Are a Girl’s Best Friend マリリン・モンロー主演の ミュージカル・ラヴ・コメディということで 500円DVDを買って鑑賞しました。 素直に面白かったです! マリリンの魅力は全篇に溢れているし、 ジェーン・ラッセルとのコンビもファッションも見所でした。 ミュージカル・ナンバーは、 やっぱりミュージカル黄金時代の作品なだけあって、 とっても聴きやすくて楽しい!なので 最初っから最後までかなり気分が良かったです。 中でもマリリンが唄い踊る ♪Diamonds Are a Girl’s Best Friendは ニコール・キッドマンが映画「ムーラン・ルージュ」の中で 美しく歌っていた曲。 なので何か本当に嬉しくなっちゃって マリリンのピンク・ドレス姿も最高でした! マリリンとのコンビで輝くラッセルもなかなかの美人で 歌も本当に上手いです。 特に後半の裁判シーンで 今度はラッセルが♪「Diamonds~」を唄う所は 歌の才能だけでなく コミカルな一面も披露し素晴らしかったです☆ ダイヤやお金持ちにしか 基本的に興味のないマリリンは、まさにハマり役だし、 そんなマリリンとは対照的なラッセルも素敵! 全体的にハートフルで笑えるシーンもしっかりとあるから、 やっぱり傑作ミュージカルだと思います。 という訳で本当に見て良かったと思うし、 マリリンファンはもちろん、 ミュージカルファンの方にも是非オススメしたい作品です。


黄昏(たそがれ)

オトーサン、 「これ見ていないかなぁ」 でも、確認したら、見ていたのは、1952年版でした。 ウィリアム・ワイラー監督、ローレンス・オリビエ主演。 リメイクでもないのです。 原題:On Golden Pond (1981) 監督:Mark Rydell 脚本:Ernest Thompson Genre:Drama Country: UK/ USA Language: English 上映時間:109分 あらすじ: 老夫婦ノーマンとエセルは、毎年の秋を ニューイングランドの湖畔の別荘で過ごす。 今年は、疎遠だった娘チェルシーが息子とやってきた。 ノーマンの80歳の誕生日を祝い、 交際相手の歯医者ビリー・レイを紹介する。 ノーマンは、孫との釣り三昧の日々を楽しむ。 そして、ついに念願の魚を釣り上げて、 意気揚々と帰ってくる、 そんなノーマンに、チェルシーは、ビルと結婚したと報告し、 はじめて、「パパと仲良くなりたい」と口に出す・・・ 出演者: Henry Fonda・・・ Norman Thayer( Jr.ノーマン) Katharine Hepburn・・・ Ethel Thayer(エセル) Jane Fonda・・・ Chelsea Thayer Wayne(チェルシー) オトーサン、 「名優2人の稀にみる競演!」 2人の輝かしい経歴をみてみましょう。 HENRY FONDA  ヘンリー・フォンダ 誕生日 1905/5/16-1982/8/12 出身 米ネブラスカ州 ハリウッド黄金期を代表する名優。 クリーンなイメージと確かな演技で人気を誇ったが、 実生活では家庭を顧みずに数々の女性と関係を持ち、 娘のジェーン・フォンダとも不和が続く。 父娘で共演した「黄昏」で和解。 アカデミー賞主演男優賞を受賞。 同作が遺作となった。 娘のジェーン・フォンダ、息子のピーター・フォンダ、 孫のブリジット・フォンダもハリウッドで活躍 出演作 1935年「運河のそよ風」「東への道」「恋の唄」 1936年「丘の一本松」「月は我が家」「浪費者」 1937年「暁の翼」「暗黒街の弾痕」「高圧線」       「或る女」 1938年「黒蘭の女」「封鎖線」「美人は人殺しがお好き」       「北海の子」 1939年「地獄への道」「科学者ベル」「若き日のリンカーン」       「モホークの太鼓」 1940年「怒りの葡萄」「地獄への逆襲」 1941年「レディ・イヴ」「新妻はお医者様」 1942年「男性」「運命の饗宴」 1943年「ビッグ・ストリート/美しき女への挽歌」       「牛泥棒」 1946年「荒野の決闘」 1947年「朝はまだ来ない」「逃亡者」「哀しみの恋」 1948年「わが道は愉し」「アパッチ砦」 1955年「ミスタア・ロバーツ」 1956年「戦争と平和」 1957年「間違えられた男」「十二人の怒れる男」       「胸に輝く星」 1958年「女優志願」 1959年「ワーロック」「断絶の嵐」 1961年「野望の系列」 1962年「史上最大の作戦」「西部開拓史」 1963年「スペンサーの山」 1964年「最後の勝利者」「求婚専科」「ランダース」       「未知への飛行」 1965年「危険な道」「バルジ大作戦」 1966年「秘密大戦争」「テキサスの五人の仲間」 1968年「ファイヤークリークの決闘」「刑事マディガン」       「合併結婚」「絞殺魔」 1969年「ウエスタン」 1970年「テキサス魂」「燃える戦場」「大脱獄」 1971年「わが緑の大地」 1973年「エスピオナージ」「ミスター・ノーボディ」「別離」 1974年「ブラック・シャツ/独裁者ムッソリーニを狙え!」 1976年「ミッドウェイ」 1977年「テンタクルズ」「ジェット・ローラー・コースター」 1978年「ザ・ビッグ・バトル」「スウォーム」「悲愁」 1979年「メテオ」「グランド・キャニオンの黄金」「シティ・オン・ファイア」 1981年「黄昏」 KATHARINE HEPBERN  キャサリン・ヘプバーン 誕生日 1907/5/12-2003/6/29 出身 米コネチカット州ハートフォード 幼い頃から女優を志し、12才でアマチュアの舞台に出演。 大学時代も演劇に熱中し、卒業後、ボルチモアの劇団に入る。 ブロードウェイの舞台で評価を得て、RKOにスカウトされ、 32年「愛の嗚咽」で映画デビュー。 33年「勝利の朝」でアカデミー主演女優賞受賞。 その後、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、81年「黄昏」でも 同主演女優賞を手にした。 42年「女性NO.1」以来、親友のスペンサー・トレイシーとは9度共演した。 出演作 1932年「愛の嗚咽」 1933年「人生の高度計」「若草物語」      「勝利の朝」 1934年「野いばら」「小牧師」 1935年「心の痛手」「乙女よ嘆くな」 1936年「男装」「メアリー・オブ・スコットランド」      「女性の反逆」 1937年「偽装の女」「ステージ・ドア」 1938年「赤ちゃん教育」「素晴らしき休日」 1940年「フィラデルフィア物語」 1942年「女性NO.1」「火の女」 1943年「STAGE DOOR CANTEEN」▲ 1944年「DRAGON SPEED」 1945年「WITHOUT LOVE」 1946年「UNDERCURRENT」 1947年「大草原」「愛の調べ」 1948年「STATE OF THE UNION」 1949年「アダム氏とマダム」 1951年「アフリカの女王」 1952年「パットとマイク」 1955年「旅情」 1956年「雨を降らす男」「ロマンス・ライン」 1957年「コンピュータとミス・ワトスン」 1959年「去年の夏突然に」 1962年「夜への長い旅路」 1967年「招かれざる客」 1968年「冬のライオン」 1969年「シャイヨの伯爵夫人」 1971年「トロイアの女」 1973年「A DELICATE BALANCE」 1976年「オレゴン魂」 1978年「ゆかいな風船旅行」 1981年「黄昏」 1984年「GEORGE STEVENS ; A FILMMAKER'S JOURNEY」 1985年「愉快なゆかいな殺し屋稼業」 1992年「たった一度のクリスマス/ある逃亡者との物語」(TM) 1994年「めぐり逢い」 その他の出演者: Doug McKeon・・・ Billy Ray Jr Dabney Coleman・・・ Bill Ray William Lanteau・・・ Charlie Martin Chris Rydell・・・ Sumner Todd User Rating:7.7/10 ( 18,595 votes)IMDb User Rating:9.0/10( 378 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画に間違いなし」 ラストシーン、父娘の和解シーンの涙は本物でした。 アカデミー賞受賞 ・主演男優賞 ヘンリー・フォンダ ・主演女優賞 キャサリン・ヘプバーン ・脚色賞 同ノミネート ・助演女優賞 ジェーン・フォンダ ・監督賞 マーク・ライデル ・撮影賞 ・作曲賞 ・音響賞 ・編集賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(ドラマ) ・男優賞(ドラマ) ヘンリー・フォンダ ・脚本賞 User Reviews Dan Grantさん 1999年9月21日 Toronto, Ontario ウォルターとノーマンは、まったく同じだ。 「黄昏」は、ベテランの演技の素晴らしさを証明した映画だ。 60年代の映画は、多くが一次元で平面的という意見を持っていたが、 この映画は、時代を超えたベストだと気がづいた。 フォンダとヘップバーンは、完全にすばらしく、 アカデミー賞を受賞するのに値する。 だが、作品賞で、「炎のランナー」が、 「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」や この映画に競り勝ったのは、 無分別であるだけでなく、恥しいことだ。 「黄昏」は、私の祖父との私の関係を思い出させる。 うまくいかなかったのではないが、 時々、年齢差のために緊張が走ったことがある。 だが、孫のビリーは、 ノーマンが偏屈老人ではなく、 いいところがたくさんあって、 多くを教えてくれる男と分かり、友達になる。 私達はみんな映画の結末を知っている。 2人は、ともに成長し、打ち解け、 最終的に目的が一致し、 ウォルターという名の湖の主である魚をキャッチする。 そして、ウォルターと気難しい老人ノーマンが 似ているというのには、ムリがあるかもしれないが、 両者とも、何年もの間、湖に棲みついていたのだ。 湖の主である魚ウォルターを探し続けなかったら、 ノーマンの人生は、違ったものになっただろう。 たぶん、ウォルターも同じだったろう。 何年もの間、ノーマンを翻弄し続けてきたのだから。 だが、釣りは終わった。 すべてが終わった。 ひとは、自分なりの結論を ノーマンとウォルターの類似から引き出すことができる。 各人、違った結論でいいいと思う。 「黄昏」には、甘く優しく正直という宝物がある。 ヘンリー・フォンダよりいい演技を、決して見ることはないだろう。 私は、外出し、スクリーンのレジェンドの 以前の映画を何本か借りたくなった。 初期の仕事は、印象的だと確認する必要があった。 だが、かつてないほど輝くのは、この映画「黄昏」だ。 だから、お推めする。 サラ・ミッシェル・ゲラーや アーノルドシワルツネッガーのような人がいないので、 決して、こんな映画を見ようと思ってもいない若者なら、 同様の固定概念を抱いていた先人のアドバイスを受けてほしい。 そう、当時私は15歳だった。 スタローンも、スピルバーグもいないって? では、私の出番でない、忘れてくれ。 だが、「黄昏」は、映画について新しい発見がある。 本当によい映画なのだ。 既に見たひとは、次のせりふを覚えていますか? 「妻の名前は、エセル・セイヤー、いつまでもそばにいてくれ」  なんとすばらしい映画だろう。 オトーサン、 「老いた妻か・・・」 でも、それ以上に老いた夫。 年を取ってみると、多くの場面で胸がつまります。 ローランドさん 2014年9月22日 湖愁 舞台劇のような演説調のしゃべり方のせいか、 キャサリン・ヘプバーンは こんな下品な女ではなかったはずだなんて 思ってしまったのだけど、 ヘンリー・フォンダの演技が良くて 天然ボケのようなところも見せているし、 相方はこれくらいにしっかり者風にしたほうが 良かろうという演出なのでしょうか?。 「旅情」での気品ある女性のイメージが残っていて、 それから26年の歳月が流れているにしても、 品性までが歳をとって退化したように思わせてしまいますが、 着ている物の肩が破れていたりしていたし、 これはやはり演出なんだと、そういうことになりましょうか。   歳を重ねても身なりに気を使い、 知性ある可愛さ美しさを感じさせる女性を見て、 これは外見だけではなくて 内にも高い品性を備えている人なんだろうな 〝若さ〟という魅力がなくなった時こそ 身だしなみや心構えに気をつけなくちゃいけないなって、 そんなことを思っていたこともあり、 映画の本筋とは離れたところが気がかりになってました。   湖畔に別荘があってモーターボートを所有し釣りを楽しむと こういう余生を送れることがなんとも羨ましいのだけど そんな羨ましがられるような身分でありながらも 就職口を探していて、 どんな身分でもやはり何か人に必要とされているという 事実が欲しいようで、 それを義理の孫を相手に見つけますが、 この相手に気に入られようとベタベタしない二人の関係が良いです。  事故を起こしてしまうが、その事故も済んでしまえば 傷としては残らなくて、むしろ良い思い出になる。  湖に飛び込み救助に向かうキャサリンはかっこよかったです。


独眼竜政宗

オトーサン、 「思い違いかなー」 確か、黒い眼帯をしていた記憶が・・・ この伊達政宗は、天下取りの野望を抱いていました。 徳川家光に対抗して、スペインと交流。 国際化で一歩先んじました。 原題:独眼竜政宗(1959) 監督:河野寿一 脚本:高岩肇 Genre:Period Drama 上映時間:87分 あらすじ: 奥州の伊達政宗に対し、 脅威を感じた豊臣秀吉は、揺さぶりをかける。 豊臣家と対立する北条家とつながりを持つ 田村家から縁組の申し入れが届き、 政宗は、愛姫に惹かれるものの、 政略結婚に応じかねると断ってしまう。 秀吉は政宗暗殺を謀るが、 政宗は右目を失いつつも一命を取り留める。 秀吉軍が北条討伐のため小田原に向かったとの知らせを受け、 政宗は軍を率いて秀吉軍に合流することを決意。 しかし伊達領に攻め込んできた北条の畠山軍に、 父の輝宗を人質に取られてしまう・・・ 出演者: 中村錦之助・・・ 伊達政宗 大川恵子・・・ 愛姫 月形龍之介・・・ 伊達輝宗 オトーサン、 「おなじみのメンツ、上手いもんだ」 その他の出演者: 佐久間良子・・・ 千代 岡田英次・・・ 片倉小十郎 山形勲・・・ 畠山義継 大河内傳次郎・・・ 勘助 宇佐美淳也・・・ 伊達成実 浪花千栄子・・・ 喜多子 片岡栄二郎・・・ 山上七兵衛 徳大寺伸・・・ 石田三成 加賀邦男・・・ 相良十内 佐々木孝丸・・・ 豊臣秀吉 中村時之介・・・ 舟崎 尾形伸之介・・・ 近習 長島隆一・・・ 和田家役人 水野浩・・・ 玄庵 矢奈木邦二郎・・・ 田村清顕 近江雄二郎・・・ 使者の侍 岡島艶子・・・ およし 南方英二・・・ 鷹匠 加藤浩・・・ 家臣 中村幸吉・・・ 又兵衛 User Rating:6.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 11 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews jig***** さん 2010年3月20日 血の気の多さは昔の作品からもうかがえる 政宗が両目開眼していて あれ、こいつはどういうことかと思ったら 後々襲われて失明という事態に発展しました。 しかも一人で馬で駆けている時に 忍者に襲われるて・・ どこのお殿様が一人で外出ですかい。 しかも忍者をばっさばっさと斬りまくりで 桃太郎侍もビックリでございます。 ま、フィクションとして面白ければ問題なしです。 オトーサン、 「終盤が寂しいね」 目を怪我してから、大立ち回りがあるとよかったのですが・・・ 紅蓮天国さん 2004年1月20日 戦国武将の青春時代 「風雲児織田信長」に続いて中村錦之助さんが 戦国武将の青春時代を演じるシリーズ。 本作は伊達政宗。 冒頭、政宗だと気付かない老人とのエピソードなどは 政宗の人柄、非凡性を表していてとても面白い。 しかし政宗が刺客に囲まれ大立ち回りを演じる というシーンがあるのだが、これは現実味が薄くウソくさい。 とはいっても錦之助さんの殺陣は凄いのだけれど。 やはり前作同様、こういう映画が 月日に埋もれてしまうのはもったいない。


ハワイの若大将

オトーサン、 「バッグか」 タクシーに置き忘れたバッグは、 パンナム航空に搭乗すると記念にもらえるノベルティ。 ひところ、みんな誇らしげに持っていました。 ところが、PANAMは破産して、 マンハッタンを睥睨していた摩天楼も、 MetLifeの手に渡りました。 原題:ハワイの若大将(1963) 監督:福田純 脚本:笠原良三/ 田波靖男 Genre:Commedy 上映時間:94分 あらすじ: 若大将は、京南大学ヨット部のキャプテン。 練習航海中に澄子が運転するボートに衝突され、 ヨットを大破させてしまった。 修理費を稼ぐためにパーティーを企画したが、 パーティー券は思ったほど売れなかった。 だが、青大将が大量にパーティー券を購入してくれる。 交換条件は、ヨット部への入部と試験答案をみせること。 二人は無期限の停学処分になり、 若大将は勘当されて、路頭に迷う。 一方、停学になったことを良いことに 青大将はハワイの大学に留学しようと渡航したが、 ここでもカンニングで、試験に落ちるが、 これ幸いとワイキキビーチで遊び呆け始末。 青大将の父親から青大将をつれ戻すよう依頼され、 若大将はハワイに向うが、タクシーにバッグを置き忘れる。 パスポートやお金が入っていたのだ。 生活費を稼ぐため若大将は、レストランでバイトをする。 一方、青大将は、澄子に横恋慕を・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 星由里子 ・・・中里澄子 田中邦衛 ・・・石山新次郎 飯田蝶子 ・・・田沼りき 左卜全 ・・・古屋老人 オトーサン、 「加山雄三、歌うまいね」 今回は、飯田蝶子さんと左卜全さんが 主役みたいなもの。 老いらくの恋というやつですね。 その他の出演者: 中丸忠雄 ・・・平岩 江原達怡 ・・・江口敏 若松明 ・・・船田 上村幸之 ・・・京南大ヨット部員 関田裕 ・・・田坂 柳川慶子 ・・・英子 清水由記 ・・・大川夏子 平田昭彦 ・・・戸井田教授 佐々木孝丸 ・・・矢内教授 堺左千夫 ・・・赤塚 有島一郎 ・・・田沼久太郎 中真千子 ・・・田沼照子 藤木悠 ・・・常吉(板前) 丘照美 ・・・はな(仲居) 清水元 ・・・上松(客) 三井弘次 ・・・石山新介 上原謙 ・・・上田 ハヌナ節子 ・・・ジェーン上田 岡豊 ・・・審判員 村松恵子 ・・・芸者 User Rating:5.5/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.0/10( 40 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価が分かれるね」 User Reviews toy***** さん 何回観ても飽きない 東京オリンピックの頃かぁ~時代を感じるなぁ~ オリンピックを目当てに、土地を買いあさっている 田沼家の老舗まで買収の対象とされる。 田沼雄一は、京南大学ヨット部。 ディンギーが壊れたので、その修理代を捻出するために、 ダンスパーティを計画し、パーティ券を売る。 店では、大事な客に馬肉を出してしまう。 孫可愛さの祖母・飯田チヨのせい! これには、ビックリ!! 今回は、若大将が、ハワイへ行き【恋は赤いバラ】を歌う ~ウクレレで歌っているのがハワイらしい~♪ お馴染みの若大将シリーズだが、 どう言うわけか、何回観ても飽きないから不思議だ・・・ オトーサン、 「ま、楽しいからいいよ」 アンドレ・タカシさん 2009年11月19日 このシリーズ、 某CS局がひと月に1作ずつ放送してくれるのを 観るのが最近の楽しみ。 この頃は1ドルが360円だった時代で、 ハワイ旅行なんて一部のお金持ちの特権だったと思います。 子供の頃に住んでいた町内でハワイへ旅行した家族がいたら、 ご近所の話題になったものね…。 今作はその気分を見せるという内容に偏っていた印象です。 ハワイへ行った目的が、 そこで遊びまわっている田中邦衛を連れ戻すだけで、 過去3作に比べて構成が安直だったように思います。 何作か観ているうちに、 主人公のお祖母ちゃん役の飯田蝶子のファンになりました。


映画の採点簿

ハワイの若大将*****
独眼竜政宗**** 
黄昏(たそがれ)*****
紳士は金髪がお好き**** 
トラック野郎 故郷特急便**** 
泥棒成金*****
シテール島への船出*****
ツリー・オブ・ライフ***
海の若大将**** 
水戸黄門**** 
フレフレ少女**** 
映画 ホタルノヒカリ***
アウトレイジ ビヨンド**** 
コロンビアーナ**** 
フライトプラン**** 
レッド**** 
エレキの若大将**** 
すーちゃん まいちゃん さわ子さん***
トコリの橋**** 
ひとりぼっちの青春*****
モダン・ミリー*****
ラジオ・フライヤー*****
刑事マディガン*****
動乱**** 
8月の家族たち**** 
網走番外地 北海編**** 
Kids Return キッズ・リターン**** 
キッズ・リターン 再会の時**** 
レッツゴー!若大将**** 
アルプスの若大将**** 
カイロ・タイム ~異邦人~**** 
ララミーから来た男*****
グランド・キャニオンの対決*****
クレアモントホテル*****
ルノワール 陽だまりの裸婦*****
南太平洋の若大将**** 
戦略大作戦*****
マイマザー*****
ラースと、その彼女*****
グッド・ドクター 禁断のカルテ**** 
細雪*****
浪花の恋の物語*****
柳生武芸帳 夜ざくら秘剣*****
柳生武芸帳 剣豪乱れ雲*****
極道の妻(おんな)たち II**** 
極道の妻(おんな)たち 三代目姐*****
極道の妻(おんな)たち *****
ゴー!ゴー!若大将**** 
リオの若大将**** 
戦う幌馬車*****
ミネソタ大強盗団*****
婚前特急**** 
晴れ、ときどき殺人***
ハンボーン**** 
ザ・イースト**** 
しあわせの法則**** 
ステイ・フレンズ**** 
ビルマの竪琴*****
戦火の馬*****
ジュリアス・シーザー**** 
ダークナイト ライジング**** 
わが母の記**** 
婚期*****
十兵衛暗殺剣*****
柳生武芸帳 片目の十兵衛***
孤高のメス*****
プリンセス・トヨトミ***
サミーとシェリー 七つの海の大冒険*****
旗本退屈男**** 
フレッシュマン若大将**** 
ニュージーランドの若大将**** 
さかなかみ**** 
ツーリスト**** 
オール・ユー・ニード・イズ・キル**** 
表紙に戻る