オトーサンの2015年その1

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼って人間が描かれていません。
ひとびとは、映画の冴えた技術を見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
チマチマした人間ばかりでなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?

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目次

5274 モンテ・ウォルシュ(BS 1970) 5273 京都太秦物語(BS 2010) 5272 新アリゲーター 新種襲来(TV 2013) 5271 こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~(TV 2011) 5270 グランド・ブダペスト・ホテル(DVD 2014)
5269 ライセンス・トゥ・ウェディング(TV 2007) 5268 ローマ法王の休日(DVD 2011) 5267 ミリオンダラー・アーム(DVD 2014) 5266 キルショット(TV 2008) 5265 永遠の0(DVD 2013)
5264 オーロラの彼方へ(TV 2000) 5263 ももへの手紙(TV 2012) 5262 横道世之介(TV 2012) 5261 怒りの用心棒(復讐のダラス)(BS 1969) 5260 顔のないスパイ(TV 2011)
5259 運命じゃない人(DVD 2004) 5258 マックQ(TV 1974) 5257 アンブレイカブル(BS 2000) 5256 山猫は眠らない5 反逆の銃痕(DVD 2014) 5255 かぐや姫の物語(TV 2013)
5254 青大将対若大将(BS 1971) 5253 社長洋行記(BS 1962) 5252 俺の空だぜ!若大将(BS 1970) 5251 ブラボー!若大将(BS 1970) 5250 メガ・パイソンVSギガント・ゲイター (TV 2011)
5249 サンダーボルト(TV 1974) 5248 斬撃 -ZANGEKI-(TV 2009) 5247 レンタネコ(BS 2011) 5246 ロスト・アイズ(TV 2010) 5245 ラム・ダイアリー(DVD 2011)
5244 大統領の執事の涙(DVD 2013) 5243 ゴジラVSキングギドラ(BS 1991) 5242 日輪の遺産(BS 2010) 5241 社長紳士録(BS 1964) 5240 マンイーター(TV 2007)
5239 けんかえれじい(BS 1966) 5238 川の底からこんにちは(BS 2009) 5237 東海道四谷怪談(BS 1959) 5236 小さいおうち(TV 2013) 5235 オリバー!(BS 1968)
5234 そして父になる(TV 2013) 5233 銭形平次捕物控 まだら蛇(DVD 1957) 5232 雪之丞変化(DVD 1963) 5231 風立ちぬ(TV 2013) 5230 父は家元(TV 2013)
5229 海峡(TV 1982) 5228 昭和残侠伝 死んで貰います(TV 1970) 5227 山猫は眠らない4 復活の銃弾(TV 2011) 5226 網走番外地(TV 1965) 5225 サラリーマン専科 単身赴任(BS 1996)
5224 大江戸五人男(DVD 1951) 5223 かげろう侍(DVD 1961) 5222 トラック野郎・男一匹桃次郎(BS 1977) 5221 シェルタリング・スカイ(TV 1990) 5220 緋牡丹博徒 花札勝負(BS 1969)
5219 ゼロ・グラビティ(DVD 2013) 5218 祇園囃子(BS 1953) 5217 新・平家物語(BS 1955) 5216 可愛い花(TV 1959) 5215 センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島(TV 2012)
5214 切られ与三郎(BS 1960) 5213 怪盗グルーのミニオン危機一発(DVD 2013) 5212 ラヂオの時間(BS 1997) 5211 キラー・エリート(TV 2011) 5210 ダイ・ハード/ラスト・デイ(TV 2013)
5209 ザ・マジックアワー(TV 2008) 5208 鷲と鷹(BS 1970) 5207 大菩薩峠 完結篇(BS 1961) 5206 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(TV 2012) 5205 オズ はじまりの戦い(DVD 2013)
5204 帰ってきた若大将(BS 1981) 5203 ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-(BS 2010) 5202 ロボジー(TV 2011) 5201 泣かないで(BS 1981) 5200 大菩薩峠 竜神の巻(BS 1960)
5199 里見八犬伝(BS 1983) 5198 トラック野郎 望郷一番星(BS 1976) 5197 恋人はセックス依存症(TV 2012) 5196 日本海大海戦(BS 1969) 5195 アントキノイノチ(BS 2011)
5194 大菩薩峠(BS 1960) 5193 劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(TV 2013) 5192 マラヴィータ(DVD 2013) 5191 白銀に燃えて(BS 1994) 5190 ウェス・クレイヴン’s カースド(TV 2005)
5189 股旅三人やくざ(BS 1965) 5188 江戸城大乱(BS 1991) 5187 ジャック(DVD 1996) 5186 日本の首領(ドン)完結篇(BS 1978) 5185 ワイルド・ビル(BS 1995)
5184 ジュリエットからの手紙(DVD 2010) 5183 フライペーパー! 史上最低の銀行強盗(TV 2011) 5182 ベイビー・トーク (TV 1989) 5181 世界の果ての通学路(BS 2013) 5180 ホビット 思いがけない冒険(BS 2012)
5179 あしたのジョー(TV 2010) 5178 天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”(BS 2012) 5177 ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(BS 2008) 5176 続・さすらいの一匹狼(BS 1965) 5175 風にそよぐ草(BS 2009)


モンテ・ウォルシュ

オトーサン、 「リー・マービン、圏外20位とか」 もっと上位に行っていいはずですが・・・ 西部劇俳優ベスト10 1 ジョン・ウェイン 2 クリント・イーストウッド 3 ゲイリー・クーパー 4 ヴァル・キルマー 5 キーファー・サザーランド 6 ロバート・レッドフォード 7 アラン・ラッド 8 スティーブ・マックィーン 9 ジャンマリア・ボロンテ 10リチャード・ウイドマーク 原題:Monte Walsh (1970) 監督:William A. Fraker 原作:Jack Schaefer 脚本:Lukas Heller/ David Zelag Goodman Genre:Western 上映時間:106分 あらすじ: 西部にも不景気の風が吹き荒れ、 東部の資本が入って来た。 牧場を買い取り、実際の運営は 現地の男たちに任せるというものだ。 カウボーイとしてはちょっとは名の売れている モンテとチェットは。その牧場に雇われる。 モンテには娼婦マリティーニがいたが、 チェットは堅気の金物屋の女に好意を抱いていた。 同じ頃、馬調教師として早撃ちショーティーも雇われる。 早撃ち腕試し、酒、喧嘩、牛・馬追い・・・ そしてリストラでショーティーは去って行く・・・ 出演者: Lee Marvin ・・・ Monte Walsh(モンテ) Jeanne Moreau ・・・ Martine Bernard(マリティーニ) Jack Palance ・・・ Chet Rollins(チェット) Mitch Ryan ・・・ Shorty Austin( ショーティー) オトーサン、 「リー・マーヴィン、いい役者だね」 LEE MARVIN リー・マービン 誕生日 1924/2/19-1987/8/29 出身 米ニューヨーク 出演作 1952年「国務省の密使」「抜き射ち二挺拳銃」      「ネバダ決死隊」 1953年「最後の酋長」「栄光の鬼部隊」      「復讐は俺に任せろ」      「限りなき追跡」 1954年「ゴリラの復讐」「七人の脱走兵」      「ケイン号の叛乱」「乱暴者」 1955年「日本人の勲章」「恐怖の土曜日」      「見知らぬ人でなく」      「皆殺しのトランペット」「俺が犯人だ」 1956年「白人部隊撃滅」「七人の無頼漢」      「攻撃」 1957年「愛情の花咲く樹」 1962年「コマンチェロ」      「リバティ・バランスを射った男」 1963年「ドノバン珊瑚礁」 1964年「殺人者たち」 1965年「キャット・バルー」       アカデミー主演男優賞      「愚か者の船」 1966年「プロフェッショナル」 1967年「特攻大作戦」      「殺しの分け前/ポイント・ブランク」 1968年「裏切り鬼軍曹」「太平洋の地獄」 1969年「ペンチャーワゴン」 1970年「モンテ・ウォルシュ」 1972年「おとぼけカウボーイ」      「ブラック・エース」 1973年「北国の帝王」 1974年「スパイクス・ギャング」      「クランスマン」 1976年「冒険野郎」「グレート・サム」 1979年「アバランチ・エクスプレス」 1980年「最前線物語」 1981年「デス・ハント」 1983年「ゴーリキーパーク」 1984年「狼獣(けだもの)たちの熱い日」 1986年「デルタ・フォース」 その他の出演者: Jim Davis ・・・ Cal Brennan G.D. Spradlin ・・・ Hal Henderson John Hudkins ・・・ Sonny Jacobs Raymond Guth ・・・ Sunfish Perkins John McKee ・・・ Petey Williams Michael Conrad ・・・ Dally Johnson Tom Heaton ・・・ Sugar Wyman Ted Gehring ・・・ Skimpy Eagans Bo Hopkins ・・・ Jumpin' Joe Joslin John McLiam ・・・ Fightin' Joe Hooker Allyn Ann McLerie ・・・ Mary Eagle Matt Clark ・・・ Rufus Brady Charles Tyner ・・・ unknown Jack Colvin ・・・ unknown User Rating:7.1/10 ( 1,372 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「見逃された西部劇!」 User Reviews Thomas Jacquesさん Brinkley, Arkansas 2002年5月7日 すばらしい、悲しく詩的な映画 ごく少数の人々がそれに気づくという点で。 「モンテ・ウォルシュ」は驚くべき映画だ。 リー・マーヴィンは、すばらしい出演者たちを率いる。 ジャック・パランス, ジャンヌ・モロー、ミッチ・ライアン。 原作は、ジャック・シェーファーの洗練された小説「シェーン」。 西部劇の概念を再検討した時代のいわゆる 「修正論者」映画のひとつと考えられる。 「モンテ・ウォルシュ」は、 滅びゆくカウボーイのライフスタイル、 牛を飼う大企業や町の成長で少なくなった仕事、 厳しい暮らしのなかでの豪放な自由の死滅、 魅力的な選択肢の欠如を描いている。 マーヴィンが体現しているのは、 彼のライフスタイルが終わっていることに 日々気づかされた題名の男を演じている。 監督のウィリアム・A・フレイカーーは、 素晴らしい仕事をしている。 素晴らしい演技を出演者から引き出し、 荒々しい美やアメリカ西部の変りゆくさまを 見事にとらえている。 オトーサン、 「・・・高架水槽まで倒してしまう」 荒くれ者がひたすら西部を目指した時代です。 この程度の無茶は、許されたのでは? Ikedaさん 2005年4月26日 悲壮感 時代の波に流されるカーウボーイを描いていて、 悲壮感が漂っています。 度、西部劇の全盛時代も過ぎた頃に 作られていることも感じさせる映画でした。 カメラも良いですが、 主題曲「The Good Times Are Coming」と共に 音楽も内容にマッチしているのが良いです。 老カーウボーイ、リー・マーヴィンが熱演ですが、 その相棒ジャック・パランスや恋人ジャンヌ・モローも 情緒を出すのに大きな役割をしています。 ただ、マーヴィンが荒れ馬を慣らすのに、 町中を壊し、高架水槽まで倒してしまうのは、 少々やりすぎの感じで、 後で弁償しなくて良いのかなと余計な心配をしました。


京都太秦物語

オトーサン、 「広隆寺は何度か行ったけど」 太秦映画村は入ったことがありません。 チャンバラをみるだけで、お金をとられるのもなぁ。 この映画で、ようやく中をみられるかと思いましたが、 残念ながら、映画村周辺の商店街でした。 原題:京都太秦物語(2010) 監督:山田洋次/阿部勉 脚本:山田洋次/ 佐々江智明 Genre:Drama/Romance 上映時間:90分 あらすじ: 京都太秦の大映通り商店街。 京子は、クリーニング店の娘で、 立命館大学の図書館に勤めている。 京子の恋人・康太は、 アルバイトをしながら芸人を目指していた。 ある日、大学生の大地が 図書館で見かけた京子に一目ぼれしてしまう。 そのころ、京子と康太の仲にさざ波が・・・ 出演者: 海老瀬はな・・・ 東出京子 USA (EXILE)・・・ 梁瀬康太 田中壮太郎・・・ 榎大地 オトーサン、 「この娘さん、爽やかだね」 その他の出演者: 西田麻衣 北山雅康 ボルトボルズ弓川 アメリカザリガニ 田中泯 檀れい・・・ ナレーション User Rating:5.2/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.8/10( 54 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台だね」 User Reviews kap***** さん 2011年12月26日 安心してみることのできる映画 ほのぼのとした映画。 時間設定は2009年なのに 1980年代の雰囲気が出ているように思えた。 下町の風情、茶の間の団欒、 地味だが明るく素直な主人公の女の子、 不器用な大学研究者、売れないお笑い芸人など、 随所に山田洋二監督らしい演出の香りがにじみ出ていて、 寅さん映画を見ているような安心感と懐かしさを感じた。 京都や大阪の街の表情も旨く撮れていた。 そう、人生ってなかなか思い通りには行かなくて 諦めなくてはいけないことも多いけれど、 周りの人たちに助けられたり支えあったりして、 それぞれ自分の道を辿っていく過程なのだなあと改めて感じた。 立命館大学映画学部の学生らと 一緒に作り上げた映画だということだが、 学生の皆さんにもみんなで作品を作り上げていく喜びを 体感できたのではないだろうか。 自分もこういう経験を 一度でもいいから味わってみたかったなあと思った。 オトーサン、 「立命館大学のPR映画でもあるね」 山田洋次監督が、映像学科の教授とは知りませんでした。 くるきまきさん 2012年3月4日 商店街の都合が優先 率直な印象としては、とにかく男二人が気にくわない。 幼馴染もかなり痛い奴だが、 研究者の方はあまりにもバカ丸出しで笑うこともできない。 どちらも駄目な男で、観客としては ヒロインとの関係の発展が期待できない(したくない)ため、 途中で今にも席を立ちそうになった。 それでも他の客の邪魔になるのを避けて最後まで見たところ、 ラストの場面だけは納得した。 自分が泣けたわけではないが、 思い当たることのある女性なら泣けるかも知れない。 ただ実は、キャッチコピーの印象からして 最後にもう一つ波乱というか、 もっと微妙な状態に陥る可能性もあるかと思ったのだが、 何もなく普通に終わってしまったのは拍子抜けだった。 この映画の性質上、これ以外の結末はありえなかったのかも知れないが。 ところで幼馴染の男が終盤、夢破れたときの滑り止め、 というようなテキトーな感覚で一生の仕事を決めていたのは 少し気になるが、それはまあいいとして(みんなそうだったろうから)、 単純に親世代と同じく家族経営で豆腐店という前提だと、 司書を目指していたはずのヒロインの夢までが消え去ることにならないか。 男の方は実現困難な夢だったから断念するのは仕方ないが、 ヒロインの夢は極めて現実的かつ実現途上にあり、 観客としてもかなえてほしいという思いがある。 地域連携映画という事情はあるにせよ、 個人の志望より映画の都合(=商店街の都合)が優先するのでは、 第三者の目からは理不尽に見えるので、 ここは余計な不満の生じないようにしてほしかったと思う。 まあ特殊な成立事情の映画なので、あまり妙なところに突っ込まず、 制作に関わった学生とともに 映画の完成を喜んでやるべきなのかも知れない。 しかし、そんなことまで斟酌しなくても、 実は個人的にヒロイン(演:海老瀬はな)が好きになってしまったので、 最終的な印象はそれほど悪くなかったというのが実態である。


新アリゲーター 新種襲来

オトーサン、 「着眼点はいいね」 先祖代々いがみあう両家の子供が恋に落ち、 最後は和解する・・・ロミオとジュリエット。 でも、ロミオの運命がねぇ・・・ 原題:Ragin Cajun Redneck Gators (2013) 監督:Griff Furst 原作:Rafael Jordan 脚本:Keith Allan/ Delondra Williams Genre:SF/ Thriller 上映時間:88分 あらすじ: ルイジアナ州の湿地帯。 ロビショー家とドウセット家は 昔からいがみ合ってきたが、 ドウセット家のエイブリーは、 ロビショー家のデイサンと恋仲だった。 4年振りに故郷へ帰ったエイブリーは、 父のルシアンと再会、早速ワニの猟場へ向かうが、 ロビショー家のウェイドが密造酒を垂れ流していて、 また喧嘩になる。 だが、そんななか、変なワニがみつかる。 首が赤く尻尾に棘が生えており、 それを飛ばして攻撃してくるのだ・・・ 出演者: Jordan Hinson・・・Avery(エイブリー) John Chriss・・・ Dathan(デイサン) Ritchie Montgomery・・・ Lucien Doucette(ルシアン) Thomas Francis Murphy・・・Wade Robichaud(ウェイド) オトーサン、 「みんな頑固だね」 昼間から飲んだくれていないと、 正気になれない風土なのでしょう。 その他の出演者: Michael Baird・・・ Dale Nicoye Banks・・・ Sheriff Landry Christopher Berry・・・ Bud Amy Brassette・・・Candy Doucette Danny Cosmo・・・ Swamper Shanna Forrestall・・・ Deputy Darla Doucette Matthew James・・・ Blueshine Isaiah LaBorde・・・ Curly Doucette Jimmy Lee Jr. ・・・ Jonas Han Soto・・・ Buyer Matt Standley・・・ Director User Rating:3.6/10( 340 votes)IMDb User Rating:5.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「確かにヒドイね」 User Reviews MovieLord23さん San Antonio 2014年9月9日 クレージーなタイトル、一般的な映画 なかなかのタイトルだが、SFチャンネルでの放映となると、 中身はどうなるか知るべきだ。 ワニ、ケイジャン、貧しい白人農園労働者が出てくる。 SF映画と同様、, ランダムに人々を殺している殺人アニマルの話で、 他の映画とさほど変わってはいない。 いい点: 主演女優が魅力的。 悪い点: 他の殺人ワニ映画と同じ筋書だ。 ただ、2つの農園労働者一家での ロメオとジュリエット・スタイルの話があって、 両家の子供が恋に落ちる。 安っぽさとまじめさを釣り合わせようとしているが、 最終的には、とろい。 全体として、平均的なSF映画で、全然、楽しくない。 オトーサン、 「ゴミ映画ではあるが・・・」 los***** さん 2015年3月26日 史上最悪のゴミ映画 食事のシーンに下品な描写がいくつもある 俳優の演技も下手くそだしキャストの顔がキモい それとワニに自分が襲われそうになったから 囮が必要だって事で、 人の飼い犬を投げ与えて食わせるシーンを見てドン引きした いくら映画とはいえ胸糞悪い こんな気分にさせられた映画は初めてだ。


こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~

オトーサン、 「こち亀の像、みたよ」 亀有南口商店街にあります。 浅草までサイクリングしての帰り道に 立ち寄ってってみました。 マンガチックな像なので、 西郷さんや寅さんの像とはちがいます。 コミックのフアンなら、感激するかも。 原題:こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~(2011) 監督:川村泰祐 原作:秋本治 脚本:森下佳子/ 高橋麻紀/ 十川誠志 Genre:Drama/Comedy 上映時間:112分 あらすじ: 両津勘吉は、 小学生時代の初恋の相手、桃子と再会する。 旅芸人一座の座長として浅草にきており、 かつての桃子を思わせる愛らしい娘ユイがおり、 両津はすぐに打ち解ける。 シングルマザーの桃子に再び恋心をつのらせたが、 ユイが何者かに誘拐される事件が起きる・・・ 出演者: 香取慎吾・・・ 両津勘吉 深田恭子・・・ 沢村桃子 平田満・・・ 横田泰三 オトーサン、 「香取慎吾、頑張っているね」 「桃子は、深キョンだったんだ」 その他の出演者: 香里奈・・・ 秋本・カトリーヌ・麗子 速水もこみち・・・ 中川圭一 谷原章介・・・ 島崎光男 沢村一樹・・・ 黒木警視正 夏八木勲・・・ 城山警察庁長官 柴田理恵・・・ 両津よね ラサール石井・・・ 両津銀次 伊武雅刀・・・ 大原部長 User Rating:4.0/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.4/10( 249 votes) Yahoo! オトーサン、 「B級映画だね」 User Reviews xyx***** さん 2015年3月28日 みんな目を覚ませ!! TVシリーズはひどかったけど、 この劇場版は意外と悪くないじゃん!・・と 人によっては同情的に そこそこ評価されているこの映画。 ジョーダンではない。感覚がマヒしてないか!? 多少まともだったからってハードルを下げ過ぎじゃないか!? 確かに脚本は悪くない。 犯人役と子役たちの熱演も印象に残る。 寒いギャグも控えた落ち着いた雰囲気で、 映画らしさは辛うじて出ている。 製作陣は企画を立てた時点でとっくに失敗していた 「負け戦」に必死に立向かおうとしたのだろう。 だったら後半での安易な「踊る大捜査線」のマネはやめてほしかった。 緊張感あふれる捜査本部の中をこち亀のコスプレをした連中が うろついて現場への指示までしている。 リアリティが無い以前に、 下町派のこち亀に気取った都会派の「踊る」的なノリが 絶望的に合っていないのだ。 コントにしか見えねぇぇぇぇ!! その違和感と不自然さはクライマックスで頂点に達する。 大爆発に巻き込まれた両津。 ズラリと並んだ多くの警官と捜査員たちが その勇姿に一斉に敬礼する。 いや~感動できるかぁぁぁ!!! なんで勝手に殉職したことにしてんの!? 目の前なんだから助けに行けよ!! 火を消すために消防を呼べよ!! かっこつけて突っ立っているんじゃねぇぇぇぇ!! 警察をバカにするんじゃねぇぇぇ!! こち亀は過去にアニメシリーズの劇場版が2本ある。 そっちのほうが、 ド派手でぶっ飛んでいて痛快な内容でずっと面白いよ! オトーサン、 「地元愛で、ベタボメか」 前田有一さん 2011年8月13日 亀有映画史上最高傑作 「こち亀」は原作漫画からアニメーション、 舞台版やら実写ドラマとアニメ版開始時に目立った 原作原理主義者がすっかり時代遅れになるほどに、 あちこちに勢力を広げている。 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』は、 香取慎吾主演の、これまた賛否両論が渦巻いたテレビドラマ版の映画化。 安直すぎるパロディ邦題から、 どうせばか騒ぎをするだけのくだらないギャグ映画だろう との先入観を持ちがちだが、意外や意外。 批評家たちが絶賛するほどの、まっとうな感動ドラマになっている。 (略 あらすじ紹介) すっかりおなじみとなった、亀有商店街軍団の 給料争奪戦アクションから始まる本作は、 下町の人情味、両津の純粋な少年心、昭和ノスタルジーといった 原作が時折見せる感動ドラマとしての魅力をすべて備えている。 アイスの当たり棒の偽造といった、 みみっちぃにもほどがあるイタズラ警官ぶりもほほえましい。 個人的に一番笑ったのが、 桃子がシングルマザーだと知った時の両津の両親の反応。 物事、見方を変えればいくらでも幸せになれる、 そんな前向きな気分にさせてくれる気持ちのいい笑いが、 この映画にはたくさんある。 こち亀の魅力とは、まさにそこにある。 キャストからスタッフに至るまで、 こういった原作の魅力をよく研究しているなと感じられる。 根本部分がしっかり「こち亀」しているから、 眉毛がつながっていないうえにいやに身長が高く、 若すぎる両さんにもすぐに慣れる。 ドラマ版未見の人でも全く問題はない。 願わくば、もう少し予算を組んで、シリアスな場面、 たとえば捜査風景にはリアリティをしっかりと出して、 ギャグ部分との落差を激しくしたらなおよかったろう。 真面目な部分までマンガチックでは、ちょっともったいない。 それでも、亀有を舞台にした映画としては 史上最高の傑作であることに疑いはない。 浅草生まれの亀有育ちでどちらの町も知り尽くしており、 「こち亀」初期の一番面白かった時期を リアルタイムで楽しんだ私としても、 これならば許せるというレベルに仕上がっている。 何よりちゃんと亀有、浅草でロケをしているのがいい。 商店街チェイスのシーンなどは路地裏一本にいたるまで どこで撮影したか全部わかる、 亀有専門家の私からみても、これは高く評価したい部分である。 これからも毎年実写版こち亀を作り続け、 大都会亀有を日本最大のコンテンツ発信地にすることが、 日本の国益にかなっているのは言うまでもない。 そのためならば、私も協力を惜しまない所存である。民 民主党の文化振興担当者は、すぐに連絡をよこすように。


グランド・ブダペスト・ホテル

オトーサン、 「なんだ、なんだ」 最初は、往年の名画「グランドホテル」でしたが、 やがて、ヒッチコック風サスペンスものになり、 最後は、スクリューボールコメディへ。 誰かが全編アニメでリメイクしたくなるかも。 原題:The Grand Budapest Hotel (2014) 監督:Wes Anderson 原作:Wes Anderson/ Hugo Guinness 脚本: Stefan Zweig/ Wes Anderson Genre:Adventure/ Comedy/ Drama Country: USA / Germany / UK Language: English / French 上映時間:99分 あらすじ: 1932年。グランド・ブダペスト・ホテルは、 “伝説のコンシェルジュ”と呼ばれる グスタヴ・Hの完璧なおもてなしが評判で、 彼目当てのエレガントな客で溢れかえる ヨーロッパ随一の超高級ホテル。 そこでベルボーイ見習いとして働くことになったのが 移民の少年ゼロ・ムスタファ。 グスタヴの指示を忠実にこなし、信頼を獲得していく。 そんなある日、グスタヴと懇意の間柄だった 富豪の常連客マダムDが殺害され、 遺言で名画“少年と林檎”がグスタヴに贈られることに。 しかしグスタヴには殺人の嫌疑がかけられ、 おまけに絵を取り戻そうと マダムDの息子ドミトリーの刺客ジョプリングも迫ってくる。 そんな中、グスタヴとゼロはコンシェルジュ仲間や ゼロの婚約者アガサの力を借りて逃亡を続けつつ、 事件の謎を解明すべくヨーロッパ中を駆け巡る・・・ 出演者: Ralph Fiennes ・・・ Monsieur Gustave(H.グスタヴ) Tony Revolori ・・・ Young Zero Moustafa(ゼロ) Tilda Swinton ・・・ Madame D.(マダムD) Adrien Brody ・・・ Dmitri Desgoffe und Taxis(ドミトリー) Willem Dafoe ・・・ J.G. Jopling(ジョプリング) オトーサン、 「最後まで、彼だと気付かなかったな」 レイフ・ファインズが主人公の 伝説のコンシェルジュを演じていました。 その他の出演者: Jeff Goldblum ・・・ Deputy Vilmos Kovacs Saoirse Ronan ・・・ Agatha Edward Norton ・・・ Inspector Henckels F. Murray Abraham ・・・ Old Zero Moustafa Mathieu Amalric ・・・ Serge X. Jude Law ・・・・・・ The Author as a Young Man Harvey Keitel ・・・ Ludwig Bill Murray ・・・ Monsieur Ivan Léa Seydoux ・・・ Clotilde Jason Schwartzman ・・・ Monsieur Jean Tom Wilkinson ・・・ The Author as an Old Man Owen Wilson ・・・ Monsieur Chuck Bob Balaban ・・・ M. Martin Giselda Volodi ・・・ Serge's sister Waris Ahluwalia ・・・ M. Dino Neal Huff ・・・ Lieutenant Lisa Kreuzer ・・・ Grande Dame Florian Lukas ・・・ Pinky Karl Markovics ・・・ Wolf Larry Pine ・・・ Mr. Mosher Daniel Steiner Anatole Fisher Stevens ・・・ M. Robin Wallace Wolodarsky ・・・ M. Georges User Rating:8.1/10 ( 315,722 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 1,275 votes) Yahoo! オトーサン、 「独創的な映画だね」 アカデミー賞受賞 ・作曲賞 ・美術賞 ・衣装デザイン賞 ・メイクアップ&ヘアスタイリング賞 同ノミネート 作品賞 監督賞 ウェス・アンダーソン 脚本賞 撮影賞 編集賞 ベルリン国際映画祭受賞 ・審査員特別賞・銀熊賞 ウェス・アンダーソン ゴールデン・グローブ受賞 ・作品賞(コメディ/ミュージカル) 同ノミネート ・男優賞(コメディ/ミュージカル) レイフ・ファインズ ・監督賞 ウェス・アンダーソン ・脚本賞 User Reviews corrosion-2さん United Arab Emirates 2014年2月8日 大冒険 ウェス・アンダーソンは、今日の最高の独創的映画監督だ。 彼の作品は、特定のジャンルに属していない。 最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」は、 ベルリン国際映画祭で公開されたが、その流れにある。 話のなかに別の話がある。 美術館に掛かっているアート作品のように、 すべてのショットが緻密に配置され、 博識なウェス・アンダーソンは、想像力を奔放に働かせた。 最初の話は、トム・ウィルキンソンが著者で、 ストレートな語り口だ。 話のなかの別の話は、 ジュード・ロウが若い著者で、 F マーレイ・エイブラハムが、 「グランド・ブダペスト・ホテル」のミステリアスなオーナーだ。 物語の中の物語の中の物語は、映画の大部分を占めていて 第二次世界大戦前が舞台で 騒がしい列車ライドになっている。 息の長いキャストが顔をそろえている。 レイフ・ファインズ、ティルダ・スウィントン、エドワード・ノートン エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ハーヴェイ・カイテル ジェフ・ゴールドブラム、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン。 それはウェス・アンダーソンを喜ばすだろうが、 アートハウス向けの映画になっている。 一般の聴衆のための傍流なのだ。 製作と音楽は傑出していて、 終わりのクレジットさえ、想像を膨らませる。 聴衆から熱烈な歓迎を受けた)。 オトーサン、 「確かに、一般大衆向けじゃないね」 ローランドさん 2015年2月6日 味付けのコメディーが半端 アカデミー作品賞候補の中で これまで日本で公開されたのが二作品だけで、 それも地方では上映されなく、 イーストウッド御大の「アメリカン・・・」を 受賞発表と日にちを合わせて 公開と狙い定めてきたところをみると、 配給会社はもうそれで決まりってつもりに なっているのかもしれないなって思わせるのだけど、 この「グランド・ブダペスト・・・」だって 9部門にノミネートされているし、 それが今DVD観賞できるのはありがたいと 期待大きく観賞に及びました。   で、音楽やホテルの内装など豪華なセットに 全体の色調と雰囲気は好みだったものの、 どうも味付けのコメディーが半端な感じがして、 感想を一言でいうと〝良さがわからん〟でしたが、 これは多くの映画を観ている人たちに受ける作品 なのかもしれないなって気がします。   最近になって数多く観だしたものの あまり熱心な映画ファンでなかったもんで、 これだけ名のある俳優が出演してるっていうのに 観ていてすぐに分かったのが ジュード・ローだけなんだから困ったもんです・・・。 シアーシャ・ローナンやウィレム・デフォーなんか すぐに分かりそうなものなのに、 ローナンは青いビー玉のような瞳の色ばかりが インプットされていたし、 60歳に近いはずのデフォーは ここではずいぶんと若くなっている。 


ライセンス・トゥ・ウェディング

オトーサン、 「お、ロビン・ウィリアムズの映画だ」 大体彼の出演作には、外れがないのですが、 この映画は、残念ながら外れでした。 でも、結婚前に、育児体験をするとか、 あえて喧嘩せざるをえない状況を作りだして、 のぼせたままで結婚に突入しないようにするのは、 いいアイディアかも。 原題:License to Wed (2007) 監督:Ken Kwapis 原作:Kim Barker/ Wayne Lloyd 脚本:Kim Barker/ Tim Rasmussen / Vince Di Meglio Genre:Comedy/ Romance Rated PG-13 for sexual humor and language Country: USA / Australia Language: English 上映時間:91分 あらすじ: サディーは、ベンからプロポーズを受けて幸せいっぱい。 彼女の夢は、一家が通う教会“聖オーガスティン教会”で 伝統的な結婚式を挙げることだった。 しかし予定は2年後までいっぱいで、 唯一空いていたのはわずか3週間後の1日だけ。 しかも、フランク牧師はベンとサディーに、 彼が考案した“結婚準備講座”を受講し、 ちゃんとクリアしないと式を挙げてくれないというのだった。 しぶしぶ了承したベンとサディーだったが、 そこに待ち受けていたのは、無理難題の数々だった・・・ 出演者: Robin Williams ・・・ Reverend Frank Dorman(フランク牧師) Mandy Moore・・・ Sadie Jones(サディー) John Krasinski ・・・ Ben Murphy(ベン) オトーサン、 「ロビン・ウィリアムズが空回り」 その他の出演者: Eric Christian Olsen ・・・ Carlisle Myers Christine Taylor ・・・ Lindsey Jones Josh Flitter ・・・ Reverend Frank's assistant DeRay Davis ・・・ Joel Peter Strauss ・・・ Mr. Jones Grace Zabriskie ・・・ Grandma Jones Roxanne Hart・・・ Mrs. Jones Mindy Kaling ・・・ Shelly Angela Kinsey ・・・ Judith the Jewelry Clerk Rachael Harris ・・・ Janine Brian Baumgartner ・・・ Jim Wanda Sykes ・・・ Nurse Borman User Rating: 5.2/10 ( 29,868 votes)IMDb User Rating:6.5/10( 205 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいちだね」 User Reviews recontramilさん Glendale, California 2007年7月4日 なんだかなぁ この映画は少し退屈だった。 あまり期待もせずに見たが、 最初の10分後にこの安っぽい映画は、 私に向いていないと思った。 でも、連れがいたので、終わりまでじっとしていた。 マンディ・ムーアとジョン・クラシンスキーは かわいいけれども、非常に平板なキャラクターだ。 登場人物は、全然、深堀りされていない。 ロビン・ウィリアムズは、ユーモラスな道化役者で、 映画をもたせようとしていた。 残念なことに、彼のやったことは、ありきたりだった。 小さな役割を果たしている他の子供がするように、 背の低い少年役ジョシュ・フリッターは、 「トレーニング教師」として素晴らしい仕事をしたが、 いまいちだった。 映画はユーモラスにモラルを避け、 道徳的な教化で終わらなかったが、 その教訓は、力弱く、予測できた。 心暖まり、インスピレーションが与えられ、 示唆に富んだ映画を探しているなら、他を探すといい。 安っぽい笑いや気のおけないストーリー展開の 映画を探しているなら、この映画でよい。 オトーサン、 「同感!」 ジーナさん 2009年3月13日 日常からズレすぎてしまった どうして牧師が彼氏のほうに 嫌われ役をさせたのかが謎ですね。 二人を同等にカウンセリング?していったほうが 男女のリアルな価値観の違いが見れて面白くなったと思います。 結婚前の浮かれたカップルに現実を見せるというテーマは 面白みがあったのですが、 描き方が一方的だったのでアンフェアな印象を受けてしまい 素直に楽しむ事が出来ませんでした。 それに少しずつお互いの知られざる部分が見えてきて 険悪になるって訳ではなく、 元々お互いの悪い部分は知っていて それを我慢していたってだけの話なので 解決までの道のりが長く感じてしまいました。 ロビン・ウィリアムズはコメディのプロなので安定感抜群でしたが、 チョットいつもとは違うやりすぎ感があった気がします。 もう少しシニカルな中にある温かさ、 意地悪な中にある愛情みたいなものが見えると良かったですね。 正直、ロビン・ウィリアムズのウザさにイラッとする事もありました(爆) おかしな子供のキャラも 製作者が思っているほどのインパクトを残せませんでしたね。 イマイチ参考にしたいような課題は無かったですが、 育児の予行練習はしてみたいかも(笑) 確実に人形ぶっ壊すのは私だろうけど(爆) ロマコメというほどロマンチックなシーンが無いので ジャンルはコメディなのでしょうが、私は特に笑えなかったかな・・・。 もちろん笑いのツボは人それぞれ違うので何とも言えませんが・・・。


ローマ法王の休日

オトーサン、 「大丈夫か。襲撃されないかな」 ローマ法王をコメディタッチで描いた映画です。 カソリックの大本山は、寛容なのか、 監督が、よほどうまく演出したのか。 原題:Habemus Papam (2011) We Have a Pope 監督:Nanni Morett 脚本:Nanni Moretti/ Francesco Piccolo / Federica Pontremoli Genre:Comedy/ Drama Country: Italy / France Language: Italian / German / Latin / English / Spanish / Polish / French 上映時間:102分 あらすじ: ローマ法王が亡くなり、 新しい法王を選出するため各国の枢機卿が ヴァチカンに集められた。 全員が心の中では法王に選ばれないようにと祈る中、 誰もが予想外だったメルヴィルが新法王に選出される。 サン・ピエトロ広場に集まった群衆たちを前に バルコニーで就任演説をしなくてはならず、 重圧のあまり街へ逃げ出してしまう・・・ 出演者: Michel Piccoli・・・ Cardinal Melville/The Pope(メルヴィル/ローマ法王) Nanni Moretti・・・ the psychiatrist(精神科医) Jerzy Stuhr・・・ spokesman(報道官) オトーサン、 「法王に選ばれて、断るもんかねぇ」 でも、ダークホースだったので、本人は意外だったのか。 「監督が出演している!」 その他の出演者: Massimo Dobrovic・・・ Guardia Svizzera Renato Scarpa・・・ Cardinal Gregori Margherita Buy・・・ female psychiatrist Franco Graziosi・・・ Cardinal Bollati Leonardo Della Bianca・・・ boy Camilla Ridolfi・・・ girl Camillo Milli・・・ Cardinal Pescardona Roberto Nobile・・・ Cardinal Cevasco Gianluca Gobbi・・・ Swiss Guard Ulrich von Dobschütz ・・・ Cardinal Brummer User Rating:6.7/10( 9,568 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 394 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台献上したい」 カンヌ国際映画祭ノミネート ・パルム・ドール ナンニ・モレッティ ヨーロッパ映画賞ノミネート ・男優賞 ミシェル・ピッコリ ・プロダクションデザイン賞 User Reviews Iwould さん Italy 2011年5月20日 面白く礼儀正しい映画 類をみない主役 法王に選ばれた年配の男についての映画だ。 だが、注意してほしい。 文中の「法王」ではなく「男」ということに。 法王になるべく挑戦話ではないのだ。 人間的であろうとする苦闘の話なのだ。 それが、この愉快で為になる映画を楽しめる理由なのだ。 主役が立ち向かう疑いや恐怖や記憶に共感できる。 法王に選出されれば、 世界で最も重い責任を負うことになる。 こうした類のない奇妙な主題を扱えば、 たくさんのリスクが待っている。 難しい運動を試みる空中ブランコ上のスリムな若い軽業師のようだ。 この奇妙な話を丁寧に優雅にユーモアたっぷり語り、成功している。 思うに、宗教に忠実なひとほど、この映画を味わえるだろう。 もうひとつ。 無神論者である監督は、 近年のどのヒット作よりも、 カソリック教の階層を友好的に眺めている。 従って、自信を持ってこの映画を見に行ってほしい。 面白く、興味深いフィクション映画だ。 子供と一緒に見に行けるし、 あなたが告白する牧師とでも大丈夫だ! ソフトな語り口で礼儀正しい。 オトーサン、 「邦題は、やはりミスリードだね」 黒美君彦さん 2013年8月30日 苦い物語 「ローマの休日」をもじった邦題からは、 一瞬ラブコメかと錯覚してしまいそうだが、 ここで描かれているのは「法王」という重責から 逃げ出そうとする年老いたひとりの男だ。 法王に選ばれる枢機卿メルヴィルを 名優ミシェル・ピッコリが熱演。 枢機卿になった時点で、 もしかすると法王になるかも…と思っていたはずだが、 実際に多くの枢機卿は法王になりたくないのだろうか。 精神科医によって突然始まる老人たちのバレーボール。 かび臭いバチカンの内側にこもっていた エネルギーを発散させるように…。 予想通りの結末は描かれない。 苦味の残るラスト。 ある意味予定調和を望んでいたせいか、 やや肩透かしをくらった気もした。


ミリオンダラー・アーム

オトーサン、 「実話だったらしいね」 時速145キロのボールをストライクゾーンに 3回続けて入れられたら1億円! そんなコンテストをやったひとがいたようです。 そうやってスカウトしたインド人選手が メジャーリーグで活躍しているとは聞いていませんが、 いずれそういうことになるかも。 原題:Million Dollar Arm (2014) 監督:Craig Gillespie 脚本:Thomas McCarthy Genre:Biography/ Drama/ Sport Country: USA Language: English / Hindi 上映時間:124分 あらすじ: JB・バーンスタインは、エージェント 契約寸前の選手をライバル企業に横取りされ、 ロスの豪邸暮らしが破産寸前に。 起死回生、野球未開の地インドに望みを託す。 地元テレビ局と手を組み、オーディション番組を企画し、 インド全土で大規模なコンテストを実施する。 リンクとディネシュと巡り会い、アメリカへ戻る。 メジャーリーグの入団テストに挑むべく、 特訓を開始するが・・・ 出演者: Jon Hamm ・・・ J. B. Bernstein(JB) Lake Bell ・・・ Brenda Fenwick(ブレンダ) Suraj Sharma ・・・ Rinku Singh(リンク) Madhur Mittal ・・・ Dinesh Patel(ディネシュ) オトーサン、 「俳優たちは、いまいち」 むしろ、脇役が味があっていいね。 その他の出演者: Aasif Mandvi ・・・ Ash Vasudevan Bill Paxton ・・・ Tom House Alan Arkin ・・・ Ray Poitevint Pitobash Tripathy ・・・ Amit Rohan Allyn Rachel ・・・ Theresa Darshan Jariwala ・・・ Vivek Tzi Ma ・・・ Will Chang Bar Paly ・・・ Lisette Rey Maualuga ・・・ Popo User Rating:7.1/10 ( 25,788 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 164 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、7点台だね」 User Reviews Haziq Showkatさん India 2014年5月10日 先が読めるけれど、楽しめる 絶対に見る価値がある! 実話にもとづいているディズニーのスポ魂映画。 ジョン・ハムは、手入れされた無精ひげとなまいきな笑顔で 傲慢なスポーツエージェントを見事に演じている。 口先の巧みさと高い背広に身を包んでいる 彼に敵うものはいない。 この映画の主役2人は、 リンクを演じたスラージ・シャルマ (「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」)と ディネシュを演じたマドゥル・ミッタル。 (スラムドッグ・ミリオネアの兄役) 2人は、魅力的な演技をし、観客の共感を得ている。 他の助演陣も実にいい。 特に、ブレンダ役のレイク・ベルが印象的だった。 私はインド人だからバイアスがかかっているかもしれないが、 映画のコメディシーンは、実に陽気だった。 ずっと笑っていた。 監督も編集もかなり印象的だ。 簡単に言うと、映画のすべての要素が巧みにかみあっていて、 その結果、楽しみの多い映画が生まれた。 要するに、この映画は、よく出来ていて、 先が読めるものの、印象に残る。 見る価値がある。 オトーサン、 「寸秒を争うアメリカと悠久のインド」 この映画、文化の衝突を描いています。 オーウェンさん 2015年3月13日 100万ドルの腕 スポーツエージェントとして働く JB・バーンスタインは悩んでいた。 なんとかメジャーリーグ選手を発掘するため、 野球未開の地インドで金の卵を発見しようと、 オーディションのミリオンダラー・アームを開催する。 インドからメジャーリーグ選手が いなかったというのは初めて聞いたが、 それをエージェントの視点で見せるコメディドラマ。 「ザ・エージェント」でもそうだったが、 金こそすべての世界に 愛情や献身といった言葉を持ち込もうとする。 そしてインドが舞台になると、 アメリカとはまるで違う空気にすり替わるのも特徴。 ラストの切り上げ方が爽やかな印象を残すサクセスストーリー。 良作だが心に残るタイプではないかも。


キルショット

オトーサン、 「よく出てくる言葉だね」 証人保護プログラムとは、アメリカにおける 法廷での証言者を「お礼参り」から保護する制度。 オトーサンが、みただけでも、 ・グッドフェローズ (1990) ・天使にラブ・ソングを… (1992) ・ペリカン文書 (1993) ・依頼人 (1994) ・イレイザー (1996) ・フェイク (1997) ・陰謀のセオリー (1997) ・チャーリーズ・エンジェル フルスロットル (2003) ・噂のモーガン夫妻 (2009) ・マラヴィータ (2013)と数多くあります。 でも、名前も住所も職業も変えて 姿をくらましたはずが、身元がばれるケース、 そんなことはあるのでしょうか? 原題:Killshot (2008) 監督:John Madden 原作:Elmore Leonard 脚本:Hossein Amini Genre: Crime/ Drama/ Thriller Rated R for violence, language and brief nudity 上映時間:95分 あらすじ: 冷静沈着な殺し屋アーマンドと アメリカ全州で銀行を襲うことが念願のリッチーは、 ある不動産屋から金を脅し取る計画を立てている。 その不動産屋に勤務するカーメンは、 鉄骨工の夫ウェインとオフィスにいる時に、 恐喝しに来たアーマンドたちと鉢合わせになるが ウェインがこれを追い払う。 顔を見られたアーマンドたちは 夫妻を殺す機会を毎日窺う。 そこでカーメンたちは、 政府の"証人保護プログラム"を受けることに・・・ 出演者: Diane Lane ・・・ Carmen Colson(カーメン) Thomas Jane ・・・ Wayne Colson(ウェイン) Mickey Rourke ・・・ Armand "The Blackbird" Degas(アーマンド) Joseph Gordon-Levitt ・・・ Richie Nix(リッチー) オトーサン、 「ダイアン・レイン、好きな女優さんだけど」 もうお幾つになられたのでしょうか、 目元の皴が気になって気になって・・・ その他の出演者: Rosario Dawson ・・・ Donna Hal Holbrook ・・・ Papa Don McManus ・・・ Nelson Davies Lois Smith ・・・ Lenore User Rating:6.1/10 ( 17,597 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 137 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews ghostlanderさん Europe 2009年4月26日 すばらしい出演者 + ひどいシナリオ = 平凡な結果 友人のすすめられて、この映画をみた。 まず、出演者の顔ぶれをみた。 ミッキー・ローク、ロザリオ・ドーソン、 ダイアン・レイン、 トーマス・ジェーン・・・ これなら悪いはずはないと思った。 だが、間違っていた。 ミッキー・ロークは、インディアンに扮して、 いい仕事をしていたが、 かれはどうみても、インディアンではない。 ロザリオ・ドーソン演じる人物は、まったくの捨て駒。 いないのも同然、すぐ忘れられる。 ダイアン・レインはよかった。 期待していたトーマス・ジェーンは、 「パニッシャー」のようなスーパーマンを演じようとしていたが、 明らかにそうではなかった。 筋書は、明らかに先が読める。 最初はよさそうなのだが、 すぐに質が落ちて、どうしようもない結末を迎える。 プロのヒットマンが、次々とミスをやらかすのが 信じられないかった。 レミントン870の至近距離での射撃は、一体なんなのだ。 平凡なスリラーになってしまった。 ミッキー・ロークとダイアン・レインが出ていなければ、 10点満点で、6点にもならなかった。 オトーサン、 「流石、ジーナさん」 行き届いた批評をされています。 ジーナさん 2010年10月10日 もっと工夫が欲しい 顔を見られたら皆殺しという 無慈悲なプロの暗殺者と偶然出逢ったチンピラ、 離婚間近?!の夫婦によるクライムドラマです。 簡単な脅迫の予定が銃撃戦に発展し、 殺し屋に狙われるようになってしまう展開は 良かったと思います。 ただ・・・無駄が多かった。 ミッキー・ロークをネイティブアメリカンにしなきゃならない理由が分からないし、 直接その事がなんらストーリーに影響している訳でもないのに 地元のエピソードを入れちゃったりして空回りしてました。 ロザリオ・ドーソン演じるチンピラの彼女も まず要らないですよね(爆) こういう無駄な広がりがチョコチョコあるのが どうにも気になってしまいました。 「哀愁のある演技」以外の褒め言葉を 最近聞いていないミッキー・ロークは 今回もまた哀愁勝負に出ています(爆) 度を超す乱暴者を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットは、 知能が低く落ち着きのない癇癪持ちを見事に演じておりました。 この人は繊細な役から 下等なチンピラまで役の幅が広い役者さんですね。 ダイアン・レインも体を張った演技で応えていますし、 トーマス・ジェーンも頼りがいのあるタフな夫を 持ち前のマッスルを駆使しながら演じてくれました。 しかし、この二人のバランスはあまり良くなかったですね。 画面から感じられる相性みたいなものが イマイチだったのかもしれません。 ロザリオ・ドーソンは居なくても問題ないキャラでしたが、 存在感は流石でした。 ハマリ役かそうかはさておき、 個性派・実力派が揃ったキャスティングはなかなかの見応えでしたよ。 スピーディな展開や緊張感のある演出は素晴らしかったです。 でも、犯罪でお金を稼ぐ方法を伝授する訳でもないので 師匠から弟子への悪人講座は見れませんし、 かといって対等なパートナー関係という感じでもないのが 中途半端な印象を与えてしまったような気がします。 静のロークと動のレヴィットという対比する キャラクター性が良かっただけに勿体なかったですね。 ピンチな状況に陥ってお互いの愛を再確認・・・というのはベタですが、 危うい夫婦の関係を交えた事でドラマ性が増していたのはGOOD ただ・・・どうして別居という結論に達したのか、 どれくらい夫婦の間に溝が出来ていたのかが 伝わらなかったのが残念でした。 何より一番残念だったのは 警察の視点が添え物程度だった事ですかね。 殺し屋の視点、夫婦の視点、警察の視点の3つが しっかりあってこそ楽しめるストーリーだったと思いますよ。 とにかくもう少し脚本を練るだけで面白みが倍増したでしょうね。 ・・・とは言え、派手さはないですし 感情移入も出来ませんでしたが 1時間半強のコンパクトな作品なので 飽きずに鑑賞することはできました。


永遠の0

オトーサン、 「ベストセラーだったね」 ・文庫本は歴代1位の250万部超 一時期、本屋で山積みされていて、 読みたいと思ったこともあります。 その後、著者の百田尚樹が右翼で、 ケシカラン発言を連発しているので、 顔をみるのも、イヤになりました。 でも、この映画のほうは、 さほど好戦的な感じはありませんでした。 原題:永遠の0 (2013) 監督:山崎貴 原作:百田尚樹 脚本:山崎貴/林民夫 Genre:Drama/War 上映時間:144分 あらすじ: 佐伯健太郎は、司法試験で浪人中。 ある日、祖父とは血のつながりがなく、 血縁上の祖父・宮部久蔵の存在を知る。 零戦パイロットとして戦い、特攻出撃で戦死していた。 調べを進めると、戦友は口を揃えて臆病者と非難。 天才的な操縦技術を持ちながら、 生きて還ることに執着した腰抜けだと言うのだ。 にもかかわらず、なぜ宮部は特攻に志願したのか。 やがて、宮部の最期を知る人物に辿り着く・・・ 出演者: 岡田准一・・・ 宮部久蔵 田中泯・・・ 景浦(現代) 三浦春馬・・・ 佐伯健太郎 吹石一恵・・・ 佐伯慶子 オトーサン、 「田中泯は、すごい存在感があるね」 その他の出演者: 井上真央・・・ 松乃 夏八木勲・・・ 賢一郎 濱田岳・・・ 井崎 新井浩文・・・ 景浦 染谷将太・・・ 大石 三浦貴大・・・ 武田 上田竜也・・・ 小山 風吹ジュン・・・ 清子 山本學・・・ 武田(現代) 平幹二朗・・・ 長谷川(現代) 橋爪功・・・ 井崎(現代) User Rating:6.5/10( 64 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 3,086 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台だね」 日本アカデミー賞の顔ぶれをみると、 この賞が信じられなくなりました。 日本アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 岡田准一 ・助演男優賞 三浦春馬 ・監督賞 山崎貴 ・脚本賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・美術賞 ・録音賞 ・編集賞 同ノミネート ・音楽賞 User Reviews ESPERANZAさん 2014年8月12日 周囲から「卑怯者」「臆病」と 陰口をたたかれながら、 小隊長や教官になれること自体うさんくさい。 命を大切にとか家族のためにとか心の中では思っても、 口に出すと非国民扱いにされていた時代のはず。 特攻隊とそれにまつわる事実を伝えたかったのかもしれないが、 戦争が愚かなもの、悲惨なもの、 二度とあってはならないものという観点からは 遠くかけ離れているように思える。 原作者が右よりの人だから仕方ないのかも。 やたら戦闘シーンが多いのも好きでないし、 特攻隊というのは自爆テロと本質的には同じ。 美談にしたり、尊い命を捧げたなどと言っていると 再び戦争への道をたどることになるかもしれない。 オトーサン、 「ふん、黒美さんは評価してるのか」 黒美君彦さん 2014年1月5日 醜い記憶として フィクションである (原作は未読)。 戦時中のこの国は、 現代からみると到底信じられないような 空気に染まっていた。 「生きて虜囚の辱めを受けず」 の戦陣訓に代表されるように、 死ぬことがお国のためであると信じて疑わなかった時代。 もちろん漠然とした「お国」に殉じる 気持ちになれない兵士も多かっただろう。 そうした兵士は「故郷のため」「父母のため」 「妻子のため」と身近なイメージを抱いて、死に向かった。 だが、そうした事実は醜い記憶として刻まれるべきであって、 美化されるものであってはならない。 国に殉じた人々のことを思うのであれば、 二度とあのような無意味な死を強制してはならない…。 「生きぬけ」とあからさまに死を拒む航空兵宮部久蔵は、 時代の空気に抗おうともがいた青年として描かれる。 流されるままに死を選ぶ方がある意味自然だった時代。 数多くの若者を死なせて、 数多くの戦争責任を負う者が戦後おめおめと生き延びた。 そのことに対するアンチテーゼが この作品の底流には、あると思う。 少なくとも、特攻のことを知らない人には、 このような「醜い記憶」を この国が抱いていることを知って欲しいと思う。 とはいえ劇中主人公(三浦春馬)が 合コンの席で「自爆テロと特攻は違う。 特攻は敵の軍事的施設や設備を攻撃するもので、 無差別に市民を狙う自爆テロとは根本的に違う」 (引用は正確ではない)と力説する場面は、 さすがに原作者の思いを反映しているように思えた。 自爆テロも特攻も、自らの命を100%犠牲にして打撃を与える という意味では共通しているからだ。 すなわち「確実な死」を前提とした攻撃であるということ。 特攻が、狂信的な軍国主義がなせる作戦だったことは 劇中でも語られている通りだ。 そのような生命と引き換えにした闘いに どれだけの意味があるというのか。 意味のない犠牲を強いたのはいったい誰なのか、 ということを私は考えざるを得ない。 ところどころいかにもCGっぽいとはいえ、 VFXは見事だった。 遺作となった夏八木勲の熱演、 田中泯の迫力はいうまでもない。 そして岡田准一の実直な演技も好感が持てた。 特攻兵に扮した染谷将太ら若手俳優も頑張っている。 残念なのは三浦春馬 (彼はどうも演技の意味がまだわかっていないように思える) と血色の好い井上真央か。 観ながら私は、幾度となく目頭が熱くなるのを覚えた。 死んでいった彼らが託した国の形が、 現代のこの国なのだ。 申し訳ない、と心から思う。


オーロラの彼方へ

オトーサン、 「もう一度見ておくか」 2000年、映画批評(No.99)を書きました。 でも、データ紹介がない感想文なので、 きちっと書きとどめておくことにしましょう。 原題:Frequency (2000) 監督:Gregory Hoblit 脚本:Toby Emmerich Genre:Crime/ Drama/ SF Rated PG-13 for intense violence and disturbing images 上映時間:118分 あらすじ: 1969年、ニューヨーク。 上空に珍しいオーロラが出現した日、 消防士フランクは救助を終え、妻子の待つ家へ。 親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。 2日後、フランクは殉職する。 息子ジョンは深い哀しみに暮れる。 それから30年。 再びニューヨークにオーロラが出現し、 ジョンは父が愛用していた無線機を見つける。 そしてそこから男の声が聞こえてくる。 それは父と話しているようだった・・・ 出演者: Dennis Quaid ・・・Francis Patrick Sullivan(フランク) Jim Caviezel ・・・John Francis "Johnny" Sullivan(ジョン) オトーサン、 「2人とも好演しているね」 いまだったら、アカデミー賞を受賞しているかも。 その他の出演者: Andre Braugher ・・・Satch DeLeon Elizabeth Mitchell ・・・Julia "Jules" Sullivan Shawn Doyle ・・・ Jack Shepard Noah Emmerich ・・・ Gordon "Gordo" Hersch Melissa Errico ・・・ Samantha Thomas Jordan Bridges ・・・ Graham Gibson Peter MacNeill ・・・ Butch Foster Michael Cera ・・・ Gordon Hersch Jr., Gordo's son Marin Hinkle ・・・ Sissy Clark Brian Greene ・・・ Himself Daniel Henson ・・・ 6-year-old John "Johnny" Sullivan Stephen Joffe ・・・ 6-year-old Gordon "Gordo" Hersch User Rating:7.3/10 ( 73,47 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 1,993 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に一票!」 映画のなかで、ヤフーの株の話がでてきます。 ヤフーjapan創業時1997年の株価は、150万円。 いまは、3.8億円ですから、買っておけば、 今頃億マン長者になっていたはず。 ゴールデン・グローブノミネート ・歌曲賞 Jenny Yates “When You Come Back to Me Again”    ガース・ブルックス User Reviews alley19627さん usa 2000年4月18日 立ち上がって、喝采しよう!!! そうせざるをえない!! この映画に声援を送り、賞賛しよう。 私は、観客がみんな映画の終わって 拍手したのを覚えている。 心を暖めてくれ、座席にしがみつく、 昔は、そんな映画があった。 この映画は、笑わせてくれる。 涙ぐみ、時間の過ぎるのを忘れるだろう。 終わってしまうのが悲しい。 デニス・クエイドがすばらしい。 数年で最もよい演技をみせた映画だ。 記憶に残る何人かのニューフェースが出演している。 私の言葉を鵜呑みにしないで、自分の目で見てほしい。 何週間も、この映画について考えているだろう。 オトーサン、 「DVDを買ったほうがいいかも」 hiraさん 2005年6月10日 永遠に残ってほしい傑作 劇場、WOWOWと観ましたが、 遂にはDVDも買ってしまいました。 自分はこれほどジャンルを詰め込んだ娯楽作を知りません。 野球、消防士、オーロラ、ハム無線機、刑事、 連続殺人事件、タイムパラドックス・・・ これだけの要素を盛り込みながらも 完成度の高い脚本を書いたトビー・エメリッヒは天才ですよ。 何でもこれが初脚本作らしいですね。 そして、こんな破天荒な脚本をあっさりと撮ってしまった グレゴリー・ホブリットも凄い。 主演二人の演技も良いし、アクションも良し、感動します。 これが嫌いな人はハリウッド映画が嫌いということでしょう。


ももへの手紙

オトーサン、 「春休み映画か」 子供が深夜まで起きていていいのかな? 深夜に歯磨きするひとがいて、目覚めました。 3時から5時まで、寝ぼけながら鑑賞しました。 勿論、録画して昼間見ればいいのですが・・・ 原題:ももへの手紙 (2012) 監督・脚本: 沖浦啓之 Genre:Anime/Drama/Fantasy 上映時間:120分 あらすじ: ももは、小学6年生の内気な女の子、 母に連れられ、瀬戸内の島に移り住む。 仲直りしないまま亡くなってしまった父が遺した “ももへ”とだけ記された書きかけの手紙のことが頭から離れず、 父が何を伝えたかったのかを考えてばかりいる。 母は、いつも明るく元気に忙しい毎日を送っていた。 そんなある日、彼女は不思議な妖怪3人組イワ、カワ、マメと出会う。 食いしん坊でわがままな彼らに振り回されながらも、 次第に打ち解けていくが・・・ 出演者: 美山加恋・・・ 宮浦もも 優香・・・ 宮浦いく子 チョー・・・ マメ 山寺宏一・・・ カワ 西田敏行・・・ イワ オトーサン、 「作画が平凡だね」 その他の出演者: 坂口芳貞・・・ 大おじ(貞浜サチオ) 谷育子・・・ 大おば(貞浜サエ) 小川剛生・・・ 幸市 藤井晧太・・・ 陽太 橋本佳月・・・ 海美 User Rating:6.4/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 624 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台だね」 日本アカデミー賞ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews アンドレ・タカシさん 2012年6月8日 瀬戸内の小島の魅力 作品の骨格が酷似しているという意味で、 どうしても「トトロ」と並べて見てしまいます。 病身の母への不安に耐えるサツキの気丈な痩せ我慢が決壊した時、 妖怪たちが野太い愛情で助け船を出してくれるのが「トトロ」。 対して、意固地にも見える内向的な性格のももが、 困ったときに「助けて欲しい」と天国の父にすがり、 その使命を負った妖怪たちが奮闘するのが本作です。 不安を抱える主人公と不満を抱える主人公の落差、 友情から手助けする妖怪と使命で手助けする妖怪の落差。 その違いがそのまま見応えの差だったと思います。 脚本・演出的にも、すべてを台詞にする丁寧さが 面白味を削っていました。 開通していない橋の上で天に向かって 父に助けを求めてももが叫ぶシーン、 ちょっとゲンナリしました。 優香には感心。 上手でした。 西田敏行は良くも悪くもキャラがハッキリし過ぎていて、 イワが西田敏行に見えましたね。 瀬戸内の小島と叔父夫婦の家屋表現は ノスタルジックな魅力に溢れ、とても良かったです。 オトーサン、 「陸将さんに1票!」 陸将さん 2012年3月28日 にはまりすぎた「優等生」映画 本作は非常に丁寧に作られた作品だ。 登場人物の感情や仕草のいちいちが腑に落ちる。 観客に配慮し親切に語られていき、 それでいて伏線も丁寧に回収していく。 まるで『クレヨンしんちゃん  嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01) の「ひろしの回想」を思い起こさせるようなアルバムの場面。 あるいは嵐の中、母親を想って「もも」が全力疾走する場面。 思わず涙が溢れてくる。 しかし、その丁寧さや親切さが逆に欠点にもなっている。 特に終盤に差し掛かると、より一層その想いが強くなる。 あまりにも優等生すぎる作りで、 映画やアニメならではの「突き抜けた画」が全くないのだ。 スペクタクル場面やギャグ場面の描き方に工夫がないので、 緩急もついていない。 全体としてのっぺりとした印象しか残らない。 特に数え切れないほどの妖怪が 「もも」たちを助けに来る場面は 最大の盛り上げどころにできたはずだ。 それなのに、妖怪たちは彼女たちから雨風を防ぐ壁になり、 バイクの速度に合わせて、ノロノロと移動するだけだ。 その姿を引き画で撮るショットからは、 もはや勢いもスペクタルも感じない。 勢いより理屈を重視するのならば、 その場面は親から貰った「もも」自身の脚で 橋を渡らせるべきだ。 橋を渡った所で暗転し、 の場面ではいきなり母親を助けた病室の中という 端折り方もいかがなものかと思う。 最後も伏線を回収するのに手一杯という印象を受ける。 あれほど尺を使い交流していた妖怪と「もも」との あまりにもあっさりとした別れ。 「ももへの手紙」の返信。 そして、「もも」が1人で橋から飛び込むことで、 自立や通過儀礼や この土地の人々への仲間入りをはたして幕を閉じる。 1つ1つのテーマにきっちり回答を用意しているからこそ、 作品から受け取るテーマが矮小化かつ 限定されているような堅苦しさも受けてしまう。 見せ方の順序も、例えば妖怪との別れをラストに持ってきて、 空へ昇っていく水滴と、 オープニングの空から降ってくる水滴を 円環構造で結んだ方が綺麗に収まるように思う。 そのような細部にこだわっているにもかかわらず、 「もも」の友人の娘に妖怪が見える理由は明確には分からず、 通行証のような小道具も生かしきれていないままだ。 妖怪が「もも」から倫理観や道徳観を学ばず、 相互に何も影響しないまま、 ただ自分たちの職務を全うするだけという展開も、 工夫次第ではもっとドラマを紡ぎ出せたはずだ。 確かに一定の水準は越えている作品だとは思う。 沖浦監督の前作である『人狼 JIN-ROH』(99)が 傑作だっただけに、ハードルを上げすぎた感もある。 しかし、期待していたからこそ、 そして見せ方次第ではもっと素晴らしい作品に 仕上げることができたからこそ、 物足りなさを感じてしまった。


横道世之介

オトーサン、 「懐かしいね」 冒頭、市ヶ谷土手の桜のトンネルが映りました。 ここを通りぬけて、靖国神社境内の桜をみて、 千鳥ヶ淵の桜をみる。 お花見のゴールデンコースです。 その昔の通勤ルートでした。 原題:横道世之介 (2012) 監督:沖田修一 原作:吉田修一 脚本:沖田修一/ 前田司郎 Genre:Drama 上映時間:160分 あらすじ: 横道世之介は、長崎の港町で生まれ育ったが、 法政大学進学のために上京。 明るく素直な性格で周囲の人々を魅了していく。 入学式で出会った倉持一平や 加藤雄介らと友情を育む一方、 年上の女性・片瀬千春に片思いをしたり、 お嬢様の与謝野祥子と淡い恋をしたり 大学ライフを謳歌していく・・・ 出演者: 高良健吾・・・ 横道世之介 吉高由里子・・・ 与謝野祥子 オトーサン、 「吉高由里子、抜群にいいね」 「横道世之介、本名ですか?」 江戸時代の武士のような変わった名前、 この映画では、得していますね。 その他の出演者: 池松壮亮・・・ 倉持一平 伊藤歩・・・ 片瀬千春 綾野剛・・・ 加藤雄介 朝倉あき・・・ 阿久津唯 黒川芽以・・・ 大崎さくら 柄本佑・・・ 小沢 佐津川愛美・・・ 戸井睦美 大水洋介・・・ 石田健次 田中こなつ・・・ 清寺由紀江 江口のりこ・・・ 小暮京子 黒田大輔・・・ 川上清志 眞島秀和・・・ 加藤の相方 ムロツヨシ・・・ 前原 渋川清彦・・・ 飯田 広岡由里子 お手伝いさん 堀内敬子・・・ 与謝野佳織 井浦新・・・ 室田恵介 國村隼・・・ 与謝野広 きたろう・・・ 横道洋造 余貴美子・・・ 横道多恵子 User Rating:7.7/10( 39 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10( 1,105 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、7点台だね」 日本アカデミー賞受賞 ・新人俳優賞 綾野剛 ブルーリボン賞受賞 ・作品賞 ・主演男優賞 高良健吾 User Reviews リベルタド!! 2013年11月23日 世之介ねるとん出るぞ! 高良健吾と吉高由里子と言えば、 「蛇にピアス」で“痛~い”カップルを演じてたっけ。 そんな二人がキャリアを重ねて再び共演。 今回は、ピュアで可愛く、微笑ましいカップルを演じる。 つくづく思う、役者ってスゴいなぁ。 最後の方で「蛇にピアス」のもう一人、 ARATAまで登場したのには驚いた。 160分の長丁場だったけど、 飽きずに楽しめたのは、80年代の雰囲気が懐かしかったから! オッサン、オバハンが思わず共感してしまう 青春と友情が素晴らしい! オトーサン、 「死んでから、いい映画になった」 これって、芸能人でも同じ、 早死にすると、評判がよくなりますね。 ESPERANZAさん 2014年8月3日 最初のほうは 「えっ?、えっ?、何それ」という展開、 馴れ馴れしくいきなり友達になったり・・・。 でも「ごきげんよう、世之介さーん」と 明るく天真爛漫に笑う祥子さんが登場して 大変おもしろくなる。 空気が読めない世之介と はしゃぐ祥子のカップルが実に良い。 「ぼくたち付き合ってますよね」と確認したり、 カーテンに隠れたり・・・。 だが後半、彼が突然死んだことにより、 ぐっと胸に応えてきた。 そうか良い奴だったんだな。 他人に悲しまれるより、 そう思われる人間になりたいもの、 私も遅ればせながら・・・。 心に残る映画だった。


怒りの用心棒(復讐のダラス)

オトーサン、 「邦題が2つあって、混乱するね」 大統領暗殺の物語ですが、 南北戦争後ということで、リンカーン暗殺、 ダラスということで、ケネディ暗殺に符合するので、 どっちなんだ、混乱するぞと言いたいところです。 個人的には、リンカーン暗殺にしておいたほうが、 ストーリーにふくらみがでたと思いますが・・・ 原題:Il prezzo del potere (1969) THE PRICE OF POUER 監督:Tonino Valerii 原作:Massimo Patrizi 脚本:Ernesto Gastaldi/ Massimo Patrizi Genre:Western Country: Italy / Spain Language: English 上映時間:108分 あらすじ: 1881年、人種差別が根強く残るダラスで 遊説中のガーフィールド大統領が暗殺され、 容疑者としてビルとジャックが捕えられる。 冤罪を訴える2人だったが、 真相を闇に葬り去ろうとする暗殺団によって 黒人のジャックは無残にも殺されてしまう。 かつて同じ暗殺団に父親を殺された過去を持つビルは、 真相を暴くべく復讐を誓う。 やがて、暗殺団には、保安官までからんでいることが分かる。 一方、大統領の政策を引き継ごうとしていた 副大統領は、脅迫を受けていた・・・ 出演者: Giuliano Gemma・・・Bill Willer(ビル) Ray Saunders・・・Jack Donovan(ジャック) Van Johnson・・・James A. Garfield(ガーフィールド大統領) Benito Stefanelli・・・Sheriff Jefferson(保安官) オトーサン、 「やはり、ジェンマは、魅力あるね」 その他の出演者: José Suárez・・・the vice president Warren Vanders・・・Arthur MacDonald Fernando Rey・・・Pinkerton Mike Harvey・・・ Wallace Maria Jesus Cuadra・・・Lucretia Garfield Manuel Zarzo・・・ Nick Julio Pena・・・ the governor of Texas José Calvo・・・ Dr. Strips Antonio Casas・・・ Mr. Willer User Rating:6.5/10( 397 votes)IMDb User Rating:6.8/10( 25 votes) Yahoo! オトーサン、 「面白いけど・・・」 悪役が多く誰が誰だか分からないのが、難だね。 副大統領が傀儡でないのも、分かりにくいね。 User Reviews tankjonahさん Australia 2006年1月28日 欠点があるが、魅力的で価値あるマカロニ・ウェスタン 南北戦争後、アメリカ大統領が ダラス遊説中に暗殺される。 腐敗した政府高官や企業家らは、 彼らは、副大統領をかついごうとしたのだ。 有罪文書を担保に脅迫し、思いのままにできるからだ。 ガンマン(ジュリアーノ・ジェンマ)は、 黒人の友人が真相を押し隠すために 暗殺者として告発されたと知る。 トニーノ・ヴァレリが、欠点があるが魅力的な映画の監督だ。 明らかに、ケネディ暗殺を念頭に置いている。 でも、当時、黒人がテキサスの農園で奴隷として 働いてはいないから変だ。 だが、映画は楽しめる。 興味深い解釈を提供している。 - ケネディ暗殺は、クーデタの結果だった。 当時のアメリカ人は到底受け入れられないが。 黒人が暗殺者として告発され、 フォートワース刑務所への移送中に殺される。 このシーンは、オズワルドの死よりも、芝居がかっている。 オズワルド暗殺の前には、護衛たちが撃たれるシーンがあって、 背筋が凍るのだが。 それでも、こいつは魅力的で価値あるマカロニ・ウェスタンだ。 是非見てほしい! オトーサン、 「そうか、ジェンマが死んだか」 1938年生まれ、オレと同い年で死んだんだ。 マカロニ7さん 2013年10月18日 設定が珍しい マカロニウエスタンと言えば、 復讐、賞金稼ぎ、流れ者、メキシコ革命などの物語が多いが、 「大統領暗殺」を題材に持ってきた設定は珍しい。 1969年製作、 血みどろの殺し合いに観客が飽きてきた頃で、 イタリア映画界の苦労を感じます。 「大統領暗殺の黒幕は誰だ」というシリアスな物語に ジェンマの身軽なアクション、 内容とは無関係にマカロニ的凝ったガンプレイを入れて、 ちぐはぐな感じがしました。 音楽は哀愁のこもったメロディで大変良かったです。 *ま、まさか10月1日に ジュリアーノ・ジェンマが75歳で亡くなったなんて、 信じられません。 我がヒーローのご冥福をお祈りいたします。


顔のないスパイ

オトーサン、 「お、リチャード・ギア主演だ」 彼のフアンで、NYの彼の家を探しに行ったほど。 ほとんどの映画はみていますが、 見逃した主演作をよりによって 午後ロードで見られるとは思いませんでした。 それだけで、ハッピーな気分になれました。 原題: The Double (2011) 監督: Michael Brandt 脚本: Michael Brandt/ Derek Haas Genre: Action/ Crime/ Drama 上映時間:98分 あらすじ: ワシントンで上院議員が何者かに殺され、 すでに死んだとされていたソ連の伝説のスパイ “カシウス”の名前が浮上してくる。 CIA長官ハイランドは、 カシウスの追跡に実績を残した元CIAエージェントの ポール・シェファーソンを呼び戻し、 大学でカシウスの研究をしていた FBIの新人捜査官ベン・ギアリーと組ませる。 カシウスに魅せられ、 彼が殺しを復活させたと信じるベンに対し、 カシウスは死んでおり 事件は模倣犯の仕業と一蹴するポールだったが・・・ 出演者: Richard Gere ・・・ Paul Shepherdson(ポール・シェファーソン) Topher Grace ・・・ Ben Geary(ベン・ギアリー) Martin Sheen ・・・ Tom Highland(ハイランド) Tamer Hassan ・・・ Bozlovski(ボズロフスキー) オトーサン、 「新人捜査官、有望株だね その他の出演者: Stephen Moyer ・・・ Brutus Chris Marquette ・・・ Oliver Odette Yustman ・・・ Natalie Geary Stana Katic ・・・ Amber Jeffrey Pierce ・・・ Agent Pierce Nicole Forester ・・・ Molly Ed Kelly ・・・ Senator Dennis Darden Lawrence Gilliard Jr. ・・・ Agent Burton Randy Flagler ・・・ Martin Miller Yuri Sardarov ・・・ Leo User Rating:5.9/10( 20,930 votes)IMDb User Rating:6.1/10( 425 votes) Yahoo! オトーサン、 「もうすこし高いスコアでもいいのでは?」 User Reviews chrichtonsworldさん Netherlands 2012年1月17日 欠点はあるが、きちんとしたスパイ映画! これは、あなたの考えるようなスパイ映画ではない。 人物よりも、アクションやひねりに頼っている。 良いペースなので、十分に楽しませてくれる。 しかし、それはそんなにずっとよかったかもしれない。 最も欠けているのは、適切な組み立て。 ひねりが、あまりにも早く明らかにされるので、 たくさんの楽しみを台無しにしている。 やや興味を失ったのは、事実だ。 私は疑っていたけれども 監督が、そんなに自信があったなら、 そうする正当な理由がなければならない。 人間ドラマを目的にしているとか。 私は、この暴露は悪いアイデアだと思う。 私見では、いつも観客を不安がらせておくべきだ。 トレーラーを見るのは、避けるべきだ。 不安やひねりに頼る映画の場合はそうだ。 トレーラーが、観客を引き付けた日々はとうの昔に去った。 私には、トレーラーを作っている人々の気持ちが分からない。 見る前に映画を台無しにするなんて、悪いアイデアだ。 でも、正直なところ、時には、 何が起ころうとしているか知るために トレーラーを見たいときもある。 何が映画を全部見るポイントだろうか? この映画は、あまり期待せずに見れば、 充分楽しめるだろう。 オトーサン、 「監督デビュー作としては、いいんじゃない」 大物俳優のギアさんを、あれだけ走り回せられるなんて、 たいしたもんです。 maxpitさん 2012年6月24日 合格点 二重スパイもの。 ラストのどんでん返しが肝となる作品だろう。 ソ連の伝説のスパイ「カシウス」は、 いったい誰なのかという導入の部分が 謎解きになっているのではない。 案外早くに、その答えは明かされるので サスペンスとしての面白味に欠けるような気もした が、アクションでもそれなりに楽しめた。 そして、ラストのオチは、結構、意外感はあった。 リチャード・ギアは、優しそうな顔立ちなので 役柄に合ってないかと最初は思ったが、 脚本上のキャラクターを考えると違和感なく、 むしろ適役なように思えた。 緊張感こそ感じられないが、 普通にそこそこは楽しめる作品で 本来は、脚本家であるマイケル・ブラントの 監督デビュー作としては、 無難なところと言えるのではなかろうか?


運命じゃない人

オトーサン、 「内田けんじ、どういうひと?」 神奈川県川崎市多摩区出身。 サンフランシスコ州立大学芸術学部映画科卒業。 「アフタースクール」はあまり感心しませんでしたが、 本作は、人間心理がよくとらえられていて ヒッチコック作品の味がしました。 原題:運命じゃない人(2004) 監督・脚本:内田けんじ Genre:Comedy/Romance/Suspence 上映時間:98分 あらすじ: 宮田武は冴えないサラリーマン、 結婚を前提にマンションを購入した矢先、 恋人あゆみに去られてしまう。 ある晩、親友で私立探偵の神田に レストランに呼び出され、 一人で食事していた女、真紀に紹介し、 去ってしまう。 婚約者と別れ、泊まる家もなく途方に暮れていたので、 真紀は宮田の家に泊まることになる。 ところが、あゆみが突然現われ、 置きっぱなしの私物を取りに来たという・・・ 出演者: 中村靖日・・・ 宮田武 霧島れいか・・・ 桑田真紀 山中聡・・・ 神田勇介 山下規介・・・ 浅井志信 板谷由夏・・・ 倉田あゆみ オトーサン、 「有名俳優がひとりもいないのがいいね」 真紀もあゆみも・・・女はこわいね。 User Rating:7.8/10( 160 votes)IMDb User Rating:9/0/10( 1,746 votes) Yahoo! オトーサン、 「内田けんじは、天才?」 ブルーリボン賞受賞 ・スタッフ賞 内田けんじ 日本映画プロフェッショナル大賞 受賞 ・新人監督賞 内田けんじ User Reviews イニシャルKさん 2015年1月29日 脚本が面白ければ面白い映画は作れる 序盤は普通にラブロマンスが展開するのかと思いきや、 そうではなく一つの出来事を さまざまな視点から語ることによって その裏には実はとんでもないことが 隠されているという展開になっているのは意表をついている。 下手をすれば複雑になりがちなストーリーを 実にテンポよく快活に描いていて、 最後まで飽きさせない脚本の構成力がまず素晴らしいし、 それに低予算でネームバリューのある俳優が出ていなくても 脚本が面白ければ面白い映画は作れる という見本のような映画になっていることも好感が持てて良く、 これが初の劇場公開作という内田けんじ監督の 才能の高さをじゅうぶんに感じられる映画だ。 主人公を演じる中村靖日は「ウルトラマンギンガS」 のゲスト出演で冴えないサラリーマンを演じていたのが 印象に残っている程度なのだが、 本作でもサラリーマンを演じていて、 こういう普通の役どころがハマる俳優なのだろう。 そのとぼけた演技も良い。 彼がレストランで知り合った女と別れるときに 携帯の番号を聞き出そうと走り出すシーンは 自分に重なるところがあり、思わず感情移入してしまった。 聞き出した番号が偽物だったにもかかわらず、 書き間違いだと言って電話をかけ続ける姿がなんだか切なかった。 その女が部屋にあったヤクザの金をくすねる展開は意外。 じゅうぶん面白い映画なのだが、 唯一、ラストがあまりスッキリしていないのはちょっと残念だった。 でも、内田監督の映画には今後も期待したい。 オトーサン、 「山中聡がいいか」 怪しげな私立探偵神田勇介役でした。 黒美君彦さん 2006年4月8日 楽しめた まさによく練られた シチュエーション・コメディの佳作。 単純に楽しめた。 何気ないある男女の出会いの背景に こんなトンデモない事件が隠されていたとは・・・。 だがその底流にあるのは、 監督(脚本)の確かな人間観察だろう。 思わずこんなヤツいるいる、と思わせる描き方。 内田けんじ、タダ者ではない。 やたら頭部の大きさが目立つ中村靖日も存在感があったが (というか素人に見えてしまう)、 山中聡が目を惹いた。 今後に益々期待したい。 若手の有望株の出現だ。


マックQ

オトーサン、 「渚を疾駆するシーン、いいね」 能登の七里浜ドライブウェイを思い出しました。 ここは、車で砂浜を走れる日本で唯一の場所。 潮風を感じながら全長約8kmを楽しみました。 サンドバギーならともかく、セダンでは、 すぐ動かなくなりますが、 この映画では、セダンが快走していました。 原題:McQ (1974) 監督:John Sturges 脚本:Lawrence Roman Genre:Action, Crime, Drama 上映時間:111分 あらすじ: マックは、シアトル市警の警部補だ。 相棒のスタンが、射殺される。 麻薬王サンチャゴが裏にいると睨んで、捜査を進める。 だが、コスターマン署長に呼ばれて、 なぜか事件から手を引くよう命ぜられる。 警察を辞めて私立探偵となり、葬い合戦に乗り出すが・・・ 出演者: John Wayne ・・・ McQ(マックQ警部補) Eddie Albert ・・・ Kosterman(コスターマン署長) Diana Muldaur ・・・ Lois(ロイス) Al Lettieri ・・・ Manny Santiago(サンチャゴ) オトーサン、 「カウボーイでなく、刑事というのはいいね」 その他の出演者: Colleen Dewhurst ・・・ Myra Clu Gulager ・・・ Toms David Huddleston ・・・ "Pinky" Jim Watkins ・・・ J.C. Julie Adams ・・・ Elaine Roger E. Mosley ・・・ Rosey William Bryant ・・・ Sgt. Stan Boyle Richard Kelton ・・・ Radical Richard Eastham ・・・ Walter Forrester User Rating:6.1/10 ( 2,924 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 58 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点献上したいね」 User Reviews caa821さん Tulsa OK 2007年2月2日 ついに見つけたこの映画 - よかったな 特別にいそがしい一週間を過ごしていて 金曜日の午後のんびりを決めたこうことにした。 その結果、この映画をAMCでやっているのに気付いた。 いつもは見ない時間だ。 こいつは、どういうわけか見逃したデュークの映画のひとつだ。 録画もしなければ、借りたこともない。 最近の映画のひとつで、 病気にかかり、死ぬ何年か前のものだ。 67歳にしては、驚くほど元気で、エネルギッシュにみえた。. そして、話は最初から最後まで興味深く、 手に汗をにぎるものだった。 その他の配役もよく、すばらしかった。 ジョン・ウェインが死んでから、もう30年以上経過した。 だから、なつかしく、楽しめた。 今日流に採点すれば、 10点満点の映画ではないかもしれないが、 上記の理由で、楽しめた。 オトーサン、 「同感、ジャン・ギャバンみたいだ」 Ikedaさん 2007年12月3日 MAC-10 ジョン・スタージェスとジョン・ウェインが組んで 西部劇ではないというのも意外ですし、 ウェインが警官というのも珍しいです。 彼もこの時代になると、大分、貫禄がついてきて、 晩年のジャン・ギャバンを思い出せる演技です。 ストーリーとしては、 警察の内部の不正を描くという月並みなものですが、 矢張り本当の悪は誰かというミステリーは楽しめます。 また、カーチェイスも華々しく展開されますが、 逆に言えばそれだけの映画とも言えます。 なお、ウエインが免職になり、無許可で銃を買うとき、 イングラムの小型機関銃が出てきますが、 これはMac10というタイプで、 この映画で初めて、紹介されたようです。 日本人が聞くと、この映画の題名との関係が 語呂合わせのようで面白いです。


アンブレイカブル

オトーサン、 「これみたなぁ,2001年に」 映画批評(No126)を読み返してみました。 「身辺雑記で、映画データがないね」 そこで、新規まき直しすることに。 原題:Unbreakable (2000) 監督・脚本: M. Night Shyamalan : Genre:Drama/ Mystery/ SF 上映時間:106分 あらすじ: ある日、乗客、乗員131名が死亡するという 悲惨な列車追突事故が発生する。 かつて有望なフットボールの選手だったデヴィッドは、 その列車事故の唯一の生存者だった。 しかも傷一つ負わなかったのである。 “なぜ自分だけが奇跡的に助かったのか” と悩むデヴィッドのもとに、 ある奇妙なメッセージが届く・・・ 出演者: Bruce Willis ・・・ David Dunn(デヴィッド) Samuel L. Jackson ・・・ Elijah Price(イライジャ) Robin Wright ・・・ Audrey Dunn(オードリー) M. Night Shyamalan ・・・ Stadium drug dealer(麻薬の売人) オトーサン、 「ブルース・ウィルス、いいじゃないか」 前に見たときと印象が異なりました。 「若いね。サミュエル・ジャクソン」 役柄なのでしょうが、そこらのチンピラに見えます。 ちょっと出てきた麻薬の売人が、誰だかわかりました。 M・ナイト・シャマラン監督そのひとです。 その他の出演者: Laura Regan ・・・ Audrey Inverso Age 20 Spencer Treat Clark ・・・ Joseph Dunn Charlayne Woodard ・・・ Mrs. Price Eamonn Walker ・・・ Dr. Mathison Richard E. Council ・・・ Noel Michael Kelly ・・・ Dr. Dubin User Rating:7.2/10 ( 221,116 votes)IMDb User Rating:6.2/10( 3,054 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台後半だね」 User Reviews supah79さん Netherlands 2005年9月12日 素晴らしい ブルース・ウィリスは、列車事故で唯一の生存者だった。 自分でも、おかしいと思う。 サミュエル・ジャクソンは、あんたは特別な奴だという。 本当だろうか? 本作は、ただ一人のスーパーヒーローの話を 長編映画の長さに引き延ばしたものだ。 (M・ナイト・シャマランがインタビューで). 天才だ。 一度だけ、私はブルース・ウィリスがスクリーンの人と思った。 彼がクールな俳優ブルース・ウィリスを演じているとは 思わなかった。 M・ナイト・シャマランは、色をうまく使っている。 (青、紫、緑) カメラアングルがよく選ばれていて、 スト-リーボードは、コミックみたいだ。 実にうまく機能している。 スローペースなのもいい。 先がどうなるか考える余裕がある。 いつものように、M・ナイト・シャマランは、 脚本で、人間ドラマを優先する 最初のシーン。 ウィリスが列車で女性と出会う・・・ ここが天才的だ。 わずかな会話で、シャマランは、 ダンはどういう人間か分かる。 この映画が好きなもうひとつの理由は、 シャマランが、勇気をみせたとだ。 「シックスセンス」が大成功した後で、 本作をつくったことだ。 (本作のほうがいいと思う) スタジオの偉いさん方は、 これとは違ったものを作らせたかったらしい。 だが、彼はこれを選んだ。 コミックブックに敬意を表したのだ。 それは成功した! 素晴らしい!! オトーサン、 「監督は、アメコミの主題が気に入ったのでは?」 ・自分は何者なのか? ・どこへ向かっているのか? ・悪魔と善人にちがいはあるのか? ジーナさん 2008年12月22日 リアルヒーロー映画? こういう形で正反対のキャラクターを設定したのは とても面白い。・・・ですが、 アメコミ云々は必要なかったような・・・。 ナゼこんな特殊な力が?という疑問に対して 具体的な答えが示せないから、 アメコミを利用したというのはアリだと思いますが、 それなら全体的にアメコミ色を強く出したほうが良かったでしょう。 シリアスなストーリー運びにアメコミが入ってくる微妙なバランスに 最後まで違和感を感じてしまいました。 まぁ、これに限っては完全に好みの問題だと思いますが・・・。 家族がもっと絡んで来るのかと思いきや 意外と淡白なのにもチョットがっかり。 効果的にエピソードが使われていたので 広げ方によっては感動できたかもしれません。 逆に言えば、これだけ薄味のドラマを印象深いモノにさせたのは 演出力の素晴らしさだと思いますが・・・。 ブルース・ウィリスの抑え目の演技に抑え目の映像は、 シャマランテイスト炸裂と言ったところでしょうか。 ただ・・・「シックス・センス」の後に観ちゃうとやっぱり、 オチの弱さやシャマラン監督の引き込み力に 物足りなさを感じてしまいますね。 余談:サミュエル・L・ジャクソンの髪型は笑い狙いでイイんですよね?(爆)


山猫は眠らない5 反逆の銃痕

オトーサン、 「ロケハンって、楽しそうだね」 この映画の後半に風光明媚なギリシャの サントリーニ島が出てきます。 観光旅行者の目でしか味わってこなかったので、 岩だらけの尾根を走り、廃墟に身をひそめて 2km先の犯人を狙う狙撃兵のスコープに映る風景が 実に新鮮に見えました。 「ロケハンって、大変だね」 この映画の前半は、トルコ国境近くのシリア。 当時は、イスラム国でなくタリバンの支配下で、 難民たちが逃げ回っていました。 危険ですから、別の場所で撮影したのかも。 原題:Sniper: Legacy (2014) 監督:Don Michael Paul 原作:John Fasano 脚本:John Fasano/ Don Michael Paul Genre:Action/ Thriller 上映時間:95分 あらすじ: 南フロリダ、ロンドン、ベルリン、ローマ、 各地で米軍士官が殺される。 遠距離から狙ったあたり、犯人は腕の立つ狙撃手だ。 狙撃された兵士は、アフガンでの作戦に参加していた。 父を殺されたブランドン・ベケット一等軍曹は 次の標的と目されるショープ少佐が戦っている トルコ国境近くのシリアへ向かう。 名狙撃手ビットウェル少佐に訓練を受け、 父の仇を討つべく、無許可離隊する。 危うく射殺されそうになるが、 なんと死んだはずの父親に救われる。 親子とビットウェル少佐、サーナ狙撃兵は、 犯人が潜んでいるギリシャの景勝地サントリーニ島へ・・・ 出演者: Tom Berenger ・・・ Thomas Beckett(トーマス・ベケット元海兵隊曹長) Chad Michael Collins ・・・ Sgt. Brandon Beckett(ブランドン一等軍曹) Dominic Mafham ・・・ Bidwell(ビットウェル少佐) Mercedes Masohn ・・・ Sanaa Malik(サーナ) オトーサン、 「トム・ベレンジャー、存在感ある!」 その他の出演者: Doug Allen ・・・ Simpson Yana Marinova ・・・ Crane Dennis Haysbert ・・・ The Colonel User Rating:5.3/10 ( 1,317 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 3 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いな」 スナイパーが何人もいるので、混乱します。 そこで何度も見ました。 撮影が実に見事で、 個人的には、7点台後半をつけたいところです。 User Reviews Terry Collinsさん United States 2014年9月30日 楽しんだ ずっと楽しめた。 背景の話がよくできているし、 トム・ベレンジャーが戻ってきたのが、うれしい。 色々な武器が見られるのも、贅沢だ。 アクションシーンは、見事な撮影で 最後まで手に汗を握っていた。 いろんな場所が出てくるのもよい。 映画「ボーンシリーズ」のようだ。 個人的には、トム・ベレンジャーが 年老いた姿で現われるのがいい。 イ-ストウッドの「許されざるもの」のような 人物像の掘り下げはないが、存在感があり、 力強く感じられる。 ベレー帽の上に衛生隊のバッジがついている。 捕虜になっても、敵の敵意を引き起こさない。 実は、特殊任務についているものが、 衛生隊にまぎれこんでいるのだ。 正体が分かるようなものは、一切身につけない。 衛生隊のバッジのおかげで、生き残れるのだ。 スナイパー映画の秀作だ。 オトーサン、 「6作目、製作してほしい!」 オーウェンさん 2015年1月7日 ベケットの帰還 4にはベケットの姿などどこにもなく、 もはやシリーズ終焉と思っていたが、 まさかの5作目の登場。 おまけにベケットも戻ってきて、 親子でスナイパーとしての任務に向かうことに。 無駄に体が大きくなった主演のトム・ベレンジャーだが、 やはりベケットは当たり役。 ライフルを構えると自然と役柄に戻る。 廃墟での撃ち合いなど、 予算の少なさをカバーしようとしている演出も 好感が持てる。 ラストには6作目も示唆しているが、 こうなりゃトム・ベレンジャーには 永遠にベケットを演じてもらいたいものだ。


かぐや姫の物語

オトーサン、 「竹取物語か、作者不詳だね」 子供の頃に読んで、感動しました。 いまの子供なら、かぐや姫=エイリアンと思うかも。 原題:かぐや姫の物語 (2013) The Tale of Princess Kaguya 監督:高畑勲 脚本:高畑勲 / 坂口理子 作画監督:小西賢一 Genre:Anime/Drama/Fantasy 上映時間:137分 あらすじ: 竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、 近づくと小さな女の子が現われた。 女の子を連れ帰った翁は、 媼とともに自分たちの子として大切に育てる。 女の子は捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、 すくすくと成長。 翁は娘を立派な女性に育てようと、 都に移り住み、教育することに。 そして美しく成長した娘は、かぐや姫と名付けられる。 やがて姫の美しさを聞きつけ、 5人の求婚者が現われるが・・・ 声の出演者: 朝倉あき・・・ かぐや姫 高良健吾・・・ 捨丸 地井武男・・・ 翁 三宅裕司・・・ 翁(代役) オトーサン、 「三宅裕司さんが、翁の代役か」 地井武男さんが、完成直前に昇天されたためとか。 その他の声の出演者: 宮本信子・・・ 媼/ナレーター 高畑淳子・・・ 相模 田畑智子・・・ 女童 立川志の輔・・・ 斎部秋田 上川隆也・・・ 石作皇子 伊集院光・・・ 阿部右大臣 宇崎竜童・・・ 大伴大納言 古城環・・・ 石上中納言 中村七之助・・・ 御門 橋爪功・・・ 車持皇子 朝丘雪路・・・ 北の方 仲代達矢・・・ 炭焼きの老人 User Rating:8.1/10 ( 7,345 votes)IMDb User Rating:7.7/10( 1,416 votes) Yahoo! オトーサン、 「後世に残る!」 アカデミー賞ノミネート ・長編アニメ賞 日本アカデミー賞ノミネート ・アニメーション作品賞 ・音楽賞 久石譲 User Reviews jurgen-lottermoserさん 2014年8月7日 完璧! なんて素敵な体験なのだろう。 これまでみたなかで最高の映画だ。 ゴジャスなアニメ、素敵なストーリー、 最後がなんと悲しいこと。 これ以上、言うことなし。 文句言っているひとに構わず、 見に行ってほしい。 私は、すこし偏っているかもしれないが、 スタイルが好きだし、 日本文化と仏教に興味がある。 こうしたことに興味さえあれば、 見て楽しめるだろう。 hea***** さん 2015年3月14日 大赤字映画だけど傑作 「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」は まあ楽しめたんですが、 その後の「ハウル」「ゲド戦記」「ポニョ」 「アリエッティ」「コクリコ坂」と 自分にとっては楽しめない作品が続き、 ジブリからかなり心が離れてしまっていたんですが 「風立ちぬ」がとても面白かったので、 またジブリに期待し始めたとこです。 しかし、この作品は大赤字と聞いて 失敗作かと思っていたんですが、 実際に見てみたらとても良かったです。 最初に画を見たときは手抜きか?と思いましたが、 話が進むにつれて、これでいいと思い直しました。 「風立ちぬ」に続き、 かなり大人向きな作品だと思います。 子供は楽しめないかもしれません。 田舎と都の対比がうまく表現され、 最後までとても丁寧に作られていて感心しました。 137分あったそうですが、 あっという間に終わってしまいました。 宮崎さんが引退した今、 高畑さんにはもっと頑張って欲しいです。 高畑作品では「火垂るの墓」が一番好きだったんですが、 これは「火垂るの墓」と比べても 遜色の無い名作だと思います。 オトーサン、 「メッセージがいいね」 人間はすばらしい! 生きていることはすばらしい! 金も名誉もなくても・・・ あろえりーなさん 2015年12月20日 すごく良かったですね~。 ラストなんて、うるっときちゃいました。 「竹取物語」をアニメ化すると聞いたときは、 なんで今頃?とか、長編に出来るの? なんて思ったものですが、 アカデミー賞にもノミネートされましたし、 文化発信の役割を見事に果たしてますね。 そして竹取物語を、一人の女性のラブストーリーとして、 見事なまでに脚色してある。 竹取物語は俗世の愚かさみたいなものを描いた話と感じてたけど、 本作は5人の男たちが宝物を探してくるエピソードとか なんか微笑ましいというか笑えるんですよね。 全体的に嫌味がないというのかな、 ラストのかぐや姫のセリフを見ても、 人は愚かで困った生き物だけど、 それも含めて総じて人は素晴らしいのよ みたいな、そういう賛歌を感じました。 姫が疾走するシーンもタッチが変わって印象的。 音楽も素晴らしかった。 傑作と言ってもいい出来です。


青大将対若大将

オトーサン、 「大矢茂って、何者?」 2代目若大将には、ふさわしくないですね。 ザ・ランチャーズのメンバーということですが、 ちょっとズサンなキャスティングに思えます。 原題:若大将対青大将(1971) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre:Comedy/Drama 上映時間:83分 あらすじ: 石山が、8年がかりでやっと大学卒業。 雄一の後輩・太田茂夫の母が経営する ドライブインで卒業祝いパーティが開かれる。 席上、雄一は茂夫に「若大将」の座を譲り、 石山も後輩に「青大将」の座を譲った。 石山は、父の経営する石山商事に入社。 節子に一目惚れするが、節子は雄一が好き。 そこで、雄一をニューヨーク支店に赴任させ、 2人の仲を引き離しにかかる。 節子は伊勢志摩の海岸で石山に暴行されかかるが、 間一髪、バイクで駆けつけた茂夫に救われる・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 大矢茂・・・ 太田茂夫 田中邦衛・・・ 石山新次郎 酒井和歌子・・・ 塚本節子 オトーサン、 「うーん、田中邦衛が主役みたいだ」 その他の出演者: 吉沢京子・・・ 森山圭子 太田淑子・・・ 富士子 森るみ子・・・ 令子 早坂八千代・・・ 悦子 松村達雄・・・ 石山剛造 三條美紀・・・ 太田春江 千石規子・・・ きよ 小林夕岐子・・・ 牧田昌子 江戸家猫八・・・ 警官 人見明・・・ 平岡課長 南利明・・・ 高林教授 高松しげお・・・ 学生 高橋ひとみ・・・ 千代子 こんどうそや・・・ ふみ子 スーザン・エバンス・・・ キャッシー User Rating:2.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「低いスコアだな」 User Reviews 幻想館さん -年-月-日 中途半端な印象 本作では、初代若大将、田沼雄一は 半分程度しか登場せず、 その代役を二代目若大将、太田茂夫が努めている。 タイトルでも、大矢茂の名前が最初に登場し、 加山雄三の名前は最後になる。 太田がクライマックスの鈴鹿バイクレースに出場したり、 歌を披露するシーンなどもあり、 一見、二代目若大将映画のようにも思えるが、 初代加山雄三も、ゲスト扱いというには登場シーンが多いので、 どっちつかずの中途半端な印象の作品になっている。 田沼雄一と節子のコンビ、太田茂夫と圭子のコンビ の両方に青大将が絡み、各々の恋路を邪魔しようと画策して行く。 そういう意味では、青大将が主役の映画といった方が 正しいのかも知れない。 太田の母親役で三條美紀、警官役で江戸家猫八、 大学で「男と女の精神的、肉体的経験」の講議をしているのは 南利明(辺見まりの「経験」がヒットして行った時期)、 青大将の耳の遠い乳母きよ役で千石規子などが登場しているが、 お馴染みの雄一の実家である田能久の家族が 登場するシーンがないのが寂しい。 父親がお膳立てした青大将の見合い相手として、 小林夕岐子(ウルトラセブン「アンドロイドゼロ指令」 の女アンドロイドで有名)が登場している所にも注目。 鈴鹿のバイクレースで、 太田チームの顧問としてレースを見つめている加山雄三の姿は、 後年のジャッキー・チェンとの共演作「デッド・ヒート」(1995)での チームリーダーを連想させ、興味深い。 オトーサン、 「粗製乱造作品だね」 アンドレ・タカシさん 2009年2月16日 適当な作り 1962年に始まったシリーズも、 1971年製作の本作で中締め (草刈正雄が主演した2作は除く)。 10年後にもう一作「帰ってきた若大将」が 制作されたようだけど、 実質的なシリーズ最終作にしてはなんとも適当な作り方。 はっきり言うけど、ここまでのシリーズ17作で最低でした。 主人公が誰か分らないくらいにストーリーが散漫。 いつもの若大将の家族に代わり、 青大将の親父や乳母が何度も出てきて、 青大将が主人公のスピンオフでも観ている錯覚さえ覚える。 青大将が酒井和歌子や吉沢京子にアタックを続け、 それがテーマと思えるほどしつこい。 でも内容はセクハラのオンパレードで コメディだとしても不快が残る。 当の若大将にはこれといった見せ場もなく、 逆に若大将のニックネームを後輩に譲ったりする。 主演をその後輩に変えて シリーズを続けようとでも思ったのだろうか。 常連の若大将の家族が一人も出演しないところを見ると 急遽シリーズを締める事情があったのかも知れないが (あるいは前作で打ち止めだったとか)、 こんなもので終わって欲しくなかった。 とても残念。 軽くシリーズを総括すると、 「若大将」というキャラクターが その後の加山雄三のイメージを不動のものにしたのは良く分る。 というか、たぶん彼はあまり演じていない。 あの屈託の無さや鷹揚な態度は素のキャラクターだろう。 それはいわゆる「天然」のスター性で、 長嶋茂雄さんと同類ですね。 「若大将」シリーズも青春映画の部類に入ると思うけど、 若さゆえの苦悩を問いかけるよう深刻な色彩は無く、 憧れを覚えるスタイルを ベルトコンベアで流し続けた印象です。 スポーツ万能で歌と楽器に精通して女性にモテる。 同時期の日活の青春映画などとは好対照です。 予定調和な娯楽作品として気楽な時間が過ごせる 楽しいシリーズだったと思います。 もうひとつ、主人公の祖母役の飯田蝶子さんが好きでした。 何があっても孫の味方という態度を崩さない役作りが とても温かで微笑ましかったです。


社長洋行記

オトーサン、 「端倪すべからざる人物だね」 推し量れない人物という最大限の賛辞ですが、 森繁演じる本田社長は、それとは程遠い、 まぁ、みみっちい人物です。 そこに、コメディの源泉があります。 原題:社長洋行記(1962) 監督:杉江敏男 脚本:笠原良三 Genre:Cpmedy 上映時間:89分 あらすじ: 本田英之助は、貼り薬サクランパスの社長。 香港での販売が伸び悩んでいた。 商社の社長に掛け合うが、 相手がそんな薬と馬鹿にするので、 話し合いは決裂する。 そこで、東海林営業部長と南秘書課長を従えて 現地に乗り込むのだが・・・ 出演者: 森繁久彌・・・ 本田英之助 小林桂樹・・・ 南明 加東大介・・・ 東海林平左衛門 三木のり平・・・ 中山善吉 新珠三千代・・・ 早坂悦子 ユー・ミン・・・ 柳英敏 オトーサン、 「笑えるね」 いくつもの愉快なシーンがあります。 一番笑えたのは、愛娘が気にいらない男と結婚して、 式後、森繁が憂さ晴らしに小林桂樹を誘って、 飲み屋で酔っ払ってく゚だをまくシーンでしょう。 無理やり酒を飲ませれた小林桂樹が、反撃に出ます。 こうなると、もう社長対秘書課長の図式が崩れて、 男と男の器量のぶつかりあいにあいなるのです。 ま、現実の会社ではりえませんが、 そこに笑いが生まれてきます。 その他の出演者: 久慈あさみ・・・ 本田滝子 中真千子・・・ 本田めぐみ 英百合子・・・ 本田てつ 西条康彦・・・ 本田平一 小沢直好・・・ 本田平二 江原達怡・・・ 三条河原修司 藤山陽子・・・ 松野敬子 草笛光子・・・ 松原あぐり フランキー堺・・・ 坂田 洪洋・・・ 同宗之 東野英治郎・・・ 加藤 伊藤久哉・・・ 五島 一万慈鶴恵・・・ 東海林家の婆や 河美智子・・・ 田中澄子 紅美恵子・・・ 同きち 丘照美・・・ 女事務員A 毛利幸子・・・ 女中A 内山みどり・・・ 女中B 桜井巨郎・・・ 板前 宮田洋容・・・ 結婚式場の写真師 User Rating:7.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.0/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「傑作!」 User Reviews ESPERANZAさん 2012年8月2日 高得点 洋行記だからロンドンかパリと思ったら大間違い、 洋は洋でも東洋の洋、香港である。 社長シリーズの中でたぶん最初の海外ロケ、 香港の風景が美しい。 そして美しいのは風景ばかりではない。 東京と香港の両方に店を持つマダムに新珠三千代、 そしてもう一人美しき香港娘ユー・ミン。 (松任谷さんでなく本家ユー・ミン) 例によって映画は完結せずに、続社長洋行記へと続く。 オトーサン、 「サロンパスだよね、ホントは」 でも、そういう目でみると、サロンパスの関係者は、 怒るだろうシーンがあります。 香港の中華料理店で、名物のヘビ料理をしこたま食べた 森繁が、全身かゆくなって、営業部長と秘書課長が サロンパスを貼ります。 ところがかゆみが収まらないので、社長が 「こんなもの効くか」と投げ捨てるのです。 老いたファンさん 2015年1月13日 続編は見られるのか サクランパスの海外販路を新たに獲得するため、 商事会社には任せておけぬと香港へ乗り込む社長一行。 ロケ場所が香港に移るのは、 映画が始まって1時間近くたってから。 それまでは料亭女将とイチャつくシーンがメイン。 森繁さんと、のり平さんの芝居は職人芸レベルで飽きないし 中真千子さんをはじめ『ウルトラQ』俳優も 随所に登場して楽しいが、肝心の物語は後半になっても進展しない。 レストランで蛇料理を食べすぎヘルペスになった社長はさっさと帰国。 サクランパスの代理店捜しはどうするのかと見ていると、映画は終了。 本サイトを見て、2カ月後に続編が公開されていた事を知り安心。 当時の香港はイギリス領土で公用語は英語なのに、 森繁社長は中国語を学習。 小林さんが英語、加藤さんが日本語と 使用言語を分ける事で後半の伏線にしているのは見事。 中国語の学習場面で、ゴツイSONYのテープレコーダーが出てくる。 一体いくらしたんだろう。 劇中、サクランパスを按摩膏と言われて 森繁社長が激昂する場面がある。 この時代「按摩膏」は蔑称だったのか。


俺の空だぜ!若大将

オトーサン、 「俺のポチになれ」 雄一は、上司とぶつかって会社を辞め、 石山が専務の会社に拾われる。 学生時代は、散々世話をしてやった石山に、 オレに言うことが聞けんのかと怒鳴られる始末。 宮仕えは、きびしいなぁ。 原題:俺の空だぜ!若大将(1970) 監督:小谷承靖 脚本:田波靖男 Genre:Comedy/Drama 上映時間:87分 あらすじ: 雄一は青大将が専務を務める東海建設で働く。 母校でパラシュート・クラブの指導もしていた。 そんな彼が会社で難題にぶつかる。 東海建設が実家のそばにマンションを建設するので、 梅の湯の親爺・常吉に立ち退きに応じるよう説得する。 だが、そんななか番台に座る節子といい仲になる。 町内会長の父親から、勘当だと言われ、 青大将からは、説得できなきゃクビだと言われて・・・ 出演者: 加山雄三 ・・・田沼雄一 酒井和歌子 ・・・塚本節子 田中邦衛 ・・・石山新次郎 ひし美ゆり子・・・石山の秘書 伴淳三郎・・・ 銭湯の親爺・常吉 左卜全 ・・・老人 オトーサン、 「昔はよかったなぁ」 近所の銭湯へ通って、近所のひとと裸のつきあいをしたもんです。 でも、恥ずかしくて、前を手ぬぐいで隠したりして。 伴淳と卜全みたいなオヤジに説教されたりして。 「隣のひとに迷惑をかけないようにお湯をかけろ」 その他の出演者: 飯田蝶子・・・ 田沼りき 有島一郎・・・ 田沼久太郎 江原達怡・・・ 江口敏 中真千子・・・ 江口照子 大矢茂・・・ 太田茂夫 久慈あさみ・・・ 太田春江 松村幸子・・・ 塚本敏子 応蘭芳・・・ 大林英子 上田吉二郎・・・ 大林 藤木悠・・・ 立花 渡辺有三・・・ 綿貫竜平 User Rating:3.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「低いスコアだね」 脇役陣が多彩で、面白かったけど。 User Reviews アンドレ・タカシさん 2011年6月8日 散漫なストーリー シリーズも終盤に差しかかっているのだけど、 これは随分と散漫なストーリーだった。 主人公はデベロッパーの地上げ担当。 実家近くの風呂屋の立ち退き交渉を始めるが、上 司の青大将(田中邦衛)と喧嘩して会社を辞めて途中で頓挫。 でも、風呂屋で働いていた酒井和歌子とは 付き合いが続くあたりが釈然としない。 親父が先物取引で他人に負わせた借金に責任を感じて、 好きでもない富豪の娘から申し込まれた 結婚話で真剣に悩んだりする。 大学生をやっていた頃は、 あり得ないくらいに「悩まない人」だったのにね。 大人になったとも言えるが、 世間の垢から自由ではいられない立場は このキャラクターらしくない。 「ウルトラセブン」でアンヌ隊員役だった菱見ゆり子が 青大将の秘書で出演しているが、 色気を強調したゲテモノ扱いだったのがとても残念。 オトーサン、 「このひとは、楽しんだようだ」 幻想館さん -年-月-日 ♪やめてけれ、やめてけれ、ズビズバ〜… 前作「ブラボー!若大将」から登場し、 この後の「若大将対青大将」で 二代目若大将を襲名する事になる 太田茂夫こと大矢茂が他のランチャーズ (加山雄三のバックバンド)の面々と共に出演している。 そのランチャーズのメンバーの一人で、 劇中で披露される曲の作曲家でもある喜多島修氏は 内藤洋子の御主人で、喜多島舞の父親としても有名である。 本作での注目点は、何といっても登場する女優陣の異色振り。 専務青大将の秘書役は菱見百合子 (「ウルトラセブン」のアンヌ隊員)、 金髪へアに胸の谷間部分が大きくカットされた超ミニのドレスで登場。 さながら、「ルパン3世」での峰不二子のように お色気ムンムンキャラとして、青大将を「坊や」呼ばわりしている。 さらに、大林英子に扮する応蘭芳は「マグマ大使」の妻モルである。 その父親役は、上田吉二郎。 本作のクライマックス、節子と2人で渡った無人島で、 マムシに噛まれてしまった青大将を助ける為に、 血清をスカイダイビングで届けるアイデアは、 後に「帰ってきた若大将」の冒頭部分でも流用されている。 田沼雄一と、いつまでもふがいない太田茂夫が、 壮絶な殴り合いをした後仲直りするシーンは、 新旧若大将の橋渡しを予感させる部分でもあり、興味深い。 梅之湯の入浴シーンでは、加山雄三と左卜全の全裸が見られる。 さらに、左卜全は「♪やめてけれ、やめてけれ、ズビズバ〜…」と 当時ヒットしていた 「老人と子供のポルカ」を歌っているのにも注目したい。


ブラボー!若大将

オトーサン、 「下請けいじめ」 若大将も会社員になって、 へらへら上司に仕える羽目に。 上司は無責任を決めこみます。 えーい、こんな会社辞めちまえ。 原題:ブラボー!若大将(1970) 監督:岩内克己 脚本:田波靖男 Genre:Comedy/Dra,a 上映時間:89分 あらすじ: 三矢物産の営業部に務める雄一は、 熊井鉄工の熊井社長から住宅用鉄材の売り込みを受ける。 雄一が提出した“住宅に関する企画案”が通って猛ハッスルするが、 数日後、企画案が突然“ボツ”になってしまった。 会社側は熊井鉄工をないがしろにして、 大手の鉄工会社と事業提携を進めていたのだ。 追い討ちをかけるように、恋人・百合子にもふられる。 雄一は、辞表を叩きつけて単身グアムへ飛ぶ。 そこで、以前一度会ったことのある節子と再会。 彼女は、石山が専務を務める会社の傘下にあるブティックの店員で、 たまたまグアムへ観光に訪れていたのだった。 ふたりの間には恋が芽生えた。 帰国した雄一は、 家業のすき焼き屋「田能久」の仕事に精を出すが、 義弟の江口は失敗の責任を負って家を出る。 ビルのガラス拭きで食いつないでいたところ、 熊井と再会して熊井鉄工に入社することに。 しかし資金難のため、銀行家へ嫁いだ かつての恋人・百合子へ融資を頼みに行ったことで、 節子に誤解されてしまう。 その後、住宅事業が進展しない三矢物産は 熊井鉄工と合弁会社を興し、雄一は社長に就任した。 休暇をとった雄一は再びグアムを訪れ、 石山と節子も支店進出のために島へ。 そこには、ようやく仲直りして笑顔で見つめ合う 雄一と節子の幸せそうな姿があった・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 酒井和歌子・・・ 松井節子 田中邦衛・・・ 石山丹次郎 オトーサン、 「田中邦衛、ほんとにイヤな奴だな」 なんで、性懲りもなく雄一の彼女に手を出すのでしょね。 その他の出演者: 有島一郎・・・ 田沼久太郎 飯田蝶子・・・ 田沼りき 江原達怡・・・ 江口敏 中真千子・・・ 江口照子 藤岡琢也・・・ 西岡 中山麻理・・・ 浜野百合子 菱見百合子・・・ たまみ 板倉春江・・・ チヨ子 松村幸子・・・ 玉江 山田はるみ・・・ 直子 柏木由起子・・・ 昌子 大矢茂・・・ 大木 松村達雄・・・ 岩崎 熊倉一雄・・・ 熊井 User Rating:6.3/10( 31 votes)TSUTAYA DISCUS User Rating:6.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews 心に残る台詞さん 2013年8月6日 ある意味、このシリーズで最もよい 歌って、スポーツして、女性にもて… という「若大将=加山雄三」映画としての楽しさでは、 星由里子が相手役(澄子さん)の学生編のほうが上かと思う。 とくに「夜空の星」「君といつまでも」など、 ビッグヒット連発のころ、学生編前半期は、 若大将ファンが“何も考えずに観る”のには最高。 もともとストーリーの面白さ、キャラクターの深さ… なんてものを狙って作られているわけではないので。 とはいえ、若大将が女の子と話したり、踊ったりしているだけで、 すぐに焼き餅焼いてどこかに消えてしまう澄ちゃんは、 劇場で観た中学生時代に「何で、こんなのに惚れるのか…」と ゲンナリしたのを覚えています (星さんもこのキャラを好きになれなかったそうですが)。 その点、社会人編で酒井和歌子(節子さん)になってからは、 その辺の抑制がきいたキャラになり、 若大将と節ちゃんのやりとりが恋人同士らしくなっています。 もちろん若大将シリーズとしては、ですが(もともと恋愛映画ではないので)。 この作品は、勤めていた会社の大企業の身勝手さや、 自分が田能久に戻ったために妹婿(親友の江口君)が つらい立場に置かれたりで、 若大将が悩むあたりも含めて、 学生編・社会人編を通じて、最も映画らしい作品といえるのでは… (くどいようですが、若大将シリーズとしては、です)。 このシリーズ本来の明快な楽しさを失わない範囲で、 ストーリー&キャラが地に足のついたものになったバランスの良さ といえそうです。 もっとも、その分だけ田沼雄一の痛快さが薄れ、 物足りなく感じる人もいるかもしれません。 ところで公開された70年当時、加山さんは33歳、酒井さんが21歳。 さすがにスクリーン上でも加山さんは 20歳代終盤~30歳代といった印象でストーリーに合った感じですが、 酒井さんのほうはフレッシュでありながら、 21歳とは思えない落ち着き、というよりも、 しっかりぶり、芯の強さを感じさせて印象的。 若々しくはあっても、決して妹的・小娘的ではなく、 若大将の恋人としての存在感をみせています。 実際のお人柄は知るすべもありませんが、 TV「青春とは何だ」から現在まで、 ドラマで見る限り“爽やかさ”+“芯の強さ”は、 この人の持ち味なのでしょう。 3人目の主役ともいうべき田中邦衛さんは、相変わらず。 若大将シリーズは、ヒロインの女優さんを変えることはできても、 若大将と青大将を変えることはできません。 ちなみに田中さんは加山さんより5際年上。 青大将をシリーズ開始当初とほとんど変わらずに演じるところは、 加山さん以上の若々しさといえそうです。 40歳間近には、とても見えませんもの。 オトーサン、 「アンドレ・タカシさんも、 人並みに、挫折を味わったのかなぁ」 アンドレ・タカシさん 2011年5月4日 これはかなり新鮮でした。 挫折を味わう若大将。 シリーズ15作目にして初めてだと思います。 まず、付き合っていたお嬢様(銀行頭取の娘)にフラれる。 本人は結婚を前提にしていたつもりだったのに、 相手にその気は無かった。 次に上司とぶつかって会社を辞める。 経営方針と噛み合わないことが原因で、 主人公の態度はサラリーマンとしては威勢が良過ぎました。 そして次の仕事はすぐには見つからない。 彼が持っている矜持や鷹揚さが、 必ずしも良い方向に転がって行かないシナリオは、 これまでの幸運のツケを払っているような風情でした。 新たに出会った女性(酒井和歌子)に 「(実家の)すき焼屋の出前でも付き合ってくれる?」 なんて聞く台詞が情けなくってかわいい。 自分の方から女性に向かって素直に気持ちを告げる シーン自体が過去にほとんど無かったので、 かなり弱っていることが察せられました。 大学時代からの親友で妹の夫となっている江口(江原達怡)と 大学の運動部(本作ではテニス)に顔を出して、 昔を思い出して元気を取り戻すシーンは、 シリーズをずっと見ている者として共感できました。 なんとか仕事も女性関係も家族関係も落ちついて日を重ねると 次第に運が向いて来る。 悪い時期があっても腐らずに。 このシリーズとしては珍しく教訓らしきものを感じる作品でした。


メガ・パイソンVSギガント・ゲイター

オトーサン、 「これ、みたよ」 でも、索引には出ていません。 (後で分かりましたが、見落としていました;索引No.4890) 別の題名かと思って探しましたが、ありません。 TVで見て、別に映画批評を書くまでもないと 思ったにちがいありません。 たまに、こういうことが起きます。 原題:Mega Python vs. Gatoroid (TV 2011) 監督:Mary Lambert 脚本:Naomi L. Selfman Genre:Action/ Horror/ SF 上映時間:91分 あらすじ: テリーは、アリゲーター自然保護官だ。 自分の担当保護区でパイソンが大量に発見され アリゲーターを襲っていた。 ハンターたちを雇ってパイソン狩りを行うが、 多くのハンターや恋人のジャスティンも殺されてしまう。 怒りに囚われた彼女は、知人の大学生から 実験中の筋肉増強剤を譲り受け、 それをアリゲーターに与えて巨大化させ パイソンの群れと戦わせようとするが、 ステロイドが予想以上の効果を発揮してしまう・・・ 出演者: Debbie Gibson Dr. Nikki Riley(ニッキー・ライリー博士) Tiffany Park Ranger Terry O'Hara(テリー・オハラ) A Martinez Dr. Diego Ortiz(ディエゴ・オーティス博士) オトーサン、 「この女優2人、下手だな」 美人女優でもありません。 若くもありません。 しかも、女子プロレスまがいの大乱闘まで 演じます。 その他の出演者: Kathryn Joosten・・・ Angie Kevin M. Horton ・・・ RJ Cupelli Micky Dolenz・・・ Himself Carey Van Dyke・・・ Justin Arden Cho・・・ Gia Patrick Hancock・・・ Ben Kristen Wilson・・・ Barbara Fine Vanessa Claire Smith・・・ Contrary Mary Chris Neville・・・ Manny Jay Beyers・・・ Matredee Martin Harmony Blossom ・・・ a girl at the party Kaiwi Lyman・・・ Tom Kylan James・・・ Jordan Timmy McFunn・・・ Morgan Jeff DuJardin・・・ Jack Jack N. Harding・・・ Hank Robert R. Shafer・・・ Zeke Travis Seaborn・・・ Jackson Tommy Lukasewicz・・・ Christopher User Rating:3.0/10 ( 2,398 votes) IMDb User Rating:4.6/10( 28 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 User Reviews o_mcguiganさん San Bruno 2011年9月18日 メチャ愉快な映画 こう考えてくれ。 「グリーンマイル」や「ショーシャンクの空に」を 期待するな。 B級コメディで、クリエーテイブで愉快だ。 巨大鮫シリーズを見ていて、 それ以上のものを見たいなら、当たり。 愉快で、不吉で、せりふが飛び切り陽気だ。 できれば、子供とみてほしい。 低予算の愉快な映画と割り切ってみてほしい。 わたしは、6歳の子と見たが、 家族と一緒に楽しむ映画だとおもう。 子供は動物が好きだし、大人は変なのが好きだ。 この映画に低いスコアをつけたひとは、 大予算映画と比べているのだ。 それは、アンフェアというものだ。 それをわきまえてうえで、一度見てほしい、 オトーサン、 「下手な女優さんは、往年の歌姫?」 Hoppy!さん 2012年10月30日 Snake Charmer♪ 投稿者: 2011年度最も注目された作品だったのではないでしょうか?! 2大歌姫 デビーギブソン!ティファニー!の看板による作品。 ここに至るまでに、デビーはメガシャーク、 ティファニーはメガピラニアと奮闘してきていて、 デビー蛇姫・ティファニー鰐姫なテーマで物語は進むのだけど、 wwwwwwなんなんw あまりに馬鹿馬鹿しさが潔くてアメリカ映画で超面白い。 吹き替えはデビーのほうがオバサンオバサンな和声で、 ティファニーの和声が!?勝生真沙子!!!! ウィルグレのグレイスさん!!!!!! できればデビーのほうが勝生さんだったら良かったのに。 CGの安さはもうこの際どうでもよくて、 両女子のクレイジービッチさもさることながら、 後半どっちが?!この勝敗!と思うところ。 いや、そういうオチかw そやね。 やっぱりそうならないと。 と、最後まで大爆笑。 すべてが最大のギャグのようで。 ドリフのよう。 まぁ、よく知らない人にはどうでもいい 二人のキャラ色なんだけどねw 確かにこういう作品に出演してる時点で B級の感が溢れてしまうのだけど、 主演二人の本編は音楽フィールドなだけに まじめにA級映画女優なんてしてもらっても困るわけ。 セリフにも注目して欲しい。 ティファニーがデビーの デビーがティファニーの曲名を言うシーンがあって 往年のファンには要必見なみどころ。 更に、挿入歌がデビー、 エンディング歌にティファニーと新曲もあるではないか! ちょうど、2011年には二人で全米ツアーしたりと、 これを機に再び音楽シーンにも華を。 前から二人で夏のイベントにも出演したりとしていて 音楽的にも、インデペンデント映画的にも期待したい。 2011年度にデビーギブソンが来日コンサートを行った際に、 アンコールで着ていたTシャツはTiffany!でした。 その事についてもMCで語っていたデビーねえさん。 また、来日して欲しい。 ティファニーは1st,2ndまでしか持っていないけど、 合わせてティファニーとデビーの時代をまた楽しめる内容。 ノスタルジックにも進化系にも。 まだまだ楽しみなデビーギブソンとティファニー。


サンダーボルト

オトーサン、 「異色作だね」 イーストウッドが演じているのは、 牧師なのに、荒っぽい銀行強盗です。 のんびりしたロードムービーですが・・・ 原題:Thunderbolt and Lightfoot (1974) 監督・脚本:Michael Cimino Genre:Comedy / Crime / Drama 上映時間:115分 あらすじ: 銀行の金庫を機関砲で派手にブチ破る! サンダーボルトの異名を持つ強盗ジョン。 彼はかつて一緒に大金を強奪したレッドから、 その金を持ち逃げしたと勘繰られ追跡されていた。 そんな時、サンダーボルトはライトフットと出会い、 コンビを組むことに。 そして大金を隠した小学校へ向かう。 だが、学校は新校舎に変わっていた。 そこで彼らはレッドらと共に、 大金をせしめた銀行をまた襲撃するが・・・ 出演者: Clint Eastwood・・・ Thunderbolt(サンダーボルト) Jeff Bridges・・・ Lightfoot(ライトフット) George Kennedy・・・Red Leary(レッド) オトーサン、 「ジェフ・ブリッジスが若い!」 最初現れたときは、彼とは思えませんでした。 サンダーボルトは、朝鮮戦争世代、 ライトフットは、ベトナム戦争世代、 そのコントラストが魅力的です。 その他の出演者: Geoffrey Lewis・・・ Eddie Goody Catherine Bach・・・ Melody Gary Busey・・・ Curly Jack Dodson・・・ Vault Manager Eugene Elman・・・Tourist Burton Gilliam ・・・ Welder Roy Jenson・・・ Dunlop Claudia Lennear・・・ Secretary Bill McKinney・・・ Crazy Driver Vic Tayback・・・ Mario Pinski Dub Taylor・・・ Station Attendant Gregory Walcott・・・ Used Car Salesman User Rating:7.1/10 ( 13,706 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 259 votes) Yahoo! オトーサン、 「きちんと仕上がっていないのが、いいね」 アカデミー賞ノミネート ・助演男優賞 ジェフ・ブリッジス User Reviews Paul D'Agnilloさん Windsor Ontario Canada 2004年3月9日 相棒を超えて クリント・イーストウッドの異質作。 70年代の作品のほとんどを上回っている。 チミーノの脚本と ジェフ・ブリッジスの演技や正直な言葉のおかげだ。 相棒を超えて、 すばらしいラブストーリーになっている。 同性愛ではない男の関係を新しいレベルで描いている。 というのも、対照的な登場人物は、 一目で、相手を気にいる。 相棒映画においてよくみる言い争いはなく、 2人の相互作用が描かれている。 クリント・イーストウッドは 美しい背景とすばらしい撮影、 そして素晴らしい助演陣。 必見の映画だ。. オトーサン、 「まさか、このチンピラが」 Ikedaさん 2010年8月6日 ジェフ・ブリッジス かなりストーリーに変化がある割りに、 今ひとつという感じの映画でした。 一つにはクリント・イーストウッドと ジェフ・ブリッジスの二人旅が続いている所に、 ジョージ・ケネディが参加して 銀行強盗を計画したあたりから別映画のようになって、 流れが変わってしまうあたりに原因があるようです。 イーストウッドとケネディは慣れた役で問題ないし、 それ以上に何時もニコニコしている チンピラのブリッジスが面白さを出していますが、 全体的に盛り上がりがないのが惜しい所です。


斬撃 -ZANGEKI-

オトーサン、 「いつまでも、だらだら」 今回は、ゾンビ登場! 劣悪な映画を作り続けるのには、感心します。 節税のために、生活費を撮影経費で落としているのでは? 原題:Against the Dark (2009) 監督:Richard Crudo 脚本:Mathew Klickstein Genre:Action / Horror / SF Country: USA / Romania Language: English 上映時間:94分 あらすじ: ある街で謎のウィルスが蔓延、 感染した人々はみなゾンビと化してしまう。 有効な治療法を見出せない中、 ゾンビは増加の一途を辿る。 政府は、感染拡大を防ぐため、 空爆で街一帯を根絶やしにすることを決定。 しかし、その感染地帯には、 病院から脱出を図る6名の生存者がいた。 そして彼らを救出するため、 元特殊部隊のタオ率いるゾンビ・ハンターが出動する。 空爆までの限られた時間内で救出作戦に臨むタオたちは、 ゾンビで溢れかえった病院へ進入し、 ショットガンと長剣を駆使して ソンビ群団を次々とをなぎ倒していくが・・・ 出演者: Steven Seagal ・・・ Tao(タオ) Tanoai Reed ・・・ Tagart(タガート) オトーサン、 「タガートがいいね」 その他の出演者: Jenna Harrison ・・・ Dorothy Danny Midwinter ・・・ Morgan Emma Catherwood ・・・ Amelia Stephen Hagan ・・・ Ricky Daniel Percival ・・・ Dylan Skye Bennett ・・・ Charlotte Linden Ashby ・・・ Cross Keith David ・・・ Lt. Waters User Rating:3.2/10( 3,948 votes)IMDb User Rating:3.5/10( 77 votes) Yahoo! オトーサン、 「ひどいね」 User Reviews メカゴジラさん 2010年3月20日 うーむ DVDにて鑑賞。 もはや人類ではセガールの相手にならない! という判断か、今回はゾンビが相手。 謎のウイルスが蔓延し、 感染者は人間を襲って喰らう怪物に! わずかな生存者が逃げ込んだ病院から必死のサバイバル。 一方、軍は空爆で街ごと焼き払おうと計画。 刻々と迫るカウントダウン・・・という超ありがちな設定。 感染者側が多数で、少数派の人間こそが怪物なのだという 明らかに「地球最後の男」からいただいた エピソードも出てくるが、まあ出てくるだけ。 で、ゾンビハンターの(北村龍平が喜びそうな) ロングコートに日本刀のセガールが、 部下を連れて生存者を救出にやってくるんだが、 この人(名前が「タオ」=「道」)が 何者なのかが全然語られないのが凄い。 まあ観る方も「セガールはセガール」と思って観てるから 問題はないんだけどさ。 どこかの剣道道場の先生が弟子を連れて 自警団をやっているのか何なのか。 セガールに日本刀は似合うんだけど、 今作では相手がゾンビなんで、 いつもの格闘がほとんどないのが残念。 登場人物が多いわりに 生存者たちのドラマもダラダラだし、 特殊メイクもゴアシーンも大した事がなく、 なんとも見せ場がない。 「あんまり面白くない低予算ゾンビ映画に セガールも出てた」という感想。 オトーサン、 「前田さん、とりあげる必要あるの?」 前田有一さん 2009年9月26日 というか、ゾンビハンターの存在理由はあったのか? 今週は沈黙シリーズ最新作 「沈黙の逆襲」も同日公開されるという ファン大喜びのセガール祭り。 この『斬撃 -ZANGEKI-』の配給会社も、 同様に男性向けアクション作品で ウェズリー・スナイプス主演の 「アート オブ ウォー2」をペアにして、 さかんに宣伝している。 ただ、彼らほどのアクションスターが、 いまや抱き合わせ販売のようになっているとは、 どうにもさびしい。 ある街で感染者がゾンビとなるウィルスが蔓延、 パニックとなる。 政府は打つ手がなく、街の空爆を決定。 だがそこにはいまだ生存者がおり、 元特殊部隊のタオ(スティーヴン・セガール)率いる ゾンビハンター数名が、決死の救出作業を行っていた。 なんと今回、セガールが戦うのはゾンビである。 考えてみればテロリストだろうがギャングだろうが、 セガールにかかれば一夜で壊滅。 もはや地上に敵なしの彼にとって、 不死の怪物なら相手に不足はない。 映画史上、幾多の勇士たちが挑み、 かみ殺されてきたこの最強の怪物たちを前に、 セガールはどう戦うのか?! 企画100点、結果赤点というべき、 残念な一本である。 いや、確かにアイデアはいいのだ。 しかし、この監督は撮影監督としても 3回セガール作品にかかわっていながら、 彼をどう生かせばいいかまったくわかっていない。 たとえばゾンビハンターのサブリーダー的存在を タノアイ・リードというスタントマン俳優が演じている。 彼はドゥエイン・ジョンソンの従兄弟で、 運動能力もきわめて高い。 ものすごくいい動きをするし、役柄としても強い、頼もしい。 だが、はっきりいってそんなキャラクターは不要だ。 もともと劇場公開用の企画じゃないから予算もぎりぎり。 なのに、セガール以外に観客の視線を引くような ヒーローを描いている暇などあるまい。 また、不死の怪物相手だからか、 セガールに日本刀のような剣を持たせているが これもあまりよろしくない。 狭い屋内戦に、この長い刀はいかにも邪魔そう。 見ていてとてもストレスがたまる。 おまけにセガールの動きも鈍重で、 彼が振り回しているのが日本刀なのか棍棒なのか、 途中でわからなくなってくる。 そもそもゾンビが弱すぎる。 むろん、セガールがゾンビごときに 苦戦するはずがないのは当然だが、 それにしてもセガールの強さを演出するためには、 ゾンビがいかに恐ろしい存在かを先に示す必要があろう。 もし私なら、銃も毒ガスも効かぬ 最強のゾンビによる殺戮シーンを冒頭に配置する。 たとえバンカーバスターで空爆しても 死なないのではないかというほどの強さだ。 ところが、セガールが登場するやいなや、 いともたやすく次々と瞬殺。 これくらいやらないと、観客の鬱憤は晴れまい。 その後は、テキトーな理由でセガールを別行動させ、 その合間に最強のゾンビ王が登場、 仲間は奮戦むなしく次々戦死、 やがておもむろに現れたセガールがそれを粉砕と こういうベタな流れがいい。 もちろん、伝説のゾンビソードは最後の戦いで壊れるが、 結局ゾンビ王は素手でぶち殺して終わり。 考えてみればゾンビソードなど不要でした、 そもそも最初からセガール一人で行けば誰も死なずにすみました。 ……と、そういうセガール映画を作れと 何年も言い続けているのだが なかなか実現しないのは残念至極である。 それにしても本作の、脚本面の行き届かなさは特筆に価する。 街からの救出劇とはいうが、舞台はひとつのビル内だけ。 しかも94分間、その中を全員でうろうろするのみだ。 脱出口はなかなか見つからない。 いったいどれだけ広いビルなんだと 誰もが突っ込みを入れたくなるだろう。 だいたい、セガールが合流したら、 彼を先頭に全員で正面玄関から 堂々と出て行けばいいではないか。 完全武装のセガールがいながら、 こそこそ逃げ回るのはコメディ以外のなにものでもない。 ほかにもたくさんツッコミどころはあるが、 それはこれから鑑賞する皆様に残しておくのが礼儀というもの。 なんだかんだ書いたが、こういう映画はあとで見たもの同士、 あれやこれやいいながら爆笑するのもひとつの楽しみ方。 そのためには、これくらいのアホさ加減が ちょうどいいのかもしれない。


レンタネコ

オトーサン、 「これ早回しでみたほうがいいかな?」 平凡な日常が淡々と描かれていて、 時間がスローに流れているというか、 止まっています。 夜中に見て、寝入ってしまいましたが、 朝方、残りをみたらまた寝てしまいました。 原題:レンタネコ(2011) 監督・脚本:荻上直子 Genre:Drama/Comedy 上映時間:110分 あらすじ: サヨコは、結婚願望はあるが、縁遠い。 猫をたくさん飼っていて、猫を貸し出す商売を思いつく。 ただし、誰でも借りられるわけではなく、 ちゃんと猫目線での厳しい審査に合格することが条件だ。 いつものように猫たちをリヤカーに乗せて街に繰り出し、 夫と愛猫に先立たれた老婦人、 単身赴任の中年男性、 話し相手のいないレンタカー屋の受付嬢、 中学時代の同級生・吉沢といった 孤独な人たちとふれあうが・・・ 出演者: 市川実日子・・・ サヨコ 田中圭・・・ 吉沢 小林克也・・・ 謎の隣人 オトーサン、 「魅力ないねぇ」 自分でも美人と思っていないようですが、 性格も悪そうです。 荻上直子監督には、 魅力的な人物に見えるのでしょうか? その他の出演者: 草村礼子・・・ 吉岡 光石研・・・ 吉田 山田真歩・・・ 吉川 User Rating:8.5/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.3/10( 348 votes) Yahoo! オトーサン、 「つまらん」 User Reviews かっちょん☆ さん 2015年3月1日 夜に見ると寝るかも DVDで視聴した。 市川実日子が可愛いし、 柄×柄の着こなしも可愛いけど。 全く面白くなかった。 設定がファンタジーなところは気にならないが、 エピソードを1つ削って、 1つを掘り下げた方が良かったと思う。 おばあちゃんと単身赴任のお父さんのエピソードは ありきたりで、どちらかひとつで良かったのでは。 かもめ食堂は大好きだけど、 最近のこの手の映画にはちょっと飽きてきたなぁ。 オトーサン、 「ネコ好きにも嫌われて・・・」 Tolbieさん 2013年4月10日 順序が逆。 30年前に出会っていたら、 好きになっていただろう映画。 今はもう「こういうセンス、イイでしょ?」 とでも言いたげな、こういう映画は好きじゃない。 大体、心の穴を埋めるためにネコを使う という事がイヤだ。 ネコは便利な道具ではない。 人間で考えてみる。 我々は心の何かを満足させるために 友達を作るのではない、 友達が心に何かを埋めてくれるのだ。 順序が逆。   これを作った人はネコ好きではないのだろう。 この感覚は、私には犬好きのものに感じられる。 ネコの好きな人は、お互いに効果を期待したり、 依存関係を好んだりしないような気がするのだ。 私自身、ネコ好きだから特に。


ロスト・アイズ

オトーサン、 「視力の低下、こわいね」 白内障をわずらった時の恐怖を思い出しました。 最後は信号の色も分からないのに、運転していましたっけ。 祖母も、晩年は目を患って、手すりを頼りに トイレまで這うように通っていましたっけ。 原題:Los ojos de Julia(2010) Julia's Eye 監督:Guillem Morales 脚本:Guillem Morales/ Oriol Paulo Genre:Horror/ Mystery/ Thriller 上映時間:118分 あらすじ: フリアは、先天的な目の難病にかかっている。 角膜手術を終えた双子の姉サラが自殺した。 その死に不審なものを感じ、周辺を調べ始める。 フリアの視力もどんどん失われていく。 姉と同じ道を辿っている恐怖が、いや増す・・・ 出演者: Belén Rueda ・・・ Julia(フリア) Lluís Homar ・・・ Isaac(イサク) Dani Codina ・・・ Enfermero Ivan(イバン) オトーサン、 「この女優さん、うまいね」 最初から最後まで出っ放しなのに、 一片の破綻もありませんでした。 その他の出演者: Pablo Derqui ・・・ Ángel Francesc Orella・・・Inspector Dimas Joan Dalmau・・・ Créspulo Julia Gutiérrez Caba・・・ Soledad Boris Ruiz・・・ Blasco Dani Codina・・・Iván Andrea Hermosa・・・ Lía Daniel Grao・・・ Dr. Román Pere Ventura・・・ Policía Aparcamiento 1 Òscar Foronda・・・ Policía Aparcamiento 2 Ramón Moreno・・・ Enfermero 1 José Sánchez Orosa・・・Enfermero 2 Carlus Fábrega・・・Subinspector Clara Segura・・・Mina Catalina Munar・・・ Lara Laura Barba・・・ Dela Mia Esteve・・・ Nora Bernat Muñoz・・・Individuo Hombre Silvia de Litrán・・・ Peatón Mujer Jordi Llordella・・・ Botones Héctor Claramunt・・・ Recepcionista 1 Betsy Túrnez・・・ Recepcionista 2 Ángela Rosal・・・ Dueña Restaurante Daniel Ortiz・・・ Camarero Ismael Cruz・・・ Conductor Víctor Benjumea・・・ Vigilante Párking Blanca Martínez・・・ Mujer Ciega Vanesa Prieto・・・ Enfermera User Rating:6.6/10 ( 18,690 votes)IMDb User Rating:6.9/10( 177 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもほどだ」 User Reviews rhillさん Canada 2010年9月12日 独創的アイディアだが、落とし穴がある 数日前、「ロスト・アイズ」を トロント国際映画祭の試写会でみた。 面白かったが、やや期待外れだった。 ギレルモ・デル・トロ製作と知ると、 「パンズ・ラビリンス」や「永遠のこどもたち」と 肩を並べるホラー/スリラーかと思ってしまう。 「ロスト・アイズ」は、オリジナル・アイディアで、 上映中ずっとどうなるか考えてしまう。 残念なのは、筋書がぴったりこないので、 ありきたりの恐怖感に陥ってしまっている。 いいアイディアでスタートしたものの、 最後に、一点に凝縮することができなかった。 このレビュー、誰でも読めるので、 これ以上の詳細は省くが、 悪人のほうの筋書がよくない。 終わりが半端になってしまった。 つまり、いい点がたくさんある。 演技が素晴らしいし、アイデイアもいいし、 手に汗にぎるこわいシーンも沢山あって、 ホラー/スリラー・フアンを幸せにしてくれる。 みんなも見たほうがいい。 オトーサン、 「"暗くなるまで待って"のオマージュか」 ヘップバーンが暗闇のなかで、悪人と戦うシーンは、 強烈でしたね。 にゃんにゃんさん 2012年7月1日 緊張感抜群のサスペンスホラー ギレルモ・デル・トロ製作のスパニッシュ・サスペンス。 まるでスプラッターホラーのようなジャケットだが、 中身はサスペンスといって言いだろう。 姉の死の謎を追うフリアが主人公。 この映画のミソとして、 彼女が目の病気を患っており視力が極端に低いということだ。 犯人に追いかけられたりする映画では かなりのハンデを背負っており 観客はかなりハラハラドキドキさせられることになる。 演出の巧さも手伝って緊張感はラストまで持続する。 姉の死に疑問を抱くフリアだが、誰も信じてくれない。 それでも孤独な戦いを挑むフリア役にはベレン・エルダ。 「永遠のこどもたち」(こちらも同ジャンル)でも 同じような役で印象深かった。 クライマックスの暗闇での戦いは 「暗くなるまで待って」のオマージュだろうか。 なかなか良く出来たサスペンスである。


ラム・ダイアリー

オトーサン、 「破滅型の作家って、案外いい奴なんだよね」 ジョニー・デップも、狂気をはらんだ役者だから、 気があったのでしょう。 この自伝小説を書いた作家ハンター・S・トンプソンは、 68歳で拳銃自殺しています。 原題:The Rum Diary (2011) 監督・脚本: Bruce Robinson : 原作:Hunter S. Thompson Genre:Comedy/ Drama Country: USA Language: English / Spanish / German 上映時間:120分 あらすじ: ポールは、ニューヨークの喧騒を逃れて 1960年、南米プエルトリコの新聞社に職を得て 個性豊かな記者ボブらとラム酒漬けの毎日を送る。 そんなある日、不正な土地取引で金儲けを企む アメリカ人実業家サンダーソンに接近し、 彼の婚約者のシュノーと出会い、心を奪われる。 サンダーソンの卑劣な策略に巻き込まれていく・・・ 出演者: Johnny Depp ・・・ Paul Kemp(ポール) Michael Rispoli ・・・ Bob Sala(ボブ) Aaron Eckhart ・・・ Hal Sanderson(サンダーソン) Amber Heard ・・・ Chenault(シュノー) オトーサン、 「デップの裸、みっともないなぁ」 その他の出演者: Richard Jenkins ・・・ Edward J. Lotterman Giovanni Ribisi ・・・ Moburg Amaury Nolasco ・・・ Segurra Marshall Bell ・・・ Donovan Bill Smitrovich ・・・ Art Zimburger Julian Holloway ・・・ Wolsey Karen Austin ・・・ Mrs. Zimburger Jason Smith ・・・ Davey Bruno Irizarry ・・・ Lazar Karimah Westbrook ・・・ Papa Nebo User Rating:6.2/10 ( 78,622 votes)IMDb User Rating:5.5/10( 410 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いはずだ」 一般大衆向けではありません。 User Reviews brookeb3393さん United States 2011年11月3日 ジョニー・デップがやりたかった映画 この映画がなぜ作られたかを知るのは重要なことだ。 ハンター・S・トンプソンのためだ。 それがまさにジョニー・デップの狙いなのだ。 彼の狙いは、ナンバーワン映画ではない。 興行面でスターになろうとは思っていない。 自分にとって、意味のある映画をつくりたいのだ。 「ラム・ダイアリー」は、まさに、そうして出来上がった。 そう、彼は、親友のために美しい映画をつくった。 彼は、ハンター・S・トンプソンを見事に演じた。 人物を忠実に演じた。 ジョニー・デップは、自分のやれる最高の方法で、 友人に報いたのだ。 私見では、そごい仕事をやってのけた。 こうした狙いはともかく、 私は、背景をまったく知らずなくても、 本作を見に行っただろう。 大いに楽しんだ。 期待していたよりも、面白かった。 ロマンスもあった。 丸2時間、興味深く見た。 チケット代の価値はあった。 なぜなら、ジョニー・デップが出ているからだ。 オトーサン、 「前にも出ているんだ」 ・ハンター・S・トンプソン"ラスベガスをやっつけろ" ASHさん 2012年7月1日 もう二度と酒は飲まない 考えてみると、ジョニー・デップが 素顔で出ている映画って久しぶりな気がする。 あの「ツーリスト」でさえヘンな髪型とヒゲのせいで 一見しただけでジョニーとはわかんなかったくらいだから。 となるとだ、「パブリック・エネミー」以来ということか? ま、どうでもいっか! ジョニーには「ラスベガス」という前科があるから、 どこかしらにこういう自堕落な生き様ってなものに 憧れがあるのかもしれんな。 もっとも、ハンター・S・トンプソンと友好があったというから、 それだけの話なのかもしれんが。 ジャーナリストが真実を追求する映画なんだとばかり思って 勇んで観に行ったような連中は、 その行き当たりバッタリで起承転結の乏しいお話に 退屈すること請け合い。 まあ、それが狙いでもあるんだけどさぁ。


大統領の執事の涙

オトーサン、 「何も変わってないね」 先日も、こんなニュースが流れていました。 ・白人警官、非武装の黒人少年を射殺  ウィスコンシン州で抗議デモ ・白人警官、武器を持たない黒人を殺害  ニューヨークで人種差別に反対するデモ 大統領が、黒人のオバマさんになっただけで、 人種差別は健在なのでしょう。 原題:The Butler (2013) Lee Daniel's The Butler 監督:Lee Daniels 脚本:Danny Strong/ Wil Haygood (article) Genre:Biography/ Drama 上映時間:132分 あらすじ: 奴隷解放後も差別が日常的に行われていた時代。 幼くして南部の農園で働くセシル・ゲインズは、 白人に父親を殺された後、 ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され、 白人に仕える作法を叩き込まれる。 やがて町に出たセシルは、幸運な出会いと努力の結果、 高級ホテルのボーイとなる。 そして、そこでの仕事ぶりが認められ、 ついにホワイトハウスの執事に大抜擢される。 彼は執事として“見ざる聞かざる”を貫き、 空気のように存在を消して的確に仕事をこなし、 歴代大統領たちの信頼を獲得していった。 一方、家庭では白人に従順に仕える彼に反発するように 長男が公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じていく・・・ 出演者: Forest Whitaker・・・ Cecil Gaines(セシル・ゲインズ) David Banner・・・ Earl Gaines(アール・ゲインズ) Alan Rickman・・・ Ronald Reagan(ロナルド・レーガン) Jane Fonda・・・ Nancy Reagan(ナンシー・レーガン) James Marsden・・・ John F. Kennedy(ジョン・F・ケネディ) Minka Kelly・・・ Jacqueline Kennedy(ジャックリーヌ・ケネディ) オトーサン、 「執事では、どうにも見せ場がないね」 アカデミー賞俳優のフォレスト・ウィテカーには、 気の毒でした。 その他の出演者: Oprah Winfrey・・・ Gloria Gaines John Cusack・・・ Richard Nixon Cuba Gooding Jr.・・・ Carter Wilson Terrence Howard・・・ Howard David Oyelowo・・・ Louis Gaines Alex Pettyfer・・・ Thomas Westfall Robin Williams・・・ Dwight D. Eisenhower Alex Manette・・・ H.R. Haldeman Mariah Carey・・・ Hattie Pearl Lenny Kravitz・・・James Holloway Liev Schreiber・・・ Lyndon B. Johnson Yaya Alafia・・・ Carol Hammie Colman Domingo・・・ Freddie Fallows Nelsan Ellis・・・ Martin Luther King ... Elijah Kelley・・・ Charlie Gaines Clarence Williams II・・・ Maynard Jesse Williams・・・ Rev. James Lawson Vanessa Redgrave・・・ Annabeth Westfall Michael Rainey Jr.・・・Cecil Gaines Aml Ameen・・・Young Cecil Gaines Lajessie Smith・・・Abraham User Rating:7.1/10 ( 71,942 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 625 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎないか?」 User Reviews Jax Skyさん United States 2013年8月11日 フォレスト・ウィテカーは、 面白くない過度に感傷的な「フォレスト・ガンプ」 「大統領の執事の涙」に感動する、 誰かが子ネコを蹴れば、泣くだろう。 困難とわずかな勝利に徹したシーンだけでは、 いい映画とは言えないだろう。 技術的には、よく出来ている。 大勢のスターが出演している。 ヴァネッサ・レッドグレーヴが 南部の人種差別主義者なのは、いただけない。 ジェーン・フォンダのナンシー・レーガンもそうだ。 ストーリーが90年間に跨っているというのに 大したことは起きなかったように思える。 われらがヒーロー、フォレスト・ウィテカー演じる 大統領の執事セシル・ゲインズにも、大したことは起きない。 家でも、ホワイトウアウスでも、任務を静かにこなす。 大した役割ではない。 彼が興味深い存在であれば、評判になっただろう。 唯一のリアルなアクションは、 セシルの息子アールが受け持っている。 アールは、公民権運動にまい進する。 だが、彼は流れに乗っているだけで、 独自の存在にはなっていない。 かれがいなければ、私は眠ってしまっただろうが。 南部での公民権運動というテーマは、 ドラマティックな緊張を提起するが、 ホワイトハウスで働くのは、実に退屈だ。 確かに、大勢のカメオ出演があった。 歴代大統領を有名な役者が演じていた。 だが、ロビン・ウィリアムズをもってしても、 ドワイト・アイゼンハワーは、パッとしなかった。 歴史的な出来事が、大統領の執事のまわりを通り過ぎる。 「大統領の執事の涙」は、「フォレスト・ガンプ」同様、 大事なことを述べている感じはするが、面白くないのだ。 力強い歴史的な出来事をスクリーンに並べ立てても、 意味あるものにはならないのだ。 オトーサン、 「黒人差別の歴史を知るにはいいね」 前田有一さん 2014年2月12日 理想と現実の間のどこに軸足を置くべきか 昨年あたりから人種差別問題、奴隷制、 またはその時代を描いた映画が、 アメリカではちょっとしたブームになっている。 この「大統領の執事の涙」もその一つだが、 こうした差別問題に対する運動史、 すなわち公民権運動についてコンパクトに理解できる 教科書的映画だとあちらではもっぱらの評判である。 綿花畑の奴隷の息子として生まれ育ったセシルは、 成長してからは給仕の仕事をひたすら真面目にこなしていた。 やがて認められ、幸運な出会いが重なり ホワイトハウスに勤めることになるが、 長男はそんな父親をしり目に 反政府的運動にのめりこんでいくのだった。 とはいえ、こいつをお勉強映画としてだけ見るのは惜しい。 実在の人物をモデルにしただけあって、 リアリティと両立された波瀾万丈の人生は それだけで見応えがあるし、 彼が仕えたそれぞれの大統領の個性や 人間臭いエピソードの数々には親近感を感じられる。 アメリカ近代史に興味がある人にとっては、 いずれも興味を引く内容だろう。 その上で私は本作に、 理想主義と現実主義のせめぎあい という新たな視点を提案したい。 平たく言うと、主人公とその長男の関係のことだ。 主人公セシルがいきすぎた現実主義者であることは、 作中、何度も繰り返して描かれる。 この「いきすぎた」というのがポイントで、 だからこそ彼はこの時代に大統領の給仕などという およそ考えられる黒人の職としては 再重要な立場につくことができた。 だが一方でセシルは公民権運動の闘士となった息子が メイミー・ティルの講演会に行こうとしたときに、 全力で止めようとする。 メイミー・ティルとはだれかというと、 リンチされ殺害された息子エメットの母親。 この殺人事件はあまりに凄惨な手口から世論を揺るがし、 黒人の人権問題について全米に影響を与えたとされている。 公民権運動史においてはきわめて重要な事件であるが、 セシルはそれすらも即断で「関わるな」と断言し、 聞く耳を持たないのである。 少しくらい理解してあげても良さそうなのにと、 見ているアメリカの観客たちが セシルに違和感を感じ始める大事な場面となっている。 ちなみにこのほか、 黒人が白人席にあえて座るシット・イン運動や、 白人専用席を無視して 仲間とバスに乗り込むフリーダム・ライダーズなどといった 運動に長男が参加することで、 運動史の王道を理解できる親切設計になっている。 それはともかく、 現実主義に生きて実際に家族を守り続けた父と 理想に燃えて家族を危険にさらしている息子の 対照的な価値観は物語をエキサイティングに彩る。 成功者である本作の黒人監督リー・ダニエルズが、 どちらの立場に肩入れしているかは徐々にわかってくるが、 果たしてあなたはどう感じるだろう。 もしかしたら、意外にもこの映画があなたの価値観を ひっくり返してくれるかもしれない。 少なくとも、違う意見にも傾聴の価値があることは、 説得力を持って教えてくれる。 その意味で、奴隷制とはあまり縁のない日本人観客にも 楽しむ余地がある映画といえる。 参考: 世界で最も人種差別が酷い国トップ10 ---日本が5位か。 アイヌ民族や朝鮮半島出身者への人種差別 および外国人嫌悪が存在する 1位 アメリカ 2位 イギリス 3位 オーストラリア 4位 ルワンダ 5位 日本 6位 ドイツ 7位 イスラエル 8位 ロシア 9位 パキスタン 10位 インド


ゴジラVSキングギドラ

オトーサン、 「23世紀へ飛ぶの?」 しばらく、新事態になじめませんでした。 でも、過去・現在・未来をまたぐ壮大なドラマ。 東宝創立60周年記念作品ということで、 力が入っていて、ヒットしたそうです。 でも、水爆実験でゴジラが強大になったとしたことで、 アメリカでは、上映中止。後にDVDが出ました。 原題:ゴジラVSキングギドラ(1991) 監督・脚本:大森一樹 特技監督:川北紘一 Genre:Sf Action/ Adventure/ Drama 上映時間:102分 あらすじ: 1992年突然東京上空にUFOが飛来。 富士山麓に着地したUFOから姿をあらわしたのは、 ウィルソン、グレンチコ、エミーという 23世紀からやってきた3人の未来人だった。 彼らは、23世紀がゴジラによって壊滅的な打撃を受けており、 歴史上からゴジラを抹殺するためにやって来たのだ。 太平洋戦争末期、ラゴス島に存在した恐竜ゴジラザウルスが 放射能の影響でゴジラと変身したのではないかと 考えていたルポライターの寺沢は、 エミーたちのオブザーバーとして選ばれ、共に過去へ旅立つ。 推測した通り、日本軍の生き残りと共にゴジラザウルスは発見され、 その体は遠くベーリング海の底へと転送された。 だが作戦を終え、現代に戻った寺沢たちは ゴジラに代わってもっと強力な怪獣キングギドラが 誕生している事を知る。 わざとラゴス島に置き去りにしてきた未来人の ペット・ドラッドという生物が元となって。 そう、全ては、23世紀最大の国力を持つに至った日本を 20世紀の時点で弱めようと企む未来人の仕業だったのだ。 空を舞い破壊の限りを尽くすキングギドラを倒すため、 政府はベーリング海に眠るゴジラザウルスに 核エネルギーを与えゴジラとして生まれ変わらせる。 現在の核によって遥かに大きく強大となった 新生ゴジラとギドラは北海道・網走の原野で激突。 さしものギドラも力尽き、 その巨体はオホーツクの海底へと沈んでいった。 だが後に残ったゴジラを止める手段はない。 首都を目指し南下を続けるゴジラ。 正義に目覚めたエミーは、仮死状態のギドラに サイボーグ手術を施すため単身、未来に戻る。 やがて新宿にゴジラが出現。 人類の万策が尽きたかに思えたその時、 空を割り閃光と共にメカキングギドラが現れた! 出演者: 小高恵美・・・ 三枝美希 豊原功補・・・ 寺沢健一郎(ルポライター) 中川安奈・・・ エミー・カノー(未来人) チャック・ウィルソン・・・ ウィルソン(未来人) オトーサン、 「三枝美希さん、可愛いね」 「ウィルソン、怪しげですなぁ」 「中川安奈さん、亡くなったのか」 ・2014年10月17日、子宮体癌で、49歳没。  父方の祖父は洋画家の中川一政。  母方の祖父は演出家の千田是也。 その他の出演者: 原田貴和子・・・ 森村千晶(雑誌ムー編集者) 小林昭二・・・ 土橋龍三(内閣安全保障室) 上田耕一・・・ 池畑益吉 佐々木勝彦・・・ 真崎洋典(生物学者) リチャード・バーガー・・・ グレンチコ(未来人) ロバート・スコット・フィールド・・・ アンドロイドM11 西岡徳馬 藤尾猛彦・・・(国立超科学センター所長) 土屋嘉男 新堂靖明・・・(帝洋コンツェルン会長) 山村聡 ・・・林田(総理大臣) 時任三郎 ・・・テレビレポーター ケント・ギルバート ダニエル・カール 森末慎二 User Rating: 6.5/10( 3,118 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 387 votes) Yahoo! オトーサン、 「特撮がすばらしいね」 日本アカデミー賞受賞 ・特殊映像技術賞 川北紘一 User Reviews Ben_Cheshireさん Oz 2004年6月28日 見事な深夜番組、 すばらしい楽しいエンターテインメント! ヒッチコックは、この映画の本気度を賞賛しただろう。 この映画には、不要なわき道や退屈な登場人物の紹介がない。 私たちが、耳にしたいものはゴジラなのだ。 ゴジラの平成シリーズがはじまった。 オリジナルは1955年で、数多くの続編が60年代に続いた。 これは、90年代で最新の映画。 だから、現代映画のように見える。 現代のテクノロジーが入手可能になったからだ。 それでも、操り人形のようなゴジラは残っている。 多くの人は、フェイクに見えると不満を言ったが、 だが、すべての他の要素を考えると、 間違いなく目的を達成している。 ビンテージものの操り人形ゴジラが楽しいのに、 CGアニメのゴジラなど不必要だ! 本筋をわきまえた大時代的な映画よりよいものはない。 実に楽しい。 例えば、アメリカのSFの明らかなパロディがある。 たった今発見した島を占領しようと 何とな議論している2人の米国兵士がいる。 「ここにも、星条旗を立てよう。 われらがヒーローがタイムマシン(UFO)で 到着するのを見て、宇宙船と思う。 一人は相棒に言うす: 「この秘密を守ろうや」 こう息子さんに話せる。 「いいエンターテインメントは、 スピルバーグへの最高の敬意だ」。 本作は、私達が子供であった頃に、 スピルバーグが作り、私達すべてが愛した類いの映画だ。 その上言いたい。 SFアクションがたくさんある。 UFO、タイムマシン、そして未来的な生き物。 アメリカの戦争映画への言及もある。 核実験で有名なビキニ環礁でゴジラと戦っている米軍だ。 冒険もある。 米軍は、タイムマシンで、1954年に戻る。 ゴジラを抹殺しようとするのは、 エキサイティングな冒険なのだ。 オトーサン、 「確かに、佳作だね」 mar***** さん 2014年3月20日 B級臭さがあるが、 ゴジラ作品の王道 怪獣パートは キングギドラの凶暴性と強さが充分に演出され、 ゴジラとの対決や新怪獣メカキングギドラの降誕シーンも必見。 主役のゴジラは戦時の亡霊としてのメタファーが強調され、 前作よりも、テーマの存在感が増しています。 人間パートは 主人公やヒロインや土屋嘉男ら、 面白外国人などが良い味を出している。 核を扱っていて。意外と真面目。 シリーズの中でもゴジラ怪獣映画の王道と言える隠れた良作。 平成ゴジラ。シリーズの黎明期では、 前作の「ゴジラVSビオランテ」よりもお勧めできる。 ただ、バカバカしい作風で、 タイムトラベルも矛盾していないが、 SFとしては凝っているとは言えない。 そういう誤解や偏見のために、 評価を下げている気がします。 ウィルソンの片言日本語や 偽ターミネーターなどの変な部分は あくまでジョークと割り切り、 肩の力を抜いて観ることをお勧めします。


日輪の遺産

オトーサン、 「M資金がテーマか」 諸説ふんぷんですが、主なものとして、 ・GHQの秘密資金 ・帝国軍が隠匿していた貴金属地金軍需物資 いずれも、終戦直後の混乱期のもの。 浅田次郎さんが、少女を持ち出して、 少数の読者向けに書く分にはいいのですが、 映画となると、いかがわしさが露呈します。 原題:日輪の遺産(2010) 監督:佐々部清 原作:浅田次郎 脚本:青島武 監督: Genre:Drama/War/Suspence 上映時間:134分 あらすじ: 1945年8月10日、敗戦前夜の日本。 真柴少佐は、陸軍大臣から密命を受ける。 「900億円の財宝を工場へ移送し隠匿せよ」 この極秘任務には、小泉中尉、望月曹長や 野口教員が引率した20人の女学生がいた。 女学生らは、任務の内容を知らされず、 お国のために、過酷な労働に励む。 任務が終わって・・・ 出演者: 堺雅人・・・ 真柴司郎(近衛第一師団・少佐) 福士誠治・・・ 小泉重雄(東部軍経理部・主計中尉) 中村獅童・・・ 望月庄造(座間五百一連隊・曹長) 森迫永依・・・ 久枝 オトーサン、 「堺雅人主演か」 連続TVドラマ半沢直樹のイメージが こびりついて、ぬぐえません。 その他の出演者: 土屋太鳳・・・ スーちゃん 松本花奈・・・ サッちゃん 遠藤恵里奈・・・ マツさん 金児憲史・・・ 伝令の男 三船力也・・・ イガラシ中尉(GHQ通訳) 柴俊夫・・・ 阿南惟幾(陸軍大臣) 麿赤兒・・・ 杉山元(第一総軍司令官) 串田和美・・・ 梅津美治郎(参謀総長) 山田明郷・・・ 田中静壱(東部軍司令官) 野添義弘・・・ 森赳(近衛師団長) ユースケ・サンタマリア・・・ 野口孝吉(森脇女学校教師) 八名信夫・・・ 金原(望月)庄造 麻生久美子・・・ 金原涼子(森脇女子学園中等部教師) 塩谷瞬・・・ 後藤俊太郎(森脇女子学園中等部教師) 北見敏之・・・ 金原荘一郎 中野裕太・・・ ダニエル・ニシオカ(日系新聞記者) ミッキー・カーチス・・・ マイケル・エツオ・イガラシ(元在日アメリカ軍司令) ジョン・サヴェージ・・・ ダグラス・マッカーサー(連合国軍最高司令官) 八千草薫・・・ 金原久枝 User Rating:9/0/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.2/10( 588 votes) Yahoo! オトーサン、 「高すぎる!」 User Reviews kuroさん 2011年9月1日 過去の戦争に向き合う意味 日本人は過去の自分たちが 中国大陸で始めた戦争に対して 真摯に向き合うことができないのかもしれません。 どこか言い訳がましいのです。 自分たちの戦争責任に 顔は向けている振りをしていますが、 体は向き合わずに半分逃げている との印象を強く受けた映画でした。 年端もいかない純粋な少女たちの死は 当然に観ている者の涙を誘います。 でも、その覚悟の死を無駄にするまいとする行為は 違うだろうと思います。 無駄にしないではなく、 まだしっかりとした人格形成も できていない幼さが残る少女を自決させた 思想を教えた責任はどこへ行ってしまったのか、 そのことに対する反省はどこにもありません。 戦争を遂行してきた軍人は、 自分たちは精一杯助命努力をしたから、 生き残った少女を守ったから、 少女の意思をマッカーサーに通したから、 責任は果たしたといいだけです。 とんでもないです。 実際にその「言い訳」部分に後半を全て費やしています。 戦争映画は作るものが本当に大人にならなくては描けない、 そんな現実が垣間見れる残念な映画でした。 オトーサン、 「戦争映画というよりSFファンタジーだね」 あきぴー@武蔵国さんさん 2012年3月27日 『山下財宝=M資金』をネタに、 3人の軍人と20人の少女と教師の交流を 感動大作に仕上げたかっただろうけど、 原作か脚本にでかい穴があって、 感動を貯めておくことができず、 だだ漏れ状態の残念な作品です。 もしM資金を今後のために隠すのであれば、 命令を確実に遂行できる意志と能力を備えた メンバーを選ぶべきだろう。 また、武蔵小玉(稲城市がモデルらしい)なんぞに隠さずに、 人里離れた軍事施設以外の場所に隠すべきだろう。 ついでに言えば、 入り口をコンクリートで塞ぐだけではなく、 偽装もしなきゃ見つかるだろうに。 本当に隠す気があるのかと問いたい。 戦争が終結したにもかかわらず なぜか自決する19人の少女。 海軍大佐の娘がいるにせよ、 どういう思考回路を経ると自決という 結論に達するのか意味不明 (時代だと言えばそれまでだがね)。 しかも、なぜか一人だけ自決せず生き残っているし。 ・あれだけM資金にこだわりを見せ、 隠し場所がわかっているのも係わらず、 それを諦めるマッカーサー元帥の思考もおかしいだろう。 生き残りの少女にだけ、 (まぁ、時が経っているのでおばあさんだが) 19人の少女と教師の姿が見えるのならわかるが、 孫やその婚約者にも見えるのはおかしいだろう。 単なるオカルトだよ。


社長紳士録

オトーサン、 「森繁久彌主演、この社長シリーズはいいね」 モリシゲの軽妙な演技というか、 絶妙な芸がみられます。 小林桂樹、三木のり平、フランキー堺と 芸達者が揃っていて、 最初から最後まで楽しめました。 原題:社長紳士録(1964) 監督:松林宗恵 脚本:笠原良三 Genre:Comedy 上映時間:95分 あらすじ: 小泉礼太郎が大正製袋社長に就任し、 猿山部長はさっそく大宴会を計画した。 二次会のクラブで尾てい骨を打ち、人間ドック入り。 秘書の原田は、仲人を頼んでいたので、イライラ。 なんとか結婚式に出席できることになったが、 仲人もそこそこに九州出張。 南国澱粉の日当山社長を接待するが、 相手は、大の芸者嫌いで・・・ 出演者: 森繁久彌・・・ 小泉 小林桂樹・・・ 原田勉 三木のり平・・・ 猿丸 フランキー堺・・・ 日田山社長 池内淳子・・・ はま勇 オトーサン、 「例えば、小泉のあわてぶりがいいね」 大正製粉の常務として職務多忙。 たまの休日は息抜きしてバーのマダムと過ごしたいが、 奥方から子供の運動会に出るよう言われている。 そこへ、社長から電話があって、自宅に呼ばれる。 「君、子会社の大正製袋に行ってほしい。社長として」 しめた、マダムと会える。 早速電話して、ホテルオークマで待ち合わせ。 「君、久しぶりだ、昼めしでも食っていけや。  用意してある」 「はぁ・・・はい」 サラリーマンって、いつもこうなんです。 お金と引き換えに、身も心も売った以上、 思いにまかせず、悲喜こもごもなんです。 その他の出演者: 久慈あさみ・・・ 小泉貞子 岡田可愛・・・ 同洋子 山本忠司・・・ 同昭一 杉山直・・・ 同和男 加東大介・・・ 富岡 司葉子・・・ 小沢房代 左卜全・・・ 黒田 草笛光子・・・ 京子 中島そのみ・・・ ホステス User Rating:7/0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.5/10( 12 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点献上!」 User Reviews minさん 2013年8月26日 小技がきいておもしろい 社長シリーズのお約束、 メンバーがそろっているんだから、 いつもの程度のレベルは見込めますね。 ちょっと、違うのは森繁久弥は実質の社長でなく、 三木のり平と加東大介は派遣先の重役であったり、 いつも難航する小林桂樹の結婚がすんなり決まって 新婚旅行に行ってしまったり、少し変化があって良い。 そのおかげで、後半のメインが 森繁久弥、三木のり平、フランキー堺という変な顔ぶれに。 しかし、みなさん、くせ者で小技がきいておもしろいですね。 まあ、また森繁久弥の浮気が決まらないのも、 変なケガするのもいつものとおりですね。 オトーサン、 「ロバート・ジョンソン、知らんなぁ」 wikiによれば、 アコースティック・ギターでブルースを弾き語りして、 アメリカ大陸中を渡り歩いた。 当時の聴衆はギターのテクニックが巧みなのに驚き、 「十字路で悪魔に魂を売り渡して、 その引き換えにテクニックを身につけた」 という伝説が広まったとか。 yur*****さん 2013年8月27日 悪魔 話的にどうってこたないんですが、 やっぱり森繁スゴすぎるなあと。 この人天才やね。 自分でボケて自分でツッコめる。 それも全部ミリ単位で。 加えてボケのチャンネルと ツッコミのチャンネルの切り替えも、 ミリ単位以下のこまかさ。 しかも、速い。マッハ。 昔、満州で志ん生さんやなんかと ツルんでたらしいけど、 やっぱその時に ロバート・ジョンソンが悪魔と取引したような 経験があんのかな ・・ もう悪魔的とも言えるくらいの凄さやね。 お奨めしません。 魂の底からお笑いが好きだと言い切れる クロートの方だけ お笑いの地獄の淵の光景を知ってるヒトだけ、 観て下さい


マンイーター

オトーサン、 「世界遺産か、行ってみたいね」 映画の冒頭、湿地帯を飛び交う野鳥の群れ、 バッファローを一呑みにするワニが出てきて、 秘境探検のリバークルーズは、楽しそうだと思いました。 でも、猛烈に蒸し暑くて、ハエが一杯と知って、 及び腰になり、さらに人食いワニが登場するに及んで、 考えが変わりました。 絶対行かないぞ、ひとにも勧めないぞ。 原題:Rogue (2007) 監督・脚本:Greg Mclean : Genre:Action / Adventure / Horror Country: Australia Language: English 上映時間:99分 あらすじ: オーストラリアの世界遺産、カカドゥ国立公園。 アメリカ人旅行ライター、ピートは、 人気のリバー・クルーズを取材するため、 ケイトがガイドを務める小型船スザンヌ号に 他の8人の観光客とともに乗り込む。 川を遡上しながら美しい大自然を満喫する一行だったが、 途中で救命信号弾が上がるのを目撃、 確認のためコースを変更して上流へと向かうが、 そこは、危険な人食いワニの縄張りだった・・・ 出演者: Michael Vartan ・・・ Pete McKell(ピート) Radha Mitchell ・・・ Kate Ryan(ケイト) オトーサン、 「2人とも、演技がうまいね」 その他の出演者: Sam Worthington ・・・ Neil Stephen Curry ・・・ Simon Celia Ireland ・・・ Gwen John Jarratt ・・・ Russell Heather Mitchell ・・・ Elizabeth Geoff Morrell ・・・ Allen Mia Wasikowska ・・・ Sherry Caroline Brazier ・・・ Mary Ellen Robert Taylor ・・・ Everett Kennedy Damien Richardson ・・・ Collin User Rating:6.3/10 ( 19,110 votes)IMDb User Rating:6.7/10( 133 votes) Yahoo! オトーサン、 「拾い物の映画だね」 User Reviews Knikersさん Australia 2007年11月14日 オーストラリア映画の新しいはじまりか? オーストラリア人によって オーストラリアで作られた映画は、 通常、本能で避けることにしている。 でも、この映画、そうしなかくてよかった。 サスペンスの作り方が、驚くほどよかった。 アクションは驚異的で、 明るい兆候は会話のすばらしさだった。 (ののしり言葉は別として)。 演技もよかった。 アクセントも、おかしくなかった。 ボーナスは、物凄い特殊効果。 ノーザンテリトリーには、絶対行かないぞ・ 監督さん、ありがとう! 見慣れている退屈で活気がない オーストラリア映画に飽きた人よ、 この映画を見にいくべし。 使い古した冴えない続編は、つくらないでほしい・・・ すばらしい映画を台無しにする必要はない。 この映画の製作者たちに感謝したい。 オトーサン、 「ワニの巣なんてあるんだ」 卵が産まれると母ワニは卵が孵るまで見守り、 仔ワニが産まれると子育てをするとか。 ちなみに、オーストラリアでは、 ワニは、爬虫類でなくて、魚類だとか。 maxpitさん 2012年9月22日 5年は経ちすぎだが 同年の豪映画で「ブラック・ウォーター」(2007) というクロコダイルに襲われる一家の実話を元にした リアルな作品があったが、 こちらはアメリカ資本が入って 見世物的モンスターパニック映画のつくり。 出演者もラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタンほか、 人気が出る前のサム・ワーシントン、ミア・ワシコウスカと豪華で、 今年に入って日本でも劇場公開されたのは、 彼らのブレイクのおかげか?  ストーリーは平坦ながら、なかなか、スリルある演出で ワニの巣での一騎打ちが最大の見せ場。 目新しさはないものの「アナコンダ」や 「ピラニア3D」レベルには楽しめる。 ゾンビやヴァンパイア系のホラー作品は腐るほどくつられるのに、 現実的な生物物パニック映画は結構少ない。 もっとアレコレ工夫して欲しいものだ


けんかえれじい

オトーサン、 「漱石の"坊ちゃん"を思い出すね」 旧制中学の学生たちは、青春を謳歌していました。 主人公の青春は、喧嘩に明け暮れていましたが、 後半に入ると、暗い時代が顔をのぞかせます。 そう、戦争へ突き進む原因となった二二六事件です。 原題:けんかえれじい (1966) 監督:鈴木清順 原作:鈴木隆 脚本:新藤兼人 Genre:comedy/Action Color;Black and White 上映時間:86分 あらすじ: 岡山中学の名物男“喧嘩キロク”。 先輩のスッポンから喧嘩のコツを教わり、 スッポンのすすめで、OSMS団に入団した。 岡山中学五年生タクアンを団長とするガリガリの硬派集団だ。 そのOSMS団と関中のカッパ団とが対決したが、 キロクの暴れぶりは凄まじく、忽ち副団長となった。 軍事教練の教官と衝突し、岡山を出奔する。 会津若松の親戚の家に転がり込み、 喜多方中学に入学し、昭和白虎隊と死闘を繰り広げる。 地元のカフェで出会った不気味な男が 北一輝であることを、二二六事件の新聞報道で知る・・・ 出演者: 高橋英樹・・・ キロク 浅野順子・・・ 道子 川津祐介・・・ スッポン 片桐光雄・・・ タクアン 緑川宏・・・ 北一輝 オトーサン、 「浅野順子は、大橋巨泉の付き人だったんだ」 それが、巨泉さんの離婚後、妻になり、 胃がんの闘病生活を支えたとか。 その他の出演者: 恩田清二郎・・・ キロクの父 宮城千賀子・・・ 道子の母ヨシノ 田畑善彦・・・ カッパ 夏山愛子・・・ ウドン屋の娘 佐野浅夫・・・ 近藤大尉 晴海勇三・・・ 柔道先生 長弘・・・ 剣道先生 福原秀雄・・・ 叔父 横田陽子・・・ 叔父の若い妻 玉川伊佐男・・・ 喜多方中学校長 日野道夫・・・ ガニ股先生 浜村純・・・ アヒル先生 加藤武・・・ マンモス先生 野呂圭介・・・ 金田 User Rating:6.7/10( 21 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 129 votes) Yahoo! オトーサン、 「記憶に残るね」 User Reviews アンドレ・タカシさん 2010年2月27日 ひと言で形容するなら、 戦前の「クローズZERO」。 硬派を自認する野郎どもにとって、 日々の喧嘩は義務のようなものらしく、 同類が顔を突き合わせてはじゃれ合うように 殴ったり蹴ったりしていました。 喧嘩の技術を学ぶところなどが妙に真面目なんだけど、 それが忍者の修行みたいで可笑しかった。 好きな女の子がいても、 脇目も振らず喧嘩に向かうやせ我慢が、 今では観られない純情青春映画として神々しい。 主人公に戦前の思想的巨魁である北一輝を意識させて、 喧嘩のレベルが違う次元へステップアップする 予感を漂わせたのは良いのだが、 予感だけで終わってしまった。 その先が観たかったです。 あの終わり方では、ただの喧嘩好きの域を出ていない。 会津の校長が言ってました。 「人生には後で考えればバカバカしいと思うが、 その時には命を張ってやることがある」。 ちょっといい言葉だけど、 おバカな喧嘩映画の照れ隠しに聞こえました(笑)。 オトーサン、 「そうか、そんなこともあったのか」 スクリーンの裏に、色んなドラマがあったのですね。 黒美君彦さん 2013年2月4日 アバンギャルド 名作の誉れ高い鈴木清順監督初期の代表作。 なんだ、このエネルギーは… ということでただただ圧倒。 ノスタルジーに収まらないバンカラな喧嘩に 明け暮れる旧制中学生の青春。 フレームアップされたキャラと恐ろしく早い展開。 高橋英樹の弾けた演技も、 脇役たちも、演技を超えている(笑)。 後半の北一輝が登場する辺りから、 のちの鈴木清順作品に連なる異空間が生まれる。 若者たちの喧嘩はやがて、国全体の喧嘩に発展する。 抑圧されたエネルギーの暴発を暗示して物語は終わる。 いい悪いという問題ではなく、 ここには鈴木清順にしか描けない世界が スクリーンに定着されている (現に脚本の新藤兼人は、 現場での台本変更が相次いだことから 相当不満を漏らしていたという)。 北一輝を演じた緑川宏は大部屋俳優で、 心を病んだことがある彼を 鈴木清順が抜擢したそうだが、 緑川はその後日活からの鈴木清順解雇を機に 再び心を病み、自死したのだとか。 コミカルでアバンギャルドななかにも 時折妖しいシーンが垣間見えるのも、 鈴木清順ワールドらしいといえるかもしれない。


川の底からこんにちは

オトーサン、 「がんばっても変わらないよー」 この映画の主人公はやる気なし。 報われないのは、仕方がないと本人も認めているようです。 いやな時代になりました。 やる気があっても報われないひとが、ほとんど。 チャンスは滅多に現れません。 こんな諺があります。 幸運の女神が現れたら、その前髪を素早く掴み取れ! そう、何十年も、その時に備えて いつも待ち構えていなくては・・・ この映画の監督、石井さんも、そんなひとり。 原題:川の底からこんにちは (2009) 監督:脚本:石井裕也 Genre:Comedy/Drama 上映時間:112分 あらすじ: 木村佐和子は、上京して5年目のOL。 いまの職場は、5つ目だ。 恋人は、連れ子のいる職場の上司、新井健一、 すべて妥協の人生を歩んできた。 父の忠男が倒れ、実家のしじみ工場を継ぐ事態に。 健一が田舎暮らしに憧れているので、帰郷する。 工場ではおばちゃん従業員たちに圧倒される。 倒産寸前、もはや妥協の許されぬ状態だ・・・ 出演者: 満島ひかり ・・・木村佐和子 遠藤雅 ・・・新井健一 オトーサン、 「熱演しているね」 あまりお目にかかった記憶がないのですが、 「愛のむきだし」と「悪人」が代表作とか。 いずれも主演ではありません。 その他の出演者: 相原綺羅 ・・・新井加代子 志賀廣太郎 ・・・木村忠男 岩松了 ・・・木村信夫 並樹史朗 ・・・高木正樹 目黒真希 ・・・腸内洗浄スタッフ 森岡龍 ・・・川上良男 稲川実代子 ・・・塩田敏子 鈴木なつみ ・・・村岡友美 菅間勇 ・・・遠藤進 猪股俊明 ・・・塩田淳三 牧野エミ ・・・斎藤響子 工藤時子 ・・・月島さん 安室満樹子 ・・・杉山さん しのへけい子 ・・・中島さん よしのよしこ ・・・江口さん 廣瀬友美 ・・・ギャル 山内ナヲ ・・・サユリ 丸山明恵 ・・・モトカ 潮見諭 ・・・医者 とんとろとん ・・・保育園の先生 User Rating:7.0/10( 47 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10(1,224 votes) Yahoo! オトーサン、 「この若い監督の感性はいいね」 ブルーリボン賞受賞 ・監督賞 石井裕也 User Reviews とらやさん 2012年7月16日 女優満島ひかりさんの素晴らしさを たっぷり見ることが出来る作品。 もう完全に彼女の独壇場ムービーですね。 序盤から人生への閉塞感や諦観を漂わせつつも、 シュールなノリでクスリと笑わせてくれる。 こういう笑いも好きだったりします。 彼女の存在が本作を独特の味わいと可笑しさがある 作品に押し上げたのだと思います。 佐和子さんの置かれている状況はかなり厳しいのですが、 そんな状況を程よくユーモラスに淡々と演じつつも、 工場のオバサマ方の心を鷲掴みにした演説やラストなど 時折感情を爆発させるところも良かったです。 そんな満島さんの演技のお陰かどうか? 僕は佐和子さん結構好きだったな・・・ オトーサン、 「PPF作品って何だ?」 黒美君彦さん 2011年4月22日 木村水産 「自分は特別だ」という根拠のない 誇大な自己評価がまかりとおるなかで、 「大した女じゃありませんので」と 主役の満島ひかりが言い切るところに 魅力を感じないではなかったが、 全体としてはいかにもPPF作品、という印象。 後半、突然開き直る木村佐和子(満島ひかり)と 突然それを全面的に受け入れる 木村水産のおばさんたちのジャンプ感についていけなかった。 前半の「だるい」感じが 後半の「がんばる」感じとが断絶している感じがする。 にやっと笑えたところも決して多くはなく…。 次世代監督として期待される石井裕二ではあるが、 (撮影後に満島ひかりまで手に入れちまった) 描写がまだまだ粗削りのように感じた。 父娘の和解がテーマというわけでもないはずなのに、 後半はそんな話でまとまってしまうし…。 うーん。次に期待、でしょうか。 満島ひかりは悪くありません。 追記:PPFスカラシップ PFF(ぴあフィルムフェステイバル)が、 次代を担う監督育成のために設けた奨学生制度。 その年のPFFアワードでグランプリ等の賞を受賞した監督から、 企画を募り、PFFスカラシップ専任のプロデューサーと PFFパートナーズ各社が約3ヶ月の期間をかけて選抜する。 そして、1名がスカラシップ権を獲得。 2年もの期間をかけて、 長編映画の製作から公開までを学んでいく。 PPFスカラシップ作品 第 1回 『イみてーしょん、インテリあ。』(監督:風間志織) 第 2回 『はいかぶり姫物語』(斎藤久志) 第 3回 『バス』(小松隆志) 第 4回 『自転車吐息』(園子温) 第 5回 『大いなる学生』(小池隆) 第 6回 『二十才の微熱』(橋口亮輔) 第 7回 『裸足のピクニック』(矢口史靖) 第 8回 『この窓は君のもの』(古厩智之) 第 9回 『タイムレス メロディ』(奥原浩志) 第10回 『空の穴』(熊切和嘉) 第11回 『IKKA:一和』(川合晃) 第12回 『BORDER LINE』(李相日) 第13回 『バーバー吉野』(荻上直子) 第14回 『運命じゃない人』(内田けんじ) 第15回 『水の花』(木下雄介) 第16回 『14歳』(廣末哲万) 第17回 『パーク アンド ラブホテル』(熊坂出) 第18回 『不灯港』(内藤隆嗣) 第19回 『川の底からこんにちは』(石井裕也) 第20回 『家族X』(吉田光希) 第21回 『恋に至る病』(木村承子) 第22回 『HOMESICK』(廣原暁) 第23回 『過ぐる日のやまねこ』(鶴岡慧子)


東海道四谷怪談

オトーサン、 「お岩といえば、怨霊の権化」 実際は、よく働き、夫の出世を助けた貞女だったとか。 ところが、鶴屋南北が後に怪談に仕立てたので、 怨霊の権化になってしまいました。 四谷三丁目には、お岩稲荷があって、 参拝すれば、悪縁を絶ち、良縁を得るそうです。 原題:東海道四谷怪談(1959) 監督:中川信夫 原作:鶴屋南北 脚本:大貫正義/石川義寛 Genre:Horror 上映時間:76分 あらすじ: 民谷伊右衛門は、仲を裂こうとする 恋人・岩の父親を秘密裏に殺し、岩と江戸へ逃げた。 その後、伊藤家の一人娘を助けたことから、 伊右衛門に婿入りの話が出て、岩を疎んじ始める。 伊右衛門は薬と称して、岩に毒薬を飲ませ・・・ 出演者: 天知茂 ・・・民谷伊右衛門 若杉嘉津子 ・・・お岩 オトーサン、 「天知茂がいいね、特に目つき」 何ともいえない目つきをしています。 その他の出演者: 江見俊太郎 ・・・直助 北沢典子 ・・・お袖(岩の妹) 池内淳子 ・・・お梅 大友純 ・・・宅悦 中村竜三郎 ・・・佐藤与茂七 花岡菊子 ・・・お槇 林寛 ・・・伊藤喜兵衛 杉寛 ・・・浄念和尚 浅野進治郎 ・・・四谷左門(岩の父) 芝田新 ・・・佐藤彦兵衛 高村洋三 ・・・小沢宇三郎 山田長正 ・・・直助の相棒の薬売り 山口多賀志 ・・・刺青の男 石川冷 ・・・金魚売りの声 User Rating:7.1/10( 18 votes)IMDb User Rating:8.9/10( 93 votes) Yahoo! オトーサン、 「怪談物の傑作だ」 User Reviews クリモフさん 2010年9月17日 美意識 四谷怪談ってあまり詳しく知らなかったんですが、 こんな話だったのかと今ごろになって納得。 醜い顔のお岩さんしか知らなかった フトドキ者の自分を恥じる次第ですが、 伊右衛門が思ったよりひどい奴なのは驚きでした。 こりゃ恨み買ってもしょうがないよな、と思える行動ばかり。 ただ、演出と天知茂の演技のおかげで 彼の悲しさが感じられるのはさすがだと思います。 苦しさを味わったお岩だけでなく、 踏ん切りがつかなくて後悔している伊右衛門にも 同情できるというのが上手いと思いました。 物語を彩る映像も美しく、 この手の映画では怖さと同じくらい 美しさが大切なのだと再確認。 風に揺れる稲穂や、夕焼け空、墓場などなどの画とアングルに 監督の美意識を感じました。長回しやカメラの動きも興味深い。 76分という長さのため駆け足気味となっていたのが 残念なところではありますが、 このジャンルが得意ではない自分にも 十分に楽しめる作品でした。 あと、天知茂はかっこいい&熱演ですな。 オトーサン、 「ハリウッドは、学ぶべし」 大金をかけたCGや特殊メイクは無用です。 なんのかんのさん 2009年1月1日 外界が唐突に建物の中に なぜ直助殺しの場はあんなに感動的なのだろう。 不意に隠亡堀にすべてが変わってしまうわけではない。 屋内の構えはそのままで、 そこに血の池ができ、葦が生え、戸板が流れ着いている。 そしてそこにスローモーションで直助が倒れていく。 屋内のままで外界の水が導かれている。 廃墟という感じでもないのだ。 タルコフスキーが好んだ設定、屋内の自然、雨が降ったりとか、 あれに近いのだろうか。 あと近いので思いつくのは、 宮崎駿の『ラピュタ』にも、 メカニックな世界の中央に草の原がしまわれているイメージがあった。 なんかこういうの、外界が唐突に建物の中に呼び込まれることの驚きって、 単に驚きだけでなく、もっと深い感動に通じているようなのだが、 どうも私には分析しきれない。 きちんとあるべきはずの屋根の下に、 有機物が魔のように跋扈しつつある、ってことか。 それだとやっぱり廃墟のイメージだな、 それとは違うように思うんだが。 とにかく私はなぜかそういうシーンになると、 もうおののきながらめちゃくちゃ感動しきってしまうのだ。


小さいおうち

オトーサン、 「敗戦へと突き進んで行った」 主人公のお嬢様だけでなく、 日本人みんなが浮ついていたのでしょう。 何ら正確な事実が流されない社会の怖さを感じます。 でも、それをシュガーコーテイングしておいて、 時々、チラッと垣間見せる手法をとっています。 原題:小さいおうち (2013) 監督:山田洋次 原作:中島京子 脚本:山田洋次 /平松恵美子 Genre:Drama/Mystery 上映時間:136分 あらすじ: 昭和初期、タキは、山形から東京へ 小説家の屋敷に1年仕えた後、 東京郊外の平井家に奉公することに。 赤い三角屋根が目を引く小さくもモダンな文化住宅。 玩具会社の重役・雅樹とその若い妻・時子、 そして幼い一人息子の恭一が暮らしていた。 3人ともタキに良くしてくれ、 タキはそんな平井家のためにと女中仕事に精を出し、 とりわけ美しくお洒落な時子に尽くすことに喜びを感じていく。 ある年の正月。平井家に集った雅樹の部下たちの中に、 周囲から浮いた存在の青年・板倉正治がいた。 美術学校出身の心優しい板倉に恭一がすぐに懐き、 時子も妙にウマが合って急速に距離を縮めていくが・・・ 出演者: 松たか子・・・ 平井時子 黒木華・・・ 布宮タキ 吉岡秀隆・・・ 板倉正治 妻夫木聡・・・ 荒井健史 倍賞千恵子・・・ 祖母の布宮タキ オトーサン、 「お嬢さん芸じゃないね!」 松たか子、9代目松本幸四郎の娘、 いい女優さんに脱皮しつつありますね。 アーチスト肌の板倉を演じた吉岡秀隆くん、 少年のような語り口が似合っています。 一躍脚光を浴びた黒木華さん、 女中さんにしては、綺麗すぎますね。 その他の出演者: 片岡孝太郎・・・ 平井雅樹 橋爪功・・・ 小中先生 吉行和子・・・ 小中夫人 室井滋・・・ 貞子 中嶋朋子・・・ 松岡睦子 林家正蔵・・・ 治療師 ラサール石井・・・ 柳社長 あき竹城・・・ カネ 松金よね子・・・ 花輪の叔母 螢雪次朗・・・ 酒屋のおやじ 秋山聡・・・ 平井恭一(幼年期) 市川福太郎・・・ 平井恭一(少年期) 米倉斉加年・・・ 平井恭一(平成) 笹野高史・・・ 花輪和夫 小林稔侍・・・ 荒井軍治 夏川結衣・・・ 荒井康子 木村文乃・・・ ユキ User Rating:6.7/10( 28 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.7/10( 789 votes) Yahoo! オトーサン、 「佳作だね」 直木賞受賞作の原作がよく出来ているのでしょう。 ベルリン国際映画祭受賞 ・銀熊賞(女優賞) 黒木華 日本アカデミー賞ノミネート 作品賞 助演女優賞 黒木華 脚本賞 音楽賞 撮影賞 照明賞 美術賞 録音賞 編集賞 User Reviews イニシャルKさん 2014年11月28日 号泣で表現する演出が多い 山田洋次監督が戦前、戦中、そして現代を舞台に 何十年も秘められた恋を描いた映画。 見る前はかなり不安な面もあったのだが、 実際見てみると安心して最後まで見ていられたし、 ところどころ難はあるものの良い映画だった。 丘の上に立つ赤い屋根の小さいおうちのモダンさが印象的で 主演のふたり、奥様・時子を演じる松たか子は 気品のある演技でとても良いし、 タキ役の黒木華もまるで本当にその時代の人のような存在感と 抑えた演技も印象的でこのふたりはまさにハマリ役。 奥様と板倉(吉岡秀隆)の不倫関係を描くというのは 山田監督の映画では異色のような気がするが、 決していやらしくならずに描いているところが山田監督らしく、 あまり不倫の映画を見ているという気にはならないし、 ミステリータッチの展開も山田監督の映画では 「霧の旗」以来だと思うが、この要素もうまく機能している。 「母べえ」とほぼ同じ時代を舞台にしていながら、 映画から受ける印象が違うのも良かった。 (出てる役者のせいもあるのかもしれないが。) 舞台となった小さいおうちが空襲で焼けるシーンを ミニチュア特撮で表現したのも山田監督の映画としては ずいぶん思い切っている気がする。 全体としては「東京家族」より本作のほうが好みなのだが、 いちばんの不満としては登場人物たちの悲しみを 号泣で表現する演出が多いのにはストレートすぎてひいてしまうし、 せっかく出来ていた感情移入も途切れてしまうのは残念。 (中でも倍賞千恵子演じる晩年のタキがモノローグで 感極まって泣き出すところは唖然としてしまった。) 原作がどうなっているのか知らないのだが、 もっと抑えた演出のほうが効果的だと思うし、 山田監督ならそれができるはずだ。 あともう少し、「東京家族」の主要キャストが出演しているが、 撮影の延期で降板した室井滋も過去パートに出演していて、 黒木華演じるタキと一緒のシーンを見ていると、 演じているキャラはちがうのだが、 描かれている時代背景が同じせいか この前までやっていた朝ドラ「花子とアン」を つい思い浮かべてしまった。 終盤に出演している米倉斉加年 (「男はつらいよ」シリーズ常連俳優)が 最近亡くなってしまったのは惜しい。 オトーサン、 「そうか、原作を読むべきか」 黒美君彦さん 2014年2月23日 小さな思い 原作は大変面白く読んだ。 カズオ・イシグロの『日の名残り』の 日本版とでもいえばよいか。 執事ではなく女中が語り手、というのが、 いかにも日本的ではあるが。 さすがに山田洋次監督らしく、 戦前から戦中にかけての上流階級のくらしの考証は緻密。 とはいえ、小説で描かれていた大きな時代の流れは 時間が限られた映画のなかでは割愛せざるを得ず、 時子(松たか子)と板倉(吉岡秀隆)の秘められた恋に 焦点が絞られるのはやむを得ない。 だが、そんななかにあって、 例えば玄関をあがってすぐのところに花が活けてあって、 シーンが変わるたびに花卉と花が違う なんていうところにもこだわりを感じる。 しかも、戦争が激しくなった頃の最後のシーンでは、 花はもう活けられていない。 どこか同性愛的な感情も匂わせながら、 物語は静かに幕を閉じる。 小さなおうちでの小さなくらしのなかの小さな思い。 惜しむらくは原作で描かれていた、 鎌倉でタキ(黒木華)が二人を偶然目撃したシーンを 映像化して欲しかった。 陽炎のなかでくるくると回る日傘と 白いシャツの若い男性の邂逅を。。。 ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した黒木華だが、 正直個人的には彼女より松たか子の演技の方が良かったように思うが。 逢瀬を暗示する着物の帯のエピソードは、 原作がそうなのだから仕方ないが、 もう少し官能的な描き方もあったのではないかと惜しまれる。 ま、山田監督に官能性を求めること自体が 少々ないものねだりなのかもしれないが…。 しかし、十分面白かった。


オリバー!

オトーサン、 「いいね、ミュージカルだ」 印象に残っているミュージカルには、 必ず、口ずさめる歌曲があります。 この映画では、さしずめ、「ウンパッパ 」。 NHKの「みんなのうた」で、ペギー葉山が歌っています。 ♪歌に願いをこめてうたえば  広場で街で 公園で  楽しい歌が小鳥のように  みんなの夢を うたいだす  ウンパッパ ウンパッパ だれでも  ウンパッパ ウンパッパ 知っている  きみとぼくとは ともだちさ  だから ウンパッパ でも、元ウタ"Oom-Pah-Pah"は、 貧民街の酒場で歌われたもの。 ♪There's a little ditty They're singing in the city Espeshly when they've been On the gin Or the beer If you've got the patience, Your own imaginations Will tell you just exactly what you want to hear... Oom-pah-pah! Oom-pah-pah! That's how it goes, Oom-pah-pah! Oom-pah-pah! Ev'ryone knows. 原題:Oliver! (1968) 監督:Carol Reed 原作:Lionel Bart 脚本:Vernon Harris/ Charles Dickens Genre: Drama / Family / Musical Country: UK Language: English 上映時間:153分 あらすじ: 19世紀初頭のロンドンの貧民窟。 救貧院の一室で一人の女が 男の赤ちゃんを産み落として死んでいく。 坊やはオリバーと名付けられ、 飢えた仲間たちのため抗議をして 孤児院を追い出されるほど利発な少年に成長。 葬儀屋の手伝いに僅かの金で売り飛ばされ、 そこを逃げ出し、スリの少年らの仲間に入る。 悪党の親方フェイギン、小悪党のビル、紅一点のナンシーが 孤児の彼らを率いる。 初仕事の相手はブラウンロー氏という老紳士。 彼の悪事に気づき、 この健気な少年をすっかり気に入ってしまい、 自宅に引き取ることに。 こざっぱりした服装に着替えた少年は見違えるよう。 すっかり小公子然としている。 だが、そんな素敵な暮らしも束の間、 ビルとナンシーに見つかったオリバーは 隠れ家に連れ戻された。 一方、ブラウンロー氏は オリバーが自分の孫である事実を知った。 それを知らされたナンシーは 彼の許に少年を返そうとして、ビルに殺されてしまい、 ビルもまた警官の銃弾に倒れる・・・ 出演者: Mark Lester ・・・ Oliver(オリバー) Ron Moody ・・・ Fagin(フェイギン) Shani Wallis ・・・ Nancy(ナンシー) Oliver Reed ・・・ Bill Sikes(ビル) Joseph O'Conor ・・・ Mr. Brownlow(ブラウンロウ氏) オトーサン、 「オリバー少年の歌、味わいがあるね」 子役なのに、歌が上手いなと思っていたら、 Kathe Greenが吹き替えたようです。 ナンシー役のShani Wallisは、歌は上手ですが、 出番が多すぎるせいか、演技のほうは、 ところどころに綻びが見られました。 その他の出演者 Harry Secombe・・・ Mr. Bumble Jack Wild ・・・ the Artful Dodger Hugh Griffith ・・・ the Magistrate Peggy Mount ・・・ Mrs. Bumble Leonard Rossiter ・・・ Mr. Sowerberry Hylda Baker ・・・ Mrs. Sowerberry Kenneth Cranham ・・・ Noah Claypole Megs Jenkins ・・・ Mrs. Bedwin Sheila White ・・・ Bet Wensley Pithey ・・・ Dr. Grimwigg User Rating:7.5/10 ( 21,659 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 238 votes) Yahoo! オトーサン、 「楽しいね」 ディケンズが「オリバー・ツイスト」を書いたのは、 産業革命が始まった頃。 工場労働者は搾取され、酷使されていた頃です。 子供だって、働かされたのです。 心あるひとは、そんな事態を憂えました。 そんななか、ディケンズは、誰よりも、凝視しました。 それを、笑いと恐怖と憤怒で描き出しました。 墓銘碑にある通り、彼は弱者の味方でした。 そう、貧しき者、苦しめる者、そして虐げられた者に 誰よりも、寄り添ったので、国民作家となったのでしょう。 アカデミー賞受賞 ・作品賞 ・監督賞 キャロル・リード ・ミュージカル映画音楽賞 ・美術監督・装置 ・音響賞 ・名誉賞 オナ・ホワイト 同ノミネート ・主演男優賞 ロン・ムーディ ・助演男優賞 ジャック・ワイルド ・脚色賞 ヴァーノン・ハリス ・撮影賞 オズワルド・モリス ・衣装デザイン賞 Phyllis Dalton ・編集賞 Ralph kemplen ・名誉賞 オナ・ホワイト User Reviews Spikeopathさん United Kingdom 2009年11月5日 この作品は、私の友達だ 孤児オリバー・ツイストは、貧しい暮らしから逃れ、 ロンドンで、名声と富を求める チャールス・ディケンズの有名な小説が、 つややかなミュージカルとなった。 ディケンズの見事な物語が、 かくも甘く魅力的なものとなると、誰が予想できただろうか? キャロル・リードは、アカデミー賞監督賞を受賞し、 作品賞も受賞し、忘れ難い。 デヴィッド・リーンの「オリヴァ・ツイスト」(1948)は、 素晴らしいいので、必見だが、 この映画のほうは、そのエッセンスとはややかけ離れている。 だが、素晴らしい音楽と振付の連続によって、 この映画は、すべてのファミリーのための楽しみとなった。 出演者は、みな力強い。 有名なロン・ムーディ、 オリヴァー・リード、 マーク・レスター、素晴らしいジャック・ワイルド。 ライオネル・バートの歌は、時代を超えた魅力がある。 60年代は、ミュージカル映画には、タフな時代だった。 それらの多くは、退屈なものだった。 だが、この映画は、輝いている。 足がタップし、顔には微笑み、 試が踊ることを保証しよう。 まだ見ていず、魅せられていないなら、 さあ、私達の歌に加わって 私達の1人になってほしい。 オトーサン、 「この他にも、いくつかあるんだ」 ・オリバー・ツイスト (2005)  監督;ロマン・ポランスキー なんのかんのさん 2014年3月13日 フェイギン一党が物語の中心に 「やくざな連中」としてあるのに対し、 カタギの人たちがその前後で 「実直な労働」の世界を群舞で展開している。 下町の労働者グループと屋敷町の物売りたちの世界。 それが悪の世界よりも見どころになっている。 ミュージカル映画で楽しいのは踊りそのものより 踊り始めるときの緊迫・日常が非日常に移るスリルだが、 下町ではオリバーたちが逃げ込んだ路地裏で 女たちがキャベツを盛った籠を えっさえっさとこちらへ運んでくるところ。 以下労働のリズムでダンスが繰り広げられ、 肉や魚を振り回して配分していたり、 地固めやってる男たちやらと楽しい。 後半では舞台が屋敷町に移り、 まず花売りの一人の朗唱があり、 次第にミルク売りやイチゴ売りらと呼び交していく (前半のオリバーを売り歩く 雪のシーンの朗唱が思い返された)。 ミルク売りの脚が揃って伸ばされ、 労働がダンスに変容していく。 ダンスはさらに子守たちや窓拭き連中に広がっていく。 残念なのは悪の連中にこれに拮抗するだけの魅力がないことで、 まさか倫理的判断でそうしてるのではないだろうが、 フェイギンに縛り首のキワで生活している緊迫感はなく、 どこか「愉快なおじいさん」に傾いている。 せっかく悪の魅力を得意にした映画監督なのに、 舞台ミュージカルの映画版として仕上げていた。


そして父になる

オトーサン、 「英語の題名もついているんだ」 カンヌに出品するためにつけたのでしょう。 この映画、素直に受け取れば、 仕事一筋でやってきた主人公が 子供の取り違えを知って、大いに悩み、 成長して父になるという物語です。 でも、Like Father, Like Sonだから、 息子の物語でもあるのでは? 最近、あるニュースが話題になりました。 ・東京地裁、男性の戸籍「復帰」認める  病院での赤子の取り違えが、 60年後にDNA鑑定で判明したのです。 60歳になって息子になれた! 事実は、映画よりも強烈ですね。 原題:そして父になる(2013) Like Father, Like Son 監督・脚本:是枝裕和 Genre:Drama 上映時間:120分 あらすじ: 野々宮良多は、大手建設会社のエリート社員。 妻みどりと6歳になる息子・慶多との3人で 何不自由ない生活を送っていた。 ある日、病院から連絡があり、 慶多が赤ん坊の時に取り違えられた 他人の子だと告げられる。 相手は群馬で小さな電器店を営む 斎木雄大とゆかり、その息子、琉晴。 両夫婦は戸惑いつつ、今後について話し合う。 みどりや斎木夫婦はためらうが、 早ければ早いほうがいいという良多の意見で、 お互いの息子を交換するが・・・ 出演者: 福山雅治・・・ 野々宮良多 尾野真千子・・・ 野々宮みどり リリー・フランキー・・・ 斎木雄大 真木よう子・・・ 斎木ゆかり オトーサン、 「福山パパ、難しい役だったね」 勝ち組だったのが、子育てでは、負け組! 「子役がいいね」 子供が息子になろうとして頑張るシーン、 胸を打ちました。 その他の出演者: 國村隼・・・ 良多の上司 上山一至 田中哲司・・・ 弁護士・鈴本悟 樹木希林・・・ 石関里子 夏八木勲・・・ 野々宮良輔 風吹ジュン・・・ 野々宮のぶ子 中村ゆり・・・ 看護士 宮崎祥子 高橋和也・・・ 良多の兄 野々宮大輔 小倉一郎・・・ 病院の職員 大河内浩・・・ 病院側の弁護士・織間忠治 井浦新・・・ 宇都宮の研究所職員 山辺真一 ピエール瀧・・・ 宮崎祥子の夫 吉田羊・・・ 良多の同僚女性社員 User Rating:7.1/10( 54 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.2/10( 2,222 votes) Yahoo! オトーサン、 「パルム・ドール受賞かと思ったけど」 カンヌでは、スタンディングオベーションだったとか。 是枝監督が受賞する日がきっとくるでしょう。 カンヌ国際映画祭受賞 ・審査員賞 是枝裕和 同ノミネート ・パルム・ドール 是枝裕和 日本アカデミー賞受賞 ・助演男優賞 リリー・フランキー ・助演女優賞 真木よう子 同ノミネート ・作品賞 ・主演男優賞 福山雅治 ・主演女優賞 尾野真千子 ・監督賞 是枝裕和 ・脚本賞 ・音楽賞 ・撮影賞 ・照明賞 ・録音賞 ・編集賞 User Reviews 黒美君彦さん 2013年10月1日 父を「演じる」 妊娠し、陣痛と共に新たな生命を産む母親に対して、 生物学的にいえば父親は身体的には何の変化もない。 だから父親は場合によっては「演じ」なくてはならない。 演じながら、少しずつ父親になっていく。 この世に「生まれながらの親」などいないからだ。 取り違えをきっかけに「こんなはずではなかった」 息子が実子ではないことが明らかになり、 エリートサラリーマンの野々宮良多(福山雅治)は 実の息子であるはずの琉晴(横升火玄)に期待を寄せる。 しかし、町の電器屋で育った琉晴は 斎木雄大(リリー・フランキー)、ゆかり(真木よう子)夫婦の下で のびのびと、悪くいえばがさつに育ってきたので、 良多の理想どおりには動かない。 「血」にこだわる野々宮と、 子供との「時間」にこだわる斎木の差異は、 実は男と女の感じ方の違いでもある。 「血」という体裁にこだわる男のつまらなさを 福山雅治が好演しているが、少々キマリ過ぎていて、 厭味なのに厭味になりきれないようにも見える。 それは真木よう子にもいえていて、 お母ちゃんがあまりに色っぽ過ぎるような(笑) 親と子の関係に是枝監督はこだわり続けているが、 それは家族という、社会の少数単位が崩壊している 現実に対する問題提起という側面もあるだろう。 普遍的な親子のありようなどない。 だが、ある親子を徹底的に分解することによって、 観る者は問題を自分に引きつけて考える。 家族崩壊の先進国?仏・カンヌで喝采を浴びたのは 実は少々意外でもあるが、 欧米では養子縁組が一般的であるが故に 逆にそうした観点から好感を持たれたのだとすれば納得だ。 オトーサン、 「前田さんに賛成」 親子関係だって、色んな意見があって当然です。 最近、異論を封じる傾向が顕著になっています。 あらためて言うまでもなく、 民主主義は、少数意見を尊重することで 多数意見がよりよいものになることで、 成熟していく制度なのです。 前田有一さん 2013年10月1日 傑作だが考え方には異論も イクメンなどという言葉が生まれ、 お父さんが積極的に育児にかかわることが 珍しくない今の時代。 だが、どんな大人だって 最初から親だったわけではない。 私は、子供たちには早めに 知っておいてほしいことだと思っているが、 あなたたちが生まれる前は父も母も「親」ではない、 ただのおじさんおばさんだったのである。 そんなただのおじさんが「父」になる瞬間、過程を描いた 「そして父になる」は、福山雅治にあて 書かされたオリジナル脚本。 福山がただのおじさんかどうかは別として、 いまどきこうした地味な企画を 映画の形にできるだけでも、 是枝裕和という人物は大した監督である。 (略 あらすじ紹介) 「6年間育てた息子を交換できるか」 この一点シミュレーションで見せる「そして父になる」は、 人間ドラマとしてもエンターテイメントとしても優秀で、 この月に一本選ぶならコレ、レベルの出来のよさ。 アイデアもいいし、 イクメン時代の男性たちの共感を得られる題材だし、 映画作りもうまい。見ていて単純に面白し感動もある。 適齢期以降の男女、 とくにカップルで見られる真面目な映画として貴重である。 相手方のド底辺夫婦の描き方がまたうまい。 大人のくせにストローをかむ癖とか、 子供の怪我に対する対応とか、 細かい描写を積み重ねてウンザリとさせる。 真木よう子の乱暴な言葉づかいがいかにも上手で、 エリート福山ならずともこりゃたまらんと思わせる。 とはいえ、そんな第一印象とは裏腹に、 子供たちにとっては彼らは案外いい親だったりする。 なまじ頭がいいだけにそれをじわじわと感じ取り、 焦りゆく主人公の姿もまたハラハラさせる。 はたして誰が誰を育てることが皆の幸せにつながるのか。 交換か、育児続行か、それとも別の道があるのか……。 あなたなら、どうするだろうか。 かように文句なき筋運び、映画作りであったが、 個人的に感じたのは、 この傑作と私は考え方が合わないなという点であった。 むろん、それはたんなる意見の相違であり、 この件による点数のマイナスはない。 たとえば「お受験」というものを、 あたかも親のエゴ的な文脈で使っているあたりも古臭い感覚である。 いまどきは貧しい家庭とて習い事や受験には熱心な時代だ。 特にその究極たるお受験というものは、 教養と知性をわが子に残したいという 親として最大の愛情行為であり、 家族一丸となって戦わねば勝ち抜けない、 まさに家族愛そのものである。 この厳しい時代にわが子を守るのは、 親亡き後は教育(によって身に付く実力)だけなのである。 もっとも是枝監督とて幼い子を持つ父親であるから、 そのあたりは100も承知であろう。 そのうえで、あえてステレオタイプな演出として 使っているのだろうとは思うわけだが……。 そこを踏まえたうえで感じる違和感は、 この映画の主人公ははたして「父になる」必要があったのか ということだ。 福山雅治演じる野々宮は、 私に言わせれば最初から十二分に良い父親である。 物語的におさまりがいいとはいえ、 わざわざ映画の中で「成長」する必要は感じない。 そうした展開は下手をすると偽善的に見えてしまう。 およそ親子愛というものは、 多少のグダグダや親の至らなさを吹き飛ばす無条件の絆である。 理想主義的かもしれないが私はそう思うし、 わざわざ「立派な父親」にならずとも、 必死にわが子を育てているありのままを 肯定するメッセージのほうがより現代的で力強い。 だからこの作品のクライマックス、 「あの彼」と「彼」の追跡お散歩会話の場面は、 あえて不要であったと私は思うのである。 二人が無言で抱き合えば、それで充分であった。


銭形平次捕物控 まだら蛇

オトーサン、 「銭形平次の映画もあったんだ」 しかも、大映のドル箱シリーズだったとは・・・ この映画、美女3人に挟まれた平次が楽しめます。 原題:銭形平次捕物控 まだら蛇 (1957) 監督:加戸敏 原作:野村胡堂 脚本:伊藤大輔 Genre:Period Drama 上映時間:88分 あらすじ: 銭形平次は、手下の八五郎から 大川端に男の死体が上がったと聞く。 その後も、死体が上がるので、 女船頭・小吉の協力を得て 死体が流されてきた場所を調べる。 決め手となったのは、 金座鑑定方・阿部の娘・喜久江が 探してくれた古絵図だった。 最後は、バクチ打のお絹の協力を得て、 贋金鋳造のメンバーをあぶりだす。 元火付け盗賊の大沼、豪商、 そして勘定奉行までがグルになっていたのだ。 殺された男らは、佃島で刑期を了えた 金銀細工物師や鍛冶屋らで、 蘭医周庵の薬でノドをつぶされ、 足枷をはめて地下の作業場へ連れこまれていた。 大川に流されていたのは、働きの悪い者だった・・・ 出演者: 長谷川一夫・・・銭形平次 山本富士子・・・喜久江 木暮実千代・・・お絹 美空ひばり・・・小吉 オトーサン、 「長谷川一夫は、貫録があるな」 その他の出演者: 黒川弥太郎・・・笹野新三郎 千葉敏郎・・・二ノ瀬左膳 山茶花究・・・桂周庵 堺駿二・・・八五郎 大美輝子・・・お栄 杉山昌三・・・九一ノ木隼人 葛木香一・・・矢田部大炊頭 荒木忍・・・大沼玄蕃 浅尾奥山・・・清兵衛 光岡龍三郎・・・源太 東良之助・・・行順坊 上田寛・・・仁蔵 天野一郎・・・大阪屋喜兵衛 尾上栄五郎・・・千吉 南条新太郎・・・轡屋 水原浩一・・・猫安 石原須磨男・・・大道易者 原聖四郎・・・河野七郎 伊達三郎・・・カン竹 藤川準・・・勘十 堀北幸夫・・・九六 神田耕二・・・嘉六 岩田正・・・市助 User Rating:5.2/10( 5 votes) Yahoo! オトーサン、 「みんな見ていないね」 User Reviews イヨネスコさん 2011年7月28日 なかなか この当時の時代劇は、 長谷川一夫や小暮実千代、 脇を固める堺駿二、黒川弥太郎、 ちらっと出てくる伊達三郎、大好きな山茶花究 などなど、役者の顔を見ながら まったり楽しめればいいんだろうと思います。 個人的には十分楽しめましたよ。 オトーサン、 「ひばりちゃんの歌はいいね」 mal*****さん 2011年7月30日 美空ひばりが船上で3曲歌ってます。 1957年に公開された長谷川一夫主演の 映画版「銭形平次」シリーズ第10作目です。 このシリーズは1951年から1961年にかけて 全17作の人気シリーズだったようです。 なので、シリーズのファンなら知っているような 作り方がされていて、 銭形平次親分が別人になりすまして事件を追う設定も 説明なしで展開されています。 ただ、長谷川一夫という俳優さんは いま観ると結構重量感を感じさせる身体の動きなので、 テレビ版で大川橋蔵が演じた銭形平次に比べると、 必殺技の投げ銭戦術における振舞いも よろしくありませんでした。 また、当時の時代劇に出演しまくり、 おまけに男性役を演じることが多い印象がある 美空ひばりは、本作でも当然のごとく 男性役で低い声を発して、 悲惨な状況下でも当然のように 3曲ほど船上で歌っておりましたが、 そうする必要性がいまとなっては”?”と感じました。 全体の出来は平均的かなと思いますが、 当時の国民的スター2人競演ということで、 華やかさを感じられる映画に 仕上がっているとは思いますよ。


雪之丞変化

オトーサン、 「長谷川一夫300本記念作品!」 大映が、市川崑を監督に担ぎ出しました。 未見ですが、先行作品があります。 「こっちのほうも見たいけど・・・」 ・雪之丞変化 (1959)  監督:マキノ雅弘  主演:大川橋蔵 淡島千景 ・雪之丞変化 (1935) 監督:衣笠貞之助 出演 : 林長二郎 原題:雪之丞変化(1963) Yukinojo Henge/An Actor's Revenge 監督:市川崑 原作:三上於菟吉 脚本:和田夏十 脚色;伊藤大輔/ 衣笠貞之助 Genre:Period Drama 上映時間:114分 あらすじ: 歌舞伎の人気女形・雪之丞は、 親の仇、土部と川口屋の姿をみつける。 父の松浦屋は、長崎一の海産商だったが、 長崎奉行・土部と川口屋の謀略によって 縊死し、母も死んだ。 遺児・雪之丞は、復讐の機会を狙っていた。 舞台をみつめる観客のなかに、 将軍の寵愛を受けている浪路の姿があった。 雪之丞のあで姿に、浪路は、一目で恋に落ちる。 これを知った土部と川口屋は、 雪之丞に、恋患の床についた浪路に 無理やり会わせようとする。 御用商人になる野望に燃えていたのだ・・・ 出演者: 長谷川一夫・・・ 中村雪之丞/闇太郎 中村鴈治郎・・・ 土部三斎 若尾文子・・・ 浪路 伊達三郎・・・ 川口屋 オトーサン、 「長谷川一夫はひとり2役か」 「脇役だけど、山本富士子と市川雷蔵がいいね」 その他の出演者: 山本富士子・・・ お初 市川雷蔵・・・ 昼太郎 尾上栄五郎・・・ 将軍 菊野昌代士・・・ 雪之丞の父 柳永二郎・・・ 広海屋 勝新太郎・・・ 島抜け法師 船越英二・・・ 門倉平馬 市川中車・・・ 中村菊之丞 林成年・・・ ムク犬 大辻伺郎・・・ 岡っ引1 沖時男・・・ 岡っ引2 南道郎・・・ 町人風の男1 中村豊・・・ 町人風の男2 千葉敏郎・・・ 浪人1 井上武夫・・・ 浪人2 浜村純・・・ 脇田一松斎 加藤嘉・・・ 奥役 真城千都世・・・ 町人風の女 毛利菊枝・・・ お三婆 水原浩一・・・ 三婆の家臣 志賀明・・・ 男衆 籔内武司・・・ 雲助の丑 木村玄・・・ 平代 小柳圭子・・・ 老女 徳川夢声・・・ 語る人 User Rating:6.1/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 56 votes) Yahoo! User Rating:7.7/10( 1,120 votes)IMDb オトーサン、 「IMDbでは、多いね。1,120 votesか」 市川崑は、映像の魔術師といわれています。 技巧が勝ちすぎて感情移入がしにくい面もありますが。 User Reviews GyatsoLaさん Ireland 2007年10月14日 歌舞伎のなかの歌舞伎 この映画は、レア物。 すばらしくよく作られていて、独創的だ。 ポピュラーだが、大袈裟な原作映画(1935)のリメイクで、 ドナルド・リチーの"A hundred Years of Japanese Cinema"によれば、 市川崑監督は、この映画で、 初期の作品における自己耽溺を避けようとしたらしい。 脊椎穿刺用語でいえば、第11胸椎に悪趣味を見つけようとした。 (He responded by turning up the campiness  to '11' in Spinal Tap terms) 注:脊椎穿刺   脳脊髄液を採ったり、薬物を投与するために 脊柱の下部に細い針をさす方法。 市川崑が撮ろうとしたのは、 歌舞伎の有名な女形が 両親を殺した3人の男に復讐するという 美しくも不安をかきたてるストーリーだ。 (風景と撮影はすばらしい) 誰もが、やや見苦しいが、 実に女らしい男に恋するようだ。 ストーリーは、どうでもいい。 (たぶん意図的に) スタイルの所作が、そのすべてなのだ。 鈴木など後の監督たちが、 そのアイディアを得た理由が分かるだろう。 市川崑は、非常に才能があり、熟練した映画監督だ。 出演者が明らかに笑いを取ろうと演技しているのに、 実によく出来ている。 セットも素晴らしし、編集も手堅い。 原作映画にも拘わらず、 本作は、まことに面白い。 視聴者は、歌舞伎や日本のデザインへの 興味をもつ必要がある。 オトーサン、 「市川崑の初期作品は、自己耽溺? その純正統派の演出に酔っていた?」 Tolbieさん 2012年2月8日 当時55歳 主人公・雪之丞と義賊・闇太郎を一人二役で演じるのが、 何やら伝統になっているようだが…。 一人二役というのが、作劇上の意味を持っていない物語というのを というか物語の中で別人に見えるように意図された一人二役を 初めて見た。 最初の衣笠監督版と同じ時代に原作が書かれており、 原作にも監督の名をもじった役が登場するなどしており、 この配役も原作者の意思かも知れぬ。 が、この配役のために、 雪之丞が復讐を果たす場面で 「男の顔(亡き父の顔)になることが出来ない」 というジレンマを持ったと思う。 江戸時代の女形は、普通の生活時にも女の顔で生きていた という設定を更に生かせば、 戦うときにだけ男(父)の顔になる変身ヒーロー的にも描けたろうに。 現に原作では、父の面影を仇に見せるようになっているのだし。 さて、この市川版。 初代映画版のオリジナル・長谷川一夫も、 さすがに年取っていて(当時55歳ですって!?)、 最初のシーンで浪路が惚れるという設定にかなりムリムリな感じが漂う。 この版は原作ほぼそのとおりの物語になっているが、 それでも仇役が二人省略されて、 さらにお初さんの悪巧みの部分がなくなり、 ずいぶんと見やすい構成になった。   しかし、「時代劇」に期待される剣劇 (チャンバラとは言いたくないニュアンス) の部分の爽快さがないのも、また原作譲り。 せめて門倉平馬くらいは剣で倒してもいいんじゃないか。 昼太郎と、雲助、島抜け法印の部分を削ってでも、 もちっと楽しませる部分が欲しかった。 あと、お初さんと浪路さんは限りなく美しい。


風立ちぬ

オトーサン、 「零戦の設計者が主人公だって?」 太平洋戦争時に英米を苦しめた名機「零式艦上戦闘機」。 温厚な宮崎駿監督が、安倍首相の尻馬に乗って 好戦ムードに一役買って出たのかなぁ? そんなはずはないが・・・ 原題:風立ちぬ(2013)    THE WIND RISES    Le vent se lève 監督・原作・脚本:宮崎駿 Genre:Animation / Biography / Drama / Romance / War Rated PG-13 for some disturbing images and smoking Country: Japan Language: Japanese / German / Italian / French 上映時間:126分 あらすじ: 堀越二郎少年は、夢の中でプローニ伯爵と出会い、 飛行機の設計士になることを決意した。 1923年、東京帝国大学に進学するため上京し、 列車の中で里見菜穂子と出会い心惹かれる。 そしてその移動中に関東大震災に遭遇、 混乱の中で菜穂子とお供のお絹を助ける。 卒業後、晴れて三菱内燃機株式会社への入社を果たし、 念願の設計士としての道を歩み始める。 しかし視察したドイツのユンカース社で 技術力の差を痛感する。 設計主務者に選ばれた 七試艦上戦闘機のテスト飛行も失敗に終わる。 1933年夏、失意の中で軽井沢を訪れ、 そこで菜穂子と再会する・・・ 声の出演者: 庵野秀明・・・ 堀越二郎 瀧本美織・・・ 里見菜穂子 野村萬斎・・・ カプローニ伯爵 オトーサン、 「零戦の設計技師、堀越二郎が 平和主義者だと言おうとしているけれど」 そんなことを言えば、原爆を開発したひとも、 平和主義者ということになります。 その他の出演者: 西島秀俊・・・ 本庄季郎 西村雅彦・・・ 黒川 スティーブン・アルパート・・・ カストルプ 風間杜夫・・・ 里見 竹下景子・・・ 二郎の母 志田未来・・・ 堀越加代 國村隼・・・ 服部 大竹しのぶ・・・ 黒川夫人 User Rating:7.8/10 ( 27,266 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 3,921 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!は低いな」 もう宮崎アニメは、若者には古いのでしょうか。 なお、映画のなかで、Paul Valéryの詩が引用されていました。 「風立ちぬ いざ生きめやも」(堀辰雄訳) かと思ったら、生硬な吹き替えが聞こえてきました。 「風が立つ 生きようと試みなければならない」 これには、興ざめしました。 ヴェネツィア国際映画祭ノミネート ・金獅子賞 アカデミー賞ノミネート ・長編アニメーション映画賞 ゴールデングローブ賞ノミネート ・外国語映画賞 User Reviews Chiu Shih-Boさん Taipei 2013年9月18日 全く異なる宮崎の映画 この映画は、宮崎の他の映画とは全く異なるものであり、 彼が述べているように、 戦争、戦争機械、平和、愛、人生を どのように見えているかについての世界へのメッセージだ。 私は台湾人で、かつて第二次世界大戦中の 日本によって植民地化され、支配されていた。 日本人は戦争の話題に常に敏感である。 しかし、この映画で見たものは、 宮崎が本当に平和を愛しており、 夢と生き続けることの美しさについて描いていることだった。 この映画の登場人物たちは、辛い時間を過ごしており、 夢と現実の間でバランスを取ることを余儀なくされていても、 だが、彼らは自己実現している。 だから、誰が責任があるのだろうか? 自分たちの生活と夢を台無しにしたのは誰か? 戦争に導く連中だ。 監督は、すべての彼の傑作において、 個人的に観客に語っている。 遺言のようだ。 私は彼が引退することを決めたと聞いて悲しかった。 どうか、この映画を見に行ってほしい。 力強く生きる勇気を感じてほしい。 オトーサン、 「宮崎駿さん、ありがとう」 イニシャルKさん 2014年11月7日 引退作に相応しい佳作 本作をもっての宮崎駿監督の長編作品からの 引退宣言が話題になった本作であるが、 宮崎監督が自分の趣味だけで作ってしまったような 開き直りぶりが潔い映画で、 堀越二郎という実在の零戦設計技師を描いた 年代記ものとなっているが、 そこに感じるのは宮崎監督自身の飛行機への思い入れの深さで、 まさに主人公の堀越二郎は 宮崎監督自身の分身ととらえることもできる。 映画としても極めて大人向けであり、 今までの宮崎アニメとずいぶん毛色の違う作品になっている (子供と一緒に見てはいけない映画のような気がする。)が、 ドラマとしても見ごたえのある作品で、 地味なストーリーながら引き込まれる部分も多く、 とくにラストシーンには感動してしまった。 見る前にはまったく期待してなかったのだが 久しぶりに心に残る宮崎アニメ、 ジブリ作品で本当に見て良かったと思える映画だった。 (ジブリのアニメでこういう感覚何年振りだろうか。) 宮崎監督は「もののけ姫」の頃から引退宣言をしているが、 それでも客の呼べる監督ということもあってか、 なかなか引退できない状態が続いていたように思うのだが、 本作からはもうこれで本当に引退するぞという 強い決意のようなものも感じられる。 そして、本作はそんな宮崎監督の引退作に相応しい佳作で、 長い監督人生をこの映画で終わらせるのは いかにも宮崎監督らしい。 思えば、自分が宮崎監督の映画で最初に見たのは 小学校低学年の頃にはじめて見た「となりのトトロ」で、 それからもうずいぶん経ったのだが、 今でも作品を見ている監督というのは 宮崎監督ぐらいしかいない。 その最後の作品というのはやはり感慨深いものがあり、 さびしくもあるが、これだけは言いたい。 ありがとう、そしてお疲れ様でした。 宮崎駿に敬意を込めて。


父は家元

オトーサン、 「小堀遠州って、茶人だったの?」 作庭家と思っていましたが、大間違い。 安土桃山時代から江戸時代にかけての大名 (備中松山藩第2代藩主、のち近江小室藩初代藩主)であり、 茶人、建築家で作庭家だったとは・・・ 京都では、竜安寺の石庭など。 東京にも、小堀遠州の庭園があります。 一度訪ねてみたら? ・浅草寺 伝法院 ・池上本門寺 松涛園 ・皇居 二の丸庭園 ・東京国立博物館 転合庵 原題:父は家元(2013) 監督・脚本:高野裕規 Genre:Documentary 上映時間:91分 あらすじ: 茶道のみならず建築、造園など 多彩な分野で活躍した小堀遠州を先祖に持ち、 その伝統を受け継ぐ遠州茶道宗家13世家元 小堀宗実の活動に密着。 伝統文化の普及と共に 現代ならではの茶の湯を創造する日々や 、全国から門人が集まり開かれる 大茶会の様子などを交え、 遠州流綺麗さびの世界と 茶道の背景にある日本文化の本質を映し出す。 出演者: 小堀宗実・・・家元 小堀優子・・・家元次女/ナレーション 坂東三津五郎・・・歌舞伎俳優 松岡正剛・・・編集工学研究所所長 オトーサン、 「家元はなかなかやり手だね」 十代目坂東三津五郎さん、すい臓がんが肺に転移し、 亡くなられました。享年59歳! 映画「武士の一分」に悪役で出ていましたっけ。 ふぐ中毒死されたのは、八代目坂東三津五郎でしたね。 その他の出演者: 小堀正大・・・家元長男 熊倉功夫 遠藤隆雄 鈴木勝彦 矢頭美世子 潮田洋一郎 User Rating:8.0/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「スコアは、高すぎる」 User Reviews luk***** さん 2014年3月31日 小堀流派の勧誘? なぜに小堀流の家元のみにスポットをあてて、 ドキュメンタリーにするのか若干疑問ですが、 同時期公開の(利休にたずねよ)よりは、 ストレートでこちらの方が断然面白いです。 やはり、茶の道は世界に誇れる文化で、 日本人の美学のすべてが詰まっていると感じ、 これを理解できる日本人に生まれて つくづく良かったと感じます。 結構ミニシアター系なのに、 観客がいっぱいでびっくり。 まだまだ日本も捨てたものじゃないね。 オトーサン、 「お茶を習っている人向きだね」 ねむり猫さん 2014年1月29日 綺麗さび 茶道遠州流ドキュメント 私は茶道なるもの習った経験はない。 親戚家族友人知人には 「お茶を」という人たちは大勢いて、 中には先生という立場の人もいるので お茶会なるものは何度も行ったことがある。 空間的に面白いのではあるが、 自分でも習ってみたいとまでの興味は持てなかった。 それでもお抹茶は大好きなので、自宅には一揃えはある。 もっともケトルからざ~っとお湯を入れて 立ったままで茶筅でざざっと混ぜるひどいお点前ではあるが・・・ そんな私、ふとした縁で茶道の遠州流なるものを知ったのは昨年。 それまでは表・裏千家くらいしか気に止めたことはなかった。 遠州流流祖の小堀遠州は、私のなかでは「作庭家」。 私のお気に入りの京都の庭も 彼の手によるものが数多く残っている※。 この度、この遠州流の十二代家元小堀宋実氏に 3年程密着して撮影されたという、 世界初の茶道ドキュメンタリー 『父は家元』という映画が公開された。 当然興行的にスゴイことにはならないでしょうという訳で 上映館も期間も限られる上、 ニューヨークが決まっていたので、 初日それも初回しか観に行けるチャンスがなく、 私にしては珍しく朝から新宿に向かったのである。 見終わった感想を一言で言えば 「うわぁ~、お茶人ってカッコいい‼︎」。 千利休も素晴らしいのだと思う。 だが小堀遠州は小大名家の子として産まれ育ち、 武家として権力者の中で茶道を、美を極めて行く機会、 また作事奉行(建設大臣のようなもの)として、 城、庭、茶室を総合的に作り上げる機会にも恵まれた人らしい。 当代家元も才能豊かな方らしい。 お茶のお手前だけなさっているわけではなく、 作庭・茶室建築のアドヴァイス、庭仕事、力仕事、 会席の味の確認、書道ほか、 客をもてなす為に必要とあらば何でもする。 またその為に国内のみならず世界中を旅する。 茶道は五感を総動員する芸術・・・ うん確かにそうかもしれない。 400年を越える「家」を守ることの大切さ&難しさ! しかも時代に合うように変化させながら 根本とそこに流れる美意識は残して......となると、 そこは正に私の好きな歌舞伎の 市川家にも通じる所が多いように思え、 茶道というものが何となく気になった冬の朝でした。


海峡

オトーサン、 「鮮明に覚えている」 高校生の時、号外をみんなでみました。 9月26日、洞爺丸が台風第15号で沈没し、 死者・行方不明者あわせて1155人 日本海難史上最大の惨事と報じていました。 原題:海峡(1982) 監督:森谷司郎 原作:岩川隆 脚本:井手雅人/ 森谷司郎 Genre:Drama 上映時間:142分 あらすじ: 青森ー函館の航路で洞爺丸転覆事故が起き、 青函トンネルが造られることとなった。 掘削調査に津軽半島の竜飛岬を訪れた阿久津は、 身投げ女・多恵を救う。 やがて十年が経って、 全長53.85 kmに及ぶ青函トンネル着工のために 責任者として阿久津が戻ってくる。 飲み屋に住み込みで働いていた多恵は、 阿久津に惹かれていたが、既に妻帯者になっていた。 阿久津は、ベテランの源助や 洞爺丸事故の生存者・仙太らの協力を得て 工事を進めるが、海水の流入もあって 犠牲者が日増しに増えていった・・・ 出演者: 高倉健 ・・・阿久津剛 吉永小百合 ・・・牧村多恵 森繁久彌 ・・・岸田源助 三浦友和 ・・・成瀬仙太 オトーサン、 「小百合ちゃんは、要らない」 東宝50周年記念映画だから出演させたのでしょうが、 リアリティを損なっていました。 その他の出演者: 大谷直子 ・・・佳代子 伊佐山ひろ子 ・・・おれん 東野英心 ・・・作業員野崎 小林稔侍 ・・・金丸五郎 中川勝彦 ・・・阿久津修 富川■夫 ・・・高井義一 小林昭二 ・・・青函建設局員 新田昌玄 ・・・江藤滝蔵 北村和夫 ・・・札幌工事局長 山谷初男 ・・・石谷音太郎 桑山正一 ・・・横溝平作 藤田進 ・・・十河国鉄総裁 大滝秀治 ・・・田部 小沢栄太郎 ・・・鉄建公団理事 笠智衆 ・・・阿久津才次 User Rating:5.3/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.1/10( 172 votes) Yahoo! オトーサン、 「地味な映画だね」 120分にすれば、スコアが上がったかも。 User Reviews アンドレ・タカシさん 2009年10月28日 実際の事業をノンフィクションにはせず、 ストーリーのある映画にしている。 同種の映画が思い浮かばないので、 珍しいと言っても良いのでしょう。 トンネルを掘る作業を準備段階から 出来る限り正確に伝えようとしていました。 気候の厳しさを伝えるために、 わざわざ強風や吹雪く日を選んでロケをしたようです。 土木工事は自然との闘い。 しかも、相当な根気を要する闘い、 ということが良く伝わってきました。 そんな困難に立ち向かうためには、 人の意思の力が不可欠であり、 同時に最も重要ということも伝わってきました。 利便を追求する社会の一角で 社会資本を整える仕事はまさに裏方。 日常はその困難を意識せずに 施設・設備を利用していることにも考えが及びます。 事業に取り組む男たちを見守る吉永小百合は 健さんとデキちゃうのかなと思ったら 最後までストイックでした。 出会ったその日からベッドインする ハリウッド映画なんぞより、 よほどニッポンの映画らしいと思います。 面白いという類いの映画ではありませんが、 知っておくべきことを見せてもらったという感想です。 思い出したけど、子供の頃、 スエズ運河を作る映画(スエズ1938)を見た記憶がある。 最後は大砂嵐の来襲に耐え運河を完成させていました。 あれも自然との闘いでしたね。 オトーサン、 「プロジェクトXの主題歌が聞こえてくるな」 ・地上の星/中島みゆき ♪地上にある星を誰も覚えていない   人は空ばかり見てる  行く先を照らすのは  まだ咲かぬ見果てぬ夢 百兵映 さん 2013年10月9日 映画版 “プロジェクトX” NHKでやっていた「プロジェクトX」みたい。 俳優が演じて音楽をつけると映画になるようだ。 どちらがどちらを真似したのかは知らないが、 テレビドキュメントと映画ドラマと、 大して違わないと思った。 どちらにしても、男たちの仕事の汗と涙の物語だ。 敢えて映画で表現するのであれば、 ストーリー(脚本)が余程しっかりしていなければなるまい。 「汗と涙」のリアリティーが欲しい。 事実は小説より奇なり、という。 余計な脚色を入れず、淡々と事実を再現して欲しい。 この映画でも、大変であったろうプロジェクトの男たちに共感できる。 ところが、有名な俳優さんが演じると、 目が俳優の演技に行ってしまいがちだ。 どうも、地下・海底のドラマには 不似合いな俳優さんたちではなかったろうか。 高倉健さんは喋り過ぎ、 彼は無言の背中で演技するのが持ち味だ。 吉永小百合さんは、自殺未遂とか妻帯者への恋心など、 寒村での鬱屈した心情の表現は苦手のようだ。 あくまで観る者の好みの問題だが、 このプロジェクトの場合は、映画であれテレビであれ、 北の海の暗さと地下の重苦しさをベースにして、 無口で静かに通した方が、 強さと希望が逆照射されて良かったろうにと 思ってみたりする。 あくまで好みの問題。


昭和残侠伝 死んで貰います

オトーサン、 「これも、主題歌がいいね」 ♪親の意見を 承知ですねて  曲がりくねった 六区の風よ  つもり重ねた 不孝のかずを  なんと詫びよか おふくろに  背中で泣いてる 唐獅子牡丹 東大の駒場祭で、これをもじって、 話題になったポスターがありました。 ・とめてくれるな おっかさん  背中中のいちょうが 泣いている  男東大どこへ行く 原題:昭和残侠伝 死んで貰います (1970) 監督:マキノ雅弘 脚本:大和久守正 Genre:Mafia 上映時間:92分 あらすじ: 花田秀次郎は深川の老舗料亭「喜楽」に生まれた。 父が後妻を迎えたときに家を出て、裏街道へ。 賭場で袋だたきにあい、 銀杏の木の下でうずくまっているところを、 芸者になったばかりの幾江に救われた。 三年後、 いかさま師を怪我させ、刑に服する。 服役中に父が死去、関東大震災が起こり 義理の妹も死亡、継母は盲目となってしまう。 窮地に立たされた「喜楽」を救ったのは、 板前の風間と小父の寺田だった。 出所した秀次郎は「喜楽」の板前として働き始める・・・ 出演者: 高倉健・・・ 花田秀次郎 藤純子・・・ 幾江/幾太郎 池部良・・・ 風間重吉 オトーサン、 「3人とも、文句がつけようがないね」 その他の出演者: 加藤嘉・・・ 花田清吉 荒木道子・・・ 花田お秀 永原和子・・・ 花田お弓 松原光二・・・ 花田武史 下沢広之・・・ 花田康男 中村竹弥・・・ 寺田友之肋 諸角啓二郎・・・ 駒井甚造 南風夕子・・・ 小夜 高野真二・・・ 早船徳治 山本麟一・・・ 観音熊 石井富子・・・ お峰 長門裕之・・・ 坂井 小林稔侍・・・ 竹七 永山一夫・・・ 小島 日尾孝司・・・ 望月 山田甲一・・・ 看守 八代万智子・・・ 姉さん芸者 三島ゆり子・・・ 芸者A 小倉康子・・・ 芸者B 久保一・・・ 川浪一 高須準之助・・・ 川浪二 赤木春恵・・・ 芸者屋のおかみ 花田達・・・ 茨の常(中盆) 久地明・・・ 弥市 相馬剛三・・・ 板前一 木川哲也・・・ 板前二 佐川二郎・・・ 警官 亀山達也・・・ 駒井組仔分A 高月忠・・・ 駒井組仔分B 畑中猛重・・・ 駒井組仔分C 土山登志幸・・・ 寺田組仔分A 五野上力・・・ 寺田組仔分B 青木卓司・・・ 寺田組仔分C User Rating:8.3/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.2/10( 77 votes) Yahoo! オトーサン、 「胸にぐっとくる」 User Reviews ぐるぐるさん 2004年8月26日 シリーズ中最高傑作 このシリーズ中最高傑作とも評される作品を語るのは、 難しいなあ・・・っていうか、 マキノ作品に関してあれこれ理屈を並べるのは、 とても野暮な事だと思う。 マキノ雅弘のシリーズ監督作としては、 陽気で快活な「昭和残侠伝・血染の唐獅子(四作目)」、 それとは一転してハードボイルドな佇まいの 「同・唐獅子仁義(五作目)」があるのだけれども、 本作は、その両方とも似ていない。 静謐で、ピンと張り詰めた様な印象を覚える。 ストーリーテリングもシンプルで、 余計な説明を省略しているのだけれど、 そのせいで良い意味で想像力を刺激する余裕が生まれていて、 シンプルなのに豊饒なのだ。 さらに、作品全体のよどみないリズムというか 呼吸がとても「映画的」で心地好いのです。 卵焼きのエピソードや盲目の義母の肩を揉むシーン、 あるいは池部良演じる重吉が秀次郎を ヤクザからかばう為に殴り、後で泣きながら謝るシーン、 さらにマキノ作品で重要な役割を占める味のある脇役 (“ひょっとこの松”を演じる長門裕之が良い味出してます)、 オットット忘れちゃならねェ藤純子などなど、 見所テンコ盛りなのだあ! 「観てチョーダイ!」 オトーサン、 「昭和残侠伝シリーズ、みるか」 Katsumi_Egiさん 2002年2月7日 マルチ撮影 数ある東映任侠映画の中でも、 その濃密な映画的空間の造型において 突出した美しさを誇る傑作。 物語をなぞるだけの見方であれば、 料理人・高倉健と芸者・藤純子の現実離れしたメロドラマ。 例えば、二人が恋に落ちる動機については その出会いにおいても再会においても、 唖然とするほど描かれない。 しかし、藤純子の所作や表情によって、 或いは高倉健の不器用なリアクションによって フィルムに定着した恋する感情の濃密度が 「このご都合主義こそ映画なのだ」と納得させ、 全てを受容させてしまう。 アヴァン・タイトルとラスト近くで出てくる 銀杏の下の二人のシーンは、 『明治侠客伝 三代目襲名』の堂島川べりで藤純子が 鶴田浩二に二つの桃を手渡すシーンと並ぶ 忘れがたい名シーンだろう。 また、二人の周辺の人達の暖かな眼差しが醸成する幸福感は もう他の誰のものでもないマキノの刻印だ。 このジャンルが宿命として持つ 悲劇的終焉の印象を消し払うほど、 多くの登場人物達の笑顔が忘れられない。 特に、調理場で下拵えをする池部良と 高倉健(健さんが大根の桂剥きをしている!)に 長門裕之と藤純子が加わって 二人で他愛もない会話をするシーンの幸福感! 二台のカメラで撮影され繋がれたカットが 紡ぎ出す軽やかなリズム感! 黒澤明なんかにはとても真似できない マキノ特有のマルチ撮影だ。


山猫は眠らない4 復活の銃弾

オトーサン、 「みんな見ているぞ」 この邦題は、傑作だね。 ・山猫は眠らない(索引 No.1095) ・山猫は眠らない2 狙撃手の掟 (No.2529) ・山猫は眠らない3 決別の照準 (No.2991) この後もあるらしいので、楽しみです。 ・山猫は眠らない5 反逆の銃痕 原題:Sniper: Reloaded (2011) 監督:Claudio Fäh 原作:Ross Helford/ John Fasano Michael Frost Beckner/ Crash Leyland(characters) 脚本:John Fasano Genre:Action / Drama / Thriller Rated R for bloody violence, language and brief sexuality Country: South Africa Language: English 上映時間:91分 あらすじ: ブランドン・ベケットは、米海兵隊軍曹。 コンゴ国境近くの国連軍キャンプから、 反乱軍制圧地域に残るベルギー人農園主の救出に向かった しかし、正体不明の狙撃手の襲撃により部隊は全滅、 ブランドンも瀕死の重傷を負ってしまう。 現地で戦災孤児の支援を行う欧米人ハンターに救出され、 敵討ちのため事件の背後関係を探るが、 そこに伝説的な狙撃手である父・トーマスの 同僚だったリチャードが現れる・・・ 出演者: Chad Michael Collins・・・ Sgt. Brandon Beckett(ブランドン・ベケット) Billy Zane・・・ Richard Miller(リチャード) Annabelle Wright・・・ Lieutenant Ellen Abramowitz(エレン中尉) オトーサン、 「スナイパーは、トム・べレンジャーじゃないんだ」 息子役の若手俳優は、正直言って、下手。 でも、ウブで向こう見ずなところが、 この役には、合っています。 その他の出演者: Richard Sammel・・・ Col. Ralf Jäger Patrick Lyster ・・・Martin Chandler Kayla Privett ・・・Kelli van Brunt Justin Strydom ・・・Vincent "The Italian" Masiello Rob Fruithoff ・・・Jean van Brunt Khulum M. Skenjana ・・・Captain Sporo Ngoba User Rating:5.3/10( 5,642 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 39 votes) Yahoo! オトーサン、 「評価がわかれたね」 User Reviews K K さん India 2011年4月13日 驚くほどいい映画! この映画を見たのは、偶然だった。 何も期待していなかったが、 驚いたことに、すばらしい映画だった! 興味深くしてくれた監督とカメラクルーを賞賛したい。 様々な出演者の演技も、悪くなかった。 さらに、スナイパー映画ファンやアクション映画ファンは この映画にチャンスを与えてやってほしい。 この映画はアフリカで撮影されている。 背景に本物のアフリカ人が出ているのも、 ありきたりの映画とはちがうところだ。 この映画には、存在感がある。 そして、兵士の断固たる決意が、 奇妙なやりかたに打ち勝つことができるのだ。 誰でも最後まで見入るだろうと確信する! 見てよかった! オトーサン、 「同感、8点献上」 ぽこたさん 2012年10月9日 シリーズ全体へのリスペクトを込めて、 おまけの8点献上です。 大好きなシリーズのひさびさの続編と言うことで 大喜びで観たのですが、 とうとうトム・べレンジャーさんも引退したようで、 主人公はその息子。 しかも、とりあえずはスナイパーじゃあない! というところで、 ややテンション下がり目でスタートしたのですが、 社会派的要素を含んだストーリーはしっかりしてるし、 登場人物もそれぞれ魅力的だし、 銃撃シーンの緊迫感は流石のところがあるし、 ご愛嬌的とは言え、ロマンス的要素も盛り込まれてるし、 観終わってみれば十分及第点。 どっちかって言うと無名のキャスティングだし、 短めの尺に詰め込み過ぎかなと思いつつも、 大いに惹き込まれました。


網走番外地

オトーサン、 「主題歌、しびれるね」 ♪キラリ キラリ光った流れ星 燃えるこの身は北の果て  姓は誰々 名は誰々 その名も網走番外地 原題:網走番外地 (1965) 監督;石井輝男 原作:伊藤一 脚本;石井輝男/内藤誠 Genre:Suspence 上映時間:92分 あらすじ: 義父と不仲だった橘真一は、 やくざの世界へ飛び込み、 傷害事件を起こして網走刑務所に収容される。 曲がったことが嫌いな彼は、 大部屋の顔役・依田や、 野卑な権田らと反りが合わない。 やがて、母が危篤との報が橘に知らされる。 刑期の終わりは目前だったが、 大部屋では集団脱走計画が持ち上がっていた 出演者: 高倉健・・・ 橘真一 南原宏治・・・権田権三 嵐寛寿郎・・・鬼寅 オトーサン、 「若いね、健さん」 裸踊りのシーンが印象的です。 その他の出演者: 安部徹・・・ 依田 田中邦衛・・・大槻 丹波哲郎・・・妻木 潮健児・・・ 囚人A 滝島孝二・・・ 囚人B 三重街恒二・・・ 囚人C ジョージ・吉村・・・ 囚人D 関山耕司・・・ 教育課長 風見章子・・・ 秀子 杉義一・・・ パチクリ 佐藤晟也・・・ 沢本 菅沼正・・・ 冬木部長 北山達也・・・ 担当看守 沢彰謙父・・・ 国造 志摩栄秩父・・・ 一家の親分 User Rating:7.0/10( 25 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.0/10( 171 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作誕生!」 User Reviews al2***** さん 2015年2月10日 和製刑務所映画の代表的傑作 晩年の寡黙な男もいいが 初期の健さんのかっこよさはやはり最高 代表作のひとつである この「網走番外地」は前半の刑務所物、 後半の雪中の脱獄物としても かなりテンポ良くできていて面白い 特に後半カットバックを多用したシーンの連続は かなりの緊張感でスリリング 南原浩冶、安部徹、丹波哲郎、田中邦衛、 そして嵐寛寿郎など昨今の優男俳優にはない 強烈な個性と存在感溢れる曲者俳優たちがまたすごい タイトルだけは知っていて もっと時代を感じさせる古臭い内容を予想したが 見てみると見事にいい意味で裏切られた傑作です オトーサン、 「後半のアクションもいいね」 脱獄し、トロッコが雪坂を暴走するシーン、 線路に寝そべって、レールの上に手錠を置き、 驀進してくる機関車に切断してもらうシーン。 イニシャルKさん 2011年6月8日 高倉健が一躍大スターとなる きっかけとなった作品で、 このあと「昭和残侠伝」とともにシリーズ化された一作目。 東映時代の高倉健の主演映画を見るのがまだ3本目なのだが、 ストイックで寡黙なキャラをこの頃から演じている・・・ と思ったら高倉健がほかの囚人たちと一緒に 陽気に裸踊りをするシーンは 自分の高倉健に対するイメージを覆すもので、 今見るとかなり新鮮に感じられる。 前半がとくに面白く、雪道に捨てられたタバコの吸殻を拾って うまそうに吸うシーンが妙にリアルだし、 アラカン演じる老人服役囚と高倉健演じる橘との絡みも印象的だ。 しかし、後半はなんちゃって「手錠のままの脱獄」になってしまい、 終わり際も南原宏治が母親の名前を口にするのが やや唐突に感じてしまったのがちょっと残念だったかな。 出演者の中ではやはりアラカンが存在感があり、 日本映画草創期の俳優らしい威厳を感じさせていて印象的だった。 彼が八人殺しの鬼寅だとほかの囚人に明かすシーンは 見ていてなんだか笑えるが、 同時にそのシーンがこの映画における アラカン最大の見せ場だと思う。 そうそう、石井輝男監督の映画を見たのは これが初めてだったのだが、 カルト映画の監督と聞いていたから あんがいオーソドックスなつくりに逆にちょっとビックリ。 (最初に書いた高倉健が陽気に裸踊りするシーンは この監督ならではのことなのか?) まあ最初からいきなりカルトな映画を見るよりは このほうが入っていきやすいかもしれない。


サラリーマン専科 単身赴任

オトーサン、 「単身赴任、経験したな」 メリットは気ままに過ごせること。 ライフワークを発見できること。 デメリットは、外食続きで身体を壊すこと。 自炊して料理の腕を上げるべきです。 老後の備えになります。 原題:サラリーマン専科 単身赴任(1996) 監督:朝原雄三 原作:東海林さだお 脚本:朝原雄三/山田洋次 Genre:Comedy 上映時間:96分 あらすじ: 石橋万作は、日向事務機器の庶務課長。 大阪支社営業課長となり単身赴任に。 独り暮らしは寂しいし、 慣れぬ営業の仕事や関西の言葉づかいに 四苦八苦の毎日を送る。 迷い込んできた飼い猫をきっかけに 隣人の妖艶な女性・森村美佐子と知り合いになる。 ある日、美佐子から結婚してくれと言われて驚くが、 ボケ気味の父を安心させるために 婚約者のふりをして、の田舎に赴いてひと芝居打つ。 単身赴任もようやく落ち着きかけた頃、 妻・ふみ子の誕生日と東京出張とが重なり、 バースデイ・ケーキを手にいそいそと帰ってみれば、 家族は弟の淳司と豪勢な食事に出かけていた。 得意先の本多興産との取引にしくじれば、責任問題だ。 そんななか、美佐子の部屋で 愛人の中年男が倒れ、救急車を呼ぶ騒ぎが・・・ 出演者: 三宅裕司・・・石橋万作 田中好子・・・石橋ふみ子 萬田久子・・・森村美佐子 藤岡琢也・・・本多社長 オトーサン、 「三宅裕司さん、はまり役だね」 しがないサラリーマン役が似合っています。 その他の出演者: 加勢大周・・・石橋淳司 坂本スミ子・・・本多竹子 大滝秀治・・・森村才一 すまけい・・・遠山専務 塩見三省・・・大熊支店長 山田雅人・・・小寺仁 User Rating:5.6/10( 3 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「肩のこらない映画だね」 User Reviews Arufuさん 2005年8月1日 サラリーマン社会を皮肉った作品 ドラマでも言えることだが漫画原作の話は 外れがほとんど無く安定して面白いということ。 ああ日本映画も良いなと感じさせてくれる 日本のサラリーマン社会を皮肉った作品。 シリーズドラマになればもっとドロドロした話になるんだろうが、 ドロドロしてないところが物足りないと感じるか あっさり楽しめていいと感じるかは個人差があるだろう。 オトーサン、 「第2作だったんだ」 第3作は「新サラリーマン専科」。 その後が続かなかったのは、 企画にムリがあったのでしょう。 g30*****さん 2008年12月26日 仕事は大事 家族も大事 「サラリーマン専科」の続編。 単身赴任者の仕事・家族との悲喜交々。 今回は大阪に単身赴任となった主人公が  まるで違う文化・風習に戸惑いながらも 奮闘する姿をコミカルに描いた作品です。 三宅さんの味のあるサラリーマンに 共感できるお父さん方もいらっしゃるでしょう。 実際に単身赴任経験者は 「あるある・・・」なんて呟きそうだし 大阪へ転勤経験者も「そうそう」と 賛同できるところがあるのではないでしょうか。 漫画が原作とはいえ  そこは山田洋次さんが携わっている作品ですから 人情味溢れるキャラクター達とホロリときそうな場面もあって 爽やかさも忘れてません。 余談ですが・・・ 加勢大周も「自由人な弟」として引き続き出てます。 彼も色々とありましたなぁ・・・


大江戸五人男

オトーサン、 「力が入っているね」 松竹創立30周年記念のオールスター映画。 阪東妻三郎と市川右太衛門の張合い。 美しい女優陣と生きのいい若手・・・ それぞれが見せ場を誇っているなんて、 稀有のことです。 ストーリーも見事で、演出も冴えていました。 原題:大江戸五人男(1951) 監督:伊藤大輔 脚本:八尋不二/ 柳川真一 / 依田義賢 Genre:Period Drama Color:Black and White 上映時間:132分 あらすじ: 武勇を以って徳川側近を護った旗本も 平隱な治世が続くようになってから冷遇され、 その憤懣が色々な形で現われ、 水野十郎左衛門を組頭とする 白柄組の横暴などもその一つであった。 中村あやめ一座の山村座での芝居の邪魔だてをしたとき、 町奴幡随院長兵衛が取りなして事なきを得たが、 それ以来白柄組は幡随院一家を眼の敵とするようになった。 その上、川崎詣りの帰途難儀を救い、 食客とした白井權八が吉原で全盛の花魁・小紫を 白柄組と争い、彼等を敗退させたことが、 水野の長兵衛へのにくしみに油をそそいだ。 水野は腰元おきぬを寵愛していたが、 縁談に乗り気になり、 おきぬが家宝の南蛮絵皿をこわしたのを理由に 切り捨ててしまった。 おきぬの兄魚屋宗五郎は水野の屋敷へどなり込んだが、 放り出され、長兵衛へ事の次第を訴えた。 長兵衛はいたずらに事を構えるのをきらって これを静かにしりぞけた。 權八は長兵衛のそんな態度にあきたらず、 中村あやめに長兵衛の御押しがあるからと偽って おきぬの事を芝居に仕組んで上演させ、 旗本の横暴に対する世論をあふったが、 そのためあやめは拉致され、水野の屋敷に檻禁された。 あやめを引渡すと水野から申入れがあり、 子分たちの引とめるのも構わず 長兵衛は単身、水野の屋敷へのり込む・・・ 出演者: 阪東妻三郎 ・・・幡随院長兵衛 市川右太衛門 ・・・ 水野十郎左衛門 高峰三枝子 ・・・ 腰元おきぬ 高橋貞二 ・・・ 白井権八 花柳小菊 ・・・ 小紫 山本礼三郎 ・・・ 大久保彦左衛門 オトーサン、 「いやぁ、バンツマはすごい役者だなぁ」 その他の出演者: 山田五十鈴 ・・・ 長兵衛女房・お兼 本松一成 ・・・ 倅伊太郎 進藤英太郎 ・・・ 唐犬権兵衛 三井弘次 ・・・ 仏の小平 阿部九州男 ・・・ 夢の市郎兵衛 小堀明男 ・・・ 放れ駒四郎兵衛 永田光男 ・・・ 出尻清兵衛 月形龍之介 ・・・ 魚屋宗五郎 月宮乙女 ・・・ 女房お末 河原崎権三郎 ・・・ 水木あやめ 河原崎権十郎 ・・・ 山中平九郎 高田浩吉 ・・・ 高見沢備中守 鮎川十糸子 ・・・ 町芸者かつ 草島競子 ・・・ 仲井お万 山路義人 ・・・ 渡辺綱右衛門 三島雅夫 ・・・ 近藤登之助 市川小太夫 ・・・ 松平伊豆守 小月冴子 ・・・ 妙姫 大友柳太朗 ・・・ 石谷将監 海江田譲二 ・・・ 上使成瀬 若杉曜子 ・・・ 召使はつ 毛利菊枝 ・・・ 老母お岸 沢村晃夫 ・・・ 小姓数馬 坂東蓑三郎 ・・・ 忠太 豊竹寿太夫 ・・・ 浄瑠璃 豊竹竹之助 ・・・ 三味線 User Rating:7.5/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:9.0/10( 9 votes) Yahoo! オトーサン、 「間違いなく名作中の名作」 User Reviews イニシャルKさん 2013年2月12日 バンツマと市川右太衛門が共演した 伊藤大輔監督の大作時代劇。 序盤こそやや退屈するも、 おきぬ(高峰三枝子)が皿を数えはじめるあたりから 緊張感が増して、面白くなっていった。 皿を割ったのがもとで水野(市川右太衛門)に 斬殺されたおきぬの話を芝居で上演した (これが「皿屋敷」のはじまりか?) 役者が水野に連れて行かれ、 一人で来れば返してやると言われ、 死を覚悟で水野の屋敷に出向く バンツマ演じる長兵衛はかっこいいし、 いったん和解しかけた長兵衛と水野が一転して 直接対決にいたる展開も無理がなく、 ちゃんとドラマとして見ごたえのあるものになっている。 最後は二人で三島雅夫演じる近藤を倒すという展開でも 良かったかもしれないが、 あえてそうはしていないことでドラマ性が高くなり、 この映画を単にただの2大スター共演というだけのものにしていない。 ラストの長兵衛の眠る棺を抱えた葬列のシーン、 泣き崩れる権八(高橋貞二)に、 長兵衛の妻(山田五十鈴)がかける言葉がいい。 それに、長兵衛の息子の「もうケンカはございませーん。」 と叫ぶ姿も泣ける。 さっきも書いたように前半はやや退屈に感じる部分もあるのだが、 名作時代劇の一本と言っていい素晴らしい映画だった。 ただ一つ残念なのは「大江戸五人男」という タイトルの意味がよく分からないことで、 これだけ見ると「七人の侍」のように チームとしてまとまった複数の主人公の活躍を 描く映画のように思えてしまう。 オトーサン、 「詳しいね」 old***** さん 2009年7月2日 絢爛たる時代劇 歌舞伎の演目として知られる 「極付幡随長兵衛」と「播州皿屋敷」を 巧みに組み合わせたドラマが展開される。 その趣向とは、町奴である幡随院長兵衛と対立する 旗本奴の水野十郎左衛門には腰元おきぬが仕えていたが、 そのおきぬが水野が愛蔵する東照神君(徳川家康)から 拝領したという十枚組の南蛮皿のうちの一枚を 破損させた罰に刀にかけられた事件をエピソードとして挿入し、 幡随院長兵衛に抱えられている、 これも歌舞伎で有名な白井権八が その話を「播州皿屋敷」として芝居化し、 水野の行為を誹謗する仕立てになっている。 勿論、「播州皿屋敷」はずっと後代に成立する訳であるから 架空の趣向であることは言うまでもない。 江戸時代も将軍家光の頃になると、 天下太平に加え、武士の気風が堕落したことと 町人の実力が澎湃として勃興してきたことを背景に、 町人からは町奴が、旗本からは旗本奴という すれっからしが奇抜な風体で双方対立し世を騒がせたのである。 旗本側には大久保彦左衛門も登場する。 その世相をこの作品は巧みに描いている。 かてて加えて劇中劇として演じられる 歌舞伎の舞台には河原崎権三郎、河原崎権十郎の 父子出演が見られ、彩を添えている。 幡随院長兵衛を演じるのは坂東妻三郎であるが、 水野十郎左衛門には市川右太衛門、 その水野に斬られる腰元おきぬには高峰三枝子、 その兄の魚屋宗五郎に月形龍之介、花魁、小紫に花柳小菊、 水野の盟友で悪辣とも思える近藤登之助に三島雅夫、 長兵衛の盟友である唐犬権兵衛に進藤英太郎、 石谷将監に大友柳太郎、松平伊豆守に市川小太夫を配し、 松竹映画ではあるが、東映時代劇かと見紛うほどだ。 その後に黄金期を迎える東映時代劇の先がけと言えるのではないか。 また、水野の小姓として登場するのは 沢村晃夫つまり後の長門裕之であるのも一興だ。 市川右太衛門演ずる水野は幡随院長兵衛に理解を示すほどの 彫りの深い役柄となっており、 右太衛門は大きな演技で堂々と演じているのがやはり注目を惹く。 一方の幡随院長兵衛を演じる坂東妻三郎も、 斬られる覚悟で水野邸に乗りこむシーンは いかにも「バンツマ」と呼ばれるに相応しい迫力と器量を感じさせるものだ。 モノクロ作品ではあるが、 江戸の絢爛たる風情、町奴と旗本奴の意地のぶつかり合いを 活写していて見どころは多い。


かげろう侍

オトーサン、 「当たり!」 松本清張の「かげろう絵図」の映画と思って、 TSUTAYAで借りたのですが、間違えました。 原作は、時代劇映画の基礎を作った 名監督・伊藤大輔でした。 原題:かげろう侍(1961) 監督:池広一夫 原作:伊藤大輔 脚本:松村正温 Genre:Period Drama/Mystery 上映時間:89分 あらすじ: 遊び人の弥十郎は、父を困らせている。 思いもかけず、父の上司である南町奉行から 沼津藩のお家騒動にからむ人別帳を盗まれた。 下手人の虎鮫から取り返せと命じられる。 弥十郎は、遊び人に変装し、 箱根の福乃屋に潜入し、虎鮫を探す。 崖崩れのため足止めされた宿泊客はといえば、 目つきのよくない浪人風の須賀半九郎、 子連れの浪人・百崎百之助、 一人旅の訳あり女・お恵、 飴屋夫婦の金三とお志保、 中風の舅と乳呑児を抱えたお千、 小間物屋夫婦の万吉とお島、 薬屋の茂兵衛、 金銀仲買人の丑松、 太鼓念仏の巳之吉と佐助、 無職渡世の竹造とおちかなど 一癖も二癖もある連中だ。 誰が犯人かわからず、困っていると、 許嫁のお珠が女中になりすまして現れ、 弥十郎の浮気防止も兼ねて捜査に加わる。 そんななか、須賀半九郎が背中を刺されて変死、 お鯉が湯元小屋で滅多突きにされ、 佐助と巳之吉が浴室で袈裟がけに斬り殺されて・・・ 出演者: 市川雷蔵・・・ 喜多弥十郎 中村玉緒・・・ お珠 浦路洋子・・・ お千 林寛・・・ 中風の舅(虎鮫) オトーサン、 「中村玉緒、探偵マニアもいいね」 その他の出演者: 小川虎之助・・・ 喜多弥兵衛(弥十郎の父・南町奉行所同心) 北原義郎・・・ 南三五兵衛(南町奉行) 伊達三郎・・・ 須賀半九郎 島田竜三・・・ 子連れ浪人・百崎 近藤美恵子・・・ 一人旅の女・お恵 沖時男・・・ 金三 若杉曜子・・・ お志保 横山文彦・・・ 万吉 滝のぼる・・・ お島 志賀明・・・ 茂兵衛 水原浩一・・・ 丑松 寺島雄作・・・ 巳之吉 愛原光一・・・佐助 浜世津子・・・ お鯉 藤原礼子・・・ お光 市川謹也・・・ 佐藤半之丞 寺島貢・・・ 太十 大辻伺郎・・・ 清吉 堺駿二・・・ 小窪 藤川準・・・ 六平 玉置一恵・・・ 三平 大杉潤・・・ 仁助 木村玄・・・ 半三 User Rating:7.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:10.0/10( 4 votes) Yahoo! オトーサン、 「愉快、愉快!」 User Reviews 文字読みさん 2010年10月24日 上にはいいことがある 1961年。池広一夫監督。 女たらしの侍(市川雷蔵)だが、 お家騒動にからんで奉行所から盗まれた書類を 取り返す役目を言い渡される。 犯人を追って箱根の手前の宿にたどり着くが、 その宿で次々と殺人事件が起こり、、、という話。 許嫁で推理好きな娘が中村玉緒。 のらりくらりとした探偵とその真面目な助手が 事件を解決するコミカルなミステリーです。 それを時代劇でやっている。 おもしろい。 書類を取り戻そうと探索するうちに、 宿に泊まる一癖ある人間模様に巻き込まれいき、 最終的には捨てられた子供を引き取るまでになる。 時間解決の副次的効果として子供まで得てしまう。 よくできた探偵物語。 狭い宿が中心のため、 カメラは横移動や俯瞰やあおりを多用しています。 特に下から上を見上げるカメラカットは 「上にはいいことがある。上を向いて生きよう」 という前提に元づいた意図的な構図。 苦しむ女性を励ますセリフがそうなっているのですが、 冒頭から雷蔵の背後の上空には青空が広がっていたし、 ラストは時代劇にも関わらず、 むき出しの岩肌にすがりつく娘を上からひっぱりあげるという 山岳映画のようなことまでしています。 内容だけでなく映像でも 「上にはいいことがある」ことになっている。 オトーサン、 「該当するのは・・・」 ヒッチコックの「断崖」(1941)でしょうか。 アングロファイルさん 2011年3月3日 ヒッチコック風時代劇 珍しい(と思う)ミステリー/サスペンス仕立ての時代劇。 おまけにユーモアたっぷり。 捕物帖とは一線を画したところがあります。 ある藩のお家騒動に関する書類が盗まれたのが発端。 その犯人捜しを命じられたのが、雷蔵演ずる弥十郎。 犯人は、崖崩れのため足止めされた宿に泊まっているらしい。 つまり泊まり客の中に犯人はいる。 ミステリーで言うところの「クローズド・サークル」の状況です。 しかも、続いて起こる殺人事件。 弥十郎探偵は、許嫁のお珠ちゃんを助手に、 密かに捜査を進めます。 ここで、投宿している客の人生が垣間見られるのが、 時代劇らしいところ。 弥十郎は犯人を突き止めますが、 その決め手となるものは単純でもの足りない。 実は、犯人捜しがメインではなく、 サスペンスに重点が置かれているようです。 最後は宿から離れて青空の下、 文字通りのクリフハンガーでサスペンスを盛り上げます。 ここで驚いたのは、最後がヒッチコックの某作品そっくりだったこと。 調べてみると、製作年度が近い(もちろんこちらがあと)。 ということは、和製ヒッチコックを意図した作なのでしょうか。 そう言われれば、ユーモアあふれるところや、 光の使い方が独特なところなど、それらしくもあります。 しかしなにぶん時代劇ですから、 それほど似ているとは思いませんでした。 最後になって気づいたくらいですから。 それはともかく、 本作には独特の面白さがあってよかったと思います。 推理力もあって女にモテモテの弥十郎と 推理マニアでけっこういいところを突いてくる ヤキモチもしっかり焼いているお珠ちゃんのコンビが絶妙でした。 特に雷蔵の弥十郎は魅力的で、 シリーズ化されていないのが残念なくらいです。 ヒッチコックに似ているかどうかはともかく、 楽しく見ることができました。


トラック野郎・男一匹桃次郎

オトーサン、 「ホントかね」 フグ中毒になった桃次郎。 砂風呂に入らされますが、大丈夫なのでしょうか? フグ毒では、肋間筋が麻痺し、肺が膨らまず、 呼吸が出来なくなります。 そこで砂に埋めて、胸膈が動かないようにすると、 横隔膜だけの動きで、なんとか呼吸出来るのです。 普通は、毒を口から吐き出させたり、 胃洗浄を行います。 呼吸困難は、人工呼吸で対処します。 原題:トラック野郎 男一匹桃次郎(1977) 監督:鈴木則文 脚本:鈴木則文/掛札昌裕 Genre:Comedy/Action 上映時間:104分 あらすじ: 熊本の青果市場で桃次郎と金造は、 フグ料理を奢ってもらって中毒になる。 この地方独特の治療法で、砂風呂に入るが、 そこへ女子大生・雅子が通りかかる。 すっかりホの字となった桃次郎は、 雅子が剣道三段と知って、剣道の稽古に励む。 九州大会に出場する雅子を送ろうとしたが、 タンクローリーを運転する袴田が連れ去る。 ライバルが出現し、 あの野郎!只じゃおかないぞ・・・ 出演者: 菅原文太・・・ 一番星・星桃次郎 愛川欽也・・・ 金造(やもめのジョナサン) 夏目雅子・・・ 小早川雅子 若山富三郎・・・ 袴田太一 オトーサン、 「若山富三郎って、いい役者だね」 その他の出演者: 春川ますみ・・・ 松下君江 浜木綿子・・・ 袴田由紀(和代) 湯原昌幸・・・ 毒島一郎 左とん平・・・ 花電車・花山電吉 加藤嘉・・・ 小早川助左衛門 野村昭子・・・ おかね 長門勇・・・ 桜島 笑福亭鶴光・・・ 神主 堺正章・・・ 警官・桜野大門 ばってん荒川・・・ ばってん婆さん 南利明・・・ 写真屋 相馬剛三・・・ 地獄丸 武藤章生・・・ 関東無宿 市川好郎・・・ パトカーの警官 河合絃司・・・ 世話人 日尾孝司・・・ 愚連隊 佐藤京一・・・ 愚連隊 大木悟郎・・・ 医師 奈辺悟・・・ 不知火丸 須賀良・・・ 唐津丸 誠直也・・・ 桜島 User Rating:6.8/10( 134 votes)TSUTAYA DISCAS User Rating:6.5/10( 75 votes) Yahoo! オトーサン、 「ハチャメチャだぁ」 User Reviews abu***** さん 2010年2月10日 免停お構いなしじゃ〜 最近、このシリーズがBSでよくやってるので 度々見るんですけど、 70年代を凄く感じる内容で興味深いです。 んで、手を替え品を替え10作くらい作られてるけど、 基本的にやってることは変わんないですね(笑)。 すっごいベタなナンセンスギャグ。 終盤なんか、免停お構いなしで トラックかっとばしてるし、 いきなり模型シーンになったりとか あのへんのナンセンスさも素晴らしいですね。 無線で他のトラック野郎に助けを呼んだら ちゃんと来てくれる、 そのへんの友情の素敵さもシリーズの持ち味。 オトーサン、 「ありへん世界だね」 一番星号が暴走し、追うパトカー群を蹴散らすシーン。 痛快ですが、いまだったら、上映禁止ですね。 老いたファンさん 2015年2月11日 若山さんの格闘スタントに瞠目 ここまで下品な悪ふざけをする必要があったのか。 ほとんど脚本がないような行き当たりばったりの展開。 警官役で登場する歌丸、小圓遊の両師匠が 小便入りの一升瓶を飲み、 同じく警官役の堺正章さんは桃次郎が嘔吐した餅を 美味いと食べる。 中盤で50万円の賞金目当てで参加する 餅すすり対決が下らない。 行事役の鶴光さんと堺さんが似ていて、 一見して区別がつかないのは笑った。 10作を終えた後、文太さんが次回作を打診され 「もういいだろう」とヤンワリ断ったのも頷ける。 ここまで下劣にならなければ、 東映版『寅さん』になったかも知れないのに。 それにしても、 若山さんのアクションは香港映画に負けていない。


シェルタリング・スカイ

オトーサン、 「原作に忠実に映画化したね」 Kindleで原作を買って読みましたが、 平易な英語で、楽に読み進めました。 この名作、新潮文庫から翻訳が出ています。 NY Timesに書評が出ていました。 An Allegory of Man and His Sahara キーワード ・第一級の北アメリカ旅行記 ・近代文明から逃避し、異文化と衝突 ・カミュの文学に匹敵する精神的冒険の寓話 原題:The Sheltering Sky (1990) 監督:Bernardo Bertolucci 原作:Paul Bowles 脚本:Mark Peploe/Bernardo Bertolucci Genre: Adventure/ Drama / Romance Country: UK / Italy Language: English / French / Arabic 上映時間:138分 あらすじ: 第2次世界大戦後まもない1947年、 ニューヨークから北アフリカへ ポートとキット夫婦が旅行にやってくる。 かつて2人を取り巻いていた活気が薄れ、 愛も夢もなくなってしまったことに気づき、 この北アフリカで何かを発見しようとしたが、 2人の関係は険悪になってゆき、 キットは、ターナー安らぎを求める。 果てしない砂漠の旅で、ポートが疫病にかかって・・・ 出演者: Debra Winger ・・・ Kit Moresby(キット) John Malkovich ・・・ Port Moresby(ポート) Campbell Scott ・・・ George Tunner(ターナー) Timothy Spall ・・・ Eric Lyle(エリック) オトーサン、 「ジョン・マルコヴィッチ、熱演だけど・・・」 この複雑な性格のアル中患者を演じるのは、 誰にも難しかったことでしょう。 その他の出演者: Jill Bennett ・・・ Mrs. Lyle Eric Vu-An ・・・ Belqassim Amina Annabi ・・・ Mahrnia Philippe Morier-Genoud ・・・ Captain Broussard Nicoletta Braschi ・・・ a French woman Paul Bowles ・・・ Narrator User Rating:6.8/10 ( 7,748 votes)IMDb User Rating:7.4/10( 356 votes) Yahoo! オトーサン、 「旅情を強く感じるね」 ゴールデン・グローブ受賞 ・音楽賞 坂本龍一/ リチャード・ホロウィッツ 同ノミネート ・監督賞 ベルナルド・ベルトルッチ User Reviews Ham_and_Eggerさん Indianapolis, Indiana 2006年3月25日 明らかに美しい映画 原作通りでないことで批判されるべきではないが、 そうして欲しかった。 シェルタリング・スカイは、率直に言って、 心理学的な傑作だ。 これまでに読んだ最も濃い本の1冊で、 筋書はシンプルだ。 映画は、筋書を適正に書き直しているが、 あれほど絶妙な小説の内容を伝えられていない。 ベルトルッチ監督や撮影のヴィットリオ・ストラーロは よくやっている。 北アフリカの風景撮影としては、お手本になるだろう。 題名は、あなたに語りかける。 豊饒な撮影に直面することになると。 私の考えでは、これはストーリーの必要条件なのだ。 だが、風景は、時々ストーリーを圧倒する。 マルコヴィッチとウィンガーは、いい演技をしている。 だが、小説ほど感情移入できず、他人のように感じられた。 エリックの配役は、よかったが、出番が限られていた。 原作者のポール・ボウルズが、ナレーターとして出ていたが、 彼も出番がすくなかった。 この映画、見る価値がある。 だが、常に小説との違いに気付かされた。 オトーサン、 「最後はたったひとりか」 ♪月の砂漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 旬感トレンドニュース さん 2015年2月9日 日テレで放映されたシェルタリング・スカイの名言に涙 この映画の舞台は、1947年の北アフリカで、 活気を失った一組の夫婦がたどる 壮絶で過酷な運命を描写した恋愛映画である。 ポール・ボウルズの小説を ベルトルッチとマーク・ペプローが脚色しており、 ワーナー・ブラザーズが製作し、 ベルナルド・ベルトルッチが監督をつとめている。 カメラマンはストラーロで 「シェルタリング・スカイ」の砂に覆われた不毛の世界が 美しいだけではなく、官能的で艶っぽい。 ボウルズ自身も出演しており、 最後の場面で、喪失感と虚無感にとりつかれた主人公を 「迷ったんだね・・・」 と地中海ブルーの瞳で迎えた。 シェルタリングスカイの名言 ・人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。  だが、物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。 ・自分の人生を左右したと思えるほど大切な  子供の頃の思い出も、あと何回心に思い浮かべるか?  せいぜい4,5回思い出すくらいだ。 ・あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。  だが、人は無限の機会があると思い込んでいる。 ちなみに坂本龍一がこの映画の音楽を担当している。 この映画は現代人が、未知の世界に入り、 個々の精神世界と向き合ってゆくという 欧米の人々が好むような作品である。 人間はいつも今とは相違した世界を求めており その世界を切望する事もあるけれど、 結局は自分たちを覆った空の下の 現実世界から逃れることはできない。 この作品は 「空はこのような私たちを守ると同時に閉じ込めている」 ということをいいたいのではなかろうか。


緋牡丹博徒 花札勝負

オトーサン、 「名古屋が舞台か」 熱田-清洲間が開通したのは、1886年。 この映画には、"名護屋駅"が映っていました。 堀川、大須、熱田神宮という地名も飛び交っていました。 原題:緋牡丹博徒 花札勝負(1969) 監督:加藤泰 原案:石本久吉 脚本:鈴木則文/ 鳥居元宏 Genre:Mafia 上映時間:98分 あらすじ: 明治中頃。 緋牡丹のお竜は、 道後の熊虎親分からの添書を持って、 名古屋の西之丸一家へと向かう。 その頃、新興やくざの金原組長は、 西之丸一家から熱田神宮の勧進賭博の権利を 奪おうと画策し、 義理の娘・八重子を国会議員の後添えに差出そうとしていた。 それと知った八重子の恋人・次郎は、 東京から飛んできて、 八重子との結婚を金原に掛けあうが、 賭博で勝ったらと条件をつけられる。 金原の賭場へやってきたお竜は、 自分の名をかたるお時が、 いかさま賭博で次郎に勝つのを目にする。 お時は、2人を逃してやろうとするが、殺される。 代わって、お竜は、2人を大阪の堂萬一家へ逃がしてやるが、 金原一家に草鞋を脱いだ渡世人・花岡が 西之丸一家の杉山親分と対決する羽目になる・・・ 出演者: 藤純子・・・ 緋牡丹のお竜 高倉健・・・ 花岡 嵐寛寿郎・・・ 杉山親分 沢淑子・・・ お時 小池朝雄・・・ 金原親分 オトーサン、 「若いね、藤純子は24歳!」 まだ、出だしの名乗りなど稚拙でた。 一方、高倉健は、38歳。うまいもんです。 その他の出演者: 若山富三郎・・・ 熊坂虎吉(四国道後の親分) 待田京介・・・ 不死身の富士松(龍虎一家) 清川虹子・・・ お神楽のおたか(大阪堂万一家親分) 天津敏・・・ 滝村(金原の代貸) 石山律・・・ 杉山次郎(貞次郎の息子) 南利明・・・ 今朝松(西之丸の三下) 内田朝雄・・・ 古田頼輝(政界の黒幕) 山本麟一・・・ 北村兼造(西之丸の幹部) 関山耕司・・・ 道明寺譲介(金原の舎弟・近松の親分) 汐路章・・・ バケ安(胴師) 柴田美保子・・・ 金原八重子(欽之助の娘) 沢彰謙・・・ 美濃市(尾張七人衆) 林彰太郎・・・ 色眼鏡(金原の子分) 村居京之輔・・・ 千種村の修平(尾張七人衆) 矢奈木邦二郎・・・ 蟹江の粂蔵(尾張七人衆) 阿波地大輔・・・ フランネル(金原の子分) 野口泉・・・ トランプ(金原の子分) 有川正治・・・ 久保寺正作(西之丸の代貸) 鈴木金哉・・・ 木島(堂万一家代貸) 波多野博・・・ 藤倉常吉(西之丸の若頭) 平沢彰・・・ コレラ(金原の子分) 若水淳・・・ 田所(西之丸の子分) 三枝由佳・・・ 夢子(可否館の女給) 紙谷外美・・・ 月子(可否館の女給) 富永佳代子・・・ 看護婦 丸平峰子・・・ 熊坂清子(虎吉の妹) 古城門昌美・・・ お君(お時の娘盲) 岡島艶子・・・ 屋台の老婆 藤山寛美・・・ 巡査 User Rating:7.0/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.5/10( 8 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews どーもどーも2010 さん 2009年9月14日 紅の仁義通しますっ! 監督、加藤泰。 脚本家、のち監督の鈴木則文。 緋牡丹のお竜こと藤純子。 嵐寛寿郎の一家に身を預ける。 そこで敵対する親分に 「刑事コロンボ」の声優、ニヒルな小池朝雄。 ゲストに高倉健。 博打打ちの利権、建設利権、若い男女の恋、 偽物のお竜出現エピソードが多層に絡み繋がる。 藤純子扮する流れ者の九州訛りの気骨ある仁義が通る。 唇の紅がなまめかしい。 加藤監督の顔面アップの美しさ。 端役の素人俳優の傑出する生えた存在感。 引きのロングショット、手前の異物と奧で展開する芝居。 藤純子の「バッテン、こつねー」とくりだす九州訛り。 説きさとす気丈な美貌と任侠論理。 花札勝負と命と殴り込み。 破れ出る鮮血、押さえきれない暴力とドス。 目頭が熱くなる健さんの台詞、嵐親分の雄叫び、藤の目! 素晴らしすぎる加藤様式のカメラ位置、 まるで古語のような仁義台詞と古臭い熱い「情」。 あたたかに流れる言葉とドクドクと流るる人間の冷たい血。 加藤泰作品の「緋牡丹」シリーズ出来一味違います、全作必見。 藤さんの美貌はカナイマセン! 本作の母性あるお竜さんは必見! 緋牡丹のお竜の美しさが恋に、花札に、愛に 一本通させていただきますバイ。 傑作です! オトーサン、 「第1作じゃないのか」 第1作は、「緋牡丹博徒」舞台は大阪 第2作は、「緋牡丹博徒 一宿一飯」舞台は上州 シリーズは、全8作あるそうです。 面白かったので、いずれレンタルしましょう。 イニシャルKさん 2011年8月4日 シリーズ第3作。 加藤泰監督の任侠映画はこれで初めて見るけど、 冒頭の汽車にはねられそうになった 盲目の少女をお竜が助けるシーンから この監督らしいクローズアップが効果的に使われており、 雨や雪なども1作目の山下耕作監督が作り出す 映像美とはまた違う美しさがあって印象的だ。 お竜の母性は前作でも描かれていたが、 今回は目が治った少女に「お母さんは自分よりキレイだった。」 といって励ますシーンが叙情的に描かれており、 お竜の母性が前作よりも深みをもって描かれているのがいい。 シリーズ2度目の登場となる高倉健が雪の中で見せる哀愁 (この人には本当に雪景色がよく似合う。)も 加藤監督ならではと思える映像美と相まっていて素晴らしかった。 1作目以来の登場となるおたかを演じる清川虹子もいいが、 なんといっても清川虹子とともに抜群の存在感を見せつける アラカンが印象的で、老いてはいても親分としての凄みと貫ろくを じゅうぶんに感じることができる演技を見せている。 熊虎親分が啖呵を切るシーンも、 このシリーズではコメディーリリーフ的な存在なだけに いつもの若山富三郎の凄みを利かせた演技とは少し違う印象を受ける。 全体としては1作目よりは多少劣るかもしれないが、 加藤監督の格調高い演出が利いていて、 シリーズの中でも評価の高い作品というのが うなずける映画になっていると思う。 面白かった。


ゼロ・グラビティ

オトーサン、 「ドキュメンタリー映画かな?」 まったく予備知識なしに見たので、そう思いました。 やがて、CGを駆使していると見当をつけましたが、 あまりの見事さに驚きました。 「CGも、ここまできたか」 原題:Gravity (2013) 監督:Alfonso Cuarón 脚本:Alfonso Cuarón/ Jonás Cuarón Genre:SF/ Thriller Country: USA / UK Language: English / Greenlandic 上映時間:91分 あらすじ: ロシアが不要衛星を処分しようと爆破。 破片が周囲の衛星に次々に衝突、 NASAのスペースシャトルも巻き込まれ、 船外作業中のストーン博士とコワルスキー中尉が 宇宙に放り出され、シャトルが破損する。 通信系統もやられ、酸素も減っていく。 ふたりは、近くの国際宇宙ステーションを目指す。 地球に戻れるだろうか? 出演者: Sandra Bullock ・・・ Dr. Ryan Stone(ストーン博士) George Clooney ・・・ Lieutenant Matt Kowalski(コワルスキー飛行士) オトーサン、 「サンドラ・ブロックとジョージ。クルーニーだったの」 宇宙服を着ているので、最後まで分かりませんでした。 声の出演者: Ed Harris ・・・ Mission Control in Houston Orto Ignatiussen ・・・ Aningaaq, Phaldut Sharma ・・・ Shariff Dasari Amy Warren ・・・ the captain of Explorer Basher Savage ・・・ the captain of the International Space Station User Rating:8.0/10 ( 472,063 votes)IMDb User Rating:7.6/10( 1,819 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だぁ!」 アカデミー賞受賞 ・監督賞 アルフォンソ・キュアロン ・撮影賞 ・作曲賞 ・視覚効果賞 ・音響賞(編集) ・音響賞(調整 ・編集賞 同ノミネート ・主演女優賞 サンドラ・ブロック ・美術賞 ゴールデン・グローブ受賞 ・監督賞 アルフォンソ・キュアロン 同ノミネート ・女優賞(ドラマ) サンドラ・ブロック ・音楽賞 User Reviews rubenpallanさん United States 20139年9月20日 ジェームス・キャメロン「最高の宇宙映画」 まさに、これまでで最高の宇宙映画だ。 この映画は可能なすべての手法を駆使して、 観客を宇宙に送る。 視覚効果が見事な出来栄えなので、 宇宙で撮影したかのようだ。 信じられないほど効果的で長い撮影は、 リアリズムと不安をかきたてる。。 宇宙映画の撮影で、類例のないことだ。 演技は微妙で、魅力的だ。 サンドラ・ブロックは、アカデミー賞にノミネートされ、 アルフォンソ・キュアロン監督賞は、受賞し、 エマニュエル・ルベツキも撮影賞を受賞した。 どう褒めたらいいのだろうか。 画期的で、美しく、技術的にもカンペキ。 映画学校は、将来、この映画を勉強することになるだろう。 オトーサン、 「随所に卓見があるね」 ・邦題と原題のちがい ・「密室」が、無限に広がる宇宙空間 服部弘一郎さん 2013年11月27日 0Gの宇宙空間を舞台にしたスリル満点の脱出サスペンス。 これは大画面で観るべし。3Dで観るべし。 原題は『Gravity』だが、 邦題は『ゼロ・グラビティ』になっている。 「Gravity」は重力のこと。 重力の単位を示す「G」は「Gravity」の略号なのだ。 地球上の重力は「1G」だが、宇宙空間の無重力状態は「0G」、 つまり「ゼロ・グラビティ」になる。 この映画は最新のCGと特殊効果を使って、 観客を衛星軌道の0G空間に連れて行く。 眼下の地球と天上の星空以外、 見渡す限り何もない衛星軌道の0G空間。 だがそこは生身の生命が決して維持できない 過酷な世界でもある。 映画のほとんどはこの0G空間を舞台にしているので、 邦題の『ゼロ・グラビティ』もそれほど悪いタイトルじゃない。 ただ映画の原題が単に『Gravity(重力)』だということを知っていると、 映画の結末の印象が多少違うものになるかもしれない。 (略 あらすじ紹介) 物語は単純。 密室に閉じ込められた主人公たちが、そこから脱出しようとする物語だ。 外部の助けが得られない孤立無援の状態で、 しかも外との連絡がまったく付かなくなる。 同じストーリーラインを持つ映画が、 これまでに何十本、何百本作られただろう。 だがこの映画ではその「密室」が、 無限に広がる宇宙空間になっている。 何もない広大な空間こそが、 主人公たちを閉じ込めてしまうという逆説が、 この映画を成り立たせている最大のアイデアだ。 無限に広がる密室の中で、主人公は百キロ以上の距離を移動する。 密室脱出のサスペンス映画であることに加え、 この映画は『真昼の決闘』(1952)などと 同じリアルタイム映画でもある。 時間省略をほとんど行わず、 映画の中の時間経過がそのまま映画の上映時間に一致するのだ。 スペースシャトルが最初に衛星破片群に襲われてから、 次に同じ破片群が襲って来るまでおよそ1時間半。 それがそのまま映画の上映時間になっている。 途中で少しずつ時間を省略するところがないわけではないが、 映画はほぼノンストップで主人公に密着し続ける。 これによって映画を観ている側は、 否応なしに主人公に感情移入してしまうのだ。 3Dの映像効果にも目を見張るものがあり、 これは大画面かつ3Dで観てこそ真価が発揮される映画だと思う。 この映画によって、 観客は無重力の宇宙空間を疑似体験することができるのだ。 今後はこの映画が「宇宙もの」のひとつの基準点になるだろう。


祇園囃子

オトーサン、 「芸者遊びとは無縁だったな」 ♪やーきゅうーぅす~るなら~  こーゆうぐあいにしにゃしゃんせ~  あうと!せーふ! よ よいのよい♪ 原題:祇園囃子(1953) 監督:溝口健二 原作:川口松太郎 脚本:依田義賢 Genre:Drama Color:Black and white 上映時間:85分 あらすじ: 祇園では名の売れた芸妓・美代春の許に、 母を亡くしたばかりの少女・栄子が舞妓志願。 栄子の熱意に負け、引き受けることに。 1年の修行を経て、 美代春は、栄子が店に出るための 高価な衣装代を工面できず、 置屋の女将、お君に頼み込む。 栄子は、大会社の御曹司・楠田に見初められ、 美代春も楠田の取引先である 役人の神崎に言い寄られる・・・ 出演者: 木暮実千代・・・ 美代春 若尾文子・・・ 栄子 浪花千栄子・・・ お君 河津清三郎・・・ 楠田 オトーサン、 「女性3人が、光る光る!」 その他の出演者: 進藤英太郎・・・ 沢本 菅井一郎・・・ 佐伯 田中春男・・・ 小川 小柴幹治・・・ 神崎 石原須磨男・・・ 幸吉 志賀廼家弁慶・・・ 助次郎 伊達三郎・・・ 今西 毛利菊枝・・・ 女紅場の教師 柳恵美子・・・ かなめ 小松みどり・・・ お梅 小林加奈枝・・・ 髪結 大美輝子・・・ 八重 橘公子・・・ 菊春 小柳圭子・・・ 芸妓 前田和子・・・ 女中 種井信子・・・ 舞妓 三田登喜子・・・ 舞妓 上田徳子・・・ 舞妓 不二輝子・・・ 小女 久松京子・・・ 小女 岩田正・・・ 富坂 牧龍介・・・ 崎谷 User Rating:8.4/10( 13 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 User Reviews pul*****さん 2013年3月27日 映画史に残る この映画の立体的な画作りは凄い。 しかも音の入れもオフの音使いで立体的。 登場人物が家の中から外に出て行くときの 部屋の中から玄関へのカメラ使いと。 オフの戸の閉まる音とその影の使い方には ため息しか出なかった。 祇園の街を光と影を使い切り取り 演者を手前や奥を横切らせることによって 奥行きを作り出している。 それとともにこの街の光の部分と闇の部分を表現している。 前半で出てくる栄子の舞妓の為の修行のシーンは その後の一人前の舞妓としてのプライドと そうまで努力しても性の対象としか見られない悲しさを 表現していて現代女性を性の対象としか扱っていない 日本の芸能界を考えてしまった。 「わたし達みたいに身寄りのないものは 情を大切に生きていくしかない」という心の強さと 栄子と美代春が二人で抱きあう絆の強さは とても羨ましかった。 二人が祇園の町をあるいていくラストは秀逸だ。 オトーサン、 「芸者といえば、聞こえがいいですが、 好きな旦那に水揚げしてもらえるなんて稀で、 畢竟、人身売買なのです。 Ikedaさん 2006年9月11日 正しい生き方 戦後8年たって作られた作品ですが、 もう少し前の時期が背景のように思います。 アプレとかアバン・ゲールという言葉が出てきたり、 毛利菊枝が新憲法とか基本的人権を話すと、 若尾文子が反論する所が時代を反映しています。 彼女や木暮実千代、それに浪花千栄子3人の名演は 大方の認める所ですが、 まだ日本人のほとんどが貧しい時代に、 古い因習の中に暮らす芸妓を対象に、 正しい生き方を描いている所が良いです。 勿論、川口松太郎の原作に沿っての進行ですが、 それを映画でうまく表現しています。 エピソードが多少、断片的な所はありますし、 男らしくない男が多すぎますが、 千栄子が文子を人質にするあたりから、 文子に対する実千代の情が見事に描かれていて、 将来を明るく見せながら ラストに入るあたりは流石だと思いました。


新・平家物語

オトーサン、 「中学生のとき、読んだね」 週刊朝日に連載されていて、毎号読むのが 楽しみでした。 原題:新・平家物語(1955) 監督:溝口健二 原作:吉川英治 脚本:依田義賢/ 成沢昌茂/ 辻久一 Genre:Period Drama 上映時間:108分 あらすじ: 平安末期。 長らく続いた貴族社会が衰退し、 それに代わって武家社会が台頭してきた。 平忠盛は海賊討伐を行うなど活躍するが、 永年の貧窮は改善されず、 祝宴を行うにも馬を売りに出す始末。 忠盛の恩賞問題に関わり謹慎させられた 藤原時信の家を訪れたとき、 清盛は時信の娘の時子に会い心惹かれてしまう。 清盛は酒屋の伴卜から 自分が白川上皇の息子であることを聞かされ・・・ 出演者: 市川雷蔵 ・・・平清盛 久我美子 ・・・時子 林成年 ・・・藤原時忠 柳永二郎 ・・・白河上皇 木暮実千代 ・・・泰子 オトーサン、 「やはり、市川雷蔵はいいね」 平清盛というと晩年の坊主頭を思い浮かますが、 若い頃を演じています。 その他の出演者: 大矢市次郎 ・・・平忠盛 進藤英太郎 ・・・伴卜 菅井一郎 ・・・木工助家貞 千田是也 ・・・左大臣頼長 羅門光三郎 ・・・了観 夏目俊二 ・・・鳥羽上皇 河野秋武 ・・・平六 石黒達也 ・・・藤原時信 中村玉緒 ・・・藤原滋子 十朱久雄 ・・・関白忠通 沢村国太郎 ・・・如空 香川良介 ・・・久世治久 杉山昌三九 ・・・映範 南條新太郎 ・・・秀成 荒木忍 ・・・乗円 東良之助 ・・・白山寺の僧 西田智 ・・・遠藤光遠 上田寛 ・・・経行 小柳圭子 ・・・遊女玉木 User Rating:6.8/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 113 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、名画だと思うけど」 User Reviews 放浪紳士チャーリーさん 2007年9月20日 非常にオーソドックスな時代劇。 自分は歴史上の人物で 平清盛が特に好きなせいか楽しめました。 行き詰まった貴族社会と、時代の要請で 必然のごとく登場した武家政権の象徴、 平家勃興の様子が巧く描かれてます。 清盛と妻時子=久我美子の出逢いのシーン等、 当時晩年を迎えつつあったベテラン巨匠監督作品とは思えぬ 青春の息吹が感じられる瑞々しい描写には感心。 それよりも何よりも気になって仕方なかったのが、 清盛=雷蔵氏の付け眉毛かと見がごうばかりの 一直線一文字ぶっとい眉と、 清盛母泰子=木暮実千代のとてつもなく斬新的なハミ乳衣装。 一枚はらりと上衣を脱いだら、 まるで年末の都内一流ホテルのディナーショーで 物憂げなハスキーヴォイスで歌えそうな感じ。 一体こんな大胆なデザインの衣装って時代劇でアリなん??? 彼女が出てくるたんびに、 視線がそっちにばっか集中しちゃったじゃないですかあ・・・。 昔日本史のテストで、 「後白河院が嘆かれた三つのままならぬものは何か?」 解答→賽の目と鴨川の流れ、 あとひとつは僧兵っていう問題があったなあって 懐かしく思い出しました。 (→池袋文芸座「リスペクト溝口健二特集」にて鑑賞) オトーサン、 「へぇ、そんなことがあったんだ」 名匠¥溝口健二監督が、 駆け出しの市川雷蔵をしごいたとは、 思いもよりませんでした。 黒美君彦さん 2006年12月3日 新・平気物語 カンヌ映画祭グランプリを獲った 『地獄門』(衣笠貞之介監督)から2年。 大映が満を持して世に出したのが この『新・平家物語』シリーズ。 その第一作がこの作品だが、正直さほど面白くはない。 美術の水谷浩が徹底的に考証したというセットと 美しい衣装こそ映えるものの、 描いているのが平家勃興前夜ということもあって 動きに乏しく、盛り上がりに欠ける。 ただ完璧主義者の溝口健二監督の伝説は残っていて、 セットの川岸の葦が気に入らないといって 「華道の先生を連れて植えさせろ」と言ったり、 朝から午後まで市川雷蔵に石ころだらけのセットを 走り去るシーンのテストを繰り返して雷蔵の足を傷めたり。 勢い余って川に転んだ雷蔵にすぐさま「平気だろ」と またテストを求めたために、 雷蔵は「新・平家物語」じゃなくて 「新・平気物語」だと愚痴ったとか (近代映画臨時増刊「新・平家物語」’55年9月刊より)。 げじげじ眉毛の雷蔵も直情型の清盛の雰囲気を 出そうというメイクだそうだが、ちょっとやり過ぎか(苦笑)。 ちなみに清盛の妻、時子を演じた久我美子は 清和源氏三十六代目の子孫にあたるそうで、 実は平家の敵方にあたるのだそうだ(笑)。 まあ、溝口もこんな映画を撮っていたんだなということで。 興行収入は年間4位でかなり良かったらしいですけどね。


可愛い花

オトーサン、 「なつかしいね」 ザ・ピーナッツのこの歌でよく踊ったもの。 相手は誰だったっけ。 上映時間たったの49分ですが、 90分くらいに感じました。 原題:可愛い花(1959) 監督:井田探 脚本:高橋二三 Genre:Comedy 上映時間:49分 あらすじ: ペルマン化粧品会社の女社長荒谷しずえは、 一人娘のユミがテレビでコマーシャル・ソングを 歌っているのを発見して烈火の如く怒った。 早速秘書を使ってユミを捕えにやったが、 流行歌手志望のユミは姿をくらましてしまった。 しずえは新東京興信所の腕利き調査員岡本ミヤを雇い ユミの行方を探した。 ミヤの夫、岡本信一はミサイルレコードのディレクターだが 大失敗をしてしょげていた。 というのは現在人気最高のアトミック・レコードの... 看板歌手平田昌彦がまだ芽の出ない頃テストを受けに来たのを 岡本が先見の明もなく追い帰したのである。 株気違いの岡本はラジオの株式市況に熱中して 平田の歌をきかなかったのであるが、 怒った社長は平田に優る新しいタレントを発見しないと クビにすると岡本に宣言した。 その時往年の人気歌手竹下竜一が 娘のエミをつれてテストを頼みに来た。 岡本はエミに失望した。 しかしその時エミに瓜二つのユミが飛びこんで来た・・・ 出演者: 伊藤えみ・・・エミ 伊藤ユミ・・・ユミ 岡田眞澄・・・岡本信一 平尾昌晃・・・平田昌彦 藤村有弘・・・荒谷しずえの秘書 オトーサン、 「岡田眞澄さん、光源氏みたい」 「藤村有弘さん、フランス語ペラペラだね(笑い)」 彼は、インチキ外国語芸の元祖です。 その他の出演者: 相馬千恵子・・・ 荒谷しずえ 松下達夫・・・竹下竜一 白木万理・・・岡本ミヤ 深見泰三・・・銭山 伊藤寿章・・・田所 広瀬優・・・文芸部長 堀恭子・・・ミドリ 神戸瓢介・・・カメラマン 玉井謙介・・・守衛 弓月真理・・・アヤメ 井田武豆・・・腐屋 久木登紀子・・・女中 玉村駿太郎・・・テレビ役者A 小林亘・・・テレビ役者B 二階堂郁夫・・・ピアノ User Rating:-/10( - votes) Yahoo! オトーサン、 「あーあ、忘れ去られた映画か」 スコアは、7点台。よくできています。 User Reviews なん さん 2013年3月23日 「可愛い花」 初見のザ・ピーナッツ主演アイドル映画的、 たわいもない話だけどそれなりに楽しかった、 株やりすぎの岡田真澄うけた(笑) ピーナッツ姉妹は喋ってるだけだと垢抜けないけど 歌のシーンになると突然きらきらする、 さすが昭和のスターだわー オトーサン、 「撮影秘話!」 大西俊郎さん 2009年6月2日 ザ・ピーナッツの「可愛い花」 「可愛い花」、これも井田さんの作品で、 音楽は中村八大さん。 ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、ユミ)主演の歌謡映画だ。 ファンファンこと岡田真澄の共演。 それに喜劇映画に欠かせない藤村有弘。 『情熱の花』『可愛い花』と歌がヒットしたことで 歌物の得意な茂木プロデューサーが 早速企画した添え物映画である。 この作品で初めてプレスコなるものを体験した。 プレスコと云うのは撮影前にカラオケを録り、 そのあとカラオケにピーナッツが歌を乗せる。 その後撮影現場で音を流し、 オケと歌の芝居を撮影するのだ。 いわゆる口パクというやつである。 ピーナッツがステージで歌うシーンは、さすがに決まっていた。 二人の持ち歌だから当然のことだが、振りもバッチリだった。 撮影の時には確か八大さんも見えていて、 ステージの上でピーナッツに あれこれアドバイスしていたように思う。


センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

オトーサン、 「ディズニーシーのアトラクションだね」 地底走行車に乗り込み、水晶の洞窟や発光生物のトンネル、 巨大キノコの森などの地底世界をゆっくりと進んでいく。 大きな揺れが襲い、「火山活動発生!」 もっとも、これは第1作のアトラクションなので、 本作もいずれアトラクションになるでしょう。 「料金値上げは覚悟しといてね」 原題:Journey 2: The Mysterious Island (2012) 監督:Brad Peyton 原作:Jules Verne 脚本:Richard Outten/ Brian Gunn/ Mark Gunn Genre:Action / Adventure / Comedy 上映時間:94分 あらすじ: 17歳になったショーンは、 危険な海域からの遭難信号をキャッチする。 さっそく、新しい義父のハンクを伴って 発信源へ向かうことに。 ところが、ようやく見つけたガイドは おんぼろヘリコプターの操縦士ガバトだけ。 仕方なく、彼の娘カイラニも加えた4人で ヘリに乗り込むが、嵐に遭遇して墜落、 謎の島へとたどり着く。 そこは、ジュール・ヴェルヌが書き、 祖父アンダーソンが探し求めてきた“神秘の島”だった。 そしてついに、おじいちゃんと再会したが・・・ 出演者: Josh Hutcherson ・・・ Sean Anderson(ショーン) Dwayne The Rock Johnson ・・・ Hank Parsons(ハンク) Vanessa Hudgens ・・・ Kailani Laguatan(カイラニ) Luis Guzman ・・・ Gabato Laguatan(ガバト) Michael Caine ・・・ Alexander Anderson(アンダーソン) オトーサン、 「演技巧者は、ロックとマイケウケイン」 その他の出演者: Kristin Davis ・・・ Elizabeth "Liz" Anderson-Parsons Anna Colwell・・・ Jessica Stephen Caudill・・・Cop Branscombe Richmond・・・Tour Guide Walter Bankson・・・Hockey Player User Rating:5.8/10 ( 56,924 votes)IMDb User Rating:6/4/10( 294 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、6点台だね」 User Reviews gokudmanさん New York 2012年5月20日 子供ONLY!!! まともな両親、要注意!!! ピザを落として、ゆっくり立ち去るべし! ジョシュ・ハッチャーソンは、 私が好きでない主役だ!!! 映画を見終わった後、息子に聞きました。 「パパ、これだけしかひとが出ていないの?」 「息子よ、その通りだ」 一日中ディズニーチャンネルを見ている子供でも、 この映画が下らないということが分かるのだ。 ロックは、好きなスポーツ選手の1人だ。 だが、彼はどぶから、この映画を引き出せなかった。 プロットは非常に悪い。 「なぜ、やったのか?!?!?」 10以上あったが、ABCの予告編をみるだけにして、 この駄作にお金を使わないように言いたい! 特殊効果はある程度クールだったが、 ねえ、ゴミだって、価値はあるよね。 CGIのクルーは、俳優よりもっとお金をもらっていい。 最後に、あと2つ親指があるといい。 このゴミに親指4つを下につき出そう! ダメのサインだ。 オトーサン、 「巨大蜂、極小象、あべこべの世界が愉快です」 nabeさん 2012年7月8日 アトラクションパークへようこそ! 人気シリーズ第二作。 家族揃って楽しめるSFアドベンチャーだ! 冒頭の「地底旅行」「ガリバー旅行記」「宝島」の 三篇を組み合わせた地図から、 幻の島に入っていく下りがイイ。 島へ上陸した後も、 誰でもが知っている古典的な物語に準じたアイテムを 登場させながらストーリーが展開するので、 思わずニヤリとなってしまう。 小さな象が出てきたり、大きな蜂に乗ったり、 ネモ艇長の潜水艦に乗ったりと、 子供たちが喜ぶシーンがワンサカ登場し、 まるでアトラクションパークに行ったようだ。 ヒロインのV.ハジェンズがとってもキュートで可愛く、 名優M.ケインが冒険家の祖父を楽しそうに演じていてイイ感じ。 できればお母さん役のK.デイヴィスも一緒にいてくれたら、 もっとファミリー感が出て良かったかもしれない。


切られ与三郎

オトーサン、 「歌舞伎座へ行かなくてすむな」 本作は、「与話情浮名横櫛」を映画化したもの。 監督は、あの伊藤大輔。 生涯に91本の作品を監督し、 200本近い脚本を書いています。 原題:切られ与三郎 (1960) 監督・脚本:伊藤大輔 Genre:Perod Drama/Romance 上映時間:94分 あらすじ: 与三郎は蝋燭問屋の養子だったが、 実子の弟ができたので、 家督を譲ろうと、放蕩三昧。 慕う義妹のお金を振り切って家を出てしまう。 木更津で得意の三味線を弾いていたが、 料亭の女将お富と恋仲になる。 だが、彼女は網元源左ヱ門の愛人で、 は源左ヱ門の部下たちからリンチを受け、 体に三十カ所以上の傷を負った上、 海に投げ込まれてしまった。 女歌舞伎の一座に助けられたが、 女役者のかつらに慕われ一座を抜け出した。 一年後、偶然再会したかつらに、 人殺しの濡れ衣を着せられ・・・ 出演者: 市川雷蔵・・・ 与三郎 淡路恵子・・・ お富 淡路恵子・・・ お富 富士真奈美・・・ お金 中村玉緒・・・ かつら オトーサン、 「一番の驚きは、若い富士真奈美だね」 最近TVでお目にかかるひとと同一人物とは とても思えません。 二重顎で、煙草ぷかぷか。 その他の出演者: 大和七海路・・・ あやめ 香川良介・・・ 伊豆屋与左衛門 村田知栄子・・・ お菅 浦辺粂子・・・ お源 小沢栄太郎・・・ 山城屋多左衛門 潮万太郎・・・ 源右衛門 多々良純・・・ 蝙蝠ノ安五郎 小堀阿吉雄・・・ 市場鶴 嵐三右衛門・・・ 権九郎 山路義人・・・ 亥太郎 寺島貢・・・ 佐々良三八 尾上栄五郎・・・ 留公 天野一郎・・・ 十返九十郎 水原浩一・・・ 松五郎 高倉一郎・・・ 若芝 五代千太郎・・・ 佐野川杜若 浅尾奥山・・・ 藤八 原聖四郎・・・ 飯沼左門 横山文彦・・・ 丈助 大丸智太郎・・・ 己之 三木譲・・・ 辰吉 小松みどり・・・ お里 高野道子・・・ ちさ 種井信子・・・ お吉 清水明・・・ 勘十 User Rating:7.6/10( 5 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:4.0/10( 18 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だ!」 Yahoo!の4.0には、驚きました。 若者は、こんなに歌舞伎や 日本の古典から遠ざかってしまったのでしょうか。 User Reviews 青観さん 2009年7月1日 美しい! まず何よりも最初に出てくる言葉は美しい! これに尽きる。 宮川一夫撮影のカメラの相変わらず美しさに、 そして主演市川雷蔵と 市川雷蔵を惑わす、誘惑する女、中村玉緒の 美しくて可愛い女ぷりに眼を奪われる。 全身傷だらけになりながらの市川雷蔵、 あの三味線の見事な腕前と歌声、 全編歌舞伎の世界を感じさせるいかにも日本的な味わい深さ、 画面からほとばしるエネルギーと美しさ、この美しさよ! この美しさは日本映画にしか表現出来ないであろう! これまた狂四郎とは一味も二味も違う 市川雷蔵の美しくてかっこいい代表作間違いなし! オトーサン、 「お富さんの歌詞が出てくるね」 ♪粋な黒塀、見越しの松に あだな姿の洗い髪 死んだはずだよ お富さん・・・ 最近は、見越しの松があるお屋敷をみかけません。 見越しの松とは、庭に植える松の様式ですが、 下枝から二番目の枝を塀や壁の外側にわざわざ出すのです。 塀や壁に囲まれた屋敷の中にいると、世情に疎くなりがち。 そこで、松に託して、塀や壁の外を歩く人々の動きや 流行、人々の噂や不平不満などに常に注意するようにするのです。 押川義行さん 1960年-月-日 切られ与三郎          お富と与三郎の話は玄冶店の場だけが有名だから、 こういうてんまつを見せられると戸惑う人があるかもしれない。 当然玄冶店がポイントになりそうなところだが、 実をいうとこの映画の性格は、 そのポイントを軽くつっ放した点に面白さがあるといえる。 今となってみれば話自体いい加減馬鹿げているとはいうものの そこが時代劇ならではの興味にもつながって来るわけだ。 与三郎は江戸の蝋燭問屋の養子。 弟の実子が生まれたからといって家督を譲る気になる気の弱さは、 少々既定の事実として簡単に見過している形だが、 それが発端で身を持ちくずしたという 、そのドラマの方に重点を置いている以上、 とやかく論じ立ててもはじまらない。 心理的なものには一切目をつぶって、 ひたすら与三郎の不幸を語ろうとするからには、 やはり語り上手でなければサマにならないわけで、 その点、近ごろ肩を怒らせ勝ちだった伊藤監督の 久しぶりにくだけた調子がなかなかさわやかだ。 理クツもへちまもないこういうものの方が、 “現代的”解釈におもねったものより余程親近感を招くということ。 これはただヴェテランの名前だけにこだわる 無意味さを改めて認識させるよすがになった筈だ。 お金という少女が出て来る。 養父母の娘、つまり与三郎の義妹だが、 彼女だけが与三郎の味方だったというのはいいとして、 この二人の間にはじめからただならぬ感情があった という持ち込み方は、原作はいざ知らず、 一方にかつらという女役者の惨めな人間性をつっついているからには 何かの形でバランスを取らなければ、 下駄と足駄を片足ずつはいたような印象になるのも止むを得ない。 そんなところに語り口のうまさだけではゴマ化せない穴があるのだが、 そういうもののゴマ化し方こそ 講談と時代劇との差があらわれるのではないか。 問題のお富にしても、幕間のない映画では、 やはり性悪女になり下った経緯、あるいはヒントだけでも、 どこかに用意すべきだった。 与三郎とお富の情痴の果てがあんまりカラリとしすぎたのも、 玄冶店をあっさり片づけているだけ却ってシコリを残したようだ。 カブキ的にでなく、むしろ新派悲劇的に料理したことが、 逆に人物の性格を弱めたともいえるだろう。 それがひいては雷蔵の演技のメドを失わせたことになりそうだ。 お富の淡路、お金の富士、なかんずくかつらの玉緒が それぞれ軽く、あるいは可憐に、あるいは必死に演じているが、 三人を別々にあしらいながら、 与三郎の数奇な一生を描いているにしてはどこか線が弱いのが気になる。 興行価値: 今日的意義はともかく、 歌舞伎でよく知られた題材を市川雷蔵で豪華に仕上げ、 お盆封切は好調だった。


怪盗グルーのミニオン危機一発

オトーサン、 「大ヒットしたらしいね」 ユニバーサル映画史上歴代3位! 1位 E.T:$359,197,037 2位 ジュラシック・パーク:$357,067,947 3位 怪盗グル―のミニオン危機一発:$350,659,000 原題:Despicable Me 2 (2013) 監督:Pierre Coffin/ Chris Renaud 脚本:Cinco Paul/ Ken Daurio Genre:Animation / Comedy / Family 上映時間:98分 あらすじ: 元怪盗のグルーは、孤児院育ちの三姉妹と、 バナナが大好物の黄色い生物ミニオンたちと平穏な毎日を送っていた。 ある日、世界的な悪に立ち向かう極秘組織“反悪人同盟”の 美人捜査官ルーシーから勧誘されるが、断る。 だが、グルーの仲間のミニオンたちが、誘拐されてしまう。 グルーは3姉妹とルーシーとともに犯人を捜す。 犯人は、エドアルド。なんとその正体は・・・ 声の出演者: Steve Carell ・・・ Felonious Gru(グルー) Kristen Wiig ・・・ Lucy Wilde(ルーシー) Miranda Cosgrove ・・・ Margo(三姉妹マーゴ) Elsie Fisher ・・・ Agnes(三姉妹アグネス) Dana Gaier ・・・ Edith(三姉妹イディス) Benjamin Bratt ・・・ Eduardo "El Macho" Pérez(エドアルド/アル・マッチョ) オトーサン、 「グルーの声は、Steve Carellより、 鶴瓶さんのほうが、いいね」 その他の声の出演者: Russell Brand ・・・ Dr. Nefario(ネファリオ博士) Ken Jeong ・・・ Floyd Eagle-san. Steve Coogan ・・・ Silas Ramsbottom Moisés Arias ・・・ Antonio Pérez Nasim Pedrad ・・・ Jillian Kristen Schaal ・・・ Shannon Pierre Coffin ・・・ Kevin the Minion, Bob the Minion, Stuart the Minion,            Additional Minions, and Evil Minions. Chris Renaud ・・・ Additional Minions, Evil Minions, and Italian waiter Vanessa Bayer ・・・ Flight Attendant User Rating:7.5/10 ( 218,531 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 364 votes) Yahoo! オトーサン、 「名作だね」 アカデミー賞ノミネート ・歌曲賞 ファレル・ウィリアムズ “Happy”(曲/詞) ・長編アニメ賞 ゴールデン・グローブ ノミネート ・アニメーション作品賞 User Reviews carrie-ann-707-769424 United Kingdom 2013年6月27日 大好きよ!!! 第一作のことは、よく覚えていないわ。 だから、比べにくい。 この映画、印象的で、とても楽しい。 プレビューを見て、大好きになってしまった。 広告で面白かったけど、大丈夫かしら。 そう心配していたけど、 広告に出ていなかったエキサイテイングで 愉快なシーンが沢山ありました。 黄色い軍団ミニオンたちって、愉快ね。 何度も、大笑いしちゃった。 面白かったので、弟をつれてまた見にいくわ! キャラは、愛らしく、憎らしく、陽気だった。 映画には、第一作と同じようなシーンもあったけど、 心暖まる家族向けの映画に進化していました。 この映画、心からおすすめするわ。 オトーサン、 「ミニオンがユニークだね」 もとやさん 2014年12月10日 前作は親子愛を描いたハートフルコメディ といった感じだったけど、 今作はラブコメの方向性で、 最終的には親子愛→家族愛に発展して 綺麗に着地しましたね。 もちろん三姉妹は可愛いんだけど、 それ以上にミニオンたちが愛らしくて好きです。 前作と比べるとミニオンたちの活躍が増量されていて楽しかったし、 何を喋ってるのかなんとなく理解できてしまうミニオン語も大好き。 2作目ということで吹き替えにも多少は慣れてきて、 違和感も緩和されてきました。 この勢いで3作目にも期待したい。


ラヂオの時間

オトーサン、 「これは名作だね」 三谷幸喜監督の映画デビュー作にして、 最高傑作。 30分ほどみるつもりが、 103分すべてを一気に見てしまいました。 深夜になって寝不足もいいところ。 原題:ラヂオの時間(1997) 監督:三谷幸喜 原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ 脚色:三谷幸喜 Genre:Comedy/Drama 上映時間:103分 あらすじ: 生放送のラジオドラマを控え、 緊張気味のスタジオ。 初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、 直前のリハーサルを見学していた。 そんな中、突然主演の人気女優が 設定を変えたいと文句を言い始める。 困り果てたプロデューサー牛島は、 みやこに脚本の書き直しを依頼。 だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、 メロドラマだった物語は 次第にアクションへと変貌してゆく・・・ 出演者: 西村雅彦・・・ 牛島龍彦 唐沢寿明・・・ 工藤学 戸田恵子・・・ 千本のっこ 鈴木京香・・・ 鈴木みやこ オトーサン、 「西村雅彦のプロデューサー役がいいね」 唐沢寿明、鈴木京香、戸田恵子も生き生きしていました。 その他の出演者では、 井上順と藤村俊二がコメディを盛り上げていました。 その他の出演者: 井上順・・・ 広瀬満俊 細川俊之・・・ 浜村錠 奥貫薫・・・ 永井スミ子 梶原善・・・ 大田黒春五郎 モロ師岡・・・ バッキーさん 近藤芳正・・・ 鈴木四郎 布施明・・・ 堀ノ内修司 藤村俊二・・・ 伊織万作 並樹史朗・・・ 保坂卓 田口浩正・・・ 辰巳真 梅野泰靖・・・ 古川謙十郎 小野武彦・・・ 野田勉 市川染五郎・・・ 斎明寺公彦 遠藤久美子・・・ 一之瀬弥生 渡辺謙・・・ 大貫雷太 桃井かおり・・・ 中浦たか子 佐藤B作・・・ 鴨田巌 宮本信子・・・ 山崎ルミ子 User Rating:6.6/10( 183 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.7/10( 2,944 votes) Yahoo! オトーサン、 「この受賞結果は、納得できるね」 ベルリン国際映画祭受賞 ・特別表彰 日本アカデミー賞受賞 ・脚本賞 三谷幸喜 ・録音賞 ・話題賞(俳優) 西村雅彦 同ノミネ-ト ・作品賞 ・主演男優賞 唐沢寿明 ・主演女優賞 鈴木京香 ・助演女優賞 戸田恵子 ・監督賞 三谷幸喜 ・撮影賞 ・照明賞 ・編集賞 ブルーリボン賞受賞 ・新人賞 三谷幸喜 User Reviews 黒美君彦さん 2006年5月5日 いるいる、こんなヤツ 三谷幸喜作品はどちらかというと苦手で、 ついつい辛口になってしまうのだが、 これは面白かった。 布施明演じた編成のエライさんやら、 西村雅彦のプロデューサー、 唐沢寿明のディレクター、 どれも放送業界にいそうな面々で、 その生態をうまく捉えている。 シチュエーション・コメディーとしては秀逸な出来。 タイムリミットが設定されていて、 そこに向けてのドタバタ というのが三谷幸喜は得意なようだ。 一方で、手作りの良さに対する彼のこだわりも垣間見えて、 興味深かった。 現実にはラジオドラマは絶滅の危機にあるが・・・。 オトーサン、 「すごい映画だね」 舞台で練りに練っての映画化でした。 服部弘一郎さん 1997年10月8日 人気脚本家・三谷幸喜の 映画初監督作に賭ける意欲は大いに買える。 少し肩の力が抜けるとさらに面白かったと思うけど。 テレビドラマ「警部補・古畑任三郎」「王様のレストラン」 「総理と呼ばないで」などで知られる人気脚本家 三谷幸喜の映画監督デビュー作です。 三谷幸喜は劇団・東京サンシャインボーイズの主催者として 演劇ファンには古くから知られていますし、 映画ファンには同劇団の舞台を映画化した 『12人の優しい日本人』で、かねて馴染みの作家だと思います。 今回の映画『ラヂオの時間』も、 原作は93年に東京サンシャインボーイズによって上演された舞台劇。 映画化に際しては、三谷自身が映画用に脚色し、 エピソードやキャラクターなども多少の増減があるようです。 ラジオドラマ「運命の女」を生放送する 夜のラジオ局が舞台です。 リハーサルもとどこおりなく終わり、 さて本番というギリギリの時間になって、 主役を演じる女性タレントが 「役名をリツ子からメアリー・ジェーンに変えろ」とゴネはじめる。 気ままなタレントの横車に押し切られたプロデューサーは、 あっさりと役名変更を了承。 それに合わせて物語の舞台は熱海からニューヨークに変更され、 物語の辻褄がどんどん合わなくなってくる。 やがて時間切れで放送開始。 ドラマを進行させると同時に、 何とか設定の辻褄合わせに奔走するスタッフたち。 市井のメロドラマから出発したシナリオは、 犯罪ドラマ、女弁護士のサクセスストーリー、 天変地異のスペクタクル、 宇宙ロケットが登場する冒険活劇へと変貌して行く。 物語はさすがによくできていると思うし、 随所に挿入されるギャグやユーモアも利いているのですが、 それが爆発的な笑いにはなかなか結びつかないのは、 編集のテンポが少しせわしないからだと思う。 冗長な部分を編集で切り詰めようとした結果だと思うのですが、 ひとつのギャグに笑い始める前に、 もう次のギャグが登場するという忙しさ。 ギャグで笑いを取ったら、 その笑いが少し落ち着くタイミングを見計らって 次のギャグを出してほしいのですが、 そうした余裕がこの映画にはない。 舞台出身者の初監督作品ということもあって、 画面に「映画的表現」を取り込もうという意欲が満ちています。 カメラワークや場面転換などに、 「これは映画ですよ」という刻印がくっきりと刻まれている。 こうしたガンバリぶりには敬意をはらいますが、 ガンバリすぎて、観ているこちらにまで 演出家の汗の臭いが感じられてしまうのはまずい。 良質の喜劇は、出演者や台本作家や 演出家の努力があってこそ成り立つものだけど、 できあがった舞台や映画から、 それが露骨に感じられるのはよくないと思う。 老子曰く「大巧は拙なるがごとく、大弁は訥なるがごとし」と。 『ラヂオの時間』は面白い映画ですが、 中原俊の『12人の優しい日本人』と比べて どちらが上手いかというと、やっぱり中原俊の方がウワテです。 ただ漫然と映画を撮っている新人映画監督が多い中で、 映画表現と正面から取っ組み合いをしている 三谷監督の姿勢には好感が持てます。 今回の映画はあくまでも習作。 次回作に大いなる期待を持たせる監督と言えるでしょう。


キラー・エリート

オトーサン、 「実話らしいね」 原作者のラヌルフ・ファインズは、 イギリス陸軍の特殊部隊SAS (Special Air Service)に 勤務していたことがある。 北極点と南極点に到達し、 イギリス最高齢でエベレスト登頂に成功した 冒険家でもある。 原題:Killer Elite (2011) 監督:Gary McKendry 原作:Ranulph Fiennes 脚本:Matt Sherring Genre:Action / Crime / Thriller Country: UK / Australia Language: English / Arabic / French / Spanish 上映時間:116分 あらすじ: ダニーは、暗殺請負業を引退し、 オーストラリアで恋人アンと静かに暮らしていた。 ある日、かつての師匠ハンターが ミッションに失敗し人質に取られてしまい、 アラビア半島・オーマンの部族長から依頼された ミッションを引き継がねばならなくなる。 すなわち、国内紛争で4人の息子たちを殺した SAS(空軍特殊部隊)の精鋭たちを さまざまな事故に見せかけてて殺すことだ。 だが、そんなダニーの前に、 極秘保安組織フェザーメンのスパイクが立ちはだかる。 彼は、かつてSASの優秀な隊員だった・・・ 出演者: Jason Statham ・・・mercenary Danny Bryce(ダニー) Yvonne Strahovski ・・・Anne Frazier(アン) Robert De Niro ・・・Hunter(ハンター) Clive Owen ・・・ex-SAS officer Spike Logan(スパイク) オトーサン、 「見応えがあるね」 ジェイソン・ステイサム、ロバート・デニーロ、 クライブ・オーウェン。 名だたる役者の競演です。 その他の出演者: Lachy Hulme ・・・Harris Dominic Purcell ・・・ Davies Aden Young ・・・ Meier Adewale Akinnuoye-Agbaje ・・・ The Agent Ben Mendelsohn ・・・ Martin Grant Bowler ・・・ Captain James Cregg Matthew Nable ・・・ Pennock Michael Dorman ・・・ Jake Jamie McDowell ・・・ Diane Chris Anderson ・・・ Finn George Murphy ・・・ ADR Voice Gillie McKenzie ・・・ Shooter and stunt double Firass Dirani ・・・ Bakhait Rodney Afif ・・・ Sheikh Amr Andrew Stehlin ・・・ Dutchy User Rating:6.5/10 ( 93,987 votes)IMDb User Rating:6.4/10( 610 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっと高いスコアでもいいのでは・・・」 実話に制約され過ぎたこと、 監督がデビュー作ゆえに未熟だったためでしょう。 User Reviews sideriteさん Romania 2012年3月17日 ついに、いいアクション映画が。 私は、同じジャンルの他の映画との 相対的な品質やスケールに基づいて 映画を評価しようとしているが、 「キラー・エリート」は、ほとんど完璧だった。 ジェイソン・ステイサムの信じがたいほどの アクション映画を予期していていたが、ちがった。 その代わり、リアルな経験、複雑なストーリー、 すばらしいキャスト、よい演技を目のあたりにした。 筋書は、ステーサムをめぐて展開する。 殺し屋稼業を引退しようとしていたが、 そうは問屋が卸さなかった。 ロバート・デニーロとドミニク・パーセルが 彼のチームにいる。 一方、クライヴ・オーエンは 別の者たちのために働いている。 だが、その別の者たちは、誰だろう? 正確には何が起こっているのだろう? オーマン戦争で、英国SASに何が起きたのだろう? つまり、これは政治的なスリラーではないが、 その代りに、興味深い陰謀がある。 アクション・シーンは出来がよく、リアルだ。 すべて80年代に起こったし、根性がすごい。 私が素敵だと思ったのは、 ニーロとステーサムが、 これまで長い間やってきたよりも いい演技をみせてくれたことだ。 よくやった! オトーサン、 「ペキンパーの作品じゃないですよ」 サム・ペキンパー監督が手掛けたのは、 1975年の同名作品です。 TBSで放映されたときの題名は、、 ・世界No.1の殺し屋がやってきた キラー・エリート rilusukyさん 2006年10月23日 それでも好きだね。 ペキンパーの作品の中では、 明らかに中途半端で盛り上がりに欠ける 特異な内容の失敗作なのかもしれないが、 あのペキンパーやJ・カーンのファンとしては、 好きな映画なのである。 カーンの、人の良さそうな表情と 凡人ながらも努力して再起する仕事請負人、 冒頭での仲間の裏切り、街中のビルでの要人警護の接戦、 夜の波止場での襲撃、 ラストでペキンパー節ともいうべきカット割の冴える 不思議な東洋の武装集団との競り合いなど、 脇を固める癖のある役者たちに支えられて、 何とか面白く見ることができた。 やたら銃器をフルオートでぶっ放すだけのような 最近のアクション映画の悪しき傾向と違い、 一瞬の動きのスローな連続に、 たとえば、マシンガンの一連速射にも、 変な話、体感できるリアル感と妙な恍惚感があるのだ。 それに撃たれて死ぬ瞬間も、 実際、こんな感じでなかろうかと思わせる あのスローモーション撮影の奇妙な現実感。 見ること、眺めることの恍惚感。


ダイ・ハード/ラスト・デイ

オトーサン、 「ダイ・ハードシリーズ、まだ続くのか」 このシーズ、大いに楽しませてもらいました。 ・ダイ・ハード(1988) ・ダイ・ハード2 (1990) ・ダイ・ハード3 (1995) ・ダイ・ハード4.0(2007) ・本作「 ダイ・ハード/ラスト・デイ」 (2013) うれしいことに、第6作が予定されているとか。 原題:A Good Day to Die Hard (2013) 監督:John Moore 脚本:Skip Woods/ Roderick Thorp Genre:Action / Crime / Thriller Country: USA Language: English / Russian / Hindi 上映時間:98分 あらすじ: ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事は、 長らく疎遠だったひとり息子ジャックがしでかした トラブルの尻ぬぐいのためにモスクワへと降り立つ。 ところが、ジャックが出廷するはずの裁判所が突然爆破され、 マクレーンはまたしても事件に巻き込まれてしまう。 大混乱の中でどうにかジャックと再会したが、 息子から思いもよらぬ事実を打ち明けられる。 そして2人で手を組み、ロシア政財界の大物コマロフや 軍が絡む巨大な陰謀に立ち向かう・・・ 出演者: Bruce Willis ・・・ John McClane(ジョン・マクレーン). Jai Courtney ・・・ John "Jack" McClane, Jr.(ジャック・マクレーン) Sebastian Koch ・・・ Yuri Komarov(コマロフ) Yuliya Snigir ・・・ Irina Komarov(イリーナ) オトーサン、 「歳とったなぁ」 名優ブルース・ウィリスも、本作で58歳。 「パルプフィクション」(1994)から丸坊主。 それ以前は、かつらでハゲを隠していたとか。 でも、そんなことはどうでもいいのです。 「男ってのは髪の量で決まるんじゃない! ハートで決まるんだ! 」 その他の出演者: Radivoje Rasha Bukvić ・・・ Alik. Mary Elizabeth Winstead ・・・ Lucy McClane. Cole Hauser ・・・ Mike Collins. Amaury Nolasco ・・・ Murphy Sergei Kolesnikov ・・・ Viktor Chagarin. Roman Luknár ・・・ Anton Ganxsta Zolee ・・・ MRAP Driver Péter Takátsy ・・・ Prosecutor Pasha D. Lychnikoff ・・・ Cabbie Megalyn Echikunwoke ・・・ Reporter Melissa Tang ・・・ Lucas Ivan Kamaras ・・・ G-Wagon Driver Sophie Raworth ・・・ BBC News reporter (herself) User Rating:5.3/10 (142,454 votes)IMDb User Rating:5.8/10( 1,689 votes) Yahoo! オトーサン、 「低いね」 古来から父と息子のさまざまな相克が描かれていますが、 本作では、最後の会話が軽妙で素敵でした。 息子がはじめて父を"Dad"と呼ぶのです。 John McClane:  What's with the "John" shit?  What happened to "Dad"? Jack McClane:  That's a good question. User Reviews michaelbernemanさん Belgium 2013年2月14日 いいアクションだが・・・ まず、こうはじめよう。 みんなと同様、これ以上悪くなりようがないと思った。 脚本家のスキップ・ウッズがひどい。 (「特攻野郎Aチーム」を堪能したが) 監督のジョン・ムーアがひどい。 フォックス映画の連中は、アホにちがいない。 ジョン・ムーアは1本もよい映画を作っていない。 「ダイハード」を彼に任すなんて、悪いアイデアだ。 たくさんのアクションがあるが、 せりふが少なすぎる!!!! シリーズのなかで、97分は最短だ。 確かにそう感じる。 市民権におけるすべての 他の映画はより長く、展開を予想する時間があった。 だが、この映画は、急ぎすぎの感がある・・・ 構成が全くなっていない。 連中はこう言ったかのようだ。 「できるだけテンポを速くしようぜ」 ブルース・ウィリスは素晴らしい。 だが、彼は、映画の間中、ずっと話そうとしない。 ジェイ・コートニーとの相性は素晴らしい。 プロットはOK。 だが、どんでん返しが25分後にやってくるのだ。 この映画を楽しくさせているのは、アクションだ。 もっとも、シェイキーカムや (シェイキーカム(shaky-cam)とは、  中央にカメラを取りつけた木材を  二人の人間が両方で持ちながら  全速力で走るといった撮影技法)。 悪い編集や悪いCGI効果によって妨げられている。 連中が別の作品を作ろうとしているならば、 アクション監督のジョン・マクティアナンを呼びもどし、 より小さなスケールの映画を作るべきだ。 「ダイ・ハード3」と同じくらい良く、 大きなスケールの映画を作ろうとするならば、 基本に戻れだ!! 追記: モスクワからチェルノブイリまで 数時間で運転できないぞ!!!!!! オトーサン、 「あまりにいい加減か」 黒美君彦さん 2013年3月29日 化合物27-4(笑) 前作『ダイ・ハード4.0』(07年)で、 「不死身の英雄と化した主人公を私たちは観たかったのか」 「ブルース・ウィリスがランボーになってしまうというのはどうなんだ」 と感想を記したが、それは本作においてもまったく同じ。 アクション大好きなら見応えもある(…のかな?)のだろうけど、 個人的には観て損した(苦笑)。 単にアクションを見せたいのなら 「ダイ・ハード」」である必然性はないよなあ。 ストーリーもご都合主義オンパレード。 まあ、ストーリーはどうでもいいっちゃいいんでしょうね(笑)。 何せモスクワから700km離れたチェルノブイリに あっという間に到着しちゃうし(国境はどうしたんだ?)。 高濃度汚染の放射能は「化合物27-4」とかで「中和」(!) できて無毒化できちゃう(爆)。 毒ガスじゃあるまいし、 そんなことができるならチェルノブイリを 石棺にする必要もないじゃん(嘆)。 放射線浴びても「髪抜けるくらいだろ」とかで済ます 能天気なハリウッドの認識に、今更ながらがっくり。 いやあ、これが最終作だろうけど、 ヒドい作品でしたね、いやはや。


ザ・マジックアワー

オトーサン、 「この出だしのシーン、いいね」 BSプレミアムのドキュメンタリーにそっくり。 ・もうひとつのニューシネマパラダイス  ~トルナトーレ監督のシチリア~ 広場の突き当りに映画館があって、 その2Fから広場を見下ろすのです。 トルナトーレ少年が大好きな映写室です。 でも、本作では、映画館がホテルになっています。 原題:ザ・マジックアワー (2008) 監督・脚本: 三谷幸喜 Genre:Comedy 上映時間:136分 あらすじ: 港町・守加護(すかご)。 街を牛耳るギャングのボス・天塩の 愛人・マリに手を出してしまった 手下のホテル支配人・備後。 はたして天塩に捕まり絶体絶命となってしまう。 助かる唯一の条件として天塩が示したのは、 5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。 条件を飲んだものの、そう簡単に見つかるわけもなく、 最後の手段としてニセモノを用意することに。 映画の撮影と称して無名俳優・村田大樹を 殺し屋“デラ富樫”を演じさせ、 天塩の前に差し出す・・・ 出演者: 佐藤浩市・・・ 村田大樹 妻夫木聡・・・ 備後登 深津絵里・・・ 高千穂マリ 西田敏行・・・ 天塩幸之助 オトーサン、 「みんな演技がうまいね」 佐藤浩市さんの天然ボケがはじけていますし、 西田敏行さんのギャングのボスが あえて低い声でぼそぼそ言うのが効果的でした。 その他の出演者: 綾瀬はるか・・・ 鹿間夏子 小日向文世・・・ 長谷川謙十郎 寺島進・・・ 黒川裕美 戸田恵子・・・ マダム蘭子 伊吹吾郎・・・ 鹿間隆 浅野和之・・・ 清水医師 市村萬次郎・・・ 菅原虎真 柳澤愼一・・・ 高瀬允 香川照之・・・ 江洞潤 甲本雅裕・・・ 太田垣直角 近藤芳正・・・ 今野貴之介 梶原善・・・ 西さん 阿南健治・・・ 野島 榎木兵衛・・・ なべさん 堀部圭亮・・・ バンビ 山本耕史・・・ 愚痴る男 市川亀治郎・・・ カメ 市川崑・・・ 監督 香取慎吾・・・ 只野憲二 中井貴一・・・ 磐田とおる 鈴木京香・・・ 小夜子 谷原章介・・・ ニコ 寺脇康文・・・ ワンチャイ・バンダラビカル 天海祐希・・・ 喪服の女 唐沢寿明・・・ ゆべし User Rating:6.7/10( 165 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.8/10( 321 votes) Yahoo! オトーサン、 「愉快だった」 いろんな映画のパロディというのが気にいりました。 エンゼンシュタインや黒沢明、市川崑の名前も出てきました。 日本アカデミー賞ノミネート 作品賞 主演男優賞 佐藤浩市 監督賞 三谷幸喜 脚本賞 音楽賞 美術賞 録音賞 編集賞 User Reviews 前田有一さん 2008年6月2日 三流役者を殺し屋に仕立て、本物を騙す?! 三谷幸喜監督作品は、 まるで蕎麦屋で出すカレーライスのようだ。 辛すぎない味わいは どこか安心感を感じさせ万人に向く。 最新作『ザ・マジックアワー』も、 老若男女が普通に楽しめる三谷監督らしいコメディとなっている。 (略 あらすじ紹介) 佐藤浩市演じる売れない役者の天然ぶりががいい。 どう見たって不自然な状況なのに、 すっかり映画撮影と思い込んでいるから、 本物のヤクザに囲まれてもまるで動じない。 それを見て「さすがは伝説の殺し屋だ」などと 勝手に勘違いする〝本物〟たちの狼狽ぶりもまたおかしい。 まさに三谷監督流「知らなすぎた男」、 シチュエーションコメディーとしては抜群の面白さ。 役者を立てるのが上手な監督らしく、 佐藤浩市以外の登場人物も完璧にハマっている。 カメオ出演レベルの人たちでさえそれなりに光らせる。 豪華キャストを決して無駄にはしないあたりが嬉しい。 東宝の巨大スタジオを占拠した大セットは、 エンドロールでその建設の流れが見られるようになっている。 監督らが心からその出来栄えに満足し、愛でている様子が伺える。 時代設定は現代と思われるが、どこか昔なつかしい不思議な風景。 これが最後の出演作となった市川崑監督作品を中心とした 古きよき映画作品への愛情がそこここに見られる。 ブラックなもの、毒を好む人には相変わらず物足りないが、 そんな人でもたまには小麦粉感たっぷりのカレーを 食べたくなることもあろう。 楽しく笑って気持ちよく帰路につく。 ごくごく普通、当たり前の楽しい映画としてオススメしたい。 オトーサン、 「才気だけでないね」 三谷幸喜監督、いろんな映画をみて 勉強しているのがよくわかりました。 青観さん 2011年10月23日 映画の中で映画を撮る 三谷幸喜監督作品では「ラジオの時間」以降、 久しぶりに楽しめた。 映画の中で映画を撮るという試みとその雰囲気作り、 この映画は雰囲気を楽しむ映画と思って見れば良いぐらいに とにかく映画を撮るということと、 映画の雰囲気、色んな映画のパロディ、 あれはあの映画のパロディなのか? あれはあの映画に対するオマージュなのか? というような感じで観れば楽しめる。 まあ、長いと言えば嘘になるし、 もっとテンポよく撮って欲しいという不満もあるが この映画に対する三谷幸喜監督の思いや 市川崑監督の「カット!」の一言を見せてくれたことで 市川崑監督作品ファンである私としては 何だか嬉しく思えてきて見て良かった。 三谷幸喜監督は間違いなく沢山の映画を見ていることが 改めて解る一本でもある。


鷲と鷹

オトーサン、 「Barquero、どういう意味かな?」 イタリア語かと思いましたが、スペイン語でした。 渡し守という訳語が出ました。 渡し船の船頭さん。 江戸川や利根川の船頭さんに、 あなたは、バルケーロなんだと教えてあげましょうか。 原題:Barquero (1970) 監督:Gordon Douglas 脚本:George Schenck, William Marks Genre:Western Rated R for some violence 上映時間:115分 あらすじ: 1870年頃のアリゾナ。 各地を荒らす悪名高き強盗団レミー一味が ロンリーデルという新開拓地に現れた。 この町はメキシコ国境の近くで 大きな川が流れていて、 船頭のトラヴィスの作ったはしけが 人々の唯一の交通手段だった。 トラヴィスは、レミー一味に捕まったが、 危機一髪、親友フィルに助けられる。 逆にレミーの手下を捕虜として、 住民たちをはしけで対岸に避難させ、 レミー一味と対決する・・・ 出演者: Lee Van Cleef・・・ Travis(トラヴィス) Warren Oates・・・ Remy(レミー) Forrest Tucker・・・ Mountain Phil(フィル) オトーサン、 「この俳優、好きだな」 LEE VAN CLEEF リー・バン・クリーフ 誕生日 1925/1/9-1989/12/16 出身 米ニュージャージー州サマービル 父は会計士、母は歌手。 サマービル校を中退し、第二次大戦中は海軍に所属。 小劇団を経て、52年に映画デビュー。 当初は西部劇やアクション映画のやられ役だったが、 60年代以降、イタリア製作の西部劇に出演してから 一躍西部劇のスターとなる。 出演作 1950年「西部の怒り」 1952年「真昼の決闘」「決斗!一対三」 1953年「アリバイなき男」「原始怪獣現わる」      「コロラドの決闘」「早射ち無宿」 1954年「赤い谷」「シャイアン大襲撃」      「縄張りを荒らすな」 1955年「暴力団」「征服者」「星のない男」      「デンヴァーの狼」      「硝煙のユタ高原」「白昼の対決」      「ケンタッキー人」      「十人のならず者」 1956年「悪人への貢物」「ボスを倒せ!」      「底抜け西部へ行く」      「金星人地球を征服」「ロンリーマン」      「六番目の男」 1957年「OK牧場の決闘」「襲われた幌馬車」      「西部の顔役」      「偽保安官」「胸に輝く星」 1958年「掠奪者の群」「若き獅子たち」      「無頼の群れ」 1961年「四人の無頼漢」 1962年「リバティ・バランスを射った男」      「西部開拓史」 1966年「夕陽のガンマン」 1967年「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」      「風の無法者」      「怒りの荒野」「新・夕陽のガンマン」 1968年「復讐のガンマン」 1969年「西部悪人伝」      「地獄の戦場・コマンドス」「鷲と鷹」 1970年「エル・コンドル」      「無頼プロフェッショナル」      「地獄のアパッチ」 1972年「西部決闘史」「ガンファイター」      「荒野の七人・真昼の決闘」 1973年「怒りのガンマン・銀山の大虐殺」 1974年「華麗なる復讐」 1975年「ワイルド・トレイル」 1976年「真・西部ドラゴン伝」 1977年「ラスト・トリガー/孤独の殺人者」 1978年「宝石泥棒大逆転」 1980年「オクタゴン」      「NEW YORKスクイズ・ゲーム」      「ハイパー・ウェポン/最終狙撃者」 1981年「ニューヨーク1997」 1983年「キリング・マシーン/怒りの爆走」 1984年「ジャングル・レイダース       /黄金のレジェンド」 1986年「地獄の武装都市       /復讐のターミネーター」      「狼どもの戦場」      「ロマンシング・トレジャー       /遺産相続・40億ドルの罠」 1989年「キャノンボール・新しき挑戦者」 その他の出演者: Kerwin Mathews・・・ Marquette Mariette Hartley・・・ Anna Marie Gomez ・・・Nola Armando Silvestre・・・ Sawyer User Rating:6.3/10 ( 703 votes)IMDb User Rating:6.9/10( 7 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に1票」 User Reviews halhornさん Irving, TX 2004年4月21日 すさまじいキャストと風景 コロラドの風景が美しいこの西部劇では、 細部への素晴らしい配慮がある。 舞台は、1860年代の末期。 1960年代後期、アメリカでは、 マカロニ・ウェスタンがいくつか作られた。 本作は、イーストウッドの「奴らを高く吊るせ!」よりも、 注目せずにはいられない映画だ。 主役2人はよく描かれていて、ミステリアスだ。 リー・ヴァン・クリーフのトラヴィス役は、はまり役。 新開拓地の住民たちよりも、 はしけを守るほうに熱心な男だ。 レミ役のウォーレン・オーツは、やや気取っている。 効果的なサイコな悪人を効果的に演じている。 フォレスト・タッカーのフィル役は、目を奪う。 20年前だったら、エドガー・ブキャナンに行っただろう役だ。 彼の親友に尽くす、その人生を捧げた人物だ。 トラヴィスよりも新開拓地の住民たちに親切だ。 この見過ごされた傑作、すぐにDVDにすべきだ。 「トム・ホーン」、「許されざる者」や それに続く25年間の映画よりも、いい。 余分な装飾を一切省いている。 オトーサン、 「こういうのも、西部劇だ」 岩山がごつごした風景だけでなく、 こういうのどかな風景もいいじゃないですか。 al2***** さん 2015年1月21日 くせのある俳優対決 リー・ヴァン・クリーフとウォーレン・オーツ 片やマカロニウェスタン、 片やサムペキンパー作品やニューシネマなどの 癖のある悪役として名をはせた二人が 対決する男くさい西部劇 艀の船頭クリーフと 川を渡ってメキシコに逃げようとする 強盗団のリーダーオーツの対決を軸に 展開するストーリーだが 正直だらだらとしたテンポで いまいち緊張感に欠ける。 ガンアクションはそれなりに楽しめるが 川を隔てた狭いエリアのロケがスケールも小さく 西部劇の醍醐味である雄大な自然を いまいち感じられないのも残念。 とりあえずクリーフとオーツのファンには 二人の顔と演技をたっぷり拝めるので お勧めの作品です


大菩薩峠 完結篇

オトーサン、 「机龍之介、ニヒルだね」 お銀 「左の乳の下……かわいそうに、 罪もない村の娘さんの左の乳の下をえぐ抉って殺して、 おほり濠とやらへ投げ込んだのはあなたでございましょう、 ナゼあなたは、そのようなことをなさいました、 そのようなことをしなければならないというのは どうしたわけでございます、 そうしておいて帰って来て、 わたしにこの帳面を書かせようとは、 そりゃまあ何という仕様でございます」 机龍之介 「それは今に始まったことではない」 *中里介山「大菩薩峠」の一節 原題:大菩薩峠 完結篇(1961) 監督:森一生 原作:中里介山 脚本:衣笠貞之助 Genre:Period Drama 上映時間:98分 あらすじ: 盲目の机龍之介は竜神の滝から落ちたが お豊に助けられ、伊勢大湊の材木屋で体を休めていた。 そこで龍之介は、お豊が病魔に冒され 自ら命を絶ったことを知らされる。 旗本の神尾主膳に捕らわれた龍之介は、 甲府勤番駒井能登守の暗殺を命じられるが、 夜な夜な里に出て辻斬りを行うようになっていた。 辻斬りの噂を聞いた兵馬は大菩薩峠に戻り、 ついに二人は対峙する。 おりしも豪雨が続き、笛吹川の土手が氾濫。 手にかけたお浜の実家に逗留する竜之助の耳に、 助けを呼ぶ我が子郁太郎の泣き声が聞こえてくる・・・ 出演者: 市川雷蔵・・・ 机竜之助 本郷功次郎・・・ 宇津木兵馬 中村玉緒・・・ お豊/お銀/お浜 オトーサン、 「玉緒さん、一人3役か」 とはいっても、お豊/お銀は幽霊です。 実に効果的処理がなされています。 その他の出演者: 小林勝彦・・・ がんりきの百 近藤美恵子・・・ お玉 三田村元・・・ 駒井能登守 島田竜三・・・ 神尾主膳 丹羽又三郎・・・ 宇津木文之丞 矢島ひろ子・・・ お徳 阿井美千子・・・ お絹 見明凡太朗・・・ 裏宿の七兵衛 尾上栄五郎・・・ 大貫 東良之助・・・ 松助 荒木忍・・・ 慢心和尚 真塩洋一・・・ 与八 橘公子・・・ おろく 尾崎和枝・・・ 山の娘 井上明子・・・ 娘 酒井三郎・・・ 与兵衛 南里金春・・・ 米友 沖時男・・・ 町役人 木村玄・・・ 篠塚 玉置一恵・・・ 坂田 愛原光一・・・ 栗林 竹谷俊彦・・・ 津原 桜井勇・・・ 雲水 春日清・・・ 雲水 千石泰三・・・ 坂崎 藤春保・・・ 船大工 松岡良樹・・・ 木村 有村淳・・・ 駕籠昇 小林加奈枝・・・ 老婆 User Rating:6.4/10( 5 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.5/10( 26 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に一票」 笛吹川の氾濫シーン、迫力があります。 南アと八ケ岳の間を縫うように走る 国道20号沿いの道の駅はくしゅうで 富士川砂防事務所のパネル展示をみたので 当時の暴れ川の怖さを知りました。 User Reviews mattari8 さん 2008年9月11日 圧巻のラスト 詳しいところは知らないのですが 大菩薩峠は人気ある題材だったの? この市川雷雨版のほかに 片岡千恵蔵、三船敏郎版もありますね。 シリーズ最初のほうは正直ちょっと飽きましたが、 後半に入るにつれて目が離せなくなってきます。 といっても長いことは確か。 あらすじは東海道四谷怪談とほぼ同じ。 もともとそれを下敷きに描かれたものなのかな? ラストの声をもかき消すような濁流は圧巻。 行く先はもう…。 誰もが彼の運命を悟るよね。 玉緒がかわいいです。 そして市川雷蔵。 威圧的な怖さはないんだけど 梨園出身のせいか あの声といい、 浮世離れした空気といい、 妖怪的なおぞましさを感じます。 役柄的にはものすごく人間的な業にまみれた 男のはずなのだけれど。 新解釈のようにもかんじられて面白い。 三船、仲代のバージョンも気になります。 キャストに加え、監督が岡本喜八とあっては 面白くないはずなさそうだ。 オトーサン、 「最後がいいね」 ニヒルな机竜之助が子供の名を呼びながら 濁流に消えていくシーン、胸が痛くなりました。 アングロファイルさん 2010年9月26日 幕切れ 竜之助はあいかわらず 女にばかり助けてもらってますねぇ。 まあ、市川雷蔵が演じると、 それもすんなりと納得させられます。 ただ、いい剣を持つと人を斬りたくなる。 一時期中高生がナイフで 簡単に人を刺す事件が連続しましたが、 建前上自衛のためとはいえ、 武器を持ったら使いたくなるのが人間です。 もともと人を斬るために作られたものなら、 なおさらでしょう。 そう考えると、 竜之助は世捨て人のような生活を送っていても、 俗世界から逃れられない。 それをよく表していたのが、 竜之助が息子の名を連呼しながら 消えてゆく幕切れでしょう。 俗世を捨てようにも捨てられないことが、 竜之助の背負った業ではないかという気がします。 監督が変わりましたが、 それほど気にはなりませんでした。 とはいえ、やはり三隅監督で見たかったと思います。


ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館

オトーサン、 「ハリポタのリメイク?」 ダニエル・ラドクリフくんは出てくるし、 おなじみの音楽が聞こえてくるし、 舞台は、不気味な館。 原題:The Woman in Black (2012) 監督:James Watkins 原作:Susan Hill 脚本:Jane Goldman Genre:Drama / Horror/ Thriller Country: UK / Canada / Sweden Language: English 上映時間:95分 あらすじ: 19世紀末のロンドン。 若手弁護士アーサー・キップスは 所長から、田舎町のイールマーシュの館で、 他界したドラブロウ夫人の遺言書の捜索を指示される。 最愛の妻を亡くしてから仕事に身が入らないアーサーに、 この仕事をやり遂げないと解雇すると通告。 アーサーは火曜日にロンドンを発ち、 仕事が終わった週末は息子ジョセフを現地に呼び寄せ、 一緒に過ごす計画で旅立つ。 列車内で紳士のサム・デイリーと知り合うが、 宿の主人や地元弁護士には歓迎せざる空気が漂っていた。 翌日、人里離れた沼地で陰鬱に佇む館に出向き、 7歳の少年ナサニエルの死亡証明書を発見。 少年の遺体は未発見だった。 やがて、森の中に立つ黒衣の女を目撃する。 その報告に訪れた警察では、 真っ青な顔をした少女が現れ、目の前で息絶える。 木曜日。 少女が警察で亡くなったのは、 館への訪問が原因だと主張する村人たちの制止を 振り切って出かけたアーサーは、再び黒衣の女を目撃。 その部屋で、ナサニエルの死の真相と、 その母ジェネットが、 息子の命を守れなかった姉のアリス宛てに 呪いの言葉を記した手紙を発見する。 ジェネットが自殺した真相を知ったアーサーは、 怪奇現象に遭遇する。 そして、一連の事件原因が彼女の呪いだと確信する・・・ 出演者: Daniel Radcliffe ・・・Arthur Kipps(アーサー・キップス) Ciaran Hinds ・・・Sam Daily(サム・デイリー) Liz White ・・・Jennet Humfrye(ジェネット/黒衣の女) Ashley Foster ... Nathaniel Drablow(ナサニエル) オトーサン、 「ラドクリフくん、大きくなったな」 この映画の上映は2012年、 1989年生まれですから、御年23歳。 立派な成人です。 最もリッチな30歳以下のイギリス人スター第1位、 総資産額が60億円と羨ましい限りですが、 群発頭痛をわずらっているとか。 別名「自殺頭痛」 どことなく暗いのは、役のせいだけではなかったようです。 その他の出演者: Janet McTeer ・・・ Elisabeth Daily Roger Allam ・・・ Mr. Bentley Tim McMullan ・・・ Jerome Jessica Raine ・・・ Joseph's Nanny Daniel Cerqueira ・・・ Keckwick Shaun Dooley ・・・ Fisherr Mary Stockley ・・・ Mrs Fisher David Burke ・・・ PC Collins Sophie Stuckey ・・・ Stella Kipps Misha Handley ・・・ Joseph Kipps Aoife Doherty ・・・ Lucy Jerome Victor McGuire ・・・ Gerald Hardy Alexia Osborne ・・・ Victoria Hardy Alisa Khazanova ・・・ Alice Drablow Sidney Johnston ・・・ Nicholas Daily, Molly Harmon Reid ・・・ the Fisher daughters Emma Shorey Reid ・・・ the Fisher daughters Ellisa WalkerReid ・・・ the Fisher daughters User Rating:6.5/10 (117,812 votes)IMDb User Rating:5.5/10( 240 votes) Yahoo! オトーサン、 「拾いもの、7点台だね」 午後のロードショーだったので、C級映画かと思っていました。 アーサーを助けてくれる紳士役Ciaran Hindsが 重厚な演技をみせていました。 モンサンミシェルを思わせる風景も、加点材料です。 User Reviews Campdmgさん Windsor, CT 2012年2月4日 分かり易く、シンプル.... 古風ないい幽霊物語! こいつは、がっかりさせない。 その昔、ホラー映画は 流血がどれだけ多く、ほとばしり出るかが楽しみだった。 お化け屋敷が舞台の古風な映画をみるのは、新鮮だ。 タイミングよくお化けが出てくる。 イメージは気味悪く、気がかりだ。 灰色ガラスが、襲ってくる。 こいつは、あらゆる年齢の人々に向いている。 エンディングは、ハリウッド風だが、 シンプルで怖いイメージが楽しい。 それに、屋敷が見ものだ! ロケーションもいい。 オトーサン、 「大ヒットしたの?」 服部弘一郎さんの映画批評には、 いつも感心しています。 服部弘一郎さん 2012年9月7日 『ハリポタ』のダニエル・ラドクリフ主演のゴシックホラー。 古い屋敷で若い弁護士が幽霊に出会う。 『ハリー・ポッター』シリーズが一段落したダニエル・ラドクリフが、 『ハリポタ』以降に初めて出演した映画は古風なゴシックホラーだった。 『ハリポタ』で少年から青年へと成長していく主人公を演じた彼が 今回挑むのは、幼い息子を抱える若い父親役だ。 10年がかりでハリー・ポッターに付き合った人たちにとっては、 ちょっと感慨深い映画だと思う。 なお本作『ウーマン・イン・ブラック』は イギリスで公開されるや大ヒットを記録し、 過去20年間にイギリスで製作されたホラー映画の中で 最大の興行成績を上げたとのこと。 既に続編の製作が確定しているのだが、 それにラドクリフが出演するかどうかは微妙。 何しろ続編は本作の40年後が舞台になっているというのだから……。 (略 あらすじ紹介) ロンドンの弁護士が遠く離れた田舎町に出かけ、 そこで人知を超えた怪異に出会うという物語の導入部は ゴシックホラーの古典「吸血鬼ドラキュラ」と同じだ。 「ドラキュラ」では弁護士のレンフィールドが ドラキュラ伯爵に魅入られてその下僕となり、 ロンドンに帰還してから様々な怪奇現象を巻き起こしていくが、 『ウーマン・イン・ブラック』では 主人公の弁護士がまったくその自覚なしに幽霊に取り憑かれ、 彼の周囲で次々に怪事件が起きるという設定になっている。 幽霊が人間を殺すのではなく、 幽霊にマーキングされた人間(幽霊を見た人間)に 接触した者が殺されるというアイデアが面白い。 物語の筋立ては鈴木光司のホラー小説「リング」に似ているが、 この映画の原作は「リング」より先に出て邦訳も出版されているので、 ひょっとすると鈴木光司はそれを読んでから 「リング」を書いたのかもしれない。 もっとも本作は演出面で 何本かの日本製ホラー映画を参考にしているというから、 演出テイストの類似性がストーリーの共通項を より強調することになっているのかもしれない。 続編もちょっと楽しみだ。


オズ はじまりの戦い

オトーサン、 「オズの魔法使(The Wizard of Oz) (1939)」が大ヒットしたので、 その後、「オズ(Return to Oz)」(1985)など いくつかの続編ができています。 これは、最新のもの。 原題:Oz the Great and Powerful (2013) 監督:Sam Raimi 原作:Mitchell Kapner/ L. Frank Baum 脚本:Mitchell Kapner/ David Lindsay-Abaire Genre:Adventure / Family / Fantasy Color: Color / Black and White 上映時間:130分 あらすじ: カンザスのサーカス一座の奇術師オズは、 ある日、竜巻に巻き込まれて 不思議な魔法の国オズに迷い込む。 そして偶然名前が同じだったばかりに、 古くから伝わる予言に示された “偉大なる魔法使い”と誤解されてしまう。 さらに、西の魔女セオドラに導かれて向かった エメラルド・シティで、 今度は東の魔女エヴァノラから “邪悪な魔女に支配されているオズの国を救ってほしい” と懇願され、人々からも救世主と信じ込まれるハメに。 最初は怖じ気づくオズだったが、財宝と名声の誘惑に負け、 翼の生えた猿フィンリーを案内役に、 邪悪な魔女を探す旅へと繰り出すのだったが・・・ 出演者: James Franco - Wizard of Oz(オズ) Michelle Williams - Glinda(グリンダ) Mila Kunis - Theodora(セオドラ) Rachel Weisz - Evanora(エヴァノラ) Zach Braff - the voice of Finley(フィンリー) Joey King - tChina Girl(陶器の少女) オトーサン、 「ストーリーは他愛ないね」 主役たちよりも、お猿さんや陶器の少女などの 脇役が視覚効果を盛り上げていました。 その他の出演者: Bill Cobbs - Master Tinkerer Tim Holmes - the Strongman Tony Cox - Knuck the Fanfare Player Abigail Spencer - May Bruce Campbell - a Winkie guard User Rating:6.4/10 ( 158,381 votes)IMDb User Rating:7.2/10( 1,067 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 豪華な視覚効果が売り物で、 大掛かりで幻想的なマジック-ショーが楽しめます。 User Reviews mvd102000さん United States 2013年3月19日 いい点、悪い点、不快な点 さぁ、はじめよう いい点: 視覚効果は、半端じゃない。 ライミと彼のチームは、 「オズの魔法使い」よりも、ワーオと言わせてくれる。 明るくカラフルな驚異の世界をみせているからだ。 最近のどんな映画よりも、視覚的な魅力がある。 レイチェル・ワイズ演じるエヴァノラは、 非常に楽しく、悪賢く、観客の心をつかむ。 助演者は、オリジナルのよりも、いい仕事をしている。 悪い点: せりふや演技について大きな期待をもつと、がっかりする。 主役のオズとセオドラは、許しがたく不十分に描かれている。 フランコ演じるオズは、期待外れ。 魅力、機知、ペテンも不発で、奥行きがない。 フランコは、その役割を受け入れるのに苦労をしている。 45分も経つと、急速に古臭くなる。 クニスも同じだ。 セリフが冴えないし、輝きがない。 掘り下げがなく、高みから急に低くなるので、 観客は、肩入れできない。 演技は、最悪ではないが、 活気がない脚本や無器用なせりふで、台無しになっている。 フランコとクニスにとって、 この脚本は、最良の選択ではなかったようだ。 不快な点: この映画で、最悪なのはストーリーだ。 考えぬかれた予期しないどんでん返し、 登場人物の動機の披露、 主要な焦点の深さを期待すると空振りになる。 「オズの魔法使い」の最後にあった ドロシーの旅を紹介しているが、不快だ。 この映画、オリジナルのストーリーの楽しさや家族向き映画と 映画好きの観客向きのシアリアスで興味をそそるファンタジー映画、 その間のどこかで、妙なことになってしまっている。 要するに、オズに会いに行ったことは後悔していない。 ビジュアルがすばらしかったから。 だが、警告しておきたい。 2時間強の上映時間は、辛いかも。 冴えないシーンになったら、トイレ休憩を取るべし。 オトーサン、 「春休み興行向き作品・・・うまいこと言うね」 ローランドさん 2013年4月4日 虹の彼方に オープニングクレジットの3D効果が良かったものの、 その後人物が映像の主役になると、 どうしても2Dの方が良いのでは? との思いがしてしまうのだけど、 3Dに好意を持っていなくてもここで席を立ってはいけない。   竜巻に巻き込まれて色彩豊か(豊か過ぎるけど)な 映像世界に入り込んでからは、 「アバター」には及ばないものの なかなかの幻想的世界を体験させてくれまして、 思ったのは、 この作品での植物はダリヤやヒマワリなどの 誰もが知っているものに近いのだけど、 アバターでは未知の植物ばかりで、 それが3Dに違和感なく馴染んだ世界を 作り上げたってことなのかなって、そんな気がしました。  3Dでは日常よく目にするもの、 特に人間などはあまり登場させないほうが良いみたいです。   思いがけなく暇な時間ができたってことで 重い腰を上げて映画館まで足を運ぶ気になり、 春休み興行での中からこれならって見当をつけての観賞なんだけど、 こういう時って案外の当たりクジを引くもの、 当たったかなって思いがした瞬間もあったものの、 やはり〝春休み興行向き作品”だったなって、 見終わっての感想です。  


帰ってきた若大将

オトーサン、 「ちょっとヒッチコック風だね」 会社を破綻しかねない1枚の書類を追って、 石山が郵便局、空港での積み替え、 はてはNYの郵便局、さては大統領の避暑地まで 駆けづり回るのです。 さらに、石山を助けようと雄一が大統領秘書官と NYシティマラソンに参加します。 原題:帰ってきた若大将(1981) 監督: 小谷承靖 脚本: 田波靖男 Genre:Comedy/Drama 上映時間:99分 あらすじ: 雄一は、サザンクロス島を空撮中に機内から放り出された TVプロデューサー純子をスカイダイビングで救う。 彼は、島の自治政府顧問となっていた関係で現地にいたのだ。 純子は、雄一に惚れるが、大統領主催のパーティ会場で、 フローラと親し気な雄一を目撃してしまう。 帰国した純子は、「世界のぞき歩き サザンクロス島」のフイルムに スポンサーから「お色気不足」というクレームがあったと 聞かされ憤慨し、相手の三丸商事の社長・石山に会う。 石山の父親は、見合い話に乗り気でないばかりか、 秘書とデレデレしている息子に腹を立てる。 しかも、石山は、仕事に上の空で、 相手を誹謗する手紙をアメリカの取引相手に郵送してしま。 石山はNY市内を転々とするその郵便物の行方を追う・・・ 出演者: 加山雄三・・・ 田沼雄一 田中邦衛・・・ 石山新二郎 坂口良子・・・ 皆川純子 飯田蝶子・・・ 祖母のりき(遺影) アグネス・ラム・・・ フローラ オトーサン、 「雄一の相手役は、坂口良子に代わったんだ」 「遺影と水着姿の対比、印象に残るな」 その他の出演者: 有島一郎・・・ 田沼久太郎 江原達怡・・・ 江口敏 中真千子・・・ 江口照子 賀原夏子・・・ マリン・オハラ 田崎潤・・・ 石山新吉 萬田久子・・・ うらら(秘書1) 樹木希林・・・ ともえ(秘書2) 松崎真・・・ 植松 藤木悠・・・ 沖山 なべおさみ・・・ 職員 山本紀彦・・・ 桑田 佐山泰三・・・ 瀬尾 大鹿伸一・・・ 局員 User Rating:5.5/10( 2 votes)IMDb User Rating:10.0/10( 22 votes) Yahoo! オトーサン、 「 Yahoo!のスコアは、無視して下さい」 User Reviews 幻想館さん -年-月-日 祖母(飯田蝶子)は他界 お馴染みの田能久も登場するが、 すでに祖母のりき(飯田蝶子)は他界しており、 その七回忌が行われている… という設定になっているのが寂しい。 りきの代役的役割として、 ハワイからやってきた元店員マリ(賀原夏子)が登場するが、 若大将の父親、久太郎役の有島一郎はじめ、 レギュラー陣の老け様は明らかで、 彼らの見せ場は少なく、物足りなさは否めない。 その分、純子と出合い、いつものごとく一目惚れした青大将が、 彼女を前に「君といつまでも」を熱唱するシーンに 代表されるように、本作ではアメリカに渡った青大将が 一人熱演しているような印象の作品になっている。 オードリー・へップバーンやハンフリー・ボガードの 全然似ていないそっくりさんなどが登場するサービスもあるが、 やはり、若大将シリーズ独特のはつらつとした魅力は 再現されるべくもなく、 全体的に「同窓会的作品」以上のものには なっていないのが現実である。 なべおさみや藤木悠なども顔を見せている。 オトーサン、 「若い頃、水着姿のアグネス・ラムの ポスターには、興奮したなぁ」 アンドレ・タカシさん 2011年12月7日 後日談 1961年から1971年にかけて製作されたシリーズから 10年の時を隔てた後日談的な位置づけの作品。 本作自体がすでに30年前の作品ですが、 シリーズを全て観た後に鑑賞したことで、 自分としてはコンプリートした達成感がありました(笑)。 主人公の家族に祖母役の飯田蝶子さんが 見えないことが残念だったけど、 ちゃんと七回忌という設定で偲ぶシーンを作っていることに好感。 その他のレギュラーたちにもう少し見せ場を作ってあげたかったです。 ヒロインは坂口良子とアグネス・ラム。 アグネス・ラムがブレイクしたのは1970年代だったので、 この時すでにブームは過ぎている。 それもあってか、水着姿はありませんでしたね。 本作の締め方の良いところは、 田中邦衛が演じる石山新次郎が自分から進んで 坂口良子を加山雄三に譲るシーンです。 田中邦衛はほとんど全ての作品で 加山雄三に魅かれる女性に横恋慕して必ず失恋していました。 その描写がただ痛いだけの狂言回しで、 人格などは全くフォローされずに放置状態。 それが、やっと普通の人格を与えられたって程度なんですが、 それでも嬉しかったです。 そういえばこの二人は「椿三十郎」でもいがみ合っていました。 このベテランたちの芝居の中に、 劇中での20年来の付き合いが そのまま年輪として感じられる余裕と親しみが見え、 それが私にはドキュメンタリーでした。


ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-

オトーサン、 「だめな邦題だね」 原題は、London Boulevard。 Boulevardとは、広い並木道。 ハリウッドのサンセット大通り、 パリのシャンゼリゼをイメージしてください。 邦題は、ロンドン大通りとすべきでしょう。 Boulevardをブルバードとするのは、発音間違い。 それに、LAST BODYGUARDなんて、蛇足もいいところ。 原題:London Boulevard (2010) 監督:William Monahan 原作:Ken Bruen 脚本:William Monahan Genre:Crime / Drama Country: USA / UK Language: English 上映時間:103分 あらすじ: ミッチェルは3年の刑期を終え出所。 ギャングの世界から足を洗おうとする。 ひょんなことから裏社会とは無縁の職にありつく。 若くして引退した女優シャーロットのボディガード。 だが、ギャングのボス、ギャントに気に入られ、 仲間になれと誘いをかけてくる。 きっぱりと断ると、周辺に累が及び始めて・・・ 出演者: Colin Farrell・・・ Harry Mitchel(ミッチェル) Keira Knightley ・・・ Charlotte(シャーロット) David Thewlis ・・・ Jordan(ジョーダン) Ray Winstone ・・・ Rob Gant(ギャント) オトーサン、 「役者がみんな盛りを過ぎているんだなぁ」 いい役者には、華がありますが、 どことなくしょぼくれています。 舞台がロンドンというのも、冴えなくしている原因でしょう。 その他の出演者: Anna Friel ・・・ Briony Mitchel Ben Chaplin ・・・ Billy Norton Eddie Marsan ・・・ DS Bailey Sanjeev Bhaskar ・・・ Dr Sanji Raju. Stephen Graham ・・・ Danny Ophelia Lovibond ・・・Penny Gerald Home・・・ the Undertaker. Matt King ・・・ Fletcher. User Rating:6.3/10 ( 35,804 votes)IMDb User Rating:6.2/10( 264 votes) Yahoo! オトーサン、 「いまいち魅力に欠けるね」 User Reviews snookieさん Bulgaria 2011年3月18日 信じられない。 この映画、評価が低すぎる 「いいかい?」と聞かれて、 答を信じて損したことがある。 まわりのひとはみんなこの映画を盛んにくさしていた。 いわく、 ・「カリートへの道」の筋書を盗用している。 ・結末にがっかりした。 ・キーラ・ナイトレイは、ペチャパイで才能がない 私ががっかりしたのは、こういう雑言を信じたことだ。 批判をすべて読み聞きした。 他人の考えを承知したうえで 見たらどうだろうと思ったからだ。 演技と脚本は、秀逸。 キーラ・ナイトレイの演技には、ドキドキした。 コリン・ファレルは、頬がこけて不気味な表情をして、 彼の抱えた問題を感じさせた。 レイ・ウィンストンは、ぞくぞくさせたし、 デヴィッド・シューリスは、大笑いさせてくれた。 「おれは俳優だ - 何だって感じるとれるんだ」 すばらしい脚本、すばらしい演技。 彼らのフアンだったら、 クライム映画や質のいい映画のフアンだったら、 この映画は、あなたのもの。 そう、覚えておいてほしい。 アートを判断する際には、自分だけを頼れ! オトーサン、 「曲はよかったけど」 ザ・チャンバラさん 2012年7月16日 よくできたクライムサスペンス リドリー・スコットやマーティン・スコセッシといった ハリウッドの巨匠達から愛される 脚本家ウィリアム・モナハンの監督デビュー作ということで 期待の大きかった本作なのですが、 案の定、よくできたクライムサスペンスでした。 ヤクザの世界から足を洗いたい主人公と、 それを許してくれない闇社会という ありがちな物語でありながら、 キレの良いセリフ回し、印象に残る選曲、 スコセッシ譲りの暴力描写によって 水準を超える仕上がりとなっています。 俳優陣の配置も絶妙で、 ヤクザのボスをレイ・ウィンストンに演じさせて 重量級の存在感を発揮させる一方で、 デヴィッド・シューリスの飄々とした個性によって 作品に独特の軽さを出しています。 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの終了とともに めっきり見なくなったキーラ・ナイトレイが 引退した元スター女優という セルフ・パロディのような役回りで出演しているのですが、 「脱ぎの仕事も文句を言わずに引き受けていた」 という自虐的なセリフで笑わせます。 問題に感じたのは、 主人公が元スター女優のボディガードであるという設定が 本筋とうまく絡んでいないという点。 結末から振り返ってみて、 主人公の恋の相手が セレブリティである必要性が感じられません。 彼女に張り付いているパパラッチを利用し た反撃作戦でもあれば面白くなっただけに、 もうひと捻りが欲しかったところです。


ロボジー

オトーサン、 「この題名、面白いね」 ロボット+ジジーでしょうか。 偏屈ジジーが大活躍するあたり、 最新のロボットよりも優秀なあたり、 うれしいストーリーでした。 原題:ロボジー(2011) 監督:矢口史靖 脚本:矢口史靖/矢口純子 Genre:Comedy 上映時間:111分 あらすじ: 家電メーカー“木村電器”の ロボット開発部員、小林、太田、長井は、 ワンマン社長から二足歩行ロボットの開発を命じられる。 お披露目の場となるロボット博を1週間後に控え、 製作中のロボット“ニュー潮風”が大破。 追い詰められた3人はロボットの製作を諦め、 ロボットの外装にぴったりの老人、鈴木重光を見つけ出し、 中に入ってもらい、どうにか乗り切ろうとするが、 ロボット博で、助けられた女子大生・葉子が “ニュー潮風”に恋してしまい、 事態は、収拾つかなくなっていく・・・ 出演者: 五十嵐信次郎/ミッキー・カーチス ・・・鈴木重光 吉高由里子 ・・・佐々木葉子 濱田岳 ・・・小林弘樹 川合正悟 ・・・太田浩二 川島潤哉 ・・・長井信也 オトーサン、 「ミッキー・カーチスか」 偏屈ジジーを演じているとは思いませんでした。 青春スターも歳をとったもんです。 「吉高由里子さん、好感がもてるね」 紅白の司会では持ち味が出ていませんでしたが、 大活躍でした。 その他の出演者: 田畑智子 ・・・伊丹弥生 和久井映見 ・・・斉藤春江 小野武彦 ・・・木村宗佑 田中要次 森下能幸 古川雄輝 高橋春留奈 大窪人衛 今井隆文 三浦圭祐 安田聖愛 星野亜門 竹井亮介 藤本静 細川洋平 大久保綾乃 遊木康剛 徳井優 菅原大吉 大石吾朗 竹中直人 田辺誠一 User Rating:5.9/10( 44 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:3.5/10( 1,585 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいのでは」 User Reviews maxpitさん 2012年8月7日 面白い さすが矢口史靖監督、 この一見くだらなさそうな題材を かなり面白い脚本にまとめてある。 正直、この話、どういう風に収めるのだろうと、 あまり期待していなかったのだが、 単にバレてごめんなさいで終わらせなかったところが素晴らしい。 最後のオチはまさに漫才とも言えるオチで素晴らしい(笑) コメディなので、それはないだろっていうところも たくさんあるがそれはそれでご愛嬌♪  ミッキー・カーティスがなかなかの好演で、 吉高由里子も絶好調。 見て損はなし。 オトーサン、 「老人としては、愉快だね」 イニシャルKさん 2013年2月26日 老人を主人公としたコメディー 「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で 若者の青春を描いた矢口史靖監督が、 一転して老人を主人公としたコメディーを 作っているのがまず面白い。 老人を主人公にしていれば 自然と老いや死にテーマがいきがちだが、 その老人が発表直前に大破してしまった 本物のロボットのいわゆる「中の人」をつとめることになり、 一回限りのつもりがそのロボットが大人気になる というストーリーがいかにも矢口監督らしいところ。 前作である「ハッピーフライト」では 後半欲張りすぎたという印象があったが、 この映画ではそういうこともとくに感じることはなかった。 最初は渋々やっていた偏屈な老人が だんだんロボットの中に入ることに 楽しみを感じはじめるあたりは良かったし、 ロボットの姿のまま孫と写真を撮るシーンがほろっとさせられる。 そこをもう少し膨らましても良かった気がするが、 そうするとあまり矢口監督らしさは 感じられなくなるかもしれないので (あまり湿っぽい展開は矢口監督の映画に似合わない。) やっぱりこれで良かったと思う。 こういう話だと最後は周囲に秘密がばれておわりという パターンが多いと思うが、 最後までばれずに終わったのは強引に感じるものの (普通絶対ばれるだろというシーンがちらほら。) こういうのもたまにはアリかなと思える。 ラストシーンで再びロボットの「中の人」を 依頼された老人のあの笑顔がなんとも印象的。 ミッキー・カーチスが別名で主人公の老人を演じているが、 やはり演技は落ち着いていて、安心して見ていられるし、 木村電機の三人もいい味を出していて良かった。 この映画で初めて見た吉高由里子もそれほど悪くない。 少し甘いかもしれないが、楽しめたので7点を。


泣かないで

オトーサン、 「ニール・サイモンか」 ブロードウェイを代表する喜劇作家。 映画やテレビの脚本も数多く手がけ、 トニー賞、ゴールデングローブ賞、ピューリッツァー賞など 多くの賞を受賞している。 その名前を冠したニール・サイモン劇場が ブロードウェイに1983年に開場している。 作品は人間の心の機微を描いた、暖かな余韻の残るものが多い。 原題:Only When I Laugh (1981) 監督:Glenn Jordan 原作・脚本:Neil Simon Genre:Comedy / Drama 上映時間:120分 あらすじ: 舞台女優のジョージアは、6年経過し退院。 迎えてくれるの10年来の友人ジミーと トビーの2人だけ。 やがて、娘ポリーとの生活がはじまり、 戯曲「笑う時だけ」の稽古がはじまる。 だが、セリフをしゃべるたびに アルコールに溺れた日々を思い出す。 トビーの40歳の誕生日を祝いに行くと、 離婚訴訟を起こされていた。 その上、舞台の仕事にありついたジミーがクビに。 もう酒でもあおるしかない・・・ 出演者: Marsha Mason・・・ Georgia Hines (ジョージア) Kristy McNichol・・・ Polly Hines (ポリー) James Coco・・・ Jimmy Perrino (ジミー) Joan Hackett・・・ Toby Landau (トビー) オトーサン、 「みんな演技がうまいね」 その他の出演者: David Dukes・・・ David Lowe John Bennett Perry・・・ Vincent Heller Guy Boyd・・・ Man in Bar Ed Moore・・・ Dr. Bob Komack Peter Coffield ・・・Mr. Tarloff Mark Schubb・・・ Adam Kasabian Venida Evans・・・ Nurse Garcia John Vargas・・・ Manuel Dan Monahan・・・ Jason Jane Atkins ・・・Doreen Kevin Bacon・・・ Don Holcroft Phillip Lindsay・・・ Super User Rating:6.4/10(817 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 15 votes) Yahoo! オトーサン、 「ラジー賞ノミネートは気の毒だよ」 IMDbのスコアが低いのは、演劇臭のためかも。 アカデミー賞ノミネート ・主演女優賞 マーシャ・メイソン ・助演男優賞 ジェームズ・ココ ・助演女優賞 ジョーン・ハケット ゴールデン・グローブ受賞 ・助演女優賞 ジョーン・ハケット ラジー賞ノミネート ・ワースト助演男優賞 ジェームズ・ココ ・ワースト主題歌賞 "Only When I Laugh". User Reviews Isaac5855さん United States 2005年11月30日 Mason's Finest Hour マーシャ・メイソンの一本調子の演技について、 多くは数年の間に書かれている。 こうした演技で、メイソンは、 アカデミー賞に4回ノミネートされた。 本作だけが、ニール・サイモン自身による戯曲の映画化だ。 マーシャ・メイソンは、ハインズを演じる。 最近、更生施設から解放された女優で、 再び舞台に戻ろうとしている 娘との関係を修復し、正気になろうとしているが、 いづれも、うまく行かない。 メイソンは、欠点だらけのリアルな人間として ジョージアを演じている。 メイソンの最もよいシーンは、せりふがない。 映画全体の3分の2は、すばらしいシーンだ。 ジョージアは切羽つまって夕暮れ時のマンハッタンの 通りを歩いているが、すべての店が、バーに見える。 公衆電話をみつけ、更生施設の掛かりつけの医師を呼ぶが、 生憎不在で、電話に出た医師などとは話したくない。 このシーンの演技はすばらしく、このシーンで、 アカデミー賞にノミネートされたと思う。 クリスティ・マクニコルは、 ジョージアの自己満足した娘ポリー役。 いつものように魅了してくれる。 ジェームズ・ココとジョーン・ハケットは、ジョージアの親友役として アカデミー賞にノミネートされた演技をしている。 ジミーは、仕事がない役者で、 トビーは、いい歳月が過ぎてしまったという事実に 背をむけている元社交界の花形。 ジョーン・ハケット演じる薄倖の美人は、実に印象的だ。 もろい自我のために、必要な時に、 ジョージアを叱咤激励することができない。 サイモンは、より力強いシナリオを書けるが、 本作は、見る価値がある。 何といっても、4人の主役がいいし、 うち3人がアカデミー賞にノミネートされている。 オトーサン、 「やはり、サイモンのせりふがいいね」 NY・ブルーミングデール百貨店の食堂でのシーン、 懐かしいね。 Kurosawapapaさん 2014年11月7日 苦難を乗越え再生していく感動ドラマ☆ 本作は、ニール・サイモンの舞台劇 「ジンジャーブレッド・レディ」の映画化。 主演のマーシャ・メイソンは、 本作で4度目のアカデミー主演女優賞ノミネート。 娘のポリー役は、「リトル・ダーリング」で テイタム・オニールと共演、 アメリカ・日本でアイドル的人気を博した クリスティ・マクニコル(当時19歳)。 また、主人公の友人として、 ・売れない役者でゲイのジミー役に ジェームズ・ココ 〜助演男優賞ノミネート ・エステ美人のトビー役にジョーン・ハケット 〜助演女優賞ノミネート ともに個性的な演技を魅せている。 ウィットに富んだ台詞、洒落た言葉など、 ニール・サイモンらしい会話劇の妙。 また、娘のポリーが演じる戯曲に、 「閉まったドアを開けるには勇気が必要 才能があるのは楽しいが、ない物ねだりはやめよう 泣いて何になる」という台詞があったり、 主人公が依頼された舞台出演のタイトルなど、 暗喩の使い方も実に上手い。 主人公はアル中を克服し、なんとかやっていけそうな矢先、 恋を踏みにじられ、親友のトビーも離婚、ジミーは失業と、 連鎖反応から空中分解してしまう。 何かに寄りかからないと生きていけない登場人物たち。 *自分を大事にできない人間は、人を大事にすることはできない *自分が幸せと感じていないと、人を幸せにすることはできない 必死に人生に立ち向かい、再生していく感動のドラマ。 人の弱さを包み込む“友情”と“家族愛”が輝きます。 自分が知るニール・サイモン作の中では、最も情緒的な作品。 エモーショナルでハートフルな逸品です


大菩薩峠 竜神の巻

オトーサン、 「拙者一人だけは――」 ヒヤリと剃刀かみそりで撫でたような言葉。 それはさきほどから隅の方に黙々としていた 机竜之助の声でしたから、 一同の眼先は箭やを合せたように竜之助の面かおに注ぐと、 「切腹は御免を蒙こうむる――」 「何と言わしゃる」 「拙者は、まだここで死にたくないから、 一人でなりとも生き残って落ちてみるつもりじゃ」 原題:大菩薩峠 竜神の巻(1960)  監督:三隅研次 原作:中里介山 脚本:衣笠貞之助 Genre:Period drama 上映時間:90分 あらすじ: 机龍之助と宇津木兵馬は島原での対決の果て、 お互いを霧の中で見失ってしまう。 七兵衛に助けられた兵馬は、 龍之介がお松の祖父の仇と聞かされる。 龍之介は天誅組の志士たちと行動を共にするが、 彼らを追う藤堂藩と彦根藩の襲撃を受け、 爆破により両眼の視力を失ってしまう。 龍之介を追う兵馬は、ついに竜神の滝で相対する・・・ 出演者: 市川雷蔵・・・ 机龍之助 本郷功次郎・・・ 宇津木兵馬 中村玉緒・・・ お豊 オトーサン、 「雷蔵も、玉緒も、お見事!」 その他の出演者: 山本富士子・・・ お松 近藤美恵子・・・ お玉 見明凡太郎・・・ 七兵衛 三田登喜子・・・ お杉 藤原礼子・・・ 御雪太夫 片山明彦・・・ 金蔵 中村豊・・・ 印篭鞘の浪士 村上不二夫・・・ 荷田 小堀阿吉雄・・・ 酒井新兵衛 清水元・・・ 金六 須賀不二男・・・ 鍛冶倉 石黒達也・・・ 植田丹後守 嵐三右衛門・・・ 修験者 真塩洋一・・・ 与八 寺島雄作・・・ 東妙和尚 羅門光三郎・・・ 松本奎堂 尾上栄五郎・・・ 藤井新八郎 寺島貢・・・ 黒滝の鬼蔵 南里金春・・・ 米友 高倉一郎・・・ 村本 山本弘子・・・ お鶴 User Rating:7.1/10( 6 votes)IMDb User Rating:7.3/10( 31 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 User Reviews 青観さん 2008年7月14日 市川雷蔵の机竜之介、第二弾 前作同様、相変わらずクール、 しかし、今作の目玉は何と言っても中村玉緒である。 前作以上に女の悲しみ、愛する者(机竜之介)への思い、 情念というものが感じられる。 この頃の中村玉緒、本当に可愛い。 これを観たらそりゃ勝新が惚れるのも解る。 前作同様、なかなか見応えのある内容になっている。 映像の美しさ、そして、市川雷蔵のかっこ良さと美しさ、 この後の完結篇も楽しみです。 オトーサン、 「中山介山の原作とやや違うね」 冒頭に、青空文庫に出ている原文を紹介しました。 たまきさん 2010年1月7日 心に背かぬ死に方はしたくないのだ 期待通り、三隅研次の世界が堪能できる。 全くスキのない画作りにただ感動。 衣笠貞之助の書く、既に死滅してしまった しっとりした日本語のセリフ回しが、 これまた現在ではあり得ない市川雷蔵の 歌舞伎的な声色で発せられると、 甘美な異次元世界に吸い込まれるような錯覚を覚える。 斬り殺したお浜にそっくりなお豊と江戸に下る約束をした後、 人さらいに逢ってはぐれてしまった机竜之介が呟く。 “所詮、縁なき女だ・・・” 佐幕派に追われ、天誅組と一緒に自害しようと請われ、 “武士らしく死ねだと? 嫌だ・・・ バカバカしい、心に背かぬ死に方はしたくないのだ” 宇津木兵間の仇討ちに、 既に机竜之介の両眼が失明したのを知り怯んだ時、 “両眼はめしいたが、剣の眼は見える。” (一太刀あって) “修行を積んだな? 来い!” 文字にすると何の味わいも無くなってしまうが、 この韻と間合いのニュアンスがとてもいい。 やはり、机竜之介のキャラクターの設定が面白い。 自分だけの世界に閉じこもりたいのだが 周りが放っておいてくれない。 必ず巻き込まれるのだが、それが最悪の結果を生み出す。 人の生き死になんかに全く興味はなく、 ただただ彷徨い流れ行く。 こんな主人公って(端役は別にして) それまでの映画にあっただろうか? しかしながら、この映画のエンディングはダメだ。 前菜だけでメインが無いような、 或は、いい思いをしたければ またお代を払ってからにして頂戴な、というような 肝心な結末の立回りの途中でカットアウト。 何だこりゃ。 恐らく、最終章に繋げるために永田雅一あたりが 考えたことなんだろうが、 そういうことをやっているから、 結局“映画離れ”という大きなしっぺ返しを食らってしまうのだ。 因果応報なんだよ、こういう小賢しいことが・・・。


里見八犬伝

オトーサン、 「馬琴の映画化じゃないんだ」 長編すぎるので、要約版をつくったのでしょう。 深作欣二監督なので、期待したのですが、 まともな代物ではありませんでした。 原題:里見八犬伝 (1983) 監督:深作欣二 原作:鎌田敏夫 脚本:鎌田敏夫/ 深作欣二 Genre:Drama/Adventure/SF Fantasy 上映時間:136分 あらすじ: 玉梓は、蟇田領で酒池肉林と暴虐の限りを尽くし、 里見家に討ち滅ぼされた怨念を晴らすため 妖怪の首領として蘇えり、里見家を滅ぼす。 八つの霊玉(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)を 持った八剣士は、やがて静姫のもとに集まり、 玉梓の野望を砕くため、戦いを挑む・・・ 出演者: 薬師丸ひろ子・・・ 静姫 真田広之・・・ 犬江新兵衛 (仁) 夏木マリ・・・ 玉梓 オトーサン、 「なんでこうなるの?」 角川映画ですから、 薬師丸ひろ子はしょうがないとして、 真田広之も変な使われ方をしています。 その他の出演者: 千葉真一・・・ 犬山道節 (忠) 寺田農・・・ 犬村大角 (義) 志穂美悦子・・・ 犬坂毛野 (礼) 京本政樹・・・ 犬塚信乃 (孝) 大葉健二・・・ 犬飼現八 (信) 福原拓也・・・ 犬川荘助 (智) 苅谷俊介・・・ 犬田小文吾 (悌) 目黒祐樹・・・ 蟇田素藤 萩原流行・・・ 妖之介 浜田明・・・ 悪四郎 ヨネヤマママコ・・・ 船虫 汐路章・・・ 幻人 岡田奈々・・・ 浜路 松坂慶子・・・ 伏姫の声 User Rating:6.7/10( 79 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:8.4/10( 59 votes) Yahoo! オトーサン、 「5点台がいいところ」 User Reviews なんのかんのさん 2013年2月10日 敵の城に乗り込んでからは、けっこう楽しめた。 巻きものがひゅるひゅる飛ぶのも良かった。 ただ薬師丸ひろ子はミスキャストだな。 彼女がいて作られる映画なんだろうから企画のミス。 お姫様役者じゃないんだ。 人気が出た若い娘だとすぐお姫様って、 せいぜい60年代までの発想じゃないか。 真剣に叫ぶシーンが向かないんだ。 彼女は「一途な少女」がいいんだけど、 それが内に秘められてる感じが魅力なんで、 その点けっこう陰性なの。 澄明な冷たさ。 そういうところを生かす企画を立てるべきじゃないか。 (と当時の感想) 終わりのほうで真田君の周りで 刀持ってうろうろしてたところなんか、 滑稽というか可哀想というか。 オトーサン、 「まるで闇鍋だね」 ASHさん 2002年7月5日 星よ、導きたまえ 薬師丸ひろ子と真田広之が 転がる石像の頭(だっけ?)に追っかけられるシーンは 『レイダース』みた~い!!  特殊効果がいまいちダサいのは 日本映画の限界だから仕方がないけれど、 『宇宙からのメッセージ』共々フカキンは 特撮ものには弱い。 (それ以前の映画は未見だから知らん!)。 滝沢馬琴の原作を忠実に映画化しても 誰も観ないでしょうから、 SF映画風にアレンジした意欲は買うけれど。 薬師丸ひろ子が恍惚と歓喜の表情で 表現した処女喪失しーんはちょっとこッ恥かしいわネ。


トラック野郎 望郷一番星

オトーサン、 「知らなかった」 先日亡くなられた菅原文太さん 膀胱ガンを陽子線治療で治したそうです。 この最新治療、考えたこともありますが、 あまりに高価なのでやめました。 原題:トラック野郎 望郷一番星(1976) 監督:鈴木則文 脚本:野上龍雄/ 鈴木則文/ 沢井信一郎 Genre:Commedy /Action 上映時間:100分 あらすじ: 九州方面の旅から 一週間振りに帰って来た桃次郎とジョナサンは、 北海道行きのカーフェリーの出発時間を待つ間、 川崎の金造の自宅に立ち寄った。 ところが金造の妻・君江と9人の子供たちは、 現在の6畳一間の家では狭すぎるので 金造にもっと頑張って家を建ててほしいと要求した。 おかげで金造は、カーフェリーに乗っても ラウンジでアルバイトするはめになった。 一方、桃次郎は、三上亜希子に一目惚れ。 釧路に着いた桃次郎は、 港の魚市場で女トラック運転手の涼子を罵った。 ところが涼子に惚れているカムチャッカの熊と 大喧嘩になるが、互格のため、トラックで勝負へ。 だが、地の利に明るい熊に軍配が上り、 桃次郎は北海道を直ちに去る約束をした。 その帰り道、桃次郎は亜希子と再会した。 亜希子は静内の牧場の娘で、 両親を亡くし女の身一つで牧場を経営していた。 亜希子に心を奪われた桃次郎は、 熊との約束を忘れて、乗馬入門書にかじりつく・・・ 出演者: 菅原文太・・・星桃次郎 愛川欽也・・・松下金造 島田陽子・・・三上亜希子 梅宮辰夫・・・大野田太郎左衛門(熊) オトーサン、 「菅原文太のトラック野郎、はまり役だ」 掟破りの桃次郎、 実は心が優しく愛嬌があるんです。 その他の出演者: 土田早苗・・・浜村涼子 小倉一郎・・・浜村紅夫 上沼恵美子・・・女主人 海原万里・・・女主人 永谷吉美・・・小宮雅彦 吉川団十郎・・・宮城県 松鶴家千とせ・・・ニヒル 宮崎靖男・・・歌麿 佐藤晟也・・・上州丸 須賀良・・・関東無宿 小林稔侍・・・横網 団巌・・・一発屋 相馬剛三・・・風小僧 清水照夫・・・釧路丸 叶優子・・・テル美 城恵美・・・ナオ美 宮崎あすか・・・アケ美 相川圭子・・・イサ美 高品格・・・老牧童頭 草薙幸二郎・・・鮫田 河合絃司・・・荷主 川谷拓三・・・広島の警官 室田日出男・・・広島の警官 南利明・・・支配人 笑福亭鶴光・・・鶴吉 春川ますみ・・・松下君江 コロムビア・トップ盆踊りの世話人 都はるみ・・・都はるみ ハイセイコー・・・特別出演 User Rating:6.9/10( 139 votes)TUTAYA DISCUS User Rating:10.0/10( 86 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台後半でもいいね」 都はるみとあのハイセイコーが出てきたので、 加点です。 User Reviews c_f***** さん 2008年10月10日 男性にも女性にも!! 楽しめる日本娯楽映画の金字塔です!! 笑いあり☆涙あり☆格好良さあり☆ 三拍子揃った文太キンキンの黄金コンビ& 娯楽映画の巨匠鈴木則文監督が贈る痛快娯楽大作シリーズです!! 未だ御覧になっていらっしゃらない方は是非レンタル屋へGO!! オススメの黄金シリーズです!! オトーサン、 「死後、一番星号が復活したんだって」 大晦日に群馬で行われた追悼式で披露されました。 作ったのは、滋賀県の自動車装飾品製造業・生駒雅巳さん 一番星☆桃太郎さん 2005年5月6日 来た!来た!来た! 怒涛の下ネタ、無理やりねじ込んだ様ないい話、 それと、う○こにトルコが満載の お馬鹿ムービーならぬ大バカ映画! 酒池肉林の第三弾だぜ!!。 今回の桃さんは、いきなり子供をトルコに連れて行くという 超ど級の犯罪を犯してくれますよ。 うまく性欲を発散する事の出来なかった桃さんは、 北海道に向かう船の上で鶴光プレゼンツによる オレオレ詐欺ならぬエロエロ詐欺に引っかかってしまう。 しかしながら船の上で都合よくヒロインの島田陽子に出会います (名前変えたり、今だに脱いでるオバちゃんです。 当時は可愛かったんだから~)。 北海道に到着した途端にカムチャッカとの 凄まじきまでの道交法違反レースを、やってくれます (さてはヤン・デ・ボン、パッくたな。えっ?違うって、、、笑)。 ほかにも頼み込んだだけであっさり歌ちゃう都はるみ、 子馬のお腹を撫でるだけで病気を治す桃さんのゴッド・ハンド、 どこまでも熱く揺ぎ無いトラック野郎たちの友情に 不覚にもまたまた感動してしまったカート野郎さんなのでした。 この映画の面白さわっかるかな~わっかんね~だろうなぁ~。


恋人はセックス依存症

オトーサン、 「一種の精神疾患だね」 アルコール依存症(アル中)、 セックス依存症(セックス中毒)、 ギャンブル依存症、パチンコ依存症、買い物依存症・・・ いろいろな依存症があります。 映画依存症というのもあるのでしょうか? 原題:Thanks for Sharing (2012) 監督:Stuart Blumberg 脚本:Stuart Blumberg/ Matt Winston Genre:Comedy / Drama Rated R for language and some strong sexual conte 上映時間:112分 あらすじ: ニューヨークで暮らす独身男性アダムは、 マイクが主宰するセックス依存症のグループセラピーに参加し、 仲間のニールらと支え合いながら、 5年間の禁欲生活を続けている。 パーティでアダムは美女フィービーと出会う。 真剣交際に発展しかけるも、依存症を隠していたことが発覚、 また自身でもそれまでの禁欲習慣が崩されることに不安が生まれ、 ふたりの関係はギクシャクし始める・・・ 出演者: Mark Ruffalo ・・・ Adam(アダム) Gwyneth Paltrow ・・・ Phoebe(フィービー) Tim Robbins ・・・ Mike(マイク) Josh Gad ・・・ Neil(ニール) オトーサン、 「みんな演技がうまいね」 こういう精神疾患は、役者がうまくないと、 絵空事になって、共感を得られません。 その他の出演者: Joely Richardson ・・・ Katie Alecia "Pink" Moore ・・・ Dede Patrick Fugit ・・・ Danny Carol Kane ・・・ Roberta Michaela Watkins ・・・ Marney Isiah Whitlock, Jr. ・・・ Charles Emily Meade ・・・ Becky Poorna Jagannathan ・・・ Lili Kazhani User Rating:6.4/10( 15,057 votes)IMDb User Rating:7.5/10( 51 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に1票」 User Reviews cinematic_aficionadoさん London, England 2013年10月10日 意味のあるエンターテインメント インディ映画と主流のハリウッド映画の間、 コメディとドラマの間のどこか・・・ アイデンティティの危機に苦しみ、 何とか許容できる結果を生み出すためには、 その境界を明確に線引きする必要はない。 話の基本は、3人のセックス依存症性者とその苦闘だ。 回復の決め手は、性的な興奮剤を控える訓練ではなく、 いい日も悪い日も頼れる人々を周囲に持つことなのだ。 言い換えれば、コミュニティが大事なのだ。 この映画、孤独とそれに伴う心の闇を 愉快で豊饒なストーリーで描いている。 マイナス点は、 病気の背景についての情報が欠落していること。 もっとも、彼らが、治す戦いだけでなく、 他人に受け入れられる戦いを繰り広げているから、 そう気にする必要はないのだが。 面白いだけでなく、大事なことも伝えている映画だ。 オトーサン、 「売らんかなの邦題あね」 cry*****さん 2015年1月9日 とても心暖まる良作、邦題は最低 性依存症を抱えるひとたちが、 苦しみながら悩みながらも克服しようと お互いを励まし合い、がんばって生きている、 とてもハートーウォーミングなヒューマンストーリーです。 ずっと禁欲に成功していても、 少しの弾みでそれは脆くも崩れ去ってしまう。 今は大丈夫でもまた再発するかもしれないという不安もある。 抑えられなかった衝動が仲間の支えにより、 少しずつ解消されていく。 そうやって支え合ってがんばっている主人公たちが とても魅力的です。 簡単には変われないけど、 変わろうと努力している姿に感動しました。 テンポや音楽も小気味良く、 コミカルなシーンもあるので見やすいですが、 テーマは真面目でしっかりしています。 今回がスクリーンデビューのP!NKが とてもいい演技をしていました。 原題はThanks for Sharing、 お互いに依存症の悩みを相談し分かち合う、 励まし合う、話をきいてくれてありがとう というすばらしいタイトルです。 まさにこの映画そのものです。 が、ここまでひどい邦題もなかなかない。 パッケージは明らかに 「セックス依存症のグウィネスが3人の男たち相手に えっちなことしちゃう」という勘違いを狙ったもの。 DVDスルーですが日本に輸入してくれたことは とても感謝しています。 だがこの邦題とパッケージでGOを出したやつ、 絶対許さない。絶対にだ。


日本海大海戦

オトーサン、 「天気晴朗にて波高し」 いいですね、勝ち戦の映画。 それも、憎い大国ロシアを相手に、 到底勝ち目のない東洋の小国が大勝利を収めたのですから。 先年、イスタンブールに行ったら、 ロシアに勝った国のひとと言うことで、 厚遇されました。 原題:日本海大海戦(1969) Battle of the Japan Sea 監督:丸山誠治 特技監督: 円谷英二 脚本:須崎勝弥 / 丸山誠治 Genre:War/Drama 上映時間:128分 あらすじ: 義和団の乱の後、 出兵した英、米、仏、独、日、伊、墺の各国は 兵を引き揚げたが、 ロシアは満州に兵を留め、増強していた。 日本の再三再四の抗議も成果がなかった。 1904年、御前会議で日露開戦に傾いたが、 明治天皇は国交断絶は両国の不幸であると ロシア皇帝に直接電報を打つよう指示したが、 ロシア政府からの返事は無かった。 2月5日、日露国交断絶。 連合艦隊司令長官・東郷平八郎は、旅順攻略に掛かった。 旅順港口に老朽船を沈めロシア艦隊を封じ込もうとしたが、 多くの犠牲を払ったものの、封鎖を破られてしまった。 一方、乃木軍司令官率いる陸軍第三軍は、 旅順二〇三高地の要塞に攻撃をかけたものの 1万5000人に上る犠牲者を出し、いつになっても 陥落させることができなかった。 5月20日、見張船信濃丸が五島列島沖にバルチック艦隊を発見。 27日、旗艦三笠にZ旗を掲げた東郷長官は、 敵の直前を大曲転する大胆不敵な戦法で、大勝利をもたらした。 東郷は、負傷したバルチック艦隊提督 ロジェストウェンスキー中将を見舞った・・・ 出演者: 三船敏郎 ・・・東郷平八郎 笠智衆 ・・・ 乃木希典 松本幸四郎(八代目) ・・・ 明治天皇 Andrew Hughes ・・・ ロジェストウェンスキー中将 オトーサン、 「三船敏郎は、国の宝だね」 「笠智衆の乃木大将は、違和感があるね」 その他の出演者: 矢島正明 ・・・ ナレーター 柳永二郎 ・・・ 伊藤博文 三津田健 ・・・ 山県有朋 辰巳柳太郎 ・・・ 山本権兵衛 加山雄三 ・・・ 広瀬武雄少佐 仲代達矢 ・・・ 明石大佐 平田昭彦 ・・・ 津野田参謀 土屋嘉男 ・・・ 秋山参謀 佐原健二 ・・・ 信濃丸副長 藤田進 ・・・ 上村海軍中将 黒沢年男 ・・・ 前山一等兵 松山省二 ・・・ 若者・松 佐藤允 ・・・ 森下砲術下士官 船戸順 ・・・ 山岡参謀 児玉清 ・・・ 山下大尉 田島義文 ・・・ 伊知地大佐 久保明 ・・・ 松井大尉 小泉博 ・・・ 栗野公使 田崎潤 ・・・ 橋口島司 加藤武 ・・・ 加藤大佐 清水将夫 ・・・ 戸塚院長 安部徹 ・・・ 須知中佐 清水元 ・・・ 成川大佐 北龍二 ・・・ 片山中将 佐々木孝丸 ・・・ 九鬼顧問官 稲葉義男 ・・・ 島村参謀長 向井淳一郎 ・・・ 第一艦隊参謀 草川直也 ・・・ 第一艦隊参謀 荒木保夫 ・・・ 山形陸軍少佐 佐田豊 ・・・ 早船の漁夫 草笛光子 ・・・ てつ夫人 本間文子 ・・・ 菓子屋 当銀長太郎 ・・・ 砲術兵 大沢健三郎 ・・・ 砲術兵 緒方燐作 ・・・ 佐藤参謀 中島春雄 ・・・ 第一艦隊参謀 小鹿番 ・・・ 杉野孫七兵曹 東山敬司 ・・・ 藤本軍医中尉 Harold Conway ... British Captain User Rating:6.6/10( 100 votes)IMDb User Rating:6.3/10( 11 votes) みんなのシネマレビュー オトーサン、 「名画だと思う!」 ちゃんと好戦論を却けているし・・・ User Reviews イニシャルKさん 2009年8月18日 「日本のいちばん長い日」、 「連合艦隊司令長官 山本五十六」に続く 「東宝8・15シリーズ」の第3作 日露戦争における日本海海戦を描いた大作映画。 先週見た「日本海大海戦 海ゆかば」で 東郷平八郎を演じていた三船が この映画でも同じ役を演じていたりして 何人か出演者がかぶっているのだが、 こちらのほうが甘っちょろいエピソードもなく、 純粋に日露戦争の経緯や政治ドラマが描かれていて 見ごたえのある硬派な戦争映画に仕上がっていて面白かった。 三船演じる東郷は「日本海大海戦 海ゆかば」でも 重厚な存在感を放っていたが、 本作では名実ともに主人公として描かれているためか、 やはりこちらのほうがより存在感が大きくカッコイイ。 「日本のいちばん長い日」と 「連合艦隊司令長官 山本五十六」で ナレーターを担当していた仲代達矢が 役者として出演しているのは満を持してという感じがする。 (三船との絡みがなかったのはちょっと残念。) しかし、なんといってもクライマックスの バルチック艦隊との戦闘シーンは三笠側の視点だけでなく、 ちゃんとバルチック側の視点も入り、 いかにして三笠がバルチック艦隊に勝てたかが 非常にわかりやすく描かれているほか、 その特撮に関しても同じ戦闘シーンを描いているにもかかわらず 「日本海大海戦 海ゆかば」とは全く違う印象で、 本作にも助監督として参加している中野照慶監督の 自己満足に終わった感が強かったあちらに比べて 見ごたえ充分な仕上がりで 改めて円谷英二監督の特殊技術の描写のうまさを 感じさせるスペクタクルシーンとなっていて素晴らしかった。 そういえばこれが円谷監督の遺作だったはず。 オトーサン、 「アメリカ人はこうみるんだ」 ジョン・ウェインの映画と比べたのには、驚きましたが・・・ dontspammikeさん United States 2006年1月3日 日本の最後の成功した戦争、興味深い政治的勝利 三船敏郎は、常にストイックだが、 必要とあらば、個性やユーモアを示す。 他の俳優のほとんどは、悪いか平凡。 ロシア人の投稿者は、この映画を憎んでいる。 ロシア語を話している俳優は、みんな下手クソで、 音声学上では話しているかもしれないが、謙虚すぎる。 (ロシアの参謀将校はいい仕事をしている)。 歴史に忠実だ。 オープニングの魚雷の夜襲は、 対馬への入口を塞ぐ 犠牲続きの攻撃へと続いている。 これは政治的な理由のためだったかもしれない。 いい感じなのは、ストックホルム駐在の明石大佐が バルチック艦隊の動向について情報収集しているシーンだ。 旅順の包囲攻撃は、よく描かている。 マシーンガン、砲撃、一面の日本兵の死体。 特撮とナレーションがいい。 監督は、ナレーターとチャートを使って 黄海と対馬の進展具合を説明している 効果的で、ほかの映画もマネしたほうがいい。 ナレーターは、戦争の語るべき点をうまく説明している。 ロシアの銃撃の煙で、視界不良だった。 砲術トレーニングが、強調されている。 そして、東郷は、近年の似通った戦いに学んで、 クルーをトレーニングさせた。 1つの印象的な光景は、漁師だ。 彼らは、小島の水際に立って、 遠方の目には見えない戦いを聞いている。 アメリカ映画と比較するために、 ジョン・ウェインの「危険な道」を取り上げてみたい。 これは、脚本も、翻訳も、平凡だが、 ジョン・ウェインの戦争映画のどれよりもよい。 主戦論は微妙に取り扱われている。 戦いは、よく撮れていて、リアルだ。 ロマンチックなわき筋の代わりに 本作では、大胆なスパイが出てくる。 よりよい戦争映画だ。 主戦論は微妙に取り扱われている。 戦いは、よく撮れていて、リアルだ。 ロマンチックな、わき筋の代わりに 本作では、大胆なスパイが出てくる。 この方が、よい戦争映画だ。


アントキノイノチ

オトーサン、 「余命1ケ月の花嫁」と似ています。 感情移入がしづらいので、冗長に感じます。 物語のダイナミズムもないので、 131分を飛ばしてみたひとも多いのでは。 原題:アントキノイノチ(2011) 監督:瀬々敬久 原作:さだまさし 脚本:田中幸子/瀬々敬久 Genre:Drama 上映時間:131分 あらすじ: 永島杏平は、高校時代の辛い記憶から 自分を責め続けている青年だ。 父親の紹介で、遺品整理業働くことに。 遺族に代わって故人の部屋を片付け、 遺品の整理をする仕事だ。 先輩の佐相や久保田ゆきの下で仕事を学び、 故人と遺された人々との様々な 最後の別れに立ち会っていく。 そんなある日、杏平はゆきの手首に リストカットの跡を見つける・・・ 出演者: 岡田将生 ・・・永島杏平 榮倉奈々 ・・・久保田ゆき 原田泰造 ・・・佐相 オトーサン、 「岡田将生はいいけど、榮倉奈々がなぁ」 その他の出演者: 松坂桃李 ・・・松井新太郎 鶴見辰吾 ・・・古田 檀れい ・・・岡島あかね 柄本明 ・・・井上正志 堀部圭亮 ・・・大沢稔 吹越満 ・・・永島信介 津田寛治 ・・・萩原先生 宮崎美子 ・・・美智子 User Rating:5.2/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.2/10( 711 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかも」 User Reviews z27***** さん 2015年1月15日 泣けた 上映期間中は題名のダサさから 見ようとも思いませんでしたし、 原作さだまさしに抵抗がありました。 たまたま暇だったので テレビつけてやっていたのでみた感じです。 ユキが選んだ遺品整理も介護の仕事も 生と死に向き合う仕事であり ‘キライじゃない’ というユキのセリフが頭に焼きついています。 主人公もまた吃音もありコミュ障ではありましたが 少しずつ順応し頼もしくなっていく。 主人公の成長を見守る話しが大好きなんだな、 と改めて自覚してしまいました。 最後は涙なしで見られませんでした。 オトーサン、 「ダメ押しでお涙頂戴は疑問」 アンドレ・タカシさん 2012年10月27日 ヒロインを殺してダメ押し このタイトルを目にするたびに 「あの人」のことが思い浮かんで、 それを払拭する意味で観る気になったのですが、 なんとそのままオチに使われていました。 誰もが普通に連想すると思うので、 そりゃそうだよね。 今、この世にいるのは生きている人だけ。 でもそれは、いずれみんな死ぬことの裏返し。 ぼんやりとそんなことを想いました。 今は「生」の側にいる人も、 相応の歳なら相応の数の「死」を 身近に見ているはずです。 身近に起こった「死」が周囲に何を残すのか。 生きている側にとって、 場合によっては痛みが風化しないどころか、 苛まれ続ける「死」もあります。 この作品のように、 痛みや悔恨をポジティブに転化させられれば、 最も良い解決だとは思います。 それにしても、 結局は「元気ですか~!」を言わせたかったから、 このタイトルだったんですね。 鑑賞中にそのシンプルな言葉の含蓄には 思うところがあったので、 最後にヒロインを殺してまで ダメ押しする必要は感じなかったです。 陳腐なエンディングになってしまったのが残念。


大菩薩峠

オトーサン、 「こんなにニヒルな奴だったかな」 子供の頃、分厚い原作に挑んで 「机龍之助、かっこいい」 「大菩薩峠、標高1,897mか、登れそうだな」 原題:大菩薩峠(1960) 監督:三隅研次 原作:中里介山 脚本:衣笠貞之助 Genre:period Drama 上映時間:105分 あらすじ: 大菩薩峠の頂上、黒紋付着流しの机龍之助は 唐突に老巡礼を斬り捨てた。 祖父の死に驚く孫娘のお松は怪盗七兵衛に助けられる。 御嶽山奉納試合の対戦相手である宇津木文之丞の妻から 「試合に負けてほしい」と頼まれるが、 龍之助はを犯したあげく、文之丞を斬り殺してしまう。 文之丞の弟である兵馬は復讐を誓い、 島田虎之助から剣を学ぶため江戸へ向かい、 そこで知り合ったお松と恋仲になる・・・ 出演者: 市川雷蔵 ・・・机龍之助 中村玉緒 ・・・お浜 本郷功次郎 ・・・宇津木兵馬 山本富士子 ・・・お松 オトーサン、 「こんなにひどい役だったのか」 失明してからは、連続通り魔殺人犯。 あの市川雷蔵が演じるとは、思えませんでした。 中村玉緒さん、よくこんなキツイ役を引き受けたもんだ。 その他の出演者: 菅原謙二 ・・・近藤勇 根上淳 ・・・芹沢鴨 見明凡太郎 ・・・七兵衛 笠智衆 ・・・机禅正 島田正吾 ・・・島田虎之助 User Rating:7.4/10( 5 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:6.4/10( 50 votes) Yahoo! オトーサン、 「ま、こんなものかな」 User Reviews hi6***** さん 20109年5月10日 大映=市川雷蔵版。 私は、喜八ものだけしか見ていないので これが、二作目。 職人監督の三隅の時代劇であり 美意識でのセット、緊張感は見事であり、 後の眠狂四郎の殺陣ともつながる緊張感がある。 とにかく無慈悲で残忍な主人公の緊張感がある 冒頭はよい。 残念ながら、(原作通り?)前半で終わってしまって だらだらの江戸暮らしになって 雷蔵の魅力は半減となってしまう。 逆に、この一部で存在感を出しているのは、 中村玉緒のべっとりと粘着系で 男を駄目にする女ぶりが中盤から俄然存在感を示してくる。 結局、「夫の為とか、可哀相」とかいっていながら その実は自分で男を操りたいとの底の意識を見せる怪演であった。 「良い役」山本の存在は、 結局、「宮本武蔵」のお通みたいな嵌るべき所に 嵌るだけなので感情移入が出来ない。 結局、三隅演出は手堅いし、 そこそこの見せ場は作るのであるが、 佳作以前って所であろうか。 喜八版の方が、緊張感が後半まで持続していた。 オトーサン、 「魔物は誰の心のなかにもある」 当人も、傍も気がつかないことがあります。 アングロファイルさん 2010年9月24日 かなり面白かった。 主要人物が離合集散するさまは 相当なご都合主義なのですが、面白いので許す。 テンポよく話が進んで、展開も飽きさせません。 よくわからないのは机竜之助の性格。 巡礼の老人をいきなり斬り捨てたりするので、 剣の道に生きているのかと思いきや、 お浜をいきなり手込めにしてしまいます。 意外と俗人なのか?  しかし江戸に出奔してからも俗事には関心がないようで、 どうもちぐはぐしています。 本人によるとお浜が「魔性の女」だったということですが、 実は魔物は竜之助の心の中に住んでいて、 お浜はそれを映す鏡に過ぎないのではないかと思えてきます。 なにしろ机竜之助という人は、関わった人をことごとく不幸にする 疫病神みたいな人物ですからね。 出演者では、島田正吾がさすがに貫禄がありますし、 見明凡太朗がいい味を出しています。 雷蔵の机竜之助はクールな魅力があって、はまり役ですね。 三隅研次の演出も冴えていて、見ごたえがありました。


劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

オトーサン、 「なつかしいね」 だって、映画泥棒が出てきたんですよ。 映画館で映画本編の直前に上映されるCMですよね。 映画館には久しく行っていないので、 行ったような気分になれました。 でも、延々とやってるので、 いつ本編がはじまるのかイライラしてきました。 原題:劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(2013) 監督:藤田陽一 原作:空知英秋 脚本:大和屋暁 Genre:Anime/Comedy/SF/Period Drama 上映時間:11分 あらすじ: 宇宙人が来襲して、価値観が変わってしまった江戸。 宇宙人、高層ビル、バイクに電車などなど何でもありだ。 そんななか変わらない“魂”を持った最後のサムライがいた。 男の名は坂田銀時。 江戸の歓楽街かぶき町で “万事屋”を営なんでいる。 いい加減で無鉄砲、おまけに超・甘党だ。 新八や神楽と共に映画泥棒を見張っていたが、 唐突に自分のいない未来の世界に投げ出され、 崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。 荒れ果てた地球に残されたのは、貧しい者、 これを機に政府を潰そうとする攘夷志士 、法の緩みを利用するゴロツキ達、 そして、尻尾を巻いて逃げるのが性に合わない頑固者だけ。 さまよう銀時は、ふたりの若者に出会う。 腰に差す洞爺湖の木刀で颯爽とゴロツキを蹴散らすメガネの青年。 そして、巨大な犬を引き連れ、 銀時の着流し模様をあしらったチャイナ服の美女。 それは成長した新八と神楽の姿だった。 やがて銀時は、次々と変わり果てた未来の姿と、 病原菌の蔓延を目の当たりにする・・・ 声の出演者: 杉田智和・・・ 坂田銀時 阪口大助・・・ 志村新八 釘宮理恵・・・ 神楽 オトーサン、 「魅力ないなぁ、でもノーコメントにしておこう」 その他の声の出演者: 千葉進歩・・・ 近藤勲 中井和哉・・・ 土方十四郎 鈴村健一・・・ 沖田総悟 石田彰・・・ 桂小太郎 山寺宏一・・・ ナレーション User Rating:9.4/10( 461 votes) Yahoo! オトーサン、 「若いひと、気に入っているんだ」 User Reviews gun***** さん 2014年12月23日 映画にあらず メタフィクションし過ぎて、あらゆる展開が無意味。 もちろん、映画というカテゴリーで表現する意味もない。 やっぱりテレビシリーズで 小ネタを垂れ流してるのが一番ですよ、銀魂は。 オトーサン、 「ふーん、そうなんだ」 でも、映画館で上映するなら、 もう少し親切にしてほしいものです。 u41*****さん 2014年11月29日 銀魂ファンなら十分楽しめる この作品をみて一番伝わったことは、 なんだかんだ言ってみんな銀さんのことが好きで 頼りにしているということです。 離れ離れになったとしても 何度だってお前を見つけ出してやる!と言った 歌舞伎町のみんなを見て、 銀さんが彼らにとってどんなに大きな存在か改めて知りました。 苦しくて胸が締めつけられるシーン、 ほっこりするシーン、笑えるシーンなどなど… いろいろ詰まっていて濃い内容の映画ですが、 結局見終わった後は銀魂をもっと好きになっていました! これがアニメ完結編なんてあまり信じたくありませんが、 とりあえず空知先生やアニメスタッフのみなさんに感謝です。 ただ、初めて銀魂を見る人は 銀さんの過去や世界観が分からず退屈に感じられるかもしれません。 銀魂ファン向けの作品ですね


マラヴィータ

オトーサン、 「すごい豪華メンバ-だね」 ロバート・デ・ニーロ、 ミシェル・ファイファー、 そして、トミー・リー・ジョーンズ。 監督は、あのリュック・ベッソン。 この顔ぶれの映画がみられるなんて、 大喜びで、DVDを借りました。 原題:The Family (2013) 監督:Luc Besson 原作:Tonino Benacquista 脚本:Luc Besson/ Michael Caleo Genre:Comedy / Crime / Thriller Country: USA / France Language: English / French 上映時間:111分 あらすじ: フランス・ノルマンディー地方。 アメリカ人一家が越してくる。 フレッドとマギー夫妻、娘のベル、息子のウォーレンだ。 フレッドは元マフィアの大物で、 FBIの証人保護プログラムによって この地に隠れ住んでいるのだ。 各地を転々としてきたが、 自己顕示欲が強く、回顧録を書き始めたりして、 FBIのエージェント、スタンスフィールドをあたふたさせる。 彼らを探しているマフィアの殺し屋たちに 居場所が知れてしまい・・・ 出演者: Robert De Niro ・・・Fred Blake/Giovanni Manzoni(フレッド) Michelle Pfeiffer ・・・Maggie Blake/Maggie Manzoni(マギー) Tommy Lee Jones ・・・ Robert Stansfield(スタンスフィールド) オトーサン、 「デ・ニーロ、味があるね」 マフィアがコメディを演じるなんて、オシャれです。 「ファイファー、母親役か」 1958年生まれ、2013年現在で55歳。 ラブコメのイメージが残っていますが、 確実に時は過ぎていくのですね。 その他の出演者: Dianna Agron ・・・Belle Blake/Belle Manzoni John D'Leo ・・・Warren Blake/Warren Manzoni Jimmy Palumbo ・・・ Di Cicco Domenick Lombardozzi・・・ Caputo Stan Carp ・・・ Don Luchese Vincent Pastore ・・・ Fat Willy Jon Freda ・・・ Rocco Michael J. Panichelli Jr. ・・・ Billy the Bug Paul Borghese ・・・ Albert Anthony Desio ・・・ Bernie Ted Arcidi ・・・ Tommy David Belle ・・・ Mezzo Oisin Stack ・・・ Henri Dan Cade ・・・ BBQ Guest User Rating:6.3/10 ( 71,217 votes)IMDb User Rating:7/0/10( 514 votes) Yahoo! オトーサン、 「 Yahoo!に1票!」 User Reviews hentieさん South Africa 2013年12月7日 よい映画 最高の映画ではないが、悪い映画でない。 よいファミリー映画と言うひとは、待ったほうがいい。 汚い言葉がふんだんに使われている。 冷血な殺人があり、むんむんするセックス・シーンもある。 みんな最近の映画では、当たり前だと思うが、 私には、ファミリー映画とは思えない。 さて、私はこの映画を楽しんだ。 少しくすくす笑えるし、ストーリー展開は悪くない。 もっと良いストーリー展開がありえたと思うが、 続編に期待ししよう。 デニーロとファイファーrはプロであり、 子供たちも、きちんとした仕事をしていた。 さらに、数人のマフィアの顔には、見覚えがあって、 それも良かった。 オトーサン、 「そうね、懐かし映画だね」 なお、邦題の「マラヴィータ」は、 "bad life"を意味するそうです。 修羅がゆくさん 2013年12月1日 良くも悪くも「懐かしさ」 ベッソン率いる「ヨーロッパ・コープ」の 好調ぶりを感じる小品。 デニーロをフランスのど田舎に呼び寄せ、 今さらマフィア役をやらせる。 さらに、スコセッシまで担ぎ出してるあたり、 「ヨーロッパ・コープ」のブイブイいわせ感が伝わってくる。 確かに、劇中の回想シーンで出てくる デニーロがブルックリンを闊歩するシーンなどは、 スコセッシ映画を彷彿とさせ、 「懐かしいなあ」と思わずほっこりした気分にさせる。 というか、この回想シーンだけで全編通してもらいたいぐらいだが、 それはそれで今ではチープな作品にしかなりえないのだろう。 一方、物語の本筋は、ずいぶん鈍くさいというか、古くさいというか というようなコメディ仕立てになっていて、 今作で強調されているメタな部分を面白がれるかどうかで 好みがわかれるところだろう。 アクションシーンにもひねりや工夫は一切なく、 とりあえず銃器をぶっぱなすという80年代テイスト全開。 まあデニーロ爺さんが頑張ってる姿は応援したくなる。 なんともほほ笑ましく、懐かしさを感じる1本だった。


白銀に燃えて

オトーサン、 「スキーの映画じゃないんだ」 犬ぞりレース、 稚内で観光で毎年行われているようですが、 わが国では一般的ではありません。 カナダでオリンピックが開催されるなら、 競技種目に加えられるかも。 原題:Iron Will (1994) 監督:Charles Haid 脚本:John Michael Hayes/ Djordje Milicevic/ Jeff Arch Genre:Adventure Rated PG for adventure action Country: USA 上映時間:108分 あらすじ: 1917年の冬。 父が、川に落ちて死ぬ。 ウィルは、合格した大学進学を断念し、 落ち込む日々が続く。 ある日、父が賞金1万ドルの犬ぞりレースに 応募しようとしていたことを知る。 父と一緒に農場をやっていたネイティヴ・アメリカン ネッドの下で、猛特訓に励む。 主催者・鉄道主ハーパーは、 最年少のウィルの出場を拒むが、 新聞記者ハリーの取りなしで出場可となった。 ハリーはウィルは新聞ネたになると判断していた。 レースの参加者はベテランばかり。 北欧から来たチャンピオンのボルグは ウィルの恐怖心を煽り、妨害もいとわない。 800キロのレースがスタート、 ボルグが予想通りの強さを発揮するが、 ウィルは、ぴたりとついていく・・・ 出演者: Mackenzie Astin ・・・ Will Stoneman(ウィル) Kevin Spacey ・・・ Harry Kingsley(ハリー) David Ogden Stiers ・・・ J.W. Harper(ハーパー) August Schellenberg ・・・ Ned Dodd(ネッド) George Gerdes ・・・ Borg Guillarson(ボルグ) オトーサン、 「演技巧者は、やはりケビン・コスナーだね」 その他の出演者: Penelope Windust ・・・ Maggie Stoneman Brian Cox ・・・ Angus McTeague Rex Linn ・・・ Joe McPherson John Terry ・・・ Jack Stoneman Richard Riehle ・・・ Burton User Rating:6.5/10 ( 5,245 votes)IMDb User Rating:8.5/10( 100 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台かな」 User Reviews ccthemovieman-1さん United States 2005年10月22日 いいディズニー映画だ どこまで実話かどうかには、論議がある。 非常に誇張されていると思う。 でも、見ていて、気持ちいいし、 楽しい素晴らしい冒険物語だ。 冬風景と若いヒーローがいい 「ホワイトファング」を思い出す。 マッケンジー・アスティンは、 姿も声も、イーサン・ホークに似ている。 20世紀初期の犬ぞりレースについての話だ。 写真は、美しく撮影されている。 特にDVDでは、列車場面や表情がいい。 悪人が出てくるが、他の映画ほど卑劣ではないから、 楽しさを増している。 私は、話全体を楽しんだ。 ゴールでみんなが一斉に笛を鳴らすのは、 やり過ぎだったが・・・ いいディズニー映画だ。 オトーサン、 「犬たちが頑張るシーンがいいね」 イドの怪物さん 2007年8月8日 犬たちが主役 この映画は犬たちの表情がとても良かった。 映画自体はそこそこ面白くて感動的でもあるが 1年経ってこの映画を果たして思い出せるかどうか。 肝心の人間ドラマの部分の造りが甘いため この映画のテーマが勝つか負けるかみたいな ドラマに終始しまったのは残念である。 でも犬達の演技には感心してしまった、 犬好きにはこれだけでも価値のある映画になることだろう。


ウェス・クレイヴン’s カースド

オトーサン、 「変だなぁ」 出だし、確か見た記憶があります。 同じ監督でなくても、使い回しているのでしょうか。 5000本もみると、仕方がないのでしょうか。 でも、監督は、邦題にあるウェス・クレイヴン。 いくつもの名作を世に送り出しています。 原題:Cursed (2005) 監督:Wes Craven 脚本:Kevin Williamson Genre:Comedy / Horror / Thriller Rated PG-13 for horror violence/terror, some sexual references,       nudity, language and a brief drug reference Country: USA / Germany Language: English 上映時間:97分 あらすじ: 満月のロサンゼルス。 エリーは、TV局のプロデューサー。 弟ジミーや愛犬ジッパーを車に乗せて マルホランド・ドライブを走行中、 巨大な獣が飛び込み、対向車に激突。 対向車の女性は、その謎の獣に襲われて死ぬ。 エリーとジミーも襲われる。 この夜を境に、姉弟は驚異的な身体能力と セクシーな魅力を発揮するようになる。 エリーにつれなかつたジェイクは、 ジョアニーを捨て、エリーに迫ってくる。 ジミーは、ブルックと相愛になる。 飼い犬ジッパーは、ジミーを噛んだことで、 モンスター化して襲い掛かってくる・・・ 出演者: Christina Ricci ・・・ Ellie Myers(エリー) Jesse Eisenberg ・・・ Jimmy Myers(ジミー) Joshua Jackson ・・・ Jake Taylor( ジェイク) Judy Greer ・・・ Joanie(ジョアニー) オトーサン、 「クリスティーナ・リッチ、好演しているね」 その他の出演者: Milo Ventimiglia ・・・ Bo Kristina Anapau ・・・ Brooke Portia de Rossi ・・・ Zela Shannon Elizabeth ・・・ Becky Morton Mya ・・・ Jenny Tate Eric Ladin ・・・ Louie Daniel Edward Mora ・・・ Jose Solar ・・・ Zipper Jonny Acker ・・・ Earl Jason Cox ・・・ Grady Nick Offerman ・・・ Officer Derek Mears ・・・ Werewolf Scott Baio ・・・ Himself Craig Kilborn ・・・ Himself Lance Bass ・・・ Himself Michael Rosenbaum ・・・ Kyle Jason Pierce ・・・ Nick Bowling for Soup ・・・ Themselves User Rating:4.9/10 ( 23,948 votes)IMDb User Rating:5.6/10( 209 votes) Yahoo! オトーサン、 「やはり、低いね」 User Reviews OXRandyyXOさん United States 2005年2月26日 この映画、好きだ! 大勢が好きでないのが悲しい。 これまでみた人狼映画のパロディなのだ。 陽気な映画だ。 脚本のKevin Williamsonの狙いなのだろう。 「スクリーム」に似ている。 多くのひとは、「スクリーム」を 安っぽいホラー映画と見ているが、 とてつもないホラー映画フアンがいるし、 ユーモアのセンスを持ち合わせている。 明るくなってよ。 この映画を見ないひとたちに、アドバイス。 生真面目に受け取ってはダメ。 面白いかも。 まる見えのジョークだけが、笑いを誘うわけではない。 オトーサン、 「やはり、名作"スクリーム"には、劣るね」 ジーナさん 2008年8月8日 音楽はイイかも♪ 謎の生物に襲われてから 生活が好転するサマをもっと観たかったな。 獣の効能は、フェロモンup・運動能力up・嗅覚up・などで 、面白みのある展開にはいくらでも出来たハズ。 でも、呪いとか言い出しちゃってチョットがっかり。。 そもそもフェロモンupで周りからチヤホヤされてたけど 観てる側には一切違いが伝わりません(爆) キャストに関しては・・・ ホラーが似合いすぎのクリスティーナ・リッチ、 美人なんだけど 嫌われている女がハマり役のジュディ・グリアが素晴らしいです! 逆にジョシュア・ジャクソンが何だかな~でした(爆) いじめっ子や弟の関係などのユーモア、 犯人?の設定、逃げまわる展開は 確かに「スクリーム」な匂いが漂っています。 ただ「スクリーム」のようなテンポの良さがないのが こういったジャンルでは致命的だったかもしれません。


股旅三人やくざ

オトーサン、 「時代劇で、オムニバスとはめずらしい」 オムニバスに成功作は少ないのですが、 この映画、沢島忠監督と3人の力のある脚本家の 息が合って、いい構成になっています。 原題:股旅三人やくざ(1965) 監督:沢島忠 脚本:野上竜雄「秋の章」    笠原和夫「冬の章」    中島貞夫 「春の章」 Genre:Period Drama 上映時間:120分 あらすじ: 「秋の章」 片目のやくざを斬った千太郎は、 金兵衛親分から遊女おいねの見張りを頼まれる。 おいねは一度だけ遊んだ伊之助という男が 自分と所帯を持ちたがっていることを知り暴れたのだ。 だが伊之助は、千太郎が斬った片目のやくざだった…。 「冬の章」 父が賭博で身を崩したことからやくざになった源太は、 老やくざの文造と茶屋に立ち寄る。 死んだ母親を埋葬してきたという店の娘みよに対し、 文造は父の親友だと名乗り金を渡そうとするのだが…。 「春の章」 渡世人の久太郎は村長の三右衛門に頼まれ、 代官所の役人である半兵衛を斬ろうとするが、 剣の達人である半兵衛に軽くあしらわれてしまう。 村人たちは別の渡世人である仙三に 半兵衛殺害を依頼するのだが・・・ 出演者: 仲代達矢・・・ 初雁の千太郎 志村喬・・・ 掛川の文造 松方弘樹・・・ 源太 中村錦之助・・・ 風の久太郎 オトーサン、 「志村喬は、やはり名優だね」 「情けない錦之助が見られるなんて」 その他の出演者: 桜町弘子・・・ おいね 入江若葉・・・ おふみ 藤純子・・・ おみよ 江原真二郎・・・ 木枯らしの仙三 加藤武・・・ 鬼の半兵衛 内田朝雄・・・ 麹屋金兵衛 遠藤辰雄・・・ 三右衛門 田中邦衛・・・ 鮒七 浪花千栄子・・・ おしげ 尾形伸之介・・・ 大戸の鬼三郎 中村錦司・・・ 高田孫兵衛 高松錦之助・・・ 親分 矢野宣・・・ 徳松 脇中昭夫・・・ 猪之助 潮路章・・・ 鍛冶安 水野浩・・・ 与平 中村時之介・・・ 鎌市 団徳麿・・・ 牛右衛門 江木健二・・・ 今朝吉 浪花五郎・・・ 親分 矢奈木邦二郎・・・ 親分 片岡半蔵・・・ 六兵衛 東竜子・・・ おせき 富永佳代子・・・ おたみ 木谷邦臣・・・ 徳丸一家の乾分 堀広太郎・・・ 商人 佐々木松之丞・・・ 商人 五里兵太郎・・・ 多吉 User Rating:7.8/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:-/10( 11 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ている」 User Reviews 黒美君彦さん 2004年7月7日 人情たっぷり 「秋の章」仲代達矢、 「冬の章」志村喬、松方弘樹、 「春の章」中村錦之助と、 三人三様のやくざ者を描いたオムニバス映画。 ニヒルで滅法強いが男女の情に身を捨てる仲代、 志村喬と藤純子父娘の情愛にほだされて 雪の中に飛び出していった松方、 お調子者だが情には厚い錦之助・・・ 人情話がそれぞれ展開していく。 沢島忠が笠原和夫、中島貞夫らの脚本を自在に映像化した この作品、各エピソードを役者やスタッフが 楽しみながら作っているのが伝わってくる。 「春の章」は、錦之助の突き抜けた演技もさることながら、 輝く春らしい画面が魅力的だ。 オトーサン、 「東映映画の全盛期、余裕があるね」 お若いのコストコストじゃ、 いい映画なんて作れませんぜ。 なんのかんのさん 2009年2月22日 どじょっこふなっこのコーラスで季節を分ける。 「秋」が仲代達矢、 股旅もののシルエットが土手を枯れ枝ごしに歩いていく 典型的なカットから始まる、秋空から曇天へと。 これだけで観客は股旅ものの世界に没入できる。 桜町弘子の憎悪で噛んだ口が愛情を込め出す演出。 ちょい役だが、人情家のまかない浪花千栄子がいい。 「冬」は一転、志村喬・松方弘樹で室内劇のおもむき。 一人もん同士、子を求めるものと父を求めるものが 家庭を夢見かけ、松方の笑いが崩す。 任侠道ってのは、己れの心のなかに幸せを求める気持ちを 認めてはならないのだ。 とストイックで渋い秋冬のあとで、 明るく菜の花が咲く「春」、 中村錦之助が自ら任侠もののパロディをやる。 子どもの小便の下流で水を飲んだりして、 錦ちゃんかっこいい役ではないと最初から分かる。 腹すかせて農民に一宿一飯の恩義を受け、コロシを頼まれるの。 「で、それどういう人?」なんてあたりの口調がうまい。 相手のサッと蝶を斬る手腕に、 錦ちゃんもカチャカチャッとまねるあたりも笑わせる。 追いつめられれば意地を見せるってとこが、任侠ものの型で、 いくじなしの主人公でも同じ、ワーワー刀を振り回し、 奇跡の逆転に向かう。 剣豪宮本武蔵演じた直後にこういう役をやらせる 東映の洒落っ気も嬉しいじゃないか。


江戸城大乱

オトーサン、 「大老と言っても、若いね」 いわば内閣総理大臣です。 酒井忠清は、1624年生まれ、 大老になったのは、1666年、42歳です。 堀田雅俊は、1634年生まれ、 大老になったのは、1681年、47歳です。 因みに、安倍晋三は、1954年生まれ、 総理になったのは、2006年、52歳です。 原題:江戸城大乱(1991) 監督:舛田利雄 原案:桂木薫 脚本:高田宏治原作: Genre:Period drama 上映時間:113分 あらすじ: 四代将軍・徳川家綱は、虚弱で子もない。 大老・酒井雅楽頭忠清は、 家綱の弟・綱重の擁立を提案する。 大方の賛同は得たものの、 尾張当主の徳川光友は 「御三家にも候補者はいる」と異を唱えた。 酒井には反感を持つ者も多く、 三代将軍・家光の血を引く館林当主の綱吉もその1人。 そんな中、堀田備中守正俊に綱重出迎えの大命が下る。 ところが江戸への帰還中に綱重は何者かに殺され、 家光の側室・桂昌院は我が子の綱吉を擁立しようとする・・・ 出演者: 松方弘樹・・・ 酒井雅楽頭忠清 三浦友和・・・ 堀田備中守雅俊 十朱幸代・・・ 桂昌院 坂上忍・・・ 徳川綱吉 オトーサン、 「松方弘樹、若いね、元気だね」 犬公方と馬鹿にされている綱吉は、 この映画では、まるでガキ。 その他の出演者: 西岡徳馬・・・ 志母沢織部正 神田正輝・・・ 徳川綱重 池上季実子・・・ お栄 平泉成・・・ 目羅源蔵 加藤武・・・ 稲葉美濃守正則 神山繁・・・ 徳川光貞 金田賢一・・・ 徳川家綱 唐沢民賢・・・ 久世大和守 西田健・・・ 日向法眼 下川辰平・・・ 若林杢左衛門 江原真二郎・・・大久保加賀守 金子信雄・・・ 徳川光友 丹波哲郎・・・ 徳川光圀 伊藤敏八・・・ 護寺院隆光 User Rating:6.3/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー オトーサン、 「案外、いい映画だね」 日本アカデミー賞ノミネート ・主演男優賞 松方弘樹 ・照明賞 ・音楽賞 ・編集賞 User Reviews まぐもさん 2011年6月23日 謎は深まるが・・・ 伏線があって、最後の最後に謎が解けるのは 良かったように思います。 もしかしたら?と思わせることで 徳川幕府の謎がより深まり、なかなか良い脚本でした。 キャストの面も適材適所で、 酒井大老役の松方弘樹の演技は臭い面もあるが 裏と表の顔が全く違い、 裏の部分の顔や表情がオチャラケ?的な面もあり、 本音を描く人間の表情としては好感を持てました。 オトーサン、 「このラストは、やり過ぎだね」 綱吉が5代将軍になると、大老職を解任され、 隠居し、満56歳でなくなっています。 ぶらきさん 2006年5月31日 なかなか面白い掘り出し物の時代劇。 実はこの作品にはラストに”ある仕掛け”が 用意されているのですが、 その仕掛けが明かされるまでは 松方弘樹演じる酒井雅楽頭の意図が良く解らないんですよね (一体この人は何がしたいんだろう・・・って)。 でもその仕掛けが明かされたとき時、 まさにジグソーパズルの最後のひとかけらのように ピタッと当てはまって 「なるほど、それならあるいは・・・」って 納得させてくれるんですよね (それについての伏線もしっかり描かれています)。 と同時にその仕掛けの部分は 「歴史上の史実」にも関わる事なので 多くは架空の設定なのですが、 それゆえにあえてはっきりと真実を語らないことで それが鑑賞後の余韻として心に残るんですね。 そう言った部分からしても非常に脚本が良く練られていると感じました (鑑賞後にもう一度見直したくなる作品ってありますよね。 まさにそんな感じ)。 またそれ以外にも時代劇としてセットなどもしっかり造られていたり、 出演陣も豪華な役者さんぞろいですし、 さらにはところどころユーモアを感じさせるシーンがあって 「ニヤリ」とさせられたりとなかなか退屈させません。 強いて難点を言えば音楽(特にエンディングの曲)が イマイチだったように感じましたが、 全体的にはとても良く出来た満足の行く娯楽時代劇でした。


ジャック

オトーサン、 「物故者の映画の評価は、甘くなるな」 高倉健さんといい、菅原文太さんといい、 亡くなってから、映画の評価が上がっています。 ロビン・ウィリアムズも、2014年に亡くなっているので、 どうしても、生前の彼に感情移入してしまいます。 原題:Jack (1996) 監督:Francis Ford Coppola 脚本:James DeMonaco/ Gary Nadeau Genre:Comedy / Drama / Fantasy Rated PG-13 for some sexual references Country: USA Language: English / Spanish 上映時間:113分 あらすじ: ジャックは、ブライアンとカレンの息子。 普通の子供とは違っていた。 細胞の分裂が異常に速く、 常人の四倍の早さで成長するのだ。 そして十年後。 同じ年頃の友達がいないジャックに、 家庭教師ウッドラフは、学校に行くことを勧めた。 かくして四十歳の外見を持つジャックは 小学校の5年生のクラスに編入したが、誰も相手にしてくれない。 そんなとき、ルイにバスケットに誘われ、予想外の大活躍。 みんなと友達になることができた。 だが、マルケス先生をダンスに誘うが、断られる・・・ 出演者: Robin Williams ・・・ Jack Powell(ジャック) Brian Kerwin ・・・ Brian Powell(ブライアン) Diane Lane ・・・ Karen Powell(カレン) Jennifer Lopez ・・・ Miss Elena Marquez(マルケス先生) Adam Zolotin ・・・ Louie Durante(ルイ) オトーサン、 「ロビン・ウィリアムズ、うまいねぇ」 「グッドモーニング,ベトナム」の速射砲のような せりふ回しはありませんが、 表情や身振りに優れたものがあります。 その他の出演者: Bill Cosby ・・・ Lawrence Woodruff Fran Drescher ・・・ Dolores "D.D." Durante Todd Bosley ・・・ Eddie Seth Smith ・・・ John-John Mario Yedidia ・・・ George Michael McKean ・・・ Paulie Allan Rich ・・・ Dr. Benfante Keone Young ・・・ Dr. Lin Allison Whitbeck ・・・ Lucy Dwight Hicks ・・・ High School Principal Mark Coppola ・・・ Radio Personality (voice) Al Nalbandian ・・・ Principal McGee User Rating:5.7/10 ( 41,511 votes)IMDb User Rating:9.4/10( 1,592 votes) Yahoo! オトーサン、 「うーん、中をとって、7点台だね」 User Reviews Juan_from_Bogotaさん Colombia 2007年4月7日 ロビン・ウィリアムズの素晴らしい演技、 感動的な映画だ! 流れ星になったスターをみると・・・ ロビン・ウィリアムズは、10歳の子供役を実に見事に演じた! 難しい演技だが、彼は、この子の感情を見事に現した! 唯一思い当たるのは、トムハンクスの「ビッグ」(1988)だ。 だが、トムは、シャイな子供を演じた。 ウィリアムズは、幸せな無邪気さと愉快な人生を結びつけている! 映画のメッセージは、感動的で、しかも美しい。 この感動的で実にいいストーリーで、 観客は、人生への重要なメッセージを受け取るだろう。 生きている限り、毎日を生き生きと暮らす。 家庭教師ウッドラフの言うように、 自分のなかにある子供心を持ち続けるのだ。 ドロレス役のフラン・ドレシャーも、素敵だった! (略 あらすじ紹介) 両親は、ジャックを学校に通わせなかった。 級友たちや世間が何をいうか恐れていたからだ。 だが、10歳になって、 家庭教師のウッドラフ先生の素敵で感動的な教育によって 両親は、ジャックを学校に通わせることにする。 困難が伴ったが、素敵な友達ルイができた。 また、素敵なマルケス先生にも会えた。 オトーサン、 「ちょっと説教臭いかも・・・」 家庭教師のウッドラフ先生との会話。 ・「僕は普通の星になりたい」  「ジャック。君は普通の星にはなれない。   君は輝いてる。特別の星だ」 ロビーJさん 2007年7月20日 10歳でも、外見は40歳。 ロビン・ウィリアムズのファンなので見た作品です。 年は10歳なのに、細胞の異常で 外見は40歳という大変な状態だけど、 本人は明るく、前向きなので、 見ていて楽しいし感動的でもあります。 まさにロビンにピッタリの役なのではないでしょうか。 ただ、フランシス・フォード・コッポラが 監督だからか分らないけれど、ちょっと中途半端。 コメディだけどシリアスな部分もある。 これは良くある組み合わせで、大抵は良いんだけど、 本作は何処か欠けているように感じます。 なので、せっかくロビンの適役なのに、 イマイチな感じもあるのです。 とは言っても、普通に楽しむなら良い作品だし、 ラストのロビンの姿には感動です。 楽しいけれど、感動させられる部分もあって、 なかなかの作品だとは思います。 ロビンのお母さんを演じるダイアン・レインは綺麗だし、 学校の先生を演じるジェニファー・ロペスも若くて素敵です。 特に印象に残ったシーンは、 お母さんとお父さんの間で ロビンが幸せそうに寝ている場面です。 まさにロビンでなければ出来ない表情でした。 とにかくちょっと物足りない所もありますが、 それでも良い作品には仕上がっていると思います。


日本の首領(ドン)完結篇

オトーサン、 「知らなかったなぁ」 完結編ということは、何作かあって、 その最後というわけ。 最後から見ても、楽しめるのでしょうか? 原題:日本の首領(ドン)完結篇(1978) 監督: 中島貞夫 原作: 飯干晃一 脚本: 高田宏治 Genre:Mafia/Drama 上映時間:131分 あらすじ: 政財界の黒幕である大山喜久夫が癌で倒れた。 大石剛介が理事長を務める関東同盟と 佐倉一誠が組長を務める関西の中島組は、 それぞれ全国制覇に向けて動き出す。 大山は手術により一命を取り留め、 任侠団体の統一を提唱するが、大石も佐倉もこれを拒否。 大石はサイパン島開発の利権を狙い伊庭官房長官に接近し、 大石の計画を官房長官から聞かされた佐倉は激しく動揺する。 関東同盟に引き込まれた保守党の刈田議員がサイパンを訪れ ジェラード議員と面会するが、 中島組の組員に襲われ大金を奪われてしまう・・・ 出演者: 三船敏郎・・・ 大石剛介 佐分利信・・・ 佐倉一誠 西村晃・・・ 刈田重徳 大谷直子・・・ 木村由紀子 オトーサン、 「三船敏郎、いい顔しているな」 時代劇でなくても、現代劇でも、 スクリーンを輝かせます。 その他の出演者: 菅原文太・・・ 川西明 佐藤慶・・・ 関野礼行 遠藤太津朗・・・ 吉野隆吉 渡辺文雄・・・ 中神敬志 寺田農・・・ 宮原宏 織田あきら・・・ 庄内春夫 市川好郎・・・ 東条進吉 小林稔侍・・・ 志賀竹之幼 田中浩・・・ 花山七郎 志賀勝・・・ 白川義雄 待田京介・・・ 新藤徳太郎 片岡千恵蔵・・・ 大山喜久夫 鈴木瑞穂・・・ 鬼島 稲葉義男・・・ 里見 桜町弘子・・・ 大石きく江 金子信雄・・・ 平山英格 小池朝雄・・・ 藤井 仲谷昇・・・ 伊庭 高橋悦史・・・ 一宮恭介 User Rating:5.3/10( 71 votes)TSUTAYA User Rating:7.3/10( 36 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に1票」 User Reviews nabeさん 2011年8月20日 老人たちの抗争 日本の首領三部作の最終編である。 一部の配役は前作を引き継いでいるが、 全く違う役柄を演じる俳優もいて、 シリーズで観ている人は混乱するだろう。 「東映ヤクザ映画」の顔である 梅宮辰夫や松方弘樹が出ないのも残念なところだ。 基本的に佐分利信、三船敏郎、片岡千恵蔵 といった老人たちの抗争なので、全体的にパワーがない。 彼らのぶっきらぼうな演技もいささか古臭く感じる。 ヤクザ映画につきものの美女も、大谷直子では弱いしなぁ・・・ ここは、時代設定を戦前あたりにすれば ドンピシャだったかもしれない。 オトーサン、 「オールスター映画だね」 残念ながら、原作・脚本に新味がありません。 Masagoyaネットシネマさん 2009年3月25日 日本版「ゴッドファーザー」シリーズ第3作 実録近代暴力群像劇の全3作完結編。 最終作に相応しく東映時代劇の黄金時代を築いた 片岡千恵蔵が、抗争に終止符を打つべく満を持して登場した!! 日本政財界最大の黒幕、大山喜久夫に扮し、 対立を止めない東西の暴力組織の首領(ドン)には 佐分利信と三船敏郎。 ベテランの佐分利信と世界に名を知られる三船敏郎、 大御所片岡千恵蔵による夢の競演が 公開当時大きな話題となって、大ヒットした。 「中島組は一家一門じゃけえのぉ。親分が絶対なんじゃ。」と 下半身不随でもやる気満々で凄む菅原文太。 背中一面に般若の刺繍をあしらったガウンを着て 幼い孫をあやす佐倉・中島組組長佐分利信。 大スターを向こうにまわし 東映任侠路線の悪役を一手に任されてきた 彼等こそ「東映の悪役」だっ! 格好つけてもヤクザの面目躍如の兵ども。 大山「畜生というのは、罪がなくて、可愛いもんだ。 主や棲家に難しい注文をつけんからな」 大石「しかし、水が合わないと長くもたんと聞いております」 佐倉「馴染んだ水を混ぜとけば大丈夫です」   政治界の黒幕 大山(片岡千恵蔵)の快気祝いに 佐倉から、2匹の錦鯉が送られ、池に放流する場面で 日本の首領(ドン)を目指す、先の俳優3人が顔を会わせ語ります。 まさに3人の男の腹の探り合いともいうべき、メタファーの会話です。 組織と個人について、三者三様の考えを語っています。 先ず大山が人格をもつ人間は、個々の欲望があり、 巧く操ることが面倒である、ということを畜生に例えて語り、 次に大石が組織に適合できないと、 そこから抜け出ようとしたり、殺されたりすることを語ります。 そして、最後に佐倉が個人を組織ごと抱え込めば、 巧くゆくことを語っています。 ここでは、「地位や、名声は、無償では手に入れられん」という 大山の考え方が如実に表れていますし、 他の男たちの個性も垣間見られます。 やくざ世界の男たちの虚々実々の駆け引きが 面白い映画でありますが、 現実にも有り得ること。 聖人でも、権力者でも、存在する全ての人間が 聖人でないことをも呑み込み、 巧く操らなければならないのが、人間世界です。


ワイルド・ビル

オトーサン、 「いいのかね」 2014年劇場公開で、 「ワイルド・ビル」なる同名の映画があります。 こういう題名のつけかた、許されるのでしょうか。 原題:Wild Bill (1995) 監督・脚本: Walter Hill 原作:Peter Dexter 台本:Thomas Babe Genre: Action / Biography / Western Rated R for wild West violence and a sex scene Country: USA Language: English / Sioux / Cantonese 上映時間:98分 あらすじ: 金鉱発見に賑わう西部、 ワイルド・ビル・ヒコックは、ガンマン。 ”平原の女王”カラミティ・ジェーンは恋人で、 チャーリーという無二の親友もいた。 彼を好きな連中も多かったが、 有名な彼を殺そうと挑む無謀な者も多く、 2丁拳銃の早撃ちで次々と片づけてきた。 だが、カラミティ・ジェーンと別れ、 アヘンを吸うようになっていった。 そこへ、母を捨てた恨みを抱くジャックが現れる。 腕は未熟で、到底勝ち目はない若者だったが・・・ 出演者: Jeff Bridges ・・・ James Butler "Wild Bill" Hickok(ワイルド・ビル) Ellen Barkin ・・・ Calamity Jane(カラミティ・ジェーン) John Hurt ・・・ Charley Prince(チャーリー) David Arquette ・・・ Jack McCall(ジャック) オトーサン、 「だけど残酷にはなれないんだよね」 名優ジェフ・ブリッジス、目が優しいので、 この役には、向いていなかったのでは。 その他の出演者: Diane Lane ・・・ Susannah Moore Keith Carradine ・・・ Buffalo Bill Christina Applegate ・・・ Lurline Newcomb Bruce Dern ・・・ Will Plummer James Gammon ・・・ California Joe Marjoe Gortner ・・・ Preacher James Remar ・・・ Donnie Lonigan Karen Huie ・・・ Song Lew Steve Reevis ・・・ Sioux Chief Pato Hoffmann ・・・ Cheyenne Leader Robert Knott ・・・ Dave Tutt Dennis Hayden ・・・ Phil Coe Peter Jason ・・・ Dave McCandless Lee de Broux ・・・ Carl Mann User Rating:5.9/10 ( 4,272 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 5 votes) Yahoo! オトーサン、 「もうすこしスコアがよくても、いいのでは?」 User Reviews ccthemovieman-1さん United State 2006年2月21日 幻覚のようなワイルド・ビル 幻覚のような西部劇が、これだ。 ほかの西部劇と比べると、奇妙だ。 コメントを書きづらいのだ。 何度か筆をとめたもんだ。 どこから書きはじめようか。 実に愉快な面白映画に見えた。 それ以上、何が必要なんだ? ビジュアルに優れ、撮影が素晴らしく、 カメラワークがユニーク。 その上、疲れきったキャラクターがいる面白いストーリー。 ジョン・ハートのナレーションが耳に心地いい。 彼が演じるのは、チャーリー。 英国紳士のしゃべり方で、 ジェフ・ブリッジス演じるワイルド・ビル・ヒコックが 率いる無法者たちとは、一線を画している。 エレン・バーキンは、カラミティ・ジェーン役。 1980-90年代には、エレン・バーキンほど 口汚く、強いけれどもセクシーな女性を演じられるひとは いなかった。 ジョン・ハート、ジェフ・ブリッジス、エレン・バーキンに 加えて、愉快なカリフォルニアジョーが出ている。 ワイルド・ビル・ヒコックのしゃがれ声のダチ、 出番は少ないが、長せりふを吐く。 デヴィッド・アークエットは、実に奇妙な悪漢を演じる。 ワイルド・ビルを撃ったことで有名になった。 口いっぱいにおはじきを溜めているようなしゃべりだ。 ジェームズ・レマーは、意地悪そうな雇われ殺し屋。 クリスティナ・アップルゲイト、ブルース・ダーン、 マージョー・ゴートナー、キース・キャラダイン そして選りすぐりの連中がこの奇妙な話に参加して しゃべり方も奇妙だが、それ以上に風体が奇妙だ。 この映画、フラッシュバックが多用されている。 驚くべきことに白黒で、ダイアンレーンが目立つ。 やけにゴージャスで、この映画では最も興味深い人物だ。 フラッシュバックの1つは野生の夢のようなイメージで、 意図的に露出過度になっている。 純粋西部劇愛好者は、この映画を好きになれないかもしれないが、 私は、この手のものがあっていいと思う。 好きな西部劇のリストの1番にしようと思う。 訴えてもいいぜ! オトーサン、 「純粋西部劇愛好者なんだ、民謡さん」 民謡から演歌までさん 2010年2月14日 男前なカラミティ・ジェーンが… ビルに輪を掛けてワイルドなのだが、 ビルを愛するが故の言動が実に女性してます。 怒って一緒に入った風呂桶を出ていったり、 何かと復讐少年に男の習性や女心を説いたり、 果ては無人な酒場でビルとセックス…って所を 復讐少年と彼が雇った奴等に襲われます~ その後の展開が実に変。 まぁ阿片窟? でも撃ち殺せなかった少年が拳銃を取り上げられて 無抵抗なビルをなかなか撃てない。 その内、更に訳が解らないのだが、 殺さずに引き上げてしまいます。 弾ける様にトイレ…でなく拳銃を取りにゆくカラミティ 2丁拳銃のビルは最速最強……なのだが。 映画冒頭はビルの葬儀。 彼を撃ち殺したのは誰? そしてそれはどんな手段で?って事が、 実に訳の解らない展開の末の結末だった…って事が判明する。 確かに拳銃を向けられて平然とカード遊びをするのは 図々しくて度胸があるかもだが、 自殺すると騙して反撃するのは姑息。 そういうどこか抜けたところに 人間って惹き付けられるものなんじゃないかなぁ。 特にしっかり者なカラミティなぞは。 勿論、主役はワイルド・ビルだけに 全編様々な状況で撃ち合うシーンが有ります。 回想が白黒映像になるのも、 それが傾斜していたりするのもお洒落かもですね。


ジュリエットからの手紙

オトーサン、 「絶対に行きたい!」 恋人たちの聖地ヴェローナ! わが娘たちがの要望で、 短いイタリア旅行の日程を割いて、 ロミオとジュリエットの街ヴェローナに 先年、行ってまいりました。 印象は・・・旅行記をお読み下さい。 ・歩け!北イタリアの旅 原題:Letters to Juliet (2010) 監督:Gary Winick 脚本:Jose Rivera/ Tim Sullivan Genre:Comedy / Drama / Romance Country: USA Language: English / Italian / Spanish 上映時間:105分 あらすじ: ソフィは、ニューヨーカー誌に務めている。 いまは調査員だが、記者になろうと頑張っている。 婚約者がいて、婚前旅行にイタリアのヴェローナへ。 だが、相手のヴィクターは、レストランの開店を控え、 食材探しに駆けづりまわる始末なので、 一人で“ジュリエットの家”を訪ねる羽目になる。 そこには、世界各地からの観光客が 恋の悩みを綴ったジュリエット宛ての手紙を 貼り付ける壁があって、 観光局の係員たちが回収して、 せっせと返事を出す粋な仕組みになっている。 ソフィは、偶然、壁の煉瓦の奥にあった ジュリエットへの古い手紙を見つける。 それは、英国人女性クレアが、 初恋相手のロレンツォに宛てた何と50年も前の手紙だった。 ソフィが返事を書かせてもらったところ、 クレアが孫を伴ってロンドンからヴェローナまで飛んでくる。 孫のチャーリーが運転する車に乗って ロレンツォ捜しで各地を巡る間に、 気難しいチャーリーも次第に打ち解けてきて・・・ 出演者: Amanda Seyfried・・・ Sophie Hall(ソフィ) Gael Garcia Bernal・・・Victor(ヴィクター) Vanessa Redgrave・・・ Claire Smith-Wyman(クレア) Franco Nero・・・ Lorenzo Bartolini(ロレンツォ) Christopher Egan・・・ Charlie Wyman(チャーリー) オトーサン、 「みんな演技巧者だ、素敵だ」 特に、ヴァネッサ・レッドグレーヴ! 恋すれば、若返るってほんとうですね。 その他の出演者: Gael Garcia Bernal・・・ Victor's chef fiance Luisa Ranieri・・・ Isabella. Marina Massironi ・・・ Francesca Lidia Biondi・・・ Donatella Milena Vukotic・・・ Maria Oliver Platt ・・・as Bobby Daniel Baldock・・・ Lorenzo Jr. Stefano Guerrini・・・ Lorenzo III Ashley Lilley・・・ Patricia Luisa De Santis・・・ Angelina User Rating:6.5/10 ( 58,394 votes)IMDb User Rating:8.2/10( 1,226 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に1票」 User Reviews Saad Khanさん Pakistan 2010年9月2日 息を呑むロケーションの数々、 息がぴったりのアマンダ・セイフライドとクリストファー・イーガン 「ジュリエットへの手紙」は 非常にシンプルで純粋なラブストーリーだ。 これは、アマンダ・セイフライドの物語で、 彼女は、イタリーへ休暇を過ごしに行って、 ジュリエットへの未回答の手紙をみつけ、 その手紙に答える。 話は、ここからはじまっていく。 数日後、青年とその祖母が、 手紙を書いたひとに会いにくる。 その後、失われた愛(ロレンツォ)を探す旅が イタリアの美しいロケーションを巡ってはじまる。 ごく普通の展開だが、 ヴァネッサ・レッドグレーヴが、 孫のクリストファー・イーガンとともに姿を現すと、 映画は生気を回復する。 イタリアの息を呑むロケーションのシンプルで無邪気なシーンが 次々と現れて、それは観客に畏敬の念を呼び起こし、 すぐにも、イタリアに行きたくなる。 アマンダ・セイフライドは、いつものように、ゴージャスだし、 クリストファー・イーガンとの相性は魅惑的だ。 だが、ガエル・ガルシア・ベルナルとの相性は、平板だ。 脚本の要求する通りなのだろうか。 クリストファー・イーガンは、英国人を演じてはいるが、 セクシーで、愛すべき若者だ。 その魅力的な人柄やアマンダ・セイフライドとの相性は、 見る価値がある。 ガエル・ガルシア・ベルナルは、オーケーだった。 ヴァネッサ・レッドグレーヴは、歳がいっているのに、 本当にエレガントで、優美だった。 フランコ・ネロは、 suited really well as the ultimate ヴァネッサ・レッドグレーヴの究極のロレンツォに まさにぴったりだった。 ところで、ヴァネッサ・レッドグレーヴとフランコ・ネロは、 実生活で、カップルなのだ。面白いね。 Taylor Swiftの歌 "Love Story"は、映画にぴったりだった。 私が大好きなのは、エンディング。 かの有名なロミオとジュリエットのバルコニー・スタイルなのだ。 シンプルで、微笑ましい。 要するに、"Letters to Juliet”は、 純粋で、シンプルなストーリーで、 息を呑むロケーション数々が、 映画を記憶に残る楽しいものとしている。 オトーサン、 「どうなんだろう?」 原題の「ジュリエットへの手紙」がいいのか、 邦題の「ジュリエットからの手紙」がいいのか? じっくり考えるのも、いい暇つぶしになります。 ASHさん 2011年5月14日 これは運命の再会だ 「マンマ・ミーア!」以降、 アマンダ・サイフリード(カエル顔)の映画が なかなか日本で公開されなくてイライラしていたら…(以下省略)。 というわけで、この5月から6月にかけて アマンダの出演作が立て続けに3本も公開されるようで嬉しい悲鳴。 で、その先陣を切ったのが、この「ジュリエット」なのだが、 コレがアマンダの魅力が炸裂した珠玉のラブストーリーの良作!(褒めすぎです)。 観ていてフト思ったのは、 「ロミオとジュリエット」ってシェイクスピアの創作じゃなかったのかよ?  ってなとこだが、世界中の女性から恋の悩みを綴った手紙が ジュリエット宛に届き、そのすべてに「ジュリエットの秘書たち」が 返事を書いているだなんて知らなかった。 それだけ届いた手紙には切実な想いが綴られていて、 そのひとつひとつを真摯に受け止めて 返事を書いてくれるだなんてイイ話じゃない。 恋の悩みってのは、時には人を押し潰してしまうくらい辛いもんだから。 50年前に届き読まれることのなかったある手紙が、 壁の中から見つかったことで ふたりの男女が運命の再会を果たすことになる。 今までジュリエットの秘書たちが見つけることのできなかった手紙を 訪れたばかりのソフィが見つけ出せたのは運命の導きなのか?  50年前に手紙を書いたクレアに返事を送ったソフィも また、運命の相手とめぐりあうことになる。 と、なんともロマンチックな展開だこと!!  まあ、愛を信じない人には絵空事の極みなんだろうけど。 婚約者がいながらも、どこか気持ちがすれ違ってばかり。 愛してはいるんだけど、どこか心が通じ合っていない。 楽しいハズのプレ・ハネムーンを別行動にするなんて、 普通はしないとは思うけど、 婚約者のビクターがイタリアに来た理由は自分のためであって、 ソフィのためではない。 ちょっと距離を置くことで、相手が見えてくる。 そのお陰で、ソフィはチャーリーと出会っちゃったわけだけど。 チャーリーがどこか喧嘩腰なのは、素直になれない気持ちの表れ。 正直なことを言えば、運命なら回り道をしないで ストレートにめぐりあってきてもらいたいもんだ。 50年もかかって愛が実るだなんて、 そんなに待たされるのはゴメンだよ。 お互い、もう若くもないんだし。 しかし、出会った時期が早いか遅いかで 変わってしまう関係もあるんだと思う。 要するに、時期尚早の場合があったり、 お互いが成熟するまでの期間が必要だったりと。 まあ、そういう相手とは早くに出会えた方が いいに越したことはないんだけどね。 ひとつ野暮を承知で言えば、 ソフィが書いた返事がクレアに届き、 それを読んだクレアが間髪入れずにロンドンからヴェローナへ来たこと。 会えるかどうかも分からない相手のために、 わざわざイタリアまで行ったりするもんだろうかと。 クレアがソフィと出会えたのもやけに早かったりする。 ちょっと都合がよすぎる部分もあるが、 それもこれも運命の思し召しだったりなんかして (便利な言い訳ができたね)。 先述した通り、アマンダの魅力でもっているような映画ではあるが、 それだけに全編を通して 彼女が可愛らしく撮られているからいいんじゃねぇの。 婚約者がいると知りながらも、チャーリーはソフィが気になってしまう。 そんな雰囲気がアマンダにはある。 この映画では衣装をとっかえひっかえで、 アマンダって色白で巨乳なもんだからどれも本当によく似合うのよ。 次第に惹かれあっていた2人が夜の芝生の上でキッスなんて、 妙な後ろめたさがいい感じ。 そんな彼らも、最後にはお互いの想いにようやく気付く。 「ロミジュリ」さながらのバルコニーでの告白、ベタなんだけど好きよ。 クレアのキューピッドになるソフィだが、 クレアもまたソフィのキューピッドになる。 分かっちゃいるけど、こういう展開でないと困る。 ヴァネッサ・レッドグレーヴの貫禄が、いいアクセントになっている。 お相手が実生活でのかつてのパートナーだった フランコ・ネロってのも気が利いているよな。 マカロニで慣らした人だけに、馬に乗って颯爽と登場する辺り、カッコいい!  ガエルくんはイタリア人気取りの青年という、変則的な役柄みたいね。 最初と最後にチョコッと出てくるオリバー・プラットに気付いた人、いる? ところで、本作はゲイリー・ウィニック監督の遺作なんだそうな。…RIP。 もひとつ、脚本のティム・サリバンは「2001人の狂宴」の人とは同名異人! 調べれば分かるでしょうが。 原題、これだと「ジュリエットへの手紙」だよね。 邦題だと逆になる?


フライペーパー! 史上最低の銀行強盗

オトーサン、 「あの映画は、ホント面白かった」 ・ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い ・ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える ・ハングオーバー! 史上最低の泥酔ナイト ジョン・ルーカスとスコット・ムーアが 再びタッグを組んで脚本を書いています。 原題:Flypaper (2011) 監督:Rob Minkoff 脚本:Jon Lucas/ Scott Moore Genre: Comedy / Crime / Mystery Country: Germany / USA Language: English 上映時間:87分 あらすじ: 銀行の窓口係ケイトリンが 風変わりな客のトリップを応対中、 2組の強盗が同時に銀行を襲ってくる。 セキュリティ・システムが作動し、 人質たちも銀行の外に出られなくなってしまう。 トリップが間に入り銀行強盗たちは それぞれ金庫とATMの金を分け合うことにするものの ヘマやアクシデントが連続する。 しかし、事件には裏があったのだ・・・ 出演者: Patrick Dempsey ・・・ Tripp Kennedy(トリップ) Ashley Judd ・・・ Kaitlin(ケイトリン) オトーサン、 「なかなかの迷演だ」 その他の出演者: Tim Blake Nelson ・・・ Billy Ray 'Peanut Butter' McCloud(ATM破り) Mekhi Phifer ・・・ Darrien(ATM破り) Matt Ryan ・・・ Gates(金庫破り) Jeffrey Tambor ・・・ Gordon Blythe(金庫破り) John Ventimiglia ・・・ Weinstein(金庫破り) Pruitt Taylor Vince ・・・ Wyatt 'Jelly' Jenkins Curtis Armstrong ・・・ Mitchell Wolf Rob Huebel ・・・ Rex Newbauer Adrian Martinez ・・・ Mr. Clean Natalia Safran ・・・ Swiss Miss Octavia Spencer ・・・ Madge Wiggins Eddie Matthews ・・・ Jack Hayes Rob Boltin ・・・ Credit Manager User Rating:6.4/10( 23,509 votes)IMDb User Rating:6.6/10( 178 votes) Yahoo! オトーサン、 「7点台でもいいのでは」 User Reviews J. Davisさん USA 2011年9月17日 実に愉快、銀行強盗に失敗する羽目に 大して期待もしていなかった。 だが、トリップが登場して直ぐに面白くなってきた。 彼は、実に有能で、精神疾患気味の変人だ。 まったく異なった背景とテクニックの 2組の強盗が登場する。 片方は、高度の技術をもった強盗たちで、 よく立てられた計画をもっている。 他方は、まったくのアホたちで、 自分たちが何をやっているかもわからない。 片方の金庫破りと他方のATM破りは、 協力しあうことになる。 次に、人質たちと強盗たちに 実に愉快な不運が重なる。 紆余曲折があり、さらなる紆余曲折がある。 トリップが機知と精神疾患の行動で。 見るものを釘づけにする。 そして、ひとりずつ動けなくなる。 次に何が起きるか分からない。 驚愕の結末には、きっと、にやにやすること間違いなし・・・ オトーサン、 「一見、ハチャメチャな映画だけれど・・・」 ミステリーとしても、コメディとしても 実によく考えられています。 にょろぞうさん 2014年3月9日 ハチャメチャ銀行強盗コメディー  洋コメディーが苦手なせいもあるが 今ひとつ笑えなかった。  同時に2組の銀行強盗が銀行を襲い、 そこにたまたま居合わせた精神疾患気味の男が ホームズ張りの推理で事件を解決に導く話。  コメディーとしては今ひとつだが 謎解きミステリーとしてはなかなか面白かった。  犯人(銀行強盗)と人質の中から段々と人が殺されていって 疑心暗鬼の中でお話が進むようになっている。  途中から犯人側からは真犯人(殺人犯)がいない事が判って 謎解きとしてはパワーダウンするが、 犯人(銀行強盗)は結構憎めない奴でのんびりして楽しい。  犯人の銃を奪うも母親の形見とか言って あっさり返したりするのもおもしろい。  人が殺されるシーンがないわりに死体がリアルで、 だったらミステリー映画の様な登場人物の誰かが 殺すシーンが有った方が疑心暗鬼を盛り上げるのにって思った。  オチは3人目の銀行強盗の正体がバレて 全員で銃乱射のカタルシスオチだが、 さらに取って付けた様なオチだが2段オチになっていて そこは意外だった。  「こんな奴いねえよ」みたいな自分には今ひとつ乗れなかったが、 コメディー好きな人なら十分お勧め出来る。


ベイビー・トーク

オトーサン、 「ははは、出だしがいいね」 "Boy meet Girl"ならぬ "woman-with-child-meets-man"。 それも、"sperm cells-meet-egg" (精子が卵子に出会う) ときては、笑っちゃいました。 原題:Look Who's Talking (1989) 監督・脚本:Amy Heckerling Genre:Comedy/Romance 上映時間:93分 あらすじ: 会計士のモリーは、不倫の末に妊娠し、 未婚の母になることを決意する。 やがて彼女は男の子を産む。 マイキーと名づけられたその子のために、 理想的な父親を見つけようとする。 そんな彼女はタクシーの運転手ジェームズに ベビーシッターを依頼することに。 やがて、2人は惹かれあうようになるが・・・ 出演者: John Travolta ・・・James Ubriacco(ジェームズ) Kirstie Alley ・・・Mollie Ubriacco(モリー) Lorne Sussman ・・・Mikey Ubriacco(マイキー) Bruce Willis ・・・ マイキーの声 オトーサン、 「トラボルタのパパぶり、いいね」 この映画の売り物は、ブルース・ウィリスの声ですが、 残念ながら、日本語吹き替えでした。 それでも、せりふが軽妙で楽しまました。 その他の出演者: Megan Milner ・・・ Julie Ubriacco Georgia Keithley ・・・ Julie Ubriacco Elias Koteas ・・・ Stuart Twink Caplan ・・・ Rona Olympia Dukakis ・・・ Rosie Lesley Ewen ・・・ Debbie Gilbert Gottfried ・・・ Joey, the baby gym instructor Roseanne Barr ・・・ Julie Christina Ubriacco Damon Wayans ・・・ Eddie Mel Brooks ・・・ Mr. Toilet Man John Travolta ・・・James' sperm cells Kirstie Alley ・・・Mollie's egg User Rating:5.8/10 ( 56,470 votes)IMDb User Rating:8.1/10( 910 votes) Yahoo! オトーサン、 「Yahoo!に1票!」 User Reviews hdmailさん CT 2000年7月19日 Oh, Baby 子連れ女性が、男性と会い、恋をしてというコンセプトは、 映画産業の中で飽きるほど繰り返されている。 あふれるほどの映画のなかで、生き残るには、 ユニークな小道具がいる。 幸運にも、本作は、陳腐な状況なのに、 赤ん坊の観点からということで、新鮮なものとなっている。 子役に期待するというよりも、 ブルース・ウィリスの声で肉付けし、 賢く活発なせりふを与えていることで成功している。 「りんごジュースを飲ませろ!」 このせりふ、かわいいが、 ブルース・ウィリスのけむったうなり声を与えると、 ヒステリックなほどおかしい。 オトーサン、 「確かに、性教育映画の要素もあるね」 ASHさん 2002年6月30日 喋る赤ちゃん A・へッカリング監督の映画は 時としてシュールなギャグが登場するものがある。 冒頭から喋る精子の受精シーンだ! 何だか性教育映画を観ているようなバツの悪さ。 でも、父性的なトラヴォルタが意外といい。 ヘンなダンスまで披露してくれる。 何か吹っ切れたのか、コメディ演技が楽しい。 ゲップ連発シーンまであるぞ。 シングルマザー役のK・アレイも好演。 大きくなった乳房を寄せて上げる! 赤ちゃんにB・ウィリスの声を当てて 本音を喋らせるというアイデアもGOOD!


世界の果ての通学路

オトーサン、 「みたなぁ、みているよ、変だなぁ」 映画索引をみましたが、出ていません。 NHKが海外報道番組で流したのをみたのでしょうか。 原題:Sur le chemin de l'école (2013) 監督:Pascal Plisson 脚本:Marie-Claire Javoy/ Pascal Plisson Genre:Documentary Country: France/ China / South Africa / Brazil / Colombia Language: French 上映時間:77分 あらすじ: 学校の通学路。 ケニヤのジャクソン(11)は、 6歳の妹のサロメを連れて、野生動物を避けながら サバンナを15Kmを小走りで学校に通う。 モロッコのアトラス山では、ザヒラ(12)が 毎週月曜日の朝、夜明けに起きて 友達のジネブやノウラと3人で 22kmの道を学校まで歩いていく。 アルゼンチンのカルロス(11)は、 5歳年下の妹のミカイラを馬に乗せて学校まで パタゴニアの石ころだらけの平原を15Km横断する。 インドのサミュエル(13)は足が不自由だ。 ふたりの弟が急ごしらえのオンボロ車椅子に兄を乗せて、 ひどい通学路を1時間、引っ張っていく・・・ 出演者: Jackson Saikong・・・Lui-même(ジャクソン) Zahira Badi・・・Elle-même(ザヒラ) Carlito・・・Lui-même(カルロス) Samuel・・・Lui-même(サミュエル) オトーサン、 「みんな健気だねー」 この子供たちは、苦を苦とも思わないのです。 その他の出演者: Salome Saikong・・・Elle-même(サロメ) Zineb Elkabi・・・Elle-même(ジネブ) Noura Azzagagh・・・ Elle-même(ノウラ) Micaela・・・Elle-même(ミカイラ) Emmanuel J. Esther・・・Lui-même(サミュエルの弟) Gabriel J. Esther・・・Lui-même(サミュエルの弟) User Rating:7.1/10 ( 272 votes)IMDb User Rating:8.6/10( 137 votes) Yahoo! オトーサン、 「日本の子供たちに見せたいね」 文部省推薦になっていますが、 小学校の体育館などを使って 上映機会を増やすようにしてほしいものです。 セザール賞受賞 ・ドキュメンタリー User Reviews Furuya Shiroさん Kumamoto, Japan 2014年8月2日 過酷な通学に耐え、未来を信じる子どもたち 私がはじめての投稿者だとは・・・ 素晴らしい映画だ。 4グループの子供たちを描いたドキュメンタリー映画。 勉強すれば、未来が開けると信じている。 親も同じ考えだ。 子供たちの無事を祈りつつ、熱心に励ます。 出だし、少年が砂地に穴を掘っている。 両手熱心でに。 やがて、水が染み出てくる。 最初は、こう思った。 「子供たち、こんなことが好きなんだ」 プラスティツクのひしゃくで堀り、 バケツで学生服を洗う。 さらに、2つの容器に水を入れる。 通学中に飲むのだ。 通学路は、ケニアのサバンナのど真ん中、 毎日、15kmを2時間かけて通学する。 時々、高い場所に登って、 恐ろしい象を避けるために安全な道を探す。 草地やブッシュを速足で歩く。 観客は感じる。 「学校は遠いの? いつ着くの?」 同じように、冒険旅行をする3グループがある。 公式サイトによれば、プリッソン監督は、 ユネスコのような国際組織の協力を得て、 世界中から過酷な通学のリストを作って、 そのなかから、未来を固く信じている 子供たちの4グループを選んだ。 彼らは、学校や友達が好きで、モーレツに勉強をする。 可哀そうと思うより、教えられ、励まされた。 オトーサン、 「日本では、不登校の子供が増えているとは・・・」 勉強しても、未来が開けないと思っているのでしょうか? sean さん 2014年9月24日 世界の果ての夢未来。 いつから日本の子供は 学校へ行かなくなったんだろう。 少なくとも私の時代には まだ学校が全てという意識があった。 勉学だけでなくのちの主従関係や 人間関係を学ぶ場でもあった。 学校で学びを享受するのを 最大の喜びや誇りとしていた時代は、 確かにどの世界のどの地域にもあったはずだと思う。 その稀な代表である 通学困難な地域在住の子供達の日常を追うドキュメンタリー。 ただ歩く…というだけでなく、かなり過酷な地形の道のりを 彼らは自分の足を使って学校までたどり着く。 4カ国の風習や通学手段の多様さを学び、 その家族が理想とする学業や将来への夢が語られるが、 その多くは医者やパイロットと いった 高学歴高収入の仕事に就くことが幸せな未来と説いている。 子供達がどんな未来を描くにしてもそこに夢があることは救いだ。 親の思惑にしろ自身の名誉にしろ 何事に興味を抱き必死に勉強する ことの意義を 身近な困難にめげない強い意志へと強化させている。 素晴らしい絶景が過酷な通学路でもある事実にただ驚く。


ホビット 思いがけない冒険

オトーサン、 「柳の下のどじょう」 ロード・オブ・ザ・リング3部作は、堪能しました。 でも、この映画、出だしの宴会シーンが冗長で、 中盤も終盤も、パッとしませんでした。 An Unexpected Dassapointmentでしたね。 原題:The Hobbit: An Unexpected Journey (2012) 監督:Peter Jackson 原作:J.R.R. Tolkien 脚本:Fran Walsh/ Philippa Boyens Peter Jackson/ Guillermo del Toro Genre:Adventure / Fantasy Country: USA/ New Zealand Language: English 上映時間:169分 あらすじ: ホビット族のビルボは、 魔法使いのガンダルフから思わぬ旅の誘いを受ける。 それは、ドラゴンに乗っ取られた ドワーフの王国を奪取するというものだった。 ドワーフの戦士トーリン率いる13人のドワーフたちと 最初の目的地“はなれ山”を目指して ワーグ、オークといった怪物や魔術師がひしめく荒野を進む。 そんな中、ゴブリンが巣食うトンネルに入っていき、 醜悪な化け物ゴラムと出会う。 出演者: Martin Freeman (II) ・・・ Bilbo (ビルボ) Ian McKellen ・・・ Gandalf (ガンダルフ) Richard Armitage ・・・ Thorin (トーリン) Andy Serkis ・・・ Gollum (ゴラム) オトーサン、 「イアン・マッケラン以外は、大したことないね」 その他の出演者: Orlando Bloom ・・・ Legolas Luke Evans ・・・ Bard the Bowman Evangeline Lilly ・・・ Tauriel Ken Stott ・・・ Balin Graham McTavish ・・・ Dwalin William Kircher ・・・ Bifur/Tom Troll James Nesbitt ・・・ Bofur Stephen Hunter ・・・ Bombur Dean O'Gorman ・・・ Fili Aidan Turner ・・・ Kili John Callen ・・・ Oin Peter Hambleton ・・・ Gloin/William Troll Jed Brophy ・・・ Nori Mark Hadlow・・・ Dori/Bert Troll Adam Brown・・・ Ori Lee Pace・・・ Thranduil Manu Bennett・・・ Azog Conan Stevens・・・ Bolg John Rawls・・・ Yazneg Stephen Ure・・・ Fimbul/Grinnah Timothy Bartlett・・・ Master Worrywart Bret McKenzie・・・ Lindir Kiran Shah・・・ Goblin Scribe Benedict Cumberbatch・・・ Necromancer Glenn Boswell・・・ Dwarf Miner Thomas Robins・・・ Young Thrain User Rating:8.0/10 ( 515,467 votes)IMDb User Rating:8.3/10( 1,825 votes) Yahoo! オトーサン、 「つまらなかったな」 雪山や荒野のシーンは、よかったけど。 アカデミー賞ノミネート ・美術賞 ・メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ・視覚効果賞 英国アカデミー賞ノミネート ・メイクアップ&ヘアー賞 ・音響賞 ・特殊視覚効果賞 User Reviews nabeさん 2013年4月8日 RPGふたたび P.ジャクソン監督の 壮大なファンタジーアドベンチャーである。 ストーリー展開や登場人物のキャラクターなど オープニングから まさに「ロード・オブ・ザ・リング」の雰囲気なので、 すでにあの壮大な三部作を観た人にとっては 感動はイマイチかもしれない。 次々と難敵が現れては突破していくところも、 まるでRPGをやっているような感覚で楽しめるが、 画面がとにかく暗いので、 ゴチャゴチャと敵味方が入り乱れてわけがわからない時が 少なからずあるのは観ていて疲れるところだ。 また、登場人物たちの難解な名前と相関関係が分かるまでは、 なかなか展開について行けない。 しかし、第一部を観て理解してしまえば ストーリーはわりと単純なので、第二部がとても楽しみである。 オトーサン、 「結局、特撮だけがいいね」 前田有一さんは、今週のダメダメ。 前田有一さん 2012年12月15日 意欲的な映像的挑戦だが、その他の要素が荒っぽい 映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は、 アカデミー賞11部門受賞の驚異的な記録で 人々に記憶されている。 イケメン界11部門受賞の私としても 親近感を持つシリーズだが、 「ホビット 思いがけない冒険」は その前日譚というべきもの。 前作の舞台から60年をさかのぼり、 かつての主人公フロドのおじさん=ビルボの冒険を描いている。 (略 あらすじ紹介) 反原発運動の雄・山本太郎が衆議員選挙に立候補し、 確か「永遠にひとり」とかいう立派な政党まで作り上げたが、 主人公のビルボさんは幸いひとりではなく仲間がいた。 この物語は、小柄だが頑強な肉体を持つドワーフと、 機転が利いて素早いホビット、 そして皆を束ねるリーダーの魔法使いという なかなかバランスのとれたパーティーの冒険物語である。 原作は「指輪物語」と同じくJ・R・R・トールキン。 彼が子供に読み聞かせるため、 『指輪物語』より以前に作り上げた話だ。 だからストーリーはシンプルだし、 指輪物語ほどのシリアスさ、ダークさはない。 だからこの映画化も当初は2部作で予定されていたが、 『ロード~』の監督ピーター・ジャクソンが 製作サイドといろいろもめて公開がずれ込み、 その間に予定されていた別の監督も 降板せざるを得なくなってしまった。 その結果、結局ピーター・ジャクソン本人が このシリーズも担当(監督)することになり、 3部作にスケールアップしたという経緯がある。 国民の生活が第一党もびっくりの二転三転だが、 ハリウッドではよくあるグダグダでとくに珍しくはない。 こうしたケースではほとんど例外なく駄作となるが、 それ以外の弊害はない。あったら困るが。 さて、そうした背景を念頭に置いてみると、 これはその割にはなかなか頑張ったほうといえるだろう。 映像のクォリティは『ロード・オブ・ザ・リング』に劣るところはなく、 あの重厚な世界観がもう3本楽しめるのだから、 ファンはこたえられまい。 ただし、キャラ立てはうまくなく、 前シリーズと比べてあまりに小粒なこの登場人物たちで 3本の超大作を持たせられるのかは不安が残る。 同じキャストが演じているエルフ族や ゴラムをはじめとしたキャラクターたちが、 「ドーダ、出たぞ? うれしいべ、思い出すべ」と いわんばかりのたいそうな演出で現れるたび、 作り手のドヤ顔が浮かんでどうも乗り切れない。 ここいらへんは、見る側も期待感を むしろ思いきり映画館に持ち込んで、アゲアゲで没頭するほかない。 そう、没頭といえばそれをスポイルするのが3D眼鏡である。 電池入りのXpanDの液晶シャッター方式という 悪条件だったからだと思うが、170分間はちょいとうっとうしい。 そもそもこの映画は、通常24コマのところ 48コマという特殊な撮影方法で作られており、 なめらかな動きと高精細なデジタル映像が最大の見どころ。 家庭用カメラをいじくる人はご存知と思うが、 60Pといった高いフレームレートになるほど映像は綺麗になるが、 同時にビデオっぽい安っぽさも出てくる。 この点はピーター・ジャクソンも当然気にかけており、 照明や構図などで相当気を使った様子がうかがえる。 映像作りをする人にとっても、本作はいろいろと参考になるはずだ。 で、3D眼鏡だが、あれはサングラスのようなもの。 わざわざ高精細でなめらか、照明に徹底的にこだわった映像を そんなものをかけてぼかしてみるのはどうにも矛盾している。 事前にどんな方式の3Dかを映画館に確かめて、 心配だったら2D版を見られないか検討したほうが良いというのが、 私の皆さんへのアドバイスである。


あしたのジョー

オトーサン、 「うれしいね」 その昔読んだコミックが映画化され、 TVで無料でみられるのですから・・・ 原題: あしたのジョー(2010) 監督: 曽利文彦 原作: 高森朝雄/ ちばてつや 脚本: 篠崎絵里子 Genre:Drama/Sport 上映時間:131分 あらすじ: 東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈 元ボクサーの丹下段平に ボクサーとしてのセンスを見いだされるも、 問題を起こして少年院へ入ることに。 丈はそこでプロボクサーの力石と運命の出会いを果たし、 やがて少年院を出た彼らは、明日を夢みて 良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく・・・ 出演者: 山下智久・・・ 矢吹丈 伊勢谷友介・・・ 力石徹 香川照之・・・ 丹下段平 オトーサン、 「みんな、いいんじゃない」 白木葉子役の女優さんは、下手っぺ。 その他の出演者: 香里奈・・・ 白木葉子 勝矢・・・ 西寛一 モロ師岡・・・ 食堂の親父 西田尚美・・・ 食堂の女将 杉本哲太・・・ 安藤洋司 倍賞美津子・・・ 花村マリ 津川雅彦・・・ 白木幹之介 杉本哲太・・・ 安藤洋司 虎牙光揮・・・ ウルフ金串 加藤浩次 User Rating:5.5/10( 40 votes)みんなのシネマレビュー User Rating:7.4/10( 1,149 votes) Yahoo! オトーサン、 「よく出来ている」 日本アカデミー賞ノミネート ・伊勢谷友介 ブルーリボン賞受賞 ・助演男優賞 伊勢谷友介 User Reviews nabeさん 2013年1月21日 昭和世代のバイブル ちばてつやの伝説的な劇画を 忠実に実写化したボクシング映画である。 戦後残ったスラム街に暮らす人々と そこを再開発しようと企むブルジョアの父娘との対立とか 特異な丹下段平のキャラクターなどは、 原作をリアルタイムに読んで知っている昭和の観客と 全く知らない平成の観客で評価が分かれるだろう。 ジョーがボクシングの試合で魅せる クロスカウンターやノーガードなども、 昭和組にとってはそれこそ涙ものの懐かしさだが、 平成組にとっては単なるギミックに見えて あまり感動はしないかもしれない。 しかし、伊勢谷友介演じる力石徹の壮絶な生き様は、 改めて平成の観客の胸にも刻み込まれたに違いない。 白木葉子役の香里奈共々まさにピッタリの配役だ。 香川照之の丹下段平は、あまりにも原作に忠実過ぎて、 まるでぬいぐるみのように不自然。 これではせっかくの名優が台無しである。 主人公ジョー役の山下智久は、 昭和組から観ると垢抜けすぎていてまるでジョーじゃない。 やはり小栗旬レベルの演技派を起用して欲しかったと思う。 オトーサン、 「前田さんは、ジム通いしているんだ」 前田有一さん 2011年2月13日 計量シーンがすごすぎる 山下智久主演で『あしたのジョー』を映画化すると 最初に聞いた時、容易に想像できたのは、 原作ファンのおじさまたちはあくまでサブ、 あくまでキャストのファンを主要な見込み客と想定して 話を進める製作会議の様子であった。 その場合危惧されるのは、ボクシングシーンの下手さであったり、 過剰なロマンス要素の搭載など。 ジョーと白木葉子がチュッチュする話など、 想像するだけでぞっとする。 映画を見るのは女性が中心という各種アンケート結果に 映画業界は必要以上に毒されているような気がしてならない。 そもそも、山谷のドヤ街を舞台にした汗臭いボクシング作品に 女性客を呼び込もうという発想が無茶である。 それでも曽利文彦監督以下、本作のスタッフとキャストは うまくバランスを取った。 実写版「あしたのジョー」は、きわめてスタイリッシュで 女性のライトユーザーも呼び込めるつくりの中に、 うるさ型も納得する俳優たちの本気の役作りが見られるという 本格エンタテイメントとして仕上がった。 (略 あらすじ紹介) 高森朝雄&ちばてつやの最高傑作を、 力石戦をクライマックスに実写化した話題作。 原作は非常に長い物語だが、 余計な新解釈を挟むことなくほぼ忠実に再現。 原作とそのファンを尊重している印象を受ける。 わずかな時間で、ジョーと時代の背景を描き切った オープニングが秀逸で、思わずワクワクした。 前半は非常に丁寧に作られた印象で、 力石との最初の一戦はもとより、 飲み屋の前の乱闘のパンチひとつに至るまで、 はっとさせるような切れ味がある。 パンチのあたる瞬間が見えないほどの速度が強調され、 こりゃ期待できそうだとの思いを強くする。 ボクシングシーンはおおむねよく出来ていて、 とても素人が演じているとは思えない迫力がある。 CGをうまいこと使ったけれん味ある試合シーンは、 映画でなければ見られないプレミアムな映像美を感じさせる。 これまでボクシング映画は数多く作られてきたが、 そのどれとも似ていない。挑戦的な見せ場である。 ただ後半になると、その限界も見え隠れする。 具体的には打ち込まれたボクサー役の演技力がそれで、 膝が笑う様子などはどうしても芝居がかって見えてしまう。 ボクシングの、多少の経験があっても絶対にわからないのが この「グロッキー状態」であり、 それを外部のアドバイザーが未経験者に教えるのは非常に困難である。 打ち方をプロっぽく見せるのは可能でも、 朦朧とするほどの肉体ダメージを受けた際の全身の挙動は そう簡単には演技指導できない。 ましてあの力石戦の死闘ともなれば、 たとえプロ選手であってもほとんど未知の領域であり、 その困難は想像を絶する。 一方、リングに立つ二人の肉体は、文句なしに素晴らしいもので、 過去のあらゆるボクシングムービーと比較しても トップクラスに入る。 近年の日本映画で、 ここまで役者が肉体作りを成功させた例は無いのではないか。 デジタル技術にたけた曽利監督ならば、 マツコデラックスでもジョー役に仕立て上げられるだろうが、 今回ばかりはCG修正の手間いらず。 腹筋のシックスパックも、三角筋のストリエーションも本物であり、 観客も安心してみていられる。 山下智久&伊勢谷友介の二人が、 本当にあの凄まじい肉体を自ら作ったことは、 実際に私も生で見たのでよくわかる。 私が普段通っているジムにはトップクラスのボディビルダーが うようよいて見慣れているので言うが、二人の肉体も遜色ない。 あれだけ体脂肪を減らしていれば、 スタミナもほとんどゼロに近いはずだが、 ハードな撮影を二人とも淡々とこなしていた。 とくに力石役の伊勢谷友介は、原作通りのあの体を再現しており、 さぞかし寿命を縮めたに違いない。 ハリウッドで何十億もギャラをもらうスターだって、 ここまでやれる奴は少ない。大いに評価してよいと思う。 『あしたのジョー』にはいくつかの重要な人間関係があって、 そのどこに焦点を置くかでドラマの質が変わってくる。 ジョーと白木ならば、決して重なることのない男女の切なさを。 ジョーと西ならば、天才と凡才の対比の中で、 憧れや孤独といった感情を描くことができるだろう。 そしてこの映画版ではジョーと力石、 二人の天才の友情と悲劇にスポットを当て描いている。 ヒロイックであり、時間の限られた映画の中では そこが王道というのもよくわかる。 だが個人的には、それよりもジョーと丹下段平の関係、 すなわち彼らが最底辺から這い上がってゆくドラマを見たい気もする。 もっともそういう汗臭い、男臭い、昭和くさいものは 流行らないと判断されてしまうだろうか。 現代は『あしたのジョー』に描かれているのと同じくらい 不公平感漂う格差社会の中で 若者たちがくすぶっている時代だと思うが、 そこに共通項を見出し、メインテーマとする コンセプトであっても良かったと思う。 とはいえ、泪橋でこの師弟が明日の成功を夢見る 原作屈指の感動シーンもちゃんと入れ込んでいるあたり、 監督はよくわかっているのだろうなと感じる。 わざわざ山谷の街をオープンセットで建設し、 泪橋まで作ってしまった情熱からもそれはうかがえる。 なんといっても今、実際の泪橋に出かけていったところで、 あるのはただの交差点。 逆から渡ろうにも橋がない。 赤信号を一つ待てばさっさと渡れる味気ない状況である。 映画「あしたのジョー」は、 キャスティング等から想像される安直映画化ではなく、 作り手の情熱と本気度がそこらじゅうからにおい立つ点で 好感度の高い作品といえる。 と同時にいまの映画作り、とくにメジャー作品におけるそれの コンセプトのズレや不自由さというものも痛感させられる作品である。 いずれにしても、見ておいて損はない。 今年の日本映画を代表する重要な作品の一つといえるだろう。


天のしずく 辰巳芳子 “いのちのスープ”

オトーサン、 「すごい料理家だけど」 母親の浜子さんも偉かったのですね。 母娘2代で、料理を受け継ぎ進化させてきたのです。 ・辰巳浜子「料理歳時記」中公文庫 原題:天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”(2012) 監督・脚本:河邑厚徳 Genre:Dcocumentary 上映時間:113分 あらすじ: 料理家・辰巳芳子は、癌と闘う父親のために 考案したスープを作り続ける。 いのちのスープ」として知られ、 日本の食のあり方への提言となった。 多様な自然に恵まれた日本の農の営みが 豊かな食文化を支え、 その食が人の命を養うと唱えてきた。 辰巳の半生を通し、食と生命のつながりを見つめる・・・ 主な出演者: 辰巳芳子 多田克彦・・・ 無農薬農業 栗田宏一・・・美術家 谷原章介・・・ナレーション 草笛光子・・・朗読 オトーサン、 「スープの作り方も参考になったけど、 自宅の広い庭で野草など採取できるって、羨ましい」 美術家の栗田宏一さんが、日本各地の土を採取して、 体育館に広げたシーンには感動しました。 陶芸家がみたら、どういう感想をもつでしょう。 User Rating:7.7/10( 34 votes) Yahoo! オトーサン、 「いい映画だね」 User Reviews 石井公二さん 2012年11月26日 彼女のスープを作ってみたくなった 実は僕も色んなポタージュを作るのが好きなので 、彼女のスープを作ってみたくなった。 まあ、美味しそうな料理が沢山出てくるので それだけでも十分楽しいが、 日本の食、もっと言えば食べるという行為 (つまり生きるという行為)について考えさせられた。 良い映画だったと思う。 オトーサン、 「いい歳の取り方をしたいねぇ」 星屑シネマさん 2014年2月7日 「80過ぎてはじめてわかることがある」 作家であり料理家である 辰巳芳子さんのドキュメンタリー作品。 辰巳さんのお料理教室にはたくさんの生徒が来ます。 そこで彼女は「料理」を通じて 「生きること」「愛すること」を伝えます。 私はあまり食べることに興味があるほうではありません。 ジャンクフードも食べますし、お酒も飲みます。 確かに生きることにもあまり執着がないですね。 もし自分が病気になったら、延命治療などしないで 尊厳死したいと願います。 でも映画は説教くささをあまり感じることもなく 最後まで楽しんで鑑賞することが出来ました。 辰巳さんのような女性の作るお料理は絶対美味しそうです。 決して食器や盛り付けがオシャレじゃなくても 素朴でちょっと甘くてやさしい味がする そんなイメージが湧きます。 そしてその姿には多くの人が たぶん自分の「おばあちゃん」や「おかあさん」を 思い出すと思うのです。 買い物の時も料理を作るときも 常に家族の好物や健康を考えるのです。 美味しいって喜んでもらいたい お腹いっぱいにしてあげたい。 お料理には気が付かないうちに 愛情のスパイスが入っているものなのでしょう。 作品の中では辰巳さんが父親のために作った 「いのちのスープ」がときに命をも左右するくらいの 影響があると病院や医療機関の間で広がり 患者さんにも提供することになります。 スープを飲んだ人々の幸せそうな顔、美味しいという言葉。 身体に良いものを美味しく摂るためにはどうしたらいいのか? という辰巳さんの料理への探求心の賜物だと思います。 辰巳さんの鎌倉のおうちも素敵でしたね。 広いお庭があって、ロハスな女性が憧れるような佇まい。 キッチンもお洒落で落ち着いていて、それでいて使いやすそうで。 奥さん、チェックです。笑


ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人

オトーサン、 「NYで前衛絵画を買っておけばよかった」 いまごろ、その画家が有名になって、 彼の絵の値段が天文学的なものになって、 余生を左団扇で過ごせたかも。 原題:Herb & Dorothy (2008) 監督:Megumi Sasaki Genre:Documentary / Biography 上映時間:87分 あらすじ: 郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、 自分たちの給料で買える値段であること、 そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、 約30年間で5000点以上ものアート作品を収集してきた。 そのコレクションには名だたるアーティストたちの 無名時代の作品が多数含まれており、 ある日、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込む・・・ 出演者: Herbert Vogel・・・ Himselfハーブ Dorothy Vogel・・・ Herself ドロシー オトーサン、 「ごく普通のひとなのにねぇ」 目のつけどころがいいし、 まさに継続は力だと教えてくれます。 その他の出演者: Paula Antebi ... Herself - Herb's Sister Will Barnet ... Himself - Artist Robert Barry ... Himself - Artist Lynda Benglis ... Herself - Artist Michael Bloomberg ... Himself - Mayor of New York City (archive footage) Christo and Jeanne-Claude ... Themselves - Artists Chuck Close ... Himself - Artist Jack Cowart ... Himself - Director, Roy Lichtenstein Foundation Molly Donovan ... Herself - Curator, National Gallery of Art Carole Hoffman ... Herself - Dorothy's Sister-in-Law Sidney S. Hoffman ... Himself - Dorothy's Brother Sol LeWitt ... Himself - Artist (archive footage) Joe Libonati ... Himself - Postal Worker Robert Mangold ... Himself - Artist Sylvia Mangold ... Herself - Artist Paula Antebi ... Himself - Art Historian Lucio Pozzi ... Himself - Artist Charles Ritchie ... Himself - Curator, National Gallery of Art Charlie Rose ... Himself - Host, The Charlie Rose Show (archive footage) Julie Salamon ... Herself - Journalist, New York Times Alan Shestack ... Himself - Deputy Director, National Gallery of Art James Siena ... Himself - Artist Susanna Singer ... Herself - Artists Representative Pat Steir ... Herself - Artist Robert Storr ... Himself - Art Critic, Curator Richard Tuttle ... Himself - Artist Archie Vogel ... Himself - Cat Mike Wallace ... Himself - CBS 60 Minutes Correspondent (archive footage) John Weber ... Himself - Art Dealer Lawrence Weiner ... Himself - Artist User Rating:7.5/10 ( 627 votes)IMDb User Rating:8.0/10( 239 votes) Yahoo! オトーサン、 「感動の名画」 ドクメンタリーとしても、 ソツなくまとまっています。 User Reviews al2***** さん 2014年12月24日 生き方がアート アートを愛し楽しむことは 決して金持ちの道楽だけじゃない。 このNYのおしどり夫婦のドキュメンタリーを見て まさに目からうろこがおちた気分。 毎月の給料から払える範囲内で、 狭いアパートに入れる大きさで、 そして何より全く無名でも夫妻の直感と心に訴える 何かがあればすなわち彼らにとって珠玉の傑作だ。 芸術の価値も知らず感性も持ち合わせてない金持ちが オークションで高額落札しても、 それはただの自己満足か、 もしくは高く転売できる投資に過ぎない。 このヴォーゲル夫妻は作品だけじゃなく 無名芸術家の成長過程、製作過程、 そして親交を深めていくこと自体も 純粋にアートの一部として楽しみ 自分達が高く売って裕福になることなど端から頭にない。 まさに彼らの生き方自体が一枚の心洗われる。 すばらしい絵画を見てるようなアートになってます。 オトーサン、 「いいコメントだね」 madinpursuitさん United States 2011年11月20日 絵画収集は、ラブストーリー コレクターは、暇人か変人と考えられていた時代に ハーブとドロシーは、変人だったが、 心豊かで、鋭い審美眼をもっていた。 ハーブとドロシーは、絵描きになりたかった。 だが、郵便局員と図書館司書は、 ブルックリンのアパートをアメリカ現代美術の最良の作品で 埋め尽くした。 およそ5000も集めたのだ。 それは、ワシントンのナショナルギャラリーに寄贈された。 このドキュメンタリーが好きだ。 これが、ラブストーリーだからだ。 ハーブとドロシーは、親密なチームだった。 深い情熱を共有していた。 2人は、画家をみつけ、支援した。 買うだけではなく、興味と熱中を示したのだ。 2人は、コレクターを善きひとにした。 2人は、善きひとだった。


続・さすらいの一匹狼

オトーサン、 「いきなり続編からみるのもなぁ」 見終わってから、gapperさんのコメントをみて、 ナットクしました。 そう、こちらが第1作なのです。 原題:Adios gringo (1965) 監督:Giorgio Stegani 原作:Giorgio Stegani/ Harry Whittington 脚本:Giorgio Stegani/ Jose Luis Jerez Aloza/ Michele Villerot Genre:Western Country: Italy / France / Spain Language: Italian / French / Spanish 上映時間:100分 あらすじ: さすらいのガンマン、ブレントは 腰を落ち着けて、牧場を始めようと 格安で牛を買ったが、相手は牛泥棒だった。 牛泥棒の嫌疑を晴らすために、ジルを射殺するが、 正当防衛と認められず、 街のひとびとから縛り首にされそうになる。 とくに、牧場主クレイトンから執拗に追い回される。 命からがら逃げる途中、裸で縛られている 牧師の娘ルーシーを助ける・・・ 出演者: Giuliano Gemma ・・・ Brent Landers(ブレント) Evelyn Stewart ・・・ Lucy Tillson(ルーシー) Nello Pazzafini ・・・ Gil Clawson(ジル) Pierre Cressoy ・・・ Clayton Ranchester(クレイトン) オトーサン、 「ジュリアーノ・ジェンマ、かっこいいなぁ」 相手役のルーシーを演じた女優さん、見劣りします。 その他の出演者: Germano Longo ・・・ Stan Clevenger Massimo Righi ・・・ Avery Ranchester Roberto Camardiel ・・・ Dr. Barfield Francisco Brana ・・・ Ranchester cowboy Osiride Peverello ・・・ Ranchester cowboy Jesus Puente ・・・ Sheriff Tex Slaughter Monique Saint Claire ・・・ Maude Clevenger User Rating:6.0/10 ( 239 votes)IMDb User Rating:6.0/10( 44 votes) Yahoo! オトーサン、 「もっとスコアが高くてもいいのでは」 User Reviews Wizard-8 さん Victoria, BC 2013年4月8日 すばらしい映画! 多くのマカロニ・ウェスタンをみてきたが、 本作は、滅多にお目にかかれぬベストのひとつだ。 本題に入るのに手間取らない。 映画の出だし6分で、わがヒーローは、 恐ろしい状況に追い込まれる。 残りの87分ほどは、実に魅力的だ。 このマカロニ・ウェスタンは、特に際立っている。 多くの殺人、殴り合い、恥辱、 女主人公が通り抜けねばならぬ試練。 同様に、主人公にもプレッシャーがかかる。 話が進むにつれて問題がどんどん増えていくのだ。 何度も考えた。 無実を証明できるだろうか! アクションシーンは、やや散発的だが、出来はいい。 パンチや銃創がリアルに感じられる。 "The icing on the cake"は、素敵な曲だった。 強いて問題があるとすれば、題名だ。 映画がアメリカで撮影されたのに、なぜすペイン語なのだ。 メキシコ人がひtりもいないのも、魔訶不思議だ、 だが、これはつまらんあら探し。 是非、見てほしい! オトーサン、 「gappeさん、グリンゴは軽蔑語で外国人、 ここでは余所者という意味のようです」 gapperさん 2010年12月4日 さようならグリンゴ ”続”と付くが「さすらいの一匹狼(1966)」とは何の関係も無く、 日本公開が遅いだけで作られたのはこちらが先の作品。 マカロニウエスタンらしくは無いが、泥臭さは残っている。 ”マカロニ・ウエスタン・テーマ BEST”というCDに テーマ曲が収録されている。 作品を見たことは無くとも、 レコードでも発売されていたので 曲に聞き覚えがある人も多いだろう。 サントラではないが、サントラの方が安手の感じでがっかり。 ジル役のネッロ・パザフィーニは、 allcinema でに記録されている作品は少ないが 実際の出演作は多く「南から来た用心棒(1966)」にも出ている。 ルーシー役のアイダ・ガリは、美人だが 出演場面は少なく役割もたいしたものではない。 ブレント(ジュリアーノ・ジェンマ)がジルを追う追跡劇だが、 ルーシーを拾うことでスピード感や緊迫感は薄れ、 アクションも少なくマカロニファンとしてはがっかり。 かといってドラマとしてしっかりともしていない。 医師のバーフィールド(ロベルト・カマルディエル)と 保安官のソール(Jesus Puente)が 面白いキャラクタといったくらいだ。 しかし、原題のグリンゴって何だ?


風にそよぐ草

オトーサン、 「すごい詩的な邦題だね」 人間は考える葦であるというパンセの言葉を連想します。 中世ならば、そこには神がいたのかも知れませんが、 ひとの心のなかには、何によっても埋められない空洞があって このケースでは、初老の男がストーカーとなって 若い女をつけまわすのです。 原題:Les herbes folles (2009) 監督:Alain Resnais 原作:Christian Gailly 脚本:Alain Resnais/ Laurent Herbiet Genre:Drama / Romance Country: France / Italy Language: French 上映時間:104分 あらすじ: 女性歯科医のマルグリットは、 ある日街でひったくりに遭ってしまう。 ショッピングセンターの駐車場で捨てられた 彼女の財布を拾ったのは、初老の男性ジョルジュ。 妻子のある彼だったが、財布の中の 小型飛行機操縦免許証の顔写真に心を動かされる。 しかし、悩んだ末そのまま警察に届けることに。 彼が警察に届け出たおかげで財布が手元に戻ってきた マルグリットは、ジョルジュに素っ気ないお礼の電話をかける。 それが気に入らない彼は、その後、次々と電話や手紙攻勢をかけて、 彼女を悩ませる・・・            出演者: André Dussollier・・・ Georges Palet(ジョルジュ) Sabine Azéma・・・ Marguerite Muir(マルグリット) オトーサン、 「チョットしたシーンに、演技力を感じるね」 ジョルジュの場合は、トイレが近くなって、 ズボンのチャックが閉まらないので、 若い女性の横で、もじもじ、あたふたするのです。 マルグリットの場合は、彼との距離が縮まらず、 歯の治療を受ける患者たちに、八つ当たりするのです。 その他の出演者: Anne Consigny・・・ Suzanne, la femme de Georges Emmanuelle Devos・・・ Josépha, dentiste collègue de Marguerite Mathieu Amalric・・・ Bernard de Bordeaux, le policier Michel Vuillermoz・・・Lucien d'Orange, le policier Édouard Baer・・・le narrateur Annie Cordy・・・la dame de l'immeuble de Marguerite Sara Forestier・・・ Élodie, la fille de Georges et Suzanne Nicolas Duvauchelle・・・ Jean-Mi, le compagnon d'Élodie, boxeur Vladimir Consigny・・・ Marcelin Palet, le fils de Georges et Suzanne Dominique Rozan・・・ Sikorsky Jean-Noël Brouté・・・ Mickey Elric Covarel-Garcia・・・ l'acolyte no 1 Valérie Schatz・・・ l'acolyte no 2 Stéfan Godin・・・ l'acolyte no 3 Grégory Perrin・・・ l'acolyte no 4 Roger-Pierre・・・ Marcel Schwer, le patient âgé de Marguerite Paul Crauchet・・・ le patient no 1 Jean-Michel Ribes・・・ le patient no 2 Nathalie Kanoui・・・ la patiente no 1 Adeline Ishiomin・・・ la patiente no 2 Lisbeth Arazi Mornet・・・ la patiente no 3 Françoise Gillard・・・ la vendeuse de chaussures Magaly Godenaire・・・ la vendeuse de montres Rosine Cadoret・・・ la caissière du cinéma Vincent Rivard・・・ le serveur Dorothée Blanck・・・ la passagère no 1 Antonin Mineo・・・ le passager Emilie Jeauffroy・・・ la passagère no 2 Patrick Mimoun・・・ Jean-Baptiste Larmeur Candice Charles・・・ Élodie Larmeur User Rating:6.2/10 ( 2,880 votes)IMDb User Rating:7.0/10( 93 votes) Yahoo! オトーサン、 「名画だね」 若いひとには、分からないでしょうが・・・ カンヌ国際映画祭受賞 ・審査員特別賞 アラン・レネ 同ノミネート ・パルム・ドール アラン・レネ セザール賞ノミネート ・作品賞 ・脚色賞 ・撮影賞 ・編集賞 User Reviews wandereramorさん Canada 2012年5月21日 ストーカーすることで、愛と幸福を求めるヨタ話 出だしは、まぁ、こんな風だ。 男が盗難にあった財布を拾う。 持ち主の女性に返す。 だが、この女にいかれて、ストーカー行為に及ぶ。 おまけに、女性のほうも、彼に執着するようになる。 OK、ずばり要点に進もう。 脚本は、インチキ商品だ。 無意味なキャラクターの関係性と奇抜さの衣の下に 女ぎらいを隠している。 脚本に本当は関係したことがない映画通たちは、 それを覆い隠して、 80歳代のアラン・レネが依然健在であることに感謝した。 (ひそひそ話だが、怖いねと言われていた。 彼とゴダールは、いまだに依然映画を制作していたのだから) そして、それは悪いことではない。 実際の映画は、脚本が欠いていた魅力のすべてを持っている。 豪華だし、主演男優とレネ特有の監督によって、 脚本が狙っていた魅力のほとんどを明示している。 これは、良し悪しだ。 だが、映画は、魅力だけではもたない。 長尺映画ではないが、 後半が永遠のように思われた。 この映画、パリをぶらぶらして、 古い映画について話したがる映画好きに向いている。 そうでないひとにとっては、 可愛い映画だ。 だが、表面下を覗きこまないほうがいい。 オトーサン、 「最近の若いひとには、良さが分からないのかも」 ESPERANZAさん 2014年8月1日 まどろっこしい カンヌ映画祭で審査員特別賞の 大人の恋愛映画だが、 私には不器用というかどうもまどろっこしい。 酸いも甘いも噛み分けた年代であろうに、 映画だから仕方ないか。 だが車のタイヤをパンクさせるとは普通じゃない。 女の方も負けず劣らずだが・・・。 語りが入って想像したりするところは、 「アメリ」の雰囲気に似ている。 フランス映画風ということなのだろうか。 オトーサン、 「監督の経歴をみておこう」 若い頃、「去年マリエンバートで」に感激しましたっけ。 ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞の名作です。 ALAIN RRESNAIS アラン・レネ  誕生日:1922/06/03 - 2014/03/01 出身 : フランス/ブルターニュ 幼少の頃から映画や漫画に熱中し、 43年に映画高等研究所に入る。 45年から兵役に就き、除隊後に16ミリで 美術を中心にした短編を撮り続ける。 48年の短編“Van Gogh”が翌年のアカデミー短編賞を受賞、 55年のアウシュヴィッツ収容所を題材にした 短編「夜と霧」で名を知られるようになる。 59年の初の長編「二十四時間の情事」が世界的に反響を呼び、 以後「去年マリエンバートで」、「ミュリエル」などを発表、 ヌーヴェル・ヴァーグ時代の“セーヌ左岸派”の代表と言われた。 2014年、パリ市内で死去。享年91歳。 主な監督作: 1948年「ヴァン・ゴッホ」 1955年「夜と霧」 1959年「ヒロシマモナムール」 1960年「去年マリエンバートで」 1963年「ミュリエル」 1965年「戦争は終った」 1967年「ベトナムから遠く離れて」 1973年「薔薇のスタビスキー」 1977年「プロビデンス」 1980年「アメリカの伯父さん」 1986年「メロ」 1989年「お家に帰りたい」 1997年「恋するシャンソン」 2003年「巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)」 2009年「風にそよぐ草」 2014年「愛して飲んで歌って」


映画の採点簿

風にそよぐ草*****
続・さすらいの一匹狼*****
ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人*****
天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”*****
あしたのジョー****
ホビット 思いがけない冒険****
世界の果ての通学路*****
ベイビー・トーク****
フライペーパー! 史上最低の銀行強盗****
ジュリエットからの手紙*****
ワイルド・ビル****
日本の首領(ドン)完結篇****
ジャック*****
江戸城大乱*****
股旅三人やくざ*****
ウェス・クレイヴン’s カースド****
白銀に燃えて****
マラヴィータ****
劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ***
大菩薩峠****
アントキノイノチ***
日本海大海戦*****
恋人はセックス依存症****
トラック野郎 望郷一番星*****
里見八犬伝***
大菩薩峠 竜神の巻*****
泣かないで*****
ロボジー*****
ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-****

帰ってきた若大将****
オズ はじまりの戦い****
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館****
大菩薩峠 完結篇****
鷲と鷹****
ザ・マジックアワー****
ダイ・ハード/ラスト・デイ****
キラー・エリート****
ラヂオの時間*****
怪盗グルーのミニオン危機一発*****
切られ与三郎*****
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島****
可愛い花****
新・平家物語****
祇園囃子*****
ゼロ・グラビティ*****
緋牡丹博徒 花札勝負*****
シェルタリング・スカイ*****
トラック野郎・男一匹桃次郎****
かげろう侍*****
大江戸五人男*****
サラリーマン専科 単身赴任****
網走番外地*****
山猫は眠らない4 復活の銃弾****
昭和残侠伝 死んで貰います*****
海峡****
父は家元****
風立ちぬ****
雪之丞変化*****
銭形平次捕物控 まだら蛇****
そして父になる*****
オリバー!*****
小さいおうち*****
東海道四谷怪談*****
川の底からこんにちは****
けんかえれじい****
マンイーター****
社長紳士録****
日輪の遺産***
ゴジラVSキングギドラ****
大統領の執事の涙****
ラム・ダイアリー****
ロスト・アイズ****
レンタネコ***
斬撃 -ZANGEKI-***
サンダーボルト****
メガ・パイソンVSギガント・ゲイター****
ブラボー!若大将****
俺の空だぜ!若大将***
社長洋行記*****
青大将対若大将***
かぐや姫の物語*****
山猫は眠らない5 反逆の銃痕*****
アンブレイカブル****
マックQ****
運命じゃない人*****
顔のないスパイ****
怒りの用心棒(復讐のダラス)****
横道世之介****
ももへの手紙****
オーロラの彼方へ*****
永遠の0****
キルショット****
ミリオンダラー・アーム****
ローマ法王の休日*****
ライセンス・トゥ・ウェディング****
グランド・ブダペスト・ホテル*****
こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~****
新アリゲーター 新種襲来***
京都太秦物語***
モンテ・ウォルシュ****
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