オトーサンの2016年その1

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼り過ぎが目立ちます。
ひとびとは、冴えた技術だけを見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
薄っぺらな人間ばかりではなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?
見る本数が増え、年齢を重ねる度に、
その思いが強くなってきました。

映画の採点簿へ

目次

5645 ペーパー・ムーン(BS 1973) 5644 ザ・エージェント(DVD 1996) 5643 フェア・ゲーム(DVD 2010) 5642 ロックアウト(TV 2012) 5641 ホワイトハウス・ダウン(TV 2013)
5640 ザ・クリミナル 合衆国の陰謀 (TV 2008) 5639 エアポート 2013(TV 2013) 5638 ツレがうつになりまして。(BS 2011) 5637 ペコロスの母に会いに行く(BS 2013) 5636 わたしに会うまでの1600キロ(DVD 2014)
5635 アルゼンチンババア(BS 2007) 5634 愛と誠(BS 2012) 5633 コードネーム U.N.C.L.E.(DVD 2015) 5632 ザ・シューター 大統領暗殺(TV 2013) 5631 ダブル -完全犯罪-(TV 2013)
5630 座頭市 地獄旅(BS 1965) 5629 女殺油地獄(TV 1992) 5628 あと1センチの恋(DVD 2014) 5627 キングスマン(DVD 2014) 5626 リアル〜完全なる首長竜の日〜(TV 2013)
5625 クローバー(TV 2014) 5624 ハングリー・ラビット(TV 2011) 5623 日本侠客伝 雷門の決斗(BS 1966) 5622 ヴァンパイア(2011) 5621 モンスターズ・ユニバーシティ(TV 2013)
5620 BIUTIFUL ビューティフル(DVD 2010) 5619 荒鷲の翼(BS 1957) 5618 ザ・ワイルド(TV 1997) 5617 キングス&クイーン(DVD 2004) 5616 北のカナリアたち(TV 2012)
5615 長ぐつをはいたネコ(TV 2011) 5614 娚の一生(TV 2014) 5613 新婚道中記(DVD 1937) 5612 映画 ビリギャル(DVD 2015) 5611 バーニング・クロス (TV 2012)
5610 ルーザーズ(TV 2010) 5609 WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(TV 2014) 5608 スーパー・マグナム(BS 1985) 5607 マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 3(DVD 1999) 5606 マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 2(DVD 1999)
5605 悪名(BS 1961) 5604 ピノキオ(BS 1940) 5603 万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−(TV 2014) 5602 銀の匙 Silver Spoon(TV 2013) 5601 マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 1 (DVD 1999)
5600 ワールド・ウォー Z(TV 2013) 5599 マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選(DVD 2005) 5598 ロジャー・ラビット(BS 1988) 5597 DOG×POLICE 純白の絆(TV 2011) 5596 SADA 戯作・阿部定の生涯(TV 1998)
5595 ストレージ24(TV 2012) 5594 キャピタリズム〜マネーは踊る(DVD 2009) 5593 マイ・インターン(DVD 2015) 5592 大鹿村騒動記(BS 2011) 5591 ターミネーター:新起動/ジェニシス(DVD 2015)
5590 第七の封印(BS 1956) 5589 ザ・スパイダースの大進撃(BS 1968) 5588 九ちゃんのでっかい夢(BS 1967) 5587 ナイトクローラー(DVD 2014) 5586 ヒッチコック(BS 2012)
5585 トキワ荘の青春(BS 1996) 5584 熱いトタン屋根の猫(DVD 1958) 5583 ゴースト・ハウス(TV 2007) 5582 アザーズ(TV 2011) 5581 あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE(DVD 1998)
5580 華の乱(BS 1988) 5579 ワイルド・スピード EURO MISSION(TV 2013) 5578 ジャックと天空の巨人(TV 2013) 5577 振り子(TV 2014) 5576 ザ・コール [緊急通報指令室](TV 2013)
5575 クラウド アトラス(TV 2012) 5574 のだめカンタービレ 最終楽章 前編(BS 2009) 5573 アントマン(DVD 2015) 5572 プロフェッショナル(BS 1966) 5571 サイレント・ワールド(TV 2004)
5570 あの日、欲望の大地で(DVD 2008) 5569 日本侠客伝 花と龍(BS 1969) 5568 巨人と玩具(BS 1958) 5567 オーバー・ザ・トップ(TV 1987) 5566 父/パードレ・パドローネ(BS 1977)
5565 スノーピアサー(TV 2013) 5564 またまたあぶない刑事(DVD 1988) 5563 あぶない刑事(DVD 1987) 5562 まだまだあぶない刑事(TV 2005) 5561 バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(BS 2006)
5560 沈黙の脱獄(BS 2005) 5559 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(DVD 2015) 5558 土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(TV 2014) 5557 ディープ・ライジング(TV 2000) 5556 ハイネケン誘拐の代償(DVD 2015)
5555 天地明察(TV 2012) 5554 許されざる者(TV 2013) 5553 ふしぎな岬の物語(TV 2014) 5552 靴職人と魔法のミシン(DVD 2014) 5551 山の音(DVD 1954)
5550 世界にひとつのプレイブック(TV 2012) 5549 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日(BS 2012) 5548 プール(BS 2009) 5547 鍵泥棒のメソッド(TV 2012) 5546 スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(TV 1999)


ペーパー・ムーン

オトーサン、
「聴いたことあるなぁ」
♪It is only a paper moon
  Sailing over a cardboard sea
  But it wouldn't be make believe
  If you believed in me
リズミカルな歌声も、鮮明に覚えています。
冒頭に、こういう名曲が流れてくると、
「これは、名画だ!」という予感がしてきます。

原題:Paper Moon (1973) 
監督:Peter Bogdanovich  
原作:Joe David Brown
脚本:Alvin Sargent 
Genre:Comedy/ Crime/ Drama 
Color:  Black and White 
上映時間:102分
あらすじ:
モーゼは、聖書を売り付ける詐欺師。
亡くなった知り合いの娘アディと出会う。
嫌々ながら彼女を親戚の家まで送り届ける事になる。
アディには、パパと呼ばれ、誤解を解くのに一苦労。
金廻りがよくなると、浮気虫が動き出し、
ストリッパーのトリクシーを旅の道連れにしたから、
アディにとっては、さぁ大変・・・

出演者:
Ryan O'Neal ・・・ Moses "Moze" Pray(モーゼ)
Tatum O'Neal ・・・ Addie Loggins(アディ)
Madeline Kahn ・・・ Trixie Delight(トリクシー)
オトーサン、
「テイタム・オニール、いいね!」

その他の出演者:
John Hillerman ・・・ Deputy Hardin/Jess Hardin
Burton Gilliam ・・・ Floyd
P.J. Johnson ・・・ Imogene
James N. Harrell ・・・ The Minister
Noble Willingham ・・・ Mr. Robertson
Yvonne Harrison ・・・ The Widow Bates (Marie)
Randy Quaid ・・・ Leroy
Hugh Gillin ・・・ 2nd Deputy

User Rating:8.2/10( 22,612 votes)IMDb
  User Rating:9.0/10( 219 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だ」
ラストシーンも、しゃれています。

アカデミー賞受賞 
・助演女優賞  テイタム・オニール    
          マデリーン・カーン    
・脚色賞 
・音響賞 
ゴールデン・グローブ受賞  
・有望若手女優賞 テイタム・オニール

User Reviews 
groltさん
Canada 
2002年2月8日
この映画、すべてのレベルで凄い

「ペーパー・ムーン」は、
70年代を飾る素晴らしい作品だ。
ボグダノヴィッチ監督は、
本作を「ラスト・ショー」(1971)に似せている。
だが、この映画は、もっと満足できるし、楽しい。
白黒映画にすることで、
大恐慌時代のノスタルジックな美しさを甦らせている。
また、オープニングの魅力的なジャズベースの曲が
映画の魅力を補強している。
ストーリー、監督、音楽がいい。
だが、真実のスターは、オニール二人組だ。
2人ともそのキャリアで最もよい演技をし、
スクリーンの上での相性がいい。
これは、父と娘でしかできないものだ。
ライアン・オニールには、不思議な魅力がある。
弁が立つが不起用な詐欺師モーゼなのだ。
テイタムは、父を冷たくあしらう。
映画史上、最も若くアカデミー賞を受賞した。
愉快で、感動的で、いつもチャーミングだ。
顔の表情だけで、何度も笑いを引き出す。
5分間続く、彼女のショーは、
いかに彼女が、アディになりきれるかを証明している。
本作は、常に面白く、中だるみがない。
マデリーン・カーンのサポートの賜物だ。
あらゆる年齢の人々に向いている。
強くお薦めできる本物のクラシックだ!

オトーサン、
「そうだ、ナット・キング・コールだ」

Ikedaさん 
2014年5月7日
テイタム・オニール

私はペーパー・ムーンと聞いただけで、
「It's Only A Paper Moon」のメロディが
頭に浮かびますが、戦後良く聞いた曲で
特にナット・キング・コールの歌を良く覚えています。
その他、古い曲が所々に流れていますが、
これもボグダノヴィッチの思いがあると思います。
子供の活躍する映画は面白いものが多いけれども、
これもそうで子役テイタム・オニールのおしゃま振りが面白いです。
詐欺師の手助けをすると言う話なので
本来は、あまり褒めれた事ではありませんが、
そうは思わせない所が良いです。
彼女はこの時10才でアカデミー助演賞を受けていますが、
これは9年前に「奇跡の人」で
16才のパティ・デュークが受けた最年少記録を破ったそうです。
確かにそれだけの演技をしていルので
お父さんのライアンは、さぞ嬉しかっただろうだと思います。
なお、たいした事ではありませんが、
モーゼを女から引き離すためにアディが手紙に書き足しをする時に
左手で書いているのに場面がアップされた時には
右手で書いているのが、つまらないミスだけに気になりました。


ザ・エージェント

オトーサン、
「変だね、見たことがある」
それなのに、映画索引に見当たりません。
しばらく考えて、その原因に思い当たりました。
1996年に見ていたのです。
映画索引のスタートは、1999年です。

原題:Jerry Maguire (1996) 
監督・脚本:Cameron Crowe 
Genre:Comedy/ Drama/ Romance 
Country: USA 
Language: English / American Sign Language
上映時間:139分
あらすじ:
ジェリーは、スポーツ・エージェント。
選手の年俸をつり上げるだけのやり方に疑問を持ち、
会社に提言書を提出したが、クビになってしまう。
共感してくれた会計係のドロシーと独立したが、
クライアントは、落ち目になった
アメリカン・フットボールの選手ロッドだけ。
大学のスター選手フランクの獲得に走ったが、
かつての同僚に奪われてしまう。
自信を無くしかけた彼を励ましたのは、
ロッドの“俺はお前についていく。
俺たちはひとつだ”という言葉だった・・・

出演者:
Tom Cruise ・・・ Jerry Maguire(ジェリー)
Cuba Gooding, Jr. ・・・ Rod Tidwell(ロッド)
Renee Zellweger ・・・ Dorothy Boyd(ドロシー)
Jonathan Lipnicki ・・・ Ray Boyd(レイ)
オトーサン、
「みんなが好演、なんて素敵なんだ」
トム・クルーズは、1962年生まれ、
当時34歳!とは。

その他の出演者:
Kelly Preston ・・・ Avery Bishop
Jerry O'Connell ・・・ Frank "Cush" Cushman
Jay Mohr ・・・ Bob Sugar
Regina King ・・・ Marcee Tidwell
Bonnie Hunt ・・・ Laurel Boyd
Lisa Stahl Sullivan ・・・ Jerry's Ex-Fiance
Todd Louiso ・・・ Chad the Nanny
Jeremy Suarez ・・・ Tyson Tidwell
Aries Spears ・・・ Teepee Tidwell
Mark Pellington ・・・ Bill Dooler
Jared Jussim ・・・ Dicky Fox
Glenn Frey ・・・ Dennis Wilburn
Drake Bell ・・・ Jesse Remo
Christina Cavanaugh ・・・ Mrs. Remo
Toby Huss ・・・ Steve Remo
Eric Stoltz ・・・ Ethan Valhere
Beau Bridges ・・・ Matt Cushman
Ingrid Beer ・・・ Anne-Louise
Roy Firestone ・・・ Himself

User Rating:7.3/10( 185,800 votes)IMDb
  User Rating:7.8/10( 307 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いいねぇ」

アカデミー賞受賞
・助演男優賞  キューバ・グッディング・Jr
同ノミネート 
・作品賞     
・主演男優賞  トム・クルーズ    
・脚本賞
・編集賞
ゴールデン・グローブ受賞
(コメディ/ミュージカル)
・男優賞  トム・クルーズ 
同ノミネート 
・作品賞 
・助演男優賞  キューバ・グッディング・Jr 

User Reviews 
Tom-2128さん
United States 
2007年2月26日
成功したマルチジャンル

この映画は、コメディ、ドラマ、ロマンス、スポーツ映画、
および、お金儲けの映画だ。
(例えば「ウォール街」では、
主役は、大金を得ようとしている)
そうした映画が直面する問題は、
一貫したトーンを保つことだ。
「女と男の名誉」(1985)を覚えていますか?
ジェリーは、節度を保って、問題を解決する。
登場人物たちは、時々限度を超えるが、
映画は、限度を超えない。
愉快なシーンもあるが、
「アニマル・ハウス」や「アメリカン・パイ」ではない。
ドラマであるが、賭け金は低い。
これは「アルマゲドン」ではない:
彼らは、世界を救おうとしてはいない。
生と死の決定もない。
ロマンチックな賭け金も、さほど高くない。
レニー・ゼルウィガーは、トム・クルーズを愛しているが、
彼女は、前に恋をしていて、
今回もうまくいかないかもしれない。
唯一の高い賭け金は、お金。
賭け金を低くすることで、ジェリーは、
私たちを冷静にしてくれる。
これは、コメディというよりもドラマ。
試練は、登場人物たちが変われるかどうかだ。
トム・クルーズは、最初、完全にシニカルだったが、
突然、こっけいなまでに理想主義的に変わり、
その後、正しいバランスを見つけようとする。
レニー・ゼルウィガーは、遠くからトム・クルーズを愛していたが、
彼をつかまえ、そして、その曖昧な感情と戦わねばならなくなる。
本作は、見ていて楽しい。
登場人物たちは、欠点があるけれども、共感できる。
私達は、彼らが成功し、時々おかしなやりかたで失敗し、
本当は何が大事かを見つけようとするのを見て、楽しむ。
それは、複雑で、思慮深く、驚くほど微妙だ。

オトーサン、
「黒美君彦さん、最近見たの?」
時を超えて鑑賞にたえる名作ですから、
いつ見たって、いいものはいいのです。

黒美君彦さん 
2014年6月30日
“Show Me The Money!”

俳優には演じるべき年齢、というのがある。
この作品におけるトム・クルーズ、
レニー・ゼルウィガー、キューバ・グッディングJr.がそう。
30代半ばのT・クルーズの色気とオーラはただものではないだけに、
憔悴しきったシーンの彼もまた魅力的なのだ。
この作品でブレイクしたレニー・ゼルウィガーも同じく。
ちっとも美人ではないのに、
だからこそT・クルーズとかりそめの結婚をしても、
そして破局しかけても不思議に思わない。
逆にドロシーが愛らしく思えてくる。
アスリートをめぐるエージェントの世界は
ますますビジネスとして忙しそうだが、
ところどころ挿入されるスポーツ・エージェントの
祖ディッキー・フォックスの箴言がいい。
「この仕事の原点は、選手との人間関係だ」
「愛がなければ、売り込みは成功しない」
「心が空っぽなら、頭は無価値」…。
そしてシングルマザーの息子レイ・ボイド
(ジョナサン・リプニッキ)がユニークで好演。
彼の存在が一歩間違えばグダグダになりそうなドラマ展開を
要所で微笑ましく締めている。
笑えてほろりともする好編。


フェア・ゲーム

オトーサン、
「フェア・ゲーム?」
公正なゲームと思っていましたが、
実は、狩猟での「カモ」という意味だとか。
イラク空爆の根拠がウソと証言した夫婦が、
政府の標的にされるという話です。
民主主義の国アメリカの危うさが透けてみえます。

原題:Fair Game (2010) 
監督:Doug Liman    
原作:Joseph Wilson/ Valerie Plame Wilson
脚本:Jez Butterworth/ John-Henry Butterworth  
Genre:Biography/ Drama/ Thriller
Country: USA / United Arab Emirates 
Language: English / Arabic / French 
上映時間:108分
あらすじ:
9.11同時多発テロ。
ブッシュ政権は、報復の矛先をイラクへ向ける。
イラクが、ニジェールからウランを買い付け、
核兵器開発を行っているとの疑惑がもたれたのだ。
CIAの女性諜報員ヴァレリー・プレイムが命じられ、
その証拠固めに乗り出す。
彼女の夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソンも、
ウラン買い付けの真偽を確かめに現地に飛ぶ。
だが、その疑惑には根拠がなかった。
だが、ブッシュ政権は、強引にイラクに宣戦を布告。
ジョーは、NYタイムズに事実を暴露する。
それへの報復として、
チェイニー副大統領首席補佐官リビーが
ヴァレリーがCIAの諜報員だとリークする。
彼女だけでなく各国に散らばる協力者たちにも
命の危険が迫る事態となる。
世間の激しいバッシングの中で
家庭崩壊の危機を迎えるが・・・

出演者:
Naomi Watts ・・・ Valerie Plame(ヴァレリー・プレイム)
Sean Penn ・・・ Joseph Wilson(ジョー・ウィルソン)
David Andrews ・・・ Scooter Libby(スクーター・リビー)
オトーサン、
「ナオミ・ワッツがいいね」
ショーン・ペンは、演技巧者ですが、
何か髪型が変でした。

その他の出演者:
Noah Emmerich ・・・ Bill
Ty Burrell ・・・ Fred
Sam Shepard ・・・ Sam Plame
Bruce McGill ・・・ James Pavitt
Brooke Smith ・・・ Diana
Michael Kelly ・・・ Jack
Khaled El Nabawy ・・・ Hamed
Anand Tiwari ・・・ Hafiz
David Denman ・・・ Dave
Geoffrey Cantor ・・・ Ari Fleischer
Adam LeFevre ・・・ Karl Rove
Nassar ・・・ Mr. Tabir
Satya Bhabha ・・・ Jason Neal

User Rating:6.8/10( 37,729 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 183 votes) Yahoo!
オトーサン、
「カンヌは、真価を分かっている!」

カンヌ国際映画祭ノミネート 
・パルム・ドール  ダグ・リーマン  

User Reviews 
phd_travelさん
United States 
2011年1月25日
終始一貫、釘づけ - ぜひ見るべし

驚異的によくできた映画だ。
よくわかるシナリオだ。
イラク戦争に参戦するプロセスと
当時の情報の使われ方について
非常によくできた映画のひとつだ。
ヴァレリー・プレイムの話は、一応知っていたが、
彼女と彼女の夫の仕事がイラク戦争に関して
どれほど重要であったかは、理解していなかった。
ナオミ・ワッツは、非常によい仕事をしている。
オーバーな演技をしていないが、
彼女の弱みや情熱を見ることができる。
彼女は、ニコール・キッドマンと違って
役割にとてもよく溶け込むので、
演技について考えずに、話に集中できる。
ヴァージニア・マドセンは、
バレリー・プレイムにより近いような気がするが、
残念なことに、現在、高齢すぎる。
ショーン・ペンは、やや人目をひかない役割だが、
その能力が、それを償っている。
ロケーションが本物のようで、最高の出来だ。
バレリープレイムの話は、
この映画のような形で話される必要がある。
誰もが、彼女に起こったことについて学ぶことができる。
CIAスパイの人生についてのすごい話であり、
家庭が犠牲になっている。
それはまた、最も愛国的な行為が、
不正な反対に直面して、実行しづらくなるかを物語っている。
本作は、大きな賞にノミネートされるべきだ。

オトーサン、
「同感だ」

陸将さん 
2011年12月1日
妻と夫の防ぎようもない溝

本作をオリバー・ストーンや
シドニー・ルメットが撮っていたら
どうなっていたであろうか。
もっと政治的メッセージが色濃い作品、
あるいはもっと重たい作品になっただろう。
一方で本作におけるダグ・リーマンの手つきは、
どこかアラン・J・パクラを連想してしまう。
リーマンは実際に起きた事件を、
程よいスケールで真摯に描こうとする。
それは、作品の焦点を
政治や戦争という大きなスケールに広げるのではなく、
1組の夫婦という「人間」に一貫して当て続けたからだろう。
特にナオミ・ワッツ扮する妻の素性が暴露される、
中盤の展開からが見ものだ。
アメリカ国家というあまりにも強大な権力を相手取り、
国民に真相を言葉で語ることで
民主主義の本質を訴えかける、ショーン・ペン扮する夫。
彼は1人の国民や人間として非常に勇気のある
「正しい行い」をしている。
けれども、その頑固で強情すぎる正義感は、
家族への配慮を欠いた独りよがりと捉えられなくもない。
妻も、夫が「正しい行い」をしているからこそ、
なかなか本音を言い出せず苦悩する。
そんな2人の間に広がっていく防ぎようもない溝を
2人の姿がクロスカッティングで交互に映し出されることにより、
効果的に強調されている。
その後、離れ離れになってしまった家族が
再び集結していく過程は、少々説明不足のような気もする。
けれども、妻がついに真相を世間に伝え、
国家と対峙することを決意したところで
映画が終わるという切り上げ方にも好感が持てる。
裁判の証言は実際の映像に託し、
あえて「人間」の心情の変化に寄り添った作り手。
焦点の絞り方と作品のスケールの適切さが、
小難しい政治映画とは一線を画したものに仕上げたのだと思う。


ロックアウト

オトーサン、
「リュック・ベッソンものか」
俄然、興味が湧いてきました。
彼の手掛ける監督、脚本は、
「トランスポーターでも、「TAXI」でも、
軽快なライドが楽しめます。

原題:Lockout (2012) 
監督:James Mather/ Stephen St. Leger
脚本:Stephen St. Leger/ James Mather/ Luc Besson  
Genre:Action/ Drama/ SF
Country: France 
Language: English 
上映時間:95分
あらすじ:
2079年。宇宙空間に実験的に作られた
脱獄成功率0%の刑務所MS-1。
だが、刑務所の慰問に訪れていた
大統領の娘エミリーが、
囚人のハイデルと面談していると、
ハイデルは隙をついて逃亡、
囚人達のコールドスリープを解いてしまう。
500人の凶悪犯が一斉に目を覚まし、
大規模な暴動が発生する事態に。
エミリーも、職員も、人質となってしまう。
そこで、エミリーを救出するため、
凄腕の元CIAエージェント、スノーが送り込まれる・・・

出演者:
Guy Pearce ・・・ Snow(スノー)
Maggie Grace ・・・ Emilie Warnock(エミリー)
Joseph Gilgun・・・ Hydell(ハイデル)
オトーサン、
「ガイ・ピアースもいいけど、
マギー・グレイス、頑張ってるね」
本作のために、スタント不要の身体づくりをしたとか。

その他の出演者:
Vincent Regan ・・・ Alex
Lennie James ・・・ Harry Shaw:
Peter Stormare ・・・ Scott Langral:
Jacky Ido ・・・ Hock
Tim Plester ・・・ Mace
Mark Tankersley ・・・ Barnes
Anne-Solenne Hatte ・・・ Kathryn,
Peter Hudson ・・・ President Jeff Warnock
Miodrag Stevanovic ・・・ Frank Armstrong
Nick Hardin・・・ Hostage Negotiator 
Dan Savier・・・  Duke 
Damijan Oklopdzic・・・ Slick 
Bojan Peric・・・ LOPD Technician 1 
Evan Moses II・・・ LOPD Technician 2  
Greg De Cuir・・・ Radio Technician 
Thomas Kelly・・・ White House Doctor 1  
Daryl Fidelak・・・ White House Doctor 2 
Miodrag Stevanovic・・・ Frank Armstrong 
Charles Robertson・・・ Safe Room Technician 
Michael Sopko・・・ Rupert 
Yan Dron・・・  Hitman 1 
Vanja Lazin・・・ Hitman 2 
Marko Janjic・・・  LOPD Pilot 1 
Stefan Buzurovic・・・ LOPD Pilot 2 
Peter J. Chaffey・・・ MS1 Control Room Doctor 
Bojana Bregovic・・・ Secretary 
Milorad Kapor・・・ Scar 
Jason Ryan・・・ Corridor Inmate with Knife 
Jovan B. Todorovic・・・ New Technician
Milana Milunovic・・・ Street Girl 
Patrick Cauderlier・・・ Shuttle Pilot  

User Rating:6.1/10( 80,572 votes)IMDb
  User Rating:5/8/10( 224 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん」
スコアが伸びないのは、結末が外れだったせい?

User Reviews 
tcbentlyさん
Berkshire, England
2012年4月20日
すばらしい!

この楽しいスリラーが好きだ。
特に、宇宙空間の刑務所にチャリティ訪問に訪れた
大統領の娘を救いに行った
凄腕エージェント、ガイ・ピアースがいい。
ユーモアがたくさん、
特に最初のシーンのガイ・ピアースは、
フイリップ・マーローのようだ。
ノンストップ・アクションだ。
全米一のセキュリティを誇る刑務所の囚人が
すべてグラスゴー出身のようだったし、
ジョージ・ギャロウェーが共演しているようなので、
少し困惑したが、演技はすばらしい。
ピアースは、本当にクールで、
精神病囚人は、彼をびっくりさせたようだ。
スリラーを見るのに慣れているひとなら、
紆余曲折のある筋書を期待するだろう。
いいレビューを得るに値すると思う。
全体として、すごく楽しかった。

オトーサン、
「同感!」

リベルタド!!さん 
2013年11月14日
ニューヨーク1997?

刑務所映画にハズレなし!
それがアクションでもホラーでもドラマでも。
「ニューヨーク1997」を宇宙でやっちゃったような作品。
主人公“スノー”は、“スネーク”というより
「ダイ・ハード」の“マクレーン”か。
とにかく!ガイ・ピアースのアクション・スターぶりが
様になっててカッコ良かった。
結末のブリーフケースのくだりもスカッとしたし、
大統領の娘とのやりとりも楽しい。
難しいことを詰め込まず、
娯楽に撤したスタイルに好感が持てる。


ホワイトハウス・ダウン

オトーサン、
「こんな映画つくって、いいのかね」
大統領襲撃事件が起き、
大統領がホワイトハウスのなかを逃げ回る・・・
日本でいえば、首相官邸での事件を映画に。
そんなこと、ゆるされませんよね。

原題:White House Down (2013)
監督:Roland Emmerich  
脚本:James Vanderbilt  
Genre:Action/ Drama/ Thriller
上映時間:131分
あらすじ:
議会警察官のジョン・ケイルは、
娘エミリーが憧れるソイヤー大統領の
シークレットサービスになるべく
面接に臨むが不採用になる。
エミリーの悲しむ顔を見たくないので、
ホワイトハウス見学ツアーに参加させてもらう。
だが、突然、大爆発とともに武装集団が、
ホワイトハウスを占拠し、
ジョン・ケイルは、娘と離ればなれとなる。
娘を助け出したい一心で、大統領を救い、
特別捜査官キャロルらと協力しながら
ウォーカー率いるテロリストたちに立ち向かう・・・

出演者:
Channing Tatum ・・・ John Cale(ジョン・ケイル)
Jamie Foxx ・・・ James William Sawyer(大統領)
Joey King ・・・ Emily Cale(エミリー)
Maggie Gyllenhaal・・・  Carol Finnerty(キャロル)
James Woods・・・ Martin Walker(ウォーカー)
オトーサン、
「ジェイミー・フォックス出演!」
アカデミー賞俳優が出ているなんて、贅沢です。
エミリーを演じた女優さん、うまいですね。
4歳から子役をやっているそうなので、
10年のベテランです。

その他の出演者:
Jason Clarke ・・・ Emil Stenz
Richard Jenkins ・・・ Eli Raphelson
Nicolas Wright ・・・ Donnie Donaldson.
Jimmi Simpson ・・・ Skip Tyler
Lance Reddick ・・・ General Caulfield
Rachelle Lefevre ・・・ Melanie
Kevin Rankin ・・・ Carl Killick.
Michael Murphy ・・・ Alvin Hammond
Matt Craven ・・・ Kellerman.
Jake Weber ・・・ Ted Hope
Peter Jacobson ・・・ Wallace.
Barbara Williams ・・・ Muriel Walker.
Anthony Lemke ・・・ Captain Hutton.
Vincent Leclerc ・・・ Ryan Todd.
Garcelle Beauvais ・・・ Alison Sawyer
Kyle Gatehouse ・・・ Conrad Cern.
Falk Hentschel ・・・ Motts.
Jackie Geary ・・・ Jenna

User Rating:6.4/10( 157,861 votes)IMDb
  User Rating:7.5/10( 1,697 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ジョン・ケイル、007より強いね」

MTVムービー・アワード ノミネート
・ヒーロー賞  チャニング・テイタム   

User Reviews 
Miranda Philippenさん
Netherlands 
2013年9月9日
みんなが言うほど悪くない!

この映画をさほど見たいと思っていなかった。
TV番組や新聞のレビューをみるかぎり、
誰も、さほどポジティブではなかった。
だが、雨の日曜日の夜、やることもないので、
心中、考えてみた!?
心を開いて、見に行ってやろうじゃないの。
結果は、嬉しい驚きと言わざるをえない!!!
大人が真面目に考えれば、
この映画の出来事は、とんでもないことで、
起こりえないことは明白だ。
だが、ボンド映画も、そんなものだった!
だから、その部分は忘れて…
映画が面白かったかどうか、決めてほしい!
チャニング・テイタム、ジェームズ・ウッズ、
マギー・ギレンホール、幼いジョーイ・キングは、
本当によい仕事をした!
唯一のネガティブは、ジェイミー・フォックス。
なぜそうなのか、うまく説明できないが、
彼の起用が最良の選択とは思えなかった!

オトーサン、
「ホワイトハウス見学ツアーよりも、
詳しい内部を見られる!」
緊急脱出路なんて、普通じゃみられませんよね。

ローランドさん 
2013年8月18日
楽しめた

この監督の子供じみた自己犠牲人情話は
毎度のことながら、
これでもかこれでもかって
気持ちの良くなるほどの破壊をしてくれた、
視覚効果担当の美的センスもあってか
破壊の美学の集大成とでも言いたくなるような
「2012」は好きだったし、
舞台をホワイトハウスにした
こんどの作品は破壊の規模が小さくなってしまう分だけ
どういうものかとの疑念も少しはあったものの、
大画面大音響での大破壊の楽しささえあれば
クサイ人情話も気にならないはずと、
精神浄化作用を期待して映画館まで足を運びましたが、
地球を壊してしまうのとひとつの建物を壊すのとでは
ベースが違って比較してはいけないのだろうけど、
攻撃ヘリコプターアパッチが撃墜されるところが
それらしかったものの、
破壊美を期待していた部分では物足りなさ感がありました。  
だがしかし、「2012」の不評に対する反応か
視覚効果よりも物語性にかなり力を入れていたようで、
序盤のエメリッヒらしからぬ正統的な展開が終わって
動≠ノ移ってからの二時間はアクションつぐアクションで
気を抜く暇を与えなくエンディングを迎えますが、
時にはエメリッヒらしい臭さが少しありながらも、
始めにあった子供の旗振り≠ェ終いに繋がったり、
周囲の大人どもを差し置いてクイズにスラスラ答える
我が子の能力の高さ利口さに学校でいじめにあってはいないか?
との皮肉ユーモアとか、そして最後の意外性など、
かなり筋書きは良かったと思わせるだけのものがあります。 
もう少し脚本を練り上げたらよかったのになって、
ここのクレジットを見たら担当は一人きり、
それもあまり実績の無いひとだった。 


ザ・クリミナル 合衆国の陰謀

オトーサン、
「サタシネか」
午後ロードと同じくテレビ東京のもの。
録画を消そうと思いましたが、
なんのなんの硬派の映画でした。
表現の自由を主張するひとは、必見でしょう。

原題:Nothing But the Truth (2008) 
監督・脚本:Rod Lurie 
Genre:Crime/ Drama/ Mystery
Rated R for language, some sexual material and a scene of violence
上映時間:108分
あらすじ:
アメリカ大統領暗殺未遂事件が発生し、
米国政府はベネズエラ政府の陰謀として報復攻撃を始める。
サン・タイムズ紙の女性記者レイチェルは、
ベネズエラの関与を否定した文書をスクープした。
政府の情報提供開示請求を拒んだため、
弁護士アルバートの尽力も空しく、収監されてしまう。
CIAのスパイと暴露されたエリカは、右翼の男に射殺される
検察官パットンの尋問に口を開かず、
妻や母としての権利も奪われるが、
ジャーナリストとしての信念は守り抜く。
果たして情報提供者は誰なのか。

出演者
Kate Beckinsale ・・・ Rachel Armstrong(レイチェル)
Vera Farmiga ・・・ Erica Van Doren(エリカ)
Matt Dillon ・・・ Patton Dubois(パットン)
Alan Alda ・・・ Albert Burnside(アルバート)
オトーサン、
「2人の女優、名演技だ!」

その他の出演者:
Angela Bassett ・・・ Bonnie Benjamin
David Schwimmer ・・・ Ray Armstrong
Noah Wyle ・・・ Avril Aaronson
Floyd Abrams ・・・ Judge Hall
Preston Bailey ・・・ Timmy Armstrong
Rod Lurie ・・・ Journalist

User Rating:7.2/10( 29,965 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 36 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だ」
権力の横暴を誰がチェックするのか、
重たいテーマです。

放送映画批評家協会賞ノミネート 
・主演女優賞 ケイト・ベッキンセイル    
・助演女優賞 ヴェラ・ファーミガ

User Reviews 
RolyRolyさん
Canada 
2008年9月9日
ハリウッドが、もはや作らない知的な映画

昨晩、トロント国際映画祭で上演され、非常に好評だった。
演技が見事だった。
映画は、ヴァレリー・プレイム事件を下敷きにして
報道の自由と国家権力の間の緊張を手際良く描いていた。
作家で監督のロッド・ルーリーが、
新聞社で13年を過ごしたという事実の重みが全編に出ている。
主要紙の政治記者とは、どうあるべきか。
「大統領の陰謀(1976)」以来の
最も注目に値する、信憑性の高い映画となっている。
ケイト・ベッキンセイルとヴェラ・ファーミガは、傑出している。
それぞれ、アカデミー賞にノミネートされた演技をみせている。
マット・ディロンは、権力におもねる野心的で
独善的な検察官を見事に演技している。
奇妙なキャスティングだったが、
デイヴィッド・シュホイマーは、限られた幅だったが、
素晴らしい演技をした。
驚いたことに、私は、アラン・アルダの演技も楽しんだ。
収監された女性記者の弁護に雇われた
力はあるがシニカルで、御身大切なワシントンの弁護士を演じている。
しかし、この映画の白眉は、2人の女性だ。
私達のグループでは、エンディングについて議論があった。
この結末は、映画の基本的なメッセージを強化したか、薄めただろうか。
これ以上、言及すまい。
だが、議論を呼ぶことは疑いない。

オトーサン、
「"フェア・ゲーム"、見てみたいね」
映画索引をみると、見ていました。
ところが、内容が変なので、チェックすると、
同名の「フェア・ゲーム」(1995)でした。
こういう紛らわしい題名、つけないで欲しいね。

Yoshiさん 
2012年4月23日

真っ先に思い出すのはヴァレリー・プレイム事件だ。
CIAエージェントが実名で報道され、
それに絡んだ人々の人生が狂わされていく。
実際、映画もそれをヒントにしているところがある。
プレイム事件の方はダグ・リーマン監督の
「フェア・ゲーム」(2010)が詳しい。
一緒に観ると、多角的な見方ができて面白いだろう。
「フェア・ゲーム」は名前をリークされた
CIAエージェントの物語だったけれど、
この映画はリークした側を描き出す。
彼女は決して情報源を明かさない。
拘置所にどれだけ拘束されることになっても、口を割ることがない。
ジャーナリズムとは何か。
表現の自由を武器に、彼女は戦う。
その姿がなかなか凛としていて良い。
演じるケイト・ベッキンセールは身体の線が細く、
あまりスケール感が感じられないのが好みではないのだけれど、
ここではそれがプラスに働いている。
瞳に強い意思を込めることに成功している。
ベッキンセール以外の役者も印象的な仕事ぶりだ。
ジャーナリストを追いつめる国家特別検察官を演じる
マット・ディロンには、単純な悪役に終らせない重みがある。
思いがけず世間から注目され戸惑いと苛立ちを隠せない
CIAエージェントのヴェラ・ファーミガは、
頑丈な下半身が役柄にぴったりだ。
弁護士に扮したアラン・アルダは、
ジャーナリストとの向き合い方に誠実さを与えている。
前半はアンサンブル色が強く、余計に演技を楽しめる。
表現の自由に襲い掛かるのは、政府の圧力になる。
彼らの武器は「国家の安全」だ。
CIA情報を公にする人物が野放しになっていては、
国家が危険に晒される。大変もっともな主張。
「表現の自由」と「国家の安全」が擦り合わされることで、
正義の難しさを浮上させようとしている。
ただ、擦り合わせが巧くいったかというと、それはどうか。
それぞれの主張の正当性はくっきり見えても、
意表を突く見方は出てこない。
ジャーナリストは検察官がやっていることを
「権利と権力の混同」だと吐き捨てるけれど、
これが実感として得られないのは厳しいところだ。
そして、後半になると破綻は語り口にも表れる。
ある人物を退場させてしまい、
CIAの価値や意義の問題が薄まってしまう。
ジャーナリストが拘置所に入れられることで、
行動範囲が狭まり画面の単調さが拭えない。
誰が情報提供者なのかという謎で引っ張ることでテーマが見え難くなる。
オチとして最後に明かされる情報源に安易さが見える。
最も腑に落ちないのは、ジャーナリストの母親としての側面に寄りかかり、
同情を引こうとする点だ。
まだ幼い我が子と引き離されたジャーナリストは本当に気の毒だ。
拘置所生活は長期間に渡り、子どもと会えない苦しさは相当のものだろう。
だけれど、彼女はジャーナリストとしての信念を胸に戦っている。
そこに母性をぶつけることで人間味を引き出そうとするのは、
それこそジャーナリストの主義に反するのではないか。
彼女の苦悩の中心にあるべきは、
「本当に記事を書くべきだったのか」
「情報源を明かさないの姿勢は本当に正しいのか」という迷いだろう。
拘置所生活が意外なほど優雅なのには拍子抜けする。
白を基調にした、殺風景には違いないけれど美しい内装。
時間の流れを感じさせない穏やかな空間。
ピュリッツァー賞候補に挙がる快挙への喜び。
あっさり漕ぎ付けるTV出演。
7か月が過ぎれば、夫とのセックスも自由だ。
刑務所と拘置所とではこんなに違うのか。
切迫感に乏しく、
このあたりは映画的に盛り上げても良かったのかもしれない。


エアポート 2013

オトーサン、
「午後ロードの題名は、過大表示!」
・エアポート2013 航空機全滅
数多くあるエアポートものをリストアップすると、
・エアポート2000  <TVM> (1999)  
・エアポート2001  <TVM> (2000)  
・エアポート2002  (2001)  
・エアポート2004  (2004)  
・エアポート2010  <TVM> (2009)  
・エアポート2011  <TVM> (2010)  
・エアポート2012  <OV> (2012)  
・エアポート2013  (2012)  
・エアポート2013 (2012)  
・エアポート2014  (2014)  
・エアポート2015  (2015)  
本作もB級ですが、演技がいいので楽しめました。

原題:Collision Course (2013) 
監督:Fred Olen Ray  
脚本:Jason Bourque/ Fred Olen Ray   
Genre:Action/ Adventure/ Drama
上映時間:90分
あらすじ
ケイトは、夫の航空機事故死による
心の痛手を克服するために、本を書く。
出版PR旅行を終えて、
娘サマンサと母ポリーの待つ
ロスに向かうべく、シカゴ空港へ。
システムの不具合で搭乗便が出発してしまい、
乗客たちが騒いでいた。
60人の乗客たちに代替機が用意されたが、
離陸して間もなく、突然機体が揺れて
電子機器が作動しなくなってしまう。
最大規模の太陽フレアが発生し、
電磁パルスの影響で機内の電気系統が壊れたのだ。
機長は感電死、副操縦士も重傷を負ってしまう。
このままでは墜落するか他の旅客機と追突してしまう!
ケイトは、客室乗務員ジェイクとともに、
手動操縦することを決意するが、
スイッチが動かず、自動操縦を止めることが出来ない。
108便の他に上空を飛び交う飛行機は、7千機あった。
そして地上もパルスの影響を受けていて、
管制塔との間で無線も繋がらない。
あらゆる所で飛行機同士の衝突が始まった・・・

出演者:
Tia Carrere ・・・ Kate Parks(ケイト)
David Chokachi・・・ Jake Ross(ジェイク)
Janis Peebles・・・ Samantha(サマンサ)
Dee Wallace・・・ Polly(ポリー)
オトーサン、
「ティア・カレルいいね」
堅太りですが、窮地に立ち向かう役は、
似合っていました。
「トゥルーライズ」で古美術商役を好演していました。

その他の出演者:
Meghan McLeod・・・ Krista Miles 
Tim Abell・・・ Ned Hatch 
Dylan Vox> ・・・Tommy 
Marc Barnes ・・・Scot 
Jon Briddell・・・ General Zimmerman 
Graham Clarke・・・ Charlie Parks 
Nicholas Guilak・・・ Kabir Ali 
Anne Montavon・・・ Natalia 
Ted Monte・・・ Captain Rogers 
Scott Thomas Reynolds・・・ Co-Pilot Mark
Chris Prinzo・・・ Gus 

User Rating:3.5/10( 273 votes)IMDb
  User Rating:2.8/10( 10 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いねぇ」

User Reviews 
Jake Ingramさん
Hilton Head, USA 
2014年6月5日
最高のSF映画!?

愚かなストーリー展開を
全部リストアップしたいが、
1,000語に制限されている。
愚かさを確かめるには、映画を見る必要がある。
でも、待って。見ないで!
私は、心底、この映画を憎悪している。
すべてのSFを侮辱している。
筋書はひどく、会話は安っぽい。
6年生でも、もっとよい会話文を書けただろう。
脚本家は、電磁パルスについて無知だ。
本作では、飛行機の照明、電気、自動操縦が作動し、
ATCは働かず、電話回線はつながらない。
太陽フレアが活動する間に生じた
インチキ・シナリオ満載だが、それだけではない。
パイロットが感電死し、機内の犬が逃げ出し、
危うく他の飛行機に衝突しそうになるなど、ハチャメチャだ。
この映画、拷問のためにグアンタナモ収容所で使われるべきだ。
それが、私の言いたいすべて。

オトーサン、
「時局ネタも盛り込んでいたね」
アラブ系の男性が、
テロリストと疑われ、暴行されていました。

おたまちゃんさん 
2013年4月13日
予告編につられて・・・

ものすごーい期待大の予告案内に、
騙されたつもりで、観たくなりました(笑
だいたいが・・・
B級作品の映画の新作案内でしたから・・・
案の定な出来でございましたね
いや・・役者はいいんですよ
芝居もいいし、それなりに、キャラが描かれてる
ていうか・・・エアポートシリーズの最新映画ではなくて、
どうも、あちらのテレビドラマ的な作りでしたねぇ
なんかのスペシャルドラマだったのでしょうね
所々の、画面の切れ方は、
CMが入ってたと思えば、納得出来ますし
壮大なパニックが起きてるというのに、
管制官がたった二人ていうのも、あり得ないし
確か・・60人以上の乗客がいるはずなのに、
客室乗務員はあの人だけ?
機長は亡くなり、副操縦士も重体でどうにもならんというのに、
騒いでるお客さんは たったの数人とかw
つつきだしたら、幾らでもでてきますがwww
低予算のテレビ制作なら
こんなものかもしれませんけど、
(それでもなぁ・・・
もう少し手、入れられるだろうに・・・)
最後まで、あり得ないけど、
それなりに楽しめたのは
彼女と彼の演技が良かったかもしれません
まぁ・・お気楽に観るには丁度いい具合です
吹き替えもちゃーんと、ついてますしね(笑)


ツレがうつになりまして。

オトーサン、
「録画消そうかな」
好きでない宮崎あおい主演の
うつの映画では、気分が悪くなるだけです。
20分だけみることに。
でも、最後まで見てしまいました。

原題:ツレがうつになりまして。 (2011) 
監督: 佐々部清 
原作:細川貂々  
脚本:青島武 
Genre:Drama
上映時間:121分
あらすじ:
マイペースなハルさんは売れない漫画家。
そのツレは
生真面目で仕事熱心なスーパーサラリーマン。
ところが結婚5年目のある日、
突然“死にたい”とつぶやいた。
診断の結果は、うつ病。
“会社を辞めないなら、離婚する”と迫り
退職を決意させる。
ツレが主夫となったことで
自分が稼がなければならなくなり、
“ツレがうつになりまして、仕事ください”と
編集部に切り出すが・・・

出演者:
 宮崎あおい・・・ 高崎晴子(ハルさん) 
 堺雅人・・・ 高崎幹男(ツレ)
 大杉漣・・・ 栗田保男 
 余貴美子・・・ 栗田里子
オトーサン、
「宮崎あおいも、堺雅人も、いいね」

その他の出演者:
 吹越満・・・ 杉浦 
 津田寛治・・・ 高崎和夫 
 中野裕太・・・ 小畑 
 山本浩司・・・ 君塚 
 犬塚弘・・・ 川路
 田山涼成・・・ 加茂 
 田村三郎・・・ 津田 
 梅沢富美男・・・ 三上隆 
 伊藤洋三郎  
 吉田羊  
 伊嵜充則  
 仙波和之  
 水谷あつし  
 蟹瀬レナ  

User Rating:6.2/10( 35 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.4/10( 825 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

日本アカデミー賞ノミネート 
・主演女優賞  宮崎あおい 

User Reviews 
東京50km圏道路地図さん 
2015年3月4日

うつ病に関する説明とその対処がうまく描かれており、
ある種の啓蒙的作品になっているし、
夫婦愛も嫌味なく表現されているのは
2人の演技の力だろう。
作中ではあまり主張していなかったが、
2人の関係・夫婦の相互理解には
宗教的な要因も大きいのかなという気はする。
本作品では家族間での解決がメインであったが、
実際には頼れる家族がいない人も多いだろうし、
公的なサポートも必要なんだろうと思う。
気をつけなければならないのは、
会社を辞めてしまうのは明らかな間違いであるという事。
まずは休職で様子を見るべき。
ここはエンドロールでハッキリさせておくべきだろう。 

オトーサン、
「そういえば、周囲にも、うつのひといたね」
後から知ったのですが、
「頑張れ」は禁句だったのです。

黒美君彦さん 
2011年10月23日
割れないであること

この映画の2年前、NHKで
藤原紀香、原田泰造主演のドラマを観たが、
キャスティングでは映画版が圧勝。
可愛らしいのにいかにも「女」のハルさんを
宮崎あおいが好演。
だが、それより何より堺雅人の“ツレ”が見事にはまり役。
やっぱり堺雅人は二枚目ではなく、
こんな情けない役がいちばん似合う。
“ツレ”がうつ病と診断されてから、
妻はいろいろなことに初めて気づくことが増える。
「割れないであることに価値がある」
…いくら美しくても、いくら年代物でも壊れてしまえばそれまで。
たとえ大して価値がないものでも、
壊れなければそれだけで価値がある。
そして、親身になって心配してくれる
両親のありがたみもまた、改めて気づくことになる。
大杉漣、余貴美子の夫婦ぶりはなかなかはまっていた。
ちなみに“ツレ”夫婦の住まいは
『東京物語』をイメージしたのだとか。
マンションではなく、縁側のある平屋の古い家。
そんな家だから、イグアナも飼える(苦笑)。
私自身近しい人がうつになったり、
知人が心の病から自死したり…いろいろな悲劇も見てきた。
今や5人にひとりはうつ病になる時代。
少しでも理解しておきたい、という人にはお薦めの作品だ。


ペコロスの母に会いに行く

オトーサン、
「ペコロス、洋画かな?」
ところが、これは邦画でした。
ペコロスは、小さなたまねぎのこと。
ここでは、主人公・岡野ゆういちの愛称として
使われていました。
「認知症患者、みたくないね」
亡き母に、面会に行って、
「あんた誰?」と言われたときは、ショックでした。

原題:ペコロスの母に会いに行く (2013) 
監督:森崎東
原作:岡野雄一  
脚本:阿久根知昭 
Genre:Drama/Comedy
上映時間:113分
あらすじ:
ゆういちは、漫画家。
高齢の母・みつえは認知症が進み、
ついにグループホームに入居する。
面会に来た息子が分からず、
ハゲ頭を見てようやく思い出す始末。
夫が亡くなったことを忘れて話しかける。
少女に戻り無邪気な様子も見せる母を優しく見守りながら、
ゆういちは、過ぎ去った日々に思いを馳せる・・・

出演者:
 岩松了・・・ 岡野ゆういち 
 赤木春恵・・・ 岡野みつえ
 大和田健介・・・ 岡野まさき
 原田貴和子・・・ 若き日のみつえ 
 原田知世・・・ 幼なじみのちえこ
オトーサン、
「赤木春恵さん、お元気なんだ」
88歳と175日での映画初主演は、ギネス記録だとか。
その昔、経営されていたバーで、
お会いしたことがあります。
「へぇ」
原田貴和子さんは、原田知世さんの姉だそうです。

その他の出演者:
 加瀬亮・・・ 岡野さとる 
 竹中直人・・・ 本田 
 松本若菜  
 宇崎竜童  
 温水洋一  
 穂積隆信  
 渋谷天外  
 春風ひとみ  
 根岸季衣  
 長澤奈央  
 大門正明  
 佐々木すみ江  
 正司照枝  
 島かおり  
 今井ゆうぞう  
 長内美那子  
 志茂田景樹 

User Rating:7/1/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8/3/10( 291 votes) Yahoo!
オトーサン、
長崎の風景、ランタン祭り、原爆投下など、
現役最高齢の森崎東(あづま)監督の手腕が光っていました。

キネマ旬報ベスト・テン
・日本映画ベスト・ワン
毎日映画コンクール
・日本映画優秀賞
・女優主演賞 赤木春恵

User Reviews 
あにやんさん 
2013年12月11日

母の波乱に満ちた時期を演じた
原田貴和子の存在感が光る作品でした。
理不尽な物事に対して立ち向かう強い女が
後半に見せる弱さ、その儚く脆い感じが美しく。
また、フレームの中にフレームを作って
被写体を切り取ったり、
重なるランタンの光の中に捉えたりと
印象的な映像に溢れていて。
だけど、映画自体に対しては作り物めいた
これは何か微妙に違うのではないか?
という違和感を抱き続けた感じで。
それは単純に、
実際に認知症を患った親の介護を経験したという
そのフィルターを通して見てしまったがゆえ、
ではあると思うのですが。
介護や認知症の問題について
鋭く斬り込んだ映画でないのは確かです。
歳を重ねるに従って重みを増す生の姿を描いた
それこそ「生きねば」な物語。
けれど反復するように羅列されるボケエピソードに
「現実には存在しなさそうな面白い人々」が
重ねられてゆくほどに
(ほら、ハゲのイコンとしての
竹中直人をそのまま使うでしょ)
「特異な他人事」っぽい世界が構築されていくようで、
結果的にここだけで閉じてしまうようで。
もちろんそこには
普遍的な「時代を生きた生」がありますが、
これからリアルに
そこに立ち向かってゆかねばならない人々に対して
示すものからはちょっとズレた感じがするんですよね。
これはこれ、それはそれ。そんな感じ。
あと、原爆〜赤線〜友人の死という事で見ていて
『この世界の片隅に』を連想しちゃったんですけれど、
それは、まあ、たまたまかな。 

オトーサン、
「老人ホームでも、
夜中は静かにしてほしいね」
夜声八町(よごえ はっちょう)とは、
夜の声は、遠くのほうまで、聞こえやすいということ。  

黒美君彦さん 
2014年5月5日 
夜声八町

森崎東らしい猥雑さは確かにないが、
笑いつつ最後には滂沱の涙。
何せこの作品、企画を松竹に持ち込んだものの、
松竹では同じく介護問題を扱う
『くじけないで』(未見)の
制作が決まっていたため断られ、
スポンサー集めに奔走しなくてはならなかったのだとか。
岩松了が、単に善良ではない息子役を好演。
会社勤めはサボりまくり、猥雑な歌を弾き語り、
エロ雑誌に読みふける。
現代の介護のしんどさをしんどいままに描くのではなく、
ユーモラスに描くという手法は楽しめたが、
この映画の特筆すべきは時間軸の交錯の巧みさだろう。
現在・雄一が幼かった頃の過去・みつえが幼かった頃という、
三つの時間軸を行き来するのだが、説明的なわけでもなく、
そして観る者に混乱を与えることなく、巧みに描かれている。
そして過去の出来事が、「いま」みつえには見えている、
彼女は過去を生きている
ということをきわめて自然に表現しているのだ。
老いは悲しいし、認知症はつらい。
けれど、語る言葉を失った母や父が、
かつて一生懸命生きてきた、
かつて一生懸命時代を担ってきた
ということが胸に迫ってきた。
原田貴和子は本当にいい役者として帰ってきた
(離婚がきっかけらしいけど)。
そして「愛情出演」した原田知世も。
ダメな夫を演じた加瀬亮も、
ああ、あんな大人がかつて多かったな、と思わせる。
赤木春恵さん、そして共演した佐々木すみ江さん、
どうかこれからもいい作品に出演なさってください。
そして自ら認知症を患っている森崎監督、
素晴らしい作品にただただ感謝です。
名も無き人ひとりひとりの歓びや哀しみを
私たちはもっともっと感じとるべきだろう…
後期高齢者問題が「問題」としてばかり語られる現代、
そんなことを強く感じさせる傑作でした。
…しかし「夜声八町」、
長崎ではほんとに知る人ももう少ないんでしょうか。


わたしに会うまでの1600キロ

オトーサン、
「これって無謀じゃない?」
若い女性のひとり旅自体が、危険をはらんでいますが、
それ以上に、アウトドアへの無知が気になりました。
・テントの張り方を知らない
・ガスバーナーに合わないカセットガスを買う
・新品の靴を履く
・無用な装備品を詰め込んで、リュックを重たくする
こんなことは、事前にテストしておけば、分かること。
女主人公には、急がねばならない
切羽つまった事情があったようですが・・・

原題:Wild (2014) 
監督:Jean-Marc Vallee 
原作:Cheryl Strayed 
脚本:Nick Hornby ,   
Genre:Adventure/ Biography/ Drama
上映時間:115分
あらすじ:
シェリルは、母の死を受け入れられず、
薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活も崩壊。
母が愛してくれた自分を取り戻すために、
全長1600キロに及ぶアメリカ三大自然歩道の1つ、
パシフィック・クレスト・トレイルに挑む。
だが、雪山や砂漠が彼女を苦しめる・・・

出演者:
Reese Witherspoon ・・・ Cheryl Strayed(シェリル)
Laura Dern ・・・ Bobbi Grey(ボビー)
オトーサン、
「リース・ウィザースプーン、
シアリアスな役への挑戦は、好感がもてるね」

その他の出演者:
Bobbi Lindstrom ・・・ Young Cheryl
Thomas Sadoski ・・・ Paul
Keene McRae ・・・ Leif
Michiel Huisman ・・・ Jonathan
W. Earl Brown ・・・ Frank
Jan Hoag ・・・ Annette
Gaby Hoffmann・・・  Aimee
Kevin Rankin・・・  Greg
Brian Van Holt・・・  the ranger in Mount Hood National Forest 
Cliff DeYoung・・・  Ed
Mo McRae・・・  Jimmy Carter
Charles Baker・・・  TJ,
Jason Newell・・・  Ronald Nylund
Ray Buckley・・・  Joe
Cathryn de Prume・・・  Stacy Johnson
Evan O'Toole・・・  Kyle
Anne Gee Byrd・・・  Vera
Randy Schulman・・・  Cheryl's therapist
Anne Sorce・・・  Bobbi's nurse in the hospital
Matt Pascua・・・  Wayne
Art Alexakis・・・  the tattoo artist

User Rating:7.1/10( 80,788 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 396 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いいね」

アカデミー賞ノミネート
・主演女優賞  リース・ウィザースプーン    
・助演女優賞  ローラ・ダーン    
ゴールデン・グローブ ノミネート
・女優賞(ドラマ)  リース・ウィザースプーン 

User Reviews 
とらやさん 
2015年9月3日
PCL(パシフィック・クレスト・トレイル)
メキシコとの国境からカナダとの国境まで。

アメリカを南北に横断する、
険しい自然の中をひたすら徒歩で行くロードムービー。
メキシコ国境付近の果てしなく続く砂漠。
険しい山岳地帯に雪原に、連日雨が続く鬱蒼とした森林地帯。
ロケーションを変えながら
リースが重い旅の装備を背負い、
重い過去を背負いながら徒歩で旅する様を追い続ける。
そんな旅の風景にテーマ曲的に使われる
「コンドルは飛んでいく」がピタリとはまっている。
本作は実際にこのコースを3ヶ月かけて踏破した
女性シェリルの体験に基づいています。
旅の風景に頻繁に彼女の過去の姿が挿入される。
ドラッグにセックス依存に離婚、
愛する母とのエピソードと悲しい別れ。
フラッシュバックされる彼女の過去は
思い描いていたよりもシリアスな内容でしたが、
旅の風景やサバイバル描写はソフトに抑えられており、
見やすさのある作品になっています。
この旅を通じて人生をリセットし、
新たな人生を歩みだそうともがき続けるシェリル。
旅の1日目、テントを立てるのにも一苦労、
重い旅の装備を背負い、立ち上がるのにも一苦労。
バーナーの燃料を間違えてしまい調理も出来ない。
砂漠の真ん中でポツンと1人でテントの中。
怖くて眠ることも出来ない。
最初は不安で一杯だったけど、
旅を通じて少しずつ強くなっていく。
そんなシェリルを演じる、
顔も服も汚れて化粧気も無いリースの熱演に、
母親を演じたローラ・ダーンも
印象に残る演技を見せてくれます。
旅のゴールは「ヤッター!」と声を上げることも無く
意外なほどあっけなかった。
でも、1人旅のゴールってこんな感じなのじゃないかな。
いつまでに帰らなければならないとか、
2泊3日とか、そんな期限の無い旅。
僕もいつかそんな旅をしてみたいなと思う。 

オトーサン、
「青年は、荒野をめざせ!」

evanston_dadさん
United States 
2015年5月20日
リース・ウィザースプーンと荒野へ

リース・ウィザースプーンのすばらしい演技が、
この映画を支えている。
母の死後、トラブル続きの若い女性は、
人生の下り坂を克服すべく、
数マイルもの長さのハイキングに乗り出す。
ウィザースプーンは、よい女優だと思った。
私は「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」(1999)以来
彼女に感銘を受けたことは、なかった。
(「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」は、
アカデミー賞を受賞したが、過大評価だった)
再び、ローラ・ダーンに会えたのは、うれしい。
彼女は、これまで何度も映画に顔を出してきたが、
いいシーンに恵まれなかった。
編集者は、手際良くダーンとウィザースプーンの
回想シーンを荒野のハイキングに挟み込み、単調さを避けている。
「わたしに会うまでの1600キロ」の小さな奇跡は、
若い女性がハイキングにおいて遭遇するだろう試練や危険を
さりげなく描いていることだ。
監督とウィザースプーンは、そうした冒険がどれほど危険か、
特に変な男たちとの遭遇は、レイプの可能性があることを示唆している。
同時に、この映画は、人間性についての信頼を回復し、
ほとんどの人々が親切で、快く手を貸してくれることも示唆している。
ウィザースプーンとダーンの2人は、
アカデミー賞にノミネートされたが、
パシフィック・クレスト・トレイルの風景も。
それ自体、賞に値していた。


アルゼンチンババア

オトーサン、
「この広い景色、どこかな?」
那須町共同利用模範牧場は、
330Haの広大な公営牧場です。
平成15年8月、皇太子ご一家が訪問されたとか。
なーんもない、那須の原風景が広がっています
那須では、千本松牧場の松方別邸・萬歳閣に、
何度か宿泊させていただきましたっけ。

原題:アルゼンチンババア (2007) 
監督・脚本: 長尾直樹
原作:よしもとばなな
Genre:Drama
上映時間:112分
あらすじ:
みつこは、高校生。
母が闘病の末に息を引き取る。
墓石彫り職人の父・悟は、行方をくらましてしまう。
半年後、悟は町はずれの草原に建つ古ぼけた小さなビルに
独りで暮らしている風変わりな女のもとにいた。
町の人からアルゼンチンババアと呼ばれている彼女は、
昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、
今では気味悪がって誰も近づかない。
みつこは父に会うため、
勇気をふるってアルゼンチンババアの屋敷を訪ねる・・・

出演者:
 役所広司・・・ 涌井悟 
 堀北真希・・・ 涌井みつこ 
 鈴木京香・・・ アルゼンチンババア/ユリ 
オトーサン、
「全員、ミスキャストだね」

その他の出演者:
 森下愛子・・・ 滝本早苗 
 手塚理美・・・ 涌井良子 
 岸部一徳・・・ 白井順三 
 きたろう・・・ 犬塚幸吉 
 田中直樹・・・ 向井守 
 小林裕吉・・・ 滝本信一 
 渡辺憲吉・・・伊勢賢二(酒店店主)
 菅原大吉・・・大木戸哲(テイラー)

User Rating:3.8/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.3/10( 510 votes) Yahoo!
オトーサン、
「駄作!」

User Reviews 
黒美君彦さん 
2007年3月8日
キャスティングが問題

よしもとばななの原作は未読。
邦画の水準は何とか保っているかな、と思ったが、
原作を知る人や周囲の女性陣からは厳しい評が(苦笑)。
独断的評価でいくなら、
頑張ってはいるが物足りない、というところか。
主役・涌井みつこの堀北真希ちゃんは可愛い。
映像を黄色っぽく加工して
南米のドライな空気を出そうとしたり、
何とか異国情緒を出そうとしているカメラは
頑張っていると思う。なのだけど。
まさにこの作品のキーである
アルゼンチンババアことユリが鈴木京香
というのはいかがなものか。
彼女は彼女なりに頑張っていることは認めるが、
「ババア」というには若すぎ、
周辺から敬遠されているわりには美しすぎる。
あわせていうなら、妻の死を受け入れられずに「逃げ出し」、
アルゼンチンババアのもとに走った
情けない石屋の男・涌井悟役が役所広司というのも
随分イメージから遠い。
どうみても役所広司は「強い」イメージなのだ。
得手勝手な理屈を並べられ、
情けなさを醸し出そうとしても、ちっとも説得力がない。
さらにはその鈴木京香と役所広司の二人が
屋上で抱き合ってしまうと、妙に生々しく映るだけなのだ。
もひとついえば、父娘が海に出かけて母の墓石を沈めた後、
あんなに怒っていた娘が出産を前にしたユリと抱き合う
というのも唐突感があった。
結局、雰囲気は何となくあるのだが、
ストーリー展開とキャスティングがマズい、という印象を持った。
原作が好きな知人は
「ユリのイメージは樹木希林なのよね」と言った。
およそ美しくないけど、母親のような大きさで、
逃げてきた男もその娘もいつの間にか包み込んでしまう…
そんなファンタジーが原作にはあるんだけど、と。
原作の持つイメージは、知人のその説明で十分伝わった。
だとするとやはりこの映画はまだ生々しすぎるのだ、きっと。
キャスティング次第でさらに良くなった可能性があるだけに、
惜しい気がする。

オトーサン、
「まったく同感!」

前田有一さん 
2007年3月21日
アルゼンチンババアが鈴木京香という点に無理がある

どこの町にも一人くらい、一風変わった人物が住んでいるものだ。
ジャングルのような庭の奥のあばら家でひっそり暮らしていたり、
ゴミ屋敷をせっせと拡大していたり、奇妙な格好をしていたり……。
そしてそういう人物に地元の子供らは、
たいてい変なあだ名をつけている。
『アルゼンチンババア』は、そうした「変人」をモチーフに、
人間の内面のもろさ、そして癒しというものの本質に迫ったドラマだ。 
(略 あらすじ紹介)
原作者のよしもとばななは、
ロシアやウクライナでも読まれている世界的な人気作家。
代表作「キッチン」「TUGUMI」に続いての実写映画化となる。 
『アルゼンチンババア』は、映画としてはなかなかの力作で、
演技、セット、カメラなど、目に見える部分については
文句のない見事な出来栄え。
とくにアルゼンチンババアが住むビルなど、
建物も立地も内装も独特の世界観を確立しており、
このファンタジーの核として堂々たる存在感を示している。 
愛する妻の死と向き合えない、
心の一部が壊れてしまった哀れな中年男へ
役所広司が毎度ながら見事な演技力で命を吹き込み、
堀北真希はそのピュアな魅力で父を案ずる娘を演じる。 
ただし、鈴木京香のアルゼンチンババアだけはいかがなものか。
ババアというにはどう考えても年齢が一世代若い。
年齢が若いということはこのキャラクターの持つ暗い過去、
乗り越えてきた苦労というものの重みが
感じにくくなるということであり、そのマイナスは大きい。
じっさい、彼女からは長年の苦悩というものが感じられず、
まるで昨日からこのビルに住んでいるかのように見える。
それではこの女が町中から白い目で見られるほど
孤独にならざるを得なかった理由に説得力が生まれない。 
主軸となるはずの登場人物の演出に不足があるために、
世界観に奥行きが感じられないところが、
この映画最大の問題点であろう。
役者たちが上手いから破綻はしてないなものの、
いまいちのめり込むことが出来ないのはそれが理由だ。 
このとっぴな舞台設定をどう面白く使うか、
テーマを効果的に見せる為の必然としてどう位置づけるか。
そこをもっと突き詰めてもらいたいと思う。
いまのままではあらゆる場面で意図が不明瞭で、
観客は人物に感情移入するまでにいたらない。
孤独に暮らす変人のもとに癒しを求めにいく父親、
という目の付け所が良かっただけに、
まだまだ良くなるはずという思いが強い一本であった。 


愛と誠

オトーサン、
「三池崇史監督か」
放っておくと、はちゃめちゃな映画をつくります。
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007)などは、
その狂気の最たるもの。
観客はヘキエキして、不入りとあいなりまです。

原題:愛と誠 (2012) 
監督:三池崇史 
原作:梶原一騎
脚本:宅間孝行  
Genre:Romance/Musical
上映時間:134分
あらすじ:
1972年の新宿。
富豪の令嬢・愛は、
幼い頃に雪山で助けられた誠と再会する。
札付きの不良になっていた誠は、
不良グループと乱闘を繰り広げ、少年院送りに。
愛は、彼を更正させようと両親に頼んで
自分が通う名門・青葉台学園に編入させる。
そんな愛の献身的な努力にも拘わらず、
誠は、すぐに問題を起こして退学となり、
不良のたまり場、花園実業へと転入する。
誠を追って愛も転校する。
さらに愛を想うメガネ優等生・岩清水弘、
誠と心を通わせていく悲しい女子高生・高原由紀らも加わり、
愛と誠の運命はますます混沌としていく・・・

出演者:
 武井咲・・・ 早乙女愛 
 妻夫木聡・・・ 太賀誠 
 斎藤工・・・ 岩清水弘 
 大野いと・・・ 高原由紀 
オトーサン、
「武井は可愛いけど、演技が下手くそだなぁ」
誠役が、 妻夫木聡さんとは、気付きませんでした。
ミュージカルシーン、振り付けは、
パパイア鈴木さんでした。

その他の出演者:
 余貴美子・・・ 太賀トヨ 
 前田健・・・ 先生 
 加藤清史郎・・・ 太賀誠(幼少期)
 市村正親・・・ 早乙女将吾
 一青窈・・・ 早乙女美也子
 伊原剛志・・・ 座王権太 
 安藤サクラ・・・ ガムコ

User Rating:6.1/10( 17 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.8/10( 412 votes) Yahoo!
オトーサン、
「異色作だね」

日本映画プロフェッショナル大賞受賞 
・ベスト10  第3位 
日本アカデミー賞受賞 
・新人俳優賞 武井咲
 「るろうに剣心」「今日、恋をはじめます」に対しても 

User Reviews 
sri***** さん 
2016年2月23日
最後まで見てしまった...負けです! 

くだらないと分かりつつ、
TVでやっていたので
途中から見たら最後まで観てしまった...
三池さんに負けました!
認めたくないけど最後までついつい見てしまう、
ひきこむ魅力があります!ちくしょー。
斎藤工さんの演技良いですね? 

オトーサン、
「そうだ、こんな歌が流行していたっけ」
・激しい恋
・あの素晴らしい愛をもう一度
・空に太陽があるかぎり
・夢は夜ひらく
・また逢う日まで

アンドレ・タカシさん 
2012年6月21日
これはケッサクです。

「愛と誠」をミュージカルにすると聞くと、
原作を知る人の多くは眉をひそめるんじゃなかろうか。
私もその一人でした。
でも、出来映えへの懐疑と同時に、
未知への期待もありました。
答えは後者でした。
これはケッサクです。
あの世の梶原先生は苦笑いかな。
舞台を現代にアレンジするような無粋をせず、
原作が連載された1972年に設定し、
あの時代の熱気を当時の歌謡曲パワーで伝えている
という印象です。
早乙女愛(=武井咲)は、天然を通り越して
トンチンカンなお嬢様という扱いですが、
こんなに笑えたのは久しぶりかも。
「君(=早乙女愛)のためなら死ねる」
岩清水クンも同様にとっても濃いキャラです。
対する太賀誠(=妻夫木聡)の台詞や不良ぶりは原作の通りだけど、
こちらは不思議と古さを感じない。
なんだか、40年の時を隔てた男女が同じ時空を共有しているようで、
その噛み合わない関係が漫才のように転がり笑いを誘います。
梶原一騎が描いた70年代前半の純情は、
本質は変わらずとも表現の仕方が現代とは違う。
それをストレートに再現するだけではギャグに終わります。
そこで用いた手法が「ミュージカル」だったのかとも思います。
原作ではサブキャラだったガムコ(=安藤サクラ)が
美味しい役柄に昇格していました。
その代わりに高原由紀(=大野いと)が、
原作を知る者には残念な見え方になっていると思います。
座王権太は痩せ過ぎです(笑)。
60年代〜70年代前半の歌謡曲(1曲、アニメあり)は
世代を選びますが、ど真ん中の私には至福の選曲でした。
若者に薦めると怒る人もいそうな作品ですが、
中年には自信を持ってお薦めしたい。 


コードネーム U.N.C.L.E.

オトーサン、
「UNCLE? 伯父さんか」
でも、これは略語で、.
・United Network Command for Low and Enforcement
「法執行のための連合ネットワーク司令部」
007に現代風の軽快さを加味し、
世界の名所、美男美女、小道具を満載した愉快な映画でした。

原題:The Man from U.N.C.L.E. (2015) 
監督:Guy Ritchie    
原作:Jeff Kleeman/ David C. Wilson
      Guy Ritchie/ Lionel Wigram  
      Sam Rolfe (tv series)  
脚本:Guy Ritchie/ Lionel Wigram  
Genre:Action/ Adventure/ Comedy
Country: USA / UK 
Language: English / Russian / German / Italian 
上映時間:116分
あらすじ:
東西冷戦真っ只中の1960年代前半。
アメリカCIAの敏腕エージェント、
ナポレオン・ソロがベルリンへ向かう。
目的は東ベルリンの自動車整備工場で働く
女整備士ギャビーを確保すること。
彼女の父親は失踪した天才科学者ウド・テラー博士で、
核兵器を巡る国際的陰謀に巻き込まれている可能性が高かった。
やがて世界の危機を前にアメリカとロシアは協力を余儀なくされ、
ソロはKGBのエリート・スパイ、イリヤ・クリヤキンと
手を組まされるハメに。
それでもギャビーを守り、テラー博士の奪還と
大規模テロの阻止というミッションのために、
渋々ながらも力を合わせるのだった・・・

出演者:
Henry Cavill ・・・ Napoleon Solo(ナポレオン・ソロ)
Armie Hammer ・・・ Illya Kuryakin(イリヤ・クリヤキン)
Alicia Vikander ・・・ Gabriella "Gaby" Teller(ギャビー)
Elizabeth Debicki ・・・ Victoria Vinciguerra(ヴィクトリア)
Hugh Grant ・・・ Alexander Waverly(アレクサンダー)
オトーサン、
「キャストがいいね!」
主役の2人は、美男子。
ギャビーは、可愛いですね。
衣装を頻繁に取り換えていて、眼の保養になります。
敵役のヴィクトリアは、身長190cm!
オードリーヘップバーンに見えるときもあります。
ヒュー・グラントが端役で出ています。
なんて贅沢なんでしょう。

その他の出演者:
Jared Harris ・・・ Saunders
Luca Calvani ・・・ Alexander Vinciguerra
Sylvester Groth ・・・ Uncle Rudi
David Menkin ・・・ Jones
Simona Caparrini ・・・ Contessa
Misha Kuznetsov ・・・ Oleg
Christian Berkel ・・・ Udo Teller
David Beckham ・・・ Projectionist

User Rating:7.3/10( 150,056 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 1,714 votes) Yahoo!
オトーサン、
「何回もみたくなるね」
普通に撮れば、3時間になるところを
116分に圧縮しています。

User Reviews 
grnwoman さん
United States 
2015年8月16日
すばらしい !

オリジナルのTVシリーズ、
その長年のファンだった。
数年の間に、出演者も監督も変わり、
論議を呼んだのを覚えている。
期待半分で、本作のプレリリースを見たが、
映画はすばらしい驚きだった!
機知に富んでいて、陽気で、頭でっかちでなく、
ドラマチック。
メイン・キャラクターの2人は、
60年代のテレビ版から、アップデートされて、
現代人を満足させ、夢中にさせるものに変わった。
「マッドメン」や「ゲーム・オブ・スローンズ」が
流行っている今の時代に、ふさわしい。
2度見たが、また見に行きたい。
DVDも買おう。
この映画、期待以上だ!

オトーサン、
「この続編、楽しみだなぁ」

服部弘一郎さん 
2015年11月18日
「0011ナポレオン・ソロ」の映画版リメイク

(略 あらすじ紹介)
1964年から1968年まで放送された
(日本では1966年から70年まで)
人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を
新たに映画版としてリメイクした作品。
監督はガイ・リッチー。
女たらしの大泥棒からCIAの工作員になった
主人公ナポレオン・ソロ役は、
『マン・オブ・スティール』(2013)で
スーパーマンを演じたヘンリー・カヴィル。
相棒のイリヤ・クリヤキンには、
『ローン・レンジャー』(2013)のアーミー・ハマー。
スーパーマンもローン・レンジャーも往年の人気テレビドラマで、
今回はそのリメイク映画に主演していた俳優ふたりが、
それとは別の人気テレビドラマのリメイク映画で合流したわけだ。
ハリウッドもいちいちネタ不足だが、
それにしても今さら「ナポレオン・ソロ」。
もう半世紀も前のテレビ番組で、僕はこれをまったく見ていない。
映画の製作者たちも、
オリジナル版を懐かしむ層をターゲットにはしていないだろう。
テレビ版が制作放送されていた時代は、
実際の東西冷戦の真っ最中だった。
その中で米ソの凄腕スパイ同士が手を組むというのは、
気の利いたファンタジーだったのかもしれない。
しかしソ連が崩壊してすでに四半世紀近くがたっている。
かつては世界中に張り巡らせた諜報網と謀略で
「世界の警察」として振る舞っていたアメリカも、
最近はまったく精彩がなく覇気も感じられない。
こんな時代に冷戦時代の元気一杯のスパイ合戦を見せられても、
「昔は良かった」というノスタルジーしか感じられないのだ。
1960年代のレトロな車やファッションの再現が、
そのノスタルジックなムードに拍車をかける。
とはいえそこはハリウッド映画。
脚本や演出の手練手管もあって、
映画を観ている間はちゃんと楽しませてくれる。
映画のラストで「U.N.C.L.E.」が結成されるし、
ヒュー・グラントの悪のりも観てみたいので、
続編を作ってほしいような気も多少はするのだった。


ザ・シューター 大統領暗殺

オトーサン、
「見ておくか」
レイ・リオッタは、気になる役者です。
脇役が主ですが、印象に残ります。
ところで、この映画、リメイクと知りました。
オリジナルは、「三人の狙撃者」(1954)。
フランク・シナトラが、保安官役で、
「マイウェイ」のメロディが流れていました。
 
原題:Suddenly (2013) 
監督:Uwe Boll  
脚本:Raul Inglis  
Genre:Thriller
Country: Canada / USA 
Language: English 
上映時間:90分
あらすじ:
田舎町の静寂を傷つけるのは、
飲んだくれの保安官トッドが
未亡人エレンに言い寄る声くらいなもの。
彼女は、銃を使うものを近寄せないのだ。
だが、否応なしに暴力がエレンの一家を襲う。
大統領が町を通過するのだ... 
サイコな雇われ暗殺者バロンが、
エレンの家を絶好の待ち伏せ場所として選んだ・・・

出演者:
Ray Liotta・・・  Deputy Todd Shaw(保安官トッド)
Erin Karpluk・・・  Ellen(エレン)
Cole Coker・・・ Pidge(ピッジ) 
Dominic Purcell・・・  Baron(バロン)
オトーサン、
「やはり、レイ・リオッタはいいね」
どこか、あやうげなところがいいのです。
エレン役の女優さんも、その息子も、
魅力ありません。

その他の出演者:
Don MacKay・・・  Pete
Michael Pare・・・  Agent Benny Conklin
Garry Chalk・・・  Sheriff Grant
Brendan Fletcher・・・  Deputy Anderson
Chris Shields・・・  the President
Tyron Leitso・・・ Wheeler 
Steve Bacic・・・  Dan Carney 
Daryl Shuttleworth・・・Nate 
Haig Sutherland・・・Judd 
Eric Keenleyside・・・ Mayor 
Brad Kelly・・・Harlan  

User Rating:3.6/10(1,079 votes)IMDb
  User Rating:3.2/10( 19 votes) Yahoo!
オトーサン、
「こりゃまた低いね」
大統領を狙撃するなんて、とんでもない。

User Reviews 
ellic1さん
United States 
2014年2月8日
youtubeで、オリジナルを見てください。

いくつかの映画は、リメイクされるべきでありません。
この映画を最後まで見て、2点をつけました。
私は、俳優たちは好きです。
だが、貧弱なリメイク脚本や監督を償うことはできません。
主として対話型の映画(dialog film)として、
多くのアクションを加えたのも、助けにはなりません。
1954年のオリジナル、Suddenly(三人の狙撃者)を
YouTubeでみるようアドバイスします。
フランク・シナトラ、スターリング・ヘイドン、
ジェームズ・グリースンが、恰好よく演じています、
ルイス・アレンの監督も素晴らしかったです。
オリジナルは、すべてのシーンをうまくまとめています。
私は、事前に内容を明かしたくありません。
ただ、保安官トッドの性格を変える理由は
なかったと思います。
そして、ピッジは、子役で、
本作のティーンエイジャーよりも、上手に演じていました。

オトーサン、
「同感!」
それに、狙撃のシズル感がないね。


703ザックさん 
2014年3月15日
すべてが中途半端

わからん・・・、なんでこんなもの借りたんだろう(笑)。
紹介文の巧みさに釣られたと褒めておこう。
イラク派兵の諸悪の根源として
暗殺を遂行しようとするのはいいが、
現役のブッシュなら
ともかく現在のオバマを狙ってどうする?
黒幕に関しては、実在するのかどうかも触れていないので、
奥行きがありゃせんがね。
任務追行のためには、躊躇なく仲間をの射殺する暗殺者が、
理由はわからんが、保安官を殺さなかったばかりに
自分が殺され任務失敗・・・
おいおい・・・せめて理由をきっちり表現しろよ。
推測はできる、出来るが表面的過ぎて深みがないのじゃがね。
保安官と、母親との葛藤のドラマも中途半端で尻切れトンボ。
子役に至っては何の印象も残らんがな。
観るだけ時間の無駄、見たことを後悔はしないが・・・・


ダブル -完全犯罪-

オトーサン、
「午後ロードか」
録画していないはずが、してありました。
主演は、キューバ・グッディング・ジュニア。
冴えない小柄な黒人俳優ですが、
「ザ・エージェント」で、
落ち目のフットボール選手を演じて、
アカデミー助演男優賞を受賞しました。

原題:Absolute Deception (2013) 
監督:Brian Trenchard-Smith    
原作:Jeffrey Schenck/ Peter Sullivan 
脚本:Kraig Wenman   
Genre:Action
Rated R for some violence
上映時間:92分
あらすじ:
FBIの捜査官ネルソンは、
大物投資家オステルベルグの金融犯罪を捜査していた。
担当税理士アーチャーを裁判の証人として、
証人保護プロググラムの下に置いた。
だが、名前を変えたア−チャーが、ゴールドコーストで
目の前で射殺される。
オーストラリア連邦警察のヘンドリックス警部に
捜査協力を依頼するが、拒否される。
そこで、何とか手がかりを得ようと、
NYでジャーナリストとして活躍している
アーチャーの妻レベッカに会い、その死を知らせる。
だが、レベッカは、夫は、2年前に事故死した、
指紋も見たと言って、その事実を信じようとしない。
レベッカは、ゴールドコーストへ飛ぶ。
ネルソンやヘンドリックスの反対を押し切り、
ジャーナリストとして、調査を開始する。
手始めに、アーチャーの結婚相手ブリジットに会い、
彼の名はマイルズ、自分と結婚していたと告げる。
帰り道、犯人の車に追いかけられる・・・

出演者:
Cuba Gooding, Jr. ・・・ John Nelson(ネルソン)
Emmanuelle Vaugier ・・・ Rebecca Scott(レベッカ)
Ty Hungerford ・・・ Archer(アーチャー)
Evert McQueen  Inspector Hendricks(ヘンドリックス)
Chris Betts ・・・Ronald Osterberg(オステルベルグ)
オトーサン、
「エマニュエル・ヴォージア、いいね」

その他の出演者:
Jeff Gannon・・・  D.A. Cochran
Kelly Atkinson・・・  Brigid Archer
Troy MacKinder・・・  Associate
Raymond Massey・・・  Coroner
Rachel Morgan-McMurrays・・・ New Yorker
Candice Storey ・・・ Constable Jill Davis
Togo Singano ・・・ Kelvin
Brad McMurray・・・  Thug #1
Gulliver Page ・・・ Thug #2
Sean Edward Frazer・・・ Police Officer #1
Sam White ・・・ Police Officer #2

User Rating:4.2/10( 1,167 votes)IMDb
  User Rating:3.1/10( 18 votes) Yahoo!
オトーサン、
「終わりが、ひどかった」

User Reviews 
kosmaspさん 
2014年6月14日
AからB

エマニュエル・ヴォージアは、美人女優です。
キューバ・グッディング・ジュニアは、
見た目で悪くないと思います。
彼は、オスカーを勝ち取っている俳優です。
2人は、本当に見るに値するゲームを見事に演じました。
話は、さほど大したものではありません。
それでも、この映画は、きちんと定石を踏んでいて、
流れもいいです。
ただ、この題名では、紆余曲折が読めません。
少ない予算にしては、
きちんとしたアクション・シーンもあります。
せりふも悪くありません。
特に、エマニュエル・ヴォージアとキューバとのチャット。
だが、見たくないものも含まれていました。

オトーサン、
「スカイ・ハイ、借りてみるか」
香港・オーストラリア合作映画だそうです。
でも、残念ながら、Tsutayaにはなし。
ブライアン・トレンチャード・スミス監督作品を
チャックしたら、みんなB級映画でした。
「これは、見たな」
・サイレント・ワールド2011 地球氷結

さんとろさん 
2014年11月20日
安っぽいがしっかり作られている

何も期待せずに見始めたので
驚くほどしっかりした演出と照明に驚きました
ちょっと調べてみると
監督のブライアン・トレンチャード・スミスは
ぽっと出の新人ではなく
70年代ぐらいから活躍しているベテランなんですね
私は見ていないのですが、ジミー・ウォング主演の
スカイ・ハイなんていうオーストラリア映画も撮っています
会話シーンは短調な切り返しが多くつまらないのですが
スマホや指輪などの小道具や
鏡のような反射物をうまく使った演出が見られ、
特にすごいと褒めるほどではないにせよ
こういう映画がアメリカ映画を支えていると
思わされる一本であります


座頭市 地獄旅

オトーサン、
「主演は、ご存じ、勝新太郎!」
全26作の大ヒットシリーズで、
本作は、シリーズ第12作にあたります。
北野武のリメイクは、見ていますが、
残念ながら、本シリーズは、はじめてです。

第1作 座頭市物語(1962) 
第2作 続・座頭市物語(1962) 
第3作 新・座頭市物語(1963) 
第4作 座頭市兇状旅(1963)
第5作 座頭市喧嘩旅(1963) 
第6作 座頭市千両首(1964)  
第7作 座頭市あばれ凧(1964)  
第8作 座頭市血笑旅(1964) 
第9作 座頭市関所破り(1964)  
第10作  座頭市二段斬り(1965)
第11作  座頭市逆手斬り(1965) 
第12作  座頭市地獄旅(1965)  

原題:座頭市地獄旅(1965)
監督:三隅研次
原作:子母沢寛  
脚本:伊藤大輔 
Genre:Period Drama
上映時間:87分
あらすじ:
館山から三浦崎に向かう船の中では、
乗客たちによる丁半博打が開かれていた。
市も壷振りとして参加するが、
眼の見えないことをからかわれたことに腹を立て、
乗客たちを手ひどくやりこめてしまう。
同じ船には将棋好きの浪人、十文字糺が乗り合わせていた。
ふとしたきっかけから将棋を指す仲になった市は腕を認められ、
「ただの市」というあだ名を付けられ親交を深める。
船は江ノ島に着き、市は按摩の仕事に精を出すが、
船の中でやりあった若い衆が馬入一家の者だったために、
お礼参りに会ってしまう。
そのもめごとに巻き込まれて怪我をしたのが元で、
若い女お種と連れ立って遊芸に来ていた幼女おみきが
破傷風にかかってしまった。
自分のせいだと気に病んだ市は南蛮渡来の霊薬透頂香を買い、
湯治のために共に箱根へと赴く。
湯治宿に居合わせた客の中には、
武家の友之進とその従者である六平という者がいた。
友之進は父親の仇を追って旅を続けていたが、
父を殺した者は定かではないが、
将棋の揉め事から殺されたという。
その折、六平が何者かによって殺された・・・

出演者:
 勝新太郎・・・ 座頭市 
 成田三樹夫・・・ 十文字糺 
 岩崎加根子・・・ お種 
オトーサン、
「いいね、勝新太郎!」

その他の出演者:
丸井太郎・・・ 六平 
林千鶴・・・ 佐川粂
山本学・・・ 佐川友之進 
遠藤辰雄・・・ 江島屋 
五味龍太郎・・・ 弁次 
藤山直子・・・ ミキ 
戸浦六宏・・・ 栄太 
須賀不二男・・・ 桃栗 
北城寿太郎・・・ 新三 
藤岡琢也・・・ 寸八 
伊達三郎・・・ 箱根の目明し 
高見国一・・・ 亥之 
山本一郎・・・ 伝吉 
玉置一恵・・・ 宿の主人 
堀北幸夫・・・ 船頭 
沖時男・・・ 先棒 
越川一・・・ 後棒 
小柳圭子・・・ 股旅芸者 
小林加奈枝・・・ 太郎左衛門後家 
藤川準・・・ 友之進の父 
山岡鋭二郎・・・ 江島屋の三下 
森下昌子・・・ 鎌作の女中 

User Rating:7.2/10( 12 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.8/10( 15 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」
原作も脚本も優れています。

User Reviews 
青観さん 
2007年3月14日

オープニングの只ならぬ雰囲気、
四人の男に挟まれる市、
その映し方といい、構図の美しさ、
殺気が感じられる始まりは
これは傑作間違いない!と思ったものの、
ちょっと予想が外れた。
将棋が好きな一人の男と出会う市が
その男との男同士の友情を描く一方で
市らしいサイコロのシーンと殺陣の凄みを見せつつも
何か最後はふっきれない。
男と男の友情に親子の話を絡めた為か?
どうもすっきりしないまま終わってしまったので
思ったほど高い点数はつけられません。
監督がこのシリーズの産みの親でもある三隅研次監督で
脚本も伊藤大輔てことで、期待しすぎたかなあ!
けっして、つまらなくはないが、
だからと言って特別面白かったとも思えないし、
私の中では平均点ぐらいの作品です。 

オトーサン、
「敵役の成田三樹夫も、いいね」
経歴をチェックしたら、なんと・・・
父親は、秋田、旭川、仙台の刑務所長を歴任!
東京大学に入学するが、一年で中退!

nabeさん 
2010年12月5日
正義の味方

今回の敵は浪人成田三樹夫。
そのシュールな演技が物語を引き締める。
そして夫の仇ながら
座頭市に惚れる女が岩崎加根子。
これが実に色っぽい。
座頭市は子供に弱い。
今回も子供が破傷風にかかり高熱を出すと、
高価な薬を買いに行くが、
帰り道で襲われて居合一閃凌いだものの
肝心の薬を落としてしまう。
地べたを這いずり回って
薬の木箱を必死に捜す市だが、
やがて見つかった時の安堵の表情、
そして病気が治った子供に
ありがとうと言われて泣く姿は
勝新の名演であり感動的だ。
最後は仇討の助っ人もひき受け、
正義の味方としての座頭市がより鮮明になっていく。


女殺油地獄

オトーサン、
「すごい題名だね」
原作は、近松門左衛門。
1721年初演の人形浄瑠璃、歌舞伎。
実話をもとにしたそうですが、
あまりの残虐さで、当時は不入りだったとか。
その後、長らく上演されることなく。
明治時代になってシェイクスピアの翻訳でも
有名な坪内逍遥博士が激賞したことで、
歌舞伎で再演され大絶賛された。
1947年には、人形浄瑠璃としても復活。
映画化やテレビドラマ化もされている。

原題:女殺油地獄(1992)
監督:五社英雄  
原作:近松門左衛門  
脚本:井手雅人 
Genre:Period Drama
上映時間:115分
あらすじ:
大阪で油の商いを行う河内屋の与兵衛は、
油屋の元締めである小倉屋の一人娘・小菊と
密会を重ねていた。
二人の関係が知られてしまうと
河内屋は商売ができなくなると、
乳母のお吉は諭すが、与兵衛は聞く耳を持たない。
しかし小菊は異常な行動を取るようになってしまう。
小菊が他の男と結婚し、
与兵衛はようやく仕事に打ち込むようになったが、
小菊は仕事場から与兵衛を誘い出し、
またもや密会を重ねるのだった・・・

出演者:
樋口可南子・・・ お吉 
藤谷美和子・・・ 小菊 
堤真一・・・ 与兵衛 
オトーサン、
「いい演技だったんだがなぁ」
樋口可南子のお吉は、最後の油地獄シーンが
迫力不足と思えました。
堤真一は、あまり評価しない俳優さんですが、
この役での演技は、なかなかのものでした。

その他の出演者:
長門裕之・・・ 市兵衛 
石橋蓮司・・・ 茂助 
辰巳琢郎・・・ 太兵衛 
佐々木すみ江・・・ おさわ 
うじきつよし・・・ 嘉平 
岸部一徳・・・ 七左衛門 
井川比佐志・・・ 徳兵衛 

User Rating:6.5/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.4/10( 7 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いい映画なのに、スコアが低いね」

日本アカデミー賞受賞 
・助演女優賞  藤谷美和子  
・美術賞  
・撮影賞      
・編集賞   
ブルーリボン賞受賞 
・助演女優賞  藤谷美和子 

User Reviews 
ASHさん 
2003年5月15日
情念

このSM系ホラー映画みたいなタイトルに食指が動いた。
え?近松文学として有名だって?知らんなぁ…。
ま、それは置いといて『ラッフルズホテル』では
いまいち魅力が感じられなかった藤谷美和子だったけれど、
ここでは前言撤回!
『それから』もそうだけど、彼女は着物系映画が意外と似合う。
樋口可南子共々、女優陣2人の演技対決が良かった。
五社英雄監督は、女の情念や対立を描くとハマる。
堤真一、アイツはどーでもいい。 

オトーサン、
「なんのかんのさん、詳しいねぇ」
せっかく推薦していただいたので、
「女殺し油地獄(1957)」を借りようかと思いましたが、
残念ながら、Tsutayaに、ありませんでした。
同じく松田優作主演のNHKTVドラマもありません。

なんのかんのさん 
2012年3月29日

これは近松の世話ものの中では
唯一恋愛の描かれてない作品で、
不良のせがれのいる河内屋の家庭劇という面があり、
新劇やテレビドラマで取り上げられたときは、
そこらへんを焦点にしてたが、
本作はそれには関心を示してない。
どっちかというとお吉を主人公にして、
与兵衛への想いを持っている設定。
オバンの情念の話にしてる。
小菊(原作では遊女)をかたぎの娘にして恋仇にしてる。
つまり近松の姦通ものの世界に組み直したような新解釈。
でもそれだとどこか無理があり、
のめり込んでいく凄みみたいのは感じられなかったなあ。
小菊の嫌がらせだけで密会に行くのは飛躍ではないか。
そこまでの段取りとしては、まず夢での自覚があり(風圧にゆがむ顔)、
からかいみたいのがあって、婚礼があって
(ここらへんはなかなかケレンで、狐面つけたり花火したり)と、
一応準備運動はこなしてる。
でもあの時代密会した男女が一緒に帰ってくるってのは、
無理があるんじゃないか。
殺しのシーンはスローモーションで、
タプタプいう音にビチャビチャいう脚の音などが効果を出していた。
この原作では堀川弘通監督版てのもあった。
当時の扇雀、今の坂田藤十郎が与兵衛を演じた。
新珠三千代のお歯黒が凄惨さを高めており、
新解釈を加えない原作に沿った家庭劇として
こっちのほうが見応えあった記憶。 


あと1センチの恋

オトーサン、
「PS, I love youか。思い出すなぁ」
セシリア・アハーンを知ったのは、NY。
映画評で、こんなことを書いています。
「えっ、この作家、21歳?」
このデビュー作、今年のお正月にNYで買いました。
世界40カ国以上でベストセラーだそうです。
父親は、元アイルランド首相だとか。
映画のほうも、NYでみました。
日本公開が1年遅れとは、遅すぎますよね。

原題:Love, Rosie (2014) 
監督:Christian Ditter  
原作:Cecelia AhernWhere rainbows end
脚本:Juliette Towhidi  
Genre:Comedy/ Romance
Country: Germany / UK 
Language: English 
上映時間:102分
あらすじ:
英国の小さな田舎町。
ロージーとアレックスは幼なじみ。
どんなに恥ずかしいことでも遠慮なく言い合えるが、
好きという言葉だけはどうしても言えなかった。
そんな2人の夢は、米国ボストンの大学に一緒に進学すること。
そして2人ともみごと合格し、夢に大きく前進した矢先、
ロージーはクラスの人気者との一度のセックスで妊娠してしまう。
進学を諦め、地元に残って子育てをする決断をしたロージーと
ひとりボストンへと旅立つアレックス。
再会を誓い合い、離ればなれになっても
連絡だけは取り合う2人だったが・・・

出演者:
Lily Collins ・・・ Rosie Dunne Beau(ロージー)
Rose Garratt ・・・ Rosie (6歳)
Sam Claflin ・・・ Alex Stewart(アレックス)
Tighe Wardell ・・・ Alex (6歳)
オトーサン、
「ロージー、いい感じだね」

その他の出演者:
Lara McDonnell ・・・ Rosie (10 years old)
Tom John Kelly ・・・ Alex (10 years old)
Tamsin Egerton ・・・ Sally
Suki Waterhouse ・・・ Bethany Williams
Jaime Winstone ・・・ Ruby
Christian Cooke ・・・ Greg
Lily Laight ・・・ Katie Dunne 
Rose Molloy ・・・ Katie (5 years old)
Nick Lee ・・・ Herb
Nick Hardin ・・・ Joe American
Jamie Beamish ・・・ Phil

User Rating:7.2/10(57,679 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 634 votes) Yahoo!
オトーサン、
「若い女性向けだね」
監督がドイツ人というのが、不思議です。

User Reviews 
FlickChick82さん
Croatia 
2014年11月12日
この映画、好き

これは、私の最初のレビュー、我慢してね。
みんな知っていると思うけど、
セシリア・アハーンの「愛は虹の向こうに」が原作。
ストーリーが多少異なっていますが、
触れないことにしましょう。
言いたいのは、うまく出来ているということだけです。
原作の本質を捉えています、
主演の2人の相性は信じられないほどよく、
助演陣も、すばらしいです。
この心暖まる映画、みんなに推薦します。
筋書は、それぞれ人によって好みがあるでしょうが、
私に向いていました。
絶望したロマンチストなら、満喫できるでしょう。
現実主義者ならば、あるシチュエーションは気に入らないでしょう。
私は、微笑みを浮かべて、劇場を去りました。
この映画は、何事も可能で、
決して希望を捨ててはいけないと信じさせてくれます。

オトーサン、
「ラブストーリーには、
素敵な音楽が必需品だね」

HABBYさん 
2016年3月15日
遠回り

遠回りな恋。
提示される世界はそれほど深くないけど、
原作を著した女流作家(セシリア・アハーン)は
綿矢りさや金原ひとみと同じ80年代生まれだし、
今より少し前、セシリアが20代前半に書かれた作品だそうなので、
丁度いい感じのピュアネス&ブライトネスだと受け止めました。
何と言ってもリリー・コリンズが可愛い。
また、彼女の恋敵役で登場するスーキー・ウォーターハウスも
モデルだけあって美しく、挑発的なプロポーションを
随所に披露してくれており、目の保養になります。
娘がランドセルを背負って通学するシーンがあり、興味深かった。
ゾーイ・デシャネルが欧米に日本のランドセルの優秀性、
愛らしさを広めてくれたんだっけ。
ここで登場したのは日本風味のハード皮ではなく
軽い生地のやつだったけど。
KT Tunstallの人気曲"Suddenly I See"を筆頭に
Beyonceの"Crazy In Love"、Michelle Belleの"C.R.A.Z.Y"、
Elliot Smithの"Son Of Sam"、Kate Nashの"Take Me To A Higher Plane"、
Lily Allenの"Littlest Things"・"Fuck You"など、選曲も良し。


キングスマン

オトーサン、
「面白そうだから、借りよう」
主演は、名優コリン・ファース!
英国人らしい気品のあるアカデミー賞俳優です。

原題:Kingsman: The Secret Service (2014) 
監督:Matthew Vaughn    
原作:Mark Millar/Dave Gibbons
脚本:Jane Goldman/ Matthew Vaughn   
Genre: Action/ Adventure/ Comedy 
Country: UK / USA 
Language: English / Arabic / Swedish 
上映時間:129分
あらすじ:
英国紳士のハリー。
サヴィル・ロウのテーラー勤務。
その正体は、どの国家にも縛られず
秘密裏に正義を遂行する国際的なスパイ組織
“キングスマン”のエース・エージェントだ。
ある日、エージェントの一人が何者かに殺害され、
欠員補充のため、貧困地区の不良青年エグジーをスカウトする。
彼の父はキングスマンのエージェントで、
17年前、その犠牲的行為でチームを救い、
命を落としたハリーの恩人だったのだ。
こうしてエグジーは、父の後を継ぐべく
キングスマンの過酷な新人試験に身を投じていく。
一方ハリーは、IT富豪ヴァレンタインが
水面下で進めていた恐るべき陰謀の謎を追っていく・・・

出演者:
Colin Firth ・・・ Harry Hart / Galahad(ハリー)
Samuel L. Jackson ・・・ Richmond Valentine(ヴァレンタイン)
Taron Egerton ・・・ Gary "Eggsy" Unwin(エグジー) 
Alex Nikolov・・・  young Eggsy(不良青年エグジー)
オトーサン、
「名優2人はいいけど、若手がなぁ」

その他の出演者:
Mark Strong ・・・ Merlin
Michael Caine ・・・ Chester King / Arthur
Sophie Cookson ・・・ Roxanne "Roxy" Morton
Sofia Boutella ・・・ Gazelle
Samantha Womack ・・・ Michelle Unwin
Geoff Bell ・・・ Dean
Edward Holcroft ・・・ Charlie Hesketh
Mark Hamill ・・・ James Arnold
Jack Davenport ・・・ Lancelot
Tom Prior ・・・ Hugo
Jack Cutmore-Scott ・・・ Rufus Saville
Lily Travers ・・・ Lady Sophie
Richard Brake ・・・ The Interrogator
Hanna Alstrom ・・・ Princess Tilde
Andrei Lenart ・・・ Arctic Guard

User Rating:7.8/10( 367,904 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 5,014 votes) Yahoo!
オトーサン、
「楽しめた!」
どこかの立派な賞にからんでもいいと思うけど。

日本アカデミー賞ノミネート
・外国作品賞 

User Reviews 
Nathan Meyerさん
Florida, USA 
2014年12月27日
陽気だ!2015年の驚きのヒット作かも

諸君、やったね。
いわゆるMI-6(シークレットサービス)は、
俗物の上流階級の都会人のためのクラブだよね?
OK、ボンドは、クール。
今や、スパイ映画を次のレベルに達した。
「第9地区」以来、
「この映画は、いい」という感じを持てなかった。
この映画をみてしまうと、
「殺しのライセンス」以降上映された
すべてのジェームズ・ボンド映画は、
いびきをかいているように思える。
本作、強烈でクレージーなライドなので、
私は、試写会の間中、首を数回振ってしまった。
私はマシュー・ボーンの映画は、みんな見たが、
こんな映画を作れるとは、思っていなかったのだ。
鍵になったのは、俳優のキャスティング。
有名スターの演じる役は、リアルでなくなる。
「ブリジット・ジョーンズ」のような女の子映画で
不慣れな都会人を演じた不慣れな都会人を覚えている?
コリン・ファースは、吃りの英国王を演じて、
オスカーを勝ち取った。
「キングスマン」をみれば、
彼がオスカーに値することがよくわかる。
彼は、どんな役もこなせるのだ。
本作の彼は、ボンドより不良だ!
コメディであるが、とても暴力的なコメディだ。
あなたが、「ロック・ユー」のような映画に夢中なら
本作をみるといい。
生真面目な映画や家族向け映画のフアンならば、
みないほうがいい。
私はというと、メチャクチャよい時間を過ごせた。

オトーサン、
「007好きにはたまらないね」

前田有一さん 
2015年9月8日
中年世代向けスパイ映画

イーサン・ハントとジェームズ・ボンド両横綱が
揃い踏みの2015年に、
両者の間に割り込む形で入ってきた「キングスマン」は、
しかし巨頭をたたき落とす勢いの傑作スパイ映画だった。 
サヴィル・ロウのテーラー「キングスマン」をアジトとする
超国家的スパイ組織のハリー(コリン・ファース)。
彼は組織の欠員を埋めるため、
素質ある不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。 
個性的なヒーロー映画『キック・アス』で知られる
マシュー・ヴォーン監督らしく、
のっけからこのジャンルへの思いこみを利用した
強烈なミスリードで観客を仰天させる。
そのショックから立ち直らないうちに
一気に物語に引き込む鮮やかなストーリーの立ち上げである。 
続けて高機能な防弾傘など、
リアル志向に変化した007シリーズの裏をかく
夢のあるガジェットの数々で楽しませる。 
かと思うと、サヴィル・ロウのテーラーが舞台という
ブリティッシュ風味でオジサンファンの心を鷲掴み。
まるで「ちょろいぜ」といわんばかりだ。 
しかし、そのまま懐古趣味にとどまらず、
教会における一大アクションでは
過去のあらゆるスパイ映画も上回るような激しい格闘スタントを
強烈な映像エフェクトで見せる。
オープニングで見せた定石はずしの緊張感を、
ここでも決してゆるめることはない。 
オチについても見事なもので、
痛快にしてビターなこの監督の作風を十分に味わえる逸品。
敵も味方もよく考えたら同じ行動原理で動いていることがわかる
皮肉めいたメッセージも説得力がある。 
なお個人的には、ナンパ課題をこなそうとする
クラブのシーンがツボであった。
オピニオン・オープナーにネグと、
よもやスパイ映画で"専門用語"が続出するとは思わなかったが、
ここは相当笑わせていただいた。
六本木の試写会では誰も笑っていなかったが、
アメリカではこんなのもウケるのだろうか。
このギャグシーンを理解できるあんな女子ばかりになったら、
間違いなく333バーは廃業だ。 
スーツにメガネにナンパと、
ちょいワルなオジサンに刺さる要素満載の「キングスマン」。
格闘アクションの本気っぷりと読めない展開。
トム・クルーズにもダニエル・クレイグにも
飽き飽きしている方には、
相当高い満足感を与えてくれると保証する。


リアル〜完全なる首長竜の日〜

 
オトーサン、
「綾瀬はるか主演か」
録画を消そうとしましたが、思い直しました。
首長竜が、リアルなのも、好印象です。
・首長竜(くびながりゅう)は、
中生代三畳紀後期に現れ、
ジュラ紀、白亜紀を通じて栄えた
水生爬虫類の一群の総称。
多くは魚食性だったと思われる。
その名の通り、首が長い。

原題:リアル〜完全なる首長竜の日〜 (2013) 
監督:黒沢清 
脚本:黒沢清・田中幸子 
Genre:Drama/Romance/SF
上映時間:127分
あらすじ:
1年前に自殺を図り、昏睡状態に陥った漫画家の淳美。
幼なじみで恋人の浩市は、“センシング”という
最新医療で彼女の意識とコンタクトを図り、
自殺の真相を探ろうとする。
こうして淳美の意識に潜り込み対話を重ねたが、
彼女は“首長竜の絵を探してほしい”と頼むばかり。
やがて、見覚えのない少年の幻覚が現われる・・・

出演者:
 佐藤健・・・ 藤田浩市 
 綾瀬はるか・・・ 和淳美 
 中谷美紀・・・ 相原栄子 
オトーサン、
「佐藤健か、"天皇の料理番"で主演していたっけ」

その他の出演者:
 オダギリジョー・・・  沢野 
 染谷将太・・・  高木真吾 
 堀部圭亮・・・  米村 
 松重豊・・・  晴彦 
 小泉今日子・・・  真紀子 

User Rating:5.7/10( 24 votes)IMDb
  User Rating:5.2/10( 646 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

日本映画プロフェッショナル大賞 
・ベスト10  第10位 

User Reviews 
sen***** さん 
2016年3月10日
ホラー嫌いには怖い 

主演の二人が好きなので
地上波で見られてラッキーでした。
ファンタジーにリアリティは求めてないので
設定は何も気にならなかったけど、
モリヲやホラー漫画の幻覚や能面のようになる場面が
けっこう怖かったです。恐竜は全然怖くなかったけど…
すきな俳優が一生懸命演技してる、
それだけで深く考えず楽しめる人には十分です。
佐藤健は衣装がずっと半袖で、
鍛えた太い腕がキャラクターに合わなくて気になったし、
綾瀬はるかも突然ミニワンピース姿になったり、
女医がピンヒールだったり、
漫画家アシスタントがネクタイしてたりと
衣装が全体的に変で好きではなかったです。

オトーサン、
「物足りなかったね」
首長竜が現れる「飛古根島」は、実在しない。
ロケ撮影は八丈島で行われたそうです。

目隠シストさん 
2014年11月30日

全く変わらない浩一の衣服、
飲み物はいつも同じお茶、
自家用車移動シーンの車外風景、胡散臭い口調の女医。
『リアル』と題された物語の中に挟み込まれる
不自然な風景の数々。初めは些細な違和感でした。
しかし、粉雪のように降り積もった疑惑は、
次第に大きな胸騒ぎへと変わってゆくのです。
これぞ黒沢清流スリラーの醍醐味。
一度懐疑的になると、何気ないワンカットに至るまで、
真相に繋がる重要なヒントに思えてきます。
ホラー描写も膝を打つ出来栄え。
突如現れる変死体
(特に最初の縛られた女は、タイミング、造形共に絶品)、
なんちゃらゾンビの色味の無い蝋顔。
ホラー向けのエフェクトはこう在るべし、と考えます。
人物背景の空間の使い方も、相変わらずセンスが良いです。
やはり黒沢清監督のサスペンスホラーは、一味違うと感じます。
この観点では、十分に満足のいくものでした。
ただ、黒沢ブランドのもう一つの大看板
“難解映画=考えさせる映画”という点では、
些か物足りなかったかもしれません。
丁寧な種明かしは、大衆映画としては正しい在り方なのでしょう。
しかし物語の余白を埋める確定作業ゆえ、
ミステリーの浪漫には欠けます。
『カリスマ』や『回路』のように戸惑う観客を置き去りにするくらい、
難解で重厚な映画を黒沢監督には期待したいのです。
やはり原作小説モノではなく、オリジナル脚本で勝負をお願いします。
黒沢常連組の役者さんは
相変わらず“心得ているなあ”という役作りでありました。 


クローバー

 
オトーサン、
「この娘、どういうひと」
いろんなコマーシャルで、よく見かけます。
映画女優としては、まだ駆け出しで、
「るろうに剣心」「愛と誠」に出演しています。
本作が、初主演作だとか。

原題:クローバー (2014) 
監督:古澤健
原作:稚野鳥子  
脚本: 浅野妙子 
Genre:Romance/Comedy
上映時間:120分
あらすじ:
鈴木沙耶は、中学時代の初恋の人ハルキが忘れられない。
勤務先では、上司・柘植から容赦ない罵倒。
ところが、その柘植がいきなり交際を申し込んでくる。
付き合い出すうちに少しずつ柘植に惹かれていく。
ところが、ワガママ社長令嬢の筒井栞が柘植にアプローチ。
沙耶も、今は人気俳優のハルキと運命の再会を果たし、
“ずっと好きだった”と告白されて・・・

出演者:
 武井咲 ・・・鈴木沙耶 
 大倉忠義 ・・・柘植暁 
 永山絢斗 ・・・樋野ハルキ
オトーサン、
「武井咲、たけいえみって、読むのか」
頑張っているし、笑顔がすてきです。
「大倉忠義、ムカツクね」

その他の出演者:
 木南晴夏 ・・・谷上一葉 
 水沢エレナ ・・・松沢里李香 
 光浦靖子 ・・・如月桜子 
 今野杏南 ・・・柏原るみ 
 内藤理沙 ・・・上田かおる 
 村上健志 ・・・合田光成 
 柴田理恵 ・・・占い師 
 宍戸開 ・・・小松社長 
 西村雅彦 ・・・松下課長 
 夏菜 ・・・筒井栞 
 上地雄輔 ・・・筒井義道 

User Rating:2.7/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.9/10( 251 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分れるね」

User Reviews 
サンゴ さん 
2016年3月11日
武井咲のコメディエンヌっぷりが楽しい 

原作ファンの方からは不評みたいですが、
原作未見の私からすると、
なかなか面白いラブコメでした。
武井咲ちゃんのコメディエンヌっぷりが
超可愛らしくてとても楽しい。
この人ほんとにコメディ向いてると思う。
くるくる変わる表情が魅力的。
それだけに、もっと酷い目にあったり
大ドジふんだり、号泣したりする場面が
あったほうがよかったな。
いろんな武井咲を見たかったです。
相手役の大倉さんは下手ですねえ。
ふだんの関ジャニの大倉さんのイメージからすると、
この柘植さんの冷静沈着で無口な役柄がかけ離れていて、
それをねじふせるほどの演技力があるわけでもなく、
あまりの棒読みに笑ってしまいました。
でもまあ、他のキャストはなかなか良かったです。
あと、他の方も書かれてましたが、エンドロールは素敵でした。
結婚式の場面をエンドロールにもってくるなんて粋だなー。
映像も、ファンタジー映画みたいに綺麗な色で撮ってあって、
見ていて気持よかった。
大倉さんがもうちょっとうまければなあとは思うけど、
十分笑ってキュンとできたので満足です。 

オトーサン、
「本当だね」
登場人物の誰にも共感できないなんて。

あにやんさん 
2009年2月16日
マンガや観客を馬鹿にするな

オープニング、
シネスコフレームを有効活用した
武井咲の動きに合わせて
ホテル内を大々的に移動する
ステディカムの映像がとても心地良い。
だが、褒められるところはそこと、
軽井沢のシーンでの青空くらいのもの。
青空はこの映画の功績じゃありませんけど。
『愛と誠』で見せた武井咲のコメディ演技を求めた訳ですが、
始まって20分くらいでもう映画館出ようかって思いました。
登場人物の誰にも共感できません。
みんな勝手に行動し、自己主張するだけです。
すれ違いが繰り返されるばかり。
それが、この物語の芯なのかもしれませんが、
そんな不協和音を延々と聴かされ続ける事の辛いこと。
柘植はあんなので果たしてデキる男なのか、
いい男なのかというと甚だ疑問で優柔不断、意志薄弱、無神経、
そんなマイナスなキーワードばかりが出てくる状態。
客に聞こえる状態で部下に説教するような上司は無能です。
柘植がそんなだからヒロインを始めとする周囲の反応もヘンで。
登場人物全員頭悪い、そんな映画。
でも、その頭の悪さは
この映画を作った人々の姿勢に表れているのかな、と。
いちいち仕草に馬鹿みたいに効果音を入れて、
音で笑わせようとしてますが、何が面白いのやら。
メール文字を画面に表示した上で内容を喋らせる
そこまでしないと観客は判らないと思っているんでしょうか。
この映画を作ってる人達は、
マンガとか観客とか馬鹿にしてるのかなぁ?
どんどんとスクリーン上に展開する
惨状を眺めながら思ったのでした。
ディズニーの有名な曲を2曲使っておりますが、
単なる冒涜ですね。
あれは他の映画のために作られた曲なのだからさぁ・・・ 


ハングリー・ラビット

オトーサン、
「午後ロードか」
見るか見ないか迷いましたが、
ニコラス・ケイジ主演なので、見ることに。
彼はいつも熱演しているので、好感がもてます。
ただし、この映画、製作費節約のために、
彼以外は、大した役者さんを使っていません。
それと、せっかくニューオーリンズが舞台なのに、
どこにもあるような風景しか出ていません。

原題:Seeking Justice (2011) 
監督:Roger Donaldson    
原作:Todd Hickey 
脚本:Robert Tannen   
Genre: Action/ Drama/ Thriller
上映時間:105分
あらすじ:
ウィルは、ニューオーリンズの高校教師。
愛する妻ローラが何者かに暴行され、病院に運ばれる。
動揺するウィルに、謎の男サイモンが近づき、
代わりに犯人を殺してやると持ちかけてくる。
代金は不要、後で簡単な頼みを引き受けてくれ。
逡巡の末に、その提案を受け入れてしまったが・・・

出演者:
Nicolas Cage ・・・ Will Gerard(ウィル)
January Jones ・・・ Laura Gerard(ローラ)
Guy Pearce ・・・ Simon(サイモン)
オトーサン、
「全編、出ずっぱりだね」
なんでも、出演を熱望したとか。

その他の出演者:
Harold Perrineau ・・・ Jimmy
Jennifer Carpenter ・・・ Trudy
Xander Berkeley ・・・ Lieutenant Durgan
IronE Singleton ・・・ Scar
Cullen Moss ・・・ Jones
Marcus Lyle Brown ・・・ Detective Green
Dikran Tulaine ・・・ Sideburns

User Rating:6.2/10( 37,983 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 136 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、スコアは、こんなものかも」

User Reviews 
gavin6942さん
United States 
2012年5月30日
プロットに重大な問題があるが、よいアクション映画

妻ローラが暴行された後、
恨みを晴らすのを手助けするために、
ウィルは自警団員グループのサービスを受ける。
そのお返しに、彼からの「好意」が望まれていると気づく。
これは、ニコラス・ケイジの最良の映画でも、
最悪の映画のどちらでもない。
実のところ、私は、ニコラス・ケイジを称賛したい。
彼の演技は、この映画よりもずっと良かった。
映画がすべて悪いというわけではない。
こはベストセラーのスリラー小説だった。
だが、映画としては失敗している。
筋書に穴がある。
サイモンと彼の親友たちは、まさに強力で、
あまりにもすぐ、あまりにも多くに気づいてしまう。
その説明は適切でないので、
聴衆は、証拠に基ずかず、未知の陰謀へ期待をふくらませてしまう。
要するに、あまり考えないほうがいい映画なのだ。
アクションはよく、ユーモアはきちんとしていて、
サスペンスは、最高だ。
自販機で、キャンディーバーを買うのを見るシーンは、
手に汗をにぎる。
だが、全くつじつまが合わない。
ストーリー自体が完全でないならば、
よい演技、よいアクション、よいサアスペンスがあっても、
よい映画はできない。
要するに、この映画の最大の問題は
脚本を校閲するひとがいなかったことだ。
紆余曲折、手に汗にぎる出来事があれば、
本作は大成功したかもしれないし、
続編が望まれたかも知れない。

オトーサン、
「復讐するは我にありをもじった?」

mel*****さん 
2016年2月22日
復讐するはダレにあり? 

メジャースタジオ作品から遠退いた
ニコラス・ケイジ作品の中では、かなり良作。
妻をレイプされ、動揺する主人公の前に、'組織'の男が現れる。
「司法でなく、組織が犯人を裁きましょう」
という男の提案を承諾したケイジ。
翌日レイプ犯は'自殺'する。
だが後日、組織は見返りとして、
別件の性犯罪者殺害を主人公に依頼してくるが、勿論拒否。
すると、主人公は殺人犯に仕立てあげられてしまう。
結局、自分をハメた男の正体を突き止め、
組織の実態をメディアに告発する。
米国では、強姦よりも脱税の方が
刑が重いというのは些かショッキング。
ただ、
「正義とは?」とか「人が人を裁く至難」といった講釈は少なく、
どちらかといえば純粋なサスペンスアクションなので、
ボーッと楽しめる。
因みに、'ハングリーラビット'とは、
組織から依頼された代理殺人を完了した
報告のときに使う設定のフレーズ。


日本侠客伝 雷門の決斗

オトーサン、
「これって、シリーズ第5作か」
第1作『日本侠客伝』
第2作『日本侠客伝 浪花篇』
第3作『日本侠客伝 関東篇』
第4作『日本侠客伝 血斗神田祭り』
第5作『日本侠客伝 雷門の決斗』
第6作『日本侠客伝 白刃の盃』
第7作『日本侠客伝 斬り込み
第8作『日本侠客伝 絶縁状』
第9作『日本侠客伝 花と龍』
第10作『日本侠客伝 昇り龍』
第11作『日本侠客伝 刃
これまでに、第1作『日本侠客伝』と
第9作『日本侠客伝 花と龍』をみています。
いずれも、オトーサンの評価は☆☆☆☆☆です。

原題:日本侠客伝 雷門の決斗(1966)
監督:マキノ雅弘  
脚本:野上竜雄 
Genre:Drama/Mafia
上映時間:94分
あらすじ:
浅草の興行街。堅気となった聖天一家は
平松興行として持ち小屋・朝日座を中心に芝居を打っていた。
だが、横車を押す仇敵・観音一家は朝日座を奪い取ってしまう。
平松興行の二代目・信太郎は、
日本一の浪曲師・梅芳を招き挽回を図る。
が、再起の機会をことごとく観音一家につぶされる。
信太郎の恋人の父・喜三郎も、
信太郎の父の客分・銀次も観音一家に倒され、
信太郎の辛抱も限界に・・・

出演者:
高倉健・・・平松信太郎
富司純子・・・中川千沙子
島田正吾・・・中川喜三郎 
長門裕之・・・小見山銀次
村田英雄・・・桜井梅芳
オトーサン、
「いつものメンツだね」
「王将」で有名な村田英雄さんが、
浪曲師・梅芳を演じています。
浪曲、うまいなぁ。
いまいのは、当然で、
浪曲師から歌手に転向したのです。

その他の出演者:
待田京介・・・正一 
藤山寛美・・・弁吉 
井上昭文・・・栄作 
ロミ山田・・・一条歌江 
内田朝雄・・・平松源之肋 
水島道太郎・・・風間東五郎 
天津敏・・・青木 
国一太郎・・・文三 
川浪公次郎・・・音吉 
脇中昭夫・・・兼太 
名護屋一・・・瓢単亀 
岩尾正隆・・・ガラ十 
宮城千賀子・・・金原時 
相原昇・・・玉助 
佐々木松之丞・・・金平 
大河内広太郎・・・喜多八 
大城泰五郎・・・蔵 
新城みち子・・・昌代 
佐藤綾子・・・花江 
小島恵子・・・秀子 
坂東京三郎・・・古川 
前川良三・・・山下 
矢奈木邦二郎・・・大浜 
沢彰謙・・・水野 
熊谷武・・・富田 
波多野博・・・平助 
山下義明・・・高木 
村田天作・・・長沢 
丘路千・・・巡査A 
北川俊男・・・巡査B 
丸平峰子・・・女中 
藤川弘・・・小屋主 
野村鬼笑・・・年老いた芸人 
波千鶴・・・芸人A 
中山栄子・・・芸人B 
高見理加・・・芸人C 

User Rating:6.4/10( 23 votes)Tsutaya
  User Rating:6.0/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
高倉健と富司純子の影が薄いのが、難です。

User Reviews 
けん さん 
2010年8月17日
いい出来です。

このシリーズは健さんが堅気の役が多いので、
「昭和残侠伝」の方が個人的には好きです。
ですが、この、「雷門…」は、いいです。
村田英夫の名調子、健さんとの友情、藤純子のせつない思い、
一番グッと来たのは、
藤山寛美が待田恭介が殺されたときに言うセリフです。
斬り込み健さんの立ち回りがイマイチですが、
ストーリーとしてはなかなかです。

オトーサン、
「脚本は、うまいね」

鱗歌さん 
2015年11月22日
舞台は浅草、演劇の世界。

健さん演じる主人公も演劇一座の興行主。
え〜ヤクザ映画じゃなかったの〜
というところですけれども、
一座の前身はヤクザであったりして、
はたまたそこに別のヤクザ一味の嫌がらせがあったりして、
ちゃんとヤクザ映画路線になっていきます。
これがアリなら「健さん演じる自治会長」とか
「健さん演じる校長先生」とかでも
日本侠客伝になりそうですが、いやいやいや。
やっぱり演劇の世界を描いてこそ、
本作の魅力があるのですね。
少なくとも、本作の魅力は、主演の健さんよりも
(実際、少し影が薄い気も)、
脇を固める役者さんたちにこそありそうな。
妙にツヤツヤした顔で朗々と浪曲を披露する村田英雄、
まさにこれこそが「芸」だぜ、と言わんばかりのツヤツヤ顔。
ほんとツヤツヤ(笑)。
藤山寛美が意外にも重要な役で登場し、
まあこの出演は寛美さんの破産
と松竹解雇によるものかも知れませんが、
いずれにしても、
(多くの場面では目立ち過ぎないように控えつつ)
ここぞという場面では寛美節をさく裂させて、
ああ新喜劇ならここで拍手が起こるところだなあ、と。
そしてそして、一番いいところを持って行ったのは、
やっぱり元ヤクザとしての凄みをチラリと
垣間見せる島田正吾でしょうか。
こうなるともはや健さんも出る幕無しか、というところですが、
最後のたち回りではダイナミックにしっかりと魅せてくれる。
実際、本作で割を食ってしまったのは、
女優陣ではないでしょうか(あと、長門裕之ね)。
男の色気、芸の色気。 


ヴァンパイア

オトーサン、
「迫力あるね、この宣伝文句」
・岩井俊二がカナダを舞台に全編英語で撮りおろした最新作!
 脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと一人6役、
“岩井ワールド”が炸裂する。 
なんと、吸血鬼ならぬ献血鬼が登場!!

原題:ヴァンパイア (2011)
監督・脚本:岩井俊二   
Genre:Romance/Drama
Country: USA . Japan 
Language: English 
上映時間:119分
あらすじ:
サイモンは、生物学を教える高校教師。
アルツハイマーの母親ヘルガと2人暮らし。、
留学生のミナに自殺を思いとどまるよう説得する。
一方で、自殺サイトで自殺志願者を見つけては、
一緒に自殺するふりをして血液を抜き取るヴァンパイアだった。
だが、ある日、思いがけず集団自殺に巻き込まれる。
一緒に逃げ延びた女性に、
自分がヴァンパイアであると告白してしまう。
すると、女性は自殺を成功させるべく、
自らの血の提供を申し出る・・・

出演者:
Kevin Zegers ・・・ Simon(サイモン)
Keisha Castle-Hughes ・・・ Jellyfish(ゼリーフィッシュ)
蒼井優 ・・・ Mina(ミナ)
Adelaide Clemens ・・・ Ladybird(レディバード) 
Amanda Plummer ・・・ Helga(ヘルガ)
オトーサン、
「蒼井優ちゃんは、端役」
顔をみせるだけで、演技なし。

その他の出演者:
Trevor Morgan ・・・ Renfield
Kristin Kreuk ・・・ Maria Lucas
Rachael Leigh Cook ・・・ Laura King
Jodi Balfour ・・・ Michaela (Renee)
Katharine Isabelle ・・・ Lapis Lazuli
Mandy Playdon ・・・ Stella Snyder

User Rating:5.4/10 ( 1,068 votes)IMDb
  User Rating:6.0/10( 92 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価がわかれるね」
すくなくとも、一般受けはしないでしょう。
作家性が強すぎます。

User Reviews 
あろえりーなさん 
2013年4月8日

カメラワークに音楽、雰囲気に世界観、
そして役者達の演技に至るまで、
舞台がカナダになって言葉が英語に変わっても、
岩井俊二ワールドそのまんまであることが興味深い。
ヴァンパイアと言えば、首にかぶりついて血を吸うのが定番だが、
本作の主人公は気弱なせいかそういうことは出来ない。
ヴァンパイアらしいキャラの男のことは変質者扱い。
でも、主人公も殺人をしていたことは間違いないのだけれど。
彼の吸血鬼的な行為は、寂しさの裏返しだったのかもしれない。
人から欲せられる身になって、彼は変わる。
まぁでも生徒の自殺を思いとどまるよう説得してたし、
元々いい奴なんだろうけどね。

オトーサン、
「Radu_Aさん、イワイ通なんだ」
岩井俊二監督、将来は小津安二郎のように
世界的存在になれるかも。

Radu_Aさん 
2011年2月25日
イワイを知っているなら、何を期待するかが分かる

これは吸血鬼映画ではない。
あらすじ紹介は、省略しよう。
この映画の冷たい評価は、
超自然の自滅的な性欲を満たそうとする
失恋した生き物を売り物にしていないためだ。
むしろ、流血好きや自殺妄想に批判的でさえある。
イワイの仕事に精通しているならば
主題にも、スタイルにも、驚かないだろう。
イワイの主要なテーマは、疎外された若者だ。
そして友情と破壊は、紙一重なのだ。
「リリイ・シュシュのすべて」において
いじめと未成年の売春を探究した。
背景には、バーチャルとリアルの人間がどう違うかがあった。
「スワロウテイル:PiCNiC」 は、
危うい絆と裏切りあうグループの盛衰を扱っている。
「花とアリス」は、男の子を競う親密な女子高生の友情を描いた。
「ヴァンパイア」は、実際、日本で起こった話だ:
自殺サイトで若い女性の自殺志願者を見つけては、
一緒に自殺するふりをする男が主人公だ。
問題は、彼がなぜそうしたいかにはない。
女性たちが死にたいと思っていることにある。
イワイの他の仕事には、連続性がある。
多少の紆余曲折があるが、ストーリーが問題なのではない。
むしろビジュアルが売りだ。
シュールレアリスム的であり、
死について、時にユーモラスな観点がある。
よく知られた「吸血鬼」のパロディになっている。
外套をまとう牙を剥き出した連続殺人者ではない。
アメリカの俳優が出演した日本映画が
どう見えるかと思うひとには、向いている。
私には、見応えがあった。
日本映画のスタイル、キャラクターの曖昧さ、ビジュアルな解釈、
そして、全編にただよう静けさが、
英語にうまく翻訳されている。
だが、本当に吸血鬼映画を期待しているなら、
「トワイライト〜初恋〜」の続編を待ってほしい。

オトーサン、
「岩井作品、見ているかな?」
「Love Letter」しか見ていないなぁ。
中山美穂主演の素敵な映画でした。

岩井俊二
誕生日:1963/01/24
出身 : 宮城県
高校生の時に映像制作に興味を持ち、
大学時代に自主映画を撮り始める。
91年、TVドラマ「見知らぬ我が子」の演出でデビュー。
93年、TVドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」で
日本映画監督協会の新人賞を受賞する。
94年、「Undo」はベルリン国際映画祭でNETPAC賞を受賞
95年、「Love Letter」アジアで大ヒット。
ドキュメンタリー作品も手がけ、プロデューサーとしても活躍。
監督作:
1993年「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
1994年「undo “アンドゥー”」 
1995年「Love Letter」
1996年「¥en Town Band Swallow Butterfly」
     「スワロウテイル:PiCNiC」  
     「FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA」  
1998年「四月物語」 
2001年「リリイ・シュシュのすべて」
2002年「Jam Films (ジャム フィルムズ)」
2004年「花とアリス」
2006年「市川崑物語」
2008年「ニューヨーク、アイラブユー」  
2011年「ヴァンパイア」「2016年「friends after 3.11【劇場版】」
2015年「花とアリス殺人事件」
2016年「リップヴァンウィンクルの花嫁」 


モンスターズ・ユニバーシティ

オトーサン、
「最初は、一つ目小僧かと思ったよ」
楊枝の足と1つの大きな目をもった緑のボール。
2002年に「モンスターズ・インク」を見に行って、
その素晴らしさに、びっくりしました。
本編では、マイクは、主人公役。
身体は小さいのに、大きな志をもっています。

原題:Monsters University (2013) 
監督:Dan Scanlon    
原作:Dan Scanlon/ Daniel Gerson/ Robert L. Baird  
脚本:Daniel Gerson/ Robert L. Baird / Dan Scanlon   
Genre:Animation/ Adventure/ Comedy
上映時間:104分
あらすじ:
身体が小さくいじめられっ子だった少年マイクの夢は、
モンスター界一の“怖がらせ屋”になること。
そのために誰よりも努力し、
ついに超難関大学モンスターズ・ユニバーシティの
“怖がらせ学部”への入学を果たす。
怖がらせるための知識と理論は
誰にも負けない自信のあったマイクだが、
見た目がかわいいという致命的な欠点に悩んでいた。
そんなマイクは、自分とはまるで対照的な
“怖がらせ屋”の名門一族に生まれた
エリート学生サリーに、引け目を感じるが、
やがて、仲良くなって、コンビを組む。
だが、ジョニー率いる最強軍団に敗れて、
学部を追放されてしまうのだが・・・

出演者:
Billy Crystal ・・・ Michael "Mike" Wazowski(マイク)
John Goodman ・・・ James P. "Sulley" Sullivan(サリー)
Nathan Fillion ・・・ Johnny J. Worthington III(ジョニー)
Helen Mirren ・・・ Dean Abigail Hardscrabble(ハードスクラブル学長) 
Alfred Molina ・・・ Professor Derek Knight( ナイト教授)
オトーサン、
「造形的には、ハードスクラブル学長がすごいね」

その他の出演者:
Noah Johnston ・・・ Young Mike 
Steve Buscemi ・・・ Randall "Randy" Boggs
Peter Sohn ・・・ Scott "Squishy" Squibbles, 
Joel Murray・・・  Don Carlton, 
Sean Hayes ・・・ Terri Perry, 
Dave Foleys ・・・ Terry Perry, 
Charlie Day ・・・ Art
Tyler Labine ・・・ Brock Pearson
Aubrey Plaza ・・・ Claire Wheeler
Bobby Moynihan ・・・ Chet Alexander
Julia Sweeney ・・・ Sherri Squibbles
Bonnie Hunt ・・・ Ms. Karen Graves
John Krasinski ・・・  "Frightening" Frank McCay
Bill Hader ・・・ Referee, Slug
Beth Behrs ・・・ Carrie Williams
Bob Peterson ・・・ Roz
John Ratzenberger ・・・ The Yeti

User Rating:7.4/10( 222,441 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 697 votes) Yahoo!
オトーサン、
「スコアは、高いけど・・・」
アカデミー賞にからんでいません。

User Reviews 
planktonrulesさん
Bradenton, Florida 
2013年6月23日
私は、もう一度、喜んだ!

「モンスターズ・ユニバーシティ」は、
ピクサーの新作で
「モンスターズ・インク」の前篇という設定である。
マイクとサリーに加えて、
たくさんの新しいキャラクターが、大学で紹介される。
筋書は、マイクが、少しも恐ろしくない身体のくせに、
大学一の怖がらせ屋になろうという途方もない目標をもつ。
この他、もっとたくさんのことがあるが、
これ以上、筋書について言うまい。
私の娘は、本作のデビューに行けて幸せだった。
彼女は好きだったが、失望もしていた。
オリジナルのキャラクターがなかったことや
多くの大学映画を連想させたからだ。
(「ナーズの復讐」や「アニマル・ハウス」)
妻は、眠ってしまったと言う。
これは、実に奇妙で、
家族のなかで、一番映画で喜ばないのは、私だから。
私は完全に映画を楽しみ、
もう少しで、9点献上するところだった。
確かに、独創力を欠いているが、笑わせてくれた。
これは、素敵ないい映画だ。
CGIがほんとうに豪華で、
美しい映画を見ているのは、楽しかった。
楽しい良い映画だった。

オトーサン、
「前作をみると、がっかりするかも」

U★mUzoさん 
2013年8月11日
これは傑作

これは大傑作。
これを見る前に前作を見ておくと感動が倍増すると思う。
質感まで伝わってくる絵が素晴らしいし、
各々のキャラクターの魅力がきちんと活かされている。
子供が楽しめるのはもちろんだけど、
実は大人の方が楽しめるんじゃないかな。
かなり苦い話だし、
現実世界と同じような容赦ない展開が続くんだけど、
諦めずに続けていれば絶対形になる、
っていうことを信じさせてくれて、とても励まされた。
こんなにうまくサラリと人生の悲哀と喜びを表現出来るなんて
さすがピクサー。
今、頑張っていることがあるんだけど、成果が出ない・・・
と迷い落ち込んでいる人は、ぜひ見るべき。


BIUTIFUL ビューティフル

オトーサン、
「これが世界の現実だ」
スペインの海岸に打ち上げられた不法移民の死体たち。
あまりに美しい風景のなかなので、胸を突かれます。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、旬のひと。
「アモーレス・ペロス」で、カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ
「バベル」で、カンヌ国際映画祭監督賞
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で
 アカデミー賞作品賞と監督賞。
「レヴェナント:蘇えりし者」で監督賞を2年連続受賞!

原題:Biutiful (2010)
監督:Alejandro Gonzalez Inarritu    
原作:Alejandro Gonzalez Inarritu
脚本:Nicolas Giacobone/ Armando Bo  
Genre:Drama
Country: Mexico / Spain 
Language: Spanish / Chinese / Wolof 
*セネガル、ガンビア、モーリタニアに住むウォロフ族の言語
上映時間:148分
あらすじ:
スペイン、バルセロナの片隅。
ウスバルは、移民や不法滞在者を相手に、
時には違法なことにも手を染めて日々の糧を得ている。
麻薬に溺れた妻マランブラと別れ、
愛するアナとマテオを男手ひとつで懸命に育てていた。
ところがある日、末期ガンと診断される。
死の恐怖にも増して、遺される子どもたちの今後が、
重くのしかかってくる・・・

出演者:
Javier Bardem ・・・ Uxbal(ウスバル)
Maricel Alvarez ・・・ Marambra(マランブラ)
Hanaa Bouchaib ・・・ Ana(アナ)
Guillermo Estrella ・・・ Mateo(マテオ)
オトーサン、
「ハビエル・バルデムの名演技!」

その他の出演者:
Diaryatou Daff ・・・ Ige
Taishen Cheng ・・・ Hai
Nasser Saleh ・・・ Muchacho

User Rating:7.5/10( 66,525 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 228 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いまどきの名画だ」

アカデミー賞ノミネート 
・主演男優賞  ハビエル・バルデム    
・外国語映画賞    (メキシコ) 
ゴールデン・グローブ ノミネート
・外国語映画賞    (メキシコ=スペイン)
カンヌ国際映画祭受賞 
・男優賞  ハビエル・バルデム 
同ノミネート
・パルム・ドール  アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ    

User Reviews 
isotope434さん
United States 
2010年12月28日
2010年のベスト映画
 
私は言わなければなりません…
2度、この映画を見ました。
1度目は、苦痛と重さが耐えられませんでした。
2度目には、監督が私達のために描きたかった
(biutiful)というビジュアルな隠喩を楽しむことができました。
実に厳しく、ヒューマンな映画です。
近年の情勢を反映して、すべてのひとが
ずっと幸福な人生を送れるわけにはいきません。
みんな自分なりの方法で、毎日を生き残らねばなりません。
バルセロナの片隅の家庭生活、貧しくみじめで汚く、
私達が軽べつするハリウッド映画のようにきれいではありません。
これは、現実逃避のために見に行く映画ではありません。
現実をみつめ直す映画です。
世界各地の社会の底辺に住むオンボロ人生を描いています。
大手6社が、配給しなかったのは、残念なことです。
今日のアメリカ映画のために悲しいことです。

オトーサン、
「まるで、バッタだね」
不法移民たちが、警察に追われるシーンです。

前田有一さん 
2011年6月22日
≪人は何を残して死ぬべきか≫

この映画の題名にもある
ビューティフル(beautiful)とは、
私のような人間を英語で表現するときに使う
メジャーな単語だが、
なぜか題名のほうはスペルが間違っている。 
照明と同じように映画の演出も、
間接的に行ったほうがより通好みで、
しゃれた感じに仕上がる。
本作のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は
そうした手法を、今回これでもかと多用する。
題名のスペル違いはその最たるもので
映画を見ればこの誤りが何を表現しているのかがわかる。
そして皆さんは、そのときたぶん涙する。 
スペイン、バルセロナの一角で
不法移民に違法な仕事のあっせんを行い、
日銭を稼いでいる男ウスバル(ハビエル・バルデム)。
妻と別れ、いまは2人の幼い子供たちと暮らしているが、
あるとき彼は末期がんで余命2か月と診断される。
自分が死んだらこの子たちはどうなるのか。
焦りと恐怖に支配されそうになりながら、
ウスバルは手段を選ばず金を稼ぎ、
子供たちに残そうと考える。 
主人公は不法滞在者専門のオー人事サービスで
黒い金を稼いでいるが、決して悪徳ではない。
自分なりに移民たちの事を思いやる心を持つ、
つまり根はいいやつである。
日本で貧困ビジネスをやってる
ブラック企業とは志の高さが違う。 
だが裏社会の住人であることに違いはないから、
社会福祉とは無縁。
自分が死んだら10歳に満たない息子たちの
面倒はだれが見るのか。
家賃はだれが払うのか。
その悩みは恐ろしいほど切実で、
発言小町でも解決できそうにない。
映画は胃が痛くなりそうなこの状況を、
これでもかというほど生々しく、
リアリティたっぷりに描いてゆく。 
監督の間接照明的な演出力は、
最初の子供たちとの食事シーンでまず発揮される。
この情報量の多いシークエンスで観客は
多くの事を知る仕組みだ。 
まず、安い魚と白砂糖とシリアルという
類型的なメニューからは、
この一家がとてつもない貧乏であることがわかる。
余裕がないからこそ、父親がイラついていることも
次の叱責シーンですぐにわかる。
その後のおねしょにかかわる会話のやりとりからは、
しかしこの父子に強い愛の絆が
存在することが描かれている。 
すべての演出は間接的に、
決して説明的になって反感を買わぬよう、
慎重に作品世界に観客をいざなってゆく。
一流の映画監督は、
こうした何気ない短時間のシークエンスで
必要な説明をすべて終えてしまう。
それは心地よいリズムとなって、
退屈になりがちな人間ドラマに彩りを与える。 
ほかにも、序盤に出てくる人たちのバックに
常に不快で騒々しい、耳障りな物音を
流しているあたりもうまい。
これによって主人公が暮らす環境のひどさ、
しいては人生の現時点ののっぴきならない最底辺ぶりを
観客の脳裏に植え付けている。 
ひとつだけ説明不足と感じたのは、
主人公に本物の霊能力がある設定について。
そういう超常現象の入る余地があるようなドラマとは
まったく想像していなかった分、
観客の多くは戸惑ってしまうのではないか。
もっともその能力があるからといって
状況が好転するわけではないし、
江原さんのようにお金持ちにもなれない。
本筋にはさほど絡んでこない。 
さて、「子供に金を残したい」と
がんばるお父さんの努力は報われるのか。
そもそもその方針じたい正しいのか。 
ハビエル・バルデムの奔走ぶりをみて、
観客の多くは考えるだろう。
「オレ、子供に何を残して死んだらいいのかな……」と。 
それについてアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、
にくらしいほど論理的な回答を最後に示している。
彼に47歳という若さがなければ、
こんなに情け容赦ない正解を
観客にたたきつけるようなマネはできないであろう。 
この挑発的な結末に、あなたはどう応えるだろうか。
見た後、同行者と議論がもりあがりそうな、
尾を引く後味のドラマ。
単なる感動ものでは満足しない、
ひねりある映画作品を望む通な映画ファンにのみ、
すすめたいところだ。


荒鷲の翼

オトーサン、
「名監督ジョン・フォードの異色作」
印象的なシーンがありました。
主人公のリハビリ・シーンです。
ウィードが頸椎損傷で、寝たきりに。
友人のカースンが、
「足よ動け!と言え」と何度も励ますのです。
何ケ月も念じて努力していると、
ある日、足がピクッと動くのです。
同じ経験があるので、感動しました。

原題:The Wings of Eagles (1957) 
監督:John Ford    
原作:Frank Wead
脚本:Frank Fenton/ William Wister Haines  
Genre: Biography/ Drama/ War
上映時間:110分
あらすじ:
1919年、フロリダ州ペンサコラの基地に、
フランク・ウィードを始め海軍兵学校を出た若い士官連が到着した。
当時はアメリカも空軍力の重要性をあまり認めず、
海軍航空隊は30人の飛行士と12機の航空機からなっていた。
熱血漢のウィードはこれが不満で、
海軍の成功は空軍の増強にありと、士官たちに説き、
自分も飛行術の勉強を始めた。
やがて彼は美しいミニーと結婚。3人の子をもうけたが、
仕事のため家庭を顧みず、遂に末の子を病気で死なせてしまう。
ミニーは酒に寂しさをまぎらわせるようになる。
数ヵ月の間に7つの基地を転勤、フロリダに来たウィードは、
ある日ワシントン当局の命令で
シュナイダー盃国際海上飛行競技に出場。
親友のプライス大尉と組んでみごと優勝する。
航空隊長に任命されたが、
ある夜、階段から落ちて頸の骨を折った。
医師は再起不能を宣告し、
ミニーはますます酒浸りとなって夫の看護をせず、
技術将校のカースンが代わりに来てくれる始末だった。
ウィードは数ヵ月後に退院するが、生計の道はない。
たまたま海軍時代のことを書いた小文が売れ、
これをきっかけにウィードは文筆業で立つことを考る。
彼の小説は映画化され、生活もやがて安定した。
ウィードは別れたミニーのいるデンヴァーを訪れ、
今度こそ平和な生活を築こうと話し合うが、
その時ラジオが日本軍の真珠湾攻撃を報じた。
ウィードは海軍復帰を求められ、
航空母艦に絶えず飛行機を供給する補助空母の建造を勧告する。
これが戦争に大きな成功をもたらすが、疲労で倒れてしまう。
が、今こそミニーの優しい看護で、
長かった海軍生活の疲れを癒すのだった・・・...

出演者:
John Wayne ・・・ Frank "Spig" Wead(ウィード)
Dan Dailey ・・・ "Jughead" Carson(カーソン)
Maureen O'Hara ・・・ Min Wead(ミニー)
オトーサン、
「西部劇でないジョン・ウェイン、いいね」

その他の出演者:
Co-Starring Ward Bond ・・・ John Dodge
With Ken Curtis ・・・ John Dale Price
 [Price is credited ・・・ film's technical adviser]
Edmund Lowe ・・・ Admiral Moffett
Kenneth Tobey ・・・ Capt. Herbert Allen Hazard
James Todd ・・・ Jack Travis
Barry Kelley ・・・ Captain Clark
Sig Ruman ・・・ Manager
Henry O'Neill ・・・ Capt. Spear
Willis Bouchey ・・・ Barton
Dorothy Jordan ・・・ Rose Brentmann

User Rating:6.8/10( 2,617 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 5 votes) Yahoo!
オトーサン、
「Yahoo!が低いね」
まさか真珠湾攻撃を扱っているなんて・・・

User Reviews 
hold2fileさん
Atlanta, GA 
2002年7月28日
戦争勝利を可能にした人々についての
素晴らしい「非戦争」映画。

タイトルと第二次世界大戦という時期、
そして、他の評者による誤解にもかかわらず、
これは、典型的な戦争映画ではない。
この映画は、固執と献身に彩られた人物の伝記・研究である。
ある意味、ジョン・ウェイン主演というのは、良くない。
彼は、"gung ho"を売りにしているからだ。
そうではなく、無神経な海兵隊員、
脊椎損傷に苦しむ男、作家、そして、
世界大戦勃発を期に海軍に戻り、戦闘の技術的必要性を説き、
海軍航空隊の活用で勝利を可能にした海軍士官としての
ビジョンと献身を描いている。
ウエインは、すばらしい演技をしている。
このウエインの演技の延長線上に
自閉症の「レインマン」を演じたダスティン・ホフマンがいる。

オトーサン、
「Ikedaさんは、博識だね」,

Ikedaさん 
2008年8月15日
今ひとつ

ジョン・フォードが、
かなりコミカルな演出をしていますが、
冒頭のジョン・ウェインの乱暴な飛行シーンは
正にドタバタ喜劇で、一世代前の映画のようです。
続く乱闘の場面はフォードらしいとは言えますが、
海軍対陸軍という所が喜劇的で、
こちらは逆に、この時代だから描けた事だと思います
主人公フランク・ウィードという人は、
この映画にも出てくるように、
キャグニーの「無限の青空」の
原作戯曲を書き、脚色もしていますが、
トレイシーとゲーブルが主演する「テスト・パイロット」の
原作者でもあります。
それにイギリス映画の「城砦」の
脚色までしているのは意外でした。
フォードはこの人と親しかったようですが、
この映画でも彼のイメージでワード・ボンドが
ダッジという映画監督役で出ています。
さらにメエ・マーシュが看護婦役で出演していますが、
70才を越えて、まだ魅力を残しているのは立派です。
映画全体としては、伝記的なエピソードを並べただけで、
あまり良い作品とは思えませんでした。
妻モーリン・オハラと子供に対する愛情表現も不十分ですし、
最初のドタバタから最後の「アロハオエ」のBGMに至るまで、
一貫性のない演出がフォードとしては今ひとつの感じがしました。


ザ・ワイルド

 
オトーサン、
「人食い熊がこわい!」
ウィキペディアによると、
本作に登場するヒグマのバート(Bart the Bear)は、
「子熊物語」、「ホワイトファング」、「沈黙の要塞」、
「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」など
多くの映画・テレビドラマに出演した
有名な動物タレントだそうです。

原題:The Edge (1997)
監督:Lee Tamahori  
脚本:David Mamet  
Genre:Action/ Adventure/ Drama
Rated R for language and some adventure gore/violence
上映時間:117分
あらすじ:
大富豪のチャールズは、
妻でファッションモデルのミッキー、
彼女の専属カメラマン・ロバート、
助手スティーヴとアラスカに自家用機でアラスカへ。
現地に住む老人の山小屋にある
インディアンの写真に目を留めた
ロバートが、彼の写真を撮りに行こうと誘う。
ところが、飛行機は事故で墜落。
何とか助かったものの、人里離れた雪山、
チャールズの先導のもと、戻ろうとするが、
人食い熊が襲いかかり、スティーヴは殺されてしまう。
チャールズとロバートはヒグマの追撃を必死に逃がれるが、
そんな中、チャールズはロバートが、
妻と不倫しているのではないかと疑い始める・・・

出演者:
Anthony Hopkins ・・・ Charles Morse(チャールズ)
Alec Baldwin ・・・ Robert "Bob" Green(ロバート)
Elle Macpherson ・・・ Mickey Morse(ミッキー)
Bart the Bear ・・・ the Kodiak bear(人食い熊)
オトーサン、
「アンソニー・ホプキンス、名演!」
だけど、最後に残るのは、明らかだよね。

その他の出演者:
Harold Perrineau ・・・ Stephen
L.Q. Jones ・・・ Styles
Kathleen Wilhoite ・・・ Ginny
David Lindstedt ・・・ James
Mark Kiely ・・・ Mechanic
Eli Gabay ・・・ Jet Pilot
Larry Musser ・・・ Amphibian Pilot
Gordon Tootoosis ・・・ Jack Hawk
Kelsa Kinsly ・・・ Reporter

User Rating:6.9/10(54,219 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 43 votes) Yahoo!
オトーサン、
「面白かったな」
アラスカの景色もいいし。

User Reviews 
claudonioさん
california 
2000年2月9日
すごいアクションアドベンチャー

本作は、アクションだけではないすごい映画です。
面白そうなので、見に行きました。
よく書かれ、よく演じられ、よく監督されたスリラーです。
いつものようにアンソニー・ホプキンスは、
すばらしい演技をみせます。
驚いたのは、アレック・ボールドウィンがよかったこと。
この映画には、最上のせりふがあって、
アクション・シーンもよく出来ていて、
ペースもすばらしい。
すごい映画です。

オトーサン、
「リアル熊さんに脱帽!」

ジーナさん 
2008年9月4日
リアル熊は確かにワイルド

スケールの大きさや迫力ある描写は予想以上でした。
熊が目の前に現れた時の恐怖感なんて
思わず息を止めてしまうほどのリアルさでした。
ただ、時間の経過が分かる工夫があったほうが
苦労がもっとよく伝わったと思いますけど・・・。
それに個人的には、サスペンス要素はいらなかったかなぁ〜
これだけ巧く撮れているのだから、
純粋に絶体絶命の状況を知恵と体力で
生き抜くサバイバル映画を観たかったかも。
もう一つ欲を言えば・・・
アンソニー・ホプキンスの役柄にも
もっと明白なキャラクター作りが欲しかったなぁ・・・。
落ち着いた大人であるのは間違いなかったですが、
落ち着きすぎていて(渋くてステキだけど)
盛り上がりに欠けた部分もありましたし、、
何かもう一クセあると面白みがあったでしょうね。
アレック・ボールドウィンは期待通りでした(笑)


キングス&クイーン

オトーサン、
「題名の意味わからん」
アルノー・デプレシャン監督の経歴をみると、
1960年、フランス生まれ。
1991年。「二十歳の死」で監督デビュー。
「魂を救え!」がカンヌ映画祭で評判になる。
1996年、パリの若者たちを描いた群像劇「そして僕は恋をする」
2000年、ひとりの少女が女優へと成長するドラマを描いた
「エスター・カーン めざめの時」が話題を呼ぶ。 
トリュフォーの再来といわれるアート派。

原題:Rois et reine (2004)
   Kings and Queen 
監督:Arnaud Desplechin 
脚本:Arnaud Desplechin/ Roger Bohbot   
Genre:Comedy/ Drama/ Romance
Country: France 
Language: French / English / German 
上映時間:150分
あらすじ:
ノラは、パリで画廊を営んでいる。
3度目の結婚を控えた彼女には、
亡き夫・ピエールとの間に生まれた息子がいた。
父親ルイが面倒を見ているが、
ガンで余命わずかとなり、途方に暮れる。
一方、ミュージシャンのイスマエルは、
ノラの元カップルだったが、
突然、精神病院に強制入院させられてしまう。
どうやら何者かの陰謀らしい。
ノラはそんなイスマエルを病院に訪ね、
息子を養子にしてほしいと頼む・・・

出演者:
Emmanuelle Devos ・・・ Nora Cotterelle(ノラ)
Mathieu Amalric ・・・ Ismael Vuillard(イスマエル)
Maurice Garrel ・・・ Louis Jenssens(ルイ)
Magali Woch ・・・ Arielle(アリエル)
オトーサン、
「ノラとイスマエルが好対照的だ」
前者は悲劇の主人公、後者は喜劇の主人公です。

その他の出演者:
Catherine Deneuve ・・・ Mme Vasset, psychiatrist
Nathalie Boutefeu ・・・ Chloe Jenssens
Jean-Paul Roussillon ・・・ Abel Vuillard
Hippolyte Girardot ・・・ Maitre Marc Mamanne
Noemie Lvovsky ・・・ Elizabeth
Valentin Lelong ・・・ Elias Cotterelle
Joachim Salinger・・・ Pierre Cotterelle  

User Rating:7.2/10 ( 3,147 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 24 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

セザール賞受賞 
・主演男優賞  マチュー・アマルリック  
同ノミネート
・作品賞     
・監督賞  アルノー・デプレシャン    
・主演女優賞  エマニュエル・ドゥヴォス    
・助演男優賞  モーリス・ガレル    
・有望若手女優賞  マガリ・ヴォック    
・脚本賞 

User Reviews 
fabibiさん
Paris, France 
2004年12月7日
感動と苛立ち :偉大な作家の仕事

「そして僕は恋をする」や
「エスター・カーン めざめの時」という
2つの傑作の後、何が作れるだろうか?
(退屈な「男たちと共に」については触れない)
んなに難しくても、心の声に耳を傾け、妥協してはならない。
誤解は恐れるなかれ。
聴衆を気にしてもいいが、仕事に影響させてはならない。
天才であるが、それに疑いを持つ。
その疑いが、作品を良くするのだ。
アルノー・デプレシャンの最新作「キングス&クイーン」は、
150分の長尺で、難解だが、
実に面白く、魅力的で、感動的で、愉快でもある。
苛立ちも、退屈さも恐れていない。
例えば、パロディのシーンは、わずらわしい。
だが、これは個人的な観方だ。
ノラの父と元ボーイフレンド、息子との関係、
元ボーイフレンドと息子との関係、そして家族との関係という
ストーリー展開は、非常に力強い。
残念なことに、デプレシャンは、
しばしばカットバックを使うので、
結果として、長い長いライドに見えてくる。
さらに、残念なことに、フラッシュバックも加わる。
ピエールと少年の悪い演技も、足を引っ張っている。
エマニュエル・ドゥヴォスとマチューア・マルリックは、
実に魅力的だ。
ノラが、父の日記の秘密のページを発見する。
イズマエルが、ノラの息子と午後を過ごす。
この最後のシーンは、実にいい。
人間感情をこんなに美しく翻訳してくれる映画は、滅多にない。
したがって、本作は、必見だ。

オトーサン、
「人間の魂を描くには・・・」
その描き方や見せ方に、独自の工夫があります。

徳さん 
2006年11月13日
至芸

現代仏映画界で最もシネアスト的なシネアスト、
デプレジャン待望の新作。
35歳の画商が突然直面する父の死と、過去の男たへの想い、
そして、彼女の前夫となるヴィオラ奏者の心の再生が
悲喜の混在したつかみどころのないタッチで流麗に描かれていく。
登場人物の人間性を鮮やかにとらえる演出力と語り口は
芸の極致といっていいだろう。
また、彼のご用達俳優、ドゥヴォスとアマルリックの
素晴らしい演技が、作品に大きく貢献している。
特に後者の軽妙洒脱かつ含蓄のある演技は絶品!
傑作『そして僕は恋をする』でトリュフォーの再来と評された
デプレジャンは彼の「1つの感情を1つのシーンで表現するのではなく、
1つの感情を4つのシーンで表現すべきである」という
言葉の良き実践者であるということがよくわかる映画でもある。
圧巻は亡き父が遺稿の中で、
娘に厳しい言葉を言い放つシーン。
どんなホラー映画よりも残酷で恐ろしかった。

オトーサン、
「この言葉、イプセンの"人形の家"で、
自立に目覚めたノラへのアンチテーゼかも」

「お前はエゴイストだ。
今の私はお前への静められない怒りでいっぱいだ。
お前を誇り高くさせたのは私の罪だろう。
お前の高慢さは辛辣な虚栄心と変わり、
愚かな気取りを見せはじめた。
私が死に、お前が生き続けるのは不公平だ。
お前が死んだら許してやる」


北のカナリアたち

オトーサン、
「童謡カナリア、覚えている」
♪歌を忘れたカナリアは
後ろの山に棄てましょか
いえいえ それはかわいそう
歌を忘れたカナリアは
背戸の小薮に埋けましょか
いえいえ それはなりませぬ
歌を忘れたカナリアは
柳の鞭でぶちましょか
いえいえ それはかわいそう
歌を忘れたカナリアは
象牙の舟に銀のかい 月夜の海に浮かべれば 
忘れた歌を思い出す」
西条八十が、作詞に行き詰まりを感じていた
心境を歌詞にしたとか。

原題:北のカナリアたち(2012)
監督:阪本順治
原作:湊かなえ
脚本:那須真知子  
Genre:Mystery/Drama
上映時間:122分
あらすじ:
川島はるは、夫と共に北海道の離島へ。
小学校分校で6人の生徒を受け持ち、
合唱を通じて生徒たちと心を通わせていく。
自信が芽生えた生徒たちは、見違えるように明るくなった。
そんなある日、海辺でバーベキューを楽しんでいた
はると生徒たちを思わぬ悲劇が襲う。
はるは島を追われるように去っていき、
生徒たちからも歌声は聞かれなくなってしまう。
20年後、東京で暮らすはるのもとに
その時の教え子の一人が事件を起こしたとの知らせが。
はるは真相を知るため、
成長した教え子たちとの再会を決意する・・・

出演者:
 吉永小百合・・・ 川島はる 
 森山未來・・・ 鈴木信人 
 満島ひかり・・・ 戸田真奈美
オトーサン、
「うーん、若い2人、下手だなぁ」

その他の出演者:
 柴田恭兵・・・ 川島行夫 
 仲村トオル・・・ 阿部英輔
 勝地涼・・・ 生島直樹 
 宮崎あおい・・・ 安藤結花 
 小池栄子・・・ 藤本七重 
 松田龍平・・・ 松田勇 
 里見浩太朗・・・ 堀田久 
 小笠原弘晃・・・ 鈴木信人(小学生時代) 
 渡辺真帆・・・ 戸田真奈美(小学生時代) 
 相良飛鷹・・・ 生島直樹(小学生時代) 
 飯田汐音・・・ 安藤結花(小学生時代) 
 佐藤純美音・・・ 藤本七重(小学生時代) 
 菊池銀河・・・ 松田勇(小学生時代

User Rating:5.4/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.9/10( 456 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いまいちだね」

日本アカデミー賞受賞 
・音楽賞    
・撮影賞    
・照明賞  
同ノミネート
・作品賞     
・主演女優賞  吉永小百合    
・助演男優賞  森山未來    
・助演女優賞  満島ひかり    
・監督賞  阪本順治    
・脚本賞      
・美術賞      
・録音賞     
・編集賞 

User Reviews 
asi***** さん
2015年8月31日
吉永小百合さんの美しさにうっとり 

とにかく演者がみんな良い。
特に森山未來の演技は圧巻である。
そして北海道の厳しい自然。
悲しさや喜びを空や海が表しているように思えた。
そして音楽がいい!CDを買おうかな。 
 
オトーサン、
「サユリストのみ必見!」

黒美君彦さん 
2013年12月24日
問わず語り

北の島の風景は美しいのだが、
惜しむらくは主演の吉永小百合。
彼女が何を演じても“吉永小百合”でしかないことは、
彼女に宿命づけられたものだから
仕方ないのかも知れないが、
それにしても20年の歳月を経た前後を
彼女に演じさせるのは少々酷だったかも知れない。
かといって別な俳優を使えるわけもないので、
難しいところではあるのだが…。
現在から20年前の真実を遡るというパターンは
湊かなえの原作らしい展開だが、
子供たちのエピソードを
少々盛り込みすぎのような気がする。
Aと思われた事実が実はBであり、
Cでもあった…というパターンも、
続きすぎると単なるご都合主義になる。
さらにいえば、
主役が真実を追い求めているわけでもないので、
いきおい登場人物がみな問わず語りに
いろいろなことを語り始める。
サスペンスになりきれず、かといって心理劇でもない…
やや中途半端な印象が残る作品だった。


長ぐつをはいたネコ

オトーサン、
「竹中直人さん すると、邦画かな?」
でも、これは大ヒットした「シュレック」のスピンオフです。
より正確に言うと、「長ぐつをはいたネコ」が登場したのは、
「シュレック2」からで、
アントニオ・バンデラスの美声もヒットした要因でしょう。

原題:Puss in Boots (2011) 
監督:Chris Miller    
原作:Charles Perrault/ Tom Wheeler
脚本:Brian Lynch/ William Davies/ Tom Wheeler  
Genre:Animation/ Action/ Adventure 
Country: USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:90分
あらすじ:
ある晩、お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプスが
街の酒場にふらりと現われミルクを注文する。
彼に気付いた何者かの密告により追っ手がやって来るが、
百戦錬磨のプスはいとも簡単にその攻撃をかわす。
その後、謎の覆面ネコと居合わせ、
覆面のネコも魔法の豆を盗もうとしており
口論の末にジャックとジルに見つかってしまい
豆を盗むのに失敗してしまう。
プスは覆面のネコと対決して
このネコがメスのキティだと分かる。
そしてこの場で旧友のハンプティ・ダンプティと
7年ぶりに再会する・・・

声の出演者:
Antonio Bander・・・ Puss in Boots(プス)
Salma Hayek ・・・ Kitty Softpaws(キティ)
Zach Galifianakis ・・・ Humpty Alexander Dumpty(ハンプティ・ダンプティ)
Billy Bob Thornton・・・ Jack(ジャック) 
Amy Sedaris ・・・ Jill(ジル)
オトーサン、
「ネコの造形がいいね」

その他の声の出演者:
Constance Marie ・・・ Imelda
Guillermo del Toro ・・・ Comandante, Moustache Man
Mike Mitchell ・・・ Andy Beanstalk
Rich Dietl・・・ Bounty Hunter
Ryan Crego・・・ Luis 
Tom Wheeler・・・Bartender/Mean Boy/Wagon Driver/Hotel Owner/Rodrigo  
Conrad Vernon・・・ Raoul / Soldier 
Tom McGrath・・・ Bar Thief  
Bob Joles・・・ Giuseppe
Latifa Ouaou・・・Crazy Woman/Mean Girl/Milk Lady/Little Boy  

User Rating:6.7/10( 110,303 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 185 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いまいちだね」
豆の木をからめたので、新鮮さが失せました。

アカデミー賞ノミネート 
・長編アニメ賞     
ゴールデン・グローブ ノミネート
・アニメーション作品賞 

User Reviews 
CaptMTSさん
United States 
2011年10月29日
子供とおとなのための楽しい映画

「長ぐつをはいたネコ」は、期待通りでした
興味深いキャラクター、大笑い(シュレック風のユーモア)、
そして、興味深い背景にある物語。
シュレックのキャラクターでの主要なカメオが
出ていないのは、残念です。
アントニオ・バンデラスは、ヒーローのプス役を見事に演じました。
プスの歴史によい笑いとすばらしいイメージがあります。
若い頃のほうが、おとなになったプスよりも、大きな目をしている。
私達は、彼がその名前とブーツを受け取ったかを知ります。
ハンプティ・ダンプティは、プスの長年の友人だが、
ヒーローのプスに嫉妬し、裏切ります。
だが、しかし、生涯の目標を達成する計画をもって、
ハンプティ・ダンプティハンは戻ります
金の卵を産むガチョウをつかまえてください。
彼は、おかしなせりふを吐き、すばらしいユーモアを持っています。
私のお気に入りは、彼が金色の卵の衣装を着ているところです。
冒険に参加し、トリオを完成するのは、キティです。
プスの強敵だったのが、愛情を抱く存在になるまでが、興味深いです。
2人は、アニメキャラとしては、相性がいい。
トリオの冒険は、ジャックとジルとの予期せぬ口論、
魔法の豆、豆の木、そして金の卵を産むガチョウとの出会いです。
全体として、子供もおとなも、本作のユーモア、かわいい登場人物、
そして、アクションがあるので、この映画を好きになるでしょう。
本作は、「シュレック」素敵なスピンオフです。
そして、私達が誤り、罰から学び、よい選択をするようにという
すばらしいメッセージを持っています。

オトーサン、
「前田さんは、犬派か」

前田有一さん 
2012年3月22日 
猫萌えムービー

「シュレック」シリーズの人気キャラクター、
長靴をはいた猫は、その可愛らしい外見に
野太い声というギャップにより、
主人公を超える程の人気とインパクトを与えてくれた。
「長ぐつをはいたネコ」は、
その人気にあやかったスピンオフ作品である。 
猫のプス(声:アントニオ・バンデラス)は、
怪物のシュレックに出会うずっと前から
お尋ね者として追われていた。
だがもともとプスは、育った村で英雄として
たたえられていた存在だった。
当時彼が相棒として信頼していたハンプティ・ダンプティとも、
いまや犬猿の仲。いったいプスの過去に何があったのだろうか。 
本作はまず第一にキャラクター重視のコンセプトで
作られただけあって、主人公の猫は魅力たっぷり。
正義感が強く剣の腕もたつが、
人を信じすぎてしまうきらいがあり、
意外にも簡単にだまされてしまったりする。
そんなちょっと脇の甘いヒーロー、それがプスだ。 
癖のある登場人物の中にあって
この猫は純情一本気で、恩を感じた相手に対しては
どこまでも信じてついていく。
そんな無償の愛と、弱いものに頼まれると
つい断れない優しさを持っている。
まるで私のような性格で、誰が見ても魅力がある。 
この物語は、そんな主人公が
周りのろくでなしに振り回されながら、
それでも許し続ける物語である。 
身が軽い猫だから、アクションはさすがのハイスピード。
思ったほど剣の戦いは多くはないが、
それ以上に激しいスタントの連続である。
それに加えて彼の生い立ち、
たとえばトレードマークの帽子やブーツの
入手経緯などが明らかになる。 
徹頭徹尾、このキャラクターに興味を持っている、
またはすでに大きな愛情・愛着を期待している人のための
キャラクタームービーといえる。
アントニオ・バンデラス演じるこの猫(日本語版では竹中直人)に対し、
特別な思いを持っている人は必見といえる。 
ハンプティ・ダンプティやジャックと豆の木など、
おとぎ話の要素を融合させたストーリーは、
そうした絵本などに親しんだ子供たちにとっても楽しめる。
だが基本は、やはりシュレック・シリーズからの引き続きのお客さん、
そして猫好きの人々である。 
ところで、よく犬好きと猫好きで二分されるというが、
気まぐれな猫を愛し続ける人というのは、
支えが必要なほど寂しがり屋の人が多い。
さびしんぼう最後のよりどころであるインターネットでは
猫画像や猫ネタの人気が高いが、その理由もよくわかる。 
そもそも犬を好きな人は自分がリーダーなのであり、
それに忠実な動物を愛いやつと思っている。
だが猫の場合は、はたから見ると
まるで猫が御主人様のようである。
私は犬好き派だが、佐々木希のような美人を
ご主人様として敬う快楽は理解できるので、
猫好きの気持ちも多少はわかる。
たいした見返りがあるわけでもないのに
よく尽くし続けるものだと思うが、
かわいらしいその挙動を見ているだけで、
彼ら彼女たちは満足なのだろう。 
そうした意味で「長ぐつをはいたネコ」は、
なかなかのポテンシャルを持った作品といえる。 
アニメとして特段優れたものがあるわけではないが、
普通に楽しいしよくできている。
3Dもどこか地味だが、出来は決して悪くない。 
ミルクを飲む時に急にかわいくなったり、
反射する光をつい本能的に追いかけてしまったりといった
おなじみの萌えシーンは少々あざとさを感じなくもないが、
猫好きにはたいして問題あるまい。 
そんなわけで、われこそは猫派と自覚する人は、
過剰な期待を抱かずにいけば、
少なくとも損をした気にはならずに
帰ってくる事ができるだろう。 


娚の一生

オトーサン、
「なんだかなぁ」
録画を消去しようとしましたが、
「娚」という字の読み方が分からず、
映画をみても分からず、
結局、辞書で確かめることに・・・
・音読み ナン
 訓読み めおと
でも、西炯子さんの原作は、
・「娚(おとこ)の一生」とあります。

原題:娚の一生 (2014) 
監督:廣木隆一
原作:西炯子
脚本:斉藤ひろし 
Genre:Romance/Drama
上映時間:119分
あらすじ:
つぐみは、都会で働き続け、疲れ果て、
仕事を辞めて田舎で入院中の祖母の家に身を寄せる。
祖母は他界し、古い一軒家を守っていこうとした矢先、
現われたのが50代の独身大学教授・海江田。
若かりし頃、祖母に恋心を抱いていたといい、
祖母から許可をもらっていたからと
勝手に離れに住み始め、冗談ぽく口説いてくる。
そんな不躾さに反感を覚えたが、
渋々一緒に暮らし始める・・・

出演者:
 榮倉奈々・・・ 堂薗つぐみ 
 豊川悦司・・・ 海江田醇
オトーサン、
「2人とも、好きになれんなぁ」

その他の出演者:
 向井理・・・ 中川俊夫 
 安藤サクラ・・・ 秋本 岬 
 前野朋哉・・・ 園田哲志 
 落合モトキ・・・ 友生貴広 
 根岸季衣・・・ 今日子 
 濱田マリ・・・ 小夜子 
 徳井優・・・ 民夫 
 木野花・・・ 坂田佳代 
 美波・・・ 女性秘書 
 岩佐真悠子・・・ 富岡春美 
 紺野千春・・・ 下屋敷十和 
 朝倉えりか・・・ 鯰田みゆき 
 若林瑠海・・・ 富岡まこと 
 坂口健太郎・・・ 信夫 

User Rating:4,6/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.6/10( 325 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分かれるなぁ」
「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」をもつ
悩める30代の女性には、大受けしているようです。

User Reviews 
pha***** さん 
2016年2月21日
微妙な気持ちの揺らぎを描いた秀作。 

肩に力が入らないで見ることができる
年齢差カップルの恋愛映画。
田舎の原風景や人々がいい味を出している。
男は初老の大学教授。
オッサンとはいえ、イケメンで
いまだに女子学生からモテモテだが、
幼少期の体験からか本気で人を好きにならない。
一方女性は若く美しく、
料理もできれば仕事もできる元キャリアウーマンだが、
イケメン恋人との不倫に疲れ切って田舎へ戻ってしまった。
この2人が祖母の葬式で出会い、男は離れに勝手に住みだし、
奇妙な同居生活が始まる。
男が祖母の昔の恋人と知り、かなりハードルの高い恋愛となる。
男はかなり早い段階で女を好きになってしまう。
もう人を好きにならないと決めた男が惚れてしまった。
そこに年が離れていることを気にする素振りもない。
ぶっきらぼうな男に嫌悪感を抱いていた女も
少しずつ男に惹かれ始めるが
こちらはそんな自分の気持ちを認めようとしない。
トヨエツさんは少々枯れた初老を上手に演じており、
榮倉奈々さんは、不倫で全ての気力を失っている役なのに
相変わらず瑞々しく、ピュアで可愛い。
男に惹かれつつもその気持ちを認めない女が、
1通の手紙を、男の奥さんからのものと勘違いし、
嫉妬して男に蹴りを入れるシーンがお気に入り。
男冥利に尽きる。
話題となった足舐めシーンは、
実際だと、相当のギャンブル。ドン引きされ、
二度とカバーできないリスクだが、
結果は、成功し、ついに彼女が陥落してしまう。
それまでいっさい強引な攻めをしなかっただけに
凄いかっ飛ばしぶり。
計算ではなく、そうしたかった感じがよくでており、
彼女の心の堤防が決壊する様子も伝わってくる。うまい!
終始、余裕があるように見える男も、
彼女の不倫相手の若いイケメン登場には、焦るし、すねる。
大きな事件が起きるわけでもなんでもないが、
ちょっとしたことの心に揺らぎのようなものを
丁寧に描いたいい作品であった。
トヨエツみたいな余裕あり、堂々と若い娘にも告白できる
カッコいいオッサンになりたいね。無理か… 

オトーサン、
「この方の意見に一票!」

東京50km圏道路地図さん 
2016年3月3日

榮倉奈々は好きな女優なので
最後までナントカ見る事はできたが、
ストーリーはどうしようもない。
まず、榮倉奈々が不倫に疲れた女には見えない。
そして、豊川悦司もキャラ作りに無理があり、
演技が不自然。
そもそも人間の生活・暮らしなど、
どうしようもないモノではあるのだが、
それをダラダラと映像化・作品化されてもなあという印象。
田舎町の生活の雰囲気は出ていたが。
現実逃避願望のある女性向けかな。 


新婚道中記

オトーサン、
「あれ、こんな映画があったんだ」
マイケル・ムーアの恐るべき真実(The Awful Truth)を
検索していたら、同名の映画を発見!
1937年とチョー昔の映画でしたが、
スコアをみたら、チョー高いので、
早速、TSUTAYAで、借りてみました。

原題:The Awful Truth (1937) 
監督:Leo McCarey 
台本:Arthur Richman 
脚本:Vina Delmar  
Genre:Comedy/ Romance
Color: Black and White 
Country: USA 
Language: English / French / Italian 
上映時間:91分
あらすじ:
ジェリーは、妻ルーシーの元へ。
「フロリダで過ごした」ことにするため、
ジムで日焼け。
だが、ルーシーは、その嘘を見抜き、
ふたりは、別居し、離婚へ。
それぞれ新しいパートナーを見つけたものの、
相手に対する未練が残っている。
相手の家で浮気相手と遭遇したりする。
結婚成立のニュースに黙っていられなくなって
相手の元を訪れたりもする。
ふたり、一体どうなってしまうのか・・・

出演者:
Irene Dunne ・・・ Lucy Warriner(ルーシー)
Cary Grant ・・・ Jerry Warriner(ジェリー)
Ralph Bellamy ・・・ Dan Leeson(ダン)
Skippy・・・ Mr. Smith(犬)
オトーサン、
「ジェリーとダン、そっくりさんだね」
白黒映画なので、とくにそう思えます。
なんでも、ケーリー・グラントは、
ラルフ・ベラミーの役をやりたいと申し出たとか。

その他の出演者:
Alexander D'Arcy ・・・ Armand Duvalle
Cecil Cunningham ・・・ Aunt Patsy
Molly Lamont ・・・ Barbara Vance
Esther Dale ・・・ Mrs. Leeson
Joyce Compton ・・・ Dixie Belle Lee
Robert Allen ・・・ Frank Randall
Robert Warwick ・・・ Mr. Vance
Mary Forbes ・・・ Mrs. Vance

User Rating:8.0/10( 13,157 votes)IMDb
  User Rating:9.3/10( 9 votes) Yahoo!
オトーサン、
「同じ相手と再婚する?」
スクリューボール・コメディ(Screwball comedy)。
1930年代から1940年代にかけて流行した
一風変わったロマンティック・コメディ映画です。

アカデミー賞受賞 
・監督賞  レオ・マッケリー 
同ノミネート
作品賞     
主演女優賞  アイリーン・ダン    
助演男優賞  ラルフ・ベラミー    
脚色賞  
編集賞 

User Reviews 
eskridgeさん
Houston, Texas
1999年8月24日
この映画はナンセンスだが、すばらしい!

この映画、何の意味もないが、
そんなことは、重要ではない。
その自信に満ちたカオスとスターの魅力で、成功している。
ケーリー・グラント、ラルフ・ベラミー、
そして、アイリーン・ダンは、最高!
ダンは、喜劇の才能がないと思われていた。
育ちが良い物腰と内面の邪悪さの対比が、楽しい。
お堅い紳士が集まった居間のパーティで、
派手で下品なダンスを踊り出すのだ。
彼女は、いつも、グラントとベラミーの道化に笑い出す寸前だ。
ナンセンスだが、すばらしいのは、
ダンの熟練したピアノ演奏で、ベラミーが調子はずれで、
「峠の我が家」を歌うシーンだ。
ケーリー・グラントは、絶頂期で、自虐ネタも恐れていない。
誰にもまじめに接することはせず、何事もまじめに受け取らない。
そんな彼は、最高。
愚鈍なベラミーをいじめる時は、特におかしい。
そして、ベラミーは、とぼけるのが得意で、
本当は冗談に加わっていないのではないかと思う。
(グラントとベラミーは、
一流のコメディ「ヒズ・ガール・フライデー」で
成功したのと同じ役割を繰り返している)
本作は、レオ・マッケリーの傑作。
こうした映画は、他にない。

オトーサン、
「ふーん、有名なテリアなんだ」

Ikedaさん
2006年3月20日
「くすぐり」的な面白さ

この時期の傑作として有名な映画で、
喜劇と言ってもマッケリーらしく
「くすぐり」的な面白さがある作品です。
アイリーン・ダンが名演で得意の歌も出てきます。
ケイリー・グラントもこの手のコメディは
得意なことを改めて感じました。
その他の脇役も好演で、
特にダン役ラルフ・ベラミーが敵役をうまく演じています。
それに犬のスミス氏が目隠しをしたり、
猫がドアーを押さえるシーンが面白いです。
このテリアは「影なき男」シリーズでは
「アスタ」という芸名を持っている名犬で、
「赤ちゃん教育」にも出演しています。
台詞も「ステーキを3枚食べられそうだ」とか
「2塁を踏んでいった?」など気の利いたものが多く、
脚本も良いと思います。
ただ、個々に面白い所は多いですが、
最初からずっと主役二人の内心が見えたままの進行が
中だるみ的に感じ、期待通りの傑作とも言えませんでした。 


映画 ビリギャル

オトーサン、
「この娘、なんという名前?」
"おーいお茶"のCMタレントでした。
有村架純(kasumi)という名前をwikiでチェック。
売れっ子だと判明、しかも映画にも出ています。
ブルーリボン賞受賞した本作をTSUTAYAで借りました。

原題:映画 ビリギャル(2015)
監督:土井裕泰
原作:坪田信貴 
脚本:橋本裕志  
Genre:Drama
上映時間:117分
あらすじ:
工藤さやかは、中高大一貫校の高校2年生、。
中学入学以来、ギャル仲間と遊びまくり、
成績は学年ビリに。
母親が学習塾に行かせると、学力は小4レベル!
第一志望をノリで慶應大学と宣言してしまう。
塾講師の坪田巧みな指導でやる気を引き出していく。
絶対不可能と思われた慶應合格を目指し、
二人三脚の猛勉強が始まる・・・

出演者: 
 有村架純・・・ 工藤さやか 
 伊藤淳史・・・ 坪田義孝 
 吉田羊・・・ 工藤あかり
オトーサン、
「有村架純、演技巧いね」
ビリギャルと大学合格時の姿は、まるで別人。
いわば1人2役です。
共演の苦労人・吉田羊さんに、
いろいろ親身に教えてもらったのかな?

有村架純
誕生日:1993/2/13 -
出身地:兵庫県伊丹市
経歴
中1出、両親が離婚。
中3で女優を志す。
17歳、TVドラマ「ハガネの女」に初出演。
18歳、CM出演、映画初主演など順調に芸歴を重ねる。
20歳、知り合いの女性カメラマンに、
「覚悟が足りないんじゃないの?」と言われて、発奮。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイク。
主な出演作
2011年「ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-」「阪急電車 片道15分の奇跡」
2012年「リトル・マエストラ」)  
     「劇場版 SPEC〜天〜 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」  
2013年「劇場版 SPEC〜結(クローズ)〜 爻(コウ)ノ篇」
     「劇場版 SPEC〜結(クローズ)〜 漸(ゼン)ノ篇」
      「JUDGE/ジャッジ」「コドモ警察」
2014年「SHORT MOVIE CRASH 2nd Crash」「女子ーズ」
2015年「アイアムアヒーロー」「映画 ビリギャル」「ストロボ・エッジ」
2016年「僕だけがいない街」

その他の出演者
 田中哲司・・・ 工藤徹
 大内田悠平・・・ 工藤龍太 
 奥田こころ・・・ 工藤まゆみ
 野村周平・・・ 森玲司 
 峯村リエ・・・  玲司の母
 あがた森魚・・・ 峰岸誠 
 安田顕・・・ 西村隆 
 松井愛莉・・・ 本田美果 
 蔵下穂波・・・ 香川真紀 
 阿部菜渚美・・・ 岡崎結衣 
 矢島健一・・・  校長先生

User Rating:7.0/10( 21 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.4/10( 3,181 votes) Yahoo!
オトーサン、
「みんな、よく見ているなぁ」
評判が評判を呼んだようです。

ブルーリボン賞受賞
・主演女優賞  有村架純  
・助演女優賞  吉田羊  

User Reviews 
コナンが一番さん 
2016年1月296日

予告編に釣られ、観ることに。
不覚にも、涙腺がゆるみそうになった。
まったく期待していなかっただけに、
いい意味で期待を裏切ってくれた。..
前半は、主人公さやかのバカっぷりに 笑い、
中盤からは、母娘、父娘、父息子の複雑な人間ドラマが展開され
そこに塾講師・坪田がからみ、ちょいちょい、泣かせてくれる。
物語自体は、ベタな展開だが、
それぞれのエピソードが、なかなか面白く、
2時間弱、まったく飽きさせない。
数ケ所、くどい演出が気になったが、
映画としては、合格点!良く出来ている。
母親の教育方針については、賛否両論あると思うが、
実話が基になっているだけに、
(うまくいった例として)説得力がある。
「やらずして、諦めるな」という永遠のテーマを
ストレートに地でいった作品。
イイ話しです、良作。

オトーサン、
「大学受験の猛勉強を思い出すなぁ」
東大現役合格を果たしたら、
担任の先生が目を丸くして、「まさか、キミが」
2年終了時、学年400人中200番でした。
誰もが、東大や慶応に合格できるものではないでしょう。
この映画、甲子園を目指したさやかの弟が挫折するエピソードと
対比することで、うまくバランスをとっています。

黒美君彦さん 
2015年6月4日
元気をもらえる

エラく評判がいいので、
有村架純のギャルぶりも気になって?拝見。
まあ真っ当過ぎるくらい真っ当な
青春応援ストーリーでありました。
スポーツやロボコンではなく、
それが受験勉強だったということ。
やる気と能力が比例するかどうかはともかく
(現実は厳しいからね)、頑張る姿は美しいからねー、
ドラマティックにしやすいよね。
なんだかんだ言っても、
田中哲司と吉田羊の両親も「いい人」だし。
けれど、好きなことに打ち込む、
というのは大事なことなんだよな。
受験勉強を好きになれるかどうかはなかなか微妙だし、
短期間で偏差値を40上げられる潜在能力を
誰もが持っているわけではないけれど、
うん、青春ものとしては及第点。
大絶賛するほどでもないけれど、
若者であれば元気をもらえる作品だと思う。


バーニング・クロス

オトーサン、
「原作、読んだな」
人気作家ジェームス・パターソンの
アレックス・クロス シリーズ第12作。
映画とはちがって、冒頭に
マリアがアレックスに妊娠を告げます。
大喜びして、妻を抱くアレックスですが・・・

原題:Alex Cross (2012) 
監督:Rob Cohen    
原作:James Patterson 
脚本:Marc Moss/ Kerry Williamson   
Genre:Action/ Crime/ Mystery 
Country: USA / France 
Language: English / German 
上映時間:101分
あらすじ:
ワシントン警察の刑事アレックス・クロスは、
犯罪心理学の専門家。
同僚の刑事トミーとともに、
連続猟奇殺人犯のピカソを逮捕すべく捜査を行う。
犯罪現場に残されたメッセージから、
次の標的であるフランス人資産家メルシエの警護に向かう。
目的のために、最愛の妻マリアまで殺すサリバンの思惑が一体何なのか、
突き止めようとするアレックスに魔の手が・・・

出演者:
Tyler Perry ・・・ Alex Cross(アレックス・クロス)
Carmen Ejogo ・・・ Maria Cross(マリア)
Edward Burns ・・・ Tommy Kane(トミー)
Matthew Fox ・・・ Picasso(ピカソ)
Jean Reno ・・・ Giles Mercier(メルシエ)
オトーサン、
「原作とイメージがちがうな」
タイラー・ペリーは、どうみても、
犯罪心理学の専門家アレックス・クロスには見えません。

その他の出演者:
Cicely Tyson ・・・ Regina "Nana Mama" Cross
Rachel Nichols ・・・ Monica Ashe
John C. McGinley ・・・ Chief of Police Brookwell
Werner Daehn ・・・ Erich Nunemacher
Yara Shahidi ・・・ Janelle Cross
Sayeed Shahidi ・・・ Damon Cross
Bonnie Bentley ・・・ Detective Jody Klebanoff
Simenona Martinez ・・・ Pop Pop Jones
Stephanie Jacobsen ・・・ Fan Yau Lee
Giancarlo Esposito ・・・ Daramus Holiday
Ingo Rademacher ・・・ Ingo Sacks

User Rating:5.1/10( 27,617 votes)IMDb
  User Rating:5.9/10( 29 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

ラジー賞ノミネート 
・ワースト主演男優賞  タイラー・ペリー 

User Reviews 
Troy_Campbellさん
Sydney, Australia 
2012年11月9日
平凡なエンターテイメント

この追いつ追われつのアクション映画は、
ジェームズ・パターソンの小説「クロス」を基にしている。
「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」や「法と秩序」と似ている。
エピソードの語り口や思わせぶりなせりふは、
微妙さと知性に欠けている。
ロブ・コーエンの暗い挑戦的な監督ぶりは、
熱すぎて、気が散るし、
アクション・シーンで何が起きているか、分かりにくい。
服装倒錯コメディで人気のタイラー・ペリーは、
生真面目すぎる。
彼は、完全に失敗したわけではないが、
ぴくぴくする狂気じみた目つきの
サイコ連続殺人者を演じた
マシュー・フォックスに食われている。 
退屈で平凡な娯楽作だ。

オトーサン、
「同感!」

サンゴ さん 
2016年2月22日
主役のタイラー・ペリーがミスキャスト 

結構豪華なキャスティングだと思うんだけど、
主役のアレックス役タイラー・ペリーが合ってない。
最後まで見ても何の魅力も感じなかった。
ゴツすぎて知的な捜査官っぽくない。
この刑事の役は絶対違う人がやったほうがよかったと思う。
ついでにいえば、アレックスの母親役の人も嫌だった。
若作りのカツラが全然似合ってなくて、
キャラもツンケンしてて可愛げがなく、
本来ならほろっとさせる場面でも、
すげー嫌な婆さんにしか見えなかった。
ちょっといい話だとすぐに泣く私が、
どう考えても、ここは泣ける場面で、まったく感動せず、
ずっと感情移入できなかったのは演出のせいか。
心理分析に長けた刑事ってのが売りなのに、
その心理分析で活躍するところがほとんどなかった。
殺し屋役の人もマンガチックで、
ビジネスで殺しやってるはずなのに、
やることが全然プロっぽくなくバカバカしい。
相棒とかチームの人たちは良かったし、
せっかくジャン・レノまで使ってるのに、もったいない。
やっぱ、とにかく主役がミスキャストでしょ。 


ルーザーズ

オトーサン、
「ルーザーズ、敗け犬か」
この映画では、特殊部隊のメンバーたちは、
邪魔者として抹殺されかけます。
人間ではなく、敗け犬どころか捨て駒です。

原題:The Losers (2010) 
監督:Sylvain White    
脚本:Peter Berg/ James Vanderbilt   
      Andy Diggle(characters)  
Genre:Action/ Crime/ Drama 
上映時間:97分
あらすじ:
ボリビアのジャングルに派遣された
エリート特殊部隊LOSERSのメンバーたち。
だが、クレイ、ジェンセン、ローク、プーチ、クーガーは、
任務中に何故か米軍に命を狙われ現地に取り残されてしまう。
やがて、マックスと呼ばれる黒幕の存在が浮上。
彼らの前に、マックスへの因縁を持つ
謎の女アイーシャが現われ、復讐を開始する。
そのさなか、またピンチに立たされるルーザーズだが・・・

出演者:
Jeffrey Dean Morgan ・・・ Lt. Col. Franklin Clay(クレイ)
Chris Evans ・・・ Cpt. Jake Jensen(ジェンセン)
Idris Elba ・・・ Cpt. William Roque(ローク)
Columbus Short ・・・ Sgt. Linwood "Pooch" Porteous(プーチ) 
Oscar Jaenada ・・・ Sgt. Carlos "Cougar" Alvarez(クーガー) 
Zoe Saldana ・・・ Aisha al-Fadhil(アイーシャ)
Jason Patric ・・・ Max(マックス)
オトーサン、
「謎の女アイーシャ、どこかでみたな」
そうそう、「アバター」が、記憶に鮮明ですが、
その前にも、端役で数多くの映画に出演していました。

Zoe Saldana
ゾーイ・サルダナ
誕生日:1978/06/19
出身 : アメリカ/ニュージャージー州
経歴:
父親はドミニカ、母親はプエルトリコ出身。
ニューヨーク市クイーンズで育つ。
9歳、父親が交通事故で亡くなり、母親とドミニカへ。
ダンスを学び、7年にアメリカに戻る。
2000年、バレエ・カンパニーを舞台にした
「センターステージ」で映画デビュー。
2009年、「アバター」のヒロインで一躍有名になった。
出演作:
2000年「センターステージ」
2001年「恋人にしてはいけない男の愛し方」
2002年「ドラムライン」「ノット・ア・ガール」  
2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」
2004年「ヘイヴン 堕ちた楽園」「ターミナル」  
2005年「ゲス・フー/招かれざる恋人」  
2007年「After Sex アフターセックス」
2008年「バンテージ・ポイント」  
2009年「アバター」「スター・トレック」 
2010年「ルーザーズ」「お葬式に乾杯!」「テイカーズ」  
2011年「コロンビアーナ」
2012年「ザ・ワーズ 盗まれた人生」 
2013年「ファーナス/訣別の朝」「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾」
     「スター・トレック イントゥ・ダークネス」  
2014年「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」  
2016年「スター・トレック ビヨンド」

その他の出演者:
Holt McCallany ・・・ Wade Travis
Peter Macdissi  Vikram
Peter Francis James ・・・ Fadhil
Tanee McCall-Short ・・・ Jolene

User Rating:6.4/10( 72,683 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 40 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものか」

User Reviews 
TechNoireさん 
2010年4月26日
先が読めるけど、楽しめる

みんな、この映画に対して厳しすぎるよ。
ぴかぴかの爆発映画だ。
何も新しい筋書などない。
だが、誰が筋書を目当てにアクション映画に行くか?
私は、ちがう!
当意即妙の答え、よいルックスの男たち、
ゾーイ・サルダナは、ホットに言う、
「エバンスとモーガン、あなたたちを探していたのよ」
ジェームズ・ボンドとオースティン・パワーズ、
ヘリコプターでのスタント、大砲、大爆発、そして悪人たち。
ロケーションがいい、編集もいい、コミックの生かし方もいい。
サウンドトラックも、演技スタイルもいい。
この映画、生真面目にみないで!
そうしたらダメ。

オトーサン、
「LOSERSのメンバーたちが、いまいち」
"特攻野郎Aチーム THE MOVIE"のように、
もっとキャラを際立たせればよかったのに・・・

ザ・チャンバラさん 
2012年7月5日
話を見失いそうに

アクションコメディの割に込み入った内容、
おまけに説明が駆け足なもんで、
何度も話を見失いそうになりました。
32話からなるアメコミ原作を
100分程度に圧縮した作品であるため
脚本にムリが生じた結果なのでしょうが、
原作の再現にこだわって一本の映画として
破綻寸前にまで追い込まれるくらいなら、
映画用に適度な改変を加えるべきだったと思います。
謎の美女アイーシャの正体が判明する場面や、
ルーザーズの一人が裏切る場面なども
事前のフリのマズさからサプライズになっておらず、
ストーリーテリングという点において
この脚本は失敗しています。
ルーザーズ達のコミカルなやりとりも
作り手が意図したほど楽しくはなく、
悪い意味でピーター・バーグ
(『ハンコック』『バトルシップ』)らしい脚本だと言えます。。。
一方で、見せ場が素晴らしいのが本作の救い。
製作費2,500万ドルというハリウッド映画としては
小規模な作品なのですが、
アクションのノウハウを知り尽くした
ジョエル・シルヴァーが背後に控えているおかげで
大作並みの満足度が得られます。
ゾーイ・サルダナやクリス・エヴァンスなど
俳優陣のハマり具合も完璧、
久々に見かけたジェイソン・パトリックも
楽しげに悪役を演じており、見てくれはよく出来ています。


WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜

オトーサン、
「神去村(かむさりむら)って、どこにある?」
三重県中西部、奈良県との県境近くにある村だそうです。
「なあなあ」とは、「ゆっくり行こう」という意味とか。

原題:WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜(2014)
監督・脚本:矢口史靖
原作:三浦しをん
Genre:Comedy/Drama
上映時間:116分
あらすじ:
平野勇気は、大学受験に失敗し、彼女にも去られる。
ふと目にしたのは、パンフレットの表紙でほほえむ美女。
彼女に会いたいと、林業研修プログラムに参加する。
その神去村は、ケータイの電波も届かぬ山奥。
しかも、待っていたのは表紙の美女ではなく、
凶暴な先輩・飯田ヨキと過酷な林業の現場。
たまらず逃げ出そうとするが・・・

出演者:
 染谷将太・・・ 平野勇気 
 長澤まさみ・・・ 石井直紀 
 伊藤英明・・・ 飯田ヨキ 
オトーサン、
「主演の2人、パッとしないね」
主人公は、巨木であり、神去村でしょうね。

その他の出演者:
 優香・・・ 飯田みき 
 西田尚美・・・ 中村祐子 
 マキタスポーツ・・・ 田辺巌 
 有福正志・・・ 小山三郎 
 田中要次・・・ 指導員B 
 小野敦子・・・ 飯田しげ 
 升水柚希・・・ 中村山太 
 佐藤和太・・・ 山根健二 
 清野菜名・・・ 高橋玲奈 
 菅原大吉・・・ 勇気の父 
 広岡由里子・・・ 勇気の母 
 青木健・・・ 内藤力 
 永沼伊久也・・・ 山本翔 
 近藤芳正・・・ 林業組合・専務 
 光石研・・・ 中村清一 
 柄本明・・・ 山根利郎 
 
User Rating:7.0/10( 35 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.4/10( :1,166 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだな」
賞は、矢口史靖監督にあげたいですね。

日本アカデミー賞ノミネート 
・助演男優賞  伊藤英明 

User Reviews 
イニシャルKさん 
2015年6月13日

これまでオリジナル脚本で
個性的な映画を次々と世に送り出してきた
矢口史靖監督が初めて手掛けた原作モノということで
若干の不安はあったが、最後まで明るく楽しめる映画という
矢口監督らしさを損なうことなく、
青春ドラマとして締める部分は
しっかりと押さえてあって面白かった。
主人公の勇気が最初はいかにも
現代的な若者に描かれていて、好感が持ちづらいのだが、
そんな彼が新しい環境の中で
次第に林業という未知の世界を知っていく過程を見ていくうちに
だんだんとこちらも引き込まれた。
知った人が周囲にひとりもいないという状況は
相当に勇気のいることで、
新しい場所でうまく信頼関係が築けるかが
本当に重要になってくる。
本作は勇気とヨキの関係を通して
それをうまく描いていたと思うし、
これがあるから見ているうちに勇気に対する印象が変わり、
ぐっと好感度も増すのだと思う。
勇気とヒロイン・直紀とのロマンスもあざとさを感じさせず
自然なさわやかさがあり、良かった。
(「愛羅武勇」と書かれたタオルを使った告白シーンは強烈)
ラストの別れのシーンは勇気とヨキの抱擁もそうだが、
やはり電車に乗った勇気とバイクに乗った直紀が
お互いに向かって「さようなら」「さよなら」と連呼するところには
思わず感動してしまった。
でも、この後、勇気が再び村へ向かうという
エピローグが存在していたのは
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で
ラストにエピローグを描かずにパッと終わらせていた矢口監督だけに
この別れのシーンで終わってほしかったと少々残念な気がする。
クライマックスの祭りの躍動感がものすごく
ここだけでも映画館で見ておけば良かった。
ヨキ役の伊藤英明(「海猿」)は。
いかにも野性的な感じで山男役が見事にハマっている。 

オトーサン、
「思い出すなぁ、山荘の日々」
薪ストーブを買ったので、
薪つくりに、チェーンソーや鉈を使いましたっけ。

常さん 
2014年5月27日
山の空気を感じる

矢口監督の作品で、一番好きなのはロボジーですね。
今回の中村林業も、木村電気に劣らない魅力的な職場でした。
私自身「森を再生する会」と称するNPOの一員として
チェーンソーや鉈を使いますので、
山に携わることのワイルドさは都会の方よりは理解しています。
映画のようにマムシには頻繁には出会えませんが、
愛知の山林にもいます。
映画の中で英明さんのチェーンソー姿はかっこいいですね。
腰がしっかりはいていて素人さんとは思えないほどです。
クライマックスシーンで出てくるご神木は
本当に切ってしまったのでしょうか。
あれだけの樹は日本の山の中にもなかなかないと思います。
木挽き鋸もいいですね。
あれほど巨大な木挽き鋸は見たことありませんが、
150センチぐらいの木挽き鋸を
機会あるごとに小学生に体験させています。
ヒノキのにおいや山の空気の神聖さを感じさせる本作品が
山の仕事の魅力を少しでも伝えてくれたら、うれしいですね。


スーパー・マグナム

オトーサン、
「銃器か」
詳しくないので、調べてみました。
チャールズ・ブロンソンが使ったスーパー・マグナムは、
1970年代にウィルディ・ムーアが開発した
マグナム弾を撃てる自動拳銃だそうです。

原題:Death Wish 3 (1985) 
監督:Michael Winner  
脚本:Don Jakoby/ Brian Garfield   
Genre:Action/ Crime/ Drama
上映時間:92分
あらすじ:
設計士カージーは、
度重なる強盗被害で妻と娘を失い、
犯罪者を自らの手で処刑する自警団となった。 
ポール・カージイは、ニューヨークの旧友を訪ねが、
ギャングに殺害され、誤認逮捕されてしまう。
一帯は、ストリート・ギャングの無法地帯となっていた。
警察署長シュライカーは、ギャングの掃討を依頼する。
だが、カージーの新たな恋人で弁護士のキャサリンと
旧友の隣人も痛め付けられてしまう。
カージイの怒りは爆発、
スーパー・マグナムを持ち出しての市街戦となる・・・

出演者:
Charles Bronson ・・・ Paul Kersey(カージイ)
Deborah Raffin ・・・ Kathryn Davis(キャサリン)
Ed Lauter ・・・ Insp. Richard Shriker(シュライカー)
Gavin O'Herlihy ・・・ Manny Fraker(フレーカー)
オトーサン、
「ブロンソン、64歳か」
悪人どもを撃ち殺すときの澄んだ目が印象的でした。
フレーカー役のGavin O'Herlihyは、
「ロボコップ」でオムニ社長を演じた
Dan O'Herlihy の息子でした。

その他の出演者
Martin Balsam ・・・ Bennett Cross
Alex Winter ・・・ Hermosa
Marina Sirtis ・・・ Maria
Ricco Ross ・・・ The Cuban
Barbie Wilde ・・・ Manny Fraker's Girlfriend
Manning Redwood ・・・ Capt. Sterns

User Rating:5.9/10(9,617 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 18 votes) Yahoo!
オトーサン、
「面白かったなぁ」

User Reviews 
coldshitactionさん  
2001年7月19日
入魂の楽しみ!!!

何たること!!
これほど道徳的な判断や考慮のない映画を見たことがありません。
マイケル・ウィナーは、人間の欲望を観察し、
破壊活動に駆られたリアルワールドを描いた。
口ひげのブロンソンの顔を通して
この世の地獄を味わわせてくれるだけでなく、こう言うのだ。
「自分の目でしっかり見ろ、そして問え、満喫してるか?」
とんでもない!!!!
だが、心の奥底で、こいつは傑作だと思うだろう。

オトーサン、
「その昔、NYが危険だった頃を思い出すなぁ」

サムナーさん 
1999年11月5日
無茶です

中学生の頃、ちょっとしたブロンソン・ブームがあり、
初めて観たのがこの作品でした。
それにしても、ちょっとやり過ぎってカンジです。
いくら友達が殺されたからといって、
最後にバズーカ、それも市街地で一般市民が・・・
それを見逃す警察はもっとすごい!
これをみると、思考回路が停止すること請け合いです。
しかし、言い換えれば、
何も考えずにみれば、かなり面白いです。
ブームが去って、
もう20年以上になるらしいですが、是非、御覧あれ!
絶対お薦めです。


マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 3

オトーサン、
「TV Series、その3だ」
マイケル・ムーア、今回も奇策を繰り出します。
イラクの査察をするくらいなら、
アメリカの膨大な核兵器や生物化学兵器のほうを
査察せよ!
核抑止力になっているのも事実でしょうが、
保管状態が劣悪というのも事実なのです。

原題:The Awful Truth(TV Series 1999)
監督:Michael Moore
脚本:Nick McKinney/ Michael Moore 
Genre:Comedy/ Documentary 
Country: UK / USA 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:第11話-1 "Weapon Inspectors",
イラクに大量破壊兵器があるとして、
国連の査察団がイラク入りする。
査察がうまく行かないので、
クリントン大統領が、空撮を命令。
マイケル・ムーアは、
「大量破壊兵器が沢山あるのは、米国だろう」
アラブの有志をつのり、査察団を結成する。
ワシントン州バンゴール潜水艦基地をヘリでみるが、
査察できない。
ワシントン,オレゴン州境のウマティラ兵器庫に
見学ツアーに参加し、大量破壊兵器を発見する。
査察報告書を作成し、下院議員らや軍人に見せて回るが・・・

第9話 -1 "Turdonia", "Teen Sniper School"
第9話 -2 "Hitler Goes Banking" 
第10話-1 "Crackers Goes to Buckeye Eggs", "The Michael Moore Playset",
      -2 "American Apartheid","Bill Gates' Housewarming"
第11話-1 "Weapon Inspectors", "The Make a Wish Foundation", 
      -2 "We Find Hillary a Date" 
第12話-1 "NAFTA Mike", "Strikebreakers", 
      -2 "Mergers"

出演者(第95話):
Michael Moore ...Himself 
Paul McHale   ...  Himself (下院議員:(D)ペンシュルバニア)
Tom Kelly  ...  Himself(中将)
Scott Ritter... Himself(国連主任査察官)
Bill Clinton... Himself(大統領)
オトーサン、
「イラク空爆に踏み切ったのは、ブッシュだけど」

その他の出演者:
Edward Vital... Himself(主任査察官)
Floyd Spence   ...  Himself (下院国防委員会)
Paul Tayler   ...  Himself(海軍スポークスマン)

User Rating:6.9/10( 1,623 votes)IMDb
  User Rating:6/1/10( 267 votes) Tsutaya
オトーサン、
「これも、なかなかいいね」

User Reviews 
John Langbeinさん
USA 
2003年9月24日
タイムズスクエアのシャーウッドの森
 
マイケル・ムーアは、ユニークな人であり、
映画製作者で脚本家だ。
世の中には、数百万人もの彼の信念の共有者がいる。
彼の本と映画の売れ行きが証明している。
10年以上も容赦しない献身によって、
類い稀な感覚、目的、風刺、痛烈な皮肉を駆使して
多くの観客にメッセージを送ってきた。
彼は、多くの問題について心配している。
銃、腐敗した政治家、貪欲な企業、
アフリカ系アメリカ人やゲイへの歪んだ神話がまかり通っている。
「恐るべき真実」は、イギリスのチャンネル4で放映された
成功を収めたテレビシリーズだ。
彼は、重要な主張を押し通し、
たくまざるユーモアに身を包んで、諸悪と対決してきた。
私は、マイケル・ムーアを現代ロビン・フッドだと思う。
彼は 貧乏人に与えるために、金持ちから盗まない。
むしろ、普通の人や女性を守る。
例えば、こんなエピソード。
追放されかけた違法なメキシコ人たちを助けようとする。
組合を結成したら、ホテルが当局に通報したのだ。
ムーアは、ホテルの健康保険と建築基準法違反を逆手にとって、
不法入国者のホテルへの復職に成功する。
これは、負け犬のための勝利だった。
ダブルスタンダードを暴いたのだ。
また、こんなエピソードもある。
彼は、死に直面したひとのために、盛大なニセの葬式を敢行し、
保険会社が、命が助かる臓器移植への保険金支払いを拒否して、
莫大な利益を得ていることを暴露する。
会社は、ついに手術代の支払いに合意する。
スタジオの聴衆たちは、
その患者がムーアを目に涙して迎えるのをみて、拍手する。
これも、大きな勝利だ。
私は彼を現代のロビン・フッドと考える。
このすばらしいシリーズを説明する決め言葉は、
「恐るべき真実」だ。
あなたは、大笑いし、目を見開き、深く考えるだろう。

オトーサン、
「メディアは、そのもつ力を発揮してほしいね」

icecreamy☆さん 
2006年1月27日
ユーモアの中に通る芯

マイケル・ムーアの、あのユーモアのセンス!
好みのど真ん中。
問題を「問題だ!」っていうことは、
実際はなかなかできない。
長いものに巻かれるのはラクだし、
個人レベルでは相手にされないことも多い。
めんどくさい人って、レッテルを張られるだけかもしれない。
映像の持つ力、メディアのもつ力に心が動いた。


マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 2

 
オトーサン、
「TV Series、その2だ」
マイケル・ムーア、今回も奇策を繰り出します。
「大企業の社長名、知ってるかい?」
スタジオに集まったひとびとに問いかけます。
「トヨタの社長の名前は?」
「日産自は?」
「NTTは?」
みんなが知らないのを確認して、こう切り出します。
「悪い会社の社長は、たったひとりなんだから、
みんなで力を合わせれば、やっつけられるよね、
そうだろう」

原題:The Awful Truth(TV Series 1999)
監督:Michael Moore
脚本:Michael Moore/Annie Cohen/ Francis Gasparini     
      Nick McKinney/ Henriette Mantel/ Jay Martel
Genre:Comedy/ Documentary 
Country: UK / USA 
Language: English 
上映時間:99分
あらすじ:
マイケル・ムーアは、アイラ・レナートを標的に選び、
"Man of the Year"に選定し、表彰したいと
ロックフェラーセンターにある本社に押し掛ける。
レナートは、怒り心頭、ムーアを訴える。
接近禁止命令が出て、
クリスマスツリーにも、スケートリンクにも、
教会にも、NBCにも、近づけなくなる。
ム−アは、NBCのキャスター、
コナン・オブライエンの支援を受け、
その不当さを世論に訴える。
その結果、ジュリアーノ市長も軟化し、
裁判所も、接近禁止命令を取り消す。

第5話-1 "Man of the Year", "TV Pundits?" 
第5話-2 "150 Feet from NBC" 
第6話-1 "Work Care!", "LucyCam" 
     -2 "Air-Drop TVs on Afghanistan"
第7話-1 "William Sebastian Cohen", "LucyCam #2"
     -2 "Manpower"
第8話-1 "Montana Shacks", "Joe Camel Gets a Job"
     -2 "LucyCam #3"

出演者(第5話):
Michael Moore ...Himself 
Ira Rennert... Himself(環境汚染企業Gのオーナー)
Victor Kovner...Himself(First Amendment Attorney(人権派弁護士)
Conan O'Brien...Himself(NBCキャスター) 
Rudolph William Louis Giuliani ...  Himself(NY市長)... 
オトーサン、
「アイラ・レナート、知らんなぁ」
金属類の採掘、鉛やマグネシウムの精錬で、
全米各州の環境を汚染する。
住民の訴えや当局の追及を歯牙にもかけず、
莫大な利益を上げる。
次に、ジャンクボンドを買いあさり、
また巨額の利益を得て、全米屈指の富豪になる。
「いい面魂をしているな」

その他の出演者:
Bud Topping ...Nosy Neighibour(やじ馬)
Sandy Covello... Neighibor(近隣の被害者住民)
Chuck Lazero... Certified Surveyor(測量士)
Charlie Siskel   ...  Himself(プロデューサー) 

User Rating:6.9/10( 1,623 votes)IMDb
  User Rating:6/1/10( 267 votes) Tsutaya
オトーサン、
「懲らしめてあげましょう」

User Reviews 
John Langbeinさん
Dixie, USA 
2002年2月27日
Season 1: クラシック! Season 2: 苦痛!

「恐るべき真実」のSeason 1を見た時
すっかり心を奪われました。
マイケル・ムーアにいつも賛成したわけではないが、
彼のユーモアや小さな男を助けるやり方を楽しみました。
最初のエピソードは、すべての中で最もいい。
男の命を救う移植のために
保険金支払いを助ける時は、すばらしかった。
Season 2は、手短に言うと、臭い。
人々にショックを与えて、ぞくぞくさせようとし過ぎて、
間違った人々を攻撃するのに、時間を費やす。
小さな男を助けるよりも、傷つけようとしています。
会社で働くひとが、会社のすべてを知っているはずはない。
社長が犯罪をおかし、服役していないのか。
受付係は、分からないでしょう。。
ボスが「報復した」だけで、不法入国を許すことはできません。
ボスは、罰せられるべきです。
しかし、犯罪が許されるべきでしょうか?
移民を制限する正当な理由があります。
Season 2には、悪い原因とばかなスキットに満ちています。
いくつか、よいシーンがあったものの、
見た後で、後悔しました、
保守主義者であれ、リベラルであれ、
Season 1は、ぜひ見てください。
Season 2は、極端なリベラルでない限り、
私と同じように、うんざりするでしょう。

オトーサン、
「確かに、いや味を感じるときもあるね」

永劫不壊さん 
2003年12月13日
マイケル流社会批判

暴力などは使わず、
カメラとユーモアのある嫌味を武器に戦う。
それがマイケル・ムーアです。
人種差別主義の警察、虐待老人ホーム、
死刑大好きブッシュ兄弟などに毒を吐きまくる。
ナメたインタビューで、もうコケにしまくり!!
行動力もすごくて、ジュリアーニ市長の作った条例に反対して
スゴイ店を建てちゃってます。
警察に対しての態度もスゴかった。
とにかく一度見てほしいです。
不満のある政府や権力者に立ち向かう事は
カッコイイことです。
しかし大半の人が武力で立ち向かったりします。
ガンジー程じゃないけど、
武力以外で世の中を変えていこうとする
ムーアの姿勢に尊敬します。
この作品はレンタルもされているので、
是非見てほしいです。 


悪名

オトーサン、
「これって、悪名シリーズ第1作なんだ」
この悪名(あくみょう)シリーズ、斜陽の大映を支えていました。
第6作の「悪名太鼓」みましたが、なかなかのもの。

1 悪名(1961)  
2 続悪名(1961) 
3 新悪名(1962)  
4 続・新悪名(1962)  
5 第三の悪名(1963)  
6 悪名市場(1963) 
7 悪名波止場(1963)  
8 悪名一番(1963)  
9 悪名太鼓(1964)  
10 悪名幟(1965)  
11 悪名無敵(1965)  
12 悪名桜(1966) 
13 悪名一代(1967) 
14 悪名十八番(1968)  
15 悪名一番勝負(1969)  
16 悪名縄張荒らし(1974)  

原題:悪名 (1961) 
監督:田中徳三
原作:今東光  
脚本:依田義賢 
Genre:Maffia/Action
上映時間:94分
あらすじ:
河内の農民の伜・朝吉は無頼の暴れん坊
お絹という女房がありながら
人妻のお千代と温泉へ駆け落ちする。
だが、大阪に帰って、遊郭へ出かけ、琴糸に惚れ、
土地のヤクザ・モートルの貞と対決することになる。
だが、貞をぶちのめし、子分にする。
売られた琴糸を救うため、因島へ乗り込み、
船で沖へ出たものの、潮に流され島へ戻る羽目に。
万事休し、旅館の大広間に立籠った。
島の王様シルクハットの親分が、琴糸を渡せと迫って来た。
さすがの朝吉も顔面蒼白となり、ピストルで親分の心臓を狙った。
そこへこの旅館の主で、子分二千人を持つ
島の女王麻生イトがでてきて・・・

出演者:
 勝新太郎・・・ 朝吉 
 田宮二郎・・・ モートルの貞 
 中村玉緒・・・ お絹 
 中田康子・・・ お千代
 水谷良重・・・ 琴糸
 浪花千栄子・・・ 麻生イト
オトーサン、
「ははは」
勝新太郎、「貴女様を終生の妻と致します」
中村玉緒に一筆入れておきながら、
色んな女性に手を出すなんて・・・
ゲスの極みなのに、愛すべき存在です。
でも、これには、深い意味があるのです。
原作者の今東光和尚が言っています。
「どんなに美しい女でも、畢竟、桜の花のようなものなのだ。
 なんていっても、若い諸君は永遠なるものと思うだろう。
 どんなに確かな相思相愛の恋も、またしかりだ、
 と言っても、諸君は信じたがらないだろう。
 それが若者の特権というものなのだ。
 女を激しく愛している若者に、
 「どうせ移ろうものだからやめろ」と言うのは、
 まるで荒れ狂う暴風雨の海に向かって、
 「静まれ」というみたいなものだろう。
 オレぐらい人生を長くやってきた男でさえ、
 道行く女に心が動くことだってある。
  諸君、なんでもやりたいことを大いにやるこった。
  人生とは、なにもやらない虚無よりも、
  たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ・・・

その他の出演者:
山茶花究・・・ 吉岡 
千葉敏郎・・・  シルクハットの子分 
永田靖・・・  シルクハットの親分 
阿井美千子・・・ おしげ 
倉田マユミ・・・ お辰 
須賀不二男・・・  松島組の子頭 
嵐三右衛門・・・  漁師 
荒木忍・・・ 善兵衛 
藤原礼子・・・  お照 
若杉曜子・・・ 白糸 
金剛麗子・・・  やり手婆 
橘公子・・・  筆職人の妻 
高橋とよ・・・  漁師の老妻 
寺島貢・・・  旅商人 
伊達三郎・・・  中盆 
天野一郎・・・  大和楼の主人 
石原須磨男・・・  番頭 
西川ヒノデ・・・  おやじ 
浅尾奥山・・・  筆職人の老人 
浜田雄史・・・  土生の男 
丸凡太・・・  辰吉 
春日清・・・  遊び人 
小南明・・・  茂公 
福井隆次・・・  他の客 
沖時男・・・  忠公 
堀北幸夫・・・  胴元 

User Rating:7.0/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.6/10( 9 votes) Yahoo!
オトーサン、
「愉快だね」

User Reviews 
アンドレ・タカシ
2011年7月27日
玉緒さんは可愛かった

やくざ者が嫌いと言いながら、
やっていることがすべてやくざな勝新太郎。
女傑の女親分からいずれは名を成すだろうと認められるが、
そんなものは「悪名」だと嘆くラストシーンが
タイトルに繋がってスッキリと観終わりました。
本人は意図せずとも
義に篤いやくざ者の鑑のような人格ってところで、
立派なアンチヒーローです。
田宮二郎も勝新とは違った存在感を発揮していてカッコ良く、
このコンビでシリーズ化された理由が分ります。
当時、二十歳そこそこの玉緒さんは可愛かったです。 

オトーサン、
「浪速千栄子の女親分、ド迫力だね」

いまそのときさん 
2011年9月10日
全16作のヒットシリーズ

今東光和尚の無頼任侠もの。
朝吉と貞の組合せが絶妙でこれがヒットした理由だろう。
京都生まれの田宮二郎の関西弁は何とも軽くていい。
財前教授やタイムショックの堅物イメージ一新だ。
勝30歳田宮26歳中村、水谷共に22歳。
1961年製作。
日が沈み始める前。
大映永田雅一社長のラッパ。
まだまだ映画界の活気を感じる。
浪速千栄子の女親分にしてやられた
シルクハットの親分と
山茶花究の吉岡組親分には肩透かしを喰らった。 


ピノキオ

オトーサン、
「なつかしいね、映画もあったんだ」
イタリアは、フィレンツェの
カルロ・コッローディの児童文学作品です。
われわれは、ピノキオと覚えていますが、
原作は、Pinocchio『ピノッキオの冒険』、
略したのでしょうか?

原題:Pinocchio(1940) 
監督:Ben Sharpsteen /Hamilton Luske
原作:Carlo Collodi
脚本:Ted Sears/ Otto Englander/ Webb Smith/ William Cottrell 
      Joseph Sabo/ Erdman Penner/ Aurelius Battaglia   
Genre: Animation/ Family/ Fantasy/Musical 
上映時間:88分
あらすじ:
旅に疲れたこおろぎのジミニイは
村はずれの夜道で一軒の家を見つける。
玩具道楽のジペト爺さんの細工場で
爺さんは、人形を作り、天使に魂を入れてくれと願う。
天使は降りてきてピノキオに人間の魂を入れ、
ジミニイに彼の良心を監視するよう言いつけた。
学校に通うピノキオを見つけた狐は、
甘言でだまして人形芝居一座に売り飛ばした。
最初得意になっていたピノキオも
篭の中に閉じ込められたのでびっくり、
天使を泣き落してようやく逃してもらった。
家に帰る途中、またも狐にだまされ、
ジミニイの止めるのも聞かず極楽島へ遊びに。
ここで散々悪いことを覚えたピノキオは
段々ロバのような形になってきたので、
あわてて逃げ出し家に飛んで帰った。
ジペト爺さんはピノキオを探しに旅に出かけ、
怪物鯨に呑まれていたが、
これを鳩の手紙で知ったピノキオは、ついに鯨を見つけた。
鯨の腹の中で再会したピノキオと爺さんは
焚火をはじめ、煙にむせた鯨から飛び出して
やっと海岸へたどりついた。
爺さんは息を吹き返したが、ピノキオは生き返らず、
必死に天使に願ったところ、
本当の人間の子供になっていた・・・ 

出演者:
Dickie Jones・・・ Pinocchio(ピノキオ)
Cliff Edwards・・・ Jiminy Cricket(こおろぎのジミニイ)
Walter Catlett・・・ J. Worthington Foulfellow(狐)
Evelyn Venable・・・ The Blue Fairy(天使)
オトーサン、
「ウソをつくと、鼻がどんどん伸びていくんだ」
子どもの頃に読んだので、忘れていました。
日本では、「りっぱな息子を持って私も鼻が高い」
と言います。意味が正反対なんですね。

その他の出演者:
Dickie Jones・・・ Alexander 
Mel Blanc・・・ Figaro / Donkeys / Gideon (hiccup) / Marionette Soldiers 
Don Brodie・・・ Carnival Barkers  
Marion Darlington・・・ Birds 
Frankie Darro・・・  Lampwick 
Charles Judels・・・ Stromboli / The Coachman 
Clarence Nash・・・ Roughhouse Statue / Donkeys 
Patricia Page・・・ Marionettes 
Christian Rub ・・・ Geppetto 

User Rating:7.5/10( 84,968 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 59 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だ」
やや難解なので、敬遠する向きもあるかも。

アカデミー賞受賞 
・歌曲賞 : When You Wish Upon a Star(星に願いを)

User Reviews 
smmeeさん
Seattle, Washington 
2001年2月17日
すばらしい

昨晩、私はピノキオを見ました。
ディズニーの2番目の長編映画です。
私見では、スタジオのベストの1つです。
原作は、19世紀のカルロ・コロディのもの。
さほど不愉快でありません
ピノキオには、すばらしいアニメとユーモアと興奮があります。
歌があります。
多くの歌に似ていません。
私の好きな歌は「Little Wooden Head」です。
最初のシーンに出てきます
本当にすばらしいシーンです。
ジェペットとフィガロが、
新しい操り人形で幸わせそうに遊んでいます。
原作のサディスティックで、残酷で無情な少年が
黄金のハートをもつ興味深い3次元の子供に変ります。
彼は、いつも良心の声に従うわけではありません。
アニメは、Multiplane cameraを駆使した
広がるオープニングシーケンスが特徴です。
*マルチプレーン・カメラとは、セルアニメの制作で使用された
 特殊な映画撮影用のカメラ。
 たくさんのセル画をそれぞれ異なった距離に配置し、
 それぞれを異なったスピードで動かすシステム。
 実際には立体ではない絵に、
 3次元的な奥行を表現する効果を生み出した。
観客は、夜の村全体を見ることができます。
登場人物は、カラフルで、楽しい。
(特に、狐その仲間ギデオン)
ストーリーには、だらけた瞬間がありません。
この映画は、ディズニーの努力の賜物です;
後年の作品では失われた
大きなストーリーテリングへの情熱がありました。
(「ふしぎの国のアリス」「101」)。
ピノキオは、傑作なのに、有名でないのは、
不運としか言いようがありません。

オトーサン、
「確かに、説教くさいね」
でも、ウソをツクと鼻がどんどん伸びていく・・・
この刑罰のアイディア、あちこちで使えそうですね。

黒津明二郎さん 
2009年7月11日
佳作

初の長編「白雪姫」の大成功を受けて、
巨額の費用と期間をかけて作り上げた
ディズニー珠玉の逸品だ。
とにかく戦前にこれだけのクオリティの
アニメを拵えたことはやはり驚嘆に値するであろう。
滑らかなキャラの動き、油彩のような背景、
自在なキャメラワーク、
海底シーンで発揮される特殊効果etc・・・
特に、水など液体の描写が圧巻!
だが、肝心のストーリーはキャラ描写がどうも微妙だし、
(制作年を考えればやむを得ないとはいえ)
説教くさいしとイマイチだった。
もちろん、例のスタンダードナンバーを筆頭とした
音楽は良かったけどね。
それにしても、子供がタバコをプカプカ吸うシーンは
いくら教訓を示すという理由があるとはいっても、
当時は論議を呼んだのでは?
実際、本作は興行的に失敗だったらしいけど...
声優陣では、ピノキオを溌剌と演じた
ディック・ジョーンズがよかった。


万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−

オトーサン、
「なーんだ、邦画か」
綾瀬はるかの顔さえみれればいいや、
そんな軽い気持ちでみはじめました。
中盤からパリが舞台で、観光気分。
ルーブル美術館のモナリザも鑑賞できました。

原題:万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳− (2014) 
監督:佐藤信介
原作:松岡圭祐
脚本:宇田学  
Genre:Suspence/Mystery
上映時間:119分
あらすじ:
凜田莉子は、沖縄出身。
アルバイトを始めたリサイクルショップで
類い希な鑑定の才能を開花させる。
独立した現在は、多種多様な鑑定を請け負い、
依頼品に隠された事件にも首をつっこむ。
そんなある日、ルーヴル美術館が所蔵する
“モナ・リザ”が40年ぶりに来日することになり、
莉子はルーヴルのアジア圏代理人を務める朝比奈から
警備強化のための臨時学芸員候補として推薦される。
密着取材を続ける雑誌記者・小笠原悠斗と共にパリへ飛ぶ。
ルーヴルで行われた採用テストに合格し、
もう一人の合格者、流泉寺美沙と共に
モナ・リザにまつわるハードな研修をこなしていく。
ところが、次第に体調に異変を来たし、
鑑定眼も狂い始める・・・

出演者:
 綾瀬はるか・・・ 凜田莉子 
 松坂桃李・・・ 小笠原悠斗 
 初音映莉子・・・ 流泉寺美沙 
オトーサン、
「まぁまぁだね」
紅白の司会よりは、いいようです(笑い)

その他の出演者:
 ピエール・ドゥラドンシャン・・・ リシャール・ブレ 
 橋本じゅん・・・ 荻野甲陽 
 村杉蝉之介・・・ 山田聡 
 児嶋一哉・・・ 喜屋武友禅 
 角替和枝・・・ 江来佳織 
 村上弘明・・・ 朝比奈尚幸 
 前野朋哉  
 相島一之  
 阪田マサノブ  
 小林一英  
 土平ドンペイ  
 川屋せっちん  
 榮倉奈々  

User Rating:4.0/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.7/10( 487 votes) Yahoo!
オトーサン、
「やはり低いね」

User Reviews 
あろえりーなさん 
2015年1月29日

超越的な推理能力を発揮する鑑定士。
こういうのは、金田一とかコナンくん
みてるみたいな感じで、それなりに面白いのですが、
これだけの能力を持った人が、
なぜあんな簡単なテクニックにひっかかってしまうんだろう?
という疑問が残る。
一方が2つ選んで、もう一方がそのうち1つ選んで
次はそれを逆でやってって、
あんなまどろっこしい選択の仕方してる時点で
気づかないとダメよね。
そんで、あの方法を繰り返しやってたら
能力が麻痺してしまうというのも、いまいち説得力に乏しい気もする。
終盤の、実はモナリザの絵はこれが本物なのよ、とか、
あの子はあのフランス人に騙されていたんだ、とか
そういう二転三転は面白かったです。 

オトーサン、
「黒美さんがみる映画じゃないね」

黒美君彦さん 
2015年11月5日
物足りない

ルーブルでのロケが唯一の見所だろうに、
あの程度の見せ方ではルーブルである必然性がないではないか
と思ってしまった。勿体ない。
ま、原作が荒唐無稽なのだから
リアリティを求めても仕方ないんだけど、
モナ・リザ展示のためにわざわざ鑑定士を長期間拘束して訓練し、
学芸員として雇う、なんてまだるっこしいことは普通あり得ないし。
綾瀬はるか演じる凛田莉子の天才ぶりもさすがに無理がある…
ひと晩で仏語がぺらぺらになれるなら苦労しないって。
『ダヴィンチ・コード』ならまだ薀蓄の部分でへえ、
という驚きがあったが、この作品にそれを求めるのは酷。
瞳に描かれた「LV」の文字を見た鑑定士はみな精神に異常を来たす
なんて吹き込まれてそれを信じてしまう主人公に、
真贋を見極めることは出来るのか?(笑)
ライバル役の初音映莉子も学芸会レベル…というか、
彼女はミスキャストでは? 
「この女、怪しいだろう?」と登場してきて、
何の意外性もなく悪党一味の一員だったって、
何のひねりもないではないですか。
ストーリーもさることながら、
登場人物のキャラがちゃんと設定されないまま、
俳優の持ち味のまま映画にしているから物足りないんだろう。
これならTVドラマで十分なのに。
そんなことを感じさせる、いかにもいまどきのエンタメ映画でした。


銀の匙 Silver Spoon

オトーサン、
「どこで、ロケしたんだろう?」
帯広農業高校がメインで、
学生たちがエキストラで参加しています。
だから、みんな自然でした。

原題:銀の匙 Silver Spoon (2013) 
監督:吉田恵輔
原作:荒川弘  
脚本:吉田恵輔/ 高田亮 
Genre:Drama
上映時間:111分
あらすじ:
受験に失敗した八軒勇吾は
親への反発も相まって、
寮があるという理由だけで大蝦夷農業高校に入学してしまう。
周りは実家が農家という生徒がほとんどで、
それぞれに明確な夢や目標を持っており、
ここでも劣等感に苛まれる。
実習で生きた家畜たちを相手に悪戦苦闘し、
同級生のアキに誘われ入部した馬術部でも
まさかの朝4時起床に心がくじけそうになる。
そんな中、生まれたばかりの子豚たちの中で
ひときわ小さい一匹が気になってしまい、
“豚丼”と名付けて可愛がる・・・

出演者:
 中島健人・・・ 八軒勇吾 
 広瀬アリス・・・ 御影アキ 
 市川知宏・・・ 駒場一郎 
オトーサン、
「3人とも、好感がもてるね」
中島健人くんは、男性アイドルグループ
Sexy Zoneのメンバーだそうです。

その他の出演者:
 黒木華・・・ 南九条あやめ 
 矢本悠馬・・・ 常盤恵次 
 安田カナ・・・ 稲田多摩子 
 岸井ゆきの・・・ 吉野まゆみ 
 上島竜兵・・・ 校長先生 
 吹石一恵・・・ 富士先生 
 西田尚美・・・ 駒場の母 
 吹越満・・・ 八軒の父 
 哀川翔・・・ アキの叔父 
 竹内力・・・ アキの父 
 石橋蓮司・・・ アキの祖父 
 中村獅童・・・ 中島先生
 北浦愛  
 田村健太郎  
 花戸祐介  
 鈴木龍之介  
 亀田梨紗  
 遠山悠介  
 河野将也  
 前野朋哉  
 宮本裕子  
 稲川実代子  
 安澤千草  

User Rating:6.3/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.9/10( 458 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ほのぼのしてる」
八軒と御影がラブラブなのに、
キスもしないなんて・・・
そうか、フアンが離れるからか。

User Reviews 
chi***** さん 
2016年2月19日
演技とは思えない、自然な高校生たち! 

うっかり観れて本当によかった!!!
タイトルだけ見て食レポ的な映画かと思ったら
全然違った!
暇つぶしにでも観よう、
観れなかったら消しちゃえばいいや
という軽い気持ちで録画したけど大収穫だ!!!
私自身も酪農の内側をちゃんと知らないので、
食肉用の動物をかわいい・かわいそう
と思ってしまう主人公の気持ちと同じ位置にいた。
主人公は、そこからちゃんと理解しようと
自分の気持ちも整理しようと、行動できたことがすごい。
(「農家の子」の同級生に皮肉られてもやさぐれない!)
農家に生まれた子供たちは、
もっと小さいときにそういう気持ちを
すでに乗り越えてきているだろうから、
彼らの気持ちも分かる。
高校のときならではの
深い悪意なく意地悪を言ってしまう感じや
それでもみんな友だちな感じ。
ちょっとしたやり取りのすべてが自然で、
とても観ていて気持ちがよかった。
疲れ果てた主人公を助けにクラスメートたちが
ババーン!と登場するシーン、
みんなジャージだし、手に持ってるのは農具だし、
でもものすごい輝いていて
今思い出しても涙が出てきて困る。
この監督さんの作品をもっと観たいなと思いました。
(しかしタイトル!中身に合ってなさすぎ!)
(原作があるようなので変えようがないとは思うけど) 

オトーサン、
「八ヶ岳の農業学校を思い出すね」
学生たちのつくる新鮮野菜や卵、ミルクを
味わいましたっけ。

あろえりーなさん 
2014年12月28日
酪農は大変なんだな

何の目的もなく、
惰性で農業高校に入ったということだけど、
でも最初からいい奴なんですよね。
性格的にひねくれてたわけでもない。
だからあんまり成長というものを感じない。
両親との描写も少なすぎる。
時間的制約があるのはわかるんだけど、、、。
酪農の厳しさ。大変さ辛さ。
そういうものが端的に描かれていたのは良かったです。
特に、家畜に名前つけちゃダメだ
ペットのように思っちゃダメだって最初は建前的に言ってたけど、
連れて行かれる馬を見てやはり辛い思いを抱くのは、人間だものね。
そのへんの割り切れなさはよくわかる。
しかし、牛乳にしろ豚肉にしろ、卸値安いんだな〜と驚き。
経営が苦しいとこばかり描かれるし。
本作を見て、ああやっぱり酪農は大変なんだな
志すのはやめようって、
若者が思っちゃうんじゃないかってそれだけ心配。 


マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 1

オトーサン、
「TV Seriesだけど、借りよう」
DVD3本になっていますが、その1です。
マイケル・ムーアの発想の奇抜なこと!
次々と新しい奇策を繰り出します。
最近のニュースで、痛快だったのは、
ムーアの宿敵だったブッシュ家の凋落です。
弟がついに大統領選挙から撤退しました。

原題:The Awful Truth(TV Series 1999)
監督:Michael Moore/ Linda Mendoza(live segments)
脚本:Michael Moore/Annie Cohen     
      Nick McKinney/ Francis Gasparini/ Henriette Mantel/ Jay Martel
Genre:Comedy/ Documentary 
Country: UK / USA 
Language: English 
上映時間:100分
あらすじ:
マイケル・ムーアの名を高からしめた
「ボウリング・フォー・コロンバイン」の前駆的作品。
アポなし突撃取材が姿をあらわしている。
第1話-1 "A Cheaper Way to Conduct a Witch Hunt" 
クリントン大統領が、実習生モニカ・ルインスキーと
不適切な関係を持ったため、弾劾裁判にかけられる。
マイケル・ムーアは、この裁判を現代の魔女狩りとみなして、
弾劾裁判の責任者、特別検察官、共和党の下院議員らに
一風変わった手法で、アポなし突撃取材を敢行する・・・ 

第1話-2 "Funeral at an HMO"
第2話-1 "Beat the Rich" 
     -2 "The Sodomobile".
第3話-1 "Crackers vs. Mickey Mouse"
     -2 "The Voice-Box Choir".
第4話-1 "Sal, The Bill Collector"/
     -2 "Duck and Cover"

出演者(第1話-1):
Michael Moore・・・ Himself 
Asa Hutchinson・・・Himself(下院議員 弾劾裁判の責任者)
Ken Starr・・・Himself(特別検察官) 
Jay Martel・・・Head of the Witch Hunt(魔女狩りのリーダー)
オトーサン、
「これもアイディアがいいね」
マイケル・ムーアが、魔女狩りチームを編成して、
大物を襲うというもの。

その他の出演者(第1話-1)
Bob Barr・・・   ...  Himself(下院議員 弾劾裁判の責任者)
Paul Gillmor・・・   ...  Himself(R Ohio 下院議員)  
Gerald Weller・・・   ...  Himself(R Illinois 下院議員) 
Scott McInnis・・・   ...  Himself(R Colorado 下院議員)
James Carville・・・Himself (クリントンの元選挙参謀)

User Rating:6.9/10( 1,623 votes)IMDb
  User Rating:6/1/10( 267 votes) Tsutaya
オトーサン、
「いいね!」

User Reviews 
Desertman84さん
United States 
2015年3月29日
「シッコ」の予告

マイケル・ムーアは、
「恐るべき真実」のファースト・シーズンの第一話は、
2つのイベントからなっている。
第1話-1では、ケン・スターが登場し、
高い費用をかけて魔女狩りを実行するアホらしさを嘲笑する。
第1話-2では、保険会社ヒュマーナを告発する。
保険契約者の命を救うすい臓移植の費用の支払いを拒否したのだ。
そこで、ヒュマーナの本部前でムーアは、葬式を敢行し、
同社が保険契約者の命を奪っているのを明らかにする。
未来のドキュメンタリー、
「シッコ」のちょっとした予告になっている。
アメリカ人は、悪質な保険会社の被害者になっている。
オバマ大統領による国民皆保険制度が実施されているのに、
悪行が続いているのだ。
「恐るべき真実」は、左翼のマイケル・ムーアによる
愉快な政治的なテレビシリーズだ。
私は、マイケル・ムーアにすべて合意するわけではない。
政治的意見が異なっている。
だが、私達は、本作によって
政治について学び、同時に笑いを得る。

オトーサン、
「日本でも、こういうTVシリーズやってほしいね」
もっとも、どの局も、腰が引けているからムリでしょうが・・・

スーヤさん 
2004年2月6日
レフト、ムーア

アメリカ左派という言い方が
形容矛盾のように響くけど、お見事。
「こころの若い人」には、おススメ。
ブリリアントでタフでファニーである。
まず『ボウリングフォーコロンバイン』である。
その清新さに目の覚める思いがするのは、
ふだんウスいドラマばかり観てるからだろうか。
とても基本的なことに気付かされた。
「人類皆兄弟なのに階級闘争」問題のことだ。
力やカネのある者はますます力やカネ…を、
狡猾周到に累積貯蓄していく。
力やカネのない者たちは、
歌を唄ったりニコニコしたりウカウカしている間に、
ますます力やカネを失っていく。
マイケル・ムーアは、うかうかしてて、
狡猾周到な者らにむさぼり食われ搾取された
貧しくか弱く憐れで間抜けな者らへの共感から、出発する。
デブい子供ふうに野球帽かぶった笑顔に似合わない
鋭い眼光でアグレッシブに活動する
かなりおもろい奴である。
じつに、犀利な敵はあまりにもあまりにも巨大だ。
勝ち目は、多分ない。
勝ち目のない戦いに挑む奴は、
おもろい、としか言いようがない。
せつない、でも頑張れ!と言う人もいるだろう。
でもひょっとしたら、勝つかもしれん。
ひょっとしたら、恩寵が舞い降りてくる。


ワールド・ウォー Z

オトーサン、
「大袈裟な題名だね」
世界大戦など持ち出してほしくありません。
でも、ブラビとともにイスラエル旅行ができて、
満足です。
それにしても、緑のない大地によく住めるなぁ。
殺伐とした気持ちになるのも、ムベなるかな。

原題:World War Z (2013)
監督:Marc Forster    
原作:Max Brooks 
脚本:Matthew Michael Carnahan/ J. Michael Straczynski(screen story)  
      Matthew Michael Carnahan/ Drew Goddard/ Damon Lindelof
Genre:Action/Adventure/ Horror
Country: USA / Malta 
Language: English / Spanish / Hebrew / Arabic 
上映時間:116分
あらすじ:
妻と2人の娘と平穏な日々を送っていた
元国連捜査官のジェリー。
ある日、妻と長女レイチェルと次女コニーを
学校に送るため車に乗っていたが、渋滞にはまる。
凶暴なゾンビが瞬く間に増殖する現場に遭遇!
間一髪で逃げ延びたジェリーのもとに、
国連事務次長ティエリーから現場復帰の要請が入る。
いまや謎のウイルスの爆発的な感染拡大で、
世界が崩壊しようとしていた。
そこで、かつて伝染病の調査や
紛争地域での調停に手腕を発揮してきたので、
調査隊への協力が求められたのだった。
愛する家族の安全と引き換えに、
調査への同行を決意し、米軍とともに、
世界各地で感染したゾンビの大群に襲われる。
そんななか、女性兵士セガンとともに
助けた少年だけが、襲われないことに気付く・・・

出演者:
Brad Pitt ・・・Gerry Lane(ジェリー)
Mireille Enos ・・・Karin Lane(妻)
Fana Mokoena ・・・Thierry Umutoni(ティエリー)
Daniella Kertesz ・・・Segen(女性兵士セガン)
オトーサン、
「ブラビ、巧いんだけど・・・」
アカデミー賞をとれない理由が分かります。

その他の出演者:
James Badge Dale ・・・ Captain Speke
David Morse ・・・Ex-CIA agent
Ludi Boeken ・・・Jurgen Warmbrunn
Matthew Fox ・・・ Pararescuer
Peter Capaldi ・・・WHO researcher
Pierfrancesco Favino ・・・ WHO researcher
Ruth Negga ・・・ WHO researcher
Moritz Bleibtreu ・・・ WHO researcher
Elyes Gabel ・・・ Dr. Andrew Fassbach
David Andrews ・・・ U.S. Navy Captain Mullenaro
Sterling Jerins ・・・ Constance Lane
Abigail Hargrove ・・・ Rachel Lane

User Rating:7.0/10( 442,534 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 1,313 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん」

MTVムービー・アワード受賞 
・恐怖演技賞  ブラッド・ピット 

User Reviews 
cgf376さん
United States 
2013年6月21日
一般向けゾンビ大作

原作を読んでいないままに、みた。
(聞くところでは、原作とはほど遠いらしい)
まず、薄まっていて、血と流血がないゾンビ映画だと?
そんなアイデアでは、ハードコアファンを失うだろう。
では、どうやって、関心を保つか?
最初から終わりまで、緊張とサスペンスで、つなぎとめるしかない。
流血映画の恐怖要素なしで関心を保つ、かなりよい仕事をしている。
ブラッド・ピットは、
家族の安全確保に懸命なマイホームパパの役にやすやすと入り込む。
彼を声援し、彼の緊急性を分ちあうのは、難しくない。
彼の魅力は、確かにプロットの穴や
手ぬるい監督をカバーし、映画を救っている。
映画館では、観客は絶叫を楽しんでいた。
いくつかのおかしな場面がある。
批評家のように映画を分析するのをやめるならば、
楽しみめるだろう。
ゾンビ映画に誰が信憑性を求めるだろうか?

オトーサン、
「ブラピの限界は、名作をつくる気がないことか」

nabeさん 
2013年10月16日 
ブラピの限界

B.ピット製作、主演のパニックSF大作である。
謎の疫病の大量発生による地球規模のパンデミックを題材に、
圧倒的なスケールのCGで迫力満点のアクションが展開する
と予告では見えるので大いに期待するが、
実際の映画はそれほどでもない。
それは対象の敵がゾンビだからだろう。
バイオハザードを代表とする
大量のゾンビ映画に新鮮味は全く無い。
むしろ、単調なTVゲームを観ているような、
B級感が濃厚に漂ってしまうのだ。
それになんといっても主演が天下のブラピである。
ブラピ対ゾンビじゃまるで格が違う!
どんなに危険な状況に陥っても、
ブラピがゾンビにやられるワケが無いだろう。
これがゾンビではなく、
もし実在の人間が敵だったら
空恐ろしい映像になっていたに違いない。
ブラピには、勇気を持って
この限界を突破して欲しかった。


マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選

オトーサン、
「邦題は、遊び過ぎ」
原題は、分断された国家(This Divided State)
極めて真面目な内容が盛られています。
・意見を戦わすことが表現の自由。
・最も耳の痛いスピーチにこそ耳を傾けるべき。
これから大統領選挙が本番を迎えるので、
大いに参考になります。

原題:This Divided State (2005) 
監督:Steven Greenstreet 
Genre:Documentary
上映時間:88分
あらすじ:
ユタ州オレム市はモルモン教徒の街。
全米で最も保守的なところ。
民主党の候補者は、ジョン・ケリーだが、
住民のほとんどは、共和党のブッシュ大統領支持だ。
そんななか、大学の学生会が講演会に、
共和党・民主党を応援する著名人を呼ぶことにした。
共和党支持者としてTVコメンテーターのショーン・ハニティ。
民主党支持者としてマイケル・ムーア!
町は、大騒ぎになる。
マイケル・ムーアの講演を阻止しようと、
学生会の事務所には、抗議電話が殺到する。
保守派の学生は、講演中止を求める署名活動をはじめ、
市民活動家は、訴訟を起こし、
大学への寄付をやめると脅迫する・・・

出演者:
Michael Moore   ...  Himself (マイケル・ムーア)
Sean Hannity   ...  Himself (ショーン・ハニティ)
Jim Bassi   ...  Himself(学生会長)
Joe Vogel   ...  Himself  (学生会副会長)
Kay Anderson   ...  Himself (市民活動家)
オトーサン、
「学生会長、毅然としている!」
最後は、リコールされてしまいますが・・・
「ムーアの演説がいいね」
もし民主党が勝ったら、
あなたちに言論の自由、信教の自由を保証しよう、
国民皆保険も、大学授業料の無償化の恩恵も、
分けへだてなく与えよう。

その他の出演者:
Sean Vreeland   ...  Student Petitioner
Michael Nigro   ...  Himself 
Kenneth F. Brown   ...  Himself 
Jessie Steele   ...  Sean Hannity's victim 
Janae Anderson   ...  Herself 
Vegor Pedersen   ...  Editor of College Times 
Phil Clegg   ...  Student Life Advisor
Bob Rasmussen   ...  Asst. VP Student Life 
William Sederburg   ...  UVSC President 
Phil Gordon   ...  UVSC Communication Chair 
Pierre LaMarche   ...  UVSC Philosophy Professor 
Dennis Potter   ...  UVSC Philsophy Professor 
Alex Caldiero   ...  Animated UVSC Professor 
Jason Nichols   ...  Angry UVSC Professor 
(資料映像) 
George W. Bush   ...  Himself
John Kerry   ...  Himself
Sean Combs   ...  Himself) 
Teresa Heinz Kerry   ...  Herself

User Rating:7.5/10 ( 698 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 7 votes) Yahoo!
オトーサン、
「秀作だ」

User Reviews 
mindycourtneyさん
New Zealand 
2006年8月10日
これは、マイケル・ムーアの映画ではない

マイケル・ムーアが出演している
マイケル・ムーア・スタイルのドキュメンタリー。
監督は、無名のスティーブン・グリーンストリート。
マイケル・ムーアの成功におんぶして、
数ドル稼ごうとしている
ムーアのファンがつくったのかと思った。
2004年の大統領選挙前に
マイケル・ムーアのスピーチを主催するという
ユタバレー州立大学の決定をめぐっての議論をテーマにしている。
賛成・反対、両者の抗議者たちと、
イベントを主催する学生会のリーダーが登場する。
露骨な意見の応酬には、驚いた。
タイトルが示唆するとおりのことを描いている。
- 乱暴にも、独りよがりに分断されたキャンバス。
映画製作者による介入はほとんどなく、
衝撃的な題材にしては、
言論の自由をあからさまに取り上げてはいない。
私は、予期していたよりずっとショックをうけた。
つまり、ユタ州は、全米で最も赤い州(共和党支持)であり、
75%がモルモン教徒だ。
彼らがマイケル・ムーアが好きでないと知っているが、
リベラルにまったく不寛容で、嘲笑する様には、あ然とした。
ショーン・ハニティは、
全米で尊敬されている共和党の人物だ。
映画は、ムーアの訪問に先立って
ユタバレー州立大学の満員のスタジアムでの
彼のスピーチを映している。
ハニティは、ケリー賛成派の学生に挙手させ、
ステージに上がらせる。
満場のやじ、「馬鹿」と叫び声を確認してから、
余裕たっぷりに言う。
「君はまだ若い、これから現実を学ぶだろう」
ハニティは、リベラルは貧しい連中だとあざけり、
オオカミたちの前に、その学生を差し出す。
ムーアなどのリベラルは、その悪しき信条によって
われわれを腐敗させるのだ。
私が注目したのは、
ムーアが、聴衆にショックを与えたことだ。
無関心でなく、行動を起こさせようという高潔な意図があった
彼は、ほかのどの大学でのスピーチでも、
そうした戦術に訴えることはなかった。
彼は、言論の自由について話した。
イラクでの戦争の理不尽さ、
そして差別撤廃について・・・
私は、これは適切な目標だと思った。

オトーサン、
「盲信と思考停止」
確かに、そうすれば、心の平和は保持できるでしょう。

yutakuさん 
2014年4月12日
キリスト教徒とブッシュとムーアの関係 

戦争をする共和党。
それを支持するキリスト教原理主義の人たち。
なぜ、敬虔なキリスト教徒が戦争を支持するのか? 
日本人からするとわけがわからないけれど、
でも、その現実は知っている。
知っているけれど、
その熱がどこから来るのかよくわからない…。
この映画は、そうしたアメリカ人の意識を教えてくれます。
どういう温度で、共和党を支持しているのか。
日本からだとよく見えない様子が描かれていて、
とても興味深い映画でした。
ちなみに、キリスト教徒は敬虔であればあるほど、
聖書の教えに従いたくなるようです。
千年も昔に書かれた聖書は、
現代人から見ると
どうしたった無理があることが書かれているのに従いたくなる。
普通のキリスト教徒はうまく折り合いをつけながら
聖書の教えに従いますが、
敬虔なキリスト教徒はこの折り合いがつけられません。
折り合いなんてものは、神の教えに背く行為だからです。
でも、聖書の中では、神はなにかにつけて世界を滅ぼしています。
おろかな人間に戒めを与えます。
おろかな行いをする人間を正しい道に導こうとしてくれています。
敬虔なキリスト教徒から見ると、
世の中にはおろかな行いをしている国がたくさんあるのでしょう。
異教徒の国などはその典型かもしれません。
聖書に素直であればあるほど、つまり敬虔であればあるほど、
原理主義者であればあるほど、
共和党ブッシュ大統領の行いは肯定されるようです。
というより、ブッシュ自身がそうしたキリスト教原理主義者なのですが。
アメリカにはブッシュを支持する敬虔なキリスト教徒が一定数います。
田舎に行けばいくほどたくさんいます。
この映画はそうしたアメリカの田舎の現実を描いたものです。
彼らは反ブッシュの急先鋒であるマイケル・ムーアが大嫌いです。
それなのに田舎の大学の学生が、ムーアに演説を依頼してしまいました。
ムーアは喜んで出かけていくんだなぁ。
そして、ムーアが来るというだけで、街は不穏な空気に包まれるのです。
この不穏な空気の正体を見せるのがこの映画です。
それにしても、マイケル・ムーアは演説もうまいなぁ。 


ロジャー・ラビット

オトーサン、
「あの監督作か」
バック・トゥ・ザ・フューチャーの感じがあります。
時代は、1947年と70年も前。
ハードボイルドの私立探偵映画が流行っていました。
アニメは、さらにその昔のサイレント映画の感じ。
ドタバタの連続で息つく暇もないほど。

原題:Who Framed Roger Rabbit (1988) 
監督:Robert Zemeckis 
原作:Gary K. Wolf  
脚本:Jeffrey Price/ Peter S. Seaman   
Genre:Animation/ Comedy/ Crime
上映時間:104分
あらすじ:
1947年のハリウッド。
アニメのキャラクターが住む町
"トゥーンタウン"があったとさ
アニメの人気者、ウサギのロジャー・ラビットは
映画の撮影中に、NGを連発。
妻ジェシカの浮気という噂を耳にしたせいだ。
心配した社長のマルーンは、
私立探偵エディ・バリアントを雇い、
ジェシカの浮気現場を押える。
証拠写真をロジャーに見せた翌日、
ジェシカの浮気相手でトゥーン・タウンの所有者
マービン・アクメが何者かに殺害された。
その手口は、エディの弟がピアノを落とされて
殺された方法と同じだった。
この事件に、新任のドゥーム判事が乗り出した。
彼はトゥーンたちを嫌い、
不死身のトゥーンを溶かして元の絵具に戻してしまう
溶解液「ディップ」を発明。
容疑者であるロジャーを処刑しようとする。
ロジャーはエディの探偵事務所に逃げ込んで救いを求める。
エディは、この事件には大きな裏があることに気付く・・・

出演者:
Charles Fleischer - Roger Rabbit(ロジャー・ラビット)
          /Benny The Cab/Greasy/Psycho 
Kathleen Turner - Jessica Rabbit(ジェシカ)
Bob Hoskins - Eddie Valiant(エディ・バリアント)
Christopher Lloyd - Judge Doom(ドゥーム判事)
オトーサン、
「ロジャー・ラビットの動きのはやいこと!」
「アニメのジェシカの色っぽいこと」
「苦労人ボブ・ホスキンスの地味なこと」

その他の出演者:
Joanna Cassidy - Dolores
Stubby Kaye - Marvin Acme
Alan Tilvern - R.K. Maroon
Richard LeParmentier - Lt. Santino
Lou Hirsch - Baby Herman (voice)
Joel Silver - Raoul
Amy Irving - Jessica Rabbit (singing)

User Rating:7.7/10( 134,302 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 83 votes) Yahoo!
オトーサン、
「確かに、ブレークスルーだね」」

アカデミー賞受賞 
・視覚効果賞
・音響効果編集賞     
・編集賞
同ノミネート
・撮影賞      
・美術賞    
・音響賞   

ゴールデン・グローブ ノミネート
・作品賞(コメディ/ミュージカル)     
・男優賞(コメディ/ミュージカル)  ボブ・ホスキンス 

User Reviews 
Kristineさん
Chicago, Illinois  
2004年2月8日
クラシックだ

本作が上位250に入っていなかったことに少し驚きました。
誰もが、この映画を愛しています。
それは、ブレークスルーでした。
アニメと実写が合体しているのです。
この映画の中で、ボブ・ハスキンズは、
アメリカのすばらしい探偵を演じて、死にそうなほど。
漫画キャラクター相手だったので、
ロジャーとは、実際には話していませんでした。
漫画のロジャーの限りない愛情のため
彼は、見事な役づくりをしました。
大好きです。
ロジャーとボブは、とてもウマがあっていて
忘れ難いものがあります。
クリストファー・ロイド…身震いします!
この男の裁判官役は、悪夢です。
正体を明らかにするエンディングは恐ろしく、
実に効果的です。
ジェシカは、漫画なので、とてもクールで、セクシーです。
とても楽しく、漫画の出来が実によいです。
「私は悪くないわ、惹かれただけ」
私の好きなシーは、エディがジェシカを捜していて、
トゥーン・タウンで、クレージーなものと出会うときです。
実にすばらしく、陽気な映画です。
ファンのみなさん!
これはすごい映画です。
トップ250に値しています!
映画史上のブレークです。
すばらしい作品です!
ファミリーやともだちに勧めたいし、
何もすることのない土曜日に最適です。

オトーサン、
「兎を飼っているひと、いるんだ」

ロビーJさん 
2007年5月9日
最高の兎、ロジャー!

全編アニメのロジャー・ラビットのファンだったし
私自身が兎を飼っている事もあるため、
ロジャーはすごく身近に感じるキャラクターです。
なので期待して見ました。
でもチョイ期待はずれでしたね。
あまりにもトゥーンの町にカートゥーンのキャラが
普通に歩いてたりするのが、どうも違和感があって
なかなか話に入り込めませんでした(涙)。
でもボブ・ホスキンスとロジャーの掛け合いは最高でした。
クリストファー・ロイドも面白かったですが
ラストの彼は・・・微妙でしたね。
アニメと実写の映画も
古くはジーン・ケリーの「錨を上げて」の時から使われているので
別にビックリはないし・・・。
でもまぁロジャーは可愛かったので良いです。


DOG×POLICE 純白の絆

オトーサン、
「なーんだ、邦画か」
監督の七高剛さんは、ニューヨーク大学映画学科卒業。
在学中、スパイク・リー監督のプロダクション勤務。
スパイク・リー監督といえば、派手な爆発シーンで有名です。

原題:DOG×POLICE 純白の絆 (2011) 
監督:七高剛
原作:小森陽一  
脚本:大石哲也 
Genre:Action/Suspence
上映時間:104分
あらすじ:
勇作は、犯罪捜査で優秀な成績を上げ続け、
いつか刑事にと思っていたが、
なんと警備犬訓練所への異動を命じられる。
指導教官が女性(夏希)なので、やる気を失う。
だが、昔、命を救ったシロと出会い、
シロを立派な警備犬に育成しようと決意。
連続爆破事件が発生し、
勇作は夏希の支援を受け、シロ7ともに、
犯人・久坂を追う・・・

出演者:
 市原隼人・・・ 早川勇作 
 戸田恵梨香・・・ 水野夏希
 時任三郎・・・ 向井寛
 若葉竜也・・・ 久坂亨
オトーサン、
「みんな好感もてるね」
問題は、凶悪犯人の久坂役の若葉竜也もが、
ナイスガイにみえてしまうことでしょうね。

その他の出演者:
村上淳・・・ 竹清悟 
カンニング竹山・・・ 西村孝 
阿部進之介・・・ 永井孝介  
矢島健一・・・ 村岡総一郎 
堀部圭亮・・・ 田尻泰治 
小林且弥・・・ 鈴木博之 
本田博太郎・・・ 佐久間警備局長 
相島一之・・・ 近藤篤史 
きたろう・・・ 有吉宗太郎 
伊武雅刀・・・ 斉藤均 
松重豊・・・ 大塚直樹 
竹山隆範・・・ 西村孝 
神尾佑・・・ 佐々 

User Rating:3.8/10( 7 votes)IMDb
  User Rating:5.3/10( 251 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
ミルクチョコさん 
2012年3月226日
ヒロインはシロだよね?

この作品を観るまでは、
「警備犬」の存在を知りませんでした。
警察で活躍する犬は、
全部「警察犬」だと思っていました。
警察犬が事件が起こった後、
犯人逮捕に貢献するのに対し、
警備犬の役割は事件の発生を
未然に防ぐことを任務とするもので、
犯人制圧を業務とするらしいです。
殉職した刑事の父に憧れ、同じ道を志す巡査の勇作は、
不審者追跡などで手柄をあげるものの、
チームワークを乱し評価は得られず。
彼は、警視庁装備第四係「「犬屋」と揶揄される
警備犬を訓練しコンビを組む
ハンドラーの部署に配属となります。
前半は不本意な異動を命じられた勇作が
やりがいを見出していく様子や
バディとの絆を深めていって
お互い成長していく過程が良かったのに、
後半は、警備犬の失態を招く原因を作った
スタンドプレーを反省することなく
最後まで突っ走った姿にがっかりです。
今までの努力は一体何だったのか?
という疑問が湧いてくる始末です。
さらにラストは突然のラブドラマには、
口があんぐりと開いてしまいまいした。
相変わらず市原 隼人は力が入りすぎていますね。
何故か彼はこういう熱い役が多いですね。
折角 警備犬シロが登場したのだし、
シロとの交流を深めることに重点を置いた、
映画を撮って欲しかったですね。
あまりにも爆弾、爆弾と騒ぎ立て
異常なゲーム感覚の犯人に焦点を当てすぎる 
きらいがありました。
パンフ読むとシロは実は女のコらしいですね。
本名もシロだそう。
ヒロインは、戸田恵梨香じゃなくて、
やっぱりシロでしょ?

オトーサン、
「監督の気持ち、わかるなぁ」
ハリウッドで勉強すれば、派手な爆発シーンを
やりたくなるはずです。

あにやんさん 
2012年5月8日

映画を見続けた人を最後に裏切るような
脚本を書いてはいけないと思うのですね。
この映画で主人公はスタンドプレイを戒められ、
チームでの協力こそが大切ですよ、
っていうメッセージを描いてゆく訳なのですが、
クライマックスに至って
主人公は何も学ばなかったかのようにスタンドプレイに走り、
更には主人公を戒める側に居た筈のヒロインまでもが
スタンドプレイに走り、
結果として二人でデンジャラスな状態に陥るという。
ついでにチームもそのスタンドプレイを認識しながら
全員爆発物のみに集中しちゃって二人を放置して
(そもそもあの状況で何故放置してる?)事態を大きくしてるし。
途中で脚本家が交代したとか訳判らなくなったとか、
もう最後にそれまでのメッセージ全否定。
人間みんなバカで犬だけがおりこうさんでした
ってそんなオチを付けてどうすんの。
テレビドラマ的な、ありきたりな物語ながら
(マヌケなシチュエーションもいっぱいながら)
ダレる事もなくそれなりに見られる映画だと思っていたものが、
最後でメチャクチャな事になってしまって唖然呆然。
つーか市原くんってキャラいつも一緒だよね・・・。 


SADA 戯作・阿部定の生涯

オトーサン、
「阿部定といえば・・・」
男性のあそこをちょん切った女性です。
さぞ、お岩さんみたいと思いきや、
当時の写真をみると、楚々とした美人です。

原題:SADA 戯作・阿部定の生涯(1998) 
監督:大林宣彦
原作・脚本:西澤裕子  
Genre:Drama/Romance
Color:Color/Black and White
上映時間:132分
あらすじ:
神田の畳屋の娘・阿部定は、
14歳のとき、慶応ボーイの斎藤に処女を奪われる。
慰めてくれた岡田に恋するが、。
なぜか、阿部定の手に医療用ナイフを残して姿を消す。
芸者から売春婦になった阿部定は各地を転々、
その間、一瞬たりとも岡田のことは忘れなかった。
やがてパトロンの立花の勧めで
料亭“きく本”に住み込みで働きだす。
立花に岡田の行方を探すように頼むが、
判明したのは、彼がハンセン病で、
孤島に隔離されていることを知る。
深い失意から、
阿部定は主人の龍蔵と深い仲になって・・・

出演者:
黒木瞳・・・阿部 定 
片岡鶴太郎・・・喜久本 龍蔵 
椎名桔平・・・岡田 征 
ベンガル・・・立花 佐之助
オトーサン、
「黒木瞳さんの阿部定もありだね」

阿部定を演じた女優
・賀川雪絵 『明治大正昭和 猟奇女犯罪史』
・宮下順子 『実録・阿部定』
・松田英子 『愛のコリーダ』
・川島なお美 『失楽園』(劇中劇)
・杉本彩 『JONEN 定の愛』
・麻美ゆま 『阿部定 最後の七日間』
・紫乃原実加 『津山三十人殺し 幻視行』

その他の出演者:
嶋田久作・・・滝口
赤座美代子・・・阿部いと 
三木のり平・・・阿部卓造 
根岸季衣・・・喜久本よし 
石橋蓮司・・・信吉 
井川比佐志・・・調査官 
小林桂樹・・・裁判官 
池内万作・・・斉藤敏彦 
入江若葉・・・とき 
坂上二郎・・・宮崎利三郎 
田口トモロヲ・・・金ちゃん 
奥村公延・・・豆腐屋 
東恵美子・・・老女 
林泰文・・・若い兵士 
河原さぶ・・・職人風の男 
天宮良・・・若い刑事 
渡辺哲・・・年配の刑事 
竹内力・・・ふり返る青年将校 
大前均・・・ドーナツ屋 
真田健一郎・・・太鼓持ち 
三坪浩・・・煙草屋老人 
及森玲子・・・斉藤家女中 
柴山智加・・・宮崎家女中 
正力愛子・・・尾久の旅館の女中 
小河麻衣子・・・都楼の女中 
松野朋子・・・電気を消す女中 
大久保了・・・巡査 
南柱根・・・巡査 
伊藤歩・・・品川の旅館の女中 
長木唯・・・阿部定(少女時代) 
李鐘浩・・・若い板前 
明日香七穂・・・モガ 
栩野幸知・・・号外を配る男 
伊藤美穂・・・カフェーの女給 

User Rating:3.5/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.8/10( 12 votes) Yahoo!
オトーサン、
「巷の評判は悪いけど・・・」
ベルリンは、異色作が好きなのです。

ベルリン国際映画祭受賞 
・国際評論家連盟賞  大林宣彦 

User Reviews 
ten***** さん 
2009年11月27日
敢えて真逆のセンですか? 

「阿部定」を大林監督でやる
と聴いた時真っ先に浮かんだのは「漂流教室」。
絶対、あの方向性だろうと思ったら、
当たらずとも遠からず・・・
まぁ・・・敢えて真逆で挑戦しましたという事だろう。
阿部定の事件は、「猟奇犯罪」と思っている人が多いが、
ソレは誤解だ。
どちらかと言うと「オイロケ・ニュース」として
取り上げられてるニュアンスが強い。
「究極のプレイ」というワケだろう。
映画化は、何度もされて来ている。
「愛のコリーダ」「実録・阿部定」
そして「昭和猟奇犯罪史」では、
本物の「阿部定」が出て来て、インタビューを受けている。
本物は、やはり可愛らしくてエロかった、記憶がある。
タレントで言うと、「優*」ちゃんに似ている感じ。
ありゃ、モテルわな・・・
で、大林さんのこの作品。
黒木瞳は歳取り過ぎ・・・おまけに「裸」にもならない。
「阿部定」映画で、こんな高校生感覚は、ある意味ショックだった。
「やりまくって果てたカップルの末路」が、
こんなに綺麗に描かれるとは・・・
もう何回も言ってることだけど、
「裸」にもなれない女優を、「性愛映画」に出さないで欲しい。
人間である限り、セックスは日常だ。
何も恥ずかしい事でも無いし、罪深い事でも無い。
生きる証しだ。
ソレを、裸にもなれない女優で、描こうとしても、
カツカレー頼んでる客に、カツ抜いて食べさす様なモンでしょ。
タコの入って無い「たこ焼き」、
チャーシューの無いチャーシュー麺。
バカにすんな!って、コト。 

オトーサン、
「大林宣彦監督らしいね」

さかQさん 
2002年1月27日
心霊写真よりも恐ろしい

阿部定事件を元に
彼女の人生に重点をおいて描かれた作品。
何故彼女が情夫を絞殺し、
陰茎を切り取るような奇行に走ったのかという事よりも、
彼女の波乱万丈な人生を重点に描いているので
事件の核心には迫っていません。
ただ終わり近くに警察に逮捕された
当時の写真が映るシーンがあったのですが、
彼女を含む全ての関係者が全員何故か笑っているモノで、
これはある意味その辺の心霊写真よりも恐ろしかったです。
強引極まりないテーマソングに、薄っぺらな展開には
イマイチこの作品の良さが解らなかったのですが、
実話&大林監督と言う事を考えると
仕方が無いのかもしれませんね。
ハンセン病の岡田とのシーンは
強調的に表現されていたのが印象的でした。
でも大島渚監督の「愛のコリーダ」とは違い、
様々なセックスシーンを
滑稽に思えるように撮ってしまったりするあたり、
この監督ってやっぱりこういう事には
あまり興味がないんでしょうね。
キャストに関しては黒木瞳って綺麗かも知れませんが
どうもセックスシンボルにはなりえず、
嶋田久作は明らかに演技不足で不快に感じました。 


ストレージ24

オトーサン、
「ふーん、ロンドンにもあるのか」
日本でも、空地利用の名案として、トランクルームが
流行っています。
建て替え、引っ越し、長期不在時の一時保管に便利。
この映画、巨大トランクルーム倉庫が舞台です。

原題:Storage 24 (2012)
監督:Johannes Roberts    
脚本:Noel Clarke/ Davie Fairbanks
      Johannes Roberts/ Marc Small   
Genre: Horror/SF 
Country: UK 
Language: English 
上映時間:87分
あらすじ:
チャーリーは、親友マークと
別れた妻ジェリーから言われて、
荷物の引き取りに貸倉庫“ストレージ24”へ。
早くやってきたので、友人2人といた
ジェリーと鉢合わせ、気まずい雰囲気になる。
だが、軍用貨物機が付近に墜落し、
その影響で、停電により建物内に閉じこめられる。
チャーリー、マーク、ジェリーと友人2人は、
脱出を試みるが、何者かに襲撃され、
一人また一人と惨殺されていく・・・

出演者:
Noel Clarke ・・・ Charlie(チャーリー)
Colin O'Donoghue ・・・ Mark(マーク)
Antonia Campbell-Hughes ・・・ Shelley(ジェリー)
オトーサン、
「みんな脇役レベルだね」

その他の出演者:
Laura Haddock ・・・ Nikki
Jamie Thomas King ・・・ Chris
Alex Price ・・・ Jake
Ned Dennehy ・・・ David
Geoff Bell ・・・ Bob
Ruth Gemmell ・・・ Ruth
Davie Fairbanks ・・・ Greg
Amy Pemberton ・・・ Lucy
Robert Freeman ・・・ the Alien

User Rating:4.4/10( 5,414 votes)IMDb
  User Rating:4.8/10( 23 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
lathe-of-heavenさん
Sunny Southern California, USA 
2013年2月5日
旧式な楽しさ、サスペンスに満ちた怪物映画…

この映画に、何を期待していた?
明らかに低予算映画だ。
単純な設定のレトロなホラー映画だが、
みんなよくやっていた!
監督は、いくつか素敵なシーンをつくっていて、
眼のクローズアップの扱い方がよく、
手に汗にぎる緊迫シーンになっている。
「悪魔のいけにえ」や「鳥」の断片を思い出させる。
撮影とモンスターの特殊効果は、本当に立派だった。
出来が悪く、登場人物はお粗末という人もいるが、。
そうは思わない。
確かに、この出演者は誰も、賞を取っていない。
これほど苦痛を伴う流血ホラー映画なのに、
低予算ホラー映画にありあがちなひどい演技を考えれば、
死を待つ演技としては、よくやっているのではないか。
ストーリーは、シンプルだ。
狭い倉庫という設定によって制限されている。
それにしても、監督は、たくさんなものを撮ったと思う。
従って、シンプルだが、効果的なモンスターホラーが好きならば、
この映画を楽しむべきだ。
エンディングには、息を殺していた…
英国人監督は、よいエンディングを考え出した。

オトーサン、
「モンスターの口の造形は、オスカーものだ」

目隠シストさん 
2014年4月9日
ギリB級SFホラー

クリーチャーの造形がそれなりに良質で、
且つ見せ惜しみしていないので、
限りなくC級ながらも
ギリB級SFホラーと判断いたします。
ただし、基本的にはネタ映画として楽しむのが正解でしょう。
ご都合主義のみで物語が展開しますし、
市販の花火を怪物に撃ち込んで
「多分死んだと思う」なんて寝ぼけた台詞を平気で吐きます。
アメリカ映画なら当然銃器で応戦するところで、
日用品で戦うあたりはイギリス映画の面目躍如。
この点は評価します。 


キャピタリズム〜マネーは踊る

オトーサン、
「まさか、あのグリーンスパンが金融詐欺師?」
世界を救った男として、TIME誌の表紙を飾りましたが、
ウォール街の黒幕と判明しました、
政府が乗っ取られた結果、
国富の99%が1%の富裕層に集中したのです。
だが、ウォール街の貪欲はとどまることなく、
99%の中間層や貧困層の反乱を恐れて、
国家権力を行使して弾圧を加えています。
そんななかで、マイケル・ムーア監督は
票の99%を握る一般市民が、
選挙権を行使するしかない!と告げています。

原題:Capitalism: A Love Story (2009) 
監督・脚本:Michael Moore
Genre:Documentary
Country: USA 
Language: English / Russian / Spanish 
上映時間:127分
あらすじ:
2008年9月、リーマン・ブラザーズが破綻、
これを契機に金融危機が起こり、世界的不況に陥った。
低所得者向け高金利住宅ローンでマイホームを建てた
庶民は、一夜にして職も自宅も失い路頭に迷う。
対照的に、サブプライムローンで暴利を得てきた
巨大金融機関には、救済を目的に国民の血税が大量に投入された。
どうして、アメリカの資本主義(キャピタリズム)は、
こんな不条理なことになってしまったのか。
マイケル・ムーア監督は、ウォール街へと乗り込んでいく・・・

出演者:
Michael Moore   ...  Himself 
Bernard "Bernie" Sanders..  Himself
オトーサン、
「いつもの戦うマイケル・ムーアだ」
バーニー・サンダース上院議員が不正を正してくれるでしょうか。

その他の出演者(資料映像) 
Alan Greenspan  ...  Himself
Robert Edward Rubin ...  Himself
Lawrence Henry Summers...  Himself
Phil Gramm ...  Himself
Barack Obama   ...  Himself  
John McCain   ...  Himself 
Bill Clinton   ...  Himself 
George W. Bush   ...  Himself 
Ronald Reagan   ...  Himself 
Franklin D. Roosevelt   ...  Himself 
Martin Luther King   ...  Himself 

User Rating:7.4/10( 33,795 votes)IMDb
  User Rating:7.7/10( 174 votes) Yahoo!
オトーサン、
「勇気あるメッセージだ」

User Reviews 
pefrssさん
Las Vegas 
2009年10月2日
映画館は完全に静かだった

昨晩、無料上映会で、この映画を見ました。
映画館は満員になりました。
映画が始まると、数回の喝采のほかは、
2時間の間、聴衆からまったく音が聞こえませんでした。
聴衆の誰もが、本当にメッセージを受け取ったと思います。
私は、マイケルの最後の言葉が実現するだろうし、
誰もが彼の戦いに参加するだろうと望むだけです。
私達がブタのように殺されている限り、何も変わらないでしょう。
私達は、保険会社、雇用主、貪欲な商人、
略奪する銀行に抵抗する必要があります。
私達がみなノーと言うならば、状況は変わるでしょう。
私はもう罰せられないでしょう。
生まれながらの不利、自動車事故などによって。
すぐ壊れて、修理できない代物をもう購入しません。
数ヶ月ごとに変わる無駄な小道具を買いません。
マイケル・ムーアに感謝します。
あなたがいなければ、私はずっと前に希望を失ったでしょう。

オトーサン、
「金融詐欺師たちを刑務所へ」

ジーナさん 
2011年1月22日
毒舌も勢いも弱めだが・・・

今回マイケル・ムーアが
アメリカの問題として取り上げたのは資本主義。
いつのまにか民主主義から資本主義になってしまった
現在のアメリカ社会の実体を描き出しています。
政治家どころか大統領までも
資本家に操られてしまう現実、
自分達に有利な法律を作れてしまう
資本家の影響力にまずは驚かされました。
そして、社員に生命保険をかける会社(受取人はもちろん会社!)や
一生返済に追われる奨学金制度、
パイロットの安月給や少年院まで
金儲けの手段になっている実情に唖然ですね。
それ以外はニュースや報道特番などで見てきた事なので
特にインパクトはりませんが、ところどころの衝撃は強かったです。
新たに知った事も知っていた事も含めて
興味深く鑑賞できましたが、
問題を投げかけるだけで
答えを用意していないのは腑に落ちないカナ・・・。
敵が大きすぎて流石のマイケル・ムーアも攻略法に
迷いが出ちゃったのかしら(笑)
分かりにくい資本主義のシステムを
マイケル・ムーアらしい演出と編集によって見せているので、
経済はチョット・・・と敬遠していた方は
気後れする事無く鑑賞して下さい。
あのサブプライムローンも分かりやすく解説してくれていますよ。
マイケル・ム-アのブラックな笑いは健在ですし、
音楽を効果的に使う事で
気軽に観れるドキュメンタリーに仕上がってました。
小難しく真面目な作風ばかりだったドキュメンタリーに
娯楽性を出したマイケル・ムーアの功績は素晴らしいと思いますね。
ドキュメンタリーのくせに主観が強すぎるなど
作品の良し悪しはありますが、
マイケル・ムーアの不正に立ち向かう姿勢は結構好きです。

オトーサン、
「良いことこと言っているなぁ!」

The Second Bill of Rights
(もう一つの権利章典)
Franklin D. Roosevelt
・Employment (right to work)
・Food, clothing and leisure, via enough income to support them
・Farmers' rights to a fair income
・Freedom from unfair competition and monopolies
・Housing
・Medical care
・Social security
・Education


マイ・インターン

オトーサン、
「老人のインターンシップもあるのか」
インターンシップとは、特定の職の経験を積むために、
企業において労働に従事している期間のこと
世界各地で、名ばかりインターンが流行しています。
職場体験をしたい就活学生をただ働きさせているのです。

原題:The Intern (2015) 
監督・脚本:Nancy Meyers  :
Genre:Comedy
上映時間:121分
あらすじ:
ジュールズは、ファッション通販サイトの急成長に成功。
70歳のベンは、妻に先立たれ、趣味に手を出すが、
3ケ月もすると飽きて、再び働くこうとする。
幸い、ジュールズの会社に、
シニア・インターンとして採用される。
若者ばかりの会社では、浮いた存在のはずだが、
カルチャー・ギャップを楽しみ、たちまちオフィスの人気者に。
一方、ここまで仕事も家庭も順調そのものだったジュールズは、
急速に拡大した会社が大きな試練に直面していた。
そんな時、彼女の支えになってくれたのは、
疎ましく思っていた人生の先輩、ベンだった・・・

出演者:
Robert De Niro ・・・ Ben Whittaker(ベン)
Anne Hathaway ・・・ Jules Ostin(ジュールズ)
オトーサン、
「デ・ニーロ、のびのびやってるなぁ」
何をやらせても、唸らされる名優です。

その他の出演者:
Rene Russo ・・・ Fiona
Anders Holm ・・・ Matt
Andrew Rannells ・・・ Cameron
Adam DeVine ・・・ Jason
Zack Pearlman ・・・ Davis
Jason Orley ・・・ Lewis
Christina Scherer ・・・ Becky
JoJo Kushner ・・・ Paige
Nat Wolff ・・・ Justin
Linda Lavin ・・・ Patty
Celia Weston ・・・ Doris
Mary Kay Place ・・・ Jules's Mom (voice only)
Steve Vinovich ・・・ Miles
Molly Bernard ・・・ Samantha
C.J. Wilson ・・・ Mike

User Rating:7.2/10( 85,990 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( :3,457 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作!」

User Reviews 
Alex Dumitruさん
Romania 
2015年9月24日
すばらしい
     
私は、本作の予告編をみた。
2人の主演俳優が好きだったので、
今日、試写会で見た。
楽しいきちんとしたコメディを予想していたが、
予期していたけれども、それ以上だった。
すばらしいプロットと名演技い出会えた。
ジョークや、楽しいシーンがいい。
映画が作り出した世界は、本物のようで、
印象的で、大きなスクリーンで見るのは、喜びだった。
素敵な衣裳や撮影で、助けられている。
出演者全員が、強い相性がよく、
ハサウェイとデニーロは、2人ともすばらしかった。
全体に、すばらしく心温まる映画だ。
映画館から微笑みながら立ち去った。

オトーサン、
「アメリカは、バブルなんだ」
こんなに、余裕たっぷりの映画が生まれるのですから。

ローランドさん 
2015年10月13日
女性の憧れジジイの夢

二人きりのホテルの一室で
お互いに好意を持っている男と女が
ベッドに横たわってたら
何も起こらないのは不自然なはずなのに、
その辺りがこの映画の見せ所といいますか
主役二人が上手いといいますか、
デ・ニーロとハサウェイが観る者の邪心を
サラリと交わして明るく快活に物語が進行する
誰とでもどこでも安心して観賞できる心温まる作品になっています。
そのぶん心に邪が棲みついているワタクシめのような人間には
物語の内容も諸々のアクセントも
少し物足りないとの思いはしますが。  
現役引退で暇を持て余している者がこの映画を観たら
ひとつワシもと求人情報を探しそうなほどに、
明るく自由で手柄を立てれば皆で祝福してくれる
夢のような職場が魅力的だけど、
その明るく・・・≠ニは真逆の
陰湿な日本のアパレル業の底辺を知っていることもあってか、
これはアメリカでの夢の部分の多い女性が
励まされるお話なんであって
デ・ニーロじいさんのような境遇に憧れても・・・と、
現実に気付いてしまうことになる。 
でも、暇だってことは、好きなように時間を使える幸せ、
何をしなくても良い幸せ、
嫌なことは嫌で過ごせる幸せ、
これらを所有しているってことなんだから、
そうアクセクしなくても良いのではないかとの気も。  
「プラダを着た悪魔」を観て
やたら目が大きく見かけが存在価値の
お人形タイプの俳優さんかと思っていたアン・ハサウェイが、
「レ・ミゼラブル」では綺麗なソプラノを聴かせたりで
見かけも良いけど実力もある人なんだなって見直したのだけど、
そういう思いがあるせいかセリフをしゃべる声音も良く聴こえ
声楽の方でもかなりの才能を持っているみたいで、
デ・ニーロと、好きな音楽はサム・クックにマイルス・ディビスに
ビリー・ホリディーと語っていたが、
そのようなハスキーヴォイス系ではなくて
ヴェルベットヴォイスで勝負できる歌手になれるのでは
との思いをしながら観賞してました。 
華奢な肢体の割りに内臓アンプの出力が大きいようです。
星の数は6個以上7個未満です。


大鹿村騒動記

オトーサン、
「大鹿村は、飯田のそばか」
素人歌舞伎をやっていると知っていたら、
見に行ったかも。
この映画、いろんなことを詰め込みすぎて、
何もかも中途半端でした。
大鹿歌舞伎も、しっかり見せなくては。

原題:大鹿村騒動記 (2011) 
監督:阪本順治
脚本:荒井晴彦/ 阪本順治 
Genre:Comedy/Drama
上映時間:93分
あらすじ:
長野県下伊那郡、大鹿村。
300年の伝統がある素人歌舞伎が自慢。
シカ料理店主・風祭 善は、大鹿歌舞伎の花形役者。
女房の貴子に駆け落ちされ、寂しい一人暮らし。
いま、村はリニア新幹線の誘致で、大騒ぎ。
公演が5日後に迫っているのに、稽古に身が入らない。
おまけに認知症の貴子が治と戻ってきて・・・

出演者:
原田芳雄・・・ 風祭善
岸部一徳・・・ 治  
大楠道代・・・ 貴子 
オトーサン、
「うーん、不自然な演技だな」
見た後で分かりましたが、
原田芳雄さんは、
末期癌を押しての演技だったとか。
大楠道代の認知症の演技は、勉強不足。

その他の出演者:
松たか子・・・ 美江 
佐藤浩市・・・ 一平 
冨浦智嗣・・・ 雷音 
瑛太・・・ 寛治 
でんでん・・・ 玄一郎 
小野武彦・・・ 一夫 
小倉一郎・・・ 満 
石橋蓮司・・・ 権三 
三國連太郎・・・義一 

User Rating:6.2/10( 16 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.9/10( 232 votes) Yahoo!
オトーサン、
「日本アカデミー賞って、甘いね」
忌野清志郎の歌がいちばんよかった。

日本アカデミー賞受賞 
・主演男優賞  原田芳雄
同ノミネート    
・助演男優賞  岸部一徳    
・監督賞  阪本順治    
・作品賞 
・脚本賞 
・撮影賞 
・照明賞 
・録音賞 

User Reviews 
東京50km圏道路地図さん 
2014年2月26日
喜劇は難しい

遺作という事で評価が高いようだが、
作品としては失敗しているような。
やはり喜劇は難しいな。
かろうじて喜劇をやれてたのは松たか子ぐらい。
逃げた妻の「許さなくていいよ」に対し、
自分の目を潰す演技で返して、
「見なかった事にする」って事なのかな?と思ったが、
瑛太にダラダラと歌舞伎の粗筋説明させたり、
演目の最中に余計な音楽入れたりと、
いろいろと無理があるなあという印象。
原田芳雄という役者を知ったのは「君よ憤怒の河を渉れ」
(自分にとっては結局これが彼の最高傑作かな)で、
その後コレといった代表作もなく、
かと言って独特の存在感のせいか名脇役という感じでもなく、
役者としては不遇のまま亡くなってしまったのかなと思う。 

オトーサン、
「黒美さん、なんで原田のフアンなのか」
こんな追悼文をみつけました。
・あれだけの存在感、あれだけの演技力、
 そして色気を持ち合わせた俳優はいない。
 一度個人的に会話する機会もあったが、
 とても気さくで素敵な方でますますファンになった。

黒美君彦さん 
2012年2月6日
一世一代

ようやく観ることができた。
いうまでもなく原田芳雄の遺作。
若手・ベテランの豪華な配役、
何より原田芳雄が実に楽しそうに演じているのが印象的。
尖った無頼のイメージが強かった彼は、
中年以降、演技の幅を大きく広げ、
コメディからこわもてまで、自在に演じて見せたが、
ここでは何ともおかしみを含んだ老齢の男を演じる。
大鹿歌舞伎は18世紀から続く実在の無形民俗文化財だが、
舞台に立って見得を切る原田芳雄は、
まさに一世一代の平景清を演じているように思えた。
原田芳雄のもとから岸部一徳と駆け落ちした
貴子役を演じた大楠道代といえば
鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』(80年)
での共演が強烈に記憶されているが、
それぞれ老境に差し掛かって
こんなコメディで共演するなんてまさに映画の妙だ。
楽しそうに演じる原田芳雄の姿に心を打たれた。


ターミネーター:新起動/ジェニシス

オトーサン、
「これが、5作目か」
1984年から延々と続いています。
1 ターミネーター (The Terminator)
2 ターミネーター2 (Terminator2: Judgment Day)
3 ターミネーター3 (Terminator 3: Rise of the Machines)
4 ターミネーター4 (Terminator Salvation)
5 ターミネーター:新起動/ジェニシス (Terminator Genisys)

原題:Terminator Genisys(2015)
監督:Alan Taylor    
脚本:Laeta Kalogridis/ Patrick Lussier 
   James Cameron/ Gale Anne Hurd (characters)   
Genre:Action/ Adventure/ SF 
上映時間:126分
あらすじ:
2029年、機械軍との壮絶な戦いを繰り広げていた人類は、
抵抗軍のリーダー、ジョンの活躍により
劣勢を挽回、ついに勝利を手にしようとしていた。
追い詰められた機械軍は、
ジョンが存在した事実そのものを消し去るため、
殺人サイボーグ、ターミネーターを1984年に送り込み、
ジョンの母サラの抹殺を図る。
これを阻止するため、
抵抗軍側はジョンの右腕カイルが過去へ向う。
ところが1984年に辿り着いたカイルは、
いきなりT-1000に襲われる。
その窮地を救ったのは、
タフな女戦士サラと敵のはずのT-800だった。
実はこの世界は、
既にカイルの知る過去とは
別のタイムラインを進んでいたのだった・・・

出演者:
Arnold Schwarzenegger ・・・T-800.
Emilia Clarke ・・・Sarah Connor(サラ) 
Jason Clarke ・・・John Connor(ジョン)
Jai Courtney ・・・ Kyle Reese (カイル)
Lee Byung-hun ・・・ T-1000
オトーサン、
「しわのシュワちゃん、大好き!」

その他の出演者:
Brett Azar ・・・as young T-800 
Willa Taylor ・・・ young Sarah Connor.
Bryant Prince ・・・ a young Kyle Reese.
J. K. Simmons ・・・ Detective O'Brien.
Wayne Bastrup ・・・ young O'Brien.
Matt Smith ・・・ Alex
Ian Etheridge ・・・ 10-year-old Skynet
Nolan Gross ・・・ 12/14-year-old Skynet.
Seth Meriwether ・・・ 18-year-old Skynet.

User Rating:6.6/10( 164,513 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 3,328 votes) Yahoo!
オトーサン、
「脚本にムリがあるね」

User Reviews 
Lambysalambyさん
Ireland 
2015年7月2日
欠点はあるが、予期していたよりよかった…

新作は、驚いたことに、そうひどくなかった!
欠点はあるが、ターミネーター3と4よりも、よかった…
大いに楽しんだ。
ターミネーター2のように30回も見ないだろうが、
無理だとは思ったが、キャメロンのようなアクションを期待した…。
まず、アクションがいいし、ペースもいい。
話が相当複雑だったが、退屈でなかったのは、いい点だ。
このシリーズ最大のヒット作のように、いい点も悪い点もあった。
いい点:
1984年(最初のターミネーター年表)を再訪するのは、
とても楽しかった。。
T1000などからのクレージーな工作物が沢山あったし、
アーノルド・シュワルツェネッガーは、何人かをやっつけ、
時々愉快だった…。
悪い点:
前作のせりふを繰り返す必要がある?
サラ・コナーは、次のように言う:
「あなたが、生きたいならば、私と一緒に来てください」?
再び?本当に?
義務のように繰り返すのは、わずらわしい。
インパクトがあった最初のターミネーターを見てほしい!
壁を通って来る車、インパクトがあった!
私は、JKシモンズには、ほとんど気づかなかった!
優秀な俳優のそうした扱いは、恥しい。
脚本は、いらいらさせたし、
終盤の筋書は、徹底的に無分別だったが
私は、シュワルツェネッガーと
エミリアの相性はかなりよかったと思う!
全体として、ターミネーター2ほどではなかったが、
きちんとした映画だった。
そして、再びシュワルツェネッガーのターミネーターを
見られるのは、すばらしいことだった。
「手に話しかけて」
ジェームズ・キャメロンが、本作をターミネーター2続編と
保証したか理解できる…

オトーサン、
「劇場で、3D版をみるべし・・・か」

前田有一さん 
2009年2月16日
テーマ曲からアドレナリン全開

映画界はリブート花盛りだが、
ターミネーターシリーズ5作目にして
新三部作の一作目となる
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」はすごい。
なにしろ3作目と4作目をほとんど無かったことにして、
事実上の3作目となる形の超変化球型リブートを
果たしてしまったのだから。 
(略 あらすじ紹介)
おやおや、ストーリーを見るとまさにパート1の前日譚である。
この後、懐かしい全裸の登場シーンを経て
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800は
バイカー3人組に近づいていく、既視感たっぷりの映像が始まるが……。 
そこから先はあえて言うまい。
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」は、
名作の誉れ高いパート1、そしてパート2を愛する
ファンへの最高の贈り物。
あの2本を見た人がこのあとの展開を見たら、アドレナリン全開。
手に汗握る怒涛のストーリーに歓喜することになるだろう。 
3Dが効果的に使われているので映画館ではぜひ3Dを選択したいところ。
アクションはよくできているし、
このために半年間一日3時間のウェイトトレーニングを続けて
体作りをきわめたアーノルド・シュワルツェネッガーも、
素晴らしいパフォーマンスを見せる。 
なにしろ戦いの法則がシンプルなのがいい。
すべては勝機をにぎる拳を相手にぶつけられるか否か。
これぞT-800にもっとも似合う、ガチンコパンチ一発勝負である。 
最後の敵との対決シーンでは、
T-800がメッセージを残す相手との1における関係性を考えたら、
シリーズファンなら感動で涙を流すこと確実の見せ場が用意されている。
かつて大根役者と揶揄されたシュワルツェネッガーも、
人の心を動かすいい表情を見せる役者になった。
と同時に、このシリーズにはキャメロン以上に
彼が必要不可欠な存在であったこと、
彼のスター映画であったことを痛感させられた。
アーノルド・シュワルツェネッガーなしに
ターミネーターを続けてもきっと無意味であろう。 
職人に徹したアラン・テイラー監督はじめ、
作り手がそうしたことをよく理解していたのが
本作成功の要因といえる。
3以降迷走を続けたシリーズも、ようやく完全なる着地点を得た。 
タイムスリップを繰り返すストーリーは一見ややこしいようだが、
日本人は幼少期から「ドラえもん」で
この手の話に慣れているから余裕でついていけるだろう。
ありがとうドラえもん。 
ハリウッド映画において、
"作ると必ず人類の敵になる人工知能"といった
ワンパターンぶりは別にしても、
よくよく考えてみるとあまり必然性のなさそうなスリップがあったり、
そもそもほかに方法あるだろうと突っ込みどころは満載だが、
細かいことは気にするな精神で挑むだけの価値はある。
何しろ情熱のこもった熱い作品だから、
ここは目の前のシュワ67歳の渾身の演技に
興奮して楽しんだものの勝ちだ。 

唯一の注意点としては、
公式サイトにあるほぼすべての動画・映像、映画館で流れる予告編。
またそうしたものを元に書かれた映画紹介記事等々で、
深刻なネタバレが連発している事だ。
あなたがターミネーターシリーズのファンならば、
当サイト「超映画批評」以外は一切見聞きせず、
早めに映画館に行く以外に回避法はない。 
とくに、ジェームズ・キャメロンによる解説として
出回っている映像がひどい。
嫉妬のあまりお前は作品をぶち壊しにする気かと
思わず尻を蹴飛ばしたくなるようなネタバレ全開状態である。 
これをマスコミ向け完成披露試写会の上映直前に流すのだから、
映画会社の人たちもなかなかサディスティックなことをする。
そのうち未来からT-800を送り込まれやしないかと、
ちょいと心配になる。 


第七の封印

オトーサン、
「ファーストシーンがいいね」
人気のない砂浜に男が倒れている。
むっくり起き上がると、海水で顔を洗う。
砂浜に戻り、腰を下して、一息つく。
するとと、黒服の男が近づいてくる。
死神がやってきたのだ。
「しばらく待ってくれ!」
生と死という重いテーマが提示されています。

原題:Det sjunde inseglet(1956) 
   The Seventh Seal
監督・脚本:Ingmar Bergman  
Genre:Drama/ Fantasy 
Color:  Black and White 
Country: Sweden 
Language: Swedish / Latin 
上映時間:96分
あらすじ:
十字軍の遠征後のスウェーデン。
騎士のアントニウスと従者ヨンスは、
10年にも渡る無益な遠征から帰国する。
そこで彼らが見たのは、黒死病に蹂躙される祖国と
神に救いを求め惑乱する哀れな民衆の姿だった。
故郷に辿りつくと同時にアントニウスは、
彼の後を追ってきた死神の存在に気付く。
死神に対して、彼は自らの命を賭けた
チェスでの対決を申し入れる。
それはただ死を恐れた上での時間稼ぎではなく、
神の存在を確認し、徒労に終わった戦役で揺らいだ
信仰を取り戻すためのものだった。
勝負は長引き、その間の猶予を生かして
アントニウスは妻の待つ居城へと歩みを進める。
道中で、様々な人物に遭遇する。
家族を疫病で失った少女、
下劣な犯罪者に成り下がった嘗ての聖職者、
火焙りの刑に処される魔女、
疫病の蔓延を神の天罰だと考え自らを鞭打つ狂信者たち、
純朴な旅芸人の一家、破滅の予感に恐れおののく人々、
妻に駆け落ちされた鍛冶屋etc.
そのうち少女と旅芸人一家、鍛冶屋夫妻を一行に加え、
アントニウスは更に城への旅を続けるが・・・

出演者:
Max von Sydow・・・ Antonius Block, knight(騎士アントニウス)
Gunnar Bjornstrand・・・ Jons, squire(従者ヨン)
Bengt Ekerot・・・ Death(死神)
オトーサン、
「存在感、抜群だね」
身長:193 cm、バイキングの末裔でしょうか?
遅咲きの役者人生、老いてますます盛んです。

MAX VON SYDOW 
マックス・フォン・シドー 
誕生日 1929/4/10  
出身 スウェーデン・ルント 
父は、比較民俗学者。
陸軍を除隊後、
ストックホルムの王立ドラマ劇場付属俳優学校に入学。
翌年、映画デビュー。
卒業後の55年、イングマール・ベルイマンと出会い、
56年「第七の封印」に出演。
57年「野いちご」、59年「処女の泉」と出演し、
ベルイマン作品の常連となる。
65年「偉大な生涯の物語」でハリウッド進出。
「エクソシスト」のメリン神父役で有名となる。
87年「ペレ」でアカデミー賞主演男優賞ノミネート。
2011年「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」で、 
アカデミー賞助演男優賞ノミネート。 

出演作
1951年「令嬢ジュリー」
1957年「第七の封印」「野いちご」
1958年「女はそれを待っている」「魔術師」
1960年「処女の泉」
1961年「鏡の中にある如く」
1962年「すばらしい世界旅行」
1963年「冬の光」
1965年「偉大な生涯の物語」「メキシコで死ね」
1966年「ハワイ」「さらばベルリンの灯」
1967年「狼の時間」
1968年「恥」
1969年「沈黙の島」
1970年「クレムリン・レター」
1971年「ナイト・ビジター」「移民者たち」
1973年「エクソシスト」
1974年「ステッペン・ウルフ/荒野の狼」
1975年「コンドル」「SF最後の巨人」
1976年「ローマに散る」「さすらいの航海」
1977年「エクソシスト2」「外人部隊フォスター少佐の栄光」
     「タタール人の砂漠」
1978年「ブラス・ターゲット」
1979年「ハリケーン」「フラッシュ・ゴードン」
1980年「SFデス・ブロードキャスト」
1981年「勝利への脱出」
1982年「コナン・ザ・グレート」「トップ・コマンドー/電撃特攻指令」
1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ドリームスケープ」
     「ドン・コルレオーネの娘/禁断」
1984年「砂の惑星」
1985年「コードネームはエメラルド」
1986年「ハンナとその姉妹」「黄金の肉体/ゴーギャンの夢」
     「デュエット・フォー・ワン」第二の勝利」
1987年「ペレ」
1989年「ファーザー」
1990年「レナードの朝」
1991年「ヨーロッパ」「死の接吻」「夢の涯てまでも」
1992年「巨人と青年」「愛の風景」
1993年「ニードフル・シングス」
1994年「ロシア52人虐殺犯 チカチーロ」
1995年「ジャッジ・ドレッド」
1996年「エルサレム」
1998年「奇蹟の輝き」
1999年「ヒマラヤ杉に降る雪」
2001年「スリープレス」「10億分の1の男」
2002年「マイノリティ・リポート」
2005年「ハイジ」
2007年「ラッシュアワー3」「潜水服は蝶の夢を見る」
2008年「100歳の少年と12通の手紙」
2009年「ソロモン・ケーン」
2010年「ロビン・フッド」 
2011年「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
2012年「ブランデッド」
2015年「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」 

その他の出演者:
Nils Poppe・・・ Jof旅芸人
Bibi Andersson・・・  Mia, Jof's wife
Inga Landgre・・・ Karin, Block's wife
Ake Fridell・・・  Blacksmith Plog
Inga Gill・・・  Lisa, blacksmith's wife
Erik Strandmark・・・ Jonas Skat
Bertil Anderberg・・・ Raval, the thief
Gunnel Lindblom・・・  Mute girl
Maud Hansson・・・  Witch
Gunnar Olsson・・・ Albertus Pictor, church painter
Anders Ek・・・ The Monk
Benkt-Ake Benktsson・・・ Merchant
Gudrun Brost・・・ Maid
Lars Lind・・・  Young monk
Tor Borong・・・  Farmer
Harry Asklund ・・・ Inn keeper
Ulf Johanson・・・  Jack's leader

User Rating:8.2/10( 106,235 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 50 votes) Yahoo!
オトーサン、
「チェスのシーンは、記憶の底に残るね」

カンヌ国際映画祭受賞 
・審査員特別賞  イングマール・ベルイマン 

User Reviews 
John Baleさん
Australia 
2006年4月23日
ベルイマン、輝く

「第七の封印」は、
中世のスウェーデンの黙示録であり、妥協のない寓話だ。
なぜ、傑作なのか?
イングマール・ベルイマンは
暗い事件で、確かな世界を創造する。
死神が騎士とチェスをし、魔女が焼き殺される。
見事な白黒映像を通して
すばらしい効果、セット、衣装が、慎重に構成されている。
彼の素晴らしい俳優は、本当にこの恐ろしい世界に住むようだ。
マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、
ベント・エケロートは、信じられない出演者だ。
だが、すべてが運命や暗闇ではない。
騎士は、人生の意義を探求し、神が少しでも存在するのかを問う。
幸福な夕暮れ時のミルクとイチゴのシーン、
多くの淫猥な喜劇シーンもあって、
ダークサイドと釣り合っている。
忘れ難い映画だ。
私は上映時に、見事な撮影と演技に呆然としたことを覚えている。
修復されたDVD版はいい。
ベルイマンは、我らが時代の偉大な監督の1人だ。
今日、そうした精密で考え抜かれたイメージを見ることはできない。
見逃すなかれ。

オトーサン、
「中世の北欧へ時間旅行!」

Ikedaさん 
2010年11月26日
死神

ベルイマンの作品の中では
「沈黙」と共に難解な映画と言われているようですが、
確かに後半の展開を見ていると、その感じがあります。
ただ、死神に取り憑かれた騎士アントニウスが
それから逃れようとする話だと単純に解釈すれば、
我々にとっては、それほど解りにくい映画ではないと思います。
自作に満足する事の少なかったベルイマンにとっては
気に入っている少ない作品の一つだそうですが、
彼を含めた北欧の作品には
我々が知っている西欧の作品に比べて、
悪魔や魔女に特別な思いがあるようで、
この映画でも魔女の処刑などが出てくるなど
彼に満足感を与えているのではないかという気がしました。
ただし、生と死について形而上学的に考えれば、
色々な解釈が出来る作品だとは思います。

オトーサン、
「この名匠の経歴をみてみよう」

Ingmar Bergman
イングマール・ベルイマン?
誕生日:1918/07/14-2007/07/30
出身 : スウェーデン/ウプサラ
大学時代に演劇に目覚め、
ストックホルム王立オペラ劇場などでキャリアを築き、
映画のシナリオを手がける。
44年、自作脚本の「もだえ」の助監督を務め、
46年「危機」で監督デビュー。
主な受賞歴としては、
アカデミー賞受賞
・アーヴィング・タールバーグ記念賞  
同ノミネート 
・監督賞  ファニーとアレクサンデル    
・脚本賞 秋のソナタ    
・監督賞 鏡の中の女    
・監督賞・脚本賞 叫びとささやき    
・脚本賞 鏡の中にある如く    
・脚本賞 野いちご    
カンヌ国際映画祭受賞  
・フランス映画高等技術委員会賞 叫びとささやき    
・FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞 処女の泉    
・特別賞 処女の泉    
・監督賞 女はそれを待っている    
・審査員特別賞 第七の封印    
・詩的ユーモア賞 夏の夜は三たび微笑む    
・特別表彰 インド行きの船    
ヴェネチア国際映画祭受賞 
・国際評論家賞 ファニーとアレクサンデル    
・栄誉賞     
・審査員特別賞・イタリア批評家賞(コンペティション)  魔術師    
・イタリア批評家賞(コンペティション外) 野いちご    
ベルリン国際映画祭受賞 
・国際カトリック映画事務局賞 鏡の中にある如く    
・金熊賞 野いちご    

主な監督作:
1944年「もだえ」
1946年「危機」「われらの恋に雨が降る」
1947年「インド行きの船」
1948年「エヴァ」「愛欲の港」
1949年「渇望」「牢獄」
1950年「歓喜に向って」
1951年「夏の遊び」
1952年「シークレット・オブ・ウーマン」「不良少女モニカ」
1953年「道化師の夜」
1954年「愛のレッスン」
1955年「夏の夜は三たび微笑む」 
1956年「第七の封印」
1957年「野いちご」
1958年「魔術師」「女はそれを待っている」
1960年「悪魔の眼」「処女の泉」
1961年「鏡の中にある如く」
1962年「冬の光」「沈黙」
1964年「この女たちのすべてを語らないために」
1966年「狼の時刻」「ベルイマン監督の 恥 」「仮面/ペルソナ」
1969年「沈黙の島」「夜の儀式」
1971年「愛のさすらい」
1972年「叫びとささやき」
1974年「ある結婚の風景」「魔笛」
1975年「鏡の中の女」
1977年「蛇の卵」
1978年「秋のソナタ」
1980年「夢の中の人生」
1982年「ファニーとアレクサンデル」 
1985年「ベルイマンの世界/ドキュメント「ファニーとアレクサンデル」 」
2003年「サラバンド」


ザ・スパイダースの大進撃

オトーサン、
「これも、脚本は倉本聡さんか」
でも、これには下敷きがあって
ビートルズの映画「Help!」だそうです。
リンゴ・スターのはめていた指輪をめぐって、
敵との追いかけっこがあります。
本作では、指輪でなくてタンバリンになっています。
見比べてみるのも、一興かも。

原題:ザ・スパイダースの大進撃 (1968) 
監督:中平康 
脚本:伊奈洸/ 倉本聡    
Genre:Comedy
上映時間:82分
あらすじ:
スパイダースが帰国。
七人は模造宝石のついたタンバリンをかざしていたが、
その様子を黒眼鏡の男と美代子が見つめていた。
空港の混雑の中で、アタッシュケースが取違えられた。
次々と事件が起った。
仲間の部屋が荒され、身の危険を感じてホテルに合宿、
鹿児島に発ったここでも狙われ、
敵の狙いがタンバリンと気づく。
楽譜の入っているはずのケースから秘密書類が現われた・・・

出演者:
堺正章・・・ 堺正章 
井上順・・・ 井上順
和泉雅子・・・ 緒方ゆり子 
真理アンヌ・・・ 矢代美代子 
オトーサン、
「真理アンヌ、この目鼻立ちはハーフかな」

その他の出演者:
 田辺昭知・・・ 田辺昭知  
 かまやつひろし・・・ かまやつひろし 
 加藤充・・・ 加藤充 
 大野克夫・・・ 大野克夫 
 井上堯之・・・ 井上孝之 
 波多野憲・・・ 緒方 
 植村謙二郎・・・ 峰岸 
 草薙幸二郎・・・ サングラスの男 
 柳瀬志郎・・・ ソフトの男 
 二木草之助・・・ 税関吏1 
 田中滋・・・ 税関吏2 
 長弘・・・ 刑事部長 
 鴨田喜由・・・ 刑事A 
 小柴隆・・・ 刑事B 
 堺駿二・・・ お婆さん 
 親桜子・・・ 若い娘 
 三樹高雄・・・ 老人 
 原田正男・・・ バンドホーイ 
 吉田武史・・・ 男A 
 田反彦・・・ 男B 
 押見史郎・・・ ボーイA 
 村井健二・・・ ボーイB 
 渡辺智子・・・ スチュワーデス 
 東郷秀美・・・ サイレンサーの男 
 矢藤昌宏・・・ 運転する男A 
 溝口拳・・・ 運転する男B 

User Rating:9.0/10( 2 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ずいぶん高いスコアだね」
個人的には、せいぜい6点台と思いますが。

User Reviews 
船山洋林 さん 
2014年1月23日
最高! 

昨日レンタル解禁され、
早速近所の経堂のツタヤで借りました。
準新作でしたが下高井戸では百円でした・・・
馬鹿にしやがって!
さて、これはビートルズの2作目「HELP!」の
サスペンスの部分と悪人が追いかけるドタバタと
PV形式の演奏シーンをパクったものです(笑)。
マチャアキや順やムッシュが若い!
マチャアキは今のお笑いセンスを発揮しています。
とにかく面白いです!
なお、本作のサントラは新曲と劇中のセリフを挿入した
ミニ・アルバムが発売されました。
「アルバムNO・4」との2イン1になっています。
ぜひ、本作と一緒にレンタルはいかが? 

オトーサン、
「確かに冒頭数カットはいいね」

Katsumi_Egiさん 
2011年8月20日
国会議事堂

いやあ冒頭数カットには興奮した。
日活のロゴのKマークが宝石にディゾルブする。
宝石がタンバリンの側面に組み込まれる。
すると宝石が今度は夕陽にディゾルブ。
そして次のカットが空を飛ぶ旅客機。
というこの一連のカッティングは凄い映画的!
全体にいい加減な映画だが、矢張り中平康の演出はいい。
タンバリンを狙う真理アンヌ+草薙幸二郎チームと
アタッシュケースを狙う植村謙二郎らが交錯する展開も
上手くさばかれているが、
そんなことよりも常軌を逸したナンセンスな
(そしてある種アナーキーな)演出がいいのだ。
唐突にラグビー場、建設中の高速道路の末端、
ビルの屋上(オリエント時計)、
国会議事堂のてっぺんで歌うシーンをつなげる部分。
養豚場に車で突っ込むシーンと豚の扱い。
田舎道をバスで移動中になぜかストップモーションとなり
小鳥の声だけが聞こえる処理。
といった、こういう意味不明の処理が悪くないのだ。
また、クライマックスへ至る、車で敵をおびき寄せるシーン。
堺と井上の組とかまやつと田辺の組に分かれて
2台のオープンカーを走らせるのだが、
走るオープンカーを並走する車から撮ったのであろう
俯瞰気味のカットがすこぶる格好いい。
こゝは特筆すべきだ。
メンバーの中では矢張り堺がダントツによく動く。
目立つ順番でいうと、堺、井上、かまやつ、田辺ということになる。
大野克夫、井上堯之、加藤充は目立たないが
決して存在感ないわけではない。
また和泉雅子はよく笑い、リアクションも良くとてもかわいい。
#コンサート会場にいるお婆さん役で堺駿二が登場。
「赤いおべべ着て、まあ親の顔をみたいよ」と言う。


九ちゃんのでっかい夢

オトーサン、
「小林信彦さんが、ペンネームを使ったのか」
外国映画をたくさんみているひとだけあって、
冒頭シーンは、洋画アニメ風でした。
そして、浅草演芸場に出入りしただけあって、
そこが舞台になっていました。
九ちゃんが所属していたマナセプロが、
松竹に申し入れて、映画をつくったようです。

原題:九ちゃんのでっかい夢(1967)
監督・脚本:山田洋次
原作:三木洋(小林信彦)
Genre:Drama/Commedy
上映時間:84分
あらすじ:
横浜の舞台芸人・源九太郎はガンを告知され、
自殺を試みるがどうしても死に切れず、
殺し屋を依頼する。
一方、スイスの古城に住む大富豪の老嬢は、
死に臨んで莫大な遺産を、
かつての日本人の恋人の孫、九太郎に送ろうとし、
代理人を日本に送る。
だが、老嬢の唯一人の縁者であるポウ氏は、
遺産を独り占めすべく殺し屋を雇って日本に送り込む。
九太郎の病状を心配する喫茶店のあいちゃんは、
病院に赴き主治医を問いただすと、意外な真実が・・・

出演者:
坂本九・・・源九太郎
倍賞千恵子・・・あいちゃん
竹脇無我・・・婚約者:清彦
ジェリー藤尾・・・代理人
E・H・エリック・・・殺し屋・カルダン
オトーサン、
「九ちゃんは、魅力あるね」
倍賞千恵子さんとの相性は、いまいち。
ジェリー藤尾さんが出ているのは、
好感がもてました。

その他の出演者:
大泉滉・・・ポウ氏
斉藤達雄・・・喫茶店店主
犬塚弘・・・大河内教授
桜井センリ・・・南原医局員
渡辺篤・・・劇場主
有島一郎・・・旅館主人
谷幹一・・・ポンさん
佐山俊二・・・殺し屋・竜
三波伸介・・・てんぷくトリオ
戸塚睦夫・・・てんぷくトリオ
伊東四朗・・・てんぷくトリオ:
石橋エータロー・・・神父

User Rating:5/0/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:4/0/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いスコアだね」
若いひとには、無縁の映画なのでしょう。

User Reviews 
イニシャルKさん 
2007年6月16日

山田洋次監督による坂本九主演の喜劇。
ほかの「男はつらいよ」以前の山田作品と比べると
ずいぶん演出がおとなしいし、
坂本九のために作られたプログラム・ピクチャーの印象が強く、
映画としては全体的に可もなく不可もなくという感じがする。
それでも、今は亡き坂本九のステージ・シーンや
てんぷくトリオのコントが
けっこう面白かったので一点プラス。
大泉晃の変な外国語も笑える。 

オトーサン、
「浅草演芸場の雰囲気がよく出ているね」

iyayo7 さん 
2015年4月19日
演芸場のノリ 

脚本、監督は山田洋次で、初期のドタバタコメディ。
航空機事故で早逝した名エンターテナー、坂本九が主演、
相手役は倍賞千恵子、周りを固めるのは
浅草演芸場出身のコメディアンたちがメイン。
てんぷくトリオ、谷幹一、佐山俊二、
E.H.エリック、ジェリー・藤尾など。
巨額の遺産を相続することになった九ちゃんだが、
医者か余命いくばくもないと宣言されていた。
自分を殺してくれと殺し屋を雇う九ちゃん、
遺産を取られてなるものかと殺しを企む連中などが入り乱れる。
ドタバタのテンポがもうひとつ。 


ナイトクローラー

オトーサン、
「夜に泳ぐひと、クロールで」
それなら、身に覚えがありますが(笑)
この映画の意味するものは、
夜に徘徊するひと、それもパパラッチのことです。

原題:Nightcrawler (2014) 
監督・脚本:Dan Gilroy  
Genre:Crime/ Thriller
上映時間:117分
あらすじ:
ルーは、ロサンゼルスに暮らすコソ泥。
ある日、遭遇した事故現場で、
ビデオカメラ片手に夢中で撮影する男たちを目撃する。
彼らはニュース映像専門のパパラッチ、通称“ナイトクローラー”。
事件、事故の現場にいち早く駆けつけ、
誰よりもショッキングな映像をカメラに収め、
それをテレビ局に高く売りつけるのを生業とする連中だ。
そんなことが商売になると知り、
さっそくビデオカメラと警察無線傍受器を手に入れると、
見よう見まねでナイトクローラーとして活動を開始、
朝のニュース番組のディレクター、ニーナに売り込み、
助手に、ホームレスのリックを雇う・・・

出演者:
Jake Gyllenhaal ・・・ Louis "Lou" Bloom(ルー)
Rene Russo ・・・ Nina Romina(ニーナ)
Riz Ahmed ・・・ Rick(リック)
オトーサン、
「ジェイク・ジレンホールは、ゲスの極みだね」
「遠い空の向こうに」(1999)以来、注目している俳優です。
いずれ、アカデミー主演男優賞をとるでしょう。

その他の出演者:
Bill Paxton ・・・ Joe Loder
Ann Cusack ・・・ Linda
Kevin Rahm ・・・ Frank Kruse
Kathleen York ・・・ Jackie
Eric Lange ・・・ Ace Video Cameraman
Kiff VandenHeuvel ・・・ Editor
Jonny Coyne ・・・ Pawn Shop Owner
Michael Hyatt ・・・ Detective Frontieri
Michael Papajohn ・・・ Security Guard

User Rating:7.9/10( 266,206 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 692 votes) Yahoo!
オトーサン、
「現代の名作」

アカデミー賞ノミネート 
・脚本賞  ダン・ギルロイ    
ゴールデン・グローブ ノミネート
・男優賞(ドラマ)  ジェイク・ギレンホール 

User Reviews 
pschofieldさん
United Kingdom 
2014年10月22日
今年の映画

最初から最後の最後まで、座席に釘付けになった
数少ない映画の1つだ。
映画の半ば、トイレに駆けこんだ。
ストーリー展開、脚本、撮影、および演技は、
見事に結びあって、嵐を巻き起こしている。
私が説明することができるだけのものの上で、
ジェイク・ギレンホールは、ひどい自閉症の男を演じる。
アカデミー賞ノミネートに値する。
彼は、キャリアウーマンレネ・ルッソと完全にマッチしている。
彼女は、老けたニュース・エディターを見事に演じている。
ギレンホールのアシスタント、リズ・アーメッドもすばらしい。
先週見た「ジャッジ 裁かれる判事」と好対照だが、
すべてにおいて、上を行っている。
見に行くべし ! 

オトーサン、
「前田さん、絶賛だね」

前田有一さん 
2015年8月14日
ブラック起業ムービー

いまどきの時代の特殊性を考慮せず
「若い奴はどんどん起業しろ」などという大人は
いささか無責任である。
そういう人は、説教を垂れる前に
まず「ナイトクローラー」を見るべきである。 
(略 あらすじ紹介) 
エスカレートするテレビ局の視聴率競争、
そのためならどんな過激なことをしてもいいのか……的な
メディア批判がこの映画の表の顔である。
多くの批評家もその点を評価している。 
だが私にいわせればこの映画の裏の顔は、
「ブラック時代の成功マニュアル」である。 
ルイスは金もコネもないが、
長年のすさんだ暮らしで良心や倫理感すらもなくしてしまった。
だがそれこそがナイトクローラー、
すなわち事件事故現場専門の
フリーカメラマンを起業するにあたって、
最強武器になるのである。
これを皮肉といわずになにをいうか。 
もちろん、ネットを使ってお金をかけずに勉強をし、
業界研究を怠らず、カメラや車など必需品には
惜しみなく投資をする。
ルイスの持つそうした行動力や決断力は
時代を問わず成功者に必須のスキルである。 
まさに教科書通りというべき、
そうした成功への階段を一つ一つ上って頂上に近づく様子は
この映画、異様なテンションと期待感、痛快さを感じさせる。
なにしろ最底辺から上りつめていく、下克上的な面白さがある。 
だが結局のところ、成功するか失敗するかの分かれ道となるのは
「良心」をいかに捨てられるかの一点に集約される。 
労働基準法を守っていたら人件費が上がり、
利益を最大化できない。
労働時間? なにそれおいしいの? 
スピード違反? 
あほか、守ってたらスクープとれないよと
そんな感じでとにかく罪悪感を捨て去らないと
ライバルを出し抜けない。 
これは、多かれ少なかれ起業者が直面するジレンマであろう。
パパラッチなどという特殊な職業だからと逃げようとしても、
本心では誰もが気づいている。
これは俺たちの物語なんだ、と。 
そこにこの映画のもっとも優れた問題提起がある。
サイコパスでなければ成功できない、
そんな世の中を作り上げてしまった私たちへの、
これは痛烈な批判である。 
ルイスの行動力や抜け目なさは本当に格好よいので、
思わず共感してしまうところがまた恐ろしい。
明らかに人間的に間違っているルイスは、
現代では目指すべき成功者の資質を
誰よりも持っているというわけだ。 
はたしてこれをみても、
気軽に若者たちに起業しろといえるのかどうか。
起業とはここまで覚悟し、大切なものを捨て去る覚悟がないと
うまくいかないよと、この映画は言っている。
そしてそれは、私が思う限り間違っていない。 
そういう意味では「ナイトクローラー」は、
高校生くらいから積極的に見せたい
お仕事ムービー(裏)といえるかもしれない。
いずれにせよ、今年有数の面白さ。
文句なしの大傑作といえるだろう。 


ヒッチコック

オトーサン、
「なんで、今頃、ヒッチコックの映画?」
1980年に亡くなっていますから、もう数十年前。
「若いひとは、ヒッチコックなんて知らないだろうし」
でも、この映画が契機となって、
「サイコ」をみて、彼の全作品をみたくなるひとが、
現れれば、監督は、言うことないでしょう。

原題:Hitchcock (2012)
監督:Sacha Gervasi  
原作:Stephen Rebelloる
脚本:John J. McLaughlin   
Genre:Biography/ Drama
Country: USA / UK 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:
イギリス出身の映画監督アルフレッドは、
ハリウッドでも成功をおさめ、
注目の次回作「サイコ」に取り掛かろうとしている。
ところが惚れぬいた原作の内容は、
映画会社には「残酷すぎる」とダメ出しをされ、
肝心の制作費のめどがつかない。
おまけに彼の監督作品を陰で支えてきた妻のアルマは、
別の男との共同脚本の仕事に夢中になっている。
高まる名声とは裏腹に、
彼とその精神はいまや追いつめられているのだった・・・

出演者:
Anthony Hopkins ・・・ Alfred Hitchcock(アルフレッド)
Helen Mirren ・・・ Alma Reville(アルマ)
Scarlett Johansson ・・・ Janet Leigh(ジャネット)
オトーサン、
「えっ、これがアンソニー・ホプキンス?」

その他の出演者:
Danny Huston ・・・ Whitfield Cook
Toni Collette ・・・ Peggy Robertson
Michael Stuhlbarg ・・・ Lew Wasserman
Michael Wincott ・・・ Ed Gein
Jessica Biel ・・・ Vera Miles
James D'Arcy ・・・ Anthony Perkins
Richard Portnow ・・・ Barney Balaban
Kurtwood Smith ・・・ Geoffrey Shurlock
Ralph Macchio ・・・ Joseph Stefano
Wallace Langham ・・・ Saul Bass
Paul Schackman ・・・ Bernard Herrmann
Currie Graham ・・・ PR Flack
Richard Chassler ・・・ Martin Balsam
Spencer Leigh ・・・ Nunzio
Josh Yeo ・・・ John Gavin

User Rating:6.9/10( 58,553 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 254 votes) Yahoo!
オトーサン、
「興味深い!」

アカデミー賞ノミネート 
・メイクアップ&ヘアスタイリング賞
ゴールデングローブノミネート
・女優賞(ドラマ)  ヘレン・ミレン 

User Reviews 
Will Engell さん
2013年3月25日
Great Film     
すばらしいフィルム

「ヒッチコック」のプレビューを見た時、
私にぴったりとわかった。
アルフレッド・ヒッチコックなら、
時代を超えて素晴らしいホラー映画を作れると思っていた。
そして ついに、アンソニー・ホプキンスがヒッチコックを演じた。
彼ならば、どんな役でも、最高に演じられる。
この映画は私を驚かせたし、演技は最高、撮影も素晴らしい。
初期のホラー映画のようなショットで、照明は精密で、
音楽はムードとストーリーにぴったり合っていた。
こんなに多くの楽しみがある映画をみた記憶がない。
珠玉の宝石だ、ぜひ見てほしい!

オトーサン、
「知らなかったな、内助の功」

前田有一さん 
2013年4月5日
偉業の陰に内助の功

サスペンスの神様ことアルフレッド・ヒッチコック
といっても、下手をすると
今の30歳以下の人には何のことやらと言ったところかもしれない。
私たち映画にかかわる人間にとっては
文字通り神様のような巨匠、ドラマチックな無冠の帝王だが、
はたしてこの2013年にその伝記映画を公開して
今の世の人々にどうアピールするつもりなのか。
そんなことを考えながら私は試写室に向かった。 
(前掲 あらすじ)
今、ヒッチコックの伝記映画を見たい人というのは
どんな人たちだろう。
冒頭に書いた若い人たちは別として、
アラフォー世代以上なら
テレビのヒッチコック劇場などに親しんだ機会もあるだろうから
「大衆に魅力的な謎とスリルを与え続けた職人監督」の裏話などを
期待するだろうか。
あるいはその、知られざる天才性とか、
すさまじい演出の技とか、そんなものだろうか。 
もしアナタがそうだとしたら、本作には肩透かしを食らうだろう。
なぜならこの映画、タイトルは「ヒッチコック」だが、
主人公はむしろアルフレッドではなくアルマ・レヴィルだからだ。 
原作者も、ヒッチコック映画を支えた妻アルマの功績を
フィーチャーしたいとの思いがあったそうで、
この映画化もそこに焦点が当てられている。
名作「サイコ」の、あの有名な場面もあの秀逸なアイデアも
実はアルマによるものでしたと、それが最大の見せ場となっている。 
クレジットの有無にかかわらず、
脚本や編集にまでその手腕を発揮した妻アルマ
そのトリビアの数々は、映画ファンには周知なことだが
普通の人はまず知らない。
そうしたライトなヒッチコック映画好きにしてみれば、
これらのエピソードは、意外かもしれないが
あまり楽しいものではないのではないか。 
あなたが小さい頃から大好きだった映画監督は、
実は酒好きパツキン好きの悩める太ったおっさんで、
完全無欠のおっかない奥さんが実は傑作を作っていた。
そんな話を楽しいと感じるならば、
この映画もきっと受け入れられる。
自分を日陰者と感じている主婦とか、
あるいはいわゆるフェミ的な思想を持って男社会に
不満をもっている女性とか、そういう人にはぴったりだ。
いずれにせよ、奥さん側に感情移入して
見るべき映画であるとアドバイスしておきたい。 
一方、映画ファンにとっては
再現された未公開の「サイコ」撮影セットをみて、
有名な殺害場面の撮影風景について想像を膨らませたり、
レーティングや製作費における対立で
監督自ら相手方とやりあう様子を楽しんだり、
相変わらず唯我独尊の役作りで、
本人とは似ても似つかないけれど
それなりに魅せてしまうアンソニー・ホプキンスの演技に
注目するといいだろう。
個人的にはスカーレット・ヨハンソンの
ジャネット・リーを凌駕するシャワーシーンの色っぽさも
また、一言言及しておきたいところである。 


トキワ荘の青春

オトーサン、
「パッとしないね」
先にあらすじを読んでおいたほうがよい映画です。
そうでないと、石森章太郎や藤子不二雄が脇役で、
知らない寺田ヒロオが主人公なので、とまどいます。
「誰か、この題材で撮り直してくれないかな?」
汚い暗いアパ−トを丁寧に撮っても、
面白くもなんともありません。

原題:トキワ荘の青春(1996)
監督:市川準
脚本:市川準/ 鈴木秀幸/ 森川孝治 
Genre:Drama
上映時間:110分
あらすじ:
トキワ荘に集まった若き漫画家志望者たちは、
寺田ヒロオをリーダーに新漫画党を結成する。
だが、売れっ子漫画家となった
石森章太郎・藤子不二雄らと
芽が出ない赤塚不二夫など、明暗が分かれていく。
寺田はは「子供たちに理想を教える漫画」と
雑誌編集者が要求する商業主義との間で、思い悩む・・・

出演者:
 本木雅弘・・・ 寺田ヒロオ 
オトーサン、
「寺田ヒロオは、真面目な漫画家だけど・・・」
それにしても、本木雅弘は、生真面目すぎます。

その他の出演者:
 鈴木卓爾・・・ 安孫子素雄 
 阿部サダヲ・・・ 藤本弘 
 さとうこうじ・・・ 石森章太郎 
 大森嘉之・・・ 赤塚不二夫 
 古田新太・・・ 森安直哉 
 生瀬勝久・・・ 鈴木伸一 
 翁華栄・・・ つのだじろう 
 松梨智子・・・ 水野英子 
 北村想・・・ 手塚治虫 
 安部聡子・・・ 石森の姉 
 土屋良太・・・ つげ義春 
 柳ユーレイ・・・ 棚下照生 
 きたろう・・・ 編集者・丸山 
 原一男・・・ 学童社編集長 
 向井潤一・・・ 学童社編集者・本多 
 広岡由里子・・・ 学童社事務員 
 内田春菊・・・ 娼婦 
 時任三郎・・・ 寺田の兄 
 桃井かおり・・・ 藤本の母 

User Rating:4.8/10( 22 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.2/10( 42 votes) Yahoo!
オトーサン、
「つまらん」
この監督は、CM専業のほうがいいのでは。
禁煙パイポ、タンスにゴン(金鳥)、エバラ焼肉のたれ、
いずれも、大傑作です。

User Reviews 
カーヴさん 
2010年1月12日
面白くない

淡々と、あくまで淡々と話は進む。
雰囲気も悪くない、役者もいい。
しかし、この映画には致命的な欠陥がある。
面白くないのだ。
シーン変化時の長い暗転や聞き取りにくい台詞、
全て狙ったものだろうがかなりの逆効果、
まるでどこぞの自主映画のような作り。
観ているこっちが気を使う。
観終わった後に爽やかさが残るのはさすがだが。 

オトーサン、
「黒美さん、ほめてるな」

黒美君彦さん 
2006年1月5日
切ない青春

昭和20年代後半から30年代にかけて、
手塚治虫を慕ってきた若手漫画家たちの青春ストーリー。
脇役ともいえるトキワ荘の兄貴的存在、
寺田ヒロオ(1931〜92)を主人公においたのが特徴的。
プライベートフィルムのような筆致が印象的だ。
時代の要請に応えて売れていく者たち、
時代に取り残されていく者たち…
いつの世にも必ずある青春群像が、静かに描かれる。
説明を徹底的に排除した作品だけに、
トキワ荘の時代背景や登場人物の知識がないと、
なかなかついていけない。
その意味では万人受けする作品でないことは確かだろう。
では、詳細な説明を入れていったとしたら、
きわめて凡庸な作品に留まったことだろう。
そのあたりの匙加減が難しい。
激しい競争の中でしかし、
トキワ荘の仲間たちは温かな友情に結ばれていた。
切磋琢磨するそのありようは、
往時のモンマルトル(ちょっと大袈裟か)を彷彿とする。
才能が更に大きくなるには、
環境(と仲間)が大きな役割を果たすということ。
そしてそこでも挫折していく者たちが必ずいるということ。
ちょっと切ない青春物語だ。
ちなみにトキワ荘も1982年に解体され、今はない。


熱いトタン屋根の猫

オトーサン、
「まだ見てなかったか」
エリザベス・テーラーのフアンですから、
出演作は、みんな見ていると思ったのですが・・・
本作は、「欲望という名の電車」で有名な
テネシー・ウィリアムズの舞台の映画化です。
「まるで、清原みたいだ」
スター選手の転落劇です。
でも、人生、逆転満塁ホームランはあるのでしょうか?

原題:Cat on a Hot Tin Roof (1958) 
監督:Richard Brooks
原作:Tennessee Williams 
脚本:Richard Brooks/ James Poe  
Genre:Drama/ Romance 
上映時間:108分
あらすじ:
ビッグ・ダディが、余命いくばくも無い。
長男夫婦は巨額の遺産を狙って、取り入ろうとする。
しかし、ビッグ・ダディは、
酒浸りの次男ブリックに愛情を注いでいた。
ブリックは、名フットボーラーとして
ビッグ・ダディの自慢のタネだった。
だが、ブリックの引退後、親友スキッパーが自殺した。
原因は、マギーとの不倫ではないかとブリックは疑う・・・

出演者:
Elizabeth Taylor・・・ Margaret "Maggie/Maggie the Cat" Pollitt(マーガレット)
Paul Newman・・・ Brick Pollitt(ブリック)
Burl Ives・・・  Harvey "Big Daddy" Pollitt(ビッグ・ダディ)
オトーサン、
「3人とも、名演だ!」
それぞれの心の闇に迫っていく息づまるような
攻防が見事です。
さすが、テネシー・ウィリアムズ!

その他の出演者:
Judith Anderson・・・  Ida "Big Mama" Pollitt
Jack Carson・・・  Cooper "Gooper" Pollitt
Madeleine Sherwood・・・  Mae Flynn "Sister Woman" Pollit
Larry Gates・・・  Dr. Baugh 

User Rating:8.1/10( 32,624 votes)IMDb
  User Rating:7.5/10( 28 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作中の名作!」

アカデミー賞ノミネート 
・作品賞     
・主演男優賞  ポール・ニューマン    
・主演女優賞  エリザベス・テイラー    
・監督賞  リチャード・ブルックス    
・脚色賞     
・撮影賞(カラー) 

User Reviews 
Kevin Marshallさん 
1999年8月17日
London, Canada
アンサンブルの演技は、アカデミー賞ものだ

「熱いトタン屋根の猫」は、まさに俳優の映画であり、
すべての俳優が完璧という稀有な映画だ。
ポール・ニューマンとエリザベス・テーラーの、
ブリック役とマギー役を演じ、お見事。
これほど相性のいいスクリーンカップルは、少ない。
だが、眼を奪うのは、ニューマンだ。
本作をみるなら、何としても、彼の演技を見てほしい。
時を超えて、ニューマンは、最もすばらしい俳優だが、
本作は、彼がいかに力強いかを示している。
助演陣も、素晴らしい。
バール・アイヴスのビッグ・ダディ役は見事だ。
彼の最大の関心事は、自分が築きあげた遺産を死後も保つことだ。
地下室でのアイブズとニューマンとのシーンは、
これまでに見たうちで、最も信じられないほどの演技だった。
「熱いトタン屋根の猫」は、非常に適切な題名だ。
それは、忘れえない名演の映画だ。
まだ見ていない人々よ、すぐにレンタルせよ。
真実のクラシックだ。

オトーサン、
「バール・アイヴスいいね」
アカデミー賞をとっても、おかしくありません。

黒美君彦さん 
2011年5月22日
Truth is dreams that don’t come true”

エリア・カザン演出で大ヒットした
テネシー・ウィリアムズの舞台の映画化…
くらいのことしか知らなかったが、
55年の舞台ではピューリツァー賞まで受賞したとか。
よく言われることではあるが、
原作におけるブリックとスキッパーの
同性愛的ほのめかしや性的なやりとりは
当時のプロダクション・コード(映画製作倫理規定)に
抵触することから大幅に削除された。
そのせいか、自殺した親友スキッパーへの
ブリックの狂おしい感情は曖昧にされ、
その点は何とも居心地が悪い
(このためT・ウィリアムズは
映画版に関しては否定的だったとか)。
とはいえ、P・ニューマンの相貌は美しく、
やや愁いを帯びたエリザベス・テイラーも決して悪くはない。
ただそれにもまして存在感たっぷりなのが
“Big Daddy”を演じるバール・アイヴス。
妻を演じたジュディス・アンダーソンともども
舞台のオリジナルキャストだそうだが、
B・アイヴスが当時40代後半だったとは驚きだ。
物語は『エデンの東』を思わせる父と息子の葛藤が中心だが、
後半急速に和解に向かう唐突感は否めない。
自分に対して嘘をつかないと生きていけない、という男たち。
現実と理想の間を彷徨いつつ、
現実に着地する方法は結局見えないままなのだが…。
とはいえ若き日の二大スターの代表作のひとつとしては
十分楽しめる作品だと思う。


ゴースト・ハウス

オトーサン、
「午後ロードかぁ」
でも、まあまあの出来でした。
邦題の「ゴースト・ハウス」、分かりやすいのですが、
原題のメッセンジャーズも、捨てきれませんね。

原題:The Messengers (2007) 
監督:Danny Pang/ Oxide Chun Pang 
原作:Todd Farmer
脚本:Mark Wheaton  
Genre: Drama/ Horror/ Thriller 
Rated PG-13 for mature thematic material, disturbing violence and terror
上映時間:90分
あらすじ:
ソロモン一家は、シカゴで長女ジェスが事故を起こし、
幼い弟ベンは言葉を話せなくなった。
父ロイと母デニースは、心機一転、
ノースダコタの人里離れた農場を購入し、引っ越してくる。
やがて、ジェスと弟ベンは家の中に不気味な存在を感じ始める。
しかし、両親は、ジェスの訴えをまともに取り合おうとしない・・・

出演者:
Kristen Stewart ・・・ Jessica "Jess" Solomon(ジェス)
Dylan McDermott ・・・ Roy Solomon(ロイ)
Penelope Ann Miller・・・  Denise Solomon(デニース)
Evan and Theodore Turner ・・・ Ben Solomon(ベン)
John Corbett ・・・ John Burwell/John Rollins(ジョン)
オトーサン、
「クリステン・スチュワートがいい!」
この若手有望株の経歴をみてみましょう。

クリステン・スチュワート
Kristen Stewart
誕生日:1990/04/09
出身: ロサンジェルス
ロサンジェルスで育つ。
父はTVプロデューサー。母は、脚本家。
01年、「The Safety of Objects」でデビュー。
02年、デヴィッド・フィンチャー監督の「パニック・ルーム」で、
ジョディ・フォスターの娘役をゲット。
ヤング・アーティスト賞で主演女優賞ノミネートされる。
04年「ミッションX」で主役に抜擢される。
08年「トワイライト〜初恋〜」が、大ヒット。
MTVムービー・アワード女優賞受賞。
一躍、売れっ子になる。
15年、「アクトレス 女たちの舞台」で、セザール賞・助演女優賞受賞。

主な出演作:
2002年「パニック・ルーム」 
2003年「コールド・クリーク 過去を持つ家」 
2004年「ミッションX」「アンダートウ 決死の逃亡」
2005年「ザスーラ」 
2007年「ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で」
     「イントゥ・ザ・ワイルド」「ゴースト・ハウス」   
2008年「トラブル・イン・ハリウッド」「イエロー・ハンカチーフ」 
     「トワイライト〜初恋〜」「ジャンパー」
2009年「アドベンチャーランドへようこそ」 
     「ニュームーン/トワイライト・サーガ」 
2010年「クリステン・スチュワート ロストガール」
     「ランナウェイズ」「エクリプス/トワイライト・サーガ」 
2011年「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1 」
2012年「オン・ザ・ロード」「スノーホワイト」  
     「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」
2014年「レディ・ソルジャー」「アクトレス 〜女たちの舞台〜」
     「アリスのままで」  
2015年「エージェント・ウルトラ」「アクトレス 女たちの舞台」

その他の出演者:
William B. Davis ・・・ Colby Price
Brent Briscoe ・・・ Plume
Dustin Milligan ・・・ Bobby
Jodelle Ferland ・・・ Michael Rollins
Michael Daingerfield ・・・ Police Officer
Tatiana Maslany ・・・ Lindsay Rollins
Shirley McQueen ・・・ Mary Rollins
Kieria Robinson ・・・ Katy Turner

User Rating:5.4/10( 32,758)IMDb
  User Rating:6.0/10( 115 votes) Yahoo!
オトーサン、
「6点だね」

User Reviews 
kuroneko_kittyさん
United States 
2000年2月5日
Not great, but not too bad
素晴らしくはないが、悪くもない

子供が何かを見る・・・そう示す証拠がある。
サスペンス/ホラー映画として、そう素晴らしくはない。
オリジナルとはいえない。;
ヒッチコックの「鳥」が、
ゴア・ヴァービンスキーの「ザ・リング」と出会ったようなものだ。
正直に言えば、その両者の完全な組み合わせだ 。
個人的には、それらの映画を別々に見たほうがいい。
たくさんあるのは、安っぽいポップアウト・ホラーだ。
2回見る分には、まあ楽しい。
だが、6回もみると、もういい、他に何かあるはずと思い始める。
演技は、さほど恐ろしくない。
幼い弟ベンを演じたターナーは、確かに、見ていて面白い。
映画の汚れた雰囲気と好対照で、かわいい。
ウィリアム・デイヴィスは、もっとうまく演じれたはず。
ミラーも、そう。
だが、この手の映画だと、あら捜しする必要はないだろう。
この映画、不必要に残虐でないのがいい。
今日のホラー映画で流血やはらわたをみせない映画は、貴重だ。
要するに、この映画は、そう悪くないが、素晴らしくもない。
流血の少ない安手のスリルある映画を望んでいるなら、見に行くべし。
あなたがより深い、もっと示唆に富んだスリラーを捜しているなら
他を当たるように勧める。

オトーサン、
「カラス、もっと活躍しろ」
例えば、大群がひまわりの実を食いつくすとか。

 k_z***** さん 
2014年1月27日
怖いですね 

「トワイライト」のクリステン・スチュワートが若い。
そして「トワイライト」より魅力的です。
さて 恐怖満載な冒頭のシーン 怖いですね。
ちっちゃな坊やが逃げても隠れても。
そして見つかってしまいます。
どうなってしまうのでしょう。
シーンは変わって、画面の白黒からカラーになります。
本編はと言うと ヒッチコックの「鳥」を思わせる、オマージュ?!
(そんなことないですね)
そんなに怖くはないけど、結構面白いです。
やっぱりここは幽霊屋敷でした


アザーズ

オトーサン、
「午後ロードか」
でも、ニコール・キッドマン主演!
監督・脚本は、名匠アレハンドロ・アメナバール。
悪い映画になるはずは、ありません。
・テシス 次に私が殺される (1996) 
・オープン・ユア・アイズ (1997) 東京国際映画祭グランプリ
・海を飛ぶ夢 (2004) アカデミー賞外国語映画賞 
                    ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞
・アレクサンドリア (2009) 

原題:The Others (2001) 
監督・脚本: Alejandro Amenabar  
Genre:Horror/ Thriller
Country: USA / Spain / France / Italy 
Language: English / French 
上映時間:101分
あらすじ:
1945年。第二次大戦末期のイギリス、ジャージー島。
出征した夫の帰りを待つグレースは、
広大な屋敷で子供二人(ニコラスとアン)と暮らしている。
子供たちは極度の光アレルギーで、
屋敷の窓という窓にはいつも分厚いカーテンが掛かっている。
ある朝その屋敷に、ベルタら3人の新しい使用人がやってくる。
少し前に突然使用人たちが出ていったばかりだというグレースは、
彼らを雇い入れることにする。
だがその日から、屋敷には奇妙なことが起こり始める。
娘が見たという少年の姿と話し声。
無人の部屋や廊下から聞こえてくる足音。
音楽室のピアノはひとりでにメロディーを奏でる。
子供たちの悪戯か? 
あるいは新しい使用人たちが意趣あって嫌がらせをしているのか? 
そうではない。
屋敷の中には、グレースたちには見えない何者かが入り込んでいる。
それはいったい誰なのか?

出演者:
Nicole Kidman ・・・ Grace Stewart(グレース)
Alakina Mann ・・・ Anne Stewart(アン)
James Bentley ・・・ Nicholas Stewart(ニコラス)
Fionnula Flanagan ・・・ Bertha Mills(ベルタ)
オトーサン、
「ニコール・キッドマン、ひとり芝居!」
なんか「パニックルーム」と似ています。

その他の出演者:
Christopher Eccleston ・・・ Charles Stewart
Elaine Cassidy ・・・ Lydia
Eric Sykes ・・・ Edmund Tuttle
Alexander Vince ・・・ Victor Marlish
Keith Allen ・・・ Mr. Marlish
Michelle Fairley ・・・ Mrs. Marlish
Renee Asherson ・・・ the Old Lady

User Rating:7.6/10( 258,448 votes)IMDb
  User Rating:7.8/10( 474 votes) Yahoo!
オトーサン、
「心理サスペンスの名作!」

User Reviews 
ca_localgirl
Canada 
2001年10月24日
背筋が凍る!!
これは、この一年で見た最もよい映画の1つ。
最高のホラー映画だ。
単純だが、不気味だ。
筋書の単純さ、ハリウッド流特殊効果なし、
および最初から終わりまで恐ろしい雰囲気に感銘を受けた。
前半、また4分の3までは、少しゆっくり進むようだったが、
サスペンスを築くには、必要だったし、
避けられないことの不安に、爪を噛んでしまった。
ニコール・キッドマン演じるグレース…
私は、共感と嫌悪の間に引き裂かれたが、
彼らの人生と話に魅惑された。
そう、彼女は間違いなく成功した。
ところどころ予測できるが、この先どうなるか疑い続けた。
これは優れた怪談だ。
徹底的に薄気味悪い。
私は、エンディング、かなり知的な前提をすばらしいと思った。
しばし現実を忘れさせ、楽しませてくれる。
同時に、背筋が凍ったまま、現実に戻してくれる。
これは、本当に自分にも、起きるかもしれない。

オトーサン、
「分かりにくいね」
トム・クルーズが、「オープン・ユア・アイズ」をリメイクして
作ったのが、「バニラスカイ」です。

服部弘一郎さん 
2002年1月29日
ニコール・キッドマン主演の正統派ゴシック・ホラー。
観客の背筋を心地よくゾクゾクさせてくれる。

『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナバール監督が、
ニコール・キッドマン主演で撮った最新作。
製作はトム・クルーズ。
『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込んだクルーズが、
そのリメイク権を買うと同時に製作に乗り出した作品で、
おそらくこれが彼とキッドマンにとって
最後のコラボレーション作品になるに違いない。
でもそうしたイキサツを除外しても、
この映画は1本の作品として面白くできている。
ショッキングなシーンやグロテスクな描写がなくても、
観客を震え上がらせる演出の数々。さすがに巧いものだ。
(前掲 あらすじ)
この映画の根底にあるのは、ヒロインのグレースが持つ
「子供たちを守らなければならない」という強迫観念だ。
だが彼女の安住は、姿の見えない何者かによって妨げられる。
この枠組みは、つい先日観た『仄暗い水の底から』と共通するものだ。
『仄暗い〜』では古いマンションが舞台となっていたが、
『アザーズ』では古い洋館が舞台。
『仄暗い〜』では天井からの雨漏りが異変の発端となるが、
『アザーズ』では天井から聞こえる足音が異変の発端となる。
情緒不安定気味のヒロインが、
かすれた小さな声でぼそぼそ喋るというのも同じ。
それでいて映画の雰囲気がまったく違うのは、
物語の違いであり、監督の資質の違いだろう。
どっちも恐いけどね。
「衝撃の大どんでん返し」を売りにしたわけではないが、
あらかじめ「何かある」という話を聞いていたせいか、
謎の正体は途中でわかってしまった。
しかしこの映画、この「謎」が途中で観客にばれてしまっても
構わないと思っているフシがある。
おそらく多くの観客は、この映画を観ながら途中で
「ひょっとしたら」という疑惑を抱き始めるだろう。
最後に「衝撃のどんでん返し」を狙うなら、
もう少し注意深くヒントを伏せた方がいいのだ。
でもこの映画はそうしない。観客に手の内を少しずつ見せながら、
ラストの種明かしまでスマートに着地させる。
これによって、種明かし部分で物語が分断されることなく、
映画の最後に悲しげな余韻を含ませることに成功しているのだ。
恐くて悲しくて哀れな物語でした。


あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE

オトーサン、
「横浜が舞台か」
中華街、外人墓地、山下公園、ベイブリッジ、
みなとみらい・・・
この映画、評判はいまいちですが、
思い出の場所がたくさん出てくるので、
楽しめました。

原題:あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE (1998) 
監督:成田裕介
脚本:柏原寛司/大川俊道 
Genre:Action/Comedy
上映時間:105分
あらすじ:
横浜港署の刑事コンビ、タカとユージは、
国際指名手配中のテロ集団“NET”の一員、
城島を一度は逮捕するが、警察病院から脱走され、
再びタカとユージは城島を追う。
そんなある日、城島が仲間と、
警察が押収した銃器の輸送車を襲って
銃器を奪おうとする事件が発生。
タカとユージは、自分たちを捜査から外す
命令を無視して現場に復帰。
外国人がたむろするプールバーに乗り込む・・・

出演者:
 舘ひろし・・・ 鷹山敏樹(タカ)
 柴田恭兵・・・ 大下勇次(ユージ)
 仲村トオル・・・ 町田透 
 永澤俊矢・・・ 城島誠
オトーサン、
「仲村トオルのコミカルな演技がいいね」
シリーズのなかでは、いちばん、飛んでるのでは。

その他の出演者:
浅野温子・・・ 真山薫
木の実ナナ・・・ 松村優子 
山西道広・・・ 吉井浩一 
ベンガル・・・ 田中文男 
小林稔侍・・・ 深町新三 
山西道広・・・ 吉井浩一 
飯島大介・・・ 愛川史郎 
伊藤洋三郎・・・ 岸本猛 
長谷部香苗・・・ 山路瞳 
海一生・・・ 竹田敬三 
賀川幸史郎・・・ 土橋徹 
衣笠健二・・・ 谷村進 
実田江梨花・・・ 佐伯真理 
石山雄大・・・ 安田一郎 
加藤雅也・・・ 伊達章一郎 
マイク眞木・・・ 津山徹 
西岡徳馬・・・ 緒方雄一 
本上まなみ・・・ 下村恵美 
中山秀征・・・ 中村(立てこもり犯) 

User Rating:7.4/10( 310 votes)TSUTAYA
  User Rating:6,7/10( 18 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん」
スコアは高いのに、コメントの多くは辛辣です。

User Reviews 
すずめっこさん 
2006年5月26日
ドッカーン! ドン!パン!

タカとユージの格好良さ、キャラクター、
笑いのセンスは以前のまま。
おかげで懐かしい想いで見ることができましたが、
後半からは何だか飽きてしまい、
最後の方はあまり覚えていません。
爆弾ドンパンが多すぎる・・・
現実感がない・・・
あの頃は好んで観ていたのに何故かと考えると、
今はリアルな刑事モノが多く出ているせいかと思います。
ご参考までに、私が好きな刑事モノといえば
「ケイゾク」「顔」「クイズ」などでございます。

オトーサン、
「こういう路線も、たまには、いいのでは?」

カシスさん 
2004年11月5日
あの「バブル感」が良かった

当時、TV特番と映画のメディアミックスで
話題になっていた記憶があるが、内容的には激しく幻滅…。
前作のリターンズで感じた違和感が
さらに悪い方向に行ってしまい、
おふざけばかりで酷く落胆した。
クライマックスのタンカー衝突などは、
前作同様特撮は結構リアルなのだが、
あぶ刑事でそういう展開をする必然が
まったく感じられないため、
素直に誉めることができない。
いや、実際、「非現実的」という内容的には
「もっとも」までのあぶ刑事と
それほど違わないのかも知れないが、
なぜか物凄く違和感を覚えるこの感じはなんだろう。
やはり皆さん指摘しておられる通り、
時代が変わってしまったのが
あぶ刑事を殺した最大の元凶だろうか…。
やっぱあぶ刑事はあの「バブル感」が良かったのかなぁ、
と思う今日この頃。


華の乱

オトーサン、
「与謝野晶子の歌、いいね」
あゝをとうと(弟)よ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

原題:華の乱(1988)
監督:深作欣二
原作:永畑道子
脚本:深作欣二/ 筒井ともみ/ 神波史男    
Genre:Drama/Romance
上映時間:139分
あらすじ:
大正時代。
若き与謝野晶子は、何もかも捨てて、
歌の師である与謝野寛のもとへ嫁いだ。
月日は経ち、寛はうつ病で何も出来ず、
晶子は11人の子どもの母となり
家事と仕事に追われる日々を送っていた。
そんなある日、晶子は作家の有島武郎と出会い、
惹かれていく・・・

出演者:
 吉永小百合・・・ 与謝野晶子 
 緒形拳・・・ 与謝野寛
 松田優作・・・ 有島武郎 
 池上季実子・・・ 波多野秋子
 松坂慶子・・・ 松井須磨子
オトーサン、
「吉永小百合は、ミスキャストだね」
与謝野晶子は、大阪生まれの歌人。
子だくさんで、良妻賢母に異議を唱えたひと。
池上季実子と松坂慶子の狂気の演技は、
深作欣二監督ならではの演出でしょう。

その他の出演者:
 石田えり・・・ 伊藤野枝 
 中田喜子・・・ 山川登美子 
 西川峰子・・・ 林滝野 
 斎藤絵里・・・ 深尾奈津子 
 三條美紀・・・ 有島の母 
 谷本小代子・・・ きよ 
 野口貴史・・・ 足立 
 中村錦司・・・ 山川 
 鈴木喜勝・・・ 北原白秋 
 砂川真吾・・・ 石川啄木 
 鈴川法子・・・ 増田雅子 
 田辺ひとみ・・・ 玉野花子 
 山下和哉・・・ 与謝野繁 
 加賀谷礼奈・・・ 与謝野七重 
 森奈緒美・・・ 与謝野八重 
 馬渕英明・・・ 与謝野英 
 大熊敏志・・・ 与謝野悟 
 北村由紀・・・ 与謝野弥生 
 嶋田博子・・・ 与謝野皐月 
 浅尾和憲・・・ 有島光郎 
 岡雄大・・・ 有島敏郎 
 石橋蓮司・・・ 沢田正二郎 
 内藤剛志・・・ 和田久太郎 
 蟹江敬三・・・ 島村抱月 
 成田三樹夫・・・ 波多野春房 
 風間杜夫・・・ 大杉栄 

User Rating:6.1/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.8/10( 12 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だ」
日露戦争、大正モダニズム、
死者10万人を超える関東大震災など
歴史の証言にもなっています。

User Reviews 
もとやさん 
2016年1月29日
ベッキーもびっくりの泥沼不倫劇です。

まともな恋愛をしてる人が1人も登場しない。
思いの丈を歌に込めた与謝野晶子は世間から叩かれたけど、
思いの丈をLINEに込めたベッキーも
100年後には世間から理解されるようになるんだろうか?
超豪華なキャストで名作の雰囲気がプンプンしてるけど、
やってることはただの不倫。
子供たちにどうしても行かなくちゃいけないと宣言して
不倫旅行に出掛ける辺りで呆れ返ってしまいました。
昔の偉い人が不倫は文化という言葉を残したけど、
僕にはまだ理解できない崇高な思想のようです。

オトーサン、
「有島武郎役の松田優作は、出色だね」

呑気呆亭さん 
2015年6月24日
吉永小百合=ジュン

永畑道子氏の『華の乱』と『夢の架け橋』を
巧妙に綴れ合わせて
深作欣二は大正という時代のロマンチシズムを
美しく映像化して見せてくれた。
キャステイングも魅力的で
それぞれの誰もが知る登場人物の名と
俳優さんのイメ−ジの齟齬
あるいは重なりを楽しむことが出来た。
中でも主演の与謝野晶子=吉永小百合、
有島武郎=松田優作の二人には華があって、
衣装を含めて映画を観ると云うことの快楽を
味あわせてくれたのだった。
特に吉永小百合は「キュ−ポラのある街」のジュン
(これこそが彼女の原点であり
回帰するべきキャラクタ−なのだが)が
蘇ったかと思わせるほどの生き生きとした快演であった。
その後、何故か常に皇族化(侵しがたいキャラクタ−)
してしまいがちである彼女の芸歴を思うと、
彼女が敬愛する田中絹代さんが
「サンダカン六番館娼館」で
あからさまにして見せてくれた老醜の凄さを
これからの彼女が演じきれるのかという
疑問と期待を持つのである。 


ワイルド・スピード EURO MISSION

オトーサン、
「カーマニア垂涎!」
舞台が欧州とあって、
高級スポーツカーが次々と登場します。
壮絶なカーバトルで、壊れる壊れる!
思わず、「お金、大丈夫?」
それに、低車高の特殊車両フリップ・カー、
高速道路を疾走する戦車、
とどめは、巨大輸送機!と、
まさに、やりたい放題です。

原題:Furious 6 (2013) 
監督:Justin Lin  
脚本:Chris Morgan/ Gary Scott Thompson  
Genre: Action,/Crime/ Thriller 
Country: USA 
Language: English / Russian / Spanish / Indonesian / Danish / Cantonese 
上映時間:130分
あらすじ:
ドミニクは、大金を手にし、優雅な逃亡生活を送る。
宿敵であるDSS特別捜査官ホブスが現われ、
元エリート軍人ショウが率いる
巨大国際犯罪組織に対する捜査への協力を要請する。
彼らは捜査当局の追跡をものともせず、
ヨーロッパを拠点に特殊車両を駆使しながら
破格の規模で犯行を重ねていたのだ。
渋るドミニクを承諾させるために
ホブスが用意していた切り札は、
死んだはずの恋人レティ。
彼女がショウ一味に加担しているという。
それを聞いたドミニクは、
すぐさまブライアンたち馴染みの凄腕ドライバーを招集すると、
レティを巡る謎を解き明かすべくショウ一味を追う・・・

出演者:
Vin Diesel ・・・ Dominic Toretto(ドミニク)
Paul Walker ・・・ Brian O'Conner(ブライアン)
Dwayne Johnson ・・・ Luke Hobbs(ホブス)
Michelle Rodriguez ・・・ Letty Ortiz(レティ)
Luke Evans ・・・ Owen Shaw(ショウ)
オトーサン、
「ドミニク、出番が少ないな」
そう感じたのは、他の出演者が大活躍するせいかも。

その他の出演者:
Jordana Brewster ・・・ Mia Toretto
Tyrese Gibson ・・・ Roman Pearce
Chris 'Ludacris' Bridges ・・・ Tej Parker
Sung Kang ・・・ Han
Gal Gadot ・・・ Gisele Yashar
Gina Carano ・・・ Riley Hicks
John Ortiz ・・・ Arturo Braga
Shea Whigham ・・・ Stasiak
Elsa Pataky ・・・ Elena Neves
David Ajala ・・・ Ivory
Kim Kold ・・・ Klaus
Thure Lindhardt ・・・ Firuz
Joe Taslim ・・・ Jah

User Rating:7.2/10( 287,988 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 611 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」
シリーズで、最高の興行収入とか。

User Reviews 
bhatia_shauryaさん
India 
2013年5月24日
わーお!!!!!、速い

典型的な速く激しい映画が上映された。
機関銃、車、逞しい男、女性など。
これまで最高の速く激しい映画だ。。
すごく速く疲れるアクション・シースが非常に楽しい。
ファンはこいつを見るべきだ。
そうでないひとにも、奨めたい。
終わりに、シリーズ7作の舞台が、東京だと約束している。
非常に速く動く筋書も楽しませてくれる。
音楽もいい。
純粋なアクション・アドレナリンタイプの映画だ。
必見だ。
見に行くべし。
見逃すなかれ。

オトーサン、
「すべて言い尽しているね」

ASHさん 
2013年7月6日
死ぬ時は道連れだぜ

「ワイスピ」シリーズも第6弾ってことで、
本国では過去最高の興収を上げたそうだが、
ここ日本でも相当に人気があるらしく、
これがほぼ満席状態!! 
普段はあまり映画なんか観ないような
ボンクラたちの熱気で溢れかえっていたから、
こりゃ明らかに「映画通」が観るようなシロモノじゃないわさ。
こんなに場内が込んでいた映画は「バイハザX」以来。
さて、シリーズも6作目を数えたとなると
いよいよ失速気味になるかと思いきや、
派手さは前作「F5」を凌ぐんじゃないかと思えるほど、
すさまじいのなんの! 
欧州各地で多発する武装強盗にレティが関与しているらしい
との情報を得たホブスがドムに捜査の協力を依頼する。
FBIが国際指名手配犯に
犯罪捜査の協力を要請なんかするわきゃない
と一瞬でも思ったらのなら、
この映画を最後まで愉しめないこと請け合い。
正直、レティの再登板はシリーズを長引かせるための
「姑息な手段」と思えなくもないが、
このシリーズのファンにとっては
そんなこたぁ知ったこっちゃない!! 
お馴染みのメンバーが今度は欧州を舞台に大暴れする。
「強盗映画」的な味わいだった前作から一転、
今回は純然たるカーアクション映画になった。
シリーズのお約束、公道でのレースシーンも
バッチリと押さえられていて見せ場が満載のため
2時間10分の上映時間がアッという間!! 
ただし、「脚本」の穴が気にならなければの話だがな。
このシリーズ、毎回、思うんだけど
「よくこんなこと思い付くよなぁ」と感心しちゃうような
壮絶なカーアクションが出てくるんだわ。
それがシリーズのお愉しみなわけだけど、
序盤のロンドン市街の暴走シーンに始まって、
ハイウェイを重戦車が逆走するというトンデモない「危険運転」、
さらにクライマックスでは離陸しようとする
飛行機を車が追っかけると、
思い付く限りのカーアクションを並べて、
それを実行しちゃうというすごさ。
エンタメ精神、ここに極まる!!
と、ここまでアクションを極めちゃうと
キャラクターの魅力が希薄になりそうなもんだが、
レティへの想いを引き摺っているドムや
父親になったにもかかわらず、
平穏な暮らしに馴染めないでいるブライアンと
そんな人間的な部分にもスポットが当てられていて、
彼らがどういった人生を歩んできたのか
勝手な想像が膨らませられる。
まあ、これはシリーズが長く続いているからこそできる
観方なのかもしれんがね。
まさに「手に汗握る」という表現がピッタリの
ハイウェイの激走シーンがとにかくスゲェ!! 
たくさんの一般車輌を巻き添えにして重戦車は逆走する。
しかも砲弾を撃ったりするもんだからトンデモねぇことに!
放り出されたレティをドムが空中で受け止めるくだりは
「あり得ねぇ!!」が、ドムならやってくれるだろうよ。
残念なのは、夜間シーンのため飛行機を追うクライマックスが
「よく見えない」ってこと。
にしても、滑走路、長ッ!!


ジャックと天空の巨人

オトーサン、
「ジャックと豆の木、どんな話しか忘れたなぁ」

ジャックは母親に言われて牝牛を市場へと売りに行く。
途中である男の豆と牛を交換してしまう。
怒った母親が豆を庭に捨てるが、翌朝、豆は巨木へ。
ジャックは豆の木を登り雲の上にある巨人の城にたどりつく。
城で出会った巨人の妻は、早く逃げるようにと言うが、
ちょうど巨人が帰ってきてしまう。
巨人の妻はジャックを隠してくれる。
巨人が寝た後、ジャックは金の卵を産む鶏を奪って家に戻る。
次回、持っていったハープが喋り出し。巨人が起きてしまう。
ジャックは豆の木を斧で切り、
追って来ていた巨人は落ちて死んでしまう。
裕福になったジャックと母親は幸せに暮らしたとさ。

原題:Jack the Giant Slayer (2013)
監督:Bryan Singer    
原作:Darren Lemke/ David Dobkin
脚本:Darren Lemke/ Christopher McQuarrie/ Dan Studney  
Genre:Adventure/ Fantasy
上映時間:114分
あらすじ:
中世のイギリス。
農民ジャックは、自分の馬と引き換えに
不思議な豆を手に入れる。
冒険を夢見てお城から逃げ出したイザベル姫が、
激しい嵐に見舞われてジャックの粗末な小屋で雨宿り。
ひと粒の豆が地面に落ちて芽を出すや、
巨大なつるとなってジャックの小屋もろとも天高く伸び始める。
逃げ遅れたイザベル姫をはるか天空まで連れ去ってしまう。
翌日ジャックは、イザベル姫の救出にやって来た
エルモント率いる王家の捜索隊への参加を志願、
彼らとともに豆の木を登っていく。
やがて天空へと辿り着くが、
そこは巨人族が支配する国だった・・・

出演者:
Nicholas Hoult ・・・ Jack (ジャック)
Eleanor Tomlinson ・・・ Isabelle (イザベル姫)
Ewan McGregor ・・・ Elmont (エルモント)
Bill Nighy / John Kassir ・・・ Fallon(ファロン将軍) 
オトーサン、
「ジャックも、お姫さまも、地味だね」
巨人と豆の木が主役なのでしょう。

その他の出演者:
Stanley Tucci ・・・ Lord Roderick
Ian McShane ・・・ King Brahmwell
Eddie Marsan ・・・ Crawe
Ewen Bremner ・・・ Wicke

User Rating:6.3/10 ( 101,677 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 356 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、6点台だね」

User Reviews 
Sean H-さん
United States 
2013年2月27日
よくある話の素晴らしい改作

(魔法の豆から発芽しているぶどうの木が伸び、
ジャックとイザベル姫を一気に空へ押し上げられる。
姫を救うために、国王は救助隊を送る。
邪悪な王子は魔法の冠を使い、
巨人の力を借りて、王国を奪取しようとする)
「ジャックと豆の木」の改作の中で、
皮肉でないのが、新鮮だった。
ストレートでなく、魅力とユーモアがあった。
3Dは、さほど華々しくない。
だが、下で壊滅的な損害を引き起こす
ぶどうの木の崩壊など、すごいシーンもあった。
家族向け映画としては、戦死者数が多く、
「ハリー・ポッター」を上回っている。
巨人も、人間も、女性がいないのも珍しい。
キャストは、素晴らしい。
ニコラス・ホルトは、ジャックを見事に演じた。
今年早く「暖かいボディ」で演じた役よりも、
生き生きとし、個性的だった。
「決して終わらない話」や「暗いクリスタル」のような
暗い家族向け映画に肩を並べている。

オトーサン、
「アングロサクソンの民話らしいね」
遠い昔、巨人と戦った記憶が民話という形で、
残ったのでしょうね。

カール犬さん 
2013年8月3日
英国風お伽話

面白くない訳じゃない・・・
でもすごく面白いってわけでもなかった。
CG映像は丁寧につくってあるし、
確かにすごいんだろうけれど、
度肝を抜かれるような突き抜けた
イマジネーションも感じなかったかなぁ、、
CG駆使した何でもありの映像に
慣れてしまうというのも功罪ありだよね。
巨人もウジャウジャ出てくるけど、
凶悪さより汚らしさが一番にくるし。
(別に人喰い巨人をキレイにしたって
なんの意味もないんだけどさ)
見た目の不潔さ、貧乏臭さ、ノータリンさが
実に外国的だなぁと思った。
主人公たちも小ぎれいで整った顔立ちをしてるけど、
なんかふつーの若手って感じで
良い意味でも悪い意味でもクセがなくて、
こういうアクション/アドベンチャー/ファンタジー映画の
主役張るには、いまいち物足りないわけよ。
その分、周りのベテラン勢が手堅い演技で支えているけれど、
これなら主役はCG駆使してでも
ユアン・マクレガー若くさせればいいじゃん。
とすら思った。
おとぎ話の最後は、英国王室の威という
被弾を浴びて終了でしたとさ。


振り子

オトーサン、
「懐かしいね」
昔は、どの家にも、振り子時計がありました。
子供の頃、日常的に、その絶え間ない動きに接して、
自と「勤勉」なるものを習得したのかも。
薪を背負って、読書に励む二宮金次郎も、
校庭にあったので、同じ効果があったのかも。

原題:振り子 (2014) 
監督:竹永典弘  
原作:鉄拳  
脚本:竹永典弘  
Genre:Drama
上映時間:99分
あらすじ:
ヤンキー二人組みに絡まれる女子学生を。
ヤンキーの男子学生が助ける。
一目惚れした女子学生は、
無視を決め込む男子学生に付きまとう。
やがて交際が始まり、アパートで新生活を始める。
大介は工場、サキはスーパーで働く。
こつこつ貯めた資金で、
大介は、念願のバイクの修理工場を開業する。
娘が生まれて3人家族となる。
だが、大介は、事業に失敗し、酒と女に溺れ、
サキは、病に倒れて寝たきりになってしまう。
大介は、なんとかサキを元気にしようとするが・・・

出演者:
 中村獅童・・・ 長谷川大介 
 小西真奈美・・・ 長谷川サキ 
 武田鉄矢・・・ 八百屋・橋本梅吉
 オトーサン、
「中村獅童も、小西真奈美も、地味なのがいいね」
武田鉄矢さんの騒ぎ役も、効果的でした。

 その他の出演者:
 石田卓也・・・ 学生時代の大介 
 清水富美加・・・ 学生時代のサキ 
 板尾創路・・・ サキの父 
 笛木優子・・・ 米山京子 
 松井珠理奈・・・ 長谷川心晴 
 鈴木亮平・・・ 中村 
 中尾明慶・・・ 田中 
 研ナオコ・・・ タバコ屋 
 小松政夫・・・ 時計屋 
 ダイアモンド☆ユカイ・・・ 居酒屋大将 
 武井壮・・・ 親方 
 黒田アーサー 取引先の社長 
 サヘル・ローズ・・・ 洋品店 
 ニコラス・ペタス・・・ 神父 
 齊藤ジョニー・・・ 郵便屋 
 小山田将  古田 
 山本耕史・・・ 看板屋 
 
User Rating:6.3/10( 5 votes)Tsutaya
  User Rating:7.8/10( 184 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
筑波万博のシーンでは、
サキと同じ時空にいたんだと思いました。

User Reviews 
さくらさん 
2015年3月21日
頑張ろうという気持ちが湧く 

友達から「よかったよ」と言われ
久しぶりに映画館に行きました。
今私は60代後半ですが、過去を振り返れば
時々自分のことのように感じられる場面があり、
昔を思いだしては涙がでました。
小西真奈美さんが言ったセリフで
「お金がなくたっていいじゃない。死ぬわけじゃあるまいし」
というのがあります。
私も自分に言い聞かせながら生きてきたものです。
若い人に観てほしいと思いました。

オトーサン、
「同感!」
転ばぬ先(サキ)の杖にすべく、
若いひとがみるべきでしょう。

スヌーピーさん 
2016年1月23日
最後は泣きました

結婚生活って、いいことばかりじゃない。
本当に思います。
だから辛くても、苦しくても
一緒にいたいと思える相手と結婚しなければ、
乗り越えられないと思いました。
お互いが支えあい、どちらかがつぶれたときは、
もう一人が振り子のように引っ張っていく・・・
その通りだと思います。
でも、罵倒されたり、浮気されたら
あんなにいつも笑顔でなかなかいられないなと思いました。
気づいた時には奥さんは病気だなんて悲しかったです。
ラストも驚きました
チョイ役だけど出演者も豪華で驚きました。
未来にあてた手紙には感動しました。
昔の映像が出てきて、
子どもの頃を思い出し懐かしかったです。
若いころは、何も考えず
ダラダラとその場の感情で過ごしてきたので
大きな決断は一度立ち止まり
自分を見つめて決めれば良かったなと思いました。
10代、20代の自分に戻れるなら叱ってやりたいです
思わず自分自身を振り返ってしまいました。
この映画のように旦那さんを大切にしなければとも思いました。
感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。


ザ・コール [緊急通報指令室]

オトーサン、
「午後ロードか」
B級映画を覚悟してみはじめましたが、
なかなかのもの。
それもそのはず、ハル・ベリー主演です。

原題:THE CALL(2013)
監督:Brad Anderson    
原作:Richard D'Ovidio/ Nicole D'Ovidio/ Jon Bokenkamp 
脚本:Richard D'Ovidio    
Genre:Crime/ Thriller 
上映時間:94分
あらすじ:
ジョーダンは、911のベテラン・オペレーター.
不法侵入者に怯える若い女性から緊急電話を受けた際、
わずかなミスを犯したために通報者を救えず、
自責の念に苛まれる。
それがトラウマとなって、オペレーターを辞めようとする。
教育係として、指導中、車のトランクの中から助けを求める
少女ケイシーの緊急通報を受ける。
今度こそ通報者の命を救うべく、
冷静かつ的確な指示をケイシーに与えていったが・・・

出演者:
Halle Berry ・・・ Jordan Turner(ジョーダン)
Abigail Breslin ・・・ Casey Welson(ケイシー)
Michael Eklund ・・・ Michael Foster(マイケル)
オトーサン、
「ハル・ベリー、ほんとうに巧いね」

その他の出演者:
Morris Chestnut ・・・ Officer Paul Phillips
Michael Imperioli ・・・ Alan Denado
David Otunga ・・・ Officer Jake Devans
Justina Machado ・・・ Rachel
Jose Zuniga ・・・ Marco
Roma Maffia ・・・ Maddy
Evie Thompson ・・・ Leah Templeton
Denise Dowse ・・・ Flora
Ella Rae Peck ・・・ Autumn
Jenna Lamia ・・・ Brooke
Ross Gallo ・・・ Josh
Shawnee Badger ・・・ Melinda Foster
Tara Platt ・・・ Female Trainee

User Rating:6.7/10( 84,211 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 203 votes) Yahoo!
オトーサン、
「終盤で、名作がB級映画に」

ラジー賞ノミネート
・ワースト主演女優賞  ハル・ベリー 

User Reviews 
yprsleepyさん
Saint Louis, MO 
2013年3月18日
Loved it - intense and interesting     
いいね - 強烈で、興味深い。

本作は、興味深かった。
みんなが、金切り声をあげ、
登場人物に、何をすべきか言いたくなる。
登場人物は、感情に打ち勝ち、臨機応変に対応しようとする。
だが、餌食になってしまい、震撼する。
娘を安全に連れもどす過程には、
絶えず緊張感が走っていた。
アドレナリンと緊張は、体が通常慣れているよりも
長い間続くので、気をつけて。
911オペレータのように、
コールの後は、ぐったりするかもしれない。
ディテールまで楽しめた。
911オペレータの世界が毎日どのようなものか
製作者はみせてくれる。
かなり魅力的だ。
私は、決してその種の仕事をすることはできない。
ストレス漬けの毎日は、いらいらさせる、
たぶん、人間を損なうだろう。
エンディングは、まったく予期せぬひねりがあって、
感心した。
多少期待外れでもあった。
というのは、もっと見たかったからだ。
映画を見た人なら、私の言わんとしていることが分かるだろう。
トレーラーに興味をもったなら、
この映画を見に行ってください!
好きになるだろう!

オトーサン、
「同感」

とらやさん 
2015年11月30日
終盤が残念

誘拐された被害者少女と
911(日本の110番に相当するものでしょうか)の
オペレーターの女性を繋ぐのは1本の電話のみ。
サスペンスのスピード感、見る者に与える緊迫感、焦燥感。
1本の電話で繋がる2人の女性が限定された手段の中、
知恵と勇気を振り絞り凶悪犯と戦う。
脱出のチャンスと命の危機が背中合わせ、
表裏一体となった
善意で声をかけた男や
ガソリンスタンドといったイレギュラーな出来事の挿入も見事。
ついこの前まで名子役だったアビゲイル・ブレスリン。
すっかり大人になりました。
こういう本格的なサスペンスの彼女を初めて見ましたが、
彼女の出番の大半はクルマのトランクの中という
かなり演技が限定された空間の中にあって大健闘でした。
展開が変わる後半まではサスペンスとして
一級品の出来だったと思います。
それだけにB級サイコサスペンスのようになってしまった
終盤が残念としか言いようがありません。
警察官として、犯人とのあの決着のつけ方にも疑問が残ります。

オトーサン、
「彼女の経歴をみておこう」

ハル・ベリー
Halle Berry
誕生日:1966/08/14
出身:オハイオ州クリーヴランド
黒人の父と白人の母のハーフ。
4歳の時両親が離婚。看護婦だった母の元で育つ。
1984年、ミス・オハイオに選ばれたことを機に女優を志す。
89年コメディ番組の主役に抜擢され、
91年「ジャングル・フィーバー」で映画デビュー。
92年「ブーメラン」で一躍注目を受ける。
「チョコレート」で、アカデミー賞主演女優賞を受賞。
有色人種として初。
主な出演作:
出演作 
1991年「ジャングル・フィーバー」「ラスト・ボーイスカウト」
1992年「ブーメラン」
1993年「パパと呼ばれて大迷惑」「クォーターバック」
1994年「フリントストーン/モダン石器時代」
1995年「代理人」
1996年「エグゼクティブ・デシジョン」「ガール6」
     「レース・ザ・サン」「潜在殺意」
1997年「バップス」
1998年「ブルワース」
2000年「Xーメン」
2001年「ソードフィッシュ」「チョコレート」
2002年「007/ダイ・アナザー・デイ」 
2003年「X-MEN2」「ゴシカ」  
2004年「キャットウーマン」 
2005年「彼らの目は神を見ていた」
2006年「X-MEN:ファイナル ディシジョン」
2007年「パーフェクト・ストレンジャー」
2008年「悲しみが乾くまで」
2010年「フランキー&アリス」 
2011年「ダーク・タイド」「ニューイヤーズ・イブ 」 
2012年「クラウド アトラス」  
2013年「ザ・コール [緊急通報指令室] 」「ムービー43」 
2014年「X-MEN:フューチャー&パスト」
     「X-MEN:フューチャー&パスト ローグ・エディション」


クラウド アトラス

オトーサン、
「なんじゃこりゃ」
まったく脈略のない6つのエピソードが
並行して描かれるので、頭が大混乱しました。
1 波乱に満ちた航海の物語
2 幻の名曲の誕生秘話
3 巨大企業の陰謀
4 ある編集者の大脱走
5 伝説のクローン少女と革命
6 崩壊した地球での戦い
やがて、慣れてくると、俳優たちの演技に釘づけ。
見終わって、あっと驚くタメゴロー。

原題:Cloud Atlas (2012)
監督:Tom Tykwer/ Andy Wachowski/ Lana Wachowski    
原作:David Mitchell
脚本:Lana Wachowski/ Tom Tykwer/ Andy Wachowski   
Genre:Drama/ SF
Country: Germany / USA / Hong Kong / Singapore 
Language: English / Spanish 
上映時間:172分
あらすじ:
1849年、南太平洋。
青年ユーイングは、妻の父から奴隷売買を託され、
船での航海に出るが…。
1936年、スコットランド。
ユーイングの航海日誌を読む若き作曲家フロビシャー。
父に勘当され、天才作曲家のもとで曲づくりに悪戦苦闘する。
その曲は、のちに幻の名曲と呼ばれる
『クラウド アトラス六重奏』だった…。
1973年、サンフランシスコ。
巨大企業の汚職を追及する女性ジャーナリスト、ルイサは、
会社が放った殺し屋に命を狙われるが…。
2012年、イングランド。
著書を酷評した評論家を殺害した作家ホギンズ。
彼の自伝は大ヒットし、出版元の編集者は大儲けとなるが…。
2144年、ネオ・ソウル。
そこは遺伝子操作によって複製種が作られ、
人間のために消費される社会。
複製種の少女ソンミ451は自我に目覚め、反乱を企てるが…。
そして遥か未来、文明がすっかり崩壊した2321年。
羊飼いの男ザックリーのもとを、
進化した人間コミュニティからメロニムがやってくる・・・

出演者:
 トム・ハンクス・・・ ドクター・ヘンリー・グース/ホテルの支配人/アイザック・サックス/ダーモット・ホギンズ/『カベンディッシュの大災難』の主演俳優/ザックリー 
 Tom Hanks・・・ Dr. Henry Goose / Hotel Manager / Isaac Sachs / Dermot Hoggins / Cavendish Look-a-Like Actor / Zachry 
オトーサン、
「おいおい、トム・ハンクスが6変化?」
1849年の悪徳医師から始まり、
1936年にホテルの支配人、
1973年には、ハル・ベリーといい仲になる博士、
2012年には、自分の小説を酷評した評論家を
ビルから投げ落として殺す小説家に。
2144年には、主演俳優。
そして、2321年には羊飼いの男ザックリーに。

その他の出演者:
以下の俳優も、ひとりで数役をこなしています、
 ハル・ベリー・・・ 農園で働くマオリ族、ジョカスタ・エアズ/ルイサ・レイ/出版パーティーのインド人女性客/ソンミの首輪を外す闇医者オビッド/メロニム 
 ジム・ブロードベント・・・ モリヌー船長/ビビアン・エアズ/ティモシー・カベンディッシュ/路上の二胡弾き/プレシエント族 
 ヒューゴ・ウィーヴィング・・・ ハスケル・ムーア/指揮者ケッスルリング/殺し屋ビル・スモーク/女看護師ノークス/メフィー評議員/オールド・ジョージー 
 ジム・スタージェス・・・ アダム・ユーイング/安ホテルを追い出される客/メーガン(シックススミスの姪)の父親(写真)/スコットランド人のサッカーファン/ヘジュ・チャン/ザックリーの義弟アダム 
 ペ・ドゥナ・・・ ティルダ/メーガン(シックススミスの姪)の母親(写真)/違法工場のメキシコ人女性/ソンミ451/ソンミ351/売春婦ソンミ 
 ベン・ウィショー・・・ 船の給仕係/ロバート・フロビシャー/レコード店店員/デニーの妻ジョージェット/部族の男 
 ジェームズ・ダーシー・・・ 若きルーファス・シックススミス/老年のルーファス・シックススミス/施設の看護師ジェイムズ/記録官 
 ジョウ・シュン・・・ 死体を発見する男性ホテル従業員/ユナ939/ザックリーの妹ローズ 
 キース・デヴィッド・・・ 召使いクパカ、ジョーネピア/アンコー・アピス将軍/プレシエント族 
 デヴィッド・ジャーシー・・・ オトゥア/ルイサの父レスター(写真)/プレシエント族のデュオファイサイト 
 スーザン・サランドン・・・ ホロックスの妻、アーシュラ/男性科学者ユースフ・スレイマン/アベス 
 ヒュー・グラント・・・ ホロックス牧師/高級ホテルの警備員/ロイド・フックス/デニー・カベンディッシュ、リー師/コナ族のチーフ 

Halle Berry・・・ Native Woman / Jocasta Ayrs / Luisa Rey / Indian Party Guest / Ovid / Meronym 
Jim Broadbent・・・ Captain Molyneux / Vyvyan Ayrs / Timothy Cavendish / Korean Musician / Prescient 2 
Hugo Weaving・・・ Haskell Moore / Tadeusz Kesselring / Bill Smoke / Nurse Noakes / Boardman Mephi / Old Georgie 
Jim Sturgess・・・ Adam Ewing / Poor Hotel Guest / Megan's Dad / Highlander / Hae-Joo Chang / Adam (Zachry's Brother-in-Law) 
Doona Bae・・・Tilda / Megan's Mom / Mexican Woman / Sonmi-451 / Sonmi-351 / Sonmi Prostitute 
Ben Whishaw・・・ Cabin Boy / Robert Frobisher / Store Clerk / Georgette / Tribesman 
Keith David・・・ Kupaka / Joe Napier / An-kor Apis / Prescient 
James D'Arcy・・・ Young Rufus Sixsmith / Old Rufus Sixsmith / Nurse James / Archivist 
Xun Zhou・・・ Talbot (Hotel Manager) / Yoona-939 / Rose 
David Gyasi・・・ Autua / Lester Rey / Duophysite 
Susan Sarandon・・・  Madame Horrox / Older Ursula / Yusouf Suleiman / Abbess 
Hugh Grant ・・・ Rev. Giles Horrox / Hotel Heavy / Lloyd Hooks / Denholme Cavendish / Seer Rhee / Kona Chief 
Robert Fyfe・・・ Old Salty Dog / Mr. Meeks / Prescient 1 
Martin Wuttke・・・ Mr. Boerhaave / Guard / Leary the Healer  

User Rating:7.5/10( 273,736 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 711 votes) Yahoo!
オトーサン、
「難解な野心作」

ゴールデン・グローブ ノミネート 
・音楽賞 

User Reviews 
torontodogさん
Toronto 
2012年9月8日
ウォシャウスキーがトム・ティクヴァと協力し、
叙事詩の意味をオーバーホール!    

すべての映画製作者を称賛したい。
「映画向きでない」有名小説を
創意に富んだ方法で、こうして脚色したのだ。
6つの異なる年代があり、それが交錯する。
筋書はそうではないが、叙述の連続性が映画のテーマを追う。
一旦、全体テーマへの手掛かりを得ると、 
もはや紛らわしくなくなる。
逃亡者からの話がポストへの
1800年代の逃亡奴隷の話しから、
黙示録の未来の戦いへとジャンプする。
そこでは、地球上に残る最後の人々が戦うのだ。
こうした大胆なスタイルと構造が、本作を珍品にする。
しかし、本作を「傑作」に仕上げたのは、
オールスターのアンサンブルだ。
「エクスペンダァブル2」で、銃弾が発射されるように、
印象的な俳優のコレクションは、驚異的な演技を発射している。
エンド・クレジットだけでも、見る価値がある。
これは、俳優とプロットと特殊効果を超越する映画だ。
ストーリーテリングを別のレベルにする映画だ。
数年前に「アバター」が、映画を
テクノロジーの新しいレベルに持って行ったのに似ている。
この映画に注入された野心、技術の輝き、および情熱は
本作をわれらの時代の偉大な叙事詩としている。

オトーサン、
「原作を読むべきかなぁ」
でも、書評を読むかぎりでは、
大して面白そうにありません。
むしろ、何度も映画を見た方がいいのかも。

クリモフさん 
2009年2月16日
土台の緩い野心作

六つの時代をまたにかける三時間の大作で、
同一キャストが何役も演じる実験作。
それぞれのエピソードがバラバラに展開されていき、
テンポよく進んでいくので長尺飽きずに楽しめます。
ただ、その実験が成功しているかと言うと個人的には微妙で、
全体的に必然性の無さを感じてしまいました。
もっと大胆に各時代が絡み合うのかと思ったら、そうでもなく、
原型がなくなるまでメイクするなら複数役をする意味があるのか。
正直輪廻のような因果応報もあまりなく、
東洋思想をかじっただけという感じも。
監督の性転換ということも考えて、
冷静に(深読みせずに)見ると、
基本はラブストーリーで障害(壁)はない
というシンプルなことだと思うのですが、
それにしては不謹慎で無理解でステレオタイプな描写が続くのも
問題と言えば問題。未来の描写がワクワクしないのも残念でした。
ストーリーのデティールが雑(時間軸をいじくっているので、
見ている間は気にならないが)なのと、
強引に纏めるわけでもないウヤムヤ感とで
釈然としない結果となりました。
うーん、ただこういう大作を作ってしまうような
挑戦というか野心は買います。
何とも評価しづらい映画だなぁ。

オトーサン、
「この異色の監督についてみてみよう」

ラナ・ウォシャウスキー?
Lana Wachowski
誕生日:1965/06/21
出身:シカゴ
ウォシャウスキー兄弟の兄。
子供の頃から映画に浸り、
マーベル・コミックの『ヘルレイザー』などの
劇画原作を書くようになる。
弟アンディと共に脚本を執筆した「暗殺者」が
シルヴェスター・スタローンで映画化され、
これを機にハリウッド入り。
1996年の「バウンド」では弟と共同で監督デビュー
94年、「マトリックス」の脚本を完成。
革新的な映像が話題となり、大ヒットを記録した。
その後も「Vフォー・ヴェンデッタ」や
「スピード・レーサー」などをアンディと手掛ける。
性転換手術を受け、女性として再出発することに。
主な監督作:
1996年「バウンド」 
1999年「マトリックス」
2003年「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」  
2005年「Vフォー・ヴェンデッタ」
2008年「スピード・レーサー」
2012年「クラウド アトラス」
2015年「ジュピター」


のだめカンタービレ 最終楽章 前編

オトーサン、
「昔、夢中になって聞いた名曲揃いだ」
演奏がロンドン交響楽団など一流なのがいいですね。
・チャイコフスキー: 「くるみ割り人形」
・チャイコフスキー: 「白鳥の湖」
・デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
・グリーグ: 「ペールギュント」
・ラヴェル:「ボレロ」
・モーツァルト:「トルコ行進曲」
・ショパン: 「小犬のワルツ」 
・サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」 
・ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」

原題:のだめカンタービレ 最終楽章 前編 (2009) 
監督:武内英樹  
原作:二ノ宮知子  
脚本:衛藤凛  
Genre:Drama/Music/Comedy
上映時間:121分
あらすじ:
千秋は、プラティニ国際音楽コンクールで優勝!
ルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者となる。
しかし、まるで覇気のないオケの現状に愕然。
資金不足のためにリハもままならず多くの団員が辞め、
集客率も低下し、老舗のオケとは思えない有様。
一方、コンセルヴァトワールの進級試験を控え、
練習に励む野田恵は、千秋から、
定期公演での演奏を頼まれ有頂天になる。
だが、結局、その大役はRuiのものに。
落胆しながらも千秋を気遣い健気に振る舞う。
そしてマルレ・オケは、準備不足のまま、
ついに公演の日を迎える・・・

出演者:
 玉木宏・・・ 千秋真一
 上野樹里・・・ 野田恵(のだめ) 
 山田優・・・ 孫 Rui
 ベッキー・・・ ターニャ 
オトーサン、
「玉木宏、美男子すぎて、ムカつくけど、
上野樹里が、映画を救っているね」
ベッキーが、端役で出ています。
不倫騒動で赤っ恥をかきましたね。

その他の出演者:
 瑛太・・・ 峰龍太郎 
 水川あさみ・・・ 三木清良 
 小出恵介・・・ 奥山真澄 
 ウエンツ瑛士・・・ フランク 
 山口紗弥加・・・ 並木ゆうこ 
 谷原章介・・・ 松田幸久 
 なだぎ武・・・ テオ 
 福士誠治・・・ 黒木泰則 
 吉瀬美智子・・・ エリーゼ 
 伊武雅刀・・・ 峰龍見 
 竹中直人・・・ フランツ・シュトレーゼマン 

User Rating:6.0/10( 33 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.4/10(1,081 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、6点台だな」
日本人は、コメデイに向いていないのかも。
パリやウィーンの名所案内が楽しいので、
1点、加点しましょうか。
なお、「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」は、
同工異曲なので、パスしましょう。

User Reviews 
あろえりーなさん 
2011年5月13日
脳内ファンタジー

原作も読んだことなければドラマも見た事がないので、
なんの予備知識もなしに鑑賞したのですが、
のだめがいきなり人形になったり、
日本人が外人の役やったり
外人が吹き替えになったりしてるのに
軽いカルチャーショックを覚えました(笑)。
これは前編てことなので、
確かにこれ単品ではなかなか評価し辛いものがありますね。
終始失笑してしまったのですが、
特に自分のピアノをオケで弾ける事になったと知らされたときの
一連のアニメーションが爆笑してしまった。
のだめの脳内ファンタジックすぎやろ。 

オトーサン、
「ポスプロ?」
ポストプロダクション (Post-production) は、
映画の製作における撮影後の作業。

黒美君彦さん 
2009年12月30日
トレビアン…か?

TVシリーズの勢いは、
その後の単発ドラマやこの作品からは
もはや感じられません。
それは群像劇ではなく、
千秋&のだめを核とした物語にせざるを得ないからで、
やむを得ないといえばその通りなのですが…。
演奏シーンや玉木宏の指揮は、
相変わらず凝った撮影と編集によって見事なまでの完成度。
ポスプロの遊び方は
さすがにTVシリーズよりも少し控えめ(苦笑)。
まあそれでもそれなりに楽しめたのだからよしとしましょう。
それにしても指揮をさせてもピアノの弾き振りをさせても
天才ぶりを発揮する千秋は相当厭味。
のだめの落ち込みに、
凡人の私は思わず「わかるわかる」と頷いてしまったのでした。
ただ前篇・後篇の公開が4か月も間隔が空くのはいただけません。
予告編を観た子供たちが一斉に「4がつ〜?!」と
驚きの声を上げていました。
TVのように二夜連続とはいかないのはわかりますが、
間をおくにはストーリーが単発SPっぽい作りに過ぎると思います。

オトーサン、
「収録曲一覧です」
この映画で、クラシックに目覚めたひとは、
曲探しの参考にしてください。

・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より第1楽章
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より第4楽章
・チャイコフスキー: バレエ音楽「くるみ割り人形」 小序曲
・チャイコフスキー: バレエ音楽「白鳥の湖」 情景(第2幕)
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」より 第4楽章から
・グリーグ: 「ペールギュント」組曲作品55- アラビアの踊り
・デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
・グリーグ: 「ペールギュント」組曲作品55 - ソルヴェイグの歌
・ラヴェル:「ボレロ」
・モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調K.331より 第3楽章「トルコ行進曲」
・ショパン: ワルツ第6番「小犬のワルツ」 変ニ長調 Op.64-1
・ショパン: 革命のエチュード ハ短調 Op.10-12
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104/B.191より 第1楽章から ピアノ伴奏版
・モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調 K.314/285dより 第1楽章 ピアノ伴奏版
・サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」 ピアノ伴奏版
・ジョリヴェ:バソン協奏曲より 第1楽章 ピアノ伴奏
・グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45- 第2楽章
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」より第2楽章
・チャイコフスキー:序曲「1812年」
・J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052より第1楽章
・J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052より第3楽章
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」より 第4楽章から
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」より 第4楽章
・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より 第4楽章
・エドワード・エルガー:「エニグマ」変奏曲より 第9変奏「ニムロッド」
・ジョージ・ガーシュウィン(原編曲:グローフェ)「ラプソディ・イン・ブルーより」
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11より 第1楽章


アントマン

オトーサン、
「蟻男か」
ゴジラとか怪獣とか、大きさを誇るのでなく、
小さいことはいいことだの世界を描いています。
名画「ミクロの決死圏」を思い出しました。
アントマンは、一寸法師どころか、
1.5mmにまで縮小するのですが、
「ミクロの決死圏」では、細胞レベルまで縮小するのです。
ぜひ、見ておいてください。

原題:Ant-Man (2015) 
監督:Peyton Reed
原作:Stan Lee/ Larry Lieber/Jack Kirby (comic book)
      Edgar Wright/ Joe Cornish (story)
脚本:Edgar Wright/Joe Cornish / Adam McKay / Paul Rudd
Genre:Action/ Adventure/ SF
上映時間:117分
あらすじ:
1989年、ハンク・ピムは、S.H.I.E.L.D.を辞任。
アントマンに人間の縮小する技術を
ダレン・クロスが、複製しようとしていたのだ。
それは、非常に危険なことだった。
一方、スコット・ラングは、刑務所から出てくるが、
誰も雇ってくれないので、養育費も払えず、
最愛の娘キャシーにも会えなくなってしまう。
ひょんなことからハンク・ピム博士に頼まれ、
彼が開発したスーツを着て、アントマンになることに。
ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダインの厳しい指導の下、
正義のヒーローになるべく、猛特訓を開始する・・・

出演者:
Paul Rudd ・・・ Scott Lang (スコット・ラング)/
Michael Douglas ・・・ Hank Pym (ハンク・ピム)
Evangeline Lilly ・・・ Hope van Dyne( ホープ・ヴァン・ダイン)
Corey Stoll ・・・ Darren Cross(ダレン・クロス)
オトーサン、
「主人公が、フツーの男というのがいいね」
ただ、演技は、みんないまいち。

その他の出演者:
Michael Pena ・・・ Luis(ルイス)
Bobby Cannavale ・・・ Jim Paxton
T.I. ・・・ Dave 
Anthony Mackie ・・・ Sam Wilson/Falcon 
Wood Harris ・・・ Gale 
Judy Greer ・・・ Maggie Lang 
Abby Ryder Fortson ・・・ Cassie Lang 
David Dastmalchian ・・・ Kurt 
Martin Donovan ・・・ Mitchell Carson 
Hayley Atwell ・・・ Peggy Carter 
John Slattery ・・・ Howard Stark 
Gregg Turkington ・・・ Dale 
Joe Chrest ・・・ Frank 
Dax Griffin ・・・ Young Hank Pym 
Hayley Lovitt ・・・ Janet van Dyne/Wasp 
Nicholas Barrera ・・・ Ernesto 
Carlos Aviles ・・・ Carlos 
Lyndsi LaRose ・・・ Emily 
Robert Crayton ・・・ Peachy 
Danny Vasquez ・・・ Ignacio 
Stan Lee ・・・ Bartender 
Anna Akana ・・・ Writer 

User Rating:7.4/10 ( 222,286 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 1,702 votes) Yahoo!
オトーサン、
「特撮シーンがいいね」
技術だけでなく、アイディアが秀逸です。

User Reviews 
Hal Ajeさん 
2015年7月1日
アントマンは驚異的

この映画、信じられない。
見事なアクションと陽気なせりふで、
大いに楽しませてくれる。
マーベルコミックの、もうひとつの勝利だ。
ポール・ラッドは、好ましく、
カリスマ的なヒーローを演じるが、
つい彼と彼のゴールを応援してしまいたくなる。
ルイス役のマイケル・ペナは、本当の強盗だ。
主役の座を奪っている。
ダレン・クロス役のコーリ・ストールは、
マーベルコミックから見事に選ばれた悪漢だ。
根っからの企業人で、頭ごなしにひとを威嚇する。
ビジュアルがすばらしい。
小さな蟻のシーンは、視覚的に傑出していて、愉快だ。
エンドロールの2つにシーンは、すばらしい。
続編のより大きな宇宙への導入になっている。
本作は、代金に値するすばらしい映画だ。
ぜひ、劇場でみてほしい。

オトーサン、
「同感!」

前田有一さん 
2015年9月12日
人間味ある庶民派ヒーロー

悪役の人材不足で質量ともに飽和気味の
ヒーロー軍団アベンジャーズ。
このままじゃいかんと感じているのは
観客もディズニー側も同じということで、
ここ最近はかなり異色のヒーローものを打ち出している。
「アントマン」もその一つで、
アベンジャーズの世界観の中に存在しながら、
その他のマッチョヒーローたちとは正反対の特徴を持つ。 
人生に行き詰っていたスコット・ラング(ポール・ラッド)は、
とうとう別れた妻のもとで暮らす
愛娘の養育費すら工面できない状況に陥っていた。
そんなとき、彼のもとにハンク・ピム博士から
魅力的な仕事の話が入る。 
この仕事というのが、なんと身長1.5cmにちぢむことができる
特殊な全身スーツを着てある場所に行ってくれというもの。
侵入を得意とするスコットにとっては朝飯前のものだが、
そううまい話があるわけがない。 
大方の予想通りスコットはこの金持ち博士に利用され、
ほとんど捨て駒となること覚悟で雇われることになる。 
ところが「アントマン」の面白いところは、
スコット自身もそれを百も承知で引き受けるという所である。
なにしろ自分は犯罪者にまで落ちぶれ、
人生上がり目が期待できない身。
だが娘のためにカネを稼がなくてはならない。
それに、何かを成し遂げて、
娘に自分に対する誇りを持ってもらいたい。
だから、死ぬかもしれない、使い捨てかもしれないと
わかっていて彼は引き受けるのである。
今の自分には、そのくらいのリスクをとらねば
いい仕事などまいこまない。
そういう正確な自己認識、謙虚さを持っているのである。 
と同時にそんな博士に対しても、
娘を愛し、心配する男同士として認め理解しあうわけで、
ここは大きな感情的見せ場といえる。
博士の娘にはそんな彼らの関係が理解できない、
そこがまたいい。 
それにしてもこれは、
アベンジャーズの他のヒーローと比べて
かなり異色といえる「ヒーローになる動機」である。
と同時に、世界を守るためなんて
偽善じみたことをいってる連中よりは
はるかに身近で共感できる、説得力を持つものである。
そういうことがわかっている大人が見た場合、
類似のヒーロー映画の中ではアントマンが
いちばんリアルでおもしろいと感じることだろう。 
とくにスコット同様に、娘や息子を持ち、
かつまだ自分自身も枯れていない、
血の気が残っているお父さんにとっては熱い映画である。
小学低学年くらいの子にとっては
前半の理論解説部分などが難解でちょっと退屈するだろうが、
そういうお父さんはむしろ子供よりも夢中になれるだろう。 
その助けになっているのが秀逸なギャグセンス。
庶民派アントマンは
アイアンマンのように自動着脱するスーツもなく、
自分でモタモタと着替えなくてはならないし、
サイズが小さいから助手はなんとアリさんだ。 
角砂糖をモタコラ運ぶアリたちのかわいらしいシーンで
笑いを誘い共感させつつ、
怒涛の感動クライマックスへ持っていく
ペイトン・リード監督の筋運びは、
まさにハリウッドムービーの王道。
文法通りのお涙ちょうだいといえる。 
アベンジャーズのあの人との格闘シーンのおまけもついているが、
「アントマン」を見ると
まったくもって他のヒーローが薄っぺらく見える。
人間味が描けていると、こうも映画は面白くなるという見本だ。 
まとめると、「アントマン」のいいところは笑いがたくさんあり、
人間が描けていること。
逆にいまいちな部分はあちらへ行ってしまう
終盤の展開が伏線&説明不足で無理を感じさせる点。
そして、小さすぎて近接戦闘に面白みがない点だ。
もっとも最後の点は、小さいならではの見せ場が
たくさんあるので相殺されて余りある。 
エンドロールの途中と後にはオマケがあるので、
最後まで席を立たぬよう。
小学6年生くらいから楽しめると思うので、
親子でぜひどうぞ。 


プロフェッショナル

オトーサン、
「西部劇らしからぬ題名だね」
そもそも、この映画の監督リチャード・ブルックス、
西部劇など撮る監督ではありません。
この監督にはじめて出会ったのは、
「雨の朝巴里に死す」(1954)。
大好きな若い頃のエリザベス・テイラー主演でした。

原題:The Professionals(1966)
監督・脚本:Richard Brooks
原作:Frank O'Rourke
Genre:Western
Country: USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:117分
あらすじ:
1917年、メキシコ革命の最中。
テキサス油田の持ち主グラントは、
妻マリアを革命派のリーダーに誘拐され、
多額の身代金を要求される。
妻を奪い返すため、戦いのプロを雇う。
リーダーで射撃の名手のリコ、馬の専門家ハンス、
追跡と狩猟を得意としナイフと弓矢の扱いに長けたジェイク、
そしてダイナマイトのスペシャリスト、ビル。
彼らは、マリアが連れ去られた革命ゲリラ残党
ラザのアジトを発見すべく、出発する・・・

出演者:
Burt Lancaster・・・ Bill Dolworth(ビル)
Lee Marvin・・・ Henry 'Rico' Fardan(リコ)
Claudia Cardinale・・・ Mrs. Maria Grant(マリア)
Jack Palance・・・ Jesus Raza(ラザ)
オトーサン、
「バート・ランカスターは、華があるね」
クラウディア・カルディナーレは、お色気封印。

その他の出演者:
Robert Ryan・・・ Hans Ehrengard
Woody Strode・・・ Jake Sharp
Ralph Bellamy・・・ Joe Grant
Joe De Santis・・・ Ortega
Rafael Bertrand・・・ Fierro
Jorge Martinez de Hoyos・・・ Goatkeeper
Marie Gomez・・・ Chiquita
Jose Chavez・・・ Revolutionary
Carlos Romero・・・ Revolutionary
Vaughn Taylor・・・ Money-Delivering Banker

User Rating: 7.4/10 ( 9,639 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 9 votes) みんなのシネマレビュー
オトーサン、
「異色の西部劇だね」

アカデミー賞ノミネート 
・監督賞  リチャード・ブルックス    
・脚本賞      
・撮影賞(カラー) 

User Reviews 
myschrecさん
Moscow, Idaho 
2003年7月28日
アクション、冒険、道徳、すばらしいユーモア

これは、ハリウッドの観客が、
さほど西部劇に興味をもっていなかった頃の
見事な西部劇だ。
セルジオ・レオーネ/クリント・イーストウッドの
「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」と
「ワイルドバンチ」に見られる道徳的な曖昧さのテーマを展開している。
リー・マービン(「キャット・バルー」で、アカデミー主演男優賞)は、
彼がいかに力強い俳優かをまた示している。
彼とバート・ランカスターとは相性がいい。
(6年前に「エルマー・ガントリー」で、アカデミー主演男優賞)
ジャック・パランスは、魅力的な微笑みを持つ悪人だ。
素晴らしい助演陣、エキサイティングなアクション・シーンに加えて、
馬、列車、武器が巧に使われている。
何年も後に、革命家たちが再会するというサブプロットもいい。
最後に、筋書は、ひねりが効いている。
われらがヒーローは、道徳的な選択をせねばならない。
本作は、ジョン・フォード・ウエスタンに匹敵し、
加えて、カラフルな風景とすばらしいユーモアのセンスがある。
できるならば、ワイドスクリーンで見るべき。
リチャード・ブルックスは、
アカデミー賞の監督賞と脚本賞にノミネートされている。

オトーサン、
「後半が、監督のお得意な文芸路線だね」

シネマAさん 
2007年1月9日
「誘拐犯から夫人を救う約束だったな……」

アクション映画の要素が色濃い西部劇です。
なかなか通好みの凝った配役に惹かれます。
製作・監督・脚本がリチャード・ブルックスというのが、
ちょっと異色ですね。
コンラッド・ホールの撮影。
モーリス・ジャールの音楽。
一流どころが揃っています。
ブルックスがロケして撮った活劇映画なんて、
ほんとにだいじょうぶなのか、
という一抹の不安はありましたが、
実際にはケレン味のまったくない手堅い演出ぶりで
愉しめました。
殊に前半の展開は軽妙。ご機嫌。
後半になって長ゼリフが増えてくると、やや停滞。
人間臭さが強調されるわけですが、
この、うだうだした感じがリチャード・ブルックスの本領なんで、
いまさら文句をいってみてもしょうがないですね。
本来は人間ドラマを得意とする生真面目な演出家。
まあ、好みの問題もあるかとはおもいますが、
これならOKでしょう。
シナリオも分かりやすくまとまっている。
マーヴィンとランカスターが溌剌とした好漢を演じていた。
それぞれの個性を遺憾なく発揮。
二人のどちらかのファンならば、ゆうに一見の価値はありますよ。
まず、リーダー格のマーヴィンが知的でカッコいい。
若干ネタバレで恐縮ですが、
カルディナーレから“Go to hell.”と罵られて
“Yes ma'am. I'm on my way.”と答える場面にしびれました。
ストイックで口数が少ないわりに気障な役。
他にも、いくつか、決めゼリフがありました。
対照的に、女たらしでコミカルな役まわりのランカスター。
その昔サーカスで空中アクロバットをしていただけあって、
身体能力がきわめて高い俳優。
スタントマン要らず、ですね。
この頃はもう五十代だったはずだけど、大いに張り切っています。
ドジ踏んで股引き姿で逆さ吊りにされても、
さまになっている。さすが。
黒人俳優ストロードは前半に活躍したからまだよかったけど、
ロバート・ライアンに最後まで
これといった見せ場がなかったのは物足りなかった。
心なしか、どこか疲労した顔つき。
カットによっては、
ライアンが古谷一行に見えてしまうことを発見。とほほほほ。
かつてC・Cと呼ばれたイタリアのグラマー女優
クラウディア・カルディナーレ。
こうした類いの米国の娯楽映画に出演していたのが、
ちょっと意外だったかな。
いや。米伊合作だけど、セルジオ・レオーネ監督の
『ウエスタン』(1968)なんてのがありましたっけ。
個人的には、一時期かなり憧れていた美人女優でした。

オトーサン、
「監督の経歴をみておこう」

リチャード・ブルックス
Richard Brooks
誕生日;1912/5/18-1992/3/11
出身;ペンシルベニア州フィラデルフィア 
ロシア系ユダヤ移民の家庭に生まれる。
テンプル大学を卒業。
「真昼の暴動」(1947)や「キー・ラーゴ」(1948)の脚本を書き、
ユダヤ人問題を扱った「十字砲火」(1947)では原作を提供。
1950年、「危機の男」で、監督デビュー。
1955年、「暴力教室」で、評価を確立。
「カラマゾフの兄弟」(1958)や「熱いトタン屋根の猫:(1958)
「冷血」(1967)など、多くの文芸作品を手がけた。
1960年、「エルマー・ガントリー/魅せられた男で
アカデミー賞脚色賞を受賞。
ビバリーヒルズで死去。
主な監督作
1952年「デッドライン U.S.A.」
1953年「あの高地を取れ」
1954年「雨の朝巴里に死す」
1955年「暴力教室」 
1956年「最後の銃撃」
1957年「カラマゾフの兄弟」「黒い牙」
1958年「熱いトタン屋根の猫」 
1960年「エルマー・ガントリー/魅せられた男」 
1962年「渇いた太陽」
1965年「ロード・ジム」
1966年「プロフェッショナル」
1967年「冷血」
1969年「ハッピーエンド/幸せの彼方に」 
1971年「バンクジャック」
1975年「弾丸を噛め」  
1977年「ミスター・グッドバーを探して」
1982年「シークレット・レンズ」 
1985年「ザ・ギャンブラー」


サイレント・ワールド

オトーサン、
「紛らわしいね」
似たような題名の映画が数本ありました。
・サイレント・ワールド2011 地球氷結
・サイレント・ワールド2012 
・サイレント・ワールド2013
いずれも、B級映画です。 

原題:Post Impact (2004) 
監督:Christoph Schrewe 
脚本:Torsten Dewi/Christoph Schrewe  
Genre:Action/ Adventure/ SF
Rated R for some violence, sexual content and language
Country: Germany / USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:90分
あらすじ:
地球付近を通過する彗星に小惑星が衝突し、
彗星が地球の衝突軌道に乗ってしまった。
スタンドルフ博士の開発したマイクロ波衛星によって
軌道を逸らそうとしたが、衝突。
地球の3分の2は氷河に覆われてしまう。
トム・パーカーは、ベルリンのアメリカ大使館の元警備主任。
その彼は米軍?の命令でベルリンを離れたために
家族と離れ離れになってしまう。
衝突から3年後、トム・パーカーは家族を探すために
北部連合という衝突後の世界の組織の軍と共に、
装甲車でベルリンを目指す。
スタンドルフ博士士の娘で自身も科学者であるサラも同乗していた。
任務は破棄されたはずのマイクロ波衛星が
再稼動し出した原因を突き止めること。
ベルリンは氷河で覆われている世界にも限らず、
何故か戦闘地域になっている。
トム・パーカーたちは襲撃に合い、装甲車を失い地下に逃げる。
するとそこには思っていた以上の人々が生き延び、生活していた。
トム・パーカーたちはは、ここのリーダーは誰かと尋ねると、
「博士が面倒を見てくれている」という答えが。
その博士とは?
マイクロ波衛星は、何故再稼動したのか・・・

出演者:
Dean Cain ・・・ Captain Tom Parker(トム・パーカー)
Joanna Taylor・・・  Sarah Henley(サラ・ヘンリー)
Bettina Zimmermann ・・・ Anna Starndorf(アンナ・スタンドルフ)
Hanns Zischler ・・・ Dr. Gregor Starndorf(スタンドルフ博士)
オトーサン、
「演技には、見るべきものなし」

その他の出演者:
John Keogh ・・・ Klaus Hintze
Nigel Bennett ・・・ Colonel Preston Waters)
Cheyenne Rushing ・・・ Sandra Parker
Dulcie Smart ・・・ President Miranda Harrisson
Adrienne McQueen ・・・ Sheila Azeal
Mike Carr ・・・ Captain Michaels

User Rating:3.0/10 ( 1,684 votes)IMDb
  User Rating:3.2/10( 14 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
voacorさん
Houston 
2005年2月10日
悪いが、くすくす笑える 

筋書や人物描写のアイディア、
セリフも、科学も窓から投げすてろ。
特殊効果は、ビデオゲームから借用したようだ。
費用を節約したのか。
どんどん悪くなっていく。
これ以上、ひどくなりようがないほどだ。
主人公は、妻と娘のいる場所へ帰りたがっている。
だが、英国人女性と会い
彼女はシャワーを浴び、彼と合体する。
すぐあと、ドイツ女性をぶちのめす。
勿論、彼は捨てた家族を気にしている
センシテイィブな男なのだ。
本作は、ドイツとの共同製作だ。
私はドイツ人は、賢いと思っていた。

オトーサン、
「同じようなひとがいるんだ」
1時35分から放映なのに、
30分ほど見遅れました。
鑑賞には、まったく差し支えありません(笑)。

MilkBowieさん 
2010年1月28日
ズッコケB級映画

テレ東の午後のロードショーにて鑑賞。
2時くらいから見たため
途中まで背景がよく分からなかったが、
テレ東モバイルの番組紹介によれば
(前掲 あらすじ紹介)
まぁ驚愕ではなくて、ありがちな話w展開も演技も
セットも低予算さを感じさせるが
CGは結構しっかりしているし、何故か面白く感じられる。
これは吹き替えが良いせいだろうか?
退屈なB級映画を楽しく感じさせる
「テレ東」マジックなのだろう。
ということで偶然テレビをつけたらやっていた
この映画を最後まで見てしまった。
最後に安易なドンデン返しと、
安易な逆転劇があるあたりが笑えました。
主人公たちと行動している犬が可愛いです。
最後の○○の死と、主人公の家族との○○が泣けました。


あの日、欲望の大地で

オトーサン、
「ジェニファー・ローレンスをみよう」
"世界にひとつのプレイブック"で、
アカデミー賞主演女優賞にノミネート!
旬の女優さんなので、その出演作をみることに。
「ラッキー!」
"メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬"で、
注目していた脚本家、ギジェルモ・アリアガの
初の監督作品にぶち当たりました。

原題:The Burning Plain (2008) 
監督・脚本:Guillermo Arriaga 
Genre:Crime/ Drama/ Romance
Country: USA / Argentina 
Language: English / Spanish 
上映時間:107分
あらすじ:
メイン州ポートランド。
高級レストランの女マネージャー、シルヴィアは、
心に傷を抱え、行きずりの情事を繰り返す。
ある日、怪しげなメキシコ人男性が連れてきた
12歳の少女マリアの姿に思わず逃げ出す。
その胸に、砂漠の中で真っ赤に燃え上がる
トレーラーハウスの幻影が浮かび上がる。
シルヴィアがマリアーナと呼ばれていた10代の頃。
彼女の一家はニューメキシコ州の国境の町で暮らしていた。
アメリカ人主婦ジーナとメキシコ人ニックの不倫カップルは、
密会場所のトレーラーハウス炎上で死亡。
残されたジーナの夫は、ニックの家族に激しい憎悪を抱く。
ところが、この事件で深く傷ついた娘のマリアーナは、
いつしか不倫相手の息子サンティアゴと許されぬ恋に落ちて・・・

出演者:
Charlize Theron ・・・ Sylvia/ Mariana(シルヴィア/マリアーナ)
Kim Basinger ・・・ Gina(ジーナ)
Jennifer Lawrence ・・・ Mariana(マリアーナ)
オトーサン、
「名女優3人の競演!」

その他の出演者:
Joaquim de Almeida ・・・ Nick Martinez(ニック)
Danny Pino ・・・ Santiago Martinez(サンティアゴ)
John Corbett ・・・ John
Robin Tunney ・・・ Laura
Brett Cullen ・・・ Robert
Jose Maria Yazpik ・・・ Carlos
J.D. Pardo ・・・ Young Santiago
Tessa Ia ・・・ Maria Martinez
Rachel Ticotin ・・・ Ana
Diego J. Torres ・・・Cristobal Martinez
Rafael Hernandez ・・・ Doctor Armendariz
Lisa Kasper ・・・ dinner guest

User Rating:6.9/10 (14,732 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 197 votes) Yahoo!
オトーサン、
「記憶に残る作品だね」

ヴェネチア国際映画祭受賞 
・マルチェロ・マストロヤンニ賞  ジェニファー・ローレンス 
(新人俳優賞)

User Reviews 
Soha Bayoumiさん 
2009年4月26日
燃えさかる平原・・・

ギジェルモ・アリアガの初の監督作品。
彼は、すでに有名な脚本家で、
「アモーレス・ペロス」(2000)
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」(2005)
「バベル」(2006))などがある。
アリアガは、自らの脚本で、監督している。
彼の脚本の特徴がよく出ている:
同時に起き、違う時間に起きる話しの交錯。
その編集は、興味をそそる。。
異なる話のつながりを捜したくなる
シャーリーズ・セロンとキム・ベイジンガーの演技は、
すばらしい。
景色の選び方と撮影は美しい。
本作は、まさしく痛々しい話だ。
3人の女性と違う燃えさかる「平原」の豊饒なストーリーだ。
本作は、自暴自棄、裏切り、トラウマ、復讐、有罪、
および自己嫌悪といったテーマを感動的に描いている。
強くお勧めする!

オトーサン、
「この脚本、書くのに15年もかけたのか」

前田有一さん
2009年9月26日
邦題はエロドラマみたいだし、
公式資料はネタバレときた

白身魚フライなど、
他のおかずが充実していながら
「のり弁当」などと控えめに自称する
ほか弁人気メニュー並に良心的な当サイトでは
そんなことはないが、
他メディアによる『あの日、欲望の大地で』の映画紹介には、
重度のネタバレが含まれる可能性があるので注意が必要だ。 
アメリカ、メイン州の高級レストランのマネージャー、
シルヴィア(シャーリーズ・セロン)。
仕事もでき容姿も端麗だが、
なぜか彼女は行きずりの男とばかりすぐに寝る。
どうやら何か心に傷があるようだ。
一方、ニューメキシコ州の国境沿いの町では、
アメリカ人主婦ジーナ(キム・ベイシンガー)と
メキシコ人ニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)が、
荒野のトレーラーハウスを密会場所に不倫を重ねていた。 
この二つのドラマがどう交差していくのか。
その仕掛けはこの脚本を15年かけて構想し、
書いたギジェルモ・アリアガ監督がもっとも力を入れたところだろう。
しかし、たぶん悪意はないのだろうが
宣伝会社の公式資料はそのあたりをまったく考慮していないので、
何も気にせずそれを基に原稿を書いたライターたちは、
知らぬ間にネタバレ記事を仕上げてしまう可能性がある。 
さて、本作の見所はそんなわけで、
ギジェルモ・アリアガ謹製の練りに練った脚本。
「21グラム」や「バベル」など、
本業・脚本家の彼がはじめて監督もする本作は、
最初の1秒目から「こりゃ面白そうだ」と感じさせる力がある。
監督として、美術面等で脚本の仕掛けを補完する
工夫を凝らしているのがよくわかるだけに、このネタバレは痛い。 
主演はシャーリーズ・セロン&キム・ベイシンガー。
両者ともオスカー受賞の演技派にして
、絵に描いたような金髪碧眼の美人女優だ。
キムさんは
「ナインハーフ」で現在40代くらいの日本人男性に、
シャーリーズさんは
「ディアボロス/悪魔の扉」あたりで現在30代の男性に、
それぞれ白人コンプレックスを植えつけたであろう
印象深いスターである。
20歳以上離れているが、
今回は二人とも全裸で激しい濡れ場を演じるという
豪華競演状態である。 
監督がとくにほれ込んだのはシャーリーズ・セロンの方で、
彼女を主演に迎えるため直接5時間も話したとか。
さぞ話が弾んだのか、
彼女はやがて製作にまで参加するほどノリノリ。
スクリーンでもいつもどおりの存在感を示している。
あれだけの美女が、そこらへんの男にほいほい股を開く姿は、
これ以上ない痛々しさを感じさせる。
それが後半の展開にちゃんと効いてくる。 
キム・ベイシンガーの中年不倫ドラマも、
誰もが感情移入しやすい題材だけにスリルがある。
家族の一部に知られ、それとなく追求されるあたりは
緊迫感があり異様にリアル。
経験者は縮み上がる思いであろう。 
二つのドラマの関連が明らかになり、
幾多の伏線が収束するラスト。
見終わったあと、ヒロインが自暴自棄に男と寝ていた理由がわかる。
それは簡単なようで非常に複雑で、
これぞ本作が傑作たる所以だが、
ここに詳しく記せないのが残念だ。
考えれば考えるほど、気配りのなされた優秀な脚本である。 
よくわからないという人は、
彼女と、彼女のトラウマの原因となった人物の類似性に注目すると
このストーリーの良さがより味わえるだろう。 


日本侠客伝 花と龍

オトーサン、
「このシリーズは、いいね」
本作は、第9作目です。
1「日本侠客伝」
2「日本侠客伝 浪花篇」
3「日本侠客伝 関東篇」
4「日本侠客伝 血斗神田祭り」
5「日本侠客伝 雷門の決斗」
6「日本侠客伝 白刃の盃」
7「日本侠客伝 斬り込み」
8「日本侠客伝 絶縁状」
9「日本侠客伝 花と龍」
10「日本侠客伝 昇り龍」
11「日本侠客伝 刃」

原題:日本侠客伝 花と龍 (1969) 
監督:マキノ雅弘  
原作:火野葦平  
脚本:棚田吾郎 
Genre:Drama/Mafia
上映時間:112分
あらすじ:
北九州、戸畑港では
パナマ船への荷積作業の利権を巡って
永田組と大庭組の連合組合が
新参の伊崎組の共同組合と衝突していた。
そこへ、金五郎が、やってきて、
日露戦争で戦友だった新之助の紹介で
まったく未経験の沖仲士になる。
やがて、きっぷの良さで人望を集め、
鉄火肌の妻マンも金五郎にはホの字。
しかし、彼の右腕の昇竜と菊の刺青は
女刺青師の蝶々牡丹のお京が彫ったもので
お京はだ金次郎を追い回す。
そんな中、新旧の組織の衝突が激化、
金五郎は立ち上がる・・・

出演者:
高倉健・・・玉井金五郎 
星由里子・・・マン 
藤純子・・・お京 
二谷英明・・・大田新之助
オトーサン、
「藤純子、色気があるね」
着物の片袖を脱いで、肩の辺りの肌を出すシーン。
白い肌に花の刺青、最高です。

その他の出演者:
山本麟一・・・林助 
織田英子・・・トミ 
三島ゆり子・・・チエ 
山本緑・・・タカ 
谷本小夜子・・・キク 
津川雅彦・・・ノロ甚 
遠藤辰雄・・・由造 
相馬剛三・・・根岸 
内田朝雄・・・山尾市松 
河合絃司・・・田中光徳 
上田吉二郎・・・永田秀次 
南風夕子・・・サク 
和崎俊哉・・・松川源十 
小松方正・・・平尾角助 
小林稔侍・・・俊次 
北川功・・・帳面方 
水島道太郎・・・大庭春吉 
天津敏・・・伊崎仙吉 
小塚十紀雄・・・浅野 
岡野耕作・・・田辺 
打越正八・・・工藤 
若山富三郎・・・吉田機青 
高橋トヨ・・・島村ギン

User Rating:6/1/10( 29 votes)Tsutaya
  User Rating:6.6/10( 6 votes) Yahoo!
オトーサン、
「もっと高くていいのでは?」

User Reviews 
鱗歌さん 
2015年10月25日
ちきしょー憎いね

「花と竜」を日本侠客伝の世界に取り込み、
一介のゴンゾウだった主人公が
やがてオヤブンになっていく大河風の内容で、
このジャンルの作品としては2時間弱とちょい長め。
特に下積み時代の主人公を描く前半は、
コミカルで明るい雰囲気です。
主人公のタマキンがやたらと出来過ぎクンなんですけれども、
健さんが演じれば、何となくイヤミが無いんですね。
彼を招いたゴンゾウ仲間が二谷英明っても、
一見違和感があるけれど、
その後の展開を見れば、なかなかうまい配役。
最初は主人公をやさしく見守るような立場で、
後半主人公へそっと想いをよせる藤純子、
ここが演技の見せ所とばかり
ムズカシイ表情を見せる場面もあれど、
最後は晴れやかな表情なのが、イイんですね。
モテる男とモテる女の組み合わせ、
ちきしょー憎いね、と。 

オトーサン、
「星由里子より、藤純子のほうがいい!」
なお、富司純子(ふじ すみこ)の
旧芸名は藤純子(ふじ じゅんこ)。
本名は寺島純子(てらしま じゅんこ)です。

映画なんて大嫌い!さん 
2006年3月19日
東映の花園に咲く、東宝の可憐なヒロイン 

本作品を見て、確信した。
マキノ監督の描きたい対象は女だってことが。
その事に、星由里子が見事に応えている。
登場する男衆の性格は誰もが一本気で人情家。
それ以外は腹黒い悪党。
悪党の中にも一本気がいて、本作品ではニ谷英明。
ひとりの女に二人の男が惚れて、
散った男が嫉妬から任侠道を踏み外せば、
健さんを囲む二人の女は、女房の方が焼餅を焼く。
この不完全な三角関係が
やがて4人の生き様を浮かび上がらせることになる。
健さんの刺青。藤純子の黒田節。
星由里子のおきゃんな娘が健さんに惚れてから
色付いていく様は見ていて痛々しい程に愛おしい。
惚れた男の旅立ちを知り、
立ち上がれなくなる姿は一滴の涙よりも美しい。
やはりこの映画の主役は星由里子だったのだ。
仁侠映画では気丈な女が好まれるが、
東宝の星由里子を起用したことで、
また違った花が咲いたよう。


巨人と玩具

オトーサン、
「学生の頃、原作を読んだな」
開高健と大江健三郎は、若手作家の双璧でした。
開高健さんは、サントリー宣伝部に籍を置いて
活躍していましたから、生々しいルポになっています。
この映画、過剰なまでの、せりふが売り物です。

原題:巨人と玩具(1958)
監督:増村保造
原作:開高健
脚本:白坂依志夫  
Genre:Drama
上映時間:96分
あらすじ:
サムソン製菓の宣伝部の西洋介は、
課長の合田をあがめていた。
ライバル会社の台頭でキャラメルの売り上げが低下。
合田は、虫歯だらけの少女・島京子をスカウトし、
腕のいい写真家に撮らせてカメラ雑誌に発表すると
週刊誌、ラジオ、ファッション・ショーと売れっ子になる。
ヘラクレス洋菓、アポロ製菓、そしてサムソン製菓の
熾烈な特売合戦がはじまる。
アポロが一頭地を抜いた売り上げを示していたが、
子供が中毒する事件が起った。
サムソンは、その機に乗じて大増産を始めた。
合田は義父の矢代部長を追いやり、自分が部長になった。
京子は以前から洋介に心をよせていた。
しかし、彼は、仕事しか眼中にない。
小売店が乱売を始めた。
景気づけに宇宙展の会場に京子を配することにしたが、
京子は以前の少女ではなかった・・・

出演者:
 川口浩・・・ 西洋介 
 野添ひとみ・・・ 島京子 
 高松英郎・・・ 合田竜次 
 オトーサン、
「川口浩と野添ひとみ、夫婦になったよね」
血を吐きながら頑張る高松英郎さん、
鬼気迫る名演技でした。

その他の出演者:
 小野道子・・・ 倉橋雅美
 伊藤雄之助・・・  春川純二 
 信欣三・・・  矢代光平 
 藤山浩一・・・  横山忠夫 
 山茶花究・・・  東隆蔵 
 伊藤直保・・・ 中崎 
 飛田喜佐夫・・・ 松谷 
 春本富士夫・・・ 下村 
 高村栄一・・・ 秋村 
 伊東光一・・・ 春岡 
 大山健二・・・ 北 
 花布辰男・・・ 冬崎 
 潮万太郎・・・ 夏木 
 高見貫・・・ 乙骨 
 武江義雄・・・ 金子 
 松山浩二・・・ 運転手A 
 中江文男・・・ 運転手B 
 浜口喜博・・・ 運転手C 
 星ひかる・・・ 黒沢 
 伊達正・・・ 栄吉 
 村田扶実子・・・ キク 
 南方伸夫・・・ 工場技師(猿沢) 
 町田博子・・・ 合田鈴枝 
 阿部脩・・・ プロレスラー 
 目黒幸子・・・ 岩崎 
 山川あい子・・・ 菊村須美子 
 堀込久子・・・ 藤本みゆき 
 渡辺鉄弥・・・ ロカビリー歌手 
 小山内淳・・・ 宣伝ブローカー 
 杉田康・・・ プロデューサー 
 須藤恒子・・・ 老婆 

User Rating:7.1/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.5/10( 8 votes) Yahoo!
オトーサン、
「戦後のモーレツを喝破」
名監督、増村保造と
天才脚本家と呼ばれた白坂依志夫の名コンビ、
悪いはずがありません。

User Reviews 
Longislandさん 
2006年4月16日
現在の日本の礎を築いた時代

成長を信じ、仕事に会社の業績アップに邁進する会社員と
現代人・マスコミを痛烈な批判が見事。 
歌声喫茶・差別用語の主題歌歌詞等
ところどころに古さを感じるも、
作品のメッセージは現代にも通じる。 
学生時代の青臭い友情が社会に揉まれ変節するところ
天真爛漫な少女がマスコミに祭り上げられ
高慢に変化するところ、
そしてテンポの良さが抜群にいい。
本作品が公開された1958年って、
映画人口が最大だった日本映画界のピーク。
そんな時代の勢いが感じられる作品。
最近多い高度成長日本を舞台とした作品群が、
家族愛とかノスタルジー趣味を基礎にしているが、
実際のにはこんなサラリーマンが多かったんだろうね。 

オトーサン、
「いい指摘だね」
空疎な笑顔がいまやどの世界にも
氾濫しています。

なんのかんのさん 
2009年7月1日
空疎な笑顔

昭和30年代、焼け跡の頑張りの時代に、
さらに笑顔の時代の層が加わった。
無表情で顔つき合わせてしゃべりまくる
ってのを増村の一つの型とするなら、
その対極にモデルの笑顔がある。
特定の何者にも向かっていない、
漠然とした大衆に向けられたコマーシャル用の笑顔。
その笑顔を裏打ちするのは、
甘いキャラメル、子ども向けという姿勢、
夢の宇宙服といった“やさしさ”で、
それが宣伝合戦の苛酷を際立たせる。
ただがむしゃらな姿勢だけで頑張れた戦後が、
さらに複雑ながむしゃらさを要求してきた。
高松英郎のモーレツ課長は、
ちょっと“日本”を強調しすぎていたようにも思ったが、
あの時代あんな感じだったのだろうか。
ザラリとしたユーモアがよく、
ストーリーの上ではこの喧騒を
マスコミぐるみ批判しているわけだけれども、
作者は半ばここに溢れているエネルギーに
感嘆しているようでもある。
野添ひとみの気味悪さが圧倒的。
この空疎な笑顔の時代は、現在に至るまで続いているわけだ。
この頃の映画はしばしば途中に歌がはいるが、
そういう約束事があったのか。 


オーバー・ザ・トップ

オトーサン、
「ラグビー映画かな?」
五郎丸の活躍で、ラクビー用語も覚えました。
オーバー・ザ・トップとは、
モールやラックの中で相手側に倒れ込み、
ボールを出しにくくする反則行為のこと。
だが、この映画での、
オーバー・ザ・トップの意味は、
「限界を超えて」というもの。

原題:Over the Top (1987) 
監督:Menahem Golan    
原作:Gary Conway/ David Engelbach 
脚本:Stirling Silliphant/Sylvester Stallone   
Genre:Action/ Drama/ Sport
上映時間:93分
あらすじ:
ホークは、放浪のトレーラートラッカー。
10年前、義父ジェイソンとの確執から家を出たが、
心は常に妻クリスティーナと息子マイケルにあった。
陸軍士官学校を卒業したマイケルを
母親に頼まれて迎えに来る。
いやがる息子をトレーラーに乗せ、
心臓手術をひかえた妻の元へと向かう。
腕相撲の大会で、優勝し、
その賞金でトラック会社を設立し、
親子3人で暮らそう!
そんな彼に、息子も徐々に心を開いていった。
だが、遠距離走行のため、妻は死んでしまった。
怒った息子は義父の元に戻ってしまう。
息子を奪い返すべく、
ホークは、義父の邸宅にトレーラーで突っ込んだが、
逮捕され、弁護士から親権を放棄せよと迫られる。
彼は、トレーラーを売り払って、
それを20対1で全額自分に賭け、
ラスヴェガスのアームレスリング大会に出場する。
世界の強豪を相手に、死闘を繰り広げるが・・・

出演者:
Sylvester Stallone ・・・ Lincoln Hawk(ホーク) 
David Mendenhall ・・・ Michael Cutler-Hawk(マイケル) 
Robert Loggia ・・・ Jason Cutler(ジェイソン) 
オトーサン、
「スタローンの真骨頂!」

その他の出演者
Susan Blakely ・・・ Christina Cutler-Hawk(クリスティーナ)
Rick Zumwalt ・・・ Bob "Bull" Hurley
Chris McCarty ・・・ Tim Salanger
Terry Funk ・・・ Ruker
Bruce Way ・・・ John Grizzly
Jimmy Keegan ・・・ Richie
Greg Schwartz ・・・ Smasher
Allan Graf ・・・ Collins
John Braden ・・・ Col. Davis
Reggie Bennett ・・・ Female Arm Wrestler

User Rating:5.6/10 ( 35,378 votes)IMDb
  User Rating:7.7/10( 95 votes) Yahoo!
オトーサン、
「分かりやす過ぎる?」
腕相撲をショーにするなんて、すごいですね。

ラジー賞受賞
・ワースト助演男優賞  デヴィッド・メンデンホール    
・ワースト新人賞  デヴィッド・メンデンホール 
同ノミネート
・ワースト主演男優賞  シルヴェスター・スタローン    

User Reviews 
xcc1224さん
Pennsylvania 
2003年6月19日
古典的なスタローン

この映画が退屈で、活気がない、
そんなこと書いているコメントを読んだ。
間違っている。
この映画は、古典的なスタローンだ。
「ロッキーシリーズ」を楽しんできたひとならば、
この映画を満喫するだろう。
腕相撲についての映画はあまりないが、
この映画はすばらしい仕事をしている。
そして、この役は、スタローン主演以外にない。
馬鹿げた点もなきにしもあらずだが、笑える。
「リンカーン・ホーク」という名前もすばらしい。
負け犬映画を、スタローンほど見事に演じられる人はいない。
次のせりふも、この映画を見る価値をあげている。
「帽子を後ろに回すと、スイッチが入るのさ、
 人間から、マシーンに切り変わる」

オトーサン、
「ここにも、根強いフアンがいる!」

リベルタド!!さん 
2013年8月6日
リンカーン・ホーク

中坊の頃、映画館に駆け込んだクチっす。
「ランボー2」「ロッキー4」「コブラ」「ランボー3」
そして「オーバーザトップ」!!
全部、映画館で観たっけ。
だから今、スタさんが「エクスペンダブルズ」で
復活してめちゃくちゃ嬉しい!
この映画を“けなす”ことは簡単。
でも、クライマックスの腕相撲大会は興奮するでしょ!!
サミー・ヘイガーの熱唱が盛り上げまくり!
大会出場者のインタビュー交えるあたりは、
リアリティーショー先取りでしょ!
サントラでいうなら、
「フットルース」「トップガン」でお馴染み、
映画主題歌界の水木一郎ことケニー・ロギンスが華を添える!
この映画がなかったら「リアル・スティール」は当然できてないね。
最後に一つ気になることが。
当時のパンフに、確か監督さんのコメントで
「この映画の最大の収穫はデビッド少年を発掘したこと」と書いてあった。
デビッド少年、今は何処に・・・。
「ゴシップガール」でダンの親父がやってたバンド名が“リンカーン・ホーク”。
これって偶然?
ほんと話はつきない。 


父/パードレ・パドローネ

オトーサン、
「これ、実話なんだ」
タヴィアーニとパオロは、兄弟監督。
カット数の半分ずつを演出するとか。
主人公は、後年、農業と牧畜に戻りました。
あんなに嫌悪したのに・・・

原題:Padre padrone (1977) 
監督:Paolo Taviani / Vittorio Taviani 
原作:Gavino Ledda  
脚本:Paolo Taviani / Vittorio Taviani   
Genre:Biography/ Drama
Country: Italy 
Language: Italian / Sardinian / German / Latin 
上映時間:114分
あらすじ:
南部サルジニア島。
突然、父に小学校の教室から連れ出されたカビーノは、
もう勉強は必要ない、これからは羊飼いになる修行だ
と人里離れた山小屋にこもる生活を強いられる。
語らう相手もいず、もっぱら自然の中の音を友とした少年は
長じて音に大変敏感になる。
その彼に山道を行軍する軍楽隊の演奏は至福の響き。
20歳となり、父も有無の言えぬ徴兵で、彼は軍隊生活を体験、
その中でも軍楽隊を志願するのだった。
また、文字を読む必要に迫られ、
海綿が水を吸うように様々な知識を吸収。
大学にまで進学し、知性(言語と思考力)を獲得し、
ようやく、絶対的な父の呪縛から逃れられた・・・

出演者:
Omero Antonutti ・・・ Father(父)
Marcella Michelangeli ・・・ Mother(母)
Saverio Marconi ・・・ Gavino(カビーノ)
Fabrizio Forte ・・・ Young Gavino(少年カビーノ)
オトーサン、
「少年の健気さが胸を打つね」
父の厳しいしつけ、今なら、児童虐待で逮捕されますね。

その他の出演者:
Nanni Moretti ・・・ Cesare
Gavino Ledda ・・・ Himself
Pierluigi Alvau    
Giuseppino Angioni      
Fabio Angioni    
Giuseppe Brandino      
Mario Cheri   
Giuseppe Chessa Perle      
Domenico Deriu    
Marina D'Onofrio    
Pietro Paolo Fauli     
Franca Floris  
Mario Fulghesu 
Antonio Garrucciu      
Gianni Garruccio    
Patrizia Giannichedda      
Roberto Giannichedda   
Vincenzo Giannichedda      
Pietro Giordo   
Antonello Gloriani      
Gavino Loriga    
Angelo Marras    
Costanzo Mela 
Domenico Morganti    
Luigi Muntoni    
Gianfranco Panai  
Giuseppina Perantoni     
Cristiana Piazza      
Matteo Piu     
Maria Immacolata Porcu      
Cosimo Rodio   
Anna Lucia Sanna   
Marco Sanna     
Stefano Satta      
Umberto Spada   
Mario Spissu    
Salvatore Stangoni    
Marco Unali  

User Rating:7.4/10 ( 2,492 votes)IMDb
  User Rating:8.5/10( 8 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まぎれもない名作」

カンヌ国際映画祭受賞 
・パルム・ドール  ヴィットリオ・タヴィアーニ    
            パオロ・タヴィアーニ    
・国際映画批評家連盟賞  ヴィットリオ・タヴィアーニ 

User Reviews 
Rosaluckさん 
San Francisco
2004年4月12日
味わい深い映画

私は20年以上前にこの映画を見ました。
一度もそれを忘れたことがありません。
他の人が筋書について言ったことは繰り返しません。
使われてる自然の音が、驚くほどでした。
無学な少年は、他の人々から隔離され
世界のノイズに対してユニークな理解をもつようになります。
父権につての批評を高く評価しました。
隔離に打ち勝つ小作農の少年、父に対する恐怖、
読み書きを覚え、言語学を学ぶようになる話に深く感動しました
大学で映画を勉強している孫に、この映画のコピーを買うつもりです。
彼は、若く、都市に暮らすアメリカ人ですが。
彼は、このすばらしい映画のユーモア、新技術、
そしてテーマを高く評価するだろうと思います。

オトーサン、
「音楽に出会うシーンが感動的だ」

黒美君彦さん 
2004年1月19日
圧倒的

サルデーニャ島の寒々とした風景は、
安直な想像力を凌駕する。
父親の絶対的な権力のもと、
厳しい大地、羊と格闘しながら生きるガビーノ。
父による激しい折檻は、
近代以前の「子供」の労働力としてのみ生きることを
許される立場を示している。
そんなガビーノが世界に目覚めるのは
「音楽」によってだった。
「島を出る」。
それはガビーノの世界へとつながる扉だった。
父親を越えるために。自らを確立するために。
家族が横一列に並んで座り、
その中心に父親が座っているシーンが、
当時の家父長制度を象徴している。
一族を守るという過激なほどに強い意志に裏付けられた父親の存在。
主人(パドローネ)と父(パードレ)に
言語学的にどのような連関があるのかは、
残念ながら浅学ゆえ詳しく知らない。
しかし、ガビーノが生きた35年は
パドローネであったパードレが歴史の中でその位置を失っていく
近代から現代への家族の形の変遷を凝縮しているといっていい。
圧倒的な映像の前に、私たちは立ちすくむしかない。

オトーサン、
「主人公の経歴をみておこう」

・ガヴィーノ・レッダ(Gavino Ledda、1938年‐)
 イタリアの言語学者。サルデーニャ島生まれ。
  羊飼いの家に生まれ、小学校の教育を受けたのち、
 父親の羊番を手伝うことになる。
  その後、ドイツに出稼ぎに行こうとしたが
  文盲のためその意図を果たせず。
  イタリア陸軍に兵士として入隊し、中学校卒業資格を得て、
  ローマ大学で言語学を学び、1969年、32歳で卒業、
 サルデーニャ島のサッサリ大学で講師の職を得て、
 方言学の研究に携わる。
 1975年、"Padre Padrone"を出版し、ヴィアレッジョ賞を受賞。
  この小説は映画化され、カンヌ映画祭でグランプリを受賞。
 その後、大学の教職を退き、
 故郷のシリゴに土地を購入して、農業と牧畜に携わっている。


スノーピアサー

オトーサン、
「午後ロードか」
馬鹿にしてみはじめましたが、いい俳優が出ています。
エド・ハリス、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハートといった
アカデミー賞俳優。
さらに、「グエムル -漢江の怪物-」をものにした
名監督ポン・ジュノ!
午後ロードでなく、BSプレミアムにふさわしいでしょう。

原題:Snowpiercer (2013)
監督:Joon Ho Bong   
原作:Jacques Lob/ Benjamin Legrand/ Jean-Marc Rochette  
脚本:Joon Ho Bong/ Kelly Masterson 
Genre:Action/ Drama/ SF
Country: South Korea / Czech Republic / USA / France 
Language: English / Korean / French / Japanese / Czech 
上映時間:126分
あらすじ:
2031年。
地球温暖化を食い止めるべく
散布された化学薬品によって、
全ての陸地が雪と氷に覆われてしまった世界。
わずかに生き残った人類は、
永久動力の列車「スノーピアサー」に暮らしていた。
創造主ウィルフォードは、厳密な秩序を追及し、
先頭車両には、支配者であるメイソンら富裕層が住み、
後部車両には、奴隷同然の貧困層を閉じこめた。
そんな中、カーティスは
自分達を苦しめる理不尽な支配に立ち向かうべく、
舎弟のエドガー、知恵袋のギリアム、
セキュリティを破る方法を知るナムグン、
透視能力のあるヨナらのs仲間と共に反乱を企てる・・・

出演者:
Chris Evans ・・・ Curtis Everett(カーティス) 
Song Kang-ho ・・・ Namgoong Minsu(ナムグン)
Tilda Swinton ・・・ Mason(メイソン)
Ed Harris ・・・ Wilford(ウィルフォード)
オトーサン、
「役者がいいね」
ティルダ・スウィントンの怪演が印象的でした。

その他の出演者:
Go Ah-sung ・・・ Yona(ヨナ)
Jamie Bell ・・・ Edgar(エドガー)
John Hurt ・・・ Gilliam(ギリアム) 
Octavia Spencer ・・・ Tanya
Ewen Bremner ・・・ Andrew
Luke Pasqualino ・・・ Grey
Alison Pill ・・・ Lerares
Vlad Ivanov ・・・ Franco the Elder
Clark Middleton ・・・ Schilder
Tomas Lemarquis ・・・ Egg-head
Igor Juri? ・・・ donkere stem
Griffin Seymour ・・・ jongen

User Rating:7.0/10 ( 165,027 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 332 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分かれるね」

User Reviews 
mikkepostさん
Oslo, Norway 
2014年3月22日
プロットは穴だらけ

私が、書く気になったのは、
ユーザーレビューのほとんどに呆然としたため。
良い点;
人類の最後の住処が列車というアイデアは、
魔訶不思議な良い設定だ。
映画のトーンは、「ハンガーゲーム」を思い出させる。
クリス・エバンスは、かなり良い。
驚くべき人物たちが登場している。
アート・ディレクターは、すばらしい。
撮影クルー全員から賞賛されるべきだ。
悪い点:
この映画を好きになれない問題点を要約しよう。
1.なぜ、列車内のひとびとを階級に分けるのか?
 列車の生態系は人口を抑制すれば、保たれるはず。
2.定期的に人々を殺す、そんな計画で人口をコントロールとは、
 正気とは思えない。
3.赤ん坊を食べてきたが、
 現在は、ゴキブリから作られるプロテイン・質バーを食べている。
 それに、うんざりしている、どういうこと?
4:血まみれのゴキブリは、どこから来るのか?
5:永久運動を発明したならば、
 氷で行く手を塞がれる列車に応用するくらいなら、
 ジェネレータで動力を供給したり、
 地下都市の保温をすべきでは?
6 列車内の誰もが、なぜ殺されるのを待っているのか?
7 手足を切り離されたひとが、軽傷とは。
8 内臓を突き刺され窒息した悪者が、起き上がれるのか?
  韓国人の男は、なぜ女の子に突き刺されるのか?
 韓国人の女の子は、なぜ彼を恋しがるのか?
 ティルダ・スウィントンは、足にナイフが刺さったのに、
 なぜ、ちゃんと歩けるのか?
9 不気味な道化役者たち:
  指の血をなめている黄色いドレスの女性。
  ティルダ・スウィントンの奇妙な喜劇のパフォーマンス。
  信じられないほど不気味な韓国のカップル。
  エバンスに微笑んでいる覆面男。
 「チャーリーとチョコレート工場」を見ているようだ。
10 飢えている人々が、暗視で斧を振って、軍隊を撃退できるのか?
   助けてと叫び、たいまつに点火している子供たち、
11 兵士たちは銃弾を持っていたが、ある場所では使わない。
  それなのに、銃弾が必要なのか?
12 クリス・エバンスとターミネーターらしきものとの決闘。
   1000フィートも離れた列車の反対側から、
   大吹雪のなかで軽機関銃で狙撃するかね?
13 ターミネーターは、同僚を撃っている。
   何のために?
14 列車を動かす唯一の方法が、
  小さな穴のなかに子供に詰めるとは?
   そんな設計の列車があるのか?
15 エンジンに最も近いワゴンが、夢のクラブで、
  みんなでパーティーをするなんて。
  ちなみに、小学校は、なんと屠殺場の隣りにある。
16 よく統制された列車内のはずなのに、麻薬が乱用されているとは。
   機関室の隣りで、荒れ狂っているのだ。
17 選ばれた薬は、C4?
   機関室の隣りなら、簡単に入手できるのか?
18 韓国人の男が、ドアをあけて、列車の速度を落とす。
  なぜ、注意を払はないのか?
19 戦う前に斧に血をつける人々?
20 他のワゴンは最初のワゴンの爆発に全く影響を受けない?。
  脱線するまで気づかない?
21 エバンスは、子供を引き出すために、
  腕を犠牲にする必要があるか?
   そんなことより、他に何かいい方法があるはずだ。
22 列車から跳び降りた人々は、なぜ、
  15年間も続く大吹雪にすっぽり覆われないのか?

こうした疑問が解消されていたら、
素晴らしい映画になったかもしれない。
SFの本質は、聴衆を騙して、
それが起こったかもしれないと思わせることだ。

オトーサン、
「奇想天外な設定が魅力だね」
ポン・ジュノ監督は、そういうのが、好きなようです。
映画をみてから、ソウルに旅をして、
漢江の怪物が出没する現場を確かめに行きましたっけ。
・漢江でサイクリング

クリモフさん 
2014年2月17日
雪国列車

もう、ホント何でも撮れるんだな、この人は。
というポン・ジュノの印象。
奇想天外なSFマインドのくすぐられる設定に、
ハマった役者、予想外の真実に現代社会への毒と
非常に良く出来た作品でした。
シリアスで絶望的なのに
緩急をつけるコミカルなシーンも上手く、
「たいまつ」など単純にアガるところもわきまえています。
また、マトリックスシリーズが描けなかった事を
さらっとやっちゃってるのは流石。
煙に巻く展開に出来たのに、しっかり落ちをつける度胸も凄い。
と、ここまでべた褒めしておいてなんですが、
ちょっと巧過ぎてひっかかるとうか、
なんか上手いことやった感がすこしあるのが
個人的には少し気になりました。
多少イビツでもガツンと訴えかける一振りみたいな方が
題材には合っている印象、クールすぎるのか。
まぁこりゃ単に好みの問題かもしれません。
こんなBOMBになりそうな企画を纏め上げた手腕は流石の一言。


またまたあぶない刑事

オトーサン、
「シリーズ第2弾!」
期待してみましたが、何だかなぁ。
既に見た第6弾と比べたためでしょうか。
監督の力量の差でしょうか。

原題:またまたあぶない刑事(1988)
監督:一倉治雄
脚本:柏原寛司/ 大川俊道 
Genre:Action/Comedy
上映時間:95分
あらすじ:
タカとユージは長峰を捜査していた。
表の顔は、若き財界人だが、
賭博・売春・麻薬密売などに手を染めていた。
麻薬密売人・緒方を逮捕するが、
翌朝には長峰の顧問弁護士が港署に訪れ、
証拠不十分で釈放されてしまう。
その直後、緒方がタカとユージに
電話で保護を求めて来たが、射殺されてしまう。
緒方が遺した「爆破」という言葉から、
大規模なテロ活動計画の疑いが出たが、
緒方が消されたことで、手がかりが絶たれてしまう。
そんな折、幼稚園児が通園バスごと拉致されるが、
無事に救出された。
その夜、タカとユージは、長峰を取材している
ルポライター・博美と情報交換し、
誘拐事件の実行犯が長峰の手下・佐久間と知る・・・

出演者:
 舘ひろし・・・ 鷹山敏樹(タカ)
 柴田恭兵・・・ 大下勇次(ユージ)
 宮崎美子・・・ 萩原博美
 伊武雅刀・・・ 長峰由紀夫
 片桐竜次・・・ 佐久間竜三 
オトーサン、
「悪役陣に凄味がないね」
悪役がこわくないと、タカとユージも、
見栄えがしなくなります。
宮崎美子さんも、ルポライターには見えません。
どこかの若奥様です。

その他の出演者:
 浅野温子・・・ 真山薫 
 仲村トオル・・・ 町田透 
 木の実ナナ・・・ 松村優子 
 中条静夫・・・ 近藤課長 
 山西道広・・・ 吉井浩一 
 ベンガル・・・ 田中文男
 長谷部香苗・・・ 山路瞳 
 有川博・・・ 矢野弁護士 
 赤井英和・・・ 田山 
 石山雄大・・・ 安田一郎 
 衣笠健二・・・ 谷村進 
 御木裕・・・鈴江秀夫
 飯山弘章・・・緒方充
 堀田真三・・・新田刑事部長
 赤井英和・・・田山:
 長江英和・・・前島
 椎谷建治、大谷朗、友金敏雄・・・長峰の手下:
 井上高志・・・宮崎刑事
 平野稔・・・聖ミカエル幼稚園理事

User Rating:4.1/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.3/10( 14 votes) Yahoo!
オトーサン、
「せいぜい、5点台だね」
冗長なシーンが目立つ一方、肝心ノシーンは、
早送りみたいです。

日本アカデミー賞ノミネート 
・話題賞(俳優)  「あぶない刑事」チーム 

User Reviews 
メカゴジラさん 
2014年10月10日
ラストが…

大学の頃、帰省に使っていた長距離バスの中で
なぜか何回もビデオ上映してた映画。
前作よりもアクション度が強め、
廃ビルの中で大下がリボルバーを
何度もリロードをしながら
殺し屋を追い詰めて行くシーンは名場面。
MGCイングラム内蔵のウージー短機関銃が
ハデに薬莢をまき散らす銃撃戦にも
ガンマニアとしては惚れ惚れする。
そういう良いアクション場面が多いのに、
悪役・長峰を倒すラストはどうしようもなくてガッカリ。
何度も銃弾を受けて後ずさっていくシーンは
「ターミネーター」なんかにもあったのに、
どうしてああいう風に撮っちゃったのか、
編集しちゃったのか理解できないヒドさで、
初見の時にはビックリしてしまったくらい。
誰か止める人はいなかったのかしら。
ヒロインは宮崎美子さん。
良い女優さんなんだけど
「謎めいたクールな美女」を演じるのは
やっぱりちょっと無理があったなー。

オトーサン、
「当時は、面白かったのかなぁ?」

mah*****さん 
2015年11月17日
薄味 

前作に引き続きあぶない刑事劇場版を鑑賞しました。
ですがなんでしょうこの若干の薄味感。
前作と比べれば確かに列車の上を走るシーンや
バイクにまたがりショットガンをぶっ放すなど
本当にかっこいいアクションはある。
だけど妙に冗長に感じるのは。
色々と物語自体を多少複雑にしたりしてたから、
そこまで前作程の痛快さがないのは分かるんです。
ですが、私が見たかったのはそういう物ではないんです。
とにかく悪者達は悪者のような顔をして
ただのアイコンとしているように感じるのもあって
とにかく物語が退屈でした。
でもそれでも種明かしはしていかないといけないし、
その時間は非常にかったるい。
特に今回の大ボス役の長峰が犯人であるという証拠の写真。
何回見せるんだと本当にしんどかった。
あとルポライターの萩原博美。
これなんかは本当になんか事件に
大きく噛んでる感が凄まじ過ぎて酷い。
勿論、制作側もこれ分かんなかったしょ?
すごい話じゃない?なんて事を思ってないでしょうけど、
いちいちこの小細工のせいで
痛快さを削られてると思うと非常に残念。
今回は話の合間合間にバンバンやってるだけで
なんかかったるく感じたし
とにかく上がらない印象しか無かったです。
今回はいまいちという印象でした。 


あぶない刑事

オトーサン、
「シリーズ第1作、借りてみよう」
「まだまだあぶない刑事」が面白かったので、
2本借りてみました。

原題:あぶない刑事(1987)
監督:長谷部安春
脚本:柏原寛司/ 大川俊道    
Genre:Action/Comedy
上映時間:99分
あらすじ:
不審車を追跡中の港署のパトカーが爆破される。
大手製薬会社・中光製薬研究センターが襲撃され、
抗癌剤開発担当の中野博士とその助手が惨殺!
目撃証言から、破壊工作のプロ・豹藤幸次郎が
容疑者として指名手配された。
一方、研究センター襲撃に伴うライバル企業の株価高騰で
画商・鳴海が莫大な利益を得たと聞き、
刑事タカ&ユージは、鳴海の秘書・結城緑を連行して
揺さぶりをかけるが、逆に薫が豹藤の手中に落ちてしまった。
犯人に港署全体が翻弄される中、
その捜査方針を巡ってタカ&ユージの間に亀裂が・・・

出演者:
 舘ひろし・・・ 鷹山敏樹(タカ)
 柴田恭兵・・・ 大下勇次(ユージ)
 中条静夫・・・ 近藤課長
 室田日出男・・・ 鳴海総太郎 
 菅田俊・・・ 豹藤幸次郎
オトーサン、
「殺し屋の豹藤がいいね」

その他の出演者:
 浅野温子・・・ 真山薫 
 仲村トオル・・・ 町田透 
 木の実ナナ・・・ 松村優子 
 山西道広・・・ 吉井浩一 
 ベンガル・・・ 田中文男 
 長谷部香苗・・・ 山路瞳
 小野みゆき・・・ 結城緑 
 榎木兵衛・・・ 労務者
 江角英明・・・ 宮崎 
 伊藤洋三郎・・・ 伊沢鉄男 
 山西道広・・・ 吉井浩一 
 石山雄大・・・ 安田一郎 
 衣笠健二・・・ 谷村進 
 中村あずさ・・・美女
 飯山弘章・・・痴漢
 武藤章生、鶴岡修・・・研究所の守衛
 黒田真澄・・・暴走族リーダー
 SCHOOL DAZE・・・ロックバンド

User Rating:5.5/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.4/10( 26 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、期待外れだった」

User Reviews 
メカゴジラさん 
2014年10月10日
ラストが…

ビデオの発売当時に観て以来の鑑賞。
TVシリーズ終了直後に作られた映画で、
アクションもダイアローグも脂が乗りまくってるという感じ。
この映画、「あぶない刑事」的なものが苦手な人は
受け付けないだろうなあとか、
実は大下の方が激しやすい
熱血野郎だったんだよなあと思いながら観た。
悪役の室田日出男は貫禄があっていいんだけど、
死に様を見せないのは消化不良。
あと小野みゆきさんって変な役も多いけど
(「さよならジュピター」とか)、
やっぱり美人だよなあと再確認。
工作員の豹藤(すごい名前だ)を演じた仮面ライダーZXこと
菅田俊の暴れっぷりと怖さがなかなか存在感があって良い。
しかしクライマックスの銃撃戦、
たまたま置いてあった蛍光塗料が服にかかって、
暗闇の中でそれが光って…という展開はさすがに苦しい。
惜しかった。

オトーサン、
「舘ひろしも、柴田恭兵も、若いね」
舘ひろしは、1950年生まれですから、
本作では、37歳!柴田恭兵は、36歳。

カシスさん 
2003年11月14日
二人のキャラが光る

やっぱ、あぶ刑事の魅力は、
おちゃらけているときと渋い時のギャップだろう。
踊る〜のようなリアル指向の刑事ものが登場してからは、
「よく考えるとありえない刑事だよな」とは思うけれど、
いまでもこの二人のキャラは光っている。
冒頭、逃げる豹藤を追っているときの
車内での掛け合いがたまらない!
「俺の前を走る奴はみんな死んでったぜ」
というユージのセリフは最高。 
ヘリ使って二人だけで乗り込むなんて、
本当ありえないけれど、
あの頃の刑事物はそれが正しい姿だった。
まあ、いいさ、カッコいいもの。
思い切り開き直って、
エンターテイメントに徹しているのがいい。 


まだまだあぶない刑事

オトーサン、
「これって、シリーズ何作目?」
Yahoo!でのスコアと評価件数を調べてみました。
1 あぶない刑事(1987)  3.19点 評価:26件
2 またまたあぶない刑事(1988) 3.14点 評価:14件  
3 もっともあぶない刑事(1989)  3.07点 評価:15件 
4 あぶない刑事リターンズ(1996)  2.30点 評価:10件 
5 あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE(1998) 3.14点 評価:14件 
6 まだまだあぶない刑事(2005) 3.38点 評価:116件
7 さらばあぶない刑事(2016) 4.38点 評価:13件

原題:まだまだあぶない刑事(2005)
監督:鳥井邦男  
脚本:柏原寛司/ 大川俊道
Genre:Action/Comedy
上映時間:108分
あらすじ:
不明となっていたタカとユージは、
釜山で小型核兵器の闇取引をめぐる潜入捜査を行なっていた。
7年ぶりに横浜へと姿を現わすが、
帰国早々壮絶な銃撃戦に巻き込まれ、
若手刑事の水嶋と鹿沼によって港署へと連行される。
そこでは後輩の町田透が捜査課課長となり、
少年課課長に真山薫、そして松村優子が署長に。
だが、再会を楽しむ余裕はなかった。
7年前に逮捕した銀行強盗犯・尾藤が脱獄、
その一斉捜査が行なわれていたのだった・・・

出演者:
 舘ひろし・・・ 鷹山敏樹 
 柴田恭兵・・・ 大下勇次 
 浅野温子・・・ 真山薫 
 仲村トオル・・・ 町田透
 木の実ナナ・・・ 
オトーサン、
「この相棒、息があってるね」
シリーズ6作目だからでしょうか?
第1作を見たくなりました。

その他の出演者
 佐藤隆太・・・ 水嶋修一 
 窪塚俊介・・・ 鹿沼渉 
 水川あさみ・・・ 結城梨沙 
 原沙知絵・・・ 美咲涼子 
 ベンガル・・・ 田中文男 
 山西道広・・・ 吉井浩一 
 伊藤洋三郎・・・ 岸本猛 
 石山雄大・・・ 安田一郎 
 田中哲司・・・ 尾藤竜次 
 四方堂亘・・・ 西村 
 海一生・・・ 竹田敬三 
 衣笠拳次・・・ 谷村進 
 長谷部香苗・・・ 山路瞳 
 飯島大介・・・ 愛川史郎 
 成瀬正孝・・・ 横田警備局長 
 大沢樹生・・・ 三橋参事官 
 中島知子・・・ ウェイトレス 
 川原彰・・・ 大道芸人 
 奥田優子・・・ 大道芸人 
 小林稔侍・・・ 深町新三 
 
User Rating:4.5/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.7/10( 115 votes) Yahoo!*10点満点に換算済
オトーサン、
「うーん、評価が分かれるね」

User Reviews 
ひで太郎さん 
2005年11月4日
いやぁ懐かしい

元祖コメディ刑事物です。
小学生の頃リアルで見てたのと再放送含めて何度観た事か。
あの頃トオルがBE-BAPのトオルだと
信じて疑わなかったのを思い出しました。
(実際にそんな感じの台詞もあったはず)
昔のティストそのまんまでうれしいです。
踊る世代には判らないでしょな。このティストは。
もう内容うんぬんとかいいんです。
鷹がハーレー乗りながら
ショットガンぶっ放すのがいいんです。
ユウジが自分の曲に乗って
歳も考えずに全力で走りまくるのがいいんです。
女に弱いトオルが二人に騙されるのがいいんです。
浅野温子がありえないような開き直りで
コスプレするのがいいんです。
木の実ナナが颯爽と車で駆けつけて
二人を助けるのがいいんです。
しかしヒトミちゃん老けたな…
あの頃は綺麗なおねぇさんだったのに…

オトーサン、
「第1作が、1987年か」
この年に生まれた子供は、もう29歳!

前田有一さん 
2005年10月16日
全くまとめる気がないくせに、
妙な仕掛けのある奇妙な脚本

舘ひろしと柴田恭兵が演じる刑事コンビの
ハチャメチャかつクールな活躍を描く
アクション&コメディドラマ。
80年代に大人気を博したテレビドラマの久々の映画化だ。
物語は98年のテレビスペシャルの
ラストの設定を受け継いだ続編となる。 
(略 あらすじ紹介)
韓国ロケのアクションシーンでは実銃を使い、
物語も核兵器の取引やらテロやらと実に壮大。
かなり本格的な内容かなと思いきや、
やはり良くも悪くも『あぶない刑事』はテレビドラマであった。 
アップになると少々老けが目立つものの、
二人は相変わらず渋くてカッコいいし、
おなじみのギャグの数々も懐かしい。
舘ひろしのバイクアクションもあるが、
少々大人しくなってしまっているのはさびしい。
浅野温子など、いまだにあの飛んだキャラを演じるんだから、
ある意味恐ろしい。 
新キャラとして二人と絡む若手刑事二人(窪塚俊介、佐藤隆太)は、
演技力もキャラつくりもイマイチで、完全に主役二人の引き立て役。 
物語は、随所に妙な違和感を感じるままラストに向かうが、
そこでその違和感の正体が明らかになる“仕掛け”が用意されている。
まあ、悪いアイデアではないが、
それならもっと伏線をたくさん張っておいたらよかった。 
また、全体的に各シークエンスを単発で羅列した印象で、
各場面のつながり、流れが悪い。
物語をずいぶんとおっ広げてはいるが、
まったくまとまっていない。
なんだか、最初からまとめる気が
なかったのではないかとすら思わせる。
そんないい加減さを感じる脚本だ。
まあ、それでもいいという事なのかもしれないが。 
ユウジがつぶやくセリフ
「7年か……。惚れたオンナの身体も崩れる頃だな」がカッコいい。
まあ、映画としては平均点以下だが、
彼らを久々に見れたのだけは良かったかな。 


バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

オトーサン、
「こりゃ、愉快だ!」
ラモス瑠偉がチョイ役で出演、
広末涼子ちゃんが、
「ドーハで後半ロスタイムからの
コーナーキックに注気を付けて!」だってさ。
サッカーフアンなら、記憶に新しいドーハの悲劇!
タイムマシンって、いいなぁ、欲しいなぁ・・・

原題:バブルへGO!!タイムマシンはドラム式 (2006) 
監督:馬場康夫
原作:ホイチョイ・プロダクションズ  
脚本:君塚良一 
Genre:Comedy/SF
上映時間:116分
あらすじ:
2007年、母の真理子が死んだ。
葬式にやってきたサラ金の取り立て屋は
借金の穴を埋めるため、香典をすべてかっさらう。
その場に来ていた大蔵省の下川路は真弓に言う。
「君のお母さんは死んではいない」
「芹沢金融局長の発表があると、
 バブルははじけ、日本は破産する」
みんなが浮かれていた当時の新聞写真を見せる。
そこに、なぜか、一週間前の母の姿があった・・・

出演者:
 阿部寛・・・ 下川路功 
 広末涼子・・・ 田中真弓 
 薬師丸ひろ子・・・ 田中真理子
 伊武雅刀・・・ 芹沢良道 
オトーサン、
「阿部寛、広末涼子、最高!」
でも、主役は、日立のドラム式洗濯機かも。
タイムマシン機能付きだったら、即買い替えですね。
映画が終わって、警告。
「ドラム式洗濯機のなかに入らないでください」 

その他の出演者:
 吹石一恵・・・ 宮崎薫 
 伊藤裕子・・・ 高橋裕子 
 劇団ひとり・・・ 田島圭一 
 小木茂光・・・ 菅井拓朗 
 森口博子・・・ 玉枝 
 愛川ゆず季  
 鈴木一功  
 有吉弘行  
 山岸拓生  
 杉崎真宏  
 小野ヤスシ  
 露木茂  
 松山香織  
 木幡美子  
 ラモス瑠偉  
 飯島愛  
 八木亜希子  
 飯島直子  

User Rating:6/0/10( 140 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.5/10( 1,003 votes) Yahoo!
オトーサン、
「もっと高いスコアでも、いいのでは?」」

User Reviews 
ダンリさん 
2009年9月22日
最高!!

90年に社会人1年目の私の周りはバブル一色!
給料とボーナスは正に泡と消えました。
股下○センチのボディコンに身を包み、
銀座で飲んで2次会は六本木、
移動は全て無線で呼んだタクシーで・・・
ジュリアナにも通ったなぁ。
あの時の自分を見ているようで全てが懐かしく、
全く違和感無く観れました。
ホイチョイ映画なので、始めから何も考えずに、
ただひたすら楽しむ映画として観た方がよいと思います。
キャストもストーリーも奇をてらうことなく、
中々良かったんじゃないでしょうか。
でも1点だけ、タクシー呼ぶときに
お札で停めるのは見たことも聞いたことも無いですけど・・・

オトーサン、
「前田さん、絶賛!」

前田有一さん 
2007年2月5日
楽しめる層はかなり限定されるが、
当てはまれば敵なしの面白さ

この映画は「期待せずに見たら大当たり」
という典型例のような作品であった。 
あらすじ自体は、なかなか面白そうと思ったものの、
日立製作所とのタイアップによる
「ドラム型洗濯機タイプのタイムマシン」
などというバカげた設定をみて、
どうせろくでもないバカ映画だろうと、
高をくくっていたのだ。 
むろん、上記ストーリーから一瞬連想するような社会派SF、
すなわち経済問題等を過去からシミュレーションする
知的な作品なんぞを期待してはダメだが、
タイムスリップをネタにしたコメディとして見れば、
すこぶる出来のよい一本であった。 
物語は、過去に出向いた発明者からの連絡が途絶え、
やむなくその娘(広末涼子)を二人目のエージェントとして
送り込むところから俄然面白くなる。
経済のけの字もわからぬ借金漬けのキャバ嬢である彼女が、
なぜ日本の運命を背負う大作戦に抜擢されるのか。
そのあたりもまた爆笑ものなのでご注目。 
ともあれバブル時代に乗り込んだヒロスエさんは、
あまりに2007年と違うその光景に唖然呆然。
きっと観客の多くも同じ思いをもつだろう。
面白いのは、これがわずか17年前のこの国の風景であり、
当時を実際に体験したはずの私でも、
彼女と同じ感想を持ったということだ。
日本は短期間で大きく変わった。
バブル崩壊はそれほどの一大転機であったのだと
いまさらながら実感させられる。 
よくできたセットやCGで表現される当時の風景、風俗は、
どれも30代以上の人ならば「ああ、いたいたこういうヤツ」
「オレも似たようなことをやった」と思えるものばかり。
たとえば昔の写真を見たとき、いくら流行っていたとはいえ、
どうしてあんなみっともない髪型にしていたんだろうと
気恥ずかしくなる事がよくあるが、
この映画の楽しさはそれに似ている。 
極太眉毛にソバージュ&ボディコンで
扇子を振り回すなんてファッションを、
なぜ誰も恥ずかしいと思わなかったのか。
まったくもって不明だ。
あのころのディスコでは、
そんな女の子のパンツを見上げながら
男たちはカクテルを飲んでいた。 
これほどの時代ギャップが、
わずか17年前という近場に存在したことに目をつけた
この映画の企画スタッフは凄い。
しかもそれを最大限に利用した興味深いシナリオには、
つぼをはずさぬ笑いが数え切れぬほど盛り込んである。
さすがはあの時代、スキー場にユーミンを広めるなど
数々のバブル文化を仕掛けたホイチョイ・プロダクションズだ。
自分らの得意とするフィールドで勝負しているだけのことはある。 
しかも痛快なのは、彼らがそんな自分たちのやったコト、
消費至上主義を日本に蔓延させたことを、これっぽっちも反省せず、
堂々と肯定しているということだ。
この映画に彼らは、近年流行っている格差社会への批判とか
そういうありきたりなテーマを盛り込まなかった。
このストーリーを、それをやらずに仕上げた勇気は
大いにほめるべき点だ。
この作品のラストシーンのこの上ない気分のよさは
そんな彼らの潔さから生まれている。 
潔いといえば、そもそも日本人、
それも当時都市部に住んでいた30代〜40代あたりの
ごく狭いマーケットの人しか楽しめないであろうこんな企画を
本気で作ってしまうというあたりもそうだ。
日本専用、30代専用、じつに結構ではないか。
映画祭やら海外進出ばかりが能じゃない。 
阿部寛はもちろんだが、
広末涼子の名コメディエンヌぶりも大きな収穫であった。
競泳用水着を着るといまでも高校生のように見える彼女には、
こういう役がよく似合う。
子供を産んでも健在なあのかわいらしい口元と声、
まさに、MAJIでKOIしそうになってしまうというものだ。 
リンドバーグやらプリプリといった、
当時を懐かしむことができる年代の人限定ではあるが、
当てはまる人には今週はぜひこれを見てほしいと思う。
楽しくて明るくて、思いっきり爽快な映画。
鑑賞後の気分も最高だ。 


沈黙の脱獄

オトーサン、
「B級映画で、楽しんでいるな」
男の映画館(漢)さんが、
セガールの戦果18人を数えていました。
・悪党:14人
 武器・手段:ショットガン4 刀1 拳銃6 爆破2 落下1
・汚職警官:1人
 武器:拳銃
・警察官:3人
 手段:カークラッシュ
・悪党:7人
 手段:セガール拳6 運転1
・囚人:3人
 手段:セガール拳
・刑務官:1人
 手段:セガール拳

原題:Today You Die(Video 2005) 
監督:Don E. FauntLeRoy 
原作:Danny Lerner
脚本:Kevin Moore  
Genre:Action /  Crime /  Thriller  
Rated R for strong violence and pervasive language
上映時間:90分
あらすじ:
ハーランは、悪人から金品を盗み出し、
その大半を貧しい人に分け与える義侠の大泥棒。
しかし愛するジェイダとの将来を考え、
泥棒稼業から足を洗うことを決意する。
マックスが経営する警備会社で
現金輸送車の運転手として働き始める。
ところが初日、現金引き渡しの現場で
相棒のブルーノが突然警備員を射殺、
2000万ドルを奪って逃走を図る。
ハーランはブルーノに銃を突きつけられ、
数十台のパトカー相手にカーチェイスをするハメに。
やがて追い詰められた輸送車は大破し、
意識を失い、警察へ連行されてしまう・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ Harlan Banks(ハーラン)
Treach ・・・ Ice Kool(アイス)
Mari Morrow ・・・ Jada(ジェイダ)
Robert Miano ・・・ Bruno(ブルーノ)
Sarah Buxton ・・・ Agent Rachel Knowles(レイチェル刑事)
Nick Mancuso ・・・ Agent Saunders(サンダース刑事) 
オトーサン、
「スティーヴン・セガール、無敵だね」

その他の出演者:
Kevin Tighe ・・・ Max
Jamie McShane ・・・ Vincent
Lawrence Turner ・・・ Garret
Brett Rice ・・・ Taggert
Lance J. Mancuso ・・・ Casino Guard
Chloe Grace Moretz ・・・ Little Girl
Elayn J. Taylor ・・・ Old Tarot Reader
Hawthorne James ・・・ Derrick
David Fryberger ・・・ Cop
Morann Peri ・・・ Cop Partner
John Gulino ・・・ Marshall
Smalls ・・・ Dinky-D
Darren Ting ・・・ Ming Lee
John Wister ・・・ Rusty
Lesley-Anne Down ・・・ Bank Manager
J. Anthony Pena ・・・ Hispanic
Lisa Guerrero ・・・ Reporter
Brian Jay ・・・ Bartender
Jerry Trimble ・・・ Garret's Gang #1
J.J. Perry ・・・ Thug
Les Weldon ・・・ Helicopter Pilot

User Rating:4.2/10 ( 3,438 votes)IMDb
  User Rating:5.2/10( 14 votes) Yahoo!
オトーサン、
「セガール映画は、低いね」
午後ロードでなく、BSで放映していたので、
少し期待したのですが、所詮、ビデオスルーですからね。

User Reviews 
TheLittleSongbird 
United Kingdom 
2011年7月8日
セーガルのせいで、お粗末な映画に

偏っているかもしれないが、
スティーヴン・セガールは好きでない。
「沈黙の戦艦」と2、3除いて、
ビデオ・スルーがほとんどだ。
本作も、かなりお粗末だ。
だが、 「沈黙の追撃」や「沈黙の標的」の
セーガルは、もっと悪。
撮影と編集は、だらしなくないし、ダルでもない。
ニック・マンキューソ(サンダース刑事)は、よいし、
最後の爆発は豪華だ。
セーガルでさえ、普段よりはよい。
とはいえ、必ずしも、彼がよいわけではない、
実のところ、怠惰なパフォーマンスだ。
少なくともせりふは理解できた。
アクションは、私には大したことなかった。
映画ののろのろしたペースのため、面白く感じられない。
筋書の穴が多すぎて、まともに付き合えない。
トレッチ(アイス)には、非常にいらいらさせられた。
脚本は、ところどころ本当にアホで、
サウンドトラックは騒々しすぎて、私の好みではなかった。
結論。
お粗末な映画だが、最悪のセーガルではない。

オトーサン、
「10本以上見たなぁ」
♪やめられない、やめられないセーガル・ムービー。 

M・R・サイケデリコンさん 
2006年10月13日
な、なんと今年だけで5本目のセガール映画!!

ん〜、スバラシイ。
見るごとにどんどんと質が落ちていく、
ん〜、スバラシイ。
さて、今回の「沈黙の脱獄」なんですが、
なんと、刑務所シーンが4分の1程度しかない!
多分、配給会社も邦題考えるのに必死だったんでしょうね。
ストーリーなんてアリャしない。
無実の罪とか言いながらバンバン人殺してる。
刑務所に看守なんてほとんどいない、
囚人同士の喧嘩も誰も止めようとしない、
もうめちゃくちゃっす。
たまに見せるスローモーションなんて欠伸が出てくるわ。
そしてとどめはラストの大爆発シーンなんですが、
おもいっくそ合成。
3人のショットがおもくそ浮いてます。
模型っぽく見えたんだけど、気のせいかな。
あまりにも、軽すぎる脱獄劇にほんと、こっちが沈黙。。
まさしくこれこそ沈黙の脱獄だ!!(笑) 


ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

オトーサン、
「これって、シリーズ何作目?」
IMDbでのスコアと投票数を調べてみました。
1 ミッション:インポッシブル(1996)  7.1 (284,355 votes)  
2 M:I-2(2000) 6.0 (229,238) 
3 M:i:III(2006)  6.9(242,758 )
4 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011) 7.4(346,473) 
5 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015) 7.5(185,648)

原題:Mission: Impossible - Rogue Nation (2015) 
監督・脚本:Christopher McQuarrie    
原作:Christopher McQuarrie/ Drew Pearce 
Genre:Action/ Adventure/ Thriller  
Country: USA 
Language: English / Swedish / German 
上映時間:131分
あらすじ:
イーサン・ハントと彼のチーム“IMF”は、
各国の元エリート・スパイたちによって結成され、
国際的な陰謀をめぐらす謎の組織“シンジケート”を追っていた。
しかし、IMFはCIA長官ハンリーによって解散を命じられ、
メンバーはバラバラに。
単身でシンジケートの実体解明を進めていたが、
イーサンは、囚われの身となってしまう。
その窮地を救ったのは、なんと敵側のスパイと思われた
謎の美女イルサだった。
やがて秘かにベンジーらチームのメンバーを再集結した
イーサンは、敵か味方か分からないイルサをも、
その能力を買ってチームに加えると、
シンジケートを壊滅すべく
史上最大の不可能ミッションに挑むのだったが・・・

出演者:
Tom Cruise ・・・ IMF agent Ethan Hunt(イーサン・ハント)
Rebecca Ferguson ・・・ Ilsa Faust(ファウスト)
Sean Harris ・・・ Solomon Lane(レーン)
Jeremy Renner ・・・ IMF Field Operations Director William Brandt(ブラント)
Simon Pegg ・・・ IMF technical field agent Benjamin "Benji" Dunn(ベンジー)
Alec Baldwin ・・・ CIA Director Alan Hunley(ハンリー)
オトーサン、
「トム・クルーズ、頭が下るね」
功なり名を遂げたのに、ますます情熱をもって、
映画づくりに励む姿に、打たれます。
「そういえば、まだアカデミー賞もらっていないね」
・「 7月4日に生まれて」 アカデミー主演賞ノミネート
             ゴールデングローブ賞主演賞ノミネート
「ザ・エージェント」   ゴールデングローブ賞受賞。

その他の出演者:
Ving Rhames ・・・ IMF agent Luther Stickell
Jens Hulten ・・・ Janik "Bone Doctor" Vinter
Simon McBurney ・・・ MI6 Director Attlee
Zhang Jingchu ・・・ CIA analyst Lauren
Rupert Wickham ・・・ the Austrian Chancellor
Judith Bogner ・・・ the Chancellor's wife
Tom Hollander ・・・ the British Prime Minister
Hermione Corfield ・・・ an IMF agent 

User Rating: 7.5/10( 185,648 votes)IMDb
  User Rating:8.6/10( 4,964 votes) Yahoo!
オトーサン、
「シリーズ、最高スコアだ!」

User Reviews 
themadmoviemanさん
United Kingdom 
2015年7月29日
このシリーズは、ますますよくなる!

5作目は飽きられると思ったが、
スパイ映画のジャンルでは
ジェームズ・ボンド映画の新作よりもいい。
大予算の大ヒット作であり、
知的なスパイ活動のスリラーだ。
このシリーズは、驚異的な無尽蔵のエネルギーに溢れ、
エキサイティングで、すご味があり、クールで、楽しい。
実に見事なものだ。
この映画、メイン・アトラクションである
「アクション」から記述しよう。
実に、すばらしい。
5つの10分間の大アクション・シーンがある。
すべて、息を継がせぬハイオクタン絶叫マシーンであり、
面白い映画に仕立てている。
トム・クルーズは、比類なき大ヒット作スターであることを再び証明した。
飛行機に貼りついたり、水の裂け目に飛び込んだり、
大型バイクに乗って砂漠で爽快なカーチェイスをやってみせたりした。
実際、信じられないバイク・チェイスは、氷山の一角だが、
このシーンを面白くしたのは、
クリストファー・マックァリー監督の功績だ。
彼は、すばらしいカメラ・ワークを使って、
美しく、強烈なアクション・スリラーに変えてみせた。
スタント以外にも、この映画は非常によい筋書を持っている。
最近、大規模なアクションと知的なストーリーテリングを結び付ける
娯楽大作がほとんどないが、この映画は、その流れに抵抗している。
というのも、終始一貫、完全に魅了させてくれるからだ。
このスパイスリラーの中には、多くの裏切りと詐欺があり、
予測できないエキサイティングなクライマックスがある。
成功しなかった映画の平凡な筋書なんかを忘れて、
現在のストーリーに夢中になってしまう。
結論として、これは非常に良い映画だ。
マックァリー監督に感謝したい。
世界中で展開される美しいセットや景色は、
モロッコの魅惑の砂漠からロンドンの霧深い小径まで、
前作よりも、遠くまで行っている、
私見では、シリーズ中、最もよいすばらしい作品だ!

オトーサン、
「四面楚歌という設定がうまいね」
それだけに苦境を打開するイーサン・ハントの
姿が大きくなります。

前田有一さん 
2015年8月11日
メインスタントがアミューズ扱い

60メートルのレッドカーペットを歩ききるのに
1時間以上かけるトム・クルーズは、
マスコミ泣かせのハリウッドスターである。
サインも写真も断らない、
それは彼のプロ意識によるものだが、
そんなトム・クルーズのサービス精神が
もっとも反映されているのが、
自身の製作会社で作り続けている
「ミッション:インポッシブル」シリーズである。 
世界中の紛争地帯で暗躍する謎の組織"シンジケート"を追う
イーサン・ハント(トム・クルーズ)だったが、
所属するIMFがCIA長官と対立、解散を命じられてしまう。
イーサン自身もミッション中に敵につかまり、
窮地に追い込まれてしまう。 
来日して宣伝しまくった軍用機しがみつきスタントは、
映画の序盤にいきなり現れる。
そのすさまじい迫力と格好良さには
全館客がしびれること間違いないが、
それ以上にこれほどのスタントシーンが
あっさり終了してしまうことに驚くだろう。 
間違いなくこのスタントはこの映画最大の見せ場の一つだが、
そんな角飛車を最初の一手で使い捨てにしても、
有り余る魅力がこの映画にはあるという自信の表れである。 
実際、本人が顔出しで運転する大型バイクのチェイスシーン、
カーチェイスシーン、水中アクションと
どれも出来映え、アイデアともに申し分がない。
水中アクションだけはもう少し見せ方を考えたらと思うものの、
さほどの不満でもない。
なにしろこれを53歳のオッサンがやっているかと思うと、
自分も鍛えなおさなくてはと
モチベーションがあがることうけあいだ。
鍛えたところでトム・クルーズになれるわけでもないのだが。 
一方、スパイ映画のもう一つの魅力である
国際謀略の二転三転、スケールの大きな諜報戦、
といったミステリ風味は相変わらずいただけない。 
なにしろイーサン・ハントはスパイ業界一のフェミニスト。
論理無視で常に美人を信じているが、
それはだいたい間違っていない事になっているので、
この映画に裏切りだのなんだのといった
緊張感を求めるのは無理がある。
公聴会のお偉方がいう
「だいたいIMFはいつも幸運だけで
切り抜けてきたようなもんじゃないか」との指摘には、
誰もが爆笑確実である。
どう考えてもその通りだからだ。 
イーサンが追うシンジケートとやらが、
どう考えても現実のCIAをモデルにしていたりなど、
見ようによっては皮肉っぽい部分もあるが、
そんなわけでさほどのスパイ映画的快感は得られず。 
ヒッチコックへオマージュを捧げようが、
必死にスパイ映画ぽさを出そうが、
やはりそれ以前にこのシリーズは
トム・クルーズのレッドカーペットの映画化であり、
またそうであってほしいものなのである。


土竜の唄 潜入捜査官 REIJI

オトーサン、
「土竜→もぐら→潜入捜査官ってわけか」
もぐらが、なんで、土の竜なのでしょうね。
もぐらが堀り進んだ跡が、竜に似ているからだそうです。
もっとも、中国では土竜は、みみずだったのが、
日本に誤り伝えられたとか。

原題:土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014)
監督:三池崇史  
原作:高橋のぼる  
脚本: 宮藤官九郎 
Genre:Action/Crime/Mafia
上映時間:130分
あらすじ:
玲二は谷袋警察署の交番勤務のダメ巡査、
正義感は人一倍だが、始末書の山がたたって、
ついに署長からクビを宣告されてしまう。
だが、それは表向きで、
潜入捜査官(モグラ)の密命が下される。
日本一の犯罪組織・数寄矢会に潜入し、
その会長を挙げる任務だった。
交番の同僚・純奈は、玲二の任務に気付いていて、
彼が無事に戻ってくるのを祈り続ける。
潜入にひとまず成功した玲二は、
若頭の日浦に気に入られ、
若頭補佐の月原と相棒契約を結ぶのだが・・・

出演者:
 生田斗真・・・ 菊川玲二 
 仲里依紗・・・ 若木純奈 
 山田孝之・・・ 月原旬 
 堤真一・・・ 日浦匡也 
オトーサン、
「生田斗真くん、頑張っているけど」
もぐらというより、まだ、みみず級ですね。
そのうち、大化けして、竜になるといいですね。
次作に期待しましょう。

その他の出演者:
 上地雄輔・・・ 黒河剣太 
 斉木しげる・・・ 舘晶 
 伊吹吾郎・・・ 築間重樹 
 渡辺哲・・・ 備禅幸一郎 
 的場浩司・・・ 蛇嶋悟 
 佐藤寛子・・・ 女ディーラー 
 南明奈・・・ トラガール 
 彩也子・・・ 明美 
 尾崎ナ・・・ナ かずみちゃん 
 吹越満・・・ 酒見路夫 
 遠藤憲一・・・ 赤桐一美 
 皆川猿時・・・ 福澄独歩 
 岩城滉一・・・ 轟周宝 
 大杉漣・・・ 阿湖正義 
 岡村隆史・・・ 猫沢一誠 
 堤真一・・・ 日浦匡也 

User Rating:4/1/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.0/10( 523 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」
出だしはよかったですが、
中盤からだれました。
竜頭蛇尾でしたね。

User Reviews 
黒美君彦さん 
2015年4月13日
バイオレンスコメディ

三池ワールドの極北は、
相変わらずのバイオレンスコメディ。
このジャンルは三池崇史監督独自だと思うけど、
そもそもそのジャンルにノレるかどうかで
評価は変わりそう。
個人的にはそれなりに楽しく拝見したけど、
どうでもいいといえばどうでもいい(笑)。
生田斗真、頑張ってる、みたいな。
原作コミックは未読だけれど、
多分キャラクター造りは相当意識したんだろうな、と思う。
だから評価されるかっていうとそうじゃない、と思うけど(笑)。
まあ、三池ワールドのバカバカしさに
つき合える人だけ観たらいいんじゃないかと思いますが。

オトーサン、
「同感!」

前田有一さん 
2014年2月12日
原作の魅力の半分

「あまちゃん」大ヒットで
絶好調の脚本家・宮藤官九郎が
三池崇史監督とタッグを組んで送る
新作アクションコメディということで
期待半分、不安半分だったが、
結果的には後者の予感が当たった形だ。 
(略 あらすじ紹介)
日本映画にはヤンキー枠というか、
地方向きの企画というものがあって、
公道レースだとか不良だとかが題材になった作品が
定期的に作られている。
これもその一環だが、
こういう作品は作品の質にかかわらず、
DVD化後の回転が良いのだという。 
だからというわけでもないだろうが、
この映画版の手抜き感はひどい。 
一流のリリーフ投手は、
1点差になるまでは「遊ぶ」から防御率は悪い
という格言が野球にはあるが、これもまさにそう。
監督も脚本家も一流だが、
どう考えても消化試合クォリティで「本気」が感じられない。 
クドカンの書く「セリフの自然さ」は当代一流で、
ギャグも時折よく切れる。
三池監督の格闘シーンの撮り方は迫力も緊迫感もあり
とてもよくできている。
邦画界有数のテクニシャン二人がやれば、
「遊び」でもこの程度は余裕だ。 
だが本作は、結局そうした才能たちによる
チープな消費物に過ぎない。
山田孝之演じる月原との決着のつけ方、
最後の一発のあたりなど見ると、
もう何も考えてないで
演出しているのだろうなと呆れてしまう。 
役者はおおむね原作のイメージ通りで悪くない。
とくに真の主人公たるパピヨン=日浦匡也を演じる堤真一は、
彼以外にいないだろうといったところ。
月原役の山田孝之も、冷たい感じがピッタリだ。
こうしたツボを抑えたキャスティングの力は、
高く評価したい。 
原作の魅力は、
ディテール豊かに描かれた暴力団社会のしきたり等
現代ヤクザものとしてガチガチな世界観の中で、
荒唐無稽なバトルアクションが繰り広げられるギャップ感。
とくに、時代錯誤なほど任侠道を貫く
クレイジーパピヨンらが時折発する人生哲学がシビれる。
いい種も悪い種も、自分でまいた種は自分で刈り取るのが
人生という奴なのである。 
クドカン脚本と三池ワールドは、
こうした原作の世界観と
キャラクターの「突飛な」部分は
再現できているものの、
もう一方の「カッコいい悪さ」、
シリアスな部分はまったく切り捨てられている。 
ならばせめてもう一つのオマケ要素である
おっきなおっぱいたくさん登場な部分くらいは
映像化してほしかったところだが、
中途半端にメジャーなキャストが
そろっているためそれもかなわず。
仲里依紗演じる純奈との童貞喪失シーンは
彼女のエロ演技がハマり、
よく頑張ったほうだと思うが
お金を払って見に行きたいと思う
見どころになっているかというとまだまだだ。 
繰り返すが、ヤンキー枠の消費物映画だからといって、
省エネがバレバレなつくりは個人的にはいただけない。
映画というならば、どんな小さなものでも
どこかしら少なくとも一点には
妥協なしの本気を見たいものである。
その力は十分にあるスタッフ、キャストなのだ。
もう少し頑張れ。 


ディープ・ライジング

オトーサン、
「題名がいいいね」
午後ロードにしては、しゃれた邦題です。
人食い鮫の映画は、人気があるのでしょう。
何本も作られています。

原題:Shark Attack 2 (2000)  
監督:David Worth  
脚本:Scott Devine/ William Hooke  
Genre:Horror/ Thriller 
Rated R for shark attacks, language and some sexuality 
Country: South Africa / USA 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:
南アのケープタウン。
サマンサは、ダイビング中にサメに襲われ、
姉が巨大サメの餌食になる。
海洋生物学者のニックは、
水族館「ウォーター・ワールド」で、
水族館オーナーのマイケルから、
展示の目玉として、サメの捕獲を命じられる。
開館当日、水族館は、大盛況となった。
取材のカメラが回る中、
マイケルは、ニックの制止を無視して、
エサやりを指示するが、飼育係が喰い殺される。
館内はパニックに陥り、サメは水槽から脱出し海へ。
ニックは、責任をとらされクビになる。
だが、サメを解剖し、
遺伝子が突然変異で新種なのを発見する
姉の復讐を誓うサマンサと
豪州からやってきたシャークハンターのロイと
新種のサメの群れが住む洞窟に戦いを挑む・・・

出演者:
Thorsten Kaye ・・・ Dr. Nick Harris(ニック)
Nikita Ager ・・・ Samantha Peterson(サマンサ)
Daniel Alexander ・・・ Roy Bishop(ロイ)
Danny Keogh ・・・ Michael Francisco(マイケル)
オトーサン、
「演技には、期待しないで」
舞台が南アというのは、珍しいですね。

その他の出演者:
Caroline Bruins ・・・ Amy Peterson
Warrick Grier・・・  Morton
Morne Visser・・・  Mark Miller
Alistair Cloete・・・  Tom Miller
Sean Higgs ・・・ T.J.
Ian Jepson・・・  Jeff
Marc Derman・・・  Kenny
Stephen Fry・・・  Chuck
Sean Michaels ・・・ News Ancher Man

User Rating:3.0/10 (1,906 votes)IMDb
  User Rating:5/3/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」
サメがあきらかにハリボテです。

User Reviews 
Jepsonさん
Cape Town, South Africa 
2004年5月31日
悪いが、陽気だ!

この映画の中に、
2人の子供が無線操縦のボートで遊んでいるシーンがある。
私は、その年長の子供だった。
実際に出演したいた私をこの映画から取り去ってくれ。
この映画は悪いから。
私が、何回もこの映画を見た2つの理由は、
ビーチのシーンでは、
私が知っている多くの人々がぶらぶらしている!
それに、見ていて陽気になる。
続く失態、うなっているサメ、悪い演技、
そして、安っぽいダビングされた米語のアクセント。
(いつから、南ア人は米語のアクセントになったんだ??!!!)
そのせいで、大笑いするB級映画になっている。
私に苦痛を与える。
でも、この映画、すべてのB級映画フアンや
笑いを望んでいる人に推薦したい。
ところで、余談だが、
水族館「ウォーター・ワールド」のために使われた建物は
最近取り壊されて、クラック常用者のための家になっている。

オトーサン、
「そうか、続編なのか」
・シャークアタック/地獄の殺人ザメ 

the hysteric greenさん 
2003年5月31日
シャーク・アタックの続編だけど・・・

前作はまぁまぁ面白かったのにこれはヒドイ。 
テンポ悪い見せ場ない迫力ない。 
何よりサメの作り物っぽさにはしらけるしかない。。 
サメ映画って技術の良し悪しがハッキリするねえ。


ハイネケン誘拐の代償

 
オトーサン、
「うまいビールだね、ハイネケン」
緑色の瓶でおなじみ、フルーティーで軽快な飲み口でした。
ほかには、クアーズや青島ビールがお気に入りでした。
その後、ベルギーのレッドビールが加わりました。
そのハイネケンのオーナーが誘拐されたなんて、
まったく知りませんでした。
創始者の孫、フレディは、辣腕経営者で、
ハイネケン社を世界的大企業にしたので有名だそうです。

原題:Kidnapping Mr. Heineken (2015)  
監督:Daniel Alfredson  
原作:Peter R. de Vries
脚本:William Brookfield  
Genre:Action/ Crime/ Drama
Rated R for language throughout  
Country: Belgium / Netherlands / USA / UK
Language: English/ Dutch / German 
上映時間:95分
あらすじ:
1983年アムステルダム。
コルは、経営する会社が倒産したことから、
親友で妻の兄ヴィレムらと共謀して、
フレディ・ハイネケンを誘拐する。
身代金交渉が遅々として進まない中、
老獪なハイネケンに翻弄され、
仲間たちの間に溝が生まれる。
その後、身代金の強奪に成功するものの、
捜査の手が伸びて、仲間たちが次々と逮捕されていく。
ヴィレムはコルを連れて、馴染みの女のいるパリに逃げる。
だが、コルが妻ソーニャに電話したため、
隠れ家が知られ、逮捕される・・・

出演者:
Anthony Hopkins   ...  Freddy Heineken(フレディ・ハイネケン)
Jim Sturgess   ...  Cor Van Hout(コル)
Sam Worthington   ...  Willem Holleeder(ヴィレム)
Jemima West   ...  Sonja Holleeder(ソーニャ)
オトーサン、
「おお、アンソニー・ホプキンス登場!」
彼の前には、並み居る名優も輝きを失います。
本作でも、端役ですが、輝いています。

その他の出演者:
Ryan Kwanten   ...  Jan 'Cat' Boellard “カット”
Mark van Eeuwen   ...  Frans 'Spikes' Meijer 
Thomas Cocquerel   ...  Martin 'Brakes' Erkamps 
David Dencik   ...  Ab Doderer 
Vera Van Dooren   ...  Ma Holleeder 
Kat Lindsay   ...  Karin 
Roy McCrerey   ...  Iverson 
Vince Canlas   ...  Chinese Restaurant Owner 
Natalie Mejer   ...  French Stewardess 
Eric Godon   ...  Police Drop Off Driver 
Billy Slaughter   ...  Junior Officer  

User Rating:6.1/10( 10,926 votes)IMDb
  User Rating:6.0/10( 111 votes) Yahoo!
オトーサン、
「出来がいまいち」
アムステルダムの運河を使っての
逃走シーンも、チープです。

User Reviews 
roeljbakkerさん
SF
2015年3月30日
ポジティブ - 絶対に見る価値あり

悪いレビューが、好奇心を呼び、
見るべしと誘う。
特に実話なら、見たくなる。
私の家族がオランダ人なので
この誘拐について知っている。
私が知る限りでは、映画は正しく、現実のままだ。
話は、そうであるべきシーンにぞくぞくさせてくれる。
誘拐犯の身になってみると、彼らに哀れみを感じる。
サー・アンソニー・ホプキンスは、すばらしい。
役割は限られているが、期待通りだ!
お見事。
短いが、まったく素晴らしい。
映画に貢献したサム・ワーシントン(アバター)、
ジム・スタージェス、ライアン・クワンテンの
ハイネケンとドライバーとのシーンを忘れるなかれ。!
アムステルダムとパリの良いシーンもあった。
そう、ボトルは緑色でなく茶色でなければ。:
誰が、気にする!?
この映画、絶対に見る価値がある!
これまでで、最もよい映画かといえば、いいえ。
誘拐は、いつもぞくぞくさせて、エキサイテイングだ。
この映画も、そう。

オトーサン、
「あわれ、みじめ、あほう」
実話ですから仕方ないのでしょうが、
犯人たちがあまりに情けないので、
映画が台なしになっています。

seanさん 
2016年1月1日
鑑賞の代償

実話なんだから地味なのは承知でも、
こんなにスリルのない犯罪ものだと思わなかった。
A・ホプキンスをハイネケン役に
仕立てて犯人役も豪華な面子。
エー、もう少し面白く出来たん じゃないの?
と思ってしまう。
怖い事件でも観る方としては、
甘甘すぎる犯人たちのうろたえと
誘拐老人の一騎打ちによって
何か教示のようなものを得られるんじゃないかと
期待していたもんだからまぁ呆然。
仲間割れによる分裂で窮地に陥るとは…
犯罪史上に名を残す誘拐事件というにはあまりにお粗末すぎて、
残金の行方も本当は分かってんじゃないの?
(時代が時代だし)
と色々ツッコミを入れたくなる(けど)実話。
名優のせっかくの登場もこれでは勿体ないが、
それだけに彼らの後の人生には驚く。


天地明察

オトーサン、
「原作、面白かったな」
・本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞
その映画化作品なので、大いに期待しました。
なかなかの出来でした。
ただ、将来を嘱望された冲方丁(うぶかたとう)さんは、
別居中の妻への傷害容疑で逮捕されました。
わが運命だけは、明察できなかったようで・・・

原題:天地明察(2012)
監督:滝田洋二郎  
原作:冲方丁  
脚本:加藤正人/ 滝田洋二郎 
Genre:Period Drama
上映時間:141分
あらすじ:
安井算哲は、将軍に囲碁を教える家に生まれた。
出世に興味が無く、星の観測と算術に夢中になっていた。
将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之は、
そんな算哲にに新暦づくりを命じる。
観測隊長・建部、副隊長・伊藤らのは
日本全土を測量・観測して回る。
妻のえん、数学者、関孝和、水戸光圀らが支援するが、
暦を権威の象徴と考える朝廷を敵に回すことに・・・

出演者:
 岡田准一・・・ 安井算哲
 宮崎あおい・・・ 村瀬えん 
 松本幸四郎・・・ 保科正之
 笹野高史・・・ 建部伝内 
 岸部一徳・・・ 伊藤重孝 
オトーサン、
「岡田准一くん、頑張ったね」

その他の出演者:
 佐藤隆太・・・ 村瀬義益 
 市川猿之助・・・ 関孝和 
 横山裕・・・ 本因坊道策 
 渡辺大・・・ 安藤有益 
 白井晃・・・ 山崎闇斎 
 市川染五郎・・・ 宮栖川友麿 
 中井貴一・・・ 水戸光圀 
 松本幸四郎・・・ 保科正之  
 きたろう 安井算知 
 尾藤イサオ  本因坊道悦
 徳井優  弥吉
 笠原秀幸  土御門泰福
 染谷将太  徳川家綱
 冲方丁  

User Rating:5.9/10( 31 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.3/10( 508 votes) Yahoo!
オトーサン、
「7点台かな」

日本アカデミー賞ノミネート 
・音楽賞
・撮影賞
・照明賞
・美術賞
・録音賞

User Reviews 
すねこすりさん 
2013年11月2日
原作未読

個人的には断然、関孝和派なもので、
こういう作品でも見れば、
多少は渋川春海なる人に好感を持つきっかけでもできるかな
と思って見てみましたが・・・
長くてイマイチでしたね。
貞享暦も結果的にはイロイロ問題の多かった暦の様だし、
本作を見終わった今でも、
やはりこの時、関孝和が改暦に携わっていたら
どうなっていたのだろうという
歴史における「たられば」を考えずにはいられません。
まあ、そういうことを脇へ置いたとしても、
本作は、作りが安っぽくていただけないです。
豪華俳優陣ですけど、演出が悪いんでしょうねえ、これは。
「たかが碁打ち」というセリフが何度も出てきましたけど
そうはいっても、江戸時代、将軍の前で碁を打つ家柄ですから、
それなりのはずだし、
春海は当時の錚々たる面々に教育を受けているのですから、
彼自身、非常に教養ある人のはず。
そういう、知性・品性・格式・威厳・・・が、
全く感じられないのは致命的です。
なんといっても、個人的に許せないのは、猿之助の演技。
関孝和は、彼の生い立ちを考えれば、
もっと内省的で、あんな芝居がかった人柄じゃないことくらい
ド素人でも想像できます。
あれじゃあ、世紀の天才が、聞いて呆れるってもんです・・・
ところで、岡田君は、来年の大河、大丈夫なんでしょうか? 

オトーサン、
「原作のほうが断然いいけど・・・」

黒美君彦さん 
2013年3月1日
端正な作品

安井算哲(渋川春海)の大和暦誕生秘話…
史実とはかなり異なるらしいが、端正に作られた佳編。
何せ天文観測と、それに基づく暦作りが物語の核だから、
映画化は相当苦労しただろうと思う。
岡田准一と宮崎あおいでは美男美女過ぎるし、
ふたりとも齢をとらない、というお約束の(笑)
突っ込みどころはあるものの、
十分最後まで楽しむことができた。
算哲の快挙には、
彼を支えながら亡くなっていた人々の
思いが込められている、という作りが良い。
全国で測量をともにした建部伝内、
新たな暦を作るよう命じた会津藩主保科正之、
算術の師匠山崎闇斎…
それぞれが新暦に心を残しながらこの世を去る。
やや長い上映時間だからこそ
そうしたエピソードが生きてきたともいえる。
後半、観測所が襲われる場面は唐突感を免れないが、
全体を通して爽快感が残る作品に仕上がっている。
小道具にまで目が行き届いた美術もまた賞賛に値する。


許されざる者

 
オトーサン、
「こりゃ、無理筋だね」
・将棋や碁で、理屈に合わない無理な手順・指し手。
ハリウッド映画の初リメイクだそうですが、
クリント・イーストウッド監督の
名作「許されざる者」(1993)をリメイクするなんて・・・

原題:許されざる者 (2013)
監督・脚本::李相日
原作:David Peoples
Genre:Period Drama
上映時間:135分
あらすじ:
1880年。
釜田十兵衛は、幕末の志士を斬りまくり、
“人斬り十兵衛”と恐れられた男だ。
落ち延びた北海道で所帯を持つ。
だが、妻は他界し、
残された2人の子どもと貧しい暮らしを送っていた。
幕府軍での仲間、馬場金吾が現われ、
賞金首の話を持ちかける。
一度はこの申し出を断ったが・・・

出演者:
 渡辺謙・・・ 釜田十兵衛 
 柄本明・・・ 馬場金吾 
 柳楽優弥・・・ 沢田五郎 
 忽那汐里・・・ なつめ
オトーサン、
「演技がみんな不自然だ」

その他の出演者:
 小池栄子・・・ お梶 
 近藤芳正・・・ 秋山喜八 
 國村隼・・・ 北大路正春 
 滝藤賢一・・・ 姫路弥三郎 
 小澤征悦・・・ 堀田佐之助 
 三浦貴大・・・ 堀田卯之助 
 佐藤浩市・・・ 大石一蔵 

User Rating:5.6/10( 26 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.8/10( 485 votes) Yahoo!
オトーサン、
「5点台の駄作だね」

日本アカデミー賞受賞 
・撮影賞
・照明賞
・新人俳優賞  忽那汐里
同ノミネート 
・主演男優賞  渡辺謙    
・美術賞

User Reviews 
にょろぞうさん 
2014年3月31日
ちょっとテンポが悪くて少し飽きた 

名優を沢山使ってる割には
一人ずつのキャラが立っていないように思えた。 
音楽の使い方も、大作っぽいが古くさい感じ 
シナリオも、少し展開が安易な気がする。 
武器を持ち込めない街に、刺客が次々と来るのも変だし、
刺客を取り締まる前に、女郎に注意するべきだ。 
佐藤浩市は激サドすぎるが、
むしろ、刺客と勝負して殺されたい風にも見えた。 
逆にこの辺を膨らませてむしろ、
嫌世的な死にたい警察署長を描けば、よかったんじゃないかな。 
主人公が最後に鬼神の働きをするが
相棒の金吾との関係がさほど深く見えないので
突然復讐に燃えた様に見える。 
一人目の賞金首を殺す所あたりからの演出が
妙にくどくて鼻に付く。 
ラストの殴り込みのシーンも、さして盛り上がらず
期待に届かなかった感がある。 
しかし、西部劇を近代の日本に置き換える試みは
場所が北海道なせいか、意外に違和感が少なかった。 
北海道の景色も素晴らしい。 
でも、火縄銃VSウィンチェスターは、安易すぎる設定だ。 

オトーサン、
「同感!」

前田有一さん 
2013年9月24日
リメイクする必然性はどうか

リメイクはオリジナルをリスペクトしすぎると
失敗しやすいというのが持論だが、
日本版「許されざる者」にもそんな傾向が感じられる。
李相日監督長年のオリジナルへの慕情は、
硫黄島シリーズでクリント・イーストウッドの信頼を勝ち得た
渡辺謙の協力を得たことでこうして形になったものの、
その出来はどこか中途半端である。 
(略 あらすじ紹介)
わざわざ別の国の優良コンテンツを
リメイクしたいというからには、
本来「俺ならもっとうまくやる」とか、
「こんないいネタを日本でやればさらによくなる」
「やる価値がある」との野心があってしかるべきである。 
そのくらいの気概がなくては
オリジナルを越えることなどできやしない。
だからこそ、冒頭に書いたように私は考えている。 
この「許されざる者」は、一見イーストウッド版とうりふたつ。
舞台が日本に移っただけで時代もおなじ。
ストーリーも細部もそっくり仕上げと言ってよい。 
インタビューしたとき渡辺謙は、
「リメイクでなく自分たちのオリジナルを作る気持ちでやった、
それができる自信もあったと」語ってくれた。
実際彼が演じる主人公は、
イーストウッドが演じたそれとはまったく異なる印象で、
それなりの迫力を感じさせた。
だが一方で、監督はどう思っていたのだろうとの疑問も生まれた。 
むろん、彼なりの許されざる者を描きたい気持ちはあったはずだ。
たとえば二人の旅に同行する「虚勢を張る若者」は、
アイヌとのハーフとの設定がなされた。
そして、逆賊として不遇に甘んじる主人公と金吾。
彼らに頼るよりほか
自分たちの尊厳を取り戻すことのできない女郎たちとあわせ
「弱き者たちのドラマ」にしたこともその一環だったろう。 
だがそうしたキャラクターたちが、
原版の完全コピーというべきストーリーを演じて
なにが伝わるのかというと、いまいちぴんとこないのも確か。 
そもそもオリジナルが評価されたのは、
マカロニウェスタンで世に出たイーストウッドが、
自身の手でその様式美を破壊したことに大きな要因がある。
そのどちらかが欠けても、ここまで評価はされていない。
西部劇ジャンルにおいて、
誰もが正しいと疑いもしなかった事・人物が
「許されざる者」といわれたからこその衝撃というわけだ。 
この日本版にはそのどちらもないのだから、
よほどの代替アイデアがないと勝負にならない。
舞台を変えたら面白くなるというタイプの素材では、もともとない。 
むしろ日本に置き換えると、
荒唐無稽な設定ばかりが目立つ結果となっている。
こっそり藤枝梅安に依頼するならともかく、
客商売たる女郎たちがおおっぴらに復讐代行者を探している
というのはいかにも不自然だし、
そもそも言霊の国でそんな血の汚れを丸だしにして
営業できるものなのか。
経営者はなぜ何もいわないのかと疑問ばかりが頭に浮かぶ。
物語の根幹であるからして、ここは一工夫が必要だったのではないか。 
北海道ロケは厳しい環境で、その甲斐あって映像はどれも美しい。
渡辺謙が「銃よりも痛みを感じる」と胸を張った
日本版ならではのソードアクション=クライマックスの戦いなどは、
新味もあるし見事なものだが、
さらなる「日本らしさ」がほしいところだ。 


ふしぎな岬の物語

オトーサン、
「モントリオール世界映画祭受賞作か」
主人公役の吉永小百合さんは、
本作で、プロデューサー業に進出。
ハリウッドの俳優でも、功なり名をとげると、
プロデューサーになるひとが増えています。
いいんじゃないですか。

原題:ふしぎな岬の物語 (2014) 
監督:成島出
原作:森沢明夫 
脚本:加藤正人/ 安倍照雄 
Genre:Drama
上映時間:117分
あらすじ:
岬の突端にある岬カフェは、
店主の柏木悦子がいれるおいしいコーヒーが評判であった。
毎日のように通うタニさんや、甥っ子の浩司など、
彼女を愛する仲間たちに囲まれ穏やかな日々が続いていた。
そんなある日、長年音沙汰がなかった
常連客の娘みどりが突然戻り、
このカフェにもさざ波のような変化が訪れる・・・

出演者:
 吉永小百合・・・ 柏木悦子 
 阿部寛・・・ 柏木浩司 
 竹内結子・・・ 竜崎みどり 
 笑福亭鶴瓶・・・ タニさん
オトーサン、
「さゆりさんは、お幾つ?」
1945年3月13日生まれですから、2015年で70歳。 
水泳で鍛え、仕事も意欲的なのがいいのでしょう。

その他の出演者:
 笹野高史・・・ 竜崎徳三郎 
 小池栄子・・・ 柴本恵利 
 春風亭昇太・・・ 柴本孝夫 
 井浦新・・・ 大沢寛彦 
 吉幾三・・・ 行吉先生 
 近藤公園・・・ 山本 
 矢野聖人・・・ 中山健 
 矢柴俊博・・・ 三平 
 不破万作・・・ 佐藤 
 モロ師岡・・・ 消防団長 
 嶋田久作・・・ 高橋 
 杉田二郎・・・ (ブラザーズ5) 
 堀内孝雄・・・ (ブラザーズ5) 
 ばんばひろふみ・・・ (ブラザーズ5) 
 高山厳・・・ (ブラザーズ5) 
 因幡晃・・・ (ブラザーズ5) 
 片岡亀蔵・・・ ドロボー 
 中原丈雄・・・ 鳴海 
 石橋蓮司・・・ 雲海 
 米倉斉加年・・・ 冨田 

User Rating:6.2/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:4.8/10( 306 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、5点台だね」
ロケ地は、房総半島の館山とか。

モントリオール世界映画祭受賞
・審査員特別大賞
・エキュメニカル審査員賞

日本アカデミー賞ノミネート 
・作品賞     
・主演男優賞  阿部寛    
・主演女優賞  吉永小百合    
・助演男優賞  笑福亭鶴瓶    
・助演女優賞  竹内結子    
・監督賞  成島出    
・脚本賞      
・音楽賞      
・撮影賞      
・照明賞     
・美術賞     
・録音賞      
・編集賞  

User Reviews 
ESPERANZAさん 
2014年11月4日

森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」は、
過去に西田敏行と竹下景子による
ラジオドラマNHK新日曜名作座にもなったのだが、
岬の先端に立つ小さな喫茶店の女店主と
そこを訪れる人たちとの交流を描いた心温まるものだった。
その小説の映画化なのだが、
成島監督と吉永小百合の思いが奏し、
ほっこりとした良いものになっている。
幸せとは「なる」ものではなく「気づく」ものだという本質を
表現したかったという原作者の思いを感じることができる。
また堀内孝雄、杉田二郎、因幡晃といった
私たち年代のフォークシンガーが顔を見せ大変懐かしかった。
なおこの映画はモントリオール映画祭を前に
亡くなった米倉斉加年の遺作でもある。 

オトーサン、
「前田さん、どっちかな」
褒めているのか、貶しているのか。

前田有一さん 
2014年10月10日
吉永小百合以外には無理な企画

吉永小百合自身が製作に名を連ね、
初めて企画者としてかかわって作られた
「ふしぎな岬の物語」は、
なるほど彼女以外には誰も演じられない映画であった。 
(前掲 あらすじ紹介)
老若男女、それこそ甥っ子から常連客、
はたまた偶然入った強盗に至るまで、
吉永演じる女店主に対面すると一瞬で魅了され、
骨抜きにされてしまう。
そんなあらゆる訪問客と吉永小百合ママとの
心温まる交流のドラマである。 
ようするにここはサユリストの村というわけだが、
60を超えてからも9歳の娘のいる役を
軽々とこなしてきた吉永にしてみれば、
この程度の奇跡はお手の物。
たしかにどんな極悪人だろうが、
ほほえむ彼女に下の名前で呼ばれたら、
頭を下げるほかはあるまい。
日本の誇る、最後の清純派女優の前には
全男性が無力である。 
そういうコンセプトの映画だから、
これはサユリストがみたら最高の物語。
岬カフェは彼らのパラダイス、
あるいは理想郷ということになろう。 
ネタ的視点でいえばそんなところだが、
正直な話、そんなものは観客の勝手な解釈であり、
もちろん狙ってやったわけではあるまい。
大物俳優そろい踏みの、
ちょっと以上では決してない
ちょっといい話の連続である本作であるが、
そこにはちゃんとしたテーマがある。 
それはこの話が、
「ちょっぴりずつ失いゆく物語」であるということ。
主人公が大切にしている数々のものは、
欠けてしまったり、なくなったり、あげてしまったりと
この映画では繰り返し象徴的に
そのテーマを表現するために使われる。
それはあたかも、人生のようでもある。 
そして、少しずつ失い最後にすべてを失った
ヒロインはどうなるのか。
そこに、企画者でもある吉永イズムが
表現されているわけである。
それがモントリオール映画祭の審査員の心をつかんだのか。 
あるいは、彼らも単にサユリストだったのか。
ここの村人になりたかっただけなのか。
それは私にはわからない。 

オトーサン、
「モントリオール世界映画祭、よく受賞するね」
この時期は、ヴェネチアと重なって、
有力作品は、そちらに流れるのです。

・遥かなる山の呼び声 - 1980年、審査員特別賞
・天城越え - 1983年、主演女優賞(田中裕子)
・深い河 - 1995年、エキュメニカル賞
・眠る男 - 1996年、審査員特別大賞
・愛を乞うひと - 1998年、国際批評家連盟賞
・東京夜曲 - 1998年、最優秀監督賞(市川準)
・鉄道員 - 1999年、主演男優賞(高倉健)
・いつか読書する日 - 2005年、審査員特別賞
・おくりびと- 2008年 最優秀作品賞(滝田洋二郎) 
・誰も守ってくれない - 2008年、脚本賞(君塚良一)
・ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ - 2009年、監督賞(根岸吉太郎)
・悪人 - 2010年、最優秀女優賞(深津絵里)
・わが母の記 - 2011年、審査員特別大賞
・アントキノイノチ - 2011年、イノベーション・アワード
・ふしぎな岬の物語 - 2014年、審査員特別大賞、エキュメニカル審査員賞
・そこのみにて光輝く - 2014年、最優秀監督賞(呉美保)


靴職人と魔法のミシン

オトーサン、
「下町か、汚い場所だね」
でも、何度か通うと、味が出てきます。
それに反して、再開発のオシャレなビル。
すぐに賞味期限がやってきます。

原題:The Cobbler (2014)  
監督:Tom McCarthy  
脚本:Tom McCarthy/ Paul Sado   
Genre:Comedy/ Drama/ Fantasy
Country: USA 
Language: English / Yiddish 
上映時間:99分
あらすじ:
マンハッタンのロウワー・イーストサイド。 
マックスは、靴の修理屋だ。 
父親のアブラハムが突然蒸発して以来、 
認知症の母サラと暮らしていた。
恋人もなく、話し相手は、隣の理髪店主ジミーだけ。 
そんなとき、いい感じの娘カーメンから
街の再開発反対運動参加を依頼される。 
さらに、チンピラのレオンがやってきて、 
夕方までに修理しろと強要される。
だが、運悪くミシンが故障してしまう。 
物置の奥にあった年代物の足踏みミシンを使い、 
なんとか靴の修理を完了させるが、レオンは来なかった。 
修理した靴が自分と同じサイズと気づき、 
何の気なしに履いてみる。持ち主のチンピラに変身してしまう。 
以来、様々な客の靴を履いては、その人の人生を疑似体験。
やがて思いも寄らぬトラブルに巻き込まれてしまう・・・

出演者:
Adam Sandler・・・ Max Simkin(マックス)
Melonie Diaz ・・・ Carmen Herrara(カーメン)
Dustin Hoffman・・・ Abraham Simkin(アブラハム)
Lynn Cohen ・・・ Sarah Simkin(サラ)
Steve Buscemi・・・ Jimmy(ジミー)
Method Man・・・ Leon Ludlow(レオン)
オトーサン、
「いろんなひとがいるね」
人種のるつぼ、サラダボールと言われるNY。
映画の出演者も多彩なので、ドラマに味が出ます。
アダム・サンドラー、齢を重ねるにつれ、
芸に味ができきましたね。

その他の出演者:
Dan Stevens・・・ Emiliano
Ellen Barkin ・・・ Elaine Greenawalt
Sondra James・・・ Anna O'Hara
Dascha Polanco・・・ Macy
Fritz Weaver ・・・ Mr. Solomon
Kim Cloutier ・・・ Taryn
Adam B. Shapiro ・・・ Schneider
Elena Kampouris ・・・ Alexia

User Rating:5.8/10( 29,834 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 171 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、普通だな」

User Reviews 
pmmintonさん 
2015年3月19日
見て楽しい

ユーザーと批評家からの悪いレビューを無視して、
この映画を見たが正解だった。
レンタルした時、期待していなかった。
忙しい日にコメディをみれば、気分がよくなるハズ。
運良く、お金に見合う価値があったた。
愉快で、魅力的で、賢く、全体に非常に面白かった。
映画の前提はユニークで、興味をそそる。
どんでん返しとファンタジーシーンを楽しんだ。
アダム・サンドラーは、絶好調。
そして、助演陣がよく、
映画に油を差した機械みたいだった。
アダム・サンドラー演じる人物を不快でまずいと思わなかった。
騒々しいシーン以外にも、笑いがあった。
もちろん、たくさんの教訓があったし、
リアルな感情に満ちたシーンも、多かった。
私の永久的なコレクションにしよう。
続編があるなら、見に行きたい。
待ちきれないよ。

オトーサン、
「トランプさんが大統領になると・・・」
「扉をたたく人」なんか成立しなくなるでしょうね。
不法移民に手を差し伸べるひとなんか、
いなくなるでしょう。

おばちゃんさん 
2015年8月7日

マッカ-シ-監督の「扉をたたく人」がすごく好き、
アダム・サンドラ-のちょっとB級っぽい風情が大好きな私は、
いそいそと見に行きました。
スティ-ル写真をチラッとだけ見た限りでは、
思い切り地味〜な、
「扉・・」と同様の社会派作品を想像していたのですが、
見に行く直前に、少し前に観たという友人から
「笑えた〜!!」という情報が入ったので、ますますワクワク。
だいたい、こういうふうに期待してしまうと
肩すかしのことが多いものですが、
私の期待は裏切られなかったです。
一緒に観た友人も「楽しかった〜」と言っていました。
「扉・・」も、役者の力量が味わえる作品でしたが、
アダム・サンドラ-の飄々ぶりは相変わらずチャ-ミングだったし、
かなりなキ-マン役である黒人俳優サンの捧腹絶倒な演技も
おおいに堪能させてもらいました。
彼が白人を脅すシ-ンがありましたが、
あれはいまだに黒人というだけでおびえる
白人側の偏見を皮肉っている、というふうに私は見ました。
なぜ隣の床屋さんがブシェ-ミなのか、
なぜホフマンがあの役にキャスティングされているのか、
後から思うと、そこも楽しい。
私は大好きです、この映画。


山の音

オトーサン、
「この本、知らないな」
ノーベル賞作家・川端康成の代表作は、
「伊豆の踊り子」や「雪国」といわれていますが、
本作は、それに勝るとも劣らない名作とか。
三島由紀夫は、本作を川端の最高傑作と言っています。
監督は、成瀬巳喜男。代表作は「浮雲」。
黒沢監督がひそかに尊敬していた監督で、
死後、評価が上がりました。

原題:山の音(1954)
監督:成瀬巳喜男
原作:川端康成  
脚本:水木洋子
Genre:Drama
上映時間:95分
あらすじ:
サラリーマンの修一は、
妻の菊子を差し置いて外に愛人を作り、
菊子は、夫のそんな行動を知りつつも
何も言わずに耐えていた。
夫婦と同居する父・信吾は、
そんな菊子をふびんに思っていた・・・

出演者:
 原節子・・・ 尾形菊子 
 山村聡・・・ 尾形信吾
 上原謙・・・ 信吾修一 
オトーサン、
「原節子、暗い顔をみせている!」
「山村聡、難しい演技をしている!」
信吾が菊子を気にいっているのは、
かつての恋人に面影が似ているから。
信吾が浮気性の息子・修一に強く出られないのは、
戦争で心に傷を負った息子を思いやってのこと。
もうひとつは、かっての恋人の

その他の出演者:
 長岡輝子・・・保子 
 杉葉子・・・ 谷崎英子 
 丹阿弥谷津子・・・ 池田 
 中北千枝子・・・ 相原房子 
 金子信雄・・・ 夫・相原 
 角梨枝子・・・ 絹子 
 十朱久雄・・・ 信吾の友人 
 斎藤史子・・・娘里子 
 木暮実千代 
 北川町子  
 馬野都留子  

User Rating:6.9/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.1/10( 23 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だ」
古都・鎌倉の雰囲気がよく出ています。
映画の舞台となった家は、
川端康成宅を模してつくられたもの。
小津作品よりは、すご味がありました。

User Reviews 
アンドレ・タカシさん 
2010年4月10日
「間違い」が起こりそうな空気

えっ、上原謙って山村聡より年上なんですか。
それはある意味凄いキャスティングだ。
笠智衆が、よく年上を相手に父親役をやっていた話は
聞いたことがあるが、
これは山村聡が老けているというより、
上原謙が若すぎるんでしょうね。
2世代が同居する家を舞台にしたホームドラマ。
この家は不協和音に満ちている。
直接の原因は不貞の夫と出戻りの娘。
その夫の寒々しい態度に耐え続ける不幸な嫁。
それを精神的に支える舅。
一見、そんなふうに見えるのだが、
この不協和音の原因は実は舅にある。
それに気付くと、物語がグッと奥深いものに変化した。
舅は物分りが良く、有能(な社長さん?)で、
鷹揚でいて細かい気遣いも出来るキャラクターなのだが、
それが災いしている。
これが違うタイプの映画なら
嫁と舅に「間違い」が起こりそうな空気だった。
たぶん、事あるごとに嫁が舅を頼り、
夫はそれが面白くなくて心が離れて行ったのだと思う。
出戻りの嫁が持っていたコンプレックスも、
そもそもは出来すぎの父親から
見透かされるような視線を受け続けたことが原因だろう。
舅はそれを自覚していない。
原作は未読だが、
映画では夫が父に対して抱いているはずの嫉妬には一切触れないし、
舅は最後まで家族の苦悩を背負った男として描写される。
このあたりに川端文学らしい行間と落とし穴的なテーマが見える。
エンディングで老夫婦は田舎に隠居すると言っていた。
その判断がもう少し早ければ、
中絶&離婚という結果にはならなかったと云うのが私の見立て。
2世代同居の歪を描いており、
過去に観た記憶がない類いの映画でした。 

オトーサン、
「鼻血シーン、みておきたいね」
朝日の追悼記事で、本作をみたくなったのです。
著者は、元東京大学総長、映画評論家。

蓮實重彦さん 
2015年11月27日
翳りと艶めかしさと 原節子さんを悼む

42歳で引退してから
半世紀以上も人前に出ることのなかった
原節子の国際的な名声は、
「晩春」(1949)から「小早川家の秋」(1961)まで、
6本もの小津作品に出演したことに多くを負っている。
小津監督の死の直後、
「けしからん奴(やつ)が
ぼくらの前から小津さんをさらってった」としか思えず、
遺体の置かれた病院では
とても悲しい気持ちになれなかった
名キャメラマンの厚田雄春さんは、
鎌倉で裏方として通夜の準備にはげんでいたが、
玄関に原さんを出迎えて
「目と目が合ったとたんに、もう涙があふれ」
抱きあうしかなかったという。
この証言が示唆しているように、
既に引退の意思を秘めていたはずの
この女優とこの監督との深くて複雑な関係は、
とても尋常なものではなかったはずだ。
にもかかわらず、原さんの訃報に接して
見直さずにいられなかったのは、
山中貞雄監督の「河内山宗俊」(1936)と
成瀬巳喜男監督の「山の音」(1954)だった。
山中作品での原節子はまだ10代だったはずだが、
弟の不始末から身を売らねばなるまいと決意する
和服姿の伏し目がちのクローズアップが素晴らしい。
戸外にはいきなり雪が舞い始めるのだが、
これは日本のみならず、世界の映画史で
もっとも悲痛な場面として記憶さるべき一瞬である。
また、98年のサンセバスチャン国際映画祭で
成瀬巳喜男の回顧特集が行われたとき、
成瀬における原節子は
小津作品に劣らず魅力的だと評判になったことを記憶している。
とりわけ、「山の音」の彼女が素晴らしい。
早朝の鎌倉の自宅で鼻血を流し、
義父の山村聰に介抱される場面での無言のクローズアップは、
小津とは異なる艶めかしさを画面いっぱいに行きわたらせて、
「永遠の処女」伝説とはおよそ無縁の豊かに翳りをおびた
女性像が見るものを陶然とさせる。
終幕の新宿御苑での2人の語らいに向けられた
キャメラの透明な距離感と奥行きは、
文字通り天下一品というほかはない。
この文章を書き終えようとしていると、


世界にひとつのプレイブック

オトーサン、
「壊れたひとばかり」
世の中、一見まともに見えても、
精神を病んだひとが多いようです。
監督のDavid O. Russellさんも、
周囲に壊れたひとがいたらしく、
ドキュメンタリー映画のように、
壊れたひとびとを見つめています。

原題:Silver Linings Playbook (2012)  
監督・脚本:David O. Russell  
原作:Matthew Quick
Genre:Comedy/ Drama/ Romance
上映時間:122分
あらすじ:
パットは、妻の浮気が原因で、精神病院入り。
退院したものの、妻も仕事も家も失い、
実家に戻って社会復帰を図る。
心身の健康を取り戻せば、
接近禁止令の出ている妻とやり直せると思い込んでいたが、
突然キレてはトラブルを引き起こす。
友人に誘われたディナーで、ティファニーと出会う。
彼女も、夫を事故で亡くし、心に問題を抱えており、
パットは彼女のエキセントリックな言動に振り回される。
ところがティファニーはパットの妻と知り合いで、
パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。
交換条件として、ダンス・コンテストに
パートナーとなって出場することを迫られる・・・

出演者:
Bradley Cooper ・・・ Patrizio "Pat" Solitano, Jr.(パット)
Jennifer Lawrence ・・・ Tiffany Maxwell(ティファニー)
Robert De Niro ・・・ Patrizio "Pat" Solitano, Sr.(パットの父)
Jacki Weaver ・・・ Dolores Solitano(パットの母)
オトーサン、
「演技は、みんな見応えがある」

その他の出演者:
Chris Tucker ・・・ Danny McDaniels.
Anupam Kher ・・・ Dr. Cliff Patel
Shea Whigham ・・・ Jake Solitano 
Julia Stiles ・・・ Veronica
John Ortiz ・・・ Ronnie
Brea Bee ・・・ Nikki
Cheryl Williams ・・・ Mrs. Maxwell
Patrick McDade ・・・ Mr. Maxwell
Dash Mihok ・・・ Officer Keogh
Matthew Russell ・・・ Ricky D'Angelo
Paul Herman ・・・ Randy
Patsy Meck ・・・ Nancy

User Rating:7.8/10( 502,077 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 702 votes) Yahoo!
オトーサン、
「最後に救いがある」

アカデミー賞受賞 
・主演女優賞  ジェニファー・ローレンス
同ノミネート
・作品賞     
・主演男優賞  ブラッドリー・クーパー    
・助演男優賞  ロバート・デ・ニーロ    
・助演女優賞  ジャッキー・ウィーヴァー    
・監督賞  デヴィッド・O・ラッセル    
・脚色賞      
・編集賞      

ゴールデン・グローブ受賞 
・女優賞(コメディ/ミュージカル)  ジェニファー・ローレンス
同ノミネート
・作品賞(コメディ/ミュージカル)     
・男優賞(コメディ/ミュージカル)  ブラッドリー・クーパー    
・脚本賞 

User Reviews 
brighteyes53085さん
United States 
2012年10月9日
信じられない、信じられない、信じられない!

ハンプトンズ国際映画祭の試写会でみた。
これまでに見た最もよい映画の1つだった。
とても構成がいい。
あなたが主人公と同じように苦悩していなくても、
その意味は、誰にでも通じるだろう。
私は、パットとティファニーから、学んだ。
「明るい兆候」を見つけること。
そうしたすばらしいメッセージがあり、
一見、最も恐ろしい状況下なのに、心が高揚する。
ジェニファー・ローレンスとブラッドレー・クーパーは、驚異的。
私は彼らに本当に感情移入した。
必見!
11月に劇場上映される時に、また見たい。

オトーサン、
「これほどの支持を受けたのは、
アメリカが熾烈な競争社会で、
病んでいるひとが多いせいでは?」
日本も対岸の火事とは思えません。

前田有一さん 
2013年2月22日
再出発と癒しのメッセージ

躁鬱気質の女の子というのは厄介なもので、
美人だったり、かわいらしいところがあったりと
一見魅力的である。
男としては、下手にはまると身を亡ぼすことになるわけだが
「世界にひとつのプレイブック」を見ると、
こうした男女関係の基本的常識というのは
もしかして万国共通なのか、とうならされる。 
妻に浮気され心が壊れたパットは、
教職も住むところも失い両親のもとで療養中。
だが、それでも妻を愛しなんとか元サヤを狙っている。
そんな折、親友の奥さんの妹ティファニーと知り合うが、
彼女も夫を亡くしたばかりで精神を病んでいた。
奇妙なところで共通項を見出した二人だが、
さっそく意気投合というわけにはいかず……。 
この映画のヒロイン、ティファニーは、
美人なうえに巨乳であり、
ルックスは男なら思わず視線が行ってしまうレベル。
だが、行動は完全にメンヘラなそれ。
寂しさとかなしみを紛らわすため、
会社の同僚全員と寝てしまうような女である。 
正常な感覚では、
原因とその行動はどう考えても不一致なのだが、
こういう女性の場合はそうではない。
たとえば、彼氏とけんかすると、
すぐに合コンに行ったり
男友達にLINEを送り始めたりする女性は決して少なくない。
元来寂しがりやなので、孤独に耐えられない彼女たちは、
こういう時のために便利な男達を複数キープしている。
考えようによっては、情が厚く、純粋で、
かつ危機管理能力の高い優秀な才能と言えなくもない。
無理してそんな風に考えている意味が
我ながらよくわからないが。 
それにしても、病んでる同士の恋愛ドラマが
これほど全米で支持を得て、
アカデミー賞の演技部門全ノミネートという
とんでもない快挙を達成してしまうのだから、
世も末というかなんというか。 
いや、作品じたいは大変優れたドラマなのだが、
基本テーマが人生の立て直しというか、
再出発と癒しの過程を描いたもので、
それに共感できる人がこれほど多いというのが
やや意外だったという意味である。 
恋愛のトラウマが、新たな出会いと体を動かし
ホルモンバランスを良くすることで
快方に向かうというプロットは、医学的にも理に適っている。 
今をときめくジェニファー・ローレンス演じる
おかしなヒロインが、
見た目の突飛さとは裏腹に
実はきわめて正しいことをやっているというのも、
ひねりがあって面白い。 
冒頭のタイプの女の子には、
すべてを理解し、赦し、受け入れてやるのが一番の特効薬。
それを知る恋愛巧者の男性にしてみれば、
この映画はいろいろと合点がいくだろうし、
クライマックスには深い感動があるだろう。
むろん、そうした女の子自身にとってもしかり、である。
そうした幸せなカップルにはなかなかの1本だ。 
もっとも、本作の楽観主義が
はたして現実的かどうかについては、
あえてコメントを避けさせていただこう。 


ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

オトーサン、
「途中からみて正解だった」
普通は、最初から映画はみるもの。
この映画、早朝5時20分からの放映でした。
6時過ぎからみはじめたので、
主人公がトラと漂流しはじめたシーンからでした。
「実話かな、そうとしたら凄い話だ」

原題:Life of Pi (2012)  
監督:Ang Lee  
原作:Yann Martel 
脚本:David Magee  
Genre:Adventure/ Drama/ Fantasy
Country: USA / Taiwan / UK 
Language: English / Tamil / French / Japanese / Hindi / Chinese 
上映時間:127分
あらすじ:
ネタを探していたカナダ人作家は、
インド人男性パイ・パテルを訪ね、
彼の冒険譚を聞くことになる。
パイ少年は、インドで動物園を営む一家に育った。
16歳となったとき、一家はカナダに移住する。
パイは、両親や動物たちと一緒に
日本の貨物船に乗り込む。
途中で嵐に遭遇し、船は沈没する。
運良く救命ボートに乗り移ることができたが、
辛くも逃げ延びたシマウマやハイエナ、
オランウータン、そしてリチャード・パーカーと
名付けられたベンガルトラが同乗していた・・・

出演者:
Suraj Sharma ・・・ Pi, age 16
オトーサン、
「うまいね」
アン・リー監督の演出が冴えているせいでしょうか。

その他の出演者:
Piscine Molitor・・・ "Pi" Patel
Ayush Tandon ・・・ Pi, age 11/12
Irrfan Khan ・・・ Pi, adult
Rafe Spall ・・・ Yann Martel.
Tabu ・・・ Gita Patel
Adil Hussain ・・・ Santosh Patel
Ravi Patel・・・, Pi's older brother
Mohamed Abbas Khaleeli ・・・ Ravi, age 13/14
Vibish Sivakumar ・・・ Ravi, age 18/19
Gerard Depardieu ・・・ the Cook
Po-Chieh Wang ・・・ the Sailor
Shravanthi Sainath ・・・ Anandi
Andrea Di Stefano ・・・ the Priest
Elie Alouf ・・・ Francis 

User Rating:8.0/10( 408,364)IMDb
  User Rating:7.6/10( 1,090 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だね」

アカデミー賞受賞 
・監督賞  アン・リー
・撮影賞  クラウディオ・ミランダ    
・作曲賞  マイケル・ダナ 
・視覚効果賞
同ノミネート
・作品賞 
・脚色賞
・歌曲賞
・美術賞
・音響賞(編集)
・音響賞(調整)
・編集賞 

ゴールデン・グローブ受賞 
・音楽賞
同ノミネート
・作品賞(ドラマ)
・監督賞  アン・リー

User Reviews 
noah_eyeさん
San Diego 
2012年11月13日
非常に感銘を受けた

昨晩、サンディエゴでの
3D Imaxの試写会に行けてラッキーだった。
原作のファンなので、大いに満足した。
信じられないかもしれないが、
出演者の選択が実によく、
CGよりも、演技のほうに感銘を受けた。
もちろん、映画は非常に美しかったが、
何よりも多くの登場人物が見応えがある。
パイ少年役のスラージ・シャルマは
魅力的で、おかしく、はまり役だった。
成人したイルファン・カーンは、実に温かった。
パイの父、アディル・フセインを見るのは喜びだ。
登場人物はとても豊饒で、元気いっぱい、
彼らに恋せずにはいられない。
また、虎と時間を過ごしたアニメータが、
リチャード・パーカーを蘇らせている。
すばらしく、正確な仕事をしたと付け加えたい。
この話の成功に信じられないほど重要なキャラクターだ。
3Dで、本作を見るように勧めるが、
そうでなくても、充分楽しめると言いたい。
3Dは、美しさと良さを加味するだけ。
原作を読み、心配しているなら、
(大好きな話が損われたかもしれないと)
もう悩まないでいい。
私がこれまでに見たなかで、いちばん映画化しやすいものだ。
みれば、幸わせになれる。
みんなが私と同様、この映画を楽しむことを望む。
すぐにでも劇場で再び見たい。

オトーサン、
「トラは、CGだったのか!」

服部弘一郎さん 
2013年1月11日
救命ボートで太平洋を漂うインド人少年とトラの物語。
夢のような素晴らしい映像の数々
 
『ブロークバック・マウンテン』で
アカデミー賞を受賞しているアン・リー監督の新作は、
ヤン・マーテルのブッカー賞受賞小説
「パイの物語」の映画化だ。
今年のアカデミー賞では
スピルバーグの『リンカーン』が
最多12部門にノミネートされているが、
本作は、それに次ぐ11部門でノミネートされている。
物語はインド系カナダ人のパイ・パテルが、
小説家志望の若い男に自らの半生を語るという額縁スタイル。
中間部は回想形式だが、この形式のいいところは
長い時間の中から必要な部分だけをピックアップして
短時間にまとめてしまえること。
絵だけでわかりにくいところは
適時ナレーションで補足できるし、
絵だけで解釈が分かれそうな部分についても、
どんどんナレーションを使って
特定の解釈に観客を誘導して行くことができる。
例えば画面に大きく映された風景について、
ナレーションで「それはとても美しかった」と言えば、
観客はそれが美しい風景だと100%思ってくれる。
「恐ろしかった」と言えば、
恐ろしい思いを100%共有してくれる。
回想形式の映画としては、
語りの最後が現在に直結して追い抜いていく
マヅルカ形式もよく用いられる手法だが、
この映画については回想で語られる
過去と現在がつながらずに分断されている。
額縁にあたる「現在のパイ・パテル」と
回想シーンの中にいる「過去のパイ・パテル」は
同じ人物であるはずだが、
そこに直接的なつながりはないのだ。
このことによって、現在のパイ・パテルが
過去の自分について語りながら、
語られている内容が真実かどうかわからないという
曖昧な状況になる。
回想の中で想い出は美化され、
理想化され、大げさに誇張され、
場合によっては大きくねじ曲げられている可能性もある。
だがこの映画の中では、
語り手のパイ・パテル自身がそれを隠そうとしない。
一通りの物語を語った上で、
主人公のパイは
「あなたはこの物語を信じますか?」と問いかけるのだ。
その問いは映画の中では
小説家志望の男に向けられたものだが、
実際には映画を観ている観客ひとりひとりに
問いかけられたものでもある。
「映画を観ているあなたは、
この奇想天外な物語を信じますか?」とパイは問いかける。
そして観客の多くは
それに対して「信じる!」と答えるに違いない。
映画は作り手と観客の秘かな共犯関係によって成立する芸術だ。
映画に限らず、演劇でも小説でも同じかもしれない。
作り事である虚構の物語は、
受け手がそれを「信じる」ことによって
真実の物語として命を吹き込まれる。
パイ・パテルの驚くべき冒険物語は、
聞き手がそれを信じることで本当になるのだ。
これは物語について語る際、教科書になりそうな映画だと思う。
決して小難しい映画ではない。
CGやデジタル合成を使った3D映像は
圧倒されるような美しさがある。


プール

オトーサン、
「スカスカだね」
大したドラマもないし、
チュンマイを舞台にしたのに、
コムローイ(ランタン)一斉上げシーンもないし、
プールも、泳ぐわけでなく、存在するだけ。
ゲストハウスも、宿泊客がいないし、
豊饒な物語を削りに削った様子もないし、
これでよくスポンサーがついたものです。

原題:プール (2009) 
監督・脚本:大森美香
原作:桜沢エリカ
Genre:Drama
上映時間:96分
あらすじ:
タイ、チェンマイ郊外。
小さなプールがあるゲストハウス。
4年前からここで働く京子のもとに、
卒業旅行を兼ねて久々に会い来た娘のさよ。
そこにはオーナーの菊子と、
京子の仕事を手伝う市尾、タイ人少年ビーが暮らしていた。
さよは自分を置いてタイに行った母が、
楽しそうに暮らしていることに戸惑いを感じるが、
やがて無理せず生きている人たちとの
触れあいによって解き放たれていく・・・

出演者:
 小林聡美・・・ 京子 
 加瀬亮・・・ 市尾 
 伽奈・・・ さよ 
 シッテイチャイ・コンピラ・・・ ビー 
 もたいまさこ・・・ 菊子 
オトーサン、
「製作費節約かね」
極端に出演者が少なく、演技もしないし
もたいさんなんか、いなくても同じ。
もったいないさん状態でした。

User Rating:5.2/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.0/10( 274 votes) Yahoo!
オトーサン、
「4点台では?」

User Reviews 
al2***** さん 
2015年11月18日
何も起こらない時間 

特に事件が起こるわけでもなく淡々と過ぎていく
「かもめ食堂」「めがね」などと同様
変に癖になる魅力がある
小林聡美、もたいまさこの相変わらずの自然体
加瀬亮、伽奈もただそこにいるだけ
チェンマイの風景の中に溶け込んで
ふっと時が止まったかのような感覚を楽しむのも
たまにはいいんじゃないでしょうか 

オトーサン、
「お粗末でした」

黒美君彦さん 
2015年11月18日
厳しくいうと

荻上直子監督作品の流れを汲む…
といえば聞こえはいいが、
スタッフや空気感などを似せて作った別もの。
もっとも荻上作品も大して好きなわけではないので、
おやおや困ったなあ、というのが率直な感想。
大学卒業にあわせて娘が
タイで生活する母親のもとを初めて訪ねると、
そこにはタイの少年が一緒にいて
「私を捨ててタイの少年と暮らす母」に違和感を覚える娘。
まあ、物語らしい物語といえばその程度。
「好きなことをするのがいいと思う」と言いきる母に
「おばあちゃんや私を放っておいても?」と反問する娘。
お、葛藤シーンがでるのか、と期待すると
「そうかあ」と話をはぐらかす母。
この緊張感のなさは何だろう。
かといってここに描かれるスローライフは
徹頭徹尾「匂い」が欠如し、リアリティを欠いている。
ま、荻上作品や本作品、
さらに2010年の『マザーウォーター』(松本佳奈監督)、
どれもリアリティはないんだけどね。
癒されもせず、ドラマもない。
もう柳の下にドジョウはいないんだということに、
ちゃんと向き合うべきだと思う。


鍵泥棒のメソッド

オトーサン、
「内田けんじ監督か」
若い頃、住んでいた
多摩区生田出身ということで、親しみ。
たまたまPFFスカラシップ作品の
「運命じゃない人」(2005)をみて気に入って、
「アフタースクール」(2008)を2度みました。
そして、この「鍵泥棒のメソッド」も2度みました。
監督の"騙しのテクニック"、もう見飽きました。

原題:鍵泥棒のメソッド (2012)
監督・脚本:内田けんじ  
Genre:Comedy
上映時間:128分
あらすじ:
桜井は、自殺願望の役者。
銭湯で羽振りのいい男が転んだはずみに
頭を強打して記憶を失う現場に居合わせる。
とっさにロッカーの鍵をすり替え、彼になりすます。
ところが、その男が伝説の殺し屋コンドウで、窮地に陥る。
一方、自分を貧乏役者の桜井だと思い込んでしまったコンドウは、
真面目に演技の勉強に取り組み始める。
すると、そんなコンドウの姿に
女性編集者の水嶋香苗が好意を持ち、
婚活に必死な彼女からプロポーズされてしまう・・・

出演者:
 堺雅人・・・ 桜井武史 
 香川照之・・・ コンドウ 
 広末涼子・・・ 水嶋香苗 
オトーサン、
「3人とも、うまい!」
なかでも、香川照之は、うまいねぇ。
澤瀉屋ーっ!

その他の出演者:
 荒川良々・・・ 工藤純一 
 森口瑤子・・・ 井上綾子 
 小山田サユリ・・・ 水嶋翔子  
 木野花・・・  水嶋京子
 小野武彦・・・  水嶋徳治
 池田成志 ・・・ 映画監督 
 久野雅弘 ・・・ 助監督 
 本宮泰風 ・・・ 主演俳優 
 三村恭代 ・・・ 主演女優 
 柊瑠美 ・・・ 編集部員A 
 ムロツヨシ ・・・ 合コン候補者 
 三上市朗 ・・・ 大谷編集長 
 大谷亮介 ・・・ アパートの大家 

User Rating:7.4/10( 105 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.3/10( 1,126 votes) Yahoo!
オトーサン、
「すこし高すぎないか?」
日本アカデミー賞受賞
・脚本賞
同ノミネート
・主演男優賞  堺雅人    
・助演男優賞  香川照之    
・助演女優賞  広末涼子    

ブルーリボン賞受賞 
・助演女優賞  広末涼子    
・監督賞  内田けんじ 

User Reviews 
eiganosusume さん 
2015年12月296日
役者に頼り切らずに魅力を引き出す! 

これは誰に薦めても文句なしに面白いでしょう。
広末か?と思ったけれど
今まで見た広末のキャラの中では
一番イヤミなく良かった。
香川のキャラが特に魅力的で良かった。
最近の映画は役者さんの個性に頼りきって
脚本がチープなのがあって、
まあ、この役者さんだから
何とか観られましたけどねっていうのがあるけど
この映画は違う。
この脚本のキャラを
この役者さんだからビッタリ!!演じられてて、
こっちは入り込めて観られて
あっという間に時間がたった!という感じでした。 

オトーサン、
「これって、アウト?」
ソフトバンクのCMに堺くんが出てきて、
半沢直樹ごっこをやっていました。
CM挿入は、映画のイメージを壊さないように・・・

イニシャルKさん 
2014年12月25日
時間の経つのを忘れる

正直に言ってほとんど期待してなかったのだが、
とにかく笑える映画で面白く、
時間の経つのを忘れて最後まで見入ってしまった。
堺雅人と香川照之の二人がいい味を出していて
笑わせてくれる。
とくに前半の二人が入れ替わったあとからが
もう笑えて笑えて。
中でも車の中での香苗と
記憶喪失になったコンドウとの「35歳」のやりとり、
自分を桜井だと思っているコンドウが、
本物の桜井(堺雅人)の前で桜井が書いた遺書を読み、
「35歳にもなって仕事もしてなくて
こんな汚い部屋に住んでいたら自殺もしたくなります。」
と言うシーンは思わず大声で笑ってしまった。
内田けんじ監督の映画は本作で初めて見たのだが、
いちばん最初のシーンが
香苗の唐突かつ突拍子もない結婚宣言というの
が意表をついていて、
冒頭から映画を見ている人を引き込むのがうまいし、
畳み掛けるような演出もよく、
非常にテンポのいい娯楽作になっている。
そしてなにより脚本が面白く、
最近の邦画の話題作は原作モノが多い中で、
オリジナルでこんなに面白いストーリーを書ける
監督がいるんだと思うとなんだかとても安心できるし、
やっぱり面白い作品を作るには
脚本がいちばん大事ということを実感させられた。
また、この映画には人生の入れ替わりという
なにかメッセージ性のありそうなテーマながら
そういうのが一切ないが、
それが却って内田監督の潔さというものを感じる。
本当に肩の力を抜いて気楽に楽しめて、
素直に見て良かったと思える映画でとても気に入った。
内田監督のほかの映画も見てみたい。 


スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス

オトーサン、
「これも書き直さなくては」
1999年、記念すべき映画批評のNo.1でした。
ところが、座席が悪かったという愚痴がメイン、
批評になっていません。

原題:Star Wars: Episode I - The Phantom Menace (1999)
監督・脚本: George Lucas  
Genre:Action/ Adventure/ Fantasy
上映時間:136分
あらすじ:
遠い昔、はるか彼方の銀河系で……。
銀河共和国の政治は腐敗の道を進んでいた。
辺境惑星と貪欲なヌート・ガンレイ率いる通商連合の間で
貿易関税率をめぐる論争が繰り返されていた上、
腐敗が進む元老院は本来の機能を失い、無為無策の極みにあった。
業を煮やした通商連合が惑星ナブーを
見せしめとして威嚇包囲するに至り、
元老院最高議長フィニーズ・ヴァローラムは、
共和国の守護者ジェダイに紛争仲裁のための助力を求める。
ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン、
その弟子のオビ=ワン・ケノービの2人が、特使としてナブーに派遣された。
だが、二人はバトル・ドロイドの一団に襲撃され、乗ってきた船も失う。
二人のジェダイは、今まさにナブーへの武力進攻を開始しようとする
通商連合の降下艇に乗り込み、一路ナブー首都のシードを目指す。
クワイ=ガンは道中、ナブーの原住種族グンガンの一人で、
現在は集落を追放された若者ジャー・ジャー・ビンクスを救出し、
彼の助力でグンガンから潜水艇の提供を受けることに成功した。
シードに潜入したジェダイは、
拘束寸前であったナブー元首アミダラ女王を救出し惑星を離脱するも、
封鎖線を突破する際に船が損傷し、
共和国首都惑星コルサントへの航行が不可能となる。
一行はやむを得ず、修理の為に砂漠の惑星タトゥイーンに降り立つ。
ジャンク・パーツ屋に訪れた一行は、
幼い奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーに出会う。
アナキンのポッド・レースでの並外れた才能を感じたクワイ=ガンは、
それが「フォース」の力によるもので、
アナキンに潜在するフォースは
並居るジェダイを遥かに凌ぐほど強大であることに気付く。
当のアナキンはアミダラの侍女であるパドメ・アミダラと出会い、
二人は親睦を深めていく。
ポッド・レースでの賭けに勝ったクワイ=ガンは
船のパーツを手に入れると共にアナキンを奴隷から解放し、
ジェダイになる道を示すが、
アナキンの母シミ・スカイウォーカーは
奴隷のまま自由を得る事は出来なかった。
「ジェダイになって、必ず助けに来る」と母に誓ったアナキンは、
惑星コルサントに向かうジェダイ・アミダラ一行に加わる。
その折、一行は謎の人物ダース・モールの襲撃を受ける。
クワイ=ガンはモールとライトセーバーで対決し、辛くも窮地を脱する。
モールは1000年前に滅んだといわれるシスの末裔であり、
通商連合を裏で操るシス卿、ダース・シディアスの弟子であったが、
クワイ=ガンたちがそれを知る由も無かった。
一行はコルサントに到着し、
アミダラはヴァローラム議長の計らいで執り行われた緊急議会に出席して
ナブーの現状を報告するとともに惑星の即時開放を訴えた。
しかし汚職と密約によってまるで機能しない議会に失望したアミダラは、
ナブー選出の元老院議員パルパティーンの案を受け入れ、
最高議長を不信任とし、選挙の実施を要求する強硬手段に出た。
一方、アナキンはクワイ=ガンに連れられてジェダイ聖堂を訪れるが、
ヨーダらジェダイ評議会の面々は
アナキンの年齢と精神的な弱さを指摘して修行を認めず、
弟子にしたいというクワイ=ガンの直訴も了承しなかった。
やがてアミダラは選挙の結果を待たず、
パルパティーンの制止を無視し自らナブーに戻って
解放作戦を行うことを決意する。
クワイ=ガンとオビ=ワンは引き続き女王の護衛任務を担うこととなり、
修行の問題が保留となったアナキンも再び一行に同行する。
ナブーに帰還した一行は、長年ナブー人と対立していた
グンガンの協力を取り付けるべく交渉するが、話は平行線を辿る。
そこに侍従であるはずのパドメが名乗り出て、
実は現在のアミダラは影武者で、
自身こそが真のアミダラ女王であることを告げた。
パドメの必死の訴えに心打たれたボス・ナスは和解に応じ、
共同戦線を展開することになる。
グンガンの大部隊が敵主力を引き付ける中、
女王と親衛隊、ジェダイが宮殿に侵入して戦闘機を奪還。
軌道上のドロイド制御艦を破壊してバトル・ドロイドを無力化し、
ガンレイ総督の身柄を確保する。
格納庫での戦闘の最中、
戦闘機のコクピットに潜り込んだアナキンは
戦闘機のブラスターでパドメたちを援護するが、
自動操縦機能が働いたためにそのまま軌道上へ飛び立ち、
空戦に巻き込まれる。
そして女王率いるナブー義勇軍と2人のジェダイの前には、
更に大量のドロイドと、ダース・モールが立ちはだかる・・・

出演者:
Liam Neeson・・・  Qui-Gon Jinn(クワイ=ガン)
Ewan McGregor・・・ Obi-Wan Kenobi(オビ=ワン)
Natalie Portman・・・ Queen Amidala / Padme(パドメ)
Jake Lloyd・・・ Anakin Skywalker(アナキン)
Ahmed Best・・・  Jar Jar Binks (voice)(ジャー・ジャー・ビンクス
Peter Serafinowicz ・・・ Darth Maul(ダース・モール)
                          Battle Droid Commander / Gungan Scout (voice)(グンガン)
オトーサン、
「アナキン、可愛いね」
将来、ワルになるなんて、誰が思うでしょう。

その他の出演者:
Ian McDiarmid ・・・  Senator Palpatine 
Pernilla August ・・・  Shmi Skywalker 
Oliver Ford Davies・・・  Sio Bibble 
Hugh Quarshie ・・・  Captain Panaka 
Anthony Daniels ・・・  C-3PO (voice) 
Kenny Baker・・・  R2-D2 
Frank Oz・・・  Yoda (voice) 
Terence Stamp・・・  Chancellor Valorum 
Brian Blessed・・・  Boss Nass (voice) 
Andy Secombe ・・・  Watto (voice)
Ray Park・・・  Darth Maul 
Lewis Macleod・・・  Sebulba (voice) 
Warwick Davis ・・・ Wald / Pod race spectator / Mos Espa Citizen 
Steve Speirs・・・.  Captain Tarpals 
Silas Carson・・・   Nute Gunray / Ki-Adi-Mundi / Lott Dodd / Republic Cruiser Pilot 
Jerome St. John Blake・・・ Mas Amenda / Orn Free Taa / Oppo Rancisis / 
              Rune Haako / Horox Ryyder / Graxol Kelvynn / Mick Reckrap  
Alan Ruscoe・・・ Daultay Dofine / Plo Koon / Bib Fortuna 
Ralph Brown・・・ Ric Olie 
Samuel L. Jackson ・・・ Mace Windu 
Dominic West ・・・ Palace Guard 
Karol Cristina da Silva ・・・  Rabe 
Liz Wilson ・・・  Eirtae
Candice Orwell ・・・  Yane 
Keira Knightley ・・・ Sabe 
Bronagh Gallagher・・・  Republic Cruiser Captain 
John Fensom ・・・ TC-14 
Margaret Towner・・・  Jira 
Dhruv Chanchani・・・  Kitster 
Oliver Walpole ・・・  Seek 
Megan Udall ・・・ Melee 
Hassani Shapi ・・・ Eeth Koth 
Gin Clarke・・・  Adi Gallia  
Khan Bonfils ・・・ Saesee Tiin 
Michelle Taylor・・・  Yarael Poof 
Michaela Cottrell ・・・ Even Piell 
Dipika O'Neill Joti ・・・ Depa Billaba 
Phil Eason・・・  Yaddle 
Mark Coulier ・・・ Aks Moe 
Lindsay Duncan・・・ TC-14 (voice) 
James Taylor・・・ Rune Haako (voice) 
Chris Sanders・・・ Daultay Dofine (voice) 
Toby Longworth・・・ Sen. Lott Dodd / Gragra (voice) 
Marc Silk ・・・ Aks Moe (voice) 
Sofia Coppola・・・  Sache
Katie Lucas ・・・ Amee
Amanda Lucas ・・・ Tey How / Diva Funquita (voice)   

User Rating:6.5/10( 491,880 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 529 votes) Yahoo!
オトーサン、
「シリーズ、最低スコアだ」
ラジー賞まで受賞するなんて・・・

アカデミー賞ノミネ−ト 
・視覚効果賞     
・音響賞     
・音響効果編集賞     

ラジー賞受賞
・ワースト助演男優賞  ジャー・ジャー・ビンクス   声:アーメド・ベスト 
              ジェイク・ロイド
同ノミネート
・ワースト作品賞     
・ワースト監督賞  ジョージ・ルーカス    
・ワースト助演女優賞  ソフィア・コッポラ    
・ワースト脚本賞     
・ワースト・スクリーン・カップル賞  ナタリー・ポートマン    
                     ジェイク・ロイド 

User Reviews 
cochi88 さん
United States 
2006年8月17日
奇跡的、人々が言うよりよい

「ファントム・メナス」は、
欠点もあるが、よい映画だ、
不満なのは、
劇場でみたほうがいいことだ。
また、若い頃見たほうが良かったことだ。
何年も経過して観たので、
いくらかの悪い点やいい点に気付いた。
まず、悪い点。
クライマックス・シーンを除けば
ジャー・ジャー・ビンクスは、オーケーだ!
子供にはいいかもしれないが、
満塁ホームランの期待が高まっているのに、
ドロイドたちが、ボール投げ上げをしている。
弱い!
診断:
喜劇的息抜きの場所が悪い。
演技は、さほど弱点がなかった。
「おお、撃たれている」
「シールドを最大にしました」など、
浪費されたシーンのせいで、緊張がゆるんでしまった。
悪い演技は、政治を論じている退屈な警備員たち。
こんなことを言うのは、私だけかもしれないが、
ナタリー・ポートマンは、
故郷が危機にあると信じさせるには、
やや生硬だった。
最後に、最大の問題は、シスだ。
私達は、シスが悪いと知っている。
私達は、シスがジュダイの敵と知っている。
しかし、シスは誰なのか!?
その説明が十分でない。
さらに、ダース・モールは、影の存在のままだ。
適切な説明があれば、
本作が単なる通過点ではなく、
スター・ウォーズのはじまりだと分かっただろう。
さて、次にいい点。
オリジナルの三部作(ルーク3部作)から違う世界に導かれ、
新しい風景が、インスピレーションを与えているので、
オリジナル同様にいい。
ビジュアルは驚くべきもの。
だが、小さなスクリーンでは、印象が薄い。
キャラクターは、パート1で紹介され、
パート2で発展する。
キャラクターの紹介はよかったと思う。
残念なのは、キャラクターが存在するだけということ。
威張らないハン・ソロも、馬鹿にされたルークもいない。
従順なオビ=ワン、
政治的動機をもつ女王アミダラ女王、
ジェダイのクワイ=ガンがいるだけだ。
総括すると、これはいい映画だ。
ほとんどの人々が、がっかりした理由は、
アナキンが、ダース・ベイダーに変わるのを
頭の隅に置いていたせいだと思う。
アナキンは、無邪気な少年であり、
明らかに悪くなりそうな人間ではない。
本作を推奨する。

オトーサン、
「服部さん、巧いこと言うね」,

服部弘一郎さん 
1999年5月26日
いよいよ登場した『スター・ウォーズ』
6部作の1作目ですが……。
思っていたより面白い。
いや、本当です。

アメリカでプレス試写や一般公開が行われてから、
続々と悪評が届いている話題の作品が、
いよいよ日本でもお披露目になりました。
上映時間は2時間12分49秒。
僕の印象は「思ってたほど悪くないじゃん!」というものです。
もちろん今から20年以上前に
『スター・ウォーズ』の1作目を
観た時のようなショックはありませんし、
血沸き肉踊る活劇に
ハラハラドキドキすることもあまりありません。
でも物語には大きな破綻もないし、
活劇シーンも最低限の水準はクリアしています。
「すごい!」とも思わないし、「ひどい!」とも思わない、
普通の大作SF映画に仕上がっていました。
お話は当初の予告通り、ルークやレイアの父である
アナキン・スカイウォーカーの若い頃(少年時代)と、
オビ=ワン・ケノービの青年時代を描いたものです。
新しい人物として、オビ=ワンの師匠であり、
アナキンを見つけてジェダイにスカウトする
クワイ=ガン・ジンというジェダイの騎士が登場します。
残念ながらドラマ部分に関しては、
あまり意外な展開や予想を超えた物語になりません。
あくまでも、ここから始まる3部作の幕開けとして、
登場人物をざっと紹介したに過ぎません。
大河ドラマの第1回放送みたいなものです。
『スター・ウォーズ』のファンにとって、
アナキンがジェダイの騎士の一員になることや、
共和国が銀河皇帝に乗っ取られてしまうこと、
アナキンが皇帝に取り込まれて
ダース・ヴェイダーになることなどは既に織り込み済み。
物語はやがて師弟と骨肉が別れて血を流しあう
壮大な悲劇に突入するわけです。
でも今回は、その地ならし。芝居で言えば第1幕。
ロミオがジュリエットに出会って愛を告白したところで、
幕が下りてしまうようなものです。
本当のドラマは、数年後の第2作で始まるのです。
「ドラマがダメでも特撮が楽しめるだろう」
という人もいるようですが、
僕は今回の映画の特撮が、まったく楽しめませんでした。
今回の映画はCGを使った場面が非常に多いのですが、
映像の完成度には驚いても、観ていてまったく興奮しません。
兵士とアンドロイドの戦闘シーンは
『スターシップ・トゥルーパーズ』の衝撃を上回ることがないし、
華麗な宇宙戦闘も『スター・ウォーズ』1作目の驚きを
再現し切れていないのです。
『ベン・ハー』を意識しているらしいレース場面も、
クラッシュシーンでは「おお!」と思いますが、
手に汗握るスリルはありませんでした。
この映画のCGは確かにすごい。
でもそれは、現在のハリウッドで最高水準のCGが
集大成されているだけの話だと思います。
よかったのは結局、ナタリー・ポートマンと
ダース・モールだけかもしれない。
でもポートマンのひとり二役は登場直後から観客にわかるので、
後から「じつは……」と言われてもインパクトはない。
これは二役にせずに、
侍女役には新人のもっと若い女の子を配役すべきだったと思う。
そうすれば、アナキンとも年齢がそろうしね。
僕の不満点はそれだけ。
楽しみました。本当です。


映画の採点簿

スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス*****
鍵泥棒のメソッド ****
プール ***
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日*****
世界にひとつのプレイブック*****
山の音*****
靴職人と魔法のミシン ****
ふしぎな岬の物語 ****
許されざる者 ***
天地明察*****
ハイネケン誘拐の代償 ****
ディープ・ライジング ***
土竜の唄 潜入捜査官 ***
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション*****
沈黙の脱獄 ***
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式*****
まだまだあぶない刑事 ****
あぶない刑事 ****
またまたあぶない刑事 ****
スノーピアサー ****
父/パードレ・パドローネ*****
オーバー・ザ・トップ ****
巨人と玩具*****
日本侠客伝 花と龍*****
あの日、欲望の大地で*****
サイレント・ワールド ***
プロフェッショナル*****
アントマン*****
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 ****
クラウド アトラス ****
ザ・コール [緊急通報指令室] ****
振り子 ****
ジャックと天空の巨人 ****
ワイルド・スピード EURO MISSION*****
華の乱 ****
あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE ****
アザーズ*****
ゴースト・ハウス ****
熱いトタン屋根の猫*****
トキワ荘の青春 ***
ヒッチコック ****
ナイトクローラー*****
九ちゃんのでっかい夢 ****
ザ・スパイダースの大進撃 ****
第七の封印*****
ターミネーター:新起動/ジェニシス*****
大鹿村騒動記 ***
マイ・インターン*****
キャピタリズム〜マネーは踊る*****
ストレージ24 ****
SADA 戯作・阿部定の生涯 ****
DOG×POLICE 純白の絆 ****
ロジャー・ラビット*****
マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選*****
ワールド・ウォー Z ****
マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 1*****
銀の匙 Silver Spoon ****
万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳− ****
ピノキオ*****
悪名*****
マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 2*****
マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 3*****
スーパー・マグナム*****
WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜 ****
ルーザーズ ****
バーニング・クロス ****
映画 ビリギャル*****
新婚道中記*****
娚の一生 ***
長ぐつをはいたネコ ****
北のカナリアたち ****
キングス&クイーン*****
ザ・ワイルド*****
荒鷲の翼 ****
BIUTIFUL ビューティフル*****
モンスターズ・ユニバーシティ*****
ヴァンパイア ****
日本侠客伝 雷門の決斗 ****
ハングリー・ラビット ****
クローバー ***
リアル〜完全なる首長竜の日〜 ****
キングスマン*****
あと1センチの恋 ****
女殺油地獄 ****
座頭市 地獄旅*****
ダブル -完全犯罪- ****
ザ・シューター 大統領暗殺 ****
コードネーム U.N.C.L.E.*****
愛と誠*****
アルゼンチンババア ***
わたしに会うまでの1600キロ*****
ペコロスの母に会いに行く*****
ツレがうつになりまして。*****
エアポート 2013 ***
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