オトーサンの2016年その2

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼り過ぎが目立ちます。
ひとびとは、冴えた技術だけを見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
薄っぺらな人間ばかりではなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?
見る本数が増え、年齢を重ねる度に、
その思いが強くなってきました。

映画の採点簿へ

目次

5745 ニューヨーク1977(BS 1981) 5744 シシリアン (DVD 1969) 5743 幸福なる種族(DVD 1944) 5742 デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく(BS 2009) 5741 眠狂四郎 円月斬り(BS 1964)
5740 続悪名(BS 1961) 5739 オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック(BS 1974) 5738 必殺仕掛人(BS 1973) 5737 マレフィセント(TV 2014) 5736 名探偵登場(BS 1976)
5735 真田幸村の謀略(BS 1979) 5734 野いちご(BS 1957) 5733 ソハの地下水道(DVD 2011) 5732 続社長えんま帖(BS 1969) 5731 社長えんま帖(BS 1969)
5730 カンバセーション…盗聴…(BS 1974) 5729 沖縄やくざ戦争(DVD 1976) 5728 ゴジラVSビオランテ(BS 1989) 5727 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(BS 2003) 5726 変身(BS 2005)
5725 浪人街(BS 1990) 5724 沈黙の監獄 (TV 2012) 5723 竹取物語(BS 1987) 5722 沈黙の神拳 TRUE JUSTICE PART6(BS 2010) 5721 東京上空いらっしゃいませ(BS 1990)
5720 ファースター 怒りの銃弾(TV 2010) 5719 欲望の砂漠(DVD 1949) 5718 妖花(DVD 1940) 5717 ベニシアさんの四季の庭(ETV 2013) 5716 鍵(BS 1959)
5715 弾突 DANTOTSU(TV 2008) 5714 ボディ・スナッチャー/恐怖の街(BS 1956) 5713 夜叉(BS 1985) 5712 息子のまなざし(DVD 2012) 5711 ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!(BS 1963)
5710 続・社長外遊記(BS 1963) 5709 ある子供(DVD 2005) 5708 ハンナ(BS 2011) 5707 マグノリアの花たち(TV 1989) 5706 バレット(TV 2012)
5705 コモドVSキングコブラ(TV 2005) 5704 殺人魚獣 ヘビッシュ(TV 2014) 5703 ロルナの祈り(DVD 2008) 5702 ロゼッタ(DVD 1999) 5701 SUPER 8/スーパーエイト(BS 2011)
5700 スナイパー/狙撃(TV 1996) 5699 寒い国から帰ったスパイ(BS 1965) 5698 ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー(TV 2012) 5697 バトル・ハザード(TV 2013) 5696 サンドラの週末(DVD 2014)
5695 スティーヴン・セガール 沈黙の鎮魂歌(BS 2009) 5694 ブルージャスミン(DVD 2013) 5693 ニキータ(TV 1990) 5692 突破口! (BS 1973) 5691 100回泣くこと(BS 2013)
5690 パレードへようこそ(DVD 2014) 5689 イタリアは呼んでいる(DVD 2014) 5688 RAILWAYS 愛を伝えられない大人たち(BS 2011) 5687 ハルフウェイ(BS 2008) 5686 サン★ロレンツォの夜(BS 1982)
5685 ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(BS 2011) 5684 序の舞(BS 1984) 5683 白熱(BS 1949) 5682 続・荒野の1ドル銀貨(BS 1965) 5681 社長漫遊記(BS 1963)
5680 続・社長行状記(BS 1966) 5679 花とアリス(TV 2004) 5678 陽だまりの彼女(TV 2013) 5677 社長千一夜(BS 1967) 5676 社長忍法帖(BS 1965)
5675 マジック・イン・ムーンライト(DVD 2014) 5674 しあわせはどこにある(DVD 2014) 5673 居酒屋ゆうれい(BS 1994) 5672 猛獣大脱走(TV 1984) 5671 沈黙の報復(TV 2007)
5670 タイガー〜伝説のスパイ〜(BS 2012) 5669 ゴースト&ダークネス(BS 1996) 5668 沈黙の処刑軍団(TV 2013) 5667 007 スペクター(DVD 2015) 5666 タイムシャッフル(DVD 2014)
5665 秋日和(BS 1960) 5664 沈黙の激突(TV 2006) 5663 シュガー・ラッシュ(TV 2012) 5662 インヒアレント・ヴァイス(DVD 2014) 5661 社長繁盛記(BS 1968)
5660 泣く男(DVD 2014) 5659 キス&キル(TV 2010) 5658 ドローン・オブ・ウォー(DVD 2014) 5657 モンスター・ホテル2(DVD 2015) 5656 花のお江戸の釣りバカ日誌(BS 1998)
5655 名探偵コナン 業火の向日葵(TV 2015) 5654 衝動殺人 息子よ(BS 1979) 5653 リンカーン(BS 2012) 5652 人斬り(BS 1969) 5651 ローラーガールズ・ダイアリー(BS 2009)
5650 マッドマックス 怒りのデス・ロード(DVD 2015) 5649 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(TV 1997) 5648 キタキツネ物語(BS 1978) 5647 バルジ大作戦(TV 1965) 5646 エイプリルフールズ(TV 2015)


ニューヨーク1977

オトーサン、
「トランプさん、この映画を見たな」
マンハッタン島をすべてコンクリート壁で囲むなんて、
なんというアイディアでしょう。
メキシコ国境に巨大な壁をつくる!
この共和党候補の公約、噴飯ものです。
壁をつくったって、トンネルを掘れば、おしまい。
パレスティナとイスラエル国境の壁で実証済みです。

原題:Escape from New York (1981) 
監督:John Carpenter  
脚本:John Carpenter/ Nick Castle   
Genre:Action/ SF 
Country: UK/ USA 
Language: English 
上映時間:99分
あらすじ:
1988年、犯罪増加率が400%を突破した
アメリカは、マンハッタン島を
15メートルのコンクリート壁で囲み、
アメリカ最大の刑務所とした。
そこには終身刑の重犯罪者が集められ、
週に一回セントラル・パークに投下される
1997年、大統領専用機がテロリストに乗っ取られ、
マンハッタン島内に激突墜落させられる。
大統領は脱出用ポッドで機外に逃れたが、
救助に向かった強行突入部隊が発見したのは、
こじ空けられたポッドだけで、
大統領は既に囚人達によって拉致されていた。
元特殊部隊出身で終身刑のスネークは
恩赦と引き替えに大統領救出に向かうが、
残された時間は24時間しかない・・・

出演者:
Kurt Russell ・・・ Snake Plissken(スネーク・プリスキン)
Lee Van Cleef ・・・ Bob Hauk(ボブ・ホーク)
Isaac Hayes ・・・ The Duke of New York City(デューク)
Donald Pleasence ・・・ the President(大統領) 
オトーサン、
「カート・ラッセル、頑張ってるね」
リー・ヴァン・クリーフも、なつかしい俳優です。
『真昼の決闘』『リバティ・バランスを射った男』
『続・夕陽のガンマン』の悪役、よかったねえ。

その他の出演者:
Ernest Borgnine ・・・ Cabbie 
Harry Dean Stanton ・・・ Harold "Brain" Hellman
Adrienne Barbeau ・・・ Maggie
Season Hubley ・・・ The Girl in the Chock Full o' Nuts
Tom Atkins ・・・ Rehme
Charles Cyphers ・・・ the Secretary of State
Joe Unger ・・・ Taylor (scenes deleted)
Frank Doubleday ・・・ Romero
John Strobel ・・・ Cronenberg
Nancy Stephens ・・・ Stewardess
Ox Baker ・・・ Slag
Debra Hill ・・・ computer voice 
Jamie Lee Curtis ・・・ prefatory narrator 

User Rating:7.2/10( 90,470 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 102 votes) Yahoo!
オトーサン、
「飽きずに見られるけど」

User Reviews 
groltさん
Canada
2003年1月13日
"スネークと呼べ..."

本作は、カーペンターの
他の3作品(「ザ・フォッグ」、「ハロウィン」、
「ジョン・カーペンター 要塞警察」)のパンチを欠くが、
手堅いアクション・ノワールだ。
カート・ラッセルは、スネーク役で有名になったが、
そのキャラクターは、「ジョン・カーペンター 要塞警察」の
ナポレオン・ウィルソンのざらざら版のようだ。
この映画をカルト・クラシックにするのは、
カーペンターの非常に黙示録と生意気なストーリーだ。
ハリウッドが大量生産している無数の甘ったるい映画と比べると、
非常に暗いが、今日的だ。
カーペンターは、低予算で多くを作り、
非常に説得力のあるニューヨークシティを作り出した。
セット・デザインは、実にすばらしく、
演技は、力強い。
ラッセル、 ヘイズ、バーボー、プレザンス、スタントン、
アトキンス、サイファーズ、ボーグナインは、
すべてカルトレジェンドだ。
彼らが共演するのを見ると、
ロバート・アルトマンのキャストも、弱いように見える。
この映画が、偉大になれないほは、
カーペンターによる驚くべき怠慢な監督だ。
もっとタイトであるべきだし、
アクションシーンのサスペンスは盛りあがりに欠ける。
死者は、どこにもいない(それは恥ずべきだ)。
この映画は、驚異的でありえた。
カート・ラッセルと素敵なエンディングを見るべし。
そうすれば、幸福な観客になれる。
この映画のあるべき姿を見たいならば、
「エスケープ・フロム・L.A」を見るとよい。

オトーサン、
「監督は、作曲もやってる!」

黒美君彦さん 
2006年11月6日
近未来「24」だっ

“カルト的”とさえ評される
ジョン・カーペンター監督の代表作のひとつ。
確かに「こんなのあり?」というような
近未来アクションではあるのだが、
設定を超えたカタルシスを感じるのは確か。
何だか知らないが理屈抜きに面白いのだ(苦笑)。
主人公の“スネーク”・プレスキンにカート・ラッセル、
刑務所長にリー・ヴァン・クリーフ、
大統領にドナルド・プレザンス、
ニューヨークの支配者の側近にハリー・ディーン・スタントン、
脱出を助けるタクシードライバーにアーネスト・ボーグナインetc.etc.
俳優陣もここまで充実させるか!と思わせる名優揃い。
いやー、参りました。
「“スネーク”と呼べ!」と言っていた主人公が
最後の最後に「“プレスキン”と呼べ!」というシーンといい、
大統領の録音テープ
(何故これがそんなに大事なのか結局よくわからなかったが…苦笑)
をめぐる最後のオチといい、展開も意外に洒落ている。
24時間しかない中での救出劇は、まさにひと昔前の「24」。
ひと癖もふた癖もある脇役陣が秀逸で、
登場人物が多いとありがちなバラバラ感も少ない。
とにかく密度が濃いのだ。
とにかくスタッフが面白がりながら
作っているのが伝わってくるB級作品の傑作。
音楽もこなすジョン・カーペンターの面目躍如といった趣の作品だ。


シシリアン

オトーサン、
「この監督、そんな事情があったんだ」
・アルメニア系の家庭に生まれる。
 子供の時にトルコ政府の大量虐殺を逃れて
 避難民の群れに加わり、家族でマルセイユに移住。
 ジャーナリスト、編集者、映画評論家をへて、
 監督になる。

原題:Le clan des Siciliens  (1969)
      Shishirian 
監督:Henri Verneuil    
原作:Auguste Le Breton
脚本:Henri Verneuil/ Jose Giovanni/ Pierre Pelegri  
      Jose Giovanni (dialogue)  
Genre:Crime/ Drama
Country: France 
Language: Italian / French / English 
上映時間:122分
あらすじ:
匹狼の殺し屋サルテは、
シシリアン・マフィア組長マナレーゼの力を借りて
刑務所から脱獄した。
パリに潜伏し、マナレーゼの息子アルドの
妻ジャンヌと恋仲になる。
マナレーゼは、サルテが持ちかけた宝石の強奪話に乗り、
ニューヨーク・マフィア組長ニコシアを仲間に引き入れた。
宝石展の展示物を、アメリカへの空輸中に
飛行機から奪うという大胆な計画は、見事に成功した。
老齢のマナレーゼは、この仕事を最後に勇退し、
故郷のシシリー島に戻る予定だった。
しかし、サルテとジャンヌの不倫が、
ファミリーの知るところとなった。
マナレーゼはサルテをパリに呼び戻し、
殺害する計画を立てるが、
ジャンヌの機転でサルテは危機を回避した。
空港でサルテを待ち伏せたマナレーゼの息子たちは、
情報を得たル・ゴフ警部に逮捕された。
一人残されたマナレーゼは、
宝石強奪の分け前を渡すという口実でサルテを呼び出した。
しかし、サルテへの復讐を果たしたマナレーゼを
待っていたのは、逮捕だった・・・

出演者:
Jean Gabin ・・・ Vittorio Manalese(マナレーゼ)
Alain Delon ・・・ Roger Sartet(サルテ)
Lino Ventura ・・・ Commissaire Le Goff(ル・ゴフ警部)
オトーサン、
「名優、三つ巴!」

その他の出演者:
Irina Demick ・・・ Jeanne Manalese
Elisa Cegani ・・・ Maria Manalese
Yves Lefebvre ・・・ Aldo Manalese
Marc Porel ・・・ Sergio Manalese
Philippe Baronnet ・・・ Luigi
Karen Blanguernon ・・・ Theresa
Cesar Chauveau ・・・ Roberto
Amedeo Nazzari ・・・ Tony Nicosia
Sydney Chaplin ・・・ Jack
Danielle Volle ・・・ Monique Sartet
Andre Pousse ・・・ Malik
Edward Meeks ・・・ the airline captain
Sally Nesbitt ・・・ Mrs. Evans
Christian de Tilliere ・・・ Jean-Marie Ballard
Yves Brainville ・・・ the examining magistrate
Bernard Musson ・・・ the gendarme during Sartet's transfer

User Rating:7.4/10( 4,598 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 13 votes) みんなのシネマレビュー
オトーサン、
「面白い!」
フランス映画の黄金期の作品です。

User Reviews 
twopiercesさん
Atlanta 
2006年2月1日
Rousing Crime Caper
熱烈な犯罪アクション娯楽

このフランスの宝石強盗は、
アンリ・ヴェルヌイユの監督と
一風変わった脚本のために、面白い。
ジャン・ギャバンの演技ぶりを見るのも、すばらしい。
彼は、5000万ドル相当の宝石を奪取するために、
定期旅客機をハイジャックを図る
シチリア犯罪者一家の洗練された家長だ。
アラン・ドロンは、冷血な殺人者として
いつものように、不機嫌で、ワイルドだ。
フランス警察に捜索されている。
ドロンを追う間は、喫煙をやめようとしている
間抜けな警部役リノ・ヴァンチュラは、すばらしい。
エンニオ・モリコーネの60年代の曲もいい。
本作のDVDは、入手できない。
だが、フォックス・ムービー・チャンネルが、
時々、放映している。
最近、DVDがリリースされた
「仁義」(1970)よりも、面白い。

オトーサン、
「ハイジャック・シーン、つまらんね」
その後、ハイジャック映画が
多くつくられたせいでしょう。

gapperさん 
2013年1月19日
シシリー島の一族

ハリウッド作品の向こうを張った
フランス製ケイパームービー。
雰囲気や心情描写で見せる欧州作品には珍しく
大がかりな事件を題材にしている。
アンリ・ヴェルヌイユ監督は、
続いて最新機材をを用いて盗みを働く
「華麗なる大泥棒 (1971)」も作っていて
下火になっていくフランス映画を支えていた気がする。
音楽はエンニオ・モリコーネでなじみの曲といった感じが強い。
ただ、やはりフランス映画にはちょっと合わない感じが残る。
アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラと
何時もの役どころの感じだが、
ここは驚くような配役がよかったのではないかと思う。
ドロンが娼婦シモーヌを買って
ヴァンチュラに踏み込まれたとき
チラッと移ったパンティがスケスケの物のようだった。
基本的に必要ない所にまで気を配っている感じで好感が持てる。
ただ、状況からすると穿いていないのが
最もリアリティがあるのだけれど。
一番の見どころである筈の宝石の盗みに成功する部分から
最後まで結構あり、やはりフランス映画だ。
でもそれなら題材が疑問となってくるのが、難点。
十分楽しめるのだが、”惜しい”と言う感じが残る。


幸福なる種族

オトーサン、
「幸福なる種族、古臭い題名だね」
1944年、昭和19年の映画ですから、仕方ないでしょう。
フランク一家の盛衰をじっくり見ると、
現代に通じるさまざまな教訓が得られるでしょう。

原題:This Happy Breed (1944) 
監督:David Lean    
原作台本:Noel Coward 
脚色:Anthony Havelock-Allan/ David Lean/ Ronald Neame  
Genre:Comedy/ Drama
Country: UK 
Language: English 
上映時間:114分
あらすじ:
第一次世界大戦からの復員兵フランクは、職に就き、
妻のエセルや幼ない子供たちと賃貸住宅に引越す。
同居している姉で独身のシルヴィアと
エセルの母フリントは、口論ばかり。
年月が流れる、
長男のレッジは、共産主義にかぶれ、
ゼネストで怪我をしたこともあった。。
クイニーは虚栄心が高く、
水兵のビリーの求愛を拒む。
レッジの死の悲しみが、癒えた頃、
クイニーが、家出してしまう。
また年月が流れる。
ある晩、将校に昇進したビリーがフランクを訪ねてきた。
いろいろ苦労したクイーニーが、
南仏の港町で喫茶店をはじめて、
ビリーと再会し、ビリーの妻となったというのだ。
いくらかふけたクイーニーの姿を見て、
エセルは、涙声で喜び迎える。
しかし、第二次世界大戦の足音が.・・・

出演者:
Robert Newton ・・・ Frank Gibbons(フランク)
Celia Johnson ・・・ Ethel Gibbons(エセル)
John Blythe ・・・ Reg Gibbons(レッジ)
Kay Walsh ・・・ Queenie Gibbons(クイーニー)
John Mills ・・・ Billy Mitchel(ビリー)
オトーサン、
「みんないいね」
夫婦の機微がよく出ています。
戦友との同志愛も、うなづけます。
クイーニーが、娘時代の高望みを捨てていく・・・
時代のせいとはいえ、かわいそうです。

その他の出演者:
Alison Leggatt ・・・ Aunt Sylvia
Stanley Holloway ・・・ Bob Mitchell
Amy Veness ・・・ Mrs. Flint
Eileen Erskine ・・・ Vi Gibbons
Guy Verney ・・・ Sam Leadbitter
Betty Fleetwood ・・・ Phyllis Blake
Merle Tottenham ・・・ Edie

User Rating:7.3/10( 2,052 votes)IMDb
  User Rating:6.0/10( 1 votes) Tsutaya
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Reviews 
 Mike H.さん
Derbyshire 
2002年8月16日
すばらしい、魅了する歴史の教訓

第一次世界大戦後から、第二次世界大戦までの
歩みを描いた映画だ。
だが、デビッド・リーンは、戦争そのものではなく、
銃後の家族に焦点を当てている。
家族の毎日のルーティンを力強く追っているのがいい、
時々、微笑み、涙する。
家族の悲劇を目にして、心が痛む。
フランク役のロバート・ニュートンは、いい。
本当に魅了する演技だった。
(「海賊島」(1954)でも、素晴らしい演技をみせている)
助演陣も、いい。
ジョン・ミルズも顔をみせ、いい演技をしている。
デビッド・リーンが悪い映画を作ったことがあるだろうか?
この映画の唯一のマイナス面は、
あなたが、英国の映画業界がいかに偉大だったか、
今やひどいものになっていることが分かることだ。

オトーサン、
「確かに、地味だね」
今時の映画は、派手だけど、中身が薄いのです。

Ikedaさん 
2008年8月9日
あまり

一次大戦が終わり、
イギリスの郊外に復員してきた
ロバート・ニュートンとその妻シリア・ジョンソン、
隣家に住むスタンリー・ホロウェイの2家族の生活を
二次大戦勃発までについて描いたものです。
家族構成などを含め、
成瀬巳喜男を思い出す内容ですが、
時代と環境が異なる私にとっては、
あまり共感が持てませんでした。
大戦の谷間のイギリスに起きた社会的な出来事を交えながら、
息子や娘の色々な行動を描いていて、
公開が二次大戦末期ですから、
当時のイギリス人には面白かったとは思います。
しかし、変化あるエピソードが盛り込まれている割に、
アクセントがない進行なので、
それほど長尺ではないけれども、
私には随分、長い映画に感じました。


デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜

オトーサン、
「デュプリシティって、どういう意味?」
・表裏のあること、二心、二枚舌、不誠実
この映画、監督と脚本が同じです。
思う存分やれる面もありますが、
半面、ひとりよがりになりがちです。
♪泣いた女がバカなのか だました男が悪いのか 
♪泣いた男がバカなのか だました女が悪いのか
あるいは、
♪泣いた2人がバカなのか だました2人が悪いのか
そんな世界が緻密に展開されています。

原題:Duplicity (2009) 
監督・脚本:Tony Gilroy 
Genre:Crime/ Romance/ Thriller
Rated PG-13 for language and some sexual content
Country: USA / Germany 
Language: English / Spanish / Russian / German 
上映時間:125分
あらすじ:
トイレタリー業界最大手の老舗メーカーB&R社と
躍進めざましい新興企業エクイクロム社は
ライバル心むき出しの熾烈なせめぎ合いを繰り広げていた。
そんな中、B&RのCEOタリーが
画期的な新製品を発売するという衝撃の情報を
キャッチしたエクイクロムのCEOガーシックは、
目前に控えた株主総会の前にその情報と技術を盗用し、
エクイクロムの製品として先行発表を目論む。
また、B&Rの動向をチェック中の産業スパイ・チームへ、
新たに元MI6の諜報員レイ・コヴァルが加わる。
レイはB&R新製品の詳細を調べるうち、
元CIAの諜報員クレア・ステインウィックと再会する。
レイとの間に浅からぬ過去を持つクレアは
B&R側に雇われていた。
だが、実は彼女もガーシックに送り込まれた
エクイクロムの潜入スパイだった・・・

出演者:
Julia Roberts ・・・ Claire Stenwick(クレア)
Clive Owen ・・・ Ray Koval(レイ)
Tom Wilkinson ・・・ Howard Tully(タリー)
Paul Giamatti ・・・ Richard "Dick" Garsik(ガーシック)
オトーサン、
「この2プラス2は、演技がうまいね」

Denis O'Hare ・・・ Duke Monahan
Kathleen Chalfant ・・・ Pam Fraile
Thomas McCarthy ・・・ Jeff Bauer
Wayne Duvall ・・・ Ned Guston
Carrie Preston ・・・ Barbara Bofferd
Christopher Denham ・・・ Ronny Partiz
Oleg Shtefanko ・・・ Boris Fetyov
Happy Anderson ・・・ Physec

User Rating:6.2/10( 41,656 votes)IMDb
  User Rating:6.0/10( 144 votes) Yahoo!
オトーサン、
「案外低いスコアだ」

ゴールデン・グローブ ノミネート
・女優賞(コメディ/ミュージカル)  ジュリア・ロバーツ 

User Reviews 
techcrw421さん
United States 
2009年3月20日
楽しいが、混乱する

あらゆるスパイ映画同様に
脚本のある程度の複雑さは、予期されている。
だが、このスパイ映画はとても頻繁さで、
どんでん返し、フラッシュバック、カットバック、
そして、二重スパイがあるので、
最後まで、頭が混乱していた。
旬の役者、ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーエンは、
ともに、いい演技をしている。
でも、脚本の複雑さで、彼らの演技も、かき消されている。
助演陣の喜ばしい不意打ちがあり、機知に富んだ会話もある。
最終的に、ライバルのスパイの間でのロマンスもちょっぴりあるが、
聴衆を、筋書に気をとられてしまう。
最後のクレジットが流れると、ぼんやりとした疑問が残る。:
「何が起きたのだろう?」
複雑なスパイスリラーでも、最後は、スカットする。
その点、「ミッション・インポッシブル」は、最後にハッピーになれる。
本作は、楽しいスパイ映画の小品だ。
ロバーツとオーウェンによる素晴らしい演技と
多くのよく書かれた会話がいい。
だが、あまりに複雑なプロットによって、
スパイ映画フアンでも、落胆すると思う。

オトーサン、
「ジーナさんも、同意見だね」

ジーナさん 
2010年3月30日
エンディング曲がステキ

今どきCIAやらMI6などの国際スパイを取り上げられても
イマイチ現実味がわかないので、
企業間でのスパイ合戦に着目した点は良かったと思います。
情報戦がキーとなる今の企業の裏側
(機密情報の保持方法や本格的なスパイ活動)
を観れるのは興味深かったですね。
終盤のコピーシーンはスリリングでヒヤヒヤものでしたが、
ソコにいたるまでの演出に手に汗握るようなスリルを
味わえなかったのは残念でした。
企業間だけでなく、スパイ同士の男女関係という
風変わりな趣向を取り入れているのも
面白みになっていると思います。
お互いを信じきれない・・・と言うか
疑い合う、まさに職業病が出ている
男女の恋愛が成立するのか?
を面白おかしく描いていました。
お互いに本心を言わず探りあう二人のやり取りは、
どことなく気が利いて洗練されていますね。
ただ・・・企業間のスパイ合戦ですら複雑で、
時間軸もバラつきがあるものだから
分かりにくいストーリー展開についていくのが大変なのに、
この恋愛部分がチョコチョコ入る事で
より込み入ってしまったのは否めません。
正直、探り合いも3度目ぐらいになると
観ていて面倒くさくなりました(爆)
設定が特殊なので感情移入も出来ないし、
そんな暇もないですしね(笑)
ライバル会社とは言え、取っ組み合いをするほど
いがみ合うモノなのか・・・?という
そもそもの両トップの関係が強引だったのも
勿体なかったですかね。
キャストに関してですが・・・
ジュリア・ロバーツはなんだかオーラが消えてしまったような・・・。
何というか、体型も含めて
中年って感じが出ちゃってるんですよね(爆)
クライヴ・オーウェンもなんだかパッとしなかったなぁ〜
トム・ウィルキンソンの存在感と
ポール・ジアマッティのギラギラ感は素晴らしかったです。
スパイもの、社会派の要素、恋愛、クライム系と
様々なテイストを楽しめるお得な作品ではありますが
気軽に観るには疲れる作風ですね。
一切の硬さもなく、結論にも疑問を残さない優れたラスト、
すべてを知った時は感服するぐらい
面白い作品だとは思いますが、
後味も決して良くはないのでオススメはできないカナ・・・。


眠狂四郎 円月斬り

オトーサン、
「柴錬さん、苦労しているな」
週刊新潮の連載を楽しみにしていました。
このシリーズ、いろんな剣法にお目にかかれます。
・眠狂四郎 女妖剣(1964) 第4作 
・眠狂四郎 炎情剣(1965) 第5作 連番No.4732
・眠狂四郎 魔性剣(1965) 第6作 連番No.4922
・眠狂四郎 多情剣(1966) 第7作 
・眠狂四郎 無頼剣(1966) 第8作 連番No.4745

原題:眠狂四郎 円月斬り(1964) 
監督: 安田公義
脚本: 星川清司
原作: 柴田錬三郎
Genre:Period Drama
上映時間:85分
あらすじ:
将軍の庶子・片桐高之は、残忍な性格だった。
ある夜、新刀の試し斬りで、
川原に暮らす貧しい老人を斬り殺してしまう。
これを目撃していた狂四郎は、
老人の息子・太十たちから仲間と誤解され、
高之一味からも狙われることに。
高之が妻に迎える約束を交わしていた
腰元・小波は豪商・山崎屋の娘だったが、
太十は、復讐のため小波の幼い妹を誘拐する・・・

出演者:
市川雷蔵・・・ 眠狂四郎 
丸井太郎・・・ 太十 
成田純一郎・・・ 片桐高之 
東京子・・・ 小波 
オトーサン、
「雷蔵は、剣もいいけど、色気で勝負」
円月斬りは、月夜に円を回すようにすると、
剣が光って、眼くらまし効果があるようです。

その他の出演者:
浜田ゆう子・・・ おきた 
植村謙二郎・・・ 寄居勘兵衛 
伊達三郎・・・ むささび伴蔵 
水原浩一・・・ 山崎屋伝右衛門 
佐々木孝丸・・・ 水野忠成 
南條新太郎・・・ 目明し弥吉 
原聖四郎・・・ 正木要 
若杉曜子・・・ お六 
毛利郁子・・・ おてつ 
月宮於登女・・・ 松女 
美吉かほる・・・  お花

User Rating:7.0/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.6/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「原作がいいね」

User Reviews
鱗歌さん 
2005年8月27日
人間模様

雷蔵の狂四郎メイクには
正直、絶句してしまうこともあるのですが、
この映画の雷蔵、ホントにカッチョいい。セクシー! 
しかし、この映画の見所はむしろ、
狂四郎を取り巻く人たちの人間模様。
そう、これは、各々が暗い背景を持ち、
各々が狂四郎に複雑な想いを抱く人々の、
壮大かつ重厚な人間ドラマである。
そこまで言うとウソになるが、
実際、この映画にはそういう、本来感じてはイケナイ
「厚み」を感じましたよ、
そしてストーリー進行の合間に一応挟まるアクションが
映画をビミョーに引き締める。
石階段での死闘は必見です。
何しろ、ワケがワカラン(あはは)。
ラストは、むさ苦しい男に
「おら、おめえさんのことが好きダ」と告白され、
少し焦りの表情を見せつつも、
死地に赴く雷蔵の姿、実にシビレました。
ちびっこハウスを後にする伊達直人を
つい思い出しちゃいましたよ。
そうか、狂四郎はタイガーマスクだったのか。
これでエロくなければいい人なんですけどね。

オトーサン、
「こういう楽しみかたもあるね」
見終わってから、いろいろ故実を調べるのです。

jig***** さん 
2009年5月23日
無想正宗が貴様の命を呼び寄せている 

今作では狂四郎の刀が無想政宗であることが判明。
その名刀を欲しがる将軍の隠し子であり
名刀に目がない男。
将軍の隠し子ということでわがままという設定なのか
序盤でいきなり自分の持つ名刀で辻斬りして
斬られた男の首が飛ぶという
前2作にはない切り口の始まり方。
怖さの演出で差別化か?と思いましたが
その後は刀の話にたどり着くまでが
結構寄り道していてどうもテーマがはっきりしない。
ちなみに隠し子君が持ってた刀が
菊一文字備前則宗(きくいちもんじびぜんのりむね)だそうで、
新撰組の沖田総司が持ってたやつですね。
と思ったらどうやらそれは創作らしく
菊一文字という名の刀は無いそう。
正しくは福岡一文字派の祖である則宗が
製作した刀の総称を福岡一文字則宗と言うらしい。
沖田総司の時代、すでに則宗の刀は国宝級だった。
彼が持っていたということはない。
ついでに隠し子君は
徳川11代目将軍、家斉の隠し子という設定で
徳川家の家系図を見たら家斉の子が
すごい沢山載っていたので
なるほどね〜と、
隠し子の親にしておくにはうってつけだったわけ。
と同時に、
眠狂四郎の時代設定が3作目にして判明しました。
江戸後期てところですかね。
相変わらず
狂四郎氏のセリフが冴え渡っているシリーズですが、
今作では
「貴様には過ぎた刀だ。無想正宗が泣く」とか
「無想正宗が貴様の命を呼び寄せている・・死ね!」
と名台詞を放っておりました。
う〜む、かっこいい。
もうちょっと刀争奪戦に特化していれば
印象深い作品になったのかなと思いつつ
シリーズ全体として観れば
これもいつもの狂四郎と思えるのかなと。


続悪名

オトーサン、
「このシリーズはいいね」
大映の屋台骨を支えた大ヒットシリーズです。
「悪名」をみているので、出演者も変わりなし。

原題:続悪名 (1961) 
監督:田中徳三 
原作:今東光  
脚本:依田義賢 
Genre:Mafia
上映時間:93分
あらすじ:
朝吉と女房のお絹は、
モートルの貞の誘いで大阪へ戻った。
朝吉は、かつての親分・吉岡に義理を果たして
足を洗う決意をするが、
朝吉の侠気に惚れた松島一家の元締に
縄張りと子分を押しつけられ、
さらには喧嘩を仕掛けてきた源八一家の縄張りと
子分まで抱える羽目に・・・ 

出演者:
勝新太郎・・・ 朝吉 
中村玉緒・・・ お絹 
田宮二郎・・・ モートルの貞 
中村鴈治郎・・・ 松島一家の元締
オトーサン、
「勝新も、玉緒も、田宮も、
みんな若いね、眩しいほど若いね」

その他の出演者:
水谷良重・・・ 琴糸 
長谷川季子・・・ チェリー 
浪花千栄子・・・ 麻生イト 
山茶花究・・・ 吉岡 
南都雄二・・・ 河太郎 
山路義人・・・ 長五郎 
上田吉二郎・・・ 源八 
浦路洋子・・・ 夕顔 
藤原礼子・・・ お照 
永田靖・・・ シルクハットの親分 
中村豊・・・ 貞を刺すチンピラ 
須賀不二男・・・ 勝 
水原浩一・・・ 松島一家の幹分 
東良之助・・・ 家主 
荒木忍・・・ 喜兵衛 
藤山浩二・・・ 新世界のカポネ 
石原須磨男・・・ 植木屋 
玉置一恵・・・ 松島一家の幹分 
羅門光三郎・・・ 松島一家の幹分 
毛利郁子・・・ お艶 
浜世津子・・・ 悦子 
小松みどり・・・ およし 
小林加奈枝・・・ お絹の母親 
近江輝子・・・ 長五郎の女房 
藤川準・・・ 源八の幹分 
清水明・・・ 政 
大杉潤・・・ 永助 
丸凡太・・・ 辰吉 
滝のぼる・・・ 仲居 
木村玄・・・ 戦友 

User Rating:7/6/10( 9 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:9.3/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「充実している」

User Reviews 
sla***** さん 
2015年2月5日
なぜ、これほどの名作を 

どこをとっても文句のつけようがないほどの名作。
いや、ほんとに物凄い。
このような映画には文句なしの★×5を献上。
原作が今東光の文芸作品。
劇中にやくざが登場するが、
東映のようなやくざ映画ではない。
朝吉「わい、やくざは嫌いでんねん」の台詞があるように、
やくざ批判映画ではないだろうかと思う。
まあ、そうは言っても貞はやくざですがね。笑
とにかく一場面、一場面がとてもカッコイイ。
昭和の雰囲気も抜群に出ている。
それに俳優陣が豪華、豪華。
勝新、田宮のコンビに
大映の看板脇役、上田吉二郎が出ている。
悪役のいい味が出ている。
そして何より二代目 中村鴈治郎が渋い。
盆栽を手入れしている姿が絵になる。
この作品で
通称「新世界のカポネ」の姿あり。
朝吉が出征。
貞はチンピラに殺される。
また、宮川一夫の神がかった撮影が
この作品をより一段と価値あるものにしている。
これ、絶対今では撮れない映画だろうね。
監督は長年、溝口健二作品の
助監督を務めてきた田中徳三。
ただ、何時も気難しく完璧主義の
溝口監督と温厚で冷静な
田中徳三とでは幾つか意見の相違があったらしい。
作風にもそれが現れている。
徳三さんは黒澤、溝口、小津らの影に
隠れてしまった感があり、あまり評価されていない。

オトーサン、
「大映の駐車場で撮影?」

イニシャルKさん 
2005年9月25日
前作とストーリーが
直接つながっているシリーズ第2作。

ここでも朝吉と貞のコンビは最高にカッコよく、
朝吉とお絹のからみシーンでは
演じる二人の実生活を想像できて微笑ましい。
(と、ここまでは前作のレビューでも書いたな。)
オマケに今回は中村玉緒の父である
中村鴈治郎(二代目)まで出演していて、
まさに勝新と玉緒の結婚を祝福しているという感じである。
(三人が同じ画面に登場するシーンが
なかったのがちょっと残念。)
しかし、この映画のいちばんのみどころは
やはり貞が殺されるシーンだろう。
エピソード・小ネタ情報にも書いたけど、
このシーンは大映の駐車場で撮影されたもの。
とてもそうは思えない出来栄えで
宮川一夫の手腕が光る名シーンとなっていて、
印象深かった。 


オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック

 
オトーサン、
「面白そうだね」
理由の1つは、ショーン・コネリー主演。
もう一つは、その昔訪れたオスロが舞台だからです。
でも、行ったのは秋なのに、映画は冬でした。

原題:Ransom (1974) 
監督:Caspar Wrede  
脚本:Paul Wheeler  
Genre:Crime/ Drama/ Thriller
上映時間:89分
あらすじ:
ノルウェーの首都オスロ。
シェパードが指揮するテロリストらが
イギリス大使館を占拠し、大使らを人質にした。
ロンドンの刑務所に収容されている
仲間を解放して飛行機でオスロに運ぶことと、
脱出用の旅客機を用意することを要求し、
途中パラシュートで降下する計画を立てていた。
オスロ保安庁の保安部長タールビクは、
イギリス大使館付武官バーンズ大尉と大使館を訪れ、
過激派グループと交渉することになった。
イギリス側は、要求を受け入れており、
ロンドン刑務所から釈放されたテロリストたちを
乗せた飛行機は、既にアムステルダムに向け飛び立っていた。
だが、シェパードは、釈放されたテロリストたちの
安全が確認されるまでは、頑として動かないと主張した・・・

出演者:
Sean Connery ・・・ Col. Nils Tahlvik(タールビク)
Jeffry Wickham ・・・ Capt. Frank Barnes(バーンズ大尉)
Robert Harris ・・・ Ambassador Palmer(大使)
John Quentin ・・・ Martin Shepherd(シェパード)
オトーサン、
「ショーン・コネリー以外は、地味だね」
ハリウッド映画なら、女性が活躍するでしょうが、
まったくなし。

その他の出演者:
Ian McShane ・・・ Ray Petrie
Isabel Dean ・・・ Mrs. Palmer
James Maxwell ・・・ Bernhard
William Fox ・・・ Ferris
Harry Landis ・・・ Lookout Pilot - George Rawlings
Norman Bristow ・・・ Capt. Denver
John Cording ・・・ Bert
Christopher Ellison ・・・ Pete
Richard Hampton ・・・ Joe
Preston Lockwood ・・・ Brigadier Hislop
Karen Maxwell ・・・ Eva

User Rating:5.7/10(1,199 votes)IMDb
  User Rating:6.2/10( 22 votes) Yahoo!
オトーサン、
「渋い映画だね」

User Reviews 
マジャールさん 
2007年1月7日
北欧犯罪サスペンス!

保安部隊大佐ショーン・コネリーが、
航空機ハイジャック犯人グループと対峙する
渋好みのサスペンス映画。
北欧オスロの街を捉えたカメラが、
ちょっとドキュメンタリーっぽくてなかなかに効果的。
込み入ったプロットや、地味に徹したコネリーの演技が楽しい、
見応えあるサスペンス映画の秀作です。

オトーサン、
「地元のひとのコメントらしいね」
ノルウェー人とスェーデン人を取り違えるひともいるようですが、
日本人と中國人を取り違えるようなもんでしょう。

Renaldo Matlinさん
Oslo, Norway 
2002年3月13日
説得力のあるスリラー

70年代スリラーに適した
オスロでのロケ撮影を怠っているのは、残念だ。
ショーン・コネリーは、保安部長タールビク役を
見事に演じている。
カスパル・ウレーデ監督は、ウェストサイド住宅地など
オスロ市役所と国際空港(1998年閉鎖)など、
オスロの風景を多く使っている。
ノルウェーの最もすばらしい舞台俳優の1人、
クヌート・ヴィゲルトがコネリーの隊長役で
出ているのが良い。
時々テンポが遅いが、このスリラーはリアルで、
紆余曲折のある素敵なプロットがある。

ノルウェー人の観点からの訂正:
 この英国映画が70年代のノルウェー映画の感じを
 持っているのは、楽しい!
 ユーザーコメントで、マイクがこう言っている。
 「退屈なスウェーデンのハイジャック・アクション:
 彼がどこでそう思ったのかわからない。
 映画は、主にノルウェー・ロケで撮られ、
 助演陣に、ノルウェー人俳優がいるが、
 スウェーデン人の俳優は一人も出ていない。
 これは英国映画で、スエーデンは無関係だ。


必殺仕掛人

オトーサン、
「この主題歌、いいね」
ちょっとマカロニ・ウェスタン風です。
楽は平尾昌晃で、トランペットとフラメンコ・ギター
池波正太郎さんの名作だけあって、
仕掛人・藤枝梅安のキャラの設定が見事です。

原題:必殺仕掛人 (1973)
監督:渡辺祐介  
原作:池波正太郎  
脚本:渡辺祐介/ 安倍徹郎  
Genre:Period Drama
上映時間:87分
あらすじ:
音羽屋半右衛門から頼まれた仕事を終えた
仕掛人・藤枝梅安は、血の臭いを消すために
仲間の徳次郎と湯治に行く。
徳次郎の昔の盗賊仲間・孫八が殺人現場を目撃し、
二人の後をつけ、湯治場で徳次郎を殺す。
しばらくたって、同心・峯山又十郎の殺し依頼がくる。
峯山はユスリとタカリで私腹を肥やしており、
西村左内が峯山に近づく。
峯山殺しを依頼したのは、香具師の平十で、
平十の裏家業を知って脅していたのだ。
博打と売春の裏家業を仕切っていたのが、
孫八と平十の妾・お吉で、
彼らは峯山と結託して平十の身代を狙っていた。
平十が死に、一家を相続した息子の為吉は
裏家業をやめようとするが、
孫八とお吉は子分を引き連れて裏家業を独立させる。
平十の弟分・聖天の大五郎が峯山に加えて、
孫八とお吉の殺しを音羽屋に依頼するが・・・

出演者:
田宮二郎・・・ 藤枝梅安
野際陽子・・・ お吉
山村聡・・・ 音羽屋半右衛門 
室田日出男・・・ 峯山又十郎
オトーサン、
「なつかしいね」
山村聡さんは、クラウンのCMタレントでした。
「田宮二郎さん、色気あるね」

その他の出演者:
高橋幸治・・・ 西村左内 
川地民夫・・・ 御座松の孫八 
津坂匡章・・・ 岬の千蔵 
森次晃嗣・・・ 為吉 
三津田健・・・ 聖天の大五郎 
穂積隆信・・・ 辻屋文吉 
青山宏・・・ 下駄屋の金蔵 
金井大・・・ 芝の治兵衛 
谷村昌彦・・・ 銭湯の職人 
川崎あかね・・・ お照 
浜田寅彦・・・ 徳次 

User Rating:6.3/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.0/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「よく出来ている」

User Reviews
イニシャルKさん 
2007年2月6日
テレビ版第1話しか見てないけど。

テレビ版の緒形拳の梅安も良かったけど、
この映画の田宮二郎の梅安も
緒形拳とは違う魅力があって良かった。
テレビ版でも同じ役を演じていた山村聡も渋くてかっこいい。
内容的にはちょっと地味な感じがするも、
中村主水を中心とした「必殺仕事人」シリーズの
せんとりつのようなコメディー・リリーフ的な存在もなく、
よりシリアスな展開でとても面白かった。
野際陽子がむちゃくちゃ若いのにビックリ。 

オトーサン、
「あん時は、驚いたな」
・1978年12月28日、自宅で散弾銃で自殺!
コロナのCMタレントでした。

スレイヴデイトン 
2009年5月27日
あぁ田宮二郎

藤枝梅安と言えば、緒方拳の代名詞だと
今日の今日まで思っていたが、
田宮二郎の梅安も甲乙つけ難い程、ハマってる。
公私共々Playboyだった田宮二郎にとって
Lifeworkに近いんじゃないだろうか。
「白い巨塔」の財前教授に匹敵するぐらいのカッコ良さだ!
本当に惜しい人を早くに亡くしてしまったなぁ。
私は西村左内役についても
林与一より高橋幸治の方が気に入った。
林与一は少し斜に構えたところがあって、
そこが嫌味に写るのだが、
高橋左内は人情味ある浪人役がピッタリで良い。
劇中、室田日出男を仕掛けるのに、
手間取り過ぎなのは、気になるけれど...


マレフィセント

オトーサン、
「眠れる森の美女」のリメイク?
ディズニー、最高のキャラクターですから、
みんながみること疑いなし、
ということで、続編も予定されているとか。

原題:Maleficent (2014) 
監督:Robert Stromberg  
脚本:Linda Woolverton/ Charles Perrault
Genre:Anime/Action/ Adventure/ Family
Country: USA / UK 
Language: English 
上映時間:97分
あらすじ:
オーロラ姫が誕生し、
盛大なお祝いのパーティが開かれ、
3人の妖精たちが姫に幸運の魔法をかけていく。
ところが3人目が魔法を授けようとした時、
邪悪な妖精マレフィセントが現われ、言う。
“16歳の誕生日の日没までに、
姫は永遠の眠りに落ちるだろう。
それを解くことができるのは真実の愛のキスだけ。
なぜ彼女はそんなことをしたのだろうか。
オーロラ姫は、呪いを恐れた王によって
3人の妖精に託され、森の奥で身分を隠し、
幸せな少女時代を送る・・・

出演者:
Angelina Jolie ・・・ Maleficent Isobelle(マレフィセント) 
Vivienne Jolie-Pitt ・・・Aurora (オーロラ姫5歳)  
Sharlto Copley ・・・ King Stefan(ステファン王)
Ella Purnell ・・・ Teen Maleficent(10代のマレフィセント)
Jackson Bews ・・・ Teen Stefan(10代のステファン)
Imelda Staunton ・・・ Knotgrass(妖精)
Juno Temple ・・・ Thistlewit(妖精)
Lesley Manville ・・・ Flittle(妖精)
オトーサン、
「アンジェリーナ・ジョリー、愛娘と共演!」
こんなに幼い頃から映画出演!
末は、間違いなく女優になれるでしょう。

その他の出演者
Sam Riley ・・・ Diaval
Brenton Thwaites ・・・ Prince Phillip
Kenneth Cranham ・・・ King Henry
Hannah New ・・・ Queen Leila
Molloy・・・  Young Maleficent
Elle Fanning ・・・ Princess Aurora
Janet McTeer ・・・ Elderly Aurora/Narrator
Michael Higgins ・・・ Young Stefan

User Rating:7.0/10( 250,539 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 1,782 votes) Yahoo!
オトーサン、
「大勢見てるなぁ」

アカデミーノミネート賞 
・衣装デザイン賞 

User Reviews 
phd_travelさん
United States 
2014年5月29日
壮大な映画

十分に洗練され、おとなの聴衆を喜ばせる。
紆余曲折はあるが、真実の愛を得る物語だ。
キャラクターに共感でき、興奮がある。
美術と撮影は、美しい。
妖精の地のシーンは、ラファエロの初期の絵画のようだ。
お城は、やや一般的なCGI。
人間の顔は、適切にブレンドされ、
アニメ化されすぎていない。
「オズ はじまりの戦い」を手掛けている
ストロンバーグ監督は、よい仕事をしている。
アンジェリーナ・ジョリーのつくった顔は、
魔女のための完全なショーケースだ。
彼女にとって、生涯残る役だ。
ディズニー漫画のようにするために、
ほお骨を強調している。
彼女の仲間であるサム・ライリーは、
多くのおとぎ話に出てくる生き物、
カラスやドラゴンの馬に変化する。
ぎこちない動きではなく、出来がよい。
オーロラ姫役は甘く、フィリップ王子役もいい。
妖精たちも、かわいい。
白雪姫の映画よりも、好きだ。
今年、一番の楽しい映画だった。

オトーサン、
「変化球もありじゃないの」

前田有一さん 
2014年7月3日
ディズニーの変化球

いつのころからか、
おそらくドリームワークスが
ディズニーのパロディ的王道くずし
で天下を取ってからだと思うが、
ディズニー自身も変化球を投げてくるようになった。 
その集大成がまさに話題の「アナと雪の女王」で、
これにはなんと魔女も運命の王子様もでてこない。
ディズニー自ら、自社製品の代名詞である
王道を崩しているのであり、しかもそれが大受けしている。
ウォルトさんがみたらびっくりしてしまいそうだが、
そんなわけで近年の王道くずしは、
ディズニー映画の重要な戦略方針として存在しているといって良い。 
(略 あらすじ紹介)
「アナ雪」に匹敵する、
いやそれ以上の変化球が「マレフィセント」。
アナ雪につづくディズニーの勝負作である。 
名作アニメ映画「眠れる森の美女」(59年)にでてくる
魔女マレフィセントは、ほんとはこんな人だった
というセルフパロディ的スピンオフで、
アンジェリーナ・ジョリー主演の実写映画。 
心優しい妖精だったマレフィセントが、
野心から彼女を裏切るひどすぎるダメンズ彼氏によって
トラウマを抱え、稀代の悪役へと落ちてしまう。
決して元からワルだったわけじゃない、
本当はピュアなあたいだけど、
男運がなかったの……。というわけだ。
ほとんど尾崎豊「ダンスホール」の世界である。 
ホントの自分を抑圧されながらも、
ありのままに自己解放するエルサ
(注・実際は国土を滅亡寸前にまで破壊した逃亡犯)に続く
いかにも女の子(注・30代独身)が
共感しそうなキャラクターである。
その意味では二作連続で実にあざとい。
さすがはマーケティングの鬼ディズニーといえるだろう。 
しかも演じるのが、波瀾万丈の人生を生きてきたアンジーときた。
このキャラクターに対しては、
並々ならぬ思い入れがあったであろうと、
誰もが想像できるキャスティングだ。 
映画自体は他の変化球ディズニー作品同様、
パロディ的なギャグがキレキレで面白い。
赤ちゃんを育てる妖精たちが人間の子育てに無知で、
とんでもないものばかり与えるのを
マレフィセントがあきれてみていたり、
ほんとは好きなくせにモンスター呼ばわりしたりなど、
みていて幸せになれる笑いが続出する。 
予想を裏切るほどのテクニカルな語り口ではないものの
結構な感動シーンも準備されている。 
もっとも、いかに傲慢と愚かさの象徴としての役割があるとはいえ、
敵国の妖精に16年間も子供を預けっぱなしといった
児童虐待防止センターもびっくりの展開など、
相変わらず筋運びは相当強引である。
糸車が呪いの引き金アイテムだからといって、
国中から排除するのも今思うと無理がある。 
それこそ城内だけ排除して、
エルサ女王のように16まで軟禁すればすむ話である。
オーロラにはブリザード魔法などないのだから、
ありのままに国を凍らせられる心配もない。 
実写リアル版で見るとそうしたつっこみ点は多々あれど、
「眠れる森の美女」のアニメ版から続けてみることで
こどもたちに「善悪は見た目だけでは簡単にはわからない」
といった高度な教育をできるなど、存在意義は大いにある。
とくにオチバージョンが実写というのが
実在感あっていいではないか。
激しい戦争シーンはあるが、残酷描写はさすがに一つもなく、
その点でも安心設計だ。 
それにしても、ディズニーはいつまで変化球を投げ続けるのだろう。
この路線をひとつの機軸にするのだろうか。
だとすると、アナ雪もなかなか罪深いことをしたものである。 
さて……そうなると、
他社は逆にど真ん中の直球、王道もので逆に天下を取るチャンスである。
アニメ界、今後の頂上争いが実に楽しみになる、
そんな重要作「マレフィセント」であった。 


名探偵登場

オトーサン、
「先に"名探偵再登場"を見ているね」
両方とも、
名脚本家ニール・サイモンを起用し、
名だたる名探偵には、英国を代表する名優を揃えた
贅沢で、ある意味、高尚な映画です。

原題:Murder by Death (1976) 
監督:Robert Moore  
脚本:Neil Simon  
Genre:Comedy/ Mystery/ Thriller
上映時間:94分
あらすじ:
億万長者トウェインから招待状を受け取った
ミロ、サム、ジェシー、シドニー、ディックら
5人の探偵とその連れは、
霧が立ちこめ、雷鳴轟く豪邸に続々と到着した。
突然辺りが暗闇になり、明かりがつくと、
ホストのトウェインが席に着いていた。
“時計の針が真夜中の零時を告げる時、
このダイニング・ルームで誰かが殺されるだろう。
この殺人事件を解いた者には
世界一の名探偵の名誉が与えられる”と告げると、
再び部屋は暗転し、トウェインは消えてしまう。
邸の出入口と窓には全てロックがされ、
ゲストたちは、閉じ込められてしまう・・・

出演者:
Truman Capote・・・ Lionel Twain(トウェイン)
Alec Guinness ・・・ Bensonmum(ベンソンマム) 
James Coco・・・  Milo Perrier(ミロ)
Peter Falk ・・・ Sam Diamond(サム)
Elsa Lanchester ・・・  Jessica Marbles(ジェシー)
David Niven ・・・ Dick Charleston(ディック)
Maggie Smith・・・  Dora Charleston(ドーラ)
Peter Sellers ・・・ Sidney Wang(シドニー)
オトーサン、
「この顔ぶれをみるだけで、ワクワクするね」
でも、パロディですから、名探偵ではなく、
迷探偵としてあしらわれています。
凝っていお屋敷の仕掛けが、見どころです。

その他の出演者
Eileen Brennan ・・・Tess Skeffington 
Nancy Walker ・・・ Maid 
Estelle Winwood・・・ Nurse 
James Cromwell ・・・ Marcel 
Richard Narita ・・・ Willie Wang  

User Rating:7.5/10 (24,729 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 61 votes) Yahoo!
オトーサン、
「知的好奇心をくすぐる」

User Reviews 
otm___shankさん
London 
2004年12月24日
途方もない映画

私は、特に、この映画を愛している。
何の偏見も持たない映画愛好者だからだ。
この豪華な配役をみただけで、
誰もが、この映画をみたがるだろう。
喜劇の輝き真っ盛りのピーター・セラーズ。
どんな役でも輝く英国俳優の代表アレック・ギネス卿、
デイヴィッド・ニーヴンも、すばらしい俳優だ。
ほかに、きらびやかな才能ある役者が勢ぞろいしている。
マギー・スミス、ジェームズ・ココ、ピーター・フォーク
映画自身は、偉大な探偵の寄せ集め。
誰が最も偉大か?
俳優の才能に加え、卓越して脚本がある。
IMDbのスコアが、こんなに低いのには驚くが、
世の中には、いろんなひとがいるから仕方がない。
ぜひ見てほしい、それだけの価値がある。

オトーサン、
「一夜の大騒動!」
ニール・サイモンのせりふ回しには、
舌を巻きます。

黒美君彦さん 
2015年9月3日
もっと詳しければ。。。

もっと探偵小説やその手の映画に詳しかったら、
そして英語の細かな言い回しまで
聴き取ることが出来たら
きっと100倍とはいかなくても
30倍は楽しめただろうに…と思ってしまう。
ハンフリー・ボガードが演じた
『マルタの鷹』(1941年)のサム・スペードを
パロったサム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)。
『影なき男』(1934年)のニック・チャールズと
妻・ノラをパロった
ディック・チャールストン(デヴィッド・ニーヴン)と
マギースミス。
『支那の鸚鵡』(1927年)のチャーリー・チャン警部は
シドニー・ワン(ピーターセラーズ)。
エリキュール・ポワロはモロ・ペリエ(ジェームズ・ココ)で、
ミス・マープルはジェシカ・マープルズ(エルザ・ランチェスター)。
盲目の執事を演じたアレック・ギネスも怪演だが、
何といっても謎の人物ライオネル・トウェインを演じたのが
あのトルーマン・カポーティだというのが驚き。
公開当時、何もわからずに観て訳がわからなかった記憶があるが、
改めて観ると諸手を挙げて面白い!とは言えないものの、
くだらない中にも名優たちが楽しそうに演じるのが楽しくて、
ついつい最後まで観てしまう。
推理小説もほぼネタが尽きたと
意識され始めた頃の奇妙なパロディ。
きっともっと小ネタが散りばめられているのだろうに、
詳しくないのがうらめしい、と思ってしまいました。


真田幸村の謀略

オトーサン、
「沖縄やくざ戦争は、よかったけど」
本作の中島貞夫監督について調べてみました。
東京大学文学部在学中に倉本聰らと
ギリシア悲劇研究会を創設する。
1959年、東映に入社、マキノ雅弘、今井正に師事。
64年、「くノ一忍法」で監督デビュー。
66年、「893愚連隊」で注目され、。
深作欣二と並ぶ東映のエースに。
77年からの「日本の首領」3部作は大ヒット
ほかに「新・極道の妻たち」(91)など多数。

原題:真田幸村の謀略 (1979) 
監督:中島貞夫
脚本:笠原和夫/ 松本功/ 田中陽造/ 中島貞夫 
Genre:Period Drama
上映時間:148分
あらすじ:
関ヶ原の戦いで敗れ、
高野山麓に身を潜めながらも
ひそかに宿敵・家康打倒の機会をうかがっていた
真田幸村は、屈強な10人の勇士を集め、
家康首取り計画を実行するが・・・

出演者:
松方弘樹・・・ 真田幸村 
萬屋錦之介・・・ 徳川家康 
あおい輝彦・・・ 猿飛佐助 
秋野暢子・・・ 三好清海入道
オトーサン、
「真田幸村が、いまいちだね」

その他の出演者
ガッツ石松・・・ 海野六郎 
森田健作・・・ 筧十蔵 
火野正平・・・ 穴山小助 
岡本富士太・・・ 根津甚八 
寺田農・・・ 霧隠才蔵 
真田広之・・・ 三好伊三入道 
片岡千恵蔵・・・ 真田昌幸 
梅宮辰夫・・・ 真田信幸 
金子信雄・・・ 林羅山 
丹波哲郎・・・ 加藤清正 
成田三樹夫・・・ 後藤又兵衛 
高峰三枝子・・・ 淀君 
岩尾正隆・・・由利鎌之助 
福本清三・・・ 疾風 
小林昭二・・・ 本多正純 
宮内洋・・・ 長曽我部盛親 
桜町弘子・・・ 宮内卿局 
香川良介・・・ 天海 
中村錦司・・・ 明石全登 
江波杏子・・・ 阿茶局 
梅津栄・・・ 片桐且元 
戸浦六宏・・・ 大野治長 
川浪公次郎・・・ 西脇民部 
浜村純・・・ 戸沢白雲斉 
林彰太郎・・・ 板倉勝重 
志賀勝・・・ 牢人 
丸平峰子・・・ 妻 
木谷邦臣・・・ 市兵衛 
波多野博・・・ 前田藩の武者 
唐沢民賢・・・ 前田藩の武者 
五十嵐義弘・・・ 家康の使者 
高並功・・・ 家康本営の将 
宮城幸生・・・ 牢人団 
秋山勝俊・・・ 牢人団 
市川好郎・・・ 重助 
平沢彰・・・ 前田藩の武将 
富永佳代子・・・ 右京太夫局 
畑中伶一・・・ 役人 
阿波地大輔・・・ 牢人団 
池田謙治・・・ 指揮の侍 
野口貴史・・・ 望月六郎 
疋田泰盛・・・ 速水甲斐守 
上月左知子・・・ 大蔵卿局 
北村英三・・・ 穴山小兵衛 
土橋勇・・・ 真野豊後守 
橘麻紀・・・ さつき 
村居京之輔・・・ 池田長門 
曽根晴美・・・ 服部半蔵 
萩尾みどり・・・ 真田綾 
丹阿弥谷津子・・・ 望月千代女 
小倉一郎・・・ 豊臣秀頼 

User Rating:5.0/10( 5 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.0/10( 18 votes) Yahoo!
オトーサン、
「バランスが悪いね」

User Reviews 
片山刑事さん 
2014年10月11日
家康の首を狙うことに執念を燃やす
真田幸村と草の者の真田十勇士の話。

冒頭から彗星が日本に接近してきて、
猿飛佐助がエイリアンというぶっ飛んだ設定が凄いです。
落人、香具師、歌舞伎者、キリシタン、比丘尼という
徳川幕府という体制からこぼれ落ちた者たちが
集合して体制に立ち向かうという。
それに真田幸村が大坂の陣に参戦して
大坂夏の陣までという歴史の流れを追いかけていきます。
まゆ毛が凄いことになっていて顔色が悪い
萬屋錦之介さん演じる徳川家康が
これまた憎い悪役で素晴らしかったです。
マリファナとかも出てきて、
ラリった映像とかも出てくるという何でもありっぷり。
片岡千恵蔵さんは徳川の仕込んだ猫が
毒の爪に引っ掛かれて腕斬り落とされます。
ちょっと真田十勇士たちの紹介を短いながらも
10人全員やるのでなかなか物語が始まらない印象でした。
合戦シーンも物量が凄いですが、
イマイチ凄さが伝わってこず。
大坂の陣が始まってからは
ダイジェストな感じになってしまって
高速で時代が流れていくので
これまた盛り上がれない要素でした。
そしてマイノリティの人たちが
体制側に挑むという設定なので、
主人公の真田幸村が1番魅力がないのが痛いです。
彼なしで真田十勇士たちだけでも
成立するのではなかろうか?と思ってしまいました。
幸村と三好清海入道のラブロマンスとか
果たして必要だったのか謎でした。
前半がのんびりしてたのに
後半は駆け足になってしまって、
ちょっと残念な映画でした。

オトーサン、
「荒唐無稽、奇をてらい過ぎだ」

イニシャルKさん 
2014年12月3日
「柳生一族の陰謀」に始まる東映大型時代劇の3作目。

冒頭、宇宙空間を移動する隕石で始まるというのが
意表を突きまくっていて、
ここだけ見ると東宝の特撮映画のようだが、
それをバックにナレーターの小松方正が
関ヶ原の合戦や徳川家康について説明している
というのがなんともシュールだ。
ストーリーはその家康(萬屋錦之介)の首を
真田幸村(松方弘樹)率いる真田十勇士が狙うというものだが、
十勇士の一人である猿飛佐助(あおい輝彦)が
実は宇宙人であったというオチや、
他人の心を読むことができる能力を持つ
三好清海入道(秋野揚子)など
「柳生一族の陰謀」よりも荒唐無稽さがアップしていて、
どちらかと言えば同じ真田十勇士を題材にした
東映時代劇「真田風雲録」に影響されているのかなとも思う。
本作はそれまでこの路線の時代劇2本を手がけた
深作欣二監督に代わって中島貞夫監督が手がけているが、
「柳生一族の陰謀」に比べてテンポがゆっくりとしていて、
合戦シーンもなにか物足りなさを感じ、
もう少し勢いが欲しかったところか。
ラストの家康の首が宙に舞うシーンは
思っていたよりも意外にあっさりしているように感じた。
出演者の中ではなんといっても悪役である家康を演じる
錦之介の存在感が圧倒的で、
老けメイクも含めてインパクトのある
熱演を見せていて印象的だ。
JACの面々が出演しているが、
千葉真一がいないなと思ったら
後半に松方弘樹演じる幸村の片目に
矢が直撃して失明する描写があったのは驚いた。
それにしてもこの映画、
もし「真田風雲録」と同じ加藤泰監督が手がけていたら
どんな映画になっていただろう。
ちょっと見てみたかった気もする。 


野いちご

オトーサン、
「スウェーデン映画か」
主人公のイサクは、医師。
医師の伯父が一時期スエーデンの
ウプサラ大学にいたので、
思いがけず、その一生を振り返りました。
「人生の最後、何を想ったのかなぁ」

原題:Smultronstallet (1957) 
   WILD STRAWBERRIES(1957)
監督・脚本:Ingmar Bergman   
Genre:Drama/ Romance
Color:  Black and White 
Country: Sweden 
Language: Swedish / Latin 
上映時間:91分
あらすじ:
医師イサクは50年に及ぶ業績を讃えられ、
名誉博士号授与に赴く前夜、自分が死ぬ夢を見る。
息子夫婦の運転で式場のあるルンドへ向かうが、
途中、青年時代を過ごした旧宅に立ち寄り、
原っぱの野いちごに、積極的な弟に奪われた
婚約者サラを想い出す。
その後、彼がめとった妻はくだらない男と密通し、
彼を傷つけたのだ。
邸を発ってしばらくして、
ヒッチハイクの三人組を拾うが、
女学生のサラは、昔の想い人にそっくりで、
思うままにならなかった自らの青春を悔いる。
次に乗せたのは、彼らの車と事故を起こしかけた夫婦者。
しかし、その口論があまりにうるさいので降ろしてしまう。
再びまどろむイサクの夢で、
その無知と人生の空疎さをあげつらうのは、夫婦者の夫だった。
イサクはそこで初めて、
息子エヴァルドの嫁マリアンヌの苦悩を知る。
息子もまた自分と似て厭世的で人生を楽しんでいない・・・

出演者:
Victor Sjostrom ・・・ Professor Isak Borg(イサク)
Bibi Andersson ・・・ Sara (サラ)
Ingrid Thulin ・・・ Marianne Borg(マリアンヌ)
Gunnar Bjornstrand ・・・ Evald Borg(エヴァルド)
オトーサン、
「イサク役のシェストロムは、いいね」
バイキングの末裔のような長身で、猫背。
伯父とそっくりです。

その他の出演者:
Jullan Kindahl ・・・ Agda, Isak's housekeeper
Folke Sundquist ・・・ Anders, hitchhiker
Bjorn Bjelfvenstam ・・・ Viktor, hitchhiker
Naima Wifstrand ・・・ Isak's Mother
Gunnel Brostrom ・・・ Berit Alman, angry wife
Gunnar Sjoberg ・・・ Sten Alman, angry husband / The Examiner
Max von Sydow ・・・ Henrik Akerman, gas station attendant
Ann-Marie Wiman as Eva Akerman
Gertrud Fridh as・・・arin Borg, Isak's wife
Ake Fridell ・・・ Karin's lover
Sif Ruud ・・・ Aunt Olga
Yngve Nordwall ・・・ Uncle Aron
Per Sjostrand ・・・ Sigfrid Borg
Gio Petre ・・・ Sigbritt Borg
Gunnel Lindblom ・・・ Charlotta Borg
Maud Hansson ・・・ Angelica Borg
Eva Noree ・・・ Anna Borg
Goran Lundquist ・・・ Benjamin Borg
Per Skogsberg ・・・ Hagbart Borg
Lena Bergman ・・・ Kristina Borg, twin
Monica Ehrling ・・・ Birgitta Borg, twin

User Rating:8.2/10(62,621 votes)IMDb
  User Rating:8.3/10( 66 votes) Yahoo!
オトーサン、
「魂の名作」
人生の最後の審判、あなたは意識していますか?

ヴェネチア国際映画祭受賞 
・イタリア批評家賞  イングマール・ベルイマン    
ベルリン国際映画祭受賞 
・金熊賞  イングマール・ベルイマン    
アカデミー賞 ノミネート
・脚本賞  イングマール・ベルイマン  
ゴールデン・グローブ受賞 
・外国映画賞 

User Reviews 
SanTropez_Couchさん
2003年1月22日
はじめてのベルイマン 

「野いちご」の最初のシーンをみて、
最後まで見続けられるとは思わなかった。
スウェーデン語は、エイリアンにようで、コミカルに聞こえた。
すべての言葉が「eer」音で終わったかのようだった。
しかし、すぐに、美しい白黒写真が、目に留まり、
イサクの話というよりも、彼の内省に引きこまれた。
映画の進め方はすばらしい。
出だしで、イサクは夢で幽霊をみる。
それにつながる些細な出来事が、実に見事だ。
以後、夢と記憶が続く。
イサクが新たに見つけた秘密。
彼は言う。
「目覚めている時にはわからなかった夢」
ベルイマンの人物描写は、すごい。
ゆったりとパズルが組み立てられていくのだ。
私達が、より深い
イサクを深く理解するにしたがって、
物語が見事に展開しはじめる。
主人公は、ベルイマンそのもの。
(上映時、彼は39歳)
私くらいの年齢の多くのひとが、
本作よりも、アダム・サンドラーの映画を見たがっている。
そう知ることは私には苦痛を与える。
私は「ビッグ・ダディ」が好きで、
ニコラス・ケイジを愛しているが、
本作は、私の生き方を変えるかもしれない。
そういう数少ない映画のひとつだ。
私は、老人が人生について語るのを聴くのが好きだが、
それは、私自身についてヒントになるからだ。
この映画は、それを与えてくれる。
この映画のなかには、戦慄させるシーンがある。
私は、イサクの堕落の意味が分からないし、
世間の見る目を意識する様も完全には、分からない。
私は、本作が傑作かどうかは知らない。
ベルイマンへの私の入門だからだ。
「叫びとささやき」、「ファニーとアレクサンデル」、
「ペルソナ・仮面」、「第七の封印」を見たら、
新しい視点で、この映画に立ち返ることができるだろう。
本作は、すばらしい。
5年毎に見る必要がある映画だ。
映画評論家のポーリン・ケイルは、こう言っている。
バーグマンを重視しない。
自分の魂の葛藤で手一杯だから。
本作は、思っていたほどチャレンジングではなかった。
実のところ、公園の散歩のようだった。
楽しく、豊かで、美しく、見終わった後、
「野いちご」というタイトルはカンペキと思った。
その本質は、野いちごだった。

オトーサン、
「いちいち、思い当たるなぁ」
甘美な想い出、恥ずかしい悪夢・・・
いずれにせよ、想い出は老人の特権です。
何かにつれて、いろんなことを思い出すのです。

Ikedaさん 
2007年12月31日
想い出は老人の特権

題名の良さもあったのだと思いますが、
公開時、評判が高かったた映画です。
老医師イサクが、やさしいけれども本当の愛情を持てず、
医学に貢献するだけの人生を送って来た
自分の生涯を夢幻的なカットバックで、
苦々しく思い出すシーンを多く取り入れているのが、
この映画のポイントです。
若い人たちや、中年の夫婦も出てきますが、
若い時代には希望はあるものの不安もあり、
それが結婚すると問題が起きる。
そして老人ともなると、後悔する事が多いが、想い出がある。
それを多く持てるのは老人の特権でもあるという事を
改めて感じさせる映画でした。
イサクを演じるシェストロムという人は、この映画が遺作です。
「イサクが遺作」とは趣味の悪い語呂合わせですが、
この時すでに80才近くで、風格ある演技です。
サイレント時代の「波高き日」や「生恋死恋」での
主役・演出で日本に紹介され、
その後にも輸入作品がありますが、
私は監督作品「真紅の文字」しかみていません。
トーキーになってからの出演作「ワルプルギスの夜」は見ましたが、
これはバーグマンの初期作品としての意味が強く、
さした役ではありませんでした。
その意味では、この映画の骨格とも言える
彼を見る事ができたのが良かったと思っています。


ソハの地下水道

オトーサン、
「ポーランド映画か」
あまりなじみはありませんが、
いくつかの名作があります。
ポーランド列強に、何度も侵略されているのです。
それが、民族の記憶となって、
脇役も、エキストラも、実にリアルなのです。

原題:In Darkness (2011)
監督:Agnieszka Holland  
原作:Robert Marshall
脚本:David F. Shamoon  
Genre:Drama/ War 
Country: Poland / Germany / Canada 
Language: Polish / Ukrainian / Yiddish / German 
上映時間:145分
あらすじ:
1943年、ナチス占領下のポーランド。
下水修理の仕事をしているソハは、
ナチスの迫害を恐れて
地下水道に隠れようとするユダヤ人に手を貸し、
代わりに金銭の見返りを要求する。
地下水道を知り尽くしたソハは、
彼らの隠れ場所を手配し、定期的に食料を調達する・
過酷な潜伏生活のなか、
クララが出産するが、自ら赤子を窒息死させる。
次第にナチスの厳しい追及をかわすことが困難に。
自分の妻ヴァンダに危険が迫り、
相棒シュチェペクは殺される・・・

出演者:
Robert Wieckiewicz ・・・ Leopold Socha(ソハ)
Krzysztof Skonieczny ・・・ Szczepek Wroblewski(シュチェペク) 
Kinga Preis ・・・ Wanda Socha(ヴァンダ)
Agnieszka Grochowska ・・・ Klara Keller(クララ)
Milla Bankowicz ・・・ Krystyna Chiger(クリシャ)
オトーサン、
「ソハ役のひと、名前、読みづらいね」
・ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ
地下水道での撮影は、大変だと思いましたが、
半分ほどは、セットで行ったようです。

その他の出演者:
Benno Furmann ・・・ Mundek Margulies
Maria Schrader ・・・ Paulina Chiger
Herbert Knaup ・・・ Ignacy Chiger
Julia Kijowska ・・・ Chaja
Marcin Bosak ・・・ Janek Weiss
Jerzy Walczak ・・・ Jakob Berestycki
Michal Zurawski ・・・ Bortnik
Zofia Pieczy?ska ・・・ Stefcia Socha
Etel Szyc ・・・ Szona Grossman
Andrzej Mastalerz ・・・ Sawicki
Ida Lozinska ・・・ Rachela Grossman
Laura Lo Zito ・・・ Irena
Alexander Levit ・・・ Kovalev
Frank Kobe ・・・ Gustav Wilhaus

User Rating:7.3/10(7,971 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 88 votes) Yahoo!
オトーサン、
「記憶に留めるべき映画だ」

アカデミー賞 ノミネート
・外国語映画賞 

User Reviews 
samlapidusさん
Toronto 
2011年9月12日
感動的な映画  

トロント国際映画祭でみた。
初心者として、レビューするが、
脚本家デイビッド・シャムーンの話を聞いたので、
いくらかバイアスがあるかもしれない。
感動的な映画だった。
戦争映画ではなく、部分的にホロコースト映画だった。
ヒューマンなストーリー。
この映画の中で描かれる生存者の1人の回想録が、
デイビッドのハリウッドへの道につながったのだ。
第二次世界大戦の悲劇になじみのないひとでも、
この話を聴くと、うれしくなるだろう。
これまでに見たどんな映画とも違って、
実にユニークだ。
銀幕を前にすると、
生き残りがどんなに大変か、胃が痛くなる。
何人かの登場人物を声援するだろうし、
事件を前に、つめを噛み、め息をつくだろう。
映画の終わりに、周りのひとに話したり、
勧めたくなる。
ぜひ見てほしい。

補足:
トロント国際映画祭での本作の上映は、
9/11の10周年記念としてなされた。
上映後にサプライズがあった。
生存者である作家の孫娘が登場したのだ。
聴衆は、みんな涙した。
クルーニーのような有名人が出席したとしても、
これほど多くの拍手喝采はなかっただろう。

オトーサン、
「同感!」
映画の80%が暗い下水道が舞台です。

黒美君彦さん 
2013年6月16日
息苦しい…

「ポーランド映画」「地下水道」といえば、
アンジェイ・ワイダ監督の
名作『地下水道』(1956年)が想起されるが、
ワイダ作品がレジスタンスの拠点としての
「地下水道」だったのに対して、
この作品での「地下水道」は、
身を隠す「隠れ家」として描かれる。
舞台は、当時ポーランド領だった
現在のウクライナ領リヴィウ。
下水の検査官を隠れ蓑に、空き巣を繰り返していた
こそ泥のレオポルド・ソハ。
彼が偶然ユダヤ人たちと地下水道で出会い、
匿う代わりに金品を出させる…。
アグニェシュカ・ホランド監督によると、
地下水道シーンの75%はセットで、25%はロケだとか。
いずれにしても実に息苦しい空間だ。
ジメジメとし、悪臭に充ちている下水道。
排泄物も死体も流れてくる極限の空間。
それでも生き抜くために、
そこで息を潜めていなくてはならない。
この作品では、意志に拘わらず
結果的に「支援者」となるソハ、
そして閉じ込められるユダヤ人、
そのいずれをも決して聖人扱いしていない点が評価できる。
こんな極限にあっても
子供を作ってしまう人間の飽くなき欲望。
エゴがぶつかり合う狭苦しい空間。
一方、地上では簡単にユダヤ人だけでなく、
ポーランド人が殺されてしまう。
恐怖に誰も声を上げず、ただ支配されるしかない…。
ホロコーストの物語は限りなく作られてきた。
そしてこの映画のように、
ドイツもまた出資し、その後押しをしている。
罪過を忘却することこそが罪過である、というように。
息苦しい空間から脱出した時の空の高さを
生き延びた人々はどのような目で見たことだろう…。


続社長えんま帖

オトーサン、
「身内の紛争ぼっ発!」
大社長のえんま帖の採点のほうは、
極めてよろしいようですが、
家庭内トラブルの種は尽きないようです。
いずこも同じ?

原題:続社長えんま帖 (1969) 
監督:松林宗恵 
脚本:笠原良三  
Genre:Comedy
上映時間:85分
あらすじ:
マルボー化粧品社長の大高、「アタック」の好調で、
33%の増収が見込まれた。
ライバル会社を圧倒、アメリカで有望との評価を得る。
懸案だった1割8分の株主配当実現の目途がつき、
低迷するマルボーグループの中で突出した好成績。
広告写真のモデルとなった社長秘書の中沢に金一封。
馴染みのバーのマダム・ふじ子から誘いを受け
白昼デートと洒落込むが、
新婚旅行で来日していたポール夫妻にレストランで遭遇、
邪魔されてしまう。
親会社・丸山紡績の梅原大社長から
代理就任を要請される。
長太郎はマルボー化粧品社長代理に
企画宣伝部長の西条を任命した。
懐の温かくなった中沢は、章子を仲直りのデートに誘う。
長太郎の東京・大阪間往復が増えたため、
セスナの操縦士も務める中沢は大高家に住み込むことに。
中沢は休暇も取れず、章子と仲直りもできない。
一方、社長代理となった西条は、
営業部長の富田林と毎日飲み歩き、
結婚記念日を忘れてしまった。
妻・栄子のご機嫌をとろうと銀座のクラブに出向くが、
ふじ子と鉢合わせして栄子が腹を立て、家庭内別居に。
長太郎は富田林から
ポールとの交渉が進まないとの報告を受けた。
聞けば、ポールの妻が反対しているという。
そこで、長太郎の妻・悦子が話を聞くと、
長太郎が浮気性で信用がおけないということだった・・・

出演者:
 森繁久彌・・・ 大高長太郎 
 岡田可愛・・・ 大高春江 
 小林桂樹・・・ 西条隆 
 司葉子・・・ 西条栄子 
 関口宏・・・ 中沢英雄
 内藤洋子・・・ 西条章子 
オトーサン、
「前作と同じだね」

その他の出演者:
 久慈あさみ・・・ 大高悦子 
 岡口俊成・・・ 西条宗一 
 英百合子・・・ 西条きくえ 
 東野英治郎・・・ 梅原貫之助 
 加東大介・・・ 石山剛造 
 小沢昭一・・・ 富田林茂一 
 藤岡琢也・・・ ポール花岡 
 キャシー・ホーラン・・・ メリー花岡 
 草笛光子・・・ ふじ子 
 団令子・・・ 香織 
 沢井桂子・・・ 花丸 
 豊浦美子・・・ 桃子 
 浦山珠美・・・ 松子 
 土屋詩朗・・・ 深水 
 桐野洋雄・・・ 中山 
 石田茂樹・・・ 富岡 
 権藤幸彦・・・ ボーイ 
 記平佳枝・・・ 女中 

User Rating:6.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.0/10( 4 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
アングロファイル】さん 
2016年1月25日
後編

今回は森繁社長が大社長に昇格か!? という筋ですが、
実際はもっぱら社長の女性関係からくるドタバタ。
ただし最後には夫婦丸く収まるということで、
やはりそれほど面白いということはないですが、
まったくつまらないわけでもない。
まさにヒマつぶしにはもってこいです。
社長だけではなく西条宣伝部長夫妻や
秘書と彼女の間も怪しくなってくるという寸法。
この、関口宏が宣伝モデルになって有名になり、
内藤洋子が焼きもちを焼くというのは
若大将シリーズとまったく同じ。
定番の展開で安心して見ていられます。
部長夫人の司葉子も大人が焼きもちを焼く
かわいさが出ていてよかったです。
ミスター・ポールは結婚したためか
前作ほどバタバタ感はなくなったのですが、
小沢昭一はあいかわらず一人で騒いでますなぁ。
前編は唐津ロケでしたが、
今回は京都・滋賀(琵琶湖)が登場し、
森繁社長が「琵琶湖周航の歌」を歌うというお遊びもあり、
サービス精神旺盛な作でした。 

オトーサン、
「学園紛争、すごかったね」
社長令嬢の春江まで、デモに参加し、
救護班として活躍する・・・
そんな時代がありましたね。

マザーウオーターさん 
2016年2月9日
完全に息切れ 

さしもの社長シリーズも、
もう完全に息切れ感が強いです。
まあ、内藤洋子さんのファンにウケるくらいの
存在価値はあるかもしれませんが。
ここまで書いていて、
シリーズものといえば、
やはり寅さんは最後までそんなに
パワーの低下を感じさせないのですから、
大したものなのですね!
ところで、若い世代の方に一言参考まで。
前作と同様、社長令嬢で大学生の岡田可愛が
家でヘルメットを手にしての場面は理解できたでしょうか?
これは当時、学園紛争に加えて
ベトナム反戦、安保反対などで
学生運動がとても高揚した時期でした。
デモ参加者は警察の機動隊との衝突に備えて、
頭部保護などのためにヘルメットを着用していたのです。
この映画が公開された1969年の1月には、
東大紛争のクライマックスとも言える
安田講堂など校舎の封鎖解除で激しい攻防戦がありました。
これ以降、全国の大学から一部は高校や職場にまで、
闘争が波及してゆくことになりました。
岡田可愛が森繁をモデルにして包帯を巻くなどするシーンは、
こんな時代状況を反映したものなのです。 


社長えんま帖

 
オトーサン、
「メンバーが代わってるね」
おなじみの三木のり平、フランキー堺に代わって、
小沢昭一さんと藤岡琢也さん。
秘書役は、黒沢年男に代わって、関口宏さん。
これは、正解でした。

原題:社長えんま帖(1969)
監督:松林宗恵  
脚本:笠原良三  
Genre:Comedy
上映時間:90分
あらすじ:
マルボー化粧品を率いる大高長太郎は、
新発売する男性化粧品のネーミングで頭を悩ませていた。
総務部長の石山、企画宣伝部長の西条、
営業部長の富田林を招集するも決定打がない。
親会社・丸山紡績の梅原大社長の
古希祝賀会出席のため大阪へ向かった。
梅原は子会社の社長の成績を
えんま帖につけているとの噂で、
長太郎も健康食の大カボチャを持参して点数稼ぎ。
祝賀会で、長太郎は梅原から
“攻撃は最高の防御なり”と檄を飛ばされ、
返す刀で日米合資会社を設立し、
アメリカ売り込むと申し出た。
その実現のため、
日系3世のポール花岡にすぐさま会う。
祇園の芸妓・香織との浮気も見送って、
東京へトンボ帰り。
早速、ポールとの交渉を進めた。
男性化粧品の新商品を「アタック」と命名、
自家用セスナ機を購入して、
宣伝も兼ねて全国の営業所を飛び回った。
パイロット免許を持つ秘書の中沢は大忙し。
想いを寄せる西条の妹・章子とのデートもままならない。
やっと実現したドライブデートも、
長太郎の馴染みであるバーのマダム・ふじ子に邪魔され、
章子を怒らせてしまった。
長太郎は香織から猛烈にアプローチされ、
香織に会うためセスナで大阪へ向かうが、
大阪の空港で関西視察中の富田林、ポールと遭遇。
九州を視察したいと無理を言い出すポールに、
しぶしぶ香織も一緒に九州へ飛んだ。
唐津のホテルで今度こそ想いを遂げようとした
長太郎と香織だったが、ポールが急病になり大騒動。
またもや浮気は未遂に。
セスナが不時着したという誤報を受け、
長太郎の身を案じた妻・悦子と石山が
東京から駆け付けたが、
何ごともなく胸を撫でおろした。
ポールも契約に仮調印し、
一行は中沢が操縦するセスナで帰京の途に着いた・・・

出演者:
 森繁久彌・・・ 大高長太郎
 小林桂樹・・・ 西条隆
 関口宏・・・ 中沢英雄 
 内藤洋子・・・ 西条章子 
 小沢昭一・・・ 富田林茂 
 藤岡琢也・・・ ポール花岡 
オトーサン、
「森繁さん、いい味出しているね」
マルボー化粧品は、
カネボウ化粧品をもじったのでしょう。
「内藤洋子さん、青春スターだったね」
いまは、娘さんの問題で、悩んでいるとか。

その他の出演者: 
 久慈あさみ・・・ 大高悦子 
 岡田可愛・・・ 大高春江 
 司葉子・・・ 西条栄子 
 岡口俊成・・・ 西条宗一 
 英百合子・・・ 西条きくえ 
 東野英治郎・・・ 梅原貫之助 
 加東大介・・・ 石山剛造 
 草笛光子・・・ ふじ子 
 団令子・・・ 香織 
 沢井桂子・・・ 花丸 
 浦山珠美・・・ 松子 

User Rating:6/0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.0/10( 2 votes) Yahoo!
オトーサン、
「楽しいね」
自家用ヒコーキで、全国を飛び回るので、
開放感があります。

User Reviews 
tkr_dvdさん 
2009年12月12日
うるさいのがいなくなって、かなり持ち直す 

前作までの体育会系二代目秘書黒沢年男から、
さわやか関口宏に交代
特に何の説明もなくしれっと登場しているのは、
やはり相当評判が悪かったのだろう
映画の方もうるさいのがいなくなって、
かなり持ち直している
いまいちしっくり来ていなかった
谷啓営業部長が外れて、そこに小沢昭一が横滑り
代わりに怪しい日系人のパートを藤岡琢也が演じている
物語は関口宏の新秘書が
飛行機の操縦免許を持っているという設定で
社長とふたり、自家用機であちこちへと飛び回りつつ、
いつものドタバタが展開
いったん最初と最後だけの出演に退いていた
小林桂樹も今回は事あるごとにちょこちょこと顔を出して、
絶妙の駆け引きで笑いを取っている 
間が良いんだなあ
ちょっと九州のロケ地タイアップ部分が間延びするが
満足できる一本 

オトーサン、
「みんないなくなった・・・」

青観さん
2008年5月15日
青観さん
小林桂樹さんの訃報

このシリーズ、やはり三木のり平が
いるといないでは大きな違いを感じてしまう。
三木のり平が醸し出す、
まるで落語に出てくる太鼓持ちのようなお調子の良さ、
これが大した面白味のある話でもない話、
つまりどれもこれも同じようなパターンの作品の中で
笑いを提供してくれている。
そんな三木のり平不在になってからというもの、
笑いという意味で物足りない。
三木のり平がいない「社長シリーズ」の不満が残る。
社長シリーズ全体、まるで寅さんシリーズや
釣りバカシリーズと同じような完全なるマンネリも
それでもついつい見てしまうのは
このシリーズがやはり好きで仕方ないからであって、
森繁久彌、加東大介、更にここでは不在の三木のり平、
そして、そして、もう一人、
今朝の新聞でまたしても訃報を見て
寂しく思えてしまう小林桂樹、
あぁぁ、作品全体のシリーズの終わりへと
近づいていくことの悲しさ以上に、
これでこのシリーズを支えてきた
四人の偉大なる名喜劇俳優が全員、
この世を去ってしまったことの方が寂しい。
小林桂樹さん、森繁久彌さんの後を追うようにして
亡くなってしまったけど、
天国で森繁久彌に加東大介、三木のり平といった仲間と
このシリーズの中で楽しくやっていたように
楽しくやってください。
本当に今まで沢山の映画で良い演技、
見せてくれてありがとうごさいました。
心よりご冥福お祈り致します。


カンバセーション…盗聴…

 
オトーサン、
「知らなかった」
コッポラ監督に、こんな名作があったとは。
映画の舞台となるサンフランシスコの
ユニオン広場には、行ったことがあります。
「盗聴屋が暗躍していたの?」
日本も、ますます盗聴屋の時代になっていくようで、
恐ろしさを感じます。
物言えば、唇寒し・・・

原題:The Conversation (1974)
監督:脚本:Francis Ford Coppola   
Genre:Drama/ Mystery/ Thriller
上映時間:113分
あらすじ:
サンフランシスコ。
孤独な中年男ハリーは、プロの盗聴屋だ。
いま、ユニオン広場を散歩している
カップルの会話を傍受している。
翌日、依頼主の専務にテープを渡しに行くが、
不在なので、テープを持ち帰ろうとすると、
なぜか秘書のマーチンに脅かされる。
疑問が湧き、録音テープを再生すると、
かすかに記録されている会話がある。
「殺される」
数日後、盗聴屋の大会で、
同業者のバーニーに会い、仕事場に招待するが、
知らないうちに、盗聴器を仕掛けられる。
数日後、依頼主の専務に呼ばれ、テープを渡す。
そのとき、ふと部屋に飾ってある写真をみる。
そこには、カップルの女がいた。
専務の妻アンだ・・・

出演者:
Gene Hackman ・・・ Harry Caul(ハリー)
Allen Garfield ・・・ William P. "Bernie" Moran(バーニー)
Cindy Williams ・・・ Ann(アン)
Frederic Forrest ・・・ Mark(マーク)
Harrison Ford ・・・ Martin Stett(マーチン)
オトーサン、
「豪華な主杖者だね」

その他の出演者:
John Cazale ・・・ Stan
Michael Higgins ・・・ Paul
Elizabeth MacRae ・・・ Meredith
Teri Garr ・・・ Amy Fredericks
Mark Wheeler ・・・ Receptionist
Robert Shields ・・・ The Mime
Phoebe Alexander ・・・ Lurleen
Robert Duvall ・・・ The Director
Richard Hackman・・・the priest/security guard
Gian-Carlo Coppola・・・boy in church

User Rating:7.9/10(74,104 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 77 votes) Yahoo!
オトーサン、
「味があるね」

カンヌ国際映画祭 受賞
・パルム・ドール  フランシス・フォード・コッポラ 
アカデミー賞ノミネート 
・作品賞     
・脚本賞 

User Reviews 
Infofreakさん
Perth, Australia 
2009年2月16日
1970年代のベストのひとつ! 
    
本作は、残念ながら、
コッポラの70年代の他の作品ほど有名ではない。
(『ゴッドファーザーや、『地獄の黙示録』)  
上述の作品ほど良くないと思うが、
コッポラの最高傑作と誰かが主張したならば、
否定するのに苦労するかもしれない。
本作は、アントニオーニの「欲望」(1966)とよく似ている。
本当に鑑賞するためには、
何回も見直す必要がある見事な映画なのだ。
両方とも、独自の時間が流れているが、
本作は、作られた当時のキーワード
(パラノイアと偽り)に裏打ちされている。
2つの映画の主な違いは、
本作が、頭の旅行であるだけではなく、
緊張したサスペンスに満ちたスリラーだということだ。
ドン・ シンプソンとジェリー・ブラッカイマーが製作する
映画以後の観客は、鑑賞し続けられないかもしれないが、
それは、この映画のせいではなく、彼らの落ち度だ。
ジーン・ハックマンは、
彼のキャリアで、最も素晴らしい演技をみせている。
複雑で、トラブルを抱えた盗聴屋ハリーは、
名作「スケアクロウ」の人物と同じだ。
助演陣は、一流だ。
コッポラのお気に入り
ハリソン・フォード、フレデリック・フォレスト、
シンディ・ウィリアムズ、テリー・ガー、
ロバート・デュヴァルが出演している。
伝説の個性派俳優アラン・ガーフィールドが、
図々しいライバルの盗聴屋役で、見事な演技をみせている。
彼は、ダイナマイトだ。
魅惑的で、重層的で、頭から離れない作品だ。
何はともあれ、見るべし。

オトーサン、
「ベトナム戦争の影が・・・」

ジーナさん 
2009年5月26日
猜疑心と孤独感

盗聴の全てを知り尽くしたプロだからこそ、
盗聴する怖さや盗聴される怖さが
如実に表れていましたね。
仕事とは言え、自分のした事によって
恐ろしい事件がおきると言う苦悩や葛藤など
冷徹な中にある人間味が興味深かったです。
また、セリフの少ない主人公の心情を伝える
演出方法と演じたシーン・ハックマンが素晴らしかったです。
間違いなくキャストと監督が違ったら、
退屈な作品になっていたでしょうね(爆)
一匹狼タイプで他人を信用しないキャラクター設定でありながら、
友人を家(職場?)に招くなどチョットした油断があるのも
観ていてスリリングです。
盗聴していた会話の内容が
少しずつ明かされていく構成も見事でした。
冒頭での緊張感あるカメラワークで見せた
公園のシーンが一番印象に残ったかな。
ジャズや登場人物が口ずさむ歌などの音楽もGOODでした。
ただ・・・ハリソン・フォード演じる秘書側に
実際誰がついていたのか、
恋人?は何者だったのか、
本当に盗聴していたのか、
どこまでが被害妄想なのか、など
全貌がハッキリ明かされない部分があるので
スッキリはしなかったです。
勘のイイ方なら予測のつく展開かもしれませんが、
疑心暗鬼になる主人公や盗聴というアイテムを
上手く使った巻き込まれ型サスペンスに
仕上がっていると思います。
静かな展開とダークな映像ではありますが、
異質な雰囲気に引き込まれました。
完全に好き嫌い分かれる作品なのでオススメはしませんが、
観ていて居心地が悪いような作品が好きな方には
向いていると思います。
余談;盗聴のプロである主人公、
その後「エネミー・オブ・アメリカ」に出演していた
ジーン・ハックマンのキャラともちょっとカブりますね。
良心があった今作から数年後の
「エネミー・オブ・アメリカ」での彼に対し、
勝手に『プロフェッショナル度が上がったなぁ〜』
なんて思っちゃいました(笑)
全く関係ないのでしょうが、
この作品と「エネミー・オブ・アメリカ」のキャラクターを繋げてみると
面白みが増すかもしれません。


沖縄やくざ戦争

オトーサン、
「いやぁ、見てよかった」
これも、小林信彦さんのおすすめ」
沖縄の米軍基地、そこに寄生するやくざ。
利権を求めて、進出する本土のやくざ。
そんな構図があるのをはじめて知りました。
1972年、海洋博の事前調査で、沖縄に行きましたが。
まったく知りませんでした。

原題:沖縄やくざ戦争(1976) 
監督:中島貞夫
脚本:高田宏治/ 神波史男 
Genre:Action /Crime /Thriller
上映時間:96分
あらすじ:
1972年、沖縄が本土復帰。
本土系暴力団の侵攻に対抗すべく、
大城派と国頭派が手を結び、
「沖縄連合琉盛会」を結成した。
沖縄連合琉盛会を結成したが、
傘下の国頭組で石川派と中里派の内紛が発生していた。
その隙をついて
大城派の影の実力者、翁長信康理事は
関西広域暴力団旭会の海津組の傘下に入る。
沖縄と本土の暴力団の間で、
血みどろの戦争が始まった・・・

出演者:
松方弘樹・・・中里英雄
千葉真一・・・ 国頭正剛
成田三樹夫・・・ 翁長信康
梅宮辰夫・・・ 海津義明
オトーサン、
「千葉真一さん、幸せだね」
一世一代の演技をする機会を与えられるなんて。

その他の出演者:
織本順吉・・・ 大城朝光
地井武男・・・ 石川隆信
渡瀬恒彦・・・ 嘉手刈宏
新藤恵美・・・ 中里照美
矢吹二朗・・・ 知花鉄男
尾藤イサオ・・・ 儀間二郎
三上寛・・・ 金武昇
ひろみ麻耶・・・ 比嘉信子
中島葵・・・ 靖子
室田日出男・・・ 具志川照邦
志賀勝・・・ 恩納健吉
曽根将之・・・ 工藤一男
成瀬正・・・ 赤嶺保
南道郎・・・ 王城亀吉
片桐竜次・・・ 国吉悟
大辻慎吾・・・ 金城久
志茂山高也・・・ 稲福
司裕介・・・ チンピラ
五十嵐義弘・・・ 知花誠治
笹木俊志・・・ 桃原勇
広瀬義宣・・・ 名嘉間長栄
松本泰郎・・・ 稲嶺仲作
畠山麦・・・ 伊波
岩尾正隆 ・・・島袋芳典
白井孝史・・・ 大阪のボディガードA
友金敏雄 ・・・大阪のボディガードB
川浪公次郎 ・・・ 徳田池信
阿波地大輔・・・ 猪木明
平沢彰・・・ 堀田
新居芳行・・・ 木村
丘路千・・・ 杉山元
宮前ゆかり・・・ 玉城スミ子
奈三恭子・・・ 石川悦子
岡島艶子・・・ 知花鉄男の母
蓑和田良太・・・ 巡査
岡田正美 ・・・女秘書
野口貴史・・・ 平良
勝野賢三 ・・・呼び込み
壬生新太郎・・・ 今村
大江光・・・ 女占師
風間純 ・・・芸者
白川浩二郎 ・・・智念

User Rating:6.8/10( 3 votes) Tsutaya
User Rating:7.2/10( 10 votes) Yahoo!
オトーサン、
「必見!」

User Reviews 
メカゴジラさん 
2012年5月2日
とにかく千葉真一

オープニングに
「実在の事件とは関係ありません」と
白々しい字幕が出るが、
実際の抗争事件をモデルにした実録モノ。
沖縄返還の翌年、本土からの侵攻に備え
沖縄のヤクザは沖縄連合琉盛会を結成。
しかしキレキレの狂犬ヤクザ・国頭(千葉真一)が
沖縄で遊んでいた大阪朝日会の幹部・工藤(曽根晴美)を
轢殺してしまう。
琉盛会は朝日会の幹部・海津(梅宮辰夫)に詫びを入れ、
手打ちのために国頭の首を差し出すことを決定する。
実行を命じられたのは国頭の弟分である中里(松方弘樹)。
中里の舎弟・宏(渡瀬恒彦)は国頭をクラブで射殺するが、
中里が琉盛会幹部と結んだ約束は果たされず、
逆に中里一派は国頭の復讐を狙う石川(地井武男!)ら
国頭一派の攻撃を受ける。
快作と言っていいと思う。
無茶苦茶ハードな暴力描写とスピード感のある展開で
最後まで目が離せない。
なんかもう最近の邦画とは映画の馬力が違うわ。
キャラクターも良い。
下の者の生活のために殺しを引き受け、
耐えに耐えて逆襲に転じる松方弘樹。
小物っぽさが素晴らしい成田三樹夫。
クセの有りそうな地井武男。
調子のいいエロ野郎だが
律儀に最後まで親分に付き従う渡瀬恒彦。
その渡瀬を体を張って助ける尾藤イサオ。
ペンチで金玉をつぶされて絶叫する室田日出男。
大物の余裕がたっぷりの梅宮辰夫。
ほんとにどいつもこいつも生き生きと
生命感にあふれていて実にすばらしい。
そして何よりすばらしいのが
狂犬ヤクザ・国頭を演じた千葉ちゃんだ。
タンクトップに迷彩ズボン、
カラテで飲み屋のテーブルを叩き割り、
「戦争だ〜いすき」とうそぶき、
しかし故郷沖縄に対する愛と
沖縄人としての矜持に溢れていて、その結果命を失う。
その死にっぷりの豪快さにも笑う。
千葉真一、一世一代の大熱演。
必見の作品。

オトーサン、
「いいコメントだね」

MIGHTY MOE AND JOE  
2014年12月16日
ソーキそば食べたい。

この作品は、現在も火種となっている
米軍駐留・基地問題と直接関係はありませんが、
本土復帰や海洋博を時代背景に、
「日本の防波堤」としての沖縄に沈殿し渦巻く暴力と
本土との複雑な関係性を描いています。
とはいえ、「やくざ映画として文句無しに面白い。
(たとえ便宜的にでも「任侠映画」という言葉を使うと、
 実録系ファンの方々がうるさいですからね。笑)
監督は中島貞夫。
同年の「狂った野獣」もそうでしたが、
この人の映画作りはアメリカンというか、
 日本的な湿った情緒とはちょっと違う、
乾いた感じやダイナミックさが魅力。
この作品も、ドロドロした恩讐を描いていても、
どこかアクション映画的な痛快さがあります。
その痛快さを担っている一番手が、
言うまでもなく千葉真一演じる国頭のキャラ。
有名な「琉球空手の型」のシーンをはじめ、
あえて演出されたと思われる
オーバーな演技や無駄なアクションは、
思わず笑いを誘われるほど。
しかし、壊れたキャラの面白さだけでなく、
この国頭が地上戦、米軍による占領、本土復帰という
沖縄の戦中戦後史と、反本土の感情を体現している
人物であるところが、また味わい深い。
彼が歌う「PWの歌」は、
山下耕作「京阪神殺しの軍団」で使われていた
「満鉄小唄」と響き合っていると思います。
そして、沖縄を単純な「被害者」としてのみ描くのではなく、
「本土→本島→離島」という
暴力が生まれる場には欠かせないヒエラルキーの視点の導入。
また、「被抑圧者」を内部抗争という同士討ちに追い込み、
その隙に「占領」の手を伸ばす本土の人間と、
国頭とは対照的に「売国的に」本土に屈従する者・・・
あくまでジャンル映画なので、
この作品の世界がどこまで当時の沖縄の人たちの
現実的な生活感情を反映したものかは不明ですが、
いろいろと見どころは多いです
(こういう「見世物を楽しむ」ような視点そのものが、
差別的なエキゾティズムと言うか、
沖縄を日本から切り離して考える
本土の人間の傲慢さそのものかもしれませんが)。
「狂った野獣」に続き、三上寛が出演。
琉歌指導は知名定男、竹中労。
この辺の名前から作品に接近してみるのもいいかも。
これまた「狂った野獣」同様、
渡瀬恒彦がどこか空虚でとぼけたタフガイを好演。
個人的には、夫のために身を売る新藤恵美(綺麗です)と
松方弘樹のオトナな関係も◎


ゴジラVSビオランテ

 
オトーサン、
「セガール映画だ」
出だしのドンパチは、安っぽかったのですが、
ゴジラが登場すると、いい感じ。
それに、ビオランテの魅力的なこと。
食虫植物のように触手を伸ばして、
ゴジラをからめとろうというのです。

原題:ゴジラVSビオランテ(1989)
監督:大森一樹
原作:小林晋一郎
脚本:大森一樹  
Genre:Action /Drama /Horror /SF 
上映時間:105分
あらすじ:
ゴジラが新宿を襲撃した後、
その場所からゴジラ細胞を盗んだ奴らがいた。
サラジア国の者で、そこで遺伝子工学の白神博士が
ゴジラ細胞の研究を行っていた。
しかし、研究所は「バイオ・メジャー」と呼ばれる
組織に破壊されてしまい、博士の娘英理加も死んでしまう
ゴジラが三原山に落ちてから五年後、
超能力の三枝未希はゴジラの動きを感じる。
ゴジラ対策のため国土庁は
対ゴジラ用の抗核バクテリアを開発する。
また、博士もゴジラ細胞と
娘の英理加の細胞とバラとを組み合わせ、
ビオランテを作り出す・・・ 

出演者:
小高恵美・・・  三枝未希
三田村邦彦・・・  桐島一人 
高橋幸治・・・  白神源壱朗(遺伝工学博士)
高嶋政伸・・・  黒木翔(自衛隊特佐)
オトーサン、
「いい役者を使っているなぁ」

その他の出演者:
 田中好子・・・  大河内明日香 
 峰岸徹・・・  権藤吾郎(G対策センター一佐) 
 金田龍之介・・・  大河内誠剛 
 中田博久・・・  小山実(防衛庁長官) 
 上田耕一・・・  山地(統幕議長) 
 佐々木勝彦・・・  竹田(自衛隊員) 
 鈴木京香・・・  スーパーX2オペレーター 
 豊原功補・・・  スーパーX2オペレーター 
 相楽晴子・・・  テレビ・レポーター 
 デーモン閣下・・・  デーモン小暮 
 沢口靖子・・・ 白神英理加 
 久我美子・・・ 大和田圭子(官房長官) 
 永島敏行・・・ 山本技術部長 

User Rating:7.1/10( 83 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.4/10( 85 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いいね」

日本アカデミー賞受賞
・新人俳優賞  高嶋政伸 

User Reviews 
夜野比瑪さん 
2012年4月12日
ゴジラで名作といえば、やはりこれ。

子供のころつまらなく感じたものだが、
大人になってから、見直すとこれはいい。
今までのゴジラ作品も、
人間ドラマを描いてきたものが多かったが、
近作にいたっては、
人間ドラマが主体ではないかと思えるほど。
科学は発展すればするほど、軍事に利用されてしまう。
またその発展は、
人間が越えてはいけない壁をも越えてしまう。
その苦悩を、ビオランテという素材で
よく表現していたと思う。
対照的なのがスーパーX2と抗核バクテリアで、
人類を救う科学の位置にいる。
しかし、その人類を救う抗核バクテリアの奪い合いで、
人が死に、ゴジラを目覚めさせるのだから、皮肉な話だ。
人間の敵は人間自身であると、強く思わされる。
それ以外にも本作は、娯楽作品としてもよくできている。
特に自衛隊の戦闘シーンは、
音楽と相まって胸躍る展開だった。
それにしてもビオランテのデザインはすごい。 

オトーサン、
「大森一樹は、見せ場つくりがうまいね」
ゴジラVSビオランテの戦いを
あの手この手で、
じっくりみせてくれました。

黒美君彦さん 
2005年1月17日
これとてもう古典?

製作されてからもう随分経つんだなー・・・
と改めて思わせられた。
大森一樹がまだ若手監督といわれていた時代だし、
三田村邦彦、田中好子という俳優陣もまだまだ若い。
そのことに気づいてちょっとショックかも。
さて作品としては核が生んだゴジラに対して
遺伝子工学が生んだビオランテという構図で、
きわめて現代的なテーマを盛り込んだ
意欲作といっていいだろう。
抗核バクテリアという発想も面白いし、
それをめぐる国際的な陰謀も納得させられる。
(難を言えばここの描写が最も薄っぺらいのだが)
ビオランテの進化過程に若干無理があるが、
それは怪獣ものということで・・・。
平成ゴジラの中でも高い評価を受けている理由がよくわかる。
端役で鈴木京香が出ていて微笑ましかった。


ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

 
オトーサン、
「おお、ザ・ピーナッツだ!」
映画「モスラ」(1961)」では、
モスラの歌が、主題歌でした。
意味不明でしたが、
いまでも、記憶に焼き付いています。
♪モスラヤ モスラ
 ドゥンガン カサクヤン
 インドゥムゥ
 ルスト ウィラードア
 ハンバ ハンバムヤン 
 ランダ バンウンラダン
 トゥンジュカンラー
 カサクヤーンム 
ザ・ピーナッツは、小美人として登場するのですが、
今回の小美人は、長澤まさみと大塚ちひろでした。

原題:ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS (2003) 
監督:手塚昌明
脚本:手塚昌明/ 横谷昌宏 
Genre:Action /Drama /Horror /SF 
上映時間:88分
あらすじ:
1年前、ゴジラと激闘したメカゴジラ“機龍”は、
多くの損傷を受けたため、
特生自衛隊八王子駐屯地で修復作業に入っていた。
その整備士、中條義人は叔父の信一と甥の瞬と共に
別荘で休暇を過ごしていたが、
インファント島に住む小美人たちが彼らの前に。
43年前に自分たちを救ってくれた信一に
忠告するためやって来たのだった。
小美人は機龍について
“ゴジラの骨から武器を作ったのは大きな誤り”と言い、
今すぐ骨を海に返すよう進言する。
そうすればゴジラが現われた時、
モスラが代わりに戦ってくれると言う・・・

出演者:
 金子昇・・・ 中條義人 
 小泉博・・・ 中條信一(言語学者) 
 長澤まさみ・・・ 小美人 
 大塚ちひろ・・・ 小美人 
オトーサン、
「人間は、いまいちだね」
主人公は、ゴジラとモスラとメカゴジラですもんね。

その他の出演者:
 虎牙光揮・・・ 秋葉恭介 
 吉岡美穂・・・ 如月梓 
 中尾彬・・・ 五十嵐総理大臣 
 高杉亘・・・ 富樫(機龍隊・隊長) 
 中原丈雄・・・ 一柳(特自・幕僚長) 
 上田耕一・・・ 土橋(防衛庁長官) 
 益岡徹・・・ 神崎(機龍整備班・班長) 
 升毅・・・ 二階堂(特自・特殊作業隊) 
 清水紘治・・・ 秋葉功(防衛庁・長官政務官) 

User Rating:5.8/10( 30 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.2/10( 51 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
黒美君彦さん 
2005年1月21日
怪獣王哀れ

ゴジラの異種格闘技&同工異曲の
変身戦隊シリーズを合体させたようなテイスト・・・
といえばいいか、何も考えさせない作品。
ここまで来るとゴジラである必然性すらない。
とってつけたようなテーマ
(というか教訓というか)が妙に浮いている。
ゴジラに格段の思い入れがない対象には
これでもいいのかも知れないが、
本来の「怪獣王ゴジラ」に哀れを催してしまった。
人類が作り上げた兵器も随分大掛かりになってきたようで、
たじろぐゴジラに涙。
小泉博氏を観られただけでも
良しとしなければいけないのかも知れない。
ゴジラを取りまくビル群の方が
よっぽど無機的な「怪獣」に見えた・・・。 

オトーサン、
「もう、往年の熱気は失われたね」

イニシャルKさん 
2009年3月1日

この映画の前作である
「ゴジラ×メカゴジラ」を見てから5年ほど経っていたため、
前作をよく覚えていないとつらいのではないかと思っていたが、
前作をそれほど意識しなくても見られる内容だった。
「モスラ」の続編でもあり、
小学校の校庭に机を並べて作られた紋章とか、
インファント島の写真とかもう無条件で懐かしい。
でも、展開はモスラの成虫が最初にゴジラに挑むとか、
卵から産まれる幼虫が双子だったりして
なんか「モスラ対ゴジラ」の焼き直しっぽく、
最後のほうの機龍もジェットジャガーと
芹沢博士を思わせていてちょっとやりすぎのような感じがした。
「モスラ」の登場人物である中條信一を演じる小泉博の登場も
マキノ雅弘監督の東宝「次郎長三国志」シリーズを
ここ最近ずっと見ていたせいか、
三五郎やたら老けたなあという印象。
でもどうせなら「モスラ」でヒロイン・花村ミチ役だった
香川京子にも出てほしかったなあという気がしないでもない。
まあそれはさすがに無理っぽいけれども。 


変身

オトーサン、
「変身といえば、カフカの『変身』だろうが」
世界的名作の題名をいただくとは、
神をも恐れぬ仕業です。
人気作家・東野圭吾さんの受賞作は、
・江戸川乱歩賞(1985年)「放課後」
・日本本推理作家協会賞(1999年)『秘密』
・直木賞(2005年下期)『容疑者Xの献身』
・中央公論文芸賞(2012年)『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
・柴田錬三郎賞(2013年)『夢幻花』
・吉川英治文学賞(2014年)『祈りの幕が下りる時』
「容疑者xの献身、読んだけどな・・・」

原題:変身 (2005) 
監督:佐野智樹
原作:東野圭吾
脚本:よしだあつこ  
Genre:Romance/Mystery
上映時間:108分
あらすじ:
成瀬純一は、世界初の脳移植手術で一命を取り留める。
一切の記憶をなくしていたが、
治療の甲斐あって徐々に記憶を取り戻していく。
それは、恋人の葉村恵との甘く幸せな日々。
やがて退院した純一を恵は
以前と変わらない優しさと明るさで迎えた。
もともと絵を描くのが趣味で温厚な純一。
しかし、純一は少しずつ変わり始めていた。
脳移植にまつわる秘密が次第に明らかになっていく・・・

出演者:
 玉木宏・・・ 成瀬純一 
 蒼井優・・・ 葉村恵 
オトーサン、
「蒼井優、さして芝居はうまくないね」
好感度は抜群ですが・・・

その他の出演者:
 佐田真由美・・・ 橘直子 
 山下徹大・・・ 若生健一 
 松田悟志・・・ 京極瞬介 
 釈由美子・・・ 京極亮子 
 北村和夫・・・ 堂元英隆 

User Rating:4.5/10( 26 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:4.3/10( 221 votes) Yahoo!
オトーサン、
「つまらない映画だった」
恵が、そんなに純一にいれこむ必要g
あるのでしょうか?

User Reviews 
もとやさん 
2008年2月22日
蒼井優が可愛かった

話もつまんないし、演出も酷いし、
どうしようもない作品だけど、
蒼井優が可愛かったのが唯一の救いだろうか。
中盤で蒼井優の出番が少なくなって
挫折しそうになったけど、
終盤また戻ってきてくれたので、
なんとか最後まで見られた。
とりあえず京極の意識が
何故あそこまで凶悪なのか理解できなかった。
話を聞いた限りではそんな凶悪な人間でもなさそうだし、
境遇なんかは同情の余地もあるんだけど、
平気で人を殺そうとする動機が掴めなかった。 

オトーサン、
「原作、そんなにいいのかね?」

前田有一さん 
2005年11月13日
全部作り直す以外に道はない

以前、あまりミステリを読んだことのない
女友達(30代 美人)に、
「何かいい本はない?」と聞かれたとき、
私は一冊のミステリ小説を彼女に紹介した。 
その本は、最初の1ページから抜群に面白い、
いわゆる「猛烈な面白さの引力に引き込まれる」タイプの小説で、
その作家の代表作のひとつとされる、紛れもない傑作だった。
そして、その作品最大の特長は、
冗談抜きで「最後の1行で涙があふれる」
感動の恋愛物語であるという事だった。 
それはもう、世界の中心で何かを叫んで
喜んでいるような人が読んだら、
あまりのレベルの違いに腰が抜けるであろうと思われる大傑作だ。
その彼女もいたく感激したようで、
おかげでそのお礼に、
私にすばらしい一夜をプレゼントしてくれた。 
……わけはなく、「次はもっと面白いのを買って」などという
困難極まりない課題を私に課したのである。
美人とは、同時にわがままなものなのだと、よくわかった。 
ともあれ、その本というのが、東野圭吾の『変身』、
そう、この映画の原作小説である。 

まず最初に断っておこう。
映画『変身』は世紀の大失敗作である。
東野圭吾は多作の作家で、傑作も数多く書いているが、
私が思うに、その本命中のド本命はこの原作『変身』である。
ファンの中にはこれこそ東野ベスト1という人もいるであろう。
ふむふむ、そういう人はセンスがいい。
私としてもまったく異論はない。
ほかにもいい作品は多々あるが、これが1位でもまったく問題はない。 
それが何だ、このひどい映画化ぶりは。
大傑作小説がパーだ。
とにかく「最初から最後まで全部、一から作り直してほしい」
それ以外に言葉がない。 
まずヒロインのキャスティング。
なぜ蒼井優なのだ。
年齢もイメージもまったく違う。
日本の全女優の中で、
この人ほどイメージの違う女優もあまりいない。 
だいたいヒロインの葉村恵はそばかす顔であり、
決して美人であってはならない。
まず、そこが最低限の条件だ。
しかし蒼井は、町を歩くだけで誰もが振り向く美少女だ。
これではそもそも、お話として成立しない。 
しかも本作の彼女は、致命的なまでに演技がおかしい。
演出、指導がなってないから、
全シーンがヘラヘラ笑っているだけの
お嬢様演技になってしまっていて、こちらをいらつかせる。 
主演の玉木宏もよくない。
いや、演出の方が悪いのか。
自分をのっとられる恐怖、不安がまったく表現できていない。
何を差し置いても不安! 
この作品でこれをしっかり描かないでどうするか。
これではあのラストが生きてこない。 
脚本もひどい。だいたい、前半をポンポン飛ばし過ぎだ。
重要なネタが次々と客の前に出され、
まったく"ため"がないものだから、
ドラマが薄っぺらい。
まるで、ただの子供だましSFだ。 
この監督はこれがデビュー作だそうだが、
なぜこんなに難しい素材を新人にまかせてしまうのか。
この監督さんは、そもそも『変身』の魅力がわかっていないのではないか。
でなければ、映画の中で京極が描いた絵をほとんど写さないという
その理由がわからない。 
読んでない人には何の事だかサッパリだと思うが、
これは本当にバカげたことなのだ。
逆に、原作を読んだヒトならわかると思うが、
その絵の、恵の顔のある一部分をしつこいくらいに強調して
伏線としておかなければ、
小説版のラスト1行にあたるあの名場面の意味がわからない。
これは、誰もが認めるこの作品最大の重要ポイント。
これをやらないのは、絶対に許されまい。 
ラストといえば、これも蒼井優をキャスティングしたせいで、
重大な部分の変更を余儀なくされた。
要するに、この女優が脱ぎNGなせいで
原作のもっとも美しい終盤のシークエンスが
台無しになってしまったのである。
彼女は、ヌードどころかキスシーンすらまともにできない。
キャスティングをやったスタッフの責任は果てしなく重い。 
その蒼井優の、とってつけたようなエンディングの
モノローグを聞きながら、
私はもうがっかりして、あきれはてて、仕方がなかった。
ああ、またもやすばらしい原作がズタズタか。
これは、原作小説を読んだものに対してケンカを売っているようなもの。
このようなどうしようもない、
駄作中の駄作を生み出してしまった原因を、
この際はっきりと分析し、
二度とこうした悲劇が起こらないようにする責任が
この映画のスタッフにはあろう。 
かような作品だが、ガラス越しに泣く場面など、
ごく一部、心に残るシーンもあったので、1点を差し上げよう。
こんな作品でも見れば「良かった」という観客は必ずいるわけで、
そういう意味では厳しすぎるかもしれないが、
正直なところ、個人的な好みだけでつけたら
マイナス100点くらいなモンなのだ。
これでも必死に理性で抑え、101点分もおまけしているのだ。
今回ばかりはどうかご容赦いただきたい。


浪人街

オトーサン、
「これは、4回目のリメイク」
「浪人街 第一話 美しき獲物」 (1928)は、 
マキノ正博が監督したサイレント映画で、
キネマ旬報ベスト1。.
その後、マキノが3回リメイクし、
本作は、マキノが総監修で、
監督は、異才・黒木和雄です。
「1958年のも、いいらしいね」

原題:浪人街(1990)
監督:黒木和雄  
原作:山上伊太郎  
脚本:笠原和夫 
Genre:Period Drama/Action
上映時間:117分
あらすじ:
江戸の下町。食い詰め浪人が集うところ。
この街で夜鷹が次々と斬られていく。
犯人は遊び半分に凶行におよぶ旗本一党だった。
権力を傘に悪行を繰り返す一党に、
反骨の浪人たちが立ち上がる・・・

出演者:
 原田芳雄・・・ 荒牧源内 
 樋口可南子・・・ お新 
 石橋蓮司・・・ 母衣権兵衛
 田中邦衛・・・ 土居孫八郎 
 勝新太郎・・・ 赤牛弥五右衛門 
オトーサン、
「みんな、やるね」
原田芳雄は、裸体ばかりで、気持ち悪い。
樋口可南子は、最高の美しさ。

その他の出演者:
 杉田かおる・・・ おぶん 
 伊佐山ひろ子・・・ お葉 
 絵沢萠子・・・ おとく 
 夏川雪絵・・・ おつや 
 中村たつ・・・ おなか 
 紅萬子・・・ お仙 
 藤崎卓也・・・ 佐吉 
 天本英世・・・ 琵琶法師 
 水島道太郎・・・ 太兵衛 
 中尾彬・・・ 小幡七郎右衛門 
 佐藤慶・・・ 伊勢屋 
 長門裕之・・・ 倉田平七郎 

User Rating:6/2/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.6/10( 32 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ラストシーンがいい!」

日本アカデミー賞受賞 
・助演男優賞  石橋蓮司 
ブルーリボン賞受賞 
・主演男優賞  原田芳雄 

User Reviews 
SWEET BABYさん 
2004年1月5日
“ローニン”は今や

世界に通じる言葉となったようですね!
江戸末期の町民、浪人の姿や街の雰囲気はよいのですが、
ストーリーや場面の繋ぎが雑な印象を受けます。
途中中弛みしまくっていたが、
最後の方の120人切りが見たくて我慢した。
(実際はそんなに切ってないと思うけど)
そうしたら、キルビルを思い出すほどの血祭りぶり!
(というか、逆か。キルビル見て本作品を思い出せよ〜)
バサッ バサッ(切る) ピュ〜〜(血飛沫) ドサッ(倒れる)。
あそこまで切れ味いいと逆に笑えます。
チャンバラ時代劇は必ずと言っていいほど、
切られた腕が空中を飛ぶ(笑)。
白装束の石橋蓮司や
甲冑で完全武装した田中邦衛がコミカルで笑える。
毎度ながら勝新はモゴモゴとしゃべるので
なにを言っているのか聞き取るのが難解。
でも勝新にしては珍しくダメ男を演じていたので
貴重かもしれませんね!
樋口可南子は今まで見た映画で一番綺麗だと思った。
原田芳雄は劇中のほとんどフンドシ一丁だった。
1990年公開ということは、
その時にすでにもう50歳になってるはずなのに
その引き締まった肉体に惚れ惚れする。
男くさ〜〜〜いけどかなり色っぽい。
役者はよかったんだけどな。
残念です。
オリジナル版も見たい!

オトーサン、
「負け犬たちに、彼岸花を手向ける」

鱗歌さん 
2015年4月12日
彼岸花

「総監修:マキノ雅広 」とか
「特別協力:宮川一夫 」とかいうのが、
いかにも名義貸しみたいな
胡散臭さを感じちゃうんですけど、
いや、そういうの抜きに、
面白いからいいではないですか。
作品に満ちているのはコレ、
胡散臭さではなく、オッサン臭さ。
ふんだんに登場する長回しの中で、
オッサン俳優たちが、思う存分に演技をぶつけ合いながら、
浪人の鬱屈を繰り広げる。
そしてそれが、クライマックスにおいて焦点を結び、
刀を山のように挿した原田芳雄の姿を目にしたとき、
やっぱり感動せずにはおれないのです。
消耗品としての“浪人たち”ではなく、
オッサンたちひとりひとりのカラーが
しっかり色分けされていて、
原田芳雄はもちろんの事、
石橋蓮司もいい、勝新もいい、
田中邦衛は…こりゃどうなんでしょうね。
前半の真夏の暑さから、後半の大風に至る
季節の移り変わりの中、
彼岸花が咲き続けているのが
「なんでやねん」ってなところですが、
物語のすべてをひっそりと見守り続けてきたのが
この、彼岸花、という訳で。 


沈黙の監獄

オトーサン、
「筋書に工夫がみられるね」
クロスのチームと傭兵部隊の戦いだけだと、
ありきたりですが。
凶暴な囚人たちが檻から出てしまい、
いわば、三つ巴の争い。
そこに女囚がからんできて、
色模様も加わるのです。

原題:Maximum Conviction (2012)
監督:Keoni Waxman  
脚本:Richard Beattie  
Genre:Action/ Adventure/ Thriller
上映時間:98分
あらすじ:
元特殊部隊員だったクロスは、
古くなった刑務所の閉鎖の任務に就いていた。
閉鎖直前の施設に、2人の女囚が収容される。
CIAの裏金の鍵を握っているらしい。
ブレイク率いる傭兵部隊は、
その裏金を物にすべく、連邦保安官を装い、
刑務所を襲撃し、占拠する。
施設を離れていたクロスは、
施設内に残っていた相棒のマニングと連携し、
敵の殲滅を計る・・・

出演者:
Steven Seagal・・・ Cross(クロス) 
Steve Austin・・・ Manning(マニング)
Michael Pare・・・ Chris Blake(ブレイク)
オトーサン、
「スティーブ・オースティン、無敵だね」
スティーヴン・セガールも、いつもより活躍していますが、
それよりも、相棒のほうが目立ちます。

その他の出演者:
Steph Song・・・ Samantha
Michael Adamthwaite・・・ Collins 
Dean Redman・・・ Jones
Bren Foster・・・ Bradley
Zak Santiago ・・・Blake's henchman and former head of Security
Ian Robison ・・・The Prison Warden

User Rating:4.9/10 (5,123 votes)IMDb
  User Rating:4.6/10( 31 votes) Yahoo!
オトーサン、
「やはり、低いね」
舞台が、刑務所という閉鎖空間だけなので、
すっきりしません。

User Reviews 
LeonLouisRicciさん
United States 
2013年4月20日
最小の確信

この映画における
スティーヴン・セガールの最後のせりふ…
「私達が死ぬまで、それは終わらない」
それは、容赦ない批評家への挨拶かも知れない。
「引退するか、体重を減らせ」
この映画の彼は、怠惰を終えようとしている。
彼は、せりふを理解できるようにしているのだ。
マーシャル・アーツ・シーンを演じている。
一方、スティーブ・オースティンは、
高級な悲劇役者のように見える。
この男は、真剣にトーンを変化させようとしている。
彼は、これまでで、最悪のアクション・ヒーロー俳優だった。
彼は印象的な肉体を持っているが、
それは、納得できる最小の要件だ。
本作は、暗い廊下とコーナーを無限に旅している。
コンソールとコンピュータキーボード前でのシーンが
延々と続く。
時々フレームを飛び越すこともある程度。
とにかく、たくさんの発砲があり、多数の戦死者が出る。
それでもいいという物好きな人向きだ。
セガールのカムバックを確かめる必要がある。

オトーサン、
「女性陣も、地味だね」

NZT さん 
2015年4月29日
地上波放送にて鑑賞 

キャストは魅力だけど
ストーリーや配役はイマイチかな。
スティーヴ・オースティンを敵にすれば良かったのに…
なんか敵が魅力薄だったなあ。
女性も如何にも怪しげな風に見せておいて
実際敵だったという…
ちょっと敵か味方がわからないような風に演出すれば
もっと楽しめたように思う。


竹取物語

オトーサン、
「ETを想い出すね」
「竹取物語」の盗作ではないかと
訴訟騒ぎもあったそうです。
ジブリの名作アニメ「かぐや姫の物語」(2013)と
見比べるのも、面白いかもしれません。

原題:竹取物語(1987)
監督:市川崑
脚本: 菊島隆三/ 石上三登志 / 日高真也/ 市川崑 
Genre:SF/Fantasy
上映時間:121分
あらすじ:
子供を失った初老の夫婦が
竹やぶの中で光る筒に包まれた赤ん坊を見つける。
その子供は美しい娘へと成長し、
かぐや姫と呼ばれるようになる。
だが、かぐや姫は
やがて月へ帰らなくてはならない宿命を持っていた。
満月の夜、月からの使者が乗る
巨大な光る円盤がやってきた・・・

出演者:
 沢口靖子 ・・・かぐや姫 
 三船敏郎 ・・・竹取りの造 
 若尾文子 ・・・田吉女 
 石坂浩二 ・・・帝 
オトーサン、
「沢口靖子のかぐや姫役は、あたり」
三船敏郎さんは、おとなしいですね。
石坂浩二さんは、声がいいですね。

その他の出演者:
 中井貴一 ・・・大伴の大納言 
 春風亭小朝 ・・・車持の皇子 
 竹田高利 ・・・安部の右大臣 
 小高恵美 ・・・明野 
 中村嘉葎雄 ・・・密偵・理世 
 伊東四朗 ・・・僧上の道尊 
 常田富士男 ・・・商人の宇陀 
 加藤武 ・・・藤原の大國 
 岸田今日子 ・・・皇后 
 山口弘知 ・・・彫金師 
 浜村純 ・・・坂上の太政大臣 
 出光元 ・・・村の長者 
 横山道代 ・・・理世の妻 
 井上博一 ・・・小野の房守 
 中野美穂 ・・・五歳の加耶 

User Rating:5.2/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.5/10( 40 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

日本アカデミー賞受賞 
・新人俳優賞  小高恵美 

User Reviews 
gee***** さん 
2015年2月25日
良くも悪くも 

竹取物語です。
かぐや姫が月世界から来た宇宙人と言う設定は、
実は原作通り。
但し、ファンタジー要素を強めたいからか、
罪人でもあったという設定は端折られています。
沢口靖子主演ですが、
公開当時、私はこの作品の3年前に公開された
「ゴジラ」での沢口さんのイメージが強すぎて、
今一観たいとは思わなかったのですが、DVDで初鑑賞。
やはり違和感ありますね。
沢口さんは現代的な美人ですから、
あの格好はコスプレ並。
市川監督の意気込みが少し空回り気味で、
これでは製作期間10年、
製作費20億円が何だったのかと思ってしまいます。
因みに約一ヶ月前には、同じく三船敏郎が準主役となった
「男はつらいよ知床慕情」が公開されています。
だから余計にそう思うのかも知れません。
ただ、全体の流れはスムーズで、
無駄なシーンが殆ど無いのは、やはり流石は市川監督です。
それだけに、もっとディテールには拘ってほしかった。
完全版的リメイク、誰か撮ってくれないですかね。
 
オトーサン、
「不完全燃焼だった」
巨大宇宙船がイメージに合わないね。

青観さん 
2009年10月2日
沢口靖子のかぐや姫

幻想的な映像美は市川崑監督らしいし、
沢口靖子のかぐや姫も悪くはない。
いや、むしろかぐや姫のイメージにぴったりである。
完成度としてはそんなに高くはないし、
良い出来ではない。
市川崑監督作品の中では下から数える方が良いぐらい
駄作かもしれないけど、嫌いではない。
ただ好きかって言われるとこれまた困る。
出演者の顔ぶれがとにかく凄い。
三船敏郎と若尾文子の共演、
しかも脇役にこの二人というのは何とも贅沢である。
そんな贅沢なキャスティングを用意できるのは
市川崑監督という人の持っている人望、
俳優達に好かれているからである。
他の監督だったらこの程度の出来の映画に
果して出演していたかどうか?である。
その他にも石坂浩二や加藤武の姿を見ると
どうしたって「犬神家の一族」や
「悪魔の手毬唄」を思い出すし、
見たくなってしまう。
色んな意味で贅沢な作品である。
それ故にもっと凄い映画になっていても良いぐらいであるし、
この監督ならそれぐらい出来たはずである。 


沈黙の神拳 TRUE JUSTICE PART6

オトーサン、
「まぁまぁだね」
セガール映画にしては、よく出来ているほうです。
「ありゃ」
IMDbをみると、User Reviewがないのです。
理由は、TV seriesのためでした。
沈黙の宿命 TRUE JUSTICE PART1(2010) シーズン1(エピソード1&2) 
沈黙の啓示 TRUE JUSTICE PART2(2010) シーズン1(エピソード3&4) 
沈黙の背信 TRUE JUSTICE PART3(2010) シーズン1(エピソード5&6) 
沈黙の弾痕 TRUE JUSTICE PART4(2010) シーズン1(エピソード7&8) 
沈黙の挽歌 TRUE JUSTICE PART5(2010) シーズン1(エピソード9&10) 
沈黙の神拳 TRUE JUSTICE PART6(2010) シーズン1(エピソード11&12) 
沈黙の絆 TRUE JUSTICE2 PART0(2011) シーズン1(エピソード13) 
沈黙の嵐 TRUE JUSTICE2 PART1(2012) シーズン2(エピソード1&2) 
沈黙の掟 TRUE JUSTICE2 PART2(2012) シーズン2(エピソード3&4) 
沈黙の牙 TRUE JUSTICE2 PART3(2012) シーズン2(エピソード5&6) 
沈黙の炎 TRUE JUSTICE2 PART4(2012) シーズン2(エピソード7&8) 
沈黙の刻 TRUE JUSTICE2 PART5(2012) シーズン2(エピソード9&10) 
沈黙の魂 TRUE JUSTICE2 PART6(2012) シーズン2(エピソード11&12) 

原題:Urban Warfare: Part 2(TV 2010)  
監督:Keoni Waxman  
脚本:Joe Halpin/ Steven Seagal  
Genre:Action/Crime/Drama 
上映時間:90分
あらすじ:
シアトルで、連続レイプ殺人事件が発生。
教師や医者といった成功した女性が狙われている。
そんな中、特別捜査班は、
性犯罪特捜部から事件を引き継ぐ。
リーダーのケインが事件現場付近に行くと、
何者かに襲撃される。
オフィスから超小型の盗聴器が見つかった。
襲撃犯は指紋も消しており、
死体からは身元も分からなかった。
「これは、プロの仕業だ」
ケインは、部下のジュリエット、ラドナー、
アンドレらに、告げる。
そんななか、ロシア人組織による
美人モデル殺害事件が発生し・・・

出演者:
Steven Seagal   ...  Elijah Kane(ケイン)
Meghan Ory   ...  Juliet(ジュリエット)
Warren Christie   ...  Radner(ラドナー) 
William 'Big Sleeps' Stewart   ...  Andre Mason(アンドレ) 
オトーサン、
「Urban Warfare(市街戦)というほど、
セガールは、戦っていないね。
脇役のラドナーとジュリエットが、
美男美女でした。

その他の出演者:
Sarah Lind   ...  Sarah Montgomery
Adrian Hough   ...  Sheriff Graves 
Elizabeth Thai   ...  Jordan Sparks 
Adrian Holmes   ...  Marcus 
Woody Jeffreys   ...  Hutch 
Vitaly Kravchenko   ...  Borislaw
Alex Zahara   ...  Grigor 
Alejandro Rae   ...  Marko 
Kis Yurij   ...  Sergei 
Ben Cotton   ...  Thomas 
Phillip Mitchell   ...  Accountant 

User Rating:5.9/10( 43 votes)IMDb
  User Rating:6/0/10( 5 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まぁまぁだね」

User Reviews 
jig***** さん 
2012年6月30日
おやじ、最後は一人で持っていく 

「TRUE JUSTICE」の最後ということで、
やる気が出すぎてしまったのか、
はたまた疲れちゃったのか、
邦題はなんと”神拳”という辞書にもなさげな単語。
いっそのこと前作で使ってくれたなら、
北斗神拳とか誤魔化せただろうに。
あぁ、前作出てきたのはケンジロウか。
今回おやじ殿は命を狙われるという展開になるも、
レイプ殺人犯やら宝石の密輸事件をチームが追うこととなり、
おやじは自分のことは自分で解決していきます。
おやじの見せ場を出したかったのだろうかと思いましたが、
ここは最後だしチーム一丸となった戦いが見たかったところ。
チームのメンバーそれぞれの個性も徐々に発揮され、
ここからという気分にさせてくれたので、
このシリーズTVとかで続けてもいいんじゃないだろうかと
思っているのですが、どうなんでしょね。
あちらでの人気が気になるところです。
最初の頃は美女とお戯れのおやじでしたが、
前作では亡き妻(?)らしき回想シーンもあって、
いい夫だったのよみたいなおやじ設定になっていて
どこか女性関係は迷走中の模様。
本作も女性の影がなかったですね。
そういえばレイプ犯を罠にかけようと
おとり捜査を・・と、女性捜査官が名乗りを上げますが、
あんたトラウマ大丈夫なの?と、
何作目かの設定無視かのような展開が気になりましたが、
トラウマ克服もおやじの狙いなんだろか、
これがチームおやじの強さなのかと思いました。

オトーサン、
「映画の決めせりふに注目!」
これも、B級映画の楽しみかたでしょう。 

shimo shimoさん 
2012年7月4日
「誰も頼れない時は?」「女のところか」 

スタッフには申し訳ない・・映画って感じがしなかった。
スティーブン・セガール主演の90分の刑事ドラマ、
鑑賞後、そんな表現しか浮かばなかった。
放映時間もまた偶然なのか「90分」だったから、
ますます、その意を強くしてしまったのであるが・・。
それでも、気になる一言はメモをした。
特徴ある髪型、歌手の小林旭さん似の主役をはじめ、
時々、真面目なのか、ジュークなのかわからない
台詞が多く、メモする方も苦労した作品である。
女性を口説くには「2人で悪いことしよう」と言い、
犯人の居場所を捜す時は、
「誰も頼れない時は?」「女のところか」と推察。
「いい子を育てるには、いい女が必要なんだ」など、
女性に絡んだ台詞がメモの対象となった。
う〜ん、この台詞で、この映画を思い出せるか、
ちょっと自信がないなぁ。


東京上空いらっしゃいませ

オトーサン、
「題名はいいね」
スコアも確認してみはじめましたが、
途中で、アホらしくなってきました。
監督の相米慎二さんは、
日活ロマンポルノの下積みが長く、
演技経験のない女優を育てたことで、
牧瀬里穂の売り出しに起用されたとか。

原題:東京上空いらっしゃいませ(1990)
監督:相米慎二  
脚本:榎祐平 
Genre:Drama/Fantasy
上映時間:109分
あらすじ:
事故死したキャンペーンガールのユウが、
天界人のコオロギをだまして地上に戻ってくる。
自分をいじめていた上司・白雪恭一に
復讐をしようというのだが・・・

出演者:
中井貴一・・・ 雨宮文夫 
牧瀬里穂・・・ 神谷ユウ 
笑福亭鶴瓶・・・ コオロギ/白雪恭一
オトーサン、
「牧瀬里穂、あかん」
甲高い声、学芸会レベルの演技です。
どなたかが書いているように、
大根役者がヤケクソ気味に騒いでいた感じ。
JR東海のクリスマスエキスプレスの動画をみましたが、
"天使の笑顔"とは思えませんでした。
山下達郎さんの名曲は、素敵でしたが・・・

その他の出演者 
毬谷友子・・・ 田中郁子 
藤村俊二・・・ 橋本勝 
谷啓・・・ 川村 
三浦友和・・・ 雨宮武夫 
早瀬俊夫・・・ 出門英
竹田高利・・・和田毅
工藤正貴・・・中野豊

User Rating:6.7/10( 20 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.2/10( 27 votes) Yahoo!
オトーサン、
「なんで、こんな高いスコア?」

ブルーリボン賞受賞
・新人賞  牧瀬里穂 

User Reviews 
真壁 六郎太さん 
2016年6月27日
アイドル映画

牧瀬里穂を売り出すためにつくられたアイドル映画です。
観客が牧瀬里穂って可愛いなと思えばそれで映画は成功です。
アイドル映画にストーリーはあってないようなものなので
語るのは無粋ですが、私的解釈を記しておきます。
このお話のベースは「転校生」みたいなもんだと思ってください。
真の主人公はユウではなく雨宮です。
ユウは実は無垢で純粋だった17才の頃の雨宮です。
といっても劇中にそのような設定があるわけではなく、
あくまでもメタファーです。
親父の会社に入らずに、自分の好きなように生きる
とタンカきって入った広告代理店でしたが、
タレントの卵に上役と寝るように
手配するような仕事だったわけです。
要するに社会に出たら『汚い大人』とさげすんでいたような
大人として生きていかざるを得ないわけです。
どこかで折り合いをつけなければならない。
ユウは何とかジタバタするするが、
最終的には例の上役に一言恨み言を吐き捨てて
成仏せざるを得ない。
嫌でも人間は大人になってしまうのです。
しかし、トロンボーンを持っていくのです。
これが大事。
雨宮は多分広告代理店を辞めると思うのですが、
親父の会社にもどるにしろ、他の仕事に就くにしろ、
どうなってもトロンボーンさえあれば、
それが心の支えとなってこれからも生きていけるのです。
無垢だった自分と決別して大人になる、
それがラストシーンの意味です。

オトーサン、
「そんなに、いいかなぁ?」

青観さん 
2007年8月13日
なんて可愛いんだ!

牧瀬里穂演じるユウの健気なこと、
なんて純粋なんだ!
自分が交通事故で亡くなってしまったことを
ちっとも受け入れようとしない中で
中井貴一のマネージャーの住むマンションの部屋の中、
一人で活き活きとしている姿に、
そして、二人並んで撮った写真に
自分の顔の映っていない姿を見て、
そこで初めて自分が本当に死んでしまったのだ
ということを受け入れる姿に、
もうそっから最後まで泣けて泣けて本当にヤバかった。
既に皆さんが書かれているように別の自分の姿として、
ハンバーガーショップで働く場面も素晴らしい。
それにも増して、折角、アルバイトで貰ったお金を
中井貴一演じるマネージャーの為にと使ってしまう姿と
自分へのご褒美に歯ブラシを買うなんて、駄目だ!
本当に泣けて、泣けて仕方ない。
他にも中井貴一と二人で夜空を見上げ、
打ち上げられる花火を見ているシーン、
そこでユウ(牧瀬里穂)の言う台詞がこれまた涙を誘う。
「わたし、今の自分が一番、好き」
自分の生まれた時のまだ0歳の頃から順に自分の年齢を言うシーン、
中井貴一以外の仕事関係者には死んでいる筈のユウが
幽霊としてまだ生きているということが解らない。
交通事故の原因となった
笑福亭鶴瓶の白雪の眼の前に姿を表して言う
「東京からいらっしゃいませ」、
あの場面の何とも言えない気持ちの良さ、
あの場面は本当にスカットする気持ちの良いシーンだ!
単なるアイドルものかと思っていたらとんでもなかった。
牧瀬里穂の演技が下手とか駄目とかそんなことは
どうでも良いぐらいに私は感動してしまった。
こういう作品に対して、色々とケチを付けたがる
頭のお堅い映画評論家がいそうだが、
こういう映画を観ても何とも思わない。
楽しめない。素直に見れない人は物凄く可哀想だと思う。
牧瀬里穂が見せる笑顔の素晴らしさ、
見ていて本当に気持ちの良いそんな映画です。 


ファースター 怒りの銃弾

オトーサン、
「午後ロードか」
まったく期待せずに、みはじめましたが、
なかなか役者がいいのです。
元プロレスラーのドウェイン・ジョンソン
名優にして名監督のビリー・ボブ。ソーントンが
出演しています。

原題:Faster (2010) 
監督:George Tillman Jr.  
脚本:Tony Gayton/ Joe Gayton  
Genre:Action/ Crime/ Drama 
上映時間:98分
あらすじ:
兄とともに銀行強盗を成功させた男“ドライバー”は、
何者かにアジトを襲われ、目の前で兄を殺された上、
自身も命は取りとめたものの刑務所送りとなってしまう。
やがて、10年の刑期を終え出所したドライバーは、
すぐさま復讐へと向かい、ターゲットを確実に仕留めていく。
一方、その事件を任された定年間際のベテラン刑事は、
犯人を割り出すや着実にドライバーを追い詰める。
また、狙われる側も凄腕の殺し屋を雇い、
ドライバーの暗殺に動き出すが・・・

出演者:
Dwayne Johnson ・・・ James Cullen / Driver(ドライバー) 
Billy Bob Thornton ・・・ Detective Slade Humphries(刑事)
Carla Gugino ・・・ Detective Cicero(相棒の女刑事)
Oliver Jackson-Cohen ・・・ Killer(殺し屋)
オトーサン、
「身長196cm、体重118kg、すごい体格だ」
それに、眼光と面魂がド迫力で、
役者は、素材が一番だと思ってしまいます。

その他の出演者
Courtney Gains ・・・ Prescott Ashton / Telemarketer
John Cirigliano ・・・ Kenneth Tyson / Old Guy
Lester Speight ・・・ Hovis Nixon / Baphomet
Adewale Akinnuoye-Agbaje ・・・ Alexander Jarod / Evangelist
Maggie Grace ・・・ Lily
Moon Bloodgood ・・・ Marina Humphries
Tom Berenger ・・・ Warden
Mike Epps ・・・ Roy Grone
Xander Berkeley ・・・ Sergeant Mallory
Matt Gerald ・・・ Gary Cullen
Annie Corley ・・・ Mrs. Cullen
Jennifer Carpenter ・・・ Nan Porterman
Michael Irby ・・・ Vaquero

User Rating:6.5/10 (80,031 votes)IMDb
  User Rating:6.5/10( 69 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まあまあの出来だね」

User Reviews 
Alvin Naiduさん
Fiji 
2010年12月2日
ついに、ロック様が帰ってきたぞ!! 

この映画、,
パイオニアではないのに、
そう主張しようとしている。
どんでん返しがある単純な復讐スリラーだ。
そんなわけで、私は満点を与えなかった。
ともあれ、この映画は非常に楽しかった。
ドウェイン・ジョンソンが、
アクション役に戻ってきたのが、うれしい。
最近、主演していたのは、下らん子供向け映画だったから。
彼の存在感は、凄い。
プロレスで活躍していた頃を思い出す。
音楽と設定はすばらしく、
70年代の復讐スリラーものを思い出す。
全体が、ちょうど「キル・ビル」のように、
抒情詩の古風さで暗くムードのある復讐映画のよう。
設定もトーンも、適正で、音楽もすばらしい。
最初から最後まで、見かけ倒しでない
メランコリーな音楽だった。
アクション・シーンは、非常によかった。
ドライバーは、冷血の怒りと憎悪に燃えていた。
大詰めも、興味深く、おかしい。
殺人者も、刑事も面白かった。
彼ら自身の話があって、
映画が進むと、からみ合いが生じる。
全体としてこの映画は、いい。
この週末、アクション映画をみたい人は、
この映画をチェックするべきだ。
楽しめたら、使われたお金に値するだろう。

オトーサン、
「リングネームが、ザ・ロックか」 
日本では、ロック様と呼ぶようです。

メカゴジラさん 
2012年3月10日
濃ゆい

ロック様…といつまでも呼んじゃうのも失礼かな
と思ったりするD.ジョンソン、
この映画の前の出演作は
「ウィッチマウンテン/地図から消された山」の
気のいいタクシー運転手のあんちゃんに、
コメディ「ゲット スマート」の敏腕エージェント。
もうシュワルツェネッガーみたいに
明るく楽しいアクションの人になっちゃうのかと思ったら、
こういう濃ゆいアクションにも出るんだね。
 (略 あらすじ紹介)
とにかく登場する人物のキャラクター設定が
いちいち良くて感心する。
事件を追うダメ刑事はB.B.ソーントンの
ニヤケ顔が情けなくて最高だし、
相棒の女刑事との、少しずつ信頼が生まれる描写も上手い。
ダメ刑事の別れた息子が可愛い少年じゃない悪意には笑うが、
この二人が子供用ベッドで一緒に寝るシーンの
愛情の深さは上手すぎる。
主人公が服役したために別れた元恋人が叫ぶ「
あいつら皆殺しにしてやれ!」もグッと来る。
主人公を追う殺し屋は修行みたいに人殺しをする
自己陶酔したキチガイだし、
主人公の両親に至ってはもう笑うしかない。
主人公は猪突猛進の筋肉バカだが、
周りがこういう濃ゆいメンツだから映画から
浮かなくて済んでるんだよな。
復讐される側の面々も、訳もわからず殺される奴あり、
主人公と勝負する奴あり、改心してて命乞いする奴あり、
相変わらず変態野郎だったり。
復讐に突っ走る主人公が、
その虚しさに少しずつ気づいていくあたりも本当に上手い。
クライマックス、
主人公を消すべく殺し屋を雇った黒幕の正体は
素直にビックリさせられた。
あそこで終わってくれてたら、
この映画は映画史に残るぐらい後味がクソ悪い、
呆気にとられる傑作だったと本気で思う。
一応収まりのいいラストになってるけど、
その理由付けはさすがに無理があるでしょ、
という感じでちょっと残念。
アクション…というか銃撃戦も地味ながら重くて好みなんだけど、
編集ミスなのか?リボルバーで8発撃ってるシーンが
あったりすんのが惜しい。
なんつうか最近のアクション映画では珍しいほど
潤いのない、ザラついた触感で、
重くて見応えのあるアクション映画。
いやこれは本当に拾い物だったな


欲望の砂漠

オトーサン、
「これも、センテンススプリング」
小林信彦さんのお勧めです。
1949年は、大昔ですね。
麻生財務相のおじいさん、吉田茂が総理の頃。
ダイヤモンドに目が眩んだ男の人生を描いています。
昔も今も、ダイヤの魅力は変わりませんが、
ひとの心を狂わせるのも、おなじのようです。

原題:Rope of Sand (1949) 
監督:William Dieterle  
原作:Walter Doniger
脚本:Walter Doniger/John Paxton 
Genre: Adventure 
Color:  Black and White 
Country: USA 
Language: English / Afrikaans 
上映時間:104分
あらすじ:
狩猟ガイドのマイクは、
ダイヤモンド会社の土地に侵入し、
豊かな鉱脈を見つけた。
警備隊長ボーゲルは、マイクを半殺しにするが、
鉱脈のありかを吐かせることはできなかった。
2年後、マイクは、南アフリカの砂漠に戻る。
会社の大株主マーチンゲールは、一計を案じ、
マイクの秘密を探り出すために、冒険家スザンヌを雇うが、
彼女がマイクに惚れてしまい・・・

出演者:
Burt Lancaster ・・・ Mike Davis(マイク)
Paul Henreid ・・・ Vogel(ボーゲル)
Claude Rains ・・・ Martingale(マーチンゲール)
Corinne Calvet ・・・ Suzanne(スザンヌ)
オトーサン、
「うまい役者がいたもんだ」
ポール・ヘンリードは、ハンフリー・ボガード風ですし、
クロード・レインズは、食えないジジイ。
吉田茂に、どこか似ています。
若きバート・ランカスターは、大根役者!
というのも、サーカスから転職して、
戦地から戻って間もなくだからです。

その他の出演者:
Peter Lorre ・・・ Toady
Sam Jaffe ・・・ Dr. Hunter
John Bromfield ・・・ Thompson, a guard
Mike Mazurki ・・・ Pierson, a guard
Kenny Washington ・・・ John
Edmund Breon ・・・ Chairman
Hayden Rorke ・・・ Ingram
David Thursby ・・・ Henry, the bartender
Josef Marais ・・・ Specialty Singer
Miranda Marais ・・・ Specialty Singer

User Rating:6.8/10 (744 votes)IMDb
  User Rating:-/10( - votes) Yahoo!
オトーサン、
「これも、若いひとに見てほしいね」

User Reviews 
dinky-4 さん
Minneapolis 
2003年2月21日
エキゾチックな設定のフィルム・ノワール

出演者の顔ぶれを見ると、この映画は見る価値がある。
バート・ランカスター、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、
ピーター・ローレ、サム・ジャフェ。
コリンヌ・カルヴェが演じるスザンヌは、
シナリオライターの夢だ。
というのも、男性の登場人物すべてに
予期せぬ変化を引き起こしかねないからだ。
バート・ランカスターが
彼女にそんなに魅了されるとは信じがたい。
南アフリカという設定は、興味深い。
プロットは、熟練したスタイルで進んでいく。
クライマックスへの移行は、多少じらされる。
ポール・ヘンリードによるバート・ランカスターのむち打ちは
原作「映画におけるサディズム」ほど詳しくない。
(映像と本とはちがう)
だが、省略されたとはいえ、このシーンは、
感情のもつれは、ランカスターとカルベとの間ではなく
ランカスターとヘンリードとの間にあると思われる。
ランカスターへのヘンリードの残酷極まりない欲望は、理解できる
ランカスターは、彼に引けをとっているように見える。

オトーサン、
「この女性、英語ペラペラ?」

linetteさん 
2010年10月16日
男のドラマ

男くさいバート・ランカスター、
いつもと違った屈強な男役のポール・ヘンリード、
風変わりな男ピーター・ローレ、
何を考えているんだか分からない
セレブのクロード・レインズで織りなす、
アフリカを舞台にした「男のドラマ」です。
アメリカ本国でこの作品を観るのはすごく難しいのだそうで、
私が入手したDVDもドイツで公開されたもののようで、
オープニングに流れる文字はすべてドイツ語でした。
一瞬、ドイツ語吹替えだったらどうしようと汗が流れましたが、
ちゃんと英語でした。
女の人はフランス出身の女優さんで、
かなり訛りのある英語で、赤ちゃんの様にしゃべる人です。
レインズ演じるセレブは彼女に惚れるのですが、
彼女とランカスターが魅かれあっているのを知って、
最後には2人の仲を祝福します。
このセレブは腹の中を誰にも見せないオジサンで、
かと思えば、
まるで何かを飲んでハイになったような言動をしたりするので、
お金持ちではありますが、
女の人は近寄らない方が賢明だと思いました。


妖花

オトーサン、
「センテンス・スプリング、有難いね」
舛添都知事の記事は下火になりましたが、
林真理子さんや小林信彦さんのエッセイが
楽しいので、買うのをやめられません、
小林信彦さんが、ワン・センテンス
触れてあったのが、この映画。
早速、Tsutayaで、借りました。
1940年の映画がみられるなんて、有難いね。

原題:Seven Sinners (1940) 
監督:Tay Garnett 
原作:Ladislas Fodor/ Laszlo Vadnay
脚本:John Meehan/ Harry Tugend  
Genre:Comedy/ Drama/ Romance 
上映時間:87分
あらすじ:
キャバレー歌手ビジュウは、
いつもトラブルを巻き起こして、,
インド洋の島から島へ流れていたが、
ボニ・コンバに上陸し、
キャバレー“7人の罪人”で、歌いはじめる。,
そこで、米海軍のブレント大尉と恋仲になる。
だが、後暗い男アントロは、
彼女を自分の女と思いこんでいる。
ダンは、ビジュウと結婚しようとするが、
それは、祖父の代からアメリカ海軍の伝統に生きる
ブレントの家名を汚すことになる・・・

出演者:
Marlene Dietrich ・・・ Bijou Blanche(ビジュー)
John Wayne ・・・ Lt. Dan Brent(ブレント大尉)
Oskar Homolka ・・・ Antro(アントロ)
オトーサン、
「ディートリッヒとジョン・ウェイン、
すごい取り合わせだね」

その他の出演者:
Albert Dekker ・・・ Dr. Martin
Broderick Crawford ・・・ Edward Patrick 'Little Ned' Finnegan
Anna Lee ・・・ Dorothy Henderson
Mischa Auer ・・・ Sasha Mencken
Billy Gilbert ・・・ Tony
Richard Carle ・・・ District Officer
Samuel S. Hinds ・・・ Gov. Harvey Henderson
Reginald Denny ・・・ Capt. Church
Vince Barnett ・・・ Bartender
Herbert Rawlinson ・・・ First Mate
James Craig ・・・ Ensign
William Bakewell ・・・ Ens. Judson

User Rating:6.9/10(834  votes)IMDb
  User Rating:-/10( - votes) Yahoo!
オトーサン、
「若いひと、みるべし」
あるいは、人生が変わるかも。

User Reviews 
Neil Doyleさん
U.S.A 
2001年6月20日
ディートリッヒの魅力が
若きジョン・ウェインを相手に輝く

マルレネ・デートリッヒとジョン・ウェインは、
キャバレー“7人の罪人”のシーンで、最高に光ってる。
(映画史上、最もカラフルな酒場のけんかや、
インド洋の島々での騒々しい遊びが出色)
デートリッヒは、
セイディ・トムプソンのようなキャラクターで、
彼女の賛美者たちを競わせ、暴動を引き起こす。
本作は、終始一貫、生き生きした面白い映画だ。
豪華なガウンを着て写真をとられるときも、
身体にぴったりしたきらきら輝く衣装を身につけているときも、
スポーティなパラソルを持っているときも、
さらに、船員のユニフォームを着ているときも、
デートリッヒは、魅力的そのものだ。
彼女は、「砂塵」(1939)と同じような役を演じている。
ジョン・ウェインは、初期の出演作で、
若く、ハンサムで、真剣だ。
ジェームズ・クレイグは、賛美者のひとりとして出ている。
ミッシャ・オウアとオスカー・ホモルカは、
派手な助演者役だ。
だが、一番愉快なのは、
居酒屋のオーナー役のビリー・ギルバートだ。
デートリッヒがやってくる度に、トラブルが起きるのだ。
ディートリッヒならではのスタイリッシュな
いきつかの歌が聴ける。
陽気なエンターテインメントだ。

オトーサン、
「こんなに素敵なデートリッヒ映画、
見たことないなぁ」

Ikedaさん 
2003年6月10日
デートリッヒ

「Seven Sinners」は何回目かの映画化だと思いますが、
この映画では主役のジョン・ウエイン以下、
名脇役が並んでいます。
ただ、私はマルレネ・デートリッヒしか印象に残っていません。
と言う事は良い映画だったのか、
そうでなかったのか良く解りません。
[2009-12-9]
60年ぶりに再見しましたが、
若い時の感想とあまり変わりませんでした。
歌姫デートリッヒが用心棒のブロデリック・クロフォードと
スリのミッシャ・オウアを、お供にして、
島を渡り歩くが島を追放される話です。
彼女をモノにしようとするやくざのオスカー・ホモルカに対して、
彼女を好きになる海軍大尉の(ジョン・ウェイン)が絡んできて
最後には乱闘場面もありますが、それほど面白くはなく、
完全にデートリッヒをフィーチュアした映画です。
彼女の歌も何曲かあって
「捧ぐるは愛のみ」(I can give you anything but love) が
BGMと共によく使われているのは忘れていました。
今となると懐かしいですが、
古い歌の割に戦後は良く耳にした曲なので、
当時はあまり気にしなかったのだと思います。
なお、「Seven Sinners」は何回目かの映画化だと書きましたが、
調べると1925年と1936年の同名の映画は、
内容的には別の作品だったようです。


ベニシアさんの四季の庭

 オトーサン、
「NHKで長いこと、放送されていた?」
・猫のしっぽ カエルの手 
 京都大原 ベニシアの手づくり暮らし
Eテレでの映画放映は、はじめて。
かつて山荘で、キッチンガーデンや
ロックガーデンを作ったことを思い出しながら、
なつかしく拝見しました。

原題:ベニシアさんの四季の庭 (2013) 
監督:菅原和彦
Genre:Documentary
上映時間:98分
あらすじ:
ベニシアさんは、英国貴族の家系。
華やかな社交界になじめず、
19歳で放浪の旅に出る。
やがて京都大原の古民家に落ち着き、
イギリスと日本の伝統を調和させた
暮らしを楽しみ、ハーブ研究家となる。
四季折々の美しい映像で
ベニシアさんの波乱の半生を、
家族との絆を軸に綴る・・・

出演者:
ベニシア・スタンリー・スミス・・・本人  
オトーサン、
「ま、幸せなひとだね」
天国の片隅で、大好きなハーブを栽培し、
ハーブティーを味わったり、
料理に使ったりするなんて。

その他の出演者
梶山正・・・本人 
梶山悠仁 ・・・本人
蜂巣ジュリー ・・・本人
蜂巣浄 ・・・本人
蜂巣主慈・・・本人

User Rating:6.2/10( 5 votes)TSUTAYA
  User Rating:7.9/10( 26 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、向き向きがあるね」

User Reviews 
iyayo7 さん 
2016年5月26日
人生と庭 

イギリス人のベニシアさんは
京都・大原に住んでいて、
広い庭から四季の恵みを得ている。
ベニシアさんはこれまでの人生を振り返る。
イギリスの貴族が日本に来た理由、
結婚、出産、離婚、再婚、出産、
そして娘が未婚の母となり、統合失調症を患うこと、
再婚の夫の浮気などなど。
人生を淡々と語るベニシアさんは素晴らしい。

オトーサン、
「そりゃ、♪人生いろいろ、あるさ」

casey25さん 
2014年6月8日
まったりは難しい。

私は「猫のしっぽ蛙の手」のファンで
妻と一緒に熱心に見ていました。
だから評価も自然に甘くなります。
今回の映画もただのまったりとした
TVの焼き直しのような物と思って見始めましたが
本当はインサイド「猫のしっぽ・・・」とも言うべき」
もっと踏みこんだ物でした。
ガーデニングの好きな妻は
その興味中心にこの番組を見ていましたが
そのうち「なぜ夫の正さんは最近出てこないの?」とか
「正さんとの長男はTVに出たくないの?」
といった疑問を口にするようになりました。
こんどの映画でそれらの疑問は総て氷解しました。
そして夫の正さんのフランス人!との浮気に関しては
同じような傾向のある私の従兄のことを思い出したのか
「あんな誠実そうな顔をしてよくやるわ」
などと興奮していました。
私はそのなかで「お父さんが好きだったので辛かった」と
言う意味の発言をした二男に感動しました。
ベネシァさん
今後はTVカメラにも興味本位のファンにも邪魔をされずに
気にいった人々と植物に囲まれて
本当にまったりした生活をお送りください。


オトーサン、
「この映画、学生時代にみたな」
老人が妻の足をなめるシーンがあって、
ドキドキしました。
青空文庫には、こうあります。
「真夏ノ暑イ盛リデモ彼女ハ大概足袋ヲ穿イテイル。
 セメテソノ足ノ甲ニ接吻サセテクレト云ッテモ、
 マア汚イトカ、コンナ所ニ触ルモノデハアリマセントカ云ッテ、
 ナカナカ願イヲ聴イテクレナイ」

原題:鍵 (1959) 
監督:市川崑 
原作:谷崎潤一郎  
脚本:長谷部慶治/ 和田夏十/  
Genre:Drama/Romance
上映時間:107分
あらすじ:
古美術鑑定家の剣持は、
京都市内にある大学病院に通っている。
インターンの木村を
娘の敏子の婿にしたいと考えている。
妻の郁子は、夫を嫌っていた。
ある夜、木村が剣持の家を訪問し、
大いに飲んで楽しんだ。
酔って浴室で眠ってしまった裸の郁子を、
剣持は、木村に手伝わせて寝室に運ぶ。
妻の診療を頼むと言って姿を消す。
それが繰り返されるなか、
敏子は現場を目撃してしまう。
敏子もすでに木村と関係を持っていた。
母と木村が関係を持っていること、
それを父も知っている!
敏子は家を出て、下宿することにした。
剣持は、木村と敏子を呼び出し、
婚約の段取りを整えようとする。
深夜、剣持は倒れた。
郁子は木村を呼び出し、
女中部屋で抱き合った・・・

出演者:
 中村鴈治郎・・・ 剣持 
 京マチ子・・・ 郁子 
 仲代達矢・・・ 木村 
 叶順子・・・ 敏子 
 北林谷栄・・・ はな
オトーサン、
「やはり、京マチ子は存在感があるね」
三船敏郎とおなじく国際的に通用する役者さんでした。

その他の出演者:
 菅井一郎・・・ 石塚 
 倉田マユミ・・・ 小池 
 潮万太郎・・・ 児玉 
 浜村純・・・ 相馬 
 山茶花究・・・ 古美術商 
 伊東光一・・・ 句会の男 
 花布辰男・・・ 句会の男 
 大山健二・・・ 句会の男 
 河原侃二・・・ 句会の男 
 高村栄一・・・ 句会の男 
 南部彰三・・・ 句会の男 
 伊達三郎・・・ 刑事A 
 星ひかる・・・ 刑事B 
 中条静夫・・・ 刑事C 

User Rating:6.6/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.4/10( 32 votes) Yahoo!
オトーサン、
「これも、カンヌに愛された作品なんだ」

カンヌ国際映画祭 受賞
・審査員賞  市川崑    
ゴールデン・グローブ 受賞
・外国映画賞     
ブルーリボン賞 受賞
・監督賞  市川崑 

User Reviews 
ESPERANZAさん 
2012年4月13日
何本か見た谷崎潤一郎の「鍵」だが、
原作が発表されてまもなくの映画だけあって、
これが一番しっくり来る。
それどころか原作以上に文学的で、
格調高いものを感じさせる。
この映画は少年の頃予告編を見たのだが、
そのときは裸のシーンやセックスという文字が
飛び込んできて、
何か見てはならない映画のように思ったのを
しっかり覚えている。
しかし後の世に出てきた映画と比べると
その方面の表現はずっと柔らかで、
むしろサスペンス的な雰囲気を漂わせている。
日記や鍵の扱いが原作と違っているのが気になるが、
北林谷栄の婆さんがおもしろい。 

オトーサン、
「北林谷栄のお手伝いのお婆さん、
 四十代だったの?」

シネマAさん 
2006年7月16日
市川崑の文芸映画の秀作ですっ!!!

市川崑監督が昭和三十年代につくった
一連の文芸映画には駄作や凡作がひとつもない。
これは驚くべきことです。
『炎上』『野火』『おとうと』『破戒』などと挙げていくと、
いかに気力が充実していた時期であったかがわかるというもの。
『鍵』もまた必見の秀作。
谷崎潤一郎の原作小説はくりかえし映画化されていますが、
まず第一に観るべき作品はこれ。
ただし、忠実な映画化とはいえません。
原作も面白いので、読んでおくとさらに愉しめますよ。
中公文庫版は棟方志功の芸術的でエロい挿画つきなので、
特におすすめ。
見どころは、第一に、宮川一夫キャメラマンの名人芸ですね。
捨てカットがないどころか、すべてのカットが、
構図といい、色調といい、照明といい、
入念に考え抜かれています。
ストップモーションの使用もお手本。
何回観ても勉強になります。
日本映画が世界に誇る職人技。
宮川はモノクロも絶品ですが、カラー撮影でも達人ですね。
第二に、完璧にちかい配役。
二代目中村鴈治郎(中村玉緒のパパ)の名演。
老人の心理が顔にあらわれている。
道をヒョコヒョコ歩いてる姿がすでに凄い。
当時まだ五十代。
それから、京マチ子と叶順子の母娘も好演です。
ふたりの眉のかたちの対照に注目。
美人女優の叶にあえてコンプレックスをもった
不細工な娘を演じさせる、という着想の妙。
北林谷栄のお手伝いのお婆さんもみごと。
じつは四十代だったそうなんですけど。
ちょっと不満が残るのは仲代達矢かなあ。
やたらと眼を剥いて、
俗にいう〈仲代歌舞伎〉を演じてしまっています。
名優は自分の芸に酔ってはいけませんね。
映画は舞台劇じゃないんだから。
第三に、芥川也寸志(芥川龍之介の二男)の音楽。
抑制がきいていて、
ちょっと前衛的な不思議な旋律を聞かせてくれます。
これは渋いです。聴きどころというべきかもね。
本作が海外で高く評価されているのは当然だ、とおもいます。


弾突 DANTOTSU

 
オトーサン、
「何というデタラメな邦題だ」
いくら午後ロードだとしても、
史上サイテーな題名のつけかたでしょう。
原題は、しなるピストル。
セガールがピストルを鞭のように使って
相手を倒すのです。

原題:Pistol Whipped (2008) 
監督:Roel Reine  
脚本:J.D. Zeik  
Genre:Action/ Crime/ Drama
Rated R for strong violence, language and some sexual content
上映時間:100分
あらすじ:
マットは、優秀な刑事だった。
酒とギャンブルに溺れ、
娘ベッキーの教育資金にまで手を出して
妻子に捨てられ、職も失う。
多額の借金だけが残る彼の前に、謎の老人が現われる。
老人はマットの借金を全て肩代わりする代償として、
ある仕事を命じる。
街に巣くう法では裁けない悪人たちを
秘密裏に成敗する闇の処刑人というもの。
3人目の標的は別れた妻の再婚相手であり
娘の新しい父親で、かつての同僚で親友でもある
スティーヴだった・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・as Matt Conlin(マット)
Lydia Jordan ・・・as Becky(ベッキー)
Mark Elliot Wilson ・・・as Lt. Steve Shacter(スティーヴ)
オトーサン、
「動かざること、山の如し・・・」
でも、この映画では結構動いていました。

その他の出演者:
Lance Henriksen ・・・as The Old Man
Renee Elise Goldsberry ・・・as Drea
Blanchard Ryan ・・・as Liz
Arthur J. Nascarella ・・・as Bruno
Paul Calderon ・・・as Blue
Wass Stevens ・・・as Tim Wheeler
Niall Griffiths ・・・as himself

User Rating:5.4/10( 3,800 votes)IMDb
  User Rating:5.1/10( 30 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いスコアだね」

User Reviews 
barleysodapop  
United States 
2008年4月21日
よくやった!

この映画が、非常によかったので驚いた。
正直に言って、最近2作のセーガル映画をみて、
彼は終わったと思った。
だが、彼はカムバックしてきたのだ。
彼がダメなんて思うべきでなかった。
本作で、彼は間違いなく標的の中心を打ち抜いた。
他の出演者も、すばらしい仕事をした。
ランス・ヘンリクセンは、いつも、いい演技をする。
私は、また、私が住んでいる所に近い
コネチカットで撮影されたことがうれしかった。
彼が実行する決定でしたように、
私は、セーガルが「エグゼクティブ・デシジョン」(1996)のように、
より小さな役を演じるのを見たい。
願わくば、すぐ劇場映画に戻ってほしい。
この映画、映画館でみたかった。

オトーサン、
「お。前田さんがセガールをとりあげている!」

前田有一さん 
2008年9月11日
セガール20周年記念作

映画デビュー20周年となる
スティーヴン・セガールの記念作は、
もはや中身を想像することさえ不可能な
意味不明なタイトルを持つ、
しかしそれでも何の問題もないであろう
彼らしいアクション作品である。 
(略 あらすじ紹介)
今回のセガールは、最初から最後までワルである。
やってることはともかく、
キャラクターの本質であるワルっぷりが一番の見所と言える。 
冒頭に、スローモーションを多用したシリアスな銃撃戦がある。
これがなかなか良くできていて、
その背景は後に明らかになる。
ともあれ、謎めいた雰囲気に
観客はまず興味を引かれる。 
それにしてもセガール映画は、
中身をシリアスに作るほど笑えるのだからたまらない。
たとえば、悪党がセガールに銃を向けるたびに、
客席からはどっと笑いが出る。
彼に銃を向けることは、
どうぞ殺してくださいというのと同じ。
コテンパンに負けますフラグである。
客の全員が無知な悪党を哀れに思った次の瞬間、
案の定彼は合気パンチでのされてしまう。 
また、たとえセガールが撃たれたとしても、
心配する観客は一人もいない。
防弾ベストの有無にかかわらず、
それが彼の戦闘能力をそぐ事は絶対にない。
20年間こういうキャラクターを作り上げてきた
この役者には、心から敬意を表したい。 
今回私が気に入った見せ場は、
セガールが謎の男から暗殺を命じられ、
やむなく実行する場面。 
彼はターゲットの行動パターンを綿密に調べ、
確実に任務を遂行しようとする。
……が、長々とそんな調査をやったくせに、
結局最後は堂々と公共の場所で、
たまたま周りに居合わせた連中もひっくるめて
全滅させてしまう。
もちろんセガールは悪びれる様子もなく歩き去る。
ぜんぜん暗殺になってないよと、
みんな爆笑&大喜びである。 
相変わらずのあの巨躯にブラックスーツは
惚れ惚れするカッコ良さ。
前回し蹴りをしかけた敵を、
かまわず前方から体当たりして吹っ飛ばすといった
馬力溢れるムーブも最高。
たとえ45口径だろうが、あのデカい手で構えると
オモチャのように見える
いつものガンアクションもたまらない。 
ラスト、最後の敵に投げかける言葉も傑作だ。
ついさっきまでのその男に対する態度との
あまりの落差に、これまた笑いがこみ上げてくる。
20周年記念の『弾突 DANTOTSU』は、
セガール節の不滅宣言。
頼もしい限りである。 


ボディ・スナッチャー/恐怖の街

オトーサン、
「単なるホラー映画ではないんだ」
この映画がつくられた背景をみておきましょうか。
第2次大戦後しばらくして、米ソ冷戦時代に突入します。
そして、ハリウッドでの共産党員狩りがはじまったのです。
容疑者名を聴くと驚くでしょう。
チャーリー・チャップリン、ジョン・ヒューストン、
ウィリアム・ワイラー、エリア・カザン、
ウォルト・ディズニー
ゲイリー・クーパー、グレゴリー・ペック、
ヘンリー・フォンダ、ハンフリー・ボガート、
カーク・ダグラス、バート・ランカスター、
ベニー・グッドマン、キャサリン・ヘプバーン、
フランク・シナトラ・・・

原題:Invasion of the Body Snatchers (1956) 
監督:Don Siegel  
原作:Jack Finney 
脚本:Daniel Mainwaring  
Genre:Horror/ SF 
Color:  Black and White 
上映時間:80分
あらすじ:
病院に錯乱状態の男が搬送されて来た。
その男マイルズは医師に対し、
遭遇したという奇妙な出来事を語り始める。
カリフォルニア州の小さな町で
開業医を営んでいるマイルズは、
学会から数週間ぶりに帰ってきた時、
町の様子に違和感を覚える。
町の人々の様子が、まるで人が変わったかのように、
どこかおかしいのだ。
調査を進めたマイルズは、やがて戦慄の事実を知る。
町は宇宙から来た未知の生命体に侵略され、
人々は肉体を乗っ取られてしまっていた。
マイルズはこの戦慄の事実を全世界に知らせるべく、
恋人のベッキーと町からの脱出しようとする・・・

出演者:
Kevin McCarthy ・・・ Dr. Miles Bennell(マイルズ)
Dana Wynter ・・・ Becky Driscoll(ベッキー)
オトーサン、
「2人とも地味だけど、頑張ったね」

その他の出演者:
Larry Gates ・・・ Dr. Dan Kauffman
King Donovan ・・・ Jack Belicec
Carolyn Jones ・・・ Theodora "Teddy" Belicec
Jean Willes ・・・ Nurse Sally Withers
Ralph Dumke ・・・ Police Chief Nick Grivett
Virginia Christine ・・・ Wilma Lentz
Tom Fadden ・・・ Uncle Ira Lentz
Kenneth Patterson ・・・ Stanley Driscoll
Guy Way ・・・ Officer Sam Janzek
Eileen Stevens ・・・ Anne Grimaldi
Everett Glass ・・・ Dr. Ed Pursey
Dabbs Greer ・・・ Mac Lomax
Sam Peckinpah ・・・ Charlie

User Rating:7.8/10 (33,972 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 24 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画になっている」

User Reviews 
Bruce Cookさん
Fayetteville, GA 
2003年12月5日
1950年代で最も恐ろしいSF映画

身も凍る映画だ。
監督は、ドン・シーゲル。
ダニエル・メインウェアリングと
(クレジットされていない)サム・ペキンパーの共同脚本。
原作は、ジャック・フィニイの小説「盗まれた街」。
素晴らしい音楽は、カーメン・ドラゴン。
ケヴィン・マッカーシーとダナ・ウィンターは
この四つ星クラシックの主役だ。
小さなカリフォルニアの町の住民が
エイリアンに乗っとられる。。
急に開き、泡を噴出する「さや」の形で、
エイリアンは地球にやって来る。
そして、人間の複製へと成長し、
その人間の記憶をすべて記憶し終える。
最もよいシーンは、こうだ。
エイリアンの「さや」が温室で急に開き、
半分形成されたコピー人間を吐き出す。
プロローグと新しいエンディング
そして、ナレーションが追加された。
映画の公開後、
聴衆が奇妙な筋書を理解するのを
手助けするための工夫がなされた。
ケヴィン・マッカーシーが、
エイリアンが侵略してきたとわめいて、
病院に連れて来られるシーンだ。
2人の医師が、マッカーシーの奇妙な話を聞く。
ここは、フラッシュバックとなっている。
彼の話しを聴いても、医師は、不思議なさやについて、
当然ながら懐疑的だ。、
だが、予期せぬ出来事が起きて、
マッカーシーの話は、信用されることになる。
多くの映画批評家は、この追加シーンを不要だと批判した。
ハッピーエンドを批判したのだ。
だが、これらのシーンは、観客がマッカーシーに同情し、
ストーリーを納得させる上で、重要な役割をはたしている。
人類は危機に直面している!
だが、ハッピーエンドは、必ずしも、
人類がエイリアンとの戦いに勝つことを保証しない。
第2章を暗示しているのだ。
人類は、戦争に勝つ見込みはないではないが、
その帰趨は、議論を呼ぶだろう。

オトーサン、
「そう、人間とは、欲の塊だ」

黒美君彦さん 
2016年6月16日
「愛情も欲望も野心も信念も…」

幾度となくリメイクされた
古典的SFホラーの第一作を今さらながら鑑賞。
言い古されたことかも知れないけれど
、時代的な背景も踏まえて観ると、
ここに描かれた恐怖は全体主義
(それは共産主義とも、逆のマッカーシズムだともとれる)
に対する恐れなんだろうな、と思う
(たとえ製作側が否定しようとも)。
愛情も欲望も野心も信念も持たないからシンプルだ
(“Love, desire, ambition, faith−without them, 
life's so simple, believe me.”)、
と乗っ取られたダン医師に説得される
マイルズ・J・ベネル医師(ケヴィン・マッカーシー)。
思考停止は楽だ、という全体主義の囁きに
そこはかとなく似ている。
そこでは個性さえも必要ではない…。
スピード感溢れる作風はドン・シーゲルらしい。
巨大なサヤが不気味だった。


夜叉

オトーサン、
「刺青か」
高倉健さんの背中一面に彫られた刺青が、
夜叉というわけです。
夜叉は、古代インド神話に登場する鬼神で、
のちに仏教に取り入れられ、護法善神の一尊となったとか。
「痛かっただろうな」

原題:夜叉(1985)
監督:降旗康男  
脚本:中村努  
Genre:Drama
上映時間:128分
あらすじ:
大阪ミナミで「人斬り夜叉」の異名を取った
修治が暮らすのは、若狭湾に面した小さな港町。
15年前のしがらみを忘れさせるほど、
妻や子らと静かな生活を送っていた。
ある冬、ミナミから螢子という女がやってきて、
居酒屋を始める。
美しい螢子を目当てに男達は店に集うが、
螢子にはヒモ同然の矢島という男がいた。
矢島は漁師たちに覚醒剤を唆し始める。
薬を処分した螢子に逆上した矢島を止めようとして、
背に傷を負う修治。
隠し続けてきた、かつての修羅の痕跡でもある
夜叉の彫り物が露わとなり、
修治の過去が知れ渡ってしまう・・・

出演者:
 高倉健・・・ 修治 
 いしだあゆみ・・・ 冬子 
 田中裕子・・・ 螢子 
 ビートたけし・・・ 矢島
オトーサン、
「田中裕子、サイコー」
居酒屋のシーン、これだけ愛嬌があって、
色気があれば、商売繁盛するはずです。

その他の出演者:
 乙羽信子・・・ うめ 
 田中邦衛・・・ 啓太 
 あき竹城・・・ とら 
 奈良岡朋子・・・ 塙松子 
 小林稔侍・・・ トシオ 
 大滝秀治・・・ 親爺 
 檀ふみ・・・ 夏子 
 寺田農・・・ 組員 
 下絛正巳・・・ ミナミの組長 
 真梨邑ケイ・・・ クラブの歌手 

User Rating:6.0/10( 19 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7/0/10( 75 votes) Yahoo!
オトーサン、
「定番だね」
ビートたけしは、若いね。
でも、そうよいとは思いませんでした。

ブルーリボン賞受賞 
・助演男優賞  ビートたけし 

User Reviews 
イニシャルKさん 
2010年9月21日

高倉健のヤクザ映画を見るのは
「冬の華」に続いて2本目だと思うが、
ひょっとしたら刺青を入れている健さんを見るのは
はじめてかもしれない。
ヤクザ稼業から足を洗い、
刺青を隠して妻のふるさとで
漁師として生きる男を演じているのだが、
なかなか味があってカッコイイし、
ビートたけしとの共演は
当時かなり話題になったんじゃないかな。
この頃の健さんの妻役と言えば
いしだあゆみという印象が強いが、
本作でもやはりいしだあゆみで、
それに飲み屋の女主人である田中裕子が絡むという
微妙な三角関係が見ごたえあるし、
包丁を振りかざして田中裕子を追いかけ回す
たけしの演技も
いかにもこの人のキャラに合っていて良かったし、
なにより、音楽の使い方や美しい海の映像が
見事にマッチしていて雰囲気的にはかなりいい。
でもちょっと演出や脚本に難があるのが惜しいかな。
とくに最後、田中裕子が妊娠したことをにおわすシーンは
やや不要だった気がして後味が少し悪い。
(このシーンの田中裕子の笑顔はなんかこわかった。)
田中裕子はのちに「ホタル」で健さんと夫婦役を演じてるが、
本作を見た上であの映画で夫婦役をやったことを思うと
何か妙な気持ちになる。
(それを考えれば本作で田中裕子がやっている
飲み屋の名前が「蛍」というのが興味深く思えるけど。)
いしだあゆみは抑えた演技でなかなか良く、
とくに健さんが大阪へ旅立つ前の夜の
健さんとのやりとりが印象的だった。 

オトーサン、
「確かに、終盤は失速したね」
ミナミじゃ、木村大作さんも
いい撮影のしようがなかったのかも。


黒美君彦さん 
2016年6月21日
“ミナミの男”

高倉健には荒れ狂う海と雪、風、
そして港町がよく似合う。
その効果を最大限に引き出す木村大作のカメラが見事。
望遠を多用し、風景のなかの人物を切り取ることで、
若狭の厳しい冬と卑小な人間が対照的に浮かび上がる。
「夜叉の修治」として名を売った元ヤクザの修治(高倉健)と
彼に漁師になることを決意させた妻冬子(いしだあゆみ)。
そこに螢子(田中裕子)という大阪・ミナミから来た女が、
港町に居酒屋「螢」を出す。
そして彼女を追うようにやって来た矢島(ビートたけし)が
覚醒剤を持ち込み、町は変わっていく…。
矢島に斬りつけられ、
背中一面に彫られた「夜叉」の刺青が現れるシーンは
なかなかゾクッとさせる
(よく見ると若干コミック調なのだが…笑)。
冬子の母うめを演じた乙羽信子の台詞がなかなか鋭く、
その後の修治の行動を示唆している。
「…夜叉は背中にあるんじゃない、アイツの心にあるんだ」
同じ“ミナミ”の「斬った張った」の匂いを感じとって、
修治の心がざわめき始める。
忘れかけていたヤクザの意識が甦り、
螢子と関係してしまう修治。
部屋で鏡を巧みに使い、窓の向こうに激しい雪、
刺青を見せつつ情事のあとのけだるい空気を描くシーンは見事。
とはいいつつ、螢子の愛人である矢島を救い出すために、
単身ミナミに乗り込む修治、というのはやはり共感を生まない。
螢子のためなのか、単にミナミでもう一度暴れたかったのか。
背中の夜叉にそそのかされたのか…。
結局矢島を殺されてしまい、
「すまん」のひと言ですませてしまう修治(笑)。
おいおい。
中盤まで情感に溢れていていい感じだったのに、
終盤で一気に失速していることは否定しがたい。
そこがこの作品の惜しいところだ。
けれど役者たちはみないい。
高倉健は相変わらず「昭和の男」を巧演しているし、
健気ないしだあゆみもいい。
田中裕子も超美人というわけではないのに、
幸薄そうな艶っぽさが和服によく似合う。
ビートたけしは鬼気迫る演技でさすが
(それにしてもシャブ中毒で刃物を振り回して
警察沙汰にならない、というのは
いくら田舎でもあり得ないと思うが)。
脇役ではミナミの姐さんの奈良岡朋子が出色だ。
優しく厳しく修治を諌める姐御の迫力を見事に体現していた。
風景は本当に美しい。
福井県美浜町周辺がロケ地だろうが、
日本海の冬の海の厳しさが
この作品の真の主人公といってもいいかも知れない。
同じ降旗監督の『駅〜Station』(1981年)
の完成度には届かないが、
当時54歳の高倉健の男くささが
切りとられている作品ではある。


息子のまなざし

オトーサン、
「この監督は、カンヌに愛されているなぁ」
・イゴールの約束 La Promesse (1996年)
・ロゼッタ Rosetta (1999年)
・息子のまなざし Le Fils (2002年)
・ある子供 L'Enfant (2005年)
・暗闇 Dans l'obscurite (2007年)
・ロルナの祈り Le silence de Lorna (2008年)
・少年と自転車 Le gamin au velo (2011年)
・サンドラの週末 Deux jours, une nuit (2014年)

原題:Le fils (2002) 
The Son
監督・脚本:Jean-Pierre Dardenne/ Luc Dardenne   
Genre:Drama/ Mystery 
Country: Belgium / France 
Language: French 
上映時間:99分
あらすじ:
ある日、少年院にいたフランシスが
職業訓練所に入所してくる。
木工のクラスを希望したが、
クラスを担当するオリヴィエは、手一杯と断ってしまう。
ところが、オリヴィエはなぜかフランシスが気になる様子。
結局、オリヴィエは、フランシスを
自分のクラスに受け入れる・・・

出演者:
Olivier Gourmet ・・・ Olivier(オリヴィエ)
Morgan Marinne ・・・ Francis Thorion(フランシス)
オトーサン、
「地味な俳優だけど、うまいね」

その他の出演者:
Isabella Soupart ・・・ Magali
Nassim Hassaini ・・・ Omar
Kevin Leroy ・・・ Raoul
Felicien Pitsaer ・・・ Steve
Remy Renaud ・・・ Philippo
Annette Closset ・・・ Training center director
Fabian Marnette ・・・ Rino
Jimmy Deloof ・・・ Dany
Anne Gerard ・・・ Dany's mother

User Rating:7.7/10(6,972 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 98 votes) Yahoo!
オトーサン、
「これも名作だ」

カンヌ国際映画祭受賞
・男優賞  オリヴィエ・グルメ
同ノミネート
・パルム・ドール  ジャン=ピエール・ダルデンヌ    
            リュック・ダルデンヌ    
User Reviews 
Kirk Millerさん
Norwich, England 
2006年2月21日
あなたは、まだ大工になりたいか?

本作の監督・ダルデンヌ兄弟は、
ともに経験豊かなドキュメンタリーのプロデューサーだ。
映画のスタイルは、見せるというより
見るという現代映画に稀有な機会を
カメラに課している。
その違いは、大きい。
ルノアール、小津、ロッセリーニは、
その違いを理解していた。
そして、現在、ダルデンヌ兄弟は、
その輝かしいリストに加わっている。
ダルエンヌ兄弟は、日常生活のディテールを
美しく詩的に釣り合わせられる巨匠だ。
主として、働いている人々を観察している。
(「ロゼッタ」と「イゴールの約束」)
現代における日常生活の
複雑な構造とルーチンを執拗に追いかける。
よく知られているように、
ヒッチコックは
人生の退屈な部分を除外して映画をつくった。
ダルデンヌ兄弟は、
人生の退屈な部分を調査・解剖し
そして最終的に祝福する映画をつくった。
本作は、すべての息子について語っている。
ありのままの息子、そうありたい息子。
本作は、みんなが見るべきだ。

オトーサン、
「見習いたいね」
こういう慎重で注意深い姿勢で、
ダルエンヌ兄弟監督作品はみるべきでしょう。

百兵映さん 
2015年8月28日
究極の 罪と罰 そして赦し ……? 

『少年と自転車』で衝撃を受けて以来、
この監督さんの作品が気になって仕方がない。
『ある子供』、『ロルナの祈り』と続けて観たものの、
その都度すぐにはレビューが書けない。
今回の『息子のまなざし』もやはり同じ。
ジャン=ピエール・ダルデンヌという監督さんについては
全く知らない。
解説を読むより、作品を観ることで分かっていきたいと思って、
今回が4作目になった。
そろそろ分かり始めた感じがする。
それは目に見えて、耳に聞こえて分かる範囲のことだが、……、
どうやらこの監督さんはカメラを
(三脚などで)固定させていないようだ。
素人が孫の成長記録を撮るのと同じアングルと
同じブレと同じ長回しのようになっている。
セットが組まれていないのではないか。
現実の現場に状況を設定してロケーションをやっている。
BGMがない。効果音がない。
そして、無駄な喋りがない。長いフレーズがない。
つまりは、ちょっと心得がある人だったら
この程度の動画にはなりそうな気がする。
結果としてはそれが安っぽいものではなくて、リ
アリティーをもたらすのだ。
親しみといえばおこがましいが、
近しみと緊張感は他人事ではなくて迫って来る。
なるほどと思う。
A(音)とV(絵)はそういうところが特徴だが、
では、最も気になる「何を言いたいのか」という核の部分、
……、それがそう簡単には分からない。
作品はいつも、プツンと途切れたような終わり方をする。
まさか、「どうだ分からないだろう」と
言ってるのでもなかろうけど、
この突き放しの手法は共通している。
すぐにはレビューが書けない、
それはこの突き放しによるのものか。
「簡単に分かったような評論をされたくない」のか。
だってそうだろ、子どもを殺した犯人が自分の生徒になって、
これを赦せるか。
映画だからって簡単に結論が出せるか。
『…自転車』も売り飛ばすだけでなく
養育義務も放棄した父親を赦せるか。
ましてや自分の『…子供』をさえ売ってしまう亭主を
嫁さんが赦すだろうか。
偽装結婚から本気になってしまう『ロルナ…』に
祈りの資格があるだろうか。…… 
突き放されようとされまいと、
簡単に答えは出せないではないか。
どうやらこの監督さんのテーマ?は、
罪と罰と赦し、というところにあるのかな、と思うのだが、
まだまだ観ないと分からない。
レンタル可能なDVDがまだ4本残っている。 


ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!

 
オトーサン、
「こりゃ、おどろいた」
冒頭の列車のシーンです。
若い連中が、乗り合わせた紳士に無礼を働くのです。
紳士が窓を閉めていたのを開ける。
ラジオをつける。
「うるさい」と言っても、知らん顔。
やがて、その連中がビートルズと判明します。
実は、BSプレミアムの題名は、
「ハード・デイズ・ナイト」だったのです。

原題:A Hard Day's Night (1964)
監督:Richard Lester  
脚本:Alun Owen  
Genre:Comedy/ Musical
Color:  Black and White 
Country: UK 
Language: English / German / French 
上映時間:87分
あらすじ:
どこへ行ってもファンに囲まれる
アイドルグループ、ビートルズ。
さらには、ポールの祖父に引っかき回され、
メンバーもスタッフもほとほと困っていた。
そんな中、リンゴが警察に保護されてしまい・・・

出演者:
John Lennon ・・・ Himself (ジョン)
Paul McCartney ・・・ Himself (ポール)
George Harrison ・・・ Himself (ジョージ)
Ringo Starr ・・・ Himself (リンゴ)
Wilfrid Brambell ・・・ John McCartney(ポールの祖父)
Norman Rossington ・・・ Norm(マネージャー)
オトーサン、
「知らなかったな、レノンが一番のワルとは」
「ポールの祖父のワルぶりも、相当だね」

その他の出演者:
John Junkin ・・・ Shake
Victor Spinetti ・・・ the TV director
Richard Vernon ・・・ Johnson
Anna Quayle ・・・ Millie
Alison Seebohm ・・・ Dolly
Robin Ray ・・・ the TV floor manager
Lionel Blair ・・・ the TV choreographer
David Janson ・・・ Charley
Edward Malin ・・・ the hotel waiter
Deryck Guyler ・・・ a police sergeant

User Rating:7.7/10( 31,080 votes)IMDb
  User Rating:8.2/10( 38 votes) Yahoo!
オトーサン、
「偶然できた名画!」
低予算で、構えず撮ったのが、歴史を切り撮ったのです。

アカデミー賞ノミネート 
・脚本賞  アラン・オーウェン    
・音楽(編曲賞)  ジョージ・マーティン 

User Reviews 
caspian1978さん
Boston, MA 
2003年12月22日
無邪気な時代

まさに、これがそう。
ビートルズのようなバンドは、もう決して現れないだろう。
本作は、無邪気な世代を描いている。
すべての聴衆にとっての完全なミュージカルだ。
ビートルズの、もう2度と現れない時間を描いている。
仲良しの4人の子供たちは、
年寄なんてダメと知っていたのだ。
無意識に世界の善と悪を体現していたのだ。
ほぼ40年後のいま、彼らは、相変わらず若い。
永遠で、美しく、本物だ。
本作は、完璧!

オトーサン、
「そう、マネージャーが気の毒だね」

ASHさん 
2004年11月20日
ビートルズの多忙な日々

この映画を観ると、
(演技だったとしても)
ジョンは皮肉屋の反逆児だったんだなということが
つくづく分かるのよ。
大人をからかうのが楽しくてしょうがないといった感じでさ。
マネージャーのノームが
「俺が困っているのを見て、喜んでいるんだ」
と言う台詞が象徴している。
メンバーの4人中最もガキっぽいのもジョンだったりする
(バスタブの中で泡まみれではしゃぐ姿を見よ!)。
リンゴは後に俳優業を本格化させるだけあって、
4人の中では一番役者としての存在感がある。
「リンゴのテーマ」をバックに、
街をひとりでさまよう姿には哀愁と共に、
なぜかノホホンとした楽しさもある。
川辺で遊んでいたガキんちょと心を通わせるのも、
パブでドジをやらかすのもリンゴだったら納得。
一番の年少者ゆえか、
最もアイドルっぽいのがジョージだったりする。
撮影当時は20歳か21歳くらいだったわけだからね。
で、ポールはというと…
実はこの映画ではあんまり印象がないのだ。
わけのわからんジイさんを出すくらいなら、
もっとポールが目立つべきじゃないの?
「Can't Buy Me Love」をバックに
4人が空地で戯れるシーンが好きだ。
手持ちカメラで撮影したであろう、
グラングラン揺れる映像がビートルズの
溢れ出る元気さを表現しているような気がする。
オープニングですッ転ぶジョージと、
それにつられてリンゴも転ぶ。
ジョージとリンゴは、実際にジョージの晩年まで
2人は仲良しだっただけあって、
この映画でも妙なコンビネーションを発揮している。
プレスのインタビューに真面目に答えないジョン。
「趣味は?」と訊かれ、
ジョンが紙に書いた言葉は一体何だったんだろうね?
(「Fuck」?)


続・社長外遊記

オトーサン、
「いいね、ハワイに長期滞在とは」
前編、後編を一挙に撮るために、
長期滞在になったとか。
そのせいか、ロケ地の選定もしっかりしていて、
出演者もノリノリ、イケイケドンドン。

原題:続・社長外遊記(1963)
監督:松林宗恵  
脚本:笠原良三 
Genre:Comedy
上映時間:93分
あらすじ:
ハワイに到着した
風間圭之助社長ら丸急デパート一行は
さくら亭でパーティーを開催した。
圭之助はさくら亭のマダムの紀代子にぞっこん、
仕事など後回しになってしまう。
用地買収はジョージに託されるが、
ジョージはキャサリンを口説くのに忙しい。
圭之助に催促されようやく買収を進めようとするが、
目的の土地はすでに売却されていた。
土地の購入者はマダムの紀代子で、
東京へ帰ってしまった後だった。
紀代子を追って慌てて帰国する圭之助たち・・・

出演者:
森繁久彌・・・ 風間圭之助 
加東大介・・・ 大島源太郎
新珠三千代・・・ 紀代子
小林桂樹・・・ 中村宏
ハヌナ節子・・・ キャサリン 
フランキー堺・・・ ジョージ・沖津
三木のり平・・・ 珍田文治郎 
オトーサン、
「みんな好演している!」
上記のメンバーに加え、
柳家金語楼がいい味を出しています。

その他の出演者:
 久慈あさみ・・・ 妻幸子 
 中真千子・・・ 長女めぐみ 
 桜井浩子・・・ 次女ひろみ 
 岡田可愛・・・ 三女はるみ 
 相原ふさ子・・・ 四女末子 
 上原ゆかり・・・ 五女留子 
 英百合子・・・ 母みね 
 加東大介・・・ 大島源太郎 
 藤山陽子・・・ 会田春江 
 一の宮あつ子・・・ 母君子 
 草笛光子・・・ 麻耶子 
 河津清三郎・・・ 水谷 
 柳家金語楼・・・ 松本老人 
 塩沢とき・・・ さくら亭の女中 
 清水由記・・・ 定子 

User Rating:7.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:-/10( - votes) Yahoo!
オトーサン、
「Yahoo!どうした?」

User Reviews 
ESPERANZAさん 
2012年8月14日

今では猫も杓子もハワイだが、
当時のハワイは海外旅行の夢の島。
この映画でもダイヤモンドヘッドを初めとする
ハワイの名所が紹介される。
そして何と言っても名物はフラダンス、
何と三木のり平の女装フラダンスが登場する。
さていろいろあって、
支店建設や浮気問題そして結婚話など
四方八方すべてが丸く収まる。
まるで夢の島の夢のようなお話。
続編は結構おもしろかった。 

オトーサン、
「のり平のフラダンスシーン、最高!」

平田均 さん 
2010年8月8日
ライバル社に先手必勝!
何をしでかす5すくみのご存知・社長愚連隊 南へ!!

今回の森繁社長が経営するのは、丸急百貨店。
ライバル社の福助屋の香港店・開設に対抗して、
社長はハワイに支店を開設することになった。
社長秘書を「ハワイひとりぼっちの島流し」にして
社長もハワイへ乗り込むが、福助屋の暗躍や美人の攻勢にフラフラ。
浮気の虫もムズりとして、女難の相も危機百発!
さぁさぁ?、大変だぁ?!!
はてさて5人組は、どう切り抜けることやら・・・?
当時の東宝は『ハワイの若大将』等の並行制作だったらしく、
一部のキャストやスタッフに重複があるのだとか。
それでも、当時のハワイ情緒を総天然色+東宝スコープの映像を
駆使してたっぷり描かれている。
また小林桂樹氏の単身赴任の悲壮さや、
加東大介氏と柳家金語楼氏の奇妙な友情も意外な見所である
加東氏のハワイでの行動も爆笑もの。
よくこれで市川雷蔵氏を一流のスパイ
〔旧・大映の『陸軍中野学校』シリーズより〕に育てたものだなぁ・・・}。
その上に、福助屋のTVにお鼻の下を伸ばす森繁社長や
のり平さんとフランキーのフラダンス大会も
珍芸続出で爆笑ものだ。
『社長外遊記』・正続編の香港ロケや
『社長学ABC』の台湾ロケと共に
数少ない『社長』シリーズの海外ロケもの。
当時の時勢を噛みしめながら、たっぷり楽しんでほしい。
さぁ、ハワイ開拓(とついでの浮気)に向けて参りますぞ!! 


ある子供

オトーサン、
「人身売買が横行!」
ベルギーのブラッセルで、
観光を楽しんでいた日本人女性3人が、
駅裏に迷い込みました。
そこは、犯罪者が待ちかまえている危険地帯。
すぐ引き返せばよかったのでが、
治安のいい日本の感覚で、ズンズン。
「ジャパニーズ・ガールは、高いんだぜ」
誘拐されてしまいました。

原題:L'enfant (2005) 
      The Child
監督・脚本:Jean-Pierre Dardenne/ Luc Dardenne  
Genre:Crime/ Drama/ Romance
Rated R for brief language 
Country: Belgium / France 
Language: French 
上映時間:95分
あらすじ:
20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、
ひったくりなどでその日暮らしの日々。
行き当たりばったりで、
思考回路もまるで子供のまま。
そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが
自分の子供を産んだというのに
父親としての自覚を持つどころか
関心を示そうとさえしない。
そして、深い考えもなしに
わが子を売り捌いてしまう・・・

出演者:
Jeremie Renier ・・・ Bruno(ブリュノ)
Deborah Francois ・・・ Sonia(ソニア)
Jeremie Segard ・・・ Steve(スティーヴ)
オトーサン、
「この男、ほんとに馬鹿だね」
遊ぶ金欲しさに、わが子を売るなんて・・・
そんな子供みたいな青年をジェレミー・レニエが
好演しています。

その他の出演者:
Fabrizio Rongione・・・ Jeune Bandit
Olivier Gourmet・・・ olicier en civil
Anne Gerard ・・・ Commercante  
Bernard Marbaix・・・ Commercant 
Jean-Claude Boniverd ・・・ Le Policier en civil 
Frederic Bodson ・・・ Bandit plus age 
Marie-Rose Roland ・・・ Une infirmiere 
Leon Michaux・・・ Policier Commissariat  
Delphine Tomson ・・・ La fille aux cheveux rouges 
Stephane Marsin・・・ Jeune Homme 
Samuel De Ryck ・・・ Thomas 
Francois Olivier・・・ Remy  

User Rating:7.5/10(14,249 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 123 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作!」

カンヌ国際映画祭 受賞
・パルム・ドール  ジャン=ピエール・ダルデンヌ    
            リュック・ダルデンヌ 

User Reviews 
Toon Creemersさん
Leuven/Brussels, Belgium 
2005年9月8日
社会の底辺の人生

私は、カンヌのコンペティションに出品された
映画をすべて見ているわけではないが、
本作は、間違いなくパルム・ドールの勝者だと思う。
ダルデンヌ兄弟の前作と同じく、
風景は灰色のセラン地区のものだ。
カメラワークが完全に風景とストーリーを直結している
最初の映画だとおもう。
シーンは、1つまたは2つのショットしか含んでいない。
私は学生カメラマンだが、
カメラを意識しなかった数少ない映画のひとつだと思った。
このスタイルの映画の中で、
本作は、すべてのカメラマンの目標であるべきだ。
ダルデンヌ兄弟の前作のように
演技は、非常に印象的だった。
(特にブルーノ役のジェレミー・レニエ)
ダルデンヌ兄弟の映画のなかでは、一番近づきやすい。。
シンプルだが、退屈ではない。
私は1週間に、初日と試写会の2回見たが、
2回目が最もよかった。

オトーサン、
「最後に救いがあるね」
何年ぐらいしたら、出獄できるのでしょうね。

なんのかんのさん 
2013年10月6日

いつものぶっきらぼうな
人物にしか興味を示さないカメラワークは同じで、
主人公が盗んだ箱を河に投げりゃ、
カメラは箱を追いたくなるだろうに、
投げた当人から離れない。箱を追わない。
やたらカメラを振り回されるよりは嬉しい。
救いようのない奴に救いはあるのかという話で、
ブニュエルの『忘れられた人々』に比べると
詰めが甘いようにも思えたが、重いテーマではある。
子供を売ったら妻にダメージがいくか
なんて考えっこない人物。
弟分とオナラしたとか、
じゃれ合ってるのが似合いの人物。
そいつが冷たい水に漬かって、
弱って、逃げないでとか言われて、変化したのか。
ワルに毎週金せびられるのに疲れ切ってもいた。
分かりやすい理由は与えてくれない。
ただぶっきらぼうなカメラが見たものだけを提示される。
淡々と警察署へ面会に行くあたり、いい。 


ハンナ

オトーサン、
「この監督の作風は好きだね」
ジョー・ライト
1972年、ロンドン生まれ。
両親は人形劇場の創設者。
2005年、「プライドと偏見」で、注目を浴びる。
2007年、「つぐない」では、史上最年少
ヴェネツィア国際映画祭のオープニング上映!
ゴールデングローブ賞作品賞を受賞。
シタール奏者アヌーシュカ・シャンカルと結婚。
監督作
「プライドと偏見」 (2005)
「つぐない」 (2007)
「路上のソリスト」t (2009)
「ハンナ」 (2011)
「アンナ・カレーニナ」 (2012)
「PAN ネバーランド、夢のはじまり」 (2015)

原題:Hanna (2011) 
監督:Joe Wright    
原作:Seth Lochhead
脚本:Seth Lochhead/ David Farr 
Genre:Action/ Drama/ Thriller 
Country: USA / UK / Germany 
Language: English / French / German / Italian / Arabic / Spanish 
上映時間:111分
あらすじ:
16歳の少女、ハンナは、フィンランドの山奥で
元CIA工作員の父・エリックに育てられた。
あらゆる戦闘テクニックを叩き込まれ、
戦闘能力は父を凌ぐまでになっていた。
父は、言う。
お前は、CIA捜査官マリッサに命を狙われる。
彼女に殺されるか、お前が殺すかだ・・・

出演者:
Saoirse Ronan ・・・ Hanna Heller(ハンナ)
Eric Bana ・・・ Erik Heller(エリック)
Cate Blanchett ・・・ Marissa Wiegler(マリッサ)
オトーサン、
「いい役者が出ているねぇ」
アカデミー賞女優が2人、贅沢ですね。

その他の出演者:
Jessica Barden ・・・ Sophie
Aldo Maland ・・・ Miles
Tom Hollander ・・・ Isaacs
Olivia Williams ・・・ Rachel
Jason Flemyng ・・・ Sebastian
Michelle Dockery ・・・ False Marissa
Vicky Krieps ・・・ Johanna Zadek
Martin Wuttke ・・・ Knepfler (Mr. Grimm)
Sebastian Hulk ・・・ Titch

User Rating:6.8/10(158,112 votes)IMDb
  User Rating:5.9/10( 389 votes) Yahoo!
オトーサン、
「6点台は、間違いないね」
舞台も、雪のフィンランドの森林
灼熱のモロッコの砂漠と変化があり、
ボンド映画を思い出しました。

User Reviews 
linustcrさん
India 
2011年6月18日
ストーリー展開は悪いが、
監督、カメラ、サウンドはいい。
技術的に優れている。

正直、実に楽しい。
ロジックには、不信感があるが、
ライドものとしては、よくできている。
全体に素敵なチェースがあり、
監督は、見事にこの要素を描いている。
カメラ・ワークと音楽は、素敵だった。
ハイレベルの技術の輝きがある。
偉大な映画ではないが、まあまあ楽しめた。

オトーサン、
「面白い切り口だね」

McQueeeeeNさん 
2014年4月7日
人との出会い

主人公・ハンナは
きっと敵のアジトから逃れた後も
独りで生きていけたろうが、
途中で出会うジェシカ・バーデン扮する
ソフィーとの出会いがとても大事だったろうと思う。
いつの時代も、人生の窮地を救ってくれるのは、
こういった些細なことには動じず、
無償の友情を施す人間だ。
ボクは、主人公よりもソフィーという女の子の存在に
大きく心を揺さぶられた。
小さい役だが、ジェイソン・フレミングも
オリヴィア・ウィリアムズも良かったと思う。
横軸に進んでいくストーリーよりも、
いろいろ寄り道をして出会う人々が良く、
それが強く印象に残った


マグノリアの花たち

オトーサン、
「よく出来た群像劇だな」
糖尿病による合併症で妹を亡くした実体験を元に、
故郷ルイジアナ州の女性たちをモデルにしたとか。
南部の緑豊かな風景も、印象を強めています。

原題:Steel Magnolias (1989) 
監督:Herbert Ross  
舞台台本・脚本: Robert Harling 
Genre:Comedy/ Drama/ Romance
上映時間:117分
あらすじ:
ルイジアナ州の小さな町。
長女シェルビーの結婚式を控え、
母のマリンは、美容室へ。
そこは、偏屈者の未亡人ウィザーなど
町の女たちの社交場になっている。
シェルビーは、子供を産んではならない体だった、
弁護士のジャクソンと結婚し、妊娠する。
母親のマリンの猛反対を無視し、
シェルビーは、命を賭けて子供を出産する。
男子を出産して1年後、内臓の機能が低下し、
マリンは片方の腎臓を提供する。
だが、シェルビーが倒れ、帰らぬ人となった。
葬式の日、失意のマリンを励ます女たちの絆は
さらに深く結ばれた・・・

出演者:
Julia Roberts  ・・・ Shelby Eatenton(シェルビー)
Dylan McDermott・・・ Jackson Latcherie(ジャクソン)
Sally Field  ・・・ M'Lynn Eatenton(マリン)
Tom Skerritt  ・・・ Drum Eatenton(ドラム)
Shirley MacLaine  ・・・ Ouiser Boudreaux(ウィザー)
オトーサン、
「うまいねぇ」
ジュリア・ロバーツ、サリー・フィールド、
そして、シャーリー。マクレーン。
誰が受賞してもおかしくない演技でした。

その他の出演者:
Dolly Parton  ・・・ Truvy Jones 
Olympia Dukakis  ・・・ Clairee Belcher 
Daryl Hannah  ・・・ Annelle Dupuy Desoto 
Sam Shepard  ・・・ Spud Jones 
Kevin J. O'Connor  ・・・ Sammy Desoto 
Bill McCutcheon  ・・・ Owen Jenkins 
Ann Wedgeworth  ・・・ Aunt Fern 
Teresa Beaudoin  ・・・ Receptionist 
Knowl Johnson  ・・・ Tommy Eatenton 
Jonathan Ward  ・・・ Jonathan Eatenton 
Bibi Besch  ・・・ Belle Marmillion 
Janine Turner  ・・・ Nancy Beth Marmillio... 
James Wlcek  ・・・ Marshall Marmillion 
Ronald Young  ・・・ Drew Marmillion 
Nancy Parsons  ・・・ Janice Van Meter 
Bob Ginnaven  ・・・ Mayor Van Meter 
Tom Hodges  ・・・ Louie Jones 
Rick Hurst  ・・・ Bark Boone 
Robert Harling  ・・・ Minister 
C. Houser  ・・・ Jack Jr. (age 1) 
Daniel Camp  ・・・ Jack Jr. (age 3) 
Robert Ginnaven  ・・・ Mayor Van Meter 
Norman Fletcher  ・・・ Mr. Latcherie Sr. 
Lori Tate  ・・・ Mrs. Latcherie Sr. 
Robert Adams  ・・・ Dr. Judd 
Carol Sutton  ・・・ Nurse Pam 
Aja Sansone  ・・・ Monique 
Rodney Alan Fulton  ・・・ Bobby Ray Ross 
Gale J. Odom  ・・・ Church Singer 
Betsy Widhalm  ・・・ Church Organist 
Oscar J. Bienvenu Jr...  ・・・ Doctor 
Teresa Beaudion  ・・・ Receptionist 
Travis Harrison  ・・・ Delivery Boy 
James Shapkoff III  ・・・ Delivery Man 
Walker May  ・・・ Newspaper Boy 
Robert R. Morgan  ・・・ Cook 
Spencer Henderson  ・・・ Dancing Man 
Sandra Asbury-Johnso...  ・・・ Dancing Woman 
Gladys Mallard  ・・・ Nurse 
Betty J. Dove  ・・・ Nurse 
Roger D. McCann  ・・・ Cook's Helper 
Debbie McCann  ・・・ Cook's Helper 
Trent Dawson ・・・ Church Singer 

User Rating:7.2/10 ( 34,222 votes)IMDb
  User Rating:8/0/10( 111 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だね」

アカデミー賞ノミネートno 
・助演女優賞  ジュリア・ロバーツ    
ゴールデン・グローブ受賞 
・助演女優賞  ジュリア・ロバーツ
同ノミネート
・女優賞(ドラマ)  サリー・フィールド    

User Reviews 
Lechuguillaさん
Dallas, Texas 
2005年4月23日
実話に基づく

この映画は、2つの理由で見る価値がある。
第一に、それは痛ましい現実の事件に基づいている。
だから、フィクションとは対照的に、
前提がしっかりしていて、
観客に大きな深いインパクトを与えられる。
第二に、好ましい女優のアンサンブルがあり、
生き生きした愉快なせりふがあり、
よきエンターテインメントになっている。
衣装も製作もよく、編集もよい。
細部へのこだわりも、映画の質を高めている。
ルイジアナの小さな町に住む、
6人の南部の女性の緊密な関係を描いている。
「フライド・グリーン・トマト」(1991)よりも、
手織りで、控えめな感触がある。
筋書はユーモラスで、毎日の小さなイベントや
人生の予期しない危機への親切な警句がある。
笑いと涙を通して、6人の女性は、難局に耐えていく。
優美さと威厳をもつ彼女らの戦いに学ぶことは多い。
この映画の批判材料を見つけることは容易ではない。
私自身の個人的な好みを言えば、
2、3人の出演者の演技がややオーバーだった。
全体に、本作は、技術的に優れている。
内容が、興味を引きつけるし、
オールスターキャストと巧みな会話がいい。

オトーサン、
「監督の手腕もほめなくては」

放浪紳士チャーリーさん 
2010年12月4日
ベストアンサンブル賞

ハーバード・ロス監督って、
その時々の旬の女優の魅力を引き出すのが
巧みな監督さんでしたよね。
フィルモグラフィーを一瞥しても
「愛と喝采の日々」「グッバイガール」
「ボーイズ・オン・ザ・サイド」・・・
どの作品でも、女優さんたちが生きいきと輝いていた
シーンが思い浮かびます。
70年代から90年代にかけ、
ジョージ・キューカー監督の後継者的役割を
担ったっていうイメージ。
この映画は正にそういう意味では、
彼の集大成的な作品に仕上がっていたと思います。
当時ブレイク寸前だった、ジュリア・ロバーツも
瑞々しくて素敵だったけれど、
誰が一番っていうより、みんながみんなそれぞれにいい。
アカデミー賞でも
「ベストキャストアンサンブル賞」部門があれば、
「リトル・ミス・サンシャイン」とか
この映画に進呈したい気持ちです。 


バレット

オトーサン、
「午後ロード、すごいじゃん」
シルヴェスター・スタローンの準新作を
放映するとは・・・
後期高齢者としては、67歳の高齢俳優の
異様なまでの頑張りは、嬉しいもんです。
しかも、監督はあのウォルター・ヒル!

原題:Bullet to the Head (2012)
監督:Walter Hill    
原作:Alexis Nolent /Colin Wilson 
脚本:Alessandro Camon  
Genre:Action/ Crime/ Thriller
上映時間:92分
あらすじ:
ジミー・ボノモは、元海兵隊員の殺し屋。
相棒のルイスを何者かに殺されてしまう。
復讐に燃えるジミーの前に、
ワシントン警察のテイラー刑事が現われる。
ジミーが殺し屋と知りながらも、
背後に潜む巨悪を捕まえるため捜査協力を要請。
刑事と手を組むなどありえないが、
テイラーの情報なしには黒幕に辿り着けない。
こうしてジミーは刑事と奇妙なコンビを組むが、
愛娘に殺し屋キーガンの魔手が・・・

出演者:
Sylvester Stallone ・・・ James "Bobo" Bonomo(ジミー・ボノモ)
Sung Kang ・・・ Detective Taylor Kwon(テイラー)
Sarah Shahi ・・・ Lisa Bonomo(リサ)
Jason Momoa ・・・ Keegan(キーガン)
オトーサン、
「ラストがすごい!」

その他の出演者:
Adewale Akinnuoye-Agbaje ・・・ Robert Nkomo Morel
Christian Slater ・・・ Marcus Baptiste
Jon Seda ・・・ Louis Blanchard
Holt McCallany ・・・ Hank Greely
Brian Van Holt ・・・ Ronnie Earl
Weronika Rosati ・・・ Lola
Dane Rhodes ・・・ Lieutenant Lebreton
Marcus Lyle Brown ・・・ Detective Towne
Douglas M. Griffin ・・・ Baby Jack

User Rating:5.7/10(38,878 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 169 votes) Yahoo!
オトーサン、
「7点台献上だ」

ラジー賞ノミネート
・ワースト主演男優賞  シルヴェスター・スタローン 

User Reviews 
Elspodeさん
United States 
2013年1月28日
面白く、血まみれ

タイトルからも分かるが、
まさしく暴力的な映画だ。
試写会に、5-6歳の子供が数人いたが、
これは、よくない。
子どもには見せないでほしい。
すごい!
弾丸3発を頭の同じ場所に命中させる
トリプルタップなんて、見た記憶がない。
ウォルター・ヒルは、巧なツイストを仕掛けた。
夢中にさせるアクション相棒映画をつくりあげた。
スタローンは、自信満々で、皮肉なユーモアのセンスのある
ニューオリンズの人生にくたびれた殺し屋をを演じている。
これ以上こっけいに演じたら、英国の市民になる必要があるだろう。
本作は、アクション映画フアンが愛するすべてを持っている…
汚い悪者、懲罰的戦い、爆発、ホットな女。
観客は、主人公が気になる。
筋書は、さほどサスペンスフルではないが、
我らがヒーローのあだ討ちや刑事の捜査ぶりで
盛り上がる。
サン・カンは、ワシントンD.Cの刑事を好演。
若さが可愛いい。
白髪まじりのスタローンといいコンビだ。

オトーサン、
「舞台の選択も、いいね」
ニューオリンズの裏側が効果的に使われています。
倉庫、煙突、ドッグ、運河、ハリケーン禍・・・

あろえりーなさん 
2013年12月22日

年齢的には高齢者なのに、
スタローンはまだ全然衰えてなくて、
今後もアクション映画を難なくこなせるだろう
ということが伝わってきました。
本当に素晴らしい肉体。
お母様のことを考えると、
年齢に抗えるDNAの血筋なのかな、なんて思ったり。
ウォルター・ヒル監督というのも
また久々に聞いたなというのが率直な気持ちだったのですが、
年齢を感じさせないスタイリッシュなアクション映画だと思いました。
まぁ、ストーリーはほんと凡庸で、
いつものように肉弾戦とドンパチで
敵をチャチャっとやるだけなんですけど。
フアンとしては、
そういう定番がまたありがたいのかもしれません。 


コモドVSキングコブラ

オトーサン、
「午後ロードか」
怪獣シリーズがアメリカでも、作られています。
本作は、「コモド」、「コモド・リターンズ」
に続く、第3作目だそうですが、
この「コモド」シリーズは、未見です。
したがって、コモドとは何か分からないので、
調べると、オオトカゲの一種のようです。

原題:Komodo vs. Cobra (2005) 
監督:Jim Wynorski  
脚本:Bill Munroe/ Jim Wynorski   
Genre:Horror/ SF
Rated PG-13 for creature violence 
上映時間:94分
あらすじ:
米軍は、孤島で、。
極秘の動物実験を行っていた。
環境保護団体のリーダー、ジェリーは
米軍による実験の実態を暴こうと、船に乗り、
仲間やTVクルーらと孤島へ上陸し、
スーザン・リチャードソン博士に出会う。
「コモドオオトカゲとキングコブラが巨大化し、
兵士や研究者が襲われたのよ。
生き残ったのは、私だけ」
事態を知ったブラッドレイ将軍は
2頭の殲滅を図るべく、
生存者がいるのに、島を爆撃しようとする・・・

出演者:
Michael Pare ・・・ Mike A. Stoddard (ストダード)
Michelle Borth ・・・Dr. Susan Richardson(スーザン)
Ryan McTavish ・・・ Jerry Ryan(ジェリー)
Rod McCary・・・ General Bradley(ブラッドレイ) 
オトーサン、
「役者がそもそもB級だね」
それに肝心のコモドとキングコブラの対決シーンが
短かすぎます。

その他の出演者:
Jerri Manthey・・・ Sandra 
Renee Talbert ・・・ Carrie 
Ted Monte ・・・ Ted 
Glori-Anne Gilbert ・・・ Darla
Rene Rivera ・・・ Dirk 
Jay Richardson・・・ Dr. Richardson 
Roark Critchlow ・・・ Major Garber 
Paul Logan ・・・ Major Frank 
Damian T. Raven・・・  Weeks Neville   ...  
Delpaneaux Wills ・・・ Marsden  

User Rating:2.8/10( 1,644 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 10 votes) Yahoo!
オトーサン、
「Yahoo!のスコアは、IMDbの倍か」

User Reviews 
eremy19752k3さん
United States 
2006年7月25日
悪いが、愉快

私は、映画オタクで、
幸運にも、ビデオ屋のマネージャーなので、
いいものから非常に悪いものまで
あらゆる種類の映画を見ることができる。
本作は、つまらないせりふ、安っぽいCGI効果、
先が読める筋書だ。
私は、大笑いして、
30-40分後に、見るのをやめた。
「怪物映画」のジャンルは、
近年、かなり恐ろしい映画が出来ている。
(「ゴジラ2000 ミレニアム」)
だが、この映画は、何も挑戦していない。
「私をからかって」が目当てで、チェックする映画だ。
本心から、この映画を誰にも推薦できない。

オトーサン、
「2を見ていないから、わからんなぁ」

奥村チョコレートさん 
2006年9月27日
反則、シリーズ内でのリメイク。

シリーズ3作目ということでありますが、
わたしは1作目を見ていませんが、
よくこの内容で3作目まで作れたなあと逆に感心します。
というのも、2はたまにはこんなのもありかと
強引に自分を納得させましたが、
本作3は言葉を失うほど最低でした。
普通続編というとある程度、
設定やシチュエーションやストーリーが変わって
新鮮さを出すものですが、
これは2のリメイクといえるでしょう。
巨大動物、島、軍の秘密計画、恐怖、隠蔽、脱出と
ほとんど2を見ているかのような内容で、
巨大コブラが増えただけというお粗末な展開です。
相変わらずの嘘くさい映像、
驚くほどのリアリティのなさ、映画界の無差別テロです。
私の脳も破壊されました。
だから1は一体どんな内容だったのだろうと、
今書きながら気になってきました。


殺人魚獣 ヘビッシュ

オトーサン、
「午後ロードか、心配だな」
禁を破って、事前にImdbのスコアを見てしまいました。
「うわっ」こんな低いスコアは、はじめて。
かつて訪問したルイジアナの湿地(スワンプ)が舞台なので、
見てしまいました。
「うわっ」
ワニがうようよしているのに、泳ぐなんて・・・

原題:SnakeHead Swamp (2014) 
監督:Don E. FauntLeRoy  
脚本:Greg Mitchell   
Genre:Horror/ SF
上映時間:86分
あらすじ:
クリスとアシュリーが、結婚式に出席していた。
アシュリーは元彼女の結婚に複雑な心境の
クリスを見かねた、
恋人イアン、友達のサム、ケリーを誘って
湿地へボート遊びに向かう。
その頃、ハンター2人が、トラックを発見。
車内は血だらけだが誰の姿もない。
2人は公園取締官カーリーに連絡する。
その直後、ブルータスが巨大怪物に襲われ、
沼に引きずり込まれる。
ブードローは、沼は呪われているという・・・

出演者:
Dave Davis・・・ Chris(クリス)
Ayla Kell ・・・Ashley(アシュリー)
Terri Garber・・・ Carley(カーリー)
Antonio Fargas・・・ William Boudreaux(ブードロー)
オトーサン、
「演技は、いまいち」

その他の出演者:
Anthony Marble ・・・ Jim 
Ross Britz ・・・ Ian 
Melissa Cordero・・・ Sam
Sloane Coe ・・・ Kerri 
Danny Cosmo ・・・ Jessup 
Peaches Davis ・・・ Marge 
West Dean・・・ Rob 
Chris J. Fanguy ・・・ CSI Agent 1 
John Henry ・・・ Wedding Guest 
Kurt Krause ・・・ Rob 
Isaiah LaBorde ・・・ Matt Grislow 
Jimmy Lee Jr.・・・ Brutus  

User Rating:3.1/10(366 votes)IMDb
  User Rating:2.5/10( 4 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いねぇ」
肝心の怪物のCGが思いっ切りお粗末です。

User Reviews 
kingthing85さん 
2014年7月5日
ひどい

このSF映画、下手に弁護しないほうがいい。
ヒステリー状態になる。
特殊効果がひどい。
怪物がスクリーンに現れるが、恐怖より愉快さが先立つ。
全編、会話がお粗末だ。
おかしなプロットで、まったく興味を失う。
この監督は「アナコンダ」「アナコンダ3」「アナコンダ4」など
ひどいテレビ映画を手掛けている。
ひどい特殊効果は笑えるし、
演技は、まったく面白い。
友人と私は、怪物が現れた時、
大笑いして、とてもよい時間を過ごせた。
予算が低いから、多くを期待できない。
だけど、この映画、目に悪い。
だが、コメディなので、2点献上する。

オトーサン、
「B級でなく、Z級映画?」
Z級映画とは、A級とかB級とか
そういう領域では最早計れない
異次元に属する映画の事である。

neo***** さん 
2015年2月2日
超Z級モンスターパニック映画 

肉食の凶暴な魚(?)が、
運送中の事故で、田舎町の沼に放たれてしまう。
そして、その沼のある町がパニックに陥るという
典型的なモンスターパニック映画。
ただ、超Z級。
途中、変な切れ目があるので、恐らくはTV映画だと思う。
その為か、画質自体は悪くはない。が、中身が酷い。
遺伝子操作された雷魚が云々とあるが、
実際にいる(?)アメリカには生存しない凶暴な魚で、
遺伝子操作といっても、繁殖力を無くすとか、
無くそうとしたが失敗したとか、そのレベル。
で、何故かモンスター化してしまう。
更に、この魚には頭に空洞があり、
少しの間なら陸上でも生きられるとかで、
沼から離れている人間にも襲い掛かる。
しかも、はっているだけなのだが、凄く速い。
殆ど、魚の様な姿をした鰐。
そして、この魚はCGで創られてる様だが、
お世辞にもできがよいとは言えない。
どうみても、大昔の特撮映画で登場する模型レベル。
又、この映画、何故かCGを多用しており、
血しぶきや沼に浮かび上がる血まで、
チープなCG合成を使用している。
(ただ画像を重ね合わせたレベル)
総じて、リアルさが全くない感じられない。
加えて、不要と思える捻りを加えたストーリー。
何だかよく分からない、ややこしい人間関係。
ブゥードゥー教的なオカルト要素。
Z級に拍車を掛けている。
オカルト的な要素に至っては、
結果的に、関係あったのかも分からなず、
取り入れた意図が分からない。
演出も、ご都合主義的な面が強い(というか終始そんな感じ)。
結果、極々、普通に殺人魚のパニック映画を創れば
悪くともZ級だったろうものを、
余計な事を画策した為に、超Z級に成り下がった様な映画。
非常に残念な映画だった。 


ロルナの祈り

オトーサン、
「ニュース見ていては、分からないね」
いま欧州を揺さぶっている難題が、移民問題。
シリア内戦の結果、400万人が欧州へ。
多数の移民が職を奪い、社会的混乱の巣窟に。
ベルギーがテロリストの温床になりました。
時は違えど、本作の主人公も、そんな一人・・・
問題の切実さが胸にしみてきます。

原題:Le silence de Lorna (2008)
      LORNA’S SILENCE
監督・脚本:Jean-Pierre Dardenne/ Luc Dardenne   
Genre:Drama
Rated R for brief sexuality/nudity, and language
Country: Belgium / France / Italy / Germany 
Language: Russian / French / Albanian 
上映時間:105分
あらすじ:
アルバニアからベルギーにやって来たロルナ。
同郷の恋人とバーを開くことを夢見て、
国籍取得ブローカー、ファビオの手引きで
麻薬中毒のクローディと偽装結婚をする。
ファビオは、ロルナが国籍を取得したら
クローディを殺し、国籍を必要とするロシア人と
彼女を結婚させようとしていた。
ロルナも、同郷の恋人ソコルとバーを開くという
夢のため計画に乗るが、
クローディと暮らすうちに罪の意識が芽生える・・・

出演者:
Arta Dobroshi ・・・Lorna(ロルナ)
Jeremie Renier ・・・Claudy Moreau(クローディ)
Fabrizio Rongione ・・・Fabio(ファビオ)
Alban Ukaj ・・・Sokol(ソコル)
オトーサン、
「美人が体当たりで、汚れ役・・・」
「クローディ役は、難しかっただろうね」」
国籍取得ブローカー、ファビオの
表から裏への豹変ぶりが、すさまじいですね。

その他の出演者:
Morgan Marinne ・・・Spirou
Olivier Gourmet・・・ L'inspecteur 
Anton Yakovlev・・・ Andrei 
Grigori Manoukov・・・Kostia 
Mireille Bailly ・・・ Monique Sobel 
Stephanie Gob・・・ Nurse 
Laurent Caron ・・・ Commissaire 
Baptiste Somin・・・ Morgue Attendant 
Alexandre Trocky ・・・ Doctor 
Cedric Lenoir・・・ Bank Attendant 
Cecile Boland ・・・ Female Doctor  

User Rating:7.2/10(6,823 votes)IMDb
  User Rating:7/2/10( 77 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だね」

カンヌ国際映画祭受賞 
・脚本賞
同ノミネート
・パルム・ドール  ジャン=ピエール・ダルデンヌ    
            リュック・ダルデンヌ    

User Reviews 
gradyharpさん
United States 
2010年4月5日
移住問題: 金/犯罪/関与/愛情

本作は、非常に静かに、あなたの喉首をつかみ、
コントロール不能の何人かの移民の話に注意を払わせる。
ジャン=ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌの
監督・脚本で、移住問題に深く切りこんでいる。
舞台は、ベルギー。
(略 あらすじ紹介)
クローディは、絶望的なケースだ。
何回目か知らないが、ヘロインをやめると約束する。
クリーンになろうとす試みを援助するように
偽装結婚の妻に懇願する。
一方、ファビオには、別のプランがある。
ベルギーの公民権を得たい裕福なロシアのギャングと
ロルナを見合い結婚さえようというのだ。
そのためには、ロルナは、クローディにヘロインを
ガンガン服用させ、殺してしまう必要がある。
再婚資格のある未亡人になることに同意しなければならない。
他の話は、ベルギー市民となったロルナが、
結婚ゲームから得たすべてのお金を使って
ソコルとバー店を開くこうというもの。
クローディは、入院し、クリーンになると、
ロルナの気持ちは、同情と情熱に変っていく。
だが、ある出来事が起き、プランが吹っ飛んでしまう。
ロルナは、秘密を抱え、犯罪とは無縁で、
安定した暮らしをもとうと希望する。
演技は一流、不機嫌な雰囲気は魅力的だ。
これは、移民問題について多くを語る数少ない映画だ。

オトーサン、
「なるほど、こういう見方もあるのか」

ジーナさん 
2010年5月22日
重み

ダルデンヌ兄弟らしい切り口で描いた
愛の物語です。
ビザ目的の偽装結婚や移民問題や薬物中毒など
社会派な題材を下敷きにしていますが、
組織の仕組みや警察・入管の捜査など
描きこみが足りない部分があるので
作風のわりに現実味を感じられませんでした。
リアリティーのある映像だっただけに、
内容が追いついていないのが残念でしたね。
心情描写に関しても不十分で
ヒロインの心の移り変わりが見てとれないので、
感情移入はきびしいです。
中盤に唐突な展開があるのも大きなマイナス要因ですね。
そういった説明不足が勿体なく感じましたが、
まぁ・・・説明を省くストーリーこそがダルデンヌ作品、
はたまたヨーロッパ映画と言えるのかもしれません(爆)
ヒロインを演じたアルタ・ドブロシの独特の持ち味は印象深く、
ストーリーが進むにつれ人間らしさを感じさせてくれる
演技が素晴らしかったです。
あの笑顔には思わず私も微笑んでしまいました(笑)
ついでに言うと彼女の身体のラインは、
この作品で一番リアルかもしれません(爆)
もちろんジェレミー・レニエの身体を張った熱演も必見です。
音楽を流すのはダルデンヌ兄弟初の試みでしたが、
心をうつメロディーがラストを締めくくっているのがGOODです。
しかし、序盤・中盤・終盤と徐々に評価を下げてしまったのが
悔やまれるトコロですね。
ダルデンヌ兄弟の作品にしては劇的なほうですし、
(いつもはこれ以上に淡々と進む)
一縷の希望があるエンディングだと思いますので
ダルデンヌ初心者の方にはダルデンヌ作品の判断基準として
チェックしてみるとイイかもしれません。
カメラワークもだいぶ安定していますし(いつもは揺れ揺れ)。
正直、この作品がダメなら他はもっとダメでしょう(爆)


ロゼッタ

オトーサン、
「いいラストシーンだね」
職を探してくれ、食べ物を奢ってくれ、
ダンスも教えてくれるトモダチを得たのに、
ロゼッタは、職を得たいがために裏切ります。
「人の好意を踏みにじりやがって!」
当然、リケは怒り、バイクでつけまわし、
殴りかかりますが・・・
この映画をみたら、
ベルギーのワッフルを高級品と信じこみ、
銀座まで買いに行った自分が恥ずかしくなりました。

原題:Rosetta (1999) 
監督・脚本:Jean-Pierre Dardenne/ Luc Dardenne   
Genre:Drama
Rated R for language |ributor) (german) [Germany]  
Country: France / Belgium 
Language: French 
上映時間:95分
あらすじ:
ロゼッタは、キャンプ場のトレーラーハウスで
アル中で、酒欲しさに身体を売る母と暮らしている。
ある日、理由もなく工場をクビになってしまう。
必死で新しい仕事を探しつづけるが、
誰も相手にしてくれない。
そんなとき、ワッフル・スタンドの店員リケが、
職場に空きができたと知らせてくれた。
持病の腹痛に絶えながら、
重い小麦粉の袋をかついでいたが、
3日後、社長の息子に仕事を奪われてしまう。
切羽詰って、リケがワッフルの数を
ごまかしていると密告し、
リケの代わりに仕事を手にするのだが・・・

出演者:
Emilie Dequenne ・・・ Rosetta(ロゼッタ)
Fabrizio Rongione ・・・ Riquet(リケ)
オトーサン、
「鳩胸出尻だよね」
この気丈な娘に、次第に感情移入してくるから、
ふしぎです。

その他の出演者:
Anne Yernaux ・・・ The Mother
Olivier Gourmet ・・・ The Boss
Bernard Marbaix ・・・ The Campgrounds Manager
Thomas Gollas ・・・ The Mother's Boyfriend

User Rating:7.6/10 ( 8,994 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 37 votes) Yahoo!
オトーサン、
「記憶に残る映画」

カンヌ国際映画祭受賞 
・パルム・ドール  ジャン=ピエール・ダルデンヌ    
            リュック=ピエール・ダルデンヌ    
・女優賞  エミリー・ドゥケンヌ 

User Reviews 
p_reavyさん
Belfast, N. Ireland 
2000年6月13日
冷静な憤怒

私は、3-4ヶ月前にロゼッタに会い、
以来、鮮明に心に焼き付いた。
「ロゼッタ」を初期の映画と比較する、
2つの論評が気になった。
1つ目は、「カビリアの夜」と比較しているが、
本作は、フェリーニの牧歌的ファンタジーではない。
2つ目の論評は、「ロゼッタ」を
ブレッソンの「少女ムシェット」と呼んでいる。
似ているのは、後者だろう。
だが、「ロゼッタ」をおとしめるものではない。
両者とも、時間の流れと
主人公の内部世界をリアルに捉えている。
だが、リアリズムは、まったく異なる。
「少女ムシェット」の苦闘は、スピリチュアルなものだが、
「ロゼッタ」の苦闘は、彼女の健康状態とともにある。
とっぴな比較だが、
ロゼッタの決意は、奇妙にも、
「殺しの分け前/ポイント・ブランク」で、
リー・マーヴィンが、組織のトップにぶつかって、
発揮する純粋な意志の力に似ている。
この力強さは、「戦争映画」というべきだろう。
フェリーニが感傷的なのに対して、「ロゼッタ」は真逆だ。
宗教的観点ではなく唯物論的観点でみるならば、
間違いなく、ブレッソンを超えている。
貧乏が何をもたらすか。
生き抜くことが、怒りに直結しているかを論じている。
ロゼッタが滑って湖に落ちるシーンがある。
私達は、彼女が溺れるかもしれないと思う。
忘れ難いシーンだ。

オトーサン、
「確かに、最後に救いが・・・」

服部弘一郎さん 
2000年1月12日
少女ロゼッタの職探し奮闘記。暗い。地味。

昨年のカンヌ映画祭でパルムドールと
主演女優賞をダブル受賞した、
ベルギーとフランスの合作映画。
失業中の少女がいかにして仕事を得るかという、
ただそれだけの話で1時間半を費やす映画だ。
その中には、暴力もセックスもない。
すごい美人も美男子も登場しないし、
身を焦がすような激しいロマンスもない。
話の組立などに繊細さを感じるものの、
僕はこの映画を地味すぎると思った。
地味だから悪いというわけではないし、
これを地味すぎると受け取ったのは僕の趣味の問題。
たぶん好きな人はとても好きになる類の映画なのだろう。
監督・脚本は『イゴールの約束』のダルデンヌ兄弟。
昨年のカンヌはこの『ロゼッタ』がパルムドールで、
グランプリはブリュノ・デュモン監督の『ヒューマニティ』
(日本では昨年のフランス映画祭横浜99で上映)だった。
どちらも地味で暗い。
それが昨年のカンヌの評価傾向だったのだろう。
僕は『ヒューマニティ』という映画が大嫌いだったので、
同じ審査員たちが選んだ『ロゼッタ』も
どんなに不愉快な映画かと恐る恐る試写を観たのだが、
こちらは主人公ロゼッタの前向きな生き方と
絶望的な状況の中に小さな希望の芽が見えることが幸いして
『ヒューマニティ』で味わった嫌悪感を
再び味わうことはなかった。
僕が『ロゼッタ』をそんなに悪い映画ではないと感じるのは、
陰鬱で観客の神経をひたすら逆なでする
『ヒューマニティ』と比較しているからかもしれない。
『ロゼッタ』単独だとまた違った評価になるのかもしれないけど、
僕は既に一定の予断の中で映画を観ているので、
こればかりは何とも言えない。
映画は主人公ロゼッタが工場をクビになるところから始まる。
理由はわからない。
彼女の真剣な抗議ぶりから、
このクビは彼女に落ち度があってのもの
ではないことだけは伝わってくる。
ロゼッタは職を求めて町をさまよう。
彼女は定職について、
まともな暮らしをしたいと願っているのだ。
彼女は母親とキャンプ場のトレーラーハウスで暮らしている。
母親はアル中で、一時は入院して断酒したものの、
最近再び酒に溺れ始めている。
今ではたった一杯の酒のために、
近所の男たちに身体を売るありさまだ。
ロゼッタはそんな母親を憎みながら、彼女を捨てられない。
母親のようにだけは絶対になるまいという決意が
彼女を職探しへと駆り立てる。
生活保護もモグリの仕事も、
彼女にとって意味のないものなのだ。
確かに貧乏であることには間違いないが、
彼女が必要としているのはお金ではない。
仕事をすることで、
彼女はまともな生活への切符を手に入れたいのだ。
自分の仕事のためには他人を傷つけ、
その死を願うことさえするロゼッタ。
そこにはものすごく精神的なストレスがあるのだが、
彼女は自分自身の生き方を支えるためにがんばり抜く。
そのがむしゃらながんばりぶりを見ていると、
「もっと肩の力を抜けよ」なんてとても言えそうにない。
結局彼女は自滅するのだが、
この自滅も彼女が再生するためのプロセスに思える。


SUPER 8/スーパーエイト

 
オトーサン、
映画の宣伝文句は、
・スピルバーグ&エメリッヒ、夢のコラボ!
映画を見終わっての率直な感想は、
---よく言うね
巨匠も、賞味期限切れ?

原題:Super 8 (2011) 
監督・脚本:J.J. Abrams   
Genre:Action/ Mystery/ SF
上映時間:112分
あらすじ:
1979年の夏、オハイオの小さな町。
ジョーは、父ジャクソンと2人暮らし。
ある夜、親に内緒で家を抜け出し、
チャールズやアリスらと
駅舎で8ミリ映画の撮影中、
列車の脱線事故に遭遇する。
横倒しになった8ミリカメラは、
大破した列車の一部から飛び出してくる
“何か”を偶然映し出していた。
ほどなく現場に軍が到着。
極秘情報が何者かに知られてしまったと
大規模な捜索を展開する。
現場から逃げ帰り、誰にも言わないと
誓い合うジョーたち。
しかし、町では不可解な事件が次々と起き始め、
次第に、"何か"の実態が明らかとなっていく・・・

出演者:
Joel Courtney ・・・ Joseph "Joe" Lamb(ジョー)
Elle Fanning ・・・ Alice Dainard(アリス)
Riley Griffiths ・・・ Charles Kaznyk(チャールズ)
Kyle Chandler ・・・ Jackson "Jack" Lamb(ジャクソン)
オトーサン、
「学芸会だ」
低予算だと、こうなります。

その他の出演者:
Ryan Lee ・・・ Cary McCarthy
Ron Eldard ・・・ Louis Dainard
Gabriel Basso ・・・ Martin Read
Noah Emmerich ・・・ Colonel Nelec
David Gallagher ・・・ Donny
Bruce Greenwood ・・・ Cooper
Zach Mills ・・・ Preston Scott
Amanda Michalka ・・・ Jen Kaznyk
Glynn Turman ・・・ Dr. Thomas Woodward
Michael Hitchcock ・・・ Deputy Rosko
Caitriona Balfe ・・・ Elizabeth Lamb
Joel McKinnon Miller ・・・ Sal Kaznyk
Beau Knapp ・・・ Breen
Jessica Tuck ・・・ Mrs. Kaznyk
Dan Castellaneta ・・・ Izzy
Richard T. Jones ・・・ Overmyer
Dale Dickey ・・・ Edie
Colin Mathews ・・・ Crazy Beto's Customer
Brett Rice ・・・ Sheriff Pruitt
Katie Lowes ・・・ Tina

User Rating:7.1/10( 284,124 votes)IMDb
  User Rating:6/1/10( 1,602 votes) Yahoo!
オトーサン、
「過大評価もいいところ」

MTVムービー・アワード ノミネート
・ブレイクスルー演技賞  エル・ファニング 

User Reviews 
bruce-149さん
Chicago 
2011年6月14日
経験済み

この映画が成功したのは、
80年代のスピルバーグ映画への敬意からだ。
オリジナルのエンターテイメントとしては、疑問だ。
何も、起こらない。
以下の映画を一度も見たことがない子供なら、
この映画は、すばらしいと思えるだろう。
・グーニーズ、ジョーズ、ET、宇宙戦争、
 クローバーフィールド/HAKAISHA
映画史のレンズを通して判断すれば、
これまでのすべての映画の頂点として、
見ることもできるだろう。
未来に、オリジナリティのある映画が誕生することを
期待しよう。
この映画、楽しまなかったというわけではない。
ただ、期待し過ぎただけだ。
年をとると、世界には、多くの不意打ちは残っていない。

オトーサン、
「いまは、巨匠のマンネリ作品よりも、
You Tubeのほうが、面白いね」

gapperさん 
2012年12月12日
8ミリフィルムの規格

推定予算5,000万ドル、
総収益約26,000万ドル(2011)。
2011年のSF作品の制作費の相場は、
15、000万ドル程度。
その1/3の予算でかなりの収益を
出しているからにはヒット作だ。
だが、個人的にはお子ちゃま映画の雰囲気が当然だがあるし、
自悦と思える部分も多くその評価よりは低くしたい。
「未知との遭遇 (1977)」と比較し
日常から非日常のモンスターを登場させると言う事を
特典映像であったJ・J・エイブラムスは語っていた。
だが、これはエイリアンとの接触自体が
テーマだから成り立つ方式だと思う。
この作品では、映画撮影好きの子供の日常と
エイリアンをくっ付けたに過ぎず
効果を上げているとは思えない。
IMBdの users を見ると
全世代で7.1ポイントを超えるが
18歳以下だけが高い他は
高くて7.2ポイント止まり。
宇宙人の監禁という問題のある題材を使っておきながら、
エンドタイトルにはザ・ナックの”マイ・シャローナ”を
使っていて緊張感をそいでいる。
「E.T. (1982)」の様にハート・ウォームな物語でもなく、
作中の8ミリ映画がサイドに表示されること
自体は良いけれど題材が融合しておらず気持ち悪い。


スナイパー/狙撃

オトーサン、
「このビル、一風変わっている」
映画の説明によれば、こうあります。
・奇怪かつ超近代的な建築、テクノ・ゴシック
でも、ラスベガスや上海やドバイでは、
もっと奇抜なビルが続々と建てられているので、
このビル程度では、驚かなくなりました。

原題:Silent Trigger (1996) 
監督:Russell Mulcahy  
脚本:Sergio Altieri   
Genre: Action/ Drama/ Thriller 
Rated R for strong violent content and language
      and for some sexuality and drug content 
Country: Canada / UK 
Language: English 
上映時間:93分
あらすじ:
黒幕のスーパーバイザーから依頼され
世界各地で殺しを行う暗殺のプロフェッショナル、
ワックスマンは、コンピュータの修理人を装って
ハイテクビルに潜入し、フリーウェイを滑走する車を狙う。
女性監視役クレッグとビルの最上階で準備を始めたが、
そこには意外な罠が2人を待ち受けていた・・・

出演者:
Dolph Lundgren  ・・・ Waxman(ワックスマン)
Gina Bellman  ・・・ Clegg(クレッグ)
Christopher Heyerdah ・・・ O'Hara(オハラ)
オトーサン、
「ドルフは、パッとしないけど・・・」
クリストファー・ハイアーダールや、
ジーナ・ベルマンが、目一杯活躍しています。

その他の出演者:
Conrad Dunn  ・・・ Klein 
Emma Stevens  ・・・ Target Woman 
Alexandra Haber  ・・・ Peasant Girl 
Reynald Robinson  ・・・ Refugee 
Dale Hayes  ・・・ Refugee 
Erin Simms  ・・・ Refugee 
Jonathan Robert Rond...  ・・・ Refugee 
Carl Alacchi  ・・・ Soldier 
Jonathan Larocque  ・・・ Soldier 
Tim Post  ・・・ Soldier 
Jason Cavalier  ・・・ Soldier 
Louis Pharand  ・・・ Helicopter Pilot 
Larry Day  ・・・ Co-Pilot 

User Rating:5.6/10(2,665 votes)IMDb
  User Rating:5/1/10( 11 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
udar55さん
Williamsburg, VA 
2011年7月1日
ワイドスクリーン版を探せ

妄想性障害の暗殺者ワックスマンは、
工事中の高層ビルの屋上から、
高額の狙撃を実行するために雇われる。
だが、トラブルはすぐに始まる。
彼が見つけ出す時に、
だが、彼は数年前、狙撃に関わった
クレッグがいることに気づく。
ひどい事態だった。
嵌められたのだ。
さらに、せんさく好きな警備員が現れる。
(コンラッド・ダンとクリストファー・ハイアーダール)
この作品をワイドスクリーン版で見直して、
かなり楽しんだ。
いいセンスをしているラッセル・マルケイ監督作をみるには、
ワイドスクリーン版は、必須だ。
高層ビルがいいロケ地になっていて、
雨の夜と相俟って、いい雰囲気を醸し出している。
クレッグ役のベルマンがいい。
ユニークなアクセントとなっている。
クリストファー・ハイアーダールは、
完全にド派手な麻薬常用者だ。
彼がクモの幻覚を見るシーンは、奇妙な感覚を覚える。
彼は、最近「トワイライト」でも、いい喜劇役者ぶりをみせている。
すべてのアクションの演技は、当時としては、血まみれ。
また、ユニークなDeep Forest風の音楽が流れている。
ラッセル・マルケイは、TV映画の監督になる前に、
2、3の作品を残している。
(「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」、「レザレクション」)
最近の仕事は、MTVのTVシリーズ「TEEN WOLF」だ。

オトーサン、
「邦題が悪いね」

オーウェンさん 
2011年3月9日
狙撃はほとんどない 

ドルフ・ラングレンがスナイパーと聞けば
面白そうだったが、
どこがスナイパーだってぐらい
狙撃シーンが少ないのなんのって(笑)
おまけにビル内から動かないため
場所が限定されすぎていて、面白味がない。
話も過去の回想シーンが交互に入るのが無駄。
主要な人物はほぼ4人なので展開はすぐに見える。
やはりラングレンが主役なのだから
もっと豪快なアクションを見たかった。
ビル内を活かせていないアクションの利用も
低予算を思い起こさせる。 


寒い国から帰ったスパイ

オトーサン、
「面白かったなぁ」
ル・カレの小説「寒い国から帰ってきたスパイ」を
読んだときの感想です。
本人がスパイだったので、実にリアルでした。
そこで、他の作品を読むだけでなく、
せっせと映画化作品も見ました。
・寒い国から帰ったスパイ(1965)
・鏡の国の戦争(1968)
・ロシア・ハウス(1990) 
・テイラー・オブ・パナマ(2001) 
・ナイロビの蜂(2005) 
・裏切りのサーカス(2011) 
・誰よりも狙われた男(2014)

原題:The Spy Who Came in from the Cold (1965) 
監督:Martin Ritt    
原作:John le Carre
脚本:Paul Dehn/ Guy Trosper  
Genre:Drama/ Thriller
Color:  Black and White 
Country: UK 
Language: English 
上映時間:112分
あらすじ:
イギリス情報部リーマスが東ドイツに潜入した。
密命は、東ドイツ諜報機関の実力者
ムントを失脚させることだった。
ムントに敵対するフィードラーに接触し、
ムントが二重スパイだと告発、
ムントは査問機関にかけられることになった。
任務は上手くいったように見えたが・・・

出演者:
Richard Burton ・・・ Alec Leamas(リーマス)
Claire Bloom ・・・ Nan Perry(ナン)
Oskar Werner ・・・ Fiedler(フィードラー)
Peter van Eyck ・・・ Hans-Dieter Mundt(ムント)
オトーサン、
「男性3人は、名演技だ」
クレア・ブルームは、「ライムライト」(1952)のほうが
よかったね。

その他の出演者:
Sam Wanamaker ・・・ Peters
George Voskovec ・・・ East German Defense Attorney
Rupert Davies ・・・ George Smiley
Cyril Cusack ・・・ Control
Michael Hordern ・・・ Ashe
Robert Hardy ・・・ Dick Carlton
Bernard Lee ・・・ Patmore
Beatrix Lehmann ・・・ Tribunal President
Esmond Knight ・・・ Old Judge
Tom Stern ・・・ CIA Agent
Niall MacGinnis ・・・ German Checkpoint Guard
Scott Finch ・・・ German Guide
Anne Blake ・・・ Miss Crail
George Mikell ・・・ German Checkpoint Guard
Richard Marner ・・・ Vopo Captain
Warren Mitchell ・・・ Mr. Zanfrello
Steve Plytas ・・・ East German Judge
Richard Caldicot ・・・ Mr. Pitt
Nancy Nevinson ・・・ Mrs. Zanfrello
Michael Ripper ・・・ Mr. Lofthouse

User Rating:7.7/10(10,385 votes)IMDb
  User Rating:7/2/10( 8 votes) Yahoo!
オトーサン、
「古典だ」

アカデミー賞ノミネート 
・主演男優賞  リチャード・バートン    
・美術監督・装置賞(白黒) 
ゴールデン・グローブ 受賞
・助演男優賞  オスカー・ウェルナー 

User Reviews 
x_hydraさん
Boston, MA 
2004年12月21日
1960年代の最もよいスパイ映画

1960年代に多くのお粗末な冷戦スパイ映画がつくられた。
こっけいなシーンや安っぽいシーンがあった。
本作は、そんななかで、傑出した映画だ。
すばらしい演技、すばらしい雰囲気、すばらしい筋書。
味気なく、暗い。
このジャンルの他のどの映画よりも、リアルだ。
(マインド・コントロール・マシンも、滑稽なガジェットもない)
ル・カレは、フィクションを超越し、
文学ともいうべきスパイ小説で有名だ。
同様なことは、ル・カレ原作の映画についても当てはまる。
「スパイ映画」を越えた見事な映画だ。
特にお勧めする。

オトーサン、
「ベルリンの壁は、息を呑むね」

gapperさん 
2012年2月3日
リチャード・バートンの2重スパイ・ストーリー。

なかなか面白く鑑賞。
ローキーが多く、暗い内容で微妙だが
クレア・ブルームのペリーはファム・ファタールだ。
スパイ物だと言っても
フィルム・ノワールであってもおかしくないと思うのだが、
そういった雰囲気を感じなかった。
時代も異なるので当たり前なのかもしれないが、
感じない理由がいまひとつ分からなかった。
フィルム・ノワールでは、
犯罪や追っ手から逃れようと言う必死さや
相手の裏をかく為に執拗になるといった事が必ずあるように思う。
しかし、この作品にはそういったものは感じられない。
リチャード・バートンは、冷淡な様で冷淡でない
ちょっと変わった演技をしている。
この辺が、評価の分かれ目になるように思う。


ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー

オトーサン、
「格安物件は、疑わなくては」
調べてみると、事故物件というのは、
殺人、自殺、火災(放火ないし失火)など死者の出た物件
あるいは、事故、災害(地震による崩壊など)や孤独死などで
居住者が死亡した物件を指すようです。
でも、この映画の物件というと、
そのいずれにも当てはまりません。

原題:Stash House (2012) 
監督:Eduardo Rodriguez  
脚本:Gary Spinelli   
Genre:Thriller
Rated R for violence
上映時間:99分
あらすじ:
金持ちのデービッドと結婚をした獣医のエマ。
彼らが購入したのは、小さな要塞とも言える
完璧な警備システムが完備された豪邸だった。
入居初日の夜、ふとしたきっかけで、
壁に隠された大量のコカインを発見してしまう。
警察へ通報しようとした時、警官に声をかけられる。
あまりにもタイミングが良すぎる警官の登場を疑った
デービッドの考え通り、彼は偽警官で、
仲間のスぺクターと共に2人を殺しに来たのだった!  
屋敷の中に逃げ込み、完璧な警備システムで強盗に応戦するなか、
隠された新たな秘密に気が付く。
実は、この屋敷は、もともと犯罪組織が使っていて、
政府の麻薬取締りの責任者が監禁されており、
そいつを人質にして、服役中の仲間を釈放させるためだった・・・

出演者:
Dolph Lundgren ・・・ Andy Spector(スぺクター)
Sean Faris ・・・ David Nash(デービッド)
Briana Evigan ・・・ Amy Nash(エマ)
Jon Huertas ・・・ Ray Jaffe(レイ)
オトーサン、
「ドルフ・ラングレン、あまり強くないね」
エマに隙をつかれて、やられるなんて・・・
ショーン・ハリスは、若い頃のトム・クルーズに
似ていました。

その他の出演者:
Richard Holden ・・・ Millard Hanson
Alyshia Ochse ・・・ Trish Garrety
Don Yesso ・・・ Benz 
William Scharpf ・・・ Cop with Crew Cut
Roger J. Timber ・・・ Cop 
Lawrence Turner ・・・ Max Farrell 
Javier Carrasquillo ・・・ Cop  
Lance E. Nichols  ・・・ Priest 
Caleb Michaelson  ・・・ Paramedic 
Dennis Bagneris ・・・ Fed #1 
Sean Boyd  ・・・ Fed #2  

User Rating:4.9/10( 2,111 votes)IMDb
  User Rating:4.3/10( 17 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかも」
なんか腑に落ちないストーリーですね。

User Reviews 
garycbellevilleさん
Canada 
2012年9月18日
期待通り、そう悪い映画ではない

私は、ドルフ・ラングレンのファンだ。
まず、そう言っておこう。
彼が製作に関わった映画をすべて好きではないが、
彼の出演映画のファンだ。
正直に役割を果たす様子が好きだ。
彼は、自分を偽ることをしない。
すばらしい俳優ではないが、
いつも100%で演技する誠実な俳優だ。
もし、あなたが、彼の出演作をいくつか見て、
エンジョイできたなら、本作もエンジョイできるはず。
この映画の特筆すべき点は、
いつもの彼の映画スタイルよりも、良いということだ。
ストーリーもいいし、他の俳優たちも、いい演技をしている。
一番よかったのは、ドルフだ。
だが、傑作を期待すべきではない。
あなたがどんなタイプの映画を見たいか
わきまえておいてほしい。
多くの人々はドルフやスタローンや
ジャン・クロード・ヴァンダムの受賞作を期待している。
なぜ?
そんなことは、起こりえない。
時間の無駄だったと言うなかれ。
期待通りでなかったとしても、
それは、映画の罪ではない。
私は、最後まで座っていて、
リラックスし、映画を満喫できた。

オトーサン、
「同感!分かりにくいのが難だね」

pha*****さん 
2015年3月15日
アイデアがいいのに、生かせず残念! 

難攻不落な要塞住宅。
防弾、防音で監視システム完備という設定。
これをうまく使えなかったな。
これじゃ出来の悪い「ホームアローン」だ。
あれだけの要塞、もっとアイディアを駆使して
攻略していけば面白かったと思う。
だが、煙突は普通に通っていたり、
抜け道の地下道のロックが金具だけというヌルさは残念。
結局は脅して、ドアを開けさせたくらいで
要塞自体は健在だった。
全編を通して、
夜の暗さとアンチビジョンの映像が見にくい。
お約束の雨ということで見えない!
こいつは、ストレスだ。
ドルフ・ラングレンも、凄腕さがわからない。
また、単純な話のはずが、
要塞に監禁されていた男が、わからない。
麻薬よりも重要なキーマンで、
組織の帳簿を知っている男が、
なぜ生かされて、監禁されていたのに、
今更家に入れないのか。
話が見えないよ。


バトル・ハザード

オトーサン、
「午後ロードか」
ドルフ・ラングレン特集ということで、
数本放映するようです。
「ロッキー4/炎の友情」のドラゴ役で、
一躍有名になりましたね。 
当時は、冷戦の真っ只中で、
ロッキーが、ロシア人のドラゴをやっつけて、
みんないい気持になったものです。

原題:Battle of the Damned (2013) 
監督・脚本:Christopher Hatton   
Genre:Action/ Adventure/ Horror
Rated R for violence throughout and language
Country: USA / Singapore 
Language: English 
上映時間:88分
あらすじ:
法網をくぐるバイオ企業の温床となった
東南アジアのとある都市。
研究施設から病原体が漏出、
街は非感染者ごと隔離されることとなった。
元特殊部隊のマックスは、
あるバイオ企業の社長から、
街に残された娘ジュードの救出を依頼される。
傭兵部隊を率いて街に潜入したマックスだが、
そこはゾンビと化した感染者があふれる死の街となっていた。
部隊は壊滅、生き残ったマックスは
ようやくジュードら生存者グループと接触するが・・・

出演者:
Dolph Lundgren ・・・ Major Max Gatling(マックス) 
Timothy Cooper ・・・ Robot (ロボット)
Melanie Zanetti ・・・ Jude(ジュード)
David Field ・・・ Duke(デューク)
「ドルフ・ラングレン、無敵だね」
メラニー・メラニー・サネッティは、
「バイオハザード」シリーズの
ミラ・ジョヴォヴィッチ似ですが、弱いですね。
妊娠していては、激しいアクションはムリというもの。

オトーサン、
その他の出演者:
Matt Doran ・・・ Reese
Jen Kuo Sung ・・・ Elvis
Lydia Look ・・・ Lynn
Oda Maria ・・・ Anna
Jeff Pruitt ・・・ Smiley
Kerry Wong ・・・ Dean
Esteban Cueto ・・・ Hernandez
Broadus Mattison ・・・ Broadus

User Rating:4.5/10( 2,895 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 36 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Reviews 
waste420さん
United States 
2013年7月25日
ハイオクタンの楽しいゾンビ
(前作からのロボット??)

さあ、見てください、
これは楽しい小さなゾンビ映画だ。
生き残りに集中する代わりに、
ドルフと彼の仲間が、
ゾンビの巨大貯蔵庫から逃げ、殴り続ける。
この映画の不可思議なパートは、
4体の「サービスロボットで、
プログラム故障のために、
前作「装甲兵機 メタルハンター」で、
鉱山の採掘町のひとびとを虐殺した連中だ。
前作を見たことがないので、実に奇妙に思える。
だが、メッセージ・ボードで聞かされるが、
この映画では、虐殺とプログラムエラーに言及するのだ。
そう、同じロボットLMAOだ!!!
脇道で御免。
ドルフ・ラングレンなるかつてのアクションスターの
栄光の日々を思い出す楽しみがある、

オトーサン、
「このロボット、可愛いね」

kot*****さん 
2016年2月14日
ゾンビ系映画にロボット、が面白い 

アクション俳優,ドルフ・ラングレン主演の
ゾンビ(正確には感染者)映画ということで見てみました。
感染者だらけの町からの救出ものですが、
何だか走り回って、撃ちまくっていただけの
印象しか残らない作品でした。
無理やりな部分はありましたが、
ゾンビ系映画にロボットを登場させたところは
個人的には好きなところです。
ロボットの暴走=人間でいえば
感染者,ゾンビという図も、
ああなるほどと思わせてくれました。
ロボットは東京から歩いて舞台となっている
東南アジアの国まで来たというのだから
ご苦労様という感じがしました。
愛すべきキャラクターです


サンドラの週末

オトーサン、
「週末か」
デート、小旅行や買い物、パーテイ・・・
楽しいことばかり想像してしまいましたが、さに非ず。
サンドラには、生涯忘れえぬ過酷な週末が待っていました。

原題:Deux jours, une nuit (2014)
   TWO DAYS, ONE NIGHT
監督・脚本:Jean-Pierre Dardenne,  Luc Dardenne   
Genre:Drama
Rated PG-13 for some mature thematic elements 
Country: Belgium / France / Italy 
Language: Arabic / English / French 
上映時間:95分
あらすじ:
まもなく復職する予定だったサンドラ。
しかし、ある金曜日、サンドラは上司から解雇を言い渡される。
免れる方法は、16人の同僚のうち半数以上が
自らのボーナスを諦めること。
ボーナスをとるか、サンドラをとるか、
月曜日の投票に向け、サンドラは家族に支えられながら、
週末の二日間、同僚たちを説得に回る。
どのような言葉で人の心は動くのか、
人生と善意は天秤に掛けられるのか、
サンドラは仕事を続けられるのか・・・

出演者:
Marion Cotillard ・・・ Sandra Bya(サンドラ)
Fabrizio Rongione ・・・ Manu Bya(マヌ)
Pili Groyne ・・・ Estelle(エステル)
オトーサン、
「コティヤール、うまいね」

その他の出演者:
Catherine Salee ・・・ Juliette
Olivier Gourmet ・・・ Jean-Marc
Christelle Cornil ・・・ Anne
Simon Caudry ・・・ Maxime
Batiste Sornin ・・・ M. Dumont

User Rating:7.4/10(31,270 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 223 votes) Yahoo!
オトーサン、
「現代を切りとった名作!」

アカデミー賞ノミネート
・主演女優賞  マリオン・コティヤール    
カンヌ国際映画祭 ノミネート
・パルム・ドール  ジャン=ピエール・ダルデンヌ    
            リュック・ダルデンヌ 

User Reviews 
Don Palatharaさん
Sydney, Australia 
2014年6月9日
驚くべき映画

映画は、その結末が問題ではない、
特に、この映画ではそうだ。
この映画、ごく普通にリアルで、シンプルだ。
マリオン・コティヤールの演技には、驚かされた。
他の女優なら、ずっと凝視し続けられないだろう。
すべてのシーンがいい。
自然なライト、長回し、ヘルメットカメラは、
ハリウッドスタイルにしたら、
退屈な映画になってしまっただろう。
だが、すばらしい脚本とコティヤールをもってすれば、
どんな映画でも、特別なものになる。
この映画、作ってくれてありがとう。
時間が短いのに、スイート。
それが、この映画だ。
完全に魅了されたストーリー、
彼女は、私を泣かせた。

オトーサン、
「連帯(la solidarite)が大事!」
世代、男女、人種を超えた連帯こそ、
世界を救う!

前田有一さん 
2015年5月31日
現実を語る寓話

カンヌのコンペに6作連続で出品を果たしている
名実ともに世界最高の監督の一人ダルデンヌ兄弟。
ドラマから不自然さを廃したその演出力は、
なるほどこの非現実的な寓話をリアルに見せるに十分だが、
今回はいきすぎて完成度を損ねている部分も見受けられる。 
精神的な病で休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は
復帰早々、社長からクビを言い渡される。
その撤回にはこの土日のうちに、
従業員の半数がボーナスを返上すること。
厳しい経営状況の中、そうしないと人件費が足りないというのだ。
サンドラは夫の手を借り同僚の自宅を回って説得を開始するが……。 
まず観客が感じるのは、
こんな無茶なパワハラ的前提条件が
ありうるのだろうか、との疑問だろう。 
舞台がベルギーなのかフランスなのか、
あえてひとめでわかるようには作っていない点も、
この条件自体はたんなるスターターにすぎず、
描きたいことはもっと奥にあるよということであろう。 
その意味でこれは寓話、ファンタジーであり
あまり深く考える必要はないのだが、
それにしても観客は最後まで引っかかる。
この監督があまりに自然にこんな条件を提示したせいである。 
ここは早い段階で、経営者の資質不足で
そういうコトをいわざるを得なくなったと
なにがしかの理由を描いておくと
集中を阻害されることもなかったのだが。 
おそらく監督は、この映画の中では
あえて悪人をひとりも入れたくなかったのだと思われる。
それは映画のテーマを考えたら当然であるが、
ここは無理する必要はなかった。
これが、本作唯一の至らない点である。 
もっとも、この設定自体は悪くない。
理不尽な要求は全世界の労働者の多くが身に覚えのあることだし、
その理不尽じたいに抵抗するための一助となる
ユニオンのたぐいも、中小企業では存在自体ありゃしない。
そうした労働者には、理不尽それ自体と戦う選択肢は
最初からないわけだ。これは大切な視点である。 
監督は、ヒロインの人間ドラマをやりたいのではなく、
こうした全世界的社会派ドラマをやりたかったのであろうことは
間違いあるまい。 
誰もが多かれ少なかれ、
こうした無茶な要求をされ必死にあらがうが、
それが報われることは少ない。
そんな普遍的な悲哀のドラマ、構造的な問題に
ダルデンヌ兄弟は目を向けている。 
サンドラ役のマリオン・コティヤールは
少なくとも2013年頃は世界一きれいな顔だったそうだから、
メイクして胸の谷間でも見せてまわれば
男たちは全員味方になるだろうが、さすがはアカデミー賞女優。
そこは先回りして、あえてノーメイクの髪ぼさぼさ状態で
メンヘラボーダーラインをさまよう
あぶなっかしいヒロインを好演する。
さすがの世界一も、こんな役作りでは美人度のカケラも感じさせない。
こんなのが休日に訪ねてきたら、私でも追い返す。 
それにしても本作を見て思うのは、
労働の価値をいったい誰が判断できるのかというコトである。
そんなの給与という形で経営者がするのが
当然じゃないかと思っている人がいたら、それは大きな間違いである。 
たとえば成果主義という考え方があり、
ホワイトカラーエグゼンプションなどという名前で
この国の政府も進めようとしているが、
それがいかにインチキな仕組みか、この映画を見るとよくわかる。 
まず経営者は人件費を抑えたいのだから、
公平に成果など判断できるわけがない。
優秀なやつの給料をだめなやつの分から持ってきて
上乗せしようくらいのことは考えるかもしれないが、
それ以上に彼らは人件費の総額を抑える方向で配分を考えるだろう。
減らした分がすべて有能な奴に分配されるなどありえないことだ。 
この映画の中でも、会社がきついのはアジア勢、
すなわち外国との競争が原因となっている。
国内における争いなら、労働者は他社に移ればいい。
だが新興国との戦いでは、国内のパイはしぼんでいくだけ。
よそにうつる選択肢など最初からない。
先ほどの経営者のように、人件費の総額が減っていく流れの中で、
わずかな食い扶持を守るため後退戦を続けるしかない。 
あえてこういう設定にしたことを見れば、
この監督が言いたい事が私にはよくわかる。 
つまり「それでは同じ労働者同士なら公平に判断できるのか」。 
それがまさにこの映画が語るテーマである。 
サンドラが体験するのは、減り続けるパイへむらがる
弱きものたち同士の争いである。
その地獄絵図の中で、
それでも彼女はいくつかの美しい感情に遭遇する。
それは、地獄の中だからこそ輝く崇高なる精神である。
だから観客も強く心を動かされる。
なぜ彼らはそんなことができるのか、と。
ダルデンヌ兄弟は、そこを私たちに考えてほしいのである。 
この感動的な人間ドラマの行く末ははたしてどうなるのか。
監督の問題提起は、遠く離れた日本の観客に届くのか。
一縷の望みを持って見守りたい。 


スティーヴン・セガール 沈黙の鎮魂歌

オトーサン、
「BS日本テレビか」
午後ロードでないのに、
セガール映画を放映するとは、
何と物好きなのでしょう。
期待しないで、見始めましたが、
早送りすることなく、見終わりました。
敵役が結構強かったのと、
「ロミオとジュリエット」風味が気にいりました。

原題:Driven to Kill (2009)
監督:Jeff King
脚本:Mark James  
Genre:Action/ Crime/ Thriller
Rated R for strong violence throughout, 
     language and some sexuality/nudity 
Country: USA / Canada / Russia 
Language: English / Russian 
上映時間:98分
あらすじ:
元ロシアンマフィアのボスで
今は小説家となったルスランに、
元妻キャサリンから娘レイニーの結婚が知らされる。
結婚式に出るため、マフィア時代に暮らした街へ
やってきたが、娘の結婚相手は
かつての宿敵ミカエルの息子ステファンだった。
ホテルに戻ると、キャサリンとレイニーが
何者かに襲われたとの連絡が入る。
駆けつけると、キャサリンの亡骸と重傷を負ったレイニーが。
ルスランは、キャサリンの再婚相手テリーから、
武器の密売人を紹介してもらい、復讐の準備を進める・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ Ruslan Drachev (ルスラン)
Laura Mennell ・・・ Lanie Drachev (レイニー)
Igor Jijikine ・・・ Mikhail Abramov (ミカエル)
Dmitry Chepovetsky ・・・ Stephan Abramov (ステファン)
Robert Wisden ・・・ Terry Goldstein (テリー)
オトーサン、
「この映画のセガールはいいね」
「イゴール・ジジキンも、頑強だね」
インディジョーンズでは、ソ連のエージェント役で、
非常に屈強なのが印象的でした。

その他の出演者:
Mike Dopud ・・・ Boris
Inna Korobkina ・・・ Catherine Goldstein
Zak Santiago ・・・ Detective Lavastic
Alexander Rafalski ・・・ Alex
Eugene Lazarev ・・・ Bartender
Aleks Paunovic ・・・ Tony Links
Ingrid Torrance ・・・ Detective Norden
Sergei Nasibov ・・・ Ilya
Crystal Lowe ・・・ Tanya
Daniel Cudmore ・・・ Young Guy
Gerry South ・・・ Taxi Driver
Holly Eglington ・・・ Regime
Dan Payne ・・・ Sergei
Reg Tupper ・・・ Pawn Shop Owner
Linda Minard ・・・ Doctor

User Rating:5.2/10( 4,529 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 37 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、6点台だね」

User Reviews 
rockdalecopさん
United States 
2009年5月28日
最近の2作よりよいね

プレビューを見る前に、
見たので、少し心配だった。
だが、それがどうだというのだ。
セーガルが頑張っている。
この映画は、楽しい驚きだった。
唯一の欠点は、時々、セーガルを理解できないことだった。
彼は、大いに戦ったのは、良かった。
ストーリーも、かなり良かった。
普通の復讐映画だった 。
セーガルが、彼の家族を痛めつけた悪者を追いかける。
それはある点で「沈黙の報復」のようだ。
90年代初期から2000年代のひどい
ヨーロッパ・パッケージでなかったのは、うれしかった。
これは 下らない吸血鬼の「雷神-RAIJIN」よりも、
ずっとよかった。
だが、「弾突 DANTOTSU」ほど良くない。

オトーサン、
「ジーナさん、結構褒めてるね」

ジーナさん 
2010年9月23日
緊張感求む

人物背景を描ききらないまま
ストーリーを進ませてしまうので、
人物設定や相関図が把握しにくいですね。
ハードボイルドな小説を手がけている作家が
元ロシアンマフィア(しかもボスだったらしい)とか、
元妻との関係(どう見てもまだ惚れあってる)、
マフィア時代の仲間や敵との関係あたりが
特にシックリこなかったです。
このあたりをもう少ししかっり描けていれば、
奥行きのあるセガール映画になったかもしれませんね。
アクションに関しては、これといって満足感を得られず・・・。
とにかくセガールさんが強すぎるパターンを
どうにかしたほうがイイでしょう(爆)
セガール作品は振り返っても
敵の印象は全くありませんからね(笑)
それぐらいセガールばっかりって事です。
今回のアクションは主にガンアクションですので
新鮮味こそないですが無難です。
ただ、セガールさん・・・
毎度の課題になってますが
滑らかさが一切ございません(爆)
なんだかんだマイナス面を書き連ねてしまいましたが、
セガール作品にしては上出来だったと思います。
セガール作品内だけで評価すれば
及第点以上じゃないでしょうか?


ブルージャスミン

オトーサン、
「楽しみだね」
ケイト・ブランシェット主演映画で、
以下の作品はすべてみています。

アカデミー賞受賞
・主演女優賞 ブルージャスミン 
・助演女優賞 アビエイター
同ノミネート 
・主演女優賞 エリザベス
・主演女優賞 キャロル    
・主演女優賞 エリザベス:ゴールデン・エイジ    
・助演女優賞 アイム・ノット・ゼア    
・助演女優賞 あるスキャンダルの覚え書き    

原題:Blue Jasmine (2013)
監督・脚本:Woody Allen   
Genre:Drama 
上映時間:98分
あらすじ:
ジャスミンは、実業家である夫ハルが
詐欺罪で逮捕され、セレブ生活が崩壊する。
NYを離れ、妹ジンジャーの住むサンフランシスコへ。
妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられず
周囲にまるで馴染めない。
おのずと精神もますます疲弊していく。
それでも華やかな生活を諦めることができず、
再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起になる・・・

出演者:
Cate Blanchett ・・・ Jeanette "Jasmine" Francis(ジャスミン)
Alec Baldwin ・・・ Hal Francis, Jasmine's husband(ハル)
Sally Hawkins ・・・ Ginger, Jasmine's sister(ジンジャー)
Bobby Cannavale ・・・ Chili, Ginger's fiance(チリ)
Peter Sarsgaard ・・・ Dwight Westlake, Jasmine's fiance(ドワイト)
オトーサン、
「捨て身で演じたのがよかったね」
ケイト・ブランシェット、
この役は、虚栄心の塊で、他人を見下す
いやな女です。
自分の持てる演技力で、
観客に感情移入してもらおうと試みて、
うまくいかなかったそうです。

その他の出演者:
Louis C.K. ・・・ Al Munsinger, Ginger's lover
Andrew Dice Clay ・・・ Augie, Ginger's ex-
Michael Stuhlbarg ・・・ Dr. Flicker, the dentist Jasmine works for
Alden Ehrenreich ・・・ Danny Francis, Jasmine's stepson
Tammy Blanchard ・・・ Jane, Jasmine's friend in the Hamptons
Max Casella ・・・ Eddie, Chili's friend

User Rating:7.3/10 ( 147,487 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 720 votes) Yahoo!
オトーサン、
「この2人の演技がいいね」

アカデミー賞受賞
・主演女優賞  ケイト・ブランシェット    
同ノミネート
・助演女優賞  サリー・ホーキンス    
・脚本賞  ウディ・アレン 
ゴールデン・グローブ受賞 
・女優賞(ドラマ)  ケイト・ブランシェット 
同ノミネート   
・助演女優賞  サリー・ホーキンス    

User Reviews 
Corazon Latidoさん
Uk. 
2014年2月27日
ハリケーン・ケイト・・・

脚本も、キャストも、すべての演技がよかった。
ああ、ケイト・ブランシェットはすばらしい。
息もできなかった。
なんという演技だ!
同時に多くの感情を表現し、
微妙で耐え難いマルチレイヤーだ。
普通ならば、感情移入できない人物を演じる。
悲劇的で、誤ちだらけの女性だが、
観客は、最後に彼女を理解する。
ブランシェットは、その感情過多な役という危険を冒し、
マスターであり、司令官であることを証明した。
他の女優が演じたら、その半分もできないだろう。
彼女の舞台でのバックグラウンドと経験が、
ジャスミンの中に凝縮されている。
痛ましく、力強く、同時にまったく無防備で、残酷だが、
彼女なりに気は遣っている・・・
この10年のすばらしい演技だったし、
永遠に残る真の傑作だった。
Lettermanショーにゲスト出演したとき、
彼は、こう言った。
アレンの代わりに自分が監督やっても
ケイトの傑作は、間違いなく生まれたと。

オトーサン、
「前田さん、激賞!」

前田有一さん 
2014年5月5日
老監督の凄みをみた

最近のウディアレンの映画というと、
皮肉の効いた大人向けラブコメまたは器用なミステリ
といったイメージが強い。
毎年1本ずつ発表し続けているが、
たしかに上手いとはおもうが正直、
ぬるめの作品続きで欲求不満なファンも多かったのではないか。 
ニューヨークで富豪の夫と別れ、
サンフランシスコの妹の家に居候にきたジャスミン。
だが彼女は異様なプライドの高さから現実を見ることができず、
質素な暮らしや就職活動に耐えられない。
再び玉の輿に乗り、セレブ生活に戻れると信じて疑わない
ジャスミンがつく「嘘」は、次第にエスカレートして……。 
さて、そんなアレン作品だが
この「ブルージャスミン」は違った。
こんなに強烈な才気が78歳のアレンに残されていたとは、
うれしい驚きである。
本作は、近年のウディ・アレンコメディに欲求不満だった人、
そもそもアレン映画とはそういうものだと思いこんでいる人に
是非見てほしい、切れ味鋭い人間ドラマの傑作である。 
とはいえ、プロが集う試写室の様子はいつもと同じで、
ケイト・ブランシェット演じる主人公が
貧乏生活に悪態をつくたびにゲラゲラと笑いが巻き起こっていた。 
たしかに、現実を見られないヒロインの姿は痛すぎる。
まさにバブル女のなれの果てであり、
ざまぁ感漂う女叩き展開に、
嘲笑をたたきつけたい気持ちは分からぬでもない。
じっさい、そういう皮肉な笑いを近年のアレン映画は提供してきた。 
だが、女性心理の本質を見抜く天才である私の目はごまかせない。
序盤からただならぬ空気感を感じ取っていた私は、
アレン監督は今回はコメディをとる気が全くないのではないか
と半ば確信していた。
それは結局正しかったわけだが、
この天才映画批評家に美人恋人が登場しない理屈が
我ながらまったくわからない。 
それはともかく、笑い続ける観客に囲まれ、
猛烈な違和感と共に見ていたわけだが、
すべての真相があかされるラストで
すべてがひっくり返った瞬間、
自らの直感が正しかったことを知ると同時に
あまりにショッキングな落ちに圧倒されることになった。
これはとんでもないミステリードラマである。 
映画の最後で、主人公ジャスミンの数々のおかしな言動の理由、
彼女の正体、なぜそんなことになったのかがすべてわかる。
誰もが思うであろう「おカネ大好きなバカ女の非喜劇」
という先入観が、なんと丸ごとミスリードとなっている。 
それにしても、この鮮やかなちゃぶ台返しを、
悲しいかな最後まで気づかず大笑いしている女性たちが
いたのにはあきれた。
そういう人たちは本作をコメディ映画などと
紹介してしまうのだろう。読者たちが気の毒である。 
それにしても、こんなにも「女」に対して
残酷な仕打ちができる映画監督を、ほとんどみた覚えがない。
ネットで流行の女たたきをする匿名紳士たちが
何十個スレッドを消費してもかなわないような一撃を
このラストでウディ・アレンは叩きつける。 
この映画を最後まで見ると、
一見常識人で親切な妹やその彼氏、
そのほかの登場人物たちが、
なぜ誰一人共感するまで至らない
ビミョーな描かれ方をしているのか、その理由がよくわかる。 
ようするにこの映画の中には、
ただひとりだけ愛すべき人間がいると
ウディ・アレンは言っているわけだ。 
はたしてそれは誰なのか。
それが観客に伝わるとき、
この監督の優しさと、映画作家としての
とてつもない厳しさ、凄みというものを体感できる。 
アカデミー主演女優賞の評価にも納得。
とんでもない傑作が登場したものである。 


ニキータ

オトーサン、
「変だな、確か見たはず」
この映画批評を始めたのが、1999年。
その前に、映画館で見たのでしょう。
リュック・ベッソンは、稀代のエンターテイナー。
この映画、絶対おすすめです。

原題:Nikita (1990) 
監督・脚本:Luc Besson   
Genre:Action/ Thrille
Country: France / Italy 
Language: English / Italian / French 
上映時間:117分
あらすじ:
不良少女ニキータは、強盗をし、
逃げようとして警官3人を殺害し、
無期懲役を言い渡される。
政府の秘密機関は
そんな彼女の狂暴性と比類ない生存本能に目をつけ、
刑を免除する代わりに、秘密工作員になるよう強要する。
ニキータは、それ以外に選択肢がなく、
指導係ボブによる厳しい特訓を受ける。
3年後、ニキータは、マルコと婚約する。
表の顔は、看護婦、裏の顔は殺し屋として、
暗躍しはじめる・・・

出演者:
Anne Parillaud ・・・ Nikita(ニキータ)
Jean-Hugues Anglade ・・・ Marco(マルコ)
Tcheky Karyo ・・・ Bob(ボブ)
Jean Reno ・・・ Victor "The Cleaner"(ヴィクトル)
オトーサン、
「いい女優をみつけたね」
長身で細身なので、ファッションモデルのように
どんな衣装を着ても、似合います。
殺人マシーンと恋する女を演じわけられるのは
大したものです。

その他の出演者:
Jeanne Moreau ・・・ Amande
Jacques Boudet ・・・ The Chemist
Philippe Leroy ・・・ Grossman

User Rating:7.4/10( 54,361 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 225 votes) Yahoo!
オトーサン、
「面白い!」

ゴールデン・グローブ ノミネート 
・外国語映画賞    フランス 
セザール賞受賞 
・主演女優賞  アンヌ・パリロー 

User Reviews 
mstomasoさん
Vulcan 
2005年5月6日
見事、手に汗にぎる、巧妙

アンヌ・パリローがすばらしい。
容赦なき暴力の才能に恵まれた
美しく若きアンチヒーローを演じている。
この麻薬常習者のティーンは、
その殺戮癖を利用しようと考えた
政府機関によって、生き残るチャンスを与えられる。
彼女への同情とマキャベリのようなサディズム、
そして野心に燃えた男ボブの特訓を受けるのだ。
ニキータは、ローラーコースターのような
人生に再起を賭る。
暗殺者として、また穢れのない恋する女としての
二重生活を送る。
マルコとの情熱的な関係と
麻薬中毒克服後の明晰な意識が相俟って、
良心が目覚めてくる。
だが、ニキータは彼女の環境の犠牲者だ。
善悪両側に位置する残りの登場人物たちによって、
非常に悪い状況に陥ってしまう。
この映画は、巧みなストーリーに加えて、
ニヒリスティックな正義感がある。
オーソライズされた殺人も、殺人であると示唆している。
ジャン・レノのファンは、端役だが、そ掃除屋役を楽しめる。
本作は、ベストでないにしても、ベッソンの最良の映画の1つだ。
撮影も美しく、ペースもいいし、演技もいい。
アクションの脚本もいい。
英語よりも、フランス語のほうがいい。
アクション映画風ではないが、
かすかな希望が味つけされているが、
悲劇と悲嘆に暮れた宿命論のドラマのようだ。
パリローには、いくつものレイヤーがある。
その性格の複雑な構築が、実に魅力的で、
他のことを考えている暇がない。

オトーサン、
「ベッソン、長身の美女が好きなんだ」

黒美君彦さん 
2007年3月15日
強い女

リュック・ベッソンは
基本的に力強い者が好きだ、と思う。
男はもちろんだが、彼は強い女性にも強い執着を見せる。
『ジャンヌ・ダルク』(99年)や『アンジェラ』(05年)の
例を挙げるまでもない。
彼の代表作のひとつに挙げられるこの作品。
一歩間違えれば、単に荒唐無稽なアクション映画に
陥ってしまいそうなところを、
アンヌ・パリローのストイックな演技が救っている。
中性的なヒロインが、知性と人間性を得た
特殊工作員になってから「女性」へと変貌していく
その過程は十分魅力的だ。
ハリウッドを中心としたその後のリュック・ベッソンの作品は、
そうした踏みとどまる部分を排除し、
ひたすら「荒唐無稽」を追求しているかのようにみえる。
それはそれでかまわないが、
彼の持ち味は結局そこにしかなかったということか。
さて、この作品については言い尽くされているように思う。
諸手を挙げて傑作だ、とも思わないが、
十分楽しめる作品に仕上がっているように思う。


突破口!

オトーサン、
「ジャック・レモンと共演したコメディ作品がいいね」
ハンサムなレモンに対して、団子鼻の風貌。
癌をわずらい、肺炎のため死亡。
その1年後、レモンも同じ墓地に眠ったとか。
「こういう仲、羨ましいね」

原題:Charley Varrick (1973) 
監督:Don Siegel 
原作:John Reese  
脚本:Howard Rodman/ Dean Riesner  
Genre:Action/ Crime/ Drama 
上映時間:111分
あらすじ:
ニューメキシコの小さな村で
農薬散布の仕事をしているチャーリーが
銀行強盗を計画した。
若いハーマンを仲間に引き込み、
まんまと大金をものにする。
だが、その金はマフィアの隠し金だった。
警察とマフィアの両方から追われるチャーリーは、
巧みに身をかわしていくが、
彼の背後には殺し屋モリーが迫っていた・・・

出演者:
Walter Matthau ・・・ Charley Varrick(チャーリー)
Andy Robinson ・・・ Harman Sullivan(ハーマン)
Joe Don Baker ・・・ Molly(モリー)
John Vernon ・・・ Maynard Boyle(ボイル)
オトーサン、
「ウォルター・マッソー、本当にいい役者だね」
彼の出演作品には、外れがありません。

WALTER MATTHAU 
ウォルター・マッソー 
誕生日 1920/10/1-2000/7/1 
出身 米ニューヨーク 
経歴
本名は、ウォルター・マッチャンスカヤスキー
父はロシア系、母はリトアニア系の移民でユダヤ系。
父親が家族を捨てたため、
貧しいローワー・イースト・サイドのアパートに移り、
母親は繊維業界で働き、
ウォルターも新聞配達などをして家計を助けた。
コロンビア大学でジャーナリズムを学び、
第二次世界大戦中は空軍に従軍した。
除隊後に演技を学んで舞台で活躍し、1955年に映画デビュー。
ジャック・レモンと組んだコメディ映画や
刑事物などのアクション作品が有名である。
1966年の「恋人よ帰れ!わが胸に」で
アカデミー助演男優賞を受賞した。
「サンシャイン・ボーイズ」「コッチおじさん」で、    
アカデミー賞ノミネート 
出演作 
1955年「ケンタッキー人」「赤い砦」
1956年「群衆の中の一つの顔」「黒い報酬」
1958年「水兵さんには暇がない」「闇に響く声」
1960年「逢う時はいつも他人」
1962年「脱獄」「浮気の計算書」
1963年「シャレード」
1964年「さよならチャーリー」「未知への非行」
1965年「蜃気楼」
1966年「恋人よ帰れ!我が胸に」「プレイラブ48章」
1968年「おかしな二人」「キャンディ」
1969年「ハロー・ドーリー!」「サボテンの花」
1971年「おかしな求婚」「おかしなホテル」「コッチおじさん」
1973年「おかしな結婚」「突破口!」「マシンガン・パニック」
1974年「サブウェイ・パニック」「大地震」「フロント・ページ」
1975年「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」
     「放浪紳士チャーリー」(ナ)
1976年「がんばれ!ベアーズ」
1978年「すばらしき仲間たち」「カリフォルニア・スイート」
1979年「ホップスコッチ」
1981年「バディ・バディ」
1982年「わたしは女優志願」
1983年「大奮戦サバイバル特訓」
1985年「映画の作り方教えます」
1986年「ポランスキーのパイレーツ」
1988年「カウチ・トリップ」
1991年「JFK」「わんぱくデニス」
1994年「星に想いを」「ラブリー・オールドメン」
1995年「ラブリー・オールドメン釣り大将LOVELOVE日記」
1996年「I'M NOT RAPPAPORT」「グラス・ハープ」
1997年「カリブは最高!」
1998年「おかしな二人2」
2000年「電話で抱きしめて」 

その他の出演者:
Sheree North ・・・ Jewell Everett
Felicia Farr ・・・ Sybil Fort
Norman Fell ・・・ Garfinkle
Woodrow Parfrey ・・・ Harold Young
William Schallert ・・・ Sheriff Horton
Jacqueline Scott ・・・ Nadine
Benson Fong ・・・ Honest John
Marjorie Bennett ・・・ Mrs Taft
Joe Conforte ・・・ himself
Tom Tully ・・・ Tom
Fred Scheiwiller ・・・ Al Dutcher
Kathleen O'Malley・・・  Jessie

User Rating:7.5/10( 7,435 votes)IMDb
  User Rating:8/4/10( 29 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だね」

英国アカデミー賞受賞 
・主演男優賞  ウォルター・マッソー 

User Reviews 
ccthemovieman-1さん
United States 
2006年4月27日
マッソーが現代のフィルムノワールをつくる

これは想像以上に楽しい驚きだ。
ウォルター・マッソーは、例によって興味深い役を演じた。
私が高く評価したのは、リアルなストーリーだ。
ただ、騒々しい追跡シーンや爆発シーンは、
いただけなかった。
エンディングは、非常に満足なもので、
また、見たくなる。
マッソーは、完璧に役を演じた。
マッソー以外の出演者は、有名ではないが、
ジョン・ヴァーノン、シェリー・ノース、ジョー・ドン・ベイカー、
フェリシア・ファーなど、60年代と70年代前半の映画で、
見覚えがある顔と名前が並ぶ。
アンディ・ロビンソンは、映画ではみかけないが、
当時、TVに出演していた。
だが、最初の「ダーティ・ハリー」に出ていた
気味悪い殺人鬼スコルピオを覚えているかもしれない。
本作は、1973年のカラー映画だが、
フィルム・ノワールと考えられている。
実によかった。
犯罪映画好きには、必見だ。

オトーサン、
「70年代は、映画の黄金期だね」

ローランドさん 
2013年2月11日
アンドリュー・ロビンソンか

かなり練りこんだシナリオで
しっかりとした物語展開だ、
登場人物も、何事にも動じなく落ち着き払った
主役のウォルター・マッソー演じるチャーリーと
仲間二人が犠牲になっているのに
助手席でハーモニカを吹き
うまくいったなと、ご機嫌な相棒の若者ハーマン、
そして、殺し屋モリー、
それに早めに死んでしまったけど
直情的っていうか、いつも高いテンションを感じさせる
チャーリーの妻ネイディーン、
この三人を対比させることで、
よりいっそうチャーリーという
堂々とした揺るぎない人物像を高めています。  
そのチャーリーと対照的な
ハーマン役のアンドリュー・ロビンソンが
なかなか良かったのだけど、
「ダーティハリー」(1971)で
強烈な殺人鬼を演じて一躍有名になるが、
以降、似たような役柄ばかりの依頼に嫌気をさしたらしい。 
惜しいですね。 
あの顔つきだけで型にはめないで、
善人をやらせても一途で裏のない人間を
演じられるのになって気がします。  
それにトレーラー・キャンプのお隣さん、
このお婆さんが、
周囲のことが気になってしょうがないという
俗人の典型なんだけど、
少しも嫌な感じがなく、チャーミング。 
明るい人柄は得ですね。  
焼死した妻の歯から足がつかないように
歯科医に妻のカルテを処分しに行ったと思ったら、
実はもっと深謀遠望・・・
バラの花を使って名前しか知らない女性を
確認する方法など、うまいこと考えている。
感心するところがいくつもあるし、
とても良くできた作品だと思いながら、
もの足りない気がするのは
悪の存在が軽すぎるからでしょうか。
でも、40年も前の1973年の制作だから、
今日的な感覚で刺激不足と思うのは
仕方ないことなんでしょうね。  
この頃には時流に流されない独自の着想で
制作された佳作が多くあるような気がしました。
でも、5000円出して買う気はしない。 
レンタルはないのでしょうか?


100回泣くこと

オトーサン、
「NHK BSプレミアムだから間違いないだろう」
同時刻に、午後ロードがあったのですが、
迷わず、こちらを選びました。
「おいおい、これヒドイね」
若い役者の演技が生硬で、
いかにも振付されているようなので、
白けました。

原題:100回泣くこと(2013) 
監督:廣木隆一
原作:中村航  
脚本:高橋泉 
Genre:Romance/Drama
上映時間:116分
あらすじ:
4年前にバイク事故に遭い、
秀一は。事故以前1年間の記憶を失い、
当時の恋人・佳美の存在が消えてしまっていた。
そんなある日、秀一は友人の結婚式で
佳美と運命の再会を果たす。
初めて出会ったはずの佳美に、心惹かれ、
2人は再び付き合うようになる。
なぜか佳美は自分が4年前に恋人だった事実を
教えようとはしなかった。
秀一は佳美にプロポーズするが、
佳美は受け入れず、結婚のお試し期間として
1年間の同棲生活を提案する・・・

出演者:
 大倉忠義・・・ 藤井秀一 
 桐谷美玲・・・ 沢村佳美
オトーサン、
「学芸会レベルだね」

その他の出演者:
 ともさかりえ・・・ 中村夏子 
 忍成修吾・・・ ムース(武藤圭介) 
 波瑠・・・ バッハ(小川恵子) 
 村上淳・・・ 南雲 
 宮崎美子・・・ 藤井和代 
 大杉漣・・・ 沢村康彦 

User Rating:3.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:4.3/10( 236 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いスコアだね」

User Reviews 
los***** さん 
2015年9月14日
低レベルで泣けない 

自己中の頭が悪そうな主人公。
なんか自分ががんばってる感を出しているが痛い。
途中で観るの止めました。
久しぶりにひどい映画を観ました。
オススメしません。
久しぶりにひどい映画を観ました。
オススメしません 

オトーサン、
「この監督、誰だ?」
"余命1ヶ月の花嫁"の廣木隆一。
1954年生まれで、撮影時は、還暦間近。
「若いひとの悩みを感じるのは、もうムリだよ」

ただ文句が言いたくて さん 
2014年4月3日
マイナス82点

正気の大人が作ったとはとても思えない
どこを見ても寒いシーンしかない病的な一本。
日本の恥になりかねないので
外国には絶対に持ち出してはいけない恋愛映画。
「4年前に起こしたバイク事故で記憶の一部を喪失した藤井」
この一行を読んだだけでも勘のいい人なら
嫌な予感がすると思います。
あまりにも都合の良すぎる「記憶の一部を喪失した」という設定。
「幸せ絶頂の最中、佳美を病魔が襲う」
この一行を読んだだけでも映画の失敗の法則を知っている人は
これが駄作であることは分かってしまうはずです。
しかし中にはそれでもあえて見てみようという
僕のような物好きがいて、
そういう怖いもの見たさで行動できる好奇心旺盛の人たちに
支えられている映画がこの「100回泣くこと」です。
本気でこの映画が見たかった、
という人はよっぽど泣きたがっている普段感情を
抑制されて吐き出すチャンスが
映画で泣くことぐらいしかないという人でしょう。
ダメな日本人監督は映画を作るときに、
観客を泣かせるのを一番の目的に作っているような
臭いがプンプンします。
泣かすことが前提で、その目的を達成するために、
どうしたらいいかという考えでシナリオやら、
演出やらを決めているから、
出来上がってみると滑稽でしかないのです。
観客を泣かすにはどうすればいいか
と考えたときにダメ監督は当然悲しいエピソードを
次から次へと投入してきます。
ところが交通事故、病気、自殺、失敗、挫折、別れ
などの要素を一つのかごに入れすぎると、
重くなりすぎて視聴者にはとても持ちきれなくなるのです。
そしてやりすぎた映画はサブくなるのが常で、
サブサブのポイントを見つけては真剣なはずのシーン
が笑いになってしまう、という結果になりがちです。
極め付けは、体調を崩した佳美が藤井に対して
「ねえ、解熱の舞(踊り)をやって」と無茶フリをします。
今までそんな無茶フリするようなキャラじゃなかったのに
急に馬鹿なアイドルみたいになる不思議。
これに対する藤井のレスポンスがこれです。
「そんなの見たいことないよ。踊るってこと? 
しょうがないなあ、
ズンダッタタ、ズンタッタ、さがれー、さがれー」
無茶フリするほうもそうなら、
悪ノリしてやるほうもまたそんなキャラじゃないのが一目瞭然で、
無理やりやらされてる感があって、
視聴者たちまで癌にかかりそうな放送事故ともいえるシーンでした。
でも俳優たちが悪いんではありません。
すべてはあんなことをやらせた監督のせいなんです。
誰かと思ったら「きいろいゾウ」の廣木隆一監督でした。
こんな作品が海外の映画祭なんかで上映されたらと思うと、
恥ずかしくて夜も眠れません。


パレードへようこそ

オトーサン、
その昔、テニスブームの頃、
近所のテニスクラブの会員になって、
休日になると通ったものです。
ある日の夕方のことです。
「あの2人、どういう関係?」
毎日通っているつれあいに聞きました。
「双子の兄弟よ。独身みたい」
「髪が薄いね。いくつくらいかね」
「50近いんじゃない」
「ふーん」
その後、風の便りに知りました。
「エイズで亡くなったって」
「あんなに仲が良かったのに」
当時は、ゲイという言葉も、レズという言葉も、
市民権を得ていませんでした。

原題:Pride (2014) 
監督:Matthew Warchus  
脚本:Stephen Beresford  
Genre:Biography/ Comedy/ Drama
Rated R for language and brief sexual content 
Country: UK / France 
Language: English / Welsh 
上映時間:分
あらすじ:
1984年、サッチャー政権下の不況の英国。
20ヵ所もの炭坑の閉鎖が決まり
炭鉱夫のストライキは4ヵ月目に入ろうとしていた。
ロンドンに暮らすゲイのマークは、
そのニュースを見て彼らを支援しようと、
仲間たちとゲイのパレードで募金活動を行い、
合わせて“LGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)
”という支援組織も立ち上げる。
さっそく、集まった寄付金を送ろうと
全国炭坑労働組合に連絡を取るが、
ゲイというだけで門前払いを食らってしまう。
そこでマークは炭坑に直接電話してみたところ、
ウェールズの炭坑町ディライスが
支援を受け入れてくれることに。
こうして、2つのグループの交流が始まる・・・

出演者:
Ben Schnetzer  ・・・ Mark(マーク)
Bill Nighy  ・・・ Cliff(クリフ)
Imelda Staunton  ・・・ Hefina(ヘフィーナ) 
オトーサン、
「マークは、エイズで亡くなったんだ」
ビル・ナイも、イメルダ・ ヘフィーナの
老練な演技以上に、大勢の無名の人の演技が
リアルで、感心しました。

その他の出演者:
 Dominic West  ・・・ Jonathan 
 Paddy Considine  ・・・ Dai 
 Andrew Scott  ・・・ Gethin 
 Menna Trussler  ・・・ Gwen 
 George MacKay  ・・・ Joe 
 Joe Gilgun  ・・・ Mike 
 Abram Rooney  ・・・ Young Guy 
 Jim McManus  ・・・ Old Man 
 Monica Dolan  ・・・ Marion 
 Matthew C. Flynn  ・・・ Tony 
 Faye Marsay  ・・・ Steph 
 Freddie Fox  ・・・ Jeff 
 Jordan Metcalfe  ・・・ Charlie 
 Roger Morlidge  ・・・ Wardrobe Master 
 Dean Ashton  ・・・ Young Man 
 Chris Overton  ・・・ Reggie 
 Joshua Hill (IV)   ・・・ Ray 
 Adam Ewan  ・・・ Lecturer 
 Josh Rochford  ・・・ Drag Queen 
 Karina Fernandez  ・・・ Stella 
 Jessie Cave  ・・・ Zoe 
 Jessica Gunning  ・・・ Sian 
 Rhodri Meilir  ・・・ Martin 
 Lisa Palfrey  ・・・ Maureen  

User Rating:7.8/10( 33,901 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 270 votes) Yahoo!
オトーサン、
「これが実話とは、驚いたね」

ゴールデン・グローブ賞ノミネート
・作品賞(コメディ/ミュージカル)     

User Reviews 
TheLurkingFoxさん 
2014年9月3日
絶対見るべし

たったいま、パリの試写会でみたところだ。
魔法みたいだ。
オ−バーでないので、ぜひ見てほしい。
愉快だが、感動的だ。
「コメディ」とまじめさが完璧にブレンドされている。
(坑夫とゲイコミュニティの双方にとって、暗い時期だった)
だが、スター級のキャストによって納得行く演技がされていたし、
せりふは、本当によかった。
(それぞれの役割が信じられる)。
インディーズ・ゲイ映画にとって、良いだけではなく、
信じられないほど力強い映画だ。
今年のベスト作品だ。
ビル・ナイとイメルダ・スタウントンが出ているし、
おそらく公正な予算だった。
「アマチュア」や「インディーズ」の感じがしない。
最近の多くの映画と違って、入場料に値いている…

オトーサン、
「炭鉱町の映画は、秀作が多いね」

黒美君彦さん 
2015年5月13日
LGSM

英国の炭鉱町をめぐる作品は
これまでにも数多く制作されているが、
この作品で描かれたような活動があったとは知らなかった。
サッチャーの政策によって廃鉱に追い込まれようとしていた
炭鉱町では、労働者たちが無期限ストに突入し、
解決の目途は全く立っていなかった。
そこで支援をしようと立ち上がったのが同性愛者たちの団体。
差別され、ないがしろにされているのは同じだ
と立ち上がったものの、
マッチョな荒くれ男たちからは相手にもされず…。
Lesbians and Gays Support the Miners
(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)の活動なんて
全く知らなかったのだが、
炭鉱支援を経て友情が育まれていくプロセスが面白かった。
はじめは眉をひそめていたヘフィーナも、
いつか彼らを擁護する最先端に立つのだが、
彼女をはじめ、戸惑うばかりの男たちに対して
素直に同性愛者と馴染んでいくおばさんたちの柔軟さが印象的
(もっとも足を引っ張るのも女性だったが)。
老いた炭鉱夫を演じたビル・ナイによると、
この映画の舞台である1984年当時は
「ゲイが公衆の面前でキスをするだけで
7年間刑務所行きになるようなこともあった」のだとか。
同性愛者のセックスが男では21歳未満だと
法律で禁じられていた、というのも驚きだ。
ところがこの時代、
特にゲイに対しては大きな影が落とされた時代でもあった。
エイズの流行だ。
当時は同性愛に対する神の罰だ
といった言説がまことしやかに語られ、
誤った解釈でエイズ感染者が差別される現実があった。
そんな時代にこのような活躍を展開して成果を挙げていた
ということが驚きだ。
個人的には、作品中に同時代のポップが数多くかけられる
懐かしさもあったのだが、
その中でボーイ・ジョージなどもいたのだから
同性愛については当時から寛容なのではないかと
勝手に思い込んでいた…。
ただ敢えて難をいうなら、
同性愛者からの支援を断るよう採決した炭鉱労働者の組合が
一転して同性愛者たちの権利をアピールする行進に
大挙して参加した過程がよくわからなかった。
何が彼らを変えたのだろうか??
LGBTはおよそ20%と推計されている
(劇中マークが「5人にひとりはいるはず」という台詞は
この数字に基づいている)。
翻って国内を見ると、まだまだカミングアウトすることに
躊躇してしまう空気が支配的だ。
たとえ近い関係であっても、
誰もが自らの主張を飲み込まず、
堂々と声に出すというシーンが多いことも
また印象に残った。


イタリアは呼んでいる

オトーサン、
「こういうツアーをやりたかったな」
ミシュランを片手に、車を走らせてのグルメ旅。
車で走ったこともありますが、
2車線のカーブを高速で走り抜ける
現地の運転事情に慣れないので、
怖くて怖くて・・・
食事が喉を通らないほどでした。

原題:The Trip to Italy (2014) 
監督・脚本:Michael Winterbottom   
Genre:Comedy/ Drama 
Country: UK 
Language: English 
上映時間:108分
あらすじ:
数年前、イギリスの湖水地方を巡る
美食レポートが好評を博したスティーヴとロブに
今度はイタリア半島を5泊6日で南下する
グルメ旅の依頼が舞い込む。
ロブは、司会業も順調で仕事もプライベートも順風満帆。
一方のスティーヴは、家族と離れてハリウッドで
撮影していたTVシリーズが打ち切りになるなど
キャリアの停滞期を迎えていた。
そんな対照的な2人だったが、
どちらにとっても今回の仕事は都合が良かった。
ふたつ返事で引き受けたスティーヴとロブは、
黒いミニクーパーを駆って、
イタリアの景観と美食を堪能する旅へと繰り出す・・・

出演者:
Rob Brydon ・・・ Rob(ロブ)
Steve Coogan ・・・ Steve(スティーヴ)
オトーサン、
「2人とも、コメディアンなんだ」

その他の出演者:
Claire Keelan ・・・ Emma
Rosie Fellner ・・・ Lucy
Marta Barrio ・・・ Yolanda

User Rating:6.6/10(10,625 votes)IMDb
  User Rating:4.8/10( 104 votes) Yahoo!
オトーサン、
「イタリア好きなら、喜ぶだろうね」
さらに、バイロンやシェイクスピアなどの古典に通じ、
映画にも詳しければ、大いに楽しめるでししょう。
そうでないと、チンプンカンプン。
字幕を追うのが苦痛になるでしょう。

User Reviews 
Sausage1さん
United Kingdom 
2014年4月11日
クーガンさんとブライドンさん、再登場!!

このペアのどちらかに詳しいなら、
本作はぜひ見るべきシリーズ映画だろう。
第1作「スティーヴとロブのグルメトリップ」(2010)は、
舞台を湖水地方にしたTVシリーズを映画化したものだ。
本作も、似たようなもの。
タイトルが示唆するように、
はい、あなたは、それがこの賢いデュオがいくつかの大きな
舞台はイタリアで、このペアがブドウ酒を飲んだり、
食事をする。
非常に見やすく、賢く、機知に富んでいて、見事な印象だ。
このペアの相性は、最高で見応えがある。
ショーを作るものです。
完全にお互いにやりあう。
私のほめ言葉は、正直なところ不十分だ。
出だしの2つのエピソードを見ただけ
スコアが、9点びなった。
それが、最後まで続いたなら、10点満点になっただろう!!

オトーサン、
「いろんなひとに、なるんだねぇ」
ヒュー・グラント、ハンフリー・ボガート、
アルパチーノ、ケーリー・グラント・・・

スーザン さん 
2016年5月17日
イタリア景色とヒュー・グラントは絶品。 

観始めて何だコレとは思ったが、
ものまねと口の悪いネタにハマってしまい、
クスクス笑いっぱなし。
『ダークナイト』のマイケル・ケインに始まり、
クリスチャン・ベイル、トム・ハーディの辛辣なものまね。
ジュード・ロウの髪・・・。
ちょいちょい出てくる『ゴッドファーザー』とアル・パチーノ。
ホーキング博士のくだりは、笑いながらも、
こんな事言っていいの?・・・と。
あとはダーティハリーも面白かったし、
007話題も楽しい。
恥ずかしながら、知識不足で詩人バイロンとシェリーは
名前くらいしかわからないのですが・・・
彼らの足取りをたどっていたのでしたっけ?
イタリアの観光景色とおいしそうな料理と
ワケのわからんものまね会話と映画ネタ。
でも最後の夕日に何故かほぅ〜。 


RAILWAYS 愛を伝えられない大人たち

オトーサン、
「富山と言えば、ホタルイカ」
その昔、パソコン通信で仲良くなった富山の人と
ホタルイカの墨作りの塩辛の話しで盛り上がったところ、
「買ってきてあげましょうか」とあって、
数日後、我が家に小包が届きました。
つれあいも、目を輝かせて「美味しい!」
早速、お礼の通信をすると、
近所では売り切れだったので、
30分ほど車を飛ばして手に入れましたとのこと。
「富山の人って、なんて実直なんでしょ」

原題:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たち(2011)
監督:蔵方政俊
脚本:小林弘利/ ブラジリィー・アン・山田 
Genre:Drama
上映時間:123分
あらすじ:
鉄道運転士として
仕事一筋の人生を歩んできた59歳の滝島徹。
定年退職を1ヵ月後に控え、
第二の人生はこれまで専業主婦として自分を支えてくれた
妻のために過ごそうと考えていた。
ところが、55歳の妻・佐和子は、徹の退職を機に、
辞めていた看護師の仕事を再開したいと言い出す。
妻の気持ちが理解できず、頭ごなしに反対する徹。
それでも決意の変わらない佐和子は、
家を飛び出し、徹に離婚届を突きつける・・・

出演者:
 三浦友和・・・ 滝島徹 
 余貴美子・・・ 滝島佐和子
オトーサン、
「三浦友和さん、はまり役だね」
40年間、事故なしの運転手という実直な役は、
三浦友和さんならではの役です。

その他の出演者:
 小池栄子・・・ 片山麻衣 
 中尾明慶・・・ 小田友彦 
 塚本高史・・・ 片山光太 
 岩松了・・・ 島村洋二 
 徳井優・・・ 河野啓司 
 中川家礼二・・・ 楠木雅也 
 仁科亜季子・・・ 深山朋香 
 清水ミチコ・・・ 沢田良子 
 立川志の輔・・・ 出前のオヤジ 
 米倉斉加年・・・ 吉原満 
 西村雅彦・・・ 冴木俊也 
 吉行和子・・・ 井上信子 

User Rating:6.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.6/10( 240 votes) Yahoo!
オトーサン、
「白山の風景がいいね」

日本アカデミー賞ノミネート 
主演男優賞  三浦友和 

User Reviews 
mr_***** さん  
2014年7月5日
自分たち夫婦の行く末を考えてしまいます 

熟年夫婦にありがちな話を
富山地方鉄道と立山の大自然をバックに描いた作品でした。
男と女のすれ違いでもあり、
人生の最期に向けてどう生きるかというテーマであります。
自分は男なので、徹が旅行パンフレットを持ち帰って
夫婦でのんびり過ごそうという気持ちは良く分かります。
でも妻の佐和子は、そんなことは望んでいませんでした。
この気持ちのすれ違いは、きついです。
自分たち夫婦はどうだろうと、自身のことを考えてしまいます。
佐和子が家を出て行ってから、
徹が帰宅した時に家に灯りが点いているのを見て、
慌てて走る姿はリアルでした。
男はつらいですね。
娘の麻衣からも「おとうさんは何も分かっていない」と
きつく詰められてしまいます。
最期のハッピーエンドまで、
ストーリーはドキドキさせられながらの展開で飽きさせません。
収まるところに行き着いて、
夫婦の電車運行は何とか無事終着駅まで
辿り着けそうな感じで終わります。
ひとつだけ気に入らないのは、
定年退職で最後の運転シーンを感動的に映しておきながら、
嘱託だかわからないけど
運転士に戻ってしまうエンディングかな。 

オトーサン、
「定年離婚って、多いらしいね」

東京50km圏道路地図さん 
2014年3月25日

冒頭、山口百恵が歌手に復帰したいと言い出したら
三浦友和はどうするんだろうか?などど考えてしまった。
前半は所謂定年離婚がベースとなり
リアリティーのある重たい雰囲気なんだが、
三浦友和の不器用さがコミカルで
(高倉健を髣髴とさせる)、
こんな夫婦いるのかよ?というファンタジーにも思える
不思議な展開。
後半の事件事故は
やっぱりこうなってしまうのかというベタな展開だが、
指輪を投げるシーンで「え!」という驚きと
不器用さゆえの「やっぱりな」という納得とが入り混じる。
最終運転のシーンは風景も綺麗だし
べタベタながらも感動的ではあるんだが、
結末に向けてはちょっと説明不足で、やりすぎ感とドタバタ感が。
互いを認め合いつつも、別々の道を歩むという展開の方が
大人の作品になったような気はする。 


ハルフウェイ

オトーサン、
「今どきの高校生って、こうなんだ」
自転車を並んで押し歩きし、
LINE をやりとりし、
彼女の部屋でDVDを見たり、勉強したり。
「いいなあ」
受験勉強で忙しく
学園祭のフォークダンスで、好きな娘と手が触れあっただけ。
戦争世代は、もっとみじめ。
お見合いし、出征し、戦死の報らせ・・・

原題:ハルフウェイ(2008)
監督・脚本:北川悦吏子  
Genre:Romance
上映時間:85分
あらすじ:
大学受験を控えた女子高校生のヒロは、
秘かに想いを寄せるシュウに告白できず、
その辛さを親友に打ち明け慰めてもらう日々。
そんなある日、ヒロは思いがけずシュウから告白される。
すっかり有頂天のヒロ。
ところが、地元北海道の大学に進学するつもりのヒロに対し、
シュウの志望校は東京の早稲田大学だった。
その事実を付き合い出してから知らされたヒロは
すっかり拗ねてしまい、
シュウと口もきかなくなってしまうが・・・

出演者:
北乃きい・・・ヒロ
岡田将生・・・シュウ
オトーサン、
「北乃きい、有望株だね」

その他の出演者:
溝端淳平・・・タスク
仲里依紗・・・メメ
成宮寛貴・・・担任の高梨先生
白石美帆・・・保健室の松浦ナオコ先生
大沢たかお・・・書道の平林先生

User Rating:5.3/10( 14 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.4/10( 368 votes) Yahoo!
オトーサン、
「対象層が限られるかも」

User Reviews 
t_1***** さん 
2015年12月21日
映像と演出の妙技 

ちょうどまさに学生ど真ん中で見た作品だったので、
必要以上に脚色されることのない学生生活を
静かに綺麗に描いた作風がとても良い印象に残っています。
ストーリーの中心を演じる北乃きいさんと岡田将生くんは
両方とも表現の仕方は違えど、
素直で明るく思いやりのある学生を好演し、
ベタベタし過ぎない距離感に妙にリアリティがあったと
個人的には思います。
北海道の広大な自然をバックに…
というほど北海道感はないですが、
静かな田舎風景を自転車で通学する姿は
都会っ子にはもの珍しく
それだけで作品自体を大分爽やかにしていました。
お互い言葉に出来ない、想いや将来の設計図があって、
それを伝えることの出来ないもどかしさが
表情に、態度に、何でもない一言に出てしまうところが、
まだまだあどけなさの残る学生の恋という感じがしていて
好感が持てます。
故にまるでドキュメンタリー映画のようにこれは演出なのか、
本当に役者が言葉を探しているんじゃないかっていうような
間がたくさんあります。
岡田くんに至っては真剣に困っているんじゃないかって
思えてくるほど動作に落ち着きがなく、目線も定まらない。
北川さん作品はそういう演出過多にならないものが多いですが、
まだ若手俳優2人の共演だっただけにそんな見所もあります。
自分は少し汚れてしまったな、なんて思う日々がある人にとっては
一度心を綺麗に洗い流す良い薬になるかもしれません。
静かで綺麗で、ちょっぴり鼻がスーッとする作品です。 

オトーサン、
「北川悦吏子監督の力量だろうね」
TVドラマ「ロングバケーション」などヒットを飛ばしたひとです。
真実の瞬間を描く名手なのです。

アンドレ・タカシさん 
2010年3月10日
ストーリーの中身はかなり幼稚。

手持ちでブレブレのカメラワークも最低に近い。
北乃きいのアップダウンが激しい性格設定などは、
高校3年生にしては我がまま過ぎる。
早々にクソ映画の烙印を押しかけたが、
途中からさほど悪くもないと思い始め、
鑑賞後に自分の心情がじんわりと温かくなっていることに
気付きました。
自分は理屈で映画を観るタイプなので、
内容に納得しない限り低めの点数を付けるのが普通ですが、
そんな仄かな温かさを覚える作品も
希少価値として評価すべきと思った次第です。
実は何が良かったのかが明確に言えないんだけど
「花とアリス」を観た直後も似たような気分だったことを
思い出しました。
たぶん高校生の恋愛感情のピュアな部分だけを強引に抽出して、
それ以外は切り捨てるような作り方を
一種のファンタジーとして受け入れたのだと思います。
すると劇中の日常が、役者たちの表情も含めて
すべて輝いて思い出せるから不思議なものだ。
以前に「幸福な食卓」のレビューで北乃きいのことを
美人過ぎないところが良い、などと書いたのですが前言撤回です。
色んな意味でグッと存在感が増しました。
なにより演技の質で、今後さらに期待できる
ポテンシャルを感じました。 


サン★ロレンツォの夜

オトーサン、
その昔、イタリア旅行をしました。
ローマ市街を抜けると、車は太陽の道をまっしぐら。
果てしなく続くヒマワリ畑。
幾星霜を経て、この映画に出会い、
かの地で戦争があって、
罪のない人々が残虐に殺されていったことを知りました。
何の汚れもないヒマワリ畑が
数多の血を吸っていたとは。
無知は、最大の罪ですね。
「知らなかったんだもん」では、すまされません。

原題:La notte di San Lorenzo(1982)
      THE NIGHT OF THE SHOOTING STARS
監督:Paolo Taviani/ Vittorio Taviani    
脚本:Paolo Taviani/ Vittorio Taviani/ Giuliani G. De Negri
Genre:Drama/ War 
Country: Italy 
Language: Italian 
上映時間:105分
あらすじ:
1944年の夏。
小さな村の教会では、挙式が開かれていた。
だが、戦争の足音が迫る。
ドイツ軍は人家の爆破を決定し、
村民に教会へ集合するよう通達した。
しかしガルヴァーノは、ドイツの軍の罠と判断し、
村を脱出して連合軍と合流することを提案する。
賛同した人々はこっそりと村を抜け出す。
その中にはまだ幼いチュチリアやペリンディアの姿もあった。
しかしファシストの追撃やペリンディアの陣痛もあり
何名かは村へ引き返してしまう。
そんな彼らは教会爆破に巻き込まれ、命を落としてしまう。
引き返さなかった人々もファシストの一団によって
多くが命を落としてしまう・・・

出演者:
Omero Antonutti ・・・ Galvano(ガルヴァーノ)
Margarita Lozano ・・・ Concetta(コンチェッタ)
Micol Guidelli ・・・ Cecilia(チェチリア)
オトーサン、
「ガルヴァーノとコンチェッタ、老いらくの恋がいいね」
「チェチリア、可愛いね」

その他の出演者:
Claudio Bigagli・・・  Corrado
Miriam Guidelli ・・・ Belindia
Massimo Bonetti ・・・ Nicola
Enrica Maria Modugno ・・・ Mara
Sabina Vannucchi ・・・ Rosanna
Giorgio Naddi ・・・ Bishop
Renata Zamengo ・・・ La Scardigli
Massimo Sarchielli ・・・ Father Marmugi
Giovanni Guidelli ・・・ Marmugi Junior
Mario Spallino ・・・ Bruno
Paolo Hendel ・・・ Dilvo

User Rating:7.5/10 ( 2,691 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 33 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画誕生!」

カンヌ国際映画祭受賞 
・審査員特別グランプリ  パオロ・タヴィアーニ    
               ヴィットリオ・タヴィアーニ    
・キリスト教一致運動賞 
同ノミネート
・パルム・ドール  ヴィットリオ・タヴィアーニ    
            パオロ・タヴィアーニ    

User Reviews 
Chalker1123さん
United States 
2006年7月29日
非常に美しい
この映画は、第二次世界大戦中のイタリア人の生活に
ついて、眼を開かせてくれる。
私の祖父が戦争中の1930年代のフィレンツェでの生活について
語ってくれたことを思い出す。
「私達は、お金もなかったし、水にも事欠いたが、
金持ちはすべてをもっていた」。
この映画は私達に、彼らの人生の空しさや、
守り続けた大事なものを描いている。
見るに堪えないシーンがある。
戦争の残忍さによって胸が引き裂かれる一方、
苦境を切り抜けている人々にうっとりする。
非情なファシストや
面倒見が良い聖職者たちが出てくる。
すべてのシーンは、恐ろしい真実とはかない希望を描いている。
こんな現実は想像できなかった。
戦争を描く感動的な叙事詩だ。

オトーサン、
「あの頃のオバマは、輝いていたな」
2009年4月5日、プラハで、核廃絶を誓う演説をし、
ノーベル平和賞を受賞しました。
ところが、その後はどうでしょう。
アメリカは、核兵器を減らさず、インド、パキスタン、
イラン、中国、北朝鮮、テロリスト・・・
核拡散は、止まることを知りません。
広島の原爆死没者慰霊碑には、こう刻まれています。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」

kinchan3さん 
2016年5月27日
日本とは違う「終戦」 

日本は「敗戦」したのに「終戦」とごまかしている。
イタリアはむしろ「終戦」に近い。
イタリア軍がいなくなって、
ファシストやドイツ軍が残っていて、
この映画に出てくるように
まだまだ戦争を続けていた。
あとちょっとなのに、と第三者は思ってしまうが、
歴史の中にいる人々は何もわからないで
右往左往するだけだ。
日本人は沖縄の人以外は銃撃されることを知らない。
空襲で逃げ惑うだけだから、
実感がいまいちヨーロッパの人々とは違っている。
まあ、アメリカ人もその記憶がない。
だから、日本人は戦争をまるで自然災害のように
やり過ごしている。 
「大変だったね、よく復興したね」
で終わって反省はない。
この映画は評価しにくい。
逃げ惑う人々が第三者には笑えてしまうからだ。
だから、怖いと言いたいのかもしれない。
もっともっと悲惨な撮り方もあっただろうに、
まるで童話のように始まって終わっている。
でも、人の死は童話ではなく、現実だったのだ。
オバマがもうすぐ広島に向かう。
今、岩国基地で兵士を励ましている。
兵隊たちは大喜びでオバマを迎え、
元気に戦っていく覚悟を決めているだろう。
日本は謝罪を要求しないという。
塩野七生も賛成しているようだ。
もちろん、そうなのだけれど、謝罪を求めると、
中韓から謝罪を求められると困るから
という政府の意図もあるかもしれない。
僕自身は別にオバマに謝ってもらいたいとは思わない。
ただ、きちんと見て聞いてほしいのだ。
でも、それも叶いそうもない。
いつまで、いつの世代まで謝罪しなければならないのか。
ハーバードのサンデル教授も取り上げていた。
ただ、言えることは、誰かに責任があるということ。
忘れてはいけないということ。
ムッソリーニを尊敬しながら死んでいく男も出てきたが、
何よりもこの映画が童話ではなくて、
現実に起きたことだということを忘れてはいけない。


ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

オトーサン、
「007シリーズは、英国の宝だ」
007を演じたショーンコネリーは、サーの称号を得ました。
「Mr.ビーンシリーズも、英国の宝だ」
ローワン・アトキンソンは、サーの称号を得ました。
そこで、誰かが、思いつきました。
この2つの人気シリーズをくっつければ、
柳の下にドジョウが何匹もいるはず。
さて、その思惑は成功したでしょうか?

原題:Johnny English Reborn (2011) 
監督:Oliver Parker    
原作:William Davies
脚本:Hamish McColl  
Genre:Action/ Adventure/ Comedy
Country: USA / France / UK 
Language: Cantonese / English / Swiss German / Russian / Mandarin 
上映時間:101分
あらすじ:
かつてイギリスのピンチを救ったイングリッシュだが、
今では手ひどい失敗がもとでチベットの僧院に引っ込んでいた。
そんな彼の前に再びMI7の指令が下る。
イングリッシュに託されたのは、
英中会談を控えた中国首相の暗殺計画阻止。
久々の大仕事に奮起するイングリッシュだったが、
案の定、やることなすことすべてが裏目。
大事な任務をことごとく失敗し、
場を混乱させるばかりという始末であった・・・ 

出演者:
Rowan Atkinson ・・・  MI7 Agent Johnny English(イングリッシュ)
Dominic West ・・・  Simon Ambrose(アンブローズ)
Pik-Sen Lim ・・・  the Killer Cleaner(殺人掃除婦)
オトーサン、
「いつものローワンらしくは、ないね」

その他の出演者:
Gillian Anderson ・・・  MI7 Head Pamela Thornton/Pegasus
Rosamund Pike ・・・  Kate Sumner.
Daniel Kaluuya ・・・  Agent Colin Tucker
Tim McInnerny ・・・  Patch Quartermain
Mark Ivanir ・・・  Artem Karlenko 
Richard Schiff ・・・  Titus Fisher
Burn Gorman ・・・  Slater
Josephine de La Baume ・・・  Madeleine
Stephen Campbell Moore ・・・  British Prime Minister
Lobo Chan ・・・  Xiang Ping, the Chinese Premier
Togo Igawa ・・・  Ting Wang, a Tibetan guru 
Ellen Thomas ・・・  Colin Tucker's mother
Miles Jupp ・・・  an MI7 technician

User Rating:6.3/10( 88,343 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10(218 votes) Yahoo!
オトーサン、
「実に、愉快だ」

User Reviews 
adrian-limchさん
Singapore 
2011年9月23日
Zero Expectations
期待度ゼロ

私の友人は、期待ゼロで、見に行くようにと警告。
私は、それに従った。
事前にインターネットのレビューを読み、
聴衆が笑いこげなかったのを知った。
だが、想像とはちがっていた。
聴衆が拍手し始めたシーンも、1、2のあったのだ!
率直に言って、この映画は、第1作よりも、大幅に進歩している。
予測不可能性が増え、本物のギャグがある。
覚えておく必要があるのは、
アトキンソンは、ドタバタ喜劇(+静かな)コメディで有名であり、
アダム・サンドラーのような陽気なせりふはないということだ。
あなたが素敵な筋書とうまいせりふを期待しているなら、
発見できないだろう。
だが、この映画は、プロット、ダイアログ、コメディの
バランスが非常にいい。

オトーサン、
「前田さんは、期待しずぎ?」

前田有一さん 
2012年1月26日
タイトルは爆笑だが

「ジョニー・イングリッシュ」(03年、英)の続編である本作には、
「気休めの報酬」とのサブタイトルがついている。
007シリーズのファンであれば思わずくすっと笑ってしまうであろう。
題名ひとつで笑わせてくれるとは、とりあえず掴みはオッケー、である。 
(略 あらすじ紹介)
前作同様、ローワン・アトキンソン得意の
身体を張ったギャグの数々が楽しめる。
ミスター・ビーン役で彼のファンになった人にとっては、
そのコミカルな動きをたっぷり味わえる。 
しかし意外なのは、これまでほぼ無言で動き一つで
笑いをとってきた彼が、本作では非常に雄弁であること。
セリフが多いばかりでなく、自らドラマを進行させる。
このあたりに少々違和感を感じる人もいるかもしれない。
キャラクターの深みを出そうとの演出かもしれないが、
個人的にはあまり効果を上げていない気がする。 
そもそもこの映画は、イギリス映画界が総力を挙げ、
大予算で、アクション満載ながらバカバカしいことをやるという
そのマヌケさを笑う作品である。
じっさいアクションのいくつかは
さぞお金がかかっているだろうと思わせるもので
ローワンも自らスタントシーンを演じている。
格好は悪いがサービス精神だけは
イーサン・ハントのトム・クルーズ並。
それだけで、一つの見所となっている。 
だが中途半端にしゃべるがために、
全体的にシュール感が薄れ普通のアクション映画になってしまった。
やはり本作のジョニー・イングリッシュのキャラクターは
普通すぎて物足りない。
もっと徹底的、積極的に失敗をし、
その突飛さで笑わせて欲しいところ。 
この映画のギャグはどれも不発ぎみで、
多少笑えても単発で終わってしまう。
次から次へと矢継ぎ早に笑いを積み上げていくといった
すぐれたコメディー映画としての流れの良さがない。
混乱の中、相手の腕をひねりあげたと思ったら、
それは自分の腕だった……といった
"ありえない"意外性"の笑い。
こうしたものをもっときわめて欲しいと思う。
そこが、ローワンの得意分野でもあるだろうから。 
英国アカデミー賞をとるようなスタッフが、
こんな馬鹿げたモノを作る。
サーの称号を持つローワン・アトキンソンが、
こんなに馬鹿なことをやる。
そういった意外性、お金をかけて一流人がバカをやる
その一点をきわめて欲しかった。 
もっとも、そんなローワンが
女王陛下をおちょくるパロディシーンを演じているのは、
ある種のセルフパロディともいえるわけで、
その勇気は評価したいところ。 
アクションシーンはお金をかけているだけあって
さすがによくできている。
中でもローワン自身が一番気に入っていると語る
車椅子のアクションシーンがすごい。
街を暴走する車椅子、というシュールな風景は、
このシリーズならではのものであろう。 
この車椅子は撮影のため、
ゴーカートのエンジンを積んで実際に走れるように改造したもの。
演じるローワン自身が
なんと自分で運転をしているというのだから笑わせる。
何も本当に走らせることはないだろう。
こうしたバカげた挑戦は、
同ジャンルの大先輩バスター・キートンの映画を思わせる。 
とはいえ、007のパロディはいまや新鮮味がなく、
同じイギリス映画界の大将格とはいえ、
それ以外の国の人にとっての求心力はそれほどでもない。
要するに、今更な感じがするのである。
今、8年ぶりにわざわざ続編を作るのであれば、
今だからこそられるネタというのをもっと見つけてきて欲しいと思う。 
ローワンのキャラ作りの大幅な変更もあったことだし、
前作のファンなら誰もが楽しめるというわけでもない。
結局終わってみれば、掴みはオッケー程度に思っていた
映画のサブタイトルが一番面白かったという、
笑うに笑えないオチとなってしまった。 


序の舞

オトーサン、
「宮尾登美子か、
つれあいがファンだったな」
つられて、何作か読みました。
本作は、吉川英治文学賞受賞作。
女流作家ならではの
母娘2代記と記憶しています。
ところが、世間には、
女流画家が上村松園だったので、
その伝記と受け取られたようです。
この映画が、気に入ったひとには、
「陽暉楼」や「鬼龍院花子の生涯」をおすすめします。

原題:序の舞(1984)
監督:中島貞夫
原作:宮尾登美子 
脚本:松田寛夫  
Genre:Drama
上映時間:145分
あらすじ:
安政五年、洛北の貧農の娘・勢以は、
京都の葉茶屋ちきりやに養女に出された。
二十歳の年に、養父母・島村夫婦が相次いで世を去った。
翌明治三年、勢以は婿養子をとったが、
五年後には夫に先立たれ、
二十六歳で二児をかかえた後家になった。
それからの勢以は、長女・志満と次女・津也を
女手ひとつで育てた。
時は流れ、津也は、小学校を卒業すると
松溪画塾へ通うことになった。
明治二十三年、第三回内国観業博覧会に津也が出品した
「四季美人図」が一等褒状を射とめた。
松溪の千枚描きに立会った日の夜、
津也は師の誘いのままに、料亭へ出向き、抱かれる。
津也は妊娠した。
気づいた勢以は、娘を激しく責め、
相手が松溪と知り、津也に絵を禁じた・・・

出演者:
岡田茉莉子 ・・・島村勢以 
名取裕子 ・・・島村津也 
佐藤慶 ・・・高木松溪 
オトーサン、
「3人とも熱演している!」

その他の出演者:
風間杜夫 ・・・西内太鳳 
水沢アキ ・・・島村志満 
三田村邦彦 ・・・村上徳二 
高峰三枝子 ・・・ちきりやの内儀 
三田佳子 ・・・喜代次 
菅井きん ・・・麻 
大坂志郎 ・・・島村甚八 
織本順吉 ・・・慶長堂の主人 
成田三樹夫 ・・・山勘 
なぎら健壱 ・・・川上音次郎 
五十嵐義弘 ・・・主家ちきり家主人 
野口貴史 ・・・橋田雅雪 
川浪公次郎 ・・・菊地芳文 
富永佳代子 ・・・島村くら 
草薙幸二郎 ・・・勢以の叔父 
和歌林三津江 ・・・勢以の祖母 
岡島艶子 ・・・坂本の老婆 
丸平峰子 ・・・近所のおかみさん 
有川正治 ・・・芝居小屋の親方 
市川好郎 ・・・高浜の漁師 
江幡高志 ・・・薬屋の老人 
小林綾子 ・・・島村勢以(少女時代) 
石井トミコ ・・・産婆 

User Rating:5.6/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:5.1/10( 9 votes) Yahoo!
オトーサン、
「思ったよりも、低いスコアだね」

User Reviews 
tom***** さん 
2014年12月17日
そんなに悪くはないけど 

松園の画家としての、部分をもっと観たかった。
男と女の、なんていうかどろどろした部分が
物語の主になっていたので、、、
でも映像は とても綺麗だし
名取裕子も一番いい時だし。
妹役の水沢アキの嫁入りの時の化粧は、爆笑
吹き出した。
松園の絵が好きで、これを観たけど 
そういう意味では少し残念だったかな

オトーサン、
「カットしたほうが、よかった」

東京50km圏道路地図さん 
2016年3月7日
エロシーンが大幅カット

TV版で30分程度カットされているせいか、
の人生をナゾッタだけのダイジェスト版のようで、
深みが感じられなかった
(たぶんエロシーンが大幅カットされているような)。
母親側には所謂女として自由に生きられなかった
毒母的怨念みたいなモノがもっとあってよかったし、
名取裕子も環境に振り回されてばかりで、
上村松園の持つ芯の強さのようなモノが感じられなかった。
もっと「戦う女」を前面に押し出してもよかったのではないか。
『焔』の創作シーンはおそらくフィクションだろうし、
映画とは言えこれはちょっとヤリスギだなあと
シラケテしまう所もあった。
現代の価値観から当時の女性活躍難しさを推し量る事は
困難ではあるが、この辺はもっと大胆にやってもよかったのでは。
と言えるのも2016年から1984年を論じているに過ぎなくて、
84年当時としてはこれでもよくやっている方なのかもしれないが。 


白熱

オトーサン、
「スマホって、本当に便利だね」
 時代をさかのぼると、
人々は鉄道に有頂天になっていました。
「鉄道って、本当に便利だね」
でも、ご用心。
鉄道も、スマホも行く手には、
現金強奪犯が待ちかまえているのです。

原題:White Heat (1949) 
監督:Raoul Walsh    
脚本:Ivan Goff / Ben Roberts  
Genre:Crime/ Drama/ Film-Noir  
上映時間:114分
あらすじ:
コーディ・ジャレット率いるギャング団は、
列車を襲撃し乗務員を殺して現金を強奪した。
そして同じ日に遠隔地であった事件の犯人として自首・収監され、
アリバイを得るという知能策で強盗殺人の重罪を逃れる。
母親で犯罪の師でもあるマー・ジャレットに溺愛されたコーディは
マザコンのサディストで、
自身も不貞な妻のバーナは愛想を尽かし、
コーディの右腕であるビッグ・エドと内通するようになっていた。
列車強盗をコーディ一味の仕業と見る捜査当局は、
秘密潜入捜査官ファロンを囚人に偽装させて刑務所に送り、
コーディと同房に置いて真相を探り出そうとする。
ビッグ・エドは刑務所内の手下を使って、
事故に装わせコーディを殺そうとしたが、
ファロンの機転で阻止される。
コーディはファロンの正体を知らぬまま強く信頼するようになる。
そこに思わぬ知らせが届く。
留守にギャング団を束ねていたマー・ジャレットが、
ビッグ・エドの裏切りで殺されたのだ。
エドはコーディを裏切り母殺しに荷担したバーナと共に
ギャング団の頭目に成り代わっていた。
コーディは復讐を誓い、仲間を集めて人質を取り
刑務所から集団脱走。
ファロンも同行する羽目になる。
コーディはエドを殺し、バーナを脅して自分の元に戻らせると、
新たな仲間たちと共に人里離れたアジトで
強奪計画の準備に取りかかる・・・

出演者:
James Cagney ・・・ Arthur "Cody" Jarrett(コーディ)
Margaret Wycherly ・・・ "Ma" Jarrett(マー)
Virginia Mayo ・・・ Verna Jarrett(バーナ)
Edmond O'Brien ・・・ Hank Fallon AKA "Vic Pardo"(ファロン)
オトーサン、
「昔は、すごい個性派がいたんだ!」

その他の出演者:
Steve Cochran ・・・ "Big Ed" Somers
Ford Rainey ・・・ Zuckie Hommel
John Archer ・・・ Philip Evans
Wally Cassell ・・・ "Cotton" Valletti
Fred Clark ・・・ Daniel "The Trader" Winston
Ian MacDonald ・・・ "Bo" Creel
Paul Guilfoyle ・・・ Roy Parker
Robert Osterloh ・・・ Tommy Ryley
G. Pat Collins ・・・ "Reader" Curtin
Fred Coby ・・・ "Happy" Taylor

User Rating:8.2/10(20,325 votes)IMDb
  User Rating:7.5/10( 9 votes) みんなのシネマレビュー
オトーサン、
「ウーム、傑作だね」

User Reviews 
青観さん 
2006年3月15日

ギャング映画の帝王、
ギャング映画と言って外せない俳優の一人、
ジェームズ・ギャグニーの悪っぷりと
そして、悪さの中にあるマヌケさと、
バカぷりを思い存分、楽しむには
もってこいの映画というのが観ての感想です。
こういうちょっとマヌケな悪人を演じさせたら、
この人の右に出る者はいないのではというぐらい
本当にマヌケなんだけど、やはり憎めない。
そのキャラクターとでも言うべきか、
個性の強さは本当に凄いと思う。
この作品、ストーリーそのものよりも
まずはジェームズ・ギャグニーという一人の俳優を
楽しむ為のお手本のように私には感じられます。 

オトーサン、
「脇役もいい映画は、名作になる」

黒美君彦さん 
2016年5月23日
半端じゃない狂気

フィルム・ノワールの古典的名作に
数えられるだけあって、
このスピード感は半端じゃない。
マザコンの凶暴なコーディ・ジャレットの悪役ぶりが
とにかく秀逸。緊張感が途絶えることがない。
刑務所で母親(マーガレット・ウィンチェリー)が
死んだことを知って暴れまくったコーディは、脱獄を決行。
妻のバーナ(ヴァージニア・メイヨ)と関係した
ビッグ・エド(スティーヴ・コクラン)を撃ち殺す。
一方財務省捜査官のパードことファロン(エドモンド・オブライエン)は
刑務所に潜入してコーディの信頼を勝ち取るが…。
脱獄後の追跡劇で面白いのは、当時の科学捜査。
発信機を自動車に仕掛け、その電波を二点で受信し、
自動車の場所を絞り込むという
今でいうGPSを駆使した追跡で、
車の屋根につけられた受信アンテナが少々マヌケだけど悪くない。
とにかく全編乾いた筆致で見応えがある。
手塚治虫のキャラクターで、
明らかにこの作品のジェームズ・キャグニーを
モデルにしたものがあって、その意味でも面白く観た。


続・荒野の1ドル銀貨

オトーサン、
「なぜか、2度みたね」
・荒野の1ドル銀貨
マカロニ・ウェスタンという奴です。
前作よりも、面白く拝見しました。

原題:Il ritorno di Ringo(1965)
      The Return of Ringo
監督:Duccio Tessari    
原作・脚本:Duccio Tessari/ Fernando Di Leo  
Genre:Action /  Drama |/ Romance /  Western 
Country: Italy/ Spain 
Language: Italian 
上映時間:分
あらすじ:
南北戦争が終って二カ月後、
荒野を馬に乗った一人の男が帰って来た。
男は北軍の青年大尉リンゴ、
という早射ちのガン・ファィター。
川から砂金が発見されて以来、パコを首領とする
メキシコ人一味が居据り農民や町民を苦しめていた。
さらに、最愛の妻ハリーがパコの女になっているという噂。
彼は、パコばかりでなく裏切った妻をも殺そうと心に決めた。
インディアンの混血男に変装して町へ出た。
町は荒れ果てていた。
ある朝、騎兵隊が棺桶を運んで来た。
なんとこれにはリンゴの死体が収めてあった・・・

出演者:
Giuliano Gemma ・・・ Ringo(リンゴ)
Hally Hammond ・・・ Helen Brown / Hally Fitzgerald(ハリー)
George Martin ・・・ Paco Fuentes(パコ)
オトーサン、
「ジェンマ、かっこいいね」

その他の出演者:
Fernando Sancho ・・・ Esteban Fuentes
Nieves Navarro ・・・ Rosita
Antonio Casas ・・・ Sheriff
Manuel Muniz ・・・ Miosotis

User Rating:6.9/10( 734 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 11 votes) Yahoo!
オトーサン、
「傑作だね」

User Reviews 
FightingWesternerさん
The Lonesome Prairie 
2011年5月2日
満足できる復讐物語、

ジュリアーノ・ジェンマは、
南北戦争での戦いから戻って、
父が殺され、妻が奪われ、
裕福な人種差別主義者フェルナンド・サンチョ一族に
故郷が乗っ取られていることを知る。
サンチョは、ここはメキシコ人の土地だと
白人や黒人を弾圧していた。
あまつさえ、酒場の大広間に「英米人立ち入り禁止」と銘打つ始末だ。
「荒野の1ドル銀貨」の続編というだけでなく、
出演者とクルーを巧みに活用して、
さほどユーモラスではないが、前作をしのぐ作品になっている。
観客をリンゴに肩入れさせるには、どうすべきかを知り、
汚い悪人どもを最後にはやっつける!
ジェンマとサンチョは、まさに宝だ。
エンニオ・モリコーネもそうで、
最高の音楽を提供している。
お勧めだ。

オトーサン、
「黒美さんは、ジェンマのファンなんだ」

黒美君彦さん 
2014年6月12日
脇役が魅力的

モンゴメリー・ウッドがジュリアーノ・ジェンマと
改名して間もない頃の作品。
オープニングのクレジットでも旧名と合わせて表示される。
南北戦争帰りの元兵士が主人公という設定こそ同じだが、
『荒野の1ドル銀貨』とは全く異なる作品だ
(1ドル銀貨も出てこないし…(笑))
金脈を狙って南部の町を牛耳るメキシコ人のフエンテス兄弟が、
モンゴメリー・ブラウンの美しい妻ハリーと娘を奪い、狼藉三昧。
リンゴは自らの素性を隠し、復讐に燃える、
というマカロニ・ウエスタン。
ジュリアーノ・ジェンマの男ぶりは最高潮だが、
それにもまして脇役がいい。
リンゴの面倒を見る「朝顔」と呼ばれる小男
(マヌエル・ムニス)のコミカルな演技もいい
(ちなみにスペイン語では“Pajarito”と呼ばれていて、
この言葉には「小鳥(=小さい男)」という意味があるらしい)。
それからリンゴに惚れた(?)エステバン(フェルナンド・サンチョ)の
情婦ロジータ(ニエヴェス・ナヴァロ)の妖艶な姿。
正直、リンゴの妻ハリーより魅力的。
酒に溺れながら最後には立ち上がる
アメリカ人保安官(アントニオ・カザス)もいい。
白黒がはっきりしていて、
細かいところは目をつぶって(笑)楽しめる西部劇。
2013年10月に予期せぬ交通事故によって
75歳の生涯を閉じたジュリアーノ・ジェンマの魅力も堪能できる。
ヒゲ面のジェンマはなかなか野趣に富んでいていい感じ。


社長漫遊記

オトーサン、
「昔は、よく銀座で遊んだなぁ」
あの接待文化、いまいずこ?
人間関係がドライになって、
情報の共有がなされなくなっているのでは?

原題:社長漫遊記 (1963) 
監督:杉江敏男  
脚本:笠原良三 
Genre:Comedy
上映時間:92分
あらすじ:
アメリカ視察から帰国した
太陽ペイントの社長・堂本平太郎はすっかりアメリカかぶれ。
出迎えの妻・あや子、山中営業部長、木村秘書課長、
九州から駆け付けた多胡九州支社長は困惑気味だ。
会社ではレディファーストの奨励、
女子社員のお茶くみ禁止、役職呼称の撤廃、営業接待の自粛など
アメリカ合理主義を訓示する。
多胡は平太郎に、自社の塗料が使用された
若戸大橋の開通式典に出席するよう願い出る。
平太郎は山中部長から、月産自動車に納入した塗料に
問題が生じたと報告を受け、米ジュピター社の顔料の使用を提案される。
平太郎はちょうど訪米の折り、ジュピター社との提携交渉を進めていた。
早速、極東支社に連絡し約束を取り付ける。
その夜、平太郎は馴染みのクラブ「マリリン」の
ママ・れん子に会いに出掛けるが、
酒の勢いから怪しげな日系3世の男と喧嘩沙汰に・・・

出演者:
 森繁久彌・・・ 堂本平太郎 
 久慈あさみ・・・ 妻あや子 
 加東大介・・・ 山中源吉
 三木のり平・・・ 多胡久一
 小林桂樹・・・ 木村進
 淡路恵子・・・ れん子
オトーサン、
「森繁さん、奥方に頭が上がらないか」

その他の出演者:
 中真千子・・・ 娘可那子 
 江原達怡・・・ その夫周二 
 英百合子・・・ 母てつ 
 加東大介・・・ 山中源吉 
 東郷晴子・・・ 妻よし子 
 三木のり平・・・ 多胡久一 
 池内淳子・・・ 〆奴 
 藤山陽子・・・ 大浦タミエ 
 雪村いづみ・・・ 上野勝子 
 フランキー堺・・・ ウイリー田中 
 ジョージ・ルイカー・・・ ジョージ 
 河津清三郎・・・ 権藤 
 塩沢とき・・・ ホステスA子 
 峯丘ひろみ・・・ 堂本家女中 
 小沢憬子・・・ 天婦羅屋女中 
 中野トシ子・・・ 河童旅館の女中 
 大友伸・・・ マリリンの客 

User Rating:6.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.6/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「楽しいね」

User Reviews 
tot***** さん 
2007年9月24日
今観ると、みんな若い・・・ 

40作近くあった長寿「社長シリーズ」の第21作。
今観ても、馬鹿馬鹿しくもあるが、
とても親しみを持って楽しめた。
この作品では毎度の森繁社長の浮気失敗は
当然なのでしょうが、
小林桂樹の恋の行方が気になった。
でも出演者みんな若かったなぁ。 

オトーサン、
「造船大国、いまいずこ?」

ESPERANZAさん 
2012年10月16日
さてさて社長の米国式接待は本物なのだろうか、
それは見てのお楽しみというところ。
ところで彼らはなぜ佐世保・長崎まで行ったのだ。
そうか世界に誇る大型タンカー日章丸のお祝いだった。
「ここはひとつぱぁーっと」
というのり平おきまりの台詞が楽しい。
小林桂樹秘書課長のねばりは良かった、
おめでとう。 


続・社長行状記

オトーサン、
「シリーズ第30作目か」
マンネリもいいところですが、
息のあった面々で、繰り広げられるコメディは
いまでも、通用します。
今回は、福井編。
疎開した頃は、繊維産業が盛んでした。
なつかしく拝見しました。

原題:続社長行状記(1966)
監督:松林宗恵  
脚本:笠原良三 
Genre:Comedy
上映時間:90分
あらすじ:
既製服メーカーの栗原サンライズKKは
チオールとの技術提携で、見事不況を乗り切った。
社長の弥一郎は、好調だからと現状に甘えず、
新たな手段でますます会社を盛り上げようと考える。
そこでチオールの日本支配人・安中と提携をより強固にし、
安くて魅力ある婦人服の製造販売を行うことにする。
しかし、安中は、弥一郎や小島の妻も口説く始末。
そこで弥一郎は珍しく色気なしの戦術で
安中を落とそうと考える。
しかし、宴会好きの営業部長・佐々には
それは苦痛以外の何物でもなかった。
そんな矢先、安中が生地を仕入れるための
実地見学に福井に出向くことになるが・・・

出演者:
森繁久彌・・・ 栗原弥一郎
小林桂樹・・・ 小島啓吾 
フランキー堺・・・ 安中類次
三木のり平・・・ 佐々又吉 
新珠三千代・・・ 町子
オトーサン、
「フランキー堺と三木のり平がいいね」
脇を固める得難いコメディアンです。

その他の出演者:
久慈あさみ・・・ 栗原峰子 
司葉子・・・ 小島洋子 
英百合子・・・ 小島てつ 
溝江千里・・・ 小島啓一 
加東大介・・・ 後藤貫十 
沢井桂子・・・ 花代 
原恵子・・・ 原田伸子 
中村伸郎・・・ 富岡 
桐野洋雄・・・ 中山 
浦山珠実・・・ ふみ子 

User Rating:-/10( - votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:-/10( - votes) Yahoo!
オトーサン、
「誰もコメントしてないね」
私的には、6点台前半かな。

User Reviews 
車猫次郎さん 
- 年- 月- 日
笑いの見所

1
 弥一郎の持ち馬サンライズモアが見事1着。
京都競馬場で観戦して大喜びの弥一郎がテレビに映り、
その様子が妻の耳に入る。
しかし、妻には大阪の取引先周りだと家を出て、
不況なので馬は売り払ったと嘘を言ってた。
家に帰った弥一郎は、
妻から「馬の他に養ってる動物が3、4人いるんでしょ」
とガミガミ。2人のやりとりが面白い。  

2 
福井の出張から帰って来た佐々営業部長は、
社長室で出張での報告をするのだが、
豪華な接待を受けた話ばかり。
芸者の接待話で興奮した佐々は、
当時流行っていた「シェー!」を演じる始末。
喜ぶ社長と、あきれる後藤常務の対応も面白い。  

3 
安中が、小島の妻・洋子、社長の妻・峰子、
バーのマダム・町子と、次々に口説く場面が面白い。  

オトーサン、
「同感」

totoro さん 
2008年11月19日
小林桂樹の演技が実に自然

時代劇は観ても
邦画の現代劇は不自然さが多いので
あまり好きではない。
小林桂樹の演技が実に自然で、
よくそこまで演じられると思うくらいだ。
フランキー堺や三木のり平に、池内純子。
特に池内純子の愛らしさと女らしい魅力に溜息が…
昔は皆若かったんだなと感心。
ほのぼのそした様子がやんわりとお薦めです。
なお、今の小林桂樹は昔の面影がない気がします。
どこで、どう間違えたのか。
私の想像とはかなり違った小林桂樹に
多少の幻滅を感じます。


花とアリス

オトーサン、
「いいね」
岩井俊二監督、蒼井優主演。

原題:花とアリス (2004) 
監督・脚本:岩井俊二  
Genre:Comedy/Romance
上映時間:135分
あらすじ:
おてんば娘アリスと、一見おとなしいハナ。
中学卒業を控えた2人は同じバレエ教室に通う。
ハナは高校生の宮本に秘かな想いを寄せ、。
宮本を尾行し隠れて写真を撮りまくる。
やがて彼女とアリスは宮本と同じ高校へ進学し、
ハナは宮本と同じ落研に入部する。
“寿限無”の完全制覇に余念がない宮本は、
歩きながら落語の本を読んでいると、
シャッターに頭をぶつけ転倒してしまう。
後をつけていたハナは慌てて駆け寄るが、
宮本が記憶喪失らしいと知ると
とっさに恋人のフリをしてしまう。
一方、アリスは街でタレント事務所に
スカウトされるのだが・・・

出演者:
 鈴木杏・・・ 荒井花(ハナ) 
 蒼井優・・・ 有栖川徹子(アリス) 
 郭智博・・・ 宮本雅志 
オトーサン、
「蒼井優って、素材そのものがいい」

その他の出演者:
 相田翔子・・・ 有栖川加代(アリスの母) 
 阿部寛・・・ アリス母の連れの男 
 平泉成・・・ 黒柳健次(アリスの父) 
 木村多江・・・ 堤ユキ(バレエの先生) 
 坂本真・・・ 猛烈亭ア太郎 
 大沢たかお・・・ リョウ・タグチ 
 広末涼子・・・ 編集者現場担当 

User Rating:7.3/10( 140 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.3/10( 588 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

日本映画プロフェッショナル大賞受賞 
・主演女優賞  蒼井優  

User Reviews 
エル・オレンス さん 
2010年4月23日
岩井ワールドが大炸裂! 

監督・岩井俊二が手掛けた
ネット配信用ショートフィルム(2003)を
岩井自ら長編映画化させた作品。
鈴木杏&蒼井優がW主演しています。
絶世の美を振りまく鈴木杏と
美しきバレエダンスを披露する蒼井優ー
お互い対比した存在のような印象を受けましたが、
それがまた本作の魅力を倍増させていると思います。
(二人と三角関係を織りなす郭智博の役柄が、
もっと際立っていればなお良しでした)
相変わらず岩井俊二の生み出す世界観は、独特ですよね。
特にカメラワークに関しては、
自分も撮ってみたくなるような衝動に駆られてしまいます。
物語はゆっくりと流れますが、
二人の少女と一人の少年のリアルな心情を
丁寧に描いているため、最後まで魅了されました。
そして本作を終始彩る印象的なテーマ曲も、
とても好きになりました。
未見の方は、是非とも岩井ワールドに浸かるのをお勧めします! 

オトーサン、
「同感!」

ぐうたらパパさん 
2011年2月9日
蒼井優の存在感

上手く説明出来ないんだけど、
ホワッとしてて心地良く好きな映画です。
岩井俊二らしい映像美と主演の2人の自然な会話に
オープニングから引き込まれました。
特に、蒼井優の存在感につきますね。
彼女あっての映画だと思います。
彼女は特別 美人て訳じゃないんだけど(失礼)、
なんて魅力的な女優なんだろう・・・
今まで特に気にしていなかったんだけど
(寧ろ何でチヤホヤ騒がれているんだろう・・・
くらいに思っていたけど)
彼女の出演している映画を何本か観たら納得です。
素晴らしい女優だと思います。
この作品を鑑賞後、私は記憶喪失になってしまいました・・・
冗談・で・す・よ(笑)


陽だまりの彼女

オトーサン、
「これは、ヒットするだろうな」
美男美女ノラブストーリー。
そして、泣かせるスパイスも・・・

原題:陽だまりの彼女(2013)
監督:三木孝浩  
原作:越谷オサム  
脚本:菅野友恵 / 向井康介 
Genre:Romance
上映時間:121分
あらすじ:
新人営業マンの浩介は、仕事先で中学時代の同級生で
初恋の相手・真緒と偶然再会する。
当時はイジメられっ子だった真緒を
浩介がいつも庇ってあげていた。
そして10年ぶりに浩介の前に現われた彼女は、
美しく素敵な女性へと変貌を遂げていた。
ふたたび恋に落ちた2人はやがて結婚し、
幸せな新婚生活を送るのだが・・・

出演者:
 松本潤・・・ 奥田浩介 
 上野樹里・・・ 渡来真緒 
オトーサン、
「好感度、抜群だ」

その他の出演者:
 玉山鉄二・・・ 新藤春樹 
 大倉孝二・・・ 田中進 
 谷村美月・・・ 峯岸ゆり 
 菅田将暉・・・ 奥田翔太 
 北村匠海・・・ 中学生の奥田浩介 
 葵わかな・・・ 中学生の渡来真緒 
 小籔千豊・・・ 杉原部長 
 西田尚美・・・ 奥田祥江 
 とよた真帆・・・ 梶原玲子 
 木内みどり・・・ 渡来真由子 
 塩見三省・・・ 渡来幸三 
 夏木マリ・・・ 大下  

User Rating:5.3/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.8/10( :1,643 votes) Yahoo!
オトーサン、
「なんかストーリーが・・・」

User Reviews 
inres9さん 
2013年10月10日
ラスト

久しぶりに上野樹里を見たいと思って
映画館に行ったが、
松本潤目当てと思しき女性がほとんどだった。
オジサンにはちょっと甘すぎたが、
でもちょっと泣けた(笑)。
ラストは、松本潤がビーチボーイズに
涙するところで切ってもよかったかな。
あるいは、上野樹里の顔が見える直前、
声が聞こえる直前で切る手も。
上野樹里ファンは見に行け。
 
オトーサン、
「後半はかったるい」

にょろぞうさん 
2014年7月2816日
前半、松本潤と上野樹里がとにかくカワイイ 

このカワイイ二人を見てればそれなりに楽しいが、
いささかオヤジには気恥ずかしい展開だ 
しかしおしゃれな風景と優しいカメラワークで
それなりに見ていられる 
後半はヒロインの出自がわかって来て
話が暗い方にスイッチすると、
オシャレな二人と最先端な職場などの背景が
むしろ見飽きた韓流ドラマのような展開になって、
イマイチ見ているこちらのトーンをダウンさせた
やはり今時イケメン、オシャレ、悲恋は同時に描くべきでは無いな
というか韓流ドラマとかが好きな層に向けて作ったのなら、
がっかりするのはお門違いと言われてもしかたがないのか(笑) 
ヒロインの秘密とかの伏線はドラマ初頭からわかり過ぎるくらいで
まったく意外性が無い
なので、思った通りの悲恋に哀しみは無い 
あまりに想像通りなので以外なドンデン返しとかを
用意してくれているのかと思ったが、それも無し
しかもエンディング間際でキーエピソードの
「腕の傷も無くなってしまうのかな?」というセリフが入る 
これはだめだろ 
このセリフが入っただけでオチが見えてしまった 
せっかくオーディエンスが腕の傷のエピソードを忘れかけていたのに
案の定、ヒロインの存在がすべて消えても腕の傷が消えてなくて、
もしかして主人公はヒロインの事を忘れて無いのかも
というオチになる 
その直前の腕の傷うんぬんのセリフがなければ、
もしかして印象的なラストになったのかもしれないのに、
毎度のことだが演出がクドすぎる 
しかもそこで終わればまだ余韻のあるいいラストシーンだったのに
さらに再び二人が出会うラストまでが用意されていて
イラッとした以上にハラが立った 
思わせぶりにカメラがヒロインの顔を避けてパンする
安いカメラワークに心底げんなりさせられる 
何の為にヒロインの顔をタメるのか 
これで別の女優が出て来たら驚くが(笑) 
またまたなんでも解説して終わりたい余韻もクソも無い
日本人監督特有の悪いくせが出たと思った 
心底、観客をバカだと思ってるのだろうか 
この余計な付け足しが無ければ
いい年をしてても充分カワイイ松潤と上野樹里に
1点プラスしても良かったのに残念だ 


社長千一夜

オトーサン、
「千一夜か」
アラビアン・ナイトからきているのでしょう。
森繁社長の浮気が佳境に入りかけると邪魔が入って
いつまで経っても、成就しないのです。
お相手は、大阪のキャバレーのママ。
新珠三千代が、珍しく誘う女を演じています。

原題:社長千一夜(1967)
監督:松林宗恵
脚本:笠原良三  
Genre:Comedy
上映時間:93分
あらすじ:
庄司観光会社は、東京を拠点に
東海道沿線の各観光地に進出している。
社長を筆頭に、オリンピックで東海道観光ルートの
終着地・大阪に新ホテルを建てほっと一息ついた矢先、
大阪で万国博が開催されることになる。
社長代理で天草に出張していた木村開発部長が
お土産に持ち帰った映像の試写会を終えると、
社長は新しい事業計画を思いついた。
大阪から別府、別府ー長崎ー天草五橋という
新国際ルートの開発である。
しかし、大阪のホテル建設の影響で資金は乏しく
天草のホテル建設の費用が捻出不可能な状況だった。
そんなとき、大阪のホテル支配人が
奇妙な宿泊客の話を切り出す・・・

出演者:
 森繁久彌・・・ 庄司啓太郎 
 小林桂樹・・・ 木村信吉 
 加東大介・・・ 金井鉄之介
 黒沢年男・・・ 小川次郎 
 三木のり平・・・ 飛田弁造
 フランキー堺・・・ ペケロ・ドス・荒木 
オトーサン、
「フランキー堺が、大活躍!」
ただし、お相手の芸者の演技が興冷めでした。
新任秘書・黒沢年男の使い方も、演技もお粗末でした。

その他の出演者:
 久慈あさみ・・・ 庄司邦子 
 司葉子・・・ 木村澄江 
 英百合子・・・ 木村松子 
 東郷晴子・・・ 金井ふく 
 新珠三千代・・・ 鈴子 
 藤あきみ・・・ はる美 
 原恵子・・・ 大野由紀子 
 大友伸・・・ 吉田 
 土屋詩朗・・・ 会社幹部A 
 手塚勝巳・・・ 会社幹部B 
 田辺和佳子・・・ ホステス 
 佐渡絹代・・・ 女中A 
 杉浦千恵・・・ 女中B 

User Rating:5.5/10( 2 votes)Tsutaya
  User Rating:7.3/10( 3 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、6点台かな」
別府ー長崎ー天草五橋観光が楽しめました。

User Reviews 
放浪紳士チャーリーさん 
2009年11月20日

「社長」の冠がつく作品、
幾つか並んでいたので
特に何も考えずこれをチョイス。
「サラリーマン清水港」に次いで、
このシリーズ二作目の鑑賞。
かなりシリーズ後期の作品なんですね。
そうか〜わかった!!
要するに「寅さんシリーズ」で
寅さんがマドンナと毎度結ばれないのと同じで、
森繁社長の浮気をすんでのところで毎回回避させるのは、
このシリーズでそれをやったら
「お終い」という暗黙の了解があったからなのかな?
え?違うの?
貞淑そうな妻イメージが強い新珠三千代が、
やけに色っぽく森繁社長を誘惑するのと、
あの司葉子に、ちょっとだけエロい台詞を
言わせるのがなかなか新鮮。
秘書役黒沢年雄だけグループに融けこんでないみたいで、
ウザイキャラ、ウザイコメディ演技に
終始イライラさせられました。
当時の東宝長寿シリーズ「駅前」と違うのは、
他のシリーズ作品も観てみようかなっていう
質を保っている点かなあ、と・・・。 

オトーサン、
「確かに、小林桂樹の影が薄いね」

tkr_dvd さん
2009年12月12日
シリーズの陰りを感じさせる一本 

社長シリーズの陰りを感じさせる一本
それというのも社長秘書役の小林桂樹が
本作では部長昇進し、後輩にその地位を譲ると称して
最初と最後にちょろっと出るだけだからだ
後輩役には黒沢年男。
これまでシリーズの売りだった
森繁と小林の丁々発止のかけあいの代わりに
常識知らず、融通利かずの若者とのギャップで
笑わせようということだが、これがどうも、
ただただ不快なキャラクターになってしまって面白くない
二作きりで関口宏に代わってしまったところを見ると
当時としても評判は良くなかったようだ
シリーズを支えてきた三木のり平とフランキー堺も
本正続編がラストとなる
二人ともに、どうも何か不満を抱えている様子が
映画にも出てしまっていて
演技が投げやりで、どうも雰囲気がよろしくない 


社長忍法帖

オトーサン、
「このシリーズはいいね」
何しろ芸達者がそろっています。
森繁久彌、三木のり平、フランキー堺ら。
脇役の女優陣も、きれいですね。

原題:社長忍法帖 (1965) 
監督:松林宗恵 
脚本:笠原良三  
Genre:Comedy
上映時間:95分
あらすじ:
業界Aクラス突入を目指す岩戸建設は
社長の岩戸久太郎をはじめ、
戸樫常務、新婚早々の石川技術部長、
忍法の家元・間々田総務部長ら、
いずれ劣らぬサムライぞろいだ。
そんな時、北海道で奮闘中の毛馬内所長が、
極秘情報をにぎって東京本社へ。
万才生命が札幌に史上最高のビルを建てるという。
岩戸社長としては、ライバル東西組に
さんざん煮え湯を飲まされている手前、
何がなんでもこの大工事を落札したいところだ。
一行は北海道へ飛ぶが、相手の術策に振り回される。
岩戸社長は、石川や毛馬内にハッパをかけるやら、
浮気の算段をするやら大忙し・・・

出演者:
 森繁久彌・・・ 岩戸久太郎 
 久慈あさみ・・・ 岩戸登美代
 三木のり平・・・ 間々田弁次郎 
 小林桂樹・・・ 石川隆 
 司葉子・・・ 石川京子
 フランキー堺・・・ 毛馬内強 
オトーサン、
「手の内はわかっているけど・・・」
笑わされるのは、芸の力でしょう。

その他の出演者:
 英百合子・・・ 石川まつ 
 加東大介・・・ 富樫忠造 
 池内淳子・・・ 鈴千代 
 新珠三千代・・・ 澄江 
 団令子・・・ 百合子 
 中真千子・・・ 平山厚子 
 堺左千夫・・・ 平山文男 
 溝江千里・・・ その息子 
 東野英治郎・・・ 武田社長 
 一の宮あつ子・・・ 武田夫人 
 佐渡絹代・・・ 料亭の女中 
 勝部義夫・・・ 作業員 
 井上大助・・・ ホテルのボーイ 
 岡豊・・・ 空港の作業員 
 浦山珠美・・・ 岩戸邸の女中 
 坪内美詠子・・・ 大松 

User Rating:7.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.0/10( 2 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

User Reviews 
青観さん 
2006年8月30日
軽いノリの喜劇

これもまた三木のり平の面白さが
よく現れていて気軽に楽しめるので、良い。
三木のり平のいい加減さと、お調子の良さ、
そんな三木のり平の部下を持って頭が痛いだろう
社長の森繁久彌の演技と
そこに関わってくる人達のあたふたした演技、
やりとりなど、面白い。
こういった軽いノリの喜劇が
もっともっと沢山観たいと思うし、
撮られることを願いたい。

オトーサン、
「なつかしいね」
北大のポプラ並木が健在です。
伯父と叔父が北大医学部に学んだので、
森繁の歌う北大寮歌に胸を打たれました。

♪都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊の筵
 尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の
 夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて
 星影冴かに光れる北を
 人の世の 清き国ぞとあこがれぬ

部下Aさん 
2009年12月27日
のり平忍法。 

時は昭和40年。
東京オリンピックの熱がまだ冷めやらない中、
岩戸建設は万才生命が札幌に建てる予定の
ビルの工事をやらせてほしいと願いでる。
しかし、岩戸建設が札幌市内、真駒内に建設中の
団地工事が遅れていることを理由に断られてしまう。
社長は、社の面目をかけて、技術部長石川に
工事の遅れを取りもどすよう厳命し、
新婚の石川は懐妊中の妻を残し札幌へと向う。

森繁社長シリーズがいったん終了した後、
ファンの要望に応えて再スタートした復活第一弾。
例によって例のごとく、社長の浮気がことごとく
未遂に終わってしまうというストーリー。
全盛期と比べると映画のパワーが落ち気味ですが、
総務部長役の三木のり平の可笑しさは健在。
社長を社長とも思わぬワイヤーロープなみの神経のズ太さ、
また当時流行した山田風太郎の忍法を
とりいれたギャクが笑えます。
森シゲとのやりとりは恐らくアドリブと思われますが、
それも息のあったコンビぶり。
もうひとつの見どころは、
約45年前の北海道の風景といえるでしょう。
千歳空港の小ささ、ホテルの周囲の建物のなさに驚きます。
(ほぼ原野)
道産子社員役のフランキー堺の北海道弁は
「そのなまり、どこの?」と言いたくなりますが、
他はかなり調査して脚本を書いているようです。
(真駒内には実際に団地があるし、食事のシーンの店も実在の店)
地方の名所を必ず織り込む現在のサスペンスドラマの
さきがけという雰囲気も感じます。
それと札チョン族という言葉も久しぶりに聞きました。
まだ単身赴任という言葉がなかった頃、
家族を置いて札幌に1人で赴任している男性のことを
そういったんですね。
以前札チョン族だった、
あるいは今、札チョン族という人はこの
映画、けっこう楽しめるんじゃないでしょうかね〜。
え?楽しめない???
それは後ろめたいことがあるんじゃないですか...
単身赴任は浮気の危険がありますからねぇ....。 


マジック・イン・ムーンライト

オトーサン、
「ウディ・アレン、まだ現役か」
1935年生まれですから、もう80歳!
アカデミー賞、24回ノミネートの名監督です。
主な作品は、
・スリーパー(1973)
・アニー・ホール(1977)
・マンハッタン(1979)
・カメレオンマン(1983)
・カイロの紫のバラ(1985)
・ハンナとその姉妹(1986)
・ラジオ・デイズ(1987)
・それでも恋するバルセロナ(2008)
・ミッドナイト・イン・パリ(2011)
・ブルージャスミン(2013)

原題:Magic in the Moonlight (2014) 
監督・脚本:Woody Allen   
Genre:Comedy/ Romance
Rated PG-13 for a brief suggestive comment, and smoking throughout
Country: USA / UK 
Language: English 
上映時間:97分
あらすじ:
華麗なイリュージョンを披露して拍手喝采。
その中国人マジシャン、実は毒舌家のイギリス人スタンリー。
友人のハワードからある依頼が。
大富豪カトリッジ家の人々を虜にしている
評判の美人霊能者の真贋を見極めてほしい。
超能力や心霊現象の一切を否定するスタンリーは、
その女のトリックを見破ってやろうと、
一家の滞在する南仏コート・ダジュールの豪邸へ。
ところが霊媒師のソフィと対面してみると、
彼女の尻尾を掴むどころか、
次々と説明のつかない現象に直面してしまい、
自らの信念がすっかり揺らいでしまう・・・

出演者:
Colin Firth ・・・ Stanley Crawford(スタンリー)
Emma Stone ・・・ Sophie Baker(ソフィ)
オトーサン、
「ウディ作品は、饒舌だからね」
コリン・ファースは、その点で、最高のキャスティングでしょう。
エマ・ストーンは、旬の女優さん。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で 
アカデミー助演女優賞を得ています。
 
その他の出演者:
Simon McBurney ・・・ Howard Burkan(ハワード)
Hamish Linklater ・・・ Brice
Marcia Gay Harden ・・・ Mrs. Baker
Jacki Weaver ・・・ Grace
Erica Leerhsen ・・・ Caroline
Eileen Atkins ・・・ Aunt Vanessa・・・
Lionel Abelanski ・・・ the Doctor

User Rating:6.6/10( 43,398 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 319 votes) Yahoo!
オトーサン、
「佳作だね」
流れるチャールストンに、思わず踊りたくなりました。

User Reviews 
p.g. sturgesさん
United States 
2014年8月16日
考えさせられ、幸せになる素敵な映画

これは、すばらしい映画だ。
熱意のないレビューをいくつか読み、
見てみたら好きになった。
ウディは、例によって、
大きな主題に軽やかに取り組んでいる。
主題とは、):
世界に魔法があるか?
人生には、目に見えるもの以上のことがあるか?
あなたが何を信じるか知らないが、
ウディは、あると言う。
私は、彼に賛成だ。
映画製作に関する限り、
ウディは、ステップを失ったことはない。
手掛かりは手際良く散ばり、
平行線が明らかになり、
予期しないことが起きて楽しい。
ウディは、私達のハートと理性に話しかける。
コリン・ファースは、すごい;
正確で、重々しく、次々陽気にドライになる。
彼が演じるスタンリーは、
「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授を思い出させる。
彼は自身の優れた知識に自信をもっているが、
本当の魔法に遭遇する。
それは、私達すべてが体験しうる魔法だ。
エマ・ストーンは、
くつろいでいて説得力のある優美な女優だった。
もちろん、彼女は美しい。
ストーンとファースは、惹きつけるものがあって
これ以上うまく演じるのは想像できない。
あなたが、少量でも暮らせる年齢になっていたら、
この映画は、あなたにアピールするだろう。
あなたが"Ninja Turtles"が好きな年齢なら、
この映画の魔法は、頭上を通り過ぎるだろう。
ウディと彼のすさまじいキャストにブラボー。
みなさん、よくやった。

オトーサン、
「服部さんのいう映画は、どれかな?」
・魔術の恋(1953)
・奇術師フーディーニ 妖しき幻想(2008)

服部弘一郎さん 
2015年1月29日 
この恋にタネも仕掛けもありません

ウディ・アレンの新作は、
1920年代のフランスを舞台にしたコメディ。
凄腕のマジシャンが霊能力のトリックを暴こうとする話だが、
この主人公には20世紀初頭の天才奇術師で
「脱出王」の異名を持ったハリー・フーディーニが
投影されているに違いない。
フーディーニは降霊術への傾倒からやがて批判派に転じ、
霊能者と称する人たちのトリックを
次々に暴いていったことで知られている。
ただし本作の主人公スタンリーはその反対。
子供の頃から筋金入りの合理主義者で科学信奉者であった男が、
女占い師との出会いで科学を超えた
未知の世界があることを確信するようになるのだ。
とは言えこれは、スピリチュアルな世界を扱った映画ではないし、
奇術師についての物語でもない。
これは世界中のありとあらゆる男と女に降りかかる、
「恋の魔法」の物語なのだ。
すべての事柄が合理的に解釈できると信じてきた主人公は、
生まれて初めて不合理に出会い戸惑うことになる。
映画の終盤まで観て気づいたのだが、
この映画の骨組みは
誰もが知る有名な映画を下敷きにしているようだ。
合理主義者の主人公が、
友人に挑発されて若い女と関わりを持つようになる。
主人公は彼女を恋愛対象とは考えていないのだが、
彼女の方は主人公に熱を上げる。
しかし彼女に恋をするのは主人公ではなく、
お金持ちの御曹司。
彼女が自分から去ったとき、
主人公はようやく自分自身の気持ちに気づくのであった……。
さて、これは何でしょう? 
ふたつの映画に共通しているのは、
最初から最後まで歌がたっぷりと盛り込まれていること。
主人公が傲岸不遜なイギリス人だということ。
ちなみにこの映画で主人公を演じたコリン・ファースは、
数年前にその映画のリメイク版に出演するかもしれないと
報じられたことがあった。
でも今回この映画に出たということは、
その話はもうなくなったと言うことなのだろう。
ラストシーンを観て、ウディ・アレンのセンスに脱帽した。


しあわせはどこにある

オトーサン、
「こういう原作を映画にするのか」
ハリウッドでは、考えられないユニークな企画です。
幸福とは何か?誰もが考えること。
心理学、哲学、宗教、大脳生理学、
いろいろな分野で、探求が続いているようです。
原作を読んでみたくなりました。
・フランソワ・ルロール著 高橋啓訳
 「幸福はどこにある 精神科医へクトールの旅」
 日本放送出版協会 2003年

原題:Hector and the Search for Happiness (2014) 
監督:Peter Chelsom    
原作:Francois Lelord  
脚本:Maria von Heland/ Peter Chelsom/ Tinker Lindsay 
Genre:Adventure/ Comedy/ Drama 
Country: Germany / Canada / UK / South Africa 
Language: English / German / French 
上映時間:120分
あらすじ:
ヘクターは、ロンドンの精神科医。
恋人クララと何不自由なく暮らしていたが、
患者たちの悩みを聞き続けるうちに
「幸せとは何か」との疑問を抱くようになる。
その答えを求めて世界中を調査して回る。
上海では大富豪、チベットでは高僧、
アフリカでは麻薬王、ロサンゼルスでは科学者など。
様々な人々と出会い、トラブルに見舞われながらも、
各地で知った幸せのヒントを手帳に記録していく。
遂に、自分にとっての幸せとは何かに気付く・・・

出演者:
Simon Pegg ・・・ Hector (ヘクター)
Rosamund Pike ・・・ Clara (クララ)
Toni Collette ・・・ Agnes (アグネス) 
Christopher Plummer ・・・ Professor Coreman (コアマン教授)
Stellan Skarsgard ・・・ Edward (エドワード)
Jean Reno ・・・ Diego Baresco (ディエゴ) 
オトーサン、
「サイモン・ペッグ、でずっぱりだね」 

その他の出演者:
Barry Atsma ・・・ Michael
Ming Zhao ・・・ Ying Li
Chris Gauthier ・・・ Roger
Chad Willett ・・・ Allan
Togo Igawa ・・・ Old Monk
Tracy Ann Oberman ・・・ Jane
Veronica Ferres ・・・ Anjali

User Rating:7.0/10 (29,544 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 153 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

User Reviews 
antcivさん
United Kingdom 
2014年8月24日
心温まり、示唆に富む

私は完全に、ヘクターを見るのを楽しんだ。
演技と出来栄えは、上々。
サイモン・ペッグは、演技が成熟していた。
そして、ロザムンド・パイクは、役割を果たし、
ラストシーは痛烈で、予想外だった。
映画の終わり、
トニ・コレットは、力強い演技だった。
ヘクターは、聴衆を考えこませた。
彼が旅において発見したいくつかは、
わが人生で、試したことがある。
いくつかは、明らかだが、よいアドバイスだ。
かわいい少年が吹っ飛ばされる類いの映画の
代わりを捜しているならば、これがいいかも。
見に行ってください。

オトーサン、
「最後は平凡だったね」

aoironomeganeさん 
2016年4月24日
大切なものは自分の中にあるってことを
改めて気付かせてくれる。 

サイモン・ペッグ、ロザムント・パイクが
よくってあったかくなる映画でした。
自分探しの旅は、大概自分の中にあった!で
終了することが多いけど、
この作品もそれに外れることなく
そういう結末だけど、
やっぱり人間はコミュニケーションを
必要としている生き物だと感じた。
ところどころで「ん??」ってなるところがあるけど、
そこはご愛嬌ということで。
ロザムント・パイクがやっぱりいい演技をしていて、
もっとたくさん映画に出て欲しいですね。


居酒屋ゆうれい

オトーサン、
「ショーケン、好きだな」
いろいろ問題を起こしました。
・83年 大麻不法所持で、懲役1年、執行猶予3年
・84年 飲酒運転で人身事故、業務上過失傷害罪で逮捕
    いしだあゆみと離婚
・85年 倍賞美津子との2ショット写真を週刊誌に撮られ
 カメラマンと編集者に暴行し、書類送検
・2004年 再び交通事故、業務上過失致傷罪で現行犯逮捕
・2005年 製作者への恐喝未遂容疑で告訴され、逮捕
破天荒な人生ですが、いい役者さんでした。

原題:居酒屋ゆうれい(1994) 
      Ghost Pub
監督:渡邊孝好
原作:山本昌代  
脚本:田中陽造 
Genre:Drama/Comedy
上映時間:110分
あらすじ:
居酒屋「かづさ屋」の店主・荘太郎は、
女房のしず子を病気で亡くす。
その際、「もう、他に女房はとらない」と約束。
だが、里子に惚れられ、あっさり再婚。
約束を破った荘太郎の元に、
夜な夜な幽霊のしず子がやってくる・・・

出演者:
 萩原健一・・・ 壮太郎 
 山口智子・・・ 里子 
 室井滋・・・ しず子
オトーサン、
「萩原健一、イケメンだなぁ」

その他の出演者:
 三宅裕司・・・ 辰夫 
 西島秀俊・・・ 幸一 
 八名信夫・・・ 魚春 
 橋爪功・・・ 佐久間 
 渋谷琴乃・・・ 理恵 
 豊川悦司・・・ 杉本延也 
 尾藤イサオ・・・ 豊造 
 余貴美子・・・ カスミ 
 角替和枝・・・ ちづる 
 比嘉武尊・・・ 翼 
 絵沢萠子・・・ 里子の母 
 大竹まこと・・・ 骨董屋主人 
 深沢敦・・・ 掛け軸泥棒 
 翁華栄・・・ リーゼントの男 

User Rating:7.0/10( 34 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 30 votes) Yahoo!
オトーサン、
「3人とも、いいと思うけど」
萩原健一、山口智子、室井滋に、
差をつけてはいけません。

日本アカデミー賞受賞 
・助演女優賞  室井滋
同ノミネート
・作品賞     
・主演女優賞  山口智子    
・監督賞  渡邊孝好    
・脚本賞  
・編集賞  
ブルーリボン賞受賞 
・助演女優賞  室井滋 

User Reviews 
なんのかんのさん  
2010年3月13日
消えていく幽霊

京浜急行沿線って、
なにかいい意味での
場末的な雰囲気を残している。
消えていく幽霊はなぜ哀れなのか。
幽霊ってのがそもそも、
死別を自己完結できないとこから来ているわけで、
それを何とか納得させたいときに、
哀れに消えていく幽霊が
必要になってくるのだろう。
生き残ったものの後ろめたさ
ってことが底にありそう。
舞台が場末ってことがしっくりくるのだ。
死別と生別の二人、死別のほうが優しく、
生別のほうが冷たい。
女同士のほうがなにやら仲良くなっていってしまう。
あの世とこの世のけじめが曖昧になる。
のりうつったりもする。
男にとって、妻も死者も同じものなのだ。
演出はあまり奇をてらわないのがよく、
鏡の中に座って映る室井滋、
時計の振り子越しに夫婦を眺め下ろしたり、
転がるビー玉など。
トルコの軍楽隊みたいのも聞こえるが、
島倉千代子の「愛のさざなみ」が
場末感充溢していて嬉しい。
くりかえす〜、くりかえす〜、
さざなみ〜の、ように〜。 

オトーサン、
「ショーケン、居酒屋やらないかなぁ」

黒龍さん 
2008年3月19日
こんな店で飲んでみたい

いかにも下町の情緒が滲み出る。
居酒屋の主人とその妻と
死別した前妻の幽霊が主人公
という人物構成がなによりも面白い。
(ゆうれいを人物と呼ぶのは少々苦しいけど)
ただ、時間が経つにつれてゆうれいのかみさんが、
化けて出て来たわりには
怨みを抱いている感じがなくなり、
むしろ主人と後妻を相手に楽しんでいる。
亡き前妻と生きている後妻が
仲良く酒を酌み交わすシーンがあり、
最後には後妻にのりうつって
彼女の問題解決に一役買って出たりしているが、
考えてみればこれも妙なもので、
二人を怨んでいる様子はまるで無く、
その意味では幽霊らしくない。
設定としてはいかにも三角関係の図式だが、
この作品はそのへんをあえて曖昧にして、
この3人だけでなく居酒屋に集う人々も含めた
群像描写に視点を置いて描かれている。
幽霊をモチーフにしながら、
観終わって晴れやかな気分になるのも、
市井の人々の生き様に、
観ているこちらも泣き笑いするためだろう。
こじんまりとまとめたようで、
意外と奥の深さを感じる映画だ。
主演の萩原健一、山口智子(カワイイ!)、室井滋が
3人とも生き生きとしているし、
脇を固める三宅裕二、尾藤イサオ、
八名信夫、橋本功、大竹まこと等が、
それぞれにいい味を出している
(豊川悦司だけが浮いていたように思うが、
彼の登場シーンだけが豪華なホテルで、
ここだけ雰囲気が違うのが裏目に出たかな?
好きな俳優だけに残念)
個人的には出生地の横浜を舞台にしている
という親近感があって好きな作品でもある。
平松愛理が歌うエンディングテーマも
爽やかで後味が良い。

オトーサン、
「IMDbにも出ているんだ!」
外国人には、このゆうれい、
理解しがたいでしょうね。

User Reviews 
sharptongueさん
Sydney, Australia
2001年5月24日
Wonderfully warm and quirky     

I was expecting a ghost film with a dark edge 
and possibly some violence. 
But this is a delightful comedy 
with a sense of community, and just a trace of a dark side.
The acting is uniformly excellent, 
the numerous support actors being at least as good as 
the leading trio 
(the pub owner, his former wife and new wife). 
The story, though somewhat slow to start, 
warms up slowly and becomes involving around the half-way mark.
A few of the plot points are a little hard to swallow. 
For instance, that the pretty girl falls in love 
so quickly with the lead character. 
Gimme a break !
He ain't that good. 
And the rules under which the former wife 
(a roaming ghost) can cross the threshold and cross back.
But these are minor criticisms. 
The warmth (there's that word again) 
of the interaction of the characters 
who hang around the titular pub is very pleasant indeed. 
And the ending is a classic "aw shucks" sort-of feelgood, 
a fairly rare thing these days, 
though not uncommon in older films.
Highly recommended.


猛獣大脱走

オトーサン、
「へぇ、イタリア映画なんだ」
いろんな動物が見られるし、
よく調教してあるし、
イタリアらしく一応色恋もあるし。
インテリアは、贅沢だし・・・
TV東京ものにしては、一風変わっています。

原題:Belve feroci(1984)
      Wild beasts
監督:Franco Prosperi 
脚本:Franco Prosperi /Antonio Accolla  
Genre: Horror
Country: Italy 
Language: English 
上映時間:87分
あらすじ:
獣医ルパートは、動物園へ駆けつける。
電気系統の故障が起き、開いた檻から
象やトラを始め様々な動物が逃げ出していたのだ。
千頭を越す猛獣たちは、交通機関を麻痺させ
市民を襲い始めた。
ローラは、ルパートとのデートを中断し、
わが子スージーを助けにいく。
次第に原因が明らかになっていく。
飲料水を通して、危険薬物が猛獣たちの体内に入り、
凶暴化させたのだ。

出演者:
John Aldrich   ...  Rupert Berner(ルパート) 
Lorraine De Selle   ...  Laura Schwarz(ローラ)
Louisa Lloyd   ...  Suzy Schwarz(スージー)
オトーサン、
「ルパート役は、無名俳優だね」
「ローラ、ファッションがいまいち」
「娘のスージーちゃんは可愛いね」

その他の出演者: 
Ugo Bologna   ...  Inspector Nat Braun 
John Stacy   ...  Zookeeper #1 
Enzo Pezzu   ...  Zookeeper #2 
Monica Nickel   ...  Carol's Mother 
Stefania Pinna   ...  Carol 
Simonetta Pinna   ...  Schoolgirl - Annie 
Alessandra Svampa   ...  Schoolgirl - Alice 
Frederico Volocia   ...  Schoolboy - Tommy 
Alessandro Freyberger   ...  Karl 
Tiziana Tannozzini   ...  Fay 
Gianfranco Principi   ...  Reporter  

User Rating:5.3/10( 380 votes)IMDb
  User Rating:4.3/10( 13 votes) Yahoo!
オトーサン、
「しまりがないね」
一応、環境問題を扱っています。

User Reviews 
atinderさん
United Kingdom 
2016年7月18日
素敵な動物映画

市立動物園への給水が、PCPに汚染され
動物は気が狂い、檻から出てしまう。
こんな素敵な動物映画のことを
今週まで、耳にしなかったとは、信じられない。
虎、熊、ゾウ、雄牛、犬、ねずみ、
すべて気が狂っていて、ひとを殺す。
いくつかの残虐なシーンがあった。
この映画の終わりは、いい。
ひねりもあり、強烈だ。
この映画が好きだ。
10点満点で、9点だ。

オトーサン、
「どうみても、B級映画だね」

mal*****さん 
2013年9月16日
数時間の脱走劇で終わっています。 

1984年に公開された動物パニック・・・
最終的にはホラー映画です。
何らかの理由で動物園の動物たちが狂暴化。
檻をなぎ倒し人々を襲いながら街中へ。
果たして猛獣たちを制圧することができるのか?
その何らかの理由とは?というストーリー。
こう書いていくと、動物パニック映画ぽいが、
そんな状況下にありながら、
動物園の責任者がのんきに対処する姿にイライラ。
また、主要人物や関係者周辺だけに
猛獣が出没する不自然さには、
街全体に危険が及んでるような空気は感じられません。
それに加え、映画撮影のためとはいえ
鼠が焼き殺されるシーンや、猛獣が家畜を襲うシーン。
果ては襲われた人間の姿を執拗なほど残酷に描かれ、
正直好みではありません。
それに、ロリコン趣味的な映像もあったりして、
監督の趣味の悪さ(少なくとも私はそう感じます)が
映画全編で披露されております。
敬愛する手塚治虫の短編「イエローダスト」のような結末は
(ネタバレかも?)ショッキングですが、
B級感が漂いすぎています。
お暇ならご鑑賞されてはいかがでしょうか。 


沈黙の報復

オトーサン、
「セガール映画だらけだね」
午後ロードだけでなく、他局でも放映。
何か、わけでもあるのでしょうか。
ひさしぶりに、いいセガール映画に出会いました。

原題:Urban Justice (2007)
監督:Don E. FauntLeRoy  
脚本:Gilmar Fortis II  
Genre: Action/ Crime/ Thriller 
上映時間:96分
あらすじ:
イースト・ロサンゼルス。
潜入捜査中の捜査官マックスが
何者かに殺されてしまう。
父親のサイモンは悲嘆にくれるが、
自らの手で犯人を見つけ復讐を決意し、
ギャングが集まる危険なエリアへ、
たった一人で踏み込んでいく。
アーマンドら黒人ギャングと
エル・チヴォらマフィアとの抗争が続いていた。
危険に身をさらしながら、調査を続ける中、
容疑者が浮かび上がるが、行く手には
悪漢たちが次々とたちはだかる・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ Simon Ballister(サイモン)
Eddie Griffin ・・・ Armand Tucker(アーマンド)
Danny Trejo ・・・ El Chivo(エル・チヴォ)
オトーサン、
「アーマンドは若い豹みたいだし、
エル・チヴォは、老いた獅子みたいだ」

その他の出演者
Carmen Serano ・・・ Alice Park
Cory Hart ・・・ Max Ballister
Liezl Carstens ・・・ Linda
Kirk B. R. Woller ・・・ Frank Shaw
Mary Evans ・・・ Irene
Al Staggs ・・・ Priest
Jade Yorker ・・・ Gary Middleton
Jermaine Washington ・・・ Rasheed
Brian Lucero ・・・ Benny
Diego Lopez ・・・ Winston
Grady McCardell ・・・ Dwight Morris
Brett Brock ・・・ Watch Sergeant

User Rating:5.4/10( 4,254 votes)IMDb
  User Rating: 5.7/10( 39 votes) Yahoo!
オトーサン、
「6点台後半じゃないの?」

User Reviews 
lastliberalさん
United States 
2008年7月4日
July Force with Steven Segal     
スティーブン・セガールの7月の力

本作は、90年代初期に楽しんだセガール映画に似ている。
「ハード・トゥ・キル」
「アウト・フォー・ジャスティス」
「死の標的」だ。
セガールは、ほとんどすべてのシーンに出ている。
妻を殺されており、
今回は、息子を殺した奴を探している。
彼は、殺害マシーンと化す。
都市のギャング映画につきものだが、
すべての言葉は、f*ckerかmotherf*ckerだ。
「スカーフェイス」を打ち負かしたと思う。
唯一の不満は、その照明。
全体が夜で、見辛かった。
郊外では、そうなのだろうが。
有名なダニー・トレホが、15秒だけ出ている。

オトーサン、
「前田さん、セガールのフアンなんだ」

前田有一さん 
2007年11月18日
会話で笑わせる
沈黙シリーズ中でもかなりの佳作

全主演作で、無敗の大活躍を見せる
スティーヴン・セガールの強さは、
もはやギャグの粋に達している。
実生活で、犯罪組織とのつながりを指摘された
FBIに対して、事実無根との抗議声明をだしたときにも、
むしろ誰もが「これでFBIも壊滅だな」と思ったに違いない。 
『沈黙の報復』は、そのセガール映画の
あまりに非常識なムテキさ加減を、
上手い具合に笑いに取り込んだ、ファンなら大ウケの一品。
もちろん今回も、ストーリーやキャラクター設定そっちのけで、
"スティーヴン・セガール"が大暴れする
アクション映画であることは言うまでもない。 
しかも本作では、"息子を殺された父親"という
これ以上ない理由付けにより、
際限ない大暴力の正当化を行っている。
復讐に燃えるセガールを相手にしたら、
地球上のどんな巨大組織だってかなうわけがない。
最初から全員死亡が決定しているのと同じだ。 
しかもこの男、堂々と「(息子を殺した組織より)
オレの方がワル」などと最初から明言している。
復讐を、一片たりとも倫理の枠に収めようという気がない。
もはや憲法さえ超えた、まさにセガール法といえるだろう。 
「息子を殺した理由などに興味はない、
組織やその目的もどうでもいい。
ただ、実行犯だけは殺す」とかいいながら、
えらい人数をブチ殺してるじゃねーか
、と突っ込みたくなる暴れっぷりも最高だ。
圧巻なのは、その格闘術をどこで習ったかと
問われたときの本人の回答。
これはぜひ劇場で確かめてほしい。 
セガール映画ではおなじみのドン・E・ファンルロイ監督
(沈黙の脱獄 (2005)、イントゥ・ザ・サン (2005) ほか)も、
実にシャレがわかっている。
インタビューではセガールについて、
「早すぎてパンチがカメラに写らない」
「相手役はバーリトゥードのプロ選手だが、
それでもギリギリつとまるレベル」など、
ネタとしか思えない、素晴らしい回答の数々である。 
ギャングがはびこる無法地帯に単身で突入し、
潜入捜査官の息子の敵討ちを完遂してしまう主人公の姿は、
ともかく爽快この上ない。
「なんでこのオヤジこんなに強いんだよ」などと
吹っ飛ばされていくザコギャングたちも笑える。
セガール拳も、じっくりたくさん楽しめる。 
今年は「オヤジの映画祭」と名づけ、
6週間にわたって3本のセガール映画を
連続上映するソニーピクチャーズ。
もちろん邦題は3本とも「沈黙の〜」、
いわずと知れた沈黙シリーズである。
これを考えた人は本当に偉大だと思う。
これからも変わらず、
役者以外何のつながりもない
痛快アクション=沈黙シリーズを
作り続けてほしいと私は願っている。


タイガー〜伝説のスパイ〜

 
オトーサン、
「インドの007!」
いいですねぇ、歌あり踊りあり。
変にボンドカーなどに頼らずに、
自分の足で駆けるわ、跳ぶわ。
それも、雑踏大国だけあって、
アクションが絵になるんだなぁ。

原題:Ek Tha Tiger (2012) 
      The Tiger
監督:Kabir Khan    
脚本:Kabir Khan/ Neelesh Misra
Genre:Action/ Romance/ Thriller
Country: India 
Language: Hindi / English 
上映時間:134分
あらすじ:
インド諜報局のスパイ、タイガーは、
敵国パキスタンに寝返った元同僚を始末する。
次なる任務は、ダブリンでの
インド人大学教授の監視だ。
パキスタンに機密を売っている疑惑がある。
ジャーナリストのふりをして教授に近づくが、
警戒が厳しいので、教授の身辺の世話をする
女子大生ゾヤに接近する。
だが、彼女は、実は、パキスタンのスパイだった。
敵同士だった2人は手を携えて逃亡し、
それぞれの祖国に追われながら
愛を貫こうとする・・・

出演者:
Salman Khan ・・・ Tiger(タイガー)
Katrina Kaif ・・・Zoya(ゾヤ)
オトーサン、
「美男美女の照れるくらいの純愛談だね」

その他の出演者:
Ranvir Shorey ・・・ Gopi 
Girish Karnad ・・・ Shenoy 
Roshan Seth ・・・ Anwar Jamal Kidwai 
Ashok Awasthi・・・ Indian Minister 
Avinash Badal・・・ Abrar's Assistant 
Kiran Batra ・・・ Delhi Neighbour 
Vimal Batra ・・・ Delhi Neighbour 
Sushma Batt ・・・ Delhi Neighbour 
Elise Brennan ・・・ Dancer 
Lisa Byrne ・・・ Amelie 
Gavie Chahal ・・・  Abrar 
Ahran Chaudhary ・・・  Tokas 
Bittoo Chaudhary ・・・ Delhi Neighbour  

User Rating:5.4/10( 20,504 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 33 votes) Yahoo!
オトーサン、
「8点献上だ!」

User Reviews 
Payal Gadeさん
India 
2012年8月15日
アクションをトッピングした
ロマンチックなケーキ!!!

絶対、1回、見るべし・・・
劇場で見てください:
1) すべてのアクション・シーン
(特に後半のゾヤ…)
(ボンドシリーズよりいい)
2) ゾヤの魅力が物凄い
3) インドとパキスタンの関係についての
  機知のない会話
 (普通の人のハート並み)
4) サルマン、サルマン、サルマン…。
並みはずれたスパイを演じている!!!...
彼は、我々と同じくらい普通だ。
2人のロマンスのすべて。
アクションの強いフレーバーを愛すべし。
(映画の最もよい部分だ)
どうぞ、続のことを検索しないで:
1) ロジック 2)ロジック 3)ロジック
ツイストやロジックを期待しないで…
脳を空にして、映画を楽しんでください!!!

オトーサン、
「中年のおっちゃんが主役ねぇ・・・」
インドは、ゆるゆるの社会なのかねぇ。

あきとん さん 
2015年1月22日
これぞ娯楽映画の王道っ! 

恋あり、歌あり、躍りあり。
スリル、スピード、サスペンス、アクション!
本来「娯楽」である映画、
この映画の基本のキ、が
ここまで徹底されていれば、言うことありません。
大盤振る舞いの★4つです、
どーんと持っていきゃーがれ、ってなもんです。
でも、ふしぎなのが、なぜボリウッド映画のヒーローは、
本作といい「マハラジャ」のラジニカーントといい、
体のやや緩んだ中年のおっちゃんなのでしょうか?
うーん、わきゃらないっ!
どなたか、識者のかたがおられましたら、教えてください。 


ゴースト&ダークネス

オトーサン、
「そんなに食べていないよ」
原作者のパターソンは、人食いライオンの
犠牲者は、135人と推定していますが、
最新の研究によれば、35人だとか。

原題:The Ghost and the Darkness (1996) 
監督:Stephen Hopkins  
脚本:William Goldman  
Genre:Adventure/ Drama/ Horror 
Rated R for some violence and gore involving animal attacks
Country: USA / Germany 
Language: English / Hindi 
上映時間:110分
あらすじ:
1898年、ロンドン。
橋梁建設技術者のジョン・パターソン大佐は、
政府高官ボーモンから東アフリカのツァヴォ河に
橋を架ける仕事を命じられた。
パターソンは、妊娠中の妻ヘレンを残して、
現地に赴任する。
ボーモンに工期順守を厳命されていたが、
二頭のライオンが出没する。
その名は、ゴーストとダークネス。
現地で雇った人夫が次々と犠牲になり、
みんな逃げ出そうとしていた。
そこで、政府が雇った腕利きのハンター、
レミントンがやってくる。
だが、相手は、130名を越える人命を奪った、
恐るべき人喰いライオンだった・・・

出演者:
Michael Douglas  ・・・ Charles Remington(レミントン) 
Val Kilmer  ・・・ Col. John Henry Patterson(パターソン)
Tom Wilkinson  ・・・ John Beaumont(ボーモン) 
Emily Mortimer  ・・・ Helena(ヘレナ)
オトーサン、
「マイケル・ダグラスは、貫録あるね」
「ヴァル・キルマーは、下手」

その他の出演者:
John Kani  ・・・ Samuel Malcolm Douglas  
Bernard Hill  ・・・ Dr. Hawthorne 
Brian McCardie  ・・・ Angus Starling 
Henry Cele  ・・・ Mahina 
Om Puri  ・・・ Abdullah 
Alex Ferns  ・・・ Stockton 
Nick Lorentz  ・・・ Photographer 
Kurt Egelhof  ・・・ Indian Victim 
Jack Devnarain  ・・・ Nervous Sikh Orderly 
Giles Masters  ・・・ Beaumont's Clerk 
George Middlekoop  ・・・ Station Master 
Satchu Annamalai  ・・・ Worker No. 1 
Teddy Reddy  ・・・ Worker No. 2 
Rakeem Kahn  ・・・ Worker No. 3 
Glen Gabela  ・・・ Orderly No. 1 
Richard Nwamba  ・・・ Orderly No. 2 
Kaycey Padayachee  ・・・ Beaumont's Valet 
Patrick Gifford  ・・・ Patterson's Son 
Justin Gifford  ・・・ Patterson's Son 

User Rating:6.8/10( 45,408 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 32 votes) Yahoo!
オトーサン、
「舞台がいいね」

アカデミー賞受賞 
・音響効果編集賞
ラジー賞ノミネート
・ワースト助演男優賞  ヴァル・キルマー 

User Reviews 
mallitchさん
United Kingdom 
2005年1月15日
生涯の冒険に直面した素晴らしい男の話

アフリカのツァヴォ河に橋を架けている際に、
人食いライオン2頭と戦うパターソン大佐のお話し。
そして、人夫たちは、死ぬほど脅えた。
第一に、その眺め。
アフリカは、あたり一面、黄色、燃える太陽、
風に動く背の高い草だ。
(匂いを感じる)
ライオンを殺すのに失敗したら、
パターソンへの脅威となる労働者たち。
次に、ヴァル・キルマーの演技。
彼はアクションせず、ただ障害と戦っている。
3番目に、マイケル・ダグラス。
見事なしゃベり方だ。
「氷の微笑」(1992)は、説得力があったが、
「ウォール街」や「オリバー」は、不出来だった。
彼のマッチョな外見は。筋書の邪魔にはならないが、
その一部になっている。
最後に、ジェリー・ゴールド・スミスの音楽。
どうやったのか知らないが、カンペキ。
ただ、触れ、感じ取る。
私のお気に入りの映画だ。

オトーサン、
「リメイクに賛成!」

カーティス さん 
2016年1月9日
実話ベースのアニマルパニック 

実話ベースということもあって
こじんまりとしたアニマルパニック映画。
序盤を除けば全編ライオンvs.人間の攻防戦で、
恋愛や家族描写で下手に水増ししていないところが
好感がもてます。
敵役であるライオンも、闇夜に襲撃したり、
主人公たちの罠を見破ったりと
なかなかサービス精神旺盛で、それなりにハラハラします。
前半が良い感じなだけに
後半の尻すぼみがもったいないです。
史実に忠実にしようとした結果なのかはわかりませんが、
映画的に盛り上がるように
もう少し脚色しても良かったのでは?と思います。
あと、「奴らはただのライオンじゃない」と
散々アピールしておきながら、
映像でのフォローが少ないがために、
最後までただのライオンにしか見えなかったのが残念。
題材が興味深いだけに、脚本と演出で損している感じです。
リメイクしたら面白くなるかも。 


沈黙の処刑軍団

オトーサン、
「沈黙の激突(2006)は、ひどかったな」
セガール映画には、懲りてしまいました。
「まだまだ作り続けているのか」
もう1回、チャンスを与えることにしました。

原題:Force of Execution (2013)
監督:Keoni Waxman  
脚本:Richard Beattie/ Michael Black  
Genre:Action/ Crime
上映時間:99分
あらすじ:
街を治めるアレクサンダーの右腕ハーストは、
彼の命令で刑務所に潜入して
ある男を暗殺することに。
しかし、仲間であった受刑者アイスマンの策略によって、
別の男を殺害し両手の骨を砕かれてしまう。
一方のアイスマンは出所し、
アレクサンダーをボスの座から引きずり下ろそうと画策。
その頃、ハーストは、メキシコ人コックのジミーに
サソリを使って、両手を治療してもらい、
アイスマンらへの復讐に向けて動きだしていた・・・

出演者:
Steven Seagal・・・ John Alexander (アレクサンダー)
Bren Foster・・・  Roman Hurst (ハースト)
Ving Rhames・・・  Ice Man (アイスマン)
Danny Trejo・・・  Jimmy Peanuts (ジミー)
オトーサン、
「今回のセガールは、よく動くね」
「ハースト役の若手俳優、有望株だね」

その他の出演者:
Jenny Gabrielle ・・・ Karen
Marlon Lewis ・・・ Dante
David House ・・・ Dre
Gillie Da Kid ・・・ Clay
Andy Brooks ・・・ Monty D
Jermaine Washington ・・・ Truck
Cajardo Rameer Lindsey ・・・ Benny 
Ivan G'Vera ・・・ Constantine
J.D. Garfield・・・  Cesare
Noel Gugliemi・・・ Salvator
Rio Alexander・・・  Manny
Dylan Kenin ・・・ Sasha
Johnnie Hector ・・・ Romero
Binh Dang ・・・ Supervisor
Noel Gugliemi ・・・ Cesare's Gangster
Jesus Jr. ・・・ Strip Club Bouncer
Frank Mir ・・・ Seagal's Body Guard

User Rating:4.6/10( 1,935 votes)IMDb
  User Rating:4.6/10( 19 votes) Yahoo!
オトーサン、
「6点、献上だぁ!」
サソリでの治療シーン、記憶に残ります。

User Reviews 
Purvboy88さん
United States 
2014年4月28日
別の傑作

この映画は偉大なるセガールからのアート作品だ。
彼は、再び、人種差別の壁を壊した。
セーガルは、
フロリダの犯罪シンジケートのトップである
中年黒人男性を演じている。
悪人としてスクリーンを席巻し、
いつものように、SSファッションを身にまとう。
今回、彼の空手は、黒魔術に関する知識によって補強されている。
空手パワーとヒーリング・パワーとしてのサソリが結びついている。
彼は、ライバルのギャングを血祭りにあげる。
特に、1つのシーンが彼の演技力を示している。
アイスマンと話しながらテーブルに座っている時に、
重々しくしゃべるが、
何回か見直さないと、何を言っているか分からない。
私は、この三部作に続く2作を懸念している。
悲しいことに、このサイトで
コメントは、1000語に限定されているので、
正しく伝えられないもどかしさがある。
この天才の仕事ぶりについて敬意を表せなかった。
朝起きて、ポニーテールをなびかせて、
セガールのような才能に恵まれたらと想像している。
彼のミュージック・ビデオを
見るチャンスがないひとは、気の毒だ。
長生きしろ、セーガル!
(彼をやっつけられる者は、いないだろうげど)

オトーサン、
「そうね、ブレン・フォスター、いいね」
Bren Fosterは、オーストラリアの俳優で、
主として、TV映画で活躍しています。
テコンドーの黒帯だそうです。

B級大好きさん 
2015年4月19日
可もなく不可もなく
 
マフィア同士の抗争のお話。
セガールとダニー・トレホの共演!
ということで期待していましたが、
両者が共演するシーンは少なく、
トレホに至っては大した見せ場もなく退場してしまいます。
セガールは一時の主演作に比べれば
自分でアクションしていたので、
その点はまだマシだったのですが、
全体的な満足度はイマイチです。
ただ、そんな中でも気になったのが、
若手ギャング役のブレン・フォスター。
「沈黙の監獄」にも出ていたそうで、
その時はあまり気にならなかったのですが、
本作では華麗な飛び回し蹴りを披露してくれます。
彼のアクションシーンは割と楽しめました。
スコット・アドキンスと共演したら面白いかも
と夢想してみたり笑。
ひょっとしたら今後の注目株になるかもしれません。 


007 スペクター

オトーサン、
「へぇ、そうだったの」
モロッコでの爆破シーンは、
映画史上最大規模の爆破スタントとして
ギネス記録に認定されたとか。
8,418リットルの灯油と、33キロの爆薬を使用。
半径32キロメートル以内に住む人々に警告を発したそうです。
残念ながら、さほど迫力を感じませんでした。

原題:Spectre (2015) 
監督:Sam Mendes    
原作:Ian Fleming 
      John Logan/ Neal Purvis / Robert Wade
脚本:John Logan/ Neal Purvis/ Robert Wade/ Jez Butterworth  
Genre:Action/ Adventure/ Thriller 
Country: UK / USA 
Language: English / German / Italian / French / Spanish 
上映時間:148分
あらすじ:
観光客でごった返すメキシコシティ。
大規模テロを阻止したジェームズ・ボンドだが、
派手な立ち回りを上司のMにたしなめられる。
諜報部門の再編が計画中で、
Mが率いるMI6はCことマックス・デンビーが
指揮を執るMI5と統合されそうなのだ。
だがMの制止も聞かずにボンドは
自分が暗殺した男の妻とローマで接触し、
その情報をもとに国際的な犯罪組織の秘密会議に潜入する。
そこで会議を取り仕切っていた組織の首領は、
ボンドにとって忘れがたい人物だった。
「そんな馬鹿な。やつは20年前に死んだはずだぞ!」。
敵の追跡をかわしたボンドは、
かつての宿敵ホワイトが組織の一員だったことを知って
彼の隠れ住むオーストリアの山荘へ。
だがそこで彼を迎えたホワイトは
毒を盛られて瀕死の状態だ。
「娘の命を助けてくれ。
そしてアメリカンのことを聞くんだ」と
言い残して彼は自ら命を絶った。
ボンドは娘のマドレーヌに会うため、
オーストリア山岳地帯の医療施設を訪れる。
マドレーヌとホテル・アメリカンに行ったところ、
北アフリカの砂漠の真ん中にスペクターの秘密基地があると知る。
基地に到着した二人は、オーベルハウザーと対面するが、
彼の部下に昏倒させられてしまう。
意識を取り戻したボンドは拷問台に拘束されていた。
オーベルハウザーは脳の機能を破壊するドリルを準備しながら、
20年前の雪崩事故において
ボンドの養父でもあるフランツ自身の父を殺し、
自らの死をでっち上げたことと、
それ以来、ブロフェルドを名乗っていることを明かす・・・

出演者:
Daniel Craig ・・・ James Bond(ジェームズ・ボンド) 
Christoph Waltz ・・・ Blofeld(ブロフェルド/オーベルハウザー)
Lea Seydoux ・・・ Dr. Madeleine Swann(マドレーヌ)
Andrew Scott ・・・ C(マックス・デンビー)
オトーサン、
「ダイエル・クレイグ、頑張っているな」
へりでの死闘など、いくつかのシーンを
スタントでなくこなしたそうです。
「悪人2人は、失格だね」
「ボンドガールは、魅力ないね」

その他の出演者:
Ben Whishaw ・・・ Q
Naomie Harris ・・・ Eve Moneypennyave 
Bautista ・・・ Mr. Hinx
Monica Bellucci ・・・ Lucia Sciarra
Ralph Fiennes ・・・ M.
Rory Kinnear ・・・ Bill Tanner
Jesper Christensen ・・・ Mr. White
Alessandro Cremona ・・・ Marco Sciarra
Judi Dench ・・・ Mallory's predecessor .

User Rating:6.9/10( 254,471 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( :3,959 votes) Yahoo!
オトーサン、
「期待外れ」

アカデミー賞受賞 
・歌曲賞 
ゴールデン・グローブ受賞 
・歌曲賞

User Reviews 
Dr_Saganさん
the Edge of the Cosmos 
2015年12月25日
平凡で、予算超過!

予告編では、CGIでいっぱいのファーストアクションシーン。
だが、大したことはなかった。
主な問題は、悪い脚本、せりふ、きまり文句のユーモアの
古いボンド映画だということだ。
こっけいなアクション・シーンの伝統を保とうとした
こけおどしのスタイル。
飛行機、ヘリコプター、車・・・.
我々は、ずっとよいシーンを見てきた。
ブロフェルドは、空前の悪人というのに、人畜無害に見える。
最近見直したが、「カジノ ロワイヤル」(2006)のほうが、
ずっと面白く魅力的だ。
本作は、あらゆる面で、平凡だ。
残念ながら、ご婦人たち(ボンドガール)も。
作曲のトーマス・ニューマンは、間違った判断を下した。
出だしで、古き良き007のテーマを復活させたが、
成果は、最低だった。
後になって、同じ007のテーマを繰り返した。
デイヴィッド・アーノルドは、「カジノ ロワイヤル」で、
すばらしい仕事をしたが、彼を起用すべきだった。
この下らない歌は、何だ?
ボンド映画にも、すべての映画にも、向いていない。
同じことは、イントロ・シーンにもあてはまる。
映画は、青白いキングのように薄っぺらだ。
あなたは、おそらく、とにかく見ようとしているだろうが、
正直なところ、それだけの価値はない。

オトーサン、
「ダニエル・クレイグ、引退か」

服部弘一郎さん 
2015年11月26日
ダニエル・クレイグの007シリーズ完結編?

(略 あらすじ紹介)
007シリーズ24作目、
ダニエル・クレイグが
ボンドを演じて4作目となる本作は、
2006年からはじまったクレイグ版ボンドの
完結編になるかもしれない作品だ。
このシリーズは撮影の負担が大きいこともあるせいか、
撮影が終わるたびにクレイグは
「もう出たくない」という発言を繰り返している。
しかし過去のボンド役者も、
ショーン・コネリーは5年で5本撮って
一度ジョージ・レイゼンビーにバトンタッチしているし、
ティモシー・ダルトンは2年で2作、
ピアース・ブロスナンは7年に4作主演してボンドを卒業している。
12年かけて7本に主演したロジャー・ムーアは特別で、
あとは10年以上ボンドを演じ続けた俳優はいないのだ。
クレイグは2006年の『007/ カジノ・ロワイヤル』から今年で9年。
次にもう1本となれば10年を超えてしまう。
ダニエル・クレイグも、
そろそろジェームズ・ボンドを卒業する頃合いなのは間違いない。
さてどうなるか?
クレイグ版007シリーズの特徴は、
1作目の『007/ カジノ・ロワイヤル』から
物語が連続性を持っていることだ。
過去の作品も世界観は継承されているが、
物語は基本的に1話完結型。
1作ごとに異なる任務があり、
異なる敵と戦い、異なる美女と知り合って、
最後はその美女とベッドインして終わる。
その美女との関係は次作に引っ張られない。
だがクレイグ演じるボンドは違う。
前作の物語が次作に引き継がれ、
前作で愛した女への思いが次作に引きずられる。
クレイグ版のシリーズは1作ごとの区切りはあっても、
全体でひとつの大きな物語になっている。
『ハリー・ポッター』シリーズみたいなものだ。
これは明らかにビデオソフト
(あるいはオンデマンドビデオ)時代の映画の作り方だと思う。
トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズにも
似たところがあるが、
クレイグ版ボンドはそれをより徹底させている。
でもこれは永遠には続かないよね……。


タイムシャッフル

オトーサン、
「金がないなら、頭を使え!」
この言葉が当てはまる佳作です。
頭を使わず、金ばかり遣う映画が多いなかで、
一服の清涼剤になっています。
ブラッドレーキング監督は、ニューメキシコ州ロスアラモス生まれ。
Art Institute of Colorado and the Colorado Film School卒、
本作が監督デビュー作です。
他に、「Drive Time」(2011)とRequiem」(2012)
これからのひとでしょう。

原題:Time Lapse (2014) 
監督:Bradley King  
脚本:Bradley King/ Bp Cooper  
Genre:SF/ Thriller
上映時間:104分
あらすじ:
売れない画家フィン、彼女のキャリー、
フィンの親友ジャスパーは、ルームシェアをしている。
向かいの家から定期的に光が放たれるので、
調べに行くと、老科学者が死んでいて、
部屋に大量の写真が貼られており、
彼らの家の居間に向けてカメラがあった。
毎晩8時に24時間後の未来の
写真を撮るタイムカメラなのだ!
画家フィンは、未来の写真展に
自分の作品が飾られていたので、喜ぶ。
キャスパーは、ギャンブルをそのカメラで撮らせ、
大金を入手するが、マフィアが襲ってくる。
何とか、難を免れたが、
今度は、ジャスパーとキャリーのセックス写真が
出てきて、3人の関係は、悪化しはじめる・・・

出演者:
Danielle Panabaker ・・・ Callie(キャリー)
Matt O'Leary ・・・ Finn(フィン)
George Finn ・・・ Jasper(ジャスパー)
オトーサン、
「若手が頑張ってるね」

その他の出演者:
Amin Joseph ・・・ Big Joe
Jason Spisak ・・・ Ivan
David Figlioli ・・・ Marcus
Sharon Maughan ・・・ Dr. Heidecker
Judith Drake ・・・ Mrs. Anderson
John Rhys-Davies ・・・ Mr. B

User Rating:6.4/10( 24,465 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 39 votes) Yahoo!
オトーサン、
「舞台は、家のなかだけ」
低予算映画だと分かります。

User Reviews 
kosmaspさん 
2014年12月31日
賢く、スマート

あるいは、ひょっとしたら、
あなたの物の見方や登場人物についての
パースペクティブによって異なるかも。
だが、否定できないのは、
この映画がうまく考えられていることだ。
(手掛かりはタイトルの中に)
この映画のひねりのすべてには
合意できないかもしれないが、
おおむね納得が行くものだ。
主人公たちに焦点が当たる前に、
2,3の手がかりがあるのが分かるだろうか?
もちろん、あなたは分かる。
この映画、見ていて楽しい。
低予算映画にしては、
ちんとした監督だし、
出演者は、本当にベストを尽くし、
途方もないアイデアを伝えようとしている。
頭を使うSFスリラーが好きならば、
何にもしないよりは、見たほうがいい。

オトーサン、
「新手のタイムトラベルだね」

JYARI JYARさん 
2016年2月9日
面白いじゃないか!!! 

殆ど同じ場所で起こる事件、それがまた面白い
どんどん泥沼化してく3人の関係も見もの
男2人が翻弄されてんな??って思って見てたら
1番カメラの魔力に落ちてたのは
女だったってのも良かった
最後、明日の写真が本当に出てくれば
(オチとして)面白いかな?と思ったけど、
あれが謎めいてて良いのかな
低予算映画、馬鹿に出来ない。
失礼かもしれないが、
知らない俳優ってのも先入観とか無しに見れるからグッド


秋日和

オトーサン、
「まったく眠くならなかった」
お話しそのものは、大したことはないし、
テンポも遅いし、ドンパチもありません。
でも、見入ってしまうのは、なぜでしょうか?

原題:秋日和(1960)
監督:小津安二郎
原作:里見とん
脚本:野田高梧/ 小津安二郎    
Genre:Drama
上映時間:126分
あらすじ:
共通の友人だった三輪の七回忌で、
間宮、田口、平山の三人は、
未亡人である秋子とその娘アヤ子と再会。
婚期を迎えたアヤ子に結婚相手をと
三人はお節介を焼こうとするが、
当の本人はまだ結婚の意思がないと言う。
アヤ子が結婚しないのは、
秋子に対する遠慮があるのではないかと考えた三人は、
秋子の再婚話を進めようとする。
候補には平山を立て、アヤ子を呼んで説得した。
アヤ子は母が平山と再婚するものと思い込み、
友人の百合子に相談。
百合子はあまりの独断ぶりに、三人に猛烈に抗議する・・・

出演者
 原節子・・・ 三輪秋子 
 司葉子・・・ 娘アヤ子 
 岡田茉莉子・・・ 佐々木百合子
 佐分利信・・・ 間宮宗一 
 中村伸郎・・・ 田口秀三 
 北竜二・・・ 平山精一郎 
オトーサン、
「いい雰囲気だね」
原節子の存在感、
岡田茉莉子のはじける若さ、
中年3人組の飄々とした雰囲気、

その他の出演者:
 佐田啓二・・・ 後藤庄太郎 
 沢村貞子・・・ 妻文子 
 桑野みゆき・・・ 娘路子 
 島津雅彦・・・ 息子忠雄 
 笠智衆・・・ 三輪周吉 
 三上真一郎・・・ 息子幸一 
 三宅邦子・・・ 妻のぶ子 
 田代百合子・・・ 娘洋子 
 設楽幸嗣・・・ 息子和男 
 渡辺文雄・・・ 杉山常男 
 千之赫子・・・ 高松重子 
 高橋とよ・・・ 「若松」の女将 
 桜むつ子・・・ 佐々木ひさ 
 竹田法一・・・ 夫芳太郎 
 十朱久雄・・・ 桑田種吉 
 南美江・・・ 妻栄 
 須賀不二男・・・ 旧部下の社員 
 岩下志麻・・・ 受付係 
 菅原通済・・・ すし屋の客 
 
User Rating:7.3/10( 29 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.3/10( 57 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だ!」

User Reviews 
ESPERANZAさん 
2011年9月30日
小津映画の中でも、とりわけ好きな映画。

娘の幸せを願う母とその母を気遣う娘、
どこにもあるような主題なのに、
小津映画となるとひときわ情感が
こもってすばらしい。
本人を差し置いたちょっとしたおせかっかいの
行き違いなのだが、
それが安っぽいコメディやドタバタ劇にならず、
情緒ある独特な雰囲気につつまれる。
その淡々と進む奥ゆかしさに、
アクセントをつけているのが岡田茉莉子の
明るく快活な現代っ子ぶり。
それで調和がとれ、物語が引き締まる。
彼女が三人の中年男たちと対決する(?)シーンや
自分の店にすまして案内するところなど心憎い。
娘も母も一緒に片付くかと思いきや
母はやはり日本古来の女性だった。 

オトーサン、
「寿司屋のシーン、いいね」
トロ、ほたて、赤貝・・・三者三様ですが、
いずれも、高いネタです。
小津安二郎の好物なのでしょうか?

黒津明二郎さん 
2010年12月24日
秀作

いつもながらの、娘結婚ものである小津芸術。
より洗練度を増したアグファカラーの映像に
美術セットや衣装・・・
清楚な美人親娘にからむ裕福な中年トリオの猥談・・・
うな重やらヒレカツやらラーメンと続々出てくる飲食シーン・・・
蒼空に映える東京タワー・・・
これだけでもう、何もいらないのだ。
ただただ、ひたすら小津の空間に浸っていたい
それだけなのだ。
演技陣。
原・司の東宝女優ツートップに
佐分利・中村・北いずれも好演だが、
岡田のコメディエンヌ振りがやはり素晴らしい。


沈黙の激突

オトーサン、
「刑事ニコ/法の死角 (1988) は、よかったけど」
その後、どんどん劣化が進んで、
本作は、目もあてられない出来です。
2006年は、3本も製作しています。
「沈黙の激突」
「沈黙の奪還」
「沈黙の傭兵」
午後ロード、いくら何でも放映はまずいのでは?

原題:Attack Force (2006)
監督:Michael Keusch    
原作:Joe Halpin 
脚本:Steven Seagal/ Joe Halpin  
Genre:Action/ Thriller
Rated R for strong violence, language and some sexuality 
Country: Romania / UK / USA 
Language: English 
上映時間:95分
あらすじ:
米軍将校のマーシャルは、
抜擢した3人の精鋭を何者かに殺される。
部下たちは謎の薬物CTXの投薬によって
超人化した女性に惨殺されていた。
軍の化学兵器研究プログラムの責任者/生化学者で
恋人ティアの協力を得ることに。
ところが、軍の極秘化学実験でCTXを注入され
殺人マシーンとなった最強の超人が現われる
パリ全土を標的とする細菌テロの恐怖が迫るなか、
廃墟と化した大聖堂で死闘を繰り広げる・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ Marshall Lawson(マーシャル)
Lisa Lovbrand ・・・ Tia(ティア)
オトーサン、
「セガール、大仏さまみたいだね」
動きの鈍いこと、動かないこと!

その他の出演者:
David Kennedy ・・・ Dwayne
Danny Webb ・・・ Werner
Gabi Burlacu ・・・ Tia's agent
Matthew Chambers ・・・ Seth
Vlad Coada ・・・ Tia's Agent #3
Adam Croasdell ・・・ Aroon
Mark Dymond ・・・ Phil
Florian Ghimpu ・・・ Tourist
Vlad Iacob ・・・ Tia's Agent
Ileana Lazariuc ・・・ Queen
Sayed Najem ・・・ Hitman Guard
Daniel Pisica ・・・ Lead Team Soldier

User Rating:2.7/10(3,478 votes)IMDb
  User Rating:3.4/10( 38 votes) Yahoo!
オトーサン、
「サイテー!」

User Reviews 
Markさん 
Ontario,Canada
2007年1月21日
ただのゴミ

このDVD、冗談か。
最初の数分のオーディオは同期せず、ひどい音。
声は、なんとセガールのものではない!!!!
哀れ!
オーディオの同期が5分でよくなると、
今度は、貧弱な筋書、セリフも俳優も、他人事。
初期には、セガールがよい映画をつくっていたが、
最近は、冗談かと思うほどだ。
彼にも、製作会社にも、困惑させられる。
セガールが、これをやったのなら、
別のパーティーに主導権を握らせるべし。
彼は、全く才能がないからだ。
この映画は、その製作に関係しているひと、
そして見たひとへの侮辱だ。
約20分で、消した。
お金を返せ!

オトーサン、
「鑑賞中、3回寝ました(爆)]

ジーナさん 
2009年2月12日
これでホントの沈黙

麻薬の作用によって攻撃性が高まるのは分かるけど、
無差別に襲い掛かるほど理性を失っている割に
中毒者同士は仲間意識で統率されているのが何とも違和感。
銃攻撃に対応できる俊敏さがあるくせに、
何故ナイフや素手のセガールに敵たちが殺られてしまうのかも
不思議でならない。・・・と言うか、
そもそもこんなアブナイ薬を皆にやらせる麻薬組織の目的って何なの??
セガールさんの映画にツッコミを入れること自体、
間違っているのかもしれないけど・・・
ここまで来ると、最近のセガールさんには真剣に映画を作ろうって
気持ちが欠けているんじゃないかと思えてきました(爆)
敵も線の細い男と女たちだし・・・
そんなんじゃ、全然セガールさんがうろたえてくれませんよ。
ただでさえ、最強無敵のオヤジなのに
敵がそんなヒョロっとした若者だけじゃ
セガールさんは走ってさえくれませんよ?
パンチだって一切体重を乗せない小突く程度で
済まされちゃいますよ(笑)
そう、この作品・・・これまで以上にアクションにキレがありません。
映像が暗いというのもありますが、
大きな物体がドシドシと動いている・・・
そんな印象しか残らないセガールのアクションです(爆)
とりあえず、セガール作品は
本人以外容赦なく死んでいくパターンが多いですが、
もし生き残りたいのならセガールにピッタリとくっ付いていれば
大丈夫という事が今作で判明しました(笑)
何のひねりもなく淡々とラストに向かい、
そのままフェイドアウトのごとくエンドロール・・・って
やっぱりセガールさん、やる気ないでしょ!?
ところでタイトルの「沈黙の激突」ですが、
激突シーンなんてありました?
余談:鑑賞中、2回寝ました(爆)


シュガー・ラッシュ

オトーサン、
「こいつは、驚きだ」
確かに、ゲームが映画を侵食しています。
でも、ゲーマーも、映画狂も、面白好きでは一緒。
なら、両方を一緒にできないか、
そうディズニーが思いついたのです。
コンピュータゲームのキャラクターが、
一堂に会したら、面白いだろう。
それを現実に見事に仕上げたのですから、
大したもんです。

原題:Wreck-It Ralph (2012)
監督:Rich Moore 
原作:Rich Moore/ Phil Johnston/ Jim Reardon
脚本:Phil Johnston / Jennifer Lee  
Genre:Animation/ Adventure/ Comedy
上映時間:101分
あらすじ:
閉店後のゲームセンター。
一日の仕事を終えたゲーム・キャラクターたちが集い、
談笑しながら日々の疲れを癒していた。
ゲームの世界で30年間も悪役を演じてきたラルフは、
みんなに愛されるヒーローになりたいと願っていた。
ある日、ついに我慢ができなくなって
自分のゲームを飛び出してしまい、
お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”に迷い込む。
そこで、レーサーを夢見ながらも
不良プログラムであるために仲間はずれにされている
おてんば少女ヴァネロペと出会い、友情が芽生えていく。
しかし、ゲームの掟を破ってしまったために、
ゲーム世界には、かつてない危機が訪れようとしていた・・・

声の出演者:
John C. Reilly  ・・・ Wreck-It Ralph(ラルフ)
Sarah Silverman  ・・・ Vanellope(ヴァネロペ)
Jack McBrayer  ・・・ Fix-It(フィックス・イット) 
Jane Lynch  ・・・ Sergeant Calhoun(カルフーン)
オトーサン、
「ラルフのモデルは、ドンキーコングだって」
われわれ高齢者には、腕の太さで、ポパイにみえます。

その他の声の出演者:
Alan Tudyk  ・・・ King Candy 
Ed O'Neill  ・・・ Mr. Litwak 
Mindy Kaling  ・・・ Taffyta Muttonfudge 
Adam Carolla  ・・・ Wynnchel 
Horatio Sanz  ・・・ Duncan 
Dennis Haysbert  ・・・ General Hologram 
Edie McClurg  ・・・ Mary 
Roger Craig Smith  ・・・ Sonic the Hedgehog 
Gerald C. Rivers  ・・・ M. Bison 
Rachael Harris  ・・・ Deanna 
Stefanie Scott  ・・・ Moppet Girl 
Reuben Langdon  ・・・ Ken 
Kyle Hebert  ・・・ Ryu 
Joe Lo Truglio  ・・・ Markowski 
Raymond S. Persi  ・・・ Gene 
Rich Moore  ・・・ Zangief 

User Rating:7.8/10( 262,420 votes)IMDb
  User Rating:8.6/10( 741 votes) Yahoo!
オトーサン、
「傑作だ」
ノミネートに終わったのは、
キャラのカメオ出演が多すぎて、
統一感に欠けたせいでしょうね。

アカデミー賞ノミネート 
・長編アニメ賞     
ゴールデン・グローブ ノミネート 
・アニメーション作品賞 

User Reviews 
ChristianUnchainedさん 
2012年11月3日
新たなクラシック

手短に言えば、本作はクラシックだ。
すごいアニメ、すばらしいユーモア・センス、
引用とカメオが喚起するノスタルジア、
ストーリーは、驚くほど巧みで感動的だ。
最もよいアニメ・コメディと最高の精密さ。
ディズニー最良のアニメ映画のひとつだ。
ストリート・ファイター、パックマン、Qバートは、
広く知られた古典的なゲームだが、
いまや新しい挑戦者がリングに入った。
本作は、レトロなアーケード・ゲーム
ドンキーコングを下敷きにしている。
本作の主人公ラルフは、悪役にいや気がさして、
ヒーローになろうとして、
様々なテレビゲームを跳び超えて、
災難を引き起こす。
あらすじの紹介はここまで。
信じられないほどよいストーリーで、
驚くべき出来映えだ。
クラシックなディズニーの感動があり、
実にユニークな「ビデオゲームy」ツイストなのだ。
最後には、いくつかの教訓があるが、
ありふれたものではなく、若者向けでないのが、
勝利の原因だ。
声優たちは、キャラクターに合わなかった。
ラルフ役のジョン・C・ライリー、
元気で、驚くほど愉快なヴァネロペ役のサラ・シルバーマン、
ストイックで陽気な軍曹カルホーン役のジェーン・リンチ、
愛らしく大笑いするフィックス・イット役のジャックマックブレイヤー
映画は、完全に陽気だった;
すべての演技は、役柄にぴったり合っていたが、
正直言って、もっとよい声優を選べたはずだ。
アニメは、ディズニーを有名にした伝統を継承している。
明るく活発なアクションは見応えがあり、
すばらしい表情のアニメと結びついて、
感動的な体験を味わせてくれる。
ここでの勝者は、映画にテレビゲームアニメの
古い世代のスタイルを持ち込んだことだ。
映画を見れば、私の言わんとしていることはわかるだろう。
本当にユニークな体験だ!
ソニーの4K画面は、パリッとして生き生きしている。
心配しないで!
本作を理解し、満喫するためにテレビゲームに関する
いかなる知識も必要ない。
ストーリーと主役たちは、
すべて映画のストーリーと世界の一部となっている。
他のアニメからの引用を駆使して、
新しく未探検の虚構の世界をつくり出している。
あらゆる年齢のゲーマーたちは、
本作に注目し、愛している。
莫大な引用、カメオ、イースター・エッグ、
そして、ノスタルジックな体験がたまらない。
すばらしいキャラクター、いいストーリーという
古典的なディズニーのトレードマークが、すべてあり、
サイドアトラクションに優っている。
ツイストはすばらしく、コンセプトは新鮮で、
想像力のレベルは、アニメへの私の信頼を復活させる。
私は、こう自問自答したい。
「古い長編アニメ映画に飽きているか?」
子供っぽいアニメ映画を見るには、高齢すぎると感じるか?」
本作は、その回答であり、治療だ。
単なるアニメ以外のものを捜している
映画の常連グループに向いている。
エキサイティングで、信じられないほど独創的で、
陽気にユニークで、騒々しく大笑いできる。
これは、間違いなくクラシックであり、
今後数十年の間、私のお気に入映画の棚に仲間入りするだろう。
本物の勝利かって?
私の幼年期の一部だったクラシックなゲームのようだ。

オトーサン、
「分かるな、その気持ち」
男でも、女でも、年齢を問わず、
ヒーローにはなりたいもんです。

タミーさん 
2013年12月27日
男心をくすぐる傑作

劇場公開時、いや公開前から気にはなっていたけど、
やはりこうも“カワイイ”ルックスの映画だと
男一人が劇場で観るのは勇気がいる。
結局、自宅で観れるようになるのを待ってようやく観た。
本作の主人公ラルフが悪役の扱いに嫌気がさし、
ヒーローになるべく他のゲームへ家出する冒頭から、
どんな年齢の男も共感してしまうだろう。
男っていうのはヒーロー願望を持っているものだ。
しかし、「シュガーラッシュ」は、
そんな願望の幼稚さを指摘し、
ヒーロー願望に囚われたラルフの心の旅を描く。
自分はどんなヒーローになりたいのか。
何のために、誰のために?
「俺は今のままでいい。悪役でいい。何故なら…」と
ラルフが下す決断は旅の終わりを示す。
そんな物語を楽しいノリと“カワイイ”キャラクター、
そしてオタク魂溢れるゲームネタの数々で
盛り上げて見せてくれる製作陣の力量に感服。
最近は大作でも素人ながら
脚本に手を加えてやりたくなるような作品が多かったが、
本作はパーフェクト!


インヒアレント・ヴァイス

オトーサン、
「楽しみだなぁ」j
ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作。
「マグノリア」、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
そして、「ザ・マスター」を世に問うたひと。
本作は、人物やストーリーよりも、
時代の気分を味わう映画でしょう。
つまり、黄金の60年代が終わって、
ベトナム反戦運動の影が色濃く影を落としています。

原題:Inherent Vice (2014) 
監督・脚本:Paul Thomas Anderson  
原作:Thomas Pynchon
Genre:Comedy/ Crime/ Drama
Country: USA 
Language: English / Japanese 
上映時間:148分
あらすじ:
ロサンジェルス。
ヒッピー私立探偵ドックの前に
今も忘れられない元カノ、シャスタが現われる。
彼女は、なんと、不動産王ミッキーの愛人になっていた。
彼女の相談事というのは、ミッキーの妻とその浮気相手が
自分とミッキーを罠にはめようとしているというもの。
他ならぬシャスタの頼みとあっては断ることもできず、
ドックは、渋々ながら調査に乗り出すが・・・

出演者:
Joaquin Phoenix ・・・ Larry "Doc" Sportello(ドック)
Katherine Waterston ・・・ Shasta Fay Hepworth(シャスタ)
Josh Brolin ・・・ Det. Christian F. "Bigfoot" Bjornsen(ビッグフット)
Eric Roberts ・・・ Michael Z. "Mickey" Wolfmann(ミッキー)
オトーサン、
「ホアキン・フェニックス、いい役者だね」
アカデミー賞ノミネート 
・主演男優賞 ザ・マスター    
・主演男優賞 ウォーク・ザ・ライン/君につづく道    
・助演男優賞 グラディエーター   

その他の出演者:
「脇役にいい役者が大勢いるね」
Martin Short ・・・ Dr. Rudy Blatnoyd
Reese Witherspoon ・・・ Deputy D.A. Penny Kimball
Benicio del Toro ・・・ Sauncho Smilax, Esq.
Owen Wilson ・・・ Coy Harlingen
Joanna Newsom ・・・ Sortilege
Jena Malone ・・・ Hope Harlingen
Joanna Newsom ・・・ Sortilege
Jordan Christian Hearn ・・・ Denis
Hong Chau ・・・ Jade
Jeannie Berlin ・・・ Aunt Reet
Maya Rudolph ・・・ Petunia Leeway
Michael K. Williams ・・・ Tariq Khalil
Michelle Sinclair ・・・ Clancy Charlock
Sasha Pieterse ・・・ Japonica Fenway
Martin Donovan ・・・ Crocker Fenway
Serena Scott Thomas ・・・ Sloane Wolfmann
Yvette Yates ・・・ Luz
Andrew Simpson ・・・ Riggs Warbling
Jefferson Mays ・・・ Dr. Threeply
Keith Jardine ・・・ Puck Beaverton
Peter McRobbie ・・・ Adrian Prussia
Sam Jaeger ・・・ Agent Flatweed
Timothy Simons ・・・ Agent Borderline

User Rating:6.7/10(58,206 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 171 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

アカデミー賞ノミネート 
・脚色賞     
・衣装デザイン賞      
ゴールデン・グローブ ノミネート
・男優賞(コメディ/ミュージカル)  ホアキン・フェニックス 

User Reviews 
flinched さん
Chicago, IL 
2015年1月10日
茫然とし、本当に混乱

初めて見ると、何がなんだかわからない 。
多くの登場人物やわき筋があるので、
集中力が薄れたら、どこにいるかわからなくなる。
理解するためには、あらすじを読む必要がある。
非常に追いづらく、すべてを完全に把握するには、
2回みる必要がある。
私の第一印象は、ドックが麻薬常用者で
殺人者を捜すのに、ビッグフットの助けを借りていることだ。
いやいや、彼は、歯科医ルディが率いる
ナチスヘロイン密輸者のゴールデン牙コンソーシアムに
誘拐された人を捜しているのだ。
いや、彼はビッグフットのパートナーのリトルフットを
捜していたのかも?
私には、分からないし、気にしない。
1つのシーンは、次のシーンに続かず、
映画全体は、大きな寄せ集めで、
私は、解決に全く興味をもたなくなった。
頭に残ったのは、無数の筋書と登場人物、
それらのデイテールの記憶だけだった。
「ビッグ・リボウスキ」にいくつかのシーンが似ている。
面白かったものの、残念ながら、
二度目が終るまで座っていられなかった。
二度みることがなかったら、
この映画の善し悪しは、分からなかっただろう。
だが、二度目にみる際には、
148分我慢し、ポットにコーヒーを沸かし、
メモをせっせと取る必要がある。
原作を読んでいたら、
二度みるという大胆なことをする気になれるかも。

オトーサン、
「このシーン、印象に残るね」
ビッグフットが、レストランで、
何度もパンケーキ!と叫び立てるのです。

Katsumi_Egiさん 
2015年5月4日
パンケーク!

相変わらず力のある画面の連続。
アヴァンタイトルからタイトル・インのカッコよさ!
浜辺に抜ける路地のような、
家屋に挟まれた小路のカット。
夕陽の斜光の中で回想する女、ジョアンナ・ニューサム。
ヒロイン=キャサリン・ウォータストンが
登場するローキーが良いです。
そして情けない私立探偵ホアキン・フェニックスが
1970年代のLAに良く似合っている。
やっぱり、大好きなアルトマンの
『ロング・グッドバイ』を思い起こした。
もしかしたら、今世紀の『ロング・グッドバイ』か
『チャイナタウン』か?と思ったが、
そこまではいかないにしても、
全編くすぐられて面白く見た。
ただ、カメラはロング気味からじわじわ寄る、
という動きが多く、すこし飽きがくる。
また、キャサリン・ウォーターストンの扱いが
ファムファタールとしては曖昧に過ぎる。
しかし、それが現在の演出なのだろう。
あと、彼女の再登場のシーンで、
部屋への出入りを窓を横切る影で表現する演出はいい。
さらに続くシーンで全裸の彼女が胸を見せている
時間が長いというのはとても嬉しい演出だが。


社長繁盛記

オトーサン、
「社長シリーズ第28作!」
今回は、明治村が登場します。
重文の旧西郷従道住宅などがありますが、
犬山城のほうが、楽しめました。
大学時代の恩師が城主でしたっけ。

原題:社長繁盛記 (1968) 
監督:松林宗恵  
脚本:笠原良三 
Genre:Comedy
上映時間:87分
あらすじ:
高山物産社長の圭太郎は
妻の父・伝之助に説教された。
「おまえをはじめ重役たちがすっかり老化している」
伝之助は七十歳の高齢ながら、四国で製塩会社を経営し、
少林寺拳法を学ぶ元気老人だ。
圭太郎は早速、若返り策をとることにし、
部長連中が早速とばっちりを受けた。
圭太郎の秘書・田中も、日曜日だというのに
圭太郎について名古屋に出張させられ、
美人社員めぐみとのデートを邪魔されてしまう。
圭太郎は、赤間部長に任せたアトラス自動車との
特殊鋼の商談が進まないのに業を煮やし、
自ら社長の藤川に掛け合いにいく。
だが、明治村の保存に情熱を燃やす藤川に
高松にある古い建物を寄贈してもらうよう
伝之助に依頼させられる羽目になる。
圭太郎は若返りには浮気が必要と
芸者小花を高松に連れだしたのだが・・・

出演者:
森繁久彌・・・ 高山圭太郎
宮口精二・・・ 柿島伝之助 
黒沢年男・・・ 田中徹 
谷啓・・・ 赤間仙吉 
小沢昭一・・・ 苑平漢 
オトーサン、
「役者が魅力ないね」
コメディを担っていた三木のり平が谷啓に、
フランキー堺から小沢昭一へと交替しています。

その他の出演者:
 久慈あさみ・・・  高山厚子 
 松本めぐみ・・・  高山典子 
 池戸良子・・・  高山昭子 
 小林桂樹・・・  本庄健一 
 司葉子・・・  本庄夏代 
 宮岡裕之・・・  本庄和男 
 英百合子・・・  本庄まつの 
 酒井和歌子・・・  中川めぐみ 
 岡田可愛・・・  中川はるみ 
 藤原釜足・・・  中川礼一 
 音羽久米子・・・  中川よし子 
 加東大介・・・  有賀勉 
 浜木綿子・・・  秋子 
 中村伸郎・・・  藤川 
 伊藤久哉・・・  山田 
 沢井桂子・・・  小花 
 旭ルリ・・・  豆奴 
 田辺和佳子・・・  喜代丸 
 木浦スミエ・・・  家政婦 
 
User Rating:5.2/10( 30 votes)TSUTAYA
  User Rating:4.0/10( 1 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いはずだ」

User Reviews 
サトウチカコさん 
2015年10月4日

BSで社長繁盛記を
本読みながら、酒飲みながら観てたんだけど、
何が解決して終わりになったのか全然わからなかった。
ゆるい流れの中、急に終わった感じだった。
こんなものなのか?
一つ言えるのは、女房も愛人も素敵。
ああなりたいものだ。

オトーサン、
「同感」

tkr_dvd さん 
2009年12月19日
うるさいんだよ、黒沢年男 

悪い予感が当たって
本作も小林桂樹は最初と最後にちらっと出るだけ
森繁社長と黒沢年男の二代目秘書が話の中心
サッカー部出身の体育会系という設定で、
やたら大声を張り上げたり、所作が下品だったりして、
どうもこのシリーズに合ってないキャラクターなんだよなあ
まあ当時としても評判が悪かったらしく
千一夜と繁盛記での登場だけで
関口宏の三代目にバトンタッチ
まあ森繁も確かに大事なんだけど、
小林桂樹がいないと持たないなあと改めて感じさせた一本
くわえて本作では、
長年やってきた三木のり平、フランキー堺もいなくなってしまい、
代わりに谷啓と小沢昭一が出ているものの、
もう別世界に思えてしまって、
こんなの社長シリーズじゃねえやと言いたくなる
女優の方も奥さん役の久慈あさみ、司葉子は残っているけど、
その他は総入れ替えの馴染みなし
狙いは若返りらしいんだけど、完全に失敗、
かえって寿命をシリーズの縮めてしまった作品 


泣く男

オトーサン、
「この邦題、ちがうね」
むしろ、「泣く女」が印象的でした。
イ・ジョンボム監督の作品なら、
「アジョシ」(2010)のほうがいいかも。

原題:U-neun nam-ja (2014) 
   No Tears for the Dead 
監督・脚本:Jeong-beom Lee   
Genre:Action/ Drama
Country: South Korea 
Language: Korean 
上映時間:116分
あらすじ:
ゴンは、中国系犯罪組織に拾われ、
殺し屋として育てられ、完璧な仕事をしてきた。
ある日、アメリカでの任務遂行中に、
誤って幼女ユミの命を奪ってしまう。
予想外の事態に動揺を隠せないまま、
ユミの母親モギョンを抹殺せよという指令が。
これを最後の仕事と決め、
モギョンを追って祖国韓国へと向かうが・・・

出演者:
Jang Dong-gun ・・・ Gon(ゴン)
Kim Min-hee ・・・ Mo-gyeong(モギョン)
Brian Tee ・・・ Chaoz(チャオズ)
オトーサン、
「チャン・ドンゴンって、いい役者だね」
これだけの美男子で、アクションもでき、
内面も出せれば、人気が出るはずです。

その他の出演者:
Kim Hee-won ・・・ Department head Byun
Jun-seong Kim ・・・ John Lee
Jeon Bae-soo ・・・ Detective Jang
Kim Min-jae ・・・ Team leader Park
Lee Young-lan ・・・ Ok-soon
Anthony Dilio ・・・ Juan
Alexander Wraith ・・・ Alvaro
Rich Ting ・・・ Asing
Angela Bullock ・・・ Emma
Kang Ji-woo ・・・ Yoo-mi
Go Woo-rim ・・・ young Gon
Kim So-jin ・・・ Mi-jin
Kim Ji-seong ・・・ Gon's mother
Park Byeong-eun ・・・ Ha Yoon-gook
Kim Won-beom ・・・ Park Won-sang
Byun Yo-han ・・・ Song Joon-ki
Lee Moon-ho ・・・ Fat hacker
Min Seong-wook ・・・ Plainclothes detective
Kim Geu-rim ・・・ Policewoman
Lee Seung-chan ・・・ Detective 1
Yoo Ok-joo ・・・ Middle-aged female housekeeper
Kim Kyeong-hee ・・・ Cleaning lady
Kang Han-na ・・・ Kindergarten teacher
Kim Hyo-min ・・・ John Lee's underling
Hwang Sang-kyeong ・・・ Byun's underling 1
Jang In-seop・・・ Financial crimes special team member 1
Park Ji-yeon ・・・ Ventura Holdings team member 1
Son Cheol-min ・・・ National Forensic Service employee
Joo Yeong-ho ・・・ Explosives demolition team leader
Kim Moon-hak ・・・ Analyst
Lee Dong-hwi ・・・ Electric vehicle engineer
Kim Wan-soo ・・・ Control room staff member
Jeong Seong-woo ・・・ Muscle man
Jeon Byeong-gi ・・・ Daeban underling
Lee Jae-in ・・・ Daeban granddaughter
Moon Soo-ah ・・・ Hong-rim Chinese dress
Jeong Soo-jeong ・・・ Female reporter
Kim Na-hee ・・・ Yoo-mi's friend
Kim Sung-oh ・・・ 112 hotline police voice 1

User Rating:6.8/10( 2,925 votes)IMDb
  User Rating:6.5/10( 105 votes) Yahoo!
オトーサン、
「すさまじい暴力描写!」
終盤のアクションシーンは、やり過ぎだね。

User Reviews 
bbickleyさん  
2014年6月23日
非常によい犯罪ドラマ     
爆発アクション・シーンがよい

主人公は、きちんとした韓国語を話す
アメリカ中西部からやってきた殺し屋。
無実の子供を殺してしまい、
最後の仕事として子供の母を殺せと命じられ、
韓国に送られる。
ありえない話のように聞こえるが、
映画は、どの国であれ、
犯罪世界は、犯罪世界だと証明している。
犯罪者の何人かが、3つの異なる言語を話していたが、
犯罪ゲームにおいて、知る必要があるのは、2つの言葉だけだ…
お金と銃。
銃のシーンは、お金のシーンほど多くなかったが、
チョウ・ユンファの80年代のスタイルのように暴力的だった。
アクション・シーンはスタイリッシュで、血まみれ。
まさに、私の好みだ。
お金のシーンは、すべての犯罪ドラマにつきもので、
韓国のギャングは、マネーロンダリングするために、
まっとうなネットワークを使うのだ。
誰もが、その状況に不慣れなので、
筋書は複雑になっていく。
映画は、主人公を深堀りしようとしている。
偶然の殺人で、なぜ、殺し屋の心が砕けたかを描いている。
私には、ストーリーは、
アクション・シーンほど複雑ではなかった。
中盤にもっと銃撃シーンがあってほしかった。
だが、全体に見ていて楽しかった。

オトーサン、
「黒美君彦さん、韓国映画通だね」

黒美君彦さん 
2014年10月26日
銭湯の匂い

傑作『アジョシ』(2010年)以来の
イ・ジョンボム監督のクライム・アクションムービー。
『アジョシ』では元特殊工作員のウォンビンが
少女を守るために闘う物語だったが、
この作品は在米韓国人の殺し屋チャン・ドンゴンが、
自らが誤って射殺してしまった少女ユミの
母チェ・モギョンを守るストーリー。
大人の女性を守る、というところで
一見ありきたりのストーリーに見えるが、
実はそこにあるのは男女の感覚というよりも
「母親」への追慕の情だ。
そこでチャン・ドンゴン演じる殺し屋「ゴン」の
幼い頃の記憶が重要な意味を持つ。
彼は暴力を振るう父親から逃れるために、
母親とともに韓国から米国へ渡る。
しかし母は砂漠の中で自殺してしまう。
そんな母親との韓国での最後の思い出が、
銭湯で体を洗ってもらいながら言われた
「男の子は泣いちゃダメ」という言葉だった…。
それ以来米国の裏社会で生きてきたゴン。
モギョンの暗殺を命令され、
故国に戻ってきたゴンは、
ソウルの町の印象を「線香の匂い」
そして「銭湯の匂い」という言葉で語る。
ここには自分を遺して自死した
母親への強烈な愛と憎しみが表現されている。
アクションは相変わらず凄まじく、
「イテテテ」系が苦手な私は肩が凝ってしまった。
だが、イ・ジョンボム監督がこだわったという
「銃の恐ろしさ」は十分描かれている。
「どんなふうに銃弾が肉と骨をえぐり、
人間を破壊するのかを知らなければ」
というところから描いた銃撃戦は、
その意味ではスタイリッシュ、とはいえないかも知れない。
だが、噴き出す血液、ぬるっとした血糊、
そうした生々しい感覚が
この作品にリアリティを与えている。
ゴンと親友でありながら、
ライバルでもあるチャオズの存在感もなかなかよかった。
クライム・アクション・ムービーとしては
相当良くできた作品だ。


キス&キル

オトーサン、
「こういう映画好きだね」
舞台は、ニース。
出だしのスタイリッシュな映像など、
午後ロードとは思えません。
ロマンティック・サスペンスが好きです。
・「泥棒成金」(1955)
・「北北西に進路を取れ」(1959)
・「シャレード」(1963)
・「ナイト&デイ」(2010)

原題:Killers (2010) 
監督:Robert Luketic    
原作:Bob DeRosa
脚本:Bob DeRosa/ Ted Griffin    
Genre:Action/ Comedy/ Romance 
上映時間:100分
あらすじ:
お嬢様のジェンは、旅先の南フランスで
理想の男性スペンサーと出会い、すぐに結婚してしまう。
郊外で幸せな新婚生活をスタートさせたが、
スペンサーがすご腕の元CIAのエージェントだったため
一緒に命を狙われ、銃を手にして戦うハメに・・・

出演者:
Ashton Kutcher ・・・ Spencer Aimesス(スペンサー)
Katherine Heigl ・・・ Jennifer "Jen" Kornfeldt(ジェン)
Tom Selleck ・・・ Mr. Kornfeldt, Jen's father(ジェンの父)
Catherine O'Hara ・・・ Mrs. Kornfeldt, Jen's mother(ジェンの母)
オトーサン、
「若いカップル、みていて楽しいね」

その他の出演者:
Katheryn Winnick ・・・ Vivian, Spencer's secretary
Lisa Ann Walter ・・・ Olivia, Henry's wife
Casey Wilson ・・・ Kristen, Jen's best friend
Rob Riggle ・・・ Henry, Spencer's friend and co-worker
Martin Mull ・・・ Holbrook, Spencer's boss
Kevin Sussman ・・・ Mac Bailey, one of Jen and Spencer's neighbors
Alex Borstein ・・・ Lily Bailey, one of Jen and Spencer's neighbors
LeToya Luckett ・・・ Amanda, one of Jen's friends
Mary Birdsong ・・・ Jackie Vallero, Jen and Spencer's next door neighbor
Usher Raymond ・・・ Kevin, manager at K-Mart (cameo) 

User Rating:5.4/10( 71,520 votes)IMDb
  User Rating:6.3/10( 240 votes) Yahoo!
オトーサン、
「後半、ドタバタになってしまった」
アシュトン・カッチャー、悪くありません。
可愛いし、よく動けるし。,

ラジー賞受賞 
・ワースト主演男優賞  アシュトン・カッチャー 

User Reviews 
tommyboy00783さん
Belgium 
2010年6月2日
よき意図で作られている…

まず言いたいのは、
ロバート・ルケティックが監督作法を
よく知っているということだ。
ペースがよく、クソ真面目でないのがいい。
2、3のよいシーンの撮り方も知っている。
キャサリン・ヘイグルは、
コメディを愉快に演じられるし、
不快な真実をチェックすることもできる。
アシュトン・カッチャーはよくない。
主役なので、映画を損なっている。
よりましな俳優を起用すれば、
DVDスルーにならすに済んだだろう。
映画についてネタバレは避けよう。
予告編は、いいところをついている。
この映画、ペースはよく、
時に愉快で、アクションもよかった。
でも、こんな映画、前にもあった。
屑ではないが、そうよくはない。
DVDの発売を待ったほうがいい。
「ナイト&デイ」をみたほうがいい。

オトーサン、
「不入りだったのか」 

gapperさん 
2013年2月23日
キスと殺し

推定予算7500万ドル、総収益約4700万ドル(2010)。
「ロズウェル/星の恋人たち」(シーズン1)で気に入った
キャサリン・ハイグル嬢主演ということで鑑賞。
出だしは滑走するスポーツカーに乗るスパイ。
「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(2002)
と同じパターンで笑わせる。
タイトル音楽も「CHUCK/チャック」(シーズン1)
と同じテイストで完全にパターンに嵌った物。
チャックも「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜(2009)」
をパクったような処があり、
今どきのスパイ系のコメディをまっしぐらの作品。
キャサリン・ハイグル目当てなのでそれで良く、
ロズウェルでのティーンの輝きはないものの
とうが立ち始めて焦りのある女性を好演。
ただ、「私立探偵マグナム」(1980〜1988)のトム・セレックが、微妙。
単なるお父さん役では変で、その後の展開が予想されてしまう。
気にする程のことでもないけれど。
キャサリン・ハイグルのスタイルの良さが、
さほど生かされていないのが残念。
彼女の印象は、女優に向いていない美人。
いわば普通の美人でやはり、このくらいなのか。
それでいいけど。


ドローン・オブ・ウォー

オトーサン、
「やだねぇ、Good Kill(よく殺った)なんて」
中東では、誤射、誤爆は日常的のようです。
この映画では、司令官を排除するために
一緒にいた婦女子を巻き添えにするとか、
その葬儀に参列したひとを皆殺しにしています。
「これは、戦争犯罪よ」
「何がノーベル平和賞よ」
女兵士スアレスが吐き捨てます。
「中東での戦争に大義はあるのか?」
ニュージーランドの監督は、こう問いかけています。

原題:Good Kill (2014) 
監督・脚本:Andrew Niccol   
Genre:Drama/ Thriller
上映時間:102分
あらすじ:
アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐は、
ラスベガス郊外に住み、美しい妻と2人の子どもがいる。
かつてF-16戦闘機のパイロットだったが、
現在は、ドローンの操縦士として
アフガンでのテロリスト掃討作戦に従事している。
赴任地はラスベガスの空軍基地内のオペレーション・ルーム。
はるか中東上空を飛ぶドローンを遠隔操作し、
テロリストと思われる敵に対して
空対地ミサイルを撃ちこむ。
それが、ミッションだ。
時には民間人を巻き添えにしてしまうこともあるが、
それでも一日の任務を終えれば、
家族のいる自宅が待っていた。
しかし、そんな二重生活に神経をすり減らしていく・・・

出演者:
Ethan Hawke ・・・ Major Thomas Egan(トミー・イーガン)
January Jones ・・・ Molly Egan(モリー)
Zoe Kravitz・・・  A1C Vera Suarez(スアレス)
Bruce Greenwood ・・・ Lieutenant Colonel Jack Johns(ジョンズ中佐)
オトーサン、
「主人公は、テクノロジーだね」
あるいは、姿をみせないCIAや政治家なのでしょうか。

その他の出演者:
Jake Abel ・・・ Joseph Zimmer(Mission Intelligence Coordinator)
Jake Abel・・・ M.I.C. Joseph Zimmer
Fatima El Bahraquy・・・The Woman 
El Khttabi Abdelouahab・・・The Boy 
Ryan Montano・・・Airman Roy Carlos 
Dylan Kenin・・・ Capt. Ed Christie 
Stafford Douglas・・・ Billy 
Zion Rain Leyba・・・ Travis Egan 
Sachie Capitani・・・  Jesse Egan 
Michael Sheets・・・  Danny 
Ross Shaw・・・ Lt. Drier 
Chakir Faiz・・・ The Man 
Peter Coyote・・・  Langley 
Colin Jones・・・ Frank 
Kristen Rakes・・・ Iris 
Kevin Wiggins・・・ Trooper Morgan 
Alma Sisneros・・・ Emily James  
Peter Coyote・・・voice

User Rating:6.3/10( 14,110 votes)IMDb
  User Rating:7/4/10( 149 votes) Yahoo!
オトーサン、
「8点献上したいね」

User Reviews 
Matt Johnsonさん
Miami 
2014年10月12日
椅子に座った軍のゲーム戦争(U.S. Chair Force)

地獄の業火ミサイルを持つ無人機は、
24時間、世界中の選ばれた目標を監視している。
無人機をコントロールする人々は、
ラスベガスの近くのエアコンの効いた輸送用コンテナに陣どり、
ミサイルが命中した人々の表情を見ることができる。
映画には、ストライキもあって複雑だ。
無邪気な子供があっけなく死ぬ。
いつ誰を攻撃するか決める指揮系統は、
混乱し、堕落している。
誤りを犯すのが、どんなに容易かに、驚く。
自分たちが、ターゲットになっていたら、
私達は、どう感じるだろう。
トーマス・イーガン(イーサン・ホーク)少佐は、
米空軍が「椅子に座ってのゲーム感覚」
になっているのを嘆き悲しむ。
元パイロットの彼がぶ飲みしているのは、ウォツカだ。
私達は、オフィスで、そして家での彼を追う。
彼が、憂鬱、無関心、疲労のなかで
トリガーを震えながらコントロールする様をみる。
誰かの生死を決定するのだ。
筋書には、もう一工夫ほしかったし、
演技は、多少浅薄ではあるが、
映画は、魅力的な主題を探究している。
Wikileaksからの実際の攻撃
特別な一服やリアリズムが追加されている。
2014年のトロント国際映画祭で見た。

オトーサン、
「いずれ、戦争はスターウォーズに」
地上戦は、ロボット軍団同士の戦いになるでしょう。

前田有一さん 
2015年10月20日
アフガニスタンの国鳥

地球の裏側を飛ぶ遠隔操縦の無人機を操縦し、
敵を爆撃したパイロットがあることに気づいた。
今吹き飛ばした中に、子供がいたように見えたのだ。
同僚にチャットでそれを問うと、彼もたぶんそうだという。
するとそのチャットに軍の偉い人が割り込んできてこういった。
「違う違う、あれは犬だった。心配するな」と……。 
ラスベガス郊外に住むイーガン少佐(イーサン・ホーク)は
中東で活躍した元F-16のパイロットだが、
今では近くの空軍基地に努めている。
だが彼は毎日アフガニスタンの上空に「出撃」して
タリバンを駆逐している。
彼が操るのは無人機=UAV。
妻子が待つ家庭と戦場をマイカーで行き来する異様な毎日は、
やがて彼の心をむしばんでゆく。 
冒頭の実話は映画とは関係ない話だが、
この映画のテーマを象徴しているので紹介した。
同時に、いわゆるブラック企業で働く
普通の人々の心にも刺さる問題ではないだろうか。
すなわち、自分のポリシーや思想、やりたいこととは
真逆のことを命じられ、こなし続けていると、
どんなに屈強な精神を持つものでも
つぶれることがあるという問題だ。 
それは世界最強のアメリカ軍でも同じ。
訓練を積んだ帰還兵が精神を病むのは、
戦争という「仕事」に根本的な矛盾、
ブラック気質が含まれているからである。
「ドローン・オブ・ウォー」は、
それをこれ以上ない説得力で伝えてくる
優れた戦争映画である。 
しかもこの戦争映画には、爆発音も叫び声も銃声もない。
史上もっとも静かな無音の戦争だ。
ラスベガスの基地の
コンテナのような操縦ユニットから操られる無人機は、
遠く離れたアフガニスタンの空を飛び、監視し、爆撃する。
パイロットは命を失うリスクゼロで
その仕事を行い、吹き飛ばした人間の肉片を
ズームカメラで確認して家路につく。 
「この仕事でもっとも危ないのは帰りの高速道路だよ」と語り、
寄り道したコンビニ店員に
「いまさっきタリバンを6人吹き飛ばしてきたよ」と話すと
ナイスジョークと笑われる。それが彼らの日常である。 
このディテールの豊かさは本作の大きな見所である。
いままでこんな映画はなかったし、
およそ近年の戦争映画でこれほど強い衝撃を与えるものもない。 
ドローン戦闘についての有意義な知識をたくさん得られるし、
この戦争はこれまでとは全く異なるものだと理解もできる。
ドローンはある意味神であり、無敵の兵器だ。
下界の人間の命は、いつでも奪うことができる。 
だが、その判断をパイロットはしない。
誰を殺すかは誰か別の人間が決め、自分は引き金を引くだけだ。
そこが通常の戦闘現場とは決定的に異なる。
他人の命を奪うという決断を、
他人任せにすることがどれほど人の心を破壊するか、
この映画は見事に描いている。 
こうした特異性と同時に、戦争の普遍的な側面も浮かび上がる。 
たとえば軍隊において、
戦争中に人間としてまっとうな事をするとどうなるか。
その答えはいつの時代も同じだよとこの映画はいっている。
だからいかに他国と対立しないですむか、
対立したとしても戦争を避けるかが大事になるというわけだ。 
世界一戦争をしてきた当時国が語るその葛藤は、
まったくもって深刻だし説得力がある。
この映画を見て、アメリカみたいな国は
ほんとうに悲惨だなと感じられる今の日本人は幸せだ。
この幸せが、5年後も続いていることを強く願う。 


モンスター・ホテル2

オトーサン、
「なーんだ、吸血鬼の映画じゃん」
傑作「モンスターズ・インク」の
番外編かと思いましたが、さに非ず。
邦題に騙されて借りました。
いわば、「ドラキュラ」の番外編です。
半分人間、半分吸血鬼の子供の
アイデンティティがテーマになっています。

原題:Hotel Transylvania 2 (2015) 
監督:Genndy Tartakovsky  
脚本:Robert Smigel/ Adam Sandler 
Genre:Animation/ Comedy/ Family 
上映時間:89分
あらすじ:
モンスター・ホテルの支配人ドラキュラの
愛娘メイヴィスと人間のジョナサンがついに結婚し、
2人の間に息子デニスが誕生。
おじいちゃんとなったドラキュラも可愛い孫に大喜び。
いつもの仲間たちと一緒にデニスを
立派なモンスターに育てるべく英才教育に励んでいた。
ところがメイヴィスは、
デニスを普通の人間として育てたい。
父娘は子どもの教育方針を巡って衝突してしまう。
そんな中、ドラキュラの父で
大の人間嫌いの吸血鬼ヴラッドが
モンスター・ホテルにやって来るのだった・・・

声の出演者:
Adam Sandler ・・・ Count Dracula(ドラキュラ)
Andy Samberg ・・・ Jonathan(ジョナサン)
Selena Gomez ・・・ Mavis(メイヴィス)
Asher Blinkoff ・・・ Dennis(デニス)
Mel Brooks ・・・ Vlad(ヴラッド)
オトーサン、
「デニスが可愛いね、ヴラッドは怖いね」
登場する多彩なキャラがよくできています。

その他の声の出演者:
Kevin James ・・・ Frank/Frankenstein
Steve Buscemi ・・・ Wayne, a werewolf
David Spade ・・・ Griffin the Invisible Man
Keegan-Michael Key ・・・ Murray
Fran Drescher ・・・ Eunice
Molly Shannon ・・・ Wanda
Nick Offerman ・・・ Mike.
Megan Mullally ・・・ Linda
Dana Carvey ・・・ Dana.
Rob Riggle ・・・ Bela.
Jonny Solomon ・・・ Blobby
Chris Kattan ・・・ Kakie
Jon Lovitz ・・・ The Phantom of the Opera
Robert Smigel ・・・ Marty
Luenell ・・・ Shrunken Heads
Sadie Sandler ・・・ Winnie.
Sunny Sandler ・・・ baby Dennis
Paul Brittain ・・・ Pandragora.
Nick Swardson ・・・ Kelsey
Chris Parnell ・・・ Fly
Doug Dale ・・・ Kal.
Ethan Smigel ・・・ Troy

User Rating:6.8/10( 46,709 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 26 votes) Yahoo!
オトーサン、
「CG作品としては、よくできている」

User Reviews 
basilbenazさん
Costa Rica 
2015年9月27日
実にすばらしい!大人にも向いている

「モンスター・ホテル2」(2015)は、
ファンタジー/コメディの3DCGアニメ映画です。
「モンスター・ホテル」(2012)の続編です。
「モンスター・ホテル2」は、第一作の7年後に
人間のゲスト向きに新規オープンしたホテルが舞台です。
メイヴィスとジョニーには、デニスという息子がいます
(吸血鬼の才能がまったくないので、
祖父のドラキュラを悩ませています)。
メイヴィスとジョニーが、両親を訪問する時に、
デニスを吸血鬼にするのを手助けするために、
ドラキュラは、彼の友人たちを呼びます。
でも、守旧派の吸血鬼ヴラッドの予期せぬ訪問で、
事態は、ハチャメチャになります。
大人の私でも、この素晴らしい映画をかなり楽しめました。
最初から最後まで完全なアクション/コメディ/冒険の
映画を探しているなら、この傑作を見るべきです。

オトーサン、
「名作"Dracula" (1992) をみたくなってきた」

tye*****さん 
2016年2月29日
2作目も安心 

第一作目「モンスター・ホテル」は
タルタコフスキー監督初の長編アニメだったのですね。
ドラキュラ伯爵、狼男、フランケンシュタイン、ミイラ男など
世界的な怪物スター(これが本当のモン・スター)
が元気いっぱいに活躍しました。
暇つぶしにDVD借りて観たら予想外に楽しかったので、
続編も見ました。
第一作は、人間を恐れたモンスター達が
トランシルバニア城に隠れてひっそりと暮らし、
伯爵の娘メイヴィス(118歳!)と
チャラ男っぽい人間のジョニーが偶然出会い、
後は王道、安全安心のラブコメ路線、
最後はモンスターと人間が和解するという物語ですが、
一点の曇りもなくファミリーで楽しめる童話でした。
今回はモンスター達の止まっていた時間が
動き出したその後の物語。
時間が動き過ぎちゃいました。
メイヴィスとジョニーが結婚し、
やがて「赤ちゃんが出来たの」...。
(原語は”I got pregnant”「私妊娠したの。」
Oh!! 直球ド真中!!)
生まれた息子デニスは人間か?
それともモンスターか?
教育方針を巡って、母親、父親、ドラキュラ伯爵、
さらに旧時代の大伯爵が入り乱れての
王道、安心安全ドタバタコメディでした。
人間と馴染み過ぎて
空を飛ぶことを忘れてしまったバンパイア学校や
世界遺産に指定されて観光客に占領された
古城のシーンに笑いました。
大伯爵の爺バカ振りも見事でした。
タルタコフスキー監督は旧ソビエトの出身だそうです。
冷戦時代は西側諸国を恐れ、
自由化後は自由奔放になりすぎた祖国への想いを
物語に含ませた?と思うのは
大人の深読みし過ぎでしょうか。
大人ついでに、ママになったメイヴィスは
前作より色っぽくなりました!! 


花のお江戸の釣りバカ日誌

オトーサン、
「番外編があったのか」
シリーズを見尽して、寂しかったところ、
この番外編を見つけて、うれしい思い。
AllCinemaでは、シリーズ第11作ですが、
Wikiでは、シリーズ第12作となっています。

原題:花のお江戸の釣りバカ日誌(1998) 
監督:栗山富夫
原作:やまさき十三
脚本:山田洋次/ 朝間義隆 
Genre:Period Drama/Comedy
上映時間:118分
あらすじ:
江戸末期。
浜崎伝助は八年前に釣りが原因で
藩をクビになり、妹のおみつと長屋暮らし。
春夏秋冬、釣りばかりしている
不景気で、仕官の口はなかなか見つからない。
そんなある晩、隅田川に釣りへ出掛けると
寂しげな隠居・鈴木一之助と知り合い、意気投合。
伝助は、江戸詰め藩士の採用試験に合格!
だが、仕事ができないので、間もなく閑職へ。
組頭の馬之助は伝助の扱いに手を焼くが、
同僚達には不思議な人気があり、
家老の側女中の小波とも仲良しになった。 
そんなある日、国元の庄内から早馬が来て、
突然家老は解任されてしまう。
どうやら贈賄を働いた者をクビにしたのが、
国家老のうらみを買ってしまったらしい。
鈴木は国元に帰って、殿様の真意を確認することにする。
しかし道中、後藤の手の者達が、暗殺をしかけてくるに違いない。
そこで藩内一の剣の使い手・渡辺一馬と夜目が利く伝助が
同行することになる。
一行が庄内に入ると、予想通り刺客が襲ってきた・・・

出演者:
 西田敏行・・・ 浜崎伝助 
 三國連太郎・・・ 鈴木一之助 
 黒木瞳・・・ 小浪 
 山田純大・・・ 渡辺一馬
オトーサン、
「この浜崎伝助、髪型が三平さん似だね」
谷啓は、課長ですが、今回は大家さん、
さして違和感ありませんね。

その他の出演者:
 酒井法子・・・ 美津 
 谷啓・・・ 大家さん
 中村梅雀・・・ 組頭
 市川團十郎・・・藩主  
 加藤武・・・ 家老 
 竜雷太・・・ 家老 
 鶴田忍・・・ 家老 
 ミッキー・カーチス・・・ 浪人 

User Rating:4.8/10( 6 votes)IMDb
  User Rating:6.2/10( 8 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、5点台だね」

User Reviews 
ieyasuさん 
2007年2月12日
ハマちゃんの上司が中村梅雀さん

この作品の特徴はハマちゃんの上司が
中村梅雀さんであることに尽きると思う。
(谷啓さんは長屋の大家さんなのだ)
梅雀さんは多くは秘書役で
それはそれで傑作なのだが、
この作品では一段とパワーアップして
ハマちゃんを叱りつけ笑わせてくれます。
三國さんと山田純大さんはシリアスな芝居で
相当荒唐無稽な展開をひき締めている。
ハマちゃんは現代のハマちゃんよりは軽妙でもないし
要領も良くなく少し趣を変えて演じている。
寅さんやこの作品で迎える
つい最近までのお正月らしい時代が偲ばれます。

オトーサン、
「鶴ケ城の庭園、見事だね」
実は、京都の二条城の庭園でロケしたとのこと。

イニシャルKさん 
2006年11月15日
舞台を幕末に移したシリーズ通算第12作。

浪人である浜ちゃんと
庄内藩主であるスーさんが
出会うところからやっているので
前半は1作目を江戸時代に舞台を移し変えた
セルフリメーク作品みたい。
でも浜ちゃんを独身男という設定にすることで
完全にそうなるのを避けている脚本は
長いシリーズにしては冒険だが、新鮮で面白かった。
時代考証的におかしなところがあるのも
このシリーズならば許せる。
しかし仕官が叶って庄内藩士となった
浜ちゃんの上司が谷啓でなく、
中村梅雀だったのはかなり違和感を感じた。
ところで庄内といえば
このシリーズの脚本を書いている山田洋次監督の
「たそがれ清兵衛」の舞台となった場所で
愛着でもあるのかなと思ってみたり。
いつかその山田監督による演出の「釣りバカ」を
見てみたいと思ってるのだけど無理だろうなあ。 


名探偵コナン 業火の向日葵

オトーサン、
「ゴッホのひまわり、何点かみたけど」
なんで馬鹿高い値段がつくのか、わかりません。
投機か資産隠しか、自己顕示欲か。
いずれにせよ、不愉快です。
畑のひまわりをみたほうが、幸せな気分になれます。
八ヶ岳の山荘で、小鳥にひまわりの種をやりましたっけ。

原題:名探偵コナン 業火の向日葵(2015) 
監督:静野孔文
原作:青山剛昌  
脚本:櫻井武晴
Genre:Mystery/Suspence/Adventure
上映時間:112分
あらすじ:
ニューヨークのオークションで
ゴッホの名画ひまわりが落札された。
獲得したのは、鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉。
その後、ひまわりを乗せ
日本へと飛び立ったジェット機が上空で爆発、
潜んでいた怪盗キッドによって、ひまわりが奪われる。
ジェット機はどうにか羽田空港に緊急着陸し、
ひまわりも駆けつけたコナンによって取り戻されたが、
キッドの手口に違和感を覚える。
そんな中、鈴木次郎吉は世界中に現存する
7点のひまわりを集めた世界初の展覧会を開催すべく、
鉄壁のセキュリティを誇る
レイクロック美術館で準備を進めていく。
護衛に当たるのは、7人の精鋭とコナン。
やがて展覧会当日、
高校生探偵・工藤新一が会場に姿を現わす・・・

声の出演者:
 高山みなみ・・・ 江戸川コナン 
 山崎和佳奈・・・ 毛利蘭 
 山口勝平・・・ 工藤新一/怪盗キッド
 富田耕生 鈴木次郎吉 
オトーサン、
「怪盗キッドがいいね」
発想のネタは、黄金バットかスーパーマンか。

その他の出演者:
 小山力也・・・ 毛利小五郎
 榮倉奈々・・・ 宮台なつみ 
 茶風林・・・ 目暮警部 
 緒方賢一・・・ 阿笠博士 
 岩居由希子・・・ 吉田歩美 
 高木渉・・・ 小嶋元太 
 大谷育江・・・ 円谷光彦 
 林原めぐみ・・・ 灰原哀 
 知英・・・  美術館の案内人 
 松井菜桜子・・・  鈴木園子 
 石塚運昇・・・  中森銀三 
 榊原良子・・・  圭子アンダーソン 
 ゆかな・・・  岸久美子 
 宝亀克寿・・・  石嶺泰三 
 咲野俊介・・・  チャーリー 
 沢田敏子・・・  ウメノ 
 皆口裕子・・・  若き日のウメノ 
 大川透・・・  東C助 
 楠大典・・・  後藤善悟 
 柴田秀勝・・・  原口秀夫 
 陶山章央・・・  寺井黄之助(青年時代) 

User Rating:4.7/10( 7 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.5/10( 1,345 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、5点台だね」

User Reviews 
Tolbieさん  
2015年4月2日

基本的に怪盗キッドが活躍する話は好きである。
というか怪盗キッドそのものが好きだ。
TVアニメが終わってしまったのは残念至極。
さて、ここ数年の劇場版コナンのリアリティもなく
呆気にとられる超人的なアクションが無く、
その無敵っぷりがない分、
最後の脱出できるかどうかという部分に
説得力を与えているのが良い。
超人的なアクションは怪盗キッドが見せるが、
彼の場合にはそれが不思議でもないキャラで、
尚且つ本作程度のことは出来そうな範疇なので、これまたOK。
今回の事件は、真犯人の動機がとてもじゃないが納得出来ない
という点を除けば、変にややこしくなくて悪くない感じ。
途中で過去の殺人犯が現れるが、その話はいらなかったと思う。
その分、芦屋のお嬢様のその後に心砕いた男の話を
現在のお嬢様と絡めて見たかった気はする。
彼は向こうでは重要な登場人物なんだし。
それにしても絵一枚に360億円というのもスゴイが、
それを見せるために作った施設は何百億かかるんだ?
3000人ポッチの入場者のために。
なんて考えてはいけないのは、わかっているのだが…。
それと、冒頭のいつもの説明で、
コナンの正体について知っている人に
キッドが含まれているようだが、そんな顛末があったっけ?
あ、もう一人の怪盗さんも知ってるんだよね。 

オトーサン、
「同感、コナンが端役とは・・・」

nabeさん 
2015年12月19日 
怪盗キッドが目立ち過ぎ

人気シリーズ第19作である。
有名なゴッホのひまわりを題材に、
園子の伯父である鈴木治郎吉が
アメリカで幻の「芦屋のひまわり」を
高額で買い求めるシーンから映画は始まる。
この国宝級の絵画をどうやって日本に運び展示するのか
その方法が実にアニメらしく奇想天外で楽しい。
コナンシリーズに今や欠かせない存在となった
怪盗キッドを中心に、謎解きの物語は進んでいくが、
ここでは肝心のコナンが常に脇役である。
おまけに、キッドを新一だと思い込んでいる
蘭のハートまで盗られたのでは、
コナンのみならず観ているファンも面白くないだろう。
天文学的な金を湯水のごとく使う
鈴木治郎吉のガサツなキャラクターも、
本作の持ち味である繊細さを
台無しにしていてイマイチだ。
やはり次作は原点に戻って、
コナンの高度な推理を前面に出した
作品に戻して欲しいと思う。


衝動殺人 息子よ

オトーサン、
「そういう経緯があったのか」
昭和42年より市瀬朝一ら遺族会が、
国に被害者補償に関する法律の作成を働きかけていた。
昭和49年の三菱重工爆破事件をきっかけに
昭和55年に制定され、昭和56年1月1日から施行された。 
実施第1号は,桐生市の幼児殺人事件で、220万円が支給された。
「たったの220万円か」

原題:衝動殺人 息子よ(1979)
監督:木下恵介 
脚本:砂田量爾/ 木下恵介
Genre:Drama
上映時間:131分
あらすじ:
昭和41年、京浜工業地帯。
川瀬周三は、鉄工所を経営しているが、
工場の実務を一人息子の武志に譲った。
秋には、妻・雪枝の郷里から田切杏子を迎え、
結婚式をひかえ、順風満帆だった。
だが、武志は、すれ違いざま不良に腹部を刃物で刺された
「お父さん、口惜しいよ、こんなことで死ぬなんて、
仇は必ずとってくれよ」と言い残し死ぬ。
犯人は事件から三日後、自首。
「誰でもいい、最初に行きちがった奴を殺そう」
武志の葬儀を境に、周三の生活は一変した。
工場を放り出し、墓地通いが続く。
翌年2月、判決が下り、被告が未成年なので、
5-10年の不定期刑という軽すぎる刑だった。
遺族への補償は全くなかった。
周三は法律の勉強を始め、
新聞記者、松崎から紹介された
娘を殺された中沢や全国の同様の境遇の人たちと
被害者遺族を保護する法律を作ってもらうよう
国会に働きかけることを誓う・・・

出演者:
 若山富三郎・・・ 川瀬周三 
 高峰秀子・・・ 川瀬雪枝 
 田中健・・・ 川瀬武志 
 大竹しのぶ・・・ 田切杏子
オトーサン、
「若山富三郎、高峰秀子が好演!」

その他の出演者:
 近藤正臣・・・ 松崎徹郎 
 尾藤イサオ・・・ 坂井三郎 
 藤田まこと・・・ 中沢工務店主 
 加藤剛・・・ 中谷勝 
 花澤徳衛・・・ 益田常吉 
 山本清・・・ 山村刑事 
 高岡健二・・・ 吉川 
 橋本功・・・ 中山 
 高杉早苗・・・ 坂井和代 
 小坂一也・・・ 看守A 
 福田豊土・・・ 法律相談員 
 吉永小百合・・・ 柴田保子 
 吉田友紀・・・ 田口悟 
 野村昭子・・・ 井上静子 
 田村高廣・・・ 平山敏夫 
 中村玉緒・・・ 北村洋子 

User Rating:6.5/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.3/10( 12 votes) Yahoo!
オトーサン、
「胸を打つね」

日本アカデミー賞受賞 
・主演男優賞  若山富三郎    
ブルーリボン賞受賞
・主演男優賞  若山富三郎 

User Reviews 
noir fleakさん
2015年5月26日
なんといっても高峰秀子最後の映画

として価値があると思うが、内容も立派だ。
高峰はいうまでもないし
(いつもながら泣くのがうまい!!!)、
若山も素晴らしい。
本当に町工場の社長という雰囲気がある。
これは実話に基づく話のようだが、
立派な人物がいたものだと思う。

オトーサン、
「それにしても、法案成立が遅いね」

ESPERANZAさん 
2013年1月29日
訴える力

この映画を見たときの衝撃は大きく、
震えが止まらなかったことを今でも覚えている。
「犯罪被害者等給付金の支給に関する法律」は
この映画が製作されたとき(映画を見たとき)は
まだ制定されていなかった。
しかし私と同様、多くの人が絶対に制定しなければならない
法律だと思ったことだったろう。
そして映画が一役も二役も貢献したことは言うまでもない。
映画では吉永小百合さんなど
主役を演じてもよさそうな大物スターが
何人も脇役で出演しているが、
これはおそらく運動に共鳴し引き受けたものと思われる。
映画は加害者側を描くことによって
問題を複雑にすることなく、
ひとえに川瀬周三とその周辺を中心に描いたのが
良かったし、訴える力になったのではないかと思う。


リンカーン

オトーサン、
「スピルバーグ監督作品か」
娯楽作も数多く撮っていますが、
・「E.T」/「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」
ときどき、生真面目な映画を撮ります。
・「プライベート・ライアン」/「シンドラーのリスト」
これは、そのひとつです。

原題:Lincoln (2012) 
監督:Steven Spielberg  
原作:Doris Kearns Goodwin
脚本:Tony Kushner   
Genre:Biography/ Drama/ History
Country: USA / India 
Language: English 
上映時間:150分
あらすじ:
南北戦争末期。
戦いは4年目に入り、
戦況は北軍に傾きつつあったが、
多くの若者の血が流れ続けていた。
再選を果たし、任期2期目を迎えた
大統領エイブラハム・リンカーンは、
奴隷制度の撤廃を定めた
合衆国憲法修正第13条の成立に向け、
本格的な多数派工作に乗り出す。
しかし修正案の成立にこだわれば、
戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。
一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える
妻メアリーとの口論は絶えず、
長男ロバートの危険な入隊を制止できなかった。
そんな中、あらゆる手を尽くして
反対派議員の切り崩しに奔走する・・・

出演者:
Daniel Day-Lewis・・・   Abraham Lincoln(リンカーン)
Sally Field・・・   Mary Todd Lincoln(メアリー)
Joseph Gordon-Levitt・・・  Robert Lincoln(ロバート)
Tommy Lee Jones・・・   Thaddeus Stevens(スティーブンス)
オトーサン、
「ダニエル・デイ=ルイス、リンカーンそのものだ」
悪妻のサリー・フィールドも、芝居上手でした。    
トミー・リー・ジョーンズは、奴隷解放急進派の議員役。
その名セリフにしびれました。
議員に議会で詰問された時、こう言い放ったのです。
「お前が爬虫類以下のクズ野郎なのは間違いないが、
そんな残念な生物のお前でも法の下では平等!」

その他の出演者:
David Strathairn・・・   William Seward
James Spader・・・  W.N. Bilbo 
Hal Holbrook・・・  Preston Blair 
John Hawkes・・・  Robert Latham 
Jackie Earle Haley・・・  Alexander Stephens 
Bruce McGill・・・  Edwin Stanton 
Tim Blake Nelson・・・  Richard Schell 
Joseph Cross・・・  John Hay 
Jared Harris・・・  Ulysses S. Grant 
Lee Pace・・・  Fernando Wood 
Peter McRobbie・・・ George Pendleton 
Gulliver McGrath・・・ Tad Lincoln 
Gloria Reuben・・・  Elizabeth Keckley 
Jeremy Strong・・・  John Nicolay 
Michael Stuhlbarg・・・  George Yeaman 
Boris McGiver・・・  Alexander Coffroth 
David Costabile・・・  James Ashley 
Stephen Spinella・・・  Asa Vintner Litton 
Walton Goggins・・・  Clay Hawkins 
David Warshofsky・・・  William Hutton 
Colman Domingo・・・  Private Harold Green 
David Oyelowo・・・  Corporal Ira Clark 
Lukas Haas・・・  First White Soldier 
Dane DeHaan・・・  Second White Soldier 
Carlos Thompson・・・  Navy Yard - Shouting... 
Bill Camp・・・  Mr. Jolly 
Elizabeth Marvel・・・ Mrs. Jolly 
Byron Jennings・・・ Montgomery Blair 
Julie White・・・  Elizabeth Blair Lee 
Charmaine Crowell・・・  White-Minerva--Blair... 
Ralph D. Edlow・・・   Leo - Blair's Servan... 
Grainger Hines・・・  Gideon Welles 
Richard Topol・・・   James Speed 
Walt Smith・・・   William Fessenden 
Dakin Matthews・・・   John Usher 

User Rating:7.4/10 ( 193,278 votes)IMDb
  User Rating:6.9/10( 542 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ダニエル・デイ=ルイス、すごいね!
3度目の主演男優賞受賞です。
「マイ・レフトフット」(1989)、
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007)    
「リンカーン」 (2012) 

アカデミー賞受賞 
・主演男優賞  ダニエル・デイ=ルイス
・美術賞
同ノミネート     
・作品賞     
・助演男優賞  トミー・リー・ジョーンズ    
・助演女優賞  サリー・フィールド    
・監督賞  スティーヴン・スピルバーグ    
・脚色賞  
・撮影賞  
・作曲賞  
・衣装デザイン賞 
・音響賞(調整)
・編集賞 
ゴールデン・グローブ受賞 
・男優賞(ドラマ)  ダニエル・デイ=ルイス  
・作品賞(ドラマ)     
・助演男優賞  トミー・リー・ジョーンズ    
・助演女優賞  サリー・フィールド    
・監督賞  スティーヴン・スピルバーグ    
・脚本賞     
・音楽賞    

User Reviews 
kentuckybob さん
Louisville, KY 
2012年10月30日
劇場から歩き去ったが、また見に戻りたい

この映画には、多くのすばらしい俳優が出ているので、
ストーリーを十分に把握するために見に戻りたい。
私の考えでは、スピルバーグの「リンカーン」は、
リンカーン映画の決定版になるだろう。
ダニエル・デイ・ルイスは、リンカーンと完全に一体となった。
田舎弁護士、有能な演説者、歴史上誰よりも国家のニーズに適した人物。
この映画は、ぴかぴかの神話ではなく、すばらしい人物の肖像画だ。
人々にインスピレーションを与え、丸め込み、議員を買収して
国民の代理人にしさえした人物の。
もし映画を見に行くなら、そう願いたいが、
凶暴な過去からの声によく耳を傾けてほしい。
われわれは、いまより良くなれる、
時には、不可能なことをなし遂げることができると。

オトーサン、
「字幕が多すぎて、眼が疲れた」
見に行く前に、
南北戦争やリンカーンについての勉強が必要でしょう。

前田有一さん 
2013年4月26日
偽善的にみえるがさにあらず

米民主党の熱心な支持者である
スティーヴン・スピルバーグが
12年間の構想を経て、
共和党最初の大統領である
エイブラハム・リンカーンの伝記映画をとる。
いかにも政治的な匂いがプンプンする企画といえる。
しかし終わってみれば、
これが意外なほど公平性を感じさせる映画であった。 
4年目に突入した南北戦争において、
日々若者が犠牲になることに心を痛める
リンカーン大統領(ダニエル・デイ=ルイス)だったが、
戦争の終結は奴隷制度継続を望む南軍に妥協することであり、
コトは単純に進まないのであった。
しかも奴隷制度撤廃を定めた憲法修正第13条の批准は、
議会工作の不調によりさらに困難を極めていた。 
思想的立ち位置を表明している身ゆえだろうが、
政治的な問題についての描写はきわめて慎重。
アカデミー主演男優賞をとったダニエル・デイ=ルイスの
重厚感ある演技と面構えもあって、
一見中立的な、偏りを感じさせない作品となっている。 
それでも、アメリカ史上初の黒人大統領の時代に、
差別撤廃や奴隷解放を説いた大統領の映画というのは、
あまりにあからさますぎて個人的にはいまいち乗りきれないものもある。 
だいたいアメリカの国是というべきフェアネス精神を
高らかにうたうこの展開が、
今ほど偽善に聞こえる時代もないというものだ。 
具体的に言うなら、搾取する対象が黒人奴隷から
労働ピラミッドの最底辺の人々に変わっただけ。
「ド底辺」には白人から黒人までいるから、
そこでは見事にリンカーンの目指した
「人種差別撤廃」が成し遂げられたわけだが、
そんなものはブラックジョーク以外の何物でもない。 
ようするにこの国は、そうした大勢の「養分」がなければ
生きていけない国ということだ。
だがこの映画がそれを指摘、批判することはもちろんない。 
さて、「奴隷解放」と「南北戦争の終結」は、
あちらを立てればこちらが立たぬやっかいな政治課題だが、
リンカーンはそこで停滞することを嫌い、あらゆる手段をとる。
あえて嘘をついたり、だまし討ちをすることで、前に進む。
国民的人気の高い大統領を、
美化するだけでなく汚れ部分まで描こうとする
スピルバーグの誠意を感じる一面である。 
理想を叶えるためには
理想的な態度をとっているだけではダメなのだと、
この映画は教えてくれる。
逆に言えば、たとえ汚い政治手法であっても
理想のためならば許されるともいえる。
日本を売り渡す、いや取り戻すとかとぼけたことを言っている
どこかの総理大臣にも見せてやりたい政治映画である。 
映画の出来としては、憲法修正第13条の批准シーンの
大げさなお涙頂戴など、なかなか白々しいものもあるのだが、
そのシラケぶりもおそらくわかった上で演出している
スピルバーグの手腕には相変わらず感服する。
また、内容の良しあしとは関係ないが、
あまりにセリフが多く日本語版は字幕で見るのがかなりきつい。
こういう作品は、劇場用でもいっそ吹替え版の
検討をしてくれるとありがたいのだが。
せっかくの主演男優賞の演技も、
あちこち見逃してしまったような気がして欲求不満になりがちだ。 


人斬り

オトーサン、
「幕末は、テロの時代だった」
天誅と叫んでから、人殺しをしたのです。
パリでの事件の前に、テロリストたちが、
「アラーアクバル(神は偉大だ)」と叫んで、
自爆するのと、どこか似ています。

原題:人斬り (1969)
監督:五社英雄
脚本:橋本忍  
Genre:Period Drama
上映時間:139分
あらすじ:
岡田以蔵は、出世が見込めず
鬱屈した日々を送っていた。
ある日、土佐勤王党首の武市半平太より
参政・吉田東洋の暗殺の命を受ける。
上洛後、半平太の手足として数々の破壊・殺戮を実行。
得意絶頂のなか、龍馬から、
人斬りをやめるよう忠告される・・・

出演者:
 勝新太郎・・・ 岡田以蔵 
 仲代達矢・・・ 武市半平太 
 石原裕次郎・・・ 坂本竜馬 
 三島由紀夫・・・ 田中新兵衛 
オトーサン、
「勝新は、いい役者だね」
人を斬るシーンだけでなく、
大笑いしたり、酒を食らったり・・・
みんな絵になります。

その他の出演者:
 倍賞美津子・・・ おみの
 新條多久美・・・ 姉小路綾姫 
 仲谷昇・・・ 姉小路公知 
 下元勉・・・ 松田治之助 
 山本圭・・・ 皆川一郎 
 伊藤孝雄・・・ 天野透 
 賀原夏子・・・ おたき 
 田中邦衛・・・ 六角牢の役人 
 山内明・・・ 勝海舟 
 清水彰・・・ 井上佐一郎 
 滝田祐介・・・ 平松外記 
 東大二郎・・・ 両替屋の番頭 
 宮本曠二郎・・・ 渡辺金三郎 
 伊吹総太朗・・・ 本田精一郎 
 藤森達雄・・・ 北崎進 
 黒木現・・・ 工藤 
 中谷一郎・・・ 京都所司代与力 
 伊達岳志・・・ 京都市中見廻組役人 
 北村英三・・・ 横川帯刀 
 波多野憲・・・ 久坂玄瑞 
 福山錬・・・ 宮部鼎蔵 
 新田昌玄・・・ 伊地知三左衛門 
 萩本欽一・・・ 牢名主 
 坂上二郎・・・ 熊髭 
 辰巳柳太郎・・・ 吉田東洋 

User Rating:7.2/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.8/10( 14 votes) Yahoo!
オトーサン、
「時代が描けている」

User Reviews 
アンドレ・タカシさん 
2013年1月7日
三島由紀夫、自刃

岡田以蔵を主人公に、
武市半平太、坂本龍馬との三角関係を描いた作品。
この3名の話は幕末ものによく登場しますが、
私が観たものは、
以蔵をナイーブで線が細い人物とした作品が多かった。
本作では勝新が豪胆に演じていて新鮮でした。
でも、使い捨ての道具のように扱われるあたりは
しっかりと演出されています。
勝新の演技力にも改めて感心しました。
裕次郎とのツーショットは過去に見た記憶が無いので、
貴重なのかも知れません。
でも、本作の一番の収穫は初めて見る俳優・三島由紀夫でした。
異様な迫力。違和感とも言える存在感です。
役者専業で無いことが良い方向へ働いていると思います。
薩摩の人斬り・田中新兵衛を演じ、最後は自刃します。
嫌でも彼の実際の人生の最期が被ります。
彼が切腹したのはこの作品の公開から約1年後。
その時、彼の脳裏には
この映画のロケがよぎったのかも知れません。
私は五社監督を昭和後期の邦画を
ダメにした張本人と思っていますが、
本作は様式への過剰な拘りも見られず楽しめました。 

オトーサン、
「三島由紀夫が出ているなんて」

KOTOBAさん 
2005年4月15日
名作

勝新太郎が座頭市張りに刀を凶器に、
ひたすらスクリーン中を斬りまくる。
その気迫に迫る熱演は、
あたかも苛烈な生涯を送った以蔵が
のり移ったかのようであった。
演出も力強く、古臭さを感じさせない。
そして、以蔵の後援者である
若き日の坂本竜馬を好演した石原裕次郎の印象も光る。
竜馬と対極する人物で、
幕末土佐において最高権力の地位にある
武市瑞山を演じた仲代達矢の存在感が重々しかった。
土佐藩主を隠居させ、新藩主を擁立して京へ上洛。
帝に拝謁させるなどし藩政の実権を握った
彼の生々しいにおいが感じられた。
穏和知的でやさしさのある竜馬に対し、
苛烈で冷酷な指導者・瑞山のやりとりが非常に印象的。
史実でも、両者は無二の朋友でありながら
後年はライバルとして渡り合ったという。
以蔵を取り巻いた人物も魅力的に描かれた作品であろう。
アナーキストとしてその最期を遂げた三島由紀夫氏が、
俳優として登場。
実在の剣士・田中新兵衛を演じているが、
その演技は自らの身を暗示していたのか
と今だから考えてしまう。
フランス革命時、テロルということばが使われ、
これがいまのテロという語源となった。
日本の幕末、政敵謀殺などで以蔵たちが活躍し、
まさに同様の様相を呈したというが、
いつの時代も乱世はかならずどこかで容貌を変え存在する。
これは時代を超えて引き継がれる負の遺産というべきであろうか。


ローラーガールズ・ダイアリー

オトーサン、
「ドリュー・バリモア、初監督作か」
最近は、功なり名を遂げた女優さんが、
監督にチャレンジするのが流行っています。
サンドラ・ブロック、ソフィア・コッポラ、
アンジェリーナ・ジョリー、
そして、グウィネス・パルトロウ・・・

原題:Whip It (2009) 
監督:Drew Barrymore  
原作・脚本:Shauna Cross
Genre:Drama/ Sport
上映時間:111分
あらすじ:
ブリスは、テキサスの田舎町の女子高生。
母親は、美人コンテストでの優勝が
娘の幸せにつながると信じている。
ミスコン中心の退屈な日々を送っていたが、
ある日、都会のオースティンに出かけ、
女性らしさお構いなしのワイルドな
ローラーゲームにすっかり魅了されてしまう。
家族に内緒で、入団テストを受け、合格、
年上の個性的なチームメイトたちに、
もまれながら、才能を花開かせていく・・・

出演者:
Ellen Page ・・・ Bliss Cavendar(ブリス)
Marcia Gay Harden ・・・ Brooke Cavendar(ブルック)
Daniel Stern ・・・ Earl Cavendar(アール)
Juliette Lewis ・・・ Iron Maven(メイビン)
オトーサン、
「エレン・ペイジは、溌剌としているね」

その他の出演者:
Kristen Wiig ・・・ Maggie Mayhem
Alia Shawkat ・・・ Pash
Carlo Alban ・・・ Dwayne 
Landon Pigg ・・・ Oliver
Jimmy Fallon ・・・ 'Hot Tub' Johnny Rocket
Zoe Bell ・・・ Bloody Holly 
Eve ・・・ Rosa Sparks
Drew Barrymore ・・・ Smashley Simpson
Andrew Wilson ・・・ Razor
Ari Graynor ・・・ Eva Destruction 
Har Mar Superstar ・・・ Fight Attendants Coach

User Rating:6.9/10( 54,603 votes)IMDb
  User Rating:7.8/10( 261 votes) Yahoo!
オトーサン、
「スポ根ものに終わっていない!」

User Reviews 
tomthumb1さん
Toronto, Canada 
2009年9月13日
おめでとうドリュー、やったね!

楽しい映画が好きで、
現役の最もよい女優に会えるのが楽しみなら
この映画を見るべきだ。
エレン・ペイジは、喜びそのもの。
「JUNO/ジュノ」よりも、この役はいいと思った。
クリスティン・ウィグは、いつものように愉快。
他の出演者、ゾエ・ベル、ジュリエット・ルイス、
マルシア・ゲイ・ハーディング、ダニエル・スターン・ドルーもいい。
ドルーの監督について言いたい。
彼女は、出演者から素晴らしい演技を引き出している。
撮影もいいし、音楽も編集も、きちんとなされている。
次に何を手掛けるかが楽しみ。
2009年9月13日のトロント国際映画祭の試写会では、
観客が熱狂的な歓迎をした。

オトーサン、
「こいつは、勿論、バリモアもの」

前田有一さん
2010年5月29日
疲れた女性たちの背中を押してくれる映画

この映画をエレン・ペイジの主演最新作とみるか、
ドリュー・バリモアの初監督作品とみるか、
まず分かれるところだろう。
87年生まれのエレン・ペイジは若手女優の中では
群を抜く異質さを感じさせる逸材で、
その出演作(「JUNO/ジュノ」(07)、
「ハード キャンディ」(05))を見た者なら、
二度と忘れられないインパクトを受けたはずである。 
かくいう私も、本作を彼女の主演最新作として期待してみた口だ。
だがそれは間違いで、『ローラーガールズ・ダイアリー』は
どこからみてもドリュー・バリモア色に染まった
彼女の個性がたっぷりと染み込んだ作品であった。 
(略 あらすじ紹介)
相変わらず、どんくさい文学少女のような役柄が
よく似合うエレン・ペイジは、
しかし本作では完全に監督の駒として動くのみだ。
一方、彼女ほどの才能をそんな風に使う
ドリュー・バリモアの豪腕ぶりに、私は大いに驚かされた。
これで初監督というのだから凄い。 
ハイテンションな、ティーンのナチュラルハイな
スポーツムービーだが、随所にこの監督らしさが見受けられる。 
何しろヒロインの設定が、監督の共感を誘ったことは間違いない。
まずドリュー・バリモアといえば、芸能一家に生まれたことで有名。
彼女自身も生後11ヶ月から芸能の仕事をしている筋金入りである。
その後4歳で映画に出て、成功の反動で猛烈にグレて、
ヌードや酒、麻薬に自殺未遂と大変な人生を送ってきた。
紛れも無い成功者なのに幸薄いあばずれたイメージは、
彼女独特の個性である。 
そう考えれば、自分の夢でもある美人コンテストに
娘を幼いころから連れまわす本作の母親と娘の存在を、
自らの境遇に重ねぬはずはない。
この映画では、この母と父親、そして娘の関係性に
多くの時間を割いているが、
監督の生い立ちを考えるとこれはなかなか複雑である。 
本作の父母、そして娘との関係は、
きっとドリュー・バリモアが理想とする
家族のそれではないだろうか。 
主人公ブリスが
「生まれたときから(母親に)生き方を押し付けられてきた」と
年上の選手メイビンに語るシーンはとても切ない。
そしてこのときメイビンが主人公に返す言葉には、
まるでドリュー自身の経験が込められているようでじつに重い。
そして泣かせる。このメイビンというキャラクターは、
ブリスと合わせてどちらもドリュー本人の分身であろう。
成長前、成長後というわけだ。 
こうして暴走し始めた娘に対し、
ローラーゲームの件を知った父母が言葉をかけるシーンは、
ドリューさんもこういう家族が欲しかったのかなあと
思わず感じてしまい、感動もひとしおである。 
そんなわけで本作は、
ドリュー・バリモアのファンの方が見たら面白さと感動倍増。
失敗や挫折を重ねてきた女たちが、
それでも堂々と地に足をつけて前に進む。
その清清しく、肯定感に満ちたメッセージは、
男の私が見ても手放しで支持したくなる
前向きなやさしさに満ちている。 
苦労人ドリュー・バリモアだからこそ描けた、
そして心に届くテーマ。
人生に疲れた女性たちを励ましてくれる、貴重な一本である。 


マッドマックス 怒りのデス・ロード

オトーサン、
「マッドマックス、4作目」
このシリーズ、楽しんできましたが、
本作は、お目当てのメルギブソンが出ていません。
「興味半減だなぁ」
彼の憤怒の表情がみたかったのに。

原題:Mad Max: Fury Road (2015) 
監督:George Miller    
脚本:George Miller/ Brendan McCarthy/Nick Lathouris  
Genre:Action/ Adventure/ SF 
Country: Australia / USA 
Language: English / Russian 
上映時間:120分
あらすじ:
石油も水も尽きかけ荒廃した世界。
愛する家族を守れなかったトラウマを抱え、
本能だけで生き長らえている元警官マックス。
ある日、資源を独占し、一帯を支配する
独裁者イモータン・ジョー率いるカルト的戦闘軍団に捕まり、
ニュークスの常備用「血液袋」として利用されることに。
だが、ジョーの右腕・女戦士フュリオサが反旗を翻し、
囚われていた5人の妻を助け出し、逃亡を企てる。
怒り狂うジョーは、
大量の車両と武器を従え、容赦ない追跡を開始する。
いまだ囚われの身のマックスもまた、
この狂気の追跡劇に否応なく巻き込まれていく・・・

出演者:
Tom Hardy ・・・ Max Rockatansky(マックス)
Charlize Theron ・・・ Imperator Furiosa(フュリオサ)
Nicholas Hoult ・・・ Nux(ニュークス)
Hugh Keays-Byrne ・・・ Immortan Joe(イモータン・ジョー)
オトーサン、
「演技より、扮装で勝負だね」
でも、シャーリーズ・セロンがなかなかでした。

その他の出演者:
Josh Helman ・・・ Slit
Nathan Jones ・・・ Rictus Erectus
Zoe Kravitz ・・・ Toast the Knowing
Rosie Huntington-Whiteley ・・・ The Splendid Angharad
Riley Keough ・・・ Capable
Abbey Lee ・・・ The Dag
Courtney Eaton ・・・ Cheedo the Fragile
John Howard ・・・ The People Eater
Richard Carter ・・・ The Bullet Farmer
iOTA ・・・ The Doof Warrior
Angus Sampson ・・・ The Organic Mechanic
Jennifer Hagan ・・・ Miss Giddy
Megan Gale ・・・ The Valkyrie
Melissa Jaffer ・・・ Keeper of the Seeds
Quentin Kenihan ・・・ Corpus Colossus
Jon Iles ・・・ The Ace
Melita Jurisic・・・ The Aceas The Vuvalini
Gillian Jones・・・ The Aceas The Vuvalini
Joy Smithers・・・ The Aceas The Vuvalini
Antoinette Kellerman・・・ The Aceas The Vuvalini
Christina Koch Jon Iles ・・・ The Aceas The Vuvalini

User Rating:8.1/10( 500,328 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 7,139 votes) Yahoo!
オトーサン、
「凄い映画なんだ」

ジョージ・ミラー監督は、
「マッドマックス」シリーズに命をかけています。
その他の監督作としては、
「イーストウィックの魔女たち」
「ベイブ/都会へ行く」程度です。

アカデミー賞受賞
・美術賞
・衣装デザイン賞
・メイクアップ&ヘアスタイリング賞 
・音響賞(編集)
・音響賞(調整)
・編集賞
同ノミネート
・作品賞     
・監督賞  ジョージ・ミラー    
・撮影賞  

ゴールデン・グローブノミネート 
・作品賞(ドラマ)     
・監督賞  ジョージ・ミラー 

User Reviews 
SmashingUKProductionsさん
Worcester, England 
2015年5月25日
おお、なんという日!なんという美しい日!

全編、アクションのエッセンス、単純明快だ!
「ダイハード」と「ターミネーター」以来、
アクション・ジャンルでは、
ド派手な映画や面白いシーンが繰り返され、
下手な構成やCGIが乱用され、安っぽい作品が氾濫した。
(もちろん、「カジノロワヤル」や「ダークナイト」のような
素晴らしいスタイルの映画もあったが)
マイケル・ベイ監督などは、
アクション・シーンに関する知識を持っているのに、
それを使わず、爆発の多用やカメラを振り回したりして、
誤魔化してきた。
その代わりに、いい仕事をしてたきたのが、
「マッド・マックス」だ。
本作は'、叙事詩的なアクション映画で、
「マッドマックス/サンダードーム」(1985)以来、30年になる。
ジョージ・ミラーは、アクションの天才だ。
「マッドマックス2」では、叙事詩的なスケールを実現した。
本作では、監督に復帰し、前作を超えた。
新たに、トム・ハーディを起用し、
ポスト黙示録の背景として、
オーストラリアに代わって、ナミビアを選んだ。
本作は、まさにこれまでに作られた
最もすばらしいアクション映画の1つだ。
スタントが約90%で、特殊効果は少ないと聞いて、驚愕した。
頻繁にスクリーンを満たす
火の玉と自動車事故は、贅沢で、複雑だ。
ジョージ・ミラーの2015年は、
オーストラリア最大の映画会社に再び火をつけた。
感情と残忍性をドラマとアクションにミックスし、
アクション映画の金字塔を打ち立てた。

オトーサン、
「前田さん、激賞!」

前田有一さん 
2016年6月19日
弱き者たちの反撃

「マッドマックス」なんて
化石みたいなシリーズあったなあと
ほとんどの人が思うだろう。
この4作目はもともと15年も前に企画された続編で、
トラブル続きで制作が中断して今に至る。
こうした経緯をたどった企画、
ましてタイトルロールのメル・ギブソンでさえ
嫌気がさして降板したというのだから、
どう考えてもダメ作確実である。 
(略 あらすじ紹介)
ダメ作確実と思われた
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、
しかしその予想を覆すシリーズ最高傑作であった。
のみならずここ10年間、
これほどテンションの高いアクション映画は
見たことがないほどの、歴史に残る大傑作として登場した。
3DおよびIMAXにもぴったりの映画で、
いくらでも追加料金を払うだけの価値があると
まずは最初に断言する。 
そして私がつくづく思いだしたのは、
弱き者たちが無法な権力・暴力に対して一撃をくらわす。
この熱さこそがマッドマックスの魅力だったなということである。
これは、この企画をあきらめなかった
オリジナル版の監督ジョージ・ミラーが
ずっと描いてきた前向きな応援歌、メッセージでもある。 
最初から最後まで、トラックで荒野を爆走して逃げる、追いかける! 
そのシンプルさもまた良い。
たったそれだけの舞台装置の上でドラマを作り、
人間を描き、感動的な見せ場を組み立てる。
これこそ娯楽映画の醍醐味というものであろう。 
このド迫力映像の演出に、監督はCGを極力排除したと聞けば
見た方はびっくりすると思うが、
あのアクションもこのスタントも、
実際ににんげんが演じている。
はっきり言ってむちゃくちゃである。
旧版では撮影時に死人まで出したと噂された
激しいアクションが、
さらに10倍くらいグレードアップして登場する。 
意味もなく車の前に括り付けられてギターを演奏する男とか、
死を恐れぬ被曝者軍団とか、
ギャグ一歩手前の革新的ハイテンションキャラクターたちが
また素晴らしい。
種もみ老人ほか、原版から影響を受けた「北斗の拳」など
幾多のフォロワーを逆にパロディにする遊び心も
各所に見せるあたりも余裕を感じさせる。 
日本公開作が続くマックス役トム・ハーディもいいが、
シャーリーズ・セロンはじめ女性キャラクターが
美人揃いなのもまた楽しい。
食い物もろくにない世界で、
なぜお前たちはそんなにマッチョなのか。
なぜそんなにきれいな服をきて、
髪もツヤツヤでスタイル抜群なのか。
突っ込みながら楽しくみられる。 
そんな美人そろいの中でもシャーリーズ・セロンは
群を抜く魅力を放つ。
古びたオイルを顔面に塗りたくっても、片腕を失っていても、
それでも一番美しいのだから相当である。
監督が相当このキャラクターを気に入っているのは疑いない。
180p近い長身の格闘戦には、女ながらに説得力がある。
たいへん恰好いい。 
シャーリーズ・セロンは、
この映画をリブートと呼ぶが、
監督はそう考えておらず、
旧3部作からつらなる世界観ということだが、
いずれにせよ前作までの鑑賞はさほど必要ない。
むしろこの新作からみて、旧に戻ってもいいのではないか。 
2015年はなつかし洋画シリーズの目玉が続々と公開されるが、
ターミネーターもスターウォーズも
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の出来を見たら
青ざめるのではあるまいか。
そのくらい、大満足確実の逸品である。 


名探偵コナン 時計じかけの摩天楼

オトーサン、
「名探偵コナンか、何本かみたな」
・戦慄の楽譜(フルスコア) 3219
・沈黙の15分(クォーター) 4182
・天空の難破船(ロスト・シップ) 4305
・異次元の狙撃手 5308
このシリーズ、1997年から2016年まで、
20作もつくられています。

原題:名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997)
監督:こだま兼嗣
原案:青山剛昌  
脚本:古内一成  
Genre:Mystery
上映時間:95分
あらすじ:
工藤新一宛てに、建築家の森谷からパーティーの招待状が届く。
コナンの姿では参加できず、幼なじみの蘭に代理を頼む。
その直後、街で連続放火事件が発生。
犯人と思われる人物から工藤新一に爆破予告の挑戦状が届く。
正体を隠しながら犯人と戦うコナン。
しかし蘭までもが事件に巻き込まれ・・・

声の出演者: 
 高山みなみ・・・ 江戸川コナン 
 山崎和佳奈・・・ 毛利蘭
 石田太郎・・・ 森谷帝二
 オトーサン、
「森谷帝二が犯人とは思えないけど」
東大教授で建築家といえば、
丹下健三さんや黒川紀章さんが思い浮かびます。

その他の出演者:
 神谷明・・・  毛利小五郎 
 山口勝平・・・  工藤新一 
 茶風林・・・  目暮警部 
 緒方賢一・・・  阿笠博士 
 岩井由希子・・・  吉田歩美 
 高木渉・・・  小嶋元太 
 大谷育江・・・  円谷光彦 
 松井菜桜子・・・  鈴木園子 
 塩沢兼人・・・  白鳥刑事 

User Rating:6.1/10( 58 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.6/10( 110 votes) Yahoo!
オトーサン、
「明快、よくできている」

User Reviews
nabeさん 
2013年11月18日
打倒ハリウッド!

日本アニメ珠玉のシリーズ、
名探偵コナンの記念すべき第1作である。
主演の江戸川コナン以下
毛利小五郎、蘭、目暮警部、阿笠博士といったレギュラー陣が
まるでとらやの面々のように親しみがわくキャラクターなのに加え、
ハリウッドも顔負けの鮮やかで緻密な推理が、
この第1作ですでに確立している。
オープニングの前菜のような小事件から入り、
やがて建築家の偏執的なこだわりが生んだ
破天荒な事件へすんなりと入っていけるのも、
アニメならではの細かい演出のなせる技だろう。
実際にこの作品を実写で撮ろうと思ったら、
莫大な制作費がかかるに違いない。
それほどスケールの大きい見事なシナリオだ。
アニメでハリウッド映画に対抗するというのは
いかにも日本的で小気味良い。
世界中でヒットするのも当然である。

オトーサン、
「名建築家が変態?」

ヤブラシ・ガイカンさん  
2007年8月1日
森谷帝二が素晴らしい。

彼を越える犯人は、コナンの中では出てきていないと思う。
自分が拘る美の為に建物を爆破し、
犯行が暴かれたら暴かれたで
不敵な笑みを浮かべるその貫禄。
憎き高校生探偵を追い詰める為
その恋人を真っ暗な空間に閉じ込め、
「早く行かないと大事なガールフレンドが
バラバラになってしまうぞ」と嬉しそうに言う
その姿は変態そのものだ。
犯人当て推理映画では、犯人が犯人と分からなくする為に、
推理ショーの前までは普通の人間として描くか
黒マッチョシルエットで描く場合が多い。
それ自体ミステリーとして面白い部分もあるが、
どうしても犯人の「変態性」が薄れてしまうことも事実だ。
最近どうも袋小路に入っている気がするコナンシリーズ。
そろそろ変態的犯人を復活させてもいいのではないか。 


キタキツネ物語

オトーサン、
「ふーん」
ハリウッドの最新技術で高画質化 
35年前、日本中が涙した「キタキツネ物語」の感動を再び
1979年にテレビ放送され、視聴率44.7%を記録!

原題:キタキツネ物語(1978)
監督・脚本: 蔵原惟繕 
原案:高橋健
Genre:Documentary
上映時間:114分
あらすじ:
冬のオホーツク。
流氷を渡ったキタキツネのフレップは、
美しいメスのレイラと一緒になる。
春になると、五匹の子ギツネが生まれる。
(チニタ、レプン、ヌプリ、ルッサム、シリカ)
そのなかに、目の見えないチニタがいた。
家族の負担になりたくないと、自らの身を海へ投げ打つ。
梅雨の時期、空腹の子供たちのために
フレップとレイラは餌を探しに行くが、
レイラが罠にかかってしまう。
そこへ、レイラの声を聞きつけた犬たちが現れる

声の出演者
樫の木・・・西田敏行(ナレーション)
フラップ・・・佐藤隆太
レイラ・・・平野綾
チニタ・・・松井月杜
レプン・・・三木理紗子
ヌプリ・・・内田朋美
ルッサム・・・山田杏朱香
シリカ・・・奈々恵
オトーサン、
「可愛いキタキツネ、たっぷりみられる!」 

User Rating:7.1/10( 24 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.7/10( 37 votes) Yahoo!
オトーサン、
「撮影に4年の歳月か」
これだけの映像を撮るのに、
どれだけ苦労したかが、よくわかります。

User Reviews 
ロイス・レインさん 
2010年2月4日
はじめて見たキツネの映画

動物映画としても音楽映画としても
魅力があったと思います。
主役のキツネは犬くらいの大きさに見えますが、
本物はとても小さい。
そんな彼らを見つけるだけでも大変なことで、
1本のドラマ仕立ての映画にするまでには
何度も監督の交代があったとか。
人間は自然や野生動物を脅かす存在であることを表現するために
キツネにストレスになることもなされていますが、
長時間待つことを強いられる動物写真家や
動物映画製作者の仕事は本当に動物が好きでないと出来ません。
フレップやレイラやこどもたちの歌がそれぞれあり、
サントラが今でも出されているのはいい曲が多いからでしょう。
黄金色のキツネの住む国には彼らを愛する人がいます。 

オトーサン、
「35年も経過すれば・・・」
いまは、BBCやNHKの番組で、
この手の動物ドキュメンタリーは、
いくらでも高画質で見られるようになりました。

ASHさん 
2002年6月13日
フレップとその子供たち

作為的なシーンがあるかもしれないが、
公開当時はいたく感動しました。 
北海道の大自然を背景に、
キタキツネの家族の成長を捉えたドキュメンタリー映画。 
大人の眼で観ないで、
子供と一緒に観ればきっと感動出来るかも。 
動物映画では「子猫物語」よりも
遥かに完成度が上だと思います。 
この手の映画が嫌いな人は観ない方が無難。
あなたの人生を変えるような映画じゃない。


バルジ大作戦

オトーサン、
「こいつは、おもしろそうだ」
有名なバルジの戦いを描いた映画です。
名優ヘンリー・フォンダ主演とくれば、
期待しないわけにはいきません。
でも、午後ロードなんだなぁ。

原題:Battle of the Bulge (1965)
監督:Ken Annakin    
脚本:Philip Yordan/ Milton Sperling/John Melson    
Genre:Drama/ History/ War
Country: USA 
Language: English / German 
上映時間:167分
あらすじ:
1944年、欧州戦線。
連合軍は、破竹の進撃を続け、
ドイツ国境に近いベルギーのアルデンヌに迫った。
ナチス崩壊も時間の問題とする楽観ムードのなか、
カイリー中佐は、ドイツ軍の反撃を危惧していた。
だが、プリチャード大佐も、グレー将軍も、
その意見具申を一蹴する。
そんななか、ドイツのヘスラー大佐率いる
タイガー戦車旅団が反撃を開始する。
米軍MPに変装した独兵が、パラシュート降下し、
米軍の橋の爆破隊を容赦なく射殺する。
(マルメディの虐殺事件)
連合軍側は反撃の糸口を掴もうとするが、
濃霧のため、戦車隊の場所が特定出来ない。
カイリー中佐は、決死の低空飛行で偵察を行ったが、
敵砲の攻撃をうけ重傷を負う・・・

出演者:
Henry Fonda ・・・ Lt. Col. Daniel Kiley(カイリー大佐)
Charles Bronson ・・・ Maj. Wolenskiウォレンスキー少佐
Robert Ryan ・・・ Gen. Grey(グレー将軍)
Dana Andrews  ・・・Col. Pritchard(プリチャード大佐)
Robert Shaw ・・・ Col. Martin Hessler(ヘスラー大佐)
Hans Christian Blech ・・・ Conrad(コンラッド伍長)
オトーサン、
「名優ヘンリー・フォンダ、冴えないね」
堀出し物は、ドイツのコンラッド伍長役
ハンス・クリスチャン・ブレッヒです。
上官に向かって、この戦争もう敗けです。
これ以上、若いひとたちを殺すのはやめましょう。

その他の出演者:
George Montgomery ・・・ Sgt. Duquesne
James MacArthur ・・・ Lt. Weaver
Ty Hardin ・・・ Lt. Schumacher
Pier Angeli ・・・ Louise
Barbara Werle ・・・ Elena
Werner Peters ・・・ Gen. Kohler
Karl-Otto Alberty ・・・ Maj. Von Diepel
Telly Savalas ・・・ Sgt. Guffy
Steve Rowland ・・・  Eddy
Robert Woods ・・・ Joe
Charles Stalmaker ・・・ Maj. Burke

User Rating:6.8/10( 10,715 votes)IMDb
  User Rating:7/9/10( 33 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

User Reviews 
bkoganbingさん
Buffalo, New York 
2006年10月31日
見苦しいバルジ

20世紀フォックスが、
「史上最大の作戦」(1962)を送り出し、大成功を収めた後、
ワーナー・ブラザースが、そのやり方を学び、コピーしたようだ。
彼らは、「史上最大の作戦」の監督のひとり、
ケン・アナキンを雇うことまでした。
だが、同盟国側のアイゼンハワー、ブラッドレー、
パットン、ホッジズ、モントゴメリーも、出てこず、
ドイツ側のフォンルントシュテットやモデルも出てこないので、
がっかりする。
主役は、すべて変更された。
ヘンリー・フォンダ、ロバート・ライアン、ダナ・アンドリュース
かれらは、みんな架空の人物を演じている。
2、3のバルジのレジェンドが採り入れられている。
・マルメディの虐殺、
・包囲したバストーニュ町の引き渡しについて
 ドイツの問い合わせに対するマコーリフ将軍の有名な返答。
実のところ、後者では、主役がまったく顔をみせない。
私は、製作者がどう強制されても、バルジなしでは、
受け入れられないと考えたにちがいない。
それは良かった。
「史上最大の作戦」のように、
真っ正直でドラマチックなアプローチが用いられたなら、
さぞよかっただろう。
もちろん、実名で。
バルジの戦い」MGMの「戦場」や「パットン大戦車軍団」にも
取り上げられている。
この映画の中で、最もよい演技をしたのは、
狂信的なナチス戦車旅団の司令官役ロバート・ショウだ。
そして、戦争に疲れたコンラッド伍長役の
ハンス・クリスチャン・ブレッヒだ。
また、タフなアメリカの軍曹役ジョージ・モンゴメリーや
彼の副官ジェームズ・マッカーサーもいい。
モントゴメリーの例のおかげで高さにおいて成長します。
2時間半もの長尺物なので、
できれば、見応えある映画をみたかった。

オトーサン、
「そうか、スペインでロケしたのか」

S&Sさん 
2009年9月24日

この映画は、実物の戦車が
大量に画面に出てきて迫力はありますが、
いろいろ問題の多い作品です。
まず時代考証がだめで、「アルデンヌ攻勢」という
歴史事実をモチーフにした
戦争アドベンチャー映画だと思った方が正解です。
ドイツ軍の地下司令部なんて、
007のスペクター秘密基地みたいなセットで
思わず笑ってしまいます。
スペインでロケして撮影されましたが、
前半こそちょろちょろ雪が積もっていますが、
とてもベルギーの冬には見えないですし、
それも後半になるとどんどん雪が少なくなってきます。
クライマックスの空撮で撮られた大戦車戦になると
雪の全く見えない平原が舞台で、
これじゃまるでクルスク大戦車戦じゃないかと
突っ込みたくなります。
また脚本が子供騙しの出来で、
ラストのドラム缶を転がして
ドイツ戦車をやっつけるところなど、
「インディ・ジョーンズ」シリーズみたいな落ちですね。
そもそも史実では、
バルジ戦では大規模な戦車戦はありませんでした。
名優ヘンリー・フォンダの緊張感のかけらもない演技を
観ると悲しくなります。
彼は本作以降数々の駄作に出演して晩節を汚してしまいました。
なんせあの「テンタクルズ」にまで出ているのですから。 


エイプリルフールズ

オトーサン、
「あれ、この監督、知らないな」
いかにも、「ザ有頂天ホテル」で、
群像劇をつくってみせた三谷幸喜監督作品に似ています。

原題:エイプリルフールズ (2015)
監督:石川淳一
脚本:古沢良太  
Genre:Comedy/Drama/Suspence
上映時間:118分
あらすじ:
・レストラン
若き天才医師・牧野亘が美女とイタリアンレストランで食事中に、
元清掃員の妊婦・新田あゆみが飛び込んでくる。
「あんた子供を身ごもった、認知して」
ウンと言わない亘に激怒したあゆみは、拳銃を乱射。
レストランの客を巻き込んだ立てこもり事件に発展する。
・ロイヤル老夫婦
宮内庁に関わりがある老夫婦・櫻小路佑麻呂文子が、
リムジンの運転手の案内で、お忍びで休日を過ごしていた。
・少女誘拐
ヤクザの若頭・宇田川と舎弟は、江藤理香を誘拐。
身代金目的かと思われたが、どうも若頭の様子がおかしい…。

出演者:
 戸田恵梨香・・・ 新田あゆみ 
 松坂桃李・・・ 牧野亘 
 富司純子・・・ 櫻小路文子 
 里見浩太朗・・・ 櫻小路佑麻呂 
 寺島進・・・ 宇田川勇司 
 高橋努・・・ 舎弟 
 浜辺美波・・・ 江藤理香
オトーサン、
「役者さんというより、役柄が愉快だ」
例えば、元清掃員の妊婦・新田あゆみが拳銃を乱射したり、
高貴な身分の老夫婦が、平凡な一般人だったり、
少女誘拐犯のヤクザの若頭が、実は少女の実の親だったり・・・

その他の出演者:
 ユースケ・サンタマリア・・・ 接客係 
 小澤征悦・・・ オーナーシェフ 
 菜々緒・・・ 麗子 
 戸次重幸・・・ ある夫 
 宍戸美和公・・・ ある妻 
 大和田伸也・・・ 髭の紳士 
 山口紗弥加・・・ 江藤絵里子 
 千葉真一・・・ 暴力団幹部 
 高嶋政伸・・・ 小野刑事 
 りりィ・・・ 老婆 
 岡田将生・・・ 救急隊員の男 
 生瀬勝久・・・ 大島達宏 
 小池栄子・・・ パンクの女 
 千葉雅子・・・ 安田好恵 
 窪田正孝・・・ 松田 
 矢野聖人・・・ 梅田 
 浦上晟周・・・ 野沢遥人 
 古田新太・・・ ハンバーガー店マスター 
 木南晴夏・・・ アルバイト女子 
 滝藤賢一・・・ 運転手 
 
User Rating:5.6/10( 9 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.7/10( 831 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分かれそうだね」

User Reviews 
あにやんさん 
2015年4月7日
決してつまらない訳ではなかった
長所と言えばそれくらいでしょうかねぇ。

ポスターの絵柄にモロに表れているように、
『ラブ・アクチュアリー』とか
『ニューイヤーズ・イブ』とか
『バレンタインデー』の邦画版をやりたかったんでしょうね。
幾つものドラマが同時進行で描かれ、
それぞれが繋がってゆく、っていう。
だけどこの映画には、構成や繋がり方に
それらの映画ほどの感心させる技巧は感じられません。
元々の基本となる各ドラマに無理があるために、
繋がりもまた無理を重ねているだけのように思えて。
タイトルを挙げた映画達と違って、
この映画は最初に現実的ではないバカ映画ノリ、
どちらかと言えば『ハングオーバー!』だとか
『メリーに首ったけ』だとかに近い感覚のドタバタ演技、
エピソードを重ねてゆきます。
そこからシリアスなドラマを生み出そうとしているのが
おかしな気がして。
登場人物の誰もが「お笑い用に作られたキャラ」に見え、
言動に全く説得力が無いので、
そこで感情移入して泣いて下さいと言われても、
心を重ねてゆける部分がなかなか見当たらないという。
それでも散らばったエピソードをどんどん畳み掛けて
サッと〆てみせれば、面白いモノを見たって感覚も
生まれたかもしれません。
ところがこの映画、大体のエピソードの繋がりが
見えてからが長い長い。
実質的にはエピローグな部分に延々30分くらい。
何度も何度もクドクドと各エピソードの行く末を
念押ししまくって、ここで映画の流れが崩壊してしまいます。
感動させよう、盛り上げようとタメまくって
無駄なカットと時間を重ねて映画の価値を下げるという
日本映画の悪いクセが
ここで存分に発揮されちゃっててゲンナリ。
10分以内で描きましょうよ。
あと、水商売、風俗を差別的に、
人間の中でも下位のものとして描いているのが気になりました。
そこで働く人々にも心はあるのです。
次々繰り出されるバカな小ネタを楽しむ映画としての
価値はあったので、下手に感動ノリに走らない方が
良かったんじゃないかと思います。
大体、ここで描かれる感動ネタそのものは
どれも古典的過ぎちゃってて。
大勢のスターが演じるバカキャラ、
この映画の価値はそこにだけあったんじゃないかと。
つーか、この映画、みんなそんなに嘘ついてなくない? 

オトーサン、
「脚本家に注目あれ、か」
前田さんに指摘されたので、調べてみました。
古沢良太さんは、「ALWAYS 三丁目の夕日」や
「相棒シリーズ」の脚本家なんですって。

前田有一さん 
2015年4月15日
脚本重視の企画には好感

最近の日本の映画ファンは
見応えある脚本に飢えている。
それも当然、
これだけ製作・公開本数が多ければ、
作る側としてもじっくり脚本を練り上げる時間など
そう確保できない。
結果、よくできたミステリのように
複雑に組み上げられたストーリーが
登場する確率はどんどん減っていく。 
自他ともに認めるモテ男で外科医の亘(松坂桃李)は、
はずみで一度だけ抱いた
対人恐怖症のあゆみ(戸田恵梨香)から、
突然妊娠を告げられる。
今日が4月1日ということもあり、
相手にもしなかったところ、
なんとあゆみは亘がいるレストランに
武装して踏み込んでくるのだった。 
実績ある脚本家古沢良太によるオリジナルストーリー
「エイプリルフールズ」は、
前述のような良質脚本飢餓組にとっては期待の作品である。
なにしろいまだに映画ファンの語り草となっている
「キサラギ」(07年)以来、
古沢良太の手による脚本には佳作が多い。 
本作も、大衆向け日本映画としては異例なほど、
いろいろ仕掛けられた力作脚本である。
いくつもの伏線がラストに向けてつながっていく展開は、
好きな人にはたまらない快感をもたらすはずだった。 
だが、今回それを味わえるのは
せいぜい高校生か大学生程度の若者だけだろう。
大人がみると、あちこちに散見される
リアリティのなさが目について没頭できない。 
ほほう、あれとこれもつながっていたか、
あれとあれも隠れ知り合いだったか、
などなど衝撃の事実が明らかになるが、
無理やりこねくりまわしてつなげた
知恵の輪のオブジェをみせられているようだ。
こういう、驚きのための仕掛けの連鎖を心底楽しめるのは、
いまだ素朴な感性を持った人だろうなと思う。 
私ほどになると、無理してそんな繋げなくてもいいじゃないのと
そんな風にみてしまう。
だが本作からその「つながり」を引いたらほとんどなにも残らない。
ちょっぴりのお涙ちょうだいだけだ。
ガツンと伝わるテーマもないし、まだまだ物足りない。
あるいはこうしたいたらなさは、
石川淳一監督の初監督作品だからなのか。そこは何とも言えない。 
とはいえ、戸田恵梨香の対人恐怖症の演技はなかなかいいし、
脚本に力を入れる方向性じたいは賛成したいところ。
次の作品に期待がつながる点は嬉しい収穫といえる。


映画の採点簿

エイプリルフールズ ****
バルジ大作戦 ****
キタキツネ物語 ****
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼*****
マッドマックス 怒りのデス・ロード*****
ローラーガールズ・ダイアリー*****
人斬り*****
リンカーン*****
衝動殺人 息子よ*****
名探偵コナン 業火の向日葵 ****
花のお江戸の釣りバカ日誌 ****
モンスター・ホテル2 ****
ドローン・オブ・ウォー*****
キス&キル ****
泣く男 ****
社長繁盛記 ***
インヒアレント・ヴァイス ****
シュガー・ラッシュ*****
沈黙の激突 **
秋日和*****
タイムシャッフル ****
007 スペクター ****
沈黙の処刑軍団 ****
ゴースト&ダークネス ****
タイガー〜伝説のスパイ〜*****
沈黙の報復 ****
猛獣大脱走 ****
居酒屋ゆうれい*****
しあわせはどこにある*****
マジック・イン・ムーンライト*****
社長忍法帖 ****
社長千一夜 ****
陽だまりの彼女 ****
花とアリス ****
続・社長行状記 ****
社長漫遊記 ****
続・荒野の1ドル銀貨*****
白熱*****
序の舞****
ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬*****
サン★ロレンツォの夜*****
ハルフウェイ****
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たち****
イタリアは呼んでいる****
パレードへようこそ*****
100回泣くこと ***
突破口!*****
ニキータ*****
ブルージャスミン*****
スティーヴン・セガール 沈黙の鎮魂歌****
サンドラの週末*****
バトル・ハザード****
ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー****
寒い国から帰ったスパイ*****
スナイパー/狙撃 ***
SUPER 8/スーパーエイト****
ロゼッタ*****
ロルナの祈り*****
殺人魚獣 ヘビッシュ ***
コモドVSキングコブラ ***
バレット****
マグノリアの花たち*****
ハンナ*****
ある子供*****
続・社長外遊記****
ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!*****
息子のまなざし*****
夜叉****
ボディ・スナッチャー/恐怖の街*****
弾突 DANTOTSU****
*****
ベニシアさんの四季の庭*****
妖花*****
欲望の砂漠*****
ファースター 怒りの銃弾****
東京上空いらっしゃいませ ***
沈黙の神拳 TRUE JUSTICE PART6****
竹取物語****
沈黙の監獄****
浪人街****
変身**
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS ***
ゴジラVSビオランテ*****
沖縄やくざ戦争*****
カンバセーション…盗聴…*****
社長えんま帖****
続社長えんま帖****
ソハの地下水道*****
野いちご*****
真田幸村の謀略****
名探偵登場****
マレフィセント****
必殺仕掛人*****
オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック****
続悪名*****
眠狂四郎 円月斬り****
デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく****
幸福なる種族****
シシリアン*****
ニューヨーク1977****

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