オトーサンの2018年その2

ほのぼの映画批評

前口上

ハリウッド映画の3D化が進んでいます。
でも、相変わらず、CGに頼り過ぎが目立ちます。
ひとびとは、冴えた技術だけを見に行くのでしょうか?
好不況を問わず、どう生きるかを知りたいのでは?
薄っぺらな人間ばかりではなく、
本物の人間による本物のドラマを見たいのでは?
見る本数が増え、年齢を重ねる度に、
その思いが強くなってきました。

映画の採点簿へ
目次

6478 俺たちフィギュアスケーター(DVD 2007) 6477 デッドハング(TV 2014) 6476 バック・トゥー・ザ・フューチャー Part2(BS 1989) 6475 ソイレント・グリーン(BS 1973) 6474 マーシャル博士の恐竜ランド(TV 2009)
6473 インサイダー(BS 1999) 6472 インターセクション(TV 2013) 6471 太陽は光り輝く(BS 1953) 6470 シェイプ・オブ・ウォーター(DVD 2017) 6469 ジュラシック・パークV(TV 2001)
6468 ホワイトハウスの陰謀(TV 1997) 6467 ファイナル・デッドサーキット 3D(TV 2009) 6466 ファイナル・デッドコースター(DVD 2006) 6465 昼顔(TV 2017) 6464 ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(BS 1973)
6463 ジェシー・ジェームズの暗殺(BS 2007) 6462 新ポリス・ストーリー(BS 2004) 6461 ハードコア(DVD 2015) 6460 エンド・オブ・デイズ(TV 1999) 6459 酒とバラの日々(DVD 1962)
6458 アメリカ アメリカ(BS 1963) 6457 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(BS 2001) 6456 ボーン・コレクター(BS 1999) 6455 山猫(BS 1963) 6454 シックス・センス(BS 1999)
6453 ベニスに死す(BS 1971) 6452 スターシップ9(DVD 2017) 6451 ズートピア(TV 2016) 6450 スターリングラード(BS 2001) 6449 ハクソー・リッジ(DVD 2016)
> 6448 摩天楼 ニューヨークはバラ色に(BS 1987) 6447 リーサル・ウエポン(BS 1987) 6446 エンド・オブ・ア・ガン 沈黙の銃弾(BS 2016) 6445 ゼロ・ダーク・サーティ(DVD 2012) 6444 マンチェスター・バイ・ザ・シー(DVD 2016)
6443 海よりもまだ深く(TV 2016) 6442 海街diary(TV 2015) 6441 22年目の告白-私が殺人犯です-(TV 2017) 6440 夕陽の群盗(BS 1972) 6439 イップ・マン 継承(DVD 2015)
6438 ウィル・ペニー(BS 1967) 6437 クリミナル 2人の記憶を持つ男(DVD 2016) 6436 レイン・フォール 雨の牙(DVD 2009) 6435 映画 深夜食堂(BS 2014) 6434 家族はつらいよ2(TV 2017)
6433 ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー(TV 2006) 6432 ホワット・ライズ・ビニース(TV 2000) 6431 マイ・プライベート・アイダホ (TV 1991) 6430 S.W.A.T. 闇の標的(TV 2011) 6429 ONE PIECE FILM GOLD(TV 2016)
6428 空飛ぶタイヤVOL.3(DVD 2009) 6427 空飛ぶタイヤVOL.2(DVD 2009) 6426 空飛ぶタイヤ(DVD 2009) 6425 ネイビーシールズ:チーム6(BS 2012) 6424 蠢動 -しゅんどう-(BS 2013)
6423 エリジウム(BS 2013) 6422 レッズ(BS 1981) 6421 紙の月(TV 2014) 6420 岸辺の旅(BS 2015) 6419 孤独のグルメ(DVD 2012)
6418 エグジット・スピード(TV 2008) 6417 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ (BS 1989) 6416 傷だらけの栄光(BS 1956) 6415 ロード・オブ・クエスト 〜ドラゴンとユニコーンの剣〜(TV 2011) 6414 ターミネーター(BS 1984)
6413 プレデター(BS 1987) 6412 アウトブレイク(BS 1995) 6411 きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎(DVD 2012) 6410 きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち(TV 2016) 6409 トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン(DVD 2008)
6408 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(BS 1999) 6407 ケイプ・フィアー(TV 1991) 6406 許されざる者(TV 1992) 6405 ノー・エスケープ 自由への国境(DVD 2015) 6404 リボルバー(BS 2005)
6403 危険な情事(BS 1987) 6402 伊豆の踊子(DVD 1954) 6401 名探偵コナン から紅の恋歌(TV 2017) 6400 50年後のボクたちは(DVD 2016) 6399 チェイサー(DVD 2017)
6398 恋愛小説家(BS 1997) 6397 帝一の國(TV 2017) 6396 沈黙のステルス(BS 2007) 6395 欲望のバージニア(TV 2012) 6394 はなちゃんのみそ汁(BS 2015)
6393 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(DVD 2017) 6392 硝子の塔(TV 1993) 6391 柘榴坂の仇討(BS 2014) 6390 伊豆の踊子(BS 1963) 6389 リピーテッド(TV 2014)
6388 嵐を呼ぶ男(BS 1957) 6387 ドリーム(DVD 2016) 6386 シャイアン(BS 1964) 6385 サボタージュ(TV 2014) 6384 ミルドレッド・ピアース(BS 1945)
6383 幸せの始まりは(TV 2010) 6382 めぐり逢わせのお弁当(DVD 2013) 6381 女神は二度微笑む(DVD 2012) 6380 L.A.コンフィデンシャル(BS 1997) 6379 チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?(TV 2011)


俺たちフィギュアスケーター

オトーサン、
「このシリーズ、3本見てきたね」
・俺たちダンクシューター     映画批評NO.☆5807
・俺たちニュースキャスター   映画批評NO.3184
・マーシャル博士の恐竜ランド 映画批評NO.6474
本作が一番ヒットしたそうなので、見ることに。

原題:Blades of Glory (2007) 
監督:Josh Gordon/ Will Speck  
原作:Craig Cox/ Jeff Cox/ Busy Philipps
脚本:Jeff Cox/Craig Cox/John Altschuler/Dave Krinsky  
Genre:Comedy/ Sport
Rated PG-13 for crude and sexual humor, language, 
a comic violent image and some drug references 
Country: USA 
Language: English / Japanese
上映時間:93分
あらすじ:
アメリカ男子フィギュア・スケートの
2大スター、チャズとジミー。
正統派の天才スケーター、ジミーに対し、
"セックスシンボル"と言われるチャズ
激しいライバル心を燃やす2人は、
同点一位となった世界選手権の表彰台で
乱闘を繰り広げ、金メダル剥奪、永久追放に。
その後、栄光は過去のものとなり、
みじめな日々を送るチャズとジミー。
そんな2人に再びチャンスが訪れる。
ルールの盲点を突いて
2人で前代未聞の男子ペアとして
ペア競技に出場するというのだ!
だが、ペアでトップのウォルデンバーグ兄妹は、
ケイティを使って悪質な妨害工作を企む・・・ 

出演者:
Will Ferrell・・・ Chazz Michael Michaels(チャズ)
Jon Heder・・・ Jimmy MacElroy(ジミー)
Will Arnett・・・ Stranz Van Waldenberg(ストランツ)  
Amy Poehler・・・ Fairchild Van Waldenberg(フェアチャイルド)
Jenna Fischer・・・ Katie Van Waldenberg(ケイティ
オトーサン、
「ウィル・フェレルのハチャメチャぶり、楽しいね」
エキジビジョンでいいから、男子ペアの演技みたいですね・

その他の出演者:
Sasha Cohen   ...  Sasha Cohen  
Nancy Kerrigan   ...  Attractive Official  
William Fichtner・・・ Darren MacElroy
Craig T. Nelson ・・・ Coach

User Rating:6.3/10( 142,044 votes)IMDb
  User Rating:7.8/10( 551 votes) Yahoo!
オトーサン、
「実に愉快」
最後のドタバタは、低俗でしたが。

MTVムービー・アワード ノミネート
・作品賞     
・格闘シーン賞  ウィル・フェレルvsジョン・ヘダー 
・コメディ演技賞  ウィル・フェレル 

User Reviews 
Bloomaholic さん
2007年3月31日
すばらしい映画!大好き!

昨晩この映画を見て、感銘を受けた。
友人と一緒に行ったが、
こんなにおかしいとは思っていなかった。
予告編は、陽気だった。
私は、そのなかで、冗談を使い果たしたと思ったが、
間違っていた。
5分以上笑わずにいた時はほとんどなかった。
ストーリーは、速いペース。
一度も退屈しなかった。
再び見たくなった!
私は、ウィル フェレルのファンであったことがないが、
今や、そうなった。
彼は、実に陽気で、ジョン・ヘダーとは
実に相性がいい。
すばらしいランダムな議論をした。
みんな笑い転げるだろう。
映画は、新鮮だった。
無分別なユーモアとは感なかったし、
登場人物に同情していた。
おかしく、興味深いプロットだった。
出だしから終わりまで、力強かった。
エンディングは、予測できなかったし、
大満足だった。
のために、それは私の
予想を上回ったコメディ、大好き!
みんなに、この映画を見るように勧めたい!

オトーサン、
「正統派スケートフアンは、怒るだろうね」
でも、思ったよりも、ふざけていませんでした。

ジーナさん 
2009年1月2日
想定以上にふざけてます

フィギュアスケーターとは思えない
風貌&勘違い甚だしい態度のウィル・フェレルと
「バス男」とは全く違っていながら
ナヨっぽさは健全のジョン・ヘダーのバランスが絶妙。
特にウィル・フェレル・・・生き生きとしています(笑)
ストーリーの流れは王道スタイルですが男性ペアという斬新な発想、
美を追求するスポーツにウィル・フェレルを投入するチャレンジ精神
・・・熱いですね(爆)
命がけの大技から小ネタの数々、汚ネタやドタバタなど
ツッコむ気力すら奪うほどのお馬鹿加減は
ある意味やさしい気持ちになれます(笑)
物凄く無意味だろってトコも
手を抜かない隅々にまで詰め込まれた笑いが
何とも愛おしい。
このネタ分かる人には面白いよね?と
笑いのポイントを狭く深く突いている点も多々あり、
気づけた自分を褒めたくなったりします(笑)
これ、誰かと一緒に観ていたら
絶対「今の見た?!」と小ネタを確認し合いたくなることでしょう。
ライバルから友情への移行や恋模様など
緩々なのも適当な感じでイイですねぇ。
ウィル・アーネットとの鬼ごっこや
ルーク・ウィルソンのグループセラピー、
大会マスコットのくだりなど
お気に入りポイントはいくつもあります。
カメオ出演に関しては、
個人的にナンシー・ケリガンとサーシャ・コーエンの登場には
笑いと驚きをもらいました。
笑いの幅は少ないですがテンポもノリも良いですし、
音楽もなかなかイイので
ギャグマンガの世界が好きな方にはオススメです。
観た後、見事に何も残らないですが
コメディとしての役割を十分すぎるほど
果たせている作品に仕上がっていると思います。
余談;パッケージの金髪を見て
オーウェン・ウィルソンだと思ったのは私だけじゃないはず(笑)


デッドハング

オトーサン、
「よく耳にするなぁ」
エレベーター事故。
欠陥なのか、整備不良なのか、
それとも、人為的なものなのか。
エレベーター、しばしば映画の舞台になりますね。
そのなかでの秀作は「死刑台のエレベーター」。

原題:Free Fall (2014) 
監督:Malek Akkad  
脚本:Dwayne Alexander Smith  
Genre:Action/ Crime/ Thriller 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:90分
あらすじ:
大手証券会社ゴールト・キャピタルの
財務担当者が謎の自殺を遂げ、
後任にジェーンが指名される。
ジェーンは、社長のゴールトが
莫大な資金を不正運用している証拠を発見!
内部調査官フランクに暴露するが、
フランクは、ゴールトに雇われた殺し屋。
ジェーンは、フランクによって
深夜の超高層オフィスビルの
エレベーターに閉じ込められ・・・

出演者:
Sarah Butler・・・ Jane Porter(ジェーン)
D.B. Sweeney・・・  Frank(フランク)  
Malcolm McDowell・・・ Thaddeus Gault(ゴールト) 
オトーサン、
「主人公の女優さんに、魅力がないね」

その他の出演者:
Ian Gomez・・・  Ronald Taft  
Adam Tomei・・・  Robert  
Coley Speaks・・・  Lamont  
Thea Rubley・・・  Colleen  
Jayson Blair・・・ Ray  

User Rating:4.5/10( 1,637 votes)IMDb
  User Rating:5.4/10( 84 votes) Yahoo!
オトーサン、
「安直な映画だね」

User Reviews 
pastorajさん 
2014年12月29日
生硬な演技

脚本も演技も、貧弱。
テンポも、ゆっくりすぎる。
代わりに"Not Safe for Work" (2014)を見てほしい。
何人かの中堅俳優(マクダウェル、スウィーニー)が
出ているが、
脚本が映画をダメにしている。
エレベーターのアングルもよくない。
建物内の追跡は、"Not Safe for Work" ほど
緊迫感がない。
主人公の女性は、
差し迫った運命があるように思えない・
敵対者は、お金ほしさにうろうろしている。
正直なところ、面白くないので、
途中から休憩を取る必要があった。

オトーサン、
「誰でも、書けそうな脚本ですね」

lynさん 
2016年9月28日
脚本、原稿用紙2枚か? 

悪役の人相以外、評価できる所が無い。
てっきりビル屋上や
外でクライミング的な事をするのかと思えば、
エレベーターの中と上だけで、ハラハラも無い。
追いかけられてるのにエレベーターを待ったり、
歩きづらいヒールで階段を降りたりという米国映画に
よく登場する馬鹿女のパターン。
階段で降りればいいのに、
なぜかエレベーターに乗って閉じ込められる。
最後に親友や恋人が裏切るパターンかと思えば、
そういうドンデン返しも一切無く終了・・・
原稿用紙2枚で充分書けそうなストーリー・・・


バック・トゥー・ザ・フューチャー Part2

オトーサン、
「2003年に見たね」
・バック・トゥー・ザ・フューチャー Part2 映画批評NO.1038
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。

原題:Back to the Future Part II (1989)     
監督:Robert Zemeckis
キャラ:Robert Zemeckis /Bob Gale ほか
Genre: Adventure /Family /Comedy /SF
Country: USA / Japan 
Language: English / Japanese 
上映時間:108分 
あらすじ:
ドク、マーティ、ジェニファーは、
家族の未来を正すために、タイムマシンの
デロリアン号に乗って、2015年に行く。 
というのも、ワルガキのビフが知らぬ間に、
タイムマシンに盗み乗って、未来に行き、 
スポーツ統計の本を入手してしまったのだ。
かれは、本に出ているデータを悪用して、
ことごとく予想を当てて、大儲けをする。
その結果、牧歌的なヒル・バレーは、
生き地獄に変わってしまう。
乱れた現在を修復すべく、
ドクとマーティは、1955年に戻って、
本を取り戻そうとする・・・

出演者: 
Michael J. Fox ・・・  Marty McFly(マーティ) 
Elisabeth Shue ・・・  Jennifer Parker(ジェニファー
Christopher Lloyd ・・・  Dr. Emmett 'Doc' Brown(ドク) 
Thomas F. Wilson ・・・  Biff Tannen(ビフ)
オトーサン、
「マイケル・フォックスがいいね」
ドクのキャラも、際立っています。

その他の出演者:
Lea Thompson ・・・ Lorraine Baines/McFly/Tannen 
James Tolkan ・・・  Mr. Strickland 
Jeffrey Weissman ・・・  George McFly 
Casey Siemaszko ・・・ 3-D 
Billy Zane ・・・  Match 
J.J. Cohen ・・・ Skinhead 
Charles Fleischer ・・・ Terry 
E. Casanova Evans ・・・'Michael Jackson'
Donald Fullilove ・・・ Goldie Wilson III 
Jay Koch ・・・'Ronald Reagan' Video Waiter 
Charles Gherardi (I) ・・・'Ayatollah Khomeini' 

User Rating:7.8/10( 398,127/10 votes)IMDb
  User Rating:8.8/10( 1,656 votes) Yahoo!
オトーサン、
「スコアが上がってる!」
やはり、スピルバーグは天才なのですね。
2003年のIMDbは、
・User Rating:  6.8/10 (18,224 votes)  

アカデミー賞ノミネート;
・特殊視覚効果賞

User Reviews 
Chrysanthepopさん 
2008年7月30日
時間旅行は続く

第1作が去って、本作が離陸した。
第1作のいいところは、健在だ。
違うのは、エリザベス・シューが
マーティのガールフレンドとして起用されたこと。
本作も、ノンストップで楽しい。
プロットも同じ。
エネルギーとエンターテインメントの程度は同じだが、
タイムパラドックスが、やや複雑だ。
私は、ゼメキスの2015年版が好き。
実にクールで、未来的なガジェットや装置が面白い。
サウンドトラックも、ワイルド。
課題がより大きかったことを考えると、
(例えば同じスクリーン上に2人のマイケル・J・フォックス)
カメラワークと特殊効果は非常に出来がよい。
同じスクリーン上に2人というのは、
さして珍しいことではないが、
ほとんどの映画では、その出来がイマイチだ。
続編というものは、低調になりがちだが、
本作は、第1作とうまく連続している。

オトーサン、
「黒美さん、激賞!」

黒美君彦さん 
2016年2月22日
ファミリー映画の頂点

タイムパラドックスを前面に押し出した続編は、
劇中の「30年後」=2015年を
実際に迎えたことから話題に上ることも多かった。
もちろん空を飛ぶ自動車は生まれていないし、
空飛ぶボードも一般的ではないけれど、
S・スピルバーグJr.による“ジョーズ19”とか
落ちぶれたマーティの上司が
“イトウ・フジツウ(富士通?)”とか、
くすっと笑える小ネタも満載。
インターネットとかメールまでは
さすがに予想できなかったか(笑)。
テンポも良く、SFファンタジーとしては上出来。
行ったり来たり、同じ時空にマーティは
いったい何人いるんだ?という気もしますが、
家族で楽しく観られる80年代ハリウッド映画の
集大成的な作品といえるかも知れません。
いつまで経っても“chicken”(腰抜け)という言葉に
過剰反応してしまうところもお約束、ですね。


ソイレント・グリーン

オトーサン、
「この題名、どういう意味?」
Ikedaさんの解説で、分かりました。
でも、本当はまったく違うのです。
正解は、見てのお楽しみにしておきましょう。

原題:Soylent Green (1973) 
監督:Richard Fleischer  
原作:Harry Harrison
脚本:Stanley R. Greenberg  
Genre:Crime/ Mystery/ SF
Country: USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:107分
あらすじ:
2022年、人口増加により、
世界は食と住を失った人間が路上に溢れ、
格差の激しい社会となっていた。
肉や野菜といった本物の食料品は
宝石以上に稀少で高価なものとなり、
特権階級を除くほとんどの人間は、
ソイレント社が海のプランクトンから作る
合成食品の配給を受けて、細々と生き延びていた。
ある夜ソイレント社の幹部サイモンソンが殺害される。
ニューヨークに住む殺人課のソーン刑事は、
同居人の老人・ソルの協力を得て捜査に乗り出すが、
様々な妨害を受けた後、
新製品ソイレント・グリーンの配給中断による
暴動のどさくさで暗殺されそうになる・・・

出演者:
Charlton Heston ・・・ Detective Frank Thorn(ソーン刑事)
Edward G. Robinson ・・・ Sol Roth(ソル)
Joseph Cotten ・・・ William R. Simonson(サイモンソン)
Leigh Taylor-Young ・・・ Shirl(シャール)
オトーサン、
「珍しいね」
チャールトン・ヘストンが社会派ドラマ出演とは。

その他の出演者:
Chuck Connors ・・・ Tab Fielding
Brock Peters ・・・ Chief Hatcher
Paula Kelly ・・・ Martha
Stephen Young ・・・ Gilbert
Mike Henry ・・・ Kulozik
Lincoln Kilpatrick ・・・ the priest
Roy Jenson ・・・ Donovan
Leonard Stone ・・・ Charles
Whit Bissell ・・・ Gov. Santini
Celia Lovsky ・・・ the exchange leader
Dick Van Patten ・・・ usher #1

User Rating:7.1/10( 50,260 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 116 votes) Yahoo!
オトーサン、
「受賞していないのが不思議だね」
最後に流れるクラシック音楽は、
ベートーベンの田園でした。
・Symphony No. 6 in F Major, Op.68: 'Pastoral':

User Reviewsさん  
AdamWhite1421 
2004年7月11日
驚くほど示唆に富んだ映画

非常に興味深い。
大きなツイストは、さしてショックではなかった。
実に、今日的だ。
植物や家畜なしの世界!
考えさせられる。
いま住んでいる世界って、ありがたい。
チャールトン・ヘストンは、よい仕事をしている。
すべての脇役も、同様だ。
驚くべき非常にリアルな映画だった。
時に監督不在だったし、
たくさんの設定と背景について
より多くの説明が必要だった。
だが、驚くほど良い知的な映画だった。
この映画、終わってほしくなかった。
次に起こったかを見たかった。

オトーサン、
「へぇ、そうなんだ」
Ikedaさんのコメントは、大変役に立ちます。
おかげで、エドワード・G・ロビンソンの
最後の演技をじっくり拝見できました。

Ikedaさん 
2011年6月13日
エドワード・G・ロビンソン

この映画の題名のソイレントとは
「soybean」(大豆)と「lentirl」(レンズ豆)の
合成語ではないかと言われていますが、
1972年に50年先の2022年には
ニューヨークの人口も4000万
(2011年現在2200万強)になって
食糧不足になるだろうと空想して作られた作品です。
女性を「家具」として
個人または住宅に配備させていたり、
企業の独占が極端に進み、
官憲の圧力が強大になっているなど
未来時代の恐怖を描いていますが、
内容的にはさほど面白くありませんでした。
チャールトン・ヘストン演じる刑事が
活躍するもののそれほどではなく、
重要人物ではあるもののジョセフ・コットンが
エキストラに近い出演なのも不満でした。
ただ、ここで特筆すべきは、
癌の病状が末期的で、耳も遠くなっていた
79才のエドワード・G・ロビンソンが
見た目には元気で出演している事です。
彼はこの仕事が終わった10日後に
亡くなってしまいましたが、
この映画での最後のシーンは
彼にとって満足だったかも知れません。
それに、ヘストンが臨終に立ち会っていますが、
ロビンソンの病状を知っていた彼は
実際に泣きだしてしまったそうで、
彼にとっては大先輩ですから当然かも知れません。
また、これを製作したMGMは
この頃、巨大になりすぎて
スタジオを売却せざるを得なくなったため、
この映画はMGMスタジオで撮影した
最後の作品になってしまったようです。


マーシャル博士の恐竜ランド

オトーサン、
「邦題、よくないね」
俺たち恐竜ハンターとでもすればよかったのに。
この関連作品、2つ見ています。
・俺たちダンクシューター 映画索引NO☆5807
・俺たちニュースキャスター 映画索引NO3184
「これって、面白そうだね」 
・俺たちフィギュアスケーター 6.3/10(141,952votes) IMDb 

原題:Land of the Lost (2009) 
監督:Brad Silberling    
原作:Sid Krofft/ Marty Krofft(TV series)
脚本:Chris Henchy/ Dennis McNicholas  
Genre:Adventure/ Comedy/ SF
Country: USA 
Language: English 
上映時間:102分
あらすじ:
マーシャル博士は、
タイムワープの研究を進めている。
だが、その研究は学会からは全く相手にされず
そんななか、若い女性科学者ホリーが
彼の学説を信じて研究をサポートし、
ついにタイムワープ装置は完成する。
さっそく2人は、タキオンが
異常発生しているらしい荒野へ向かう。
案内役としてついてきた土産物屋のウィルも巻き込み、
3人は時空の旅人になる。
チャカに案内され辿り着いた世界は、
恐竜をはじめ、
あらゆる時代や世界の事物が混在する
摩訶不思議な世界だった・・・

出演者:
Will Ferrell ・・・ Dr. Rick Marshall(マーシャル博士)
Anna Friel ・・・ Holly Cantrell(ホリー)
Danny McBride ・・・ Will Stanton(ウィル)
Jorma Taccone ・・・ Cha-Ka(チャカ)
オトーサン、
「ウィル・フェレル、いいね」
経歴をみておきましょう。 
誕生日 1967/7/16  
出身 米カリフォルニア州アーヴィン 
南カリフォルニア大学卒業後、
LAの即興コメディ・グループ、ザ・グランドリングスに参加。
95年から「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーとなり、7年間出演。
2000年の大統領選挙の際には、ジョージ・W・ブッシュの物真似で人気となり、
アメリカン・コメディ賞受賞

その他の出演者:
John Boylan ・・・ Enik .
Matt Lauer ・・・ Himself
Leonard Nimoy ・・・ voice of The Zarn
Douglas Tait ・・・ Sleestak

User Rating:5.4/10( 57,804 votes)IMDb
  User Rating:6.2/10( 112 votes) Yahoo!
オトーサン、
「バカバカしいね」
下ネタ要注意です。

ラジー賞受賞 
・ワースト・リメイク・続編賞
同ノミネート
・ワースト作品賞  
・ワースト監督賞  ブラッド・シルバーリング   
・ワースト主演男優賞  ウィル・フェレル
・ワースト助演男優賞  ヨーマ・タコンヌ    
・ワースト脚本賞    
・ワースト・スクリーン・カップル賞  
 ウィル・フェレルとその他の共演者/クリーチャー 

User Reviews 
john-kim-howard さん
2009年6月6日
何を期待していた??

ウィル・フェレル・ファンでなかったか、
この映画をこき下ろすだろう。
彼のコメディが変だとか、
自分の知性を侮辱していると思うからだ。
ウィル・フェレルが馬鹿なまねをするので、
私は、大笑いし、微笑んでいた。
(まったくしらふだった)
私は、批評を読んで全く驚いた。
何を期待していたんだ?
私は、史上最もこっけいなテレビシリーズの1つに
元気づけられた。
実に、おかしかった。
私達は、もっとおかしなことを繰り返している。
子持ちの両親に警告する。
ウィル・フェレルが、PG-13と言う時、
彼はからかっていない。
性的な暗示やドラッグ描写があるから
上品ぶった群衆には、心地悪いだろう。

オトーサン、
「ジーナさんは、許容度高いね」
CGなんか初期の「ジェラシックパーク」よりも
出来がいいですよ。

ジーナさん 
2010年10月7日
風変わりな世界

タイムトラベルを成功させたマーシャル博士の冒険を描いた
元気いっぱいのドタバタSFアドベンチャーです。
落ちぶれるキッカケになったTVショーやコーラスラインの曲など
笑いどころにイマイチ笑えなかったのが残念でしたが、
キャラクター設定は面白みがありました。
猿人類や恐竜や不可思議な植物など
色んな生き物が入れ混ざった世界は
統一性がなくて説得力に欠けましたが、
非現実的な世界観やスケールの大きな映像は
小作品のわりに素晴らしかったと思います。
本腰を入れたCGにも驚きましたが、
人気のない寂しい土地にポツンとある廃屋や
砂漠に浮かぶ船など印象的なシーンが結構ありましたよ。
間の抜けた仕草や滑稽な表情、スローな動作が
持ち味のウィル・フェレルが主演。
知識豊富な博士というよりも
鈍そうなイメージが強いのでミスキャストに感じてしまいました。
個人的にウィル・フェレルが苦手なコメディ俳優だから
ミスキャストに感じたのかも(笑)
アンナ・フリエルは若さがあって活発で可愛らしい女優さんでした。
散りばめられた小ネタを笑うことは出来ませんでしたが、
ユルイ作風でB級なストーリーですので
気軽に鑑賞する分には無難に楽しめると思います。
難しい映画を観た後の気分転換に
ちょうど良いかもしれませんね(笑)
まぁ・・・あえて観る必要もないですが(爆)


インサイダー

オトーサン、
「2000年に見たね」
・インサイダー 映画批評NO.57
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
インサイダーとは、内部告発者。
・わが国における内部告発のケースは、
・三菱自動車によるリコール隠し 2000年
・牛肉偽装事件(日本ハム・伊藤ハム)2002年
・船場吉兆 食品偽装 2007年
・化学及血清療法研究所の不正問題。2015年
・東亜建設工業の空港滑走路工事のデータ改竄 2016年

原題:The Insider(1999) 
監督:Michael Mann    
原作:Marie Brenner
脚本:Eric Roth/ Michael Mann   
Genre:Biography/ Drama/ Thriller
上映時間:157分
あらすじ:
ある日、CBSの人気ドキュメンタリー番組
『60 Minutes』のプロデューサー、
バーグマンに匿名で書類が届けられる。
それはタバコ産業の不正を告発する
極秘ファイルだった。
彼はアメリカの大手タバコメーカーB&W社で
研究開発担当副社長を務めた
ワイガンドにインタビューに応じるよう説得する。
マスコミとの接触を知ったB&W社に
圧力をかけられたワイガンドは苦悩するが、
『60 Minutes』のインタビューに応じ、
法廷で証言することを決意。
『60 Minutes』の看板キャスター、
ウォレスによるインタビューを受ける。
しかし、CBSの上層部はタバコ産業との訴訟を恐れ、
ワイガンドのインタビューをカットして放送する事を決定、
バーグマンも『60 Minutes』を降ろされてしまう・・・

出演者:
Al Pacino ・・・ Lowell Bergman(バーグマン)
Russell Crowe ・・・ Jeffrey Wigand(ワイガンド)
Christopher Plummer ・・・ Mike Wallace(ウォレス)
オトーサン、
「名優3人、丁々発止!」

その他の出演者:
Diane Venora ・・・ Liane Wigand
Philip Baker Hall ・・・ Don Hewitt
Lindsay Crouse ・・・ Sharon Tiller
Debi Mazar ・・・ Debbie De Luca
Renee Olstead ・・・ Deborah Wigand
Hallie Kate Eisenberg ・・・ Barbara Wigand
Stephen Tobolowsky ・・・ Eric Kluster
Colm Feore ・・・ Richard Scruggs
Bruce McGill ・・・ Ron Motley
Gina Gershon ・・・ Helen Caperelli
Michael Gambon ・・・ B&W CEO Thomas Sandefur
Rip Torn ・・・ John Scanlon
Cliff Curtis ・・・ Sheikh Fadlallah
Gary Sandy ・・・ Sandefur's lawyer
Roger Bart ・・・ Seelbach hotel manager
Jack Palladino ・・・ himself
Mike Moore ・・・ himself

User Rating:7.9/10( 145,050 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 390 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だね」

アカデミー賞ノミネート
・作品賞     
・主演男優賞  ラッセル・クロウ    
・監督賞  マイケル・マン    
・脚色賞      
・撮影賞     
・音響賞     
・編集賞 

User Reviews 
shapiromshapさん 
2007年3月22日
お粗末なマーケティングのために
過小評価されたすばらしい映画

ラッセル・クロウは、
たばこメーカーのエグゼクティブを好演。
マイケル・マンの傑作「インサイダー」は、
最も過小評価されたアメリカ映画のひとつだ。
政治的、歴史的に重要であるだけでなく。
スピーチの自由をコントロールする
企業との衝突を描いた実話だ。
ディズニーは、本作をどのように売るか分からず、
たばこの映画として売ってしまった。
パチーノは、ユダヤ人プロデューサーとして
すばらしい演技をみせた。
映画の中盤過ぎ、
私は、彼がアル・パチーノであるのを忘れた。
クリストファー・プラマーは、
見事にマイク・ウォレスの本質をとらえている。
ジーナ・ガーションには、堅物も血迷うだろう。
マイケル・マン監督は、
俳優たちからいつもいい演技を引き出す。
「フォレスト・ガンプ」の脚本家エリック・ロスは
マイケル・マンと本作でも、同じいい仕事をした。
「インサイダー」は、退屈ではない。
すべてのアメリカ人は、
煙草有害論争でどのような立場にあろうとも、
この問題を十分に理解するためには、
少なくとも、2度は見るべきだ。

オトーサン、
「勉強になるなぁ」
いまや受動喫煙まで問題になっていますが、
本作は、煙草有害論争の長い長い歴史を学ぶ
きっかけになると思います。

ジーナさん 
2008年6月10日
余韻が最高!

実話ベース・・・
それだけでテンポの悪さ、無駄の多さも許せます(笑)
演出、音楽を抑えドキュメンタリータッチで描いているので
臨場感を見事に表現できています。
・・・が、どうもマイケルマン監督というのは
作品全体を間延びした印象にさせてしまうトコロがある。
観ている時もナンダかな〜だった「マイアミバイス」にしかり、
観終わった後ナンダかな〜だった「コラテラル」にしかり(爆)
「ヒート」もそうですが、彼の作品って
何度も観ようと思えないんですよね。
でも役者選びの才能は認めます(笑)
しかし、内部告発者の葛藤、プロデューサーの苦悩、
どちら側も重く見応えがありました。
告発者をメインにしているのではなく、
プロデューサーの視点から描いているのが妙。
マスコミという世界を赤裸々に観る事が出来る
面白みが伴うから観ていられるようなモノで、
これが告発者視点だったら暗くてツライと思いますよ。
ふたつが絶妙に重なり合うからこそスリリングなんでしょうね。
しかし、アル・パチーノは小さいオッサンなのに
ナゼこんなにも大きく見えるのだろう。
クールなんだけど熱い男アル・パチーノ・・・
本作も含め彼の出演作は、ほとんど
彼の存在感で圧倒されてる気がする。
彼が小さく見えたのは、おそらく「ディアボロス」ぐらい(笑)
ラッセル・クロウ(あまり好きじゃないけど)
の役作りも素晴らしいですね。
精神的に追い詰められていく様子が
手に取るように分かりました。
シリアスで重厚で濃厚な社会派ドラマが好きな方にはオススメです。
マイケルマン監督らしい男臭い骨太な作品に仕上がってますので
マイケルマン作品のファンの方にも向いていると思いますよ。
ただし、元気がある時に観ないと
鑑賞中とてつもない疲労感に襲われますので注意して下さい。


インターセクション

オトーサン、
「モロッコが舞台か」
世界遺産の街と神秘の砂漠!
コーランが流れて、月の砂漠をらくだが・・・
座漠の真ん中には、豪華なホテル。

原題:Intersections (2013) 
監督・脚本:David Marconi   
Genre:Romance/ Thriller
Rated R for violence, language and brief sexuality.
Country: France 
Language: English / French/ Arabic
上映時間:101分
あらすじ:
モロッコへ新婚旅行にやって来た
スコットと妻テイラー。
テイラーは愛人トラビスと共謀し、
スコットの殺害を企んでいた。
しかし殺害計画は車の多重衝突事故を引きおこし、
居あわせた人々は砂漠のど真ん中で立ち往生。
護送中の凶悪犯オマールや
赤ん坊を抱いた女性、
事故の様子をうかがっていた男ら、
それぞれの思惑を抱えた6人の男女が
協力して砂漠からの脱出を図ろうとする。
やがてダイヤモンドの存在が発覚したことから、
事態は思わぬ方向へ・・・

出演者:
Frank Grillo・・・ Scott Dolan(スコット) 
Jaimie Alexander・・・  Taylor Dolan(テイラー) 
Charlie Bewley・・・  Travis(トラビス) 
Moussa Maaskri・・・  Omar(オマール)
オトーサン、
「印象的な面々が揃ったね」
一番憎らしいのは、新妻のテイラーですね。

その他の出演者:
Roschdy Zem・・・ Saleh  
Marie-Josee Croze・・・  Audrey  
Affif Ben Badra・・・  Ayub  
Carlos Leal・・・  Cyril  
Gabriella Wright・・・  Odette  
Abdelilah Nadif・・・  Baby  
Joseph Beddelem・・・  Cop 1  
Hajjoujou Haijjoujou・・・  Cop 2   
Mustapha Touki・・・ Luckyman  
Moustapha Ajakak・・・ Hotel receptionist  
Abdellatif Lemnebhi・・・  Hotel cop  

User Rating:5.9/10( 2,083 votes)IMDb
  User Rating:5.7/10( 74 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ドンデン返しが愉快だね」

User Reviews 
Michael Trautmannさん 
2013年11月13日
ここでの評価よりも、ずっとよい

こんな悪い格付けになったか分からない。
たぶん、アクション映画として売られたせいだろう 。
アクション映画ではない。
だから、がっかりしたひとがいたのだろう。
私はストーリーがとても好き。
数回、紆余曲折がある。
私の考えでは、よく作られている。
次に何が起こるか分からない。
巻き込まれる人は、偶然会うようにみえる。
後に、あなたは知ることになる。
登場人物たちには、つながりがあったのだ。
アカデミー賞ノミネーションはムリだが、
見てみれば、がっかりしないだろう。

オトーサン、
「砂漠のど真ん中で事故!」
もうハラハラドキドキです。

fg9*****さん 
2017年3月9日
多少のハラドキ感は味わえた 

リュック・ベッソンが
製作に絡んでいるようなので観てみる。
モロッコの砂漠のど真ん中へ
新婚旅行にやって来た夫妻だったが、
妻には愛人がいて、共謀して夫の殺害を企んでいた。
夫妻が砂漠の景色を車を駆って愉しんでいる最中に、
愛人の男が殺そうとする計画だ。
砂漠の中の道とは言えない道を
追いつ追われつのカー・チェイスが展開するが、
2台の車は、前方の丘の陰にいた
車・マイクロバスとの多重衝突事故を引き起こしてしまう。
衝突した側の3人と、
衝突された側の
赤ちゃんを抱えた女性、
護送中の凶悪犯、
バイクが故障して彷徨っていた胡散臭い男が
入り混じっての砂漠からの脱出劇が描かれている。
また、護送中の凶悪犯の裏には
ダイヤモンドも絡んでいて、
それぞれが戦々恐々となるものの、
砂漠からの脱出劇にあまりハラドキ感は感じられず、
また、登場人物の全員が揃いも揃って悪党なもんだから、
あまり感情移入は出来なかった。
でも、後半の町に戻ってからの顛末は、
多少のハラハラドキドキ感は味わえた。


太陽は光り輝く

 
オトーサン、
「いい歌だね」
♪なつかしわが故郷に
 夏の日 来れば
 畑はみのり 花は咲き
 木々に小鳥うたう
 幼子たわむれ遊び
 笑い部屋に充つ
 されど悲し そは夢か
 別るる日となりぬ

原題:The Sun Shines Bright (1953) 
監督:John Ford  
原作:Irvin S. Cobb
脚本:Laurence Stallings  
Genre:Comedy/ Drama/ Western
Color:  Black and White 
Country: USA 
Language: English / German 
上映時間:90分
あらすじ:
南北戦争の40年後
ケンタッキーのある町で
南軍のラッパ手だったプリースト判事を中心に
いまだに南軍魂が総てを支配していた。
北部派のメイドウ弁護士はその偏見を一掃しようと、
次の判事選挙に立候補した。
ブリーストの友人レイク医師の
養女リーは老将軍の孫娘だが、
出来の悪い息子といかがわしい女との子。
祖父に認められず、医師の養女になっていた。
土地の名門の息子アシュビーが
久しぶりに帰郷し、リーに心惹かれた。
リーを侮辱した無頼漢ラムジーを
アシュビーが叩きのめしたが、
判事はそれを中止させ
ラムジーを町から追放した。
彼はある集落に逃げこんだが、
暴行し、逃亡をはかって射殺された。
プリース判事にとって選挙戦に不利な事態だ。
疲れ果てたリーの母親が町にやって来て、
いかがわしい商売をするマリーの家で死んだ。
マリーは正式な葬式を出してくれるように頼み、
判事昔気質の人たちに白い眼で見られるのを覚悟して
風変わりな葬儀を行なった。
馬にひかれた霊柩車の後に幌なし馬車に、
マリーお抱えの黒服の女たちが乗り、
会葬者は、徒歩で続くプリーストひとり。
それを見た町の人々が列に加わった。
教会に着いたときには、将軍も駆けつけ、
会葬者の数はふくれあがった。
葬儀を終えた判事は
北部派のメイドウ弁護士の勝ちを覚悟していたが・・・

出演者:
Charles Winninger ・・・ Judge William Pittman Priest(プリースト判事)
Milburn Stone ・・・ Horace K. Maydew(メイドウ弁護士)
Arleen Whelan ・・・ Lucy Lee Lake(リー)
John Russell ・・・ Ashby Corwin(アシュビー)
Grant Withers ・・・ Buck Ramsey(ラムジー)
オトーサン、
「チャールズ・ウィニンガー、いいね」

その他の出演者:
Stepin Fetchit ・・・ Jeff Poindexter
Russell Simpson ・・・ Dr. Lewt Lake
Ludwig Stossel ・・・ Herman Felsburg
Francis Ford ・・・ Feeney 
Paul Hurst ・・・ Army Sgt. Jimmy Bagby
Mitchell Lewis ・・・ Sheriff Andy Redcliffe
Dorothy Jordan ・・・ Lucy Lee's mother
Elzie Emanuel ・・・ U.S. Grant 'You Ess' Woodford
Henry O'Neill ・・・ Joe D. Habersham
Slim Pickens ・・・ Sterling, Lanky Backwoodsman
James Kirkwood ・・・ General Fairfield
Ernest Whitman ・・・ Pleasant 'Uncle Plez' Woodford
Trevor Bardette ・・・ Rufe Ramseur
Eve March ・・・ Mallie Cramp
Hal Baylor ・・・ Rufe Ramseur Jr.
Jane Darwell ・・・ Mrs. Aurora Ratchitt
Ken Williams ・・・ Maydew's Henchman
Clarence Muse ・・・ Uncle Zack
Mae Marsh ・・・ G.A.R. Woman at the Ball

User Rating:7.1/10( 1,036 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 6 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ほのぼのするね」

英国アカデミー賞ノミネート
・作品賞(総合) 

User Reviews 
rappaportrappさん
2004年8月3日
ありえない時代の美しい忠誠心

美しい映画だ。
撮影は、アーチー・スタウト。
フォード監督お気に入りのカメラマンだ。
プリースト判事がドアに現れるラストシーンは、
「捜索者」のラストシーンと呼応する。
忠誠、名誉、つぐないについての映画だ。
だが、黒人が、無邪気で、
白人のリーダーに畏敬の念を示すシーンがある。
とうに過ぎ去った時間だ。
黒人が品位を傷つけられているシーンがある。
だが、プリースト判事の名誉を重んじる心や
公正さが示されている。
フォード監督は、プリースト判事を
英雄的人物にしているが、
群衆の中で孤立している人物でもある。
古き南部を残すラッパ手として
社交の作法を続けるのだ。
彼を裁判所に戻すように。
毎年、毎年、人々は彼に投票する。
だが、彼は一人で家に入る。
時代遅れの人なのだ。
だが、コミュニティの人として、
厳密に規律に固執するのだ。
いくつか過剰な演技があるが、
最後の15分は見ていて美しい。

オトーサン、
「Ikedaさん、旧い映画を知っているなぁ」
・プリースト判事(1934)
残念ながら、Tsutayaにはありません。
Anazonで、買うことにしました。

Ikedaさん 
2009年12月9日
チャールズ・ウィニンガー

「プリースト判事」のリメイクですが、
南北戦争のしこりなどが緩和されていて、
話は大分、変えてあり、
迫力は薄くなっているけれども、
ストーリーとしては、
こちらの方が面白いかも知れません。
判事役のチャールズ・ウィニンガーは
36年の「ショウ・ボート」での
名演が印象にあるだけで、
あまり、なじみのない俳優ですが、
唯一の主役をフォードから与えられて、
ウィル・ロジャースに劣らない名演です。
ステピン・フェチットが
前作と同じジェフ役をやっていて、
これも面白さを出していますが、
黒人だけに
20年近くの差を感じさせない所が良いです。
前作と同じく
最初に「ケンタッキーの我が家」が流れますが、
こちらではその歌詞の出だしを
題名に使っているくらいなので
ラストでも流れています。
ロジャースや
ハティー・マクダニエルのような歌がない分、
その他のカントリーソングが多く使われ、
法廷でエルジー・エマニュエルが
バンジョーで「ジョージア・マーチ」を弾き出すと、
フェチットがハーモニカで「草競馬」を合奏し、
更にウイニンガーがトランペットを持ち出して
「ディキシー」を合奏するのが面白い場面でした。


シェイプ・オブ・ウォーター

 
オトーサン、
「パンズ・ラビリンス」(06)、すごかったな」
ギレルモ・デル・トロ監督は、
アカデミー賞を取り、
カンヌ国際映画祭では、
22分間のスタンディング・オベーションだったとか。

原題:The Shape of Water (2017) 
監督・原作:Guillermo del Toro
脚本:Guillermo del Toro/ Vanessa Taylor 
Genre:Adventure/ Drama/ Fantasy
Country: USA 
Language: English/American Sign Language/Russian/French 
上映時間:123分
あらすじ:
1962年、アメリカ。
口の利けない孤独な女性イライザは、
政府の極秘研究所で掃除婦として働いていた。
ある日彼女は、研究所の水槽に
閉じ込められていた不思議な生きものと出会う。
アマゾンの奥地で原住民に
神と崇められていたという“彼”に心奪われ、
人目を忍んで“彼”のもとへと通うようになる。
やがて、ふたりが秘かに愛を育んでいく中、
研究を主導する冷血で高圧的なエリート軍人
ストリックランドは、
ついに“彼”の生体解剖を実行しようとする・・・

出演者:
Sally Hawkins ・・・ Elisa Esposito(イライザ)
Michael Shannon ・・・ Richard Strickland(ストリックランド)
Richard Jenkins ・・・ Giles(ジャイルズ)
Octavia Spencer ・・・ Zelda Fuller(ゼルダ)
オトーサン、
「みんな演技がうまいね」

その他の出演者:
Michael Stuhlbarg ・・・ Robert Hoffstetler / Dimitri Mosenkov.
Doug Jones ・・・ "Amphibian Man"
David Hewlett ・・・ Fleming.
Nick Searcy ・・・ Frank Hoyt.
Stewart Arnott ・・・ Bernard
Nigel Bennett ・・・ Mihalkov
Lauren Lee Smith ・・・ Elaine Strickland
Martin Roach ・・・ Brewster Fuller.
Allegra Fulton ・・・ Yolanda
John Kapelos ・・・ Mr. Arzoumanian
Morgan Kelly ・・・ Pie Guy

User Rating:7.4/10( 228,222 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 3,730 votes) Yahoo!
オトーサン、
「哀愁をおびた古い歌がいい!」

アカデミー賞 受賞 
・作品賞
・監督賞  ギレルモ・デル・トロ
・作曲賞
・美術賞
同ノミネート     
・主演女優賞  サリー・ホーキンス    
・助演男優賞  リチャード・ジェンキンス    
・助演女優賞  オクタヴィア・スペンサー    
・脚本賞   
・撮影賞 
・衣装デザイン賞
・音響賞(編集)
・音響賞(調整)
・編集賞

ヴェネチア国際映画祭 受賞
・金獅子賞  ギレルモ・デル・トロ 

User Reviews 
jellejeremiah さん
2018年4月3日
魅了される

ほとんどの人に過小評価される
典型的な美しい映画だ。
ユーザースコアと受賞結果との違いは、
予期されてた。
私の経験では、
この映画は最初のシーンから魅力的で、
単純な形式、音楽、
および引用文で終わっていて、格調高い。
ギレルモ・デル・トロは、
決して完全なファンタジーでない旅に
連れて行ってくれる。
映画と音楽の細部が、素晴らしい。
それはすとーりーを蘇生させる。
私の考えでは、本作は、
疑問の余地のない映画の1つ。
体験すれば分かる 。
おそらく空想する人だけが楽しめるストーリーだ。
雰囲気とメッセージがある。
絶望的なロマンチストには
数日間のご馳走になるだろう。
ほとんどのハリウッド映画は、ガラクタだ。
本作は、映画に何が可能かを示している。
スクリーンには、有名な監督の愛情が見える。
見に行って!

オトーサン、
「反トランプのメッセージが
アカデミー賞委員会に受けたのかも」

黒美君彦さん 
2018年3月7日
言葉なきラブファンタジー

日本の特撮・アニメ大好きな
ギレルモ・デル・トロ監督のダーク・ラブ・ファンタジー。
彼は過去(1962年)を舞台にしながら、
現代を描こうとしている。
彼自身インタビューで「今と1962年は似ている」と語っている。
ケネディがアポロ計画をぶち上げ、
偉大なるアメリカが世界に君臨していた時代。
しかし米ソ冷戦や人種差別などもあり、
社会は複雑に入り組んでいた。
「現代と1962年を似た時代のように捉えています。
この時代をおとぎ話として語れば
人は耳を傾けてくれるんじゃないか…と思いました」というのだ。
この作品で登場するのは半魚人をはじめ、
抑圧された者たちばかりだ。
主人公のイライザ・エスポジートは
子どもの頃の首の傷で声が出ないボルチモアの研究所の清掃係。
いちばん仲の良いゼルダはアフリカ系。
自宅の隣の部屋に住むイラストレーターのジャイルズはゲイだ。
敵役のリチャード・ストリックランドは、
勝つことこそが全てと考えるサディスティックな男だが、
彼の家族の肖像は、あたかも米国で理想とされた中流家庭の家族
(=ジャイルズが描いたイラスト)そのままなのだ。
だけれどイライザは例えばTVのなかの華やかなショーに憧れる。
手が届かないからこそ憧れが募る世界なのか。
言葉のない恋愛。異形との恋愛はこれまでも数多く描かれてきたから、
さほど驚きはないし、
ギレルモ・デル・トロ監督の世界の
熱心なファンというわけでもないので、
とても感動したというところまではいかなかった。
が、監督が6歳のときにTVで観た
『大アマゾンの半魚人』(1954年)にインスパイアされて
この作品を製作したと聞くと、その事実に心が動かされる。
サリー・ホーキンスは熱演。
コミカルなシーンやエロティックなシーンもあり、
悪くは決してないが、
一方でこの作品がアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞、と聞くと、
うーむと唸ってしまう。
ことほど左様にハリウッドはお子様映画に偏りすぎた結果、
不作続きなのだ。
どうにもこうにもここのところ感じていたことが
賞の分野でも明らかになったということか。
ちなみに『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、
アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した
辻一弘氏が、半魚人の目の部分を担当しているのだそうだ。


ジュラシック・パークV

オトーサン、
「2001年に見たね」
・ジュラシック・パークV 映画批評NO.292
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
いろんな恐竜のCGが楽しめますが、
ラストが、いかにもアメリカという感じです。

原題:Jurassic Park III (2001)  
監督:Joe Johnston  
原作:Michael Crichton 
脚本:Peter Buchman  
Genre: Horror / SF / Adventure / Thriller / Action
Rated PG-13 for intense sci-fi terror and violence. 
Country: USA 
Language: English / Spanish
上映時間:92分
あらすじ:
イングレン事件から8年後。
アラン・グラント博士は、恐竜から逃れて、
化石を相手にする生活に満足していた。
だが、研究費が不足していたので、
裕福な実業家ポール・カービーの申し出を受け入れる。
イングレンの第2番の研究サイトがある
孤島Isla Sornaの上を低空飛行すれば、
長期間にわたって研究資金を出そうというのである。
グラント博士が知らなかったことは、
カービー夫妻が、
恐竜専門家を探していて、
パラグライダーの最中に墜落した
14歳になる息子エリックの捜索を
手伝わせようとしていたことだった。
博士が、信じたくなかった事実は、
恐竜ヴェロキラプタルが、
いまや霊長類よりも頭が良い種に
進化していることだった・・・

出演者: 
Sam Neill・・・  Dr. Alan Grant(グラント博士)
William H. Macy・・・  Paul Kirby(ポール・カービー)
Tea Leoni・・・ Amanda Kirby(アマンダ・カービー)
Trevor Morgan・・・ Eric Kirby(エリック・カービー) 
オトーサン、
「この女、むかつなぁ」
ティア・レオーニ、好きな女優さんですが・・・
代表作は、
・「ディープ・インパクト」(1998)
「この旦那、頼りないね」
でも、ウィリアム・H・メイシーは、
名脇役です。
「ファーゴ」(1996)で
アカデミー助演賞ノミネート。

その他の出演者:
Alessandro Nivola・・・  Billy Brennan  
Michael Jeter・・・ Udesky  
John Diehl・・・  Cooper  
Bruce A. Young・・・  Nash  
Laura Dern・・・  Ellie  
Taylor Nichols・・・  Mark  
Mark Harelik・・・  Ben Hildebrand  
Julio Oscar Mechoso・・・  Enrique Cardoso  
Blake Michael Bryan・・・  Charlie  
Sarah Danielle Madison・・・  Cheryl  
Linda Park・・・ Hannah  

User Rating:5.9/10( 254,359 votes)IMDb
   User Rating:6,5/10( :689 votes) Yahoo!
オトーサン、
 「あれ、評価が下ったな」
2001年のIMDbのスコアは、
・User Rating:  6.3/10 (4301 votes) 

ラジー賞ノミネート 
・ワースト・リメイク・続編賞 

User Reviews 
heyschaeferさん
2001年7月21日
この夏の愉快な映画のひとつ!     

最近この映画を見た。
ヒステリックに笑い放しだった。
筋書は、お粗末で予測できたので、
冗談をい放しだった。
2人の友人とみたが、
「ミステリー・サイエンス・シアター3000
劇場版/宇宙水爆戦の巻」の
トムとクロウよりも、たくさん冗談を言った。
多少機知に富んでいるひとで、
上映中に話すのが気にならないなら、
ぜひ友人と見るべし。

オトーサン、
「同感!」
生き残れるはずないよなぁ。

黒美君彦さん 
2009年3月15日
ノリきれず

個人的にはノリ切れませんでした。
内容もゲーム感覚に留まっているし、
脇役が次々死んでいっても、
主役たちはみな他人事だし(苦笑)。
2か月間ひとりで生きてきた子供も
妙に元気で綺麗だし、
主役(だったはず)の恐竜たちも
この作品では完全にエイリアン扱い。
三作目ともなると仕方ないのかな。
サム・ニールが頑張っていたのは嬉しいけど…。


ホワイトハウスの陰謀

オトーサン、
「よくこんな映画、つくれるなぁ」
日本で、"首相官邸の陰謀"なんていう映画を
つくろうとしたら、えらいことになるでしょう。
原題にある"Murder at 1600"というのは、
ワシントンD.C.ペンシルヴェニア通り1600番地、
即ちホワイトハウスを指すとか。

原題:Murder at 1600 (1997) 
監督:Dwight H. Little  
脚本:Wayne Beach/ David Hodgin   
Genre:Action/ Crime/ Drama
Rated R for sexuality, violence and some language 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:107分
あらすじ:
アメリカ軍の兵士が
北朝鮮により拉致され180日余りが経過し、
時の政権の対応に世論の批判が高まりつつあった。
そんなある日、ホワイトハウス内部で
女性職員が惨殺死体となって発見される。
国家安全保障問題担当大統領補佐官
ジョーダンの要請により、
リージス刑事がホワイトハウスに呼ばれ
捜査に当たるが、
警備主任スパイキングスは非協力的。
シークレット・サービスの職員で、
射撃の元ゴールドメダリスト、ニーナが
捜査に協力するが、
既に検察局が被害者の私物を全て押収していた。
やがて、被害者と交友のあった
清掃係が逮捕されるが
リージスは納得できず、被害者の写真から
大統領の息子カイルとの接点を見いだし、
事件の黒幕に大統領父子の影があると考え、
独自に捜査を開始する。
しかし、それは現大統領を失脚させ
北朝鮮への爆撃をもくろむ
政権内部の強硬派の陰謀であった・・・

出演者:
Wesley Snipes ・・・ Detective Harlan Regis(リージス)
Diane Lane ・・・ Agent Nina Chance(ニーナ)
Alan Alda ・・・ National Security Adviser Alvin Jordan
        (国家安全保障問題担当大統領補佐官ジョーダン)
Daniel Benzali ・・・ Agent Spikings警備主任(スパイキングス)
オトーサン、
「うまい役者、そろえたね」

その他の出演者:
Dennis Miller ・・・ Detective Stengel
Ronny Cox ・・・ President of the United States Jack Neil
Diane Baker ・・・ First Lady Kitty Neil
Tate Donovan ・・・ Kyle Neil
Harris Yulin ・・・ General Clark Tully
Tom Wright ・・・ Agent Cooper
Nicholas Pryor ・・・ Paul Moran
Charles Rocket ・・・ Jeffrey
Nigel Bennett ・・・ Burton Cash
Tony Nappo ・・・ Luchessi
Tamara Gorski ・・・ Young woman in bar
Mary Moore ・・・ Carla Town

User Rating:6.1/10( 25,753 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 74 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いいストーリーだけど、
最後のドタバタが惜しいね」

User Reviews 
akhilles84さん 
2002年1月19日
主演の2人の相性がいい

ウェズリー・スナイプスとダイアン・レインは、
90年代後半の映画で、最もよいペアだ。
ダイアン・レインは、最高に美しく魅惑的。
私は、彼女の演技が好きだ。
ウェズリー・スナイプスは、いつもそうだが、
非常にクールで強く、深みもある。
犯罪映画で、アクションと深みを出せるのは、
彼くらいだ。
きちんとしたストーリーと主張がある。
イーストウッド監督主演の「目撃」(1997)で、
示された通りだ。
秘密の目標を達成し、好きにするため、
パワーを使う重要な地位にいる人々の話だ。
アラン・アルダは、ひそかに大統領に不利に動く
悪人役だが、実によい。
ロニー・コックスとテイト・ドノヴァンもいい。
だが、一番いいのは、ウェスリーとダイアン・レイン。
ロマンチックな関係ではないが、相性がいい。
ラブシーンなしでも、見る価値がある。
2人には、静かな力と強いカリスマがある。
その絆がすばらしい。

オトーサン、
「あの事件が下敷きになっているのかも」
・クリントン大統領のモニカ・ルインスキーとの
 不倫騒動

伯楽さん 
2002年6月15日

ブレードや追跡者など
アクション映画で活躍している
ウェズリー・スナイプス主演作の中では
出来の良い作品である。
黒人であるスナイプスが
殺人担当の刑事役という設定は、
黒人人口の多い首都ワシントンでは
ごく自然であるし、
ホワイトハウスでの殺人事件という
意外性と良くマッチしている。
犯人探しで次々と直面する困難を
乗り越えて行く過程で、
若い女性スタッフ殺人の裏に隠された
陰謀が次第に明らかになってくる過程が、
この種のアクション映画としては楽しめる。
非協力的なシークレットサービスの
ダイアン・レインが次第に協力的となり、
最後には協力して犯人を追い詰めていく。
大統領の描き方がアメリカ映画にしては
弱々しすぎるのがちょっと不自然であるが、
全体的には良く出来た娯楽映画と言える!。


ファイナル・デッドサーキット 3D

オトーサン、
「へぇ、第5作まであるんだ」
・シリーズ第1作「ファイナル・デスティネーション」(2000)  
・シリーズ第2作「デッドコースター」(2003)  
・シリーズ第3作「ファイナル・デッドコースター」(2006)  
・シリーズ第4作「ファイナル・デッドサーキット 3D」(2009)  
・シリーズ第5作「ファイナル・デッドブリッジ」(2011)  

原題:The Final Destination (2009) 
監督:David R. Ellis  
脚本:Eric Bress  
Genre:Fantasy/ Horror/ Mystery
Country: USA 
Language: English 
上映時間:82分
あらすじ:
大学生のニックは、
恋人ローリやジャネットとハントたちと
サーキット場でカーレースを楽しんでいた。
そのさなか、突然恐ろしい予知夢を見てしまう。
それは、1台のレースカーによる
クラッシュをきっかけに
後続車が次々と巻き込まれ、
コース上は火の海となり、
さらに車体の残骸やタイヤが突っ込んだ
スタンド席も惨劇の舞台と化すのだ。
予知夢から覚めたニックは
ローリたちを強引に会場の外へ連れ出すと、
はたして予知夢通りの大惨事が発生する。
何とか危機を脱したニックら9人の生存者たち。
しかしその後、彼らは次々と怪死を遂げていく。
彼らが予知夢の順番通りに
命を落としていると知ったニックは、
まだ生き残っているローリや友人たちを守るため、
謎の解明に奔走する・・・

出演者:
Bobby Campo ・・・ Nick O'Bannon(ニック)
Shantel VanSanten ・・・ Lori Milligan(ローリ)
Nick Zano ・・・ Hunt Wynorski(ハント)
オトーサン、
「ニックは、いい奴だね」

その他の出演者:
Haley Webb ・・・ Janet Cunningham
Mykelti Williamson ・・・ George Lanter
Krista Allen ・・・ Samantha Lane
Andrew Fiscella ・・・ Andy Kewzer
Justin Welborn ・・・ Carter Daniels
Stephanie Honore ・・・ Nadia Monroy
Lara Grice ・・・ Cynthia Daniels
Jackson Walker ・・・ Jonathan Groves
Brendan Aguillard ・・・ Ryan Lane

User Rating:5.2/10( 84,636 votes)IMDb
  User Rating:5.8/10( 429 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低俗だね」

User Reviews 
disdressed さん
2009年9月26日
私にとって、それは確かに

これが最後の作品になると思う。
無名の俳優を使って作るために、とても安っぽい。
おそらく、私は、年老いたせだろう。
頭蓋骨が退屈していることに気付いた。
ひとびとが、あまりにも不合理で、
うんざりする方法で死んでいくのを楽しめないからだ。
話が古すぎるし、長い間90分弱が長く感じられる。
こいつは、14歳から20代半ばまでの
連中向けなのだろう。
私は、映画体験の幅を増やしたいが、
次作がやって来ても、
見に行かないだろう。

オトーサン、
「死に方を楽しむ、そんな境地にはなれないな」

ジーナさん 
2010年10月24日
死に方を楽しむ

デッドシリーズもとうとう4作目に入りました。
死ぬ運命だった者たちが免れた事故、
不可解な死の連鎖、
死の予見に危険を回避して
運命を変えようとする若者たちなど
ストーリーの流れは4作とも全て同じです(爆)
不思議な事に無理やり感がプラスに繋がる作品は、
このシリーズぐらいのものでしょう(笑)
ちなみに1話完結タイプなので
前3作品を観ていなくても問題なく鑑賞できます。
どうせ観るなら「ファイナル・デスティネーション」か
「ファイナル・デッドコースター」をオススメしますが・・・。
冒頭の大クラッシュの衝撃的映像に始まり、
次から次へと激しい勢いで押し寄せる
デッドシーンの緊張感とそれぞれのアイデアは
相変わらずお見事です。
サクッと即死もあれば、
じわじわ死が迫る恐怖感もあって飽きませんね。
あわてふためきパニック状態になる人間の姿も
なかなか笑えてGOOD(爆)
ただ、登場人物たちが意外と悠長にしているので
ハラハラドキドキ出来なかったのが残念だったかな・・・。
シンプルなストーリーではありますが、
ユニークな演出にスピーディな展開で
90分弱にまとめてあるので一気に観れちゃいました。
※軽いタッチではありますが、
グロさはありますので苦手な方は気をつけて下さい。


ファイナル・デッドコースター

オトーサン、
「シリーズ第3作目か」
ラストに列車事故!
このシーンが2005年に発生した
JR福知山線脱線事故を連想させるため、
日本での劇場公開は延期されていたとか。

原題:Final Destination 3(2006) 
監督:James Wong    
脚本:Glen Morgan/ James Wong  
Genre:Fantasy/ Horror/ Mystery
Country: Germany / USA 
Language: English 
上映時間:93分
あらすじ:
ハイスクールの卒業イベントで
アミューズメント・パークへ。
ウェンディは、10人の仲間たちと
ジェットコースターに乗り込んだ瞬間、
壮絶な事故の予知夢を見てパニックに陥る。
ウェンディと仲間たちは係員によって
降ろされてしまうが、
その直後、ジェットコースターが事故!
多くの犠牲者が出る。
間一髪で助かったウェンディ達。
その後、元々死ぬ運命にあった
アシュレーとアシュリンが
日焼けサロンで怪死を遂げる。
ウェンディは、事故の直前に撮影された
写真の中に死のヒントが隠されていることに気づき、
ケヴィンとともに、死を回避しようとする・・・

出演者:
Mary Elizabeth Winstead ・・・ Wendy Christensen(ウェンディ)
Ryan Merriman ・・・ Kevin Fischer(ケヴィン)
Chelan Simmons ・・・ Ashley Freund(アシュレー)
Crystal Lowe ・・・ Ashlyn Halperin(アシュリン)
オトーサン、
「この女優さん、うまいね」
メアリー・エリザベス・ウィンステッドは、
スクリーム・クイーン(絶叫女優)なのだとか。
日焼けサロンで怪死を遂げるアシュレーとアシュリン、
日焼けマシーンが、棺桶になるなんて、
最高に残酷です。

その他の出演者:
Kris Lemche ・・・ Ian McKinley
Alexz Johnson ・・・ Erin Ulmer
Sam Easton ・・・ Frankie Cheeks
Jesse Moss ・・・ Jason Wise
Gina Holden ・・・ Carrie Dreyer
Texas Battle ・・・ Lewis Romero
Amanda Crew ・・・ Julie Christensen
Maggie Ma ・・・ Perry Malinowski
Ecstasia Sanders ・・・ Amber Regan
Tony Todd ・・・ the Devil's voice and the subway announcer

User Rating:5.8/10( 114,816 votes)IMDb
  User Rating:6.5/10( 480 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まぁまぁだね」

User Reviews 
Davyd420 
2006年3月30日
話は同じ、ただ死ぬ方法がより創造的

「ファイナル・ディスティネーション」については、
語るべきストーリーも、ひねりもない。
3本の映画は、すべて
1本の長い映画を作るために一緒に編集できた。
すなわち、ストーリーは、パート1に設定され、
パート2は、乱雑さや血まみれ度を競うことになる。
みんなが虐殺される。
それが、私が、このシリーズを愛する理由だ。
パート3は、死体公示所での気味の悪い禿男を除いて
パート2と全く変わらない。
そいつは、死に執着するのだが、
本作には、登場しない。
みんなが、スライスされ、さいの目に切られ、
壊されて、押しつぶされ、突き刺される・・・
こう言えば、終わり。
それが切符を買う理由だ。
劇場で見るのは、
どれほど悪い死があるかだけ。
こう言いたい。
「人々が死ぬ、いくつかの本当に気持ち悪い
ひねった方法があるよ」。
とにかく、流血と不安を楽しむ人々には、
チェックする価値がある。
楽しんでね。

オトーサン、
「確かにラストシーンは、すごいね」

ジーナさん 
2010年8月24日
潔いファイナル

冒頭の事故シーンだけをとると
第3弾の今作が一番迫力に欠ける気はしますが、
その分ラストに躍動感があるので良しとしましょう。
迫力に欠けると言いつつも、
次にジェットコースターに乗る時は
今までにない恐怖を味わう事になると思います(笑)
(sawを観てる方には物足りないと思いますが)
グロさは全シリーズの中でこちらが一番だと思います。
でも、グロいと言っても意外とあっさりしていて
執拗な感じは無いのでサクッと見られます。
ただ…日焼けマシーンと釘は結構きましたね。
(終盤のお祭りでのドタバタは省いて)
人の不注意によって招かれる死という概念が復活していて、
第1弾により近い死に方を見せてくれたのは好印象でした。
「デッド・コースター」より「ファイナル・デスティネーション」の方が
面白いと思った方のほうが楽しめるかもしれませんね。
…とは言え、改めて言うまでもなくストーリー展開は
前2作と同じですので、
そこを予め踏まえて妙な期待をせず鑑賞する事が大事です(笑)
オーメンからインスパイアされたような演出はどうかと思いますが、
テンポは相変わらず速いですし、気楽に楽しめました。
全作通して観るとさすがに飽きますので間隔を空けて、
それぞれを単発で観る事のがオススメです。


昼顔

オトーサン、
「映画のPRかね?」
・上戸彩が斎藤工と熱愛!
上戸彩は、2012年EXILEのリーダーHIROと結婚、
3年後に、長女を出産というのに・・・

原題:昼顔(2017)
監督:西谷弘
脚本:井上由美子  
Genre:Drama/Romance
上映時間:125分
あらすじ:
笹本紗和と北野裕一郎の
ドロ沼の不倫が白日の下に晒され、
2人が引き裂かれてから3年。
夫とも別れ、仕事も住むところも
すべてを失った紗和は、
海辺の町でひっそりと孤独な日々を送っていた。
一方、妻・乃里子のもとへと戻った裕一郎は、
高校の生物教師を退職し、
大学の非常勤講師をしていた。
蛍に関する講演をしていた裕一郎は、
客席に座る紗和に気づいてしまう。
逢ってはいけないと分かっていながらも、
再び逢瀬を重ねてしまう・・・

出演者:
 上戸彩・・・ 木下紗和 
 斎藤工・・・ 北野裕一郎 
 伊藤歩・・・ 北野乃里子 
 平山浩行・・・ 杉崎尚人 
オトーサン、
「上戸彩、演技うまいね」,

日本アカデミー賞ノミネート
・主演女優賞 「あずみ」
・主演女優賞 「武士の献立」

その他の出演者:
 黒沢あすか  
 萩原みのり  
 志賀廣太郎  
 三浦誠己  
 渋川清彦  
 松居大悟  
 中村育二 

User Rating:7.0/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.7/10( 3,252 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだけど」

User Reviews 
あにやんさん
2017年6月20日
愛の闘争の物語

見終わった後の疲労感も含めて、
ある意味、戦争映画。
恋愛という名の闘争の物語。
愛が敵を生み、愛によって闘い、
傷つき、ぼろぼろになって、
そして、じゃあ、
誰が一体勝者だったのか?という。
人と人とのふれあいと摩擦、
そのヒリヒリとした緊迫感と共に、
様々な要素がその舞台を創造してゆきます。
ホタル、星空、川の流れ、バス、
自動車、自転車、電車、線路、
オートロック、指輪・・・。
それぞれが意味を持つものとして
帰結してゆくのが面白いです。
バスは繋がりを示す一方、
自動車は不穏な存在、みたいに。
頻繁に登場する料理が
心理を映しているのもポイントで。
一人暮らしであっても
自分のために欠かさない料理は
ヒロインの生を示し、
その失敗は乱れた心を示して。
上戸彩の、決してキレイではない
ドロドロとした感情を表す演技を
カメラや演出が上手く拾ってゆきます。
最初は細かいカット割や動き回るカメラが
煩わしく感じられましたが、
慣れてゆけばそれにも意味があるのだと。
ただ、場を盛り上げようとする音楽がやかましく、
またアレンジを変えてインストで
3回は流れる金井克子の『他人の関係』が
自分の世代からすると
ふざけているようにしか思えないんですよね
(振り付けのビジュアルが頭に浮かんじゃうし)。
曲のタイトルが場面の意味を示しています、
っていうのならば安直に過ぎると思いますし。
音楽に関してはどうにもセンスが悪いとしか
感じられませんでした。
音楽全面差し替えしたらプラス1点、みたいな。
あと、ヒロインが身の上話をしたのは
オーナーに対してのみなので、
ウワサ話が広がった時点で
オーナーに疑惑を持たなかった
(ように思えた)のが疑問でした。
幾らかひっかかりはあるものの、
役者の存在感と全編に張り巡らされた技巧によって、
ドロドロとした不倫物語が
見応えある愛の闘争の物語へと昇華された作品でした。 

オトーサン、
「カトリーヌ・ドヌーヴ版、まだみていないね」

HABBYさん 
2018年6月17日
剥き出しの本能

TVドラマ版を見ていなかったので、
ウィキでおおよそのあらすじを
仕入れてから本作を鑑賞。
昼顔というと個人的には
ドヌーブ版の印象が強すぎて、
どうしてもあの作品と比較して本作を観てしまう。
結果、似て非なるストーリーだということに気づく
(新海誠作品っぽい空気すら漂っていたり。
もちろんもうちょっと肉食的だが)。
まああちらと比較すること自体が
ある種の罰ゲームなのだが、
これはこれで悪くないと思った。
上戸彩も少し観ないうちに妖艶さを纏っていて。
斎藤工はいつものアンニュイな
女たらしぶりを発散していて。
それにしても、あの当時「昼顔」という邦題を
考えついた人間は天才だと思う
(あの作品の原題Belle de jourは
直訳すると「三色朝顔」「日中の美女」
「昼間に稼ぐ娼婦」の意らしい)。


ビリー・ザ・キッド/21才の生涯

オトーサン、
「2003年にみたな」
・ビリー・ザ・キッド/21才の生涯 映画索引NO.2790
本作の音楽を担当したボブ・ディランが、
2016年、歌手として初めて
ノーベル文学賞を受賞したので、
見直すことにしました。

原題:Pat Garrett & Billy the Kid (1973)
監督:Sam Peckinpah
脚本:Rudy Wurlitzer
Genre:History / Western 
Rated R for western violence and sexuality/nudity.
Country: USA 
Language: English 
上映時間:106分
あらすじ:
ニュー・メキシコのフォート・サムナー。
ビリー・ザ・キッドは、
仲間たちと陽気な日々を送っていた。
ある日、バット・ギャレットが現われ、
これからシェリフになると告げた。
彼は、1匹狼でみんなから
煙ったがられていた無法者だが、
大分年下のビリーと不思議に馬があった。
ギャレットは、
ビリーに土地の有力者たちの意向を伝え、
「5日以内に国外に去れ」と警告した。
しかし、ビリーが警告を無視したので
ビリーを逮捕し、留置所にぶち込んだ。
縛り首が8日後に迫り、
ギャレットが所用で町をでていた時、
ビリーは拳銃を手に入れ、
留守を預かるジェリフ代理2人を射ち殺して、
群衆の見守る中を悠然と町から出て行った。
町に戻ったギャレットは、
アラモサ・ビルを新たな代理に命じて後を追った。
ビリーはフォート・サムナーに戻って、
友人や住民から大歓迎されていた。
見知らぬ男バートに挑戦され、
彼やその仲間を射殺した。
その時ビリーに加勢した若者エイリアスと友達になり、
また美しい娘マリアを知った・・・

出演者:
Kris Kristofferson・・・ Billy the Kid(ビリー・ザ・キッド)
James Coburn・・・ Sheriff Pat Garrett(保安官パット・ギャレット)
Bob Dylan・・・ Alias(エイリアス) 
Rita Coolidge・・・  Maria(マリア)
オトーサン、
「ジェームズ・コバーン、いいねぇ」
死神のように、ビリー・ザ・キッドを追うのです。

アカデミー賞受賞 
・助演男優賞 白い刻印 

その他の出演者:
Richard Jaeckel・・・ Sheriff Kip McKinney 
Katy Jurado・・・  Mrs. Baker 
Chill Wills・・・  Lemuel 
Jason Robards・・・  Gov. Lew Wallace 
R.G. Armstrong・・・  Deputy Sheriff Bob Ollinger 
Luke Askew・・・  Eno 
John Beck・・・  John W. Poe 
Richard Bright・・・  Holly 
Matt Clark・・・  Deputy Sheriff J.W. Bell 
Jack Dodson ・・・ Lewellen Howland 
Jack Elam・・・  Alamosa Bill / Kermit 

User Rating:7.4/10( 15,453 votes)IMDb
  User Rating:7.5/10( 40 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

2008年当時のスコアは、
・User Rating: 7.3/10 (3,752 votes)

英国アカデミー賞ノミネート 
・作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞)  ボブ・ディラン    
・新人賞 クリス・クリストファーソン

ボブ・ディラン「風に吹かれて」 
♪どれだけ多くの道を歩めば 
 人は人として認められるの? 
 どれだけ多くの海の上を飛べば 
 白い鳩は砂浜の上で休めるの? 
 どれだけ多くの鉄砲玉が飛んだら 
 それらが禁止されるの? 
 友よ、答えは風の中に舞っている 
 答えは風の中に舞っている 

User Reviews 
Nick Beaudineさん
2005年2月16日
最高の西部劇のひとつ
   
特にディレクターズカット
これは、これまでに作られた
最も素晴らしい西部劇のひとつ。
そう、ボブ・ディランは
最もよいサウンドトラックを作らなかった。
スタジオバージョンは、品質がよくない。
これはサム・ペキンパーの
「ワイルドバンチ」以来の最も素晴らしい作品。
そのほとんどがすばらしい。
彼は、私のお気に入りの監督だ。
本作も、例外ではない。
ジェームズ・コバーンは、偉大だ。
クリス・クリストファーソンは、優秀だ。
また、助演陣も素晴らしい。
ペキンパーも、カメオ出演している。
ボブ・ディランは、最もよい俳優ではないが、
彼が演じるエイリアスは、重要な役割を果たす。
すべての世代に、この伝説を伝える者となるのだ。
本作は、すべてのペキンパーファンが
見逃せぬ映画だ。
もっと長生きして、
いい西部劇をつくってほしかった。

オトーサン、
「同感!」

黒美君彦さん 
2007年12月14日
天国の扉

アウトローにして非情、
命を賭けて闘う西部の男、
ビリー・ザ・キッド(1859〜1881)。
21歳にして保安官パット・ギャレットに
射殺される運命なのだが、
この作品では大地主に抑圧されるメキシコ人や
農牧民の味方として描かれる。
決して義賊といえる性質の男ではないのだが。
本物は人好きのするタイプで、
射撃がめっぽう上手かったという。
サム・ペキンパーは、しかし、
ビリー・ザ・キッドを通じて
別のことを伝えようとしているようにみえる。
もちろん西部劇であり、
主な筋書きとしてはギャレットとビリーの
追いつ追われつの物語なのだが、
乾いた筆致で描かれた無法の男たちには、
なんとも言えない哀愁が漂う。
そしてそこに流れるボブ・ディランの
“KNOCKIN\' ON HEAVENS DOOR”…。
親しかったとかいいヤツだったとかいう
価値観もここにはない。
喰うか喰われるか。
ビリーは、
かつての自分自身だったことを意識しながら
ギャレットは彼を撃ち抜く。
そして四半世紀以上経った1908年、
ギャレットもまた背後から撃たれ、死ぬ。
19世紀後半、
西部は無法地帯から脱皮していこうとするが、
ビリーとギャレットは
その時代に生まれた徒花だともいえる。
浅学にしてS・ペキンパーが
映画制作当時のハリウッドの状況を
どこまでイメージしたのかはわからないが、
乾いた殺し合いと
ボブ・ディランの歌声が記憶に残る逸品だと思う。


ジェシー・ジェームズの暗殺

オトーサン、
「2003年にみたな」
・ジェシー・ジェームズの暗殺 映画索引NO.2730
若干、不備があったので、 見直すことにしました。
ジェシー・ジェイムズについて紹介しておきましょう。
「南北戦争」の激戦地ミズーリ州で、
南軍のゲリラ隊で活躍したが、
敗戦後も、北への抵抗を続け、
強盗生活16年、銀行強盗11回、列車強盗7回。
1882年、1万ドルの賞金に目が眩んだ
フォード兄弟に裏切られ、34歳で死亡。

原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007)
監督・脚本:Andrew Dominik
原作:Ron Hansen 
Genre:Biography / Crime / Drama / Western
Rated R for some strong violence and brief sexual references.
Country: USA / Canada / UK 
Language: English / Danish 
上映時間:160分
あらすじ:
南北戦争直後のアメリカ。
ジェシー・ジェームズは、
犯罪と逃亡を繰り返してきた。
1881年9月7日、ジェシーと兄フランクが率いる
ジェームズ一味は、ミズーリ州での列車強盗を企てていた。
一団の中に、若者が自分を売り込もうとしていた。
ロバート・フォードだ。
臆病なくせに自惚れだけは人一倍強い。
南北戦争で南軍ゲリラとして戦ったジェームズ兄弟は、
戦争に敗れた後、銀行強盗や列車強盗を繰り返していたが、
新聞は彼らのことをあたかも義賊のように書きたて、
その活躍を英雄的に描いた
「ジェームズ兄弟物語」なる三文小説まで出版されていた。
幼いころから、そのことごとくを読みあさり、
ジェシーに強い憧れを抱いていたのがロバートだった。
ブルーカットでの列車強盗を最後の仕事にしようと考えていた
フランクは、その後、ジェシーと距離を置くようになり、
仲間のもとを離れていく。
残された者たちも、分散して身を潜めることになったが、
ジェシーはロバートだけは残るようにと命じる。
自分が指名されたことにロバートは有頂天になる。
しかし、一緒に暮らし、伝説の人物の現実の姿を
まのあたりにするうちに、
彼の中に憧れとは別の感情が生まれ始める。
さらに、仲間の中には、ジェシーの首にかかった
破格の懸賞金を目当てに、
裏切りを画策する動きも出てきていた・・・

出演者:
Brad Pitt ・・・ Jesse James(ジェシー・ジェームズ)
Sam Shepard ・・・ Frank James(フランク)
Casey Affleck・・・ Robert Ford(ロバート) 
オトーサン、
「演技派、勢ぞろいだね」
 
その他の出演者:
Sam Rockwell・・・ Charley Ford 
Mary-Louise Parker・・・ Zee James 
Brooklynn Proulx・・・ Mary James 
Dustin Bollinger・・・ Tim James 
Jeremy Renner・・・  Wood Hite 
Garret Dillahunt・・・ Ed Miller 
Paul Schneider・・・ Dick Liddil 
Joel McNichol・・・  Express Messenger 
James Defelice・・・ Baggagemaster 
J.C. Roberts・・・   Engineer 
Darrell Orydzuk・・・ Ukranian Train Passenger 
Jonathan Erich Drachenberg・・・Young Train Passenger 
Hugh Ross・・・  Narrator (voice) 

User Rating: 7.5/10( 151,348 votes) IMDb
  User Rating: 8.0/10 ( 338 votes)Yahoo! 
オトーサン、
「スコアが落ちている。
長尺物は流行らなくなっているのかな」
・2003年当時のUser Ratingは、
8.0/10 (7,086 votes) IMDb

アカデミー賞ノミネート 
・助演男優賞  ケイシー・アフレック    
・撮影賞  ロジャー・ディーキンス    
ヴェネチア国際映画祭受賞 
・男優賞  ブラッド・ピット 

User Comments 
jasoncermakさん
United States
2007年9月27日
ケイシー・アフレック、最高 
    
ケイシー・アフレックの出世作。
すばらしい演技だ!
ブラッド・ピットの演技は、
複雑で、いつものようにすばらしい。
ブラッドは、役に立ち向かい、
見事な俳優であると証明している。
ロジャー・ディーキンスの撮影は、
カナディァン・ロッキーに横たわる
美を捕らえて、すばらしい。
旧型レンズを通しての芸術的なショットはすばらしい。
曲は、正統でないが、実に効果的だ。
マイナスは、多くの人が言うように、
上映時間の長さ。
だが、俳優の演技を魅せるためには、許さる。
アンドリュー・ドミニック監督を賞賛したい。
たくさんの背景音楽、まさに強烈なパフォーマンスを持たない
多くのシーンで、BGMがない。
ただ、強烈な演技が繰り広げられる。

オトーサン、
「風景描写がすばらしいね」

ジーナさん 
2009年3月24日
どこまでも曇り空

こっちの従兄弟にそっちの従兄弟、
こっちの叔父さんにそっちの親友とか、
とにかく登場人物が多くて
名前と顔と相関図を把握するのに一苦労でした。
終盤には完全把握できましたが、
もう少しシンプルに分かりやすく
出来ないものなんですかねぇ・・・。
ブラッド・ピットとその他の人々との心情描写は
緊張感があって良かっただけに、
早い段階で人物像を把握できず
100%ドラマに入り込めなかったのが
残念でなりません。
そういう意味では再鑑賞時に
評価がUPする可能性が高いです。
ジェシー・ジェームズに対する憧れと憎しみと恐怖を
体現したケイシー・アフレックの演技はお見事。
思い通りにならなかった人生を歩んだ
人間の惨めな姿が痛切でございました。
もちろん、常に神経を張り詰め
人間不信になっている
ブラッド・ピットの苦悩の演技も素晴らしかったです。
最後の決断と行動は孤高な感じがして
カッコ良かったですね。
この二人の冷たい体温は、
良くも悪くも作品全体に浸透しておりました。
ラストに大衆からヒーロー視されるジェシー・ジェームズでしたが、
この作品ではジェシー・ジェームズが
強奪犯であった事しか描いていないので
ナゼ庶民に支持される犯罪者であったのかが
伝わってきませんでした。
せっかく160分もの長尺なんですから
ジェシー・ジェームズの全盛期も描き入れていたほうが、
ラストの展開にも納得できたし
エンターテイメント性も少なからず表現できたかもしれませんね。
しかし、スッキリしない終わり方の映画ばかり
最近観ていたので
久々に完結した終わりが観れたのは良かったです。
あらかじめジェシー・ジェームズに関する予備知識があったほうが
心理ドラマを堪能できると思いますので
ネットで調べるなりしてから鑑賞してみましょう。


新ポリス・ストーリー

オトーサン、
「香港回帰か」
ジャッキー・チェンは、
ハリウッド進出に意欲を燃やしました。
・「レッド・ブロンクス」(1995)全米興行収入初登場1位
・「ラッシュアワー」(1995)の大ヒット
ところが、不発が続きます。 
「タキシード」(2002)
「シャンハイ・ナイト」(2003)
「メダリオン」(2003)

原題:New Police Story (2004) 
脚本:Alan Yuen  
Genre:Action/ Crime/ Drama
Rated R for violence 
Country: Hong Kong / China 
Language: Cantonese / English / Mandarin
上映時間:123分
あらすじ:
エディは、香港警察の
特捜班を率いるエリート刑事。
任務で犯人を射殺し、
精神科医のカウンセリングを受けている。
ハン警部ら精鋭が召集された。
犯人の要求は史上最高の六千万ドル。
警察の裏をかいて、犯人は富豪夫人を誘拐、
エディが駆けつけた時には
台湾の口座に送金させた後だった。
台湾警察の協力で身元をつかんだ香港警察は、
エディとハン警部を台北に派遣する。
標的は、犯罪王サンモン。
アジトに突入しての銃撃戦の中、
サイモンは逃走してしまう。
追跡するエディが目にしたのは、
ハンと争って転落死するサイモンの姿だった。
香港に戻ったエディは
不法停留している輸送船を強制捜査する。
人質が捕らわれていた形跡を発見した
エディの背後に、ハン警部の影が迫る・・・

出演者:
Jackie Chan  ・・・ エディ
kent chen ・・・ハン警部 
Yin Fa・・・犯罪王サイモン
オトーサン、
「よく動くね」

その他の出演者:
Nicholas Tse  ・・・ Frank 
Charlie Yeung  ・・・ Ho Yee 
Charlene Choi  ・・・ Sasa 
Daniel Wu  ・・・ Joe 
Chieh Wang  ・・・ Sam Wong 
Deep Ng  ・・・ Rocky 
Terence Yin  ・・・ Fire 
Rongguang Yu  ・・・ Kwan 
Coco Chiang  ・・・ Sue 
Liu Kai-Chi  ・・・ Inspector Tai 
Hayama Hiro  ・・・ Max Lung 
Kenneth Low  ・・・ Kwong 
Andy On  ・・・ Tin Tin 
Andrew Wei Lin  ・・・ Hoi 
Tony Ho  ・・・ Chui 
Daniel Wui  ・・・ Joe 
Kenny Kwan  ・・・ Red Hair 
Samuel Pang King-Chi  ・・・ Sam 
Steven Cheung  ・・・ Green Hair 
Mak Bau  ・・・ Negotiator 
Lau Yi Tat  ・・・ Bank Manager 

User Rating:7.0/10( 21,786 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 90 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」
舞台も香港だけでなく、台湾も。

User Reviews 
hellbentさん 
2004年12月5日
よいジャッキー・チェン映画が戻ってきた

アメリカで頑張ったが、
中国での映画のほうが
米国のものよりも優れている。
本作も、この例外ではない。
ジャッキー・チェンは、年をとっているが
演技を妨げるものではない。
多くの米国の俳優よりもいい。
ジャッキー・チェンの年齢で、
あれだけ動けるなら、私は喜ぶだろう。
ペースは、安定している。
ところどころ、行き過ぎていて、情緒的過ぎるが、
華々しいスタントとアクションがある。

オトーサン、
「随分、お金をかけているなぁ」

rush3さん 
2011年10月16日
シリアスストーリー

ジャッキーの全盛期に
シリアス物に挑んだ作品。
カンフー物でもなくアクション物でもなく
きちんとしたストーリー色が強いサスペンス物。
でもカ―スタントや格闘シーンもあり
十分に楽しめる作品。
blu-ray版登場という事で
日本公開版の字幕・吹き替え入りという事で
文句なしの出来です。
画質は鮮明でかつ綺麗で発色も良く色合いも良い。
古い作品の中ではトップクラスの
画質で新作並みのシーンもある。
音質もtrueの音響が凄く迫力が出ている。
DVD版と比べると色合いや深みなど色がまるで違く
当時の映画を新作で観ている気分に
なれるのでとてもいいです。


ハードコア

 
オトーサン、
「こんな経緯もあったんだ」
監督が、自分のバンド「Bad Motherfucker」の
ミュージックビデオを撮ったところ、
Youtubeで拡散し、評判に。
そこで、プロデューサが目をつけて
90分の映画にしないかと持ち掛けられたとか。

原題:Hardcore Henry (2015) 
監督・脚本:Ilya Naishuller   
Genre:Action/ Adventure/ SF
Country: Russia / USA 
Language: English / Russian 
上映時間:96分
あらすじ:
白衣を着たエステルに呼びかけられ、
見知らぬ研究室で目を覚ましたヘンリー。
彼の妻だというエステルは、
死にかけていた彼を蘇生し、
失った手足にマシンを取り付け
サイボーグとして復活させた。
しかし超能力を持つ男エイカン率いる
武装集団の襲撃に遭い、
エステルが掠われてしまう。
謎の男ジミーに窮地を救われたヘンリーは、
エステル救出へと向かう・・・

出演者:
Andrei Dementiev ・・・ Henry(ヘンリー)
Haley Bennett ・・・ Estelle(エステル)
Danila Kozlovsky ・・・ Akan(エイカン)
Sharlto Copley ・・・ Jimmy(ジミー)
オトーサン、
「主人公ヘンリーの顔が分からん」

その他の出演者
Tim Roth ・・・ Henry's Father
Andrei Dementiev ・・・ Slick Dmitry
Cyrus Arnold ・・・ Nat
Ilya Naishuller ・・・ Timothy / Higher-Self Merc
Will Stewart ・・・ Robbie
Dasha Charusha ・・・ Katya Dominatrix
Svetlana Ustinova ・・・ Olga Dominatrix

User Rating:6.7/10( 70,359 votes)IMDb
  User Rating:6,5/10( 512 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ややムリがあるね」
90分の長編を全部一人称でやるのは・・・

User Reviews 
Jim Dandy さん 
2016年4月7日
レーシングカーを運転するみたい
楽しくて、笑いが絶えない

期待せずにみた。
予告編が興味深く見えたからだ。
がっかりしなかった。
商業的にヒットしたかにかかわらず、
きつは、永久にカルト映画になるだろう。
楽しむの即時のクラシック。
この映画を楽しむためには、
アートとではなく経験と考えるべきだ。
剣をふりかざしたバイク乗りや
登場人物の背景や泣き声について
質問しないで・・・
そんなことは、全く重要ではない。
私はアイスクリームが好きなので、
アイスクリームを食べる。
デザートでは食べない。

オトーサン、
「評論家は、新人を育てるだね」
なお、パルクールとはm
壁や地形を活かし、
走る・跳ぶ・登るなどを複合的に実践すること。

前田有一さん 
2017年3月31日
創意工夫を感じられる新鮮な主観映像
   
POV映画は数あれど
「ハードコア」の斬新さは
映画史上最高と言ってよい。
イリヤ・ナイシュラー監督は
初のPOV映画といわれる「湖中の女」を始め、
過去作品を徹底的に研究したのだろう。
それらを凌駕するクオリティのものを作り上げ、
ここで世に出した。
これぞまさに責任ある生産者の鑑、
下町の良心的な職人のような映画監督である。 
一言で言って、本作の映像づくりは
見事なまでの創意工夫というほかはない。
アイデアの源はいろいろあれど、
過去作品に流されず自分の中でしっかりと消化し、
オリジナリティとして出せたのは
監督の手腕として高く評価すべきポイントである。 
また、予算節約のための工夫も随所で見られる。
まず本作のVFXはは
オープンソースのアプリケーションで作られているし、
主人公は主観映像だから役者が演じる必要がない。
監督やスタントマンが必要に応じて演じている。
パルクールアクションにおけるワイヤーワークも、
CGで後からワイヤーを消す必要がない。 
お金をかけなくても工夫次第で
これほどのものが作れるというのは、
あとに続くクリエイターにとって心強いものがある。 
主人公はボイス機能を搭載する前に
街に放り出されてしまうので、
まったく話すシーンがない。
このアイデアがまた没頭感を高めてくれる。
画面に次々と現れる謎の人たちが話しかけてくるが、
それを聞きながらヘンリーは先へ進む。
ときに彼らはヘンリーを助け、導き、ヒントを与える。
まさにアドベンチャーゲームそのものだ。 
この視点は、街中を跳び回る
パルクールシーンのみならず、
サイドカーにのって並走車を銃撃するカーチェイス、
サイボーグ能力をもってしても
かなわない超能力者との戦いなど、
あらゆる見せ場でその効能を痛感する。
流行もすたれてきた感があるPOV映画だが、
これほどに面白いものだったのか。 
注意点としては、
まず白昼の陽光のもとでバンバン人体破壊描写が
出てくるのでグロ系が苦手な人や子供は
鑑賞不可だということ。
次に、相当さじ加減を研究しているとは言え、
激しく画面が揺れるので
酔う人が少なくないだろうということだ。
客席の前半分には座らないことをお勧めする。 
ここでいう「研究」成果を感じさせるのは、
それぞれのアクションシーンは
本当に素晴らしいものばかりなのに、
あえて腹八分目で次の場面へと移る点。
脳みそと眼球を休憩させる意味合いと、
決して途中で満腹にさせないための
これは工夫だろう。
何度も似たような映像を作っている
この監督ならではの経験が生きている。 
そして、この工夫があるからこの映画には、
「あのシーンを見たいからもう一度行きたい」と
思わせる魅力がある。
そういうアクションがいくつもある。
確実にリピーターが多数誕生するだろうと私は思う。
こういった作り方もまた目からウロコである。
個人的にも大爆笑したクイーンが流れるシークエンス、
あの痛快感を味わうためにきっともう一度劇場へ行くだろう。 
しゃべれない主人公なのに、
いやそもそも顔すら見えぬ主人公なのに、
やがて感情を感じさせるあたりもお見事。
別の人物と、ちゃんと友情や愛情を感じさせる
ドラマを演じているのだから恐れ入る。 
「ハードコア」は、
一人称視点の映画としては
最高峰の高みに達しており、
今後はこの監督はこのジャンルの大家として
映画界に君臨することになるだろう。
今後のフォロアーは
これだけの作品を超えなくてはならない。
いきなりハードルを高飛びのバー並みに
上げてしまったのだから、ある意味罪作りである。


エンド・オブ・デイズ

オトーサン、
「2000年に見たな」
・エンド・オブ・デイズ 映画批評NO.24
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
職人監督のピーター・ハイアムズの代表作は、
・カプリコン・1(1977)
・2010年(1984)
・サドン・デス(1995)
・サウンド・オブ・サンダー(2004)

原題:End of Days (1999)
監督:Peter Hyams  
脚本:Andrew W. Marlowe   
Genre:Action/ Fantasy/ Horror
Rated R for intense violence and gore, 
        a strong sex scene and language
Country: USA 
Language: English / Latin 
上映時間:122分
あらすじ:
ニューヨークは、
2000年の到来を待ちわびる人々で賑わっていた。
刑事時代に愛する妻子を失ったことで
神への信仰心を捨て、自殺願望に駆られる日を過ごす
ジェリコは、民間のガードマンとして
株屋の護衛任務に就いていた。
株屋を狙ったスナイパーを追い詰めるが、
犯人は不可解な言葉を言い放つ。
「ミレニアムが終わった、サタンが復活する」
犯人の居室に残されていた
写真の女性クリスティーン・ヨーク宅に向かうと、
彼女は謎の神父の一団に襲撃されていた。
クリスティーンが特別な存在と気付いた彼は、
彼女の養母に突然襲われ、警察からも追われる身となる。
ジェリコとクリスティーンは、
逃げ込んだ教会でコバック神父から、
ミレニアムの終わりに蘇ったサタンが
次の世を支配するためにクリスティーンを
サタンの花嫁として選んだことや、
サタンとクリスティーンが結ばれた瞬間に
世界は滅ぶことを告げられる。
半信半疑のジェリコたちの前に、
サタンがその姿を現す・・・

出演者:
Arnold Schwarzenegger ・・・ Jericho Cane(ジェリコ)
Robin Tunney ・・・ Christine York(クリスティーン)
Gabriel Byrne ・・・ Satan's host/ Banker(サタンが宿った男/株屋)
オトーサン、
「やっぱり、シュワちゃん、千両役者」

その他の出演者:
Kevin Pollak ・・・ Bobby Chicago
C. C. H. Pounder ・・・ Det. Marge Francis
Derrick O'Connor ・・・ Thomas Aquinas
Miriam Margolyes ・・・ Mabel
Udo Kier ・・・ Dr. Abel
Victor Varnado ・・・ Albino
Mark Margolis ・・・ The Pope
Rod Steiger ・・・ Father Kovak
John Timothy Botka ・・・ the Satanic police officer
Marc Lawrence ・・・ Old Man
Michael O'Hagan ・・・ Vatican cardinal
Denice D. Lewis ・・・ Emily Cane
Renee Olstead ・・・ Amy Cane
Jonny Bogris ・・・ Skateboarder
Mo Gallini ・・・ Monk 

User Rating:5.7/10( 96,700 votes)IMDb
  User Rating:5.5/10( 333 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低すぎるね」
ラストが腰砕けのせいかも。

ラジー賞ノミネート
・ワースト主演男優賞  アーノルド・シュワルツェネッガー    
・ワースト監督賞  ピーター・ハイアムズ    
・ワースト助演男優賞  ガブリエル・バーン 

User Reviews 
SFDarkMirror7さん 
2006年6月26日
アーノルドの最後のすばらしい映画     

本作後、アーノルドのヒット作はない。
「シックス・デイ」は、SF映画だったが、
ややありきたり。
「コラテラル。ダメージ」は、
脚本が悪いアクション映画だった。
最後に「ターミネーター3」は、
やりすぎのユーモアで、がっかりした。
本作は、確かに彼の最後のすばらしい映画だ。
多くの人々が、1999年が終わると、
世界が終わると思っていたので、
本作は、実にタイミングがよかった。
悪魔(ガブリエル・バーン好演)が、
選ばれた女性と結婚する時、世界が終わる。
この筋書を妨げるのは、
燃え尽きた刑事アーノルドの責任だ。
本作は、ティーンエイジャーだけが見事と思う
非常に馬鹿気たストーリーだが、
多くの鳴り物入りのアクションや
すばらしい演技があり、
ピーター・ハイアムズの監督ぶりもいい。

オトーサン、
「そういえば、ミレニアム・ベビーも話題になったね」

Dさん 
2004年8月2日
Prepare for the end. 

A・シュワルツネッガー久々のアクション大作。
『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』のストーリーを
「世紀末」というキーワードと
『ディアボロス 悪魔の扉』のサタンのキャラクターで再現し、
それに『エクソシスト』と
『オーメン』の雰囲気を加味したような作品。
宗教色を強めて雰囲気を作ろうとしますが
信仰深い人をあおっているだけのような気もしましたが、
結局はA・シュワルツネッガーお馴染みの
アクション映画に仕上がってます。
ギリギリ合格点といった感じです。
世紀末に合わせたタイムリーなストーリーは良いとしても、
精神的なトラウマを負った人間的な演技は
A・シュワルツネッガーにはツラかったのかも・・・。
G・バーン演じるサタンは
A・パチーノには少々劣るもののなかなかでしたが、
あれだけの力を持っているのに、
手下に任せずに何故自ら嫁を捕まえに行かないのでしょう?
「私は永遠だ!」と叫んでいるのが虚しく聞こえます。
どんどん小さくなっていくスケールと
ラストの本当の姿が結局アレだったのには
制作側の想像力の無さを感じました。


酒とバラの日々

オトーサン、
「まるで、スーダラ節だね」
♪チョイト一杯のつもりで飲んで 
 いつの間にやら ハシゴ酒 
 気がつきゃ ホームのベンチでゴロ寝 
 これじゃ身体に いいわきゃないよ 
 分かっちゃいるけどやめられねぇ 
 スイスイ スーダララッタ 
 スラスラスイスイスイ スーダララッタ 
 スラスラスイスイスイ スイスイ ...

原題:Days of Wine and Roses(1962) 
監督:Blake Edwards  
脚本:J.P. Miller  
Genre:Drama
Color:  Black and White
Country: USA 
Language: English
上映時間:117分
あらすじ:
宣伝会社の営業部に所属するジョーは
得意先のパーティーで
大会社の秘書カーステンを
セミ・プロの女と間違えて怒らせる。
翌日、彼女に詫び、何度も食事に誘う。
陽気で酒好きのジョーとは反対に、
カーステンは甘党だったが強くひかれる。
植物園を経営する
カーステンの父エリスに報告に行くが、
不機嫌な父の顔を見て
生まれて初めて自分から酒を求める。
幸福な月日が流れ、女の子デビーも生まれる。
ジョーは酒の上の失敗で減俸され、出張が多くなる。
淋しさから少しずつ飲むようになった
カーステンは酔い潰れてアパートを火事にし、
この事件でジョーはクビになる。
ジョーは次々に職を変え、妻も飲酒がひどくなる。
2人は、禁酒に失敗。
貧民街に移った一家は父の植物園で働くことになり、
健康も回復。
しかし、こっそり持ち込んだ酒で
2人とも酔い潰れ、ジョーは強制入院。
破滅を悟ったジョーは
更正会の集会に出るようになったが、
妻はアル中を認めず、家出し自堕落な生活を送る。
やっと妻を見つけたジョーは
妻の懇願でまた酒の虜になる・・・

出演者:
Jack Lemmon ・・・ Joe Clay(ジョー)
Lee Remick ・・・ Kirsten Arnesen Clay(カーステン)
Charles Bickford ・・・ Ellis Arnesen(エリス)
オトーサン、
「ジャック・レモン、名優中の名優だね」

アカデミー賞受賞 
・助演男優賞 ミスタア・ロバーツ
・主演男優賞 セイヴ・ザ・タイガー
同ノミネート
・主演男優賞 ミッシング    
・主演男優賞 マイ・ハート マイ・ラブ    
・主演男優賞 チャイナ・シンドローム    
・主演男優賞 酒とバラの日々    
・主演男優賞 アパートの鍵貸します    
・主演男優賞 お熱いのがお好き    

カンヌ国際映画祭受賞 
・男優賞 ミッシング    
・男優賞 チャイナ・シンドローム    

ヴェネチア国際映画祭受賞 
・男優賞 摩天楼を夢みて    

ベルリン国際映画祭受賞 
・男優賞 マイ・ハート マイ・ラブ 
・金熊賞(生涯功労賞)     

「リー・レミックも、熱演しているな」
ゴールデングローブノミネート
・主演女優賞「或る殺人」

その他の出演者:
Jack Klugman ・・・ Jim Hungerford
Alan Hewitt ・・・ Rad Leland
Tom Palmer ・・・ Ballefoy
Debbie Megowan ・・・Debbie Clay
Maxine Stuart ・・・ Dottie
Jack Albertson ・・・ Trayner
Ken Lynch ・・・ Liquor Store Proprietor
Gail Bonney ・・・ Gladys the Cleaning Lady
Mel Blanc ・・・ TV Cartoon Characters (voice)
Jack Riley ・・・ Waiter
Katherine Squire ・・・ Mrs. Nolan
Lisa Guiraut ・・・ Belly Dancer
Jennifer Edwards ・・・ Debbie Clay at age 5

User Rating:7.9/10( 9,968 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 31 votes) Yahoo!
オトーサン、
「正視できない!」

アカデミー賞受賞 
・歌曲賞  ヘンリー・マンシーニ 
同ノミネート
・主演男優賞  ジャック・レモン    
・主演女優賞  リー・レミック    
・美術監督・装置賞(白黒)   
・衣装デザイン賞(白黒) 

User Reviews 
Jon Kolenchak 
2001年3月5日
反省させられるドラマ

パーティーや集会で
あなただけが要反省の人だったことある?
それは、語りづらい体験だ。
酔っぱらった人はみな、
自分が面白く賢いと思うものだ。
シュールレアリスム的な面がある。
この映画の中には、
その感覚を思い出させるいくつかのシーンがある。
ジャック・レモンとリー・レミックが、
騒々しいなか、酩酊状態でふらになり、
すばらしい時間を過ごしている。
奇妙な感じだ。
「面白くも賢くもないぞ」
これが、この映画の主張だ。
よく出来たストーリーで、
アルコール中毒について、
多くの人々が持っている質問に答えている。
それはゆっくり起こるし、起こる理由は多い。
この映画が扱っているのは、みんなが飲む社会。
そこには、誠実さ、寂しさ、幼年期放棄、低い自尊心、
他人を喜ばせたい気持ちがある。
レモンとレミックは、
ゆっくりと、確実に道を踏み外していく
普通の若いカップルを見事に演じている。
レミックの父役チャールス・ビックフォードは、
ほとんど出番がないが、すべてのシーンで目立つ。
ジャック・クラッグマンは、
アル中患者救済協会でのレモンの友人役を見事に演じている。
いくつかのことが、見事に伝えられている。
リー・レミックは、チョコレート中毒だ。
灰皿の中でくすぶるタバコを見て、
何か悪いことが起こると感じるシーンがある。
(実際に、起こるのだが)
ジャック・レモンは、飲んだくれて、夕方帰宅する。
リー・レミックのために、衝動的に花を摘む。
だが、エレベーターのドアが
花を切り落として、閉まってしまう。
これがもとで、2人は、はじめて大喧嘩する。
リー・レミックがテレビ漫画しか
見ていないというのも、興味深い。
撮影はリアルで、時にざらついた感じになる。
白黒撮影は、温室と精神科病棟シーンで、
この感じを強めている。
誰にでも起こりうるアル中などは、
気づくと、もう手遅れ。
人々は、それが全く分かっていない。
「酒とバラの日々」は、
信じられる演技で、
説教めいているが、独りよがりになることなく、
ポイントを伝えている。
素晴らしい「メッセージ」映画だ。

オトーサン、
「甘い主題曲だね」
でも、現実はキビシイなぁ。

Ikedaさん 
2010年6月5日
主題曲

アル中を描いたものとしては
矢張り「失われた週末」を思い出しますが、
大分、雰囲気が違う感じがしました。
ジャック・レモンが主演している事もあって
前半はコメディックな面があり、
後半になるとリー・レミックとの
感情のもつれが主体になっているため
アル中の深刻さが薄れているからです。
gapperさんの言われるように、
この主題曲は随分流行ったので、
映画は見ていなくても
この曲は耳にした人が多いと思います。
色々なバンド演奏や歌がありますが、
私はアンディ・ウイリアムスの歌が
一番印象に残っています。
ただ、かなりの名曲だと思うものの、
かなり、しんみりした曲なので、
この映画に合っているかどうかは
人によって感じが変わるのではないかと思います。


アメリカ アメリカ

オトーサン、
「エリア・カザン、すごい監督だね」
アカデミー賞監督賞受賞 
・波止場
・欲望という名の電車
・紳士協定
同ノミネート
・アメリカ アメリカ    
・エデンの東     

原題:America America (1963)
監督・脚本:Elia Kazan   
Genre:Drama
Color:  Black and White 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:174分
あらすじ:
オスマン帝国では、
ギリシャ人やアルメニア人が
圧政に苦しめられていた。
ギリシャ人の青年スタヴロスは、
親友のアルメニア人バルタンから
自由の国アメリカの話を聞き、
憧れを持つようになる。
そのバルタンが、圧政に反抗し殺された。
スタヴロスは、遂にアメリカ行きを決意する。
ホハネスと知り合い、
父・イザークのはからいで
コンスタンティノープルに行き、
様々な困難にぶち当たりながらも、
アメリカに行く・・・

出演者:
Stathis Giallelis ・・・ Stavros Topouzoglou(スタヴロス)
Frank Wolff ・・・ Vartan Damadian(バルタン)
Harry Davis ・・・ Isaac Topouzoglou(イザーク)
Gregory Rozakis ・・・ Hohannes Gardashian(ホハネス)
オトーサン、
「スタヴロスの気持ち、痛いほど分かるな」
“アメリカ、アメリカ”と連呼する青年です。
わが娘も、そうでした。
エリア・カザン自身も、そうだったんです。

その他の出演者:
Elena Karam ・・・ Vasso Topouzoglou
Estelle Hemsley ・・・ Grandmother Topouzoglou
Lou Antonio ・・・ Abdul
Salem Ludwig ・・・ Odysseus Topouzoglou
John Marley ・・・ Garabet
Joanna Frank ・・・ Vartuhi
Paul Mann ・・・ Aleko Sinnikoglou
Linda Marsh ・・・ Thomna Sinnikoglou
Robert H. Harris ・・・ Aratoon Kebabian
Katharine Balfour ・・・ Sophia Kebabian

User Rating:7.8/10( 4,084 votes)IMDb
  User Rating:7.3/10( 9 votes) Yahoo!
オトーサン、
「やはり名画だね」

アカデミー賞受賞 
・美術監督・装置賞(白黒)
同ノミネート
・作品賞     
・監督賞  エリア・カザン    
・脚本賞  

User Reviews 
jpf4000さん 
2000年9月5日
60年代の最もよい映画の1つ。

実に見事な映画製作だ。
残念ながら、ほぼ忘れ去られている。
唯一の弱点は、主役のスタティス・ヒアレリスだ。
だが、映画がとてもよいので、それは重要でない。
(2度目にみたら、彼はさほど悪くなかった)。
私は、何度も何度もビデオで見た。
かつて、ロサンジェルス郡立美術館の
大スクリーンで見る栄誉に浴した。
強く推奨したい。
ハスケル・ウェクスラーによる白黒の
映画撮影は一流だ。
この映画は人間精神への遺言と言える。

オトーサン、
「移民排除のトランプさんに見せたいね」

youさん 
2018年6月23日
見落とせない作者の深いこころ 

長い物語で、丁寧に作られている。 
色々な出来事のなかに
色々な意味合いを喚起させてくれる。
力作。
主人公は、旅の途中にある青年に会い 
物乞いされて、クツを投げ与えた
シーンが印象的だ。
幾多の苦難を経た主人公と再会した
青年は自らを投げだして主人公を救う。
この青年、西洋絵画でみかけたような気がする。
イスラムの風習やギリシャ正教会キリスト教が
出てくるが、
浅薄に宗教問題を提起したくない
作者のうちに秘めた思いがみてとれる。
この監督 他の作品を観ても
一筋縄ではいかぬ深い人間観察と
真摯な宗教心がある。 


ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

オトーサン、
「性転換手術って、どうやるの?」
女性から男性への手術 のステップは、
(1) 子宮卵巣摘出術
(2) 膣粘膜切除・膣閉鎖術
(3) 尿道延長術
(4) 陰茎形成術

原題:Hedwig and the Angry Inch (2001) 
監督・脚本:John Cameron Mitchell    
原作:John Cameron Mitchell/ Stephen Trask
Genre:Comedy/ Drama/ Music
Rated R for sexual content and language 
Country: USA 
Language: English/ German 
上映時間:95分
あらすじ:
東西冷戦時代の東ドイツ。
母と二人暮らしのハンセルの夢は、
自由の国アメリカでロックスターになること。
米兵ルーサーから結婚を申し込まれ、
性転換手術を受けたが、
手術は失敗し、股間には
怒りの1インチが残ってしまう。
名前をヘドウィグと変え、
渡米を果たすが、ルーサーに捨てられてしまう。
それはベルリンの壁崩壊の日だった。
絶望したヘドウィグだったが、
ロック歌手になる夢を思い起こし、
韓国軍兵の妻たちを引連れバンドを結成する。
ある日、17歳の少年トミーと出会う。
同じ夢を持つトミーに愛情のすべてを注ぎこむが、
とうとう手術痕がばれて別れてしまう。
トミーは、ヘドウィグを捨てたばかりか、
そのオリジナル曲を盗んでヒットを飛ばし、
人気絶頂のロックスターになっていく・・・

出演者:
John Cameron Mitchell ・・・ Hedwig(ヘドウィグ)
Maurice Dean Wint ・・・ Sergeant Luther Robinson(ルーサー)
Michael Pitt ・・・ Tommy Speck/Tommy Gnosis(トミー)
オトーサン、
「どうも、このひとたち、苦手だね」

その他の出演者:
Ben Mayer-Goodman ・・・ young Hansel
Miriam Shor ・・・ Yitzhak
Stephen Trask ・・・ Skszp
Andrea Martin ・・・ Phyllis Stein, Hedwig's manager
Theodore Liscinski ・・・ Jacek
Rob Campbell ・・・ Krzysztof
Michael Aronov ・・・ Schlatko
Alberta Watson ・・・Hansel's mother
Maurits Niggebrugge ・・・ Hansel's father
Sook-Yin Lee ・・・ Kwahng-Yi
Rosie O'Donnell ・・・ herself
Dar Williams ・・・ singer on main stage
Karen Hines ・・・ Tommy's publicist

User Rating:7.8/10( 28,476 votes)IMDb
  User Rating:8.3/10( 371 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」
オフブロードウェイでの
ミュージカルが好評だったので、
日本でも、何度も上演されたとか。

ゴールデン・グローブ ノミネート
・男優賞(コメディ/ミュージカル)  ジョン・キャメロン・ミッチェル 

User Reviews 
rkeefeさん 
2004年9月15日
驚異的な映画、驚異的なサウンドトラック

真実のロックオペラ!
心が狭いひとには、向いていない。
すべての歌は驚異的で、すばらしい。
”Origin of Love” は、最もよい歌の1つ。
ミニ映画が、その感じを強めている。
美しく、悲劇的だ。
本作の前では、
「ロッキー・ホラー・ショー」も、青ざめる。
驚異的な演技!
私は、この映画を愛する!
ヘドウィグは。美しく、ひねくれたキャラクターで、
人生において異常なポイントに出会う。
この映画は、彼らの性が何であっても、
人間は、過失、感情、愛情、怒り、争いが
あることを示している。
衣装は驚異的で、セットはロックする。
魔法そのものだ。

オトーサン、
「”Origin of Love”の歌詞、哲学的だね」

♪愛がまだできる以前のこと 
 そしてそのころ性別は三つ 
 ひとつは男が二人 
 背中と背中でくっついたやつ 
 そいつらの名前は太陽の子たち 
 それとおんなじ形して 
 地球の子らというのもいたの 
 見た目は二人の女の子 
 それが一つになったもの 
 それから月の子供たち 
 ちょうどスプーンに挿したフォークみたいで 
 はんぶん太陽はんぶん地球 
 はんぶん娘ではんぶん息子
 そのうち神々が怖れだした 

人間の体は、2人で“ひとつ”だったが、
神々の怒りを買って、2人の人間に分断される。
だからこそ人間は、「自分の片割れ」を求めて、
そして愛が形作られるのを求めて彷徨う。

SYCOさん 
2002年3月2日
男、女、女、男?

ジョン・キャメロン・ミッチェルが演じるヘドウィグは、
ロッキー・ホラー・ショーのティム・カリー以来の
熱演するオカマ登場って感じです。
グラム・ロックやパンクが大好きな私は、
もうこの映画には心底まいってしまうでしょう。 
イギーポップ、ニューヨーク・ドールズ、
デビッドボウィー風の歌満載。
そうでない人は、
どういう風に受け取るのかちょっと判らない。 
というのも、最初から最後まで、
うた、うた、うた、ですから。
それに伴う、アニメーションも、なかなかいいです。
気になるのは、バンドのメンバーで、
ヘドウィグの恋人役の人、女ですよね?
(女が)性転換した男の役なのか、
単に女優が男役をしてるのか、わけが分からない。


ボーン・コレクター

オトーサン、
「1999年に見たな」
・ボーン・コレクター 映画批評NO.28
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
この原作は、
・週刊文春ベスト・ミステリーNO1
邦訳も原書も読んでみました。

原題:The Bone Collector (1999) 
監督:Phillip Noyce  
原作:Jeffery Deaver
脚本:Jeremy Iacone  
Genre:Crime/ Drama/ Mystery
Country: USA/ Canada 
Language: English 
上映時間:118分
あらすじ:
元刑事・ライムは、
捜査中の事故で四肢麻痺となり、
動かせるのは首・頭部・左の薬指だけ。
何から何まで住み込みの看護師セルマの
世話にならざるをえない。
ある日、市民をタクシーに乗せて連れ去り、
残虐に殺害している犯罪者からの挑戦を受ける。
ライムが捜査のパートナーに選んだのは、
若き女性刑事アメリア。
彼女の行動力とライムの頭脳で、
古書「ボーン・コレクター」をなぞって
犯罪を繰り返す真犯人を追い詰める・・・

出演者:
Denzel Washington ・・・ Lincoln Rhyme(ライム)
Angelina Jolie ・・・ Police Officer Amelia Donaghy(アメリア)
Queen Latifah ・・・ Nurse Thelma(セルマ)
オトーサン、
「若いねぇ」
アンジェリーナ・ジョリーは、
1975年生まれですから、24歳!

その他の出演者:
Michael Rooker ・・・ Detective Howard Cheney
Mike McGlone ・・・ Detective Kenny Solomon
Luis Guzman ・・・ Detective Eddie Ortiz
John Benjamin Hickey ・・・ Dr Barry Lehman
Bobby Cannavale ・・・ Detective Steve
Ed O'Neill ・・・ Detective Paulie Sellitto
Leland Orser ・・・ Richard Thompson/Marcus Andrews
Olivia Birkelund ・・・ Lindsay Rubin  
Gary Swanson ・・・ Alan Rubin  

User Rating:6.7/10( 134,470 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 624 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ライムの推理が楽しいね」

User Reviews 
danielllさん 
2000年2月4日
よいスリラー;悪いレビューをみるな

11歳の時、「羊たちの沈黙」をレンタルした。
そして…うわーっ!
何だこれは?
それまで見た最もよい映画で、
今日でも心に留まっている。
思うに、「羊たちの沈黙」は、
1991年以降に出た他のすべてのスリラーに
インスピレーションを与えた。
特別な連続殺人鬼者もの。
その後、私は「セブン」をレンタルした。
怖く閉所恐怖症で見事だった。
「羊たちの沈黙」と同じくらいよかった。
この2本以外連続殺人鬼スリラーは、
時間の浪費だった。
(特に「コレクター」)
本作は、1999年にリリースされ、
どういうわけか、多くの悪いレビューが書かれた。
私は、合意しない。
本作のテーマは、すでに多くの映画に使われているが、
実に興味深い。
楽しみを奪うことになるので、
これ以上は、言わないが、
サスペンスに満ち、暗く、よく書かれ、
きちんと監督され、好演されている。
デンゼル・ワシントンは全身麻痺の刑事として
またすばらしい演技をしている。
しかし、大スターは、アンジェリーナ・ジョリーだ。
とてもかわいく、有能で、すばらしい未来が待っている。
テレビ映画「ジーア/悲劇のスーパーモデル」以来
ずっと私の気になる存在で、すばらしい。
昨年の「マイ・ハート、マイ・ラブ」には、驚いた。
「17歳のカルテ」で、
ゴールデングローブを勝ち取ったことがうれしい。
ぜひ、オスカーを勝ち取ってほしい。
もう一歩前進あるのみだ。
本作の演技も同じだ。
デンゼル・ワシントンと彼女との会話は
強烈で、腹立たしく、
彼女でなければ、映画はダメになっただろう。

オトーサン、
「同感!」
ラストは、あまりに安直です。

ジーナさん 
2010年5月17日
後半大失速

職務中に起きた事故でベッド生活となった
エリート捜査官が知能で
シリアルキラーに立ち向かうクライムサスペンスです。
デンゼル&アンジーの共演=アクションだと思って観ると
ガッカリするので気をつけましょう(笑)
首から上の筋肉と手の指しか動かない
制限された難しい役柄を演じた
デンゼル・ワシントンにまずは拍手☆
顔の表情だけで全てを表現する
彼の演技だけでも観た甲斐がありました。
それに、ベッドで寝たきりのデンゼル・・・
妙に色っぽいです(笑)
勝ち気な新米警官を演じたアンジェリーナ・ジョリーも
タフなイメージにピッタリでしたね。
でも、新米警官というわりに風格ありすぎだったカナ(爆)
二人ともそれぞれは素晴らしかったのですが、
デンゼルとアンジーの相性というか
バランスはあまり良くなかったように感じました。
クィーン・ラティーファの人情味あるキャラクターと温かな演技は、
サスペンスの中でホッと一息つける和み系だったので
姐さんのファンは必見です。
ここからはマイナス点・・・
一つ目は、犯罪捜査の方法が
だいぶお粗末だった事でしょう。
安全確認をする前に一人で現場に入って行くのも、
鑑識経験なしの素人に証拠集めをさせるのも
有り得ないですよね。
最近では映画でもドラマでも犯罪捜査に関しては
リアリティを追求したモノが当たり前なので
10年以上前の作品とは言え、大きなマイナス点でしょう。
生まれ持った才能があるなんて言われてますが、
それだけじゃどうにもならないと思いますけどね(爆)
せめて素人同然の第一現場から少しずつ
科学捜査班として成長していく過程が欲しかったです。
もう一つが犯人像・・・
犯人がわかり易い演出なのは大目に見ても、
それを補う動機の用意とキッカケとなった
直接要因の伏線が必要でしょう。
そもそも何故シリアルキラーになる必要が・・・?
という疑問が残る犯人設定だったのが残念ですね。
サイコで片付けるには私情が邪魔だし、
私情を入れるには連続殺人である必要が無いし・・・
結構ここは大事な部分だと思うので、
コレがビシッと決まらないのは致命的だったと思いますよ。
それまでの興味が一気に冷める危険ありです(爆)
私はこの矛盾のおかげで、心ひかれるハズのラストは響いてこず、、
余韻は途方にくれるのみとなってしまいました(笑)
暗めで重さを感じる映像と流れてくる音楽の融合は
良かったですね。
そこに実力派の役者陣が映りこむ訳ですから、
謎解きや犯人との駆け引きが無いわりに
見応えのようなモノを得る事はできると思います。
シャープな緊張感こそありませんが、発想は面白いですし、、
ベタな展開と演出なので飽きずに鑑賞はできました。
しかし、サスペンスが好きな方や見慣れている方には
粗さの目立つ脚本ですのでオススメできませんね。
気軽に観れるという意味では、
サスペンス慣れしていない方のほうが楽しめると思いますよ。
多少グロい映像が含まれていますので
苦手な方は御注意ください。
追記;何回か観ている作品ですが
驚くほど記憶に残りません(爆)


山猫

オトーサン、
「LEOPARDは、豹だけど」
題名の山猫の意味は、
自分で獲物を捕まえて食べる動物.
それに対して、ハイエナは、
豹やライオンの捕まえた獲物を横取りしたり、
食べ残した獲物を食べる。
監督は、山猫は誇り高き貴族。
そしてハイエナは、卑しい商人としています。
---いまや"卑族"の時代になったなぁ。

原題:Il gattopardo (1963)
 THE LEOPARD
監督:Luchino Visconti    
原作:Giuseppe Tomasi di Lampedusa 
脚本:Suso Cecchi D'Amico/ Pasquale Festa Campanile
      Enrico Medioli/ Massimo Franciosa/ Luchino Visconti  
Genre:Drama/ History
Country: Italy / France 
Language: Italian / Latin / French 
上映時間:186分
あらすじ:
1860年春、統一戦争下のイタリア。
腐敗した貴族支配からの解放を目指す
統一運動の波は、ここシチリア島にも押し寄せる。
そのシチリアを300年の長きに渡って
統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ
名門貴族サリーナ公爵家だった。
自らの終焉を感じながらも、
これまで通り優雅に振る舞う公爵。
一方、彼が目をかけていた甥のタンクレディは
革命軍に参加し、機敏に立ち回る。
ある日、片目を負傷し休暇の出たタンクレディは、
避暑に向かうサリーナ公爵一家と合流、
やがて新興ブルジョワジーの娘アンジェリカと出会い
恋に落ちる・・・

出演者:
Burt Lancaster ・・・ Don Fabrizio Corbera(サリーナ公爵)
Claudia Cardinale ・・・ Angelica Sedara(アンジェリカ)
Alain Delon ・・・ Tancredi Falconeri(タンクレディ)
オトーサン、
「有名俳優、勢ぞろい!」

その他の出演者:
Paolo Stoppa ・・・ Don Calogero Sedara
Rina Morelli ・・・ Princess Maria Stella of Salina,
Romolo Valli ・・・ Father Pirrone
Terence Hill  ・・・ Count Cavriaghi
Pierre Clementi ・・・ Francesco Paolo
Lucilla Morlacchi ・・・ Concetta
Giuliano Gemma ・・・ Garibaldi's General
Ida Galli ・・・ Carolina
 Ottavia Piccolo ・・・ Caterina
Carlo Valenzano ・・・ Paolo
Brook Fuller ・・・ Little Prince
Anna Maria Bottini ・・・ Mademoiselle Dombreuil
Olimpia Cavalli ・・・ Mariannina
Rina De Liguoro ・・・ Princess of Presicce
Ivo Garrani ・・・ Colonel Pallavicino
Leslie French ・・・ Cavalier Chevalley
Serge Reggiani ・・・ Don Francisco "Ciccio" Tumeo
Lou Castel ・・・ party guest

User Rating:8.1/10( 18,942 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 148 votes) Yahoo!
オトーサン、
「歴史に残る名画!」
もはや誰もつくれない映画です。

カンヌ国際映画祭 受賞
・パルム・ドール 
アカデミー賞ノミネート 
・衣装デザイン賞(カラー)    

User Reviews 
nunculusさん 
1999年8月10日
失われた世界

1983年に修復されるまで、
劣化が激しかった作品。
これまで作られた最もすばらしい映画だ。
この叙事詩のテーマは、
すべての時代の中で
最も賢明で、最も美しいのは、20世紀というもの。
得られるものと失われるもの。
ビスコンティ公爵には、
マルクス主義者だけがもつ感受性があり、
現代に入る直前のシチリア島の
逸話を描くノウハウがあった。
この傑作では、
すべてのフレームを通して
豪華さと注意深さが輝きをみせている。
王子は、引き継いだ衰退した世界を去る前に、
最終的な妥協をする。
バート・ランカスターは、
憂鬱と失敗、輝かしい貴族の世界を演じ、
最高の演技をみせている。
本作は、見果てぬ夢のようだ。
「ディア・ハンター」や
「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」には、
その残響が感じられる。

オトーサン、
「舞踏会シーンがいいね」
延々と続くのを非難するひともいるようですが、
これこそ監督が意図した長さなのです。

Ikedaさん 
2006年4月12日
シシリー島

最初、お祈りのシーンから始まり
流石、昔から歴史劇が得意だった
イタリア映画らしいなと思っていました。
移り行く時代の貴族をノスタルジックに演じる
バート・ランカスターと
新しい時代に即応していく
アラン・ドロンの対比がうまく演出されています。
またクラウディア・カルディナーレが登場すると、
いきなり、けたたましい笑いが飛び出して
パーティーをぶちこわしてしまうのが面白いです。
それに、この3人以上に
牧師役ロメロ・バリとチョチョ役セルジュ・レジアニが
好演だと思いました。
然し、ドロンが国軍の将校になって帰って来て、
クラウディアに会ってからのロマンスがらみの話が出てくると
展開が冗長になって、
舞踏会のシーンが長々と続いてくると退屈になってきました。
やはり長尺すぎるのが、その理由で、
最初に短縮版を見てから完全復元版を見れば、
そうでもなかったかも知れません。
舞台になっているシチリアと言えば、
まずマフィアを思いだしますが、
そこの貴族が主人公なのは面白いです。
有名な将軍ガリバルディの名前が所々出ていますが、
決して安泰ではなかったシシリー島の歴史について
殆ど知らない私には興味を持てたという意味はありました。


シックス・センス

オトーサン、
「1999年にみたね」
・シックス・センス 映画索引NO.9
M・ナイト・シャマランは、新進の監督。
29歳のインド人です。
死者は、いまも生者とともに生きている
インド精神世界の豊かさを実感させてくれました。

原題:The Sixth Sense(1999) 
監督・脚本:M. Night Shyamalan   
Genre:Drama/ Mystery/ Thriller
Country: USA 
Language: English / Latin / Spanish 
上映時間:107分
あらすじ:
マルコムは、高名な精神科医。
かつて担当していた患者の凶弾に倒れる。
リハビリを果たした彼は、
複雑な症状を抱えた少年・コールの治療に取り掛かる。
コールは常人には無い特殊な“第6感”、
死者を見る事ができる能力を持っていた。
それゆえに、学校中の生徒や教師から異端児扱いされ、
事情を知らない母親リンともすれ違っていた。
コールを治療しながら、
彼によって自らの心も癒されていく。
そして、予想も付かない真実が・・・

出演者:
Bruce Willis ・・・ Malcolm Crowe(マルコム)
Haley Joel Osment ・・・ Cole Sear(コール)
Toni Collette ・・・ Lynn Sear(リン)
オトーサン、
「天才子役あらわれる」
・ハーレイ・ジョエル・オスメント
「こんな繊細な演技もやれるんだ」
・ブルース・ウィリス

その他の出演者:
Olivia Williams ・・・ Anna Crowe
Donnie Wahlberg ・・・ Vincent Grey
Glenn Fitzgerald ・・・ Sean
Mischa Barton ・・・ Kyra Collins
Trevor Morgan ・・・ Tommy Tammisimo
Bruce Norris ・・・ Mr. Stanley Cunningham
Angelica Page ・・・ Mrs. Collins
Greg Wood ・・・ Mr. Collins
M. Night Shyamalan ・・・ Dr. Hill
Peter Tambakis ・・・ Darren
Jeffrey Zubernis ・・・ Bobby

User Rating:8.1/10( 802,400 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 2,102 votes) Yahoo!
オトーサン、
「歴史に残る名画だね」

アカデミー賞ノミネート 
・作品賞
・助演男優賞  ハーレイ・ジョエル・オスメント
・助演女優賞  トニ・コレット 
・監督賞  M・ナイト・シャマラン    
・脚本賞 
・編集賞 

User Reviews 
Spirit-2 さん 
1999年12月10日
信じられない

本作は、最近めったにない映画だ。
見る前に、予備知識がなかったのが、よかった。
長々とおしゃべりをしたくないが、
絶対的に完璧だったと言っておきたい。
私と友人は、最初から最後まで夢中になった。
そのツイストは、まったくの予想外。
終わった後、私達はクレジットの全体が終るまで座っていて、
「いやぁ、すばらしかった」と話しあった。
もっと多くの映画がこのようであってほしい。
この傑作に関係したすべてのひとに、
「コングラチュレーション」と言いたい。

オトーサン、
「allcinema のコメント数、半端ないね」

ローランドさん 
2008年9月3日
ブルース・ウィリスとジョエル・オスメント 

心の奥底に沈殿するような音楽とともに
暗闇に裸電球のフィラメント
が赤く浮かび上がるオープニングが
この映画の雰囲気を良く表していて、
これが「ハプニング」と同じ監督の作品かと
驚くほどに繊細さを感じさせられ、
整合性に疑問の箇所も少しはあるけど、
それは物語の内容が内容だけに仕方なし、
驚愕のエンディングもいいし、
ひと頃ブームになった死後の世界や
臨死体験本が好きなんで
それ関連でもいろいろと楽しめました。
主演の二人が良く、
ブルース・ウィリスは、
あらためて見ればいい顔しているし、
アクションも心理表現もなんでもやれる役者みたいで、
看板のダイハードのイメージが
邪魔になっているのではないかとさえ思えるほどでした。
シリアスな役をやるには髪の毛の衰退がイタイ 
(気持ちが良く分かる (笑) ) けど、
俳優生命は長いでしょうね。
それにしてもこれまでに寄せられたコメントが96、
それを読んで鑑賞する気になったのですが、
斜に構えた風でも何でも、感じたことを
率直に語ってくれるコメントは重宝しています。


ベニスに死す

オトーサン、
「2001年に見たな」
・ベニスに死す 映画批評NO.112
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
ベニスは、憧れの地ですが、
かつてコレラやペストが大流行しました。

原題:Morte a Venezia (1971) 
   Death in Venice
監督:Luchino Visconti    
原作:Thomas Mann
脚本:Luchino Visconti/ Nicola Badalucco  
Genre:Drama 
Country: Italy/ France/USA 
Language: English/Italian/Polish/French/Russian/German 
上映時間:130分
あらすじ:
1911年。.
作曲家グスタフは、静養のためベニスを訪れる。
宿泊したホテルで、
ポーランド貴族の一家に出会う。
そして、母親の隣りに座った少年タジオに
理想の美を見出す。
以来、彼は浜に続く回廊をタジオを求めて彷徨う。
ある日、ベニスの街中で消毒が始まる。
疫病が流行しているのだという。
白粉と口紅、白髪染めを施して若作りをし、
タッジオの姿を求めてベニスの町を徘徊していたとき、
彼は力尽きて倒れ、自らも感染したことを知る。
それでも彼はベニスを去らない。
体を海辺のデッキチェアに横たえ、
彼方を指差すタッジオの姿を見つめる・・・

出演者:
Dirk Bogarde・・・Gustav von Aschenbach(グスタフ)
Bjorn Andresen・・・Tadzio(タッジオ)
Silvana Mangano・・・Tadzio' mother(タジオの母親)
オトーサン、
「いいねぇ」
少年タッジオに恋した老作曲家グスタフは、
床屋に行き、
髪とヒゲを黒く染めてもらい、
唇に紅をさすのです。

その他の出演者:
Mark Burns・・・Alfred
Marisa Berenson・・・Frau von Aschenbach
Romolo Valli ・・・Hotel manager
Nora Ricci ・・・Governess
Franco Fabrizi・・・Barber
Carole Andre ・・・Esmeralda the prostitute
Sergio Garfagnoli・・・Jasiu, Polish youth
Luigi Battaglia ・・・Scapegrace
Mascia Predit ・・・Russian tourist
Marcello Bonini Olas ・・・Nobleman at hotel party
Nicoletta Elmi ・・・Little girl at table
Marco Tulli ・・・Man who faints at station
Leslie French ・・・Travel agent
Antonio Appicella ・・・Vagrant
Ciro Cristofoletti・・・Hotel clerk
Dominique Darel ・・・English tourist
Eva Axen ・・・Thaddeus' oldest sister
Bruno Boschetti ・・・Train station employee
Mirella Pamphili・・・Hotel guest

User Rating:7.5/10( 15,544 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 302 votes) Yahoo!
オトーサン、
「全編を通じて流れる曲もいいね」
・マーラーの交響曲第5番

アカデミー賞 ノミネート
・衣装デザイン賞    
カンヌ国際映画祭 ノミネート
・パルム・ドール  ルキノ・ヴィスコンティ    

User Reviews 
Patatinoさん
2004年10月29日
年を経るにつれて美しくなる

「遅い」、「遅い」、「遅い」
「テンポが遅い」と不満を言う人が、多い。
何を言っている?
映画には、固有の時間がある。
人生において最も美しいものは、時間がかかる。
ガールフレンドとセックスする時、
5分でお終いにしようとするか?
一夜、続かせたいだろう。
よいレストランでおいしい食物を食べる時に、
2分で終えたい?
ゆったり座り、場所、食物、つれあい、
そしてワインを味わうだろう。
美術館を訪問する時、
急いで部屋を通り過ぎるだろうか?
ゆっくり動き、注意を払い、
意味のある芸術作品の前で立ち止るだろう。
なぜ映画だけ、違うのか?
スピードを望んでいるなら、
マクドナルドで食べて、呑み下し、
テレビのコマーシャルを見て、
5分だけで売春婦にお金を支払ってほしい。
長い間、記憶と心に留まる
真の深い感情や考えを捜しているなら、
この映画を見逃すべきでない。
警告:
テーマがゲイだからといって、
見ないでほしくない。
この映画はゲイの愛情についてではない。
それが見たかったら、がっかりするだろう。
この映画は最初から終わりまでシンボリズムであり、
あなたに見えるものだけについて語っていない。
美に到達しようとするアーティストの苦闘について、
死について、語っている。
この観点からなら、ごく自然にみえる。
最初から終わりまで、完全な傑作だ。

オトーサン、
「ヴィスコンティは、伯爵だよね」
そしてバイセクシャルでもありました。

ジーナさん 
2010年6月3日
美への執着

音楽家が休暇に訪れたベニスで
少年に心を奪われていくお話です。
・・・とは言っても、、
同性愛を描いている訳ではなく、
人間は性別を問わず美しいモノに
惹かれるという事を描いています。
繊細ゆえに苦悩する主人公というのを
もう少しシンプルに描いてくれたほうが、
一本調子な印象を拭えたカナ・・・。
悲しさや恋しさはもちろん伝わってきましたが、
言葉にする事が出来ない
胸が締め付けられるような気持ちを
イマイチ感じられませんでした。
動きの見れる後半は良いのですが、
テンポも遅いので中盤までが
どうにも眠くなってしまいました。
華やかな上流社会のバカンスは
興味深く鑑賞できましたけど。
汚れのない美少年を具体化したような
ビョルン・アンドレセンにウットリ。
見とれてしまうのも目で追ってしまうのも
分かる神秘的な美しさでした。
衣装も彼のイメージに全てハマっていて
素晴らしかったです。
自分の美しさを知っている者が
これほど刺激的だとは・・・罪深い(笑)
母親役の女優さんも上品で
しとやかな美しさがあって魅力的でした。
もちろん影を背負った主人公を演じた
ダーク・ボガードの静かな演技も
闇があってGOODでしたよ。
ベニスの蒸し暑さに対応できないほど
弱っている主人公と
ベニスの太陽の光がキラキラと反射するほど
若さに満ち溢れた少年のバランスが面白いですね。
永遠の美しさすら感じる少年とは正反対に
少しずつ老け少しずつ醜くなっていく対比が
痛すぎます。
特にそれが表されているのが
ラストシーンでしょうね。
悪く言えば不自然ですが
意識的な演出と視線を効果的に伝えるカメラワーク、
心情を表現している音楽の流し方と
芸術作品を観ているような映像なども見事でした。
主人公を気持ち悪いオッサンととるか、
見るにしのびない不憫なオッサンととるかで
評価はだいぶ変わるでしょうね。
・・・どっちもさほど変わらないか?(爆)
題材は良いのですが作風が
観る時期を選ぶと思うので、
鑑賞のタイミングさえ合えば
高評価を得られそうな気がします。
残念ながら私にはまだ早かったですかね。
ストーリーらしいストーリーのない風変わりな脚本なので、
万人ウケも難しいでしょう。
・・・こういう玄人ウケしそうな作品って
ホント評価が難しいなぁ・・・。
観れば観るほど
深みが増す作品なのだと思いますが、
私はまだ再鑑賞するには青いです(笑)


スターシップ9

オトーサン、
「スペインのSF映画って、珍しいね」
低予算でも、智慧と技で、
SFは撮れるという、いいお手本です。

原題:Orbita 9 (2017) 
監督・脚本:Hatem Khraiche   
Genre:Drama/ Romance/ SF
Country: Spain / Colombia 
Language: Spanish 
上映時間:95分
あらすじ:
未知の惑星を目指し、
恒星間飛行を続ける宇宙船。
この宇宙船で生まれ育ったエレナ。
両親は既におらず、たった一人で生活していた。
しかし給気システムにトラブルを抱え、
船内は酸素不足に陥っていた。
やがてエレナの発した救難信号に応えて
エンジニアのアレックスがやって来る。
それはエレナが両親以外と出会う
初めての人間だった。
恋に落ちるエレナだったが、
そんな2人の出会いには
驚きの秘密が隠されていた・・・

出演者:
Clara Lago ・・・ Helena(エレナ)
Alex Gonzalez ・・・ Alex(アレックス)
オトーサン、
「クララ・ラゴ、知らんなぁ」
美人だし演技力もあるようですが・・・

その他の出演者:
Belen Rueda ・・・ Silvia
Andres Parra ・・・ Hugo
Kristina Lilley ・・・ Katherine

User Rating:5.8/10 ( 3,541 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 72 votes) Yahoo!
オトーサン、
「案外、評価が低いね」
テーマが受け入れられなかったのかも。

User Reviews 
just_me_joeri さん
2018年4月6日
低予算だが、非常に印象的
とはいえ、すばらしいわけではない

第一に、予告編を見ないで。
筋書の変転がバレてしまう。
それがすべてではないが、困ったもんだ。
私は、ビジュアルに非常に感銘を受けた。
低予算なのに撮影がいい。
ブラボー!
演技も、ストーリー同様によい。
「エクス・マキナ」、「her/世界でひとつの彼女」
そして「月に囚われた男」と雰囲気が似ている。
だが、いくつかの不可解な決定が、
登場人物たちによってなされている。
すぐに通信したならば、
避けられたかもしれない問題だ。
どう筋書を展開するか分からず、
誰かに数回も、理由もなく
愚かなことをさせると決めたようだ。
私は、これが非常に不快感を与えていると思う。
また、登場人物に合わない、
いくつかの不可解な行動や
それをやらせる組織がある。
わたしは、いまだに、なぜかを考えている。

オトーサン、
「前田さん、ベタボメだね」

前田有一さん 
2017年8月5日
移民問題についても考えさせられる
   
最近はやりの恋愛工学では、
美人に対してほどディスるのが
定番の口説き方だが、
「スターシップ9」も
絶世の美女がつれなくされる場面が
たくさん見られる
奇妙なドラマである。 
序盤の最大の見せ場は、宇宙船の中で生まれ
両親以外の人間と出会ったことのないエレナが、
イケメン技術者のアレックスが眠る
ベッドに忍び込み自ら迫るセクシーシーンである。 
映画史上まれにみる
積極的かつエロエロな美人処女を、
しかしアレックスは信じられないくらい邪険に扱う。
こいつ、間違いなく藤沢数希の本を読んでるよ、
と思いつつ先に進むと、
やがてとんでもない衝撃シーンがやってくる。
これが映画開始20分なのだから
この映画、ただものではない。 
この衝撃シーンはセリフもなく、
絵だけで見せていく演出がよりショックを強めるもので、
この監督がいろいろと「わかっている」ことが
映画ファンには知れる。
センスある監督の作品が
面白くならないわけがないと期待が高まる。 
本作はアテム・クライチェ・ルイス=ソリヤ監督による
スペイン/コロンビア合作映画で、
全篇スペイン語、コロンビアでロケもおこなっている。 
そもそもプロット自体、宇宙船で新天地に向かう、
つまり移民の話である。
スペインはいま移民問題に悩まされている国の一つで、
そうした現実の問題がこうしたSFでは
隠されたテーマとなっているのは皆さんもご存知の通り。 
さらにSF映画は、世界観の解説・説明の仕方で
センスの良し悪しが如実に出るジャンル。 
たとえばこの映画では、
エレナが少し前に骨折していることを示す会話を
さりげなく挿入することで
「その程度は単独で直せる医療機器が船内にある」ことを
観客に知らせる。
外傷を無人で直せるハイテク医療機器というものを
観客に想像させることで、
この世界の中でのテクノロジーの進化度合いを
そこそこ正確に観客に伝える演出である。
さりげないやり方だが、
こういうことができる監督をセンスがいい、と普通は称する。 
ほかにもインスタント食品に中国語らしきラベルが見えたり、
メジャーな清涼涼飲料が冷蔵庫おいてあるあたりも面白い。
ちらりとそんなものを見せることで、
こちらに色々と想像させてくれる。
ふむふむ、チャイナはやっぱり未来も経済大国で
有り続けるのかとか、やはりあの企業は当分健在か、とか。 
ドラマ面での演出として目を引いたのは、
初めてエレナがある場所で「水」を浴びるシーンである。
クララ・ラゴに、そこまであえて抑制した演技を
させていたのだなとわかるほどにメリハリある表情の変化。
音楽も的確でこの場面は大変感動する。
興味ではなく愛となった人間関係の変化を
強く印象づける名シーンである。 
さて、開始20分でショックシーンといったが、
その後も観客をあちこちにふりまわす
同レベルの驚きが仕掛けられ、まったく退屈することはない。 
ラストもこの監督は、ちゃんと言葉ではなく
絵で必要十分な物事を観客に伝え、きっちり結末をつける。 
ストーリー全体の解釈としては、
恋愛ものとして見る視点ももちろんあろう。
私などはそれに加えて移民問題についても考えさせられた。 
とくにこの映画がユニークなのは
移民問題を移民の側から考え直した点で、
それはエレナの選択とか、
途中に出てくる医者のセリフに大いに現れている。 
安易な考えを戒めるような、
その主張がどう受け止められるかはわからないが、
移民問題に苦しんでいるスペイン発の作品だと思ってみると、
なかなか含蓄があるようにも思える。 
今を犠牲にして未来を考える人もいれば、
毎日の幸福だけを考えようとするものもいる。
どちらが間違っているかは簡単には言えない。
どちらも、正しいかもしれない。 
「スターシップ9」は、テクニカル的にも良くできているし、
意外性と満足感の高いエンディングもすばらしい。
この夏見られるSF映画としてはかなり良い部類に入る。 
それにしてもNetflixが手がける映画はいま、
「BLAME!」にしろこれにしろ、実に勢いがある。
もはやそのブランドで見ようと思えるほどである。


ズートピア

オトーサン、
「造語だね」
Zoo+Yutopia
いつも思うことですが、
ディズニー/ピクサーって、
何で、こんなに大勢で共同作業をさせるのでしょう。
監督は3人、脚本家は7人ですよ。

原題:Zootopia (2016)
監督:Byron Howard/ Rich Moore/ Jared Bush 
原作:Byron Howard/ Rich Moore/ Jared Bush
      Jim Reardon/ Josie Trinidad/ Phil Johnston
   Jennifer Lee  
脚本:Jared Bush/ Phil Johnston  
Genre:Animation/ Adventure/ Comedy
Country: USA 
Language: English 
上映時間:108分
あらすじ:
動物たちの楽園ズートピア。
初のウサギの警察官となったジュディ。
意欲満々だったが、周囲は言う。
「小さなウサギに務まるはずない」
折しも、14件もの連続行方不明事件が発生、
警察も捜査に追われていた。
しかしジュディに与えられた仕事は
駐車違反の取締り。
不満を抱えながらも違反切符きりに奮闘。
やがて捜査に参加するチャンスが巡ってくる。
与えられた時間はたったの48時間。
しかも失敗すればクビという厳しい条件!
ジュディは、この街をよく知る
詐欺師のキツネ、ニックに協力を要請、
少しずつ事件の核心へと迫っていく・・・

出演者:
Ginnifer Goodwin  ・・・ Judy Hopps(ジュディ)
Jason Bateman  ・・・ Nick Wilde(ニック)
J.K. Simmons  ・・・ Mayor Leodore Lionheart(ライオンハート市長)
Jenny Slate  ・・・ Assistant Mayor Bellwether(ベルウェザー副市長)
オトーサン、
「きつねのニックの表現が秀逸だね」

その他の出演者:
Idris Elba  ・・・ Chief Bogo 
Nate Torrence  ・・・ Benjamin Clawhauser 
Bonnie Hunt  ・・・ Bonnie Hopps 
Tommy Chong  ・・・ Yax the Yak 
Kristen Bell  ・・・ Priscilla 
Octavia Spencer  ・・・ Mrs. Otterton 
Don Lake  ・・・ Stu Hopps 
Alan Tudyk  ・・・ Weaselton 
Katie Lowes  ・・・ Badger Doctor
Raymond S. Persi  ・・・ Flash 
Shakira  ・・・ Gazelle 
Maurice LaMarche  ・・・ Mr. Big 
Della Saba  ・・・ Young Hopps 
Phil Johnston  ・・・ Gideon Grey 
Fuschia  ・・・ Drill Sergeant 
John DiMaggio  ・・・ Jery Jumbreaux Jr. 
Gita Reddy  ・・・ Nangi 
Jesse Corti  ・・・ Mr. Manchas 
Tommy "Tiny" Lister  ・・・ Finnick 
Josie Trinidad  ・・・ Landlady 
Joshua Dallas  ・・・ Frantic Pig 
Leah Latham  ・・・ Fru Fru 
Rich Moore  ・・・ Doug 
Kath Soucie  ・・・ Young Nick 
Peter Mansbridge  ・・・ Peter Moosebridge 
Byron Howard  ・・・ Bucky Oryx-Antlerson 
Mark Rhino Smith  ・・・ Officer McHorn 
Jared Bush  ・・・ Pronk Onyx-Antlerson 
John Lavelle  ・・・ Mouse Foreman 

User Rating:8.0/10( 346,739 votes)IMDb
  User Rating:8.6/10( 8,905 votes) Yahoo!
オトーサン、
「クオリテイが高いね」

アカデミー賞受賞 
・長編アニメ賞 

User Reviews 
lovenewyorkさん 
2016年4月10日
最高!

2016年の最もよいアニメ映画、
アニメーションがすごかった。
演技は魅惑的、
筋書は、まさに印象的。
偏見を持った動物たちから、
小さいとからかわれ、
ジュディは、差別に直面している。
彼らは、婦警の固い決意を信じられない。
ジュディは知的で、成功する警官に必要な
強い意志を持っている。
彼女は、ずるいきつねと取り引きをした。
ジュディは、自信に満ち、
動物たちを正しく扱おうとしているので、
みんなから高く評価されるようになる。

オトーサン、
「同感!」
いかにもアメリカ的価値観が充満して、
鼻につきます。
でも、役所は全員ナマケモノや
至るところ監視カメラなんて、
我が国にも当てはまりますよね。

黒美君彦さん 
2016年6月13日
道徳的

確かに画は美しいし、
“ズートピア”がアメリカを象徴している
寓意性というのも伝わってくるし、
先入観を持つなというテーマも
直球で投げかけてくる。
その意味で実に現在のアメリカを象徴する
アニメ作品となっているのは間違いないが、
それ故に「道徳」教材のような印象を受けてしまった。
「なりたいものになれる」夢の国アメリカ=ズートピア。
けれど野生に戻って凶暴になった肉食動物が現れてしまう。
「肉食動物は危険だから隔離すべき」という世論が湧き上がり、
凶暴化した肉食動物を隔離していた
ライオンハート市長は逮捕され、
ヒツジのベルウェザー副市長が新市長になる。
実は「夜の遠吠え」という異名をとる
ミドニカンパム・ホリシシアスの球根を食べた
動物が凶暴化していたもので、
肉食か草食かは無関係とわかる…。
ここには人種による決めつけ(=差別)が
色濃く反映されている。
ウサギだからこう、ヒツジだからこう、
ライオンだから、カワウソだから…。
例えば、羊の副市長の頭の毛に触れようとする場面は、
アフリカ系のアフロヘアに触れようとする行為
(それはしてはならないことらしい)を意味している。
また、ウサギのジュディが警察署で、
受付のヒョウから
「ウサギがこの警察署に入ってくるっていうのは聞いていたけど、
本当にかわいいね。思っていたより」というのはNGワード。
同じ人種同士であれば「かわいい」と言い合ってもいいが、
別の人種が言うのはよくないとされる。
さらにキツネだというだけで「嘘つきだから」と言われて、
就職ができない状況も描かれる。
おそらくアメリカでは日常にある差別的行動や言動が
あちこちに散りばめられている。
だから「道徳教材」的な印象を持ってしまったのかも知れない。
いわんとするテーマはわかるし、
巧みにそれらをストーリーに散りばめてはいるのだが、
何故か個人的には印象に残らない気がする。
米国では「アナ雪」を上回る興行成績をあげているというのだが…。


スターリングラード

オトーサン、
「2001年に見たな」
・スターリングラード 映画批評NO.178
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
スターリングラードの戦いは、凄惨を極め、
ドイツ軍の死者85万人、ロシア軍の死者120万人、
住民20万人と言われています。

原題:Enemy at the Gates (2001)  
監督:Jean-Jacques Annaud  
脚本:Jean-Jacques Annaud / Alain Godard  
ジャンル: Drama / Romance / War
Rated R for strong graphic war violence and some sexuality. 
Country: UK / France / Germany / Ireland / USA 
Language: English / German / Russian 
上映時間:131分
あらすじ:
第二次大戦での天王山、
スターリングラード戦で、
羊飼いあがりの若いロシア兵ヴァシリは、
狼を退治してきた腕前が戦場でも功を奏し、
政治将校ダニロフに認められ、
ついには英雄にまつりあげられた。
ドイツ軍はヴァシリを仕留めるため、
狙撃の達人であるケーニッヒ少佐を送りこんできた。
ヴァシリとケーニッヒは、
おたがいに相手を殺そうと、秘術をつくす。
だが、市民兵タ−ニャをめぐり
ヴァシリとダニロフには軋轢が生じ・・・

出演者:
Jude Law ・・・ Vassili Zaitsev(ヴァシリ)
Rachel Weisz ・・・  Tania Chernova(ターニャ) 
Joseph Fiennes ・・・ Commander Danilov(将校ダニロフ) 
Ed Harris ・・・  Major Koenig(ケーニッヒ少佐)
オトーサン、
「こんなにいい役者が揃っていたのか」

その他の出演者:
Bob Hoskins ・・・  Nikita Krushchev  
Ron Perlman ・・・  Koulikov  
Eva Mattes ・・・  Mother Filipov  
Gabriel Thomson ・・・  Sasha  
Matthias Habich ・・・  General Paulus  
Sophie Rois ・・・  Ludmilla  
Ivan Shvedoff ・・・  Volodya  
Mario Bandi ・・・  Anton  
Hans Martin Stier ・・・  Red Army General  
Clemens Schick ・・・  German Nomcom  
Mikhail Matveyev ・・・  Grandfather  

User Rating:7.6/10( 213,645 votes)IMDb
  User Rating:7.7/10( 631 votes) Yahoo!
オトーサン、
「出色の戦争映画だね」
多数の兵士を出すのでなく、
集中力を要する狙撃兵2人の戦いに
焦点を当てているので、
観客も集中してみることになります。

なお、2001年のIMDbは、
・User Rating:  7.4/10 (2316 votes) 

User Reviews 
geopatさん
2005年2月5日
ドイツのスターリングラード侵略を描いた
手に汗にぎる戦争ドラマ

非常にポジティブに反応したい。
歴史の出来事を描き出すというよりも、
一流のエンターテインメントだ。
若いロシアの狙撃兵と
スターリングラードへ送りこまれた
ドイツの狙撃兵との衝突を描いている。
ロシアの政治将校を風刺したシーンや、
妙なアクセントが気になるが、
本作は、観客を戦争ドラマに夢中にさせる。
すぐれたフォーカスや、妥協のないリアリズム
そして、主演俳優らの演技が光る。
歴史的正確さは、見た後で研究してほしい。

オトーサン、
「確かに、娯楽映画の要素もあるね」

ジーナさん 
2008年5月15日
実在の人物か・・・

序盤にある戦争の実態には呆れるばかり。
前に進めば敵に撃たれ、
後ろに下がれば味方に撃たれる・・・
銃を支給されなかった者は
死んだ奴のを使えって・・・ホント戦争ってムゴイわ。
ジュード・ロウとエド・ハリスの一騎打ちは、
緊張感がヒシヒシと伝わった。
1mm動いたら撃たれるという緊迫感と
終始監視されているような不安が
よく表現されていると思います。
欲を言えば、二人の攻防だけではなく
戦争そのものの行方(戦況)を交えながら
展開して欲しかったけど。
意外と脱ぎっぷりのよいレイチェル・ワイズ・・・
今作でも目の覚めるような美尻を披露しています。
それまでが泥まみれ埃まみれの汚れた画面だったから、
あのシーンは一瞬でも脳裏に焼きつくインパクトがあります。
ジュードの瞳も暗い映像の中では光る花のように魅力的(笑)
だからこそ、ジョセフ・ファインズの見せ場が少ないのが残念。
戦争モノだけど登場人物が限られているので
人物把握を強いられるような事はありませんし、
国を背負った男と男の戦いだけではなく
友情やラブも絡めているので
女性でも鑑賞できる作品だと思います。
逆を言えば、男臭い戦争モノが好きな方には
ラブが邪魔で仕方がないと思います。
死体役から白い息が出てるのは目を瞑るから、
ラストはスナイパーらしく締めてよ〜
最後だけ二人の決闘みたいになっちゃって
ダサいよ〜(笑)


ハクソー・リッジ

オトーサン、
「ハクソー・リッジって、何だ?」
直訳すると、のこぎり尾根。
沖縄・首里地区の重要防衛拠点、
前田高地には2〜300mの絶壁がある。

原題:Hacksaw Ridge (2016) 
監督:Mel Gibson  
脚本:Robert Schenkkan/ Andrew Knight   
Genre:Biography/ Drama/ History 
Country: Australia / USA 
Language: English / Japanese 
上映時間:分
あらすじ:
アメリカの田舎町で育ったデズモンド・ドスは、
看護師のドロシー・シュッテと恋に落ちるも、
激化する第2次世界大戦に心を痛め、
衛生兵になるべく陸軍に志願する。
しかし基地での訓練で銃に触れることを拒絶し、
グローヴァー大尉やハウエル軍曹、
そして他の兵士たちから
執拗ないやがらせを受けるようになる。
それでも決して信念を曲げないデズモンド。
とうとう軍法会議にかけられてしまうが、
ついには彼の主張が認められ、
晴れて衛生兵として戦場に立つことを許可される。
こうして日本軍との激戦の地、
沖縄の前田高地、通称ハクソー・リッジへと赴く・・・

出演者:
Andrew Garfield ・・・ Desmond Doss(デズモンド)
Teresa Palmer ・・・  Dorothy Schutte(ドロシー)
Hugo Weaving ・・・ Tom Doss, Desmond's father(父親)
Darcy Bryce ・・・ Young Desmond(息子) 
Sam Worthington ・・・ Captain Jack Glover(クローバー大尉)
オトーサン、
「アンドリュー・ガーフィールド、渾身の演技」
・「ソーシャル・ネットワーク」で
ゴールデン・グローブ助演男優賞にノミネートされた
若手有望株です。

その他の出演者:
Vince Vaughn ・・・ Sergeant Howell(ハウエル軍曹)
Luke Bracey ・・・ Smitty Ryker
Ryan Corr ・・・ Lieutenant Manville
Teresa Palmer ・・・ Dorothy Schutte, Desmond's wife
Rachel Griffiths ・・・ Bertha Doss, Desmond's mother
Richard Roxburgh ・・・ Colonel Stelzer
Luke Pegler ・・・ Milt "Hollywood" Zane
Richard Pyros ・・・ Randall "Teach" Fuller
Ben Mingay ・・・ Grease Nolan
Firass Dirani ・・・ Vito Rinnelli
Damien Thomlinson ・・・ Ralph Morgan
Matt Nable ・・・ Lt. Colonel Cooney
Robert Morgan ・・・ Colonel Sangston
Nathaniel Buzolic ・・・ Harold "Hal" Doss, Desmond's brother
Roman Guerriero ・・・ Young 'Hal' Doss  

User Rating:8.2/10( 321,915 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 2,772 votes) Yahoo!
オトーサン、
「俳優メル・ギブソン、いまや名監督だ!」
・「ブレイブハート」(1995)でアカデミー監督賞受賞
・「パッション」(2004)で空前の大ヒット
   アカデミー賞で撮影賞、作曲賞、メイクアップ賞ノミネート。 

アカデミー賞受賞 
・音響賞(調整)
・編集賞  
同ノミネート
・作品賞     
・主演男優賞  アンドリュー・ガーフィールド    
・監督賞  メル・ギブソン    
・音響賞(編集)

User Reviews 
M. J Arocenaさん 
2017年1月28日
まさしく戦場の中心で

私達は、メル・ギブソンが、
強力なビジョンと技能を持つ
映画製作者であることをすでに知っていた。
並みはずれた戦闘シーン、暴力、
ギブソン・スタイルは、ペキンパー以上だ。
(訳注:暴力描写で有名な監督)
注目せずにはいられないすべてのフレームがある。
唯一の欠点と言えば、
ヴィンス・ヴォーン(ハウエル軍曹)だ。
なぜ?
彼はが出てくると、
この並みはずれた映画が、ただの映画になる。
俳優が演技しているのが分かる。
一方で、アンドリュー・ガーフィールドは、すごい。
すっかり信じられる人物だ。
それはフィクションであるかもしれない。
アンドリュー・ガーフィールドの目に宿る
人間性は本当のすべてを作り出す。
はっきりした言葉で私達に話しかける。
まさしく戦場の中心に愛がある。
愛せよ!

オトーサン、
「日本兵、ゾンビみたいだね」

前田有一さん 
2017年6月21日
日本人必見 価値観を揺るがされる戦争映画
   
「プライベート・ライアン」(98年)
並の衝撃だと
業界人の間で話題沸騰の
戦争映画「ハクソー・リッジ」は、
歴史に残る大激戦となった
沖縄戦・前田高地の戦いにおける
奇跡の実話の映画化である。 
汝、殺すなかれ──
聖書の教えを忠実に守り生きてきたデズモンドは、
戦争が起き仲間や弟が次々戦場に向かうのをみて
いてもたってもいられず自分も志願する。
自然の中で遊び育ったデズモンドは運動神経がよく、
訓練でも抜群の成績を残したが、
小銃訓練の時にトラブルを起こす。
彼には「人殺しの道具である銃には触れない」という
絶対に曲げられない信念があったのだ。 
映画の冒頭には戦場の場面。
次々映る遺体の山。
とくに目を引くのは、
生気を完全に失った遺体たちの表情だ。
それは映画に出てくる
「遺体役」ではなくまさに「遺体」。
ただならぬ雰囲気で、
こいつは相当ハードな映画だ、
との予感を感じさせる。 
この後時代は遡り、主人公デズモンドの少年時代、
弟との兄弟喧嘩のシーンへと移る。 
このシークエンスの並べ方に、
私はのっけからうならされた。 
どちらも人間同士の争い──
それも最も深刻なそれと、お気楽なそれを、
ここではあえて対比させているのである。 
そして重要なのは、
観客は明らかに後者にこそ
強い恐怖と緊張感を感じるということ。
監督はわざとそのように演出している。 
映画の最初からメル・ギブソン監督は、
戦争がいかに人の死についての感覚を麻痺させるか、
その事実をこういうやり方で痛烈に突きつけてくる。 
まったくもってぐうの音も出ない。
あんなにキツイ戦場描写を見せられながら、
私もそこに死の重さをまるで感じていなかったのだ。
「戦争なんだからあんなモンだろ」と
平然と見ていられた。
それが間違いだったことを、
兄弟げんかのシーンで痛感させられた。
恥じ入るばかりである。 
のっけからそんな打ちのめされた気分にさせられ、
あっという間に長い上映時間が終わってしまった。 
演技面でとくに良かったのは
デズモンドの父親役ヒューゴ・ウィーヴィングが
からむ場面すべて。 
観客は当初この父親を、
偏屈で子供にあまり目をかけていない
面倒なおっさんかと思う。
しかし、やがて息子の志願を知ったシーンや
過去の夫婦喧嘩の顛末のシーンで、
完全にしてやられる。
まだ若い子を持つ親ならば、
彼の熱演を心穏やかに見ることなど
絶対に出来ないであろう。 
振り返ると、監督の演出は
ことごとく的確かつ挑発的で文句なし。
あの戦争における知らなかった
史実にも圧倒された。 
なにより大きかったのは
これまで自信を持っていた
価値観を揺るがされた事だ。
これは認めたくはないが、
たとえ脚色分を差っ引いても
事実を前にしては反論の余地はないし、
そんなことをする意味もない。
フィクションだろうが実話だろうが、
凝り固まった固い頭をほぐし、
新たな視点を提供していただいたものに対しては
最大限の敬意を表する。
大人の人間なら当たり前のことである。 
それにしても私を含め、
多少なりとも常識あるものならば、
デズモンドのような反戦9条マンのような男を
軍隊組織に置く危険性をまず考えるだろう。 
何しろ「銃を持たない」のだから、
目の前で仲間が殺されかけていても
彼には何もできない。
彼はマクガイバーではないのだ。 
しかし軍隊側としては、
そんな無防備マンとて仲間であるから
見殺しにはできない。
となると、デズモンドを守るために
余分なリソースが必要になる。
自己完結型の組織である軍隊にとって、
いい事などは何もない。 
じっさい上官は
「もういいよ、お前は除隊して国に帰れ。
戦争は俺たちがやるから任せろ」と、
信念を変えないデズモンドに言う。 
このセリフはたとえ反戦主義者、兵役拒否者でも
命がけで守るという誇り高い軍人の姿を描写した
感動的なシーンで、誰もが共感するはずだ。 
そもそも、米軍はなぜ彼を追い出さないのか。 
だいたいこいつは無防備マンのくせに
なぜ志願などしたのか。 
そんなやつを、よりにもよって
150mの絶壁を超えたとたんに
ハチの巣にされる天然の要害
「ハクソー・リッジ」戦に投入するとは何事か。 
ここには米軍の6回の突撃&艦砲射撃をものともせず
すべて撃退・壊滅させた大日本帝國・最強最後の
無敵軍団が待ち構えている。 
補給路を絶たれた南方戦線での
壊滅的な戦いばかりが印象深いが、
もともと日本軍兵士は 屈強であり、
硫黄島にしても前田高地にしても、
しっかり陣地を作って待ち構えて戦えば
米軍よりも強い。
圧倒的な兵力差、火力の差がありながら
善戦した例はたくさんある。 
そんな戦いにデズモンドのような男を同行させたら、
どれほど味方に損害が出るか……。 
映画「ハクソー・リッジ」は、
こうした疑問のすべてに明確な答えを出している。 
これを見ると、アメリカという国はこの時代から、
恐ろしいほど論理的で合理的な
考えのもとにあったのだなと感心する。
自由を守るという彼らのポリシーも、
あながちタテマエと馬鹿にはできない。 
また、映画関係者が「プライベート・ライアン」と
比較したがる理由もよくわかった。
シャッター速度と銀残しの工夫で
激しい戦場の残像を表現した
戦闘シーンの激しさが何となく似ているという、
そんな浅はかな理由だけではなかった。 
「プライベート・ライアン」では、
たった一人の二等兵を助けるために
大勢が犠牲になるという、
一見ありえない不合理が、じつは戦争の場においては
とてつもない合理的思考の末に行われた
作戦であったことを描き
人々に衝撃を与えた。 
「ハクソー・リッジ」の中でも准将が、
一見ありえない判断を下すシーンがある。
この准将はスクリーンには出てこないから
その真意は想像するしかないが、
おそらく米軍内でももっとも経験豊かで、
理性的かつ論理的かつ現実的な判断を下せる
上官の一人であったのではないだろうか。 
戦争は現実主義者でなければ勝つことはできない。
机上の空論ばかりのたまっている私たちの目には、
デズモンドの物語は
「戦場の奇跡」としか映らないかもしれない。
だが、よく考えてみれば
この准将の判断は机上の空論ではない、
大勢の命のやり取りを任されてきた人間だかこそ見える
本当の「現実的判断」だったに違いない。 
それを証明する形になった前田高地の戦いは、
おそらく米軍にとってもそれなりの衝撃で、
大きな教訓を残したはずだ。 
こういう映画を見ると、
自分の価値観を絶対だと思って
排他的な議論を繰り広げることがいかに愚かなことか。
危険なことかがよくわかる。 
今の日本の言論空間は──
私も末席からその内側を覗いているものの一人として──
まさにその危険水域に入っている印象がある。
そんな時代だからこそ「ハクソー・リッジ」は、
とくに沖縄戦の当事者の一人である
私たち日本人にとって、必見の傑作映画だと断言する。


摩天楼 ニューヨークはバラ色に

オトーサン、
「2001年に見たな」
・摩天楼 ニューヨークはバラ色に 映画批評NO.252
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。

原題:The Secret of My Succe$s (1987)  
監督:Herbert Ross  
原作:AJ Carothers
脚本:Jim Cash / Jack Epps Jr./AJ Carothers  
Genre: Comedy 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:110分
あらすじ;
カンサス生まれで、
大学出のブラントリーは、 
NYに出て、大金持ちになろうと計画する。 
ところが、不幸なことに、
彼に約束されていた就職先は
合併によって消えうせてしまった。 
しょうがないので,
遠い親戚筋のハワードに頼ることにする。 
かれは世界的大企業の社長だった。 
下積みからスタートするのは、
ブランドリーの流儀ではなかったので、
かれは役員ウィットフィールドだと偽る。 
「伯父」と称するハワードの秘密を握り、 
美人重役クリスティの心を得ようとする・・・

出演者:
Michael J. Fox・・・ Brantley Foster(ブラントリー/ウィットフィールド)  
Helen Slater・・・  Christy Wills(クリスティ) 
Richard Jordan (I)・・・  Howard Prescott(ハワード) 
オトーサン、
「キスするまで大きくなったか」
マイケル・J・フォックスは、1961年生まれ。
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」(1985)が
大ヒットしてから、わずか2年。

その他の出演者:
Margaret Whitton・・・  Vera Prescott  
John Pankow・・・  Fred Melrose  
Christopher Murney・・・  Barney Rattigan  
Gerry Bamman・・・  Art Thomas  
Fred Gwynne ・・・ Donald Davenport  
Carol Ann Susi・・・ Jean  
Elizabeth Franz ・・・ Grace Foster  
Drew Snyder ・・・ Burt Foster  
Susan Kellerman ・・・ Maureen  
Barton Heyman ・・・ Arnold Forbush  
Mercedes Ruehl・・・  Sheila  
Ira Wheeler ・・・ Owens  

User Rating:6.5/10( 25,488 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 287 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価がよくなるね」2001年時点のIMDbは
・User Rating:  6.0/10 (1,961 votes)

ゴールデン・グローブ ノミネート
・歌曲賞 

User Reviews 
Ronさん
2001年1月5日
頑張らずにビジネスに成功する方法なんて、
楽しいね

普通ホームコメディなのに、
この映画を目立たせるのは、演技、
よくできた脚本、滑稽なしぐさ、
すばらしいミュージカルの曲だ。
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の
マイケル・J・フォックスが好きだったら、
この彼を愛するだろう。
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のように、
まじめに受け取らず、ありのまま楽しめばよい。
100回見ても、決して飽きない映画だ。

オトーサン、
「ひとり2役!」
マイケル・J・フォックスが大活躍!
めまぐるしい展開なので、見飽きません。

ジーナさん 
2010年12月25日
心地よい安っぽさに酔いしれる

前半は分かりやすい音楽の使い方で笑えましたが、
使い回しのため後半には「またこの曲かよ!」と
ツッコミながらの鑑賞となりました(笑)
内容は王道のサクセスストーリーですが、
今観ると逆にこのベタさが新鮮だったりします。
「ジョーズ」を使うタイミングなどベタさ炸裂です(爆)
前半はテンポ良く進みましたが、
中盤…たった1日の出来事が
あまりにも長く感じたのがマイナス点ですかね。
ラストもちょっと急ぎ足だったかな・・・。
サクセス、ラブ、ユーモア、ドタバタのバランスは良かったと思います。
発想が秀逸ですし、
演出もどことなく気が利いていてお洒落な作品でした。
後味はスッキリですし、難しいことを考えずに
男性版「プリティウーマン」だと思って気楽に観て下さい。
快活なマイケル・J・フォックスの姿に元気が貰えるので、
疲れている時にもオススメです。
小さい体で右往左往する姿が滑稽ですし、
衣装チェンジもいちいちコミカルでクスッとさせてもらえますよ。
とにかく、ノリノリで演じている
マイケル・J・フォックスの完全な一人舞台ですね。
子供の頃はアメリカンドリーム(単なるご都合主義?)に
ただ見入っていただけでしたが、
大人になると
『楽しみながら仕事をするって大事なんだなぁ…』
と痛感させられます。


リーサル・ウエポン

オトーサン、
「2001年に見たね」
・ リーサル・ウエポン 映画索引NO.181
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
評判がよく、シリーズ化されました。
第1作 リーサル・ウェポン(1987)  
第2作 リーサル・ウェポン2/炎の約束(1989)  
第3作 リーサル・ウェポン3(1992)  
第4作リーサル・ウェポン4(1998)  

原題:Lethal Weapon (1987)  
監督:Richard Donner  
脚本:Shane Black  
Genre: Crime / Action 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:112分
あらすじ:
ロスアンジェルス。
高級アパートメントから売春婦が飛び降り自殺。
LA市警察本部捜査第一課のロジャー部長刑事が、
現場に臨場。
死んだ売春婦は、ロジャーの旧友の娘だった。
捜査を始めた矢先に、
薬物対策課からマーティン刑事が異動してきて、
新しい相棒としてあてがわれる。
マーティンは、ベトナム戦争で
陸軍特殊部隊員として死線をくぐりぬけ、
拳銃射撃と格闘の力量は極めて高い。
ただ、3年前に愛妻を事故で亡くして以来]、
自暴自棄になり、いまや自殺志願がある。
ロジャーは、この新しい相棒に困惑しながらも、
自宅に招くなどして、打ち解けるようになっていく。
彼らは強力な麻薬密輸組織を摘発せんと、
死闘を繰り広げる・・・

出演者:
Mel Gibson ・・・  Martin Riggs(マーティン)  
Danny Glover ・・・ Roger Murtaugh(ロジャー) 
オトーサン、
「メル・ギブソン、若いなぁ」
1956年生まれですから、当時31歳!

その他の出演者:
Gary Busey ・・・ Mr. Joshua  
Mitch Ryan ・・・ General Peter McAllister  
Tom Atkins ・・・ Michael Hunsaker  
Darlene Love ・・・ Trish Murtaugh  
Traci Wolfe ・・・  Rianne Murtaugh  
Jackie Swanson ・・・ Amanda Hunsaker  
Damon Hines ・・・ Nick Murtaugh  
Ebonie Smith ・・・ Carrie Murtaugh  
Bill Kalmenson ・・・ Beat Cop  
Lycia Naff・・・  Dixie  
Patrick Cameron ・・・ Cop #1  
Don Gordon (I) ・・・ Cop #2  
Jimmie F. Skaggs ・・・ Drug Dealer #1 

User Rating:7.6/10( 211,216 votes)IMDb
  User Rating:7.5/10( 360 votes) Yahoo!
オトーサン、
「この名作、みんなみてるね」
2001年当時のIMDbのUser Ratingは、
7.4/10 (7,531 votes)でした。

アカデミー賞ノミネート 
・音響賞 
 
User Reviews 
MisterWhiplash さん
2000年9月23日
最もよいアクション映画の1つ
リチャード・ドナーの本作は、
アクション、プロット、賢い人物が見もの。
ある意味で、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」
に匹敵するアクション満載で、
プロットとキャラクターがマッチした映画だ。
ここで、現在は有名になった2人の俳優と出会う。
無鉄砲なメル・ギブソンと
年寄りで家族思いのダニー・グローヴァーだ。
2人は、麻薬売人たちを止めるために協力する。
プロットは、よくないかもしれない。
メル・ギブソンとダニー・グローヴァーから
目が離せないから、それは気にならない。
たくさんの、たくさんの楽しみがある。

オトーサン、
「コントラストがいいね」
黒人と白人刑事のコンビです。
マイホームパパのダニー・グローヴァーと
犬しかいない孤独なメル・ギブソン。

ローランドさん 
2016年11月5日
メル・ギブソンってお人好し?

どこかで見た憶えが?と思ったら
この作品の2年前に刑事ジョンブック...で
悪徳刑事役だったダニー・グローヴァーで、
それがここでは好い人をやっているのだが、
このお方は瞳が潤んでいて...
演技だとしたら凄いことだけど... 
感受性が繊細そうで善人役が似合い、
それに青い瞳の端正な顔つきだが
捨て身のイカレっぷりのメル・ギブソンとの
組み合わせが面白くて、
刑事の家に夕食に招かれての帰りに、
ほんとに旨かったか?と訊かれて
ノーと言う気持ちよいくらいな気遣いのなさに
破滅的な行動など、
物語はどうでもよく主人公に気持ちを
傾けられる人達のための作品になってます。   
おつむの軽い刑事の娘が悪人に銃撃されて
ワーワーキャーキャー騒ぐところでは、
死んでしまったほうが世のため人のため
早く弾を当ててやれって思うほどなんだけど、
出だしからすぐに偶然...
ご都合ともいうがあって
終盤になればその度合いも増すし、
物語性には期待をしないほうが良かろうと思う。


エンド・オブ・ア・ガン 沈黙の銃弾

オトーサン、
「あれ、ちょっと違うね」
舞台は、花の都パリ。
とても、B級映画にはみえません。
「容赦ないセガール、いいねぇ」
初っ端から美女にからむ男を撃ち殺します。
「ベッドシーン、控えめ!いいね」
あとは、色と欲がらみの美女との逃避行。
麻薬マフィアとの抗争・・・と、
きちんとB級映画に戻ります。

原題:End of a Gun (2016) 
監督:Keoni Waxman
原作:Chuck Hustmyre
脚本:Chuck Hustmyre/ Keoni Waxman  
Genre:Action/ Crime/ Thriller
Rated R for violence, language and brief sexuality 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:87分
あらすじ:
元爆発物取締局の捜査官デッカーは、
パリの街で、美しい女性リサが
ロニーに襲われているところを、救出!!
だが、彼が銃撃してくるので、
応戦し、射殺する事態に。
幸い駆けつけたのは、古い顔馴染みのジャン捜査官だった。
彼女を襲ったロニーの車からは、
麻薬の資金とみられる大金が見つかり、
その金を手に入れようとしたデッカーとリサは、
凶悪な麻薬王の手下ゲージらに命を狙われる・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ Decker(デッカー)
Jade Ewen ・・・ Lisa Durant(リサ)
Ovidiu Niculescu ・・・ Jean(ジャン)
Florin Piersic Jr. ・・・ Gage(ゲージ)
オトーサン、
「セガール、見せ場多し!」
「ジェイド・ユウェン、歌手だってね」
あまり可愛くありませんし、悪女です。
「救いは、オヴィデュー・ニクレスク。
セガールに身体を張って昔の借りを返します」

その他の出演者:
Andrei Ciopec ・・・ Ronnie
Jacob Grodnik ・・・ Trevor
Jonathan Rosenthal ・・・ Luc
Alexandre Nguyen ・・・  Pee Wee 
Crina Ene ・・・  Delphine 
Radu Andrei Micu ・・・  Hotel Manager

User Rating:3.9/10( 1,122 votes)IMDb
  User Rating:5.3/10( 25 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低すぎるぞ」

User Reviews 
Daniel Deltondoさん 
2016年9月24日
「沈黙の制裁」以来の最もよいセーガルdTV
(dTVとは、映画・ドラマ・アニメ・音楽が
見放題の映像配信サービス)

過去のアクションヒーロー
ヴァンダム、スタローン、アーノルドは、
出演作を選ぶので、1年に1しか見られない。
だが、セーガルは、過去1ヶ月に3本!
今年は、4〜5本もの映画に出演する。
問題は、水準があまり高くないことだ。
広告では、主演と謳っているのに、
20〜30分しか出演していない。
しかも、身体と声の代役が多い。
私には、彼のファンへの敬意不足、
不十分なものを世に出す理由が分からなかった。
だが、セーガルは有能な監督と組むならば、
まだきちんとしたアクション映画をつくれる。
今年の放映作品、
「沈黙のアフガン」、「沈黙の粛清」、「沈黙の包囲網」
「沈黙の作戦」「沈黙の帝王」とは違って、
本作では、彼は90分の放映時間のうち、
少なくとも70分は出演しており、代役は少なかった。
彼は、本作には興味をもっているようだった。
舞台はパリで、2〜3のきちんとした戦いをしていたし、
いくつかの気の利いたせりふもあった。
今年の他の6作品は無視してほしい。
キオニ・ワックスマンは、
アクションの撮り方を知っているdTV監督であり、
セーガルのベストを引き出す術を知っている。
セーガルは、彼とすべての映画を作るべきだ。
dTVリリースとしての本作の採点は、7/10。
過去12-15ヶ月に放映された作品のなかでは、
明確に最良のものだ。

オトーサン、
「こういうセガールなら、まだ見続けたいね」

オーウェン さん 
2017年8月1日
セガールが本当に主役 

今作のセガールは暴行に遭う女性を
救ったことから、
組織の争いに巻き込まれる男を演じている。
話は他のセガール映画で見るような中身だが、
最近助演やカメオの出方が
多かったことを考えると、
本当の意味で主役になる。
ただしこの映画セガールが出ているのに、
ずいぶんと死ぬ人数が少ない。
それを考えると予算の少なさが
浮き彫りになるわけで(笑)
セガールも銃で仕留めるのがほとんどで、
格闘はわずか。
まあ他の作品よりも長くセガールが出ていることは
貴重なのかも。


ゼロ・ダーク・サーティ

オトーサン、
「ゼロ・ダーク・サーティ、どういう意味?」
軍事用語で午前0時30分
ビンラディン暗殺計画の決行時刻だとか?
なお、この暗殺作戦が「すべて茶番だった」と
一流の報道ジャーナリスト・シーモア・ハーシュが
「ロンドン・レビュー・オブ・ブックス」に発表!

原題:Zero Dark Thirty (2012) 
監督:Kathryn Bigelow  
脚本:Mark Boal   
Genre:Drama/ Thriller
Country: USA 
Language: English / Arabic 
上映時間:157分
あらすじ:
ビンラディンの行方を掴めずにいたCIA。
手詰まり感の漂う追跡チームに、
情報収集と分析能力を買われた
20代半ばの女性分析官マヤが抜擢される。
CIAのパキスタン支局へ飛び、
CIA諜報官ダニエルによる
アンマルの尋問(拷問)に立ち会う。
マヤの奮闘もむなしく捜査は困難を極め、
アルカイダによるテロで多くの命が失われていく。
そしてついに、人為的ミスで同僚ジェシカが
テロの犠牲になってしまう・・・

出演者:
Jessica Chastain ・・・ Maya(マヤ)
Jason Clarke ・・・ Dan(ダニエル)
Jennifer Ehle ・・・ Jessica(ジェシカ)
Reda Kateb ・・・ Ammar(アンマル)
オトーサン、
「ジェシカ・チャステイン、頑張ったね」
2011年年、
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で
アカデミー賞助演女優賞を受賞した
若手の有望女優です。  

その他の出演者:
CIA
Mark Strong ・・・ George
Kyle Chandler ・・・ Joseph Bradley
James Gandolfini ・・・ CIA Director
Harold Perrineau ・・・ Jack
Mark Duplass ・・・ Steve
Fredric Lehne ・・・ 'The Wolf'
John Barrowman ・・・ Jeremy
Jessie Collins ・・・ Debbie
Edgar Ramirez ・・・ Larry
Fares Fares ・・・ Hakim
Scott Adkins ・・・ John

US Navy
Joel Edgerton ・・・ Patrick
Chris Pratt ・・・ Justin
Callan Mulvey ・・・ Saber
Taylor Kinney ・・・ Jared
Mike Colter ・・・ Mike
Frank Grillo ・・・ DEVGRU Commanding officer
Christopher Stanley ・・・ Vice Admiral Bill McRaven

Other
Stephen Dillane ・・・ the National Security Advisor
Mark Valley ・・・ C-130 pilot
Homayoun Ershadi ・・・ Hassan Ghul
Yoav Levi ・・・ Abu Farraj al-Libbi
Ricky Sekhon ・・・ Osama bin Laden

User Rating:7.4/10( 239,426 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10(1,242 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まるで記録映画だね」
ヘリの音や銃撃音、兵士の叫びなど、
音響賞を獲っただけのものがあります。

アカデミー賞受賞 
・音響賞(編集)
同ノミネート
・作品賞     
・主演女優賞  ジェシカ・チャステイン    
・脚本賞   
・編集賞 

User Reviews 
Dan Greeneさん 
2013年1月12日
そう悪くない

私は、アカデミー賞の大宣伝が嫌いだ。
感銘を受けず、楽しめなかった。
私の友人で、映画の常連にこう言った。
「主役のジェシカ・チャステインの演技が、
堂々としていなかった」
彼女がステーションチーフに最後通牒を与えたシーン・・・
その後の話は、安手で統一感がなかった。
実際の暗殺実行時、感動しなかった。
お金を使って見るのは、お勧めしない。
「アルゴ」(2012)のほうが、ずっとよかった。
注:アメリカ大使館人質事件が題材

オトーサン、
「同感!」
憎しみの連鎖はどこまで続くのか

黒美君彦さん 
2014年9月5日
徒労感と虚しさと

CIAの女性分析官マヤが
同僚の爆死や様々な障害を乗り越え、
見事オサマ・ビンラディン殺害に成功…というお話。
拷問のシーンが手ぬるいとか
(それでも上院議員が抗議したとか)、
政治的背景が取り沙汰される作品ではある。
いずれにせよ権謀術数の数々を駆使して
テロリスト集団を追跡し、
ついにビンラディンを殺せたのだから、
米国的には万々歳なのだろう。
個人的には徒労感と虚しさがつきまとった。
映像には迫真性がそれなりにあり、
エイリアンの如く描かれるアラブ人には
嫌悪感を抱かざるを得ない作りではある。
陽気な同僚(三児の母でもある)は
自爆テロによって殺されちゃうし、
恨みが高まるのもわかるけど。
結局殺し合いによってしか、
この世界はバランスを保てないのか…という徒労感。
最終的には憎悪のみが
この世界を形作っているのか。
そんな虚しさ。
敵と味方は表裏一体だ。
目の前で両親を完膚なきまでに
射殺された子供たちは、
やがてムジャヒディンとして
新たなテロを企てるだろう。
憎しみの連鎖はどこまで続くのか。
嘆息。
神経質そうなイメージのある
ジェシカ・チャスティンは好演している。


マンチェスター・バイ・ザ・シー

オトーサン、
「あの辺は、いい感じだなぁ」
ニューイングランの古い漁村。
やがて、ボストンの避暑地になりました。
ケネス・ロナーガン、初監督作の
「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」で、
アカデミー賞ノミネートという快挙。
3作目の本作も、佳作です。

原題:Manchester by the Sea (2016) 
監督・脚本:Kenneth Lonergan   
Genre:Drama
Country: USA 
Language: English 
上映時間:137分
あらすじ:
ボストン郊外
アパートの便利屋をして孤独に生きる男リー。
兄ジョーの突然の死を受けて
ボストンの北の港町
マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰郷する。
ジョーの遺言を預かった弁護士から、
彼の遺児で16歳の少年パトリックの後見人に
指名されていることを告げられる。
ボストンで一緒に暮らそうと提案するが、
友だちも恋人もいるから
ここを離れることはできないと拒絶される。
なぜならばリーには、
この町で暮らすには、辛すぎる過去があった
不注意で自宅が火事になり
妻のランディと離婚したのだった・・・

出演者:
Casey Affleck ・・・ Lee Chandler(リー)
Lucas Hedges ・・・ Patrick Chandler(パトリック)
Michelle Williams ・・・ Randi(ランディ)
オトーサン、
「ケイシー・アフレック、ついにやったね」
兄のベンよりも、先に受賞となりました。

その他の出演者:
Kyle Chandler ・・・ Joseph "Joe" Chandler
Gretchen Mol ・・・ Elise Chandler
C.J. Wilson ・・・ George
Tate Donovan ・・・ Patrick's hockey coach
Kara Hayward ・・・ Silvie McGann
Anna Baryshnikov ・・・ Sandy
Heather Burns ・・・ Jill
Erica McDermott ・・・ Sue
Matthew Broderick ・・・ Jeffrey
Oscar Wahlberg ・・・ Joel
Stephen Henderson ・・・ Mr. Emery
Josh Hamilton ・・・ Wes

User Rating:7.8/10( 189,176 votes)IMDb
  User Rating:7.7/10( 1,366 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いい感じの街、そして人間模様だね」

アカデミー賞受賞 
・主演男優賞  ケイシー・アフレック
・脚本賞
同ノミネート
・作品賞     
・助演男優賞  ルーカス・ヘッジズ    
・助演女優賞  ミシェル・ウィリアムズ    
・監督賞  ケネス・ロナーガン    

User Reviews 
rowanukさん 
2017年1月7日
美しくメランコリック

このタイプの映画は、多くない。
ストーリーやテーマに傾注し、
通常のハリウッド映画よりも、感動的だ。
ストーリー展開は、完全に予測不可能。
本作で、興味深いのは、
非常に憂うつなテーマが
ユーモアや知的な脚本によって、
さりげない満足感を与えくれるからだ。
様々な人物の間には、複雑な事情がある。
アフレックは、いい感じだ。
人物の性格と癖を、見事に演じ切っている。
普通、40分もすると、飽きてくる映画が多い。
本作のような映画が待ち望まれている。
今年も多くの映画をみたが、本作はリーダーだ。
「ハクソー・リッジ」も悪くはないが、
展開が予測でき、暴力的で、退屈な戦争映画だ。
日本映画「沈黙 -サイレンス-」もいいが、
特別なものではない。
本作は、表彰に値する。

オトーサン、
「同感!」
不倫、裁判、依存症・・・
アフレック兄弟、モテすぎるからかなぁ。

黒美君彦さん 
2017年5月22日
喪ったもの

イングランドのマンチェスターではない
米国のマンチェスターが舞台…かと思いきや、
この映画のタイトルとなっている
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」そのものが
町の正式名なのだとか。
ニューハンプシャー州にあるマンチェスターとの
混同を防ぐ為に町名を変えたのだとか。
人口5,000人余りの小さな港町だ。
小さな共同体だから、
誰からも愛された兄ジョーの死を誰もが悼む。
だが、過去の惨事を引きずって
一度はこの町を離れた弟リーに対しては、
どこか冷ややかだ。
そんなリーと、父を亡くした甥のパトリック。
ところどころで過去の回想が唐突に挿入される。
幼いパトリックと兄とで船を操り、
釣りに出かけた記憶。
少々気性の激しい妻や
三人の子どもに囲まれ幸福だった日々。
落差が激しければ激しいほど、
現在の重苦しい感覚が生々しく伝わってくる。
今のリーは笑わない。
そんなリーに息子の後見人になるよう託した兄。
男を作って家を出て行った母親はいない。
頼るのは叔父のリーしかいない。
このパトリック、
何人ものガールフレンドと二股をかけ、
バンドに精を出し、クラブ活動にも熱中している
なかなかやり手?の16歳。
父の死を受け容れたと見えた彼が、
冷凍庫の肉から突然父親を思い
号泣するシーンは印象的だ。
そして、中盤まで謎として描かれるリーの過去。
名曲「アルビノーニのアダージョ」が
過去の悲劇を雄弁に語る。
半狂乱になったであろう妻との修羅場を
敢えて描かないところがいい。
取り返しようのない、
償いようのない過去によって、
リーは壊れてしまった。
しかし大切な家族を喪った男と甥は、
その喪失感ゆえに深く結ばれてゆく。
喪ったものを取り戻すことはできない。
だが、それを抱えたもの同士、
支えあうことはできる。
パトリックがこだわった船を
修理して海に出たとき、
リーは初めて笑顔を見せる。
決して順風満帆とはいかないだろうと思わせるが、
それでも一歩を歩みだしたリーにどこか癒される。
数々のスキャンダルで、
アカデミー賞主演男優賞を受賞しても
非難が続いたケイシー・アフレック。
真偽はわからないので
彼の人間性についてコメントはできないが、
少なくともこの作品の静かに沁みてくる
彼の演技は素晴らしい。
クラシック音楽を多用し、
過去と現在、喪ったものの重さを
背負う人間を描いたこの作品。
寂れた港町の風景と共鳴し合い、胸に迫ってきた。


海よりもまだ深く

オトーサン、
「この映画、名言が評判のようだね」
良多:
「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら
 大間違いだぞ!」
響子:
「愛だけじゃ生きていけないのよ、大人は」
淑子:
「幸せってのはね・・・
何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ」

原題:海よりもまだ深く (2016) 
監督:脚本:是枝裕和  
Genre:Drama/Comedy
上映時間:117分
あらすじ:
15年前に新人賞を受賞した篠田良多。
その後は鳴かず飛ばず。
ギャンブル好きで、今は探偵事務所で働く。
妻の響子には愛想を尽かされ、
一人息子の真悟を連れて
家を出て行かれてしまった。
響子に恋人ができたと知り、落ち込んでしまう。
そんな良多にとって頼みの綱が母の淑子。
夫に先立たれ、
団地で気楽なひとり暮らしをしている
彼女の懐を秘かに当てにしていた。
そんなある日、真悟との面会の日を
淑子の家で過ごす良多。
やがて真悟を迎えに響子もやって来るが、
折からの台風で3人とも足止めを食らう。
こうして図らずも一つ屋根の下で、
一晩を過ごすハメになる“元家族”だった・・・

出演者:
 阿部寛・・・ 篠田良多 
 吉澤太陽・・・ 白石真悟 
 真木よう子・・・ 白石響子 
 樹木希林・・・ 篠田淑子
オトーサン、
「阿部寛と樹木希林がいいね」

その他の出演者:
 小林聡美・・・ 中島千奈津 
 リリー・フランキー・・・ 山辺康一郎 
 池松壮亮・・・ 町田健斗 
 橋爪功・・・ 仁井田満 
 
User Rating:6.5/10( 14 votes)
  User Rating:7.4/10( 1,792 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかな」

User Reviews 
葉桜の日 さん 
2018年6月10日
それぞれの「味」 

阿部寛さんが、
ふだんあまり演じることのない
「ダメ人間」を演じておられます。
そしてその彼を深い愛情で包み込む
母親役の樹木希林さんが、
これまたいぶし銀の演技を見せておられます。
本当に「母親」の愛情って、こういう感じですよねえ。
そして、彼を突き放しきれない
「別れた妻」も真木よう子さんも、いい味出してます。
刺激的なことが起こるわけではありません。
お話は特にどうということもありません。
言ってみればこの映画、
登場人物それぞれの生き方、そして人間関係を味わう
そんな映画なのでしょう。
いかにも是枝監督らしい作品、というふうに思いました。

オトーサン、
「古い団地はいいねぇ」
近くの常盤平団地は、桜並木が有名だし、
小金原団地のイチョウ並木の黄葉も見事です。
つつましく穏やかな日常、いいと思う。

黒美君彦さん 
2016年6月6日
タコ山

傑作『歩いても歩いても』(2007年)
の流れを汲む作品。
阿部寛演じる主人公が姓こそ違うが
「良多」という名前だというのも、
それを意識してのことだろう。
ということで阿部寛と樹木希林という
センター部分は変わらないので、
印象としては『歩いても歩いても』の
空気感の延長線上にある。
「なりたい大人になれるわけじゃないんだ」というのが、
是枝監督の頭に最初に浮かんだフレーズだというが、
50歳前後になって人生の残り時間を意識し始めると、
誰もが似た思いを抱く。
「こんなはずじゃなかった」という
悔恨の苦い思いも同時に…。
そこに監督自身が幼少期を過ごした「団地」が登場する。
1960年代から70年代にかけて
日本住宅公団などによる「団地」が各地に林立した。
急増する人口と都市化で
効率的な住宅供給が必要になったからだ。
一方でそういった住宅に入居できるのは
ある程度の収入が前提となったため、
一時は中流層の憧れの的ですらあった
(さらに公務員宿舎も「団地」として
建てられるケースが急増した)。
今や前時代的な集合住宅とみられる
「団地」には公園が付設されていて、
この映画に登場するような
タコ型の山があちこちに設置された
(ちなみにこの「タコ山」は
60年代に各地で設置されたという)。
社会主義国で多く見られる高層の集合住宅が
日本で数多く建てられたというのは、
「中流」で紐づけられる同調意識が
そこにあるようで興味深いテーマではあるが、
それはともかく、「団地」には老いた母親が独居し、
凍ったカルピスに代表される
得体の知れないおやつが、昔のように出てくる。
母親と息子、その別れた妻、孫。
そんな家族の関係が、すでに壊れているにも拘わらず、
奇妙な結びつきを見せる。
阿部寛、樹木希林はいうまでもなく、
真木よう子、小林聡美も巧いし、
脇役のリリー・フランキーや
ミッキー・カーチス、中村ゆりもいい。
その意味では安定した作品ではあるのだけれど、
こうした家族の変遷は『歩いても歩いても』で
きわめて巧く描かれていたので、
この作品ではさほど驚きはなかった。
もうひとつ何か強いエピソードがあれば…
というのはないものねだりだろうか。
ところで、主人公の阿部寛が演じるのは、
島田紳助文学賞ならぬ(笑)
島尾敏雄文学賞という架空の文学賞
(島尾敏雄自身は実在)を15年前に獲ったけれど、
泣かず飛ばずなので探偵業をしている
篠田良多、という役柄。
人間観察という手段がいつの間にか
目的になってしまった中年男の悲哀。
必死でその事実を否定しようとするのだが…。
しかし「島尾敏雄」の名を冠した文学賞なら、
もうそこそこ中堅の作家だと思うけどな(笑)。


海街diary

 
オトーサン、
「鎌倉に住みたかったなぁ」
何度も通いましたっけ。
江の島海岸と江ノ電。
森と丘と切り通し。
神社や大仏。
紫陽花や紅葉など四季の風情。
旧家や文人の邸宅。
小町通り抜け釆て涼し段葛 
でも、どんどん交通渋滞がひどくなって。

原題:海街diary (2015) 
      Our Little Sister
監督・脚本: 是枝裕和:
原作:吉田秋生  
Genre:Drama
上映時間:128分
あらすじ:
鎌倉の古い家に暮らす
幸、佳乃、千佳の香田三姉妹。
父は不倫の末に15年前に家を出て行き、
母も再婚してしまい、
今この家に住むのは3人だけ。
ある日、その父の訃報が3人のもとに届く。
父の不倫相手も既に他界しており、
今は3人目の結婚相手と山形で暮らしていた。
葬儀に参加した三姉妹は、
そこで腹違いの妹すずと出会う。
父が亡くなった今、
中学生のすずにとって
この山形で身寄りと呼べるのは義母だけ。
気丈に振る舞うすずだったが、
肩身の狭い思いをしているのはも明らか。
すずの今後を心配した幸は、
“鎌倉で一緒に暮らさない?”と提案する。
こうして鎌倉へとやって来たすずだったが、
最初は自分の母が幸たちの父を奪ったことへの
負い目を拭えずにいた。
それでも、異母姉たちと毎日の食卓を囲み、
日常を重ねていく中で、
少しずつ凝り固まった心が解きほぐされていく。
また、地元のサッカーチームでも仲間に恵まれ、
中学生らしい元気さも取り戻していくが・・・

出演者:
 綾瀬はるか・・・ 香田幸 
 長澤まさみ・・・ 香田佳乃 
 夏帆・・・ 香田千佳 
 広瀬すず・・・ 浅野すず 
オトーサン、
「広瀬すず、確かに新鮮だね」

その他の出演者:
 加瀬亮 坂下美海 
 鈴木亮平 井上泰之 
 池田貴史 浜田三蔵 
 坂口健太郎 藤井朋章 
 前田旺志郎 尾崎風太 
 キムラ緑子 高野日出子 
 樹木希林 菊池史代 
 リリー・フランキー 福田仙一 
 風吹ジュン 二ノ宮さち子 
 堤真一 椎名和也 
 大竹しのぶ 佐々木都 

User Rating:7.5/10( 7,997 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 5,930 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評判いいね」
まとまりすぎてて、不満だし、
少々物足りない気もします。

カンヌ国際映画祭ノミネート 
・パルム・ドール  是枝裕和    

日本アカデミー賞受賞 
・作品賞
・監督賞  是枝裕和
・撮影賞
・照明賞
・新人俳優賞  広瀬すず
同ノミネート
・主演女優賞  綾瀬はるか    
・助演女優賞  長澤まさみ   夏帆    
・脚本賞      
・音楽賞      
・美術賞      
・録音賞     
・編集賞     

User Reviews 
Blue Cloud さん 
2016年3月22日
The Pursuit of Happiness     
幸福の追求

コミックの続編ばかり製作している
ハリウッドの監督たちは、この映画を見るべし。
恥さらしはやめ、監督をやめるべし。
映画は、単なる娯楽媒体ではない。
それ以上のものなのだ。
この映画のすべてのシーンを見よ。
西洋の観客にとって、どう撮影されるかは不可解:
まったくドラマチックでない日常生活のシーンが繰り広げられる。
だが、それは、喜ばしい経験だ。
主役は、新しい人生に順応しようとする末の妹。
そして、権力と親切によって人生を送ろうと決心している姉。
批評家は、小津映画と比べたがる。
人生を静かに観察しているからだ。
だが、小津映画は悲しみに満ちている。
是枝の映画は、希望と喜びで人生を満たす。
人生に幸福を見いだそうとしている素朴な人々を描く。
あたかも禅のようだ。
愛情と親切を示すには、大きな劇的な出来事はいらない。
じっくり見るならば、日常生活での普通の物を見出すだろう。
これは、これまでに見たことがある最もよい映画の1つ。

オトーサン、
「美少女四姉妹も、いいけど。
見飽きるなぁ」

黒美君彦さん 
2015年6月17日
超美(少)女四姉妹

昔から大好きだった
吉田秋生のコミックの映画化。
これまでもいくつか映画化されているが、
どれもこれも今ひとつで、
彼女が描く世界・空気感が表現されたものとは
いい難かった。
といいつつ、本作の原作は未読。
逆にそれが良かったかもしれない。
というのも、ファーストカットから
吉田秋生の筆致が目に浮かんだからだ。
彼女の繊細な線が、見事に再現されている、と感じた。
その感覚は、すず(広瀬すず)が
河鹿沢温泉駅のホームで「行きますっ」と宣言し、
ドアが閉まって列車が走り出すまで続いた。
この作品は、ある意味吉田秋生作品の
"完コピ"ではないのか…。
だから小津作品との共通点より寧ろ、
私にとっては吉田秋生ワールドとの
親和性の方が遥かに強烈だった。
けれど是枝裕和の感受性が
吉田秋生作品に共鳴したのは納得できる。
監督は「鎌倉四姉妹物語」ではない、というが、
鎌倉という舞台で
それぞれの過去や現在を
生きている姉妹を描写しているという点では
やはり「鎌倉四姉妹物語」と観られても
仕方がないのではないだろうか。
それは決して作品を貶める意味ではないのだから。
限られた時間のなかで、
複雑な親子関係やそれぞれの人間関係、
さらにそこに恋愛や終末期の問題まで入れ込むのだから、
映画化は並大抵の苦労ではなかったと思う。
けれど、シリアスとコミカルなシーンが
絶妙に配されている原作の味を活かして、
いつしか四姉妹(とその周辺の人々)のファンになってしまう。
決定的に「悪い人」は出て来ないのに、
結果的にそこに現れてくる様々な影響…
それを背負う人々の姿が何ともいじらしく感じられるのだ。
それにしても綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの
四人の「超」美(少)女ぶりは尋常ではない
(笑…当たり前だけど)。
綾瀬はるかと長澤まさみのすっと伸びた脚、
遠目でもわかる豊かな胸はやはり目を惹く。
台詞でも一度くらい「常識を超えた美しい四姉妹!」と
揶揄するような声があっても不思議ではないのに(笑)。
桜並木を自転車で通り抜ける時の
広瀬すずの表情のなんと美しいことだろう。
桜の花びらが偶然?髪に引っかかるのも
(演出ならスゴイ)良かった。
それぞれがみな美しい表情を見せて、
観る者も豊かな気持ちになれる。
素敵な作品だった。
※「櫻の園」とかは良かったですね、確かに。


22年目の告白-私が殺人犯です-

オトーサン、
「題名はいいけど・・・」
半信半疑でみはじめましたが、
中盤、実に迫力あり、
後半、失速したという映画です。ハイ。

原題:22年目の告白-私が殺人犯です-(2017)
監督:入江悠
脚本: 平田研也/ 入江悠 
Genre:Suspence/Mytery
上映時間:117分
あらすじ:
1995年。東京
5人の命が奪われる連続殺人事件が発生
担当刑事・牧村の必死の捜査もむなしく、
ついに事件は時効を迎えてしまう。
すると突然、曾根崎雅人が
自分が殺人犯だと名乗り出て、
告白本の出版を大々的に発表する。
メディアは曾根崎の大胆不敵な
一挙手一投足を追い続け、
本はベストセラーとなる。
遺族がそんな曾根崎に対して
憎悪を剥き出しにする中、
事件を追い続けてきたジャーナリストの仙堂が
曾根崎を自身の番組に出演させるのだった・・・

出演者:
 藤原竜也・・・ 曾根崎雅人 
 伊藤英明・・・ 牧村航 
 仲村トオル・・・ 仙堂俊雄
オトーサン、
「藤原竜也、見直した!」

その他の出演者:
 夏帆・・・ 岸美晴 
 野村周平・・・ 小野寺拓巳 
 石橋杏奈・・・ 牧村里香 
 竜星涼・・・ 春日部信司 
 早乙女太一・・・ 戸田丈 
 平田満・・・ 滝幸宏 
 岩松了・・・ 山縣明寛 
 岩城滉一・・・ 橘大祐 

User Rating:6.4/10( 27 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 7,207 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

日本アカデミー賞ノミネート 
・主演男優賞  藤原竜也 

User Reviews 
him***** さん
2018年6月9日
意外な展開に、素直にびっくり!

この作品を観る直前に
『悪の教典』を観ていたので、伊藤英明に
「おいおい、お前もっと大量殺人してるじゃん(苦笑)」と
心の中でツッコミを入れながら観ていた私。
(でも、同じように思っていた人は、
きっといたはず!(笑))
その影響もあってか、伊藤英明を
「実は犯人なんじゃないの〜?」と、
ちょっと疑いの目で見ていました(笑)。
なので、話の展開には素直にびっくり!
面白い展開だな〜、と思いました。
それにしても、こういうアヤシイ役をやらせたら
藤原竜也は天下一品で、さすが!
右に出るものはないんじゃないかな?
と思うけれども、ちょっと食傷気味かなぁ〜。
そろそろ新たな藤原竜也的な存在が
出てきてほしいところ、かな。

オトーサン、
「韓国のオリジナルは、傑作とか」

前田有一さん 
2017年6月11日
安定の藤原竜也劇場
   
藤原竜也は作品選びのセンスが良いのだろう、
出演作品が大外れすることはまずない。
韓国映画「殺人の告白」の日本映画版リメイクにあたる
「22年目の告白-私が殺人犯です-」も、
その主演映画として抜群の出来栄えである。 
なぜさほど知名度のない韓国映画をリメイクし、
藤原竜也ほどのエース級を主演させるのか。
見る前はその真意はわからなかったが
なるほど、これは見事な脚本である。 
しかも、だ。
韓国映画版の特徴だった
てんこ盛りのアクションをほぼカット。
日本版は純粋なミステリドラマに仕立ててある。 
なんとも大胆で改変だが、これが功を奏している。
日本であのアクションをやったら、
荒唐無稽感ばかりがつのることだろう。
エンタメ映画的にはあったほうがいいに
決まっていると思いがちだが、
あえて削った勇気をほめておきたい。 
と同時にそれは、この内容とキャストならば
アクションなど不要。ミステリ的要素だけで十分に
それこそ韓国版以上に観客を満足させられるとの
製作陣の自信でもある。
そこがなんとも頼もしい。 
見てみると、
まったく彼らの狙い通りに仕上がっていたわけだが、
成功の最大の理由はキャスティングにあるだろう。 
小憎らしい時効犯を演じる藤原竜也。
彼を長年追い続けてきた、
地べたを這いつくばってホシを挙げる
古いタイプの刑事役、伊藤英明。 
この、一見食い合わせの悪そうなスター二人を
何故初共演させたか。 
見終わってみればきっとわかるだろう。
この二人でなければあれの効果は薄まっただろうし、
共感というものもスポイルされていたに違いない。 
その意味ではやはり本作も
いつもの藤原竜也劇場なのであり、
彼以外にあの役は考えられない。
たとえ演じても彼以上にうまくやる者はいないと
誰もが思えてしまう。
これは本当にすごいことだ。 
冒頭から大ヒントをチラ見せさせるなど
伏線もしっかりしている。
どうしてこういう映画を作れる監督が
「ジョーカー・ゲーム」みたいなものを作ってしまうのか、
首をひねるほどだ。
どう考えてもあれが実力だったとは思えない。 
それはともかく、
この傑作にも多少の欠点がないわけではない。
とくに真相に少々無理があるとか、
解明経緯についてなども、
いろいろとツッコミどころはある。 
だが、それらは結局、大した問題ではないと
私は結論付ける。
もともとそういう、堅牢なミステリを楽しむ映画ではないし、
それを補ってあまりある魅力が本作にはある。
ミステリというものも、厳密さを求めるばかりが能ではない。 
最後に、この映画を見る際には、
大きな見どころとなっているテレビ討論の場面。
これが始まったら、
そこでのセリフすべて暗記するくらいの勢いで
しっかり味わっておくとよい。
本当に面白いし、
スリリングなやりとりにハラハラできる。


夕陽の群盗

オトーサン、
「受け狙いの邦題だね」
夕陽のガンマンを想起させます。
原題のBad Company、すなわち悪童仲間のほうが、
青春群像をよく表しています。

原題:Bad Company (1972) 
監督:Robert Benton
脚本:David Newman/ Robert Benton
Genre:Adventure/ Drama. Western
Country: USA 
Language: English 
上映時間:93分
あらすじ:
1865年、オハイオ州グリーンビル。
軍隊は身体強壮な若者をかき集めていたのだ。
良家に育ったドリューは
両親の手をかりてミズリー州へと逃れた。
西部へ向かう幌馬車隊に加わるのを断わられる。
ジェイクに襲われ、金目のものを奪われてしまった。
牧師の家で、ジェイクと会い、取っ組みあいに。
だが、格闘の末、逆に2人は意気投合し、
ドリューは、ジェイクの悪童仲間と同行する。
この連中は悪知恵を駆使して、
憧れの西部カンサスへ向かったが、
そこは、荒っぽい土地だった。
無頼漢ビッグ・ジョーにはド肝を抜かれた。
拳銃の力とその無頼の限りに圧倒された。

出演者:
Jeff Bridges ・・・ Jake Rumsey(ジェイク)
Barry Brown ・・・ Drew Dixon(ドリュー)
David Huddleston ・・・ Big Joe(ビッグ・ジョー)
オトーサン、
「若い頃のジェフ・ブリッジスも、いいね」

その他の出演者:
Jim Davis ・・・ Marshal
John Savage ・・・ Loney
Jerry Houser ・・・ Arthur Simms
Damon Cofer ・・・ Jim Bob Logan
Joshua Hill Lewis ・・・ Boog Bookin
Geoffrey Lewis ・・・ Hobbs
Raymond Guth ・・・ Jackson
Ed Lauter ・・・ Orin
John Quade ・・・ Nolan
Jean Allison ・・・ Mrs. Dixon
Ned Wertimer ・・・ Mr. Dixon
Charles Tyner ・・・ Egg Farmer
Ted Gehring ・・・ Zeb
Claudia Bryar ・・・ Mrs. Clum
John Boyd ・・・ Prisoner

User Rating:7.1/10( 2,993 votes)IMDb
  User Rating:8/1/10( 15 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だね」

User Reviews 
chinaskeeさん 
2001年8月10日
リアルな西部劇

これまでに見た最も完全な西部劇の1つ。
すべての状況はリアル。
キャストもよい。
悪い演技をする俳優はいない。
ハーヴェイ・スミチッドのピアノ、
ゴードン・ウィリスの撮影が盛り上げてくれる。
悪者ジョフリー・ルイスは、
最も愉快でリアルな臨終の言葉を発するす。
この映画について、何も悪いことを見つけられない。
西部劇、大人向け映画、人生の一断面を描いた映画、
または仲間映画のファンならば
この忘れられた映画愛が見逃すべきではない。
さまざまなジャンルの要素を持った見事な映画だ。

オトーサン、
「新世代西部劇というわけか」

al2*****さん 
2018年6月8日
ニューシネマウェスタンロードムービー 

南北戦争末期、徴兵を逃れた青年が
ふとしたきっかけで出会う悪い若者たちと
西への道中を共にする隠れた名作。
後に「クレイマー、クレイマー」で
アカデミー監督賞など大成功を収める
ロバート・ベントンの初監督作。
彼はこれ以前にあの傑作「俺たちは明日にない」の脚本を
デビッド・ニューマンと共同で書いていて
この作品も自由だが刹那に生きる若者たちの姿が
鮮烈に描かれている。
ジェフ・ブリッジスはこの頃
「ラストショー」でオスカー候補になるなど
スターの階段を上ってる時期。
バッドカンパニーのリーダー役を頼もしさと頼りなさ、
初々しいけどどこか陰のある姿が印象に残る。
バッドカンパニーに加わる徴兵逃れの
青年役のバリー・ブラウンがこの作品の実質主役。
ジェフと対照的な好青年をうまく演じているが
その後あまり作品に恵まれてないようで名を聞かなくなった。
「ゴッドファーザー」シリーズやウッディ・アレン作品などの
名カメラマン ゴードン・ウィリスによる
南北戦争時代の美しい原風景も素晴らしい。
ベントン初監督作ながら無駄なシーンもほとんどなく
テンポよくまとめられていて
最後までだれることなく楽しめた一本。 


イップ・マン 継承

オトーサン、
「イップ・マン、知らなかったな」
三部作
・イップ・マン 序章(2008)
・イップ・マン 葉問(2010)
・イップ・マン 継承(2015)
その他
・イップ・マン 誕生(2010)
・イップ・マン 最終章(2013)
・グランド・マスター(2013)

原題:Yip Man 3 (2015) 
監督:Wilson Yip 
脚本:Tai-lee Chan/ Lai-Yin Leung/Edmond Wong  
Genre:Action/ Biography/ Drama
Country: China / Hong Kong 
Language: Cantonese / English 
上映時間:105分
あらすじ:
1959年、好景気に沸く香港。
イップ・マンは最愛の妻ウィンシンと
小学生の息子と、詠春拳の普及に努めていた。
町では裏社会を牛耳る不動産王フランクが、
小学校の土地を狙って悪行を重ねていた。
イップ・マンは学校に放火したり、
家族にまで危害が及んだことで
1人フランクのもとへ赴き、
フランクの言う3分勝負になる。
だが、決着がつかず、問題は一段落した。
今度は、武術界で急激に頭角を現したチャンが、
「どちらが正統な詠春拳か決着をつける」と
公開挑戦状を叩きつけてきた・・・

出演者:
Donnie Yen ・・・ Ip Man(イップ・マン)
Lynn Hung ・・・ Cheung Wing-sing(ウィンシン)
Mike Tyson ・・・ Frank(フランク)
Chen Chao ・・・ Master Chan(チャン)
オトーサン、
「ドニー・イェン、澄んだいい目をしているね」
マイクタイソンとの対決は、ド迫力でした。

その他の出演者:
Zhang Jin ・・・ Cheung Tin-chi
Patrick Tam ・・・ Ma King-sang 
Karena Ng ・・・ Miss Wong
Kent Cheng ・・・ Fat Po 
Bryan Leung ・・・ Tin Ngo-san 
Louis Cheung ・・・ Tsui Lik .
Danny Chan ・・・ Bruce Lee 
Tats Lau ・・・ the school principal.
Babyjohn Choi ・・・ newspaper reporter.
Yu Kang ・・・ Master Tam.
Lo Mang ・・・ Master Law.
Leung Siu-hung ・・・ Master Lee.
Sarut Khanwilai ・・・ the Thai Boxer.

User Rating:7.1/10( 34,479 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 299 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

User Reviews 
hayashimegumiさん 
2015年12月25日
もっと!

短評;
イップ・マン映画シリーズは、
中国のマーシャル・アーツ映画を
なぜ愛しているかが分かる。
イップ・マン私生活に焦点を当てた
このエレガントな伝記映画は、実に魅力的。
とても楽しく、魅力的なアクションと
ほろ苦いシーンがある!
マーシャル・アーツ・映画と中国文化を愛しているならば!
「イップ・マン 継承」は、必見だ。
追記:
1. 釣り合いが取れているし、文化的にフェアだ。
2. 上映時間は、長すぎず短すぎない。
3. 欠点が見当たらない。
4. 美しい舞台と小道具。
5. 広東語を理解している人なら
  映画全体が陽気だとわかるだろう。

オトーサン、
「前田さん、大絶賛!」

前田有一さん 
2017年4月16日
カンフー映画最高峰
   
いまクンフーアクションをやらせたら、
ドニー・イェンは明らかにトップスターであろう。
ただ、日本での一般的知名度は
残念ながらあまり高くはない。
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など
近年はハリウッドの話題作での活躍も目立つが、
そもそも洋画じたいが冬の時代なので、
なかなか浸透しない。 
ドニー・イェンの魅力を味わうには
このイップマンシリーズはうってつけである。 
何しろブルース・リーの師匠の伝記ものだから
格闘アクションへの力の入れ方が違う。
アクション重視だからエンタメ性が非常に高い。
史実映画の範疇に入れていいかは微妙なものの、
比較的シリアスな味付けなのもいい。
おかげで相当ストリクトな、
本気度の高い仕上がりとなっている。 
それぞれの格闘場面は
ワイヤーワークなども使ってはいるが、
さほど荒唐無稽に見えることはない。
なのに香港映画らしいケレン味は
たっぷり味わえるよう
絶妙なバランスで演出されている。 
その最たるものが、敵のボス的存在を演じる
マイク・タイソンとドニー・イェンのガチ対決。 
事前に「マイク・タイソンは
友情出演程度だよ」などと噂を聞いていたが
とんでもない。
二人の対決は時間的にも質的にも、
大いに見ごたえがある。 
単なる異種格闘技戦というわけではない。
どちらも本物の動きを体得した
アスリートであるから一味もふた味も違う。
それは実際に拳を交えるショット以上に、
ちょっとした間合いの詰め方だとか、
首の動きでのフェイントのかけ方とか、
演出しきれない細部に現れている。 
とくに、タイソンの筋肉ダルマのような体型から
繰り出されるショートフックや連打の重厚感ときたら、
ただのミット打ちが見せ場になってしまうレベル。
大げさすぎる重低音の効果音がまたいい感じである。
あれはもう、ジャブなどではなく大砲。
大砲を毎秒4発か5発ぶち込んでくる。
さすがのドニーも押されっぱなしだがそれも当然。
はたして二人の対戦結果やいかに。 
ちなみに、これほどすごいこのバトルは
映画の見せ場的にはまだ中盤に位置する。
つまり、それ以上に
エモーショナルかつエキサイティングな
格闘アクションが残っているということ。
これはお得感があろう。 
イップマンシリーズは本国では大ヒットしている
ドル箱シリーズなので、
予算もスタッフも比較的余裕がある布陣。
演出も一流のそれだ。 
たとえばエレベーターで主人公が
強敵とあいまみえる場面。
ウィルソン・イップ監督は、
決してすぐに戦いを始めるような
アメリカ映画的な真似はしない。
この監督は、アクションシーンに
必然性とドラマを見出すことの大切さを
日ごろから公言している監督なので、
こういうところは安心してみていられる。 
この監督は、確実にこのエレベーターはやばい、
今から死をかけた戦いが始まるぞという空気を
まずは作り出す。
荷物をさりげなく妻に渡すカットをはさむなど、
場をしっかりと温め、観客の期待を高め、
十分に期待を引っ張ってからコトを始める。 
すべてのアクションシークエンスが、
こうした細やかな心遣いのもとに設計されている。
アクションシーンを
コース料理のように並べ立てるのみならず、
その料理一つ一つが
ミニコースのようにストーリーを持っている。 
カメラのとり方も工夫が凝らされ、
香港映画界の伝統の積み重ねを感じさせる。
まさに芸術的、見事なものだ。 
「イップ・マン 継承」は、
現在見られるクンフー映画としては
間違いなく最高峰だろう。
テンポもいいし、ドラマもいいし、
キャラクターも立っている。
主人公が人格者で、
気持ちのいい生き方をしているのも好感が持てる。
吹替版があれば
子どもたちにも見せたいくらい模範的だ。 
シリーズものだから
できれば前作までも先に見てほしいが、
一見さんでもさほど問題はない。
知らないキャラクターが出てきて
内輪受けみたいなことを繰り広げることは一切ないので、
その意味では非常に親切な作りといえる。


ウィル・ペニー

オトーサン、
「チャールトン・ヘストン、さまさまだね」
B級映画監督トム・グライスの作品に、
ヘストンがなぜ出たかというと、
こいつにチャンスを与えてやろうと思ったから。

原題:Will Penny (1967)
監督・脚本:Tom Gries   
Genre:Romance/ Western
Country: USA 
Language: English 
上映時間:108分
あらすじ:
ウィル・ペニーは、老境に入ったカウボーイ。 
運に見放され、仕事も金もないペニーは、
牧師クイントら無法者たちとの争いで重傷を負う。
死にかけていたペニーを手厚く看護したのが、
若くて美しい女性、キャサリン。
彼女は息子を連れて、
西部にいる夫の元に向かう途中だった・・・

出演者:
Charlton Heston ・・・ Will Penny(ウィル・ペニー)
Joan Hackett ・・・ Catherine Allen(キャサリン)
Jon Gries ・・・ Horace(ホラース)
Donald Pleasence ・・・ Preacher Quint(牧師クイント)
オトーサン、
「チャールトン・ヘストン、意表をつく役」
チャールトン・ヘストンといえば、,
「十戒」、「ベン・ハー」の頑強な大男役。
それが、本作では何とも頼りない存在なのです。

その他の出演者
Ben Johnson ・・・ Alex (Flat Iron Ranch foreman)
Lee Majors ・・・ Blue
Bruce Dern ・・・ Rafe Quint
Slim Pickens ・・・ Ike Walterstein
Anthony Zerbe ・・・ Dutchy
Matt Clark ・・・ Romulus

User Rating:7.2/10( 3,489 votes)IMDb
  User Rating:6.6/10( 12 votes) Yahoo!
オトーサン、
「意外に高いスコアだね」

User Reviews 
ichaelM24さん 
2002年6月19日
a forgotten classic 
忘れられたクラシック

偉大な西部劇をあげよと言われて、
本作を挙げるひとは、そういない。
だが、本作は記憶に留めるに値している。
若くて美しい女性、キャサリンに看病されている
年老いたカウボーイの話だ。
健康を回復すると、ならず者たちから
彼女とその幼い息子を守ろうとする。
(息子役のジョン・グリースは、監督の息子とか)
そいつらは、彼を負傷させ、
置き去りにして死ぬに任せたのだ。
この映画で特筆すべきは、
ベテラン俳優ヘストンの素晴らしい控えめな演技だ。
ジョーン・ハケットも、繊細な演技をみせる。
ドナルド・プレゼンスは、
サディスティックな牧師クイント役。
毎度ながら、楽しい。
リー・メジャース、アンソニー・ザービ、
スリム・ピケンズ、ベン・ジョンソンらの助演陣もいい。
撮影は美しい。
特に、主な舞台となる雪で覆われた地形だ。
出だしは、スローテンポだが、
すぐに回復し、きちんと進んでいく。
私の唯一の不満は、音楽。
時々高圧的で、気が散る。
本作は、記憶に留められるべき珠玉n。
AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)が、
いずれ偉大な西部劇100を制定するならば、
その中に選出されるべきだろう。

オトーサン、
「こういう西部劇もあっていいよね」

Ikedaさん 
2009年8月30日
カーウボーイの涙

マカロニ・ウエスタンが出現した時期に、
これは、その反対の方向に分極した様な西部劇です。
チャールトン・ヘストンが
喧嘩に弱い訳ではありませんが、
気が優しすぎて弱々しく、
これまでのカーウボーイと違った
イメージになっているからです。
怪我をしてジョーン・ハケットの世話になり、
子供のジョン・グリースとの生活が
かなり長くありますが、
正にホームドラマのようです。
それはそれで面白いとも言えますが、
西部劇としては異色で、
最後にもう50才だから
カーウボーイの道しかないと言って、
涙ぐみながら去っていくシーンが、
この映画を象徴しています。


クリミナル 2人の記憶を持つ男

オトーサン、
「珍しいね」
アリエル・ヴロメンは、
イスラエルの映画監督、脚本家。
このひとの映画をみるのは、これがはじめて。

原題:Criminal (2016) 
監督:Ariel Vromen  
脚本:Douglas Cook/ David Weisberg  
Genre:Action/ Crime/ Drama 
Country: USA / UK 
Language: English / French 
上映時間:113分
あらすじ:
CIAロンドン支局のエージェント、
ビル・ポープが、極秘任務中に非業の死。
それを知った支局長のクウェイカーは動揺を隠せない。
ビルは米軍のあらゆる兵器を思うがままに遠隔操作し、
核ミサイルさえも発射できるプログラムを持つ
謎のハッカー、ダッチマンの居場所を知る
唯一の人物だったのだ。
世界の秩序を守るために
何としてもダッチマンを捜し出し、
恐るべきプログラムを回収すべくクウェイカーは、
記憶の移植実験を研究中の
脳外科医フランクスに協力を要請する。
その移植相手に選ばれたのは、
サイコパスの死刑囚ジェリコ。
しかし彼は、手術直後に逃走を図る。
やがて正義感に溢れたビルの記憶が徐々に蘇り、
混乱するジェリコだったが・・・

出演者:
Gary Oldman ・・・ Quaker Wells(クウェイカー) 
Tommy Lee Jones ・・・ Dr. Micah Franks(フランクス) 
Kevin Costner ・・・ Jerico Stewart(ジェリコ) 
Michael Pitt ・・・ The Dutchman(ダッチマン) 
オトーサン、
「一流どころを揃えたね」
大した実績のない監督に、これだけ集まったのは、
彼がイスラエル人だからでしょう。

その他の出演者:
Ryan Reynolds ・・・ Bill Pope(ビル・ポープ) 
Gal Gadot ・・・ Jillian "Jill" Pope
Lara Decaro ・・・ Emma Pope
Alice Eve ・・・ Marta Lynch
Jordi Molla ・・・ Xavier Heimdahl
Antje Traue ・・・ Elsa Mueller
Scott Adkins ・・・ Pete Greensleeves
Amaury Nolasco ・・・ Esteban Ruiza
Colin Salmon ・・・ Warden
Tommy Hatto ・・・ Captain Burrows
Robert Davi ・・・ Admiral Lance
Richard Reid ・・・ James Osborne
Natalie Burn ・・・ Shoo Shoo

User Rating:6.3/10( 46,962 votes)IMDb
  User Rating:7.0/10( 430 votes) Yahoo!
オトーサン、
「興味シンシン」

User Reviews 
ajith vargheseさん 
2016年8月12日
一世一代の演技!     

久しぶりに、見た映画だ。
鳥肌が立ち、これぞ望んでいたもの
ケビン・コスナーには、拍手喝采、脱帽だ!
なんという演技か??!!!
コスナーは、最初から最後まで見事だった。
彼ほど上手にこの役をこなせる俳優はいないと思う。
カメラ・ワーク、BGM、会話など、最高!
どちらかというとアクションスリラーだ。
アルファからオメガまで、好奇心全開だ!
「フェイスオフ」と同じだが、
本作では、顔でなく、心だ。
CIAスパイからコスナーに移植された記憶だ。
この映画、是非見てほしい。
コスナーほど、
こんなに完璧な演技をできる人がいない。
説明不可能だ。

オトーサン、
「いい文句だね」
・記憶が人間を作るのか

タミーさん 
2017年3月6日
記憶が人間を作るのか

スーパーマンの新作で
よく分からない理由で死んだケビン・コスナーが、
よく分からない理由で人を痛めつける犯罪者を演じる。
製作ミレニアムだし、
よくあるB級アクションかと思いきや、一味違う。
他人の記憶がそれ知っていく人間に
どこまで影響を与えるのか、という実験的な作品。
実際映画を通して色んな人々の記憶
(あるいは人生)を知っていくのを
趣味にしている人間にはすごく興味深い実験だった。
主人公が後天的サイコパスであるという設定も、
不出来な作品によくある
「感情移入ができない」という問題を
「観客に感情移入する努力をさせようとする」
ものにしていて面白かった。
48時間に設定されたタイムリミットも
「テロ発生まで」「死亡まで」という安易なものではなく
「移植された記憶が消えるまで」のサスペンス。
記憶が消えたら元の凶暴一直線な人間に戻ってしまうのか。
恐らくはそうだろう、という考えで話は進む。
実際徐々に主人公は本来の姿を取り戻していく。
オチに関しては見せすぎていて、
もっと曖昧にしてもよかったと思う。
その後のジョーンズとオールドマンの
会話は本当に要らない。
全体的にアクションよりも、
ウエットなドラマが目立った一品。


レイン・フォール 雨の牙

オトーサン、
「予告編はよかったんだけどな」
それに、題名もいい感じだし、
名優ゲーリー・オールドマンも出ているし。

原題:Rain Fall (2009) 
監督・脚本:Max Mannix  
原作:Barry Eisler
Genre:Action/ Crime/ Drama 
Rated R for some violence and language 
Country: Japan / USA 
上映時間:111分
あらすじ:
日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レイン。
27歳で秘密工作員となり、
アフガニスタン、イラク、南米など各地を転戦し、
最後の18ヶ月はアメリカ海軍特殊作戦司令部に籍を置き、
完璧に暗殺依頼を遂行してきた。
ある時、一件の依頼を受ける。
それは国土交通省の高級官僚、川村安弘を
自然死に見せかけて殺し、
誰にも疑われずに姿を消すというもの。
電車内でターゲットの暗殺を実行、
難なく終了したかに思われた。
しかし、川村が所持していたメモリーデータが
どこにも見当たらなかったことで全てが狂い始め、
CIAや日本の警察機関から追われる身となってしまう。
そんな中、メモリーデータの手掛かりを探る
レインは包囲網を巧みにくぐり抜けながら、
川村の娘でジャズ・ピアニストのみどりに接触し、
行きがかり上、2人で東京の街を逃亡するが、
CIAアジア支局の局長、
ウィリアム・ホルツァーによって、
至る所に設置された監視カメラにマークされていた・・・

出演者:
椎名桔平・・・ John Rain(ジョン・レイン)
長谷川京子・・・川村みどり
中原丈雄・・・川村安弘
Gary Oldman・・・ Hiltzer(ホルツァー)
オトーサン、
「ゲーリー・オールドマン、端役か」
アカデミー賞受賞 
・主演男優賞 ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 

その他の出演者:
清水美沙・・・優子
坂東工・・・健
柄本明・・・タツ
Dirk Hunter・・・Thomas Perryman(トーマス・ペリマン)
David McFall・・・CIA man
若松武史・・・ベニー渡辺:
小木茂光・・・長田刑事:
浜田晃・・・山本:
平山祐介・・・アセット
宮田早苗・・・「三松」の婦人
田山涼成・・・松本

User Rating:4.8/10( 1,110 votes)IMDb
  User Rating:4.6/10( 167 votes) Yahoo!
オトーサン、
「冴えないねぇ」

User Reviews 
ScottieFergさん 
2013年6月4日
ボーン再来?

映画を見て、批評を読み終えて、
書いている。
ほとんどすべてのセグメントで、
スリル、ツイスト、人間関係などを取り戻そうとする
悲しい試みがなされている。
「ボーンアイデンティティ」では、すばらしかったのに。
「ボーン・スプレマシー」で、クリス・クーパー演じる
コンクリン役に当たるゲイリー・オールドマンは、
まるで紙細工みたいだった。
もうこれ以上の盗用された要素は、リストしないでおこう。
あまりにも明らかだし、多すぎる。
私はあなたたち、より早い評者の助言を聞き、
バリー・アイスラーの原作をつまみ食いしている。
私は、いま、マーティン・クルス・スミスの
小説「Arkady Renko」に夢中になっている。
私の飢えをいやすには、
ソ連の政治犯収容所グーラグへの旅行が必要だ。

オトーサン、
「まったく同感!」
拍子抜け、肩透かし、ずっこけの連続です。 

よしのぶさん 
2009年5月1日
リアリティがないのでつまらない。

先ず国のデータを簡単に盗めるのが問題。
セキュリティがあり、
MSが差し込めるわけもないのですが。
レインが川村を殺害したのかも不明のまま。
死因は持病の心臓発作。
他の二人の殺害方法も最後まで不明。
MSを奪うのが目的なのに、なぜ殺害するのか?
なぜ次女は殺された?長女もMSを持っていない。
CIAは東京中の監視カメラでレインらを追う。
レインは
「監視されているので、歩き続けるしかない」
というが、帽子等で顔を隠せばいいのだ。
レインが長女に意味深に
「プレゼントをあげるから、
目をつぶって」と渡したのが拳銃。
渡したからには銃撃戦を期待するが、なし。
長女がアジトを探しまわる不要な場面が続く。
二人で電車で逃げて旅館で一泊するが、濡れ場はなし。
翌朝レインは東京へ。意味なし。
レインは長女の父を殺して葛藤はないの?
長女はレインのどこに惹かれたの?
追われる者の緊張感や、
男女間の愛情の描写もなし。
CIAの支局長は怒ってばかり。
駅ホームでレインを射殺せよなどと無茶な命令。
政治汚職ネタで、大騒ぎしすぎ。
やがて殺害の依頼者がCIAと判明。
CIAなら自分たちですればいいのに、
なぜレインに依頼したの?
レインは復讐のために、
支局長の住所をヤクザに流す。
他人まかせで、すっきりしませんね。
エピローグ。子供時代をすごしたアパートを
懐かしそうに眺めるレイン。意味なし。
レインは長女に会いに行くが、
メモだけ残して消える。
「過去は忘れて、未来に生きて」
余計忘れられなくなります。
案の定、女は男を追う。
おお、そういう展開かと思いきや、
道路を挟んで見詰め合い、男は消える。
がっかり。
そんなレインに仕事のメールが。
あれ、仕事辞めた筈ですが。
レインは男(たぶんターゲット)に会いにゆき、
本名を名乗ると、相手の驚く顔。
で、エンド。
映画館がガラガラの理由がわかり、
ここだけすっきり。


映画 深夜食堂

オトーサン、
「常連があつまるお店って、いいよね」
その昔、久が原のセピアという喫茶店に
足繁く通っていました。
みんな仲良くなって、疑似家族のようでした。

原題:映画 深夜食堂(2014)
監督:松岡錠司
原作:安倍夜郎
脚本:真辺克彦/ 小嶋健作/ 松岡錠司 
Genre:Drama
上映時間:119分
あらすじ:
街のある一角に、
深夜0時になると開くめしやがある。
掲げられたメニューは
豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、
マスターができるものだったら言えば作ってくれる。
めしやにはいつもマスターの味と
居心地の良さを求めて人が集まる。
ある日、店に骨壷が置き忘れられていた。
常連客たちが骨壷をネタに
ああだこうだ話に花を咲かせていたところ、
久しぶりにたまこがやってくる。
最近愛人を亡くした彼女は、
新しいパトロンを探している最中だった。
めしやに住み込みで働くことになったみちるも、
常連客のあけみに会いたいと騒ぐ謙三も、
何か訳ありの様子。
マスターのどこか懐かしい味は、
そんな彼らのおなかも心も満たしていく・・・

出演者:
 小林薫・・・ マスター
 高岡早紀・・・ 川島たまこ
 多部未華子・・・ 栗山みちる
オトーサン、
「マスター、かっこいいね」
こんなに美男子なら、俳優になれるのに(笑い)

その他の出演者:
 柄本時生・・・ 西田はじめ 
 渋川清彦・・・ 長谷川タダオ 
 谷村美月・・・ かすみ 
 余貴美子・・・ 塙千恵子 
 筒井道隆・・・ 大石謙三 
 菊池亜希子・・・ 杉田あけみ 
 不破万作・・・ 忠さん 
 綾田俊樹・・・ 小寿々 
 松重豊・・・ 竜 
 光石研・・・ 野口 
 安藤玉恵・・・ マリリン 
 須藤理彩・・・ ミキ 
 小林麻子・・・ ルミ 
 吉本菜穂子・・・ カナ 
 平田薫・・・ 足立サヤ 
 山中崇・・・ ゲン 
 篠原ゆき子・・・ 夏木いずみ 
 宇野祥平・・・ 小道 
 中山祐一朗・・・ 八郎 
 金子清文・・・ 金本 
 田中裕子・・・ 塚口街子 
 オダギリジョー・・・ 小暮

User Rating:5.8/10( 13 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.1/10( 1,159 votes) Yahoo!
オトーサン、
「いい感じ」

User Reviews
黒美君彦さん 
2016年10月24日
食堂だけに毒気が抜けた?

2011年から続くテレビドラマ『深夜食堂』の世界を
そのままスクリーンに映したかのような作品。
まあ、この作品に限ってはその方がいいかも。
けれど、映画ならではの表現を求めると
逆に若干物足りないかも。
あ、オダギリジョーの役どころはドラマとは違うか。
ただ、小林薫演じるマスターが毒気が抜けすぎて、
単なるいいおっさんになってしまったような気がする。
もっと過去を背負った、
どこかに鋭い刃を隠しているかのようなそんな男
というのがもともとのマスターのような気がするが。
物語は高岡早紀や多部未華子、筒井道隆らが
ゲスト出演しているけれど、
今ひとつひとりひとりに共感が持てなかったかなあ。
多部未華子はやはりマスターに惚れないとダメでしょう。
年齢の差を越えて。
そんなわけで、テレビドラマを観ている感覚で、
何となく観終えていたのでした…。
ちょっと寅さんっぽい人情話に
偏りすぎじゃないかな、と思いつつ。

オトーサン、
「こういうフアン心理、いいね」
 
鉄腕麗人さん 
2017年1月22日
原作、ドラマシリーズともに大ファン。

特に「深夜食堂」を観ながら、
または読みながら呑む“一人酒”は最高である。
“めしや”に訪れる常連客と同様に、
卵焼きやポテトサラダなど
決して特別ではない料理をつまみながら、
仕事終わりの深夜にしみじみと酒を呑む。
いよいよ自分もおじさんだなと身につまされながらも、
何だか心地よい。
そんな束の間のひとときが充足感を与えてくれる。
どんな人間も、その人生は悲喜こもごも。
辛いことも悲しいことも、みんな抱えて、
それでも日々を生きている。
その有り触れた人生の機微を、
“夜12時から朝7時頃まで”という
現実と現実の狭間とも言える時間帯で切り取った
文字通り味わい深いドラマを
この作品は提供し続けてくれている。
この映画版も、ほぼドラマシリーズと
同様のテイストで作られていたと思う。
ただ、だからこそ、
果たして映画化する必要はあったのかなと
一抹の疑問は残る。
良い意味でも悪い意味でも“スペシャル版”と
いう仕上がりであったことは否めない。
しっかりと2時間近くの尺があるので、
晩酌しつつ気軽に観るという
いつものスタイルもしづらかったし……。
一方で、この映画化作品におけるハイライトは、
多部未華子の“えくぼ”だと思う。
多部未華子というキャスティングの妙が、
このドラマ世界に相応しい地味だけれど
愛くるしい華やかさを
醸し出していたことは間違いない。
多部未華子演じる“みちる”が、
“めしや”に住み込みで働くという展開が、
映画ならではの世界観の広がりを見せる。
みちるが住み込むことで、
初めてめしやの「二階」がシーンとして描かれる。
これにより、文字通り世界観は立体化し、
ファンに対しての特別感を提供してくれている。
また今作は3つのエピソードで構成されていて、
その各話のテーマが
「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」と
「深夜食堂」で描かれる料理としては
珍しく主食三連発であることも、
映画ならではの隠れた“大盛り演出”なのだと
密かに思った。
先日の東京出張中、新宿に宿泊し、
今作のモデルとも言われている
「ゴールデン街」に初めて足を運んだ。
ドラマの撮影場所ともなった風景に感激しきりだったが、
さすがに何処かの店に一見で入る勇気はなかった。
何度か挑戦して、「深夜食堂」を探してみたい。 


家族はつらいよ2

オトーサン、
「TV放映、ラッキー」
妻よ薔薇のように(家族はつらいよ3)の
上映が近いので、大サービスしたようです。

原題:家族はつらいよ2(2017)
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 / 平松恵美子 
Genre:Comedy
上映時間:113分
あらすじ:
東京の郊外に暮らす三世代同居の平田一家。
マイカーでの外出が楽しみの周造に対し、
高齢者の事故を心配する家族が
免許を返上させようと画策したことから、
平田家に一騒動が勃発してしまう。
そんな中、故郷・広島の高校時代の同級生・丸田と
40年ぶりに偶然の再会を果たした周造。
ぼんぼんだった丸田のわびしげな姿を不憫に思い、
友人の向井も誘い、即席の同窓会を開いて
大いに盛り上ったが・・・

出演者:
 橋爪功・・・ 平田周造 
 西村雅彦・・・ 平田幸之助 
 蒼井優・・・ 平田憲子
 小林稔侍・・・ 丸田吟平
オトーサン、
「橋爪功、ノリノリだね」
免許返上に抵抗する気持ち、よく分かります。

その他の出演者:
 吉行和子・・・ 平田富子 
 夏川結衣・・・ 平田史枝 
 中嶋朋子・・・ 金井成子 
 林家正蔵・・・ 金井泰蔵 
 妻夫木聡・・・ 平田庄太 
 藤山扇治郎・・・ 新米巡査 
 徳永ゆうき・・・ 調子のいい鰻屋 
 風吹ジュン・・・ 小料理屋の女将・かよ 
 中村鷹之資・・・ 平田謙一 
 丸山歩夢・・・ 平田信介 
 劇団ひとり・・・ 敏腕刑事 
 笑福亭鶴瓶・・・ 火葬場の職員 

User Rating:6.5/10( 6 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.2/10( 900 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、いつもの山田節だね」

User Reviews 
もとやさん 
2018年6月2日

免許で2時間引っ張るのかと思ってたら、
まさかの展開に驚かされた。
それでも、そんなに深刻にならず
相変わらずほのぼのしてて良かったです。
前作に出演してた人が違う配役で登場する
というのは遊び心があって面白い試みですね。
次回作でもまた違う役で出演するのかな?
家族会議のうな重とか、
前作からの伏線も上手く使ってて秀逸な構成になってますね。
逆にトトが居なくなってたのはちょっと残念。 

オトーサン、
「同感!」

ちょいQKさん 
2017年6月11日
笑いは大きくないが社会性で深み

家族内の他愛ないドタバタを
手慣れた手法で描いた喜劇で、
爆笑するような面白さはないが、
高齢者問題を取り込んだところに
それなりの深みが感じられる作品である。
引退して自由に暮らしている平田周造・富子夫妻と
3人の子供たち及びその配偶者とが、
家族内の問題でやり取りする中で、
交わされる会話の端々に現われる
本音とのズレをすくい取って笑わせる。
今回、富子は序盤で北欧旅行に出かけてしまい、
厄介ごとの元となるのは頑固おやじの周造であり、
周造対他の家族というパターンは、
「男はつらいよ」の寅さん対家族、の焼き直しである。
橋爪功が好演してはいるが、
寅さんと比べると灰汁が弱いのは当然で、
監督の職人芸的な技で笑わせはするが、
新味のない古典的なやり取りとも言え、笑いは小さい。
その分、つまずいて転んだり等の
無理なドタバタを多用しすぎており、
特に、周造が家に泊めた
高校時代の同級生・丸田が急死しているのを翌朝見つけて、
看護士をしている義理の娘・憲子以外の全員が
怖がる様は余りにオーバーだ。
殊にうなぎ屋の出前など極端すぎて白けてしまう感じだ。
家族はつらいよ、と言いながら、
全員が安定した生活で仲良くやっており、
経済的にもそれなりに恵まれた
中流家族の小さな波紋を描いているだけで
物足りなさを感じるのだが、
それでも確かに前作より良いと言えるのは
高齢者問題という
現代の社会性を取り入れているためであろう。
周造の自動車運転に絡む高齢者の運転免許問題や、
特に事業に失敗して妻子とも別れ、
73歳の現在でも工事現場の警備員で働いている
丸田に表される、孤独で貧乏な高齢者問題と
死体の引き取り手もいない孤独死という問題だが、
憲子の祖母が認知症であることもさらりと写して見せる。
それらについて、周造が嘆いてみせるが
それ以上声高な主張をするのではなく、掘り下げもないが、
喜劇の背景としてさりげなく
問題提起をしているバランスが良いのであろう。
さらに周造のそれなりに立派な戸建て住宅や
息子・庄田のマンション、
憲子の母親と祖母が住むアパート、
丸太のアパートなどを写すことで、
それぞれの経済力の格差を
自然に描いているところも印象的である。
役者はそれぞれ好演しているが、
前作に続いて真面目でおとなしい末っ子を演じた
妻夫木の抑えた演技が良いと感じられた。


ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー

オトーサン、
「クレープのないコーヒーなんて」
その昔、有名なCMがありましたが、
本作では、格闘しないヴァン・ダムなんて。

原題:Second in Command (2006)
監督:Simon Fellows    
原作:Jonathan Bowers/ David L. Corley/ Milton Bearden  
脚本:Jonathan Bowers/ David L. Corley/ Jayson Rothwell
Genre:Action/ Thriller/ War
Rated R for violence and some language 
Country: UK / Romania 
Language: English
上映時間:92分
あらすじ:
東欧の共和国モルドバ。
大統領選の後にクーデターの動き。
アメリカ合衆国は、海軍中佐サムを呼び寄せた。
サムが恋人ミシェルとホテルの部屋で過ごしていると、
突然階下から銃声が響く。
外国人記者たちを襲った反乱軍によるテロだ。
サムの活躍で被害は最小限に抑えられた。
サムは、大使ノーランドに会うと、
海兵隊の隊長ボールドウィン大尉を紹介される。
大尉はサムに、大統領選で負けたキリロフらが
クーデターを企んでいると説明する。
そこへ、IA支局長のゲインズがやってきて、
サムが着任前にホテルに寄り
テロに巻き込まれていたことを暴露する。
サムとゲインズとの間に、相容れない空気が流れる。
一方、大統領官邸には暴徒化した市民が押し寄せ、
大統領が追い詰められるのは時間の問題だった・・・

出演者:
Jean-Claude Van Damme ・・・ Cmdr. Samuel Keenan(サム)
Julie Cox ・・・ Michelle Whitman(ミシェル)
Alan McKenna ・・・ Capt. John Baldwin(ボールドウィン)
William Tapley ・・・ Frank Gaines(ゲインズ)
オトーサン、
「ヴァン・ダムも、もう年か」
1960年生まれですから、46歳!
格闘はもうムリでしょう。
となると、残すはセガール路線のみ。

その他の出演者:
Razaaq Adoti ・・・ Gunnery Sgt. Earl Darnell
Velibor Topic ・・・ Anton Tavarov
Warren Derosa ・・・ Mike Shustec
Ian Virgo ・・・ Cpl. Will Butler
Raffaello Degruttola ・・・ PFC Zanger
Serban Celea ・・・ President Yuri Amirev
Vlad Ivanov ・・・ RSO John Lydon
Emanuel Parvu ・・・ Cpl. Chevanton
Razvan Oprea ・・・ PFC. Devereaux
Mihai Bisericanu ・・・ Marshall Geller
Elizabeth Barondes ・・・ Jennifer Lennard
Colin Stinton ・・・ Ambassador George Norland
Costel Lupea ・・・ President Alexei Kirilov
Eugen Cristea ・・・ General Borgov

User Rating:5.1/10( 5,667 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 15 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ロケ地は、ブタペストか」

User Reviews 
farooqnkさん 
2006年5月11日
伝統的なバン・ダムの感触

これを屑映画だと言ったり、
「この映画を買わないで」と言ったりしたのは、
みんなヴァン・ダム嫌いの人々だ。
「レプリカント」の後で、
DVDスルーとなったが、
次善のヴァン・ダム映画だ!
信じてほしい
こいつは、あなたを揺さぶる。 
最初から最後まで座席にしがみつくだろう。
息を詰めるだろう。
戦闘映画だ。
戦車、対戦車擲弾発射器、チョッパーなどが出てくる。
すごい爆発の撮影がいい。
サスペンスもある。
ヴァン・ダムの冷戦もの、
「ザ・ディフェンダー」も、よいドラマだった。
今回は、すばらしいキックはない。
バン・ダムは、円熟した俳優になった。
是非見てほしい。
そして、こう言ってほしい。
「素晴らしい」

オトーサン、
「市街地戦は迫力あるね」

ジーナさん 
2008年5月11日
らしさはナイが・・・

ヴァンダム映画にしては設定もリアルですし、
逃げ場のない状況というのは
必然的に緊張感を得られるので楽しめます。
動ける範囲が少ない分、
スケールの大きさを感じることは出来ませんが
迫力ある銃撃戦は味わえます。
ヴァンダムアクション満載のコテコテな作風が
好きな方には不向きですが、
アクションは好きだけどヴァンダム映画はチョット・・・と
敬遠してる方にオススメですね。


ホワット・ライズ・ビニース

オトーサン、
「2000年に見たね」
・ホワット・ライズ・ビニース 映画索引NO.98
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
当時、こんな感想を記しました、
スリラーだったのです。
途中、何回も目をそらしました。
闇のなかで時計をみて、
あと1時間もあるのかぁ。
トイレに出て、
外の明るい光をみて一息ついたりしました

原題:What Lies Beneath (2000) 
監督:Robert Zemeckis    
原作:Clark Gregg 
脚本:Sarah Kernochan/Clark Gregg   
Genre:Drama/ Fantasy/ Horror
上映時間:130分
Country: USA 
Language: English 
あらすじ:
遺伝学の教授ノーマン・スペンサー博士と
妻クレアは、美しい湖の畔で暮らしていた。
クレアは愛娘を大学に送り出したばかりで、
心に穴が空いた状態。
そんなとき、家の中で奇妙な出来事が起こり始める。
風もないのに開くドア、
突然動き始めるコンピューター。
囁くような声が聞こえ、
水には見知らぬ女性の顔が浮かんで見える。
科学者の夫には、妻の妄想としか思えない・・・

出演者:
Harrison Ford ・・・ Dr. Norman Spencer(ノーマン)
Michelle Pfeiffer ・・・ Claire Spencer(クレア)
オトーサン、
「名優、熱演だね」

その他の出演者:
Diana Scarwid ・・・ Jody
Miranda Otto ・・・ Mary Feur
James Remar ・・・ Warren Feur
Katharine Towne ・・・ Caitlin Spencer
Ray Baker ・・・ Dr. Stan Powell
Joe Morton ・・・ Dr. Drayton
Amber Valletta ・・・ Madison Elizabeth Frank
Wendy Crewson ・・・ Elena

User Rating:6.6/10( 106,137 votes)IMDb
  User Rating:6.2/10( 291 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」
ラストのひねりが腑に落ちません。

User Reviews 
thehumanduvetさん 
2001年6月18日
気味が悪い、背筋が凍る

旧式な恐ろしいよい映画だ。
いつも皮肉と自省を避けている。
この映画は良い前提に依存している。
インパクトがあり、気味悪い雰囲気が演出されている。
ファイファーとフォードは、中年夫婦役。
見事な共演だ。
特に、ファイファー娘が大学に進学し、
1人になったた気楽な母親を好演している。
だが、様々な薄気味悪さでパニックに陥る。
観客は、まるで古いゲームで
長い間推察し続けるようだ。
相手は、最後まで手の内を見せない。
超自然のことが本当に起こっているのだろうか、
だれかが仕掛けたのか?
あるいは、彼女の頭の中の出来事なのか?
もちろん、最後にすべてが明らかにされる。
恐ろしく、ぞくぞくさせる上出来のフィナーレ。
まさに、クラシックだ。
すべてのシーンから職人かたぎがにじみ出ている。
信頼できる品質がある。

オトーサン、
「ゼメキス、力量ある監督なんだけどな」

アカデミー賞受賞 
・監督賞 フォレスト・ガンプ/一期一会    
同ノミネート
・脚本賞 バック・トゥ・ザ・フューチャー   

Katsumi_Egiさん 
2002年1月13日
アナクロ

本質的には幽霊譚にもかかわらず、
ヒッチコック風のサイキック・スリラーと
見紛わせる描写がなされており
少々戸惑いを覚えてしまう。
しかし、各シーンの画面は
実にきめ細かに造型されていて見応えは充分だ。
ストーリ的な不完全さはいくつか指摘できるけれど、
そんなことはどうでもよい映画だと思う。 
ゼメキス+ドン・バージェスの仕事は悪くない。
アナクロじゃないか、と言えばそれまでだが、
最新のCG技術を使って
ヒッチコックがやろうとした
視点移動や画面の転換を易々とやってのける。
例えば、走行する自動車の空撮から、
ドアの窓を抜け
ダッシュボードに置いてある携帯電話までを
ワン・カットで見せる場面や、
幽霊(死体)の描写の素早いディゾルブ。


マイ・プライベート・アイダホ

オトーサン、
「そんな病気、あるんだ」
・ナルコレプシー(過眠症)
昼間の耐えがたい眠気や
笑ったりびっくりすると
全身の力が抜けてしまう脱力発作、
寝入りばなに現れる金縛りや、
寝入りばなの夢体験などの慢性疾患。

原題:My Own Private Idaho (1991)
監督・脚本:Gus Van Sant   
Genre:Drama
上映時間:104分
Country: USA 
Language: English / Italian / German 
あらすじ:
ある日スコットは、
父親が病魔に冒されていることを知り、
21歳の誕生日を境に生まれかわることを誓った。
一方、マイクは故郷アイダホに残してきた兄を訪ねて、
母親探しを始める決意をし、
スコットを誘いバイクでアイダホに向かう。
野宿する2人は色々なことを話し、
マイクはスコットへの愛を告白するが、
スコツトは「お前は親友だ」といい、彼の愛を拒絶する。
翌日、2人はマイクの兄リチャードに会い、
マイクは日頃抱いていた疑問をリチャードにぶつけた。
「あんたが俺の本当の父親だ」
リチャードにもらった手がかりのハガキから、
2人はマイクの母親を探してスネーク・リバー、
そしてローマへと渡るが、
彼女はアメリカヘ帰るといったまま消息を断ったという。
悲しみにくれるマイクを慰さめるスコットだったが、
その一方で、そこで出会った美少女カルメラと恋に落ち、
マイクは淋しく独りでポートランドに帰り着き、
またホモの男たちに抱かれる毎日へと戻った。
キッズたちの父親代わりであるボブはすっかり弱って、
浮浪者にもからかわれる始末だったが、
「スコットがきっと助けてくれる」と言い張る。
しかし、高級スーツに身を包み
カルメラを連れて故郷に戻ったスコットは、
ボブを冷たくつきはなす。
絶望の中、ボブは自らの命を絶つ。
彼の葬儀の日、
偶然にもそれはスコットの父の葬儀の日と重なった・・・

出演者:
River Phoenix ・・・ Mike Waters(マイク)
Keanu Reeves ・・・ Scott Favor(スコット)
オトーサン、
「リヴァー・フェニックス、若死に23歳!」    
85年「エクスプロラーズ」で映画デビュー。
翌年、「スタンド・バイ・ミー」の出演で注目される。
以来、人気若手スターとして出演を繰り返し
88年、「旅立ちの時」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
しかし93年、コカインとモルヒネの大量摂取により、
ジョニー・ディップが経営するバーで倒れ急死。

その他の出演者:
James Russo ・・・ Richard Waters(リチャード)
Chiara Caselli ・・・ Carmela(カルメラ)
William Richert ・・・ Bob Pigeon(ボブ)
Rodney Harvey ・・・ Gary
Michael Parker ・・・ Digger
Jessie Thomas ・・・ Denise
Grace Zabriskie ・・・ Alena
Flea ・・・ Budd
Udo Kier ・・・ Hans
Vana O'Brien ・・・ Sharon Waters
Jim Caviezel ・・・ Airline Clerk
Brian Wilson ・・・ Rock Promoter
Wade Evans ・・・ Wade

User Rating:7.1/10( 41,809 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 255 votes) Yahoo!
オトーサン、
「忘れ難い映画だね」

ヴェネチア国際映画祭 受賞
・男優賞  リヴァー・フェニックス    

User Reviews 
BratBoyさん 
1999年7月29日
この道は決して終わらない 世界中を行く

この映画は、存在すること、
または活動家であることではない。
ホームを見つける話しだ。
リバー・フェニックスは、マイク役。
素晴らしい演技だった
マイクは、彼の母と家族を見つけたいと思っているが、
彼がどのように、なぜ彼らと別れたかは、
触れられていない。
これは、底辺の人生を描く映画であり、
ケルアックの「路上」や
ジョン・レチーの「夜の都会」によく似ている。
マイクとスコットは、どちらもオレゴンの男娼。
なぜこの職業に流れてきたかは誰にもわからない。
スコットは、はっきりとしたゲイではない。
だが、マイクはそうかもしれない。
2人の関係は、映画を進めていく。
多くのレベルでいいが、欠点もある。
映画の中盤、もたつくのは、偽のシェイクスピア調。
ガス・ヴァン・サントは、夢のような映画を監督した。
友情とホームを見つける非常に悲しい物語。
憑りつかれる。
特にリヴァー・フェニックスとウド・キアの演技、
そしてガス・ヴァン・サントの夢のような監督は、
記憶に残る。
本作は、欠点もある映画かもしれないが、
思うに、90年代の最善の映画の1つだ。

オトーサン、
「見ていて、気分が悪くなるね」

黒美君彦さん 
2005年3月31日
痛み

ここで何をしているのか。
自分はどこから来て、
どこへ行こうとしているのか。
自分は何者なのか。
繰り返し自問しながら、
敢えて傷つく路を選ぶ若者の姿が
痛々しいまでに眩しい。
ガス・ヴァン・サントの演出は
時に演劇的でありながら、映画的センスに溢れている。
キアヌ・リーブス、
そして夭逝したリヴァー・フェニックスが
それぞれ好演。
結局帰る場所は届かない家族への思いと
セピア色の記憶。
彼らは自傷行為のように街角に立つ。
脇役がそれぞれ物語と無縁のような
存在感を持っているのがいい。
個人的にはドイツ出身の男色家に
不思議な(ヘンな意味ではない)魅力を感じた。


S.W.A.T. 闇の標的

オトーサン、
「S.W.A.T.」(2003)の続編か」
サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル主演。
とはいえ、前作とは無関係で、ビデオスルー。

原題:S.W.A.T.: Firefight (2011)
監督:Benny Boom    
原作:Reed Steiner/Randy Walker/Michael Albanese/Ed Arneson   
脚本:Reed Steiner  
Genre:Action/ Crime/ Thriller
Rated R for violence and language 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:89分
あらすじ:
ロサンゼルスのSWATを率いるポールは、
その実力を買われ、キムと別れなければならず、
不承不承、任地のデトロイト市警へ。
そこで署長から嫌味を言われ、
短期間だぞと念を押され、SWATの教官となる。
着任早々に人質立てこもり事件が発生、
ウォルターを捕らえるが
救出されたローズは自殺してしまう。
さらには、ローズが犯人で、
ウォルターは人質だったと判明。
ローズと恋人同士でもあった彼は
SWATに責任を追及し、
ポールたちへの復讐を開始する。
欠員が生じだたので、
名狙撃手ロリをロサンゼルスから呼びよせる・・・

出演者:
Gabriel Macht ・・・ Sgt. Paul Cutler(ポール)
Robert Patrick ・・・ Walter Hatch(ウォルター)
Kristanna Loken ・・・ Rose Walker(ローズ)
Shannon Kane ・・・ Lori Barton(ロリ)
Carly Pope ・・・ Kim Byers(キム)
オトーサン、
「ロスでの恋人、
カーリー・ポープ、かわいいね」
テレビドラマ「24 TWENTY FOUR」の
第7シーズンでサマンサ・ロスを演じています。
兄弟のクリスが運転するBMWの助手席に乗っていたところ、
知らない男が車のボンネットに飛び乗ってきた。
クリスが車から降りて男性に詰め寄ると
男はクリスをかわし、
運転席に乗り込んでカーリーを乗せたまま逃走。
クリスが男を運転席から引っ張り出そうとすると、
男はギアをバックに入れてアクセルを踏み、
3台の車に衝突した後、近くの建物に突っ込んだ。
カーリーは脊椎を2箇所折った。
いまは、退院し、自宅で療養中とのこと。

その他の出演者:
Giancarlo Esposito ・・・ Inspector Hollander
Matt Bushell ・・・ Danny Stockton
Nicholas Gonzalez ・・・ Justin Kellogg
Micah Hauptman ・・・ Richard Mundy
Gino Pesi ・・・ Wayne Wolport
Kevin Phillips ・・・ Kyle Watters
Dennis North ・・・ Captain Simon

User Rating:5.4/10( 8,135 votes)IMDb
  User Rating:5.4/10( 53 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ありきたりすぎるかな」

User Reviews 
BJKさん 
2011年2月20日
これまでで最もよい引用文:

開始してすぐ分かった。
きまり文句とアメリカ人の映画だ。
マッチョで、かわいいだけの人々が、
演技している。
全体に平凡だ。
これまでで最もよい引用文が出てくる。
"She died for your sins, now you die for yours"
へー?
誰が作ったの!?
映画が始まって5分後、
私達がすでに知っていたことを確認する。
悪い脚本であり、悪いストーリー展開だ。
それに非現実的だ。
主役の人間関係が明らかになる。
まぁ、そこOKとしよう。
だが、演技がよくない。
これは、米国人向けのマッチョ映画だ。
この映画を見ないほうがいい。
時間の浪費。
他にみるべき映画は多い。

オトーサン、
「サイコ野郎、逆恨みとは困ったもんだ」

Kircheisさん 
2011年12月11日
愚作

鑑賞前は『ターミネーター2』のロバート・パトリックと
『ターミネーター3』のクリスタナ・ローケンという
シュワちゃんと激闘を繰り広げた2人が
カップルとして登場する
なんともマニア心をくすぐる配役に期待してたよ。
しかし早々に自殺して消えていくクリスタナ!!
残念すぎる!!
もう1人のロバート・パトリックは
その後はお得意のサイコ野郎を演じて
安定感があったが、
肝心のストーリーはお粗末としか言いようがない。
主人公(ガブリエル・マクト)に魅力がないのが
その大きな要因である。
能力が高いのは分かるがカリスマ性がなく、
その割に尊大だ。
そして女には手が早い。
劇中何度も「チームとして動け」だの
「動きも考えも一緒に」だのセリフが登場するのに、
ラストバトルは結局ほぼガブリエルの一人舞台だったのも
感動を呼ばない。
さらに何人かの部下は死んだり
再起不能になってるっつーのに、
一度はクビにしたニコラス・ゴンザレスを復帰させて
その穴埋めをした上で全員合格って…
適当すぎない?


ONE PIECE FILM GOLD

オトーサン、
「全長10キロメートル!」
これまで世界最大の船は全長400メートルの
「マースク・トリプルE」
全長488メートルの船の建造が始まっているとか。
これは、サッカーボール競技場を4つ並べられるほど巨大。
でも、本作の舞台となったカジノ船ときたら、
全長10キロメートル!
なんと、自動車レースが行われるのです。

原題:ONE PIECE FILM GOLD(2016)
監督:宮元宏彰
原作:尾田栄一郎
脚本:黒岩勉  
Genre:Adventure/Action/Fantasy
上映時間:120分
あらすじ:
航海を続けるルフィたち
“麦わらの一味”がやって来たのは、
世界中の富豪たちが集う
世界最大のエンターテインメントシティ
“グラン・テゾーロ”。
そこは、世界政府すら手出しができず、
誰であろうと
街のルールを犯すことはできなかった。
そんなグラン・テゾーロを築き上げた男こそ、
金の力で強大な権力を手中に収め、
すべてを意のままに動かす黄金帝テゾーロ。
グラン・テゾーロに絶対支配者として君臨し、
いつしかルフィたちも
街の非情なルールに飲み込まれてしまう・・・

声の出演者:
 田中真弓・・・ ルフィ 
 山路和弘・・・ テゾーロ 
 満島ひかり・・・ 歌姫カリーナ
オトーサン、
「歌姫カリーナ、不思議な役だね」

その他の声の出演者:
 中井和哉・・・ ゾロ 
 岡村明美・・・ ナミ 
 山口勝平・・・ ウソップ 
 平田広明・・・ サンジ 
 大谷育江・・・ チョッパー 
 山口由里子・・・ ニコ・ロビン 
 矢尾一樹・・・ フランキー 
 チョー・・・ ブルック 
 古谷徹・・・ サボ 
 坂本千夏・・・ リッカ 
 渡辺菜生子・・・ テンポ 
 魏涼子・・・ ステラ 
 立木文彦・・・ サカヅキ 
 関智一・・・ ルッチ 
 小野坂昌也・・・ スパンダム 
 ゆきのさつき・・・ コアラ 
 櫻井孝宏・・・ テゾーロ(少年) 
 高木渉 ・・・ ロング船長 
 檜山修之・・・ ナルシー 
 乃村健次・・・ バーロン 
 魚建・・・ ナイパース 
 間宮康弘・・・ ストレート軍曹 
 斉藤次郎・・・ タイムズ 
 高戸靖広・・・ ワンゼ 
 濱田岳・・・ タナカさん 
 菜々緒・・・ バカラ 
 オカリナ・・・ マッスル亀 
 ナダル・・・ モーキン 
 三宅正治・・・ 実況 
 竹中直人・・・ ホワイトジャック/店主 
 古田新太・・・ ケントビーフジュニア/相棒ポーク 
 コロッケ・・・ ジミー・マイヤーズ/赤目フクロウ(16匹) 
 成田凌・・・ カーブ 
 佐藤ありさ・・・ キルコ 
 三吉彩花・・・ ビット 
 西野七瀬・・・ アルバ 
 武田玲奈・・・ レプレ 
 三村マサカズ・・・ カマエル聖 
 小栗旬・・・ マッドトレジャー 
 ケンドーコバヤシ・・・ ダイス 
 北大路欣也・・・ レイズマックス 

User Rating:4.0/10( 1 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.5/10( 2,858 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分かれるね」

日本アカデミー賞ノミネート
・アニメーション作品賞 

User Reviews 
グッチさん 
2017年1月1日
ワンピース劇場版13作目!

前作Zに引き続き興行収入で50億を突破。
過去の劇場版では
ルフィがラスボスを倒すまで、
ゾロやサンジなどが
その手下を単独で倒すことが多かった。
本作では戦略的なチーム戦が見所になってます。
また本作の脚本家は、
謎解きはデイナーのあとで
LIAR GAME を手掛けた黒岩勉である。
ちなみに前日譚になっている脚本も黒岩氏です。 

オトーサン、
「同感!登場人物が多すぎる!」

cho***** さん 
2018年5月21日
ワンパターンか 

漫画の話をそのまま映画化したような出来で、
劇場版の特別らしさが感じられない
登場人物を変えただけの印象が強く、
街を支配する悪党を倒す話は
原作で嫌というほどやっている
豪華絢爛の演出で
劇場感を出そうとしているのは伝わるのだが、
その他が普通すぎて内容が薄っぺらい
相変わらず登場人物が多く、
映画なのに覚えきれないほどの数がいる
このキャラ必要か?と疑問に思うものもちらほら
原作を読んでいない人ならば、
仲間が誰かも知らないはずなので余計に混乱すると思う
世界観や多くのキャラを2時間に詰め込むのは難しく、
風呂敷を広げすぎて劇中では語られず、
単行本で補完する始末
悪党の回想シーンは完全に不要であり、
感情移入すべきキャラを履き違えている
味方のカリーナがいるのだから、
そちらの方にだけスポットをあてて、
悪党は悪党らしく全うしてほしかった
元CP9のロブルッチとサボの対決も
取って付けたような話であり、
初見ではなんで戦ってるのかよくわからなかった
どうせ登場させるならルフィサイドと
もっと絡めることはできなかったのか
あれもこれも入れようとして
内容がグチャグチャになってしまった今作
言いたいことは絞ってほしいものである。 


空飛ぶタイヤVOL.3

オトーサン、
「思えば、遠い道のりだったな」
それなのに、いまだにリコール隠しが蔓延しています。

日本では1969年6月に運輸省の通達で
リコール届け出の受付を開始し、
9月に運輸省令である自動車型式規則を改正して
リコール制度が法制化され、
1994年7月の道路運送車両法改正で
リコール制度が法律で明記されて
1995年1月に施行された。

原題:空飛ぶタイヤVOL.3(2009)
監督:麻生学、鈴木浩介
原作:池井戸潤
脚本:前川洋一
Genre:Drama/Suspence
上映時間:116分
あらすじ:
沢田は、異動はしたものの
商品開発部で干されていた。
榎本は、記事が掲載されなかった
理由を問い詰める赤松の気迫に負け
ホープ自動車の事故リストを差し出す。
リストにある会社を調べていくうちに、
赤松は、ホープ自動車の事故について
調べていた人物に辿りつく。
赤松から突きつけられた
虚偽報告の決定的な証拠を見て、
狩野はすぐに手を打とうと動き出す。
赤松は証拠を警察にも持ち込み、
真相を究明するよう高幡刑事に要求する。
赤松の持ち込んだ証拠を検証し、
ホープ自動車への家宅捜索を行ったが、
押収品からは逮捕の決め手となる証拠が出てこない。
狩野が徹底的な隠蔽工作指令を出していたのだ・・・

出演者:
(赤松運送)
仲村トオル・・・赤松徳郎(社長) 
大杉漣・・・宮代直吉 
柄本佑・・・門田駿一 
戸田菜穂・・・ 赤松史絵 
小清水一揮・・・ 赤松拓郎 
(被害者とその家族)
甲本雅裕・・・柚木雅史 
山口もえ・・・柚木妙子 
佐藤詩音・・・柚木貴史 
(ホープ自動車/銀行)
國村隼・・・ 狩野威(常務)
田辺誠一・・・ 沢田悠太(カスタマー戦略課長)
尾野真千子・・・ 杉本恭子(品質保証部)
袴田吉彦・・・ 小牧重道 
相島一之・・・ 室井秀夫 
井田國彦・・・ 富田弁護士 
萩原聖人・・・ 井崎一亮 
西岡徳馬・・・ 巻田三郎 
(その他)
水野美紀・・・ 榎本貴和子(週刊潮流記者)
遠藤憲一・・・ 高幡真治(新港北署刑事)
斎藤洋介・・・ 児玉征治 
大島蓉子・・・ 中村桂子 
ミムラ・・・ 佐々木香織 
長谷川朝晴・・・ 小諸直文 
本上まなみ・・・ 沢田英里子 
大塚千弘・・・ 門田千夏 
オトーサン、
「仲村トオルさん、頑張ったね」
彼の俳優人生の頂点かも。


User Rating:9.8/10( 28 votes)Amazon
  User Rating:7.8/10( 70 votes) Tsutaya
オトーサン、
「巧緻、本当によく出来ている」

User Reviews 
リトルさん 
2015年11月17日
あきらめない強さ

自宅でWOWOWが観れられないため、
レンタルしました。
仲村トオルさんが大好きで楽しみにしてました。
仲村トオルさん好きな方には、
ぜひぜひオススメです!
とにかく、面白くて、
全5話あっという間に観てしまいました。
とある交通事故をきっかけに、
加害者、被害者、そこに関わる人たちを
丁寧に色々な角度から描いていて、
とてもわかりやすかったです。
 『半沢直樹』にハマった方にもオススメです!
ただただ真実が知りたい・・・と、
会社のため、家族のため、前を向き続ける
運送会社の社長の姿に、涙が出ました。

オトーサン、
「最後はスッキリ!」

ガトー大尉さん
2017年8月3日
適材適所の配役と
メッセージ性の強い結末の脚色

現実に起きた事件を素材としながらも
家族愛や真実の希求に
美しいデコレートが施されており、
それが素朴で胸をうつ.
演者さん達も各々の得意分野に則した
見事な配役だと感じました.
主演の仲村トオルさんに関しては、
運送屋さんを切り盛りする2代目社長さんに
徹しきるには少々線が細いかなぁ……と
感ずる点もありますが
あのシャープな容姿を
内なる雄々しさでカバーしようとする
役作りの跡が伝わりプロフェッショナルだな
と感心させられました.
社長業の日常だけを撮るなら
彼よりも野太い印象の方が最適かと思います.
が、事が終わって家族全員砕けるように
抱き合って泣き崩れるシーン……
そこも加味して男らしさと繊細さを
発揮できる俳優さんとなると
ざらに居るわけではありません.
相反する要素を押し出しつつも
そのギャップに
違和感を与えない名演だな、と思いました.
ラストは(特に)
現実とは掛け離れたものになっておりますが、
あれは“理想として社会はこうであって欲しい
変わってゆくべき”というメッセージとしては
とても調和のとれた素晴らしい描き方だと感じました.
勝利の歓喜や雄叫びで英雄視されつつの大団円……
みたいな古典的ハリウッド演出では軽薄だし、
悪者判定されたものをこきおろさずには
済まなくなる現実に忠実に描き過ぎてしまえば
人や社会、未来に信頼を置けない
寂しいだけの印象になってしまう.
人を想い、家族をいたわる……
ありふれた、それでいてとても大切な日常に帰る.
そこへ繋げる(戻る)導入部として
あのラストは最適であり、
とても素敵な決着だなと感動しました。


空飛ぶタイヤVOL.2

オトーサン、
「記事のもみ消しか」
その昔、上司から厳命されました。
「お前の将来がかかっている」

原題:空飛ぶタイヤVOL.2
原題:空飛ぶタイヤ(2009)
監督:麻生学、鈴木浩介
原作:池井戸潤
脚本:前川洋一
Genre:Drama/Suspence
上映時間:116分
あらすじ:
取引銀行からの貸し剥がしに遭い、
金策に走る赤松の元に、
被害者から民事訴訟の訴状が届く。
社員の中からも退職者が出る。
一方で、榎本の取材は着々と進んでいた。
このスクープが出れば、事態は大きく変わる、
赤松達は記事が出るのを心待ちにしていた。
ホープ自動車では、
沢田達の活動が狩野の知るところとなる。
狩野は沢田に対して、
敢えて希望の部署への異動という策を用意し、
沢田の動きを封じ込めようとする。
夢を諦めきれない沢田は、
狩野の話を呑むために、
赤松との一件に決着をつけようと、
1億円の提供を申し出る。
だが、榎本の記事は掲載されなかった。
実は裏で、狩野が出版社に対して、
宣伝費を理由に圧力をかけ
記事を差し止めていたのだ・・・

出演者:
 仲村トオル・・・ 赤松徳郎 
 田辺誠一・・・ 沢田悠太
 水野美紀・・・ 榎本貴和子
オトーサン、
「週刊文春だったら、よかったのに」
榎本の出版社、弱腰だったのは、残念です。

その他の出演者:
 柄本佑・・・ 門田駿一 
 國村隼・・・ 狩野威
 萩原聖人・・・ 井崎一亮 
 ミムラ・・・ 佐々木香織 
 袴田吉彦・・・ 小牧重道 
 甲本雅裕・・・ 柚木雅史 
 相島一之・・・ 室井秀夫 
 小清水一揮・・・ 赤松拓郎 
 尾野真千子・・・ 杉本恭子 
 遠藤憲一・・・ 高幡真治 
 本上まなみ・・・ 沢田英里子 
 斎藤洋介・・・ 児玉征治 
 西岡徳馬・・・ 巻田三郎 
 戸田菜穂・・・ 赤松史絵 
 大杉漣・・・ 宮代直吉 

User Rating:7/0/10( 2 votes)Tsutaya
  User Rating:9.4/10( 121 votes)Amazon
オトーサン、
「よく出来ているね」

User Reviews 
1900さん
2017年6月12日
泣ける

変な演出はありません。
だから観ていて疲れません。
一話一話ごとに涙が出てきます。
臭い演技で泣かせようとする演出がありますが、
こちらのドラマは本当に淡々と展開していきます。
整備士の青年の台詞「俺は社長を裏切れない」 
社長さんの台詞
「俺には夢がある。
いつか内の会社を
親父がやってたときよりでっかくしたい。
でも、一人じゃ無理だから
一緒に夢追っかけてくれるか」等々
心にズシッと響きます。 
いい作品。

オトーサン、
「試写会の評判はよかったようだね」
User Rating:10.0/10( 32 votes)Yahoo!  

伝衛門さん 
2018年4月9日
大丈夫か?劇場版??

長瀬智也さん主演で
2018年夏に映画公開されることを知り、
もう一度熱くなりたく再鑑賞した次第。
初見時から数年経って感じたことは、
企業理念への監視が厳しくなっていること。
インターネットが普及して
各メディアによって偏重報道が行われていることが
明確になってきましたが、
こと、”嫌なら見るな”とのスタンスととられた
テレビ局の苦境はすさまじいものを感じます。
長いものには巻かれろの風土は強く、
大手取引先だけではなく企業間でも存在しており、
掲げる理想の企業理念の追求は難しいです。
しかし、拳をあげる手段が増えてきている現在。
小さな力が束になって大きな力に挑み、
そして打ち克つ夢は追い求めていきたいものです。
仲村トオルさんでも
恰好良すぎると感じていたところに
長瀬さんだとどうだろう。
本作品のような大きなテーマを
2時間あまりで伝えるには軽くなり過ぎないだろうか。
そもそも、本作品の癒しとなるモンタ役は
本佑さんだからこそ
はまり役となったのではないだろうか。
やはり、そこには大きな事務所の力が注入されるのか?
おとうさんが出演されるのだから
親子共演もよかったのではないだろうか。
不安は尽きませんが
劇場版も重厚な作品となることを願っています。


空飛ぶタイヤ

オトーサン、
「あの事件がモデルだね」

・三菱リコール隠し事件
 2000年7月に発覚した三菱自工の乗用車部門およびトラック・バス部門
 によるもの。
 その後も、2004年にトラック・バス部門でリコール隠しが発覚。
 乗用車部門も再調査され、
 国土交通省によると、2000年時点の調査が不十分だったことが判明。
 三菱自工・三菱ふそうはユーザーの信頼を失い販売台数が激減、
 当時筆頭株主であったダイムラー・クライスラーから
 資本提携を打ち切られ、廃業の危機に陥ったが、
 その後三菱グループ(三菱重工業・三菱商事・三菱東京UFJ銀行による
 様々な救済を受け、倒産の危機を脱した。

原題:空飛ぶタイヤ(2009)
監督:麻生学、鈴木浩介
原作:池井戸潤
脚本:前川洋一
Genre:Drama/Suspence
上映時間:70分
あらすじ:
走行中のトレーラーから外れた
タイヤが歩行者を直撃、死傷者を出す。
ホープ自動車の調査により、
事故原因はトレーラーを所有する
赤松運送の整備不良によるものとされ、
警察の家宅捜査も受け、
赤松運送は、仕事も激減、窮地に陥る。
そんな中、二代目社長の赤松徳郎は、
若手整備士・門田の整備日誌から
事故原因が整備不良ではないと確信、
ホープ自動車に再調査を求める。
そんななか、ホープ自動車のクレーム担当の沢田は、
狩野常務を筆頭とした
リコール隠しがあったことを知る。
そして系列のホープ銀行では調査役の井崎が、
ホープ自動車への甘い稟議を求められていた・・・

出演者:
 仲村トオル・・・ 赤松徳郎 
 柄本佑・・・ 門田駿一 
 田辺誠一・・・ 沢田悠太
 國村隼・・・ 狩野威
 萩原聖人・・・ 井崎一亮 
オトーサン、
「組織防衛に走る社員、白けるね」
池井戸潤さんの原作は
「半沢直樹」も、「下町ロケット」も評判でした。

その他の出演者:
 水野美紀・・・ 榎本貴和子
 ミムラ・・・ 佐々木香織 
 袴田吉彦・・・ 小牧重道 
 甲本雅裕・・・ 柚木雅史 
 相島一之・・・ 室井秀夫 
 小清水一揮・・・ 赤松拓郎 
 尾野真千子・・・ 杉本恭子 
 遠藤憲一・・・ 高幡真治 
 本上まなみ・・・ 沢田英里子 
 斎藤洋介・・・ 児玉征治 
 西岡徳馬・・・ 巻田三郎 
 戸田菜穂・・・ 赤松史絵 
 大杉漣・・・ 宮代直吉 

User Rating:7.0/10( 2 votes)Tsutaya
  User Rating:9.4/10( 121 votes) Amazon
オトーサン、
「盛り上げ方がうまいね」

User Reviews 
m0aさん 
2016年4月21日
三菱自動車の不正

三菱自動車の不正問題と
これを見る機会がたまたま同時で、
後で三菱のリコール隠しを
これを観た後に知りました。
まさかモデルとなる企業が
こんな身近な会社だったとは。
よく考えたらUFJ銀行使ってるし。
こんな事件を起こしておいて
また不正を繰り返すとか、いい加減にして欲しい。

オトーサン、
「2018年6月15日、ついに映画公開!」
本木克英監督、長瀬智也主演です。

はこまるさん 
2009年4月27日
信頼という名の生命線

全5話。
終盤までテンションが落ちず、
群像劇として出色の出来。
余韻の残るエンディングもいい。
私もかなり面白いと思いました。
NHKの『ハゲタカ』同様社会派ドラマの秀作です。
WOWOWドラマW起死回生の一作と言ってよいでしょう
(プロット地獄を突き抜けた『プリズナー』は
ある意味賞賛に値すると思いますが・・・(笑)。
先日、私の勤め先でも
分厚いコンプライアンス・マニュアルが配布され、
大仰な勉強会がありましたが、
信頼という名の生命線は企業も個人も同じ。
こういった骨太な社会派作品が
広く人々の目に触れることを願います。
中村トオルが中小企業の社長役を好演。
受けて立つ國村隼の幅を感じさせる名演技。
オススメの作品です。


ネイビーシールズ:チーム6

オトーサン、
「あれは、すごい映像だった」
深夜の時間帯にもかかわらず、
ビン・ラーディン死亡のニュースが
繰り返し流された。

原題:Laden (2012)  
監督:John Stockwell/  Paulette Victor-Lifton  
脚本:Kendall Lampkin  
Genre:Action/ Crime/ Drama
Country: USA 
Language: English 
上映時間:90分
あらすじ:
2001年9月11日の
アメリカ同時多発テロから10年。 
CIAは、テロの首謀者とされる、
アルカイダの指導者
ビン・ラディンの行方を追っていた。 
ビン・ラディンの元連絡係を尋問し、
パキスタン北部の街アボッターバードに
潜伏している可能性が高いことをつきとめる。
しかし、アボッターバードは、
パキスタン陸軍の拠点であり、
目標の建物はパキスタンの
陸軍士官学校の近くにあることから、
ISI(パキスタン軍統合情報局)が
ビン・ラディンの潜伏に関係している可能性があった。 
そこでCIAは、建物近くのアパートに、
ワセムら工作員を潜り込ませ、
出入りする人物の監視、関係者の尾行を行い、
ビン・ラディンが潜伏している証拠をつかもうとする。
そこで、アメリカ本国で休暇中のスタナーら
ネイビーシールズ隊員たちに出動指令が下る。 
部隊はアフガニスタンへ送られ、
目標の建物に見立てた施設で入念な訓練を行う。
CIAの防諜分析官、ヴィヴィアンとクリスチャンは、
アボッターバードに潜伏中の人物が、
ほぼビン・ラディンで間違いないと思うが、
局長から襲撃許可がおりず苛立っていた。 
クリスチャンは、施設ごと爆撃することを提案するが、
それでは、ビン・ラディンの生死が確認できないことから
ヴィヴィアンは、特殊部隊による襲撃を主張する。
現地では、潜伏中のワセムらを
ISIが疑い始めている可能性が高まった。
業を煮やしたヴィヴィアンは、
現地の医者に協力を依頼し、
子供へのワクチン注射を名目に
医者を施設内に潜入させる。
医者に密かに取り付けた、
カメラの映像を分析していたクリスチャンは、
護衛の戦闘員が持っていたAK-47に注目する。 
その銃は、かつてビン・ラディンの
ビデオメッセージに映っていたAK-47と同じだった。
ついにビン・ラディン殺害計画の許可がおりる。
現地では、ワセムらの元に、
CIAのスナイパーが到着する。
2011年5月2日深夜、
ヘリコプター2機に搭乗したシールズは、
目標の建物へ向かう。 
ヘリが到着すると犬たちが吼え始め、
就寝から目覚めた護衛の戦闘員たちが
銃を取り家族を匿う。 
建物上空でホバリングしていたヘリに
戦闘員の一人が発砲すると、
被弾したヘリは白煙を上げて墜落するが、
隊員たちは全員無事で作戦を遂行する。 
CIA本部で、多くの関係者が
リアルタイムで映像を見守る中、
施設内に潜入した部隊は、次々と戦闘員を射殺し、
非戦闘員たちを建物の外へ逃がす。 
一方塀の外には、周辺の住民たちが殺到し、
地元警察も駆け付けるが、
ワセムやマリクが「ただの軍事演習だ」と説得する。
ついに最上階にいたビン・ラディンを射殺し、
遺体を持ち帰り作戦は完了する。
シールズ隊員に負傷者はいなかった。 
オバマ大統領は、ビン・ラディン殺害を発表する・・・

出演者:
(シールズ:チーム6)
Cam Gigandet ・・・ Stunner(スタナー)
Tait Fletcher ・・・ D Punch
Robert Knepper ・・・ Lieutenant Commander
Kenneth Miller ・・・ Sauce
Anson Mount ・・・ Cherry
Freddy Rodriguez ・・・ Trench
Xzibit ・・・ Mule
(CIA)
Kathleen Robertson ・・・ Vivian(ヴィヴィアン)
Eddie Kaye Thomas ・・・ Christian(クリスチャン)
Rajesh Shringarpure ・・・ Waseem(ワセム)
William Fichtner ・・・ Mr. Guidry
Kristen Rakes ・・・ CIA Analyst
(その他)
Maninder Singh ・・・ Malik(マリク)
Lora Cunningham ・・・ TOC Tech Torres
Jenny Gabrielle ・・・ Tricia
Mo Gallini ・・・ Interrogator
David House ・・・ TOC Tech
Yon Kempton ・・・ Osama Bin Laden
Jahan Khalili ・・・ Khalid
Keith Meriweather ・・・ TOC Commander
Sarah Minnich ・・・ Waitress
Alma Sisneros ・・・ Trench's Girlfriend
Saleem Watley ・・・ Al-Kuwaiti
Harsh Chhaya ・・・ Dr. Afridi
オトーサン、
「この女優さん、気になる存在だね」
CIAの防諜分析官、ヴィヴィアンを演じた
キャスリーン・ロバートソン

User Rating:5.7/10( 8,875 votes)IMDb
  User Rating:6.7/10( 167 votes) Yahoo!
オトーサン、
「映画としては、いまいちだね」

User Reviews 
petra-quilitzさん 
2012年11月15日
よいエンターテインメント

歴史的瞬間を描いているアートは、
主題に忠実でなければならない。
本作は、シールズの作戦についての
非常に面白く、よくできたテレビ映画だ。
テレビ映画といった軽いフォーマットで、
重要な歴史的な出来事を描けるだろうか?
私は、ありのままに見ればいいと思う。
政治的活動を除けば、ここにあるのは、
かなりきちんとしたエンターテインメントだ。
・プラス・ポイント:
カメラ、照明、サウンドトラック、俳優の選択、演技。
・マイナスポイント:
脚本とストーリーテリングでは、
時々現実とフィクションがミックスする
CIA局長ウィリアム・フィクナーと
ロバート・ネッパー少佐の演技は、楽しかった。
キャスリーン・ロバートソンは、
何度も本人でないように見えた。
昔の青春物のイメージが強すぎて、
観客は、ストーリーを忘れてしまう。
彼女の出演シーンが過ぎると、
よく作られた面白い夕方の番組にもどった。
もうひとつ言及する価値があるのは、
アンソン・マウントとイグジビットの抑えた演技。
キャスリーン・ロバートソンがこわした
リアルな世界の幻覚は、
他の俳優たちによって再構築された。
偉大な政治的メッセージや主張に関心がなく、
厳密なドキュメンタリーを求めていない人には、
この映画は、軽いエンターテインメントとなるだろう。

オトーサン、
「隊員のプライベート・シーン・・・」
何もスカイプで、妻が裸をみせなくても。

南無さん 
2016年2月19日
途中のシーンで間延び

ビンラディンを米軍のシールズが襲撃する映画です。
どうやってビンラディンを突き止めて、
どうやってビンラディンのいるところに攻めたのかと
その時の状況がよくわかりました。
ライフル銃が決定的だったのですね。
それとは別に、隊員の決闘シーンや
プライベートのシーンは
省いても良かったのではないでしょうか?
そこが間延びした感じでちょっと残念に思いました。
あとはもうちょっと凝縮して、
もう少し長い時間を使って描いて欲しかったです。
最後のラストのナレーションは真剣に見ました。
シールズがこの後、
結局はやられてしまう事実は知りませんでしたので
面白い映画だとは言えないんですよね。
ノンフィクションの世界ですからね。


蠢動 -しゅんどう-

オトーサン、
「まさに、読んで字の如し」
・春になると、虫たちが動き出す」
三上康雄監督の1982年作品のリメイクです。

原題:蠢動 -しゅんどう-(2013)
監督・脚本:三上康雄 
原案:三上康雄/近藤誠二 
Genre:Period Drama
上映時間:102分
あらすじ:
大飢饉より三年が過ぎた享保二十年。
山陰の因幡藩で、剣術師範の原田大八郎は、
藩を守るため自刃した父をもつ香川廣樹や
木村一浩を教えていた。
香川の姉由紀は木村に嫁入りする予定だった。
ある日、城代家老の荒木源義のもとに、
用人舟瀬太悟が剣術指南役の松宮十三の密書を持ち込む。
松宮は藩の失政を密かに幕府に報告していたのだ。
荒木は一計を案じ、原田に松宮を斬らせ、
それを剣術修行を志す
血気盛んな香川の仕業にしようと思いつく・・・

出演者:
 若林豪・・・ 荒木源義
 平岳大・・・ 原田大八郎 
 若林豪・・・ 荒木源義
 脇崎智史・・・ 香川廣樹
オトーサン、
「島田正吾の直弟子か」
若林豪さんの城代家老、
まさに、これぞ時代劇です。

その他の出演者:  
 目黒祐樹・・・ 松宮十三 
 中原丈雄・・・ 舟瀬太悟 
 さとう珠緒・・・ 香川由紀 
 栗塚旭・・・ 西崎隆峰 
 細川純一・・・ 重森勝造 
 芝本正・・・ 鵜沼一信 
 増田久美子・・・ 前田家也 

User Rating:6.0/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.4/10( 78 votes) Yahoo!
オトーサン、
「若手のせりふがねぇ」
もう時代劇は、無理なのかも。

User Reviews 
kun***** さん 
2018年1月11日
本人作のリメイクらしい 

ストーリーに自信ありだったかな?
多摩川護岸工事費支出を幕府から要請され、
隠し余剰金をすべて差し出すか否か。
それが本筋で、
出したくないのでいろいろ工作した結果
藩士同士の殺し合いに成る。
武士道とはなにか?藩とは何か? 
とまあ、底辺武士の辛い生き様、したがって
高級武士の身勝手さ、それは成るほどと、
良く有る話で悪くは無い。
この映画の売りは
其処じゃ無くラストの長い死闘。
ストーリーは平板でありきたり
さて手に汗握る殺し合いは
ドンドンドンドンとバックが流れ期待させるが・・・
正直これは無い。
大学生か高校生同士が雪の上で
チャンバラごっこしてる様で見続けるのが
退屈。
緊迫感が丸で無し。
たそがれ清兵衛の様な緊迫感が
なぜ作れないのか?
監督の才能が違うのでしょうね。
演技も下手に見える。
ベテランさん達はさすが上手いので
素直にみられるが若手が全部下手。
これも監督の指導が成ってないからでしょうね

オトーサン、
「黒美君彦さんも、前田有一さんも
ベタぼめだね」

黒美君彦さん 
2017年4月3日
何が武士道

自主映画界初の16mm時代劇として知られる
監督作『蠢動』(1982年)から30年。
三上康雄監督が
三代続いた家業の会社を売り払って
製作した作品、といった方が良いだろうか。
製作費が高騰することから
メジャーでも敬遠しがちな時代劇に挑んだ
この作品は、ある意味とてもストイックだ。
音楽もほとんど使っていないが、
ずっと小さな町のノイズのようなものが
聴こえていたような気がする
…気のせいかもしれないけど。
若き藩士たちの演技は今ひとつだが、
家老を演じた若林豪、
剣術師範役の平岳大はさすがに巧い。
藩を守るために腕の立つ香川に
罪をなすりつけるなんて、
武士道の鑑にもとるのだが、
ラストに向けての雪中の斬り合いは
なかなか迫力がある。
さすがに追手たちが弱すぎるだろ
と思わないではないが。
権力者は保身のために、
簡単に若い命を犠牲にする。
武士道とは何ぞや、
所詮はその程度ではないのか、
と問いかけるような終盤、
夜になって雪の上に武士の遺骸が
放置されている光景が印象に残る。
「どうしてこうなるんだー!」という
香川の無念の叫びも印象的だ。
地味といえば地味ではあるが、
こうした時代劇がインディーズで
製作されたことに驚きを禁じ得ない。
次回作にも期待したいところだ。

前田有一さん 
2013年10月26日
とんでもない情熱の1本
   
映画というものは多かれ少なかれ、
作り手の情熱がこもっているものだが、
「蠢動 -しゅんどう-」は
おそらく今年公開される内外すべての映画の中で、
もっとも熱い情熱を注がれた映画作品である。
出来映えもすこぶるよく、
まさに渾身の1本と呼ぶにふさわしい。 
三上監督は30年来の夢である本作を作るため、
3代続いた自らの会社を売り払った。
そうして準備した製作費で一流のスタッフをそろえ、
キャストを集めて斬り合いの訓練を施し、
数十年間練りに練った渾身の脚本を映像化した。 
クライマックスに準備される、
あるひとつの音をのぞき音楽は無し。
彩度を極限まで落とした独自の映像美、
徹底されたサウンドデザイン。
そのすべては、映画館でみるために施されたものだ。 
スマホの動画配信サイトで
映画を見る人が増えているというが、
そんなチンケなもので映画を見た気になるなと、
なまっちょろい風潮を吹き飛ばす、
ものすごい気概のこもったこれぞ映画である。 
むろん、いくらやる気や情熱があっても
ダメななものはダメなのが現実。
悲しいかな映画づくりには能力とセンスが必要である。 
ところがその点も本作は問題無しで、
自主映画の経験豊富な三上監督が
数十年ぶりに作った映画のわりには、
メジャー邦画の時代劇をはるかに上回るクォリティである。 
雪原の戦闘は、製作費高騰の原因となる
馬やセットを使わないですむための
苦肉のアイデアだと思うが、
彩度の低い色調整がここで効いており、
じつに美しく印象的な画面となっている。
殺陣も、見栄え重視ではなく
多人数戦における疲労感を演出するなど新鮮味がある。 
主人公を演じる平岳大の所作もさすがに美しく、
これぞ本物の時代劇、と
快哉を叫ぶオールドファンの姿が見えるようだ。
あらゆるところに本格時代劇への愛着が強く感じられ、
演出に妥協の跡はみられない。
工夫をすれば限られた予算でも
ここまでできるという、まさに見本だ。 
唯一気になるのは、いかに追い込まれていたとはいえ
あんなにバレバレの謀殺を
わざわざ命じるものだろうかという点である。 
結果的には使者を納得させられるものの、
不可抗力によるタナボタみたいなもので、
最初から計算していたわけではあるまい。
ほかに手はなかったのかとの観客の疑問を、
もう少しスマートに処理できていたら
なおスッキリしたのだが


エリジウム

オトーサン、
「お金かかってるなぁ」
1億1500万ドルといえば、100億円超。
大がかりなCGに加えて、
有名俳優の起用です。

原題:Elysium(2013) 
監督・脚本:Neill Blomkamp   
Genre:Action/ Drama/ SF 
Country: USA 
Language: English / Spanish / French / Afrikaans / Ukrainian 
上映時間:109分
あらすじ:
2154年の地球。
人口増加と環境破壊で荒廃が進む。
一方、一握りの富裕層だけは、
400キロ上空に浮かぶスペース・コロニー
“エリジウム”で何不自由ない暮らしを送っていた。
そこには、どんな病気も一瞬で完治する
特殊な医療ポッドがあり、
美しく健康な人生を謳歌することが出来た。
そんなエリジウムを頭上に臨みながら
地上で暮らすマックスは、
ロボットの組み立て工場で過酷な労働に従事していた。
ある時、工場で事故に遭い、余命5日と宣告されてしまう。
生き延びるためにはエリジウムで治療する以外に道はない。
そこでマックスは闇商人のスパイダーと取り引きし、
エリジウムへの片道切符と引き換えにエリジウム市民を襲い、
その富へのアクセス権としての脳内データを奪うことに同意する。
弱り切った肉体能力を飛躍的に高める手術を受け、
クーデターに用いるためのエリジウム再起動プログラムを
脳内にコピーしたマックスの前に、
一切の密入国を冷酷非情に取り締まる
女防衛長官デラコートと傭兵クルーガーが立ちはだかる・・・

出演者:
Matt Damon ・・・ Max Da Costa(マックス)
Jodie Foster ・・・ Defense Secretary Jessica Delacourt(デラコート)
Wagner Moura ・・・ Spider(スパイダー)
Sharlto Copley ・・・ Agent C.M. Kruger(クルーガー)
オトーサン、
「マット・デイモンは熱演、 
ジョディ・フォスターは、クール」

その他の出演者:
Alice Braga ・・・ Frey Santiago
Diego Luna ・・・ Julio 
William Fichtner ・・・ John Carlyle 
Brandon Auret ・・・ Drake 
Josh Blacker ・・・ Crowe 
Emma Tremblay ・・・ Matilda Santiago 
Jose Pablo Cantillo ・・・ Sandro 
Faran Tahir ・・・ President Patel 
Adrian Holmes ・・・ Manuel 
Jared Keeso ・・・ Rico 
Maxwell Perry Cotton ・・・ young Max

User Rating:6.6/10( 378,331 votes)IMDb
  User Rating:6.3/10( 1,391 votes) Yahoo!
オトーサン、
「お金の割に低いスコアだね」

User Reviews 
mmccordさん 
2013年8月106日
CGIや舞台はいいが、話は好きでない

本作は、大予算SF映画のトレンドだ。
すごい視覚効果に感銘を受けているが、
脚本には、がっかり。
映画が終わって、何のメッセージもない:
よいストーリーなしでは、よい映画にはならない。
本作は、リドリー・スコット監督の
「プロメテウス」を思い出させる。
彼は、よいストーリーとビジュアルが
マッチする必要性を強く感じていると思う。
特に「ブレード・ランナー」の後では。
だが、今回もノーだ。
私はそんなにそれだけの才能を疑っていて、
大予算と時間をかけたビジュアルの後には、
よいストーリーのために何も残されていない。
今後、いいSF映画をつくりたいなら、
本当のSF作家と契約してほしい。
それが果たせるSF作家は、世の中に存在すると思う。
要点:
本作が建築している世界は素晴らしかった。
たぶん「アバター」以来のベストだろう。
長年のSF小説ファンとして、
私は、完全に映画のその面を楽しんだ。
ストーリーは、もっともっとよくなったと思う。

オトーサン、
「同感!」
エリジウム(Elysium)、辞書を引いたら、
理想郷と出ていました。

黒美君彦さん 
2016年5月6日
今ひとつ

前作『第9地区』(2009年)では、
アパルトヘイトというより
単純にエビ型宇宙人と
人間の闘いにばかり目を奪われたけれど、
この『エリジウム』では
何となくN・ブロムガンプ監督の描きたかったのは
現実にある極端な“格差”なんだろうな、と思った。
ごくごくひと握りの人間が独占している富と健康と平穏。
一方地上では治安は乱れ、殺し合いは日常茶飯事。
目指すは宇宙ステーション、富の象徴である「エリジウム」…。
マット・デイモンやジョディ・フォスターは出演しているし、
SF的表現も随所にあるんだけれど、
その割にあとに残らないのは
結局クライマックスの戦闘シーンを描きたい
という狙いが透けて見えるからかも。
何せ、医療ポッドとかいう万能機器がスゴい。
顔が吹き飛んでも完全再生できちゃうんだから。
地上の者たちもみな「エリジウム」の市民とする
新たなシステム稼働のために、
自分の命と引き換えにデータを提供する
M・デイモンなんだけれど、
地上からみな押し寄せてきたら
あとは多分混乱の極みだろうな、と思ってしまった。
絶望的な格差への苛立ちはわかるけれど、
そういうことじゃないんだと思ってしまう。
そのあたりの世界観に
どうにも甘さを感じてしまうのだけれど。
まあ、監督が日本のアニメなんかに
大きく影響されているのは
そこここでわかりましたけどね。


レッズ

オトーサン、
「若い頃、歌ったね」

♪起て飢えたる者よ
 今ぞ日は近し
 覚めよ我が同胞
 暁は来ぬ
 暴虐の鎖断つ日
 旗は血に燃えて
 海を隔てつ我等
 腕結び行く

原題:Reds (1981)  
監督:Warren Beatty
脚本:Warren Beatty/ Trevor Griffiths   
Genre:Biography/ Drama/ History
Country: USA 
Language: English / Russian / German
          French / Finnish / Italian 
上映時間:195分
あらすじ:
名門ハーバード大学卒業後、
ジャーナリストの道に入ったジョン・リードは、
第1次世界大戦のさなかヨーロッパで
火の手が上がった
国際労働者同盟の闘争に接して、
初めて政治運動に目覚めた。
アメリカがこの戦いに参戦すべきかどうか、
知識人に深刻な問題を投げかけていたが、
リードは断固反対の態度をとり、
雑誌『民衆』に寄稿を続けていた。
ジョンが人妻のルイズ・ブライアントと
知り合ったのは1915年、
彼女も女性解放問題を抱え、
現実との板挟みに悩んでいた。
2人はお互いの立場を尊重しあうという
合意のもとで同棲生活に入った。
2人の周囲には『民衆』編集長マックス、
アナキストで女権主義者のエマ・ゴールドマン、
劇作家ユージン・オニールらの友人がいて、
ジョンは一層、反戦運動にのめり込み、
とうとうルイズを伴って、
革命勃発直後のロシアに渡ることになった。
ロシア全土を揺り動かしている労働革命は、
ジャーナリストとして社会主義運動家として
自分自身の眼で見なければならなかったのだ。
ペトログラードで見た革命の熱気と興奮は、
ジョンを駆りたて、
その体験記『世界をゆるがした十日間』は
センセーショナルな話題となった。
ジョンはその勢いで社会党の革新化に着手するが、
対立する右派の制裁に会い、除名、
さらに彼が率いる左派も分派し、
これを収拾するために、
ルイズの反対を押し切って
再び封鎖中のロシアに潜入した・・・

出演者:
Warren Beatty ・・・ John Silas "Jack" Reed(ジョン・リード) 
Diane Keaton ・・・ Louise Bryant(ルイズ・ブライアント) 
Maureen Stapleton ・・・ Emma Goldman(エマ・ゴールドマン) 
Jack Nicholson ・・・ Eugene O'Neil(ユージン・オニール) 
オトーサン、
「名優、豪華な競演!」

その他の出演者:
Edward Herrmann ・・・ Max Eastman
Paul Sorvino ・・・ Louis C. Fraina
Jerzy Kosinski ・・・ Grigory Zinoviev
Nicolas Coster ・・・ Paul Trullinger
William Daniels ・・・ Julius Gerber
M. Emmet Walsh ・・・ Liberal Club Speaker
Ian Wolfe ・・・ Mr. Partlow
Bessie Love ・・・ Mrs. Partlow
Max Wright ・・・ Floyd Dell
George Plimpton ・・・ Horace Whigham
Harry Ditson ・・・ Maurice Becker
Leigh Curran ・・・ Ida Rauh
Kathryn Grody ・・・ Crystal Eastman
Dolph Sweet ・・・ Big Bill Haywood
Gene Hackman ・・・ Pete Van Wherry
Nancy Duiguid ・・・ Jane Heap
Dave King ・・・ Allan L. Benson
Roger Sloman ・・・ Vladimir Lenin
Stuart Richman ・・・ Leon Trotsky
Oleg Kerensky ・・・ Alexander Kerensky
John J. Hooker ・・・ Senator Overman
Jan Triska ・・・ Karl Radek

User Rating:7.5/10( 18,231 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 57 votes) Yahoo!
オトーサン、
「堂々たる歴史ドラマだね」

アカデミー賞受賞 
・助演女優賞  モーリン・ステイプルトン    
・監督賞  ウォーレン・ビーティ
・撮影賞
同ノミネート
・作品賞     
・主演男優賞  ウォーレン・ビーティ    
・主演女優賞  ダイアン・キートン    
・助演男優賞  ジャック・ニコルソン    
・脚本賞     
・美術監督・装置 
・衣装デザイン賞    
・音響賞    
・編集賞 

User Reviews 
green4tomさん 
2004年6月16日
すばらしい映画 

ビーティは複数の感覚で、リードになった。
彼は、役を演じただけでなく、
新しいジャーナリズム・スタイルを用いて、
映画を監督した。
リードと彼の仲間たちは、、
ジョン・リードやルイーズなどを知っていた
人々のインタビューを交えたドラマを開拓した
映画は、もしロシアにもどらなかったら
という疑問を出している。
(腎不全と虐待で死んだ)
ジャック・リードは、共産党をつくるために
ロシアに滞在したのか?
スターリン主義者になったのか?
ドイツのローザ・ルクセンブルクと
カール・リープクネヒトのように、
アメリカ共産党についてよい本を書いた
ハウとコーザーによれば、
リードは、本当のバックボーンを持っていた
独立し唯一のリーダーだった。
映画の最もよい部分は、
モーリン・スティプルトン演じるエマ・ゴールドマンが
「そうはうまくい行かない」と
ジャック・リードに話すシーンだ。
そして、ジノビエフのウソの宣伝への彼の反逆もいい。
イェジー・コジンスキーは、ジノビエフを演じるべきだ。
彼は自殺しなかった。
彼は、いつ盗作者と暴かれたか?
アートと現実、政治、および人生の間に
どんな線が引けるのか?
私はビーティ、ブライアント、ニコルソンの間での
ロマンチックな現実を愛する。
リードが民主党とウィルソンへの冷笑は、
実に今日的だ。

オトーサン、
「あの革命は何だったのか」

gapperさん 
2011年6月1日
共産主義者達

ウォーレン・ベイティの渾身の作品。
「バンド・オブ・ブラザース(2001)」でも
用いられた存命の当事者や
関係者のインタビューを交える構成となっている。
ハリウッドは、長年共産主義とかかわってきたが、
なぜこの時期に作ったのか理解できない。
アカデミー会員には、
好意的な人物も多かったと考えられる。
それでも作品賞は取れなかったというのは、
共産主義離れか内容からか・・
共産主義に興味のないものにとっては、
非常に多くの会話が無意味で長く感じる。
特に前半は、定番的な展開でつまらなく感じる。
後半になると二人の強い愛情を示す
エピソードなど飽きることはなくなる。
壊血病になり、その影響で結局は死んでしまう
主人公リード。
だが、その直前に全力疾走するシーンがあり
”あれだけ走れるやつが死ぬ?”と
思わずにいられなかった。


紙の月

オトーサン、
「角田光代さんの原作、読んだ」
「モデルとなった事件も、新聞で読んだ」
まさかという女性行員が大胆な犯行に及んだのです。
・滋賀銀行9億円横領事件の奥村彰子
・足利銀行詐欺横領事件の大竹章子
・三和銀行詐欺横領事件の伊藤素子

原題:紙の月 (2014) 
監督:吉田大八
原作:角田光代
脚本:早船歌江子  
Genre:Drama/Crime/Mystery
上映時間:126分
あらすじ:
1994年。
梅澤梨花は、エリート会社員の夫と2人暮らし。
銀行の契約社員として
外回りの仕事で、顧客の信頼も得て、
上司からも高く評価される。
しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に
空しさを抱き始めていた。
そんなある日、
大学生・平林光太から声を掛けられる。
彼は、顧客・平林孝三の孫だった。
光太との逢瀬を重ねるようになり、
久々に気持ちが浮き立つ。
ある時、化粧品売り場で
持ち合わせが足りないことに気づいた彼女は、
客から預かった金に手を付けてしまう。
すぐに戻すから大丈夫と
自分に言い聞かせる梨花だったが、
それが転落へと向かう始まりだった・・・

出演者:
 宮沢りえ・・・ 梅澤梨花 
 池松壮亮・・・ 平林光太 
 石橋蓮司・・・ 平林孝三 
 小林聡美・・・ 隅より子
オトーサン、
「池松壮亮くん、自然体がいいね」
1990年生まれですから、24歳!有望株です
「小林聡美さんも上手いね」
お局の小林聡美さん、他店舗への左遷を
言い渡されて、不正摘発に血眼になる姿、
鬼気迫るものがありました。

その他の出演者:
 大島優子・・・ 相川恵子 
 田辺誠一・・・ 梅澤正文 
 近藤芳正・・・ 井上佑司 
 中原ひとみ・・・ 名護たまえ 
 佐々木勝彦・・・ 小山内等 
 伊勢志摩・・・ わかば銀行渉外係 
 平祐奈・・・ 14歳の梨花 
 藤本泉・・・ 菜々 
 佐津川愛美(声)  
 桜木信介(声)  
 森脇由紀(声) 

User Rating:6.1/10( 35 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 3,963 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、評価は微妙だね」
坂を転がり落ちる人生、目をそむけたくなります。

日本アカデミー賞受賞 
・主演女優賞  宮沢りえ
・新人俳優賞  池松壮 
同ノミネート 
・作品賞     
・助演女優賞  小林聡美  大島優子    
・監督賞  吉田大八    
・脚本賞     
・撮影賞      
・照明賞      
・録音賞     
・編集賞  佐藤崇

User Reviews 
東京50km圏道路地図さん 
2016年12月29日
あんたは幸せなの?

宮沢りえは美人ではないし、
貧相なので主役としてどうなんだろう?と
序盤は疑問を感じていたのだが、
逆に後半それが活きたような気はする。
あんまり美人で幸福顔じゃ
ストーリー的にアレだし。
ただし、感情表現や演技力には少々不満かな。
全体的に淡白で開放されつつも
追い詰められていく二面性が感じられなかった。
人形みたいで人間味やエロさに欠けるというか。
脇役陣に助けられた印象。
カネと自由と倫理のバランス。
人それぞれの価値観で
各々に重み付けして生きている。
他人を気にしながら。
自分は正しい、お前は間違ってると。
で、「あんたは幸せなの?」と
双方で見下したり、羨んだり・・・。
出演者達がやってる事は
普段から我々がやってる事です。
ラストは走ってるシーンで終わりかと思いましたが、
それじゃああまりにも爽快感ありすぎなので、
善行の救いと追われ続ける不安で
生き続けなければならない主人公の苦悩は
消えないという意味で
これはこれでよかったと思います。 

オトーサン、
「宮沢りえは美人だし、名女優だ!」

黒美君彦さん 
2016年11月7日
ありがち

「施し」によって得られる
自らの充足感に酔うことに
至上の悦びを感じてしまう主人公梅澤梨花。
それは吝嗇な祖父から
学費援助も拒まれている
大学生を援けることにもつながる。
どうせ使わない金がここにある。
それならそれを意味のある金に換えてあげる。
彼女の心情を察するに
その程度の意識だったのだろう。
そしてその意識は、
彼女がキリスト教系の女子高に通っていた頃から
何も変わっていないことが示される。
しかし違うのだ。
彼女は自らを大きく見せるために
金を横領し始める。
それは「施し」ではない。
自らの欲望のために
他人の金を使い始めたところから
彼女の倫理は完全に崩壊する。
そもそも彼女に倫理などあったのか。
彼女と対比して描かれるのが、
25年間真面目に働いてきた隅より子だ。
彼女はルールに従って黙々と働き、
梨花の横領まで突き止める。
だから梨花が「みじめな私」というと
「貴女はみじめなの?」と反問する。
梨花はやりたいように自由に生きてきた
その結果がこれではないのか、
それを「みじめ」というのは違うと。
ごく普通のエリート?勤め人の夫は、
彼女の暮らしの中に存在しない。
自分が最近ペアウォッチを贈ったことを
忘れたかのように、
誕生日に腕時計をプレゼントする無神経さを
描いたりはするが、
そんなことは彼女が夫を軽んじてきたことの
言い訳にはならない。
主人公は自らの欲望を満足させるために動く女だ。
生活感がない、欺瞞に満ちたイヤな女。
そして最後は逃げるのかよ。
責任を擲って一生逃げ続けるのか。
ラストは「施し」の結果を確かめたかのような
タイでのシーンが挿入されるが、これは蛇足っぽい。
堕ちていく主人公を演じた宮沢りえは
存在感はあったが少々痩せすぎのように思う。
女を武器に金を引き出そうとした彼女に
「何か勘違いしてないか?」と
反問する石橋蓮司とのシーンが、
個人的には小林聡美との対決シーンよりも
印象に残った。
しかしこうした事件は、
世の中に「ありがち」なのだ。
ここにも。そこにも。


岸辺の旅

オトーサン、
「原作は、湯本香樹実さんか」
1本みたことがあります。
やはり死をテーマにしていました。 
・夏の庭 The Friends  映画批評NO.5755

原題:岸辺の旅 (2015)
監督:黒沢清
原作:湯本香樹実  
脚本:宇治田隆史/ 黒沢清  
Genre:Drama/Romance/Fantasy
Luangage:Japan
Country:Japan/France
上映時間:128分
あらすじ:
夫の優介が失踪して3年になる瑞希。
ピアノ教師をしながらも
喪失感を拭えないままの孤独な日々。
そんなある日、優介が突然帰ってきた。
富山の海で死んだと淡々と語る。
瑞希は驚きながらもそれを受け入れる。
やがて優介は、死後に自分が旅してきた
美しい場所を瑞希にも見せたいと、旅に誘う。
優介が3年の間を過ごした足跡を辿り、
彼が世話になった人々を巡る旅へ。
新聞配達員の島影、中華料理店を営む夫婦、
山深くにある農園に住む家族といった人々だ・・・ 

出演者:
 深津絵里・・・ 瑞希 
 浅野忠信・・・ 優介 
 小松政夫・・・ 島影
 蒼井優・・・ 松崎朋子
オトーサン、
「なんだかなぁ」
深津絵里が一番幽霊みたいでした。

その他の出演者:
 村岡希美・・・ フジエ 
 奥貫薫・・・ 星谷薫 
 赤堀雅秋・・・ タカシ 
 首藤康之・・・ 瑞希の父 
 柄本明・・・ 星谷 

User Rating:7.4/10( 10 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.3/10( 603 votes) Yahoo!
オトーサン、
「みるひとを選ぶね」

カンヌ国際映画祭受賞
・ある視点 監督賞  黒沢清
日本映画プロフェッショナル大賞 受賞
・特別功労賞  芦澤明子   「岸辺の旅」
       及び長年の映画撮影の功績に対して 
・ベスト10  第6位 

User Reviews 
あろえりーなさん 
2018年5月8日
うん、かなり人を選ぶ作品ではありますね。

生きている人も死んでいる人も、
ほとんど区別がつかない大変不思議な映画です。
私のように頭の固い人間は、
こういうタイプの作品をすんなりと楽しめない。
グタグタ考えず、
ラブストーリーとしてすっと受け入れるのが
一番なんでしょうけど。
なんなのこの会話はとか、
なんか音楽に違和感があるなとか、
そういうこといちいち思っちゃう。
深津絵里は肌の白い女優さんだから、
ひょっとして彼女も実はとかそういうオチかなとか
最初いちいち思っちゃって、
ダメですね私のような映画狂は(笑)。 

オトーサン、
「撮影はいいね」

Katsumi_Egiさん 
2015年10月5日
切り返し

実にスリリングな映画だ。
絶妙に現実を超えたフィルムの触感。
風に揺れる白いカーテン。
度々行われるベッドメイクと白いシーツ。
靄のような白いガス。
そして美しい山あいの風景と滝の俯瞰。
また、本作は随所でカメラの視点の絶対性を感じさせる。
フレームの中にいるものが絶対で、
フレームの中から消えると存在も消える。
このルールの徹底は、
カメラの存在をことさらに意識させる。
これもまたスリリングなのだ。
そういう意味で、深津絵里も生身の人間なのだろうか。
登場の横顔カットにしても、彼女こそ幽霊ではないのか。
そんな中で、病院のシーンでの
深津と蒼井優との切り返し(リバースショット)がいい。
私はこゝが一番緊張した。
やっぱり映画の王道は切り返しでスリルを醸成することだ。
そして蒼井優の表情が怖い!
あと、脇役では何といっても小松政夫がいい。
幽霊譚ではあるが、
同時にそこかしこにユーモアも散りばめられていて、
そのバランスも素晴らしい。


孤独のグルメ

オトーサン、
「食べに行きたいね」
食べログの評価をチェックしてみました。
残念ながら、ロコディッシュは閉店です。

第1話 庄助  3.14  
第2話 和食亭 3.31 
第3話 中国家庭料理 楊 2号店 3.59
第4話 ロコディッシュ 3.07

原題:孤独のグルメ(2012)
監督:溝口憲司/ 宝来忠昭 
原作:久住昌之/谷口ジロー(画) 
脚本:田口佳宏/ 板坂尚 
Genre:Drama/Gourme
上映時間:88分
あらすじ:
第1話. 江東区 門前仲町のやきとりと焼きめし 
商用で門前仲町のとあるカフェを訪れた
井之頭五郎にとんだ災難が…。
門前仲町をぶらりと歩きながら
五郎がふと立ち寄ったスポットとグルメとは?

第2話. 豊島区 駒込の煮魚定食 
五郎は得意客の画廊のオーナーに呼ばれ
駒込を訪れるが、
公園で将棋をやっているおじいさんたちに
引き寄せられる
そのうち無性にお腹がすいて
アザレア通りで店を探すのだった。

第3話. 豊島区 池袋の汁なし坦々麺 
池袋のマンションギャラリーに呼ばれた五郎は
駅前で怪しげな雰囲気の男にティッシュを渡される。
マンションギャラリーでは
美しいスタッフに迎えられるがそこには鬼の上司が…。
そして池袋の街をさまよい、出合ったのは、
中華・四川の汁なし坦々麺だった。

第4話 千葉県 浦安市の静岡おでん 
結婚式場の調度品の打合せのため
新浦安駅に降り立った五郎は、
ヤシの木に金髪美人に出会い、デジャブ感覚に。
パリで恋した女優のことを思い出し…。
やがて、静岡おでんと出合う。

出演者:
松重豊・・・井之頭五郎 
オトーサン、
「松重豊さん、やせの大食いだね」
本番直前まで一定期間の絶食を行い、
空腹の状態で撮影に臨んでいるとか。
体型維持の為に、朝は6kmの散歩、
テレビ体操を10分、腹筋ローラーを30往復やる。

その他の出演者
第1話
山村美智/宮内順子/吉永実夏/相馬有紀実/ふくまつみ
第2話
木下隆行/立野海修/たむらめぐみ/稲森誠/中嶌聡/有賀さつき  
第3話 
下宮里穂子/安藤亮司/飯田隆裕/山中雄輔/原優理子/高橋佑果  
第4話
目黒真希/吉永実夏/大塚友里衣/奥善光/葛西幸菜  

User Rating:7.6/10( 14 votes)Tsutaya
  User Rating:8.8/10( 94 votes) Amazon
オトーサン、
「高いスコアだね」

User Reviews 
麿さん 
2012年11月5日
100%俳優の松重豊さんの演技力です。

食べながらの独白がすごくいい。
いかにも不健康なブヨブヨと太った体で
一口だけ食べて「運動会」とか言うのと違って、
見た目180cmを超える
やや痩せ型の体でガンカン食べて完食するのは爽快です。
素人がやると美味しさを表現するのに
本当に舌鼓を打って「クッチャクチャ」いって下品になったり、
相撲取りなんか演出家から
「美味しさを体で表現して」とか言われているらしく、
食べるたびにのけぞって見せたりで不自然ですが、
本職の俳優さんの力量を目の当たりにします。

オトーサン、
「どうしたって、食べに行きたくなるよね」

どんどんベスト500さん 
2017年11月18日
やっぱりseason1も良いなぁ〜

つい最近思い立って、
第3話のお店に行ってみました。
もちろん、汁無し担々麺を頼みました。
おいしかったなぁ〜
池袋店と味が同じかはわからないけど、
近々また行こうと思っています。
孤独のグルメに出たお店を訪ねるのは、
初めてではなかったけど
『やっぱり、おいしいお店なんだなぁ』と
納得した次第です。
そういうわけで、また、始めから見返しています。


エグジット・スピード

オトーサン、
「こりゃ、みるのやめるか」
ビデオスルー、
深夜のTVでの放映、
各サイトでの低スコア・・・
期待できない条件がそろっています。
でも、これ、堀りだしものでした。

原題:Exit Speed (2008) 
監督:Scott Ziehl  
脚本:Michael Stokes  
Genre:Thriller
Rated R for violence, language and drug use |
Country: USA 
Language: English 
上映時間:91分
あらすじ:
軍曹アーチーが
脱走兵のマウディを捕まえに来る。
マウディは窓から逃げ出し、
エル・パソ行きのバスに飛び乗る。
バスには、10人の乗客がいた。
別れた妻子の待つ家へ向かうサム、
アーチェリー選手のアナベル、
文句ばかり言うフットボールコーチのジェリー、
スペイン語しか話せないラモン、
ラスベガスを目指すデジレとデュークのカップルなど。
途中、バイカーたちが嫌がらせを仕掛けてくる。
彼らを振り切ろうとしたバスは、
誤ってバイカーのひとりを轢いてしまい・・・

出演者:
Lea Thompson ・・・ Maudie McMinn(マウディ) 
Desmond Harrington ・・・ Sam Cutter(サム) 
Fred Ward ・・・ Sgt. Archibald "Archie" Sparks(アーチー) 
オトーサン、
「リー・トンプソン、バレエダンサーだったのか」
身のこなしが、俊敏で優雅です。
「老優フレッド・ウォード、苦労が活きてるね」,

その他の出演者:
Julie Mond ・・・ Corporal Merideth Cole
Alice Greczyn ・・・ Annabel Drake
Gregory Jbara ・・・ Coach Jerry Yarbro
David Rees Snell ・・・ Danny Gunn
Kelli Dawn Hancock ・・・ Desiree
Nick Sowell ・・・ Duke
Everett Sifuentes ・・・ Ramon Emancio Eladio Vargas
Wally White ・・・ Walter Lindley
Danielle Beacham ・・・ Joey Ryan
Asante Jones ・・・ Sheriff Tom Jasper
Roy Samuelson ・・・ Vic Towbridge
M. Denise Lee ・・・ Louella Burton
Jennifer Sipes ・・・ Rachel
Jonny Cruz ・・・ Eric
Julia Smathers ・・・ Polly
Marin Rose ・・・ Gracie McMinn
Samantha Smathers ・・・ Emma McMinn
Jayne Royall ・・・ Miss Dorothy
Kelli LaSalle ・・・ Hanging Woman
Jason Hammond ・・・ Man in Cage
Eric Whitney ・・・ M.P.
Tom Sowell ・・・ Hospital Personnel Doctor

User Rating:5.3/10 ( 1,914 votes)IMDb
  User Rating:5.9/10( 54 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低すぎる!」

User Reviews 
Voyou Nobodysbusinessさん 
2013年8月11日
これまでに見た低予算の巧い使用

10年前の古典的なB級映画のようだ。
雰囲気とキャラクターが面白い。
脚本はよく、演技もうまい…
プレッシャーがすごい。
私はDVDの解説を見てみた。
予算が信じられないほど少ない。
撮影の3日間、ずっと悪天候だった。
だが、雨が降っていないように見せているのだ。

オトーサン、
「乗客たちが個性的でいいね」
無個性のバイカーたちといい対照です。

yuk***** さん 
2018年5月10日
暴走族に一切台詞無し! 

私は結構コレは好きです。
老若男女の様々な個性の交流が面白いです。
バスに乗り合わせただけの多様な個性が、
自分達の命を守るために協力をしていく。
死人が出る中イライラが募り、
反発する個性の衝突が、ジワジワ歩み寄っていく。
その過程や心理状態が、かなり丁寧に描かれています。
そこが面白いです。
そこを際立たせるために、
敵対する暴走族の存在感を限りなく消す演出をしてる、
つまり暴走族の台詞が、最初から最後まで一切無い。
薬物中毒のケモノという暴力性だけで、
敵がこれだけ影をひそめる演出も珍しい。
非常に面白い効果を生んでました。
考えてみれば、なるほど、薬物中毒のケモノに
人間性を描く必要はないんですよね!
そもそもケモノは言葉を話さないのですからね!
人間側の頑張る姿だけに集中する価値を見出した
作品な訳ですね。
あまりに多くの人が死んでしまうラストシーンは
胸が痛みますが、
様々な個性がぶつかり合う人間臭い姿は、
なかなかリアリティがありました。
ヒーロー的な人は誰一人として登場しません。
誰もが平凡、ありふれて非力な登場人物たち。
ダサダサで必死で無様でカッコ良くもない。
ダサダサで暴走族に立ち向かう。
そんな面白い映画です。
派手ではないが、ジワジワ来ますよ。 


オトーサン、
「この歌、癒されるね」

♪FEELINGS ARE TUMBLING OVER FEELINGS 
 FEELINGS I DO NOT UNDERSTAND 
 AND I AM MORE THAN SLIGHTLY WORRIED 
 THAT THEY ARE GETTING OUT OF HAND 
  SOMETIMES THEY HAPPEN IN MY STOMACH 
  SOMETIMES THEY HAPPEN ON MY SKIN 
  WHAT IS THE NAME OF THIS CONDITION 
  THAT I AM IN? 

原題:The Fabulous Baker Boys (1989) 
監督・脚本:Steve Kloves   
Genre:Drama/ Music/ Romance
Country: USA 
Language: English 
上映時間:114分
あらすじ:
ピアニストの兄弟ジャックとフランクは、
客層の質の低下を嘆き、
女性ボーカリストを迎え入れることにした。
オーディションした結果、蓮っ葉な女が選出された。
スージーは、歌は上手いが、
ショービジネスについては何も知らない。
初日から衣装・靴の選び直しをするはめになるが、
だんだんとこの三人は人気を博してくる。
スージーに次第にジャック惹かれていき、
天狗になった二人は
「『フィーリング』は陳腐だから嫌だ」と言い、
マネジメント担当のフランクは
「でもウケルからやったほうがいい」と
意見がズレてくる。
スージーにヘッドハンティングがかかる・・・

出演者:
Jeff Bridges ・・・ Jack Baker(ジャック)
Beau Bridges ・・・ Frank Baker(フランク) 
Michelle Pfeiffer ・・・ Susie Diamond(スージー)
オトーサン、
「ミシェル・ファイファー、声量はないけど、
ムードたっぷりだね」
「ジェフ・ブリッジスとボー・ブリッジス、
兄弟だけど大違いだね、キツネ顔とタヌキ顔」 

その他の出演者:
Ellie Raab ・・・ Nina
Xander Berkeley ・・・ Lloyd
Jennifer Tilly ・・・ Blanche "Monica" Moran
Dakin Matthews ・・・ Charlie
Ken Lerner ・・・ Ray
Albert Hall ・・・ Henry
Terri Treas ・・・ Girl in Bed
Gregory Itzin ・・・ Vince Nancy
Bradford English ・・・ Earl
David Coburn ・・・ Kid at Vet

User Rating:6.8/10( 19,333 votes)IMDb
  User Rating:8.2/10( 183 votes) Yahoo!
オトーサン、
「全編に流れる歌曲が心地いいね」

アカデミー賞ノミネート 
・主演女優賞  ミシェル・ファイファー    
・撮影賞     
・作曲賞      
・編集賞 

User Reviews 
Jan Willem Wilkensさん 
2005年3月18日
これ以上のものなし

すごい映画だ。
玩具店の子供のように感じる。
話のすべてはぴったり収まり、
ペースはすばらしく、
演技は見事だ。
まさに、傑作だ。
オーデイションのシーンがある。
隣家の病気の犬と女の子についての小さな話は、
ジェフ・ブリッジスの優しさを描いている。
ボー・ブリッジスが、
特別な場所、スターファイアー・ラウンジで働いている。
カクテル・ラウンジでも、同じせりふを繰り返す。
バスルームでの年越しのショー。
ミシェル・ファイファーとジェフ・ブリッジスの
浴室シーンから予期したかもしれないのとまったく違う!
ボスが好みのの音楽に夢中なので、
犬が、ホテルのエレベーターから去っていく。
この映画は、再三見るとよくなる。
レンタルするのでなく買ってほしい。
私にとってミステリーなのは、
スティーヴ・クローヴス監督が
これ以降、ほとんど映画を作らなかったことだ。
2001年から、脚本家になった。
・ハリー・ポッター・シリーズ

オトーサン、
「Feelings、名曲だけど、
いつも歌わされたら、イヤになるかも」

黒美君彦さん 
2015年5月12日
デイヴ・グルーシン

思った以上に好き嫌いが分かれているようだが、
私は個人的に好きな映画。
才能に溢れるジャズ・ピアニストの
ジャックと、兄のフランク。
刹那的に己の才能で生きる弟と
家庭を持つしっかり者の兄、
という構図はあたかもブリッジス兄弟のよう?
イケメンでピアノを奏でる長身のジェフは、
そりゃモテるわな。
そして吹き替えなしで歌ったという
ミシェル・ファイファーは、
この映画製作時、最も脂が乗っていた女優のひとり。
彼女演じるスージ・ダイアモンドが
「“Feelings”なんてパセリ以下よ」と
フランクと言い合うシーンは、
“Feelings”の関係者から抗議はなかったのか?(笑)
ちなみに個人的には決して嫌いな曲ではありませんが。
一見刹那的だけれど、
己の一時の感情には惑わされず、
しっかりと歩みだす男女の姿は観ていて清々しく感じた。
ブリッジス兄弟の呼吸もぴったり。
そして全編を彩るデイヴ・グルーシンの音楽がお洒落で、
個人的には十分楽しめる作品でした。


傷だらけの栄光

オトーサン、
「ペリー・コモの甘い主題歌がいいね」

♪Somebody up there likes me,
 somebody up there cares!
 Somebody up there knows my fears,
 and hears my silent prayers!

 Talks with me when I'm lonely,
 walks with me when the night is long!
 Yes, somebody up there likes me,
 whatever betide me,
 He'll comfort and guide me,
 and stand beside me,
 right or wrong!

 He'll stand beside me,
 right or wrong.

原題:Somebody Up There Likes Me (1956) 
監督:Robert Wise    
原作:Rocky Graziano/ Rowland Barber
脚本: Ernest Lehman  
Genre:Biography/ Drama/ Sport 
Country: USA 
Language: English 
Color:  Black and White
上映時間:113分
あらすじ:
ニューヨークのイースト・サイド、
その貧民街に育ったロッキイは、
遊ぶ金に困ると靴磨きのロモロらを誘って
盗みを働く少年だった。
或る日、土地の不良団と喧嘩して感化院に送られ、
そのまま陸軍に引っぱられたが第1日目に脱走した。
スティルマン体育館に行き、
ボクサーとして出発しようとした矢先、
軍にみつけられて刑務所に送られた。
しかしそこでボクシングを習って
自分の進むべき道を知った。
出所した彼は再び体育館を訪れた。
或る日妹の友達ノーマと知り合い2人は結婚した。
娘も生まれて彼の未来は開けてきたようにみえた。
トニー・ゼイルとミドルウェイト級の
世界選手権を争うことになった時、
刑務所時代に知り合った男が
八百長を頼んできたのを断った事から、
ニューヨークの試合をボイコットされ、
加えて新聞に彼の前歴を
悪しざまに書かれる不運に見舞われたが、
妻はそうした失意の彼を暖かく慰めた。
やがてロッキイの努力は酬われ、
1947年あらためてトニーに挑戦、
ついにチャンピオンとなった・・・

出演者:
Paul Newman ・・・ Rocky Graziano(ロッキイ)
Pier Angeli ・・・ Norma Graziano(ノーマ)
Court Shepard   ...  Tony Zale(トニー・ゼイル) 
オトーサン、
「そんなことがあったのか」
主演はジェームズ・ディーンに決まっていたが、
撮影前に交通事故で他界、
代わって、31歳ポール・ニューマンが起用された。

その他の出演者:
Everett Sloane ・・・ Irving Cohen
Eileen Heckart ・・・ Ma Barbella
Harold J. Stone ・・・ Nick Barbella
Sal Mineo ・・・ Romolo
Ray Stricklyn ・・・ Bryson
Robert Loggia ・・・ Frankie Peppo
Steve McQueen as Fidel 
Angela Cartwright as Rocky's daughter

User Rating:7.5/10( 6,357 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 51 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名作だね」

アカデミー賞受賞 
・撮影賞(白黒)    
・美術監督・装置賞(白黒)  
同ノミネート
・編集賞 

User Reviews 
estebanさん 
2005年1月27日
ロッキー・グラチアーノの不完全な伝記

ロバート・ワイズ監督は、
若いグラチアーノの素行を強調しようとしていたと思う。
父との関係、刑務所と軍隊で、やりそこなっていた時期だ。
だが、ボクサーとしての彼の最後の人生は、
全く示されなかった。
1947年のシカゴでのトニー・ゼールとの再試合で終わる。
ゼールを打ちのめすために、グラチアーノは全力を尽くした。
この勝利によって、彼は、世界チャンピオンになる。
2人は、1948年に再戦し、
ゼールは、第3ラウンドに相手をノックアウトした。
グラチアーノは、1952年に
有名なレイ・シュガー・ロビンソンと戦い、
第3ラウンドでロビンソンをノックアウトした。
だが、立ち直った彼は、
同じ第3ラウンドでグラチアーノを仕留めた。
ともかく、グラチアーノはよいボクサーだった。
そして、この血まみれで暴力的なスポーツが、
彼の人生を立ち直らせたのだ。
実におもしろいが、
スティーブ・マックイーンは、本作でデビューしたのだ。
サル・ミネオは、ニューヨークの不良を演じた。
ピア・アンジェリは、グラチアーノの妻役で、
よい仕事をした。

オトーサン、
「ロバート・ワイズ、名監督だね」
「ウエスト・サイド物語」(1965)
「サウンド・オブ・ミュージック」(1966)で
2度のアカデミー監督賞を受賞しています。

Ikedaさん 
2005年7月2日
ポール・ニューマン

デビューしたてのポール・ニューマンが
彼らしさを出して好演です。
相手役のピア・アンジェリも、
かなり売れ出した頃ですが良い演技だと思いました。
ニューマンが演じるロッキー・グラチアーノは
1945年頃ミドル級チャンピオンで、
引退後テレビのコメディアンとして活躍したそうです。
映画としては進行がスムースな上に人情が加味され、
当時の映画らしく非常に良い作品です。
ボクシングの場面に迫力がありますが、
アメリカ映画では手慣れたものなので
当然という感じがしました。
それよりも作品の流れが良くて
ロバート・ワイズという監督を見直しました。
さりげない台詞も面白くて、
「イタリア人で有名なのは
ミケランジェロとシナトラだけ」だとか、
ニューマンがチャンピオンになった事を、
ピアが子供に言うと
「ママ、おしっこ」と答える所など、
なかなか気が利いた脚色です。
なお、サル・ミネオが出演していますが、
殆ど役を与えられていないと言った方が良いと思います。


ロード・オブ・クエスト 〜ドラゴンとユニコーンの剣〜

オトーサン、
「邦題、パクリ放題だね」
デヴィッド・ゴードン・グリーン
誕生日  1975/4/9 
出身地  アーカンソー州リトルロック 
テキサス州リチャードソンで育つ。
父親は医学部学部長、母親はラマーズ法のインストラクター。
Richardson High Schoolと
North Carolina School of the Artsに通い
映画演出を学んだ。
2013年、「セルフィッシュ・サマー」で
ベルリン国際映画祭の銀熊賞 (監督賞) を受賞。

原題:Your Highness (2011) 
監督:David Gordon Green  
脚本:Danny McBride/ Ben Best  
Genre:Adventure/ Comedy/ Fantasy
Rated R for strong crude and sexual content, 
pervasive language, nudity, violence and some drug use
Country: USA 
Language: English 
上映時間:102分
あらすじ:
容姿端麗、勇敢、高潔という
兄ファビアス王子と、
劣等感に苛まされ続けている弟サディアス。
ファビアスの花嫁ベラドンナが、
結婚式の当日に魔術師のリザーにさらわれる。
姫を救出すべく兄弟は旅に出るが、
護衛たちの裏切りにあい兄も囚われの身に。
道中で出会った女剣士イザベルと共に、
リザーを討つユニコーンの剣を求めて
サディアスは、冒険を続ける・・・

出演者:
James Franco ・・・ Prince Fabious(ファビアス王子)
Zooey Deschanel ・・・ Belladonna(ベラドンナ)
Danny McBride ・・・ Prince Thadeous(サディアス)
Natalie Portman ・・・ Isabel(イザベル)
Justin Theroux ・・・ Leezar(リザー)
オトーサン、
「ジェームズ・フランコ、そういえば
ジェームズ・ディーンに似ているね」
「ダニー・マクブライド、やり手だね」
俳優、脚本家、プロデューサーの3役とは。
「ナタリー・ポートマン、なんで出演したのかな?」

その他の出演者:
Toby Jones ・・・ Julie
Damian Lewis ・・・ Boremont
Rasmus Hardiker ・・・ Courtney
Simon Farnaby ・・・ Manious the Bold
Deobia Oparei ・・・ Thundarian
Charles Dance ・・・ King Tallious
John Fricker ・・・ Marteetee
Charles Shaughnessy ・・・ Narrator

User Rating:5.5/10 ( 90,652 votes)IMDb
  User Rating:6.3/10( 48 votes) Yahoo!
オトーサン、
「低いね」

User Reviews 
oyvindさん 
2012年2月25日
過少評価!     

この映画は、万人向けではないと思う。
2人の男と少女が出てくる。
彼女は、眠ってしまう。
そんな彼女が好きだから、たぶん男性向け映画かも?
流血、不要な暴力、美女、シモネタが
コメディに必要と思っていたら、
この映画を満喫するだろう。
楽しく、愉快なアクションコメディだ。
キャラクターはよく、すばらしい俳優が出ている。
ポートマンは、眼福だ。
話は陽気。
多くの愉快なシーンと奇妙なことがあり、
ノンストップのペースを維持している。
高い格付けでないのに本当に驚く。
私は、いずれ本作がクラシックになると思う。
物凄い映画だ。
10点満点を与えない唯一の理由は、
私がけちくさいからだ。
 
オトーサン、
「気軽にみるべし・・・か」

waltzwaltzさん 
2016年6月13日
ちょいシモファンタジー

グロ描写はそれなりにありますが、
下ネタは不快になるほどではないし、
多少明け透けですが可愛いものだと思います。
剣・弓・甲冑・魔法使い・お城・酒場・迷宮など
中世西洋ファンタジー要素も
押さえられていてなかなか楽しめました。
ストーリーも良い。
CGもくどすぎず少なすぎずで
戦いを効果的に盛り上げていて、
チープなB級映画とは一線を画す見応えだと思います。
主要キャストにジェームズ・フランコや
ナタリー・ポートマンらを起用してる事からも
本作の”本気度”が伺えて、
こういう映画は嫌いじゃないです。


ターミネーター

オトーサン、
「2002年に見たね」
・ターミネーター 映画索引NO.422 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
すごいシリーズの幕明けです。
・ターミネーター(1984)  
・ターミネーター2(1991)  
・ターミネーター2/特別編(1993)  
・ターミネーター3(2003)  
・ターミネーター4(2009)  
・ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015) 
 
原題:The Terminator (1984) 
監督:James Cameron  
脚本:James Cameron/Gale Anne Hurd  
Genre: Horror/ SF/ Thriller/ Action 
Country: UK/ USA 
Language: English/ Spanish 
上映時間:108分
あらすじ;
サイボーグ、ターミネーターT800が、
未来からやってくる。 
かれの使命は、
若い女性サラ・コナーを殺すこと。 
彼女の産み落とす赤子が
運命のカギを握っているからである。 
その彼女に、ひとりの保護者があらわれる。 
カイル・リースである。
彼もまた未来からやってきたのだ。 
サイボーグは、サラを発見するために、
並外れた知能と力を駆使する。 
そんな不死身とも思えるサイボーグを、
果たして止めることができるだろうか? 

出演者: 
Arnold Schwarzenegger・・・ The Terminator(ターミネーター)  
Michael Biehn ・・・ Kyle Reese(カイル・リース)  
Linda Hamilton・・・ Sarah Connor(サラ・コナー)   
オトーサン、
「シュワちゃん、筋肉全盛時代だね」
15歳でボディビルをはじめ、
20歳でミスター・ユニバースとなる。
「ヘラクレス・イン・ニューヨーク」(1970)で映画デビュー。
37歳で「ターミネーター」でスターの地位を確立。
「リンダ・ハミルトン、感情表現がうまいね」
ジェームズ・キャメロン監督
1993年、「ターミネーター」のキャメロン監督との間に一女を産み、
1997年、再婚するが、1999年に離婚。

その他の出演者:
Paul Winfield ・・・ Detective Lieutenant Ed Traxler LAPD  
Lance Henriksen ・・・ Detective Vukovich LAPD  
Rick Rossovich・・・  Matt Buchannan, Ginger's Boyfriend  
Bess Motta ・・・ Ginger Ventura, Sarah's Roomate  
Earl Boen・・・ Dr. Silberman, Police Criminal Psychologist  
Dick Miller (I)・・・  Pawn Shop Clerk  
Shawn Schepps・・・  Nancy  
Bruce M. Kerner ・・・ Central Division Desk Sergeant  
Franco Columbu・・・ Future Terminator  
Bill Paxton ・・・ Punk Leader (Spikey Blue Hair)  
Brad Rearden・・・  Punk  
Brian Thompson (I) ・・・ Punk  

User Rating:8.0/10( 686,362 votes)IMDb
  User Rating:8.9/10( 2,572 votes) Yahoo!
オトーサン、
「凄い映画だね」
2002年時点のIMDbのUser Ratingは、
・7.8/10 (26,438 votes)  top 250: #165

User Reviews 
FrankBooth_DeLargeさん 
2005年1月30日
実にオリジナルな素晴らしい映画

「ターミネーター」は、極めて低予算の映画だ。
実際、使われたものは、多くかからなかった。
しかし、非常に効果的な映画だ。
70から80年代の映画は低予算だった。
「ハロウィン」(1978)も、
低予算ながら素晴らしい映画だった。
核戦争が人類の終わりをもたらし、
その結果、戦争よりも。
大きい悲劇がはじまるという話だ。
そのメッセージは、反核戦争だ。
映画の最初に、一見ランダムなシーンが
追加されているが、
私には、なぜかが理解できる。
このランダムなシーンは、
話に大いに関係しているのだ。
アーノルドは、
サイボーグとしてすばらしい仕事をしている。
冷酷無比、無慈悲にひと殺しように
プログラムされているのだ。
知らない人々に言っておくが、
「I'll be back(私は戻る)」という
有名なせりふが出てくる。
他の俳優も、よい仕事をしている。
リンダ・ハミルトンは、この映画に出たおかげで、
キャリアを改善した。
本作は、「ターミネーター2」よりもよい。
ストーリーがいいし、より夢中になれる。
この映画を見るように勧める。
ペースが非常によいし、決して退屈にならない。
時間があるなら、
このすぐ後、「ターミネーター2」見るべし。

オトーサン、
「銃撃戦もすごいが、
執拗なチェイス・シーンもすごいね」

ジーナさん 
2010年7月16日
名セリフと共に・・・

シュワちゃんのヒールっぷりが
見事にハマっています。
ムキムキな体の迫力が
冷酷無比なターミネーターの圧迫感に合ってましたね。
まぁ・・・正直なトコロ、
洗練とは無縁の外見と表情の乏しさが
ロボット役に適していたと言えるのですが(爆)
マイケル・ビーンは役得ながら素敵でした。
「ターミネーター2」のサラ・コナーのイメージが強かったので、
まだまだ乙女で初々しいリンダ・ハミルトンには
ビックリしました(笑)
サイボーグが未来からやってきて
ヒロインの命を狙う理由と
一人の男が未来からやってきて
ヒロインの命を守る理由が
無理なく現在と未来のストーリーに
繋がるのが秀逸です。
それから、どこまでも追いかけてくる
T800が怖いのなんの・・・。
犬の鳴き声など演出の上手さも手伝って
スリリング感を出せたのだと思います。
特殊メイクに時代を感じずには
いられませんでしたが、
それ以外の衣装や髪型などのレトロ感は
作風に合っているので悪くなかったです。
アクションがバランス良く速いテンポで
入っているのもGOOD
チェイスシーンから終盤の爆破まで
盛り上がること間違いなしです。
アイデア、効果音、構成、音楽など
全体を通して評価が高いですね。
アクションありロマンスあり序盤だけサスペンスありの
スケールの大きいSF作品を
2時間弱にまとめた脚本が面白いですし、
ラストの締め方まで抜かりなく素晴らしいです
今初めて観る方には古臭い映像かもしれませんし
真新しくも無いストーリーかもしれませんが、
当時の技術を考えたら
一流のB級SFアクションと言えるでしょう。
「ターミネーター2」の印象があまりにも強いですが、
タフな女になる前のサラ・コナーと強烈な悪役を演じる
シュワちゃんが観れる貴重な作品ですよ(笑)


プレデター

オトーサン、
「2002年に見たね」
・プレデター  映画索引NO.☆429 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
なお、朝日にこんな記事が。
長崎県壱岐空港を拠点に、
米国の大型無人機「ガーディアン」が試験飛行。
米軍がイラク戦争などで使用した
「プレデター(捕食者)」を改良した
無人攻撃機「リーパー(死に神)」を原形とする。

原題:Predator (1987)  
監督:John McTiernan  
脚本:Jim Thomas/John Thomas  
Genre: Action / SF / Thriller
Country: USA 
Language: English / Spanish / Russian
上映時間;107分
あらすじ:
コマンド隊長ダッチ・シェイファーは、
フィリップ将軍に呼ばれ、
困難な任務を命じられた。
3人の閣僚を乗せたヘリが、
中南米某国の国境を越えた地点で撃墜されたので、
3人を救出してこいというのだ。
かつての戦友で、今はCIA部員のディロンが同行する。
コマンド隊は巨漢のプレイン、彼と仲の良い黒人のマック、
ラテン系のラミレス、アイルランド系のホーキンス、
インディアンのビリーの5人。
ジャングルでヘリの残骸を発見し、
さらに奥へ進んだ一行は、
皮をはがれ内臓をえぐり取られた
4人のアメリカ兵の死体を見つける。
ゲリラのアジトを発見し、奇襲をかけて全滅させた。
そして、このミッションは重要文書を奪うため
KGBとCIAが争い、
ディロンはソ連側のゲリラ・キャンプを壊滅させるため
コマンドを利用したことがわかった。
一行はゲリラで1人生き残った
アンナをつれて合流地点へ急いだ。
アンナが逃げ出し、追ってきたホーキンスを
宇宙から飛来した半透明のプレデターが襲った・・・

出演者: 
Arnold Schwarzenegger ....Major Alan 'Dutch' Schaefer( シェイファー) 
Carl Weathers ....  Dillon(ディロン)
Elpidia Carrillo ....  Anna(アンナ) 
Kevin Peter Hall ....  The Predator(プレデター)
オトーサン、
「シュワちゃん、異星人より強いんだ」

その他の出演者:
Bill Duke ....  Sergeant Mac Eliot  
Jesse Ventura ....  Blain  
Sonny Landham ....  Billy Sole  
Richard Chaves ....  Poncho Ramirez  
R.G. Armstrong ....  Major General Phillips  
Shane Black ....  Hawkins  

User Rating:7.8/10( 323,198 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( 784 votes) Yahoo!
オトーサン、
「どんどん評価が上っているね」」
2002年時点のIMDbのUser Ratingは、
・ 7.1/10 (10,238 votes)

アカデミー賞ノミネート
視覚効果賞 

User Reviews 
TheUnknownさん 
2005年7月25日
素晴らしいシュワルツェネッガーのクラシック
いまだに人々を引き付け、ぞくぞくさせる

本作は、これまでに作られた
最もよいエイリアンのスリラーの1つ。
個人的に好きな映画の1つだ。
5歳で最初にその一部を見た時
私は、幻覚体験し、何年も見るのが怖かった。
しかし、年をとり、好きになった。
ケヴィン・ピーター・ホール演じるプレデターは
1980年代の非常にリアルで、信じられるキリーチャーだ。
その形が人間のようで、同時に人間のようではないのがいい。
4つのあごは、すばらしいアイデアで、
うなり声は物凄い。
これまで生み出されたベストの1つだ。
この映画のスター、アーノルド・シュワルツェネッガー
カール・ウィザース、ビル・デューク、ジェシー・ベンチュラ、
リチャード・チェイヴス、エルピディア・カリーロ、
シェーン・ブラック、ソニー・ランダム。
みんな好演していて、ユーモアも加味している。
これまでに作られた最もよいエイリアンのスリラーの1つ。
「プレデター2」を作った1年後に死んだ
ケヴィン・ピーター・ホールに敬意を表したい。

オトーサン、
「2002年にみた時おり、よかった」

ジーナさん 
2009年6月17日
エイリアン派です(爆)

初めて観た頃は
プレデターの凶暴性、プレデターと人間の死闘、
プレデターの気持ち悪い顔を
直視できなかったのですが、
久々に鑑賞したら普通に観れちゃいました(笑)
いかにこの20年強の間に
映画のグロさが増したか分かりますね。
プレデターが人間を襲う目的も
単純にエサにしていると言うあたりは
分かりやすい恐怖を味わえてGOODですが、
一回につきハントは一人と言っていたにも関わらず
後半はバッタバッタと人間を襲う
(しかも食べない)だけになってしまったのは、
やっつけ仕事みたいで残念だったかな。
実は食べているわけではなく
戦士狩りをしているだけなのですが、
この第一弾のプレデターは食べると言う設定で
見せている訳ですから、、
ひとり一人じわじわ食して欲しかったです(笑)
ただ、姿が見えない
+どこから来るか分からないスリルは見事でした。
偶然プレデターに遭遇してしまった・・・
と言う状況なのでプレデターの生態を詳しく解明しない分、
ストーリーが中だるみせずに済んだのも良かったですね。
見せる部分と見せない部分、
見える部分と見えない部分など
緊張感をあおる演出も素晴らしいと思います。
しかし、前半は政治的なニュアンスで
後半は一気にSFアクションへと
様変わりする構成はいかがなものか・・・。
正直、前半のCIAとかゲリラなんて
いらなかったんじゃないかなぁ〜
少しずつ盛り上がっていく仕組みにするため、
最初は硬めの取っ掛かりにしたのかもしれませんが、
上映時間が短めなので
そこで時間を割いてしまうのは勿体ない気がしました。
おまけにその冒頭部分の完成度が低いために
B級っぽい雰囲気になってしまったのがイタイですね。
もう一つ、ゲリラに居た女が何のために
同行する事になったのかサッパリ分かりません。
道案内するでもなく、
プレデターの弱点を知っているわけでもなく、、
ストーリーになんの影響も与えていないキャラクター・・・
そんなに紅一点が欲しかった?
その割には地味すぎる花じゃないか?(爆)
アクションに関してはシュワちゃん主演なだけあって
ド派手な爆破と銃撃戦がテンコ盛りでございます。
さすがはシュワちゃん、ファンの期待を裏切りません。
個人的に「ロッキー」のアポロ役のカール・ウェザースは
間違いなくミスキャストでしょ(笑)
だって、ストーリーとかプレデターとか関係なく
彼のイメージは「アポロ」なんですもの(爆)
ストーリー構成がイマイチだったり、
無駄もあったりしますが、、
この作品はプレデターと言う斬新なキャラクターを
誕生させた事に大きな意味があるのでヨシとしましょう。


アウトブレイク

オトーサン、
「2000年に見たね」
・アウトブレイク 映画索引NO.156 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
アウトブレイク、辞書を引くと、
急激な伝染病の流行という意味だそうです。

原題:Outbreak (1995)  
監督:Wolfgang Petersen  
原作:Laurence Dworet
脚本:Robert Roy Pool  
ジャンル: Action / Drama / Thriller
Rated R for language
Country: USA 
Language: English / Korean / French 
上映時間:127分
あらすじ:
サム・ダニエルズ大佐の仕事は、細菌兵器の研究。
将軍の命令で急遽、ザイールに現地調査へ。
病気は、急速にひろがっていた。
帰国して、その正体をつきとめ、
ワクチンを開発しようとするが、
将軍は、なぜか、彼を担当からはずしてしまうのです。
実は、軍は、ひそかに細菌兵器として
そのウィルスを開発しており、
失敗の事実をかぎつけそうなサムを遠ざけたのです。

出演者: 
Dustin Hoffman ....  Colonel Sam Daniels(サム・ダニエルズ大佐)  
Rene Russo ....  Robby Keough(ロビー)  
Morgan Freeman ....General Billy Ford(ビリー・フォード准将)
Kevin Spacey ....  Major Casey Schuler(ケイシー・シュラー少佐)
オトーサン、
「こんなにいい役者が揃っていたのか」

その他の出演者:
Donald Sutherland ....General Donald McClintock  
Dale Dye ....  Colonel Briggs  
Cuba Gooding Jr. ....  Major Salt  
Zakes Mokae ....  Dr. Benjamin Iwabi 
Malick Bowens ....  Dr. Raswani   
Susan Lee Hoffman ....  Dr. Lisa Aronson  
Benito Martinez ....  Dr. Julio Ruiz   
Bruce Jarchow ....  Dr. Mascelli   
Patrick Dempsey ....  Jimbo Scott  
Leland Hayward III ....  Henry Seward  
Daniel Chodos (I) ....  Rudy Alvarez  

User Rating:6.6/10( 97,446 votes)IMDb
  User Rating:7.4/10( 607 votes) Yahoo!
オトーサン、
「案外、低いスコアだね」

User Rating:  6.5/10 
NY批評家協会賞受賞
・助演男優賞  ケヴィン・スペイシー 

User Reviews 
am Cox さん
2005年6月17日
見事な映画!

私のトップ10。
見るのは、本当に楽しい。
純粋なエンターテインメントであるだけでなく、
夢中にさせる映画だ。
すばらしい演技といくつかのぞくぞくさせるシーンがある。
ダスティン・ホフマンは、
いつものように、傑出した仕事をしている。
レネ・ルッソは、複雑な愛情表現をしている。
ケヴィン・スペイシーは、ユーモアのセンスがある
医師として見事だ。
モーガン・フリーマンとドナルド・サザーランドは、
息が合っているようだが、最後に衝突する。
時々ぞくぞくさせる。
(ヘリコプターが追うシーン)
(隔離された町から抜け出す試み)
ウイルスと診断された数人の人々を
追うシーンは、極めて感動的だ。
だが、少し下り坂になるシーンもある。
私達は、ウイルスに感染された町における
カオスとマスパニックを期待するが、
状況は異常に静かだ。
そして、主要なスターたちが感染し、
ダスティン・ホフマン演じる人物にプレッシャーがかかる。
全体として、この映画は見事だ。
みんなが、見るよう強くアドバイスする。
万人向けではなが、見事な映画だ。
私のトップ10だ。

オトーサン、
「いまも絶えない世界の伝染病」
そのドキュメンタリーみたいです。

ジーナさん 
2008年4月22日
演出&キャストに軍配

10年以上前の作品ですが、
今観ても現実味ある恐怖を感じられます。
今だからこそ未知のウィルスによる恐怖を
リアルに感じられるのかもしれませんね。
スリリング感はもちろんのこと、
温かさや笑いなど緩急ある演出が見事です。
ダスティン・ホフマンやレネ・ルッソ、モーガン・フリーマンやドナルド・サザーランド、
キューバ・グッティング・ジュニアにケヴィン・スペイシーなど
豪華な俳優陣でおくるパニック・スリラーは観て損なしです。
若干、加齢臭のする配役ですが(爆)
ウィルスの恐怖、米軍の恐怖、
アメリカ大統領の薄さに対する恐怖と
様々な恐怖感を味わえます(笑)
終盤、急ぎ足になってしまったのが残念ですが、
序盤はスリリングかつリアルな展開を楽しめます。
そういえばこの作品、予告編もスリリングだったなあ・・


きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎

オトーサン、
「シリーズ7作目だね」
主題歌"Working Together"もいいですね。

♪Way up into the mountain
 Hear the rumble and chuff
 Wheels grinding and growling
 and funnels puff
 Got to, got to work harder
 shift that slate
 Got to, got to go faster
 Can't be late
山のずっと上の方
シュシュポポ走る機関車
車輪は音を立てて軋り
煙突は煙をあげる
もっと一生懸命働かなくちゃ
スレートを運ぶんだ
もっと速く走らなきゃ
遅れないように
♪Here we come, up the hill
 There we go, what a thrill
山をかけ上がって
さあ行くよ 心はワクワク

原題:Thomas & Friends: Blue Mountain Mystery (2012) 
監督:Greg Tiernan    
脚本:Sharon Miller/Wilbert Awdry  
Genre:Family
上映時間:62分
あらすじ:
ブロンディン橋の崩落に巻き込まれ、
パクストンが大ケガを負い、
トーマスは、トップハム・ハット卿から
ブルーマウンテンの採石場を手伝うよう命じられた。
大忙しの現場でおかしな機関車ルークを目撃。
話しかけようとすると隠れてしまう。
どうにか友達になると、
ルークは過去に悪事を働いたのを知られると
島から追放されてしまうと告げる。
トーマスは話の真偽を探るため、
ソドー島を奔走する・・・

声の出演者:
Ben Small・・・ Thomas(トーマス)  
Steven Kynman・・・ Paxton(パクストン)
Michael Legge・・・  Luke(ルーク)
Keith Wickham ・・・  Skarloey(スカーロイ)
Ben Small・・・ Rheneas(レニアス) 
Kerry Shale ・・・Topham Hatt(トップハム・ハット卿)
オトーサン、
「いいねぇ、トーマス」
罪を犯したと恥じるルークを助けようと一生懸命!
それが誤解されて、窮地に陥る・・・
そんなトーマスをルークが助ける。

その他の声の出演者:
Michael Angelis・・・  Narrator
Ben Small・・・ Toby/Owen  
David Bedella・・・ Victor/Cuban Man  
Teresa Gallagher・・・ Emily/Mavis/Annie and Clarabel  
Steven Kynman・・・ Peter Sam/Paxton   
Keith Wickham ・・・ Edward/ Henry/James/ Percy/Sir Handel/
           The Fat Controller/The Thin Controller  
Matt Wilkinson・・・ Rusty/Winston/Rocky/Cranky/Kevin/ Merrick/ 
           Blue Mountain Quarry Workman/Dock Workers  

User Rating:6.3/10( 117 votes)IMDb
  User Rating:8.8/10( 6 votes) Yahoo!
オトーサン、
「Yahoo!が正解だね」
シリーズ最高傑作の呼び名に恥じない作品でした。

User Reviews 
shayminさん 
2014年7月15日
すばらしい映画
     
このレビューを読んで、
子供たちが筋書きのアイデアを把握してね。
「きかんしゃトーマス」の初心者には、
これがいい。
声優たちは、きかんしゃたちの性格を
見事に演じわけている。
物語には、立ち入る前に、
あえて言っておきたい:OKだ。
シャロン・ミラーの脚本は、すばらしい。
「きかんしゃトーマス」のなかで、
最もよいかもしれない。
赤い小型タンク機関車スカーロイが
ブルーマウンテン採石場に戻ってきたのも、
喜ばしい。
本作の歌は、すばらしい。
戻ってきたきかんしゃも、
新しいきかんしゃも表情がすばらしい。
塗装が剥がれた小型タンク機関車レニアスもいい。
「きかんしゃトーマス」が好きなら、見よう。
きっと後悔しない。

オトーサン、
「大人も夢中になれる!」

kib*****さん 
2013年5月3日
娘の映画館デビューに 

連れて行きました。
正直あまり期待していなかったのですが、
テレビ版よりCGに力が入っていますし、
ストーリーもよかったです。
最後の山場では退屈そうな子供を放っておいて
「トーマス危ない!頑張れ!」と
心の中で応援していました。
テレビ版を見ていて
「どうしてこのキャラは走らないのだろう?」と
少し疑問に思っていたきかんしゃがいましたが、
その疑問が解けて
そのきかんしゃが好きになりました。


きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち

オトーサン、
シリーズの12作目。
「一作だけ、みているな」
・きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)映画批評No.4073
子供たちへの応援が素敵です。
♪今のままでいいじゃない。
 今の自分を輝かせましょう!

原題:Thomas & Friends: The Great Race (2016) 
監督:David Stoten    
脚本:Andrew Brenner/ Wilbert Awdry   
Genre:Animation/ Adventure/ Comedy
Country: UK 
Language: English 
上映時間:61分
あらすじ:
メインランドで世界中の機関車たちが集まって、
強さや速さを競う“グレート・レイルウェイ・ショー”が
開かれることに。
それを知ったトーマスは、
自分もレースに出場したいと
トップハム・ハット卿に猛アピール。
しかし大きな機関車からバカにされてしまう。
そんな中、レースに出る機関車たちが
メインランドと間違えてソドー島に上陸してしまう。
その時、トーマスはインドからやって来た
女の子の機関車アシマと出会う。
自分と同じような小型のアシマも出場すると知り、
ますますレースに出たくなるトーマスだった・・・

声の出演者:
John Hasler・・・ Thomas(トーマス) 
Tina Desai・・・  Ashima(アシマ) 
Keith Wickham・・・ Sir Topham Hatt(トップハム・ハット卿)
オトーサン、
「トーマス、試練をくぐりぬけ・・・」
世界中の機関車が出てきて楽しいですね。

その他の声の出演者:
David Bedella・・・  Victor/Carlos  
Jules de Jongh・・・  Emily  
Jonathan Forbes・・・  Connor  
Teresa Gallagher・・・ Emily/Belle/Frieda/Gina/Marion/Daisy/Annie and Clarabel  
Bob Golding・・・ Stephen/Sidney/Ivan  
Rasmus Hardiker・・・ Philip   
Rufus Jones・・・  The Flying Scotsman  
Steven Kynman・・・ Duck/Charlie/Porter/Dart/Paxton/Peter Sam   
Joe Mills・・・ Donald and Douglas/Oliver 
Mark Moraghan・・・  Narrator  

User Rating:5.5/10( 133 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 36 votes) Yahoo!
オトーサン、
「なぜか、IMDbのスコアが低いね」

参考
きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ) 4073
User Rating:6.8/10( 156 votes)IMDb  
User Rating:6.6/10(  6 votes) Yahoo!

User Reviews 
Cyrus Ramsey さん
2017年7月16日
最高のきかんしゃトーマスかも

そう言えてうれしい。
最高のきかんしゃトーマスかも。
(ライバルは、「ブルーマウンテンの謎」(2012)だろう)
新しいキャラクターが沢山登場している。
トーマスに話の焦点を当てようとしすぎるきらいはあるが、
私達が知って愛しているすべてのきかんしゃは、
忘れ難い。
1つの新しいキャラクターがある。
ホイールと駆動部が、異常のようだ。
最初に見た時、がっかりした。
信じがたい行動で流線形のきかんしゃを作ろうとしていたからだ、
鉄道の歴史の断片を含んでいるのはいいのだが。
探してみると、実在していた。
本作に出ているような奇妙な形だった。
本作で、もうひと良いのは、音楽。
私は、通常、あまり歌が好きではない。
だが、本作の2つの歌は、かなりよい。
おとなの視聴者は、白けるかも知れないが、
子供向けにはいい。
しかも、これらの歌は、話を進めるのに役立っている。
ミュージカル風でなかったならば、
もっとよかったと思う。

オトーサン、
「ブルーマウンテンの謎、みてみるかな

通りすがりの教師さん 
2017年10月29日
感動しました

今まで何本か映画も見ていますが、
いつもゲスト?の声優さんが
下手すぎて内容が入ってこず・・・
日本で公開する前からイギリスのを見ていて、
待ちに待っていました。
今回のは内容自体がよくて、
子供よりかは大人も見たほうがいいものになっています。
それに風景もきれいでしたし、
最後にシーンにはウルウルしてしまいました。
ディーゼルに関しては相変わらずでした(笑)
歌が多く、ミュージカルっぽい面もあります。


トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン

オトーサン、
「シリーズ第3作目か」
本作を以て「きかんしゃトーマス」の
完全な鉄道模型製作(人形劇)シリーズは終了とか。

原題:Thomas & Friends: The Great Discovery(2008) 
監督:Steve Asquith    
脚本:Sharon Miller  
Genre:Animation/ Family
Country: USA 
Language: English 
上映時間:60分
あらすじ:
ソドー島の山奥でトーマスは、
偶然、忘れ去られた街を発見した。
ソドー鉄道の局長、トップハム・ハット卿は、
ソドー島の記念日までに
街を復旧させることをトーマスたちに命じた。
そして、手助けのために
新しい機関車がソドー島にやってくる。
銀色にピカピカ輝く真新しいボディのスタンリー。
彼は一躍島の人気者になるが、
やきもちをやいたトーマスは
スタンリーにいたずらしようと企む。
ところがいたずらは思うようにいかず、
トーマスはみんなの信用を失ってしまう。
トーマスは、炭鉱の暗闇の中で走ったり、
地下水路の激流を下ったり、
岩の断崖を飛び越えたりする・・・

声の出演者:
トーマス ・・・比嘉久美子 
ジェームス・・・ 江原正士
スタンリー・・・ 土田大
トップハム・ハット卿・・・納谷六朗
トップハム・ハット卿夫人・・・杉山育美
Pierce Brosnan ・・・ Narrator 
オトーサン、
「日本語吹き替えのひと、頑張っているね」
アメリカと英国では、
ピアース・ブロズナンは、ひとりで、
すべてのきかんしゃの声を受け持っています。

User Rating:6.3/10( 116 votes)IMDb
  User Rating:8.0/10( 2 votes) Yahoo!
オトーサン、
「浮き沈み、激しいね」
挿入歌は、これがいいね。
しごとがたくさんあるからね
(There's a Job for Everyone/Jobs a Plenty)

User Reviews 
TheVAFanさん 
2017年1月14日
本当に楽しいスペシャル

本作は、とても楽しかった。
長い間失われた町ウォータートンを
トーマスがみつけ、
みんなでその町を復元し、
かつての栄光をとり戻そうとする。
そして、スタンレーがやってくる。
トーマスは、誰もが彼よりも、
スタンレーが好きになると思いはじめ、
夜逃げし、鉱山の中に落ちて、行方不明になる。
本作は、楽しい!
崩壊する橋から鉱山まで、
いくつかの本当によいシーンがある。
第1作よりもいい。
・きかんしゃトーマス
 みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう
007のピアース・ブロズナンが、
花形ナレーターとして、りっぱにやっている。
そして、度が過ぎるほど歓迎されるスタンレー!
スタンレーはかなり興味深いキャラクターだ。
なんて楽しいスペシャルだろう。
悲しいことに、最新のCGテクノロジーだが、
次作「きかんしゃトーマス 伝説の英雄」は、
ちょっと下り坂になる。

オトーサン、
「人生って、浮き沈み激しいね」

bus*****さん 
2009年5月15日
観ていて、ホッとするトーマス・ワールド 

イギリス及びカナダ制作の
幼児向け人気テレビ番組『きかんしゃトーマス』
(原題・Thomas the Tank Engine & Friends)の映画化。
本作品を含め、トーマス・シリーズは
過去三本が劇場用に制作されている。
初作『魔法の線路』と異なり、
今回もTVシリーズそのままのミニチュアを使った
モデルアニメーションのみで展開される。
その制作手法は放映開始当時の路線を踏襲し、
装置の精密さや人形起用、
トーマス達のアクションへの拘りが
職人芸のとして活きている。
幼児向けなのでストーリーも単純明快だが、
機関車達の豊かな表情と絶妙のナレーション挿入で
放映時間60分という長さを間延びなく活かし、
大人でも十分堪能できる。
個人的にはナンバリング機関車
(トーマスから8番のトピーまで)
を主軸にした話を期待したのだが、
今回は白い蒸気機関車スタンリーが投入され
物語は進行していく。
知らぬ間に彼の仲間達が何十台と増殖しており、
本シリーズが開始されて
20年が経過していることを改めて思い知らされる。
ファンの人はすんなり楽しめるが、
未だトーマスを知らない人は
TVシリーズを観てから本作品をご覧になると良いと思う。
大人が忘れかけたピュアな感覚が
緑豊かなソドー島の風景と機関車達によって
再び呼び起されること、間違いなし。
古いファンの一意見で恐縮だが、
やはりナレーションは森本レオさんの方が好みである。
トップハム・ハット卿の奥さんのファッションも
一見の価値あり。 


ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

オトーサン、
「2000年に見たね」
・ ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 映画索引NO.☆67 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
「キューバと言えば・・・」
カストロやチェ・ゲバラ革命家たち、
そして、世界が滅亡するあのキューバ危機!
この映画をみたら、
コンパイ・セグンドの歌が忘れられなくなりました。
♪De Alto Cedro      アルト・セドロから
 voy para Macane     マカネへ
 Llego al Puerto     クエトに着いて 
 voy para Mayari     マヤリへ

原題:Buena Vista Social Club (1999) 
監督:Wim Wenders  
Genre:Documentary/ Music
Country: Germany / USA / UK/ France/ Cuba 
Language: English / Spanish
上映時間:105分
あらすじ:
ギタリスト、ライ・クーダーが、
97年にキューバの古老ミュージシャンたちと製作し、
世界的ヒットとなったアルバム
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。 
この作品がきっかけとなり、
ヴェンダース監督が、撮影クルーを伴って
親しいライ・クーダーと共に
キューバへ二度目のレコーディングに同行した。
彼らのレコーディング風景を撮影し、
メンバーへのインタビューを行った。
アムステルダムやカーネギーホールで
行われた栄光のコンサート映像もある・・・

出演者:
Ry Cooder(ライ・クーダー)
Francisco Repilado Compay Segundo(コンパイ・セグンド)
Ibrahim Ferrer(イブライム・フェレール) 
オトーサン、
「いいねぇ、コンパイ・セグンド」
・人生で素敵なものは、花と女とロマンスだよ
 葉巻を手放さず、ラム酒とコーヒーも嗜む。
 彼の生き方そのものが、キューバ音楽の魅力!

その他の出演者:
Juan de Marcos Gonzalez
Eliades Ochoa
Omara Portuondo
Ruben Gonzalez)
Orlando "Cachaito" Lopez 
Amadito Valdes
Manuel "Guajiro" Mirabal
Barbarito Torres
Pio Leyva
Manuel "Puntillita" Licea
Juan de Marcos Gonzalez
Joachim Cooder

User Rating:7.6/10( 14,668 votes)IMDb
  User Rating:8.2/10( 178 votes) Yahoo!
オトーサン、
「最高!」
映画をみて感涙し、
その足で、VBSCのレコードを買ってしまいました

アカデミー賞ノミネート 
・ドキュメンタリー長編賞  ヴィム・ヴェンダース 

User Reviews 
mstomasoさん
2005年10月17日
魅力的な映画 - 音楽と共にする人々

これ以上、不思議な
ドキュメンタリーの舞台は想像し難い。
ヴィム・ヴェンダース、ライ・クーダー、
そしてキューバの古老ミュージシャンたち。
本作は、
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
再集合の話しだ。
何人かのキューバのポピュラーな
ジャズミュージシャンが出ている。
ライ・クーダーは、
彼らと一緒にプレーヤーを集めるのを手伝い、
ともに演奏する。
彼の絶妙なギターのおかげで、
アルバムは、世界的な名声を得た。
印象的なのは、ライ・クーダーの謙遜さ。
クーダーは、音楽世界ですばらしい仕事をしてきたが、
これは彼の勝利に加えるべきだ。
だが、本作の魔法は、
キューバのスターたちの相性のよさと、
すばらしい演奏にあった。
映画を見れば、私が何を言おうとしているか分かる。
CDを買い、映画を見るべきだ。
ヴィム・ヴェンダースは、理知的に、彼らに語らせる。
時々け、彼の芸術性が燃え上がる。
(ピアニストのシーンなど)
これは、すがすがしいほど正直なドキュメンタリーだ。
本当に楽しめた。
残念なのは、目下のアメリカとキューバの関係だ。
キューバが大キライなら、見ないほうがいい。
訳注:
2015年7月20日、オバマ大統領のイニシアチブで、
アメリカとキューバが54年ぶりに国交回復した。

オトーサン、
「こんな老人が陽の目をみるなんて・・・」

もう歌はやめようと幻滅した。
生きていく中で耐えることが多すぎて、
歌はたくさんだ。
 -シンガー、イブライム・フェレール(72歳)

黒美君彦さん 
2002年8月3日
齢を重ねるということ

なんて素敵な齢のとり方なんだろう! 
声が、皺が、その眼差しが、笑顔が、
全ての過去を飲み込み、歌として演奏として響きだす。 
人生の大半を終えた人たちの声に耳を傾けながら、
その明るい音楽と歌声に身をゆだねると、
貧しくったってなんてことない、
人生は楽しまなくちゃ!という気にさせるから不思議。 
・・・年齢を重ねることは
「マイナス要素」でしかないように語られる
どこかの国の住人に気づかせたいね。 
「若い」のはそれだけで才能だけど、
恥ずかしさでもあるんだよ!と。


ケイプ・フィアー

オトーサン、
「2001年に見たね」
・ケイプ・フィアー 映画索引NO.371 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
すばらしい演技がみられますが、
ラストの激流シーンは、
明らかに、スタジオの池で撮っています。

原題:Cape Fear (1991) 
監督:Martin Scorsese  :
原作:John D. MacDonald
脚本:James R. Webb 
Genre: Horror / Thriller
上映時間:128分
Rated R for strong violence, and for language
Country: USA 
Language: English
あらすじ:
マックスは、レイプの罪で投獄され、
釈放されたばかりの精神異常者だ。 
サム・ボーデン弁護士を深く恨み、
復讐の念に燃えている。 
というのも、ボーデンが裁判中に、
彼を無罪にする証拠を葬り去ったからである。 
ボーデンと妻リー、娘ダニーも脅迫しようとする・・・

出演者: 
Robert De Niro・・・  Max Cady(ケイデイ) 
Nick Nolte・・・  Sam J. Bowden(ボーデン弁護士) 
Jessica Lange・・・  Leigh Bowden(リー) 
Juliette Lewis・・・  Danielle Bowden(ダニー) 
オトーサン、
「名優、勢ぞろい」
しかも、熱演です。

その他の出演者:
Robert Mitchum・・・  Lieutenant Elgart  
Gregory Peck ・・・  Lee Heller
Joe Don Baker ・・・  Claude Kersek  
Martin Balsam ・・・  Judge  
Illeana Douglas・・・  Lori Davis  
Fred Dalton Thompson・・・  Tom Broadbent  
Zully Montero ・・・ Graciella 
Craig Henne ・・・  Prisoner  
Forest Burton ・・・  Prisoner  
Edgar Allan Poe IV ・・・  Prisoner  
Rod Ball ・・・  Prisoner  

User Rating:7.3/10( 143,505 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 416 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が上ってるね」
2001年のIMDbは、
User Rating:  7.0/10 (6,977 votes) 

アカデミー賞ノミネート 
・主演男優賞  ロバート・デ・ニーロ    
・助演女優賞  ジュリエット・ルイス 

User Reviews 
Idocamstufさん 
2004年12月9日
90年代のよいスリラーの1つ

長い間この映画を見たかった。
ついに見て、すばらしかったと思う。
私は、マーティン・スコセッシの大ファン。
これが真に迫った彼の作品の1つだと思う。
演技はすばらしく、音楽もそう。
震撼させるだろう。
これは、デニーロの最も過小評価された演技の1つであり、
上映時にもっと注目されるべきだった。
何人かの俳優も、すばらしかった。
オリジナル版から脇役として現れていた。
ホラーやスリラーが好きならば
おそらく満喫できるだろう。
見るのをお勧めする。

オトーサン、
「恐怖の岬のほうがよかったなぁ」
・恐怖の岬 映画索引NO. ☆366
現時点のIMDbは、
User Rating:7.8/10( 22,500 votes) 

gapperさん 
2011年6月9日
恐怖の岬

マーティン・スコセッシ監督、
入魂の「恐怖の岬(1962)」のリメイク。
カラフルでアニメを多用することが多い
ソウル・バスにタイトル・デザインを担当させたのは、
やはりリメイク作品としての
存在価値を作りたかったからだろう。
また、娘のダニーが、
性に積極的で時代を反映させた部分だ。
こういった変更部分も結構あるが、
大筋や肝となる部分は同じで、
これは監督のオリジナルへのオマージュが強いからだろう。
特に1975年に亡くなってしまった
バーナード・ハーマンの音楽が、
殆ど変更なく使われている。
通常、このような担当を知名度の高い音楽家が
することはないだろうが、
エルマー・バーンスタインは
バーナード・ハーマンの友人であり
監督の強い要望で実現したのではないかろうか。
グレゴリー・ペックを、
同じ法に携わる者としての出演も心憎い。
(後輩よ、がんばれ的)
ロバート・ミッチャムは警部役だが、
汚いことも知っている感じのキャラ設定だ。
ラストにケイティがしゃべっていたのは、
ヘブライ語か?
【ここからネタバレ】
ラストにサムの手の平にスティグマが現れるが、
キリストは人々の罪を背負って
処刑されたことからきていると考える。
サムの行為は、法の網をくぐって悪を働く者に
善良な者を代表しての行為であることを示した物だ。
それゆえ、直前の大岩を投げた時、
奇跡のように外れてしまう。


許されざる者

オトーサン、
「2001年に見たね」
・許されざる者 映画索引NO.☆294 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
アカデミー賞4部門受賞、
ノミネート5部門の話題作でした。
当時、top 250の133位でした。

原題:Unforgiven (1992)  
監督:Clint Eastwood  
脚本:David Webb Peoples
Genre: Thriller / Drama / Western 
Rated R for language, and violence, and for a scene of sexuality
Country: USA 
Language: English
上映時間:131分
あらすじ:
ウィリアム・マニーは、
悪名高き殺人者だったが、
いまでは、2人の子供たちと一緒に
農場暮らしをしている。
家畜が病気にかかって、苦しい時期である。
女を切り刻んだ2人のカウボーイを殺すと、
500ドルもらえるという申し入れがあって、
かれは渋々ながら、金目当てに、その話に乗る。
その賞金かせぎを申し出た
若いならず者スコーフイールド・キッドと一緒に、
昔からのパートナー、ネッドを誘う。
彼らは町に入るが、
そこは悪徳保安官、リトル・ビルの天下だった・・・

出演者:
Clint Eastwood ....  William Munny(マニー)
Morgan Freeman ....  Ned Logan(ネッド) 
Jaimz Woolvett ....  The "Schofield Kid"(スコーフイールド・キッド) 
Gene Hackman ....  Little Bill Daggett(リトル・ビル)
オトーサン、
「イーストウッドがいいね」

その他の出演者:
Richard Harris ....  English Bob
Saul Rubinek ....  W.W. Beauchamp  
Frances Fisher ....  Strawberry Alice  
Anna Levine (I) ....  Delilah Fitzgerald  
David Mucci ....  Quick Mike  
Rob Campbell ....  Davey Bunting  
Anthony James (I) ....  Skinny Dubois  
Tara Dawn Frederick ....  Little Sue  
Beverley Elliott ....  Silky  
Liisa Repo-Martell ....  Faith  
Josie Smith ....  Crow Creek Kate  

User Rating:8.2/10( 319,564 votes)IMDb
  User Rating:8.1/10( :841 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だね」
2001年当時のIMDbの Ratingは、
8.0/10 (12,085 votes)でした。

アカデミー賞 受賞
・作品賞
・監督賞 クリント・イーストウッド 
・助演男優賞 ジーン・ハックマン
・編集賞
同ノミネート
・主演男優賞  クリント・イーストウッド
・脚本賞
・撮影賞
・美術賞
・音響賞

User Reviews 
erostewさん 
2007年6月7日
ふさわしい終わり

これ以上の西部劇は、ないかもしれない。
クリントは、ジャンルを超えて
ちゃんと演技でできる俳優だ。
他に思いつけない。
セルジオ・レオーネはいなくなった。
ウィリアム・ウェルマンはいなくなった。
サム・ペキンパーはいなくなった。
ジョン・ヒューストンはいなくなった。
ジョン・フォードはいなくなった。
ハワード・ホークスはいなくなった。
ケビン・コスナーは、熱心にトライしたが、
イマイチだった。
「ダンス・ウィズ・ウルブス」は、
本当の西部劇ではなかった。
反西部劇でさえなかった。
むしろ当時のアメリカ人の政治的告発に似ていた。
それでも、楽しんだが。
誰かが、登場人物を馬に乗せようと、
「許されざる者」以外の映画は、下らない。
何の意味もない。
TVドラマ「デッドウッド」は、
素晴らしいシリーズだが、映画ではない。
そんなわけで、私は、本作が
西部劇のふさわしい終わりだと信じる。
クリントが西部劇の終わりのシンボルとして
この映画をどうして作ったのかについて、
熱狂的なゴタクを並べるつもりはない。
ナンセンスだからだ。
脚本は、力強く物事が進んだ70年代前半を扱っている。
もはや白黒映画の時代ではないこと
私達に知らせている。
灰色のシェードだけがある。
当時のひとは、汚く、暴力的だった。
暮らしは容易ではなく、
ほとんどの人は公正を希望していなかった。
中流階級は非常に少なく、上流階級は少なく、
大部分は下層階級に属していた。
善人は、白い帽子をかぶらず、
すべての保安官が善人だったわけではない。
何人かは、暴力的で、堕落した自慢屋とあばれ者だった。
リトル・ビルは、
イングリッシュ・ボブの自己宣伝をあざけるが、
自分を誇示するために、ボブをやっつける。
法廷や裁判官を気にせず、わが道を行く。
犯罪者を扱う際、その動機は、正義感ではない。
彼自身のパワーへの侮辱行為と受け取るのだ。
マニーは、シンプルに殺人者だ。
感情を持っているが、悔い改めない。
妻のために変わったが、長続きしなかった。
売春婦と寝ないが、金が必要な時には、快く殺す。
同時に、売春婦を親切にを扱い、彼の友人に忠実だ。
そして、よい女性に、愛してもらう。
古典的なアンチヒーローだ。
西部劇の終わりというよりも、
それ以前の西部劇への頌歌だと思う。
セルジオ・レオーネは誇っていい。

オトーサン、
「こういう冷めた意見も貴重だね」

Ikedaさん 
2005年4月26日
A級西部劇ですけれども

色々と意見がある映画のようですが、
私はA級西部劇という感じではあるけれども、
それ以上の感じはしませんでした。
登場人物がかなり多く、
その中で殺人と死について多く語らせているのが、
この作品の特徴のように思いましたが、
下品な表現があることが、
オールド・ファンにとっては気になります。
尤も汚い言葉は日本人と違って
西洋人はよく使うようなので、
時代背景としてはこれが普通だったのかもしれません。
アカデミー賞についても疑問に思う人が多いようですが、
確かに西部劇としては、
1931年の「シマロン」以来の作品賞だと思いますので、
それを考えると同感です。
それにジーン・ハックマンの助演賞というのも
確かに納得できませんでした。


ノー・エスケープ 自由への国境

オトーサン、
「新人監督か」
父親アルフォンソ・キュアロンは、有名ですね。
アカデミー賞受賞 
・監督賞 ゼロ・グラビティ 映画批評NO.☆5219
宇宙映画の最高傑作です。

原題:Desierto (2015) 
監督:Jonas Cuaron  
脚本:Jonas Cuaron/  Mateo Garcia   
Genre:Drama/ Thriller 
Country: Mexico / France 
Language: Spanish / English 
上映時間:88分
あらすじ:
荒涼とした砂漠地帯の国境を
徒歩で越境しようとする
15人のメキシコ人グループ。
アメリカに残してきた
息子との再会を誓うモイセスの姿もあった。
やがて有刺鉄線の国境をくぐり
アメリカへと足を踏み入れた一行を
謎の銃弾が襲う。
身を隠せる場所もなく、
一人また一人と銃弾の餌食となる。
モイセスらわずかに残った生存者たちも、
襲撃者サムの執拗な追跡の前に、
さらにその数を減らしていく・・・

出演者:
Gael Garcia Bernal ・・・ Moises(モイセス)
Jeffrey Dean Morgan ・・・ Sam(サム)
オトーサン、
「いい役者だね」
ガエル・ガルシア・ベルナル
ヴェネチア国際映画祭受賞 
・マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞) 
 天国の口、終りの楽園。 映画批評NO.☆2584

その他の出演者:
Jeffrey Dean Morgan ・・・ Sam
Alondra Hidalgo ・・・ Adela
Diego Catano ・・・ Mechas
Marco Perez ・・・ Lobo
Oscar Flores ・・・ Ramiro
David Lorenzo ・・・ Ulises
Butch McCain ・・・ Radio Talker
Lew Temple ・・・ a Border Patrol officer

User Rating:6.0/10( 7,175 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 227 votes) Yahoo!
オトーサン、
「地味だけど・・・」
・アカデミー賞外国語映画賞メキシコ代表

User Reviews 
GUENOT PHILIPPEさん 
2016年4月16日
ハンティング・パーティー

物凄い。
この映画で経験できる。
ドン・メドフォードの「ハンティング・パーティ」と
「追撃者」をミックスしている。
後者は、マイケル・ダグラス主演で、
昨年リリースされている。
しかし、ご用心。
「追撃者」は、
メキシコのこの純粋な宝石より
はるかに隔たっている。
基本的な脚本の流れを除いて
2作品を比較しないで。
残忍で、力強い作品だ。
しかし、「ハンティング・パーティ」(1970)と
違うエンディングがいい。
すごいエンディング。
この映画は物凄い。
最後の15分、心拍数が急上昇しました。
ほんとうだ。
見にいくべし…

オトーサン、
「メキシコ国境って、こんな風なんだ」

前田有一さん 
2017年5月23日
メキシコの壁は必要か?
   
トランプ大統領が
メキシコとの国境に壁を作るなどというから、
普段はどれだけおっかない違法移民が
国境を超えてきているのだろうと
我々は思いがちである。
なにしろアメリカ人労働者の仕事を格安賃金で奪い、
治安まで悪化させている張本人である。
アメリカ人にとっては
もはや害獣かゾンビのようなものであり、
だから壁の建設費はメキシコ政府が出せと言う話になる。
そんな大統領が絶賛されるのも
なんとなくわかる気がすると、そういうわけだ。 
モイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)たちは、
違法なブローカーのもと、
メキシコ側からアメリカへ国境越えを試みていた。
命がけで灼熱の砂漠を歩き、
なんとか国境を超えた時、彼らは突然銃撃を受ける。
わずかな水と食料以外何もない彼らメキシコ人にとって、
真に恐ろしい運命の幕開けであった。 
さて、冒頭のような一方的な言い分だけを見ていると
バカになるので、たまにはこの映画のような
メキシコ側から見た国境問題
というものを知っておくのも悪くはない。
あらゆる政治的な物言いは、
100%正しくもないし、誤ってもいないのだ。
バランス良く両方知っておくのが無難であろう。 
さて、この映画では不法移民は
いたいけな弱者であり狩られる側。
愛国心あふれる民族主義者のアメリカ人こそが
気のふれた殺人鬼=人間ハンターという構図である。
トランプの狂信者を漫画チックに誇張したような
一人の南部男が、さしたる理由もなく
メキシコ人たちを撃ち殺してゆく。
それからのサバイバルを描いたスリラーである。 
歴史を見れば、
安いメキシコからの労働力を存分に搾取して
アメリカが経済成長していた側面もあるわけだが、
かといってアメリカ人すべてが
その恩恵を受けているわけでもない。
トランプ的な理屈を盲信して、
ひたすら憎悪を移民に向けるアメリカ人がいても、
全く不思議ではない。
本作はフィクションだが、
妙にリアリティを感じるのもまた事実である。 
ちなみにこの映画で不法移民たちは、
プロレスラーがリングロープをまたぐように、
いとも簡単に国境超えしてくる。
見張りもいないし、実にのんきであっけないものである。
国境を普段意識しない私たち日本人は、
このシーンでおそらく軽いショックを受けるだろう。 
これは、このあたりが
砂漠地帯であるというのが最大の理由。
国境を超えたところで生存するのは容易ではないから
壁も見張りもいないわけである。 
言うまでもなく、
そうした「天然の要害」がない国境部分には、
すでに厳重な見張りと壁が配置してある。
そういうところからはまず不法な越境はできない。 
トランプが新たに壁を作ろうとしているのは、
この映画に出てくるような
「もともと壁を作る意味があまりない」場所ということが、
この映画を見るとよくわかる。
これだけでもニュースの見方が
大きく変わるのではあるまいか。 
最高気温50度の中、
干からびて死ぬか、キチガイに撃たれてしぬか。 
ガエル・ガルシア・ベルナル演じる主人公の
絶望的に不利なサバイバル劇。
はたして彼は仲間の何人を救えるのか。
そもそも自分が生き残れるのか。 
この映画にでてくるサイコパスな狙撃者をみていると、
色々と考えさせられる。
彼にはまともな人間の感情の動きというものが欠落している。
だが、ある大事なものを失うとき
ほとんど初めて感情を爆発させる場面がある。 
ここで私達観客はショックを受ける。
この男には、目の前で撃ち殺され死んでゆく
人間たちの命よりも大切なものがあるのである。 
このシーンはその、彼の中における
いのちのランク付けの意味合い(異常性)を
観客に意識させるための演出となっているのだが、
実はこれは移民問題を考える上で
決して絵空事だと無視できない、重要な問題をはらんでいる。 
彼の頭の中の「いのちランキング」の異常性を
私たちは多かれ少なかれ持っているのではないか。
そのように気づく者になりたいものである。 
今最もホットな社会問題を考えさせられる上、
極めて面白い追跡アクションでもある。
新鮮なうちに見てほしいと思う。 


リボルバー

オトーサン、
「分からん」
ステイサム主演映画といえば、至極単純明快。
それが、本作は、あらすじを読んでいただけば、
分かる通り、際めて複雑なストーリーです。

原題:Revolver (2005)
監督:Guy Ritchie
脚本:Luc Besson/ Guy Ritchie   
Genre:Action/ Crime/ Drama
Country: France / UK 
Language: English / Cantonese 
上映時間:111分
あらすじ:
ジェイクは、
カジノ王マカに雇われ、罠にハメられ。
7年間の刑務所暮らしの中で
“チェスの天才”と“詐欺の達人”から
究極の勝利の方程式を習得。
凄腕のギャンブラーとして出所し
賭場で無敵を誇り、マカのカジノで圧勝した。
復讐を怖れたマカは
殺し屋にジク抹殺を指示。
ジェイクは、ザックとアヴィに救われるが、
2人は、金貸しを営んでおり
ジェイクが全財産を引き渡すことと
絶対服従を条件に彼を匿うことを提案。
さらに二人は、ジェイクが病にかかっており
余命3日であることを告げる。
医師の診断結果も同様で、
言い知れぬ敗北感を味わったジェイクは
二人の申し出を受け入れる。
高利貸しを営む彼らは
ジェイクから受け取った金を貸し付け、
その取り立てをジェイクにやらせた。
二人の真意がわからず不信感を募らせるジェイク。
ある日、ザックとアヴィが
ある建物から巨大な金庫を強奪する。
金庫の持ち主はマカで、
中には大量のドラッグが入っていた。
そのドラッグは、誰もその姿を見たことがない
絶大な権力者サム・ゴールドに
取引を依頼されたものだった。
その場をしのごうとマカは不本意ながらも
商売敵の中国人ドラッグ・ディーラー、
ジョン卿から新たにドラッグを仕入れるが、
またもザックとアヴィが裏で取引を操り、
マカとジョン卿の間で抗争が勃発、混乱が起こる。
まるで誰かがすべてを操り、
新たな罠にジェイクを引きずりこんだかのようだ。
ジェイクは、図らずも自分がその混乱=“ゲーム”の
中心にいることに気づく。
そして、あるはずのないビルの13階に隠れていた
最大の敵と対峙する・・・

出演者:
Jason Statham ・・・ Jake Green(ジェイク)
Ray Liotta ・・・ Dorothy Macha(マカ)
Vincent Pastore ・・・ Zach(ザック)
Andre Benjamin ・・・ Avi(アヴィ)
オトーサン、
「ステイサム、いい洋服姿だね」

その他の出演者:
Mark Strong ・・・ Sorter
Tom Wu ・・・ Lord John
Terrence Maynard ・・・ French Paul
Andrew Howard ・・・ Billy
Francesca Annis ・・・ Lily Walker
Anjela Lauren Smith ・・・ Doreen
Elana Binysh ・・・ Rachel
Mem Ferda ・・・ Macha's Goon

User Rating:6.5/1( 80,987 votes)IMDb
  User Rating:5.2/10( 356 votes) Yahoo!
オトーサン、
「難解!!」

User Reviews 
justiceforallさん 
2005年9月30日
うん、いいね...

私は、観客に答えをやる映画は嫌いだ。
考えさせてくれる映画が好きだ。
「リボルバー」は、そうした映画の1つだ。
多くの評者が言うように、フォローし難いが、
私は、集中し、オープンマインドで、楽しんだ
本作は「ユージュアル・サスペクト」や
「メメント」といった考えさせてくれる映画には敵わない。
だが、知的で、示唆に富んだ映画だ 。
この映画がよかったもうひとつの理由は、
すごく美しかったからだ。
すべてのシンやカメラアングルが、熟考されていることだ。
見れば、私が何を言おうとしているか分かるだろう。
要は、オープンマインドで見ることだ。
そうすれば、きっと楽しめるだろう。
だが、万人向けではない。
まぁ、私の個人的意見(my 2 cents)だが。

オトーサン、
「なるほど、ステイサムが殺し屋なら、
分かりやすかったかも」

ジーナさん 
2009年4月8日
う〜ん

ギャンブラーにリッチな悪党にペテン師に殺し屋・・・
とガイ・リッチーらしい登場人物たちだし、
それぞれのドラマが繋がっていく構成も彼らしいし、
チョットした笑いや映像感覚などのセンスも
ガイ・リッチーだと思います。
ただ「スナッチ」や「ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」には無かった
精神世界を描いているので
ダイレクトに楽しめる作品と言う感じはしないですね。
それに他作品に比べて詰めの甘さも感じました。
この作品に関しては予測可能なオチを
どう味付けしてくれるのかの1点に懸かっている
と言っても過言ではなかったのですが、
あまり美味しくはなかったです。
工夫はしてあると思うのですが・・・
そうじゃなくてぇ〜って言いたくなる工夫でした(笑)
ジェイソン・ステイサムはこれまでにない熱演だし、
レイ・リオッタも十八番なキャラという
役者陣の活躍があっただけに残念でした。
希望を言うならば殺し屋の役を
ステイサムが演じたほうがキャラ的に合っていたと思いますが・・・。
とりあえず前出の2作品のような
スッキリ感は得られませんので御注意ください。
ところで医者たちは、何だったの!?


危険な情事

オトーサン、
「これって、みたかも」
同じグレン・クローズ主演映画と
勘違いしていました。
・危険な関係 映画索引NO.1296

原題:Fatal Attraction (1987)  
監督:Adrian Lyne  
脚本:James Dearden  
Genre:Drama/ Thriller
Country: USA 
Language: English 
上映時間:119分
あらすじ:
ニューヨークで弁護士を勤めるダンは、
妻のベスと娘のエレンと平和な日々を過ごしていた。
だが、妻子が所用で実家に帰っていた際、
ふと参加したパーティーで
雑誌編集者のアレックスと知り合い、
肉体関係を結んでしまう。
ダンにとっては一夜の遊びであったが、
アレックスは運命の出会いと思い込み、
ダンにつきまとい始める・・・

出演者:
Michael Douglas ・・・ Dan Gallagher(ダン)
Glenn Close ・・・Alexandra "Alex" Forrest(アレックス)
Anne Archer ・・・ Beth Rogerson Gallagher(ベス)
オトーサン、
「名優勢ぞろいだね」
マイケル・ダグラス
アカデミー賞受賞 
・主演男優賞 ウォール街 

グレン・クローズ
アカデミー賞ノミネート 
・主演女優賞 アルバート・ノッブス    
・主演女優賞 危険な関係    
・主演女優賞 危険な情事    
・助演女優賞 ナチュラル    
・助演女優賞 再会の時    
・助演女優賞 ガープの世界 

アン・アーチャー
アカデミー賞ノミネート 
・助演女優賞  危険な関係 

その他の出演者:
Ellen Hamilton Latzen ・・・ Ellen Gallagher
Stuart Pankin ・・・ Jimmy
Ellen Foley ・・・ Hildy
Fred Gwynne ・・・ Arthur
Meg Mundy ・・・ Joan Rogerson, Beth's mother
Tom Brennan ・・・ Howard Rogerson, Beth's father
Lois Smith ・・・ Martha, Dan's secretary
Mike Nussbaum ・・・ Bob Drimmer
J. J. Johnston ・・・ O'Rourke
Michael Arkin a・・・Lieutenant
Jane Krakowski ・・・ Christine, the babysitter

User Rating:6.9/10( 62,716 votes)IMDb
  User Rating:7.7/10( 981 votes) Yahoo!
オトーサン、
「よく出来ている」

アカデミー賞ノミネート 
・作品賞     
・主演女優賞  グレン・クローズ    
・助演女優賞  アン・アーチャー    
・監督賞  エイドリアン・ライン    
・脚色賞      
・編集賞     

User Reviews 
ccthemovieman-1さん
2007年1月28日
80年代の最も印象的な映画の1つ

もう耳にしないけれども、
当時、これは最も議論を読んだ映画だった。
オフィスの給湯室でも話題だった。
当時は、ショックだった。
いまや、暴力、性、冒涜は、もうショックではない
それでも、この映画には印象的なシーンがある。
20年前に最初に、劇場で見た。
印象的な場面のほとんどは、
グレン・クロース(アレックス)に関係している。
既婚男性マイケル・ダグラス(ダン)との
関係継続を望んでいる。
詳細に立ち入るのは、ナンセンス。
この映画、悪いことは起きないと思って、
配偶者に隠れて浮気することを考えている
男性(または女性)には、よい教訓となった。
人は、より多くの犯罪を犯すことがでる。
だが、「軽蔑された女性」についての
古い格言は確かに当っている!
ダグラス演じるダンが、それを証明している。
彼は決して許される人物ではない。
主演の2人は、見事な仕事をしている。
アン・アーチャーも、いい演技をしている。
撮影もいい。
DVDのワイドスクリーンでみると、
きちんと撮られて、監督されているのが分かる。
2時間、釘づけになる。
まずいのは、言葉のトーン。
本作は、古典的なスリラーであり、
80年代の最も有名な映画の一つだ。

オトーサン、
「ジーナさんも、痛い目にあった?」
ところで、もともとのエンディングは、
アレックスが自殺するのだそうです。

ジーナさん 
2008年6月12日
男の子みたいな娘ね

性欲=マイケル・ダグラスなので
キャスティングに違和感ナシ(笑)
しかしまあ〜
よくグレン・クローズに手を出せたもんだと
感心しちゃいますよ。
眉毛ないし、
どう見ても最初から
アブなそうな雰囲気じゃん(爆)
グレン・クローズのイッちゃってる演技は良かったけど、
もっと清楚で可愛らしい女性が
この役を演じた方が意外性があって
面白かったかもしれません。
いやグレン・クローズはイイんですよ?
あまりの迫真の演技は
ところどころ笑えるぐらいスゴイんですから!(笑)
テーマがテーマなだけに何とも後味の悪い作品でしたが
男女問わず鑑賞できますし、
各々抱く感想が違うと思うので
「危険な情事」を観た者同士で
語り合うなんてのも面白そう。
きっと女性は怒るか呆れる、
一方男性は恐怖を感じるか
胆に銘じるでしょう(笑)
ただし一人で鑑賞しましょうね。
コレはコレで面白かったけど、
グレン・クローズ視点で描いたヴァージョンも観てみたい。
誰にも愛してもらえない不安や孤独で狂った女のストーリー。
彼女の視点になっただけで全く印象が変わると思うな〜
アドバイス;
いつ何時、女が執着心を出すか分かりませんから
一晩だけのつもりなら男性は偽名を使うぐらい
慎重に身の上を隠しておいたほうがイイですよ(笑)
今の時代は女性にも言えることかな?
とりあえず、遊びの関係であるなら
昼間に公園なんか行かず部屋にこもって
ヤルことやっちゃいなさい。で、帰りなさい(爆)
お願い;怒りの矛先は第三者にではなく、
当事者にぶつけましょう。
この場合、包丁を向ける相手は
奥さんにではなくマイケル・ダグラスです。
巻き込まれる側はイイ迷惑なので
当人同士で刺し違えて下さい(爆)


伊豆の踊子

オトーサン、
「一高寮歌、意気軒高だね」
♪嗚呼玉杯に花うけて
緑酒に月の影宿し
治安の夢に耽りたる
栄華の巷低く見て
向ケ岡にそそり立つ
五寮の健児意気高し 

原題:伊豆の踊子(1954)
監督:野村芳太郎
原作:川端康成
脚本:伏見晁  
Genre:Drama/Romance
Color:Black and White
上映時間:98分
あらすじ:
昭和初年の秋のこと。
一高生水原は修善寺に来ている
先輩の小説家杉村を訪ねて伊豆路へ。
此処で旅芸人栄吉の一行と知り合い、
湯カ島から湯カ野へと一緒に伊豆路を下った。
一座の踊子薫のあどけない美しさは、
彼のせつない旅情に溶けこんだ。
水原は薫と肩を並べて歩きながら、
薫の唄声に合せて口笛を吹いた。
夜になると踊子達は
宴会の席に呼ばれて行った。
彼女等が酔客の慰さみものに
なっているのではなかろうかと、
太鼓の音を聞きながら、
悩ましくてたまらなかった。
薫も水原に淡い恋心を感じているのか、
彼女を好いている湯カ野の温泉旅館の
伜の順作からの彼女を引き取りたいという
申し出も断った。
一行は下田に着いた。
ここでみんなと別れて
東京へ帰る水原を踊子達は淋しく見送った。
船の甲板に立った水原の目から
涙がわけもなくこぼれた・・・

出演者:
美空ひばり・・・ 薫 
石浜朗・・・ 水原 
オトーサン、
「美空ひばり、17歳か」
それまでに50本近い映画に出演!
あどけないというより、すれっからし。
石浜朗は、19歳、純朴ですね。

その他の出演者:
片山明彦・・・ 栄吉 
明石潮・・・ 喜平 
松本克平・・・ 善兵衛 
桜むつ子・・・ お菊 
三島耕・・・ 順作 
青木富夫・・・ 栄吉の友 
多々良純・・・ 小間物屋 
芦田伸介・・・ 旦那 
日守新一・・・ 亀吉 
小林十九二・・・ 馬車の馭者 
水木涼子・・・ 芸者 
南美江・・・ 千代の母 
雪代敬子・・・ 百合子 
由美あづさ・・・ 千代 

User Rating:6.5/10( 2 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.3/10( 6 votes) Yahoo!
オトーサン、
「古い映画、画質が悪いね」

User Reviews 
ESPERANZAさん  
2011年6月2日
馬車と自動車の競争

川端康成の「伊豆の踊子」は
小説といっても短いものであり、
一気に読むことができる。
しかもストーリーも断片的で
会話の部分も少ない。
したがって映画化するにしても、
踊り子と学生が惹かれあう様を
上手に演出しなければならないし、
原作にないエピソードも、
雰囲気を阻害しないようにして
うまく入れ込む必要があると思う。
その点この映画は良くできている。
冒頭の馬車と自動車の競争は、
明治初めの時代風景描写として見事である。
また学生がなぜ旅に出たのか、
大島まで一緒に行くと言っていたのを
どうして下田で別れてしまったのかも、
よくわかるような気がする。
ただ私は「十七、八に見えていたけど、
やっぱり子どもだったのだ」という
学生の思い違いの部分が、
原作の一つのポイントと思うのだが、
美空ひばりは
逆に大人びて見えて違和感を覚えた。
忘れていたが、
音楽と歌は雰囲気にあっていて、
すばらしいと思う。

オトーサン、
「お好みをどうぞ」
・ 美空ひばり(1954) 6.3/ 2 Yahoo!
・ 吉永小百合(1963) 7.1/29 Yahoo!
・ 山口百恵(1974)    7.2/29 Yahoo!
・ 鰐淵晴子(1960)    7.3/ 6 Yahoo!
・ 内藤洋子(1967)   10/0/ 3 Yahoo!

百兵映さん 
2014年5月3日
50年ぶりの踊子、新鮮でドキッとする世界 

軽い気分でレンタルした。
このDVDだったが、
予想に反して大変立派な映画だった。
軽い気分というのは、
サスペンスの『天城越え』を観たついでに
『踊り子』の天城越えも…… といった程度、
原作は作中の「私」と同じ年代で読んでいたので、
ちょっと思い出しにでも …… といった程度、
この『踊り子』には
美空ひばりは似合わないだろうけど、
ま、それも一興 …… 
といった程度のものだった。
ところが、そんな甘い気分は
ひっくり返ってしまった。
古いフィルムだが、
そこに納まった
「昭和のはじめ」が非常に鮮明で新鮮だ。
若者たちの感覚が新鮮で美しい。
やや控えめに映される被差別の状況を生きる
人々の様子も良く分かる。
小説は余りにも美文調で、情緒的で、
昭和中期の私には馴染めなかった。
『踊り子』への思慕ももどかしかった。
でも、あれから50年も経って、
これがなかなかに宜しいのだ。
作品が変わったのではない。
自分が変わっていたのだ。
もう一度小説を読むことにする。
そして、映画化された作品は、
可能なものは全部観よう。
これは、決して単なる抒情詩ではないのだ。
ほとんど哲学ではないか。
軽い気分では観れない。 


名探偵コナン から紅の恋歌

 
オトーサン、
「名探偵コナン、シリーズ21作目か」
案外、よく見ています。
・名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)映画批評NO.3219
・名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)映画批評NO.4182
・名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)映画批評NO.4305
・名探偵コナン 異次元の狙撃手 映画批評NO.5308
・名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 映画批評NO.☆5649
・コナン 業火の向日葵 映画批評NO.5655
・名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)映画批評NO.6015
・名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)映画批評NO.☆6024
・名探偵コナン ベイカー街の亡霊 映画批評NO.☆6323
・名探偵コナン から紅の恋歌 映画批評NO.6401

原題:名探偵コナン から紅の恋歌 (2017)
監督:静野孔文
原作:青山剛昌
脚本:大倉崇裕  
Genre:Mystery/Suspence/Adventure
上映時間:112分
あらすじ:
皐月杯と呼ばれる百人一首の大会の
会見収録が行われていた
大阪の日売テレビ局内で、爆破事件が発生。
コナンは崩壊するビルの中に
取り残されていた西の名探偵・服部平次と
その幼馴染の遠山和葉を辛うじて救出するが、
犯人も犯行目的も見えてこない
不可解な状況に違和感を抱く。
そんな中、コナンたちの前に
百人一首の高校生チャンピオンで
平次の婚約者を名乗る大岡紅葉が現れる・・・

出演者:
 高山みなみ・・・ 江戸川コナン 
 堀川りょう・・・ 服部平次 
 ゆきのさつき・・・ 大岡紅葉
 宮村優子・・・ 遠山和葉 
オトーサン、
「平次、これといって特徴がないね」
紅葉と和葉が、平次を取りあい、
カルタ合戦を繰り広げるのが、
強いて言えば、見ものですね。

その他の出演者:
 山崎和佳奈・・・ 毛利蘭 
 小山力也・・・ 毛利小五郎 
 緒方賢一・・・ 阿笠博士 
 岩居由希子・・・ 吉田歩美 
 高木渉・・・ 小嶋元太 
 大谷育江・・・ 円谷光彦 
 林原めぐみ・・・ 灰原哀 
 宮川大輔・・・ 関根康史 
 吉岡里帆・・・ 枚本未来 

User Rating:5.0/10( 4 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.6/10( 4,716 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が分かれるかも」
興行収入はシリーズ最高の68億9,000万円、
2017年邦画興行収入ランキング第1位!

日本アカデミー賞ノミネート 
・アニメーション作品賞 

User Reviews 
チョコレクターさん 
2017年4月18日
おもしろくなくはないんですが...

昨年の映画が
黒ずくめの組織の話だったのに比べると、
平次が活躍するカルタの話ですからねえ。
な〜んか緊迫感に欠けるんですよね。
平次が出ていても「迷宮の十字路」は
おもしろかったんですが。カルタがよくなかったのか。
ほかの作品に比べると、
阿笠博士、灰原、蘭、少年探偵団、園子、
毛利探偵の出番が異様に少ないです。
「迷宮の十字路」では怪しげな刑事だった
綾小路警部がただのコナンたちの協力者に
成り下がっていて面白みに欠けます。
警視庁もFBIも黒ずくめの組織も出てきません。
ひたすら平次と和葉がたくさん出てきて、
あと今回だけのキャラの大岡紅葉が
濃いキャラでたくさん登場します。
犯人は最初から検討がついていたので、
意外性がなかったです。
過去の劇場版コナンと比べると、
レベルが低かったかなと思います。
映画本体よりも、エンドロールのあとの
来年の映画の予告が謎めいていて興味を引かれます。
ネットでもウワサが飛び交っています。
来年の予告をお見逃しなく。

オトーサン、
「そうね、脇役だった」

tan*****さん 
2018年4月29日
今回コナン君は脇役 

まぁ及第点ギリギリアウトかな?
トリックも良かったし
盛り上げ方もそんなに悪くなかった
見せ場の三角関係もまぁまぁ
(まぁ、テンプレ道理の王道すぎるけどw)
でも全体になんか軽い薄い感じがする
基本的に和葉って
恋のライバルに対しては受動的なんだよな
(メインヒロインあるあるwww)
で、ライバルの紅葉(だったか?)は積極的
(サブヒロインあるあるwww)
ただ実力あるとは言えいきなりクイーン候補の
彼女に互角の勝負を短期間で出来るか?
今回はラブストーリーが全面に出てしまい
ミステリーとの親和性が薄かった
本来この様なストーリー展開は劇場版には向かない
伏線を貼りめぐされた原作じゃなければ合わないよ
もう少し百人一首のキーワードに隠された
暗号からミステリーを紐解くとか
その句の意味と歌人の歴史から
トリックを構築するとか
別の見せ方があったのでは?
この様な展開は原作で伏線をはって長い期間を
小出しにしながら展開したほうが盛り上がる
2時間程度の短期間の劇場版だと
ラブコメは恋の敵役は
メインヒロインの当て馬でしかならず
展開が読めてしまう
コナンは基本はミステリーなのだ
コナンの毛利蘭に対する告白だって
イギリス編を長いスパンでやって
ストーリーの間に蘭と新一の人間関係を
クローズアップさせながら読者をあそこまで引き込み
原作でドキドキしさせながら直帰的なスパンで
見たほうが引き込まれるのだ
この映画のストーリーチョイスが悪かった
なんか勿体無い
ただストーリー自体は面白かった
他の人の評価に言うほど悪くは無かったが
まぁ良くもなかった 


50年後のボクたちは

オトーサン、
「気になる邦題だね」
マイク/イザ/チックの2人が仲良くなって、
こんなことを言い合います。
「50年後にきっとここで会おうね」

原題:Tschick (2016) 
Goodbye Berlin
監督:Fatih Akin    
原作:Wolfgang Herrndorf
脚本:Lars Hubrich/ Fatih Akin/ Hark Bohm    
Genre:Comedy/ Drama/ Family
Country: Germany 
Language: German 
上映時間:93分
あらすじ:
不器用で臆病な14歳のマイク。
母がアル中で父は浮気中で、
学校では憧れのタチアナに声を掛けられず、
退屈な毎日を送っていた。
そんな時、ロシアから転校生チックがやってくる。
変な髪型で不良じみた彼は、学校中の噂に。
そんな中迎えた夏休み。
チックが無断で借用した
オンボロ車ラーダに乗って現われる。
マイクをドライブに誘い、
祖父が住んでいる“ワラキア”を目指して旅に出る
途中、少女イザも仲間に加わって・・・

出演者:
Tristan Gobel ・・・ Maik Klingenberg(マイク)
Anand Batbileg ・・・ Andrej "Tschick" Tschichatschow(チック)
Nicole Mercedes Muller ・・・ Isa Schmidt(イザ)
Aniya Wendel ・・・ Tatjana Cosic(タチアナ)
オトーサン、
「子供たちの自然な演技、いいね」

その他の出演者:
Anja Schneider ・・・ Maik's mother
Uwe Bohm ・・・ Maik's father
Xenia Assenza ・・・ Mona, father's secretary
Udo Samel ・・・ Herr Wagenbach, teacher
Claudia Geisler ・・・ Mother of child-rich family
Marc Hosemann ・・・ village policeman
Alexander Scheer ・・・ the judge
Friederike Kempter ・・・ Maik's lawyer

User Rating:7.0/10( 5,416 votes)IMDb
  User Rating:7.6/10( 98 votes) Yahoo!
オトーサン、
「爽やかな物語だね」

User Reviews 
Karl Selfさん 
2016年9月18日
再び、路上にて

未読だが、若い読者向けの小説が、
ドイツの最も有名なファティ・アキン監督の手で、
映画化されたのが、本作だ。
ごく普通の映画だが、たくさんの魅力を持っている。
14歳の男の子マイクは、
それなりの問題を抱えている。
クラスの最も美しい女の子に
相手にされず、腐っているとか。
父とは、打ち解けないとか。
(思春期の少年には、パパとの長い散歩は苦痛の種だ)、
母が、アル中だとか。
私の場合、まる2週間、家から出る際に、
父は、かなりの現金を渡してくれた。
家族に豪華な別荘を提供してくれたのに、
父に感謝しなかったことを後悔している。
妻は、いまも、更生施設でリハビリ中だ。
幸いにも、本作には、魅力的な要素がある。
マーク・ブランデンブルクの叙事詩的な空の景色や
盗難車のカセットプレーヤーで
リチャード・クレイダーマンを聞いている少年がいる。

オトーサン、
「女は二度決断する(2017)、見たいね」

カンヌ国際映画祭受賞 
・女優賞  ダイアン・クルーガー
同ノミネート
・パルム・ドール  ファティ・アキン    

mai***** さん 
2017年11月5日
ひと夏の経験 

なんだかメチャクチャな
2人の夏休みなんだけど
周囲にはじかれた者同士が
別の世界を見て回るのは
凄く良いことなのかなと思いました。
やることは破天荒すぎて、
基本的には許してもらえる
レベルの話じゃないんですけどね(苦笑)
家と学校の往復の毎日で
その一つである学校での居場所を失くしてしまうと
日常の全てが苦痛に変わりかねない。
それが全然違う場所に行き
知らない人たちと出会い、ふれあい、
話したりすることだけでも
『僕たちのいる場所以外に
たくさんの世界があるんだな』と感じられて
それが小さく縮こまっていた心が解放されて
ドンと構えられるようになるんじゃないかな。
それがラストシーンでの学校のアイドルの子が
彼に注目するところに現れてるんだろうなと思いました。
ファティ・アキン監督の作品は好きですけど
この作品もまたちょっと素敵な作品だなって感じました。 


チェイサー

オトーサン、
「懐かしいなぁ、チェイサーか」
・トヨタ自動車が1977年から2001年まで
生産していた中型高級乗用車で、
マークII、クレスタ、チェイサーがあった。 
このクレスタに乗っていたら、
追突されて、ムチ打ちで入院しましたっけ。
そんなこともあって、チェース・シーンには、
ハラハラドキドキしました。

原題:Kidnap (2017) 
監督:Luis Prieto  
脚本:Knate Lee  
Genre:Action/ Crime/ Drama 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:95分
あらすじ:
シングルマザーのカーラは、
公園で6歳になる一人息子フランキーが
何者かに連れ去られるのを目にし、
慌てて犯人テリーのマスタングを追うが
振り切られ、携帯電話を落としてしまう。
すぐに自分のミニバンに乗り込み
追跡を開始するが・・・

出演者:
Halle Berry ・・・ Karla Dyson(カーラ)
Sage Correa ・・・ Frankie Dyson(フランキー)
Lew Temple ・・・ Terrence "Terry" Vickey(テリー)
オトーサン、
「名女優だね、ハル・ベリー」
アカデミー賞受賞
・主演女優賞 チョコレート    
ベルリン国際映画祭受賞 
・銀熊賞(女優賞) チョコレート    

その他の出演者:
Chris McGinn ・・・ Margo Vickey
Christopher Berry ・・・ Bearded Man

User Rating:5.9/10( 23,531 votes)IMDb
  User Rating:6.3/10( 63 votes) Yahoo!
オトーサン、
「もっと高いスコアでもいいのに」
ハル・ベリーが、ハーフなので、
毛ギライしているひともいるようです。
(父は黒人、母は白人)

User Reviews 
jgeurtsenさん 
2017年9月1日
脚本家は、イージーなやりかたを選んだ

私は、エイリアンやスーパーヒーローなしの
アクション映画を愛しているので、
ハル・ベリーが、息子を救う様を描く
この映画に期待した。
ベースはそんなに悪くない。
しかじ、プレッシャーの下で
脚本家が論理的なアクションを
考え出せなかったのは、許し難い。
もう少し創造性があれば、
ましな映画になれたのにと思う。
時々、ストーリーの展開が、わずらわしかった。
そう、大いに失望した。

オトーサン、
「同感!」

前田有一さん 
2017年9月20日
子を持つ親に
   
「チェイサー」は
映画会社の破産など不運に見舞われ
本国でも上映が延期に延期されたが、
この手のトラブルの常で公開後もパッとしない。
だが、見てみれば
意外な掘り出し物だということがすぐにわかる。 
うまいのは、最初に母親と子供の
幸福そうなホームビデオ映像を流すことで
観客に彼女の「弱点」を共有させる点。
その先はただの公園の場面さえも、
恐ろしくて仕方がなくなる。 
これは子育てをしたものならば、
大いに共感できる「感覚」だろう。
たとえ楽しそうな歓声がひびく公園とて、
親たちは一抹の不安を消し去ることなく
そこにいるのだ。
もしわが子が誘拐されたら、
もし遊具から落下して大けがをしたら……。
それでも家に閉じ込めておくわけには
いかないから外に出るわけで、
この映画にはそういう親たちの
不安を代弁した側面がある。 
さて、観客の不安は的中し、
あわれかわいいフランキーは
謎の男に連れ去られてしまう。
さっきいたはずのベンチに子供がいないとき、
背中を急激に立ち上る恐怖と不安、
この映画はよく表現できている。
見知らぬ車に子供が強引に乗せられる
シーンは実にショックだ。 
そこからはハル・ベリーと観客は一体化し、
自分ならどうするかを常に考えながら
彼女の行動を見守ることになる。
このキャラクターは、
間抜けすぎず、有能すぎず、
バランスのいい人物設定で行動するので
興ざめすることはない。
あのパニックの中なら、
ここまでやれば上出来だ
といううまいラインを保ったまま
犯人を追いかける。 
残虐描写はないから
小学校高学年くらいからいけるし、
最後の最後まで緊張感は途切れない。
結末はある程度の意外性があるもので、
なぜ犯人は最後、あれをしなかったのかと
考え出すとまた不気味度が増す仕組み。 
この、釈然としない感が残るところがまたいい。
アメリカで多発する幼児誘拐は、
その全貌も動機も同じように
わけがわからない不気味なもので、
その点において身代金目的の
ビジネスマン誘拐とは大きく異なる。
一体犯人は何が目的で子供をさらうのか、
金か、性犯罪化、それとも臓器か、あるいは……。 
その意味で、幼児誘拐というのは
サスペンスであると同時にホラーでもある。
だからこの犯人像は決して荒唐無稽とも思えない。 
本作のようにリアルタイムで追いかけている場合は、
物理的、時間的に警察の助けがなかなか得られない、
間に合わないというのも面白い視点。
そんなことは誰も想定していないのだから
当たり前だが、恐ろしいことである。 
「チェイサー」は、
バランスのいいサスペンスであり、
ノンストップの緊張感を味わえる点で
非常に面白い映画である。
ゆるみがちな危機意識を
ひきしめるためにも役に立つだろう。
子供を持つ親に、とくに強くすすめておきたい


恋愛小説家

オトーサン、
「2001年に見たね」
・恋愛小説家 映画索引NO.☆124 
現在のフォーマットになっていないので、
見直すことにしました。
何度みても、こいつは名画ですね。
登場するワンちゃん、モップのような毛並みですが、
なかなか演技上手です。
 
原題:As Good As It Gets (1997)
監督 James L. Brooks
原作:Mark Andrus
脚本 Mark Andrus/James L. Brooks  
Genre:Comedy / Drama / Romance
上映時間:139分
Rated PG-13 on appeal for strong language, 
thematic elements, nudity and a beating
Country: USA 
Language: English 
あらすじ:
恋愛小説家メルビンは、
偏屈で嫌われ者で、友人は誰もいない。
だが、甘く切ない女心を描き、
書いた本はすべてベストセラー。
ある日、隣りに住むゲイのサイモンが
少年たちに襲われ、飼犬を預かる羽目に。
だが、世話をするうち、
犬と触れ合えるようになっていく。
また、ある日、なじみのレストランに行くが、
バツイチで子持ちのウェイトレスのキャロルに
淡い恋心を抱く・・・。

出演者:
Jack Nicholson....Melvin Udall(メルビン)
Helen Hunt....Carol Connelly(キャロル)
Greg Kinnear....Simon Bishop(サイモン)
オトーサン、
「ジャック・ニコルソン、名優だね」
アカデミー賞受賞 
・主演男優賞 カッコーの巣の上で 
・主演男優賞 恋愛小説家
・助演男優賞 愛と追憶の日々    
カンヌ国際映画祭受賞 
・男優賞 さらば冬のかもめ    

「ヘレン・ハントも上手いね」
アカデミー賞 受賞
・主演女優賞 恋愛小説家
同ノミネート
・助演女優賞 セッションズ    

その他の出演者:
Skeet Ulrich....Vincent 
Shirley Knight....Beverly 
Yeardley Smith....Jackie 
Lupe Ontiveros....Nora 
Bibi Osterwald....Neighbor Woman 
Ross Bleckner.... Carl 
Bernadette Balagtas....Caterer 
Jaffe Cohen....Partygoer 
Laurie Kilpatrick....Partygoer 
Alice Vaughn....Partygoer 
Brian Doyle-Murray....Handyman  

User Rating:7.7/10 ( 243,837 votes)IMDb
  User Rating:8.2/10( 583 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価は、高いね」
なお、2001年時点のUser Ratingは、
7.7/10 (19,195 votes) top 250

アカデミー賞 受賞
・主演男優賞  ジャック・ニコルソン    
・主演女優賞  ヘレン・ハント 
同ノミネート
・作品賞     
・助演男優賞  グレッグ・キニア    
・脚本賞    
・編集賞 

User Reviews 
Bjornさん 
2005年9月19日
すばらしい
     
実に面白い。
信じられないほど感動的な映画だ。
単なるコメディではない、ドラマだ。
俳優がいい、脚本がいい。
ニコルソンとハントは、アカデミー賞を受賞。
キニアは、ニコルソンの隣人のゲイ、
同じくらいうまい。
彼の飼犬は、すばらしい。
この映画は本当にすばらしい演技が売りだ。
脚本もよい。
従って、定義された
登場人物がうまく描かれ、夢中になってしまう。
そして、かれらの苦境に同情してしまう。
ニコルソンの意見はすごい。
引用するとよいかも。
「いい人間になりたいと願っている」
ジェームズ・L・ブルックスは、一流監督だ。
「愛と追憶の日々」(1983)のように
すばらしい映画を作れるのは、実証済みだ。

オトーサン、
「激賞だね」

ジーナさん 
2009年2月21日
愛すべき潔癖男と1匹

周りの人々と1匹の犬を通して
最低な人間が良い人間になっていく…
その過程をハイセンスなユーモアを散りばめて描く
質の高い大人向けロマコメです。
音楽もどこか懐かしくてほんわかしました★
何と言っても、
強迫観念のある辛辣な小説家を演じた
ジャック・ニコルソンが素晴らしい。
本当に言いたい事はなかなか言えない
臆病で不器用なトコロや
後半に見せる毒をはいた後
「あっ、、、またやっちゃった…」みたいな
表情をするのがキュートです。
本当は優しくてインテリジェンスな人間である事を
上手く小出しにしている脚本も見事ですね。
苦労を重ねるタフな女性を体現した
ヘレン・ハントのチャーミングさ、
グレッグ・キニアのオドオドしたキャラクター
(気の毒な状況が申し訳ないが笑える)、
芸達者なワンコなど登場するモノ全てが必見です。
ジャック・ニコルソンとワンコのやりとりは特に最高ですね。
ワンコと過ごす時間によって
癒され心が解れていく展開はホッコリできます。
ラブストーリーにしてはロマンチックさが足りませんが、
とにかく存在感ある役者さんたちが演じる
確立された味のあるキャラクターは見応えがありますし、
コメディドラマとして観れば
完成度の高い作品だと思います。
2時間超の作品ですが、全てに無駄がない脚本は
スンナリと入り込める魅力を持っているので飽きませんし、
計算された演出は何度も観たくなるパワーがありますね。
偏屈なオヤジにシングルマザーにゲイ…と書くと
極端なストーリーのように感じますが、
自分の本心をさらすのが怖くて
他人と距離を置く姿や不安を隠すために
見せる笑顔など共感出来る節が多々あります。
きっと「結婚できない男」が好きな方なら
微笑ましく観れるハズ♪
余談;眠れない夜の早朝パン屋デート・・・
1回だけならチョー素敵(笑)


帝一の國

オトーサン、
「国じゃなくて、旧字の國か」
「開成でなくて、海帝高校か」

原題:帝一の國(2017)
監督:永井聡
原作:古屋兎丸
脚本:いずみ吉紘 
Genre:comedy
上映時間:118分
あらすじ:
超名門校、海帝高校。学生数800人。
その生徒会長を務めた者は、
将来の内閣入りが確約されているという。
首席入学を果たした赤場帝一。
白鳥美美子が恋人だ。
総理大臣になるという目標があった。
つまり、必ず生徒会長にならなければならない。
好漢・大鷹弾らライバルを蹴落とし、
2年後の生徒会長選挙で勝利するためには、
巧みに立ち回っていく必要がある。
こうして帝一は、
強烈な個性を持つライバルたちとの
激しい学園権力闘争へと身を投じていく・・・

出演者:
 菅田将暉・・・ 赤場帝一 
 竹内涼真・・・ 大鷹弾 
 永野芽郁・・・ 白鳥美美子
オトーサン、
「旬の若手俳優たちか」
誰が最終的に生き延びるのでしょうね。

その他の出演者:
 野村周平・・・ 東郷菊馬 
 間宮祥太朗・・・ 氷室ローランド 
 志尊淳・・・ 榊原光明 
 千葉雄大・・・ 森園億人 
 吉田鋼太郎・・・ 赤場譲介 

User Rating:6.9/10( 15 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:8.2/10( :4,562 votes) Yahoo!
オトーサン、
「発想の勝利だね」
学園祭ではふんどし姿で太鼓やってるシーン、
出色でしたね。

日本アカデミー賞 受賞
・新人俳優賞  竹内涼真   

User Reviews 
あろえりーなさん 
2018年1月1日
結構面白かった

やっていることは政治の世界そのものなんだけど、
それを学園内で大真面目にやってるのが面白いですね。
海帝高校のスタイルというんですかね、
あのクイックリーな拍手の仕方が個人的にはツボです。
学園祭ではふんどし姿で
太鼓やってるシーンもほんとバカらしくて笑える。
この学校の人たちは、全てにおいて全力投球。
そのまっすぐさが見ていて気持ちいいし
面白さにしっかりと昇華されてる。
テストを自分でやって父親と対峙しながら
全力で勝った負けたの雄叫びをあげてるシーンも最高でした。
あとはマイムマイムのシーンですかね。
ああもう、印象的なシーンがたくさんある。
ギャグ漫画の実写化というのはなかなか難しいけれど、
本作は珍しく成功した一本じゃないかな。 

オトーサン、
「権力闘争のカリカチュアだね」
・カリカチュア :誇張や歪曲を施した人物画

HABBYさん 
2018年4月24日
立身出世への途

庶民の子供は
清濁入り乱れた政治の世界に
関心を持つことなどまずないだろう。
普通の人生を送っていないからこそ
若くして政治の世界に目覚め、
その中の複雑な力学模様に関心を向け、
将来自分もその世界に身を置くことを目指して
早くから覇を競えるんだろう。
本作はそんな階級社会の頂点を目指す
若者たちの早熟で浮世離れした生き様を
うまくデフォルメして、
狂気風味が内在した青春学園ものとして描いており、
なかなか巧みな着眼点を原作者は有していると思った。
読みながら将来総理大臣を目指す少年少女が
出てくれば面白いかも。
菅田将暉はませたナルシシスト風の少年役がぴったり。
またヒロインの永野芽郁は
本作で初めて顔と名を覚えたが、
これから応援していきたい。
アカデミー賞で新人賞を獲得した竹内涼真を含めて
旬の若手俳優が多数出演しており、
彼らのファンであれば目の保養になるだろう。


沈黙のステルス

オトーサン、
「沈黙シリーズ、よく続くねぇ」

沈黙の監獄 映画批評NO.5724
沈黙の逆襲 映画批評NO.5778
沈黙の激突 映画批評NO.4937/5664
沈黙のジェラシー 映画批評NO.1689
沈黙の執行人 映画批評NO.5963
沈黙の宿命 TRUE JUSTICE PART1 映画批評NO.5521
沈黙の処刑軍団 映画批評NO.5667
沈黙の神拳 映画批評NO.TRUE JUSTICE PART6 5722
沈黙の聖戦 映画批評NO.2475
沈黙の世界 映画批評NO.2224
沈黙の戦艦 映画批評NO.622
沈黙の奪還 映画批評NO.3546
沈黙の脱獄 映画批評NO.5560
沈黙の断崖 映画批評NO.3174
沈黙の弾痕 TRUE JUSTICE PART4 映画批評NO.5866
スティーヴン・セガール 映画批評NO.沈黙の鎮魂歌 4402/5695
沈黙の追撃 映画批評NO.3617
沈黙のテロリスト 映画批評NO.3180
沈黙の報復 映画批評NO.5671
沈黙の要塞 映画批評NO.5803
沈黙の傭兵 映画批評NO.6052

原題:Flight of Fury(2007) 
監督:Michael Keusch    
原作:Joe Halpin 
脚本:Steven Seagal/ Joe Halpin   
Genre:Action, Thriller
Rated R for violence, some language and brief sexuality
Country: UK / Romania/ USA 
Language: English 
上映時間:98分
あらすじ:
バーンズ大将はステルス戦闘機X-77の
テスト飛行を秘密裏に行おうとしていたが、
テスト中にラッチャー大佐の操縦するX-77は
北アフガニスタンに着陸していた。
その頃、カリフォルニアの軍事収容所では、
凄腕のパイロットジョンが脱走に失敗して
警察に拘束されていた。
除隊を望んでいたサンズは
軍の機密事項を知り過ぎており、
バーンズ大将によって記憶を消されようとしていた
バーンズ大将は、
ラッチャー大佐に、戦闘機の奪還を命じる。
大佐の上司ジョンも、同行することになる。
同じ頃、ペンドルトン提督もまた、
バーンズ大将の依頼により、
戦闘機を取り戻すため、海軍を動かしていた。
タイムリミットは24時間。
サンズは、現地に急行し、
潜入しているジェソカと協力し、
戦闘機の奪還を目指すが、
背後には、陰謀が渦巻いていた・・・

出演者:
Steven Seagal ・・・ John Sands(ジョン)
Steve Toussaint ・・・ Captain Ratcher(ラッチャー大佐)
Angus MacInnes ・・・ General Tom Barnes(バーンズ大佐)
Ciera Payton ・・・ Jessica(ジェソカ)
オトーサン、
「パッとしないね」

その他の出演者:
Alki David ・・・ Rojar
Mark Bazeley ・・・ Captain Richard "Rick" Jannick
Tim Woodward ・・・ Admiral Frank Pendleton
Vincenzo Nicoli ・・・ Peter Stone
Katie Jones ・・・ Eliana Reed
Gary Cooper ・・・ Commander Bud Jackson
Barton Sidles ・・・ Captain "Fox" Hinkle
Cristina Teodorescu ・・・ Pendleton's Operational Soldier Lisa
Rares George Panfil ・・・ Williams
Noah Lee Margetts ・・・ Eliana's Soldier
Karen David ・・・ Barnes's Operational Soldier Flanders

User Rating:3.6/10( 3,301 votes)IMDb
  User Rating:4.1/10( 55 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ひどい」

User Reviews 
Bjornさん 
2010年6月2日
決して、離陸しない

誰が考えたのか。
このスティーヴン・セガール映画は、
ストック映像を多数使い回している。
少なくとも、「DENGEKI 電撃」(2001)では、
そうでなかった。
本作は、いんちき娯楽作だ。
ストック映像だらけ。
ストーリーは、空疎。
脚本は、セーガルとジョー・ハルピン。
戦闘シーンは、独創性に欠けている。
銃撃シーンは、月並だ。
フライトシーンは、
20年前の「トップ・ガン」のほうがよかった。
演技もよくない。
高齢のスティーブは、リラックスし、
せりふは、ぼそぼそ。
彼が寝てしまうかと思った。
ま、いろいろあるが、
座ってみている分には、それほどつらくない。
テンポがいい。
終わりのスティーブの機中の戦いは、いい演技だ。
ここ数年で最もよいコンディションだった。
おまけに、眼福となる同性愛シーンもあった。
まぁ、よい映画ではないが、
スティーブ・ファンが、
1時間半、夜を過ごすにはいいのかも。

オトーサン、
「ま、見せ場はステルスだけ」

ジーナさん 
2008年12月23日
好奇心のみで鑑賞

このところのセガール作品に比べると
CGもそれほど悪くないし、
銃撃戦やエアアクションなどの派手さもあるので
アクション映画の及第点をあげられる
仕上がりだと思いました。
似ても似つかないスタントマンが出ている
某セガール作品や顔のアップばかりで
CGを誤魔化そうとしている
某セガール作品よりは全然マシです(爆)
セガール自身のアクションは「えいっ!」と
チョップらしきモノをしているだけ・・・
とは言え、気孔に逃げるよりはヨイかと(笑)
ファンの方にとってはセガールアクションを味わえないので
ガッカリだと思いますが、
何の思い入れも無い私には問題ない内容でした。
正直なところ何を観てもほとんど同じだし(爆)
地球滅亡の危機ながら
一切緊張感がないというのは、ある意味スゴイですね。
さすがセガールさんです(笑)
そもそも地球滅亡って何のためのテロ行為なんだ!?
例のパイロットも金だけ貰えばイイのに
何故律儀にテロ行為を全うしようとしたんだろう・・・?
暗殺されかけたほど知りすぎた
男のくだりは放置ですか(笑)
などなど脚本に関してはツッコミどころ満載ですが、
珍しく睡魔は1回しか襲ってきませんでした(爆)


欲望のバージニア

オトーサン、
「中島みゆきの"時代"を思い出すね」
♪そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し・・・

原題:Lawless (2012) 
監督:John Hillcoat  
原作:Matt Bondurant
脚本:Nick Cave  
Genre:Crime/ Drama 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:116分
あらすじ:
1931年、バージニア州フランクリン。
禁酒法時代に酒の密造が盛んな街。
そこで密造酒ビジネスを手がけるのが、
ハワードとフォレストのボンデュラント兄弟。
2人の弟で末っ子のジャックは
牧師の娘バーサにご執心で、
自分も大きな商売をしたいと野心を燃やしていた。
兄たち人と比べて度胸がないので、
狂犬と呼ばれるマフィアのフロイドに憧れている。
一方、謎めいた女マギーが都会から流れてきて
兄弟が経営する酒場で働き始める。
そんな中、新たな取締官レイクスが赴任。
着任早々、密造酒業者に対して高額な賄賂を要求、
従わない者には容赦のない制裁を行っていく。
ボンデュラント兄弟にも賄賂を要求。
決然とこれ拒否をするフォレストだったが・・・

出演者:
Jason Clarke ・・・ Howard Bondurant(ハワード)
Tom Hardy ・・・ Forrest Bondurant(フォレスト)
Shia LaBeouf ・・・ Jack Bondurant(ジャック)
Jessica Chastain ・・・ Maggie Beauford(マギー)
Guy Pearce ・・・ Special Deputy Charley Rakes(レイクス)
Gary Oldman ・・・ Floyd Banner(フロイド)
オトーサン、
「シャイア・ラブーフとガイピアースがいいね」

その他の出演者:
Mia Wasikowska ・・・ Bertha Minnix
Dane DeHaan ・・・ Cricket Pate
Chris McGarry ・・・ Danny
Tim Tolin ・・・ Mason Wardell
Lew Temple ・・・ Deputy Henry Abshire
Marcus Hester ・・・ Deputy Jeff Richards
Bill Camp ・・・ Sheriff Hodges
Alex Van ・・・ Tizwell Minnix
Noah Taylor ・・・ Gummy Walsh

User Rating:7.3/10( 204,655 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 383 votes) Yahoo!
オトーサン、
「末っ子ジャックの成長譚でもあるね」

カンヌ国際映画祭 ノミネート)
・パルム・ドール  ジョン・ヒルコート 

User Reviews 
bkoganbingさん 
2013年4月2日
ボンデュラント兄弟、伝統的家族中心主義

バージニア州フランクリン郡。
本作は、ボンデュラント3兄弟の話だ。
第一次世界大戦前、3兄弟は、
密造酒を売って、よい生活をしていたが、
禁酒法が成立し、そのビジネスの前途には、
新しい問題が起きてきた。
禁酒法は、アメリカの愚かさの象徴だ。
モラルを規制するというのだ。
個人的な行動の規制を考える人々には、
よい教訓となった。
3兄弟は、堕落した地方検事とうまくつきあってきた。
禁酒法は、賄賂を受け取る方法や腐敗を生み出した。
地方検事はそれらの一例であり、
新たに赴任してきた取締官ガイ・ピアースと
賄賂をよしとしない3兄弟との対立が生じる。
3兄弟は、山中に旧式な醸造施設をつくる。
ジャックは、兄弟が不死という伝説のおかげで、
多くのトラブルに巻きこまれる。
実のところ、問題の原因は彼の弱さだ。
だが、若い仲間がガイ・ピアースによって殺され、
戦いが始まる。
3兄弟とガイ・ピアースは、傑出した演技をみせる。
禁酒法時代のバージニアの観光施設は、
出来がよいので、見るに値している。

オトーサン、
「禁酒法時代といえば、
TVドラマ『アンタッチャブル』を
思い出すね」

ローランドさん 
2015年10月20日
マカロニ・ウェスタン並みな

アメリカという文明国で禁酒法などという
愚かな法律が13年間も続いていた。
不思議な気がしていたが、
その悪法のおかげで利益を得ていた人間が
多くいたから続いたのかもしれないなと
そんな思いがするほどに
映画に取り上げられる禁酒法は
社会を活性化させるための仕掛けに見えるし、
現在になっては映画つくりの素材となって
大いに貢献している。
もしかしたら悪法でなかったのかもしれない。
皮肉です。  
その密造酒三兄弟の事実上のリーダーで、
悪人なりの誇りを大事にし腕っ節は強く
冷静になるべき時には感情を押さえて対処できる
フォレストの人物造形が良いし、
それに絵もサウンドも雰囲気作りも良いのに、
マカロニ・ウェスタン並みに
物語の粗っぽいところが全体の出来栄えを損なっている。
悪の組織が手を結んで
ワルの公権力に立ち向かうというところなど
もう少しうまくやれば、
カタルシスを与えてもらえたはずなのに惜しい気がします。  
気弱な末弟が復讐心に燃えて・・・
という劇的効果を狙ったのだろうけど、
あの行動では無鉄砲というよりも
頭が悪いのではないかとしか思えない。  
ワルっぷりが際立っていたガイ・ピアースが
突出して印象強いだけで、
ギャングのボスのゲイリー・オールドマンなどは
平凡で保安官らと同等の個性にしか見えなく、
それもあってか最初は人間関係が分かりにくくて
混乱したのだけど、
洋画の低迷はこのあたりに原因があるのでしょうか。  
チャールズ・ブロンソンのように
まずは見間違うことはない強い個性は
当節流行らないのかなって気もする。


はなちゃんのみそ汁

オトーサン、
「そんな時代になったんだ」
ブログが評判になって、映画化されるなんて。
考えてもみませんでした。
怪しげな民間療法に頼ってはいけません。

原題:はなちゃんのみそ汁(2015)
監督・ 脚本:阿久根知昭
原作:安武信吾  安武千恵  安武はな 
Genre:Drama
上映時間:118分
あらすじ:
新聞記者の恋人・信吾との
幸せな生活を夢見ていた千恵は、
ある日乳がんを宣告される。
不安におびえる彼女に信吾は優しく寄り添い、
ついに彼女にプロポーズする。
千恵の両親の反対を押し切って2人は結婚する。
抗がん剤の治療で卵巣の機能が低下し、
出産を諦める千恵だが、新婚旅行後に妊娠する。
出産でがん再発のリスクが高まり、
自分の命が危ぶまれる中、
千恵は周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、
娘のはなを無事出産する・・・
千恵は生来の体温が35度と低く、
ある医者に自然治癒力を高めるために
先ずは体温を36.5度に高めるように言われ、
それにはみそ汁と玄米が良いとのことだった。
食事療養の甲斐があったのか、
はなが4歳の誕生日を迎えるまで
千恵のガンは再発しなかった。
千恵は宝物のような娘に残そうと、
みそ汁の作り方を教える・・・

出演者:
 広末涼子・・・ 安武千恵 
 滝藤賢一・・・ 安武信吾 
 赤松えみな・・・ 安武はな
オトーサン、
「滝藤賢一、臭い芝居するね」
無名塾出身と分かって納得しました。,

その他の出演者:
 一青窈・・・ 松永志保 
 紺野まひる・・・ 吉村奈津子 
 原田貴和子・・・ 片桐医師 
 春風ひとみ・・・ 吉田由布子 
 遼河はるひ・・・ 吉田由季 
 平泉成・・・ 松永和則 
 木村理恵・・・ 松永喜美子 
 北見敏之・・・ 安武信義 
 高畑淳子・・・ 安武美登里 
 鶴見辰吾・・・ 加山医師 
 赤井英和・・・ 松尾陽一 
 古谷一行・・・ 伊藤源十 

User Rating:5.7/10( 3 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.5/10( 321 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価は分かれるかも」
広末涼子のガン患者の演技、明るすぎるかも。

User Reviews 
コウモリさん 
2018年4月21日
 とても良い映画でした。

ガンをテーマにした内容ですが、
暗くならず、むしろ笑えるシーンが盛りだくさん。
だからこそ、なおさら泣けます。
3年分くらい笑って、3年分くらい泣きました。
登場人物がみんな魅力的で、
特にメインの3人は、
観ているだけでもうれしくなります。
子供を産んだら病気のリスクが高くなるというとき、
本人が産むと言って
周りが止めるというのが定番なんだけど、
その構造をひっくり返したのも、素晴らしいです。
ブログの実話をもとにしているそうですが、
映画としてとてもよくできていると思いました。
超おすすめです。 

オトーサン、
「癌をポンと言っても、いいんじゃない」
逆鱗に触れないでしょう。

fg9***** さん 
2017年5月2日
ガン患者さんの逆鱗に触れないかな〜 

「24時間テレビ」の中でもドラマ化された
ベストセラー実話エッセイの映画化らしいが、
テレビを殆ど見ないので
内容は知らないままに観てみる。
序盤、滝藤賢一演じる信吾の
大袈裟なズッコケぶりに辟易し、
闘病ものにはこのくらい能天気な男が登場しないと
納まりが悪いだろうぐらいに思っていたが、
見続けるうちに、そのポジティブぶりの裏側は、
千恵に寄せる深い愛情の裏返しだろうと思うようになった。
医者が結構高額な代金を取っていたのは一寸疑問に感じた。
はなちゃんの誕生日のプレゼントは包丁で、
はなちゃんが小さな掌の上で豆腐を切る場面は
信吾でなくてもハラハラしたな。
千恵はあまり定期検診を受けていないようだったが、
はなちゃんの通っている保育園で病気の診断書が必要になり、
彼女は気安く「ちょっくり、地獄へ行ってくる」
と言って病院へ行くのだった。
ガン治療は地獄の苦しみなんだろうな……。
広末のスキンヘッドは可愛かったが、
本当に剃ったのかな〜。
で、検査の結果は、全身へのガンの転移だ。
自宅療養している千恵の隣の部屋で、
信吾と千恵の姉が無遠慮にガンの話をしていると、
隣の部屋から千恵が顔を出し、
「アイツは職場のガンだ」的な悪漢的な呼ばれ方は嫌だから
別の呼び方を考えてよと言われて、
「じゃぁ、ポン」だと言う場面は微笑ましかったな。
乳ポン、胃ポン、肝臓ポン……
ガン患者さんの逆鱗に触れないかな〜。
で、クライマックスのコンサートだ。
広末の歌も決して下手ではなかったが、
先に歌ったお二人が本格派だったので、
チョッピリ霞んでしまったな。
千恵は、「私はツイていた」と言って
息を引き取るポジティブな生き方はなかなか素敵で、
一見の価値はある作品だった。 


猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

オトーサン、
「すごいシリーズ、いよいよ終わりか」
・猿の惑星(1968)映画批評NO.☆1043
・続・猿の惑星(1970)映画批評NO.☆1044
・新・猿の惑星(1971)映画批評NO.☆1045
・猿の惑星・征服(1972)映画批評NO.☆1046
・最後の猿の惑星(1973)映画批評NO.☆1047 
・PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001)映画批評NO.☆276/6203
・猿の惑星 創世記(ジェネシス)(2011)映画批評NO.☆5069 
・猿の惑星 新世紀(ライジング)(2014)映画批評NO.5311 
・猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)(2017)映画批評NO.  

原題:War for the Planet of the Apes(2017) 
監督:Matt Reeves
原作:Rick Jaffa/Amanda Silver
脚本:Mark Bomback/ Matt Reeves  
Genre:Action/ Adventure/ Drama
Country: USA / Canada / New Zealand 
Language: English / American Sign Language 
上映時間:140分
あらすじ:
平和を望み共存の道を探ってきた
シーザーの願いもむなしく、
猿と人類が全面戦争に突入してから2年。
猿の群れを率いるシーザーは、
冷酷非情な大佐の奇襲によって
愛する妻子を殺されてしまう。
大佐への憎しみに駆られ、
わずかな仲間と共に復讐の旅へと出たシーザー。
その道中で口のきけない人間の少女と出会い、
ノバと名付けて一緒に旅を続けることに。
やがて大佐のアジトである巨大な要塞に
辿り着いたシーザーたちだったが、
冷静さを失っていたために
あっさりと敵に捕まってしまう。
しかもその施設には、多くの仲間たちが捕らえられ、
過酷な重労働を強いられていた。
そんな絶体絶命の状況の中、
リーダーとしての責任の重さを痛感する
シーザーだったが・・・

出演者:
Andy Serkis ・・・ Caesar(シーザー)
Woody Harrelson ・・・ The Colonel(大佐)
Amiah Miller ・・・ Nova(ノバ)
オトーサン、
「シーザー、感情の動きはよく出ているね」

その他の出演者:
Gabriel Chavarria ・・・ Preacher
Steve Zahn ・・・ "Bad Ape"
Karin Konoval ・・・ Maurice
Terry Notary ・・・ Rocket
Ty Olsson ・・・ Red
Michael Adamthwaite ・・・ Luca
Toby Kebbell ・・・ Koba.
Judy Greer ・・・ Cornelia
Sara Canning ・・・ Lake
Max Lloyd-Jones ・・・ Blue Eyes
Devyn Dalton ・・・ Cornelius
Aleks Paunovic ・・・ Winter

User Rating:7.5/10( 165,710 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 1,719 votes) Yahoo!
オトーサン、
「視覚効果だけだね」

アカデミー賞ノミネート) 
・視覚効果賞 

User Reviews 
larrymeersさん 
2017年7月17日
なんでみんなこの映画を嫌うんだ

この映画を見る前に何人かの意見を見ると、
否定的な批評が多かった。
自分も同じ反応をするかと心配しながら
見に行った。
本作は、猿の惑星シリーズを新解釈で描いた
新シリーズの完結作。(通算では9作目)
シーザーは、猿たちと
高度に訓練された軍隊との間の
戦争を止めるために旅に出る
暴力的な本能を
コントロールしようとするのだが。

オトーサン、
「ひどい、ひどい」

にゃんにゃんさん 
2017年10月14日
見応えあるが

このシリーズは全部そうだが、
シーザーが絶えず苦境にさらされており見ていて辛い。
本作はさらなる試練がシーザーにふりかかる。
また、少しロードムービーっぽい作りになっており、
観客はじっくりとこの苦境に耐えなくてはならない。
見ているほうもなかなかの試練である。
安定した演出はさすがのものだし、
最後まで飽きさせず見応えあるものの、
やや重すぎるきらいがある
(ゆるキャラが配置されてはいるものの)。
そして何より、前作とたいして変わらない状況が
延々と続くのが面白みに欠ける。
猿の惑星 前日譚 のフィナーレを飾るのだから、
世界の情勢やシーザーの心境に大きな変化があってもよかったと思う。
この辺りの脚本が非常に物足りなく感じた。
今回は悪役にウディ・ハレルソン。
もうあと一歩いけた気がするが、まずまずの好演。
シーザー役のアンディ・サーキスは
そろそろオスカーにノミネートされてもいいんじゃ。


硝子の塔

オトーサン、
「ロケ地は、どのあたりかな?」
グランド・セントラル駅が
Park Av.42St.にありますから、
4ブロックほど下るMadison Ave.は、
MUrrey Hill地区にある Morgan Courtとか。
 
原題:Sliver(1993) 
監督:Phillip Noyce  
原作:Ira Levin
脚本:Joe Eszterhas  
Genre:Drama/ Thriller
Rated R for strong sexuality, 
and for language and violence 
Country: USA 
Language: English
上映時間:107分
あらすじ:
カーリーは、35歳の出版社の編集者。
離婚したばかりだ。
同僚のジュディからは、早くお相手をみつけろと
言われている。
38丁目の高層マンションに引っ越してくる。
ハイテク隠しカメラが全室に仕掛けられ、
部屋は以前、謎の殺人事件が起こった所だった。
そんな事を知らない彼女は、二人の男に出会う。
一人はコンピュータ・ゲームを製作しているジーク。
そしてもう一人は官能小説家のジャック。
彼女はジークに靡いていくが
そんな時、同階のモデルが殺される・・・

出演者:
Sharon Stone ・・・ Carly Norris(カーリー)
William Baldwin ・・・ Zeke Hawkins(ジーク)
Tom Berenger ・・・ Jack Landsford(ジャック)
Colleen Camp ・・・ Judy Marks(ジュディ)
オトーサン、
「シャロン・ストーン、実年齢なんだ」
1958年生まれですから、撮影当時35歳!

その他の出演者:
Polly Walker ・・・ Vida Warren
Amanda Foreman ・・・ Samantha Moore
Martin Landau ・・・ Alex Parsons
Nicholas Pryor ・・・ Peter Farrell
C. C. H. Pounder ・・・ Lt. Victoria Hendrix
Nina Foch ・・・ Evelyn McEvoy
Keene Curtis ・・・ Gus Hale
Anne Betancourt ・・・ Jackie Kinsella
Tony Peck ・・・ Martin Kinsella
Allison Mackie ・・・ Naomi Singer

User Rating:4.9/10( 25,082 votes)IMDb
  User Rating:5.6/10( 115 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うわっ、ワースト賞のオンパレードだ」

ラジー賞ノミネート
・ワースト作品賞     
・ワースト監督賞  フィリップ・ノイス
・ワースト主演男優賞  ウィリアム・ボールドウィン    
・ワースト主演女優賞  シャロン・ストーン    
・ワースト助演男優賞  トム・ベレンジャー    
・ワースト助演女優賞  コリーン・キャンプ    
・ワースト脚本賞   

User Reviews 
vchimpanzeeさん 
2005年5月5日
かなりよい。時々凍り付く

時がたつにつれて、次第に身の毛がよだつ。
シャロン・ストーンは、よい仕事をしたと思う。
最もよい瞬間は、おかしなシーンだった。
レストランでデート相手が、
パンティを見せてと言うのに対して、
カーリーは、驚くべき反応をする…
好ましくないシーンだが、
ストーンは、かなりよかった。
多くのよい演技があった。
刑事役のCCH・パウンダーが目立っていた。
全体として、私は本作には満足だ。
期待通りやや暴力的だったが。
十分に緊迫感があり、興味深かった。

オトーサン、
「真犯人、最初からばれ気味だね」

gapperさん 
2011年8月21日
高層

「氷の微笑」(1992)のシャロン・ストーン主演作品。
シャロン・ストーンがどちらかと言うと
”純”な女を演じている。
「氷の微笑」から1年だが、
スタイルもどことなくたるんだ気がする。
ブラをつけたままの騎乗位も
胸のたれを見せないためとしか見られない。
前半の見せ場として自慰シーンがあるが、
キャラクターが中途で不発な感じ。
「氷の微笑」を意識して、
あえてキャラクタを変えたのだろうが失敗だ。
真犯人の推理物としてがんばっている感じだが、
そもそも気にするほど中に入れず、これも不発。


柘榴坂の仇討

オトーサン、
「浅田次郎さん、大したもんだなぁ」
映画化作品が、なんと14本もあります。
半分見ています。

・極道懺悔録(1998)  
・ラブ・レター(1998) 
・鉄道員(ぽっぽや)(1999)
・天国までの百マイル(2000)  
・壬生義士伝(2003)映画批評NO.2046  
・パイラン(2003) 
・地下鉄(メトロ)に乗って(2006)映画批評NO.2896
・椿山課長の七日間 (2006) 映画批評NO.2662 
・憑神(つきがみ)(2007) 映画批評NO.3381
・オリヲン座からの招待状(2007) 映画批評NO.3376
・銀色の雨(2009) 
・日輪の遺産(2011) 映画批評NO.5242 
・柘榴坂の仇討(2014)映画批評NO. 
・王妃の館(2015) 

原題:柘榴坂の仇討(2014)
監督:若松節朗
原作:浅田次郎
脚本:高松宏伸/ 飯田健三郎/ 長谷川康夫 
Genre:Period Drama
上映時間:119分
あらすじ:
安政七年(1960年)。
大老・井伊直弼に仕える彦根藩士の志村金吾。
桜田門外で暗殺者集団の襲撃を受けた際、
直弼の警護役を務めながら
その命を守りきることができなかった。
その失態を恥じた両親は自害するも、
自身は切腹を許されず、
逃亡した水戸浪士を討ち取れとの藩命が下る。
以来、献身的な妻セツに支えられ、
仇を捜し続ける日々を送る。
それから13年、時代は明治へと変わり、
武士の世は終わりを告げ、彦根藩もすでにない。
だが、仇討ちへの執念は揺らぐことはなかった。
ついに、18名の刺客の最後の生き残り、
佐橋十兵衛の居場所を知る・・・

出演者:
 中井貴一・・・ 志村金吾 
 阿部寛・・・ 佐橋十兵衛 
 広末涼子・・・ セツ
 中村吉右衛門・・・ 井伊直弼
オトーサン、
「中井貴一、阿部寛、熱演してるね」

その他の出演者:
 高嶋政宏・・・ 内藤新之助 
 真飛聖・・・ マサ 
 吉田栄作・・・ 財部豊穂 
 堂珍嘉邦・・・ 稲葉修衛門 
 近江陽一郎・・・ 小野寺覚馬 
 木崎ゆりあ・・・ ユキ 
 藤竜也・・・ 秋元和衛 

User Rating:5.6/10( 18 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:7.6/10( 674 votes) Yahoo!
オトーサン、
「地味すぎるね」

日本アカデミー賞 ノミネート
・主演男優賞  中井貴一    
・助演男優賞  阿部寛    
・美術賞    
・録音賞 

User Reviews 
ken***** さん 
2018年4月17日
良い映画でした 

クロサワ作品にも似たシーンと
セリフの簡素さがあって良かったです。
ただ、この話の内容は
外国人には分からないだろうなと思いました。
桜田門外の変では生き残った彦根藩士も、
殿を守れなかったという事で
その後切腹が待ち受けていたと
どこかで聞きかじっておりました。
この作品の内容が史実かどうか分かりませんが、
作家が想像をふくらませて書いたとすると、
さすが作家というべきかな思いました。

オトーサン、
「同感!」

movie海馬さん 
2016年6月3日
ラストには賛否あるでしょう。

私はあれで良かったと思います。
互いに死にぞこない、
時が止まったまま人生を落胆して生き永らえながら、
互いが目前に現れるのを待ち続け、
ようやく出会った時には互いを許し
共感し心を溶かし前進していく。
不条理な決闘もお涙で好きなんですが、
なんだか新鮮でした。
許しって大事ですね。
難しいけれど。ただ侍魂の志村が
これからの文明に対応して働いていけるかが心配。
個人的には借金取りに正義感あふれる元侍が
次々に名乗り出るシーンがニヤついてしまった。
「姿形は変わろうと、捨ててはならぬものがある。
それも文明ではござらぬか」には同意。
最近の日本は捨てすぎてるのが
文明になっている気がしてならない。
マイナス1点=まさかのミサンガ頼み。
そして井伊直弼を演じる
吉右衛門さんのカツラおよびメイク担当者。 


伊豆の踊子

オトーサン、
「随分、映画化されてるなぁ」 
・伊豆の踊子  (1954)  美空ひばり
・伊豆の踊子  (1960)  鰐淵晴子
・伊豆の踊子  (1963)  吉永小百合 映画批評NO.6390
・伊豆の踊子  (1967)  内藤洋子
・伊豆の踊子  (1974)  山口百恵 映画批評NO.2574/4299

原題:伊豆の踊子 (1963) 
監督:西河克己
原作:川端康成  
脚本:井手俊郎/西河克己 
Genre:Drama/Romance
上映時間:87分
あらすじ:
大学教授の川崎は、
教え子から「仲人になって」と相談された。
その男子学生と将来を誓い合う少女が
「ダンサー」であることを知り、
かつて旅芸人の踊子に淡い恋心を寄せた
青春の思い出が甦るのだった。
若葉が美しい伊豆の修善寺を発った
一高生の川崎は旅芸人の一行と連れになった。
一座は、お芳を中心に
栄吉と可憐な笑顔を向ける踊子の薫ら5人。
下田まで同行する約束をして湯ケ野に着いた夜、
川崎は、お座敷へ呼ばれている
踊子達のざわめきを聞くと胸が騒いだ・・・。

出演者:
 高橋英樹・・・ 川崎 
 吉永小百合・・・ 薫 
 大坂志郎・・・ 栄吉
 浪花千栄子・・・ お芳
 宇野重吉・・・ 大学教授
オトーサン、
「吉永小百合、18歳か」,
名脇役が揃っています。

その他の出演者:
 堀恭子・・・  千代子 
 茂手木かすみ・・・  百合子 
 十朱幸代・・・  お清(酌婦) 
 南田洋子・・・  お咲(酌婦) 
 深見泰三・・・  鶴の屋 
 郷えい治・・・  人夫頭 
 小峰千代子・・・  茶屋のばあさん 
 井上昭文・・・  紙屋 
 安田千永子・・・  お時 
 桂小金治・・・  島屋 
 土方弘・・・  お咲の男 
 浜田光夫・・・  学生 
 福田トヨ・・・  料理屋の女中 
 新井麗子・・・  酌婦風の女 
 峰三平・・・  旅の坊主 

User Rating:5.4/10( 8 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.9/10( 25 votes) Yahoo!
オトーサン、
「評価が別れるかも」
サユリストには、たまらない映画でしょう。

User Reviews 
Katsumi_Egiさん 
2007年7月7日
酌婦

吉永小百合+高橋英樹版。
原作との違いということで云えば
プロローグとエピローグの追加以上に
川端康成「温泉宿」から持って来たキャラクター
十朱幸代や南田洋子が演じる酌婦達(娼婦達)、
或いは若旦那(郷えい治)にまつわる
シーケンスの追加が重要だろう。
結果として性的な描写が盛り込まれ過ぎ、
原作の持つ清冽さが損なわれた感もあるが、
当時の貧しい庶民の悲哀と図太さを
よく現して映画を豊かにしている。
吉永小百合の踊子は
14歳の可憐な表情を見せる場面もあるが、
多くは成熟し過ぎな印象。
そこが危うくて良いかもしれないが。

オトーサン、
「そうかなぁ?」

6.3/10( 6 votes)  Yahoo!美空ひばり
6.9/10( 25 votes) Yahoo!吉永小百合

ESPERANZAさん 
2011年6月2日

リメイク映画である以上、
前作の美空ひばりとの比較になってしまうが
明らかにこっちの方が劣る。
原作の小説には
むしろこの映画の方が近いのかもしれない。
学生と踊り子の身分の違い、
結ばれるはずはない当時の気風を引き立たせるため、
現代の若者(ここで浜田光男が登場)の
自由な恋愛との違いを出している。
この点はプラス評価。
しかし何といってもミスキャストに近い布陣、
大坂志郎と吉永小百合の兄妹では
年齢の差がありすぎるし、
学生役が高橋英樹では元気がありすぎる。
浪花千枝子も栄吉、千代子らをさしおいて
出しゃばりすぎに見える。
また一番の問題点は、
踊り子吉永小百合が明るく健康的すぎることか。
ただし終盤の踊りは踊り子らしく良かった。
ラストの岸壁のシーンは
まさに文芸作品がメロドラマになったようだ。 


リピーテッド

オトーサン、
「邦題は、よくないな」
原題の「私が眠りにつく前に」のほうが、
ずっと素敵です。

原題:Before I Go to Sleep (2014) 
監督・脚本:Rowan Joffe  
原作:S.J. Watson
Genre:Drama/ Mystery/ Thriller
Country: UK / USA / France / Sweden 
Language: English
上映時間:92分
あらすじ:
クリスティーンが目覚めると、
ベッドに見知らぬ男が寝ていた。
ベンと名乗る男は、説明をはじめた。
自分は、クリスティーンの夫で、
クリスティーンは事故の後遺症による記憶障害で、
毎朝目覚めるたびに前日までの記憶をなくしてしまう。
自分は、あなたを10年以上献身的に支えている。
そこへある日、ベンの留守中に、
主治医と名乗るナッシュから電話がかかってくる。
治療の一環としてベンに内緒で
毎日ビデオ日記を撮影するよう指示してきたと告げ、
その隠し場所を彼女に教える。
ビデオを再生してみると記憶障害の原因は、
事故ではなく、何者かに襲われたためと知る。
夫と医師の説明はまるで食い違い、
何を信じていいか分からず・・・

出演者:
Nicole Kidman ・・・ Christine Lucas(クリスティーン)
Colin Firth ・・・ Ben Lucas(ベン)
Mark Strong ・・・ Dr. Nasch(ナッシュ)
オトーサン、
「二コール・キッドマン、巧いね」
誕生日:1967/06/20
出身地:ハワイ州ホノルル
アカデミー賞受賞 
・主演女優賞 めぐりあう時間たち 
同ノミネート
・助演女優賞 LION/ライオン 〜25年目のただいま〜    
・主演女優賞 ラビット・ホール    
・主演女優賞 ムーラン・ルージュ

その他の出演者:
Anne-Marie Duff ・・・ Claire
Dean-Charles Chapman ・・・ Adam
Jing Lusi ・・・ Nurse Kate
Rosie MacPherson ・・・ Emily
Ben Crompton ・・・ Warehouse Caretaker

User Rating:6.3/10( 59,088 votes)IMDb
  User Rating:6.8/10( 825 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん」

User Reviews 
philipmagnierさん 
2014年9月9日
出来がよい心理スリラー

この映画を見る前に、原作を読んだ。
自分に問いかけた。
私達は煩わいが多い?
映画は、それだけの価値があった。
見ている間、覆い隠されていることに気付いた。
これはそういう映画だ。
最近は、巨費、爆発、マンガ的な映画ばかりで、
こういう映画は、稀だ。
本当によい3人の俳優が出演していて、
大きなスクリーンではなく小さなテレビ画面で
見られたのでうれしかった。
特に、ニコール・キッドマンの
普通の中年女性として演技がいい。
勇敢な選択だ。

オトーサン、
「同感!」

黒美君彦さん 
2017年5月9日
惜しいなあ

サイコサスペンスとして、
半ばまでは何だかんだで観ることができました。
何せ登場人物が少ない(笑)。
半ばまで二コール・キッドマンとコリン・ファースと
怪しげな神経心理学者ドクター・ナッシュだけ。
それをサスペンス調に綴るのですから、
それなりにどうなるどうなる?と気にはなります。
そう考えると表情で見せるニコール・キッドマンは
やはり巧いんですよね。
音楽も謎めいていて、本当はどうなの?
何が真相なの?と気になります。
ところが種明かしした後はぐだぐだ感がたっぷり。
そもそもクリスティーンがマイクと
不倫したのがきっかけなのに、
何だこのひとり不幸感は(笑)。
しかも最後には本当の夫や息子が戻ってきて、
記憶も何故か回復してきてめでたしめでたし、
なんてどう考えてもご都合主義的。
中盤までと後半とでは監督が替わったのかと思うくらい、
演出もがくっとテイストが落ちる。
N・キッドマンが熱演だけに、
もう少し何とかならなかったのかなあ。
ネタとしてはどうにでも面白くできるものだったと
思うだけに、惜しまれる。
それは原作の問題なのかも知れないけどね。


嵐を呼ぶ男

オトーサン、
「昭和だねぇ」
銀座のネオンが花盛り。
でも、デザインが古臭いんだよね。
そんな銀座で夜な夜な飲んでいたっけ。

原題:嵐を呼ぶ男 (1957) 
監督:井上梅次
脚本:井上梅次/ 西島大 
Genre:Drama
上映時間:100分
あらすじ:
国分英次は、音楽学校の生徒。
銀座の流しギターで評判の暴れん坊である
優しい兄の正一を売り出そうと思っていた。
それをジャズ・バンドの
支配人美弥子に頼み込んだ。
バンドのNO1ドラマー、チャーリーは、
美弥子と結ばれた仲だったが、
最近ステージ・ダンサーのメリーにひかれていた。
そして、ついに美弥子と別れてメリーの属する
持永興行と契約してしまった。
NO1を失った美弥子は正一のことを思い出した。
「彼を日本一のドラマーとして育て上げよう」
桜田への競争心も手つだって彼と契約したのだ。
正一も懸命になった。
父を失い、母から冷たくあつかわれて来た彼は、
「おふくろの鼻をあかしてやる」という気持もあった。
正一が初出演する日、表面、ジャズ評論家で、
情報屋の黒幕・左京徹が現れ、
美弥子との仲をとりもつことを条件に、
君を売り出してやろうと正一に持ち出した。
正一の人気は次第に上ってきた・・・

出演者:
 石原裕次郎・・・ 国分正一 
 北原三枝・・・ 福島美弥子 
 青山恭二・・・ 国分英次 
 笈田敏夫・・・ チャーリー
オトーサン、
「やはり、裕次郎だね」
「北原三枝も、うまいね」

その他の出演者:
 小夜福子・・・ 国分貞代 
 岡田真澄・・・ 福島慎介 
 高野由美・・・ 福島愛子 
 金子信雄・・・ 左京徹
 芦川いづみ・・・ 島みどり 
 山田禅二・・・ 島善三 
 天路圭子・・・ 有馬時子 
 市村俊幸・・・ 持永 
 冬木京三・・・ 種田 
 白木マリ・・・ メリー
 高品格・・・ 健 
 峰三平・・・ 乾分A 
 榎木兵衛・・・ 乾分B 
 光沢でんすけ・・・ 乾分C 
 八代康二・・・ 乾分D 
 三島謙・・・ マネージャー滝 
 山田周平・・・ バーテン矢野 
 寺尾克彦・・・ バーテン 
 柳瀬志郎・・・ 吉田 
 二階堂郁夫・・・ 長谷 
 林茂朗・・・ 木村 
 加藤博司・・・ 原 
 汐見洋・・・ 大熊教授 
 早川十志子・・・ 福島邸の婆や 
 竹内洋子・・・ バーの女 
 小柴隆・・・ 凡太郎 
 坂井一郎・・・ ボーイ 
 紀原耕・・・ 留置所の警官 
 衣笠一夫・・・ 浮浪者 
 阿井喬子・・・ テレビの女アナ 
 東郷秀実・・・ テレビのフロマネ 

User Rating:5.6/10( 23 votes)みんなのシネマレビュー
  User Rating:6.0/10( 34 votes) Yahoo!
オトーサン、
「ま、こんなものかも」

User Reviews 
abu***** さん 
2017年7月17日
 スターが生まれた瞬間 

石原裕次郎の作品で、これが一番好きですね。
チャーリーとのドラム対決で、
腕が動かなくなり危機一髪となった時
「おいらはドラマ?」と唄いだすシーン、
ほんと最高です。
新たなスターが誕生した瞬間、
それが映画の名シーンそのままな訳です。
本作はストーリーもすごく良くて、
母に喜んで欲しいと思いながらも
わかってくれないことを嘆き、
弟のために自分を犠牲にしていく様があまりに切ない。
銀座の街を舞台にした
きらびやかな表の世界と人々の裏模様。
数々のシーンが目にやきつく。
傑作です。 

オトーサン、
「多数の登場人物が生きているね」

アングロファイルさん 
2013年8月13日
レビューのために再見。

バックステージのロマンスものだと思ったら、
母子ものだったとは意外。
しかしロマンスの要素や
芸能活動の裏で暗躍する怪しげな連中など、
いろいろ取り込んでいます。
これらをうまくからめた話の筋は
なかなかよかったのではないでしょうか。
ドラマーとしての将来をつぶされたと思ったら、
母親と心が通じるとか。
いちおうハッピーエンドですが、
単純にめでたしめでたしで終わらないところが、
かえってよかったと思います。
お母さんが芸能界を「ヤクザな世界」と言っていますが、
実際にヤクザが出てきますね。
現在は知りませんが、当時はああいうものだったのでしょう。
あと、評論家がそんなに発言力を持っていたのか
というあたりは、ちょっと疑問に感じました。 


ドリーム

オトーサン、
「Hidden Figures、縁の下の力持ちか」
NASAの宇宙ロケット開発の陰に、
黒人女性が頑張っていたなんて、初耳です。
その昔、コロンビア号が大気圏突入の際に、
機体が閃光を発する映像を見たことがあります。
「行きはよいよい、帰りはこわい」
打ち上げ時だけでなく、帰還時だって、
事故は起きるのです。

原題:Hidden Figures (2016)
監督:Theodore Melfi 
原作:Margot Lee Shetterly
脚本:Allison Schroeder/Theodore Melfi  
Genre:Biography/ Drama/ History
Country: USA 
Language: English 
上映時間:127分
あらすじ:
米ソ冷戦下の1960年代初頭。
アメリカはソ連と宇宙開発競争をしていた。
そんな中、NASAのラングレー研究所には、
優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが
計算手として働く“西計算グループ”があった。
ドロシー、キャサリン、メアリーは、仲良し3人組。
ドロシーは西計算グループのまとめ役だったが、
管理職への昇進は叶わないまま。
エンジニアを目指すメアリーも、
上司ミッチェルに宣告される。
大学は、黒人にはムリ。
幼い頃から非凡な数学の才能を発揮してきた
キャサリンは、その実力が認められ、
ハリソン率いる宇宙特別研究本部に配属される。
しかし、そこは白人男性ばかりの職場で、
黒人女性であるキャサリンを歓迎する
雰囲気は微塵もなかった。
それでも3人は、自分たちの力を信じて、
国家的一大プロジェクトに貢献すべく
奮闘していくのだったが・・・

出演者:
Taraji P. Henson ・・・ Katherine Goble Johnson(キャサリン)
Octavia Spencer ・・・ Dorothy Vaughan(ドロシー)
Janelle Monae ・・・ Mary Jackson(メアリー)
Kevin Costner ・・・ Al Harrison(ハリソン)
Kirsten Dunst ・・・ Vivian Mitchell(ミッチェル)
オトーサン、
「黒人3人組、次第に感情移入してくるね」

その他の出演者:
Jim Parsons ・・・ Paul Stafford
Glen Powell ・・・ John Glenn
Mahershala Ali ・・・ Jim Johnson
Karan Kendrick ・・・ Young Joylette Coleman
Donna Biscoe ・・・ Joylette Coleman
Rhoda Griffis・・・s White Librarian
Maria Howell ・・・ Ms. Summer
Aldis Hodge ・・・ Levi Jackson
Paige Nicollette ・・・ Eunice Smith
Gary Weeks ・・・ Reporter at Press Conference
Saniyya Sidney ・・・ Constance Johnson
Zani Jones Mbayise ・・・ Kathy Johnson
Kimberly Quinn ・・・ Ruth
Olek Krupa ・・・ Karl Zielinski

User Rating:7.8/10 ( 146,964 votes)IMDb
  User Rating:8.8/10( :3,172 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだね」

アカデミー賞ノミネート 
・作品賞     
・助演女優賞  オクタヴィア・スペンサー    
・脚色賞    

User Reviews 
A_Different_Drummerさん 
2017年1月12日
いい感じの映画、もう少しよくなる

並みはずれた映画だ。
登場人物は、特別で、ユニーク。
ハリウッドが提供する
セミ・ドキュメンタリー映画らしい。
だが、最初から最後まで、
観客を満足させられたのは、大したものだ。
満足を与える映画にする2つの方法がある。
ひとつは、実証済みの筋書きを使うこと。
例えば、ディズニーの「モアナ」。
だが、オリジナルでなく派生作品なので、
批評家受けは悪かった。
だが、製作者が望む効果を達成できる。
もうひとつの方法は、本能に従い、
また俳優に魂を吹き込んでもらうことだ。
いい効果を出すのにルールなどない。
まさにこれが監督・脚本のセオドア・メルフィが
やってのけたことだ!
総じて演技は、すばらしい。
コスナーは、円熟した演技をみせた。
タラジ・P・ヘンソンは、ついに大役を手に入れた。
TVシリーズではやってのけていたが。
・パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット: 。
どんな映画でも、磁針のような人物が必要だ。
オクタビア・スペンサーは、その「接着剤」として
人生最高の演技をし、監督を助けた。
強くお勧めしたい。

オトーサン、
「そこまで気にする必要はないけど・・」

黒美君彦さん 
2017年10月2日
いい作品、なんだけど…

米国の宇宙開発計画になくてはならなかった
三人のアフリカ系女性を主人公にした作品。
実話に基づいてはいるが、
実際には相当史実とは異なるようだ。
まず、この作品は1961年を舞台にしているが、
この頃すでにトイレの差別化はなくなっていたとか。
またドロシー・ヴォーンは
1949年にはスーパーヴァイザーに昇進していたし、
キャサリン・G・ジョンソンは
1953年にはNASAの前身に配属されていたという。
メアリー・ジャクソンも
1958年段階で工学の学位を得ていたとか(wikipediaによる)。
NASAのあったバージニア州は
人種隔離政策が厳しかったのは事実なのだが、
「白人用」「非白人用」というトイレの別は
この映画では重要な要素なので、
史実に反する表現はいかがなものか。
それはドロシーの昇進問題、
メアリーの学位の問題でも同様である。
それって本当は違う、というには、
根幹に関わる部分ではなかろうか。
数学的才能に恵まれた彼女たちが、
自らの能力を発揮することで差別をはねのけ、
周囲に認めさせていく過程は痛快でもあるが、
ちょっと待てよ、とも思う。
彼女たちは誰にも文句を言わせない才能を
持っていたからいい。
だが大多数はそんな高い能力を持っているわけではない。
そこはどうなるのだ、と思ってしまうのだ。
もちろん彼女たちが先鞭をつけたことは素晴らしいし、
惜しみない拍手を送りたいのだが…。
そこに「白い猫でも黒い猫でもネズミを捕る猫はいい猫だ」
(ケ小平)のような功利主義を感じるのは深読みしすぎか?
「僕はユダヤ人だ!でも
こうして技術者として働いている」という台詞
(うろ覚え)もあったから、余計そう思ったのかもしれない。
もうひとつは、彼女たちが魅力的だった、という点だ。
非白人であることをわきまえつつ、服装はオシャレ。
当時の中間層に位置する彼女たちは、
やはり大部分の黒人とは異なる場所にいたと言っていいだろう。
素敵なエピソードだと思いつつ、
どこか引っかかってしまうのは、
この映画でのエピソードがドロシーと
上司ミッチェルの会話を
具現化したように思えるからだろう。
ミッチェルは「偏見はないのよ、わかって」と
ドロシーに言うが、ドロシーは
「わかってるわよ、そう思い込んでいるのは」と答える。
この作品もまた、そんな思い込みがないだろうか…。


シャイアン

オトーサン、
「ジョン・フォードの西部劇だ!」
白人たちの卑劣さがよく出ていました。

アカデミー賞受賞 
・監督賞 静かなる男 映画批評NO.1811   
・監督賞 わが谷は緑なりき 映画批評NO.☆902   
・監督賞 怒りの葡萄 映画批評NO.☆1951 
・監督賞 男の敵
同ノミネート
・監督賞 駅馬車 映画批評NO.☆300/☆6227

原題:Cheyenne Autumn(1964)
監督:John Ford  
原作:Mari Sandoz
脚本:James R. Webb  
Genre:Drama/ History/ Western
Country: USA 
Language: English
上映時間:154分
あらすじ:
1878年、アメリカ政府の政策によって、
インディアンは、居留地に強制移住させられた。
シャイアン族も、故郷のイエローストーンから
強制移住させられ、
不毛の栃で、病気と飢えのため、3分の2が死んでいった。
そこで、族長のリトル・ウルフと
ダル・ナイフは、生き残った同胞を連れて
イエローストーンに帰ることを決定する。
しかし、それを知った監視隊は阻止しようとし、
シャイアン族との小競り合いで数名の死者が出る、
たが、新聞が死者数を誇大に報道したことから
ワシントンD.C.の内務長官カール・シュルツは
先住民と合衆国の間を調停して
双方の関係安定化を図ってきたが、
討伐軍を派遣するよう迫られる羽目になる。
討伐軍の将校アーチャー大尉は
シャイアン族に同情していたが、
一行の中に婚約者のデボラがいることを知り、
任務のため追討しなければならなくなる・・・

出演者:
Richard Widmark ・・・ Captain Thomas Archer(アーチャー大尉)
Carroll Baker ・・・ Deborah Wright(デボラ)
Edward G. Robinson ・・・ Carl Schurz(カール)
Ricardo Montalban ・・・ Little Wolf(リトル・ウルフ)
Gilbert Roland ・・・ Dull Knife(ダル・ナイフ)
オトーサン、
「なんかみんな演技が冴えないね」
監督の衰えのでいでしょうか。

その他の出演者:
James Stewart ・・・ Wyatt Earp
Karl Malden ・・・ Captain Oscar Wessels
Sal Mineo ・・・ Red Shirt
Dolores del Rio ・・・ Spanish Woman
Arthur Kennedy ・・・ Doc Holliday
Patrick Wayne ・・・ Second Lieutenant Scott
Elizabeth Allen ・・・ Guinevere Plantagenet
John Carradine ・・・ Major Jeff Blair
Victor Jory ・・・ Tall Tree
Mike Mazurki ・・・ 1st Sergeant Stanislaus Wichowsky
George O'Brien ・・・ Major Braden
Sean McClory ・・・ Dr. O'Carberry
Judson Pratt ・・・ Mayor Dog Kelly
Ken Curtis ・・・ Joe
Shug Fisher ・・・ Skinny

User Rating:6.8/10( 4,205 votes)IMDb
  User Rating:6.4/10( 18 votes) Yahoo!
オトーサン、
「風景描写は、すばらしいね」

アカデミー賞ノミネート 
・撮影賞(カラー) 

User Reviews 
doug-balchさん 
2010年8月9日
過小評価されたジョン・フォードの西部劇

これはジョン・フォードの最後の西部劇だった。
一般には、力強さのない映画とみなされている。
彼の初期の映画でのインディアンのネガティブな描写への
謝罪とみなされてる。
だが、評論家ピーター・ボグダノヴィッチの
インタビューで「謝罪」という言葉は使っていない。
彼は、インディアンの観点が多い映画をつくっただけなのだ。
これは、大いに意味がある。。
ジョン・フォードの西部劇は、
「駅馬車」と「リオグランデ」を除いて、
インディアンを比較的公正に描いている。
私は、彼が、謝る気はなかったと思う。

オトーサン、
「そう、幕間劇は効果なしだね」

Ikedaさん 
2004年11月4日
フォード最後の西部劇

ジョン・フォード最後の西部劇で、
2時間40分に亘る長編です。
その為か、途中で幕間狂言のように、
ダッジ・シティでのワイアット・アープや
ドク・ホリデイがコメディ・タッチで
挿入されています。
ここでアープに扮した
ジェームズ・スチュワートが面白いですが、
このエピソードは唐突な感じもします。
全体として白人によって追い回される
先住民族のシャイアン族を良く描いていて、
リチャード・ウィドマークが
彼等を保護しようとする展開は
長い映画の割にはそれほど退屈しませんでした。
しかし、軍部内や、クエーカー教徒、
為政者などの考え方の違いを指摘しながら
今ひとつ曖昧な点が気になりました。
更に最後にE・G・ロビンソンが出てきて
多少引き締まっていますが、
ラストがあっさり終わってしまうのも
長編だけに物足りません。


サボタージュ

オトーサン、
「題名の意味がフに落ちないね」」
労働者の争議行為の一つで、仕事を放棄すること。

原題:Sabotage (2014) 
監督:David Ayer
原作:Agatha Christie
脚本:Skip Woods/  David Ayer  
Genre:Action/ Crime/ Drama
Country: USA 
Language: English / Spanish 
上映時間:109分
あらすじ:
DEAのジョン・ウォートンは、
“破壊者”の異名で恐れられる伝説の捜査官。
そんな彼が率いる特殊部隊は、
副リーダー格のモンスターはじめ
恐れ知らずのタフな部下8人で構成された最強チーム。
彼らが次に狙うのは、要塞と化した麻薬カルテルのアジト。
その計画には摘発という表の目的に加え、
そこに眠る2億ドルの闇資金から
1000万ドルの大金をネコババして
チーム内で山分けするという裏の目的もあった。
潜入捜査官リジーの働きもあって、
襲撃作戦は成功裏に終わるかと見えたが、
仲間の一人を失い、1000万ドルが消えてしまい、
不正を疑われたジョンは閑職へ。
半年後、ようやくジョンがチームに復帰するが、
時を同じくして、メンバーを標的とした
連続猟奇殺人事件が発生、
一人また一人と不可解な死を遂げていく。
アトランタ市警のキャロライン刑事と協力して
事件の真相解明に乗り出すジョンだったが・・・

出演者:
Arnold Schwarzenegger ・・・ John "Breacher" Wharton(ジョン)
Sam Worthington ・・・ James "Monster" Murray(モンスター)
Mireille Enos ・・・ Lizzy Murray(リジー)
Olivia Williams ・・・ Investigator Caroline Brentwood(キャロライン刑事)
オトーサン、
「シュワちゃんも、老けたねぇ」
1947年生まれの当時67歳。 
カリフォルニア州知事(2003-2011)をやめて、
俳優復帰というわけです。

その他の出演者:
Terrence Howard ・・・ Julius "Sugar" Edmonds
Joe Manganiello ・・・ Joe "Grinder" Phillips
Harold Perrineau ・・・ Investigator Darius Jackson
Martin Donovan ・・・ Floyd Demel
Max Martini ・・・ Tom "Pyro" Roberts
Josh Holloway ・・・ Eddie "Neck" Jordan
Troy Garity ・・・ Agent Spolcheck

User Rating:5.7/10( 52,674 votes)IMDb
  User Rating:5.4/10( 464 votes) Yahoo!
オトーサン、
「うーん、無理筋だね」

User Reviews 
zsappenfieldさん 
2014年7月8日
他人を気にしないで、アーノルドが帰還!!

出演者はみなすばらしかった。
筋書は楽しいが、
紆余曲折を減らし、もう少し長いほうがよい。
銃撃、内輪もめ、ののしりや汚い冗談が多い。
リーダー役のアーノルドはすばらしい仕事をした。
立派に任務を果たした。
アーノルドが帰還したのだから、
失敗作ではなかったと思う。
この映画は、アクション満載で、クレージーな銃撃戦あり、
多くのよい俳優が出ている。
まさに、アクション映画が好きな人のための
やましい喜びだ。
よい俳優のグループに囲まれたアーノルド、
彼のこうした映画をもっと見たいものだ。
「エクスペンダブルズ」と違って、
彼に焦点が当たっているのがいい。
アクション映画ファン、アーノルドファンは、
大いに楽しめるだろう。
ぜひ、見てほしい。

オトーサン、
「何度も変えられて、こんなざま!」

あばれて万歳さん 
2018年4月9日
原作がクリスティの「そして誰もいなくなった」

それを知らずにこの映画を観た人1万人に
「原作を当ててみて」と質問したときに
誰一人正解する事はできないでしょう。
それくらい全くおそろしいほど
あの有名小説とは完全に別物です。
にも拘わらず、原作が「そして誰もいなくなった」だと
主張し続ける、その根性がすごい。
本来はシュワちゃんが真犯人の
もっとミステリタッチの映画だったらしいのですが、
映画製作会社上層部の「こんなの誰も見ない」という指示で
全く別のストーリーに変更された結果がこれらしく、
であればもう原作クレジットも
外しちゃえばばいいと思うのですが…
なぜか原作はそれだと主張する事をやめない。
それは映画製作会社により本来の意図とは
全く違う映画へとつくりかえさせられてしまった
監督のささやかな抵抗なのかもしれません
…いや、わかんないけどな。
という事で、撮ったシーンをつなぎなおして
別のストーリを無理やり作り上げてしまった弊害が
もろ出てしまったこの映画。
なにしろ登場人物達の行動の動機付けが全く意味不明のため、
どこをどうやっても意味がわからない
ひどい代物になってしまいましたとさ。
とりあえずわざわざ金を払ってこの映画を観た観客が
一番の被害者だという事だけは間違いない事でしょう。 


ミルドレッド・ピアース

オトーサン、
「この映画の監督、どういうひと?」
マイケル・カーティス
誕生日: 1888/12/24 - 1962/4/11
出身地:オーストリア=ハンガリー帝国ブダペスト 
経歴:
マルコシー大学と王立芸術アカデミーで演劇を学び、
舞台俳優に。
1912年、『Ma es Holnap』で映画デビュー。
第一次世界大戦では記録映画班に勤めた。
左翼陣営のプロパガンダ映画を発表している。
1919年、ハンガリーにおける共産主義革命が失敗したため、
ドイツに亡命した。
1927年、ハリウッドに入り、アメリカに帰化した。
主な監督作:
アカデミー賞受賞 
・監督賞 カサブランカ    
同ノミネート 
・監督賞 ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ    
・監督賞 四人の姉妹    
・監督賞 汚れた顔の天使 

原題:Mildred Pierce (1945) 
監督:Michael Curtiz  
原作:James M. Cain
脚本:Ranald MacDougall  
Genre:Crime/ Drama/ Film-Noir
Color:  Black and White
Country: USA 
Language: English
上映時間:111分
あらすじ:
ある夜、地元の名士モンティが殺され、
彼の妻ミルドレッドの元夫・バートが逮捕される。
やがてバートの所持品が凶器として見つかり、
アリバイのない彼の有罪を誰もが信じた。
しかし、ミルドレッドだけは、
彼が犯人ではないと主張し、
事件の真相を語り始める・・・

出演者:
Joan Crawford ・・・ Mildred Pierce Beragon(ミルドレッド)
Ann Blyth ・・・ Veda Pierce Forrester(ヴィーダ)
Zachary Scott ・・・ Monte Beragon(モンティ)
Bruce Bennett ・・・ Albert "Bert" Pierce(バート)
オトーサン、
「ジョーン・クロフォード、名女優だね」
アカデミー賞受賞 
主演女優賞 ミルドレッド・ピアース 
同ノミネート
・主演女優賞 突然の恐怖    
・主演女優賞 失われた心    

その他の出演者:
Jack Carson ・・・ Wally Fay
Eve Arden ・・・ Ida Corwin
Butterfly McQueen ・・・ Lottie
Lee Patrick ・・・ Mrs. Maggie Biederhof
Moroni Olsen ・・・ Inspector Peterson
Veda Ann Borg ・・・ Miriam Ellis
Jo Ann Marlowe ・・・ Kay Pierce
Charles Trowbridge ・・・ Lawyer

User Rating:8.0/10( 18,584 votes)IMDb
  User Rating:7.2/10( 22 votes) Yahoo!
オトーサン、
「名画だね」」
助演女優賞ノミネートの2人は、
さほど感心しませんでした。

アカデミー賞受賞
・主演女優賞  ジョーン・クロフォード 
同ノミネート
・作品賞     
・助演女優賞  イヴ・アーデン / アン・ブライス    
・脚色賞      
・撮影賞(白黒) 

User Reviews 
Vastarien202 さん
2005年10月22日
トップ10に入る名画
     
私はこの映画を愛している。
ジョーン・クロフォードは、ミルドレッド役で、
すばらしい演技をした。
こんな目つきをしたひとは、見たことがない!
若かった頃、ママとビデオで見た。
ジョーンは、世界で最も美しい女性だと思った!
カラー映画だったら、
こんなに超越した完璧さを与えられなかっただろう。
メイド役のバタフライ・マックィーンは、私の心を奪った;
彼女の甘いが、テキパキした物腰は、
忘れられないヒトコマだった。
ヴィーダは、全く汚い女だ。
冷淡な心とマッチしている凍る美しさ。
無一文の遊び人は、
テックス・エイヴリーのオオカミのように見える!
何を言おうとしているかは、
「おかしな赤頭巾」を見ると分かる!
この映画が、わずかな賞を得ただけなのは遺憾。
フィルムノワールや古い映画好きでなくても、
これは、例外だろう。
毛皮帽のジョアンの目つきを見る。
もうひとつの別の映画を見ているようだ。

オトーサン、
「Ikedaさん、絶賛!」

Ikedaさん 
2012年12月12日
傑作

モンティが射殺され、
妻ミルドレッドがウォーリーを連れて
家に戻って死体を発見する。
彼女はウォーリーを家に置いたまま家を抜け出して
彼が逮捕される。
しかし警察は彼ではなく、
彼女の元夫バートを容疑者だと断定するが
ミルドレッドは彼は犯人ではないと主張する。
その理由を警部に問いだ出されたミルドレッドは
4年前からの経過を話し出す。
彼女の夫バートはウォーリーと不動産業を経営していたが、
不況でやめてしまい、
ミルドレッドが長女のヴィーダを
溺愛していることなどに反対して別居生活を始めた。
一人になったミルドレッドは生計のために
ウエイトレスになってアイダの助けを借りて稼ぐが、
高慢な娘に育ったヴィーダは、
それを卑しい職業だと嫌うので
ウォーリーの仲介で富豪モンティの家を買って
レストランを始める。
しかし、ヴィーダはモンティとつきあい始め・・・。
娘の教育の問題点を強調した点で、
3年前の「情熱の航路」を思い出させますが、
実際に、そのベティ・デイビスと
ポール・ヘンリードの関係を頭に入れて作られたそうです。
ジョーンが名演でオスカーを取ったと言うのも頷けますが、
アンが高慢になった娘を演じて中々の好演です。
後年になるとカット・バックを使って
解りにくくさせているだけの映画を良く見ますが、
ここでは、うまく使われていて、
サスペンスを盛り上げる効果を出していて、
その意味では同年に作られた
デヴィッド・リーンの「逢びき」と好一対です。
それを含めてマイケル・カーティスの作品の中でも
最上位に入る映画だと思います。


幸せの始まりは

オトーサン、
「この監督、どういうひと?」
ジェームズ・L・ブルックスた
誕生日:1940/05/09ー
出身地  アメリカ/ニュージャージー州
経歴:
ニューヨーク大学中退後、CBSニュース入社。
TV映画“The Marry Tyler Moore Show”でエミー賞。
83年、「愛と追憶の日々」で監督デビュー。
代表作:
アカデミー賞受賞 
・監督賞・脚色賞 愛と追憶の日々    
・脚本賞 ブロードキャスト・ニュース
・脚本賞 恋愛小説家    

原題:How Do You Know (2010) 
監督・脚本:James L. Brooks   
Genre:Comedy/ Drama/ Romance
Rated PG-13 for sexual content and some strong language
Country: USA 
Language: English
上映時間:121分
あらすじ:
リサは、ソフトボールに全てを捧げてきたが、
ある日、クビを宣告されてしまう。
ソフトボール以外の取り柄があるのか
将来への不安に陥る。
ボーイフレンドのメジャー・リーガー、マティと
彼のセレブ・マンションで同棲していたが、
脳天気でプレイボーイのマティは
リサを本当に愛しているのかハッキリしない。
そんな中、リサは気分転換にジョージとデートする。
しかし、彼は青年実業家とは名ばかりのダメ男。
実はジョージも人生最悪の局面を迎えていた。
父チャールズと共同経営する貿易会社に
国税庁のメスが入り、
父の代わりに収監される危機に立たされたのだ。
こうして、互いに最悪な時期に
最悪のタイミングで出逢ったリサとジョージ。
それでもジョージの繊細な優しさに触れるうち、
次第に彼に惹かれていくリサだったが・・・

出演者:
Reese Witherspoon ・・・ Lisa Jorgenson(リサ) 
Owen Wilson ・・・ Matty Reynolds(マティ) 
Paul Rudd ・・・ George Madison(ジョージ) 
Jack Nicholson・・・ Charles Madison(チャールズ) 
オトーサン、
「へぇ、背が低いんだ」
リース・ウィザースプーン、身長は156cm
脚がキレイに見えるポーズとミニスカート効果で、
170cmはるように見えます。
演技もなかなかのもの。
アカデミー賞受賞
・主演女優賞 ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
同ノミネート
・主演女優賞 わたしに会うまでの1600キロ    
「ジャック・コルゾン、老けたね」
撮影時点で、名優も73歳!

その他の出演者:
Dean Norris ・・・ Tom
Kathryn Hahn ・・・ Annie
Yuki Matsuzaki ・・・ Tori
Andrew Wilson ・・・ Matty's Teammate
Shelley Conn ・・・ Terry
Tony Shalhoub ・・・ Psychiatrist
Domenick Lombardozzi ・・・s Bullpen Pitcher
Ron McLarty ・・・ George's Lawyer
Lenny Venito ・・・ Al
Mark Linn-Baker ・・・ Ron
Molly Price ・・・ Coach Sally

User Rating:5.4/10( 38,579 votes)IMDb
  User Rating:6.1/10( 169 votes) Yahoo!
オトーサン、
「スカっとしないね」」

User Reviews 
Johnnyさん 
2011年5月3日
低評価だが、非常によい。

期待外れと思っていた。
ほとんどの人々が嫌ったと耳にしたので。
でも、私は本当に本当に好き。
最近の聴衆は、30秒ごとに冗談がないと
楽しめないようだ。
最後に分かりやすい贈り物がないと
はぐらかされたと感じるようだ。
この映画、すべてが、白黒で決着しないのがいい。
世のなかには、多くの答えのない問題がある。
登場人物、その意図と感情は完全に明らかではなかった。
そこがいい。
多くの人々がこの映画を嫌ったのは悲しいが、
私は、監督は非常に勇敢だと思う。
自分が喜ぶ映画を書くなんて。
ハリウッドのほとんどの「成功した」
ナンセンス映画をつくることはないのだ。
最近の多くのヒットコメディと違って、
考えさせてくれる。

オトーサン、
「同感」

ulyさん 
2017年1月10日
ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソンのファンです。
今のところジャック・ニコルソン
最後の出演映画なので観てみました。
うーーん…この作品に魅力を感じませんでした。。
ストーリーも今ひとつ中途半端で盛り上がりに欠け…
主演女優や俳優陣も出しきれていない感が…
なんといってもジャック・ニコルソン…
何でこの作品に出演したのかなぁ。
存在感といい役どころといい
これだけの名優の最後の作品がこれとは……
淋しいかぎりです。
『最高の人生の見つけ方』が最後でもよかったな。


めぐり逢わせのお弁当

オトーサン、
「お弁当か」
生涯で、お弁当の恩恵に浴したのは、
母の手作りの高校時代だけ。
その前は学校給食。その後は、外食三昧。
さて、インドのお弁当。
丸容器を縦に重ねた筒状のもの。
うらやましいのは、昼食前に配達されるので、
暖かいものを食べられること。
奥さんにしても、旦那さんが出勤してから
ゆっくり作って持たせられる。
そんな贅沢を可能にするシステムが、
インドにあって日本にないのは、なぜかな?

原題:Dabba (2013) 
The Lunchbox
監督・脚本:Ritesh Batra
Genre:Drama, Romance
Country: India / France / Germany / USA / Canada 
Language: Hindi / English 
上映時間:104分
あらすじ:
ムンバイに暮らす主婦のイラ。
冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、
お弁当作りに精を出す。
ところが、その丹精を込めた
4段重ねのお弁当が、
なぜか早期退職を控えた男やもめ
サージャンのもとに届いてしまう。
お弁当箱は、きれいに空っぽになって帰ってきた。
それを見て喜ぶイラだったが、
夫が食べたのではないと気づく。
そこで次のお弁当には、きれいに食べてくれた
サージャンと弁当を通じて文通をするようになる。
イラは夫や家族の悩みをサージャンに
打ち明けるようになる。
妻を亡くして孤独に暮らしていたサージャンは、
イラの美味しい弁当と正直な気持ちを綴った手紙に、
頑なだった気持ちをほぐして行き、
彼の後任として採用された青年シャイクとも
親子のような信頼関係を結ぶようになる。
文通を重ねるうちに2人は互いに惹かれ合って行き、
イラの提案でカフェで会うことになる。
イラへの想いを恋と自覚し、
心を浮き立たせていたサージャンだったが、
自分の老いに気付かされ、
会うべきではないとの手紙をイラに送る。
傷ついたイラだったが、
長年病に伏していた父親の死をきっかけに
サージャンに会いに行くことを決心する・・・

出演者:
Nimrat Kaur ・・・ Ila(イラ)
Irrfan Khan ・・・ Saajan Fernandes(サージャン)
Nawazuddin Siddiqui ・・・ Shaikh(シャイク)
オトーサン、
「いいね、フツーのひとだけ」
インドの日常生活を淡々と描いています。
歌も踊りもまし、娯楽要素もなし。
これぞ新世代のインド映画なのでしょう。

その他の出演者:
Nakul Vaid ・・・ Rajiv
Denzil Smith ・・・ Mr. Shroff
Bharati Achrekar (voice) ・・・ Mrs. Deshpande, Ila's neighbour
Yashvi Puneet Nagar ・・・ Yashvi
Lillete Dubey ・・・ Ila's mother
Shruti Bapna ・・・ Mehrunissa, Shaikh's wife
Nasir Khan ・・・ Ila's father
Lokesh Rai ・・・ Duke's owner
Sadashiv Kondaji Pokarkar ・・・ Dabbawala at Ila's house
Aarti Rathod ・・・ Saajan's neighbour
Rishi Raj More ・・・ Ila's brother
Krishna Bai ・・・ toothless woman in local train
Santosh Kumar Chaurasia ・・・ autorickshaw driver
Swapnil Shrirao ・・・ Duke's waiter
Baburao Sankpal ・・・ Dabbawala at Saajan's office
Mahesh Mahadev Salavkar ・・・ office peon
Abhijit Khanvilkar ・・・ young man in local train

User Rating:7.8/10( 38,932 votes)IMDb
  User Rating:7.8/10( 378 votes) Yahoo!
オトーサン、
「高いスコアだ」

英国アカデミー賞 ノミネート
・外国語映画賞 

User Reviews 
anish-7 さん 
2013年9月21日
この数年で最も豪華で食欲をそそる作品。

「ランチボックス」は、この数年で、最も正直なラブストーリー。
最もありそうにない2人の落胆した登場人物が
1日1通の手紙で、ゆっくり愛情が芽生えていく。
そういった楽しい話。
新人監督リテーシュ・バトラは、
脚本も書いているが、
珠玉の映画をつくった。
よい印象を与えようとしないのがいい。
感銘を与える。
感情を誇張しないので、
雄弁に登場人物の精神状態を伝えることができる。
正直なので、多彩で印象的な映画を作れるのだ。
3人の主役、イルファン・カーン、 
ナワーズッディーン・シッディーキー、 
ニムラト・カウルの演技は、自然で、痛烈で、印象的だ。
イルファン・カーンの演技には、言葉を失う。
夫に無視され悲しんでいる。
とても複雑な演技をみせている。
今後長い間、話題になるだろう。
ボンベイのダッバーワーラーは、
600万個に1つしか配達ミスを起こさない
その正確さで世界的に有名だが、
皮肉にも、配達ミスを起こすことから、
話しがスタートする。
リテーシュ・バトラの映画は、
人生における真実の愛情が、万にひとつであろうとも、
それを待ち、チャンスを得る価値があると保証している。
本作は、この数年で最も豪華で食欲をそそる作品。
思い切ってトライしてみて。

オトーサン、
「若いね、この監督さん」
1979年ムンバイ生まれ。
New Yorkで、映画を学ぶ。
短編映画"Cafe Regular, Cairo"(2012)で、
カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞する。

noir fleakさん 
2014年8月13日
現代インドのサラリーマン家庭

や役所の仕事の仕方を見事に描いて、
まさに目からウロコの気分にさせてくれる。
そして、さすがインドは大変と思うと同時に、
なぜか日本との親近感も感じさせるから不思議だ。
主役の二人がすばらしい。
男優は、インドにもこんな寡黙な人がいるのか(!)
と思わせる、早期退職を控えた下級役人の役。
スラムダンクミリオネアにも出ていた人で、
抑えた演技がいい。
(また言うがインドにもこんな人がいるのか!!!
いつでも喋りまくりのインド人というのが
普通のイメージだろう) 
そして一女がいる若妻役の女優。
当然少し太りだしてはいるが、
それでも美人だし、演技も立派だ。
最後は特に美しい。
この二人がついにカフェで会う約束をしたが
女がいくら待っても男は来ない。
しかしそうではなかった。
男も来たのだが、
若い女に自分は年を取り過ぎて
似合わぬと恥じ入って、声をかけなかったのだ。
そして本当の物語はこれからなのだ、、、、
エンディングにあれ?
と思う向きもあるだろうが、考えてみればハッピー
となるかどうかは見る側の想像力しだい。
ラヴリーな映画だ。映画ファンはこういうのが好きだ。
決して姿を見せないおばさんの声が非常にいい!


女神は二度微笑む

オトーサン、
「この邦題、魅力的だね」
どこで2度微笑んだ?と疑問が残りますが、
原題『Kahaani』は、「物語」というより
「作り話」にほうが内容にあっています。

原題:Kahaani (2012)
監督・脚本:Sujoy Ghosh
原作:Sujoy Ghosh/ Advaita Kala  
Genre:Mystery/ Thriller
Country: India 
Language: Hindi/ Bengali/ English 
上映時間:122分
あらすじ:
2年前、毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件で
多くの犠牲者が出たインドの大都市コルカタ。
ある日、身重の女性ヴィディヤが、
ロンドンからはるばるやって来た。
その目的は、1ヵ月前に行方不明になった
夫アルナブを捜すこと。
地元の新米警官ラナの助けを借りながら、
夫がいたはずの場所を巡るが、
宿泊先にも勤務先にも、そんなひといないと言われ、
途方に暮れてしまう。
そんな中、夫に瓜二つのミラン・ダムジという
危険人物の名前が浮上してくる。
そこで国家情報局捜査官カーンが介入、
ヴィディヤの協力者が何者かに殺害される・・・

出演者:
Vidya Balan ・・・ Vidya Venkatesan Bagchi(ヴィディヤ)
Parambrata Chatterjee ・・・ Satyoki "Rana" Sinha(ラナ)
Nawazuddin Siddiqui ・・・ A. Khan(カーン)
Indraneil Sengupta ・・・ Milan Damji(ミラン・ダムジ)
オトーサン、
「ヴィディヤ・バラン、いい女優だね」
誕生日:1979/1/1
出身地:インド ボンベイ
経歴:
父親は、ETC Channelの副社長。
St. Anthony's Convent Schoolを経て、
Xavier's Collegeで、社会学を学ぶ。
 She then went on to obtain a Masters degree in Sociology from 
Bombay Universityで、修士。
She also studied and performed in 
Prithvi Theaters' workshopsで、演技を学ぶ。
幼い頃からダンスを習得する。
モデルになるために減量する。
1998年、Surf Excelなど多数のCMに出演。
ミュージックビデオやTVシリーズにも出演する。
2006年、'Bhaalo Theko'がヒット。.
主な出演作:'
・結婚の裏側 (2014) 
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ムンバイ2 (2013) 
・女神は二度微笑む (2012)  
・フェラーリの運ぶ夢 (2012)  
・秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男 (2011) 

その他の出演者:
Dhritiman Chatterjee ・・・ Bhaskaran K.
Saswata Chatterjee ・・・ Bob Biswas
Darshan Jariwala ・・・ Colonel Pratap Bajpayee
Abir Chatterjee ・・・ Arup Basu
Shantilal Mukherjee ・・・ R. Shridhar
Kharaj Mukherjee ・・・ Inspector Chatterjee.
Colleen Blanche ・・・ Agnes D'Mello
Nitya Ganguli ・・・ Mr. Das.
Ritabrata Mukherjee ・・・ Bishnu
Pamela Bhuttoria ・・・ Sapna
Kalyan Chatterjee ・・・ Paresh Pal.
Riddhi Sen ・・・ Poltu
Massod Akhtar ・・・ Rasik Tyagi

User Rating:8.2/10( 47,515 votes)IMDb
  User Rating:7.9/10( 127 votes) Yahoo!
オトーサン、
「2転3転、脚本が実にいいね」

User Reviews 
Rafnasさん 
2012年3月9日
見事な脚本、そして一流の監督、編集、撮影、演技!!

これは魅力的なサスペンススリラー映画だ。
現在、ボリウッドで唯一の女優がいる。
優秀。。
脚本は、見事だ。
これまでで最もよいクライマックスがある。
あなたは、ぶっ飛ぶだろう。
映画を見た後、人は間違いなく疑う。
これが同じ監督か。
「アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター」
のような不発弾を作った監督かと。
だが、本作で、最も素晴らしい映画を作った。
登場人物を通じて、真実のベンガルが描かれている。
撮影された都市シーンのいくつかは、本当に素晴らしい
ヴィディヤ・バランには、最近失敗作がない。
インド映画産業の祝福された女優だ。
映画賞を総なめしても不思議ではない。
それほど才能ある女優なのだ。
このような難しい脚本を選ぶなんて、実に勇敢。
そして、最後のステップダンスは、まさに驚異的だ。
すべての登場人物は、見事に役割を果たしている。
この傑作、見逃すなかれ。
必見の映画だ!!

オトーサン、
「このお祭り、見てみたいね」
・ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを供養するインドの祭り。 
10〜11月に主としてベンガル地方で行われる。
美しい布でおおわれ,鈴と鏡が取付けられた
山車に乗せられたドゥルガー女神の像に向って,
花や米や水を投げかける。
道路には水をまき,門も家も飾り立てる。
木は切り倒されず,かつては囚人が釈放された。
 
スメルジャコフさん
2016年1月8日
ドゥルガー降臨

商品パッケージを飾るインド美人に惹かれた。
渋谷のユーロスペースで公開された映画。
インドはベンガル地方の大都市コルカタを舞台に、
美と醜、豊かさと貧困、活気と倦怠、喧騒と静寂と云った
インド風の混沌をうまく切り取った映像に乗せ、
腹ボテ美人による行方不明の夫探しの
ハラハラするような行動を主軸に、
風俗映画としてもミステリー映画としても
快調に飛ばして見応え十分。
しかも終盤に至って、インド風のお祭りの中で
繰り広げられる大団円には、アッと驚く種明かしが待っている。
そもそもあのお祭り、
毎年10月頃にベンガル地方で盛大に執り行われる
「ドゥルガー・プージャー」という
女神ドゥルガーを祝うお祭りなんだそうだ。
そしてこのドゥルガーこそ、
破壊神であるシヴァ神の妻にして最強の殺戮の女神だそうで、
「その名は「近づき難い者」を意味する。
外見は優美で美しいが、
実際は恐るべき戦いの女神である」(ウィキペディア)。
要するに本作は、現代によみがえった
ヒンドゥー教の女神ドゥルガーによる復讐が描かれた映画なのだ。
ドラマのモチーフは、
日本で起きた地下鉄サリン事件。
当時、首謀者とされる某教団教祖が事件後に
「(犠牲者は)シヴァ神にポアされて良かった」と
発言したという報道を目にしたが、
この映画は、報道を目にしたことがあるだろう作者による
ヒンドゥー教の本場インドから女神ドゥルガーに託しての
そうした考え方に対する異議申し立てなのではなかろうか。
さらに細かい点では、普段は上司に怒られてばかりいる
落ちこぼれサラリーマン
(ミニカー収集で有名な経済評論家M氏にソックリな風貌)が
携帯の指令ひとつで凄腕の暗殺者に変身する設定などは
必殺シリーズの中村主水そのままで、
モチーフ以外のところにも日本印が発見できたのがうれしい。
なおこの映画はハリウッドでリメイクされるそうだが、
はて、キリスト教に破壊の女神がいるなんて
話は聞いたことが無いんだが、一体どうするんだろうか。
仏作って魂入れず、
ハリウッドのリメイクは得てしてそんなものだ。  


L.A.コンフィデンシャル

オトーサン、
「この監督、どういうひと?」
カーティス・ハンソン
誕生日: 1945/3/24 -2016/9/20
出身地: アメリカ合衆国 ネバダ州リノ 
経歴:
父は、公立学校の教師。
高校中退後、写真家になる。
伯父が所有する"Cinema"誌の編集者になり、
ハリウッドの有名俳優にインタビュ^する。
脚本を書きはじめる。
1992年「「ゆりかごを揺らす手」で監督デビュー。
代表作は、
「ゆりかごを揺らす手」映画批評NO.3818
「激流」映画批評NO.464
「L.A.コンフィデンシャル」
「ワンダー・ボーイズ」映画批評NO.3635
「8 Mile」 映画批評NO.981

原題:L.A. Confidential (1997) 
監督:Curtis Hanson    
原作:James Ellroy
脚本:Brian Helgeland/ Curtis Hanson  
Genre: Crime/ Drama/ Mystery 
Rated R for strong violence and language, and for sexuality 
Country: USA 
Language: English 
上映時間:138分
あらすじ:
縄張り争いが激化する'50年代のロス。
街のコーヒーショップで元刑事を含む
6人の男女が惨殺される事件が発生した。
殺された刑事の相棒だったバドが捜査を開始。
殺された女と一緒にいたブロンド美人リンに接近する。
彼女はスターに似た女を集めた高級娼婦組織の一員。
同じ頃、その組織をベテラン刑事のジャックが追っていた。
野心家の若手刑事エドも事件を追い、容疑者を射殺。
事件は解決したかに見えたが、
彼ら3人は底なしの陰謀に巻き込まれていく・・・

出演者:
Kevin Spacey ・・・ Det. Sgt. Jack Vincennes (ジャック)
Russell Crowe ・・・ Officer Wendell "Bud" White (バド)
Guy Pearce ・・・ Det. Lt. Edmund "Ed" Exley (エド)
Kim Basinger ・・・ Lynn Bracken (リン)
オトーサン、
「みんなすごい熱演だ!」
みんなが競り合って、すごい演技になったのでしょう。

その他の出演者:
James Cromwell ・・・ Capt. Dudley Smith
Danny DeVito ・・・ Sid Hudgens
David Strathairn ・・・ Pierce Morehouse Patchett
Ron Rifkin ・・・ District Attorney Ellis Loew
Graham Beckel ・・・ Det. Richard "Dick" Stensland
Amber Smith ・・・ Susan Lefferts
John Mahon ・・・ Police Chief
Paul Guilfoyle ・・・ Meyer "Mickey" Cohen
Matt McCoy ・・・ Brett Chase
Paolo Seganti ・・・ Johnny Stompanato
Simon Baker ・・・ Matt Reynolds
Tomas Arana ・・・ Breuning
Shawnee Free Jones ・・・ Tammy Jordan
Darrell Sandeen ・・・ Leland "Buzz" Meeks
Marisol Padilla Sanchez ・・・ Inez Soto
Gwenda Deacon ・・・ Mrs. Lefferts
Jim Metzler ・・・ Councilman
Brenda Bakke ・・・ Lana Turner

User Rating:8.3/10( 464,448 votes)IMDb
  User Rating:8.4/10( 858 votes) Yahoo!
オトーサン、
「傑作!」

アカデミー賞受賞 
・助演女優賞  キム・ベイシンガー
・脚色賞 
同ノミネート
・作品賞
・監督賞
・撮影賞
・音楽賞
・美術賞
・音響賞
・編集賞
カンヌ国際映画祭ノミネート 
・パルム・ドール  カーティス・ハンソン 

User Reviews 
Robさん 
2004年4月15日
すばらしい刑事映画

本作は、刑事映画史上、最も興味深く
考えさせるセクシーな映画だ。
ラッセル・クロウ、ケビン・スペイシー、
ガイ・ピアースが同じ映画に出演するなんて。
クロウとピアースは、
本作で、ハリウッドへの切符を手にした。
スペイシーは、「ユージャル・サスペクト」で
優秀助演男優賞を得ていたが、
変なのは、
キム・ベイジンガーだけしか
アカデミー賞にノミネートされなかったこと。
ジェームズ・クロムウェルは、冷酷な悪人役。
アカデミーが無視したのは、犯罪的だ。
カーティス・ハンソン監督は、
よい映画を作ってきたが、ようやく傑作を物にした。
すばらしい出演者が共演するだけで、
いい映画ができるはずはない。
いいストーリーが必要だ。
本作は、両方とも持っていた。
私は、本作が、スペイシー、クロウ、ピアスの
キャリアのなかで、最もよい映画だと思う。
ラッセル・クロウはタフな奴だが、女性にセンチメンタルだ。
ガイ・ピアースは、優等生だが
間の抜けたところもあるルーキー役だ。
ケビン・スペイシーは、ボガートとミッチャムのように
クールな役だ。
キム・ベイジンガーは、セクシーで、アカデミー賞に値いする。
監督は、うまくジェームズ・エルロイの小説を脚本化した。
3つの異なるストーリーが展開し、最後になってひとつになる。
本作は、魅力的でエキサイティングだ。
特に、ベガスの夜の風景がいい。
この手の刑事映画は少ないので
これがやって来たことを感謝すべきだ。

オトーサン、
「同感!」
なぜ、いままで見過ごしてきたか、
不思議です。

konoyoiti さんさん 
2018年3月1日
クライムミステリーの傑作 

ロス市警の警官達と陰謀を描いたクライムミステリー。
脚本が非常に凝っていて、
驚きあり、友情あり、勧善懲悪ありと、
娯楽映画の一級品として見事に仕上がってる。
俳優陣がまた非常に良い。
直情型刑事を演じるラッセル・クロウ、
野心家のエリート刑事を演じるガイ・ピアース、
要領のいい悪徳刑事を演じる、ケヴィン・スペイシー
みんな主役級の存在感で、それぞれの行動に目が離せない。
終盤も非常に思い切った展開で、スッキリ終わるのが良い。
これは90年代を代表する名作の一つでしょう。 

チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?

オトーサン、
「この監督って、どういうひと?」
デヴィッド・ドブキン
・誕生日:1969/6/23- 
・出身:アメリカ合衆国 ワシントンD.C 
・経歴
ニューヨーク大学の
Tisch School of the Arts in Film & Televisionで学び、
ハイネケン、ホンダ、PlayStationのテレビCMや、
エルトン・ジョンなどのPVを手がけた。
2005年、「ウェディング・クラッシャーズ」がヒット。
・主な監督作
「シャンハイ・ナイト」 映画索引NO. 1083
「ウェディング・クラッシャーズ」 映画索引NO. 3022
「ブラザーサンタ」 映画索引NO. 4068
「ジャッジ 裁かれる判事」 映画索引NO. ☆5362

原題:The Change-Up (2011) 
監督:David Dobkin  
脚本:Jon Lucas/ Scott Moore  
Genre: Comedy/ Fantasy 
Rated R for pervasive strong crude sexual content and language
      some graphic nudity and drug use 
Country: USA 
Language: English / Ukrainian
上映時間:112分
あらすじ:
デイヴ・ロックウッドは
一流法律事務所で働く弁護士。
美人妻と3人の子供に恵まれている。
まさに人も羨む人生だったが、
実は責任に縛られた人生に少々疲れを感じていた。
デイヴの幼馴染ミッチ・プランコは、
未だ独身のイケメンで、
女には不自由していないが
俳優になる夢をなかなか叶えられずにいる。
ある日、スポーツバーで酒を酌み交わした2人。
お互いの生活を羨ましく思い、
入れ替わりたいと同時に唱えた
その希望が、一夜明けると現実に・・・

出演者:
Ryan Reynolds ・・・ Mitchell "Mitch" Planko(ミッチ)
Jason Bateman ・・・ David "Dave" Lockwood(デイヴ)
オトーサン、
「息がぴったり合っているね」
脚本は、ジョン・ルーカスとスコット・ムーア
あの快作の世界が再来します。
・「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

その他の出演者:
Leslie Mann ・・・ Jamie Lockwood
Olivia Wilde ・・・ Sabrina McKay
Alan Arkin ・・・ Mitchell "Mitch" Planko, Sr.
Mircea Monroe ・・・ Tatiana
Gregory Itzin ・・・ Flemming Steel
Sydney Rouviere・・・  Cara
Lauren ・・・Peter Lockwood
Luke Bain ・・・ Sarah
Ned Schmidtke ・・・ Theodore "Teddy" "Ted" Norton
Dax Griffin ・・・ Blow-Dried Goon
Craig Bierko ・・・ Valtan
Taaffe O'Connell ・・・ Mona
Fred Stoller ・・・ Movie Set PA
TJ Hassan ・・・ Kato

User Rating:6.3/10( 147,219 votes)IMDb
  User Rating:7.1/10( 88 votes) Yahoo!
オトーサン、
「まぁまぁだね」

User Reviews 
mericangirlinukaさん 
2014年11月7日
実に愉快

この映画を愛して!
レビューを書いている人々に言いたい。
デイヴ役の名前はジェーソン・ベイトマン。
ジャスティンでない!!
このビデオを買ってほしい、
好きになるだろう。
ジェイソンとライアンは、すばらしい。
見事な競演だ。
この映画の口汚さは、愉快さを増していると思う。
だが、怒っているひともいるかも。
私は、すぐに腹を立てない方なので、
それがよかった。
私は一度も映画レビューを残したことがない。
だけど、レビューを残す人は、
主演俳優の名前は正しく言えないのには、
いらいらする。
少なくとも、名前は正しく。
ジェイソンの名前を誤解するなんて、
実に不愉快だ!

オトーサン、
「入れ替わ映画って、多いんだ」

maxpitさん 
2012年6月24日
愛すべき小品

洋画では「フォーチュン・クッキー」「フェイスオフ」 etc.
邦画では「転校生」「秘密」etc. と
過去、数多くつくられてきた人間入れ替わりもの。
今回は、幼馴染みだが、見た目も性格も正反対の男性ふたりが、
突然、肉体が入れ替わるのだが...
と、最初はありきたりの展開かと
適当に見ていたのだが、案外面白かったというのが本音。
人は誰しも、他人の生活がよく見えてしまうもの。
入れ替わって初めてわかる人の思いや、
失って初めて気づく大切なもの。
そんなところを、笑いを交えてうまくまとめた脚本だと思う。
若干、下品な部分もあるけれど、
本質の部分はハートフルなコメディなので許します。
愛すべき小品なのに、日本劇場未公開なのは残念ですね。


映画の採点簿

チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?****
L.A.コンフィデンシャル*****
女神は二度微笑む*****
めぐり逢わせのお弁当*****
幸せの始まりは****
ミルドレッド・ピアース*****
サボタージュ***
シャイアン****
ドリーム*****
嵐を呼ぶ男****
リピーテッド****
伊豆の踊子****
柘榴坂の仇討****
硝子の塔***
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)****
はなちゃんのみそ汁****
欲望のバージニア*****
沈黙のステルス***
帝一の國*****
恋愛小説家*****
チェイサー*****
50年後のボクたちは*****
名探偵コナン から紅の恋歌****
伊豆の踊子(1954)****
危険な情事*****
リボルバー****
ノー・エスケープ 自由への国境*****
許されざる者*****
ケイプ・フィアー*****
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ*****
トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン****
きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち*****
きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎*****
アウトブレイク****
プレデター*****
ターミネーター*****
ロード・オブ・クエスト 〜ドラゴンとユニコーンの剣〜****
傷だらけの栄光*****
恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ*****
エグジット・スピード****
孤独のグルメ*****
岸辺の旅****
紙の月****
レッズ*****
エリジウム****
蠢動 -しゅんどう-*****
ネイビーシールズ:チーム6****
空飛ぶタイヤ*****
空飛ぶタイヤVOL.2*****
空飛ぶタイヤVOL.3*****
ONE PIECE FILM GOLD****
S.W.A.T. 闇の標的****
マイ・プライベート・アイダホ*****
ホワット・ライズ・ビニース****
ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー***
家族はつらいよ2****
映画 深夜食堂****
レイン・フォール 雨の牙***
クリミナル 2人の記憶を持つ男*****
ウィル・ペニー****
イップ・マン 継承*****
夕陽の群盗*****
22年目の告白-私が殺人犯です-****
海街diary****
海よりもまだ深く****
マンチェスター・バイ・ザ・シー*****
ゼロ・ダーク・サーティ*****
エンド・オブ・ア・ガン 沈黙の銃弾****
リーサル・ウエポン*****
摩天楼 ニューヨークはバラ色に****
ハクソー・リッジ*****
スターリングラード*****
ズートピア*****
スターシップ9****
ベニスに死す*****
シックス・センス*****
山猫*****
ボーン・コレクター*****
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ****
アメリカ アメリカ*****
酒とバラの日々*****
エンド・オブ・デイズ****
ハードコア****
新ポリス・ストーリー*****
ジェシー・ジェームズの暗殺*****
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯*****
昼顔****
ファイナル・デッドコースター****
ファイナル・デッドサーキット 3D****
ホワイトハウスの陰謀****
ジュラシック・パークV****
シェイプ・オブ・ウォーター*****
太陽は光り輝く*****
インターセクション****
インサイダー*****
マーシャル博士の恐竜ランド****
ソイレント・グリーン*****
バック・トゥー・ザ・フューチャー Part2*****
デッドハング***
俺たちフィギュアスケーター*****

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