目次
時は流れて、いまC4
1 夢か現か幻か
2 見て乗って、買った! 3 どう?C4、気にいった?
4 喜びよ こんにちわ 5 ある微苦笑
6 すばらしいクルマかも 7 私自身のための公式写真
8 赤い血潮
9 乱れた燃費
10 迷い道 11 草のなかの燃費
12 五十余年ののち
1 夢か現か幻か オトーサン、 「なんか夢のなかにいるようだ。 フランス車に乗っているなんて。 それも 人生の終わりになって...」 フランスは、学生時代からの憧れでした。 フランス語をかじり、シャンソンを口づさみながら、 長い間、パリに行くことを夢みていました。 末は、小説家として名を残し、晩年はパリ暮らし。 ♪Longtemps,longtemps,longtemps, apres que les poetes ont disparus Leurs chansons courent encore dans les rues それが、図らずも自動車会社に入りました。 仕事柄、クルマの勉強をしていても、 気になるのは、フランス車。 当時、元気だったのは、 ルノーでも、プジョーでもなく、シトロエンでした。 「2CVか。面白い格好しているなぁ。 こいつで、パリ郊外を走ってみたいなぁ。 フロント・シートを野原に持ち出してピクニックか」 「ふーん、DS19か。 ハイドロニューマティック・サスペンション? 車が自動的に持ち上がるのか。すげえ。 なに?発売後45分間で749台売れ、 その日のうちに1万2000台も売れたって? あぁ、オレも、月賦じゃなく即金で買える身分になりたいなぁ」
そんな夢のようなことを思いながら、 国産車それも、トヨタ車一筋で過ごしてまいりました。 しがないサラリーマン、 安月給じゃ買うクルマも限られます。 マスター→コロナ→中古コロナHT→スプリンター→ 中古マークU→中古コロナHT→コロナ→クレスタ→中古ソアラ。 (参照:「愛車遍歴:マスターからソアラ、ムーブまで」) オトーサン、 転職後、退職金を手にし、 晴れて外車に乗れる身分になったのに、 アウディA3→中古ローバー200→中古アルファロメオ156と つまり、ドイツ車→英国車→イタリア車と遠回りしました。 (参照:「+アルファ、人生に乾杯!」および 「私が愛する老婆:輸入中古車マニュアル」) オトーサン、 いま冷静になって振り返ってみれば、 もっと早くフランス車に乗る機会はあったのです。 「もう少し何とかならない?」 「いや、ウチでは、本体価格をそもそも低くしていますから、 これ以上値引きはできません」 「じゃ、この車庫証明手続き代行費用だけどさ、 車庫証明は自分でとるから、その分負けてよ」 「上司に聞いてみます」 「そんな強気の商売しないでよ」 「...」 はしたカネをめぐって、 セールスマンと喧嘩しなければ、 もっと早くフランス車に乗っていたはずなのです。 猫足で有名なプジョー206に。 (参照:「プジョー206、子猫に首ったけ」) あのとき、横目でみたのが、プジョー306。 高嶺の花でした。 それが、いま、プジョー307に相当する シトロエンのC4をポンと買ってしまったのですから。 「ザマーみろ。 206なんて、プアマンズ・インポートカーだ」 でも、最近出た変わり型車なんか、 結構、お高い値札がついていますよねぇ。 ・プジョー206 (176.9〜 312.9万円) ・プジョー307 (220.5〜 289.8万円) ・シトロエンC4 (239.5〜 352.9万円) オトーサン、 C4を勝手に買ってしまいました。 その代償も大きいのです。 奥方、 「ティーダ売るの? 買ってから、まだ1年も経ってないのに。 それに気に入っていたんでしょう?」 「ああ」 「ハイオクでしょう、燃費はどうなの?」 「よくないね」 「ガソリン、値上がりしてるんでしょう?」 「ああ。でも、もっといいクルマが出たんだ」 伝え聞いたNY在住の長女からも、ブーイング。 「あたし、3台も乗りそこねたわねぇ」 次女からは、 「車道楽もいいけれど、介護費用ぐらい残しておいてよ」 冷たく言い渡されております。 でも、ダブル・シェブロンのエンブレム、 最高じゃないですか。 何度も事故にあって危なかった長い人生、 その一山も、二山も越えたという感じがあって。 実際には、このダブル・シェブロン、 創業者のアンドレ・シトロエンが、 1919年に自動車事業に進出する前に、 山型の歯をもったギアをつくっていて、 それに因んだものだそうです。
オトーサン、 自動車雑誌「マガジンX」をめくっていたら、 その10月号の名物記事「ざ・総括」に、 6月に発売されたシトロエンC4の評価が出ていました。 「おー、☆☆☆☆☆だ!」 こんな高評価は、はじめてです。 記事を読み進むと、 「金をかけたのは、走りに直結する部分だ。 まず、シート。ドライビングポジションが合わせやすい。 動き出すとすべての部分の手応えがいい。 街乗りからワインディングロードから、 テストコースのような高速道路までリズムが変わらない」 「サスの付け根やピラーなど重要な部分は、しっかりつくってある」 「エンジンもいいですね、ちゃんと低速域からトルクが出ている」 「エクステリアは、巧い!の一言。脱帽です」 「デザイナ−の趣味の良さがあらわれているインテリアだと思います。 いや恐れいりました」 「...このC4は完成品だよ。満点だよ。 自然体のつくりの良さ、ほかのクルマにはないスタイリングとムード」 最後のダメ押しとして、 「日本の自動車メーカーは、C4を参考車として買うべきだ。 これに乗ってみろといいたい」 さらに、「とびきり美味い鰻丼」と形容しています。 「なになに? 近年、うらぶれたシトロエンが? プジョーに買収されてから、往時の元気を失った。 ほんとかいな?」 いくら専門家が激賞しようと、 わが目で確かめないことには、信用できません。 「どこに行けば、そのC4とやら、みられるんだろう?j 早速、ネットで探索しました。 「ほんとかよー、千葉県に販売店が1軒もない?」 本社は、有明にあると書いてあります。 「そうか、あそこか」 晴海に住んでいた頃、お台場に行くとき、何度も通り過ぎました。 「でも、あそこは遠いなぁ、もっと近くに、店がないかなぁ?」 目をこらすと、葛飾区に1軒、代理店があります。
オトーサン、 娘を南柏駅に送ってから、国道6号線へ。 北小金、馬橋、松戸と順調に走って、江戸川へ。 「えー、新葛飾橋、まったく動きません」 自転車が歩道をスイスイ走っています。 よほど自転車を下ろして、走ってやろうと思いましたが、 クルマを橋の上に停めるわけにもいきません。 ようやく、渡り切りましたが、またもや渋滞。 6号に合流してくるクルマがたくさんあるのです。 渋滞が解消して、 「今度は、ダイジョウブだろう」 さにあらず、中川大橋を渡らなければなりません。 さらに...数百メートル先には、環7との交差点。 またもや、まったく動かなくなりました。 「こりゃ、あかんわ。 災害があったら、 この辺のひと、みんな助からんだろうなぁ」 オトーサン、 ようやく、シトロエンのディーラーに到着。 セールスマンらしきひとをみつけて、 「どこに駐車場があるの?」 1時間半もかかっていますから、イライラ。 キツイ調子の質問になりました。 「いや、私、ここのスーパーの関係者でして」 ディーラーの隣にスーパーが本日開店するので、 その応援にかけつけた本部のひとでした。 「すまん、すまん」
店に入っていくと、セールスマンが出てきました。 感じのいい若者です。 36歳になる息子と同じ年頃でしょうか。 「あのー、昨日電話したものだけど、○○くんいるかな?」 「○○ですか、ちょっと外出しています。 まもなく戻ってくると思いますが... ああ、昨日お電話をいただいた方ですね。 私、川上と申します」 「ああ、昨日ホームページで顔を拝見しました。 写真より実物のほうがいいね」 「ありがとうございます」 「実は、試乗したくてね。 それも、このところ自転車に凝っているので、 まずは、自転車が積めるかどうかチェックしたいんだけど。 いいかね」 読者のみなさん、 8月発売のロードスターにも食指を動かしていましたが、 自転車が積めないので、ペケ印。 セールスマンが猛烈に売り込みをかけてきているミニも、 同じ理由で、ペケ。 「どの車種をご希望ですか?。 店頭には、2Lのセダンがありますが,,,」 「そうねえ、じゃ、トランク開けてくれる?」 自転車をティーダからおろして、C4に積み替えます。 「ちょっと面倒だね」 ティーダの場合、リアシートの背もたれを倒せば、 フラットなフロアができますが、 ダブルフォールディングなので、2度手間。 「でも、自転車入るな。合格だ」 「試乗されますか?」 「ああ、でも、その前に、リアシートに座ってみよう。 ...ちょっと狭いな」 「でも、このクラスでは、最大ですよ」 「そう? ティーダが馬鹿でかいんだ」 「では、試乗されます?」 「うん。まず、1.6Lに乗ってみたいなぁ」 「はい、いま試乗車はないのですが、 私のクーペが1.6Lなので、お乗りになりますか?」 「買ったの?」 「ええ、気に入ったものですから」 「じゃ、キミが運転して」 「いいんですか?」 「だって、キミのクルマを運転するわけにはいかんだろう」 彼のクルマ、赤のクーペでした。 リアシートには、チャイルドシートがありました。 「もう結婚してるの?」 「はあ」
オトーサンたち、 周辺の商店街や住宅街をぬけて戻ってきました。 「じゃ、今度は、2Lを運転してみよう」 運転席に座って、印象的だったのは、広々した感じ。 一クラス上の感じです。 そして、ユニークな計器類の形状とその配置。 「ふーん、変わってるなぁ。 でも、このメーター見やすくていいね」 「ええ」 「シートも、なかなかいいね。フットして」 「みなさん、そうおっしゃいます。 そのステアリングも、変わってますよ」 「どこが?」 「グリップ部だけ回るんです」 「ほんとだ!このクルマ、気合がはいっているなぁ」 会社の都合で、次々につくられる並みのクルマではなさそう。 オトーサン、 走り出しました。 ウインカーを出すつもりが、ワイパー。 「なにこれ?交差するんだ。このワイパー」 「日本車にもありますよ」 アクセルをちょっと強く踏んでみました。 ATモデルですから、ギアチャンジ不要。 ブレーキもちょっと強く踏んでみました。 「走りは、どうですか?」 「街中じゃ分からんよ、高速を走ってみないことには。 エンジンとミッション、まあこんなものだろうねぇ」 アルファロメオ156のエンジンの咆哮や 他車ぶっちぎりの加速を期待するのは、筋ちがいのようです。 あくまでも、心地よい上質の走りが、C4の持ち味のようです。 「ありがとう、大体分かった。1.6Lを買うわ」 「えっ?ほんとに? 2Lでなくていいんですか?」 「ああ、2Lは高すぎるよ」 「ナビは、どうされます?」 「ナビも高すぎるよ。自分で買うよ」 「そうですか?取り付けが難しいですよ」 「前に、アルファロメオで苦労したから、ダイジョウブ」 「そうですか...」 「強いていえば、ガラスルーフに興味があるけれど、 どうせ納期が遅れるんでしょう」 「そうです、年内に間に合うかどうか」 ・C4 1.6L 239万5000円 同ナビ付き 273万4000円 2L 299万0000円 レザーパッケージ プラス16万円 ガラスルーフ 9万円 この素早い判断は、 外車を何台か乗り継いできたおかげでしょう。 このあと、川上さんが新車注文書を作成し、 メカニックのひとが、ティーダの査定をしている間に、 近所の郵便局で手付けの50万円を下ろしました。 「ああ、色はどうされますか?」 「一番売れている色は、なに?」 「シルバー系ですね」 「シルバーね。みんな好きだなぁ。その次は?」 「薄い金色です。サーブル・ド・ラングリュヌ」 「それにしよう」 「でも、これだと、入荷が年末になります」 「じゃ、その次は?」 「ブルーオリエンタルです」 「わかった、それでいいや」 「内装色は、どうされますか?」 「もちろん、これ」 カタログを示します。 「ああ、ベロアの白ですね」 「そう、カジュアルぽいからね」 「そうですね」 オトーサン、 この後、主任の川上直息(なおき)さんから、 マネージャーの川上博之さんを紹介されました。 「同じ姓名だけど...」 「ええ、兄弟です」 「あまり似てないねぇ」 「ええ、よくそういわれます」 お兄さんのほうは、 長野県知事兼新党日本の田中康夫さんに どこか似ています。 さらに、さらに.... 「素敵な受付嬢だ、モデルさんみたいだ」 そう思っていたら、なおきさんの奥さんでした。 「そ、そ、それじゃ、みんな家族じゃん」 「そうなんですよ」 「そうなんだ。じゃ、安心できるね」 「ええ、今度、工場長をご紹介します」 「頼むよ。 輸入車は、面倒見のよいのが一番だからね」 そんなこともあって、あえて値引きを要求しませんでした。 勿論、車庫証明代行手数料値引きも要求せず。 でも、何も言わないのに、 直息さんは、フロアマットをサービスしてくれました。 「あのー、変なこと聞いていい?」 「どうぞ」 「キミの応対、洗練されているけれど、どこで習ったの?」 「実は...」 4年ほど、都内のトヨタのディーラーに勤めていたとか。 「なるほどねぇ」 セールスマンは、やはり、トヨタとヤナセが段トツです。
オトーサン、 買ってしまってから、猛勉強。 Googleに「シトロエンC4 試乗記」と入力して、 あらゆる試乗記に目を通しました。 大きな本屋に行って、C4の出ている雑誌を買い込みました。 面白いもので、論文を書くときと同じで、 ある程度、資料を集めて目を通し終わると、 いい加減な記事はすぐ分かります。 「これって、間違いじゃん!」 セダンのCd値は、0.29なのに、0.28と誤記したり、 セダンもク−ペも、同じ数値と書いてあったりします。 なかには、このひと、試乗してないんじゃないの? そう思われる記事もあります。 (ま、実名をあげるのは、やめときましょう) シトロエンジャパンの広報、宮之原さんのご好意で、 分厚い資料をいただきました。 以下は、C4の概要です。 どう?C4、気に入った? 1、エクステリア
ディレクターのジャン・ピエール・プエルは長身なハンサム。 その指揮下、デザイン開発は2002年にはじまり、 3年の歳月を要した。 エクステリアの担当は、これも長身でハンサムなジル・ヴィタール。 シトロエンのエアロダイナミクスの伝統を引き継ぎ、 誰にも分かりやすくしたしみやすい流麗なデザインを完成させた。
C4セダンとクーペ セダンは曲線、クーペは直線が基調。 注目は、セダンもクーペも、おなじアーチ型のルーフラインながら、 リアの処理を変えて、性格分けをしているあたり。 セダンは、Dピラーの後ろから、一旦奥まってテールゲ−トへ。 クーペは、ずばっとカットしている。 |
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セダン(フロント) グリルは、ダブルシェブロンから水平線を延ばしたもの。 C1、C2、C3は、ダブルシェブロンのエンブレム。 C4、C5、C6といった上級車種に採用している。 奇抜なブーメラン型のヘッドランプに続いている。 |
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C4セダン(サイド) ボンネットからウインドウ・ガラスへの滑らかな流れに注目したい。 Aピラーは、かなり寝ているが、乗員の頭上の空間には余裕がある。 なお、注目すべきは、サイドに合わせガラスを採用したこと。 ガラスの間にフィルムをはさんでいるので、遮音効果だけでなく、 安全性に優れ、防犯効果もある。勿論、紫外線をカット。 |
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C4セダン(リア) 足を踏んばった台形に洗練された丸みをつけている。 ボディ側面を後部にいくにつれて絞っているが、 前後のタイヤハウスがふくらんでいるので、スポーツカーのイメージも。 それでいて、充分な後部空間を確保しているのは、お見事。 リアランプの処理も、シャレている。 グレードを示すエンブレムがないので、1.6Lモデルとは分からない。 |
センターフィクス・ステアリング 他車にない装置で、各種の情報を手元で確実に操作できる。 世界初の経常最適化 エアバッグが可能になった。 本革のステアリング中央には、ダブルシェブロンのマーク。 <.TD> | |
センターメーター ダッシュボードの真中に鎮座。 パリジェンヌの切れ長の目のような形。 透過式で、速度をオシャレな字体でディスプレイする。 周囲の明るさに応じてコントラストを調整するので、 みやすさは抜群。 走行距離、燃料計、冷却水温度、オイルレベルも表示する。 |
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回転計 ステアリングの後ろには、バー表示のレブ・カウンターがある。 P、R、N、D、Mといったシフトレバー位置も小さく表示。 |
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香水フレッシュナー いかにもフランスらしいエスプリのきいたアイディア。 エアコンの噴出口にお好もの香水をセット。 標準でバニラなど3種類、オプションで6種類から選べる。 エアコン噴出し口の横にカートリッジを差し込む。
マルチファンクション・デイスプレイ |
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トランスミッション 電子制御4速AT。シクエンシャル・モードを駆使すれば、 マニュアルのようなスポーティなドライブも楽しめる。 |
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フロントシート 背もたれは、包みこむような形状で、 両脇のホールドもしっかりしている。 ドライバーの顔からフロントガラスのつけ根まで、 110cmもあるので、広々感がある。 造りもしっかりしているので、気分は高級車。
リアシート |
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ラゲージルーム 後席を立てた場合、352リットル。 6:4分割で折り畳める。 折り畳み式のパーティションがあり、 引き出すと、フロアを4分割でき、仕分けして収納しやすい。 このほか荷物を床に固定できるフロア・ネットもついている。 |
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エンジンルーム エンジンは、2Lが180psと143psの2種類。 1.6Lは、110ps。. なお、ディーゼル・エンジンは輸入されない。 エンジンマウントがしっかりしているので、 駆動系の妙な揺れがなく、気持ちがいい。 |
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エンジン性能曲線(1.6L) 最高出力の数字110psは、一見非力にみえるが、 低い回転域からでも、レスポンスがいい。 また、2000回転以上でトルクの90%にあたる132Nmを発生する。 市街地・高速ミックスで、14.08km/Lの燃費。 |
オトーサン、 納車日も迫って、喜びの日々。 「ま、ほんの数日の楽しみだけど...」 輸入車でよくある半年先納車のほうがよかったかもしれません。 半年間、ずっと喜びに浸っておられるのですから。 前に、シュトットガルトのベンツの本社に行ったとき、 数年ものあいだ、待ちに待ったベンツができたという知らせを受けて、 米国から本社に受け取りにきたひとの話を聞きました。 彼氏、乗り込んで、給油し、早速、アウトバーンへ。 「ありゃ?いない」 100kmほど走って、気がつきました。 愛妻を乗せるのをすっかり忘れてしまったのです。 読者のみなさん、 納車を急がせる気持ちはよく分かりますが、 先のほうがいいですよ。 待っている間、すっと夢を見ていられるのですから。 以下は、納車待ちの日々に、 これまで乗ってきたクルマの仕様・寸法などから 新しいC4の具合を推測したものです。 「そうなんだ。 C4は、幅とホイールベースが一番なのか」 「でも、馬力は、4番なんだ。 やっぱり、2Lにしておけばよかったかなぁ」 2Lモデルなら、馬力は143ps、二番です。 ○主要仕様・性能比較表
車名 | 独・アウディA3 | 英・ローバー200 | 伊・アルファロメオ156 | 日・ティーダ | 仏・シトロエンC4 |
全長mm | 4150 | 3975 | 4430 @ | 4205 | 4260 A |
全幅mm | 1735 | 1695 | 1755 | 1695 | 1775 @ |
全高mm | 1420 | 1420 | 1415 | 1535 @ | 1480 A |
ホイールベースmm | 2515 | 2500 | 2595 | 2600 | 2610 @ |
排気量L | 1.8 | 1.6 | 2.0@ | 1.5 | 1.6 B |
最高出力ps | 125 | 111 | 155@ | 109 | 110 C |
最高トルクkg | 17.6 | 14.8 | 19.1 @ | 15.1 | 15.3 B |
photo:アルアロメオ156
オトーサン、 「でも、自動車評論家は、C4の走りを褒めてるぞ」 1.6Lモデルを褒めている箇所を拾い読みしたりして... ○岡崎五朗が分析する「シトロエン流の味付け」 足が柔らかくて、乗り心地が良いのに 飛ばしても全然怖くないというのが、 かつてのフランス車の良さだった。 ただ、単に柔らかいだけだったら 昔のアメリカ車のようにあまり評判が良くなかった訳だが、 「猫足」 と呼ばれる様に柔らかいのにしっかりしているのが特徴だった。 近年、ドイツ風な固めの味付けが多くなったフランス車だが、 このC4はかつてのフランス車風の乗り味をかなり意識した仕上がりとなっている。 エンジンは4気筒としては静かでスムーズ。 トルクも低回転からしっかり出ている実用性の高いユニットだ。 同じプラットホームを使いスポーティーな味付けをするプジョーに対して シトロエンは乗り心地を重視した味付け。 ワインディング路でもマイルドな方向性を持つ ハンドリングはしっかりとした重さとがっちりとした手応えを感じる。 舗装の状態が良い道では凄く気持ちの良い乗り味。 60万円安い1.6リッター車がおすすめ。 ○森口将之:【ドライブフィール】運転すると? (エンジン+トランスミッション)……★★★ 1320sのボディに対して110ps/15.3smとなると、力不足が懸念されるが、 実際は平坦路であれば、アクセルペダルに余裕を残していられる。 このクラスではトップレベルといえる静粛性のためもあって、 高回転を多用してもストレスは少ない。 これもアンダーパワーに思えない理由のひとつだ。 ただし上り坂や高速道路ではフルスロットルを多用することになる。 余裕が欲しい人は2リッターを選ぶのがいいだろう。 学習機能内蔵のATは、4段であることが気になるシーンはあるものの、 変速タイミングは初期のものから比べると、 日本の道路事情に合ったものに進化していた。 (乗り心地+ハンドリング)……★★★★ 乗り心地はシトロエンらしい、しっとりした感触。 そのうえで、クサラと比べるとショックの角がさらに丸められていて、 上質さが伝わってくる。 パワーステアリングは速度感応式で、低速ではややねっとりしたタッチだが、 速度を上げるにしたがい自然な手応えになっていく。 レスポンスは307よりもおだやかで、リラックスして操舵できる。 コーナーに入ってからは、しなやかに動く足が粘り強く接地を続けてくれるので、 かなりのスピードを保つことができた。 こうした面からも、シトロエンの個性を感じることができる。 ○NRMA drive impression The 1.6-litre petrol engine is smoother and quieter, and doesn't feel as if it has a 28bhp power deficit especially when it adds a burst of energy as it passes the 3000rpm mark. オトーサン、 「どうだ、どうだ。よさそうじゃん!」 でも、正直言うと、実際に走ってみるまでは、不安です。 「悲しみよ こんにちわ」にならなきゃいいのですが。
オトーサン、 「来ないなぁ」 朝一番に田中さんが納車にくるはずですが、 遅れているようです。 「国道6号線が渋滞しているのかなぁ?」 すでに、ジュースは冷やしてありますし、 お菓子も昨夜買ってきました。 「あなた、来られたようよ」 「そうか」 C4が、ついに、わが家に到着しました。 「うーん、きれいだなー。 幅広で、堂々たるクルマだ! それに、いい色でよかった」 ブルー・オリエンタル、 カラー見本だけで決めたので心配でしたが、 気品のある濃紺です。 暗いところでは黒に見えて、高級感があります。 塗装品質もいいのでしょうか、ピカピカ。 白い内装も上品です。 駐車場に入れてみました。 「回転半径が大きいというけれど、気にならんなぁ」 ドアも余裕で開けられたので、一安心。 使い方の説明を受け、わが家に入ってもらって、 購入費用を支払います。 オトーサン、 田中さんがティーダに乗って去ったあと、 早速、近所を一回りしに。 「このドアノブ、にぎりがまろやか。気持ちいいなぁ」 「シート、座り心地も、いいぞ」 ティーダのクセが残っていて、エンジンがかりません。 「そうか、キーを挿さなきゃ」 ウインカーのつもりが、ワイパーが動き、 シートベルトを締め忘れて、警告音を頂戴しました。 ありもしないフットブレーキを探したりして.... 降りてからも、回りをウロウロ。 「うーん、いいクルマだ!」 奥方、 いつの間にか出てきて、 「いいクルマねぇ」 娘を駅まで送るいつもの道を走ってみました。 「路面のショック、軽くいなすな」 「3000回転を超えると、なかなか力があるぞ」 「エアコンもよく効くじゃないか」 「誰かがハンドルが重いと言っていたが、ウソだな」 奥方は助手席に座って、キョロキョロ。 一通り、教わったばかりのことを説明しました。 「へぇ、さすがフランス車ねぇ」 珍しく御機嫌です。 微笑も浮かべています。 女心をくすぐる気遣いに溢れているのですから、 当然かもしれませんが。
@助手席側でエアコン温度を調整できる Aお好みの香水を選べる Bグローブボックスで飲み物を冷やせる Cアンダートレイは何かと便利、それに雨傘置きまである D盗難防止のイモビライザキーは安心。
オートエアコン オートモードにすると、1年中快適な状態を保つ。 運転席側と助手席側で、それぞれ、ちがう温度を設定できる。 温度は、14度C以下は、LO。28度C以上はHIが表示される。 センターメーターの後ろや足元にも吹き出し口がある。 前者は、頭の上から冷やし、後者はリアシートへ風を送る。 勿論、花粉防塵フィルターつき。 |
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グローブボックス 開けると、ランプがつく。 ペンやサングラスが収納できるホルダーが、ついている。 エアコンと同じ吹き出し口がついているので、飲み物などを保冷したり、 暖めたりもできる。必要ない場合には、閉めればよい。 |
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香水箱 グローブボックスのなかに、贈り物のように置いてある。 ミント&ムスク、バニラ、バンブーの3種の香水カートリッジ入り。 別途、スイートラベンダー、ロータス、ジャスミンミモザ、 シナモン・ジンジャー、サンダルウッドから好きな香水を購入できる。 1日1時間の使用で、2ケ月使える。メイド・イン・EU(欧州連合)。 |
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助手席アンダートレイ 書類を入れてもいいし、スリッパを入れてもいい。 サイズ的には、取扱説明書がぴったり収まる。 |
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助手席小物入れ 助手席ドアポケットのほかに、シート脇にも小物入れがある。 濡れた折り畳み傘を置くとよいかも。 |
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取扱説明書 週刊誌よりもひとまわり小さいので、扱いやすい。布製キャンバス入り。 |
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ひじかけ 引き出して使うこともできる。 センターコンソールポケットの上にある。 |
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リモコンキー ドアとテールゲ−トの開閉ができる。 また フォローミーホーム機能のボタンもある。 ボタンを押すと、暗い駐車場などを照らすヘッドライトが1分間点灯する。 このほかに、電子式イモビライザーキーがある。 このキーをぬくと、エンジンが始動できなくなる。 |
オトーサン、 やや気をよくしています。 お隣の旦那さんに褒められたあと、 お隣の奥さんにも褒められたのです。 「いいくるまですね。それに、いい色!」 でも、いいクルマがどうかは、 見た目だけで判断してはいけません。 「いいオンナだ!」 勢いこんで、結婚してみたら、 家事はやらない、イビキはかくし、おまけに不平不満の塊。 夜のお勤めも投げやり。 「しまった!」 後悔、後に立たず。 やはり、クルマは走ってみて、ナンボのもの。 そして、長らく連れ添えば、 故障がちか、維持費も分かってきます。、 オトーサン、 飛ばしてみたくて、ウズウズ。 「おい、お前、慣らし運転期間中だぞ!」 自分で自分を叱りつけます。 取扱説明書によれば、 慣らし運転は1500kmまでとあります。 「本来のエンジン性能は、 3000kmを過ぎてからでないと発揮できません」 とも書いてあります。 「そんなに長い間、おとなしくしているのかよ」 1500kmを走リ終えるには、1ケ月以上かかるでしょう。 ネットで調べました。 「そうか、当面、3000回転までか」 ○7,000rpm〜7,500rpmがレッドの場合 ・〜1,000kmは、3000rpmまで ・1,000 - 1,500kmは、4,000rpmまで ・1,500 - 2,000kmは、5,000rpmまで ・2,000 - 2,500kmは、6,000rpmまで ・2,500 - 3,000kmは、7,000rpmまで ・3,000〜は、レッドまで回す 出典:www.cec.co.jp/usr/yamazaki/consult/narashi.html オトーサン、 「飛ばしたきゃ、自転車を飛ばせということか」 C4は、車庫に入れて、 成田線の安食まで輪行に出かけました。 でも、まったく乗らなかったわけでもありません。 そんなことはムリです。 娘を駅まで送ったり、 近所のパン屋さんに行ったりしました。 そうそう、一度だけ、奥方と柏駅まで、”遠征”しました。 「あんなポスター、早く剥がすべきよ」 「でも、みんなバテテいるだろう。 翌日はムリだよ」 「じゃ、せめて1週間以内に剥がすべきよ。 いつまでも剥がさないようなひとには、今度絶対投票しないわ」 「...かわいそうになぁ」 有力だった民主党の松崎さんが落選し、 小泉旋風に乗って自民党の桜田さんが当選しました。 「松崎さん、柏市長選に出るらしい」 「へぇ、復活当選って変よね。 あのオンナ、せっかく落としたのに、比例区で当選したんですって」 「何でそんなに怒るんだよ。 第一、選挙区がちがうだろう、ありゃ岐阜だろう」 議論にかまけていると、運転がおそろそかになります。 C4の車幅、1775mmは、マークXと全く同じ、 クラウンよりも、わずか5mm狭いだけですから、 狭い道や駐車場では、ぶつけないようにしなければ。 オトーサン、 走行性能が試せないとなると、 次に気になるのは、燃費。 「ティーダは、いい燃費だったなぁ」 中央道の下リ坂で、リッター36.5kmを記録しました。 瞬間燃費計や平均燃費計もあったので、 燃費をしょっちゅう測定しました。 「C4は、どうすりゃ、分かるんだろう? セールスマンの田中さんに、もっとよく聞いておけばよかった」 取扱説明書を読みます。 「簡単じゃん。ボタンを押せばいいんだ」 右側のスイッチレバーの先端にボタンがあります。 押し続けると、左から順に、 ・走行可能距離、 ・瞬間燃費 ・残りの走行距離が出るのです。 「平均燃費も知りたいけどなぁ」 こちらは、ボタンを短く押すのです。 トリップメーターがリセットされて、 ・区間走行距離 ・平均燃費 ・平均速度が出るのです。
デュアル・トリップメーターなので、2区間を調べられます。 「案外便利になってるんだ」 奥方、 「あたし、ちょっと寒いわ」 「じゃ、そのダイヤルを回したら」 「どこにあるの?」 エアコンの温度調節のダイヤルが2つあるのです。 「えーと、24度にしようかしら。 これ、便利ね。でも、風がいやなのよ」 「それは、いままでと同じだよ。 吹き出し口のダイヤルを回せばいいんだから」
オトーサン、 この数日で、気づいた点をメモしました。 ○軽快なエンジン しっとりとしたステアリング・フィール 路面のショックがすぐ収まる 透過型メインディプレイは、見やすく、夕陽が透けると感動する。 室内夜間照明がきれい。 グレード表示がく、1.6Lも、2Lも外観は同じ。 △サイドミラーが手動式 給油口キャップにヒモがついていない ×炎天下では、バックミラーが自然に傾く ハザート・スイッチの位置が見えない 前席、カップホルダー1ケだけ リアの視界が小さい 外気温表示が不正確 場所によるが、ラジオのノイズが激しい
オトーサン、 「しょうもない題名つけやがって」 フランソワーズ・サガンの愛読者なら、 すでにお気づきでしょう。 フランソワーズ・サガン(Francoise Sagan)といえば、 フランスの有名な女流小説家。 1935年6月21日生まれですから、オトーサンのやや先輩。 亡くなったのは、2004年9月24日。 ちょうど1年前。 心臓病でした、享年69歳。 彼女を追慕して、その小説名をもじっているのです。 「追慕か?追慕になっていない。冒涜だ!」 ま、昨今は、みんな言いたい放題。 妙な世の中になったものでござんす。 ・ブラームスはお好き?→C4はお好き? ・悲しみよ こんにちわ→喜びよ こんにちわ ・ある微笑→ある微苦笑 ・すばらしい雲→すばらしいクルマかも ・私自身のための優しい回想→私自身のための公式写真 オトーサン、 「おお、今日は流れてる!」 前回、シトロエンのディーラーに行ったときは、 渋滞につぐ渋滞で、1時半もかかりました。 それがどうでしょう。 今日は、ETC装着に行くのですが、 45分ほどで、お花茶屋駅のそばへ。 「確か、この辺だった」 前回は、ナビのおかげで、すぐ着きました。 でも、今回、C4には、まだナビをつけていないのです。 外づけにしたので、機種選定に手間取っているのです。 「...せめて名刺ぐらい持ってくればよかった」 川上さんの名刺の裏には、地図がありました。 それを持ってくるのを忘れてしまったのです。 「どこかに住所が書いてあるハズ」 取扱説明書などをいれた書類フォルダーをかき回しました。 「ああ、これだ!」 先日感心した「納車説明表」の紙に住所が出ていました。 読者のみなさん、 「納車説明表? そんなもの知らんぞ」 「そうでしょ、そうでしょ」 長い間、この業界で生きてきましたが、 こういう風にキチンとやる販売店は、はじめて。 ○納車説明表 お車の操作、取り扱い方法、書類、保証その他の事項を お客様に説明しました。 <共通項目> □ 登録番号 □ リモコンキー □ スペアキーのオーダー方法 □ サービスフロントの担当者のご紹介 □ トランクの開閉 (以下27項目省略) <車種別項目> □ マルチファンクションディスプレイ □ ドライブコンピューター □ ESP/ASR (以下8項目省略) お車とともに下記の品目をお客様にお渡ししました。 □ 車検証 / 自賠責 □ 取扱説明書 □ 保証書 / 整備手帳 □ シトロエンアシスタンス ユーザーマニュアル □ コードカード □ 納車前点検表 □ 車載工具 / スペアタイヤ <販売店名 / 担当者> シトロエン城東 川上直息 東京都葛飾区東堀切1-6-3 電話 3603-2061 <日付 / お客様サイン> オトーサン、 「東堀切か。それなら近所だ。 ここ堀切菖蒲園の前だもんな。 腹減ったなぁ」 道端に発見したパーキングメ−ターに、 300円入れて歩きだします。 「ふーん、このあたり、ラッキー通りって言うのか?」 食い物屋を探して、ウロウロ。 「おー」 "犬も歩けば、棒に当たる"とはこのこと。 かねて気になっていたローソンの生鮮コンビニの 建設現場に遭遇したのです。 「どこにあるのかなぁ?」 場所を探して、視察に行かなければと思っていたので、 実に好都合でした。 早速、写真を撮影しました。
「色づかいは、ショップ99に似てるな」 私自身のための公式写真、その第1号です。 ○ニュース 藪にらみ(8月7日) ・ローソン、生鮮コンビニ「ストア100」戦略修正へ 今年5月末に参入したばかりだが、戦略を修正する。 店名は今月中に「ローソン ストア100」に変える。 当初は主力のコンビニとの客の奪い合いを避けようと 「ローソン」名を使わない方針だったが、認知度がなかなか上がらないため変更した。 ストア100の黄緑のシンボルカラーについても見直しを検討している。 都内で8店舗出店したが、板橋と江戸川の2店舗は閉鎖する。 野菜は市場で仕入れた翌日に店頭に並べていたが、 商品力を上げるため、早朝に仕入れてその日の昼までに店に運ぶ形に変える。 同社は「まだ実験段階だが、全国展開できるモデルを早く整えたい」と話す。 オトーサン、 「新事業、そんなに甘くないぞ」 (朝日 8月6日) オトーサン、 寿司屋でランチ寿司(950円)を食べ終わって、 近所のひとに、ディーラーの場所を聞いて、 約束の1時前に、シトロエン城東へ。 川上さん、 「じゃ、お預りします。2時頃でき上がりますから」 「あのー、どこか、この辺に喫茶店ないかな?」 「じゃ、お花茶屋駅に行かれたら? 周囲にいろいろありますから」 「この炎天下、歩くの?駅まで送ってよ」 そう言おうと思いましたが、やめました。 見知らぬ町をブラブラするのも、いいものです。 まして、「お花茶屋」なんて、素敵な名前じゃないですか。 昔は、花街だったのでしょうか? 記念に1枚商店街の写真を撮りました。 その後、本屋で時間をつぶして、 贔屓にしている珈琲館を駅前にみつけて、ひと休み。
オトーサン、 約束の2時にディーラーに戻ってきました。 「川上さん、いない?」 「あの、サービス工場のほうにおられます」 新入社員でしょうか。 どことなく自信なさそう。 ヒマなので、サービス工場をパチリ。
川上さん、やってきて、 「20分ほどお待ちねがいますか?」 「ああ、いいよ」 またもや、ヒマになったので、 ショールームのなかをウロウロ。 「おー、この写真、珍しいなぁ」 シトロエンの創業者アンドレ・シトロエンの顔写真と、 ダブルシェブロンのもとになった歯車の写真を撮りました。 あくまでも、自分のために撮ったものですが、 シトロエンの熱狂的なフアンのなかには、 喜ぶひともいるかもしれません。 私自身のための公式写真、その第2、3号です。
小泉さん、 圧勝したからといって、 自分自身のために公的参拝なんかするなよ。 これ以上、しょうもないことすんなよ。
オトーサン、 早朝5時にスタート。 八ケ岳の山荘へ行くことにしました。 「高速を走るぞ!」 慣らし運転中ゆえ、3000rpmまでですが、 C4の性能の一端を垣間みることができそうです。 柏ICの手前、国道16号線を走行中でした。 「雨ね」 「ああ、降ってきたな」 雨滴感知ワイパーが自動的に動きはじめました。 雨足が弱くなると、止まります。 どういう仕組みなのでしょうか? センサーが、雨粒の数を感知するのか、 雨粒の大きさを感知するのか。 「このワイパ−、きれいに拭き取るのね」 「ああ、新車だからだろう」 ガラス面積に比例して大きなワイパーです。 オトーサン、 「おお、無事通過だ!」 先回は、どういうわけか、ETCゲートが開きませんでした。 てなことで、ようやく常磐高速道路へ。 「2000rpmで80km、3000rpmで100kmか」 スピードをあげると、軽快さが爽快さに変わります。 「どう?静かだろう」 「そう?ロードノイズがうるさいわね」 「....」 日本の常識=世界の非常識のひとつが、これ。 静かなのが高級車ということになっているのです。 でも、すごいエネルギーで疾駆しているのに、 無言の行というのは、不自然だし、危険です。、 それに、適度に音があったほうが、走りの快感が高まります。 オトーサン、 首都高に入りました。 「今日は順調のようね」 いつもは、加平と向島で渋滞するのに、 時間が早いせいか、空いています。 その代わり、みんなが飛ばすこと。 100kmは優に出しています。 この速度で、カーブに突っ込んでいくのです。 「危ない、危ない!」[ いつもなら、ステアリングを強く握り締めるところ。 ところが、C4だと余裕綽々。 「おー、いいクルマだな」 操舵性が正確無比なので、道幅が広く感じられるのです。 前に乗っていたティーダについて、 ある自動車評論家が、 ステアリング・フィールが曖昧と書いていたので、 「変なこと言うな」と思っていました。 でも、いま、その意味がよく分かりました。 ステアリングがいいと、 こんなに気持ちのよいものとは、知りませんでした。 オトーサン、 首都高4号線を新宿ー高井戸と順調に通過し、 八王子料金所をぬけて、相模湖の上りカーブへ。 「案外、力あるなー」 BMW318を抜き去りました。 「しまった!3500rpmも出してしまった」 このC4、優美な外観ながら、走りもいいようです。 「羊の皮を被った狼」、血の匂いがします。
0-100km 加速データ
車名 | 到達時間(秒) |
C4(2L) | 9.2 |
Alfaromeo156 | 9.9 |
BMW535i | 10.2 |
C4(1.6L) | 10.6 |
Peugeot 406(2L) | 11.2 |
BMW318i | 11.9 |
ティーダ | 12.0 |
Merccedes Benz C180 | 13.0 |
「燃費はどうだ?」 おそるおそるディスプレーを覗きこみました。 左から、402 10.3 32という数字が並んでいます。 402は、このC4の走りはじめからの走行距離。 ディーラーが登録のために走った82kmを含んでおります。 10.3は、知りたかった燃費。 市街地、高速、登坂をすべて含んだものです。 32は、平均車速km。 「おー、案外、いいじゃん」
オトーサン、 うれしくなりました。 慣らし運転終了後のことを考えると、 血がたぎってきました。 「5000rpmを超えると、エンジンが咆哮するらしいな」 軽快から爽快、そして豪快へ。 思わず、あろうことか、軍歌を口ずさんでしまいました。 ♪ 若い血潮の 予科練の 七つボタンは 桜に錨 今日も飛ぶ飛ぶ 霞ヶ浦にゃ でかい希望の 雲が湧く 燃える元気な 予科練の 腕はくろがね 心は火玉 さっと巣立てば 荒海越えて 行くぞ敵陣 なぐり込み 仰ぐ先輩 予科練の 手柄聞くたび 血潮が疼く ぐんと練れ練れ 攻撃精神 大和魂にゃ 敵はない 生命惜しまぬ 予科練の 意気の翼は 勝利の翼 見事轟沈した 敵艦を 母へ写真で 送りたい (若鷲の歌 作詞:西条八十 作曲:古関裕而) クルマに血が騒いでおられるのは、平和な証拠。 これが、打倒・敵国とでもなると、さあ大変です。 再軍備→海外派兵→憲法改悪→徴兵制→戦死 そんなことにならないように祈りましょう。
オトーサン、 「燃費を計測してみよう」 山荘に滞在中は、原則として、 小淵沢ICそばのローソンまで朝刊を買いにいきます。 トリップ・メーターを使って燃費を測定してみました。
○急坂路燃費データ
条件 | 距離km | 燃費km/L | 車速km/h |
初日(下リ坂) エンジン・ブレーキ多用 |
5 | 6.4 | 31 |
初日(上り坂)高速 | 5 | 13.3 | 45 |
2日目(下リ坂) フットブレーキ多用 |
5 | 5.7 | 43 |
2日目(上り坂、低速、寄り道 | 8 | 13.7 | 26 |
3日目(下リ坂) 2000rpmキープ |
5 | 5.8 | 43 |
3日目(上り坂) | 5 | 14.0 | 41 |
帰宅して、カタログをみました。 「変速比のせいかなぁ?」 ・第1速 2.724 ・第2速 1.499 ・第3速 1.000 ・第4速 0.710 ティーダは、CVTで、2.561〜0.427となっています。 オトーサン、 疑問を抱きながら、初日は、茅野へ。 山荘からから南諏訪ICへ下って、諏訪ICを出て昼食。 涼しいので、ユニクロで、 C4の濃紺にあわせて、紺色のセーターを買いました。 国道20号線を経て、坂を上って帰宅という条件です。 ・走行距離 71km ・燃費 8.3km/L ・車速 40km 2日目は、国道20号線まで下って、道の駅はくしゅうへ。 また新鮮野菜をしこたま買いこみました。 その間、洗車に精を出しました。 ・走行距離 15km ・燃費 5.5km/L ・車速 37km その後、韮崎へ向かい、国道141号を経て、 明野フラワーセンターまで登って、 その先の細い道を登ってケーキ屋さんに行きました。 ・走行距離 42km ・燃費 7.6km/L ・車速 36km オトーサン、 「ほんとにうまいなー、ここのケーキ。 日本一だよ、ほんとに」 知られざる名店なのに、場所が分かりにくいせいで、 いつ行っても静かなのは、いいのか悪いのか。 ○ドゥ・ミール 住所:山梨県北杜市明野村浅尾原5259-210 電話:0551-25-2889 営業時間:10.00時〜18.30 フランス菓子、ケーキ類、飲み物
若いご主人は、小学1年生の運動会へ入って留守、 C4を自慢する機会を逃しました。 オトーサン、 その後、りんご畑を下って、須玉ICに出ました。
「清里に行くひと、多いわね」 「みんな清泉寮のソフトクリーム食べに行くんだろうなぁ。 フラワセンターをみて、ドゥ・ミールのケーキ食べたほうが、 満足度が高いと思うけどなぁ」 「そうよ、観光ガイドが不勉強なのよ」 ドゥ・ミールのケーキの美味さの秘密を語りあいながら、 爽快に中央高速道路を走りました。 「みな、殺気だっているわね」 80kmで走っていると、悪いことしているような雰囲気です。 小淵沢ICで出て、さらに山荘まで登りました。 ・走行距離 79km ・燃費 8.4km/L ・車速 40km 奥方、 この3日間を総括して、 「このくるまで、燃費で10km/L出そうと思ったら、大変ね」 「.....」 何かいい手がありそうですが... 誰か、教えてくれないかなぁ?
オトーサン、 「今日くらい走るか。 せっかく自転車を積んできたんだから」 C4を乗りまわすのに夢中でしたし、 草とりに精を出したので、 この3日間、1度も自転車に乗っていません。 「いい天気だなぁ。寒いくらいだ」 朝6時の気温は、摂氏15度。 山荘の周辺コースを2周しました。 「えー、4.51km。最高速度15,7km、平均速度15.4kmでした。 以上」 大して走れませんでしたが、 それでも、20分ほど運動すると薄っすら汗をかきました。 「こんなにいい天気なのに、帰るのかよー」 柏に帰れば、真夏日でしょう。 1年に何回もない雲ひとつない快晴というのにねぇ。 残念ですが、泣く子と奥方には勝てません。 3連休の中日、日曜日に帰るとは、ト、ホ、ホ。
オトーサン、 「えー、午前10時16分にスタートしました。 以上」 燃費をチェックしては、 「変だなぁ」を連発しました。 「えー、須玉ICの先を通過します。 前に乗っていたティ−ダでは、36.2kmを記録していますが、 さて、C4の燃費はいくらでしょうか」 ちらっと瞬間燃費をみます。 「変だなぁ。5.6km/Lかよー」 確かに、80km以下で走ってはいません。 110kmは出していますが、それにしても、ヒドイ燃費です。 ・走行距離 44km ・燃費 5.6km/L ・車速 60km 奥方、 「韮崎出口、渋滞だって」 「清里へ行くんだろう。三連休だもんな」 奥方、 「勝沼出口、渋滞だって」 「ぶどう狩か。桃もあるかなぁ?」 「桃は、もう終わったわよ」 「梨はどうなんだろう」 「.....」 オトーサン、 「えー、笹子トンネルのきつい登りに差しかかりました。 ちょっと重たいですね。1.6Lのせいでしょうか。 でも、100kmはキープしています。 ところで、気になる燃費は? 6.6km/Lかぁ」 ・走行距離 77km ・燃費 6.6km/L ・車速 75km 奥方、 「この燃費計、変よ。 燃費が少しよくなっているわよ」 「そうかなぁ?」 笹子トンネルを抜けて、快調に飛ばしました。 いつの間にか、3500rpmを超えています。 カーブには、120kmで突入しました。 「いいクルマだなぁ」 まったく不安というものを感じません。 軽いアンダーステア気味で楽々と通過していきます。 「談合坂、休憩しなくていいだろう」 「いいわよ」 てなことで、ビュンビュン飛ばして八王子ICへ。 「燃費はどうかな?」 ・走行距離 123km ・燃費 6.5km/L ・車速 86km 奥方、 「あーら、すごい渋滞よ」 対抗車線、どこまでも渋滞の列が連なっています。 調布ICの手前まで渋滞でした。 「交通情報、つけてよ」 「どこを押すの?」 「そのTA/PTYとあるボタン」 「ああ、これね」
女声アナ、 「...三鷹よりお知らせいたします。 東京方面に向かっている方に渋滞の情報です。 首都高速4号線、三宅坂を頭に9km渋滞しています。 渋滞の中や後ろでは追突事故が起きやすいので、 慎重な運転を心がけてください」 奥方、 「どうして、今日なんか混むのよ」 「そりゃ、東京に遊びに行くひとだっているだろうさ」 「そうかしら」 女声アナ、 「続いて、名古屋方面に向かっている方に、 交通集中による渋滞の情報です。 およそ20km先の八王子ICの先を頭に30kmほど渋滞しています」 オトーサン、 「ハッハッハッハ」 女声アナ 「この渋滞をぬけるのに、3時間以上かかります」 オトーサン、 「ヘッヘッへ」 女声アナ、 「お急ぎのところ、ご迷惑をおかけします。 ハイウェイラジオを引き続きご利用ください」 奥方、 「可哀想にねぇ」 オトーサン、 「初台で出ようか?」 奥方 「じたばたしたってしょうがないわよ」 動かない時間を利用して、新宿出口を撮影しました。
「燃費はどうかな? ちょっとよくなってる。変だなぁ」 ・走行距離 163km ・燃費 6.7km/L ・車速 80km 「おい、やっぱり、霞ヶ関ICで出ようや」 「この前とおんなじね」 「ああ、今日も。神田の藪蕎麦に行くか」 「でも、今日は混むわよ。ヨドバシカメラの開店でしょ」 「そうだった。じゃ、浅草で旨いもん食べよう」 ナビがあれば、もうすこしスムースに行けたのでしょうが、 まあ長年東京に暮らしていたので、 何とか雷門通りに出ました。 「確か、雷門地下駐車場があったはずだけど。 裏手に回ってみようか」 無理やり、群集をかきわけて前進しました。 それが大失敗でした。 「やっぱり、ナビはいるなぁ」 「そうねぇ」
奥方、 「行きどまりよ!」 「えっ?」 「だって、杭があるでしょう」 やむを得ず、50mほどバックしました。 奥方が車外に出て、制止しているのに、 自転車がすりぬけようとしたりして、 ハラハラ・ドキドキの連続でした。
オトーサン、 その後、雷門の真ン前に駐車スペースが偶然空いたので、 「ラッキー!」といいながら駐車しました。 昼食とトイレ休憩に、例の洋食店「ベル」へ。、 日替わりランチ(760円)の充実ぶりに奥方もご満悦でした。 サラダバー、白身魚、ライス、ス−プ、コーヒー、デザート。 「お腹いっぽい。だめねぇ。どうしても欲ばっちゃうのよ」 サラダバーのせいでしょうか、ご婦人に好評のお店のようです。 浅草公会堂の裏手です。 一度、お試しあれ! オトーサン、 午後2時37分、帰宅しました。 燃費をチェックしました。 ・走行距離 203km ・燃費 8.2km/L ・車速 49km 「8.2kmか。 まあまあかなぁ? でも、ちょっと悪すぎるなぁ。 あれだけ高速を走ったんだから」 国産車・ティーダは、18km〜22kmでしたが...。
オトーサン、 早朝5時に起きて、HPをUPしました。 「朝食用のパンがないな」 例の日本一のパン屋さんへ買いに行くことにしました。 「自転車で行こうか」 でも、やはり、C4に乗りたくなりました。 パンを買って、帰宅早々に燃費をチェック。 ・走行距離 5km ・燃費 14.7km/L ・車速 16km 「やけに、いい燃費だな。ティーダよりもいい!」 carviewの掲示板でヒデボーさんが、 全国のティーダ乗りによびかけて、作成した詳細な燃費グラフ、 これは大したものです。 その努力には、頭が下ります。 このグラフから判断する限り、 車速16kmならば、リッター10kmくらいでしょうか。.
オトーサン、 「そうだ。植木に水やりしなきゃ」 山荘に行っていた間、水やりをしなかったので、 植木が弱っていると、奥方が何度も言うのです。 「自分でやりぁいいのに」 でも、争っても仕方ないので、 まず、鉢植えの草花を優先して水をやりました。 草や樹木に囲まれながら考え続けました。 「どうも変だなぁ」 住宅街をぬける道ですから、2速がせいぜい。 燃費がいいはずの3速で走りたかったのですが、 すぐに次の交差点がやってきて、2速にダウン。 それなのに、14.7km/Lも出るとは。 「サルスベリにも、水をやろう」 夏は花の少ない時期ですが、 サルスベリだけが頑張って咲いています。 「たっぷりやってやろう」 奥方、 起きてきて、 「あなた、水道代が勿体ないわよ」 興に乗って、たっぷり水をまいていると苦言を呈されました。 「ああ、分かった、もうやめよう」 でも、ちょっと腹が立ちました。 奥方の代わりに水やりして怒られるなんて、 割りがあわないじゃないですか。 オトーサン、 「柏市の水道代、どのくらいなんだ?」 ネットで調べました。 ○上水道料金計算表(2か月分) 口 径 基本料金 13mm 920円 20mm 2480円 25mm 4060円 従量料金(1m3につき・税抜) 1m3から20m3まで 60円 21m3から40m3まで100円 41m3から60m3まで 155円 61m3から100m3まで 210円 101m3から200m3まで 280円 200m3以上 370円 奥方に言わせると、 倹約しているものの、 夏場はシャワーが増え、それに植木の水やりも加わって、 水道代金は、1万円を超えるそうです。 わが家は、口径が20mmですから、基本料金は2480円。 従量料金が、50m3使用として、50×155円=7750円 合計で、10230円というところでしょうか。 植木や草花に1m3、 つまり、100L分の水をやったとしても、 155円なのです。 (それにしても、コンビニのドリンク代高いですね) 「155円ぽっちで、怒ることないだろう」 でも、考えてみれば、水やりは毎日のこと。 仮に、毎日水をたっぷりやるとすると、 155円×30日=4630円。 植木が喜ぶのをみれば、決して高いとは思いませんが、 「もし、これが、ガソリン代だとして、 毎月それだけ増えたら、ヤバイだろうなぁ」 でも、まさに、C4では、その事態が起きているのです。 燃費が悪いうえに、ハイオク使用とあっては、 ダブルパンチじゃないですか。 「これじゃ、クルマの使用を控えなければ...」 オトーサン、 「八ヶ岳から高速を順調に走ってきて、 家までの燃費が 8.2km/Lというのは、 いくら何でも悪すぎるよなぁ」 「この前、南柏駅前で出会った奥さんの プジョー307は、高速で10km出ると言ってたなぁ」 「carviewの掲示板のHnさんも、 高速乗ると10キロ超えますって言ってたなぁ」 「それに、パン屋まで2速で走って、 14.7km/Lというのは、良すぎるよなぁ」 どこか根本的に間違っているに違いありません。 オトーサン、 「もう一度、取扱説明書を読んでみるか」 英語が多くてややこしいので、真面目に読んでいなかった マルチファンクションディスプレイのページを読みかえしました。 「なに?...まさか」 ○表示単位 選択スィッチBを押して、 「Choice of Units(表示単位)」を選んで反転させ、 "OK"スイッチCで決定します。 ・l/100km(走行100kmあたりの燃料消費量) ・mpg(燃料1ガロンあたりの走行距離) ・km/l(燃料1リットルあたりの走行距離) オトーサン、 前に撮影したドライブコンピューターの写真をチェックしました。 「ああ、やっぱり!」 km/Lとばかり思い込んでいましたが、 l/100km(L/100km)になっているではありませんか。 取扱説明書82pには、km/Lの写真が掲載されているので、 まさか販売店が修正していないとは、夢にも思いませんでした。
「すると.... これまでの燃費は、みんな間違っていたのか」 この数日の間に測定した燃費をすべて再計算しました。 八ケ岳から家まで ・走行距離 203km ・燃費 8.2L/100→12.2km/L ・車速 49km 「リッター12kmも、出てるじゃないか」 パン屋への往復 ・走行距離 5km ・燃費 14.7km/L→7.0km/L ・車速 16km 「やっぱり、近場はよくないなー」
○急坂路燃費データ
条件 | 距離km | 燃費L/100km→L/km | 車速km/h |
初日(下リ坂) エンジン・ブレーキ多用 |
5 | 6.4→15.6 | 31 |
初日(上り坂)高速 | 5 | 13.3→7.5 | 45 |
2日目(下リ坂) フットブレーキ多用 |
5 | 5.7→17.5 | 43 |
2日目(上り坂、低速、寄り道 | 8 | 13.7→7.3 | 26 |
3日目(下リ坂) 2000rpmキープ |
5 | 5.8→17.2 | 43 |
3日目(上り坂) | 5 | 14.0→7.1 | 41 |
オトーサン、 「それって、話がちがうんじゃないの?」 シトロエン城東の川上さんから、 ナビを取り付ける作業日を延ばせないか、 それとも、時間を早めて、 9時に来社願えないかという電話への答えです。 「だって、1週間前に約束したことだろう」 「....そうですね」 ナビの取付業者が勝手を言い出したようです。 大きな作業が入ったから、小さい作業は後回し。 郵政民営化と同じ思想じゃないか。 カネ儲けのためには、庶民は、けちらすのか。 田中さん、板ばさみになって苦労しています。 「できるだけ早く行きたいけど、 娘を送ってからだから、まぁ10時だな」 「また、何かあったら電話しますが、よろしいですか?」 「ああ」 オトーサン、 「今朝は、空いてるなぁ!」 この前は、1時半もかかったのに、45分で着きました。 燃費も、根木内交差点でリセットしたので、 純粋に国道16号線だけの数値です。 それなのに、リッター10kmを超えています。 田中さん、驚きかつ喜んで、 「早いですねー」 「ねえ、燃費表示だけどさ、L/100kmなんて変だよ。 どうして直さなかったの?」 田中さんと工場長の河野さんに聞きました。 「ちょっと待ってください、まず業者に電話しますから」 明快なお答えは、伺えませんでした。 シトロエン・オーナーには、 燃費など気にする輩などいないのかもね。 「まあいいや。 ところで、ナビの取り付け、いつごろ終わるの?」 「そうですね。夕方の5時半頃までかかりますね」 「わかった、じゃ、その頃、来るわ」 オトーサン、 実は、燃費表示について、 このHPをご覧になられた方々から、 メールをいただきました。 「みんな親切だなぁ。 ...いいひとばかりだなぁ」 この年齢になると、ひとの情けが身にしみます。 タッチの差でした。 皆様に教えていただく前に分かったのですが、 お礼を兼ねてメールを公開させていただきましょう。 大事をとって、本人の了解をいただいた分のみを 公開させていただくことにしました。 ○仏車初心者さん はじめまして。 貴サイトいつも楽しく拝見させて頂いております。 昨春初めて車を買うにあたりティーダにするか悩んだあげく なぜかプジョー206を買ってしまった仏車初心者の若造です。 C4、いいですね。 乗り換えるなら次はこれかなあと思っております。 ま、気が早い話ですが。 さて、燃費のことでお悩みのようですが、 実際はすでにご存じかと思い、メールするのはためらわれたのですが、 もし本当にご存じないならと思い僭越ながらメールを差し上げました。 フランス車は普通燃費を km/L では表示しないはずです。 L/100kmで表すはずです。 つまり100km走るのに何リットル必要かと言うことです。 ですから、燃費5.6というのは17.8 km/Lということになります。 少なくともプジョーではそうです。 取扱説明書かディーラーにご確認ください。 ○今野さん はじめまして。 ディーラーの関係、初物であること、予算の関係などで、 断念したのですが、13年シトロエンを乗り継いできたこともあって、 シトロエンねたは気になり、いろいろと探索している通りすがりのものです。 日記を拝見したところ、燃費の表示をを勘違いされているようなので 僭越ながら説明させていただきます。 燃費の表示単位は、L/100Kmです。 ですから、日記中にある最高燃費は、 表示5.5の時、すなわち、18.2Km/Lです。 これは特異なものとして、 他のデータもなかなかのものではないかと思います。 突然のメール、失礼致しました。 オトーサン、 川上さんが駅まで送ってくれるというのを断って、 運動になるので、お花茶屋駅まで歩きました。 くもり、気温は26度くらいでしょうか。 涼しくなりました。 すっかり秋の気配がただよっています。 でも、10分も歩くと、汗ばんできます。 「えーと、上野へ行きたいんですが」 「上野ですか? 2番ホームです」 「そうじゃなくて、どこで乗り換えるか聞いているんです」 「?」 駅員さん、ケゲンな顔をして、 「上野まで乗り換えなしで行けますよ」 電車に乗ってから、先回お花茶屋駅前の本屋で買った 地図をチエックしました。 ・鉄道ルートマップ 国際地学協会 577円 「やっぱり、表示が不親切だ」 お花茶屋から上野にいくには、南千住で乗り換えるか、 日暮里で乗り換えるかしなければならないように見えます。 よくみると、赤の太線が離れてはいるものの、 続いているので、間違いではないのでしょうが。 L/100km表示のような不親切は、あちこちにありそうです。
オトーサン、 京成上野で出て、映画館へ。 見終わると、もう午後1時を回っていました。 「腹減ったなぁ」 午前11時が昼飯時ですから、大幅に過ぎています。 本当に、お腹がグーグー鳴りました。 「でも、せっかくだから、西郷さんの銅像を撮っておこう」 交番のお巡りさんに聞きました。 「ああ、あの先だよ」 「ありがとう。...(こりゃ、ダメだ)」 あの先がどの先か分かりません。 どうやら、かなり先の長い階段を上っていくようです。 「腹減ったなぁ」 西郷さんとのご対面は、五十余年ぶり。 終戦直後、周囲は、一面の焼け野原。 空腹をかかえた一小学生として、 銅像の屹立している姿を仰ぎみたものです。
銅像の銘板には、こう刻まれています。 「敬天愛人」 ○敬天愛人 「道は天地自然の物にして、 人は之を行ふものなれば、 天を敬するを目的とす。 天は人も我も同一に愛し給ふ故、 我を愛する心を以て人を愛するなり」 (『南洲翁遺訓』) 天を敬い、わが身のようにひとを愛す。 昨今の「天に唾し、ひとに刺客を送る」の対極にある思想でした。 敗戦直後の当時、この西郷さんの言葉は、ひときわ空しく思えました。 「西郷さんが西南戦争で勝っていたら、 こんなことには、ならなかったでしょうに」 上野駅の構内を埋め尽くす浮浪者の群れをみながら、 オフクロがそんなことを言っていましたっけ。 早くに亡くなった父親の先祖は、 西南戦争では、官軍でなく、西郷さん側について敗れました。 そんな事情もあって、母は西郷さんが好きだったようです。 それから早くも戦後60年。 「まだ、浮浪者がいるんだ」 交番の10m先には、ホームレスのカップル。 ホームレスが増える政策下ですから、 やむを得ないのでしょうが...。 「カップルねぇ」 オトーサン、 「そうだ。蓬莱屋でとんかつでも食うか」 上野のひとつ先の御徒歩町駅の近くにあったはず。 昼飯に、とんかつは、流石にこの年齢になると 重たく感じられます。 いつもは、敬遠していますが、 いまは空腹の絶頂期、非常事態なので、 揚げ物でも食べられるでしょう。 「せっかくだから、アメ横を抜けていこう」 亡くなった母がアメ横が好きで、 年末になると、よく連れてこられたものです。 「相変わらずの混雑だなぁ」 露天商ばかりなのも、 物売りのうるさいことも昔と変わりません。 オトーサン、 「おお、岡田さんだ!」 アメ横の入り口に、 民主党・岡田代表の巨大なポスターが残されていました。 パリっとした背広姿で、生真面目な顔をしています。 上から見下ろされていることもあって、 どうみても、庶民の味方にはみえません。 「岡田さんが選挙で勝っていたら、この国はどうなっただろう?」 終戦直後と同じひもじさのなかで考えました。