続々・ティーダとティータイム

目次

1 イエローはいい! 2 日本に国王?
3 これが運河? 4 利根運河に川蒸気を!
5 布佐夕照 6 流山サイクリング
7 やせ蛙 8 自転車選び
9 ママチャリとの戦い 10 カップル走行
11 気分はツール・ド・フランス 12 手賀沼にも春の兆し
13 ♪利根の川風、まともに受けて 14 田毎の月
15 雪の手賀沼 16 花粉記念日
17 20kmの壁 18 野田への遠征
19 体力の限界っ 20 ダウン
21 再起、第一戦 22 ドライバーよ、猛省せよ!
23 ウエアを極める 24 ♪ああ、高校三年生
25 電動自転車購入 26 再起、第二戦
27 電動自転車で遠征! 28 流山への遠征
29 ゴーグルを買う 30 完全休養日
31 新型ロードスターに食指 32 電動スクーターに食指
33 春到来! 34 ゴーグルの効果いかに?
35 再び完全休養日 36 みずきの街へ
37 春に誘われて 38 ダイダラポッチ
39 徳大寺さんも自転車派 40 幻の関宿サイクリング
41 なんか、いまいち 42 幻の利根川
43 心のシャッター 44 カタクリ群生地へ
45 山の団十郎 46 燃費リッター36km!
47 松本清氏の偉業 48 金のわらじ
49 寅さんに会う 50 八ケ岳にもティーダ


1 イエローはいい!

オトーサン、 発売直後のティーダを 日産サティオで買ってから、 もう100日あまりになりました。 「印象といっても、もはや書くことないなー」 でも、価格コムとCarViewは定期的にチェック。 「みんなも同じようだなぁ」 脇道とはいいませんが、 改造の話なんかで盛り上がっています。 でも、たまに、新入りがやってきて、 基本的なことを質問したりするのです。 オトーサン、 「なに?黄色がいいかどうかだって?」 価格コムに2度も書きこんでしまいました。 黄色を疑われたり、 黄色をけなされたりしたような気がしたからです。 ○2005年2月16日  黄色子さん  ハーベストイエローは、いいですよ、  理由  @いま絶好調のニッサン・デザイナーが   苦労して選びに選んだテーマカラー   ハーベストは、収穫という意味で、秋の黄金色  A売れている(たしか3番目だと思います)  B目立つので事故が少ない(黄色は、交通安全色)  C天候によってさまざまな表情を楽しめる  D女性に好かれている  Eおしゃれなので、輸入車とよく間違えられる  Fサニー(太陽)の後継車を示している  G最初、セールスマンは下取りで損と言っていましたが、   その後、正式に謝罪し、訂正しましたよ。  H汚れが目立たない  I他社車には、黄色のいい色が設定されていない  十人十色。  お好きな色をどうぞ。  まー、迷っている間が、  イチバン楽しい時期なのでしょうね。  これ以上、ハーベスト・イエローが、  増えないほうがいいというのが正直な気持ちです。 ○2005年2月20日  黄色は、いいですよ。  先日あげた10項目に追加します。  スーパーやショッピングセンターの駐車場で、  自分のクルマがどこにあるか、すぐに分かります。  だから、ストレス・フリー。  世の中、暗いんだから、  せめて、クルマの色ぐらい明るくしましょうよ。  日本人って、地味すぎない?  いつまで、ひとと同じ色を選び続けるの?  その昔、クラウンが黒ばかりのとき、  白いクラウンを出したら、  浮いてるなんていうひとがいましたっけ。  何で黒なの?  そう聞いたら、モーテルに行くので、目立ちたくないとか。  それ以来、地味な色のクルマをみると、  ハハーン、悪いことしてるなと思うようになりました。  ま、こんな見方もあるということで。  同じ、ティーダ同士で、バトルやるのもどうかと思いましたが、  黄色をけなされたので、一言、言いたくなりました。 オトーサン、 「まぁ、よく書いたもんだ」 たまたま、柏市への転居もあったので、 書くことが多かったからでしょう。 分量は、分厚い文庫本2冊以上になるでしょう。

@ティーダとティータイム A続・ティーダとティータイム


2 日本に国王?

オトーサン、 「さて、出かけるか」 花粉の飛来、遅れに遅れています。 予報では、花粉前線の到来は 2月10日でしたが、 遅れに遅れて、26日あたりからとか。 週末に伊豆の温泉でも行こうと思ったのですが、 あいにくの天候不順で、取りやめ。 しばらく長い距離を走っていないので、 身体がうずいてきました。 ティーダにも、よくないでしょう。 「水戸の梅林も、そろそろ見頃。  袋田の滝も、いいかなー」 でも、気にかかっていた 平将門の本拠地を先にすることにしました。 後回しにしたら、たたりがあるかも。 オトーサン、 「どこにあるんだ?岩井?」 岩井といえば、神社のあった沼南町岩井とおなじ名前です。 「へぇ、案外、近いんだ」 茨城県の岩井市は、千葉県の野田市の隣り。 日曜日の朝、一番にスタート。 空いているので、ナビの示すルートで 国道16号を野田へ。 右折して、利根川を越えると、もう岩井。 30分もしないうちに、岩井市に到着しました。 ナビ画面には、国王神社が出てきました。 「変だなあ、50音入力でも施設ジャンルでも、 出てこなかったのに」 疑問はさておりて、 スバルのサブ・ディーラーの空き地に駐車。 「ちょっとだけなら、いいだろう」 日曜の午前9時、まだ人影もありません。 オトーサン、 「どこにあるんだ?」 ナビでは、そばなのに、見つかりません。 神社林らしきものが点在し、 「ここか」と思って入っていくと、 瓦葺の屋敷があって、防風林だったりします。 人もいないので、場所を聞きようもありません。 汗ばんできました。 ようやく農家のおばあさんに出会い、 教えてもらいました。 オトーサン、 「おお、立派じゃん!」 将門神社と比べると、エライ違いです。 長い参道があり、手入れも行き届き、 天然記念物のアテカシの巨木もあります。 参拝者も、2家族いました。 地元のお年寄りに聞いてみました。 「成田山新勝寺に、参拝されました?」 「アホなことを!」 すごい剣幕で、にらまれました。 朝廷が逆賊・平将門を調伏せんとして 依頼したのが、成田山新勝寺。 地元民にとっては、にっくき天敵なのです。 オトーサン、 掲示板を読みます。 「国王神社? なんで国王なんだ? 英国ならともかく、ここは日本だぞ。 あー、そうか、ここはその昔は、常陸国。 その国王なんだ」 オトーサン、 「トイレがないなぁ」 年をとると、トイレが近くなります。 この神社には、見当たりません。 「畑で立ちしょんべんしてもなー。 日本三大怨霊の平将門に睨まれては大変です。 田舎なのか、お店自体が少ないし、 早朝なので、開いているお店もないし.... 「あった!」 ようやく、朝からやっている喫茶店を発見し、 飛び込みました。 「いい名前だなぁ。  コーヒーも、まあまだし」 ○コーヒー通の店 散茶廊  ・モーニング 450円  ・散茶廊オリジナルブレンド 500円  ・散茶廊カレー 600円  電話:0297-35-6919  住所:岩井市辺田349-18 読者のみなさん、 鄙には稀ないいお店です。 お近くを通りかかったときは、寄ってください。 オトーサン、 この後、一路、7号線を手賀沼へ。 途中、利根運河という標識を発見。 「利根運河?」 時速60kmで走っていたので、 そのまま、通り過ぎてしまいましたが、 「明日にでも、来てみよう」 早速、ナビに登録しました。


3 これが運河?

オトーサン、 柏に引っ越して、しばらく。 柏駅前で、ヒマだったので、 たまたま開催されていた 税理士の無料相談会に立ち寄りました。 南柏の家を売却すると、 いくらになるか聞いてみました。 公示価格や税金など親切に教えてくれました。 税理士のおじさん、 ヒマだったらしく、雑談に発展しましした。 「娘が、柏をいやがってねぇ」 「いいところなのに。 利根運河に行ったかね?」 「いいえ、ドブ川なんでしょう」 「....」 思いっきり馬鹿にされました、 オトーサン、 「利根運河の資料ないかなぁ」 沼南中央公民館・図書館の郷土史コーナーで、 利根運河の本を借りてきました。 ・北野道彦「利根運河」崙書房 1975年 「おお、すごいサイトがあるんだ」 歴史、風景など、すべてが分かりそうです。 ・利根運河の四季  http://www.ne.jp/asahi/noda/tora/ オトーサン、 この年になっても、 知らないことってあるものです。 この利根運河、 利根川と江戸川を結んでいるのです。 「へぇ、日本一長い運河なんだ」 全長8km。 スエズ運河の162km、 パナマ運河が82kmと比較すると、 規模がちがいますが、 有名な小樽運河が1300mですから、 それに比べれば、大したもの。 オトーサン、 「全長8km、往復で16kmか」 1日で歩き通すには、ちと長過ぎます。 でも、2日にわければ、何とかなるでしょう。 初日は、利根川の取水口から 東武野田線運河駅そばの 運河大橋までの往復10kmに挑戦することにしました。 昨日ナビに設定したので、 7号線を走って順調に船戸に到着。 「どこか駐車場ないかなー」 ウロウロしていて、ハッと気づきました。 オトーサン、 案内板をみつけました。 「なーんだ、前に来たところだ」 引越しの粗大ゴミを捨てるためにやってきた 柏船戸清掃工場のすぐ前じゃありませんか。 水道橋の上から、利根川方向を遠望しました。 「さあ、歩くぞ! 気合をいれて歩きはじめました。 「気持ちのいい散策路だなー」 馬鹿と煙は高いところが好きといわれますが、 晴れた空の下、快い風に後押しされ、 高い堤防の上をクルマに邪魔されずに、 歩行者&サイクリング専用道路をのんびりと歩きました。 タンポポの花を採取している青年、 スコップでノビルを採取しているおじいさん、 ヨモギを採取している老夫婦に出会いました。 オトーサン、 「おお、ゴイサギがいた!」 何度も通っている手賀沼では、 コサギ、チュウサギ、ダイサギをみかけましたが、 ゴイサギは、まだ、みかけません。 ここがはじめて。 「水量は少ないけど、水はきれいなのかも」 死んだ運河と聞いていたので、感激しました。 オトーサン、 さすがに3kmもあるくと、汗が出てきます。 ランニングしている理科大生に抜かれました。 「この野郎!」 ティーダに乗ってから、 大分、人格が円満になりましたが、 生来の負けずギライ。 抜き返そうと思いましたが、 あまりのはやさにあきらめました。 オトーサン、 「ニュージーランドの公園みたいだ」 運河駅が近づいてくると、 利根運河が蛇行しはじめて、 じつに、いい景色になりました。 ようやく運河大橋のちかくへ。 「うまくいかんものだなぁ」 橋の上を電車が通過する瞬間を 撮影しようとしたのですが、しくじりました。 自転車の写真でガマンしてください。 東京理科大の学生でしょうか。 利根運河を見下ろし野田キャンパスがあるのです。 オトーサン、 運河駅前のお店、 オープン・フレッシュ・キッチンへ。 パン屋さんですが、食事席もありました。 カレーパン、ウィンナー・ロールパン、 それに暑いので、アイスコーヒー。 昼食を食べ終わって、駅前を散歩。 不動産屋が目立ちました。 「へぇ、安いなぁ」 1Kで、2万8000円、礼金敷金なし。 このお値段なら、1ケ月くらい借りて、 利根運河の堤防を活用して、 ジョギングやサイクリングの強化合宿ができそうです。 オトーサン、 駅前で、女子大生2人に出会いました。 「キミらも理科大なの?」 「ええ」 「へぇ、理科大にも女子がいるんだ。 あの妙なことを聞くけど、いい?」 「ええ」 「理科大って、陸上競技部が有名なの?」 「いいえ、聞いたことないわ、ねぇ」 「そうね、アタシも聞いたことない」 東京理科大の学長さん もし、このHPをご覧でしたら、 提案いたします。 手賀沼を活用している我孫子高校のように、 陸上競技部を強化して、全国大会に出場してください。 利根運河というすばらしいコースがあるのですから。 それを生かさない手はありません。 大きな大会で優勝したら、 オトーサンも唱和しましょう。 ○東京理科大・学生歌 ♪黄金の色に耀きて   東に起こる雲の波   野田の林のさざめきは   新しき世を告げるらん  (作詞:塚本桓世 作曲:相川文弘)


4 利根運河に川蒸気を!

オトーサン、 翌日も、利根運河へ。 今日は、趣向を変えて、電車で。 「柏からなら、十二分くらいですよ」 昨日の女子大生が言っていましたっけ。 最寄の増尾駅から柏駅までが2駅、5分ですから、 20分もあれば、運河駅には到着するハズ。 柏駅までは、たびたび乗っていますが、 その先は、今日がはじめて。 柏駅につくと、運転手さんが下車。 5分ほど停車。 「のんびりしてるなぁ、東武野田線は」 単線運転なので、時間調整でしょう。 オトーサン、 「ありゃ!」 発車すると、そのまま引き返していきます。 「柏駅で、折り返しするんだ」 あわてて次の新柏駅で下車し、 次の電車を待ちます。 結局、この騒ぎで、10時40分に増尾駅で乗ったのに、 運河駅到着は、11時20分になりました。 「お腹減ったなー」 そのまま、運河駅前のお店、 オープン・フレッシュ・キッチンへ。 読むものを置いていないので、 駅の売店で、産経新聞を買いました。 産経を買ったのは、はじめてです。 1面トップに日産のカルロス・ゴーンさんの 顔写真がちらっと見えたからです。 「おいくらですか?」 「100円です」 「100円?そんなに安いの?」 「東京新聞とサンケイが、100円なのよ」 オトーサン、 「ふーん、若いんだ」 ○日産COOに志賀俊之常務 日産は、ゴーン社長が  5月から仏ルノーの会長兼CEOを兼務するが、  志賀俊之常務(51)が最高執行責任者(COO)に昇格する。  志賀氏は、日産の生えぬき、ルノーとの提携を企画室で担当し、  中国、アジア、中南米での販売拡大が評価された。 オトーサン、 「いい天気だな。いい景色だなー」 散歩を開始しました。 理科大の女子学生が水鳥に餌をやってはしゃいでいます。 「ほぅ、これがムルデルさんか」 干拓の本場オランダからやってきた技師だけのことはあります。 運河の景観が西洋風で雄大なのは、彼のおかげです。 ○ムルデル(A.T.L. Rouwenhorst Mulder)  オランダの技師。1879年に内務省に招かれ、  利根運河をはじめ、各地の調査・計画・工事に携わる。  1886年には「利根川改修計画書」を完成し、  舟運・高水対策・新田開田計画を示した。  赤堀川を改修し、これに利根川の流水を流下させ、  江戸川には坂川から分派させた。   オトーサン、 ムルデル碑のわきにある 利根運河交流館を訪問しました。 「誰かいないかなあ?」 気になっているのは、この運河の汚染度。 出てこられたのは、館長のKKさん。 いただいた名詞には、 国土交通省関東地方整備局 江戸川河川事務所運河出張所出張所長 もののもしい肩書きですが、いたって気さくな方。 いろんなことを親切に教えていただきました。 @右手の赤い鉛筆みたいなタワーは、  水位を記録するたもので、過去の最高水位は、  平成13年9月11日、台風15号での9.36m。  タワーが隠れるほどだった。  治水事業はいぜんとして重要である。 A利根川からの取水は、  現在、2機の揚水機で行っている。 利根川の水の需要が大きいので、  利根運河に充分給水できない。  周辺住民が増えているので、汚染が進行している。   これを昔の運河に戻すには、法律改正が必要だろう。 B市民団体が、この利根運河の自然生態を守ろうと 活発に運動しているが、連携は充分とはいえない。 流山市の働きかけで、千葉県も動きだしてはいるが... オトーサン、 「利根運河を放置すれば、罰があたるぞ」 運河の実現に命をかけた 茨城県・県会議員の広瀬誠一郎、 そのよき理解者だった県知事の人見寧、 支援者になった高島易断で有名な高島嘉右衛門 かれらの怨霊が怒りだすかも。 「利根運河、いい観光資源なのになあ」 国土交通省だけでは、限界があります。 環境省の小池百合子大臣や 皇太子殿下や紀宮さまにも、 国の宝として、ぜひ一度見ていただきたいもの。 一地方の話で終わせてはなりません。 マスコミ関係者の方々、 このHPをごらんになっておられたら、 ぜひ、一度、見学にきてください。 オトーサン、 KKさんにお礼をいって辞去。 「めずらしいガチョウがいる」 そうそう、あれがシナガチョウなのでしょう。 KKさんによれば、市民の寄付したものだそうです。 カワウもみつけました。 オトーサン、 せっせと歩きはじめます。 「おー、筑波山がみえる」 雪をかぶった山々もみえました。 3km歩いて、江戸川に到着。 自転車に乗ったひとをみかけました。 江戸川には、長いサイクリング・ロードがあると 噂では聞いていましたが、 上流は、関宿(せきやど)まで、 下流は、松戸を経由して、東京湾まで続いているとか。 「ほんとかなぁ?」 そのうち、ティーダに自転車を積んで、 サイクリングに挑戦しましょう。 オトーサン、 帰りは、20分で運河駅から増尾駅へ。 帰宅して、そのままティーダに乗って、 沼南中央公民館の図書館へ。 本を2冊借りました。 ・おの つよし「イラストながれやま物語」崙書房 1989年 ・山本鉱太郎「川蒸気通運丸物語」崙書房 1980年 オトーサン、 著者たちの取材努力に打たれました。 「そうなんだ。そうなんだ」 大運河を外輪船が堂々と運行していた時代があったのです。 「東京両国通運会社川蒸気往復盛栄真景之図」 なる錦絵が掲載されていました。 どうでしょう、当時の賑わいぶり。 下手な世界遺産よりもいいでしょう。 小泉さん、 観光立国を唱えるなら、 これを見過ごしていいのですか? 100億円もあれば、再現できるでしょう。


5 布佐夕照

オトーサン、 利根運河を2日かけて歩きとおしたので、 お疲れ。 足の筋肉が突っぱっているし、 体全体がだるい感じです。 「もう年だから、ムリしちゃいかん」 水戸の偕楽園の梅林にでも行くつもりでしたが、 キッパリあきらめました。 昼過ぎになって元気回復。 「さて、どこに行ったものか」 そうそう、手賀沼の曙橋からの 夕日が綺麗だと地元の人が言ってたっけ」 夕方は、いつも執筆にあてているのです。 オトーサン、 夕方の手賀沼は、これがはじめて。 「おお、人が多いなぁ」 やはり、この景色は、昔から 「布佐の夕照」と詠われている名勝なので、 楽しみにしている人が多いのでしょう。 早速、手賀沼フィッシングセンター前の桟橋に出て、 撮影モードに入りました。 やや肌寒いものの、いい気持ちです。 ハクチョウが視界にはいってきたので、 夢中になって撮りまくりました。 夕日が沈んでいきます。 この瞬間もいいものですなー。 素人でも、プロ並の写真が撮れるんですから。 オトーサン、 「今日は、まあ、こんなところで」 暗くなってきたので、帰路につきました。 「おお!」 黄色いティーダとすれちがいました。 夕日の輝きのようでした。 オトーサン、 帰宅して、念のために、「布佐」と入力。 布佐は、曙橋よりももっと利根川沿いにあるようです。 「そうか、昔は賑やかだったんだ」 ○鮮魚街道(なまみち)   江戸時代、銚子沖で獲れた鮮魚類を陸路江戸へ運ぶコース。   銚子から布佐河岸(我孫子市)までは川をさかのぼり、   そこから印西市、白井市、沼南町藤ケ谷、松戸と経由し、   松戸から江戸川を船で下って日本橋河岸に運んでいた。 オトーサン、 鮮魚街道を調べてみました。 この道を馬に鮮魚をのせた馬が往来していたのです。 魚籠なら馬の背中に10籠(113kg)を振り分けて乗せたそうです。 米俵なら2俵とか。 忙しいときは、1日に3往復もしたとか。 馬も、ひとも大変な重労働だったことでしょう。 「ティーダがあったら、簡単だったろうになぁ」 参考文献:おの・つよし「イラスト まつど物語」崙書房 1992年


6 流山サイクリング

オトーサン、 利根運河が気に入りました。 江戸川べりの長いサイクリング・ロードも気に入りました。 「よーし、一度走ってみよう」 上流の関宿から東京湾まで、何と64km! 「どこに駐車するか」 ティーダに自転車を乗せていって、 江戸川べりを自転車で走るとなると、 長時間放置するわけですから、心配です。 運河駅周辺には、有料駐車場がないことも前回確認しました。 「そうだ、いいこと思いついた」 オトーサン、 ティーダに自転車を乗せました。 「あっ、あーぁ」 ボディに傷をつけてしまいました。 これで、2度目です。 タッチアップペイントがあるにせよ、 傷は傷。 愛車の傷とは、気分悪いものです。 オトーサン、 気をとり直して、流山駅に向かいます。 20分もしないうちに到着。 駅周辺には、駐車スペースなし。 「そうだ、市役所にとめよう」 幸い土曜日なので、がらがら。 自転車を注意深く下ろしました。 今度は、無傷。 オトーサン、 「江戸川へ行きたいんですが」 自転車には、ナビがないので、聞きまくります。 「あっちの方向だよ」 「あっちだと思うけど」 それでも、すぐに江戸川の堤防がみえました。 「おー、いい眺めだ」 下流方向を写真に撮りました。 「とえあえず、利根運河まで走るか」 距離は分かりませんが、上流を目指しました。 やがて標識があって、海まで28.5km。 「そうか」 海まで30kmという標識も見えてきました。 たった数キロ走っただけなのに、 すでに息があがっています。 足の筋肉も、つる寸前。 「なんで、こうすぐバテるんだろう?」 考えながら、必死にペダルをこぎます。 「年かな」 「運動不足かな」 「そんなハズはない、毎日歩いて鍛えているもの」 「そうか、向かい風のせいだ」 「風速10メートルあるかも」 「いや5mがいいところ」 「上流に向かうということは、  坂道を登っているようなものか」 オトーサン、 あっというまに若い男性に抜かれました。 ヘルメットをかぶって、 ぴたっとウエアも決めて、 本格的なロードレーサーに乗っています。 「こりゃ、自転車のせいだな」 ママチャリのおじさんにも抜かれました。 「こりゃ、自転車のせいだ」 マウンテン・バイク、もう10年前のもの。 ギアが錆びています。 オトーサン、 途中でギブアップ。 利根運河までたどりつけませんでした。 あとで、ネットで地図を検索しました。 ・シンザカヤの江戸川サイクリングロード&お酒  http://homepage3.nifty.com/sinzakaya/mapputyuuryuu2.htm 「なーんだ、この程度しか走ってないのか」 オトーサン、 江戸川の堤防から早々に降りて、 道路沿いは、クルマがウルサイので、 裏道を自転車を押しながら、歩いていきました。 大きな旧家にぶつかって、 「へぇ、こんなところに」 犬も歩けば、棒にあたるでしょう。 新鮮組で有名な近藤勇の陣屋跡でした。 これも後で調べたことですが、 この地で、官軍に逮捕されたのです。 ○近藤勇  1834年、調布市生まれ。  14代将軍徳川家茂が上洛する際の警護のために 浪士隊が募集され、参加。  京都守護職支配下に属し「新選組」を結成し、局長に。  京都を焼討しようとしていた長洲藩一派を鎮圧し(池田屋事件)  新選組の名は日本中に知られる。  1868年、鳥羽・伏見の戦いで敗退し、江戸に戻り、  甲府で官軍との戦いに敗れ、  流山で態勢を整えようとしている際に、逮捕される。  板橋で斬首。享年35才。 「近藤勇、 幕末の激動期だったとはいえ、 かわいそうになぁ」 流山のひとは、罪を一身に引き受けて、 部下を逃がした姿に感動しているようです。 罪を部下に押しつけて、 シャーシャーとしているひとも多いというのに。 オトーサン、 この後、流山駅へ。 この駅と常磐線の馬橋を結んでいる電車。 全長、いくらだと思います? わずか5,7kmですよ。 日本一短い鉄道です。 駅も可愛いもの。 とりあえず、次の駅までの切符を買ってホームへ。 電車を撮影しました。 「へぇ、こんな風にしてるんだ」 椅子に座布団が置いてありました。 座ってみました。 なんだか、うれしくなりました。 流山の次の平和台駅で下車したら、 この駅にも座布団がありました。 これも後で分かったのですが、 この流山電鉄、町民がお金を出し合ってつくったもの。 町民鉄道だとか。 「国鉄も民営化されて、JRになったけれど、 座布団は置いていないな。 乗客を大事にしていないなー」 そこにいくと、ティーダのシートはいいですね。 大事にされているという気がしますよね。 読者のみなさん、 一度、流山電鉄に乗ってあげてください。 ご興味をもたれた方は、以下のサイトをどうぞ。 ・がんばれ!流山電鉄 http://www.linkclub.or.jp/~t-onuki/rail/nagareyama.html


7 やせ蛙

オトーサン、 江戸時代の俳人、 小林一茶のフアンです。 いい句を読んでいるじゃないですか。 ・やせ蛙 負けるな 一茶ここにあり ・やれ打つな蝿が手をする脚をする ・我と来て遊べや親のない雀 ○小林一茶 長野県信濃町の貧農の長男として生まれる。  3歳の時、母を失い、8歳で継母を迎える。  継母に馴染めず江戸へ奉公にで、  25歳のとき二六庵小林竹阿に師事し俳諧を学ぶ。  29歳の時、故郷に帰り、36歳まで  俳諧の修行のため近畿・四国・九州を歴遊する。  39歳のとき再び帰省。  病気の父を看病したが1ヶ月後に死去、  遺産相続の件で継母や弟と12年間争う。  江戸に戻り俳諧の宗匠を務め、  41歳から、房総方面に行脚し、「享和句帖」を記す。  白味醂で財を築いた流山の俳人秋元双樹と親交を結ぶ。  流山の光明院は、一茶と双樹の句碑がたくさんある。  50歳で再度故郷に帰り、28歳の妻きくを娶り、  3男1女をもうけるが、何れも幼くして亡くなっている。  きくも、通風がもとで37歳の生涯を閉じた。  2番目の妻を迎えるが、2ヶ月で離婚。  3番目の妻やをとの1女は、一茶の死後産まれた。  大火の後、1827年11月19日、  焼け残った土蔵の中で、65歳の生涯を閉じた。 「不幸せな人生だったなぁ」 でも、案外、そうでもなかったのかも。 後世に残る名句をたくさん作ったもの。 ・めでたさも中くらいなりおらが春 オトーサン、 流山電鉄の平和台駅で降りました。 駅前に観光案内の看板がりありました。 「そうか、ここは一茶のゆかりの地なんだ」 どこにあるのかなぁ?」 地図でみると、ヨーカ堂の裏手のようです。 この平和台駅、 前は赤城台駅という名前だったとか。 「いっそ、ヨーカ堂前にしたら?」 いまや、日本中がそうなっていますが、 駅前というと、銀行やスーパーが威張っています。 拝金主義の世相を感じるので、どうも気に入りません。 でも、サイクリングで喉が渇いていたので、 つい、店内にあるドトール・コーヒーへ。 人間、便利さに弱いもんですなー。 「ま、パチンコ屋が駅前にあるのよりは、いいか」 すぐに許してしまうのも、情けないですなー。 オトーサン、 「一茶の旧跡って、どこですか」 ヨーカ堂を出てから、お年寄り2人連れに聞きました。 「ああ、いま行くところです」 で、ご一緒しました。 歩くこと、5分あまり。 「あー、ここだ」 一茶双樹記念館とあり、 門前には「俳人小林一茶寄寓の地」とあります。 あまり期待もせず、 入場料100円を払って見学しました。 外見よりも、内部が充実していました。 「旧家は、なかなかのもんだなぁ」 流山といえば、みりんで有名。 その味醂の製造元が秋元家。 五代目秋元三左衛門、俳号は双樹の屋敷に 一茶が長逗留していたのです。 井上脩之介さんの研究によれば、 止泊51回、宿泊数136日、 1回当たりの宿泊数は、2.7日だったとか。 ・井上脩之介「一茶漂泊」崙書房 1982年 句碑もありました。 ・夕月や 流れ残りの きりぎりす 流山は、その名のとおり、たびたび洪水に見舞われました。 一茶は、江戸川の堤防で昼寝したり、 近くの社寺に参拝したりしていましたが、 洪水にも出会ったようです。 上掲の句は、その時の模様を詠んだもの。 何もかもが、濁流に押し流されているなか、 きりぎりすが材木かなんかにつかまっていたのでしょう。 ほかに、こんな句もあります。 ・うかうかと 出水に逢いし 木槿(むくげ)かな そもそも流山という地名の由来は、 上州は赤城山の一角が崩れて、 その土が流れついたとか。 オトーサン、 一通り見学して、満足して帰宅しましたが、 あとで調べると、近くの赤城神社や光明院にも 一茶の句碑があったようです。 「もうひと頑張りして、見ておけば、よかったなぁ」 後悔先に立たずです。 ・越後節 蔵にきこえて 秋の雨                 (赤城神社) 越後からの杜氏たちが、 秋元双樹のみりん蔵で働いていたのです。 一茶は、どんな気持ちで、越後節を聞いていたのでしょう? なかなか解決しない故郷での相続争いの苦さが、 物悲しい秋の雨に重なったのでしょうか。 ・豆引きや跡は月夜に任す也    双樹 梱(けむ)らぬ家も うそ寒くして  一茶 (光明院) 一日中豆の収穫で疲れた。 あとは、お月さん、お願いしますよ。 そう双樹が詠みと、 夕食の支度の煙の出ているいる家ですら、 物悲しい感じですなあ、 そう一茶が応える連句です。 オトーサン、 ティーダに戻って、自転車の傷をみました。 乗せたりおろしたりするとき、 毛布でも敷いておけばよかったのです。 「ま、いいか。こんどまとめて修理しよう」 やせ蛙ならぬ、やせ我慢のお粗末でした。


8 自転車選び

オトーサン、 江戸川の堤防を よろよろ走っての結論は、 「すべては自転車のせい」となりました。 近くのスーパーやホームセンターに行くと、 自然と自転車売り場が気になります。 「電動自転車も安くなったなぁ」 6万円もしないで買えるのです。 オトーサン、 試乗させてもらいました。 なるほど坂をスイスイ登れます。 見ていたおばさん、 「それいいでしょ。  一度乗ったら、普通の自転車に逆戻りできないわよ。  あたしなんか、流山市役所まで行ったわよ」 「へぇ、流山まで?」 クルマで行くのも面倒なのに、 自転車で行くとは、大したもの。 オトーサン、 危うく電動自転車に傾きかけましたが、 「何か、ちがうんだなー」 乗り心地が妙ですし、 買物籠がついているあたりも含めて、 違和感があります。 要するに、ママチャリ一派。 「もっと細いタイヤで、かっこいいのがないの?」 「まだ、出ていませんねぇ」 そこで、専門店をあたることに。 オトーサン、 近くの自転車屋さんに顔を出しました。 「自転車は専門店で」 そんなことが書いてあります。 何台かロードレーサーも置いてあります。 「タイヤが細くて、折りたためて、 電車で持ち運びできるの、ないかなぁ?」 「じゃ、これどうですか」 カタログをみせてくれました。 「おー、かっこいいねー」 理想的でしたが、お値段のほうがちょっと。 26万7500円。 オトーサン、 迷いに迷って、折りたたみができ、 車に楽々乗せられる少口径モデルを選びました。 「支払いは、カードでもいいの?」 「...」 「じゃ、そこらで、お金下ろしてくる」 オトーサン、 その間に、気が変わりました。 「あのタイヤサイズ、17インチはさびしいなあ」 その昔、折りたたみ自転車が出た頃、 飛びついて、箱根で試乗したら、がっくり。 まるで走りません。 その反動で、パナのロードレーサ−を買いました。 ドロップ・ハンドルに慣れるのに、手間取りましたが、 タイヤが細いので、多摩川の土手を軽快に走りました、 ロードレーサーは、走りは最高なのですが、 難点は、パンク。 砂利道を走るななど言語同断。 砂利道を物ともしないのは、マウンテンバイク。 でも、重すぎます。      クロスバイク  マウンテンバイク タイプ   ロードレーサー      クロスバイク  マウンテンバイク 舗装路   ◎タイヤ細く路面抵抗少 ◎快適   △タイヤ太く路面抵抗大 市街地   ○段差でパンクし易い ○サス付きあり ○サス付きで快適 オフロード △タイヤが細いので滑る   △一応走れる   ◎本領発揮 オトーサン、 また、考え直して、 「じゃ、これにするわ」 ガキどもが通学に愛用しているのが、 イヤといえば、イヤ。 このクロスバイク。 ハンドルが、Tバーになっています。 タイヤ幅も、ロードレーサーに比較すれば太め。 ブリジストン製、26インチ、7段切り替え。 黒いボディにちらっと赤色を配するあたり、デザインは最高。 値段も、お手頃で、3万7000円。 「この値段なら、失敗してもいいか」 ほんとうは、BIANCHIがほしいのです。 価格コムで、慎重に検討すべきでしょうが、 花粉の飛散する時期が迫っています。 あすか、あさってか。 早く買わないと、走る時期を逸します。 マウンテンバイクを処分してもらいます。 「おっ、危ない、気をつけて」 自転車屋さん、 ティーダからマウンテンバイクを降ろそうとして ボディに傷をつけそうになりました。 2人がかりで、そっと出しました。 さて、問題は、新しい自転車。 「悪いけど、この自転車が乗るか試してくれる?」 「ええ、いいですよ」 でも、自転車屋さん、手こずっています。 というのも、 ティ−ダの後部座席、フラットにならないのです。 持ち上げて、さらに持ち上げないと、乗らないのです。 奥に押し込もうとすると、背の生地が傷むのです。 「ちょっと待ってください」 自転車屋さん、 店の奥に行って、ダンボールをもってきました。 それをティーダに敷きます。 すると、実にスムースに入っていきました。 でも、ハンドルが邪魔で、バックドアが閉まりません。 「この自転車じゃ、ダメだねぇ」 オトーサン、 あきらめて店を出ようとして、 念のために、もう1台をチェックしました。 まったく、無名メーカーのもの。 フレームには、KUROZ タイヤには、KENDA サドルには、VELO PLUSH それぞれ名前がついています。 あちこちから集めてきたのでしょうか。 27インチ。 色は、シルバー。 3×7=21段変速。 shimanoのマーク入り。 前輪、後輪とも、取り外しができます。 しかも、お値段は、3万5000円。 「....でも、取り外しが面倒そうだなぁ」 対象外にしていたのですが、 それさえマスターすれば、 ティーダにも乗せられそうです。 「じゃ、ちょっと乗せてみせてくれる?」 「はい」 前輪を外したら、ティーダに簡単に乗りました。 自分でもやってみましたが、 軽いので、楽です。 「なかなかいいや、これにしよう!」 20分ほど、車輪の脱着法を勉強しました。 オトーサン、 新しい自転車をティーダに乗せて 意気洋々と帰宅しました。 納税を控え、何かと物入りの季節。 奥方に打ち明けるのは、後日にしましょう。 幸い、リアはプライバシーガラス。 まさか自転車が変わったとは思わないでしょう。 読者のみなさん ティーダ+自転車で、カーライフを充実させませんか? ご住まいの近くにステキな自転車道路が整備されています。 ご興味を抱かれた方、以下のサイトをどうぞ! @クロスバイクで行こう  http://www.k2.dion.ne.jp/~style/bike/subpage1.html A国土交通省ー大規模自転車道路   http://www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/road/


9 ママチャリとの戦い

オトーサン、 「さあ、おニューで行くぞ」 今日のコースは、手馴れた手賀沼。 道の駅しょうなんから 北千葉導水路ビジターセンターを通って、 北柏駅までの往復8Km。 これまで歩いたこともあります。 自転車の距離にしては、さびしいですが、 「ま、足慣らしだからな」 そう言いながら、新しい自転車ですから、 早い速度で走りたのは、やまやま。 でも、自重して、遅いほうのギアで走りだしました。 「いい天気だなぁ」 「でも、風がある」 「いや、北風がかなり強いぞ」 手袋をはめているのですが、凍りつくようです。 「ま、ここは、頑張りどころだ」 そんなことを思いながら、懸命に走りました。 オトーサン、 「....こんなハズじゃないんだがなぁ」 先日、マウンテンバイクで江戸川を走ったときと 同じように、バテがやってきました。 「休もうや」 撮影を理由に、ひと休みしました。 「あの手賀大橋からだから、だいぶ走ったなあ」 遠くに見えますが、これでわずか1km程度。 走りの性能に疑問が出てきましたが、 オニューの自転車を撮影しました。 「カッコはいいんだが...」 前方に見える北千葉道水路までたどりつけるかどうか。 それでも一休みすると、足の疲れがとれて、 また漕ぎだしました。 「はかどらんなぁ」 「歩いたほうが早いとちゃうか」 「おっ、ママチャリだ」 前方にママチャリのおばさんが出現しました。 「200mくらい先かな」 「あれなら追いつけるだろう」 「この自転車、クロスバイクなんだから」 ところが、その差が一向に縮まりません。 汗が出てきました。 マラソン中継で、 先頭集団から、 日本選手がひとり、またひとり脱落していくときの アナウンサーのような気分になってきました。 「増田明美さん、どうしたんでしょう、あの選手」 「もうちょっと見守りましょうよ」 オトーサン、 せっかく増田さんの暖かい言葉をいただいたのに、 その5分後、早々に、ギブアップ。 ママチャリの姿が、 前方はるかに消え去ろうとしています。 アナウンサー 「おや、止まりましたね。 大変です、○○選手が止まってしまいました。 これは一体どうしたことなのでしょう」 オトーサン、 北千葉導水路ビジターセンターを過ぎてからは、 ついに歩き出しました。 「...こうなると自転車って奴は、邪魔だなぁ」 歩くほうの筋肉のほうは、鍛えてあるようです。 軽々と、北柏駅へ。 目の前に洋菓子屋がみえました。 「そうだ、今日はここで一休みしよう」 ケーキを1ケ注文しました。 テーブルと椅子があったので、 倒れこむように座りました。 肉体的疲労よりも、 おニューの自転車にもかかわらず、 ママチャリに負けた精神的ショックが大きかったのです。 「ホット・コーヒー、いただけますか?」 この寒空で、体が冷え切ってしまいました。 「いえ、ウチはやってないんですよ」 「だって、テーブルと椅子もあるし」 「お待ちいただくときのためなんですよ」 「ああ、そうですか。 どこか、この近くに自販機ないですか?」 「さあ」 でも、おばさん、親切でした。 「ウチのでよければ」 お茶を出してくれました。 オトーサン、 一息ついて、 「このブレーメンの店名ですが、 笛吹き男から取ったのですか?」 「さぁ、分かりません」 「???」 「あたし、留守番っですから」 「あ、そう」 内心、 「なーんだ、ブレーメンの笛吹き男の話も知らないのか」 そう思ってバカにしました。 でも、家に帰って調べると、勘違いでした。 「ブレーメン」ではなく、「ハーメルン」でした。 読者のみなさんなら、 「ハーメルンの笛吹き男」の話は、ご存知ですよね。 ・http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/05_tyusei/05-06_hamern.html   ○グリム童話:  ドイツのちょうど真ん中に、ハーメルンという町がある。  13世紀末、この町で世にも不思議な事件が起こった。  ねずみとり男と名乗る男が現われた。  お金とひきかえに町のねずみを残らず退治してみせるという。  町の人はこの男と取引したので、男は笛を取り出し、吹き鳴らした。  すると、その音を聞いて家々からねずみが チョロチョロ走り出てきて、男のまわりに集まった。  男は町を流れるウェーゼル川に向かうと、  ねずみも男のあとについていき、 男が服をからげて川の中に入っていくと、  ねずみも続いて水にはいり、ねずみはみな溺れ死んでしまった。  町のねずみがみな死んでしまうと、  人々は男に金を払うのが惜しくなって、 いろんな口実で金を払わなかった。  男は怒って町を去った。  しばらくたってある朝、ねずみとり男がハーメルンに現われた。  男は路上で笛を吹き鳴らし始めた。  すると、前のときのねずみと同じように、  少年や少女が大勢走りよってきた。  子供たちは、笛を吹く男のあとをついて通りを抜け、 東の門から出ていった。  それから遠くのポッペンブルクという山に着くと、  男と共に消えうせてしまった。  子供たちが帰ってこないのを知った母親たちは、 悲しみに泣き崩れた。  町の人々は八方手をつくして捜したが、 手がかりはまったくなかった。 オトーサン、 お詫びかたがた、 洋菓子店・ブレーメンのご案内をいたしましょう。 ブレーメン北柏店 電話:04-7166-4601 住所:柏市北柏1-8-3 おすすめは、 ・半熟チーズ 116円 ・ソフトモンブラン 294円 オトーサン、 スタンプカードもらって、 本店が近所にあるのを知りました。 新柏店 電話:04-7164-3063 住所:柏市新柏3-3-22 奥方、 「これ、おいしいわね」 半熟チーズの味を高く評価したので、 昨日ティーダで、本店に買いに行ってきました。 まだ自転車が変わったことに気づいていないようです。 「どうなってるんでしょうねぇ」 人間って、関心がないことには、 ここまで不注意になれるのでしょうか? 読者のみなさん、 運転していて、リアシートをみたことありますか? 振り向いたら、ねずみがいたりして...。


10 カップル走行

オトーサン、 「さあ、今日は報復するぞ!」 ママチャリに敗戦したのは、昨日。 この屈辱を抱えたまま、悶々と日々を送ってはなりません。 借りは、すぐに返さなくては。 利根運河に行くことにしました。 これは、風を計算してのこと。 手賀沼のサイクリングロードは、 北西に向かうので、北風の影響を受けるのに対して、 この利根運河は、ほぼ東西方向なので、 北風の影響は少なそうと計算しました。 読者のみなさん、 利根運河の場所、分かりますか? 常磐自動車道路の上のほうを並走していますよね。 オトーサンの今日のコースは、 利根川のそばの船戸からスタートして、 国道16号を横断し、 東京理科大そばの東武野田線・運河駅を超えて、 江戸川まで走れば、7km、往復14kmになりますが、 運河駅で引き返すので、往復6kmのコースです。 「この程度なら、何とかなるだろう」 先日歩き通しました。 オトーサン、 船戸の土手際にティーダをとめます。 「これが、面倒なんだよなぁ」 バックドアを開けて、自転車を取り出します。 「よっこらしょ」 ハンドルやタイヤが、 ティーダのあちこちに引っかかるので、 結構、気をつかう作業です。 それが終わると、次は、前輪の取付け作業。 これもキチンとネジ止めしないと、 走行途中に脱輪する危険があります。 そう自転車屋さんに脅かされております。 オトーサン、 見知らぬおじさんに声をかけられました。 一見すると、農家のひとです。 「いい自転車ですね」 「あぁ」 このところ、褒められることもなかったので、 ティーダをほめられるのと同等の喜びを感じました。 「これ、よく走るでしょう、軽そうだもの」 「ええ、まぁ」 言葉を濁しました。 ママチャリに負けたとは言いたくありません。 おじさん、 「オレのは、もう8年も乗ってるんだ。 そろそろ買い換えようかと思ってね。 この前、利根川へりを布施弁天まで行ったら、 途中でパンクしてね。 大変だった。 江戸川台まで帰るのが大変だった。 もう2度と、あんな思いはしたくないねぇ。 この自転車、よく走るかね?」 オトーサン、 「じゃ、ちょっと走ってみて」 貸してあげました。 まあ、乗り逃げするような人には思えません。 おじさん、 100mくらい坂を走って戻ってくると、 「いいねえ、軽いねぇ、こりゃいいわー。 こういうのがほしいな」. 「大して高くないですよ。買い替えたら」 「そうね、カーチャンがねぇ」 「だって、ご自分で乗られるんでしょ」 「でも、金出すのは、カーチャンだからね」 オトーサンは、自分のカネで、 奥方に無断で買ってしまいましたが、 おじさんは、民主的な家庭運営をしているようです。 オトーサン、 「じゃ、運河駅のほうへ行きますよ」 おじさん、 「おれも一緒に行くわ」 そんなことで、思わぬカップル走行とあいなりました。 おしゃべりしながら、 サイクリング・ロードを並走するのは、久しぶり。 息子が中学生の頃、多摩川べりを走って以来です。 オトーサン、 おじさんがパンク話を繰り返すので、 適当に相槌を打っていましたが、 思いついて、質問してみました。 「布施弁天までの道路、どうですか?」 「おれ、毎日走ってるけど、  この利根運河と同じくらいいいよ」 「そう、じゃ、今度走ってみよう」 大青田で、国道16号の下をくぐりぬけました。 おじさん、 「....じゃ、おれ、ここで失礼するわ」 わざわざ、遠方まで付きあってくれたようです。 「...いいひとだったんだ」 どうも都会暮らしに慣れると、 他人を信用しないクセがついてしまったようです。 オトーサン、 ひとり旅です。 「うーん、いい気分だなぁ」 雲ひとつない上天気、無風です。 おニューの自転車、軽快に走ってくれます。 「おお、雪が残っている」 景色を鑑賞する余裕が出てきました。 汗ばんできました。 おじさんと別れてすぐ着用したマスクも湿ってきたので、 外そうとして、気づきます。 「おお、スギだ、花粉満載だ!」 とうとう花粉の飛散する時期になりました。 ティーダには、幸い花粉除去フィルターがついているので、 車内安全なのが、何よりです。 最近、チラチラ輸入車が気になってきましたが、 花粉除去フィルターはついているのでしょうか? 「ついていないクルマなんか、もう乗る気にならんなぁ」


11 気分はツール・ド・フランス

オトーサン、 「そうか、ギアを変えてみよう」 それまで分相応に軽めのギアにしていたのですが、 最高速が出るギアにしてみました。 ティーダでいえば、時速120km超の感じ。 「おお、いけるじゃん」 確かに漕ぐ力はいりますが、 その分スピードが出るので、漕ぐのをやめても惰力でかなり走ります。 「1、2、3,4、5、6、7、8、9、10」 10回漕いで、10秒休んでみました。 その間に、筋肉の疲れが取れるのです。 「1、2、3,4、5、6、7、8、9、10、11,12」 12回漕ぐと、15秒くらい休めます。 「よーし、この調子、この調子」 飛ぶように景色が後ろに流れていきます。 と言っても、せいぜい時速20kmでしょうが、 ティーダでいえば、時速80kmくらいでしょうか。 あっという間に、折返し点が近づいてきました。 オトーサン、 大満足で、土手の芝生で一休み。 カメラとともに持参したペットボトルを取り出します。 「うーん、うまい」 ただの水ですが、運動した後はうまいものです。 「おっ、電車だ、電車が通る!」 あわてて、撮影しました。 運河橋まで行って、引き返しました。 帰りは、絶好調。 走ること走ること。 遠方かすんでいる自転車の姿が視界にくっきり見えるようになりました。 「よーし、抜いたる!」 「1、2、3,4、5、6、7、8、9、10、11,12、13、14、15」 15回漕いで、10秒しか休まないペースを堅持。 「おお、もうすぐだ!」 「並んだ!」 「抜いた!」 「おお、遥か後方だ!」 気分は、もう自転車レースの最高峰、 ツール・ド・フランスに参加している気分です。 ○ツール・ド・フランス  1903年に開始された自転車ロードレース。  フランス一周3680km、23日間をかけて走破する。  オリンピック、サッカーW杯と並ぶ3大イベントで、  世界180ケ国にTV中継される。 オトーサン、 気分よく走り終えて、 「サイクリングって、いいもんだ。 この自転車、ほんとに買ってよかった。 何といったって、世界を制覇したシマノがついているもんな−」 シマノといえば、"自転車界のインテル" ティーダのエンジンやCVTも、 早く"自動車界のインテル"と言われるようになってほしいもの。 「ティーダのラリーも、やってほしいなぁ」 オトーサン、 「さて、昼飯、どこで食おうかなー」 「そうだ、KKさんが言っていた店に行こう!」 KKさん、 国土交通省関東地方整備局 江戸川河川事務所運河出張所出張所長 でしたっけ。 「たしか、大華って言ってたな」 ナビに「大華(だいか)」と入力。 でも、仙台だったりして見当たりません。 「野田駅から歩いて10分って言ってたなぁ」 しょうがないので、野田市駅と入力。 これは、簡単にみつかりました。 「ふーん、小さな駅だな」 タクシーの運転手さんに 「"だいか"というお店、ご存知ですか? おいしいというので、東京からやってきたんですが」 ほんとうは、柏からですが、 この際、そのほうが熱意を感じてもらえるでしょう。 「だいか?知らんなあ」 「"大"という字のあと、華美の"華"と書くんですが」 「ああ、それなら"おおか"だろう。  フツーのラーメン屋だよ」 親切に教えてくれました。 オトーサン、 ナビに「おおか」と再入力。 今度は、しっかりと表示されました。 「おお、あれか」 外見は、ごく普通のらーめん屋さんです。 でも、ここの麻婆豆腐、なかなかのお味でした。 気難しそうな店主のおじさん、 東京からやってきたというと、相好を崩しました。 「よそのは、インチキだけど、 ウチのは、麻婆の本場から仕入れているんだ。 あの店だよ」 彼が老舗の店主と並んで写っています。 「この味、陳さんのに負けませんね」 「そいつのがうまいかどうかは知らんな」 また、気難しい顔になりました。 ○大華(おおか)  電話:04-71222-7517  住所:野田市宮崎49  麻婆定食 900円 オトーサン、 咳がでるほど辛い麻婆豆腐を食したので、 「甘いもん食いてぇな、どこかいい店ありませんか?」 「そうだな、丸嶋屋だな」 「?」 「丸は日の丸の丸、嶋は、長嶋の嶋だ」 「ありがとう、おいしかった」 その和菓子屋さんに向かいました。 ナビで調べると、一番近い店が、4..5km先。 「行こう!」 すぐ近くかと思ったのですが、 相当な交通渋滞があったり、 橋に差しかかると埼玉県と出たりして、 遠出気分になりました。 「あった!」 松伏店でした。 オトーサン、 無料サービスの下総最中をおいしくいただいて、 喉が渇いているので、お茶をお代わり。 お礼がてら、 きのこ餅(1パック5ケ)おみやげに買い、 さらに、栗どらを食べました。 またまた、お茶をお代わりして、 そのお礼に、樽丸最中も買いました。 この丸嶋屋、創業100年とか。 その昔、高瀬船に乗せて醤油樽が 野田から江戸へと向かっていたのに因んだ銘菓。 野田といえば、キッコ−マン。 この樽丸最中の「しょうゆあん」、 なかなかイケル味でした。 本店は、野田にあるとか。 春先、清水公園に桜見物に行かれる方、 「花より団子」ならぬ 「花より樽丸最中」を味わってはいかが。 ○丸嶋屋本店  電話:04-7122-3111  住所:野田市野田  下総最中  94円  樽丸最中 136円


12 手賀沼に春の兆し

オトーサン、 「今日は、春みたいだなぁ」 三寒四温は、春が近づいてきた兆し。 「風もないし、今日は勝てるだろう」 先日ママチャリに敗退した手賀沼コースに再チャレンジ。 道の駅しょうなん〜北柏までの往復で、 手賀沼を半周するコースです。 下図をご覧ください。 右端中央に手賀大橋や道の駅しょうなんがあります。 ここからスタートして手賀沼の下側を走ります。 地名でいうと、大井新田、大津川を渡って戸張新田、 柏中村下をへて慈恵医大から北上、左端上の北柏駅まで。 帰りは、沼の上側を走ります。 呼塚新田、船戸をへて、 武者小路実篤が住んでいた我孫子新田、 手賀沼公園、そして閑静な住宅街・若松をぬけ、 手賀大橋を渡ると完走というコースです。 全長12kmくらいでしょうか。 オトーサン、 右手に手賀沼をみながら快調に飛ばしました。 今日も風はありません。 同じコースでも、北風のあるなしでは、 天国と地獄のちがいです。 先日は凍り付いた指先も、今日は何ともありません。 やはり、指きり手袋は、こういう日に使うべきでしょう。 対岸の我孫子方面をみて、ぼやきます。 「大分、開発されてるなあ」 岸辺近くまでビルや民家が迫っています。 オトーサン、 5Km走って、 北柏駅そばの洋菓子店ブレーメンへ。 「ここで一休みしよう」 ところが、あいにく定休日。 仕方がないので、そのまま帰途につきました。 まだ、体力に余裕があります。 3日目ともなると、 自転車用の筋肉が復活してきたのでしょうか。 地図では見にくいのですが、 北柏から手賀沼までは、大堀川沿いです。、 川に浮かんでいるオオバンなどをみながら のんびり走りました。 沼に入ると、呼塚新田あたりに北柏ふるさと公園があります。 ここで一休みします。 すっかりお気に入りの自転車を撮影。 読者のみなさん、 「お気づきですか?」 泥よけを外したら、スッキリしました。 自転車屋さん、 「ほんとうに外しちまっていいんですか?」 「どうせ晴天の日しか走らないから、外してください」 「それなら分かりました」 オトーサン、 「思ったよりも、走りやすいなぁ」 公園を出ると、手賀ふれあいラインなる自動車道。 自動車道の脇の歩道を走ります。 先日歩いたときは、直線道路が退屈でしたが、 自転車だと、その直線が快適です。 時々、下校する我孫子高校の女子学生とすれちがいました。 「寒くないのかな?」 裸の太腿が気になります。 撮影は、控えました。 「手鏡厳禁」 オトーサン、 何事もなく走り終えて、 道の駅しょうなんのレストランViaggioで、 パン2ケとサラダで昼食。 ここのパンは、おいしいので、おすすめ。 カイエ・クロワッサンが最高。 どのパンを選ぼうか キョロキョロしているおばさん2人連れに 声をかけました。 「これにしなさい。おいしいよ。 おいしくなかったら、料金返すから」 幸い喜んでもらえました。 オトーサン、 その後、大満足で、走り終えた手賀沼へ。 橋のたもとに、釣り船・広瀬があります。 ・貸しボート1日 2000円  入漁料      500円 「そのうち、釣りをするか」 定年になると、ヒマをもてあましてボケル。 そんなのは、大嘘です。 若い頃、いろいろ手を染めていたおかげで、 やりたいことが次々に出てきます。 オトーサン、 太公望のような気分になって撮影をしました。 手賀沼にも春が近づいてきたようです。 花咲き、土手に青草が芽生え、 ティーダの5000km点検時期が近づきました。


13 ♪利根の川風、まともに受けて

オトーサン、 「今日は、利根川を走ってみるか」 先日カップル走行したおじさんの日課が、 自宅のある江戸川台から利根運河に出て、 布施弁天まで行って帰ると聞きました。 「どのくらい距離があるのかな?」 不安が先に立ちます。 「行かねばならぬ」というほどではありませんが、 まあ、トライしてみましょう。 オトーサン、 まずは、布施弁天からスタート。 真言宗豊山派お寺である紅竜山東海寺こと布施弁天は、 江ノ島、浅草と並んで関東3弁天のひとつ。 「旅の無事を祈らなきゃ」 前に参拝したので、今回は省略。 バイクのおじさんに聞きました。 「利根川の堤防を走って  利根運河まで行こうと思うんですが、  どっちの方角に行けばいいんですか?」 「あっちだなー。でも、川風が強いからなー」 明らかに、やめとけという目つきです。 オトーサン、 「ま、行けるところまで行こう」 何事も体験しなければ、分からんものです。 利根川の堤防は、2つあるのですなぁ。 ひとつ越えると広大な水田や畑が広がり、 その先に、もうひとつ堤防があるのです。 堤防の上を走りだします。 「風が強いのう」 最初のうちは、まだ元気ですから、 鼻歌まじり。 ♪利根の川風、まともに受けて でも、こんな歌詞などないのです。 浪曲・天保水滸伝(笹川繁蔵)のせりふには、 似たようなものがありますが...。 ♪利根の川風 袂に入れて 月に棹さす 高瀬舟 あるいは、その昔、流行した三波春夫さんの 「大利根無宿」の歌詞のウロ覚えかも。 ♪利根の 利根の川風 よしきりの  声が冷たく 身をせめる  これが浮き世か 見てはいけない 西空見れば  江戸へ 江戸へ ひと刷毛 あかね雲  (せりふ)   佐原囃子が聞こえてくらー   思い出すなァ...御玉ケ池の千葉道場か   うふふ....平手造酒も今じゃやくざの用心棒   人生裏街道の枯落葉か (作詞:猪又良 作曲:長津義司) オトーサン、 だんだんバテテきました。 風に追い散らされる枯落葉状態になりました。 それでも、 「行かねばならぬ」 風に立ち向かいます。 このせりふ、 実は、義理人情に厚い助っ人、平手御酒の名せりふです。 「おっ、これか」 つくばエキスプレスが走りぬけました。 オトーサン、 これ幸いと撮影休憩をとりました。 「秋の開業じゃないだろ。  8月24日に早まっただろうが... あっ!」 シャッターチャンスを逃しましたが、 試運転でしょうか? 6両編成のおニューの車両を視認できました。 オトーサン、 「そうか、休むと元気になるんだ」 当たり前のことを体で確認しました。 「おお、もう着いた!」 先のほうに、利根運河の青い水門が見えます。 「へぇ」 標識に感動しました。 「海から96km!」 流石、日本有数の大河、利根川です。 銚子で太平洋に注いでいます。 オトーサン、 水門のそばの堤防で 公園整備中の作業員たちに出会いました。 ひと声かけました。 「気持ちいいでしょ」 利根の川風を受けての立ち小便。 「へ、へ」 純朴な若者たちでした。 オトーサン、 「自分で自分をほめてやりたい」 そんな気分で、自転車を撮影し、 ペットボトルの水をごくごく飲んでから、 帰路につきました。 帰りは、追い風。 断然、楽チンです。 20分もしないで、布施弁天のそばまできました。 「あれっ、何だろうな?」 扇風機の大きなものをいじっているおじいさん。 「これ、何ですか?」 「危ないから近づかないで。エンジン調整中だ」 しょうがないので、別のひとに聞きました。 「あれで、飛ぶんだ?」 「飛ぶ?何分くらい?」 「2時間」 どうにも腑に落ちないので、 あとで、ネットで探索しました。 ・モーターパラグライダー弁天下講習場 http://school.sky-sports.net またまたやってみたいことが出てきました。 「40、50は鼻たれ小僧、70、80で一人前」 モーターグライダーでもやってみるか。 ♪利根の川風 まともに受けて   川に転落 鼻たれ小僧


14 田毎の月

オトーサン、 自動車屋だった頃、 東京は九段、靖国神社前に勤務先があって、 昼飯時となると、よく外に繰り出したもの。 時々出かけたお店が、「田毎」。 うまい信州そばを食べさせてくれました。 混んでいて、席をとるのが大変でしたっけ。 オトーサン、 「さて、今日はどこへ行くかなぁ。 そうだ、利根運河に行こう。 KKさんに麻婆豆腐の報告もしなけりゃ。 カップル走行したおじさんにも会えるかも知れないし」 やはり、利根運河がサイクリングには最高です。 雪景色も見られるかも。 ティーダを水門のそばに止めました。 土手脇で気持ちいいのですが、 ダンプが砂埃を上げて通過するのが難。 埃まみれになります。 「どこか、いい駐車場所ないかなぁ?」 そう思いながらも、探すのは後回しで、 心は、もう利根運河サイクリングへ。 「風もないし、いい天気だし、今日は最高だ」 オトーサン、 順調に運河橋までの3kmを走破。 足が鍛えられてきたのか、 トップギアで、リズミカルに走れます。 ものの15分で、到着しました。 KKさんの運河出張所に顔を出しましたが、不在。 「しょうがないなぁ。...何か飲むか」 運河駅前まで行きました。 アイスコーヒーとパン1ケを注文。 途中で、もう1ケパンを追加して、昼食完了。 それでも、まだ11時を過ぎたばかり。 店内は空いていて、貸切状態。 東京に暮らしていた頃のあの昼飯時の混雑。 喫茶店等の空席探しは、一体何だったんでしょう。 オトーサン、 「帰りは、反対側を走ってみよう」 同じ道では、つまらないので、 運河駅側の土手道を走ることにしました。 「おい、いつまで砂利道がつづくんだ?」 結局、1.5km過ぎ、16号の柏大橋までそんな状態でした。 「マウンテンバイクなら、飛ばすんだけどなぁ」 クロスバイクでも、ほどほどに走れますが、 やはり、ムリは禁物。 途中から、歩きはじめました。 歩きだすと、今度は撮影したくなります。 「いい写真が撮れるかも」 残雪の場所を選んで、撮影しました。 オトーサン、 「ほかに撮るもの、ないかなぁ」 さしたる名勝もないので、 大青田の谷津田を撮影することにしました。 読者のみなさん、 谷津田をご存知ですか? ○谷津田(やつだ)  海面の後退によってできた地形。 水田に使われたので、この名称が生まれた。  隣接する林地と合わせ、  多様な種の植物の生育、昆虫や小動物が生息し、  豊かな生態系が形成されており、  棚田や里山と同様に保全が望まれる。 だが、近年は、放置されて原野化したり、  宅地、ゴルフ場、工業用地や産廃場になり、消滅している。 オトーサン、 この何の変哲もない風景が、 千葉県の北西部を代表する原風景であることが ようやく分かってきました。 また、棚田もよく見かけます。 でも、その価値が見過ごされているのも事実です。 何年か前にバリ島で、 棚田の美しさに惚れ直しました。 高級リゾート、アマンダリなどは、 プールの水面の延長線に海面が見えたり、 棚田の風景に包まれるような設計になっているのです。 日本で棚田といえば、信州・姥捨。 美意識さえあれば、棚田や谷津田は、 最高の観光スポットになりうるのです。 ・おもかげや 姨ひとりなく 月の友 芭蕉 ところで読者のみなさん、 田毎の月って、みたことがありますか? 千枚田のひとつひとつに月が映るのです。 それは、それは神秘的なもの。 こうした風景をみると、 無性においしい蕎麦を食べたくなるのです。 ・信濃では 月と仏と おらがそば   小林一茶 「....そのうち、久しぶりに田毎に行くか。 ティーダも走りたがっているし」


15 雪の手賀沼

オトーサン、 「3月に入って雪か」 流石に雪の日は、敬遠しましたが、 翌日は、サイクリングを決行しました。 今日は、手賀沼半周です。 下図のように手賀大橋から左手に北柏まで広がる部分、 上沼とも言うそうですが、それを一周しようというもの。 ティーダを止めたのは、大井のあたり。 今日は土曜日なので、 手賀大橋のたもとにある道の駅しょうなんの 駐車場が混むから敬遠したのです。 早速、記念に1枚撮影しました。 大津川が流れこむ「ひどり橋」の上です。 土手の雪景色がまぶしい、まぶしい。 オトーサン、 「今日は逆ルートで行こう」 時計と反対回りをしてみましょう。 そのほうが、風の影響を受けにくいかも。 「ルートを逆走しています」 ナビ嬢の声が聞こるような気がします。 なつかしいですねぇ。 もう音声をシャットしてから、どのくらい経過したのでしょう。 2kmくらい走行して、手賀大橋の上から撮影しました。 「あんなに遠くまで行くんだ。水平線の彼方まで」 ちょっと誇らしい気分になります。 さらに2km走って、手賀沼公園で撮影。 「水鳥が減ったなぁ」 春になると、北国へと帰ってしまいます。 オトーサン、 さらに2km走って、 手賀沼にそそぐ大堀川に出ます。 柏ふるさと大橋のたもとで、 散歩中のおじさんに聞きました。 「呼塚河岸の常夜燈って、どこにありますか?」 「さあ、知らんなぁ」 橋のたもとの家からおばあちゃんが出てきたので、 同じ質問をしました。 「知りませんねぇ、聞いたことないよ」 オトーサン、 その後、ハタと気づきました。 「もっと北柏駅のほうへ行かなくては」 ふるさと大橋ではなく、北柏橋のたもとのようです。 オトーサン、 「おお、これだ!」 ○呼塚河岸   江戸時代も終わり頃、 成田・鹿島・香取などの寺社へ向かう乗船場として、 米・小麦などの積み降ろし場所として賑わいました。 1865年には柏村呼塚地区の人々を中心に   常夜燈が建てられました。   現在は、北柏橋付近に移されています。 高さは約4mあり市内で一番高いものです 「思ったより、ちっぽけだなぁ」 この辺まで手賀沼が広がっていて、 河岸がにぎわっていたとは、とても想像できません。 常磐線の線路を越えて、国道6号線のあたりまで、 水面が広がっていたのです。 いまは渋滞名所の16号線との交差点「呼塚」も、 昔は、高瀬船で渋滞していたのです。 オトーサン、 さらに2km走って、スタート地点へ。 昨日買ったばかりの自転車用の距離計をみると、 ちょうど10km走ったことになります。 土手の上からティーダを撮影しました。 「寒いなか、よう待っててくれたなぁ」 今朝、判明した2月のティーダの販売は、 1万台強と残念な結果に終わりました。 1 ヴィッツ 15,165 2 カローラ 13,811 3 ノート 12,678 4 フィット 11,447 5 ティーダ 10,889 オトーサン、 気を取り直して、 「冬きたりなば、春遠からじ」 3月には、もっと売れるでしょう。 キャンディーズの歌がふっと口をついてきました。 ♪雪がとけて川になって 流れて行きます  つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します もうすぐ春ですねえ ちょっと気どってみませんか 風が吹いて暖かさを 運んできました どこかの子が隣の子を 迎えにきました もうすぐ春ですねえ 彼をさそってみませんか 泣いてばかりいたって 幸せはこないから 重いコートぬいで でかけませんか もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか (「春一番」 作詞・作曲:穂口雄右) 読者のみなさん、 「キャンディーズか、なつかしいなぁ。 どんなメロディだったかなぁ?」 オトーサン、 「聞けますよ、ネットで!」 ・http://wagesa.cool.ne.jp/music/j-sengo2/haruichiban.html


16 花粉記念日

オトーサン、 「走ろうかな、どうしようかなぁ?」 急に暖かくなったので、花粉の飛散が心配です。 「もうサイリングは、ムリかなぁ?」 でも、買ったばかりの自転車、 このままお蔵入りでは、勿体ないじゃないですか。 「やっぱり、行こう!」 利根運河に行くことにしました。 途中、買収騒動で揺れる ニッポン放送を聴いていたら、 「うえやなぎまさひこのサプライズ!」で、 パーソナリティのうえやなぎさん(47)、 「今日は、花粉記念日なんですってねぇ」 何でも、日本気象協会が 1987年3月7日に、 スギ花粉情報を発表したことから 命名されたとか。 正しくは、花粉症記念日というそう。 オトーサン、 「ここに一度止めてみよう」 いつもは、運河水門の土手に止めているのですが、 工事のダンプのおかげで、ティーダが埃だらけ。 「洗車しなくては...」 でも、この時期って、洗車のタイミングが難しいですね。 柏寿荘の裏手に駐車場を発見しました。 市の清掃工場の隣り、地図の赤印のところです。 でも、老人ホームへの無断駐車は気がとがめます。 「ま、いいか」 駐車スペースが、30台分以上あるのに、 とまっているクルマは、たったの3台。 これでは市民税のムダ使いというもの。 勝手にそう判断し、勝手に許可して、いざ出発。 利根運河の右岸に出ると、 見慣れたおじさんが待っていました。 「あれっ?こんにちは」 先日、カップル走行したおじさんです。 「やぁ、またお会いしましたねぇ」 おじさん、ニコニコしています。 何だか、とても人懐っこいおじさんです。 「今日は、どちらまで?」 「運河駅まで行ってみようかと思って」 「じゃ、ご一緒しましょう」 オトーサン、 またカップル走行になりました。 ママチャリのペースにあわせるので、 こぐ力は、いつもの6分目くらい。 おしゃべりしながら走っていると、 それこそ、あっという間に、運河橋へ。 「じゃ、ここで失礼します。江戸川まで行くので」 おじさん、 「そう?じゃ、オレもつきあうわ」 そんなことで、7kmもカップル走行とあいなりました。 30分もしゃべっていると、 おじさんの年齢も判明してきます。 60歳で会社をやめて、65歳までパートやって、 以後は、まったくフリー。 ヒマをもてあまして、 この7年間、毎日、利根運河を走っているとか。 道理で、話相手がほしくなるはずです。 朝は、7時に起きて、寝るのは夜8時とか。 「健康的ですねぇ、100歳までダイジョウブですよ。 おれ、おじさんのこと、50歳くらいかと思ったもの」 「いやぁ、最近、食欲がなくなってねぇ」 「食べすぎはよくないけど、食欲がなくたって問題ないですよ」 「そうかねぇ、そんなものかね」 オトーサン、 おじさんに江戸川で別れて、引き返します。 「全然、疲れていないなぁ」 これって、ニコニコ・ペースというそうです。 心拍数が1分間に120〜140。 これを20分以上継続すると、理想的な有酸素運動。 脂肪が燃焼して体にいいとか。 オトーサン、 「腹、減ったなぁ」 運河駅の前のベーカーリーへ。 駅から大勢のおばあちゃんが歩いてきます。 巣鴨の地蔵通り状態。 駅前には、白い柔道着の若者が数人。 「理科大・柔道部の新入生勧誘かなぁ?」 そう思って聞いたら、霊波の光でした。 混んでいるのは、霊波の光の集まりのせいのようです。 ベーカリーでは、 不幸そうなおばあちゃんと相席になりました。 後で、知ったのですが、 この霊波の光は、新興宗教のひとつ。 「おお、7位だ」 千葉県・観光客数ベスト10 1位 東京ディズニーリゾート 2,454万人 2   成田山新勝寺 1,023 3 幕張メッセ 611 4 海ほたるパーキングエリア 473 5 中山法華経寺 302 6 香取神宮  232 7 霊波の光  214 8 千葉マリンスタジアム 153 9 千葉神社 128 10 宗吾霊堂 104 10 ふれあいパーク八日市場 104 オトーサン、 興に乗って、宗教団体の認知度を調べました。 「へぇ、15位じゃん」 1位 創価学会 91.0 2 天理教 86.2 3 PL教団 62.4 4 統一教会 61.9 5 立正佼成会 57.0 6 エホバの証人 56.4 7 幸福の科学 55.8 8 生長の家 49.2 9 モルモン教 37.8 10  金光教 35.8 11  霊友会 35.2 12  法の華三法行 30.1 13  世界救世教 19.0 14  真如苑 16.5 15  霊波の光 15.1 16  世界真光文明教団 14.9 オトーサン、 ネットに「霊波の光」と入力しましたが、 まったく出てきません。 あるのは、批判の嵐のみ。 それでもめげずに調べていって、 ついに、以下のページを発見しました。 「そうか、3月7日か、今日だったんだ」 ・御由来(ごゆらい)  http://www.rhk.or.jp/osieb.htm オトーサン、 そんなことで、霊波の光を背に、 無事、運河水門に戻ってきました。 走行距離は、14km。 「新記録達成!」 その夜、目がかゆいだけでなく、 お鼻もむずかゆくなりました。 「入信すれば、花粉症が治るんだろうか?」


17  20kmの壁

オトーサン、 沼南町中央公民館の図書館で、 自転車の本を3冊借りてきました。 まずは、その1冊目を寝る前に拾い読みします。 ・のぐちやすお「自転車野郎養成講座」山海堂 1993年 「ふーん、なるほど」 筆者は、世界70ケ国、8万5000kmを走破した猛者。 この本は、初心者向けのもの。 ・さぁ実践!まずは5km ・ちょっと冒険心をかきたてる10km ・辛いかな?でも、頑張れ20km オトーサン、 昨日、利根運河往復14kmを走破したので、 「次は、20Kmにチャレンジだ」 布施弁天から利根川沿いを数キロ走って、 それに利根運河往復の14kmを加えれば、 20kmを超えることが可能でしょう。 「風がない、ラッキー!」 気持ちよく利根川へりを飛ばします。 飛ばすとい言っても、本物の自転車野郎には敵いません。 あっという間に、抜き去られます。 オトーサン 「おっ、つくばエキスプレスだ!」 これ幸いと休憩をとって、撮影しました。 その後は、利根運河に入って距離をかせぎます。 「今日は、なんだか疲れるなぁ」 この前、おじさんとカップル走行したときは、 江戸川までは楽々と走れたのに、妙です。 力んでいるのか、疲労が蓄積されたのか。 「あと一息だ」 運河駅まで引きかえせば、昼食休憩です。 ちょうど運河駅に野田線が停車していました。 駅前は、ファミリーマ−トの改装工事中。 霊波之光の信者も見あたりません。 「絵にならんなぁ」 昼食を採ると、元気回復。 利根運河を走り終えて、江戸川べりへ。 「まだかなぁ?」 「あと2kmもあるのか?」 「あと、1.5km」 「あと1kmか」 前途遼遠。 地平線にかすかに見える森が布施弁天のもの。 「たどりつけるかなぁ?」 太腿の筋肉が痛んできました。 オトーサン、 何とか、江戸川の堤防を走り終えて、 田んぼ道を走ります。 「遠いなぁ」 江戸川の堤防から、 布施弁天までの1.5kmの遠いこと。 ようやく弁天茶屋にたどりつきました。 「やったぁ」 総走行距離22.98km。 ごくごく水を飲みました。 長距離のサイクリングには、水筒が必需品です。 オトーサン、 その後、ティーダに乗って帰宅。 「クルマって楽チンだなぁ」 夜中、花粉症の症状が悪化しました。 鼻からたらたら水が出てきます。 年寄りの冷や水もまじっているのでしょうか。


18  野田への遠征

オトーサン、 朝の花粉予報で、「非常に多い」を確認。 「やめたほうがいいかも」 でも、理性に思いが負けてしまいました。 それというのも、昨夜ネットで、 違法駐車した柏寿荘をチェックしたからです。 「おお、オレ用の施設だったんだ」 ○老人福祉センター柏寿荘  ・主な施設   大浴場、大広間、講座室、庭園など  ・柏市内在住の60歳以上のかた   初めて利用する場合は運転免許証を提示  ・利用料 無料 「大浴場がある!利用料がタダ! サイクリングのあと、すぐ一風呂浴びられる」 もはや、利用しない手はありません。 壮大なスケールの走行プランがひらめきました。 ・柏寿荘に駐車 ・利根運河横断 ・野田へ ・その後柏寿荘に戻って入浴 オトーサン、 「暖っかいなー、こりゃ4月並みだ」 ウインドパーカーも脱いで、 Yシャツ姿で走ろうかと思ったほど。 「自転車用のスーツがほしいなぁ」 走り慣れた利根運河を走ります。 「ちょっと疲れてるのかなぁ?」 そう思ったのは、国道16号線を超えたあたり。 走りだしてまだ、数キロ地点。 「このところ、連日走っているもんなぁ」 運河駅を越え、野田松戸有料道路を越えると もう江戸川は目前です。 「ここで引き返そうか」 「バテタなぁ」 「気温が高いなぁ」 江戸川に出たところで、一休み。 汗びっしょり。 ペットボトルの水がどんどんなくなります。 オトーサン、 一休みしたら、やや元気回復。 「そうだな、1kmだけ走ってみるか」 野田方面への北上ルートは、未体験ゾーン。 「まだ見ぬ風景が広がっているかも」 1kmで止めるはずが2kmに伸びてきました。 「おお、モーターボートがある」 違法係留かも知れませんが、いい景色です。 アメリカでは、日常的な風景。 遠方には、高いビル群。 江戸川は、やはり大都会のそばの川なのです。 「しばらく東京へ行っていないなぁ」 オトーサン、 「さて、帰ろうか」 距離計が10kmを指した地点です。 ここで引き返せれば、往復20kmとなります。 「もうちょっと頑張って、あの橋まで行ってみよう」 橋にたどりついたら、 その先にまた橋があります。 「あの橋、何っていう橋しですか?」 散歩中のおじさんに出くわしたので、聞いてみました。 「あれか、あれは野田橋だ」 「野田橋ですか、そうですか、あれが」 先日、あの野田橋を渡って、 埼玉県の松伏町の和菓子の丸嶋屋まで、 ティーダではるばる行ったばかり。 その橋まで、何と自転車で来たのです。 自分の足をエンジンに変えて。 オトーサン、 野田橋が近づくと、醤油の匂い。 「そうか、キッコーマンの工場だ」 橋のたもとで、距離計をチェック。 「おお、11.35kmだ」 往復では、22.7kmになるでしょう。 昨日が22.98kmなので、 わずかに記録更新はできませんが、 2日連続の20km超えの快挙?です。 オトーサン、 土手の上を散歩するサラリーマンに出会いました。 背広をぬいで、肩にかけているひともいます。 キッコーマンの社員とその取引先とみました。 昼休みの散歩です。 なにやら指を指しています。 視線の先をみると、 「おお」 あとで調べて、この建物の名前を知りました。 ○御用蔵  野田といえば、醤油。  江戸食文化の隆盛と  江戸川水運の発達によって  関西の下り醤油を圧倒した。  大正6年、野田醤油株式会社設立。  キッコーマンの「御用蔵」が河畔にある。  国産原料、伝統製法で醸造し、宮内庁に納めている。  見学は不可。


19 体力の限界っ

オトーサン、 野田橋から帰路につきました。 「おお」 海から39kmという標識があったので、 記念撮影をしました。 別に海から走ってきたわけでもないのですが、 ま、野田まできたということで。 オトーサン、 発言にブレが出てきました。 「帰りは風が強いなぁ、でも、ダイジョウブ」 「やっぱり、風が強いよ」 「疲れたなぁ、でも、もうひと頑張りだ」 「喉が渇いたな、でもさっき飲んだばかりだし」 「まだ先かしらん、もう数キロだ」 「運河駅で昼飯を食おう、それまで走り続けよう」 「そうだ、すこし休もう」 そんなことで、午後1時過ぎに運河駅前へ。 いつものベーカリーカフェで昼食。 アイスコーヒーとパン2ケ。 昼食が終わると、やや元気回復。 「あと3kmだ、頑張ろう」 ところが、向かい風です。 足が段々重くなってきました。 「まだかなぁ、国道16号は?」 ようやく16号の下をくぐり終えました。 あと、2km。 その2km、たったの2kmの辛いこと。 サドルに乗せたお尻も痛いし、 太腿の筋肉が破裂しそうです。 息もあがってきました。. 「こりゃあかん」 「もうダメだ、続かん」 「体力の限界っ!」 読者のみなさん、 このせりふ、ご存知ですよね。 あの名横綱の引退での発言です。 ○千代の富士  現九重親方、第58代横綱。  史上初の1000勝を達成、通算1045勝と一位。  昭和から平成にかけての名力士。  肩の脱臼癖があったが、「筋肉の鎧で固めてやる」  とウェイトトレーニングにより克服。  優勝回数は31回で、大鵬に次いで歴代2位。  横綱在位期間は5、9場所・9年間に及び、  最後の優勝は34歳1ヶ月の時だった。  貴花田に破れ、引退表明の日、  「体力の限界っ」  千代の富士が発した第一声である。  涙をこらえていたため、これだけ言うのがやっとだった。 オトーサン、 千代の富士とは、まったく共通点などないのですが、 「体力の限界っ」 これだけ言うのがやっと その点だけ似ておりました。 ようやく柏寿荘の駐車場に到着。 自転車をティーダに収納します。 「どこが入り口かな?」 みあたらなくて、グルグル。 ようやく建物を発見。 地味なというより不細工な外観です。 「ほかの風呂に行こうか?」 「体力の限界っ、ここで我慢しよう」 オトーサン、 運転免許証で身元を確認してもらって、館内へ。 「へぇ、案外広いんだ」 大浴場というほどではありませんでしたが、 6人分の蛇口もあります。 まあまあの広さでしょう。 湯加減も上々、湯量もたっぷり。 隣の清掃工場から給湯してもらっているとか。 「えっ、シャンプーも置いていないのか」 バテテいるので、汗を洗い流して、 しばらく浸かっているだけで、やっとでした。 風呂から上って、ゴロンとしようと大広間へ。 「おいおい、昼間からカラオケかー」 おじいさんが、マイクをつかんで、美声に酔っています。 「こりゃあかん」 館内どこへ行っても、歌声が追いかけてきます。 「何とかならんのかなー」 オトーサン、 よろよろティーダに戻ってきて、 椅子を倒して仮眠しようとしました。 「...ダメか」 自転車が邪魔で、シートを倒せませんでした。 しょうがないので、頑張って帰路へ。 「アクセルって、こんなに重かったか」 オトーサン、 この夜、花粉症を発症。 「2ケ月も予防で薬を飲んできたのになぁ」 ぼやきましたが、後の祭り。 目はかゆいし、ノドは痛いし、 鼻づまりで呼吸困難です。 お口パクパク。 「こんなことで、この世におさらばなのか」 マジで、そう思いました。 鼻水はとまらず、 枕元は、テッシュ・ペーパーの白い花畑になりました。


20 ダウン

オトーサン、 翌日は、完全にダウン。 「なんで、頭が痛いんだ?」 呼吸困難で、酸欠になったのでしょう。 全身に倦怠感があります。 「なんなんだ、あのヤブ医者!」 花粉予防薬がまったく役に立たないとは。 「去年は、劇的に効果があったのに」 やはり、飛散量が劇的に増えたためでしょうか。 1cm四方に、30ケもあるとか。 メガネのガラス面を凝視します。 たしかに、ビッシリ花粉が付着しています。 こんなこと、はじめて。 花粉の飛散を山火事と見間違えて、 消防車が出動してとか。 オトーサン、 その日、一日、眠っていました。 「変だなぁ、いくらでも眠れる」 昼間ずっと寝ていたら、 夜は目が冴えて眠れないはずが、 夜もぐっすり。 やはり、サイクリングの疲れが溜まっていたのかも。 年をとると、昔のようにはいきません。 そうそう一度だけ、ティーダで外出しました。 「このティーダ、ほんとうに、 花粉フィルターついてるんだろうなぁ?」 取扱説明書を読みましたが、分かりませんでした。 しょうがないので、車内でもマスク。 近所のマツモトキヨシへ。 花粉対策コーナーの充実していること。 ついに、鼻炎スプレーを買いました。 それから、太腿の筋肉痛にサロンパス。 オトーサン、 昔覚えた花粉対策を次第に思い出してきました。 @外出時は、帽子、めがね、マスク。 A帰宅したら、洗顔、うがい。   そして、鼻のうがい。   右手の人差し指で鼻の右穴を押さえながら、   左手の手のひらに受けた水を鼻に吸い込む。   同様に、左穴もやる。 B就寝中など鼻づまりがひどいときは、   鼻の付け根を右手の親指と人差し指ではさんで揉む。 C鼻炎スプレーの使用は、極力避ける。   効くので、つい手が伸びるが、麻薬と同じ。  最後は、鼻血が出てくる。 オトーサン、 気になっていた株価をちょっとだけ見ました。 「あーあ、またダウンしている!」 日産株価:1116円。 昨日より14円も安くなっています。 . 上るときは、数円刻みでしか上っていかないのに 下るときは、10円単位でドーンと下るのです。 ダウンする理由が分かりかけてきました。 @NY株式市場が下がったとき A原油高になったとき B米国景気の先行きが不安なとき 日産の収益が米国市場に依存しているせいです。 オトーサン、 「あーあ、1210円で買ったのに...」 ティーダやノートが国内で少しくらい売れても、 株価には大きく反映しないのです。 「オレが少しくらい運動しても、若返らないのと一緒かぁ」


21 再起、第一戦

オトーサン、 新聞発表に先立って、 有森裕子さんのマラソン復帰を知りました。 「へぇ、38歳にもなって」 有森裕子といえば、オリンピックに2大会連続メダル獲得。 「自分で自分を褒めてあげたい」という名せりふを残しました。 5年ぶりのマラソン復帰だとか。 「ふーん、そうなんだ」 参考になったのは、復帰のステップ。 ・3月  ボルダーで練習再開 ・5月  ボルダーの10kmロードレースに参加 ・10月 岡山国体のハーフマラソンに参加 ・来年 2レース、マラソンに出場 ・自己記録を更新したら、引退 「そうだ、おれも見習おう!」 真似するのは、男の美学に反しますが... オトーサン、 引退を視野に入れて、 サイクリングに復帰することにしました。 早速、ホーム・グラウンドの手賀沼で練習再開へ。 花粉がとても心配なので、 走るのは、午前中の早い時間にしました。 昼になると気温の上昇で花粉が飛散し、 夕方になると、上空から舞い降りてくるとか。 「この程度の風ならいいだろう」 オトーサン、 大津川のたもとにティーダをとめました。 「今日は、5kmぐらいにしておこう」 手賀大橋のたもとの「道の駅しょうなん」まで 行って帰ってくれば、そのくらいになります。 走り出しました。 「おお、体が軽いなぁ」 「中一日置いて、疲れがとれたのかも」 距離計で、速度をチェックしてみました。 ちょっとした下りで、29kmをマーク。 「ハァハァ、ゼイゼイ」のおまけつきです。 オトーサン、 難なくスタート地点に戻ってきて、 「走り足りんなぁ」 結局、手賀沼の上沼を一周してしまいました。 「風もなくて、いい気分だ」 地図の白山のあたりでひと休みしました。 道路の右手、手賀沼のほうは、まだ冬景色。 でも、道路の反対側は菜の花が満開。 「もう春だなぁ」 「オレも、もう一花咲かさねば」 さらに、手賀沼公園の先にある オランダ家でもひと休みしました。 元気一杯で、スタート地点に帰りつきました。 「何キロ走ったかなぁ?」 「12.18kmか」 下沼一周は、10kmですから、 2.18kmも余計に走ったことになります。 「そうだ、もっと走ったんだ」 前輪を反対方向に取り付けたので、 距離を計測できずに、何キロか走っています。 オトーサン、 「ま、再起第一戦は、まぁまぁだったな」 日産の国内販売責任者のような言葉を漏らしました。


22 ドライバーよ、猛省せよ!

オトーサン、 「まだ、走れるなぁ」 再起第一戦の夜、花粉症がの症状は出ましたが、 まあ許容限度でした。 「鼻のうがい、やはり効果的だなぁ」 再起第二戦も、ホームコースで。 同じ場所にティーダを停めました。 自転車の前輪を取り付けていると、 否応なく周囲に散らかっているゴミが目に飛び込んできます。 紙くず、タバコの吸殻、カップ麺のカップ... 「汚ねぇなぁ」 ドライバーのモラルを疑います。 舌打ちしました。 オトーサン、 「おお、バードウォチングか」 撮影したのは、1人だけですが、5人くらいいます。 「もう冬鳥がいなくなったのに、 何を撮影しているのかなぁ」 でも、走るほうを優先し、取材はやめました。 順調に、大堀川を北柏へ向かいました。 ちらっと、釣り人の姿が見えました。 「何が釣れるのですか?」 取材しようとしましたが、ここも走る方を優先。 北柏橋から、大堀川沿いを走りました。 柏ふるさと大橋の車道を渡るために、 いったん停止しました。 「何だ?この貼り紙?」 ・ カワセミが棲む大堀川をきれいにしよう! 大堀川の清掃に参加しませんか? 「ふーん、いいことやってるなぁ」 第13回とあるから、毎年やっているようです。 地元企業が協賛しているのも、いい感じ。 「アサヒ飲料のバヤリース・オレンジか、 懐かしいなぁ、久しぶりに飲んでみるか」 オトーサン、 柏ふるさと公園で写真を撮りました。 「公園には、ごみがないぞ」 市が公園の清掃には予算をつけているからでしょう。 手賀沼沿いの道路を走ります。 昨日写真を撮った船戸の森のそばの 満開の菜の花畑を通過しました。 トラックが何台も路駐しています。 運転席で、コンニで買った弁当などを食べています。 手賀沼がみえ、いい感じでしょう。 そこまでは、何の問題もないのですが、 弁当のパッケージや空き缶が転がっています。 運転手が、立ちしょんべんしています。 「この馬鹿ども、何を考えているんだ?」 テメーの都合しか、考えていないのか? 誰かが清掃をしてくれると甘えているのか? それとも、社会への何らかの抗議なのか? オトーサン、 慨嘆します。 「最近のトラック・ドライバー、ひどすぎる」 日本も、そろそろシンガポールを見習わねば。 ゴミを捨てようものなら、刑務所入り。 1件平均、6万円の罰金。 2回以上違反したものは、罰金に加え、 Corrective Work Order(矯正労働)といって、 黄色い蛍光色のベストを着て、 人々が集まる場所でゴミの清掃活動をさせられるそうです。 ・http://www.singapore-travel.jp/tips/q7.htm 日本の警察も、 交通違反の摘発ばかりやってないで、 そんなことはさっさと民営化して、 ゴミのポイ捨ての取り締まりに重点を置くべきでしょう。 オトーサン、 手賀大橋を渡って、道の駅しょうなんを通過。 「おっ、ティーダがある!」 青色のティーダをみたのは、はじめて。 「いいクルマだなぁ」 ティーダの持ち主は、ポイ捨てをしないひとばかり、 そう信じたいものです。 スタート地点に戻って、自転車を収納してから、 駐車場周辺のゴミ拾いをしました。 空き缶、ペットボトルも、たくさんあります。 クルマに乗せているゴミ箱が一杯になりました。 「久しぶりだなぁ」 その昔、 銀座から上野まで歩行者天国が開通したとき、 社内の有志を募って、 標識を拭き、ゴミを拾いながら歩いたことがあります。 ゴミ拾いって、手は汚れますが、 やってみて分りましが、 心がきれいになったような気がするもの。 ティーダ乗りのみなさん、 3月27日には、北柏ふるさと公園に集まりませんか? 大堀川の水辺ををきれいにする会 ・http://kashiwa.info/event/event_view.cgi? mode=detail&num=3970&page=1 ・http://8015.teacup.com/oohorikawa/bbs2


23 ウエアを極める

オトーサン、 「かっこいいなぁ、早いなぁ」 手賀沼沿いで、利根運河で、 はたまた利根川で、江戸川で風のように追いぬいてゆく サイクリストをみて、憧れの念を抱いてきました。 ロードレーサーは、時速40kmでます。 オトーサンのクロスバイクといえば、30kmも出ればいいほう。 「速さでは勝てんなぁ」 でも、いくら何でも、買ってまだ1ケ月もたたぬうちに、 ロードレーサーに買い換えるわけには、いきません。 そこで、次のような結論になりました。 「せめて....ウエアだけでも」 オトーサン、 自転車を買ったお店にウエアがあるかチェック。 「あるはずないよなぁ」 近所のケーヨーD2にもありません。 そこで、柏駅前に開店したばかりのビックカメラへ。 「ここにも、ないなぁ」 あとは、ネットで探すだけ。 「柏 自転車」で探すと、オッティモを発見。 ○cycleshop L'ottimo  酒井幸男 住所:柏市根戸高野台469-18 こまいぬビル 1F 電話:04-7134-7612 http://lottimo.nu/ 「おお、専門店みたいだ」  キャッチフレーズもいいじゃありませんか? ・"NO BIKE NO LIFE"(自転車なくして人生なし) オトーサンのホームページの題名よりも、 ずっと、いいじゃありませんか。 ・"ティーダとティータイム"を、いっそ ・ "NO TIDA NO LIFE"(ティーダなくして人生なし) に変えたくなるくらいです。 お店の写真をみても、 いかにも、いいウェアがありそうです。 オトーサン、 俄然張り切って、ナビに住所を入力。 「....あれっ、ない。こんな住所ないって?」 では、ということで、電話番号を入力。 「該当ありません」 「??????」 狐にだまされたような気になってきました。 施設ジャンルからも検索。 柏の自転車店のリストをチェックしましたが、 やはり出てきません。 「廃業したのかも」 我孫子の自転車店など、2店ほど実際に訪ねてみました。 いずれも、町の自転車店。 「弱ったなぁ」 最後に、イチかバチかで、 柏市根戸469で入力して、周辺を流しました。 「あれかな?」 ちっぽけなお店があります。 店名の看板もないので、入っていき、 「スミマセン... ここらにオッティモという自転車専門店ありませんか?」 若いひとが2人いて、そのうちの1人が、 「はい、ウチです」 「えっ?」 オトーサン、 そのひとがオーナーの酒井さんだと知りました。 ロードレーサーだけの専門店のようで、 売るよりも、みんなで走るのが楽しみのようです。 オトーサン、 飛びつくように、ウエアとパンツと帽子を買いました。 しめて、2万円弱。 酒井くん、 「いつも、どこで走っておられえますか?」 オトーサン、 「手賀沼で」 酒井くん 「それじゃ、日曜日にぼくらを見ませんでした?」 オトーサン 「日曜は、混むから道の駅には行かないんだ」 酒井くん、 「ぜひ、一度、参加してください」 あとで、オッティモのHPをよくみたら、 こんな写真が載っていました。 九十九里浜までメンバーの自転車をバンに載せ、 そこでバンから下ろして、あとは自由に走るとか、 実にいろいろな催しを行っているようです。 酒井くん、 「筑波の8耐にも出ますよ。いかがですか?」 オト−サン、 仕事柄、筑波サーキットや鈴鹿サーキットが 経営維持のために、自動車やオートバイだけでなく、 自転車レースやマラソン大会をやっているのを知っております。 オトーサン、 「とても、とても。この年じゃ」 酒井くん、 「もっとお年を召した方もおられますよ」 オトーサン、 「....」 人前では言いにくいのですが、 40代の頃、トライアスリートをめざしました。 大会が開かれたハワイ島に偵察に行きました。 オアフ島の公園でジョギングもしました。 「暑いわー、熱いわー、あかんわー」 あきらめて、今日に至っております。 オトーサン、 あらためて、調べてみました。 ○トライアスロン(triathlon) 水泳・自転車・マラソンの三種目を一日で行う耐久競技。   健康志向の高いアメリカ西海岸サンディエゴで、1974年誕生。 第1回大会は、1978年、ジョン・F・コリンズ大佐と ワイキキのノーチラスフィットネスセンターの企画で、 15名が参加した。 遠泳3.9キロ、自転車180.2キロ、マラソン42.195キロを行い、 総計時間を競った。   鉄人レースとも呼ばれる。 1982年に、バランスのとれた距離として、 スイム1.5km、バイク40km、ラン10km、 トータル51.5kmが設定され、   世界選手権など、世界で行われる85%以上が、 このやりかたで行われている。 「そうか、最近は距離が減ったのか」 スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmか。 すると、さしあたり、問題はバイクの40km超えだなぁ」 オトーサン、 そんなことで、公園デビューをしました。 大堀川のゴミ拾いの集合場所である 北柏ふるさと公園でわが勇姿を撮影しました。 「マスクがなきゃ、いい写真になったのになぁ」


24 ♪ああ、高校3年生

オトーサン、 マスクだけでなく、点鼻薬も手放せなくなりました。 前に、点鼻薬は麻薬のようなものである。 過度の服用は厳重注意という趣旨のことを書きましたが、 すでに過度の服用状態になっております。 「お前、その薬、やめといたほうがいいよ」 「だって、夜中、鼻づまりで眠れないんだから、 しょうがないだろう」 「でも...」 「じゃ、他にいい案があるのかよ」 「.....」 オトーサン、 娘に聞きました。 「会社に花粉症のひといないか?」 「ああ、いるよ。 でも、みんなレーザー治療をしたので、何ともないよ」 「でも、毎年やらなきゃならないんだろう?」 「2,3年ダイジョウブらしいよ」 「へぇ」 「いいお医者さん、紹介しようか?」 「ああ」 そう言ったものの、まずは、ネットでチェック。 「ふーん、案外安いんだ」 「でも、今年は手遅れのようだ」 ・笠井耳鼻咽喉科クリニック 自由が丘診療室  http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/laser.html オトーサン、 思いあまって、かかりつけのお医者さんへ。 「どうですか?」 「それが、花粉が飛びはじめたら、ダメで」 「あ、そう。じゃ、少し強いのを処方しましょう」 いとも簡単に3週間分の薬をくれました。 でも、用心深jく、ネットでチェック。 ○サジテン  喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの  アレルギー症状を抑える薬。  副作用など眠気がでやすい。  強い眠気なら、服用を中止してください。  まれに硬直、手のふるえなどが出現することがある。  長めに服用すると、効果が現れてくる(1〜3週間)。 オトーサン、 「あーあ、すぐ効く薬じゃないんだ」 大事をとって、朝夕2回服用とあるのを夜1回にしてみました。 それでも、朝方、強い眠気が続きます。 2回も飲んだら、ティーダの運転は危ないでしょう。 オトーサン、 娘を駅まで送っていって、 「さあ、今日はどこに行くか?」 こう花粉症がひどくては、 外出を控えたほうがいいのでしょうが、 走りたいという気持ちのほうが先にたちます。 また手賀沼へ。 上手賀沼一周10kmコース。 同じコースを同じように走るのでは あまりに芸がないので、 距離計の距離ではなく、 速度を表示して走ることにしました。 「ふーん、5kmか。歩く速度だ」 「ふーん、10kmか、物足りんなぁ」 「15kmか、この速度、何だっけ?  あー、そうそう、ポタリングだったけ」 ○ポタリング(pottering)   とくに目的を決めず、心を開放して、   風を感じ、風景や人ごみを愛でての自転車散歩。   オトーサン、 自転車の乗り方を思い出してきました。 段差を乗り越えるときは、 ひょいとサドルから腰を浮かすのです。 道路の真中にあるマンホールをよけるコツは、 ひらりと身をかわすのです。 バイク立ち入り禁止のバーの間は、 ひゅーっと無心になって抜けていきます。 オトーサン、 そんなことで、難なく7kmほど走り終えて、 若松町のNTT社宅のある路地へと迷いこみました。 ティーダだったら、表通りを走るところですが、 自転車は、路地のほうが安心です。 下校時なのでしょうか。 高校生の一団が並んでやってきます。 ひょいとかわそうとしましたが、 隙間がないので、停車してやり過ごしました。 「近頃の高校生は、礼儀を知らんなぁ」 ぼやこうとしたら、 高校生のひとりが、「スイマセン」。 そう声をかけてくるではあーりませんか。 「おー、いい高校だな、我孫子高校は」 急に、ご機嫌になりました。 高校生の集団のなかを通過しているうちに、 なんだか、高校生に戻ったような気分になりました。 おしゃべりしながらのカップルにも出会いました。 「あの娘は、今頃、どうしてるだろうな?」 ふっと、歌詞が口をついて出てきました。 舟木一夫さんの「高校三年生」 ♪泣いた日もある 怨んだことも  思い出すだろ なつかしく  ああ 高校三年生 ぼくら  フォークダンスの 手をとれば  甘く匂うよ 黒髪が オトーサン、 大好きだった同級生の娘がいました。 文化祭のフォークダンスで、 はじめて手が触れたときの あの異様なまで全身を貫いた震え。 青春でした。 まぎれもなく、青春していたのです。 ○舟木一夫  西郷輝彦、橋幸夫と共に「歌謡御三家」と呼ばれ、  60年代に輝いた青春アイドル。  63年のヒット・ナンバー「高校三年生」のインパクトが  あまりにも大きかったので、青春アイドルを期待された。  そのイメージから脱却しようとして、自殺を図ったこともある。  悲劇のヒーローとして、高齢女性に根強い人気がある。 ♪赤い夕陽が 校舎をそめて  ニレの木陰に 弾む声  ああ 高校三年生 ぼくら  離れ離れに なろうとも  クラス仲間は いつまでも  泣いた日もある 怨んだことも  思い出すだろ なつかしく  ああ 高校三年生 ぼくら  フォークダンスの 手をとれば  甘く匂うよ 黒髪が  残り少ない 日数を胸に  夢がはばたく 遠い空  ああ 高校三年生 ぼくら  道はそれぞれ 別れても  越えて歌おう この歌を  (高校三年生   作詞:丘灯至夫 作曲:遠藤実) オトーサン、 「あれから、何年たったのか?」 「かれこれ、半世紀ちかく経ったのか」 その間、日本も大きく変わり、 オトーサンの身も心も、すさまじく変容いたしました。 若いひとが、こんな替え歌をつくる時代です。 ♪赤い夕陽が黄砂を染めて  杉の木陰に出るくしゃみ  あ〜あ〜あ、高校3年生  僕ら、ハナねばねばになろうとも  くしゃみ仲間はいつまでも そう、あの頃は、花粉症なんて まったくなかったのです。 1959年8月、 日産の初代ダットサン・ブルーバードが発売された頃でした。


25 電動自転車購入

オトーサン、 ついに自転車の無断購入が露見しました。 奥方、 「あの青い自転車ないわね」 「ああ、買い換えたんだ」 「そう」 何のおとがめもありませんでした。 数日後、 「それ、なあに?」 「ああ、自転車用のウエア買ったんだ」 「そう」 いつもの黒いウンドブレーカーを その上から着用していたのですが、 袖口から青いウエアがのぞいていました。 この時も、おとがめなし。 そして、昨日。 一緒にスーパーへ買い物に行きました。 お米やペットボトル2Lサイズなど重いものを買うときだけ、 ティーダに同乗すると決めているようです。 近所のスーパーが改装工事中で閉店。 1駅先の新柏駅まで走ります。 いくつかの坂道があります。 「あれ、ブレーメンね」 「ああ」 「ちょっと止まってくれる?」 奥方、ここの半熟チーズがお気に入り。 友人にあげるみたいです。 「あらっ、定休日ね」 火曜日でした。 奥方、 しばらくして、 「電動自転車って、漕がなくても走るの?」 「漕がなきゃ、ムリだよ」 「でも、坂道も楽でしょ」 「ああ、この前、ホームセンターで試乗したけれど」 「そう」 読者のみなさん、 この「そう」という短い単語のもつ 重大な意味を軽視してはいけません。 「....電動自転車さえあれば、 このお店まで、坂を越えて、 いつでも自由にこられるはずなのに..」 オトーサン、 早速、奥方の要望に応えて、 電動アシスト自転車の検討に入りました。 まずは、価格コムをチェック。 「ふーん、投稿数が少ないなぁ」 クルマを買うときほど真剣ではないのかも。 近所の自転車屋さんの言うまま買っているようです。 「アフターサービスを考えると、そうなるよなぁ」 大手は、ナショナル、ヤマハ、ブリジストン。 「まあ、性能、デザイン、そう差はないだろう」 あまりよく読みもせず、結論を出しました。 「近所の自転車屋で買おう」 オトーサン、 早速、近所の自転車屋さんへ。 店頭にあるのは、ブリジストンが4台。 自転車屋さん、 「ニッケル水素でなく、 リチウム電池のほうが、断然いいですよ」 ノートパソコンにも使われていて、 繰り返し充電しても容量が減らないようです。 5分もしないうちに、決めました。 ○ブリヂストン  車名:アシスタリチウム(NA43LP)  定価:8万9800円 ・http://www.agawacycle.co.jp/tuhan/dendou/bs_assista.html オトーサン、 まず、こだわったのは、走行距離。 「どのくらい走れるの?」 「標準モードで、37Km、  エコモードだと54Kmになります」 「そんなに走れれば充分だなぁ」 次に、こだわったのは、タイヤサイズ。 店頭にあったのは、26インチでしたが、 ひとまわり小さい24インチにしました。 奥方の身長が155cmということと、 ティーダに積めるからでした。 色もこだわりました。 店頭にあったのは、シルバーとグリーンでしたが、 レッドにしました。 *カラ−:   シルバー・ブリアスカイ/ピュアレッド   フォレストグリーン/シトラスイエロー   オトーサン、 買ってしまった後で、 ネットでカタログをみました。 「へぇ、最近のは、いろんなものがついているなぁ」  特徴:  ・重量22.9kg. ・アルミ・フレーム  ・3段変速  ・軽量電池(1.2Kg)   充電は家庭用電源100Vで2時間   ・一発二錠(後輪錠と同時にハンドルロック) ・2年間盗難補償付き  ・ホワイトビ−ム点灯虫  ・テールランプ(太陽光発電)  ・空気ミハル君(空気圧チェッカー)  ・ドレスガード  ・大きなふかふかサドル  ・かるっこスタンド(テコの原理で楽に立てられる) オトーサン、 2日後、自転車屋さんから電話をもらいました。 「遅れるの?」 「はい」 ママチャリの生活臭を消したかったので、 サドルとハンドルを茶色に変えてもらいました。 そのために入荷が遅れたようです。 オトーサン、 試乗に行くつもりでしたが、 急にヒマになりました。 「ヒマだなぁ、どうしようかなぁ」 そこで、またネットで価格コムをチェック。 電動アシスト自転車>人気ランキング>比較 ・http://www.kakaku.com/prdsearch/prdcompare.asp?  PrdKey=64605010081.64605010087.64608010144.64606010131.64601010001 「しまった! もっとよく検討すべきだった。 ナショナルのWiLL、かっこいいなぁ。 世界最軽量16.9kgで、7段変速。 しかも、折りたたみもできる!!」 ・WiLL ELECTRIC BIKE BE-EHF07  (定価:10万9800円) 注)タイヤサイズは21インチ オトーサン、 さらにネットで検索して、 「しまった!!フル電動自転車もあるんだ。 マウンテンバイクもあるんだ」 買う前に、よく下調べをするべきでした。 ・電動自転車の達人  http://homepage3.nifty.com/nonu/biket.htm 注)中国製、公道は走れない

26 再起、第二戦

オトーサン、 また、花粉症でダウンしました。 花粉症というより、薬のせいでしょう。 「とにかく眠くて眠くて....」 一日中、寝ていました。 それでいて、夜もグッスリ眠れるのですから、 花粉症というより、睡眠薬みたいなもの。 まだ、一日朝夕2回というのを1回しか飲んでいないのに、 この眠さとは。 オトーサン、 三連休の初日、 「どういうわけだろう、今朝は眠くないなぁ」 鼻づまりもなく、グッスリ眠れました。 花粉予報は「非常に多い」と出ています。 「予報なんか気にしていたら、何もできないや」 力がみなぎっています。 で、自転車散歩をすることに。 テイーダに自転車を積みこもうとして、 リアゲートを開けかかって、 「おっ!」 窓ガラスが花粉をまぶしたようになっています。 「スゴイ量だなぁ、こんなの見たことがない」 なんでも、昨日は、昨年1年分の花粉が飛んだとか。 「ま、洗車はいいか、どうせすぐ汚れるもの」 買ったばかりは、すぐ洗車していたのに、 段々、不精になってきました。 オトーサン、 再起第二戦は、やはり、 ホームグラウンドの手賀沼へ。 今日は、久しぶりに、水の館の駐車場へ。 「おっ、ティーダがある、イエローだ!」 「ありゃありゃ、ぶつけたのか」 「おお、リアもぶつけたのか」 フロント・フェンダー、そしてリア・バンパーに凹み。 満身創痍です。 手賀大橋の歩道橋を渡ってすぐが我孫子高校。 手賀沼沿いを北柏にむけて、若松の住宅街をぬけていきます。 このあたりにNTTの広大なアパート群があって、 その一部が取りこわされ、空き地になっています。 周囲を取り巻く塀に注意書きがありました。 「へえ、日本でも、厳重処罰されるんだ」 「市の条例で、ぽい捨てに罰金か」 「わが柏市は、どうなってんだ?」 後で調べてみました。 ○市内の公道、全て禁煙 05年度から導入へ                       柏市は05年度から、市内すべての公道で喫煙を禁止する 方針を固めた。 ぽい捨ても市内全域で禁止し、 違反行為をした場合、1万円以下の過料を徴収する。 喫煙禁止の対象区域を、市全体の公道に広げるのは全国初   97年7月に「市ぽい捨て及び違反ごみ出し防止条例」を制定し、 柏駅中心部を喫煙抑制区域に定めてきた。 定期的に環境美化推進員らが見回りなどをし、 路上喫煙をやめるよう訴えてきたが、 罰則のない努力規定だったため、効果は十分ではなかった。 (アサヒ・コム 04年7月29日) オトーサン、 順調に走って、北柏ふるさと公園へ。 ここでトイレ休憩。 「あぁ、柳が青くなってきたなぁ」 石川啄木の歌が口をついて出てきます。 ・やはらかに 柳青める 北上の  岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに  . 北柏橋、ふるさと大橋、ひどり橋と 次々と橋を渡って、 沼南側のサイクリングロードを走りました。 「おお、あれ、酒井くんか?」 マウンテンバイクの青年2人が前の走っています。 話しながら走っているので、追いつきました。 「時速15kmか」 でも、コーチが終わると、 2人が俄然スピーをあげたので、 あっという間に追いぬかれました。 オトーサン、 遠ざかっていく2人を 必死の形相で追いかけます。 ちらっと速度計をみると、時速29kmでした。 「速いなあ」 「頑張れ、ここが踏ん張りどころだ」 「ムリかなぁ」 「やーめた。若いやつには勝てん」 休憩をとりました。 自然に短歌が口をついて出てきました。 ・やはらかに 柳青める 手賀沼の  岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに


27 電動自転車で遠征!

オトーサン、 鼻づまりで眠れませんでした。 口で息をするものですから、喉が痛くて痛くて... 「起きよう!」 朝の5時でしたが、このまま寝ているよりは 起きてしまったほうが楽でしょう。 うがいをしたら、やや楽になりました。 パソコンに向かって、日課のHPをUPしました。 早いですが、近所のガソリン・スタンドへ。 「おお、朝っぱらから行列か」 ティーダが花粉まみれなので、 機械洗車でもいいやと思いましたが、 5台も前に並んでいるので、あきらめました。 オトーサン、 帰宅して、ヒマ。 わが家では、まだ、みんな寝ています。 「電動って、どんな感じなのかな?」 奥方用の自転車なのですが、 昨日遅く届いたので、まだ試乗していません。 「梅を見にいくか」 といっても、100mほど先、 歩いていけばいいのですが、そこはそれ。 ここは、電動自転車で行かねばなりません。 乗りはじめの印象は、 「重たいなぁ」 「ママチャリそのものだなぁ」 つぎに、 「ふーん」 そう思ったのは、 電動にしないでも、案外楽に走れたため。 3段変速になっています。 オトーサン、 枝垂れ梅を撮影しました。 「....走り足りんなぁ」 いくらママチャリでも、 100m走った程度では性能は分かりません。 住宅街の坂道へ。 やはり、坂道は辛いもの。 電動にしてみました。 「ふーん」 標準からパワーモードにしてみました。 「おっ、力あるぞ!」 ヒューンとモーター音。 ちょっとプリウス風です。 面白くなってきました。 オトーサン、 「よーし、柏駅前まで行ってみるか」 バーミヤンから新柏駅まで長い登り坂があります。 「おー、気持ちいいー」 若いひと2人を坂道で追い越しました。 やはり電動自転車の威力は大したものです。 「もう、レイソルか」 日立柏サッカー場へ。 ご存知、柏レイソルのホームグランドです。 昨シーズンは、あやうくJ1から転落するところ。 「一度、見にこなきゃなー」 まだ応援に行くほど柏市民になりきっていません。 オトーサン、 ケーヨーデーツーに出ました。 「柏駅、すぐじゃん」 ここからは、常磐線沿いの繁華街を走行します。 きょろきょろ商店をみながら走ります。 まさに、ママチャリならではの世界。 「着いた。45分で着いたぞ! 案外近いなー」 遠征成功を祝って、証拠写真を撮影しました。 まず、柏駅前に最近開店したビックカメラ。 早朝なのに、赤いハッピの係員がチラシを配布しています。 次は、2番街のアーケードへ。 こちらは、休日の朝なので、がらんとしています。 昼時になったら、若者で溢れかえるハズ。 「どこかで、ひと休みしよう」 ラーメン屋さんは、まだ準備中でした。 「明日でも、食べに来よう」 ○北海道ラーメンひむろ   住所:柏市柏1-6-8 鈴木ビル 1F 電話:04-7164-7444  http://www.4tops.co.jp/newpage26.htm ・旭川ラーメン   650円   ・札幌味噌ラーメン 750円 結局、近くのミスタードーナツで、 モーニングを注文しました。 「おっ、卒業式か」 和服姿のお嬢さんとその母親が入ってきました。 支払いは、母親。 でも、うれしそうです。 オトーサン、 「へぇ、妙なものがあるなー」 八百屋・伊勢屋の2Fのベランダに カーネルサンダース人形が2体並んでいます。 早速、店員さんに取材しました。 「めずらしいですね」 「ああ、オーナーがケンタやってるもんだから、 宣伝用に並べたんだ」 「へぇ」 「テレビ局が取材にきたよ」 世のなかには、金をかけずに、 うまい宣伝を考えつくひとがいるものです。 オトーサン、 その後、南柏駅を経由して帰宅しました。 8時に自宅を出て、帰宅したのが10時半。 電動自転車のおかげで、 遠出が苦にならず、思わぬ遠くまで行けました。 この電動自転車、 疲れたら平坦地でも、 パワー走行で走ればいいのです。 電池も、ほとんど減っていません。 「何キロ走ったのかな?」 地図で目分量で計算すると、12kmくらい。 オトーサン、 「....距離計を取りつけようっと」 ほかに改造したいところも出てきました。 「...みっともないから、籠は外そう。  バックミラーは必需品だな。 ナビも、ほしいなー」 奥方にあげるのが、勿体なくなってきました。


28 流山への遠征

オトーサン、 画期的花粉症対策を2つ発見しました。 @マスクしたまま口呼吸で寝る  鼻づまりは気にせず、口呼吸に徹する。   酸欠にもならず、喉も痛くならない。 Aルゴール液を希釈し、鼻も洗浄をする。 マスクのおかげで、昨夜はグッスリ眠り、 ルゴール液での鼻洗浄で、今朝は鼻がすっきりしました。 「もう、花粉なんか怖くないぞ!」 オトーサン、 「晴れて、しかも風が強いなー」 いつもならひるむところですが、 向かい風に対して電動自転車が強いかどうか 重要なテストすることにしました。 もし、うまく行けば、 自転車の天敵である風は、 文明の利器のおかげで克服されるでありましょう。 朝の7時半です。 「さてと、どこへ行くか」 そう言ってみたものの、 行き先はとうの昔に決まっています。 昨日の柏駅までの遠征は、小手調べに過ぎません。 オトーサン、 実は、電動自転車を買うきっかけになったのは、 自転車屋でのおばさんの一言。 「あたし、電動自転車に乗ってどこでも行くわよ。 流山市役所にも行ったわ」 「えっ、あんな遠くに自転車で?」 「何ともないわよ、電動だから」 オトーサン、 昨夜、LiveDoorの地図をダウンロードしました。 「流山は遠いなー。柏駅より、ずっと遠い」 「ま、いいか、きついようだったら、 本土寺から引き返そう」 オトーサン、 スタ−トしました。 イキナリ上り坂と向かい風の2重苦の洗礼をあびました。 「ようし、パワーモードだ!」 グーンと加速しました。 坂も、風も、意識しません、 「寒いなー」 手袋をしてといてよかった。 ランドマークの国道6号線根木内交差点へ。 ここまでで約3km。 体が温まってきました。 オトーサン、 常磐線の陸橋の上から、北小金駅を撮影しました。 次は、本土寺の参道入り口。 「おお、杉並木だ、花粉地帯だ」 そして、右手に東洋学園大学をみて、 坂川を渡りました。 この坂川、その昔は「逆川」と呼ばれていました。 雨が降ると、江戸川にそそぐはずが、逆流したそうです。 洪水の元凶でした。 オトーサン、 「おっ、何だ、あの大きな石碑は?」 坂川改修を含めて、 大規模な土地区画整理をしたことを記念するもの。 題字の地名「大金平」を書いたのは、 千葉県県会議員、松本清。 そう、あのマツモトキヨシの創業者です。 「下手な字だなー」 でも、後世に残ったのですから、大したもの。 汗が出てきたので、セーターを脱ぎました。 ここまでで、5km強走ったのでしょうか。 また、走りはじめて、道が分らなくなりました。 「おっ、黄色いティーダだ」 「よし、ここを曲がろう」 ティーダの後をつけることにしました。 勿論、あっという間に遠ざかっていきましたが、 正解だったようです。 ランドマークのイトーヨーカ堂が見えました。 ここからは、流山市役所はすぐ。 オトーサン、 時計をみます。 「9時か。1時間半も走ったのか?」 休み休みにしても、時間がかかったもの。 「開店は10時か」 店内のミスタード−ナツで休憩するつもりでしたが、 この時間では、まだやっていません。 「そうだ、もうひと頑張りして、一茶の碑を見に行こう」 ものの5分もしないうちに、 赤城山光明寺へ。 小林一茶のよき俳友であった 地元の名家、秋元双樹との連句碑があります。 ・豆引きや 跡は月夜に 任す也   双樹  烟らぬ 家も うそ寒くして    一茶 オトーサン、 この光明寺で、大発見! 読者のみなさん、 ハガキ(葉書:葉に書く) その語源、ご存知ですか? 「やぁ、この年になるまで知らなかった」 その後、デニーズで一休み。 花粉のせいで、目が真っ赤、ひりひりします。 トイレで目を洗い、目薬をつけました。 ふと、窓の外をみると、青いティーダ。 目で追っていくと、その先に満開の桜。 午前10時、ついに流山市役所に到着。 誰もいないので、正面玄関に自転車を乗りつけました。 ここにも、一茶の句碑があります。 ・ゆうぜんとして 山をみる 蛙かな オトーサン、 南柏駅を経由して、帰宅しました。 流山市役所からの所要時間は、1時間。 「追い風、途中休憩なし」なので 30分短縮できたのでしょう。 午前7時半にスタートして、帰宅は午前11時ですから、 およそ3時間半の遠征でした。 バッテリーも、残量が半分以上ありました。 オトーサン、 鼻うがいをしながら、 鼻息もあらく、 「今度は、もっと遠くまで行けそうだ」 でも、大腿四頭筋が、ぱんぱんでした。 「...電動のロードレーサー、ないかなぁ?」


29 ゴーグルを買う

オトーサン、 「午後から雨か」 そこで午前中に柏まで行って、 「ひむろ」のラーメンを食べに行くことにしました。 「どっちの自転車で行くかな」 2日連続で、電動自転車に乗ったので、 今日は、クロスバーの軽快車で行くことにしました。 「坂を上ってみよう。どの位、疲れるか?」 「柏駅まで、何キロあるか、計測してみよう」 「ついでに、所要時間もメモしよう」 そんなことで、メモも用意してスタート。 オトーサン、 あちこちのランドマークでとまりました。 メモしたり、撮影したり、ハアハア言ったり.... あげくの果てには、駅前の仏壇屋で、 仏壇の処分法を教わりました。 お寺さんに3万円くらい払ってから廃棄すべきとか。 「下取りしないのですか?」 「そんなことはしませんよ」
地点   時刻/走行距離km
・自宅   9:25/0
・ENEOS 9:34/1.05
・スーパーのベルクス (登坂路300m) 9:35/1.33
・新柏駅前 9:42/2.25
・ブレーメン(名戸ケ谷) 9:45/2.80
・キグナス 9:48/3.49
・日立サッカー場(登坂路800m) 9:53/4.35
・ケーヨーデイツー 10:00/4.99
・柏駅前 10:15/5.78

オトーサン、 ここ何日か、自転車で街中を走ってみて、 気になるシーンがいくつもありました。 ・歩道がない ・歩道はあるが、自転車が通行できる幅はない ・歩道を並んで歩くひとがいる ・歩道を犬を連れて歩くひとがいる ・歩道にバイクが乗り入れ ・バイク乗り入れ禁止のバーが邪魔 ・歩道と車道の段差がある ・歩道が深くえぐれている ・歩道のマンホ−ルの蓋がガタガタ鳴る 「このルートは案外いいなあ」 それでも、気になるシーンがあったので、撮影しました。 ティーダに乗ってばかりいると、 気がつかない庶民の世界です。 ・道路標識が歩道の真中に立っているシーン ・歩道をクルマが占拠しているシーン オトーサン、 柏の繁華街へ。 前方に長崎屋の赤い看板がみえます。 「おお、堂々と車道を走っている」 この辺は、ママチャリの天下のようです。 「案外、自転車、きちんと置いてあるなぁ」 柏市と警察が厳しく取締まっているからでしょう。 駐輪場の地図も発見しました。 汗びっしょりになったので、 長崎屋の4Fにある100円ショップ、ダイソーへ。 Tシャツ105円、これで着替えましょう。 目と鼻の先に、HISがあったので、 バリ島のパンフレットをもらいました。 ミスタードーナツの店先に駐輪して、店内へ。 「目がかゆいなー」 トイレで目と鼻のそうじ。 Tシャツを着替えようとして、 面倒なので、取りやめました。 コーヒーを飲みながら、 バリ島のアマン・リゾートをチェック。 花粉のない世界への憧れがつのってきました。 「案外安いんだなー」 4月上旬なら、6日間で、24万円。 「滞在を1日延長すると...5.9万円は高いなぁ」 この店のモーニング(315円)が、 200回ほど食べられる計算になります。 考えてみれば、ティーダのお値段も高いもんですなぁ。 「6000回食えるもんなー」 オトーサン、 一休みして、 新星堂で、500円のDVDを2本買いました。 「荷物が増えたなー」 そこで、長崎屋で、”le coq sport”のリュックを購入。 「ウチにいくらでもあるのになー」 ムダ使いのいい例です。 お値段は、3015円。 こうして、11時の開店まで時間つぶしをして、 おもむろに、お目当てのラーメン「ひむろ」へ。 「まだ、空いてるなぁ」 カウンター席(12)の奥に陣取って、 札幌味噌ラーメン(750円)を食べました。 ネキ、メンマ、もやし、ワカメが山盛り。 チャーシューの大きいこと。 スープもうまいし、麺もまあまあ。 100円の割引券をきちんと使って、 「これで、650円は安いわ」 でも、熱いラーメンのせいで、 またまた汗をかいてしまいました。 オトーサン、 メガネの三城に寄りました。 超電波でメガネの花粉を除去します。 ふっと思いついて、 「度つきゴーグルありますか?」 「はい」 「でも、水泳用でしょ。みっともないよ」 「では、こちらゴーグルはいかがですか」 「おー、かっこいいじゃない」 「もう、これしか残っていないのです」 「度つきにできるの?」 「ええ」 ということで、急遽、検眼もして、 ゴーグルに合う大きめのレンズも買いました。 お値段は、アマンリゾートの延泊分。 ゴーグルそのものは、安いのですが、 世界最高超薄型最高級レンズなるものに、 こだわったあまり、アホな買い物をしてしまいました。 ティーダ18Gの最高級グレードを買うようなものでしょうか。 オトーサン、 検眼に手間取っているうちに、 雨が降りだしました。 帰路は雨中走行になりました。 マスクはやめ。 びしょびしょ。 水たまりを突っきって走ります。 休憩も、撮影も、取材もなし、急行しました。 「30分で着いたぞ!」 往路は50分。 帰路は、6kmを30分でしたから、 時速12kmということになります。 「....ティーダで行けばよかったかな?」 でも、駐車料金が気になって、 意外に、買い物を楽しめないものです。 その点、自転車ならタダ。 お天気がよく、風もない日は、自転車に限ります。 でも、今日は、失敗。 オトーサン、 自転車をすみずみまで拭きあげ、 衣服を全部脱いで洗濯機に放りこみ、 シャワーを浴びました。 スッキリしてから、ネットをみました。 「最近は、かっこいいゴーグルが出てきているなぁ!」 ・http://www.rakuten.co.jp/paris-miki/526863/466482/ ゴーグル(防塵カバーつきメガネ)の効果も出ていました。 ・http://www.nasal-allergy.net/top/gaku_i/qa/qa004.html 立ったままだと、メガネもゴーグルも差はないのですが、 歩くと、断然、ゴーグルが効果を発揮します。 「自転車で走れば、もっと効果的だろうな」 2日後に出来あがるそうなので、楽しみです。 いずれ、効果のほどをご報告しましょう。


30 完全休養日

オトーサン、 「今日は、雨か。サイクリングはできんなぁ。 さて、どうしたものか」 先日、オートバックスから電話があって、 「RECAROのシートの件ですが、 ティーダ用のレールが発売されました。 どうされますか?」 「あぁ、そのうち行くよ」 そう言ったまま、放っておいたので、 映画をみがてら、寄ってみようかと思いました。 でも、身体がだるいので、取りやめ。 「ここ数日、遠征して頑張ったからなぁ。 今日は休もう。残念!」 オトーサン、 昨夜、すこし咳が出ました。 鼻づまりの鼻など気にせず、 この数日、専ら口呼吸で過ごしてきましたが、 考えてみれば、無謀にして無知でした。 「鼻は何のためにあるのか?」 鼻は、本丸の気道を守るための砦のようなもの。 「こりゃ、肺炎になるかも」 そういえば、年寄りは、よく肺炎で死亡しています。 午前中、床についていました。 オトーサン、 その後、昼飯を食べがてら外出しました。 途中、パトカーと霊柩車と黒いティーダに出会いました。 「何だか、縁起が悪いなぁ」 薬局で目薬、スーパーで果物、 そして本屋で「ベストカー」を買って、 すしの福兆本店へ。 1000円のすしランチを注文。 待っているおばさんたちを尻目に、 すぐカウンター席へ案内されました。 ここまでは、よかったのですが、 気にくわないのは、職人の態度。 目の前に座ったのに、知らん顔をしています。 「気分悪いなぁ」 1000円で食わしてやってるといわんばかり。 そう思いはじめると、気に食わないことばかり。 まず、突き出し。 「なーんだ、もやしだけだ」 味噌汁。 「ちいせぇ、お椀だなぁ」 すし12貫。 「これ、つくり置きだな。冷えている。 売り物のあぶりがないじゃないか」 よく見たら、タケノコに焦げめをつけたすしがありました。 デザート。 「何だ、こりゃ」 コーヒー 「これが、一番ウマイなー」 オトーサン、 そのまま帰宅して、 床に就こうかと思いましたが、 それも芸がないと思って、 昨日、自転車で走ったコースをティーダで走ってみました。 「楽チンだなー」 @道路の真中を堂々と走れます。 自転車だと道路の端を肩身の狭い思いで走らねばなりません。 A登坂路も、まったく意識しないですみます。   自転車だと歯を食いしばって登るのです。   B路面の凹凸も、ほとんど無視できます。   自転車だと、お尻にガツンガツン。 「でも、物足りないなー」 風も感じられないし、匂いも感じられません。 勿論、汗なんかかきません。 ただただ、日常感覚に浸るだけ。 「クルマばかり乗ってると、人間、ダメになるぞ!」 つい目と鼻の先のゴミ捨て場まで クルマで行くようなひとには、死んでもなりたくありません。 オトーサン、 帰宅して、ゴロンと寝そべって、 「ベストカー」を拾い読みしました。 「そうか、アルファロメオのブレラが出たか」 ジュネーブ・ショーでお披露目。 ジウジアーロの流麗なデザイン。 地面を這うように低く、ワイドな真紅のボディ。 欧州で今夏発売、日本入荷時期は未定。 スパイダーの後継モデルのようなので、 「500万円くらいか」 血が騒いできました。


31 新型ロードスターに食指

オトーサン、 ベストカーのページをめくっていて、 新型ロードスターの記事を発見しました。 「日本発売は8月、価格は約260万円!」とあります。 「260万か、手が届かない値段じゃないなー」 写真を見ます。 キープコンセンプトで、現行モデルをリファインさせた感じ。 スペックをみると、 現行モデルよりも、ほんの少し大きくなっただけ。 「低くワイドで、かっこいいなぁ」 ホイールベースを延長し、 重量バランスを50対50にしたそうですが、理想的です。 「でも、3ナンバーになったのか」 ティーダが、5ナンバーに抑えたのと好対照です。 ロードスター     ティーダ 全長mm 3950(+ 0)       4205 全幅mm 1720(+40) 1695 全高mm 1245(+10) 1535 ホイールベースmm 2330(+65) 2600 重量kg 1090(+10) 1140 オトーサン、 「走りはどうだ?よく走りそうだなぁ」 「サスがいいなぁ」 排気量cc            1998 1498 ボア×ストロークmm    87.5×83.1 78.0×78.4 圧縮比   10.8   10.5 最高出力ps/rpm  160/6700 109/6000 最大トルクkg/rpm   19.2/5000   15.1/4400 ミッション 6速AT/MT CVT サスペンション(前) ダブル・ウィシュボーン ストラット サスペンション(後) マルチリンク トーションビーム タイヤ(前)        205/50R16      185/65R15     (後)       205/45R17      185/65R15 オトーサン、 スペックをみればみるほど、よく出来ています。 ますます欲しくなってきました。 エクステリアは、 ・オープン ・ソフトトップ ・ハートップ 「ルーフも軽く収納できるらしい、いいねぇ」 インテリアも、3タイプ用意されています。 ・ブラック(クロス) ・ブラック(レザー) ・ブラックとサドルタン 「インテリアも、かっこいいなあ。 おれなら、絶対、ブラックとサタンだな」 カラーは、8色用意されるそうです。 オトーサン、 「でも、燃費はどうかな?」 「ナビはどうするのか?」 「自転車は積み込めんだろうなー。  折たたみ式にすれば何とかなるか」 クルマ選び、 ま、欲を言えば、キリがありません。 ティーダを買ってから、まだ半年。 もう1台買い増すか? ティーダが正妻で、ロードスターは愛人。 車庫には、2台置けそうですが... 「でも、問題は、カネの工面と家族の説得だなぁ」 いつも、ここで振り出しに戻ってしまうのです。


32  電動スクーターに食指

オトーサン、 所用があって、渋谷へ。 「相変わらず、人出が多いなぁ」 ハチ公前のスクランブル交差点を渡りました。 「おっ、Sセンセイじゃないか?」 ついこの前まで、大学の同僚でした。 「Sさん、なんでこんなところに?」 「その先の銀行まで。大学は辞めたよ」 「そうですか」 「じゃ、いそぐから」 止めた理由も聞けませんでした。 他のセンセイや職員の近況も知りたかったし、 大学の隣で開催される愛知万博の話もしたかったのですが。 「残念!」 まさに波田陽区です。 オトーサン、 ひさしぶりに、天ぷらのつな八へ。 定食1050円。 「福兆のより、ずっとうまいなぁ」 すしと天ぷら、料理がちがいますが、 暖かいメシを気持ちよく提供するという 基本はきちんと守られています。 その後、 「どうするか。このまま家に帰るか」 「そうだ、東急ハンズに行ってみよう。  花粉よけゴーグルのいいのがあるかも」 買ったばかりですが、 いい買い物だったか確認したいのが人情。 オトーサン、 若者であふれている センター街をぬけてハンズへ。 「この下を川が流れているなんて、 若い奴はしらんだろうなー」 その川の名は、宇田川。 6Fが自転車売り場。 「すげえ台数だなー」 パーツ類が多く、お目当ての品はどこに? 初老の店員に聞くことに。 「ああ、花粉のですか、それは3Fですよ」 聞き方がまずかったのでしょう。 それとも、店員がいい加減だったのか、 3Fに行ったら、花粉のマスクしか置いていません。 オトーサン、 「しょうがないなー」 6Fに戻ります。 「自分で探そうっと」 自転車用のヘルメットが気になります。 でも、小学生用のものしかありません。 「変だな、ハンズにしては」 「もう、帰ろうっと」 エレベーターを待っている間、売り場をふりかえりました。 「おっ、ありゃ何だ?」 近づいて、よく見ます。 「電動スクーターだ」  スゴイ!電気で走るんだ。  小さくて、デザインもいいなぁ。  いくらするんだろう?」 スクーターの周りを探しましたが、値段表示がありません。 また、先ほどの老店員をつかまえて、 値段を聞きます。 店員、ぶっきらぼうに、 「25万だね」 内心、ムカっときました。 「お前、売る気あんのか?  ...ハンズも質が落ちたなー、  浜野さんに言いつけてやろう」 知人の浜野安弘さんが、 このお店のコンセプトを東急に提案したのです。 オトーサン、 帰宅して、早速、ネットで調べました。 まずは、ヤマハのホームページ。 ・電動スクーター:Passol  http://www.yamaha-motor.jp/passol/index.html メーカー希望小売価格 252,000円 「へぇ、仕様諸元も書いてある、自動車と同じだなー」 全長×全幅×全高 1.530mm×600mm×995mm 軸間距離 1,040mm 最低地上高 115mm シート高 745mm 車両重量 45kg 1充電走行距離 32km 最小回転半径 1.6m 最高出力 0.95kW/1830rpm 変速機形式 遊星減速機 ブレーキ形式(前/後) ドラム(リーディングトレーリング) タイヤサイズ(前/後) 60/100-12 36J(チューブタイプ) 懸架方式(前/後) テレスコピック/ユニットスイング フレーム形式 バックボーン(アルミパイプ) バッテリー種類 リチウムイオンバッテリー バッテリー電圧/容量 25V 14AH 充電時間 100%まで約2.5時間 バッテリー充電電源 AC100V オトーサン、 さらに、詳しくみていって、 「へえ、5万円も補助金が出るんだ。  まるで、プリウスみたいだ」 さらに、興味をもって調べると、 購入者のサイトを発見しました。 「おお、気合が入ってるなー」 「メーカーや販売店よりも、  ユーザーのほうが気合が入ってるなー」 ・私のバイク:03 Passol http://www.senriweb.com/mc_passol.html#passol 「そうか、そうなんだ。 This is the First Electric Motorcycle in the Worldなんだ」 オトーサン、 機能別インプレッションを読み終えて、 感想を漏らしました。 「そうか、走行距離が少ないか。15〜20km程度か」 電動自転車だと、 バッテリーがなくなっても、 足で漕いで帰宅できますが、 電動スクーターでは、悲惨なことになります。 「初物に価値を見出すかどうかだなー」 首都圏限定100台発売をどう評価するかでしょう。 「そのうち、試乗してみよう」


33  春到来!

オトーサン、 「今日は、いい天気だなー」 風もおさまって、絶好のサイクリング日和。 2日間、完全休養したので、元気ハツラツ。 自然、歌がこぼれます。 ♪梅は咲いたか  桜はまだかいな 「さて、どこへ走りに行くか」 と言っても、そう選択肢は多くないのですが、 やはり、ホームグランドの手賀沼へ。 電動自転車でなく、軽快車で。 手賀大橋を渡って、漁協の駐車場へ。 土曜日ですが、ここは穴場なので空いています。 「おっ!」 色とりどりのサイクルウェアの一団がスタートしたところ。 「酒井くんたちか?」 この前、ウェアを買ったとき、 休日には、オッティモのメンバーが揃って、 ここからスタートすると言っていましたっけ。 「ふーん、9時スタートなんだ」 オトーサン、 9時06分スタート。 時計回りにしました。 手賀大橋を渡って、沼南側を走ります。 やわらかな向かい風。 「もう春だなー」 気持ちよく走ります。 道幅6m、2車線のサイクリング専用道路。 クルマを気にせず、排気ガスの匂いもなし... 中央の真新しい白線をトレースします。 白線好きなジョガーに白線を譲ったりして...。 数キロ走ると、汗ばんできます。 「このウェア、いいなぁ。 通気性がいいし、着やすいし」 オッティモで買ったもの。 パールイズミという会社の製品です。 ・http://www.pearlizumi.co.jp/contents/products /2004summer-catalog/04ss.html ○サイクルウェア:ブリージング  ライディングフォームや  空気抵抗を解析し競技用に開発された、  フィット性の高いエアロ フィットのレーシングモデルと違い、  エントリーユーザーをはじめ多くの方が、  高機能スポーツウェアの良さを  窮屈感のない着用感で体感し、満足していただけるよう、  肩幅や胴回りなどを横幅方向に広げ、  普段着に近い着心地感が得られる様に、  ウェア全体に少しルース感を持たせた  セミエアロ カットを採用しています。 柏ふるさと公園で小休止。 柳の青が素敵です。 先ほどの端唄の続きが出てきます。 ♪梅は咲いたか  桜はまだかいな  柳なよなよ 風次第  山吹ゃ浮気で  色ばっかり しょんがいな ○端唄 江戸時代の流行歌。 四季とりどりを唄い、色恋や地名も出てくる。 タイムスリップして、粋な江戸情緒を味わえる。 オトーサン、 「若いって、いいなぁ」 近くの二松学舎大学生たちでしょうか。 芝生の上で横走り競争をしています。 大きな黒いモニュメントを前において 自転車を撮影して楽しみました。 「芸術写真になっているかなー?」 数キロ走って、 我孫子側の公園、北柏ふるさと公園へ。 小休止と撮影。 手賀沼公園でも、一休み。 地図がある掲示板を撮影し、 オランダ屋で、苺のロールケーキを食べました。 その後、スタート地点の漁協前広場へ。 「走りたりんなー」 ということで、また沼のほとりを走って、 卵の直売所へ。 ここで、特大卵(6ケ)を買いました。 これって、黄身が2ケ入っている確率が高いので、 奥方のお気に入りなのです。 オトーサン、 結局、13.76kmを走り終えて、 沼南のガソリン・スタンドへ。 「値上がりしたなぁ」 半月前、101円だったのに、108円。 オトーサン、 帰宅して、新聞の地方版に目を通します。 「へぇ、よかったなー」 柏ナンバーが実現しそうです。 「流山には振られたが、我孫子がウンと言ったのか」 やはり手賀沼浄化をめざしての共同体意識が 効果を発揮したようです。 うれしくなって、 端唄、「縁かいな」の替え歌をつくってみました。 ♪春は曙 手賀沼の   出船 入り船 屋形船   揚がる 流星 星くだり   沼が取り持つ縁かいな 柏ナンバー導入は、 両市の3月定例市議会で承認され、 柏では93%、 我孫子では89%の市民の賛成が得られたので、 あとは、県と政府がウンと言えばいいのです。 実現の可能性が高まりました。 「...柏ナンバーか」 そうなると、新生・柏ナンバーにふさわしい 新しいクルマに買替える必要が出てくるかもしれません。 娘に 「アルファロメオが野田ナンバーかよ」 そう冷やかされたので、ティーダにしたという経緯があります。 「ルノー・メガーヌのガラスルーフ・ワゴンもいいかも。 自転車が積めるし...走りもいいし」


34  ゴーグルの効果いかに?

オトーサン、 日曜の朝、 「今日も、いい天気だなー」 風もないですが、気温が上ると花粉が心配です。 せっかく口呼吸から鼻呼吸に戻ってきたのに、 電動自転車に乗るのは、無謀かも。 でも、柏駅前のメガネの三城に行くことにしました。 ゴーグルが、もう出来ているハズ。 帰路は、花粉を心配せずにすむでしょう。 オトーサン、 無事、柏駅前へ。所要時間40分。 ゴーグルもできていました。 休憩がてら、ミスタードーナツに入って、 途中、セブン-イレブンで買った"マガジンX 5月号”を読みます。 「おお、ざ・総括で、ノートを評価している!」 早速、読みはじめましたが、読めません。 「度が合ってないなー」 しょうがないので、ゴーグルを外して裸眼で読みます。 ・3年遅れの"日産版フィット"  シートが悪い、CVTもEPSもダメ、  その他、酷評が続いて、結論はティーダを買いなさい。  さらに、ティーダの1800ccもダメ。  エンジンも悪い、ステアフィールもおかしい、燃費も悪い。  その他、酷評が続いて、結論はティーダなら1.5Lを買いなさい。 オトーサン、 読み終わって、店の外へ。 遠くの景色をみます。 「おお、よく見えるなー」 念のために、メガネの三城へ戻って、 検眼してくれた店員に質問しました。 「ええ、外出のとき使われるそうことなので、 遠方がよく見えるように調節しました」 「分かった、そういうことなら、いいや」 要は、家の外と中でメガネを使い分ければいいだけ。 クルマも、遠出用と近場用と使え分けるべきなのでしょう。 それを「遠近両用を!」と欲ばるので、ピントがずれるのです。 オトーサン、 花粉の心配もなく、遠くもよく見えるので、 自転車を置いて、春の街を散歩しました。 柏神社の前に出ました。 この本殿は、昭和49年に完成した新しいものですが、 出羽三山の羽黒神社と 京都の八坂神社が合祓されたすぐれもの。 「お祭りか? お祭りは、夏か秋だろうが」 フリーマーケットでしょうか、すごい人出です。 確認すべく、境内に入ってみました。 「おお、フランクフルト。ソーセージがある! 焼き鳥もある、やきそばも、ピザも、おでんもある!」 「しまった。回転すしなど、食べなきゃよかった」 ボーイスカウトが主催しているそうです。 インディアンの帽子をかぶった姿を撮らせてもらいました。 昨夏は、尾瀬沼にキャンプに行ったとか。 オトーサン、 これまでと反対側の歩道を走ってみました。 日立サッカー場の前にきました。 「何だ、あの銅像は? あの石碑は?」 いつもと違う行動をすると、見えてくるものがあります。 「へぇ、レイくんか」 柏レイソルのキャラクターでした。 もうひとつの石碑には、 「小金原の野馬除土手」とあります。 このあたり、徳川幕府直轄の放牧場だったのです。 軍馬が逃げ出さないように、 万里の長城のように土手が築かれていたのです。 オトーサン、 車道を離れて、静かな住宅街をぬけて、 新柏駅へ向かいます。 「そうだ、法林寺に行ってみよう」 このお寺の名物は、大銀杏。 胴回りは、目の高さで5.4m、根元は14.3m。 柏市最大の樹木で、 昭和41年には天然記念物に指定されたとか。 「すげえなぁ」 この大銀杏、樹齢400年とか。 オトーサンの死後も、当然、生き延びるでしょう。 「オレのこと、覚えていてくれるかなぁ?  ムリだろうなー」 住職さんに依頼して、石碑の1本でも寄付させてもらって、 それに名前を刻んでもらいましょうか。


35 再び完全休養日

オトーサン、 「雨だな、一日」 想定内でしたので、 話題の映画「アビエーター」を見にいくことに。 柏松竹で、上映は11時半から。 「眠いなー」 30分くらい眠るはずが、3時間。 目が覚めたときは、すでに12時30分。 「そんなに疲れていたのかなぁ? 2日間、サイクリングしただけで? やっぱり年かなぁ?」 オトーサン、 昼食に外出。 「長崎ちゃんぽんでも食べるか」。 雨で冷えているので、体も温まるでしょう。 野菜が多いので体にもいいでしょう。 でも、リンガ−ハットは待たせるのが、難です。 「マガジンXでも、もっていくか?」 待たされている間、そして食事中も、 ずっと記事を読んでしまいました。、 夢中で読んだのは、ホンダの「エアウェイブ」 発売は、4月7日ともうすぐ。 「ティーダのライバルになるかも」 フィット・ベースのコンパクト・ワゴンです。 ・排気量1500cc ・110ps/14.6kgm ・10/15モード燃費 18.0km/L 公表されたスリーサイズは、      エアウェイブ      ティーダ 全長mm    4350   4205 全幅mm 1695 1695 全高mm 1505 1535 オトーサン、 「売りは、スカイルーフだな」 ガラスルーフは、長さ1110mm×幅 770mm ラフェスタよりも幅が広そうです。 「荷室の使い勝手もよさそうだなー」 フィットベースであることが、ここでも生きてきます。 リアシートを折たたむと、広大な空間が出現。 「自転車を積み込みやすいなー」 フロアが低く、開口部が広いと楽です。 「おっ、スゲエ!」 オプションで、ボードキット(3万2550円)を発見。 重い荷物を荷室奥まで積み込みたいときに便利です。 いまは、ダンボールを手前に引き出して 自転車を載せ、押し込んでいますが、 あちこちと破れてきています。 みっともないですよねー。 「肝心のお値段は?」 「スカイルーフ付きのCVT車が167万円か」 「これじゃ、ティーダよりいいかも」 「月販目標台数5000台。もっと売れるかもなー」 「これにするか?」 オトーサン、 リンガーハットの駐車場からバックで出ようとして、 「ありゃ?」 バックビュー・モニターがブラックアウト。 何の画像も映りません。 そのまま帰宅して、 わが家の駐車場に入るときに、 サイドビュー・モニターのボタンを押しましたが、 こちらのほうも、何の画像も映りません。 いつもは、花壇の煉瓦にぶつからぬように、 黄色の折れ線部分や緑色の補助線を利用しているのです。 いわば、フロントビュー・モニター。 オトーサン、 「壊れたか、ディーラーへ行かなくては」 念のために、エンジンを切ってから、 同じ操作をしてみました。 「あっ、直った! 何かパソコンの再起動みたいだなー」 いろんなクルマに色目を使いはじめたので、 ティーダ姫のご機嫌を損ねたのかも。


36 みずきの街へ

オトーサン、 「一日晴れか、行くぞ!」 昨日は、完全休養したので、元気ハツラツ。 66歳ですが、昨日は76歳、今日は56歳。 プラスマイナス10歳くらいのブレがあるようです。 「ひさしぶりに利根運河を走るか」 柏寿荘にティーダを置いて、サイクルウェアに着替えます。 このウェアで利根運河を走るのは、はじめて。 「走りやすいなー」 向かい風の場合、空気抵抗が少なく、 走るのが、楽になったような気がします。 オトーサン、 気持ちよく走り続けました。 花粉侵入を防止するゴーグルのおかげか、 目がかゆくなりません。 「ゲットへ行ってみるか」 運河駅を越えてから、心変わり。 「いつも同じルートでは、飽きるよなー」 ホームセンター・ゲットの看板が見えるあたりで、 右折して、堤防から降りようとしました。 「おっ、パトカーだ!」 行く手に立ちふさがっています。 一瞬、後ろめたい気がしたのは、なぜでしょうか? スピード違反などで、何度も捕まった後遺症かも。 でも、ご安心を。 サイクリングロードをバイクで走ってきた若者が 現行犯逮捕されたところでした。 「よしよし、当然だ」 堤防から降りてそつと撮影したりしました。 オトーサン、 「おお、走りやすいじゃん」 車道をクルマを気にしながら、 おそるおそおる走るのを覚悟していましたが、 案に相違して、広い車道脇に、 何と3m幅の歩道が伸びているではありませんか。 気持ちのいい公園もありました。 「みずき公園か」 みずきの木が大きく空に向かって枝を伸ばしています。 オトーサン、 目的地のホームセンター、ゲットに到着。 このお店、平成7年設立の若い会社。 平成10年にできた2号店が、この野田店。 「便利な街だなぁ」 野田の中心街から約3km、東京から30km。 つくばエキスプレスが開通すれば、 最寄の梅郷駅から30分もあれば、秋葉原へ。 スーパー・いなげや、マツモトキヨシ、 暮らしに必要な施設が、一通り揃っています。 周辺は、職住近接のニュータウンとして 独立行政法人・都市機構の手で整備されているのです。 打ちたてうどん、久兵衛屋へ。 いつもは、裏ワザを駆使して、 天麩羅蕎麦を安く食べているのですが... 宣伝写真に身を委ねて、食してみました。 お味のほどは? オトーサン、 この後、帰路について柏寿荘まで。 走行距離は、15kmでした。 60歳以上無料のお風呂に入ってから 沼南中央公民館へと一走り。 3月28日、沼南町が柏市に編入合併され、 今日、29日から図書室が再開されたのです。 本を返却し、VTRを2本借りてから、 1Fロビーで、朝日新聞・地方版をチェック。 「市議会議員が県内2位の53人に増える? 旧沼南町議17名は、柏の市会議員にあわせるので、 議員報酬が1.7倍になる?ほんとかよー」 鳴り物入りではじまった”平成の大合併”、 実態は、こんなもの。喜ぶのは議員だけ。 オトーサン、 公民館の裏手にある 柏の樹木が枯れたままを確認して、 舗装がされていない駐車場を出て、 近くのスーパーへ。 「黄色いティーダだ!オレのと同じだ」 並べて撮影しました。 「あっ、ヘッドランプがちがう!」


37 春に誘われて

オトーサン、 柏松竹に話題の映画「アビエーター」を見に。 今回は、ホリエモンの身になって見ました。 ・若き革命家というのも同じ、 ・TWAを買収するあたり、ニッポン放送買収と同じ、 ・マスコミがハイエナみたいにたかってくるのも同じ、 ・絶世の美女が周囲にいるのも、同じ。 ・政治家が、既存勢力と結託するのも、同じ。 「感動したというハズだよなー」 でも、3時間の超大作。 狭い椅子に閉じ込められ、エコミノー症候群になりました。 帰宅してから、昏々と寝ました。 頭痛がするので、風邪薬を飲みました。 喉も痛みます。 オトーサン、 翌朝になって、 「今日も完全休養日だなー」 喉は痛いし、身体はダルイし、 「このエッセイも打ち止めにするか」 まるで76歳になったかのように気弱になりました。 それでも、ポカポカ陽気、 わが家の狭い庭にも、黄水仙と赤いボケの花。 すっかり春です。 「花粉シーズン、外出は控えたほうがいいのかなぁ?」 「郵便局に振込みに行かねば」 「DVDも返さなくては」 「昼飯も食いに行かねば」 「ちょっとぐらいなら、外出もいいだろう」 オトーサン、 一旦、厚着して出ましたが、着替えにもどります。 半袖シャツで充分な陽気です。 「これで、一通り用事もすませたし.... そうだ、桜見物に行くか」 電動自転車に乗って 光ケ丘団地のほうへ。 メイン道路はクルマだらけなので、 酒井根中の裏手を。 このあたり農家が残っています。 「おお、桜だ!」 光ケ丘団地へ。 1956年、日本住宅公団が最初に手がけた団地。 いまは、再開発の真最中。 老朽化した低層アパートを11F建てのマンションへ。 工事が着々と進行中です。 団地の砂場では、若い母親と子供が遊んでいます。 「首塚どこにあるか、ご存知ですか?」 「いいえ。最近引っ越してきたばかりですから」 このあたりは、境根ケ原とよばれる古戦場でした。 大田道灌の軍勢が、千葉孝胤を打ち破ったのです。 道灌は湧き水を飲んだら、 勝利の美酒のようにおいしかったので 「酒井根」と名づけたとか。 その激戦で死んだ武士たちの 首や胴を祭った首塚、胴塚があるはずなのです。 オトーサン、 「自転車は、便利だなー」 どこにでも気楽にとめられます。 「首塚どこにあるか、ご存知ですか?」 「いいえ。最近引っ越してきたばかりですから」 何人聞いても答えは同じ。 今は今、昔のことなど、どうでもいいのでしょうなー。 しょうがないので、光ケ丘の出張所へ。 転入届けを出し、印鑑証明をもらったりしています。 図書館もあります。 顔なじみになった女性職員に聞きました。 「首塚どこにあるか。ご存知ですか?」 「あの先よ」 「そうですか」 さっき通りすぎた雑木林が、そのようです。 オートバイの捨て場になっています。 なんの案内もありません。 団地の入り口に道標があるだけで、 肝心の場所には何の案内もありません。 「柏市教育委員会、何やっとる!」 目をこらせば、笹に覆われた地面が盛りあがっています。 堀り返せば、髑髏がぞろぞろ出てくるのでしょうか。 ・首塚や武士どもの夢の跡 オトーサン、 その後、団地近くの喫茶店でスパケディ・ナポリタン、 コーヒーは、河岸を変えて、「はみんぐ・ばーど」で。 「うーん、お宅のコーヒーうまいねぇ」 注文を受けてから、豆を挽いているからでしょう。 味もいいが、香りがちがいます。 「おいしかったよ。また来るからね」 中年の店主、大いに喜んで、雑誌のバックナンバーの コレクションを見せてくれました。 「散歩の達人」、「サラエ」、「Danchuu」... 「SINRA、廃刊になりましてね」 「昔、編集長と仲良くなって無料で送ってもらっていたよ」 「そうですか。またお出で下さい」 気をよくして、自転車散歩を継続。 酒井根6丁目は、はじめて。 「へぇ、こんなところに?」 酒井根下田の森緑地。 昔の里山が保存されています。 森、林、池、小川、水田、畑、原っぱ。 地主さんが市に公園として寄付したようです。 掲示板を見ると、毎月いろいろな活動がなされていて、 自然保護運動のメッカになっているようです。 オトーサン、 帰宅してから、どこを走ってきたかを地図でチェック。 「なるほど、なるほど」 読者のみなさん、 4月から ガソリン代が5円も上るようですから、 生活防衛をかねて、たまにはティーダを捨てて、 自転車で近所を散歩してみませんか? 普段見過ごしていた大事なものがみつかるかも。


38 ダイダラポッチ

オトーサン、 相変わらず花粉症に苦しんでいます。 それでも、昨日よりはマシ。 「あれが効を奏した!」 ゴーグルの効果は絶大で、 外出しても、まったく問題なし。 目のかゆみは、まったくありません。 問題は、鼻。 いくら超立体といっても、マスクはちょっと使うと、 ひもが伸びてきて、花粉が侵入する隙間ができます。 外出時には、いつも新品を使ってきたのですが、 それでも、何かの拍子で、花粉が侵入してくるのです。 昨日、あることを思いつきました。 鼻の穴にティシュペーパーを丸めて入れ、 点鼻薬を吹き付け、そしてマスクをするのです。 「花粉は、丸めたティシュでブロックされるハズ」 そう想定したのですが、当たりでした。 大分、症状が軽くなったような気がします。 奥方は、花粉症に縁のないひとなので、 「スギ花粉が少なくなってきたからじゃないの?」 そう言った後ですぐに 「でも、ヒノキの花粉のほうがコワイそうよ」 ひとを脅かして喜んでいます。 オトーサン、 「やっぱり、外出しよう」 春の風に誘われて、コースは昨日の続き。 北小金のユーカリ交通公園を目指します。 その近くにおいしいケーキ屋があると、 昨日、はみんぐばーどに置いてあった雑誌で知ったからです。 酒井根小学校の前を通ってみました。 息子が通っていたのです。 「久しぶりだなぁ。昔と同じだ」 「校門が開いているけれど、いいのかなー?」 こんな余計な心配をするなんて、やはり、昔とはちがいます。 オトーサン 難なく、ユーカリ交通公園に到着しました。 道路標識があちこちに出ているからです。 「なーんだ」 交通公園というので、 珍しいクルマやSLでもあるかと期待していたたのですが、 児童のための自転車教習所みたいなもの。 こどもたちに無料で自転車を貸して、 交通安全を守るルールを覚えさせる小規模な施設でした。 「きれいだなー。満開だ」 公園のそばのこぶしの花を撮影しました。 桜もいいですが、純白のこぶしもいいですねぇ。 オトーサン、 何人かの主婦に聞いて、 ようやく、お目当てのケーキ屋さんを発見。 「ステキなお店だなぁ」 「おいしそうだな」 「お値段は? ちょっと高いぞ」 店内にティールームもあるので、 イチオシのケーキ「イチゴ畑」(399円)と コーヒー(367円)を注文。 「うん、なかなかいける」 コーヒーも、ケーキに合うハイチコーヒーとか。 「このちょっとした渋みがいいぞ」 ○創作欧菓子 プラス・チュリップ 住所:松戸市北小金原1-4-7 電話:047-346-0281 オトーサン、 「ケーキだけでは、 いくら何でも、昼飯にはならんだろう。 蕎麦でも食うか」 この近辺でうまい蕎麦というと本土寺。 天気もいいし、体調もまあまあです。 「まあいいか、足を伸ばすか」 国道6号線の根木内交差点を渡り、 常磐線の陸橋を渡ると、すぐ本土寺の参道。 本土寺の参拝や 桜見物は後日ということで、 草土庵で、ざる(650円)を注文。 開田高原の粉を使った手打ち蕎麦とか。 「蕎麦がほんのり甘いなー。 タレのほうは、イマイチだけど...」 ○草木庵  住所:松戸市殿平賀52 電話: 047-341-8303 オトーサン、 「そうだ、史跡をみておこう。 イボ弁天が、このあたりにあるはず」 激しい交通量の県道(流山ー白井)の崖下にありました。 「ふーん。小さいなー」 地下水が溜まった10mくらいの池もあって、 鯉が数匹泳いでいます。 柏市の教育委員会の案内板を読みます。 この池の水をイボにつけると、 イボが消えるので、昔は繁盛していたとか。 いまは、人気もなし。 そこだけ、ぽっかり異空間。 「何?この池、デーダラポッチの右足の跡だって? 左足の跡は逆井の観音様の池だって?」 オトーサン、 帰宅してから Googleに「デーダラポッチ」と入力。 でてきません。 「ダイダラポッチ」と入力すると、ヒットしました。 全国数十ケ所で、この伝説が残っているとか。 「そういえば、もののけ姫にも出ていたなー。 早くねらんとダイダラポッチが来るよ!」 ○巨人伝説 大昔、この村にダイダラポッチという  物凄い大男がやってきました。 村に用水がなくて田が作れないと聞くと、 「それなら池を作ってやろう」と言って 辺りで一番低い土地を選んで、 大きな足でぐいぐい踏み込むとそこに大きな足跡ができました。 すると、底からこんこんと清水が湧き出て 低い土地一帯が池になってしまいました。 それ以来池の水は涸れることがなく、日照りの心配もしなくてよくなりました。   ダイダラポッチの足跡からできた池なので   「ダイダラポッチの池」と呼んでいます オトーサン、 「巨人の歩幅は、どのくらいなんだろう?」 LiveDoorの地図で調べてみました。 「3km弱か」 「一足で3km、時速何キロだろう?  ティーダよりも早いだろうなー」 テイーダ乗りのみなさん、 ナビで一度平均車速をチェックしてみてください。 ダイダラポッチがうらやましくなるはず。 信号なんか、どんどん跨いで進めばいいのですから...


39 徳大寺さんも自転車派

オトーサン、 毎朝、価格コムとCar Viewをチェックします。 「このところ、書き込みが冴えないなー」 ティーダがいくら名車でも、 新発売から半年もたてば、 新しいことなど、そんなにあるハズありません。 「へぇ、ヒデボー、活躍してるなー」 4月1日から値上がりしたガソリン価格のスレッドが出来て、 そこで、ヒデボーさんが、貴重な報告。 「"全国ガソリン価格調査"というホームページを  見つけました。ご参考まで  http://hpcgi3.nifty.com/research/fuel/」 オトーサン、 早速、「千葉県」「レギュラー」で検索しました。 「やはりそうか」 最安値は、千葉ニュータウンにあるジョイフル本田直営の セルフのガソリンスタンド。 「108円か。 先々週のオレの行きつけのセルフと同じ値段じゃん。 でも、その後、値上がりしたかも」 「手賀沼サイクリングのついでに、調べてみよう」 このところ、ティーダに乗っていないので、 給油の必要がなく、御無沙汰しています。 現地で確認しました。 「なーんだ。先々週と同じだ」 レギュラー110円の表示が出ていますが、 会員は2円引きで、108円。 オトーサン、 10時半頃、手賀沼漁協の駐車場へ。 「あれっ、オッティモがいるじゃん、変だなー」 前回、遭遇した時間は、9時過ぎ。 サイクリング・ウェアに着替えてから、 写真を撮ろうと接近しました。 「酒井さん、いますか」 「酒井さん、お客さんだよー」 「はーい」 「どなた?」という目つきだったので、 サイクリング・ウェアを指さして、 「これ、お宅で買った!」 「ああ、そうでしたね」 「今日は、遅いですね」 「いや、今日は午前8時にここを出て、走り終わったところです」 「確か、40kmノコースでしたよね」 「ええ」 「すごいなぁ」 平均速度20kmくらいでしょうか。 もっと速いかも。 オトーサンのティーダの平均車速よりも速いかも。 オトーサン、 「大勢集まりましたねぇ」 「ええ、試乗会を兼ねているものですから」 見ると、輸入業者が数人いて、 5台以上ありそうな最新式の輸入ロードレーサーが 試乗できるのです。 「一番軽いのはどれですか?」 「あれです」 「お値段は?」 「32万です」 「へぇ」 試乗させてもらいました。 危うく転びそうになりました。 ブレーキの位置もちがうし、ペダルも固定式です。 「こりゃ、オレには歯が立たんわ」 スタンドなんかないのです。 オトーサン、 手賀大橋の上りで、 速度20kmで、ジョギングの女子集団を追い越しました。 「元気だなー」 でも、のんびり、土手を走っていたら、 抜かれました。 「18kmか。大したもんだ」 テレビに出てちゃらちゃらしている娘たちよりも、 ずっと好感がもてます。 抜きかえした勢いで、20km以上をキープして走りました。 「キツイな、汗が出てきた。 やっぱり、電動自転車のほうが楽だなぁ」 オトーサン、 大堀川を北柏ふるさと公園へ。 「先週、清掃したのに、もうゴミか。 日本人の質は、どんどん悪くなっているなぁ」 県道沿いにも、ゴミが点々。 「クルマばかり乗ってるから、考えることは楽することばかり。 性根が腐ってくるのに、気がつかないんだ。 おっ、ここ安い!」 根戸新田の交差点で急停車して撮影。 「セルフじゃないのに、110円はスゴイ!」 手賀沼公園へ。 土曜日の老人クラブの遠足でしょうか。 行く手の歩道をさえぎっています。 「すみません」 さっとよけてくれたのですが、 なかには、ボケたひともいて、 まだ、抜き終えないのに、 またまた歩道の真中に寄ってきます。 「危ない!」 急停車して、事なきを得ました。 「歩くだけじゃ、ボケるぞ! 自転車に乗れよ。俊敏になるぞ」 その時、ドーン、ガシャーン。 公園の駐車場に入ろうとしたクルマが 勢いよく曲がったのでしょう。 棒杭に激突。 ホイールカバーが外れて、ころころ。 運転していた奥さんが、上気した顔で降りてきます。 「こんなところに、棒杭があったの?」 泣きそうになります。 旦那が助手席から出てきて、運転を代わって、 歩道を塞がない位置へ10mほど移動。 車名は、キューブ・キュービック。 「修理代、20万円はかかるな。 いい自転車が何台も買える金額だなー」 オトーサン、 その後、沼南中央公民館へ。 ビデオ2本と自転車の本3冊を借りました。 帰宅して、そのうちの1冊を読みはじめました。 ・疋田智「自転車通勤で行こう」WAVE出版 1999年 疋田さんは、TBSの「筑紫哲也ニュース23」のディレクター。 1966年生まれ。 ふとしたきっかけで自転車通勤を開始。 日暮里から赤坂まで、10kmを45分かけて通勤。 霞ヶ関のお役人も公用車が電動自転車になったとか。 「....へぇ、徳さんもか」 疋田さん、 徳大寺有恒さんを皇居前の事務所で取材したそうです。 お互いに、自転車好きとわかって意気投合。 「自転車はね、面白いんだよ」 「ちょっといいのを買うと、 信じられないほど精密に出来ているんだよ。 ディレーラーとかね。 それをいじってね、油を注して乗ると、 スピードだって出るんだよ。 気持ちいいね」 徳大寺さん、 御自宅は、駒沢公園のそば。 マウンテンバイクで、駒沢公園のサイクリングコース (一周2km)を、何周かするそうです。 「ボクはね、お洒落な靴を履くのが好きで、 お洒落な服を着るのも大好きなんだよ。 そういうのでさりげなくキメてね、 自転車に乗るなんて格好いいじゃないか」 オトーサン、 痛く反省いたしました。 「いまの普段着は、問題だなー」


40 幻の関宿サイクリング

オトーサン、 サイクリストのハシクレとして 一度は行ってみたいところがあります。 それが、関宿(せきやど)。 江戸川が利根川から分岐するところ。 銚子から利根川を遡り、 そして江戸川を東京湾まで下る水運ルートの要、 ぞれが関宿だったのです。 読者のみなさん、 下図をご覧ください。 右下の赤丸がわが家、左上の赤丸が関宿。 自転車で走破したのは、茶色のライン。 布施から利根運河、そして野田まで。 この野田から江戸川を遡って関宿へ行ってみたいのです。 「でも、ムリだよなー、到底。体力がもたないよ」 地図でみて、ざっと20kmはあるでしょう。 オトーサン、 日曜の朝、早く目覚めました。 鼻づまりもなく、いつになく快調です。 天気予報も、夕方になって雨がパラツク程度。 「じゃ、サイクリング日和じゃん」 「日曜の朝か、国道16号も空いてるかも。 よーし、関宿へ行ってみよう」 ナビの目的地を関宿・江戸町に、 距離計を0にリセット。 スタートしたのは、7時11分でした。 順調に16号を走ります。 オトーサン、 「しまった!」 普段着の下に、サイクルウェアを着込み、 着替えも用意し、準備万端かと思ったのに、 カメラにSDカードを入れ忘れていました。 これでは、記念すべき関宿サイクリングの写真が撮れません。 「しまったなぁ」 何度も悔やみます。 野田付近まできて、 「腹減ったなー」 でも、朝の8時前では、どこもやっていません。 やっているのは、コンビニだけ。 「ま、いいか。オニギリでも」 そう思い直して、国道17号に入ります。 ナビには、川の表示がでないので、 どこを走っているのか不安でしたが、 江戸川の土手がみえ、やがて平行に走ります。 「どこが川の分岐点なのかな?」 これも、いつまで自問自答してもしょうがないので クルマを堤防の路肩にとめました。 急な斜面を這い登りました。 江戸川です。 「おお、走ってる」 サイクリストがサイクリングロードをやってきました。 「どこが源流ですか?」 そう質問しようかと思いましたが、 走りを中断させるのは気の毒。 彼、あっというまに上流に消えていきました。 「残念だなー、撮影したかったなぁ」 オトーサン、 サイクリングを断念しました。 記録も残せないし、 地図もないまま、当てずっぽうに走っても仕方ありません。 「今日は、現地の予備調査ということにして、 後日また出直そう。 思い直して走りはじめました。 「メシでも食うか、 ド田舎だなー。コンビニもないぞ」 「鈴木貫太郎記念館?ふーん」 「この先、関宿城博物館?そんなものいいや、後で。 コンビニはないかなー?」 「この先、道の駅さかい? 道の駅なら食べるものあるだろう」 「境大橋?  これ利根川か。渡ると茨城県だ」 オトーサン、 境大橋を渡ってすぐの道の駅へ。 クルマがたくさんとまっています。 「あー、腹減った。もう8時半だもんなー」 「何?9時から開店か。メシ食いてぇ」 ティーダへ戻ろうとして、 駐車場の一角に舟が置いてあります。 「高瀬舟じゃん」 掲示板には、次の文章が躍っていました。 高瀬船「さかい丸」が運航しています。 水運の歴史に思いを馳せながら、 利根川の風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。 ・航 路:境河岸〜関宿水閘門遊覧 ・料 金:大人200円(子供100円) ・運航時間:   5〜9月:午前9時から午後5時   10〜4月:午前9時から午後4時 ・運休日:月曜日 「へぇ....いつか乗ってみようっと」 オトーサン、 「さっきのコンビニまで戻るしかないなー」 引き返しました。 「おっ、あれは何だ?」 田畑のなかに突然出現した白亜の城。 「これが、関宿城か、デカイなー。 土産物屋でメシにありつけるかも」 頭の中にあるのは、メシのことばかり。 城の前まで行って、すぐUターンしました。 読者のみなさん、 「少しは説明して欲しかったなぁ」 ご要望にお応えできるHPがあります。 ・千葉県立関宿城博物館 http://www.chiba-muse.or.jp/sekiyado/trivia/kashi.htm オトーサン、 結局、野田方向に大分戻って、 セブン-イレブンの駐車場で、ホットドッグを食しました。 「自転車で走りたいなぁ。 そうだ、利根運河を走ろう!」 ということで、往復14kmコースへ。 「今日は、ゆったり走ろう」 速度計で時速15kmをキープ。 でも、なかなか、そうはいかないもの。 ママチャリのおじさんの後をつけて走っていたら、 先方が、急に速度を上げてきました。 「負けてなるものか」 サラリーマン時代の悪いクセが出ました。 この臨時レース。 最高時速35kmを記録しました。 (下り坂、無風、参考記録) オトーサン、 帰宅して、 ティーダの平均車速をチェックしました。 「情報ー車両情報ードライブ情報」と押さないと出てきません。 状態表示を押せば、1発で分かるようにしてほしいもの。 「クルマって、早くないなー。 日曜日、空いてる道でも、この程度か」 ・走行時間:2:24:38 ・走行距離:88.8km ・平均車速:37km オトーサン、 机に向かって、地図をチェック。 「しまった!」 関宿城博物館の天守閣に登れば、 江戸川と利根川の分岐が見えたにちがいありません。


41 なんか、いまいち

オトーサン、 奥方を駅に送って、雨の中、日産サティオへ。 昨日、WJくんがわが家に寄ったらしく、 郵便受けに名詞が置いてありました。 「5000km点検だな、オイル交換だろう」 久しぶりに、ディーラーへ行くことにしました。 「社員は9時から来ますが、工場のほうは10時からになります」 「いつから10時になったの?」 「...」 「いいや、またくるから」 せっかく来たのに、何ということでしょう。  どうも、日産のやることは訳がわかりません。 国内販売強化するために、営業時間を短縮? オトーサン、 一旦帰宅して、映画の続きをみました。 「おお、案外早くに晴れてきた」 矢来の雨が午前10時過ぎにあがりました。 「行くぞ!」 久しぶりに、柏の高島屋でも行って、 うまい弁当でもあれば買ってこよう、 そう思い立ちました。 娘が今週は、海外出張なので、夫婦2人。 たまには奥方に夕食づくりから解放させてあげなくては。 高島屋、 「ロクなものないなー」 ヨーカ堂、 「いかにも不味そうだなー」 KEIHOKU 「高いだけだなぁ」 セブン・イレブン 「身体に悪そうなものばかり」 どの店のお弁当も、なんかいまいちです。 「何を考えているのやら、冷えてるものばかり」 オトーサン、 柏駅前の通りに出て、 「おっ、モスが新しくなっている」 近寄ってみました。 1000円のハンバーガーも売り出しました。 オープン・カフェ風にし、内装もオシャレです。 ひところのスタバのお店みたいになりました。 中を覗きました。 店員が笑顔一杯で近づいてきます。 「お客さま、こちらへどうぞ」 そう言われても、食べる気がないのですから、 困ります。 「あの1000円ハンバーグ、夕食時に来たらあるかな?」 「はい、期間限定、数量限定ですから」 「分かった、ありがとう」 期間限定はいいとしても、 数量限定、しかも午後2時から販売開始というのは、 どうも解せません。 「お昼には遅すぎるし、夜はもうなさそうだし。 何を考えているのやら」 オトーサン、 帰途につきます。 コースを変えて、日立サッカー場の手前、400mを右折。 「おお、桜並木だ」 近づくと、まだ3分咲き。 もっと近寄ると、見事な紅色。 香りを嗅いで陶然といたします。 「でも、いまいちだなぁ」 道路標識、電柱、レイソルの旗、 さらに「ときわ商店会」の看板も許しましょう。 でも、ド真ん中に立てた 「樹木に注意して通行せよ」云々の ド派手な標識は、いかがなものでしょう。 「柏市は、看板業者と結託してるんじゃないの?」 オトーサン、 道に迷って、野田線を目印に、ウロウロ。 「おっ、野間土手じゃん」 日立サッカー場のよりも、はるかに大規模なもの。 思わず、童心にもどって、土手のテッペンへ。 急な坂で手をつかなければ登れないほど。 馬が越えるのはムリでしょう。 高さ3m.、野間土手では高いほうでしょう。 「たったの3m?」 そういう勿れ。全長120km。 農民たちが30年から50年もかけて築いたもの。 ほとんどが破壊され、残っているのは僅かなのです。 テッペンからの写真も撮りました。 「どこかに案内板でもあるかな?」 まったくありません。 子供の遊び場という手書きの標識のみ。 「柏市教育委員会、何やっとる? 貴重な遺産なのに」。 なんか、やってることがいまいちです。 オトーサン、 迷いに迷って南柏駅の方へ。 今朝、奥方を送っていった道へ出ました。 しばらく車道を走りましたが、 クルマに轢かれそうなので、急遽裏道へ。 そこでも迷って、結局、斉藤牧場のほうへ。 「えっ、何これ?」 広い牧場がいつの間にか公園になっていました。 小学生たちが、芝生広場で遊んでいました。 広い場所で気持ちがいいのでしょう。 「この公園、なんか、いまいちだなぁ」 看板をみたら、防災公園とありました。 「国土交通省か」 色々と名目を変えて、公共工事を続行したいのでしょう。 オトーサン、 書き終えて、 「今日は、いまいちだったなあ」 週明けの日産の株価をチェックすると、1097円。 せっかく、1100円台をキープしていたのに、 7円も値下りしていました。 「1209円で買ったのになぁ」 ティーダ購入を記念して、10月10日に買ったのです。 「今朝の占いでは、いて座は絶好調と言ってたが、 なんか、いまいちだったなぁ」


42 幻の利根川

オトーサン、 朝一番に日産のWJくんに電話。 「昨日、5000km点検に寄ったけど...」 苦情を申しのべた後、早速、取材しました。 「3月、何台売った?」 「8台です」 「3月にしては少なくない?ノルマは?」 「11台です」 「で、8台の内訳は?」 「ティーダが3台、ラティオが1台、ノートが4台でした」 「ふーん、ノート、そんなに売れるの?」 「ティーダを多めに値引きしても、 ノートの値段にはなりませんから」 「わずかな値段なのにね」 「払えないんですよ」 そうそう、書き忘れていましたが、 WJくん、2月の販売実績は、 ティーダ3台、ノ−ト1台、セレナ1台の 計5台でした。 自販連の3月の販売ランキングの発表はまだですが、 ティーダもノートも、ベスト10入りは確実でしょう。 オトーサン、 最近LiveDoorの地図が気に入って、 拡大したり縮小したり加工したりして遊んでいます。 今日は、たまたま手賀沼周辺を拡大していて、 「えっ、これ何だ?」 手賀沼の北方に、三日月形の沼があります。 オトーサン、 手賀沼から、その謎の沼へ、 サイクリングがてら行ってみようかと思いましたが、 道不案内のうえ、急坂続きのようです。 「ティーダで偵察してみよう」 ナビを頼りに、手賀大橋から北上、 国道6号線の手前を川村学園女子大へ。 沼へ近づく道が分からないまま、 赤丸地点へ。 道路脇に無理やり駐車して、藪をかきわけました。 「おお!」 眼前に広がる青い静かな水面。 「おー、釣り人だ」 何という自然そのものの沼でしょう。 看板も、舗装道路も、ゴミも、 人工的なものが一切ありません。 「いいなぁ、すばらしいなぁ」 夢中になって、十何枚も撮影してしまいました。 オトーサン、 「この沼、何という名前ですか?」 釣り人に聞こうとしましたが、 太公望の境地のようなので、やめました。 「帰宅してから、調べよう」 沼の付近を散歩しました。 堤防にぶつかったので、土手に上りました。 「おお、利根川だ」 はるか向こうに橋が見えます。 「この堤防をあの橋のほうへ走ってみるか」 時計をみると、もうお昼。 「腹が減っては戦もできぬ。 メシを食ってから走ろうや」 市街地がありそうな手賀沼方向に。 スーパー「カスミ」をみつけて駐車。 付近を散策しました。 「へぇ、湖北駅か。きれいにしているなー」 「この店の洋菓子、おいしいかな?」 蕎麦屋をみつけて、ざる蕎麦を食しました。 その後、先程の洋菓子屋メヌエットへ。 モンブランとスイス風コーヒーを注文。 「ん、ウマイ!」 ○メヌエット  住所:我孫子市湖北台1-18-2  電話:04-7188-5543 舌鼓を打ちながら、撮影した画像を整理しました。 「やや!しまった」 赤いランプが点滅しています。 バッテリー切れです。 これでは、 利根川堤防でのサイクリング風景を撮影できません。 関宿のときは、SDカードの入れ忘れ。 今日は、バッテリー切れ。 何という失態続きでしょう。 「走るのやーめた」 オトーサン、 その後、行きつけのセルフで、給油し、洗車しました。 レギュラー100円でした。 「100円?110円の間違いじゃないのか?」 「いえいえ、100円です」 ティーダは、ピッカピカ。 ボンネットにタオルを置くと地面に落ちます。 上機嫌になって、帰宅。 ネットで調べました。、 「...古利根沼っていうんだ」 ○古利根沼  かつて利根川は、南に迂回し、しばしば氾濫した。  明治末期に河道を直線に改めた結果、  湾曲部が残って沼となった。  それが古利根沼である。  現在の利根川は、大改修を経て、昔の面影がないが、  緑に囲まれた古利根沼は、昔の利根川の風情をとどめている。 「そうか、古利根沼は、幻の利根川というわけだ」 この新発見に気をよくして、読み進みました。  沼の北側には、改修によって茨城県取手市の  飛地となった小堀(おおほり)の集落がある。  江戸時代には利根川沿岸屈指の船着場だった。 オトーサン、 「えっ」 さきほどの駐車場所も、土手も、茨城県だったのです。 古利根沼の真中に引かれた赤線が県境だったとは。 利根川の南側に茨城県の領地があるとは... まさかまさか、夢にも思いませんでした。 堂本知事、この事実をご存知ですか? 我孫子市に編入すべきでは? 小堀の住民はどう思っているのでしょう?


43 心のシャッター

オトーサン、 「取材に行かなきゃなー」 もう一度、古利根沼に行き、小堀地区の住民に、 「取手(茨城県)を取るか、我孫子(千葉県)を取るか」 聞いてみなければなりません。 オトーサン、 サイクルウェアに着替え、 「支度に、漏れはないな」と確認しました。 着替え、手ぬぐい、マスクの予備、鍵 カメラ、充電したバッテリー、SDカード。 夏日になりそうなので、飲料(アクエリアス)。 長旅になりそうなので、食料(といってもパン1ケ)も用意。 長旅というのは、 昨日はティーダで行った古利根沼へ サイクリングで行こうというのです。 駐車しやすい布施弁天を起点に、 利根川の堤防をすっと走って、 大利根橋と常磐線を越えて、 昨日の小堀地区へ行こうというもの。 オトーサン、 スタート地点の布施弁天へ。 「トイレに行っておかねば」 「1枚脱いだほうがよさそうだな」 Tシャツの上にサイクルウェアを羽織りました。 「重いものは、クルマに置いておこう」 リュックサックの整理もしました。 手袋もやめました。 「今日はじめてのルートだぞ」 やや緊張いたします。 でも、利根川の土手に出る1,5kmは、3回目。 勝手知ったる道ですから、気が楽です。 でも、問題はそこから。 いつもは、上流に向かうのですが、今日は下流へ。 オトーサン、 「あれっ、舗装してないぞ」 道幅は問題ないし、眺めもいいのですが、 砂利道が前方に続いています。 「しばらく行けば、舗装道路になるだろう」 「海まで90km」という標識が出ました。 「そうだな、この標識と砂利道を1枚撮っておくか」 カメラをいそいそと取り出します。 「ありゃ」 カードが入っていませんというつれない表示。 「だって、今朝、入念にチェックしたけどなぁ」 写るかどうか、試してもみたのです。 「なんでだろう?」 いくら悔やんでも、ないものはないのです。 オトーサン、 「ま、いいか。 今日は、心のシャッターということで」 脳裏に、その光景を刻みつけました。 でも、読者のみなさんは、チャンプンカンプン。 そこで、代わりの写真を再掲載しましょう。 「海から96km」とありますが、 「海から90km」と読み変えてください。 道路を舗装を砂利に、 枯れ草を薄緑色に、 青い水門の位置には、黒のセルシオを置いてください。 このセルシオ、けしからんのです。 堤防の上を走っています。 オトーサン、 砂利道を走ります。 「こりゃ、マウンバイク用の道だなぁ」 新しく砂利を入れた場所など、スリップします。 速度は、10kmがいいところ。 ガタ、ガタ、ガタ、ガタ.... 永遠に続くかのようです。 「中学生のとき、渋谷から多摩川まで走ったなぁ。 あのとき、砂利道がほとんどだったっけ」 今では、考えられない道路事情です。 追いつけないとあきらめていた 先行するセルシオに近づきました。 「なーんだ。とまってるんだ」 追い越しがてら、内部をちらっと。 若いカップルでした。 「何をしとる?」 親でもあるまいし、余計な心配は不要でしょう。 「こりゃ、あかんぞ」 排水溝のために、道がなくなっています。 「どうすりゃ、いいんだ?」 「引き返そうか」 「でも、せっかくここまで来たんだから」 遠くにですが、大利根橋が見えています。 オトーサン、 自転車を引きづって、斜面を登り、 柵を乗り越えました。 「この自転車、軽いからいいけれど」 再び、堤防上の砂利道を走りはじめました。 「おお、キャンプやってる!」 江戸川学園取手中のセンセイでしょうか。 ビーチパラソルを開き、折りたたみ椅子に座って、 ノンビリしています。 広い芝生が自宅の庭代わりというわけ。 「昔やったなぁ」 オートキャンプをはじめた頃、 休日の昼に、多摩川でコーヒーを沸かして飲んだもの。 「....あんな風だった」 野外で飲むコーヒーって美味しいものです。 オトーサン、 ようやく道の大半を走り終えました。 進行方向左手には、東我孫子カントリークラブ。 河川敷のゴルフ場です。 「橋の下をくぐれば、舗装だろうなー。  ありゃ、また、通れない!」 今度は、河川敷工事で通行止め。 物理的に通行できなくなっています。 冷汗をかきながら、 大型トラックのすれちがうトンネルをくぐりました。 「まるで、障害物競走だなー」 オトーサン、 「あー、やれやれ」 常磐線をくぐれば、もう平坦な舗装路。 「いい景色だなぁ」 トップギアに入れて、スピードが20kmに近づきます。 「成田航空専門学校か」 その先に、青い水面が見えました。 「おー、古利根沼だ」 そこから沼のほうへ下りようかと思いましたが、 快適なサイクリングができるので、堤防を前進。 結局、昨日ティーダで行った古利根沼の右端まで行きました。 「休憩するか」 昨日より、もっといい場所をみつけました。 釣り人が不在なので、 水面すれすれのスノコの上にあぐらをかきました。 汗びっしょりのTシャツもぬいで、上半身裸に。 水面を眺めながら、アクエリアスをゴクゴク。 「うまいなぁ」 どんな美酒よりも、おいしく感じます。 リュックからパンを取りだし、一口頬ばっては、 グクゴク飲んで、また素早くマスク着用。 この繰り返し。 オトーサン、 「静かだなー」 ふいに、学生時代にひとりで旅した 北海道の秘境・然別湖の静寂を思い出しました。 おそろしいほどの静寂。 この宇宙に、ただひとりある感覚。 あのとき、青年は大人になったのかも.... 「ホー ホケキョ ケキョケキョ」 耳もとで、ウグイスが鳴いています。 「チャップン、チャップン」 これは、岸辺に押し寄せる波の音です。 「ここ、いいなぁ。また来よう!」 オトーサン、 「取材しなくては」 本来の目的を思いだしました。 小堀部落をぬける小径をハッピーモードで 散策しました。 畑で農作業をしているおばあさんを発見。 「すみません、ちょっとお伺いしていいですか?」 この小堀地区の住民は、 「取手(茨城県)を取るか、我孫子(千葉県)を取るか?」 という趣旨の質問をしました。 おばあちゃん、 「そういう話は、ワシのおばあちゃんの頃にあったなあ。  おばあちゃんが猛反対してたのを覚えとるよ、  我孫子なんて、イヤじゃ。そんな、居候になるなんて」 「はは、居候ですか。上手いこと言いますね。 暮らしに不便はないですか? 買い物は、我孫子のほうが便利では?」 「そんなことないね。 いまでは、みんな1人1台、クルマを持っておるから、 取手までひとっ走りだよ。 ワシは、もう運転せんけど、バスもあるしよー」 「....そうですか」 確かに、そばにある大利根橋を渡れば、 もう取手駅の繁華街。 我孫子よりもすっと商業施設が充実しています。 それに、この小堀、江戸時代の水運の中心地で、 関宿と並んで賑わったという強い自負心があるのです。 オトーサン、 「そうだよなー」 平成の大合併、歴史も自尊心も失うケースが多いですね。 「南セントレア市」なんて、その典型。 新市名でもめて、合併そのものがご破算になりました。 「美浜町」「南知多町」 なる立派な地名があるのに、 新参者の中部国際空港にあやかろうなんて、 住民が怒るはすです。 オトーサン、 この日の走行距離は、19.86km.。 わずかに、20kmを割りました。


44 カタクリ群生地へ

オトーサン、 「バテたなぁ」 やはり、昨日の20km砂利道サイクリングが 老体には、こたえたようです。 「今日は、休養日だ!」 昼寝をはじめましたが、 近所ではじまった家屋の取り壊しがうるさくて おちおち寝ておれません。 「地震かな」と思ったくらい、 絶え間なく地響きもするのです。 現地検証をすると、 パワーシャベルで落とした部材が、 地響きの元凶でした。 「挨拶で、タオルくれたけど、 あんなもんじゃ、引き合わんなー。 突き返したろうか」 オトーサン、 ついに、ティーダで外出しました。 本当は、近所なので、自転車でと思ったのですが、 道不案内なので、いつもの最短路で行きました。 この道ときたら、交通が激しく、路肩がないのです。 ときどき、逆井中の生徒が飛び出してきて、 はねそうになります。 「何やっとる、柏市!歩道くらい作れよ。 子弟の命も守れんのか、怠慢だぞ」 読者のみなさん、 逆井(さかさい)中学校の場所、お分かりですか? ダンプ街道に面しているのです。 オトーサン、 あっという間に、逆井中を過ぎ、 野田線の下をくぐり、南部運動場へ。 テニスコートがあって、主婦たちでにぎわっています。 市民プールもあるのですが、営業は夏だけ。 運動場のよこ、藤心小学校に向かう路肩に ティーダをとめました。 ここからは、わずか100メートル。 民家の脇の長さ100mほどの雑木林の斜面が お目当ての「カタクリ群生地」なのです。 冬に来たときは、誰もいなかったのに、 今日は、ご婦人方とカメラマンで大賑わい。 オトーサン、 早速、写真を撮りました。 紫色とその形がいかにも可憐です。 低地でこれだけの群生地はめずらしいので、 柏市が文化財として指定し、保護しています。 明るい雑木林が好きなので、 陽をさえぎる常緑樹の伐採をしているわけ。 このカタクリ、 ユリ科の植物で高さ15cm程度。 名前の由来は、片栗。 栗の片方がむけた感じだからとか。 その根は、片栗粉の原料になります。 案内板には、 1平方メートルに92株を観察したという記述もありました。 オトーサン、 幾分、気がなごんで、 近くにある南部老人福祉センターの見学に。 「すみません、お風呂を見たいのですが」 「いいですよ」 受付の好々爺がにこっと笑います。 「...へぇ、大きいなぁ」 柏寿荘のお風呂と同じくらいです。 4〜5人は入れそう。 これで、60歳以上の老人は、フリー。 「じゃ、また、来ます」 「お待ちしてます」 オトーサン、 帰宅して日産の株価をチェック。 「おお、今日も値上がりしている!」 最近の円安と原油値上りが、 米国での日本車の販売増になると先読みして、 自動車株の見直しにつながっているとか。 先週の日産の株価の推移は、以下のようです。  4月4日(月) 1097円  4月5日(火) 1112  4月6日(水) 1128  4月7日(木) 1134  4月8日(金) 1144 オトーサン、 「今週は、50円ちかく上ったなぁ。  あと100円くらい上ってくれればなー」 そうなれば、手数料を入れて、ようやくモトがとれます。 「原油高か。 ガソリン値上りは困ったものだけど、 経済的な小型車をつくるメーカーの株価は上がるのか」


45 山の団十郎

オトーサン、 「久しぶりだなぁ」 昨年の12月以来、3ケ月ぶりに八ゲ岳の山荘へ。 朝5時半に柏の自宅をスタート。 ナビの目的地を小淵沢ICに設定しました。 柏ICから常磐道、首都高、中央高速道路という道順です。 奥方、 「相変わらず、変ねぇ、このナビ」 「一般道を走るようになっているようだな」 交差点毎に「曲がれ」、IC毎に「降りろ」という指示です。 「執念深いな、このナビ」 「機械だからしょうがないわよ」 オトーサン、 途中、団子坂で朝食休憩、 韮崎ICで降りて、セルフ給油(116円)。 高速道路のSSが117円でした。 北斗市(旧白州町)の道の駅はくしゅうで、野菜の仕入れ。 「ここに来ると、つい買いすぎちゃうのよねぇ」 新鮮な葉物が豊富なのです。 小渕沢町の駐車場に置き放しの奥方のMOVE、 エンジンをかけようとしましたが、ウンともスンとも言いません。 「バッテリーが上ったなぁ」 近くの内藤自工に行き、車検を依頼しました。 奥方 「高いわねぇ、リサイクル料金も取るのよ」 「買い替えないのか?」 「トンデモナイ!」 その後、町役場に寄りました。 市営駐車場の待ち状況をチェック。 半年前の7人待ちが、3人待ちになっていました。 「駅前に置ければ便利よねぇ」 月額5000円です。 オトーサン、 八ケ岳連峰を望む泉で 水を汲んでから、山荘へ。 着いたのは、午前11時。 途中あちこち立ち寄ったにせよ、 自宅を出てから、5時半もかかっています。 「柏へ引越して、遠くなったなぁ」 200km近く走ったティーダを撮影しました。 ご覧のように、山荘は春まだき。 カラマツの芽吹きも、桜も、連休後でしょう。 フキノトウが顔を出している程度。 気温17度。 雪は....もう残っていません。 オトーサン、 「たまにくると、やることが多いなぁ」 山荘をもつと、手入れが大変です。 庭には、枯れ枝が散乱しています。 拾い集めるだけで、一仕事、汗が噴き出てきます。 奥方、 「鹿にやられたわ」 囲っている網のなかまで顔を突っこんで、木の芽を食うのです。 被害状況を点検してから、 山荘の窓をすべて開け放ち、風を入れます。 「花粉が入るのに...」 昼食後、昼寝。 ソファの上で死んだように眠りました。 山荘は、編笠岳山麓1300mに位置しているので、 いつも初日は軽い高山病になるようです。 夕方、 「散歩するか」 山荘の周囲2kmコースをゆったりと散歩しました。 途中、枯れ枝を拾って、杖代わり。 見晴らしのいい場所に出ました。 「キレイだなー」 いつ見ても、この甲斐駒ケ岳の風景は見飽きません。 「まさに、山の団十郎だ!」 オトーサン、 山荘にもどって、 「ここでも、つながるかなぁ?」 自宅はADSLに変えたので、 認証IDも、パスワードも、変わりました。 30分くらい苦闘して、ようやくつながりました。 かねて気になっていた「山の団十郎」の意味を調べました。 ○甲斐駒ヶ岳(かいこまがだけ)  標高2996m。  深田久弥の「日本百名山」のつとつ。  そのなかから10選べば必ず入る名山。  作家の宇野浩二は、「山の団十郎」と言った。 オトーサン、 歌舞伎に詳しくないので、 次に「初代団十郎」と入力しました。 ○初代市川団十郎   江戸前期の歌舞伎俳優。江戸生れ。 初名:海老蔵、屋号:成田屋   俳名:才牛、作者名:三升屋兵庫。  「四天王稚立」の坂田金時で荒事芸を創始。   金平浄瑠璃を応用工夫した荒事で名を高めたが、   宝永元年(1704)生島半六に刺され死去。享年45歳。   著書に「参会名古屋」「源平雷伝説」等がある。 ・http://www.shibunkaku.co.jp/biography/search_biography_id.php?id=568 オトーサン、 「荒事芸って何?」 ○荒事(あらごと)   初代市川団十郎が始めた演技の様式。 顔だけでなく手足にも隈取をほどこし、 大きな太刀や力強さを強調した衣装を身にまとった主人公が、 超人的な力で悪者達を懲らしめるさまを見せる。 『少年の気持ちで演ずること』という口伝があり、 単純で豪快な演技をモットーとする。 ・http://contest.thinkquest.jp/tqj1999/20150/word.html オトーサン、 「そうか、甲斐駒は、荒ぶる魂なんだ」 目が疲れて、また眠ってしまいました。


46 燃費リッター36km!

オトーサン、 山荘に2泊して、日曜朝、スタート。 中央道・小淵沢ICが9時30分でした。 標高1300mの山荘から、須玉ICの先までは、 長い下り坂です。 「よーし、燃費新記録を狙うぞ」 奥方、 「そう力まなくても」 でも、安全運転なので、口調は穏やかです。 時速70〜80kmをキープ。 エンジン回転数は、1800rpmをキープ。 状態表示をつけたまま。 長坂IC、須玉ICと下りが続きます。 リッター25kmだった数値がグングン上ります。 奥方、 「スゴイわね!」 須玉ICの先で、36.2km/Lを記録しました。 昨年11月、12月の記録を上回りました。    11月    12月    4月 須玉IC 34.0km 34.9   36.2 オトーサン、 「あーあ、登りだ」 甲府昭和ICから勝沼ICあたりまでは、 リッター30km台をキープしていました。 奥方、 「うわーっ、桃の絨毯みたい」 オトーサン、 状態表示画面から目が離せません。 何しろ、記録更新がかかっているのですから。 一時たりとも、状態表示画面から目が離せません。 笹子トンネルのきつい登りで、どんどん燃費が落ちていきます。 アルファロメオに乗っていたときは、 この追い越し車線を猛スピードで疾駆したものです。 いまは、左車線を走って、追い越されっ放し。 「リッター25kmを死守するぞ」 抜かれても、ヘとも思いません。 「あーぁ」 リッター23.9kmまで落ちてしまいました。 それでも大月ICまでの下りで挽回して、25.8km/L。 談合坂SAで、25.5km/L。 トイレ休憩後、 高速車線にゆっくり進入して、 八王子ICでは、25,6km/L。 「おお、記録更新だ!」     11月    12月    4月 八王子IC 23.5 24.0   25.6 アップダウン  オトーサン、 「順調だなー」 途中、首都高・鍛冶橋で事故渋滞2kmに出会いましたが、 一寸刻みの発進時のアクセルペダル操作は、 「ソフトに、ソフトに」と言いきかせました。 ・高井戸:24.8km/L ・新宿: 24.7 ・三宅坂:24.9 ・四つ木:24.6 オトーサン、 「さぁ、これからが問題だ」 一般道を走るのですから、燃費悪化は確実。 ・松戸   24.1km 信号多し   「おいおい、6号線を走らないのかよー」 ナビが迂回路を指示しています。 奥方 「ナビの言うとおりにしたら」 素直に従いました。 「あーあ。渋滞だ」 桜並木で一寸刻みになりました。 奥方、 燃費新記録更新が、かかっているというのに、 ノーテンキなもの。 無邪気に喜んでいます。 「わー、きれいねー。満開ね。 今日は、千鳥ケ淵の桜も見たし、 墨田川の桜も見たし、よかったわね」 ・八柱  23.2km 大渋滞 オトーサン、 ようやく自宅に到着しました。 ・走行距離:209.1km ・平均車速:57.8km ・走行時間:3時間37分28秒 「阿呆ナビめ!」 ナビが、もうすこし賢かったら、記録を更新できたはずです。 「リッター23kmは、出ただろうになぁ」       11月    12月    4月 須玉IC 34.0Km 34.9   36.2 長い下り坂 甲府昭和IC 30.0 30.9   33.3 ややアップダウン 八王子IC 23.5 24.0   25.6 アップダウン   自宅 20.9 22.6   22.5 平坦路


47 松本清氏の偉業

オトーサン、 近所の喫茶店はみんぐばーどで 「散歩の達人」の柏、松戸、我孫子特集を読みました。 ここのマスターは、中年の文学青年風。 自家焙煎珈琲を売りものにし、 喫煙者と憲法改正論者を親の敵と思いつめております。 雑誌のバックナンバー集めにも精を出していて、 この散歩の達人もバックナンバーを揃えております。 「へぇ、松本清の銅像があるんだ」 松本清氏といえば、 マツキヨこと、マツモトキヨシの創業者。 氏の業績も知らずに、利用しているひとも多いでしょう。 ネットで調べても、その銅像写真は出ていません。 「ここは、ひとつ、オレがシャシャリ出て、 天下に、氏の偉業を知らしめるべきだ」 別にマツキヨからお金をもらったわけではないのですが、 郷土の名士とあれば、取材しておかねば。 早速、雨が振り出す前に出かけました。 勿論、近場ですから、電動自転車です。 オトーサン、 「ああー、もう桜も終わりか」 小金原公園に来ました。 小金原団地のオアシス的存在です。 ご覧の通り、地面が散った花びらで埋めつくされています。 「風情があるなー」 そう思うのは、年寄りだけだそうで、 最近の若いひとのなかには、 「ゴミを掃除しろ」と市役所にねじこむヒトもいるとか。 「サクラチル」の電報を受け取った経験があるのかも... オトーサン、 国道6号を渡ったあたりで、 「松本清さんの銅像、どこにあるか、ご存知ですか」 そういう質問を繰り返しました。 取材した5人とも、 「さぁ?」 なかには、 「遠いよ、流山にあるよ、行くかい?」 トンチンカンなおじさんもいました。 若い郵便配達夫も知りませんでした。 しょうがないので、小金交番へ。 「おお、ここがハワイ通商店会か」 確か、銅像はハワイ通りにあると書いてあったっけ」 てなことで、 オマワリサンのお世話にはならずに 自転車を置いて、 ハワイ通りを歩いて独力で探すことにしました。 「寂れてるなー」 誰がハワイ通りなどと名づけたのでしょうね? 昭和20年代、戦後の高揚した気分を思いだします。 ♪晴れた空 そよぐ風   港 出船の ドラの音愉し 別れテープを 笑顔で切れば 希望はてない 遥かな潮路 ああ 憧れの ハワイ航路 波の背を バラ色に 染めて真赤な 夕陽が沈む 一人デッキで ウクレレ弾けば 歌もなつかし あのアロハオエ ああ 憧れの ハワイ航路 とこ夏の 黄金月 夜のキャビンの 小窓を照らす 夢も通うよ あのホノルルの 椰子の並木路 ホワイトホテル ああ 憧れの ハワイ航路  (憧れのハワイ航路   作詞:石本美由紀 作曲:江口夜詩) オトーサン、 「岡春夫さんの歌だよなぁ、  そうそう、ウクレレ弾いたっけ」 「銅像ないなー」 「キャバレー・ハワイもないなー」 「引き返そうか」 もう目の前に国道6号が迫ってきました。 小金消防署前です。 「おっ、これか」 アパートの陰になっていたので、見逃すところでした。 「坂本竜馬みたいじゃん」 「年とった竜馬か」 銅像の裏に回ると、氏の業績を称える碑文があります。 要約しましょう。 ○松本清   明治42年4月我孫子生まれ、   昭和7年23歳で薬局を開業し、声望厚く、   町会議員から県会議員、県議会議長へ。   日本住宅公団の住宅団地を誘致し、   一大田園都市を出現させた その郷土愛と奉仕精神を称え、この碑を立てる オトーサン、 「そうか、小金原団地は、氏の業績なんだ」 そう思って、さくら通りを走りました。 満開の桜並木が延々と続きます。 これだけの桜並木は、県下にそうはないでしょう。 実に華やいだ気分になります。 「この桜並木も、氏の配慮の成果なのかも...」 無性に有難い気になってきました。 とはいえ、 そんな殊勝な気分も長続きしません。 桜を愛でながら若いお母さん方が 乳母車で車道をふさいで、おしゃべりしております。 「邪魔だなぁ、通れないじゃないか」 幼稚園の引け時なのでしょうか。 「邪魔だなぁ。交差点にかたまるなよ」 オトーサン、 「おっ、しゃれた店がある!」 団地のマダムがひっきりなしに出入りしています。 「何の店だ?backstube Zopf???」 ドイツ語だろうと思いますが、見当がつきません。 しょうがないので、入ってみました。 「パン屋さんだ」 狭い店にマダム連中がぎっしり。 つられて、出来立てのカレーパンなどを買い求めました。 帰宅して奥方が食べました。 「おいしいわね。 皮がパリパリして、中にはお肉も入ってる!」 ●ZOPF  住所:松戸市小金原2-14-3 電話:047-343-3003 営業時間:6:30-18:00 オトーサン、 帰宅して、LiveDoorの地図で、 今日のルートをチェック。 自宅から、小金原公園へ。 ここで散った桜を撮影。 あとは、小金交番まで。 松本清氏の銅像から引き返して、 パン屋さんを経由して帰宅しました。 「7kmは、走ったかなー」 やはり、距離計が必要です。 そうそう、 国道6号線に面したホンダ・クリオで、 エアウェ−ブを見ました。 「プジョー307SWに似てるなー。 でも、フロントマスクがいまいちだなー」. ティーダを買い替えるほどの魅力は感じませんでした。


48 金のわらじ

オトーサン、 「雨がやまんな」 ボディの水気を拭き取ったのに、 また雨が降りだしました。 お昼近くになっても、まだ降っています。 走りたくてウズウズ。 「かまわん、春雨だ、濡れていこう」 ホームグランドの手賀沼へ向かいました。 オトーサン、 手賀沼のサイクリング・コースを走りだしました。 幸い雨は休止状態。 「おっと、水溜まりだ!」 乾いた路面にタイヤ跡がクッキリ。 「おお、水嵩が増えているようだな」 「大堀川も水位が上がっているみたいだ」 「この辺、洪水になることもあるのかな?」 家の近所では、昨年の台風の雨で、 床上浸水が、2度もありました。 オトーサン、 気分よく桜並木の下を走り続けます。 「天気がよければ、もっと爽快だろうな」 「腹減ったなぁ」 まだ花を愛でて走りたいところですが、 花より団子。 ここは、昼飯優先でしょう。 手賀沼公園そばの松屋で、 牛めし(330円)と野菜サラダ(150円)を注文。 休憩がてら、100m先のオランダ屋まで歩きました。 「おっ、黄色いティーダだ」 最近は、ティーダをよくみかけるようになりました。 オランダ屋で、ケーキ(260円)を注文。 上に苺、クリームの山を掘るとあんこ。 残ったのが、分厚いタルト生地。 ケーキと和菓子とビスケットを食べた感じです。 「何か、名古屋風だなー」 オトーサン、 「さて、どうするか」 「そうだ、子の神大黒天にお参りするか」 いつも近くを通過しているのですが、 丘の上にあるので、敬遠してきました。 麓に自転車を置いて行こうとして.... 「ありゃ、キーを忘れてきた」 「弱ったなぁ」 「よーし」 自転車をかついで、階段を登ることに。 8合目まで登ったところで、 ついに息が切れました。 「ま、ここなら盗まれることもないだろう」 身軽になって階段を駆け登りました。 「おー、桜が見事だ」 古い寺院には、古木が多いのです。 ○子之神(ねのがみ)大黒天社 行基菩薩が諸国の国分寺を巡錫した折りに 下総国分寺で薬師如来と十二神将・大黒天を刻んで安置したが、 国分寺が度々火災にあい焼損するため、 像を各地に分散奉遷した。 子大将神と大黒天を湖水を見下ろし 松杉や厄除の霊木であるヒイラギが群茂しているのに随喜して、 康保元年(964)正月八日子の日に 一宇を建てたのが大黒天社であるとされている。 足腰の疾病に効験があるとの信仰がひろまり参詣者で賑わった。 オトーサン、 境内の桜を撮り終えて、 「こりゃ、何だ?」 「金のわらじ? どこかで聞いたことのある言葉だなぁ。 ま、いいか。後で、調べよう」 説明板を読み終えて、 「この天神様、足腰にいいのか」 わらじ型のインソールにみんなが願い事を書いています。 「フーン。オレもなにか、書くか。 でも、オレ、足腰鍛えてるからなー」 先程、きつい階段を登ったばかりです。 オトーサン、 この日、12kmサイクリングしました。 帰宅する途中、シルバーのティーダの後ろに。 「1800ccかな?」 リアのTIIDAのエンブレムの下に、 読み取れなかったものの、文字がありました。 オトーサン、 帰宅して、気にかかっていたので、 「金のわらじ」と入力。 「あーそうか。 1つ年上の女房は、金のわらじを履いて捜せか。  そうだった、有名な諺だった」 大リーグで活躍しているイチローも確か年上の女房ですし、 西武の松坂投手もそうです。 でも、最近は、これが変わってきて 「5つ年下の男の子を金のハイヒールを履いて捜せ」 と言われはじめているとか。 わが娘たちに言わせれば、 同年輩や年上の男には、いいのがいないそうです。 オトーサン、 「キャンディーズ、先見の明があったなー。 ウチの娘たちにも、年下の男の子を捜せ そう言ってやらねば...」 ♪真赤なリンゴをほおばる  ネイビーブルーのTシャツ  あいつは あいつは かわいい  年下の男の子  淋しがりやで生意気  にくらしいけど好きなの  LOVE 投げキッス 私の事 好きかしら はっきり聞かせて ボタンのとれてるポケット ふくれて丸めたハンカチ あいつは あいつは かわいい 年下の男の子  (年下の男の子  作詞:千家和也 作詞:樋口雄佑)


49 寅さんに会う

オトーサン、 朝9時には、流山電鉄・平和台駅前へ。 イトーヨーカ堂の駐車場にティーダをおいて、 江戸川の堤防を走り出しました。 海まで28kmの表示があります。 幸い、快晴、無風。 「いいサイクリングロードだなぁ。 海まで行きたいなぁ」 「ムリか」 「じゃ、下流へ10kmくらい走って戻るか。 柴又まで行ければ、うれしいなぁ」 このコース、はじめて。 平和台から柴又まで、約13km。 オトーサン、 土手は春の真っ盛りです。 野草を摘むおばさんたちを大勢みかけました。 「何を摘んでいるのですか?」 そう聞きたいところですが、 気持ちよく走っているので、 停車するのは、もったいない気がします。 「あれって、違法なのかなぁ」 何隻ものモーターボートが係留されています。 先日読んだ松戸の郷土史には、 この江戸川を昔のひとは利根川と呼んでいたとか。 小利根川、または西川とも呼んでいたとか。 それが、地元の江戸に荷物を運ぶ漁師たちが、 江戸に向かう川なので、江戸川と呼んでいたのが、 いつのまにか正式名称になったそうです。 「こんなこと、誰も知らんだろうなぁ」 オトーサン、 「しょうがないなぁ」 三郷有料道路でしょうか。 江戸川を横断する道路のせいで、 突然、サイクリングロードがなくなってしまいます。 引き返して、迂回します。 そんなことが何回かどありました。 「国か、松戸市か、どこか知らんが、整備しろよ」 それでもまあ、舗装されているので、 快適に走り続けることができます。 「...家が多いなぁ」 利根運河などとは、比較になりません。 前方に、大きなビル。 屋上に回転式展望レストランが見えます。 「えっ、もう河口にきたのか?  あれって船橋らぽーとじゃないのか?」 間違っていました。 松戸・伊勢丹の回転式展望レストランでした。 オトーサン、 どの橋か分かりませんが、 東京は、金町のほうへと橋を渡りました。 「エライ、キミはエライ! 自転車でトーキョウまで来たんだから」 誰も褒めてくれないので、 自分で自分を褒めてあげることにしました。 「東京は金持ちだなぁ」 千葉側よりもサイクリングロードの舗装が立派です。 河川敷のゴルフコース(松戸GC)わきを走りぬけました。 おなじみの常磐線と国道6号線が江戸川を横切っています。 「ふーん、ここか」 いつもと違う視点が新鮮に感じられました。 オトーサン、 江戸川の堤防を降りました。 寅さん記念館前を通過。 標識がみんな柴又帝釈天を示しています。 「一大観光地なんだ」 ○柴又帝釈天  寛永6年(1629)日忠上人の草創と伝えられ、 本尊は、日蓮上人自刻の帝釈天の板仏。 この板本尊は長年行方不明だったが、  安永8年本堂再建の際に発見され、 この日が庚申の日だったため、 以来、庚申の日を縁日の日に決めたと言われる。 オトーサン、 お寺の山門前に自転車を置いて、 参道から写真を撮りました。 「こんなにたくさん土産物屋があったっけ」 柴又にきたのは、30年ぶり。 朝早いので、今は、見物客は少ないものの、 昼頃になると、身動きができないほどになるのでしょう。 喉が渇いたので、 一通り、土産物屋を見て回ってから、 茶店に入って、草団子を食べました。 お味のほどは? お客は、オトーサンだけ。 おばさんが、ヒマなのか相手してくれました。 「この階段、寅さんの撮影に使われたんだよ」 「へぇ、幅が狭くて、急だねぇ」 「この写真は、ウチで撮ったんだよ」 「へぇ」 素顔の寅さんこと、渥美清さんでしょう。 オトーサン、 帰路につきます。 土手の上を走り出して、 矢切の渡しという標識をみて、心変わりしました。 「舟に乗るか?」、 でも、舟が見当たりません。 「営業しているのかな?」 舟着き場で、 おじさんが小さいわらじを売っていました。 その交通安全わらじ(400円)を買ったら、 おじさん、急に親切になって 「じゃ、呼んでやるよ」 ケイタイで、向こう岸の船頭さんを呼びだしてくれました。 自転車も、ダイジョウブでした。 料金は、大人1人100円、自転車は150円。 オトーサン、 「いい気持ちだなー」 さすがに下流までくると、江戸川も大河です。 わずか5分ほどの舟旅。 でも、川の風情は格別。 「おじさん、跡継ぎはいるの?」 「....」 おじさん、寅さんみたいに人見知りなのでしょうか。 「...いないのかもなぁ」 そういえば、わらじ売りのおじさんが、 休日は親戚の者が手伝いにくると言ってましたっけ。 「1人100円じゃなー」 いまどきの若いもんは、 ケチな商売、やってられないのでしょう。 「みんなホリエモン志望だもんなー」 オトーサン、 帰りの13kmは、上流へ向かうので、 軽い登り坂が続くのを覚悟しましたが... 「変だな? 帰りのほうが楽だ」 楽々と時速20km台が出ます。 「そうか....この辺り、平坦なんだ」 地図をご覧ください。 川が蛇行しているでしょう。 これは、洪水のたびに、川筋が変わった証拠。 その昔、流山の双樹のところに泊まっていた 小林一茶が洪水に出会って、 「利根川出水」と書いた記録が残っています。 松戸で江戸川に流れこむ坂川は、 その昔、逆流するので、逆川と呼ばれていました。 オトーサン、 スタート地点のイトーヨーカ堂に戻りました。 ちょうど、12時。 走行距離は、26.72km。. 「過去最高だ、よく走ったもんだ」 気をよくして、ティーダに自転車をしまっていると、 母子連れが通りかかりました。 「あ、ティーダだ!」 男の子が大声で叫ぶのが聞こえて、 なんだか、とっても幸せな気分になりました。


50 八ケ岳にもティーダ

オトーサン、 MOVEの車検が終わったので、 引き取りに八ケ岳へ。 先週行ったばかりで疲れるので、 電車で行くことにしていました。 でも、朝の9時半、 ナビに試しに中央道・韮崎ICと入力したら、 到着予定時刻12時14分と出ました。 「ほんとうかなぁ?」 いつもは、朝の5時30分、 まだ暗いうちにスタートしているのです。 奥方、 「9時30分に出て、3時間で着くの?」 疑念をもちながらも、 大荷物をかかえての電車での移動よりは、 クルマのほうがずっと楽です。 しかも、2人で行けば、お値段も安くつきます。 あたふたとクルマに荷物を積みこみました。 カーウィングスの最速ルートを久しぶりに利用してみました。 途中、近所のセルフで給油したら、116円。 オトーサン、 「おお、順調に流れてるなぁ」 奥方、 「桜も終わりね。3日見ぬ間の桜かな」 クルマでの移動となったので、ゴキゲンです。 甲府の手前の桃の里は、まだ満開でした。 韮崎ICへは、ほぼ時間通りに到着。 気が変わって、もうひとつ先の長坂ICで下りました。 ICを出たところにあるオギノで食料を買いこみました。 「久しぶりに"翁"に行くか」 「いいわね」 清春美術館の桜は満開でした。 観光バスで、身動きできないほど。 ”翁”も、1時間待ち。 ざるぞばと田舎そばを注文。 「高橋さんがいなくなって、味が落ちたなぁ」 「おそばが固いわ」 それでも、八ケ岳連峰をみると、なごみます。 「いつみても雄大だなぁ」 「連休にならないと、桜は満開にならないのよね」 そう、桜を手前に置いた八ケ岳の風景は。 しばらくお預けです。 オトーサン、 「痛ぇー」 その夜、腰痛がぶり返しました。 「ティーダのせいかな?」 あわててスタートしたので、運転姿勢に難があったかも。 それとも、疲れと冷えのせいかも。 いつもは、夜、温泉に行くのですが、 疲れて寝ていました。 「....行けばよかった」 それでも、翌朝、薪ストーブをたいて、 室温22度にしたら、腰痛がウソのように消えました。 「やっぱり、冷えたせいだ」 ティーダのせいではなさそうです。 オトーサンたち、 翌土曜日は、茅野のイエローハットまでMOVEで。 タイヤが丸坊主なので、買い替えに。 スタッドレスはもう在庫がないそうなので、 ノーマルタイヤを買いました。 奥方、 「サービス工場で買っておけばよかったわね。 4万円でスタッドレス買えたのにねぇ」 「そうだな、10月頃、また買わなきゃならないもんな」 後悔先に立たず。 ・タイヤ4本    2万6880円 ・工賃        1888   ・廃タイヤ処理 1050  合計       2万9818円    オトーサン、 ぼやきながら、山荘へ戻ります。 「おお、またティーダだ」 さっきも国道20号線でティーダが前を走っていました。 八ケ岳鉢巻道路では、ルーフに赤いマウンテンバイクを 2台積んだティーダに出会いました。 「ティーダ、増えてきたなぁ」 幸い、奥方が運転していたので、 助手席から振り向きざまに撮影しました。 オトーサン、 翌日曜日の朝、帰路につきました。 いつもより30分遅れの出発です。 遅れを取り戻さないと都心の渋滞に巻きこまれます。 「今日は、エコランなしだ!」 高速道路でも、追い越し車線を多用しました。 最高速度100km+α 奥方、 「そんなにスピード出してもいいの? 燃費悪くなるわよ」 これまでと比較してみましょう。       11月    12月    4月   今回 須玉IC 34.0Km 34.9   36.2 24.5 甲府昭和IC 30.0 30.9   33.3 23.9 八王子IC 23.5 24.0   25.6 19.6    自宅 20.9 22.6   22.5 18.7 なお、前回の4月と走行状況を比較してみましょう。        4月        今回 ・走行距離  209.1km       215.2km ・平均車速  57.8km 75.2km ・走行時間  3時間37分28秒   2時間51分49秒 奥方、 「早く着いたわね。3時間足らずよ」 オトーサン、 「あれだけ飛ばして、燃費18.7kmなら、まあまあか」 奥方、 「ま、渋滞もほとんどなかったしね」 オトーサン、 「連休前で空いてたもんな」 (完)


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