第一回は、向島百花園。 自転車で浅草へ行く通り道にある小公園です。 65歳以上は、入園料が70円!なので、 時々、休憩したり、コンビニで買ったおにぎりを食べたりします。 いつも静かな都会のオアシスです。 秋になったら、この"萩のトンネル"、 さぞや見物客で賑わうことでしょう。
昔の文人が好んだ生垣や小さな池があります。
咲いていた花の名前を調べました。 左から順に、クガイソウ、キキョウ、クチナシです。
河竹黙阿弥(1816 - 1893)の石碑がありました。 "日本のシェークスピア"と呼ばれています。 こんな文言が書いてありました。 「二の字の祝いか。77歳で逝去したのか」 ○きょうげん塚 二世河竹新七、俳名は其水、晩に古河黙阿弥と改む。 壮年より演劇作者となり、古稀の齢を踰えて 明治二十五年の春、二の字の祝さえなしけるに、 明くる年料らずも病のために身まかりぬ。 その一生の間に書き綴りたる新作の狂言およそ三百余ほどありて、 古来の作者に珍しきことなれば、 その名を続ける門人等師のむすめと計り、 これを後の世に伝えてんと、石を建てて狂言塚と名づけ、 初代の名残りの葱塚になずらえて、 しのぶの文字を書きつくることしかり。 明治二十七年十一月 女 吉邨いと子 三世河竹新七 門人竹柴其水
○向島百花園の概要 骨董商・佐原鞠塢が、 江戸の文人の協力を得て、 旗本、多賀氏の元屋敷跡に造った。 開園当初は、360本のウメが売り物だったが、 詩経や万葉集など古典に詠まれている植物を集め、 四季を通じて花が咲くようになった。 1938年、小倉未亡人から東京市に寄付され、 1978年、国の名勝及び史跡に指定される。 ・住所:墨田区東向島3 ・TEL 03-3611-8705 ・樹木数: 1,040本、550株 ・主な植物:セツブンソウ、カタクリ、クマガイソウ、ハギ、ウメ ・開園時間:午前9時〜午後5時 ・入園料:120円 ・東武伊勢崎線・東向島駅徒歩8分 ・駐車場 なし
撮影機材:Nikon COOLPIX P3