オトーサンの写真美術館

第二十二回は、スイス自転車事情、その1。
オトーサン、
スイスは自転車と無縁だと思っていました。
山国だから、とても自転車なんかで走れない。
山荘のある八ケ岳や南アルプスでは、
自転車が少なく、軽自動車ばかりだったからです。
でも、大きな間違いでした。
スイスは、山登りや氷河特急観光だけでなく、
まさに自転車天国なのです。
まずは、ルツェルン(Luzern)から。
スイスの中央に位置する美しい街。
湖の向こうにアルプスの山、
中世の建物が並ぶ旧市街、
そして、街の中央を流れるロイス川。
川岸のカフェから撮ったのが、この1枚です。
「いい自転車があるなぁ」
マウンテンバイクとロードレーサー。
「これなら、かなり登坂能力があるかも」

オトーサン、
「おお、やっとる、やっとる」
どこの国でも、若者は恋をするもの。
でも、カノジョと自転車、
いわば、これ両手に花。
ステキじゃありませんか。
通勤にも、郵便配達にも、自転車が大活躍。

オトーサン、
「この街のひとたちは、
ほんとに自転車が好きなんだ」
自転車レースの垂れ幕がかかる街。
スイス最大の流通企業 MIGROSがスポンサー。
子供たちのはじける笑顔が印象的でした。
子供は大の自転車好き。
それが一生続けられるのです。

オトーサン、
「うらやましいなぁ」
こういう列車があれば、他の乗客への気兼ねも盗難の心配もなし。
どこへだって"スイスイ"行けますよね。

オトーサン、
「この標識って、どういう意味?」
スイスは、フランス、イタリア、ドイツ語が混在。
ルツェルン(Luzern)は、ドイツ語圏のようです。
"ausgenommen"は、"除外"という意味。
自動車進入禁止、ただし自転車を除くという標識のようです。

ユングフラウ(4158m)に登ってから、
途中下車して、標高1067mのアルプスの村
グリンデルワルトまで下っていきました。
絵葉書の風景が広がっていて息を呑みました。
次は、グリンデルワルト(Grindelwald)で撮った標識。
ルツェルンの街中でみたのと、同じものかも。

オトーサン、
「ホントにうらやましいなぁ」
自転車フエアで入手したパンフレットをみると、
長い長いサイクリング・コースが設けられています。
・アルペン・パノラマ・ルート:480km
・ライン川ルート:420km
・ローヌ川ルート:320km
・南北縦断ルート:360km
このほか全国ルートが6本あって、
地方ルートが網の目のようにつながっています。
若者よ、
ケイタイを捨て、スイスをめざせ!

撮影機材:Nikon COOLPIX P3