オトーサンの写真美術館

第二十五回は、COSMOS号特集。
オトーサン、
スイスで、衝動買いしたロードレーサー、
大いに気に入っています。
たった1万円の中古品。
送料が1万5000円くらい。
カーボン全盛時代というのに、
アルミでもなく、一昔前のクロモリ。
ギアも、たったの10段変速。
これじゃ満足に走れないと思っていましたが、
寺田商会に、手を入れてもらったら、
どうしてどうして。
所有している自転車のなかで、
一番スピードが出るようになりました。
おそらく1975年に製造されたもので、
もう日本では手に入らない年代もの。
以下、画像で、ご紹介しましょう。

オトーサン、
COSMOS号が着くと、
早速、押上駅前の寺田商会へ。
「このブレーキ、利きが良くないんだけど...」
寺田光孝さん
「シマノに変えましょうよ」
左は、1軸キャリパーブレーキ。
右は、交換したデュアルピボット・キャリパーブレーキ。
ブレーキシューでリムの両側を締め付けて制動する原理は同じですが、
ピボット(旋回軸)が2つあります。
1軸よりも、てこ比が大きいので、ブレーキの利きは良く、
アームの移動距離が短いので、応答性も良くなっています。

オトーサン、
「このピンクのバーテープ、格好が悪いんだけど」
「黒でいいですか?」
「まあね」
丁寧に巻いてくれる。
「このブレーキワイヤー、錆びていますね」
「交換して。でも、色は赤のまんまがいいな。
 そうそう、忘れてた。サイクルメーターも交換して」
「ケイデンスがついているやつですね」
「ええ」

オトーサン、
スイスで衝動買いした理由のひとつが、革のサドル。
新品は固くてお尻が痛くなりますが、
これは長年使いこんであるので、あたりが絶妙です。
また、革のブラケットカバーも気に入りました。
こんなところでオシャレができるのです。
「こいつは、変えないでね」
「年代物ですから、大事に使ったほうがいいですよ。
「もう部品はないですよね」
「ええ」

オトーサン、
「このWレバー、交換しようかな」
「止めといたほうがいいですよ」
「そうかなぁ」
「レーサーでなければ、
 そう頻繁にギア・チェンジすることもないでしょ」
「そうね。10段変速は寂しくない?」
「このリアのスプロケット、5段は珍しいですよ。
 ディレーラーも、サンツアー(SUN TOUR)製ですね。
 レア物だから、そのまま乗ったほうがいいですよ」
「レーブ号が30段変速だから、使い分ければいいか」
「そうですよ」

オトーサン、
"おおやま"で、
「このタイヤ、相当傷んでいますよ」
「じゃ、変えて」
「セメントが乾くまで、3時間くらい待ってください」
「そんなにかかるの?」
「ええ」

オトーサン、
数日後、"寺田商会"へ行きました。
「このチューブラー・タイヤ、もっと軽いのないかな?」
「ありますよ。これ軽いですよ。
  TUFO C Elite Jet、20mmで160g、10-15気圧」
「チューブラーは、パンクすると交換が大変だよね」
「両面テープで接着するものが出ていますよ」
「へぇ、知らなかった、それいいね」
その後、パンクして自分で交換しましたが、
確かに、両面テープは楽チンでした。
WO(クリンチャー)よりも楽かも。

オトーサン、
「このホイール、交換しなくていい?」
寺田光孝さん、
「マビック(MAVIC)のMavic Monthelery Routeですね」
「どうなの」
「まあ、このままでいいんじゃないですか」
オトーサン、
「このペダルも古いね」
「そのうち、変えてください」

オトーサン、
「このボトルいでしょ。スイスで買った」
「シグ(SIGG)ですね」
「空港で買ったけど、有名なの?」
「有名ですよ」
「それから、サドルバッグない?大容量の」
「これ、いかがですか」
「いいねえ、お宅、何でも揃ってますね」
いろいろ、バッグを試しましたが、
目下、これが一番気に入っています。

オトーサン、
「サドル高、少し低くない?」
寺田光孝さん、
「シートチューブが長いから、この程度でいいんじゃないですか」
「衝動買いしたから、フレームサイズを気にしなかったけど」
「そうですね。身長180cm位のひと向けですね」
「そうか」
「でも、昔のひとは、ランドナーに、
 こんな風にして乗っていたんですよ」
「...そうかぁ」
まだまだ、自転車の勉強が不足しているようです。
まずは、下図でパーツの名前を覚えなくては。

なお、もっと勉強したい人は、下記サイトをご覧下さい。
・自転車探検!
 http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/index.html

撮影機材:Nikon COOLPIX P3